世界史板からみたグノーシス

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1世界@名無史さん
はっきり言ってわかりません。
皆さん教えてください。
2世界@名無史さん:03/01/08 02:45
ほら、アタナシウス派に改宗した・・・
3世界@名無史さん:03/01/08 03:11
>>2
それはクローヴィスとつっこんでみるテスト
4世界@名無史さん:03/01/08 03:28
関連スレ

グノーシス主義、および神秘神学について
http://mentai.2ch.net/whis/kako/968/968931915.html
異端もいたんだ
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/whis/1027057229/
◎●◎キリスト教総合スレ◎●◎
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/whis/1012622120/
Ω神秘学の歴史Ω
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/whis/1026300351/
聖書の裏事情
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/whis/1038020272/
グノーシス
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/min/1005397006/
●ろんぎぬすの専用スレッド9■
http://life.2ch.net/test/read.cgi/psy/1041075997/
●■▲キリスト教の異端の定義●■▲
http://life.2ch.net/test/read.cgi/psy/1027103884/
5世界@名無史さん:03/01/08 22:16
age
6世界@名無史さん:03/01/08 22:19
ageruna voke

どのキリスト教関係スレもレスつかないで沈んでるのに、もっと狭い範囲では
はっきり行ってカルトスレ。まあ元々カトリックから見ればカルトか(w
7世界@名無史さん:03/01/08 22:56
ほら、監視衛星でカバーされてる領域の事…。







現実世界の話じゃないが… ボソッ
8世界@名無史さん:03/01/09 18:14
ナグ・ハマディ文書は読んだかい?
9世界@名無史さん :03/01/09 18:50
他の類似した宗教とどう違う、どこが違う?
10世界@名無史さん:03/01/09 19:59
ああ、動物からうつる感染症のことね。
11世界@名無史さん:03/01/11 00:18
グノーシスって、今でもあるの?
12世界@名無史さん:03/01/11 00:27
エイハブ船長
13山崎渉:03/01/11 12:45
(^^)
14世界@名無史さん:03/01/12 02:54
グノーシスの神話の特徴は?
15世界@名無史さん:03/01/12 04:13
>>14
その質問は、民俗・神話学板の法が向いてるだろ。
もう少し世界史らしい質問に絞ったらどうか?

http://academy.2ch.net/min/
16世界@名無史さん:03/01/12 19:54
じゃぁ、グノーシス主義が横行した時代背景について
語り合いましょう
17世界@名無史さん:03/01/14 20:22
まぁ、初代教会教父とギリシア哲学者がかなり批判してたんだね。
詳細キボン
18世界@名無史さん:03/01/17 10:51
何でもこの世界はサタンが作ったもので、邪悪である。そこから離れることにより救いを得るとかいったものじゃなかったっけ?

後世の異端運動、ボゴミル派とかカタリ派とのつながりがあるかも…
19世界@名無史さん:03/01/17 11:13
たしかこの世界を創造した神は愚かで邪悪な存在で、
アダムとイブをそそのかした蛇(サタン)こそ至高の神だというものだったと思う。
サタン崇拝ではあるのだが、あくまで邪悪なサタン崇拝ではなく、
善神としてサタンを至高の神として崇拝するいうもの。

実際、アダムとイブが蛇にそそのかされなければ人間はいつまで経ってもエデンの園で痴呆状態だったわけで、
蛇(サタン)こそが人間に知恵を与え真実を教え人間を解放した人間の味方だという考え方だ。

まあ、あくまで宗教の話しだが。
20世界@名無史さん:03/01/17 11:21
正確に言うと蛇がイブを唆し、イブがアダムを唆して神に食べる事を禁じられている知恵の実を取って食べたんだよな。
それで怒った神がアダムとイブを楽園であるエデンの園から追放し、
女に産みの苦しみを男に畑を汗水たらして耕す苦しみを与えたんだった。

確かに神もおかしな事してるような気がする。
21世界@名無史さん:03/01/17 11:32
いや、確かに>>18-19のようなグノーシスもあるんだが、ほかにもいろいろある。

グノーシス主義と言っても現代人が研究のために作ったフレームではあるんだな。
グノーシス各派に共通していると言われる思想的特徴は概ね次の6点。
・物質世界と霊的世界を二元的対立的に想定する。
・物質世界の創造神の他に、より上位に霊的世界の至高神を観念する。
・物質世界を悪の世界と観想する(日本で言えば浄土真宗のようなイメージ)。
・人間も物質的身体を持っている以上悪に染まっていると考える。
・しかし、人間の精神には、誕生以前の霊的記憶が眠っているとの宗教説話を重視する。
・教派ごとに共同される知恵(グノーシス)に従って観想を重ねる事で、誕生以前の霊的な記憶を呼び覚ますことができる。

グノーシス諸派は、主流のユダヤ教、キリスト教と異なり、物質世界の創造神を悪意ある存在、あるいは相対的に愚かな存在と断じることが多い。
が、なかには、そこまで過激でない教派もある。
22世界@名無史さん:03/01/17 11:37
確か女神転生デビルサマナーに
「デミウルゴス」という至高神が登場してたが、
これがサタン=ルシファーの事を指すらしい。
23世界@名無史さん:03/01/17 19:46
>>19
『真理の証言』だね
24世界@名無史さん:03/01/21 00:49
グノーシスはどこに異議申し立てしてるのだろうか
25世界@名無史さん:03/01/29 15:26
ローマ帝国と初代キリスト教だよ。
26世界@名無史さん:03/01/30 12:19
>>24
そもそも異議申立てなんかしたの?
いや、したのかな?
だけど、大きく見れば信じてる当人は別に異議とか申すわけがないのでは?
>>1
つーか時代も地域もあまりに広すぎてわかる人がどれだけいるものかと
27世界@名無史さん:03/02/06 00:39
>>21
マニ教みたいなもんか?
28世界@名無史さん:03/02/06 20:22
>>27
たしかマニ教もグノーシスの一種
手元に資料ないから言えないが
29世界@名無史さん:03/02/06 20:41
たしかフリーメーソンもグノーシスの一種
手元に資料ないから言えないが
30世界@名無史さん:03/02/06 20:54
グノーシス思想は後世の錬金術へ受け継がれ、さらにそれが
受け皿となって実証科学、さらに唯物論が生まれた事を考えると深いな。
錬金術からは別系統でパラケルスス等の神秘学/医学の混淆、そして
メスメリズム→シャルコーの催眠術→フロイトを開祖とする精神分析。
キリスト教に撲滅させられた思想が巡り巡って、ついに物心両面で
仇敵に引導を渡す事になったわけだ。
3128:03/02/08 11:30
亀レス失礼
岩波書店「グノーシスの神話」大貫隆著
には、「マニとマニ教について」という章がある
32世界@名無史さん:03/02/11 13:21
プロノイアがよくわかりません
誰か簡単に説明してくれませんか?
33世界@名無史さん:03/02/11 19:24
プロノイア pronoiva ギリシア語として、「先見」「先慮」の意味。
アイオーンの女性位相(バルベロの別名)
34世界@名無史さん:03/02/11 23:55
グノーシス派の創始者とされているシモン・マグスは魔術師というよりも哲学者で
あったようだ。彼の言葉が正確に保存されているという断片(ヒポリュトスによる)
には、哲学的、超越的思想が次のように表現されている。
「宇宙的なアイオーンには、初めも終りも無い二つの流出物があり、それらはひとつ
の『根』から噴出する。『根』は不可視なる力、把握不可能な『沈黙』(ピュトス)
である。この流出物のひとつは、上から現れるもので、『偉大な力』、万物を支配する
『宇宙精神』、『男性』である。一方は下から現れるもので、『偉大なる思念』万物を
生み出す『女性』である。両者の結合によって二つは結びつき、『中間距離』、初めも
終りも無い把握不可能な『風』を出現させる。この中に万物を支える『父』が存在し、
初めと終りをもつ事物を養うのである」(C.R.S.ミード『シモン・マグス』)

