脳内ドラマinスロ板

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ドンドンドンドン!!
「シンジー!早く起きて!」
ボクはいつもその声に起こされる。
時計はA.M.8:00だ。
ボクとユキは毎朝パチンコ屋に並ぶのが日課だ。
別にユキは彼女というワケではないが最近パチンコ屋で知り合って仲よくなった。
「あ、うん。ちょっと待ってて!すぐ準備するからっ!」
そう言うとボクはすぐに支度を始めた。
「まったくぅ〜。なんで毎朝ユキがあんたを起こさなくちゃなんないのっ!?」
待ちくたびれたのかユキはご機嫌斜めらしい。
なんとかいい台を取れればいいのだが・・・
2( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 14:10
2
ボクらはいつもの店に向かいながら
いつものようにあーだこーだと話していた
「だから今日は243番台だってば!絶対そう!」
出た。ユキは「絶対そう!」が口癖だ。
「そうかなぁ?ボクは252番台だと思うけど…」
そうこうしているうちに開店時間がやって来た。
「じゃっ!ユキは243番台に行くからっ!」
そう言うとユキはちょっとカケアシで消えていった。
ボクは昨日からチェックしていた252番台に座った。
測定条件
 精度:高 データタイプ:標準
下り回線
 速度:54.58Mbps (6.822MByte/sec) 測定品質:95.8
上り回線
 速度:38.80Mbps (4.850MByte/sec) 測定品質:97.4
測定者ホスト:
測定時刻:2002/11/18(Mon) 2:26
-------------------------------------------------------------
測定サイト http://www.studio-radish.com/tea/netspeed/
=============================================================
ボクの思惑通りに2kでビッグ!
「今日は調子いいかもな・・・」
そう思いながらユキの方をチラっと見てみる。
「よっしゃ!やっぱり絶対来るって思ってたんだっ♪イイコイイコっ♪」
ユキが一人で騒いでいた…。どうやらユキも当たったらしい。
ボクらは朝イチはいつもキングパルサーだ。
「朝イチは」と今言ったがボクは朝イチに出なかったらいつもすぐやめていた。
ガックン!
「おっと。連チャンかな…?」
ベリバでリールがブルった。ボクはこの目でブルると大体ボーナスだ。
でれれれっててて〜ん♪
ちぇっ。バケか。でも連チャンは連チャンだ。今日は勝てそうだ。
6( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 14:20
そしてユキは、243番台が実在しない事に気付き、とても恥ずかしいので自殺した。
悲しんだシンジも後を追う様に自殺。

この物語は糸冬了しますた。
短い間でしたが御愛読ありがとうございました。
一通り連チャンが終わってユキのところに行ってみた。
「調子はどう?」
「ん〜。ちょくちょく当たってるんだけど…」
ユキは満足してないらしい。
ビジ4レジ4
まぁこんなもんだろう。というかボクにしてみれば十分すぎるくらいだ。
「んもーっ!レギュラー多すぎるんだもんっ!」
ユキはボクの方なんか見向きもしないで打っている。
「あんまりアツクなるなよ。」
そう言い残してボクはまた自分の台に戻っていった。
>>6
細かいコトはきにするなw
さぁ〜てどうしたものか。
ボクは現在ビジ3レジ2で100回回っている。
他にめぼしい台が数台。
そのうちの一つはユキの隣りだった。
「でもユキの隣りって結構でないことが多いんだよなー」
ぼそっと言いながらユキの方をみるとユキと目が合ってしまった。
にこりと笑って「ココがいいよ!」と合図している。
どうやらユキもボクと同じ考えらしい。
「よしっ」
ボクはユキの隣りに座ることにした。
「ここ出るといいねっ」
ユキにそう言われながらユキの隣りに座る。
「ボクもここに移動しようと思ってたんだ」
そう言って打ち始めると
「またぁ〜っユキの隣りにいたかったんでしょっ」
と、チャチャを入れてきた。
「ユキが隣りに来て欲しそうだったからね」
「えへへっばれたぁ〜?」
他愛無い会話をしながらボクらは暫く打っていた。
11( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 14:38
そして、スッカラカンになったので帰宅
12( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 14:40
二人ともやることが無くなったのでセクースした
13( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 14:41
しかし、ユキが膣ケイレンをおこしあえなく救急車で運ばれる
「あれぇ〜?シンジじゃん〜。久しぶりぃ〜」
ふと見上げると高校時代の同級生、チエちゃんがいた。
「おっチエちゃんじゃん。久しぶり。…どうしてこんなトコに??」
「友達についてきたの。アタシはパチンコわかんないからね〜」
タバコに火をつけながらチエちゃんは答えた。
「あはは、せっかく来たんだからちょっと打てばいいのに」
「シンジシンジ。」
後ろからユキの声がした。
「ん?」
「「誰!?彼女!?」」
ユキとチエちゃんが同時に聞いてきた。
「ちっ違う違うっ!えっとね…」
二人に二人を紹介した。
15嫁 ◆lFYOME/SKY :02/11/18 14:47
頑張れ脳内 (プッ
16( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 14:48
>ドンドンドンドン!! ←呼び鈴無いのかよっ!!
>「シンジー!早く起きて!」 ←伸ばすのかよっ!!
>ボクはいつもその声に起こされる。 ←聞こえるのかよっ!!
>時計はA.M.8:00だ。 ←起きるのはえぇーよっ!!
>ボクとユキは毎朝パチンコ屋に並ぶのが日課だ。 ←日課かよっ!!
>別にユキは彼女というワケではないが最近パチンコ屋で知り合って仲よくなった。 ←なんなんだよっ!!
>「あ、うん。ちょっと待ってて!すぐ準備するからっ!」 ←だから聞こえるのかよっ!!
>そう言うとボクはすぐに支度を始めた。 ←始めるのかよっ!!
>「まったくぅ〜。なんで毎朝ユキがあんたを起こさなくちゃなんないのっ!?」 ←独り言で愚痴かよっ!!
>待ちくたびれたのかユキはご機嫌斜めらしい。 ←聞こえるのかよっ!!ユキ声大きすぎだよっ!!
>なんとかいい台を取れればいいのだが・・・ ←いい台わかるのかよっ!!
17( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 14:49
公衆の面前で恥ずかしい思いをしたユキは自殺し、後を追う様にシンジも自殺。
そして火葬され、身よりの居ない二人は無縁仏になった。
ナムー
18嫁 ◆lFYOME/SKY :02/11/18 14:50
>>16
三村かよ(w
19( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 14:52
>>14
流れが違うぞ!
「そっかぁ〜、あのシンジがパチンコ屋でナンパねぇ〜」
と、チエちゃん。をいをい、ボクの説明聞いてたのか。。
「ちょっとチエさん!ユキはこんなのシュミじゃないっ!!!」
と、ユキ。をいをい。そこまでキッパリ否定しなくても。。。
泣きたくなってきた。その時。
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・ゲコっ
巨大ガエルがボクの台に出現っ!
「おっ?シンジ、なんだそれ?」
と、チエちゃん。
「あぁ、当たりのアクションなんだ」
そう言って7を揃えた。
「いやぁ〜ん、ユキがそっち打てばよかったぁ〜っ!」
「すげーな、シンジ。人間一つくらいは取り柄があるもんだな」
っっっっしっ!
ココロの中でガッツポーズ!
やっぱり今日は調子がイイ。
21嫁 ◆lFYOME/SKY :02/11/18 14:57
なんか脳内ってわかっていても
ムカつくのは私だけなのか?
22しおり ◆S0p6o5ULOQ :02/11/18 14:57
良スレ?w
笑ってしまう・・・仕事中なのに。。(;´Д`)
23( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 14:57
オイオイ!
流れと違うじゃねーか!
>>14>>20よ!
暫くボクの台を見ていたチエちゃんだけど、携帯をみながら
「おう!ワリぃ、友達が呼んでるわ。じゃーまたな。」
そう言いながらどこかへ行ってしまった。
「あらら、行っちゃったね、チエちゃん。」
「うん。」
「…元カノ?」
「へっ?違う違う!高校の時のグループの一人だって言ったじゃんっ!」
「あぁ〜。なんか動揺してるぅ〜」
イジワルな目でユキがそう言った。
「あっ、お、お腹空かない?そろそろお昼食べに行こうぜ」
「あははっホントに動揺してるしっ」
25嫁 ◆lFYOME/SKY :02/11/18 15:04
>>24
これからユキちゃんとのセークスに発展する
っていうネタか?
その前に万枚コースか?あん?
いつものファミレスに着くと
「あぁ〜お腹空いたっ。ユキ、実は朝ゴハン食べてなかったんだぁ〜」
と、ユキ。
「今日は二人とも調子イイからゴーカなの食べれるね」
「え?シンジのおごりでしょ?ユキの隣りに来て出してるんだもん」
…なぜそうなる。。
まぁいいか。
実際今日は勝ってるし。
「じゃぁ、たまにはオゴラサセテイタダキマス…」
「ホント!?わーいっ♪何食べよっかな〜〜♪」
しっかり一番高いの注文しやがった。。。
27( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 15:15
そして金が尽きた
28( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 15:16
金が無くなったので帰宅する事にした。
29まき ◆1oDpaQGRrs :02/11/18 15:16
やべぇ〜スロするの忘れて見入って板(@_@)ナカナカイイ・・・
「早く行かないと休憩終わるよ!急いで急いでっ!」
お前がデザートまで頼むからだろ。
と、言いたかったがやめておいた。

「さっ2回戦がんばろーっ♪」
「お、おうっ!」
「ユキねぇ〜。今日は勝てる気がするんだっ!」
「え?どうして?」
「だって今日の射手座の金運○が3つだったんだもーん♪」
…そうですか。
「ちなみに蠍座の金運も○が3つだったよーん」
「ほおっ。んじゃボクもがんばらないとっ」
「うんうん」
こうして話ながら打つのは嫌いじゃない。
31( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 15:19
そして まき ◆1oDpaQGRrs が家に来た。
32哀・空気☆徳光の涙 ◆gysigeouU2 :02/11/18 15:20
スロットFC降臨キボン!!
あっという間に夕方になった。
サラリーマンでごったがえしている。
ある意味ここからが勝負だ。
ユキは「この台設定いいっ!絶対そう!」といいながら
意地でも台移動しないらしい。
ボクは周りを伺いながら打っていた。
隣りのおっさんがバケ引いて飲ませてやめていった。
すかさず移動。
「あ、シンジ、ハイエナ〜」
ユキから痛い突っ込み。
「立ちまわりと言ってくれ…」
そういいながらおっさんの台を打ち始めると20ゲームくらいでビッグ!
「ハイエナ…」
ぼそっとユキがつぶやいた。
34嫁 ◆lFYOME/SKY :02/11/18 15:27
この脳内スロ屋はコーヒーねえタンは出てこないのか?
あと台移動自由なのか?
35まき ◆1oDpaQGRrs :02/11/18 15:29
つ〜か男だし(-_-X) なんか大人ばんボーイズビー
フタ箱くらいまで溜まって、連チャンも終わったので
立ちあがると
「あれ?シンジ、やめちゃうの?」
と、ユキ。
「うん、今日はもう十分出したからね。」
「そっか、んじゃ、ユキもやーめたっ」
そう言いながらユキも下皿のメダルを箱に移し始めた。
「ねねねっこれから飲みに行かない?」
と、ユキ。
「えっ…」
トホホ。またボクのおごりか。
どうやら顔に出てたらしい。
「だーいじょうぶだって!今度は…」
お、ユキのおごりか?
「ワリカンねっ」
…なーんだ。
37( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 15:33
途中から展開に無理があるなぁ。
私、おにいちゃんの子供がうみたいの。
39嫁 ◆lFYOME/SKY :02/11/18 15:36
で、告られるんだろ?
「二人で飲みに行くの初めてだねー」
そう言いながらボクらは駅前の飲み屋街を歩いていた。
「居酒屋さんでいいよねっ」
と、ユキ。
「うん、ボクはあんまりカシコマッタところは行かないから。」
そう言ってボクらは居酒屋へと入っていった。
「生2つ!」
そう言ってから
「あ、生でいいよね?」
と確認するユキ。
「うん、オッケー」
「3番テーブル生2ちょ〜〜〜」
と、店員。
「なーに食べよっかなー♪」
41嫁 ◆lFYOME/SKY :02/11/18 15:43
鶏からか?サラダか?チーズ巻揚げか?
42しおり ◆S0p6o5ULOQ :02/11/18 15:43
>>16さんのツッコミを密かに期待してまつ…w
43まき ◆1oDpaQGRrs :02/11/18 15:43
スロ休憩しますハマッタイイ(*_*)
生でいいらしい
45( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 15:44
駅前の居酒屋で「なーに食べよっかなー♪」
と考えていると
不幸にも隣の席の人が自爆テロで人質になってしまった。
店内の空気が一気に凍り付いた!
46( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 15:46
次の人ちゃんと続けてね
「串盛りと〜もずくと〜もろQと〜海賊サラダ!シンジは何か他に食べたいのある??」
「ん〜。んじゃ、ブリカマと…」
食べ物を決めていると生が来た。
「二人の勝利にカンパーイっ!」
「カンパーイ!」
プハー!勝った後のビールはウマイ!
「ねねねっシンジはブルリプ=ストック無しってどう思う!?」
「エ…あれってオカルトでしょ?」
「だよねーっ!だって今日ブルリプ出た後に連チャンしたもん!」
「ユキ、ブルリプ出たのって久しぶりなんじゃない?」
「うんうんっ久しぶりだったからちょっとカンドー!」
相変わらず二人の会話はスロット中心だ。

48( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 15:49
その時、とっさに抵抗したシンジに対し、アタッマにきた自爆テロは自爆した。
勿論、シンジとユキは死亡した。
ナムー
49( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 15:50
>>47
自爆テロが居るのに串盛りかよーっ!
50( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 15:51
振り返ったシンジの鼻からは極上のチューリップ
がところ狭しと咲き乱れていたのであった・・
51( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 15:59
>>50寒い寒すぎる(o∇o)
「だからね…シンジが連チャンした台はね…
 ユキが打とうとしてたのよ――――っ!」
をいをい、ユキって泣き上戸だったのかよ。。
「ごめんごめん、ボクが悪かったってば…」
「明日は!っく…明日はシンジに負けないんだから――!」
「たまにはボクが勝ったっていいじゃん…」
「ふんっ。これでユキとシンジ、23戦17勝6敗だかんねっ」
「うんうん、ちゃんとノートに付けてるから…」
知り合ってからというもの、ボクらは毎回勝敗を付けていた。
「そろそろ出ようか?」
ボクが言うと、
「酔ったユキをドコに連れてく気?
 キャーキャー♪キャハハハハハっ」
ユキ、完全に酔ってる…
53( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 16:02
ユキが酔った勢いでマムコをさらけ出した。
54( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 16:03
我慢の限界が来たシンジは…
55( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 16:04
果ててしまった。
さーてどーしよ。
こんな酔ったユキをほっとくワケにもいかないしな。
明日起きれるんだろーか。
「ユキ…お前明日起きれるか?明日はボクが起こしに行こうか?」
「ん、っく…ダイジョブ。だいぶ…っく…酔い…醒めてきた。」
全然醒めてるようには見えないんだけど。。。
「しっかしあれだな、ユキって酔うと別人だな。」
「キャハハハっシンジは全然変わらないねぇ〜♪」
確かにユキほどは変わらない。
「これからぁ〜ユキんチに来る?」
げっ…マジかよ。
「また…アレですか?」
「そそっ」
「そんなに酔ってて大丈夫なの?」
「ヘーキヘーキ♪」
57嫁 ◆lFYOME/SKY :02/11/18 16:13
ユキの部屋は超汚かった。
二人で掃除した。完
ユキんチに着いた。
「さっやろーやろー♪」
と、ユキ。ホントに酔いは醒めてきたみたいだ。
「ジャーン♪」
「毎回『ジャーン』て言うよね」
「え?そう?えへへ」
そう、ユキのウチにはキングパルサーの実機があるのだった。
「さっ打って打って♪」
いつもボクに3000ゲームほど低設定で回させてから設定6にしてユキが打つ…。
その間にユキは掃除やら洗濯やら、あげくの果てには風呂にまで入ってるし。。
「そーいえばユキって化粧しねーよな。」
「えーだってめんどいしぃ〜」
…ユキらしいっちゃユキらしい返答だ。
「それにホラ、ユキってすっぴんでも十分イケテルでしょっ♪」
…はいはい。
59嫁 ◆lFYOME/SKY :02/11/18 16:21
おい、脳内ドラマ君。
これから濡場なんだろうな?
いい濡場書けたらえっちねた板に貼ってやるからガンガレ
「おーい、ユキー!3000ゲーム回したぞー」
まだ風呂に入ってるユキに呼びかけた。
「ありがとー!もう少ししたらあがるからー」
…やっぱりちょっとドキドキするな。あのドアの向こうにユキの…。
おっと、イカンイカン!ボクはそんなキャラクターじゃない。
「もうちょっと打ってようかな。」
また暫くまわすことにした。
3000ゲームって半日かかるけど・・・。
62嫁 ◆lFYOME/SKY :02/11/18 16:27
>>61
黙っとけ(苦笑)
久し振りだな。
おう。久しぶり。

んじゃあとは見守らせてもらうよ。
「シンジ!起きて!!ねぇシンジってばぁ〜!!」
はっ!
どうやら回してる間に眠りこけてたらしい…
「え?あ、うん、寝てない寝てない。ちょっと目が疲れたから瞑ってただけだよっ!」
…苦しい。
「もう〜ホラ、よ、だ、れ。」
げげっ!慌てて拭おうとすると
「キャハハハっ♪冗談冗談♪」
ユキにはカナイマセンです。
時計を見るとA.M.1:00を回ってた。
「あ、そろそろ帰るよ。」
そう言うとユキが
「…泊まってってもいいのに…。」
>>61あまり気にしないでくれ。
ドキドキドキドキ…と、泊まってってもいいって…
「キャハハハハ!冗談だよ〜♪明日も早いんだからさっさと帰って寝るっ!」
がっくし…でもないか。ユキらしいや。
「あんまり大人をからかうんじゃありません!」
「シンジとユキ、おない年じゃん♪キャハハハ♪」
ちょっとでも期待したボク(達)がバカだった。。
「うぅ〜〜っ。帰りますっ」
そそくさと帰ろうとすると
「シンジ、怒ったの?」
と、ユキ。
「怒ってないよ」
と振り返ると…口に柔らかいモノが。
「ごめんねっ♪」
一瞬。ほんの一瞬だけどユキの唇がボクに触れていた。
「ななななななな…」
「今日はありがとっ♪」
「え、あ、う、うん。」
67嫁 ◆lFYOME/SKY :02/11/18 16:45
つまんねーよ
「ジャ…ジャァカエルヨ」
なんだかぎこちない言葉を発しながらボクはユキの家を出た。
キス…だよな?あれって…
したコト無いワケじゃ無いけど…
なんかよかった…
余韻に浸りながらボクは大声で叫んだ
「明日もがんばるぞっ!!」
69嫁 ◆lFYOME/SKY :02/11/18 16:52
一の脳内はとっても純粋だなー。
続きはまた明日か?
楽しみにしてるからな。
>>67
ずっと見ててくれてありがちょー。
さすがに思いつきで書いてるからつまんねーな。
濡場路線にゃいかないよーに、
なるべくさっぱりした展開にしてみたかった。
ご期待に添えなくてスマソ。
またヒマがあったら第2話やるさね。
「やらんでいい」と言われるだろーがw
71しおり ◆S0p6o5ULOQ :02/11/18 16:56
>>70
お疲れさま、面白かったよ。w
72( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 17:10
え?終わりなん?
73( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 17:19
読むのが恥ずかしい
74( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 17:21
ボーイズビー亡き今、このスレに期待する事にする。
書いてる人頑張って!
75まき ◆1oDpaQGRrs :02/11/18 18:26
今見たらおわってるよ!オイ デモヨカッタ・・・オレも鯖連おわっちゃったよ(ToT) マタカイテタ
76 :02/11/18 20:36
蛍の光りが流れはじめた。
頭上には申し訳程度に箱半分ほどのコイン。それを無表情で抱えてカウンターへと向かった。
「760枚・・・換金1万か・・・。フッ」
自嘲気味に換金所へと向かい、千円殺十枚で差し出された1万円を無造作にポケットに突っ込む。
錆付いたゼロハンに跨り、6回目のキックでやっとかかったエンジンを吹かしながら帰路を急いだ。

帰宅した俺はいつものようにPCの電源を入れる。
黒くなった指さきを石鹸で擦り落としていると言いようのない虚無感が俺を襲う。
すこしでも気を抜くと、そのまま泣き崩れてしまいそうな・・・・・そんな心をなんとかごまかして
帰りがけにファミリーマートで買ってきたサンパチ弁当を電子レンジにぶち込み、やかんを火にかける。
餌ができあがるまでに、ポケットから札束を取り出して、収支を帳面に書き殴る。

11/18 サラリーマン金太郎【-47K】(備考:設定5濃厚)

叫びだしそうになるのをなんとかこらえて、餌を喰らう。
味などどうでもいい。生き続けさえできれば、こんなものにはこだわらない。
それに贅沢言える様な環境でもない。
とりあえずサラリーマン金太郎のスレに、下品な書き込みをして、負けたことに対するささやかな抵抗をする。
勿論虚しさが襲ってくるのは承知だ。

嗚呼・・・・・鬱。

77 :02/11/18 20:37
むろん、全ての原因は俺のヒキの弱さにある。
BIGを引けないお前が悪いのだ。
高確率でハズレを引けないお前が悪いのだ。
天井目前でREGを引くお前が悪いのだ。
やっとひいた高確率ハズレ金チャンで2連荘という薄いテーブルを引くお前が悪いのだ。

しかし案ずるな、望みはある。
そう、明日だ。明日があるじゃないか。なんて素晴らしく、美しい事だろう。
生きている限り明日があるんだ。
おそらく設定も据え置きだろう。

そう・・・無理矢理己を慰めて、適当に自作自演をして床に就いた。
78 :02/11/18 20:54
明けて翌日。
時計は午前10時を少し回ったところ。
俺はヒッカケ橋から道頓堀川を見下ろしていた。
そう、あれほどリベンジを誓ったにもかかわらず、寝坊したのだ。
それでも諦めずに店までゼロハンかっとばしてなんとか10時前に着いた。
着いた。確かに時計はまだ10時を指していなかった。
しかし非情にもシャッターは下りたまま。定休日、などと書かれたいう張り紙が虚しくなびいていた。
もうね、バカかと・・・アホかと。
曲がりなりにも働かずして日々の糧を得ているものが、この程度の事も気配りできなくてどうするか、と。
俺のような糞、ダニ、カス、所謂社会のゴミ、そんなヤツが生き続けるには、
世の中の隙間を目ざとく感知しなければならないだろう。なのにこの有様。

普段なら、こんなことはありえない。
最近、非常にたるんでいる。
わかってるんだ・・・原因はわかってる。
脳内ドラマinスロ板とかいうスレだ。
あれを見てからなんだ、おかしいのは。
二十何年間、異性とまったく縁のない俺には刺激的すぎた。
それに「スロット」という俺の日常にあまりにも近すぎる題材・・・。
つまり・・・恋だ。
仕方ないんだ。惚れちまったもんは仕方ない。
ユキタンの事で頭いっぱいやねん・・・ああぁ〜ユキタン・・・・・(*´д`*)ハァハァ
79 :02/11/18 21:07
そのまま道頓堀川へ飛び込みそうになるのをこらえて、千日前へと足を向けた。

平日の朝っぱらから、一体ドコから湧いて出たのか、人でいっぱいである。
俺もコイツと同じような人種なんだな・・・と思うともう激しく自己嫌悪に悩まされる。
頭の色を変えてみたり。
鼻輪や耳輪をしてみたり。
なんだ、コイツらは。
今すぐにマシンガンで全員皆殺しにしたくなる衝動に駆られる。
しかしそんなことをすると永遠にユキタンに会えなくなってしまう。
とりあえず80Gで捨ててあるキングパルサーに座る。
目を上げると奇遇にもユキタンと同じ243番台!なにか起こりそうな予感・・・。

80 :02/11/18 21:28
正直、どうでもよく、投げやり気味に座ったキングパルサー。
しかし243番台となれば、俄然やる気が沸いてきた。
そこで過去のデータを見てみると、コイツがナカナカ・・・俺の運も捨てたもんじゃない。
前日、前々日と、おそらくは設定6だったろうデータ。で、現在朝一から80Gで捨ててある。
なんでこんな中途半端な台が空いているのか・・・まぁなにはともあれ打ってみよう。

1本目のコインが飲まれる寸前に、やっかいな事が起こる。
強制解除である。
左下段白七、ハサミ打ってリプとベルのダブルテンパイがはずれやがりました。
現在G数は116G。
「うぅ〜〜〜、ほんまやっかいなやっちゃのぉ。」
朝一128G以内、以降でのナチュラルな解除が設定変更有無のとりあえずの目安になるだけに
ココで強制解除は参ります。んまぁそれでも128Gのもとりあえずの目安程度だし、と気を取り直して続行。

午後3時。
どうやら3日連続設定6据え置きらしいです。順調に出玉は増え、BIG中ハズレも1/30前後でうろうろ。
しかし俺は気分が良くなかった。どうしても気分良く打てなかった。
それは、俺の右隣の男。コイツの事がめちゃめちゃ気になるのだ。
朝から何度も席を立つんだ、コイツが。
で、みてみるとこのシマのカド台を打ってる若い女のとこへ行ってるみたいなの。

そう・・・俺のコイツへの疑惑は、もう高まるばかり・・・シンジ・・・おまえがシンジか・・・と。
応援SAGE
82 :02/11/18 21:35
『いやいや、ちょっと待てよと。
 冷静に考えろ、俺。
 あのスレのシンジとユキタンは標準語喋ってたじゃないか。
 ココはドコだ?糞大阪のど真ん中だぞ。
 よってコイツはnotシンジだ。』

『ヲイヲイ、ちょっと待たんかい。
 冷静に考えんかい、俺。
 あのスレのシンジとユキタンは確かに標準語で喋っとった。
 せやさかいゆうて関西人ちゃうとはわからへんで!
 ほら、2chで関西弁つこうたらえらい叩かれるやないか。
 そやさかいあのスレではあえて標準語で書いてたんかもしれへん。
 いったれ!いてもたれ!コイツがシンジやねん!コイツいてもてユキタンモノにせんかい!
 男を見せたれ!』
83 :02/11/18 21:51
葛藤・・・である。
どうにもこうにも・・・。こんなのはじめてで、どうすりゃいいのかわからない。
あのスレに出会うまでは、コイツらのことなんか、ただのカップルだと思うだけだったろう。
しかし今は違う。非常に気になるのだ。ある日突然不細工ガリヲタ童貞の俺の目の前に舞い降りたユキタン。
嗚呼・・・どうすりゃいいんだ。
正直、俺はシンジより背も高い。
正直、俺はシンジよりもスタイルいい。
正直、俺はシンジよりもスロマナーいい。
正直、俺はシンジよりもユキタン家のキンパルで3000Gでのストック数で負けるとも思わない。

激しく悩んだ。右隣の男、つまりシンジ疑惑のある男に話しかけて事実を聞くのがいいのか。
しかし万が一話しかけて、notシンジだった場合に、ヤツに
「で、そのシンジって誰やねん?」
などと聞かれると非常に困ってしまう。
「いや〜実はインターネットでこんなスレッドがあってな、ほんでユキタンという女性がおって云々」
まさかこんな事言えない。断じて言えない。こんな事言うと明日からミナミ中でキチガイよわばりされてしまう。

俺は一息入れるために厠へと席を立った。
もんもんとしながら用を足していると、となりにヤツがきやがった!!
そう、シンジ疑惑の野郎である!
『くっそ〜、コイツ俺の気も知らんとのん気に小便垂れやがってからに・・・』
心の中で悪態をつきながらヤツを見やった・・・・・

しかし次の瞬間、全て解けた。
84 :02/11/18 22:00
金田一ではないが、じっちゃんの名にかけて、コイツはシンジではないと断言できる。
俺は見てしまったのだ。
シンジ疑惑のヤツの逸物を。
それは太く、長く、・・・・・そう、どうしようもなくドス黒かった。
長年使用されている、そういう年季が入ってたのだ。
俺のと比べると一目瞭然。
あのスレのシンジは絶対にこんな色していない。
こんな立ちバックも、松葉くずしももうなんでもやりました!ってな感じの色はしてない。
ヤツ、本物のシンジはきっと俺と同じ、未だ淡いピンク色のはずだ!
俺は心底ほっとした。しかし同時に未だピンク色の俺の亀頭に鬱になった。
85 :02/11/18 22:16
気を取り直して席へ戻った。
隣のコイツがシンジではないとわかったからか、心なしかドットのカエルが可愛く見えてきた。
それからはあのスレに出会う以前と同じように、ただ、回し、ただ消化した。
結局閉店まで粘り、4560枚。投資が1本で7.6枚交換なので回収60本の59本浮きだ。
こんな拾い物をしたのは久々なので、気分がいい。シンジ疑惑も解明できたし。
ポン引きに愛想笑いを返しながらゼロハンの所まで歩く足取りが軽かった。

珍しくゼロハンが1キックでかかった事に何かを感じ、
今日は叩き、煽りはしないでおこうと心に決め、帰路に就く駄目人間であった。



妄想ユキタン駄目プロ編
糸冬ア
86 :02/11/18 22:19
2時間近くも何やってんだ、俺は・・・。
87( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 22:25
>>86
乙、面白かったよ
88( ´∀`)ノ7777さん:02/11/18 22:36
ほんと!面白かったよ〜
89 :02/11/18 22:37
>>87
ほんまありがとう。
90 :02/11/18 22:46
>>88
サンクスです。
いや〜しかし、文章書くって難しいですね。
やっぱり俺はシコシコスロってるのがお似合いみたいです。

>>1さん、続編あるならまた読ませてくださいよ。
91脳内1:02/11/18 23:29
>>86(仮に脳内2としよう)
おれのよりおもしろかった。
今度続編やってみるかな。
92脳内1:02/11/18 23:42
「シンジ!シンジ!!!」
「ん…うん…?」
「シンジ起きてっ!!!」
ふぁぁぁぁぁ〜〜〜。
いつもの声で起こされるボク。
「あぁ、おはようユキ。」
「なぁ〜にノン気なコト言ってるのよっ!今日は何の日か忘れたのっ!?早く支度して!」
隣りでボクを急かしながら化粧をしてるのはユキ。ボクの彼女だ。
ユキと出会って今日で丁度3ヶ月。最近はユキのウチによく泊まるようになった。
今日はよく行く店のイベントデー「6の日」でもある。ガンガルぞ!
ふと時計を見るとA.M.6:00…をいをい早過ぎるだろ。。
93脳内1:02/11/18 23:56
「だって早起きは三文のトクって言うでしょっ♪」
確かに一理ある。ボクらは毎朝早起きしてるお陰で勝っているから。
でも限度ってものがあると思う…
「ユキは今日早番だから昼前にやめるねっ」
スロットで十分稼いでるのにユキはバイトを始めた。
「あそこの制服チョ→カワイイんだもーん♪」
それだけ理由で…。
先日いつものファミレスに行った時に「バイト急募!」の張り紙を見て、
その場で面接を頼んだ行動派だ。
ボクもそんなユキに段々惹かれたワケだが…。
パチンコ屋に向かいながらボクらは台予想を始めた。
「今日は260番台だろー」
「えぇ〜?シンジ変っ!238番だってばっ!」
「んじゃどっちが早くボーナス引けるか勝負だなっ。」
イマドキ2列もキングパルサーが置いてある店は近所では珍しい。
ボクらにはとてもありがたい店だ。
94脳内1:02/11/19 00:03
「朝イチで連チャンさせてからバイトに行くんだぁ〜♪」
ある意味一番賢い立ちまわりかも…。
ボクは仕事をしてないので日中はヒマしてる。
これといったシュミも無い。
スロットで負けた日は2chに書きこみ。
これがボクのライフスタイルだ。
9:00になった。開店。
お互い狙い台にダッシュ。
今日はイベントデーなので朝から客が多い。
「お前等はストック係。ボクらは放出係だ。」
そう言い聞かせて狙い台に座った。
95脳内1:02/11/19 00:13
暫くするとユキがやってきた。
「あぁ〜ん!ユキの狙ってた台、他の人に取られちゃったぁ〜っ!」
あらら。。あんなに早起きしたのに。。。
「しょうがないよ。ボクの隣りに来る?」
そう言ってイスを引いた。
「ん〜〜〜〜〜…シンジの隣りにいたいけどぉ〜…」
飾らないユキの発言には相変わらずドキドキさせられる。
「ユキはあっちにするっ」
そう言ってボクのナナメ後ろに座った。
「カエルちゃ〜ん♪今日もお願いねっ」
台と会話してるユキ。
ちょっと他人のフリをしたくなる。
そうこうしているうちに70ゲームを超えてしまった。
あらら。今日は出足悪いな。
すると後ろから
ゲコッゲコッ!ギュロロギュロロ…
3匹カエルの声がした。
「シンジシンジ!っっっしゅあ――!だわよっ!!」
なんとユキがビジを引いてた。
「さっきの勝負、負けたら1時間マッサージだったよねっ♪」
…いつそんなバツゲームを決めたんだ。
96脳内1:02/11/19 00:23
ボクは台移動を繰り返し、4台目でやっとビジをゲット。
その間ユキはと言うと…
「シンジ、やっと来たのぉ〜?ユキの見て、見てぇ〜♪」
げげっすでに2箱。
この店の箱は大きくて等価だからすでに6万。。
「ちょっとわけてよ。」
「だぁ〜めっ!自分で出しなさいっ!」
アッカンベーをしながらユキに軽くあしらわれた。
「まっいっか、ユキ、楽しそうだし。」
ボクの台はその後バケ2連で終わった。ショボ…
ど〜しよーかな。
辺りを見渡すとボクが130ゲームほど打ってやめた台が3台とも出ている。
回転数を見ると144ゲーム、138ゲーム、189ゲーム。全部ビジだ。
「そりゃねーよな…もうだめぽ。」
鬱になりながら
「ユキ、ボク今日調子悪いみたいだから帰るよ。」
そう言い残して店を去ろうとした。

97脳内1:02/11/19 00:29
「ちょっと待って!シンジ!」
「ん?」
「ユキ、もうすぐバイトだから…打つ?」
「え?このメダル、くれるの?」
すかさずパンチが飛んできた。
「あげるワケないでしょぉ〜!アフォですか?」
「すんません…」
平謝りをしてると、
「ちょっとだけ置いていくから、がんがってねっ!」
そう言って下皿に7割ほど入れてくれた。
「おうっ!さんきゅ、ユキ。」
「なくなってもぜーんぜん気にしないからっ」
イタズラな目でそう言うと、ユキはバイトに行った。
なんとしても勝たなくては…
98脳内1:02/11/19 00:35
ユキ…ごめん。。。
なんと全部飲まれた。
ユキの打ってた台に飲まれた。
あっと言う間に飲まれた。
「ユキの引き際って神だよ…」
トホホな気持ちで帰るコトにした。
ウチに着くと、PCに電源を入れた。
「『もうだめぽ。』…っと。」
2chに書きこみをするがレスがつかない。
あーあ。早くユキのバイト終わらないかなー。
負けた日はすごくヒマだ。
なんかシュミでも見つけるかな…
TVをつけるとCMがやっていた。
「○○スキー場!いよいよオープン!」
…スノボかぁ。。。

99脳内1:02/11/19 00:44
よしっ!これからはスノボだっ!
早速本屋に行きスノボの雑誌を買って来た。
「えっと…こうして…こうすると…こっちに曲がって…」
板もブーツも何も無い姿でイメージトレーニング。
すごく間抜け。
でも誰かが見てるワケじゃないしな。
そう思うと更に気持ちに勢いがついてきた。
「ヒャッホー♪」
サブロクを脳内でキメているボク。
気分はすでにシュプールハンターだ。
…なんだそりゃ?
「てー♪ててーててー♪ててーててー♪ててーててーてーてー…♪」
唐突にキンパルビッグ(白)の着メロが鳴った。
『バイト終わったよ』
ユキからだ。
100脳内1:02/11/19 00:52
ユキがうちに来た。
「ユキ、あのさ…」
ボクがスノボの話を言いかけると
「シンジ!今日勝ったお金でこれ買ってきちゃった♪」
…スノボだった。
「前からこれやってみたかったんだぁ〜♪…シンジもやらない?」
話ができすぎてる。
「あれ?その本…。どうしたの?」
ユキの視線は『スノーボーダー初心者バイブル'03』に向けられていた。
「じ、実はボクも、今日TVのCMで見て、始めようかと…」
もごもごしていると、
「アハっ♪ユキ達って相性いいのかなっ!…それともレベルが同じだけ?」
「アハハハハ…」
「キャハハハっ」
そしてボクらはスノボを始めることになった。
これでいいのか?スロ板と関係無い展開でいいのか?
謎を残しつつ続く。
妄想を爆発させ過ぎではないでしょうか?
あなたの将来が心配でなりません・・・
102脳内1:02/11/19 00:53
一度ageてみる。
103( ´∀`)ノ7777さん:02/11/19 00:53
まだでしか(*_*)ねみ〜ので寝ます明日感想書きますがんばって
104まき ◆1oDpaQGRrs :02/11/19 00:56
乙〜ナカナカでも最後が・・・
105脳内1:02/11/19 00:59
単に実際にTVCM見てスノボ編をやろうと思いますた。
106脳内1:02/11/19 01:13
「ねぇシンジ…ホントに大丈夫?」
「うん。多分…ダイジョブ。夜道だからよくわかんなくって…」
ボクらは前乗りでスキー場に向かっていた。
でもナニブン初めての道だ。ちょっとくらい迷うのも無理は無い。
「ユキが言いたいのは、この路線で大丈夫?ってコト!」
「へっ!?あ、あぁ、なんとなるっしょ。」
…実に不安だ。
ボクの気まぐれとは言えスノボ編などできるのだろうか…
なんとかがんがってユキに惚れ直させてやるっ!
気合いを入れてスキー場に向かった。
107脳内1:02/11/19 01:24
おっ
『○○スキー場へようこそ!』
看板だ。やっとついたらしい。
駐車場に車を止めると、毛布を出した。
「こーやって二人で旅行に来るのって初めてだね♪」
ユキが言った。
そっか。これも旅行になるのか。
「ホントはペンションなんかに泊まれると良かったんだけどね。」
と、ボク。でもユキが「車の中で寝ればヘーキだって♪」と言うのでペンションは却下された。
確かにこの方がお金もかからないし
ペンションで変な連続殺人に巻きこまれるコトもない。
車ならカギをかけて窓をちょっと空ければ大丈夫。
「なんかユキ達って、ドコ行っても朝イチ狙いだねぇ〜♪キャハっ♪」
そう言ってユキはコンビニで買った緑水を飲んでいる。
ボクはシートを倒して寝る準備。…完了。
108脳内1:02/11/19 01:29
運転で疲れたのかボクはすぐに寝入ってしまったようだ。
目が醒めるとA.M.3:00だ。
ユキも隣りでスースー寝息をたてながら寝ている。
月明かりにうっすら照らされた寝顔を見たらドキドキしてきた。
「おやすみ」頬に軽くキスをして、
押さえきれない興奮を無理矢理押さえて再び眠りについた。
109脳内1:02/11/19 01:37
「ねぇシンジ!見て見て!」
相変わらずボクはその声で目覚める。
「雪だよ!雪っ♪キャハハっ♪」
昨夜は暗くてよく見えなかったが辺り一面雪景色だ。
「ユキが雪と戯れている…」
くだらないダジャレを言った瞬間
『ボフッ!』
ユキの140`の速球が顔面に直撃した。
「つまんないコト言ってるからだよーだっ♪」
ユキは笑いながら更に雪玉を投げてきた。
「その勝負…受けた!」
ボクも車を降りてユキに雪玉を投げた。
「ところでさぁ…」
投げながらユキが言いかける。
「ん?」
ボクも投げながら応える。
「右手だけはケガしないよーにしないとねっ♪」
ユキの頭の中はドコに行ってもスロットだった。
110脳内1:02/11/19 01:46
ゴンドラが動きはじめた。
「いきなり上に行くと危ないって本に書いてあったよ?」
そう言うボクを尻目にユキはゴンドラに乗りこもうとした。
「ダイジョーブダイジョーブ♪脳内トレーニング積んだんでしょっ」
そんなんでいいのか。
仕方なく一緒に乗りこむ。
ゴンドラから見る景色はまた格別だった。
朝イチというコトもあってボクらのゴンドラには他に誰もいない。
「ユキ…」
そっと抱き寄せてキスをした。
今、ボクは最高の幸せモノだ。
いくらスロットで勝ってもこんな感覚は味わったコトはなかった。
「ユキのコト…好き?」
ユキが尋ねる。
「大好きだよ。」
ボクは応える。
「ユキもシンジのコト台好きっ!」
…変換ミスかよ。
111脳内1:02/11/19 01:56
終点に着いた。
ゴンドラは楽でいい。
リフトだと初心者は危ない。
…と、本に書いてあった。
「うわ―っ!広――いっ!」
そう、ここは横幅が広いゲレンデで有名だった。
傾斜もそんなにキツクなさそうだ。
「さってと。。」
そう言って板を履こうとすると
「ダメ!ちゃんと準備運動してからだよ!」
ユキに注意された。…スンマソ。
「いっちにぃ〜さぁ〜んしぃ〜♪カァ〜エル♪カァ〜エル♪」
ユキは何か呟きながら準備運動をしている。
「ゲッコゲッコ鳴ぁ〜いた〜らパァルチャンだぁ〜♪」
「…それ、何の歌?」
一応突っ込んでみた。
「キンパルの準備運動ソング♪ユキが作ったのっ」
「あ…そうでつか…」
112脳内2=妄想厨房2:02/11/19 02:06
>>1
キンパルスレの常連さんですな(ニヤリ。
パルちゃん(*´д`*)ハァハァ

がんがれ!
113脳内1:02/11/19 02:06
「まずは横滑りからだね」
「うん。」
そう言ってボクらは滑りはじめた。
…コケル。
…起きれない。
…起きても…コケル。
「……。コケてばっかりだね。」
「キンパルだったらビッグなのにぃ〜♪」
「チェリーかもよ?」
「シンジはね。キャハハッ♪」
やっぱりドコに行ってもスロットだった。
小1時間ほどすると、ようやく二人とも横滑りができるようになった。
「ちょっと楽しくなってきたね」
「うんっ♪転ばなくなったしぃ〜♪」
「もうすぐで下まで降りれそうだから、一度休憩する?」
「うんうん♪さすがに寒くてブルブルしてたのっ♪」
「ブルリ?」
「解除♪シンジはリプレイだねっ」
「せめてオレンジにしてくれよ…」
…やっぱりスロットだった。
114脳内1:02/11/19 02:07
「まずは横滑りからだね」
「うん。」
そう言ってボクらは滑りはじめた。
…コケル。
…起きれない。
…起きても…コケル。
「……。コケてばっかりだね。」
「キンパルだったらビッグなのにぃ〜♪」
「チェリーかもよ?」
「シンジはね。キャハハッ♪」
やっぱりドコに行ってもスロットだった。
小1時間ほどすると、ようやく二人とも横滑りができるようになった。
「ちょっと楽しくなってきたね」
「うんっ♪転ばなくなったしぃ〜♪」
「もうすぐで下まで降りれそうだから、一度休憩する?」
「うんうん♪さすがに寒くてブルブルしてたのっ♪」
「ブルリ?」
「解除♪シンジはリプレイだねっ」
「せめてオレンジにしてくれよ…」
…やっぱりスロットだった。
115脳内1:02/11/19 02:15
「あー疲れたっ」
「ホント、疲れたねぇ〜♪シンジ、こんなに動いたの久しぶりなんじゃない?」
ビール片手にユキが言った。
そうだ。運動らしい運動はずっとしてなかった。
「でも楽しいから、たまにはいいよね」
「うんっ!また来よう♪」
「をいをい、まだ来たばかりなのに次の話をするなよぉ〜」
「キャハッ♪ごめん♪」
舌をちょっと出してユキが謝った。
「もうちょっと休んだらまた登ろうかっ」
「うんっ♪第2ラウンドだねっ♪」
まさかそれもスロットを意識して…いやいや、ボクの考えすぎだ。
116脳内1:02/11/19 02:21
半日がかりでようやくカタチになってきたボクら。
「楽し―――っ♪」
「うん、そうだね。」
風に吸いこまれるように滑る二人。
平日なのであまり人がいなくてよかった。
その時。
「キャッ!」
ユキが派手に転んだっ。
「だっ大丈夫っ!?」
…起きあがらない。
「んっ…」
「ユキ――!」
「っっったぁ――――いっ!!」
起きあがった。
ほっ。
ボクは板を外して駆け寄る。
「大丈夫?」
「イテテテ…んっ、ダイジョブ。ちょっと背中が痛いけど。」
「そっか、よかった。」
そっとユキを抱き上げる。
117脳内1:02/11/19 02:30
「もういい時間だし、今回はこれくらいにしておく?」
ボクが聞くと、
「ん〜〜〜〜。そうだね。結構滑ったし。楽しかったし。」
と、ユキ。
「じゃぁ、これ降りたら帰ろうか」
「うん。ごめんね。」
「いいよいいよ。ボクもナニゲに疲れてたし」
駐車場まで一直線に降りると、早速帰り支度を始めた。
「ホントに大丈夫?だいぶ派手に転んでたけど」
「うんうん、全然ヘーキ!痛いの背中だけだしっ」
「あとでシップ貼ってやるよ」
「右手じゃなくてよかった♪」
「ユキ、ホントにスロット好きだよなぁ〜」
半ば呆れ顔でユキを見た。
「うん、スロットだ―い好きだよっ♪…シンジの次にねっ」
じぃ〜〜〜〜ん。。
来てよかった。
幸せいっぱいだ。
「じゃ、帰ろうか。」
「うんっ♪」
そしてボクらはスキー場をあとにした。
…だがまだ二人は知らなかった。
筋肉痛というコトバを…。   スノボ編 完
118脳内1:02/11/19 02:32
疲れますた。
寝るage
119( ´∀`)ノ7777さん:02/11/19 08:56
otu
120まき ◆1oDpaQGRrs :02/11/19 10:08
脳内1乙〜スノボーかよっと思いつつ(-_-)ナカナカイイ・・・イヤ、カナリイイ・・・マタタノムヨ(^o^)
121嫁 ◆lFYOME/SKY :02/11/19 10:24
あとでじっくり読んでやる
122脳内1:02/11/19 12:52
そして次の日僕は、またもスロットを一緒にしようと思いユキを迎えに行く。
「ピンポーン♪」
玄関のチャイムを鳴らしたがユキが家から出て来ない。
僕は、気付いた!きっと、ユキは筋肉痛で部屋から出て来れないのだなと。
「ユキもか弱い女の子なんだな、僕が手伝えば部屋から出て来れるだろう」と思い、勝手にユキの部屋に行った。
123( ´∀`)ノ7777さん:02/11/19 12:53
                     ._,,,,,,。,,、       广'x、   ,,、._    」'゙''i、      
     ,,,,,_.,,,,、广゚┐     .,,,v―冖"~゛   ゙'i、      .ト  ,|,_  riゃ .}   .,i´ '冖i、    
     .] ` f゙,l° ,i´     .゙l_ .y-┐ 'や'゙"゙’    _,,,vr"   .゙ト.゙'x,,,,广 ィ・'''゙~  .._,,v・゚ヒ''''・x、 
     入、rУ ,iレ-v,,,、   .,r°."'''l゙  ,|√゙゚'i、   匸 ._  .y・'゙゚,,,v―-,  .:゚ーa  .√ ._,rll_  :}
  .,r''y|゛゙゙l..,i´ ,i"゙l,  .゙ト  ,r°,,,  ..,  ._,,vぐ    .`√ .,i´l广._,,,,,,,,i´  ,,i´ ,i´ ,「 .:| .~''''″
 .r″ .|゙l、 “ .,i″.yi入-イ  il∠i、.` .,メ|  |   」'ト   .,,i´ .,i´ ,, ̄      .[  .,i´.,,,,,,! .]_    
 .゙l_,i´,レ  .'_,,,,レ ~''┐   .,r°.,i´.|  .|   ,l゙ :゙l、 ,,i´ ,i´ l゜.゚L__   .:―ヤ゚″_   :~''=、 
   .,r″.,x=,,      .,i´  ,x'".,,x'″ .゙l、 ゙冖''″ .] |  .,i´ .゙l,    .~1   .゚L '゙〃 ,n, .,,}  
  .,l彡'''″  .゙~"''''''''''"゜  .テ''~゛    .:゚'―---―・° ―″   .~''¬―'″    .:゚=_,r″  ̄  
124脳内1:02/11/19 12:53
ユキの部屋に入った僕は信じられない光景を目の当たりにした。
125脳内1:02/11/19 12:56
なんと!
二人出よく行くパチ屋の店長が、ユキとベットの上で松葉崩しの体勢で汗をかいているのである!
126脳内1:02/11/19 12:59
店長
「ユキタンハァハァ」
ユキ
「店長、もっと激しく!ハァハァ」

僕は不覚にも勃起してしまった。
127脳内1:02/11/19 13:08
あまりにエロイ光景であった為、僕は興奮し過ぎて果ててしまった。

店長と松葉崩し編
なんかエロゲーみたいだ、文章が
129脳内1:02/11/19 14:11
>>122-128
は別人です。
脳内3としましょう。
130脳内1:02/11/19 14:13
>>120
ありがd
>>121
率直な感想よろしくおながいしまつ
131( ´∀`)ノ7777さん:02/11/19 14:52
このスレ面白いんだけど何がつまらないかって
嫁の横槍がつまらない
132脳内1:02/11/19 15:04
>>131
「ありがちなパターン」に進まないように先導してくれるので
おれは助かってまつ。
楽しんでもらえて光栄でつ。
>>131
禿同
134しおり ◆S0p6o5ULOQ :02/11/19 15:27
脳内1さんは小説家志望なのでつか?
135脳内1:02/11/19 15:31
直木賞が取れるエロ小説家になりたいでつ。
136脳内1:02/11/19 15:39
>>134
いえいえ、別にヒマツブシに書いてただけでつ。
>>135
偽者はやめようね。
137( ´∀`)ノ7777さん:02/11/19 15:40
neshemonouzaiYO!
138まき ◆1oDpaQGRrs :02/11/19 15:44
本物さんトリップつけれ
139脳内1:02/11/19 15:44
また今夜ヒマがあったら書こうと思うので
ヒマな人、感想よろしくおながいしまつ。
140しおり ◆S0p6o5ULOQ :02/11/19 15:46
>>139
楽しみにしていまつ。
141脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/19 15:50
トリップつけてみますた
142偽者でつ:02/11/19 16:00
>>136
スマソ
143脳内1 ◆bM9QMgzi6w :02/11/19 16:02
>>141
偽者はやめようね
144 ◆DL6xKyOq9k :02/11/19 16:27
テスツ
145しおり ◆S0p6o5ULOQ :02/11/19 16:47
どれが本物でつか?(;´Д`)
146脳内1 ◆bM9QMgzi6w :02/11/19 17:54
俺ではないことは確かだ
#脳内1
147脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/19 20:52
>>145
>>141が本物でつ。
148妄想厨2:02/11/19 21:20
しをりタソ・・・(*´д`*)ハァハァ
おっぱいでかいの?処女?あとそれから、えーと・・・(*´д`*)ハァハァ
ぐへへ(はぁと。
149脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/19 22:27
「さってと♪ユキ、そろそろバイトに行くね」
「あ、もうそんな時間か…」
時計を見ると11:00を回っていた。
「シンジ、まだ調子いいみたいだし、一段落したら休憩がてら食べにおいでよっ」
「ん、わかった。ユキのウェイトレス姿も見たいしねっ」
「じゃっ後でねぇ〜♪」
そう言ってユキはメダルを換金してバイトに行った。
ボクらは相変わらずキングパルサーの朝イチ狙いだ。
ユキは昼からファミレスのバイト、ボクは仕事をしてないので出てる日はとことんスロットをしている。
「バイト…かぁ…。」
前に2ちゃんねるというサイトで『スロプーはダメ人間』と言われた。
ボクもそろそろ仕事…しようかな。。
150脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/19 22:34
と言ってもボクはずっと仕事をしてないワケではなかった。
バイトだってしてたし、社員として使ってもらっていたコトもあった。
スロプーになって5ヶ月になる…もしユキと出会ってなかったら
ボクはどんな5ヶ月を過ごしてたんだろう。
ボクは色々考えながら…結局スロットにアツクなっていた。
「職安にでも行こうかな。」
ぎゅるるるる〜〜〜〜…。
お腹でカエルが鳴いていた。
「まずは胃袋にストックしてからだな。」
ユキの待つファミレスへと向かった。
151脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/19 22:44
「いらっしゃいませぇ〜♪」
入り口を開けると爽やかな声が聞こえた。ユキだ。
「おタバコはお吸いになられますか?」
吸うのを知ってるクセに笑顔で聞いてくる。
「はい」
「こちらへどうぞ〜♪」
ユキに案内されるまま窓際の席についた。
「ご注文お決まりの頃お伺いします♪」
ちゃんとウェイトレスしてるんだなぁ…。
ユキにはつくづく感心する。
家では家事をこなし。
パチンコ屋では毎日のように出し。
ファミレスではきちんと仕事をこなしている。
そしてボクの前では…。
うつむきながらニヤニヤしてると
「お決まりでしょうか?」
ユキが来た。
「あ、えっと…Aセットをおながいします」
チラっとこっちを見て『何を考えてたの?』という顔をした後、
「はい、かしこまりました♪」
そう言って厨房の方に向かって行った。
152脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/19 22:52
注文の料理ができるまでボクがずっとユキを見ていたことに気づいたのは
こっちに料理を運んでくるユキの姿を見ていた時だった。
「お待たせいたしましたぁ〜♪Aセットになりまぁすっ」
そう言ってユキはまた厨房に戻っていった。
ん…?ひょっとしてボクって、周りから見たらストーカーじゃないかっ!!
違うんだっ!みんなっ!違うんだよぉぉ〜〜っ!そんな目で見ないでくれぇぇぇ!
誰もボクの視線の先なんか気にしてないだろうが
ナゼかそんな気がして急いで料理を食べた。
「ふぅ〜〜…っ」
食後のミルクティを飲み終わるとユキが来た。
小声で
「もうすぐユキ、休憩だから…裏で待ってて♪」
そう言うと他のテーブルの後かたずけを始めた。
153脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/19 23:02
しばらく裏口で待っているとユキが来た。
「はぁ〜〜〜…疲れたっ!」
「オツカレ」
そう言って、コンビニで買って来た緑水をユキに渡す。
「ありがとっ」
「今日、忙しそうだったもんね」
「うんうんっ平日なのにこんなに忙しいの、初めて!」
緑水を飲みながらユキはそう言った。
「しかもねっ!シンジが来る前に、ユキ、ちょっとミスっちゃって…」
「どんなことしたの?」
「BセットとCセットの注文、聞き間違えて、お客さんに怒られちゃった」
ちょろっと舌を出してユキは言った。
ユキでも失敗することってあるんだな。
「ボクもさぁ…仕事…始めようかと思ってるんだ」
「!!…どうしたの?急に?」
驚くユキ。

154脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/19 23:11
「このままスロプーってのも、楽だし、勝ってるから生活もできるんだけど、やっぱりこのままじゃいけないなぁ〜って思ってさ」
ありのままを話す。
「そっか―!シンジ、働くのかぁ―♪」
続けてユキは言う。
「ユキね、ちょっと心配だったのっ。シンジ、ユキと会ってからずぅ〜〜っとプーしてたじゃん?そりゃ〜スロットで稼いでるから、生活には困らないけど、やっぱりシンジにはキチンとした仕事して欲しかったのよ!」
そ…そんなコト考えてたのか…。
「それでそれで?どんな仕事するの?」
まだ職種なんて決めてなかった。答えるのに戸惑っていると
「ユキさ〜ん!休憩終わりますよ―!」
厨房の若い男がユキを呼んだ。
「あ、はぁ―いっ!今行きま―す!」
「じゃ、休憩終わりだから、また後でねっ!」
そう言ってユキはお店に帰って行った。
155脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/19 23:19
「さってっと…職安に行くかな…。」
頭をかきむしりながらボクは向かった。

「結構…人…いるんだな…」
職安についた第一印象だった。
若い女性から『あんたまだ定年じゃねぇのかよ!?』といった男性までサマザマだ。
「なるべく給料高い方がいいよな…」
以前バイトしていた経験から、『飲食業』のファイルに手が伸びた。
「あ…」
メガネをかけた、内気そうな女のコがつぶやいた。
「これ…見たかった?」
ボクが聞くと
「あ…はい…あの…その…」
何か言っているようだが聞き取れない。
「急いでないから、先に見ていいよ」
そう言ってボクは彼女にファイルを渡した。
「あ…あの…ありがとう…」
そう言って彼女はファイルを受け取った。
156脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/19 23:29
一通り空いているファイルを見た後、最後にまた『飲食業』のファイルを探した。
「あれ…?誰かまだ見ているのかな…?」
辺りを見渡すと、さっきのメガネの女のコがいた。
しかも、まだ『飲食業』のファイルを見ている。
ボクの視線に気づいたのか、彼女がこっちに来た。
「あ…あの…さっきは…」
語尾が全く聞き取れないが、どうやら先にファイルを見せてあげたお礼が言いたかったのだろう。
「あぁ、ボク、全然急いでなかったから」
そう言ってボクはファイルを受け取った。
「何かいいトコないかな〜…」
旅館…住みこみはカンベンしてくれ。
和食…安いなぁ。
洋食…ファミレスか…ユキに「マネしたぁ〜」って言われそうだし。
すし職人…あ、給料いいな。あ、でも「経験者のみ」か。
ラーメン店…安いなぁ。
「おっ!」
居酒屋か…。ココなら給料もいいし午後からの出勤だから朝イチも打ちに行ける!
「よしっ!」
ボクは居酒屋で働くコトに決めた。
157脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/19 23:42
3店目の面接でやっと受かった。
今日から仕事が始まる。
「え〜…今日から働いてもらうシンジ君だ。一応経験者らしいがウチにはウチにやり方があるから、お前等キチンと指導してやれよっ」
店長がほかの従業員にそう言った。
「オレ、ヨシキ、よろしくなっ!」
チャパツの男がそう言った。続いて
「オレが料理長のカジモトだ。厳しいかもしれんががんがれよ!」
体格のいい、いかにも「料理長」といった感じの男がそう言う。
「アタシはヨーコ、よろしくねっ」
ホールのバイトのコだろうか…。そして
「あの…その…マリ…です…」
「ん!?」
なんとそこには、職安にいた、あのメガネのコがいた!
「マリぃ〜。アンタ、相変わらずホントとろいねぇ。。まっ、入ったばかりだから仕方ないかっ」
ヨーコさんが言う。
「あの…その…すいません…」
ホント、相変わらずだ。よく採用されたなぁ。。
158脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/19 23:59
ガシャーン!
ボクがジャガイモの皮むきをしていると、何かが割れた音がした。
「すいません、すいません」
マリさんの声が聞こえる。
今日、これで2度目だ。
「シンジー!マリがまたグラス落としたから、手伝ってやれー!」
カジモトさんが言った。
「あのコ、ちょっとカワイイけど、ドジだよな。」
耳元でヨシキ君が言った。
ユキだったら、こんなにミスしないんだろーな。
そう思いながら割れたグラスを広い集めた。
「イテっ!」
親指の先から付け根まで、スッパリ切れた。
「あ…シ…シンジさん…」
隣りでマリさんが慌ててる。
「あ、あぁ、大丈夫大丈夫、すいませーん!バンソウコウもらえますかー?」
「おいおい〜今度はシンジかよ〜」
右手を押さえながら厨房に戻ると、ヨシキにそう言われた。
初日そうそうケガをしてしまった…。
159脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/20 00:10
「よーしっカタズケ終わったかー?」
店長が言った。
「終わりましたよ、店長」
カジモトさんが言った。
「それじゃ、今日は終わりだ、みんな、オツカレー!」
と、店長。
「オツカレサマデシター!!」
従業員一同。
ふぅ〜。初日から指を切ってしまった…。
明日からしばらく朝イチ行けないかな…。
着替えながらそんなコトを考えてた。
「ボクもユキのコト、言えないな。頭ん中、スロットだ。」
ぼそっと言うと
「シンジ、初日っから災難だったなー」
着替え終わったヨシキがボクに話しかけてきた。
「あ、いやぁ、これくらい…」
実際大したケガではない。
「彼女にナメナメしてもらえば、あっという間に治るぜ?」
イヤラシイヤツだ。
怪訝そうな顔をヨシキに見えないようにした。
「お?シンジ、彼女いないのか?」
ヨシキは更に突っ込んでくる。
「…いるよ?ホラ」
ユキとのプリクラをみせてあげた。
「うおっ!すげーかわいいじゃん!やるなー!」
ふふんっ♪
160脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/20 00:24
「今度会わせろよっ!」
そう言ってヨシキは帰って行った。
「…ボクも帰るか。」
店を出るとそこには
「あ…マリさん、おつかれさま」
「あ…あの…おつかれさ…」
やっぱり語尾が聞き取れない。
「どうしたの?誰か迎えに来るの待ってるの?」
「え…いえ…その…」
なんだろ?
「指…ホントに大丈夫…ですか…?」
あ、マリさん、ひょっとしてまだ心配してたのかな…
「全然全然!もう血も止まってるし、痛くもないよ!」
「そ…そうですか…よかった…」
なんか調子狂うな。ユキだったらきっと『シンジならすぐに治るねー♪絶対そう!』とか言うんだろーな。
「マリさんチはどの辺りなの?」
「あ…駅の…向こうの…東幸町…」
「え?ボクんチのすぐそこじゃん!?歩き?それとも誰か迎えに来るの?」
「え…いえ…誰も…」
…???なんでここに一人でいたんだろ?まっ、いっか、
「途中まで一緒に帰る?」
「えっ!」
初めてマリさんの大きな声を聞いた。うつむいてた顔を一瞬上げ、そしてまたうつむき
「あ…はい…」
と、マリさん。…なんでそんなに赤くなるんだ?
161脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/20 00:37
「そーだよねー。考えてみりゃ、同じ職安で、同じファイル見てるんだもんな、同じ店、面接してもおかしくないよなー」
「えぇ…ホントに…驚きました…」
と、うつむきながらのマリさん。
「でもボク、3つ目でやっとココに採用されたから、他のトコに採用されてたらもう会わなかったんだろーねー」
「あ…アタシは…5つ目で…ココに…」
うげっ!ボクよりも多く面接してたのか…。
見るからにトロそうだしキャシャだもんな。よくココ採用されたな…。
「あの…アタシ…こっちなんで…」
そう言って、ボクと反対方向を指差した。
「あ、うん、オツカレサマ。」
「あ…はい…。」
こんな夜道、大丈夫だろうか…?
「お、送ってこうか?もう夜遅いし。」
と、ボク。
「いえっ!だだだ大丈夫です!オスカレサマデシタ!!」
ちょっと小走りでマリさんは帰って行った。
「なんだろ?変わったコだな…」
アタマの上にハテナマークを沢山背負いながらボクも家に向かった。

   波乱篇 第一部 完
162脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/20 00:38
とりあえずageとく。
163脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/20 00:55
しかし思いつきとはいえ、かなり疲れる。
これからのストーリーも全く未定です。
と、ゆーか、次回はいつになるかも未定です。。。
これを読んだヒマな人、感想よろしくっ
164( ´∀`)ノ7777さん:02/11/20 02:12
偽物の脳内1が書いたエロなのが面白い!
本物もエロなの一発頼む。
165脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/20 09:31
>>164
おれはエロいのは書かないので
エロいのは偽者さんにまかせまつ
166まき ◆1oDpaQGRrs :02/11/20 14:14
乙〜いいねぇ〜読むのが習慣になりつつ、次がきになる
167( ´∀`)ノ7777さん:02/11/20 14:22
松葉崩しって何?教えて!
168( ´∀`)ノ7777さん:02/11/20 14:25
セクースの体位
169嫁 ◆lFYOME/SKY :02/11/20 14:30
マリ登場でユキの存在が薄い。
どうせこれから苦悩する場面になると思うから
もう少しユキの存在を前に出しとけ。
170( ´∀`)ノ7777さん:02/11/20 15:06
純愛age
171脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/20 15:53
>>166
毎回ありがd
楽しく読んでくれる人がいると思うと嬉しいでつ。
>>169
今回はマリ登場の話だったからどうしてもユキを出す場面が少なかった。
次はちゃんと出る…と、思う。
なんせ思いつきなもんで。
>>170
2chらしくないかなぁ…?
172( ´∀`)ノ7777さん:02/11/20 18:18
>>169
お前は口を出すな。つまらなくなる。
173妄想厨2:02/11/20 21:03
いきなりだった。
真後ろからしたたかな衝撃を受けた俺は、そのままつんのめった。
「わかってるよな?」
そう問いかけた相手はさらに俺のわき腹を蹴りつけた。そして再び
「わかってるよな?」

まったくもって理不尽な話である。
いきなり人の頭を後ろから殴りつけておいて、わかってるもなにも・・・。
そう思うと体の中が”カッ”と熱くなった。
とりあえず声のするほうを見上げてみた。
20歳を迎えたかどうか・・・というくらいの年端のヤツがクチャクチャとガムを噛みながら俺を見下ろしている。
その後ろには同じような奴等が3・4人笑いながらこちらを見ている。
皆同じように髪を脱色し、耳やら鼻に飾りをしていた。

そういうことか・・・。俺はすべてを悟った。その瞬間にこの場を切り抜ける策を模索し始めた。

俺は今繁華街の路地裏にいる。時刻は午後11時をすこしまわったところか。
今の今までパチンコ屋でスロットルをしていたのだ。
恥ずかしながら、コレが俺の職業だ。スロットルがな。
そんなわけで、今日のあがりを(即ちコインだ)換金して、人通りのほとんどない路地裏から駅へと向かっていたのだ。
あと100mほどで人の行きかうメインストリートと合流する・・・というところでいきなり殴られたわけだ。
人に殴られる覚えがないわけではない。奇麗事は好まない。というよりは奇麗事だけでは生きていけない。
上司の言う事をただ消化するだけでサラリーを貰っているわけではないのだ。
たった一人で考え、たった一人で行動し、たった一人でしのいでいかなければならないのだ。
つまらないプライドは、社会からはみ出る決意をしたときに捨ててきた。

しかしコイツらは違った。コイツ等に殴られる憶えはない・・・・・。
174妄想厨2:02/11/20 21:28
こいつ等の顔は見た事がある。といよりは忘れられない。
今時のパチンコ屋は、”イベント”などと称して甘い日を客に宣言している。
そういう日に、こいつ等はへらへらと朝っぱらからやってくるのだ。
開店間近にきたにもかかわらず、悪びれる様子もなく先頭へと・・・そして先頭に並んでいる知り合いらしき
少年達に合流してそのまま先頭から入店するのだ。
開店すれば、タバコやら携帯電話やらで、目ぼしい台をこれでもかというほど抑える。
あきらかにマナー違反である。
しかし悲しいかな鉄火場的な独特の空気の消えてしまった今のパチンコ屋では
こんな光景が日常化してしまっているのである。一昔前ならば、間違いなくこいつらは出入り禁止になっているであろう。
強気だったパチンコ屋も、今では賭場というよりはアミューズメント施設といったほうがしっくりくるありさま。
時代の流れというやつは、強大である。

こいつ等に殴られる・・・・・理由は一つしかない。
俺の攻略法をめざとく見つけたやつがこの中にいるに違いない。
俺も焼きがまわったもんだ。
こんなガキに感づかれるようになっていたとは・・・平和な日常に感覚が麻痺していたのだろう。
しかしどうするか・・・。
さすがに4人もいると、ブチのめすのは難しい。一昔前は荒っぽい事もよくしたが、最近は拳を握った記憶すらない。
175妄想厨2:02/11/20 21:49
「おい、おっさん!わかってるよな?」
『なにがや?』
「おいおい、とぼけんなや!おっさんが何かやってんの俺等にはわかってんねん!
 俺等も一応この世界で喰ってるんや。せやから店にはいわへん。店に言うて終わらすようなことはせん。
 俺等にも教えてくれや。なかよぅしようや、なぁ?」
『はっ、アホらし。俺が何してるっちゅーねん。ボーナスひけばコインは出るがな。
 そやし、なかようしよ言いながらいきなりドツいてくるヤツなんざはじめてやわ。』
「もうエエ加減にしときや。こうやって下手にでてるんやからはよ唄えや。
 それか、ボコボコにしながらききだそか?いややろ?はよ言えや、なぁ?」
『なんもしとらん言うてるがな。それかなんや、証拠でもあるんかいな?』
「アホかおまえ!はよいえや!こないだ獣でハズレ2連続で引いてたやろが!
 そのときはコイツ太いのぅ〜くらいにしかおもわんかったわ。
 せやけどおっさん、おとついも、昨日もや。今日かてハードボイルドでなんかぎょうさんストックあったしな。」
『ほうほう、お前は人の台をそないによう観察しとんのか。ごくろうなこっちゃのぅ(藁。
 まぁせやけど生憎さま、俺はなんもしとらんわ。たしかに最近ヒキ強いわ。それだけのこっちゃ。
 とりあえず殴られた礼はまた考えとくさかい、ガキははよ家帰れ。』
「舐めやがって・・・」

ずっと喋っていたやつが突進してきた。おそらくコイツが頭株なのだろう。
俺はそいつをよけると後ろの3人に突っ込んでいった。
予想しない展開に泡を喰らった3人は、3人とも自分をかばう姿勢になった。
おそらく喧嘩などしたこともないのだろう。
まったく・・・なれない事をするんじゃねぇよと腹の中で一人ごちて
俺は3人をやりすごしてそのままもときた道へと走った。

なんとか人ごみにまぎれてガキどもは撒いた。
そのままタクシーに乗り込んで我が家へと向かった。

しかし・・・・まいった。
そう長くは使えないとおもっていたが、あれほど的確にネタの部分を指摘されるとは思っていなかった。
『しばらくはあの店に近づけないな・・・・・。』
176妄想厨2:02/11/20 22:18
その後、俺は滅多に家へ帰らない生活をしはじめた。
というのは、大阪から遠征をしていたのだ。
隣県の兵庫へいけば等価交換主流で見入りも良く、短時間できりあげることもできた。
兵庫、京都、福井、名古屋・・・と、サウナを転々として動き回った。

或る晴れた日の朝。
ついに俺の放浪生活に終止符を打つときがきた。
俺は感じていた。そう遠くない将来、コレは使えなくなると。
その目星を10月いっぱいだと見切りをつけていた。
もう10月半ばだ。
今日、この日を最後に大阪へ帰る。
最後、最大の効果を発揮させてからコイツ(アゴ)とおさらばだ。

軍艦マーチが鳴る。
猫de小判
昼過ぎ・・・・。とうとうBIG終了後1G目にリプレイを引く事に成功する。
2G目・・・・ニャニャニャニャ〜ン
3G目・・・・・・・・・・ニャニャニャニャ〜〜〜〜〜・・・・・・・・





あれから一年と少したった。
今日もどこかでアウトロー・・・・・。

Good Luck!Alone slotter.....
177妄想厨2:02/11/20 22:22
この物語はすべてフィクションです。
178( ´∀`)ノ7777さん:02/11/20 22:29
46〜
179妄想厨2:02/11/20 22:44
「お弁当のほうは温めますか?」
『もし君の体温で温めてくれるのであれば、激しくキボンヌ!!!』
そう言ってみたいのをぐっっとこらえてボソボソと伏目がちに「いや、いいっす。」と答える。

俺は恥ずかしながらスロットルで喰っている。
所謂駄目人間だ。
周囲は色々いうさ。まるで俺の存在そのものが飽くであるかのようにな。
つまりやつらの頭の中にはスロ=悪。人間=働く生き物。
こんな等号があるわけだ。
しかし俺に言わせりゃ・・・そんな奇麗事いってもしかたないだろう。生きてりゃいいさ。と。

こんな俺だが、最近稼動が落ちている。
早上がりばかりしている。
最近引っ越したんだが、それからだな、これは。
引っ越す前は、それこそ狂ったように朝から晩までスロットルしていた。
どん2で2枚チェリーが落ちれば喜び、コンチでREGナビがでれば歓喜し、とにかく狂っていた。
スロットルにしか目が行かなかった。

しかし引越してきてから何かがかわった。
そう・・・・・恋・・・・・かな?(-。-) ボソッ
180脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/20 22:44
>>177
おつ〜
面白かったぞー
182妄想厨2:02/11/20 22:53
早上がりの原因は・・・・・・・ファミリーマートだ。
ファミリーマートへ行く為に早上がりだ。
何故にファミマなのだ?そう思うだろう?
それはだな、「温めますか?」という、その声を聞きたいのだよ!
だから早上がりであって、故に早上がりであって、あ〜〜〜〜〜もう!!早上がりなんだよ!!
こないだなんかサラ金の設定5捨ててきちゃったよ。
いや〜こう考えると、「温めますか?」って偉大だよね。

勿論、「温めますか?」にも色々あるんだ。
俺はあの子にいって欲しくて早上がりなのだよ。
わかるかな?これ。

まぁ、そのためには22時までにいかなくてはならん。
22時に店員交代なんだよ。
だから余裕を持って21時だな。
んで、おもむろにサンパチ弁当を手に取るんだ。
コレは譲れん。なぜなら安いから。そして手軽だから。
そして、最大の原因はだな、万が一俺の夢がかなう時、そのときを見越してこれなんだな。
どういうことかというと、彼女の体温で温めてもらう場合にだな、もし580円の普通の弁当だったらどうなる?
ほら、より弁になるだろ?しかもなんかへらべったくて、彼女の体温をこう「ぎゅっ」っとうけとめられないっぽいだろ?
だから小さめのサンパチ弁当!これだね!
183妄想厨2:02/11/20 23:04
まぁそんなことを毎日毎日思いながら通うんだ。
で、ある日突然ばったり行くのをやめるんだ。
そりゃぁもう大変さ。
体はファミマへ行きたがってる。
心はもっと行きたがってる。
でも我慢。
激しくいきて~〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
温めますかキボンヌ!!
はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!あうあうあうあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!

こんな感じで発狂寸前なんだよ。
でもな、男ってのは我慢する生き物なんだよ。
で、我慢。

一週間ほど我慢した。

で、行くの。
これみよがしに21時にいくんよ。
で、彼女を観察。
あ〜〜〜〜キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
きっとこんな顔してるはず。
そしたらやっぱり今日もサンパチ弁当もっていくわけよ。

で、彼女
「温めますか?」
で、俺
「いや、いいっす。」

我慢我慢、じっと我慢。
184妄想厨2:02/11/20 23:15
で、ずっと続けるのよ。
で、ある日突然、彼女のほうからさ、
「温めませんよね?」
ってきいてくるの。

キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
キタ━━━━━(゚(゚∀(゚∀゚(☆∀☆)゚∀゚)∀゚)゚)━━━━━!!
待ってたよハニー!!
で、俺
「い・・・いや実は・・・ほんとはあっためて欲しいんだけどね・・・心をさ」
「え!!!・・・・心を?」
「うん・・・・君の事が・・・・嗚呼!これ以上いえない。」
「・・・・実はあたしも・・・・嗚呼!サンパチさん!」
「いやサンパチさんってアンタ・・・弁当やないねんから・・・」






ゴメソ・・・出会い系を俺も書こうと思ったんだけどさ、やぱ無理だわ。
変態系になっちまうわ。尻切れとんぼ的糸冬でスマンコ。
ってかシヲリタソ・・・(*´д`*)ハァハァおっぱいおっぱいおぱーい!
(*´д`*)ハァハァぐへ・・・ぐへ・・・ぐへへへへぇ・・・・・。
185( ´∀`)ノ7777さん:02/11/20 23:35
この前も言ったけど、そのゲーセンはストUは1プレイ100円だったわけよ。
で、ストU全盛期なもんだから対戦台として終日フル稼働してたのね。
店はそりゃあ儲けまくりだよ。アホみたいに100円玉突っ込んでくれるんだからさぁ。
しかし客もアホばかりじゃなかった。正直言って100円という値段にはみんな不満だった。
そして対戦してるヤシらにもいつしか友情が芽生えて、1勝1敗で3ラウンド目を迎えた時に
きわどい勝負になった場合はダメージを同等にして引き分け→ファイナルラウンドに持ち込もうという
暗黙の了解が生まれたわけよ。顔の見えない知らない相手との友情だよな。
そして「俺はそのルールに従います」ってことを相手に伝えるために、ダメージポイントの調整に
入るときにはお互いに離れた場所で意味もなく弱パンチを繰り返し、攻撃の意図がないことを
相手に伝えるのがその店での慣習だった。そしてそれを確認してお互い調整を始めるというわけ。
でもね、俺、はっきり言ってそのルールが偽善っぽくて嫌いだったのね。
で、ある日を境に俺はとある試みに打って出たんだ。
とりあえず俺の選択キャラはバイソンにする。
で、1勝1敗になったら対戦相手の顔を確認。怖い兄ちゃんでないことを確認。
そしてお互いにダメージの調整に入って、それが終了。で、タイムアップを待つ。
そして残り10秒を切ったら・・・俺のバイソンは何と超必殺技を繰り出した!!!
とんでもない裏切り行為である!!!トァトァトァトァ〜!!!
ノーガードでタイムアップを待ってた相手はあっけなくKOされる(w
中にはとっさにガードをしてくるヤシもいたが、もちろんダメージは食らうので
意味は無い。そいつの負けだ。そして俺は腹を抱えて涙を流して笑った。
こんなに面白いことはない!!!台のむこうで腹いせに台ドツいたりしてるしもう最高!

しかし俺の天下も三日と続かなかった。
豪鬼と対戦した時のことだ。また例によって残り5秒から超必殺技を繰り出す!

と、その瞬間、豪鬼が消えた…背後に移動され波動拳を食らいKO負けしてる俺。
まさに神業だった。これぞ天罰というものだろう。
186脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/20 23:43
>>184
いやいや、なかなか楽しいでつ。
妄想房2さんががんがってる間に
おれも密かに書いてました。
一気に書きこみまつ。
187脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/20 23:44
>>184
いやいや、なかなか楽しいでつ。
妄想房2さんががんがってる間に
おれも密かに書いてました。
一気に書きこみまつ。
188脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/20 23:45
居酒屋で働き始めて1週間になるだろうか…。
ユキがファミレスのバイト仲間と3人で飲みに来た。
「シンジー!来たよー!」
と、ユキ。
オープンキッチンなので客席から厨房は丸見えである。
ユキが手を振っている。
「おっシンジ!あれ、お前の彼女じゃん!」
と、ヨシキ。そっか、ヨシキには前にプリクラ見せてあげてたんだっけ…。
「シンジの彼女!?どれどれっ?どのコ!?」
と、ヨーコさん。
「あ、あの、右側の一番カワイイコです」
「…ハイハイ、ゴチソウサマ。」
ヨーコさんはちょっと飽きれたらしい。
「でも、ホントにカワイイねっ大事にしてやんなよっ!」
「あ、はいっ」
ボクはニヤケ顔でそう答えた。
「こらこら、お前等っ!ちゃんと働けぇっ!」
やべっ!カジモトさんに怒られてしまった。
「キャハっ♪怒られてる〜♪」
客席からユキの声が聞こえた。
…お前が原因だっつーの。
189脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/20 23:48
「お待たせしやしたぁ〜。刺身三点盛り合わせです」
厨房要員なのにヨーコさんの命令でユキのテーブルの料理はナゼかボクが運んでいる。
「シンジ、しっかり働いてるじゃん!カッコイイよっ♪」
「へへ…そう?」
料理を運ぶたびにユキはこの調子だ。
「ユキぃ〜。アツイぞっ!酔いが回るぞぉ〜!」
と、ユキの連れにチャカされる。
「もー酔ってるもーん♪キャハハハ♪」
ユキはウソつきだ。まだ5杯目じゃないか…。
二人で飲みに行くと、ユキはいつも10杯くらいで酔い始めていた。
「ユキってお酒弱いんだぁ〜?」
ユキの連れは、ユキがホントに酔ってると思ったようだった。
「ねぇシンジっ!一緒に飲もう♪女3人で飲んでもつまーんなーい♪」
ボクは仕事中だっつーの。
その時、
「シンジぃ〜!油売ってないでさっさと働けっ!」
カジモトさんにまた怒られた。
「あ、はいっ!スンマソン!」
慌てて厨房に戻っていくと
「キャハハ♪シンジったらまた怒られてるぅ〜♪」
後ろからユキの声が聞こえた…。
190脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/20 23:49
「それじゃ、ゴチソウサマでした〜♪」
「でしたぁ〜♪」
閉店間際まで過ごして、ユキ達は帰って行った。
「あぁ〜りゃしたぁ〜♪」
「あぁ〜したぁ〜!」
「アリガトウゴザイマシ…」
厨房、ホール、全員が入り口まで来て見送っていた。
見世物じゃねぇっつーのっ!
「お前の彼女、ホンットカワイイよなっ!あのコがお前と毎晩○○○してるかと思うと…!っっくぅ〜〜〜〜っ!羨ましいぜっ!」
と、ヨシキ。相変わらずイヤラシイヤツだ。
「おい!シンジ!ヨシキ!かたずけるぞ!」
と、カジモトさん。
「はぁ〜あ、疲れたなぁ〜。さっさと終わらせてかぁーえろっ」
と、ヨーコさん。
「……。」
あれ?マリさん、元気ないなぁ…。
191脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/20 23:50
「マリさん、どっか調子悪いの?」
ボクが聞くと、
「あ…え…いえっなんでもありませ…」
語尾は相変わらずだ。
まっ、オトナシイのはいつものコトだしな。
さーて、さっさとかたずけて帰ろうっ!

――かたずけが終わり、ボクは着替え始めた。
「じゃっ!また明日なっ!」
そう言ってヨシキは颯爽と帰って行った。
ヨシキは今日デートらしい。
「今度アイツの彼女も見せてもらおう」
そう思いながらロッカー室を出た。
するとそこにはマリさんが立っていた。
「あ、オツカレ〜」
「あ…オツカレサマ…」
やっぱり今日のマリさんはいつにも増して暗いな。
「じゃぁ…」
と言って帰ろうとすると、
「あの…」
と、マリさん。
「ん?」
ボクが足を止めると、
「あの…一緒に帰りませんか・・・?」
と、マリさんは言った。
192脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/20 23:51
ナゼか一緒に帰ることになったボクとマリさん。
「マリさん、今日、ホント元気無いよ?どうした?」
「……。」
…無言。
「まっ、マリさんが元気無いのはいつもだけどさっ!アハハハ…アハ…ハ…」
「……。」
…なんか気まずい…。沈んでいるマリさんを元気づけようと、必死にジョークを飛ばした。
「携帯電話ってさー、剛毛なんだよ?ナゼだかわかる?」
「…さぁ…ワカリマセ…」
「毛、痛い電話。」
「……。」
さ…寒かったらしい。
「プ…」
おっ?
「フフっ」
マリさんが笑った!
「シンジさんって、面白くて優しいんですね」
「よ…よせやいっ!あ、…オレニホレルトヤケドスルゼ?」
照れ隠しのつもりでボクはニヒルにそう言った。
「えっ…」
ちょっと赤らめながら、マリさんが驚いたので
「じ…冗談冗談!銃弾だってばぁ〜!バンバンバーン!」
右手をピストルのカタチにして、マリさんに向けて構えながら言う。
「フフフ…シンジさんって、ホントに楽しい人ですね」
マリさん、ちょっと元気になってきたかな?
193脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/20 23:52
「じゃ、また明日ねぇ〜」
ボクはこの前マリさんと別れた場所まで来ると、そう言った。
「あ…はい…。どうもありがとうございま…」
ペコリとおじぎをするマリさん。
ほっ…どーやら元気になったぽ。
なんだかイイコトをした気分でボクは家に帰った。
ガチャガチャ…カギを開ける。
「ただいまぁ〜お帰りぃ〜」
ちょっとテンション高めかな?
普段は「ただいま」なんて言わないのにな。
早速PCの電源を入れ、2ちゃんねるに行く。
「さぁ〜てと、まずはキンパルスレかな…」
今日の収支を書いては『自慢ですか?』と叩かれる。
優越感と鬱が同居する妙な気持ちになる。
一通りいつも行くスレを見終わると、ボクはユキにメールを送った。
『おやすみっ!また明日は朝イチがんがろ―!』

波乱篇 第2部 完
194脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/20 23:58
ageておくので、これを見たヒマな人、感想よろしくでつ。
エロゲーみたい
196脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/21 00:04
>>195
おれはエロゲーやったコトないからわかんないけど、
こんな感じなのでつか?
197妄想厨2:02/11/21 00:15
脳内1さん、おつかれ!!

いや〜〜ワロタ。
なんかほんまにおりそうでワロタ。
198妄想厨2:02/11/21 00:21
シヲリタソこねーな。
シヲリタソプロフキボンヌ。
ってかシヲリタソ・・・(*´д`*)ハァハァ
199脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/21 00:22
>>197
一応断っておくけど、実在してませんw
フィクションでつ
200じゃが ◆G8DaKisbMw :02/11/21 00:23
( ̄ー ̄)ニヤリッ
201脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/21 00:26
>>200
さすがでつ…
202( ´∀`)ノ7777さん:02/11/21 00:40
話は面白いけどギャグはつまらんな・・・
203妄想厨2:02/11/21 00:54
                   ____
       ∧         ∧ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i\ , -``-、         , -``-、
        / ヽ        ./ .∧ \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ヽ   \      /     )
     /   `、     /   ∧  `、;;;;;;;;;;;;;;/  \    \    /    /
    /       ̄ ̄ ̄    ヽ           ヽ    ̄ ̄     /
  ( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄しをり命 ̄ ̄ ̄) ̄しをり命 ̄ ̄)  ̄しをり命 ̄ ̄)
   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
  /:::::::::: ヽ-=・=-′ ヽ-=・=-  /=・-   -==・-  |・=-   -=・=-  |
  ヽ:::::::::::    \___/    /  \___/   /  \___/   /
    ヽ__::::::::::::::  \/     /::::::::  \/    /:::::::  \/    /
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  \         /-‐´   |     /-‐´   |     /-‐´   |
   ヽ        丿___/     丿___/    丿___/
   |  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄|      | ̄ ̄  ̄|      |  ̄ ̄  ̄|      |
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  /         \      \    \      \     \      \
  |          |        |    |        |    |        |
  \_____/\_____/__/\_____/__/\____/


204( ´∀`)ノ7777さん:02/11/21 00:57
脳内1=純愛エロゲ系
妄想2=男臭い小説系
偽脳内1=官能小説系
205妄想厨2:02/11/21 00:58
ズレたのでシヲリタソは諦めます。はぁ・・・。
206妄想厨2:02/11/21 00:59
>>204
評論家系。藁
207脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/21 01:03
>>202
その場での思いつきなので
この程度のギャグでカンベンしてくらさい
208( ´∀`)ノ7777さん:02/11/21 01:12
>>脳内1
次はミリゴ好きのカップルの話よろしく
209脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/21 01:27
>>208
おれ、ミリゴ打たないからネタが書けない…。
スンマソ。
あと、暫くはシンジ&ユキの話を書くので、
別なカップルの話はこれが終わってからになりまつ。
210( ´∀`)ノ7777さん:02/11/21 03:16
暇なヤツなんかかいてくれよ。
211( ´∀`)ノ7777さん:02/11/21 03:17
              
           /⌒ヾ⌒ヽ.
           /   丿  ..ヾ
         /   。 人    )
        (。...。_ .ノ 。ヾ。...丿
       _( _ .  .. ノ   )___     
      ./ /         )   /|
     /              /  |
     | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|   |
     |    ,,....、    __,;;;;;;;,,,,, |   |
     | l,r"‐''''―、,-r'",..,、  i!`|   |
     |-ーi '"' ''` ノ ヽ、,,,...-‐'  |   |
     |  `''ー'''';:',, ,,, )      |   |
     |    '"ー''''"~~`'     .|  /
     |__________|/
212( ´∀`)ノ7777さん:02/11/21 03:32
>>211
ヽ(´Д`;)ノアゥア...・・・・・・・・・・キモイヨ
あんまり進まないところがまた良い。
マリたんは眼鏡で背が低くてのショートの子に決まってる。そして処女
でもきっと淫乱sage
214( ´∀`)ノ7777さん:02/11/21 03:43
何がおもしろいかって、このスレにレスいれてるやつら。
1にはレスしても、妄想とかいうやつにはレスしていないところ。徹底した放置ぶりにわらた
215( ´∀`)ノ7777さん:02/11/21 09:02
最近恋してねーぞ
216( ´∀`)ノ7777さん:02/11/21 09:04
恋ってすてき
217妄想厨2:02/11/21 09:52
おはようございます!

>>213
おおぁぁ〜。ナイすな妄想っぷり。
眼鏡っ娘萌え〜〜〜(*´д`*)ハァハァ
ってか俺もそういう妄想してたw

>>214
ほなあんさん、レスくださいよ。
。・゚・(ノД`)・゚・。 うえええん。
でも脳内1さんがレスくれてるもん!

さぁて、ほな今日もパチンカスはあほのすくつ(藁)へと逝ってきます。
218しおり ◆S0p6o5ULOQ :02/11/21 10:03
妄想厨2さんの脳内ドラマも面白かった!w
新作キボンヌ〜!
219( ´∀`)ノ7777さん:02/11/21 14:15
漏れはマリ派だな
220スロットFC ◆E7idzvHwo6 :02/11/21 14:30
良スレ応援age
脳内1 ◆SHzlU2rkKA さん
がんばってください。
221まき ◆1oDpaQGRrs :02/11/21 14:35
よかったよ〜今日は負けたので・・・暇続きキボヌ
222脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/21 14:51
>>213
あまり展開早くすると先を作るのが大変なんでつ。
それぞれの容姿はみなさんの脳内にまかせまつ。
>>217−218
うん、オレも妄想2さんの話、面白かった
>>219
おれは中立でつ。
>>220
ありがd
これからもがんがりまつ
>>221
負けましたか…明日はがんがりましょうっ!
223脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/21 15:20
「っっかしぃなぁ〜…」
いつもの時間になってもユキが迎えに来ない。
メールを送っても返事がない。
「寝坊カナ…」
ボクはユキのウチに向かった。
ユキのアパートは、ボクのアパートから歩いて10分程度。
『ピンポ―ン』
「ユキ―!起きてるか―!?」
更に
『ピンポ―ン…ピンポ―ン…ピ―ン…ポ――ン』
呼び鈴を鳴らすが返事が無い。
…と、思ったら
「キャ―――!もうこんな時間!!!」
中から声が聞こえた。ユキ、やっと起きたみたい。
「ごっめ―ん!全然起きれなかったぁ―!」
「いいよいいよ、まだ開店には間に合うし」
携帯の時計を見るとA.M.8:50だ。パチンコ屋までは歩いて5分。
「…ギリギリ…カナ…」
今日は平日だし、朝イチはイベントの日じゃなければワリとガラガラだ。
224脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/21 15:36
「お待たせっ!さっ!行こう♪」
急いだワリにはキチンと化粧している。ボクと付き合うまでは化粧なんてしなかったのに。
ちょっと嬉しい。そんなコトを考えてると、ユキが
「何ぼ〜〜っとしてるの!置いてくよっ♪」
さっさと走って行ってしまった…
「ま…待ってくれよ―!」
お前が寝坊したクセに…
ゼ―…ハァ…ゼ―…ハァ…
一生懸命走った。走りながら携帯を見る。
  ―A.M.9:04―
やべっ!こりゃ完全に遅刻だ。
パチンコ屋が見えた。ユキはもう入り口まで着いている。あ…もう入っていった…。ヒデー!
と、その時。
『ドスン!』
「イテっ!」
「キャっ!」
ボクは誰かとぶつかった。思いきり派手に転んだ。
「イテテテ…」
ヒザを押さえながら起きあがるとぶつかった相手はしゃがんだまま何かを探していた。
「あ、ごめん…大丈夫?」
ボクが聞きながら近寄ると
「あ…メガネ…落として…」
ドキッ…ちょっと…いや、かなりカワイイコだった。そのコのメガネは彼女の3bほど先に落ちていた。
ボクは拾って渡してあげる。
「あ、メガネ…あったよ!」
「あ…ありがとうござい…」
聞き覚えのある語尾だ。そのコがメガネをかけ、やっと気づいた。
「マリ…さん…?」
225脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/21 15:44
「だっ大丈夫だった?ケガ、してないっ?」
ボクが聞くと
「あ…はい…だい…じょうぶ…」
俯きながらそう答えた。
「そっか、よかった。」
キングパルサーが…いやいや、ユキが待ってる。ボクはパチンコ屋に向かおうとした。
「あの…」
マリさんが呼びとめる。
「う、ん?どした?」
「あ…いえ…なんでも…」
がっくし。急いでるのにぃ。。
「じゃっまた後でねっ!」
そう言ってボクはパチンコ屋に入っていった。
226脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/21 15:57
今までは前日の閉店間際にチェックしに来ていたが
バイトを始めてからはチェックに来れない。
朝イチで培ってきたカンだけがたよりだ。
でも今日はイベント日でも無いのにすでにほとんどの台が座られ&回されている。
残っている3台からめぼしい1台を選ぶと、ボクは打ち始めた。
「シンジぃ〜。遅かったねぇ〜♪」
元気な声が聞こえた。ユキだ。
ユキの方を振り向くと…ユキはもうビッグを引いていた。
「残り物には福があるってゆ―もんねっ♪」
Vサインをしながらニカっと笑った。
悔しい。なんとしても遅刻した分を取り戻さなければ…。
カッカしながら再び打ち始めて数ゲーム…
「あの…」
後ろから誰かが肩を叩いた。
「あぁ!?」
ちょっとヤツアタリ気味に振り向く。
「あ…ご…ごめんなさ…」
マリさんだった。
227脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/21 16:05
「ど、ど―したの?」
ボクが聞くと、
「あ…シンジさんが…パチンコ屋さんに入って行くの…見えたので…」
たどたどしくマリさんが話す。
「マリさんもスロットするんだ?」
手を止めてマリさんと話す。
「あ…いえ…」
「そっか、面白いのにネ」
「え…そう…ですか…」
相変わらず会話が弾まない。
「まぁ座れば?」
そう言って隣りに促す。
「はい…」
マリさんが座る。再び打ち始めようとした時
「シンジ―!またビッグ…来た…よ…――って…誰?そのコ」
ユキの形相が険しくなった。
なんだ?なんだ?ボク…シンジはなんとなくピンチなのか?
228脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/21 16:18
「あっえっと…っ、このコ、ボクの店のホールのコで…」
ナゼにボクは焦るんだ?怪しいコトなんて全然ないのに。でもユキの顔を見ると焦らずにはいられなかった。
「ふぅ〜〜〜ん…。そんなコこの前行った時、い〜たぁ〜か〜なぁ〜〜」
マリさんとボクを交互に睨むユキ。
マリさんの存在感って…。
「いたいた!!ちゃんといた!働いてたってば!」
「ふぅ〜ん…まぁそれはいいでしょ…。でもなんでココにいるワケ!?」
ギロリとマリさんを睨む。ユキ…恐い。
「あ…あの…」
俯きながら、マリさん。
「アタシ…さっき、シンジさんと…店の前でぶつかって…その…ココに入って行くのが見えたから…それで…」
「そうそう!さっき、偶然そこでぶつかってさ―!」
なんでこんな言い訳っぽく話さなきゃならないんだ…。なんだか泣きたくなってきた。
「あの…それで…まさか彼女さんと一緒だったなんて思わなかったから…!その…」
珍しく…でも一生懸命にマリさんが大きめな声で話す。
「お…オジャマしましたっ」
最後にそう言うと、ボクらの前から去って行った。
…なんだったんだ…?
229脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/21 16:28
その後ボクはユキにキチンと説明した。
最後に
「愛してるのはユキだけだよ」
と付け加えて…。エヘっ
「なぁ―んだ!ユキの誤解っ♪キャハ♪」
すっかりキゲンの治ったユキ。良かった…。
「ユキも、シンジのコト愛してるよ♪だから、浮気なんてしたら絶対許さないんだからねっ♪」
さっきまでの恐ろしい剣幕を思うと浮気なんてできっこない。
そもそもボクが愛しているのはホントにユキだけなのだから。
この先何が起ころうともユキ…キミだけを愛し続けるよ…。
ボクには何もかもがすべて丸くおさまったかのように思えた…。

波乱篇 第3部 完
230脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/21 16:30
仕事に行く時間になったので今回はこれで一区切りにしておきまつ。
できればもうちょっと付け加えたかった…。
急いで書いたので多少(?)無理矢理まとめたカンジがして鬱でつ。
夜ヒマだったらまた続き書きまつ。
231妄想厨2:02/11/21 21:13
シヲリタソキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
おもろいって!!(*´д`*)ハァハァ
ありがd。

脳内1さんもいっつもいっつもありがd。



んで、マリタソ・・・がんがれ!
マリタソみたいなの・・・応援したくなる。
楽しい展開にワクワクしてきたぞぃ。
脳内1さん、仕事ももたれてるようで大変でしょうが頑張ってください!
232脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/21 22:14
>>231
自分の作ったキャラクターを応援してもらえたりするとかなり嬉しいでつ。
がんがろ―!とゆー気にさせられまつ。
233脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/21 22:50
訂正でつ
>>226
× バイトを始めてからはチェックに来れない
○ 仕事を始めてからはチェックに来れない
職安で仕事を見つけたのにバイトってのもなんか変なんで。
234( ´∀`)ノ7777さん:02/11/21 23:01
かまいたちの夜とか昔のサウンドノベルを見ているみたいでとても楽しいでし
235脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/21 23:14
>>234
かなりの影響があると思われ。
自分で書いててそれっぽい言い回し多いと思ってた。
一通り話が出来上がったらサウンドノベルにするのもいいかもしれない。
お前ら、も一度サウンドノベルでも作りますよ
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1036475371/
こんなスレもあるからちょっと勉強すれば簡単に作れる・・・・・・らしいよ。
237脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 01:01
しかしメガネを外したマリさん、可愛かったな…
ユキはもうバイトに行って、今はボク一人で打っている。
仕事まで後2時間。現在プラス2万といったところカナ。
「よし!今日は早めに切り上げよう!」
ボクはキンパルのシマを後にした。
仕事の支度をするために一旦ウチに帰る。
「ユキの様子でも見てからにしようか」
ちょっと遠回りだがユキの働くファミレスの前を通る。
ガラス越しに見えるユキの笑顔がたまらない。
ボクに気づいて手を振っている。
さっきまでメガネを外したマリさんを思い浮かべていた自分に自己嫌悪。
「ユキ…」
そう呟くと、ボクはウチへと戻った。
238脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 01:02
PCの電源を入れ、とりあえず2ちゃんねるに行くボク。
『キンパル朝イチウマー!パルチャン最高!!』
キンパルスレに書きこむ。
この時間はレスがつきにくい。
「ん?」
妙なスレを見つける。
「『適当に和訳して回胴を語る(英語禁止)』ってなんだろ…」
見てみると結構笑えた。ついでにボクも一つ書きこむ。
「最近『オウ!ワイヤ!』系のスレが減ってるな…」
実際ココにはあんまり興味が無い。スレタイを見てたまに「ふふ…」と思う程度だ。
そうこうしている間に出勤時間が近づいてきた。
「支度するか…」
239脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 01:12
駅の近くまで来ると、見覚えのある後姿が。
…マリさんだ。
「おーい!マリさん!」
声を掛ける。
「あ…こんにちわ…」
続けて、
「あの…今朝は…ごめんなさい…」
と、マリさん。
「あぁ、気にしなくていいよ、誤解解けたからっ」
と、ボク。
「今日は40名の宴会が入ってるね〜」
「あ…ハイ…。」
「がんがろう!」
「あ…ハイ…。」
…会話になってない。
店の近くまで来ると、
「シンジ!」
と、声を掛けられた。ヨシキだ。
「あれぇ〜?シンジお前、なんでマリちゃんと一緒なんだぁ?まさかお前等…デキテルんじゃねーのか!?」
「をいをい!勘違いすんなよな、マリさんが困ってるだろー」
マリさんの方をチラっと見ると、俯きながら真っ赤になっている。
…そこまで嫌がるコトないのに…。
ちょっと鬱になりながらお店に入った。
240脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 01:24
「オツカレー!」
「オツー!」
やっと仕事が終わった。
今日はデカイ宴会が入ってたので激疲れた。
「シンジさん…」
ロッカー室に向かうと、呼びとめられた。マリさんだ。
「ん?どした?」
「あ…あの…」
なんだろ?
「あの…」
なんじゃいっ!?
「…その…」
をいをい、いい加減にしてくれ。。
「ど う し た の ?」
ボクが言う。
「ハッキリ言ってくれないとわかんないよ」
更にそう言った。
「〜〜〜〜…あの…これから…ヒマ…ですか?」
241脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 01:28
「へ?」
予想外のコトバが聞こえたのでびっくりした。すぐに落ちつきを取り戻すと
「あ、うん。ヒマっちゃーヒマだよ?」
と答える。
「あの…一緒に…飲みに行きませんかっ!!」
これまた予想外のコトバだ。
なんでボクなんか誘うんだろ?よっぽどヒマなのかな?
「うん、別にいいよ。今日は何も予定無いし」
ボクはマリさんと飲みに行くことになった。
242脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 01:34
しかし困った。
ボクは今の自分の職業をすっかり忘れてた。
ボクが仕事終わる時間といったら他の居酒屋も終わってる時間ではないか。
数軒回ったがやはり閉店だ。
「どーしよっか、せっかくマリさんが誘ってくれたのにね」
「あ…いえ…はい…」
ど っ ち だ よ 。
「…カラオケでも行く?駅前のトコなら6時までやってるし」
と、ボク。
「アタシ…ヘタですぅ…」
と、マリさん。
「いいよいいよ、ボクも上手じゃないんだから」
ボクらはカラオケ屋へと向かった。
243( ´∀`)ノ7777さん:02/11/22 01:35
マリのマムコにマイクを近づけてみた。
244脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 01:53
「212号室だってさっ!」
店員に案内されながらボクは言った。
「あ…はい…」
…こんなんで歌えるのかなぁ…?ちょっと不安になりつつも部屋に入る。
「ごゆっくりどうぞ」
マイクテストを済ませた店員がそう言って部屋を出る。
「取りあえず…何飲む?生でいい?」
そう聞くと
「あ…アタシ、ビールはダメなんで…」
と、答えた。
「えっと…カルアミルクで…」
マリさんらしいっちゃらしい飲み物だ。飲み物を注文したボクは早速歌おうと、番号を入力した。
ミスチルのシーソーゲームだ。いつも最初は声出しにこれを歌う。
「愛想〜無しの〜キミが笑った〜♪」
曲の合間にマリさんにも入力するように促す。
「勇敢な戦士〜みたぁいに〜愛したいなぁ〜Fu〜〜…♪」
ふぅ――――!歌った歌った!やっぱりミスチルは歌っていて気持ちがいい。
すると次の曲の前奏が流れる。
「え…これは…」
なんとイマドキ川本真琴の1/2だ。
「背ぇ〜中ぁ〜にみぃ〜みをピっとつけて〜抱き締めたぁ〜♪」
似…似てる…そして上手い!
次の曲をいれるのも忘れ、暫く聞き入ってしまった。全くの予想外だった。
あんな口ベタなマリさんがこんな早口の歌を…しかも、今まで聞いた誰よりも上手に歌っている。
「太陽がずっと沈まないようにぃ〜♪」
パチパチパチパチ…無意識のウチに拍手をしているボクがいた。
245脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 02:04
「すげー上手いじゃん!びっくりしたよ!」
ビール片手に思ったままのコトを言う。
「あ…え…そんなコトないです…」
真っ赤になりながらマリさんが言った。
「カラオケは上手いし、メガネ外すとカワイイし、マリさん、モテるでしょ〜?」
「そそ…そんなコトないですぅ…」
ますます赤くなっている。
照れてるのかな?
酔ってるだけだよな?
次はボクの番だ。負けちゃいられない。
気合いを入れてB'zの熱き鼓動の果てを歌った
「あぁ〜〜〜〜〜〜つき鼓動の果てにぃ〜…あぁ〜〜〜〜〜何が待っているんだろ〜♪」
これを歌うと、以前この歌の替え歌をキンパルスレに書きこんだことを思い出す。
246脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 02:15
「沢山歌ったねぇ〜〜!」
3時間を2人で歌いまくるのはカナリ疲れる。
「はい…アタシも…もうノドがガラガラですぅ…」
ちょっと汗ばんだマリさんが言う。
「そろそろ出ようか?」
「あ…はいっ」
カラオケってなんでテンションが高くなるんだろう…?
あのマリさんでさえ語尾がハッキリしていた。
ボクは上着を着ると、ポケットに入っていた携帯が鳴っているコトに気づいた。
メールだ。ユキからだ。
携帯を開くと、未読メール7件…ヤバイ!!
『お仕事オツカレサマ♪』
『まだ仕事なの?』
『何してるの?』
『ドコにいるの?』
血の気が引くってのはこのコトを言うのだろう…。
『もう知らないから!バイバイ!』
メールはこれで終わっていた。
波乱篇 第4部 完
247脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 02:15
いったんageまつ。
ん?今日は終わり?
249脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 02:46
>>248
明日も仕事なので今日はここまででつ。
>>249
最初はエロゲーみたいとか言ってたけど
なんとなくおもしろくなってきたのでがんがってください
251まき ◆1oDpaQGRrs :02/11/22 09:58
脳内1さん!かなりイイーー(☆_☆)おもしろすぎ〜今日は狙い台とれたのでしかもイベント!がんばります。続き又ヨロ〜
252しおり ◆S0p6o5ULOQ :02/11/22 10:01
>>250
なんだか展開がリアルだよね。実際ありそうなカンジ。。w
おもしろいなり。脳内1さんがんがって!
253脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 10:41
>>250-252
あまり期待されるとプレッシャーが…
思いつきで書いていくのでこれからもよろしくおながいしまつ。
無い頭をひねりながら、現実離れしないようにがんがってまつ。
これから仕事なので休憩中にひょっとしたらまた書くかもでつ。
254脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 14:35
急いでボクはユキに電話をする。
『オカケニナッタ電話ハ電波ノ届カナイ場所ニアルカ…』
電源は切られていた…。
するとマリさんが
「あの…どうしたんですか…?」
と尋ねる。
「あ、いや、メール、えっと、彼女が」
シドロモドロだ。
「ごめん!とにかく急いで帰らなくちゃっ!」
そう言ってボクはマリさんを連れ、店を出た。
「あ…今日はありがとうございました…」
と、マリさん。
今はそれどころじゃない。
「ホント急でごめん!また明日ねっ!」
そう言って、キョトンとしているマリさんを置いてユキのウチに向かった。
走る。
走る。
走る。
吐く息がボクの頭の中のように真っ白い。
…ユキ!!こんなカタチで終わりなんて絶対やだ!!
255脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 14:40
ユキのウチに着いた。
『ピンポンピンポンピンポン!!!』
禿げしく呼び鈴を鳴らす。
『ドンドンドン!!』
ドアを叩く。
「ユキ―――!!」
叫ぶ。
…返事は無い。
すると、『ガチャリ…』
「ウルセーぞ!何時だと思ってるんだ!!」
隣りの部屋の人が出てきて怒られた。
あんたなんか呼んでない。ユキだ。
ユキ…ユキぃ……。
256脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 14:49
凍えそうになりながらボクはユキのウチの前に座りこんだ。
ドアにもたれかかる。
ユキ…違うんだ…誤解なんだ…。
「ユキ…」
ポツリと呟く。
すると手に小さく冷たい感触が。
雪だ。
ふわりふわりと舞い落ちる雪…。
違う…雪なんて呼んでない。ボクはユキを呼んでいるだけだ。
そんなボクの想いを尻目に雪の勢いは段々増してきた。
このままボクは雪に埋もれるのだろうか。
いっそ、それでも構わなくなっていた。
ユキのいない人生なんてボクには考えられないのだから…。
257脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 14:56
もうどれくらいココにいるのだろう…。
雪は5aほど積もっている。
街が明るくなるのに比例して意識が段々遠のいていく。
「ユキ…」
ウワゴトのように呟く。と、その時。
『ガチャリ…』
背中に圧力を感じた…。ドアが開こうとしているのだ。
「ユキ!!!」
ボクは勢いよく飛び起きた。
「シンジ…」
ユキの目は真っ赤だ。
ずっと泣いていたのだろうか…。
258脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 15:08
雪に覆われたままボクはユキに抱きついた。
「ユキ…ユキ…!!」
「…。」
ユキは黙ったままだ。ユキの両肩に手を置き
「ユキ!違うんだ!誤解なんだ!」
なんとしてもこの誤解は解かなくては。
「お店の人とカラオケ行ってて、上着脱いでて…携帯は上着に入ってて…」
ありのままを話す。
ユキは俯きながらずっと聞いてくれている。
「それで、ずっとメールに気づかなくて…ゴメン!!!」
「…。」
黙ったままのユキ。
暫く沈黙が続く。
あぁ…ユキ…。
すると、
「なぁ〜〜んだっ♪そ―だったのっ!心配してソンしちゃった♪」
両目は赤いままだがいつもの笑顔だ!ユキぃ〜〜〜〜っ!!!
「あ―っ!シンジ、雪まみれっ!キャハ♪」
ユキぃ〜〜〜っ!!!
ボクは力いっぱい抱き締めた
「ちょ…シンジ…痛いよぉ…」
そう言うがユキも力いっぱい抱き締めてくれる。
あぁ…よかった…ユキ…。
259脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 15:19
とんでもなく長い一日だ。
ユキのウチでこたつに入りながらボクは思った。
「まだ寒い?」
ユキが聞く。
「あ、うん…。でもユキが隣りにいてくれるから…」
「シンジったらぁ〜♪」
思ったことを素直に言ったが、ユキはちょっと照れている。
♪chu♪
ユキが頬にキスをする。
ユキ…。
「でも、シンジっ!お店の人達との飲み会なら飲み会って、最初から教えてよねっ!」
ギクリ…。どうやらユキはボクが複数とカラオケに行ったと思っているようだ。
「うん…ホントにごめん…」
罪悪感でいっぱいのコトバだ…。
「キャハ♪」
いきなりユキが笑った。
「…?どうしたの?」
ボクが聞く。
「だって、さっきのシンジ、雪に埋もれて、まるで冬眠してるみたいだったんだも―ん♪」
むむ…確かに。
「きっと今日シンジが座るカエルさんも冬眠中よねっ♪」
「…ロングRTですか…?」
「うんうん♪キャハハっ♪」
「アハ…アハハ…」
ボクらは開店までのつかの間の時間を他愛ない話で過ごした…。
波乱篇 第5部 完
260脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 15:20
おつかれー>自分age
261脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 23:51
あぅあぅ…ネタが出てこないでつ。
キリもいいしこれでやめようかどうしようか。
262脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/22 23:52
あぅあぅ…ネタが出てこないでつ。
キリもいいしこれでやめようかどうしようか。
マリタンはどうなんの?
続きキボンヌ
264まき ◆1oDpaQGRrs :02/11/23 00:58
脳内1さんそんなこといわずゆっくりでいいので続けてくださいねっおもしろいですよ〜チナミニキョウ+250K(☆Д☆)/~
265脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/23 01:17
>>263
そう言われるとがんがらねばと思いまつ。
>>264
ウラヤマシイでつ…
266妄想厨2:02/11/23 22:44
(,,゚Д゚) ガンガレ!
267妄想厨2:02/11/23 22:44
いやむしろageか。
268軌道修正マソ:02/11/23 23:42
       ●
ピュ.ー  /▽\
   =〔~ ̄ ̄ ̄〕
   = ◎――◎
269脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/23 23:47
「あぁ〜したぁ〜♪」
「あ〜りゃしたぁ〜!」
「アリガトウゴザイマシ…」
ふひぃ〜〜疲れた。
やっと宴会の団体さんが帰って行った。
今日もお店は忙しかったなぁ〜。。
「マリ!ちょっと来い!」
と、店長。どうしたんだろう…?
店長はマリさんを連れて事務室に入っていった…
「なんだなんだ?」
ヨシキが一人でヤジウマしている。
「シンジぃ、マリちゃん、なにかしでかしたのか?」
と、ボクに聞く。
「さぁ…?」
ボクが知るワケない。
270脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/24 00:02
でもちょっと気になる。
ボクはヨシキと一緒に事務室のドアに聞き耳を立てた…。
…会話が聞こえる。
「マリ!お前もっと元気な声出ないのかっ!?」
店長は大変ご立腹だ。
「あ…あの…その…」
こもった声でマリさんが言う。
「だからな、お前!そのハッキリしない言葉使いなんとかならんのかっ」
店長は大変ご立腹だ。
「あ…す…すいません…」
きっといつものように俯きながら謝っているのだろう…なんとかしてあげたいがボクにはどうするコトもできない。
「オレは別にお前をいじめたくてこんなコトを言ってるんじゃないんだ!でもお前がそんな調子じゃオレもお前の身の振り方を考えなくちゃならんっ」
店長は大変ご立腹だ。
小声でヨシキが
「シンジぃ…マリちゃん、ヤバくないかっ?まさか辞めさせられたりしないよなっ?」
と言う。だからボクに聞くなよっ!!
271脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/24 00:10
とは言うもののマリさんが辞めさせられそうだと言うのはヨシキに言われるまでもなくわかっていた。
「ヨシキ…どうしたらいいと思う?」
小声でヨシキに尋ねる。
「オレとお前でなんとかマリちゃんを助けようぜっ!」
ボクらに何ができるってゆーんだ…。
すると、
「あの…アタシ…向いてないんでしょうか…」
泣き声混じりでマリさんが言う。
その言葉を聞いた瞬間、ボクは無意識に行動に出ていた。
『バタン!』ドアを開ける。
「マリさん!そんなコトないよっ!!」
272脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/24 00:29
「をいっシンジっヤバイってそれは…っ」
扉から隠れてヨシキが小声で言う。
「シンジ!お前まさか立ち聞きしてたのかっ?」
店長は大変ご立腹だ。
しかしボクはそんな店長の言葉に耳も貸さずに続けた。
「マリさん!自分に向いてるか向いてないかなんて、そんなコトすぐにわかるもんじゃないよっ!何ヶ月も…何年もやって、初めてわかるもんなんだよっ!こんな数週間やって、『向いてない』なんて決めつけるのって絶対おかしいよっ!」
「…。」
黙ったままのマリさん。
ボクは更に…でも穏やかな声で続けた。
「マリさん…マリさん、ホントのホンキで努力した…?この仕事で自分の足りない部分を補おうと、少しでもがんばった?…ボクはそうは思わない。『向いてない』なんてすぐに決めつけるのって…卑怯だよ…逃げてるだけだよ…。」
ちょっとくさかっただろうか…
そう思った時だった。マリさんの重い口が開いた。
「あ…あの…アタシ…ひっく…アタシ…」
大粒の涙がこぼれる。
やべ…女のコ泣かせてしまった…
273脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/24 00:40
そのまま泣き崩れると思った。
多分、ヨシキも、大変ご立腹の店長もそう思ったに違いない。
でも現実は違っていた。
メガネがオデコに上がるくらい勢いよく涙を拭うとマリさんは言った。
「店長!!!」
マリさんの口から今まで聞いたこともないくらい大きな声だった。
ヨシキも、大変ご立腹の店長も驚いている。
こんな大きな声を聞いたのは…そう、あの『カラオケ事件』以来だ。
「店長!!アタシにもう一度チャンスを下さいっ!」
274脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/24 00:54
メガネをずり上げたままマリさんが叫ぶように言った。
「アタシもっとがんばりますからっ!だから辞めさせないで下さい!」
その時だった。
「マリ…お前…」
大変ご立腹の…ん?店長の様子がおかしい。
「マリ、お前、メガネ外してみろ」
店長の言葉に、ボクもヨシキも…マリさんも驚いている。
「え…はっはいっ!」
そう言ってマリさんはメガネを外した。
…カワイイ。仔猫のようにクリクリっとした目だ。
まるで品定めするかのように、まさに『舐めるように』マリさんを見る店長。
「ふんふん…ふん…いいじゃないか。マリ…お前明日からメガネ外せ。」
「え?」
聞き返すマリさん。
「何回も言わせるな。明日から メ ガ ネ を 外 せ と言ったんだ」
「店長…今、『明日から』って…」
ボクが聞く。
「あの…アタシ、辞めなくてもいいんですかっ!!」
目に涙を浮かべながらマリさんが言った。
「オレがお前を辞めさせるなんていつ言った?」
…このスケベオヤジが…。
275脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/24 01:08
「ヨシキぃー!シンジぃー!いつまでサボってる気だっ!さっさとかたづけ終わらせろっ!」
厨房の方からカジモトさんの声が聞こえた。やべっ!!
「マリさんっやったねっ!」
そう言うとボクは事務室をあとにした…。
「お前等ドコ行ってたんだっ!座敷をかたづけてるのかと思って行ってみたが誰もいやしねぇ…」
厨房に戻ると、カジモトさんは半ばいじけていた。
「「すんませんでしたっ!今すぐ終わらせます!」」
二人でそう言うと、そそくさとかたづけ始めた。
「シンジっマリちゃん辞めなくて済んで良かったなっ!」
「あぁ、そうだなっ」
イイコトがあると仕事もはかどる。
ボクらはいつもより早いペースで終わらせた。
「お前等…なんでいつもこのペースで仕事できないんだ?仕事やる気あるのか!?」
ごもっともで…さっきマリさんに偉いコト言ってたのに、ちょっと情けない。
「ままっホラ、カジモトさん、残ビールですよっ」
さすがヨシキ、宴会場にあった残りモノのビールをカジモトさんに渡していた。
「あの人、酒には目が無いからなっ」
ボクの耳元でそう呟いた。
276脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/24 01:18
はぁ〜〜〜〜…今日はなんか疲れたなぁ…。
相変わらずヨシキはさっさと帰るし…。
そう思いながら店を出ると、マリさんが待っていた。
「あ、おつかれぇ〜」
「シンジさん…さっきはありがとうございます」
にこりと笑ってそう言うマリさん。
「イヤ…ハハ、ボクとヨシキもカジモトさんに怒られちゃったよ」
苦笑いしながらそう言った。
「帰ろうっ」
ボクが歩き出そうとすると
「あの…」
マリさんの口から思いもよらない言葉が。
「アタシ、シンジさんのコトが好きですっ!」
「へっ!?」

