デモンベイン>>>>>>>種シリーズループ6週目

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1通常の名無しさんの3倍
このスレはデモンベインのエキスを種シリーズにブチ込んだ混沌の箱庭です。
このスレに参加する諸兄には、旧神に連なる者として恥ずかしくない言動を望む。

以下は注意事項

・荒し、煽り、騙り、は原則で禁止。
・上記を破った者はインスマスの海にて『深きものども』と一生戯れて貰う。
・爆破作業はシュリュズベリィ教授に許可を得てから。
・ドリルは西博士と無数の漢達の夢であり浪漫だからして、これを止める事は無理である不可能であるインポッシブルなのである。
・九郎ちゃんの パイルバンカーの露骨な使用は禁止。エロスは程々に。ネタとしては全然OK。
・ニャルさまが見てる。
・議長は根暗なオタ・・・・・・オカルト趣味
・うつけ!何を埋められておるかっ!そんな事では我が主は務まらんぞ!
・SAN値に注意しながらまったりやりましょう。

前スレ
デモンベイン>>>>>>>種シリーズループ5週目
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1173516725/
デモンベイン>>>>>>>種シリーズループ4週目
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1165308646/
デモンベイン>>>>>>>種シリーズループ3週目
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1160223218/
デモンベイン>>>>>>>種シリーズループ2週目
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1155649090/

大十字九朗とシン・アスカの事件簿
デモンベイン>>>>>>>>>>種シリーズ
ttp://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1146806109/

まとめサイト
ttp://demoba.nobody.jp/



2通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 01:24:18 ID:???
     /  /               l     \ ヘ ヽ   \
   /   /             /   l       \ }     \
\/./   /  /        / /   ∧   、    ヽl      \
./ /    /  /         / //  ∧ i.   i     ',      /
l i    i  /       ///./  / ', i   i     i    /
| ハ    .ト L___ ェニ ァ/ 人 /   ヽ i  _l     |  /
i い    | ィー‐,ニニ三/   / / ーェ、___,>r '´ | i   i |/
. V∧   |∧/ /フr::。}ヽ ./´   "^,rこニ;;、`ヽェi i   i |
 ∧ i.ヽ  lレ'  {::リー'::ソ  "      {rイ::::゚リ } // /   /ハ 
./  {\  iト、 ,〃ー―    ,      ヾこ.゙ソ  / /   // .|
'    } \ i ヽ""       `     ` ー‐" /イ   .イ /  l
    ヽ  ト、     ,へ、___,,   〃/ /  ///  i  l
.    r‐|i  i.>、.   /:::::"   ゛"::::::ヽ    / / /   i  l
   _,.レ┴ニ ~ \   {::        :::}  イ 「___ ノ‐┐  i. l
  / /  / >、  } ` 、 ̄ `' ー ―‐ '´ .イイ^ヽ  `ト- {.   i l
. / / /  /  _.>、{    `;- _ _, -‐ ' ´, へ ヽ \ | 〈 ヽ  i l
" i    '  ´  }  /二コ T_\   |   `     } .〉 ',  i l
  i       イ'レ'´/  /「H. \\  }       ./ ./   }  i l
  2getだなんて幼稚な行為に血道をあげてホルホル
  してるのは本人だけで、他の人間からはキモウゼェと
  思われてる事にいい加減気づきやがれですぅ
3通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 08:05:34 ID:???
          /..:::::::::/:__,.v-‐-| :::::::/ ::::..\
            /..::::::::::::/''"´    / .:::::;イ :::::::::..ヽ
        /..::::::::::::/      ∠イ/7,.イ:::::::::::::',
         ,",' l :: ::::::::!     、 ヾ__,ク=-く  l::::::::::/:::l     ここで私が3get!!
        ,'  ', : :::::├-、__ノ}  ` '゙‐・-‐ /:::::;ィ':::::::| 
        l∧, ヽ、ヾ、! /´。ン ノ     -‐''" Yミv
       { ヾ;、 、.`<`"´  ヽ         )ソノ
          `''‐-〒‐     ,. -─-ヾ,    f_/!
               |l、  、fレ'´ ̄``~リ   | |::: |  
              ヾ=、 ヾ,ィ____,.ク´  ノ |:::l:l  「イィイィィヤッタァァァアア」
                \ `'─‐'''´  /_,ノ`iトヽ
                  ヽ  ̄  ∠‐'":::::::::|、
                 /`7''''''"!::::::::::::::::::/ ヽ、
              _ ,./|::::;i    l:::::::::::::::/   l`‐ 、
        _,. -‐ ''"´/  l::/ :〉へ/:ヽ::::::::/    '、  `"'' ‐- 、
  ,. -‐ '''"´     /   ,.l/:::/  |::::::ヽ;;/ヽ    `、
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄``ヽ!:::::::/   ヽ,_,.∠.....___
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4通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 09:06:23 ID:???
クロススレまとめWiki http://wiki.livedoor.jp/arte5/d/FrontPage
5通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 12:22:35 ID:???
O.K.!5ゲッと
             *****
     ミ彡彡ミ   (@台@ ) 全く自慢にならないな
     ( -_-)   /  ⌒i  
    /   \  /   | |
    /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ | |
  __(__ニつ/  AA  /_.| |____
      \/____/   (u ⊃
6通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 18:37:31 ID:???
まずは今更ながらに>>1乙を


前スレの987から1000までの流れには本気で感動した
7通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 18:40:34 ID:???
>>1
前スレ最後の連中も乙かれ。
>>1
前スレから引き続き、バイサルから復帰したので第1話続きを。

次元の壁を破壊して、空間を捻じ切り、引き裂き、巨体が顕れる。
胎内から産まれ堕ちる赤子のようにそれは聖堂という子宮を突き破る。
「10101000001101000001100001100001
1010000011001010101010!!!!!!!!!!1111
11000!!!!00000001100000!!!!!!!!!!!!」
人語に変換不可の雄叫びが大地を揺るがした。
瘴気が霧散する、暗雲が蒸発する、廃墟が砕け散る。
圧倒的神気が周囲を覆いつくす。
「くっ!!なんという凄まじい神力……ッ!!」
『旧神の印』により防護したとはいえ、一瞬で砕け散った聖堂。
その余波で信徒の大半が巻き込まれ消し炭になった。
が、生き残った者はその光の巨人を神々しいものと認識し、涙を流す。
自分と紅朔の周りを渦巻く字祷子反応の絶大さに九朔の額に
一筋の冷や汗が浮かぶ。
「在り得ぬ。このような……くッ!」
「我らの肉は旧神へ……我らの魂は旧神に……!!」
叫び、呼ばれたかのように光の中へ飛び込んでいく信徒達、それらを媒介としてか
光の巨人はその肉体をこの世界へと顕現化できる状態へ着々と構築している。
「私の愛する信徒達よ、旧神に奉げよ!我と共に邪悪を滅ぼそう!!」
「ふざけないで!!!」
紅朔の表情がその言葉に怒りで染まる。
「否、我らは巫山戯てはおらぬぞ!これこそが……ああ、これこそがッッ!」
その瞳は恍惚と倒錯、悦楽の色。
紅朔を歯牙にもかけず、教主がその光に己の姿を相対させる。
巨人は更にこちらへと肉体を移行させている。
光を覆う魔術紋様、そこには幾兆、幾京、幾垓の高密度情報が記されている。
それが意味するのは神格に近い異形の招喚。
そしてこの光!おぞましい異界の七色と無色が彩成す輝ける闇黒!
もしこのようなものがこの一帯に顕れれば、引き起こす魔術災害は
あの13番区画・焼野を超えるとも知れない規模となる。
ならば、こちらに出てくる前の今しか撃退する方法はない。
「騎士殿……!」
「認識している。あのようなものが旧神などであってたまるか。あれは
憎むべきもの、邪神の力を得た異形だ!!」
そう、二人は眼前に在る光り輝く闇の真の姿を見極めていた。
これは、決して旧神の力――そう、彼らの父母が戦い抜いて人々の為に築いた
優しいものではない。
身を震わす咆哮に暖かさはない、死の冷たさだけ。
それは生を歌う命の唄ではない、それは嘲笑う悪意だ。
これは邪悪、憎むべき宇宙的悪意、それは外宇宙の神(アウター・ゴッド)!!
彼奴らが信仰したのはつまり、旧神とは真逆の邪神。
彼奴らが召喚したこれは彼奴らの妄想が生んだ邪悪なる異形。
この光り輝く闇がもたらすのは破滅、破壊、絶滅、終焉。
故に、邪悪を許さぬ正しき怒りを胸に秘める故に、これを打ち祓う!
紅と翡翠の瞳に刃金の意志が宿る。
「呼ぶぞ!/呼びわよ!」
同時に発せられた言葉、それが合図となる。
天を衝く剣指、蒸発し消え去った雲の更に上空、満天の星が輝く。
紡がれる口訣、それは正しき怒りによって為される憎悪の宣誓。
だが、それは決して怨嗟ではない。
それは邪悪に抗う、切なる祈り。

 憎悪の空より来たりて
 正しき怒りを胸に秘め
 我らは、魔を断つ剣を執る

 汝、気高き双刃―――デモンベイン!!!

虚空より、爆砕する空気を伴い鋼鉄の機神が顕現した。
紅朔/九朔を中心として実体化し、荒れ狂う大気を身に纏いそれは降り立つ。
その巨体、全身に刻まれた魔術紋様が唸りをあげている。
その瞳、意志を宿さぬはずのそれが眼前の邪悪を睨みつける。
それは邪神でありながら邪神であることを否定した神の模造品。
それは鋼鉄の肉体を持つ、この世界を冒さんとする魔を断つ刃。
それは人々の切なる祈りと明日への願いを託された翼。
それは『人のため』の鬼械神<デウス・エクス・マキナ>である。
「同調<アクセス>!!」
九朔と紅朔は共にそれぞれのコクピットへと転送される。
それは必然と言うべきなのか、彼らの父母と同じ形である。
二層に別れたコクピット、下層に紅朔、上層に九朔。
九朔はデモンベインの四肢となる、その拳と脚はデモンベインの拳と脚となる。
紅朔はデモンベインの血潮となる、彼の巨体に溢れる水銀(アゾート)となる。
三位一体、これこそがデモンベインの真骨頂。
「我らを無礼るなよ、贋物!」
「そうよ!嘘つきってのは怖いんだから!」
相対する、巨人と機神。
次元の壁を突き破り半身を引きずり出した状態で顕現した巨人。
光に穿たれた黒い二つの孔がデモンベインを見据える。
戦いの火蓋は今にも斬り落とされようとしていた。
だが、
「―――何?」
光の巨人の手前、教主の男が恐怖の表情を浮かべていた。
同時、九朔/紅朔もその方に視線を送る。
光の巨人がある。
それは異界の無限色で輝くおぞましい光だ。
しかし、今、その光体が確かに異変を生じていた。
崩れていた。
光が崩れ、肉が崩れ、巨人はその光体を捩じらせていた。
「10101000001101000001100001100001
1010000011001010101010!!!!!!!!!!1111
11000!!!!00000001100000!!!!!!!!!!!!」
それはまるで苦痛の叫びを上げているように聞こえた。
慌てふためく男、だが、光の巨人は体を捩じらせ、呻いている。
それは彼の神性が引き起こした事象ではなかったのか驚愕が混じっていた。
残ったほかの信者も同様に。
そして、
「溶けてる……」
ごぼり、そんな音を立てて、巨人が解け、溶けた。
次元の裂け目は消え去り切り取られた半身が聖堂の床に叩きつけられる。
粘液状になっていたそれに、教主だった男と信者達の体が呑みこまれた。
大轟音、質量を持ったそれが雪崩落ち聖堂が粘液に飲み込まれる。
「****‘?=〜”’$$$$$###!!!!!!!」
光に咲いた二つの点と洞穴、まだ残っていた顔のような部分が雄叫びを
あげ痙攣する。
しかし、どろどろに崩れた光体の中では原型を留めることができず、
とうとうそれも光り輝く粘液の中に溶けた。
それは想像を超えた展開。
余りにも呆気ない終焉だった。
巨人が溶解する寸前、シャンタクを起動させ飛びのいていたデモンベイン。
コクピットの中、九朔も、紅朔も目の雨で起きた事態を飲み込めずにいる。
「魔術汚染はないようだが……」
「折角デモンベインを呼んだのに……ね」
呆然としてはいたが、しかし、このままこの異界の輝く闇を放置するわけにも
いかなかった。
この闇が何時暴走を起こして自分達の護るべき人達を害するか分からないのだ。
「仕方あるまい。紅朔、コイツを始末するぞ」
「りょーかい。でもいったい、これって何だったのかしら?」
「さあな。ただ、『八月党』は旧神気取りの邪神教団だっただけだ」
「不可解な事がいっぱいよ?」
「確かに。だが、それは追々調べれば良いことだ。いくぞ」
「はいはい」
眼下の異形を昇滅させるため、デモンベインは必滅の術式を唱える。
それは光ある世界に害成す闇黒を滅する宣誓。
「――光射す世界に」
「――汝等闇黒住まう場所なし」

「「飢えず、渇かず、無に還れッッ!!」」
魔術紋様が光り輝き、右手に収束する超高密度の魔力。
シャンタクは最大加速、デモンベインが閃光を引き連れ急降下する。
闇夜を裂くその様、それはさながら流星のようだった。
「レムリア・ソニック・インパクトッッ!!!」
破滅の宣誓、異界の光へ超超音速の破壊鎚が突立てられた。
発生した無限熱量、聖堂を覆い尽くす字祷子の崩壊。
だが、次の瞬間、
「なッ!?」
「嘘ッ!?」
液状になり聖堂を満たした巨人の体が夥しい光を発した。
これを最初から待ちかねていたかのように粘液が震え湧き上った。
膨れあがる粘液、その中から半固形の触手が数多飛び出す。
デモンベインに絡みつく。
「身動きがッ!」
「駄目!シャンタクでも振り切れ――っ!!」
そして、触手はデモンベインを呑み込んだ。
同時、デモンベインを取り込んだ粘液、無限質量を内包されたそれが弾けた。
中から零れた異界の光が埋め尽くす。
聖堂が、大地が、空が、瘴気が、生命が、呑まれる。
「う、うわああああああああああああああああ!!!」
「きゃああああああああああああああああああ!!!」
激しい衝撃、光に飲み込まれたデモンベインの中、紅朔と九朔は
自分たちの肉体が字祷子の単位に分解されるのを感じた。
それは見知った感覚だった。
それは幾度も感じた字祷子の振動だった。
そう、それは、
「「次元跳躍……ッ!?」」

Biginning――end
第1話投下終了です。

今まで九朔と紅朔が主人公の話がなかったので書いてみたけど
これから頑張りたい次第です。
それでは
15通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:10:30 ID:???
;;;;;::::::: :.:...   レ.>'-'└=-'´"mラ、,.)
;;;:;;::. =、 j '´          
;;;;`ー-、ヲ          ー   
;:.   /     r ´ ̄ `ヽ
::.`'`ヲ     /' . -‐- 、 ヽ ベアード様が紅朔のデレに
;::::`ヽ     {./ rュ 、 ヽ.}  興味を持たれたようですGJ
>へ_i     ヽ;:`'ー-‐'.ナ/ 
"''  {      `ー==-'´    
つ=-^、    
    } 
ラ>' '~´`5、
16通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:24:36 ID:???
GJ。
いろんなスレみたけど、飛ばされるまでの経緯をここまで丁寧に書かれた
作品はみたことない。
この調子でがんばってください。
期待しています。
17通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:58:28 ID:???
クロスしないでもオリジナルの飛翔アフターストーリー書いても十分
いけるんじゃないか? ってくらいのパワーがあるな。
新しい旧神さんGJでした。
18通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:51:13 ID:???
おお〜九朔と紅朔が良い感じですねw GJですw
この後無印種と種死、どちらに行っても主人公と周りに良い影響を与えそうですね。
種の世界に起こるデウスエクスマキナストーリー(ご都合主義)楽しみにして待ってます。
19通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 00:21:59 ID:???
ホント普通に公式アフターストーリーと言われても違和感ない出来ですな。
この二人がデモベ連れで種に……どうなることやらw
とにかく新たな旧神の降臨にGJを!
20通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 18:33:20 ID:BDumHcEX
おお、また新たな旧神が降臨したようですね。
飛翔アフターの九朔と紅朔がどう世界に影響を与えるかが気になりますね。
個人的にはキ○ガイ…いえ、天才西博士が出てこないかもしれないのが残念ですが、GJと賛辞を贈るのにふさわしい作品です。
ではまた。
21西博士のC.E.蹂躙:2007/07/04(水) 22:10:23 ID:???
いやはや、GJと言わざるを得ない出来ですな。
突発的に作った、私の作品より構成力、文章力もありますし。
今後の展開が非常に楽しみです。

後、前スレでの感想で皆さんの西博士に対する期待が非常に大きいものだったので。
現在、プロットの練り直しをしています。

やっぱり、西博士と言ったらドリルは外せませんよね?
22通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 22:24:58 ID:???
自爆装置もな
23通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 04:15:12 ID:???
ギターを弾かない博士は博士じゃないよ
あと小説版にあった死者蘇生のエピソードも加味して頂きたい
24通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 05:37:56 ID:???
西博士は外せないな・・・



エルザはダウンサイジング(ロリ化)したほうがいいかも
25通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 08:42:44 ID:???
>>23
涼風版は黒歴史だとあれほど(ry
26偽:西博士:2007/07/05(木) 15:30:07 ID:???
>ドリルは西博士と無数の漢達の夢であり浪漫だからして、これを止める事は無理である不可能かつインポッシブルなのであーる。

上で一度言ってはおるがそもそもプロット云々以前に一億年に一度といわれた偉大なる大・天・才!ドクターウエストの登場を凡人が阻むことは、ずええええええええええったい無理!なのであーる。


…はい、悪乗りのしすぎです。
反省ついでにルルイエまで逝ってきます。
遺言替わりに、旧神の皆様方…GJ!
27通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 19:01:01 ID:???
デレ後の紅朔は素晴らしいGJ!
28通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 22:59:12 ID:???
しかし、たまにはツンになって九朔を苛めるといいかも
29紅い死霊秘法15 ◆XGuB22wfJM :2007/07/06(金) 20:35:59 ID:???
「このムシ野郎!」
いえ、シンが潰しているのは虫女です。
「そろそろ飽きないものかしら」
延々と繰り返される惨殺劇にうんざりし始めているSDネクロノミコン、そろそろ帰りたいのだ。
怒りで錯乱しているシンには、これみよがしな独り言も耳に入らない。ひたすら作業に没頭し続ける。
「もうやめてシン! とっくにアトラック=ナチャのライフはゼロよ! もう勝負はついたのよ!」
無力なヒロインっぽく止めてみる。
「は・な・せ!」
駄目でした。
「可哀想なシン……えい!」
ネクロノミコンはマギウススタイルの術衣を締め付けた。これで昏倒したところで片付けようと思っ
ていた。しかし、怒りの臨界点を超えたシンは無意識に締め付け攻撃をディスペルしてしまった。
「何、勘違いしているんだ?」
「ひょ?」
「俺のバトルフェイズはまだ終了してないぜ」
「何言ってるのよ? 貴方の疲労は既に限界じゃ」
「速攻魔法発動! ロイガー&ツァール!」
「双子の卑猥なる者!?」
「この魔法は───」
「惑乱の血を分ける、爆ぜろ」
マギウススタイルの術衣そのものから紅い霧が発生し、近辺を包み込んだ後、大音響と閃光。
全方位からの零距離爆発は流石にどうにもならず、シンは胎児のように力なく地面にうずくまった。
「即席スタングレネード、なかなかに使えるわね」
スタングレネードは音と光で相手を無効化する特殊爆弾である、人間の生理的に防ぐのは難しい。
偉い人に非難されない爆発攻撃の実験は上々、それを自分の主に試すところが、まこと外道である。
「さぁて回収回収♪ アエテュル表に拠る暗号解読……鍵、鍵と」
鼻歌を歌いながらアトラック=ナチャの術式を紐解き、本来の姿へ還す。
「これで……」
ぺったんこに均された肉片が光に包まれ、頁に還る。
それらの欠けた一節はSDネクロノミコンの前に寄り集まり、滞空した。
「ふふ、ようやく還ってきたわね、我が分身。
幸先いいわ、このペースで行けば、半年と待たずに私は完全にもどれるっ!?」
頁を取り込もうと手を伸ばした直後、背後に巨大な字祷子が巻い上がり、氷柱を背中に突っ込まれた
かのような怖気、物理的な圧迫を感じさせるほどのプレッシャーが生じた。
恐る恐る振り返ると、焦点の合っていない死んだ魚の目をした主が、殺意と爆発するような気流を
纏ってすぐ後ろに居た。
人間、怒りすぎると無表情になるというが、まさしくシンからはなんの感情も読み取れない。
あまりの威圧感に滅法うろたえる小さい従者。ろれつの回らない舌で説得を試みた。
「こ、これはね、えっとね。話を聞いて、そう、話を、話をしましょう、話し合いましょう。
討論を、有意義な討論を、冷静に、そう冷静に」
「その必要は、ない!」
がっちりと従者を掴むと顔面に引き寄せる。無表情なのが余計に怖い。
30紅い死霊秘法15 ◆XGuB22wfJM :2007/07/06(金) 20:36:20 ID:???
「遺言は?」
「な、何を怒っているのか解らないわ」
シンはゆっくりと両手を締め付ける、反比例してSDネクロノミコンがスリムになる。
「イタイイタイ痛い鋳たい!」
「遺言か?」
一切の冗談を排した、抹殺モードのシンは容赦が無かった。
「話す、話すから、緩メェ!」
「へぇ、隠し事があったのか。そうなのか、騙してたんだな、そうなんだな」
親指が小さな喉元を押さえつける。縊り殺す気かと、少女は本気で自分の死を憂い始めた。
「包み隠さず話すから、怒らないでね♪」
返答は無言。応とも否とも答えず、視線だけで続きを吐けと脅しつける。
「や、やっぱり、長くなるから、また次の機会にしない?」
「全部聞くから最初から話せ、包み隠さず、話せ」
誤魔化しは何一つ通用しないと観念し、ついにミニサイズネクロノミコンは口を割った。
「実は……その、暴れていたアトラック=ナチャは私の断片なのよ」
進退窮まった少女は一言で告白した。静寂が宇宙港を包みこむ。
バツが悪いを通り越した少女は、むしろふんぞり返って堂々としている。
盗人猛々しいとは、まさにこのことか。
シンがゲロされた内容を理解するまで5秒、正気に返って口を開いたのがさらに5秒後。
「つまり」
「つまり?」
鸚鵡返しに死霊秘法。
「犯人は?」
「私☆」
可愛らしく死霊秘法。
「元凶は?」
「それも私」
真犯人のように死霊秘法。
「真実は?」
「いつも一つ!」
名探偵の如く紅い死霊秘法。
プチンという音がシンのこめかみから聞こえたのは多分幻聴ではない。
「悪いのは…………………お前かああああああああああああああッ!」
「のぉぁ〜〜〜〜〜!?!?!?!?」
切れたシンは手の中の従者をめちゃくちゃに振り回した。アトラック=ナチャに向かっていた怒り
がそのまま自分の従者に転化されたらしく、SDネクロノミコンの頭部は残像を起こしながら前後
左右上下に振られまくり、数秒でエクトプラズムを吐き出しながら気絶した。
31紅い死霊秘法15 ◆XGuB22wfJM :2007/07/06(金) 20:36:42 ID:???
ハイネ・ヴェステンフルスは無線が途切れた後、外道関連でかかりつけと化した国立病院へ大量の
救急車の手配をこなしつつ、やきもきしていた。次は勝利の報告だと聞いたものの、それから
音沙汰がさっぱりない。
あれから返り討ちにあったのではないかとか、相打ちで身動きが取れなくなったのではないかとか、
次々と湧き上がる想像を振り払いつつ、彼は信じて待ち続けていた。
そうして、後輩の姿がゲートから現れたとき、彼は心の底から安堵し、直後にいぶかしんだ。
シンはマギウススタイルが解かれており、現場に到着したときの訓練生の衣服のまま。
顔は項垂れたまま歩いてくるので見えない。左手には数枚の紙切れを握り締め、そして
右手で通常サイズのネクロノミコンの首根っこをひっつかんで引き摺っていた。
少女は気を失っているらしく、死体と間違いそうなほどぐったりして、両足を地面に擦っている。
ハイネはすぐに駆け寄って話を聞きたかったが、経験がそれを押し留めた。腰のホルスターから
リード&ヴォーン92型・五十口径エンチャントマグナムを抜き放つと、シンの頭にポイントする。
「止まれ! 顔を上げろ、正気なら何か言え!」
じっとりと汗ばむ右手でトリガーに指をかける。引きたくは無い。しかし、狂った魔術師が市街に
飛び込み大暴れでもすれば、被害の規模など想像もしたくない。
「…………犯人と黒幕を……確保しました」
幽鬼のように顔を上げたシンは、もともと痩身になっていたこと、魔力の使いすぎと疲労で死人と
見間違う人相だった。
「犯人? あの網を出す女は?」
「左手にあります」
人を確保しておいて、ありますと答えるのもおかしなものだ。
ハイネは一時混乱したが、紙切れが魔導書の一部と看破して納得した。
「魔導書が実体化して暴れていたのか、なるほどな。………それで黒幕ってのはなんだ?」
シンは引きつった笑みを浮かべて、右手を高く上げた。
その右手には口から変な気体を漏らしながら、目を回した少女がぶら下がっている。
「黒幕です」
ネクロノミコン、写本、犯人、断片、化け物、魔導書、黒幕、魔導書と断片、黒幕と犯人。
しばらくハイネの頭の上にクエスチョンマークが飛び交ったが、理解に及んだ。及んでしまった。
気まずい沈黙が二人に襲い掛かった。

きっかり一分後、ハイネが口を開いた。
「自作自演、ってやつか?」
「身から出た錆びを、騙して他人に掃除させたことを、そう言うなら」
「……人間、色々あるよな」
「そう、ですかね?」
32紅い死霊秘法15 ◆XGuB22wfJM :2007/07/06(金) 20:39:35 ID:???
「………、とにかく事件は収束、後片付けの段階だな。シン、オマエは今日は帰って寝ろ」
「えっ、でも被害者の搬送とか、コイツの扱いとか」
「いいから、今日は休め。お前は誇張無しに良くやった。オレの部隊に犠牲者もない。被害者にも
死者はでなかった。満点だよ。だから、今日は休め。明日も訓練が待ってるんだろ」
「だけど」
困ったように頭を掻くと、優しい目と厳しい口調でハイネは言い直す。
「良く聞けよ、オマエがこのままいても邪魔だ! 命令だ、訓練生。
後始末できるような技術も、段取りの仕方も分からないのに、口をだすな。
オマエにできることは、一刻も早く体力を回復して次の有事に備えることだ。復唱しろ!」
「はっ、はい。シン・アスカは寮に戻り体力を回復して有事に備えます!」
「よしっ! お疲れさん。あとな黒幕と犯人を置いてけ、こっちでたっぷり絞った後に返すから」
「分かりました」
シンは荷物をハイネに引き渡すと途端に緊張が解けたのか、ふらふらとした足取りで送迎の
車両に乗り込み、寮まで送られていった。おそらく車内で泥のように眠ってしまうだろう。
「さってと、もう起きていいぞ、黒幕のお嬢ちゃん」
「バレてた?」
「オレの眼力はごまかせないぜ」
寝たふりを解くと首の調子を確認するネクロノミコン。本当に首の骨がへし折れるかと思った。
「随分とまあ、怒らせたもんだな。大事なパートナーなんだろ?」
「ただのコミュニケーションの一環よ、臨死体験するとは予想外だったけれど」
「ああいう生真面目なのは怒らせると手がつけられないからな。何事もほどほどにってこと」
「身に染みたわよ」
首を揉みながら、ちょっぴり反省する少女であった。

ストレッチをしている最中、おもむろに少女は何かを閃いた。
ハイネは彼女の頭の上に電球が現れて、点灯するのを見たと後日語ったそうだが。
「ねえハイネ、アカデミーの寮へ通信を繋げられて?」
「可能だが、用件は?」
「教育」
話をしながらも、てきぱきとハイネは寮へ手続きを踏む、
33紅い死霊秘法15 ◆XGuB22wfJM :2007/07/06(金) 20:40:52 ID:???
「管理人に繋ぎはしたが、シンはまだまだ到着しないぞ」
「いいのよ、用があるのは別人。レイ・ザ・バレルって訓練生を出して頂戴」
「今は寝てるだろうに、はた迷惑な話だ」
『もしもし、レイ・ザ・バレルという訓練生に至急取り次いでくれ。
軍務だ、寝てようがたたき起こしてさっさとつれて来い』
「………どうやら起きていたようだな、取り次いだぞ、代わってくれ」
受話器を受け取ると、レイの声が聞こえてきた。
『もしもし』
『レイ? 事件があらかた片付いたから、援軍はいらないわよ』
『……読んでいたのか』
『友達思いだものね、レイ・ザ・バレルは』
『……』
『折り入って頼みたいのだけど、シンがくたびれて帰って来るから。追い込みかけて欲しいのよ』
『何の話だ?』
『肉体的、魔力的、精神的、魂的に疲れ果てているから。寝る前に躾けると効果抜群ってことよ。
この機に徹底的に啓蒙してあげれば、いい魔術師になるわ』
『それは、躾ではなく悪質な洗脳だと思うが』
『表現は何でもいいの。とにかく、お前が世界を救えとか、議長を守れとか、俺は寿命が短いから
後を頼むとか、プラントの未来はお前の双肩にかかっているとか、適当なこと言ってやる気を
出させればいいの、得意でしょう、そういうの。
気力が充実すれば毎晩の悪夢も吹き飛ばせるし、食欲も戻るし、訓練にも身が入る。
シンの健康の為にも、くれぐれもお願いね』
言いたいだけ言ってから、プチッと返答を聞く前に通信を切った。やりたい放題である。
34紅い死霊秘法15 ◆XGuB22wfJM :2007/07/06(金) 20:41:42 ID:???
ふと気がつくと、聞き耳をたてていたハイネがにやにやしている。
「意外と過保護じゃないか、オレも心配されたいね」
「はっ、べっ、別に心配してるんじゃないわよ。
私を扱う人間がいつまでも死にかけの病人だったら困るからよ」
「ま、そういうことにしておくかな。それじゃ仕事に戻るか。
救急車が来る前に被害者を助け出す。君には事件の責任者として、
糸を片っ端からディスペルしてもらう」
「どれだけあると思ってるのよ」
「手伝わないと頁は返さない。それに、真摯に働けば君のパートナーへ良く手伝ってくれたと
言い含めてやるぜ。破格の条件だ、拒否権はない」
「むぅ」
「ぼやいてる暇は無いぜ。救急車の搬送能力より早く助け出さないと効率が悪い。
それにオカルトの証拠隠滅、被害者の精神ケア、宇宙港全体の洗浄、カバーストーリーの発表。
他にも仕事は山積みだ。丸一日は拘束させてもらうぞ」
「うえっ!」
自分の断片を取り戻すため、ネクロノミコンは似つかわしくない地味な作業に没頭することに
なるのであった。
同時刻、レイ・ザ・バレルは生まれて初めて、発作が起きないものかと願っていた。



つづく。


来週のホテル・ミネルバ
第34話「エンジェルダウン作戦」

タリア「現刻より状況を開始する。
    勇敢なる同志諸君、我らにとってハイネ・ヴェステンフルス、
    タンホイザーダメコン班はかけがえの無い戦友だった。
    鎮魂の灯明は我々こそが灯すもの。
    亡き戦友の魂で、我らの艦は復讐の女神となる。
    タンホイザーの裁きのもと、反陽子で奴らの翼を引き千切れ!」
一同「ウォーーーー!!!」

ごめんなさい、こんなくだらないことを毎日考えててごめんなさい。
35通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:46:50 ID:???
GJ!
のっけからフイタじゃねーかwww
36通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:50:30 ID:???
続きキテルーーーーーー!!GJGJGJ!!
初っ端のHA☆NA☆SEにクソワロタ
37通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:05:01 ID:???
GJ
なんていうか、紅いのがステキだ
38通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:52:24 ID:???
GJ
今回は笑わせてもらいました
39通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:28:42 ID:DSmsvopa
GJ!
フイタwww
40通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:53:49 ID:???
紅い子が……折檻されている!? 何時もと魔逆だぜw
そしてGJです!!
41通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 23:09:58 ID:???
GJ!

つ 「ガチャガチャきゅ〜とフルボッコ♪」
42通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 23:28:01 ID:???
GJw

最初からクライマックスまで吹いたwwww
43通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 23:53:10 ID:xoao8V+n
GJ!あのアナザーブラッドがこんないい味を出してくれるとは思ってもいませんでした。
44通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 00:12:19 ID:Kt8cwzNb
タリアとバラライカ姐さんの中の人、同じなんだよな」。
怪しく、それは堕ちて逝く。
空より来たる数多の星星、宵闇に光線を描く。
遥か高き頂、淀む深遠の海溝、阻むものの無き草原、霧に隠れた街、
生命を焼き尽くす砂漠、あらゆる場所にその『光』は堕ちる。
流星群、人々は堕ちる星に魅入った。
七色に光るその星の瞬き、人々は気づいただろうか。
それが、本当に流星群かどうか気づいたものがいただろうか。
それが在り得ぬ角度に捻じ曲がり堕ちたことに気づいたか。
ある少年は、それに明日を祈った。
ある少女は、それに想い人のことを祈った。
ある青年は、それに戦争の終結を祈った。
ある女性は、それに夫の帰還を祈った。
誰も気づかない。
皆が皆、この吹き荒れる嵐に疲れ果てていた。
C.E71年、「血のバレンタイン」。
始まった地球とコーディネイターの争い。
殺し、殺され、途絶える事の無い殺意の螺旋がそこら中で渦巻いていた。
世界が憎悪と怨嗟、拒絶と殺戮で満ちていた。
故に、誰もその堕ちる光の意味するところは知らず、ただ、その流星が
行く先を見届ける。
人々は知らない、宇宙より飛来する未知の虹色が彩成す真実を。
異界の七色と無色が内包する異形を。
時は大戦争時代、変質した世界に気づいた者は、数少なく。


***


辺りは闇、しかしコクピットに刻まれた魔術文様が淡く輝く。
「ん……着いたのか」
己という存在の固定を認識する。
次元跳躍、世界に自己という存在を広げ、ゲームワールド間を渡る術。
かつて、混沌のゲヱムに挑んだ時以来の大魔術。
あの時はド・マリニーの時計台を利用してのものだったが、よもや、異形の
力で強制的に転送されるとは。
「ふぅ」
九朔は立ち上がり下方の――いや、今は前方に視線を移す。
「生きてるか?」
「頭ぶつけたぁ……」
頭を押さえてこちらにやってくる紅朔、次元跳躍の際にでもぶつけたか。
「んもう、跳ぶのは良いけど、いきなりこの体勢はないわよ」
確かに、九朔はコクピットを見回す。
自分と紅朔のいるコクピット、先ほどから丁度90度回転している。
「仰向けに倒れているようだな」
「そうやって冷静に答えるのやめてよ」
不機嫌な顔をしつつ紅朔は九朔を押しのける。
パネルに手をかざし、目を閉じる。
「何をする気だ?」
「この子を起こすの」
誤植:文様→紋様

「この子を起こすの」
そして、デモンベインの術式に介入する。
指先から零れる血液、コクピットと繋がった血の筋がデモンベインの中へと潜る。
彼の巨体を巡る術式へと枝葉を伸ばし、絡みつく。
「血は我が魔術の源泉也、血は我が存在の証明也、血は我が魔術也……」

起動式確認、魔術回路再起、水銀(アゾート)循環開始
機械器官鼓動確認、術式活動確認、動力起動確認、
銀鍵守護神機関運転開始、術式運転確認
・・・・・・ALL GREEN


大モニタに浮かび上がる無数の文字列、デモンベインの再起動を示す。
コクピットが再び息を吹き返した。
唸る魔術の迸りが空気を伝って身に届く。
「これで良しっと」
口端が緩む。
と、同時
『こちら、オーブ陸軍師団。そこのMS、所属と官姓名を名乗れ』
スピーカーから聞こえる聞き覚えの無い単語。
モニタを見れば、そこに映し出されているのは空を飛ぶ鋼鉄の巨人群。
赤と橙、白で彩られたその巨人の額には黄色の左右に張り出す角。
見た目からしていかにも正義の味方風な出で立ち。
あの、■■◆■の作るアレとは違うようだが、紛れも無くそれはロボットだった。
そして、それはどうやらデモンベインを囲んでいる。
手に持った銃と思しき武器をこちらに向けて。
『そちらの所属はどこだ?応答が無い場合、そちらを拿捕する権利が――』
「こちら覇道財閥所属、デモンベインの大十字九朔だ。こちらに交戦の意志なし。
 応答願いたい」
こういう事態に何度も遭遇している者ならではの貫禄を持って応える九朔。
そもそもは、ゲヱムで培った経験と言うものだったが。
『ハ、ハドウザイバツ……?』
困惑した様子がスピーカーを通して伝わる。
「やはり、か」
思ったとおりだが、ここは――
「んー、やっぱり別世界?別の場所じゃなくて?」
「だな……仕方ない――応答願う。我らは現状を掴みかねている。済まないが
 責任者はおられるか?話がしたい」
しばしの間が空く。
交信を行っているようだがその間、機械人形は手に握った銃らしきものを
こちらに向けたままだ。
モニタを拡大すれば引鉄が指にかけられているところが見ることができる。
何時でもこちらを撃てる算段といったところか。
「ねえ騎士殿。いきなりドバババって撃たれたらどうする?」
隣で、緊張感ゼロな調子で仰向けに寝転がる紅朔が声をかける。
「そうならない事を祈ろう――と、言いたいところだが撃つなら斬るまでだ」
直立不動の瞳がモニタを見つめる。
「怖ぁい。騎士殿ったら血の気が多すぎね。あーそうそう。血の気が多いと言ったら
 この前だって置いておいたプリンを私が食べたからってロイガ――」
「何なら今すぐにでも貴様の頭に拳を振り下ろしてやるが、どうしてほしい?」
モニタからは目を離していないのだが、背中に鬼の形相が浮かんだ気配。
「冗談だってばぁ。そんな、自分の息子を良い餌だとか言っちゃう鬼みたいな
 気配漂わせて怒らないでよ」
冗談の通じない半身に嘆息する紅朔。
と、砂嵐のようなノイズがスピーカーに走った。
「あ、ようやくね」
『……こちら、レドニル・キサカ一佐だ、用件は?』
「我は大十字九朔。すまないが貴方達が持つ情報が欲しい。我らも今、ここに
 置かれている現状を把握しかねている」
『……ならば、まずは姿を見せてもらえないだろうか。武装はないようだが、
 君の乗っているMSは我々も見たことが無い型なのでな。
 こちらとしても、何もなしには話は出来ない』
「了解した」
特に断る理由も無い。パネルを操作し、ハッチを開ける。
規則的な音を立ててハッチが外に向かい開放されていく。
外から入り込む陽光、拡がる青が眩しい。
「ねえ九朔。私はどうする?」
「汝も来い。これは信用の問題だからな」
「んもう、面倒臭い」
仰向けに寝転がっていた体を起こし、紅朔も立ち上がる。
並び、紅朔/九朔は異世界へ降り立つ。
「っ………」
まず、視界を埋め尽くしたのは眩い光、世界は白一色。
それが、白一色から様々な色に彩どられていく。
そして、全てが明確になったその世界、埋め尽くすのは一面の蒼穹。
地平まで広がる、青と蒼と藍。
澄み渡る青は天空高く、澄み切る海の青は心を透す。
気づく、デモンベインがその海の上に浮かんでいることに。
おそらく、シャンタクの魔力が浮力となってくれていたのだろう。
さもなければ今頃海の底だ。
見上げると、上空30メートルほどか、そこに凡そ10ほどの同型の巨大ロボットが
デモンベインを中心に囲んでいた。
大きさはデモンベインより遥かに小さく、20メートルかそこらのサイズ。
デモンベインと比べれば半分かそれ以下だ。
成る程、確かにデモンベインは彼らのものと比べれば見たことも無いものだ。
警戒するのも無理あるまい。
そう得心する九朔の前にその中の一体が下りてくる。
『……確認させてもらった。君達に攻撃の意志はないとみて、これより本部に
 連絡を取る。待機してもらいたい』
その返答に首を立てに九朔/紅朔は頷く。
「小さいわね、ここの巨大ロボット」
「少なくとも、機械人形を作る技術があるという情報は得た」
戻ったコクピットの中、互いのシートに座り暇を潰す二人。
「そうね。でも、あの機体からは魔力を感じなかったわぁ」
「ああ。恐らく、この世界では魔術は進んでいないのだろう」
「じゃあ、私たちってここでは楽してズルして無敵モードって感じ?」
「どうだかな。彼らの機体自体が、我らの世界のものより高性能と言う
 可能性もないとは言えぬだろう?」
「んー、見た感じデモンベインより弱いと見たっ」
「だから、そういう問題ではない」
「でも、小さいわよ?」
「小さいが――」
「ちっこいわよねぇ」
「……」
「ミニサイズ♪」
「なあ、殴っていいか?」
「何で?」
確信犯めいた笑みを浮かべる紅朔。
拳を握り締めたい衝動に駆られるが押し留める。
乗る気はないが、というか乗ったら負けだが、凄まじく悔しい気分。
「えへっ♪」
『待たせた』
スピーカーから降る声、紅朔と九朔はそれぞれのモニタへ瞳を移す。
銃を収めた機械人形、彼等がムラサメと呼ぶ機体群がデモンベインを囲む。
『これより貴君らにはオーブ軍基地へと向かってもらう。君達のMSは
 動くか?動かないのならば牽引するための船を呼ぶが……』
「否、必要はない。すまないが少し離れていて欲しい」
『了解した』
九朔の言葉に従いムラサメが間合いを広げる。
互いにコクピット内の装置を起動させる九朔と紅朔。
「紅朔、シャンタクの起動は?」
「問題なしよ騎士殿――シャンタク起動!」
紅朔の声、それを鍵にデモンベインの全体に魔術の光が奔った。
魔術紋様を伝い飛行ユニットへと流れ込む魔力、唸る魔術。
爆砕する海面、鋼鉄の鱗を幾重に重ねた羽根が魔力を迸らせる。
瞬時、加速。
爆音を伴い、海面にあったその巨体が一瞬にしてムラサメと同じ高さまで上昇する。
「「「「なッッッッッ!!!???」」」」」
イサカ達はその凄まじい光景に目を剥いた。
現存の技術では決して成し得ない、不可能なその加速力に息を呑む。
『こちらは準備完了だ。では、案内を頼む』
「あ、ああ……」
唖然とした彼らの思いを知らぬまま、デモンベインは一路オーブへ向かう。
物語の幕は開いたばかり。


***


「綺麗だね」
少女は立つ。
波の立たぬ凪の平穏、鏡のようなその水面の上に立ち、少女は拡がる蒼穹の下、
ありのままの世界を見据えた。
それは、ある世界にて嘲笑う神々に陵辱され続け、然りて解放された少女の呟き。
絶望さえも枯れ果ててしまう永劫の果てに終ぞ訪れた終焉。
彼女は、その世界で『終わった』はずだった。
「ああ、その通りだ」
少年は少女の後ろに立つ。
波の立たぬ凪の平穏、鏡のようなその水面の上に立ち、隣に黒の少女を伴い、
彼は眼前に立つ彼女を優しく見つめた。
それは、只一人絶望と云う言葉でも表しきれぬ凄まじい想いを永劫の間
胸に抱き続けた少年の科白。
優しき世界を知り、星となり、比翼の鳥となった終焉。
彼の物語はそこで終わり、始まった。
「君も、来たんだ」
少女は、振向き少年の瞳を覗いた。
「どうして?君はあの世界で優しい人達に囲まれてただの人として
 生きることができたのに」
「あはは。うん、それは考えた。でも、僕はこうやって誰かの物語に
 加わるのが大好きなタチみたいだから」
「それは、『あの』無限螺旋の影響?」
「どうかな?僕の本来の性格がこうだったのかもしれない。それに、僕は
 彼と彼女のことは気に入ってるんだ。多分、彼と同じくらい」
「そっか」
少女は微笑む、かつての物語に思いをめぐらせる。
少年は微笑む、かつての物語に思いをめぐらせる。
共に、奪われた世界から己を救い出した、あの優しく、朗らかで、陽気で、
ただのお人よしの、彼に思いを馳せた。
「彼が私たちに教えてくれた。世界がどんなに理不尽だとしても、決して
 諦めず、たとえ地に身を伏してもなお立ち上がることの意味を」
「そして、それは継がれ、人々の心を照らす。
 それは非力だけど無力ではないことを教えてくれた彼らの誓い」
「絶望の淵で抗い続ける人々の祈りに応え」
「ほんの小さな正しき怒りなのだけれど」
「それは、決して砕けぬ想いだから」
「だから、今、僕たちはここにいる」
少年と少女はこの世界に根付く闇を見る。
憎悪の輪廻が作る無限螺旋、そこで流される血と嘆き。
正義が正義を喰らい、悪が悪を喰らい、滅びの道が滅びの道を生み、
破壊のために破壊が為される。
ああ、何という尾喰いの蛇の様か。
このような物語、非常に後味が悪い。
理不尽も理不尽、大理不尽の大判振る舞いだ。
だからこそ、きっと、彼らの存在が必要なのだ。
そのために、彼等がいるのだ。
なぜなら、彼らもまたデウス・エクス・マキナ(荒唐無稽な御伽噺)なのだから。
「じゃあ、頑張って。私もどうなるのか分からないけど、それなりには
 この世界で役割を果たすつもりだから」
「ああ、そうするよ。僕は僕なりに影の助っ人として舞台をかき回す。
 おっと、これじゃあ、助っ人じゃなくて道化か」
「あの混沌みたいなことは勘弁だよ?」
「それは皮肉だ」
少年は片眉を上げて笑む。
世界から隔絶された、誰も存在しないその場所。
遥か果て、水平の先まで続く鏡面が揺らぐ。
「じゃあね、また会うかもしれないけど……えっと、今は何て呼べばいいかな?」
「ペルデュラボー」
金色の瞳が優しく、そして強くその言葉を紡ぐ。
「僕は、救われた者だ。奪われた可能性が、因果を超えて実在を結んだ証だ。
 僕は辿り着いたという証だ」
隣に控える少女の手を取り、彼は謳う。
「僕は識っている。闇黒神話を撃ち破った御伽噺を。
 神様でさえ消せない、いのちの歌を。
 それは希望だ、世界を信じられるということだ。
 だから僕は威風堂々と、この名を名乗るんだ」
少女の瞳が優しく、眼前の彼を――息子を見つめる。
「そう。だから君は名乗るんだね、ペルデュラボー《我、耐え忍ばん》と」
55通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 16:57:58 ID:???
支援
揺らぐ、凪。
世界が、終わる。
母と子は別れる。
「じゃあ、母さん。僕は、彼らの物語に会いに行くよ」
「分かった。でも、私は『ほんとうのおかあさん』じゃないけどね」
「そうだね。でも、貴女は紛れも無く僕の母さんだ」
「そ………っか」
互いの体が薄れていく。
これから始まる物語のために、己の役割を果たすために。
「うん、嬉しいよ」
「僕もだ」
「マスター……」
「ほらほら、女の子を泣かせちゃダメだよ?お母さんから忠告」
「ああ」
共に背を向け、物語へ歩き始める。
「ねえ、ペルデュラボー」
「なんだい、ネロ」
少女は最後の言葉を紡ぐ。
これから始まる物語の中で、彼に出会えないことを予期してか。
その言葉だけは伝えねば、と思った。
彼の顔を見ることなく、謳う。

―――私は、君を愛してるよ
少女の姿が消える。
そして、少年は振向く。
「ああ。僕も愛してるよ、母さん」
消えた彼女の姿に向かって、彼は呟く。
無限螺旋で終ぞ聞くことの無かった子を想う親の愛に触れ、金色の少年は
涙を零す。
そんな彼を、黒の少女は優しくその胸に抱きしめる。
「マスター……どうぞ、今は私の胸で」
「……ありがとう、エセル」
ただ、その想いの大きさに包まれ彼は泣く。
だが、それもすぐに終わる。
終わらせねばならない、これから始まる物語のために。
「さあ、エセルドレーダ、彼の物語へと行こう。彼らの愛する物語のために
 僕らは尽力しよう。それは決して大きな力じゃないけれど」
「イエス、マスター。私たちは彼らという太陽に照らされる月です。
 だから、私たちは寄り添うように彼らを見守りましょう」
互いの手を取り、少年と少女は向かう。
「「何故なら、我らは耐え忍ぶ者故に」」
さあ、物語の幕は開いたばかりだ。
QUO VADIS……end

さて、出しちゃいました、あの人。
他にもきっと色んな人が出ちゃいます。
ジャンプアルティメットオールスターズばりに。
そういうわけで、HA☆NA☆SE
59通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 17:06:17 ID:???
始めてリアルタイムで読みました。そして、GJ!!

