徐晃さんの生活

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1徐行運転でGO!
徐晃さんは家が貧しいので、学校の後はすぐバイトに行かなきゃいけません。
彼が平日にやっているのはコンビニのバイト。
根がとても真面目なのでやる気はあるのですが、その反面ちょっと不器用。
今日も、品物の発注で間違えてベビースターラーメンを
10個多く注文して店長に叱られてしまいました。
でも、徐晃さんはこんなことでめげてはいられません。
家で帰りを待つ幼い弟と妹を養っていかなければいけないのです。
ましてや、今まで14回クビになった末にやっと見つけた新しいバイト。

「今度こそは…、今度こそはこの職場で頑張っていかねば…。
弟と妹が大きくなるまでは拙者が…拙者がやらねばならぬのだ…。」

そう固く誓う徐晃さんなのでした。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
ganngarejokou
3 :03/12/07 00:46
がんがれ!
5無名武将@お腹せっぷく:03/12/07 01:24
今日の社会の授業では徐晃さんの班の研究発表会。
みんなの前で自分のレジュメを読まなければならないのですが、
シャイな徐晃さんは緊張でカチカチ。
もともと人前でしゃべるのもうまい方ではないので、なかなかうまくいきません。

「これらくぉうしぃん国では、前に挙げたようなすぇんしぃん国と較べて…」
「すいません、さっき徐晃君が読んだ場所がよく聞こえませんでした!」
「も、申し訳ござらぬ…。」
「今日の発表はとても素晴らしかったです。
ただ、徐晃君はもっとかつぜつを良くした方がいいですね。」

今日は災難だった徐晃さん。まあ誰にでも悪い日はあるよ!
苦あれば楽あり!めげるな!ファイトっ!
6王定6:03/12/07 05:22
6
孟達さんや関羽さんの出現キボンヌ
ガンガレ徐晃さん
徐晃さんはガタイの丈夫なドクオなのか?
徐晃さんどこ行った?
徐晃さん帰ってこいよー!
12無名武将@お腹せっぷく:03/12/19 00:59
1は逃亡したか。しょーがねえなぁ!
じゃあ新しい徐晃さんのエピソードを募集だ。
13無名武将@お腹せっぷく:03/12/19 01:02
このスレは徐行です
14無名武将@お腹せっぷく:03/12/25 19:59
徐晃さん募集中(作文が上手い人)
15無名武将@お腹せっぷく:03/12/25 20:02
問題
徐晃はバイクでバイトに通っています。
しかし、ある日警察に職務質問を受けてしまいました。
なぜでしょう?
徐晃さんはクリスマス・イヴも忙しい。
本当は彼も家族とイヴを過ごしたかったのに、バイト先の曹操店長が一言。

「24日はみんな休みを取っちゃって…徐晃君、詰めてくれない?」

イヤですなんて言えない徐晃さん。今日も一所懸命に働きます。
しかもサンタの格好をさせられて、シャンパンとケーキの店頭販売。
弱音を吐かない徐晃さんでも、真冬の夜は寒い。つらい。

「しかし日頃は役立たずな拙者、今日くらい皆の分まで働かねば…」

凍える手を揉む徐晃さん。
道行く恋人たちや家族連れに声をかけます。

「シャンパンいかがでござるかぁ〜?」
すると、一人の女性が彼のところにやって来ます。
ウィンタースポーツで日焼けした肌、長く美しい黒髪。
バイト仲間の関羽さんではありませんか。

「や、これは関羽殿。シャンパンでござるか?ケーキでござるか?」
「逆よ逆、あたしがケーキ届けに来たの。あたしすぐ近くに住んでるのよ」

彼女が持ってきた小さな箱には可愛らしいショートケーキ。

「いや、しかしバイト中でござるし…」
「いいのいいの、店長にバレないうちに食べちゃって。はいアーン」
「そんな、モゴモゴ…」

ケーキを詰め込んで目を白黒させる徐晃さんに、関羽さんは言いました。

「ごめんね、あたしがムリ言って休んだせいで、徐晃くんに迷惑かけちゃって…」
「いや、構わんでござるよ。拙者、いつもお世話になっているし…」

いつも明るい関羽さん。けれど、今日はなんだか雰囲気が違います。
「実家にね、帰ろうと思ってたのよ。
イヴを家族で過ごそうってママから電話があってさ。
でもやっぱ帰りづらいよね。四年も帰ってないんだもん。
デザイナーになりたいなんて言ってオヤジと大喧嘩して、
家を飛び出して東京まで来たのに、あたしまだプーだもん…」

うつむく関羽さん。
その肩を、徐晃さんが強く掴みました。

「いけません、いけませんぞ関羽殿!親孝行、したい時には親はなしと言います。
切符はあるのでしょう?まだ遅くはない、駅まで走らねばなりません!」
「でも…」
「でもじゃあない!拙者の妹は、両親の顔も知らんのです!」

夜の空気が静まり返りました。

「拙者の父上と母上は…五年前に亡くなったのです…」
関羽さんは徐晃さんの顔を長いあいだ見詰めていました。
それから夜空を仰いで、照れたように笑いました。

「ありがとう。あたしやっぱり帰るわ!」

徐晃さんも笑って肯きます。

「あ、あの、徐晃くんの手、冷たそうね。よかったらこれ使って?」

関羽さんは手袋を外すと徐晃さんに渡しました。
それが関羽さんの感謝の気持ちだとわかったので、徐晃さんは黙って受け取りました。

「メリークリスマス、徐晃くん!」
「メリークリスマス、関羽さん!」

関羽さんは長い髪をなびかせて走っていきます。
徐晃さんはその後ろ姿を見送りながら呟きました。

「こんな小さな手袋、拙者の手には合わないござるよ…」
物思いにふける徐晃さんを、店から出てきた曹操店長が怒鳴り付けます。

「ちょっと徐晃くん!お客さんと話し込まないでよ!」
「も、申し訳ござらん!ケーキいかがでござるかぁ〜?」
「まったく、いつもは無口なくせになにやってんだか…」

聖なる夜も叱られてしまった徐晃さん。
でも今日の徐晃さんはとっても嬉しい。そして、ちょっぴり寂しい。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
21無名武将@お腹せっぷく:03/12/26 04:38
泣かせるな!
22無名武将@お腹せっぷく:03/12/26 06:25
蒼天徐晃萌え
黙殺された>>15の答えが気になるところだ。
>>23
だって「徐行ネタ」なんだもん。
徐晃さんの正月エピソードもキボン!
26無名武将@お腹せっぷく:04/01/06 03:56
じゃあまた募集してみるか。
★徐晃さん募集中(作文が上手い人)
聖夜の徐晃さん…泣けた。イイ話じゃないか。 徐晃さんに幸あれ。
聖夜の徐晃さん…泣けた。イイ話じゃないか。
徐晃さんに幸あれ。
徐晃さんの正月マダー?
徐晃さんの節分ネタ待ってます。
徐晃さんのバレンタインもいいね。
徐晃さんの何でもない日々も良さそう。
33無名武将@お腹せっぷく:04/01/24 04:36
「明けましておめでとうござる。今年もよろしくおねがいござる。」

今日は徐晃さんの家でもお正月。
しかし、普段の生計をバイトで立てている徐晃さん。
当然豪華なおせち料理など用意できるはずもなく、
料理の本を見ながら必死で作ったお雑煮も、肝心のお餅がないというお粗末な出来。

「兄ちゃん、おとんとおかんがまだ生きてた時に食べたお餅っておいしかったよね。
もう一度あのお餅っていうのを食べてみたいな…。
あ、ごめん!兄ちゃん普段頑張ってるんだもんね、無理言っちゃだめだよね…。」

自分は苦労しても、せめて弟達にだけは幸せにしてやりたい…。
それは徐晃さんが常々思っていたことなのですが…

「…よし、わかった、この兄者が餅を手に入れてきてご覧にいれようではないか!」
「えっ、ホント?兄ちゃん?」
「武士に二言はない!拙者、必ずや餅を我が手に持ってきてみせようぞ!FIRE!」
そう、ちょうどこの日は町内の餅つき大会の日なのでした。
見事一等に輝いた人にはお餅一年分!
普段から斧で鍛錬を行っている徐晃さんには餅つきは天職の一つとも言えるべきものでした。
が…

許楮「おめえ、もしかして徐晃でねーか?ひょっとしておめえもこの餅つき大会にでるのかぁ〜?」
徐晃「おう、これは許楮殿、貴殿もこの餅つき大会に?」
許楮「なんだ、おめえもでるのか〜。でも、今回おめえは優勝できねえぞぉ〜。
優勝賞品の餅一年分はこのオイラがもらうかんなぁ〜!うっへっへっへっへ」
徐晃「ぬぅ…、これは思わぬ所に思わぬ強敵が現れたでござるよ…」
3533=34:04/01/24 04:39
とりあえずここまで書いたけど眠くて続き書く気力がないので誰かリレーキボンヌ
>>33
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
>おとんとおかんがまだ生きてた時に食べたお餅っておいしかったよね。
ぎゃはは!
面白いから起きたら続けて。
伝説の餅突「勝負」

餅突をご存知だろう。
今でこそ返し手と突き手がタイミングよく息を合わせる様がほほえましく写るが、
かつてはそうではなく、むしろ逆であった。
返し手の手を突き手は杵でつぶすことを狙い、
返し手はそうはさせじと手をよけるという「勝負」だったのである。
勝負が長引けば長引くほどにもちはよく突かれ、
お互いの殺気をもあいまって最高の味になるという。
米どころで知られる北陸のある県では正月には餅突きの勝負に敗れ、
聞き手をつぶされた哀れな戦士たちが初詣で多く見られたという。
現在では、聞き手をつぶすことは働き手を失うことになるためにこの「餅突」は禁止されているが、
一部の地域では非公式に「餅つき大会」と称して開催されているという。
(民明書房 「殺・陣・郷土料理大全」より)
徐晃  「なにぃ!?」
許[ネ者]「なんだ、知らなかったのか?」
徐晃  「いや、餅つき大会というくらいだから、餅を突いてその味を・・・」
許[ネ者]「何いってんだ。餅の味なんて誰がついたって大してかわらねえよ。」
徐晃  「確かに・・・」
許[ネ者]「俺たちの勝負といえば」
許都は腕をまくって力こぶをさすった
許[ネ者]「これだろ?」
徐晃  「うむぅ」
許[ネ者]「まあ、お前が リ タ イ ア するならとめはしねえけどよ。」

徐晃は考え込んでしまいました。
確かに餅つき大会で優勝すれば餅は手に入ります。
しかし、もし負けたら利き腕は粉砕。
当分は、いえ、下手すれば一生バイトができなくなります。
働き手を失った弟たちはどうなってしまうのか。

徐晃  「やっぱり拙者・・・」

やめとくでござるといいかけて徐晃は目を見張りました。

徐晃  「関羽殿・・・」

待機中の参加者の中に、美しい一鬢の髭。
紛れも無くそこにいるのは関羽だったのです。
すまん、リレーなのに一人称や口調を統一し忘れたよ。

逝ってくる
徐晃ワールドでは関羽は日焼け美女なんじゃないのか?
>>40
まあ色々あってもいいだろう。
(民明書房から仕切りなおしちゃうぞ)

「…餅つき大会って餅を突いてその味を競うんじゃないんでござるか?」
「何いってんだ〜 餅の味なんて誰がついたって大してかわらねえよ〜」

許楮さんの言うことはもっともでした。
でもこの餅つきで怪我をしたら、弟たちを養っていけなくなる…
徐晃さんが考え込んでいると、聞き覚えのある声が聞こえてきました。

「相変わらずだな、徐晃」
「あっ、郭嘉くんではござらんか。懐かしいでござるなぁ」

郭嘉くんは徐晃さんの中学時代のクラスメート。学校一の秀才でした。
「馴れ馴れしくせんでもらおうか。私もこの餅つき大会に参加する一人。いわば敵同士だ」
「えっ、郭嘉くんもこの大会に?」

郭嘉くんは頭は良いけど腕力のほうはからっきしです。
こんな貧弱な体で許楮や自分と餅つきをしたら命にかかわる…徐晃さんは心配しました。

「フッ、私には無理だと言わんばかりの表情だな。だから貴様は愚かだというのだ」
「お、愚かでござるか?」
「そうだ。昔のよしみで教えてやろう。この『餅突』という競技には重大な欠陥がある」

自信たっぷりの郭嘉さんの秘策とは…?
4433=34:04/01/24 16:20
おお、リレー乙です。民明書房ワラタ
(´-`).。oO(秘策が気になる……)
続き来たー!
面白そうな展開だな。
46無名武将@お腹せっぷく:04/01/27 23:12
「もちつきの欠陥?それは一体…」
「フッ、それはな…」
郭嘉君が言いかけた時でした。

「ただいまよりっ開会式および組合わせ抽選を行います!
出場者の方は至急中央ステージまでお集まりください。くりかえします…」

広場の四方に設置されたスピー力ーから
けたたましい声がひびきます。

「フッ、説明する暇がないな。
まあいい。」

郭嘉君は徐晃を指さして言いました。

「フッ、我が秘策は本戦でじっくりと見せてやる。
もっとも徐晃…
おまえが勝ちぬけたらの話だがな!」

郭嘉君はそう言うとステージに向かい歩き出しました。


47無名武将@お腹せっぷく:04/01/27 23:21
うおーっ!いい展開だ!
続きは!?ねぇ続きは!?徐晃君ガンガレッ!作文するシトもガンガレッ!
48無名武将@お腹せっぷく:04/01/27 23:24
「郭嘉君、すごい自信でござる…」

徐晃君は遠ざかる郭嘉君の背中をまぶしそうに見ています。

「けど」

徐晃君は目をとじました。
まぶたに移るのはいたいけな弟達の姿。
みんな徐晃君がもちを持ってくるのを楽しみにしています。
やがて徐晃君は強くこぶしをにぎり、目を見開きます。
そして、

「けど、それがしも」

フぶやくと大きく一歩をふみ出しました。

「それがしも、負けられんでござる!」

徐晃君の目はまっすぐに、あくまでもまっすぐに前だけを見つめていました。
49無名武将@お腹せっぷく:04/01/27 23:32
徐晃君がカ強く一歩をふみ出した時、
にわかに強い風がふいて、
はり紙がはがれてとび、徐晃君の足にまとわりつきました。
徐晃君は気づきませんでした。
その紙はひらひらと舞い、電柱にまきっくようにしてとまります。
風にゆれる張り紙にはまぎれもなくこうかかれていました。

「主催:董卓とゆかいな仲間たち」

風はいよいよ強くふき、嵐の到来を予感させました。
50GET?
そして長文スマソ


イイ(゚∀゚)!! 徐晃さんも、職人さんもがんがってくだちい。
ステージの前にはすでに出場者でごったがえしていました。

「すごい数でござるな…」

徐晃さんは愕然としてつぶやきました。
数が多いだけでなく、みんながみんなすばらしい体格の持ち主ばかりです。

「勝てるでござろうか。」

徐晃さんはふと不安に襲われました。
でもすぐに首を激しく左右にふって、両手で自分の頬を打ちました。

「弱気は禁物でござる!」

徐晃さんは気合いを入れると、きっとステージを見上げます。
続きまだー?
このまま友軍を待つ。
徐晃さん…… 萌える……
56無名武将@お腹せっぷく:04/02/20 21:05
華々しいファンファーレと共に激しく打ち鳴らされるドラの音。
自治会長の董卓さんがステージに立ちました。

「これより第84回洛陽町主催餅突大会を始める!
諸将よ!武運を尽くし栄光とお餅一年分を手に入れるのじゃ!」

一斉に上がる鬨の声!ついに『餅突』が始まったのです。
興奮した場内に自治会長の娘、貂蝉タソのアナウンスが流れます。

「餅突にご出場の皆様、これよりトーナメントのくじ引きを行いますので
ステージ中央にお集まり下さい。繰り返します。これ(ry」

「餅突の対戦相手はくじ引きで決まるのでござるか。
拙者はくじ運が悪いのでござるが…。」

嫌な予感を感じつつ、徐晃さんはくじ引きへと向かうのでした。
よ よく分からんス スレだ
徐晃がくじ引き! 徐晃がくじ引き!(;´д`)ハァハァ
徐晃さん今ごろくじの列に並んでるかな?
60無名武将@お腹せっぷく:04/02/28 19:24
「迷っていても仕方ない。兎に角くじ引きをするでござる。」
徐晃さんはステージ中央、くじ引き会場へと向かいました。

「むむむ。これは凄い人だかりでござるな〜。一体どこに並べば…」
「徐晃さーん。こっち、こっち!」
「おぉ!呂布殿ではござらぬか!」

徐晃さんを呼び止めたのは町内会長・董卓さんの長女、呂布さんでした。
呂布さんは次女の貂蝉タソとは正反対の性格で、明るく元気いっぱいで、少し
ヤンチャな女の子です。たまに裏切ったりするのが玉に瑕ですが、徐晃さん
に少しだけ好意を持っているようです。

「呂布殿もこの『餅突』に出場でござるか?これは益々油断できぬでござるな〜。」
「ううん。本当は出たかったんだけど、今年の『餅突』実行委員会に選ばれちゃってね。」
「そうでござったか…。」
「残念?それとも…ちょっと安心した?」
「い、いや、拙者は…。」
「あっ、早くくじ引きして!後ろの人が待ってるよ!」
「それが拙者、くじ運がわるいのでござるよ…。」
「じゃあ私が引いてあげる!…っと、13番!やったね徐晃さん!ラッキー13よ!」
「…呂布殿、あまり縁起のいい数字ではないようでござるが…。」
「気にしない、気にしない!じゃあガンガッテネ、徐晃さん!」

呂布さんに引いてもらったくじは、果たして吉と出るのか、凶と出るのか…。
徐晃さんはくじを握り締め、雲ひとつない空を見るのでした。
>>60
キタ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━(  ゚)ノ━ヽ(  )ノ━ヽ(゚  )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!
        へ )   (  ノ  (  )ノ   (  )   へ  )   へ )    へ  )
          >    >    <      <       <      >      >
呂布・貂蝉姉妹までいるぞー!
そしてくじは13番。徐晃さんの運命の展開が気になる。
62無名武将@お腹せっぷく:04/03/01 00:39
>>60
日焼け関羽に朗らか呂布!
徐晃さん豪傑美人にモテモテじゃないか!
徐晃さんのAAまだー?
徐晃さん(・∀・)イイ!!
徐晃さん運命のナンバー13
関羽と呂布に萌えた!がんばれ徐晃さん!
67無名武将@お腹せっぷく:04/03/23 23:31
異様な熱気に包まれた会場内では、すでにくじ引きを終えた剛の者達が
それぞれの『餅突』ポイントへと移動し始めました。
圧倒的人気の『餅突』では参加者の数も数百人に上り、とても一つの
杵と臼では足りず、複数のブロックごとで勝負を行うトーナメント方式
を採用しているのです。

「拙者の相手はまだ決まらぬでござるか…。」
「徐晃さん、対戦相手が決まったら呼んであげるから、他のブロックの
『餅突』でも見てきたら?徐晃さんはまだ『餅突』見たことないでしょ?」
「そうでござるな。では呂布殿お願いするでござる。」

徐晃さんは会場内を見渡すと、一番近いポイントへと歩き出しました。
しかし、そこで徐晃さんが目にする光景は、徐晃さんの想像をはるかに超えた
ものだったのです。
最近徐晃のスレをよく見かけるが、今は徐晃がブームなのかね?
69無名武将@お腹せっぷく:04/03/24 00:00
そう、蒼天徐晃がブームの先駆け。
無双徐晃でしょ
こ、このスレわ一体なんだい??
とりあえず読んでみたが、なぜ関羽と呂布が女の子なんだい?
と、とにかく公明さんがんがれ。職人さんもがんがれ。
また来てみるよ。
蒼天徐晃、全裸で餅つき・・・_| ̄|○
はだかの大将だからな
徐晃さん頑張れ。
75無名武将@お腹せっぷく:04/03/30 19:17
試しにちょっとageてみようか
76無名武将@お腹せっぷく:04/03/30 19:55
徐晃さん頑張れ。
兄弟が待ってるゾ
77無名武将@お腹せっぷく:04/04/04 00:19
続きが見たいです
78無名武将@お腹せっぷく:04/04/05 22:51
age
徐晃さんの活躍が見たい。
80無名武将@お腹せっぷく:04/04/11 14:14
徐晃さんが向かったブロックでは、今まさに『餅突』が始まらんとしていました。
臼を前にした審判が両選手の名前を呼びます。

「くじ番号5番、呉蘭殿!呉蘭殿参られたい!」「応!ここにいるぞ!」
「ではくじ番号6番、曹彰殿!曹彰殿ここへ!」「応!」
大勢の観客の中から屈強そうな男が二人、勇ましい声とともに現れました。

「曹彰殿!おぬしも『餅突』に出場されているでござるか!?」
「おお徐晃さん。久しぶりでござるな。我の戦ぶり、見ていてくだされよ!」
そう言って曹彰さんは臼の方へ向かっていきました。

審判が二人を相手に『餅突』のルールを説明し始めました。
「ルールは簡単だ。相手の手に杵を落とすか、まいった!と言わせた方が勝者だ。
10合打ち合った後、杵手と返し手を代える。無制限一本勝負、引き分けはない。
ルールは以上だ。何か質問は?」

曹彰さんと呉蘭さんは審判の声が聞こえてないかのように、激しく睨み合っています。
「…ないようだな。ではこれより『餅突』を始める。先手は曹彰殿よりお願いしたい。」

空気が張り詰め、一瞬の静寂が訪れます。

「…はじめっ!!」「うおぉぉぉぉっ!!」「はあぁぁぁっ!!」
両者の雄たけびとともに振り下ろされる曹彰さんの杵。
徐晃さんは拳を固く握り締め、友の勝利を願うのでした。

81無名武将@お腹せっぷく:04/04/11 22:50
age
やっと新作キターーーー(゜∀゜)ーーーー!!
83無名武将@お腹せっぷく:04/04/13 00:49
age
84無名武将@お腹せっぷく:04/04/14 22:41
age
85無名武将@お腹せっぷく:04/04/17 19:05
…勝負は一瞬で決まりました。
曹彰さんの鋭い一撃が、呉蘭さんの返し手に炸裂しました。

「ぐわ〜っ!!」
呉蘭さんの絶叫が会場内に響きます。

「勝負あり!!勝者、曹彰殿!…早く救急車を…。もう手遅れかも知れんがな…。」

曹彰さんは杵を高らかと持ち上げ言いました。
「はっはっはっ!呉蘭殿、その程度の腕で我に勝てると思うたか!」
呉蘭さんは何も言い返しません。ただ悲痛なうめき声を上げるだけです。

「徐晃殿、どうであったかな、我の一撃は?強烈だったであろう?はっはっはっ!」
そう言って曹彰さんは控え室へと去っていきました。

86無名武将@お腹せっぷく:04/04/17 19:06
>>85の続きです

徐晃さんは何故か曹彰さんの勝利を心から喜べませんでした。
ふと会場を見渡す徐晃さんの目に飛び込んできたものは、多くの名誉を捨てた降参の声と
激しい痛みに耐えるうめき、そして勝者の咆哮と喝采でした。

「…『餅突』とは、これほどまでに、これほどまでに恐ろしい競技でござったのか…!!」

担架で運ばれていく呉蘭さんの右手は素人目から見ても絶望的でした。

「呉蘭殿…。さぞかし無念でござろうな…。まだまだこれからの武将でござったのに。」

徐晃さんの眼に自然と涙が浮かんできます。

…そうです。徐晃さんは優しすぎるのです。
貧しい生活の中、幼い兄弟達を第一に考える徐晃さんは何時しか、「自分の幸せよりも
他人の幸せを強く願う」そんな人間になっていました。

徐晃さんは医務室に消えていく呉蘭さんから、眼をそらす事ができませんでした。

わーい! 続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
徐晃さんはどうするつもりなんだろう?
今年の年明け、「餅突」やったよ?
89無名武将@お腹せっぷく:04/04/23 20:57
いい子だから、さっさと続きを書きたまえ!
90無名武将@お腹せっぷく:04/04/24 15:45
って言うか展開をどうしようか迷っているのでは?
91無名武将@お腹せっぷく:04/04/27 22:57
age
思わぬところで面白いスレに巡り会ったもんだ
期待して待ちますか
93無名武将@お腹せっぷく:04/04/27 23:52
慌ただしく医務室のドアに消えた呉蘭さん。
そのドアをじっと見つめる徐晃さんの肩に、大きく逞しい手が置かれました。

「なっ、何事でござるか!?」
「おめぇ、こんな所に突っ立って何見てんだ〜?」
「きょ、許楮殿!あまり脅かすなでござるよ〜!」

そこに立っていたのは>>34で初登場したきり出番のなかった許楮さんでした。

「んで、おめぇ何してたんだ?あ〜っ、ひょっとして『餅突』の
迫力にビビッちまったのか〜?情けないヤツだな〜。」
「そ、そんなことないでござるよ!こ、これしきの戦、屁でもないでござる!」
「そうか〜?まぁいいや〜。そろそろオイラの出番だな〜。試合観に来いよ〜?」
「そうでござるか!そういえば、拙者の試合もそろそろで…」

その時場内に貂蝉タソのアナウンスが流れました。

「選手の呼び出しをいたします。抽選番号13番、徐晃さん。抽選番号14番、許楮さん。
間も無く試合を行います。『餅突』Bブロック第2ステージまでお越し下さい。繰り返(ry」

なんと徐晃さんの『餅突』対戦相手は、この許楮さんだったのです。
徐晃さんと許楮さんは身動きもせず、今まさに敵となってしまったお互いを
ただ見詰め合うのでした。


>>93
猛将同士の餅突キタ――――(゚∀゚)――――!!
95無名武将@お腹せっぷく:04/04/30 06:01
キタ━(゚∀゚)━!!!!
主人公アボーンの悪寒!
96無名武将@お腹せっぷく:04/04/30 06:41
徐晃(おもむろ・あきら)さん
公明(おおやけ・あきら)さん
98笑劣帝 ◆2LHaS1sCeY :04/04/30 21:05
実は女工
徐晃哀史の続きマダ?
100無名武将@お腹せっぷく:04/05/01 09:24
age
101無名武将@お腹せっぷく:04/05/01 20:32
「うぎゃぁぁぁ〜〜〜っ!」
「すまんな徐晃、負けるわけにはいかんのや」
102無名武将@お腹せっぷく:04/05/01 22:43
徐晃さん本当にアボンしてるやん…_| ̄|○

103無名武将@お腹せっぷく:04/05/02 09:25
そこでスーパードクター登場。
徐晃の両手をサイバーテクノロジーで義手に替える。
104無名武将@お腹せっぷく:04/05/02 23:06
かわいそうで安眠できんですよ!
早く復活させてくれ!
105無名武将@お腹せっぷく:04/05/04 00:36
age
106マツタケ酒:04/05/04 00:57
スローステップなスレだな。
107無名武将@お腹せっぷく:04/05/05 01:08
「はやく使いこなせるようにならねば…。
 弟と妹が大きくなるまでは拙者が…拙者がやらねばならぬのだ…。」

キシキシと木製の義手を動かす徐晃さん、
今日もリハビリに励むのでした。

「む?なんだ?この突起は・・・」
徐晃は手首のスイッチを押した。
ウィ〜ン・・・ウィ〜ン・・・ウィ〜ン・・ウィ〜ンウィ〜ンウィンウィン!
「わわわ、こ、これは一体どうしたことか!?拙者の右腕が勝手に上下する!!
速い、速すぎる!っていうかどうすれば止まるのだ〜!?」
また徐晃は手首のスイッチを押した。
「と、止まった・・・。華佗先生・・・やってくれる。木製ではなかったのか!!
ふふふ、勝てる。拙者の勝ちだ!!
ハッ!しかし・・・こんな機械に頼り勝利を得ても・・・ただ卑怯なだけではないか!!
武士らしくない!ダメだ、ダメでござるぞ。だが弟と妹が待っている・・・」

武士としての誇りと弟と妹の待望。
このふたつの板ばさみとなって苦悩する徐晃さん。
どうする!!試合開始までもう時間は無い!!
109無名武将@お腹せっぷく:04/05/05 12:21
華佗先生って、やっぱマッドサイエンティスト系のキャラですか?
110ジョージ:04/05/05 16:56
age
111無名武将@お腹せっぷく:04/05/05 23:09
そのぁゃι ぃ義手で、敗者復活戦に出るのですか…。
112無名武将@お腹せっぷく:04/05/07 18:41
続き、マダァーーー!!!
113無名武将@お腹せっぷく:04/05/07 22:49
全然おもしろくない。頭の悪いスレだ
じゃあ来んな
関羽さんとのエピソードだけ妙によく出来てる。
>>115
きっとそのあたりは職人さんが作ったんだろうよ。
餅突あたりからは・・・。ちなみに餅突篇の一部は漏れが書いたし。
試合開始直前、徐晃さんの姿は会場内にありました。

「徐晃さん!腕は治ったのですな!」
その声に徐晃さんが振り向くと、友人の張遼さんがこちらに向かって駆け寄ってきました。
「呂布殿から、貴殿が負傷したと聞いて心配しました」
張遼さんは徐晃さんの腕を見て
「では、敗者復活戦に参加されるのですな?」
張遼さんの質問に徐晃さんは曖昧な笑みを浮かべ、でもきっぱりとした口調で言いました。
「・・・いや、拙者は棄権することにしたでござる」
   
  
「もともと、徐晃さんがこのような試合に出ること自体驚きましたがね」
参加賞の缶コーヒーを片手に相槌を打ちながら
張遼さんは会場の隅で、少しずつ語られる徐晃さんの話を聞きました。
「散々迷ったのだが、結局兄として恥ずべき行動はとるまいと考えたのでござるよ」
 
そう、真剣勝負と言えば聞こえはいいですが、所詮人を傷付けることに他ならないのです。
むやみに人を傷付けるなんて言語道断、まして卑怯な手を使ってなんて・・・。
幼い弟妹に餅を食べさせてやりたいとは思っても、人を傷付けて手に入れた餅なんかを、
幼い弟妹は果たして喜んでくれるのでしょうか。
  
「拙者を試合から逃げた気の弱い臆病者と思ってくれていいでござるよ」
徐晃さんは、少し寂しげな笑顔でそう言うと会場を後にしました。
「徐晃さん!」
しかし会場を出て行こうとしたその時、突然、張遼さんに呼び止められました。
張遼さんの大きな声に驚いて振り返ると、大きな包みが徐晃さんに押し付けられました。
悪戯っぽい笑みを浮かべた張遼さんは、声を潜めて
「皆には内密に。怪我の見舞いだと思ってください」
「・・・これは・・・餅!?張遼殿、しかし」
張遼さんは有無を言わさず徐晃さんの懐に包みを押し込み、背中を押しました。
「張遼殿・・・忝い」
徐晃さんは目頭が熱くなる想いで深く頭を下げ、今度こそ会場を後にしました。


徐晃さんの後姿がだいぶ遠くなった頃、誰もいない筈の空間に張遼さんは声をかけました。
「・・・あれで良かったのですか?」
すると、こっそりと柱の影から小さな姿が現れました。
「お父上に見つかったら大目玉ですぞ?・・・呂布殿」
「うん、・・・いいの」
張遼さんは呂布さんの頭にポンと軽く手を置き、二人並んで徐晃さんを見送りました。
  
「・・・徐晃さん、気が弱いのと優しいのは別物ですよ」
夕焼けに染まった徐晃さんの後姿にポツリと零された張遼さんの言葉は、
会場内の喧騒に掻き消されてしまいましたが
二人に見送られながら立ち去る徐晃さんの背中は、いつもより一回り大きく見えました。

今日の徐晃さんはとってもかっこいいかも。そして、ちょっぴりかっこ悪いかも。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
゚ ゚(´□`。)°゚。泣けた・・・
おおっ!新作キタ――――(゜∀゜)――――!!
しかも結構な職人様とお見受けいたす。
117さん、今後も頼むぜ!
121無名武将@お腹せっぷく:04/05/08 19:17
age
122無名武将@お腹せっぷく:04/05/08 21:08
キタ━(゚∀゚)━!!!
一味違うな。さすが!!
泣けますた(ノД`)
関羽さんの時の職人さんが復帰したのだろうか。
オチが似てるしw
125無名武将@お腹せっぷく:04/05/08 21:47
        ↓徐晃                ↓王平
           ___                _
       / ____ヽ           /  ̄   ̄ \
       |  | /, −、, -、l           /、          ヽ
       | _| -|  ・|< ||           |・ |―-、       |
   , ―-、 (6  _ー っ-´、}         q -´ 二 ヽ      |
   | -⊂) \ ヽ_  ̄ ̄ノノ          ノ_ ー  |     |
    | ̄ ̄|/ (_ ∧ ̄ / 、 \        \. ̄`  |      /
    ヽ  ` ,.|     ̄  |  |         O===== |
      `− ´ |       | _|        /          |
         |       (t  )       /    /      |
「背水の陣を持ってすれば黄忠や趙雲も蹴散らしてみせるよ」
              「一応忠告はしておいたからね」
      ,-――-、                  ___
      { , -_−_−                 /  _   _ ヽ
     .(6( /),(ヽ|                /  ,-(〃)bヾ)、l
     /人 ー- ソヽ _             | /三 U  |~ 三|_
  /  /  |  ̄_∧/   ヽ            |(__.)―-、_|_つ_)
      | |  \/_/-、    /           /  /`ー--―-´ /
      |-\ _|_ )_|   /            |  // ̄( t ) ̄/
      ヽ-| ̄|  |_|_ /          ,− |   | ヽ二二/⌒l
    /  l―┴、|__)          |  (__> -―(_ノ
 /    `-―┘ /            `- ´
           /
「足場を焼かれて兵の大半をなくしちゃったよ」
                       「漢中王に降伏する・・・」
126117:04/05/08 22:11
シリーズなので、せっかくだからオチを真似てみました。
関羽さんの時の職人さんが、気を悪くされていたら申し訳ない。・゚・(ノД`)・゚・。
>>126
こういうスレって読者がいてナンボだから、とにかくいい作品を作れる方はどんどん書いていけばいいかと。
俺は当時の(関羽時)職人じゃないが、別に気にしなくていいんじゃ?
>>126
いや、全然問題ないかと。
むしろ当時の職人さんは、餅突編が無事まとまってホッとしてると思うw
129無名武将@お腹せっぷく:04/05/10 19:42
まだかー
130無名武将@お腹せっぷく:04/05/11 01:40
fire!!
131無名武将@お腹せっぷく:04/05/11 19:57
age
132fire!!:04/05/12 00:54
徐晃さんは毎日家族のためにバイトをしています。
そんな徐晃さんの家は「ごーるでんうぃーく」とは全く縁がありません。
「今年も弟妹をごーるでんうぃーくに遊びに連れて行ってあげられなかった・・・
 拙者は二人の兄として今まで何かしてやれただろうか・・・」

五月五日の昼どきに一人考えている徐晃さん。
弟妹のお友達はみな家族でどこか遊びに行っていて遊び相手がいません。
「これも拙者の修行不足、来年こそは遊園地にでも連れて行ってやりたいもの、精進せねば!!」

「ピンポーン」誰か徐晃さんの家に来たようです。
「徐晃さ〜ん」
「!!りょ、呂布どの!!」徐晃さんは突然の訪問者に驚いてしまいました。
133fire!!:04/05/12 00:55
続きはすぐ書きますので少々お待ちを・・・
ごーるでんうぃーくキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!


ワクワク
135fire!!:04/05/12 01:55
玄関先にはなんと呂布が大きな買い物袋を持っていました。
「どうしてでござるか、その袋は」
「今日ゴールデンウィーク最後の日でしょ?だからみんなにご飯作ってあげようと思って・・・」
「それともこれからバイトだった?」
「今日は夜からでござる、休みに入ってから朝から夜まで働きづめだったので店長が今日くらいは休めと申されたが
 生憎一日中休むわけにもいかぬので夜からにしてもらったでござるよ」
「ならよかったじゃ早速準備するね」
「あ、呂布殿っ」
呂布は徐晃さんの家に(半ば強引に)上がりこむと早速台所で料理をはじめた。
「今日は腕によりをかけて作るから楽しみに待ってて」
「では何か手伝うことはござらぬか?」
「あ、いいの今日もバイトなんだからゆっくりしてて」
「そうでござるか、かたじけない」
一体家の主がどっちだかわからない状態になりながらも、二人は世間話に花を咲かせた。
「そういえば餅突きは誰が優勝したでござるか?」
「あれっ知らなかったの?まあバイトばっかりの生活じゃ無理もないか、今年は珍しく同時優勝だったのよ」
「決勝戦で許楮さんと典韋さんがあたったんだけど決着が付かないから
お父さんが同着ということでお餅は半分ずつ振り分けられたわ」
「あの許楮殿と互角に戦うとは・・・一度お会いしたいものだ」
「でもその典韋さんはあのあと引越しちゃってもういないのよ」
「それは残念でござるな・・・」
そんな会話をしていると弟妹が昼寝から起きてきた。
「呂布おね〜ちゃん、こんにちわ」
「あらこんにちわ」
136fire!!:04/05/12 02:09
「今みんなのために料理作ってるからもうちょっとまっててね」
「は〜い」
弟妹は元気良く返事をすると徐晃さん一緒に待ちました。

一時間ほどすると徐晃さんの家の小さなテーブルにいっぱいに料理が出てきました。
「すごいでござるな」
「まあ食べてみてくださいな」
「いただきま〜す!!」
起きてから何も食べていなかった弟妹がわき目も振らずに料理にかぶりつきました。

「こらこら、行儀が悪いぞ」
「おね〜ちゃんの作った料理おいしいね、おに〜ちゃんもはやく食べなよ」
そういいながらも箸を置こうとはしない二人にあおられて、それではと徐晃さんも食べ始めた。
「!!本当に旨い、料理人も顔負けでござるな」

びっくりした様子で呂布を見る徐晃さんに、顔を赤らめた呂布さんが
「そんな対したこと無いってば、おかわりいっぱいあるからどんどん食べてね」
「やった〜」
食べ盛りの弟は早速ご飯をおかわりしました。
137fire!!:04/05/12 02:34
あれよあれよとテーブルの料理もきれいに無くなり
四人で家の中で遊び終わると、弟妹はすぐに寝てしまいました。
バイトの時間の前に、徐晃さんは呂布さんを家まで送ることにしました。

「本当に今日はかたじけない、おかげで弟妹も良いごーるでんうぃーくをすごせたと思う。」
「逆にこっちが申し訳ないわ、急に家にお邪魔しちゃって」
夜の風の心地良さが春であることを物語っている。そしてもう家に着いてしまった。
「ホントはもっと話していたいけど徐晃さんバイトあるもんね」
「面目ない、また日を改めて今日のお礼をしなくては」

「お礼なんて別にいいわ・・・それに・・・」
「それに?」

「ううん何でもない、じゃまた今度ね」
「それでは」

自転車に乗った徐晃さんが闇に溶け込むまで見続けていた呂布さん。
「それに・・・徐晃さんのその笑顔が見れたのが何よりのお礼よ・・・」
誰にも聞こえないような小さな声でぽつりと呟いた。

今日の徐晃さんはちょっぴり羨ましいけど、気持ちにきずいてるのか?
春は近い!ファイトっ!
138fire!!:04/05/12 02:36
今回初めて挑戦しました。
途中見ずらいと思いますが初めてってことで許してください。

おそまつっ!
セリフだらけだわ
うん
>>132->>138
乙!

できれば俺も参加したかった!
今度は完結させないでくり。
142無名武将@お腹せっぷく:04/05/12 22:30
もう一捻り欲しいところ。頑張れ!
143無名武将@お腹せっぷく:04/05/13 00:24
そろそろ修学旅行か
その日、徐晃さんは久しぶりに穏やかな時間を過ごしていました。
外は薄染めの空に静かな雨声のみで、まるで時間が止まってしまったかのよう。
日々、色を濃くしていく紫陽花の葉にポツン雨だれが落ちるのを
徐晃さんはどこか遠くで聞いていました。
余りの静けさに、ご近所のラジオでしょうか、
無機質なアナウンサーの声が、風に乗って届いてきました。
「今週の末にも各地梅雨入りの…」
そのラジオの声はとても小さく微かなものでしたが…

突 然 徐 晃 さ ん の 表 情 が 変 わ り ま し た 。
今までの穏やかな時間は何処へやら
「こうしてはおれん!」と、徐晃さんは勇ましく腕まくりをし始めたのです。
それはまさにこれから戦場に向かう者の顔でした。

徐晃さんの敵………そう、湿気です。

徐晃さんはお風呂場を黒い水玉模様にするわけにも
押入れの中をキノコ畑にするわけにも
蒸れた頭巾のせいで若禿になるわけにもいきません!
そして除湿剤なんて高価なものも使えません!

さぁ今年も徐晃さんの戦いの火蓋が切って落とされる!!
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
今日の徐晃さんは困っています。
梅雨時の湿気というものは実に強力なものであり、
いくら部屋の換気をよくしたところでたかが知れています。
「やはり、除湿剤が必要でござるか・・・」
徐晃さんは頭を抱えました。

その日、湿気対策に頭を悩ませながら、スーパー南蛮に
夕食の材料を買いに行くと、入り口には何故か人だかりが。
徐晃さんが首を傾げながら見に行くとジャーンジャーンと言う銅鑼の音とともに
「さぁ、抽選券二枚で一回くじ引きだよー!」と祝融さんの声が聞こえてきました。
さっさと帰って、お腹を空かせている弟妹に夕食を作らねばならない徐晃さんは
「どうせ、当らぬでござるよ・・・」そう、寂しげに言い踵を返そうとした、その時!
  