天秤篇 第1話 完
277脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/24 01:24
今日は思ったよりスラスラ書けました。
続きはまた今度でつ。
278脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/24 01:28
今読み返したら今回一度もユキが出てこなかったw
279( ´∀`)ノ7777さん:02/11/24 01:38
おもしろい!自分的にはユキ応援してまつ。
脳内1さんがんがれ!!
280脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/24 01:43
>>279
ありがd
これからもがんがりまつ!
281( ´∀`)ノ7777さん:02/11/24 03:10
1から読ませてもらいました。
かなりイイですねー
なんつーか、同じスロッターとしての文章にぐいと引き込まれる魅力を感じました。
頑張ってくださ〜い!
282妄想厨2:02/11/25 01:20
今日はお休みか。保守。
283( ´∀`)ノ7777さん:02/11/25 01:34
まりたんに告白されたい…
284脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/25 02:24
な…なんだ?
一体何が起こってるんだ??
言葉の意味が理解できていないボクに追い討ちをかけるかのようにマリさんは続けた。
「アタシ、初めて会った時から、ずっとシンジさんのコトが好きでしたっ!
 …でもシンジさんには彼女がいて…だから、何度も、諦めようっ心の中に閉まっておこうって決めてました!
 でもやっぱり…」
一度深呼吸をするマリさん。
「でもやっぱりシンジさんのコトが好きなんですっっっ!!!」
「………っっ!!!」
びっくりして声も出なかった。
まさか、マリさんからこんな言葉を聞こうとは思ってもみなかった。
「あ…、あの、えっと…」
ボクが困惑しているのをみると
「急にこんなコト言ってごめんなさい…でもさっきシンジさんにきつく言われて、
 『このままじゃダメだっ』『もっと強くならなくちゃっ』って思ったんです…だからアタシ、
 シンジさんと彼女さんの間に割って入ろうなんて思いません、
 ただ…アタシの気持ちを伝えたかったんですっ!」
うっすら目に涙を浮かべながらマリさんはそう言った。
少し息切れをしている。
暫く沈黙が続いた…。
285脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/25 02:26
この沈黙を利用してボクは必死に考えた。
そしてやっとボクは状況を理解できた。
マリさんはボクに告白しているのだ。
ボクはマリさんに告白されてるのだ。
…この場合はどっちの表現が正しいのだろう…?
いやいや、今はそんなコトどーでもいいっ
とにかく、『マリさんがボクのコトを好きだ』という事実。
これだ。
「あの…マリさん、ボクは…」
ボクは何を言おうとしていたのだろうか…?だが言葉の続きはマリさんの言葉によってかき消された。
「いいんですっ!…答えなんていいんです!アタシ、シンジさんの彼女さんにかなわないの解ってるんですっ!…ただ、気持ち…伝えたかっただけなんです…」
最初はハッキリと…でも最後は消え入るようにそう言った。
286脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/25 02:27
「アタシっ…帰りますっ!」
顔を真っ赤にしてマリさんは走って行った…。
ボクはただ呆然とマリさんの後姿を見送るだけだった…。
マリさんが…ボクを…?
今まで女の子に告白されたコトの無かったボクは、明らかに動揺している。
でも、ボクにはユキがいる。
ボクはユキのコトを愛している。
ボクはユキのコトが一番大事だ。
ボクはユキと一緒にいればそれだけで幸せだ…。
そっ…そりゃぁ〜マリさんはカワイイっ。
ドジで要領悪くて、どこかほっとけない。
気にならないと言ったらウソになる。
そんなマリさんがボクに告白したのだ。
動揺するなと言うのはムリだろう。
でもやっぱりボクにはユキ以外考えられない…。
瞬く星の下でボクは暫く立ちすくんでいた。
287脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/25 02:41
「っくしょいっ!!」
寒い。
カゼひいたら大変だ。
「…帰ろう…」
ボクはウチに向かった。
帰りながらもボクはユキとマリさんのコトを考えていた。
ガチャガチャ…ギィ…
…バタン。
ウチにつくと、いつものようにPCの電源を入れる。
そしていつものように『脳内ドラマ』に書きこみを始めた。
「『マリさんにコクられた』…っと。」
はぁ…一体ボクは何をやってるのだろう。
自分の恋愛体験を、2ちゃんねるの、しかも、スロ板に書き綴って何の意味があるのだろう…?
『展開がリアルで』とレスをもらうのも当然だ。
でもボクはあくまでも『フィクションでつ』『思いつきなんでつ』と、答えるコトを貫き通すのだろう…。
これからこの先どうなったのかも、きっと書きつづけるのだろう…。
天秤篇 第2話 完
288脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/25 02:43
明日朝イチに行くので今日は短いでつ。
一応断っておきますが、フィクションなんでつ。
289妄想厨2:02/11/25 02:46
!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
仮眠グアウトキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
>>1最高!!
うぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜いえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
神ガンガレ!
どっちだよw
291脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/25 03:09
>>289
毎度どうも♪
オレは神と言えるようなヤシではないでつ…
>>290
それは謎でつw
292脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/25 11:35
あぅ…寝坊でつ。
朝イチ逝けなかった(´・ω・`)ショボーン
293まき ◆1oDpaQGRrs :02/11/25 15:18
寝坊ですか?毎晩ごくろうさんでつ! かなりいいですよ(*_*)私は土日休みで今日は今6000枚ぐらい!最近ツキスギ・・・アトガコワイ・・・
294脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/26 01:45
眠れない。
明日もユキと朝イチに行くのに…
マリさんのコトが気になって眠れない…。
マリさんのコトを考えるとますます目が冴えてくる。
ボクはひょっとしてマリさんのコトを…?
いやいや、そんなコトは無い。
ボクはユキが好きだ。
スロットよりも好きだ。
例え世の中すべてを敵に回してもユキを守る。
ずっとユキの傍にいる…。
ユキの…傍に…。
295脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/26 02:00
「シンジ!起きて!!」
誰かがボクを呼んでいる…ユキだ。
合鍵で入ってきたのだろう。
ボクはどうやらいつの間にか眠っていたらしい。
時計はA.M.8:00だ。
昨日の出来事はユメだったのだろうか…?
「ユキ…」
おもむろにユキに抱きつく。
「シっシンジぃ…どうしたのっ?…寝ぼけてる?キャハっ♪」
屈託の無い笑顔。あぁ…やっぱりユキだ。
ボクにはユキなんだ。
ボクは改めて自分の気持ちを確認できた。
一時でも『マリさんのコトを好きなのでは…?』と思った自分を恥じた。
ボクはありったけの気持ちを込めてユキにキスをした。
「ちょっ…シン…ったら…ん…」
ユキ…ユキ…
「シっシンジ!朝っぱらからどどど―したのっ?」
「ユキ…」
「シンジ、ちょっと変だよっ?何かあったの?」
「…な、何もないよ。ユキの顔を見たらつい…」
と、俯きながら言う。
「シっンっジっ♪続きは夜にしましょっ♪ねっ♪ホラっさっさと支度するっ!」
296脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/26 02:16
ユキを抱きたい。今すぐにでも抱きたい。
そんな気持ちを押さえてボクはユキと一緒にパチンコ屋へと向かった。
でも不思議なものだ。
さっきまで『ユキ、ユキ』と言ってたのにいざキングパルサーを前にすると目の色が変わってしまった。
「今日は…ココかな?」
おもむろにカド台に座る。
ユキはドコに座ったんだろ?
「ユキはねぇ〜久しぶりに238番っ♪」
キョロキョロしてるとユキがジュースを持ってやって来た。
「珍しいね、朝から飲み物飲むなんて」
ボクが尋ねると
「今日はユキ、休みだから気合い入ってるのっ♪キャハっ♪」
「よぉ〜しっ!ボクもガンガルよっ!」
「お互いがんがろぉ〜♪」
そう言ってユキは缶を開けた。

『キュルルキュルル…』
20ゲームほど回すと7匹が出た。
『ビンっビンっビンっビンっ』
第一リールを止めると跳ねる。
『…パシャーン…』
帰って行った…。
ボクは次ゲームに期待した。
297脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/26 02:19
スマソ。
書き始めたはいいけど眠くなったので続きは明日にしまつ。
299脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/27 01:21
しかしそれから全くカエルが来ない。
リールがブルってもオレンジ。
ユキはと言うと…
「シンジぃ〜〜。今日は全然カエルちゃん出てこないよぉ。。」
ユキも調子悪いみたいだ。
「今日はもうやめておく?」
ボクが聞くと
「う〜〜ん…ユキ、今日の予定なんにも入れてなかったのにぃ…」
他の台を見てみると良さそうな台も見当たらない。
ここで勝ち組と負け組の差が出る。
「帰ろうか?」
ボクらは帰るコトにした。
300脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/27 01:29
「ユキんちで口直しっ♪ユキのキンパルでパルチャンさせよ―っ♪」
ユキはカケアシで先に行く。
「まっ待ってくれよぉ」
ボクも後を追う。
「シンジっ!」
白い息をこぼしながらユキは言う。
「ユキ、シンジと会えて良かったっ♪」
「ボクもだよっ!ユキっ!!」
ボクも応える。
「キャハっ♪」
「フフっ」
でもボクの中ではマリさんが引っ掛かっていた…。
301脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/27 01:42
ユキのウチにつくとボクはまたユキのタメに打ちこみを始めた。
仕事までの少しの間だけでもユキにタメに何かをしてあげられる喜びをかみ締めながら。
「シぃ〜ンジっ!できたよっ♪」
ユキはお昼ご飯を作ってくれていた。
「何が出来たの?」
ボクはお皿を覗きこむ。
「ジャ―ン♪」
ボクの好物、カルボナーラスパゲティだった!
「シンジ、これ大好きでしょっ♪パスタ屋さんに行くと必ず頼んでるもんねっ」
う…美味そうだ…。そこら辺のパスタ屋にヒケを取らない。
ゴクリ…
ボクは思わず唾を飲んだ。
「ホラホラ、見てるだけじゃお腹はふくらまないよっ♪食べて食べて♪」
ユキに勧められるがままにボクは食べた。
美味い…!
パスタ屋にヒケを取らないどころじゃない…。
「これ、ただのカルボナーラじゃないよね?何か…何か一工夫した?」
「ふふっ♪気づいた?」
「うん、だってすげ―美味い!」
驚いた。
ユキの手料理は今日が初めてというワケではないが今回のはいつにも増して美味い。
「何を入れたの?」
ボクが聞く。
「ひっみっつっ♪」
笑顔で言われた。
その笑顔…絶対教える気はない笑顔だ。
「強いて言うならぁ〜…ユキの愛情がいっぱい入ってるのっ♪」
そうきたか…。
302脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/27 01:53
「ゴチソウサマデシタっ!ホントに美味かった!」
「キャハっ♪ありがとっ♪」
時計を見ると出勤時間まで30分くらいだった。
「ボク、もう行かないと。」
「うんっ行ってらっしゃいっ♪」
ボクはユキのウチをあとにした…。

「シンジさんっ!」
駅の近くまで来ると、聞き覚えのある声に呼びとめられた。
マリさんだ…。
「おはようございますっ」
ハッキリとした語尾。マリさん、昨日のコトで何かがふっきれたみたいだ。
「あ、お、オハヨゥ」
昨日のコトを思い出し、ぎこちないボク。
ん?あれ?マリさん…?
ボクが驚いた顔をしていると、
「あ、メガネですかぁ…?店長に、外せって言われたから…今日からコンタクトにしたんですぅ」
と言い、照れ隠しのようにニコリと笑った。
ドキ…。カナリカワイイッス!!

303脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/27 01:54
またハンパですが眠気の限界でつ…。
続きは明日でつ…。
さりげにいつも読んでるYO!
マリたんの処女をシンジが!?
期待アゲ!
脳内1さんおつかれさまですた おやすみー
306脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/27 15:48
>>304->>305
ありがd
誰も読んでないのかと思いまつた。
実際何人の人が読んでくれてるのでしょうねぇ。
まっ、脳内1の自己満足&ヒマツブシなんでこれからも勝手に続きまつ。
307脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/27 22:59
ボクがちょっとドキドキしてると、
「やっぱり、急にメガネ外すと変ですかぁ?」
と心配そうな顔で聞いてくる。
「そっそんなコトないっ!かっカワイイっ!」
ついボクは本音を言ってしまった。
でもマリさん、
「フフっ♪やっぱりシンジさんって優しいですねっ。そんなに気を使わなくっていいのにぃ」
…ボクが建前を言ったと思ったらしい。
「マっマリさん、昨日のコトなんだけど…」
と言いかけた時だった。
「シンジ!マリちゃん!お前等まぁた仲良く出勤かぁ〜?」
ヨシキが現れた。
「おっおいヨシキっ!あんまりチャカすなよっ!」
明らかに動揺するボク。
「あっ!マリちゃん!今日からホントにメガネやめたんだな〜!すっげーカワイイじゃん!」
ヨシキはボクの言葉なんか聞いちゃいなかった。
308脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/27 23:12
「ねぇマリちゃん!今度オレとデートしよーぜっ!」
ヨシキがマリちゃんを誘ってる。
ボクは聞こえないフリをしていた。
「えっ…でっでも、アタシ…」
チラっと視線を感じる。
ココでヨシキを止めたらマリさんに変に期待されてしまいそうだし…。
すると、マリさん、
「アタシ、今好きな人がいるんですっ!だから、デートできませんっ」
笑顔で断っていた。マリさん、雰囲気かなり変わったなぁ…。
「が――――ん…ヨシキしょっく…」
ヨシキはボクにもたれかかってきた。
「くっつくなよ、うっと―しいっ!」
ボクはヨシキに軽く足ゲリした。
「ひでーなーシンジぃ!ハートブレイカーなオレによくもまぁそんなシウチを…」
「お前彼女いるんだろーがっ!彼女とデートすれよっ!!」
「はぅあぅ…まぁ、それはそれぇ〜♪」
するとボクらのやりとりを見ていたマリさんが笑った。
「フフフ♪お二人は仲がいいんですねっ♪」
「「ドコがぁっ!?」」
二人でマリさんに突っ込んだ。


309脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/27 23:18
「じゃぁ、アタシはこっちなんで…」
そう言ってマリさんは女子ロッカー室に向かっていった。
「オレもこっちだった♪」
ヨシキがついていく。
「をいをい…」
ボクは醒めた目で一応突っ込み男子ロッカー室へ向かった。
「じっ冗談だってばっ!シンジそんな目ぇすんなよぉ〜っっ」
ヨシキもこっちに戻ってきた。
着替えながらヨシキが言う。
「なぁシンジ、マリさんの好きな人って誰だろーなっ」
ギクリ…
「さ、さぁ…ボクに聞かれてもわかんねぇよ。あ、それよりも今日、宴会の予約入って無いからヒマだなっ」
ボクは話をはぐらかした。
310脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/27 23:31
「いらっしゃいませぇ〜♪」
「ありがとうございましたぁ〜♪」
マリさんの澄んだ声が店内に響き渡る。
「あのコ、カンジ変わったなぁ〜」
と、カジモトさん。
「昨日の一件以来ハキハキしてるし、仕事もテキパキしてるのよねっ、アタシは助かってるわぁ〜」
と、ヨーコさん。
「うん、よい!中々よいよっ!!」
と、にやにやしながらの店長。マリさんのメガネを取った顔がかなり気に入ったみたいだ。
そうこうしているウチに閉店の時間が来た。
「よーしみんなオツカレ!あと一息だからがんばって片付けてさっさと帰るぞっ!」
カジモトさんがみんなに気合いを入れる。
「う〜いっ」
イマイチやる気の出ないボクとヨシキ。
「シンジぃヨシキぃ〜…昨日のペースでやれないんかっ!」
飽きれ加減でカジモトさんに言われた。
「昨日は昨日、今日は今日、明日はきっとイイコトがありますよ、カジモトさん。」
ワケのわからないコトを言うヨシキ。
はぁ…ますますだるくなる。
311脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/27 23:41
片付けも終わり、着替えてるとヨシキは
「お前ホント着替えるの遅いよなっ!オレ、先に帰るぜっ」
と言って帰って行った。
廊下の方でヨシキの声がした。
「あ、マリちゃんオツカレぇ〜♪」
「おつかれさまでしたっ」
マリさんの声も聞こえた。
マリさん、ボクのコト待ってるのかな…。
着替え終わって廊下に出ると、案の定マリさんが待っていた。
「シンジさん、おつかれさまでしたっ」
「あ、うん、おつかれぇ」
暫く間があった後、
「あの…」
と、マリさんが何か言いかける。
「ん?」
ボクが聞くと、マリさんは言った。
「ア タ シ の う ち で 飲 み ま せ ん か ?」
天秤篇 第3話 完
312脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/27 23:41
今日はここまででつ。
313( ´∀`)ノ7777さん:02/11/27 23:57
あぁーっ気になる!ユキたん…
ハァハァ
315脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/28 01:15
>>313
おれも続きが気になりまつ。
ユキたん……。
そのへんのクソ漫画よりよっぽどおもろいYO!
脳内1さんのラブコメもイイ!けど、
妄想厨2 さんの世界が妙に懐かしい・・・。
173−176読んで脳汁湧いたので書きますた。
よかったら読んでくだちぃ。
「シカトすんじゃねえよ、おっさん!ビビッてんじゃねえよ。
俺を誰だと思ってやがる。ええっ、おっさんよ!わかってるよな?」
と、俺が後ろからいきなり殴りつけたもんだからオヤジはつんのめって、
どうっ、と倒れこんだ。更にそいつのわき腹をつま先で蹴りつけて、もう一度言った。

「わかってるよな?」

まったくもって理不尽だ。
確かに俺は高校もロクに行かなかった・・・。中学でいじめられて登校拒否じゃあ
、まともな高校にも入れねえ。そんなクソ溜めみてえな学校でなんとかイジメる側
に立たなきゃと、金髪に鼻ピアスと一通りの体裁を整えてみりゃあ、なんのこたあ
ねえ世間からみりゃあただのクズ人間のできあがり・・・。気がつきゃあ、勉強な
んかできるわきゃねえし、真面目に働く気にもなれなかった。
真面目・・・?
真面目ってなんだ?

自分がやりたくなくても、毎日毎日我慢して、ロボットみてぇに他人に
ペコペコしながらじじぃになっていくことなのかよ!
もっとも、偏差値35の高卒の俺を雇ってくれる有望な会社なんて、こんな
ご時世にある訳もなく・・・。

そう、いまの俺はスロプーだ。
誰もスロプーなんて目指して成ったわけじゃねえ。
本当は飛行機のパイロットになりたかったんだ、俺は。小学生の時の寄せ書き
にもそう書いてある。成績も良かった。なのに、中学入ったとたんにイジメに
あった。ただ単に俺の家が部落地域のとなりに接していただけだ。
其のせいで登校拒否になっちまった。

そうだ、こんなスロプー生活をしているのは俺のせいじゃねえ。
周りがみんな悪いんだ。全部こんな世の中にしたやつらのせいだ。

「おい、おっさん!わかってるよな?」
『なにがや?』

ヲイヲイ、とぼけてる場合じゃねえんだよ、オヤジ。
こっちだって洒落でスロプーやってんじゃねえんだよ。
ご立派な会社で働いて貯め込んだ金で遊びでやってる奴にゃ、
5万負けても10万負けても「あ〜負けちゃった」でまた月末に
なりゃあ決まった額の給料が出てリセットされるんだからいいじゃないか。

多少数十万負けがこんでも、「ボーナスつぎ込んじまったよ〜」で済ませて
りゃいいんだから、いいご身分だよ、ほんと。
こっちゃ、スロで飯喰ってんだよ。そんだけで家賃から食費、酒にタバコに
スロ雑誌、デリヘル代と必要経費だけでかなりのしのぎをあげなくちゃなら
ねえんだ。おまけに負けが込んだ連れを養う分も必要だし、毎月髪も染め直
さなくちゃなんねえ。もちろん、常に周囲の連中に舐められないようにする
ためだ。
しかし、最近しのぎがあがらねえ。AT全盛で運が勝負を左右することが多い
からか。この間も、2万ぶっこんで天井鯖からビジでようやく1500枚流して浮き
が出たが爆連はしねえ。で、高確抜けたところで切り上げたら次の香具師が
5Kでビジひいて、高確抜けたかどうかの瀬戸際ハズレでエイリやんだと〜。
あれが掴めてりゃ今月楽だったのによ。

しかし、最近店が締めてきてるじゃねえか。
どいつもこいつも攻略本でデータ掴んでるせいで、都合よく天井間近なんて
落ちてねえ。天井前の台で粘ってる香具師の後ろで連れとプレッシャーかけて
ハイエナ待ちしても、止める奴なんかいやしねえ。

・・・こいつはヤバイゼ。
今月ミリゴで20万いかれて、これでサラ金3社で120万だ。返済も近いし何が
なんでも金を掴まないと・・・。ん?最近よく抜いてるオヤジを見かけてる
が、間違いねえ。攻略だ。でなきゃあ、ハズレ2連発なんてありゃしねえ。
・・・あいつだ、見つけた!
「おいおい、とぼけんなや!おっさんが何かやってんの俺等にはわかってんねん!
 俺等も一応この世界で喰ってるんや。せやから店にはいわへん。
店に言うて終わらすようなことはせん。
俺等にも教えてくれや。なかよぅしようや、なぁ?」

へっ!ビビッてる。ビビッてるぜ、このオヤジ。
そりゃそうだろ、この世で一番恐れられている人種「キレ易い若者」が4人も
いるんだからな。ビビらねえ訳がないだろ、実際。ヒッヒッヒッ・・・!

『ほうほう、お前は人の台をそないによう観察しとんのか。ごくろうなこっちゃのぅ(藁。
 まぁせやけど生憎さま、俺はなんもしとらんわ。たしかに最近ヒキ強いわ。それだけのこっちゃ。
 とりあえず殴られた礼はまた考えとくさかい、ガキははよ家帰れ。

「舐めやがって・・・」
舐めやガッテ・・・
舐めヤガッテ・・・
舐メヤガッテ・・・
ナメヤガッ・・・・
ナメヤ・・・・・・
ナメナメナメナメ〜〜〜!キーーーーーーー!

・・・それからの事はよく覚えて無い・・・。

連れは俺が倒れたまま、手足をジタバタさせてうわごとをつぶやいてたのを
なんとか連れて帰ってくれたようだ。

「どうしたんだよ、地面でジタバタして。まるで電源入ったまま放り投げら
れたおもちゃみたいにどうしようもなかったぜ。おっさんには逃げられるし。
ところでどうすんだよ、借金。」

・・・あれからあのオヤジは現れないし攻略もわからず終いだったが、
運良く鯖潜伏中ルーレット肉止まり演出であっさり止めてった香具師の
ハイエナで残り鯖が爆連したおかげで、今月分の支払いはなんとか済んだ。

しかし俺の人生は相変わらず
あの日、地面でジタバタしていた、そのままなのかもしれない・・・。

Good Luck! Young Pro-slotter.....
324脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/28 15:51
面白かったでつっ!
妄想2さんの相手側のお話でつねっ!
325317:02/11/28 16:05
ありがd。

ヤパーリ、マリたんは「脱ぐとスゴイのよ」であると思われ・・・。

では、今から猛獣打ちに逝ってきまつ。
またきまつ。
326( ´∀`)ノ7777さん:02/11/28 18:50
ティッシュ持って待ってんだけど続きまだですか?
マリタン…ハァハァ
327脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/28 22:10
「え…?」
ボクは聞き間違えたのかと思った。
するとマリさんはもう一度言った。
「あっアタシのウチで…二人で飲みませんかぁ?」
やっぱり聞き間違いじゃない。
はたして、ボクはマリさんのウチで飲んでもいいのだろうか…?
マチガイでも起きやしないだろうか…?
いやいや、ボクにはユキがいる、いくら酔ってもマリさんに手ぇ出すワケがない。
そう自分に言い聞かすと
「あ、うん、いいよ」
と、答えてしまった…。
328脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/28 22:11
コンビニで酒を買い、マリさんのアパートに向かうと、見覚えのある通りだと気づく。
「あ、もうすぐですっ」
マリさんが言う。
「汚れてるけど、気にしないで下さいねっ」
「そんなこと言って、キレイなんでしょ?」
ユキ以外の女のコの部屋に入るのは初めてだ。
どうして女のコの部屋ってイイ匂いがするんだろう?
きっとマリさんの部屋もイイ匂いがするに違いない。
ドキドキしてくる。
「あっあのアパートですぅ」
ボクはマリさんの指差したアパートを見るなり、今までのドキドキとは違うドキドキに変わった。
ユ…ユキと同じアパート…。
どうりでよく見る通りだと思った。
をいをい、マジっすか…。
ボクが呆然としていると、
「どうしたんですかぁ?」
と、不思議そうにマリさんが言った。
「あ、なっなななんでもないよっ!」
329脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/28 22:12
辺りを気にしながら恐る恐る階段を登る。マリさんの部屋は2階のようだ。
ユキの部屋は1階だ。電気が付いてる。まだ起きてるんだろーなぁ…。
『カンカンカンカン…』
階段を登る音が奇妙なほど大きく聞こえる。
ユキの部屋からはほとんど聞こえないのにな…。
そんなコトを考えているうちに、マリさんの部屋の前についた。
202号室。
ユキの部屋の真上だ…。
「さっど―ぞっ♪」
ニコリとボクを迎え入れる。
「あっ…じゃ、オジャマします…」
『バタン…』
ボクは静かにドアを閉めた。
330脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/28 23:02
中に入って見まわす。
玄関の先にはキッチン、その先には6畳くらいの部屋がある。
隣りにもう一つ部屋があるのだろう。ユキの部屋の作りと同じだ。
「やっぱり結構キレイじゃん…」
ボクは小声で話す。
「なんで小声なんですかぁ?」
コートを脱ぎながらマリさんが聞く。
「あ、ホラ、あんまりうるさくすると、周りの部屋に迷惑じゃんっ」
ユキの部屋に聞こえないかとドキドキしながら話す。
「大丈夫ですよっ♪下の部屋、いつもうるさいですからっ」
あ…。ボクとユキのコトか…。
そう思いながらボクもコートを脱いだ。
「あっ、今、ハンガー持ってきますねっ」
そう言ってマリさんは隣りの部屋に入って行った。
331脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/28 23:15
隣りの部屋をチラっと覗くと、ベッドと洗濯物が見える。
ボクが見ているのに気づくと
「あ…こっちの部屋、あんまり見ないでくださいぃ」
マリさんが恥ずかしそうに言った。
「ごめんっ、つい…」
ボクはすぐに別の方向を見た。
部屋の真ん中にはコタツ。部屋の隅には、14インチだろうか…?テレビが置いてある。
そしてコタツの上にはノートPCがあった。
「マリさん、パソコンするんだ?」
ハンガーを持ってきたマリさんに聞く。
「あっはいっ…でも、全然使いこなせてなくって…」
「アハハ、ボクも持ってるけど、全然わかってないよ、ネットに使うくらいだ」
「あっアタシもそーなんですっ」
そんな話をしながら、ボクはタバコを取り出す。
「は、灰皿、ないんです…」
あ、そうか。…困った。
「缶、開けましょう♪」
「そうだねっ、飲もう飲もう!」
ボクはビールを、マリさんはあんず酒を手に取った。
『プシュッ!』
「「カンパーイ!!」」
332脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/28 23:22
もうどれくらい飲んだのだろうか…?
かなり酔いが回ってきた。
「シンジさん、大丈夫ですかぁ?」
そう言ってくれているマリさんも、もう真っ赤だ。
「マリさんこそ、飲みすぎなんじゃない?」
「えっ…そ、そうですかぁ?」
「うん、だって首の辺りまで真っ赤だよ?」
そう言うと、マリさんが
「そうかもですぅ♪」
と言ってシャツの胸元を指で引っ張り、覗きこんでいる。
ドキっ!!
そんな仕草をしないでくれっっ!!!
ヤバイ気持ちになってしまう…。
333脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/28 23:28
あ〜〜〜…。
ダメだ。本格的に酔ってきた。
クラクラしている。すると、
「シンジさん、ホントに大丈夫ですかぁ?」
と言って真っ赤な顔をしたマリさんがボクの顔を覗きこんできた。
「わわっ!」
ボクはびっくりした拍子に後ろに倒れてしまった。
すると、マリさんが…
「シンジさんっ!!!」
ボクに抱きついてきたっ
「ちょ…マ、マリさんっ!!!」
「アタシ、シンジさんのコト、すごく好きなんですっ!!この気持ち、止められないんですっ!」
あわわわわわ…っ
シンジ、最大のチャーンス!…じゃなくって、ピーンチ!
ボクにはユキがいる!ユキがいる!!ユキがいるんだぁぁぁぁぁ!!!
334脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/28 23:34
ボクはユキ一筋なんだっ!
そう自分に言い聞かせる。
強く言い聞かせる。
心臓がバクバクいってる。
ボクとマリさん、どっちの音なんだろう?
頭がクラクラする。
「マ、マリさん、まずいよぉ…ボクには」
『ボクには彼女がいるんだ』と、言おうとした時だ。
「シンジさん…アタシを抱いてください…」
マリさんの衝撃的なコトバにボクの頭は真っ白になった。
天秤篇 第4話 完
335脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/28 23:34
今日はここまででつ。
336( ´∀`)ノ7777さん:02/11/28 23:49
>>1
乙です

この見も心も寒い季節にうらやますぃ展開になってきましたなぁ
あーーー俺もそんなこと言われてみてー!

男の夢ですな
337( ´∀`)ノ7777さん:02/11/29 00:01
>>336
ちみの周りにも絶対にあるはず。
一生のうちに3度はチャンスが来るはずだろ?
漏れはもう消化してしまいましたが...
338脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/29 00:14
>>337
確かにある。
おれももう消化しますた…。
339( ´∀`)ノ7777さん:02/11/29 00:15
元妄想厨2です。
>>318-323
脱帽です。最高。
あれからこのスレでは名無しに戻り、他スレで書いてたんですが、なかなか進まなくて・・・。
俺もまたなんか考えてみます。

>>1いつも楽しく読ませて貰ってます。
最近のドキドキハラハラな展開には手に汗握りながら・・・w
(,,゚Д゚) ガンガレ!
340脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/29 00:23
>>339
他スレで書いてるってのは小説を書いてるのでつか?
詳細キボンヌ←久しぶりに使ったw
341336:02/11/29 00:26
えーと
1回、2回、3回…あったなぁ(T-T)

うち一回は取りこぼしましたが何か?
(部屋誘われたから行って、終電無くなって2駅あるいて帰った)
ちょと今止まってんだけどね。
一応はっときます。

最初のほうこのスレで書いたものもコピペしてます。
まぁあいかわらずキチガイっぷり全開ですが・・・汗。

スロなんてただの木箱
http://gamble.2ch.net/test/read.cgi/slot/1037699762/l50
343( ´∀`)ノ7777さん:02/11/29 00:35
漏れも3回ほどありますた…

一回目は 中学の時小学校からの女友達から突然の告白…
2回目は コンパ行ったら向こうから遊びに誘ってきた…←結局付き合うことに
3回目は クリスマスイブイブ(23日)に突然映画のお誘い…
     部屋誘われて行ったが、緊張して酒ガブのみし過ぎてノックダウンw


          そんな人生なのに未だ童貞ですが、なにか?
344343:02/11/29 00:40
1〜3回目共に結構かわいめの女のこですた。。。。。
ちなみに今まで告白3回されて一回だけ付き合いますた。


                なのに、どうして俺は童貞なんだYO! 激鬱
345( ´∀`)ノ7777さん:02/11/29 00:41
なんか、本当に童貞しか集まらないスレっぽいね。
めちゃキモイんですけど。
私の周りで童貞っていないわ。
はずかしくない?
346( ´∀`)ノ7777さん:02/11/29 00:45
>>345
隠してる香具師がいる思われ
347脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/29 00:49
>>342
見てきましたよ!あっちの32にワロタでつ
348( ´∀`)ノ7777さん:02/11/29 00:52
>>346
いや、私女なんだけど、
気味こそ童貞なんでしょ?きもっ!(プ
349( ´∀`)ノ7777さん:02/11/29 00:53
女に童貞だと名乗る香具師はいないと思われます。
あ、ネカマに釣られてしまたよ
350( ´∀`)ノ7777さん:02/11/29 00:55
なんか、ネカマだの童貞だの言い合いしてたら
情けなくなって来るね。スロ板自体。
かわいそうだよ、本当。

>みんな
良い人生歩めよ。
351( ´∀`)ノ7777さん:02/11/29 00:55
2ちゃんに書き込む女の方がよっぽどキモイから心配すんな
352( ´∀`)ノ7777さん:02/11/29 00:57
>>351
お前みたいに「2ちゃんは男の場所だ」なんて思ってる奴いるんだろうね。
ほんと、情けないというか、かわいそうというか。。。

>2ちゃんに書き込む女の方がよっぽどキモイから心配すんな

だって。女だってみんな知ってるんだよ。
お前の周りには女はいないか?
353( ´∀`)ノ7777さん:02/11/29 00:58
なんかブサ女が顔真っ赤にして暴れてますな
354脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/29 01:01
荒れないで!!
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン
355( ´∀`)ノ7777さん:02/11/29 01:02
脳内1 ◆SHzlU2rkKAさんのスレを勝手に汚すなYO!
356( ´∀`)ノ7777さん:02/11/29 01:09
>>345(*´д`*)ハァハァ
357脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/29 01:16
>>355
そう言ってもらえると嬉しいでつ
。・゚・(ノД`)・゚・。
358まき ◆1oDpaQGRrs :02/11/29 01:16
>>脳内1さん、今回もかなりイイー(^∀^)すっげぇ〜ドキドキ次ぎがかなり楽しみ!
359脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/29 01:17
続きはまた明日書きまつ
おやすみなさい
360脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/29 01:18
>>358
あ、いつもありがとうございまつ!
>>脳内1
>>345に勝手な設定をつけて小説に登場させれ
362脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/29 16:04
>>361
厳しいでつ…。
一応頭に入れておくので>>345さん、名前を教えて下さい。
363脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/30 01:37
気がつくとボクはすでにマリさんを抱き締めていた。
天井からブラ下がっている明かりが眩しく思えた。
耳元にマリさんの息づかいが聞こえる。
マリさんの黒い髪がサラサラとボクの顔を覆う。
「シンジさん…」
小刻みに震えながらボクの名を呼ぶマリさん。
「マっ…マリさん…!」
もう我慢の限界だった。
ボクは、男ならこの状況になれば誰もがそうなる行動をしようとしていた。
364脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/30 01:49
その時だった。
『でーんでーんでっででぇ〜ん♪でぇ〜でででっでっでっででぇ〜ん♪』
キンパル(赤)の着メロが鳴った。
ちなみにこの着メロは「♪KMelo♪」というサイトからDLしたものだ。
アドレスはこちら↓
ttp://kmelo.tripod.co.jp/
ボクはここの掲示板の常連でもある。
気が向いた人は寄ってって下さい。

…っと、まぁそんなコトは今は関係無い。
これはメール着信音じゃない。電話だ!!ユキだ!
そう言えば今日はユキ、バイト休みと言っていた。
そして今夜、ボクはユキとオタノシミの夜のハズだった…。
ボクはマリさんのお誘いですっかり忘れていた。
「シンジさん…電話………出ないで下さい…」
365脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/30 02:00
だめだよマリさん!
やっぱりボクはユキなんだ。
ユキを裏切るコトは出来ない。
マリさんのコトも確かに気になるけど、ボクにはユキが必要なんだ!
ボクが起きあがろうとすると、
「シンジさんっ!!」
マリさんが泣きそうな声で叫んだ。
「…マリさん…ゴメン!!!!」
そう言い残すとボクはマリさんの部屋を出た。
これで良かったんだ。
ユキを裏切らなくて良かったんだ。
『カンカンカンカン…』
ユキに見つからないかとドキドキしながら急いで階段を降りる。
そしてボクは、鳴り続ける電話に出た。
366脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/30 02:18
「あ、もしもしっ」
なるべくユキのアパートから離れて電話に出る。
『シンジっ!ドコにいるのっ!?』
ユキは大変ご立腹だ。
「あ、ごめんっ!えっと、急に職場の仲間んチで飲むコトになって…」
『職場の仲間?誰のウチ?』
「ん?あ、ヨシキってヤツ、ホラ、厨房の…」
またボクはウソをついている。でも、マリさんの部屋に…ユキの真上の部屋にいたなんて言えるハズもなかった。
『ンモ―!!!今日、ユキ、休みだって言ってたでしょ――っ!!」
ユキは大変ご立腹だ。
「ご、ごめん、すっかり忘れてたっ」
ありのままを言う。誰だって60レスも前の発言を覚えてるワケがない。
「確かに>>296でユキ、今日は休みだって言ってた!ごめん!今から行くから待っててっ!」
『今何時だと思ってるのっ!?3時だよっ!?今から来たってしょうがないでしょっ!シンジのあほ―――!!』
そう言ってユキは電話を切った。
『ツ―ッツ―ッツ―ッ…』
ボクの緊張の糸も一緒に切れたかのように、ボクはヘナヘナと座りこんだ。
『ばれずに助かった』と言う安心感と同時に『だったらマリさんと…してればよかった』と言う後悔。
いやいや、ばれなければ何をしてもいいのか、シンジ!
違うだろ?シンジ!
一瞬裏切りかけた自分を恥じながらボクはトボトボと自分のウチへ向かった…。
367脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/30 02:27
部屋に戻るといつものようにPCに電源を入れる。
そしてまたいつものように2ちゃんねるへ…。
そして今や日課となっている『脳内ドラマ』へ書きこみを始めた。
「『マリさんの気持ちは嬉しかったが、ボクはユキを選んだ。ボクはこれからもユキを一生大切にしていくだろう 完』っと…。」
きっと今回でボクの書きこみは終わる。
マリさんを抱くことはボクには出来なかった。
次にマリさんと会う時にははっきり返事をしよう。
『ボクはユキを…彼女だけを愛してる』と。
マリさんの気持ちは嬉しかったが、ボクはユキを選んだ。
ボクはこれからもユキを一生大切にしていくだろう…。

       脳内ドラマ 完
368脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/30 02:29
とゆーワケで今回で終わりますた。
長かったでつ…。
369脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/30 02:34
ヒマとネタがあったらまた別のストーリー書きまつ。
『シンジと妹篇』とか。
『マリのセカンドラブ篇』とかw
『シンジと>>345篇』とか…w
取りあえず『シンジとユキ篇』はここまででつ。
>>1 おつー マリタン(´・ω・`)ショボーン

>>345の基本設定
・職場の同僚である
・口が悪く素直じゃないが実はヨシキにちょっとホレている
・背が高い、がそれに少しコンプレックスをもっている
・なんだかんだで処女
こんなんどうよ?
371脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/30 03:06
>>370
・「なんだかんだで」処女
↑ワロタでつ
372( ´∀`)ノ7777さん:02/11/30 04:30
>>1
おお!終わりですか・・・
お疲れでやんス〜
恋愛もいいけど、是非ハードボイルドなスロッター編にも挑戦してみてください!
373317:02/11/30 08:01
>>1
乙!よかったでつ〜〜。
最後まで純愛通したシンジえらいっ!
今度はマリたんハァハァな話きぼん。

漏れなりに木箱スレに書いてみますた。
ユキたんお借りしてしまいごめん。
よかったら読んで。
374まき ◆1oDpaQGRrs :02/11/30 08:56
乙〜カレーでつ(^∀^)イイ〜続きがみたいような、ちょうどいい終わりのような、また新しいのまってるよ〜(´д`)タノムヨ・・・
375( ´∀`)ノ7777さん:02/11/30 09:04
膣内ドラマ

「ねえ、もっと奥まで突いてくれない?
 あんたってほんとヘタねえ!」
376妄想厨2:02/11/30 10:34
お疲れ様でした!
次回作、また期待しております。
377( ´∀`)ノ7777さん:02/11/30 13:47
お疲れ様。
仕事中だが1からにやけながらよませてもらいますた。
よかったでし。続編希望。

スロットFCさんも何か書いて下さい。
前回のファイトクラブ(映画?混合ver)は何度か保全したが
消えてしまったので良作お願いします。
378脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/30 22:38
>>372
ハ…ハードボイルドちっくなのはムリ目かと…
>>373
木箱の方、読みました!
ユキっぽくてよかたでつ!
>>374
毎度ありがd
シンジ&ユキの話はここまでにしておこうと思いまつ。
次回作…考えてみますね。
>>375
最近ゴブサタしてまつ。
>>376
あんまり期待しないでください…文才ないもんで…。
>>377
楽しんでもらえて光栄でつ。
以前にもこのようなスレッドがあったのでしょうか?
379( ´∀`)ノ7777さん:02/11/30 22:38
家にはもう電話したの?
380脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/11/30 23:14
>>379
え?意味がわかんないでつ…
381( ´∀`)ノ7777さん:02/11/30 23:44
377です。
前はスロットFCさんが書いてた「スロットファイトクラブ」。
その続編で「▼精液ゴト」(スロットFCさん&職人さん軍団)
ファイトクラブの続編もあったけどいつのまにかdat落ちしてしまった。
このスレに負けず劣らずの良スレでし。

でもソースがわからん。
ソースわかる人よろしこでし。
382脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/01 00:13
>>381
そーいえば、その「精液ゴト」ってスレタイ見たことありまつ!
そーゆー中身だったのか…。
てっきりネタスレだと思い、見逃してまつた。
383( ´∀`)ノ7777さん:02/12/01 01:10
>>382
精液ゴト ↓
http://salami.2ch.net/pachi/kako/984/984920624.html
今読んでる最中だけど凄い・・・
つーか当時俺も、ネタ&荒らしスレだと思っており近づきもしなかったが・・・
サンデーの「南国アイスホッケー部」みたいな感じでイイ!!
384( ´∀`)ノ7777さん:02/12/01 03:23
きな、家の近ぐの吉野家さいったんず吉野家。
したっきゃ、なんだがさ人がっぱいで座らいねーんず。
んで、よぐ見だっきゃ垂れ幕さがってで、ふぇぐごんじゅえん引きって書いじゅーんず。
もうな、ほんずがと、バガがど。
ふぇぐごんじゅえん引きぐらいでいっつも来ね吉野家さくるなじゃよ、ほんずが。
ふぇぐごんじゅえんだよ ふぇぐごんじゅえん。
なんが家のやづみんなきちゅーし。
一家そろっで吉野家な おめでてーじゃ。
「とっちゃ、特盛り頼むじゃ」とかいっちゅーんず。 もう見でらいね。
おめ達や、ねぷた煎餅やるはんでその席空げろって。
吉野家ってのはもっと殺伐としちゅーべぎなんだね。
いづ Uの字カウンターさ向かい合っちゅーやづさやすめらいるがもわがんねー
やすめらいるがふんじゃまがいるが、、そった雰囲気がいいんでねーんずな。
かっちゃわらしだば家さ引っ込んでろ。
で、やっと座るにいいがと思ったっきゃ、となり奴が、つゆだぐけじゃ〜とか言っちゅーんず。
そごでまんだブヂ切れだべさ。
なーよ、つゆだぐだの今時流行らねんだいな、ほんずこの。
なにいい面してつゆだぐけじゃ〜、よ。
吉野家通のわぁがら言わさへりゃ今、吉野屋通での最新流行だっきゃやっぱし、
白、これだねな。
大盛り白ギョク。これが通の頼みがだや。
白ってば白飯だげ。そんかわり肉も汁もなんも入ってね。これや。
で、それさ大盛りギョク(玉子)。これ最強。
だばってこれとば頼むど次がら店員さ目とば付けらいる諸刃の剣。
素人さだっきゃ薦めらいねな。
まぁ、おめみてった素人だば、十万国でめぐねウニでも喰ってろってごったね。
>>384
お前さっきからあちこちのスレでつまんないコピペ貼んなやボケェゴラァ!!!!!!!!。
386( ´∀`)ノ7777さん:02/12/02 01:14
某スレのイニシャルFの香具師だす。
>>1さん。小説イイ!
まだ170くらいまでしか読んでないけど・・・
暇な時つづきよもーっと。
387嫁 ◆lFYOME/SKY :02/12/02 15:44
*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜ *・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜
        ここまで読んだ
388( ´∀`)ノ7777さん:02/12/02 16:22
377っす
>>383
スマソ 漏れが言ってたのもっと後の(2ヶ月位前)やつだ。(主人公 ゴトセイシ(漢字忘れた))
でもそんなスレがあったのは知らんかった。なかなか(・∀・)イイ!!

