【UC】リリカルなのはSS【G、W、X、∀】

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1通常の名無しさんの3倍
ここは歴代ガンダムシリーズとリリカルなのはのクロスSSスレです。
種・種死&なのはスレは既にあるのでここではその他のガンダムシリーズとのクロスオーバーを投下しましょう。
アムロとなのはが白い悪魔仲間になったり、
東方先生が素手でシールドを叩き割ったり、
なのはがOZを壊滅させたり
面白いSSなら何でもOKです
2通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 02:24:18 ID:3tBvr1MF
>>1
乙。
丁度種以外とのクロスも見てみたかった。
W×なのは
クロスボーン×なのは
とか色々妄想はしてるんだが…
3通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 02:38:49 ID:???
魔法少女リリカルティファが読めるスレはここですか?
4通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 02:45:32 ID:???
>>1
旧シャアでやれ、カス
5通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 02:53:12 ID:???
>>1
種抜きなら旧シャアでやれよ。
まあ旧シャアでなのはスレってのも叩かるだろうがな



という俺、生粋のなのは厨


ここは、UC〜ターンAまでじゃなくUC〜種死のオールガンダムとなのはクロスにしたらどうだ?

まあ一応新シャアだしせめて平成ガンダム&なのはクロスにするとかさ

例えばシンが定番の時空転移でなのはの世界にきて、同じようにヒイロも転送されてくる…とか。

そういうのなら結構おもしろいと思うし、最近ネタが少なくて過疎状態が多い種・なのはSSとはまた違った新鮮なネタで楽しめると思う。
長文スマソ
6通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 07:02:47 ID:DZFMnZZx
フェイトにおじいちゃんと呼ばれる東方不敗
7通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 13:22:27 ID:???
魔砲少女リリカルティファ
直射型単純魔力砲「サテライトキャノン」と広域探査・機動予測を武器に戦います♪

でも、デバイスが想像できんな……
8通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 13:26:18 ID:???
Gコン
9通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 13:37:41 ID:???
「Gコン、貴方に力を」
「Yes,ma'am」
「行きます!」
「Satellite Cannon」

こうですかねぇ
10通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 13:49:41 ID:???
Gコンのグリップが伸びて杖の形になる姿を幻視した…

>>8-9には謝罪と賠償を(ry
11通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 14:46:38 ID:???
Xに似た配色のバリアジャケット着たティファを幻視しようとしたら
なのはさんになってしまった俺、参上!
12通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 15:06:20 ID:???
DX色にすればよいのではないだろうか……
「Twin Satellite Cannon」

ぎゃー、緑色の光g
13通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 15:23:21 ID:???
あの髪の色にDXカラーは地味すぎだろ……
14通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 15:37:36 ID:???
とりあえずSS書いてみればいいんじゃない?

まあまだたいしたネタは無いだろうけど…
15通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 19:57:49 ID:???
フェイトとデュオのスタイルが被りまくりそうな件
16通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 20:01:48 ID:???
ついに死神コンビ結成!?

闇の書って最終的にデビルガンダムみたいになるよね?
あれって絶対DG細胞だよね!?
17通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 20:02:06 ID:???
デスサイズ系にフェイトが乗ってても驚かないわ、俺
18通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 20:16:31 ID:???
アムロはインテリジェントデバイス持たなさそうなイメージがあるな
フィンファンネルですら、あくまでアムロにとっては補助武器の一つで必殺的なシロモノじゃないし
クロノを更にレベルアップさせたみたいな感じか
19通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 20:28:28 ID:???
リリカルティファだと、ガロードは恭也さん的立場になるのか……
20通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 20:28:52 ID:???
でもなのはもアムロも白い悪魔だからその辺で共通点があるんだね

あとフェイトの黒い死神もデュオとかぶってるけど
21通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 20:30:22 ID:???
なのはさんが、とげ鉄球振り回しても違和感無いのはなんでだろー
22通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 20:33:31 ID:???
>>21
なのはさんは元々なんでもアリな人だからでは?
23通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 20:47:42 ID:???
なのは大地に立つ!!
ジュエルシード破壊命令
敵の本体を叩け!
広域結界脱出作戦
すずかの家突入
フェイト出撃す
レイジングハート脱出せよ
戦場は温泉
翔べ! なのは
レイジングハート 散る
淫獣,恋のあと
フェイトの脅威
再会、母よ
ジュエルシードよ、とまれ
灼熱のフォトン・ランサー
アルフ特攻!
死闘! 鳴海臨海公園
激闘は友情深く
プレシア包囲網を破れ!
フェイト救出作戦
迫撃! 傀儡兵
時の庭園の激戦
復活のなのは
女騎士潜入!
どっかのビルを血に染めて
ラケーテンハンマーに散る!
小さな防衛線
エイミィの追撃!
強行突破作戦
シグナム強襲
宿命の出会い
ベルカの騎士攻略戦
恐怖! 機動夜天の魔道書
鳴海沖の攻防
再会、フェイトとアリシア
新魔術師、八神はやて
闇の書の意志
光るうみ
次元要塞管理局本局
脱出

途中、大分飛ばした
24通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 20:52:21 ID:???
最後の三話は

光る杖
次元航行艦アースラ内
別離

とすれば…
25通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 21:00:25 ID:???
第1話 なのはさん、襲来

ごめん間違えた
26通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 21:12:33 ID:???
第一話 少女達が見た流星

なのはは上空から落下するところをアリサ達に目撃されてしまうが…!





…何やってんだろ、俺orz
27通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 00:24:19 ID:???
>>19
ガロは攻撃に向かないティファに合せて攻守反転したユーノ扱いにしてサテキャは二人での合体攻撃見たいな感じにするとかでどうだ?
28通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 00:45:26 ID:JU1tLcg8
ってか魔砲少女リリカルティファってなのは達も出てくるの?
29通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 00:49:10 ID:???
現段階ではただのネタっぽいなぁ

スバルやティアくらいの年齢かぁ
30通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 00:55:28 ID:???
>>28
すまん、sage忘れた。

じゃあとりあえずは職人さんが現れるのを待つか…


それまで色々ネタでも考えるかな
31通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 00:57:48 ID:???
目の前でガロティファにいちゃいちゃされた時のなのはさんを想像して萌えた
32通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 01:12:04 ID:???
機動六課で恋愛をニヤニヤしそうなヤツ
はやてだな!
33通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 16:46:03 ID:???
どうせならスパロボとなのはのクロスにしちまった方が(ry


テッカマンとなのはクロスが見たい…
34通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 17:53:05 ID:???
>>33
ちょ、おま・・・
ブレードとなのはのクロスだったらDさんが悲惨すぎねーか?
35通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 19:06:07 ID:???
その悲惨さを敢えて楽しむのもまた一興かとw

ユミがいない代わりになのはが「DさんのDはDREAMのDだったんだね」とか言いそうw
36通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 19:37:56 ID:???
悲惨さを楽しむ・・・ねぇ
根本から設定改変行ってラダムが実は暴走したロストロギアのなれの果てとか?
37通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 19:56:53 ID:???
>>36
そういう設定も楽しいと思うw

まぁラダムも一応生物だから、ラダムが作ったテックシステムがロストロギア扱いで、ラダムはどっかの世界の謎の生命体って感じにするとかも良くないかな?
ただなのはの世界にオービタルリングとか無いのが問題…
ソルテッカマンは…まぁ出なくてもいいかなw
38通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 20:15:06 ID:???
>>37
俺のイメージでは
ラダム→暴走したロストロギアの成れの果て(テックシステム)が作り変えたモノ達
ソルテッカマン→テッカマン・ブレードを解析して創られた戦闘用の量産デバイス
こんな感じか

新しゃあ何だしいっその事種世界(オービタルリング捏造)に次元を超えて押し寄せるラダム
そのラダムを追って顕れたDさんとアースラ(機動六課の方が良いか?)組とかで・・・
ナチュ&コーディ連合+Dさん・なのは勢VSラダムとか?
39通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 20:37:34 ID:???
>>38
なるほど。
それもいいと思う。その案を踏まえた俺の妄想だけど、
CEでラダムどこかからやってきて、ラダムvsナチュvsコーディの戦いになる。
で、シンが戦闘途中になのは世界に転送される。(有りがちだけど…)
シンがなのは世界で生活するようになり、なのは世界でDボゥイに出会う。

みたいなのかな。
なのは世界にラダムが現れる理由は、CEで月に潜伏してたオメガ達が何故かなのは世界に転送されたから。(Dボゥイと同時期に)

オメガ達が実は生きてたプレシアと手を組んでラダム獣を別世界から呼び出してる…とかも面白そうかも…

俺はなのは達が別世界に行くストーリーより別世界の人(例えばシン)がわけもわからずなのは世界に転送される、とかのが好きだな。

スパロボでも1番好きなシーンは初対面キャラが初めて出会って「何だあのロボットは!?」みたいなのが好きなんだw
40通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 20:45:56 ID:???
シンはWのカズマと同じく、Dボゥイを尊敬しそうな気がするね
41通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 20:52:11 ID:???
>>40
ただ家族が死んだだけのシンよりDボゥイのが辛い運命背負ってるからね…
42通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 20:54:23 ID:???
ドモンとなのはさんの漢の戦いが何故出てこない!?
43通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 22:44:56 ID:???
>>42
ドモンがdでも過ぎてなのはに勝ち目ない
44通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 10:06:25 ID:???
>>31
なのはさんは、士郎と桃子を見て育ったんだぞ?
ガロティファ程度のラブ空間なぞ問題にしない。

>>43
結構いい勝負しそうだけど。
45通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 11:45:11 ID:???
接近戦では全く勝負にもならない程に技術に差がある上に、なのはの砲撃に対してドモンには石破天驚拳がある
正直、なのはにとってはかなり分が悪いように思える
まあストライカーズにおいてどのくらい成長しているかで話は変わってくるが
46通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 14:56:21 ID:???
ドモンって空飛べたっけ?
競技場の中で範囲を定めた陸上対決ならドモンの有利だろうけど、全空間戦なら空を飛べるなのはの方が有利だと思うが。
47通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 17:44:09 ID:???
 
4845:2007/03/22(木) 17:58:02 ID:???
>>46
ドモンがバリアジャケット装備だったら、って前提だと思っていた
いや、こんなスレだし?
デフォルトの実力だったら、空飛べないドモンは不利だろうね
ゴッド…いやシャイニングでもあればドモンの勝ちだろうが
49通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 18:04:41 ID:???
ドモンに飛行能力さえついたらデバイスは不要だよな
50通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 18:18:13 ID:???
舞空……なんでもね。
51通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 18:44:21 ID:???
だがGガン途中までの青いドモンでは戦闘力はともかくとして漢度でなのはさんに勝てない
シャッフルの絆を築き、明鏡止水を会得し、兄達や師匠との別れを経てレインとの愛を結実させた
ドモンでようやく並びそう

いまさらだがなに者だこの幼女w
52通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 19:28:29 ID:???
空間戦……超級破王電影弾で縦横無尽に飛び回る師匠とドモンの姿が!!
53通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 20:04:14 ID:???
なのはさんとドモンが愛を交わしたらイヤ過ぎる
54通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 23:21:22 ID:???
愛はわからんけど、友情は結べるだろ……
55通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 00:05:15 ID:???
アニキャラ板なのはさん萌えスレより
この流れに参加したやつ、このスレにいるだろw
        ↓

214 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/03/18(日) 06:11:37 ID:L8FD4Ddj
ぶつかる事で深く結びつく友情を、まさか魔法少女が実践するとは思わなかったです師匠 

219 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/03/18(日) 09:02:04 ID:h5WoxuQV
>>214 
悲しみに暮れた時 
そっと手を差し伸べてみた作品だったな 

220 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/03/18(日) 09:19:44 ID:Mt1P/2ID
>>214 
傷ついたことも無駄じゃなかったと思えた作品だったな 


226 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage 誰かラスト任せたw] 投稿日: 2007/03/18(日) 12:00:53 ID:BcZv2amp
>>219 
いつか時代が変わっても僕は「リリカルなのは」を忘れない 

227 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage でOK?] 投稿日: 2007/03/18(日) 12:03:49 ID:TXgAtCwy
I love nanoha forever 

237 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/03/18(日) 18:46:58 ID:k1A1kRP8
>>214 
>>220 
>>219 
>>226 
>>227 
Trust You Lyrical噴いた 
56通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 01:19:54 ID:???
う〜ん…
ちょっと考えてSS投下しようかと思うんだけど、いいかな?
全然初心者だから下手かもしれないけど…
57通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 01:24:15 ID:???
>>56
俺はよろこぶ
58新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/23(金) 03:57:32 ID:???
ではまずプロローグだけできたから投下してみます

とりあえず様子を見ながら続きを考えていくつもり

と、いうわけで新機動戦記ガンダム A's Destiny始まります…
59新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/23(金) 03:58:52 ID:???
プロローグ