『水とり象さん(←除湿剤)一ヶ月分』
  
が目に飛び込んできました。
   
余りのことに徐晃さんは「何故鐘じゃなくて銅鑼なんだ?」なんてこと
どうでも良くなってました。
   
ポケットの中には運よく抽選券が二枚。つまりチャンスは一回きり。

さぁ、徐晃さんの実力(くじ運?)がここに試される!
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
146無名武将@お腹せっぷく:04/05/13 03:21
くじ引きについて、民明書房の公式資料を読みたいッ!
147無名武将@お腹せっぷく:04/05/14 18:50
続きは?
148無名武将@お腹せっぷく:04/05/14 21:14
くじ引きについての資料待ちなのだよ。
149徐晃:04/05/15 02:17
続きを書く人をくじ引きで決めるでござるよ!
150無名武将@お腹せっぷく:04/05/15 20:41
('д';)!
こ、今夜は義手の調子が悪いので遠慮するでござるよ
勢いよく回されたガラポンから、満を持してコロンと出てきた玉は・・・
   
「はい残念〜!参加賞のティッシュね!」
ちっとも残念そうじゃない祝融さんの声に徐晃さんは肩を落としました。
いや、ティッシュだってありがたいのですが、やっぱり除湿剤が欲しかったのです。
「これでもかー!」と気合充分に挑んだだけあって、その分ショックも大きいものでした。
    
ポケットティッシュを片手に項垂れる、そんな徐晃さんの元に
ガラガラ…
先程の徐晃さんと正反対な気の抜けた音をたてて回されるガラポンの音が聞こえてきました。
しかしそれよりも、徐晃さんを振り向かせたのは
「お!四等賞『水取り象さん』当てたね!」
祝融さんの当選を告げる声でした。
   
一体誰が当てたのかと徐晃さんが人ごみを掻き分けると、
そこには、今日のような曇天の下では目立つだろう水色にフリルのついた妙に派手な傘。
あの傘には見覚えがあります。確か…
「張遼殿?」
数十分後、スーパー南蛮の前には買い物袋を下げた二人組みがありました。
「こんなことまで張遼殿に手伝わせて申し訳ない。」
「いやいや、お気になさるな。」
そう、徐晃さんはタイムサービス『タマゴ78円、お一人様1パック限り』に
張遼さんを付き合わせたのです。
「では、拙者はこちらでござるので。」
礼を言い終え、徐晃さんが張遼さんの持つタマゴを受け取ろうとすると
張遼さんはその手を避けるように、素早くタマゴの入った袋を後ろに隠しました。
張遼さんの行動が読めなくて首を傾げる徐晃さんに、張遼さんはニヤリと
「どうせですから、徐晃さんの家まで御供しますよ。」
雨が降り出しそうですからな、と水色の傘を持ち上げてみせました。
   
張遼さんの言葉を違えることなく、程なくして雨が降り始めました。
舗装の悪いアスファルトの道路は、既に所々水溜りができており、
大の男二人が傘一本で歩くには、少々歩きにくいものでした。
「そう言えば、呂布殿はお元気でござるか?」
「呂布殿、ですか?」
徐晃さんの口から意外な人の名前が出て、張遼さんはちょっと驚きました。
「然様、以前夕飯を馳走になったのに、拙者まだお礼をしてないでござるよ。」
その言葉に張遼さんは、思わず呂布さんに祝杯を挙げてやりたくなりましたが、
しかし、徐晃さんの人の良さ気な笑みからは、全く他意の無いことが伺い知れました。
「では、徐晃殿が気にしていたとお伝えしましょう。きっと泣いて喜びますぞ。」
「? そうでござるか?」
   
『徐晃さんがあたしのつくった料理食べて美味しいって言ってくれたの!!』
そう言って嬉しさの余りバックドロップをかましてきた呂布さんの姿を、
張遼さんは思い出し
「まぁ、礼は必要ないということですよ。」
タンコブの出来ている後頭部を擦りながら、溜息にも似た苦笑を漏らしました。
自分に向けられる好意に対して、どうして徐晃さんはこんなに鈍いのでしょう。
そこが徐晃さんの悪いところであり、良いところでもあるのですが。
「張遼殿、一体何がおかしいので――…」
クスクスと笑い止まぬ張遼さんに、徐晃さんがそう問おうとした時、遠く雷鳴が響きました。
心なし雨脚も強くなっている気がします。
「む、これはいけませんな」
「傘を閉じた方がよいでござろうか」
二人は傘を閉じると、水飛沫を上げながら走り出しました。
急いだお陰かずぶ濡れになることなく、徐晃さんたちが家に着くと、
家の中からは、留守番をしていた幼い弟妹たちの泣き声が聞こえてきました。
どうやら、突如鳴り出した雷に怯えて泣いているようです。
ただいまと、徐晃さんが居間に入って行くと、弟妹たちは勢いよく抱きついてきました。
徐晃さんは、震える幼い背中をぽんぽんと優しく宥めながら
「もう大丈夫でござるよ。」
そんな心温まる光景に
「兄弟とはいいものですな。」と、居間の入り口から張遼さんが声をかけました。
   
張遼さんの姿を見ると、弟妹たちは不思議とピタリと泣きやみました。
「あ、申し訳ござらん!今、拭く物を」
「いや、大したことないのでお構いなく。」
徐晃さんが慌ててタオルを取りに向かおうとしたところ、張遼さんに制止され
見れば確かに、靴下にもズボンの裾にも泥飛沫もほとんど付いてないようです。
「それより」
張遼さんは、タマゴしか入ってないと思われた袋から、いつの間に買ったのでしょう、
いくつか菓子パンを取り出して見せたのです。
「夕飯までの腹凌ぎに如何ですかな?」
食べ盛りの弟妹はパンに目を輝かせましたが、決して飛び付こうとはせず、
いつもならすぐにがっつく筈ですが、何故か大人しく、緊張しているようです。
「こら、お礼を申すでござるよ。」
徐晃さんは濡れたままの、でも温かい手で弟妹たちの頭を下げさせました。
「しかし張遼殿、一体いつの間に?」
張遼さんの準備の良さに、礼儀正しさを第一とする徐晃さんはしきりに恐縮し、
張遼さんは、偶然です、と首に掛けたタオルを弄びながら笑いました。
「それに徐晃さんの家にお伺いするのに手ぶらと言うのもどうかと思いましてな。」
その言葉に、徐晃さんの胸に、何か引っかかるものがありました。
何故でしょう、素直に喜べない感情が腹の中で渦巻いて、
徐晃さんはその理由がわからず、曖昧な表情でとりあえず礼を言うばかりでした。
外は、雷が近づきつつあるらしく、徐々に雷鳴が大きくなり、
自然と交わす会話も大きいものになります。
「ついでに徐晃さん、それも、」
「え、何でござるか?」
テーブルの上に置いてある景品『水取り象さん一か月分』を指差して
張遼さんは、きちんと聞き取れるように大きめの声で滑舌よく
「差・し・上・げ・ま・す。」
極あっさりと言いました。
丁度その瞬間、近くに雷が落ちたらしく大きな音が家を揺らしました。

徐晃さんは、確かに、ありがたいとは思いました。
除湿剤が欲しいと思ってましたから。
でも、
   
俯いた徐晃さんの目に自分たちの足が映りました。
泥飛沫を浴びまくった自分の足元とそんなに汚れていない張遼さんの足元。
同じ時間で、同じ道を、同じ距離だけ走ってきたのにこの差は何なのでしょう。
要領の良さの差と言われればそれまでですが、
張遼さんには世話になってばかりだと言うことを、今更ながら痛感したのです。
餅つきの件でも、結局辞退した自分にこっそり餅を持たせてくれたのもこの友人で、
徐晃さんの窮状を知ってか、気前良く何か奢ってくれたり、譲ってくれたり・・・
そして今また、借りを作ろうとしているのです。
>>151-154
マジンガー乙。
相変わらずうまいね。

張遼さんのイメージが今イチ掴めない!まさかバナナ?
誰か設定資料(?)キボンヌ。
乙!
かなり面白い展開になってきた。
もうちょっとで一段落予定。
青臭い青春友情もの的締めくくり予定、臭くて窒息させたらすまん。
>>143の出した修学旅行ネタを読みたいので超特急でこのネタ仕上げます!
正直な所、急に拙速になっても困るんだが・・・。
これからを楽しみにしている人も、俺を含め大勢いると思う。

まぁ職人さんがこのスレの大黒柱だからこれ以上は言わんとくよ。
いや、俺は単なる通りすがり似非職人なんで、
大黒柱なんて大した者じゃないです。

実は修学旅行ネタがあがってるのを知らずに梅雨ネタ書いちゃったもんで
一応、梅雨ネタをふった者として責任もって回収していくべきかと
思ったんだが…。どうすべき?
「お気持ちだけ頂戴するでござるよ。」
    
徐晃さんは、自分の声音が、ほんの微かですがいつもより硬い気がしました。
「そんな遠慮なんて無用ですぞ?」
「いや、本当に気持ちだけで充分でござる。」
いつもと異なる徐晃さんの頑なな態度に、張遼さんは怪訝そうに眉を顰めました。
「何か気に障りましたか?徐晃さんらしくないですぞ?」
「拙者らしいとは何でござろう?」
徐晃さんの鋭い切り返しに張遼さんは戸惑いを覚えました。
「徐晃さん?」
徐晃さんにもプライドがあります。
おめおめと人の好意に甘えるばかりの情けない自分なんてごめんなのです。
こんな風に、いつも貰ってばかりで、
まるで自分と張遼さんの差をむざむざと見せ付けられているような…。
張遼さんを恩着せがましいと思ったわけではありません。
ただ、こんな一方的な状態が果たして友達と言えるのかどうか疑問に思ったのです。
この感情の一部は、自分のコンプレックスから来ていることも分かっています。
でも、このままでは、自分自身が納得出来ないのです。
そして、徐晃さんは自分の感情全てを正確に表現できるほど器用ではありません。
    
「確かに拙者には父母はおりませぬが、同情はお断りでござる。」
    
「ほぅ…私が同情して施しをしていると?…心外ですな。」
スッと張遼さんの顔から表情が消えました。
いつも笑みを絶やさない張遼さんの変化に、徐晃さんはたじろぎましたが、
今更、後には引けません。徐晃さんは、この声が震えていないことを祈りました。
    
「拙者は、貴殿とは友人として対等の立場でありたいでござるよ。」
雷と雨音に掻き消されそうになりながらも、
それは、徐晃さんにとって精一杯の友情宣言でした。
    
「…よく、解りました。」
張遼さんの使っていたタオルが、きちんと畳まれて置かれているテーブルの前から
徐晃さんは、動くことができませんでした。
パタンと、こんなにも玄関のドアは重い音をたてていただろうかと疑いたくなるほど
激しく雷鳴が轟く中、その音だけは、はっきりと徐晃さんの耳に届きました。
雷はまだ遠ざかる気配は無く、その場から金縛りにでもあったかのように動けない
徐晃さんの横顔を、雷光が何度も照らしました。
                 
突然険悪になった兄たちの雰囲気が気になったのか、
廊下からこっちの様子を伺っていた弟妹が恐る恐る近寄ってきました。
「兄ちゃん、…どしたの?」
その声に、やっと硬直の解けた徐晃さんは、ぎこちなく弟妹の頭を撫でました。
しかし、その手はひどく冷えていて。
      
「…兄ちゃん、張遼さん傘忘れてっちゃったねー…。」
妹の舌足らずな細い声が、ポツリと誰もいなくなった玄関に空しく響きました。
163無名武将@お腹せっぷく:04/05/16 21:55
age
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
165無名武将@お腹せっぷく:04/05/17 20:37
あれ?徐行中?
166無名武将@お腹せっぷく:04/05/17 20:45
age
>>165
だめだね^^吉本で使ってもらえないよ
168無名武将@お腹せっぷく:04/05/17 21:17
徐晃さんと張遼さん、うまく仲直りできるかなぁ。

期待age
「徐晃君!」
突然、自分の名前を大声で呼ばれて、徐晃さんは我に返りました。
「どうしたの?口からエクトプラズム出てたわよ。」
徐晃さんは、隣の席の孟達さんにそう言われてはじめて、自分が放心していたこと、
自分に教室中の視線が集まっていることに気付き、顔を赤くしました。
「ぼ〜っとしてると、一番面倒なしおり製作とかを押し付けられちゃうわよ。」
そう、そして今、このHRの時間は、来たる修学旅行に向けて計画を練っているのだ
ということを思い出したのです。
「ただでさえ要領悪いんだからしっかりしないとダメよ。」
「も、申し訳ない・・・。」
大きな身体を小さくして、徐晃さんは謝りました。
    
いつもは、要領の悪い徐晃さんがぼんやりしていても、
張遼さんがうまくフォローし、立ち回ってくれていたので平気だったのです。
しかし、あの雷雨の日に喧嘩してから、張遼さんとは一言も口を利いていません。
まさに 冷 戦 状 態 。・・・ただし、少々一方的なものではありますが。
徐晃さんが、窓際前から四列目の張遼さんの席の方に目をやれば、
張遼さんは、窓の外、シトシトと静かに降り続く雨を眺めていました。
そして何故か机には、脆いティッシュで作られているくせに、器用な張遼さんらしく
顔まできちんと描かれたたくさんの照る照る坊主が並んでいます。
     
梅雨時なので致し方ありませんが、あれからほぼ毎日に渡り雨は降り続け、
そんな長雨に、気温はすっかり冬を思い出させられるものに変わってしまい、
曖昧な灰色の空は、徐晃さんの気を滅入らせるには充分でした。
     
徐晃さんは、張遼さんが、水色の傘を徐晃さんの家に忘れて行ったことを、
・・・雷が鳴っていたゆえにわざと置いて行ったのかも知れませんが、
どちらにしてもありがたいと思いました。
何故なら、傘を返すのを口実に話をして、仲直りができると思ったからです。
しかし、張遼さんが別の傘を差しているのを見て、そのタイミングを失ってしまいました。
     
胃からはキリキリと不協和音、口からは溜息を大量発生させている徐晃さんを見て
「いらいらさせるわねー。」
孟達さんは、シャーペンの先でチクチクと徐晃さんを突いて攻撃してきます。
「痛っ!痛いでござるよ、孟達殿。」
徐晃さんは、その綺麗に整った顔立ちからは想像できないような毒舌さで、
どことなく鋭利な刃物を思わせる孟達さんが苦手でした。
孟達→射殺す→徐晃
孟達は女の設定・・・っていうかみんな学生だったのかw
172無名武将@お腹せっぷく:04/05/17 22:56
孟達さんキタ━━(゚∀゚)━━!!
なんかこう不器用で要領の悪い徐晃さんが萌える
徐晃がんばれ超がんばれ
悶々とする徐晃さん
ぼんやりと空ばかり見ている張遼さん
二人の行く末が禿しく気になる!

徐晃さんがんばれ!
職人さんもがんばれ!
175無名武将@お腹せっぷく:04/05/18 21:05
age
勝手な俺設定。別に使わなくてもいいですよ(笑

劉備:居酒屋「漢中王」の女将。持ち前の妖艶な美貌とこまやかな気配りで
常連客のハートをがっちり掴んで離さない。しかし、人情にもろく気前が良すぎるので
店の経営はうまくいっていない。過去に2,3度店をつぶした経験アリ。
経営アドバイザー募集中。
関羽の義理の姉。お店の看板娘は「常山のお竜」こと趙雲。

諸葛亮:ラーメン屋「臥龍屈」の主人。しかし店は完全に趣味でやっているのか
平気で一月も休むことがある。何で休んだのかと聞くと、雪見に行った、とか、
スープに使うトビウオの焼干を造りに海まで行っていた、とか平然と答える変人。
トビウオくらい買えよ!!
腕はいいのでラーメンは美味い。特に四川風激辛ラーメンは絶品。
しかしいつ休みになるか分からないので半ば伝説化している。

諸葛謹:学校で飼っているロバの名前
177無名武将@お腹せっぷく:04/05/18 21:53
>>176
誰が使うか!
イタイ設定だな。
晒しあげてやる!
>>176
せっかくなんで、ちょっとだけ使わせて頂きます。
直すんで、うp待ってくれ。
しかし、歯に衣着せぬ彼女だからこそ、的を得た返答を期待できるとも思えたのです。
   
徐晃さんは、先程孟達さんに言われたことを振り返り
「・・・拙者はそんなに要領悪いでござるか?」
と訊ねて見ました。
孟達さんは呆れたように口を開けると
「はぁ?何を今更!」と、オーバーアクションで驚いて見せ、
「徐晃君が要領よかったら、世界中の人が世渡リストね。」
鈴のような声で奏でられる孟達さんの言葉は、
まさに期待通りに、的確に徐晃さんの心臓を抉っていきました。
    
拙者、やはり孟達殿が苦手でござるよ・・・。
徐晃さんはそっと、心の中で涙を流しました。
ひでーぜ、孟達ちゃん・・・
徐晃…( ´Д⊂ヽ
「ふむ、喧嘩の大体の理由は理解したわ。」
「さ、流石でござる!孟達殿!」
実は徐晃さん、何が原因で張遼さんが怒っているのか良く分かっていないのです。
徐晃さんとしては、「友人」とは、対等な立場であるべきもので、
何かと張遼さんに頼るかたちになっている自分は、張遼さんと「対等である」とは
とても言える人間ではなくて、何も返せない自分が歯痒く、悔しくて・・・
そこで徐晃さんの思考はさえぎられました。
      
「甘いわねー、張遼君。私ならそんな友達毒矢で蜂の巣にしてるわよ。」
目が笑っていない孟達さんに、徐晃さんは背中に冷汗が流れるのを感じました。
      
・・・確かに、張遼殿にとって拙者は負担ばかり与える、蜂の巣にしたいような
何のメリットも無い友人でござろうな・・・。
     
また、無意識に溜息をつく徐晃さんに
孟達さんはシャーペンで ガ ス ッ と攻撃すると
「さっき甘いって言ったのは、こんな一方的な絶交宣言をよく受け入れたなぁってこと。」
「ぜぜぜ絶交なんて、拙者はそんな・・・」
慌てる徐晃さんを無視して孟達さんは続けます。
「徐晃君の言動は、まるで」
   
    
『俺のこと哀れんで見下すようなお前とは、友達なんかじゃいたくねぇ。』
    
    
     
あの日の雷の音が、悲鳴のように耳元で叫ぶのが聞こえました。
    
誰もいなくなった教室で、徐晃さんは一人、時間を過ごしていました。
カツカツとあえかなる音を立てて雨粒が窓ガラスを叩いても、
徐晃さんの耳には届きません。
   
孟達さんの言葉が、出口を求めるかのように頭の中を廻っているのです。
「拙者は何をしているのでござろう…。」
雨だけが変わらずに降りつづいていました。
   
   
    
「―――友達なんかじゃいたくねぇ、って言ってるようなものよ。」
孟達さんのその言葉は、徐晃さんを痛めつけるには充分な攻撃力を備えていました。
あんまりな言いように、徐晃さんの顔からは血の気が引いていきます。
でも、徐晃さんには、否定する術がありませんでした。
      
「いい?徐晃君、」
孟達さんは、一言一言徐晃さんに刻み込むように言葉を投げかけました。
「いつだって人間関係は、良好になるも悪化するも、紙一重よ。」
     
言葉と言うものは、きちんと伝わってはじめて意味を成すのです。
しかし、いかんせん、完璧に自分の意思を相手に伝えるのは困難なことで
下手をすると、あらぬ誤解を招くのみとなります。
普段、何気なく使っている会話と言う手段は、まさに紙一重の危うさを
常に孕んでいるものなのです。
    
今回の喧嘩は、そんな意思疎通におけるちょっとした誤解が招いたものよ。
     
孟達さんはそう結論付けました。
   
「笑っちゃうわね、ただ、良かれと思って親切にしていたら、
対等じゃないとか、友情を金で買っているかのような発言されちゃねー。
張遼君泣いちゃってるんじゃない?」
次々と孟達さんの口から発せられる言葉に、徐晃さんは打ちのめされました。
膝の上で握られた手が微かに震えているのが傍目からも見て取れます。
     
「な、なんで拙者は張遼殿にあんなことを・・・」
もっと考えて話せば、こんな喧嘩せずとも良かっただろうに。
言葉を全て紡ぐことも出来ず、徐晃さんは唇を噛み締めました。
     
「何故かって?そんなの簡単よ。」
      
     
「徐晃君は、張遼君になりたいのよ。」
     
孟達さんは、宣戦布告でもするかのようにはっきり言い放ちました。
      
その挙句に勝手に嫉妬しておいて、キレられたら世話ないわー、
と、カラカラと笑い声を上げる孟達さんに、徐晃さんは呆然としました。
確かに、自分の感情がコンプレックスから来ているだろうことも
分かっていましたが、こんなにはっきりと言われたのは初めてでした。
徐晃さんは、もうどうすれば良いのか分からず、
ただ己の浅ましさに、自己嫌悪で悔し涙が零れそうでした。
一通り笑い収めると
「あのね、徐晃君、」
孟達さんは、一呼吸置いて徐晃さんを見ました。
     
「人間にはそれぞれ個性があって、
張遼君だって、ああ完璧に見えるけど、ちゃんと苦手なものがあって
追い詰められる夢を見るほどゴキブリがすっごい苦手だとか、
実はバナナの着ぐるみがお気に入りとか、
徐晃君で言えば、鈍いとか、要領悪すぎとか、
実は頭にキノコ飼ってるとか、裸の大将してたとか、」
     
・・・・・・さり気なくひどいことを言われている気がするでござる。
「っていうか、なんで知ってるでござるかー!?」
「黙って聞く!」
「も、申し訳ない・・・。」
     
そんな風にいろんな人がいるから楽しいんでしょ?
     
人の良いところに憧れるのも、真似るのもいいわ。
でもそうやって徐晃君自身の良いところまで消してしまうのは―――
     
「すごく哀しいことよ。」
そのハニーブラウンに染められた綺麗な髪をかき上げながら、
口の端を優雅に上げてつくられた孟達さんの笑みに、
徐晃さんは不覚にも見惚れてしまいました。
    
「早く仲直りしなさいね。」
孟達さんはそう言うと、仕上げに徐晃さんの額に
      
   
超 強 力 デ コ ピ ン を 炸 裂 さ せ て い き ま し た 。
誰もいなくなった教室で、窓際を占拠している照る照る坊主をぼんやりと眺めた後
「迷っていて致し方あるまい!」
徐晃さんは、張遼さんに謝ろうと行動に移すことにしました。
幸いにも今日はバイトが休みの日。
これから、張遼さんの家に行って謝ろう、そう思いました。
孟達さんにあれだけ痛めつけられた後です、
どんなに張遼さんに、罵られてもへこたれない自信があります。
・・・あまり嬉しくない自信ですが。
    
遅き徐晃はできるだけ速くあるべし(笑)
いつだったか、バイト先で曹操店長にそう言われたことを思い出しつつ、
徐晃さんは、急いで教室を後にしました。
勿論、教室を出る時、ゴミ箱を引っくり返すと言う要領の悪さも忘れませんでした。
イイなー。青春徐晃さん。さて?
孟達(・∀・)イイ!!
いざ!張遼殿に詫びを入れるでござるよ!
気合充分に、下駄箱で靴を履き替えたその瞬間、
徐晃さんはある重大なことに気付きました。
    
・・・・・・拙者、張遼殿の住所なんて知らんでござるよ。_| ̄|○
    
そうなのです。徐晃さんは、張遼さんの自宅はおろか、
プライベートな空間にお邪魔したことなんて、ただの一度も無いのです。
会うのは大概、学校か外か徐晃さんのバイト先であることがほとんどでした。
尤も、徐晃さんは遊んでいる暇なんてほとんど無いに等しいのですが。
    
毎度のことながら、出だしから転ぶかたちとなってしまった徐晃さんですが、
しかし、まだ運に見放されてはいなかったようです。
     
昇降口のガラス扉の向こうに見慣れた後ろ姿を見つけることが出来たのです。
      
「張遼殿!」
徐晃さんは、扉の向こう側で、こちらに背を向けた形で突っ立っている張遼さんに
必要以上の大声で呼びかけました。
      
張遼さんは、おもむろにこちらを振り返ると、
驚いた風に、いつも眠そうにしている目をちょっとだけ見開きました。
徐晃さんがんばれ!
間に流れる空気はぎこちないものの、二人並んで立つのは、数日振りのことでした。
そして、気合がいつも空回りする徐晃さんは、どう切り出せばよいのか焦っていました。
        
「その、張遼殿、帰らないのでござるか?」
「・・・ああ、傘が壊れてしまいましてな。」
見れば、張遼さんの手には骨の折れた透明ビニール傘が握られていました。
どうやら、雨が止むのを待つつもりのようです。
       
これはチャンスとばかりに、徐晃さんは慌てて水色の傘を取り出しました。
「張遼殿!先日、家に忘れていった傘でござる!」
「ああ、これはどうも」
先程から妙にあっさりした張遼さんの反応に、徐晃さんは肩透かしを食らいっ放しです。
誤解とはいえ、あれだけひどいことを言ってしまったのです、
徐晃さんは無視くらいされるのは当たり前かと、かなり覚悟を決めていたのに・・・
    
しかし、反応があっさりし過ぎていました。
      
「では。」
一言そう告げて踵を返そうとする張遼さんに、徐晃さんは慌てました。
「ししし暫し待たれよ!張遼殿!」
まだ何か? と、でも言いたげな、張遼さんの咎めるような視線に、
徐晃さんはこの上なく居心地が悪くなりました。
      
しかし、ここで退いたらまた振り出しに戻ってしまいます。
「エー…あー・・・その」
     
上手く切り出せない徐晃さんに、張遼さんは小さく溜息をつくと
「少々、話でもしますか。」
    
雨は、静かに降り続けていました。
雨と人目を避けてたどり着いたのは、部室などが幅を占める雑居棟の裏でした。
     
露出したコンクリートの上にあぐらをかくと、
張遼さんは、慣れた手つきで懐から小さな箱を取り出しました。
そして
     
吸います?と。
     
「なっ、なな何吸ってるでござるか!?」
「マルボロですが?」
「そうじゃないでござる!」
     
張遼さんは、軽く箱を叩いた後、
「驢馬くらいしか見てませんから大丈夫ですよ。」
徐晃さんが否定することを分かっていながら、あえてタバコに火を着けました。
     
目の前にある『諸葛瑾』と札の下がった飼育小屋に、視線を預けたまま
「・・・身体に悪いでござるよ。」
    
     
「これでも本数減らしたんですがね。」と煙を燻らせました。
諸葛瑾キター・・・
ロバかってんのかよ!!不良な文ちゃんイイ!!
確かに、真面目なジョコさんからしたら、友達がタバコ吸うなんてショックなんだろな、きっと
既に、一本目の吸殻はコンクリートの床に紛れ、
張遼さんは二本目に火を着けたところでした。
     
「張遼殿・・・怒っておられるでござろう。」
橙色の炎がゆれる中、先に沈黙を破ったのは、徐晃さんでした。
     
灰色の石の床に声が全部吸い込まれて、視線をちょっと彷徨わせた後、
「怒っては、おりませんぞ。」
     
意外な返事が隣から聞こえ、徐晃さんは驚きました。
     
「ただ」
     
ザリと、靴裏とコンクリートが擦れる音が響きました。
「少々、我が身が情けなくなっただけです。」
      
徐晃さんは、張遼さんのその言葉に耳を疑いました。
197無名武将@お腹せっぷく:04/05/19 21:49
age
張遼殿が、一体、何をもって自身を情けなく思うのでござるか、
拙者のほうこそ、よっぽど・・・。
    
固まっている徐晃さんをそのままに、張遼さんは話を続けました。
    
「私は、人より少し情緒が欠落しているようでしてな。
いやいや、感情が乏しいわけではないと思うのですがね―――・・・
    
徐晃さんが困っていれば何かと世話を焼きたくなる、
しかし、実際どうすればよいものなのか、具体的には分からない、
で、結局、一番単純明快な『物で釣る』ようなかたちになってしまう・・・
しかも幸運にも、自分はあまり『物』に対する執着が無い性格をしているし
     
「だから、徐晃殿が不快に思うのは、至極当たり前のことなんですよ。」
    
呂布殿にも直せって言われているんですがね、
と、口から丸い煙を吐きながら、そう自嘲してみせました。
      
徐晃さんは、そんな張遼さんの言葉を、力一杯否定したいと思いました。
徐晃さんには、もっとたくさんの張遼さんの良い所が見えていましたから。
しかし、悲しきかな。
徐晃さんの重い口では、首を横に振るのが精一杯だったのです。
     
「慰めは結構ですぞ。」
張遼さんは、徐晃さんのそんな様子を苦笑とともに、にべもなく切り捨てると
さらに、言葉を続けました。
「しかし、徐晃さん曰く、そのようなのは対等な関係ではないのでしょう?」
幼い弟妹を抱えた勤労苦学生である徐晃さんにとって、
経済的なことで、張遼さんと対等になろうなんて土台無理な話なのです。
「だからと言って、私のこの性分が直せるとは思えませんしな。」
    
張遼さんは吸い終えたタバコを床に落としました。
床に落ちたその赤い点は、そのまま少し燻ぶって、黒い色に呑まれていきました。
徐晃さんは何となく、次に張遼さんが言おうとしている言葉が、
聞かずとも分かるような気がしました。
そして同時に言わないで欲しいとも思いました。
     
「私が離れることで万事解決なら、それで良いではないですか。」
       
ここで、このまま終わらせたら一生後悔するでござる。
徐晃さんはそう思いました。
    
「拙者は」
徐晃さんは、一言一言を搾り出すように

「張遼殿のそんなところが腹立たしいでござる。」

徐晃さんの口から思いがけない強い言葉を聞き、張遼さんは目を瞠りました。

「徐晃さん・・・。」

「拙者、謝るつもりで参ったのでござったが・・・」

徐晃さんは濡れるのも構わずに、座り込んでいた軒下から外に出ました。
足下の草を踏みしめ、こちらを向いた徐晃さんの顔はいつもと違う厳しいものでした。

「武士に多くの言葉は必要ござらぬ。」
その目に宿る色に、張遼さんは、徐晃さんが真剣だと言うことを悟りました。

ここは体育会系部活動の部室の集まる雑居棟。武器には事欠きません。
突如走った緊張に諸葛瑾が落ちつかない様子で小屋の中をうろついています。


ピーンと耳の痛くなるほど張り詰めた空気に、
桟の雨だれがボタっと落下したのが合図になりました。


「我が生き様をみよ!!」

「山田ーーーーーー!!」
一騎討ちキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!
諸葛謹も大変ですね
ワロタ
拙者、いつも思うのでござるが、
張遼殿は、「山田」と言う人物に何かしらの思い入れがあるのでござろうか。

徐晃さんは仰向けに倒れたまま、そんな取り留めのないことに思考を飛ばしていました。
土と草の匂いが立ち昇り、久しぶりに全力を出した心地よさが、
徐晃さんを地面に横たえさせ、支配していました。
雑居棟の向こう、グラウンドから届く喧騒は、ひどく遠く、
そして、すぐ近くからは

「徐晃さん、生きてますか?」
張遼さんの声が聞こえてきました。
「何とか。張遼殿は?」
「どうやら私も生きてるようですな。」
「それは重畳でござる。」

ふざけた内容の会話を二人とも大真面目に交わし、
二人ともボロボロで、ずぶ濡れで、みっともないったらありません。
「せっかくの男前が台無しござるな。」
「全くです。揃って、三枚目に格下げですぞ。」
その様子に二人とも大きな声を上げて笑いました。
心の底から笑うのは、こんなにも大変で、
こんなにも気持ちの良いものだったのかと、初めて知ったようでした。

そして、ふと、落ちた静寂に
「張遼殿、すまなかったでござる。」
すんなりと謝罪の言葉が、徐晃さんの口から零れ落ちていました。
それは、気負いすぎることも無く、軽薄すぎることもなく、実に自然な、
相手と己のどちらの心にも染み渡る言葉でした。
「こちらこそ、申し訳ない。」
同時に、張遼さんから少し間をおいて返ってきた答えに、

徐晃さんは、安心と満足を覚えたのでした。
徐晃さんは、張遼さんに手を貸して引き起こしながら、
「拙者は、張遼殿のようになりたかったでござるよ。」
そう、照れたように笑いました。
徐晃さんの突然の発言に、張遼さんは一瞬驚き、そして苦笑せざるを得ませんでした。

「・・・私からすれば、徐晃さんの方こそよっぽど羨ましいですがね。」
寂しげな余韻を残すその声音に、徐晃さんは、ふと
張遼さんの口から、家のことも、家族のことも、この高校に来る前のことすらも、
ついぞ耳にしたことが無いことを思い出しました。
タバコを嗜むのも、今日初めて知ったのです。

体中に付いた泥や草を払っている張遼さんの背中に向かって、
「張りょ・・・」
「さて徐晃さん。」
徐晃さんが何か言おうとしたのを、押しとどめる様に張遼さんは言葉を挟みました。
「借りをつくるのが気分が悪いと仰るならば、私に一つ提案があります。」

「な、何でござる?」
緊張しながら、徐晃さんが問うと、
「私に借りを返す時、何も、形あるものである必要性はありません。」
頭上に『?』を量産している徐晃さんに、張遼さんは笑いながら
「つまり、私の貸しに見合った交換条件をのむと言うことでいかがですかな?」

「こ、交換条件・・・でござるか。」

「おや、やはり金銭で要求した方が満足ですかな?」
そう言って、また再び浮かび上がった張遼さんの例の悪戯っぽい笑みに
「…いや、張遼殿その提案を呑むでござるよ。」
徐晃さんも自然と笑みが浮かぶのでした。
「ああ、やっと止みましたな。」
空を見上げれば、いつまでも降り続くかのように思えた雨も、いつしか止み、
季節の変わりを告げる、清々しい夏の風が徐晃さんたちの頬を撫でていきました。
そして、
「あ、」
張遼さんの指差す先に、虹が。
徐晃さんの目にはそれが今までで見た虹の中で、この上なく綺麗に見えました。

ちなみに
「では早速、修学旅行の夜、徐晃さんは恋バナを披露する、で如何ですかな?」
「こっ、こっ、こここ恋の話でござるか!?」
「いやぁ楽しみですなぁ!武士に二言はないはずですぞ!」
徐晃さんがいっそ武士を辞めたくなったのはここだけの話。

さぁいよいよ徐晃さんの恋バナの聞ける怒濤の修学旅行が始まる!
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
206徐晃さん:04/05/20 04:17
こんばんは、徐晃でござる。
この度は、こんな糞職人の糞ネタを長々と読んでくださり
誠にありがとうでござる。
途中、設定がどうのとか言う話題が出たでござるが、
この糞職人、全然何も考えてないでござる。

とりあえず、
拙者(徐晃さん)・・・弟妹一人ずつの長男。現在高校生2or3年生。
         要領悪いが真面目。武士。裸の大将だった過去あり?

張遼さん・・・徐晃さんの友達でクラスメイト。呂布さんと親しい。紳士。
      何事もそつなくこなす優等生タイプ。でもタバコを吸う。元ヤン?糞バナナ?

孟達さん・・・ハニーブラウンの毒舌美人。張遼さんと同じ穴のムジナ系。
     シャーペンなどによる突き刺し攻撃が得意。徐晃さんの天敵?
     ちなみに、当初、この役関羽さんでやるつもりだった。

呂布さん・・・徐晃さんより年下。張遼さんと親しい。得意技はバックドロップ。
     徐晃さんに、ちょっと淡い恋愛感情あり。

諸葛瑾・・・学校で飼育されているロバ。昔は可愛かった。意外と高い。

修学旅行にあたり、他の面子設定キボン(゚∀゚)です。
うおーパチパチパチ!とりあえず幕合の拍手ー!よかったよかた。
恋バナ投下で次回への期待も盛り上がったでござるよ。
徐晃さんと張遼さんの友情編

大作でした。職人さん乙!そしてサンクス。
徐晃さんと張遼さん二人がうらやましくてほほえましいよ。
一言。ご苦労。
ちょっと考えてた奴

司馬懿・・・徐晃さんのクラスメート。あんまり友達いない。徐晃さんと儁乂さんと親しい。
       バイトで忙しい徐晃さんに「馬鹿めがっ」と言って宿題を見せてくれる。
       成績は学年TOPクラス。学ランに兜が熱いのか、常に羽扇を盛ってる。

張コウ・・・徐晃さんの兄弟のために働く姿を「美しい!」といい、影ながら応援する。夏侯淵さん(女子)に恋心(?)
      を抱いており、「あなたは、美しい!」と毎日積極的にアタックしてる。


夏侯淵・・・クラス副委員長。弓道部主将。才色兼備とは彼女のためにある言葉。
       彼女に恋心を抱くものも少なくない。張コウのアタックに困りつつ
       まんざらでもない様子。

夏侯惇・・・クラス委員長。「惇姉」と周りから頼られる存在。非情に面倒見がよい。
      ものもらいらしく、常に眼帯を着けている。


うは・・・色モノばっか・・・、ごめんキモいね。ふと考えたのを書いて見ただけです。
申し訳ござラン。しかも、無双が少し入っててすんません。
      
211無名武将@お腹せっぷく:04/05/20 21:47
なんかキモくなってきたな・・・、残念

  ___    _,〜ー―――--ヽ、     __
/⌒糞 \   |ヽー、____,- !/  /   ヽ
|  ス  ) |  \ミ\ \   //  |  あ   |
\ レ /   | \ミ   \\ / /  |  ば  |
  `〜ヽゝ  |\ミ     \/ |/    ヽ よ ノ
       |\ミミ        ||    //
        |\ミ ヽ__,,ll、、_ |    ~
       //ヾ ヘ σ λ i ヘσ く
       !ヽ、 i ヾi、~~! _ | ~~/ヽ __
   "シ彡 l⌒i !||!  __, / (~~ノ
   彡シ″ \! 、l| ||i"¬ /    ̄
  彡ノ  ノノ  ||! \____/ /()、 /()、
// ノ  |/  || |!     ,/ヽ//ヽ/
  \  /   | |  / ̄/ヽ//ヽ/ _
    ー/    |!   |   〃・
212210:04/05/20 21:55
すまん!俺が悪かった!!勘弁してくれ!
俺はよかったと思うよ。
d姉(;´Д`)ハァハァ
>>210
個人的には結構いいと思うのだが・・・。
>>211
言い過ぎだポルナレフッ!
これ書くと職人さんが設定使ってくれるの?
マジレスすると書く気もないのに設定だけ書いていくのはやめたほうがいい。
職人さんからしたら「これで書け」と言われているようなものだし、書きづらいことこの上ない。
あの・・・すまん、夏侯惇は男でもいい?
ちょいと、修学旅行でやらせたいことがあって・・・。
あ、でも、職人さん達が夏侯惇は女の方が書きやすいなら
それでオケーです!

スマソ!漏れの我侭だ!
忘れてくれ!
219プヲタ:04/05/20 23:40
修学旅行編が今から楽しみ〜

>得意技はバックドロップ
やっぱり直下式?それともひねり式?ちゃんとへそで投げてる?(w
もう、徐晃君たらっ!♥とかいって徐晃にバックドロップして欲しい
洩れはどっちでもいーよ
餅つきのときみたいに素人が書いて
わけわかねー状態にされなきゃね。
で、今回どのくらい参加人数いるんだ?
>>217
>>206で設定キボンって言ってるよ。
222210:04/05/20 23:50
>>218
ぶへら!!!いやいや、いっそもう使わなくて結構でござる
御大のお目汚しにならんかとおちおち飯も食えず幾百日、
某のような愚物の意見をとり入れようとする広きお心、まこと何人にもおよばず!
某、思い残すことはないでgっござる!

ど、どなたか介錯をば!
223糞職人206=218:04/05/21 00:00
>>222
ちょいと、失礼します。
漏れは、余り細かい設定考えるの苦手って言うのと、
ここにいるジョコラーの嗜好を知りたくて、キボンしました。
使えるのは、極力使えたらいいなって思ってます。
・・・諸葛瑾みたいに。・・・使えなかったら申し訳ない。
でも、他の職人さんが書いてくれるかも知れないんで乞うご期待?

ちなみに、男じゃないと徐晃さんの恋バナ聞けないかと思います。
だって、男女別室予定ですから。
あと、既に張郃は漏れの中では、>>210の設定でいく予定。笑えそうだし。

あ、できれば、参加予定の職人さんの意見も是非拝聴したいです。

関羽とか、呂布、孟達が女性だからといってやたらと女性でいきゃいいもんでもないか。
それじゃアレになっちまうもんな
それに修学旅行の夜って特殊ですからなぁ。
別に大したことないのに、
女がいると出来ない笑える会話って多いし。
そうなると、個性的な男がいるよな
うん、一人くらい欲しいですな。
あんまりいすぎると書きにくくなりますが。
ところで修学旅行って何処行くよ?
漏れは関東人なんで、京都とか神戸とか沖縄?北海道なイメージなんだが。
高校生なら海外もアリだが、この世界観にはそぐわないよな。
シンプルに京都かなぁ。シンプルすぎるのもどうかー。
京都とかだったら人物を動かしやすいしな
では京都に決定で宜しいですな?
職人さんだけでなく、賛成の方は拍手をお願いします。・・・なんちて。
せっかくの美味しくなりそうなネタなんで
ゆったりまったりあげていきましょ
じゃオプションで奈良も。
自分が修学旅行行くみたいに楽しみだ。
じゃあ京都→奈良、と古都巡りで。
二泊三日?くらいだっけ?もっと長いのか最近は?
修学旅行って。←記憶が昔なもので・・・。
自分もかなり昔だけど高校の修学旅行京都で4日は行ってたよ。
そんな長かったか?
・・・漏れの記憶って当てにならないなー。
何日間くらいが妥当でござる?
私は職人さんでも何でもないんですが、
いっそのこと、職人さん一人当たり一日で書いちゃえば?
長くなりすぎるんじゃね?
ま、状況見ながら>>232の言うとおり
ちょびちょび書いていきましょうや。

洩れは明日から出張なので落ちるけど、職人さんガンガレ!!
ちょっと目を離したスキにいつのまにか、こんな人気のあるスレになったんだな。
職人さんはたいしたもんだ。

>>220
『餅突』の頃の素人臭い滅茶苦茶なのも好きだったがな。
>>240
同意です!
私も餅つきちょっぴり参加した者として楽しかったけど、
(私は職人様じゃないですよ!)
終わりに話をまとめるの大変そうにみえちゃった!
でも、それをやるのが職人様の仕事なのかな?って思っちゃいました!
ごめんなさい(-人-)
漏れも「餅突篇」で糞みたいな文書いちゃったよ。
ホント申し訳ナカタ。職人さんには感謝しとります!
いえいえ、別に好きでやってることですので気にしないで下さいな。
むしろ、話がパターン化しないですむから、漏れは楽しいですぞ。
引率の先生誰かな?

曹操?超放任主義。生徒の好き嫌いが激しい。劉備先生には「君と余だ」とかいってプロポーズ
    してる。むしろ、関羽と絡ませたほうがいいのかな?
曹操先生の設定面白いと思ったが、彼はバイト先の店長やん。
しかしその曹操先生は校長でも教頭でもなくクラス担任なのか?w
董卓とかの方が面白そうだが…
董卓は「餅突編」(←なんか「かまいたちの夜」みたいだ…)で
洛陽町の町内会長だったぜ?
そんな設定、どうでもいいのかもしれないけど。
じゃあ孫堅オヤジはどうよ
徐晃に関連するなら楊奉?
楊奉って徐晃の元主か。先輩か中学時代の恩師かなぁ
校長は董卓がいいな。
魏以外の人達はあんまり出さなくてもいいんじゃないかなぁ。
関羽とか出てるけど
250249:04/05/21 19:59
>>247
あ、町内会長だったのか。スマソ
251無名武将@お腹せっぷく:04/05/21 22:45
age
担任か、漏れは孫堅あたりが書きやすそうかも。



・・・・・・でもいっそのこと甄皇后を超スパルタ系担任教師に持って来ても面白そうだ。

「甄姫先生!宿題忘れました!」
「恥を知りなさい!!」
バキっ
「甄姫先生!夏侯惇君が掃除サボりました!」
「汚らわしい!!」
ドゴっ
「甄姫先生!徐晃君が早弁してます!」
「慎みなさい!!」
ガンっ

・・・新たに星が三つ、空に輝いていました。

なんてね。
そして何故か、星になった男たちは嬉しそうに笑ってました。
そんな彼らを見ながら、

「・・・いやはや、本当によく飛びますなぁ。」
「流石は甄姫先生!今日の蹴りも美しいっ!」
「ふん、全員まとめて馬鹿めが!だ。」
彼らの身を案じることなく、当たり前のように感想を述べるクラスメイトがいて、

「馬鹿ばっかり・・・。」
溜息をつく、孟達さんと夏侯淵さんがいました。

なんてね。
>>252-253
もうストーリーできとるやんw


なんてね。
魏組 蜀組 呉組 南蛮組 西遼組
な・・・南蛮組!?
漏れは南蛮詳しくないんだが・・・。
だ〜れ〜か〜。
257無名武将@お腹せっぷく:04/05/23 08:58
age
>>256
とりあえず
木鹿大王登場!
 ↓
猿の脳みそを食べる
 ↓
ウマー(゚д゚)

な感じで。
湯豆腐にしてクレ…
260無名武将@お腹せっぷく:04/05/24 10:16
ますますキモくなってきたな・・・、無念

  ___    _,〜ー―――--ヽ、     __
/⌒糞 \   |ヽー、____,- !/  /   ヽ
|  ス  ) |  \ミ\ \   //  |  あ   |
\ レ /   | \ミ   \\ / /  |  ば  |
  `〜ヽゝ  |\ミ     \/ |/    ヽ よ ノ
       |\ミミ        ||    //
        |\ミ ヽ__,,ll、、_ |    ~
       //ヾ ヘ σ λ i ヘσ く
       !ヽ、 i ヾi、~~! _ | ~~/ヽ __
   "シ彡 l⌒i !||!  __, / (~~ノ
   彡シ″ \! 、l| ||i"¬ /    ̄
  彡ノ  ノノ  ||! \____/ /()、 /()、
// ノ  |/  || |!     ,/ヽ//ヽ/
  \  /   | |  / ̄/ヽ//ヽ/ _
    ー/    |!   |   〃・
261無名武将@お腹せっぷく:04/05/24 10:37
徐晃さんの弟と妹の名前って何?
「おや、ご存知なかったのですかな?太郎と次郎ですぞ。」
「張遼ってば・・・妹が次郎なわけないでしょ!花子よ、ハ・ナ・コ!」

「張遼殿、呂布殿・・・(ノД`)」

「徐晃さん?名前違いましたかな?」
「え?違うの?」

・・・実は拙者も弟妹の名前を知らないでござるよ・・・。

・・・・・・というわけで、孫堅先生も持ってきてみた。

「山田アァァ―――――――!!!!」←遅刻ギリギリ滑り込み
「りょ、遼来々!?受けよ!我が剣!」
ドゴォン
「孫堅先生!張郃君が茶髪にしてます!」
「いっそブルーのカラコンも入れよ!」
ガゴォン
「孫堅先生!司馬懿君が居眠りしてます!」
「落岩で起こせ!」
ズゴォン

・・・新たに星が三つ、地に降り注ぎました。

なんてね。
そしてやはり、星になった男たちは悲しそうに凹んでました。
そんな彼らを見ながら、

「双方とも、お見事な武でござった!」
「教師自ら校則違反を勧めているが・・・。」
「おぅおぅ、一体どこから岩出してんだ?」
彼らの身を案じることなく、当たり前のように感想を述べるクラスメイトがいて、

「馬鹿ばっかり・・・。」
溜息をつく、孟達さんと夏侯淵さんがいました。

なんてね。
で、担任は誰がいいでござる?
266無名武将@お腹せっぷく:04/05/24 18:12
じゃ、甄姫先生!