一応調べたのだがやっぱりソースがわからんでし。
良作期待age
389( ´∀`)ノ7777さん:02/12/03 00:45
 
390脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/03 00:50
>>383
今度ヒマな時に読んでみまつ
>>384
そいんでつか…
>>385
確かに困りまつね…
>>386
全部読んだら感想よろしくでつ
>>387
お久しぶりでつ。
いかがでしたか?
>>388
おれは今、次回作思案中でつ
391脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/03 01:05
登場人物の名前募集してみまつ。
主人公とヒロイン役の名前誰か考えてください。
まともな名前だったら採用させていただきまつ。

俺は夢の中でこの言葉だけを鮮明に覚えていた・・
 
 「アナタノイバショハドコデスカ・・・・」 
 「アナタノイバショハドコデスカ・・・・」
 「アナタノイバショハドコデスカ・・・・」 

俺はある日、甘い蜜を求める蝶のように繁華街を彷徨っていた・・・
そして俺はたくさんの蝶、いや、蝿どもがたくさん集まる場所を見つけた。
繁華街の中で、俺は異様な光景を目の当たりにした。
そこでは、たくさんの蝿どもが無言で機械に向き合っていた。
蝿どもが惜しげもなく、人間の使うお金をばんばん機械の中に入れていた。
 「一体なんだ、こいつらは・・・」
機械が大きな音を立てたのと同時に奇声を発する奴や、
あちこちをあてもなく徘徊するハイエナのような目つきをした奴や、
その蝿どもにただひたすらお辞儀をする奴らや・・・
 「もしかしてここが俺が探していた居場所か?」
 「いや、違う。絶対こんな所じゃない!俺は・・・」
俺はその時既に分かっていたんだ。
ここが俺の居場所になるということを・・・

俺はあまりの異様さに気持ち悪くなり、5分とたたずにそこから立ち去った。
 「一体どういう育ち方をしてきたら、あんな連中みたくなるんだ?」
確かに俺は数々の犯罪に手を染めてきた。
こんな事言うと浅はかな奴だと思うかもしれないが、俺はいわゆる悪の道を歩いてきた。
家は貧乏、親父の顔もろくに知らず、母親と妹の3人で暮らしてきた。
もちろん学校を出ると俺もすぐに働いて、家計を助けたりと色々頑張ってきた。
だが奴らは普通の奴らとは何かが違う。何かおかしいのだ。
そうだ、目つきが普通の奴らと比べておかしいのだ。
いや、何から何まで違うのだ。
俺は奴らを無性に殺してやりたいと思った・・・
俺は数々の犯罪に手を染めてきたおかげで、ある程度裏の社会に顔がきく。
そこから機関銃を1丁調達しようと考えた。
それでやつらを蜂の巣にしてやる。あいつらに死の恐怖を味合わせてやる・・・
果たしてあいつらはあの腐った場所からうまく逃げる事ができるかな?
むしろあの椅子から動く気力さえないかも知れんな。
ずっとそこに座ってればいい。
俺がもっと楽にしてやるよ。

俺は偵察のために再びそこへ足を向けた。
二度と行きたくないと思っていたが、しょうがない。
俺はまだまだ生きる必要があるんだ。
下手に動いて捕まるよりは慎重に計画をした方がいい。

前と変わらず腐った連中ばっかりだ。
 「どいつもこいつも腐っていやがる・・・」
この時、俺はこの計画を絶対に遂行することを心に固く誓った。
395( ´∀`)ノ7777さん:02/12/03 08:39
ん?終わり?
396317:02/12/03 12:43
>>391

名前考えんのニガテ・・・。
思いついたら自分で動かしてみまつ(w

脳内1サンらしいBoys Be・・・な名前思いつきますように(ナムナムのAA
397DDT:02/12/04 03:03
今バイト中なんだけど最初から読んじゃいました。おもしろかったです。あら〜終わっちゃったのかって感じ。次楽しみしてます。
398( ´∀`)ノ7777さん:02/12/04 18:04
シンジとユカ
シンジとミキ
シンジとナミ
シンジとナオミ
シンジとアイコ
シンジとヒトミ
シンジとアヤ
シンジとユミコ
シンジとマミ
399( ´∀`)ノ7777さん:02/12/04 18:06
たくやとしずか
400( ´∀`)ノ7777さん:02/12/04 18:17
>>399
どこかの夫婦かよw
401( ´∀`)ノ7777さん:02/12/04 18:18
「オイっ みんな動くんじゃねぇ!!」

びっくりして振り向くと常連のヒゲさんがコーヒーネェタソのクビを左腕で

巻きつけていた・・。

右手にはナイフ・・。

「てて店長を呼んで来い」

バイトの小笠原に力を振り絞るように言っていた。

「ヒゲさん、洒落がきついよ・・。」

古い常連の佐山さんがたしなめてる。

「しゃれじゃねぇんだよ」・・・つづく
402( ´∀`)ノ7777さん:02/12/04 18:26

ナイフで小笠原の顔をはらった。

反射的に手でかばったが薬指から手の甲ににかけて切られてる。

もう誰もスロなんて打ってなかった。

店長とマネージャーがすっ飛んで来た。

「お客さん・・落ち着いて下さい・・。」
403( ´∀`)ノ7777さん:02/12/04 18:36
もうBGMの音さえ皆の耳に入らない・・

「このおっさんいかれてる」

ウザがはしゃいでた・・。

「てめぇ ちょっと来い。」

「なんだよ おやじぃ」

肩をいからせて歩み出るウザ。

404脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/04 22:58
ん?
↑のは終わりなのかな?
久しぶりに何か書こうと思いまつ
405脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/04 23:04
ちなみに今回からの話に登場するシンジは別のシンジでつ。
前のシンジと環境は似ています。
やはりあの設定のシンジが書きやすいので…

とゆーことを踏まえて書いていきまつ。
406脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/04 23:10
いつもの時間に起き、いつもの店に向かうボク。
狙い台はもちろんキングパルサーだ。
スロプーを始めてからもう何日経ったのだろう…?
以前は普通のサラリーマンをしていたボクだが
上司に毎日のようにいびられ、仕事に行くのをやめた。
仕事をしていた時も当然スロットはしていたが週に1,2回程度だった。
今では毎日のように…いや、毎朝行っている。
これが今のボクの唯一の収入源だからだ。
キングパルサーで稼いだ金で家賃、電気、ガス、水道、車のローン諸々を賄っている。
そして今日もキングパルサーで稼ぐつもりだった…
407脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/04 23:16
A.M.9:00だ。
「いらっしゃいませぇ〜」
店員の声に導かれるように開店と同時にキングパルサーのシマに向かう。
…ん?何かが違う。
台に何か貼られていた。
『新台12:00開放』
なんと今ごろキングパルサーの増台をしていた。
一体どうなってるんだ?
ボクは腹が立った。
ナゼ新台なのに…新台なのに「黒」じゃないんだっ!?
緑のキングパルサーが6台増台されている。
一列が緑一色になっていた。
「リューイーソー…役満か…」
そんなくだらないことを考えながらも、
「たまには違う台でもやって時間潰そう」
とも思い、ボクは以前やっていた「サラリーマンキンタロウ」のシマに向かった。
408脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/04 23:24
とりあえず1万円を崩しシマを見渡す。
思ったよりもガラガラだ。
おっさんが一人、カップルらしき男女が一組、若い女性が一人。
さすがにまだ誰も当たっていない。
ボクがキンタロウにハマっていた頃は朝イチから混んでいたものだ。
ボクは何も考えずに適当に座った。
下皿にさっき崩した1000円札を9枚置く。
そして1枚はサイフにしまった。
キンタロウはいつも3000円単位で打っていた。
端数が出るのがイヤだったからだ。
409脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/04 23:31
3k使ったところで台が叫んだ。
「いくぜぇぇっ!!」
バイク演出だ。
ハッピと金マーク
左リール枠上に青7を狙う。
ずるっ…中段まで滑った。
 ハ ッ ピ だ っ た。
ちぇっ…。がっかりしたのもつかの間、数ゲーム打つと今度は
「ヒダリィ!」
と台が叫ぶ。
また枠上に青7を狙う。
ビタッ!!…メット、リプ、バーの目で止まった。
「ミギィ!」
がっかりしてボクはバーを揃えた。
でも他を見渡すとまだ誰もボーナスを引いてなかった。
「…ボクが一番最初だったのか…でもレジじゃぁな…」
410脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/04 23:38
するとさっきまで離れた場所に座っていた若い女性がボクの隣りに座った。
チラっとこっちを見るがすぐに台に集中し始めたようだった。
結局ボクはレジ分すべて飲まれ、またお金を使い始めた。
その時だった。隣りの台が叫ぶ。
「金〜太郎〜!銀座へ直行じゃぁ〜〜!」
豹柄姉さんから発展している。
目を見ると中段ハッピテンパイだ。
隣りの女性は野球拳に勝つ前に777を揃えた。
「はぁ…」
なんか鬱になり、ついため息を吐いた。
すると、
「うふっ♪隣りですぐに出しちゃってごめんねっ♪」
隣りの女性が話し掛けてきた。
411脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/04 23:47
「え…?あ、うん」
唐突に話しかけられたのでびっくりしたボクは、目を真ん丸くして答えた。
彼女は更に続けた。
「最近のこの店の傾向は、レギュラー引いた右隣りの台、すぐビッグくるんだよっ」
それって遠隔か…?
と、ボクが言いかけると、
「なぁーんて、アタシのオカルトなんだけどねっ♪うふっ♪」
そう言いながら彼女はビッグを消化し始めた。
なんなんだ、このコは…?
みるみる飲まれ始めているボクは、少しムっとした。
      でも
      これが
ボクと彼女の運命の出会いだったとは
まだ気づいていなかった…。

「シンジとナナ篇」 第1話 完
412脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/04 23:49
相変わらず適当に書いてしまったが
前の展開と同じにならないように
違う展開になるようにがんがりまつ。
今日はここまででつ。
413禁断症状 ◆Ez5/LA94t6 :02/12/05 01:29
乙。
414( ´∀`)ノ7777さん:02/12/05 01:40
一度ageますね。
脳内1さん、いつも乙カレーです。
次回も期待してます。
>>412
なんか実際のパチ屋でありそうでなさそうで、あって欲しいような展開ですねw
頑張ってください!!
416317:02/12/05 10:37
シンジ新作キタ──────(゚∀゚)────── !!

「うふっ♪隣りですぐに出しちゃってごめんねっ♪」
ナナ萌え〜(*´д`*)

脳内1氏の書く文章は口元がほころぶ・・・。

417脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/05 16:13
>>413
まいどどうもっ♪
>>414
まだ何も考えてないので無い脳をひねりながらがんがりまつ
>>415
なるべく現実離れしないような展開で書いていきまつ
>>416
ありがdでつ
418脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/05 23:33
いつもはキンパルで冷静な立ち回りをしているボクだが
さすがにキンタロウは手強い。
未だビッグが引けない。
レジを引いては飲まれ、また現金投資の繰り返し…。
一体いくら使ったのだろうか…
その時だった。
「金太郎チャンス!!」
隣りの台が叫んだ。
「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
隣りの女性も叫んだ。
く香具師い…なぜボクが当たるのはレジだけなんだ…。
携帯の時計を見ると11:34だった。
もうすぐキンパルの抽選が始まる。
ボクは席を立とうとした。
「あれ?やめるのぉ?」
隣りの女性がボクに聞いてきた。
「え?あ、キングパルサー打ちたいから…」
そう言ってボクはキンタロウのシマを離れた。
419脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/05 23:42
カウンターに行くとすでに数人並んでいた。
ボクも列に加わる。
暫くすると抽選の時間になった。
後ろを見たが2人しか並んでない。
すると店員が言った。
「好きな番号札を持って席についてお待ちください」
どうやら並んでいる人数が台数より少なかった為、抽選はしないらしい。
カウンターに並べられた札の中から狙っていた台の番号を取ると、ボクはキンパルのシマへと向かった。
「20番…20番…っと。」
角から3番目の台。
昨夜、閉店間際にチェックしにきたが、1000ちょっと回って終了していた。
据え置きでもおいしいし設定変更されててもおいしい。
もともと今日ボクが朝イチに狙っていた台だ。
開放時間と同時に隣りの席に女性が座った。
「さっきはドーモっ♪」
キンタロウのシマで隣りに座っていた女性だった。
420( ´∀`)ノ7777さん:02/12/05 23:49
脳内1氏、乙でつ!!
チト足のニウォイが気になる?モンでつ
これらのアイデアはいったい!?
表情豊かな文章とアイデアに脱帽でつ
いま途中まで読み続けてまつ
もすこし時間がある時に完璧に読破しまつ!
ガンガレ〜感想はあちらで詳しくまた述べますね、ども。
421脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/05 23:52
隣りの女性は更に話し掛けてくる。
「実はアタシもキンパル打ちたかったんだぁ〜♪」
なんでこのコはボクに気安く話し掛けてくるんだろう?
とも思いながら
「金チャン入ってなかったっけ?」
と聞いた。
「あー、ダメダメっ単発30で糸冬了したのぉ…」
それでも十分うらやましい。
でも今度はボクのテリトリーだ!
ナゼかボクは隣りの女性にライバル意識を持ち始めていた。
数ゲーム回すと
「きゅるるきゅるるっ」
7匹演出だ。
「…ぱしゃーん…」
即帰り。
次ゲームに期待してレバーを叩いたその時だった!!
422脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/06 00:03
『コーンコーンコンコン…コロコロ…』
なんとレバーがポロリと落ちた。
キンパルを打ってて一番腹が立つ演出だ。
しかもドットは静かだ…。
ボクは回るリールを止めずに落ちたレバーを探していた。
「うふふっ♪」
隣りの女性が笑っている。
なんだよこいつは…。
かなり遠くまでレバーは転がっていた。
席に戻ってレバーをくっつける。
さてリールを止めようか…
ストップボタンを押そうとしたが、リールが勝手に止まった。
「デン!デン!ぎゅろろぎゅろろ…ぎゅるるぎゅるる…でれれでっでっででぇ〜ん♪」
なんとカラ回し状態で3匹カエルが出現っ!
ららららっきぃ〜♪
恐る恐る中リールを止める。
7降臨キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
423脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/06 00:18
嬉しかった。
1kで当たったことも、ビジだったことも嬉しかったが
隣りの姉さんより早くビジ引けたのがなにより嬉しかった。
「早かったねぇ〜」
と、隣りの女性。
なんでそんなに余裕なんだろう…。
ボク一人でライバル意識を持って
彼女より先にボーナスが来て
ちょっと「ザマアミロっ」って思った自分が恥ずかしかった。
違うのか?
ボクが間違っていたのか?
少し鬱になりながらボクはビジを消化した。
いつものようにベルハズレ判別をする為に
「ベル回数」と「ハズレ回数」ごとに台の間にメダルを積む。
ビジ消化して一度もハズレが無かった。
ベルは14回。
まずまずの出だしだった。
424脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/06 00:29
ふと隣りの姉さんの回転数を見る。
73回。
すると隣りの姉さんがまた話しかけてきた。
「あ〜あっ…ダメだったなぁ〜…そっちはすぐに引けていいねっ」
「う、うん。タマタマだけどね。すぐに来てよかったよ」
ボクも少しココロに余裕ができたようだ。
素直に受け答えた。すると、
『ぴょんぴょんぴょんぽてっ』
ボクの台でいきなり右カエルがコケた。
隣りの姉さんも見ていたようだった。
「あぁ〜っまた来たねっおめでとぉ♪」
「いやぁ〜」
ニヤケながらボクは赤7を揃えた。
「羨ましいわぁ〜…アタシも早く当たらないかなぁ〜…」
さすがにちょっと元気がなくなってきている。
ボクはまたベルハズレを数えながら消化した。
ハズレ0ベル12…
なんだか期待してしまう数値だ。
ノドが乾いてきたのでボクは飲み物を買いに行った。
425脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/06 00:37
「あ、なんか飲む?」
少し打ち解けてきたので、ボクは隣りの姉さんに飲み物をおごろうと思った。
「おごってくれるのぉ〜?うふふっありがとっ♪じゃぁ、冷たいミルクティっ」
「うん、わかった。…ちょっと待ってて」
そう言ってボクは自販機に向かった。
こうして他の客と話しながら打つのも悪くないな…。
そんなコトを思いながらミルクティのボタンを2回押す。
『ゴトン…ゴトン…』
ミルクティを取り出そうとしてから、それがホットだったコトに気づく…。
「あちちっ」
仕方なくボクはもう一本、今度は間違えないように『冷たい』ミルクティのボタンを押した。
…とほほ。。
426脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/06 00:53
「ほいっどーぞっ」
「ありがとぉ〜♪」
ミルクティを渡してから彼女の下皿にメダルが少々あることに気づいた。
「あ、当たったの?」
「うんっ♪レギュラー当たったのっ!これからパルチャンよぉ〜♪あ、いっただっきまぁ〜すっ」
『カシュっ』
彼女は缶を開けた。
『カシュっ』
ボクも熱いミルクティを飲む。
「あれ?2つも買って来たのぉ?」
台の脇にもう一つ置いたミルクティを見て彼女はそう言った。
「あ、う、うん。間違えて温かいの買ってしまってさっ」
「わざわざまた別に冷たいの買ってきてくれたって…コトぉ?」
「う、うん」
こんなショボイ間違い、できればバレたくなかったな…
と思ったが
「ウレシ―♪結構優しいんだぁ?」
「そっそんなコトないよっ」
「うふふっ♪あ、アタシ、ナナっ♪」
「あ、ボクは、シンジ」
「シンジ君かぁ…よしっ!今日はがんがろ―♪」
「おうっ」
なんだか知らないがボク等は意気投合していた。
427脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/06 01:14
暫く打つと、
『びよんびよんびよんびよん…げごごげごご…』
ナナさんの台のカエルが鳴いた。
目を見てみると

オ 回 リ
ベ 転 ベ
リ 中 オ
バ←枠下

の7匹演出でのニ確目だった。
きっと枠内BARから滑ったのだろう。
ナナさんが叫ぶ。
「ビジキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
なんだかこっちが恥ずかしくなる…
と、ボクの方も7匹3連…ちょいアツイ。
静かにレバーを叩く。
『ぴょんぴょんぴょんぴょん…』
右カエルで4連っ!!
ベリバ狙いハサミ打ちで止めるとBARが下段にテンパイ…。
恐る恐る中リールにBARを狙ってボタンを押す。
「はぁ…」
レジだった。がっかりしてレジ消化していると
「うふふっ残念だったねっ」
ナナさんがボクを慰めながらビジを消化している。
その時ボクはココロに誓った。
『ナ ナ さ ん に だ け は 負 け た く な い っ!!』
428脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/06 01:25
それからというもの、ボクの台もナナさんの台も順調に出ていた。
そしてお互い2箱と下皿になり、100回転を超えた時にナナさんが言った。
「あぁ〜アタシ、お腹空いてきたなっ休憩休憩♪」
時計を見ると3時だ。
「ねねっシンジ君も一緒にゴハン食べに行かない?」
「え?」
ナナさんからの突然のお誘いにびっくりしたが、
「あ、うん、いいよ」
ボクも食事休憩するコトにした。

第2話 完
429脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/06 01:25
今日はここまでにしまつ。
430( ´∀`)ノ7777さん:02/12/06 02:42
なぜかいつも、読み逝ってしまう。
ねら〜用語に、リチ目まで飛び出して・・・

ガンガレ脳内1さん。
エロは無しの方向でな〜。
431414:02/12/06 05:29
>脳内1さん
いつもいつもお疲れさまでつ。
なんか、とってもほのぼのした展開ですね。
これからもガンガッテ下さい。

ってことで、期待age。
432( ´∀`)ノ7777さん:02/12/06 12:48
>>1 さん 楽しませてもらってます。 内容すごいイイ!!

これからもがんがってください!!  缶
433脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/07 01:48
>>430
エロは書けないのでそのやうな展開にはなりませんでつ…
>>431
ほのぼのした展開と言うよりもむしろまたーりした展開に…。鬱。
>>432
まだまだガンガルでつっ!
434脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/07 01:49
今日は遊んできて疲れたので脳内ドラマはお休みでつ
435( ´∀`)ノ7777さん:02/12/07 02:39
おもろいっすね。
マイペースでがんがってください。
436脳内1:02/12/07 02:42
もうすでにナナのあそこはグチョグチョに湿っていた・・・
食事休憩というのは、ボクのティムポを下の口で食べるということだった。
「で、出るっ!!」
ドピュ!!
437脳内1:02/12/07 02:45
はぁはぁはぁ・・・・
ナナの膣内に精液ストックを全放出した漏れは
ナナに言った
「もう帰っていいよ」
ナナは帰った
438脳内1:02/12/07 02:47
どうですか?
漏れの小説はなかなか読ませる文章だと思うのですが・・・
スレ汚しカエレ!
440脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/07 03:39
。・゚・(ノД`)・゚・。
441( ´∀`)ノ7777さん:02/12/07 03:42
しかたがないのでナナとかいう34歳元ホステスを寝てる間に川に流した
442脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/07 03:44
あまりこのスレ荒れないで欲しいでつ…
おやすみなさい
443414:02/12/07 03:51
なんか、ちょっとアレ気味だね。
残念...。また、明日からガンガッテね>脳内1◆SHzlU2rkKAさん
444脳内1 ◇SHzlU2rkKA :02/12/07 06:13
川に流れたナナは泳いで岸にたどり着きスロ屋に戻ったが
すでに1時間以上経過しており、空き台整理されてしまっていた・・・・
2箱あったコインもすでにシンジに換金されていたのだった。
「仕方ない・・・オナーニでもするしかないわね・・・」
ナナはそう呟くとホールの女子トイレに入った。
「ああーっ!!!マンズリ気持ち(・∀・)イイ!!!!」
ナナは潮を吹いた。
つづく
445( ´∀`)ノ7777さん:02/12/07 06:14
>>>444
ワラタ最高
446( ´∀`)ノ7777さん:02/12/07 09:40
ツマンネーヨ
447脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/08 00:53
>>444
偽者さん…困りまつ
違う名前で書くのは構わないんでつけどね。
荒れると書きづらいでつ。
448414:02/12/08 01:02
トリップで偽者だってわかるから、まだましだけどさ。
こういうスレは、荒らさないで欲しいな。
脳内1◆SHzlU2rkKA さんの文章が
好きで読みに来てる人が、かなりいるんだからさ。
449( ´∀`)ノ7777さん:02/12/08 05:17
偽物がたまにエロ文章書いたぐらいで、文句いってんじゃねー!!!
ここは2ちゃんだぞ!?
450( ´∀`)ノ7777さん:02/12/08 05:27
>>449 逝ってヨシ!
脳内1◆SHzlU2rkKAさんがんがれ!
449 名前:( ´∀`)ノ7777さん 投稿日:02/12/08 05:17
偽物がたまにエロ文章書いたぐらいで、文句いってんじゃねー!!!
ここは2ちゃんだぞ!?


   ∧_∧ ッパシャ ッパシャ
   (   )】
.   /  /┘
  ノ ̄ゝ
452( ´∀`)ノ7777さん:02/12/08 07:12

         /ミヽ    /ミヽ ミミミ /川川川\ミミミ
          |||@ノハヽヽ@||| ミミ〇川||/ ヽ|||||〇ミミ
          ミ/川  \l||||彡   |川\ / 卅川
          |||||\  / 卅|||    (|| ・ , ・ ||)  ここは2ちゃんやで〜
        |⌒|(|| ‘  , ‘ l|)   |⌒|ヽ"ヘ "ノ(⌒ヽ
        ヽ ⊃ゝ" ヘ"ノ|    ヽ ⊃入ノ| ⌒ ⊂ 丿
,      /_/入ノヽ ( ノ    / / ★ ( ヽ─゛
     /● ● ●丿/=/     ヽソヽ★ ★\|
     |● ● 入ノ ヽノ        , _)★ ★ ヽ
     ヽ__ヽ/ ̄ ̄ヽ       / ̄| __ヽ/___|
      \  ヽ─  /       ,\ /   /
        ヽ  )/ ̄/          (__(  ヽ゛
       /─-/‖ ̄ヾ).         \─ヽ
      《ヽ=ヾ  ̄ ̄            =ミ 》
       \___)              (___/
453( ´∀`)ノ7777さん:02/12/08 07:21
444のつづきが読みたい
454( ´∀`)ノ7777さん:02/12/08 08:05
2chらしからぬ、口直し的役割のこのスレを汚すなよ!
>>1さんガンガレ!
455脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/08 21:13
>>448
はう…嬉しいでつ!
>>449
おっしゃる通りでつが…
>>450
ありがd
>>454
がんがりまつ!
456脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/08 23:48
取りあえず店を出る。
雪がパラパラと降ってきていた。
「シンジ君はなにか食べたいのあるぅ?」
と、ナナさんが聞いてくる。
「ボクはなんでもいいよ、ナナさんは何食べたいの?」
薄着をしてたボクは、小刻みに震えながらそう言った。
「うふふっ寒そうだねぇ〜♪」
震えるボクを見てナナさんが言う。
「はは…さすがにこのカッコは寒いっス」
「じゃっラーメン屋さんでも行こうかっ♪」
「おk」
「向かいのラーメン屋さんでいいよねっ」
「うんうん」
そう答えてボクが先に進もうとすると、
「あ、待って」
ナナさんがボクを呼びとめる。
『バサッ』
そして傘を広げた。
457脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/08 23:58
「さっ入って入って♪」
ナナさんはそう言ってボクの腕に絡みながら傘に入れてくれた。
「ふふふっ♪しゅっぱ―つっ」
一つの傘に二人で入ったのは何年振りだろう…。
少しドキドキしながらボクはラーメン屋さんに向かった。
横断歩道の信号を待っているとナナさんが
「つもるかなぁ…」
と呟いた。
「天気予報だと今週はずっと雪マークだったよ」
「アタシ、週刊天気予報見てなかったなぁ〜。今日は降るって言ってたから傘持ってきたのっ♪予報見といてよかったっ♪」
「ボクは車だから普段傘なんて使わないや」
「アタシは近所だから今日は歩いて来たのぉ〜」
そんな話をしているうちにラーメン屋さんに着いた。
『カラカラカラ…』
「ラッシャイ!」
景気のイイ店員の声が飛び込んでくる。
458脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 00:12
カウンターに座ると
「なぁ〜ににしよっかなぁ〜♪アタシ、ココに来るの初めてなのっ」
ナナさんがメニューを覗きこみながらそう言った。
「ボクはここのラーメン屋さんはミソが好きだな」
そう言うと
「あっアタシもミソ好きぃ〜〜♪」
「んじゃ、ミソにしようか?」
「うんうん♪」
注文が決まったので店員を呼ぶ。
「すいません」
「ハイヨ!」
いかにもラーメン屋さんらしい受け答えだ。
「あ、ミソ2つおながいしまつ」
「ハイ、ミソフタチョォ〜」
「アイヨォ〜」
店員はそう言うと、ミソラーメンを作り始めた。
ここのミソラーメンは野菜とひき肉をふんだんに使っていることで有名だ。
そして自家製ブレンドのオリジナル味噌。更に、コクのあるスープ。
『これはスパゲティか?』とも思わせるような太麺。もちろんコシもある。
何度もテレビや雑誌に載っているのでかなり流行っている。
『ゴクリ…』
459脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 00:20
「ヘイオマチィ〜」
すり鉢のようなドンブリに入ったミソラーメンがボク等の前に置かれた。
「おいしそぉ〜〜〜〜〜っ♪」
ナナさん、すでに箸を割って待っていた。
「んじゃ、食べよう」
「うんっ♪いっただっきまぁ〜〜すっ♪♪」
うん、やっぱりここのミソは美味い。ボクが感心していると
「きゃぁ〜っ!なにこれっ!すっごく美味しいっっ!!」
ナナさんが驚いていた。
それもそうだ。ボクも初めて食べたときはこの味に驚いたものだった。
「でしょっ?ここのミソは美味いんだよ」
「キンパルには勝てるし美味しいラーメンに出会えるし、今日はサイコ――っ♪」
ラーメンって、好みがあるけど、ナナさんも気に入ってくれてボクも嬉しかった。
よく人に『あそこのラーメン最高だぜ?」と言われて行ってみるが、「ん?」と思うことが多い。
みなさんにもそんな経験ありませんか?
…あれ?ボク、心の中で誰に話しかけてるんだろう???
460脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 00:30
ボク等が楽しく食べていると、店員が話し掛けてきた。
「アンチャン、今日ハ一人ジャナインダネェ〜」
「え、あぁ、まぁ…」
ちょっと照れながら答える。
「相変わらずここは美味しいですね」
ボクが言うと
「アンチャン、誉メタッテサービスシナイヨ〜」
と言われた。ケチだよな。まっ商売だしな…
「シンジ君、ここの常連なんだぁ?」
ナナさんが聞いてくる。
「うんうん、週に1〜2回程度だけどね。」
「いつも一人で来るんだぁ〜?…彼女いないの?」
いたら一人でなんて来ないって…と言いたかった。
前に付き合ってた彼女にこっぴどい振られ方をしてから、ボクはずっと独りだった。
親しい友人や幼馴染も上京してしまって、年に1〜2回くらいしか帰って来ない。
こうして他人と食事なんて、ホントに久しぶりだ。
461脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 00:38
「彼女なんていないよ。ナナさんは彼氏いるの?」
今度はボクが聞いてみた。
「いるよっ♪」
ナナさんはあっさり答えた。
なんだ。ボクはちょっとショックだった。
「今日はアタシだけ休みだったから、夕方から会うのっ」
「そ…そっか、んじゃ、それまで打ってるんだ?」
「うんうんっ♪デート資金稼がなくちゃっ♪」
「そ、そだねっ!じゃぁ、食べたコトだしもう一稼ぎしよーかっ」
「うんっ♪」
ボク等はラーメン屋さんを出て、またパチンコ屋さんへと向かった。
雪は更に勢いを増していた。風が無いのが幸いだ。
『バサッ』ナナさんがまた傘を開いた。
そしてまたボクの腕に絡めてきた。
イマドキのコって平気でこーゆーコトするのか…。
さっきはドキドキしたが今度はなんだかブルーになっていた。

第3話 完
462脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 00:39
今日は短めでつ。
463414:02/12/09 03:08
うぐぅ。彼氏いるのかよ。
なんだかなぁ〜(藁
続きキボンヌ。ガンガッテね。
464( ´∀`)ノ7777さん:02/12/09 08:52
またまた面白い展開になってきますたね。
続編を期待しつつ保全age
465まき ◆1oDpaQGRrs :02/12/09 10:35
久し振りに覗いたら新しいの始まっているよ〜それもかなりイイよ〜(^∀^)ガンガレ〜
466脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 13:19
>>463
そうなんんでつ!
彼氏いるんですよね、おれもびっくりしまつた。
>>464
ありきたりな展開になるかもでつがどんどん書いていきまつ。
>>464
お久しぶりでつ!
これからもがんがって書きまつ
467脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 13:29
再び打ち始めるとすぐにナナさんの台が当たり始めた。
「ふふふっ♪今日は調子イイよっ」
ゴキゲンなナナさん。
一方ボクの方はと言うと、ハマリ始めた…。
でもベルハズレで設定判別してみたが6くさい。
ビジ8回で7%ほどだ。
ここで追うかどうしようか…。
辺りを見まわし、良さそうな台を探す。
…が、これといって良さそうな台もない。
帰ろうかな…。
そう思ってると
「シンジ君の台、当たらなくなったねぇ〜…。でも、きっともうすぐ来るよ!」
と、ナナさんが言った。
「そ、そうかなぁ?もうだめぽな気がするんだけど…」
「そんなコト言わないで、もうちょっと打とうよ!アタシ、もう少ししたら帰るし、シンジ君の台が出なかったらアタシの台に移ればいいじゃんっ♪」
「あ、デート?」
「うんっ!」
ナナさんの台に移動できるのなら…
そう思い、ボクはもう少し打つコトにした。
468脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 13:38
はまってビジ、はまってビジを繰り返しているうちに箱の一つがなくなりかけた。
「なかなか連チャンしないねぇ〜」
ナナさんが慰めのコトバを言う。
やはりあの時やめていれば…
一体スロットを始めて、何度この言葉を思ったコトだろう。
そう思いながらたらたら打っていると、ナナさんの台に巨大ガエルがっ!
「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
ナナさんがまた叫ぶ。
「ねねねっシンジ君!アタシ、このビッグ消化したら帰るから、この後座りなよっ♪」
「え、いいの?」
ボクが聞く。
「うんっ♪もう行かなきゃだしっ」
「そっか、ありがとっ」
ボクは上に置いてある箱を取りだし、下皿のメダルを箱に移し始めた。
469脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 13:48
「じゃ、アタシ帰るねっ!今日は一緒に打ってくれてありがとっ」
ナナさんが席を立ってそう言う。
「うん。ボクも楽しかったよ。」
「ふふっ♪また一緒に打てるといいねっ!」
「ボクなら毎朝いるから、ナナさんを見つけたら声掛けるよ」
「うん、うん、アタシもシンジ君見つけたら声掛けるぅ♪」
ニコリと笑ってナナさんが言った。
笑顔がとても印象的だ。
小さい頭に大きい瞳。
白い肌にやや明るい茶色い髪。
もしあんなコが彼女だったら…
いやいや、ボクにはとてももったいない。
知り合えただけでも儲けモノだ。
「バイバイっ♪がんばってねっ」
「うん、ありがとっ」
そしてナナさんは帰って行った。
470脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 13:57
「さぁ―て、ナナさんがくれた台を打つかっ」
ビジ後0回転からのスタート。
『きゅろろきゅろろ…』
いきなり7匹演出だ。
『びんっびんっびんっびんっ』
第一リールを止めてもまだ残っている。
きてるのか?きてるのか??おっと、機種が違う。
ボクは気合いを込めて第二リールを押した。
『ぎゅろろぎゅろろ』
まだ残っている!しかも、ベリバのトリテン!2確!
1ゲーム解除なんて長いこと打ってて初めてだ。
ナナさん、ありがとう…
感謝の気持ちを込めてボクは第三リールを止めた。
『ぐぇっぐぇっぐぇっぐぇっ♪でん!ででれでっでっででぇ〜ん♪』
パルチャンランプ点灯!
BARを狙ったがチェベチェまで滑った!
そしてボクは次ゲームで7を揃えた。
「ナナさんサイコ―♪」
心の中でそう叫び、ボクはビジを消化した。
471脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 14:05
その後も順調に伸び、箱は4つ目になっていた。
「ここまで出ればもういいや。」
128まで回し、ボクは席を立つ。
ボクが最初に座っていた台は、数人が打ったがほとんどの人が飲まれていた。
今日はラッキーだった。
ナナさんというかわいいコに知り合え、しかもそのコが出てる台をくれた。
更にその台が連チャン。美味しすぎる一日だ。
ボクはゆっくり目を閉じ、心の中で
「ゴチソウサマデシタ」
と、台に向かって感謝した。
最初に座ったキンタロウが10000枚オーバーしていたのを見ないようにボクは店を出た。

第4話 完
472脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 14:06
やっとシンジ&ナナ篇の一日目が終わりました。
今回も長そうでつ…
473嫁 ◆lFYOME/SKY :02/12/09 14:09
>>472
乙。
長くてもガンガレ
474脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 14:27
>>473
お久しぶりでつ
これからもがんがりまつ
475脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 16:40
それから数日経ったある日のこと…。
今日は月に一度のイベントデーだった。
ボクはいつものように朝イチにパチンコ屋さんに並んでいた。
「シ―ンジ君♪」
「あ、ナナさん…久しぶりっ今日は休みなの?」
「うんうんっ♪だって今日はイベントでしょっ!この日に休みを取らずにイツ休むのっ♪ふふっ♪」
「気合い入ってるねぇ〜」
「だってアタシ、スロット大好きだも―ん♪」
「ボクも、スロット大好きだよっ」
「ふふふっ」
「アハハ」
そんな話をしているウチに開店の時間が来た。
ボクはいつものようにキングパルサーのシマへ行く。
ナナさんも今日は最初からキングパルサーのようだ。
「がんばろうねっ♪」
ナナさんはボクにそう言いながら台選びを始めた。
「オマエモナー」
ボクがそう答えると、
「シンジ君も、2ちゃんねらなんだぁ?ふふふっ」
と言った。
あぁ…ナナさんもちゃねらなのか…。
どおりでボーナス来る度に『キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!』と言ってるハズだよな。
思わず納得してしまった。
476脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 16:52
早速打ち始めるが、何か様子がおかしい。
ほぼ席は埋まってるハズなのに、ボクが30ゲーム回しても、ボクどころか他の人も当たらない。
今までは3〜4台は当たっていた。そう、この店は毎日設定変更していた。
だから今までボクはこの店に毎朝通いつめていた。
それなのに、今日、月に一度のこの日に限って、誰もボーナスを引かない。。
すると隣りで打ってる数人のウザが
「あぁ〜、ブルリプだよ。ストックねぇな、これ」
と話しているのが聞こえた。
いまどき『ブルリプ=ストック無し』と考えてる香具師もいるんだな…。
「シンジ君!」
ナナさんがボクの後ろに来て話しかけた。
「ん?どーしたの?」
ボクが聞くと、
「今、アタシの台、ブルリプ来たんだけど、ひょっとして今日、ストック飛ばしてるんじゃないのかなぁ…?」
あ ん た も ブ ル リ プ 信 者 か … 。
と言いたかったが、そっとしておいてあげようと思い、
「確かに今日のキンパルは変だね。まだ誰もボーナス来てないし…。」
「うん、ガセイベントなのかなぁ…。ぶぅ…。」
さすがに12月は回収月なのか…。
「今日はやめた方がいいみたいだね」
「だよねっ」
ボク等は店を出ることにした。
477脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 17:01
「あ、これからどうするの?」
ボクがナナさんに聞く。
「せっかく有給取ったのにぃ…」
そこまでするか…?
「どこか別の店に行く?」
ボクが尋ねると、
「シンジ君はどうするの?」
「う〜ん…ボクはスロット以外することないから…」
つまらない人間だと思われただろうか…?
「アハっ♪無趣味ぃ〜♪」
ぐっさり…。鬱だ。氏のう…。
ボクが鬱になってると、
「ふふふっ冗談よ、冗談っ♪アタシも似たようなもんだから…」
「休みの日はいつも…?」
「うん、彼と休みが合わない時は、大抵スロットしてるよっ」
最近こーゆーコが独りで打ってるの見るけど、そーゆーコトだったのか…。
「じゃ、どこか別の店に行く?」
とボクが誘うと
「うぅ〜〜〜ん…。やめとくっ!」
と、あっさり断られた。しかたない、一人で移動するか。
478脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 17:09
「じゃぁまた…」
と言ってボクが車に乗りこもうとすると、
『ガチャ…バタン!』
なんと助手席にナナさんが乗ってきた。
「シンジ君!どこか遊びに行こう♪」
「ほぇっ!?」
「だってぇぇ〜〜…ヒマなんだも―ん♪」
「ボ、ボクは別に構わないけど…」
「じゃぁ、ケテーイ!ワショーイ!」
「あ、うん、おk。ドコか行きたいトコはある?」
「うぅ〜〜んとぉ〜〜〜…オマカセっ♪」
ニコリとナナさんが笑う。
ボクは心拍数が一気に上がるのを感じた。
ナナさんの笑顔って、とてもカワイイ。
…でも彼氏持ちじゃぁなぁ…。
479脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 17:17
「アタシ、買物したぁ―いっ」
『オマカセ』と言っておきながらナナさんはボクをデパートに誘導していた。
「何か欲しいものあるの?」
ボクが聞くと、
「え?買ってくれるのっ!?」
と調子のいいコトを言ってきた。
なんでボクが彼女でもない、たった2回しか会ったコトのない人に買ってあげなきゃいけないのだ…?
「あんまり高くなければいいよ」
「ホントにぃ!?冗談で言ってみただけなのにぃ〜〜♪らっきぃ♪」
NOと言えないボクのバカ――――!!!
「アタシ、服が欲しいっ!」
ボク等は洋服売り場へ向かった。
…トホホ。
480脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 17:25
「これ、どうかなぁ?」
ナナさんが洋服を体に当てる。
「うん、似合うよ」
「じゃぁ、これは?」
「うん、似合うよ」
「んじゃ、こっちは?」
「うん、似合うよ」
「そればっかりかいっ!!!」
ナナさんに突っ込まれたが、実際ナナさんはどんな格好も似合っていた。
「どぉ〜れにしようかなぁ〜♪スンスンスーン」
鼻歌を歌いながらナナさんは洋服を選んでいる。
女のコの洋服売り場なんて何年振りだろう…2年…いや、3年かな。。
前に付き合ってた彼女、アスカに連れて来られて以来だ。
『ドン!』
おっと、女のコにぶつかった。
「あっゴメンナサイっ」
そのコを見てボクはびっくりした…
「ア…アスカ…っ!?」
「シっシンジ!?」
第5話 完
481脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 17:26
こんな展開にしてみますた
482脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 17:54
今気づいたが、シンジとアスカってなんかにカブってるな…。
483317:02/12/09 18:07
乙!
いいペースで話が進みますね。スゴイ。

鼻歌が「♪スンスンスーン」なのがワラタ。
484脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 18:14
>>483
今日は休みなのにいきなり朝負けたので素直に帰ってきてヒマしてました。
485脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 19:37
「シンジ君〜〜っ♪アタシ、これに決めたっ!…あれ?お友達ぃ?」
ナナさんが服を決めてきたようだ。
「え、あ、うん…」
ボクは歯切れの悪い返事をした。するとアスカは
「あら、彼女さん?仲良さそうねっバイバイっ」
と言ってそそくさと帰って行った。
「あっアス…」
呼びとめようと思ったが、呼びとめて今更なんになるんだろう…?
と思い、言葉を飲みこんだ。
「あらぁ〜…アタシ、なんか勘違いされたみたいねっ」
「ううん、いいんだよ、別に」
「ふぅ〜〜ん…」
一瞬の沈黙の後、
「…今のコ、元カノでしょ?」
ナナさんがするどく指摘した。
ギクリとしたボクの表情を読み取ったのか、
「やっぱりぃ〜♪そんなカンジだったもんねっふふふ♪」
ナナさんはニヤニヤと笑った。
ボクって顔に出やすいのかな…
486脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 19:44
値札をチラリと見ると
\13,000-
と書かれている。
思ったより安くてよかった…。
ボクがホっとしているとナナさんが
「やぁ〜ねぇ〜♪そんな高いの買ってもらえないってぇ〜」
と、ボクの背中をツンと押した。
アハハ、なんかまるで恋人同士みたいだ。
「はい、ドーゾ」
ボクがナナさんに渡すと、
「シンジ君っありがちょっ♪アタシ、すっごく嬉しいっっ!」
と、ナナさん。
買ってあげてよかったと思った。
487脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 20:02
「ねねっシンジ君!ゴハン食べようっ♪」
「あぁ、そーいえばそんな時間だね」
「ココのデパートのレストラン街に、すっっごく美味しいパフェがあるのっ!!」
え?今、パフェって言った…?まっいっか。
ボク等はデパートの最上階へと向かった。
レストラン、スパゲティ屋さん、ソバ屋さん、ラーメン屋さん、カレー屋さん。
さすがに色々な種類のお店がズラリと並んでいる。
「シンジ君はぁ、パスタは好きぃ?」
ナナさんが首を傾げて、ボクの顔を覗きこむような姿勢で話しかけた。
その仕草にちょっとドキっとしながらも
「うん、カルボナーラが好きなんだ」
「よし!ケテーイ!」
ボク等はスパゲティ屋さんに入って行った。
中に入ると、まるでジャングルをコンセプトにしたように、樹木や小川があり、鳥の囀りが聞こえる。
窓が無く、少し暗めの照明がムードを駆り立てている。
「昼メシにムードも何も関係ないよな…」
ボクはぽつりと呟く。
「ン?何か言った?」
「え、ううん、なんでもないなんでもないっ」
「いらっしゃいませぇ〜♪こちらへどうぞっ」
ウエイトレスに導かれるままボク等は席についた。
488脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 20:11
「シンジ君はぁ、カルボナーラだよねっ」
「うんっナナさんは決まった?」
「ちょっと待ってね、デザートのパフェは決まったんだけど…」
やはりそっちがメインのようだ。
「アタシは、サーモンとキノコのクリームスパゲティにするっ!」
暫くするとウエィトレスがやってきた。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「あ、サーモンとキノコのクリームスパゲティと、カルボナーラ…あと、パフェだっけ?」
ナナさんに振る。
「うんっ!食後にぃ、『雲の王国』っ!」
なっなんだそれは…?
メニューを見たが、写真は載っていなかった。
「後、ボクは食後にレモンティを…」
「はい、かしこまりました」
雲の王国…。一体どんなパフェなんだろう…?
489脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 20:23
うんっ!中々の出来だ。
カルボナーラを食べたボクの、率直な感想だ。
「こっちのパスタも美味しいよっ」
口に頬張ったまま、ナナさんが話す。お行儀悪いぞ。
「シンジ君、この店初めて?」
「うん、このレストラン街に来たことはあったけど、別の店にしか行った事無かったよ」
「美味しいでしょぉ〜♪彼女出来たら、連れてきなよっ」
「あ、はい…」
釈然とした気分で答える。
別に今、彼女なんて欲しいと思ってないし、作る気もなかったからだ。
暫くすると、ウエィトレスがやってきた。
こ…これが…
「『雲の王国』です、お待たせいたしましたぁ〜」
すごいっ。
バスケットボールくらいはあるのではないかと思うほどの大きなワタアメが乗っている。
パフェの部分なんて見えやしない。
「これが美味しいんだってばぁ〜♪」
そう言ってナナさんは『雲の王国』を食べ始めた。
「この中の、アイスの部分がねっ、パチパチするのっ」
「パ…パチパチ?」
ワケがわからずボクが聞くと、
「うん、口の中で、パチパチするのっ♪カミナリをイメージしてるんだってっ♪」
…なるほど。そう言う美味しさか。
つまり、味ではなく、演出。口の中での演出効果が目的のパフェ…すばらしい。
490脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 20:28
「これねっ早く食べないとワタアメが溶けちゃうのっ」
ナナさんはそう言って黙々と食べ始めた。
ボクは静かにレモンティを飲んだ。
『雲の王国』はみるみるうちにナナさんの胃袋へ消えていった…。
「はぁ〜〜っっ!美味しかったっ♪」
満足そうなナナさん。
一緒にいる人が満足していると、自分まで満足した気分になる。
「美味しかったね」
ボクが言うと
「でしょでしょっ♪ココ、アタシのオススメなんだぁ〜♪」
ナナさんは得意気だった。
491脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 20:38
会計を済ませ、ボク等は車へ戻った。
「これからどうしようか?」
ボクが尋ねる。
「ん〜〜〜〜〜〜…どうしよぅ?」
曖昧な返事だ。
「後どれくらい大丈夫なの?」
「ん〜〜〜何時まででもっ♪」
あれ?
「カレと会うんじゃなかったの?」
「シンジ君といると楽しいから、カレとのデート、断ってもいいよっ」
はいっ??
ボクがキョトンとしていると
「アハっ♪じょ、冗談よぉ〜〜っ♪やぁ〜ねぇ〜♪」
…カラカワレタ。。ちょっと喜んだ自分がバカみたいだった。
「でも、シンジ君と一緒にいると、楽しい…ってのはホントだよっ」
「へっ?」
「うん、ホントっ♪」
ナナさんの偽り無い笑顔にボクはドキドキした。
492脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 20:46
結局ボク等は帰るコトにした。
ナナさんのアパートまで送る。
ホントにパチンコ屋さんのすぐ近くだった。
「今日はありがとっ♪この服、大事にするねっ」
「いやぁ、こちらこそ、楽しかったよ」
「あ、シンジ君っ携帯番号とアドレス教えてっ」
「え、うん。えっと、0990の…」
「Q2かいっ!!!」
ボクのボケにナナさんが鋭く突っ込んでくれた。
「ふふふっ」
「アハハっ」
くすくす笑いながら番号とアドレスを教える。
「よしっ登録完了!ありがとっ!あとでメールするねっ♪」
「うん、わかった」
ボクはナナさんに別れを告げると、アクセルを踏んだ。
493脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 20:53
予想外な一日だったなぁ…。
家に帰り、ベッドに転がりながらそう思った。
そして小1時間ほどボクは眠りについていた…
『…にょーにょーにょー♪にょーにょーにょにょーにょ♪
 にょーにょーにょー♪にょーにょーにょにょーにょ♪』
キンパルの着メロの音で目が醒めた。
「ナナさんかなぁ…?でも、今ごろ彼氏と会ってるハズだけど…」
そう思いながら携帯を開く。
『アドレス変わってなかったんだね』
送り主は…アスカだった。。

第6話 完

494脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 20:54
ちょっと疲れたので一旦休憩でつ。
495( ´∀`)ノ7777さん:02/12/09 21:29
>1
乙。
2ちゃんねら丸出しの会話がオモロイっす。
496脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 21:31
「ウエィトレス」って…
ウェイトレスだよね…鬱だ。
497( ´∀`)ノ7777さん:02/12/09 21:34
>>495
どもでつ。

文章書くのは意外と疲れるので誤字脱字が多いでつけど
気にしないでください。
498脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 21:46
はうっ…
>>497に名前入れるの忘れてました…。・゚・(ノД`)・゚・。
499脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 22:16
驚いた。
なんで今ごろアスカからメールが…。
もう吹っ切れたハズの想いが蘇ってきそうになった。
件名 「アドレス変わってなかったんだね」
送り先 アスカ
内容は…
ボクはメールを開いた。
『今日、久しぶりにシンジを見て、なんとなくメールしてみました。
 彼女…出来たんだね、おめでとう(^0^)
 アタシはね…振られちゃったっ(T_T)』
何を今更…ボクの友人のコトを好きになり、ボクの元を去って行ったのに
なんでメールなんてしてくるんだっ!!
…と言う怒りと同時に、少し嬉しかった。
振られたコトのある人は、この気持ち解ってくれると思う。
ボクも返事を出す…。
『久しぶりっ!
 あのコは彼女じゃないよ^^;
 パチンコ屋さんで知り合った友達だよ。
 彼氏いるしね。
 そっか、ジュンタに振られたか…
 ザマーミロッ♪( ´,_ゝ`)プッ』
「ちょっとヒドイかな…」
とも思ったが、送信した。
500脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 22:22
すぐに返事が来た。
『ヒッドーイっ!
 アタシが落ちこんでるのにぃ!o(>□<;)o
 シンジったら、相変わらずだね( ̄m ̄)プ
 仕事はまだ、続けてるの?』
更に返事を出す…。
『仕事なんかとっくに辞めたよ。
 今は働いてないよ^^;
 アスカは今、仕事は何してるの?
 まだ花屋さん、続けてるの?』
501脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 22:31
すぐにまた返事が来た。
…アスカもヒマなヤツだな。。
『うん、まだ続けてるよ♪(^0^)
 シンジは仕事してなくて、生活どうしてるの(?_?)』
また返事を書く。
『今はスロットで稼いで生活してるよ。
 そっか、まだ花屋さん続けてたんだ?
 アスカに振られてから、あの街には行ってないから…
 今度近くに行ったら寄ってみようかな』
送信。
…またすぐに返事が来た。
『うんっ♪おいでよっ!
 お店、最近結構ヒマになって退屈ぅ〜(>_<)
 スロット、まだ続けてたんだ?
 それで生活してるなんて、すごいじゃんっ!
 今度教えてよっ♪』
なんだか昔の関係に戻ったような錯覚になってきた。
502脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 22:40
『ボクは毎日ヒマだから、いつでもスロット教えられるよ』
送信。
暫くしてまた…着信。
『ホントにっ?
 じゃぁ、来週の火曜!』
をいをい、急だなぁ…とも思ったが
『OK!
 ボクの行くパチンコ屋さん、覚えてる?
 開店前から並んでるから、おいでよ!』
と送った。
『うんうん!わかった!
 楽しみにしてるねっ♪』
来週アスカに会える…!!
なんで一度こっぴどく振られたのに、ボクはこんなにウキウキしてるんだろう…。
なんだかんだいって、ボクはまだアスカのコトを引きずっていたのか…。
情けない。
503脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 22:45
数日後…
今日は月曜日。
アスカと会えるのは明日だ!
朝イチに並びながらルンルン気分(死後)でいると
「シンジ君っ♪」
「あ、ナナさんっ!久しぶりっ!…あ、その服っ」
ナナさんが来た。
しかも、この前ボクが買った服を着ている。
「へへぇ〜♪どう?似合うぅ?」
あの、たまらない笑顔で聞いてくる。
「うんっ!似合ってるっ!!」
「ふふっ♪ありがとっ♪今日もがんがろぉ〜!」
「お、おうっ!」
そして開店時間が来た。
504脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 22:54
「今日はっと…」
予め狙っていた台に向かう。
すると、隣りにナナさんがやって来た。
「今日はシンジ君の隣りで打とぉ〜〜っと♪」
そう言って席についた。
先週のイベント以来、店は通常どおり毎日設定変更していた。
「この前はボッタクリイベントでやられたから、今日は勝たなくちゃっ♪」
ナナさんが気合いを入れてる。
ボクも負けられない。
ライバル心を燃やしながら打っていると、ナナさんが話しかけてきた。
「シンジ君、明日…ヒマぁ?」
「え…?」
「アタシ、連休もらって、今日明日休みなの…」
「あ、そうなんだ?」
「シンジ君、ヒマだったら、明日、どこか行かない?」
「うん、いいよ。ドコ行こうかっ?」
と言ってから、ボクは明日、アスカと約束してたコトに気づいた。
「ホントにぃっ?嬉し――――っ♪」
…しまったっっ!!!

第7話 完
505脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/09 22:55
そろそろ寝まつ。
続きはまた今度。
506( ´∀`)ノ7777さん:02/12/09 23:42
>>503
死後→死語ね。
507まき ◆1oDpaQGRrs :02/12/10 01:18
いや〜今日はいっきに進みましたね〜イイ〜やっぱイイでつね〜(^∀^)ハナシカワルケドサイキンミセガサムイネ・・・
508禁断症状 ◆Ez5/LA94t6 :02/12/10 06:06
新作キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
おひさっす♪
乙っす♪
ガン( ゚д゚)ガレっす♪
509青猿:02/12/10 06:27
ようやく折り返しですなぁ。
密かに応援sage
いい展開でつね。
これからも良作よろです。
511脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/10 14:58
>>507
昨日はヒマだったのでガンガン書きますた。
確かに最近どの店も出さなくなりますたね。
おれも、この間までは勝ってたけど先週辺りから回収されてまつ…
>>508
お久しぶりでつ。
あっちの方、がんがってください。
>>509
応援どうもでつっ!
>>510
良作になるかどうかわかりませんが、がんがりまつ。
今日は読みに来れないので、
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
俺様用しおり
  ∧_∧   
 ( ´∀`)< 今日はここまで読んだ      
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

脳内さんこれからも良作よろしこ。
513317:02/12/10 19:08
乙〜〜。
ドキハラな展開になってきましたね〜〜。

あっちでまたユキタン借りて続き書いてまつ。
514脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 00:23
>>512
あはは、栞挟んでもらえて嬉しいでつ
これからもよろしくでつ
>>513
使ってもらえると嬉しいでつ
515( ´∀`)ノ7777さん:02/12/11 00:32
ある意味凄いが、この情熱をほかの事に向ければ・ ・ まあこんな奴らが二チャンの宝なのだが・・有る意味・・・
516脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 00:41
>>515
ヒマつぶしでやってるだけなのでつ
517脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 00:53
「あ、あの、ナナさん、やっぱり…」
ボクがアスカとの先約があったコトを話そうとした時だ。
『ズゴゴゴゴゴゴ…ザッパ――!!』
ナナさんの台に巨大ガエルが降臨した。
「キタ━―━―━―(゚∀゚)━―━―━―!!」
ナナさんが叫ぶ。
「シンジ君!やったよっ♪今日も、よっしゃぁぁぁ〜〜だわよっ!」
興奮気味のナナさん。
あぁぁ…断るタイミングがぁ…。
まぁいいや、ナナさんがビジ消化してから話そう…。
すると、ボクの台の第3リールが…
『ガクン』
…ブルった。
ボクは心の中で
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
と、叫んだ。
でもハサミ打ちなのでビジ確定ではない…
どっちだ!?
ボクはビタ押しが出来ないので、中押しで一発判定は出来ない。
左リールの単独BARを狙う。
ずるっ!
オベリまで滑った。ボクは再び心の中で叫ぶ。
キタァァァァァァ(゚∀゚)ァァ( ゚∀)ァァ(  ゚)ァァ(  )ァァ(`  )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
518脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 01:11
最初のボーナスはやはりビジじゃないと萎える。
「やったね♪シンジ君!」
「うんっ!ありがとっ!!」
ボクは昂ぶる感情を押さえきれず、声のトーンも上がっていた。
「ふふふっ♪今日のシンジ君、かぁ〜なり気合い入ってるぅ♪」
そう言われて初めて自分がガッツポーズをしているのに気づいた。
カコワルイ…
ボクがビジを消化していると、ナナさんはビジを消化し終わっていた。
「連チャンさせるわよぉ〜っ!」
こちらもかなりの気合いだ。
ボクはベルハズレ判別しながら、ナナさんの台もチラチラ見ていた。
ボクが第3ラウンドを消化していると、ナナさんの台に7匹3連プラス右カエルでリプ!!
「きてるのか?きてるのかっ!?」
ボクはナナさんをすっとこ珍道中風に煽った。
「・・・。」
ナナさん、かなり集中している。ボクの声が聞こえてないようだ。
ボクも手を止め、ナナさんの台に見入ってしまう。
第一リールでシオバを止めると
『ガクン』
ブルってオレンジ否定。
「ぐっじょぶ!!」
ナナさんもガッツポーズ。
速攻でビジ連だった。
ナナさんには負けられない!!
明日のコトを断るのも忘れ、ボクも気合いを込めてまた打ち始めた。
519脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 01:22
しかし判別はハズレ4ベル6/23…
いまいちだ。
しばらく回すがドットも静かだった。
気がつけば100ゲームを超えている。
ナナさんの台は相変わらず順調に連チャンしていた。
「キンパルマンセ―!」
かなりはしゃぎながら打ってるナナさん。
ボクは128まで回すと、他の台をチェックした。
まだ22回しか回して無い台をハケーンしたので、メダルを箱に移し始めた。
「あれ?移動するのぉ?」
ナナさんが聞いてくる。
「うん、あっちに良さそうな台があったから…」
「そっか!がんがぁれっ♪」
「おう!」
そしてボクの台移動は大成功した。
36ゲーム目でビジ!
1kカニ歩きウザを退治した気分だ。
しかもベルハズレ判別もハズレ0ベル15/24…
やはり最初のビジでハズレ0だと期待してしまう。
520脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 01:32
6なのか?6なのかっ!?
順調に4連チャンして、未だハズレ0だ。
「ナナさんはどうなったんだろう…?」
ナナさんの打っていた台を見ると、別の人が打っている。
「あれれ?」
他の台を見てもナナさんがいない。
すると、携帯にメールが来た。
ナナさんからだ。
『友達から遊びに誘われたから、今日はもうやめるねっ♪
 明日、楽しみにしてるよっ♪
 何時からにしよぉかぁ??』
やっべ――――っ!!!
ぼくはナナさんに断るの忘れてたコトを思い出した。
はぁ〜〜〜〜どうしようどうしよう…
素直にナナさんに、『先約があったの忘れてた』とメールすればいいのだろうか?
それともアスカに、『急用ができた』とメールすればいいのだろうか…?
いっそのコト、なんとか両方こなせないだろうか…???
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ…」
ボクはどこかの違うシンジの言葉を呟いた。
ボクはどうしたらいいんだ?
考えていたら、頭が痛くなってきた。
スロットの音が頭に響く。
ボクは悩みながら打ちつづけた。
521脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 01:43
『早くナナさんに、断りのメールしちゃえよ!』
心の中でボクが語りかける。
『何言ってんだよ!アスカの方を断れよ!』
もう一人のボクが邪魔をする。
『をいをい、どうにかして二人とも遊んじゃえよ!』
更にもう一人のボクが割って入る。
あ――――!!どうしたらいいんだっ!
考えれば考えるほど解らなくなってきた。
連チャンが終わり、ベルハズレを計算すると、19%にまで上がっていた。
メダルも3箱になっていたので、ボクは帰るコトにした。
部屋に戻ってもボクはまだ悩んでいた。
するとまたメールが来た。
「よし!このメールの相手と遊ぶコトにしよう!!」
ボクは腹をくくり、受信メールを見ると、アスカからだった。
そうか。ボクは明日、アスカと遊ぶのか…。
メール内容は
『明日は久しぶりにシンジと遊べるね!
 楽しみぃ〜♪
 また明日ねっ☆』
と書かれていた。
うん、明日はアスカと遊ぶコトにして良かったんだ。
ボクはナナさんに断りのメールを送ろうとした。
522脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 01:52
だが、携帯を見ると、まだ未開封メールが残っていた。
…ナナさんからだった。
『明日はアタシ、遊園地に行きたいなっ♪
 あっ!ワリカンでいいからねっ(*^-゚)⌒☆Wink!』
どどどど…どうしよう…!!!
結局またフリダシだ。
悩めば悩むほど頭がカッカしてきた。
意識も朦朧としている。
「寝不足…かなぁ…?」
毎晩パソコンで遅くまで遊んで、毎朝9:00にはパチンコ屋さんに並んでいる生活だ。
寝不足になって当然といえば当然。
でも…早く…決断…しなくては…早…く…。
二人のコトを考えながらも、ボクの意識は遠のいていった…。
523脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 02:01
何時間くらい気を失っていたのだろう…?
気がつくと、外は真っ暗だった。
部屋に戻ったのは昼過ぎくらい。
3〜4時間は眠っていたのだろうか…
「イテテ…」
頭は相変わらずガンガンしている。
「風邪かなぁ…」
熱を計ると38.8℃だった。
「ゲホッゲホッ!!」
ノドも少し痛い。
毎日、空気の悪いパチンコ屋さんに行っていたせいだろうか…。
しかし、こんな状態じゃ、明日遊びになんて行けやしない。
仕方なく、ボクは二人に明日の予定を断るコトにした。
『ゴメン。風邪ひいたみたいだ。
 38℃以上あるよ。・゚・(ノД`)・゚・。
 残念だけど、明日は無理っ!!(´・ω・`)ショボーン 』
残念なような、ホっとしたような、複雑な気分に襲われながらメールを送った。

第8話 完
524脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 02:04
実際みなさんだったらどっちを選びますか?