一般的に言われているグノーシス派の悪の概念は、後にキリスト教の影響を強く受けて
分派したグノーシス系の諸派の教義によるものであり、「女性」である下からの流出物
との結びつきによって生じた「父・デーミウルゴス」を「悪神」とみなしたものである
らしい。シモンの思想によると、この世界の顕現は積極的原理と消極的原理の相互作用
の結果であり、その中間的存在がプレーローマ(充溢)と呼ばれる。プレーローマは、
霊的アイオーンと物質的アイオーンの調和によって生み出される特殊な実体であり、
このプレーローマが個体化したものが「デーミウルゴス」であるとという。
35世界@名無史さん:03/02/12 10:01
過去スレ等をざっと読んでみたが、世界史板的にはグノーシス派の流れを辿り、
現代神秘主義に至る系譜としてグノーシス主義を見直してみたらどうだろう。
異論もあるかもしれないが、主なものをここにピックアップしてみよう。

古代のオカルティズムは大別すると、次の5つに分類される。1.エジプト秘教魔術 
2.ユダヤ・カバラ 3.ギリシア占星術 4.アラビア錬金術 5.グノーシス主義

上記のうち、グノーシス主義は、古代オカルティズムというよりは哲学の系譜に入る
新プラトン主義の影響を受け、キリスト教の異端宗派を生んだ。年代順に主なものを
あげると、マニ教、ボゴミル派、カタリ派、自由心霊派、ベギン派、アモリ派などだ。
これらの異端宗派は、現存しているベギン派を除いて、消滅もしくは他派に吸収される
形で埋没しているが、キリスト教の世界観にとらわれていて、本来のグノーシス主義
とは異なった教義・思想を持っている。

ルネサンスの神秘学総合化により、古代神秘主義思想は再び注目されることになった。
マルシリオ・フィチーノをはじめとする思想家たちのうちで、グノーシス主義を受け
継いだのはパラケルススだ。(ヤコブ・ベーメもグノーシス主義の系譜を一部、受け
継いでいる。この流れはスウェーデンボリやW.ブレイク、英国心霊主義へと繋がる)

ルネサンス期に総合化されたグノーシス思想は、やがて薔薇十字運動へ、さらに
エリファス・レヴィによって再統合され、近代オカルティズムへと繋がっていく。
ブラバツキー夫人→神智学協会→クリシュナムルティ、R.シュタイナー→人智学協会、
グルジェフ→ウスペンスキー、黄金の夜明け団→A.クロウリー、さらにユング心理学や
フランス世紀末芸術の中にも、グノーシス主義の流れを辿ることができる。
36世界@名無史さん:03/02/12 12:30
>>33さんありがとうございます
実はプロノイア論が難しくてお尋ねしました
ヨハネのアポクリュホンが最初かどうかわからないですが
プロノイアがニつもしくは三つに分解されて(?)どうもよく理解できなかったのです
あれ、何で三つにしたりしたんでしょうか?
えーと、私が理解しているのは
1バルベロと同一
2七つの支配者(惑星)に付与された固別の属性のひとつ(短写本と長写本とではプロノイアの位置が一致してない)
2を同じもとみなすか、別とみなすかでプロノイアが二つもしくは三つに分割される
です

これが何でそうなったのかとか、他の本との微妙な違いを見てるうちに
何がなんだかわからなくなってしまいました
と、文章も混乱してますね 逝ってきます

>>35さんの流れに沿ってなくて申しわけありません
私としてはヨーロッパ中世末期に流行した悪魔学が
グノーシスを参考にしているんじゃないかと思ってます
誰か指摘したりしてないですか?
トンデモっぽくて申し訳ありません
37:03/02/12 12:32
32です名乗り忘れました
38世界@名無史さん:03/02/12 14:12
>>36
35です。別に流れは気にしなくていいですよ。悪魔とは何の関係もなかったグノーシス
主義が、何故、悪魔学と結びついたかを考えてみるのも面白いと思います。
おそらく新約聖書に書かれたシモン・マグス像(クラウディウス帝の前でペテロと論争
して破れ、魔術で空を飛ぼうとしたが、ペテロの祈りを受け、墜落して死んだ魔術師)
の伝承がその発端であり、キリスト教ではシモンを「悪しき魔術師」と決め付けていた
ようです。中世の人たちはこの伝承を頭から信じていたんですね。しかしペテロがローマ
へ行ったことが証明されないため、この説はほぼ否定されているようです。

また、シモン・マグスがローマに現れたとき、「ファウストゥス(祝福された者)」と
呼ばれていたために、ルネサンス期の「ファウスト伝説」の起源ともなったようです。
3936:03/02/12 15:02
ソロモンの72の悪魔だったか?
七つの天球(惑星)に各々悪魔がいて……云々
この辺り、七つの天球に各々アイオーンがいるというグノーシス神話に似ていると思ってしまったわけです
ただ、似たような神話は他にもありそうだし……と思って二ヶ月くらいグノーシスの本を読んだりしてます

何の結果も出てませんが

>>38
>悪魔とは何の関係もなかったグノーシス主義が……

グノーシスを非難する方たちは結構悪魔と結びつけてたと記憶します
むしろそういう意味では悪魔と結び付けやすいのではないでしょうか?
揚げ足をとるような書き方ですみません
40世界@名無史さん:03/02/13 11:50
>>33
グノーシス派の創始者とされているシモン・マグスは

普通にスルーするとこだった
グノーシスの創始者なんて初耳です
ソース教えてください

グノーシス派というのもよくわかりません
たぶん、シモン派の創唱者ということなんでしょうが……

>>35
マニ教は宗派と言って良いのでしょうか?あれは独立した宗教だと思いますが
あとマンダ教はまだ残ってますよね
41世界@名無史さん:03/02/28 17:10
ところで1はどこへいったのだ?
42≠33:03/02/28 19:18
>>40
>>グノーシス派の創始者とされているシモン・マグスは
>グノーシスの創始者なんて初耳です