戦争が終わり、兵器も兵士も必要の無くなった世界。それは誰もが望んだ世界だろう。
この世界では戦争が終結し、平和が訪れていた。

戦争が終結した後、ガンダムを狙い暗躍した組織「PPP」をも滅ぼした今、平和の為に戦ったガンダムはその役目を終えていた。

「平和が続くならガンダムはいらない…か。」
ガンダムサンドロックのパイロット、カトルが言う。

平和が続く世界に兵器であるガンダムは不要。そう判断した少年達は先の戦争で自分達と共に戦い、戦争を終結へと導いたガンダムを太陽へ飛ばそうとしていた。
ただ一機、五飛のナタクを除いて…。


ウイングガンダムのパイロット、ヒイロ・ユイはガンダムを太陽に向けて発進させた後、プリベンターの一員として独自にバートン財団の調査を進め、リリーナがさらわれたことを知り、L3へ向かっていた。

だがコロニーへ潜入しようとするシャトルを見逃す訳もなく、バートン財団のMSに追われるハメになっていた。
ガンダムさえ、MSさえあればこの程度の敵機など軽く破壊できるというのに。
シャトルを操縦するデュオは焦っていた。
おそらくヒイロも内心では焦りを感じているのだろう。
デュオがそう思った矢先
「お前の腕を当てにしている」
ヒイロが呟く。
ヒイロは完全にデュオを信用しているのだ。尚更落とされる訳にはいかないだろう。
デュオは迫りくるMSを振り切りながら叫ぶ。
「しつこいんだよぉーっ!!」
刹那。

二人の乗るシャトルは光りに包まれる。
(…被弾したのか…?いや…)
敵のライフルに当たったにしては爆発音も痛みも感じない。
むしろ心地いいくらいだ。

そして次の瞬間、デュオ・マックスウェルとヒイロ・ユイの姿はこの世界から消えていた…
60新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/23(金) 04:00:20 ID:???
CE(コズミック・イラ)

この世界ではやはり戦争が続いていた。
宇宙空間で運命の名を冠するMS、デスティニーを駆るシン・アスカと正義の名を冠するMSを駆るアスランは激しい戦闘を繰り広げていた。

「もうお前も、過去に捕われたまま戦うのはやめろ!」
アスランの言葉に一瞬シンの動きは止まる。
「そんなことをしても、何も戻りはしない!」
「な、何を!」
「なのに未来まで壊すつもりか、お前は!お前が欲しかったのは、本当にそんな力か!?」
シンはアスランの言葉に過去の出来事を思い出す。
(お兄ちゃん!)
(敵って、誰だよ…)
(それは弱さだ。それでは何も守れない。)

「だけど…だけどーっ!」
暴走したシンはアスランと共にルナまで撃墜しようとする。
が、次の瞬間シンのデスティニーは撃墜されていた。
SEEDを覚醒させたアスランによって…。



(俺は…死ぬのか…)
シンは薄れて行く意識の中でそう呟く。
「シン!…シンーッ!」
インパルスに乗ったルナの声が聞こえる。
(ルナの声…?でも…もう何も見えない…)
シンは死を覚悟した。何も見えない。光が眩しすぎる…。だが不思議と痛みは感じなかった。
(…光が、拡がっていく…。)
そして、シン・アスカとデスティニーはこの世界から姿を消した。
61新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/23(金) 04:02:12 ID:???
時空間航行艦アースラ

「クロノ君、また時空に歪みができてるよ!」
「またか…。場所は?」
「なのはちゃん達のいる世界だよ」
「やっぱりか…」
このところ時空の歪みが発生し、現場に駆け付けると大量の傀儡兵が出現するという事件が多発していたのだ。
恐らくこの世界のどこかにその原因となるロストロギアがあるのだろう。もしくは何ものかの意図によるものか…。

「なのは、フェイト。また時空に歪みが生じている。すぐに現場に向かってくれ」
クロノは時空管理局の嘱託魔導師であるなのは、フェイトに伝える。
彼女達は9歳という若さで闇の書事件を解決に導いた時空管理局のエースである。

「「了解!」」
なのはとフェイトの声がアースラに響く。もちろん彼女達の答えはYESだ。

そして彼女達はこの後、運命的な出会いを果たすこととなる…。
62新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/23(金) 04:15:34 ID:???
え〜と、一応プロローグはここまで、次回は第1話です。

初心者が書く駄文なんでまだまだ下手くそだけど、こんなので良ければ続けていきたいと思います

続きのストーリーはちょっとずつ考えてるので、様子を見ながらゆっくり作っていきます。
63通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 04:18:34 ID:???
WとDESTINYの両方からですか。
できればもうちょっと読みたいですが、読む側として無理は言えませんね。
次回をゆったりと待たせてもらうとしますね。
64通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 08:02:41 ID:???
GJ!
価値観の違う人間達の出会いが織り成す話をWktkしてる。

ヒイロとデュオが魔導師になったら、なのフェイとタイプが似そう。
あ、ヒイロは接近戦もできるか。
二人にはアームドデバイスなイメージがあるけど、本編でも機体に語り掛ける台詞があるから、インテリでも似合うかも。
融合型にすればゼロシステムも再現しやすいか。
65通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 08:09:04 ID:???
ふと思ったが、シンが異世界転移する時って大抵「悪夢」の直後か、凸に惨敗した直後なんだよな
特に後者は駄ニメ版しか見たことがない
たまには、ボンボン版のシンが転移するってパターンはないものか……
66通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 09:54:15 ID:???
ボンボン版自体がまだまだマイナーって事かねー
でも、俺もボンボン版ラスト以降のシンが活躍するSSは読んでみたいね
こっちのシンだったら、なのは世界でもヒーローになり得るよ
67通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 15:39:30 ID:???
「これがデスティニーの力だ!!」
の叫び声と共に相手を滅多切りにする技が加わるな
68通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 16:24:09 ID:???
GJ!
ヒイロ・シン・なのは達がどう絡むのか楽しみです。
デュオとフェイトのダブル死神コンビやヒイロとなのはの白い天使と悪魔コンビ…その他いろんなクロスオーバーを期待してますw
69通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 16:34:44 ID:PbIXf7Ki
マイナーで済まないのだが、擬人化したターンXがみてみたい
70新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/23(金) 21:40:01 ID:???
第1話ができたので投下しますね。

新機動戦記ガンダム A's Destinyはじまります…。
71新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/23(金) 21:41:07 ID:???
第1話

(ここは…デスティニーのコックピット…?)
シン・アスカは自分の愛機の中で目を覚ます。
(何で…俺…宇宙にいたはずなのに…)
シンは宇宙でアスランに撃墜されたはずだった。それなのにそこは地球の海上…。

(どうなってるんだ…それにデスティニー…撃墜されたはずじゃ…)
撃墜されたはずのデスティニーは何故か完全に整備された後のように、最高のコンディションを保っていた。
次第に自分の身に何があったかを思い出すシン。
「そうだ、ミネルバは!?みんなはどうなったんだ…!?」
シンは慌てて友軍に通信を入れようとする。だが−
「こちらシン・アスカ、誰か応答してくれ!」
どのチャンネルで呼びかけても誰も応答しない。

(くそっ…何でこんなことに…どうすりゃいいんだよ…)
苛立ちながらも今後のことを考えていた、その時だった
「…!?」

突然の砲撃。シンは何事かと砲撃のあった方向を向いた。
(何だアレ…?MS?…にしては動きがおかしい…)
そこにいたのは傀儡兵の集団だった。
傀儡兵はシンに攻撃を仕掛けようとしている。
「くそ…何なんだアンタ達はァーーーーーーッッ!!」
仕掛けてくるなら倒す。それだけだった。
デスティニーは肩部の「フラッシュエッジブーメラン」を傀儡兵に飛ばす。
フラッシュエッジが命中した傀儡兵は腰から真っ二つに割れ、爆発する。
だが傀儡兵は怯むこと無くデスティニーに向かって攻撃をしかけてくる。
72新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/23(金) 21:42:29 ID:???

「…ここは?」
ヒイロは目を覚ました。
(俺はデュオと共にシャトルでコロニーに潜入しようとしていたはずだ…)
ヒイロが今いる場所は地球の海上。それも太陽へ向けて飛ばしたはずのウイングゼロのコックピットだ。

「まだ俺に戦えというのか…ゼロ。」
ヒイロはウイングガンダムゼロに搭載されたゼロシステムに語りかける。
−もちろん返事は返ってこないが

ヒイロは状況を把握するため周囲を見回すが、デュオの姿はおろかデスサイズさえも見当たらない。
だがその時だった
「くっ…!」
ヒイロの脳に青いMSとMDのような集団が戦闘を繰り広げるビジョンが伝えられる。
「奴らと戦えというのか…?」

ヒイロはレーダーに目を送る。すると1キロ程離れた場所でMSの反応を観測する。

「…行くぞ…ゼロ。」
73新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/23(金) 21:43:48 ID:???
「こんな奴らにっ!!」
シンは苛立ちながらも次々と傀儡兵を撃墜してゆく。
遠距離の敵は左背部の「高エネルギー長射程ビーム砲」で、近距離の敵には「アロンダイト」で戦うデスティニー。
だが撃墜しても撃墜しても際限無く湧いて出る傀儡兵。
「こいつら…これじゃ…キリがない…!!」
撃墜しても湧き続ける傀儡兵に焦るシン。このままではいずれデスティニーのエネルギーが切れてなぶり殺しにされるのがオチだ…。
(くそ…そんなことになってたまるか…!)
シンは邪念を振り払いアロンダイトで敵を斬り続ける。
だがその時だった。
シンの目の前に一機のMSが現れたのは。
(白い翼の…MS…?)
あの白いMSに敵対する意思が無いのなら今は傀儡兵を倒すのが先だ。そう判断したシンはウイングガンダムに構わず傀儡兵を撃墜していく。

だがその時。

「戦闘レベル…効果最大確認。…全て破壊する…。」

ウイングガンダムは大出力のビーム兵装「ツインバスターライフル」を取り出し、左右へ構える。

刹那−。

ウイングはバスターライフルを発射しながら回転を始め、次々と傀儡兵を撃墜してゆく。
74新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/23(金) 21:45:03 ID:???
「おわっ…!何なんだあいつは…!?」
シンは急いで回避行動に移る。
ウイングが放つ閃光に当てられた傀儡兵は次々と破壊されていく…。
一方シンはかろうじてローリングバスターライフルから逃れた傀儡兵を撃墜し、ついに残った傀儡兵達は撤退していくのだった。

なんとか傀儡兵を退けたシンは傀儡兵を消し去ったウイングのパイロットに交信を図る。

「俺はザフト軍所属のシン・アスカだ。アンタは?」

(ザフト軍だと…?)
ヒイロは聞き覚えの無い組織名に一瞬混乱する。
「おい、アンタ、聞こえてんのか?」
「…俺は…プリベンター所属の、『デュオ・マックスウェル』だ。」
こんな得体の知れない所で初対面のMS乗りに本名を名乗るのはエージェントとして得策では無い。−まぁヒイロ・ユイという名前自体コードネームのような物だが。
そう思いヒイロはさっきまで一緒にいた仲間の名前を名乗る。

「プリベンター?連合軍の組織か?」
プリベンターなんて組織少なくともザフトでは聞いたことの無いシンはデュオ(ヒイロ)に問い掛ける。

「その質問に答えることは出来ない。それより今は何年だ?」
ヒイロはシンの質問を遮り逆に質問する。
75新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/23(金) 21:48:03 ID:???

「な、何だよアンタ…。今はCE73年だろ」

(CEだと…?どういうことだ…)

ヒイロは黙りみ、考える。
すると
「おい、デュオ!さっきから一体何なんだ!」
とシン。
「どうやら俺はこの世界の人間では無いようだ。」
「はぁ?何言ってんだアンタ?」

シンはデュオ(ヒイロ)に近付こうとした、その時だった。
ウイングゼロとデスティニーの間を桜色の閃光が走る。
(何…!?)
「今度はなんなんだ!?」
シンとヒイロは砲撃の方向−デスティニーとウイングの上空を見る。

そこにいたのはまだ小学生くらいの少女二人と、緋色の髪の毛に犬のような耳をはやした女性だった。

「な…!?人が…浮いてる…!?」
と、驚愕するシン。
ヒイロも内心では驚いているが言葉には出さない。


少女達は何か話しているようだ。
「どうする?あれって傀儡兵かな?」
「でも何か話してたみたいだよ?それに傀儡兵にしてはなんかロボット臭いし…」
本来なら傀儡兵がいるはずの場所にロボットがいる。なのは達にとってこんなことは始めてだった。
「じゃあ、私が交信してみるよ」
と、フェイト。

フェイトはシン達に接近する。
「なんだよコイツ!?なんで浮いてんだよ!」
(…。)
「おい、デュオ!アンタ何で落ち着いてられるんだよ!」
「少なくとも奴らは敵ではない。ゼロがそう言っている。」
「はぁ?」

シンにはデュオの言っている意味がさっぱりわからなかった。誰だよゼロって。
76新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/23(金) 21:49:29 ID:???