「先約のあった元カノ」
「ちょっと気になるケド、彼氏持ちのコ」

とりあえず今日はもう寝る時間でつ。
おやすみなさい。
ああー悩むぜ

後者がもう彼女一歩寸前なら…
いや、しかし前者は高確率で夜…(不毛

振られた元カノからのメールってほんと一瞬むかつくけど、なんか嬉しいな。
喜んでる自分が一番むかつくんだけどな。

楽しみにしてます。ガンガッテ!!
526( ´∀`)ノ7777さん:02/12/11 02:20
>1
乙です。

これは悩みますな〜。
今後の展開が楽しみ。
527317:02/12/11 09:07
>脳内1氏
乙。

う〜〜〜、究極の洗濯でつね。く〜〜っつ。
2択は好きな娘の方かな。

ドラマ的には、3人でデートってのも。





                 ・・・・えっ?次のオチ言っちゃった?
528脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 14:28
なんだか今回の話は問題提起ぽい感じになってしまいますたね。
>>525
おぉ!
おれもそう思いまつ!!
共感してもらえて嬉しいでつ!
>>526
これってやっぱり悩みまつよねぇ〜
>>527
そういう展開は考えてなかったでつ。
あぁ〜!コソーリ教えてくれたら使えたのにぃっっ!w
529( ´∀`)ノ7777さん:02/12/11 14:34
脳内さん乙でし。

打つ台は禁パル以外もおながいします。
530まき ◆1oDpaQGRrs :02/12/11 14:47
乙〜あいかわらずイイー悩みますね〜自分ならナナでつね〜(^∀^)想像の中の顔でカナリハマッテマツ
531脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 14:53
うぅ…だるい…。
二人にメールを送った後、ボクは更に具合が悪くなってきた。
頭の中がグルグルしている。
ベッドで横になっているが、起きているのか夢を見ているのかわからない状態だ。
すると、携帯が鳴った。
…アスカからのメールだ。
『大丈夫?
 お見舞いに行こうか?』
アスカが見舞いに!?
ダメダメ!こんなに散らかった部屋に人なんて呼べない。
『かなり具合悪いけど大丈夫だよ
 心配してくれてありがd』
するとすぐ、アスカからメールがきた。
『うん。わかった。お大事にねっ』
さて寝るか…と思ったらまたメールが来た。
今度はナナさんだ。
『そっかぁ…残念だけど、風邪引いたのならしょうがないよねっ!
 早く元気になって、また一緒にキンパル打とうねっ!!
 あっ!アタシ、これから彼氏とデートだからっ、またねっ!
 お大事にぃっ♪』
ナナさん、これからデートかぁ…。
532脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 15:10
暫く横になっていたがあまりにもひどい頭痛は依然変わりない。
しかしボクの部屋には薬がなかった。
時計を見るとP.M.10:00を過ぎていた。病院はもう終わっている。
耐えきれなくなってボクは薬局に行くことにした。
『カン…カン…カン…カン…』
ゆっくりアパートの階段を降りるその音が頭に響く。
とてもじゃないが車の運転なんてできやしない。
しかたなくボクは歩いて薬局まで行った。
外の寒い空気に触れれば少しは意識もしっかりするだろうと思ったが更に朦朧としてきた。
「あと少しだ…」
薬局の明かりが見える。
12時までやっている薬局が近くにあって良かった。
『がぁ〜〜』
自動ドアが開く。
薬品の、なんともいえないツンとした香りが鼻を通る。
中年の店員に声をかける。
「あの…ノドと頭痛の薬、下さい…」
「風邪ですか?それじゃ、これなんかどうだい?」
そう言って、ボクに『新ジキニン錠D』という薬を見せた。
「あ、ハイ、じゃぁ、それで…」
「はいよ、お大事に」
やっと薬を手に入れたボクは、フラフラしながら部屋へ戻って行った。
533脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 15:19
「ついでに飲み物でも…」
と思い、コンビニに立ち寄る。
「いらっしゃいませぇ〜」
店員の明るい声。でも今のボクにはただの騒音だ。
頭の中で何度も『いらっしゃいませぇ〜』が、コダマしている。
なんだか視界も狭くなったような気がする。
やっとの思いでボクは滋養強壮剤と『冬づくり』というお茶を買った。
店を出ようとしてドアを押すと、誰かが入ってきた。
ボクはその拍子で、前につんのめってしまった。
「あっ…シンジ君!!!」
誰だろう…ボクの名前を呼ぶのは…?
顔を見上げると、そこには…
「な…ナナさん…」
534脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 15:30
「ちょっとぉ、大丈夫ぅ!?」
「う…うん、なんとか…」
なんとそこにはナナさんがいた。
「ナナさん…デートは…?」
まだ22時過ぎだ。デートが終わるには早すぎる。
「あ、ちょっとカレとケンカ…じゃなくって、アタシのコトはいいからっ!シンジ君、ホラ、立って!…立てるぅ?」
そう言われて初めてボクはヒザをついてるコトに気づいた。
「う、うん…大丈夫大丈夫…」
立とうとしたその時だ。
ボクの意識は段々となくなっていった…。
「シンジ君!シンジ君!!」
ナナさんの、ボクを呼ぶ声が遠くで聞こえていた。
535脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 15:44
オデコに冷たい感触がある。
「う…ん…」
ボクは意識を取り戻した。
目を開けるが焦点が合わない。
「あっ!気がついたぁ?」
聞き覚えのある声。…隣りにナナさんがいた。
「ココは…?」
ようやく焦点が合ってきたので辺りを見渡すと、見覚えのない部屋にボクはいた。
「アタシのウチだよっ!シンジ君、気ぃ失っちゃうんだもん!びっくりしたよぅ」
オデコには濡れタオルがかけてあった。
「ここまで…運んでくれたの…?」
ボクの体重は60`だ。女のコ一人で運べたのだろうか…?
「コンビニにいた他のお客さんが手伝ってくれたのよっ」
そっか…ボク、コンビニの前で気を失ったんだ…。
「すごい熱だねぇ。さっき計らせてもらったら、39℃だったよぅ。でも気がついてくれてよかったぁ♪ふふふっ♪」
「あ、ありがとう…」
そう言って起きあがろうとする。
でもまだボクの頭はガンガンしていた。
「ダメだよぅ!横になってなきゃっ!」
ナナさんにいわれるがままにボクはまた横になった。
「あ、今、薬とお水持ってくるね!」
そう言ってナナさんはキッチン(らしき場所)へと向かって行った。
536脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 15:50
「何か食べたいのあるぅ?」
薬を飲むボクにナナさんが聞く。
でも食欲なんてなかった。
「いや、今は別に…」
「ん、そっかっ♪じゃ、ゆっくり寝てるコト!!」
「え…寝てていいの…?ボク、帰るよ…」
また起きあがろうとすると、
「だめだめぇ!!そんな体で歩いたら、まぁた倒れちゃうよっ!今日はアタシんチに泊めてあげるっ♪」
と、言われた。実際起きあがろうとするとクラクラする。
ボクはナナさんのお言葉に甘えて泊まらせてもらうコトにした…。

第9話 完
537脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 15:51
仕事に行くのでとりあえずここまででつ。
538脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 15:54
>>529
最近の台、打ちこんでないからわからんのでつ…スマソ
>>530
毎度でつ!
おぉ!マキさんはナナさん派でつか!
これからも応援よろしくでつっ!
539317:02/12/11 16:57
乙〜〜。いい調子でつね〜〜。



コソーリ。アツアツの鍋焼きウドソキボンヌ。ナナタンの手料理(*´д`*)ハァハァ
540禁断症状 ◆Ez5/LA94t6 :02/12/11 20:33
めっちゃおもろい〜〜〜〜。乙〜。
541脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 21:52
>>539
  コソコソ
あ。それ使えるかも
     ヒソヒソ
>>540
どーもでつっ
542脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 22:13
それから暫くして、『薬を飲んだ』という暗示にかかったのか実際に薬が効いたのかわからないが、
薬を飲んだボクは、少しラクになった。
「ねぇ、ナナさん…」
ボクが横になったまま話しかけると
「あ、シンジ君、まだ起きてたんだぁ。寝てなきゃダメでしょっ」
と言われた。
だがボクは続けた。
「ナナさんさっき、彼氏とケンカした…って言ってなかった?」
「えっ…?」
「仲直りした?」
「あっアタシ、そっそんなコト言ったっけなぁ〜」
ウソをウソと見抜けない香具師は(このまま会話を続けるのは)難しい。
どうやらナナさんはウソをつくのが下手なようだ。
「ケンカの原因って、なんなの?」
「……。」
ナナさんは暫く黙っていたが、
「聞いて…くれるぅ?」
と、言って、話し始めた。
543脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 22:26
「アタシさぁ、スロット大好きでしょぉ?」
「うん」
「でもねっ、カレ、スロットやらないのねっ」
「うんうん」
「それで…今日、カレとの待ち合わせまで時間があったから、それまで打ってたの。」
「うん」
「そしたら、当たっちゃって…」
「うん」
そうなのだ。時間つぶしに打ってると、ナゼか良く当たる。ボクも何度か経験したことがあった。
「ほら、キンパルって、即ヤメできないでしょ?」
「うんうん、確かに」
「だから、せめて64まで回そうと思ったら…」
「連チャンしたんだ?」
「……ビンゴぉ」
「あららら…」
「で、カレとの約束の時間になったんだけど、全然止まらなくって…だから、カレに電話したのねっ」
「うん」
「『今、打ってたら連チャンしたから、こっちに来て!』…って。でもね、カレ、『オレはスロットなんてやらねぇよ』って言って…」
「うんうん」
「『お前がやめて、こっちに来い』って言うの。せっかく連チャンしてるのに、やめられるワケないでしょ?」
「う、うん。」
ナナさん、よっぽどスロット好きなんだな…と思った。
544脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 23:30
「でね、カレ、『さっさと来い!』の一点張りなの。だから、仕方なくやめるコトにしたのねっ」
「うん」
「それでね、会ってから、ゴハン食べたの」
「うんうん」
「そしたら、会計の時、『お前スロット勝ったんだろ?お前のおごりだよな?』って言うのよ――――!!」
ナナさん、怖いよっ。((((((( ;゚Д゚))))))ガクガクブルブル
「ヒドイと思わないぃ〜〜っ!?『スロットキライ』とか、『さっさと来い!』とか言っときながら、アタシが勝ったら、『おごりだよな?』って言うのよっ!?」
更に続ける
「だったら連チャン終わるまで打たせろぉぉぉ〜〜〜〜っ!!!」
ナナさんの目に炎が浮かんだ。
「それで、ケンカして、帰ってきたの…?」
「うん、そうなのっ!」
なるほどね…。
545脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 23:41
「それで、ムシャクシャしてたから、コンビニでお酒でも買って帰ろう…って思ったら」
「…ボクがいた?」
「ビンゴぉ♪」
そーゆーコトだったのか。
「シンジ君も、だいぶ元気になってきたねっ」
確かにさっきより体が軽い。
「うん、かなり良くなってきたよ、ナナさん、ありがと」
「食欲は、あるぅ?」
『ぎゅるるるるぅ〜〜〜』
ボクのお腹が鳴いた。
「ふふふっ♪待ってて!今、何か作るねっ」
そう言うと、ナナさんはキッチンへと向かった。
『たんたんたんたん…』
包丁の音が聞こえる。
スロットをやっているときのナナさんからは想像もつかない包丁さばきだ。
「料理、できるんだ?」
横になりながらナナさんに言った。
ナナさんは切り物をしながら返事をする。
「失礼ねっ♪これでも一人暮しの女のコなんだからっ!」
546脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/11 23:50
暫くすると、ナナさんが料理を持ってきた。
「はい、病人さんだから、おかゆだねっ」
見ると、おかゆに梅干が乗っていた。
さ っ き ま で 何 を 切 っ て い た ん だ っ !?
と、聞きたかったが、やめておく。
「ありがとっ!いただきますっ」
そう言ってボクがレンゲを取ろうとすると、
「はい♪」
と言ってナナさんがレンゲですくった。
「あぁ〜〜ん♪」
ニコリと笑ってナナさんが言う。
「あ、あぁぁぁん」
ボクは口を開けた。
「あちっ!!」
さすがに作り立てのおかゆは7匹4連くらいアツイ。
「あっ熱かったっ!?ごめぇんっ」
ナナさんはそう言うとレンゲですくったおかゆに息をふきかけていた。
『ふ〜〜〜っふぅ〜〜っ』
「今度は大丈夫っ♪はいっ」
「あ、ありがと」
パクリと一口で食べる。
なんてことないただのおかゆだが、今のボクには最高の一品だった。
547脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 00:00
「ゴチソウサマデシタ!」
「オソマツサマっ♪ぜぇ〜んぶ食べちゃったねっ」
「うん、おいしかったからっ」
「あははっ♪ありがとっ♪あ、お薬、飲んでおこう!」
ナナさんが薬を持ってきてくれた。
『ゴクン』
水で一気に流し込む。
「早く元気になるといいねっ」
「ナナさんが看病してくれたから、すぐに元気になれるよ!」
「まぁ〜たウマイこと言ってぇ〜♪今日だけなんだからねっ」
「いや、ホントに助かったよ、ありがとっ」
「ふふふっ♪さっもう寝よう!」
「あ、でも、ナナさんの寝る場所…」
ボクがベッドを使っているので、ナナさんの寝場所がない。
「アタシはこたつで寝るからヘーキだよぅ」
そう言ってコタツにもぐって行った。
「じゃっおやすみっ♪電気、消すねっ」
「あ、うん、じゃぁ、ベッド借りるね。おやすみ…」
『かちっかちっ』
真っ暗になると、ボクはすぐに深い眠りについた…。

第10話 完
548脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 00:01
今日はここまででつ
549( ´∀`)ノ7777さん:02/12/12 00:25
乙。
いや〜、いいね〜。
これからもがんがってください。
550まき ◆1oDpaQGRrs :02/12/12 00:35
イイ〜〜〜〜(^∀^)すごいね〜ホントに脳内1さんの頭ん中!チョットシタギャグモイイー
551414:02/12/12 01:02
>脳内1さん
乙でつ。毎度楽しみに読んでまつ。
とりあえず...

>さ っ き ま で 何 を 切 っ て い た ん だ っ !?
に激しくワロタ。
とにもかくにも、これからも、ガンガッテ書いてくださいね。
552脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 01:12
>>549
どーもでつっ
ヒマ人なんでこれから脳汁流しまつ
>>550
毎度でつっ
テキトーにタラタラ書き綴ってるだけでつ…
>>551
それは今回の話の中でイチオシのネタでしたっ
これからも脳内フル稼働でがんがりまつ!
553脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 01:15
↑の訂正
×ヒマ人なんでこれから脳汁流しまつ
○ヒマ人なんでこれからも脳汁流しまつ
今日はもう書けませんでつ…
>>脳内1
あのさ、今最初のやつ読んだんだけどさ、一つだけ言わせてくれ。
眼鏡とったら美人なんてのはきょうびはやらねぇんだよボケが。
眼鏡はかけたままだ。わかったか?
わかったら帰ってよろしい。

シンジとナナ編も期待しています。
555青猿:02/12/12 06:50
(゚д゚)!!何気に555。

>>脳内1さん
今日もよろしこ。
556317:02/12/12 11:17
乙〜〜。
いや〜〜、(・∀・)イイ!!っすね。
じつに(・∀・)イイ!!あったかいんでつよね。
漏れのはいくら書いてもこんなあったかみは出ないね〜・゚・(ノД`)・゚・

>>554の言うように
眼鏡取ったら美少女だった、とか、
脱いだらスゴ(☆∀☆)かったとか、(・・・いや、これは使ってないかw)
使い古された手法なんだけど、使いこなしてるよね。
上手く使ってるのか、新鮮に感じるのは漏れだけれすか?

557脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 15:00
>>554
妙に納得しますた
おれもメガネ萌えでつ
前好きだったコが久しぶりに会ったらコンタクトに変えてて(´・ω・`)ショボーン でした
>>555
555げとおめでdでつ
あとでまた続き書きまつ
>>556
そう言ってもらえると嬉しい限りでつ
558脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 15:24
『ピンポーン♪ピンポーン♪』
『ドンドンドンドン!!』
「ナナ――!いるんだろ―っ!!」
やかましいチャイムとドアを叩く音。誰かの叫び声。
ボクはそれで目が醒めた。
「…ん?誰だろう…」
そう言ってから、ボクはナナさんの部屋にいたことを思い出す。
携帯の時計を見るとA.M.7:00を過ぎていた。
ナナさんはコタツでぐっすり眠っている。
「ナ、ナナさん、誰か来たよっ」
小声でナナさんを起こそうとする。
「ん…ん〜〜〜…」
寝返りをうつが起きない。
「ナナ――!いるんだろ――!」
『ドンドンドンドン!!』
ドアの向こうではまだ誰かがナナさんを呼んでいる。
「ナナさんってばぁ〜っ」
ナナさんの肩を揺り動かすと
「ん…なぁにぃ…?」
やっとナナさんは起きた。
「ナナ――!開けてくれ――!」
まだドアの向こうで誰かがナナさんを呼ぶ。
「あっ!ま、まーくんだっ!!」
「まーくん…?」
ボクが小声で尋ねる。
「うん、カレシ!」
低血圧でもないのにボクの顔は血の気がひいていった。
559脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 15:34
「ちょっ…シンジ君、か、隠れてっ!!」
隠れろと言われても隠れる場所なんてわからない。
ボクがおろおろしていると、
「ココっっっっ!」
と、小声でボクを風呂場の方に先導した。
「ゴメン、ちょっとだけココにいてねっ♪」
ナナさんはそう言うと、玄関の方に向かって行った。
「はぁ〜〜いっ、今開けるねぇ〜っ!」
と、ナナさんの声が聞こえる。
「つめてぇっ」
12月の朝の、風呂場のタイルは冷たかった。
吐く息も白い。
ボクは風呂場の中で腰を下ろした。
風邪を引いてるのにこんな寒い場所に閉じ込められ、じっと黙っていなければいけない。
ボクは耐えきれるのだろうか…?
「まーくん、おはよぅ。どうしたのぉ?」
ナナさんの声が聞こえる。
ボクはつい、聞き耳を立ててしまった。
560脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 15:47
どうやら『まーくん』は部屋に入ってきたようだ。
「ナナ、昨日、怒って帰っただろ…?だから心配で心配で…」
「ふふっなぁ〜んだっ♪そのコトだったらもう怒ってないよっ」
「そっそうかっ!…良かった…あれ?ナナ、お前コタツで寝てたのか?」
「…え?」
「だってお前、今起きたばかりなのにコタツが暖かいぞ?」
ギクリ…。そうです、ナナさんはコタツで寝てたんです…。
「…あ、あぁ、うっかり電源入れっぱなしだったみたいっ!」
「危ないなぁ〜…火事になるぞっ!お前はホントおっちょこちょいだなっ」
「ひっどぉ〜〜いっ!アタシだって、たまにはうっかりしますぅっ!ぶぅ…」
ナナさんはなんとか誤魔化したようだった。
…ほっ。
一安心していると、ボクはクシャミが出そうになった…!
必死で鼻と口を押さえつけ、ガマンする。
耐えろ!耐えるんだ!!
すると、
「まぁ、もう怒ってなくて安心したよ。じゃぁオレ、これから仕事だから」
『まーくん』は帰るようだ。
ふぅ…。クシャミの出そうなピークも過ぎたし、なんとか乗りきれたようだ。
561脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 15:57
すると、
「あ、ちょっとトイレ貸してくれ」
と、『まーくん』が言っているのが聞こえた。
「え…?」
ナナさんの驚く顔が目に浮かぶ。
ト…トイレって…ココ、ユニットバスだよっっ!!!!!
焦った。どどど―しよう!!
ボクは湯船のフタを静かに開けてみた。
な ん と 水 が は っ て あ る !!
えぇ〜〜いっ!かまうもんか!!ボクは静かに湯船に隠れた。
急いでフタを閉じる。
と、同時に『まーくん』が入ってきた。
『ガチャ…』
つ…冷たいっ!!
いや、冷たいなんて通り越して、すでに痛いっっ!!『まーくん』よ、済ますなのらさっさと済ましてくれ!!
『じょろろろろろろぉ〜〜〜…じょろっ…じょろっ…』
聞きたくない音が聞こえる。
「ふぅ〜〜…」
満足そうな声が聞こえる。
『バタン…』
「じゃ、行って来るよ」
「え、あ、う、うん、行ってらっしゃい…」
二人の会話が聞こえた。
今度こそ『まーくん』は仕事に行くようだった。
ボクの体はもう限界だった。
562脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 16:10
『バタン…』
どうやら『まーくん』は部屋から出て行ったようだ。
すぐにナナさんがやってきた。
「シンジ君!!」
だがボクはまだ湯船の中だ。
「…あれ?シンジ君??」
「…こ…ココだよ…」
湯船のフタを頭で押し上げてボクは立ちあがった。
「シ…ンジ君…?」
「さ…サムい…」
「ちょっとぉ!大丈夫っ!?」
「バ…バレなくって…ヨカタネ…」
((((((( ;゚Д゚))))))ガクガクブルブル していると、ナナさんがすぐにタオルを持ってきてくれた。
「シンジ君って、思ったよりムチャするんだねっ」
風呂場のドア越しにナナさんが話す。
「だって…バレたら困るんでしょ…?」
服を脱ぎながらボクは言った。
「そっそりゃぁ〜そぉだけどぅ…」
「だったら…ボクの取った行動は…正解だったワケだ…」
「う、うん…ありがとっ。今、温かいココア入れるねっ」
「うん、さんきゅぅ…」

第11話 完
563脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 16:19
って書いたはいいけど。
アパートにあるようなユニットバスってトイレと浴槽だけだったかな?
おれの知ってるユニットバスってそういったコンパクトのヤツなんだが…。
この話だと、かなり広く感じられてしまう…。
浴槽とトイレの間に人がしゃがめるようなスペースのある、ラブホくらいの大きさまではいかないけど
大きめのユニットバス…ってコトにしておきまつ。
付け足しスマソ。
564脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 22:03
ボクはコタツに入って暖まっていた。
『ぐおぉぉぉん…ぐおぉぉぉぉん…』
洗濯機の音が聞こえる。
ココアを飲むと、ナナさんはボクの濡れた服を洗濯してくれた。
「乾くまで、これ着ててねっ」
と言って渡されたジャージ。
ナナさんだったらだぼだぼなんだろうけど、ボクにはさすがにパツパツで破けそうだ。
「アハっ♪似合ってる似合ってるっ♪」
「そ、そう…?かなりキツキツだよ…」
ノーパンでジャージを着ていると、ボクの描写できない部分がスースーしてコタツの温風が直に当たる。
なんだか落ち着かない。
「さすがにアタシのパンツは履けないもんねっ」
ボクの思考回路を読みとったかのようにナナさんは言った。
「え、貸してくれるのなら履くけど?」
冗談半分でボクは答えた。
「アハハハっ♪シンジ君って、面白いねっ」
半分は真剣と書いてホンキだったのに…ちぇっ。
565脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 22:11
『ピーっピーっピーっ』
「あっ洗濯終わった!すぐに乾かすからねっ」
ナナさんは洗濯物をカゴに中につめこんだ。
チラっと覗くとナナさんの服も一緒に洗濯されていた。
…当然と言えば当然だが。
「うん…っ!あんまりジロジロ見ないでよぅ」
ボクの視線に気づいたのか、ナナさんが恥ずかしそうにそう言った。
「あ、ご、ごめんっ」
ボクの服だけをハンガーにかけ、部屋の隅に吊るす。
「あれ?ナナさんのは干さないの?」
と聞くと、
「だって下着もあるもんっ」
と言ってアッカンベーをした。
…かわいいっス、ナナさん!
566脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 22:24
「あ、今日、仕事は…?」
と聞くと
「シンジ君っ!アタシ、昨日今日と連休だって言ったじゃぁ〜〜んっ」
と言われた。
あ、そっか。色々ありすぎて忘れてた。
「せっかくシンジ君に遊園地にでも連れてってもらおうと思ったのになぁ〜…」
「あぅ…ご、ごめぇん」
「ううん、いいのいいのっ!風邪っぴきさんなんだから、しょーがないよねっ」
「う、うん…」
「よぉ〜〜しっ!今日はなんにも予定無いから、シンジ君をつきっきりで看病しちゃうぞっ♪」
「え、いいよ、ボク、服乾いたら帰るよっ」
ナナさんにそこまでされたら、ボクはナナさんにホンキになってしまいそうで恐かった。
「誰か他に看病してくれるコでもいるのかなっ♪」
一瞬アスカのコトが頭をよぎったが、
「いないいない、そんなコいたらとっくにボクのウチにきてもらってるよっ」
と答えた。
「そっか、それもそ―ねっ」
「うんうんっ」
「…だったらやっぱりアタシが今日一日看病したげるぅっ!!ふふふっ♪」
そんなナナさんに見惚れているボクがいた…。
567脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 22:38
「アタシ、お腹空いちゃったっ♪シンジ君も食べるでしょっ」
「あ、うん。」
「んっ!よぉ〜〜しっ!ナナさんが腕によりをかけて作っちゃうから、そこで待っててねっ♪コタツから出たらダメだよっ!」
そう言ってナナさんはキッチンに行き、ドアを閉めた。
なんでコタツから出たらダメなんだろう?ま、いいか。
またワケのわからない切り物をするのだろうかと期待したが、今度は包丁さばきの音が聞こえない。
「…何を作ってるの?」
コタツに入ったままボクが聞くと、
「ふふふっ♪そんなの秘密に決まってるでしょっ♪」
と、少しドアを開けてこっちを覗きこみ、ウインクされた。
一体何ができるのだろう…?
なんにも調理の音が聞こえない。
無音のまま時間だけが過ぎていった…。
『ピンポ―ン』
30分ほどすると呼び鈴が鳴った。
「あっ、はぁ〜〜いっ」
ナナさんの声が聞こえる。
耳をすますと、なにやら小銭の音が聞こえる。
…誰が来たんだろう?
568脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 22:45
カチャカチャと音がしたと思ったら、ナナさんが部屋に戻って来た。
「じゃ―――んっ♪おまたせっ」
すっすごいっ!!
チャーハン、スブタ、ギョウザ…更にポーミータン(中華風コーンスープ)まであるっ!
「こ、これ、ナナさんが作ったのっ!?」
ボクが驚いていると、
「え、え――っと、うんっ♪どぅおぉ?すごいでしょ――♪さっ食べよう♪」
と言って、『来々飯店』と書かれた割り箸をボクに渡した。
ナ…ナナさぁん…。
569脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 22:58
さすが来々飯店の料理は美味しい。
この辺りでは一番評判のいい中華料理屋さんだ。
出前も迅速、料金も安い。
「ナナさん、すごいねっ!これ、すっごく美味しいよっ!」
ボクは、あえてこれが出前だと気づいてないコトにした。
「う、うんっ!でしょ〜〜〜っ!アタシがホンキを出せばざっとこんなモンよっ!ホホホホホっ♪」
ナナさんの昨日のおかゆを思い出しながらボクは勢いよく全部たいらげた。
あっちの方がよかったよぉ…。
「ゴチソ―サマでしたっ!美味しかったよっ!」
「あ、う、うんっありがとっ♪」
ナナさんは食器を片付け始めた。
「あ、今、お薬と水、持ってくるねっ」
「うん」
ナナさんの手料理…食べたかったな…。
570脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 23:06
薬を飲み終わると
「シンジ君、寝てた方がいいよっ」
とナナさんに言われたのでボクはまたベッドを借りて寝るコトにした。
するとボクの携帯が布団の中で鳴った。
そっか、ボク、起きた時にここに置いたままだったんだ。
『まーくん』にばれなくてよかった…。
携帯を開くとメール着信があった。
メールを開く。
…アスカからだ。
『シンジ、ドコにいるの?
 風邪ひいたって言うから様子見に部屋に行ったけど
 留守なんだもんっ』

第12話 完
571脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/12 23:06
疲れたでつ。
572( ´∀`)ノ7777さん:02/12/12 23:49
乙。
風呂に潜らせるなんて無茶させますなぁ(w。
573414:02/12/13 00:57
乙でつ。今回も
>またワケのわからない切り物をするのだろうかと期待したが、今度は包丁さばきの音が聞こえない。
で、思わずワロタ。うまいこと引っ張りますね。
それはそうと、また一波乱ありそうな雰囲気...。
期待してます。
574317:02/12/13 01:00
乙〜〜。
>>570
もてる男はつらいね。
『最大のチャンスは最悪のタイミングでやってくる』ってやつね。
575脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/13 02:54
>>572
やはりムチャでつか…
書いてるうちに勝手にシンジが入ってますた
>>573
毎度でつ!
一応波が無いとあれなんで…
>>574
ドラマの基本でつっ!
576しおり ◆S0p6o5ULOQ :02/12/13 11:38
脳内1さんがんばってるね!
新作始まってるし〜

後でお昼食べながらゆっくり読みます。。
577まき ◆1oDpaQGRrs :02/12/13 13:44
イイですな〜パツパツのジャージ(^∀^)マーくん登場も〜 キョウハ6ジオープンナラビマツ
578脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/13 14:45
>>576
お久しぶりですっ
カゲでコソコソがんがってますた!
またよろしくでつ
>>577
結果報告きぼんぬでつ!
579脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/13 23:09
なんで、アスカがボクの部屋に様子を見に来るんだよっ!
う〜〜〜ん…困った。
なんて言って返信すればいいのだろう…?
具合悪くてアスカとの約束キャンセルしたのに、『女友達のうちにいる』…なんていえっこないっ!
せっかくアスカとまた連絡取り合えるようになったのに音信不通になってしまうっ!
それだけは避けたい。
ボクがうなりながら色々考えていると、ナナさんが
「シンジ君、具合、また悪くなってきたの?」
と聞いてきた。
「え、ううん、薬のんだから今は落ち着いてるよ」
と答えると
「そう?だったらいいけど、あんまりひどいようならお医者さんに行ったほうがいいよ」
と言った。
それだっ!!病院に行ってたコトにしよう!!
ナナさんナ―イス!!
ボクはアスカにメールを送った。
『今、病院に向かってるとこだよ』
よしっ!完璧っ!
するとすぐメールが来た。
『そっかぁ、あんまり具合悪いようなら、アタシ、看病してあげるのにぃ…
 そうだっ!あとでまたシンジの部屋に行くねっ』
そうだった…アスカは昔っからおせっかいだったんだ…。
580脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/13 23:22
ボクは急いでアスカの申し出を断るメールを送った。
『アスカにうつすと悪いし
 昨日よりも良くなったから大丈夫だよっ』
暫くするとアスカから
『うん、わかった。
 お大事にねっ♪』
と返信が来た。
助かった…。
一安心していると、ボクの挙動をずっと見ていたのか、
「さっきから忙しそうだねっ」
とナナさんに言われた。
「えっう、うん。友達がヒマつぶしにメール送って来ててさぁ…」
慌ててボクが答える。
「ふぅ〜〜ん…そっか。」
と、言った後に
「…女のコでしょぉ?」
と続けてきた。
「え、う、うん…」
「ふぅ〜ん…」
暫く沈黙が続いた。。。
581禁断症状 ◆Ez5/LA94t6 :02/12/13 23:32
シンジ修羅場の予感(w



チョト宣伝。
実況@お祭り板より

日時:12月14日(土)21:00〜
持物:呑みきれないほどの酒。

おまえ等今年一年何がありましたか?
吉野家を始め数々の祭り・・・
スレスト、荒らしにもめげず書き込みつづけ
煽り煽られ祭り祭られと、2chの華と成るべく日夜の奮闘お疲れ様でした
今宵は大いに騒ぎ一年間の労をねぎらい、また新たな一年への力を溜めましょう。

とりあえず、呑め!!!

http://live.2ch.net/test/read.cgi/festival/1039747087/
582脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/13 23:33
「あのさ…」
コタツで雑誌を読みながらナナさんが話しかけてきた。
「え?なに?」
ベッドで横になりながらボクが聞く。
「…シンジ君ってぇ、彼女いないんだよね?」
「…うん、いないよ」
「…好きなコもいないのぅ?」
ボクはギクリとした。
段々ナナさんに惹かれてきているからだ。
「い、いないよっ!毎日スロってる生活だし、そもそも出会いが無いからねっ」
ナナさんの方を見ないように答える。
「そ―なんだぁ…」
「ど、ど―してっ?」
「ん―ん、なんでもなぁい」
583禁断症状 ◆Ez5/LA94t6 :02/12/13 23:33
ああああああああああ!!!
ごめんなさい!!
邪魔しちゃった。ほんまごめん。
584脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/13 23:48
今度はボクが質問してみる。
「ナ、ナナさんは…」
「ん〜?」
「ナナさんは、カレシとどれくらい付き合ってるの?」
「ん〜〜…。古い付き合いだよぅ…アタシがまだ高校生だったからぁ…ん〜〜とぉ…5年かなぁ…。」
「結構長いんだね」
「そかなぁ?ここまできたら"情"みたいなもんだよぅ」
「やっぱり長く付き合ってると、ドキドキしなくなるモン?」
「そぅだねぇ〜…最近はケンカも多いしぃ…」
「ケンカするほど仲が(・∀・)イイ!!ってゆーし、イイコトなんじゃない?」
すると、こっちを見て、
「でもたまにはドキドキしたいよぅ」
とナナさんが言った。
「チナミに、シンジ君といるとちょっとドキドキするかなっ♪」
そんなコト言われたらこっちがドキドキしてくるよ。
「アハハっ♪冗談だってばぁ〜〜♪」
ボクが真っ赤になってると
「シンジ君っ、ホンットからかいがいがあって楽しいよねっ」
…ボクはナナさんの玩具かよぉ…。
585脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/14 00:06
ボクがむくれていると
「あ、怒っちゃったぁ?」
とナナさんが言った。
「ボ、ボクだって一応男だから、ちょっとは嬉しかったんだけどな…」
顔を半分布団で覆ってボクが言うと
「アタシみたいなのに言われても、嬉しいモンなんだぁ?」
とナナさんが言った。
当たり前じゃないかっ!!!!だってボクはナナさんのコトが…っ!!!
ノドから出かかった言葉をボクは飲みこみ、
「お、おやすみっ!!」
ボクは顔を全部布団の中に潜りこませてそう言った。
「うん、ちゃんと休んで元気になってねっ♪」
ナナさん…ボク、ナナさんのコトが…す、す、…。
す―…す―…。
布団に入っているうちにボクは寝息をたてていた。
586( ´∀`)ノ7777さん:02/12/14 00:19
今日発見してイッキ読みしますた!!
1さんの脳内って…すごいでっすね!(o^ー')b
続きが気になる…邪魔してスマソ。
587脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/14 00:35
夢を見た。
ナナさんと『まーくん』(想像図)が出てくる夢を。
ナナさんと『まーくん』(想像図)はレストランで食事をしている。
ボクはそのレストランの窓の外から二人を見ている。
すると雪が降ってくる。
…どんどん降ってきて、ボクの体に雪が積もる。
それでもボクはじっと二人を見続ける。
楽しそうに会話をしている二人を見続ける。
その間にも雪はどんどん降っている。
雪はボクの周りにだけ降り積もっていく。
雪の勢いは更に増す。
段々とボクを埋め尽す。
窓の中ではナナさんが暖かいスープを飲んでいる。
すると一緒にスープを飲んでいた『まーくん』(想像図)が倒れる。
続いてナナさんも倒れる。
『ナナさん!!』
叫ぼうにも声が出ない。
ボクの体は完全に雪に覆われている。
『ナナさん!ナナさん!!ナナさん!!!ナナさん!!!!』
588脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/14 00:43
「ナナさん!!!!」
ん…??
ボクは自分の声で目が醒めた。
ゆ…夢…??夢か…。
「ん〜〜〜…?なぁにぃ?」
ナナさんもコタツで眠っていたらしい。
ボクの声で起こしてしまったようだ。
「あ、ご、ごめんっ、変な夢見ちゃってて…」
「具合悪いときって、変な夢見るのよねっ!ふぁぁぁ…」
目をこすりながらナナさんが言う。
「でも、ひょっとして今の夢、アタシが出てたぁ?」
「え…っ」
ギクリとすると、
「やっぱりぃ〜〜っ」
イタヅラな目をして、
「出演料貰わなくっちゃっ♪」
と言った。
589脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/14 00:52
「で、どんな夢だったのぉ?」
と、ナナさんが聞いてくる。
「えっとぉ…忘れちゃった…。」
思い出そうにも、もうすでに忘れていた。
>>587を読み返せばわかるコトなのだが文章の中だけ存在しているボクにはそうするコトが出来ない。
「夢って、すぐ忘れちゃうもんねっ♪」
「うん。でも、なんだか恐い夢だった」
「夢でよかったねっ♪ふふふっ」
ナナさんが無邪気に笑った。
どんな夢かは覚えてないが、夢で良かった…。
外を見ると真っ暗になっている。
時計は…18時だ。
思ったより眠っていたんだな…。
「あれ?今日、デートじゃないの?」
と、ボクが聞く。
「今日、カレ、会社の忘年会なんだってっ!あぁ〜〜あぁ…」
ボクの前でそんなに残念そうな顔をしないでくれよぉ…。
ちょっと切なくなった。
590脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/14 01:02
「さってっとっ♪夕飯の準備するねっ♪何か食べたいのあるぅ?」
コタツから出て、背伸びをしながらボクに聞いてきた。
「ナナさんの手料理が食べたい…」
ボソリと言う。
「ん?何??」
聞こえなかったようだ。
「なっなんでもいいよっ!まかせるよっ!」
「うんっ♪わかったっ♪」
そう言ってナナさんはキッチンへと消えた。
「あっ!キライな物ってあるぅ?」
ドアを開けてナナさんが聞いてきた。
「ん〜〜。シイタケとピーマンが苦手かなぁ…」
あんな物は人間の食い物じゃないっ!!!
「ふふふっ♪オコチャマだねっ♪」
ナナさんは、またキッチンへと戻っていった。
591脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/14 01:15
『たんたんたんたんたん…』
紛れも無い包丁の音。
すると、
「痛っ!!」
と叫び声が聞こえ、包丁の音が止まった。
「ナナさん!大丈夫っ!?」
布団の中からボクが言う。
「う、うんっ」
ナナさんがキッチンから戻ってきた。
右手の薬指から血が出ている。
「あれ?ナナさん、左利き?」
ボクが聞くと、
「え?なんで?右利きだよぅ?」
と言って指を舐めている。
ど う や っ て 指 切 っ た ん だ ろ う … ?
すると、
「ばんそーこー、ばんそーこー」
と言ってボクの方に来た。
ベッドと壁の間の棚にあるらしい。
「ちょっとごめんねっ♪一番上の引き出しなのっ」
ナナさんはボクの上から棚の中の救急箱を探している。
「んっ!!?」
ナナさんのトレーナーの、お腹側の隙間から、白い肌が見えた。
もう少しで…更に上が…見え…そうだ…。
と思い顔を少しずらそうとしていると
「シンジ君のえっちぃ〜〜っ!!」
…見抜かれていた。。ちぇっ。
592脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/14 01:29
「大丈夫?」
バンソーコーを貼っているナナさんに聞くと
「うんっヘーキヘーキっ♪」
と言ってまたキッチンに戻っていった。
…暫くすると
「はいっ♪おまたせぇ〜〜♪」
と言ってナナさんが料理を運んできた。
卵焼き、目玉焼き、プレーンオムレツ、ゆで卵、温泉卵…。
「すごいでしょっ♪5品も作っちゃった♪」
「う、うん…さすがナナさんっ!!」
「さっ♪食べようっ!」
一瞬何かが頭をよぎったが、考えないコトにした…。
「い、いただきまぁ〜す」
593脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/14 01:43
美味かった…いや、美味かった。えっと…うん、美味かった。
「ゴチソーサマっ!」
「うんっ、オソマツサマっ♪」
卵料理フルコースを食べ尽くしたボクは、ゴロンと寝転がった。
「ふぅ〜〜〜っ」
「どぅしたのぅ?」
「お腹いっぱいで動けないよ…」
「アハハっ♪無理しなくてよかったのにぃ〜」
「無理なんてしてないよ。ただ、こういう"手料理"って久しぶりだったから、ついパクパク食べちゃったよ…」
いつもコンビニやインスタントラーメンの生活だったボクには、例え卵づくしでも嬉しかった。
「ふふっありがとっ♪アタシもね…」
「え?」
「こうして誰かに作るのって、久しぶりなんだぁ〜」
「え?カレシに作ってあげないの?」
不思議に思い、ボクが聞く。
「うん…最初の頃は作ってたんだけどぉ、カレ、あんまり食べてくれなくって…。それに、最近はカレと会っても外で会ってるから、外食が多いカナっ」
なんとなくカレシの気持ちがわからないでもない。
きっと毎回の様にタマゴ料理だったんだろうな…。
594脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/14 02:05
「さっお薬飲んでっ♪」
ナナさんが水と薬を持ってきてくれた。
「あ、ありがと」
ゴクリと流し込む。
「今、紅茶入れるねっ」
「うん」
食後のクツロギタイムだ。
他愛ない会話をしながらただただ時間が過ぎていった。
当然会話の中心はキングパルサーだ。
「あの店、増台したけど、黒じゃなかったね―」
「うんうん、アタシも広告で『増台』って見た時、黒パル打てる―♪って思ったのに、残念だった…」
そんなコトを話していると23時を回っていた。
「あ、服も乾いたし、そろそろ帰るよ…」
そう言ってボクはトイレに行き、着替えた。
595脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/14 02:07
「もう帰っちゃうのぅ?」
「うん、今日はありがとう」
「…そっか、うん、こちらこそありがちょっ♪」
屈託の無い笑顔。
抱き締めたい想いをこらえながらナナさんの部屋を出ようとすると
「あれぇ?靴がないっ」
「え?あ、あぁ!そぅだっ!今朝、カレが来た時に…」
と言って下駄箱からボクの靴を出してくれた。
「じゃぁ、ホントに今日はありがとっ!また…」
「うんっ♪パチンコ屋さんで会おうねっ♪」
そして玄関のドアを開けた時だった…。
「お前…誰だ…?」
玄関の前に見知らぬ男がいた。
この声…。
今朝聞いた声…。
『まーくん』だ…。

第13話 完
596脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/14 02:08
ヤバイでつ…
こんな展開にしたけど、この先なんにも考えてないでつ…
まーくんのバカ―――!!
597脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/14 02:11
>>583
ちょっとびっくりしたけどぐっじょぶ
>>586
イッキ読みすごいでつ!
これからもよろしくでつ
598( ´∀`)ノ7777さん:02/12/14 02:26
乙。
前回の包丁の音と今回の手切る所オモロかったよ(w。
まーくん登場か〜、大丈夫なのか?
大丈夫なのか〜>シンジ&脳内1氏
599( ´∀`)ノ7777さん:02/12/14 02:43
>>598
即レスさんくすでつ!
まだこの先は考えてないけど
脳内ほじくりながらがんがりまつっ!
600脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/14 02:44
↑はぅあ…
名前抜けてたでつ…。・゚・(ノД`)・゚・。
601まき ◆1oDpaQGRrs :02/12/14 09:30
昨日は読んでる途中で寝てしまいました(´д`)マーくん登場ドキドキ〜ヤバソウ〜あっ収支4ノリデヒトリ45Kデシタ(^∀^)
602脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/14 15:13
>>601
昨日は沢山勝ったようで羨ましいでつ…。
今、禁スロなのでたまには打ちたいでつっヽ(`Д´)ノ ウワァァン
603586:02/12/15 00:05
続きまだでつか…?(´Д`)ドキドキ...
604脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 00:08
『まーくん』はボクに更に聞いてくる。
「お前、ナナの部屋で何をしてた?」
180aはあるだろう。ボクを上から見下ろしている。
アメフト選手のようなデカイ体つきだ。
「あの、えっと…その…」
ボクが慌てていると『まーくん』は丸太のような太い腕でボクのむなぐらをグイっとつかんだ。
なぐられるっ!!
ボクは目をぎゅっと閉じた。
「まーくん!待ってっ!!!」
ナナさんの声が聞こえると同時にボクの左頬に激痛が走った。
『ごんっ!』
何かの角に後頭部がぶつかる。
「うぅ…」
あまりの痛さにうめき声をあげるコトしかできないボクに『まーくん』は更に飛びついてくる。
「まーくん!やめてってばっっ!!!」
ナナさんの悲痛な叫び声がボクの意識の遠くで聞こえている。
ボクはもはや抵抗するコトもできないくらい殴られ続けていた…。
605脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 00:17
どれほど殴られたのは解らない。
「ハァ…っハァ…っ」
『まーくん』は殴り疲れたのだろうか…?
うっすら目を開けると、ボクの焦点は合っていないが、ぼんやりとナナさんが『まーくん』にしがみついているのが見えた。
「まーくぅん…お願いだから…やめてよぅ…」
「ハァ…っハァ…っ」
『まーくん』の荒っぽい息遣いが聞こえる。
「違うの…ヒック…この人は違うのよぅ…」
ナナさん…泣いている…。
ボクは段々と五感が薄らいでいった…。
606脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 00:30
すでに『痛み』しか感覚がない。
何も見えないし何も聞こえない。
ただただなぐられた部分が痛いだけだ。
体を動かすコトもできない。
骨…折れてるのかな…。
今まで骨折したコトはないけど、きっとこれだけ殴られ続けたのなら、折れてるかも知れない。
真っ暗闇でポツンと取り残されたように静かな中、
「シンジ君!シンジ君!!」
と、誰かがボクを呼んでいる。
ボクはこの声を知っている。
とても心地よい声…ナナさんだ…。
ボクの視界が急に明るくなった。
「ナナ…さん…」
「シンジ君っっ!!」
607脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 00:43
「シンジ君っ!スマン!!」
ボクが起きあがると、『まーくん』がボクに頭を下げていた。
「オレの早とちりだったっ!ホントにスマン!!」
更に深々と頭を下げる。
「???」
ボクは、にゃーにがにゃんだかわかんにゃー、だ。
ナナさんの方を見ると、『もう大丈夫よっ♪』といった顔をして、ウインクした。
そっか、ナナさん、ボクが気を失ってる間に、上手く『まーくん』を丸め込ませたナ…。
でも、ボクはそんなコトよりも、
救 急 車 を 呼 ん で い て 欲 し か っ た 。
なんでこんなにケガしてるボクを放っといて『まーくん』を丸め込ませてるのだ?
ケガして意識失ってるんだから救急車だろ??
違うのか?
ボクが間違ってるのか?
朦朧としながら考えていると、
「ちょっと待っててねっ」
と言ってナナさんが濡れタオルを持ってきてくれた。
腫れた頬にそっと当ててくれる。
まだ頭がグワングワンしているが、ひんやりとして気持ちが良かった。
608脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 00:56
「シンジ君!大丈夫かっ!」
『まーくん』がボクに聞いてくる。
あんたが殴ったんだろ?
「え、えぇ、大丈夫っスよ」
と、答えた。
「オレの勘違いで君をこんな目に合わしてしまって、オレはいったいどうしたらいいんだぁぁぁ〜〜!」
「き、気にしないで下さい」
「おぉっ!!君はこんなオレを許してくれるのかっ!?」
「痛かったですけど、もういいっスよ」
「君 は な ん て 心 の 広 い 人 な ん だ っ っ !」
…この人、なんか変…。
ボクが怪訝そうな顔をしていると、ナナさんがそっと耳打ちをした
「あ、今、この人酔ってるから。普段はもっとマトモなのよっ」
「え?」
「お酒弱いくせに好きなのよねっ」
「え??」
「今日のことも明日になれば忘れてるわ」
「えぇっ?」
「いつもそうなのっ」
ってコトは…。
ボクは酔った勢いで殴られたのか…?
609脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 01:02
なにやらお祈りの仕草をしている『まーくん』を尻目に
「ボク、もう帰るよ」
と、ナナさんに告げた。
「そんな体で歩いて、大丈夫?」
「うん、ココにずっといるよりは大丈夫」
『まーくん』の酔いが冷めたら大変そうだ。
「…それもそうね。じゃ、玄関まで送るねっ」
ナナさんが玄関までついてきてくれた。
「じゃぁ、また…」
ボクが外に出ようとすると
「あっ…」
と、ナナさんが何か言いかけた。
「え?」
ボクが聞き返す。
「う、ううん。なんでもない。気をつけてねっ」
「うん。」
今度こそボクは自分のうちに戻っていった。

第14話 完
610脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 01:03
このまま勢いで次行ってみまつ。
611( ´∀`)ノ7777さん:02/12/15 01:08
よっしゃあ〜 こ〜い!! 缶
612脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 01:13
部屋に戻って暫くすると、ナナさんからメールが来た。
『今日はホントにごめんねっ
 おやすみぃ』
ボクは
『おやすみ』
とだけメールを返した。
…ふぅ。しっかし長い2日間だったな…。
風邪でダウンしたかと思えば、ばったりナナさんと会って、しかもナナさんの目の前で倒れて気がつけばナナさんの部屋で…。
一晩泊めてもらったはいいけど朝から『まーくん』がナナさんの部屋に来て、ナゼかボクはびしょぬれで…。
ナナさんの部屋から帰ろうと思ったら『まーくん』にコテンパに殴られて…。
ん?なんでボクはまとめを書いてるのだろう?…まぁいいか。
そんなコトを考えながらボーっとしていると
『ピンポーン♪』
呼び鈴が鳴った。
「誰だ?こんな時間に…」
ドアを開けてみると、そこには
「シンジっ!!!」
…泣きそうな顔をしたアスカがいた。
613脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 01:21
「ど、どーしたの?こんな時間に…?」
と尋ねると
「悪いヒトにねぇ今追われているの…シンジ!守って!」
とアスカ様。
何かの歌詞にこんなのがあったな…。
と思ったが
「わ、悪いヒト??」
と聞いた。
「うん、アタシ、実は、ずっとストーカーされてるの…」
「ス、ストーカー!??」
「うん…さっきも、コンビニに車で買物に行ったら、ずぅ〜〜っと後つけられてて…」
アスカはもう半べそだ。
「そっか…まぁ、上がりなよ。あ、散らかってるけどね。」
ボクはアスカを部屋に入れた。
614脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 01:30
ずっと俯いていたアスカだったが、
「シンジぃっ!!」
部屋に入るやいなや、ボクに後ろから抱きついてきた。
「あ、アスカ…?」
「アタシ、恐いのっ!すっごく恐かったのっ!」
小刻みに震えている。
「アスカ、落ち着いて…」
と言ってアスカの顔をみる。
「シンジぃ…」
アスカもボクの顔を見た。
「しっシンジっ?どーしたの、その顔っ!??」
ボクの顔を見ると急にアスカは驚いた。
そーだった。
今のボクの顔は、『まーくん』に殴られてボコボコだった。
「いやぁ、さっきハデに転んで…」
苦しいイイワケだったが
「シンジぃ、ドジだからねっ、待ってて、今手当てしたげるっ」
「え、いいよいいよ」
ボクが断ろうとすると
「…何かしてないと、恐くって…」
とアスカは言った。
615脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 01:36
「いてっ」
「あ、ごめん、しみた?」
「あ、いや、大丈夫」
アスカはボクに赤チンを塗ってくれている。
「まるで誰かに殴られたみたいな顔だねぇ…」
「え、いやぁ、かなりハデに転んだからねっ」
「気をつけなきゃダメだよ?シンジぃ、ドジなんだからさっ!はいっ糸冬了〜♪」
そう言ってアスカは救急箱を片付け始めた。
「ところで…」
ボクが聞く。
「ん〜?」
「さっき言ってたストーカーって…?」
「あ、うん…。」
616脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 01:49
「イツ頃からなの?」
「1ヶ月くらい前からかなぁ…」
「うん」
「アタシ、ジュンタに振られてから、一時期出会い系メールやってたのね…」
「うん」
「よくわかんないから、返信がきた人にはすぐ直アドと電話番号教えてたのね」
「うん」
「その中で、何人かとは会って、食事したり、カラオケしたりしてたのね」
「うん」
「でも、暫くしたら気持ち悪いメールが来るようになったの…」
「え…気持ち悪いって…?」
「あのね、例えば、『オレとは会わないであんなヤツとは会うんだね』とか…」
「う、うん」
「あと、『今日の服、似合ってるね』…とか…」
「う、うん…」
「アタシ、途中で気に入らなくなったりすると、返信しないで放っといてたのね」
「うん」
「だからその中の誰かなんだとは思うんだけど、気に入らなくなった人はアドレス消去しちゃうから誰だかわかんないの…」
「その、切り捨てた相手ってのがアドレス変更してればなおさらわかんないしね」
「うん、そうなの…でも、最初はそういうメールだけだったんだけど…」
617脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 02:03
「2週間くらい前から、周りに変なコトが起こってきたの…」
「へ、変なコトって?」
「部屋に一人でいると、窓の方から視線を感じたり…」
お 前 は 超 能 力 者 か ?
「う、うん」
「部屋のドアが急に『どん!どん!』って叩かれたり…」
お 前 は 何 か の A A の >>1 さ ん か ?
「う、うん」
「さっきみたいに、ずっと車でつけられたり…」
カ ー チ ェ イ ス か ?
「う、うん」
「とにかくもう、これはストーカーなのよっ!!!」
アスカが泣き崩れそうに叫んだ。
「シンジぃ…今、仕事してないんでしょっ?」
「うん」
「ねぇ、暫く、アタシの傍にいて…」
潤んだ瞳でボクに切願するアスカ。
断れるハズもない。
「わかった。ボクがなんとかするよ!」
「ありがとう!シンジぃっ!」
アスカはボクに抱きついてきた。