>>33のではありませんが。普通言われることで考えますと、
これは、まず古代の正統側キリスト教護教化たちに「グノーシスの祖とみなされたシモン・マグス」は、という意味でしょう。
次に、グノーシス諸派にはシモン派から分派した(との伝承を少なくとも持っていた)派も少なくはなかったので、古代の当事者の間でも「開祖とみなす者は少なくなった」ここまでは言ってもよいと思います。

>グノーシス派というのもよくわかりません
つまり、a「古代護教家側でグノーシスとみなした諸集団」
b「当事者たちのセルフイメージ」
c「現代の歴史学、宗教学、聖書学の研究かが設定する分析フレーム」
の間にはズレがあるということです。
例えば、マルキオン派はaではグノーシスと呼ばれましたが、cではグノーシスとは言い難かろう、思想形態には似ている点もあるが、系譜関係などは認めがたい、とみなす研究者が多い。
bで、マルキオン派当人たちはおそらく自分たちはグノーシス派とは別の宗教思想を持つ教団だと考えていただろうと思います。
43つるめそ:03/02/28 19:58
マニ教は、グノーシス的な思想とゾロアスター教を接木したようなものと理解してよいのでしょうか?
44=42:03/02/28 21:16
>>43 名前:つるめそさん
あ、つるそめさん。ほかのスレでお世話になってますので、私にわかる範囲でお応えします。

まず、C(>>43)「現代の歴史学、宗教学、聖書学の研究かが設定する分析フレーム」
では、現在、マニ教をグノーシス・トレンドの一宗教と分類するのが大勢だと思います。
グノーシスの研究史、学説史自体変遷があり、
かつては、「グノーシスはキリスト教初期異端なのか?キリスト教外(含むユダヤ教)宗教潮流が初期キリスト教思想に影響を与えたものか?」という議論があったそうです。

現在では、古代末期の環地中海世界(比重はやや東方に偏る)の諸宗教で広範に見られた趨勢がグノーシス・トレンドと目されます。
グノーシス・トレンドの背景に、関連してさらに大きな思想運動、(古代新プラトニズムなども含む)が想定されることが少なくありません。

さて、>グノーシス的な思想とゾロアスター教を接木したようなもの
これは、私もマニ教教典なりを和訳であっても読んだわけではないので断言はえきませんが。
あまりそういう要約はしないと思います。偏った要約と言われるかと思います。
マニの生家は、ペルシアにあった、ヘブライ人家庭であるとされていますので、
グノーシスの刺激を受けた、ユダヤ教神秘思想が独自発展されたものであり、そこにゾロアスター教(やバラモン教)などの影響も見られる、と言ったところが、要約だろうと思います。

バラモン教云々はマニのインド旅行伝説を、宗教伝説として慎重に留保する人の方が多いでしょうか。
補足します。
>マニ教は、グノーシス的な思想とゾロアスター教を接木したようなもの
現在は、グノーシスという、完成した宗教思想があったわけではなく、いくつかの宗教思想の前提のセットが複合した結果がグノーシス的な諸宗教(の思想)と目されています。
研究者によっては、マニ当時のゾロアスターの宗教思想の変遷もグノーシス・トレンドと見なす人もいます。
ですので、確固としたグノーシス思想とゾロアスター教が前提されたかのような要約は、あまりしないと思われます。
45=42:03/03/01 06:57
>>36
亀レスですが、
>私としてはヨーロッパ中世末期に流行した悪魔学が
>グノーシスを参考にしているんじゃないかと思ってます
>誰か指摘したりしてないですか?

残念ですが、悪魔学のトレンドはグノーシスを参考にしたとは、普通は言わないでしょうね。
グノーシスの系譜を引く異端的思想や、イスラム世界から流入した古代思想や、民間土俗信仰や、何やかやをゴチャマゼにして、正統側が体系らしき物をでっちあげたのが「悪魔学」、と、こういう理解が一般的ですので。

この類は、普通「参考にした」とは呼ばれません。
「こじつけた」とか、「否曲した」とか呼ばれる類です。

>>42に書きました事例、古代正統側護教家が、マルキオン派をグノーシスと決め付けたのに類似の事例です。
だいたい、中世「悪魔学」の提唱者の知的水準、神学的水準は、古代護教家(の内にも色々な人物がいましたが)の水準よりはるかに低かったようですので。
彼らがグノーシスを“参考”にしたとしても、あまり正確な理解水準は期待できないだろうと思います。

で、ブラバッキーだの、クロウリーだのという連中は、知ってて詐欺をしてたのか、無知から盲信をしたのか、中世悪魔学やらなんやらを前提にあーでもない、こーでもないと言ってるようですね。これらをグノーシスの系譜と断定するのはためらわれます。
例えば、フランスのルネ・ゲノンなどは、かなり深く古代グノーシスを研究したと言われます。両者を同じ様に「系譜」の一言でくくるのはオカルト的にはどうだか知りませんが、歴史学的には不正確でしょう。
#ルネ・ゲノンは、「ブラバッキーの神智学は古代グノーシスとまったく関係ない」と言っているそうです。私もそういうことを書いている、という引用でしか読んでいませんが。

話を戻します。中世悪魔学について、上に書きましたのは、あくまでトレンドとしての「悪魔学」と当時の水準についてです。
中世悪魔学は、私も詳しくないのですが。
もし、誰かが、中世「悪魔学」の研究者の内に1人でも、きちんと古代グノーシスを研究史批判した人物がいた、と論証できれば、おそらくそれは大きな発見になると思います。
4636:03/03/01 11:40
>>45

「こじつけた」

ああ、すごくしっくりきます
私も悪魔学をグノーシスの系譜であるとは思っていません
どっからこじつけたのか、というところでグノーシスがかなり大きいんじゃないか?
と思いついただけなので、調べても成果らしきものはないですね
でも、悪魔学って当時でも信じてた人はいるんでしょうかね?
信じるに足りるような体系ではない気がします
47つるめそ:03/03/01 11:53
>>44
ありがとうございます
個人的に興味があるのはマニ教が内陸アジアに一時期、広く流行ることです
ウイグル王国など、国教にしたところもあるくらい
マニ教とゾロアスター教の親近性について、しばしば記述を見かけるのですが(とくに善悪二元論)
それ以前には、大乗仏教(中国化する以前のもの)に席巻されていた地域なので、思想的にもずいぶん急ハンドルを切っているような気が…
ただ、グノーシス思想にまとめられる経典文書の中には、竜樹の「中論」にも通じる諦観が覗けるような気が…
宗教の受容なんて、思想とか関係なく、政治経済的な国策だったりもするのでしょうが、やっぱりきっかけが必要だと思います
マニ教の思想的系譜と展開、初期大乗仏教との類似点と相違点など興味があります
48=45:03/03/02 10:50
>>46
>悪魔学って当時でも信じてた人はいるんでしょうかね?
>信じるに足りるような体系ではない気がします