「私は時空管理局嘱託魔導師フェイト・T・ハラオウン。あなた達の目的は?」
フェイトは二機のMSに話しかける。なのはとアルフは少し離れた場所でフェイトを見守っている。
「目的も何も、俺達も気付いたらここにいたんだ」
とシン。
(この男も気付いたら飛ばされていたのか…)
「恐らく俺達はこの世界の人間では無い。」
ヒイロも自分の予測を述べる。
「…わかりました。では、武装を解除して私達と一緒に来てもらえますか?」
フェイトは二人に言う。
だが
「ふざけるな!何なんだアンタ達は!?何が魔導師だ!ここが別の世界だなんて信じられるか!」
これはオーブ軍あたりがザフトの新型MSであるデスティニーを狙った巧妙な作戦だと思ったシンはフェイトに叫ぶ。
「じゃあ実際に魔法見たら信じられるんじゃない?」
白い服を着た少女−なのはが言う。
「魔法!?ハッ、そんなもんあるわけないだろ?」

次の瞬間、なのはのレイジングハートから桜色のビームが放たれた。
「な…!?」
驚愕するシン。
「信じてくれましたか?」
「了解した。だがガンダムを渡す訳には行かない。」
とヒイロ。

「ガンダムって何かな?」
「さぁ?」
アルフとなのはは聞き慣れない単語に混乱する。
77新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/23(金) 21:50:36 ID:???

フェイトはヒイロの言葉に少し安心した。ガンダムとは何の事かわからなかったが。
「…わかりました。では転送します…。」

「お、おい、ちょっと待て、俺はいいなんて一言も…」
とシンは言いかけるが、次の瞬間、デスティニーとウイングはその場所から消えていた。


時空間航行艦アースラ内


「つきました。ここは時空管理局の戦艦アースラのドックです。」
フェイトはデスティニーとウイングに向かいそう告げる。

「な…!?さっきまで海にいたのに…!?」
「これが魔法というものか…。」
突然転送され驚きを隠せないヒイロとシン。

二人はMSから降り、艦長の前に連れて行かれる。もちろん手はバインドで拘束されているが。


「あなた達があのロボットのパイロットね。私はアースラ艦長、リンディ・ハラオウンです。あなた達、名前は?」
「シン・アスカです。」
「…デュオ・マックスウェルだ…」
二人は名を名乗る。シンは相変わらず嫌味な態度だし、ヒイロに至っては偽名だ。
「シン君とデュオ君ね…。あなた達は何がこの世界に来た目的は?」
「気付いたらこの世界にいました。」
「俺も同じだ。」
「…わかったわ。ではあなた達の世界のこと、教えてもらえるかしら」
78新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/23(金) 21:51:58 ID:???

リンディの質問にシンは答えた。
自分はCE出身であること。CEではザフトと連合の戦争が続いていること。戦闘中にいきなり飛ばされたこと。
「だいたいわかったわ。つまりあなたはそのMSでの戦闘中、この世界に飛ばされてきたのね?」
「はい。そーです。その通りです。」
「…。あなたは?」
だいたいの事情を聞いたリンディはシンの態度については後回しにし、デュオの世界について質問する。

ヒイロも自分の世界について話す。
自分はシンとは別世界、ACから来たこと。ACではホワイトファングと地球圏統一国家との戦争が終結したこと。戦争を終結へ導いたガンダムを太陽へ投棄したこと。仲間とシャトルに乗っていると突然飛ばされたこと。
「なるほど。あなはは戦争が終わって平和になったけど、お友達とシャトルに乗っているとこちらに飛ばされた訳ね。そのお友達は?」
「こちらの世界に来た時すでに奴の姿は無かった。」
「そうなの…。わかったわ。時空管理局はデュオ君のお友達を捜し、あなた達が元の世界へ帰れるように協力するわ。」

リンディの言葉にシンとヒイロは少し安心する。

とりあえずこの世界にいる間シンとヒイロはフェイトとはやての家に居候することとなった。
79新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/23(金) 21:58:33 ID:???
「じゃあデュオ君は八神家、シン君はハラオウン家で生活してもらいます。いいですね?」
「はいはい。わかりましたよ…。」
シンは半ば諦め気味で返事を返す。
「了解した」
ヒイロも仕方がないといった感じで了解する。

ちなみにヒイロは名前だけではなく、プリベンターやバートン財団、リリーナがさらわれたこと等、リンディに伝えていないことが多い…。


艦長室から出たところで待っていたのはフェイトとなのは、それにクロノという少年だった。
「私はフェイト・T・ハラオウン。改めてよろしくお願いします」
「私は高町なのは、よろしくね。」
「僕は執務官クロノ・ハラオウンだ。」
三人はそれぞれ事故紹介をする。それにつられてシンも名を名乗る。
「俺はシン…シン・アスカだ。」
「…。」
ヒイロは口を開かない。
「君は?」
クロノはヒイロに尋ねる。
「…デュオ・マックスウェルだ。」
正直ヒイロはこれ以上名乗りたく無かった。その場しのぎで名乗った名前なのに、どうやらこの世界にしばらくいるハメになりそうだからだ。かといって今更本名を名乗るつもりも無いが…。
「シン、デュオ、もう聞いているとは思うが君達にはこの世界で生活してもらう。シンは僕の家、デュオははやての家だ」
「わかったよ。」
「…了解した。」
クロノに言われ返事を返す二人。
「はやては今ここにはいないが行けばわかるだろう。」
クロノがヒイロに言う。




挨拶を済ませた後、なのは達と雑談し、ヒイロは八神家へ、シンはフェイトと共にこの世界の家へと帰宅するのだった…。
80新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/23(金) 22:03:07 ID:???
第1話投下終了です。

一応ヒイロとシンが居候することになるとこまで投下しました。
相変わらず駄文ですが…
誤字脱字は見逃してください…

第2話からはヒイロとシンのなのは世界での生活を始めるつもりです。
81通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 00:28:50 ID:???
乙なの!
ゼロのお陰か、ヒイロの適応が早いな。
自爆して泥沼になってはいるがw
82通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 13:22:31 ID:???
GJ!
やっぱりヒイロはデュオの名前使うんだなw
これからの展開を楽しみにしてるよw
83新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/24(土) 20:44:45 ID:???
え〜、何かアドバイスとか、「こうなったら面白い」みたいな意見とか無いですか?
今後の参考にしたいんだけど…
84通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 21:27:19 ID:???
>>83
他人の意見なんて参考にする前に、自分が何を描きたいのかを考えろ
85通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 21:30:57 ID:???
>>83
私も書いてみたいのですが、WとDESTINYを使っていいですか?
86新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/24(土) 21:54:38 ID:???
>>84
確かにそうですね…
自分のやりたいようにやってみます

>>85
いいと思いますよ。
自分が書きたいと思ったものを書けばいいと思います
87通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 12:12:11 ID:???
>>86
大雑把でいいから全体の話の流れだけは決めておいた方が良いんじゃない?
88通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 16:03:46 ID:???
だな。
連載打ち切りの大半が、広げた風呂敷を畳めないのが原因。

それと通常、『…』は『……』みたいに2つセットで使う。
89通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 16:31:49 ID:???
段落的に考えると楽でしよ
90通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 17:22:30 ID:???
三点リーダの使い方について一々つっこむ奴最近やたら多いけど何なの?
ほっといてやれよ。分かっててやってる奴だっているし、紙に書くのとはいろいろ違うんだし
一般の作家ですら無視するような文法の話よりもっと大切な事がいろいろあるだろ
書き上がってから1日置いてからもう1度推敲してみろとか、タイプミス探すならwordの文章校正機能使えとか
91通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 21:37:39 ID:???
板違いの痛いスレですねw
92通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 21:39:59 ID:???
注:種隔離板ではあるがガンダム全般OK。
ローカルルール嫁。
93通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 23:10:25 ID:???
>>91
種厨氏ねよw
94新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/27(火) 02:03:44 ID:???
第2話ができたのでこれから投下します。

では新機動戦記ガンダム A's Destiny始まります
95新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/27(火) 02:09:36 ID:???
第2話

ヒイロはリンディに言われた場所へ向かっていた。
「はやてちゃんの家から最寄の公園に転送するから、そこからは渡した地図を見て行けばわかるわ」

現在ヒイロがいる場所は公園から少し歩いた場所だ。
地図によればもうすぐのはずだ。
ヒイロは黙々と歩き、数分でそれらしき家の前に到着する。
念のため標札を確認する。
「八神……、ここか。」
確認も済み、インターホンを押す。

すると八神家の玄関の扉が開いた。

「はぁい」
ヒイロを出迎えたのは小学生くらいの少女だった。
「あ、デュオ君やね?話は聞いとるよ。うちの名前は八神はやてや。よろしゅうな。さ、上がってええよ」
はやては自己紹介をし、笑顔でヒイロを出迎える。
ヒイロは初対面の男をいきなり家へ上がらせるのもどうかと思ったが、せっかくだから上がらせてもらうことにした。
少女はリビングと思われる部屋へとヒイロを誘う。
(これは……鍋の匂いか?)
ヒイロはリビングから漂う美味しそうな鍋の匂いに気付く。
「今日デュオ君が来るって聞いたから、うちらで急いで鍋の用意してんよ」
はやては嬉しそうに言う。
96新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/27(火) 02:12:50 ID:???

「感謝する。これからしばらく居候することになるデュオ・マックスウェルだ。よろしく頼む。」
ヒイロははやての言葉に感謝の気持ちを表し、自己紹介も済ませる。
だがヒイロの自己紹介に八神家の空気は固まっていた……。
「な、なんか固ぇ奴だなぁ」
「そう緊張するな。私達の事は家族だと思えばいい」
「そうよ、デュオ君。あなた悪い人じゃ無さそうだし。」
席に座り鍋を取り囲む三人に言われる。
やはりエージェントとしての教育を受けたヒイロは普通の家庭の空気には合わないのか。
「了解した。」
ヒイロは返事を返す。
この返事も何かおかしいが……


一通りの自己紹介も終え、鍋パーティーもお開きとなりヒイロはリビングのソファに座っていた。

(リリーナ……。)
ヒイロはリリーナが心配だった。デュオと共にリリーナの救出に向かったはずがこんな世界にきてしまったのだ。今頃リリーナはどうしているのだろうか……。
「考え事か?」
「…?シグナムか。たいしたことじゃない。気にするな。」
ソファで一人悩むヒイロに話かけたのはシグナムだった。
「そうか。主に聞いたが、お前、異世界から来たらしいな。」
「そうだ。」
「お前、何者だ?明らかにただの少年の体格では無い。」
97新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/27(火) 02:14:05 ID:???

この世界の住人は恐らくヒイロの敵では無いだろう。だから隠す理由など無いが、べらべらと何でも喋る必要も無い。
そう思ったヒイロはかなりはしょって答えた。
「俺は……幼い頃から鍛えていたから、だ。」
ここで幼い頃からエージェントとしての訓練を受けて育った破壊工作員と答えても構わないのだが、やはり平和な生活を送る人々にそれを言うのは流石のヒイロでも気が引ける。
「そうか……。あえて詳しくは聞くまい。お前が話したくなれば話せばいい。マックスウェル。」
シグナムはあまり触れられたくない過去であることを悟った。
「了解した」
ヒイロもシグナムに返事を返す。


「デュオの部屋用意できたで。ついてきい」
はやては笑顔でヒイロをヒイロの部屋へと連れていく。
元々納戸部屋だったらしいが、ヒイロが来ると聞いて片付けたらしい。
ヒイロは有り難く部屋を使わせてもらうことにする。

数時間後、ヒイロも久々に熟睡し、はやてとヴィータも就寝していた。
今起きているのはシグナムとシャマル、ザフィーラくらいである。
「シグナムが初対面の人とあんなに親しげに話すなんて、珍しいわね」
「……そうか?」
「ええ。彼のこと、気に入ったの?」
「いや、ただいい目をしていると思っただけだ。」
「へぇ、そうなんだ。
…あ、そうだ!明日はデュオ君の服を買いに行かなきゃ。」
「む、そうだな……。」

シグナムは思った。恐らく彼にとって明日は厄日だろうな…と。
98新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/27(火) 05:28:11 ID:???