>>265
なんとなく猛カク 体育教師で

小僑、大僑ってどんな風にしようか。
小中高大の学生か、男の子とかね(その場合、周喩と孫権は女の子とか)
つーか、これ徐晃さんでしょ?
魏中心じゃないの?
一種の一騎当千化してるね。男→女とか女→男とか。



ま、そういうのけっこうすきだったりするじぶんがいるわけで
だったら、こっちのスレでやるべきかい?
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1071414444/l50
魏中心っていうより、徐晃中心で。
272無名武将@お腹せっぷく:04/05/24 19:15
ところで餅突篇の郭嘉ってどうなった?
義手姿で再登場したら笑える
それは書けと言うことか?
>>273

郭嘉が言ってた「この『餅突』という競技には重大な欠陥がある」って
ヤツが、今更ながら気になるな。
あの時の職人さんなら、外伝みたいな感じでいいから書いてみてくらさいよ。
『餅突』…その最大の欠陥であり悲しき宿命とは!
餅突士二人が発する気功と繰り返される突の衝撃により
餅そのものが臼と一体となり消滅してしまうのだ!!!

モチー
>>275

うわ〜っ。それ本編でやってたらどないなったんやろ〜。
それはそれで続きが見てみたい気もするモチー。
277272:04/05/25 18:42
>>273
いや膳・膳
ただ気になっただけ
278無名武将@お腹せっぷく:04/05/26 23:34
age
あー・・・
では、意見も出揃ったところで、
そろそろ新シリーズネタうpしましょうか?
修学旅行編、俺なりに一応、少しネタは出来てますが。
280無名武将@お腹せっぷく:04/05/27 00:20
>>279
おながいします。

ワクワク
>>276はどうするよ?
282無名武将@お腹せっぷく:04/05/27 17:21
age
その日の放課後、週番の徐晃さんは、教室の背面黒板を掃除しながら
溜息をつきました。

背面黒板には、今学期の行事予定が書かれており、
張郃さんによって施されたと思われる華麗な装飾文字で
『゚・*:修学旅行、美しい京都に美しく参上゚・*:』と、書かれていました。
そしてその下には、修学旅行までの日数のカウントダウンがされていて、

そのカウントを書き替えながら、徐晃さんは溜息をつくのでした。


そう、徐晃さんはお金が無いのです。
学生の限られた時間でのアルバイトでは、どんなに頑張っても
生活費で稼ぐだけで精一杯。
両親の残してくれた貯金はありますが、今後のことを考えると
堅実な徐晃さんは、手をつける気になれなかったのです。

甄姫先生は、ギリギリまで入金を待ってくれると言ってましたが、

「・・・一人留守番も悪くないでござるよ。」
徐晃さんは、そう誰に言うとも無く一人ごちました。

修学旅行まであと7日。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
その日、徐晃さんが夜遅くバイトを終えて帰宅すると、
幼い弟妹は、既に眠りについていました。ただし、居間のソファでですが。
どうやら、徐晃さんの帰りを起きて出迎えようと、頑張っていたようです。
そんな幼いながらも健気な様子に、徐晃さんは胸が熱くなるのでした。

徐晃さんは、弟妹を布団に運んだ後、
今朝、徐晃さんが作っていった夕食を弟たちが、
ちゃんと残さず食べたことを確認し、疲れとともに息を吐き出しました。

たとえ、金銭的な問題が解決したとしても、
拙者が留守の間、この弟妹はどうすればいいでござろう。

徐晃さんには、親戚もいません。
近所の方々に預かってもらうにしても、残念ながら、
皆、共働きだったり、帰りが遅い人ばかりだったりして、
明らかに迷惑になることを頼むわけにはいきません。

弟妹のあどけない寝顔を見ながら、徐晃さんは溜息をつくのでした。

修学旅行まであと6日。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
いつか、張遼さんと一騎討ちをした雑居棟裏で、
徐晃さんは頭を抱えていました。
目の前の小屋の中では、諸葛瑾が何の悩みもなさそうに草を食んでおり・・・

「いっそ、諸葛瑾をこっそり売っ払ってしまうという手も・・・。」

・・・ハッ!拙者は今何を・・・!!

徐晃さんは、突如、いつもの自分とは掛け離れた考えにとりつかれ、
必死に頭を振って、無意識に浮かんでしまった考えをかき消しました。

「確かに、驢馬はそれなりに高額ですからなぁ。」
そこに突然掛けられた言葉に、徐晃さんは驚いて声のした方をみると、
そこには、確か一頭70万くらいでしたかな?と笑う張遼さんの姿が。

「・・・張遼殿、盗み聞きは卑怯でござるよ。」
独り言を、しかもよりによって、あんな馬鹿な考えを聞かれてしまうとは、
徐晃さんは恥ずかしさのあまり、子供染みた文句を言いました。
そんな徐晃さんの文句を笑って軽く流し、張遼さんは口を開きました。

「成功報酬、即金で20万円。明日夜一晩のみ。」
その降って湧いたような金額に徐晃さんは耳を疑いました。
「な、何でござるか、それは・・・?」

カチリとライターに火をつけて、
「・・・怪しいバイトで宜しければ。」


修学旅行まであと5日。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
とりあえず、3つほど、ネタ上げてみました。
突然、修学旅行書くのは躊躇われたので、旅行直前ネタを。
ちなみに「あと1日」まで、続く予定。

長々とスマソ(ノД`)
乙です。
一日早いな・・・。
山田もすっかり裏社会の住人臭くなりましたな(w
山田もすっかり裏社会の住人臭くなりましたな(w
諸葛瑾キタ━━・・・
文遠氏ワロタ
292質問ですが:04/05/28 19:34
山田って何?
>>292
スレタイを山田で検索汁
>>292
マジレスすると、
俺のクラスの一番端に座ってる男子
295無名武将@お腹せっぷく:04/05/29 08:10
age
>>294
クソワロタ
297無名武将@お腹せっぷく:04/05/30 09:23
age
それは急遽シフト変更で入ったバイトの帰り道のことでした。
「悪いねぇ。郭嘉くんが風邪で熱を出したっていうもんだから」
 その曹操店長のやや軽い口調は、元来病弱な彼のいつものことであり、今度も症状は重
きには至らぬものだろうと思わせるものでしたが、不測の事態を考慮し、お見舞いに伺う
べきなのではないかと家とは反対方向に足を向ける律儀な徐晃さんでした。
「風邪にはビタミンCが効果覿面と聞くでござる。即ち、果物でござる」
 夕刻を過ぎ、商店街の犇きは、夕食の献立に頭を痛めて足を止める主婦たちから、自宅
への帰路を急ぐサラリーマンたちへと移行し始め、その混雑の中を徐晃さんは大きな体躯
を右に左に揺らしながら、馴染みの八百屋『仲』へと駆け込んでいくのでした。
「世のお父さんお母さん方は大変でござるな」
 ふと、子を育てる苦労とそれをおくびにも出さずに愛情を注ぐ両親のひたむきな献身と
云うものに徐晃さんは目頭が熱くなるのを覚え、また、弟妹に対して自身はその代役をき
ちんと務め上げているか否か、疑念を抱くのでした。
「冥界の父上母上は、拙者を如何に見守って下さっているのでござろうか」
 切ない感傷に、おもむろに俯いて立ち止まった徐晃さんの下半身に、ドン、と何かがぶ
つかってきました。まだ年端も行かぬ子供のようでした。
「この餓鬼、あたしの目を盗んで万引きできるとでも思ってるのかい!」
 聞き慣れた八百屋の店主、袁術ばあさんのしわがれた声が耳をつんざきます。歳を取っ
ても心は錦、とばかりに棚と棚の間の通路で老婆が曲がりかけた腰に手を当ててふんぞり
返っています。
「な、何事でござるか」
 呆然と事態の把握をしかねる徐晃さんの目を、また、一方ならぬ怒号に振り向いた群衆
のそれをちらと見やった袁術ばあさんは、したたかに腰か足を打ったのか、まだ立ち上が
れずにいる子供につかつかと歩み寄ると、その右手を掴んで上下に揺すりました。
「こう云う事だよ!」
すると、その裾から蜜柑が二つ転がり出てきました。
「太い餓鬼だよ。何のつもりか知らないけど、こんな事して一体どうなるのか解ってるの
かい。坊主、名前は!?」
 財には殊に執念深い袁術ばあさんの気性を知り尽していればこそ、事の推移に息を呑む
ばかりの徐晃さんと群衆に囲まれ、その子供はしゃくり上げて泣きながら、公紀と名乗り
ました。
「ママに、ママに食べさせてあげたくて…」
 むせびながらようやくその一言を云い終え、子供はまた滝が落ちるが如き涙を流して泣
き出しました。
「そうかい、お母さんに食べさせたくてかい。でも、坊主がやった事は立派に犯罪なんだ
よ。張勲! 雷薄! ぼうっと見てないで、とっとと警察を呼んでおくれよ」
「あいや、待たれよ!」
 背後の店員を呼びつける袁術ばあさんを、徐晃さんは手を上げて制しました。いささか
厳格とは云え、正しい措置ではありました。しかし、そうでありながらも尚徐晃さんを衝
き動かしたのは、嘗て論語の授業に於いて孫堅先生が熱く語った『義を見てせざるは勇無
きなり』の一文、そして、今日になって解る亡き二親への慕情と感謝の精神でした。
「おや、誰かと思えば公明さんかい。いきなりなんだい、そんな大声で。何か文句がある
ってのかい」
「あいやいやいや、滅相もござらぬ。ござらぬが、しかし待たれよ。おばば殿、ここは一
つ、それを拙者が買い取ると云う事で済ませてはもらえませぬか」
「なんだい、この坊主と公明さんは知り合いなのかえ」
「あいや、何の面識もござらぬ。ござらぬが、しかし…」
 徐晃さんは只々相手の目を凝視しました。そうする他にありませんでした。何故なら、
徐晃さんの申し入れも、法に照らせばその前で一蹴されるものに違いなかったのですから。
「ふうっ」
袁術ばあさんは溜め息を一つ吐きました。純朴で頑なな眼差しが、人生の辛酸を舐め尽
くして老婆の琴線に届いたのでしょうか。或いは、払うものさえ払ってもらえば事を荒
立てるにやぶさかでないと云う老練な判断を下したのでしょうか。
「しょうがない。公明さんの顔に免じて許してやるとするか。二個で五百円だね」
「かたじけない! 恩に着るでござる! って、ご、五百円でござるか!」
 しぶしぶとポケットから財布を取り出し、五百円玉をしわくちゃのてのひらに乗せまし
た。三十分間分の給料で、これさえあれば豆腐と大根とほうれん草とそれに、なぞと考え
るのは女々しいと思い、邪念を振り払います。
「毎度ありい!」
 作ったような上機嫌を見せながら袁術ばあさんは店のカウンターの奥に消えました。一
件落着とばかりに群衆も形を崩し、また元の目的に従って歩き始めていきます。
「公紀君でござったな」
 アスファルトの上に転がる蜜柑の一つを子供の手に握らせ、もう一つは自身の小脇に持
ちました。
「気持ちは解り申すが、罰として一つは拙者が取り上げるでござる。二度とこのような悪
しき事をしてはならぬでござるぞ。拙者との約束、承知でき申すな? さあ、早くお母上
に持っていってあげなされ」
 開けば嗚咽が漏れてしまうのでしょう。子供は口を真一文字に結んで堪えながら、うん
うんと必死に頭を縦に振りました。それを見届け、徐晃さんもその場を顧みることなく立
ち去っていきました。
「さて、郭嘉殿の見舞い、一個で充分でござろうか」

 財布は少々寂しくなってしまいましたが、今日の徐晃さんも少々格好いい。
 頑張れ、徐晃さん。ファイト!
職人さん降臨まで保守も兼ね、一服して戴ければ幸いなり。
>>283-285の続きマダー?
乙カレー!
郭嘉さんを見舞った後、もうじき日も暮れようとする時刻、徐晃さんの姿は
繁華街から一歩奥まった一角にありました。
手には、小さな包みを持って。

昨日あの後、
「これを、受取人に届けるだけですよ。」
張遼さんに紹介されたバイトは、俗に言う運び屋でした。
実は、あ〜んなことやこ〜んなバイトを想像していた徐晃さんは
それを聞き、気抜けしたように表情を崩しました。
「ははは、期待はずれでしたかな。」
「なっ何を言うでござるか!」
勿論赤面したその顔に、説得力なぞ雀の涙ほども無く、
悪戯に張遼さんを笑わせるだけでした。

そして今に至り、徐晃さんは煌びやかに点滅するネオンの下、
手の中で小さな包みを転がしながら、張遼さんの言葉を反芻していました。

―――これを明日夜、クラブ『銅雀台』裏の通りに来る若い男に渡して下さい。
男の特徴は肩辺りまで伸びた茶髪に眉毛無しで・・・まぁ見れば分かるかと。

余りに簡単すぎる仕事内容でありながらこの報酬金額の高さ。
内容の一切明かされない不気味さ。
そこまで考えて、徐晃さんは嫌な考えに行き着いてしまいました。

「もしやこの包みの中身とは・・・。」
いや!張遼殿はそんな犯罪を犯すような男ではござらんよ!
親友足る拙者が張遼殿を信用せずしてどうするでござるか!

嫌な考えは動揺を呼び、
徐晃さんは誰かに監視されているような気さえして
包みを持つ手の平が、心なしじっとりと汗ばんでくるようでした。

―――言わなくとも御分りと思いますが、詮索は厳禁ですぞ。
そう、瞬間鋭くなった張遼さんの眼光を思い出し、
徐晃さんは無意識に唾を飲み込みました。
自分の嫌な予感が外れてくれることを祈りながら。

そうこうしている内に、ついに日が完全に沈み、
辺りは急速に闇に包まれていきました。

その時、路地裏の薄暗がりから、ジャリと足音をたてて人影が現れました。
大雑把に中分けされた肩ほどの茶髪に、眉毛は薄く、
病弱な印象を与える顔色、人をくった笑みを微かに浮かべる若い男。

その人物は、どこか浮ついた足取りでこちらに近づいて来ました。
「・・・あんたが、配達人かい?」

「・・・貴殿が・・・何晏殿、で宜しいでござるか?」
徐晃さんは、自分の予感が的中しつつあることに、唇をきつく噛み締めました。

修学旅行まであと4日。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
五石散でつか・・・
308無名武将@お腹せっぷく:04/05/31 21:14
age
309無名武将@お腹せっぷく:04/05/31 21:58
無念〜!!
310無名武将@お腹せっぷく:04/06/01 05:30
徐晃さんがんばれ〜
目の下には隈が、顔色も悪く骨も浮いていて、また、自分自身の影を気にするように
ちらちらと、落ち着かなく視線を走らせる何晏さんの様子に
徐晃さんは、包みの中身に確信めいたものを抱きました。

おもむろに、何晏さんは徐晃さんに手を差し出しました。
しかし、徐晃さんは、素直に包みを渡すことができません。
何故なら、徐晃さんの推測が正しければ、この包みの中身は・・・

「申し訳ござらぬが何晏殿、拙者これを貴殿に渡すわけにはいかないでござる。」

そうきっぱりと言い放ち、徐晃さんは包みを握る手に力を込めました。
すると、その言葉と態度に何晏さんの顔色がみるみる怒りを帯びていきました。

「おいおい、冗談はその辺にしといてだ、とっとと渡してくれないか?」
あんたの仕事だろ?と、穏やかさを装いながらも、明らかにその目は笑っていません。
色とりどりのネオンを浴びて、何晏さんの白い顔は幽鬼さながらの迫力でしたが、
徐晃さんは決して退こうとは思いませんでした。
「たとえ、如何なる理由があろうとも、薬はいけないでござる。
貴殿のご家族や、大切な人が泣くでござるよ!」
「うるせぇ!」
突如、逆上した何晏さんは怒鳴り声を上げました。
「あんたに何が分かるんだ!
あんたらはいいだろ、俺達がアートって言うドラッグを提供してんだから!
でも俺らはそうじゃないんだよ!」

何晏さんは怒りに任せ、徐晃さんの胸ぐらを掴みましたがビクともしません。
「薬をやっているから、体力もかなり落ちてるのではござらぬか?」
胸ぐらを掴む細い腕を冷静に見つめながら、
徐晃さんは、赤子の手でも捻るように容易く何晏さんの腕を振り解きました。
振り解かれた勢いで、何晏さんの身体は吹っ飛び、路地裏の暗がりに転がりました。
ポリバケツが派手にぶち撒かれる音がしましたが、
幸いにも、繁華街の喧騒に掻き消され、人の目を集めることにはなりませんでした。

ぐったりと地面に座り込んだまま顔を上げない何晏さんに、
徐晃さんが不安を覚える頃、
「スランプで詩ができないんだよ・・・。」
何晏さんの口から泣きそうな呟きが零れ落ちました。

「・・・薬に頼ったところで、それは幻想でござるよ。」
徐晃さんは、蹲った何晏さんの背中をそっと撫で、
まだ自分と大して年の変わらない男の嗚咽を聞いていました。
夜明け前の白んだ空を背景に、公園のベンチで
徐晃さんは、何故か、張遼さんと缶コーヒーを空けていました。

「徐晃さん、貴殿と言う方は本当に・・・」
張遼さんは、一つ溜息を吐き出し、
「馬鹿ですな。」
と続けました。

様子を見に来て正解でした、と眉を下げてみせた親友に
「自分でもそう思うでござるよ。」
徐晃さんは苦笑しました。

「拙者にはやっぱり、こういう仕事は無理だったでござるよ。」
徐晃さんは、ベンチから立ち上がったついでに、空にした缶コーヒーを投げると
空き缶は綺麗な放物線を描き、少し離れた屑入れに収まりました。

如何にも清々しいその表情に、

運び屋としては失敗しましたけど、
怪しいバイトは出来ませんでしたけど、

「でも、そのほうが徐晃さんらしいですぞ。」
張遼さんは目を細めました。
「・・・と言う訳で。」
ぽん、と徐晃さんの胸元に渡されたずっしり厚い茶封筒。

「成功報酬です、ご家族からの感謝の意も込めての。」

この突然の張遼さんの言動に、事情が飲み込めず、ポカンとしている徐晃さんに
「種を明かしますとな。」
そう言って、張遼さんは件の包みから白い粉を
少し指につけると、何とあろうことか口元に運びました。
「ちちち張遼殿!!」
一気に顔色を青褪めさせる徐晃さんに、張遼さんはニヤリと笑って一言。
「砂糖ですよ。」

実は今回の依頼は、何晏殿が本当にドラッグに手を出しているのかどうか、
確かめることだったんですよ。依頼主?ああ、何晏殿のご家族ですよ。
ところが、徐晃さんの活躍で、ドラックから手を退かせることまで出来まして
一石二鳥でしたな。
まぁ、この後ご家族によって、何晏殿は少々病院に通うことになるでしょうが。

とくとくと語る張遼さんの言葉に、徐晃さんは信号宜しく顔色を変えた後、
「だったら、最初から依頼主がご家族だとか、お教え頂きたい!」
「そうしたら、絶対徐晃さんはぎこちない行動をするでしょう?」
「拙者、怪しいバイトと聞いていたので・・・!」
「私がそんな犯罪に手を出すわけ無いでしょう。」
私は善良なる一般庶民ですぞ、
如何にも嘘くさい笑顔で白々しく言い切る張遼さんに、
徐晃さんは、何処までも脱力せざるを得ませんでした。

昇る朝日に、徐晃さんはあくびと笑顔を一つ。

修学旅行まであと3日。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
うpする時間にこだわったら、恥ずかしい誤字発生。
>>314
間違い:徐晃さんの活躍で、ドラックから手を退かせ・・・
                ↓ 
 訂正:徐晃さんの活躍で、ドラッグから手を退かせ・・・

失礼しました。スマソ。
316無名武将@お腹せっぷく:04/06/01 06:37
朝早くから乙です
やっぱうまいね

>>315
そのくらい気にすんな
317無名武将@お腹せっぷく:04/06/01 07:14
職人さん乙!

途中、文遠を疑ってしまった漏れは愛が足りないですな…
ハラハラドキドキの展開ですた。
318無名武将@お腹せっぷく:04/06/01 12:28
マジンガー乙。

しかしダメだ…。
どんだけクールな文遠を見ても、マッパにバナナの山田にしか思えない…。
319無名武将@お腹せっぷく:04/06/01 12:59
>>318
禿同
恐るべし糞バナナ
職人さん乙です
漏れ、張遼さんにマジkoiの予感。
ストーリー構成上手すぎ。
今後もガンガレ!!
322無名武将@お腹せっぷく:04/06/01 20:48
age
さすが職人さん読ませるな!
続き(゚∀゚)ワクワク
今日の徐晃さんは、とっても上機嫌です。
週番の仕事である黒板のカウントも、鼻歌を歌いながら書き換えてしまいます。
「ついに壊れたか。」
「なんと哀れな・・・。」
クラスメイトに、ひそひそと変な心配をされてもかまいません。

拙者も修学旅行に行けるでござる!

そのことが徐晃さんを舞い上がらせていました。
「で、浮かれてる時に何だけど、」
「何でござろう?孟達殿。」
突然、孟達さんに後ろからシャーペンで刺されても徐晃さんはニコニコ笑みを崩しません。
「弟さん達の預け先は決まったの?」
徐晃さんも孟達さんも笑顔のまま―――

「・・・。」
「・・・。」




―――時が止まりました。
ぎぃいいいぃいぃぃ…
孟達さんが黒板を爪で引っ掻く音に、
教室は瞬間、鳥肌をたてたムンクの「叫び」が大量生産されました。
その光景はまさにホラー、地獄絵図。

鳥肌をたてながらも、機能を開始した徐晃さんはがっくりと膝を着き、

拙者としたことが、何たる迂闊な!
これでは兄失格でござるよ!

目の前の孟達さんは、
「まさか忘れてた、なんてことは無いわよね?弟妹思いの徐晃君?」
猫のように上唇を歪ませて笑い、こちらを見下ろしてきます。

張遼さんに目で助け船を求めれば、哀れんだように肩を竦めていました。
流石に、どうやら守備範囲外のことらしく。
後ろでは、
「耳がぁ!」
「惇兄しっかり!」
等と夏侯惇さんが目から血を噴いていましたが、徐晃さんは気にしてはいられません。

徐晃さんは、一人戦う決意をしました。
弟妹を託せる御仁を探さねば!

徐晃さんは、すぐさま脱兎の如く放課後の教室を後にし、
孟達さんは徐晃さんの放り投げた黒板消しを受け取りながら、
満足気な笑みとともに、ハニーブラウンの髪をかき上げるのでした。
孟達さん、いいキャラだな。
で、孟達さんは後に徐晃さんを射殺しちゃうのだろうか…
職人さんGJ!!
目から血を噴く惇兄ワロタ

下の子思いの徐晃さんいいのぅ
孟達さんに萌えていいですか?(;´Д`)ハァハァ
そう云えば>>284でちゃんと弟妹の預け先の問題に触れてるんだよな…。
331無名武将@お腹せっぷく:04/06/02 22:44
age
332孟達:04/06/02 23:17
>>327>>329
いっそ、キューピットの恋の矢で射殺してもいい?
何処かを目指すかのように、教室を飛び出して来てしまいましたが、
徐晃さんには、当てなんてありません。

「如何したものか・・・。」
徐晃さんが、眉間に皺を寄せたまま、打開策の全く出ない考えに耽っていると

「徐晃、手が止まっておるぞ。」
曹操店長が声をかけて来ました。
徐晃さんは要領が悪く失敗も多いですが、
その分、勤勉で力を惜しむことなく一生懸命働くのが良いところです。
その徐晃さんが、バイト中に手を止めていることに、何かあると踏んだのでしょう。

「も、申し訳ござらぬ!」
徐晃さんは、声をかけられた事によって
自分がバイト中だったことを思い出し、慌てて作業を再開しました。
しかし、曹操店長は、
「どうした、恋の悩みか?」
ニヤニヤしながら、手ぐすね引いて徐晃さんの反応を待っています。

「恋」と言う単語に、ボンっと顔から爆音と湯気を上げた徐晃さんに
ますます曹操店長は口の端をつり上げ楽しそうです。
「ほほぅ!徐晃にもついに春が来たか!」
「ち、違うでござる!」
色恋沙汰に関しては、えらく喰い付きのいい曹操店長に、
結局徐晃さんは、何を考えていたのか洗いざらい話すことになりました。
「ちっ。期待させおって。」
曹操店長は、徐晃さんから聞き出した修学旅行の件についての悩みが、
想像と異なりお気に召さなかったらしく、不貞腐れてしまいました。
勿論、最初から恋の悩みではござらぬ、と言っていた徐晃さんの発言は
即行削除されています。

しかし、流石は曹操店長。髭を一撫ですると
「よし、徐晃。弟妹はここに連れて行くがいい。」
ピラリと、何処かの住所が書いてあるメモを書いてよこしました。
予想外の展開に、徐晃さんは目を瞬かせて、
「これは?」
「安心せぃ、わしの知り合いだ。」

・・・それって余計怪しくはなかろうか。

喉元まで出掛かった台詞を飲み込み、徐晃さんは礼を言いました。
正直、丁重に辞退申し上げたかったのですが、他に当てなんてありません。
徐晃さんは、運を天に任せる事にしたのです。
その夜、バイトが退けてから徐晃さんは、
曹操店長に教えられた住所に足を運んでみました。
夜遅くに失礼とは思いましたが、何分大切な弟妹を預けるのです。
この目でその人物を見、また挨拶をせねばと徐晃さんは緊張していました。

さて、電車代を節約して歩く事一時間。辿り着いたのは、
こじんまりとしていますが、きちんと手入れの行き届いた一軒家でした。
家からは灯りが漏れており、どうやらこの家の住人はまだ起きているようです。
そのことにホッと安堵する徐晃さん。

しかし、ここからが本番です!
変な輩に、大事な弟妹を預けるわけにはいきません!
全ては徐晃さんの、この「人をみる目」にかかっているのです!
徐晃さんの顔はキリっと引き締まり、気合は充分に漲っています!
グアっと大きく手を振り被り、

いざ!徐公明参る!!




・・・・・・ぴんぽ〜ん
可愛らしいインターホンの音が家内に響きました。
少し間を置いてから玄関のドアが少し開きました。
しかし、その開いたドアから誰も出てくる様子がありません。
ですが、「どちらさん?」と、問いかけてくる声は聞こえます。

徐晃さんは首を傾げ、
「はて面妖な。声はすれど姿は見えず・・・。」
「下だよ。下!下!」
下を見れば、徐晃さんより随分小柄な人物が
愛嬌のある笑顔を浮かべて、徐晃さんを見上げていました。

徐晃さんは、これは失礼を、と言わんばかりに頭を勢いよく下げ、
「夜分遅くに失礼仕る。某は徐公明にござる!」
「はいはい、初めまして徐晃君。私は荀ケと言うが何用だい?」

曹操店長の知り合いと申すからには、どんなキワモノかと思いきや、
意外に普通・・・むしろいい人っぽいでござるな。

絶やす事のない人の良さそうなその笑みや、物腰の柔らかさに
徐晃さんは安心感を覚えました。
徐晃さんの手の中には、
先程まで掴み所のない白い湯気を立ち昇らせていた湯呑みがありました。
玄関で立ち話も何だから、と家に上げて貰ったまではいいですが、
既に彼此30分以上、本題も切り出せず
徐晃さんは、荀ケさんの他愛ないお喋りに付き合っていました。

初対面にも関わらず、自分の名前を知っていた事や、
皆まで言わずとも理解してくれるその博識っぷりは目を瞠るものがあり、
荀ケさんとのお喋りは、それは楽しいものでした。

そして、荀ケさんは、身体のどこかが悪いらしく、
「療養を兼ねて第一線を退いてから暇でね。最近は訪れる人も余りいないし・・・。」
そう、寂しげに言う荀ケさんのお喋りを止めるなんて、
心優しい徐晃さんには、とてもできない相談なのでした。

しかし、いつまでも冷めた玉露を啜っているわけにもいきません。
徐晃さんは意を決して、話を切り出しました。
「実は荀ケ殿、拙者、荀ケ殿にお願いしたい事があって参上したでござるよ。」
徐晃さんが、事細かに自分の弟妹のこと、曹操店長に紹介された事を話すと
荀ケさんは、口元を両手で覆って俯いてしまいました。
そして、その肩は微かに震えているようにも見えました。
「荀ケ殿?」
俯いたまま弱弱しく頭を振る荀ケさんに、
やはり無理な頼みごとだったかと徐晃さんが項垂れると、
先程とは、打って変わってか細い荀ケさんの声が聞こえてきました。

「殿が・・・、」

荀ケさんは、口元を覆った手をゆっくりと下ろし、一言一言噛み締めるように

「・・・曹丞相が、私をまだ必要としてくれるなら・・・
この荀文若、如何なご命令にも従う所存です。」

満面の笑みだったのに、徐晃さんは何故かそこに悲しい色を見てしまいました。


修学旅行まであと2日。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
339徐晃さん:04/06/03 07:28
これは・・・変な文法、変な文章、変な言い回しが多いでござるな。
この糞職人、元が糞で出来てるだけあって、急いで書くと、
普段にも増して、かなりやばい糞文を吐き出すでござる。

前回に引き続きスマソ(ノД`)残りのネタあげたら、ちと逝ってきます。

と、本人も糞なりに反省してるゆえ、今回の駄文具合、ご容赦願いたい。
お目汚し、誠に申し訳ない。
職人さん乙鰈。

曹操店長のことだから、てっきり張バクかと思ってたよ…。
341無名武将@お腹せっぷく:04/06/03 14:18
゚ ゚(´□`。)°゚。荀ケ・・・
職人さんの上手い文章も(・∀・)ィィ!!んだけど
餅つき編の素人まるだし適当文章をみんなで繋げるのも(・∀・)ィィ!!と思う

両方を交互に読みたいでござる
荀ケがチビという設定は以外だったw
344無名武将@お腹せっぷく:04/06/03 20:35
age
蒼天航路だと、文若は猿顔のチビっぽいからなぁw
いよいよ修学旅行が目前に迫ったその日、徐晃さんは荷作りをしていました。
右足には弟、左足には妹をくっつけたまま。
徐晃さんが歩き回るたびに、両足のコブは歓声を上げます。
しばらく会えなくなる弟妹への、徐晃さんのせめてもの家族サービスでした。

押入れの奥から、大きなスポーツバッグを取り出したとき、
ポロリと一緒に何かが落ちてきました。
「兄ちゃん、手袋が出てきたよー。」
「ああ、この手袋は・・・」

徐晃さんの脳裏に、
あのクリスマスの晩、駅へ走っていった関羽さんの後姿が浮かび上がります。
あれからと言うもの、関羽さんはバイトも辞めてしまって、
一度も会っていませんが、元気なのでしょうか。
「・・・餅つきの時、垣間見た気がするでござるが・・・。」
そんな懐かしい思い出に浸る徐晃さんを、妹の声が現実へと引き戻しました。
「兄ちゃん、大きくなったらこの手袋あたしにちょーだい?」
「ん?・・・ああ、承知したでござる。」
「兄ちゃん俺にはー?」
「お主にも良い手袋をあげるでござるよ。」

両足のコブの頭を撫でながら、ちょっとほろ苦い思い出に浸る徐晃さん。

いざ!修学旅行に参る!
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
>>342
禿げ上がるほど同意!!
色んな人の色んなネタが見たいでござる・・・。
1人が出した10のネタより、10人が出した10のネタのほうが絶対面白い!

人が集まれば色んなネタが見れるかと、
せっせとネタウp&ネタふりしてたんですが、どうやら逆効果だった模様。
誰も続けてくれる人がいなくて漏れは・・・(ノД`)
続けにくいネタが多かったでござろうか・・・。

スマソ。
348無名武将@お腹せっぷく:04/06/04 14:17
age
関羽さんバイト辞めちゃってたのか…その後の展開を期待してたのに残念だなあ。
(期待するくらいなら藻前が書けと言われそうだが文才まるでナシ)
350無名武将@お腹せっぷく:04/06/04 23:49
いやいや、バイト辞めてても
まだまだ出てくる可能性大でしょ
豪傑美女をこのまま消し去るとは思えない・・・

これは職人さんの引いた伏線と、漏れはみる!
漏れは「餅突篇」でへっぽこともおこがましいような文を書いた香具師なんだが、書いてもいいんだろうか・・・?
っていうかここまで素晴らしいストーリーが完成していると、分け入り辛過ぎる・・・。

やめたほうがいいな・・・&職人様ガンガレ!
>>352
確かにそうかも・・・。餅突篇みたいに収拾つかなくなって、
最後は職人さんに尻拭いさせんのも悪い気がする・・・。つーか、職人さん上手すぎ!
>>352-353
書きましょうよ(ノД`)
漏れは色んな方々のネタが読みたいです・・・。
>>352-352
恥を忍んで云うと、某は>>298-301で陸績ネタを書いたんだが、

あまり職人さんに頼り過ぎてプレッシャーを与えるのもよくないので、
少しでもネタが浮かんだら書いてみるのがいいんではないかと思う。
でも正直、職人さんの書いたのって上手いし面白いんだよな
素人だけになると微妙にスレがクソ化&過疎化するし

ここで折衷案だけど、>>342の言うとおり
今まで通り、職人さんは逝ったりしないでマターリ書く!
俺ら素人も遠慮しないで笑えるネタが浮かんだら書く!
でどうよ?

収拾つかなくなったら、まあ・・・職人さん、頼みます
>>356
ふむ。
ただその「笑えるネタ」っていうのは素人殺しの禁句だなw
どうやら、収拾つかなくなることを心配している方が多いようなので一言。

職人にとって、
始めから終りまで完成したネタを上げるのも楽しいが、
暴走した文を如何に綺麗にまとめ上げるか、
と言うのも腕の見せ所、ってことで燃えるわけでして。

たとえば、餅突篇の最後を書いた時なんて、未熟者ながら

凄  い  快  感  だ  っ  た  わ  け  で  ♥

遠慮なんて無用でござるよ!
ここの職人さんは、洩れ的にかなりのつわものと見た!
思ったんだが、次書く時はもう修学旅行の初日だろ?
そうなると本編に入る初めの初めを我ら素人が書くってのはあまりにも荷が重い・・・。
やっぱりこういう節目々々は職人さんにちゃんと書いてもらったほうがいいでしょ。
やっとのオープニングで文がメチャクチャだと力抜けちゃうからね。

意味の捉え方によれば他力本願という風にも見えるがなw
「兄ちゃん!」「御武運を!」
「うむ。兄ちゃんは戦場に行ってくるでござるよ!」
ガシっと熱い抱擁を交わし、双眸から零れる涙は滝の如し。

「・・・また随分とオーバーですな。」
劇画タッチな別れのシーンが繰り広げられる傍で、張遼さんが苦笑いを浮かべました。

今日は待ちに待った修学旅行初日、集合時間は朝8時。
現在地から集合場所まで徒歩で約30分。
徐晃さんは、その性格通り、普段は時間に非常に潔癖な方なのですが、
・・・現在時刻、7:50。
チッチッチ・・・ポーンと、何処かから時報が聞こえた気がしました。

張遼さんはバリッと悪代官さながらに、徐晃さん兄弟を引き剥がすと、
「さっさと集合場所に行かないと、また甄姫先生の蹴りを喰らいますぞ。」
その凄みに、徐晃さんは照れたように笑い、
弟妹は素早く荀ケさんの後ろに逃げ込みました。

「では、荀ケ殿、宜しくお頼み申す。」
「うん、徐晃君も気をつけて行っといで。」
生きていれば、父母が掛けてくれたであろうその言葉に、
徐晃さんは、ただ深々と頭を下げました。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
徐晃さん達が息を切らせて集合場所に辿り着いてみると、
クラスメイトは居れど、担任の甄姫先生の姿が見当たりません。
少々遅刻してしまいましたが、どうやら大丈夫なようです。

「間に合ったでござるか。」
二人揃って安堵の息を吐き出した瞬間、
カツンとヒールの音が二人の真後ろで止まりました。
氷柱の様に流れる冷や汗に、後ろはとても怖くて振り向けません。

「・・・チャージ4ですな。」
「やはりチャージ4の刑でござるか。」

風を切る音が聞こえると同時に、
「お退きなさい!」

「無念っ」
「うおおおおお!」

甄姫先生の美脚の洗礼を受け、どうやら幸先の良いスタートを切ったようです。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
363無名武将@お腹せっぷく:04/06/05 18:31
age
>>361-362
乙。やはり職人さんが書いてくれたのか?
相変わらず上手いしおもろい!以後、職人さん&素人さんガンガレ!!
>>360の言うとおり、とりあえず書いてみました。
さささ、リレーキボオォ━━━━━(☆_☆)━━━━━ォォオン!!
無双の世界の話だったのか!?
いんや、設定は特に無いが
>>210を見て、無双のほうが取っ付きやすいのかと思って。
漏れも美脚の洗礼受けたい・・・(;´Д`)ハァハァ
甄姫先生と山田は無双でもいいかも
設定ができてんのはそれ使って、全部いいとこ取りで行こうぜ!
あと、漏れも外見イメージ無双だ!
すまん、山田はバナナイメージだった
>>371
大丈夫だ!>>185で職人さんも、無双から蒼天、バナナまで
いろいろなイメージをごちゃまぜにしてる!
じゃあ楊奉は吉川風にするか
それは、書く人に任せるってやつだろう。
一つのイメージに固執することなく、
このスレ独特の味わいある人物を作り上げるのが一番かと洩れは思う
>374
そして最終的に徐晃さんを幸せにしてやろうや…
漏れらみんなで!!
おう!
ここに『徐晃さんを幸せにし隊』が結成されました
>>374
このスレ独特の味わいか、確かにあこがれる
でも素人な漏れには難いな・・・
職人さんの作り出した山田とか孟達さんはマジkoiマジmoeさせる勢いだもんな
>>378
そんな深く考えんなよ
380無名武将@お腹せっぷく:04/06/06 15:35
age
ピー ゴトン

新幹線の廊下に備え付けてある自販機から、ペットボトルを取り出しながら、
「もうすぐ箱根の山が見える頃でござろうか。」
徐晃さんは、始まったばかりの修学旅行を楽しんでいました。

自販機で買ったお茶を片手に徐晃さんが
新幹線の自分の座席に戻ると、妙な熱気に包まれていました。

前列を回転させたボックス席で、皆一様に微かに顔を紅潮させ、しかし目は真剣です。
夏侯惇さん、司馬懿さん、張郃さん、張遼さん、そして徐晃さんの席
と言った具合に、普段仲の良い面子での席になっていますが、
その険悪ともとれる雰囲気に、もしや、喧嘩かと慌てて駆け戻れば、

「リップグロス。」

「ス・・・ス・・・スクール水着。」

「ぎ・・・擬似獣耳、ですね。」

「では、未使用ろうそく。」

・・・で、大歓声が上がりました。
「おぅおぅ、張遼、蝋燭を何に使うってんだ?」
と言う夏侯惇さんの爆笑を皮切りに、緊張が解け笑いが広がります。
何が何だかさっぱりわからない徐晃さんが呆然としていると、
「あ、徐晃殿も入られよ。」
と、司馬懿さんが席に着くように促しました。
「一体なんでござるか?」
とりあえず席に着いたものの、やはり首を傾げる徐晃さんに
張郃さんが、サラリと、本人曰く美しく!回答を告げました。

「そこはかとなくイカガワシイ香りのするしりとりです。」

「ああ!それで蝋燭でござるか。」
ぽん、と掌を拳で叩き、納得した徐晃さんは、数秒フリーズした後、
みるみる顔色を赤く変えました。
こういう遊びと言うものは、何気に個人の趣向が見え隠れするもので、
徐晃さんは、顔をこれでもか、と言わんばかりに赤くして逃げ出そうとしましたが

「ほら、徐晃さん『く』ですぞ。」
張遼さんにバッチリ通路への逃げ道を塞がれ、
「罰ゲームはキツイぞ。」
「逃げるとは美しくありませんよ、徐晃さん。」
司馬懿さん、張郃さんにゲームへの参加を強制され、
逃げ場を失った徐晃さんは

「く、く・・・く・・・くつした。」

途端に響く夏侯惇さんの口笛。

そんなこんなで、徐晃さんが赤面している内に、
富士山は窓の景色から遥か遠くへ、通り過ぎていました。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
383無名武将@お腹せっぷく:04/06/06 22:18
age
「のああああ!富士山を見逃したでござる!」
徐晃さんはこの世の終わりのように叫びました。
そして、ガンっと勢いよく窓にへばり付いたため、窓にひびが入っています。
「徐晃落ち着け!」
「徐晃殿!気を確かに!」
夏侯惇さんの声も、張遼さんの声も、徐晃さんの耳には届きません。

その時、ヒュッと矢の飛ぶ音がして、徐晃さんは静かに倒れこみました。
「煩いわよ。妙才が乗り物酔いしてるんだから静かにして。」
孟達さんのドスのきいた声に、男どもはただ顔色を青くして頷きました。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
淵ちゃん乗り物酔いか――!

職人さん達GJ!
386無名武将@お腹せっぷく:04/06/07 00:36
徐晃さんあぼーんされてる・・・?
山田の口調まちがえた!
山田は徐晃さんにだけ「さん」付けだった・・・_| ̄|○

リレーなのにごめん。逝ってくる。
良スレ
>382
しりとりのエロバカっぷりが男子学生っぽくてイイ!

>386
弟妹におみやげを持って帰る前に徐晃さんがあぼーんするはずないよ。
きっと興奮しすぎたのがたたって、びっくりしたはずみに気絶しちゃったんだよ。
>>384
メール欄今気づいたw
ってことは隊長っつーか、一番隊は>>381-382か?
魏は徐晃、呉は陸遜と来たら蜀はなんだ!?
黒正義誠意連合の馬超
体育館裏の賄賂も許さない、弱いものイジメ(・A・)イクナイ!! 精神
蜀は黄忠たん
誰か職人さん、蜀スレ立ててくれないかな?
呂布さんはあれか。赤兎と書かれた赤い単車に乗ったりするのか
>>391
なんで呉は陸遜なんだ?太史慈ならわかるが・・・地味仲間で
397無名武将@お腹せっぷく:04/06/07 20:30
>>394
職人さんに頼りすぎるのイクナイ(゚A゚)!!
蜀ネタ読みたきゃ自分でスレたてろ!ネタ捻り出せ!