私は、信じていた人もいたような気がしますが(w)。

歴史の話題としては、何を中心主題においた話かで、いくつかの考え方があるはずです。
基本的には、誰が信じていても信じていなくても、社会に影響を与えたり、信念(?)を前提にした公的制度が組まれた事例があるなら、一応「社会的事実」だった、とみなせばそれでよいと思います。
中には、制度は組まれても有名無実でほとんど運用されなかった、なんてこともあるでしょうけど。中世「悪魔学」の関連はこれにはあたりませんよね。

ちょっと突飛な喩えですけど。大戦中の日帝で「鬼畜米英」といわれても、別に帝国臣民の全員が米国人、英国人が鬼畜生だ、と「信じていた」わけではありませんでしょう。
でも、社会は前提を信じている「かのように」動いたりするわけです。

>どっからこじつけたのか、というところでグノーシスがかなり大きいんじゃないか?
三交社の『異端事典』に、グノーシス宗教神話のソフィアを大女悪魔として描いた図像をみた記憶があります。

>信じるに足りるような体系ではない気がします
大勢としては、別に「体系」を信じていたわけではなく、正統教会を後ろ盾にした悪魔学者たちの権威性を信じていた、あるいは信じていなくとも、服していた、人は多かった、というところではないでしょうか。
49=44:03/03/02 10:52
>>47 :つるめそさん
お役に立ちましたら幸いです。

>マニ教とゾロアスター教の親近性について、しばしば記述を見かけるのですが(とくに善悪二元論)

そうですねえ。受け売りになるのは心苦しいのですが。その主題でしたら、私は聖書学の荒井献さんの分析と定義に説得力を感じます。
要約すると、大要、グノーシスの二元論は、霊肉の二元論で、宗教的に天(霊)/地(肉)の二元論であり。ゾロアスターの善悪二元論は、基本的には、霊肉あらゆる領域での二元対立が観念され前提されている。
両者は別種の二元論である。と、ここまでが荒井さんの所説の私なりの要約で。

私としては、ゾロアスター教内部のズルワン主義への推移は、長期のグノーシス・トレンド、特にユダヤ的な終末思想との接触影響で、時を司るズルワン神の観念が、グノーシスで言えば至高神が占める位置に、言わば括り出されたような感じではないかな、と。
ほとんど妄想と紙一重のあてずっぽうですが(苦笑)。

>宗教の受容なんて、思想とか関係なく、政治経済的な国策だったりもするのでしょうが、やっぱりきっかけが必要だと思います

そうですねえ。立論の微妙な差違ですが、私は、宗教の受容には政治経済的な要因の遷移とダブリながら、やや先行して、社会経済的な変動が要因となる時期があるはずと考えてまして、「きっかけ」としては、この時期を重視したいと思います。

どういうことか、と言いますと。(大風呂敷にならざるを得ないので、学者の人はなかなか言いませんが。)
例えば、ローマ帝国の地中海覇権が成立するのと前後して、古代的な都市化が広域各所で進行した(はずだ)という研究があります。
例えば、ローマ型都市での墓碑銘の編年研究で、研究対象とされる都市のサンプリングなどの問題はあるのですが。
氏族的な多神教信仰を前提にした墓碑銘から、核家族形態を前提にした、夫が亡妻を個人的に悼み追悼する墓碑銘に、明らかに一定傾向への不可逆変化がみられる、という社会史的研究です。

※すみません、長くなったので続けます
50=44=49:03/03/02 10:53
>>47 :つるめそさん
>>49の続きです

つまり、キリスト教国教化や、広範な受容に先行して、都市化による社会生活形態の変化があったと考えられます。
この変動は経済的変動と関りますが、政治的変動は、ある種の社会不安などに対応しようとしての政策策定であるはずで。
ローマ帝国の無敵太陽神国家神採用の試行や、皇帝崇拝の疑似一神教化の試行、東方密議宗教の流行、ミトラ信仰や、医療神信仰など、キリスト教と並行し、競合した宗教現象の背景には、都市化と氏族的紐帯の(都市部での)解体を想定すべきではないか
そしてそれは、政治経済的要因に先行しているのではないか、と思います。

私の観点からしますと、この辺を「きっかけ」と考えたいと思います。

キリスト教が、ミトラ教や皇帝崇拝に“勝利”し、国境として採用されるところまで生き延びたのは、政治的な問題と、教団形態(教会組織など) 、宗教教義が相互に間連・複合してのこと、と考えますが。

51=49=50:03/03/02 11:26
>>47 :つるめそさん
たびたび、すみません。

>グノーシス思想にまとめられる経典文書の中には、竜樹の「中論」にも通じる諦観が覗けるような気が…

私の方は、「中論」も宗教事典の類で概説を読んだ事しかない程度ですが……
その感じ方は、重要なポイントをついてられるように思います。

このスレでもちょっと話題に出てますが、私もグノーシス信仰の宗教信条は、
日本人は、日本中世の浄土真宗のそれと類比しながら考えてみると、
かなり分かり易いはずだと思います。

関連では、エジプトのグノーシス運動が興味深いと思います。
一言で乱暴に要約すれば、パクス・ローマーナ体制に搾取されるばかりの社会階層の「厭離穢土」的信条がグノーシス盛隆の背景にあった、と思います。
グノーシスで創造神の陪神または配下の大天使的存在のようにイメージされる「アルコン」あれはローマ帝国の高位役職名とたまたま(?)同じですよね。
つまりグノーシス教、――主にキリスト教系(?)グノーシス教派の教説は、宗教的比喩を用いた、パクス・ローマ体制に対する“あてこすり”(と断定すると矮小化がきつくなりすぎるでしょうが)、としての面もあったはずです。

マニ教はどうだったか?と言われると、私にはちょっと判断はつきかねますが。
アレクサンドリアを中心にエジプトでもはやったんですよね<マニ教
52つるめそ:03/03/04 00:49
>>51
商業活動などで経済的に力をつけ、自立化の傾向にある都市民に対して、旧来の宗教や伝統による押さえつけを図る支配層(貴族、宗教者)
それへの反感が、北インドから内陸アジアにかけての大乗仏教伝播の背景にあるとか
ヘレニズム世界でも、似たような状況だったのでしょうか?
そんな中で東西を股にかけたマニ教には、やはり興味を惹かれますね
ウイグルを通じて、中国にも入っていたようだし
53世界@名無史さん:03/03/05 12:58
>>48
>三交社の『異端事典』に、グノーシス宗教神話のソフィアを大女悪魔として描いた図像をみた記憶があります。

あわわ!捜さなきゃ!
ありがとうございます!!!
54=51:03/03/05 14:07
>>52 :つるめそさんへ
>ヘレニズム世界でも、似たような状況だったのでしょうか?