少し時間を遡ってアースラ。
「じゃあシン君はフェイトちゃんとアルフと先に帰ってて」
リンディは自分は忙しいからと先にフェイト達に帰らせようとする。
一日に違う世界から二人も来たのだ。リンディとクロノの仕事はどっと増えたのだろう。

「ここが、私達のお家です。」
「あぁ、うん。おじゃまします」
「アンタは今日からしばらくここで過ごすんだ。そんなよそよそしくしなくていいんだよ」
「は、はぁ。わかりました。」
ここはハラオウン家。フェイト、シン、アルフは三人(二人と一匹)で帰宅した。
ちなみに喋る犬についてはシンは先ほど十分驚いた。魔法がある世界なんだ。犬が喋るくらいどうってことない。そう考えることにした


(やっぱ家は普通なんだなぁ)
シンはそんな感想を抱いていた。ハラオウン家はどこにでもありそうな普通のマンションだ。−まぁ一部普通では無いが。

「えと、とりあえずシンはこの部屋を使って。」
シンはフェイトに空き部屋を使う用言われる。
「あぁ、わかったよ。ありがとう。」
シンは礼を言い早速部屋のベッドに寝そべる。
フェイトは晩御飯の支度をするそうだ。
99新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/27(火) 05:29:42 ID:???

シンもヒイロと同じように考えていた。
プラントは、議長は、ミネルバはどうなったんだろう……。
突然こんな訳のわからない世界へ飛ばされて、異世界のMSだの魔法だの……夢なら覚めて欲しい。
だがあのウイングとかいうMS…アレの戦闘力は明らかにCEの技術を越えている。
大出力のビーム兵器…天使のような翼…あの機動性…そしてそれだけの性能であの小型化…。
もしもあんなものがCEに来たら間違いなくとんでもないことになる…。

そうこう悩んでるうちに晩御飯ができたらしい。シンはリビングへ向かう。
今晩はカレーライスだった。
シンはまぁ小学生一人じゃそんなところだろうと思った。難しすぎず、簡単すぎず、これくらいでちょうどいいのだろう。

「うん、うまい!」
シンはフェイトの作るカレーのあまりのうまさに二杯目に突入していた。
「うん、うまいよフェイト!にしてもアンタ、よく食うねぇ」
アルフも呆れ気味だ。


数時間後
「じゃあシン、明日は朝からアースラに呼び出されると思うから、昼からはシンの服とか買いに行こう」
「あぁ、わかった。」
「それじゃ、おやすみなさい」
「おやすみ」
そう言いシンとフェイトはお互いの部屋へ入ってゆく。
(はぁ…今日はいろいろあったな…。こんなCEも平和な世界ならよかったのに…)
そう思いながらシンは眠りに落ちる。

その日、リンディとクロノは徹夜だった…。
100新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/27(火) 05:31:25 ID:???

ヒイロとシンは眠っていた。久々に戦争の世界から離れた二人にとってこれだけ熟睡することなど無かったからだ。
明日は朝からアースラへの出頭命令が出ている。
恐らく彼らにもっと詳しい情報を聞くためだろう。



AC196

「ヒイロとデュオが行方不明だって!?」
「ええ……。彼らなら大丈夫だとは思うけど……」
「…わかった……。」
レディ・アンはいらついていた。ただでさえマリーメイア軍の決起やリリーナの誘拐により慌ただしいというのに、さらにそこへプリベンターが二人も行方不明ときたのだ。
まともに連絡がとれるガンダムパイロットはカトルのみとなってしまった。
そのカトルもこれからガンダムの回収へ向かう為、地球圏からはいなくなるのだが……。

(何故こう次から次へと…!)
その時、レディの手元の電話が鳴り響いた。
レディは今度は何だと思いながらも電話に応対する。
「私にもコードネームが欲しいのです。さしずめ火消しの風……ウインドとでも名乗らせてもらいましょう」
101新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/27(火) 06:12:31 ID:???
投下終了です
前回まではがかなり長かった気がするので、今回からは少し短くしました。
102通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 19:18:25 ID:mn8OnEOX
GJ!
ヒイロとシグナムは仲良くなれるのかな?
ってか仲良くなっても偽名だって知ったら皆怒るだろうなぁw
103通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 13:36:51 ID:uFGkC6hb
ヒイロみたいな無口で無愛想なキャラが八神家になじめるのか?
どちらかというとシンを八神家にした方がよかったのでは?
さて、ゼクスやごひはどうなるのか…

3話投下されるまで雑談でもして待とうか。
俺としてはさらにここにドモンも来て欲しいんだけど、どうだろう?
104通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 13:47:19 ID:???
作者の技量にもよるが、あまり混ぜすぎると収集つかなくなるからな
よっぽど慣れてない限り、基本は2作品か、多くて3作品ぐらいにとどめておくのが無難じゃね
105新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/28(水) 14:19:13 ID:???
ここにさらにGガンキャラを混ぜるのはちょっとキツイですね……

一応CE・ACキャラのみで進めるつもりです。
アストレイは出そうかどうか悩んでますが……

それと、三点リーダの使い方などの皆さんのアドバイスは参考にさせてもらってます。
とりあえずこんな感じの流れで話を進めて行こうってイメージはできてます。

明日くらいまでには第3話投下するつもりです。
106新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/28(水) 20:22:17 ID:???
第3話、できたので投下します。
それと、>>101のはやっぱり撤回します。
もっと長いのを書いてる人もいますし…


これから投下を始めます
107新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/28(水) 20:24:00 ID:???
第3話

「おい、デュオ、朝だぞ!起きろ!」
「……ぐっ!?」

ヒイロの体に何かがのしかかる。ヒイロを起こしにきたヴィータだ。さすがのヒイロでも例え子供とは言え睡眠中にいきなりのしかかられればダメージを食らうだろう。

「お前今日アースラから呼ばれてんだろ?とっとと準備しねぇと間に合わねぇぞ?」
「了解した。」


ヒイロは今日アースラへと出頭するように命じられていた。恐らくガンダムについて、ACについて、昨日よりも詳しく聞かれるのだろう。
ヒイロはもし時空管理局がガンダムを占有するつもりなら例え敵に回してでもウイングゼロで戦うつもりだった。最悪の場合、自爆も辞さない覚悟だ。
もちろんそうならない事を祈ってはいるが……

「……それにしてもお前、ほんとに無愛想な奴だなぁ。」
「……。」


ヴィータと一緒にリビングに行くと、すでに八神家の面子は揃っていた。
ヒイロが最も遅くまで寝ていたようだ。

「あ、おはようデュオ。もう朝ごはんできとるよ」

はやてに言われヒイロはテーブルに置かれた食べ物を見る。この日はパンにベーコン、目玉焼きという洋風な朝食だった。
皆は揃って「いただきます」と合掌し朝食を食べ始める。
すると

「あ、そうそう。今日アースラから帰ってきたら一緒にデュオ君の服を買いに行くわよ」

シャマルは食べながら言う。

「俺の服?」
「ええ。いつまでもそのタンクトップでいるわけにもいかないでしょ?それにそんな恰好じゃ寒いだろうし。」
「そうか。了解した。」

今のヒイロの恰好は緑のタンクトップにおなじみのジャケット、それにジーパンという、潜入時のスタイルだ。ACでは戦後この恰好でいることがほとんどだった。ちなみに今はジャケットは着ていないので、タンクトップ姿だ。
108新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/28(水) 20:26:59 ID:???


一同は朝食を食べ終え、それぞれ外出の準備をしていた。
シグナムは道場、はやては小学校、ヴィータザフィーラと散歩、シャマルは昼まで家で家事だ。

ヒイロも指定された場所に向かう。昨日の公園だ。

(奴らはガンダムを狙う組織ではなさそうだがまだ信用する訳にはいかない……)

ヒイロはそんなことを考えながら公園へ向かっていた。ガンダムはAC世界でも最強と言っても過言ではない機体だ。いつまたPPPのような連中が現れるかわからない。
まぁゼロシステムもなのは達を敵視していなかったことから時空管理局がそんな組織だとは思わないが、警戒するに越したことは無い。

「よう、アンタ昨日の……デュオだっけ。」
「……シン・アスカ。」

ヒイロは突然話し掛けられ、昨日会った男を思い出す。シン・アスカ。ヒイロと同じく異世界から飛ばされてきたガンダムパイロットだ。シンは公園に行く途中の道でヒイロと出くわした。シンもヒイロと同じくアースラから出頭命令が出ているのだ。

「……アンタのMS、凄かったな。俺の世界ではあんな凄い機体見たこと無い。」
「俺の世界にも光の翼を持つMSなど存在しない。異世界の機体だ。お互い見た事の無いシステムもあるだろう。」
「そっか、そうだよな。……アンタの世界、平和なんだってな。」
「ああ、俺がACから消えた時点ではな。」

今ではどうなっているかわからない。ヒイロがACから消える直前、マリーメイアは地球圏統一国家に宣戦布告をした……。今ACがどうなっているのかはわからないが、恐らくまた戦争が始まるだろう……。
ヒイロはウイングゼロと共にこの世界に来てしまった為、ACの事はプリベンターの皆に任せるしか無かった。

(カトル、トロワ、五飛……。俺が戻るまでACを頼む…)
「俺の世界ではまだ戦争が続いてるんだ……。でもそれももうすぐ終わる……。議長の作る新しい世界に……」
「新たな世界だと……?」
ヒイロはシンの発した言葉に反応する。
109新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/28(水) 20:29:55 ID:???


新たな世界…それはデュランダル議長のデスティニープランのことだ。
簡単に言えばあらかじめ決められた人生を歩みその人に合った職を与えるというような内容だ。確かにそうなれば世界は平和になるだろう。

「ああ、議長の作る世界は今度こそ争いの無い平和な世界なんだ。それなのに、あいつらは……!」
「……。」

シンはアークエンジェルを、オーブ軍を、アスランを思い出していた。そうだ、あいつらこそ平和な世界に邪魔な奴らだ……!

(思いだせシン!お前は何が欲しかったんだ!?お前が望んだのは本当にこんな力なのか!?)

かつての仲間、裏切り者のアスランの言葉がシンの頭をよぎる。俺が望んだのは争いの無い平和な世界のはずだ……!何を迷う必要がある?

「その迷いを肯定しろ。」
「え……?」

黙りこんでいたシンにヒイロは言う。シンは意外にもいきなり口を開いたヒイロに驚き、素っ頓狂な声をあげてしまう。

「世界を作るのは一部の人間では無い。その世界に生きる一人一人の人間が世界を作るんだ。」
「じゃあ……じゃあ俺はどうしろって言うんだよ!」

シンはヒイロの言葉に反発する。今、シンの中では一瞬だがヒイロとアスランの姿が被ったのだ。

「そこから先は自分で考えろ。……指定された場所に到着したぞ。」
「……。」

ヒイロ達は話してるうちに公園に到着し、二人はアースラへと転送される。



「おはようデュオ君、シン君。」
時空間航行艦アースラ艦長リンディ・ハラオウンはシン達にあいさつをする。
リンディによれば、今日呼び出されたのは二人が乗ってきた機体についてと、二人の世界を捜す為のさらに詳しい情報、そして二人の素性についてを聞き出すのが目的らしい。簡単に言えば取り調べだ。
シンはクロノと、ヒイロはリンディと共にそれぞれ別の個室へ連れて行かれる。
110新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/28(水) 20:32:55 ID:???


アースラ個室。
今この部屋にいるのはリンディとヒイロの二人だけだ。

「ではデュオ君、これからあなたについての情報を教えてもらいます。悪く言えば取り調べです。」
「了解した。」

ヒイロはリンディに取り調べを始めると言われ、抵抗する訳にもいかないので了解する。

「じゃあ昨日あなたから聞いた情報をまとめるわね。あなたはACという世界で生まれ、後にガンダムのパイロットとなった。
そしてAC195年、あなた達の活躍でOZとWFの戦争は終わり、平和な世界に必要の無くなったガンダムを太陽へ向けて廃棄した。ここまでは合ってるわよね?」
「ああ。」

ヒイロはリンディに言われ返事を返す。だが問題はここから先だ。バートン財団についてはまだ調査段階だ。エージェントとしてそれを安々と口外する訳にはいかない。

「で、問題はここからなの。あなたはお友達と一緒にシャトルに乗っていたら、光に包まれて、気付いたらこの世界にいた。しかも太陽へ向けて飛ばしたはずのガンダムと一緒に。こう言ったわよね?」
「そうだ。」
「あなたはシャトルで光に包まれたって言っていたけど、シャトルでどこへ行くつもりだったの?何をするつもりだったの?そこにヒントがあるかもしれないの。」
「その質問に答えることはできない。」
「……ふぅ。」

リンディはヒイロの返事にため息をつく。そして、

「私達はあなたの味方です。もちろんあなたから聞き出した情報を悪用するつもりも無いし、あなたを元の世界に返すために努力を惜しみません。私達のこと、信用できないかな?」
「……。」

ヒイロはリンディの言葉に嘘が無いという事はわかってはいる。だがそれでもヒイロは言おうかどうか考えていた。
そして数分後、ヒイロは決心し、口を開く。

「俺は……俺の名前はヒイロ・ユイ。プリベンターのエージェントだ。そして、ウイングガンダムゼロのパイロットだ。」
「……え?」
111新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/28(水) 20:36:55 ID:???