第15話 完
618脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 02:03
そろそろ寝るでつ。
続きはまた今度でつ。
619( ´∀`)ノ7777さん:02/12/15 02:08
乙です。
シンジとアスカは、この後ナニするんでしょうか?(w
620( ´∀`)ノ7777さん:02/12/15 13:33
お〜〜〜乙です!
アスカのあきれるような話しにたんたんとうなずく様は…さすが元彼だな、と。w
続きがきになる〜!
621脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 15:19
>>619-620
続きはまた今夜にでも書きまつ
622脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 23:22
その日ボクは久しぶりに女のコを自分の部屋に泊めた。
『まーくん』に殴られた傷が痛いせいなのか、ソファーで寝ようとしているせいなのかわからないが、なかなか寝つけない。
でも、ベッドに横たわっているアスカの寝顔を見ているうちに不思議と気分は落ち着いていった。
まるで昔の関係に戻れたようにも思えた。
そんなコトを考えていると
『ピリリリリ…』
…アスカの携帯が鳴った。
なんてあたりさわりの無い着メロなんだろう…?
と思ったが、ボクは気にせず眠ろうとした。
するとまた、
『ピリリリリ…』
…アスカの携帯が鳴る。
「アスカ…電話…鳴ってるよ…」
ボクが、ベッドに行き、寝ているアスカを揺り動かすと
『ピリリリリ…』
…また携帯が鳴る。
「アスカ…アスカっ」
少し気味が悪くなり、急いでアスカを起こす。
「ん……ダメだよ、シンジぃ…」
何を勘違いしてるんだっ?
その声にドキリとしたが、気持ちを抑えて
「携帯、鳴ってるよっ!」
と言った。
623脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 23:34
アスカを起こし、テーブルに置いてあった携帯を手渡す。
「ん…ありがと…」
目をこすりながら携帯を開いたアスカの表情がみるみる変わっていく。
「いやぁぁっ!」
急に叫んだかと思ったら、アスカは携帯を投げ捨てた。
「ど、どーしたの?」
ボクが聞くと、
「…メール…」
アスカは虚ろな目でヒトコト、ポツリと言った。
アスカの携帯を拾い上げ、中を見てみる。
『今日は その部屋に 泊まるんだね』
『今 君の泊まっている 部屋の前にいるよ』
『入っていいかな』
と、メールが来ていた。
ゾクリとしてボクが玄関まで行くと
『カツン…』
と、外で音がした。
急いでドアを開ける。
…が、誰もいなかった。
624脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 23:43
ふぅ…。と、胸を撫で下ろし、部屋に戻る。
「アスカ、誰もいなかったよ」
ボクがニコリとしてアスカに近寄る。
「そ、そっかぁ…」
ホっとするアスカ。
すると、
『ガシャ―ン!!』
急に窓が割れた。
「な、なんだっ!?」
驚くボク。
「キャ――っ!」
叫ぶアスカ。
冷たい風が部屋に入ってくる。
ガラスを踏まないように窓の方に行くと
『ブロロロロロ…』
一台の車が走り去って行った。
アスカの方を見る。
アスカは蹲って震えていた。
その時ボクは決心した。
絶対ストーカーを捕まえてガラス代弁償させてやるっ!
625脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 23:57
散乱したガラスの破片を拾い集めていると、妙なものを見つけた。
紙だ。
石を包んでいる紙だ。
きっと"ホシ"はこれをボクの部屋に投げつけたのだろう。
ボクはそれを手に取り、広げてみた。
文字が書いてある。
『愛してるよ アスカ』
アスカをチラっと見ると、まだじっと固まったままだった。
ボクはその紙を、アスカに見つからないようにゴミ箱へ投げ捨てた。
「アスカ…」
ベッドで固まったままのアスカの横に座り、そっと抱き寄せた。
「もう、大丈夫だよ、アスカ…」
アスカは依然俯いたままだが、ボクに解る程度にコクリと頷いた。
「明日から暫く、ボクが徹底的にアスカを見ててあげるからなっ」
「うん…。ありがと…しっかり見ててねっ」
「まかせろっ!あのストーカー以上にストーカーになってやるっ!」
「…バカぁ」
そう言ってアスカはボクにもたれかかった。
「さぁ、もう寝よう」
「…ん」

第16話 完
626脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/15 23:57
一旦休憩しまつ
627414:02/12/16 00:11
>脳内1さん
乙〜。何なら、話が凄い方向へと向かいつつあるみたいでつね。
楽しみにしながら、待ってます...。
628( ´∀`)ノ7777さん:02/12/16 00:18
脳内1氏乙です。
オモロイ展開になってキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
629脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 02:28
>>627-628
適当に書いてたらこんなコトになってしまいますた…
630( ´∀`)ノ7777さん:02/12/16 02:32
ラー○ン オヤシミ。  Fより
このスレ怖いよー 。・゚・(ノД`)
632脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 02:47
くんくんくんくん…
なにやらイイ匂いがする。
目が醒めると同時に嗅覚が働いた。
「シンジぃ〜っ!ゴハンできたよっ」
え…?
ソファーから起きあがり、テーブルを覗いて見る。
「これ、アスカが作ったの?」
「うんっ♪でも、冷蔵庫見たら食材があんまりなかったから、これしか作れなかったんだけどねっ」
見ると、お皿にスクランブルエッグとウインナー、もう一つの皿にはトースト、コップには牛乳。…そして納豆があった。
またタマゴ料理か…。
スクランブルエッグを見て少し萎えたが、「トーストに納豆」は更に萎えた。
「い、いただきますっ」
「うんうん、食べてっ♪」
あの頃と変わらない笑顔。
「…どう?」
アスカが聞いてくる。
「うん、美味しいよ」
「んっ、ありがとう♪あ、アタシ、仕事に行く前にシャワー浴びたいから、一旦ウチに帰るねっ」
「そっか、じゃぁ、どうしよう?」
「ん〜〜〜〜〜…出来たら、ついて来て欲しぃ…」
上目遣いでボクを見る。
「わかったよ。」
「んっありがとっ」
「アスカが働いてる間はどうしようか?」
「一緒についていて欲しいけどぉ、無理だしね…。お店の向かいにパチンコ屋さんがあるでしょ?そこで打っててもいいよっ」
…あそこかぁ。
あのパチンコ屋さんは7枚交換だから行きたくなかったが、仕方が無い。
「おっけー」
と、ボクは答えた。
633脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 03:00
ボクが着替えると、早速二人でアスカの部屋に向かった。
アスカのムーヴに乗るのは久しぶりだ。
「車、替えてなかったんだね」
「うん、お金、無いしぃ」
二人で一緒に車屋さんに探しに行き、見つけた車。
昔はよくこの車でショッピングやドライブに行ったものだ。
そんなコトを考えていると
「さっついたよっ」
とアスカが言った。
懐かしいアパート。
もうココに来ることは無いと思っていたのに、またボクはココにやって来た。
アスカの部屋は1階の一番奥。
「あ…」
アスカの後ろを歩いていると、玄関の手前でアスカが急に立ち止まった。
「ん?どーした?」
ボクが聞く。
だが、答えを聞く必要は無かった。
玄関のドアに目をやると、大きな文字が書かれていた。
『 ア ス カ 』
と…。
「昨日までは…書かれてなかったわ…」
ポツリと呟き、アスカは「それ」を見ないように部屋に入った。
634脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 03:12
部屋に入るとアスカは周りを見渡した。
「…中の方は大丈夫みたい」
ホっとしたのか、急に明るい声で
「ちょっとシャワー浴びてくるねっ♪…覗いたらダメだよっ!」
とアスカは言った。
「でもホラ、何が起きるかわかんないし…♪」
と言って後をついていくと
「べぇ〜〜〜〜だっ!」
と、思いきりベロを出してそそくさと行ってしまった。
『キュッキュッ…シャ――…』
暫くするとシャワーの音が聞こえた。
アスカの裸身を妄想しそうになるが、なるべく考えないように、アスカが上がってくるのを待っていた。
すると、
『ピリリリリ…』
アスカの携帯が鳴る。
また例のストーカーだろうか…?
開けてみようかと思ったが、他の人からかも知れない。
ボクはアスカが上がってくるまでじっと待つコトにした。
635脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 03:19
「はぁ〜〜すっきりっ♪」
20分ほど待っていると、濡れたままの髪でアスカが戻ってきた。
「仕事、間に合うの?」
時計を見ながらボクが聞くと
「うん、今日は遅番だから」
と言って髪の毛を乾かし始めた。
「そっか。あ、じゃぁ、雑巾貸して」
とボクは言った。
「え?う、うん」
アスカはキョトンとした顔でボクに雑巾を貸してくれた。
「…何に使うの?」
「玄関…」
そう言い残し、ボクは部屋を出た。
『 ア ス カ 』
の文字を消すためだ。
636脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 03:27
「あ…」
ボクが玄関のドアの文字を消し終わり、部屋に戻るとアスカが携帯を開いていた。
「また、メール?」
ボクが聞くと
「…うん。今、着信があって…開いてみたら、2件来てて…」
アスカがシャワーを浴びてる間に来た1件と、ボクが文字を消している間の1件だ…。
メールを見ると1件目は
『ボクを差し置いて そんな男を 部屋に入れるんだね』
そしてもう1件は
『消さなくても いいじゃないか』
と書かれていた。
ヤツはボクのコトを見ていたんだっ!
急いで玄関のドアを開ける…が、辺りに人影はなかった。
637脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 03:40
「どう…だったぁ?」
部屋に戻るとアスカがボクに聞いてきた。
「…」
無言でボクは首を横に振る。
「…そっかぁ」
暫く沈黙が続いたが、
「そろそろ、仕事に行くねっ」
と、アスカは立ちあがった。
「お、おう」
駐車場に向かうまでの間も、ボクはキョロキョロしながら歩いたが、それらしい人物はいなかった。
車に乗りこみ、運転しながらアスカが言う。
「今日はまだ、メールだけだけどね…」
「ん?」
「ヒドイ時は、非通知で何度も何度も携帯が鳴るの」
「…」
「アタシ、仕事でも携帯使うから、非通知拒否できないのね」
「配達中に店から電話来るコトあるからでしょ?」
「うん…だから、どうしたらいいのかわからなくって…」
「仕事中にも、メールや非通知、来るの?」
「…ううん、滅多に来ない。だから、働いてる時が一番安心できる」
「そっか」
そんな話をしているうちに、アスカの働く花屋さんについた。
「じゃぁ、いってくるね」
「おう、がんがれっ!なんかあったらすぐ連絡しろよっ」
「うん、ありがと」
アスカは花屋さんへ、ボクは向かいのパチンコ屋さんへ向かった。
638脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 03:51
中に入ってスロットのシマを一周してみたが、キングパルサーが無い。
それどころか、一昔前の台しかなかった。
でも客つきはそこそこだ。
この店がどんな営業方法をとっているのかは、さっぱりわからない。
この状況下で、ボクはアスカが仕事終わるまで打っていられるのだろうか…?
一抹の不安とともに、ボクはどんちゃん2のカド台に座った。
前日ボーナスは
ビジ12
レジ5
総回転数がわからないのでなんともいえない。
今日はまだ誰も打っていなかった。
青どんちゃんに切り替え、打ち始める。
3ゲームほど回すと赤金魚が右から跳ねた。
更に数ゲーム回すと2チェが来た。
…設定変更クサイな。
ageなのかsageなのかは、さっぱりわからない。
ボクはダメモトで打ちつづけた。
639脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 04:08
4kほど使うと
『フォンフォンフォンフォン…』
無音ビリーが通りすぎていった。
懐かしいな…
そう思いながら中中段にどんちゃんを狙う。
枠下へと消えていった…。
《゚Д゚》ゴラァァァァァァァァァァァァァァア!!!!!!!!
あまりに久しぶりなので、記憶しているリーチ目も曖昧だ。
ただひたすら左リール上段にチェリー下の七を狙い、ハサミ打ち。
涼テンパイ時のみ中リールにどんちゃん狙い。
えんえんとこれを繰り返していた。
更に3kほど使うと、得意棒プラス目ぇ炎が出た!
中リール中段にどんちゃんを狙う。
ビタっと止まる。
ボクは祈りを込めて右リール上段にどんちゃんを狙った。
ビタっ!!!!
上段にどんちゃんが止まる。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ボクは3連どんちゃんを狙う。
「……っ!!!!!」
『どぉ〜〜ん!大当たりぃ〜♪』
【突撃】7人目
でビジ!
さて…ここからが問題だ。
こんなに久しぶりなのに複合ビタができるのだろうか…?

第17話 完
640脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 04:08
眠くなったので今日はここまででつ
641脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 04:09
>>630
おやすみでつ
>>631
こ…恐いでつか…
642( ´∀`)ノ7777さん:02/12/16 04:12
凄いんだか凄くないんだか・・・
643脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 04:21
>>642
後者でつ
ほんと、ハラハラ((((o゚▽゚)o))) ドキドキ♪して読んでます。
ストーカーって怖いねぇ。
読んでるだけでゾッとしたよ・・・
ガンガレ!!脳内1さん♪
645まき ◆1oDpaQGRrs :02/12/16 09:56
土日とたまっていたぶんをいっきに読みました。ものすごい展開でつね(・д・)ハッとしました。イイでつ キョウハ12ジカラマタ4ノリデツ!
646( ´∀`)ノ7777さん:02/12/16 12:53
ハァ…ドキドキで御座います…(´ρ`)
これからどうなるんだろう?…複合ビタできたんだろうか?(そっちかい!w
647脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 14:24
>>646
描写力に自信がないので恐さが伝わってくれて嬉しいでつ
>>645
毎度でつ!
今日もノリ打ちでつかっ!
結果報告キボンヌでつ
>>646
禿げしくワロタでつ!
648脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 17:22
小役ゲーム。
いきなりリプナビだ。
取りあえずボクはジャックインさせる。
3人のどんちゃんが筒まで玉を運んでいる。
「懐かしいな…」
そう思いながらボクは1回目のジャックゲームを消化した。
さぁ小役ゲームだ。
「複合がんばるぞっ!」
気合いを入れる。
…が、またリプナビ。保険ハズシをしようと思ったが、失敗してジャックインさせてしまった。
中段リプが外れて『ごめんよボーン!』が出た。これも懐かしい。
ノスタルジックな雰囲気に包まれながらボクは2回目のジャックゲームを消化する。
ジャックゲーム消化中も複合の練習をする。
調子はいい。
そして3回目の小役ゲームがやってきた。
10枚役ナビ。
中、右、と打つ。
上段に灯篭テンパイ。
…ついにビタ押しする時が来た。
全神経を目と指に集中する。
「複合こいっ!」
心の中で叫びながら左リールを押そうとした時だ。
『ぶるるるる…』
ポケットの中の携帯が鳴り、タイミングがズレた。
『いやっ』
と、声がして、液晶では葉月ちゃんがそっぽを向いている…。
複 合 失 敗 !
「なんだよぉ〜…」
と思い携帯を開くと、アスカからのメールが来ていた。
649脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 17:31
『これから配達なの
 恐いからついてきてくれるぅ?』
と書かれていた。
せっかくビジ引いたのに…。
3回目のジャックインをハズさずにすぐ済ませる。
『日本イチぃ〜♪』
液晶を見ると、こんな枚数でハイスコア…。
今日1回目のビジだから仕方がないのだが、
「恥ずかしいからやめてくれ。」
と思った。
鬱になりながら店員に「休憩」を伝えると、ボクは急いで店を出た。
アスカの働く花屋さんに行くと、アスカは車に花束を積んでいた。
「あ、丁度よかったぁ〜♪もう、出るトコだったの!」
ホっとしているアスカの顔を見たら、ビジ1回で350枚だったコトなど忘れてしまった。
650脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 18:00
エプロン姿のアスカに少し萌えながら助手席に乗る。
「ドコまで行くの?」
「ん―と、柳原まで」
真っ赤なバラの花束だ。
前にアスカが言っていた。
『花はね、人の心を優しくしてくれるのっ!
 だから、花を届ける…ってのは優しさを届けてるのよっ』
このバラも誰かの優しい気持ち、愛しい気持ちが詰まったモノなのだろう…。
バラを見ていると、
「そーいえば、昔、シンジからもバラの花束、もらったコトあったねっ」
とアスカが言った。
まだ付き合い始めのアスカの誕生日だ。
歳の数だけ贈ったっけ…。
「そ、そうだったかなぁっ」
「忘れたのぉ?」
すると、
『ピリリリリ…』
アスカの携帯が鳴った。
和やかな空気が一瞬で凍りつく。
信号で停まると、アスカは携帯を開いた。
651脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 18:11
『また ソイツと 一緒なんだね』
辺りを見まわしたがついて来ている車は無い。
一体ドコからボクらを見ているのだろう…?
「信号、青だよっ」
固まったままのアスカに言うと
「あ、うん」
そう言ってまた走り出した。
ボクらは後ろを気にしながら届け先の家まで行った。
『ピンポーン』
チャイムを鳴らすと、80は過ぎているだろうか…。
優しそうなおばあちゃんが出てきた。
「お花のお届けでぇすっ♪」
満面の笑みをするアスカが痛々しい。
車に戻ると
「あのおばあちゃん、すっごくもてるんだよっ」
とアスカは言った。
652脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 18:21
「配達終わりましたぁ〜!」
アスカの花屋さんに戻ると、何事もなかったかのようにアスカは言った。
ボクも一緒に中に入ると、爽やかそうな男の店員が
「ごくろうさん、ちょっと休憩にしようか?」
と言い、チラリとこっちを見てから
「…アスカさんの友達かい?」
と聞いてきた。
「あ、はい」
と答えると
「君もお茶、飲むかい?」
と誘われた。
時計を見ると、パチンコ屋の休憩が終わるまでまだ時間があったので
「あ、じゃぁ、少しだけ…」
ボクも休んで行くことにした。
アスカが耳打ちする。
「あのコト、話さないでよねっ」
あのコト…?
あぁ。ストーカーのコトか。
「うん、大丈夫だよ」
653脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 18:36
「こちらは、先輩のヒトシさん」
「よろしく」
ニコリと笑って軽く手を上げた。
「そして、こっちは友達のシンジですぅ」
アスカがボクをヒトシさんに紹介する。
「ど、どーも」
クッキーを食べながら暫く談笑していると
「シンジ君は、スロットで稼いで生活してるのか、すごいねぇ〜」
とヒトシさんが言った。
「いやぁ、ホソボソとした生活ですよ」
「いやいや、あれで稼げるなんて、オレには信じられないよ、アハハハ」
「ヒトシさんもスロット、するんですか?」
ボクが聞くと
「休みの日は、たまに行くよ、ホラ、そこの、向かいにあるパチンコ屋さんでね」
と言って、さっきボクが行っていたパチンコ屋さんを指差した。
あんな店で打ってるのか…。
「あそこ、出ます?」
「いやぁ〜…出る台と出ない台がはっきりしてるね、でも、カド台は止めた方がいいよ」
と言った。
…ボクが今休憩してる台って、カド台だよな??
「あの店、カド台、ダメなんですか?」
「うん、月に1〜2回は、10回以上出るけどね」
たしか、ボクが打ってた台、前日が12回だったな…。
「まぁ、全部常連さんからのウケウリなんだけどね、アハハハ」
笑いながらヒトシさんは言った。
654脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 18:40
時計を見ると、休憩時間ギリギリになっていたので
「ボク、そろそろ行きますね、お茶、ごちそうさまでしたっ」
と言って店を出ようとした。
「じゃぁ、そろそろ仕事しようか?」
ヒトシさんも席を立つ。
「はいっ」
アスカも席を立ち、カップを片付け始めた。
「またねっ!」
アスカがウインクする。
「おうっ」
ボクは急いでパチンコ屋さんに戻って行った。
あの台は、ダメな台なのか…っ!
ヒトシさん!情報ありがとうっ!!
655脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 18:51
店に戻り、休憩の札を店員に渡すとすぐ、ボクは台移動を始めた。
どんちゃんのシマに総回転数600でビジ3レジ1、現在90ゲームの台が空いている。
「ここだっ!!」
ボクは勢いよく座った。
すると、他の客がジロリとこちらを見る。
なんだ?誰か打っているのか?
と思い、確認したがメダルもタバコも無い。
気のせいか…と、安心して打ち始めようと思ったら
「お客さんお客さん」
後ろで声がした。店員だ。
「え?」
振りかえると
「台移動禁止ですよっ!」
が―――ん…。
未だに台移動禁止なのかよっ!!

第18話 完
656脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 18:52
中途ハンパでつけど一旦休憩でつ
657( ´∀`)ノ7777さん:02/12/16 19:23
お〜乙です!
いろいろ想像しながら読んでますが、なかなか当たりませんで…
悔しいような楽しいような。(´∀` )ゞ(w
がんがってください!
658脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 20:10
>>657
はうぅっ!
あんまり展開先読みしないでくらさい…
ベタな展開もありまつので。
659( ´∀`)ノ7777さん:02/12/16 20:35
乙です。
久々にスロの話が出てきましたね(w
今後の展開がわかるような気がする(w
660脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 20:36
「だったらカド台に突っ込んでみようかな…?」
とも思ったがヒトシさんの情報もあったので、しぶしぶボクは350枚を換金し再びさっき見つけた台に座った。
2k使うと音アリビリーから3人どんちゃんの演出。
「サムイな…」
ハサミ打ちをすると
○???◎
ヽ(゚д゚)ノ 
液晶にはスイカと三尺玉だ。
こんなパターンあったかなぁ…
不安になりながらチェ・涼・チェを中リールに狙うとチェ涼チェが止まった!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
1枚がけで中リール中段に七を止める。
左リール…頼むぜ!?
中段にチェリー上の七を狙う。
『ずるるっっ』
ビジキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ん?でも、音ありビリーからの、この液晶パターンは、ビジ確定だったかな?
一瞬そんなコトも思ったが、なにしろ記憶が曖昧。
とにかく安心してボクは七を揃えた。
661( ´∀`)ノ7777さん:02/12/16 20:37
662脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 20:51
しかしなかなか複合が成功しない。
かなり腕が鈍ってる。
以前は90%以上の確率で14枚複合が取れていたが
今のところの成功率は30%にも満たない。。
ヒドイと4枚チェリーしか取れない。
2コマも早いよ…。
でもボクはカラ回しにもハサミ打ちにも逃げたくなかった。
どんちゃんを打つからには複合ビタだ。
なぁ〜に、次のビジには完璧になっているさっ!
結果、376枚。ショボイ。
でも液晶には『ハイスコア』と書かれていた。
ボクの前に打っていた人、ビジで何枚出してたんだよっっ!
と、隣りの台から
『どぉ〜ん!大当たりぃ〜』
と聞こえた。おっさんはニヤリと笑い、ビジを消化する。
ボクは自分の台を打ちながらチラ見した。
なんとそのおっさんは複合ビタを完璧にこなしていた。
「あんちゃん、あんまりジロジロ見んなや、緊張するじゃねぇか」
と言われたので
「あ、すいません」
と言い、ボクは自分の台に集中することにした。
妙に生々しいですな。w
664脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 21:04
それから1時間経っただろうか?
なにげにボクの座った台は好調だ。
深いハマリも無く、トントン拍子でボーナスが来る。
すでに1箱と下皿満タンだ。
だが隣りのおっさんはもっとすごかった。
まさに絶好調。ほとんど100ゲーム内で連チャンしている。
すでに3箱目だ。ココのどんちゃんは裏か??
…少し疲れたのでボクはジュースを買いに行った。
「さっきのカド台は…」
一応気になる。
誰かが打っていた。
唖然とした。
ビジ15…!!
ボクがやめてから、14回もビジが来ていた。
(・ω・` )ショボーン
鬱になりながら自分の台に戻ると、静かに打ち続けた。
665脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 21:21
ボクの台が出たり入ったりピストン運動を繰り返しているうちに数時間が経過した。
ちっとも増えない、が減らない。
均衡状態の中、メールが来た。
アスカからだ。
『仕事、終わったよぉ〜』
このままたらたら打ってても仕方がない。
カド台はすでに万枚コースだろう。
ビジ30をオーバーしていた。
ボクはメダルを流すと1400枚を換金した。7枚交換だから2万だ。
挙動のわからない店でプラスになるのは嬉しいが、カド台は残念だった。
アスカの車までいると、アスカとヒトシさんがいた。
「あ、シンジぃ、遅ぉいっ!」
「ごめんごめんっ」
小走りに近づくと、
「あのねっ!ヒトシさんが、ゴハン食べに行こう、だって♪」
「ハハ、そこの焼肉屋にでも、どうだい?シンジ君」
幸い勝ったコトだし、
「あ、はい、イイっスよ、行きましょう」
と答えた。
「今日はどうだったんだい?」
「えぇ、少しだけ勝ちました、でもあの店、カド台、爆発してましたよ〜…」
「へぇぇ〜、珍しいナ、あそこのカド台が爆発するなんて…ハハハ」
ヒトシさんと肩を並べて歩き出すと
「まっ待ってよぉ〜〜〜っっ!」
と、後からアスカもついてきた。
666脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 21:29
「いらっしゃいませぇ〜」
店内に入ると、レジで一人づつ料金を払う。
そう、この店はバイキングレストランだ。
焼肉だけではなく、寿司、ハンバーグ、唐揚げ、サラダ、スパゲティ、ソバ、うどん、カレーやスープ、ケーキにアイスまである。
「へぇ〜〜こんな店が出来たんだね」
席につきボクがアスカに聞くと
「シンジ君は、この店初めてかい?」
とヒトシさんが聞いてきた。
「あ、ハイ、この辺りはずっと来てなかったんで…」
「肉も惣菜も冷凍モノだけど、意外と美味しいぜ?さっ食べよう!」
ヒトシさんはそう言って、陳列されてる場所に向かって行った。
「ヒトシさん、ひょろひょろしてるけどすっごく食べるのよぉ〜」
コソっとボクに言い
「さっアタシ達も行こう♪」
アスカはボクの手を引いた。
667脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 21:38
「いっただっきまぁ〜〜すっ♪」
「いただきますっ」
「い、いただきます」
すでにテーブルには、大量の食べ物が置かれている。
ほとんどヒトシさんが持ってきた物だ。
「こ、これ、全部食べるんですか?」
ボクが聞くと
「ん?あぁ、まだまだいけるぜ?」
ニカっと笑って答えた。
ホントだろうか…?
だがその疑いはあっと言う間に晴れた。
「さぁ次いってみよぉ〜」
全部たいらげたヒトシさんは、また席を立って陳列されてる方に向かおうとした。
すると
『ピリリリリ…』
…アスカの携帯が鳴った…。
668脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 21:46
ヒトシさんが席を立つと、アスカが携帯を開く。
「シンジぃ…」
ボクに見せる。
『今日は 外食 なんだね その肉 美味しそうだ』
窓の外を見る。
…が、暗くてよく見えない。
店内にいるのだろうか…?
疑いはじめたらキリがない。
「き、気にするなよっ!ホラ、食べよう!」
ボクは自分に言い聞かすようにアスカに言った。
「どうしたんだい?」
また大量の肉と惣菜を持ってきたヒトシさんが聞いてくる。
「な、なんでもないっス」
黙ったままのアスカの代わりにボクが答える。
「ケンカでもしたのかい?ハハっ」
そっちの方がよっぽどマシだよ…とほほ。
669脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 22:00
「いやぁ〜、食った食ったっ!」
ヒトシさんは満足そうだ。
ボクとアスカは、メールが来てからマトモにノドが通らなかった。
「シンジ君、意外と小食だねぇハハハっ」
「パチンコ屋さんで飲み物飲んでたので…」
「…」
アスカは黙ったままだ。
「そっそろそろ帰りましょうっ」
「ん、そうだね、明日も仕事だしねっ」
ボクとヒトシさんは席を立った。
「ホラ、アスカ…」
ボクはアスカの腕をつかみ、アスカを立たせる。
「ん…」
と、か細く答え、ボクに引きずられるように歩き出した。
車の場所まで行くと
「じゃぁシンジ君、アスカさん、またっハハハハ」
これって爽やか系なのか?とも思ったが
「はい、おやすみなさい」
と言い、ヒトシさんを見送った。
車に入って暫くすると
『ピリリリリ…』
またアスカの携帯が鳴る。
ぼ〜っとしたままのアスカから携帯を取り上げ、メールを見る。
『美味しかったねっ!
 またシンジ君と3人で食事に行こうじゃないかっ!
 ではまた明日!  ヒトシ』
と書かれていた。
なぁ〜んだ…ヒトシさんか…。
670脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 22:10
「ホラ、ヒトシさんからのメールだったよ!」
と言ってアスカにメールを見せる。
「…ん」
アスカは返事を打ち始めた。
「さぁ、帰ろう」
「…ん」
取りあえずボクらはボクのうちに向かった。
今日、どっちの部屋に泊まるにしろ、風呂に入りたい。
「また、シンジの部屋に…泊めて…」
運転しながらポツリとアスカが言った。
「あ、うん」
ノドが乾いたのでボクらはコンビニに立ち寄る。
一昨日ブザマに倒れたコンビニだ。
できるコトならココには行きたくなかったが、近所にはココしかコンビニが無い。
中に入り、お茶のコーナーに行く。
「ん?これは…?」
見たコトの無いお茶があった。
『緑の葉精』
伊藤園だ。
ボクはそれと『緑水』を手に取った。
671脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 22:18
すると『トントン』と肩をつつかれた。
振りかえるとそこには
「あ、ナ、ナナさん…!」
「シンジ君、こんばんわぁっ♪」
「ど、どうしたの?」
「どうしたの…って、ちょっと、お酒買いに来たのよっフフっ♪」
「あ、そっか」
カゴを見ると、ビールが数本と雑誌が入っていた。
「シンジ君、今日は打ちに行ったの?」
「う、うん」
「その顔はぁ〜〜…負けたねっフフフっ♪」
「一応勝ったよ、ショボいけどね」
「おぉ〜〜〜〜っ!おめでとぅっ♪」
そんな話をしていると
「シンジぃ…」
お菓子コーナーにいたアスカがボクの方に来た。
672脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 22:27
「あれ?アナタは…」
あぁ、そっか、この前デパートで二人は会ってたんだ。
「えっと、友達の…ナナさん、こっちが…」
アスカとの関係は、なんて言えばいいのだろう…?
まぁいいや、
「友達の、アスカ」
「この前デパートで会ったよねっ」
ナナさんが言う。
「え…あぁ!あの時の…」
アスカも思い出したようだ。
「あ、ボク達、もう行くから…」
「ん?そう?じゃ、またねっ」
「うん、またっ」
ヤバイヤバイ、この前ナナさんチに泊まったコトとか、この顔の怪我のコト、アスカに話されたら困る。
アスカに嘘つき放題なボクは、さっさとコンビニを出た。
673脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 22:36
部屋につき、窓を見ると昨日のコトを思い出す。
ガムテープでとめたガラスが生々しい。
取りあえず風呂を沸かすと
「アスカも入るか?」
と聞いた。
「ん、シンジ、先に入っていいよ」
「ボクは一緒に入ってもいいんだけどな」
「…バカぁ」
枕を抱きかかえ、アスカが言った。
暫くすると風呂が沸いた。
「じゃぁ、風呂入ってくるね」
「…ん」
ふぅ〜〜〜〜…やっとのんびりできる。
湯船につかりながらボクはウトウトしてきた。

第19話 完
674脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 22:37
とゆーワケで風呂に入ってきますw
675脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/16 22:38
>>659
先読み禁止でつ…
>>663
現実味を感じてもらえて嬉しいでつ
676663:02/12/16 23:11
何様だ、と言われるかもしれないですが、
前置きの長い文章や、ストーリーに関係ない話し(どんちゃん立ち回り)とか、

…個人的にすごく好きです!Σd( ≧∇≦)
いやぁ、実に生々しい。(゚∀゚)イイ!
風呂がんがってください。w
677( ´∀`)ノ7777さん:02/12/16 23:41
感動しますた。
脳内1殿応援しております。

ところでサバイバーとかいうパチスロ小説知りませんか?
作者は脳内1殿?
678まき ◆1oDpaQGRrs :02/12/17 00:15
ストーカーやばいっすね先が見えませんドキドキ 今日ハ日当飲ミ代デナクナリマシタ(´д`)フゥ〜
679脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/17 00:40
>>676
ストーリーに関係無くてもスロ板なのでたまにはシンジに打たせてあげまつ。
風呂、がんがってきますたw
>>677
えっと、感動する場面、ありました?
応援どうもでつ
パチスロ小説はわかりません、作者も当然違いまつ…
>>678
おれもお先真っ暗でつ。
飲み代だけでも稼げてうまやらしいでつ。
680317:02/12/17 17:01
乙〜〜。
スリリングな展開でつね〜〜。ワクワク。

人も増えてきたしヨロシコ。
681( ´∀`)ノ7777さん:02/12/17 20:39
風邪ひいて倒れて間にまたまたおもろい展開になってまつね。
毎日楽しみに読ませてもらってます。

とりあえず保全age
ってあげないほうがいいのかな??
682脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/17 23:09
>>680
見てくれる人が増えて嬉しい限りでつ
>>681
ageでもsageでもカキコミがあると嬉しいのでつ
683脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/17 23:21
「シンジぃ、まだ入ってるの?」
「…ん」
ボクはどうやら湯船に浸かりながら眠りコケテいたようだ。
「あ、あぁ、もう少ししたら上がるよっ」
「あんまり遅いから、のぼせてるのかと思っちゃったよぉ」
ドアの向こうからアスカが心配そうに言ってくれた。
「だ、大丈夫大丈夫、ボク、長風呂だから」
「…前はあっと言う間に上がってたのにねっ」
「あぁ、最近長くなったんだ」
実はすでにクラクラだ。
「一人でいると、不安だから早く上がってねっ」
「お、おう」
アスカも入ってくればいいのに…。
でも、のぼせ気味のボクは急いで体を洗うと、風呂場を出た。
「おまたせっ!アスカも入ってきなよっ」
「あ、うんっ♪」
684脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/17 23:31
「覗かないでよねっ!」
とだけ言うと、アスカは風呂場に向かった。
そんなにボクって信用ないのかなぁ…。
『ちゃぽん…』
『ざばぁ!』
アスカが風呂に入っている音が聞こえる。
気にしないようにボクはパチスロ雑誌を読んだりテレビを見て気を紛らわそうとしていた。
でも、『覗くな』と言われると覗きたくなるのが男のサガだ。
暫くガマンしていたが、ボクはアスカの入る風呂場へと足を忍ばせた。
脱衣室の扉に耳をつける。
「……」
音がしない。
今ごろ、湯船に浸かっているのだろう。
ムフフ…。
脱衣室のドアノブに手を伸ばす。
685脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/17 23:38
『ごんっ!!』
「いてっ!!」
「え?」
急に脱衣室の扉が開き、ボクは頭をぶつけた。
「いてててて…」
オデコを押さえ蹲っていると
「シンジぃ〜〜〜〜っ」
目の前に服を着たアスカが立ちはだかっていた。
にこやかだがすごい剣幕だ。
「今ぁ、何してたのぉ?」
「え、あの、湯加減はどうかな…と思って…」
後ずさりながらボクが言う。
「イイ湯でしたわよぉ〜〜〜っ」
アスカが恐い。
「も、もう上がってたの?はは早いね、ハハ、アハハハ…」
ボクの作戦は失敗に終わった。
686脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/17 23:49
「近寄らないでっ!しっしっ!」
アスカはベッドの隅に行き、ボクを遠くに追いやろうとしている。
「ごめんよぉ〜〜っ!魔が差したんだよぉ」
ボクの信用はガタ落ちだ。
すると
『ピリリリリ…』
アスカの携帯が鳴る。
アスカの表情が変わる。
ボクの表情も変わる。
「また…だわ…」
携帯を見るアスカ。
ボクも隣りに行き覗きこむ。
『イイ湯 だった かい?』
ヤツ…ストーカーヤロウは、近くまで来ているっ!!
「もう…イヤ…」
涙ぐむアスカ。
ボクはそっと抱き寄せた。
アスカの濡れた髪からシャンプーのいい香りがした。
687脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/17 23:57
ピンと張り詰めた空気。
静かな部屋のベッドの上で、ボクらはお互いの存在を確認するかのように身を寄せ合った。
割れた窓ガラスに貼ったガムテープの隙間から風が吹いてくる。
「大丈夫…ボクがついてるから…」
「…ん。」
弱々しく返事をするアスカ。
『ピリリリリ…』
またアスカの携帯が鳴る。
「…シンジぃ…」
すがるようにアスカがボクの名を呼ぶ。
ボクはアスカの携帯を開いた。
『とても 静かな 夜だね』
その時だ!
『コツン…』
玄関の外で音が聞こえた。
688脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/18 00:07
ヤツ…ストーカーヤロウかもしれないっ!
ボクはベッドから勢いよく飛び跳ねると玄関に猛ダッシュした!
「シ、シンジぃ…」
ベッドの上で不安そうな声を出すアスカ。
『ガチャガチャ…バン!!』
カギを開け、玄関の扉を開ける。
…が、誰もいない。
と、その時、
「ワンワンワンワンっ!!」
向かいの家の"チコ"が吼えた。
…ヤツだっ!!
もう逃がしはしないっ!!
ボクは向かいの家まで走った。
689脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/18 00:13
『ワンワンワン!!』
ボクが向かいの家まで行くと、チコがさらに吼える。
気にせずきょろきょろすると
『ガサっ』
人影が見えた。
「待てっ!!」
ボクは大声で叫び、後を追う。
ヤツは逃げる。
ボクは追う。
「ハァッ…ハァッ…」
運動不足とヘビースモーカーのせいで中々思うように足が上がらない。
だがストーカーヤロウの後姿を見ているうちにソイツに見覚えがあるコトに気づいた。
「ヒトシ…さん?」
690脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/18 00:32
ボクがその言葉を言うと、ストーカーヤロウは走る足を止めた。
すぐにボクは飛びかかった。
ソイツの顔をみると、やはり、アスカの働く花屋にいたヒトシさんだった。
「ど…どうして…」
「……」
ヒトシさん…いや、ヒトシは黙ったままだ。
「アンタがアスカのストーカーだったのか…?」
「…す…すまない」
跪きながらヒトシは話始めた。
「オレはずっと…初めて会った時からアスカさんのコトが好きだったんだ…」
「……」
「でも、店に働きに来た時にはアスカさんにはすでにシンジ君…キミがいて…」
そうか、ボクがまだアスカと付き合ってた時、アスカは花屋で仕事を始めたんだ…。
「そしてやっとキミがアスカさんと別れたと思ったら、すぐに別の男と付き合って…」
…ジュンタのコトか…。
「やっとソイツとも別れたと思ったら、今度はアスカさん、出会い系メールを…ウウ…」
ヒトシは泣き始めた。
「だからってなんでこんなコトを…」
ボクが聞くと
「すぐソバにいるのに全く見向きもされないっ!…この気持ちがキミにわかるか…?ウウ…」
「……」
ボクには答えるコトが出来なかった。
「だからオレは、もう一つ携帯を…プリカを手に入れて…」
「それを使ってアスカにメールを送っていたのか…」
「あぁ、そうさっ!でも、こんなコト、アスカさんにバレたくなかった!
 だから今日、3人でいる時にわざわざメールを送ったんだ…」
そのタメに今日、食事に誘ったのか…。
昨日、アスカがボクの部屋に来たのを見て、計画を立てたのだろう…。
691414:02/12/18 00:47
>脳内1さん
いつもいつも乙でつ。
意外な展開に、今回も驚きながらも
次回も期待。ガンガッテくだされ。
カゲながら応援してまつ。

>677
サバイバーって、昔必勝本で連載してた
アレかな?
692脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/18 00:50
「でもどうやって一緒にいる時にメールを…?」
「…そんなのは簡単さ。予めメールを打って、ポケットに忍ばせる。二人がオレのコトを見てない隙に【送信】ボタンを押すだけさ…」
そうか…そうすれば確かに送るコトは可能だ。
何を食べるのかも、ヒトシが選んで持ってくればいいのだから…。
「ハハっ!でももうおしまいだよ…バレてしまった!何もかもおしまいさっ!ハハ!惨めだろう?アハハハハ!!!」
ヒトシは泣き笑いながら起きあがった。
「アンタ…間違ってるよ…」
ボクは怒りが込み上げてきた。
「アンタ、アスカに何か意思表示したのかよっ!?」
「ハハ…。ハ……。」
ヒトシの笑いが止まる。
「何にもしてないんだろっ?それなのに、何が『見向きもされない』だっ!!」
ヒトシのむなぐらをつかむ。
黙ったままのヒトシ。
「アンタの勝手な気持ちで、アスカがどれだけ苦しんで…傷ついたのか考えたことあるのかよっ!!」
するとヒトシはボクの腕をつかみ、
「ふん…今更もう遅いさ…。
 オレもこんなコトしても何もならないのはわかっていたよ…。
 でも、気づいた時にはすっかりこんな生活だった…」
と言った。そしてボクの腕を離すと
「もう、こんなコトは止めるよ…今まで迷惑かけて済まなかった…」
と言い、その場を去って行った。

693脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/18 00:59
暫く呆然と立ちすくんでいたボクだったがアスカを部屋に置き去りにしていたのですぐに部屋に戻った。
「アスカ…」
「シンジぃっ!!」
布団をかぶっていたが、ボクの声を聞き、アスカはすぐに玄関まで飛びこんできた。
「どど、どうだったぁ?」
暫く考えたが、
「ん…チラっと姿が見えたから追ったんだけど、逃がしちゃったよ…」
と、答えた。
「そっかぁ…」
残念そうにアスカが言う。
「あ、でも、これにビビってもう来なくなるかもなっ!」
「う、うん…だといいけどぉ…」
「さぁ、もう寝ようっ」
「…ん」
これで良かったんだろうか…?
真実を話したほうがいいのだろうか…?
複雑な思いのままボクは床についた。

次の日から、ヒトシは職場…花屋に姿を見せなくなった…。
そしてボクは、ガラス代…もらうの忘れた…。

第20話 完
694脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/18 01:02
実は最初からこーゆー展開だったんでつよっ!!!
…バレバレでしたか?
やっとストーカーネタが終わりでつ
>>691
毎度どーもでつっ!
「意外」でしたかっ?
驚いてもらえてありがdでつ!
695エフヤシ:02/12/18 02:49
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
2時間半でやっと最後尾までたどりついた。目がシパシパする。
ラメ・・・いや、脳内1さんおっつー! 展開(・∀・)イイ!
あっという間の2時間半ですた。

「違うのか?
 ボクが間違ってるのか?」
↑あのスレのスレ1からの名残でゲキわらた!

696エフヤシ:02/12/18 02:56
てゆーか、前編のユキの方のストーリーは
朝市キンパル・飲食業・彼女の存在 などのキーワードで
もしかして、脳内1さんの実生活にかなり近いのでは?
とおもいますたが、いかがでしょう?

今後の展開カナーリ期待している香・・・期待しているよ。
おやしみ。
  
697脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/18 03:06
>>695-696
おぉ!全部読んでくれますたかっ!
ありがdでつ
やっぱり自分の身の周りは題材にしやすいでつ。
でも一応フィクションでつ。
698瓢箪島島民:02/12/18 03:08
>>695
今から読むけど二時間半って。。
699エフヤシ:02/12/18 03:09
脳内1さん、おやしみ。

>>698
がんがれ。
700脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/18 03:11
>>698
読んだら感想おねがいしますでつ…
701瓢箪島島民:02/12/18 03:55
妄想厨まで読んだ
なんか自虐的な所が素敵&hearts:
脳内1はなんかエヴァ調?Hするの?続きが楽しみ
702脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/18 14:51
>>701
妄想厨さんと脳内1は別人でつ。
念の為。
エヴァ調…はて、どうでしょう??
>Hするの?
えっと、これはおれに言ってるのかな?
それともこれから先のシンジに言ってるのかな?

続きはまた今度書きまつ。
703禁断症状 ◆Ez5/LA94t6 :02/12/18 14:57
い ち さ ん !
や っ て く れ ま し た ね ! 
私をこんなにドキドキハラハラさせるとは!
でんでんむしもどきのノロノロ展開な私は・・・嗚呼。
ははは、いや〜ほんまオモロイ!素晴らしいです!
かなり・・・ってかめちゃめちゃ(・∀・)イイ!!
なんかもう離れられない。(*´д`*)ハァハァ
いつまでも離さないわよ!ぐへへ・・・・・。
まん
せー!!
ん〜〜〜〜〜〜〜〜これからも期待。
わたくしも頑張らねば・・・嗚呼。
704( ´∀`)ノ7777さん:02/12/18 21:50
いやぁ〜面白かったですよー!
まさかガラス代を請求し忘れるなんてね!(そこかよ!w
でも、オチ(?)が最高ですた。
新章突入の前の休憩でつか?おつかれさまでつヽ(`∀´)ノウワァイ!!
705677:02/12/18 22:01
>>脳内1殿
落ちが想像できなくてぐーです。
所々に出てくる2ch用語も上手いし。
これからますます期待です!

>>414殿
必勝本だったんですね<サバイバー
今度買ってみます。ありがとう。
706脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/18 22:50
>>703
あっちのほうもがんがって下さいでつっ
>>704
疲れたけどすぐまた書きまつ
>>705
あ、予想外の展開でしたか?
嬉しいでつっ
707脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/18 23:04
あの日…ヒトシが、アスカの前から去ってからも、アスカは暫くボクのアパートに泊まっていた。
「あの日から…シンジがストーカーを追いかけてから、変なメールも来なくなったけど、まだ不安なの」
そう。結局ボクは犯人がヒトシだったコトはアスカに黙っておくコトにした。
その方がアスカのタメだと思ったからだ。
あれから1週間…ボクは今日もアスカの仕事について行く準備をしていた…。
すると
「あ、シンジっ!アタシ、今日から一人で仕事行くっ!」
「え…?もう、大丈夫なの?」
「うんっ!変なメールも、非通知も全然来てないしぃ…それに、」
チラリとボクを見る。
「シンジ、あのパチンコ屋さんで、全然勝ってないでしょ…?」
ギクリ。
そうだ。この1週間、ボクは全くと言ってイイほど勝ってない。
良くてトントン。上野動物園のパンダだ。
あれ?童童って死んだんだっけ?まぁいいや。
「ホームグラウンドで、たまにはいっぱい稼いで来てっ」
ボクにウインクするアスカ。
「お、おうっ」
あの一件以来、ボクとアスカの関係が少しずつ親密になってきているのを感じた。
708脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/18 23:13
「じゃぁ、アタシ今日も仕事通しだから、行くねっ!」
「まだ新しい人、入らないんだ?」
ヒトシが急に仕事に来なくなったタメ、アスカはずっと休み無しだ。
労働時間も朝から晩まで。よく続くなぁ、と思う。
「うん、店長が、募集はかけてくれてるんだけどナカナカ…」
「大変だね」
「大変だよぉっ!でも、その分やりがいあるっ!…それに、残業も沢山つくしっ♪へへへ」
アスカの目が「¥」になっている。
「じゃぁ、行ってきまぁすっ!」
「うん、行ってらっしゃい」
アスカを見送るとボクはもう一眠りするコトにした。
まだA.M.7:00だもんな…。
709脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/18 23:24
『ピピピピッピピピピッ…』
寝覚まし時計が鳴った。
A.M.8:30だ。
ベッドで寝たのは何日ぶりだろう…?
ボクはアスカが来てからずっとソファで寝ていた。
久しぶりのベッドから起きると、
「さぁ〜て久しぶりにパルチャンだっ!」
意気揚々とマッスィ〜ンに乗りこむ。
『ぶるるるん…』
ボクはいつものパチンコ屋さんヘと向かった。
パチンコ屋さんに着くと、すでに3人ほど並んでいた。
よく見る顔だ。
きっと向こうもボクのコトを見てそう思うのだろう。
列に加わり暫くすると、店員がドアを開けた。
「いらっさいませ〜」
「いらっさいませぇ〜」
久々なのでどの台がいいのか全く読めない。
とりあえず適当に座った。
710脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/18 23:32
「シンジ君っ!」
聞き覚えのある声だ。
振りかえると、ナナさんがいた。
「あ、久しぶりっ」
「うんっコンビニで会って以来だねっ♪あ、顔のキズ、すっかり消えたねぇ〜♪」
「お、おう、おかげさまで…。今日は…休み?」
「うんっ!」
「お互いがんがろうぜっ!」
「お――うっ♪」
ナナさんはボクの隣りに座って打ち始めた。
「あ、そうだっ!」
ナナさん、何か思いついたようだ。
「ん?」
ボクが聞くと、
「シンジ君ってぇ、映画好きぃ?」
と聞いてきた。
711脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/18 23:47
「アタシぃ、すっごく見たい映画があるんだけど、カレ、映画キライなのねっ」
「うん」
「シンジ君、映画キライじゃないぃ?」
特に好きでもないが、嫌いってワケでもなかった。
「ボクを誘ってくれてるのかな?」
「うんっ♪」
とびっきりの笑顔。
「映画くらいなら、付き合ってもいいよ」
「ホントにぃっ!うれし――っっ♪♪」
「何て映画なの?」
恋愛モノは苦手だ。
「ん〜とね、これこれっ!」
そう言ってバッグからチケットを出した。
『丸いポットと秘密の村』
今話題の映画だ。
村興しのために円形のポットを開発した魔法少年の物語。
ボクも前作を見て、これも一度は見てみたいと思っていた。
「これ、すげぇ話題になってるヤツじゃんっ!」
「うんうんっ!…でもカレ、『こんなダジャレみたいな映画、見たくない』って言うの…」
しょんぼりしているナナさんを見て、
「よしっ!午前中にサクサクっと勝って、午後から映画に行こう!!」
と言った。
「うんっ!ありがとぅっ♪よぉ〜〜しっがんがるぞぅ♪」
ナナさんはキンパルに集中し始めた。
ボクもキンパルに集中しようとした。
でも、頭の中はすでに映画のコトでいっぱいだった。

第21話 完
712脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/18 23:48
ちょっと休憩でつ。
後でまたすぐ書くかもでつ。
713414:02/12/19 00:56
>>705
いえいえ。でも、既に必勝本での連載は終わっちゃってまつ。
んで、筆者本人のHPにて、まだまだ連載中です。
筆者本人のHPは、たぶん必勝本に出てると思われ。

>脳内1さん
なんとなく、微妙な三角関係を築きつつあるような(w
この先は、どろどろか?(失礼
何にしても、楽しみでつ。
714( ´∀`)ノ7777さん:02/12/19 01:01
あはは〜!「丸いポット」最高!Σd(≧∇≦)
かまいたちの夜(PS版)の「ロンダケ(論語だけじゃいや?)」を思い出しますた。w
がんがってくださいね!(`・ω・´)シャキーン!!
715じつは…:02/12/19 01:09
自演ってわけじゃなかったんですけど、
なんと名乗ればよかったのかわからず…。
>>586=>>603=>>620=>>646=>>657=>>663=>>676=>>704=>>714でした。
これからもがんがってください…。゚(゚´Д`゚)゚。
716脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/19 02:17
>>713
どろどろになるのでしょうか…?
微妙でつ。
>>714
確か、かまいたちにもこんなのありますたよねっ
正直、パクリますた
>>715
名前のところに番号なり書いていただけるとわかりやすいでつ。
717( ´∀`)ノ7777さん:02/12/19 20:49
続き期待age
これからも良作期待してマツ!!

ついでに兄弟スレの禁断症状氏(゚∀゚)カムバッ━━━━━━ク
718脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/20 01:45
>>717
応援ありがdでつっ!