二人の九朔に、ペルデュラボーとエセルドレーダ、そしてネロ…
個人的には、ネロとペルデュラボーの会話が良かったw
60通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 17:08:14 ID:???
リアルタイム乙! んでGJでした。
>ズルして無敵モード
人生紙風船かよ、九朔は狗の餌か
61通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 17:25:50 ID:???
GJです
>自分の息子を良い餌だとか言っちゃう鬼
それなんてオーガ?
62通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 20:20:17 ID:???
>汝も来い。これは信用の問題だからな

紅朔のスケスケのドレスは違う意味で信用を損ないそうな
63通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 20:38:22 ID:???
謎の巨大MSのコクピットから男装の美少女?が現れたとたん(普通にそう思う筈)
全パイロットが良く観ようと最大望遠で注視したら
唐突にアレな格好の紅朔(ヤバイ部分が鮮明にMSのモニターいっぱいに)が現れ・・・

ブッハっと鮮血が舞うことになったり
64通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 21:06:41 ID:???
むしろそれが良い。
ところでベルデュラボーはへそだしなのかな。
65通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 21:26:20 ID:???
>ブッハっと鮮血が舞うことになったり

この血の儀式により紅朔の魔力がちょびっとだけ上がりました
66通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 21:40:29 ID:???
>>64
常時腹筋モロ出しとみた
67通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:39:37 ID:???
>>64
>>66
問題は臍はら下がどの程度まで露出してるか?かと
68通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 01:17:08 ID:???
エロシーンの奴らのナニはズボンに収まりきらないと思うんよ
69通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 01:22:12 ID:???
魔術師は皆リボルバー並
70通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:38:13 ID:???
それは言い方が違う。
45口径あるいはデザートイーグル並だ
71通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 03:17:42 ID:???
奴らのナニは宇宙的に収納されています
72通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 08:08:41 ID:???
>>70
ちいさくないか?
73通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 08:55:50 ID:???
>>71
パートナーのアレも宇宙的に収納出来ます(ただし相方限定、なのでけしてガ■ガ■ではない)
74通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 09:26:08 ID:???
>>68
魔術師たるものユークリッド幾何学にとらわれてはいけない
彼らの巨砲は使用時に虚数展開カタパルトにて転送されてきます
75通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 09:40:46 ID:???
ええい!うつけ!
こんな場所で下衆な会話は止めいっ!
76通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 09:41:47 ID:???
>>58
荒唐無稽が大挙して押し寄せるのかw
これは楽しみだ
77通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 09:52:05 ID:???
>>68
照夫や旧神九郎のズボンは常人でも収まらないが
78通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 09:53:36 ID:???
あれだ、膨張率こそマギウスの証
79通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:20:18 ID:???
>>78
ってことは・・・

>「だから、そういう問題ではない」
>「でも、小さいわよ?」
>「小さいが――」
>「ちっこいわよねぇ」
>「……」
>「ミニサイズ♪」
>「なあ、殴っていいか?」
>「何で?」

平常時はミニウィンナーって訳か
80通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:29:36 ID:???
九朔「これも母上と親父殿の血か・・・orz」


自分の両極端なナニのサイズに悩む九朔であった。
81通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:30:00 ID:???
違う、きっと身長のことだ、そうに違いない!
82通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:32:28 ID:???
>>79
その後、いきり勃てて逆襲に転じたことは言うまでもない
83通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:32:51 ID:???
なに、チンtyドカッ、バキッ、グシャッ
84通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:35:57 ID:???
>>81
身長のことでは、そのものズバリすぎて、逆襲できないではないか
85通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 11:14:13 ID:???
アズラット「荒唐無稽の力で神銃形態!」

…プ
86通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 11:59:18 ID:???
>>82
近親相姦?
87通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 12:57:46 ID:???
デモベ世界ではよくあること
88通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 13:21:05 ID:???
神話世界ではデフォ
89通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 13:34:34 ID:???
いや、この二人の場合、近親どころか別の可能性の同一人物だぞ
つまりは究極の自慰行為というわけだ
90通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 13:43:54 ID:???
自慰行為なら何の問題も無いと
91通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 14:13:33 ID:???
あろひろしを思い出したw
女体化した自身のクローンを襲うネタがあったんだわ
92通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 14:34:45 ID:???
遅くなったが職人さんGJ! ムラサメ出たってことは種死にきたか。
ユニウス7はもう落ちたかのか、落ちてないのなら「騎士」九朔よぶっ壊せw
続き楽しみしてるぜ。
93通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 15:01:03 ID:???
>>89
しかも親公認です
94通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 15:06:30 ID:???
>>93
事後公認だろうwwww

九郎・アル「いつの間に、増えてるうwwwww」
95通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 16:24:23 ID:???
お父さん自体が世界公認の変態なので
96通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:07:45 ID:???
何処が公認したんだ?
むしろ・・・





宇宙の真理を捻じ曲げた変態が正しいような
97通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:16:36 ID:???
補足

宇宙の真理を体現したのがナイアなのです
しかし宇宙の真理に諍がった
アブドル・アルハザードは、自らを犠牲にして・・・



アル・アジフを執筆しました
98通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:28:38 ID:???
アブドル・アルハザードはオッパイ星人だったので
アル・アジフの執筆は物凄く消耗し、寿命を著しく減らしました。


その名残でページモンスターの大半は巨乳になったが
99通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:30:35 ID:???
アル・アジフもコンプレックスというカタチで
深い影を落とすことになったのである
100通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:37:18 ID:???
そして大十時九郎もまた、オッパイ星人だったので
ヒロインにアル以外の者を選び続け・・・


宇宙の真理に対抗しきれず、無限のループを繰り返すが・・・




遂に真理を捻じ曲げる時が!!!!!!!!!!
101通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:42:54 ID:???
ロリ魂讃歌(終)




ただしこの物語はループします
102通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:43:26 ID:???
無限螺旋の奥の奥の片隅にいたロリコン九郎が後に世界を救うことになるとはまだその時誰も知らなかった
103通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:46:11 ID:???
つまり無限螺旋での九郎の比率は

オッパイ星人:9
ロリペド:1

だったのか
104通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:52:33 ID:???
まあ、大多数の九郎が瑠璃を選び続けた訳だしな
105通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 19:02:07 ID:???
ループ世界での大多数の九郎はロリペド呼ばわりされるのは心外な訳だ






ただし最後の一人は除く
106通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 19:48:15 ID:???
ループを重ねるごとに大十字九郎は磨き上げ、鍛え上げられていった。
つまり、繰り返すごとに魔力が、戦闘理論が、物語の演出が、貧乏度合いが、
猫食べるほどの偏食が、そして真性にロリペド変態になっていった。
そういう仮説も成り立つんじゃないかな。
初期九郎はライカ、中盤瑠璃、最後期アル・アジフ好みというのはどうだろ?
107通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 19:56:38 ID:???
>>106
アレのサイズもな
108通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 19:58:25 ID:???
>猫食べるほどの偏食

それ偏食じゃない
109通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 20:00:23 ID:???
全ての九郎はアーカムに来た当初はオッパイ星人ってことも



教会に入り浸る訳だ
110通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 20:26:42 ID:???
>>105
まったくの想定外なアリスンとのフラグが事故的に立ち・・・




この流れは無しだ(ナイアが敗北感に耐えられなった為)
111通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 21:09:02 ID:???
イレギュラーと言うなら

□□□□をお義父さんと呼んだ九郎
ウィンフィールドを愛した(性的な意味で)九郎

なんてのも居たかもしれんな
112通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 21:15:25 ID:???
覇道鋼造(ループ時)が死んだのってそう何年も前じゃないだろうし。
マスターテリオンの気まぐれ次第では、覇道と大十字のタッグとかあったのかね。
それともナイアさん的にまずいってことで絶対両者は会わないのかな。
………そういやマスターテリオンが死ななくてもネロはテリオンを産むのか?
物語的にはありえないけど、余が死ぬ前から身ごもっていたのだとか言ってたし。
若九郎×爺九郎VS旧テリオン×新テリオンとかないのかね。すげえ混沌だが。
113通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 21:16:02 ID:???
>□□□□をお義父さんと呼んだ九郎

これは普通にありそうだが






デモベ誕生編(ただし一回のみ)
114通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 21:37:17 ID:???
>>112
おそらく前のテリオンが死なない限り生まれないと思われ
115通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 21:56:41 ID:???
>>113
というか、PS版で追加されるのを期待してたのだが。<○○○゛ルート
116通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 21:58:24 ID:???
つーか飛翔でも追加されると思ってた
117通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 22:12:52 ID:???
ルートとついた瞬間に両手両足に魔導具つけた擬人化ロボ子○○○゛ちゃんを連想した。
いかん病気だ。
118通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 22:23:00 ID:???
□□□□をお義父さんと呼ぶ○○○゛ルート+PS2のムービーとフルボイス
追加した完全版出してくれるならもう一度お布施してもいいんだけどな、曲芸商法だとはわかってはいても
119通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 22:26:49 ID:???
>>112
妄想主によれば、世界のルールとして
同時に同一の存在は有り得ないんだそうだ

その為、既に完成している大導師は、毎回確実に殺され
九郎は、鋼造の存在により、わずかずつ変化して行くんだと
120通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 23:03:40 ID:???
>>106
黒幕なナイアは>>119の理論で
自分の望む九郎を創り上げようとしていた。
良く使われる例えの、猿に滅茶苦茶にタイプライター叩かせてシェイクスピア作らせるってやつ。

つまり
>ループを重ねるごとに大十字九郎は磨き上げ、鍛え上げられていった。
これはナイアとしては完全なイレギュラーな訳だ。邪神が人間を高く見るわけ無いし。
つまり九郎がベドなのも完全なイレギュラーじゃないか?w
ナイアさん自身巨乳だし。テリオンもベドだからあの乳は九郎用だろうw
121通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 00:22:10 ID:???
>>120
ループは九郎を鍛えて輝くトラペゾヘドロンを出せるようにするためじゃなかったか?
122通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 00:56:46 ID:???
>>121
「鍛える」という概念じゃない。
トラペゾヘドロンを出せる九郎を「生み出す」為。
だから九郎は記憶の継承は無かった。
そう考えるとテリオンは不幸だ。
123通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 01:51:34 ID:???
>>122
つまりwizで振り分けパラ高いキャラ出てくるまでキャラ作っては消して繰り返すみたいなもんか
124通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 01:56:53 ID:???
>>120
猫を鍵盤に乗せるんじゃなかったっけ?
…まぁサルでもどっちでも一緒だろうが。
125通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 01:59:09 ID:???
あ、鍵盤ちゃう。タイプライター…

>>123
初代ポケモンで延々とサファリゾーンでただでさえゲットしずらいケンタロスを
能力値高い奴を探して捕まえまくるのと似ているのかもな…
126通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 03:05:36 ID:???
>>123
パラ分け時点からノーセーブで全魔法覚えた忍者を作ってはラスボス単騎特攻させるようなもんじゃね?
途中で死んだらやりなおし、ラスボスに負けて死んだら最終目標Lvを1上げてやりなおし
127通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 03:46:10 ID:???
>>126
つまり九郎は全裸!
128アウグストゥス:2007/07/09(月) 12:06:54 ID:???
全ん裸と聞いてぇ、やって来たぁ。
129通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 13:42:46 ID:???
>>128
青空に笑顔でキメ!、青空に笑顔でキメ!じゃないか!!
130通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 14:22:43 ID:???
むしろ、青空に笑顔でキメェw
というか、あれって笑顔?
131通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 16:04:45 ID:???
今ぁ、幸せかぁい?
132通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 17:08:45 ID:???
>>130
全開で笑顔になるとマジでキメェwになるのであのうっすらとした笑顔になりました
133通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 22:26:47 ID:???
中途半端な笑顔がかえってキメェwと思うのだが?
むしろ笑顔全壊の方がまだましの様な気がするけど
134通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 18:42:43 ID:???
誰だ、Wクロスオーバースレに出張してる奴はwwwwww
135通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 18:48:56 ID:???
どこだよ
136通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 18:50:28 ID:???
種の世界にWガンダムが行ったらか
137通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 18:56:30 ID:???
すまん793を書き込んだ、ニャルさまに萌えただけだった今は反省している
ところで此処はどこなのだろう、何か歯車の乱立してるところに連れ込まれたのだが……
138通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 18:59:14 ID:???
>>137
残念、ここはBETAの侵攻で絶望的状況下にある地球です。
どうやら貴方は会社の場所を1階間違えたようですな。
139通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:20:24 ID:???
>>138
ちょw何故マブラヴwww
140通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:23:01 ID:???
微妙に脳みそ缶詰繋がりかもと思った。
ところで、私の体は何処に行ったのだろう……
141通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:27:01 ID:???
>>140
ここがマブラブ世界になったのも

お前の体を奪ったのも

それも私だ……
142通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:27:48 ID:???
>>139
確かメーカーが二トロと同じビルに入ってて、
一階隔てたご近所同士。
143通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:29:05 ID:???
>>141
と、ユーゼスはああ言ってるが、
本当はみんなと仲良くしたいだけなんだ。
許してやってくれ。
あっ、飴どうぞ。
144通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:39:48 ID:???
>>143
心遣い感謝、捲れてるところから飴の投下お願いする。
ああ、外皮に糖分と心遣いがしみる、ああ、異次元に浸る心境だ。

[なりきりスレ]  λ....
145通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:41:02 ID:???
>>143
デネブ乙
146通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:43:44 ID:???
なんだこのカオスな流れはwww
147通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:59:49 ID:???
とりあえず>>137はWスレ行ってさっさと元の流れに戻してくれ
148通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:48:30 ID:???
おっとこれでは荒れるパターンだ
ではこの流れは無しだ
149通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:50:54 ID:???
もう終わりましたよニャル様
150通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 23:02:39 ID:???
(´・ω・`)ニャルラ
151通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 05:20:39 ID:???
俺ナイ神父もナイアさんも大好き!食べられちゃいたいくらい好き!
152通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 05:30:48 ID:???
朕を好きだと申したか
153通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 07:59:45 ID:???
なんだか>>151の頭をカパッと開けてスプーンですくってそうな口調だなw
154通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 10:04:18 ID:???
>>152
もっとナイ新婦っぽく言ってくれ
155通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 11:15:38 ID:???
ナイ新婦とはなんと萌える響きか
156通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 14:45:22 ID:???
つまりナイアさんとナイ神父とニャル様メイドさんverと三つ目のネズミは俺の嫁かつ愛妾
157152:2007/07/11(水) 18:59:37 ID:???
ひゃぁくぅ・・・・・・ごじゅうぅいちぃ・・・・・・
この、地球皇帝たる朕をぉあぁいしているだとぉ〜〜〜〜〜!!!!!

ばっっっっっっっぶぁかもぉのがあ嗚呼ぁaa〜〜〜〜!!!
ちっ朕にきさまが恋してるのだとしてもぉ、全然朕わぁ、貴様など気になっておらんのだぞぉ〜〜〜!!!
158通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 19:07:30 ID:???
>>151!逃げてー!
159151:2007/07/11(水) 19:35:32 ID:???
一人目ゲッツ
160通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 19:41:24 ID:???
>>159
残念だが地球皇帝は西博士に対するツンデレヒロイン

ツン:テリオン殺害後お腹にナイフ刺す
デレ:いまぁ、幸せかぁい?
161通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 22:51:42 ID:???
なんというミリアリア
162通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 08:42:06 ID:???
>151がしてるのは恋じゃなく変だと思うんだ
163通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 10:40:56 ID:???
つまり>>151は変態なんだ
164通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 14:15:53 ID:???
常人と同じ嗜好では、魔道で大成できません。
よって151はかなりの素質を持った魔導師の卵である可能性があります。
165通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 18:39:56 ID:???
じゃあ仮に西博士が何かの間違いで魔導師になったら最強
166通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 18:43:14 ID:???
言ってる意味が分からん。西博士はとうの昔に旧神だぞ
167通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 19:31:07 ID:???
旧神軍団

ロリペド
古本娘
ナルシスト騎士道
小悪魔系娘
不定形生物
西
ロボ子
168通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 19:58:11 ID:???
旧神はいい神様の事だろ?西博士がいい神様だったらアザ=トースもびっくりだ
169通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 19:59:58 ID:???
>>168
少なくとも、ナイアさんはびっくりしてた。
170通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 20:08:56 ID:???
>>168
少なくともエンネアはorzしてたな
171通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 21:24:50 ID:???
>>168
人間の基準で良い悪いとか関係なく、
旧支配者と呼ばれるモノ達と敵対する超常的存在のことだと思う。
>旧神
只、
偶々その中には偶々人間に優しい物好きがごく少数いるだけなんじゃないかな。
172通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 22:24:21 ID:???
デモベ世界の旧神は、
悪い神様しかいない宇宙に現れた善い神様
173通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 22:27:57 ID:???
しかも、善い神様というのは名ばかりで
実態は人間もしくは準ずる者で
神様とはいえないような存在だったりする
174通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 22:57:48 ID:???
いや、俺は(デモペの)旧神≒ガンパレの絢爛舞踏
みたいだと解釈してるんだが……

……スレちがいだからこの辺にしておこう
175通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 23:02:26 ID:???
まぁトラペゾヘドロン撃てる奴がロリコン、マザコン、ファザコンな時点で善い神様なわけないわな
176通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 00:36:30 ID:???
一応照夫も撃てるんだよな
177通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 01:54:21 ID:???
 父 :ロリコン、マゾヒスト(夜はサド)
 母 :ツンデレ、サディスト(夜はマゾ)
息 子:マザコン(母がアレなのでロリコンでもある)、
    ある意味じゃなくてもファザコン、ナルシスト
 娘 :ファザコン、マザコン(自己の存在を母親に依存
    してるという意味で)、サドマゾ、ナルシスト
ペット:理解不能(一見紳士的、でも結局のところ異生物
    なので本能とかそういう部分では絶対相容れない)

いやぁ、見事に変態一家ですね第十次苦労一家は
178通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 02:11:57 ID:???
旧神大十字一家はともかく、
最終的にアーカム大十字一家も同じことになりそうだから怖い
179通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 03:22:33 ID:???
>>176
照り夫さまはロリコンだから撃てるんです><
180通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 04:46:12 ID:???
特に転生後はな・・・
181通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 06:02:25 ID:???
マザコンでもあろう、充分に
ファーザーはコンプレックスの対象とか以前の代物だが
182通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 06:55:19 ID:???
そんな外基地一家でもロリペドヘドロンを破壊さたらレコードから否定されちゃいますぅ><
183紅い死霊秘法16  ◆XGuB22wfJM :2007/07/13(金) 09:39:52 ID:???
『一昨日、アブリリウス宇宙港で発生した、ブルーコスモスによる毒ガステロの続報です───』
「ただぁ〜いまぁ〜」
弱々しい声と共に、久しぶりにネクロノミコンはシンの部屋に帰宅した。
部屋の主は丁度勉強中。ニュースを聞きながら、魔導書を開いているところであった。
レイ・ザ・バレルの捨て身の説得が功を奏し、シン・アスカは世の為人の為、自身の為、議長の為、
友人の為、ついでに相棒の為。燃え盛る使命感で悪夢も拒食も吹き飛ばし、エネルギッシュに訓練と
勉学に励んでいた。
事件のあった日、シンが部屋に戻ってくると、親友が床でもがいていたのは衝撃的であった。
彼は持病もちであることを知ってもらうために薬を飲まずに待っていたのだが、シンの到着時刻を
知らなかったため、我慢に我慢を重ねた挙句、薬を飲む体力も消耗し、ぶっ倒れてもがいていたのだ。
それからシンが薬をなんとか飲ませ、一命を取り留めてから、説得を聞いて、今にいたる。
さて、従者であるネクロノミコンはこの二日、頁を盾にハイネに散々に扱き使われた。
その甲斐あってか、アトラック=ナチャ大暴れは、プラントの世論に一片の真実を漏らすことはなく、
ブルーコスモスに全ての責任をひっかぶってもらう形で事件は幕を引いた。
ハイネがぼそりと「魔導書って便利だな」など不穏な発言も見受けられたので、今後、オカルト事件
のたびに呼び出される可能性を捨てきれない。
彼女はハイネが苦手だ。ああいう飄々としたタイプより、からかいがいのあるクソ真面目君とか、
年寄りをいたぶるのが好きなのに。どうして変なのに目をつけられてしまったのだ。
ああ、どうして私はいつも不幸なのだと、彼女は幸運の女神に悪態をついた。
ついたのはいいが、何故か連想される女神は、爆乳の古本屋店主だった、異常にムカつく。
何故か、ああ何故なのか、その女神は悪口を言うほど喜ぶのだ。マゾなのか?
これも記憶が戻らないせいだ。きっと記憶が、断片が全て戻れば、強靭!無敵!最強!の存在なのだ。
賭けてもいい、はらたいらさんに三千点くらい固い。
そうだ、エルダーゴッドの相方は貧乳だ、間違いない。天地神明、三千大世界に誓って間違いない。
根拠は思い出せないが、私の胸に誓って間違いない。
となれば、何故か思い浮かぶ幸運の女神はきっと邪神だ。そうだ乳は邪神なのだ。許せない。
人間の莫迦な男共は胸の脂肪如きで喜んでいるが、エルダーゴッドは貧乳派なのだ。ざまあみろ。
貧乳は……貧乳は神なんだ。ロリペドは宇宙を守っているものなんだ。それを……それを
こうも簡単に否定されていくのは、それは……それはひどい事なんだよ! 何が楽しくて
脂肪を弄ぶんだよ! ヴィーノみたいな巨乳派はクズだ! 生きていちゃいけない漢なんだ!
つまり貧乳、スレンダーな体形こそが、旧神を支える生命の唄なんだよぉ。
わかるかぁ! ヨウラン・ケントォ! ユニバース!
「お帰りー」
疲れ果てていたたせいか、悶々と浮かんでくる支離滅裂で意味不明な思考を中断させたのは、
彼女のパートナーであった。
「疲れた……」
普段なら残業に不満が噴出するが、くたびれ過ぎて二の句が続かない。珍しいこともあるものだ。
「ポーが心配してたぞ」
「……お休み」
言うが早いか、いつもの下着同然のドレスに戻る時間も惜しみ、赤服のままポーにぼよ〜んと
倒れこみ、そのまま夢の世界に旅立った。
ポーはぽよよんと、乙女の人肌のように柔らかく彼女を包み込む。例えるとおっぱいみたいに。
──────うなされ始めた。
184紅い死霊秘法16  ◆XGuB22wfJM :2007/07/13(金) 09:40:55 ID:???
飛び起きた。
「忘れてたわ。私の断片届いてるでしょ」
「ああ、ハイネ先輩が直々に渡しに来たよ。ポーの中に入れてある。
気づかないとは思わなかったけど」
見れば、ベッドと化しているポーの中身にふよふよとページが浮いていた。
まさか自分の一部にも気づかないほど疲弊していたとは───
彼女にとって生まれて初めての徹夜仕事は、集中力すら奪っていた。
「不覚……私としたことが」
忌々しげにポーから頁を取り出すと、さっきまでのお疲れオーラが一転、嘘だったように
にこやかになる。
「まあ良いわ、万事過ぎたこと。艱難辛苦もこの日のためと許しましょう。
ついに、ついに、私が私に戻る第一歩がこの手に。ふっ、ふふふふ。
さあ、しかと活目しなさい、シン・アスカ!」
ピカーと後光を発しつつ、頁を胸元へ押し付け、吸収する。
シンは、相棒がアトラック=ナチャみたいなナイスバディに成長することを期待していた、
断片があれ程にムチムチのパッツンパッツンなのだ。その本体が完成の暁には調整美女
なぞあっと言う間に叩いてみせるわ! となるのを期待するのは仕方ないことであろう。
少年の真摯な願いを込めた頁は、魔術文字に霧散しながら彼女の胸元へ吸い込まれ、
跡形も無く消失した。
シンはわくわくドキドキしながら、彼女が、テクマクマヤコン テクマヤコン 大人になぁれ!
と、変化するのを心待ちにしていた。
しかし現実は無情であり、ネクロノミコンの肢体はさっぱり成長の兆しを見せず、それどころか
イイ笑顔だった彼女の笑みが凍りつき、次第に深刻なものに変わっていった。
さっきまでの明るい雰囲気は一転、空気はどんよりと重くなり、彼女は鏡を一瞥すると呆然と
自身の姿に見入った。白雪姫を映し出した鏡を睨みつける王妃のようだ。
「……………」
ネクロノミコンは憤怒とも悲哀とも慟哭とも区別しきれない複雑な表情を浮かべると、
無言のまま踵を返し、部屋から去った。
状況の変化についていけないシン。断片を取り戻した結果、彼女になんらかの精神的ダメージが
あったのだろう、程度の推測ができるだけだ。
「無駄になっちゃったか」
シンはチョコレートケーキを用意していた。
ハイネに今日彼女が戻ってくると聞いてから、臨時の給金をはたいて、大急ぎで購入してきたのだ。
彼女が仕事から戻った今日この日は、奇しくもマユ・アスカの誕生日だった。
シンは妹の生まれた日を復讐心を滾らせる日にはしたくなかった。
だから、彼女の回復を祝う形で、この日を喜ばしい日にしよう。そう思い立ち、オーブ時代のように
ケーキを買ってきたのだが───この分では祝うどころではないだろう。
「メイリンにでもあげようかな……」
落ち込んで考え込む、考えていると、
「てけりり!」
「ポー?」
「てけりり」
「そうか、そうだな。分かったよ、追いかける」
「てけりり♪」
従者の従者に薦めに従った。
185紅い死霊秘法16  ◆XGuB22wfJM :2007/07/13(金) 09:41:35 ID:???
彼女は寮の屋上にいた。シンの位置からでは後ろ姿しか窺えない。
作り物の世界に建造された町並みを見下ろして、なにやら悩んでいるようだ。
彼女は近寄りがたいオーラを発しており、シンは声を掛けたり姿をみせたりしてよいものか悩んだ。
相談があるなら話しかけてくるだろうし、悩みがひと段落するまで待ってみようか。
それとも、さりげなく近づいて「らしくないぞ」と一声かけるべきだろうか。大いに悩んだ。
少年が起こした行動は───様子見。
残念ながら、15歳前の少年にジゴロくさい行動は無理でした。
彼女は身じろぎもせずに眼下を見下ろし続ける、地球なら夜風に吹かれてと表現するところだが、
プラント内では空気清浄機のゆらぎが精一杯。どうにも色気にかける夜の屋上だった。
春もなければ冬もない、嵐もなければ竜巻もないプラントの気候は、地球移民のシン・にとっては
すこぶる不愉快な代物だった。
彼はそういった環境面へのささやかな反逆と、彼女への励ましとして、髪が流れるくらいの風を
送ってみる、勿論魔術だ。
そんなことをしたら速攻気づかれるだろう、という突っ込みは余裕のないシンには思いつかない。
突然の風に帽子を押さえるネクロノミコン、きょろきょろと辺りを見渡すが、しばらくして
風に身を任せた。
30分後、あたりの空気圧を変動させ続けた結果、シンは意識を失いそうになっていた。
ハスター関連の魔導書と契約していれば、長時間の操作も思いのままだったかもしれないが、
如何せん相性が悪かった。シンは汗だくで魔力を放出しつづけた。
その甲斐あってか、彼女の放つネガティブオーラは随分と和らいだように感じる。
比例してシンの意識も霞がかってきていた、そこへ
「もう出てきていいわよ」
天の助けが入った。どうやらとうの昔に気づかれていたようだ。観念して姿を現す。
「き、奇遇だな」
「バカね」
「ぐっ」
振り向いた少女に一言で切って捨てられる。ただ、微笑を浮かべているので結果オーライだろう。
186紅い死霊秘法16  ◆XGuB22wfJM :2007/07/13(金) 09:42:15 ID:???
「不審人物なんだから、いつまでもうろつくなよ」
「そう………ねえ、マイマスター? 私が不審人物どころか、ものすごい悪人だったらどうする?」
はぐらかせるような視線ではない、酷く真剣に真摯に問いかけていた。
「この世界で悪い事してないだろ、だったら悪い奴になるまでちゃんとつきあうよ」
「そう。私はきっと、ううん、絶対に。断片を取り戻したら悪い奴になるわ。私はそういう存在
なんだって事まで思い出してしまったから。いつかこの世界も壊したくなる。それが役割だから」
「馬鹿馬鹿しい。そんなのほっとけばいいだろ」
「無理よ、私が完全に元に戻れば、その演目(プログラム)は実行される。舞台は書き割り、
私は役者。私は生まれてくる代償に悪でなければいけなかったの。憎むゆえに我あり、
悪ゆえに我あり、よ」
「そうなったら俺が責任もって矯正してやる。駄目なら他の世界に捨ててやる。
今ならただのトラブルメーカーだろ。だったら、このままいろよ。俺が認めてやる」
シンはこの人騒がせな同居人を失いたくなかった。もう失うのは嫌だった。だから誓ったのだ、
モビルスーツで、魔術で、自分から奪い去ろうとする者をなぎ払ってやると。
「だいたい人の迷惑を考えるなんて似合わないぞ。今まで通り、好き勝手生きてるほうが似合ってる。
だから、帰ろう。ポーも寂しがるし、それにケーキも用意してある」
彼女は口を開かぬまま、憂いを込めた笑顔をでシンを見つめた。二人はしばし見詰め合う。
常人ならラブロマンスかもしれないが、シンは年下趣味は無い。
「そうか、今の私には帰る場所が、まだあるのね」
「そうだ、贅沢だぞ。生まれ故郷から逃げてきた奴だって居るのに」
彼女は瞑目してから、ようやく吹っ切れた笑顔をみせた。
「チョコレートケーキ?」
「へ?」
「だから、ケーキはチョコレート?」
「当たり前だろ!」
「どうしてもって言うなら食べてあげてもいいわよ」
「……どうぞお召し上がりください、我が従者様」
二人は噴き出した。
「そうだ、名前を一部分だけ思い出したわ。K.D.。私のイニシャルはK.D.よ」
「K.D.。ケイ、ディか。うんネクロノミコンとかよりずっといいな。
それじゃ、改めて、これからもよろしくな、K.D.!」
「こちらこそ、マイマスター」

その夜、シンの部屋にレイ、ルナマリア、メイリン、ヴィーノ、ヨウランが集まり宴となった。
軍隊の寮生活者がそんなことを許される筈も無いが、レイ・ザ・バレル必殺の議長へ請願攻撃に
より、合法的に酒盛りが許された。まったく酷い話だと思わんか。

187紅い死霊秘法16  ◆XGuB22wfJM :2007/07/13(金) 09:42:56 ID:???
続く、以下ネタです。それといつもまとめてくれる方、ありがとうございます。
ついでといってはなんですが、15話のホテル・ミネルバはネタなので削除してほしいです。

「という訳で、主賓のK.D.ちゃんから一言!」とのりのりヴィーノ。
「こんばんわ藤枝保奈美です。今日は私のために集まってくれて感激です。みんなのために歌います。
「「「「おぉぉぉぉーーーーー」」」」─────藤枝保奈美って誰だ?
「月は東に日は西にオープニング曲『divergent flow』」

「2番ヴィーノ、連合戦隊ダガレンジャー」
「「「引っ込め売国奴ーーー!」」」
「ググれー!」
「ニコニコー!」

「3番ルナマリア、ヘミソフィア」
「うめー!」
「職業間違ってるー!」
「俺は最初からクライマックスだぜ!」

「新バンド、DACのボーカル、K.D.です♪」
「ギターのヴィーノです」
「ベースのヨウランです」
「新曲、YUUWAKUするぞ、いきまーす」
ちなみに、Damon■■■■ in A■kh■m Cityのイニシャルです。

阿鼻叫喚の宴はこんな感じで深まっていった。
188通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 11:53:45 ID:???
GJ!! 紅朔のイニシャルと役割判明。
後半のシンのおもいやりや会話もよかったです。
シンと紅朔は両方ともツンデレ。
おまけは声優ネタかwネクロノミコン&ナコト写本とはにはに保奈美のなかのひとは同じなんだよなあw

続き楽しみにしてます
189通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 18:59:50 ID:???
紅朔の巨乳を呪う魂の叫びに吹いたw
190通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 19:00:14 ID:???
紅朔&シンの組み合わせいいねw
191通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 19:45:51 ID:???
デモベはわかるが種ネタが意味不明
192通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 20:25:46 ID:???
GJ!!
>「俺は最初からクライマックスだぜ!」
レイか!?レイなのか!?wwww
193通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 20:41:01 ID:???
>>187
なんか初めてルナが輝いたんじゃねーのかwwww
194通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 18:04:43 ID:???
ダガマスター「盛り上げていくぞ〜、つつましくな」
195通常の名無しさんの3倍:2007/07/15(日) 13:30:21 ID:???
UC台詞ネタまで混ざってやがる……これはもうGJとしかw
196種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/16(月) 02:09:29 ID:???
「凄まじいな──」
 オーガアストレイは乗り手の微細な操作に合わせ、両手の長刀を素早く上段に構える。同時にAMBACと
スラスターを使い、眼前の敵との絶妙な間合いを確保する。
「この挙動の正確さ──」
 眼前で光が瞬く。認識と同時に頭部へ向かってきた一条のビームは、一瞬でその進路の前に出された
左の刀に遮られる。対ビームコーティングされた刀身がビームを弾く。
「反応速度──」
 前方から高速で飛来する電磁加速された弾丸。人を超えた動体視力はその軌道を正確に捉え──瞬間、
瞬きすら終わらぬ間に弾丸は右の刀に断たれる。
「そして刀の切れ味──」
 即座に構えを戻し、オーガアストレイは攻撃してきた敵機──フォビドゥン・ベルゼビュートと
ウインダムの猛攻を掻い潜り続ける。
「──完璧だ、ウェスト」
 ペダルを踏み込むと同時にブースターが火を噴き、間合いを詰める。機体を操る四肢への集中は
途切れさせぬまま、コクピット内のティトゥスは感謝の言葉を呟いた。



 第7話『Blades──刃を取る者達──』



「ブェッックショォォイ!」
「うわ、キッタネーロボ!気をつけるロボ、博士」
「ううむ、誰かが我輩の事を噂しているとみえる……まあこの天才!ドクターウェストともなれば、
 噂されるなんぞ当然なのであるが!いかに世界が違っていても、我輩の強烈過ぎる天才波動は凡人達へと
 無意識に影響を与えてしまうのであるか……ああ、これも我輩が天才過ぎる故の悲劇。まっこと天才とは
 罪深きものよのう……電波に耐え切れない脳の弱い方はアルミホイルを頭にお巻きください」
 うっせ黙れそんなわきゃねえだろ黙ってろ、とツッコむべき所だが誰一人としてツッコまぬまま、ウェストの
馬鹿デカイ高笑いが司令室の静寂を吹き飛ばす(エルザはガン無視を決め込んでいてツッコむ気無し)。
 クルーのほぼ全員が絶句している中、ウェストの横の司令官席に座ったミナのみが眼前のモニターに映る
異形のMS同時の戦いを興味深そうに見つめていた。
「見事だ……これほどの物を作って見せるとはな。やはり口だけではなかったようだな、ドクター」
「当然であるっ!と言いたい所ではあるが、やはりあれはパイロットの腕が大きいのであるな。
 パイロットの技量前提の機体というのは、製作者としてはどうにも手放しで喜べんのである」
「そんなものなのか?その引き出された性能こそ真の性能、造り手の腕と才能が出る部分だと我は思うが」
「ううむ……」
 微笑むミナの少々遠回しだが混じり気無しの賛辞に、ウェストは複雑な表情だけを返す。だが直後のミナの
問いと共に、二人の表情は引き締まる。
「それはともかくとして……率直に聞くぞ。勝算は有るのか?」
「……総合的に見ればティトゥスが上であろう。だが向こうは曲がりなりも鬼械神、呪法兵装がある以上、
 どう転ぶかは最後まで分からぬであるな」
197種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/16(月) 02:14:17 ID:???
『大丈夫か、カナード?』
『ああ、生きてはいる……クソッ!このオレがこんな無様を晒すとはっ!』
 イライジャのザクに支えられたボロボロのドレットノートから、悔しげな叫びが響く。敵はその標的を
現れたオーガアストレイ一機に切り替えたため、半ば無視される形で放置されたドレットノートにロウ達は
ようやく接触できたのだ。
『ロウ、あの機体はなんなんだ?お前は知っているようだが』
「ん、まあな……おいおい説明するよ」
 問いかけてくる劾にそう返しつつ、ロウは戦場を見つめる。オーガアストレイが攻撃を掻い潜り
何度も突撃し、F・ベルゼビュートとウィンダムは全力で後退しつつ、遠距離攻撃で足を止める──それが
繰り返されていた。
 F・ベルゼビュートとウィンダムはとにかく距離を取っての攻撃に徹している。ウィンダムがバラバラに
されたのを見て相当警戒しているのか、とにかく逃げてて距離を取り、攻撃する。しかしどれだけ攻撃しても
その攻撃は当たらない。どんな方向から、どれだけの数がこようと、どれだけ早かろうとも──
オーガアストレイはその異常とも言える反応速度で攻撃を斬り伏せ、弾き飛ばす。もしあの刀の間合いに
一歩でも踏み込めば……その際の結末は想像に難くない。
 そしてオーガアストレイの方も唯つっこんでいるだけではない。最初は突撃の度に射撃で足を止められ
そのまま逃げられていたが、突撃を繰り返すうち徐々に、再接近時の距離が縮まってきている。一見単調かつ
直線的な動きで唯々正面から突撃を繰り返しているだけのように見えるが、実際は突撃の最中にも
攻撃を見切り、AMBACやスラスターでの回避率が上がり始めている。見るだけで神経が磨り減りそうな
ギリギリの回避を繰り返しながら、オーガアストレイは徐々に近付いているのだ──勝機へと。
 傍目には単純な攻防の様にも見えるが、実質のところはお互いに危ういギリギリの綱渡り……そして、
僅かながらペースを掴んでいるのはオーガアストレイの方だ。
(だが、油断は出来ねえ……向こうにはまだなにか隠し玉がある)
 そう、突然機体のエネルギーが奪われ、更に周囲で爆発が起こる原因不明の現象……おそらくあれは
F・ベルゼビュートの仕組んだもので間違いない。アレのおかげでこちらはもうボロボロ、もうマトモに
戦闘が出来る状態ではない。
 原理も何も分からない何か……これが、魔術というものなのだろうか?
(魔術か、不気味な感じはするけど……やっぱスゲエ!あの機体イジった時も思ったけどスゲエぜ!)
 こんな状況でも、ロウは目の前の新たな『技術』への好奇心を抑える事は出来なかった。
198種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/16(月) 02:18:41 ID:???
『ええい!ティトゥスアンタ!死に損ないのクセにウロチョロと!』
 F・ベルゼビュートから連射されるレールガンを回避し、間合いを詰めるオーガアストレイ。その剣の
間合いに、とうとうF・ベルゼビュートを捉える。
「斬っ!」
 右腕の刀を横から振り払う。真っ赤な法衣に包まれた装甲に触れる寸前、その刃は前面に展開された
魔術陣によって止められる。
 だが、その程度の事で手を休めるティトゥスではない。脚部のスラスターを吹かし、宙返りのように
体を捻らせながらF・ベルゼビュートの頭上に移動する。
『な、何ィッ!?』
 一瞬の早業を相手が認識する前にトドメを刺さんと、障壁の張られていない方向から斬りかかろうとする。
が、途中で振り下ろそうとした刀の軌道を変え、向かってきたビームへ刀身をぶつける様にして弾く。
 連射されるビームと振り向いたF・ベルゼビュートから逃れるように、一度こちらが後退する。視界の隅で
ライフルを構えたウィンダムが主を守るようにF・ベルゼビュートに近寄る。
(──ティベリウスもだが、彼奴も厄介だな)
 相対して分かったが、あのウィンダムの乗り手は非常に手強い。正確さや反応速度の面ではティベリウスと
同等かそれ以上の動きを見せる。一機こそ強襲に近い形で手早く排除出来たものの、残った一機は学習してか
中々間合いを掴まさせない。そして絶妙なタイミングでこちらの動きを止め、ティベリウスへの決定打を
悉く防いでくる。
(ティベリウスよりも彼奴を先に倒すべきか?しかしティベリウス相手に気を抜くわけにも──)
 どう動くべきか、間合いを図りながらティトゥスは思い悩む。そしてそれは、相手も同様だった。