古代インドとの比較は私にはできないのですが。
ヘレニズム世界、というよりローマ領では、
a)半ば制度化されたクリエントゥーラ(有力者に保護と被保護民の関係)
b)ローマ市民権の分与という、外交、領土統治政策

この2つの複合作用で、服属領の社会は上層と中下層に分解され、異なる速度で同化されて行った、と言われます。
それから、クリエントゥーラが慣習-制度としてスタンダードだったため、利益誘導型の経済が幅をきかせた、と思われます。
俗に言われるローマ人の建築好きは、こうした社会背景の上に顕著なものとなった。

古代ローマの利益誘導型経済というのは、誤解を恐れずに一言で言えば、日本改造計画当時の田中政権ばりの金権政治-経済だった、とイメージしてさほど遠からずと思います。

もちろん、当時のローマ・スタンダードでは、当然のこととされたので、現代の価値尺度から善悪の評価を下すべきことではない。
が、ローマ領エジプト、ここは伝統的に帝国領ではなく皇帝領だった。
ですから、金権政治-経済もローマ帝国内でことに甚だしかったそうです。

※すみません、また長くなったので続けます。
55=51:03/03/05 14:09
>>53の続きです

皇帝の代官(アルコン!)は、任期内に私腹(?)を肥やすため、よその帝国領より甚だしい搾取に励んだ、と言われます。
ローマ帝国の高官は、私腹(?)を肥やして、それを半ば私的関係にあるクリエントゥーラ(被保護民)に還元し、社会的ステータスを上げることが「当然」でしたので、
別に高官の搾取があったのはエジプトだけではない。
ただ、多くのローマ領では、ローマ市民による訴権など、高官の暴走に歯止めをかける制度も併存することはしていた。
が、ローマ皇帝領エジプトでは、歯止めの方が弱く、皇帝の個人的意志で左右される度合が高い代官も私腹(?)を効率よく肥やすことに熱心だった、と、言われます。

皇帝領エジプトで断続した対ローマ抵抗というのはなかなか激しかったようです。
私もトータルにエジプトでの抵抗運動を扱った本を概説書でも読んだ事はないので、推測も交えていますが。
断続ではあっても反復された。ローマ側の弾圧も激しかったが、穀倉であるエジプトで殲滅戦をやるわけにもいかなかった(でしょう)。

こうした社会背景の元で「厭離穢土」的グノーシス宗教もエジプトではことに盛隆した。
このように理解しています。

>>52 :つるめそさんへ
>東西を股にかけたマニ教には、やはり興味を惹かれますね
>ウイグルを通じて、中国にも入っていたようだし

ちょっと手元の資料本を数冊ひっくり返してみました。
すでにご存知の話題かもしれませんが……、

マニは古代の創唱宗教家の内では例外的に、自ら教義書を著作した人物でしたね。
それはいいのですが、自らも、高弟たちにも、地域ごとにドミナントな宗教の教義用語を、いわば換骨奪胎して、宣教するという言説戦術を強力に推進したようです。

グノーシス的な諸宗教でも、これはキリスト教的グノーシスとか、キリスト教異端的グノーシス、とか、ユダヤ教的グノーシスとかいろいろ言わざるを得ないのですが。
マニ教の場合、さらに分析が面倒そうです。

それだけにやりがいはある分野だろうとは思うのですが。
敦煌文書の話とか読むと、本当に大変そうですね(汗)。
56つるめそ:03/03/05 23:57
なるほどなるほど
中央アジア諸国家の社会構成と民族の関係とか、中国側の勢力拡大の問題とか、比較するのに面白いテーマのようですね
専門的にはどうか分かりませんが、いろいろと衒学的に考えるのは面白そう

マニ教に関する文書や図像が、中央アジアのキリスト教王国伝説や、ユダヤ人の東遷伝説(デムパ?)のインスピレーションになっているなんてこともあるようです
初期キリスト教的ユダヤ教なんてどういうことなのかと思ってしまったりするのですが、この辺も、広義のグノーシスというか、ヘレニズム世界の状況をよく理解できないで、こじつけ的に呼んでいるのでしょうかね?
57世界@名無史さん:03/03/08 17:24
『異端事典』(三交社)が見つからない
市の図書館では駄目か
買うしかないのか……
だれか要らない『異端事典』をお持ちの方は・・・・・・



ごめんなさい
58=48:03/03/09 12:38
>>57
>『異端事典』(三交社)が見つからない

ちょうど、先日図書館で確認してきたところです。
C・S・クリフトン、著『異端事典』、三交社、1998.(オリジナルは1992)
ISBN4-87919-139-6

「異端の女神ソフィア」の図像は、「16世紀ドイツのアントン・アイゼンによるパンフレットより」とありましたね。多分木版かエッチングではないかと。
「ソフィア」の項に挿入されていました。
解説もなかなかおもしろかったです。
どう咀嚼するか、ちょっととまどうようなところもありましたが。前一読したはずなのですが、読み落としてました(困)。
59=51=54=55:03/03/09 12:43
>>56 :つるめそさんへ
>初期キリスト教的ユダヤ教なんてどういうことなのかと思ってしまったりするのですが

こじつけとも限らないように思えます。
文脈をみないとなんとも言えませんが、2、3の可能性は考えられるのではないでしょうか。

初期キリスト教的ユダヤ教、ですよね。
0)イエスが率いた集団に似た思想を持ったユダヤ教徒集団
1)ユダヤ教内分派だったイエス死後のエルサレム教団の思想にやや近い思想を持つユダヤ教徒集団
2)終末思想を前提に、軍事的メシアの到来は待望しないユダヤ教徒集団
どれのことか、ちょっと判断に迷います。0)は、普通「初期キリスト教的」とは呼ばないので、あまり可能性高くないと思うのですが。存在蓋然性は、多いにあるように思います。

1)は、律法解釈のラディカルなユダヤ教徒集団でイエスの言説(の記憶)にも権威性を認める集団、をイメージしてまして。
この場合、イエスが神の子だとか復活したとか再臨するとか、そういうことは言わない(言えばキリスト教徒そのものです)が、イエス的な律法解釈の権威性は認めるなら「キリスト教『的』」と言ってもよいかと思います。
ユダヤ教グノーシス的な集団が考えられるかもしれません。
2)は、イエスの言説から伺える、反エリート主義と、どう折り合いをつける集団かで、「キリスト教徒『的』」が示唆する内容が変わってこざるを得ないはずで。それによってどんなユダヤ教徒集団か、変わってきます。2と1は必ずしも相互排除的とは限らないでしょうね。

>いろいろと衒学的に考えるのは面白そう
と言うのは、私も同感ですので、衒学的に考えてみました(w)。

>マニ教に関する文書や図像が、中央アジアのキリスト教王国伝説や、ユダヤ人の東遷伝(デムパ?)のインスピレーションになっているなんてこともあるようです

ユダヤ系集団東遷の伝説の根拠ってどうなのでしょうか?
唐朝や元朝の都市にはユダヤ人街があるところもあった、と聞くこともありますし、
ユダヤ教ではなくネストリウス系宗教の信徒集団のことだ、と聞くこともあります。
この辺、つるめそさん詳しそうですね。
よければお話お聞きしたいですけど、スレ主旨からは離れますね、困ったな。

60世界@名無史さん:03/03/09 12:58
>>58
ご丁寧にありがとうございます
amazonのレヴュー見てたらなおさら読みたくなりました
明後日辺り近くの大学図書館に忍びこもうかと思案しているところです
61つるめそ:03/03/14 09:22
>>59
そういった、いわばカルト的な小集団が各地へ移住しながらも集団を保つ可能性というのはどんなもんなんでしょうか?
あと、受け入れる側についても