同じく禁断症状氏カムバ━━━━(゚∀゚)━━━━ック!!
719脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/20 01:58
集中力が欠けていた…。
全く勘が冴えない。
3台移動したが3台ともボクが止めてから3kほどでボーナス…。
一方ナナさんは、
『ぐえっぐえっぐえっぐえっ♪ででれでっでっででぇ〜〜ん♪』
…またカエルが合唱している。
「ちぇ…っ」
ボクは台移動するために他の台を模索した。
履歴だけを見ながらシマを一周する。
「はぁ…良さそうな台…ないなぁ…」
一番カドの台まで行き、引き返そうとした時だ!
ベ バ バ
リ オ オ
バ リ ベ
のリーチ目が落ちていたっっ!
「こ…これは…神様からのプレゼントかっ!?」
ドカっとイスに座ると、漱石を一人投入した。
720脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/20 02:11
3枚コインを入れ、レバーを叩く。
『きゅるるるっ』
7匹カエルだ。
きっと『びよんびよんびよんびよん』となるに違いない。
ボクは左リールにシオバを狙った。
『…ぱしゃーん…』
シオバにも止まらずに滑って行った。
おかしい…。
その後3ゲーム回しても、滑る。ドットも静かだ。
ビジ狙っても、レジ狙っても…滑る。
やられた…。これは
ウ ザ ガ キ の 罠 だ っ た !!
逆押しでやめやがっていたっ!
ハメられたっ!
震えるコブシでひたすら突っ込むボクがいた。
『がくんっ!』
何の前触れも無くベリバでリールがブルった。
挟むと右リールにもベリバだ。
まさかこれは…
や っ ぱ り ブ ル リ プ だ っ た !
「今日はトコトンボクをバカにする気だな?」
ボクは、常に『ボク』を見ている『誰か』に問い掛けた。
「そうだよ」
誰かが耳元でささやく。
所詮ボクはこの『誰か』の操り人形なのだろうか…?
721脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/20 02:15
「シンジ君…」
ボクがイライラしながら打っていると、ナナさんが話し掛けてきた。
「あ、なに?」
「シンジ君、今日は調子悪いみたいだね、、、」
「あぁ、うん…」
シュンとしていると、
「アタシも今、連チャン終わったしぃ…もう、映画に行こうかっ」
ナナさんは笑顔でそう言った。
その笑顔にボクは少しだけ救われた気がした。
「そ、そうだねっ、行こう行こうっ!」
ボクらは映画館に向かった。
722脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/20 02:24
車に乗りこむと
「何時からなの?」
とボクが聞く。
ナナさんは
「ん〜〜…わかんないっ♪」
チョロリと舌を出した。
カワイイ…。
「映画館に行ってみて、まだ時間があったらゴハン食べようっ♪」
「あ、うん、そうだね」
「今日はナナさんのオゴリだよんっ♪」
「今日は結局いくら勝ったの?」
「ん〜〜〜とぉ…3万くらいっ♪」
羨ましい…。
「あ、そこを右に曲がってっ」
「あ、うん」
ウインカーを出し、曲がる。
すると、大きな建物が見えた。
「ボク、ここの映画館初めてだよ」
「うんうん、夏に出来たばっかりだもんねぇ〜♪」
駐車場に車を停めると、ボクらはその巨大な建物に入って行った…。
いよいよ『丸いポットと秘密の村』が見れる…っ!!
スロットで負けたコトなどすでに忘れていた。

第22話 完
723脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/20 02:25
今日はメチャクチャ短いでつ。
帰って来たのが遅くて出遅れますた。
もう眠いので続きはまた明日でつ。
724KAN:02/12/20 02:33
乙でした  キンパルネタイイ!!  話もいいけどキンパルもね!

楽しみにしてます 続き でわでわ

725脳内1 ◇SHzlU2rkKA :02/12/20 19:42
そしてボクはナナのまんこに自分の丸いポットをブチ込んだ!!!
ズブゥ!!!!
ナナは言った
「ああーっ!!!すっごい!!!」
726( ´∀`)ノ7777さん:02/12/20 19:59
続きは?
727脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/20 23:36
>>724
続きはこれから書きまつ
>>724
違う名前でおながいしまつ
728( ´∀`)ノ7777さん:02/12/20 23:37
729脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/20 23:55
館内に入って開演時間を見ると、後20分くらいだった。
「らっきぃっ♪さっ行こっ♪」
売店でパンフレットを買うナナさん。
「アタシ、映画観に行ったら必ず買うんだぁ〜♪」
「そうなんだ?ボクは買わないなぁ〜」
ボクはコーラのLサイズとチョリトスを店員に頼む。
「ナナさん、飲み物は?」
「えっとぉ…アタシはウーロン茶っ!…Mサイズぅ♪」
チョリトスと飲み物の乗ったトレーを渡された。
「準備おっけぃっ♪」
「うん、あ、トイレは大丈夫?」
「アタシは平気っ♪」
「じゃぁ、入ろうかっ」
「お―――うっ♪」
中に入ると思ったよりも人がいなかった。
  ヒソヒソ
「さすがに平日の昼間だから、すいてるねっ♪」
          ヒソヒソ
あ、そうか…普通に働いてれば、こんな時間に観に来れないもんな。
ボクらは真ん中からやや後ろの方に座った。
730脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/21 00:04
始まるまでまだ時間はあるようだ。
薄明かりの中、ボクはチョリトスにかぶりついた。
真っ直ぐなドーナツ…とでも言ったらいいのだろうか?
シナモンが効いてて美味しい。
…が、シュガーが口の周りに沢山つくのが難点だ。
   ヒソヒソ
「これ、美味しいね」
      ヒソヒソ
「えっどれどれっ♪」
 ヒソヒソ
ナナさんがボクの握るチョリトスにパクリと食いつこうとした。
ヒョイっとボクが引っ込めると
 ヒソヒソ
「ぶぅ…いぢわるぅ」
    ヒソヒソ
と、ナナさんがいじけた。
 ヒソヒソ
「アハハ、冗談だよ、はいっ」
      ヒソヒソ
ボクが差し出すとナナさんは
「あぁ〜〜んっ♪」
と言って一口食べた。
あ…これって間接キスだろうか…?
ボクがちょっと照れていると
「美味しいぃぃぃ〜〜っ!!」
ナナさんは大きな声でそう言った。
前にいる人が振り向く。
…ボクは、ちょっと恥ずかしかった。
731脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/21 00:18
「これ、ホントに美味しいねっ♪アタシも頼めばよかったなぁ〜…」
薄明かりの中でナナさんが唇についたシュガーを舐めた。
その仕草にドキっとすると、急に真っ暗になった。
いよいよ『丸いポットと秘密の村』が始まる…っ!!
暫くボクは映画に没頭した。
物語は主人公が出稼ぎから帰ろうとしたところから始まる。
小太りな男が主人公の前に現れる。
「絶対に、村へ帰っては、いけません」
主人公は言った。
「おいおい、それじゃぁ物語が進まないじゃないか」
でも小太りはしつこく主人公が村に帰るのを止めた。
…変なストーリーだな。
732脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/21 00:39
主人公は小太りの言うことを聞かずに、一緒に出稼ぎに来ていた上杉と一緒に村に戻った。
村に帰ると、かつての級友、浜鬼さんと再開。
いよいよ3人の、村興しの開発が始まった。
村一番の丸っこいドラ息子の妨害を受けながらも着々と研究を進めるうちに、浜鬼さんはセキが止まらなくなる。
主人公と上杉は浜鬼さんのセキを治すために魔法の薬草、マドレーヌを探しに森に入った。
二人は巨大な蜘蛛の大群に追われる…!
その時だっ!!
『ぎゅっ…』
ナナさんがボクの手を握ってきた…!!
733脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/21 00:41
――――――中断――――――
はうぁ…!間違った!!!
「戻ってはいけない」って言ったのは『ドビー』じゃん!!
『ゴブリン』と勘違いしたぁぁぁ!!…鬱でつ。
――――――再開――――――
734脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/21 00:56
なななななんで急に手を…!?
ボクがドキドキしてナナさんの方にチラリと目をやると、ナナさんは映画に夢中になっていた。
ナナさんの手は少し汗ばんでいる。
つい、ボクはその手を返し、ナナさんの指にからめてしまった。
更に『ぎゅっ』と握るナナさんっ!!
あぁっ!一体どうしたらいいんだっっ!!
主人公のピンチな場面。
きっと今ここにいる全員が、それを観てドキドキしているのだろう。
でもボクは…ボクはナナさんがボクの手を握ってきたコトにドキドキしていた。
だがそんなボクの気持ちは無視して、映画はいよいよ佳境に入って行った。
主人公とヤマタノオロチとの対戦だ。
主人公がピンチになる度にナナさんはボクの手を強く握る。
「あっ!」
「危ないっ!」
「シムラ、後ろ!」
何かを小声で言っているナナさん。
ボクはそんなナナさんをカワイイと思いながら映画を観ていた…。
735脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/21 01:06
主人公がついに念願の『丸いポット』の開発に成功し、その村の民芸品として採用されると、物語は幕を閉じた。
エンディングが流れ始めたから席を立とうとすると
  ヒソヒソ
「まだダメよっ!最後まで観ないとダメだって、友達が言ってたの!」
      ヒソヒソ
ぎゅっとボクの手を握りながらナナさんが言った。
すると、エンディングの後に物語に登場した六鳩さんの映像が流れた。
…でも、それだけだった。
観なくてもよかったんじゃないか?
とも思ったが、ナナさんは満足そうだった…。

第23話 完
736脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/21 01:06
今日はここまでにしておきまつ
737( ´∀`)ノ7777さん:02/12/21 01:09
(T.T )( T.T)オロオロ
738( ´∀`)ノ7777さん:02/12/21 01:12
>脳内1さん
まったくぅ・・・最高ですよ。
私的に、第23話最大のツボは
「シムラ、後ろ!」
_(*_ _)ノ彡☆ギャハハハ!!バンバン!!

てか、スロネタが全くないほうが面白いかも?(笑)
739脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/21 01:16
読み返したら、ワケわからんでつね。
失敗でつ。
740脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/21 01:17
>>738
おぉっ!
ツボにはまってもらえて嬉しいでつっ!
741586:02/12/21 12:12
久々にイッキ読みしますた!
映画最高!自分もシムラにかなりワロタ w
しっかり見に行ってたんでつね。(・∀・)ニヤニヤ
六鳩さんの存在までしっかり知ってるあたりは…
ただ者ではないですね?1さん。
映画の後なにをするんでしょう…(´ρ`)ドキドキ
742脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/21 14:55
>>741
お久しぶりでつ!
本物の方、しっかり見に行きますた!
連れが「最後まで見る!」と言うのでたらたら見てたら
六鳩さんが出てきてちょっと得した気分ですた。
脳内ドラマはまた夜にでも書きまつっ!
743大学生 ◆SRhj39JyZQ :02/12/21 18:40
はじめまして!
「シムラ、後ろ!」に禿ワラですた!!!
744脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/21 21:49
>>743
オハツでつっ!
ワラっていただけて嬉しいでつっ!
これからもよろしくおながいしまつ!
745脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/21 22:44
書こうと思ったけど眠いので今日はお休みでつ。
746414:02/12/22 00:19
>脳内1さん
眠いときは寝るに限るね。
なんにしても、読むたびに何かしら
笑いのツボがあるのは、ナイスですね。
これからも期待っす。
747677:02/12/22 02:02
>>脳内1殿
ツムラウツロは名言ですね。
ナナさんは良いキャラですね。
本当に面白いです。
次の笑いも楽しみにしています!

>>414さん
サバイバー必勝本にアドレスがありませんでした。
そもそも誰かも分からないし。
バックナンバーもないらしいし。
ぐぐってもTBSのサバイバーが出てきてしまうし。
748脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/22 08:34
>>746-747
適当にその場で思いついたネタを書いてるので
あまり期待しないでください…ぷれっしゃーが…。
でもこれからもがんがりまつっ
749脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/22 09:05
「おんもしろかったねぇ〜♪♪」
ナナさんはすっかりゴキゲンだ。
映画館を出て、ファーストフードで食べている間もずっと映画の話をしていた。
「あの主人公が鹿に乗ってフットボールするの、アタシもやってみたいなぁ〜」
「え、でも大きな玉に追われちゃうよ?」
「あ、そっかぁ〜〜…」
実際ボクもあれはやってみたかった。
映画を観ると暫くその世界観に入ったままななかなか抜け出せないのはなぜなんだろう…?
「いらっしゃいませぇ」
誰かお店に入って来た。
別に気にせずにボクはナナさんと話していると
「お持ち帰りですか?」
「あ、はい、えっとぉ…テリヤキチキンバーガーとぉ…オニオンリングとぉ…」
ボクはその客の声に聞き覚えがある。
振りかえるとそこには
「ア、アスカ…?」
「え?あ、シンジっ!?」
750脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/22 09:17
なんとアスカが注文していた。
「あと、コーヒーシェイクのsサイズ」
「以上でよろしいですか?」
「あ、はい」
「ではただいまお作りしますので少々お待ち下さい」
注文が終わるとアスカはボクらの方にやってきた。
「こんにちわ、ナナさん」
ニコリとアスカはナナさんに挨拶した。
「あぁ、この前の…アスカさん…だよね?」
「……」
ボクは固まったままだった。
「今日はデートですかぁ?」
「ちちちちがうよっ、ねぇ?」
慌ててボクが否定してナナさんに同意を求めると
「う〜〜〜ん…でぇと…かなぁ♪」
をいをいナナさぁん…。
「仲、いいんですねっ」
アスカの表情は笑っているようで笑っていなかった…。
751脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/22 09:26
「ア、アスカは、なんでココに…?」
ボクが恐る恐る聞くと
「忙しくてお昼食べれなかったから、配達の途中で寄ったのよ?あ、おジャ魔だったのかなっ?」
な、なんで怒ってるんだ?そしてボクはなんで恐がってるんだ?
ボクは妙だと思った。
そもそもボクとアスカは付き合ってるワケじゃないじゃないか…。
ボクがドコでダレとナニしよーと、ボクの勝手じゃないかっ!
…でも後ろめたさがあるのはなんでだろう…?
「3番カードでお待ちのお客様〜」
「あ、出来たみたい。じゃぁ、また…」
「うんっ仕事、がんばってねっ♪」
「ありがと」
「ア、アスカ…っ」
ボクが呼び止めるのを無視して、アスカはさっさと店を出ていった。
752脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/22 09:37
さっきまで映画の主人公になりきっていたボクは、一気に現実に戻った気がした。
「アスカさんって、イイコだねっ」
「え、あ、うん…」
「元カノ…なんだっけ?」
「う、うん…」
「もったいないねぇ〜…あんなコ逃がすなんてさっ♪」
「うん…」
「シンジ君…?どうしたの?元気ないよぉ?」
「え?そそそんんなコトないよっ!!」
「あ、ひょっとしてまだ、引きずってるのかなぁ〜♪なんてねっ♪フフフフっ♪」
「……」
ボクが黙っていると
「あれ…シャレにならなかった?」
とナナさんは聞いてきた。
「え、いや、違う違う!もう過去の話だしっ」
「そうだよねっ♪あ、これからどうしよっかぁ〜」
「ナナさんにまかせるよ」
ボクの頭の中はすでにぐちゃぐちゃだ。
何も考えることが出来なくなっていた。
「そっかっ♪じゃぁ…アタシ、シンジ君のうちに行ってみたいなっ」
「えっ?」

第24話 完
753脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/22 09:38
寝起き&出勤前だからメチャクチャでした…。
続きはまた今度でつ。
754586:02/12/22 16:49
お〜〜!ドキドキの展開キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
ナナさんのいたずら心にホレますた。(´ρ`)ハァハァ...
755( ´∀`)ノ7777さん:02/12/22 18:49
期待age
756脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/22 21:54
今日は頭痛がするのでお休みでつ。
風邪ひきますた。ヽ(`Д´)ノ ウワァァン
>>754
続きは明日でつっ
>>755
あまり期待しないでくださいでつ
757586:02/12/22 21:59
1さん、おだいじに…。
更新は気にせずゆっくり休んでください…(`・ω・´)b
758( ´∀`)ノ7777さん:02/12/23 00:15
脳内1さん、頭痛ですか。
( ´∀`)ノ゜° はい、バファリン(w
759738:02/12/23 00:38
>脳内1
さぁ、盛り上がって参りますたね!
とうとうHネタ解禁か?それだけはヤメテ遅れ!

頭痛ですか?あったかくしてお眠りなさいな。
お大事に・・・。
760エフヤシ:02/12/23 03:55
きたーーーーーーーー!
とうとうお持ち帰り!
でも、えっちの方向にはいかないことを期待でつ。

ラメ・・・いや脳内1さん、小説書く暇があったら風邪なおしたほうがいい香・・・
いいですよ。おやしみー
761脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 17:42
>>757
どーもでつ。
これから更新しまつ
>>758
実際バファリソ飲みますたw
>>759
Hネタ…どうでしょう?
>>760
風邪、簡単に治りますた
762脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 17:53
「う、ウチ、汚いよっ」
ボクは焦った。
アスカの衣類やら化粧道具やらがボクの部屋に散乱しているからだ。
「アタシはちょっとくらい汚れてても構わないよっ♪」
ニコリと笑うナナさん。
思わず抱き締めたくなるその笑顔。
「よしっ!じゃぁ、このナナさんが汚部屋をきれいにしてあげよ――っ♪」
そう言ってナナさんはボクの車に乗りこんだ。
はぁ…仕方ない、ナナさんが入る前にアスカの物を隠そう。
ボクは諦めてナナさんを連れ、ボクのウチに向かった。
助手席でナナさんは
「アタシ、カレ以外の男の人の部屋って、初めてぇ〜♪」
と言う。
「え?そ、そうなんだ?」
「…うん、だってぇ〜、男友達、いなかったしぃ〜」
そうなのか…。
「だからちょっぴり楽しみっ♪」
「よ、汚れているだけだよっっ」
「だからこのナナさんがキレイにしてあげるってっ♪」
なんとしてもアスカの物は隠さないとっっ!!
763脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 18:05
ボクのアパートに着いた。
駐車場に車を停めると、
「へぇ〜〜…けっこぉ大きなアパートだねっ」
とナナさんが言った。
「ハハ、でも安いんだよ」
「えっ?いくらなのぉ?」
「ん〜と、駐車場込みで\52000だよ」
そう、このアパートはボクが必死で探してみつけた安くて広いアパートなのだ。
郊外だけど、車があるからそんなに不便ではない。
郊外と言っても最寄の駅から歩いて15分、最寄のパチンコ屋さんまでは10分だ。
「ちょっと片付けてくるから、ここで待ってて」
ナナさんを車で待たせて、ボクは先に部屋へと向かった。
ボクの部屋は1階。
アスカが来てからは、カギは玄関脇の棚に置いていた。
カギを探していると、
「あれ?シンジぃ?」
ガチャリとドアが開いてアスカが出てきたっっ!
764脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 18:17
「ななななんでアスカがいるんだぁ!?」
ボクは滅茶苦茶びびった。
「…いちゃまずいワケぇ?」
「い、いや、そーゆーんじゃないけど…」
取りあえずボクは部屋に入った。
「仕事でズボンに水かぶっちゃって、びしょびしょになったから着替えにきたのよっ」
「ど、ドジだなぁ〜アスカは…アハハハ…、あれ?でも、自分のトコで着替えた方がよかったんじゃない?」
「仕事用の服、みんなこっちに持ってきちゃってたから」
アスカは洗濯機を回し始めた。
「あ、なるほどねぇ〜アハハハ」
「…なんか変ねぇ、シンジぃ…」
ギクリ。
「そそそんなことないよ、普通だよっ」
「…ふぅ〜〜ん。ま、いいわっ、アタシまた仕事に行くからっ」
「お、おう、いってらっしゃい」
「…ところで、スロットは?」
玄関先で振りかえり、アスカが言った。
「えっ?」
「さっきはナナさんと一緒にいたみたいだけど…?」
765脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 18:23
「あ、あぁ、久しぶりに打ちに行ったら、ナナさんがいてさっ!それで、ゴハン食べてたんだよ」
うん、嘘はついてない。
「そっか、これからまた打ちに行くの?」
あっさり信じたなぁ。
もっと深く追求すると思ってたのに。
「いや、今日はもう行かないよ」
「んっわかった♪アタシもなるべく早く終わるようにがんばるねっ」
「あ、あぁ、がんがれっ!」
「じゃぁ、いってきますっ」
「いてらっ」
『…バタン』
アスカは部屋を出ていった。
…さぁアスカの荷物を隠すぞっ!!!
766脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 18:28
ボクが急いで片付けていると、メールが来た。
ナナさんからだ。
『今 アスカさんに会ったよ
 一緒に住んでるんだ?』
ガガ――――ンっ!!!!
ナナさんにもアスカにもごまかしてたボクの行動は
すべて音を立てて崩れ去って行った。
するとアスカからもメールが来た。
『今日から自分の部屋で寝るよ
 荷物はそのうち取りに行くね』
ボクは真っ白に燃え尽きていた。

第25話 完
767脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 18:29
…と、まぁいよいよ物語も佳境なワケでつ。
768大学生 ◆SRhj39JyZQ :02/12/23 19:04
続きが早く読みてぇーー!!
769脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 20:59
>>768
アハハ、これから書きまつっ
770脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 21:07
急いでボクが車に戻ると、ナナさんは一人で助手席にいた。
「あっあの…っ」
「ん?」
ナナさんが振り向く。
真冬の陽射しに照らされたナナさん。
「あ、アスカに…」
「うん、さっき会ったよ」
じっとボクを見つめ、
「一緒に住んでるんだってね」
にこやかに言うナナさん。
「あ、その…」
「アタシ、シンジ君と会ってたらマズイよねっ」
「え…?」
「だって、アタシ…」
ナナさんは暫く黙ってから
「ううん、なんでもない」
またニコリと笑って言った。
771脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 21:16
暫く空を見上げていたナナさんが
「やっぱりホントのコト言うねっ、」
と言った。
「アタシ、シンジ君と一緒にいるの、すごく楽しいの」
「あ、うん…」
「実はね…」
ナナさんはそう言って車から降り、
「このまま友達やっていく自信、なかったんだぁ♪」
澄んだ陽射しに溶け込みながらナナさんが言った。
「え…それって…?」
「アタシ、今、カレがいるけど…」
「う、うん…」
「シンジ君に惹かれてる自分がいるの」
「へっっ!?」
772脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 21:25
そそそれって、ボクのコトを『好き』ってコトなのだろうかっ!?
目を真ん丸くしていると
「ふふふっ♪驚いたぁ?」
「あ、あぅはぅ…」
ボクは何語を喋っているのかさっぱりわからない。
気を取り直し、
「ボっボクも…っ!!」
『ボクもナナさんが好きだ!!』と言おうとした時だ。
「でもシンジ君、アスカさんと…」
ナナさんが急に俯いた。
「あの、それは…」
ボクは説明しようとしたが
「だからアタシ、今日でシンジ君と会うの、やめるねっ♪今までありがとう♪」
と言ってナナさんは走り去って行った。
「ナナ…さん…」
ナナさんの突然の告白で足元が覚束ないボクは、ナナさんを追うことができなかった…。

第26話 完
773脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 21:26
…って、余りにも短すぎるのでもう少し書きまつ
774脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 21:32
暫く立ちすくんでいたボクは、部屋に戻るとナナさんの言葉を思い出した。
『シンジ君に惹かれてる自分がいるの』
と言ったナナさん。
でも
『今日でシンジ君と会うの、やめるねっ♪』
と笑いながら言ったナナさん…。
静かな部屋でぼんやりと考えごとをしていると
『カツ…カツ…カツ…』
部屋の外で足音が聞こえた。
「アスカか?」
ボクは急いで玄関まで行った。
…が、足音はボクの部屋を通り過ぎた。
『ぎぃ…バタン…』
隣りの住人かぁ…。
775( ´∀`)ノ7777さん:02/12/23 21:38
おれは、こういうツメのアマイやつではない。












と願いたいね。。。。
776脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 21:42
そうだよな…アスカがもうココに帰って来るハズがない。
鳴らない携帯を持て余すように閉じたり開いたりしていると、メールが来た。
アスカからだった。
『ごめんねシンジ。
 アタシ、この数ヶ月、ずっと独りだったから…
 誰かと一緒にいるのが楽しくて、嬉しくて。
 シンジがナナさんのコト好きなんだって、わかってた。
 でも、アタシ、独りになりたくなかったの。
 数日間だけど、わがまま聞いてくれて、ありがと。
 さよなら。
 
 P.S.荷物、シンジがいない時に取りに行くね。
 それまで、カギ、棚に入れておいて下さい。』
そのメールを見て、ボクは涙が止まらなかった…。
 
777脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 21:43
―――――中断―――――

  777げとずさー!!

―――――再開―――――
778脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 21:48
一晩ボクは考えた。
いや、ホントは考えるまでもなかったコトだった。
ボクはナナさんが好きだ!
アスカと再会して、なんだか自分でもよくわからなくなってたけど、
やっぱりボクはナナさんが好きだっ!!
確かにナナさんには彼氏がいるっ!
でももうそんなコトは関係ないっ!
ナナさんに振られようとも、構わない。
ボクの本心をナナさんに伝えたいっっ!!
次の日、ボクはナナさんといつも会っていたパチンコ屋さんへと向かった。
779脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 21:57
だがその日も、またその日も、ナナさんは現れなかった。
キンパルにいくら突っ込んでも、ナナさんが来るのを待っていた。
考えてみれば、休みの時にしかナナさんは来ない。
無駄に数万突っ込んでから気づいた。
そして1週間が過ぎた…。
「ナナさん…ドコに行ったんだろう…」
いくら待ってもナナさんは来ない。
ボクは意を決してナナさんの部屋へと行くコトに決めた。
一度しか行ったことは無い。
しかも、行きはボクは気絶していた。
だが帰り道は一人で帰れた。
ボクは記憶の棚を引っ張り出して、ナナさんのアパートを検索した。
車を右往左往走らせること数十分…。
ついにボクはナナさんのアパートを見つけた。
「こ…ここだ…」
780脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 22:09
恐る恐る部屋の前に行き、呼び鈴を鳴らした。
『ピンポ―ン』
「……」
返事が無い。
…留守なのだろうか?
もう一度呼び鈴を鳴らす…が、返事は無かった。
「いない…のかぁ…」
ドアにもたれかかり、タバコに火をつけた。
時計代わりの携帯を見ると、18:40だった。
「ナナさん、仕事って何時に終わるんだろう…」
考えてみると、ボクはナナさんがどんな仕事をしているのかさえもわからない。
今までどんなコトをして生きてきたのかもわからない。
でも、ナナさんが好きだ。
あの笑顔が、大好きだ。
もう一度あの笑顔が見たい。
そしてできることならずっとその笑顔を見ていたい。
781脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 22:16
もうどれくらい待っただろうか…?
暫くすると、見知らぬ女性がやってきた。
…隣りの住人かな?
と思ったが、ボクの目の前で止まった。
「…あのぉ〜〜…」
「え?」
その女性がボクに話しかけてくる。
なんだよ?一体…。
ボクが怪訝そうにしていると、
「何か用ですかぁ?」
「え???」
「そこ…アタシの部屋なんですけど…」
「へっ!?ココって…え???」
ボクは部屋の番号を確かめた。
だが、間違いなくナナさんの部屋だ。
「こ、ここって…?え?」
ボクが動転していると、
「あのぉ、ひょっとしてぇ…前住んでた人の知り合いですかぁ?」
「???????」
「アタシぃ、3日前からここに越してきたんですよぉ」
「…………」
ボクの目の前が真っ暗になっていった…。
ナナ…さん…。ドコに…?
782脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 22:21
次の日ボクは、そのアパートの大家さんにナナさんのコトを聞いてみた。
「あぁ、あのコだったら、結婚するとかってんで、引越したよ」
け、けけけけケコーン!?
更にボクの目の前は真っ暗になっていった。
ナナ…さん…。
部屋に戻り泣いた。
思いっきり泣いた。
隣室迷惑だろーと、泣いた。
「ナナさん…ナナさん…」
だが、暫く泣いた後、ボクは疲れ果てて眠った…。
目が醒めるといつもの時間だ。
ボクはまたいつものようにパチンコ屋さんへと向かって行った。
783脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 22:31
ぼ〜〜っとしたままキンパルを打っていると、後ろの席の会話が聞こえた。
「ふふっ♪隣りですぐに出して、ごめんねっ♪」
と、女のコの声。
「え?あぁ…」
と、若い男の声。
「この店、出ている人の隣りに座ると、すぐに出るんだよぉ〜♪」
「へ、へぇ〜」
「なぁ〜んて、アタシのオカルトだけどねっ♪ふふふっ」
ボクはハっとして振り返った。
「ナナさんっ!?」
後ろにいた二人もボクの方を向いた。
…だが、そのコはナナさんではなかった。
「あ、ご、ごめん、人違いだったよ」
ボクはまたキンパルをのんびりと打ち始めた。
「び、びっくりしたねぇ〜♪」
「うんうんっ」
二人の会話が聞こえる。
「ふぅ…」
ボクの恋は終わったんだ…。

また一つのラブストーリーが
始まろうとしていた。

    シンジとナナ篇 完
784脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/23 22:34
って、終わっちゃいますたよ、あはははははは
ふぃぃ〜〜、疲れますた疲れますた!
ナカナカ書いてて楽しかったでつ!
ネタもいい加減尽きてきたのでもう書かないと思いまつ!
書いても短編だろーなー…
ではでは応援してくれたみなさん!
ありがdでつ!
785( ´∀`)ノ7777さん:02/12/23 23:23
脳内1さん、乙でした。
また、短編おながいします(w
786414:02/12/23 23:51
>脳内1さん
一つだけ、漏れの我が儘を聞いてくれるなら、
「書かないなんて、言わないで」。
おながいします。日課になりつつあるし(w

>>747=>>677
ここにアドレス書いちゃうと、恐らく殺到して、
サバイバー筆者本人に迷惑を掛けるのが
目に見えているので...。
787脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/24 00:02
>>785-786
あはは、どうもでつっ
ネタが無いワケじゃないんでつが、
スロとは関係無くなっちゃうと思いまつけど、どーでしょう??
おれも書くのが日課になってるのもあるんで
また書くかもでつ。
788414:02/12/24 00:05
>脳内1さん
スロと関係なくても、良いんじゃないかな。
個人的には、極力スロ系統小説キボンヌだけどね。
ま、マイペースでガンガッテ。
789脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/24 00:07
>>788
ではまた気が向いたら書きまつ
応援ありがd
おやすみなさい
なんというか、凄い切ない。

終わってしまうのも切ないし、2人が離れ離れになったのも切ない。
脳内1さん、あんたはうますぎるよ。
>>780のラスト6行が泣けた

もし、次書くことがあれば「木箱」みたいに他名でひっそりとじゃなく
「脳内ドラマinスロ板」のタイトルでお願いします。
じゃないと見つけられないんで…(笑)
791大学生 ◆SRhj39JyZQ :02/12/24 00:14
次を楽しみにしてますんでまた頼みますよー!!!
792( ´∀`)ノ7777さん:02/12/24 00:15
>脳内1さん
乙です!
毎回面白くて読み逝ってしまいます。
次回もきぼん!!
気が向いたらなんていわないで・・・

●今回のツボ
>>777
ですね・・・_(*_ _)ノ彡☆ギャハハハ!!バンバン!!
793317:02/12/24 01:21
イヤ〜、乙でつ。
すばらしかったよ〜〜。
寂しさの後に、やんわりとした脱力感。
よかったでつ〜〜。
794缶 ◆ZrbjWyEXz. :02/12/24 01:27
脳内1さん 乙でした・・・・ 今回の話 イイ!!  シンジは揺れ動いてたんでツネ・・・

中断 777ゲッツ ズサー 再開  

激ワロ!!

これからも いろいろな意味でよろしく〜
795エフヤシ:02/12/24 03:02
脳内1さん、2chのパチスロ板なんていう場所で、
読み手になみだを誘うものを書ける香具師は、
後にも先にもあなたしかいません、グシュン(涙

また次のストーリーおながいします。

でも、777げとずさー  は、わらた香具師。  F
796( ´∀`)ノ7777さん:02/12/24 03:14
最初から読んでるけどはじめてレスしますた。糞スレが乱立するスロ板の中では、かなりの良スレ。おわるのはせつねー
お疲れ様でした!
めちゃめちゃよかったです!
じぃぃぃぃぃぃん。
798( ´∀`)ノ7777さん:02/12/24 09:14
>>脳内1
よかったでつ!!
スロと関係無い話でも全然OK!!(だと思う)。また書いてくださいです。
(漏れ的には関係無い話のほうが(・∀・)イイ!!)
guest guest
800( ´∀`)ノ7777さん:02/12/24 11:10
800GET&ヨカッタヨ
801脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/24 14:41
シンジ&ナナ篇が完結したら思ったよりもレスがついてて
禿げしく嬉しいでつ!
また書きたくなってしまいますた。
(乗せられ易い香具師でつ)
。・゚・(ノ∀`)・゚・。ええ話や 脳内1さんお疲れ様でつ
シムラ!で仕事中なのに藁いそうですた
次回作もあれば期待してまつ
803脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/24 14:53
今、少し構想練ってみたのでつが
どうしてもこのスレだけでは終わりそうにありません。
次スレ建てて最初から書いた方がいいのでしょうか?
それともこのままここで書き始めて、
このスレが1000逝ってから次スレで続きを書いた方がいいのでしょうか?
どうしましょう?
作品が読めればどっちでも(・∀・)イイYO!!
基本的に脳内1氏にまかせるでし。

でもどうせなら1000いきたいな〜〜
805( ´∀`)ノ7777さん:02/12/24 21:19
復活?
あげ
806( ´∀`)ノ7777さん:02/12/24 22:06
シンジへ・・・
2とうおうものは1っとうも絵図
807( ´∀`)ノ7777さん:02/12/24 23:36
一石二鳥
808脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 00:11
では乗せられ上手な脳内1が続編やっちゃいまつ
「いい加減にしる!」
なんて言わずに暖かく見守っていてください
809脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 00:23
はぁ…オレ、何やってんだろ…。
なんでクリスマスイブだってのにパチンコ屋にいるんだ?
キンパルのイベント打つタメだけに有給までもらって…。
先輩達には
「お?シンジ、デートか?」
なんて聞かれるし…。
そんな相手なんかいねぇっつーのっ!!
そもそも彼女なんか生まれてこのかた出来たことも無い。
彼女イナイ歴23年だよ、オレは…。
そんなコトをぶつぶつ呟きながらキンパルを打っていると、メールが来た。
『シンジ!おまいに朗報だ!
 明後日合コンやるから来い!』
中学からの悪友…もとい、"親友"のマサオからだっ!
「ご…合コンっ♪」
オレはゴクリと唾を飲んだ。
810脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 00:39
オレはマサオに電話してみた。
どうやらマサオはメル友と合コンするコトになったらしい。
マサオにとっては、合コン=メル友と会う口実だ。
ヤツはいつもこの調子でうまいことやっている。
全くもって羨ましいヤツだ。
マサオが連れてくるメル友達と何度か合コンしたコトはあったが
オレが美味しい思いをしたコトなんてなかった。
「何対何でやるんだ?」
とオレが聞くと
「3×3だ」
とマサオは言った。
「こっちは、あと誰を呼ぶんだ?」
「カズヤだよ」
あぁ、またこの組み合わせか…。
カズヤとマサオとオレは中学からいつも一緒だった。
スケベだけどなぜかモテるマサオ。
いつも硬派でクールをきどってるカズヤ。
そしてスロット以外興味の無いオレ。シンジ。
オレが合コンに呼ばれるのはいつも人数合わせのタメだ。
「シンジ、今度こそキメろよっ!」
「あ、あぁ、いつも悪ぃなっ!」
人数合わせとはいえ、オレにチャンスが無いワケじゃない。
「今度こそは…!」
811脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 00:47
結局その日はキンパルにかなりストックしてきた。
サンタ服のコーヒーネェタソを見れただけで、他に収穫などなかった。
イブの日に独り淋しくスロットしているオレって…。
家に帰り、ぼ〜っとしていると無性に虚しくなった。
夜になり、カップラーメンを食べていると
『ピンポーン♪』
「おーいっ!シンジぃ〜!!」
マサオとカズヤが来た。
「おぉ、まぁ上がれよ」
「寒ぃなぁ〜、この部屋っっ」
と、マサオ。
「あぁ、灯油切らしててさぁ…」
「そう思って持ってきたぞ、これ」
カズヤがブニール袋をオレに渡した。
…中にはホッカイロが入っていた。
「……。」
「……。」
オレとマサオは暫く固まったが
「おぉ、さすがカズヤ!気が利くなぁ〜♪」
と、マサオがホッカイロの袋を開け始めた。
オレもホッカイロで暖まった。
812脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 00:58
「――で、今回の相手はどんなコ達なんだ?」
オレがマサオに聞くと
「おぉ、最近メールで知り合ったんだけどよ、22歳のOLだ」
と、マサオ。ほほぉ♪
「まだ会ったコトねぇからどんなコなのかわからねぇが、まぁ会ってみてのお楽しみってヤツだ!」
「向こうが連れてくるコは、どんなコなんだ?」
オレは更にマサオに聞いた。
「あぁ、なんでも、会社の同僚を連れてくるらしいぜ」
「年齢は?」
「20〜22くらいじゃねぇか?」
3人で延々とこんな話をするイブだった…。
カズヤはこういう話には参加しないが本番にはちゃっかりオモチカエ"ラレ"されている。
自分から攻めなくても、女の方が寄ってくる。
でも、カズヤは彼女を作る気はないらしい。
マサオはと言えば、ヤっては捨て、ヤっては捨ての繰り返し。
コイツも彼女を作る気なんて全く無いのだろう。
オレは…欲しくてもできねぇんだよっっ!
やりたくてもやれねぇんだよっっ!!
段々腹が立ってきたが、明後日のコトを考えるとその苛立ちも少しは和らいだ。
813脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 01:03
「じゃぁ、明後日の18:00なっ!!遅刻すんなよっ!」
2時間ほど経つと、マサオとカズヤは帰って行った。
「次の合コンも、当然『アリアリ』だからなっ!」
アリアリとは、抜け駆けアリ、蹴落としアリ、のコトだ。
つまり自分のタメなら何をやってもOKというコトだ。
そのせいでいつもオレは貧乏クジを引かされる。
「わかったよ、じゃあなっ!」
二人を見送ると、オレはベッドに沈み込むように眠った。
「メリークリスマス…自分…」

第1話 完
814脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 01:04
とりあえずまだ序盤でつ。
815( ´∀`)ノ7777さん:02/12/25 01:11
お疲れさんです。
新作ですね。頑張れ〜脳内1さん!

個人的な要望・・・
禁パル以外の台も書いてくださいよ〜。
正直チョト飽きますたよ。
816脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 01:25
>>815
実は最近スロって無いんでつ。
んで、正直他の機種書けないのでつ。
すんまそ。
817( ´∀`)ノ7777さん:02/12/25 01:30
おっ、新作!
がんがれ!脳内1氏
818脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 02:07
ぬあぁぁ!
>>811
「ブニール袋」ってなんだぁぁぁ!!
「ビニール袋」でつ…。鬱でつ。
>>817
まだ最初の設定しか考えてないのでつ。
思いついた設定もまだ全然書ききれてないでつ。
とにかくがんがりまつ!
819脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 14:54
今日はいよいよ合コンだ。
仕事も早番に替わってもらい、17:00に職場を出た。
「シンジぃ、今日はデートか?」
先輩が言う。
「いや、仲間と飲み会ですよっ」
「おぉ、そーいやそんな時期だもんな、飲みすぎんなよー!」
「あ、はいっ」
オレは急いで部屋に戻った。
部屋で着替えているとマサオからメールが来た。
『女のコ、少し遅れるってよ』
「ちぇ…っ」
段取り悪いヤツだ。
オレはマサオにメールを返す。
『おまいはどーしてるんだ?』
すぐに返信が来た。
『先に駅前で待ってる』
…気合い入ってるなぁ。
などと思いながらもオレも駅前に向かった。
820脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 14:59
駅前に着くとマサオが寒そうに独りで待っていた。
「おぉ、早かったな」
白い息を吐きながらマサオが言った。
「おまい独りじゃ淋しいと思ってな。…カズヤはまだか?」
「アイツが時間通りに来るワケねぇだろ?」
そう言われてみればそうだ。
カズヤはいつも遅れてくる。
時間にルーズなヤツだ。
「女のコ、どれくらい遅れるんだ?」
「あぁ、30分くらいって言ってた」
あと30分か…。
821脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 15:03
暫くすると、カズヤが来た。
「遅ぇぞ!カズヤ!」
マサオが怒鳴る。
「…女はまだ来てないのか?」
カズヤはマサオのコトを無視してオレに聞いてきた。
「あぁ、30分くらい遅れるって言ってたみたいだから、もう少しなんじゃねぇか?」
「…ちっ」
カズヤはいつも遅れて来るクセに待たされるのが嫌いだった。
すると、マサオの携帯が鳴った。
「お、メールだ!今こっちに向かってるってさっ!!」
マサオが意気揚々とオレ達に言った。
3人組の女のコ…。
オレは辺りを見まわした。
822脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 15:12
3人組3人組…。いたっ!
こっちに向かってくる3人組。
顔もスタイルも申し分ない。
「あれか?」
オレがマサオに聞く。
「さぁ…会ったことねぇからわかんねぇけど…」
段々近づいてくる3人組。
…だったが、すぐに駅のホームに入って行った。
「違うじゃんっっ!!」
オレがマサオに突っ込むと
「オレ、あのコ達だなんてヒトコトも言ってねぇよ」
と言われた。
そーいえばそうだ。
オレの早とちりだった。
あぁーあ。あのコ達だったら良かったのに…。
823脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 15:27
またオレが辺りを見まわすと、携帯を見ながら一人で歩いてくる女のコがいた。
はっきり言ってカワイイとは言えない。ドムだ。
するとマサオの携帯が鳴った。
『着いたよーっ☆
 まだアタシだけだけどっ^^;
 3人でいる男のコってヒト組しかいないけど
 …ミヤビ君達だよね?』
「ミヤビ?」
オレがマサオに聞く。
「あぁ、オレのHNだ。雅男の雅=ミヤビだ」
そんなコトはどうでもいい。問題は相手の方だ。
オレ達は顔を見合わせた後にドムを見た。
『にこぉ〜〜〜…』
不気味な笑みを浮かべるドム。
恐る恐るマサオが聞く。
「あ、あのぉ…ちゃっぴぃちゃん?」
なんだその『ちゃっぴぃちゃん』って…。
オレが((((((( ;゚Д゚))))))ガクガクブルブル していると
「うんっ♪やっぱりミヤビ君だったんだっ♪ちゃっぴぃですっ!よろしくねっ☆」
やはりドムはマサオのメル友だった。
「あ、今アタシの友達もこっちに向かってるからっ☆」
「あ、あぁ…ハハハ…」
さすがにマサオも引きつっていた。

第2話 完
824脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 15:27
仕事行くのでとりあえずここまででつ
825( ´∀`)ノ7777さん:02/12/25 23:10
第二話乙です。
黒い三連星・・・
キタ━━━(・∀・)━━━!!!
のか?
んなわけないよねぇ。(w
826( ´∀`)ノ7777さん:02/12/25 23:26
期待あげ
827脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 23:41
>>825
黒い三連星ワロタでつ
さすがにそれは無いでつ
828( ´∀`)ノ7777さん:02/12/26 17:02
>>脳内1
これからも良作楽しみにしてます。がんがって下さい。
兄弟スレ?も非常に(・∀・)イイ!!感じになってきました。

とりあえず保全age
829脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/26 22:04
>>828
おれもがんがらねばっ!
と思いまつた
830脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/26 22:14
「今回のコは巨乳だな」
オレが皮肉たっぷりでマサオに言うと
「「おまいに譲るっっ!!」」
マサオとカズヤに突っ込まれた。
オレだってあんなドムちゃんいらねーよ!ヽ(`Д´)ノ ウワァァン
するとドム…じゃなかった、『ちゃっぴぃちゃん』が
「あ!来たよっ☆
 お―いっ!ヒナタっ♪モエっ♪」
ちゃっぴぃの見る方をオレも見た。
スラリとしたコが背の低いコに引っ張られながらカケアシでこっちに向かってくる。
「ヒナタっ!ほら、もうみんな待ってるみたいだよっ!」
「ちょっ…ちょっとぉ…モエ、そんなに引っ張らないでよぉ〜〜っ」
831脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/26 22:21
「お待たせっ!」
背の低いコがニコリと言った。
「あ、遅くなってすいません…っ」
スラリとした方のコは下を向きながら言う。
マサオが
「あぁ、オレらも今来たトコだよ」
と言った。をいをい…。
「さぁっ!みんな集まったコトだしっ!行こ―――う☆」
…ドムは仕切るなよ…。
「店、予約しておいたから」
マサオはそう言うとみんなの先頭に立ち、歩きはじめた。
オレ達がよく飲みに行く居酒屋だ。
「さて、行くか…」
と、カズヤ。
「おう」
オレもマサオの後についていった。
832脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/26 22:38
「じゃぁ、乾杯―――っ!!」
マサオが音頭をとる。
「「「「「かんぱ―――いっ!」」」」」
『カンカンカン…カン』
ジョッキを合わせながらマサオが言う。
「取りあえず自己紹介しよっか!」
「うん、そうだねっ☆」
ちゃっぴぃが頷き、紹介を始めた。
「アタシ、ちゃっぴぃは、マサミっていいま――すっ☆」
更にちゃっぴぃ改めドム…じゃなかった、マサミは続けた。
「アタシはぁ、22歳でぇ、OLしてまぁす☆」
「次…」
ボソリとカズヤが言った。
聞こえるっつーのっ!
すると次に背の低いコが話し出した。
「アタシはモエで――っすっ!この前ハタチになったばかりっス!ヨロシクぅ!」
うん、なかなか明るくてかわいい。ミニスカートがよく似合うコだ。
次に、スラリとしたコが話しだした。
「あ、あの、えっと」
顔を真っ赤にさせて俯いたままどもっている。
「ヒナタっ!大丈夫?」
モエちゃんが助け舟を出そうとしている。
「う、うん、大丈夫っ。えっと、ヒナタです、21ですっ」
ヒナタちゃん…かぁ…。
こういう場に慣れていないのだろうか?
かなり緊張しているようだった。
オレがヒナタちゃんを見ていると
「このコ達はねっ!アタシの後輩なのっ☆」
えぇ〜〜っと、このコの名前なんだっけ?
もういいや、『ドム』がそう言った。
833脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/26 22:56
次にマサオが自己紹介した。
「オレ、ミヤビ改めマサオ、24だ。仕事は、地球壊してる」
女のコ達が(゚д゚)ハァ?と言った表情をしているので
「あぁ、ドカタだよ」
とオレが補足した。
「アハハっ!マサオ君って面白いっスねっ!」
モエちゃんが笑いながら言った。
「オレはカズヤ。24。仕事なんかやりたくねぇけど、PC関係の仕事してる」
「おぉ〜〜…」
女のコ一同驚嘆。
…でも知っている。
オレは知っている。
コイツ…カズヤは今は無職だ。
確かに前はカズヤはPC関係の仕事をしていた。
だが、3ヶ月前に倒産したのだ。今カズヤは失業手当で生活している。
さて、次はオレの番か…。
「オレは…」
「カズヤ君って、すごいんだねぇ〜〜っ☆
 ねねねっ!ドコの会社なのぉ〜〜っ?」
ドムが身を寄りだし、カズヤに聞いた。
ドムの腹がジョッキに触れた。
あっ!…と思った時には、テーブルはビールまみれになっていた…。
「きゃっ☆」
「あぁ〜〜あぁ…やっちゃったっスねぇ…」
「マサミ、これ、おしぼり…」
「おいおいこぼすなよぉ〜〜」
「…デブが」ボソリ
みんな一斉にビールを拭き始めた。
お――い…。オレの紹介は…?

第3話 完
834脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/26 22:57
最近眠いでつ。
835( ´∀`)ノ7777さん:02/12/26 23:06
さて、今日も読んだし、寝るかな。
836414:02/12/27 01:50
自己紹介をスキップされる...ドム最強(w
これからの展開に楽しみ。
でも、頑張りすぎないでね☆
笑いました。乙です。
楽しみにしてます。
838( ´∀`)ノ7777さん:02/12/27 12:17
ちょっと下がりすぎ。

俺も黒い三連星パターンかと思ってたが、
違ったのね・・・。
続き期待待ちage
839脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/28 00:46
今日は書かないで早めに寝てたら
ネコに起されて目が冴えてしまったんで少し書くコトにしまつ。
840( ´∀`)ノ7777さん:02/12/28 00:55
>>1

■禁止行為

削除ガイドラインに基づくもの 特に以下の行為
排他的な馴れ合い、エロ、下品、スレッドの重複・乱立
パチスロ板では削除ガイドラインの他に禁止している行為があります。
単独店舗情報スレッド、単発質問スレッド、明らかに板違いなスレッド
地域別スレッドは原則として各都道府県に1つです。運営困難な場合は複数の地区に分割が可能ですが、
単独の市区限定スレッドは削除ガイドラインにより禁止されています。
荒らし・煽り・厨房は「徹底無視」、クソスレは「完全レス禁止」です。これらに反応する事は荒らしへの加担です。
レスを付けず、削除要請板・ 削除整理板への依頼をお願いします。
841脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/28 00:57
結局そのままオレの自己紹介はスルーされたまま合コンは進んでいった…。
「きゃはははは!カズヤ君って面白――い☆」
ドムはすっかりカズヤの虜だ。
「黙れドラえもん」
カズヤはあからさまに嫌がってるが
「ブォクドラエモンデス…きゃはははははっ☆」
ドムはノリノリだ。
マサオの方は…というと、ヒナタちゃんとモエちゃん、3人で盛りあがっている。
「えぇ〜〜っ?じゃぁ、こんなに寒くても外で仕事っスか!?」
「おうっ、この道30年だから寒さなんてへっちゃらだぜっ?」
「アハハ!マサオ君、いくつっスかぁ〜!!アハハ!!」
「アハハハ…」
オレの存在って…。
一人取り残されたオレはトイレに行った…。
842脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/28 01:50
「ふぅ〜〜〜…」
なんでこんなに孤立してるんだ?
オレ、なんか悪いコトした?
禁止行為した?
馴れ合い?エロ?下品?スレッドの重複・乱立?
わけのわからないコトを考えながら用をたしていると、マサオが入ってきた。
「おう、シンジ!どーしたんだ?」
「あ?何が?」
「全然会話に入ってこねぇじゃねぇか」
「う、うるせぇっ!オレだって、入りたいさっ!」
「…ところで。シンジ、気に入ったコ、いたか?」
マサオが急にマジ顔になって言った。
「べ、別にいねぇよ」
「そ、そうか…」
「マサオ、おまい、気に入ったコいたのか?」
「おぉ!ヒナタちゃん、イイコだぞっ!!」
そう言うとマサオはトイレを出ていった。
843脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/28 02:01
そっか、マサオはヒナタちゃん狙いか…。
オレがトイレから出ると、
「おぉ、シンジか」
カズヤがやってきた。
「カズヤ、相変わらずモテてんのな」
カズヤはドムにかなり気に入られていた。
「おまい、それ、わざとか?」
別にイヤミで言ったワケじゃないのにカズヤがそんなコトを言うから、オレはアタッマきた。
「あのデブ、おまいに譲るからなんとかしろ」
「はぁ?」
カズヤがとんでもないコトを言うのでびっくりしていると、
「あのさ…」
カズヤが急にマジ顔になって話し始めた。
「どした?」
オレが聞くと
「あ、あのさ、モエちゃん?…あのコ、いいよな、マジで」
(゚д゚)ハァ?
カズヤらしくない言葉にオレは再び驚いた。
カズヤと言えば、自分から惚れるタイプではなく、常に惚れられる方だったからだ。
「おまい、マジで言ってるの?」
「おぉ、当たり前だろ?…だからさ、おまい、あのデブよろしくなっ!」
そう言い残し、カズヤはトイレに入って言った。
をいをい…オレ、ドムの相手かよ…。
844脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/28 02:18
トイレから戻ると、マサオはヒナタちゃんの隣りに、
ヒナタちゃんの隣りにはモエちゃん、
そして一人ポツーンとドムがいた。
ドムと目が合ったがすぐにドムの方から目をそらされた。
をいをい…オレだってカンベンだよ…。
こうなったら、残り二人、ヒナタちゃん、モエちゃんの争奪戦だ。
…だが、オレはかなり分が悪い。
マサオのように場を盛り上げるコトもできなければ、
カズヤのようにカコ(・∀・)イイ!! わけじゃない。
二人に無い、オレの取り柄と言えばスロットだけだ。
でも、せめて会話に入らなければ…。
「おぉ、シンジ、遅かったな」
「あぁ、ちょっとな」
…よかった。
マサオがオレに話しかけてきてくれたお陰で、オレは会話に入れた。
「あ、え〜〜と、し、シンジ君、おかえりっス!」
「あ、ただいまっ」
…この合コンで、初めて女のコと会話した気がする。
それだけで嬉しかった。
どーだ!マサオ、カズヤ!!
オレはこんなコトでも嬉しく感じてしまえるんだぞっ!?
そんな虚しいコトを考えていると、マサオがまた会話を始めた。
「ところでヒナタちゃん達は、休みの日は何してるの?」
「あ、えっとぉ…」
ヒナタちゃんが困っていると
「アタシ達、休みの日はスロットっス!!」
モエちゃんが言い放った。
そしてオレはその言葉を聞き逃さなかった…。
845脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/28 02:40
「へぇ〜、二人とも、スロットするんだ?オレはパチンコならよく行くよ」
キョトンとしてマサオが言った。
マサオはスロットよりもパチンコ派だ。
「うんっ!アタシとヒナタは、よく行くっス!」
「ちょ、ちょっとぉ…モエぇ、恥ずかしいよぅ…」
ヒナタちゃんは困っているようだ。
「オレも、スロット好きなんだっ」
オレが言うと、
「え?シンジ君もやるんだぁ?意外っス!!」
モエちゃんが驚いた。
「そ、そう?」
「うんうん、ギャンブルとか、しなさそぅ〜〜…何打つんスか?」
「あ、えっと、キングパルサーとか、キングパルサーっていうのとか…あ、他にはキングパルサーとか…。たまに、AT機打つけど…」
「あはは!何それぇ〜!キングパルサーばっかりじゃんっ!キャハハハハ!」
お、ちょっとうけた!
846脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/28 02:41
「モエちゃんとヒナタちゃんは何打つの?」
オレが聞くと、
「アタシはネオプラとキンパルっス!」
と、モエちゃん。
「あ、アタシは…金太郎と、キングパルサーと…。最近は、猛獣王…」
と、真っ赤になりながらヒナタちゃん。
「なぁ〜んだ、みんなもキングパルサー打つんじゃん!」
「あ、そう言われてみるとそうっスね!キャハハハハ!!」
お、なんかイイカンジだぞっ!
すると、カズヤがトイレから帰ってきた。
「きゃ―――!ダーリンお帰りぃ〜☆」
ドムがカズヤに抱きつく。
「uzeeeeeeeeeee!!」
カズヤ、めちゃくちゃ嫌そう…。
「照れなくってもイイのにぃ☆」
ここまで勘違いできるドムは、ある意味神だ…。

第4話 完
847脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/28 02:41
今日はここまででつ。
848( ´∀`)ノ7777さん:02/12/28 03:15
>>1さん乙です。
これからもがんがって下さい!
849F ◆F///Cv66BA :02/12/28 04:19
オレはシンジを応援する
ラメ・・・脳内1さん、がんがれ!
850317:02/12/28 08:49
今回のお話もおもしろいっすね。
脳内1さんの脳汁量スゴイです。感心しまつ。

ドムってのもツボはまってワラタ。
851脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/28 15:15
>>848
ありがdでつ
これからもがんがりまつ
>>849
ラメ…って…
>>850
まだまだ序盤も序盤なんでつ。
最初に考えた大まかな流れの半分も行ってないでつ。
これからも時間とヒマがあればどんどん書きまつ!
脳内1氏中毒ですが何か?( ̄ー ̄)ニヤリッ
応援してます。
853( ´∀`)ノ7777さん:02/12/28 21:44
早く続きが読みたいYO!
854( ´∀`)ノ7777さん:02/12/28 23:51
脳1氏がんがれ!
855矢口スレよりさ:02/12/29 02:53
です
856( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 03:49
保守
857( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 04:08
早く続きが読みたいYO!
sage
859( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 05:11
ドンドンドンドン!!
「シンジー!早く起きて!」
ボクはいつもその声に起こされる
860( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 06:30
age
861( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 06:33
862( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 06:33
age
863脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/29 06:42
あら…いっぱいレスがついてたっ!
今日はいつの間にか眠ってますた。
すんまそ。
864脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/29 06:54
「へぇぇ〜〜っ!シンジ君って、キングパルサー詳しいっスねっ!」
オレがキングパルサーの立ちまわりについて話しているのをモエちゃんが感心して聞いてくれている。
「いやぁ、こればっかり打ってるからねっ、アハハハ」
合コンでこんなに女のコと会話したのは初めてだ。
オレが目をうるうるさせてると、モエちゃんが
「ねねねっ!今度一緒に打ちに行こうよ!アタシ達に教えて欲しいっス」
と言ってきた。願ってもない展開だっ!
「あ、いいねっ」
と、ヒナタちゃん。おぉ!!更に嬉しいっ!
「おう!行こう行こう!」
と、マサオ。…え?おまいもか?
「マサオ、おまいはスロットやらねぇじゃんか」
「お、オレだってたまにはスロットするんだよっ」
あれ?カズヤは…?
カズヤの方を見ると、まだドムにつきまとわれていた。
どうやらドムはスロットをやらないらしい。
カズヤもスロットはほとんどやらない。
たまにオレが誘うとついてくるくらいだった。
「オレも参加させろ…」
助けを求めるようにカズヤは呟いた。
865脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/29 07:03
「絶対一緒に打ちに行こうっス!」
「あ、じゃぁさ、連絡先教えてよ!」
うん、我ながらウマイ。
「うんうんっ!メアド教えるっス!」
「あ、アタシも…」
オレの携帯に初めて女のコの名前が入った。
各々のアドレスを交換していると
「カズヤ君っ!アタシのアドレスも教えるねっ☆」
ドムが無理矢理カズヤに教えていた。
「いらねぇよ」
冷たく突き放すカズヤ。
「照れなくっていいからぁっ☆」
カズヤの携帯を取り上げ、ドムは自分のアドレスを登録した…。だが、
「…削除」
その場でいきなりカズヤは削除した。
「えぇ〜〜っ!カズヤ君、ひ、ヒドイっス!!」
モエちゃんが泣きそうに言うと
「あ、ご、ごめん、冗談だよ、冗談」
カズヤはドムのアドレスを登録し直した。
カズヤ、ホントにモエちゃんにホンキなんだな…。
866脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/29 07:10
「ねぇねぇ、次はどうするぅ☆」
ドムの言葉にマサオが答える。
「カラオケでも行くか?」
「賛成っス!」
「お、いいね」
「うん、行きますっ」
「オレ、歌わねぇぞ…」
「カズヤ君と一緒に歌うぅ〜っ☆」
満場一致でカラオケに行く事になった。
…カズヤは不服そうだったが。
居酒屋を出て、カラオケ屋に向かう途中もオレ達はスロットの話で盛りあがっていた。
こんなに楽しい合コンは初めてだ…。
カラオケには多少の自信はある。
ここでオレは更にポイントうpだ!!
867脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/29 07:16
「シンジ!」
カズヤが話し掛けてきた。
「ん?」
「おまい、どうゆうつもりだよっ!」
「(゚д゚)ハァ?」
「あのデブはおまいにまかせるって言っただろーがっ!」
「…今日の合コンは『アリアリ』だろ?」
ここまできたらなりふり構っていられない。
ドムはカズヤに押しつける。
モエちゃん、ヒナタちゃんと仲良くなってやるっ!
「…恨むぞ、シンジ」
いつものオレの悔しさ、少しはわかってくれたかっ!
868脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/29 07:22
すると今度はマサオがオレに話し掛けてくる。
「シンジっ!」
「ん?」
「おまい、まさかヒナタちゃん狙ってないだろうな?」
「…さぁね」
あまり会話はしていないが、ヒナタちゃんもかわいい。
実際、モエちゃんとヒナタちゃん、二人と仲良くなりたい。
欲張りかもしれないが、これが今のオレの本音だ。
「何話してるんスか?」
オレ達の会話にモエちゃんが入って来ると
「あ、あぁ、なんでもないよっ!なぁシンジ!」
「う、うん、何歌おうか話してたトコだよ」
「そうっスか!早く歌いたいっスねぇ〜♪ねっ!ヒナタ♪」
「え?あ、うんっ」
こんな話をしているうちにオレ達はカラオケ屋についた。

第5話 完
869脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/29 07:26
殺伐としてきますた。
続きはまた今度でつ。
870脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/29 07:38
って、スロ板ヤバイ状況でつね
871脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/29 07:46
次にスロ板見た時になくなってるかもしれないでつ。(´・ω・`)ショボーン
872( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 07:54
保全
873( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 12:07
脳内1氏、乙!
木箱スレ、逝ってしまいました。
自分はギコナビ使ってるんで、板の状況とか(・ε・)キニシナイ!!
いつもお気に入りにブチこんだスレに直接行くのね。
んなだからスロ板がこんな荒れまくってるなんて露ほども知らず・・・嗚呼。
なんかほんま・・・嗚呼・・・かなしいっす。

以前、スレが下がっても書き込みさえしていればdat逝きしないって聞いたんですが・・・。
sage進行でも逝っちゃうんですね。嗚呼!

