長編小説【戦国】 第二巻

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1無名武将@お腹せっぷく
〜光秀と謙信と私〜

一巻:http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1067725752/l50
2無名武将@お腹せっぷく:03/11/23 22:57
すまん建ててしもうた
3無名武将@お腹せっぷく:03/11/23 22:58
切腹してきまつ
削除依頼出せよ
5無名武将@お腹せっぷく:03/11/23 22:59
出してくるよ
6無名武将@お腹せっぷく:03/11/23 23:01
建てたもんはしかたねーな、
しゃーないから使ってやろうぜ
>>1にとってもそれが本望だ
7無名武将@お腹せっぷく:03/11/24 01:26
「島津が天下を取ったというのに、このような糞スレ立てられていたとは」
本能寺で信長、光秀を討ち取ったばかりの島津義弘が呟いた。
8無名武将@お腹せっぷく:03/11/24 01:31
謙信は付けち○ぽの開発に没頭しつつも新スレ設立に万歳
9無名武将@お腹せっぷく:03/11/24 01:44
あらすじ

1582年(天正10年)6月、織田家の重臣であった明智光秀は、突如として信長に反旗を翻し、京都本能寺にこれを襲った。
しかし、そこに突如として島津の軍勢が現れ、信長・光秀もろとも討ち取り、京都を制圧して天下の統一を狙った。
だが、大坂城では付けち○ぽを発明してご機嫌の上杉謙信と武田信玄がその恐るべき野望を胸に秘め,
それを囲む徳川家康は糞を漏らし、秀吉もまた、信長死すの報を受けて痴呆になってしまった。
戦国の世は、まだ終わらない。          ……色んな意味で。
10無名武将@お腹せっぷく:03/11/24 01:54
老いた久秀は付けち○ぽを求め、何件も店を廻っていたが
人気商品の為どこも在庫が切れていた。
11無名武将@お腹せっぷく:03/11/24 01:58
>>9
よくぞあの支離滅裂な前スレを格調高く説明できるものだ、感服致す。
12無名武将@お腹せっぷく:03/11/24 02:03