リンディはヒイロの突然の告白に驚く。

「デュオ……君?」
「俺はデュオ・マックスウェルでは無い。プリベンターのエージェント、ヒイロ・ユイだ。」
「どういうことか、説明してくれるかな?」

リンディはヒイロの言っている意味を理解するのに少し時間がかかった。今までデュオだと思っていた人物はデュオではない。プリベンターのエージェント、ヒイロ・ユイだと言うのだ。

「俺の名前はヒイロ・ユイ。戦後唯一武装することが許可された組織、プリベンターのエージェントだ。デュオ・マックスウェルはプリベンターの仲間の名だ。」
「どうしてそのデュオ君の名を使ったの?」
「エージェントとして、見知らぬ場所で見知らぬ相手に本名を名乗るのは得策では無い。敵組織の計略である可能性がある」

ヒイロはデュオの名を使った理由をリンディに告げる。

「じゃあ、私達のこと、信用してくれたのね?」
「ACに帰るにはそうするしか無いと判断したからだ。」
「……。わかったわ。じゃあ、取り調べを続けるわよ。シャトルに乗っていた理由も話してくれるわね?」
「ああ。」

そしてヒイロはリンディに語り始めた。完全平和主義を唱えるリリーナ・ピースクラフトがさらわれたこと、バートン財団が怪しい動きを見せていること、マリーメイアが地球圏統一国家に対し宣戦を布告したこと。
そして自分とデュオはマリーメイアのいるL3のX18999コロニーに潜入する途中でこの世界に飛ばされたこと。

「……だいたいわかったわ。それよりはやてちゃん達はデュオ・マックスウェルが偽名だって知ってるの?」
「いや。」
「なら、今日帰ったら自分で本当のことを言って、謝りなさい。これは艦長命令です。」

リンディは突然厳しい顔になる。ヒイロは艦長命令と言われれば従うしかなかった。

「了解した。」
「ならいいわ。じゃあ次はガンダムについてです。でも、その前にちょっと休憩しましょう。」

リンディはさっきの厳しい顔から、元の優しい顔に戻っていた。
112新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/28(水) 20:38:54 ID:???


ヒイロは休憩時間に、食堂へ向かう。今は正午過ぎ。腹も減ってくるころだ。ちなみに昼ご飯はリンディの奢りだという。さすがリンディさん、太っ腹だ。

食堂に到着すると、クロノとシンが目に入る。ヒイロは一人で食事しようとしたが、二人はヒイロに寄ってくる。

「やぁ、デュオ。君も休憩かい?」
「俺の名前はデュオ・マックスウェルでは無い。ヒイロ・ユイだ。今まで黙っていたことには謝罪する。」

ヒイロはクロノとシンに本名を名乗り、謝罪の旨を告げる。二人は訳がわからないといった顔をしているので、ヒイロは簡単に説明する。

「わかった。改めてよろしく頼むよ、ヒイロ・ユイ。」
「まぁ……アンタにも色々あったんだな……よろしくな、ヒイロ」

シンとクロノはヒイロの説明に納得し、改めてよろしくした。

「それよりさっきのアンタの言葉、今の俺にはどうすりゃいいのかわかんないけど……やっぱりデュランダル議長が悪いとは思えないんだ」
「……そうか。焦る必要は無い。いずれ答えは出るだろう。」
(デュランダル……)

さっき取り調べを終えたクロノはシンとヒイロの話から、ある程度の内容は理解できた。だがやはりデュランダルという言葉には反応してしまう。



アースラドック。
ここには2機のMSが存在する。天使のような翼を持つガンダム・ウイングゼロと全体灰色の配色で、折りたたんだ翼を持つガンダム・デスティニーだ。

「じゃあヒイロ君、シン君、試しにこれに乗って欲しいんだけど、いいかしら?」
「別にいいですけど。」
「問題は無い。」
「じゃあ決まりね」

二人は各自MSに乗り込む。その時ヒイロは気付いた。
(エネルギーがフルチャージされている……?どういうことだ。ツインバスターライフルの発射はそれなりにエネルギーを食ったはずだ……)

同じ様にシンもデスティニーの異常に気付いていた。
(エネルギーがMAX……!?そんなバカな……確かにあの時、傀儡兵とかいう奴らとの戦闘でエネルギーを食ったはずだ……!)
113新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/28(水) 20:41:19 ID:???


二人の機体のエネルギーはMAXになっていた。確かに昨日の戦闘でエネルギーを使ったはずだ。

「どうしたんだ?二人とも」
「それが……エネルギーが満タンなんだよ……」
「ウイングゼロもだ。」

二人はもう何があっても驚かないと思っていたが、さすがに自分の愛機の異常には驚く。
リンディはなるほど、と言うような顔をする。まるで最初から予想していたかのような表情だ。

「実はあなた達の機体から、僅かだけど魔力の反応が感じられるの。」
「何だって!?」

リンディはデスティニーとウイングゼロに僅かな魔力反応があることを発表する。クロノもその言葉に驚きを隠せない。

「あなた達の機体は今はデバイスと似たような状態になっているの。恐らくエネルギーだけじゃなく、ちょっとくらいの外傷なら自己修復できるんじゃないかしら?」
「マジかよ……」
「……。」

シンはデスティニーの新たな力に嬉々とした表情になる。純粋にデスティニーの新機能が嬉しいのだ。一方ヒイロは相変わらず無表情のままだ。


その後も色々と機動実験を続けるが、とくに異常は無いようだ。
二人は機体から降りて、お互いのガンダムのスペックをクロノ達に説明する。
そして夕方4時頃、二人は開放される。

「また呼び出すかもしれないけど、今日はこれくらいでいいよ。だいたいのことはわかったからね。」

と、クロノ。そしてシンとヒイロの二人はまた例の公園に戻されるのであった。
114新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/28(水) 20:44:04 ID:???

アースラ艦内。

「それにしても、驚いたわね。まさかあれだけの大きさであんな高機動なんて……」
「ああ、特にあのウイングゼロって機体。重量はデスティニーの10分の1で全体的な能力はデスティニーを上回ってる。あんなものが存在するなんて……」
「ええ、でも一番危ないのはゼロシステムよ。パイロットに未来を見せ、その未来を強要させる。よっぽど強い精神力の持ち主でないと、発狂して死に至る……。アレは人にとって過ぎた力なんじゃないかしら?」
「うん……。でもヒイロはそのシステムを使いこなしてる。」
「凄いわよね、彼……。」

アースラ艦内でリンディとクロノは2機のガンダム−主にウイングゼロ−について話し合っていた。あれは、あの力は人には過ぎた力なのではないか?二人はウイングゼロの能力に純粋に驚きと驚異を感じていた。



PM4:30、八神家。
ヒイロはシンと別れ、八神家に帰宅した。皆に言わなければならないことがある……。ヒイロはリビングに向かう。
リビングではすでに八神家の皆が揃っていた。

「あ、おかえりデュオ。遅かったなぁ」
「これからあなたの服を買いに行きたいんだけど、大丈夫よね?」

はやてとシャマルはヒイロに話かける。

「その前に、お前らに話さなければならない事がある。」

一同はヒイロを見る。ヒイロの表情から真剣な話をすることは間違いないだろう。

「なんなん?デュオ、そんな真剣な顔して」
「俺の名は、デュオ・マックスウェルでは無い。」
「え!?」
「……ほぅ。」

驚く一同。

「どういうことなん?」

ヒイロはリンディにも話したことを話す。自分はエージェントで、名前はヒイロ・ユイ。そう簡単に自分の情報を語るわけにはいかなかったことなど。それを言ってヒイロは謝罪した。
数分の沈黙が流れた後、

「なんや難しい事はようわからんけど、ヒイロにも色々あってんなぁ。正直に言うてくれたし……皆どうする?」
「私はいいと思いますよ。ヒイロ君にも事情があった訳だし……。」
「まぁ別に偽名使って悪い事しようとした訳じゃねぇし……いいんじゃねぇか?」
「私は主に従います。主がいいと思うなら。」
「うん、じゃあ決まりやな。改めてよろしくな、ヒイロ!」
115新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/28(水) 20:46:54 ID:???


はやてはヒイロを改めて八神家に向かえ入れる。ヴォルケンリッターもそれでいいようだ。

「感謝する。」
「別にええよ。ただ、もう隠し事したらあかんで!うちらはもう家族やねんからな」
「了解した。」

はやては笑顔で言う。ヒイロは返事を返しながら思う。
(家族……か。)
ヒイロには今まで家族というものが存在しなかった。幼い頃からドクターJに破壊工作員として育てられたヒイロにとって、八神家の温もりは何か新鮮な感覚だった。

「じゃあデュオ君……じゃなかった。ヒイロ君の服を買いに行きましょうか」
「ああ。わかった」

シャマルはヒイロの服を買いに行こうと言う。ヒイロは爽やかな気持ちで返事を返す。

(了解した、じゃないのかよ)
ヴィータはにやけながらそんな事を考えていた。



PM7:00、デパート内。

「こんな服も似合いそうじゃない?」
「う〜ん、こっちの方が似合うて」

シャマルとはやては二人で服を選んでいる。シグナムとヒイロは少し離れた場所で座って待っていた。

(まだ買うのか……)
「フフ……主はいつもこうなんだ。お前も疲れただろう、ヒイロ・ユイ。」
「ああ。まさか俺に服を選ぶ権利が無いとは思わなかった。」
「フフ……。そういえばヒイロ・ユイ、では呼びにくいな。かといって『ユイ』もまるで女性のようだ。何かいい呼び方は無いのか?」
「……好きに呼んでくれて構わない。」
「そうか。ではこれからはヒイロと呼ばせてもらうぞ。」
「ああ、了解した。」

シグナムとヒイロはシャマルとはやてを眺めながら会話していた。ヒイロも昨日よりも少しなじんだようだ。

「おーい、ヒイロ〜。こんなんどうや?」
はやてに呼ばれヒイロはそちらに向かう。
ちなみにヒイロは16歳なのに身長は155cm。買う服はSかMのみ、もちろんズボンは全て裾直ししてもらっている……。




結局この日は、ヒイロにあいそうな服を数着買い、帰宅する。グレアムが資金提供してくれるからいいものの、こんなことでいいのかと思うシグナムであった。
116新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/28(水) 20:49:52 ID:???


『ランデブーの時間は五秒しかありません!危険だと思ったらすぐに戻って下さいよ!』
「わかったよラシード。」
AC196年。
カトルはまた必要となったガンダムを回収するため、太陽へ向けて飛ばしたウルカヌスに向かっていた。

「見えた!ウルカヌスだ!」
『カウントダウン開始!』
『5!4!3!2!1!0!!』

カウントダウンが0に達した瞬間、ウルカヌスへ向けてアンカーが発射される。ウルカヌスにアンカーが突き刺さり、カトルはウルカヌスに侵入する。

「カトル様!」
「だ……大丈夫……なんとかたどり着けました」
「……よかった」
「ありがとう、皆のおかげです。」

無事ウルカヌスに侵入したカトルはマグアナック隊に礼を言う。自分はウルカヌスの融合炉を使って一足先に地球へ帰るから、ラシード達、マグアナック達は金星の重力カタパルトで戻るという計画だ。


ウルカヌス内部。


「ふぅ。ここは砂漠より暑いや」

きっとヒイロもデュオも生きている。またどこかで暴れてるんだろう。
(あの二人のためにも、今はガンダムを回収しなくちゃ!)

そしてガンダム5機が収納されているブロックへ到着する。

「……やぁ。また会ったね。ボクのサンドロック」

カトルはサンドロックを見た後他のガンダムも確認する。
だが−

「……そんな!?ガンダムが……ウイングゼロとデスサイズが……消えてる!?」
117新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/28(水) 20:56:50 ID:???
はい、3話投下終了です。

多分今までで一番長いのではないかと…。
>>101のは撤回してこの調子で頑張ります。

まだまだ駄文ですが、だいたいの流れは決めてるので、これからも投下していくつもりです。これからも応援してくれると嬉しいです。


ふと思ったんですが、このSSってまとめサイトとかに載るんですかね?
118通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 22:01:57 ID:???
乙なの!