頑張ってください。
保守&応援age
874( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 12:07
                  〇〇〇〇〇〇
            ,,--―'''""`ヽ'         ̄`ヽ、
           /        ヾ  /       ~`ヽ
         /           ヽ;:  /"""ヾ   ヽ
        /♂♂♂♂  ;:;;:::''''   l /;:;;:::'''   \  i
      /〔●〕〔●〕〔●〕/ '';(●)http://www(●)http://wwwwwwwwwwwwwwww
      | ∴∴∴∴∴|∴",'O∴,;/ ̄ ̄ ̄\;;:∵∴ |
    / ̄\____i_.'::.;:,"/    ⌒   .\,,";∴::::l______/ ̄\
    | ●))http://wwwwwwwwww    ●http://wwww∴. ...:.. ;;,,. :.:.. ((● |http://wwwwwwwwwwwwwwww
    \_/ ̄ ̄ ̄ ̄\;∴∴(●)\____/(●)http://wwwwwwwwwwwwwwww
     |∴∴〔●〕http://www;:゙o,;;:・∴,,゙;∵;;∴;∴,,''∴|  |
     |(●)※※※※ |;:゙o,;;:・,;∵∴〔●〕〔●〕;http://wwwwwwwwwwwwwwww
     |****** ;:|∴";;∴◎゙∴∴;:゙o,;;:・∴,∴;| :|       、 ,.、’′‘,.‘‘ ,
      |※※※※※※ヽ∴,,゙;∵;;∴;∴( ,-、 ,:‐、 )∴| |  ,.、’、′’、′  ′‘,.‘‘ ,.、’、′’
      |○○○○/ ヾ∴",'O∴,;◎゙∴;\\\\∵ 、′’、′′′、 ,.、‘,.‘‘ ,′′、
      |  djeo |;∵;;∴エエエエエエ\\\\、′’′‘,.‘‘ ,’,.、 , .‘,.‘‘ ,,.、’、′’
..       |        `、ヽO・;;゙エ▼▼▼▼▼\\\\.・, ,'・, . '・,.、、 .     ̄、 ,.、’
        | §§§§§ ヽ\∴エエエエエエエエ\\\\・ '・,.、’、 ,.、’、′’、′′′
        | ∞∞∞∞   l  `ー-::、_,,''o∴;;◎::.;∵\\\\・ '・,.、’、 ,.、’  ,.、’、
        ヽ. §§§§:人      `ー――'''''  /  \\\\ヽ . '・,.、 . '・,.、 , .、
        /;:;:;:;;:;:;: _/  `ー-、          .,.-'"   \\\\

875( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 14:10
期待age
876( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 17:23
木箱の新スレってあるんすか?
楽しみにしてたのに
877脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/29 22:18
木箱逝ってしまったのでつね…残念でつ。
今日は眠いので一旦寝まつ。
878317:02/12/30 00:57
ガ〜ン!
禁断氏の新木箱スレきぼん。
879317:02/12/30 01:06
新スレアッタヨー(・∀・)!!

スロットなんてタダの木箱
http://gamble.2ch.net/test/read.cgi/slot/1041173969/l50
880( ´∀`)ノ7777さん:02/12/30 01:55
あげ
881大学生 ◆SRhj39JyZQ :02/12/30 14:23
こっちももうじき新スレ立てなきゃいかんね
882脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 15:05
今日は今年最後の休日。
ヒマなんでちょっと書こうと思いまつ。
883脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 17:00
「おーい!111号室だってよ!」
マサオが受付を済ませ、部屋に向かう。
「お!ゾロ目だ!」
オレが呟くと
「キャハハ!シンジ君もゾロ目に反応するんスねっ!」
「うふふふふっ」
モエちゃんとヒナタちゃんに笑われた。
「え?でも、コンビニのレシートで777円だと『おぉ〜♪』って思わない?」
「思うっス!!神降臨キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ってなるっス!」
「うんうんっ」
「スロッターなら誰でも思うよねぇ〜」
111号室に入り、L字型のソファに男女交互に座った。
ドム、カズヤ、モエちゃん、マサオ、ヒナタちゃん…そしてオレ。
カラオケには多少自信がある。
ここでまた一気にポイントうpしたいものだ…。

884脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 17:01
↑これ書いたら眠くなったでつ。
一旦休憩でつ
885脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 20:53
あははっ!
別スレにちょろっと書いてしまいますた
886( ´∀`)ノ7777さん:02/12/30 20:56
あ     け    お    め
http://gamble.2ch.net/test/read.cgi/slot/1041246683/l50

ここでつね?
887脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 21:02
順番に歌い始めた。
ドムからだ。
…が、誰も聞いていない。
みんな自分の選曲に一生懸命だ。
「シンジ君は何を歌いますかぁ?」
ヒナタちゃんが話しかけてきた。
「あ、オレはB'zとか、ミスチルを…」
「えっ!?アタシ、ミスチル好きなんですぅ!歌ってくださいっ♪」
「あぁ、うん、いいよ。ヒナタちゃんは何を歌うの?」
「アタシは、aikoとか…」
「あぁ、aikoいいよねっ!」
二人でミスチルのページを見ていると、ヒナタちゃんが
「あのぉ…overって、歌えますか?」
と言ってきた。
「うん、いい歌だよねっ!」
「ですよねっ♪」
そこまで言われちゃ仕方が無い。
ホントは、最初は高いキーの歌を歌おうと思っていたが、overを歌うコトにした。
888脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 21:05
    中断

 物語の途中ですが
 888げとずさー!!!

    再開
889脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 21:19
女のコにはナゼか『over』と『抱きしめたい』をよくリクエストされる。
嫌いではないが、オレとしてはもっと高いキーの歌を歌いたい。
『NOT FOUND』や、『Everything (it's you)』や、『es ― Theme of es』がいい。
歌っていて気持ちがいいのだ。
そうこうしているうちに、モエちゃんが歌い始めた。
ジュディマリだ。
舌っ足らずなモエちゃんの声にぴったりだ。
かわいい。
思わず聞き惚れてしまいそうだった。
「ウマイねっ!」
「え?そ、そうっスか!?えへへっ♪」
次にマサオが歌った。
『金太の大冒険』だ。
しょっぱなからコレかよ…。
890脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 21:32
部屋は爆笑の渦だ。
「キンタ マカオにつぅ〜〜♪(クサソー!)」
ノリノリで歌うマサオ。
オレはこの歌では『マスカットナイフで切る』が一番好きだ。
「それぇでぇ〜わみなぁ〜さぁ〜ん さよぉ…おな…らぁ〜〜あぁ〜あぁ〜♪」
「マサオ君!最高っス!!きゃはははは!」
「ぶひゃひゃひゃひゃ!面白――いっ☆」
「くすくすくす…」
女性陣はすっかりマサオの虜になっている。
そしてヒナタちゃんの番が来た。
aikoの『あなたと握手』だ。
ウマイ。そしてかわいい。
モエちゃんも上手かったが、ヒナタちゃんもウマイ。
上手い人ばかりだと緊張してくる。
「あぁ〜〜なぁ〜たとぉ〜〜…握手ぅ〜〜♪ohohoh♪いぇ〜〜い♪たぁ〜ららったたらぁ〜…♪」
そして遂にオレの番がやって来た。
891脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 21:34
↑の2行目。
「マカオにつぅ〜」
じゃなくて
「マカオにつく〜」
でつ。
タイプミスしますた。
892( ´∀`)ノ7777さん:02/12/30 21:50
木箱落ちがショックで・・・
>>脳内1さんががんがってください!!
続編楽しみにしてまつ
893脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 21:57
「なにも〜語らな〜いキミの瞳の奥に愛を探しても〜…♪」
「おぉ〜〜…」
「うまぁいっ!」
なにやら聞こえるが、オレは歌うことに集中した。
「嘘のぉ〜つけな〜い大きな声や 家事に〜向かな〜い荒れた手のひらも♪」
「ヒソヒソ…」
モエちゃんとヒナタちゃんが何か話している。
だが、オレは気にせず歌った。
「言葉にならなぁい 悲しみのトンネルをさぁくぐ〜りぬけよぉおぉ〜…♪」
『ぱちぱちぱちぱち…』
歌い終わると同時に拍手がっ!
「ウマイっスねぇ〜〜っ!」
「うんうん、声も似てるぅ〜〜っ♪」
モエちゃんとヒナタちゃんが誉めちぎってくれている。
ウレシイっっ!
「そ、そんなコトないよ、アハハ・・・」
照れ笑いをしていると、
「……」
「……」
カズヤとマサオはオレに冷たい視線を浴びせていた…。
悔しいか?悔しいのか?
オレは得意気に、ニヤリと笑った。

第6話 完
894脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 21:57
今日はここまででつ。
最近ペース遅いでつね。
すんまそ。
895脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 21:59
>>886
そこでつ!
見てますたかっっ
>>892
木箱スレ、新しくたってますたよ!
896( ´∀`)ノ7777さん:02/12/31 02:12
あげ
897( ´∀`)ノ7777さん:02/12/31 07:20
1さんおつかれです。
漏れもミスチル大好きで共感しますた。
でも、イノセントワールド。名もなき詩。終わりなき旅。
が無いのはチトしょっくです‥あと、キーが高くておすすめは、DANCE.DANCE.DANCE!


てかOverて、おもいきり別れの歌‥
マジレスすまそ。
898脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/31 17:00
頭痛いでつ。
風邪かな…。
>>897
今回は『キーの高い歌』をシンジなりに上げてみただけでつ。
オレもカラオケに行くとイノセントワールドも
名もなき詩(←早口気持ち(・∀・)イイ!!)も
終わりなき旅(←これはラストにキーが上がってチト大変)も歌いまつ。
他にもLOVEとかReplayとかニシヘヒガシヘとか光の射すほうへとかありふれたラブストーリーとか
優しい歌とか蘇生とかシーソーゲームとか…って、上げればキリが無いでつね。
Overは確かに考えてみると別れの歌なんでつよね。
でもナゼか女のコ受けはいいみたいでつ。
899( ´∀`)ノ7777さん:02/12/31 20:12
ミスチルマンセー!
900じゃが ◆G8DaKisbMw :03/01/01 00:13
( ̄ー ̄)ニヤリッ
901( ´∀`)ノ7777さん:03/01/01 00:57
キーの高さでいえば、
虹の彼方へ。
が一番だろう。
902( ´∀`)ノ7777さん:03/01/01 02:40
おめでとうございまつ!
今年もメロディアスな脳内1さんの
ストーリーに期待してまつ。
今年もよろしくおねがいすますた。


足クサーなオジサンより。

どこかわからないんであちらあげてくださいませ。
903脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/01 11:04
みなさんあけましておめでdでつ。
今年もがんがって書きつづけまつ。
このスレも900を超えますた!
980くらいで次スレ立てようと思いまつ。
904脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/01 20:32
何曲歌っただろうか?
もうみんなはカラオケなんかそっちのけで会話に夢中になっていた。
すでにカズヤはドムの餌食だ。
残る4人で話が盛りあがる。
「じゃぁさじゃぁさっ!年越しは一緒に騒ごうよっ!」
と、マサオ。
「あっ♪いいっスねぇ〜♪」
モエちゃんはノリノリだ。
「だったら、31日はオレんチで飲む?オレ、一人暮しだしっ!21時頃から飲もうよ!」
オレが更に予定を煮詰める。
「うん、いいよっ」
と、ヒナタちゃん。
カズヤはどーするんだろう…?
と、カズヤの方を見て驚いたっ!
カズヤがドムに襲われているっっ!
ソファに押し倒され、唇を奪われる寸前だ…!
オレは心の中で『カズヤ、スマン…』と、見て見ぬフリをして、4人で話を続けた。
905脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/01 20:40
暫くすると、インターホンが鳴った。
『お時間になりましたが…』
オレ達は、部屋を出ることにした。
相変わらずドムはカズヤにくっついている。
カズヤが振り払おうにも、とてつもないパワーで離さないようだ。
「今日は楽しかったねっ☆」
「離せデブっ!!」
「31日、楽しみにしてるっス!」
「集合場所は後でメールするよ」
「じゃぁ、31日にまた遊ぼうっ」
「う、うんっ」
解散間際にヒナタちゃんがオレに言ってくれた言葉が嬉しかった。
こんなに楽しい合コンは初めてだった。
2002年の最後を飾るに相応しい合コンだった…。
カズヤ、すまん…。

第7話 完
906脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/01 20:46
そして今日はいよいよ31日。
再びみんなが集まる日だ。
しかも、オレの部屋でっ!
灯油も買ってきた。
鍋の材料も買ってきた。
ビール、酒、チューハイも買ってきた。
部屋の掃除も済ませた。
後はマサオ、モエちゃん、ヒナタちゃんが来るのを待つだけだ…。
カズヤには悪いが、今回のコトはカズヤに内緒にしていた。
『ピンポーン』
お?誰だ?
マサオがみんなを連れて来るには早すぎる…。
『がちゃり…』
ドアを開けてオレは驚いた…っ!
「カ、カズヤ…ッ!!」
「おう、入るぞ」
907脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/01 20:53
「ど、どーしたんだ?急に…?」
「おめぇら、オレに内緒にしよぉったってそーはいかねぇんだよ…」
「え?な、なにが?」
「…モエちゃん達、来るんだろーが」
ギクリ…。
「この前のカラオケ屋で話してるの、ぜーんぶ聞いてたんだよっ!」
「え…?」
「今日、おまえんチで飲むんだろーが?」
「あ、あぁ…えぇ〜〜っと…」
すると、オレの携帯が鳴った。
マサオからだ。
『おう、シンジ!二人とも来たから、今そっち行くぞっ!』
「あ、あぁ、あのさ…」
『あ?』
「カズヤが…来てるんだけど…」
『ハァ?な、なんでよっ!?』
「…今日のコト、バレバレだったよ…」
『ちっ…ま、しょうがねぇ、カズヤも参加だっ』
とゆーワケで、今回は5人で集まることになった。
908脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/01 20:58
『ピンポーン』
暫くカズヤと重い空気の中で待っていると、マサオが二人を連れてきた。
「お〜うっ!カズヤ!」
「てめぇ…」
「まま、そう怒んなよっ!」
カズヤはマサオに飛びかかりそうだったが、急に動きを止めた。
「あ、モ、モエちゃん…」
「カズヤ君、シンジ君、こんばんわっス!」
そうだ。カズヤはモエちゃんにゾッコン(死語)だったんだ。
「モエちゃんも、ヒナタちゃんも、上がって上がってっ!」
「あ、おじゃましまぁ〜すぅ…」
「チト臭うけど、ガマンしてくれっ」
と、マサオ。をいをい、そんなにオレんチ臭うのか…?
909脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/01 21:04
「台所借りるねっ」
そう言ってヒナタちゃんが鍋の準備を始めた。
「アタシもやるっス!」
モエちゃんもヒナタちゃんに続いた。
するとカズヤの態度が豹変した。
オレとマサオの胸ぐらを引き寄せ、小声で言う。
「おまえら…オレを外そうとしたな…?」
「あ、あぁ、すまん…悪気があったワケじゃないんだっ!なぁシンジっ!」
「お、おう!誘おうと思ったんだけど、カズヤ、あのデブと仲良かったから…」
キっ!とオレを睨むカズヤ。
長年の付き合いだが、コイツ、切れると恐いかも…。
「なぁ〜にしてるんスかぁ?」
台所からモエちゃんが戻ってきた。
…途端にカズヤは手を離し、
「あぁ、いや、なんでもないよ」
と言った。
裏表激しいヤツだ。
910脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/01 21:12
鍋の準備が終わり、二人が部屋に戻ってくると、オレは乾杯の音頭をとった。
「えぇ〜〜皆さん、今日はオレの部屋に来てくれてありがとう!
 こんなに大勢で年を越すのも初めてなんで、すげぇ嬉しいです!
 思い起こせばオレの部屋に女のコが来たこと自体…」
「長いわっ!手ぇ疲れるだろーがっ!!」
マサオに話を折られてしまった…。
「と、ゆーワケで、かんぱーいっ!!」
「かんぱーいっ!!!」
結局マサオが乾杯した…。
時計は22時。2003年まで後2時間だった…。
911脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/01 21:20
思った以上にみんなの飲むペースが速い。
まぁ、4人分の飲み物を5人で飲んでるのだから仕方が無いと言えば仕方が無い。
「シぃ〜ンジぃ!ビール、無くなったぞぉっ!」
今夜のマサオはかなり悪酔いだ。
…いや、いつもか。
オレが買出しに行くために立ち上がろうとしたら、
「シンジ君、買出しに行くのぉ?」
と、ヒナタちゃんが聞いてきた。
「ん?う、うん、ちょっくら、そこのコンビニまでね」
「じゃぁ、アタシも一緒に行くねっ」
そう言ってヒナタちゃんも立ちあがった。
ここここんな嬉しいシチュエィションがあるなんてっっっ!!
「あ、ヒナタちゃんが行くなら、オレも…」
マサオも立ち上がろうとしたが
「ううん、二人で行けるよっ」
ヒナタちゃんはマサオの申し出を断った。
ひょっとしてそのままオレに告白か…!?
まさかねぇ…。

第8話 完
912脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/01 21:21
久しぶりに書いたらスムーズに進みますた。
913脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 01:01
オレ達が買い出しに出かけようとすると
「ヒナタっ!シンジ君を襲ったらダメっスよっ!」
とモエちゃんが言った。
「モエったら、何言ってるのよっ」
真っ赤になりながら反論するヒナタちゃん。
…カワイイなぁ…。
「い、行こうか?」
「じゃっ!行って来るねっ!」
「気をつけてねぇ〜♪」
玄関を出て階段を降りると、ヒナタちゃんが言った。
「あっ!雪だぁ〜っ♪」
「お、ホントだ」
少しだけど、道路も白くなりかけている。
「たぁ〜〜のしぃねっ♪」
「う、うん、そうだねっ」
「コンビニってぇ、近くにあるのぉ?」
「あぁ、角曲がって、ちょっと歩くとあるんだ」
「ふぅ〜ん…」
チラチラ舞い落ちる雪がヒナタちゃんの頭に少しずつ積もっていた。
「か、傘、持ってくれば良かったかなぁ?」
「うう〜んっ♪酔っちゃってるからぁ、冷たくて気持ちイイっ♪」
ぶるんぶるんと頭を振るヒナタちゃん。
最後に
「あはっ♪」
と笑った。
914脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 01:07
オレは抱きしめたい欲望を押さえながらコンビニに入って行った。
「いらっしゃいませぇ〜♪」
若い店員ががんばって働いてる。
大晦日なのによくやるよ…。
などと感心しながらも、オレ達は酒のコーナーに向かった。
「どれがいいかなぁ〜♪」
「う〜〜ん…ビールでいんじゃねん?」
「アタシ、これがイイっ!」
ヒナタちゃんは徐に扉を開けると、果実酒を数本、カゴに入れた。
続いてオレもビールを数本カゴに入れる。
「つまみみたいのもいるかな?」
と、ヒナタちゃんに聞いたが
「ううんっ!まだ、鍋も残ってるしぃ…」
と言われた。
会計を終えると、
「さっ♪戻ろうっ!」
と言ってヒナタちゃんはさっさとコンビニを出た。
915脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 01:12
「ヒナタちゃん!こっちだよっ!!」
ヒナタちゃんが、来た方向と逆に走って行ったので後を追うと、
「あぁ〜〜っ!こんなトコに公園があるよぅっ♪」
と言って公園に入って行った。
「アハハハっ♪」
ブランコで立ち漕ぎしながら、
「シンジ君もおいでよぅ♪」
と誘うので、オレも隣りで漕いだ。
「アハハっ♪たぁ〜のしぃねぇ〜♪アハハハっ♪」
「う、うん、そうだねっ」
『き〜〜こ…きぃ〜〜こ…』
「……」
『きぃ〜こ…きぃ〜こ…』
「……」
『きぃこ…きぃこ…』
「……」
『きぃ…きぃ…』
「あ、あのさぁ…」
「ん?」
暫く無音の後に、ヒナタちゃんが話しかけてきた。
916脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 01:17
「あのね…」
「うん」
「こんなこと聞くと、変って思われるかも知れないんだけどぅ…」
なんだ?この雰囲気は!?
ま、まさか本当にオレに告白を…!?
「……」
だが、それっきりヒナタちゃんは黙ったままだ。
「な、何?」
「…うん…」
一呼吸置いて、ヒナタちゃんの口が開いた。
「あのねっ、マサオ君って、好きなコ、いるのかなぁ…?」
・・・・・・・・・・・・。
オレの頭の中には『(゚д゚)ハァ?』の絵文字が浮かんでいた…。

第9話 完
917脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 01:17
今日はここまででつw
。・゚・(ノД`)・゚・
919( ´∀`)ノ7777さん:03/01/02 05:11
良スレ続き期待age
920( ´∀`)ノ7777さん:03/01/02 05:46
いま携帯からでつ。あけおめことよろでつ。
一応こちらのスレにも挨拶しときます
むこうのスレの保守あげ頼みましたぞ
今年も脳内は永遠なれ!
>1氏がんがれ、期待してまつ
元福岡風呂あがりな香具師より
上げてもいいのでしょうか?
DAT落ちのミラーを作って下さるスレに、落ちてしまった木箱スレを、おながいしてきました。
http://ton.2ch.net/test/read.cgi/gline/1040638399/321
このスレも、もうすぐ1000行きそうだから、落ちたらおながいしませうね。そんで次スレにミラーのURLも、リンク貼っときませうよ〜。
早く読みたいでつ。
次スレを、途中から見た人のためにもいいのでは?
今 木箱の新スレ読んだのでつが
ずいぶん芸風が違うんでつね。
いきなり暴行シーン。。。
923脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 12:57
>>919
どもでつ
>>920
携帯からありがdでつ
>>921
どこのスレなのでせう?
>>922
あっちは過激でつよね
オレはああいったのは書けないでつ…
924317:03/01/02 15:44
あけおめことよろ。

>ここここんな嬉しいシチュエィション
劇ワラタ!
925脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 20:59
>>924
おけ おめこ とよろ でつ!
今年もがんがりまつっ!
926脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 21:10
「マ、マサオ君って、あんまり自分のコト話さないから…」
オレに目を合わさないように話すヒナタちゃん。
そ、そっか…ヒナタちゃんは、マサオのコトを…。
このコトを聞くために、オレの買い出しについてきたのか…。
かなりショックだ。鬱だ。
動揺するのを必死でこらえながら
「今、アイツ、フリーだから、がんがればきっと気持ち届くと思うよっ」
と言った。
マサオはヒナタちゃんのコトを好きだし、ヒナタちゃんの気持ちもわかった。
オレは、温かく二人を見守ろう、と思った。
「うんっ!そうだよねっ」
真っ直ぐ前を向いたまま笑顔でヒナタちゃんは答えた。
『ぼぉ〜〜…ん』
「あ、除夜の鐘っ♪」
耳を澄ますヒナタちゃん。
カワイイ。
やっぱり、恋する乙女はカワイイものなのだろうか…。
『ぼぉ〜〜…ん』
暫く二人で黙ったまま鐘の音を聞いた。
波乱万丈な2003年の幕開けだった…。
927脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 21:16
部屋に戻ると、みんなは更に盛りあがっていた。
「はっぴぃにゅ〜〜いやぁ〜〜〜っっ!!」
「ひゃっほぉ〜〜♪」
「あけましておめでとうっス!!」
『パンパンパーン!!』
クラッカーのシャワーを浴びながらオレとヒナタちゃんは部屋に入った。
「おまいらなぁ…部屋、片付けるのは、オレなんだぞっ!!」
シュックを隠しきれずに当り散らすオレ。
「怒った怒った!この程度でシンジが怒ったぁ〜〜!人間ちっちぇぇぇ〜〜!ぎゃははは」
マサオがオレの感情を逆撫でする。
なんでヒナタちゃんはこんなヤツを好きになったんだよぉ…。
まぁイイさっ!こうなったらモエちゃんだ。
ぶっちゃけどっちも甲乙つけがたい程のイイ女だ。
むしろターゲットが絞れてイイってもんさっ!
「ただいまっ」
オレはモエちゃんの隣りに座った。
928脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 21:23
「お帰りっス!」
モエちゃんはコンビニの袋からビールを取り出すと、オレに缶を開けてくれた。
『カシュッ』
「はい、お疲れサマっス!」
「あ、さんきゅっ」
なんとも気が利くイイコじゃないかっ!
ゴクゴクと一気に飲み干そうとすると、視線を感じた。
…カズヤだ。
恐ろしい形相でオレの方を見ている。
「ふんっ」
オレはカズヤを無視して、そのまま一滴残らず飲んだ。
「ぷはぁ〜〜っ!」
「シンジ君、す、すごいっスねぇ〜♪」
「なぁに、まだまだこれからだよっ!」
ヒナタちゃんの言葉でオレは半ばヤケになっていたのだろう。
モエちゃんに勧められるままにどんどんビールを空けていった。
929脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 21:34
どれくらい飲んだのかわからない。
…が、オレが買ってきたビールはあっという間になくなっていた。
「シンジー!ビールなくなったぞぉっ!」
マサオがオレに買い出しをせがむ。
カズヤはすでに酔いつぶれていた。
「ちっ」
立ちあがろうとしたら、足がフラついた。
よろけて、モエちゃんに凭れかかってしまった。
「キャっ!」
「あ、ご、ごめんっ」
「シンジ君、大丈夫っスかぁ?」
「あぁ、大丈夫大丈夫…」
「今度は、アタシがついて行くっス!」
「へ?」
またしてもラッキーな展開っ!
あ、でもマサオとヒナタちゃんを二人にさせて置くのはチト危険カナ…。
カズヤはあんなだしな…。
酔いつぶれているカズヤをチラっと見る。
「行って来い行って来いっ!」
半ば強制的にマサオに追い出された。
930脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 21:41
「ひゃぁぁ〜〜…寒いっスねぇ」
部屋を出るなりモエちゃんが弱音をはく。
「もしだったら、部屋で待っててもいいよっ」
と言った瞬間だった。
ズダッダダダダダ―――ン…。
「きゃぁっ!だ、大丈夫っスかぁ!?」
「いててて…」
何が起こったのかすぐに理解できなかった。
お尻に激痛を感じる。
『カンカンカンカン…』
モエちゃんが階段を降りてくる。
…そうか、オレは階段を滑り落ちたのか。
「つつつ…」
雪まみれになりながらお尻を押さえていると
「ケガ…無いっスか?」
心配そうな顔で覗きこむモエちゃん。
「あ、あぁ、大丈夫…よっと!」
よろけながら立ちあがる。
「寒いけど、やっぱりついて行くっス!」
モエちゃんの言葉が嬉しかった。
931:03/01/02 21:43
今年もよろしく  リアルタイムでよんでまつよ

932脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 21:54
「ふわぁ〜〜…雪、すごいっスねぇ〜〜」
『パンっ!』
モエちゃんが傘を開く。
持ってきてたのか。
あぁ〜あ、オレも持ってくればよかった…。
と思っていると
「ほいっ♪」
と言ってモエちゃんがオレも一緒に入れてくれた。
手をいっぱいに伸ばして、オレに雪がかからないようにしてくれている。
オレはサッと傘を取った。
「へへへ…アタシ、チビだからっ」
寒いせいなのか、酔っているせいなのかわからないが、真っ赤な顔をしてモエちゃんが言った。
「ち、ちっちゃい方がかわいくていいと思うよ」
歯の浮くセリフがサラリと出てしまった。
「きゃははっ♪そうっスか?」
「う、うんうんっ」
「ありがとっス」
そう言うと、モエちゃんがオレの腕に手を回してきた。
「……っ!?」
「こーすれば寒くないっスっ♪」
933脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 22:11
女のコと腕を組んで歩くなんて初めての体験だ。
…いや、男と腕を組んで歩いたコトも無いが。
ドキドキしながらコンビニまで行く。
「あけましておめでとうございますっ」
店員が新年の挨拶で迎えてくれた。
オレは『また来たのか…』と思われないように、俯きながら酒のコーナーに向かった。
ビールを数本、カゴに入れると
「シンジ!こっちこっち!」
と、聞き慣れない声が聞こえた。
誰だろう?オレを呼ぶのは…。
振りかえると、そこにはカップルがいた。
「ユキ、待ってよ…」
「シンジ、何飲もうかっ?」
…なんだ。
連れの男も、オレと同じ『シンジ』と言うのか…。
カップルは、カゴいっぱいにビールを入れた。
「ユキ、そんなに飲むのか?」
「何言ってんのよシンジ!これでも少ない方だよっ!これより少なかったら足りないんだからっ!絶対そう!」
「わーかった、わかったよ、ユキ」
カップルはそのままレジへ向かって行った。
あっちのシンジ、苦労してそうだな…。
オレは、ああはならないぞっ!!
「シンジ君、何してるんスか?」
隣りでずっとオレの行動を見ていたのだろうか…?
モエちゃんが不思議そうな顔をしてオレに尋ねた。
「え?あ、いや、なんでもないよっ!さ、戻ろう!」
「おーうっ♪」
934脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 22:23
コンビニを出て少し歩くと、モエちゃんがオレに話しかけてきた。
「アタシね、シンジ君に言うコトがあるっス」
「ん?何?」
「へへへ…実はアタシ、シンジ君のコト、好きなんでス!」
「へっ?」
なんだこの急展開は?
いや、そんなコトより、今、オレ、告白されてるの?
どーなの?
頭がパニックザウルスだ。
『でぇ〜〜でれれでぇ〜でれれでぇ〜でれれれっぎゅおぉぉ〜ん』
ショボイサウンド。
テトラタイプでストック機。
キンパルと同タイプらしいがいまいち面白みに欠ける台だった。
…と、それどころじゃない。
焦るオレにモエちゃんは更に続けた。
935脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 22:35
「実は、初めて会ったときから気になってたんス!」
「う、うん…」
「優しくてぇ…歌が上手くってぇ…でも、ちょっと頼りないっ♪キャハハっ」
「……。」
オレが真っ赤になって、黙っていると
「そそっ!それっス!純情ぅ〜〜〜っってカンジ、すごくイイっス♪」
いや、単に女慣れしてないだけなんだけどね…。
「あ、別にすぐに返事欲しいってワケじゃないから…ゆっくりでイイから、アタシのコト、考えて欲しいっス♪」
オレがずっと黙っていると
「…アタシ、シンジ君にがんばるっス!」
暖かい笑顔でそう言ってくれた。
角を曲がるとオレのアパートが見えた。
階段を登る。
『カンカンカン…』
「キャ―――!!!!!」
急にオレの部屋の方から叫び声が聞こえた!
ヒナタちゃんの声だ!
オレとモエちゃんは顔を見合わせると、急いで部屋のドアを開けた。

第10話 完
936脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 22:36
こんな展開でつ。
やっと最初に考えたトコまで書けそうでつ。
937脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 22:38
>>927
シュックってなんだっ!?
『ショック』でつ…。はぁ。
938317:03/01/02 23:35
乙!

Wシンジ萌え〜(・∀・)!
939脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 23:39
>>938
アハハ!
久しぶりに『ユキとシンジ』を出してみますた
940921:03/01/03 02:44
もう出来てまつた。
速いでつ。
http://www.globetown.net/~dat2ch/030102-1037699762.html
木箱スレにも貼ってきまつ。
このスレ落ちた時にも、頼むつもりでつ。
このスレ読み出したの最近なのでつ。
一応全部読みましたが、もう落ちるなんてさみしいでつ。
スレタイから考えて、もっと変なネタスレかと思ってました。
こんなのとは、思いませんでした。
脳内○○というと、ずっと以前に○カップルとか不治がどうのとか そういうようなスレがあったので その系統かと。
これからも、爽やか路線でガンガッテ下さい。
941脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/03 21:31
>>940
やっぱりこのスレタイだとワケわかんないでつかねぇ…鬱。
このスレが落ちたときはよろしくおながいしまつ。
これからもこの路線でがんがりまつっ!
942脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/03 21:43
「ど、どうしたのっ!!?」
ドアを開け、ヒナタちゃんを見る。
…と、ヒナタちゃんの髪は乱れ、部屋の隅で泣いていた。
「…何があったんだ?」
オレはマサオに問い詰めた。
「……。」
黙ったままのマサオ。
「ヒナタっ!」
モエちゃんがヒナタちゃんに駆け寄り、抱きしめた。
「どうしたの、ヒナタっ」
「ひっく…ひっく…」
泣いたままヒナタちゃんは震えていた。
一体何が起こったというんだっ?
「マサオっ!!」
オレはマサオの胸ぐらをつかんだ。
「…放せよ」
グイっとオレの腕を掴むマサオ。
だがオレはその手を放さなかった。
943脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/03 21:57
「お前、ヒナタちゃんに何かしたのかっ?」
「……」
この問いに相変わらず黙ったままのマサオ。
ヒナタちゃんは…と、オレは二人の方を見た。
「……。」
モエちゃんが黙ってこっちを見て、首を横に振った。
泣いているヒナタちゃんを見て、オレは何が起こったのかやっとわかった。
ヒナタちゃんの胸のボタンが2つ、外れていたのだ。
「マサオ…お前まさか…」
マサオの重い口がやっと開いた。
「…そうだよ…オレが無理矢理ヒナタちゃんに…」
『ごんっ!!』
無意識だった。
オレは、無意識のウチにマサオを殴っていた。
『ごんっ!!!』
もう一発。
『ごんっ!がつっ!!』
更にもう二発。
「やめてぇぇぇぇぇっ!!!!」
ヒナタちゃんの悲痛の叫びで、オレはやっとマサオを殴っているコトに気づいた。
944脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/03 22:05
「ア、アタシが悪いの…」
「…え?」
「アタシが、あんなコト言ったから…マサオ君は…」
…それっきり、またヒナタちゃんは黙ってしまった。
ヒナタちゃん…一体マサオに何を言ったんだ…?
「…うるへぇぞおめぇらぁ…ふむぅ…」
カズヤは相変わらず眠りこけている。
二人の間に何があったのかは、二人にしかわからない…。
すると、
「…オレ、帰るわ…」
と言ってマサオが立ちあがった。
「逃げんのかよっ!」
マサオの腕にしがみつく。
が、それを無理矢理引っぺがし、マサオは部屋を出ていった。
945脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/03 22:17
静まり返る部屋…さっきまでの賑やかさはドコにも見当たらない。
なんとも言えない重い空気が漂っている。
「シンジ君…」
突然モエちゃんが静寂と断ち切った。
「…ん?」
「ア、アタシ達も、帰るっス…」
「あ、う、うん…」
ずっと俯いたままのヒナタちゃんを、モエちゃんが立ち上がらせる。
「ヒナタ…立てる…?」
「……」
黙ったまま、モエちゃんに引きずられるように、玄関まで歩くヒナタちゃん…。
とての痛々しい…と思った。
ヒナタちゃんをこんな目に合わせたマサオを許せない…と思った。
「じゃぁ…」
「……。」
『 バ タ ン ・・・』
946脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/03 22:35
二人が部屋を出てからも、オレはずっと玄関の前に立ちすくんでいた。
…どうしてこんなコトになったんだろう?
ヒナタちゃんは、マサオに何を言ったのだろう?
なんで、マサオはこんなコトをしたのだろう?
あの時、オレはモエちゃんと二人で買出しに行かなければよかったんだろうか…?
頭の中で色々なコトが駆け巡る。
「…んあ…ふぁぁぁ…あれ?」
あぁ、そうだ。コイツがいたのを忘れてた。
「…シンジぃ、みんなは?」
「か、帰ったよ…」
「モエちゃんもか…?」
「あ、あぁ…」
何も知らないカズヤは、ノン気にモエちゃんのコトを考えてる。
モエちゃんか…。
オレのコトを『好きだ』と言ったモエちゃん。
オレのコトを『優しい』と言ったモエちゃん。
オレのコトを『歌上手い』と言ったモエちゃん。
オレのコトを『ちょっと頼りない』と言ったモエちゃん。
オレのコトを『純情ぅ』と言ったモエちゃん…。
…カズヤが、初めて自分からアタックしたいと思っているモエちゃん。
「なんだよ、何かあったのかよ」
「…ふぅ…」
自然とため息が出た。
「ため息ついてねぇで教えろよっ!!」
「うるせーぞっ!役立たずっ!!」
「あぁ?誰が役立たずだと?」
…マジでこの先思いやられるよ。

第11話 完 & 序章 完
947脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/03 22:36
やっと最初考えたトコまで書けますた。
こっから先は思いつきで書いて行きまつ。
948( ´∀`)ノ7777さん:03/01/04 00:27
(・∀・)イイ!!!
これからもがんがって下さいです。
期待age
949未来人 ◆4EmiraiLmA :03/01/04 00:39
    ヘ   ゚V゚
   (`ヽヽ、 ( ゚(> ノ`ゝ、
  ( ヽ ヽ ヽ.|│ ノノ スヽ
  (、`、`、∩ ノ ソ∩ノ ノ ,)   
. (ゝゝゝ ヽ((゚Д゚)ノ ノ ノ、) <面白いスレを見つけたぞ。「みかちゃんフォント」で読んでいる
  (, ', ', ', ', ,〉  /ヽヽヽ ソ   から何気に面白いぞ。
  (, ', ', ',/|   0ヽ、ヽソ
   ヽ '' ´  し'´〃  `´
950( ´∀`)ノ7777さん:03/01/04 02:30
ガンガレ!期待age
うさぎさん ここにも来たね〜。
BOY's Cって言ってた時は、知らないで言ってたんだ。w
みかちゃんは、ここに↓
http://www.forest.impress.co.jp/library/mikachan.html
あるから、欲しい人はもらってね♪

               親切ノバウサギ           
953( ´∀`)ノ7777さん:03/01/04 22:20

あげとく
954( ´∀`)ノ7777さん:03/01/04 23:11
エフヤシです。香具師がDATになったので新スレたてました。
脳内1さんみつけてね。
955脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/05 00:05
>>948
どーもでつ!
これからもがんがりまつ!
>>949
みかちゃんフォントってなんでつか?
>>950
ほーいっ!
がんがりまつっ!
>>951-952
???でつ。
>>953
ありがd
>>954
見つけますた!
うさぎさんと言うのは、949の事でつ。
自スレでうさぎを被ってる印象が、自分の中では強いので。
http://gamble.2ch.net/test/read.cgi/slot/1041330056/11-
11で うさぎさん被ってと言っているのが漏れでつ〜。
そして、56もワタチでつ。

みかちゃんフォントというのは、そういうフォントです。
女の子の手書き風の文字で出てくるフォントなんだと思われ。
リンク先は、窓の杜なので大丈夫ですよ。危なくありません。
そこへ行くと貰えます。フリーソフトなので無料で〜す♪
まさに、1さんの文章にはまりますよね。w

残り少なくなってきたのに、いくつも書き込んじゃってすいません。
落ちたら、ミラーを頼んできますので 1さんみなさんお許しを。
957( ´∀`)ノ7777さん:03/01/05 01:02
>>956
早速『みかちゃんフォント』をDLしてみますた!
おんぷマークがハートになるんでつねっ♪
萌えぇ〜〜♪
958脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/05 01:14
あれから数日経ったある日…。
モエちゃんから、携帯にメールが来た。
『シンジ君っ!
 今日、仕事何時に終わるっスか?』
幸い、今日は早番だ。
『18時くらいだよ』
『ちょっと会えないっスか?』
突然のお誘いだった。
特に用事も無いし、断る理由も無い。
そもそも、「あの事件」の真相が知りたい。
きっとモエちゃんは、ヒナタちゃんから何か聞いてるハズだ。
…と思い、オレはモエちゃんと会うことにした。
959脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/05 01:20
「ごめぇんっ!!」
待ち合わせ場所に行くと、モエちゃんはすでに待っていた。
女のコを待たせるなんて…と、ちょっと自己嫌悪だ。
「ううんっ!アタシも今来たトコっス!」
と言っているが、ガクガク震えている。
こんな些細な気遣いだが、オレには嬉しかった。
「ゴハン、食べた?」
「ううんっ!まだっス!」
「じゃ、何か食べようっ!オレ、ハラペコでさ…」
「おっけぇ〜〜っス♪あっ!この前出来た、ピザ屋さん、行きたいっス♪」
「よしっ!そこだっ!」
オレ達は、ピザ屋へ向かった。
960脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/05 01:29
さすがに新規開店したばかりの店だ。
かなりの客が並んでいる。
「どーする?並ぶ?」
正直、オレは並ぶのが嫌いだ。
並ぶくらいなら、他の店に行っている。
「うんっ!並ぼうっス♪」
…やれやれ。
列に加わること30分。
やっと席に案内された。
メニューをざっと見たが、何がなんだかわからない。
オロオロしていると、
「くすくすっ♪写真が載って無いと、どんなのかわかんないっスねっ♪」
モエちゃんもわかっていなかった。
961脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/05 01:37
結局、店員に
「何がお勧めですか?」
と聞いた。
「当店自慢のソットボスコはいかがでしょうか?」
値段の脇に、ちょっとした説明が書いてある。
『数種のキノコをふんだんに使ったオリジナルピッツァ』
「きのこ、平気?」
「うんうん、おっけぇ〜っス!」
でもこれだけってワケにもいかないしな…。
オレは『ツナ』と書いてある、『トンノ』というピザを頼んだ。
他に、サラダとドリンクも。
「以上でよろしいでしょうか?」
「あ、はい」
「少々お待ち下さいませ」
店員が去って行くやいなや、モエちゃんが話し掛けてきた。
962脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/05 01:49
「あのぉ…」
「ん?」
「この前の話なんスけど…」
「…この前?」
モエちゃんが告白してくれたコトなのだろうか?
それとも、ヒナタちゃんのコトだろうか?
「あ、ヒナタのコトっス…」
「あ、あぁ」
「実はヒナタ、マサオ君のコト、気になってたみたいで…」
「え?へ、へぇ〜そうなんだぁ?」
ヒナタちゃんと一緒に行った買い出しの時にヒナタちゃんから聞いてはいたが、あえて知らないふりをした。
「それで、アタシ達がコンビニに行ってる時に、それとなくヒナタ、マサオ君に言ったみたいなんス」
「そ、それって…」
「え、えっと、コクった…ってワケじゃないみたいなんスけど…」
モエちゃんが言葉を濁らす。
つまり、ヒナタちゃんはきっと『マサオ君、ちょっとイイかも♪』程度のコトを言ったのだろう。
「なるほどね。それでマサオのヤツ、ヒナタちゃんに…。アイツ、手ぇ早いからなぁ…」
「あ、やっぱりそうなんスか?…それっぽいっスもんねっ」
「やっぱりそういう風に見える?」
「うんうんっ、見えるっス…。シンジ君は、奥手そうっス♪きゃははっ」
うっ。そりゃぁオレは、奥手どころかキスもしたコト無いさ。
963脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/05 01:55
「でもアタシ、シンジ君のそんなところが好きなんスっ♪へへへ…」
照れながら言うモエちゃん。
その仕草にドキっとする。
…と、
「お待たせ致しました」
店員が、サラダを運んできた。
「あ、たっ食べようっ!」
「へへへ…逃げられたっス」
…オレは真っ赤になりながらサラダを小皿に分けていた。

第12話 完
964脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/05 01:56
今日はここまででつ。
ちょっと酔っ払いながら書いてますた。
965青猿:03/01/05 08:35
さぁ、今日も保守だっっ
966:03/01/06 01:47
しゃあああああああああああ

あげ です 今日もよろしくm(__)m
967脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/06 02:19
>>966
保守ありがdでつ。
>>967
これから書くでつ。
968( ´∀`)ノ7777さん:03/01/06 02:20
ココの板って主人公♂の名前がいつも「シンジ」のような気がする
969脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/06 02:31
カチャカチャと皿を突っつきながらサラダを平らげていると、ピザが来た。
「こちらがソットボスコになります」
流石、『キノコをふんだんに…』と言うだけのコトはある。
数種類のキノコがピザいっぱいにちりばめられていた。
「こちらがトンノになります」
うん。こっちも予想通り、ツナが沢山入っているピザだ。
「ふわぁ〜〜…美味しそうっス♪」
「うんうんっ!あ、今、切り分けるね」
ソットボスコを丸いカッターのようなモノで、切り分けていると
「先生っ!まさか、今日きのこれるとは思わなかったっス♪」
と、モエちゃんは大喜びだ。
…先生?誰のコトだ?
…きのこれる?きのこって動詞なのか?
モエちゃんの不思議な言葉に戸惑いながらも、オレはピザを小皿に盛った。
970脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/06 02:42
「美味いっス美味いっス美味いっスぅ〜〜っ♪♪」
一口食べるや否や、モエちゃんは大はしゃぎだ。
どれ…。
オレも一口食べる。
……っ!!!
美味いっ!
実は今の今まで、「ピザにキノコって、合うのか?」と疑っていた。
こういうピザは、初めてだったからだ。
だが、いざ食べてみると流石は「当店自慢の」と自負するだけはある。
キノコとチーズ、そしてなんだかわからない香辛料が、複雑なハーモニーを口の中で奏でている。
そもそもココの店のピザ、生地自体が美味い。
パン屋さんになるような「ピザパン」なんかとは比べ物にならない。
ペラッペラな生地がパリパリしてて美味しいっ!
オレ達はあっと言う間に二つのピザを平らげてしまった。
971脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/06 03:14
「ゴチソーサマっス♪♪」
「ごちそうさまっ!」
暫くすると、ドリンクが運ばれてきた。
「シンジ君…。あのぅ…」
「ん?」
紅茶を飲みながらモエちゃんが話しかけてきた。
「ヒナタのコトについてなんスけどぉ…」
「あ、あぁあぁ」
「ヒナタ、あれからすごく落ちこんでて…」
「う、うん…」
そりゃそうだ。
いきなりマサオに襲いかかられたヒナタちゃんの気持ちを考えると、胸が痛い。
「ヒナタ、『マサオ君に嫌われたぁ〜〜っ!』…って、この前のコト、ずぅ〜っと悔やんでるみたいなんス」
「へ?」
オレは呆気にとられた。
「あ、あんなコトされても、まだヒナタちゃんはマサオのコトを好きなのっ!?」
「…うん。そうみたいっス…」
ちょっとションボリしていたが、
「アタシも、ホントはあんまりお勧めできない人だなぁ…とは思うんスけど…
 でも、ヒナタ、あぁ見えて思い込み激しいっスから…だから、応援しようっ!って思ったんス!」
なんだか気合いの入ってるモエちゃん。
そっか。
そこまで、ヒナタちゃんはマサオのコトを…
「よし!わかった!!オレも協力するよっ!!」
「ホントっスかっ!!助かるっス♪♪」
友達想いなモエちゃん…。
おせっかいなモエちゃん…。
いつも元気いっぱいなモエちゃん…。
オレはそんなモエちゃんに段々惹かれていった…。
972脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/06 03:23
「あ、そろそろ出ようか?」
「うんっ♪」
店の窓から外を見ると、すごい勢いで雪が横に走っている。吹雪だ。
さっきまでは全く降ってなかったのに。
車で来ていて良かった…。
会計を済ませ、(当然オレのオゴリなワケだが)店のドアを開ける。
『ゴォォォオオオォォ…!!』
5b先も見えない程の吹雪だ。
「ふわあぁぁぁぁっ!」
「すっ、すげぇな、コレっ!!」
「まっ前、見えないっス!!」
と言ってオレにしがみつくモエちゃん。
「しっかり捕まってろよっ!」
「おーうっ♪」
車まで一気に走りだした。
973脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/06 03:37
『バタンっ』
『バタンっっ!!』
急いで車に飛びこむ。
「はぁ…はぁ…」
「ふひぃ…す…っすごい雪っスねっ!!」
「うん…ホント…すげぇ雪」
エンジンをかけ、ライトを点ける。
…が、前が全く見えない。
「…シンジ君、こんな中、運転したら危ないっスよ」
「あ、そ、そうだね…でも、時間、大丈夫?これからなんか用事あった?」
「ううんっ、なんにも予定は無いっスよっ!だから、止むまでここにいようっス」
「お、おう」
「…シンジ君は、用事あるんスか?」
ちょっと淋しそうに聞いてくるモエちゃん。
「いや、なんもないよ」
「じゃぁ、この話が終わったら次スレ立てるっス!!」
…?なんのコトだ?
とにもかくにも、オレ達は車の中で雪が止むのを暫く待つことにした。

第13話 完
974脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/06 03:39
とゆーワケで次スレ立てまつ。
975脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/06 04:01
>>968
そうなのでつか?
あ け お め スレでちょろっと書いたのはオレなのでつが
他のところでもシンジが使われていたのでしょうか?
976脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/06 04:01
あ、今次スレ立てますた。
http://gamble.2ch.net/test/read.cgi/slot/1041793089/
977脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/06 05:23
>>971
>パン屋さんになるような
  ↓
 パン屋さんにあるような

誤字多いでつ
978脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/06 05:25
はう…また間違ったでつ。
>>971じゃなくて>>970でした
979コソコソ:03/01/06 06:50
残り21
980コソコソ:03/01/06 06:51
残り20
981コソコソ:03/01/06 06:51
1,000げっと
982コソコソ:03/01/06 06:52
1,000げっと
983コソコソ:03/01/06 06:52
1,000げっと
984コソコソ:03/01/06 06:52
携帯から1,000げっと
985コソコソ:03/01/06 06:53
携帯から1,000げっと
986コソコソ:03/01/06 06:53
携帯から1,000げっと
987コソコソ:03/01/06 06:54
携帯から1,000
988コソコソ:03/01/06 06:54
携帯から1,000
989コソコソ:03/01/06 06:55
携帯から1,000
990コソコソ:03/01/06 06:55
携帯から1,000
991コソコソ:03/01/06 06:55
携帯から1,000
992コソコソ:03/01/06 06:55
携帯から1,000
993コソコソ:03/01/06 06:55
携帯から1,000
994コソコソ:03/01/06 06:56
携帯から1,000げっとしにきますた
995コソコソ:03/01/06 06:57
携帯から1,000げっとしにきますた
996コソコソ:03/01/06 06:58
携帯から1,000げっとしにきますたよ
あひゃ
997コソコソ:03/01/06 06:59
携帯から1,000げっとしにきますたよ
あひゃあひゃ
998コソコソ:03/01/06 06:59
携帯から1,000げっとしにきますたよ
あひゃあひゃ
999コソコソ:03/01/06 06:59
携帯から1,000げっとしにきますたよ
あひゃあひゃ
1000やた:03/01/06 07:00
携帯から1,000げっと
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