・・・「黄忠さんの生活」で、
人生楽ありゃ苦もあるよ!和気藹々老人ホーム生活vなら漏れも加勢しる
>395
呂布さんの赤い単車は
やけにファンシーなうさぎステッカーが貼ってあるといい。
>>396
似たような感じで呉スレがあるんだよ。

陸遜の修羅日記〜それいけ伯言!!〜
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1066155445/l50
>>397
ネタ作れたら、ハナからスレ立て依頼しないっての。
>>399
なるほど。了解した。dクス
それで、蜀スレも欲しいと言ってるのがいるわけか・・・
>>395、398
その発言ワロタ。
手が空いたら、このスレでそのネタ使っていい?
>>402
どうぞ
>>403
どうもv

職人してると、毎日がネタ探しになってる気がする・・・_| ̄|○
けっこうコンスタントにネタあげてるけど、それなりに大変なんだよ・・・。

と、言う訳で、
「三番隊――――――!!逝くな―――――――!!」

また俺を一人にする気か・・・?
目を覚ますと、いつの間にか椅子に寝かされていたらしく、
視界に入るのは無機質な天井だけでした。
「気がつかれましたかな?徐晃さん」
張遼さんの声が前の席からしました。
「もう直ぐつきますよ、目が覚めてよかった」
時計を見ると、前に見たときより三十分ほど経っていました。
「こんなに気を失っていたのでござるか…!」
富士山を見逃したしまったおかげで
窓から覗ける広大な景色を少しも目に留めることもなく、
車内に響く放送を耳に、新幹線はスピードを落としていきました。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
乙〜。
ところで今職人さんって何人いるわけ?
ノシ
ノシ

>>390
僭越ながら壱番隊を名乗らせて頂きました。
ノシ

自分、職人(?)なりたてなんであんまネタが浮かばないですが…。
職人のみなさま&徐晃さん応援してるYo!
>382で誰がどれを言ってるのかが気になって仕方がないw
徐晃さん気にするな!
靴下も充分エロいよ!!
412無名武将@お腹せっぷく:04/06/08 19:07
age
413無名武将@お腹せっぷく:04/06/08 20:05
「・・・」
「起きませぬな・・・」
孟達さんの矢に倒れてから五分
徐晃さんは白目と口から泡を吹いたまま身動きしません。
「ほおっておけ、子どもみたいに騒ぐからいかんのだ、馬鹿めがっ」
「それにしてもいつ見てもあの矢の打ち方は美しいですね」
徐晃さんが倒れてからしりとりも中断してしまい、皆他にやることがありません。
夏侯惇さんは妹の看病にいってしまいました。

するといきなり張遼さんが親指を立ててクイックイッと
司馬懿さん、張郃さんに何やら合図を送りました。
二人は無言でうなずき、三人そろって新幹線のドアに行き
「司馬懿殿、あの計画のことですが・・・」
といつもよりも声をしぼって話しはじめました。
414無名武将@お腹せっぷく:04/06/08 20:11
「心配いらん、あとは現地での視察が必要なだけだ」
司馬懿さんは自信ありげに答えましたが、顔をしかめてると
「問題は徐晃だ、あいつの動きしだいでこの計画がぶち壊しになるかもしれん」
と何やら恐ろしい表情をしています。
「だから宿に着いたら張遼は徐晃についていてくれ」
張遼さんは無言でうなずきました。
「まあその時になればわかるでしょう、司馬懿さんの美しい策を期待していますよ」
張郃さんはいつもの笑顔を絶やさずに言いました。ただいつもよりも妖しい笑顔で、
「具体的には宿についてから指示を出す、それまでは情報もれを防ぐためにおまえ達にも教えられないことを了承して欲しい」
「了解です!」
「わかりました!」
そういわれて二人はいつもより真剣な眼差しで司馬懿さんを見ました。
「それでは戻りますかな、徐晃さんもそろそろ起きる頃でしょう」
一瞬にしてそれぞれのいつもの表情に戻ると張遼さんは何事もなかったかのように話始めました。
「私は少し車内を見て回る、おまえはどうするのだ張郃?」
司馬懿さんは張郃さんに目をやると
「そうですね、新幹線の美しいところでも探すとしましょう」
と既にいつもの思考回路に切り替えています。
それでは、三人軽く手も振ってそれぞれの方向に歩き出しました。

何やら不穏な動きを見せる三人、はたしてこの先どうなるのでしょうか。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
415無名武将@お腹せっぷく:04/06/08 20:16
まあ修学旅行ということで
フロのぞきや部屋で酒飲むなどの計画をほのめかすことをしました(余計でしたかね?)
まだ慣れてないので使い物になるかわからない自分ですがよろしくです
>>413-414
これは>>405の前ってことか?
417無名武将@お腹せっぷく:04/06/08 20:37
そうです
まあサイドエピソードってやつですかね
徐晃さんの記憶の外にある空白な部分を書いてみました
>>416
多分そだろ
徐晃さんを応援し隊を名乗らない&文章を見たところ素人か
いざ参戦してきたか!?

>>406-409
ここって職人さん三人なのか
いま気付いたのだが、惇兄と妙才は兄妹設定なのか?
修学旅行に一緒にってことは、双子ってことになるような気が。
従兄弟かと思ってたんだが・・・
双子で同じクラスなんてありえないし
参戦しようと思うんだけど誰か世界観とかキャラ設定を詳しくキボンヌ…○| ̄|_
では、職人さん降臨待つか・・・
何となく思ったんだが、(スルー可)
無意味な伏線はあまりはらない方がいいんじゃないか?
さりげなくはってこそ伏線かと洩れは思う
今までの職人さんのネタも、
伏線はるときはすげーさり気なくはってるし、
言われてから あ!!って感じ
伏線を書くためだけにネタを書きこみするのはどうかと思う
ネタが、ネタになってないって感じがする
ネタの中に、さり気なく伏線ははってあるべきだろ
ネタ<伏線になってる

餅つきのときの郭嘉の秘策じゃないけど、どうもなんだかな
>>423
仕方ないだろ!それが漏れたち素人の素人たる所以だ!
職人さんと同じレベルを求めるなよ!
ネタの最後は

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!

で〆ようぜ。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
>421
これまでのお話に大きく矛盾しなければ
各職人さんの思った通りに書いていいんじゃない?
新ネタ出ることで設定追加されていった部分もあるんだし。
君もその手で徐晃さんを幸せにしてやってくれ!

職人さんも職人さんのタマゴさんも頑張れ!ファイトっ!
428ジョコさちぐみ:04/06/08 23:40
>>427
了解、頑張れ己!ファイトっ!
>419-420

二卵性双生児とか…?
>>429
双子は基本的に同じクラスになれないだろ?
ホームに降り立った徐晃さん一行。
夏侯淵さんは、孟達さんに支えられて、少し青い顔で新幹線から降りてきました。
そんな夏侯淵さんを心配そうに見ながら、夏侯惇さんが低い声で言いました。
「さて、お前らに一つ言っておくが」
「なんでござるか?夏侯惇殿」
徐晃さん達は首を傾げます。



「俺の従妹に手を出したら、お前らの左目食ってやるからな!」
そして同時に右目から発射される独眼ビーム!
燃え上がるプラットホーム。
甄姫先生がすかさず火災報知機を押していたのが遠くから見えました。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
432素人の叫び:04/06/09 03:34
職人さんみたいな上手い文書こうとするな!
漏れら素人には限界があるもんだ!
見せかけだけ真似たってつまらんもんはつまらんのだ!
知らず知らずによけいな恥をさらすだけだ!
はっきりいうと痛い!

駄菓子菓子!素人には素人なりの味があるんだ!
突拍子もない話が書けるのは素人の特権だ!
職人さんの完成された文を表面だけ真似た文ではなく
素人の文を書こうではないか!

完成された文章表現と巧みな文章構成を駆使し、
我々にマジkoiマジmoeさせる人物を創り上げ、
思わず読者をお見事!と、唸らせるのが職人さんの特権なら!

徐晃を急須から呼び出すのができるのも!
山田にカリンカ躍らせることができるのも!
惇兄に酒池肉林をさせることができるのも!
漏れらの素人の特権だ!!

今こそ素人魂に火をつけよ!

と、奮起してみたりする漏れでした。
マジで職人さんを意識しすぎなネタはやめようぜー?
どうせ素人には無理なんだから
ひたすら面白く!無茶をして!突っ走るのが素人の役目じゃね?
433431=432:04/06/09 03:47
連投スマソ
漏れもバリ素人だからこそ、素人文を推奨したいんです・・・
素人のムチャクチャもなくて、職人さんほどの内容の旨みもない、
そんな中途半端なのが一番つまんなくね?

・・・て漏れも強くいえた立場じゃねーけど、えらそうにごめん
おもろいネタってむずかしいな!
職人さんマンセー
>>433
ネタはまるでダメだったが(俺が言える立場じゃない)、「素人の叫び」には励まされたよ。
俺もかいてみようかな・・・?そしたらみんなで叩いてくれやw
435無名武将@お腹せっぷく:04/06/09 15:44
惇兄ダブったらいけるよね
あと双子は同じクラスになれます(経験上)
ただクラス変えの時に同じクラスになりたい、なりたくないを言えば考慮してくれたかな
オレは後者だったけどね・・・
よーし孟達さんバリのデコピンで気合いを入れてあげよう!ビシィ
波瀾万丈徐晃スレ。頑張れ434!ファイトっ★
いちいち細かい設定まで気にすんなよv
しかしなんかつまんなくなってきたな
>>437
確かに・・・
やっぱ素人は書き込むのやめたがいいかな
妹思いダブり惇兄萌えつつワロタ
カリンカ踊る山田が気になる
何故素人とか職人とか言いたがるのか。
ネタを書き込んだ瞬間にこれ皆職人。
そういう話はどうでもいいから
ネタ話しよーぜ

夜のまくら合戦が楽しみだな…
その後は男同士のまくらトークになだれ込むと
素人さんたちの中には最近このスレに来た方も多いだろう。
「書いてみたいけどクラスメートや先生、大まかな設定が分からない・・・。でも過去レスを読むにはマンドクセ」
っていう人も多いのでは?(俺もこの一人)
マンドクセって…まだたった450なんだから本当に書きたいなら読もうぜ
うん。読もうぜ。
読んでソンはないぜ。
徐晃さんと愉快な仲間たちにマジMOEするぜ。
446人物紹介1:04/06/09 22:48
とりあえず自分なりにまとめてみた。かなり見にくいのは我慢しちくり。
修学旅行は「古都巡り」京都→奈良行き(2泊3日)です( ´∀`)

―男性キャラ―

太郎・・・徐晃さんの弟。まだまだ幼く、甘えん坊。
曹操・・・徐晃さんのバイト先の店長。恋の話には目が無い。徐晃さんの弟妹の引き取り先を紹介したりとシブい人。
許チョ・・・徐晃さんの知り合い。餅突大会で登場する。おっとりした口調だが、かなりパワーがある。
     餅突大会で徐晃さんと戦い勝利し、決勝へ昇るった。
典韋・・・餅突大会の決勝で許チョと対決した。甲乙つかないので、結局同時優勝という結果になった。
郭嘉・・・餅突大会で登場。徐晃さんの中学時代のクラスメートと同時に学校一の秀才。
     徐晃さんを目下に呼ばわる。「餅突の重大な欠陥」を知っているが公開されることは無かった。一説は>>275を参照のこと。
     徐晃さんと同じバイト先のようだが、只今風邪を引いている。
董卓・・・徐晃さんの街の自治会長。餅突大会の主催者。
呉蘭・・・餅突大会で曹彰と戦いを交えた。一瞬で曹彰に大敗を喫した。
曹彰・・・餅突大会で呉蘭と戦った。徐晃さんと友人関係にある。呉蘭の右手を粉砕した。
華佗・・・餅突大会で登場。一応医者だが、とにかくぁゃιぃ。
諸葛瑾・・・徐晃さんたちの学校で飼われているロバ。可愛かったという説も。
孫堅・・・徐晃さんのクラスの副担任。スパルタではあるが甄姫先生とは少し違うよう。
     各々の生徒に合った制裁を食らわすというユーモアさも持っている。
張勲&雷薄・・・袁術ばあさんが経営する八百屋の店員。忠実である。
陸積・・・「公紀」として登場。八百屋の蜜柑を2個万引きし、警察に連れて行かれるところを徐晃さんに助けてもらった。
     子供。
何晏・・・スランプで詩ができないため薬に手を出す。徐晃さんが「運び屋」としてバイトした時の受取人。
     徐晃さんのおかげでドラッグから手を引く。
荀ケ・・・かなりチビ。身体のどこかが悪いらしい。曹操店長となにか恩か前科か、関係がある。
     なぜか曹操の事を丞相と呼び、慕っている。
447人物紹介2:04/06/09 22:49
―女性キャラ―

花子・・・徐晃さんの妹。太郎と同じく、まだまだ子供。
関羽・・・徐晃さんの元バイト仲間(帰省のため辞めたらしい)。徐晃さんに密かな好意を抱いている。
貂蝉・・・董卓の次女。餅突大会ではアナウンサーを務めた。おしとやかな性格。
呂布・・・董卓の長女。今年の餅突大会委員長。
     貂蝉と正反対の性格で、明るく元気いっぱいでヤンチャ。たまに裏切ったりする。
     徐晃さんに少しだけ好意を持っている。ラッキーナンバーは13。
     張遼が徐晃さんに餅をあげたのは彼女の願いによるもの。料理の腕は一級品。
     ゴールデンウィーク最終日に、徐晃さんに料理を作ってあげた。
祝融・・・「スーパー南蛮」の店員。ガラガラで徐晃さんにティッシュを渡す。
孟達・・・徐晃さんのクラスメイト。ハニーブラウンの髪はとても綺麗。
     かなり毒舌で、徐晃さんの心をグサグサ刺しまくる。
     しかし、徐晃さんと張遼の仲に亀裂が走った際、徐晃さんにアドバイスをするなど友人としての面もある。
甄姫・・・徐晃さんのクラスの超スパルタ系担任教師。
     その魅力的な体から強烈な蹴りを食らわしたり、携帯している笛で殴ったりする。
袁術・・・徐晃さんのよく通う八百屋の店主。通称「袁術ばあさん」。
夏侯淵・・・クラス副委員長。夏侯惇の従妹。成績・器量・容姿においてパーフェクト!当然、男子からかなりモテる。
     張コウのアタックに困りつつまんざらでもない様子。
448人物紹介3:04/06/09 22:50
―徐晃さんといつもの連れ―

徐晃・・・この物語の主人公。真面目だがちょっぴり不器用。くじ運も悪い。
     かなりモテているが本人は気付いていない。
     五年前に良心をなくし、現在、幼い弟と妹のためにコンビニのバイトをし生計を立てているが
     決して裕福ではない。過去に14回バイトを首になっており運び屋もこなすなど、仕事経験は豊富。
     餅突大会で華佗先生に両手を電動義手に変えてもらったことは黙殺されている。
     なお、修学旅行の夜、恋バナをすることを張遼と密約している。
     富士山を見逃してしまったことをひどく後悔している。
張遼・・・徐晃さんの親友。
     かなり(・∀・)イイ!!人・・・なのだが煙草(マルボロ)を吸ったり、徐晃さんに危ないバイトを勧めたり・・・。
     餅突大会では負けた徐晃さんにこっそり餅を与えた。
     「スーパー南蛮」のガラガラで「水取り象さん」当て、徐晃さんにあげようとするが断られる。
     それ以後、その人の良さゆえ「対等でいたい」との一方的な願いで徐晃さんと仲が決裂したかのように見えた。
     徐晃さんの申し出でお互い腹を割り、自分の気持を伝え合い、最終的には一騎討ちをしたあと仲直りをする。
司馬懿・・・徐晃さんのクラスメート。口癖は「馬鹿めがっ!!」。
     成績は学年TOPクラスだが常に異様な雰囲気を漂わせているので友達は少ない。
     学ランに兜が熱いのか、常に羽扇を盛ってる。
     今回の修学旅行では徐晃さんに対する、何か秘策があるようだ・・・。
夏侯惇・・・クラス委員長。従妹思いで、いつも夏侯淵のことを心配している。
     夏侯淵に手を出せばそこに見えるは朱に染まった海。ものもらいで、左目に常に眼帯をつけている
張コウ・・・何事にも美学を求めるナルシスト。口癖は「美しい!!」。夏侯淵に恋心を抱いていて積極的にアタックしている。

いろいろ読み、コピペも交えてみましたがやっぱり見づらいな・・・。まるで荒らしのようだ・・・orz
まとめる力も無いのに無理しちゃったし・・・。こんな暇あったらネタ書けってのw
スマソm(_ _)m
乙。
しかし徐晃さん、すでに良心なくしてるのか・・・w
450無名武将@お腹せっぷく:04/06/09 23:03
良心を無くすって…キカイダーじゃないんだから…
誤字とは恐ろしい…
ああああ!!!!
ゴメンゴメン!!なんてミスだ!一番やっちゃいけないことを!
ご存知の通りコレは「両親」。

やっぱり無理するんじゃなかったヽ(`Д´)ノウワァァァン!
ちょっと横槍失礼いたす。
設定まとめお疲れ様です。

ですが!!一言宜しゅうございますか?
徐晃さんの弟妹の名前で太郎、花子というのは
>>262から取ったものとお見受けいたしますが、
あれ書き込んだのは自分であります!
ほんの軽い冗談のつもりでして・・・うわああ!
まさかマジであの名前になってしまうとは!
ごごごごめんなさいごめんなさいごめんなさい!

あと、素人さんとか職人さんとか別に関係なく書きたければ
ガンガン書くべきかと自分は思います。
・・・少なくとも、ほとんど自分一人しか書いてなかった頃に比べたら
俺は、俺は・・・最高に幸せです。
3番隊様、十番隊様、他無名の方々、名乗りを上げてくれて御礼申し上げ奉ります。
>>452
どーも。人物をまとめた大馬鹿です。
確かに262から頂戴いたしましたw
なんか妙に気に入っちゃって・・・。
途中に出てきた設定の劉備や孔明を無視して太郎・花子を載せたのがいい証拠です。
これからもいろいろ登場しそうなので名前があってもいいかと・・・。いつまでも弟・妹じゃ可愛そうですしねw
この二人も三国志関連の名前に変えます?
>>453
乙。漏れも太郎花子で(゚∀゚)イイ!!と思う
>>262自体がネタになってるし徐晃さんらしい気がするw
参加予定の奴で過去ログ読むのがマンドクサイ奴は
追加として職人さんの設定>>206も読んでおくとなお良し!
てか、過去ログ嫁!マジ萌すっから!漏れは孟達さんに(;´Д`)ハァハァ
>>453
乙でした。太郎花子オケー
改めてまとめると、徐晃さん本当にモテ男だね。
徐晃さんをめぐって関羽さんと呂布さん激突in町内花火大会
とか書いていいですかw
>>455
番外編か。激しくキボンヌ!
いいなあ徐晃さん、両手に花じゃないか。
激しい恋愛感情でなく、淡い恋心ってのが(゚∀゚)イイ!!
そしてひたすら鈍い徐晃さん萌えー
その恋愛感情にギクシャクする徐晃さんもおもろ。
孟達さんはどう思ってるんだろう…
うおぅ!鋭いつっこみ!
案外最終的に射止めるのは孟達さんだったりしてな。
質問させて下さい。少し時間遡ってサイドストーリーコネタ書いても良かでしょうか?
時間少し前後するのはマズイかな?
遡るってどのあたり?
いいと思う。某は勝手に陸績ネタを書かせてもらった者だが、
なのに人物紹介に入れてくださってちょっと感激したのだ。

あ、某、京都に修学旅行に行ったのは十年以上前なので、
何があったか思い出せないから古都巡り編は書けないでござるよ。
>463
張遼と司馬懿と張コウが密談した後から、徐晃さん達がホーム降り立つ前まで。

前後するとまずいかなと思い質問しました。
それと、文章中h抜いたttp//〜は使っちゃマズイかな。
ちょっと聞いてみただけなんで、あんま空気に合わないようならスルーして下され。
漏れはよくわからんが、まあいいんじゃない?
467無名武将@お腹せっぷく:04/06/12 21:26
ネタリレーは瞬間瞬間つないで逝くもんだろ
>>465は創作文芸板の住人か?
話すすまねーしクソ化キモ化進んできたか・・・、残念

  ___    _,〜ー―――--ヽ、     __
/⌒糞 \   |ヽー、____,- !/  /   ヽ
|  ス  ) |  \ミ\ \   //  |  あ   |
\ レ /   | \ミ   \\ / /  |  ば  |
  `〜ヽゝ  |\ミ     \/ |/    ヽ よ ノ
       |\ミミ        ||    //
        |\ミ ヽ__,,ll、、_ |    ~
       //ヾ ヘ σ λ i ヘσ く
       !ヽ、 i ヾi、~~! _ | ~~/ヽ __
   "シ彡 l⌒i !||!  __, / (~~ノ
   彡シ″ \! 、l| ||i"¬ /    ̄
  彡ノ  ノノ  ||! \____/ /()、 /()、
// ノ  |/  || |!     ,/ヽ//ヽ/
  \  /   | |  / ̄/ヽ//ヽ/ _
    ー/    |!   |   〃・
>>467
こら!やめんか!

>>465
某も、h抜いたttp//〜を使いたい意図がよくわからぬでござるが、
既にネタを書いてしまったのなら、うpしてはいかがでござるか?

それと、確かにリレーSSは鮮度とノリが命みたいなところがあるから、
できれば今度から、リアルタイムで割り込んでくれるのキボンでござるよ。
後から、ちょこちょこネタを改変、追記されていくと、折角こっそり引いた伏線とか、
含みとかが、台無しになってしまうことがあるでござるから。
まぁ、使えなくなるの覚悟で伏線は引いてるので、
あまりお気になさらずともOKでござるが(゚∀゚)

これは単なる拙者の我侭なお願いでござるので、お気に障ったら申し訳ござらん。

>>他の皆々様
本筋と離れるネタをうpする時は、閑話休題としたらいかがでござるか?
どうでもいい提案でござるが、御一考いただけるとありがたいでござる。
す、すみません。なんか色々やり方知らず、素人丸だしで。
空気嫁を肝に銘じます。雰囲気悪くしちゃって申し訳無い。
リンクは単にあったら少し便利で面白いかナーと思うネタがあったので、少し絡めただけです。
ネタ職人の方々、スレ住人の方々、失礼仕った。
書いちゃったんで投下して去ります(´・ω・`)イヤマジデスミマセンデシタ
470閑話休題(1/3):04/06/12 22:45
火災報知器鳴り響いた、狂乱のホームへ降り立つ、少し前。

富士山を見逃す、という修学旅行移動中にあるまじき失態をしてしまった徐晃さん。
修学旅行のお約束はしっかりこなそうと、心中にて決意していただけに、
ダメージは大きかったようです。暫し反省の意を込め窓枠へ額を打ちつけ数回。
残念ながら孟達さんは他の車両へ行っているらしく、鋭い突っ込みも今は期待出来ません。
(どちらかと言うとこの種のツッコミは担当外と思うが…)
などとはおくびにも出さず、また微妙にヒビの入っている窓枠も見なかった事として、
張遼さんは一区切りついたらしい徐晃さんの肩を叩きました。

「…む?張遼殿。これは失礼致した。…おや、他の皆の姿が…」
「司馬懿殿と張コウ殿でしたら、車内を探検しに。
夏侯惇殿は夏侯淵殿の様子を見に行かれました」
先程の秘密の会話の片鱗も覗かせず、張遼さんがいつもの穏やかな笑みで話し掛けます。
言われた通り、気付いたときには先の二人を含め、夏侯惇さんも居ませんでした。
車内での皆との会話も逃す、という失態を重ね、徐晃さんはがっくりと肩を落としてしまいます。
「折角の修学旅行というのに、楽しい諸事を逃してばかりでござる…いかん!」
「この先楽しい事など、幾らでもありますぞ」
「そうではござるが、しかしこれも拙者の武の至らぬ…」
一見真面目に考えているように見えながら、話の内容は単に
修学旅行をいかに楽しみたいか、という事ばかり。そもそも武は関係ありません。
張遼さんはつい湧き上がる笑みも噛み殺し、会話の矛先をそれと無くそらしました。

「そう言えば、出掛けにはご兄弟お二方には話して居なかったようですが」
「…?何ですかな?きちんと行ってきますも言いましたぞ。行ってらっしゃい、と
見送りもされましたし、戸締りや火の元の確認も致しましたし…」
荀ケさんにもきちんと頼んで、ご近所さんにも挨拶に行きました。
夜更かしせずに寝る事、自分の事は自分でする事、挨拶は元気良く、と
出掛けに口が酸っぱくなる程言い置いた内容を思い出し、徐晃さんは
眉間の皺を更に深くして、うんうん唸り考え込んでいます。
>>469
いえいえお気になさらず。某も既にいろいろ失敗してるし。
ついでに言うと、ここは飽くまでネタスレなんで
そんなマジな修学旅行話でなくともいいでござるよ(^▽^)
お疲れ様でござる。
472閑話休題(2/3):04/06/12 22:50
「徐晃殿の妹御や弟御でしたら、心配ご無用でしょう。私が言うのはお土産の話ですよ」

「…ああ!しまった…土産の話をし忘れたでござる」
再びどんよりと曇る表情に、張遼さんはにっこり笑って言いました。
「改めて約束するまでも無く、徐晃殿は土産を忘れたりなさらんでしょう。
妹御や弟御も、それが判っているから土産の話をされなかったのでは無いですか?」
張遼さんの言葉に、徐晃さんは嬉しく照れ臭く、少し困った笑顔です。
「徐晃さんの御心は、きちんと伝わって居ますよ」
仲良い兄弟ですからな、と笑う張遼さんは、普段の笑顔に小さな違和感がありました。
笑みへ差す僅かな陰へ徐晃さんが首を捻ったものの、
「お土産はどのようなものをお買いになるのですかな?」
「…は、それは拙者、夜毎布団の中で考えていたのでござる」
張遼さんは再びお土産話へと会話を進めてしまいました。
一瞬感じた違和感も、張遼さんの穏やかな笑みへ跡形も無く消え去ります。
「あれこれ考えたのですが、未だ決めかねてまして」
「…おや、これは…」
難しい顔付きで徐晃さんが取り出したのは、土産物が書かれたリストのようです。
ポケットを探り広げられた紙には、びっしりと小さい文字。
「徐晃さんが買おうと思っているのは何ですかな?京都ですから矢張り…」
「ペナントが良いかと思いましてな」

 ペ ナ ン ト ?
473閑話休題(3/3):04/06/12 22:54
暫し固まる張遼さんの笑顔が、ギギギと音を立て徐晃さんへ向き直ります。
「ぺ、ペナント…ですか」
(こ、こんなのですか徐晃殿? ttp://sasaguri.jp/museum/b9.jpg)
「矢張りその地へ行った記念になるものが良いかと思いまして。
ですが、提灯も良いですな。大きく地名が入っていますし」
(さらに提灯? ttp://www.kougetsu.co.jp/_borders/__.jpgYaaaar.jpg)
「ですがあの通行手形!あれも中々」
(段々思い出す事すら困難な… ttp://www62.tok2.com/home/nicopapa/img063.jpg)
「基本としてキーホルダーも惜しい。あの県の形をしたものとか」
(それはまだ何とか生存してるのか? ttp://members.aol.com/keyholderjr/pic/kyouto1.JPG)
「あとジャンボ鉛筆ですとか、まりもも定番ですな」
(既に検索もままなりませんぞ。というか京都にまりもは無いですぞ徐晃さん!)
嵐のようなツッコミは余りの事に声へも出ず、張遼さんの笑顔は凍りつきました。
しかし、

(徐晃さんが最後に旅行へ出掛けたのは、ご両親がまだ生きていた頃の事では?
だとすると、話の内容からして少なくとも10年程前だろうか?)

は、と気付いた張遼さんは、未だ楽しげながら考え込む徐晃さんの横顔へ振り返りました。
世の定番のお土産ものから大きく外れた、既に化石のお土産リストも、
徐晃さんが今まで一生懸命弟妹達の為働いてきた証のようにも見えるのです。
「そうですな。お土産屋を実際に眺めながらあれこれ迷いつつ選ぶのも、楽しいですぞ」
「しかし、万が一迷う余り、時間に遅れてしまっては…」
「京都にいる時間はそれなりありますよ。迷う楽しみもあって良いではないですか。
最近は土産も多種多様ですから。………恐らく。きっと。いや、絶対」
「それもそうですな」

あたたかな心持になり、自然と笑い合い話す間も、
徐晃さんの帰りとお土産を待つ妹や弟達の為
少々笑顔と言葉に力が入る張遼さんでした。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
>471
マジな修学旅行話は自分も既に昔なので書けないですヨー。
長々と失礼しました。職人さん方がんがって下され。
476無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 00:30
↑乙っす
お土産もまじめに考える徐晃さんですか
実際どんなの買うんでしょうね(京都に化石うってたっけか?)
関西の住人の方で何かお土産やら何やらアドバイスしたら職人さんもたすかるのでは?
木刀。コレ最強。
478無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 00:42
木刀か〜たしかにクラスに一人持ってるヤシいた 
宿で振り回してたら蛍光灯割って先生にアボーンされてた記憶が 
懐かしいななんだか(スレ違いにてゴメン仕る・・・)
GJ!またネタできたら投下キボンヌ
修学旅行、そもそも京都奈良じゃありませんでしたが何か?
さて、炎の坩堝と化したプラットホームから所変わって、ここは移動中の貸切バス。

夏侯淵さんは酔い止めが効いてきたのか、大分顔色が良くなり、
付き添う孟達さんも安堵に表情を僅かですが、緩ませています。
張郃さんは、何くれと無く夏侯淵さんの世話を焼きたがり、
司馬懿さんは、そんな張郃さんのテンションの高さに着いて行けず呆れていました。
そして、富士山は見逃しましたが、帰路で見れば良いと言う司馬懿さんの助言で
立ち直った徐晃さん、徐晃さんの奇行が止みこちらも安堵の溜息を吐く張遼さん。

誰もが、初めて、もしくは久々に足を踏み入れることとなったこの京の地に
浮かれていました。

但し、消火器の粉で白っぽくなった夏侯惇さんだけは、甄姫先生の監視の下、
張郃さんを威嚇することもできず、不満そうに舌打ちを繰り返していましたが。

そんな中、徐晃さんは、バっとしおりを開き本日の京都観光ルートを確認します。
やはり張郃さんの手による、華麗な装飾文字の躍るしおりには、

*・゜゚・*:.。一日目の日程。.:*・゜゚・*
三十三間堂→清水寺→金閣寺→北野天満宮

と、記されていました。

「まずは三十三間堂が勝負でござるな!」
訳の分からない台詞と気合が発される徐晃さんの背後には、
あのホームで見た炎と負けず劣らず見事な炎が立ち昇っていました。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
徐晃さんの無駄に溢れる気合に、誰もが一抹の不安を感じつつ、
やがてバスは三十三間堂へ。
「やっと着いたでござるか。」
徐晃さんの炎の如き気合に当てられ、すぐ隣に座っていた張遼さんは、
既にその顔に疲労の色を色濃く映していました。

バスを降り、御堂へゾロゾロと向かう最中、夏侯惇さんが突如声を上げました。
「司馬懿ー。」
夏侯惇さんの声に、司馬懿さんは少々不機嫌そうに眉を顰めましたが、
「三十三間堂、正式には蓮華王院という天台宗の寺院。
もとは後白河上皇の離宮、法住寺殿の敷地の一角にあり、
長寛2年に後白河上皇が平清盛に命じて造らせたものだ。
しかし度重なる震災火災で損失、文永3年に後嵯峨上皇により再建され現在に至る。

ちなみに見どころは数多くの千手観音像、正しくは十一面千手千眼観世音菩薩。
本像の千手観音坐像は国宝であり、他1000体の観音像がある。
そして計1001体の観音像の中に、必ず自分と似た顔のものがあると言う。
・・・と言う訳だ、解ったか!馬鹿めが!」

「さ、流石は人間Google司馬懿殿でござる。」
只今の検索時間0.21 秒でした、と言わんばかりに、間髪いれず解説を述べた
司馬懿さんに、徐晃さんはただただ感服するばかり。

司馬懿さんのお陰で説明書きを細かに読む必要も無くなり、
さくさくと、ひんやりした堂内に入った徐晃さんは、
「いざ!必ず見つけるでござるよ!」
と、弟妹そして自分の顔を見つけようと、堂内の室温を急上昇させていました。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
「・・・半開きな目が、どれもこれも張遼殿に似ているでござるな。」
「それはそれは、光栄の至りですな。」
熱心に観音像を見入る徐晃さんに、疲労からか生返事を返す張遼さん。
その二人の態度は実に対照的であり、笑いを誘うものでした。

「どうしたの、張遼君はもう見つかったのかしら?」
しかし、甄姫先生が、心なし無気力な張遼さんに声をかければ、
「いいえ、先生に似た像に思わず魅入っておりました。」
「あら、お上手ね。」
腐っても遼来々、そう簡単に優等生と言う化けの皮は剥がしません。
張遼さんのその変わり身の早さに、徐晃さんは口を「へ」の字に曲げて
徐晃さんのその苦りきった表情に、張遼さんは笑いを噛み殺すのでした。

その時、黒く磨き上げられた板張りの床を滑るように静かに、
「先程の説明の蛇足だが。」
司馬懿さんが、暑いのか乱暴に羽扇を仰ぎながら、二人に近寄ってきました。
「蛇足?」
「何でござるか?」
片方は無気力気味に、片方は興味津々に聞き返しました。
ですが、その蛇足とやらを聞いて示した二人の反応は同じものでした。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
「先程、1001体の中には自分と似た顔のものがあると言ったが―――、」

会いたいと願う者の顔が必ずある、とも伝えられている。

口元を羽扇で隠し、秘事を告げるようにして話された司馬懿さんの言葉に。

徐晃さんは、喉の奥、いいえ、その胸のずっと奥の方から
熱い断ち切りがたい何かが込み上げて来るのが解りました。
そして、司馬懿さんが再び滑るように立ち去った後、
そこには、さっきまで探していた顔とは異なる顔を探す自分がいました。
クラスメイトのほとんどが、見飽きたのか探し終えたのか、堂内から姿を消して
静寂が支配するその空間に、ぽつんと二人、どちらも無言で。

昔、まだ自分が子供と言い張ることのできた頃、
見守り慈しんでくれたあの微笑と、もう一度まみえる事は叶わぬのか。

結局、徐晃さんの望んだ顔を見つけることは叶いませんでしたが、
隣を見れば、いつもと変わらぬ笑みを返してくれる親友の姿。
「名残惜しいですが、そろそろ時間ですぞ。」
いつも自分を励まし、力付けてくれるその笑みに、何度救われたことでしょう。
崩れることの無い強さを表すかのように笑みを浮かべる親友に、
何も聞かず笑顔を向けてくれるその優しさに、徐晃さんはゆっくりと頷きました。

でも、徐晃さんは知っているのです。
自分と同じく真剣に、親友が観音像の中に自分の知らない誰かを探していたことを。
彼もまた、何かを失ってしまっているのか、と。
徐晃さんは、そっと奥歯を噛み締めました。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
484無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 05:08
切ない・・・(つД`)
三十三間堂から徒歩で30分、バスでは15分程で清水寺へ到着。
途中見た事も無いバス、チンチンバスと擦れ違い、茶色い木目調のレトロな
車体を窓から眺めつつ、一行は賑やかにかの地へ降り立ちました。
然程時間も掛からず辿り着いたので、徐晃さんは些か油断をして居ました。

「な、…何でござるかこの人混みは」
清水寺へと続く坂は、観光客や修学旅行生らしき人、人、人。
三十三間堂も勿論観光名所ですが、清水寺ほどではありませんでした。
清水寺へと続く清水坂は特に様々な店が建ち並ぶ為か、人波は途切れる事がありません。
思わずぽかんと立ち尽くした徐晃さんの後頭部を、すこーんと綺麗に手刀が。

「何馬鹿面下げて突っ立ってるのよ」
「おい徐晃、さっさと行くぞ。清水寺の周りは見るところも多いからな」
「遅れるなど美しくありませんよ」
「馬鹿めが!凡愚めが!さっさと歩かぬか」
「さあ、兎も角行きましょうか」

孟達さんのツッコミも綺麗に決まった所で、皆も移動を始めます。
店々を冷やかしお土産候補も途中チラ見はするものの、
スケジュールもあり急ぐ足は、まず先にと有名な清水の舞台へ。

「おお!これはまた…絶景でござる」
「これが有名な清水の舞台ですか」

見晴らしの良い、幾らかへりに向かい緩く傾斜した舞台の上を、
ぞろぞろと皆柵へと近付き歩いて行きます。
辿り着いた柵の前、眼下に広がる緑の木々と京都の街並み。
いよいよ京都へ来た実感も深まります。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
486無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 05:37
「よし!ここから飛ぶぞ!」
「何ですと!?」
突然清水の舞台から飛び降りると言い出す司馬懿さん。
みんな目を丸くしています。

「ええい、放さんか!諸葛亮にできて私にできぬはずがない!」

しかも、いつの間にかバンジージャンプの縄がありました。

どうする〜♪徐晃さん♪
487無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 05:46
「よし!じゃ俺はここで用を足してやる!」
「何ですと!?」
突然清水の舞台の手摺に登り、立小便をしようとする夏侯惇さん。
みんな目を丸くしています。

「知らんのか?
断崖絶壁から立ちションするとすごく気持ちいいんだぞ!」

しかも、いつの間にか旅の記念とばかりにカメラを構えるギャラリーがいました。

どうする〜♪徐晃さん♪
>>480-483 ナケタ
>>485    キョウトジソ?
>>486-487 ワロタ
 ド ガ ガ ッ

奇行に走る司馬懿さんと夏侯惇さんの後頭部へ、数本のお土産用破魔矢がクリーンヒット。
がく、と気絶する二人を支えながら、徐晃さん達が振り返った先には、

「全く馬鹿な事をやってるわね」

矢張りツッコミならば破魔矢すらもお手並み鮮やかな孟達さんでした。
その隣に立つ夏侯淵さんの手にも何故か、破魔矢が数本握られており、
孟達さんが、さ、と出した片手へ夏侯淵さんが、ぱし、と破魔矢を渡すリズムは正しく阿吽の呼吸。
二人は既に清水寺を見終えた後のようです。
「惇兄何してるの」
「度胸試しだか張り合ってんだか知らないけど、馬鹿やるのも大概にしなさい。
この清水寺は文化遺産登録、清水の舞台は国宝にも指定されているのよ。
そんな場所で修学旅行生が馬鹿騒ぎなんかしてみなさい。
学校ごと出入り禁止、ブラックリスト行きよ。(微妙に実話)
あんた達のお陰で出入り禁止なんて冗談じゃないわよ」
しっかり釘を刺し更には破魔矢も刺そうとする孟達さんを宥め、
徐晃さん達はお礼を言い二人を見送りました。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
二人の後姿を見送った後、ふと徐晃さんは首を傾げました。
「…はて。あのお二方、何やら先を急いでいるようですな」
タイムテーブルも考え急いでいた自分達よりも、更に素早く移動し見に行く様子へ、
徐晃さんは不思議に思ったのです。しかし何やら張コウさんは、
彼曰く美しい笑顔でにっこりほほ笑み答えます。
「さて、どうしたのでしょうね?」
その言葉に再び訝しげな徐晃さん。尋ねる直前、気絶していた二人がぱちりと目を開けました。

「…くっ、不覚…」
「あいつ思い切り遣りやがったな」
ぶつぶつと呟きつつ目覚めた二人へ、適度に手刀やらファイヤやら山田やら
お仕置きも入れ、再び改めて清水の舞台へのぞみます。
周囲へ集まっていたギャラリーからは驚きの技の連続に、時折、マーベラス!や、
ファンタスティック!や、ディモールト!や、兄貴!など、様々な賛辞の声。
やがて満足したのか、写真も取り終えた他の観光客達は再びぞろぞろと散って行きます。
徐晃さんはこれから先の日程に、騒動の中一人こっそりと深い溜息をつくのでした。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
>>489
孟達ちゃん意外に熱い性格?クールナセイカクカトオモテタヨ-
今どきは、初日からグル−プ別行動なのか?
最初はクラス単位で行動かと思ってた
甄姫先生いるし

・・・漏れって古い?
コソーリ│Д`)

>491
張遼さんと徐晃さんの喧嘩してるシーン見て、
クールなフリしてあの子わりとやるもんだねと、と考えてみますた。

>492
_| ̄|○

現地までクラスで移動、現地では自由(グループ?)行動かと481-483見て早とちり。スマン。
こんにちは、糞職人です。このスレも再び賑わうようになりまして
しがない1ジョコラーである自分は感無量の心地です。。・゚・(ノД`)・゚・。
餅突きのラストネタから始まり、張遼さんとの友情話、修学旅行と、
この約一ヶ月間このスレで大変お世話になりました。

張遼さんを出した時も、孟達さんを出した時も、実は内心かなりビビッてました。
特に張遼さんのタバコの件。(しかも最初銘柄HOPEだったのはここだけの話。)
甄姫先生や孫堅先生、何晏さんや荀ケさんを出した時も然り、
そして、餅つきラストで呂布さんをちょっと健気な感じにした時も。
でも、さほど反対されず意外にも喜んで下さった方がいたようで嬉しかったです。
暖かいお言葉、優しいお心遣いありがとうございました。

しかし、途中、スレの独占状態、自分の独壇場になってしまい、
勝手に、スレ活性化を目標としていた自分としては、方向性しくじった!
と頭を抱えましたが、皆様がまたネタを書かれる様になり、正直ホッとしております。

張遼さんが何であんなにテルテル坊主作っていたのかとか
何故あんな都合よく傘が壊れてたのかとか、孟達さんの複雑な乙女心とか、
荀ケさんの過去や張遼さんの過去など、色々裏話はありますが、
(友情ネタ、最初はあんな糞長く書くつもりではなく、梅雨のハプニングネタが
集まればいいなと、思って始めたなんて誰も思わないんだろうな・・・。)
そろそろ、このスレからお暇しようと思います。

また何処かの過疎スレ(?)停滞スレ(?)で馬鹿なネタをあげてる
奴がいたら、笑ってやってください。多分自分です。
このスレにとって、余計なお世話だったかも知れませんが、楽しかったです。
本当にありがとうございました!

頑張れ徐晃さん!ジョコラーの皆様!ファイトっ!
495無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 08:26
>>494
どうもお疲れ様でした。・。(ノД`)。・。
またたまには「あのスレどうなってるかな?」程度の気持で見に来て下さい。
あともしお暇があれば、ネタ投稿もお願いしますよ〜。
>>494
おい、ちょっと待ってくれよ
何で引退する必要があるんだ?
せっかく餅突篇以来結構な職人さんが住みついたと思ったのに
おもろいネタは全部あんただろ?
山田と孟達にマジMOEしたオレはどうすりゃいいんだ?
放置プレイかよ?
>>496
まあ無理言うな。
彼自身、謹慎してるんでしょ。自分ひとりではなくみんなで書いたほうがおもしろい・・・と判断したわけだ。
あんたも三番隊ならネタ投稿がんがれよ〜。
>>494
スレ活性化屋さん?
>>497
謹慎?なんで謹慎するんだ?
ここまで盛り上がったのも>>494が良ネタをウpしまくってたからだろ

大体スレ活性化が目標ってなんだ
人が集まったらオサラバかよ
妙に人の呼び込みやってるやつがいると思ってたが、人には逝くなとか言いながらお前は一抜けかよ
500無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 14:43
素人だけ残されクソ化予感!!!!
  ___    _,〜ー―――--ヽ、     __
/⌒糞 \   |ヽー、____,- !/  /   ヽ
|  ス  ) |  \ミ\ \   //  |  あ   |
\ レ /   | \ミ   \\ / /  |  ば  |
  `〜ヽゝ  |\ミ     \/ |/    ヽ よ ノ
       |\ミミ        ||    //
        |\ミ ヽ__,,ll、、_ |    ~
       //ヾ ヘ σ λ i ヘσ く
       !ヽ、 i ヾi、~~! _ | ~~/ヽ __
   "シ彡 l⌒i !||!  __, / (~~ノ
   彡シ″ \! 、l| ||i"¬ /    ̄
  彡ノ  ノノ  ||! \____/ /()、 /()、
// ノ  |/  || |!     ,/ヽ//ヽ/
  \  /   | |  / ̄/ヽ//ヽ/ _
    ー/    |!   |   〃・
このスレはもう終わりだな
そだな
みんな餅突けぃ!
正直な話、せっかくここまでこのスレが人気になったのに
ここで有力職人様が消えるのは痛い!
みての通りネタを書く人間も増えてきたが
正直、熟練職人様のネタとはおもろさレべルが違う!
漏れはここで涙あり笑いありのネタをうpする熟練職人様の底力をみた!
その技に憧れ、書いてみたい気分にさせられた!

スレに人を集めるのが目的ならここで逝くもいい
またどこかの過疎スレに住むもいい
駄菓子菓子!あえて言うでござるよ!
もうちっとこのスレで遊ぼうでござるよ…


まぁとりあえず抜けた穴を埋めるのが漏れらの仕事なワケで
失いかけた萌えを新たに作り出すのが漏れらの仕事なワケで
素人は素人でも味のあるワケで
漏れらももともとは素人なワケで


皆マターリいきましょヽ(´∀`)ノ
505無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 15:34
素人のネタはつまらん
ただ書いてるだけのネタじゃん
506無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 15:36
>>500
粘着ウザイ
餅つき編のワケワカランのが好きだけどナー
508無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 15:45
餅つき篇はいーんだよ
めちゃくちゃなとこがヨカタ
修学旅行篇でネタ中に盛り上がりも盛り下がりもないの書く
なんちゃって職人気取りがつまらん

どこどこ逝って、誰だれがこう言った
修学旅行日記かよ
ネタになってないじゃん!
509無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 15:53
お題

「徐晃さん童貞を捨てる」
「徐晃さんバイクの免許を取る」
「徐晃さん大学受験」
「徐晃さんマグロ漁船に乗る」
「徐晃さん山奥のダム工事現場のタコ部屋に行く」
「徐晃さん陸自に入隊してオメガ7に選出される」
「徐晃さんの北の国から」
「徐晃さんの仁義なき戦い」
「徐晃さんの公安9課」
↑これらを全てMIX
511無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 16:30
>>508
仕方ないだろ
職人さんの提供してくれた萌えを縮小再生産しかできないのが素人だ

職人さんの真似をして情景描写してみても
職人さんはその描写に何かしらの意味を持たせているのに
素人は表面しかわかってないから、無意味無駄なくどい描写を繰り返すだけ

職人さんの真似をして萌え要素を採りいれようとしても
職人さん作の萌えキャラの行動をパクるしかできず
素人の一人萌えに終わり、しかも萌えキャラの魅力半減させるだけ

職人さんの真似をして格好いいストーリー構成にしようと伏線を張っても
職人さんはそれとわからせずにさり気なく伏線を張るが
素人は伏線が露骨過ぎて、滑稽且つ他の人が続けにくくするだけ

職人さんの真似をして笑える要素を採り入れようとしても
職人さんの笑えた表現をパクることしかできず
素人の二番煎じでしかも面白くもなんとも無く、失笑するだけ

そしてこれらのことに気づかず、素人の職人気取りは増えていく
512無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 16:41
このスレもうダメか?
続きはするだろうけど、つまんなくなるだろうな
オレも逝く
じゃあな
もうダメか。
職人さんも減る一方だし・・・。
516無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 16:57
ここって職人さん三人しかいないのに・・・
それも最近やっと二人増えたばかりなのに・・・
517無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 16:58
なんちゃって職人気取りは増え続けてる
>>517
だからつまんなくなるんだって
ここで書いた事がある人点呼ー

ノシ
520無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 17:22
ついでに、どのネタ書いたか言ってくれ
○○ネタだとわかりにくいからナンバーで
522バリ素人ッス:04/06/13 17:30
マジでつか!?
羞恥プレイだな(゚∀゚)ワオ!!
まぁ俺はどこに出しても恥ずかしくないクソネタしか出してないから

独眼ビームの>>431と、司馬懿&惇奇行の>>486-487
あと、ネタじゃないが>>432の素人の叫びだ
人が減っていくよ゚ ゚(´□`。)°゚。ワーン!!
>>405だけ
なんで一流職人しか受け付けねえ!みたいな奴がいるわけ?
書き物系のスレって良作、凡作ひっくるめて味だろ。
フランス料理も美味しいが駄菓子だって美味いんだよ。
もっと懐を大きく持てや。
在りし日の「護衛兵日記」みたいなのでもいいじゃん…

だが個人的には去る時は黙って去るべきだと思うよ>>494
後が揉めるって分かってるのに。
なるべく個人色が無いほうがこういうスレは伸びるのでは?
とりあえず責任持って>>494は戻って恋
喧々囂々すごいでござる

ネタの是非を主張するなり個性を主張するなり否定するなり
これから来る人も居続ける人も去る人も

何にせよ
みんな徐晃さんを愛してるのでござるな!