カタリ派が立てこもった城に、ゾロアスター的な太陽崇拝のための構造をもっているとか
ロマンではあると思うのですが、世界宗教化した宗派の場合はともかく、小集団カルトの場合は…

日本にも景教徒が到来していたというのは、唐・長安の大秦寺(景教の寺院)と京・太秦の地名が似ているから。太秦の広隆寺は隠れキリシタンであるというような説です
井上章一氏は、「天守閣」の天守は天主=キリストで、信長がキリスト教を受容したことにはじまる。天守閣にはキリシタン(思想)が潜んでいるといった言説と同じだと切り捨てていますが
62世界@名無史さん:03/03/16 14:42
    _, ._
  ( ゚ Д゚)
  ( つ旦O
  と_)_)


63=59:03/03/16 22:38
>>61 :つるめそさんへ
>カルト的な小集団が各地へ移住しながらも集団を保つ可能性というのはどんなもんなんでしょうか?

ええ。私もそこをお聞きしたかったんです。
>>59>ユダヤ系集団東遷の伝説の根拠ってどうなのでしょう〜
のことですよね。

常識的に推定すれば、仮にユダヤ系の小集団が東遷しても、ユダヤ教徒集団としての独自性をどこまで維持できたかはすごく疑わしいです。
ただ、日本の隠れキリシタンの例や、スペインの隠れユダヤ教徒のような事例がなくはない。
どちらも“再発見”されたときには、“正統”な形態からは変質が激しかったわけですが。

これらは、定住民の事例ですし。
ロマンとしては可能性は否定しきれないけど、
手堅い推定としては、限りなく疑わしいとして退けるのがあたりまえだと思います。

ただ、お聞きしたかったのは、東遷した“ユダヤ系集団”がいたとして、
彼らが対ローマ戦争以降、数次のタルムード編纂を経た後の、
現在の私達がイメージするような典型的ユダヤ教徒集団だったとは限らないのではないでしょうか?、ってあたりについてなんです。

>各地へ移住しながらも集団を保つ可能性>受け入れる側
についての判断にも関ってくるはずですので。

これは東遷伝説の溯れるルーツ(溯れるとして)が、何世紀ころのお話だろうか?
とか、そういうことと関係するはずなので。その辺をお聞きしたかったんです。
64おそいそら:03/03/18 05:50
>>63
横レスですが、ユダヤ(イスラエル)の東遷伝説には
3つの契機が考えられそうです。

まず一つ目はいわゆる“イスラエルの消えた十部族”。
ただこれは、バビロン捕囚後異なる発展をしたユダ王国の遺民と
イスラエル王国の遺民の対立(具体例ではサマリア人とユダヤ人の対立等)から、
ユダヤ教側の伝承上ではイスラエル王国崩壊後のイスラエル十部族の事が
無かった事にされています。
したがって歴史的事実は“消えた”というより“忘れられた”という方が近いようです。
ただユダヤ教文献は欧州から中近東にかけての文化に多大な影響を与えたので
ロマンシズムを刺激する事柄として主にオカルト的な方面で“十部族”は伝説を
生みつづけました。
もし歴史事実としてイスラエル王国崩壊以後イスラエル人の大規模な東遷が生じたのなら
それはアッシリアの強制移民政策の余波が考えられますが
文献においても考古学的な発見においてもそれを支持する証拠は出ていません。
まずこれは排除するのが正解だと思います。

二つ目はバビロン捕囚後そのまま捕集先で定住した人々が考えられますが
彼らがその後どういった宗教を維持していたか判っていません。
現存する旧約聖書は帰還した人々の歴史と思想を残したものですから。
65おそいそら:03/03/18 05:52
三つ目はセレウコス朝シリアの時代が考えられます。
セレウコス朝は第二神殿を中心としたユダヤ人に大きな影響力を持っていました。
大祭司の指名権もセレウコス朝が握っていたようです(ヨセフスより)。
この事とユダヤ人のヘレニズム化を嫌ってマカベア戦争が起きるのですが、
この戦いはマカバイオスの抵抗闘争に参加するものとセレウコス朝側につくもので
ユダヤ人社会が分裂しました。
その後ハスモン朝(マカバイオスの家系)が独立勝ち取り、
さらにダビデ時代の領土を回復するにいたってセレウコス朝の味方した人々は
シリアの各地に散ります。
彼らはハスモン朝を打ち立てた人々より遥かにヘレニズム文化の受容に寛容だったので、
マニが登場する土壌としては十分に思われます。

この三つがユダヤ人の大規模な東遷に関わっていると思います。
文献に残されたユダヤ人はこのハスモン朝にかかわる人々で
その後ローマに組み込まれます(ただ婚姻や大祭司の任命問題で東方に移動した
人々と関わりをもっていたことがミシュナーやヨセフスから伺えます)。
ミシュナーでは著名なファリサイ派の教師であるヒレルはバビロニアからエルサレムに
移住したという伝承が残されています。
この時期すでにユダヤ人はローマの支配地域だけでなくパルティアやササン朝に
大きな勢力を持っていたようです。

ユダヤ人の東遷で歴史的事実だろうと思われる事柄はこんなとこです。
唐や元は東西交流が盛んだった中華国家だったためユダヤ人が来ていたことは
考えられますが明確な考古学上の発見がない限り(ササン朝やパルティアにおける
ユダヤ人の社会的地位、主要産業などの研究が重要に思えます)、
“イエスは空白の15年間インドで修行していた”というようなトンデモ話よりは
ましな仮説といったところだとおもいます。
66(´-ω-`):03/03/18 06:10
67=63:03/03/21 18:27
>>64-65=おそいそらさん
どうもありがとうございました。
なるほど、なるほど。

>ササン朝やパルティアにおけるユダヤ人の社会的地位、主要産業などの研究が重要に思えます

アフガニスタンの暫定政権がはじめて登録した世界遺産、
マジャレシャリフ近辺の「ジャムのミナレット」は、
ユダヤ教墓地が複合した遺跡だ、と聞いています。

「ジャムのミナレット」自体は中世遺跡でしかあり得ないですし。
ユダヤ教墓地、どこまで溯り得るか、とか衒学的興味が湧いてきました。
(一説に、ある程度、確度のある推測で溯るとして上限はセレウコス朝時代ではないか、って話も読むことがあります)
墓地が営まれる程度のコミュニティーがマザレシャリフにあったならもう内陸アジアの入口、という気はしますです。
あんまりこういう論法を重ねるとトンデモ論者になってしまいますが(困笑)。

えーと、文脈がズレるのですが、よければ派生質問をさせていただきたいと思います。
>バビロン捕囚後異なる発展をしたユダ王国の遺民と
>イスラエル王国の遺民の対立(具体例ではサマリア人とユダヤ人の対立等)から

サマリア人についてですが、概説書の類では、
a「ユダ王国の遺民」という記述と、b「アッシリアによりユダ地方に強制移入された人々も後裔」と言う記述をみることがあります。