 信長、光秀を討ち取った島津軍は孤立を恐れ一旦国元に戻った。
 島津義弘は呟いた「I will be back」
13無名武将@お腹せっぷく:03/11/24 02:12
ーーーーー登場人物説明ーーーーー
■明智光秀 常に何かふと考えている。もう一度死んで地上に帰ろうとしたことも。
最初は大活躍。というか考えてばかりいないでたまには行動してください。
■上杉謙信 信玄と氏康が合体してできたはず。回りすぎてドーナッツになったり、
信玄にレイプされたり、川中島の決戦で下半身裸で出現してはち○ぽを串刺しにされ、
超ヒットを記録した付けち○ぽを発明したり忙しい人。何百年も生きる、不死身。
■武田信玄 謙信をレイプしたり川中島の決戦でウンコもらしたり、
付けち○ぽ不買運動を起こしたりとこの人も相当大変な模様。同じく不死身。
■前スレ491 もうビンビン。ビンラディン。
小島奈津子が好きらしい。コピペだったが「もうビンビン」部分だけ大流行。
14無名武将@お腹せっぷく:03/11/24 02:17
■伊達政宗 「早く生まれろ」と言いその通り流産で死ぬが目玉部分のみ復活。
金玉を目にはめ込んだり梅毒で片目を失ったりとこちらも微妙に大変。
------
上杉謙信 追記
夜の戦国最強の座にも着こうとし男色もやめ獣姦に走るが華麗に失敗、
仕方なく1000強奪合戦に向かったこともある。
この人はそうとう大変すぎるようで・・・下手すると前スレの15分の一ぐらいが謙信ネタ。
15無名武将@お腹せっぷく:03/11/24 07:09
■一条兼定 土佐国の企業家。あまりにも運がない。
■朝倉義景 京都観光上洛後行方不明。ものすごく酷い目にあっている(謙信以下?)
16無名武将@お腹せっぷく:03/11/24 07:14
ここは小田原…
不肖な息子北条氏政に氏康がアクロバットなオナニーの仕方を教えているところ
17無名武将@お腹せっぷく:03/11/24 07:16
氏政「父上!・・・き・・・きもちいい・・・」
18無名武将@お腹せっぷく:03/11/24 07:23
「糞!引き篭もりの島津厨に先を越された。何時まで起きてるんだよ」
19無名武将@お腹せっぷく:03/11/24 14:18
謙信「そろそろ原点に戻りませんか」
20無名武将@お腹せっぷく:03/11/24 15:21
そのころ謙信の地元には
土岐氏を、名乗る不思議な集団が現れた~
これぞ、後の世に、いう
戦国自衛隊の、本隊であった
21無名武将@お腹せっぷく:03/11/25 15:41
謙信「もの凄く変な人達だな・・・」
戦国自衛隊員「みんな着物をきていたりまるで昔に来たみたいだ、
もしやコスプレイヤー!?一万人で合戦シーンを取ろうぜのオフ会か!?」」
23無名武将@お腹せっぷく:03/11/25 15:51
信玄「謙信、お前も十分変じゃ。
ドーナッツ、付けち○ぽ、獣姦・・・・
こんな勇敢な事できるのはお前だけじゃな」
24無名武将@お腹せっぷく:03/11/25 15:56
謙信は次の甲冑のデザインを考えていた。
今度はどんなのにしようかな。
謙信「おまいも小姓の春日源助と…
26無名武将@お腹せっぷく:03/11/25 17:09
東北に逃げた…」
27無名武将@お腹せっぷく:03/11/25 17:15
そして信玄カップルと謙信、政宗も合流し4Pに耽るのでした
しかし東北には戦国最強の目玉と化した政宗がいた
29無名武将@お腹せっぷく:03/11/25 17:17
謙信はおわんをプレゼントし、
30無名武将@お腹せっぷく:03/11/25 17:19
謙信「ねぇ信玄じいちゃん!時間が短すぎて、かぶってるのか
そのままの流れなのかわかんないよ!
あ、信玄じいちゃんのナニも短かったね!あはは!」
31無名武将@お腹せっぷく:03/11/26 11:42
上杉謙信は信玄と氏康と信長と元就と政宗と元親と義弘と家康と秀吉の
登用に成功した


   連   載   打   ち   切   り
33無名武将@お腹せっぷく:03/11/27 16:15
謙信「ここはひどいインターネットですね!」
と必死にネットカフェから自演する景勝の姿を、上杉景信が捕らえた!
35無名武将@お腹せっぷく:03/11/27 19:46
それを聞いた謙信は箸を落として泣いた
36無名武将@お腹せっぷく:03/11/27 20:25
謙信「もう無理じゃ、ネタが浮かばない」
家臣「殿、未だ諦めては為りません。
   殿にはまだ利休の塗り箸があるでは御座いませんか」


   連   載   打   ち   切   り


39無名武将@お腹せっぷく:03/11/27 20:56
信玄「あー暇だ、付けち○ぽでもするか」


   連   載   再   開



と必死にネットカフェから自演する景勝の姿を、北条景広も捕らえたw
Winnyの使いすぎで逮捕される景勝であった
このニュースを芸スポ+で知った、今川家中一の2ちゃんねらー朝比奈“鶏肋”信置は
44無名武将@お腹せっぷく:03/11/27 22:45
はぐはぐ
こうして今川家もネットから締め出される危機になってしまった!そこで「智将」氏真は
アイコラなど自分でつくってみる事にし、
意気揚揚と父である義元のコラを作ってしまった…
48無名武将@お腹せっぷく:03/11/27 23:51
それを保存する信長。
抜いてしまう信玄。
こうして流出した義元コラはどんどん広まって行き
ついに本人の目にとまる事となり、
52無名武将@お腹せっぷく:03/11/30 00:52
「オレってイケてるじゃん」
こうしてコラ職人としての才能を認められた氏真は
54無名武将@お腹せっぷく:03/12/01 13:22
肖像権の侵害などという言葉もしらぬまま
せっせと「大名シリーズ」「姫シリーズ(未貫通)」「町娘シリーズ」「家老シリーズ」といった名作を世に送り続けていた
半角板、アイドル画像板で「神」の名をほしいままにする氏真。
57無名武将@お腹せっぷく:03/12/01 15:30
そのころ信玄は信玄×謙信のやおい小説を書いていた
「ぬふ。」
59無名武将@お腹せっぷく:03/12/01 22:24
謙信「ハー・ド・ゲイ」
60無名武将@お腹せっぷく:03/12/02 03:26
小説をネットで発表し、叩かれる信玄。
光秀はふと考えた。
62無名武将@お腹せっぷく:03/12/02 18:20
「この信玄×謙信意外と抜けるな、♂謙信ハァハァ」
それを無理矢理没収した信長は
抜きまくり
それを怨みにおもった光秀は、ある句を詠みました。
こうそんさん
  ああこうそんさん
        こうそんさん
67無名武将@お腹せっぷく:03/12/02 22:21
詠み終えた途端、天井からたらいが
68無名武将@お腹せっぷく:03/12/04 18:21
 