(なんなのよあの馬鹿みたいに速いMSは!?MM……いや、あんなカスみたいな魔力しか感じない機体如きが、
 アタシのF・ベルゼビュートと同等の存在な筈が無いわ!)
 アレは呪法兵装どころか遠距離武装一つすら持ってない。持っているのは二本の長刀、たったそれだけ。
 だがそれでも、あの異常な反応速度に隙を見出す事が出来ない。
 レールガンは通じず、接近出来ない以上バッド・トリップ・ワインも使えない。『切り札』は消費が
激しい上、正面から当てられるかどうかは微妙だ。となると残るは『スター・ヴァンパイア』だが……
(機体が素早い上、相手があのティトゥスじゃあねえ……読まれる可能性も考慮に入れとかないと
 マズイわねぇ……)
 再現したはいいが、あれはまだ未完成。鬼械神に装備されたものと比べると機能は完璧ではなく、性能、
特に速度面でも相当劣る。いざ使ってみると動きが単調な相手にはともかく、動き回る高速機相手には
追いつけないという欠点が露呈した。早急な改良の必要があるのを痛感したが、そこは今は置いておく。
 そして相手がティトゥスなのも問題だ。アンチクロスの中でも特に肉体、感覚共に研ぎ澄まされていた
ティトゥス相手では、例え迷彩を施していても読まれるのではないかという不安がある。
(とにかく隙を作らなきゃどうしようもないわ……けどどうしましょ〜かねぇ、そこの人形は役には
 立ってるけど 役不足よねえ、いくら──)
 ティベリウスは横のウィンダムに目を向け、そこでふとあることを思い付く。確かにコイツでは
ティトゥスには勝てないだろう。でも何も勝つ必要はないのだ。
 ──そう、『一瞬動きを止めてくれさえすればいい』。
(オーホッホッホッホ、貸してくれたウェスパシアヌスには悪いけど……あのチョンマゲがザマアないくらい
 驚く顔が目に浮かぶわぁ〜ん☆)
 仮面を揺らしニタニタ笑いながら、ティベリウスはある命令をウィンダムへと送った。
199種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/16(月) 02:24:08 ID:???
「む……?」
 敵の動きの変化に、ティトゥスは怪訝な顔をする。何を思ったかウィンダムがこちらへ果敢にも
向かって来たのだ。
 サーベルを抜き斬りかかって来るウィンダム。その腕が振り抜かれる前に、一閃。腕はいとも容易く落ち、
返す刀で胴体を斬り裂く。
(分からぬ……無駄な事をするような相手ではなかった筈だ。一体こ奴は何故このようなことをした?)
 ウィンダムのボディが中央から分かれるのを視界の端に留めながら、F・ベルゼビュートに目を向ける。
F・ベルゼビュートは微動だにせず、嘲笑するような顔でこちらを眺めている。
 ──その一瞬、視線を外した一瞬こそ、ティベリウスの狙いだった。
「……っ!?」
 背筋に走る悪寒。四方八方からかすかに感じる、こちらに対しての明確な殺意。魔力も気配も感じないが、
ただティトゥスの剣士としての感覚が殺意のみを感じ取った。
 だが向かってくる殺意目掛け刀を振るおうとしたオーガアストレイに、真正面から何発かのビームが
叩き込まれる。出力はそこまで高くなく胴体や肩の一部にダメージを与えただけだったが、衝撃に機体が
のけぞる。
「何っ!?」
 ビームの飛んできた方向、斬られて今にも爆発しそうなウィンダムに目を向け、ティトゥスは驚愕する。
熔解して吹き飛んだコクピット、その奥に居たのは──腕をビームキャノンに変形させた、灰色の
人造魔導兵器──レギオンだった。
 敵意も、殺意も、死への恐怖すらも──一切の感情を感じさせない真紅の一つ目を輝かせながら、
レギオンはウィンダムの爆発に呑まれ、消える。
 そしてレギオンの作った一瞬の隙を突き、その姿を隠した殺意はオーガアストレイに殺到する。
「これは……ぐあぁっっ!」
 突然急激に減少する残存電力と、それと連動するように起こる爆発。至近距離の爆発は決して
厚いわけではないオーガアストレイの装甲をひしゃげさせ、削っていく。
『オーホッホッホ!流石にレギオンがMSの操縦まで出来るとは思わなかったみたいねぇん☆どう?
 アタシの『スター・ヴァンパイア』の出来は?エネルギーを吸収し、奪ったエネルギーをそのまま
 爆発力に変える遠隔機雷、上手く再現できてるでしょ?……一度貪られたら、もう逃げられないわよっ!』
 立て続けに三回、爆発がオーガアストレイを打ち据えると共に、F・ベルゼビュートが迫る。斬り払おうと
した右腕を、再び爆発が襲う。左腕を構えた時には──もう遅い。
200種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/16(月) 02:28:42 ID:???
 紫電を絡ませ、バッド・トリップ・ワインがオーガアストレイの腹に叩き込まれる。電流が通常の機構を、
瘴気が魔術回路を汚染し、各部への魔力供給が止まる。魔術回路によって反応速度を高めている
オーガアストレイにとっては、致命的だ。
 電流と魔力が操縦桿まで逆流し、迸る電流がティトゥスの腕を弾き飛ばす。
「グッ……!」
『オラオラどしたどしたぁっ!?さっきまでの威勢は何処に行ったのよ、ええ!?』
 オーガアストレイの機能が低下した事を確信し、ティベリウスは更に数度ナックルガードを叩き付ける。
だが吹っ飛んだオーガアストレイを追撃はせず、二機の間合いは再び離れる。
『本当ならもっと甚振りたいところだけど、スター・ヴァンパイアもムダ使い出来ないし、アンタを
 生かしておくともっとウザい事になりそうだから……動けない内に、跡形も無く吹き飛ばしてあげるわ!』
 フォビドゥン・ベルゼビュートが両腕を掲げると、その両手の間に圧縮された球状の瘴気が生まれる。
徐々にその瘴気は大きさを増してゆき──

 ──死にたくない。

「……っ!」
 呟きのような、小さな声。聞き間違いとも取れるようなかすれた声は徐々に大きさと数を増やし……
やがて何百、何千もの悲嘆と嗚咽と……生者への呪いの叫びを響かせていく。

 ──痛い。怖い。寒い。暑い。苦しい。助けて──死にたくない。
 死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死ね死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死ね死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死ね死にたくない死にたくない死ね死にたくない死にたくない死にたくない死ね
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死ね死ね死にたくない死にたくない死ね
死にたくない死ね死ね死ね死にたくない死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね……皆死ねっっっ!
201種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/16(月) 02:39:11 ID:???
「これは……怨霊!」
『オーホッホッホッホ!ティトゥスちゃんはよく知ってるわよねえ?そう、これぞベルゼビュート最大の
 呪法兵装、『怨霊呪弾』!アタシが殺し、アタシを恨んで死んでいったクズ共の成れの果て!
 死人使いは殺せば殺すほど……恨まれれば恨まれるほどに強くなるっっ!ギャハハハハハハハハ!』
 瘴気は更に呪弾に圧縮され、更に過剰分が黒風となって周囲に拡散していく。打ち付ける瘴気が
アストレイオーガの装甲を徐々に侵食し、腐らせていく。

 死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死にたくない死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね痛い死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね怖い死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね助けて死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死助けてね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死にたくない死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね──

 怨霊の声は苦しみを訴える声と共に、新たな死者を誘う声も上げる。自分だけが死んでいるのは許せないと
でもいうのか、生きている者を呪うように、ティトゥスに怨嗟と憤怒に満ち溢れた叫びを投げかける。
『ホンットこの世界の人間は妬みや憎悪の感情が強くていいわねぇ☆。おかげで怨霊呪弾の威力も
 ウナギ上りよぉん♪』
『ぐっ……あああああああ……ぐああああああああああああっっっ!』
 今のティトゥスですらはっきりと感じられるほどの瘴気と呪詛は、ついに彼の精神にまでその牙を伸ばす。
瘴気が肉体の生気を奪い、呪詛の言葉が心をズタズタに切り裂いていく。
「あああああああああああああああああああああっっっ!」

 ──おとーさん……おかーさ……

「──っ!」
 呪詛の声に混じって、その声は聞こえた。
 子供の声。年端も行かぬ子供の声だ。死よりも、いや死ということを理解するまで生きる事無く親を求め、
その願いは決して敵わない哀れな捕らわれ人。
 声は一つではない。膨大な呪詛の中に紛れてかすかにしか聞こえないが、似たような力無き声は、
罪無き者の嘆きは幾度も、幾つも聞こえてくる。
「──ティベリウス、貴様という奴は──!」
202種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/16(月) 02:44:39 ID:???
『オーホホホホホ!さあ、これで終わりよ!アンタも腐りきって、亡者共の一部になりなさぁいっっっ!』
 嘲りと喜色に満ちた声を上げ、F・ベルゼビュートの手から怨霊呪弾が解き放たれる。黒風を纏った
怨念と瘴気の塊が、オーガアストレイへと一直線に飛んでくる。
 ティベリウスは勝利を確信しているのだろう。狂ったように笑いながら、この後残りの戦力や
アメノミハシラをどう甚振るかでも考えているのだろう。実際問題、もやはティトゥスに打つ手は
無いように思える。
 ──どうする?
 ティトゥス自身不思議な感覚だった。何時の間にか瘴気と呪詛による苦しみは無くなり──いや、感じては
いるのだが強制的に遮断していた。死その物とも言える攻撃が目の前に迫っていると言うのに、
やけに落ち着いていられる。思考は至って明瞭、まるで憑き物が落ちたかのように一切の躊躇も、迷いもない。
 そして、頭はそれだけの冷静さを保っていながら──ティトゥスの心は、これまでにないほどの熱く、
熱く燃え上がっていた。
 ──このような邪悪を許して良いのか──
 操縦桿を握る。魔力が回路を伝わるのと同時に、回路を汚染する瘴気が伝達を遮るのも感じる。
 ──人の命を弄び、苦しめるこの外道を見過ごして良いのか──
 怨霊呪弾が距離を狭めて来る。ティトゥスの目には、それがやけにスローに感じられた。
 ──そのような下衆を滅せられぬまま、こんな所で無様に倒れて良いのか──
「──否」
 呟く。オーガアストレイも屍食教典儀も、未だに沈黙を守ったまま──

「断じて……否っっっ!」

【──Yes my lord──】

 瞬間、背後の『屍食教典儀』が内蔵された装置が激しく煙を上げ始める。同時にティトゥスから
操縦桿へと、残っている魔力が根こそぎ流されていく。
 汚染された魔術回路に突然想定以上の魔力が流れ出し──魔力の激流が、強制的に瘴気を外へと押し流す。
魔力の流れを取り戻したオーガアストレイが腕を掲げ、両刀を前面でクロスさせる。
『んなっ!?で、でも今更自由を取り戻したところで!』
 ティベリウスの言葉通り、怨霊呪弾は既に眼前へと迫っている。既に回避出来る距離ではない。
203種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/16(月) 02:47:43 ID:???
 ──だが、それがなんだというのだ?
 感覚を研ぎ澄ませる。呪詛と悲嘆を叫び続ける怨霊に包まれた瘴気の砲弾──その術式の奥、更に奥へと
感覚を潜らせる。深く感覚を沈めていく度、力と数を増やす呪いの声はティトゥスの意思を死へと誘う。
だがティトゥスはその誘惑に耐える。時折聞こえる弱弱しい声がティトゥスの思考をより冷たく冷静に、
心をより熱く燃え滾らせる。
 ──そして、見つけた。呪弾の中心部、怨霊と瘴気、その全てを繋ぎ止める高度な術式によって構成された
極々小さな瘴気の塊を!
「ぬおおおおおおおおおおおおっっっ!」
 躊躇する事無く、×時に構えた刀を振り下ろす。刀とぶつかった呪弾の表面から怨霊と瘴気が弾け、
オーガアストレイの装甲を更に腐食させる。それは刀身も同様で、内部に進むたびその刃はゆっくり、しかし
確実に毀れていく。

 死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねママ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね怖い死ね死ね
死ね死とうさんね死ね助けて死ね死ね死ね死ね死ねかあさん死ね死ね死ね死助けてね死ねパパ死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死にたくない死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね──お前も死ねっ!

「死ねぬ……拙者はまだ、死ねぬのだ!おおああああああああああああ!」



【──I'm my lord's blade──】(──私は我が主君の刃──)

 屍食教典儀が組み込まれた装置が輝き、魔力の流れが一時的に両腕部へと集中する。魔力は腕を伝い──
ウェストとロウに『斬鬼刀』という名を与えられた二振りの長刀へと流れ込む。

【──There are all of me──】(──私の全ては──)

 魔力の輝きを与えられた二本の長刀は、その刃で怨霊と瘴気を斬り裂き──

【──for my lord──】(──主さまの為に!──)

 ──呪弾の中心を、断ち切った。
204種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/16(月) 02:52:21 ID:???
 全体を構成していた術式を断ち切られ、怨霊呪弾を形作っていた瘴気と怨霊は霧散するように掻き消える。
『そ、そんな……嘘よっ!こんな、こんな事あるはずが……っ!』
 ティベリウスの驚愕の声を聞きながら、ティトゥスはボロボロに腐蝕したオーガアストレイを
F・ベルゼビュートに向ける。外装はともかく、まだ内部の回路はやられていない……刀も相当
刃毀れを起こしているが、斬れない事はない筈だ。
 くすんだガラスカバーの奥の紅い眼がF・ベルゼビュートを見据えた直後、巨体は敵目掛け一直線に
駆け抜ける。
『ヒッ……!』
 動転していたティベリウスには、魔術陣を展開する余裕すらなかった。袈裟切りが頭部ユニットごと
ボディを斬り裂く……が、無意識に後ろに下がったのか、その傷は決して深くはない。
『ヒィィィィィィィッ!く、来るなぁ!ア、アタ、アタシに近付くなぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!』
「最後は潔く散れ、下郎!」
 オーガアストレイが刀を上段に構える。ティベリウスもようやく障壁を展開しようとするが、遅い。
瞬きする間すらなく、その刀は振り下ろされる──

 ──その筈だったが、何故か突然刃はその速度を低下させ、展開された障壁にカツンとぶつかった。
「『なっ……』」
 ティトゥスとティベリウス、驚愕の声が重なる。どこか気の抜けたアラームと共にオーガアストレイの
モニターにディスプレイが現れ、文が流れる。

【──System error. Main system is shifted to the normal mode──】



「ば、バカなァァァァァ!?この大!天!才!ドクターウェストの作品が!この、このタイミングで
 故障だとおおおおお!?」
「ハァ……別に不思議じゃないロボ。所詮、博士の造ったものロボね」
「エェルザァァァァァァァァァァ!?」


205種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/16(月) 02:55:34 ID:???
『ふ……巫山戯てんじゃねえぞこのゴミがあああああああああああああああ!』
 F・ベルゼビュートが動きの鈍ったオーガアストレイを殴りつける。腐食の進んでいた装甲をボロボロと
落としながら、オーガアストレイが吹き飛ばされる。
『どこまでも……どこまでも人をコケにしくさってぇ!今度こそ骨まで腐らせて蛆共の生贄にしてやらぁ!』
 再びF・ベルゼビュートの腕に瘴気が集まり出す。先ほどのオーガアストレイの一撃で出来た傷も、
ゆっくりとではあるが再生を初め……
「腐れ!呪え!憎め!そして死ぃ……っ!?」
 フッと、集まってきていた瘴気が霧散する。傷の再生も、何故か止まっている。ティトゥスが怪訝に思った
直後……
『ア、ガ、アガガガガガガガガガガガッッ!?アタ、アタ、アタシの、ベルゼビュートの身体ガァァァァ!』
 突然、F・ベルゼビュートの全身の像がぼやけだした……否、正確にはその外装が実際に崩れ始めている!
紅いローブは大半が粒子となって消え、その下の装甲も粒子化と実体化を交互に繰り返す。
 ──まるで、召喚された時の皇餓のように。
『チィィィィィィ!アタシとしたことが、調子に乗って魔力をムダに……頼りにならないわねこのポンコツ!』
 喚き散らすティベリウスを他所に、ティトゥスはまだ状況を飲み込めない。そしてティベリウスは悔しげに、
だが憎悪に満ちた声でティトゥスに言い放った。
『仕方ないけど、今回は退いてあげるわ……でも覚えときなさいティトゥスちゃぁん……アンタは絶対に、
 このアタシがズタボロのグチャグチャにしてあげる!タダじゃあ殺さない、生きながら蟲共の餌に
 した後、死んでも永遠に苦しみ続けるような地獄に叩き落してやるわ!』
 捨て台詞をはき捨てた直後、F・ベルゼビュートは振り向きブースターを噴かせて去っていく。
「……ハァ……ハァ……ええい!」
 『何とか助かった』事と『ティベリウスを逃した』事を認識し、ティトゥスが安堵と後悔を同時に
感じたのは、数分経った後だった。
206種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/16(月) 03:10:15 ID:???
「……なんとか、危機は去ったか」
 後方で待機していた敵の母艦が去っていったのを確認し、ミナは司令官席の背もたれに深く身体を預けた。
「……あれが魔術、か……恐ろしいな」
「あの程度は序の口なのである。本来ならあ奴等一人一人が鬼械神を使役しているのであるからな。
 そしてそれが六、いや七人」
「『ユニウスの魔神』が七体か……想像も出来んな」
 ウェストの言葉にミナは溜息を付き、額を押さえる……魔術。改めてその力に戦慄を覚える。
 死者を操る術、MSを瞬く間に腐らせる力、そして『魔神』──どれか一つでも十分に恐怖を掻き立てる。
そしてそれすら、強大でおぞましい魔術の一端に過ぎないのだ。
(だが抗う事を諦めるわけにはいかん。ナチュラルもコーディネイターも関係なく、人として……
 人間として、未来を勝ち取る為に……)
 それに、今この時に希望がないわけではない……かつて魔道を歩み、魔道を知り……魔道を捨て、
魔道に抗う『刃』と『知』は今、此処に在る。
「とりあえず、今は……」
 いつもの不敵な笑みを取り戻し、ミナは席を立った。
「今日のヒーローの出迎えをしなけらばならんな」



「やってくれたねティトゥスの旦那!くぅ〜、よくもまあ此処までコイツをボロボロにしてくれたぜ!」
 ほうほうの体で格納庫に戻ったティトゥスは、熱烈な歓迎を受けていた。
 ロウは自分の手にかけた機体をボロボロにされた腹いせかティトゥスの背をバンバン叩いたが、その顔は
笑っていた。劾とイライジャからは握手を求められ、カナードはティトゥスを見てフンと不機嫌そうに顔を
背けたが、「助かった」と一言言ってその場から去っていった。それ以外にも先ほど助けたジャンク屋の
面々や、ミハシラの兵や技術者達からも温かい言葉がかけられた。
「ご苦労だったな、ティトゥス」
 ようやくミナが現れ、ティトゥスの前に立つ。ミナが手を差し出したのを見て、ティトゥスや他の面々も
目を丸くした。
「よくやってくれた。貴公のおかげでこのアメノミハシラは救われた。主として礼を言わせてくれ」
「礼を言わねばならぬのは此方だ。貴殿の計らいのおかげで拙者は新たな軍馬を得ることが出来た。
 感謝する、サハク殿」
 握手を交わす。周囲から盛大な拍手が上がり……その音を大音量のギターが遮った。
207種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/16(月) 03:13:27 ID:???
「おおティトゥスよ、よくぞ戻った!待ちわびたのであ〜る!」
「お帰りなさいロボ〜!」
 ■■■■とティトゥスの間に一瞬で空間が広がる。アメノミハシラでのウェストへの評価は
「関わるな」の一言で全て片付けられていた。
「ウェスト、丁度良い。ちと御主に言っておきたい事があってな」
「ん〜?拙者への礼であるか?意外と謙虚ではないか、では聞こう!さあ我輩に惜しみない賞賛を!」
「確かに感謝の念が無いわけではないのだが、な……」
 ゆっくりゆっくり、ティトゥスはウェストへ近寄っていく。大方の予想が付いているエルザは
ウェストからそっと離れ……
「目を……もとい歯を食い縛れぇっ!」
「ペコポンポコペンダァレガツツイターーーーーーーッ!?」
 食い縛る暇もなく、神速の右ストレートがウェストの左頬に叩き込まれた。



「〜♪〜〜♪」
 アメノミハシラに平穏が戻った丁度その頃、セトナはアメノミハシラ下層部──未だ無事の遺体やゾンビの
残骸が氾濫しているブロックで歌っていた。
 まるでステージ上で踊る女優のようにポーズを取りながら、彼女はお気に入りの平和の謳を歌う。
 やがて飽きたのか、ようやく彼女は歌い終わるとその場から歩き出す。ブロックの出入り口で首を僅かに
傾け、ブロックを一瞥する。
「まったく、ウェスパシアヌスさんの所のお犬さんは躾がなってないですね。『ボク』に喧嘩を
 売ってくるなんて、身の程知らずもいいトコですよ〜?」
 そう言ってセトナはスキップでブロックを後にする。その場に残っているのは死体とゾンビの残骸、
そして何かに引き千切られたかのようにボロボロに破壊された、侵入した『四体』のレギオンの内一機
だけだった──
208種死逆十字書き ◆oN23gQHrEc :2007/07/16(月) 03:16:21 ID:???
何とか二週間ペースの更新は守れてるかな?こんばんわ〜
いろいろドタバタしてたんで結構ギリギリになりました。
そしてやっぱり今回も途中で猿にかかっちゃったorz 

とりあえずMM大激突の巻。ティトゥスはもうちょっとストイックにしたかったけどこんな感じで。
九郎と同じキャラはどうやっても無理だしそれはあんまりしたくない……それでも結局
随分と正義の味方臭くなってるが。つまり力不足orz
あと英語はネット翻訳使った適当なものなんでミスがあるようならまとめの方で修正します。指摘ヨロシク。
英語はダメダメなもので。

そして皆さん期待なされてるロリっ娘ですが……自分も出したいです。ええすごく。
でも今の脳内構成だと登場はかなり後半になると思います。だから戦闘中地味〜に(マテ)。
次回からもこういう感じでちょこちょこ出していくしかないかもしれませんがご勘弁を(ノД`)
209通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 03:20:27 ID:???
GJ!!
210通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 03:24:16 ID:???
ギロロ!?
んでもって・・・セトナはお母さんですかぁぁぁっ!?

おっと危ない、知らなくてもいい事を知ってしまった者の末路は大抵が・・・
ということで、この場ではただGJとだけ言わせてもらうことにします。
211通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 09:31:01 ID:???
ひさしぶりだ。今回もよかったです
212通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 11:15:06 ID:???
GJ!
蛆は強気になったり怯えたり忙しいなw
213通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 20:26:54 ID:???
>>212
それがいいんじゃないか!!!

チッ、またもやティトゥスロリコン祭りが先送りにされちまったか。
だが私は諦めんぞ!必ずやあの侍が某貧乏探偵のように蔑まれる瞬間をこの目にしt
214通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 00:34:00 ID:NJByrdlC
乙です!!
今回もディモールト・ベネ!!
ウェスト、あんたは初代ピ○○ロ大魔王かwww
215通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 00:38:34 ID:???
sageろ
「まったく……いったいどうなってるんだ、これは」
オーブ軍の技術仕官である彼は目の前の巨大MSを見て困惑していた。
全長は既存MSの2倍以上、その余りの大きさに通常の格納庫には
収納できず、今は使っていない格納庫に横たわらせているわけだが。
彼は手元に集められたデータに目を通す。
「全身ブラックボックスの塊、か」
確かにマニュピレータなどの可動部分に関してはある程度の技術的共通点は
見受けられたのだが、それ以外、装甲からコクピットに至るまでその実に
90パーセント以上が解析不能と判断されていたのだ。
「そもそも、この表面に刻印されてる文字はなんなんだ?」
「さっきまで淡く光っていなかったか?」
「デュアルアイの部分が目玉みたいになってるのは何故だ?」
「動力源は?いったい何で動いてるんだ?」
「核搭載じゃないのか?だが、この巨体をどうやって?」
「アンテナがない……どこで通信を受けてるんだ?」
「コクピットだよな?いやコクピットだけど……」
「全天周囲コクピット?そんんあのありえるのか?」
「ちょっと!この装甲ってば解析できないじゃい!?」
この巨体――デモンベインと言うらしい――に取り付く整備士達は皆、
一様に語尾に疑問符と感嘆符をつけてこのブラックボックスに
立ち向かっていた。
「しかし……」
思う、これは本当にMSやMAなのかと。
手元のスイッチを押す。
低い駆動音をあげて昇るタラップ、格納庫上部から彼は巨人を見下ろした。
胴体部との比較を間違えたかのような大きさを誇る両脚と両腕。
その両脚から伸びる剣のような物体、そして収納された鋼の翼。
鋼板を何枚も重ねた下腕部、荒々しく削りだされたかのような肩部。
頭部は三本の角を備え、今は消えたが両側の二つからは素材不明の鬣。
どのMSとも合致しない、異様にして不可解な理解不可能の機体。
それを見て、彼の脳裏に一つの馬鹿げた妄想が浮かぶ。
既存技術では解析できないこの巨人はもしかすると、この世界のものでは
ないのではないかと。
「まさか、な」
一笑に付す。
ありえない、そんな訳あるはずがない。
そういう類の話は子供の頃に見る夢だけで充分だ。
頭から下らない妄想を捨て、彼は手元のデータに目を落とす。
タラップから下り、仕事へと戻る。
彼の視線を離れた格納庫の中、デモンベインはその身を横たわらせている。
その視線は空へと固定され、それは遥か上空を見据えている。
ふと、消えたはずの瞳に焔が燈った。
いったい何を見つけたのか、何を感じたのか。
だが、それは誰にも気づかれる事なくまた消えた。
格納庫の中に整備士たちの声が響く。

***
この世界に来てから既に2日。
豪華な屋敷の中を(とは言っても覇道の屋敷と比べれば質素なものだが)
九朔/紅朔はこの屋敷の執事であるという老人に連れられてその中を歩いていた。
その理由は、オーブの実権を握る人物達との面会だった。
「だけど、騎士殿の説明で良くここまでできたわよね」
「ん?」
執事からやや距離をとって後ろを歩く二人、耳元に小さく声をかけられ
九朔は半身を見る。
いつものドレスはあれ以降、下布があからさまに見えてるスカート部分の
透過度を下げているため、フリルのついたスカートにしか見えなくなっていたが、
それでもやはり露出は激しく九朔は眉間をしかめる。
「汝、もうそろそろその服は止めぬか?目に毒だ」
「これで何回目?良いじゃない、私の趣味なんだから。人のファッションに口を
 ださないで……って話をそらさないでよ」
「ああ、済まん。で、何だ?」
頬を膨らませて怒る半身を宥めて話を続ける。
「んもう。だからね、九朔の話だけでここまで話がとんとん拍子に進むのって
 おかしくない?って言ってるの。絶対おかしいわ」
「ああ、それか。なに、汝の代わりに我が取調べを受けていたときに、
 モニタ越しに話を聞いてる者がおってな。
 それがたまたまこの国で実権を握る者だったというわけだ」
「それで、自分達は異世界から来たって説明したわけ?」
「特に隠す必要も感じなかったのでな。それに、こういうときは下手に隠し事を
 すると後々面倒になることの方が多い」
「それって、ゲヱムの時の教訓?」
「皮肉なものだが、そうだ」
「で、その人信じたの、それ?」
「全て、というわけではないようだが一応と言ったところか」
「ふぅん。つまりは、いつもの狸の化かしあいってとこね」
「ああ。しかし――っと」
目の前を歩いていた執事の老人が立ち止まり、つられ、九朔も止まる。
そして、彼はドアノブに手をかける。
「九朔様、紅朔様。中でウナト様を始め、皆様がお待ちになられております。
 さあ、こちらへどうぞ」
扉が開かれる。
中には巨大なテーブルと食事が、そして数人の男達が九朔達を迎えていた。
もちろん、九朔達に対しての警戒は解いてないためか部屋の中には10名を
超える護衛が控えているのだが、
「まあ、普通なら妥当なところだな」
「私たちが呪法兵装だしたら終了だけどね」
「余計な事は言うな、うつけ」
「ようこそ、客人よ」
くすくすと危ない冗談を呟く二人の丁度真正面あたり、頭の禿げ上がった
オレンジ色のサングラスをした男が立ち上がる。
それに倣い他の男も立ち上がる。
「我々は異世界からの年若い客人二人を迎え入れることを歓迎したい」
「心からの感謝を申し上げたい」
九朔がそれに答える。
「私たちにこのような食事会をお開きしていただけるなんて、光栄ですわ」
スカートの端を持ち紅朔は頭を垂れる。
冗談を言い合ってたとは思えない変わり身、まるで貴族のような雰囲気を
漂わせ礼を行うその姿に、ただのMSのパイロットだと思っていた
男達は皆、ほぅと感心するような驚きを露にした。
彼らは知らないが、それは覇道財閥の中で育ってきたからこそのなせる業。
「さてさて、まずは年若いお客人たちに着席していただきませんか皆さん?
 立ったまま会話をするのは立食会の時だけで充分でしょう?」
気を取られる老人の中から、若い青年の声が響く。
一同がそちらを見れば、紫色の、ひどく癖のある髪型をした青年が笑みを浮かべて
全員を見回していた。
見た目はただの軽薄そうな男だが、固まった場の空気を一言で動かしたその手腕に
九朔の瞳が細まる。
彼こそが取調べのときに九朔と話した男だった。
促され全員が着席したところを見計らい、最初に挨拶を行ったサングラスの男が
再び口を開く。
「では、代表として私から挨拶を。
 私はこの国で代表代行を行っているウナト・エマ・セイラン。
 そして、こちらに控えているのは皆、このオーブという国の政治を
 担う者たちです」
ウナトの言葉に従うように各々が九朔達に一礼する。
「既に皆様方はお聞きだろうがもう一度挨拶を。
 我の名は大十字九朔、そしてこの隣にいるのは……」
「こんばんわ、おじいちゃん。わたしの名前は大十字紅朔よ。よろし――ッッ!!」
悶絶の表情、少女とは思えぬ妖艶な笑みを浮かべて魅了しようとした
紅朔の脚を九朔がこれでもかと踏みつけていた。
ふざけるのも程ほどにしろとその横顔は言っている。
「君、大丈夫か?」
「え、ええ。だ、大丈夫………」
後で絶対ぶち殺す!その異変を不審に思った男の心遣いに感謝しつつも
心の中で呪詛混じりの怨嗟の呻きを漏らす紅朔。
互いの紹介を一通り終えた後、食事会が始まる。
このような場所で行われる食事会は腹の探りあいが常。
どちらも婉曲的に話を進めつつ、しかし、本題にはたどり着けず
食事会は終わりに近づいていた。
「では」
先ほどの青年、食事会の間終始沈黙していた彼が口を開いた。
「食事会もそろそろお開きとして、これからは若い者同士での話を
 しようと思うのですが、よろしいですか父上?」
「ああ、構わん。君達もそちらの方が良いだろう」
なるほど、これまでが茶番か。
狸の化かしあいに慣れている九朔は察する。
「それでは大十字殿、今日は楽しい時間でしたよ」
「ああ、こちらも」
他の男達に見送られ、九朔/紅朔はユウナの後についていく。
通されるのは応接間、ユウナと九朔は向き合うように椅子に腰掛ける。
「ああ、お嬢さんもそちらのソファにどうぞ。
 僕のことは気にせずリラックスしてくれて良いよ」
「ありがとぉ。じゃ、気兼ねなく」
そのままソファの上に四肢を投げ出す紅朔に九朔の眉間が歪む。
「貴様は……」
「あはは、僕は構わないよ。それより……」
脚を組み替え、ユウナは九朔に向き合う。
「本題といかないかい?あの場では皆話したいことも話せなかっただろうしね」
「我も望んでいたところだ。むしろ汝との会話、こちらが本命なのだろう?」
「お察しが早いことで。流石は覇道のエージェント君だ」
「あの時の取調べでは信じているような素振りは無かったと思うが?」
「そうかい?僕としては異世界を信じてみるのも悪くないとは思ってるけど?
 それに、だ。あそこまで子細に渡って作り上げられた妄想を並べる人間を
 僕は知らないよ」
「そのような理由を持っても、不審人物をこんな重要人物の集まる場に
 呼ぶのはいささか奇妙と思うが?」
「おやおや手厳しい」
腹の探り合いという意味では九朔も負けていない。
覇道で学んだ知識もあるが、これもまたゲヱムで得た経験の業だ。
しかし、そんなことを言ったところで二人の姿は紅朔にはつまらないだけ。
「バカみたい」
手元にあったお茶請けのクッキーをバリバリとおばさんくさく頬張りながら
辟易とした様子で紅朔は二人を傍観する。
「まあ、それはそうだ。仮にも国を動かす人物が、所属不明で、しかも異世界から
 来たなんていう妄言を吐く人間を会いたがるわけないし。
 それに歓迎なんて、それこそ馬鹿げてる」
「厄介ごとを抱える人間はどのような事情があろうとも、関わらずに
 放逐したいものだしな」
「ああ、うん。実際のところ、君たちには速やかにこの国からさよならしてもらう
 つもりだったよ、当初は」
「当初、か。成る程、それがなくなり、更には我々との面会を望むとは
 それ相応の理由があるというわけか」
九朔の口元が笑みに歪んだ。
「デモンベイン、だな?」
「そのとおり!」
大正解、大げさなジェスチャーを交えてユウナが破顔した。
「まあ、あんなモノを作る技術はこの世界には存在しないわけでね。
 故にうちの政治家連中はそれが気になって気になってしょうがないわけだよ」
「奇怪だな。汝らの世界にもデモンベインのような巨大ロボットを
 造る技術はあるはずだが」
「ま、それがそうともいかなくてね。君達の乗る、デモンベインだっけ?
 あれの技術は僕たちにはお手上げだと言うわけ」
そういうことか、言いたいところを察して九朔が笑む。
「オーバーテクノロジー満載の機体が別の国に渡るのは自国の不利益につながり
 そして、それが自国のものだと他国から思われても困る。
 故に手放そうにも手放せず、持とうにも持てずというわけか」
「言う事なしだね。だからこそ、君達の素性を知る必要が在り、そして見定めが
 必要だったのさ。
 それに、付け加えるならうちの国の元首様はこの国におられなくてね」
そう言って、ユウナの視線が側にあった写真立てに移る。
その中にあるのは意志の強い目をした金色の紙をした少女がしかめ面をして
ユウナと一緒に映っている姿。
「若い頃のクイーンと一緒ね」
つられて見た紅朔が感想を漏らす。
224通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 02:44:13 ID:???
支援
「へえ?君達の世界でも年若で政治をしてる人間はいるんだ。確か、クイーンと
 いえば君達の保護者だったね。その話、もう少し聞かせて欲しいな」
興味津々といった顔でユウナが二人に目配せする。
別段どうでも良い話だと思ったが、存外に興味を示すユウナに折れ、
二人は彼らのクイーン、覇道瑠璃について話す。
彼らの世界のクイーンは大十字九郎が変えた未来とは違う未来にいる瑠璃。
両親をブラックロッジのテロで失い、祖父の下、帝王学、経済学を叩き込まれた
彼女は祖父が死ぬと同時に覇道財閥という大企業の総帥となった。
そして、大企業の経営を行う傍ら、その膝元であるアーカムシティの政治を
動かし、テロ集団であったブラックロッジへの対策も講じた大人物だった。
さすがに、ブラックロッジと永きに渡り戦い、大十字九郎の手助けによって
遂には邪神招喚を行った彼らを退け、世界を救ったなどというのは
話として行き過ぎかと思い省略したが。
「すごい!それは凄すぎるよ九朔くん!!いやいや、確かに一国を動かすのとは
 違うが、それでも街の政治を裏から操り、それと同時に企業経営も行う。
 おまけに自分の街にいる犯罪集団への対策も講じるなんて……!
 しかも、それをしたのがカガリとほぼ同じ年齢の少女がだよ!?
 すごい!!実に凄い人だ、君達の保護者は!!」
瑠璃の経歴を聞き、発狂寸前とも思える勢いで感動するユウナに
少々引き気味になる九朔と紅朔。
それは、ひとえに彼の婚約者兼国家代表たる少女の未熟さに端を発するのだが
それを九朔/紅朔は知るはずも無い。 
「おっと、ごめん。いや、ついつい興奮しちゃったよ。
 だが、それでも覇道総帥は凄いお方だ。もし会えることなら一目お会いして
 熱く語り合いたいものだよ、うんうん!」
そこまで凄いっけ?紅朔の頭に浮かぶのは年甲斐も無くあの恥ずかしい衣装を
無理矢理着せられて泣きべそをかいてる三十路の女性の姿。
逆に、九朔にしてみれば尊敬に値する女性、頭に浮かぶのは理知的に
政務を行う彼女の凛々しい姿。
元は同じ九朔だというのに正反対の想像をする二人、本当に同一人物なのか
疑わしいところである。
結局、この後はその話題が元となり紅朔も交えた雑談と相なり、執事という
老人からの苦言があるまで夜更けになるまで語り合うことになるのだった。
だが、物語の幕開けが、もう、すぐそこまで迫っている事をこのときの
3人は知らない。
227通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 02:49:56 ID:???
おっ?
さて、ようやく第三話となりましたが今回はやけに難産でした。
オーブに降り立った九朔達ということで彼等と出会ったのはユウナ
この世界に触れるきっかけとしては一番彼が妥当だったかな?
とにかく、ようやく話が進みだしましたがそれでもまだまだ
さて、次も頑張ってイア・イア!
229通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 03:08:00 ID:???
GJ!
いや今回も楽しませてまらいました
>3人は知らない。

もしかしてユウナはレギュラー化ですか?ww
230通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 03:15:27 ID:???
GJ!
231通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 10:05:13 ID:???
まあ瑠璃は三十路でも童顔だからミニスカでも大丈夫さw
232通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 10:27:30 ID:???
GJ!
しょっちゅう無能扱いされているユウナですが、あれは嫁の贔屓が原因であって本当は結構有能な人材であると思う自分はユウナのレギュラーを希望。
ついでに少しばかり性格の矯正を偉大なる旧神に願いたい。
233通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 11:46:32 ID:???
>>232
ユウナ 性格:イマイチ 実務:それなり、世界の現実も見えてる カリスマ:無し
カガリ 性格:無茶ゴリラ 実務:悪い意味でお姫様 カリスマ:有り

と書くと、欠点を補えあえる良いコンビなんだけどなぁ  
234通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 12:19:29 ID:???
ウズミ達の自爆、本社も自爆、占領までされた国家を2年で元通りにした手腕は化け物だと思うんだが。
壊すより積み上げたり直すほうが大変だぞ
235通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 12:41:43 ID:???
世界は書割り、それを元通りにするのなんて造作も無い事さ
僕も一応は神様だからねぇ
236通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 13:37:35 ID:???
種世界については本当に書き割りとしかw
237通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 13:52:46 ID:???
負債という悪い神様が地球に生きるみんなを苦しめてる世界。
238通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 15:03:49 ID:???
負債の呪いを断ち切れ九朔!
239通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 17:22:27 ID:???
邪神の一種  負債
旧神の一種  富野
240通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 17:28:05 ID:???
究極の悪にさせられた少年 シン
究極の善にさせられた少年 キラとみせかけてロウ(笑)
241通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 17:42:32 ID:???
>>240
道化の正義はキラだろ
ロウはマイナー杉
242通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 17:46:03 ID:???
>>216-226
だめだユウナ! かっこよくなるのは良いが主役と絡みすぎるのは死亡フラグだ。
Xスレのガロinと同じ往生を遂げてしまう。
職人さん、GJですからできれば彼を殺さないであげて。
彼はみがけば光るんだよ。
243通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 17:52:20 ID:???
>>241
キラは一度泥啜ったら立ち上がれないだろ。
ロウの方がガッツあるし悪運もある。
知名度もスパロボ他のゲームに出たりでそんなマイナーじゃないだろ。
244通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 17:53:30 ID:???
>>241
ロン=マンガンはマイナーじゃないやい!
245通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 18:01:44 ID:???
>>243
どうあがいでも本編の主役じゃないからなぁ
246通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 18:03:32 ID:???
スパロボWではぶっちぎりでキラより主役張ってましたが何か?
247通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 18:23:58 ID:???
>>244
パンダ乗りのきーやん
自重
248通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 18:27:10 ID:???
>>246
いや…あ、もういいや
249通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 18:29:37 ID:???
邪神の一種  負債
○○○○の一種  富野

の間違いだろ?
250通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 18:58:29 ID:???
地球皇帝     ラクス
クトゥルー    キラ?
ティベリウス   アスラン
ウェスパシアヌス 議長
ネロ       ミーア?
251通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 19:05:28 ID:???
>>249
旧神=人類の味方じゃないだろ?
邪神の敵対者が旧神、なら問題ないじゃん。
お禿様は俺らの味方ではないが、邪神の敵ではある……と思う。
252通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 20:18:03 ID:???
御大が何者なのかは正直どうでも良い
禿だけに不毛だ。
253通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 20:20:10 ID:???
>>250
無理に当てはめなくてもいいやん。
種世界はぶっちゃけ、ラクスとキラの為に負債が作った箱庭と思えば良いんでないか?
254通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 20:50:18 ID:???
主役 キラ
お姫様ラクス
道化 その他全部
悪いドラゴン いません

という書割世界だな。にしても電童、サイバーフォーミュラと嫁の超脚本ぶりは
番組破壊しまくってるのになぜ起用されるんだろう?おもちゃの売り上げが
いいからバンダイのおぼえめでたいとかそういうわけでもないし
255通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 22:34:09 ID:???
>>242
>職人さん、GJですからできれば彼を殺さないであげて。
>彼はみがけば光るんだよ。

親父同様、頭も光り輝くことになるがな
256通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 22:34:43 ID:???
>機神双刃デモンベイン=デスティニーの人
GJ!

>>252
誰が上手いこと言えと(ry
257通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 22:38:23 ID:???
>>255
うまいこと、九朔達を抱きこむことに成功したものの
紅朔の御蔭で毛髪がハラハラと・・・
258通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 22:47:21 ID:???
ユウナ、ロリコン疑惑発覚!!

大十字兄妹の妹君にお熱だという噂が
まことしやかに女性仕官を中心に囁かれ
あちこちから白い目で・・・
259通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 22:59:01 ID:???
ロリコン疑惑かけられてもユウナにとってはカガリよりはマシな気がする。カガリ本人の気持ち
はもちろん、弟やその係累が最悪すぎるからな
260通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 23:30:24 ID:???
ユウナ、ホモ疑惑発覚!!

大十字兄妹の兄君にお熱だという噂が
まことしやかに女性仕官を中心に囁かれ
あちこちから腐臭漂うまなざしで・・・
261通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 23:41:41 ID:???
九朔「騎士はそんなことはしない!!」と怒り心頭になるだろうが
親父殿の故国である日本の武士は、ヤリまくっていたと知ったら
どうなることやら(血統的には騎士というより・・・)
262通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 23:44:22 ID:???
騎士だって似たようなもんだ
某国には親友の証としてクソミソな関係になるなんて風習もあったくらいだ
263通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 23:47:52 ID:???
九朔は紅朔と違って色恋に疎そうだ

多分、フラグを立てても自分で壊すフラグブレイカー
264通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 23:50:23 ID:???
そしてオーブには武士と呼べるような軍人がかなり・・・
265通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 23:51:52 ID:???
父親みたいに幾千幾万の回数恋愛を繰り返し続ければましになるかも
266通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 23:56:23 ID:???
>幾千幾万の回数恋愛を繰り返し

しかし親父殿は幾千幾万もヤリまくった結果・・・




ロリでないと起たなくなった
267通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 01:22:58 ID:???
そして親父殿の及ばぬ新境地を開拓しようと九朔は…

紅朔「やめておに(ry」(棒読み)
268通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 02:04:11 ID:???
でも紅朔って九朗としようとしてたよね
269通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 02:12:10 ID:???
ファザコンからナルシストに(もちろん性的な意味で)
270通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 07:15:06 ID:???
おとうさまが、あまりにおっきかたので・・・

>>79

弄くり犯すには、此れ位が丁度良いと
271通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 09:27:57 ID:???
>>261
戦場辺りだと、食糧として運んできた
羊や山羊なんかともw
272通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 13:43:11 ID:???
そういえば悪魔は淫乱の印として
羊や山羊の角を持っているとか言いますね。
273通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 14:19:00 ID:???
>>271
鶏もなー
274通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 16:10:29 ID:???
>>272
淫乱の印だったのかw
275通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 21:21:58 ID:???
欧州だと昔は角は力の象徴だったんだぜ?