私には、判断がつかないので、とりあえず、「bの人々がaの人びとに指導されて新しい共同態を形成した」のがサマリア人のルーツかなぁ、
くらいに思ってるんですが。
いかがなものなのでしょうか?この辺。
68おそいそら:03/03/22 23:23
>a「ユダ王国の遺民」という記述と、b「アッシリアによりユダ地方に
強制移入された人々の後裔」

ユダ王国ではなくてイスラエル王国の遺民ですね。
ヨセフスの『古代誌』ではイスラエルの王アハブとその子ヨラム統治下において
初めてサマリア人(ただこのサマリア人と次に述べるサマリア人が
イコールかは判らない)の名が出てきます。(『古代誌』\、61〜)

ダレイオスTによってユダヤ人が“バビロン捕囚”から解除され、
もとの王国のあった土地に入植した時、
その地域に住んでいたサマリア人(&イドメヤ人&コイエ-シリア)と
帰還したユダヤ人が対立します(うーん現在とあまり変わらないな)。
歴史的には、これが確実なところです。(『古代誌]T、59〜)

サマリア人はユダヤ人と同じ宗教文化を共有しています(一神教やモーセ等)。
異なるのはユダヤ人がエルサレムの神殿に神への祭壇を設けるのに対し、
サマリア人は山岳に祭壇を設けます。
まぁ、ようはユダ族の王に対立して分離独立した10部族の国イスラエル王国と
同じ形態(少なくとも旧約聖書に拠れば)をとっていたわけです。
そういうわけで、イスラエル王国やユダ王国の遺民が自分たちの土着信仰を
維持していたのか、
あるいは他の民族がこの地域に移住してきて、その地域にあった土着信仰に染まったか
という二つの可能性が考えられます。
その概説書は『古代誌』にも書かれている説を両論併記で書いてあるのだと思います。
なにしろ資料がなくて、この時代。
実質、ヨセフスの『古代誌』と旧約各文書しかない。
だから二つを無理やり一つの理論としてまとめるより、
別の説が二つあると考えておいた方が無難だと思います。
69おそいそら:03/03/22 23:23
以下ヨセフスのサマリア人評

「ヘブル人がクタ人と呼び、ギリシア人がサマリア人と呼んでいるこの者たちは、
われわれと同じ慣習を現在も守って来ている。
彼らはユダヤ人が繁栄しているのを見れば、自分たちはヨセフの子孫であるから、
われわれとは本来結びついている、とぬかしてわれわれを同族扱いするが、
ひとたび困難な状況に置かれたわれわれを見ると態度を豹変させ、
われわれとはいっさい関係がなく、われわれが彼らに友好を求めたり、
種族関係を云々するのはもってのほかだと主張し、自分たちは他民族の移住者だと宣言する。
この者たちについては、適当な場所で論及したい。」
『古代誌』\、288−290

「ところでユダヤ人がこのような不幸(アンティオコスのエルサレム占領)に見舞われて
苦しんでいるのをみると、サマリア人は、もはや彼らが自分たちと同族関係にあることや、
ゲリジムにある神殿がいと高き神の聖所であることなどを認めようとはせず、
すでに述べたとおり彼ら本来の性質にふさわしい行動をとるようになった。」
『古代誌』]U、257−264

一応『古代誌』にはサマリア人がメディアやペルシアからの植民者として書かれているが
このヨセフスという人は歴史記者としては正確性に問題があるので(自分を軍事的天才
且つカリスマにあふれた指導者、失敗は全て周りのせいの様に描写するなど)文章は
批判的に読む必要があります。
ただ資料がこれと旧約文書しかないので、上記の文から自称サマリア人説、他称サマリア人説
が同じくらいの可能性を持つ仮説として並立しているわけです。
あまり厳密に考えないほうがいいですよ。
70世界@名無史さん:03/04/01 02:02
age
7160:03/04/14 17:39
やった
やっと異端事典見ました。まだキチンと見てないけど面白いです。
58さん、ありがとうございます。

ところでその異端事典見てたら
オフィスとセツを最近は同一として見ているようなことがかかれてました。
どういうことなのですか?
もし詳しい方がいらっしゃいましたら教えてください。
72山崎渉:03/04/17 09:26
(^^)
73山崎渉:03/04/20 05:01
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
74世界@名無史さん:03/04/23 09:44
age
75世界@名無史さん:03/05/11 23:15
age
76山崎渉:03/05/21 22:31
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
77山崎渉:03/05/28 15:43
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
78世界@名無史さん:03/06/10 00:34
age
79世界@名無史さん:03/06/20 23:47
age
80世界@名無史さん:03/07/01 09:51
age
81世界@名無史さん:03/07/15 11:57
age
82山崎 渉:03/07/15 12:26

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
83世界@名無史さん:03/07/16 08:12
age
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
85世界@名無史さん:03/08/04 07:24
age
861:03/08/24 15:07
はっきり言ってわかりません。
皆さん教えてください。
87世界@名無史さん:03/09/02 17:55
age
88世界@名無史さん:03/09/02 19:14
キリスト教の密教みたいなもんじゃないの?
仏教のけんきょうに対する真言密教みたいな・・。

詳しく知らんが・・。
89世界@名無史さん:03/09/03 12:09
どっかの宗教辞典に
反ローマが思想の根底にある
というようなことが書かれてたけど
本当にそんな理由で宗教をつくれるんですかね
90世界@名無史さん:03/09/12 16:18
捏造
91世界@名無史さん:03/09/12 16:47
>>89
>>52-56あたりを参照。
92世界@名無史さん:03/09/17 09:37
ボゴミール派もこの流れでしょうか?
93世界@名無史さん:03/09/19 18:30
>>92
あんまりくわしくないんだけど
そういってもいいのかな?
ただし、中世ヨーロッパの「グノーシス」というのは
古代にあったグノーシスをどこまで継承しているかといったら
難しいのでは?
中世ヨーロッパでは「グノーシス」を「悪魔崇拝」なんかと
ほとんど同義で使ってたりするから

詳しいひとフォローお願いします<all
94世界@名無史さん:03/09/20 00:13
マヅダ教は古代の日本に伝わっていた。
と松本清張先生が仰っていましたけどホントですかね?
95せいちょう:03/09/20 01:31
>と松本清張先生が仰っていましたけどホントですかね?
そりゃあ、あの人の妄想だ。ゾロアスター教に関心しめしてたらしいけど、推測でしかないよ。
96世界@名無史さん:03/09/20 02:02
どなたか、シロウト向けのグノーシス入門書を紹介してくれませんか。
97世界@名無史さん:03/09/20 23:59
>>96
>>31さんの上げられている
『グノーシスの神話』(大貫隆著、岩波書店刊)
などは如何?
98世界@名無史さん:03/09/22 19:10
>>96
『グノーシスの神話』はわりと読みやすかった
いろいろな神話のヴァリエーションが楽しめるかと
9996:03/09/22 22:06
>>97、98
ありがとうございます。
早速、探して読んでみます。
100世界@名無史さん:03/09/23 08:38
age
101世界@名無史さん:03/10/14 14:14
イスラム社会にもグノーシスが生き残ったり影響を与えた形跡は
ありますかね? スーフィーは関係ないか・・・
102世界@名無史さん:03/10/19 15:04
>>101
思いついたこともなかった
面白いこと考えるなあと思ってぐぐると以外にいっぱい出てきた

http://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%B0%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%80%80%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0&ie=UTF-8&oe=UTF-8&hl=ja&lr=