 落ちてきたと思ったら、なんと!それはたらいではなく
 空飛ぶ円盤だった。
69無名武将@お腹せっぷく:03/12/04 18:27
 
 ウィーン ウィーン ウィーン
 円盤は光秀の頭上をフワフワ漂っていた
 そして円盤の扉が開いて中から出てきたのは・・・・・
70無名武将@お腹せっぷく:03/12/04 22:37
巨大猿の、羽柴秀吉だった
71無名武将@お腹せっぷく:03/12/04 23:12
宇宙猿人ゴリかお前は!スペクトルマン呼ぶぞ!
間違えてスペルマを呼ぶ
あっという間に光秀は白濁液まみれに・・・
74無名武将@お腹せっぷく:03/12/04 23:49
白濁液にまみれながら光秀は新たな快感に打ち震えていた
光秀「こ、これじゃ!!秀満!わしが捜し求めていたのは!!」
呆れ果てた秀満は
それを食べた
78無名武将@お腹せっぷく:03/12/05 19:58
秀満は光秀の体にベットリまとわりついてる白濁液を
舌で舐めまわし、吸い尽くした。
79無名武将@お腹せっぷく:03/12/06 21:40
秀満「結構なお味で」
80無名武将@お腹せっぷく:03/12/09 14:50
光秀「もうビンビン。ビンラディン。」
最後の余計な一言のせいで、光秀は真田の赤備えに追いまわされる羽目になった
82無名武将@お腹せっぷく:03/12/09 22:53
真田「もうビンビン。ビンラディン。」
83無名武将@お腹せっぷく:03/12/10 20:39
光秀「そんなことアルカイーダ」
84無名武将@お腹せっぷく:03/12/13 23:35