アレクサンダー大王なんて角が生えた肖像画しか残ってないぜ!
276通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 21:27:51 ID:???
ぱんつはいてない英霊のことかーっ!
277通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 21:59:34 ID:???
>>274
道理でアス様は淫乱(ry
278通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 17:29:12 ID:???
 とおい、とおい、昔。
 はるか昔のおはなし。
 最初の同人が生まれるよりも、
 さらに前のおはなしです。

 冥い冥い星々の向こうから、生まれたばかりの作品に『ふくだ・りょうざわ・ふさい』と呼ばれる悪い監督や脚本家がやってきました。
 悪い監督達は好き勝手に暴れて、作品に生きるキャラたちを苦しめました。
 みんなみんな、泣きました。
 作品も、痛い痛いと泣きました。
 イザークも『いたぃっ! いぃたいぃぃぃ……!』とみっともなく泣きました。
 だけどその時、空が輝きました。
 誰もが、空を見上げました。
 そして、誰もがそれを見ました。
 ――善い監督が舞い降りたのです。

嫁「まさか――こんな作品にまで、やってくるとはね」
福田「キャラとして戦い、戦い抜いて、キャラを超え、キャラを棄て、遂に監督(かみ)の領域にまでたどり着いたか! 邪悪を討ち滅ぼす為に、私と同じ存在(もの)になったか!」

負債「最も新しき旧き監督(かみ)……旧監督(きゅうしん)!」

シン「お前と一緒にすんな」
ステラ「甚だ……不愉快……」



ごめ、ずいぶん記憶古いからニコニコにあった西エンド見て書いた。書き漏れがあったらスマソ。
279通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 17:34:02 ID:???
飛翔、トラペゾヴゥアァージョォン……(若本風)

福田「輝く桃色脚本。それは、作品の焦点。収入へと結びつく戸口。成功に達する為の道――」
福田「輝く桃色脚本。それは造るもの。それは稼ぐもの。それは変容させるもの――」
嫁「……輝く桃色脚本! ――そうだ! それは幽閉された正しい作品だ!」
嫁「我が煮え滾る桃色! 我が嘲笑すべき主やおいの庭!」
嫁「識っている……識っているぞ! 君たちがどうやって、腐塊暗愚たる我が父を幽閉したのかを私は知識っているぞ!」
嫁「輝く桃色脚本! BL造物主(やおい)を封じるこの神器の基本素材は……」
嫁「――作品だ! 無限に存在する並行作品そのものを結界と化して桃色の庭を封じたのだ!」
嫁「たった一つの……腐女子のための正しい作品を封じるためだけに君たちは無限に等しい数の作品の骸を積み重ねたんだ!」

シン「――骸なんかじゃ、ない」
ステラ「それは自分が好きなキャラを正しく見せたいという理由だけで無能キャラにされてしまったキャラ(ユウナ)の嘆き」
シン「それは友人に頼まれたというどうでもいい理由で復活させられてしまったキャラ(ムウ)の怒り」
シン「それは邪悪に玩弄された、無数の作品の叫びと祈り……だけど」
シン「その意志は――力になったんだ」
ステラ「負債……その不細工な顔に穿たれた、腐乱の眼で篤と視なさい」
ステラ「無数の作品の……無限の宇宙(そら)より来る存在(もの)が何なのかを――」

負債「……ッ!?」
嫁「……来たか。揃いも揃ってやって来たか、『君たち』は。悍ましいほどの希望を抱く、『君たち』が」

 それは、デスティニーだ。
 無限/無量/無窮の宇宙の彼方より来た、
 無限/無尽/無垢のデスティニーだ。
 世界のすべてを埋め尽くす、デスティニーの大軍勢だ。
 傷一つない、新しいデスティニーが在った。
 数々の激戦を潜り抜けた、古強者のデスティニーが在った。
 未だ完成していない、骨格が剥き出しのデスティニーが在った。
 破壊され、最後のエネルギーを燃焼させるデスティニーが在った。
 別の時間軸のシンとステラが乗るデスティニーが在った。
 変なウェットスーツのようなものを着こなす二人の男女が乗る金色の、微妙に細部が違う、赤い光の輪を背に持つデスティニーが在った。
 変なウェットスーツを着こなす男が乗る金色の、口の部分が開いているデスティニーが在った。
 老人が乗る紫色の、布状のものを振り回すデスティニーが在った。
 同じく老人が乗る、変形するとハート型になるデスティニーが在った。
 もはや最強のサイヤ人(ブロリー)と化したデスティニーが在った。

福田「やぁれやれぇ。以前はより大きな輪に呑ぉまれ……今度はより多くの枝に絡まる、か」
嫁「はは……これじゃあ、どっちが胡蝶か判ったもんじゃない」

シン・ステラ「光射す世界に、汝ら監督、棲まう場所なし」(俺のこの手が真っ赤に燃える!/俺のこの手が光って唸る!)
シン「嘆かず」(勝利を掴めと!/お前を倒せと!)
ステラ「足掻かず――」(轟き叫ぶ!/輝き叫ぶ!)
シン・ステラ「――消え失せろ!」
シン・ステラ「パルマ……フィオキーナ」(ゴッド……/シャイニング……/ダークネス……/ハートフル……/フィンガー!)

かっとなってやった。いまははんせいしてる。ちょっと邪心信仰してくる ノシ
280通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 17:53:17 ID:???
>>輝く桃色脚本

トラペゾと違って使いたくねーなw
ユウナの嘆きはわかるがムウは出番あったんだから。
無惨に殺された幼女達(エルとマユ)の怒りだよ。
281通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 20:37:17 ID:???
吹いちゃったじゃねえかww 俺のコーヒーを返せよwwwwwwww
何でブロリーがいるんだよwwwww
あと後半あいつらじゃねえかwwwww 似てすらいねえwwww

しかしGのやつらがいるのはやはりあてつけかい? 糞負債はGやX馬鹿にしてるそうだしね、詳しくは知らないけど。
282通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 20:53:44 ID:???
>>281
ヒント:ブロリーの放つエネルギー弾(ゲームをやると分かるが、緑色の光球を手におさめて放つ形になっているためレムリアに似てる気がしないでもないような……ないな)
283通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 21:40:56 ID:???
>>281
Wも馬鹿にしてるよ、腐にこびただけって。馬鹿にした作品より同人ウニメはくそだ
284通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 22:17:44 ID:???
>>278
しむらー、もろさわもろさわ
285通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 22:37:13 ID:???
>煮え滾る桃色
えげつないくらいに毒々しそうな色だw
286通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 00:09:14 ID:???
>煮え滾る桃色
恐ろしくも禍々しい冒涜的なナニカが生まれてきそうだなw
287281:2007/07/21(土) 01:11:44 ID:???
>>282
なるほど、ゲームのほうはやってないからあまり知らないんだよなぁ。
ありがと。
そう考えると>>279のがGなのもレムリアはあれが元だからなのか。

>>283
thx。
負債には腐に媚びてるのはてめえもだろうがと言いたいね。
俺WやG好きだし余計に許せねえ。
288通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 01:21:43 ID:???
Wは腐に媚びていたといえば媚びてたけど、
種死にはない主役5人の濃すぎるキャラとか性格とと世界観が好きだな
289通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 06:36:57 ID:???
>>279
GJ、師匠はどこに出ても違和感がないから困るw

>>283
腐どころかOPから裸出しまくって萌えオタにも媚びたのはどこのどいつだと小一時間(ry
290通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 10:34:30 ID:???
うおっ!!!

めずらしく、新シャア板らしい流れに・・・
291通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 11:22:16 ID:???
確かにWも媚びてたが、主要人物の無駄なアクの強さが好きだ。
292通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 12:10:15 ID:???
エレガントな人とかなw
293通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 12:29:35 ID:???
Wは主人公が美形ショタだから腐狙いとか言われてたけど、キャラデザだけだよな。
実際はGガンとは違うベクトルでぶっ飛んでたトンデモキャラばかりだし。
良い意味でバカをやってた作品だと思うぞ。
294通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 14:06:54 ID:???
カトルとかプッツンするとあの5人の中で一番ヤウァイから困る゙
295通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 16:03:49 ID:???
まあ後のナイアさんだからなカトルは

Wはぶっ飛んでるのもよかったし、
キャラにも非常に魅力があった。
そして戦争を否定している描写が比べるまでもなく種なんざより細かい。
296通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 16:29:25 ID:???
>>295
そうか、つまりカトルは混沌の千の貌の内の一つなのか! 道理で宇宙の心が聞けたりと……
ん? 宅配便かな、今出ます。



ちょ、地球皇t(ry
297通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 20:28:54 ID:???
 ┌────────┐
 │              │  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 │ ( ̄ ̄) ( ̄ ̄) │<  いまぁ、しあわせかぁい?
 │   ̄ ̄    ̄ ̄  │  \____________
 │              │))キュイイン
  ■■■■ ̄■■■■
■■■■■■■■■■■■V
  ■■■■○■■■■   目
  ■■■■■■■■■   ( )
298通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 00:47:53 ID:???
カトルはカルト宗教の教祖になれるよな
299通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 00:51:12 ID:???
ギャグ?
300通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 00:54:24 ID:???
29人の姉を侍らせ、40人の屈強な漢達を従えていると
301通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 06:35:32 ID:???
まさか。
29人の姉にこき使われ、40人の屈強な男達に哀れまれる
の間違いだろ。
302通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 14:47:11 ID:???
いえいえ、29人の姉になぶられ詰られ
40人の屈強な男達の慰み者となります
303通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 15:11:33 ID:???
ナイアッーーーーさん
アッーーーズラット
304通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 15:34:15 ID:???
マスタ…アッーテリオン
305通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 15:54:09 ID:???
アッーウグストゥス
306通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 16:26:30 ID:???
ウェスパシアッーヌス
307通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 17:57:57 ID:???
アッーーーール・アジフ
308通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 18:36:20 ID:???
アッーミテッジのじいさん
309通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 19:00:24 ID:???
お前等後ろは大事にしましょうwww
310通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 19:07:10 ID:???
ご使用は計画的に?
311通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 06:27:16 ID:???
>>302
前と後ろがフル回転・・・
312通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 14:51:14 ID:???
馬鹿だな、カトルの代わりにナイアさんを入れればただの輪姦じゃないか

おや、こんな昼間に客がk
313通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 16:20:49 ID:???
ナイアさんだったら、たかだか70人弱程度の人数など余裕で捌けそうだね
314通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 20:47:48 ID:???
おれちょっと参加してナイアさんに絞り採られてくるノシノシ
315通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 22:39:05 ID:???
>>314
ばっ、いまあのひとは神父の姿を…アッー!
316通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 23:24:10 ID:???
搾り採られた>>314は明日の朝食になります
317通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 23:40:08 ID:???
>>314
レムリアッーインパクト
318通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 23:49:07 ID:???
314が帰ってきたが314の姿をしてるだけの別物じゃないか?調べてみる
319通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 01:40:33 ID:???
沙耶に改造された遥のような感じになってるんじゃないか?

つまり肉か(ry)
320通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 02:09:14 ID:???
ナイアさんのおもちゃなんだからごんぶとふたなり美幼女にでも改造されたんじゃね?
321通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 10:51:46 ID:???
アリスンに対して小さい娘に大きな胸というギャップがそそると言っていたからロリ爆乳だろう
322通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 11:09:25 ID:???
じゃあ全部足して、見た目爆乳ふたなりロリで中身はもはや人間外で、
触手を大量に生やしたグロい肉塊をお供のマスコットキャラにした魔導娘で。
これならナイ親父でも安心、当然ナイアさんにも対応。
323通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 14:23:25 ID:???
覚悟完了!当方にアーッ迎撃の用意あり!
324通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 14:52:39 ID:???
しまった!>>314は見た目ロリだから九郎ちゃんでは手が出せない!
まさかナイアさんのおもちゃが人類に終止符を打つとでも言うのか…。
325通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 15:39:25 ID:???
「我輩の見せ場が回ってきましつぁ〜」
「真打ち登場ロボ〜」
326通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 17:09:33 ID:???
「はいはいクトゥグアイタクァ神獣形態」
「征けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
327通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 15:01:37 ID:???
最近SEEDが欠片も出てねぇなぁ。

折笠女史が演じてるキャラって種シリーズにいたっけ?

アストレイのプロフェッサーやってたのは覚えてるんだけど。
あの人も微妙にナイアさん風味だったな。
328通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 15:12:36 ID:???
種じゃないけどOGSのレビもやばナイアさんっぽい。
もうあのキャラが板についたのかもな。
329通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 15:42:29 ID:???
レビの時はともかくマイのときにあの声だと・・・(; ・`д・´)
330通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 16:29:52 ID:???
いや、αの時からレビはあんなもんだったぞ。
331通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 17:14:59 ID:???
>>329
マイの時の演技がオバサン臭いと申すかっ?!

逆に考えるんだ。けっこういい歳なのにあんな可愛らしい声を出せる折笠さんが凄いと考えるんだ。
332通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 18:29:34 ID:???
レビの時はマジでナイアさんだった
つうわけで次の据え置きにはデモベを出せバンプレ

マイはゲシュペンストキックがすげーぞ。まだ見てないやつはニコニコにあるから見ることを勧める。
折笠さんがああいうのやってるのはじめて見たなぁ。
カトル(ゼロ搭乗時)のときもあそこまでやってなかったと思う……
333通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 19:09:24 ID:???
次の据え置きもOGシリーズなんですけど・・・
なんですかバンプレ、もう版権スパロボはどうでもいいんですか?
334通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 19:19:58 ID:???
>>333
OGの次って意味だったんだが……
携帯でもいい、デモベ出して欲しい
335通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 21:14:31 ID:???
>>334
携帯だとしても声がほしいなぁ。地球皇帝とか○○○○とか。
336通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 21:17:01 ID:???
携帯は容量と開発費用の問題が解決されなきゃ無利だな
337通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 21:18:33 ID:???
ヘッドホン必須だなw
338通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 21:20:06 ID:???
グリリバに催促の手紙でもだすか。
339通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 21:21:33 ID:???
寺田に出しなよ
340通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 21:42:20 ID:???
グリリバはデモベをプッシュしてるからじゃね? 将を落とすときはまず馬からだ。
341通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 21:53:53 ID:???
もっとも確実な方法はスパロボを買ってアンケートハガキに書いて送る、
なにごともアンケートハガキが大事だな、ほら某漫画雑誌だって(ry
342通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 22:46:07 ID:???
何か妙な流れになってるな。

ま、それはともかく自分もデモベの参戦希望。
そしてすぐにスーパーウェスト無敵ロボ28號をフル改造っと(そっちかよ)。
まさかドクターの無敵ロボが使えないだなんて冗談…は、しませんよね寺田プロデューサー。
343通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 22:48:12 ID:???
西博士は何事にも捕らわれないからな、
COM専のユニットになる可能性もあるかもな
344通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 23:32:24 ID:???
流石にエロゲー原作は辛いだろ……いや、エロ漫画原作な某冥王様とかもいるけど
345通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 23:33:22 ID:???
なんか嫌な流れになってきますた、
職人さん作品投下マダー?
346通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 23:38:33 ID:???
>>344
ダイナミック系列の作品もサービスシーンあるんだからOKだろ。
347通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 23:43:03 ID:???
>>344
PS2でも出てるし
黒歴史でもアニメがある(ゼオライマーはアニメから参戦という形)
348通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 01:38:04 ID:???
アニメ以外からの設定の引用は黒ゲッターあたりの前例があるからな。
349通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 01:50:26 ID:???
░█        ∩ ∧ ∧
▒█░▓    ⊂⌒(‘ω‘ * ) ?
█░░      `ヽ_つ ⊂ノ


        ██▒░▓▒█   
       ▒░░▓▒█▒▓░ ∧
        █▓█▒░█▓‘ω‘ *) <غثڷسئ
        ▒░██▓つ ⊂ノ
         ▓█░


      ▓▒█░▒░▒▓   
      █▓▓▒░▒▒▒▓█
      ▒░█░▒▓▓▒█░ <ڷږڱڠڛڐشڭ
      ▓▓█▒░█▓▒▓  
        ▒▓█░


       ∩ ∧ ∧
     ⊂⌒(☉ ౪ ☉) < 乜勹〰スㄜㄝㄋ 乜勹〰スㄜㄝㄋ 乜勹〰スㄜㄝㄋ
       `ヽ_つ ⊂ノ

某スレで見つけたAA・・・・
ちんぽっぽと言えども邪神の類には勝てなかったか・・・・
350通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 02:45:51 ID:???
ヒィィィィ
351通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 03:39:41 ID:???
流石のホラーハンターも引き腰のようです


  /\___/\
/ /    ヽ ::: \
| (●), 、(●)、 |
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |
|   ,;‐=‐ヽ   .:::::|
\  `ニニ´  .:::/      NO THANK YOU  
/`ー‐--‐‐―´´\
       .n:n    nn
      nf|||    | | |^!n
      f|.| | ∩  ∩|..| |.|
      |: ::  ! }  {! ::: :|
      ヽ  ,イ   ヽ  :イ
352通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 11:55:55 ID:???
アニメ以外からなら黒ボンだろ、シャア的に考えて
353通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 13:52:06 ID:???
エロパロスレのAAか
354名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 14:10:29 ID:???
ルルイエよ、深く静かに沈下せよ
355名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 14:52:37 ID:???
ダゴンですが南極が陥落しません
356種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/29(日) 16:54:18 ID:???
 ティベリウスの襲撃から丸一日、アメノミハシラはその傷痕こそ残しつつも、普段通りの平穏を
取り戻しつつあった。
 元々様々な勢力からちょっかいを掛けられてきた宇宙ステーションである。住人達にもそれ相応の覚悟や
耐性が既に備わっているのだ。
 ……とはいえ、流石に全く平気か?と問われればそうではない。
 これまで鉄壁の守りを誇っていた防衛機構は手も足も出ず、更に初めての侵入者を許し物的、人的共に
被害は甚大。殺害された人員の大半がゾンビにされ哀れな末路を遂げたのだ。遺族は勿論、全ての住人が
悲しみと憤りに身を震わせ……同時に、難攻不落を保ってきたアメノミハシラを容易く半壊せしめた
『魔術』という外法の力に恐怖した。
 いつかまた同じことが起こるのではないか?その対策は?口にこそ出さないが、一度間近に迫った
不条理極まる現実に、民の不安は徐々に膨らんでいくばかり──
 ロンド・ミナ・サハクは選択を迫られていた。近々アメノミハシラの今後の方針を変えねばならぬとは
考えていたが、その指し示すべき道をどの方向に定めるべきか……
 彼女自身の人生に、そして人類全ての未来に大きく関わる事になる決断を、彼女は目前に突きつけられ──
その決断の為に、ある行動を決意した。



「護衛を依頼したい、と?」
「うむ。我はある事情でちと地球に降りねばならぬ。その間、護衛も兼ねて我と同行してもらいたい」
 突然執務室に呼び出されて告げられた依頼に、ティトゥスはデスクを挟んで椅子に座るミナを怪訝そうに
表情を向けた。
「……随分と突然な話だ。襲撃からそう日を置かずして、主が城を離れると?」
「ここの者達はそうヤワではない、我が居らずとも仕事を疎かにすることは有り得ぬ。それに今回の件は
 色々あってな。今後のアメノミハシラの行く末に大きく関わるかもしれんのだ……とはいえ、正直
 我個人の考えとしては、あまり期待できるわけではないのだが……」
 彼女らしからぬ、どうにも遠回しで要領を得られない言葉にティトゥスは首を傾げる。何か、
ややこしい事情でも在るのだろうか……しかし。
「確かに拙者は傭兵だ……だが今の拙者には」
「やる事がある、と言うのだろう?アンチクロスを追うという」
 言葉を遮って飛んでくる、ミナのいつも通りな鋭い指摘。言葉を遮られたティトゥスが返答を
思いつく暇すら与えず、ミナは次々と言葉を投げかける。
357種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/29(日) 16:56:14 ID:???
「この世界に巣食い、悪行を働いているであろうアンチクロスの足取りを追い、討つ──貴公や
 ドクターの今後の行動指針を否定する気も邪魔する気もない。むしろ此方が頼みたい所だ……だがな、
 何かアテはあるのか?」
 ぐっ、と言葉を詰まらせる。それがティトゥス達の唯一にして、最大の問題だった。
 この世界に飛ばされた自分とティベリウス、こちらでウェスパシアヌスに造られたと思わしき
人造魔導兵器『レギオン』、鬼械神とMSを融合させた『モビル・マキナ』、そして『ユニウスの魔神』の
異名を与えられた真紅のリベル・レギス──現在までに確認された魔術、またはアンチクロスが関っていると
思わしき事象はたったこれだけ、非常に断片的かつ僅かだ。
 そしてそれらから得られる手がかりは非常に乏しい。
 ティベリウスがレギオンを従えていたという点を考えると、ウェスパシアヌスとティベリウスが
接触していると言う事。そしてレギオンやMM程の魔導技術の塊が造られているという点から、
ウェスパシアヌスがかなり高度の魔導技術を使用、製造出来るだけの環境を持っているという事までは
何とか読み取れる。
 だが、ここから先は疑問だけが続く。レギオンがアーモリーワンとアメノミハシラを襲ったのは何故か?
それに協力していたMSが連合製であったという点から連合に協力しているのでは?仮にそうだとした場合、
アンチクロスが連合に協力している理由は?どうやって連合と折り合いを取っている?
 そして何故、レギオンはアーモリーワンでカガリとアレックスを狙った?──浮かぶのは疑問ばかり。
 何故アンチクロスがこの世界に飛ばされて来たのかという点、そしてユニウスの魔神に関してはそもそも
何一つ分かっていない。
 正に手詰まり。逆十字の足取りを追おうにも、何を道標として追うというのだろう。
「と、とりあえず連合に目星を付け、傭兵として戦場を渡り歩きながら探りを入れようと……」
「凄まじく非効率的だな、それは」
 返す言葉も無い。ティトゥスは渋い顔で視線を落とした。
「まあそう落ち込むな。その点については此方も協力を惜しむ気はないのだ……入れ」
 ミナの一声に背後の出入り口が開き、男が一人入ってくる。その姿を捉え、ティトゥスが目を僅かに細める。
 ケナフ・ルキーニ。文字通り裏から情報を操る裏世界きっての情報屋。ティトゥスも傭兵として各地を
転々としていた際、時折その名を耳にした事がある。ミハシラに滞在しているとは聞いていたが、
直接顔を合わせるのは初めてだった。
358種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/29(日) 17:02:09 ID:???
「アンタがティトゥスか、異界から来た魔術師……ユニウスの魔神の片割れ。
 顔を合わせるのは初めてだったな、ケナフ・ルキーニだ」
「……今は魔術師ではない。正確な情報を把握しておくべきだな情報屋」
「そうだったな」
 不敵な笑みを浮かべ歩いてくるルキーニに、ティトゥスは半ば睨みつけるような視線を向ける。それを
意にも介さずルキーニは歩みを進め、ティトゥスの横を通り過ぎる際そっと声をかけた。
「……嫌いじゃない目だ。全く油断も隙もない、警戒心と満ち満ちた眼……ちょっとでも妙な真似を
 すればすぐさまその腰の刀に斬られちまいそうな緊張感だぜ」
「良くも悪くも、情報屋というのは腹の内が知れたものではないのでな……苦い経験も少なくない。
 警戒するのが当然になってしまっている。気を悪くするかもしれんが、御容赦頂きたい」
「結構。それぐらいは当然だからな」
 言葉を交わし再び足を進めるルキーニへ、ティトゥスは振り返る。ルキーニは笑みに僅かな満足感を滲ませ、
ティトゥスの目からも心なしか僅かに警戒が薄まった。
「ルキーニ、情報は纏まったか?」
「ああ。まだ多少煮詰まってない部分もあるが、大方はな」
 ミナの前に立ったルキーニが、その手に抱えていた用紙の束をデスクに投げた。どうやら何かを纏めた
資料らしい。それを手に取ったミナがその内容に目を滑らす。デスクから少し距離を置いて立つティトゥスの
位置からでは資料最後部の裏しか見えず、その内容を確認する事が出来ない。
「……成る程な、この短期間でよくここまで纏めたものだ。ティトゥス、近くへ」
 数分ほど資料に目をやった後神妙な表情を浮かべたミナに促され、ティトゥスがデスクに近付く。
「これを見てみろ」
 ティトゥスに資料を差し出すミナ。受け取り覗き込んだティトゥスの目に入ったのは、
幾重にも並んだ文の羅列だ。
「C.E.71年7月……連続殺人……72年……怪死……?これは一体?」
「よく読んでみな。アンタなら何かピンと来るものがあるんじゃないか?」
 ざっと見で目に入ってきた単語に首を傾げつつも、ルキーニの言葉に従い最初から文に目を通し──
その『ピンと来るもの』が何なのか、ティトゥスは気付かされる事になる。
359種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/29(日) 17:10:36 ID:???
【C.E.71年10月、オーストラリアの港町パースにて婦女子怪死事件発生。
 遺体は外部、内部共に激しく損傷しており、更に強姦の形跡があった。しかも腐敗まで発生していた
 部分もあったと言われており、警察が検死解剖をしたところその体内からは大量の蛆虫と──】

【71年9月、アメリカマサチューセッツ州のスラム街でストリートチルドレンの遺体が発見される。
 遺体は五体をバラバラにされた上で更に細かく切り刻まれており、しかもその切断面は非常に鋭利な
 刃物で切りつけられたかのように滑らかな平面だったという──】

【71年11月、イギリスはブリチェスターの裏道にて若い男性3名の遺体が発見される。遺体はどれも損傷が
 激しく、まるで非常に重たい何かをぶつけられたかのように各部が千切れかけていたという。発見された
 裏道の周囲には巨大なクレーターが幾つも付けられており、近隣の住民はその日何か大きな音を
 聞いたそうだ。前後して現場近くで大きな人影を見たという証言があり、警察は殺人事件として──】

「これは……」
 時折画像が横に添付された資料をを読み進めるたび、ティトゥスの表情は険しくなっていく。
 文に纏められた内容、それは一言で言ってしまえば『怪事件の記録』だ。まるでB級映画のようないかにもな
内容の、奇怪かつ意図の知れない迷宮入りとなった事件が綴られている。
 完全に腐り切り、大量の蛆や蝿の沸いた死体。鏡のように滑らかな切断面を持つ輪切りにされた子供の腕。
血痕と肉片と瓦礫がそこら中に飛び散ったクレーター──一添付された画像も、どれもモザイク一つ
かかっていない非常にグロテスクなものだ。
 ──そして半分ほど読み進めてから、ティトゥスは内容の類似点に気付く。纏められた怪事件の全ては
最初の三つの事件と同様、もしくはそれに類似した内容である事に。
 強姦され腐蝕した死体、鋭利な何かで切り裂かれたバラバラ死体、何かをぶつけられたボロボロの死体
──ティトゥスには其処から連想できる人物たちの記憶がある。それらの事件が
オーブ解放戦の後──自分が此方の世界に飛ばされてきて以降から起きているという点も、その考えを
後押しする。
「我は貴公やドクターの話でしか知らんが、この手口、貴公はよく知っているのではないか?」
「……うむ。おそらくこれは、アンチクロスの所業」
 ミナの問いに、ティトゥスは苦々しげに呟く。
 怪死事件はほぼ間違いなくティベリウスだろう、実にあの腐乱死体らしいやり口だ。そしてバラバラ殺人と
爆発事故についてはおそらく──風を操り残虐の限りを尽くす小僧と、拳一つで全てを破壊し尽くす
筋肉達磨──自分も知る、よくつるんでいたあの二人だろう。
 こんな事件を起こした理由はおそらく──『試し切り』だ。ティベリウスと闘って感じた力や言動から
察するに、連中もまたこちらに来てすぐの頃は力の多くを失っていたと思われる。力を高め、それを試す為の
標的……連中には唯の人間などその程度の認識なのだ。
360種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/29(日) 17:16:49 ID:???
「ここからが本題なんだが……この三種類に分類される事件、72年の半ばまで場所を変えながら不定期に
 続いていたが、その頃を境にぱったりと三つ全てが起こらなくなった。そして……」
 それまで沈黙を保っていたルキーニが、神妙な顔で口を開いた。
「この事件を大なり小なり扱ったありとあらゆる場所のデータから、これらの事件の情報は全て
 消されちまってたそうだ。そこに纏めたデータはネットのアングラ部分奥深くの断片やその手に
 詳しい情報屋筋、その他色々と面倒な経路を使ってようやく集めたシロモノだ。ああ、一応言っておくが
 どれも非合法で手に入れたものとはいえ、正確さは保障させてもらうぞ」
 新聞社、テレビ局、警察等々──それらのデータベースには事件のデータは全くと言っていいほど
残されていなかったらしい。そんな状況でここまで情報を集めたルキーニの手腕に感心すると共に、
ティトゥスの頭には新たな疑問が浮かぶ。
「一体何者ががこの様なことを……?」
 少なくとも事件を起こしたであろう三人は力こそあれど、そんな裏でコソコソと動けるような性格や
忍耐はないだろう。そもそも『自分のした事を隠蔽する』という行為を思いつくかどうかすら
怪しいところである。
「そこは目下調査中ってな。最近出来た助手にも手伝わせてるが、完全なものが仕上がるには後数日……
 しかし上手くすれば連中のその後の足取りも掴めるかもしれん」
「……!左様かっ!?」
「ああ」
「……さて、これでこちらの情報網の有益さは分かってもらえただろう?」
 手がかりを掴めるかも知れないというその言葉に、ティトゥスの目の色が僅かに変わる。それを見る目に
真剣さを湛え、ミナはティトゥスに問うた。
「必ずとは言えんが、後少しあれば多少の手がかりが掴めるかもしれん……出来る事ならその間に
 我を手伝ってもらえないだろうか?無論報酬は情報とは別途に支払おう」
 ティトゥスは思案する。確かに闇雲に走り回るよりはある程度の情報を得てから動く方がいいだろう。
こと情報収集に関してはティトゥスは勿論、ウェストも決して優秀とはいえないのだ……ならば。
「……承知したサハク殿、貴殿にお付き合いいたそう。で、一体何処に降りるのだ?」
 承諾したティトゥスに満足げな笑みを向けながら、ミナは答えた。
「向かうのはオーブ本国だ。ある人物に会い、その上で今後のアメノミハシラの方針を決定する……
 その際、貴公の意見も聞かせて欲しい」
361種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/29(日) 17:23:19 ID:???
『ホント腹立つわあんのセップク男!正義ヅラしくさって邪魔してくれて!』
「まあまあ、まあそう怒るな怒るな。アメノミハシラに被害を出せただけで十分だ、お主はしっかりと、
 確実に、ちゃんと仕事をしてくれた。感謝している、感謝しているとも……しかし、ティトゥスが
 生きていたか。流石は、流石は元アンチクロス、そう簡単にはくたばらんか」
 根城である『コロッセオ』の地下深くの一室、そこにある大型モニターの中で憤慨する道化師に、老紳士は
ワイングラス片手に薄っぺらな賛辞を送る。だがそんなウェスパシアヌスの態度は気にする事無く、怒りを
抑えつつもティベリウスは不機嫌な声で愚痴った。
『デウスマキナがあればあんなヤツに……ホンット歯がゆいわね!そもそも向こうで掻き集めた亡者の魂が
 リセットなんてされなきゃ、こんな不自由しなかったでしょうに。こっちでも散々ぶっ殺したけど全然
 足りないわぁ』
「仕方があるまい、お主だけではなく私も、皆そうだったのだ。当時の魔力、それこそ鬼械神を召喚出来る
 ほどの力を取り戻すにはまだ、まだまだ時間が掛かる。それまではMMで我慢してもらわんとな」
『せめてもうちょっと燃費が良ければねぇ。暴れすぎると魔力が枯渇して、機体どころかアタシの身体まで
 維持出来なくなるなんて冗談じゃないわ』
「呪法兵装や記述を組み込み過ぎたのではないか?じき調整も完了する二機はお主のF・ベルゼビュートほど
 魔力を喰いはせんのだがなあ」
 ウェスパシアヌスはモニターの掛けられた壁から、強化ガラスで構成された左側の壁に視線を動かす。
数歩進み、ガラスに手をやりながら向こう側を見る。
 そこに広がっているのは周囲を鋼鉄で覆われた、楕円形のドームのような広大な空間だ。その上部、全体が
見渡せる位置に今ウェスパシアヌスが居る部屋がある形になっている──そう、この部屋は『見物席』なのだ。
 そして僅かな照明が照らすその眼下では、数人の人間が原始的な武器を手に殺しあっていた。
 老若男女バラバラな人間達──ある者はガムシャラに周囲の人間に襲い掛かり、ある者は余り動かず
周囲を常に警戒しながら、自分以外の全員を殺そうと狙っている……生き残る為に。
『しょうがないじゃな〜い♪アレくらいやらなきゃ満足できなかったんだからぁ〜☆
 って、そういえば、あの二人はどうしたの?』
「ああ少し、ちょっとしたお使いを頼んでね。あの国は丁度今結婚式で慌しい、忙しくなるだろう前に
 客人を此方に招こうと考えたのだ」
『あらあら〜?それじゃとうとう例の二人を狙うってワケ?』
 殺し合いを眺めながら、ウェスパシアヌスはティベリウスとの会話に花を咲かせる。視線の先では逞しい
身体をしたコーディネーターの壮年男性が絶叫と共に少女の頭を棍棒で叩き潰していた。だがその男も
背後から近寄ったナチュラルの女性のナイフを背に突き立てられ、呻き声を上げながら絶命した。
「そう、そうだとも。ようやく、ようやく計画を実行する時が来たのだよ。ようやく基本が完成した
 レギオンとMM、そして戦乱という絶好の機会──今こそ計画を実行すべき時だろう」
362種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/07/29(日) 17:28:26 ID:???
『オーホッホッホッホ!ようやく刈り取りの季節ってワケね☆けど、ティトゥスの件はどうするの?
 それにあの二人がイケニエのお二方を上手にエスコート出来るとは思えないんだけど?』
「ティトゥスはとりあえず今しばらくは置いておく、当分は本来の目的を優先しよう。あの二人は……
 まあどちらか一方でも連れて帰れれば僥倖だろう。仮に失敗しても三日後の結婚式がある。それまでには
 MMの調整も間に合わせる。お主にも手伝ってもらえばオーブの戦力全てを敵に回すのは無理でも、
 人を二、三人攫っていくのは容易かろうて?」
『オーケーオーケー、アンタにはこっちで色々やってもらったし、それぐらいはやってあげるわよぉん。
 じゃ、すぐそっちに戻るわ。楽しくなってきたじゃな〜い♪』
 ティベリウスの姿がモニターから消える。映像の消えたモニターを一瞬、嘲笑を浮かべて一瞥した後
再びドームへと視線を戻す。
 最初は7人前後居た若者達の殆どは、既に死体に変わっていた。無残な亡骸となった彼等を文字通り
踏みにじり立っているのはたった一人。何の変哲もないナチュラルの少女だ。ナイフを手に持ち、
己が流した血と屠った相手の血を全身に滲ませ、荒い呼吸を繰り返している。その目は血走り、
ギラついている。
「ほうほうこれは、これは中々……」
 少々驚いたように笑ったウェスパシアヌスは、手袋越しにガラスに当てた掌を少女の方向に向ける。
グチャリという気色の悪い音と何か呻くような低い声が響いたかと思うと、勝利者である少女は
絶叫を上げ、その場に倒れ伏した。
 直後、ドームの周囲が開き、そこから現れた数人の人間達が少女を抱え、周囲の死体をゴミのように
片付けていく。運ばれていく少女の顔を眺めながらウェスパシアヌスがガラスから手を離すと、そこから
粘着質の醜悪な液体が滴っていた。
「ブラボー、ブラァボーだお嬢さん。屈強な男やコーディネーターに君は知恵と策と判断力を用いて勝った。
 ナチュラルが決してコーディネーターに劣るわけではないという私の考えを、君は証明してくれた訳だ」
 彼女や死体となった者達は皆、帰る場所のない捕らわれの奴隷だ。犯罪者、戦争で身寄りを失った者、
捕まりリンチされ尚生き残った捕虜──そんな連中がここには掻き集められ、実験体として様々な
実験に供されている。
 今行われたのもその一つである『選定』だ。数人を殺し合わせ、能力を高めると共に低いものを切り捨てる。
何度かそれを繰り返し、勝ち残った者は改造を施され、実戦に投入される──エクステンデットのラボでも
似たような事は行われている。
 違う点は二つ。このコロッセオではナチュラルとコーディネーターの区別はなく、能力さえあればどんな
人間だろうと価値を見出されること。そして──
「さて、見事勝ち残った君にはご褒美を上げないといけないね……安心なさい、もう怖い事はない。
 痛い事も悲しい事も辛い事も、もうそんなことは何一つ感じることはない」
 ──例え最後まで生き残っても、彼等には『兵士』としてのわずかな自由すら与えられないことだ。

「そうとも、感情は必要ない──思考能力さえ失わなければ、私のレギオン〔作品〕はちゃんと
 動いてくれるのだからね」

 ──ここはコロッセオ〔闘技場〕。一度剣奴として捕らわれた者に安息は、ない。
363種死逆十字書き ◆oN23gQHrEc :2007/07/29(日) 17:31:08 ID:???
プラデモベが来て執筆が遅れてますこんにちわ。
いきなりデカイ荷物が届いたと思ったら注文してたの完全に忘れてた;

色々と伏線話の巻?かな。ちょっと盛り上がりに欠けるなーと自分で思ってたり。
正直コロッセオ関連の話は要らないかなと思ったけど、ウェスパシアヌスってなんかこういうの拘りそう。
ナチュかコーディかはどうでもいいけど、どれだけいい作品が作れる素材かは考える職人的拘りというか。
施設にコロッセオの名前つけた時から考えてたシチュなんで、不要と思いつつあえて書いてみました、
違和感感じる人も居るでしょうがご勘弁を。

次回はちょいとアスランの視点を書いてこの話の締め。ちょっとキラクスも出るかな?
とりあえずこれ以降再びティトゥスの出番が暫くなくなります(マテ)
364名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 17:34:50 ID:???
>>363
GJ
365通常の名無しさんの3倍:2007/07/29(日) 18:02:20 ID:???
GJ
オーブの未来は火の海ですか〜?
そして浪人には用心棒稼業がよく似合う。
366名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 19:43:42 ID:???
GJ!
こういう謀略に満ちた回は確かに盛り上がりには欠けるものの、それはそれでまた読み手をwktkさせる要素はあるので十分面白い回でした。
次回はキラクスも出るかもしれない、とのことですが理想の塊のようなあの二人と欲望の塊のようなアンチクロスとが邂逅することで話がどのように変わってくるのかも楽しみです。
少し気になったのがウェスパシアヌスの喋り方、でしょうか。自分の記憶ではもう少し回りくどくて反復を繰り返していたような気もしましたが皆様はどうでしょうか?
コロッセオ、の設定にはかなりの説得力を感じさせられます。自分は設定厨なのでこういうエピソードは大好きですね。
最後にもう一度、GJ!
367通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 00:28:07 ID:???
GJ!GJ!
これはものすごくwktk
ウェスパシアヌスの悪役っぷりは異常www

理想ってのは綺麗に見えるだけの欲望だぜ、兄弟
368通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 12:37:18 ID:???
ウェスパシアヌスと地球皇帝の関係が非常に気になる。

全員死んだ時の時間軸で飛んだならこの2人は間違いなく敵対関係だろうし。
369通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 13:05:42 ID:???
>>368
本編と同じようにお互いに利用しあってる、でいいんじゃね?
そもそも全員同じルートから来たとも限らないぞw
370通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 14:18:02 ID:???
ウェスパシアヌスとティベリウスは死に方がルートによってかなり違うしな。
ライカだと黒幕を知るし、アルだとトラペゾの恐怖をみるし。
371通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 19:31:26 ID:???
まあその辺削除されてんじゃね?
■■■■■■■■■■に。
372通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 20:28:02 ID:???
確かにウェスパシアヌスにマターテリオンが、自身が作ったネロを母体に生まれたとか知ってたら
飛翔の時みたいに微妙にヤル気が無い状態で■■■■■■■■■■にとってはあまり面白くはなさそうですしね。
373通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 00:34:00 ID:???
■■■■■■■■■■に記憶を編纂されているのが
弱体化の原因の一つだったり
374通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 00:35:24 ID:???
■■■■■■■■■■ってぶっちゃけ■■■■■■■■■■じゃね?
375通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 00:36:48 ID:???
>>374
ワロタwwwwwwww じゃあ■■■■■■■■■■が■■■■■■■■■■で究極!ゲシュペンストキックッッ!を放つ訳ですねwwww
376通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 00:41:35 ID:???
■■■■■■■■■■ってさ、やっぱり今時の■■■■■■■■■■
になったり■■■■■■■■■■の■■■■■■■■■■で■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■が■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■で
■■■■■■■■■■になるんかねぇ?
377通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 00:45:16 ID:???
ラ■スは■■■■■■■■■■なんだけど
堕ちた■■■■■■■■■■になり
■神の一員になったりなんかは
378通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 00:51:47 ID:???
お前達もう少しセキュリティに気を付けた方が良いぞ。
(ダミー放出)只でさえ最近は外部からの攻撃が(防壁展開)激しくなっているというのに、
(バイパス起動)そんな調子で書き込み(外部より侵入)
あれ、なnfcjhbklj。・、’
どうしたんtふyじ;おpkp’
ああ、つykgljkん;;おこpj’p
■■■■■■■■■■■、hっっっっjp’おj’p「
■■■■■■■kじょljhpじょp「j■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
379通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 00:52:22 ID:???
何このスレwwwww■■■■■■■■■■の検閲多すぎwwwwwwww
380通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 01:01:32 ID:???
そもそも無印でキ■と■ス■■が■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■対決■■■■■
ガ■ン■ムの三■目が■■のは■■■■■■■■■■の陰■
あとこれだけは!!、■クスの正■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■駄■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■旧■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
381通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 02:19:39 ID:???
無■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■駄■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■無■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■駄■■■■■■■■■■■■■
■■■■■オ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ラ■■■■
■■■■■■■■■■オ■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■ラ■■■■■■■■■
382通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 02:30:15 ID:???
もうやめて!ニャル様のHPは0よ!
383通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 04:35:20 ID:???
おやおや、なんだか検閲をきつくし過ぎたみたいだね
楽しいからこのままだ
384通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 07:18:02 ID:???
真 実 へ た ど り つ か な く て は な ら な い
385通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 20:03:52 ID:???
――おっと残念、これは千日手のパターンか。
 じゃあ、この流れはなしだ――
386通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 21:46:17 ID:???
キリリ(時計を巻き戻す音)
387通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 00:09:53 ID:???
っていうわけで、GJだ。
ここまでの流れを作ったお前らにもだww
388通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 13:56:36 ID:???
とりあえず、「アッー」な流れを作ったやつは、
アンチクロスと恋愛する乙女ゲーの世界逝きね
389通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 15:15:40 ID:???
ネロのフラグは立ちますか?
390通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 15:25:03 ID:???
立った途端にお腹が裂けちゃいます。
391通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 15:32:31 ID:???
お腹の中からザクッと〜
マスターテリオンとうじょう〜
392通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 16:22:35 ID:???
では、余と共に行こうではないか


――禁断の音の世界、へヴンへッッ!!!