ヒイロも意外と八神家で得るものがあるのかもね。
シンがヒイロの噛ませ犬に見えなくもないが、なのは達やヒイロと接する中で成長したらいいな。
119通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 08:09:58 ID:???
ヒイロは愛想こそ無いけどTPOはわきまえてるので、意外と対人関係でトラブルことは無いような気がする
本来潜入工作員なので無駄に周囲とぶつかったりはしないだろう
ある意味シンより人付き合いは上手いんじゃないかと
120通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 21:04:56 ID:???
八神家で過ごすうちに「がんばれドモンくんW」のヒイロになっていく展開キボンヌw

ヒイロ「ふっふっふ……」
はやて「不気味やなぁ……最初はこんなんちゃうかったのに……」

みたいなw
知ってる奴挙手しるw
121通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 21:12:00 ID:???
>>120
ノシ
「「理解されないくやしさだー」」噴いたw
122新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/30(金) 19:02:53 ID:???
第4話できたので投下します。
今回もだいたい3話と同じくらいの長さです
123新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/30(金) 19:04:54 ID:???
第4話

AM7:00、八神家。

「あ、おはようヒイロ。」
「おはよう。」

ヒイロは最初ヴィータに起こされてからは毎日自分で起きるようにしていた。毎朝のしかかられていては身がもたないからだ。

八神家では毎朝同じことが繰り返されている。はやて達が作った朝食を食べた後、はやては学校へ、シグナムは道場へ、というようにそれぞれの場所へ行く。
ヒイロはと言うと、はやくこの町を覚えられるように町内を散策したり、図書館へ行ってこの世界の情勢を調べたりしている。

「うちは今日終業式やから、いつもより早よ帰ってくんで」
「じゃあお昼ごはん作って待ってますね」

はやての言葉にシャマルはにこやかに返事を返す。はやては今日終業式らしい。つまり明日からは春休みということだ。

ちなみに今日はヴィータとザフィーラと一緒に散歩に行く約束だ。無口で無愛想とは言え、それなりになじんでいるのだ。


「おい、行くぞヒイロ!」
「ああ。」

ヴィータはヒイロとザフィーラと共に家を出る。このヒイロを連れた散歩も、実はヴィータがヒイロともっと親しくなろうと誘ったのである。

だが、ヒイロから会話を切り出す事は少なく、ザフィーラもどちらかというと無口キャラだ。
明るいキャラはヴィータだけなので、ヴィータが話のネタを振らなければならない。
おそらく1番疲れる役だろう。

「あ、そういやヒイロ、この町のこともう覚えたのか?」
「……。」
「そ、そうか!じゃああたしが案内してやるよ!」
「……感謝する。」

実はヒイロは既に海鳴市の徒歩で行ける範囲の地形は覚えていたが、せっかくヴィータが案内してくれるというのでお言葉に甘えることにした。

数分後

「……で、こっちのスーパーはよくシャマル達が買い物にくるんだ」
「……。」

ヴィータは後悔していた。このメンバーで外出するのは間違いだと。ヒイロはたまに質問してくるが、ザフィーラに至ってはさっきからほとんど口を開いていない。
次からははやてかシグナム達も一緒がいいな、と思うヴィータであった。
124新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/30(金) 19:08:08 ID:???


なのはの通う私立聖祥大附属小学校。

いつものメンバーであるはやて・なのは・フェイト・アリサ・すずかで話をしていた。今は異世界からきたヒイロとシンの話題でもちきりだ。

「ふぅん。異世界のロボットのパイロットかぁ。ちょっと会ってみたいわね」

アリサが言う。

「じゃあ、今日で学校も終わりだし、ヒイロくんとシンくんを呼んでみたらいいんじゃない?」

とすずか。

「いいね、それ!じゃあ帰ったら翠屋で集合でいいわね?」

と再びアリサ。

「私はいいよ〜。お母さん達も多分いいって言うと思うし。」
「……私はいいけど、シンいいって言うかな……?」
「う〜ん……うちのヒイロもそういうのあんま好きそうちゃうしなぁ……」

なのははそれでいいようだが、フェイトとはやては微妙だ。何せシンやヒイロはあまりそういうパーティー向けでは無いのだ。
シンはまだしも特にヒイロは。

「じゃあ、フェイトとはやては帰ったらちゃんとシンとヒイロって人を連れてくるように!いいわね?」

「わかった。うち帰ったらヒイロに聞いてみるわぁ」
「うん、私もシンに聞いてみるよ。」
「じゃあ決まりね!」

アリサが話をまとめる。すごく楽しそうだ。フェイトとはやてもアリサの案に了解する。
だが、どうせならシグナム達や恭也達も皆揃った方がいいとのことで、夕方頃に集合することになった。

そしてはやて達は家路についていた。
すると、前から男が歩いてくる。

「なんか怪しいね……あの人。」
「なんかドロボウみたいな恰好してるね。」
「うん……でもまぁ人はみかけによらへんからなぁ」
なのはとフェイト、はやての三人は歩きながら話していた。その男の雰囲気は明らかに普通では無かった。
真っ黒なコートに真っ黒なキャップを深くかぶっている。
髪の毛は三つ編みで肩まで、伸びている。

(なんでやろ……なんとなくヒイロに雰囲気が似てる気がする……)
はやてはその男を見てそんなことを思っていた。
125新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/30(金) 19:10:19 ID:???


はやてはその男をしばらく見つめていた。何故かとても気になったからだ。

(……おっ、あの娘ずっとこっち見てるな……。いやぁ俺はモテるからなぁ)

その男こそ外ならぬデュオ・マックスウェル本人である。
はやて達はまだ彼がデュオだとは知らない。一方デュオも何か勘違いしているが……。

「な、なんかあの人ニヤついてるよ……」
「うん、かかわらない方が良さそうだね……。」

フェイトとなのははデュオを怪しい人物だと思い込み、早歩きで立ち去る。

(へへっ、恥ずかしがっちゃって)
デュオは早歩きで立ち去るなのは達を見てやはり勘違いをするのだった……。


数分後。
デュオは海辺に到着し、辺りを見回す。
(誰もいないよな……?よし……)
デュオはコートの内ポケットから取り出したスイッチを押す。
すると、海中から大きな音を立てて何かが現れる。

「待たせたな、相棒。」

死神のようなフォルムの黒い機体。−ガンダムデスサイズヘルだ。

デュオはデスサイズに乗り込み、ハイパージャマーを起動させる。デュオもこの世界に来てからしばらくたつが、戦争の無いこの世界でガンダムを見られるのはまずい。
そう判断したデュオは常にデスサイズを海中に隠し、乗る時はハイパージャマーを起動させていたのだ。
だから時空管理局のレーダーにも引っ掛からずに、今まで過ごしてこられたのだ。
ちなみにデュオは定期的に町に出て情報を収集している。だから信じたくは無いが、自分が異世界に来てしまった事も理解していた。

「にしても、この世界はわからねぇことだらけだ。補給しなくてもエネルギーが回復するなんてよ……。まぁおかげでハイパージャマー使いっぱなしでも動けるんだけどな。」

ずっと同じ場所にガンダムを隠す訳にもいかない。デュオは再びデスサイズを移動させる。
もちろんハイパージャマーといっても肉眼では見えてしまうため、海中でしか動けないが……。
126新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/30(金) 19:15:05 ID:???
八神家。

「ただいまー。ヒイロおる?」
「おかえりなさいはやてちゃん。ヒイロくんならさっき帰ってきたわよ」
「わかった。ありがとうシャマル。」

はやてはヒイロの部屋へと向かう。ちなみに現在八神家にはヒイロ・はやて・シャマル・ザフィーラしかいない。ヴィータはゲートボールをするため、再び外出してしまったのだ。

「ヒイロー、ちょっとええか?」
「何だ?」
「え〜と……あのな、うちの友達がヒイロに会いたいらしいねんけど、ええかな?」
「ああ、断る理由は無い。」
「うちの友達とかなのはの家族とかシンもおるちょっとしたパーティーやけど大丈夫?」
「大丈夫だ。何を心配している?」
「あ、いや……ヒイロパーティーとか苦手かな〜て思って……」
「心配するな。俺も空気は読める。」
「あはは……わかった。じゃあ夕方になったら皆で行こな!」
「了解した。」
(……ほんまに大丈夫やろか……)

はやてはヒイロの了解を得ることに成功する。少し心配だが……

「はやてちゃん、ヒイロくん、お昼ご飯できたわよ」

一階から二人を呼ぶ声が聞こえる。
はやては「はぁ〜い」と言いながらヒイロと一緒に一階に下りていく。はやては今から夕方のパーティーが楽しみだった。


その頃ハラオウン家では。

「ただいま〜。」
「おかえりフェイト」
「おかえり。」

フェイトをシンとアルフが出迎える。やはりクロノとリンディはいない。当然といっちゃ当然だが。

「ねぇシン、ちょっと話があるんだけど、いい?」
「あぁ、何だよ?」
「うん、実はね、私の友達がシンを招いてパーティーしたいらしいんだけど……」
「へぇ、そりゃ是非行ってみたいね。何のパーティーなんだ?」
「パーティーっていうか、シンやヒイロがせっかくこっちの世界に来たから、自己紹介も兼ねてるんだ」
「ふぅん。わかった!俺も行くよ。」
「うん、ありがとう。」

フェイトは意外にもあっさり了解を得られた事にすこし驚いていた。最初のシンはもっと感じが悪かったからだ。
127新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/30(金) 19:17:15 ID:???


「なぁフェイト。夕方までどうせヒマだからアースラに行きたいんだけどいいかな?」
「え?別にいいけど……何しにいくの?」
「ちょっとデスティニーの様子を見に行きたいんだ。ちょっと整備もしたいし。」
「うん、そういうことなら。私とアルフもヒマだから、一緒に行くよ。」

こうしてシン、フェイト、アルフは夕方までアースラで過ごす事になった。



アースラ内。

「クロノ君、またなのはちゃん達の世界で例の反応があったよ?」
オペレーターのエイミィが言う。

「で、また消えたのか?」
「うん……。最近多いよね……一瞬だけレーダーに反応するけどすぐ消えちゃう。すごい強力なジャミングだよ。」
「ああ。しかもあのウイングゼロに似た反応っていうのが気になるな。」

その反応がウイングゼロ、つまりヒイロのガンダムと似た反応だというのだ。

「案外この反応の正体、他のガンダム……だっけ?だったりして。」
「その可能性もあるな。引き続き調査を続けてくれ」
「りょーかいっ!」

クロノは謎の反応について引き続き調査を続けるようエイミィに依頼する。エイミィは明るく返事を返す。

と、その時。
シンとフェイトが現れる。

「どうしたんだ、フェイト」
「シンがデスティニーの様子を見たいんだって」
「そうか。様子を見るだけなら構わないが、くれぐれも余計なことはしないでくれよ。」

クロノがシンに言う。シンはクロノと同じ部屋で生活しているが、やはりあまり好きにはなれない。
「言われなくてもわかってるよ!」

シンはクロノにそう言いドックに向かう。フェイトもシンについていこうとするが、シンの歩く速度が早いため、フェイトは小走り気味でついていかなければならない。
128新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/30(金) 19:19:26 ID:???


アースラ内、ドック。

シンは今デスティニーのコックピットに座っている。フェイトとアルフはコックピット前のリフトに立ってシンを見ている。

デスティニーのOSが立ち上がる。
『Generation Unsubdue Nuclear Drive Assault Module……』

「ガンダム……か。何なんだろうな、一体……」

デスティニーのモニターにうつる文字を見てシンは呟く。ヒイロは「ガンダムは平和の為に戦い戦争を終結に導いた」って言っていた気がする。
でもヒイロの世界ではまた戦争が起ころうとしている……

(じゃあガンダムは何の為に戦ったって言うんだよ……所詮兵器は兵器じゃないか……。)

シンはまた悩み始めていた。平和の為に戦うって言ったって兵器は兵器だ。こんなものがあるからまた戦争が起こるんだ。

「……むずかしいことはよくわかんないけど、前にヒイロは『ガンダムは自由を愛する人々の象徴』って言ってた気がする」

と、フェイト。シンはいつの間にそんな話してたんだよ、と思うがそこはあえてつっこまない。

「そんなこといったって……所詮、兵器は兵器さ。人を殺す為だけに存在する。このデスティニーだって……」
「そんな……そんな言い方、ひどいと思う。」
「……え?」
「デスティニーは今までシンを守って戦ってくれたんだよね?それなのに、そんな考え方じゃ、デスティニーも可哀相だと思う。」
「……。」

フェイトはシンに自分の考えを伝える。
フェイトは偶然にも自分の名前と同じ意味の名を冠するデスティニーの気持ちが、ほんの少しだがわかる気がした。

(兵器が可哀相だって……?そんなバカな話……)

シンの心にフェイトの言葉は届かなかったが、フェイトの表情を見ればそんなことは言えなかった。
「自由を愛する人々の象徴……ガンダムか……。」

シンはふとデスティニーの隣のウイングゼロに目をやる……。
129新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/30(金) 19:21:53 ID:???