85無名武将@お腹せっぷく:03/12/14 00:17

86無名武将@お腹せっぷく:03/12/14 00:18
まだだ!まだ終わらんよ。
87無名武将@お腹せっぷく:03/12/14 01:24
 
 終わるか!終わってたまるか!
88無名武将@お腹せっぷく:03/12/14 04:40

 「まだ終わらないの?しつこい男は嫌いよ!この遅漏野郎」
89無名武将@お腹せっぷく:03/12/15 21:39
夜の福知山城は神秘的。
90無名武将@お腹せっぷく:03/12/15 21:41
井戸の中には何かいる
とりあえず入ってみた。
「うわああああああ!」
< カ  ト >: _; ; ; ; ;_ : : : : : : : : _; _ : : ヽ     / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
< イ ナ >     `''‐-.、:-'"´   ヽ: :ヽ    ,r__----‐‐‐‐‐‐‐‐---、____ : : : : : : : : : :
<      >              i : : ',   ,''                ̄ ̄`ヾ y:
  ∨ ∨ ∨     __     _.   '; : : |.   l----‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐-----___  ヾ|: :
. | : : : : : :ノ  (二二、.-′ )( '-.二二i l : : !   ,l;L_      .,,、,--ュ、 ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;/ヾ
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. : : : : : |    <..i二i.ヽ  .  ::. <i二!ヽ .|: :ソ.   l rO:、;  ´ ィ○ヽ    'i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、l
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. ',: : : : : !    __-`‐----‐''-___|: :!    l  ,:'   _ ヽ       .|;;;;;;;//-'ノ
 ヽ : : : : | ̄ ̄  / ,、rッニ'ニtュヽ  レ'゙     ',lllゞ,' '"'` '"       i;;;;;i, `' /
.  ゝ : : : i    .iィ゙;r'/三三ヽヾヽ |:|      ',lli、///llllllllヾヾヾ  ノノノ∧ ∧ ∧
∧ ∧ ∧: : ヽ  "´/ i´   l Y! `''゙ //   ∧ ∧ ∧llヾ゙゙゙゙ニニ'\ヾヾヽヾ<
      > : ヽ  l,,ヽ、_ノ l.!   // <      >llヽ〈    i|ヾllllllノ<. ク メ こ
 ク メ  >: : : ヽ  ヽミ三三ソ  /,'  <  サ  >゙,ll,ヽ===-'゙ ))ソノノ< リ リ や
 リ リ > : : : : ヽ  -----  /: ト、  <  ン  > ',`;;, ,, ,,, , )ノノソノ< ス  | つ
 ス |  > : : : : : : `‐‐----‐‐'' ! ヽ  <  タ  >  ヾノソノノソノノノ/< マ   め
 マ   > : : : : : : : : : : : : : : : : : ハ  <     >  ノ! l ノノノソ' / < ス
 ス   >
94無名武将@お腹せっぷく:03/12/16 00:34
>>93
うわあああああ!
95無名武将@お腹せっぷく:03/12/17 17:13
失禁する光秀
96無名武将@お腹せっぷく:03/12/18 21:23
「メリークリストス、光秀。」
サンタに扮した信長がそう言いながら
トナカイの格好をした秀吉と井戸の中から
光秀へと向かって這い出てきた。
「光秀、まず濡れた褌をなんとかせい!」
信長の矢のような眼光をまともに受けた光秀。
98無名武将@お腹せっぷく:03/12/19 20:37
その一言にキレタ光秀は
信長を井戸の中につき落として
封印した。
それを見てよだれを垂らしながら
ニヤニヤしてる秀吉を光秀は
見世物小屋に売り飛ばした。
儲けた金は子供たちへの
プレゼント費用にあてた。
99無名武将@お腹せっぷく:03/12/19 20:50
その3年後のクリスマス・・・
素敵なパパ光秀は幸福のうちに
死んだ・・・・・・あたたかい家族に
見守られながら・・・
100無名武将@お腹せっぷく:03/12/19 20:52
100!
幸せそうな光秀家を物陰からニラむ小さな目があった。
信長の復讐を誓う一人の子供がいた。
102無名武将@お腹せっぷく:03/12/20 06:41
その暗い視線を感じて振り返る
光秀の美貌の娘、お玉。
「どうしたのです?姉上」
姉の急な行動に弟の十五郎は
まだあどけない瞳できいてきた。
お玉はその形の良い眉をひそめながら
「・・・誰かがみているような感じがしたの。
・・・気のせいかしら。」
と不安気に呟いた。
十五郎はそんな姉の言葉に対してこう言った。
「きっと父上が見守っていてくれてるのですよ!!」


お玉「こやつめ!ハハハ!」
十五郎「ち・・・父上?」
十五郎は姉の姿に一瞬、父光秀の姿を見た。
105無名武将@お腹せっぷく:03/12/24 14:33
そのころ松代では・・・
まだミニ四駆が流行っていた
107あぼーん:あぼーん
あぼーん
108無名武将@お腹せっぷく:03/12/29 02:32
謙信「あのさー、また付けチ○ポ開発したんだけど信玄ー、つけてくれる?」
109無名武将@お腹せっぷく:03/12/29 09:01
ではお礼に塩を送る。
110無名武将@お腹せっぷく:03/12/29 09:30
家臣「何故、敵に塩を送るのですか?」