393通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 16:24:05 ID:???
ティベリ「いやぁぁ〜ん、遅刻遅刻ぅ〜!」

…ってコトですか
394通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 17:19:30 ID:???
あのドラマCDは酷かったな(褒め言葉
395通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 22:34:53 ID:???
ところで、ヒマなので■■■■■■■■■さんに頼んでちょっと俳優を変えて貰ったのだが・・・
シン「魔を断つ剣!!!」
キラ「背徳の獣がァッ!」
違和感を覚えない俺は邪神に取り込まれているのか?
396通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 23:01:09 ID:???
>>395
違和感は無いが、その場合でもラクスの正体は■■■■■■■■■さん
胸が大幅に減った為に弱体化してキラにコマされてしまったのです

邪■軍団の筈のラクシズが、まかり間違って旧■の軍門に下ることに







こんな筈では・・・orz
397通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 23:08:48 ID:???
>>395
何故かフレイの胎を裂いて誕生するシンを想像して吹いた
エセルポジの某穿いてない絵師の擬人化運命がですね(ry
398通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 23:24:47 ID:???
>>397
そこまで想像してなかったw
西博士(とお供)ポジは盟主王と三馬鹿でいいかな?
399通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 23:31:43 ID:???
>>398
盟主王には草履ポジを開けております
400通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 23:44:40 ID:???
>>399
そうすると、シスターポジが・・・魔乳?
魔乳と盟主王の接点って有ったか?
401通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 23:51:35 ID:???
>>400
シスターが魔乳なら、いっそ草履はナタルで行こうか
402通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 00:05:07 ID:???
>>396
貧乳の呪い
403通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 00:13:43 ID:???
■■■様も逃げられないwww
404通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 14:09:20 ID:???
>>402
うっかりそのまま元のループに戻ったら、貧乏探偵とフラグが立ちそうで困る。
朝が来る。
それはどの世界においても同じである。
しかし、ここにいる者達に朝が来ることは無い、二度と。
そこは静かな場所だった。
誰も彼らを傷つけるものが無いようにと、静寂が其処を護っていた。
そこは墓所だった。
「これが、か」
「ああ。2年前の戦争……その犠牲者達が眠る場所だよ」
やってきた3人、ユウナが指し示す先にあるのは墓碑。
臨む海は太陽光を反射し煌めく。
それは、かつての彼らの日常を回想しているようで。
「済まないなユウナ殿。我らの情報収集に付き合わせてしまい」
「構わないよ九朔君。君達は異世界から来たんだ、知りたいことには
 それなりに協力はしたいつもりだし」
「ありがと、ユウナん」
「お嬢さんに言われると嬉しいね」
でも、と呟く紅朔に軽薄な笑みを浮かべるユウナの視線が動く。
「どこの世界に行っても戦争をしたがる馬鹿はいるものなのね」
紅朔の紅の瞳は微かな怒りを湛えていた。
それは、半身である九朔も同様だった。
大嵐の時代(グレート・ウォー)を生きる彼らにとって、この世界で起きた
戦争は彼らの感情を大いに害していた。
いや、それだけではない。
「国を率いる者が民を死なせる、それは決して在ってはならぬ事だ」
その怒りに悲しみは混じる。
ユウナもまた、その感情を抱く。
覇道財閥という街を動かす者達のもとで生きた九朔/紅朔、ウナトのもとで
政治を学んだユウナ、共に政(まつりごと)を識る者は共通の
哀しみを識っている。
「国は民があってこそだもの。耳にたこができるくらい聞かされたし
 それくらいは私でも分かるわ」
「うん、それには僕も同じ意見だよ。2年前のあの時、僕たちはこの土地を
 焼く必要なんて無かったんだ」
ユウナの心は『あの時へ』跳ぶ。
2年前、あの戦争時代にオーブは中立国であった。
オーブの理念、『他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない』
という見渡す限りの奇麗事を題目にして。
戦争当初は良かった、その奇麗事が民を護ったのだ。
しかし、その理念も時と場合によりけり、状況により最善は変化するのだ。
戦争末期に近づき、連合からの侵攻があった。
それは喉元にナイフを突きつけられているのと同義だった。
確かにオーブの理念は正しい、綺麗すぎるくらい正しい。
だが、それは国を犠牲にして護るべきものだったのか?
いや、違う。
絶対に違う。
国は民あってこそ、そこに住む人が居るのなら、理念を捨ててでも彼らを
守ることを最初に考えるべきだったのだ。
だが、彼は、ウズミはしなかった。
その時の策として、プラントと手を組むと言う手段を講じる事は出来たのに、
『指導者である』ウズミはオーブの理念を守る事に終始し、絶望的戦力差を
無視して戦闘に突入したのだ。
それは愚策だった、愚の骨頂だった。
そして招かれたのは――――悪夢だ。
戦後、この国に帰ってきたときの事が今でも鮮明に思い出せる。
燃え尽きた家屋、倒壊したビル、モビルスーツに踏み壊された道路、
道の脇に並んだ夥しい数の死体袋、泣き叫ぶ国民達。
悔しかった、あのオーブが、美しい国土を持ち、人々が平和に暮らしていた
オーブがこんな状態になってしまった事が。
あの時の出来事はユウナの心に消えぬ傷を作った。
それは、きっとこの国に住む者なら誰もが持っているものだ。
「……ユウナん?」
紅朔の声に彼の意識は現在へと戻ってくる。
「ああ、悪いねお嬢さん。昔の事を思い出してしまったよ」
いつもの軽薄な笑顔を浮かべて彼は何でもない振りをする。
「国を守るべき者がこのような愚を招く。嘆かわしいな」
九朔の言葉は果てしなく冷たい。
それは、ユウナも思うことだ。
「その通りだ。だからこそ僕達は、同じ過ちを繰り返してはならないんだよ」
風が吹く。
穏やかな風、それは沈黙の丘に吹く鎮魂歌。
植えられた花が微かに揺れる。
「さて、こんな湿っぽい話はもう止めだ。君達の知りたいことはまだまだ
 あるんだろ?案内するよ」
「ありがとぉ、ユウナん」
「あはは……どういたしまして、お嬢さん」
人懐こく腕をとり引き寄せる紅朔に気恥ずかしくなり、その軽薄な笑みが引きつる。
「じゃ、向こうで運転手君と護衛君が待ってるだろうし、行くかい?」
「うん。ほら、騎士殿行くわよ」
半身に声をかける紅朔だが、彼は動こうとしない。
「ねえ」
「……済まぬ。先に行ってくれぬか?少し考えたいことがな」
「そ。じゃあ、私とユウナだけで観光するわよ、良いの?」
「ああ」
淡白過ぎる会話。
だがそこは元より同じもの、余計な詮索はしないのが常である。
「九朔君、護衛はいるかい――ってかいらないか、君には」
先日の護衛との組み手を思い出し、その提案を下げる。
護衛を瞬時に倒してしまう技量を持つ人間に護衛は不必要だろう。
身元不明の不審者を一人で行動させるのも問題ありなのだが、
逆にあれほどの技術を眼前に晒した事が信用材料ともなりそれを許していた。
無論、そうは言っても尾行はつけさせていただいているのだが。
「ああ。我一人で充分だ。夕方には戻る」
「了解だよ。それじゃ、夕食の時間にまた」
「じゃあね、騎士殿」
別れ、ユウナと紅朔は墓碑を去る。
一人取り残された九朔は彼らを見送り、再び其処へと戻る。
「さて、どうしたものか」
九朔はこれからの事を思案する。
この世界への到着から既に2週間が過ぎていた。
その間に得られた大きな情報といえば、この世界が自分たちのいる世界とは異なり
魔術関連の技術進歩が無く、科学だけが特化して進歩した世界であること、
ナチュラルとコーディネイターという二つの種族に別れて戦争を
していたという事くらいだ。
「そう、それだけなのだ」
それ以外に全く情報が無かった。
自分たちの世界と共通する事項がほぼ皆無だったのだ。
彼の経験則上、世界観には緩くとも繋がりはあった。
例えば、ナイ神父のしかけたゲヱム。
あれは分断された世界を一つにもどすためのものだった。
そのため、個々の世界は邪神の手に落ちかけていたし、魔術は存在した。
魔術と言う形を取らずとも、それに類する何かがあった。
数多の世界を渡り歩いた全てにその息遣いを感じていた。
しかし、
「この世界にはない……」
これはどういうことなのか。
存在した世界、存在する世界、存在するであろう世界、あるべき世界、あらざる世界、
ありえない世界、並行する世界、捩れあう世界、乖離する世界。
世界というもの全てをあわせたとしても、ここはそのどれとも違う。
オカルトという形の存在を見てもそれは根本的に違った。
魔術師独自の勘とでも言うべきか、九朔の胸の奥で何かがそう言っていた。
「まさか、ここは邪神が存在しない世界だとでも言うのか?」
ありえるのか?
あの、無限に存在する千の無貌が存在しない物語(セカイ)などあるのか?
宇宙を観測する外宇宙の神々を持ってしても捕らえることの出来ぬ世界が
存在しうるのか?
世界は書割、全ての世界は彼ら邪神のプロットの上に物語られる道化芝居だ。
それにまんまと乗せられ、危うく世界を滅ぼしかけた自分だからこそ理解できる。
あれはそんなに生易しいものではない。
しかし、それでも、ここは、違う。
「何が違うのだ?いったい、何がおかしいというのだ」
靄がかかったように捕らえきれぬ思考。
螺旋を描いて沈んでいく。
「――あの」
悩む九朔の耳を女性の声が聾した。
振向けば、そこにいたのは自分より少し年下の少女。
風にゆれる黒髪はきめ細かく、その服装もまた黒一色だ。
「貴方も、ここにお墓参りですか?」
「あ……うむ、そういったところだ」
「そうですか」
微かに微笑み、少女は静かに墓碑の前へと進む。
しゃがみ、腕に抱えた花束を供え少女は手を合わせ瞳を閉じる。
「………」
死者への礼、それを邪魔する事は誰もあってはならない。
411通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 14:55:21 ID:???
支援
彼女の祈りを九朔は見守る。
「………よし」
祈り終えた少女は立ち上がり九朔に向き合う。
「すいませんでした。何か考え事していたみたいで……」
「そうでもない。我も、貴女の邪魔をして申し訳なかった」
「良いんです。私も、家族にはずっと会えてませんでしたから」
「ずっと?」
そう言う彼女の瞳は深海の闇を見せる。
「はい、ずっとです。家族が戦闘に巻き込まれて死んだ時に私も大怪我をして
 ずっとずっと治療を受けていたんです」
自分に起きた事を初対面の九朔に話す少女。
それは、目の前の少年が同じように誰かを失った境遇にあると考えたからであろう。
それに対し九朔は申し訳なく思う。
「今回初めてお墓参りできたんです、私。
 私だけが生き残ってごめんなさいってずっと言いたくて。
 父も、母も、兄も、皆死んじゃったのに、私だけが生き残ってって」
口端を噛み締める少女にいたたまれなくなる。
「でも、今日こうやって家族に謝る事が出来てよかったと思ってます」
その笑みは切なくて、どこか空虚で。
それを見てるとどうにも歯がゆい。
こんな風に誰かが悲しんだりするのは酷く嫌だった。
それはきっと父親の血なのだと九朔は思う。
「己を責めるな」
言葉がついて出ていた。
「え?」
「汝は生きておる。それはとても素晴らしい事だ。
 汝は生きることの出来なかった家族の分まで生きることが出来るのだ」
「生きる……」
「ああ。我が親なら子には長く生きて欲しいと思う。血のつながりを持つ者に
 悲しまれるのは辛いことだ」
我ながら臭い科白だ。
言っている自分でも背中がむず痒くなるような衝動に駆られる。
「お兄さん、恥ずかしい事言いますね」
「我も思う」
「ふふ」
それまでの暗い表情ではなく、心からの微笑。
「そうですよね。分かってはいるんですけど、やっぱり人から言われると
 そうなのかなってちゃんと考えますよね」
「そういうものだ。辛くとも、家族のために精一杯生きなければならない。
 それが生きる者の役目だ」
「ええ」
その少女の微笑みは年相応のあどけないものだった。
沈む夕陽の下で彼女の横顔がオレンジ色に染まっていく。
それは、酷く赤い色をした血のような夕焼け。
そして、
「でも、そんな資格もうないんです、私」
少女の笑みが酷く凄惨な微笑みに変わった。
それは絶望、それは憎悪、それは怨嗟。
それは、この世界の悪意の発露。
「汝?」
「私、もう戻れないんです」
自虐を超越した、己への悪意。
そして放たれる他者への憎悪。
気づく、彼女はもはや癒える事のない傷を抱えてしまっているのだと。
それは、未だ見なかったこの世界が抱えた深すぎる業。
「家族には悪いと思ってます。でも、私は皆を殺した奴を許す事ができない。
 きっと……私はきっと皆のところへいけない、だから最後にここに来たんです」
「それはつまり、復讐か」
「はい」
強い意志を秘めた瞳が真直ぐに九朔を射抜く。
「後悔はしていないんです。それが私の選んだ選択ですから」
「終わりに待つものはなにもないぞ」
「分かってます、でも止められない」
「……」
「あはは。初対面の人なのに何色々話してるんですかね、私。
 ごめんなさい、お兄さん」
自分らしくない、そんな感じでぺこりと頭を下げる少女。
それだけは年相応のもので。
「きっと、最後の私を誰かに聞いて欲しかったのかもしれません……
 ご迷惑をおかけしました」
「ああ、酷い迷惑だな」
「ですよね」
何も知らない自分が彼女を止める術はないのだろう。
自分には彼女を見送る事しか出来ない。
それが、酷く歯がゆい。
「ありがとうお兄さん。
 私に精一杯生きろって言ってくれて嬉しかったです」
少女はそう言って九朔の目の前から走り去っていった。
「これが、この世界の歪みか」
溜息が漏れる、どの場所でも戦争がもたらすものはこんな悲惨さだけだ。
たまらなく、むなしい。
これ以上ここにいることもない、帰ろうと思った矢先、
「騎士殿!!」
観光に行ったはずのユウナと紅朔が九朔のもとに走ってきた。
「ユウナ殿、紅朔、いったいどうしたんだ?」
その表情には鬼気迫るほどの必死さが。
「九朔君来てくれ!!!大変な事になった!!」
どこかで劇の幕開けを告げるブザーが鳴り響いていた。
はい、ようやく4話です。
今回はテスト前で結構死にかけてました。
さてさて、今回はユニウスセブン前のワンクッションということで
九朔達のスタンス的な話です。
覇道にいてたら間違いなくウズミのした事に対しては嫌悪感しか
抱かないでしょうということでこんなカタチと相成りました。
次回からはようやく戦闘シーンを入れる事が出来そうです。
それでは
417通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 15:06:12 ID:???
リアルタイムで読ませてもらいました
GJです、この少女の正体が気になりますね
418通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 15:10:10 ID:???
兄持ちで黒髪…まさか、ね

ともあれGJ!次回はデモンベイン双剣で大気圏外に飛んでっちゃうのかな
419通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 15:16:06 ID:???
ちょっと記憶の中から探してくる
420通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 15:20:37 ID:???
まさかM.Aではあるまいか?
421通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 15:22:14 ID:???
しかし「兄」も生きていそうな気がするな
422通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 15:22:35 ID:???
世界の歪みを断ち切れ!デモンベイン!

…GJ
423通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 15:26:44 ID:???
>彼女の瞳は深海の闇を見せる

やべぇ…やべぇよ
少女がもしM.Aなら、本来死んでるはずの彼女が生存している要因を考えるとなぁ〜
424通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 15:43:10 ID:???
■■■■■■■■■さんの仕業ですよ
425通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 16:11:41 ID:???
なにかの魔道書と契約してそう。
426通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 16:16:27 ID:???
GJ!相変らず鋼屋節の再現率が凄いな。

>>425
魔術自体が存在しない世界なのだからそれはどうだろうなぁ…
しかし魔術が存在しないとなるとそれの申し子みたいな鬼械神に
幾らなんでもMSは対抗できないだろうし…まだロボット同士の戦闘描写はほとんど
なされていないが、そこら辺の料理の仕方に期待したいなぁ。
427通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 16:25:58 ID:???
九朔がやって来たみたいに、魔道書がこの世界に流れついてて…
という事もあるかもな。
428通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 16:49:43 ID:???
ラクスが手に入れ、プラントを打ち倒した魔導書
ギルバート・デュランダル著「デスティニープラン草案」
429通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 16:53:08 ID:???
別の邪神に管理されてるだけじゃないのかねぇ
“Y”とか…。
430通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 16:54:04 ID:???
っと書いたのギルじゃなくてギルの同僚だったな
431通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 17:50:08 ID:???
つまり魔道書「ディスティニープラン草案」は、デュランダル議長達を踏みにじるため、
神がラクシズに与えたものだったんだよ!!!
432通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 18:05:41 ID:???
しかしとてつもなく悪い意味でラクシズは神の計算を上回ったと。
■■■■■■■■■「もうこんな世界こりごりDa!Yo!」(なぜかラップ)
433通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 18:22:34 ID:???
>>431
終盤、デュランダルがDQNになったのは、
魔道書の狂気にヤラれたんだよ!
434通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 18:26:07 ID:???
しかし、親父殿分が混入した九朔はイイな!
一皮剥けたって感じだ。
435通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 18:27:22 ID:???
議長は魔道書の狂気にたいして正常な反応をしただけ。
むしろラクシズの反応はおかしい。
436通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 23:20:59 ID:???
つまりあれだな?呪怨の例の家に
大十字一家が引っ越してきますた
な、流れだな?
437通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 23:24:31 ID:???
見た目だけ幼妻がそうそうと原因を突き止めるが
ぺドの旦那やサドマゾ近親相姦娘が騒ぎを起こして家が崩壊すると思う
438通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 23:32:16 ID:???
呪い以上に怪異な嫁
普通の人間じゃない息子、娘

に比べたら、真っ白な子供とかは、
家に迷い込んだ子猫レベルだろw
439通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 23:47:04 ID:???
>見た目だけ幼妻

俺は、人外ロリを少々甘く見過ぎていたようだ。
440通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 00:07:16 ID:???
九郎「お、おはようさん」
アル「なんとまあつまらん怪異だな、汝」
紅朔「きゃはは〜♪」
九朔「惨殺屍体にしてくれる貴様!!」
呪「帰ってください!!本当にもう降参ですから!!」


と、こんなギャグ展開になるわけか
441通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 00:10:07 ID:???
ただの格安物件状態かw
442通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 00:44:57 ID:???
まあ一人一人の人間の怨念ってのは決して侮れないけどな
家族を妖怪に惨殺されたたった一人の男の怨念の宿った槍は、日本を沈没寸前まで追いやった大妖怪をも屠る妖器物になったり
我が子を殺された母親の怨念の宿った強化外骨格は、地球そのものを破滅させるほどの現人鬼と化したりするほどだ
443通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 01:04:53 ID:???
>>426
にゃる様が与えたに違いない>魔導書
444通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 01:04:57 ID:???
そういや呪怨のラストって町全体人が死にまくったのか、もしくは行方不明になって誰もいなくなってたよな?
それだけ怨念が強かったということか?
445通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 01:25:37 ID:???
>>442
人の持つ、怨念とは逆ベクトルの何かが、
宇宙の法則すら捻じ曲げて善い神様を生み出すんだよ。
という感じで。
人の世には呪い以上の祈りが存在しると信じたいものだ。
446通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 17:30:40 ID:???
少なくともデモベの世界で「怨念のベクトル」の極みは
テリオンじゃなくてリューガだと思う

神様もビックリ
447通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 17:37:52 ID:???
ライカァァァァァァァァッッッ!!!!
448通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 21:45:23 ID:???
出番をよこせえぇぇェェェェェェッッッ!!!!
449通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 21:46:16 ID:???
つ出番
450通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 21:49:29 ID:???
アニメのドラマCDネタだっけ?
451通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 22:30:40 ID:???
エドモンドアヌスのことかーっ!
452通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 01:49:42 ID:???
なんか馬鹿姉弟のCE旅行記が見たくなった
ドラマCDのその後に種世界に来るメタトロンとサンダルフォン
二人はひたすらに出番を求め続けるのであった
453通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 10:44:28 ID:???
ヨーグルトソースを潜ったらそこはCEか。
落ちてくるユニウス7を破壊して名を上げようとしたりするんか。
しかし、誰にも知られず、語られる事もなく終わり、コズミック学園の先生になるのか。
番長だれー?
454通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 11:30:48 ID:???
気がついたら同じ面ばかりプレイ
そしていつも同じ技で死ぬ
あきらめずに地球皇帝に挑戦するけど
すぐに削られる
二丁拳銃があれば
楽にHP削れるけど
何回戦っても 何回闘っても
黒アナゴが倒せないよ
あのフレイザー砲何回やっても避けられない
ダッシュで後ろに逃げつづけても
いずれはビームに追いつかれる
接近戦も試してみたけど
目からビームには意味がない
だから次は絶対勝つために
僕は古き印は最後までとっておく〜
455通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 12:17:34 ID:???
何そのエアーマンw
俺もその替え歌考えてたんだよな
456通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 13:55:14 ID:???
うーむ、元曲しらんからなんとも
恥球皇帝の直線フレイザー砲はサイドにステップ、回転の方は空間断鎖術式か回り込む様にダッシュで避けてやりゃ楽だったなぁ

ただカットインで吹いて死ぬのが多かった・・・
457通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 14:09:11 ID:???
エアーマンがたおせないでぐぐってみるのであーる!
458通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 17:42:15 ID:???
>>455
うpだ!
459通常の名無しさんの3倍:2007/08/07(火) 17:00:57 ID:???
デモンベインプラモのパーツ数が多すぎて泣きたい
460通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 02:59:23 ID:???
>>445
前者はともかく後者は善い神様というには色々と違いすぎる様な…w
461通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 11:28:05 ID:???
>>460
後者も神様っぽいロボに乗ってるからいいんでないかい?
目的も地球環境を守るためだし。
G・さらばはやりすぎだと思うが。。
462通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 22:34:40 ID:???
そういえばデモベって山口作品ネタ多いよな
463通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 22:54:37 ID:???
あったっけ? 例えばどんなの?
464通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 22:56:12 ID:???
TOKIOの山口ネタ満載じゃないか?
465通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 23:22:26 ID:???
図ったのうとか、喰らうか大玉、兄君もか
466通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 14:26:03 ID:???
レムリア・インパクトのモーションは覚悟のススメの散が使う「螺旋」だというのはわりと有名だと思ってた
467通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 14:55:18 ID:???
>>466
……んなありふれたモーションの元ネタとか言われてもなぁ
468通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 15:05:24 ID:???
いや、鋼屋本人が言ってるし、シャイニングフィンガーに見えるけど腰を落として低いところから掌を相手に当てるモーションはたしかに螺旋のそれだぜ?
469通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 15:05:27 ID:???
一応、原作者鋼屋の発言だな>レムリアインパクト=螺旋

……でもさ、冷静に考えれば「螺旋掌打」って言いつつもその動きはむしろ
弧を描く平手打ちに近いんだよな、アレ。真っ向から直線で掌を叩き付けに
行くレムリアインパクトのモーションとは大分違う気がするんだが。
470通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 15:44:24 ID:???
螺・螺・螺・ばん!!
471通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 16:02:50 ID:???
>>469
ニトロのCG屋の反逆とかw
472通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 18:58:54 ID:???
むしろ手の形が違和感の原因じゃね? レムリアは光の玉軽く握るみたいに
指曲げて放ってるけど、螺旋って完璧平手だったよね。指先までピンと伸ばして。
473通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 21:21:18 ID:???
モロパクは普通に避けるだろうwwwwww
474通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 00:07:41 ID:???
反逆者(トリーズナー)の血を引くニトロスタッフに不可能などないっ!
475通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 01:10:13 ID:???
弱い考えに反逆しろ!!
476通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 09:12:57 ID:???
ロリコンは変態という考えに反逆しろ!
477通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 10:26:22 ID:oOl/qmgW
つまり…ロストグラウンドはもうひとつのアーカムシティだったんだよ!(AA略
478通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 16:08:31 ID:???
て、てけり・りぃ〜〜〜〜!!??
479通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 02:36:44 ID:???
そういえば『竜†恋』でも強化外骨格ぽいの出てきたなw
ユニウスセブン、それが何を意味するかはこの世界に来てから
大体のことを聞いていた。
しかし、それがよもやこの地球に落ちてくるとは。
「最悪だ。カガリは無事だったみたいだが、このままじゃあの子が
 帰ってくる前にこっちがあの世に行きかねない」
ユウナは頭を抱えて目の前に置かれた現実を嘆いていた。
それもその通りだ。
今現在もザフトがメテオブレイカーを用いてのユニウスセブン粉砕
をおこなっているが、それが成功したとしても世界中にもたらす
被害は計り知れたものではない。
戦争の傷跡いえぬ世界がどうなるか、想像するだに恐ろしい。
だが、そんなユウナに反して九朔/紅朔の感じたのは嘆きや
悲嘆ではなかった。
怒りだった。
大狂気によって為される大理不尽が目の前に迫っている。
それがもたらすのは想像絶無の大破壊。
四百余州が灰燼に帰すとも考えられるその現実に堪える怒りなど
ありはしない。
元より同じ者でありながらまったく違う二人、それが今この時
共に胸に抱いたのは憎悪、理不尽を許さぬ正しき怒りだった。
「許せぬ」
「許せない」
呟いたのは同時、ユウナの顔がその声にゆっくりと上がった。
一言の呟きにもかかわらず、彼はその声を無視することが
出来なかったのだ。
その余りにも真直ぐで、正しくて、絶望さえも打ち壊してしまうような
憎悪の叫びに胸を震わされたのだ。
「ユウナ殿、我らをデモンベインの元へ連れて行ってくれ」
「な、何をするつもりなんだ……?」
「決まってるじゃない、そんなこと」
不敵に笑む紅朔。
指が伸ばされ、ユウナの眉間へと指される。
「私はね、こんな理不尽なお話なんてだいっきらいなの」
「ああ。このような大理不尽、決して捨て置けぬ」
「だから」
「だから」
二人の声が重なった。
「「デモンベインで打ち砕く!!」」
凛と胸を打った。
確かにユウナ自身もこのようなことは許せなかった。
これは大虐殺だ。
相手などお構いなし、全てを巻き込む大破壊だ。
これを赦せるものなど誰もいない。
だが、ここまで真直ぐにその言葉を言えるだろうか。
恐怖を持ちながらも、ここまで怒れるだろうか。
恐れに脚を震わせ、呼吸もままならぬまま、怒れるか?
その絶望に押し潰されぬまま持てるか、その怒りを?
無理だ、きっと無理だ。
そんな絶望耐えれるわけがない、恐怖に打ち勝てるわけがない。
目を閉じて、耳を塞いで、それに怯えるのだ。
死が訪れるとしてもそれに逃げ隠れするのだ。
現実から逃げ去ってしまうのだ。
だが、今はどうだろうか?
ユウナは目の前にいる青海の少年と夕紅の少女を見る。
ただの少年と少女、なのに、熱い。
「怖くないのかい?」
「そんなの、もちろん怖いわよ」
「じゃあ、何故?君達の機体でアレを壊せるとでも?きっと無理だ。
 そんなこと分かりきっているのに、何故なんだい?」
「後味が悪いからだ」
「は?」
「うん、それそれ。御父様の言ってた後味悪ぃってやつね」
「どういう……ことだい?」
自然と聞いていた。
彼等が、異世界からの訪問者という事もある。
だが、それだけではない。
彼ら自身の奥にあるものに心が揺さぶられているのだ。
「余り口では説明できぬのだが、そうだな……」
一呼吸置いて九朔の翡翠の瞳がユウナを貫く。
「我らは理不尽が目の前で行なわれているのに、それを見て見ぬ振りが
 できるほど器用にできているわけではないのだ」
「別に世界を救おうとかそんな大それた事を考えてる訳じゃないのよね。
 ただ、やっぱりああいうのを放っておけないだけ、それだけなのよ」
「………はは」
呆気に取られてしまった。
何でもない風に言ってしまう二人に。
だが理解した、それはとっても単純な事なのだと。
誰かが泣いていたら無視できない、そんなお人よし。
彼らはきっとそれなのだ。
たとえ、それがどんなに強大で絶望的なものでも構いはしない。
誰かを守ることに全力になれるのだ。
そしてそれを当然のようにいえてしまう彼等が果てしなく眩しい。
それは決して蛮勇ではない。
それはきっと誰の心の中にもある人が持っているモノなのだ。
どんなに怖くても、絶望しても、そこに一握りだけ、それが
どんなに非力でも、それさえあれば人は簡単に立ち上がれる。
ほんのちっぽけな善意。
それはきっとどんなことになっても最後まで足掻き続けることのできる、
人間が持つちょっとした力なのだ。
ユウナの中で何かが吹き抜けていった。
それはとてもさわやかで心地の良い風だった。
「じゃあ、聞くけど」
484通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 07:05:27 ID:???
支援
これは、ちょっとした冗談。
彼らなら、答えてくれる。
「君達ならあのユニウスセブンを木っ端微塵できるかな?」
「もちろんね」
「至極当然だ」
その返答にユウナは確信した。
そして、思う。
自分もこうありたいと。
空気を胸いっぱいに吸い込む。
政治家の息子らしからぬ感情が燃え上がった。
「運転手君、コースは変更!!目的地、デモンベイン!!」
魂が叫んだ。


*****

其は宇宙(ソラ)を漂う海月。
其は嘆き悲しむ魂たちの墓場。
其は人には過ぎたる力を持って行なわれた罪の証。

其れは争いの狼煙であり
憎悪機構の歯車の一つであり
調停の場であり
共に生きることを謳った人々の誓いの場

人は、それを『ユニウスセブン』と呼ぶ。
2年前の対戦の果てにそこは、宇宙(ソラ)へと昇った人たちの
鎮魂の場となり、地球(ダイチ)に住む人には大戦の記憶を
忘れさせぬ追憶の場となった。
それはいつもそこにあって人々の中にとどまっていたのだ。
だが、今、其れが堕ちる。
怨嗟に焼かれ、全てを憎悪する人達の哀しみによって。
無窮の空間にて花が咲く。
赤い花、白い花、血の花、断末魔、呪詛、咆哮。
赤い花、白い花、血の花、断末魔、呪詛、咆哮。
彼岸花、白百合、脳漿、タスケテ、ウバエ、ユルサヌゾ。
人の心がそこで捻じ曲がり、交差し、悲鳴を上げていた。
堕ちる破壊を止めるために先立ったザフトの大援軍は自軍機体で
あるジンハイマニューバ2型の軍勢に襲撃された。
人は愚かである。
愚か故にその思いに殉じる。
人は愚かである。
愚か故に間違いを知りつつも止まる事が出来ない。
襲撃者である彼等は各々の思いを破壊という言葉でしか
表すことができなかった。
失った者が抱く哀しみは憎悪へ、憤怒は暴力へと。
怨嗟の憎悪に焼かれた彼らに届く言葉はなく、牙を剥くだけ。
それは純粋なる悪意の衝動。
放たれる閃光の連なりが超弩級構造体を破砕しようとする
兵士達に降り注ぐ。
爆散、ビームカービンに穿たれたゲイツはその四肢を虚空へと
ばらまく。
爆散、斬機刀で上下に分かたれたゲイツは二つの血花を無窮に
撒き散らす。
押されつつあるジュール隊への救援へ向かったミネルバもまた、
MSを出撃させるも先のアーモリーワンで強奪された機体による
襲撃もあいまって破砕活動の援護はままならない。
「何だって言うんだよ、こいつらは!」
シンは旧式機体であるはずのジンの熟練した動きに惑わされていた。
新型のセカンドシリーズに乗っているはずの自分がこうまで
翻弄されてしまっている。
それはアーモリーワンで強奪された機体との戦闘が生ぬるく感じて
しまうほどにだ。
遠くのほうではルナマリアがガイアと、アスランだという青年の
乗ったザクがカオスと交戦している。
それを確認しながらもシンは眼前の敵へと向かい合う。
落とさせてはいけない、力を持たぬ人を傷つける行為だけは
許してはならない。
それは2年前からの彼の中での誓い。
脳内に奔るあの日の光景。
潰され臓腑を撒き散らした父、砕かれ上半身と下半身が歪な方向へ
捻じ曲がった母、腕を失いぼろぼろになっていた妹。
あの光景は二度と見たくは無い。
決して誰も自分のような目にあわせてはいけない。
あのアスハのように口だけでなく、自分の力で。
「アンタ達はァァッ!!!」
無音の宇宙(ソラ)に少年の咆哮が轟く。

――無窮の空に刃金はまだ見えず

「メテオブレイカー8番セット、調整入ります!」
そんなやり取りをしている間にもジュール隊の面々は破砕作業を
続けていた。
「奴ら、かなりできるみたいよイザーク」
「ああ。既に我が隊のうち六機が落とされているからな」
砲を構え、襲い掛かってくるジンへと寸分違わぬ精密射撃で落としていく
ディアッカの言葉に歯噛みするイザーク。
「くっ……!」
宇宙(ソラ)に浮かぶ亡骸は全て自分の隊のものだ。
己の罪が重く圧し掛かる。
それはかつてシャトルの民間人を打ち落とした事実。
亡き上司であるクルーゼに命令されたとはいえただの民間人を
この手で殺した。
これが彼の罪。
友のディアッカは自分のようにはいかずザフトレッドを剥奪された。
自分もザフトへの裏切りを働いたのに彼だけが、だ。
これもまた彼の罪。
決して自分の罪は消えない。
だからこそ、今この時に与えられた職務を遂行する。
「隊長、メテオブレイカー調整完了です」
「おっおぅ。さすがシホちゃん、仕事が速いね!」
「エルスマン、ふざけるのもいい加減にしてください」
通信機から聞こえるその声に己を奮い立たせる。
今自分がすべきことを成すのだ。
「グゥレイト!やったぜ!!」
「馬鹿者!まだまだ細かく砕くんだ!!ハーネンフース、行くぞ!」
「了解しました隊長!」
眼下で真っ二つに割れた墓標へ、無音の宇宙(ソラ)を男が駆ける。

――無窮の空に刃金はまだ見えず
490通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 07:21:11 ID:???
sien
491通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 07:30:05 ID:???
支援
492通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 07:36:59 ID:???
バイ猿やられちまいました
「酷く苦々しい光景だな」
「私もそう思います」
問われ、思ったがままを答えるタリア。
モニタの向こうで斬り結び合うジンとゲイツ、アビスとジン、
ザクとガイア、ザクとカオス、ジンとインパルス。
全てが自軍の兵器だった。
奪われたMS、この艦のMS、突如襲撃してきたMS、全てが
ザフトのMSだ。
いったい何が起きているのか。
それは艦長である彼女自身もまだ理解し切れていない。
ただ分かっているのは今尚、あの巨大な墓標が地球に落ちようと
動き続けている事実だけだ。
それだけは止めなければいけない。
これが落ちればプラントと地球連合との間に再び戦渦が起きる。
そうなればプラントに済む息子が、そして隣にいる彼が傷つく。
それだけは絶対避けなければいけない。
燃え滾る決意が胸に炎を灯す。
「アーサー!」
艦内を矢継ぎ早に指示が飛び交う。
無音の宇宙(ソラ)に女傑の意志が飛ぶ。

――無窮の空に刃金はまだ見えず

閃光がモニタに咲く。
酷い様だ。
「このままじゃ……」
悲壮な表情を浮かべるカガリ、だが彼女を眼中に入れるものは
この場には誰もいない。
彼女は唯この場に独りきりだった。
アスランが側にいない、自分を支えてくれる者が誰もいない、
独りだ、ちっぽけだ、矮小だ、邪魔者だ。
気丈に振舞おうにも今の彼女は余りにも弱すぎた。
結局のところ彼女は国を背負おうにもただの少女だったのだ。
堕ちる破滅を止めようと懸命になる彼らの前において彼女は
木偶もいいところ。
故に、彼女はこの場で独りきりだった。
デュランダルは眼前を睨みつける。
モニタの向こうで交戦するジン、それは彼の知るところだった。
大いなる失態、彼はそれを過小評価していたのだ。
故に対策を講じ損ねた。
しかし、それを誰にも言う事は叶わない。
自分は議長なのだ、己の失敗が全てを破綻させる。
だからこそ、何も言わずこの行く末を見守らねばならない。
たとえ、それがどのような事態を引き起こすとしても。
苦渋の決断だった。
無音の宇宙(ソラ)、弐国の将は各々の耐え難き苦悩に苛なまれる。

――そして

「か、艦長!!」
メイリンの声がブリッジに響く。
「どうしたの!?」
「あの、その、信じられないんですが……」
「どうしたのと言ってるの、簡潔に答えなさい!!」
「あ、はい!!その、地球から巨大な熱反応が来ます!!!」
「なんですって!?」
「むっ!?」
到底ありえないその応えにその場にいた全ての人が、それを見た。
それはあおい星。
それはいのちの星。
それは青く輝く、母なる惑星。
その星の中心から何かがやってきた。
それは一体何なのだろうか。
パイロットたちはまだレーダーにも映らないそれを感じた。
ブリッジにいたものはそのモニタでそれを見た。
整備士たちは聞こえるはずのない唄を聞いた。
その他のクルー達もまたその唄を聴いた。
それは陽気で暖かで、優しくて心地良くて。
誰の心にもある小さなそれを奮い立たせるものだった。
連合の船に乗っていたものもまた同様だった。
3人の少年少女もその唄を聞く。
「なんか……俺、あったかいんだけど……スティング」
「ああ、俺もだ……」
「ら、ら、ら。とっても……やさしい。きもちいい……うた」
傷つける事のみを教えられてきた彼らにそれは深く染む。
知らないはずの気持ちが心の奥で震える。
「なに……これ?」
ふと頬を伝うそれにそれぞれが気付く。
「お、おいおい。どうしてこんな……」
「涙だと?」
そう、それは。
「くる」
ステラの声に二人がその方を向く。
そちらだと言われた訳でもないのに、それを見た。
その場にいた全ての、ありとあらゆる者達がそれを知った。
それがあの、『いのちの星』から来るのだと。
ソレは輝いていた。
いのちの光に輝いていた。
青き地球(ほし)を背に、それは来る。
鋼鉄の翼に明日を乗せて、瞳にいのちを灯して。
正しき怒りと切なる祈り、人の小さな善意と意志をその身に秘めて。
「おっきい………かみさま?」


――無窮の空に刃金が来たる

みなsなnおはようございました。
デモンベインと∀を作っていたのですが、どうにか第五話です。
少々せかしすぎたかもしれませんが、まあ、それはお許しを。
さて、いよいよユニウスセブンへやってきました僕らのデモンベイン。
次回はこのデカブツをどうにかするお話です。
どうなるかご期待通りに添えたら幸いですが頑張ります。
では


498通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 08:50:03 ID:???
GJ! 実にデモベチックに描かれていると思います。
ただ盛り上がり方が早すぎて息切れしないかちょっと心配。
飛翔後の九朔&紅朔コンビだと姫さんトゥルーENDぐらいの戦闘力がある思う。
その、突出しすぎる強さをどう作品内で料理するか楽しみです。
499通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 09:49:02 ID:???
朝乙。
ちょっと”神話的影響力”つーのかなぁ。
デモベの感応饗和力が強過ぎるような気もせんでない。
接近したらステラあたりがエライ事になりそうな勢いだしw
次回の展開に期待。
500通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 12:06:13 ID:???
わざわざ車で行かなくても、召喚すればいいんじゃ?

>ちょっと”神話的影響力”つーのかなぁ。
デモベの感応饗和力が強過ぎるような気もせんでない。

いいぞ、もっとやれ
501通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 12:31:31 ID:???
まぁアレだ、SANチェック失敗したんだよ。
今はあったかい気持ちくらいで済んでるが、失敗しつづけると……
502通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 12:47:46 ID:???
神をも恐れぬロリペドになってしまうのか!?
503通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 12:51:44 ID:???
つまり、ユウナには(少なくとも外見的に)ロリな気になる娘がいる、と仰るか
504通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 13:22:58 ID:???
GJ!実にデモベ。
召喚はする度に周りがえらい事になるので自粛したと脳内保管。
そろそろ始めの方から音沙汰無しの照夫さんの出番があったりするのか期待していたりして。
505通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 13:42:41 ID:???
おおGJ! ついにデモンベイン来たる! ユニウス7の破壊は次回ですか。
地球から高熱源体ってきたからてっきりクトゥグアで狙撃したのかと思いましたよw
次回も楽しみにしています。
506通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 13:46:04 ID:???
たた単に虚数展開カタパルトがないだけじゃね?
507通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 18:13:32 ID:???
>>503
何、そのエレガントな人
508通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 22:51:49 ID:???
ステラがルルイエ異本っぽくなってしまったな
そのうち体型もそっち方向に進化する?

偉い人は言いました
「大きい」ではなく、「おっきい」だと言葉にできない感慨があるよね、とw
509種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/08/12(日) 00:55:34 ID:???
「答えは出たかね、アスラン?」
 プラント首都、アプリリウス。そこにあるデュランダル議長の執務室でアレックス──否、オーブ特使
アスラン・ザラは議長と向かい合っていた。デュランダルがアスランに差し出した手の中には、特務部隊
『FAITH』の徽章が収められたケースがある。


 数日前プラントに到着したアスランは、ユウナの手回しもあり比較的すぐにデュランダルとの対面する事が
出来た。だがそこでアスランに突きつけられたのは連合からプラントへの宣戦布告、及び同時に行われた
核を含む先制攻撃という事実。そして、それに対して怒りを露わにする民衆の姿だった。
 連合、ひいてはナチュラルに対してのプラント国民の憤怒は爆発し一気に燃え広がったものの、議長の
用意していた偽のラクス・クライン──ミーア・キャンベルという隠し玉により何とか沈静化を見た。
しかしそれでも、民の怒りを見たアスランは平静ではいられなかった。
 怒りと憎しみだけでただ撃ちあってはいけないと自分は分かっている、いや本当は誰だって分かっている
筈だ。しかし、それでも、どうしても……怒りと憎しみの感情はそう易々と御する事が出来るものではない。
プラント国民の姿は、アスランにそれを認識させた。
「俺は……俺はアスラン・ザラです!二年前、どうしようもないまでに戦争を拡大させ、愚かとしか
 言いようのない憎悪を世界中に撒き散らした、あのパトリックの息子です!」
 しかも今回の戦争のキッカケはユニウスセブンを落とそうとしたテロリスト、更に言うならその標となる
思想と行動を体現してきた自分の父、パトリックである。アスランが重すぎる責任を錯覚し、その重圧に
取り乱すのは無理からぬ事だった。
「彼等は行き場のない、自分達の想いを正当化する為にザラ前議長の言葉を利用しただけだ。自分達は
 間違っていない、何故ならパトリック・ザラもそう言っていただろう、と。それは単なる責任の転嫁に
 過ぎない、前議長の実際の考えがどうだったであれね。テロリストはテロリスト、パトリック・ザラは
 パトリック・ザラ……そして君は君だ、君が負い目を感じる必要は無い」
 そんなアスランをデュランダルは優しく、かつ毅然とした態度で諭した。そして見せたい物があると、
アスランをある場所へと連れて行った。
「ZGMF−X23S『セイバー』……この機体を君に託したいと言ったら、君はどうするね?」
510種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/08/12(日) 00:59:43 ID:???
 突然工廠に連れて来られて見せられたMS、そしてデュランダルが告げた言葉にアスランは絶句する。
「どういう事ですか?オーブの特使である俺にザフトに戻れと?」
「……確かに、結果としてはそういう事になるのだろうね」
 ──志を同じくする者としてアスランに共に立って欲しい。かつて大戦を収めた時のように、大きな力を
持った存在として──はっきり言うなら、万一の場合の抑止力として──というのが、デュランダルが
アスランに伝えた考えだった。
「先の戦争を体験し、父上の事で悩み苦しんだ君ならば、どんな状況になっても道を誤ることはないだろう。
 我等が誤った道を行こうとした場合、君にそれを正して欲しい。だが残念ながら、そうするにも力が
 必要だろう?」
 動く事も言葉を発する事も出来ず、アスランはデュランダルの前でただ狼狽するばかりだった。
 頭の中で、考えが何一つ纏まらない。
 ──ザフトに復帰出来る?そうすれば俺はまたプラントの為に闘える……また、闘えるのか?
 故郷の為に、友の為に、プラントの同胞達の為に──裏切り者の自分が。
 そしてそれは……今まで逃げてきた、父の残した罪を償う事になるのではないだろうか?
「急な話だ、すぐ心を決めてくれとは言わんよ」
 デュランダルの言葉に現実に返る。しかし相変わらず考えはグルグルと頭の中で回り続けたままだ。
 結局その場では答えを出せず、アスランはその日宿泊先のホテルに戻る事になった。
「君に出来る事、君が望む事……それは君自身が一番よく知っている筈だ」
 最後に投げ掛けられた言葉に、アスランはプラントへの思いを強く揺さぶられ……自分がそもそも
何故ザフトに戻るか否かを迷っているのか、その理由を忘却していた。
511種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/08/12(日) 01:03:00 ID:???
 そして今、アスランは選択を迫られていた。ここでデュランダルの手の中の徽章を取れば、アスランは
特務隊としてザフトに復帰する事になる。
「……俺は……」
 アスランの脳裏に、この数日に出会った人達の顔と言葉が浮かぶ。
(あたしなんかにラクスさんの代わりが出来るなら、少しでもプラントのみんなの役に立つならって
 思ったから。あたしの歌で少しでも誰かを安心させたり、勇気付ける事が出来るんなら……それだけで、
 あたしはとても嬉しいから!)
 顔を変え、名を偽って、それでもプラントの為に歌うという決意を、少し照れながらはにかんだ笑みで
応えたミーア。
(戻って来いアスラン!文句を言う奴はオレが黙らせてやる!お前はオレ達と同じプラントの人間だろう!)
 前大戦で失った親友ニコルの墓前で、ザフトに戻るよう必死に訴えてくるイザーク。その後ろで言葉にこそ
しないが、その表情がイザークと同じ考えを物語っていたディアッカ。
(君に出来る事、君が望む事……それは君自身が一番よく知っている筈だ)
 そしてプラントを捨てた自分に真摯な態度で接し、更には信用して力を託そうとしてくれている眼前の
デュランダル議長。
「俺は……俺は……」
 プラントは俺の故郷。そこで今故郷を守ろうとしている友がいる。今までの自分全てを捨てて、人々の為に
歌おうとする少女が居る。不安にかられている民達が居る。裏切り者の自分を信じてくれている人が居る。
 そして目の前に、再び故郷の為に、彼等と共に闘う事が出来る道がある。
「俺は……!」
 ゆっくりと徽章の入ったケースへと手を伸ばす。これを手に取れば戻れる。故郷に、友の元に。
今度こそ故郷の為に闘う事が出来る。
 そして父が残し、自分が捨てた罪を、ようやく清算する事が──



(アス……ランッ……)


512通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 01:06:31 ID:???
支援
513種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/08/12(日) 01:06:44 ID:???
「──っっ!」
 ケースの目と鼻の先まで伸びていた手をはっと握り締める。その手をゆっくりと引き戻し己の胸に
当てながら、アスランは顔を俯けた。
 その様子を見て訝しげに顔を顰めるデュランダル。しばらくしてアスランは顔を上げ──その顔は迷いなど
微塵もない、決意に満ちたものに変わっていた。
「──議長。申し訳ありませんが、今これを私が受け取るわけにはいきません」
 ハッキリと言い切る。突然変わったアスランの雰囲気にデュランダルが眉を顰めた。
「何故だね?理由を聞かせてもらいたい」
「……私はかつてプラントを裏切りました。任務を放棄し、国を捨て、同胞達と戦い……戦いが終わった後、
 その責任を取る事もなくそのままオーブへと亡命しました。そんな私がノコノコ戻ったところで
 何かが出来るどころか、変節漢と哂われるだけでしょう」
「そんなことはない。それにオーブへの亡命は当時の状況では仕方なく……」
「違います。オーブへの亡命は……いえ、プラントを捨てたのも、同胞に弓を引いたのも……全て私が
 自分で、自分の意思で選んだんです。私は……カガリと、アスハ代表と共に歩み、傍で彼女を
 守り続けると、決めたんです」
 自分はあえて、プラントを捨てる道を選んだ。あの時の父の、プラントの道が正しいとはどうしても
思えなかったから──そして、それに気づく事が出来たのはどうしてか、父や同胞と戦う苦難の道に
耐える事が出来たのは何故だったのか、どうして最後までその道を歩み続ける事が出来たのか──
その理由を忘れていた。

 ──カガリに出会ったから、俺は間違いに気づく事が出来た。カガリが居たから、あの時俺は闘ってこれた。

 ──そして彼女を愛していると気がついた時、俺はこれからカガリの為闘うと決めたんじゃなかったのか!