ってことで餅つこうぜ
527無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 19:19
>>494捜索中
>>527
頑張れ名無しさん!ファイトっ!
>>527
勘違いかもだがすげぇ心当たりが一つ
530無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 19:43
>>494
ここみてたら戻って濃いよ
>>529
どこのスレの何番?
>>531
以前あったスレなんだが良スレ化に燃えてるやつらがいた
活性化が目標とかいってるとこが似てる気がする
そいつネタ職人らしいし、確かにうまかった
533無名武将@お腹せっぷく:04/06/13 20:16
>>494
ここみてたら何か反応してくれよ
534494:04/06/13 21:41
すみません。お騒がせしました。
ウザさ百万倍ですが、引き金になってしまった軽率な行動を謝りたく
懲りずに書き込みさせて頂いております。

俺も匿名性が強い方が、ネタスレにとって良い環境だと思ってます。
それなのに、何故個人を主張する場違いな書き込みをしたかと言いますと、
自分が消えたくらいでは揉めないだろう、と思った点と、
また、「壱番隊」なんてご大層なものを名乗ってしまったからであります。
自分はもともと流れ者で、いつもは黒子気分でスレをうろついてます。
糞スレや過疎スレ、閑散スレ、職人募集、等を見ては潜り込み、
「盛り上げることが出来たら幸せ」というような糞です。
それが、このスレはどうも職人に対して慎ましく遠慮される方が多い気がしました。
自惚れと言ったらそれまでですが、もし俺が去った後なのに、「壱番隊」と言う名に
遠慮して締めくくりや書き出しを誰も書かない、なんて事態になったら、
それこそ俺はお腹せっぷくだと思い、今回の書き込みに至った次第です。

昔に比べれば幾らかマシにはなったと思いますが、
俺も、昔は『昔々、ある所に徐晃さんという不器用な男がおりました。』
なんて糞もいい所なネタを上げてました。
最初から目を瞠るようなネタを上げられる人なんてそういません。
職人の真似?大いに結構ではありませんか。
技術なんて教わるものではありません、盗んで自ら磨くものだと俺は思ってます。

>>499に対しては、俺の身勝手を押し付ける形になって申し訳ありません。
責任持って、修学旅行が終わるまではここに居ようと思います。
但し「壱番隊」を、名乗るつもりはもうありません。

偉そうに、ごめんなさい。
また、この書き込みで不快に思われた方々に、ここでお詫び申し上げます。
おかえり!
このスレは今から『素人が徐晃さんを幸せにしながら一流職人へと成長していくスレ』に変わりました。

諸将よ、クソネタと思って出し渋るな!
蛮勇の限りを尽くして徐晃さんを幸せにするのだ!
己の力を信じろ!徐晃さんと共に成長していけ!
このスレ復活だな
別に素人を否定するわけじゃないけど(漏れも素人だし)
やっぱそのスレの大黒柱になるいい職人さんって必要だよな

>>534
おかえりー!
これからもよろしく頼むぜ
うん、素直に帰ってきてくれてよかったよ。
もしも帰ってこなかったら間違いなくうんこすれ化したとおもふ
│∀・) オカエリデス ウレスィデス

│ミ  ピャッ!
話が早すぎるかも知れんが、修学旅行篇終わったら次は夏休みか?
その前に期末試験が・・・ヒイィ
543無名武将@お腹せっぷく:04/06/14 21:11
age
544無名武将@お腹せっぷく:04/06/14 21:13
期末試験編もあるのか?
さて、清水寺を堪能した徐晃さん。
集合時間に押されながらも、クラスバスに戻る道すがら、
清水坂に所狭しと建ち並ぶ土産物屋を物色していました。

そして、数あるその内の一軒に足を止め、徐晃さんは御守を手に取っています。
「どうですかな?何か良い物でも・・・。」
真剣な徐晃さんの手元を覗き込んだ張遼さんは、

し・・・渋っ!

寸での処で発されるところだった声を呑み込みました。
徐晃さんの手には、深い紫地に金糸の刺繍が施された御守が。
「弟妹の鞄につけるには、どちらが良いかと迷うでござる。」
徐晃さんはそう照れたように頬を掻くと、
もう一方の手にある、これまた渋い蘇芳地の御守と並べて見せました。

そんなキラキラと輝く徐晃さんの視線に、
張遼さんはそっと目頭を押さえる以外、何ができたと言うのでしょう。
しかし、ここは心を鬼にして徐晃さんに若者の土産感覚を教えねばなりません。

ゴキっ と、少々不吉な音をたてて
「ほら、徐晃さん、こう言うのが最近人気なんですぞ。」
張遼さんは、徐晃さんの首を若者が集中している方向に向けました。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
張遼さんが、無理やり徐晃さんの顔を向けさせたそこには、
透明なガラス玉やパワーストーンでできた数珠を模した腕輪の数々。
徐晃さんの目には、とてもご利益がある物とは映らないでしょうが―――…

「・・・・・・・・。」
ところが、急に徐晃さんは押し黙ってしまい、
その顔がみるみる熱を持っていくのが、
徐晃さんの頭を持っている手を伝わって、張遼さんにも分かりました。

徐晃さん?と、徐晃さんの視線の先を辿れば、


「・・・ああ、なるほど。」

そこに屯していたのは、
制服のスカートの丈を、太ももの付け根ギリギリまで短くした女子高生の集団で。
チラチラ垣間見える色とりどりのレースに、
徐晃さんが鼻を押さえて蹲ったのは、言うまでもありませんでした。


「拙者、まだまだ精進が足りぬでござる・・・。」

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
徐晃さんも男の子だね
純情徐晃さん(・∀・)イイ!!
「むっ…殺気!」
不意に背後から鋭く突き刺さる不穏な気配を察し、張遼さんは徐晃さんの影へさっと身を隠しました。

 ド ガ ガ ッ

「ちょ、…張遼殿…何故拙者を盾に…っ」
「あ、いや、済みません、丁度良い所に丁度良い盾がと思いまして」
矢を数本頭に受け、息も絶え絶えな徐晃さんへ、張遼さんは穏やかな笑みで謝ります。
「まあそれよりも、この矢は一体?」
「張遼殿、労わるとかは無いのですかな…」
先が丸くなった破魔矢のお陰で、タンコブが出来た程度に収まりました。
頭を擦りながら矢を見てみると、どうやらこのお店の売り物のようです。
矢じりにはきっちり税込み表示のバーコードのタグがついています。
「売り物をこのように扱うとは不届きな!何奴?!」
「矢というと一人しか思い当たりませんな」
背後を振り返った二人の目には、やっぱり矢を片手に持った孟達さんと、その傍らに立つ夏侯淵さんが見えました。
「おや、お二人ももう見終わったのですか」
「少し早めに見て回ったので」
矢を構えた孟達さんと向かい合う徐晃さんを置き、張遼さんと夏侯淵さんは穏やかに立ち話。
その間も良い玩具を見付けた、とばかりに孟達さんの猛攻撃が始まります。

「徐晃君も男ねぇ。別に何考えるのも良いけど、捕まるような真似はしないようにね。
それに、お土産屋さんで妄想逞しくしないの。そんなところに突っ立って、邪魔よ邪魔」
しっしっ、と猫にでもするように手を振る孟達さん。
ぼん、と真っ赤に茹で上がった顔で徐晃さんは言い返そうとするものの、思うように返事も出来ません。
「せ、拙者はそのような…!ただお土産を吟味し選んでいてですな」
「お土産?女子高生をお土産にするわけ?しかも吟味しちゃうの?」
ここぞとばかりに孟達さんの舌が冴え渡ります。からかう孟達さんに、真っ赤になって言い返す徐晃さん。
夏侯淵さんと張遼さんは目をぱちぱちさせて見ていましたが、
「…二人とも仲が良いですな」
「本当に」
二人は思わず目を合わせ笑い合いました。
「女の子見て悩む程お土産に困ってるんだったら、これでも持っていきなさいよ」
からかい言い合う最中に、ぽんと孟達さんが小さな袋を放りました。
「な、なんですかな。これは孟達さんの」
「一杯買ったから1個上げるわ」
私達先に行くから。まだお土産見足り無いの。と、今までの言い合いですっきりした顔の孟達さんは、
ひらひらと手を振り夏侯淵さんと一緒に行ってしまいました。
嵐のような勢いにぽかんと口を開けたまま、二人を見送ります。
「大変でしたな徐晃さん」
「見ていたなら、助けて下さらんか」
徐晃さんのがっくりと落ちた肩を叩いて笑いつつ、張遼さんは先程孟達さんが渡した袋を指差し、
「それで、一体何を貰ったんですか」
「ああ、ええと、何でござろう」
はたと気付き、掌程の紙袋を早速その場で開けてみます。袋には「音羽山 清水寺」と印刷されています。
指を突っ込み中のものを取り出してみると、青色に金糸銀糸で刺繍がされた御守。
御守袋には大きく「 開 運 出 世 御 守 」の文字が。

………。_| ̄|○

「…あ、金運にも効果があるとか、袋に書いてありますぞ徐晃さん。
出世する事で金運にもつながるとか。良かったでは無いですか。ほら!」
結局残り時間が少なくなってしまい、お土産は買えずにバスへと急ぎ戻る道すがら、
複雑な面持ちで肩を落とした徐晃さんを、必死に慰める張遼さんの姿がありました。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
551無名武将@お腹せっぷく:04/06/15 00:17
職人タソ復活記念age
今さらだけど、職人さん職人さんによって、それぞれ文の感じってやっぱ変わるんだね
孟達さんずいぶん攻撃的になったな…シャーペンやデコピンじゃなくて弓か…
精神攻撃が得意な感じだったんだけど…






京都きてなにかありまつた?
徐晃氏ぬなよ!
確かに弓射杉かも ジョコタソハチノス イタタ(つД`)
洩れも以前の少ない言葉でもエグイピリ辛孟達さん(・∀・)キボン!!
贅沢いうな!
  ∧_∧
  ( ・∀・)   | | 
 と    )    | |
   Y /ノ    人
    / )    <  >__∧∩
  _/し' //. V`Д´)/
 (_フ彡        /
これは・・・徐晃タソ孟達タソラブロマンスに路線変更でつか?
557無名武将@お腹せっぷく:04/06/15 01:40
ラブロマンスデツカ…
孟達タソ(;´Д`)ハァハァな漏れとしては一言!!
イヤミと毒舌は違うと思われ。スマソ
孟達ちゃんと淵ちゃんと美女同士のマブダチv
いいじゃないか、いろんな孟達さんがいても。
それがリレーの味ってもんでしょ。
関羽さんみたいに突然髭が生えたりしたら流石にビビるが。
萌え主体になったら、支持者を大量に失うと思われ
562無名武将@お腹せっぷく:04/06/15 21:28
age
>>561
そだな
ああいうのは時々だからこそいい味なのにな
少女マンガじゃあるまいし
>>549-550はその辺がわかってないと思われ
まぁまぁ新人叩きはその辺にしとけ
で、漏れは思った!
無理につなげなくてもよくね?
・・・・・・・・・まぁ待ておまいら
今、「こいつほんまもんの知障だ!」とか思ったろ
まぁ聞いてくれ

なんつーかね、>>545-546のネタは、たんといい感じでオチがついてるんよ
まぁ、ここの大黒柱の職人さんだしな、やっぱさすがでつ!と思うわけ
(改行の仕方、台詞回し、多くの台詞に頼らない話の進め方といい多分当りっしょ?)
漏れが思うに、他にも長く書きたかったけどいろいろ推敲した上で
「拙者、まだまだ精進が足りぬでござる・・・。」
つー徐晃さんの台詞でオチにするのが1番いいと思って
あとは展開は読者の想像に任せるぜ!って感じでネタを切ったんだと思うんでつ
それを無理につなげることなくね?
>>549-550には悪いけど
>>549が無理に話つないだことでうまい後味がなくなってる
誰かが一度ネタ切ったあとは、ちと間をおいてさ
では、ところ変わって〜って感じで展開させていくのが(・∀・)イイ!!

あとな、これは昔職人をやってた漏れからの助言だ
新人さんよ、ネタは無駄を省いて必要最低限にまで切り落とした時本当に美味くなるんだ
漏れはここの大黒柱さんの台詞回しの見事さには脱帽する!正直かなわねぇ
運びを台詞にたよらねぇとこもすごいが、なにより旨味が抜群にのってる
美味い台詞、美味いネタが何たるかを知ってんだな
そんな職人さんが作り出した張遼さんや孟達さんだ
使いこなせなくたって仕方ねーよ、大目に見てやれ
いっそのこと淵ちゃんとか張コウのキャラ作りに手を出した方がいいんじゃないか?
講座でもやるか?『新人!一流職人への道』で
テキストはもちろん「徐晃さんの生活」、読み解いてくのな

つーか漏れは>>494の裏話が気になる
「Excuse me?」

肩を落として歩いている徐晃さんに突然異国の声がかかりました。
「な、なんでござるか?」
「Please tell me the way to the Kiyomizu-temple?」
「な、何て言ってるでござるか!?張遼殿、た、助け舟を…」
慌てて振り向く徐晃さんでしたが、張遼さん達は他の観光客に紛れて遥か下の坂を下っていきます。
「あわわわわ。拙者、異国の言葉は分からないでござるよ。」

実は徐晃さん、英語は大の苦手教科。英検3級を持ってはいるのですが、それも悪友・張遼さんが
嫌がる徐晃さんに無理矢理○○○○○させ、合格させたシロモノなのです。(因みに不合格だと留年ケテーイ)

「ペラパペレパレポラ〜?(徐晃さんにはこう聞こえます。)」
「参ったでござるな〜。何を言ってるかさっぱりでござる。」
「パラペラペレペロ、キヨミーズテンプーラ?」
「キヨミーズ?ひょっとしてお主、清水寺に行きたいのでござるか?」
「Oh!yes、yes!Kiyomizu-temple!」
どうやら、この異国の人は清水寺に行きたいようです。しかし徐晃さんにはとてもじゃないですが、英語で
道を教えてあげる自信はありません。
「しょうがないでござる…。拙者が清水寺まで案内するでござるよ。付いてくるでござる。」
集合時間は気になりましたが、困っている人を見捨てることなど徐晃さんにはできません。
渋々、今来た道を異国の人と戻ります。

「Thank you! ドウモタスカリマシタ!」
「いやいや、礼には及ばん。でも、次からは言葉の分かる者に声をかけられるでござるよ。」

567無名武将@お腹せっぷく:04/06/16 00:58
なんとか清水寺まで案内した徐晃さん。一人急いでバスまで戻ります。
そんな中、脇道の向こうから言い争うような声が聞こえました。

「だから〜。京都の街は迷いやすいからよ〜。俺達が案内してやるって!」
「結構です!放してください!」
「おっと!そうはいかないぜ。せっかく修学旅行で来たんだろ?俺等と楽しもうぜ〜!?」
「いやです!やめてください!」

地元の高校生でしょうか。ガクランを着たガラの悪い3人組が、修学旅行にきたと思われる女子高生に絡んでいます。
徐晃さんはというと…
「やめるでござる!!」
と当然、考える間も無くその環に飛び込んでいきました。

「何だテメェは…」
「女子達はいやだと申しておるではないでござるか!同じ漢として恥ずかしいでござるよ!」
「テメェ、誰に言ってんだ…」
「ささ、そこの女子等よ、今のうちにみんなの元へ行くでござるよ。」
徐晃さんにそう言われると、女子高生達は大通りへと逃げていきました。
「何シカト、ブッこいてんだテメェゴルァ〜!!」
そう言うと、3人組の一人が殴りかかってきました。その手にはメリケンサックが。
しかし流石は徐晃さん。紙一重でかわし相手の鳩尾に肘鉄を叩き込みます。
「オラーッ!ぶっ殺したらぁ〜!」
物騒な言葉を吐きながら、もう一人が飛び掛ってきましたが、これも難なくかわし、キツイ一撃を与える徐晃さん。
さっきまでいたはずの、もう一人はいつの間にか消えていました。
おそらく、徐晃さんの強さに恐れをなしてさっさと逃げたのでしょう。
「いい灸になったでござろう。これに懲りたら少し大人しくするでござるよ。」

痛みにもだえ苦しむDQN(A・B)。すこしやり過ぎたかと反省しつつその場を去ろうとする徐晃さん。
しかし、振り返るとさっき逃げたはずのDQN(C)が。
しかも大勢の仲間も連れています。DQN(C)は逃げたのではなく、仲間を呼びに行っていたのです。
釘バット、チェーン、バタフライナイフ、鉄パイプ…。彼等の手には大小様々な得物が握られています。
いくら一騎当千の徐晃さんとはいえ、多勢に無勢。これでは勝ち目はありません。

「コラ。人の庭でようやってくれたなワレ?こんガキャ、生きて帰れると思うなよ?」
「正義のヒーロー気取りってヤツかコラ?短い人生やったのワレ?」
「おっしゃぁ!こんガキャ、ブッ殺したれや〜!!」

一斉にDQNが襲い掛かってきます。一人倒し、二人倒し、しかし三人目の鉄パイプが、徐晃さんの肩を強く打ちました。
痛みによろめく徐晃さん。しかし怯むことなく相手を倒します。
しかし敵は次から次へと容赦なく襲い掛かってきます。まさに袋叩きです。ボコボコです。

「ぐうぅ…っ!もはや、ここまででござるか…!太郎、花子、武運半ばで逝く兄を許せ…。強く生きるでござるよ…!!」

薄れゆく意識の中、幼い兄弟たちの笑顔を思い出しながら、今までの人生が走馬灯のように駆け抜けていきます。
不思議と体の痛みは感じません。それに…懐かしい声も聞こえます。

「山田ー!!」

張遼さんの声です。
「ふっ。最期に張遼殿の声を思い出すとは…。」
徐晃さんはこの不思議な親友の事を思い出し、自然と微笑んでいました。

「山田ー!!山田ー!!」
しかし張遼さんの声は途切れることがありません。それどころか益々鮮明に聞こえます。
「一体…?」
徐晃さんは、まるで言うことを聞かない体を無理に起こし、目を開けました。
そこには、今まで見たことも無いほど怒り狂った張遼さんの姿が。

「おお!徐晃さん!!生きており申したか!少し休んでいてくだされ!すぐに片付けますゆえ!山田ー!!」
「張遼殿?い、一体これはどういうことでござるか…?」
「うかつに一人ではぐれおって馬鹿めが!見知らぬ女子高生がバスに来て、貴様が危ないと伝えてきたのだ!」
「司馬懿殿…。そうであったか…。あの女子達が。」
「まぁ、なんて美しくない顔!でも、徐晃さんの勇気ある行動はとても美しかったですよ!」
「まったく馬鹿なんだから!…でもちょっと見直したわよ。」
「「張コウ殿…。それに孟達殿まで…。」
「最後の山田ー!!」
「…どうやら片付いたようだな。凡愚どもめ、手間取らせおって!」

あたり一面先程のDQNが倒れています。何とか全員かろうじて生きてはいるようです。
「大丈夫ですかな?徐晃さん。」
そう言って肩を貸す張遼さんの顔は、いつもの温和な顔に戻っていました。
「しかし、無茶をされる。いくら武芸に秀でた徐晃さんでも、あの数を一人で相手にするのは無謀ですぞ?」
「…面目ないでござる。」
「まぁ、でも無事でよかったわ。私のクラスから死人が出るなんて嫌だもんね。」
「しかし、徐晃さんのこの美しくない怪我。甄姫先生には何て説明いたしましょう?」
暫し沈黙が流れます。地元の高校生と乱闘騒ぎを起こしたことなど、誰にも言えません。
特に甄姫先生には絶対言えません。言ったらそれこそ殺されるでしょう。


「そうですな…。ではこういうのはどうですか?
『徐晃さんの怪我は誤って、清水寺から落ちた時のもの』というのは?」

一斉に上がる賛成の声。
誰もが「徐晃さんならあり得る」だの「張遼さん天才!」だの当事者をほったらかしで話が進んでいきます。
「さぁ早くみんなのところに戻りましょう。あんまり待たせると置いていかれますぞ。」

みんな先程の死闘が嘘のような賑やかさでバスに乗り込んでいきます。
徐晃さんに肩を貸している張遼さんは少し遅れて歩いていました。
「…張遼殿かたじけないでござる…。」
「何をいわれます徐晃さん。当然のことをしたまでですよ。逆の立場なら徐晃さんも同じようにしたはずですぞ。」
「…かたじけないでござる…」
そう言うと徐晃さんは気を失ってしまいました。

駐車場の入り口で、徐晃さんを担ぐ肩を入れ直しながら、張遼さんは小さく言いました。
「でも本当に無事でよかった…。」


旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
なんか凄い感動的な大作
「今日俺」を思い出すな。
なのにあなたは京都へ行くの?孟達殿りりしー。
ベタなネタだがムチャクチャなのでよし!
>誰もが「徐晃さんならあり得る」
地味にワロタ
575無名武将@お腹せっぷく:04/06/16 23:10
age
576つまんね:04/06/16 23:37
つまらんのでsage
  ∧_∧
  ( ・∀・)   | | 
 と    )    | |
   Y /ノ    人
    / )    <  >__∧∩
  _/し' //. V`Д´)/
 (_フ彡        /

キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!
しかし長すぎだろ!もっと短く簡潔にまとめて、みんなで仲良く繋げて行こうぜ!
ぶっちゃけ、ネタは長くてもOK派。
>564みたいなネタ以外の長レスは萎えるがな
おもろいなら、長かろうが短かろうがOKだ
第一、読ませるネタは長いと感じさせないもんだろ
長いも短いもなんだ!
職人さんも素人さんも、赴くままに書けばそれで作品なのだ!
582無名武将@お腹せっぷく:04/06/17 20:48
age
思うんだが、あんまりageんのやめようぜ?
荒らしがぁーーー。

ところで徐晃さん達は次ドコ行くんだ?
しおり見とけ>>480
次は金閣寺だ
ほしゅ
587:04/06/19 22:44
ここは厨房の巣ですか?プププププ
こんなレベルでネタ職人気取りとは職人歴5年の俺からすれば
はぁ?って感じですよ ┐(´−`)┌
最悪スレ認定されても文句は言え無い糞スレだよ、つーか
高レベルなスレ立てられないなら2chやめろ
>>587
「好きだ」って素直に書けよ…
589無名武将@お腹せっぷく:04/06/20 12:52
>>587

このスレの人間は、素直になれないお前が大好き。
上げすぎちゃいけないな。
591無名武将@お腹せっぷく:04/06/20 15:26
>>587
じゃーなんか書いて!
これこれ、メル欄で会話するな。
初心者さんがびっくりしちゃうわい。
そしてageんなって。
気付いてない人がいるようだから>>587は縦読みであることを教えておく
そして俺はただの通りすがりだ
クールに去るぜ
>>593
張遼さんのようにカコイイ!
>>593
高順さんのようにカコイイ!
そういえば高順さん出てませんね。
臧覇も
ヒップホッパー楊奉も
ちょっと待て
全員出したら洒落にならん
漏れは今でも多すぎるくらいだと思ってるんだが
夢現ながら徐晃さんは、
バスの振動が止まったことに気付き、重い目蓋を持ち上げました。
次なる目的地は金閣寺、渋滞が無かったにしても
到着が少し早い様な気がしました。

徐晃さんは目蓋を擦りながら、張遼さんに問い掛けました。
「今、どの辺でござる・・・?」
「・・・もうすぐ金閣寺に着きますが、まだ寝てて平気ですぞ。」

張遼さんの穏やかな声音に、再び徐晃さんの意識が眠りの底に誘われた頃、
張遼さんはニヤリと笑い

「600Get」

ポツリと落ちたその呟きが徐晃さんの耳に届くことは無く、
観光バスは徐晃さんを乗せて、金閣寺へとひた走ります。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
600ゲットと共に職人さんキタ━(゚∀゚)━!
……狙っていたのか。
楽進や李典出してもよくない?
603無名武将@お腹せっぷく:04/06/22 22:07
>>602
もうキャラは充分ぽ
604無名武将@お腹せっぷく:04/06/22 22:11
>>603

楽進を背の低い活発な女の子として登場させようとしていたんだが・・・
いや、別に設定とかそういうことじゃなくて・・・

やっぱなんでもないわ
全員出すために無理に台詞を言わせて
一人あたり一台詞だけとか言うのはやめようぜ・・・
おまけみたいだ
楽進や李典などの他キャラは修学旅行エピソードが終わってから別なところで出したほうがいいと思う
あまりギャルばかりにしないほうがよいぽ
寒いぽ
ほっしゅ
保守すんならネタ書けよ
無意味にレスばかり伸ーびーてーいーくー
610金閣寺の誘惑1/2:04/06/27 22:15
一行は無事、金閣寺に着きました。
徐晃さんたちのグループも、歩きながら金閣寺を見はじめます。

「あいたっ」

 金箔が貼られた寺をなんの感慨も無く見ていた孟達さんは、
何かにぶつかって歩みを止めざるを得ませんでした。
 その正体は…

(これだけの金手に入れば、弟妹の生活も随分と楽になろう…
少しだけ拝借できないだろうか…)
 などと、イケナイ方向に考え事をしながら立ち止まっている
徐晃さんでした。

 一つため息をついた孟達さんは、結局清水寺で買った破魔矢で
徐晃さんの頭をつつきました。何度も何度も。
「ちょっと、下らない事早く歩きなさいよ!ジャマよ、ジャマ!」
 10回ほどつついた所で、徐晃さんはやっと孟達さんに気がつきました。
「ももも、孟達殿!せせせ、拙者、何も悪いこと考えてないでござるよ!」
 イケナイ事を考えていた最中だったので、徐晃さんはあわてていました。
 そんな徐晃さんを見て、孟達さんはまたため息をつきました。

「あのね、金閣寺は金で出来てるんじゃなくて、金箔が貼り付けられてる
だけなの。だから、削っても無駄無駄無駄ぁっ!ってところね」
 徐晃さんは、それを聞いてひどく驚きました。そして、がっかりしました。

611金閣寺の誘惑2/2:04/06/27 22:16
 その様子をみて孟達さんは、とどめとばかりに破魔矢を徐晃さんの
頭にさっくりと刺して言いました。
「お金に困ってるからって変なこと考えるんじゃないの!」
「も、申し訳ござらん…」
 徐晃さんは、一瞬でも邪念を起こしたことを心底恥じ入り、これ以外の
言葉が出てきませんでした…。

(しかし、孟達殿が何故拙者の考えていることが分かったのでござろう…)
 そのとき、さらに破魔矢の攻撃が徐晃さんの頭に炸裂しました。
「あんたのひとり言、超でかいのよっ!!分かったらとっとと歩く!」
 そう、徐晃さんが考えていることが、自分では気づかないうちに
大きな声になっていたのでした。
 徐晃さんは、孟達さんに追い立てられるようにして歩き始めました。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
>610-611
保守ついでにネタを投下してみました。
職人さん降臨キボーン…
乙ー!徐晃さんのひとりごとがでかいっちゅーのは 張遼さんも
思っているかもね。で、恋バナまで後何日だったかね?
614無名武将@お腹せっぷく:04/06/29 02:45
ちゃっぽ〜ん
金閣寺の池の鯉が水面から跳ねました。

「すっご〜い 鯉が水面を跳ねるところなんて初めてみたわ」
孟達さんはえらく感激している模様です。
かたや横にいる徐晃さんはというと・・・
「・・・あの水面の跳ね具合・・・鯉の大きさ・・・正に身が締っていて食べごっ!!」

孟達さんの肘が徐晃さんの溝おちに入り、その場で身もだえする徐晃さん。
「こんな風情あるところでまた何ほざいてるのよっ!!ボケのつもり?」

徐晃さんは苦しくて何も言い出すことができません。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
徐晃さんの性格がなんか最近変
戻ってくれ…
つまんなくなってきた
職人さん待ち
618('A`):04/06/30 20:35
つーか徐晃と張遼メインで充分面白いのに
やたらと新キャラ追加したがる香具師が多くて嫌
クソスレ化が進行している・・・
620無名武将@お腹せっぷく:04/07/03 00:28
援軍はこないのか!!(無双風)
>>620
大人しく職人さん降臨待とうぜ
俺らがどうしようもないって思ったら来てくれるよ
みんながどうしょうもないネタばっかり投下してくれたら来てくれるよ。

塚、このスレ、職人から忘れられてたりしてな
ついにこれまで・・・か・・・。
大丈夫だ!修学旅行が終わるまではいると言ってたじゃないか!
人がいなくなってきた・・・?
いや〜、必死になってネタ考えてるんだけどもね。
なんだろ?京都人じゃないから、なかなか情景が掴めないんだよね。
だから、糞味噌で薄いネタしか思い浮かばない。

っていうか、金閣寺って日本の形した岩のある池の他に何があるのよ?

ググッテ恋
京都人じゃなくたってネタ出してるぞ。
「京都はよくわからん。」それを言い訳にしちゃいかんよ。
探せば、修学旅行にまつわる京都情報なんてたくさんあるし、
だからこそ、修学旅行先をポピュラーな京都にしたんだろうが。

・・・何て偉そうに言ってみたり。スマソ(ノД`)
さささ、皆様ガンガン書いていきましょうよ。
まぁ書けない人はやや京都を絡めた話を投下すればいいし。
>600とかそれっぽいし
ああ、あれは最近ネタ投下されて無いなと思って、
様子見を兼ねてチョイチョイっと即席漬けで作ったネタなもので・・・。
いや折角のキリ番を単なるレスで踏んでいくのも勿体無いかと思いましてな。

京都も何も関係してなくてすまん。
「さて、そろそろバスへ戻りましょうか。」

金閣寺には興味がないのか、池の鯉に餌をあげていた張遼さんが言いました。

「なんと!もうバスへ戻るのでござるか!?拙者まだ金閣寺を見ていたいでござるよ〜。」

いつになく勉強熱心な徐晃さん。
しかし、徐晃さんの本心を素早く見抜くことのできる、孟達さんと張遼さんは顔を見合わせ、ため息交じりに言いました。

「…何時間眺めていたって、金閣寺はアンタのモノにはならないわよ…?」
「徐晃さん…。国宝には『ショーウィンドウのトランペットを熱く見つめる貧しい少年と裕福な貿易商人』作戦は
通用しませんぞ…。素直に諦めなされ。」
「む、無念!」

がっくりと肩を落とす徐晃さんを尻目に、司馬懿さんは馬鹿めが!と呟きながら、鯉に餌をあげていました。


旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!

徐晃さんは変だし最近マジつまんね
職人さんどこいったんだよ
つーか金閣寺は国宝じゃねーし
張遼さんの例えが好きだな。
そんな話もあったっけーとほの懐かしく思い起された。
瑣末なことは別に(・ε・)キニシナイ
徐晃さんが金に執着するのはなんか違う気がする
貧乏だからお金に窮してるのはわかるが執着の仕方が変
張遼に対等でいたいとハッキリ言ったような奴が
盗みの発想したり人様のお恵みを期待するだろうか。
食い気に走るのもなんか違う気がする

ボケたいのはわかるけどキャラが違うなあ
!が付いたら呟きにあらず
会話主体にするから変になるんだよ。行動と会話を混ぜなきゃ。
一度職人さんの良ネタ漬けになると目が肥えちゃってダメだな
過去レスを読んで職人さんの偉大さを知る
お前等がブーたれるから、人がいなくなるんだよ。
見たところリアルで厨房のようだが、もう少し謙虚になれ。
同意。
せっかく書き込もうとしてる人を敬遠させてしまうような書き込みはやめれ。
そういうことをやってると職人まで逃げて行くぞ。
作文する人間が変われば、徐晃さんの性格だって変わるのは当たり前。
それを変だと文句を言うのなら、自分でお気に入りの性格の徐晃さんを作文すればいい。
別に『徐晃さんの性格はこう!』なんて気にする必要はないと思うぞ。
みんなで色んな徐晃さんを出し合えばいいんちゃうん?
職人がいない今だからこそ、素人が餅突の時みたいに自由にやれるんじゃないのか?
偉そうでスマソ。
ワーイヽ(´∀`)ノ
久しぶりに人がたくさん出て来て嬉しいな
マターリ気楽に行こうよ
殺伐とした空気が痛い・・・そう思うのは俺だけか?
殺伐はこのスレに似合わないよね。むしろ対極にあるものかと。
餅突編はまだこのスレが始まったばかりで、比較的やりやすかったんだな。
ただもうここまで来るとなんか・・・・・・ね。
645鈴虫寺1/2:04/07/07 19:19
「いやーここが鈴虫寺でござるか!」
徐晃さんがは鈴虫寺の前で料金を払うのも忘れて鈴虫寺を見ていました。
その後ろで孟達さんがニヤニヤ笑っているのも気づかずに・・・

徐晃さん一行は広い部屋でお坊さんの話を聞くことになりました。
「え〜このお札。皆さん釘でとめてませんか?お札には神様が宿っております。画鋲でさすと罰が当たりますよ〜」
徐晃さんはその話を聞きながら家は画鋲じゃなくて五寸釘だから大丈夫などと心の中で思っていましたが、神様を五寸釘で刺したらもっと痛いのではないかと心底不安になってきました。
その横で孟達さんは必死に冷静を装いながら徐晃さんに話しかけてきました。
「徐晃君、このお茶菓子あげるよ」
「へ?いいのでござるか?」
「いいのいいの、これ徐晃君の兄弟のお土産にして」
徐晃さんは孟達さんの優しさに触れ、危うく大声で泣き出すところでした。
「だからさ、」

「 自 分 の お 茶 菓 子 た べ て み た ら ?」
徐晃さんはその言葉に誘われてついお茶菓子に手を出してしまいました。
その時ちょうどお坊さんが言ってしまったのです。
「・・・そんなわけで鈴虫は死ぬと、勿体無いので」
646鈴虫寺2/2:04/07/07 19:19


「 こ の お 茶 菓 子 に 入 れ て あ り ま す 」


徐晃さんは一気に顔が青ざめました。
口に入れた茶菓子を飲み込むのも嫌だし出すわけにはいかない。
孟達さんのほうを見ると明らかに視線をそらしていました。

お坊さんの話も終わり鈴虫寺から出ても徐晃さんは茶菓子を飲み込まずに口に入れています。
「徐晃殿、どうしたんですか?」
張遼さんが心配そうに話しかけてきました。
当然口の中に物が入っているのでしゃべることも出来ず、身振り手振りで説明するも張遼さんは全く理解できず、先にバスに乗っていってしまいました。

徐晃さんが途方にくれていると突然背後から来た孟達さんに抱きつかれました。
徐晃さんは生唾を飲み込みました。茶菓子も。
「あーーーーー!」
「うるさい!いつまで口に入れてるつもり!」
孟達さんは耳元でこう、つぶやきました。
「お坊さんはああいってるけどね、実はゴキブリなのよ」




徐晃さんはバスの中で張遼さんに本当のことを聞くまでずっと白目をむいていました。

孟達さんに悪戯されてもへこまない!修学旅行はまだまだ続く!
徐晃さんファイト!
初めて投稿させていただきます。
前から見させて頂いておりましたが投稿するのはこれが初めてです。
拙い部分もあるかとは思いますが、どうぞよろしくお願いします。
うへぁ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
2レス目への繋ぎがイイね、グッジョブ!
孟達さん、抱きついたのか・・・。
(・∀・)モエッ
孟達さんの事だから首を絞める形で抱きついたんだと思う       いや、どう抱きついてもいいんだけどさ
>>647
これですよ これ!
これこそ この徐公明のイメージ!こういう役こそわたしのキャラクターです!ハハハハハハ
グッジョブ!
投稿だなんて畏まらずに気楽ドゾー
バナナ張遼スレのようにほのぼのと職人の成長を見守ろう
654無名武将@お腹せっぷく:04/07/10 23:35
>>651
でも豪快に笑いながら立ちションとかするんだろ?
蜀スレ欲しがってた香具師見れ
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1089088213/l50
>>654
Yes、Iam!チッチッ
鈴虫寺では散々な目にあった徐晃さん。
張遼さんに本当のコトを教えてもらい、やっと気分ももちついてきました。
しかし、ここで一つ疑問が浮かびあがります。

「張遼殿?一つ聞いてよろしいであろうか?」

「なんですかな?徐晃さん。」

「この修学旅行の道程でござるが、金閣寺の後は北野天満宮ではなかったのでござるか?」

「…いろいろと大人の事情があるのですよ、徐晃さん。」

「な、なんと…!」

「細かいコトは気になさらぬことです。おやっ、そろそろ今夜宿泊のホテルが見えてきましたぞ。」

バスは今夜の宿になる京都国際ホテルの駐車場に入っていきます。
いっせいに湧き上がる歓喜の声。豪華なホテルを目にした生徒達のテンションも最高潮です。

「こんな大きな家に泊まれるとは!拙者、喜びの極みでござる!ファイヤ!」

大きく華やかなホテルに徐晃さんも大感激で、ヒーヒー言いっぱなしです。



…この後に待ち受けるであろう、想像も絶する事件も知らずに…。

とりあえず今は楽しめ、徐晃さん!
後々ガンバレ!徐晃さん!
658名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 10:56
期待してます!
おお、まだこのスレあったのか!
初期の頃に書いてた者としては感動でござる。
がんばれ職人さん!
「はいはい。じゃあ皆、集まりなさい!」
甄姫先生が生徒に集まるよう呼びかけます。
しかしテンションの上がりまくった生徒はなかなか言うことを聞きません。

「…まったくクソ○キどもめ…。恥をかかせるんじゃないわよ…!」

甄姫先生の異変を素早く察知した孟達さんが叫びます。

「いけない!みんな耳を塞ぐのよ!急いで!」
しかし孟達さんの悲痛な叫びと同時に、甄姫先生の笛無双が炸裂しました。

「ぐわぁ〜ッ!」「ぬうぅあ〜ッ!」「ほげらばっ!」「あべし!」「オガーザーン!」

ロビーに生徒達の阿鼻叫喚の旋律が響き渡ります。
それに混じってホテルの方々の悲鳴もちらほら聞こえるのは気のせいでしょうか。
   ・
   ・
   ・
「はい。ではホテルでの過ごし方について説明します。まず生徒は各部屋に荷物を置きに行って下さい。
そして15分の休憩の後、6時半より2階扇の間にてバイキングでの夕食をとります。
その後、7時半より各自入浴となりますが。入浴に関して…」

甄姫先生の大切ではありますが退屈な説明は続きます。
しかし、もう誰一人として無駄口を叩く者はいません。みんな姿勢正しくちゃんと聞いています。
ただ、その顔には恐怖の二文字が貼りついてはいますが…。

「…消灯は10時半です。明日も早いですから夜更かし等ないように。
あと一つ、今このホテルには一般のお客さんはいませんが、我が魏高の他にもう二校、別の高校も宿泊に来ています。
絶対にトラブルを起こさないように!特に…」
甄姫先生の視線が鋭く走ります。その視線の先には?

「はははは。張遼殿、甄姫先生がお主を見ているでござるよ?やはり先生は見る目があるでござる。」
張遼さんが注意されることなど滅多にないので、大喜びの徐晃さん。

「…。」
しかし張遼さんは冷めた眼で徐晃さんを見つめています。

「特に徐晃くん!興奮して他校の生徒に一騎打ちとか申し込んだりしないように!」
「なんとぉっ!!」
「徐晃さん…。当然でござろう。」
「む、無念!」

ベタベタのオチにホテルのロビーにいるのも忘れ、_| ̄|○ ←こんな状態の徐晃さん。
_| ̄|○ な徐晃さんを置いてみんな荷物を置きにエレベーターへ向かっていきます。
司馬懿さん恒例の「馬鹿めがっ!」が小さく聞こえました…。


旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ホテルのバイキングが待ってるぞ!ファイトっ!



二校って蜀と呉かw
       ☆ チン

 ☆ チン  〃 ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ヽ ___\(\・∀・)< 恋バナまだー?
      \_/⊂ ⊂_)_ \____________
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
   |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:|  |
   |  愛媛みかん   .|/
盛り上がってまいりますた!!!
>>664
全然盛り上がってないと思いまつよ…。
666645:04/07/14 19:11
よし!
漏れがここで盛り上がる一言を言ってやろう!
「徐晃さん!徐行運転しないでください!」


:y=-( ゚д゚)・∵;;

漏れが責任とって続編書くんで勘弁してください。
>>666
職人さん降臨乙!!
「こ・・・これ全部食べていいのでござるか?」
徐晃さんは初めてのバイキングに少し戸惑っているようです。
「徐晃殿、あまり呆けていると他の学校に全て食べられてしまいますよ」
張遼さんが目が点になっている徐晃さんにそういって自分はさっさとお目当ての物を取りはじめました。
「こ、こうしてはおれぬ!拙者も早く盛らないと・・・」
そういって徐晃さんもバイキングという戦場に飛び込んでいきました。

「どれもおいしそうですなぁ・・・」
徐晃さんが戦場に飛び出して早五分。他の人はお目当ての物を取って早々に食べているところなのに徐晃さんといえば目移りばかりして未だに何も取れていません。
ふと徐晃さんが視線を変えるとそこには見たことも無いぐらいの大きさの ス テ ー キ がありました。
徐晃さんの目の色が変わりました。徐晃さんの目にはもうステーキしかうつりません。
「ステーキゲーット!」
徐晃さんはステーキを引っ張ると何故だか全くステーキが動きません。おそるおそる顔を上げるとそこには・・・

「だ、誰でござるか?」
ドカベンを思わせる青年が同じくステーキを引っ張っていました。
「私は蜀高等学校の趙雲です」
「拙者は魏高校の徐晃でござる」
二人とも顔は笑っているもののステーキの引っ張り合いは忘れてないらしくステーキが今にもちぎれそうなくらいの引っ張り合いをしています。
「徐晃殿、ここは私にこの肉を譲ってはくれませんか?」
「いやいや趙雲殿冗談を、拙者は何があってもこの肉を食べると決めているのでござる。」
一進一退の攻防にすでに食事に入っているほかの生徒も見入っています。
「徐晃殿、そろそろ諦めた方がよいのでは・・・」
「それはこっちのせりふでござる。趙雲殿こそ・・・」
そうですか、と趙雲さんはつぶやいて、軽く息を吸って
「おはようございます!趙雲子龍です!今日も一日がんばりましょう!」
と会場中に響く声で場違いな挨拶を無敵スマイルで言ってきました。
徐晃さんもこれにはあっけに取られてしまいました。
「徐晃さんですね、覚えておきますよ」
趙雲さんはステーキを奪うとさっさと退散していきました。
「はぁ・・・」
徐晃さんは趙雲さんとの一騎打ち(?)に負け、ステーキを取り逃したばかりかあまり長い時間対峙していたため他のものがほとんど取られてしまい徐晃さんの皿に乗っているはプチトマトが二個とパセリが一つばかりでした。
「拙者がステーキに目がくらんだばっかりに・・・」
徐晃さんはプチトマトを食べながら泣きそうになる自分と戦っていました。
「ここにいたんだ」
と孟達さんが後ろから話しかけてきました。
「徐晃、これ食べる?」
と孟達さんは自分の皿を徐晃さんの前に持ってきました。
「こ、これは・・・」
孟達さんの皿の中には孟達さんが夢にまで見たステーキがはいっているではありませんか。
「私菜食主義者なの、だからステーキあげるね」
孟達さんはそういうとそそくさとどこかに行ってしまいました。
徐晃さんは孟達さんが菜食主義者じゃないことも知ってましたし、それに菜食主義者ならステーキなんて取らないことを知ってました。
徐晃さんは孟達さんの優しさにただ涙するだけでした。
「孟達殿・・・ありがとうでござる・・・」
徐晃さんはステーキをなれないフォークとナイフで泣きながら食べていました。
「ありがとうでござる・・・」
徐晃さんは何度も心の中で孟達さんにつぶやいていました。
670楽進文謙 ◆xdIsIvLge2 :04/07/14 20:51
どうも、645改め楽進文謙です。今回からトリップをつけさせていただきます。
今回の出来はどうだったでしょうか?