仏教バカ「ふふふ、武田と今川・北条がいがみ合えば
ワシもやりやすいってことよ」

家臣「なるほど、敵の敵に塩を送るって言った方が
     的確ですね」

仏教バカ「もしかしたら、あの人いい人ね、なんて言われちゃったりして
       あーはっはっは・・・理由が無いことをやるほどバカじゃないもんね〜」
111無名武将@お腹せっぷく:04/01/12 18:52
あげますよ
112無名武将@お腹せっぷく:04/01/24 12:08
登場人物がいつも一緒だな、そろそろ新しいキャラが必要だ
そこへ大宝寺義氏がひょっこり姿を現した
義氏「はてさて何をしようかの?」
115無名武将@お腹せっぷく:04/02/01 16:40
家臣「悪屋形!いやお屋形様。敵が攻めてまいりました!!!」
義氏「何!一体どこぞの軍勢じゃ」
家臣「上杉謙信とそのコバンザメ軍団十一万三〇〇〇にござります!!」
義氏「なっ、何〜〜〜〜〜!!!!!!!なんじゃそのでたらめな兵数は?!」
家臣「どうやら小田原が落とせなかった腹いせに我が家をスケープゴートにしよう
   としているらしいです」
義氏「むむ・・・関東管領という要職に在りながらなんと理不尽な・・・」
家臣「どう致しましょう?」
義氏「こうなったら奥の手じゃ!あやつに援軍を頼め!!」
家臣「まっ・・・・まさか!!」

あやつとはいったい誰なのか??
そのころ手紙をもらった少弐資元は困っていた
「いくら出自が同じ武藤氏だからって九州の、それも大内義隆に城を包囲されてる
俺に頼むかな?(怒
援軍が欲しいのはこっちも同じじゃい!!しゃあない冬尚、お前城を出て出羽まで
ひとっ走りしてくれ。な〜に、こっちも兵は割けん。援軍なぞ5人程度で十分。
それに人数少ない方が敵の包囲も抜けやすい。それにわしが死んでも少弐の名を
残せる。後は任せたぞ」

泣きながら城を後にした少弐冬尚!ついに肥前〜出羽の大逃避行が始まる!!
城を抜けた冬尚は大内の軍勢に悟られぬよう、いったん筑後方面に向う事にした
ところが野伏の襲撃を受け追っ手を巻くうちに、いつのまにか肥後に抜け阿蘇家の
家老甲斐宗運の領内に紛れこんでしまった
不審がられて甲斐の郎党に捕まった冬尚一行だが、宗運の前に引き出され事情を
説明すると宗運は快く送りだしてくれた。豊後は対大内で共闘してる大友の領土。
それでもこれ以上不審がられないよう、宗運は冬尚を表向きは阿蘇家任官の朝廷への使者
という事にしてくれた。
豊後から一気に海路で東上を目指す冬尚!だが運悪く伊予の海賊衆に見つかってしまったのだった…
伊予の海賊どもに身ぐるみ剥がされ海に投げこまれそうになった瞬間、海賊の親分が聞いてきた
「うほっ、(ry」
冬尚は悩んだ。いやしくも名門少弐の血を引く者。衆道の嗜みが無い訳では無いが、
目の前の男は確実に冬尚の好みではなかった。そして攻め専門の冬尚にとっていかにも受けを
強要してきそうな男の面構えが、また悩みを深い物にする。
だが郎党共々助かる見込みは他に無い。周りに助けを求めたくても見渡す限り他に船は
見当たらない。

冬尚はある決断を下した…
冬尚「オラ、さっさとケツ出さんかい!」
冬尚は今まで出したことないような大声で怒鳴ると親分の顔を見据えた。
少弐の御曹司の威光か、親分は後ずさりすると後ろを向き
船の縁に手をつくと着物の裾を捲り上げた。

その瞬間、冬尚は全力で親分を突き飛ばした!
賭けは失敗に終わった…結果から言えば親分は微動だにしなかった。
冬尚の力では荒くれな海の男をどうする事も出来なかったのである。
騙されたと知った親分が怒りの形相で迫る。冬尚の郎党たちが叫ぶ。
「若、お逃げ下さい!」
だが冬尚も賭けに失敗し覚悟を決めた以上、逃げる気はなかった。冬尚を見下ろしながら
睨む親分と見上げながら睨み返す冬尚。

親分が近づいて来た…