大半はあまり使えないけど
でもスーフィーにも影響を与えたっていう本もあるみたいだね

イスラムの神秘主義―スーフィズム入門 平凡社ライブラリー
レナルド・A. ニコルソン (著), Reynold A. Nicholson (原著), 中村 広治郎 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582761437/249-3584550-2333965

まあ 大体の宗教ってあちこちから影響を受けてるものだし
あたりまえといばあたりまえなのか?
103世界@名無史さん:03/10/22 04:27
http://www.japantoday.com/
投票は右側の少し下です。

Japan Today News Poll

Should Japan let the 5 abductees return to North Korea if they so desire?

"Yes" ? 390 votes (85.0%)

"No" ? 69 votes (15.0%)

104世界@名無史さん:03/10/22 06:00
ソフィアたん(*´д`*)ハァハァ
なんて書き込もうと思ったが…あまりの内容の濃さに驚いたよ(特に前半)
105世界@名無史さん:03/10/22 10:34
『マトリックス』におけるグノーシス主義と仏教
http://whatisthematrix.warnerbros.com/japan/rl_cmp/new_phil_frames.html

公式サイトで公開されている宗教学者のエッセイ。なかなか濃い。
106世界@名無史さん:03/10/24 22:29
>>104
ほとんど漏れの自作自演だがな
107世界@名無史さん:03/10/25 04:18
ピスティスたん(*´д`*)ハァハァ
108世界@名無史さん:03/10/25 19:24
スレを流し読んでみたんですが
なんだかよくわかりません

グノーシスっていうのはもともとは一つだったんですか?
それともあちこちで自然発生した教義の似てるものをまとめて
グノーシスって呼んでいるんですか?

109世界@名無史さん:03/10/31 20:11
もともとは一つって……
それはどうやって証明するのでしょうか?
110世界@名無史さん:03/11/04 11:57
>>108
後者。
111世界@名無史さん:03/12/01 00:43
112世界@名無史さん:03/12/01 01:21
グノーシスってゾロアスター教から受け継いだ善悪二元論を元にキリストを解釈する一派だったんだろ。
それがのちに異端として諸派に分かれ正統派(カトリック)から弾圧を受け、一方思想にも
影響を与え神秘主義へと至る。
113世界@名無史さん:03/12/01 23:45
グノーシスこそ真理。
114世界@名無史さん:03/12/04 19:56
>>112
キリスト教系グノーシスと
非キリスト教系グノーシスなんていう分けかたをするひともいますよ
二元論もグノーシスには色んなのがあるし

僕は反ローマから生まれた説が好き

>>113
グノーシスこそ智恵
115世界@名無史さん:03/12/04 20:01
グノーシスこそ愛
116世界@名無史さん:03/12/04 20:15
グノーシス愛
117世界@名無史さん:03/12/04 20:20
お前ら、この宇宙を作ったのはデーミウルーゴスですよ。
こんな世界に安穩としてはいけませんよ。
真実の一者に帰依しましょう。
118世界@名無史さん:03/12/07 17:45
古代から伝わった多神教呪術を吸い上げたもの(の総称)かな?

宗教ってそういうの否定して抑圧するから、陰で発達して神秘思想化する。
そういう意味ではスーフィーも同じでは?

ほら、日本だと八幡大菩薩とか怪し気な忍びの巻き物とか。
119世界@名無史さん:03/12/10 18:01
不完全な神に支配されているこの世の中で人生の成功を求めるのは、
その不完全な神を喜ばすだけ、という発想をグノーシスはしていると思う。
だから、呪術の意味を、神や霊などを介して世界に働きかける方法だとすれば、
そんな行為には価値を見出してない気がする。

真の神に祈って不完全な神に干渉を試みるなんてのも、グノーシスの教義に
見たことないし。

だからグノーシス=呪術、というのは自分にはちょっとピンとこないよ。
120世界@名無史さん:03/12/10 23:17
不完全な造物者の不完全な世界の不完全の人間に、
真の神が関わりもつなんていう考えが受け容れられたかな?
その辺が納得いかんよ。
121世界@名無史さん:03/12/11 01:26
このスレで既に幾つかのグノーシス主義に関する文献があげられているが、先ずそれらを読んでみてくれ。話はそれからだ。
122世界@名無史さん:03/12/11 18:49
>>120
受け入れられたり受け入れられたりしたと思う

グノーシスによって真なる神へと近づくという考え方で
割と広範囲に広まってる
でも昔どっかの宗教辞典をみてたら知識層に広まったぐらい
というのがあったからそうではない層には
受け入れられなかったんじゃなかったのかな
123世界@名無史さん:03/12/11 18:51
しまった下げ忘れた
つーかこの時間から酔っ払い

いきなり訂正

>>知識層に広まったぐらい
マニ教とか考えると受け入れがたいな

124世界@名無史さん:03/12/12 00:33
>>120
グノーシス主義では人間を本質的に不完全な存在とはみなしていないんでなかったっけ?
125世界@名無史さん:04/01/09 20:45
よしageるぞ
それにしても過疎なスレですね
1へのループで悪いのですがグノーシスがわかりません
柴田有「グノーシスと古代宇宙論」のはじめに

「私見によれば、グノーシスの本質的規定はまだ未解決」
と、ありました
1982年の本なので現在とは捉え方が違うかもしれませんが
今はグノーシスをどう定義しているのか?
ご存知の方にお聞きしたいです


聞いてばかりでは悪いので私的な考えを

私はグノーシスを自らの周りを否定する思想だと考えています
基本的には自分以外のほぼすべてを悪ととらえ
遠くに位置する神(創造主ではない)を想定します
そして自分を神のもとへいく(もしくは神と同一化)ことを目的とした
神話(?)をもつ宗派の総称(もしくは捉え方)をグノーシスと呼ぶ


これで良いのかどうかわかりませんし
それどころか定義が広すぎて漠然としすぎているようにも思えます

グノーシスに興味のある方、詳しい方
間違い等を指摘してください
127グノーシスのない男:04/02/07 20:13
ああまずい
ageないと消えちゃうな
128世界@名無史さん:04/02/19 03:05
>>126
先ず、柴田のほかにどんな文献をあたったのか教えて?
でないと答えられないし。
129世界@名無史さん:04/03/29 17:35
age
130世界@名無史さん:04/04/12 04:25
過去スレッド
グノーシス主義、および神秘神学について (56)
http://mentai.2ch.net/whis/kako/968/968931915.html
131世界@名無史さん
マンダ教もこのスレでいいのか?