ところで修学旅行編はどこまで続くんでしょうね・・・

>孟達さんが夢にまで見た
って徐晃さんじゃないの?
672楽進文謙 ◆xdIsIvLge2 :04/07/14 21:11
>>671
ご指摘ありがとうございます。
正しくは
孟達さんの皿の中には徐晃さんが夢にまで見たステーキがはいっているではありませんか。
ですね。
では
:y=-( ゚д゚)・∵;;
マンドクセなのはわかるけど過去レス読もうぜ・・・
過去レスって>>494-534のあたりかな……?
>>267-271とか>>425とか些細なことだけど
>>673
誰に対してのレスなんだ?
>>675を読むと>>669の方や今後の職人さんに向けてと思われ。
シメは是非使って欲しい。>>425
678楽進文謙 ◆xdIsIvLge2 :04/07/16 18:35
>>673-677
どうも張本人の楽進です。
初めてトリップをつけることになって少し浮かれていました。
今度から気をつけますんでどうかよろしくお願いします。
初トリップで浮かれてしまった香具師手ぇ挙げれ

(´・ω・`)ショボーン
このスレも終わりが見えてきたな
こういう展開大好き。
『餅突編』みたいに人がいなくなってからの盛り返す楽しさ。
素人の底力ってヤツを見せてやるよ。
>>682

がんばってください。
>681
それ以外の勢力はない?
>>684
それ以外の勢力って?
公孫瓚とか?袁紹?(w
このスレは至ってフリーだぞ↓
三国無双の修羅モードで物語を作ってみよう!!
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1072191942/l50
>>682
盛り返したのって職人さんが降臨してからじゃ(ry
職人職人うるさい。
はっきり言ってこのスレで「ネタ職人」と言えるほどのレベルにあるのは
最初のクリスマス編だけじゃん。
あとは書き慣れてるかそうでないかの程度差しかない。
素人の目から見ればそういう書きなれた人で既に「職人」なわけで
すぐ職人と言って祭り上げたり、何かと職人を待望したりするのは
新人が育たないし職人(と言われる人)もやり辛いんではなかろうか。
自分で書かずに人を頼るなら、せめて書きやすい環境ぐらい
確保してあげないと。
では素直に乙
まあ皆、イライラしないで飯食って落ち着こうぜ。
人が多くなればそれだけいろんな性格の人が集まるんだから、荒れたりするのは仕方ない。
腹が立ってもスルーだスルー。
とりあえず、誰かを貶めるような発言は控えようぜ。
モニターの向こうにも生身の人間がいるんだしよ。

で、ここで俺の勝手な提案だが、
このスレでネタに対する感想etc以外を書き込むのはやめないか?
下手に中途半端に馴れ合いくさくなると場が荒れるだけだ。
ちょっといいネタと思ったら、(・∀・)イイ!!と言えば書いた人は喜ぶし、
ちょっとビミョーと思ったら、黙ってればいいし
かなり問題有りだったら、黙殺すればいい。
論議をかましたかったら、最下層付近に
『真四国志で〜』って徐晃スレがあるから、そっちでやるのが良いかと。
ヲチスレっぽくなってるし。

偉そうにスマソ。頑張って夏を乗り切るでござるよ!
693楽進文謙♯gakubunken:04/07/17 15:24
   
  / 廾\
  < [徐]  >
 く(´∀` レ < ̄ ̄>
 ━○━○━) ̄ (━
  (|公| / ̄ ̄ \
  (|明| \__/
 (⌒)  )   

徐晃さんのAAを作ってみた。
ずれてたら修正ヨロ
694楽進文謙 ◆xdIsIvLge2 :04/07/17 15:33
↑別のパソコンでやったらトリップミスしてしまいました・・・
695test ◆xdIsIvLge2 :04/07/17 15:51
 
>694
トリップ変えれ!w
697楽進文謙 ◆URzF0PfGvA :04/07/17 16:08
トリップは新しく↑にしました。

・・・なんかミスってばかりだな漏れ・・・
698楽進文謙 ◆URzF0PfGvA :04/07/17 18:57
 △
 ‖ Å\
 ‖ (達) )
 ‖く(゚ー゚,,レ 
 と ( ‖ )つ
 ‖ ([孟]) 
 ‖ / 子 \
 ‖│度  │
 ‖│   (⌒)
   と ̄ ̄

あんまりうまく出来ないな・・・
とりあえず孟達タソ
(´-`).。oO(AAより文を書いて欲しいなんて言えないなぁ)
(´-`).。oO(SSスレでAAなんか無駄無駄ァ!なんて言えないなぁ)
(´-`).。oO(最近このスレ変になってきたぞ!なんて言えないなぁ)
702645:04/07/18 00:03
(´-`).。oO(こっそり長編AA板で徐晃さんの生活やりたいなぁなんて言えないなぁ)
(´-`).。oO(ならばさっさと別のとこ逝ったほうがいいよなんて言えないなぁ)
704645:04/07/18 00:40
(´-`).。oO(そのうち三戦板にAA版徐晃さんの生活のスレ立てるなんて言えないなぁ)
(´-`).。oO(AA長編って言っちゃったしなぁ・・・)
(´-`).。oO(色々な意味で微笑ましい人だなぁ)

(´-`).。oO(まあ頑張ってください)
(´-`).。oO(過去にもAAスレがあったし、いいんじゃないかなんて言えないなぁ)
707692:04/07/18 00:51
(´-`).。oO(すまん俺が悪かった。皆普通に喋ってくれなんて今更言えないなぁ)
なんか湿った空気が流れているんで窓開けときますね
このスレ的には水とりぞうさんが適切かと
さて食事も何とか済み、各自部屋に戻る途中、
徐晃さんはエレベーター近くに設置されている自動販売機で
部屋で飲むための飲み物を購入しようとしていました。
既にペプ○ブルーを片手にした張遼さんをよそに、
徐晃さんが緑茶にしようかウーロン茶にしようか迷っていると、

「おぅお前ら、これも買っとけ。」

突如、真後ろから耳の中に押し込まれる低い声。
鳥肌と共に振り返れば、夏侯惇さんがニヤリと
自動販売機の一番隅を指差していました。
その指差した先には
『眠○打破』
眠気が覚めると評判の栄養ドリンク。
そして、
「今夜は眠らせんぞ。」
一体何処のエロオヤジだ、と尋ねたくなる口説きの常套句を
恥ずかしげも無く口にしたのでした。

その満足そうな姿がエレベーターの中に姿を消すのを見届けた後、
「・・・張遼殿、拙者妙に嫌な予感がするでござる。」
「同感ですな。」

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
やたー!寝る前に覗いてよかった!
エロオヤジ元譲に期待
「さてと…。そろそろですかな…。」
食後の一服の煙をはきながら文遠さんが言いました。
ちなみに銘柄を変えたのか、煙草はマイルド○ブン・リニューアルパッケージです。
食事を済ませ、マターリしていた面々に緊張が走ります。

「一体、何がそろそろなのでござるか!?」
皆の緊張を察知し、うろたえる徐晃さん。

「待て、文遠!まだ時は満ちてはおらぬぞ!」
惇さんの(いつもより)凄んだ声が、間髪入れず上がります。

「案ずるな、エロオヤジ!策は練ってある。コレを見るがいい。」
そう言って司馬懿さんは一冊の冊子を場の中央に投げ入れます。
どうやら修学旅行のしおりのようですが、我々の江南高校(通称・魏高)のモノではないようです。

「こ、これは…?なにぃっ!?江東実業高校!まさか!!」
「そうだ。呉実の修学旅行のしおりだ。24ページの下から7行目を見るがいい。」



司馬懿さんが投げ入れたしおりを慌ただしく捲り、じっと目を通すエロオヤジ。
そして、冊子から顔を上げたその目には、驚愕と喜びと畏怖の入り混じったものがありました。

「…仲達、どうやら俺は貴様の知略を見縊っていたようだ。やはり貴様には敵わぬわ!」

話の筋が全く見えない、徐晃さん。
皆が素早くお風呂の用意をしているのを見て、浴場に行くことだけは理解できました。
しかし時折聞こえる「小橋のナニが…」や「尚香のアレは…」、はたまた「権のソレが…」といった会話はさっぱり理解できません。
やけにニヤついた皆を不思議に思いながら浴場に向かいます。

(一体、何が起こるのであろうか…?それに司馬懿殿は何故、呉実のしおりを?拙者にはさっぱりでござる…。)

旅は道連れ、世は情け。大人の時間がやってきた!波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
それって知略って云うよりコソ泥の類なんじゃないか…、

とか思いつつ、職人様乙!
乙ッス!!
司馬懿さんもかなりがんばってますな
ワクワク
駄文ながらも書こうかと思ってるんだが、孔明を新キャラとして登場させてもよいかな?
孔明は蜀だから蜀高に出せばヨシ
>>717
露天風呂の覗きで風変を使って女子生徒のバスタオルを落すってオチじゃないよな?
いや、漏れは孔明を女キャラで登場させようかと思ったが、どうも辻褄が合わないっぽいのでやめるっす・・・。
孔明は変態っぽいもんな
絶対風でスカート捲りすると思う
蒼天航路のせいで
孔明=筋肉ホモオカマ
というイメージがある
ガタイがいいのは確かじゃなかったっけ?
演義の話か?
>718 を有効利用しなはれ。
保守
727無名武将@お腹せっぷく:04/08/01 19:36
期待age
『何故山に登るのか、そこに山があるからだ』
―――と、かの有名な登山家が言ったように

「何故風呂を覗くか?そこに風呂があるからだ!」
クラス委員夏侯元譲の、露天風呂いっぱいに響き渡るその朗々たる宣言によって、
決戦の火蓋は切って落とされました。
・・・覗きに決戦も何もあったものではありませんが。

「の、のの覗きなんてそんな男らしくないでござる!」
「いや、これ以上男らしい行動も無いかと思いますぞ。」
張遼さんの絶妙なツッコミを受けつつ徐晃さんは顔を赤くしたり青くしたり大忙しです。
本来なら、それなりに人のいる筈の露天風呂ですが、
夏侯惇さんを筆頭とした露天風呂の壁にへばりつくその異様な姿に
他の生徒は気圧され、現在、徐晃さん達の独占状態でした。

そうです、徐晃さんの背にする壁一枚の向こう側は女湯があるのです。
男湯と女湯を仕切るこの竹細工の壁の向こうは、極楽浄土が待ち構えているのです。

男なら解ることでしょう、
この瞬間のために費やした労力に後悔などしないことを!
一人で楽しむのも良いですが、皆で楽しむこの喜びを!
そして、ここまで徐晃さんを引きずってくるのは、並大抵の仕事ではありません。
しかし、ついにここまで辿り着いたのです!
神の領域の一歩手前まで!

「し、しかしそのような義の道に反するような行い、拙者は」
「ええい、徐晃、往生際が悪いぞ!」
張遼さんに羽交い絞めにされながら、尚も抵抗する徐晃さんに、
仕舞いには夏侯惇さんが飛び掛り、湯船は派手に水飛沫を上げます。
そこへウォー○ーボーイズの如く華麗に登場した張郃さんは
「徐晃さんは誤解をしています!」
片足を露天風呂の縁に掛け、舞台役者のように大仰なポーズをきめました。

「私たちは何も、スケベ心だけでこうしている訳ではないのです!
かつて多くの芸術家が賛美したように、女性の体とは、まさに美の結晶!
まずはその美を理解せずに、京都の美しさなど解る筈がありません。
そして美と愛とエロスは常に手を携えて共に有るべきものなのです!」
「ち、張郃殿・・・。」
ツッコミどころ満載ですが、勢いよく捲くし立てる張郃さんは、
徐晃さんに口を挟む隙を与えません。
「恥ずかしさなぞ一時のもの。どのような出来事もやがて美しい思い出となります!」
その勢いに、徐晃さんは思わず頷きそうになる自分を慌てて押し止めました。
そんな徐晃さんに、張郃さんは一度言葉を切ると、
目元をふと和らげ、先程とは打って変わって穏やかな声を紡ぎました。

「馬鹿なことを出来るのは、我々学生だけの特権です。こんな時くらい、
いつも必死に頑張っている自分自身への褒美だと思っていいのではないですか?」
「張郃殿・・・。」
張郃さんの真摯な言葉は、いつしか徐晃さんの首を縦に振らせたのでした。

その様子を黙って見守っていた夏侯惇さんは、
「よし張郃、いい仕事だ。だが、その前に・・・」

「・・・とりあえず前は隠せ。」

  カ ポ ――― ン ン ・ ・ ・ 

苦笑と共に投げられた洗面器が、思いがけず張郃さんの何処かにヒットしてしまい。
張郃さんの心の中でこの出来事が、数年後本当に美しい思い出になるのか案じつつ、
皆、心の底から合掌したのでありました。
さて、徐晃さんの心も多少動揺が拭えないままも、決心させることに成功し、
いざ、出陣と相成ったところで、一難去ってまた一難。

「お前たち、何をしている?」
突然の、自分達生徒とは明らかに違う声に振り返れば、
「そ、孫堅!」
そこには、ニヤニヤとした異国情緒溢れる副担任の姿が。

「『先生』をつけんか、馬鹿者。」
思わず呼び捨てにしてしまった面々に容赦ない鉄槌を下した後、
こちらの目論見など全てお見通しと言った風に、
「俺も混ぜろ。」
と、孫堅先生は悪びれもせず言いました。
怒られるとばかり思っていたのに、意外な方向への事態の急変ぶりに
顔を見合わせる徐晃さん達。

「・・・孫堅先生、もしや貴殿はロリ(ry」
「阿呆か、ガキどもの未成熟な身体なんぞ見たって面白くも何とも無い。」
恐る恐るお伺いをたてた徐晃さんの言葉を一刀両断し、
孫堅先生は、訝しげに見やる生徒たちに、ニヤリと口の端を持ち上げました。


「 こ の 時 間 、 甄 姫 先 生 も 入 っ て る 筈 だ 。 」

その言葉に秘められた破壊力を存分に知った上で発せられた一言に。

ガシっと重ね合わされる手。
漢どもの心が初めて一つになった瞬間でした。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
「しかし、覗くと言っても如何様に?よじ登るにも無理がありますぞ。」
張遼さんの言葉に、やはり良心を捨てきれない徐晃さんは少しホッとしました。
が、男達のエロ探究心に勝るものなどあるはずも無く、
「司馬懿、策を。」
「うむ、この竹製の壁を登るのは、はっきり言って滑って無理だ。だが、」
司馬懿さんはスっとボディブラシで、洗面器や風呂用の椅子の積まれた一角を指し
「あれらの洗面器などを踏み台にすれば、この程度の高さ何するものぞ。」

「・・・なるほど。」
他に人がいないせいで、山と積まれた洗面器などは余りまくっているのです。
壁にへばりついて不気味な空気を醸し出し、他の生徒を追い出していたのは
このためだったのか!と、皆、好意的に解釈しようとしました。

正直、鬼謀の軍師にしては意外と単純な策に、
「司馬懿も女の裸で頭が一杯一杯か?」
と、誰しも思いましたが、口に出す者はいませんでした。
何故なら、自分達も、もうすぐ辿り着けるだろう極楽浄土に
かなり心が一杯一杯だったからです。

イソイソと未だかつて無いチームワーク良さで、
迅速に洗面器のピラミッドは出来上がっていきます。

しかし、平静さを装いつつも、皆どこか舞い上がっていたのでしょう。
彼らは、ここで既に大きな失敗をしていることに気付いていませんでした。
ここが露天風呂であり、仕切はこの柵とも言える薄い壁一枚であり・・・
つまり、こちらの馬鹿げた会話が

 筒 抜 け だ っ た と 言 う こ と に 。
出来上がった人数分の踏み台を前に、夏侯惇さんは厳かに言いました。
「一言言っておくが、淵の裸を見るのは許さん。・・・だが、」

「それ以外なら存分に堪能しろ、野郎ども!」
それを受けて漢どもからは、一斉に鬨の声が上がりました。

申し訳ないが、この昂揚感を自分の文ではとても書き表すことができません。
これを読んでいる諸君!ご理解頂けるだろうか。
誰しも若かりし日に体験した、この胸に溢れて止まない猛り立つ思いを!
むやみやたらと、留まるところ知らない漲る力を!
濁流の如く全身を駆け巡る こ の エ ロ 心 を !

そして、我らが徐晃さんは、心の中で張り裂けんばかりに謝罪しつつ
・・・しかし、見るのは止めないようです。
所詮、男なんて自分に正直な動物なのです。
少々バランスの悪い踏み台に足を乗せ、ドキドキと高鳴る胸に、
唾をゴクリと嚥下し、鼻息荒く、顔は既に真っ赤になっています。
湯気の向こうに目を凝らし、

壁の向こうの極楽浄土へ!

   い ざ ! !

・・・。

・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・。

確かに女湯でした。女性がたくさんいました。
ですが、

「あらあらv若い子達が覗いているわよv」
「きゃぁ〜、いやぁだ、ほほほ。」
「やぁね〜、尻が青くても男ってのぁ助平なんだからv」

・・・いっそ、いっそのこと、時間を巻き戻せたらどんなにか・・・。
そうです、徐晃さん達の大声で交わされるその会話に
女子高生をはじめ、ほとんどの若い女性がさっさと露天風呂を上がり、
屋内の大浴場へと移動してしまっていたのでした。

やはり、拙者は悪いことは性に合わないでござるよ・・・。
徐晃さんはそのままゆっくりと意識を手放したのでした。

「いつの間にババァ専門の湯になってんだよ!」
「あ・・・悪夢だ・・・!」
「いや、孫堅先生、成熟した女性がお好みなのであろう?」
「熟すにも限度があるわ!」
「ええい!教師なら生徒の危機を救わんか!」

そう、壁の向こうは阿鼻叫喚地獄でした。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
乙!乙華麗!!
すげーー!上手いな!
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)−_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!!
ヨカタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
hoshu
風呂場から出てくるとみんな魂の抜けた顔をしていました。
そんな負け組ご一行に猛達さんが追い討ちのひとこと

「フッ 馬鹿めが!」

司馬懿さんはその一言がかなりくらったようで軽く泣きが入っています。
とぼとぼと歩いて5分後、ようやく部屋にたどり着きましたが
その間会話はありませんでした。


旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
742無名武将@お腹せっぷく:04/08/13 01:16
「全く、散々な目に合ったわ!タフマンを7本も飲んだのに、水の泡だ!」
部屋のドアを閉めるなり夏侯惇さんがこれでもかってぐらい吐き捨てます。

「やはり、拙者は覗きなどしたくなかっ…」
「言うな、公明!」
徐晃さんの言葉を司馬懿さんの厳しい声が制します。
でも何故か、司馬懿さんの顔には満足と充実したものが溢れています。

「アレはアレで良かったではないか!私の計に失敗などない!ええいっ!ちょっと厠へ行ってくる!」
「…仲達。貴様…。」
と言うと司馬懿さんはそそくさとトイレに篭ってしまいました。
夏侯惇さんの(そのような!そのような趣味があったとは…!)という台詞の続きを聞くことなく…。

「ま、まぁ、何にせよ、変なトラブルもなく終わり申したのだ。良しとしようではありませんか。…それよりも諸将、用意は出来てるでありましょうな?」
張遼さんの意味深な言葉に一同またもや変な緊張が走ります。


「…もちろんですよ!コレをごらんなさい!」
張コウさんがいつもより1オクターブ高い声を挙げます。
そして、ゴソゴソとプラダのショルダーバックから出したのは、なんと高級酒ヘネシーではありませんか!

「…フン!俺も負けてはおらぬ!これを見よ!」
そう言ってエロオヤジはおもむろにプレミア焼酎「百年の孤独」を出しました!

張コウさんと夏侯惇さんの獲物を見て満足そうに「ニヤリ」と笑う張遼さん。
その張遼さんはご自慢のポーターのDJバックから、スルメやせんべいなどの乾き物や飛騨牛コロッケなどの油っこいギタり物などを次から次へと出しています。

「あわわわ…。一体何が始まろうとしているのでござるか…!?」
当然のことながら、突然のことに激しく混乱する徐晃さん。

「徐晃殿?何って、呑ミニケーションですよ。これから皆で腹を割って話し合うのですよ。…いろいろと」
「…莫迦めが!とうとう始めおったか!」
ジャーッ!という水洗の音ともにスッキリした表情の司馬懿さんも現れました。

戸惑う徐晃さんを尻目に熱く、そして漢臭い夜が始まろうとしています。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!遂に恋バナか!?ファイトっ!
ゴメン…ageちゃった。
それに前レスあんま読んでなかったよ。
一応合わせたつもりだけど、話の流れもおかしいかも…。

みんなゆるいて…OTL。
とうとう恋バナキター!!
職人さんGJ!
司馬懿はオバ専だったのか
おもしろいからゆるしまくり。
GJ!
いや、職人さんGJだよ。
VGJ!
さて、「とりあえず生で」の例に則り、各自目の前に置かれた缶ビール。
円陣を組んだその中心には大量のつまみと酒。
準備万端、後は乾杯を待つばかりの宴会は、
やっぱり模範的学生、徐晃さんの渋る声で始まりました。

「・・・やはり酒は20歳を超えてからが・・・。」
「ほほーぅ、女風呂まで覗いておきながら、何を今更躊躇うのですかな?徐晃さん?」
張遼さんはニヤリと意地悪げな笑顔で、徐晃さんの消してしまいたい記憶をつつきます。
その言葉に、瞬間、顔色を青ではなく土気色に変えた徐晃さんですが、
「やめんか張遼。悪酔いの原因にしかならんわ。」
「ま、それもそうですな。」
夏侯惇さんの援護によって、徐晃さんはそれ以上張遼さんに苛められること無く、
風呂場での悪夢は全て酒で流されようとしていました。

ただし、司馬懿さんの
「悪酔い・・・か・・・。」
誰に言うとも無く、地を這う様な低い声で零された呟きが、
夏侯惇さんの周囲にブリザードを引き起こしたのもまた事実なのですが。
「では、乾杯の音頭を徐晃さん、どうぞ。」
「え!拙者が?」
突然のご指名に慌てる徐晃さんをよそに、
こうでもしないと徐晃さんは一口も呑まないつもりでしょう?と
張郃さんは有無を言わせぬ見事な笑顔で、
キンキンに冷えた缶ビールを徐晃さんに握らせます。
徐晃さんが皆を見回せば、誰も異存は無い様で。
隣に座る張遼さんがゆっくりと頷き、
「修学旅行中は羽目を外すのでしょう?」
右手の缶ビールを軽く持ち上げました。

その様子に、徐晃さんは困ったように頬を掻いた後、小さく咳払いを一つ。

「あー、とりあえず今日は呑んで呑まれろでござる!乾杯!」

ガツンと少々激しすぎる音と共に缶はぶつかり合い、
爽快感溢れるプルタブを引く音が部屋に満ち―――・・・





「誰だ俺の缶ビール振った奴――――!!」

陰でこっそりとほくそ笑む司馬懿さんに気付くことなく、
ビール塗れになった夏侯惇さんの怒声と爆笑と共に宴はスタートしたのでした。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
GJ!
「で、誰からだ?」
ビールを拭った夏侯惇さんの一見唐突とも思える問い掛けに、
何が?とは誰も問いません。
全員が何を望み、全員がこれから何を吐かせられるのか、
嫌と言うほど承知していたからです。

「焦るな、夏侯惇。その前に決めておくべき事があろう。」
司馬懿さんの合いの手に、夏侯惇さんは思い出したように、
はた、と手を打ちました。
「そうだったな。まず先に罰ゲーム決めておくか。」
「何の、でござる?」
初めてのビールに早くも酔いがまわり出したか、
意味も無くニコニコと笑いながら徐晃さんが首を傾げます。

「一番痛くない暴露話をした奴に下す罰ゲームだ。」
適当な話をして場を誤魔化そうとする奴がいるからな、と言う夏侯惇さんの言葉に、
小さく張遼さんの舌打ちをする声が聞こえました。

否応無しに、他人の傷を抉る罰ゲームが付いて来ると言う事は、
つまり、痛い暴露話をして自ら傷を抉るか、
それとも、適当に痛くない話をして、その場は恥を掻くのを免れるが、
罰ゲームによって新たに傷を得るかと言う事であり・・・。
徐晃さんの頭には、過去の恥ずかしい体験と、
もしかしたらこれから遭わせられるかも知れない罰ゲームの恐怖が
ぐるぐる廻り、鬩ぎ合いをしています。
何しろ、鬼謀の軍師、司馬懿さんの出す罰ゲームは生半可では無いのですから。

何故、司馬懿殿は「希望」の軍師では無いのでござろう・・・。

そんな徐晃さんの下らない駄洒落に誰も耳を貸す事無く、
罰ゲームは決められていくのでした。
羽扇の下に不吉な笑みを隠しながら、
司馬懿さんは嬲る様に言葉を紡いでいきます。
「まず、夏侯惇は・・・夏侯淵殿の前で早漏だと告白する。」
「な・・・!俺は短小包茎早漏なんかじゃ無いぞ!」
誰もそこまで言って無いのですが、
男の股間、いや、沽券に関わる事実無根の告白なんてしてたまるか!
と、異常に燃える夏侯惇さんに誰も突っ込みを入れられません。

「次に、張遼は髭を剃れ。」
「・・・!!・・・これは負けられないですな。」
一体、毎朝この髭の手入れにどれだけ時間をかけていると・・・。
表面は冷静そのものですが、静かに張遼さんの闘志には火が着いたようです。

「張郃は、アキバ系の格好して、スカ○ロAVをレンタル来い。」
「美しくない!!」
張郃さんの美にかける情熱を知る者は少なく無く、
間髪入れずに上げられたその悲痛な声に、勝負にかける真剣みが垣間見れました。

そして、即座に切り返された
「では、司馬懿殿は諸葛亮殿に負けたと宣言して歩くのですね。」
と言う張郃さんの罰ゲーム案に
「な・・・!それなら女装でもした方がましだ!」
「OKです。女装して宣言ですね。」
冷や汗を浮かべた司馬懿さんは綺麗に無視され、全会一致で決定が下されました。
「で、徐晃は・・・そうだな。」
先程、やり込められた恨みを晴らさんとするかのような司馬懿さんの禍々しい笑みに、
徐晃さんは嫌な予感が止まりません。
そして、発されたその罰ゲームは、死刑宣告にも等しいものでした。


「甄姫先生にセクハラして来るがいい。」


場を静まり返らせたその罰ゲーム内容に
「それ犯罪でござる!と言うか拙者だけ命をかけた罰ゲームでござるよ!」
徐晃さんは慌てて異議を申し立てるものの、取り上げられる筈が無く。
手の中で無意識の内に握り潰された缶ビールが、
ポタリポタリと畳に染みを作っていることにすら気付けないほど、
その罰ゲームは、徐晃さんを恐怖のどん底に突き落とすには充分でした。

意地でも負けられない窮地に徐晃さんを追いやったその罰ゲームは
果たして吉と出るか凶と出るか、それは徐晃さんの口先一つ!

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
誰もが微妙に黒い影を背負う中、
空になったビール缶を後ろに放り投げ、
「・・・上等だ、司馬懿。じゃあ俺から話すぞ。」
一番に口火を切ったのは夏侯惇さんでした。
正直、高校生とは思えないほど堂に入った、
凶悪と言うに相応しい笑みを口の端に乗せて、
夏侯惇さんはゆっくりと一同を見渡します。

その流石の迫力に落ちた沈黙を切り裂くように
張郃さんがポンッと小気味良い音をたて、ヘネシーの封を切りました。
司馬懿さんからは夏侯惇さんにグラスが渡され、
新しく開けた酒瓶を、無言で差し出す張郃さん。

トクトクトク・・・と、張郃さんの酌を受けながら、
「あれは、俺がまだ青臭いガキだった頃だ。」

夏侯惇さんは、嗤って話し始めました。


何処か遠くで、虫の音が聴こえたような気がしました。
どうか、真夜中に笑わせてくれるな。職人様GJ!
・・・今気付いた。誤字脱字してるが見逃してくれ。すまん。
こんなにたくさん読めるなんて幸せだよお…
今回もおもしろいからゆるしまくり。
職人、ありがd!
読めて嬉しいです。
保守
早く続きを書いてくらさい!
まさかネタ切れですか?

それなら素人の俺が駄文を書いちまうぞ〜?
 
 
 
さげ
しかし、いつからこのスレは職人に頼りっきりになっちまったんだ?
昔みたいに素人が思い思いのネタを披露すればいいんじゃないか?



「そうか・・・・仲達はオバ専やったんかぁ・・・メモメモ」
「兄ィ!夏侯惇の話しが始るよう鮭ぇ!」
徐晃さん達の部屋の天井裏に張り付く怪しい二つの影。
蜀高校のキレ者・諸葛亮とその腰巾着・楊儀は耳をすます。
「ところで・・・浴場に遣った姜維はんどないした?」
「今頃首尾良くビデオを回収してるはず鮭ぇ!魏延が余計なマネさえしてなければの!」
「ところで楊儀ぃ・・・・ズボン、短くない?」
「そかのう?」
どうでも良いことを話しながら、諸葛亮の手は夏侯惇さんの話を「脅迫手帳」と書かれた分厚いノートに記録し始めた
770769:04/08/24 23:49
全然話し進んでねぇよ・・・・orz
イイヨイイヨー
屋根裏とは・・・
いそいそとスタンバってる二人を思うと笑える
「つまらん!お前の話はつまらん!」
夏侯惇さんが幼少時代のほろ苦い話を語り始めた時、一人の漢が叫びました。
驚いた皆が、一斉にその声の主に視線を送ります。
そこにいたのは…?

「そんな話、聞きたくないでござるよ!そんな話つまらんでござる!」
そうです。徐晃さんです。何故か仁王立ちです。上半身裸です。

「公明!俺はまだ何も話してはおらぬ!…ってヲイ!何、人の酒ガバガバ呑んでる!」
夏侯惇さんは 徐晃さんの足元に転がる『百年の孤独』を取り上げます。

「空っぽではないか!公明、貴様呑み過ぎだぞ!この酔っ払い!」
「せ、せ、拙者、酔ってはおらぬ!だ、断じて酔ってはおらぬでござる!」
「ドモリっぱなしではないか!それがシラフの人間のセリフか!」

楽しい飲み会が一触即発の嫌な雰囲気に変わりつつあります。
張コウさんも司馬懿さんも、そして張遼さんまでもが徐晃さんの酒乱振りにあんぐりと口を開けています。

「アンタ達、うるさいわよ!何してるの!?」
そんな修羅場に、一際響く怒りの声が。
まさか甄姫先生!?修学旅行での酒盛りなどがバレたら、まさに一貫の終わりです。
今までにない緊張がほろ酔い気分の皆(徐晃さんを除く)にズガガガガーン!と走ります。
しかし、そこに立っていたのは何と。


「も、孟達殿…!それに…」
「淵!何故ここに!?」
「アンタ達、うるさすぎるわよっ!…淵ちゃん、ちょっとお土産の破魔矢貸して。特にアンタとアンタ!!」

夏侯淵さんの差し出す破魔矢を素早く構え射る、射る孟達さん。
その矢は徐晃さんと夏侯惇さんの額へ吸い込まれていきます。。
「む、無念…!」「淵、ちょっと待、ぐわっ!!」

「やっと静かになったワ。ってアンタ達お酒なんか呑んでるの!?」
「い、いや、こ、これには訳があるのですよ。そ、そう美しい言い訳が…。ね、ねぇ?司馬懿殿?」
「ば、莫迦めが!私に振るな!」

突然の乱入者は幸いにも甄姫先生ではありませんでしたが、孟達さんは修学旅行実行委員会の委員長。
修学旅行の成功を誰よりも望んでいるのは言うまでもありません。
誰もが「終わったか…。」と思ったとき…。



775無名武将@お腹せっぷく:04/08/29 01:30

「へぇ〜。ヘネシーがあるじゃないの?あら、鍛高譚があるじゃないの!あたし好きなのよね、コレ!
淵ちゃんも焼酎なら飲めるでしょ?あっ、こんなところに…」
絶望をべったりと顔に貼り付けた面々をよそに、一人盛り上がる孟達さん。

「アンタ達!あたし達も仲間に入れなさいよ!」
「………」
話の展開についていけない張遼さん達は何と言っていいいやらわかりません。

「何?嫌なの?じゃあ甄姫先生に告げ口しちゃおっかな〜。ねぇ淵ちゃん?『張遼くん達がお酒飲んでまーす!』って」
「と、とんでもござらん!ささっ呑んで下さい、やって下さい!」
「ば、莫迦めがっ!揚げたてのコロッケをアテにするがいいわ!」
「わ、わたくしめが、美しくつがさせていただきますよ!さささっ、どうぞどうぞ!」

こうしてグルーヴィーでホットでバンプを感じるリアルな夜が始まりました。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!寝てる場合じゃないぞ!起きろ、ファイトっ!

なんとー!
徐晃さん酒乱だったのか…
ハゲオモロw
乙!
やっぱ徐晃さんは孟達さんには勝てないのか…

たまらん!
職人乙。
委員長も呑んでどうする
GJ
張[合β]もうだめぽ
莫迦めが言ってツマミ勧めてる司馬にワロタ
女の子たちも加わって飲み会は白熱、阿鼻叫喚の様子。
ダウンしていた夏侯惇さんも孟達さんの張り手四連発で目を覚まし
元気に宴に加わっています。

「そうそう、そこで拙者が塀を力強く乗り越え…」
「えーっ、張郃くん女風呂覗いたのー?」
「ち、ちがっ。司馬懿が、司馬懿が、奴にそそのかされたのだ」
「ば、莫迦めがっ!わしがあのような老女の裸体などに見惚れるわけが」
「うそ、あんたやっぱマザコンの気があんのねー、キショ!」

司馬懿さんはキショイと言われたことより何か思い出したことで頭がいっぱいのようで
頬を上気させて上のほうをぼんやり見ていました。
その後もこの飲み会では、
夏侯惇さんがアジの干物からえぐりとった目ん玉を豪快に食べたり、
張遼さんの「来来音頭」なる謎の踊りが見られたりと
異様なほどの盛り上がりをみせました。

そして皆が酔い潰れて寝込んでいるころ、
祭にひとり乗り遅れた徐晃さんは暗がりの中でやっと目を覚ましました。
やたら頭が痛いのですが何故かは思い出せないままあたりを見回すと
暗い中に布団がたくさん積んであります。

「ここは布団の倉庫であろうか?」
徐晃さんがもう一度確認してみると、

「徐晃くん、起きた?」

なななんと、そこには孟達さんの姿が!
暗がりの中でふたりきり、徐晃さんの運命や如何に!

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
ぅうおおおぉおぉおぉおぉお!
GJ!
>「ここは布団の倉庫であろうか?」

徐晃らしくてワロタ
GJ
押入れか?
GJ
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
GJ!
ふとん部屋てやつだよね。 張遼さんの「来来音頭」すげぇ見てぇ!
ちょっとドキドキな展開クル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !?
「も、孟達殿?い、一体ここはどこでござるか?」
割れるような痛みが襲う頭を押さえ、少し喘ぎながら徐晃さんが聞きます。

「どこって、普通に押し入れよ?ホラッ。」
そういって襖をあける孟達さん。
月明かりに照らされた部屋には、だらしなく酔いつぶれた面々が。

夏侯淵さんはすさまじいイビキをかく夏侯惇さんに寄り添い静かに寝息をたてています。
司馬懿さんはご自慢の扇子の取っ手を口に咥えチュパチュパしながらの睡眠です。
もちろん「馬鹿めが!」の寝言は忘れません。
また張コウさんは信じられないことに、いわゆる「まんぐり返し」のような体勢で美しく寝ています。
張遼さんはいつものようにバナナの寝袋で爆睡しています。
それぞれ思い思いに手足を広げ、なるほど、狭い部屋には押入れ以外居場所はないようでした。

「…それで拙者達はこんなところにいるのでござるか。」
自分の置かれている現状にやっと納得できた徐晃さん。
でも、熟睡している皆を見ていると隣にいる孟達さんのことが気になります。

「…孟達殿はお休みにならないのでござるか?」
「うん…。ちょっと、ネ。」

今夜の孟達さんは、いつものターボがかかりまくりの孟達さんとは少し違うようです。
そんな孟達さんの様子を見て、徐晃さんは心配になりました。

「孟達殿…。貴殿、何か悩み事でもあるのでござるか?」
「………。」
「やはり何かあるのでござるな!?話してくれでござる!拙者が、拙者が力になってあげるでござるよ!」
ただ事ではない雰囲気の孟達さんの肩を掴み、徐晃さんが熱く詰め寄ります。
その熱意に負けたのか、孟達さんがようやく口を開きました。


「あ、あのね…徐晃さん…。…んとネ。何だか恥ずかしいナ。」
「何でござるか?拙者にできる事ならなんでもするでござるよ!」
「ウン。…付き合ってほしいの。」
「な、何と…!」
突然の告白に思考回路がショート寸前、いやショートしまくりの徐晃さん。
次の言葉がまるで出てきません。

「だから…。私と付き合って欲しいの。…ダメかな?」
「あわわわわ…。だ、ダメではご、ござらんが、その、あの…」
闇夜に溶ける孟達さんの戸惑った笑顔はとても儚く見え、月明かりに照らされたその唇は艶々と輝き、徐晃さんは
吸い込まれてしまいそうになります。

しかし、頭の片隅に何故か関羽さんと呂布さんの笑顔が浮かびます。
(関羽殿。呂布殿。拙者…一体どうすればいいのであろうか…。
あぁもっと曹店長に色恋のレクチャーを受けとけばよかったでござるよ…。)
激しく悩む徐晃さん。しかし孟達さんの悲しむ顔は見たくありません。
答えは一つしか見つかりませんでした。

「いいでござるよ!拙者、孟達殿とお付き合いいたすでござる!」
胸を張り、できる限りの笑顔で孟達さんの気持ちに応えること。それが徐晃さんの出した答えでした。

「本当!嬉しい!ありがとう徐晃さん!」
孟達さんの表情に笑顔がパーッと広がります。
(これで、これでよかったのでござる。…しかし孟達殿が拙者のことを好いておったとは…。世の中わからんでござるな〜)

━━━━━━ドンッ!!
少々浮かれ気分の徐晃さんの耳に、何かが振り落とされる鈍い音が響きます。
目の前に黒々と聳え立つもの。
それは…1升ビンです。流行の芋焼酎です。もぐらです。

「じゃあ始めようか、徐晃さん!」
「い、一体なにを始めるとでござるか!?」
「何って、呑み直しよ。の・み・な・お・し♪だってまだ11時よ?みんなだらしないったらありゃしないワ。
今夜は呑むわよ!一人じゃ淋しいんだから、約束どおり朝まで付き合ってよネ?徐晃さん!」

押入れ一杯に広がる芋とつまみのスルメの香りとともに、徐晃さんの辛く長い夜(第2章)が幕を開けました。
なみなみと注がれる焼酎を「あは。あは。あはは。」という笑いとともに次々飲み干す徐晃さん。
遠くで、「コラッ!寝るな徐晃!起きろ!」という酔っ払い声が聞こえる気がします。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!ファイトっ!
この後、ついに事件が起きる!?
GJ
やっぱりこの2人はこういうノリか
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
休日に朝から2ちゃんやってる甲斐があるってものよ。
795無名武将@お腹せっぷく:04/09/04 15:04
司馬懿の寝相に ((( ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ドウシヨウ ホレタ
あまりの興奮にageてもた…
夢オチかと思ったけど「付き合う」ってそういうことねw

本筋の徐晃さんの面白さはもちろんだけど
所々の小ネタも面白過ぎ
最近このスレ面白いな。
やっと職人さんも定着してきたみたいだし。(三人ぐらいかな?)

の割には人いないな…。
もっと活気付いてもよさそうなのにな〜。
先生!人はそんなに居ないほうがいいと思います!

その分レスと容量が消費されるから
まとめサイトはまだ早いか。
802無名武将@お腹せっぷく:04/09/10 16:30:45
hoshu
803無名武将@お腹せっぷく:04/09/11 02:32:41
今、長編を作成中です。
でもオチは未定です。まだ決まってません。

職人さん、どうかうまいことまとめてください。
804無名武将@お腹せっぷく:04/09/12 23:21:19
━━━━━━時刻は午前3時07分

(…なんでござろうか?この異様な空気は…?それに、この頭に直接響くような耳鳴り…。)
周囲を取り巻く異様な雰囲気。
それは徐晃さんの眠りを覚ますには十分過ぎるものでした。

「…徐晃さんも感じられましたか。」
暗闇から静かに声がしました。
目が慣れていないせいかはっきりとは分かりませんが、どうやら張遼さんのようです。

「ううっ…。張遼殿?えらく早起きでござるな。」
そう言い布団から起き上がろうとする徐晃さん。
しかし、体がうまく動きません。耳鳴りのせいか平衡感覚もおかしいようです。
確かに昨夜は馬鹿みたいにお酒を飲みましたが、この耳鳴りと体の重さは、明らかに異常です。

「まだ、起き上がるのは早いですよ。もう少し休んでいてくだされ。」
「か、かたじけないでござる…。しかしこの体の重さは一体…?」
そう言うと徐晃さんは再び布団に崩れ落ちました。全く力が入りません。まるで体の中に、
泥を流し込まれたような感覚です。
そこへドアを開け、足早に入ってくる人影が。
805無名武将@お腹せっぷく:04/09/12 23:23:24
「おかしいぞ!このフロアには誰もいない!!どの部屋ももぬけの殻だ!」

激しく息を切らして入ってきたのは夏侯惇さんと夏侯淵さんです。
二人のその表情には不安と焦燥が入り混じったものがありました。

「クソッ!他のフロアを回ってくる!行くぞ淵!」
「よせ、惇、淵。恐らくどの階も同じであろう。今はこの部屋から出るでない。」
「そうね。何が起こっているのか分からないんだから、みんなで一緒にいたほうが安全だワ。」
「それにしても、皆さんドコへ消えたのでしょうか…?この消え方、あまりにも華麗すぎます…。」
どうやら徐晃さん以外皆、とうに起きていたようです。
しかし傍らの時計が指す針は午前3時を少し回ったところ。
全員が起きているにはあまりにも非常識な時間です。それに尋常ではないこの雰囲気…。

「みんな、一体どうしたのでござるか?こんな早起きをされるとは?
拙者(いつものことでござるが…)さっぱりでござるよ?」
皆の異常に緊張した表情に『?』マーク連発の徐晃さん。
体の動きのほうも少しずつですが元に戻ってきました。
しかし依然として頭に直接響くような耳鳴りは続いています。
806無名武将@お腹せっぷく:04/09/12 23:27:09
「徐晃さんと同じですよ。皆この異様な雰囲気と耳鳴りに目が覚めたのです。
そして気が付いたら…、このフロアの皆が突然消えてしまったのですよ。
恐らくこのフロアだけでなく全館で同じように人が消えてしまったと…。」
「ガビーン!な、なんと!?神隠しでござるか!?」
張遼さんの答えに時代遅れのリアクションを起こしてしまう少々二日酔い気味の徐晃さん。

「馬鹿めが!今どき神隠しなどあるわけがなかろう。しかし解せん。まさか諸葛亮の策か…?」
いつもは冷静沈着な司馬懿さんが珍しくうろたえます。
徐晃さんにも事態の深刻さがようやく飲み込めてきたようでした。
もはや誰も口をきくものはいません。重苦しい沈黙が周囲を包みます。

「違うわね…。これは策なんて生易しいものじゃないワ。言うなれば『妖術』ね。」 
孟達さんの搾り出すような声が静寂を破りました。

「妖術!?」
皆がオウム返しに聞き返します。

「私には分かるわ。これは紛れもなく妖術よ。それも、とても強力で邪悪な…」
この現代社会において、妖術などという存在はとうに『インチキ』として封殺されています。
しかし孟達さんの真に迫った表情はとても冗談を言っているようには見えません。
それに、自分達以外の人間が突如として消えてしまった現実は、インチキなどではありません。
807無名武将@お腹せっぷく:04/09/12 23:29:24

「…なにやら外が騒がしいようでござるが、何でござろうか?」

そういえばどこからか怒鳴り声や慌ただしく走り回る音がします。
しかしホテルの中からではありません。
どうやらホテルの外、それも下のほうからのようです。
皆が弾かれたように窓に向かいます。
そして階下を覗くと、そこには…。

「馬鹿な!パトカーだと!?それに機動隊!あれはア、アーミー!?」
「マスコミも来ています。やはり何かがあったようですね。」
見渡す限りに緊急車両と警官、装甲車と自衛官。そしてテレビ中継車と野次馬が。
「バシュッ!バシュッ!」という音とともに幾台ものサーチライトが一斉に点灯されます。

「淵!テレビをつけろ!」
夏侯惇さんが叫び、夏侯淵さんが急いでテレビのスイッチを入れます。
ブラウン管に映ったもの、それはサーチライトに煌煌と照らされ、闇夜にくっきりと浮かび上がるホテルでした。
そうです。徐晃さん達が宿泊しているホテルです。
そのホテルを背景にアナウンサーが悲痛な声で中継しています。

808無名武将@お腹せっぷく:04/09/12 23:35:38
「――史上最悪の事件が起こりました!国際テロ組織が多くの宿泊客を人質にホテルを占領しています!
詳細は不明ですが、一部情報によると人質は修学旅行に来ている高校生とその関係者だとのことです!
あっ!たった今、犯人グループから犯行声明のビデオが送られてきたようです!えっ?流せる?じゃあ早く流し…」

「我々は太平原理主義組織、黄巾党である!現在、我が祖国の民はこの国の偽政者によって飢え苦しみ、
多くの無辜の命が意味もなく奪われていっておる!
我々は要求する!今より24時間以内に我が祖国に不法に居座る自衛隊の完全撤退をだ!
この要求が飲まれない場合、もしくは期限の24時間が経過した場合、人質もろともこのホテルを爆破する!
なお人質は天公将軍・張角様の妖術により我々の手中にある。余計なマネをすれば一人ずつ処刑する!
我々は一切の交渉も妥協もしない!蒼天己死!黄夫当立!歳在甲子!天下大吉!」

犯人達のビデオには多くの同級生が映っています。
皆一様に生気のない眼をし、床に座らされています。
その中には孫堅先生や同じクラスの郭嘉くん、そして漢中高校(通称・蜀高)の諸葛亮さん、
呉高のアイドル、大橋さん小橋さんの痛ましい姿も。

「な、なんてことなの…!こんなことって…!」
楽しいはずの修学旅行が一転して、最悪の事件に巻き込まれてしまった徐晃さん!