PM5:00、翠屋。

今ここにはなのはファミリー、はやて、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ、アリサ、すずかが揃っている。
ヒイロは後でシグナムと一緒に来るそうだ。
あとはシン・フェイトが揃えばパーティー開始だ。
「まあちょっと早い進級パーティーだな」

父、士郎は言う。
士郎、桃子、恭也、シャマル、ザフィーラなどの大人組は店でパーティーの準備だ。
なのは達はみんなが揃うまではヒマなので雑談している。

「なんやなのはのお兄ちゃんって雰囲気ヒイロに似とらん?」
「う〜ん……そうかな?ヒイロさんとあまり会った事無いから……」
「絶対似てるって!何でかわからんけど何か似てる!」
「へぇ。ヒイロってあんな人なんだ。」
「じゃあ結構かっこいいんじゃない?」
「う〜ん……そうかなぁ……」

なのは達はヒイロの話をしている。はやてが言うには恭也とヒイロの雰囲気が似ているというのだ。
と、その時なのはの携帯にメールが入る。

「あ、フェイトちゃんからだ……ユーノ君とクロノ君も来れるんだって。」

フェイトからのメールの内容は、ユーノとクロノも仕事を早めに終わらせて来れるようになったとのこと。
なのは達は雑談しながら待つのだった。



数分後。
シン、フェイト、クロノ、ユーノ、アルフが店に到着する。

人数も増えてきていかにもパーティーといった感じだ。
ユーノはなのはとの久々の再開にテンション上がり気味のようだ。
まぁこの5人が来たからといってヒイロとシグナムが来るまで暇な事に変わりは無い。
130新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/30(金) 19:28:46 ID:???
シグナムとヒイロは翠屋に向かっていた。
シグナムは剣道が終わった後、ヒイロと合流するはずだったのだが、ヒイロが中々現れなかったのだ。

「すまない。道に迷った」
「……お前、方向オンチなんだな。」
「……以前、カトルにも言われた。」
「お前の仲間か?」
「ああ。今頃向こうで戦っているだろう。」
「そうか。」

ヒイロはACに残った仲間、カトル・ラバーバ・ウィナーを思い出す。俺とデュオが抜けてもカトルがちゃんとまとめてくれる。ヒイロはそう考えていた。

「良い仲間だったんだな。」
シグナムはヒイロの表情からカトルという人物がいい仲間だったのだろうと悟った。

数分後

「あそこが翠屋だ。」
シグナムが指を指す。ヒイロ達はようやく翠屋に到着する。
店に入ると、ようやく全員揃ったのでヒイロとシンは自己紹介をすることに。

「C・Eって世界から来たシン・アスカです。よろしくお願いします。」

シンの自己紹介に一同は拍手する。次はヒイロの番だ。
「デュオです。よろしく……」
「ヒイロ!自分の名前名乗り!」
「……トロワです」
「ヒイロ!」
「……ウーフェイです」
「ヒイロー!」

ヒイロは他人の名前を名乗り続ける。ヒイロにとっては冗談のつもりだ。そしてはやてが突っ込み、何やら漫才のようになっている。
なのは達はそれを見て笑っていた。

「A・Cから来たヒイロ・ユイだ。」

ようやく普通の自己紹介をする。一同も苦笑しつつも拍手する。

「さて、自己紹介も終わったところでパーティーの始まりだ」

父、士郎の掛け声と共に乾杯する一同。
パーティーが始まるが、やはりシンとヒイロは人気者で、アリサやすずかに絶えず話しかけられている。

「やっぱりなのはのお兄ちゃんとヒイロ似とるやろ?」
「うん……なんとなく。」

はやての問い掛けに答えるなのは。ちなみにすずかやアリサ達からしても恭也とヒイロは似ているらしい。
131新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/30(金) 19:31:06 ID:???


シンもヒイロもそれなりにパーティーの空気になじんでいる。
そこで士郎が

「せっかくだから君達の世界のこと、聞かせてくれよ」

とシン達に持ち掛ける。

「俺の世界なんて……ただ戦争してるだけですよ……」

シンはパーティーの空気に合わないと判断し、その申し出を断る。

すると、美由希が

「じゃあ、ロボットの話だけでも聞かせてよ」

目が輝いている。異世界のロボなんて美由希にとっては興味津々だ。
だが−

「デスティニーはザフトの最新機種なんだ。そう簡単に言えないよ。ヒイロなら教えてくれるんじゃないか?俺とは違う世界だし」
「じゃあヒイロ君!」

シンはヒイロに振る。ロボット好きな美由希は今度はヒイロから聞こうとする。

「ガンダムは自由を愛する人々の象徴、言わば反抗の象徴だ。平和の為に戦い、平和を願い、そしてその翼を閉じる。」
「へ、へぇ……そうなんだ。」

ヒイロは簡単に説明するが、美由希にはあまり意味がわからなかった。
すると……

「平和の為に戦うって言ったって、所詮兵器じゃないか……」

シンはヒイロの言葉に反応し、ボソッと呟く。フェイトにもシンのつぶやきは聞こえ、少し表情が暗くなる。

「……何?」とヒイロ。

「自由の象徴だか何だか知らないけど、所詮兵器じゃないか。アンタのガンダムだって……」
「……。」
「ホラ、やっぱり言い返せないじゃないか!アンタのウイングゼロだって地球の人間を殺す為に造られた兵器じゃないか!」

シンの言葉に驚くなのは達。ヒイロの乗るガンダムが地球の人々を殺す為の兵器だというのだ。

「……その通りだ。」

ヒイロの言葉に一同は「え?」という顔をする。ヒイロならシンを悟してくれるかもと淡い期待を抱いていたフェイトも少しがっかりだ。
シンも絶対何か言い返されると思っていた相手にあっさりと認められ、拍子抜けする。
132新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/30(金) 19:38:13 ID:???
「お前の言う事は正しい。機械は機械だ。」
「じゃ、じゃあ……!」
「だが機械は乗る人間によってその意味を変える。お前がそんな気持ちでアレに乗る以上、アレは兵器だ。」
シンはヒイロの言葉に最初の威勢を失う。確かにヒイロの言う通りだ。

(……だけど!)
「ヒイロの言う通りだよ。そんな考え方じゃデスティニーが可哀相だよ。」

フェイトにもう一度同じ事を言われ、シンの威勢は完全に失せる。
正直アリサやすずかといった一般人はまったく話についていけないが、なんとなくヒイロが正しいんだろうと言う事は感じ取れた。

「少し落ち着け、シンくん。」
シンは士郎になだめられる。

「俺も少し冷静さを欠いていた。謝罪する。」

ヒイロは最初から冷静だったし、自分が間違っていたとも思わないが一応謝罪はする。
もちろん他の一同もヒイロが悪いとは思わないが……
一度は皆テンションが下がったが、シンが言い負かされてからだんだんと元のテンションに戻っていく。

「やぁ、ヒイロ君」
「アンタは?」
「俺はなのはの兄の恭也だ。よろしく。何か君を見てると親近感が沸いてくるんだ。」
「……俺もだ。」

恭也がおもむろにヒイロに話し掛ける。特に話しのネタがあるわけでも無いが、なんとなく話し掛けたのだ。

「見てみ、あの二人。やっぱ雰囲気似とるわぁ」
「うん……身長も性格も全然違うのに何でだろうね?」
「声とかかな?」

ヒイロと恭也を見て話すなのは達三人。ちなみにアリサとすずかはシンと話している。他愛もない雑談のようだ。
そしてその日は8時くらいまでパーティーを続け、小学生もいるのでそろそろお開きにしようと士郎が言い出す。
片付けを済ませた後、皆それぞれの家へ帰る。

「なぁ、フェイト。俺、間違ってたのかな……?」
「……今からでも大丈夫だよ。きっとデスティニーもわかってくれるよ」
「……あぁ。」

(デスティニーと一緒に戦う……か。)
シンはフェイト達の言う意味が少しわかった気がした。

「今のデスティニーはデバイスと似たようなモノだ。これからはもっと大切に扱ってやるんだな」とクロノ。

「言われなくてもわかってるよ!」

シンはいつも通りクロノに突っ掛かる。だがいつもとは何かが違う。フェイトはそんなシンを見て少し安心するのであった。
133新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/30(金) 19:44:28 ID:???
第4話投下終了です。

う〜ん……やっぱり読みにくいですね(汗

なんかやっぱりシンがかませ犬みたいになっちゃった感がありますが、ちょっとずつ成長させていきたいと思います。

それと>>120の「がんばれドモンくんW」のヒイロですが、自己紹介のシーンでネタを使わせていただきました。
134通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 20:08:07 ID:???
乙です。
ヒイロ真面目に自己紹介しろw
シンが運命をただの兵器として捉らえてるのは今月のGAのジエッジでのシンの台詞
「俺のデスティニーとあの兵器に結局どんな違いがあるって言うんだ?」
てのもあるし、いいなと思いました。
かませ犬でも、それが成長に繋がれば大丈夫だと思います。つかシンは精神的に最も疲弊してる時期なわけだし。
135通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 21:34:27 ID:???
個人的には、シンの兵器をただの人殺しの道具と断じて一切の愛着を持たないって思想は潔いと思うし、もっと肯定されてもいいと思うんだが……
まあ、インテリジェンスデバイスという存在がある、なのはの世界観とのクロスでは難しいのかも知れんな
136通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 23:34:35 ID:???
ちょっとシンが物分りよ過ぎっていうか折れるの早すぎ
ガキに説教されて簡単に揺らいでるし
シン嫌いだろ
137通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 23:36:21 ID:???
シン嫌いだったらもっと駄々っ子に描くんじゃね
138通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 01:52:08 ID:???
ってか嫌いだったら最初からSSに出さないんじゃね?
きっと今はわかったような気がするだけでまたしばらくしたらまた兵器扱いするんだよw
139通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 02:57:12 ID:???
ここで空気読まずに言い返してみんなにプギャーされるよりはマシかと
なだめられた後しばらく冷静に考えたんじゃないか?

それよりがんばれドモンくんネタを取り入れてくれたのがうれしいwww
140通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 10:57:44 ID:???
>心配するな。俺も空気は読める。

ワロス
141新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/31(土) 11:04:08 ID:???
>>136
最初はシンもフェイトと士郎にそれぞれ言い返してたんですが、長すぎて投稿できなかったのでこの先あまり影響のなさそうなシンのセリフを省いてしまったんです……。
142通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 11:05:32 ID:???
>フェイトと士郎に

ここだけ読んで一瞬えっ?と思ったのは俺だけじゃないはずだ
143新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/31(土) 14:18:50 ID:???
>>142
フェイトにデスティニーが可哀相って言われた時と士郎になだめられたときです。
最初は「何なんだアンタ達は!」みたいなセリフ言ってたんですが、このセリフあってもなくても一緒だと思ったし、むしろシンが駄々っ子みたいになるので省きました。
144通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 14:29:42 ID:???
いや
「フェイト(/ステイナイト)と(衛宮)士郎に」
かと一瞬だけ思った、という話で
145通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 14:33:10 ID:???
そっちかよw
146新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/03/31(土) 14:39:18 ID:???
>>144
なるほど
元ネタ知らなかったんで勘違いしてしまいしたw
147通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 16:52:33 ID:???
誰も話題にしない死神兄さんの人間ミラコロもといハイパージャマーっぷりに噴いた
148通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 01:26:19 ID:???
ディオは不運なやつだからなw
149通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 04:29:24 ID:???
なんとなく考えてたんだが
ロストロギアって「進みすぎて滅びてしまった文明の遺産」なら
フラッシュシステムやサテライトキャノンって
A級とは言わないけど条件満たしてる?
150通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 08:42:17 ID:???
ほんの数年前に作られて動作原理もわかってる物なんだから当てはまらないだろう
∀におけるMS全般はまさしくロストロギアかもしれんが
151通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 08:54:29 ID:???
NTを魔術師の素質としたら
BitMSは思念通信とマルチタスクの複合技
152新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/02(月) 12:55:47 ID:???
>>147-148
デュオ自体に魔力はないので、こっちの世界にきてすぐに機体がレーダーから姿を消したせいで見つからないって事です。
デュオはこっちの世界で今は普通の人間として生活しているので、機体さえ見付からなければ大丈夫かなと。
機体がレーダーから姿を消しても中に乗ってるデュオまでは消せないなんてことは、大目に見てください(汗


ふと思ったんですが、∀設定にしたらCEもACも同じ世界だよな。


第5話は只今製作中です。
153通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 12:57:21 ID:???
>>152
CEは何とも言えない
154147:2007/04/02(月) 18:58:32 ID:???
>>152
あ、いや劇中での話ではなくて、レスでの話です。
せっかく出てきたのに誰も触れてないのでさすがハイパージャマーだと・・・

ちなみにワタクシ、5人の中じゃ死神兄さんが一番好きですよ
155通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 22:01:54 ID:???
>>154 
よう、俺
156新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/03(火) 02:56:25 ID:???
第5話、できたので投下しますね。

では、新機動戦記ガンダム A's Destiny 第5話 始まります。
157新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/03(火) 03:02:25 ID:???
第5話

(ヒイロ……何故現れない……)

地球衛星起動上。ナタクを駆る五飛はいまだにヒイロが姿を現さないことに疑問を感じていた。
カトルも、ゼクスも、トロワも動きを見せたのに、ヒイロとデュオはいまだ姿を見せていない。
その時五飛はある異変に気付く。何かが来る……。
すると、次の瞬間ナタクの周囲に突如として傀儡兵が現れたのだ。

「何だ貴様らは?」

さっきまでレーダーに反応は無かった。突然現れた傀儡兵に五飛は問い掛ける。恐らく味方ではないのだろう。
だがもちろん傀儡兵は五飛の問い掛けに答えない。

(こいつら……MDか?)