「今の私の主は、アスハ代表唯一人です。確かにプラントの為に闘いたいという思いはあります、しかし……
 仮に戻るとしても、主であるアスハ代表に全てを話し、許可を得た上で決めるべきだと考えます」
「……今の君にとってはアスハ代表、ひいてはオーブが第一という訳か……ではもう一つ聞かせてくれ。
 仮に、もし仮にオーブが、アスハ代表が道を間違えた場合、君はどうする?ザラ前議長の時のように
 国を捨てるのかね?それとも間違いと分かっていても主に従い、オーブと共に間違いを犯すつもりかね?」
514通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 01:07:31 ID:???
支援
515種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/08/12(日) 01:11:10 ID:???
「──間違わせはしません」
 厳しい目を向けてくるデュランダルに、アスランは真正面からその瞳を見つめ返した。
「私はかつて父を止められませんでした。父が変わっていくのに気付かなかった。父の間違いを正す
 事が出来なかった──だからこそもう二度と、大切な人に過ちを犯させたりはしない」
 結局これは、父の残した責任から逃げる事になるのかもしれない……だが、構わない。
 裏切り者と呼びたければ呼べ。責任から逃げた臆病者と罵りたいなら罵ればいい。
 ──それでも、眼前の罪の意識から逃れる為に心に決めた思い人まで裏切るという罪を犯すというなら、
それこそ人間として救いようがない……俺は、そんなクズにまで成り下がるのだけは御免だ!
「もしあの方が道を誤りそうになったならば、それを伝えて正しい方向へ導きます。それで意見が
 ぶつかるなら、納得して頂けるまで言葉をかけ続けます……引き返せなくなる前に、絶対に止めます。
 それが私のアスハ代表への……忠誠の形です」
「……もしも、そこまでして出した答えが間違いだったとしたら、どうするね?」
「その時は貴方が討って下さい。私を、アスハ代表を──オーブを。しかし私は、彼女が誤った道を
 進む事は無いと、信じています」
 言い切った言葉には一片の淀みもない。それを聞いたデュランダルは目を伏せ、大きく溜息を付いた。
「どうやら、私の目は節穴だったようだ」
 アスランの表情が強張った。自分の言った事に後悔はない。しかし覚悟していたとはいえこれまで
良くしてくれた議長の信頼を裏切り、失望させてしまったとあっては流石にショックを禁じ得ない。
 ──しかし顔を上げたデュランダルが浮かべた表情は失望ではなく、まるで悪戯を失敗した時の
少年のような、少々後ろめたさを含んだ苦笑だった。
「もっと決断力のない優柔不断な人間だと踏んでいたんだがね。なかなかどうしてしっかりとした考えを
 持っているじゃないか。上手く此方に引き込めればというのは甘かったか、いや残念残念」
 その発言にアスランは硬直し……その内容を脳内で理解した直後、目を見開いてデュランダルに迫った。
「決断力がなっ……議、議長ぉっ!?ど、どういう事ですかそれは!?」
「ああいや、そんなに怒らないでくれたまえアスラン」
 少し冷や汗をかきながら、コホンと咳払いしデュランダルが語り出す。
「アーモリーワンから君を見ていて、どうにも君が、なんというか……やりたい事が出来ないもどかしさを
 覚えているというか、オーブに居るべきか否か迷っているような、そんな風に感じてね。私の目には
 君が満足しているようには見えなかった……ならばいっその事もうプラントに戻ってもらって、
 その力を十分に活かしてくれた方が有益ではなかろうかと考えていたのだが……」
 やれやれと肩をすくめながら、デュランダルは力なく笑った。
「どうやら余計なお世話だったらしい。君は決して優柔不断な人間などではなかった。ちゃんと自分で考え、
 己のやるべき事を見据えていたようだ──他国の人間への分を弁えぬ度重なる干渉、どうか
 お許し願いたい、ザラ特使殿」
「は、はぁ……って、そんな!顔を上げて下さい、議長!」
516種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/08/12(日) 01:15:17 ID:???
 随分侮られていたんだなと複雑な思いを抱きながら、議長に慌てて頭を上げるよう言うアスラン。
 そして、同時に思う。これで議長にも『オーブの人間』と認識され、もうプラントへの帰還の道は
ほぼ断たれた──そう考えると胸に僅かばかりの痛みを感じる。
 ──けど、これが俺の望んで選んだ未来だ。
「長々と時間を取らせてすまなかったね──ああ、それと迷惑ついでになんだがあと少し、君に頼みたい事が
 幾つかあるのだよ」
 デュランダルが胸元から二通の書簡を取り出し、片方をアスランの手に握らせる。
「まず一つ、これがユウナ氏からの親書への返答だ。無事に彼の元に届けてくれ」
「はい、必ず」
「そしてこれが二つ目……と、三つ目かな」
 もう一つの書簡に、デュランダルは先ほどアスランに渡そうとしていた『FAITH』徽章入りケースを添えて
アスランに差し出す。意図が読めずうろたえるアスランにデュランダルは笑う。
「ああ、これは君宛というわけではないよ。悪いがオーブに留まっているミネルバのグラディス艦長に、
 これを渡して欲しいのだ……」
 そこでデュランダルは顔を横に動かし、言った。
「……そしてこのセイバーでミネルバの元へ、つまりオーブへと戻ってもらいたい」
「はあっ!?」
 流石に全く意味が分からず、素っ頓狂な叫びを上げてしまうアスランだった。
「なんでそうなるんですか!俺は復帰を断ったんですから、ザフトの機体に乗るわけにはいかないでしょう!
 それに『FEITH』の徽章といいこの新型といい、他国の人間にこんな重要な物を任してどうするんですか!」
「まあまあまあ、落ち着いてくれたまえアスラン……理由は、ちゃんとあるのだよ」
 今にも眼前に詰め寄ってきそうなアスランを宥めていたデュランダルの表情が、その理由を語りだすと
途端に引き締まった。
「まず時間がないのだ。今の状況ではオーブは近々連合と同盟を結ばざるを得ない。君という繋がりを持つ事
 が出来たとはいえ、それはいかんともしがたい事実だ……『ミネルバは同盟締結前に必ず無事に
 カーペンタリアへと送り出す』と親書に記されていたのだが、となるとやはりそう長居は出来ないだろう。
 ならば君を急いでオーブにお返しせねばならんが、今の状況では下手なシャトルよりセイバーの方が
 ずっと早く地球に戻れる筈だ」
 確かにアスランが此方に来た時とは違い、既に宣戦布告されている現在はプラント間は勿論、月や地球への
シャトルの行き来は厳しく制限されている。多少強引ではあるが、ある程度の持続力と機動力を持つMSの方が
早く移動出来る場合があるのだ──勿論、それも数日コクピットにカンズメが前提ではあるが。
 ──かのフリーダムには、嘘か真かプラントから地球まで一日足らずで到達したという逸話があるが
それは余談である。
517種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/08/12(日) 01:17:54 ID:???
「そしてこれも時間がないという事なのだが、出来うる限り早くこの徽章とセイバーをタリア……コホン、
 グラディス艦長に届けておきたいのだ。詳しくは言えないが彼女とミネルバには色々と働いて
 もらわないといけないのでね。彼女の権限の拡大とミネルバの戦力強化は急務なのだよ。君が乗らない
 以上、セイバーはここに置いていても仕方ない。ならミネルバに回すのが妥当だろう」
 成る程、確かに分からない理由ではない。しかしアスランにはまだ、それだけでは納得が行かなかった。
「確かに議長の仰る事は分からなくもないのですが……しかし何故そのような重要な役割を、私の様な外部の
 人間に任せることが出来るのです?失礼ですが、私にはそこが理解出来ません」
「そうかね?その疑問の答えはとても単純な事なのだがね」
 再びアスランへと目を向け、デュランダルは奥の見えない、不敵な笑顔を向けた。
「君を信頼している……そういう理由だけでは君は納得してくれないかね?」



「システム、オールグリーン。異常無し」
 セイバーのコクピットの中で、借り物であるザフト一般兵用のパイロットスーツを着たアスランが
機器のチェックを終える。外部モニターにはタラップや整備機器が移動し、セイバーの通り道が
広がっていくのが見える。
『聞こえているかね』
 小型ディスプレイに管制室に居るデュランダルの顔が映る。結局ごり押しでアスランをセイバーに乗せた
張本人は、それを悪びれもしないで普段通りの不敵な笑顔を浮かべていた。
『……アスラン。私はまだ君と共に戦う道を諦めた訳ではない』
 まだ言ってる、中々強情な人だな、とアスランは思った。数分前の、ほんの僅かな間の
会合だけで、デュランダルへの認識はかなり大きく変わっていた──そういえば最近、他人に持っている
イメージがコロコロ変わっているなとふと思い、バイザーの奥で苦笑した。 
『いつか君が再びプラントの、いや世界の平和の為に闘ってくれると信じているよ』
「……そうですね。そんな日が早く来る事を祈るばかりです……オーブとプラントが正式に、共に同じ道を
 歩む事が出来れば、それは可能ですから」
『……フッ。では気をつけて。アスハ代表やユウナ氏に宜しく伝えてくれたまえ、ザラ特使』
『了解しました。ご依頼も必ず果たしますのでご心配なく。そちらもご壮健で、デュランダル議長』
 VPS装甲を起動。流麗なラインを持つ灰色の装甲が赤く染まる。全身のスラスターが炎と唸りを上げ、
巨体が宙に浮き上がる。
「アスラン・ザラ、セイバー、発進する!」



to be continued──


518種死逆十字書き ◆oN23gQHrEc :2007/08/12(日) 01:20:13 ID:???
プラベイン完成したけどパーツがポロポロ取れるし角折れたーっ!?こんばんわorz

投下しようとしたらに機神双刃の最神作が来ててビビル。そしてスゲエと思う。
相変わらずの鋼屋節に燃える展開。更に絶妙なタイミングで乱入してきたデモベは熱すぎるぜ!
しかしステラヤバイ電波受信してね?w とにかくGJ!

さてこちらはアスラン決心するの巻。彼は優柔不断だけど一度心底から決心すると曲がらない人だと思う。
こちらでは完全カガリ命にしましたが、後々どうなるかは、まあ……それは秘密です♪(マテ)
今回出番はほぼ無かったけど、ミーアの設定周りも大分弄ってますのでお楽しみに。
それと前回キラクス出るかもと言いましたが、今回はここで切った方がいいと判断したので、
出しませんでした、期待していた人申し訳ないorz

しかし次回はキラクス、そして例の凸凹コンビの登場です。
ようやくアストレイから本編のルートに戻れる( ̄  ̄;)
519通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 02:59:04 ID:???
アスランがマトモ、というかちゃんと頭使って悩んでる作品はやっぱりいいなぁ…
種死逆十時の最大の魅力はやっぱりサムライ・マギウスマンなわけだけれども、オーブ勢の面々が一味違うのが最高です
外様のセイギノミカタ候補ばかりに美味しいとこもってかれないようにこれからもガンガレ!
520通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 07:13:12 ID:???
セイバーが届いた場合、乗るのはレイ辺りだろうか。

間違ってもルナが乗る事は無いとは思うが。
521通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 09:10:47 ID:???
あの凸助とか蝙蝠野郎とか呼ばれてたアスランが…
議長はお茶目すぎw
522通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 13:06:26 ID:???
そんなバカな・・・アスランが、アスランがまともなんて!
523通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 15:50:04 ID:???
>機神双刃
相変わらずの高さを誇る鋼屋節の再現率に全身を震わせながら読ませていただきました。
いやあ、やっぱりこのアクの濃い言い回しもデモベの魅力の一つです。

>種死逆十字
おお、GJGJGJGJ!
そうだよ…ぼくらはこんなアスランを種死の本放送時にちょっぴり期待しちゃったりしていたんだよ…
それがさ…あんな芯の無い凸野郎で…

まあ何はともあれお二方共に今回もいい話です。
文才の無い一読者として偉大なる旧神達にひたすら頭を下げながら次回の投稿までwktkさせていただきます。
524人誅:2007/08/12(日) 18:58:02 ID:???
失せろ
目障りだ
525通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 19:03:08 ID:???
アスランには期待できるんだが、ウェスパシアヌスの執着具合から見て、
持ち上げてから落とされる をマジでやられそうで怖い
526通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 19:33:32 ID:???
改造されるも脱走して復讐者になるんだよ。
……こら、そこ仮面ライダーとか言わない。
527通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 20:35:04 ID:???
デコトロンだな
528通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 20:44:29 ID:???
ここはひとつ
カガリ=メタトロン
アスラン=サンダルフォン
でライカルートな展開を希望。
529通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 21:15:38 ID:???
自分で書け〜
530通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 21:16:16 ID:???
くれくれ厨イクナイ
531通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 22:10:46 ID:???
変神するたびに頭髪が抜け落ちていくという過酷な宿命を背負った改造人間凸
532通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 23:56:21 ID:???
変神するたびに馬鹿になってゆく宿命を背負った改造人間カゴリ
533通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 00:26:38 ID:???
変神のたびに記憶を失うDボゥイ
534通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 00:32:06 ID:???
恋人共々、サイボーグから人外の体を手に入れた凱
535通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 08:52:42 ID:???
>>533
メタトロンの元ネタジャマイカ
536通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 14:10:56 ID:???
え、単純に仮面ライダーじゃないの?
悪の組織に改造された後、脱走して正義の味方になるってこれが元祖だろ?
537通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 16:41:35 ID:???
>>536
姉弟が戦うあたりはテッカマンブレードじゃないか
つまりDボウイポジションがライカさんだから一歩間違えばマグロライカさんだとかモニャモニャ
538通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 16:54:52 ID:???
サンダルの傷の元ネタも(この場合逆だが、ただし付けたのは別人)
539通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 17:37:09 ID:???
ライカァァァァァァァァッッッ!!!
540通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 19:44:37 ID:Ysc4nNSr
流れを無視して、
○○○○デモンベインが在った
の無敵ロボバージョンをやってみようと思うが、いいかな?
541通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 19:46:18 ID:???
>>540
一向に構わん!
ぜひやってくれ。wktkしてるから
542540:2007/08/13(月) 20:02:07 ID:Ysc4nNSr
スタートボタンで巨大化する無敵ロボが在った。
中の人が着込む無敵ロボが在った。
三体合体で完成する無敵ロボが在った。
蒸気機関車の無敵ロボが在った。
天を突く無敵ロボが在った。
ジャブロー攻略のために開発された無敵ロボが在った。
543通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 20:12:08 ID:???
>>542
待て。

2つ目に鬱展開の気配がするのだが。人○爆○のかほりが。
544543:2007/08/13(月) 20:14:42 ID:???
すまん、二つ目……orz
545540:2007/08/13(月) 20:15:27 ID:Ysc4nNSr
二つ目はVOXボブ
546543・544:2007/08/13(月) 20:17:41 ID:???
3つ目……orzorz
547543-544,546:2007/08/13(月) 21:31:14 ID:???
>>545
いやスマソ、今家に辿り着いてPC立ち上げた所だ。
>>544は三つ目の打ち間違いなんじゃよー。ザ○ボッ○3だと言いたかったんじゃー。
548540:2007/08/13(月) 21:37:49 ID:Ysc4nNSr
ゲッター2のつもりだったんですが・・・
549通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 22:13:35 ID:???
>>548
無敵超人だからっしょ。
550540:2007/08/14(火) 10:34:21 ID:wvpM8c/V
愛の翼に勇気を込めて、正義の大車輪を回す無敵ロボが在った。
ドリルは取れと言われた無敵ロボが在った。
メイガスの剣が駆る無敵ロボが在った。
デモンベインを模した無敵ロボが在った。
手足だけデモンベインを模した無敵ロボが在った。
551通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 11:47:06 ID:???
そろそろメール欄にsageって入れないと■■ア■ラ■■■ッ■様に人生検閲されっぞ540さんや
552540:2007/08/14(火) 14:03:38 ID:???
謎の食通が指揮する、戦艦の無敵ロボが在った。
553通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 14:21:02 ID:???
そろそろ飽きてきたな。>>540の人よ。
適当に書くんじゃなくて、ネタ練ってから投下したら?
554通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 14:24:12 ID:???
正直詰まらん
555通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 15:30:45 ID:???
せめてジェノサイドクロスファイア・アイン・ソフ・オウルの発動まで待ってみようや。
ただ「○○な■■があった」を書き連ねるだけじゃないと信じて。
556通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 18:15:37 ID:???
ジェノサイドクロスファイアって全方位攻撃だろ。
それを無敵ロボ軍団で撃ったりしたら……ああ、それでアインソフオウルになるのか。
557540:2007/08/14(火) 18:21:41 ID:???
無敵ロボの原型たる、自走ステージと武装ステージが在った。
宇宙の中心に立つ無敵ロボが在った。
かつて在りし無敵ロボ。
今在りし無敵ロボ。
来るべき無敵ロボ。
別の可能性の無敵ロボ。
可能性すら無い無敵ロボ。
時空の狭間を流離(さすら)う無敵ロボ。
それは輝くトラペゾヘドロンが織り成す綾模様。
無限の数の無敵ロボたちが紡ぐ物語(セカイ)の名は――
「――魔を断つ永遠のドリル(無敵ロボ=アートレータ・アエテルヌム)」

詰まらんかったらスマソ。
558通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 18:32:59 ID:???
かつて無敵ロボと呼ばれたデモンベインがあった



本当のところどーなの?
559通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 18:43:58 ID:???
竹尾ゼネラルカンパニーが出資していたんだろ
560通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 18:44:18 ID:???
不明。
しかし西博士ならやりかねない。
561通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 18:46:37 ID:???
>>559
はいはい、デモンベイン7デモンベイン7
562通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 19:13:49 ID:???
>>560
デモンベインはナ■アが創った訳ではないから(ナ■アお手製の双剣は贋作と断言してたので)
ループの初期はアイオーンに獅子の心臓を組み込んでいた可能性が(リベルレギスと同じ)
そして西博士が対アイオーン用にアイヲーンを創り・・・






色々あって2号ロボになった(首を挿げ替え獅子の心臓を組み込んだ)
563通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 19:18:40 ID:???
破壊ロボはデモンベインのお兄さん
エルザはデモンベインの妹である


デモンベインの髪の色はエルザと同じ(西博士カラー)
564通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 20:26:57 ID:???
なんてこった、ただでさえロボ娘なのに妹属性まで!
エルザはどこまでイロモノキャラになろうというんだ!
565通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 20:31:12 ID:???
否、萌 え キ ャ ラ だ !>エルザ
566通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 20:34:15 ID:???
色物キャラ
萌えキャラ

その二つの属性を合体させ、新たな言葉を生み出すのだ。

命名【色萌キャラ】または【萌物キャラ】
567通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 22:09:53 ID:???
思うんだが、毎回毎回出てくる破壊(無敵)ロボの魂は
全て同一の者ではないかと


やられるたびに、次のに転生するのです
568通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 22:32:28 ID:???
破壊(無敵)ロボは苦労人

毎回毎回、創造主(西博士)や妹(エルザ )にいい様に操られながら人を殺さないように気を使い
弟(デモンベイン)を鍛え上げる為に、身が粉(昇華)になるまで尽くしていたりする
569通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 23:51:27 ID:???
もしかして大導師様が西博士気に入ってるのって、
ループ初期にアルと九郎が全然リベルレギスに対抗できなかった頃に
暇つぶしに何となく拾った西博士がお腹刺されて裏切って、
その時作った二号ロボ(デモベの原型)がかなりいい線行ったからとかそんなじゃね?
あと毎ループ絶対同じ事をしないからあきないとか。ループの回数毎に登場台詞が全部違うとか。
570通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 00:09:02 ID:???
大導師様が西博士気に入っているのは
ナ■ア■ラ■ホ■ッ■に一泡吹かせたと思われ

そして、どう足掻いても西博士を排除出来なかったと
571通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 00:17:02 ID:???
ドクターウエストを信じろ、あれは人間のための○○○○だ
572通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 00:33:35 ID:???
なるほど余はドクターを高く評価している、なんて
マスターとしては最高級に近い賛辞だったのかね
エセルわんこすぐそばで嫉妬してたりして
573通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 00:36:52 ID:???
普段から「ヒマだ、ツマンネ」としか言わない大導師が
わざわざ「高く評価している」なんて仰るくらいなんだから
よほどあの○○○○のことが気に入ってるんだろうな。

なんか部屋の角から気配がするんだがいったいなんd
574通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 01:17:23 ID:???
とにかく、シナリオブレーカーで何度もナ■アに煮え湯を飲ませたんだろ


そして、放置することにしたが、その僅かな綻びが




デモンベインの大増殖という事態に繋がったり
575通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 21:10:30 ID:???
興味無かったら自分の声真似をしろなんて言うわんだろ大導師
576通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 00:24:23 ID:???
あの無限地獄の中での一服の清涼剤なんだろ?
それ以上でもそれ以下でもないと
577通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 17:05:53 ID:???
今気づいたんだが無敵ロボって無敵じゃなくね?
578通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 17:36:16 ID:???
>>577
敵としてみられて無い
579通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 18:03:25 ID:???
ひ、ひどい!!
我輩のスーパー無敵破壊ロボ28GODX〜創星の清涼飲料水、合体効果は必中+ひらめき+熱血+脱力
(保険適用外のため効果に必ずはございませんあしからず)〜にそげな酷いことを言うなんてっ!!
580通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 18:07:24 ID:???
>>579
偽物だな。
本物は「スーパーウェスト無敵ロボ28號」が必ず付くからな。
581通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 18:17:57 ID:???
>>580
ふっ、これだから凡人は………
創聖のアク○リオンが創星のアクエ○オンに変わったように我輩もたまにはキュートでラブリーなこの破壊ロボをアレンジしたい今日この頃。
ま、やはり我輩の名前を取り除いては我輩とは分からない訳であってならばこれでどうだ、と
「スーパーウェスト破界無敵ロボ28GODX〜装備:創星の清涼飲料水、使用効果は必中+脱力+ひらめき+熱血+幸運+ど根性というかむしろいっそ全部つけてみるもまた気持ち良いな♪と思いますがご機嫌いかが!!??(改行など糞食らって再利用なのである)〜」
にしようかと思う訳であるよ
582通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 18:19:20 ID:???
>>581
べ、別に間違った訳ではないのであるからして!だから何も突っ込んではいけないのである!
583通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 18:31:38 ID:???
「ドクターウェストが○○の世界に現れたら」なんてスレを想像した俺は天元突破したほうが良いな
584通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 20:39:42 ID:???
イデオンがアットホームなギャグアニメと化すくらいの影響力がありそうだw
585通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 22:17:24 ID:???
イデ発動までも打ち倒す□■■■ですか………
586通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 22:24:34 ID:???
何か発動してはまずいもの発動〜
だが我輩は死滅していなかった!
587通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 22:36:25 ID:???
名前はやっぱイエオン?
588通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 23:35:32 ID:???
ドラちゃん自重
589通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 23:40:54 ID:???
建設巨人かwww
590通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 15:27:10 ID:???
ドクターウェスト&エルザだけをCEにほり込むとどうなる〜?
591通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 17:34:35 ID:???
>>590
CE世界がとても楽しくなります
592通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 17:38:08 ID:???
そして伝染していきます
593通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 17:58:18 ID:???
MSがみんなグレンラガンみたいな機体になりそう
594通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 18:00:02 ID:???
そしてイデオンへ・・・・
595通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 19:46:32 ID:???
だがしかし西博士は生きていた!
596通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 19:48:00 ID:???
我らの旧神となって!
597通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 19:56:10 ID:???
まあ、イデが発動する前に九郎ちゃん(旧神)が来そうだが
598通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 20:00:54 ID:???
オッドアイです!ペドです!
599通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 20:03:31 ID:???
○○○○です!
600通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 20:22:19 ID:???
オリジナル仕様のドムトルーパーはドリルランスを持ってるから
西博士はすでにCE世界にいるのかも
601通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 07:16:46 ID:???
ウエストがザフトに居るならもっと救いようがある結末が迎えられたはずだ
きっと時空を超えてやってきた博士の秘密ノートの切れ端をですね
602通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 08:15:41 ID:???
そしてザフトに配備されるドラム缶達……
603通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 08:21:00 ID:???
だがザクより役に立ちそうだから困る<ドラム缶
604通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 11:39:43 ID:???
C.E世界でドラム缶量産出来たら勝利確定だろ
605通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 12:26:08 ID:???
ドラム缶の前に量産型破壊ロボでも、ジンやダガーじゃ相手にならんだろ
606通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 13:05:06 ID:???
いや、機神飛翔でドラム缶は想像以上に強力(無論ご都合主義)である事が証明されている。
バリエーションによっては地中穿孔も可能だし修理装置もつけられるし。
それにそもそもドラム缶もデモベ同様全長50メートル前後だから、ありったけの火力をぶつければ多分PS装甲も破れる。

推測される難点は操縦方法ぐらいではないかと。
607通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 13:06:48 ID:???
ドラム缶に蹂躙されるC.E世界…やべぇちょっと見てみたい。
608通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 13:42:00 ID:???
いや、機神飛翔でドラム缶は想像以上に強力(無論ご都合主義)である事が証明されている。
バリエーションによっては地中穿孔も可能だし修理装置もつけられるし。
それにそもそもドラム缶もデモベ同様全長50メートル前後だから、ありったけの火力をぶつければ多分PS装甲も破れる。

推測される難点は操縦方法ぐらいではないかと。
609通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 13:44:08 ID:???
すまん、ミスって同じ書き込みを二度もしてしまったorz。
お詫びにン・カイを探しに行くから許してくれ。
610通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 14:17:45 ID:???
ドラム缶は80m近くなかったか?
611通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 14:23:19 ID:???
50m級のデモベと同じかちょっとデカいはず。横幅は圧倒的だけど。
612通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 16:39:37 ID:???
478 名前:名も無き冒険者 :2007/08/20(月) 16:30:29 ID:GkfAL3h8
ピアカスで配信してた奴がBANされたのは
ゲハのしょぼん太ってコテが通報しまくったかららしいな
全く度し難い・・・
613通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 19:29:00 ID:???
とりあえず、パイロットの大半がウェスト並の生存率を誇りそうだな
破壊ロボって機体の大破率のワリに、脱出装置が高性能過ぎるせいで
ウェスト一回も死なないし
614通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 19:35:35 ID:???
と言うか西博士殺しても死なないし。

彼的にはナイフでプスリが唯一の死亡フラグらしい。
615通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 19:52:08 ID:???
というか西博士のエルザしかマトモに扱えない代物な予感
>>608
劇場版限定って事じゃね?
本編じゃ全火力投入してもデモンベイン無傷だったし
616通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 20:00:44 ID:???
>>615
本編ではデウスマキナの火力が高すぎて分からんが、デモンベインの装甲も無茶苦茶に硬いんだぜ。
617通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 20:27:01 ID:???
>>616
ヒヒイロカネ製だよな
おそらく通常兵器では傷一つつかんのだろう
…ところで息子&娘の機体もヒヒイロカネ製(原材料■■アラ■ト■…あっ検閲された)でいいの?
618通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 20:50:17 ID:???
>>617
OKのはず。
一応整備は覇道財閥がやってはずだし、
何よりナ■■ラル■■は何にだって成れる神様だ。
619通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 21:00:12 ID:???
あのご無体な存在の一部を
ちっぽけな勇気が篭ったデウスマキナに矮小化。
そこが燃え所だな。
620通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 22:01:40 ID:???
>>619
あまりに弱体化させすぎて旧神に転んじゃったし
621通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 22:25:41 ID:???
転んだというか、騎士殿に侵食されたというか…
あれだニャル様は策士に見えてかなりのうっかりさんだから。
622通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 02:36:11 ID:???
うっかり策士・・・何処かで聞いた事があるような?なんか黄色いの

ところでだ話は変わるが
飛翔OPの歌詞の一部『決して消えない運命の輪に挑む炎』とあるが
これは意味の解釈として『【決して消えない運命の輪】に挑む炎』なのかそれとも『運命の輪に挑む【決して消えない炎】』
のどちらなのだろうと考えてしまう
どちらでも合っているからなおさらわからん
623通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 08:37:11 ID:???
>>622
後者でおk。決して消えない炎だからこそ、だし。
624通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 14:07:20 ID:???
>>621
自分とクザクを見比べて、こっちが良いやと自分を見捨てたよーにも見えたw
625通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 14:11:58 ID:???
>>624
機械神も鬼械神も
巨乳メガネっ娘お姉さんよりショタ+貧乳ロリの方が良いのだろうか。
626通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 19:54:37 ID:???
デモンベインと名付けたら、
本人もその気になったしまったとか
627通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 21:01:36 ID:???
デモベごっこ楽しいし九朔君可愛いしこっちでいいやー、みたいな
628通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 22:08:26 ID:???
少年少女にあそこまで言われたら仕方無いやん
あれだよ気高いよとか、罪に錆ついても同胞だよとか言われてるんだよ?
普通は巨大ロボットになってダブルライダーキックだろう。
629通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 22:10:58 ID:???
ニャー様はノリいいからな。
630通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 22:42:55 ID:???
敵が味方になったら萎えると聞くがニャー様ならいいのか?
631通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 22:45:26 ID:???
あんなに僕のナカで情熱的に求められたら、(旧神側に)イってしまうのも仕方ないと思わないかい?
632通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 22:52:29 ID:???
ぶっちゃけニャー様もラクスと同じ殺人鬼だろ
633通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 23:13:31 ID:???
>>632
いいか、ニャー様は鬼じゃない。神様だ。
634通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 00:04:39 ID:???
>>632
あんな貧乳で髪の毛のカラーリングが馬鹿みたいな音痴と一緒にしないでくだちい。
ロリでも無い癖に貧乳なんて旧神も外なる神々も許しませんよ。
ナイアさんはニトロのごんぶとミートスティックを挟めるゴッドサイズバストをお持ちなんですから、
非ロリ貧乳はさっさとゴーホームしてショゴスの触手にでも犯られててください。
635通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 00:15:28 ID:???
まあ、ニャー様は人の思惑や想像をはるかに超えたコズミックな御方ですから……
あと、ラクスは想像を超えるナニカじゃなく、ただの考えなしだとおもっている
636通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 02:00:43 ID:???
CEだと、ニャー様の化身は、どっちかと言えばラクスよりマルキオのイメージだしなあ
637通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 04:36:47 ID:???
後は全てのお膳立てを整えたシーゲルかねぇ。
638通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 08:56:16 ID:???
シーゲルもどっちかというと利用されただけな人間っぽいな
むしろラクスに変な遺言のこして唆した母親の方がヤバいような
639通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 11:39:18 ID:???
ラクスの母親って出てきたっけ?
640通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 14:19:28 ID:???
出てきてない……と思う。まちがってたらスマソ。
それと遺言ってどんな内容でしたっけ。
641通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 14:26:18 ID:???
「あなたは世界のもの。世界はあなたもの」
642通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 14:31:26 ID:???
>>641は失敗。
「世界は貴女のもの、貴女は世界のもの」だったかなぁ?
643通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 14:42:27 ID:???
名台詞集で発見
「昔・・・母に言われました。
貴女は世界のもので・・・そしてまた・・・世界は貴女のものだと」
644通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 15:11:14 ID:???
九郎ちゃんが全否定しそうな言動だな
世界は誰のものでもないし、お前自身も誰のものでもねぇよ!
645通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 15:29:48 ID:???
キラを肯定する訳じゃないが正しく自分は自分、他人は他人、世界は世界ということだな。
646通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 15:36:07 ID:???
ってか普通に悪役の台詞だな。
少なくとも名台詞じゃねぇwww
647通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 15:49:19 ID:???
要は負債がジャイアンの迷ゼリフをかっこよくアレンジしたつもりでできた
本家ジャイアンにも失礼な台詞ってことだろ。
648通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 15:53:11 ID:???
>>645
その上で、他者の涙をほっとけないと思う心をだな(以下略
649通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 15:57:33 ID:???
ひとりはみんなの為に
みんなはひとりの為に
650通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 16:03:49 ID:???
別に世界と自分を同一視しないでも、
世界を大切に思えるはずさ
…というか、おっかさんは娘にどういうつもりでそんな事を言ったの?
651通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 16:24:06 ID:???
種世界の意味不明な台詞に意味を求めてもなー

普通に考えれば自身も世界の一部なので、世界の事を愛してより良くなっていくように生きましょう
とかなんだろうけど、ラクスの行動がアレだから歪んだジャイアニズムになっとる。
652通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 16:43:24 ID:???
結果

ラクス「知るがいい。貴様が相手にしているのは、宇宙そのものだということを!」
653通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 16:49:11 ID:???
>>652
……黒を白く見せようとしているTV版よかそつちのが魅力的に見えるのが困りものである
654通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 16:56:09 ID:???
>>652
「望むところ!神に反逆仕る!」
というオチにw
655通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 09:39:41 ID:???
ラクママも素直に
「ラクス、オールフォーワン、ワンフォーオールよ。」
とでも言っておけばよかったのに。
656通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 09:49:52 ID:???
「〜を討つ」
なんか野暮ったい表現をみんな使ってる世界だから…
657通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 17:22:49 ID:???
赤い翼のデモンベインがまとめにもないのだが、もうみれないのかな・・・
658通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 17:50:13 ID:???
>>657
クロスオーバー倉庫いくよろし。
659通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 15:22:04 ID:???
アッーズラット
660通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 15:37:21 ID:???
ウェスパシアッーヌス
661通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 16:02:42 ID:???
アッーウグストゥス
662通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 18:33:57 ID:???
久遠の果てより来る虚無
アッーイオーン
663通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 18:35:05 ID:???
ニアッーラ
664通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 19:00:48 ID:???
マスタ…アッーテリオン
さあ逝こうではないか、ヘヴンへ!
665通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 19:58:34 ID:???
>>655
一瞬、
モロッコでナイチンゲールよ
に見えた
666通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 20:57:20 ID:???
ほほぅ、パイプカットされたいとな?
667通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 23:25:36 ID:???
>>665
獣戦争自重w
668通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 00:26:45 ID:???
>>652
そういえば、そんなこと言っていた某白黒戦闘ヒロインアニメのラスボスは、
顎といい、頬のこけ方といい、HPL御大クリソツですた。
669種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/08/26(日) 04:22:28 ID:???
「ええい! まさか仕損じるとは!」
 夜も更けたオーブ本島のはずれのはずれ、海に面したアスハ家の別邸。その地下に備えられた
シェルターの分厚い壁を前に、ヨップ・フォン・アラファスは唇を噛む。彼を含む防弾チョッキに
スコープ付ヘルメット、手に持ったサイレンサー装備のライフルといかにも怪しい風体の五人は、
シェルターのロックをどうにかしようと躍起になっていた。
 彼等はザフトの暗部で動く特殊部隊。今彼らがここに居るのは上層部の命を受け、ここに
潜伏しているという『ターゲット』を排除するためだ。
 ターゲット以外に注意すべき人物は三人、元軍人でかのエターナル、アークエンジェルを率いて闘った
アンドリュー・バルトフェルド』と『マリュー・ラミアス』、そしてフリーダムのパイロットだったという
『キラ・ヤマト』。この三人以外は一般人や子供ばかり。かのアスハの別邸といっても普段は殆ど
使われる事はなく、警備も手薄。人員の半数をMSに残し、残りの五人だけでも十分ターゲットを
始末出来る……それが作戦開始前の部隊全員の考えだった。
 だがいざ作戦を開始すれば何故か即座に侵入を察知され、注意していた三人の予想以上の抵抗に
二の足を踏んでしまった。終いにはシェルターまでの逃走を許してしまう始末。
 影のエリートたる特殊部隊にあってはならない失態だ。死傷者こそ一人も出ていないが、
そんな事は慰めにもならない。
「だが、何としても今ここでラクス・クラインの命、貰わねばならんのだ! 待機中のアッシュに
 出るよう連絡しろ!我々も一時戻り、MSでの殲滅を実行する!」
 ヨップの号令に、特殊部隊はシェルターから離れ慌しく動き始める。だがその時、
「なんだぁ〜? 先客が居るなんて聞いてないぞ?」
 突然響いた若々しい声に、彼等は一斉にそちらへと目を向けた。
670種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/08/26(日) 04:23:55 ID:???
 そこには小さい背丈をストリートファッションで固めた少年と、圧倒的な上背にガウンを羽織り、
髑髏を模したマスクを被ったマッシブな男──対照的な印象を与える二人が立っていた。
「何者だ貴様等!?」
 ヨップが声を上げるが、それを無視して巨漢がたどたどしいが迫力のある低い声を発する。
「……おそらク我々と狙いは同じらしいナ」
「うっわメンドクセー。なんでボクらと同じ時に動くんだよ空気嫁よ死ねよこのボケども」
 少年が顔を顰めながら、ヨップ達に罵声をマシンガンの用に浴びせる。だが流石に特殊部隊、
ヨップは感情を乱さずに冷徹に言い放った。
「何者か知らぬが、見られた以上生かしてはおけん!」
 ヨップの一声で特殊部隊全員が銃を二人に向ける。それを見た少年は怯えるどころか、その顔を
ニヤつかせながらアカンベーと舌を出す。
「あ〜ん?てめえら如きにボクらが殺れるかよ、百回死んで出なおしてこいや」
 シッシッ、と野良犬を追い払うように手を大きく振る少年に、流石にカチンと来たヨップが銃の
引き金を引こうとし──コツンと何かが肩に当たった事で指を止めた。
「……?」
 振り向いた時、『それ』は丁度鈍い音をたてて地面に落ちたところだった。『それ』を見た瞬間、
ヨップの頭の中が一瞬真っ白に染まる。