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
どうする徐晃さん!?このままテロに屈するのか!?タイムアップまであと23時間49分!
809無名武将@お腹せっぷく:04/09/12 23:36:31
う、うわーすげえことになってる!!GJ!!
810無名武将@お腹せっぷく:04/09/12 23:37:10
す・・・すげぇぇぇぇぇええ!!!
乙!乙!!激しく乙!!早く続きキボン・・・
811無名武将@お腹せっぷく:04/09/12 23:43:10
まいった。黄巾党をそう使うか

GJ
812無名武将@お腹せっぷく:04/09/13 00:32:18
まだ時期的にヤバいネタのような気はするが…

職人さんGJ!

813無名武将@お腹せっぷく:04/09/13 14:16:41
素晴らしい…
仕事中に2chしてて良かった。
814無名武将@お腹せっぷく:04/09/13 14:28:02
なんじゃこりゃ!?
このスレでこんな展開ありかよ!?
続きどうなっちゃうのよ?

GJ!
815814:04/09/13 14:29:30
みんなすまん。
ageてしまった。
816無名武将@お腹せっぷく:04/09/13 15:57:28
フォォォ(゚Д゚)ォォォオ!!
すげぇ!想像もしなかった展開、乙です!
一体どうなるんだ・・・ワクワク
817無名武将@お腹せっぷく:04/09/15 23:52:29
大橋さんと小橋さんで笑っていいの?
818無名武将@お腹せっぷく:04/09/21 05:38:24
なんとなくこのナレーターは老けた日高のり子のイメージとかあるが、

やっぱりミヨシさん一家の羽佐間道夫がいい!!

羽佐間風にして。ね?ね? ハンニバルでもいいから。
819無名武将@お腹せっぷく:04/09/21 06:06:13
久々にこのスレみたらすげぇ展開に…
GJっす!
820無名武将@お腹せっぷく:04/09/24 04:01:03
なんとかいいオチを付けねば!と、職人さんがかなり困っている気がするが…w
821無名武将@お腹せっぷく:04/09/24 22:20:09
テロリスト達の犯行声明ビデオを受け、テレビの向こう側は大騒ぎのようです。
リポーターはさっきよりも悲痛な声で現場の騒動を中継しています。
特番のコメンテーターはどこかの大学教授でしょうか、「だから私は自衛隊の派遣には反対したんだ!
一体、総理はどう責任をとるのか!?」などと無責任なことを早口でまくし立てています。

…で騒動の中心にいる徐晃さん達といえば。

「まったくまいったでござるな〜。修学旅行に来てこのような事件に巻き込まれるとはツイてないでござる。」
「そうですな。京都と奈良の歴史を肌で感じるための修学旅行で、このような政治問題の勉強をさせられるとは…。」
「馬鹿めが文遠!これは黄巾党の生まれた背景を紐解く、立派な歴史の勉強になっておるではないか!」
「落ち着くのです司馬懿。黄巾党はこの美しい京・奈良の歴史とは一切関係ありませんよ?」
「こんなところまで来て勉強だと!?俺は勉強などせぬぞ!断じてせぬ!」
当然のことながら、何やら揉めているようです。
しかし、揉めるべきポイントが大きくズレているようですが…。
その光景を見て両肩をワナワナと震わせるのは、もちろんこの人。

「アンタ達、一体なんの話をしてるのよ!この現状をちゃんと分かってるの!?
アタシ達テロに巻き込まれたのよ!?皆も捕まっちゃってるのよ!?バカじゃないの!」
そうです。徐晃さん達のブレーキ役、孟達さんです。
今回もナイスブレーキです。

「い、いや、これは申し訳ござらん。拙者、皆の緊張をほぐそうと、決してバカでは…って無念ッ!」
いつものように徐晃さんの額に鋭い破魔矢の一撃が。

822無名武将@お腹せっぷく:04/09/24 22:21:30

「バカなこと言ってないで、どうにかする方法を考えなさい!」
額にから煙を上げる徐晃さんを見て、静まり返る一同。
(テロリストよりアンタの矢癖をどうにかしたいよ…)と、思ったかどうかは定かではありませんが。

「まあまあ孟達殿、そこまで心配することはないと思われますぞ。」
「えっ?何でよ、張遼くん?」
「人質の数が多すぎます。恐らく生徒や学校関係者だけでも350人近い人数が囚われているはずです。
ホテルの従業員も含めたら、400人以上でしょう。いくらこの国の政府が愚かでも、この人数の人質を
見殺しにするとは考えられませぬ。自衛隊の撤退は時間の問題、我らもその後すぐ解放されるでしょう。」
張遼さんの説明に少し安心したのか、孟達さんの表情が少しだけ優しくなりました。

「そういうことだ。案ずるでない。テレビを見るがいい。総理大臣のお出ましだぞ。」
司馬懿さんの言葉に皆がテレビの中の総理大臣に視線を移します。

「え〜、国民の皆さん、こんばんわ。ご存知のとおり、現在わが国内において、武装集団が多くの
国民を人質にとり、京都のホテルに立てこもる緊急事態が発生しております。
武装集団の名前は黄巾党。現在、わが国が治安維持を目的とした自衛隊の派遣を行っている国に所属する
過激派組織だと思われます。
え〜、彼等の要求は24時間以内の自衛隊の撤退ですが、政府はこの要求の受け入れを拒否します!
しかし、引き続き交渉を行い、人質の解放を求め、現状の打開に努めてまいります!以上です。」

「なっ…そんな…。そんなことって…。」

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
政府はテロの要求を拒否してしまった!徐晃さん達の運命はいかに!?タイムアップまであと23時間03分!
823無名武将@お腹せっぷく:04/09/24 22:54:45
>>821-822
GJ
やはり政府は・・・
824無名武将@お腹せっぷく:04/09/25 00:03:18
GJ! 職人さん乙です。
825無名武将@お腹せっぷく:04/09/26 00:30:19
>>821-822
GJ!
総理って・・・献帝?
826無名武将@お腹せっぷく:04/09/26 00:32:44
職人GJ!
827無名武将@お腹せっぷく:04/09/26 11:10:35
>>825
総理だと丞相かもしれんな
828無名武将@お腹せっぷく:04/09/27 14:24:47
>>827
徐晃さんに直接関係のあるキャラ以外、あんまり三国志っぽくしなくてもよくね?
みんながみんな濃すぎると読むのがシンドクなる〜。
829無名武将@お腹せっぷく:04/09/27 15:00:23
ま、そこらへんは職人さんの判断に任せようぜ。
830無名武将@お腹せっぷく:04/09/27 18:29:42
んだんだ。
831無名武将@お腹せっぷく:04/10/01 09:09:34
DANDAN
832無名武将@お腹せっぷく:04/10/03 01:36:11

「人生色々!会社も色々!テロとの交渉も色々なんです!」
そんな訳の分からないことを言って総理大臣はテレビから消えました。
徐晃さん達は言葉もなく、ただテレビを見つめているだけです。

「…なんと愚かな!なんとういう愚かな!」
司馬懿さんは扇子を握り締め、激しい憤りを隠すことができないようです。
他のみんなも言葉こそありませんが、その表情には明らかに怒りと絶望が…。
  ・
  ・
  ・
それから30分程たったでしょうか。
徐晃さん達は相変わらず会話もなく、皆一様にうなだれています。
壁に掛かっている時計の『カチッカチッカチッ…』という時を刻む音だけが響きます。

「…何か進展があったかも知れないわね。テレビをつけてみましょう…。」
誰に言うわけでもなく、孟達さんがテレビのスイッチを入れます。
沈黙が支配した部屋の一角に、人工的な光と音が差し込みます。

「…テル占領事件の続報です。先程、犯行グループよりマスコミ各社にFAXが届きました。
FAXの内容はただ一文、『空を見ろ』とだけあります。一体このFAXの意図は…。
えっ?中継が入る?現場で何か動きがあったようです!」
慌ただしく映像が切り替わり、画面はスタジオから事件現場へ。予測のできない展開に画像が大きく乱れます。
キャスターの上ずった声と雰囲気に、徐晃さん達も急いでテレビの前に集まります。

「こちら現場前です!つい今しがた動きがありました!ご覧いただけるでしょうか!?ホテルの屋上に人影が!」
確かにそこには、サーチライトに照らされた人影が。
しかし急激にズームされたせいで、カメラのピントがうまく合わず、はっきりとは分かりません。
833無名武将@お腹せっぷく:04/10/03 01:37:57

「張遼殿。この者はテロリストの一味でござろうか?」
徐晃さんの久しぶりの台詞です。主人公なのに最近めっきり影が薄いです。内容がシリアスすぎるせいです。
「…いや、違う、と思われます。恐らく人質の誰かでは…。しかし…。」
張遼さんは言葉を選ぶように、慎重に答えます。
「しかし、無事に脱出できたわけではないようですね。」
張コウさんがその言葉を引き継ぎます。
「様子がおかしい。嫌な予感がするぞ…!」
徐晃さん達も固唾を呑んで、その人影の動向を見守っています。

「…私は黄巾党・党首、張角様の使いの者だ。」
屋上の人間は大きく手を広げ、喋り始めました。
ようやくカメラのピントが合い、人影を鮮明に映し出しました。その人物の服装はホテルの制服。どうやら従業員のようです。
しかし、目はうつろで動きも不自然です。テロリスト達の妖術によって操られているのでしょうか?

「この国の愚かな政府よ、よく聞くがいい。我等は今一度は要求する。24時間以内に自衛隊を撤退せよ。
我等の意志は固い。死をも恐れてはおらぬ。我等の決意を示すため…今から人質一人を処刑する。愚かな政府よ。目を覚ますがよい。
蒼天己死!黄夫当立!歳在甲子!天下大吉!」
ホテルの従業員はそう言うと、そのまま倒れるようにホテルの屋上から身を投げました。

                                     ドサッ。

一瞬の静寂。そして悲鳴と怒号。
現場周辺は蜂の巣をついたような騒ぎになりました。
近くに待機していたのでしょう、すぐ救急隊員が駆けつけます。
しかし、現場に到着した救急隊員達の動きの遅さが、事の顛末を物語っています。

「酷い…。酷すぎるワ…!」
孟達さんはそう言うと夏侯淵さんに抱きつき、そのまま泣き崩れてしまいました。
初めて見る孟達さんの涙。見れば夏侯淵さんも静かに涙を流しています。
ついに最悪の事態が起きてしまいました。罪もない人の命が失われたのです。
834無名武将@お腹せっぷく:04/10/03 01:40:13
  ・
  ・
  ・
薄暗い部屋には未だ二人のすすり泣く声。そしてテレビから漏れるキャスターの声。

静かに徐晃さんが立ち上がります。
そのまま押入れから旅行カバンを取り出し、ジッパーを開け、布に丁寧に包まれた物を取り出します。
そして一気にその布を取り払います。
中から出てきたのは、徐晃さん専用マサカリ『白虎牙断』です。
そして、部屋の出口へと静かに歩いていきます。

「公明…。そんなモノを持ってドコへ行く?」
司馬懿さんの声に立ち止まる徐晃さん。しかし振り返ることはありません。

「…張遼殿。人は何故、こうも簡単に他者の命を奪うことができるのでござろうか?」
「徐晃さん…。」
「拙者は頭が悪いから、セイジのことはよく分からないでござるよ…。何が正義で、誰が悪かなどもさっぱりでござる。
…でも、孟達殿も夏侯淵殿も泣いているでござる。悲しくて、辛くて泣いているでござる!
拙者はその涙をとめたいでござるよ!いつものように笑っていてほしいでござるよ!拙者…。御免!」
そう言い、出口に向かい走り出そうとする徐晃さん。

「莫迦めが、待て!」
徐晃さんの目の前に司馬懿さんの扇子が振り下ろされます。
「何の策も無しに突っ込むつもりか、この莫迦めが!」
司馬懿さんの扇子はいつの間にか、変テコなビームが出る戦闘用のものに変わっています。
835無名武将@お腹せっぷく:04/10/03 01:42:23

「まったく貴様というヤツは…。無鉄砲にも程がある!敵はプロだ。『ガンガンいこうぜ』で勝てる相手ではあるまい。
策士が必要であろう?…優秀な策士が、な。フン!」
「司馬懿殿…!」

「徐晃さんだけにイイ(・∀・)カッコウはさせられませんよ。人質には呉実の女子も多数捕らえられているようですからね。
私の華麗な舞いをアピールする絶好のチャンスです。」
「張コウ殿!」

「仕方がねぇ。酔い覚ましに、イッチョ一暴れするか。何より淵を泣かせるヤツは許せねぇ!」
「夏侯惇殿!」

「フッ。では徐晃さん。参りましょうか。」
「…張遼殿。」
「何が正義で、何が悪かなど誰にも分からぬことです。しかし、誰かの涙を止めたい。そして笑顔が見たい…。
いい言葉ではないですか。我等のプラグマティズムにはそれだけで十分ですよ。」
「…張遼殿!」

「それに、正義や悪などといった小難しい言葉は、単細胞の徐晃さんいは似合いませんよ?はははっ。」
「な、なんと〜!単細胞とは酷いでござるよ、張遼殿!?拙者はミジンコでござるか〜!?」


旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!皆の顔に笑顔を取り戻せ!ファイトっ! タイムアップまであと21時間47分!

って残り時間の明記必要ないよな。
836無名武将@お腹せっぷく:04/10/03 05:11:10
キタキタキタキタキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
漢らしい徐晃さんたちだー。職人さん大GJ!!!
837無名武将@お腹せっぷく:04/10/03 09:53:04
この緊迫した状況で所々笑いを入れてくるとは乙
838無名武将@お腹せっぷく:04/10/03 22:31:47
職人乙!
839無名武将@お腹せっぷく:04/10/03 23:43:53
イイ!職人さん乙です。
840無名武将@お腹せっぷく:04/10/04 00:16:42
司馬イがカコイイのは俺が回ってるスレでは非常に珍しいことなので職人さんGJです
841無名武将@お腹せっぷく:04/10/06 20:19:46
じょこー
842無名武将@お腹せっぷく:04/10/07 19:06:43
今、気付いた。
>>835に職人さんの悲鳴が聞こえるなw
843無名武将@お腹せっぷく:04/10/08 00:01:23
ヘルプしてあげたいけど、三国無双を知らん俺は無力だ。
844無名武将@お腹せっぷく:04/10/08 02:20:24
あれから30分が経過しましたが、徐晃さん一行はまだ部屋の中にいます。
作戦担当の司馬懿さんの長考が終わらないからです。

すでに司馬懿さんの首は360度を越える角度まで回転してますが、それでも
良い策は一行に浮かばないようです。
義憤に駆られた徐晃さんたちが、死なばもろともと斬り込もうとしているのを、
張遼さんが匹夫の勇という言葉を用いて必死になだめています。

そんな重苦しい空気の中、さらに20分が経過・・・・。
「馬鹿め・・・。何一つ策が出てこないとは・・・。」と司馬懿さんは天を仰ぎました。


その時です!


パカラッパカラッパカラッパカラッパカラッパカラッ ワンワンワン!!

「黄忠殿が来てくれたのか!これは心強い!!」



・・・・旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!黄忠殿はマルチーズ、真っ白い毛がふわふわだ!ファイトっ! タイムアップまであと20時間57分!
845無名武将@お腹せっぷく:04/10/08 10:21:15
黄忠殿は犬かいw
846無名武将@お腹せっぷく:04/10/08 15:59:40
ハゲワラタw
スレが違うしw
847無名武将@お腹せっぷく:04/10/09 00:27:46
殺伐とした雰囲気に一条の光が!!
ワロタっす。
848ぬるぽさん:04/10/11 18:40:49
ワロタ
849無名武将@お腹せっぷく:04/10/11 21:21:10
>>848
ガッ
850無名武将@お腹せっぷく:04/10/14 15:05:34
ホス
851無名武将@お腹せっぷく:04/10/15 22:13:03
「コヤツめハハハ。これ、やめんか馬鹿めが。顔を舐めるでない、ハハハ。」

思いもよらぬ頼もしい(?)助っ人が来てから30分。
司馬懿さんはふあふあマルチーズの黄忠さんと戯れています。
皆の「おい。策はどうした?馬鹿はお前だろう、コラ。」という視線には全く気付かないようです。

「…アレはもうほっときましょう。我々だけで打開策を考えましょう。」
「そうだな。アイツがあれほど使えぬヤツとは知らなんだわ。…してどうする?」
未だきゃっきゃっと喜んでいる司馬懿さんをほったらかしにして作戦会議が始まりました。
しかし、人間グーグルの異名を持つ司馬懿さんでも犬に逃避してしまう程、困難な問題です。
おいそれといい策が浮かぶはずがありません。

「正面突破は…当然、無理であろうな。敵の装備、人数全て不明では死に急ぐだけ…。」
「兵を伏せるにも、この閉鎖されたホテルの中では効果は薄い…か。」
「なかなか素敵な策が浮かびませんね〜。あ〜もうこんな時間ではないですか。」

先程までの闘志剥き出しの熱い体育会系のノリから一転して、部屋には重苦しい文系の空気が溢れます。
そんな雰囲気に耐えられないのは、やっぱり徐晃さん。

「うぐぐぐぐがぁっー!こんなのもう我慢できないでござるーっ!やっぱり拙者、拙者…うおおおおお!!」

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん!しかし策もなしに突っ込むのか!?ファイトっ!? タイムアップまであと20時間ジャスト!

852無名武将@お腹せっぷく:04/10/16 00:41:45
乙です
853無名武将@お腹せっぷく:04/10/16 08:14:41
>>851
人間グーグルワロタ
854無名武将@お腹せっぷく:04/10/18 07:59:35
「おお〜い、待つだよ〜」

その時一人の男の声が聞こえてきました。
「!!!」
皆戦闘態勢突入ですが徐晃さんと張遼さんはこの声に覚えがありました。
ちなみに司馬懿さんは黄忠さんに顔をなめられ完全に出遅れています。

「あの声は聞き覚えがある みんな、ここはオレに任せてくれ」
張遼さんは爆発寸前のみんなをなだめますが
既に何かスイッチが入っているみんなを抑えるのに必死です。

そんな光景をじゃれているものだと勘違いした黄忠さんは大きな声で

「ワンワンッ!!」

と尻尾をふってじゃれてきました。

その時
ガチャっと部屋のドアが開く音が聞こえました。
855無名武将@お腹せっぷく:04/10/18 08:18:32
「ようやく見つけただ・・・」
部屋に入ってきた(横に)大きい男がびっくりした表情で徐晃さん達を見ていました。
その男は二人の男を見つけると更にびっくりした顔になり
「あんれま〜徐晃さんと張遼さんでねぇか」

二人は聞き覚えのある声とその主が一致して安心した表情で
「やはり許チョ殿でござるか」
「久しぶりですな、許チョ殿」

そんな三人のやりとりに他のメンバーはただただ唖然としています。
特に張コウさんは黄忠さんに顔を舐められていても全く反応しないほどでした。

「知り合いなの?」
ようやく我に返った夏侯淵さんが質問しました。

「許チョ殿とは以前にとあるイベントで会ったでござるよ。」
徐晃さんは先ほどのテンションが嘘のように落ち着きを取り戻しています。

「ただ、この者もどうやらテロリストの仲間のようだな」
馬懿さんはまだ警戒した顔つきで話しかけました。彼だけ戦闘態勢を解いていません。

「許チョ殿、これはどうゆう・・・」
張遼さんは彼の腕に巻かれた黄色い布を見て驚いています。
それはいかにも黄巾党のシンボルである黄色い布だからです。

「オラはこの騒動に巻き込まれただよ」
許チョさんは少し困った顔をして話始めました。
856無名武将@お腹せっぷく:04/10/18 08:41:20
「オラはあのあと仕事を探し回っただよ、
 でもこんなノロマなオラを雇ってくれるトコなんてなかっただよ」
許チョさんの話にみんな真剣に聞いています。

「そんなある日、腕に覚えのある人募集と書かれたチラシを見つけてオラは早速連絡を取っただ
 履歴書不要、面接無し、力だけで審査すると聞かれて学歴のないオラはこの仕事は落とせねぇって思っただよ
  何よりご飯食べ放題ってトコにそそられただ」
許チョさんは過去の自分を振り返るように話しました。
 
「でもそれは黄巾党過激派の兵士募集のチラシだった というわけか」
司馬懿さんは険しい表情をしました

「んだんだ、見てのとおりこの体だ、審査は一発合格でオラもやっと職(食)にありつけると思っただ
 でもそれが間違いだとわかったのはすぐのことだよ」
許チョさんは大きなため息をつきました。


857無名武将@お腹せっぷく:04/10/18 08:58:39
「甘い言葉で力自慢を誘い出し、そのあとは軟禁してマインドコント−ル
 やがて教祖様のためなら死をもささげる狂信者の出来上がり だな、最低なヤツらだ、人を人と思ってない」
司馬懿さんは苦虫をつぶしたような顔つきで話しました

みんなはその言葉を聞いて恐怖しています。
許チョさんはさらに付け加えるようにいいました。

「んだんだ、あいつらに反抗したらその場で殺されるだよ、オラは死ぬのが怖くて言いなりになるしか方法は無かっただ」

そんな話を聞いたみんなは
「ますます許せないでござる」

「悪は私が華麗に葬ってさしあげましょう」

「こんな話を聞いたらあいつらを殴らなければ気が治まらんな」

「ワンワンッ」

それぞれまた闘志が沸いてきました。


858無名武将@お腹せっぷく:04/10/18 09:29:57
「オラも加勢するだ、もうあいつらの言いなりにはならねぇだ」

許チョさんの共闘宣言に徐晃さんは顔を喜ばせて
「なんと心強い!許チョ殿がいれば百人力でござる」

そんな徐晃さんのあまりのはしゃぎっぷりにみんなは軽く引いています。
「そうだ、これをあげるだよ、このホテルに配置されてる兵隊の場所が書かれてるだよ」

それを聴いた瞬間、司馬懿さんが目を光らせました

「それをかしてもらえるか?これで策が立てられるっ この戦、勝てるっ!勝てるぞ!フハハハハハハ」
ついさっきまで現実逃避までしてた司馬懿さんの表情はいつもの調子をはるかに超えているもようです

「でも外部からの進入を防ぐためにこれだけの人数の配置は必要ですか?明らかに美しくありませんよ」
張コウさんは顔をハンカチで拭きながら話しました。その顔は明らかに不機嫌です。

「いわれてみれば明らかに変ですな、許チョ殿は何か上から聞いておりますかな?」
張遼さんの言葉を聞いて、許チョさんは思い出したかのように

「どうやらまだホテル内に隠れている人がいるらしいだよ、話によると蜀高と呉高に何人かいるらしいだ
 オラたちはその人たちを探してるっつーわけだよ」

それを聞いた瞬間、全員の目が光ました。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
成るか?三国オールスターズ! 頑張れ徐晃さん! ファイトっ!? タイムアップまであと19時間30分!
859↑を書いた人:04/10/18 09:32:36
誤字あり、文章力もサッパリですが書いてしまいました。
改めて職人さんの力は偉大ですね・・・
860無名武将@お腹せっぷく:04/10/18 11:45:36
朝からGJ
861無名武将@お腹せっぷく:04/10/18 13:49:13
>>859
いやいや、面白い!
やはり「徐晃さんの生活」スレはこういうノリでなくてはならないぽね。
862無名武将@お腹せっぷく:04/10/18 15:09:10
許チョキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
863無名武将@お腹せっぷく:04/10/18 22:28:45
>>859
GJ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ブ !!
864無名武将@お腹せっぷく:04/10/19 16:51:53
新作キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
865無名武将@お腹せっぷく:04/10/23 11:24:15
hoshu
866無名武将@お腹せっぷく:04/10/25 20:48:27
この展開…!!GJ!
867無名武将@お腹せっぷく:04/10/28 02:11:34
続きマダー?(AAry
868無名武将@お腹せっぷく:04/10/30 01:16:24
「おやおや、私もいつの間にか寝入っていたようだね」

頭に被さっていた絵本を払いのけて、荀ケさんは目を覚ましました。
常より遅い夜を過ごして、常より早い朝が始まります。
徐晃さんから預かった、荀ケさんの両脇で微かな寝息を立てている弟妹に気づかれぬように布団から抜け出て、台所で炊事の準備です。

あざやかな曙光が窓から差し込む中、育ち盛りを鑑みて、いつもより二合多い米研ぎに二品多い献立作り。
独り暮らしでは決して味わえぬ喧騒がそこにあります。そこだけでなく、昼には居間で、夜には寝室で。
始めは初対面の故か緊張気味だった二人も次第に打ち解けて、ついには荀ケさんの布団にもぐり込んで「はらぺこあおむし」の朗読をねだるほどでした。

「こんなせわしさは何年振りだろうかね」

それは仙人の如き隠居暮らしを決め込んでいた荀ケさんに、爽やかな活力をもたらしていました。
耳に届き始める雀たちのさえずりに合わせて、握る包丁がまな板の上で軽やかなステップを踊りながら大根を刻んでいきます。
束の間の、しかし、他には代え難い団欒が生まれていました。そう、束の間の…。
869無名武将@お腹せっぷく:04/10/30 01:17:27
午前六時半。
後はお味噌汁に味噌を溶かすだけの段取りを整えると、荀ケさんは日課であるラジオ体操を始めようと、軽い屈伸運動を交えながらテレビを点けました。
しかし、どうしたことでしょうか。
画面に映し出されるのは、レオタード姿の女性たちではなく、江南高校生名簿の題目の下に羅列されていく人名。

「…これは面妖な。江南高校、魏高…?」

ただならぬ胸騒ぎを覚えながら、チャンネルを教育テレビから慌しく変えていく荀ケさん。
そのどこにも、顔回に比肩すると称賛された賢者にすら、およそ想像のつかぬ光景が待っていました。
「国際テログループ、黄巾党、ホテルジャック!」と目を撃つゴシック体のテロップの向こうに、朝焼けに染まりつつあるホテルの遠景がうかがえます。
そして、信じたくはないことながら、画面の隅には「中継:京都」の文字も。

「…間もなく、事件発生から五時間が経過しようとしています。事態は膠着状態に陥っております。一人目の犠牲者の発生より犯人側からの新たなるメッセージはなく、また、政府からの交渉の呼び掛けにも一切応じる構えを見せておりません…」

中継キャメラの前で実況を続けるキャスターの絵に描いたように険しい面持ちが、これが紛うことなき現実であることを荀ケさんに悟らせました。
あまりの衝撃に、「なっ…」と微かな呻きを洩らしたまま、直立不動の姿勢に陥る荀ケさん。
しかし、英明な頭脳は、司会者とコメンテーターの遣り取りからこの凶悪極まる事件の今までの経過を読み取ってその結末を推し量るべく、速やかに回転数を上げていきます。
870無名武将@お腹せっぷく:04/10/30 01:19:45
「国内のテロに対して経験のない政府は、この限られた時間内では何ら有効な手立てを持ち得るまい。
警察も自衛隊も同じこと。多数の人質を抱えた一個の建造物の鎮圧は想定すらしておるまい。
手練れの交渉人がいたとして、死を恐れぬ狂信者に如何ほどの揺さぶりを与え得るものか」
「おじちゃん、おはよう。…どうしたの」

溢れる思考を頭蓋の内に留め置くことも叶わず、いつしかその鉾先が口を突いてこぼれていたのでしょう。
パジャマ姿の弟妹が、寝惚けまなこをこすりながらふすまを開けて起き出してきました。

「おやおや、おはよう。…ごはんまでまだ時間があるからね。もう少し寝ていなさい」
「…はーい」

荀ケさんの強張った顔から何かを感じ取りはしたのでしょうが、二人ともまだ薄ら寒い朝の冷気に体を震わせながら、素直に布団へと戻っていきます。
そう、荀ケさんの頭の中にわだかまっていた幾つかの断片的な情報が、二人の幼い顔を見ることによって一つに繋がったのでした。「徐晃くんが危ない!」

自身の幸福よりも他人の幸福をこいねがう義士が、斯かる事態に遭遇して、安穏と座してその推移を見守れるものでしょうか。
増してや、相手は世界に悪名を垂れ流しているテロ組織です。
未だ若き学徒であっても、自分たちが破滅への階段を確実に一歩いっぽ、背中に刃を突きつけられながら進まされていることに感づかぬ筈はありません。
人一倍情愛に篤き徐晃さんが、それを看過し得る訳があるでしょうか。
871無名武将@お腹せっぷく:04/10/30 01:20:21
荀ケさんの小さな身体に、慄然と決意がみなぎります。
徐晃さんを救わなければなりません。
忘れていた、否、忘れていたふりをしていた家族の暖かな安らぎを束の間ながらも与えてくれた徐晃さんの弟妹の笑顔を守らなければなりません。
行かなければなりません。いざ、京都へ。

「しかし、どうしたものか」

居間と寝室を隔てるふすまの向こうを思い浮かべながら、荀ケさんは途方に暮れます。
理由が理由とはいえ、預かった二人を家に放ったままでかの地に駆けつける訳にも行きません。
託児所の門を叩くか、それとも、派出所の警察官に頭を下げて面倒を見てもらうか。
仕事に没頭するあまりに家事は亡き妻に任せっきりだった故の考えの到らなさが、足枷のように荀ケさんの思考を縛りつけます。

と、その時です。
嘗て仕事場で聴き慣れた、特徴あるVツインエンジンの爆音が家屋の向こうから迫るや、突然、玄関の外付近で止まりました。
「もしや」と思いながら、荀ケさんは即座に廊下を走って玄関を開けます。
門の先には、黎明の空気を鋭く裂いてきた一台の深紅のハーレーダビッドソンにまたがる二人のライダーがいました。
後部座席の男は、背広姿のままで操縦者の腰に手を回している曹操店長です。では、もう一人は。
872無名武将@お腹せっぷく:04/10/30 01:21:00
「あなたが荀ケさんね。始めまして。少し道に迷っちゃったわ」

フルフェイスのヘルメットを取り去って、その黒く豪奢な長髪を掻き揚げる仕種。
レザースーツに包まれた、精悍な肉体。
そして、小脇に抱えている、鋭い輝きを放つ黄龍偃月刀。
荀ケさんは、ことある毎に曹操店長からその気丈ぶりを聞かされていた麗嬢の名に思い当たりました。

「これはこれは、曹丞相に、関羽さん、ですね。それにしても、こんな早朝から一体…」
「話は後。テレビを見てれば、状況はあなたなら判るでしょ。さ、後ろに乗って。店長、いつまでしがみついてるの!」
「いやぁ、ははは。そういうことだ、文若。徐晃くんの弟妹はわしに任すがよい」

整理のつかぬ頭を抱えたまま、曹操店長に背中を押された荀ケさんは替わってバイクに乗り込みます。
長年の頭痛からくる癇癪持ちの曹操店長に二人を預けることに一抹の不安を覚えますが、見ず知らずの人間よりはまだましと思い込むことにします。

「しっかり掴まっててね。それじゃ、店長、後はよろしく!」
「わわわ!」

再び、いななきの如き爆音を周囲に撒き散らしながら、ハーレーはその巨躯を猛然と加速させて荀ケさんの家を後にしていきました。
「これで、でき得る手は打った」という曹操店長の呟きを背にして。
玄関の前で腰を手に当ててふんぞり返る、少々うさん臭いおじさんを、ドアの影から冷ややかに見つめている徐晃さんの弟妹を残して。
873無名武将@お腹せっぷく:04/10/30 01:21:51
「店長がいうにはね、若い少年少女のこと、血気盛んに道を切り開くことはあっても、張角の弁に誑かされることもあるやも知れん、って。その時には、きっとあなたの徳が必要になるだろう、って」
「私が行かなければならない理由は、他にもあります故。しかし、関羽さん、あなたは…」
「…徐晃くんにはちょっぴり借りがあるから。返せる時に、うーんと返しておかないとね」

少しのためらいの後の返答に、荀ケさんは単純ならぬ機微の色を見ましたが、あえて口をつぐみます。
それと同時に、背後からエンジン音と風切り音に混じってけたたましいサイレンが響いてきました。
荀ケさんが振り向いた先には、四五台の車両を挟んで、獲物を狙う獅子の群れのようにおびただしい数のパトカーがぴたりとつけています。

「か、関羽さん、少し飛ばし過ぎではないかね」
「あいつら、さっきからしつっこいのよね。いい、もっと飛ばすわよ!」

左右に蛇行を繰り返して車両の間をすり抜けながら、ハーレーは火の玉と化したかのように、一路、東名高速を西へ疾走していきました。
874無名武将@お腹せっぷく:04/10/30 01:22:48
「そうだ。捕まえる必要はない。そのまま、周囲の車両に支障のない程度に追っていればいい。以上だ」

パトカーからの緊急連絡に自ら無線を取った皇甫嵩署長は、続けて他県の県警にも同様の処置を取ってくれるようにとの要請の電話を入れるところでした。
それを見兼ねた部下たちが、無理な指令を思い留まらせようと説得しますが、皇甫嵩署長は椅子に大きくもたれながら、こういい放って彼らを一蹴しました。

「目には目を。歯には歯を。ならば、無法者にはこちらも無法を以ておもてなししなくてはな」

間に合うか? 仁と智の大河、荀文若、義と勇の流星、関雲長、今、ここに参戦!

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ、徐晃さん! 君は決して独りじゃない! ファイト! タイムアップまであと19時間ジャスト!
875無名武将@お腹せっぷく:04/10/30 01:29:10
非力ながら、いささかなりとも助力できれば幸いと願いつつ筆を取った次第です。
しかし、シリアスとギャグを微妙のバランスで両立させてる職人さんの偉大さに、
改めて脱帽させられる思いです。

尚、時間経過を考えて、時刻を早朝と勝手に設定させていただきました。済みません。

曹操と皇甫嵩を出したのは、若い面子を影から支える好々爺的存在が、
いいアクセントになるのではないかと愚考したからですが、少々浮き気味かも知れません。では。
876無名武将@お腹せっぷく:04/10/30 02:24:19
荀ケさんキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
あなたも十分職人さんですーーーー!!!!
すげーGJ!!!
877無名武将@お腹せっぷく:04/10/30 02:34:00
文章うまいなー…
GJ
878無名武将@お腹せっぷく:04/10/30 10:37:28
関羽さんキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
879無名武将@お腹せっぷく:04/10/30 11:31:24
荀ケ忘れてタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
曹操、関羽も久し振り!
なつかしのキャラを掘り返してくれてありがとう!
880無名武将@お腹せっぷく:04/10/31 01:59:00
すばらしい!
まりがd
881無名武将@お腹せっぷく:04/11/02 09:34:26
hoshu
882無名武将@お腹せっぷく:04/11/02 10:00:34
ビクリーッ!激面白!このスレ最高だ!
883無名武将@お腹せっぷく:04/11/04 14:04:01
d
884無名武将@お腹せっぷく:04/11/06 11:29:42
保守
885無名武将@お腹せっぷく:04/11/06 21:24:43
「とりあえず、ここから近い蜀高のエリアに行ってみるか」
司馬懿さんの一言にみんなうなずきました。
その目は闘志に漲っています。

魏高のエリアから蜀高のエリアまで地図を見ながら
兵士のいないルートを進んでいきます
途中、何度か兵士に見つかりそうになりましたが何とか無事に切り抜けられました。

「ふぅ、危なかったでござるな」
徐晃さんは慣れない行動にドキドキものです。
緊張のあまり、汗が出ています。

「そうか?結構スリルがあって楽しいものだがな」
夏侯惇さんは遠足に行く小学生のように楽しんでいます。

「そろそろ蜀高のエリアだな、ヤツらに見つかってない手分けして探したいところだが
 事情が事情だ一緒に行動して探そう」
司馬懿さんの指示にみんなうなずきで合図を送ります。

「!! あそこに人影が見えたような」
張遼さんの言葉に許チョさんが首を傾げました

「おかしいだよ、そんな所に人なんているわけねぇだ
 張遼さん、ちょっと疲れているんじゃねぇか?」
許チョさんの話かけた言葉にも張遼さんは真剣な表情で答えます。

「いや、あれは確かに・・・」
その時です。

「正義は我にあり!!」
突然、横の通路から人が出てきました。
886無名武将@お腹せっぷく:04/11/06 21:57:39
横から飛び出してきた金色のピカピカした人物の一撃をかろうじて防いだ許チョさんでしたが
背後から新たな一撃に苦戦しています。

「許チョ殿!!」
張遼さんの加勢により、互いに一対一の状態になりました。

「待て!!我々は魏高の者だ、お前らに危害は加えない」
司馬懿さんの一言に通路の奥の方から

「魏高だって?馬超、魏延ちょっと待ちな」
通路の奥から出てきたのは薄汚れた服装の男が出てきました。
887無名武将@お腹せっぷく:04/11/06 22:09:09
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
888無名武将@お腹せっぷく:04/11/06 23:31:46
「悪いねぇ、こんな状況だからいきなり襲ってきたのはゆるしてくれよ
 おっと自己紹介がまだだったな、あっしはホウ統
  こっちのピカピカしたのが馬超で仮面をつけたのが魏延だ、よろしくな」
薄汚い服をきた男が二人の先頭に立ち手を差し伸べてきました。

「こちらこそよろしく、二人ともなかなかの腕をおもちですな」
ホウ統さんら3人に自己紹介をする張遼さんに続き、司馬懿さんが驚いた様子で話しかけました。

「ホウ統?蜀高で諸葛亮と頭脳を二分するほどの男か・・・
 それに馬超、魏延の両名も魏蜀呉の三国地区で有名な二人だ
  よくヤツらに捕まらなかったな」
司馬懿さんは三人にこれまでのこと、なぜ許チョさんがいるのかを伝えました。

「なるほど、それじゃあ諸葛亮の予想どうりにコトが運んでるってワケかい」
「???」

889無名武将@お腹せっぷく:04/11/06 23:32:18
ホウ統さんの話によると三人は諸葛亮さんに言われて見つからない場所に隠れていたということです。
諸葛亮さんは黄巾党の存在に気づいていたらしく
自分は捕まって内部調査をする代わりに三人は外部から攻撃してほしいと頼まれました。
また、徐晃さん達は捕まっていない可能性が高いため、彼らと接触をして行動を共にしてほしいとも言っていました。

「それでは蜀高で捕まっていないのはあなた方3人というわけですかな?」
張遼さんが、軽く悔しがっている司馬懿さんをよそに口を開きました

「ソウイウコトダ・・・ワレ・・・オマエタチトトモニタタカウ・・・」
「みんなが捕まってしまった以上我々が正義を示さねばなるまい!」
蜀高三人の個性的な言葉使いに、みんな珍しいものを見た顔になっています。

「なかなか面白い人たちでござるな、まあ旅は道連れともいうでござるし
 時間もあまりないでござるから次の呉高に急がねば」
個性的な三人を新たに徐晃さん一向は次なるエリアに向かいました。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ、徐晃さん! 新たな仲間は色が濃い! ファイト! タイムアップまであと17時間30分!
890無名武将@お腹せっぷく:04/11/07 00:29:27
錦馬!
891無名武将@お腹せっぷく:04/11/07 11:39:31
GJ!!
892無名武将@お腹せっぷく:04/11/10 00:57:39
ホス
893無名武将@お腹せっぷく:04/11/12 00:35:00
保守
894無名武将@お腹せっぷく:04/11/13 21:08:54
ほしゅ
895無名武将@お腹せっぷく:04/11/16 20:34:50
保守しときます
896無名武将@お腹せっぷく:04/11/18 10:18:38
ほしゅ
897無名武将@お腹せっぷく:04/11/20 20:01:38
898無名武将@お腹せっぷく:04/11/20 21:04:10
899無名武将@お腹せっぷく:04/11/20 21:04:39
900無名武将@お腹せっぷく:04/11/20 21:18:58
901無名武将@お腹せっぷく:04/11/20 21:59:26
902無名武将@お腹せっぷく:04/11/20 22:33:35
903無名武将@お腹せっぷく:04/11/20 22:47:14
904無名武将@お腹せっぷく:04/11/21 01:04:59
むねーん!
905無名武将@お腹せっぷく:04/11/21 09:45:38
保湿成分無念
906無名武将@お腹せっぷく:04/11/22 00:09:55
>きっとあなたの徳が必要になるだろう

北方のヨカーン
907無名武将@お腹せっぷく:04/11/23 09:45:53
908無名武将@お腹せっぷく:04/11/23 12:40:34
909無名武将@お腹せっぷく:04/11/23 16:11:00
910無名武将@お腹せっぷく:04/11/23 16:47:49
911無名武将@お腹せっぷく:04/11/24 06:43:29
同時刻・・・人質の中に悩める人物はいました。

「それにしても困りました・・・これでは連絡のしようもありません」
人質となり、黄巾党の内部を探るはずの諸葛亮さんは哀れみを含んだため息を出しました。

彼が困っている理由は、黄巾党が組織として十分機能するにいたっていない現状を目の当たりにしたからです。
黄巾党党首で今回のテロを指揮しているであろう張角は酒と肉を同時に食らっている最中で
人質の一人を術で殺害して以来、部下に何も指示を出していません。
張角の弟に当たる張梁、張宝にいたっても同様、もはや完全にデキ上がっています。

「このような状況なら私が指示を出したほうが・・・!!!」
諸葛亮さんは何かひらめいたようで、隣にいた趙雲さんを呼び出しました。
912無名武将@お腹せっぷく:04/11/24 07:09:12
「あなたに頼みたいことがあります。実は・・・」
諸葛亮さんは周囲に聞かれないように趙雲さんに耳打ちをしました。それにしても声が似ている二人です。
話を聞いた趙雲さんは信じられないような顔をしていますが
諸葛亮さんは冷静な表情で黄巾党のいる方に顔を向けています。

「二人でみんなを裏切るのですか?そんなこと納得できません!!」
趙雲さんは数百人いる人質を裏切ってまで生きながらえようとは思っていないことを諸葛亮さんに伝えました。
諸葛亮さんは少し困った表情をして
「別に裏切るのではありません。私達が黄巾党を内部から崩していきます。
  私が思った以上に黄巾党は腐敗した組織です。それは趙雲さんも感じていることでしょう?」