 ──『それ』は、自分の隣に居た仲間の首から上だった。

「ガァアアッッ!」
 響く咆哮。未だ意識を取り戻していないヨップが反射的にそちらを向くと──

 ──視界を、巨大な拳が埋め尽くしていた。


 第八話『発現』

671種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/08/26(日) 04:25:42 ID:???
「……?」
「キラ?どうかなさいましたか?」
「ああいや、何でもないよラクス」
 何か遠雷の様な音が聞こえたような気がしたが、気のせいだろうとキラは傍らに居るラクスに微笑み返す。
 シェルター内の広い空間──緊急時様のシェルターにしては余剰スペースがありすぎな感があるが──
の奥では、キラの母カリダとマルキオ導師の傍に10人弱の子供達が不安げに寄り添っている。
自分達の傍には左肩から血を流して息を荒くして座り込むマリューと、彼女に救急セットで
応急処置を施しているバルトフェルドの姿。
「ハァ……コーディネーターだわ。それも相当訓練をされてる……ううっ!」
「やれやれ、何処の誰か知らんが厄介な連中を送り込んでくれたな」
 マリューの傷を消毒し、包帯を巻きながら軽い口調で言うバルトフェルドも表情は笑っていない。
 正直、シェルターまで無事に犠牲者無しで逃げきれた事自体が奇跡と言っていい。ハロが侵入者に
気付いていなかったら、どうなっていた事か。
 子供達の避難を最優先しつつ、バリケード等急ごしらえの防衛対策とはいえ準備出来ていたのが
功をそうしたが……最悪、何人か犠牲になっていてもおかしくはなかった。
 現にマリューやバルトフェルドは危なかった。マリューは銃弾を受け、バルトフェルドも義手でなければ
左腕を切り落とされていたかもしれない。
「……有難う御座います。もう大丈夫です」
 処置が済んだマリューが立ち上がり、肩をゆっくりと回す。痛みが走るのか幾度も顔を顰めるが、
動かないことはないらしい。
「それでバルトフェルド隊長、連中は……」
「ああ、間違いなく狙っていたな……あいつ等の目的は、ラク」
「バルトフェルドさん!」
 声を荒げバルトフェルドの言葉を遮ろうとするキラ。だが名を呼ばれかけた彼女が、申し訳なさ気に
顔を俯かせた。
「……やはり私のせい、なのですね……」
 ボソリと呟かれたラクスの言葉にキラが目を見開き、マリューやバルトフェルドの視線もそちらに向く。
「ラクス……」
「狙われたのは、私なのでしょう?」
 今度は顔を上げ、ハッキリと言い放つ。彼女も気付いていた、何度も自分に銃口が
 向いている事に──敵の狙いが、己の命だということに。
672種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/08/26(日) 04:28:12 ID:???
 バルトフェルドは頭をかき、マリューは複雑な表情でラクスから視線を外し……キラは悲しげに
顔を歪めながら、己の思いを吐き出した。
「でもどうして、なんでラクスが狙われなきゃならないんだ!」
「さてねぇ、僕達を恨んでる人間なんて山ほどいるだろうが……仮に連中がプラントの兵士としても、
 誰が命令したのかは分からんしな」
 冗談じゃない。どんな理由だろうと、前の戦争で無益な戦いを終わらせようと尽力し、今は静かに
暮らしているラクスを狙うなんて。
 ──そんな事、許せない。
「あら?」
「どうした?」
「気のせいかしら、壁の向こう側から何か音が……」
 マリューが首を傾げながらシェルターの防壁に近寄っていく。耳を澄ませると、キラの耳にも何かが
防壁にぶつかっている様な音が聞こえ──その背をゾワリと、悪寒が通り過ぎた。
「マ……」
 キラがマリューの名を叫ぶ間もなく、一陣の風が『防壁の向こう』から吹いた。
「──え?」
 風を感じたマリューの頬に切れ目が入り、血が噴出し──
「馬鹿な──」
 ──バルトフェルドの目前で、特殊合金製の防壁に横一文字の線が走った。
「──っ!皆伏せてーーーーっっっ!」
 今度の叫びは間に合った。ラクスをキラが、子供達をマルキオとカリダが抱えるようにして伏せ、
呆然としていたマリューをバルトフェルドが押し倒した直後──二度三度と、防壁に新たな傷が入り、
そこから吹き荒ぶ突風がシェルターの内側にも傷を付ける。甲高い切断音と子供達の叫び声が
シェルターに響き渡る。
 やがて突風が止み、胸を撫で下ろしかけた一同の心臓が今度は轟音によって跳ね上げられる。
防壁の断面から何かがぶつけられ、爆弾でも破壊困難な防壁が徐々に変形していく。
壁の向こうから断面を通じて響いてくる激突音と、眼前で壁が歪んでいく光景に、もはや声すら出せず
震えるだけの子供達。マリューとバルトフェルドが拳銃を抜きながら少し下がり、キラはラクスを庇うように
彼女の前に立つ。
673種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/08/26(日) 04:35:03 ID:???
 そして一際大きな轟音と共に、とうとうボロボロになっていた防壁の中央が何かにブチ抜かれた。
「……え?」
壁を貫通したソレが『人の腕』であることにキラ達が唖然とする中、ブチ抜かれた穴から
もう一本腕が現れ、穴の両端に添えられ──壁をひしゃげさせながら、穴を更に大きく押し広げた。
「……見つけタ」
「ヒャハハッ……」
 ──マトモな人間じゃない。現れた二人の纏う雰囲気のせいか、はたまた何度も走る正体不明の
寒気のせいか──現れた人間を見て、何故かキラは目の前の連中が非常に危険だという確信を持った。
 開かれた大穴から現れたのはドクロマスクの大男と、ストリートファッションの少年──格好も
異常だが、纏う雰囲気はもっと異常だ。キラ以外も、その異様さを多少なり感じているようだ。
「何処のどちら様かな? さっきのコーディネーター達のオトモダチかい?」
「……コーディ? ああ、カベの前に突っ立ってたザコども? んならほれ、そこに転がってんよ」
 バルトフェルドの問いに少年と巨漢が穴の前から退き、その奥に指をやる。穴の先にあったのは……
「……っ!」
「うっ……」
 吐き気がキラを襲う。ふと見ればバルトフェルドの表情が嫌悪に歪み、マリューはその光景から
目を逸らしている。
 床や壁に穿たれた幾つかのクレーターと切り裂き痕、その周囲にぶちまけられた血液と肉片、
そしてバラバラにされた人体──凄惨な光景が、そこに広がっていた。
 ふと見れば何とか原型を留めていた生首が白目で此方を向いている。それを見たキラは
嘔吐こそギリギリで耐えたが、流石に視線を背けずにはいられなかった。
「貴方方が、やったのですか……?」
「おお。コーディっつっても大したコトないのな、ソッコーでツブせたぜ。宇宙の悪魔だのなんだの
 散々ビビられてるからどの程度かと思ってたが、やっぱ所詮カスだな。ヒャハハハハハッ!」
「……なんてことを言うのです! 人を……それもあのように無残に殺して、何も感じないのですか!?」
 顔を青くしながらも、蛮行を行ったらしい少年を問い詰めるラクスに、笑いながら返す少年。
それに憤慨するラクスを、少年は不快そうに睨み付けた。
「ウッセーよピンク。ジャマなゴミ処分しただけだろーがよ。大体てめえを狙ってたんだろーが
 あいつらは。始末してやったんだからむしろ喜べよ。感謝しろよ。頭下げろよこのボクによー!」
 まくし立てる少年を厳しい目で見据えるラクス。だが喚き立てる少年を、巨漢の男が止めた。
「無駄口をたたいてないデ、とっとと仕事を済ませルぞ」
「ああ? んなこたぁ分かってんよ。けどたった二人掻っ攫ってくりゃいーだけのチョロイ仕事だろ?
 久方ぶりのシャバなんだぜ、少しは遊ばせろや」
「油断するな。時間掛けれバオーブ軍が動くやモしれん。それに先ほどノ連中に仲間がいないとモ限らん」
「なんだ? ビビってんのかデカブツ? いくら力が弱まってるからってビビリすぎだろバーカ」
「…………」
「うわっマジになってんじゃねえよ! 流石に今ここで暴れんのはマズイだろうが!」
「ふん!」
674種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/08/26(日) 04:39:32 ID:???
 緊張感もなく言い争い、一瞬だが一触即発の雰囲気まで醸し出す二人組に戸惑うばかりの面々。
しかしその会話の内容と襲撃者達の惨状から、決して友好的でないことだけはよく分かった。
「とりあえず、私達の味方ってわけじゃないようね」
「ったりめーだろーが、乳ババァ……オイそこのピンクと優男!」
 マリューに罵声を吐き捨てつつ、少年がラクスとキラに怒鳴りつける。少年のギラついた眼と
キラの眼が合った瞬間、少年はニヤリと、歳不相応な邪悪極まる笑みを浮かべた。
「……テメェらだよなぁ、キラ・ヤマトとラクス・クラインってのはよ」
「「っ!?」」
 名前を言い当てられ身体を一瞬強張らせる。『二人掻っ攫ってくりゃいーだけ』……その言葉が
脳裏に響き、ある予想が立てられる。
 ──そして、皮肉にもその予想は的を獲ていたのだ。
「ちょいと頼まれ事でよ、てめえら連れて来いっつわれてんだわ。一緒に来てもらうぜ」
 少年の言葉に後退る二人、その前にバルトフェルドとマリューが立ち、拳銃を少年と巨漢に向ける。
「悪いが、君のような相手と遊ぶのは保護者として許可出来んな!」
 バルトフェルドが躊躇なく拳銃の引き金を引く。子供相手とはいえコーディネーターの特殊部隊を
あんな目に合わせた連中に遠慮する気は無いと、放たれた銃弾は真っ直ぐ少年の眉間に向かい──
「ムダなんだよ、タコ」
 ──キンと音をたて、少年の前面に広がった魔法陣によって止められた。驚愕がバルトフェルドがら、
全員に伝播する。
「……ヤりすぎんなよデカブツ。ターゲットまで殺しちまったらあのジジィがウルセェんだからよ」
「貴様に言われルまでもない。貴様こそちゃんト手加減をしロ」
「ま、ぶっちゃけそれなら他のヤツラ幾ら殺してもいいってことだよなぁ」
 少年の眼前からポトリと弾丸が落ちる。少年は舌を出しながら哂い、巨漢はその筋肉隆々な身体で
ファイティングポーズを取る。
「教えといてやるよ! ボクの名はクラウディウス! アンチクロスやってマース!」
「カリグラ……アンチクロスのカリグラだ。目標は、連れ帰ル……無理矢理にでもナ!」
675種死逆十字書き ◆oN23gQHrEc :2007/08/26(日) 04:40:48 ID:???
魔導合金マジでどうしようかなこんばんわ。

とりあえず凸凹コンビ登場の巻。普段よりかなり分量少な目なのは時間が……勘弁してorz
しかしよく本編では10人近く居た筈の特殊部隊から生き残れたよなキラ達と思う。
その辺りちょっと弄ってみたけどまだ微妙に説得力ないな〜( ̄  ̄;)
あとあまり細かい描写は無いと思うけど、戦闘の為にシェルターの大きさは結構広めという事にした。
本編でどれくらいの大きさだったか覚えてないけど……自由あるくらいだし元から結構スペースあったかな?

次回はキラ君、元主役の面目躍如……かな?
676通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 05:15:13 ID:???
GJ!!

しかし、どうやって乗り切るんだ?


あと魔道合金は注文しました。
677通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 10:50:14 ID:???
GJ!
乳ババァとタコオワタ\(^o^)/
さらってこいって命令じゃなかったら全員終わるとこだったが。

さて、誰かが、ってかアスランあたり?がこの状況をなんとかするのか、それともさらわれてしまうのか……
次回にもwktk!
678通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 11:03:52 ID:???
新作投下GJ!

たしかラクス達の所には地球皇帝閣下が居た筈
あのお方がどう動くかによって状況ががらりと変わってきそうな予感
679通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 11:47:52 ID:???
http://www.cthulhutech.com/

海の向こうにもファンいるのかな
680通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 13:23:02 ID:???
もうそろそろロリ魔道書の出番が欲しい所であるが・・・



そう言えばキラってロリにたいしてトラウマがあったな
681通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 13:48:47 ID:???
すなわちエルトダウン・シャーズの精霊、略称エルちゃんが居ればキラは容易く発狂する、と。
682通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 13:54:42 ID:???
あの特殊部隊は種第一話で身体能力に優れたと設定されてるコーディを
拳銃でバンバン撃ち殺しまくってた射撃の天才乳ババァが食い止めたと妄想
683通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 14:46:12 ID:???
技術仕官あがりと障害者に食い止められる時点でコーディーの底が知れるってもんだろ。
684通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 15:31:05 ID:???
ここが第二虎乃首と化すのか?
685通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 17:10:28 ID:???
もう魔乳は、実は昔に武者修行で世界を旅してた頃のバリーに武術を習ってたとかにすればいいよ
686通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 17:17:29 ID:???
別世界の鞭で戦ったママさんのイマジンが憑依したんだよ。
虎は「鬼のような手」か「杖を魔刃に変化」な特技を持った人のイマジン。
687通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 18:20:55 ID:???
種死逆十字書きさんGJ

ガキは一度死んでもツンデレなのだろうか
688通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 18:22:03 ID:???
ここで一つ

何故かフリーダムに機械語写本が憑いていたり




689通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 20:33:57 ID:???
>>688
やめてくれっ!
リトル・エイダが不憫にも程があるw
690通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 21:11:44 ID:???
>>689
つかさ、電波さえ届くなら移動自由なLAが自由で眠ってるところなんか想像付かないんだよな
下手したらデュランダルと接触して自身の手足となるべき擬似鬼械神の製造にすら乗り出してそうだし
691通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 21:33:53 ID:???
種死逆十字GJ

駄目じゃないか糞餓鬼!
「ピンク」じゃなく「貧乳」って言ってやらなきゃ!
692通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 00:19:37 ID:???
693通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 00:35:40 ID:???
ニトロワのアルENDははっちゃけ杉てワロタ
「議長、あれはザフトのMSなのですか……」
その光景に圧倒されていたタリアはそれだけを口にする。
「いや……私はあんなMSを造らせた覚えはない」
デュランダルもまた圧倒されていた己を取り戻し、どうにかのことで
返答する。
モニタに映るその機体、地球を背に腕を組み仁王立つそれは
どの国家にも見た事の無い、実に奇妙なMS。
「副長……あれってなんでしょうか」
放心した表情のまま、メイリンは隣で惚けたように口を
開けているアーサーに声をかける。
「ああ、うん。なんだろうなぁ………」
二人は地球を背負うそれに見惚れていた。
目が離せぬそれは、命の星に輝く星を背負う巨躯。
「綺麗だ……」
カガリは見ていた。
それが放つ光が今まで見たどの輝きよりかけがえのないもので
出来ていることを魂のうちに識った。
それは、愚直なまでに真直ぐ過ぎるが故の彼女だからこそ
見ることの出来た優しいひかり。
「あ、艦長!あのアンノウンから全周波帯に向けて通信です!!」
「え?あ………ああ、分かったわ。こちらにまわして!」
「はい!!」
つながれた通信、ブリッジに人の声が響く。
それは若い、少年のようでいて少女のような凛々しい響き。
その響きの意を知りその場にいた者は更に驚愕することになる。
それは無窮に響く、憎悪を断つ誓い。
場所は変わりガーティ・ルー、そのブリッジにいた全員も
驚きを隠せなかった。
「すごいことを言うねぇ、あのMSのパイロットは」
ネオはその発言にどう反応してよいのか分からず苦笑いを浮かべる。
「ええ、まったくです。だが何故なのでしょうか、私にはあれが
 それをやってのけると思えてしまうんですよ、大尉」
「ああ……俺も何でかねぇ…………そう思う」
モニタの向こうに聳えるMSを凌駕した威容を誇る巨人を
見据え呟くネオ。
地球から来たにも関わらずアンノウン反応を示すそれ、連合にも
ロゴスにもあんな巨大な機体は存在しない。
故にザフトのものかと思った。
しかし、あれはそうではないと彼は識っていた。
だが、どういうことだろうか、彼の胸中に何かが引っかかる。
あれを何処かで見たような既視感に襲われる。

――ネオ、君には

「ぐっ!?」
言葉が浮かび、消える。
「大尉、どうかしたんですか!?」
急に倒れこむように頭を抱えた自分に寄ろうとする副官のリーを
ネオは手で抑える。
「大丈夫だ。俺は……」
彼の耳には今もなお声が響いている。
それは無窮に響く憎悪を断つ誓い。
その正しき怒りを大地より聴く者が在る。
そこは花に囲まれた海を臨む墓標。
誰が植えたか分からないが、真新しい花が揺れている。
そこに立つのは金色の獣と歌われた少年とそれに付従う
黒の少女である。
「やはり、彼の息子だね九朔」
まるで息子を見守るように彼は優しい微笑を湛える。
「マスター、ですが彼らの行動は……」
「これで良いんだよエセル。これから訪れる物語において彼らの
 この行動は確かに誰かを救うんだ」
「しかし、それでも………」
「エセル、だから僕らがいる」
ペルデュラボーを名乗って以来つけている伊達眼鏡を外し、
彼は夜空を見上げた。
「これより起きる出来事、その結末は誰にも分からないけれど、
 それがもたらすものを僕らは識っている。
 だからこそ僕らがここにいる」
その瞳は真直ぐと、彼らがいるだろう其処を見つめる。
風が彼を包む深い黒紫のコートを揺らす。
「これは彼らの物語。僕らは助言を与える御伽噺の魔法使いだ。
 その役割を果たすだけだよ、僕らはさ」
自分に微笑む主に、その顔を朱に染めて少女はうなずく。
「わかりましたマスター……」
「よし。では、エセル。彼らのためにその力を振るおう」
その手が少女に伸ばされる。
その瞳に秘めるかつての大魔導師の焔が揺らめく。
「イエス、マスター。我らの力は月の如く」
黒曜石の瞳が輝く、それは美しく気高く。
彼らの耳には確かに響く、彼らの声が。
それは無窮に響く、『憎悪を断つ刃』の、正しき祈りである。
通信を切る。
これで、この場にいる者には自分たちの目的を知らせる
ことができたはずだ。
下層と上層に分けられたコクピット内で二人の『クザク』が
眼前を見据える。
そこに聳えるのは超弩級構造体、想像以上の巨大さを誇る。
先に破砕活動を行なったザフトという組織のお陰とはいえ、
二つに割れたこれを昇滅せしめるには並の威力では絶対不可なり。
そう、並の兵器群では。
だが、
だが、しかし
「「このデモンベインが、在る!!」」
シャンタクが唸る。
ヒヒイロカネが唸る。
弐対の鬣が唸る。
四肢が唸る。
魔術紋様が唸る。
水銀(アゾート)が唸る。
デモンベインという存在全てが唸る。
ふと、アラームが鳴った。
「デモンベインに近づく反応が数機。多分、こいつらがこれを
 落とそうとしたお馬鹿ね」
半身の声に、九朔もまたそれをモニタにて視認した。
刀を携えた機械人形と小銃らしきものを抱えた機械人形が約壱拾機、
一直線にこちらへと向かってくる。
「騎士殿、どうする?」
「決まっておるさ―――」
翡翠の瞳に焔が燈る。
「拳を持って、黙らせる!!」
飛行ユニットに魔力が奔る、シャンタクが輝き叫ぶ。
「紅朔、脚部シールドも同時解放だ!!」
「了解!断鎖術式壱号ティマイオス、弐号クリティアス――」
シャンタクによって展開したそれが更に唸る。
「解・放!!!」
鋼鉄の翼の根元、シールド状のそれの周囲、空間が歪んだ。
まさしくそれは文字通りの空間を捻じ曲げる論外の術、歪曲された
時空間が元に戻ろうと莫大なエネルギーを発生させる。
そして、それが遂に極限へ達し、
「霊子断鎖(エーテルダンサー)!!」
空間爆砕(ブラスト)、虚空においては強大すぎる推進力とシャンタクの
飛行制御が物理法則を無視した軌道を描く。
無理矢理に曲げられた時空間反発力、一瞬で壱拾数機との距離を
詰め、零にする。
『なっ!?き……貴様ぁぁっ!』
回線を通じて響く憤怒の声。
「纏めて捕らえる……アトラック=ナチャ!!」
宣言される術式、宇宙空間に霊糸の花が咲く。
鬣が翻り、魔術の糸がその場の六機をまとめて捕縛する。
ツァトグアの洞窟底深くに巣を張る蜘蛛の神性を模したそれから
逃れる術はない。
魔術のない世界においてこれを破る術は皆無である。
『訳の分からぬ者がっ!!……いきなり現われて我等を邪魔するかっ!!
 赦さぬ……我等の邪魔は赦さぬぞおおおぉぉぉぉッッ!!』
逃れた数機が刀を同時に己の二倍はあろう巨体へと勢い良く振り下ろす。
それをデモンベインは己が強靭なる装甲で受け止める。
『な、何ぃぃぃぃぃ!!??』
折れる刃、打ち込まれた剣から想いが伝わる。
それは凪の水面を揺らす波紋。
冷たく燃え、焼き尽くすように凍りつく。

それは子の明日を護れなかった父の嘆き
それは愛する女性(ひと)を奪われた男の怒り
それは己を育てた父母を喪った息子の憎しみ
それは皆、そこに喪失を抱える誰かのこころ

それは憎悪、デモンベインに宿る想いと似て、だが決して違う想い。
それは怨嗟だ。
涙を流し、血を流し、歩く事を止めてしまった諦観という奈落。
熾烈なる命の叫びを絶望という焔にくべて燃え上がらせる、明日に
続く道を焼き尽くす呪詛なのだ。
それは真なる彼等の想いなのだ。
しかし、だがしかし、それが彼等の真なる願いであろうとも、それを
許すわけには決していかない。
怨嗟の焔は怨嗟しか生み出さない。
故に、彼らを止めなければいけない。
「……聞け、我が道を塞ぐものよ」
ユウナから受け取った通信装置から彼らへ語りかける。
「我はこれより眼前墓標を砕く―――故に疾く去ね」
『き、貴様アアアァァァァァ!!』
それは彼らを激昂させるに充分の言葉である。
「もう一度言う!」
胸深く霊子(アヱテュル)を取り込み、先ほどの宣誓を高らかに謳う。
「こちらはデモンベイン!!これより破壊もたらす墓標を砕く!!
 この場におる者全て去ねッッッ!!!」
『死ネエエエエェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!』
唸る怨嗟の刃がデモンベインに向かう。
折れた刃を携え、傷の刻まれた刃を携え、脇に抱えた銃でそれを狙う。
巨躯をものともせずに彼等は立ち向かうその姿、それは彼等の
信念深きが故か。
「ロイガーッ!!ツァールッッッ!!!!」
咆哮(ウォークライ)双子の卑猥なるもの、双振りの左右非対称の刃が
顕現する。
構え討つ刃と弾丸数多、この大岩塊を落とそうとした者達全ての怒り。
五の銃口はデモンベインの眼窩、手首、腕部関節、脚部関節、動きを
封ずる一撃を狙う。
六の刃はデモンベインの胸部、コクピット、脇間接、首、致命の
一撃を狙う。
『おいアンタ!!何突っ立てるんだ!!早く逃げろ!!!』
入る通信、それは自分たちと変わらぬ少年の声。
『貴様!!そのままでは落とされるぞ!!』
再び通信、それはやや高圧的な青年の声。
だが心配御無用、デモンベインは怨嗟の叫びを止める為にもあるのだ。
「勝機!!」
見える太刀筋、白々と輝く殺意を九朔は翡翠に捉えた。
祈りを受けるデモンベインの刃は何者より疾い。
「―――仕る!!!」
それは一切容赦なしの無音の剣舞、だが、そこには熱がある。
それはあらゆる哀しみ溶かす、命の煌めき。
それは祈り、刃(ツルギ)に籠められた明日を生きる人々の祈り。
「破アアアアァァァァ!!!」
剣閃は疾り、闇にそれは綺羅綺羅と輝く。
収められる双刃、刹那の後に機械人形は裂かれた。
咲いた四肢、虚空に浮かんだ。
「過ぎ去りし時は二度と還らぬ。抱いた想いも、言葉も、温もりも」
「どんな言葉でもってもその哀しみは癒せない、喪失は消せない」
「だけど、それだけではないのだ。哀しみだけが世界ではないのだ」
「どんなに哀しみや絶望があったとしても、それだけが世界じゃない」

「「何故なら、それは世界の一部でしかないのだから」」

呟き、人形達を静かに蜘蛛糸に捕らえ、護り、船へと還す。
振向く、見据える。
虚空に聳えるの超弩級構造体、デモンベインは翔ける。
明日に続く希望を守るため。


****


虚空の揺り篭の中、彼等は涙を流していた。
破壊の鎚を下ろそうとした彼等はその熱い想いをただ胸に掻き抱いた。
サトウもまたその一人。
コクピットに貼られた家族の、大事だった娘と妻の写真を手に取る。
「なあ、お前たち………」
呟く、胸に過去が去来する。
あの日、大切な二人の為に買ったプレゼントを思い出す。
帰りの宇宙船、窓から見た閃光、消えた命、焼き尽くされたコロニー。
叫び、叫び、叫び叫び、ただ叫び続け、泣き続けた。
優しい妻だった、仕事で忙しい自分を慰め癒してくれた。
愛を誓った永久の花嫁だった。
愛しい娘だった、まだ幼く花のような笑みを浮かべていた。
腕(かいな)に抱いた愛の結晶だった。
彼女たちを全て奪われた。
慟哭は虚空に消え、腕の中に在ったはずの暖かさも失った。
残った憎悪だけを燃やし続け、ナチュラルと闘い続け殺し続けた。
戦争が終わった後もその怨嗟を焚き続けた。
胸にある憎悪を消さないように、亡き子等のために墓標を落としそうとした。
彼等の罪を裁くため、娘たちを奪った罪を償わせるために。
それが己の宿命と思った。
それが己の役割だと思った。
それが己の為すべき天命と思った。
しかし、
「間違って………いたんだな」
気づいてしまった。
あの巨躯に四肢を斬られた時、自分は気づいてしまったのだ。
娘の、妻の無念を晴らそうと振るったこの剣。
もはや悲しむ事の出来ぬ彼女たちの怨念を晴らそうと絞ったこの引鉄。
それらはただ、自分の怨嗟を晴らすためだけだったのだと。
ただ、やり切れぬ怒りを誰かにぶつけたかっただけなのだと。
自分もまた娘を奪ったものたちと同じ者になろうとしていたのだと。
今思えば愚かだった。
だからこそ、そんな己の憎悪を祓ったその巨躯を見て彼は思う。
―――それは『憎悪を断つ刃』だったのだと。
剣に籠められた命の暖かさ、伝わったその熱さ。
凍り付いた己の心を溶かす苛烈ないのちの叫び。
失った悲しみは消えない。
だが、それ以上に自分には哀しみだけではなかったことを思い出す。
哀しみを癒そうとしていた人たちの顔を思い出す。
脚折った己を支えてくれた人たちの肩を思い出す。
暗闇を照らす灯火をくれた人たちの手を思い出す。
嗚呼、嗚呼、自分はこんなにもたくさんの人々に包まれていたのだと。
妻と娘の写真を抱き、彼は嗚咽を漏らす。
それは彼が本当に彼女たちを悲しむ事が出来た瞬間だった。


ただ、今だけは、彼の涙を止める者はない

投下終了です。

ようやく第6話、ちょうど種死の6話もこのあたりというか落ちたところ。
話の中で我らが大導師も言っておりますが今回はサトーたちを救う事に
焦点を当ててます。
このことが何をもたらすかわからないけど、でも、彼らの憎悪を解き放てる
のはデモンベインだけ。
デモンベインはきっとそんな存在だということで。
さて、そんなこんなですが次でどこまで進められることやら。

デモベのプラモを作ったけどいまだ線消しも何もしてない作者でしたちゃんちゃん。
704通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 09:15:28 ID:???

二人が種世界に来たらきっと同じ事をしてるよ。
と思わせる展開ですた。
705通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 10:50:37 ID:???
相変わらず極GJ!
涙腺弱いのかな、サトウさんたちと共感しちゃって涙が……
706通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 11:07:12 ID:???
新シャアでサトー改心させたのはドモンと九朔だけか、今の所は。
他は九郎ちゃんですら失敗してたっけなぁ。

何はともあれGJ!!!
707通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 11:23:25 ID:???
GJ!
なんだかモニターが霞んで見えるんだぜ?
708通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 11:36:08 ID:???
九朗の生き様は確実に九朔に受け継がれているな
GJ
709通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 11:39:35 ID:???
>>706
確かカミーユもNT的感応能力で改心させてるよ。
結局命を失う事になったけど。
まあ、あれだキャラの優劣よりも職人の匙加減だわな
710通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 14:01:46 ID:???
GJ!これはいいデウス・エクス・マキナ。
ここまでくればいける所まで行ってほしいわなw
711通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 15:24:07 ID:???
GJ!

ただ、ネオは大佐だとツッコミ
712通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 02:06:59 ID:???
女難スレと語ろうスレに本物と間違えるような西博士が出没してるぞw
713通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 17:14:15 ID:???
>>712
アドプリーズ
714通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 17:21:00 ID:???
どうでもWiiです
715通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 18:28:25 ID:???
むしろ覇道瑠璃のミニスカだろ?
命の詩的に
716通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 18:32:51 ID:???
つまり
「トンデモない連中が覇道財閥ごと種世界にきますた」
か?
7172043:2007/08/28(火) 21:34:25 ID:PguiYw6Q
そして西博士が
718通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 21:42:03 ID:???
この流れ・・・混沌すぎるww
ニャル様助けて〜ww
719通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 21:57:47 ID:???
覇道財閥と西博士と愉快な仲間達が揃えば世界政府だろ?
勿論、覇道財閥軍の女性キャラはメイド服か総司令と同じ白のミニスカだ!
720通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 22:03:26 ID:???
――おっと残念、この流れはなしだ――
            キリキリキリキリ
721通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 22:05:19 ID:???
では以後ニーソの話題で
     ↓
722通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 22:08:32 ID:???
アッーナザーブラッド
723通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 22:17:21 ID:???
アーッルアジフ
724通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 22:23:39 ID:???
アッーズラッド
725通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 22:26:18 ID:???
矢張りニーソ分では流れを止められんか…
726通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 22:31:34 ID:???
――おっと残念、この流れはなしだ――
            キリキリキリキリ
727通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 22:45:14 ID:???
>>725
無限螺旋を打ち破る為には何が必要か!
分かるだろ。
そう、そうだ。
ロリだ。
人外鬼畜ロリ。それこそが必要なんだ。
728通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 22:49:51 ID:???
巨乳の変身ヒロインにも光を当てるべきだと思うよ
九朗ちゃん
729通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 22:50:38 ID:???
――おっと残念、この流れはなしだ――
            キリキリキリキリ
730通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 23:34:34 ID:???
ナイアさん頑張り過ぎワロタ
731通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 23:36:54 ID:???
ニャル様、時計の過度の使用は危険ですよ
732通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 03:11:24 ID:???
捕まり捕まり捕まり続けそれでも必ずたどり着く、幼女へと!
733通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 07:35:36 ID:???
>>713
http://same.u.la/test/r.so/anime2.2ch.net/shar/1187503814/?kenken=%89%e4%82%aa%94y
携帯で悪い。けど多分見れるはず。
とりあえずこの電波っぷりは西だろ。
734通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 10:02:09 ID:???
――おっと残念、この流れはなしだ――
            キリキリキリキリ
735通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 10:48:10 ID:???
5レスに一回くらいの割合で時計巻いてると
そのうち時計壊れちゃわないかナイアさん。
736通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 11:12:11 ID:???
デモンベインに勝てる種MSっているかな?
737通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 11:23:51 ID:???
いないね
738通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 11:42:43 ID:???
通常兵装に対してはかなりの防御力がある上に
ニトクリスの鏡のミラーコーティングでビーム兵器は反射・無効化される。
万が一装甲を破壊できてもメリクリウスシステムで自己修復されるのがオチ。
西博士の魔改造を受けんと勝負にならん。
739通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 12:05:56 ID:???
倒せる可能性が有るとしたら、核ミサイルかジェネシスかレクイエムくらいか?
(すでにMSではありません)
740通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 12:10:13 ID:???
――おっと残念、この流れはありだ――
            ギリギリギリギリ
741通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 12:49:16 ID:???
BOM!!!←時計の壊れる音
―なっバカな?! そんなはずは…まさか…まさかまさか!
        エルダァァァゴッドォォォォォォ!―
742通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 13:10:39 ID:???
>>739
レガシーオブゴールドはクトゥルーの神気受けてパワーアップしてたとはいえ
核に匹敵する熱量持ったクトゥグアとついでにイタクァくらって生きてたしなぁ
正直魔術加工なしの素の核じゃアデプトクラス(ネロ除くアンチクロス)を
ギリギリ倒せるか倒せないかじゃないかな?
743通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 13:33:22 ID:???
>>740-741
ワロタ
744通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 14:07:01 ID:???
>>742
それも素直に喰らえばって話だよなぁ

745通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 15:05:19 ID:???
種世界含めて通常の兵器じゃデウスマキナ連中は無理っぽいねえ
まあそこで人間力(ぢから)が生きてくるわけだが
746通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 16:29:50 ID:???
戦況が不利になると諦める・逃げる・裏切る・開き直るがCE世界。
何があっても最後まで抵抗する意思が無い世界。
747通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 16:36:29 ID:???
>何があっても最後まで抵抗

これも程度問題だと思うけどね。
九朗ちゃんが最後まで足掻くのは、そうしないと邪神がすき放題して、
最悪宇宙が終わってしまうからであって…。
で、実際の戦争で最後まで抵抗して全滅なんて話は幾つか目立つ事例はあるものの
少数派。
748通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 16:57:13 ID:???
種世界はデモベ世界と比べて「絶対的絶望」のハードルが低いからだろ。

種世界における「最悪」ってのは責任転嫁上等の「人類」そのもので、

デモべ世界における「最悪」は見るだけで正気が崩されて、尚且つ人間の事を
玩具とか慰み物くらいにしか思ってない正真正銘の「邪悪」共だから。
749通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 17:08:26 ID:???
いや、種世界も人類を悪路へ誘う腐女子神のせいで陵辱し尽くされてるんだよ。
750通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 17:10:15 ID:???
けどCE世界は
破壊できないくらいでかい隕石が接近してきたり、
圧倒的に強い宇宙人が攻めてきたり、
みたいな人類滅亡級の絶望的状況になっても戦おうする気骨のある人間がほぼゼロ。
751通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 17:15:47 ID:???
テーマが人間賛歌じゃないからな〜
足掻く人々は描写せずに、
分不相応の力をもった少年が脊髄反射で大活躍する作品
752通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 17:20:30 ID:???
種運後の世界はラクシズの弾圧に立ち向かう泥臭い漢達がいることを祈ろう
753通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 17:36:27 ID:???
>>752
シンもきっとそのなかの一人だよな。
FINAL PLUSのラスト?そんなもの存在しませんよ
754通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:03:52 ID:???
シン、コニール、カナードは確実に立ち向かうだろうな。
ジェスはラクシズの隠すであろう真実を暴こうとするだろうし
ロウ達も抵抗するかはわからんが以前ほど協力はしなさそう。
755通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:05:39 ID:???
おやおや、僕としても仲間をこれ以上蔑ろにされるのは気に障るからね

――おっと残念、この流れはなしだ――
            キリキリキリキリ
756通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:06:55 ID:???
それも私だ
757通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:09:29 ID:???
???「脚本のリテイクを要求するぜっ ヘボ監督!」
    BANG! BANG! BANG! パリーン
758通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:26:06 ID:???
一瞬ダンテかと思ってしまった
759通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:29:50 ID:???
ククク…デモンベインなどグランゾンを使えば何時でも倒せますよ
760通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:33:50 ID:???
>>753
戦わなきゃ現実と…
シンは奮闘虚しくラクス・クラインの悪夢に囚われたのさ
761通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:34:51 ID:???
つーかガチでデモベに立ち向かえるのは十傑集と九大天王くらいだろうなぁ・・・・
あの方々は相手が自分よりも数百倍大きくても十分生身で渡り合えるくらいの人たちだから
762通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:38:41 ID:???
十傑衆もピンキリですぜセニョール
九大天王は…能力不明の奴が多いよな
十傑衆 VS アンチクロス だと都市の一つ二つは壊滅しそう
763通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:40:27 ID:???
>>762
正直、ヘタレアンチクロスが勝てる気がしません><
764通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:40:57 ID:???
さすがにGロボキャラでもその身一つでデモベを相手にはできんだろ。
生身のテリオンといい勝負くらいと思うぞ。
765通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:43:29 ID:???
>>763
アンチ勢はクゥトルー系の狂気系攻撃があるんじゃね?
同じ土俵のやつには効果が薄いけど、それ系に免疫の無い人達には…
766通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:43:34 ID:???
でも実際衝撃のアルベルトとかは大怪球とかと互角に渡りあってたよな、
長官も命と引き換えに確実に敵を倒せるし
767通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:47:40 ID:???
おっ?珍しくGロボの流れか?
マジレスするとアンチクロスの面々は十常寺一人で倒せそうだけどな
あいつはクトゥルフとかの次元を遥かに通り越しているし、仮に倒してもすぐ生き返るだろうしな
768通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:49:58 ID:???
おやおや、僕の想定していなかった流れになっているね。流石に反応に困るよ

――おっと残念、この流れはなしだ――
            キリキリキリキリ
769通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:50:41 ID:???
相手に魔術の耐性がないと「楽してズルして無敵モード」だしな。
逆に魔術かそれに近いものに対する耐性があるとアンチクロスもまずいよなぁ…特に
それ系に頼りっきりなアヌスや地球皇帝閣下は。
770通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:53:02 ID:???
――おぉぉっと残念ッ、このなぁがぁれはなぁしだ。

ニャー神父は時計をきりりと…ガチッ

――ぁ
771通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:53:59 ID:???
命の鐘の十常寺はヤバイだろwww
772通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:54:55 ID:???
アッーズラット
773通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:55:45 ID:???
>>770
ニャル様・・・
あれほど時計の使いすぎには気を付けろと言ったのに・・・
774通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:55:57 ID:???
地球皇帝って生身の時戦闘したことあったっけ?
いつもレガシーオブゴールドでしか攻撃してないと思うが。
775通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:58:21 ID:???
>>774
ラン・バ・ラル声の紳士とタッグでネロと戦闘した
なんか終始押され気味だったけど、ネロがワザと負けて終了
776通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 19:00:51 ID:???
>>775
ああ、あのときの光の槍か。
777通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 19:32:16 ID:???
>>761
ロボ戦だったらアーフィM4ドラグーンも良い所まで行けそうだが相手が"人"である限り勝てないんだよね、あの子達…
光速を超えた速さでの戦闘能力と有人で光速戦闘を可能とする為の一時的な人機融合による拡張、位相空間経由の転移、予知、大破から一瞬で復元とか
色々dでもなのに
778通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 19:56:55 ID:???
>>771
倒す方法はレムリアインパクトの無限重力と無限熱量で必滅するか
シャイニングトラペゾヘドロン?
…つまり、倒すにはデウスマキナ級の力が必要と…どんな人間だw
779通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 19:58:46 ID:???
アンチクロスで言うところのティベちゃんみたいなもんだからな
780通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 20:02:07 ID:???
テリオンVSビッグファイア様・・・・
国一つ滅びそうだから困る
781通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 20:17:31 ID:???
BF団 対 ブラックロッジ

世界が滅びるぞまじでw
782通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 20:26:55 ID:???
BF団VSアンチクロスVS梁山泊
783通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 20:27:48 ID:???
そろそろお開きにしようか・・・・・

――おっと残念、この流れはなしだ――
            キリキリキリキリ
784通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 20:29:10 ID:???
ところで梁山泊とかBF団とかだれかkwsk

サンデーでやってるあれか?
785通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 20:34:20 ID:???
>>784
横山光輝を三回回って崇め奉れ

梁山泊は九天大王。ヨミが総帥のハチャメチャ軍団
BF団は十桀集。ビッグファイヤの為に!
786通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 20:35:51 ID:???
ジャイアントロボだな
今チャンピオンREDで漫画版スクライドや非王道R書いてた人が漫画連載してる
787通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 20:37:51 ID:???
ちなみに知名度が広まったのはOVAにジャイアントロボ地球が静止する日な、
REDで連載してんのはそれのパラレルワールドみたいなもんだ
788通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 20:45:36 ID:???
>>787
アレは凄かった、6年近くかけて7話を終わらせたあのクオリティは凄かった
アルベルトが主人公だよね?
789通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 20:48:22 ID:???
え?誤先生が主人公だろ?
790通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:00:49 ID:???
主人公は指パッチンで何でも真っ二つにしたのは覚えているんだが。
791通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:36:21 ID:???
そろそろお開きにしようか・・・・・

――キリキリキリキリ――
         
792通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:47:34 ID:???
――キリキリキリキリ――        バキッ

あ。
793通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:52:53 ID:???
>>
794通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:59:33 ID:???
僕もそろそろ本気でいこうか・・・・
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795通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 00:00:06 ID:???
ニャル様もいいかげんにしようね? 旧神けしかけるよ。
796通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 00:15:46 ID:???
ちょっと、頭冷やそうか・・・
797通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 00:18:30 ID:???
ではここで瑠璃お嬢様の絶対領域を
798通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 00:26:14 ID:???
>>796
冥王なのは「ディバイン(旧神)・・バスター」 ティドーン!
799通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 00:37:44 ID:???
>>795
そんな事すると逆にニャル様喜ぶよ。
こうなったら…どうしよう?
800通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 00:45:17 ID:???
クトゥグア(本物)をけしかけよう。
801通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 00:51:05 ID:???
802通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 00:54:45 ID:???
>>797
俺の嫁は渡さん
803通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 01:03:07 ID:???
……ニャル様、程々にしないと御飯抜きにするよ?
804通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 02:18:22 ID:???
自分でアイスクリーム作って食べるって言ってたから卵と牛乳と砂糖差し押さえてきたよ。
バニラエッセンスだけは武士の情けで置いてきた。
805通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 09:03:56 ID:???
>>804
バニラエッセンスだけでどうしろってんだw
あ、にゃるさまが卵産んで牛乳代わりに母乳噴き出せば良いのか。
806通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 09:19:56 ID:???
砂糖が無いな。ンガイの森に生えてる草の茎の絞り汁でもまぜるか。
807通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 10:50:14 ID:???
そして…数時間後…
這い寄る混沌アイス、完成!

噛めば噛むほど味が変わって混沌に戻ってウマーイ!(てーれってれー)
でも文字通り這い寄ってきて、アイスを食べようとしていた人を食ry





※□■しばらくお待ち下さい■□※
808通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 10:56:17 ID:???
待てないから直接ナイアさんの母乳吸ってくるノシ
809通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 11:06:08 ID:???
>>808
……その後、808を見た者は居なかったw
810通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 13:17:36 ID:???
乳製品ならシュブ・ニグラス製だろー
…ただ牛乳じゃなくて山羊乳なんだけどな
811通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 13:29:22 ID:???
>>807
武梨えり吹いた。
812通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 13:34:59 ID:???
>>810
ミルクはイア・シュブニグラス! でいいとして、
さらに、ニャル様ならシャンタクを使役できるからその卵を使えば良いじゃないか。
813通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 13:52:29 ID:???
じゃあ砂糖はあれだ
アナザーブラッドの劇に出てきたときに使った砂糖で
814通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 16:18:34 ID:???
>>813
微妙に材料間違えてアナブラがパワーパフガールに
815通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 16:20:24 ID:???
メディアミックス等で話題の新作『FORTUNE ARTERIAL』を発売予定しているブランド
オーガストは創価学会の下部組織だったことが判明

甲子園出場を決めた創価高校の靴下
http://www2.asahi.com/koshien/photogallery/images/TKY200707310322.jpg
創価声優連続起用
なば=かなで=フィーナ
http://kamaitachi.blogdns.net/cgi-bin/izna/manage/img0100.jpg
http://onsen.ag/picture/naba.jpg
http://www.taki-c.co.jp/radio/image/jk.jpg
創価
http://www.geocities.jp/memberkone/souka_flag_kanshou.jpg
オーガスト
http://www.geocities.jp/yabai20202/01.jpg
http://www.geocities.jp/yabai20202/02.JPG
http://www.geocities.jp/yabai20202/03.jpg
http://www.geocities.jp/yabai20202/04.JPG
http://www.geocities.jp/yabai20202/05.jpg

旗の「赤」「黄」「青」の3色には、さまざまな意味があります。
 創価学会では、赤は「勝利」、黄は「栄光」、青は「平和」を表しています。
 婦人部では、赤が「和楽」、黄は「求道」、青は「福運」。
http://www.sokagakkai.or.jp/sokanet/Seikyo/Shinkaiin/02/0210_1037599118.html
他メーカーを見渡してもここまでハッキリと創価色を使い続けているのはオーガストだけ!!

創価系企業TBSが創価ルートでオーガストを宣伝した映像 r
http://www.nicovideo.jp/watch/sm224231

創価学会公認エロゲブランドオーガストスレ157
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1188119379/
816通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 16:30:14 ID:???
>>814
ケミカルXかwww
817通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 17:30:53 ID:???
なにこの頭の悪い妄想コピペ
オーガストアンチ?
こんなところまでくるな。死ね。
しかもなんだそのどう見てもこじつけの内容
818通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 17:34:25 ID:???
これ考えたの、どうせニャル様だろ?
819通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 17:56:14 ID:???
うなずけるあたりが、なんともニャル様だ。
820通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 18:30:03 ID:???
ニャル様「平行世界の九朗君を釣れてきてみたよ」

???「メガロマックスゥゥゥ!」
?????「納豆食いてぇぇぇ!!!」

一同「なんじゃこりゃー?!?!?!」
821通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 19:44:41 ID:???
>>810
シュブ・ニグラスの乳で作ったアイスクリーム!そういうのもあるのか!
822通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 20:22:18 ID:???
機神飛翔マンガ連載………満を持して
823通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 20:25:37 ID:???
息子たちもついに漫画デビューか
機神咆哮と作者は同じだっけ? 同じならあの人基本は抑えてるからうれしいんだが
824通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 20:25:39 ID:???
発表から連載までが随分長かったな、これもニャル様の策略か?
825通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 20:26:42 ID:???
>>823
残念ながら別の漫画家、不破って奴
ttp://www.nitroplus.co.jp/pc/news/?ct=4#748
826通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 21:44:42 ID:???
漫画版機神咆哮の作者はもう湧いてこないよ
また後書きにオナニー撒き散らされても困るだけだしね
827通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 23:09:34 ID:???
>>821
井之頭五郎自重
828通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 03:44:44 ID:???
>>784
水滸伝@梁山泊
829通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 12:32:44 ID:???
いいか九朔。
俺達はこれからインペリアルクロスという陣形で戦う。
戦力外の■■■■が覇道邸の護衛。
シュリュズベリィ先生とアズラッドが脇を固める。
俺はお前の前に立つ。
お前の位置も安全とはいえない。
こころして戦え。
830通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 12:37:24 ID:???
旧き印はパリイ! 脅威と敵意を祓うだけ也!
831通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 13:24:36 ID:???
>>829
パパン普通に良い人だな。
832通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 16:10:19 ID:???
親ばか九朗ちゃんwww
833通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 17:04:28 ID:???
でマゾコンでファザコンな子供かw
834通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 17:08:21 ID:???
>マゾコン
ひでぇwwwwwww
835通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 17:09:47 ID:???
それも事実だ
836通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 18:55:25 ID:???
親がマゾだからな。子もマゾになる。
837通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 21:20:06 ID:???
紅い方はサドマゾだがな
838通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 21:34:12 ID:???
どうしようもなく終わった一家だな
839通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 22:00:24 ID:???
アヌスも実はマゾ
840通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 22:04:09 ID:???
混沌も実はマゾなのではないかと?
毎回毎回敗北フラグを…
841通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 22:08:31 ID:???
無論サドな混沌もマゾな混沌もいます。
受けの混沌もいますし攻めな混沌もいます。
サドマゾな混沌は適度に両方こなせる旧神サイドに寝返ったりしてます。
842通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 22:14:39 ID:???
ボーイミーツーガールが大好物の混沌は、
「あれ、自分旧神側の方がよくね?」
と裏切りました、その後の展開には凄く満足されたそうです。
843通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 22:31:00 ID:???
宇宙の心(アザトースの夢?)で相手を判断する砂漠の王子になった混沌がいた。
844通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 23:16:11 ID:???
邪竜(邪神)の生まれ変わりな、魔法を使えぬエルフになった混沌が居た。
845通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 23:32:58 ID:???
相方の黒猫と一緒に、どこか大導師と同じような声をしたご主人の世話をする白猫な混沌がいた。
846通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 23:58:35 ID:???
自らのアルターに泣きついた混沌が居た。
847通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 00:03:21 ID:???
最終地獄を見せようとして、逆に地獄を見せられた混沌が居た。
848通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 00:15:16 ID:???
その後妹化して、似合わない声になってしまった混沌が居た。
849通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 01:17:33 ID:???

主と仰ぐ幼女といたして、双子を儲けた混沌がいた。
850通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 01:25:32 ID:???
ちょwwwww
851通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 09:40:42 ID:???
>>849
アリシア・Yのナイアール?
852通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 10:09:35 ID:???
ここの説だと
ttp://imaki.hp.infoseek.co.jp/DBDB02.html

九郎もYだったりする訳で・・・






照男に父上と呼ばれかねなかったり
853通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 13:39:22 ID:???
小説版で九朗ちゃんの両親の話ってなかったっけ?
854通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 16:13:27 ID:???
オカルトマニアなだけな普通のサラリーマンだっけ?
855通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 16:18:17 ID:???
小説版といえば西博士の(ry
856通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 17:27:54 ID:???
本編小説版はいろんな意味で黒歴史だ。それ以上の検索はやめときな。
857通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 19:07:54 ID:???
>>851

 うん。

 より詳しく書くと、
 幼女なテリオンを主と仰ぎ、誠心誠意仕えて好意にまで応えてしまった結果、怪奇ハンター(予定)な双子を生み出してしまった混沌、かな。

 まあ、双子云々は作者のインタビューに出てきた話だが。
858通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 19:41:18 ID:???
>>852
かなり偏ってるなぁ
859通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 17:37:48 ID:???
幼女なテリオンになら俺、お兄ちゃんって呼ばれても良い
860通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 19:17:19 ID:???
俺は少年なテリオンにお兄ちゃんって呼ばれたいぜ!
861通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 00:31:19 ID:???
>>859 >>860
地球皇帝「兄くん」
デカブツ「アニキ」
クソガキ「あにぃ」
腐れ死体「おにいたま」
似非紳士「お兄様」
サムライ「兄上様」
キチ○イ「兄チャマ」
サンダル「兄や」
862通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 02:37:27 ID:???
>>859

 俺はアリシアにはお兄様と呼ばれたくは無いなぁ。
 彼女は確かにテリオンの異母兄弟だけど、存在のヤバサはテリオンの比じゃないし……。

 あまりに父の属性が強すぎる上に、人間としての自我と知性を持っているから、睡眠状態になるとヨグ=ソトースと繋がって知性を持たぬ父親の意思になってしまう。
 生れ落ちた瞬間からそれを理解していた彼女は、それ以来一睡もしていないんだっけ?

 それに、アリシアにお兄様なんて呼ばれたら、ナイアールに殺されそう。
863通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 10:43:20 ID:???
鋼屋の日記久々にみたら
電王についての書き込みあるたびに電王批判してた###が
ついに鋼屋に怒られてたwww
つか他人の日記の米欄に書くなよな……鋼屋本人も言ってたけど
何でわざわざ書き込んでるんだ……。
864通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 16:15:06 ID:???
暇なのか鋼屋は電王をマンセーしてはいけないとか、
へんな脅迫観念に囚われてるとか
865通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 02:40:07 ID:???
それもたわしだ。
866通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 05:09:56 ID:???
パッジェーロ!パッジェーロ!
867通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 06:42:59 ID:???
妄想主を愛しすぎて彼に構ってもらうためなら何だってするヤンデレ気質なんだよ。

……ってマジにありそうで嫌だな。
868通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 13:11:50 ID:???
すまない。
ユーゼスはああ言ってるが、本当は電王が大好きなんだ。
869通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 01:01:21 ID:???
アッール・アジフ
870通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 19:12:08 ID:???
アッールハザードはアッーロハ座長
871通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 19:22:32 ID:???
いあっー!いアッー!はすたぁっー!
872通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 23:18:19 ID:???
何か久々に来たらいつの間にか住人全員が、悪夢に縋って生きてる状態になってやがるな
SAN値が明らかにマイナスを振り切っている
873通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 23:26:43 ID:???
>>872
ふんぐるい。 るるいえ。 ふたぐん。 いあ。 くとぉるー。 

悪夢にすがってでも、俺たちは旧神(職人)を待ち望むんだっ
874通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 01:25:45 ID:EGam9hm9
話の流れ変えるけど、無限廻廊だとラバン・シュリズベリィ先生は殺されたの?
875通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 02:23:12 ID:???
確かネロか喋くる混沌にとっ捕まって監禁されてる筈
876通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 08:56:05 ID:???
で、魔導書を奪われたと…
877通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 12:33:05 ID:???
デモベ本スレで「捕らわれっていうのは比喩でどっかの
時空に留まったままだろ?」っていう話を聞いたことがある
878通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 12:40:09 ID:???
ライカルートや瑠璃ルートで無限廻廊打ち破った世界だと教授は幽閉されたまま
なんだろうなw
糞餓鬼が持ってる魔道書は別世界の教授だろうし
879通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 13:30:13 ID:???
「別世界とは言え、情けない話だなレディ」
「屈辱だねダディ」
880通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 14:59:53 ID:???
西に混沌を見つけては講義ついでにぶちのめし、東に混沌を見つけては核ミサイルを叩き込む御仁だからなあ
881通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 16:40:30 ID:???
そんなシュリズベリィ教授が種世界に来てたりして
882通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 16:59:37 ID:???
魔導書無しの教授かー
……あれ? 自分で書き写したなら、記憶を頼りにもう一度書けるのかな?
記述にズレとかはあるだろうけど、もし書けたらセラエノ断章に妹が出来るのカw
883通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 17:53:57 ID:???
つまり、こう言いたい訳だな

「マユは、セラエノ断章の精霊だった」、「シンが情緒不安定だったのはそのせいでSAN値が低下していたからだ」と
884通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 20:53:45 ID:???
って事はシンの親父はシュリズベリィ教授か
885通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 21:00:35 ID:???
……死んでないっ! ソレだと家族は絶対死んでないよっ!w
886通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 21:07:51 ID:???
じゃあアレか、シンが見たマユの片手は実はページか
887通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 21:21:22 ID:???
その設定なら、インパルスのピンチにマユが変化したバイアクヘーが間一髪
助けに来てほしい。で、鬼械神、シン、マユの三位一体が……
888通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 21:46:02 ID:???
つまりコアスプレンダーの代わりにバイアクヘーを使用したインパルスになるのですね。
889通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 00:20:03 ID:???
これが、アンブロシウスシルエットを装備し賢者の鎌を振るって超機動戦闘をこなす、
「ソニックインパルス」の誕生秘話である。
890通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 00:48:39 ID:???
そして、教授の血を引くシンは無意識的にラクスに邪神の匂いを感じ戦いを挑むのである
891通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 01:09:38 ID:???
教授「残念ながら、私は童貞でね…」
892通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 11:28:06 ID:???
教え子「残念だが、俺はロリコンなんでね…」
893通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 11:30:11 ID:???
息子「だが、断じて我は親父殿のような変態ではないぞ…」
894通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 11:35:40 ID:???
息子は近親相姦ならぬ自分相姦の危険性が
895通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 11:39:09 ID:???
ツンデレ風ファザコンかつマザコンで、
時期にシスコンになりそうな騎士殿の将来が心配です。
896通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 12:56:30 ID:???
でも、ロリコンの息子殿は鋼屋氏のサイトではロリコンに更にマザコン追加されてるって書いてたぞ
897通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 12:57:41 ID:???
>>894
自らの血に潜むページモンスターに強姦される危険性も
898通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 19:03:32 ID:???
>>894
兄弟どころか同一人物だからオナニーとしてカウントされもうす。
ページモンスターも同じ扱いの為強姦しても赤い子とページモンスターども完全犯罪成立。
899通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 22:09:54 ID:???
>>895
シスコンじゃなくてナルシストじゃね?
…ああ、それは次期にじゃなくて常時か。
900通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 22:30:45 ID:???
でも紅朔はあんまり九朔と似てないからナルなのかどうか


ついでに言うと微妙に瑠璃に似てる気もするんだよな、紅朔
901通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 22:40:33 ID:???
多分九朔の女性だった場合の願望なんじゃね?
瑠璃に育てられ、瑠璃のことをクイーンと呼ぶパーフェクトマザコンなんだから
902通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 22:41:15 ID:???
どちらにせよマザコンだから文句言いつつも九朔は紅朔にゾッコンだと思う
903通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 23:46:00 ID:???
>多分九朔の女性だった場合の願望なんじゃね?
つまり輪姦願望がry
904通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 00:05:17 ID:???
>>901
あ〜なんか凄くなっとくしたw
まったく、なんと気高い変態の血…
905通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 00:47:33 ID:???
ニャル様が捏造した紅朔の過去を考えると、
ああいう人格にならざるを得ない過去を辿った可能性もあるんじゃね?

九朔だって周囲に瑠璃やら執事さんがいたりして、
ある程度幸福な環境だったのに、色々とコンプレックス持ってたし
紅朔の場合は瑠璃や執事さんとか助けてくれる人がいなかったんだしな。
906通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 09:50:53 ID:???
こいつはくせえッー!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!!
こんな変態には出会ったことがねえほどになァーーーーッ
環境で変態になっただと?ちがうね!!こいつは生まれついての変態だッ!

こうですか?
907通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 11:09:38 ID:???
ティベリウスのことですか?
908通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 12:33:06 ID:???
つまり物語り途中までは普通のインパルスで、そこにセラエノ断章の力でいきなり変化するというわけだな。
909通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 13:25:33 ID:???
ニャル様ニャル様、ちょちょいと巻き戻しちゃってください
910通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 13:57:49 ID:???
だが、断る。
911通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 14:20:18 ID:???
巻きもどすだなんてとんでもない
ここは針を進めて九朔君がふたなりになる場面まで進めてみよう
912通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 14:22:26 ID:???
●■「三つ編み、キュロットスカートのツンデレ美少女と過程すれば、
   それはそれで良いかもしれない」
913通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 17:53:51 ID:???
久しぶりに来てみたらスレがものすごく混沌としていてふいたwwwwwwwwww
914通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 18:02:57 ID:???
>>913
世界とはそもそも良く分からないものであり
確固とした形を持たぬものから確固とした形を持たぬままに生れ落ちた蛭子だ
ならば、世界とは混沌を持って形作られているのは当然であり
その世界の端末であるこのスレもまた混沌なのは自明の理

何が言いたいかというと、

いあ ないあるらとほてっぷ!
915通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 22:29:58 ID:???
>>913
世界はすべて零知全能の混沌の神様が見る夢、混沌が見る夢ならば
夢もまた混沌。そして夢の存在物もまた
916通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 02:02:49 ID:???
そういや今更だが、ウルトラマンも邪神群と闘ってたんだな。混沌じゃなくてガタノトーアだけど。

後寝てたら出て来た夢なんだが、疑似的な三位一体のための複座型のインパルスってのが見えたんだ。
917種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/09/10(月) 02:47:40 ID:???

 キラはその時、自分の目を疑った。
 クラウディウスと名乗った少年と自分の間には、それなりの距離があった。バルトフェルドやマリューも
その間に立ち、銃を構えて警戒していた。キラ自身もクラウディウスやカリグラという大男から目を離しは
しなかった。
 ──では何故、今自分の目前でクラウディウスが蹴りの体勢で宙に浮いているのか?
「とりあえず寝とけや、キラクンよぉ!」
「ううっ!」
 反射的に頭部を守るよう両手を構え、勢いのある回し蹴りを受け止める。痛みが痺れと共に腕に走る。
「ヒュ〜ッ、やるじゃん。流石ってトコか? スーパー……」
「キラ君、ラクスさん下がって!」
 振り向いたマリューがクラウディウス目掛け拳銃の引き金を二回引く。銃弾がクラウディウスの
背を目掛けて飛ぶ。
 しかし着弾の寸前、蹴りの後まだ地に足を付いてすらいなかったクラウディウスの体が、飛んだ。
天井スレスレで宙返りし、何もない空に足を突くようにピタリと止まったクラウディウスがニタリと笑う。
「何なの、この子っ!?」
「ラミアスさん後ろです、お逃げなさい!」
 『誰か』の声が響き、その声に反射的に振り返ったマリューの前にあったのは、巨大な壁。
 ──否、それはガウンに包まれた、カリグラの強靭な身体。正に壁のように佇む筋肉の塊が、その鉄拳を
マリューの頭上から振り下ろさんとしていた。
「ヌゥゥンッ!」
 もし反応が遅れ、バックステップするタイミングが僅かでも遅れていたらマリューは潰れたトマトと
化していただろう。振り下ろされた拳はシェルターの強固な床を叩く……その直後。
「キャアアアアアアッッ!」
 床が、爆ぜた。拳を中心に地面が陥没し、轟音と破片が爆風を伴い室内に広がる。拳圧と爆風にマリューの
体が吹き飛ばされ、追い討ちをかけるように破片が彼女の服と肉を裂く。
「マリューッ!」
 マルキオ達の前まで飛ばされ地面に転がるマリューに駆け寄ろうとするバルトフェルド。だがそれを
『誰か』の声と、上空からの声が止めた。
「動いてはなりません!」
「ボクを忘れてんなよ、アロハ野郎!」
918種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/09/10(月) 02:51:05 ID:???
 空気を切る音と共に、バルトフェルドの足先数センチの床に一直線の亀裂が走る。ふと顔を上げると、
子供らしからぬ──いやむしろ子供ゆえの残虐さを映して笑う目と視線が合った。
「ジタバタせずに死んどけよオッサン!」
 急降下してきたクラウディウスの蹴りがバルトフェルドの顔を捉える。加速のついた蹴りは先ほどキラが
受け止めた時の威力とは比べ物にならず、銃を落としながらのけぞるバルトフェルド。
「ぶっ殺してやろうか? ただし真っ二つだぞってなぁ!」
 鼻から血を流しつつも、ふらつく身体を何とか立たせるバルトフェルド。その目の先には、腕を振り上げる
クラウディウスの姿。その腕が大振りに振り下ろされ──
「横に跳びなさい!」
 反射的に、バルトフェルドが右に跳んだ……刹那、クラウディウスの手から放たれた風の刃が地面に
線を描きながら走り、バルトフェルドの左腕と左足を切断した。両方義肢とはいえ四肢二つを失い、
バルトフェルドは苦悶の声を上げながら受身も取れず地面に倒れる。
「そんな……」
 愕然とするしかないキラ。マリューとバルトフェルド、頼りにしていた二人がいとも容易く
戦闘不能にされた。
 しかも二人を痛めつけた二人の使った業──拳一つで地面を砕き、手を振るだけで遠くの人間を
切り裂く力──この人達がやったのは、一体なんだ!?
「……なんなんだよ、オイ」
 奇しくもキラと同じ疑問を、クラウディウスが口にした。倒れているバルトフェルドを無視し、
振り向いた彼の目に宿るのは疑惑と苛立ちだ。
「何度もいい所で余計な口出しやがって! なんなんだよテメェは!?」
 睨み付ける視線の先に居たのは、一人の男性。泣き叫ぶ子供達の前に立つ、盲目の紳士。
マリューとバルトフェルドの危機を救った、声の主。
「マルキオ導師……?」
 キラが呆然とその名を呟く。確かに思い返せば、あの時の声は間違いなくマルキオのものだ。
しかし何故? マルキオは盲目、何故そんな身でマリュー達の危機を察知する事が出来た?
 いやむしろ、クラウディウスとカリグラの謎の力を予想、いや察知したかのような──
「……魔術ですね、その力」
「マルキオ様……?」
 魔術。その単語にラクスが呆けたようにマルキオに問いかける。キラも勿論、傷を負ったマリューや
彼女に駆け寄り助け起こしているカリダ、バルトフェルドですら怪訝な顔をする。ぶっちゃけ、いきなり
何バカな事を言い出すんですといった感じだ。
 しかし、マルキオに指摘されたクラウディウスとカリグラはその表情を強張らせる。
919種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/09/10(月) 02:54:30 ID:???
「テメェ何モンだ? 唯のトーシロってわけじゃねえみたいだな」
「魔術を知ル者……予想外の相手ダ。注意しロ、クラウディウス」
「ウッセー木偶の坊、テメェは黙ってろや……おいクソ坊主、なんなんだよテメェ?」
「なに、私は人より多少知識を有しているだけに過ぎません。あと私は仏教徒ではありませんよ、
 坊主というのはいささか間違いですな……こちらも一つお伺いしたい。魔術師が何ゆえキラとラクスを
 狙うのです?」
 得体の知れない相手に全く動じる事無く、穏やかではあるが何処となく敢然と応対するマルキオ。
その姿に、子供達やラクスと穏やかに語り合う彼しか知らないキラは唯々驚くしかなかった。
 ──よくよく考えれば、自分はマルキオ導師の事を殆ど知らないのだなと、キラは思う。孤児院の経営者
であり連合の外交官、各国の政治家や著名人等々、数多くの人脈を持つ人間──彼を語る肩書きや評価こそ
知っているが、彼が何の為に行動しているのか、何故自分達を匿ってくれているのか。それを明確に
本人が語ってくれた事は一度もない。
 ただ、いつも表情を変える事無くこう言うだけなのだ──
「バーカ、なんでボクがテメェの質問に答えなきゃ……」
「……『SEEDを持つ者』、だからですか?」
「……っ!」

 ──貴方方は『SEEDを持つ者』、故に──

 SEED。その詳しい意味をキラは未だに知らず、マルキオもそれを語ってはいない。キラが独自に
調べた所によると、かつて「優れた種への進化の要素であることを運命付けられた因子」として学会に
発表された事のある概念であるという。かつての戦争でキラも体感した、戦闘中突然思考がクリアになり、
戦闘能力が格段に向上する現象……何時の間にか戦闘中なら意識的に行えるようになったあれも、
SEEDによるものらしい。
 だがその存在こそ肯定されているが、発表された理論は未だ実証されているわけではなく、研究もほとんど
進んでいない。簡単に言ってしまえば、『未知の遺伝子』……とでも言うべきなのだろうか?
 ──そんな訳の分からないモノの為に、自分やラクスは狙われているというのか?
「手をお引きなさい。SEEDは貴方方のような輩が手を出していいモノではありません……
 その身を滅ぼすだけですよ」
「ハァ? エラソーに説教タレてんじゃねーよ。ボクはアンチクロス、最強の魔術師だぞ?
 そのボクがそこのヘタレやピンクに手出した程度で痛い目を見るってか?」
「確かに私の人生において、貴方方ほどの位階に至った魔術師は見たことがありません。しかし
 そうだとしても同じ事。SEEDの前では無力なものです」
「意味ワッカンネー、人の言葉で喋ってクダサ〜イ。本気でムカツクからよ……その前に」
920種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/09/10(月) 02:59:24 ID:???
 マルキオを小馬鹿にした態度を崩さないクラウディウスが一度言葉を切り……直後、その口から
怒号を吐き出した。
「さっきからピーピーピーピー……マジウルセェんだよウゼェんだよジャマなんだよクソガキ共っ!」
 癇癪を引き起こした子供のように、クラウディウスが突然苛立ちの矛先をマルキオから別のモノに
移す。移された対象──泣き叫んでいた子供達はいきなり怒声を浴びせられ、泣き止む所か更に大きく
泣き喚ぶ。
「ウルセェっつってんだろが! ったくこれだからガキは嫌いだ……お前らもこの白痴と一緒に黙っとけや!
 ボクが手伝ってやるからよ!」
 忌々しげに吐き捨てながら、クラウディウスがズボンのポケットに手を突っ込む。
「……ベーゴマ?」
 引き抜かれたその手の中にあった物を見て、キラはポカンとする。古き良き子供の玩具ベーゴマ、
そんなモノでなにを……という考えは、即座にキラの頭から消えた。
 ゾクリ、と再び走る悪寒。それを彼も『感じた』のか、それまで平静を保っていたマルキオの顔が
初めて驚愕に歪む。
 そしてその狙いがマルキオだけではないことも、二人は気付いていた。
「……まさか!?」
「やめろーーーーーーっっっ!」
 マルキオとキラの声を無視するように、クラウディウスが腕を振るい……その手から放たれたベーゴマは
四方八方、高速且つ不規則な軌道を描き、前方目掛け飛んでいく!
 ──甲高い音が数回響いた後、悲鳴と肉を避ける音がシェルターに響き渡った。
「……やはリ、魔術師だったカ」
「けど大したこたぁねえな、なんせ……」
 目の前の惨状にカリグラは特に感慨を示さず、クラウディウスは逆にニタリと嬉しそうに笑っている。
「……この程度の魔術もロクに防げない壁しか作れないんだからよぉ?」
 その視界の先に、ボロボロの服の至る所から血を流して片膝をつくマルキオと、同じく傷だらけで倒れ伏す
子供達の姿──そしてマルキオの目前で弱弱しい輝きを放つ、ズタズタに切り裂かれた魔術の防御陣があった。
 防御陣が消えた直後、マルキオもまたその場に倒れ伏す。
「マルキオ様!」
「貴様……っ!」
 マリューが叫び、その横でカリダが目に涙を浮かべながら惨状に目を逸らす。バルトフェルドは怒りの声を
上げるも立ち上がることが出来ず、クソッと吐き捨て右手で床を叩く。
 そして、悲痛な顔で口元を押さえるラクスと──
「き、君は……君って人はーーーーっ!」
921種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/09/10(月) 03:00:31 ID:???
 気付いた時には、キラは駆け出していた。ニヤニヤと笑う少年の顔を狙い、拳を振り上げる。
 ──どうして笑っていられる? 人を殺し、子供達を傷付け、痛めつけ……どうしてそんなに
平然としていられる!? 笑うことが出来る!?
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!」
 絶叫に近い声を上げ、クラウディウスに拳を振り下ろすキラ。しかし拳が顔面を捉えんとした刹那、
キラの視界からクラウディウスが掻き消える。
「遅すぎ、ノロすぎ、拍子抜けだぜ。オマエマジでウェスパシアヌスが言ってたSEED持ちなのかよ?」
「っ!? ガハッ!」
 トン、と軽い音と共に、クラウディウスが伸ばされたキラの腕に着地する。その光景を信じられず
唖然とするキラの側頭部に、鋭い蹴りが叩き込まれる。
「キラッ!」
 ラクスの悲鳴を耳に捉えながら、キラの体が倒れ床に転がる。
「イケニエサマは大人しくしとけや」
「クラウディウス! 目標に危害ヲ加えるナとあれほど言っタろう!」
「うるせえボーッと突っ立ってるだけの役立たずが言うな! 黙らせるぐらいいいだろうが!」
 朦朧とする頭にクラウディウス達の声が響く。立ち上がろうとするが体が思い通りに動かず、視界も
ぼやける。軽い脳震盪でも起こしてしまったのか。
「とにかく、テキトーに皆殺しにして帰ろうぜカリグラちゃんよ。障害者のオッサンはちょい気になるが、
 もうイライラし過ぎで考えるのもメンドクセーや」
「フン、面倒と言うナら男共もガキ共も、ちゃんト一撃で始末しロ。壁を張られタとはいえ仕損じるとは、
 腕ガ鈍りすぎデはないのか?」
「テメエが言うなっつってんだろデブ! 乳ババァツブせなかったのは何処のどいつ……あぁ?」
「キサマ……む?」
 またもや険悪な雰囲気になりかけた二人の言葉が止まる。彼等とマルキオや子供達の間に、予想外の
人物が立ち塞がったからだ。
「ラ……クス!?」
 ハッキリとしなかったキラの意識が、視界に彼女の姿を捉えた瞬間引き戻される。しかし未だ体の自由は
戻らず、立ち上がろうとしても手足に力が入らない。
「ら、ラクスさん……何をしているの!?」
「クッ、逃げろラクス! 君にはどうにも出来ん!」
 マリューやバルトフェルドが叫ぶが、ラクスは聞く耳を持たずクラウディウスの前に立つ。彼とカリグラを
真正面から見据え、ラクスは口を開いた。
922種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/09/10(月) 03:02:58 ID:???
「貴方方の狙いは私なのでしょう? なら私を連れ帰ればいい筈です、他の方々に危害を加えないで下さい」
「ああ? ウルセエよ、ジャマだから退けや。ボクに意見する権利なんてテメェにはないんだよ」
「何故です? 殺す必要はないはずでしょう? 何故、どうしてそう簡単に命を奪う事が出来るのです?」
「ボク以外の奴がどうなろうが知ったこっちゃないね。簡単に殺される奴がバカなんだよ、弱い奴は
 殺されても文句言えるギリなんてないのさ……とりあえずどいてくんない?」
 流石にターゲットだからか、ラクスには攻撃をしないクラウディウス。しかしラクスが問いかける度、
言い返すその声に苛立ちが滲んでいく。
「何故殺すのです? 自分より弱い者を甚振って、何の意味があるというのですか?」
「理由なんて適当でいいんだよ! 殺したいから殺す、イラつくから殺す、ジャマだから殺すんだよ!
 ボクらと比べりゃゴミ以下の価値しかないんだ、そのくらいされて当然だろうが、ああ!?
 分かったらそこどけよ!」
「それで、貴方は満足なのですか? 欲望のままに力を振るい、人の命を弄ぶのが
 貴方の幸せなのですか? 本当に?」
「さっきから何意味不明なことばっかほざいてんだ電波かテメェは!? どけっつってんだろうが!」
「……お断りします。マルキオ様は私に良くして下さいました。そして子供達には未来があります……
 その命を奪う権利は、誰にもありません」
 腕を広げ、震え一つ見せずラクスは一歩も動かない。その毅然とした態度と彼女の言動にクラウディウスは
ワナワナと身体を震わせ……不意に、その震えがピタリと止まった。
「……テメェマジウゼェよ、クソ電波ピンク」
 ポツリと、クラウディウスが呟いた。しかしその声は底冷えするような冷たく、鋭い声。先ほどまで
感じていた寒気とは違う、身も凍りそうな怖気にキラは身を震わせる。
「ク、クラウディウス?」
「……カリグラ、最悪生きてりゃ問題ないだろ? 手足の一、二本取れても問題ないよなぁ?」
「なっ!? クラウディウスッ……!?」
 クラウディウスの発言に面食らったカリグラは止めようとするが、遅い。
「バラす! ダルマになって、無様に泣き喚いて命乞いしろやクソ電波アマァァァ!」
 クラウディウスが腕を振るう。その手から放たれた風の刃が、未だ微動だにせず、真っ直ぐ前を見つめる
ラクスへと真っ直ぐ向かい──
923種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/09/10(月) 03:07:18 ID:???
 ──やめろ。どうして彼女が傷付かなきゃならない? 何の権利があって、彼女を傷付ける?
 スローモーションで進む視界の中で、風の刃がゆっくりとラクスに迫る。未だに足は震え、動かない。
 ──何で動かない? 僕が……今僕が、ラクスを守らなきゃならないのに!
 立った所で何が出来るか分からない──だが、立たねばならないとキラの心は訴える。
 ──ラクスが傷付くなんて……そんな事、許せないじゃないか!
 守らなきゃという思い、許せないという怒り──様々な感情がキラの中で混ざり合い、
激しい化学反応を起こし──

(僕は、僕がラクスを守らなきゃならないんだ! ラクスの敵を倒さなきゃならないんだぁぁぁっっ!)

 ──その反応の中心で、『SEED』が弾けた。



 思考がクリアになると共に、思い通りにならなかった身体の感覚が戻る。立ち上がると共に走り、
ラクスと風の刃の間に滑り込む──その動作スピードはコーディネーターのキラとはいえ
常軌を逸していたが、キラはそれを意識せずやってのける。
 ラクスの目前に立った時には、風の刃はもう目前に迫っていた。キラはSEED発動時の変化である
光の消えた瞳──どこか虚ろに見えるその眼で、風の刃を凝視する。最初は眼に捉える事すら難しく、
見えても何をする間もない程に早く感じていたはずのそれは、今のキラの眼には酷くゆっくりに感じられる。
 いや、それだけではない。キラには見えていた──その刃がどのような理論で、どのような構成で
形作られているのかが、ハッキリと。理屈こそ分からないが何故か感覚的に理解出来るその式が、
魔力で組まれた術式であることを、キラは知らない。
 そして、構成を完全に理解できるのであれば──
「……消えろ」
 ──それを崩す事もまた、容易。
「なぁ!?」
「──キラ!?」
 腕を挙げ風が手に触れた瞬間、キラは術式の根幹に割り込みを掛け解呪〔ディスペル〕、
刃を単なる風に変える。そこに来て初めて、ラクスとクラウディウスはキラが間に立ち、
しかも風の刃を無力化したことに気付く。
「て、テメェ今何しやがっ……!?」
 クラウディウスが言い終わるのを待たず、キラは勢いをつけて斜めに飛び、そのまま地面に転がる……
その最中に、バルトフェルドが取り落とした拳銃を拾い、躊躇なく二発、クラウディウス目掛け放つ。
924種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/09/10(月) 03:10:44 ID:???
「うおっ!?」
「なんダと!?」
 反射的に防御陣を張り、銃弾を受け止める。人が変わったようなキラの動きにクラウディウスとカリグラが
驚くが……その時には既にキラは行動に移っていた。
 キラがクラウディウスの目の前へと駆け、拳を振り上げる。先ほど避けられキラが蹴りを入れられた時と
違うのは防御陣が張られている点と……キラがその陣の術式を理解しているという点だ。
 術式を無効化する式を頭の中で構築し、更にそれを握りこんだ拳に送るようイメージする……予想通り、
放たれた拳は防御陣を通り抜けてクラウディウスの顔面に迫る。驚愕に満ちたクラウディウスの眼と、
見開かれ光のないキラの眼が交差し……頬に強烈な一撃を受け、小柄な体が吹っ飛ぶ。
「オブッ!」
「クラウディウス! ガアアアァァァァァァ!」
 雄叫びを上げ、今度はカリグラが拳を振り上げる。その拳に込められているのは破壊力強化と爆発の
術式──だが、それ無しでも屈強な肉体による拳は危険だ。そのまま受け止めるのは危険だ。
 ──なら、解除しながら避ければいいじゃない?
「なニィィィィィッッ!?」
 カリグラが驚きに叫びを上げる──当然だろう、放った拳の手を付いて腕の力だけで宙に飛び、
更に構築していた術式を解呪された、とあっては。
 キラは身体を回転しながら後方へと飛び、固まっているカリグラに銃弾を放つ。カリグラに防御陣を
張る暇はなかった、だが強化された鋼鉄の肉体に拳銃程度の銃弾は通らず、数歩後ずさりさせるだけに
留まる。
 ──誰も、言葉が無い。マリューもバルトフェルドもカリダも、ラクスですら呆然とキラを見つめるしか
出来ない。確かにキラはコーディネーターであり、これまで多くの戦いを潜り抜けてきた……だがそれは
MS戦だけの話であって、生身での白兵戦は拳銃のセーフティすら外し忘れるほど素人に近かったはずなのに!
「ふざけんなよ……」
 立ち上がり、右頬に拳の痣の出来たクラウディウスがキラを睨みつける。
「ふざけんな、どんなインチキだこりゃ!? これがスーパーコーディネーターってか!?
 これが『SEEDを持つ者』とかの力ってことかよ!?」
 その疑問に、誰一人答えない……今この場に、答えられる者は居ない。
「ラクスは、傷付けさせない……絶対に、守る」
 ただキラが無表情で、静かにそう宣言した。
925種死逆十字 ◆oN23gQHrEc :2007/09/10(月) 03:12:36 ID:???
 己の為に闘うキラを、ラクスはただ見つめていた。
 その心は何故自分が狙われるのかという疑問、命を軽んじるクラウディウス達への憤り、
命を狙われているという不安、キラを戦わせてしまった自分への非難、
マリューやバルトフェルド、マルキオや子供達が傷付いた事への悲しみ等々の感情が混じりあっており──
その中にほんの少し、キラが自分の為に闘ってくれているということへの喜びがあった。
 そんなささやかな喜びは表情に出さず、ラクスは口元に手をやり不安げな瞳でキラを見つめていた。
 だが、ラクスは自身でも気付いていなかった。手に隠された口元が、不安や怒りは勿論の事、
喜びの感情にも不釣合いな歪な形──

 ──嘲笑を形作っていた事を。
926種死逆十字書き ◆oN23gQHrEc :2007/09/10(月) 03:15:25 ID:???
二週間はちょっとだけオーバーしちゃったかなこんばんわ。
軽く最後までプロット書いてみたら30話超えやがった、今のペースで完結できるのかと不安になる日々。
時間を下さいorz

愚痴はさておきキラクン覚醒の巻。キラ坊の無敵ッぷりに拍車がかかっております(汗)
マルキオが出張ってるけど後数話しか出番はないと思われw
解呪って本編でも何度かやってるけどどこまで可能なんだろうか……実体付きは流石に無理っぽいけど。
あと皆大好き地球皇帝ですが、別にキラクスと一緒に住んでるわけではありません。
あの時丁度マルキオに会いに(と言う建前で)来ていただけで、もう帰ってるというかホテル暮らし。
まあ次の話で多少出番ある予定ですが。説明不足でゴメン

次回は結婚式前夜の各々って感じかな、結婚式まで行くかは微妙。
927通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 03:28:20 ID:???
初めてリアルタイム遭遇した、GJ!
ティベ公といいツンデレガキといい罵倒の再現度が高すぎて職人の頭が心配になるw

それにしても電波ピンクがマジで怖いんですが
928通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 03:32:48 ID:???
やはりピンク=ナイアか
929通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 03:55:07 ID:???
GJでござる
キラとラクスは本編より慢心が強くなりそうでこわいな
種持ちは邪神の血が混じってたりして
そういやナイアさんが獣候補がどうとか言ってたなー。
930通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 07:11:19 ID:???
GJ!!
ストフリはクロックワークファントムで決定か


>>928
自覚は無いようだが
931通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 07:13:38 ID:???
でもピンクナイアって実際に描かれるのは初めてじゃないか?ネタにはよくなってたが。
932通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 07:33:38 ID:???
物語後半キラの説得でまた一柱旧神な混沌が……ないか
933通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 08:16:29 ID:???
キラすげぇぇぇぇええwww
でも、流石にモビルマキナを使われたら勝ち目が無いと信じたい…
頑張れ、糞餓鬼&カリグラ
934通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 08:20:04 ID:???
キラが魔を断つ剣を握る境地まで達するものとは到底思えない。
935通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 10:56:44 ID:???
負債という名の混沌から解き放てばあるいは……
と思う自分はまだまだ甘いかw
936通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 12:09:02 ID:???
そもそも能力云々じゃないから
基本スペックが高く、血筋もサラブレットな九朔すら、
親父殿との邂逅無しには…アレだったんだし。

作られた天才であるキラが邪神の思惑を超えるのは困難じゃないか?



937通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 13:20:36 ID:???
思いきり邪神の掌の上だしなあw
938通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 15:19:19 ID:???
世界最強クラスのマギウスな飛翔の九朗も
アル無しでは九朔よりも数段下の実力だもんなぁ
それでも、世界と喧嘩出来る変態じゃないと駄目てなもんだから
旧神軍団に入るハードルは恐ろしく高い
939通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 15:24:23 ID:???
>>929
アナブラたんみたいに、混沌機械が入ってるのか…
で種割れパリーンは混沌機械の駆動音…
かなり鬱展開だぞ、それ
940通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 15:55:55 ID:???
話は聞かせてもらった。
パリーンは駆動音ではなく、混沌機械を起動させる為に人として大切な何かが割れていく音だったんだよ!
941通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 16:01:43 ID:???
逆十字の人は九郎は出さないのかな?
それだと混沌に勝てそうなやつがいないような……
いてもティトゥスしかいないかな?

ピンクのナイアネタって結構あったのか、知らなかった。
942通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 16:09:00 ID:???
>>940
学生時代の友人を大切に思ったり、初対面の軍人さんを命がけでかばったり
その人に銃を突きつけられて脅されても、許してAAを守ってたキラとかが壊れていってたのか。
943通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 16:41:34 ID:???
キラのこの後の台詞
「やめてよね。糞餓鬼とカリグラが本気で喧嘩して僕にかなうわけないじゃない」
944通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 17:43:40 ID:???
クラウディウス「ボクの母親は便所でボクを産み落とし糞と一緒に下水に流した。それなのに、ピンクおまえはガキ共を
必死に守ろうとしている」
945通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 19:11:17 ID:???
ナイアさんの同位存在は無数にいるし、全員が自分の正体を知ってるわけでもない。
なにせ同位存在同士が敵対し、味方になってくれる話もある、もちろんそれはすべて
本体の計画のうちなわけだが。
946通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 19:42:20 ID:???
トゥーソードの例はまさに異例中の異例…
罠を張ったつもりが、自分の断片が旧神の剣として取り込まれる結果に…
だからこそナイアさんにとって「退屈しない相手」なんだろうがw
947通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 20:37:25 ID:???
そういや地球皇帝は何処へ行った?
まぁ、ヤツはナイ神父もどきだがw
948通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 20:38:52 ID:???
>>947
>>926をよく読みなされ。
949通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 20:44:31 ID:???
>>941
皆大好き地球皇帝が足を引っ張って、ナイアさんが失敗してくれる。
950通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 22:54:33 ID:???
最終回はみんなで明日へ向かって走り出す
ラストらへんで死んだ連中が星空に浮かびだして、〆は地球皇帝が笑顔で手を振って決め
951通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 23:47:14 ID:???
なんていやな最終回だ
952通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 23:49:24 ID:???
いま、幸せかい……?
953通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 23:51:10 ID:???
正義というのは、理詰めされたロゴス(理論)ではなく
悪を許さぬ熱いパトス(情熱)

戦う動機が利己的な上に、振るう力が理詰めなキラが
九朗のような御伽噺を紡げるワケないわな
954通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 23:51:18 ID:???
>>938
九郎の場合、物語を紡ぎ出す力があるから
どんな困難な状況でも何とかなるが


ただし何時もギリギリでボロボロになったりするのだろうが
955通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 23:53:46 ID:???
>>953
九朗の動機だってたいしたことはないぞ
956通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 23:55:57 ID:???
キラクスボロカス言われててワロタ。

でもちょいと考えてみて欲しい。旧神云々は確かにそうかもしれないが、
あの人外2人相手にマルキオと子供等を守る為に2人(特に糞餓鬼)に立ち塞がったピンクの
勇気はかなりのもんじゃなかろうか?

…まぁ、勇気と無謀を履き違えてるのかもしれませぬがね。
957通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 00:01:26 ID:???
>>955
極限状態でも、誰かのために戦えるか否かってことじゃないのか?
キラ見てると何時も独りで戦ってるし。
958通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 00:04:02 ID:???
その行動すらも本体の邪悪な計画の一部でしかないからなあ。
本編でもラクスは確かに勇気はあるさ、正義感もある、すべてひとりよがり
だから叩かれるわけで。
959名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/11(火) 03:41:29 ID:???
つーか人殺ししている時点で無理
960通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 04:46:24 ID:???
一人よがりというか、仲間内の意見で凝り固まってる。
あと、ラクシズが叩かれる理由って曖昧な理想しか持ち合わせてないのに
行動して、事態の混乱を招いてるクセに、何故かそれが最終的に
間違ってなかったという事になるのが最悪だろ。

オーブからジブリールが逃げてしまったのは他でもないアイツ等のせい
なのにその行動の理由は
「ジブリールを片付けないといけないのは確かだけど、
 でもプラントにラクス狙われたからそっちの方が危険だ」

頭がイカれてるとしか思えない。
961通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 10:39:41 ID:???
キラクスと負債の話になるとみんな加速するなあ
原作の展開がそれだけひどいから当たり前っちゃ当たり前だがな!

カリグラとクラウディウス頑張れ
962通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 11:25:32 ID:???
>>956
まぁ、ラクス的にはあの子供達も将来はキラのような洗脳完了した立派な兵士にさせるんだろうし
死なれちゃ困るんだろw
963通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 12:24:06 ID:???
>>962
つまり将来洗脳のため体で誘惑しようとしたら孤児院のガキに
アルルート張りにロリコンカミングアウトされたあとにクソババア呼ばわりされてバルザイで真っ二つフラグですね
964通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:12:11 ID:???
何を言ってるんだ
ラクスの数の子から触手が生えてきて孤児達を(検閲削除)
965通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:39:59 ID:???
> ラクスの数の子
連合側にスカリエッティもつくのか!
966通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:59:17 ID:???
なのは厨は帰れ。
967通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 21:05:15 ID:???
>>965
触手プレイとは流石だな、やらないか
968通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 21:27:08 ID:???
次スレはどうする
969通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:44:12 ID:QSYaBmaI
まず更新されていないまとめサイトをガンダムクロスオーバーSS倉庫にする必要があるかと。
970通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:45:59 ID:???
あげてしまった、すまん。
シュルズベリイ教授に頼んで一週間ほど不眠不休で補習を受けてくる。
971通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:53:20 ID:???
補習受けなくていいから次スレだな。
972通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 03:20:25 ID:???
久々に来たら>>863見たいなことあったのかと思い
鋼屋の日記調べてみた

>>863の言ってる件のやつはわざわざ鋼屋が面白いといってるやつだけに
「つまらん」「盛り上がりがない」といってる
4月1日のやつの書き込みは特にひどい
鋼屋もついに言ったがなぜいちいち書き込むのかが謎


全然関係のない話をしてしまってすまん。

逆十字の人GJ! 先にこれを言うべきでした、スイマセン
>>970
切りもいいし次スレお願い
973通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 03:21:50 ID:???
そういや鋼屋9月入ってから全然日記更新してないね。
仕事で忙しいんだろうか
974969=970:2007/09/12(水) 09:16:16 ID:???
皆さん迷惑かけてゴメンなさい。
とりあえずお詫びに次スレ立ててきました。

デモンベイン>>>>>>>種シリーズループ6週目
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1189555998/
975通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 23:29:27 ID:???
さて、埋めようか。

>>1000なら西博士がジェネシスを設計する
976通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 01:19:37 ID:???
では自分も

>>1000なら西博士がS2インフルエンザの特効薬を開発して世界中から賞賛される。
977通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 01:52:14 ID:???
>>977なら西博士のドリルに感銘を受けた盟主王が、核ミサイルをドリルミサイルに換装する
978通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 02:27:29 ID:???
>>977
後のドリルミサイルであったのである
979通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 02:43:47 ID:???
>>977
後のグレンラガンである
>>979なら大十字親子が暴れまくる
980通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 07:56:06 ID:???
>>979
普段から暴れまくってます><
>>980なら大導師がデモンベインにフタエノキワミアッー!
981通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 17:17:02 ID:???
>>981
ならメタトロン2号が種世界で大暴れ
982通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 19:43:11 ID:???
>>982ならズアウィアが種世界に乱入。
むしろ羽鯨はズアウィアの一形態。
983通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 19:56:17 ID:???
>>983なら次のnitro作品はアーカムを舞台にした魔術師育成シミュレーション。
二周目からは天使型改造人間や超人執事にもジョブチェンジ可能。
984通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 21:07:35 ID:???
>>984なら瑠璃お嬢…司令率いる覇道財閥私設軍が、
混乱する種世界を制圧。
985通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 21:22:58 ID:???
>>985なら、クィーンたる覇道瑠璃が、世界統一して邪神との決戦に乗り出す。
986通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 22:27:42 ID:???
さっぱりうまらんな
埋め
987通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 22:30:08 ID:???
大人しく埋葬
988通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 22:54:35 ID:???
Dig me graveってか?
989通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 23:11:00 ID:???
瑠璃 VS ラクス
990通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 23:33:05 ID:???
このスレまだ続いてたのか埋め。
991通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 23:37:49 ID:???
埋まらない時の魔法の呪文。

( ゚д゚)あいおーん!
992通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 23:42:13 ID:???
正直いままで見てきた何々とったら何々を全部見たいと思った
Dust to dust
993通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 23:42:56 ID:???
時の歯車
994通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 23:43:58 ID:???
断罪の刃
995通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 23:46:23 ID:???
久遠の果てより来たる虚無
996通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 23:47:23 ID:???
永劫(アイオーン)!
997通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 23:48:25 ID:???
汝より逃れ得るものはなく
998通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 23:52:06 ID:???
汝が触れしものは死すらも死せん!!
999通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 23:53:54 ID:???
―――鬼械神アイオーン
1000通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 23:54:00 ID:???
や ら な い か

1000なら阿部
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