諸葛亮さんの説得に応じた趙雲さんはまだ全てに納得したわけではありませんでしたが
この作戦の段取りについて諸葛亮さんから説明を受けると、了解してくれました。
「ではまいりましょう」
諸葛亮さんの言葉はいつもより気合いが入っていました。
913無名武将@お腹せっぷく:04/11/24 07:56:05
「なんだぁ?お前達は・・・ガキはさっさと戻りな!!」
黄巾党の下士官と思われる人が歩いてきた諸葛亮さんと趙雲さんをあからさまに見下してきました。

「私たちは黄巾党党首である張角様に有力な情報を提供しに参った。是非私の言葉を聞いていただきたい。」
諸葛亮さんの声は酒を飲んでいる張角や周りの人質に十分聞こえる位の大きさでした。
その甲斐あってか声は届くべき人に届いたようです。

「よかろう、私にその有力な情報とやらを聞かせてみろ。
  もし、つまらなかったりデマを吹き込んだ場合は覚悟しておくのだな」
酒がいい感じに回っているはずの張角もこのときばかりは真剣な表情でした。

「わかりました。それではまず・・・」
諸葛亮さんはまず捕まっていない人たちは今どこに向かっているか説明しました。
加えてこの騒動をいち早くかぎつけた諸葛亮さん自身が彼らに指示を与えたことも話しました。
次に捕まっていない人たちの危険性を述べました。まだ学生という身分ですが
その腕前は訓練された黄巾党兵士の比では無いことを趙雲さんが実証しました。
趙雲さんの活躍により、黄巾党の人間は二人を笑う者がいなくなり、諸葛亮さんの話の信憑性が高くなりました。

「おおぉ〜すばらしい!! 二人とも我が黄巾党で働いてはくれぬか?好きなようにやらせてやるぞ」
酒に酔い、かつ興奮している張角は彼らを褒めちぎっています。
その言葉を、待ってましたとばかりに諸葛亮さんは承諾しました。
「ありがとうございます。それでは私に黄巾党を好きなように使わせてください。
  張角様はほどほどにお酒を楽しんだらお休みくださいませ。
   寝ている間に最高の状態にして見せましょう。」
諸葛亮さんはとても楽しそうに言いました。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ、徐晃さん!諸葛亮さんと趙雲さんはがんばったぞ ファイト! タイムアップまであと17時間30分!
914無名武将@お腹せっぷく:04/11/24 16:23:08
GJage
915無名武将@お腹せっぷく:04/11/24 19:29:21
キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
916初ネタ:04/11/24 23:20:28
−同時刻 とある高層ビル街−
ガツガツと、都心の高級ホテルには似つかわしくないけたたましい足音がフロアに響く。
「大変じゃ大変じゃ大変じゃぁぁああああアアア!!」
 スイートルーム周辺には相応しくない汚らしい言葉とともに、
重厚なドアを安全靴で蹴り飛ばしてフロアに転がり込む大男。
その姿はヘアトニックで逆立てた髪に赤いスーツの上下という派手ないでたち。
とてもVIPのSPには見えません。むしろターミネーターのようです。不審人物です。
「どうした張飛。騒がしいぞ。」
 黒の皮張りの椅子に腰掛けたナイスミドルが振り向きます。
ポマードでオールバックに固めた黒髪に、濃緑のフォーマルでびっちりと固めています。
このナイスミドルはナイスミドルで、映画"ゴッドファーザー"の主役のような格好です。
「おお、劉備の兄者、一大事じゃぁあああああ!!」
 先を続けようとした大男=張飛ですが、振り向いた劉備の膝に、2匹の猫が居座っているのに気づきます。
「……あん?なんでぃその猫は。ずぶぬれじゃねえか」
 おお弟よ、よくぞ聞いてくれた。とばかりに切り出す劉備。
「昨日、関羽に頼んで、曹操君の所に赤壁の借金を回収させに行かせたのだが。
 泣き落としでほだされた挙句『これから二、三日の間、店を開けるから』
 と、この猫を押し付けられてしまったそうなのだ。」
「……で、何でずぶぬれなんだよ。つーか、姉者に蜀高の裏の仕事を手伝わせてんじゃねぇよ。」
「関羽が風呂場でブラッシングをな……相手は猫だというのに。
 いや全く酷い悲鳴だったのだ。まるでこの世の終わりのような。」
 関羽に裏の仕事を手伝わせたのは何時までも手元に置いておく為だなどとは、
おくびにも出さずにスルーして、よしよし、と2匹の猫をいたわる劉備。
自分のスーツが濡れても気にしない劉備の優しさに、張飛は口元をほころばせます。
劉備が、猫をなでながら、その残り香から愛する義妹に思いをはせている事などには、一本気な張飛は全く気づかないのでした。
917初ネタ2:04/11/24 23:21:15
「そんな事より大変じゃ兄者。その関羽の姉貴からケータイにこんなメールが!!」
 ハッと我に返った張飛は携帯電話を劉備に差し出します。
関羽からのメールと聞いて目を輝かせた劉備が目を通すと、そこには……

 −曹操さんと一緒に、公明さんを助けに京都まで行ってきます。
  たぶん今日中には帰れません。長兄、張飛、ごめんね。
  晩御飯は、冷蔵庫から出してレンジでチンして食べて下さい。−

 携帯をもった劉備の手がワナワナと震え始めるのに、さほどの時間は要しませんでした。
「おのれ孔明。自分の旅行に関羽を呼びつけるとは許しておけん。
 孔明とは海外のお水ツアーで散々世話に……ゴホッゴホッ。
 ……水魚の交わりの間柄とはいえ、妹との交際を許した覚えは無い。
 第一、あやつには海外留学時代に結婚した月英殿が大陸に居ろうに……それを!!」
 激昂し、猫の首を絞め始めた劉備から、2匹の猫をあわてて取りあげ、
 そして劉備の勘違いを修正するべく、
「落ち着け兄者。孔明じゃねぇ、公明だよ!!」
 と、冷静に突っ込みをいれる張飛。さらに本題に戻すために、
「……兄者、それよかアレだ。
 孔明の宿泊先のホテルは今、黄巾とかいうテロリストに占拠されてるって話じゃねぇか。
 この際、孔明のヤツがどうなろうと知った事じゃないが、そんな所に行くってんだ。
 姉者がアブネェだろっ。なんとかしなけりゃぁ、だろっ!?」
 と、続ける張飛に、一方の劉備は、
「いや。むしろテロリストなどよりも、危険なのは"公明"とかいう馬の骨の方だ。
 可及的速やかに拿捕して社会的に抹殺……いや、いっそテロリストの仕業に見せかけて殺してしまおう。
 そうだ、それが良い。我ながら管仲・樂毅も驚く冴え渡った名案だ。」
 と、一人で悦に入って何かよからぬ事を企み始めた様子。
その劉備の言葉のどこが名案なのか、ただただ義姉の命が心配でならない張飛には全く分かりません。
むしろ張飛は“姉の目に適った男だ。漢の中の漢に違いない”と思っており、公明とは会うのが楽しみでならないのです。
独占欲だけでは無い何かも丸出しの劉備と、張飛とでは、関羽に対する反応が異なるのは無理からぬ事なのかもしれません。
918初ネタ3:04/11/24 23:24:00
「張飛、戦争だ。……黄巾党に戦争をしかけるぞ。
 蜀漢ファミリーの全構成員に出陣の号令をかけよ!!」
「赤壁以来か。腕が鳴るぜ」
 関羽の手料理を2人さびしくレンジでチンした夕食後。
徐晃さんが主人公なので、この際とばかりに名前を省略された蜀漢の面々がドン劉備の呼びかけに集合しました。
 劉備は、愛用の二丁拳銃W&M=Woman&Manを専用皮ベルトに挿してチョッキの下に履き、
張飛は差し渡し3MもあるライフルJ&B=Ja-Bowを肩にかついでいるといういでたちであり、
2人の前に居並ぶは、防弾ガラスと自動小銃で武装された黒塗りのベンツと、黒ずくめの男達。
次第にハリウッド映画や西○警察のように、まともな文明国の現実とはかけ離れた様相を呈してきました。
劉備は、その武装と沢山の部下をもって、人質や公権力や国民の皆さんの迷惑を考えずに黄巾党を討たんとしているのです。
「……しかし。陣営に趙雲と魏延と黄忠がおらぬのが不安だな。」
「何言ってんだ兄者。趙雲と魏延はガキで学生で、黄忠は犬じゃねぇか。兄者、本当に大丈夫か?」
「そうだな。しかし何処かでともに馬を並べて戦った気がするのだが……子供と犬か。」
「……全く。頼むぜ、兄者。」
 でかけの最後に、おお、忘れていた、と、劉備は2匹の猫に、
「……于禁、龐徳。留守の間、良い子にしているのだぞ。」
と、別れの挨拶をすると、愛車のランボルギーニ・カウンタック〜Teki-Ro〜に乗り込んだのでした。
「兄者、首都高&東名&名神を300km/hで飛ばしていくぜ。」
「張飛。法に定められた法定速度を守るためにも…
 …白バイの皆さんに決して捕まってはならんぞ。」
「合点承知!!」

 旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ徐晃さん。劉備は義妹だけじゃなく君の命まで狙ってるぞ!!
劉備と張飛が辿りつくまであと大体1時間30分!!(捕まったら免停&色々)

919初ネタlast:04/11/24 23:25:24

劉備:蜀高校長。裏では数多くの構成員を抱える仁義無き世界のドン。
   義妹LOVEで関羽が関わると見境が無い。呉高(中?)の生徒に孫尚香という幼な妻がいる。
   座右の銘「俺が正義だ」
張飛:蜀高生徒。兄者と姉者命。素行は乱暴だが実はとても常識人。
   ライフルJ&B=Ja-Bowはもちろん銃剣付き。
   兄者のせいでオツトメの経験が豊富な、とても不幸な少年。

 てな感じでどうでしょうか。
 これまで楽しませていただいたので一念発起書いてみました。
 はじめて書くネタがこんなぶっ飛んだレスで、すんません。
920無名武将@お腹せっぷく:04/11/24 23:35:25
GJ

そういえば徐晃の字は「公明」だっけ。
某DQN団体を連想しちゃうなぁ
921無名武将@お腹せっぷく:04/11/25 00:24:50
劉備とかって別に何処かで登場してなかったっけか?
922初ネタした人:04/11/25 03:09:53
えがった。劉張はまだ話そのもの中には出てなかった…<確認した
923無名武将@お腹せっぷく:04/11/25 04:02:08
>>176かな?
でもこれはまだ使われてなかった気が・・・
924ぬるぽさん:04/11/25 09:53:17
ふいんきが随分と違う感じだが



ワロタw
925911-913他を書いた人:04/11/25 11:24:24
919氏GJです!!
すでに呉高のメンバーと黄巾党編(?)のおおまかな構成はできているものの
文章力の無さと時間の無さで今週の土曜日に呉高の話は下ろせると思います。
皆様の期待にこたえられるよう頑張るつもりです。

なおレスが900超えているため、諸葛亮の話がかなり省略された形になったことを
皆様にお詫びします。
それでは
926無名武将@お腹せっぷく:04/11/25 19:12:29
>>924
ガッ

そろそろ次スレですか?
927無名武将@お腹せっぷく:04/11/26 03:07:03
今しがた1から全部読んだ。面白れぇぇぇよこれ!驢馬の諸葛菌と犬の黄忠
ワロタ。ってか、登場人物は全員、無双のキャラ設定&声でいいんだよね。
徐晃の頭巾や張遼のチョビヒゲが頭に浮かぶよw
おもろいのでこれからも続けてけさい。正座して待ってます。
928無名武将@お腹せっぷく:04/11/26 16:14:01
自分的には
劉備=ギレン
張飛=ドズル
ってイメージが浮かびますタ。

職人さんガンバ!!
929無名武将@お腹せっぷく:04/11/26 18:44:57
漫画やゲームに詳しい奴が脳内でイメージする上で得してるのか…

蒼天と横山しか知らないからなぁ
930無名武将@お腹せっぷく:04/11/26 19:15:00
まぁなんでアレ引き出しが多い方が書きやすいというのはそうだと思う。
931無名武将@お腹せっぷく:04/11/26 21:37:21
「アレ」が、どれ・それ・これ・あれ の「あれ」だと思って、意味が
分からなかった…_| ̄|○

まぁなんであれ、引き出しが〜〜〜〜って事ね。
932無名武将@お腹せっぷく:04/11/26 21:40:34
>>929
漏れは徐晃さんと夏候惇さんは横光のイメージだぞw
933無名武将@お腹せっぷく:04/11/26 22:05:32
私は何故か夏侯惇さんだけが蒼天イメージ。
たぶん無双のより蒼天の方がエロオヤジっぽく見えるからだと思うけどw
934無名武将@お腹せっぷく:04/11/27 02:05:57
何にせよ、どいつもこいつも老けすぎですw
935無名武将@お腹せっぷく:04/11/27 08:15:10
それよりも、どうして「徐晃さんは貧乏」な設定に誰も異を唱えないんだろう?w
936無名武将@お腹せっぷく:04/11/27 13:55:09
セレブな徐晃さんの設定だったらこんなに話も進まないだろうし
なにより人柄がどうしても貧乏系
937無名武将@お腹せっぷく:04/11/27 16:08:35
ダメだ、無双やっても徐晃を見るたびに「バイトはいいのか?」とか思ってしまう。
938ぬるぽさん ◆NullPojOr2 :04/11/27 19:17:24
だがそれがいい(違
939919:04/11/27 20:27:03
レスサンクスです。とりあえず徐晃さんの本レスが入る前に幕間劇などを。
時系列としては899のレス直後の徐晃さんたちって事で。
前回は徐晃さんたちを書けなかったので、これが初徐晃さんになります。

「…TVで何か進展が無いか確認するぞ」
と、おもむろにかたわらのTVをつけて司馬懿さんが言いました。
「―今回の事件に今上帝であらせられる劉協陛下は〜」
TVの映像は、彼らの国の帝である少年皇帝を映し出しました。
「…つまらん。変えるぞ」
ポチっとリモコンを操作する司馬懿さん。
「今回の事件についてどう思われますかっ!!」
「首相、コメントをお願いします!」
「テロに屈してはならない。テロリストとは交渉しない。」
「首相、人質を見捨てるつもりですか!?」
「ええい、邪魔だ!(斬)どけっ!(斬)無礼ものがぁあああ!!(斬)」
「以上、首相会見をお送り…ああ…皆さん…さような…ぶべらっ!?」
別なチャンネルでは、全身金ピカの派手な男がカン高い叫び声とともに、
取り囲んで詰め寄るマスコミを斬り捨ててふっとばす光景を写しています。
940919-2:04/11/27 20:31:11
「…またか。馬鹿が。凡愚が!!」
と、司馬懿さんは彼らの首相に悪態をついてため息を一つ。
「何か進展が有りましたかな?」
「…有ったござるか?」
と、司馬懿さんに確認する張遼と徐晃さん。
「いや。愚民どもで構成された大人の馬鹿さ加減が分かっただけだ。」
はき捨てるように言う司馬懿さんに、張遼さんが顔を曇らせます。
「袁紹殿が首相の座についてから、この国は明らかに悪くなった…」
嘆く張遼さんの言葉に頷く司馬懿さん。
「…この様子では官憲は全くもって頼りにならん。
 ここに至ると徐晃の案に従って良かったかもしれん。」
 徐晃の目を見てふっと笑う司馬懿さんの言葉に、徐晃さんは、
「そ…そうでござるか?」
と、顔を赤面させてうつむく徐晃さんを見て、
「図に乗るな。馬鹿か?凡愚か?」
「司馬懿さんが人を褒める訳が無いじゃない。馬鹿ね。」
と、あきれる司馬懿さんと、横でいやらしく笑う孟達さん。
 そこに、
「何やってる。行くぞ。」
しきりたがりの兄貴分、夏侯惇さんがやって来て、
ようやく一行はまた先に進みはじめたのでした。

袁紹…徐晃さんの国の首相。史実では、軍師の沮授の進言
“并州の黒山賊を攻め、黄河を下って長安を落とし、天子を奉戴せよ”
 ―持久戦に持ち込めという軍師に従わず、官渡で曹操に決戦を挑んで敗れた。
この沮授の進言に従えば、
もちろん官渡も起こらず、天子を無傷で手に入れるので、天下は袁紹の物。
ただ、このルートの侵攻は、途上で徐晃さんの故郷=河東を攻め落とす事に。
この世界での場合なら、徐晃さんの父親が勤めていた会社を潰したりしたのかも。
「徐晃さんが何で貧乏なのかなぁ」と、考えた時に思わずこんなネタが。
941919:04/11/27 20:45:41
げふっ。色々誤字脱字が。899さん、925さん、頑張ってください!
942無名武将@お腹せっぷく:04/11/28 13:34:47
「これはマズいな・・・」
司馬懿さんはホウ統さんと何やら話し込んでいます。
内容は許チョさんが持っていた兵士の配置図を信じるなら
別館にいる呉高にいる兵士は少ないということになるのですが。
問題は本館と別館を繋ぐ渡り廊下を通らなければならず
そこに兵士が二人配置されているということです。

「別館は制圧しちまったほうが手っ取り早いねぇ」
「兵士が少ないとはいえ長期戦になる可能性がある、
 もし本館の連中に連絡されたら挟み撃ちにされるぞ、オススメできないな・・・」
司馬懿さんとホウ統さんはいろいろと知恵を出し合っています。

「もうすぐ渡り廊下だな、私と張コウで様子を見てくるからみんなはここで隠れていてくれ」
隠れるところの無い渡り廊下の手前で残りのメンバーを待機させ二人は先に進みました。
すぐに張コウさんから合図が出たので徐晃さん一向が渡り廊下に行くと司馬懿さんが呆然と立っていました。

「何があった、司馬・・・」
話しかけた夏侯惇さんも渡り廊下に差し掛かったとたん言葉を失いました。
「これは・・・一体・・・」
ハトが豆鉄砲を食らった状態の司馬懿さんはこの言葉を出すのでやっとという感じです。
そこにはボコボコにされた兵士と派手な戦闘があったことがわかるくらい建物内が破壊されていました。
943無名武将@お腹せっぷく:04/11/28 14:09:45
呆然と立ち尽くす一向を更に驚かせる出来事が起こりました。

別館の奥で戦闘が始まっているらしく、「とりゃー」やら「うわぁぁ」やら刀と刀がぶつかる音がします。
「助太刀しなくては!行くぞ皆のもの!」
正義感の強い馬超さんが開口一番、ソッコーで渦中へと飛び込んでいきました。
馬超さんに続き、張コウさん、夏侯惇さん、魏延さんが前線に参加
司馬懿さん、ホウ統さん、孟達さん、夏侯淵さんは遠距離からの支援で、
徐晃さん、張遼さん、許チョさんは後方からの敵襲に備えて渡り廊下で待機
という配置をホウ統さんさんは走りながら指示しました。

「うりゃー」「せいっ」「とうっ」
渡り廊下から更に激しさを増した音が聞こえてきます。
その言葉の中から一つ
「茅ヶ崎行って来たぜ〜!!」
というなんとも目立つ声が響きました。
あまりにも場違いな発言に徐晃さんは二人に「おもしろおかしいでござるな」といおうと二人に振り向いたその時
張遼さんが今までに無いくらいのオーラを発しながら前線のある暗闇に吸い込まれていきました。

「ちょ、張遼殿、まつでござる、許チョ、ここは頼みましたぞ」
これから起こるであろう何か不安を感じた徐晃さんは許チョさんに後方を頼み、張遼さんを追いかけることにしました。
944無名武将@お腹せっぷく:04/11/29 03:26:38
超期待
945無名武将@お腹せっぷく:04/11/30 00:01:12
とりあえずコピペ用に置いときますね。
(´ω`)っ『許褚 龐統 張郃 女媧』
946無名武将@お腹せっぷく:04/11/30 02:00:37
徐晃さんが戦闘現場にたどり着くと既に終了した模様で、十何人もの黄巾兵が無残な姿で横たわっていました。
しかしその真ん中で張遼さんと短髪の鈴をつけた男がかなりの至近距離でメンチきっています。
「てめぇ・・・何でこんなトコにいるんだよ、オイ!!」
「そういうキサマこそよく留年せずに修学旅行なんて来れたな・・・キサマの小さな脳では一生高校一年かと思ったぞ」
「なんだとコラァ!!ここで合肥の続きやってもいいんだぞ!」
「望むところだ!!」

二人が一撃を繰り出す寸前に張遼を夏侯惇さんが、鈴の男を大きな男が抑えました。
「やめろ張遼!我々は今互いに協力しなくてはならないんだぞ!」
「甘寧さんやめて下さい!あぁ・・・どうしてこうなるかな・・・」
夏侯惇さんが羽交い絞めにしても振り切られそうだったので徐晃さんと張?さんも張遼さんを取り押さえるのに加勢しました。
五分後、ようやく二人が落ち着くと司馬懿さんと?統さんは呉高の人にこれまでの事とこれからの事を説明しました。

「というわけだ。このホテル内には我々しか残っていない・・・是非とも協力してほしい。」
「そうですか・・・わかりました協力しましょう。おっと自己紹介がまだでしたね、私の名は陸遜といいます」
それから陸遜さんは呉高の人の紹介を始めました。
暴れていた鈴の男を甘寧といい彼を抑えていた大男の名を周泰
今端っこで踊ってるロン毛の男を周瑜と言い、その隣でトンファを持った男を孫策と陸遜さんから説明され
ひととおり自己紹介が終わったあと、当然のように皆の視線は二人に集まりました。
947無名武将@お腹せっぷく:04/11/30 02:31:36
「オレはこいつと一緒なんてイヤだね!それなら単独で敵にツッコんだほうがましだ!」
甘寧さんは皆との同じ行動を頑なに拒んでいます。反対側では張遼さんを皆で説得しているところです。
「それにしても甘寧よぉ・・・さっき合肥がどうのこうのと言っていたが何があったんだ?」
後ろから孫策さんが甘寧さんに話しかけましたが甘寧さんは「知るかっ!」の一点張りです。
「このままピリピリしてもこちらもよい気分ではありませんので、できれば話してください。」
陸遜さんのやっとの説得により甘寧さんは渋々了解しました。

「こないだ合肥でシマ取りがあってな・・・そりゃもう族と族との激しい戦いだったぜ」
甘寧さんはとても不機嫌な顔をして話始めました
「数としてはほぼ互角だったが、アイツがいきなりこっちの本陣に単独でツッコんできて仲間を次々とシメやがったのさ
 オレはそのとき前線で敵をボコってたから知らなくてよ・・・結局双方痛み分けってやつだ・・・
 とりあえずアイツをシメなきゃ気がおさまんねぇんだよ」
それを聞くと陸遜さんはさらに説得を続け
「とりあえず今は私怨で行動されると困ります。もはやエゴが許される事態ではありませんので皆さんと協力してください。」
陸遜さんは深く頭を下げました
948無名武将@お腹せっぷく:04/11/30 02:32:07
「チッ、しゃあねぇ・・・オイ張遼!!この厄介事が済むまでは皆に協力してやる・・・
 だがよ、終わったら覚悟しておけよ!!!」
甘寧さんは張遼さんに怒鳴りつけました。
「フンッ」
張遼さんは鼻で笑うと甘寧さんに手を差し伸べました。
「いいだろう・・・不本意ではあるがな・・・黄巾党を倒すまでは互いに攻撃しない、約束だ。」
甘寧さんは張遼さんを睨みながらガッチリと握手しました。

「一時はどうなるかと思ったでござるよ、助かったでござる陸遜殿」
徐晃さんは微笑みながら陸遜さんに話しかけました。
「いえいえ、それにしても皆さん個性的な方ばかりで、まあこちらも個性的過ぎてまとまらないのが問題ですがね
 皆の命は我々に掛かっています。一緒にがんばりましょう徐晃さん。」
陸遜さんは徐晃さんに握手を求めました。
「もちろんでござる!こちらこそよろしく頼むでござるよ」
二人は決意のこもった眼差しでガッチリと握手しました。

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ、徐晃さん! ついに登場!三国オールスターズ! タイムアップまであと16時間45分!
949無名武将@お腹せっぷく:04/11/30 02:33:36
某スレからゲスト参戦してもらいました。
初めは土曜日には完成すると言ったのですが
仕事の関係で遅れました。すいません
950無名武将@お腹せっぷく:04/11/30 03:44:08
族のシマ争いにまで参加してる張遼さんがカコイイ・・・惚れるよw
GJ!
951無名武将@お腹せっぷく:04/11/30 09:37:49
その某スレ、止まってるしね。
なかなか面白い試みGJ
952無名武将@お腹せっぷく:04/11/30 09:46:27
|д゚)ツヅキマダカナ?
953無名武将@お腹せっぷく:04/11/30 10:08:09
呉組もキタ━(゚∀゚)━!
激しくGJです。

ところで某スレってどこ(゚Д゚)?呉スレ?
954無名武将@お腹せっぷく:04/11/30 11:53:06
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1066155445/
多分このスレ
話終わってるしこのまま落とすつもりっぽいから放置キボンヌ
955無名武将@お腹せっぷく:04/11/30 11:57:15
>>953
陸遜の修羅日記スレでしょ。ここと流れが似てるけど、展開が止まってる。
面子を見てもしやと思ったけど、やっぱりあのグループだったのか。なんか変な嬉しさが・・・。

禿GJ!
956無名武将@お腹せっぷく:04/11/30 15:01:15
修羅日記スレ初めて見た時はクソワロタなぁ
あの人達が出てきたのか、面白い展開になってきたね
957953:04/11/30 18:04:13
>954-955
dクス。

メンツ見てもしやとは思ったけど、やっぱり修羅日記だったか。
修羅日記も好きだったので何だか嬉しい。
958無名武将@お腹せっぷく:04/12/02 03:17:55
張角たち、黄巾党首脳陣の厚い信任を巧妙に得た諸葛亮さんと趙雲さんの二人は、先ず、
部隊の再編成とその配置の改善が早急に必要であることを諭して、酒精臭いおくびを吐く張宝の案内の下、
各フロアの点検に向かいました。
無論、激励を兼ねたその行動の真の目的は、
巨大な組織の内部に走る亀裂の在り様を自らの目で見極めようという不敵なものです。

「一見堅固なものほど、人目につかぬ小さな綻びから脆くも崩れるものですからね」

諸葛亮さんは、お気に入りの羽扇を口に当てながら、
底意地の悪そうな視線を趙雲さんに向けて語りかけてきます。

「少々声が高いですよ」
「なぁに、声をひそめればかえって他人の気を集めるものですよ。そうでしょう、はっはっはっはっは」
「は、ははははは」

仕方なく高笑いに釣られる趙雲さんですが、
諸葛亮さんの策にどれだけの勝算があるのかを未だ測り切れぬ故か、
全身胆を謳われる勇士であってもその顔色は冴えず、口元はいささか引き攣り気味です。

「いかが致したかな」
「いやいや、張角様の謙譲の言とは違い、そこここに頼もしき逸物がいらっしゃることに、
我ら二人、深く感じ入ったのでございます」
959無名武将@お腹せっぷく:04/12/02 03:18:39
見え透いたお世辞にも関わらず、朦朧としていた張宝の目が途端に輝きだします。

「そうでありましょう、そうでありましょう。流石に具眼の士であらせられるな。
あそこにいる何儀やキョウ都、管亥なぞはまさに一騎当千、万夫不当の剛の者にございます。
見事に参謀殿の片腕を務めましょうぞ」

名を呼ばれて振り返る彼らは、一様に筋骨隆々とした男たちでしたが、
また、一様に倉庫から掠め取ってきたのでしょうワインボトルを片手に、
長い通路の上であぐらを掻きながらだらしない赤ら顔を示していました。
趙雲さんがそっと横目を滑らせた先には、
案の定、これ以上なきほど目を細めている諸葛亮さんの姿があります。

「それから、あそこ、非常階段前に詰めている監視役が周倉といいまして。
…何、携帯眺めてぼうっとしてんだ、あいつ。参謀殿が御自ら巡回に足を運んでいらっしゃるってのに」
「いやいや、声高に衆目の中で叱りつけて士気を下げることは愚策にございます。
我らがそれとなく彼に注意を喚起させましょう。
張宝様は、ここはお下がりになっていらっしゃいますよう」
「流石に…。某は兵法にとんと疎い故。ここはお任せ致します、参謀殿」

言葉巧みに張宝を退かせた諸葛亮さんと趙雲さんが歩み寄るのを気づきもせず、
周倉さんは携帯の液晶画面を見つめながら、鼻腔を膨らませて深い溜め息を吐いていました。

「周倉さんですね」
「…は、は、はい!」
「私は此度、張角様より参謀の任を預かった諸葛亮と申します。こちらは趙雲さん。
何卒、よしなに。ところで、先ほどより何を御覧になっていらっしゃるのです?」
960無名武将@お腹せっぷく:04/12/02 03:19:42
突然の見知らぬ人間の来訪に驚いたのか、幾度となく吃音を発した周倉さんは、
諸葛亮さんの指摘にようやく自身が携帯に耽溺していたことを察して、それを懐に隠そうとします。
が、それよりも速く、諸葛亮さんの意を汲んだ趙雲さんの豹の如き手が携帯を奪い取っていました。

「…ほほう、これはこれは」

付属カメラで撮ったのであろう映し出されている画像には、コンビニのレジの向こうで、
流麗な黒髪をポニーテールに纏めながら、爽やかな笑顔で接客にいそしむ美女の姿がありました。

「成るほど成るほど、周倉さんには斯かる趣味がありましたか」
「め、滅相もない。誤解にございます。からかうのは、お、お止めくだされ!」
「ふむふむ、で、他には、と、…ほほう、これもなかなか」

何枚か違うアングルから撮った画像の次に映し出されたのは、江ノ島を背景にした白昼の浜辺で、
グラマラス且つシャープな肢体をパステルブルーのビキニに包んで佇んでいる、同じ美女でした。

「そ、それもたまたまにございます! た、たまたま某が海で水練に励んでいたところ、
たまたま通りがかった女性が、カ、カメラに」
「成るほど成るほど、今年の酷暑にも関わらず、わざわざ七里ヶ浜まで赴いて水練とは、
いやいや、感心しますね」
961無名武将@お腹せっぷく:04/12/02 03:20:41
趙雲さんは思いました。諸葛亮さんのいやらしいにやつきは、
事態を好転させる足がかりを掴んだが故か。
はたまた、不意に目にした盗撮画像に魅惑されたに過ぎぬのか。

「誠にございます! い、卑しくも日本男児が鍛錬の合間に女性(にょしょう)にうつつを抜かすなぞ、
ふ、ふ、不埒千万!」
「周倉さんは、この女性にホの字なのですね」

趙雲さんは思いました。アンタ、ホントに同い歳か?

「と、とんでもございません、武の道は終わりなき道!
某には、斯かる寄り道なぞしている暇は、ご、ございません」
「ふむふむ。この女性、関羽さんと私たちにはいささかならず交流がありましてね。
斯かる如き真似を為さらずとも、周倉さんさえよければ、
幾らでも紹介する機会はありますのに。残念なことです」
「え、あ、…いや、その、…あのお方は、関羽さんと申されるのですか?」


旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ、徐晃さん! 諸葛亮さんは死中に活を見つけたぞ! ファイト!
タイムアップまであと16時間15分!
962無名武将@お腹せっぷく:04/12/02 03:28:33
以前、関羽アンド荀ケを出演させた者です。
関羽vs黄巾党ということで、タシーロな周倉のキャラを寝床で思いつき、
もう少し孔明と趙雲に活躍してもらいたい、と願いつつ筆を取りました。

尚、他の黄巾党キャラは、後々、職人様が書き易いように選びました。
オールスターズを思う存分暴れさせてやって下されば幸いと存じます。
963無名武将@お腹せっぷく:04/12/02 17:01:23
GJ!
964無名武将@お腹せっぷく:04/12/02 18:00:24
期待しまくり。
965関羽愛:04/12/04 03:56:24
保守アゲ。
966関羽愛:04/12/04 22:09:53
劉張を書いた者です。
折角保守アゲしたので、張り切ってレスを繋げてみます。

「山田ー!!」(どきゃーん)
「茅ヶ崎行ってきたぜー!!」(ばかーん)
「俺の敵を取るんじゃねー文遠!!(バキィッ)」
「我らは下の名前で呼び合うほど親しくない間柄の筈だが(ボゴォッ)」
 三国の勇士の協力を得た徐晃さん一行は、破竹の勢いで廊下を進撃していました。
特に、甘寧さんと張遼さんが2TOPを組むようになってからは、向かう所無し状態です。
既に、名も無き塵芥がごとき数多の将が、彼ら2人の手によって容赦なく討ち取られています。
武術の達人とはいえ、たかが学生が何故テロリスト相手にこれほどの善戦をしているのでしょうか。
「こ奴らの大将格は、何故わざわざ名乗りを上げ、一騎打ちを挑もうとするのだ。
 これでは我が脳漿よりほとばしる百計を使うまでも無いではないか。」
と、一人ごちる司馬懿さんに、酒をグビグビあおりながら龐統さんが答えます。
「子供にやられてるんだ。そこで引いちゃオトナの沽券って奴に傷が付く。
 腕っ節で物を言わせて部下を従えてりゃ、強者との戦いは避けて通れぬ道っ……とな。」
「ふんっ、沽券が有るなら社会に対して実力で勝負を挑めば良かったのだ。
 テロなどという、卑劣で卑屈な手段を取るから卑怯者として社会から非難されるのだ。」
  鼻息を荒らげる司馬懿さんに、
「誰もがアンタのように良いとこの生まれで、眉目秀麗・成績優秀・品行方正・ムッツリ助平とはいかんさね。
 脛に傷を持つ者の苦しみが分からない様じゃ、場末の酒場で美味い酒は飲めんぞ。」
 相変わらず仮面の下の表情を見せないまま、龐統さんは答えます。
「場末の酒よりワインをグラスに傾けるほうが性には合っているが…そのようなものなのか。」
「そんなモンさね。」
 龐統さんが年上という事もあってか、司馬懿さんは妙に素直なのでした。
「……ところで、今の褒め言葉の中に、何か人を中傷する言葉を聞いた気がしたが?」
「気のせいさね。」
967関羽愛:04/12/04 23:37:32
「張遼と甘寧のお二方の荒々しいお姿も良いのですが、
 司馬懿さんと龐統さんのオトナな会話も良いものですね。
 それにしても友情とは、まことに……美しい。」
 頬に手を当て、ため息をつく張コウさん。
彼は、三国の勇士が居並ぶ壮観な戦場の中から、
これはと思うシーンを見逃すまいと目を配るばかりで、
戦いが始まってから一向に戦いに加わる気配を見せていません。

 そうして戦場の様子を、傍から眺めていた張コウさんは、ある事に気づいて視線を止めます。
「…徐晃さんはどうしてしまったのでしょうか。
 動きに精彩がありません。何時もの思い切りの良い姿が何処にも…。」
張コウさんが怪訝気に眺める先には、苦戦を強いられている徐晃さんの姿が。

 徐晃さんは、黄巾党の将兵を相手に、かつてない苦戦を強いられていました。
 技量が相手より低い訳ではなく、
 腕力で劣っている訳でもなく、
 相手の気合に怯えている訳でもなく、
徐晃さんの腕を鈍らせている物は、徐晃さん自身の中の、とまどう心でした。
 「死ねヨヤぁああああアアアアア!?」
 奇声とともに突き出される、黄巾党の下っ端のナイフ。
徐晃さんは、素早くその手を叩いてナイフを落とし、交わしざまに相手の鳩尾に棒で一撃。
もんどり打って倒れる敵の肩をしたたかに殴りつけ、戦意を失わせます。
 徐晃さんの事を何も知らない人間から見れば華麗なコンビネーション。
「……何故、徐晃さんはワザワザ相手の後の先を取るような危険を犯しているのです…
 徐晃殿は自分の技に酔いしれたり、強い力に溺れるお人ではない。嫌な予感がします。」
徐晃さんの異変に胸騒ぎを感じた張コウさんは、徐晃さんに加勢するべく、戦いの場に身を躍らせたのでした。
968関羽愛:04/12/04 23:41:00
ああ、かなーり脱字が。txtが巻き戻ってる…orz
969無名武将@お腹せっぷく:04/12/04 23:54:14
がんばれ。超がんばれ
970無名武将@お腹せっぷく:04/12/04 23:55:13
旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。

忘れてない?
971関羽愛:04/12/05 00:24:16
こんどは誤字チェック。

(この黄巾党という人達は、何故こんなに躊躇いも無く人を殺そうとする事が出来るのでござろうか)

 そんな苦悩などに関係なく襲い掛かる敵のナイフを交わし、拳で一撃をくれる徐晃さん。
しかし、必殺ではない攻撃では、敵は気絶せず、倒れながら徐晃さんの腕を切り裂きます。
「ッ…!!」痛みに耐えながら、相手の背に肘を落とし、敵を足で踏み付けて戦闘不能に……
……した所で、徐晃さんは、敵に完全に囲まれてしまった事に気が付きました。
「ハァハァ…ま…まずいでござるな」

 はじめは徐晃さんの周りを遠巻きに取り囲んでいた黄巾党の面々。
しかし、いまや彼らは徐晃さんの周りを死体に群がるハイエナのように周回していました。
彼らは、一度に襲い掛からず、一人一人が間断なく襲い掛かる事で、徐晃さんのスタミナを奪ったのです。
技量では劣る彼らは、培ったプロの勘で、徐晃さんが力尽きようとしている事を敏感に感じとっていました。

「オイ、震えてやがるぜ。ビビッてんじゃねぇのか、コイツ。」
「自分から殴ってこねぇしな。殴りかかられたら殴り返す位、ガキでも出来るっての。」
「こいつ、何のつもりか俺等を殺さないから、こっちも何度でも戦えてラッキーだわ。」
「一人は皆の為に手加減し、皆は一人をぶっ殺す為に立ち上がる…ってなぁ、ゲ〜ラゲラゲラ・・・」
「いや〜世の中、最後は数の暴力よ。だから、こうして一体多数で挑む俺たちは勝ち組〜。」

 好き放題言っている彼らを前にしても、徐晃さんは息を整えて次の攻撃に備える事しか出来ません。

「人を殺した事も無い腰抜け野郎が、イキがって手加減なんてするから、死ぬような目に遭うんだよ!!」

「……っ!!……人を殺す事が、そんなにエライのでござるか!?」
972関羽愛:04/12/05 01:44:33
敵の斧が振り下ろされようとした瞬間に割って入った誰かが、
力尽きた徐晃さんの頭を割ろうとしたそれを受け止めました。

「ちょっ……張コウ殿。」
「敵の挑発に乗るのは美しくないですよ。徐晃殿。」
華麗に登場した張郃さんは、増援に怯む黄巾党の面々を、その衣装の異様さだけで威圧していました。
「なんだてめぇは!?」
「名を問われたならば答えましょう。音に乗せても麗しき私の名を。私の名は張…」
と、敵の言葉に律儀に答えようとした張郃さんの言葉をさえぎって、徐晃さんの前の敵の背に矢が突き刺さります。
「テロリストに自分から名前を名乗ろうとするなんて、張郃、アンタ、バッカじゃないの!?」
「も……孟達殿。」

 あまあまとはいえ、一人でも難敵だった徐晃さんに加えて、それに匹敵するだろう張郃さん、
そして絶好の位置から射撃を加える孟達さんという三人を前に、誰が戦闘を続けられるでしょう。
黄巾党はほどなく撤退し、力尽きた徐晃さんの周囲には、静寂と孟達さんの敵意すら感じられる視線だけが残りました。
張郃さんは孟達さんに「馬鹿」といわれた事で、すっかりいじけてしまい、床に体育座りでのの字を書いています。

「何、敵にまで手加減してんのよ!!」
と、何時もとは違う、ただならぬ雰囲気で詰めよる孟達さんに、
「拙者は特段、善人ではないと思う……けれど、人殺しが相手でも、
 躊躇い無く攻撃する事は、何か間違っているのではないか、と思うのでござる。」
辛うじてそれだけ答えると、徐晃さんは目を伏せて黙ってしまいました
973関羽愛:04/12/05 01:47:45
「……アンタ、そんな事を言ってたら、ここじゃすぐに死ぬわよ」
 そう言った孟達さんの声は、それまで徐晃さんが聞いた事のある中でも最も低く押し殺した物でした。
「だが・・・だが・・・」
なおも何かを言おうとする徐晃さんを、孟達さんは一喝します。
「だがもへったくれも無いわよ。アンタが死んだら、弟と妹の面倒を誰が見るのよ!?」
何も言い返せない徐晃さんに、孟達さんはなおも厳しい声で言います。
 「自分が助かる為に相手を傷つけるのは仕方が無い」
 「殺されるような事をする向こうが悪い」
 「自分のほうが相手より大事」
 「総合すると、クソ野郎どもに手加減するなんて馬鹿馬鹿しくてやってられない」
 徐晃さんを前にしての孟達さんの言葉は、現状から見ればどれも正しく、否定しがたい物ばかり。
ですが、その正しいはずの言葉が孟達さんから発せられる度、徐晃さんの心は激しい痛みを発します。
そして、孟達さんも徐晃さんが「ハイ」と言わないので、いい加減抑制が効かなくなっていました。

「もし、アンタと私が敵同士になったとしたとしてよ、
 きっとその時は身を守る為なんだから私だってアンタを射殺…」
「そんな事には……拙者と孟達殿が殺しあうなんて、そんな事には絶対ならないでござる!!」
974関羽愛:04/12/05 01:49:23
孟達さんは、徐晃さんの目に涙を浮かべながら声をはりあげて否定した姿を見て、
自分が勢いで何か取り返しのつかない事を言いそうになっていた事に気が付きました。
「……そうね。やっぱり私もアンタの事を殺せないと思うわ。」
そう言った孟達さんの声がとても穏やかなものだったので、
徐晃さんが安心していると、その後ろから、
「同感ですね。私だって徐晃さんの事は殺せませんよ。」
何時の間にか立ち直った張郃さんが間に割って入ってきました。
そして、徐晃さんと孟達さんに、張郃さんは真面目な顔をしてこう言いました。

「だから、私達がずっと友達でいればいいんです。少なくとも私はそのつもりですよ。」
「腐れ縁なんてゴメンだけど、殺しあうなんてもっとゴメンだから約束してあげるわ。」
「も・・・勿論でござる!!」

旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
徐晃さんが弟妹を大事に思ってるように、徐晃さんの事を大事に思う友達も居るんだよ。
頑張れ、徐晃さん! ファイト!タイムアップまであと16時間!

 長文と長時間に渡ってのレス失礼しました。
投稿の誤りから、思考しながらリアルタイムで修正分を書いたもので。
次からはこうならないよう、気をつけます。
975無名武将@お腹せっぷく:04/12/05 07:56:27
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
976無名武将@お腹せっぷく:04/12/05 09:41:07
泣けた(つД`)
977無名武将@お腹せっぷく:04/12/07 23:26:13
勝手ながら、そろそろ次スレを立てた方が宜しいかと思い、テンプレを作ってみました。
人物紹介については、私がメンドくさがり屋な所為もありますが、
今までに登場した全員を流れに沿って説明していくと、かなり長大になるので、
オミットした方がいいように思います。
もし、これで異存がないようでしたら、二十四時間後くらいに私が立てようと思います。
意見、添削が必要と思われる方はレスをお願いします。

↓テンプレ案

徐晃さんは貧困の中、バイトで生計を立てて幼い弟妹を養う学生さん。
ちょっぴり怪しいナイスガイの友人、張遼さんや、
複雑な想いを寄せている孟達さんや関羽さん、呂布さんに囲まれて、
今日も今日とて艱難辛苦、阿鼻叫喚の学生生活。
やっとの思いで叶えられた、待ちに待っていた修学旅行も、
思わぬ暴徒の乱入で、急転直下のドタバタ劇。
でも、徐晃さんはこんなことに負けてはいられません。

皆んなの笑顔を守る為、頑張れ徐晃さん! ファイトっ!

前スレ

徐晃さんの生活
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1070725515/
978無名武将@お腹せっぷく:04/12/08 00:31:38
>>977
簡潔でいいんでない?
979関羽愛:04/12/08 04:30:11
徐晃さんとその周辺の設定は書かれてるので良いんじゃないでしょうか。
980無名武将@お腹せっぷく:04/12/08 12:25:25
>>977
ヨロ
981無名武将@お腹せっぷく:04/12/08 16:33:07
>>446-448もどこかに貼ったらどうよ?
982977
立てました。>>446-448のまとめもつけ加えました。

徐晃さんの生活 第二章
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1102515963/