すると突然、傀儡兵はナタクに攻撃を仕掛けてきたのだ。

「フ……問答無用か……。ならば!」

五飛は傀儡兵の攻撃をかわし、ビームトライデントを取り出す。
五飛とナタクにかかれば傀儡兵など何機いても同じことだろう。近距離の敵はビームトライデント、中距離、遠距離の敵にはドラゴンハングだ。
相変わらずどこまで伸びるのかとツッコミたくなるドラゴンハングは次々と傀儡兵を食い破り、遂に最後の一機となる。

「貴様で最後だ!」

五飛は一気に接近し、最後の傀儡兵をトライデントでメッタ刺しにし、とどめを刺す。
回避しきれなかった傀儡兵は爆発する……だが、最後の傀儡兵を倒すと同時に、ナタクは光に包まれた。



AM9:00、八神家。

はやて達は今日から春休みだ。
だがヒイロにはそんなこと関係なく、はやてやなのは達が休みだからと言って特に何が変わる訳でもない。

「ヒイロ、今日はどっか行くん?」
「アースラへ行く。何か新しい情報があるかもしれない。」

ヒイロは特にすることも無いので、アースラに行くつもりだ。何か新しい情報があるかもしれない。

「じゃあどうせすることないし、うちも行くわ。」と、はやて。
「あ!あたしも行く!」

ヴィータもヒマなので一緒に行きたいと言い出す。
別に断る理由も無いため、ヒイロははやてとヴィータと三人でアースラに行く事になった。
二人は暇つぶしが目的だが。
158新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/03(火) 03:04:49 ID:???

アースラ、ブリッジ。

ヒイロはクロノとリンディに挨拶した後、エイミィに何か情報はないか尋ねた。

「何か新しい情報ねぇ……そういえばヒイロ君の世界に関係あるかわかんないけど、たまにウイングゼロに似た反応が観測されることがありますねぃ。」
「ゼロに似た反応……?」

ヒイロはエイミィの言葉に反応する。ゼロに似た反応という事は、残りのガンダム−恐らくデスサイズ−か、シンの世界のガンダムかだろう。

「うん。でもいつも一瞬だけ現れて、すぐ消えちゃうんだ……」
「……そうか。」

すぐ消える?つまりデスサイズのハイパージャマーかCEのMSということだろう。

「他には?」
「う〜ん……後は次元震が発生して傀儡兵が現れる事件がたまにあるけど、これはまだ何とも言えないね。どこかに原因になるロストロギアがあるんだろうけど……」
「……了解した。」

傀儡兵……この世界に来た時、ローリングバスターライフルで殲滅した奴らか。
ヒイロはゼロの様子を見に行くことにする。はやて達もゼロを見に行ったが、何かやらかさないか不安だからだ。

「情報に感謝する」
「どういたしまして」

ヒイロはエイミィに礼をいい、ブリッジを後にした。

「なんかヒイロ君って……硬いね。クロノ君みたい。」
「な……!僕はあんなに無愛想じゃない!」

ヒイロが立ち去った後、エイミィがクロノを挑発する。クロノは心外だと言わんばかりに否定する

「アハハ、冗談だよ、クロノ君。」とエイミィ。
「あなた達、ヒイロ君に失礼でしょ……」

リンディは失礼だと言うが、言いながらも顔は笑っている。正直リンディもヒイロとクロノを重ねたのだろう。
硬い所しか似ていないが。
いや、言ってしまえば全く似ていないが……
159新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/03(火) 03:07:08 ID:???


(……ここは!?)
五飛は目を覚ました。今五飛がいるのはどこかの部屋のベッドだ。

(ナタクは……!?
……俺は確か地球の衛星起動上にいたはずだ。)
だんだんと記憶が蘇ってくる。そう、五飛は突然傀儡兵に襲われ、最後の一機を撃墜したと思ったら光に包まれ、気付いたらここにいたのだ。

(あのMDの爆発に巻き込まれて意識を失い、誰かに助けられたのか……?)

いつもの五飛ならその程度で気を失う事など有り得ないのだが、そうでも考えないと納得がいかなかった。

すると
「目を覚ました様だな。」

黒い長髪の男が五飛に話かける。どこかの貴族のような風貌をしている。

「貴様が俺を助けたのか?」
「……まぁそんなところだ。」
「ナタクはどうした!?」
「ナタク?あぁ、あのMSの事か。あれならちゃんと収容している。」
五飛はそれを聞き、少し安心する。

「そうか。悪いが俺はもう行かせてもらう。邪魔したな。」

五飛はそう言い起き上がる。今五飛はこんなところで寝ている場合では無いのだ。

「フフ……まぁ待て。ここはお前のいた世界では無い。」
「……貴様、何を言っている?」

黒髪の男に言われ、五飛は動きを止める。

「ここはお前がいた世界では無い。そして私もこの世界の住人では無い。私達は飛ばされたのだ。」

五飛にはこの男が何を言っているのかさっぱりわからなかった。だが嘘を言っているようにも見えない。

「……。」
「ついてこい。詳しくはプレシアに聞くがいい。」
「……いいだろう。貴様を信じてやる。」

五飛は黒髪の男を信じ、プレシアという人物の部屋に向かう為男についていくことにするのだった。
160新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/03(火) 03:09:13 ID:???


アースラ内、ドック。

「こうまじまじ見るのは初めてやけど、ガンダムってすごいなぁ。ほんまに巨大ロボやん」
「きっと腕とか飛ぶんだぜ!」

はやてとヴィータはウイングゼロを見ながら話している。本物を見たのは初めてなので、やはり驚きを隠せない。ちなみにヴィータは少し感動もしているようだ。

「うんうん。ヒイロの話ではACではこれが最強のロボットらしいで?」
「へぇー!スゲー!!」

ヴィータは最強と言う言葉を聞きさらにテンションを上げる。
すると

「だがゼロは危険だ。一般人が乗れば死に至ることもある。」

言いながらヒイロが現れる。

「ど、どういうことだよ!?」
「ゼロシステムは未来を見せてくれる。半端な精神力の人間が乗れば発狂し、最期は死に至る。」

ヒイロは簡単に説明したつもりだが、はやてとヴィータにはそれでもまだあまり意味がわかってはいない。ただ危険なシステムだという事だけは伝わった。

「そ、そんな……!そんなんアカン!うちヒイロが死んだら嫌や!」
「心配するな、俺は死なない。」
「……ホンマに?それやったらええけど……」

はやては一瞬取り乱すが、ヒイロの自信に満ちた表情を見ればヒイロの言葉がただのハッタリだとは思えなかった。
それに今までもゼロを使ってきたヒイロだ。きっと使いこなしてるのだろう、はやてはそう思うことにした。

「にしても、そんな強いんならなんで捨てようとしたんだ?」
「平和な世界にガンダムの必要は無くなったからだ。」
「……でもまた戦争が起こったら……」
「俺は世界を信じる。」

ヒイロはそう言うが、また戦争が起ころうとしていたACを思い出す。

「……そうやな。世界も人もそんな弱ない。」
「……ああ。」
161新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/03(火) 03:11:26 ID:???


「……。」

五飛は黒髪の男についてゆき、プレシアと名乗る女性から今の自分の状況を知らされる。
五飛はあるロストロギアの影響で、異世界に飛ばされたのだということ。
そして五飛を襲った傀儡兵はそのロストロギアが生み出したということ。
そのロストロギアは未知のエネルギーを秘めており、その力を使えば死んだ者でも生き返らせる事が可能だということ。
プレシアの目的に時空管理局という組織が邪魔だということ。
そして異世界から来たMSが時空管理局に接収されたこと。

「わかってもらえたかしら?」
「……。」

五飛は腕を組み黙っている。

「……返答が無い場合は肯定ととらせてもらうわ。私達に協力してもらえるかしら?もちろん協力してくれるならあなたを元の世界に戻す手伝いもするわ。」
「……そのロストロギアとやらの存在は間違い無いのか?」
「ええ。どこかにあるのは間違い無いわ。だから今あなた達がここにいるの」
「……ククク。」

五飛は笑う。そして−

「いいだろう。そのロストロギアとやらの存在が確かならば貴様らに協力してやる。」
「……感謝するわ、張・五飛。」

五飛はプレシアの要求を飲んでしまう。五飛にはプレシア達が正義で無いことはわかっていた。だがそれでも五飛には確かめたい事があったのだ……。

「だがその前に……」
「……?」
「俺はナタクで出る。確かめたいことがあるからな。」
「……わかったわ。」

五飛はプレシアの返答を聞くとそのまま部屋から出ていく。

(ヒイロ……貴様もこの世界にいるのか……。)

五飛は真剣な面持ちでドックへと向かう……。

「……行くぞ、ナタク。」
162新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/03(火) 03:13:30 ID:???


五飛が立ち去った後、プレシアと黒髪の男は二人きりになる。

「いいのかプレシア?奴は俺の世界とは別の世界の人間だぞ。」
「そんなことはあのMSとか言うのを見れば解るわ。」
「……。」
「私はアリシアさえ生き返れば他はどうでもいいのよ。その為にはあなたにも協力してもらうわよ」
「フ……助けて貰った上、天を直して貰った恩もあるからな。できる限りの協力はさせてもらう。……では私も失礼する。」

黒髪の男もプレシアの部屋を出ていく。
男は長いストレートヘアをなびかせながら廊下を歩く。その口元には不適な笑みを浮かべて……

(ククク……踊れ、テスタロッサよ……私の手の中で踊るのだ……)




アースラ内、ブリッジ。

「あ、クロノ君。海鳴市近海に次元震が発生してるよ。」
「またか……ちょうどいい。はやて達に行ってもらおう。」

クロノはエイミィの報告にまたかと思いながらも、はやてに連絡しようとする。だが−

「ちょっと待った!傀儡兵じゃないっぽいよ!」
「何だって!?」
「これは……この反応は……!」


アースラ内、ドック。

『海鳴近海に次元震発生。八神はやてとヒイロ・ユイは直ちに出撃して下さい。繰り返します……』
艦内に響くアナウンス。

「……ヒイロ、行くで!」
「……了解した。」

何故俺まで出撃しなければならない?MSが相手ということか……?
ヒイロはそんな疑問を抱きつつもウイングゼロに乗り込み、はやてとヴィータも変身する。

「ヒイロと一緒に出撃すんのは初めてやけど、がんばろな!」
「あたし達の強さを見せてやるよ!」

二人はヒイロに言う……
163新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/03(火) 03:17:21 ID:???


ヒイロ達は転送で一気に海鳴市近海まで飛ばされるらしい。さすが魔法だ、目的地まで一瞬で行けるなんて。

「ヒイロくん、多分現場にいるのはMSだよ!ヒイロくんと同じ様にこの世界に飛ばされてきたのかも!」
「了解した。」

次の瞬間、ヒイロはアースラから消えていた。



海鳴市近海。

「ついたで、ヒイロ、ヴィータ!」
「おう!って……アレ、ガンダムじゃねぇか?」
「……。」

現場に到着するはやて・ヴィータ、そしてヒイロのウイングゼロ。
現場でヒイロを待ち受けていたのはウイングと似通った形の緑のMS……

「……来たか、ヒイロ。」
「……五飛。」

(……知り合いかな?)
(そうっぽい……)

はやてとヴィータが念話で話す。二人の空気は明らかに知り合いのようだが、何かがおかしい。

五飛のナタクは一機だけで海上を浮遊している。
ナタクはビームトライデントを取り出し、ヒイロに構える。

「……五飛!?」

五飛は突然ゼロに切り掛かる。ヒイロはなんとか回避するが、さすが五飛だ。あと一瞬遅ければゼロはまともにトライデントを受けていた。

「ちょっ……どういうことや!あんたヒイロの仲間ちゃうんか!?」
「……。」
「おい、テメー、何とか言えよ!」
はやてとヴィータはナタクに向かって叫ぶ。ヒイロの話では5機のガンダムは一緒に戦って戦争を終わらせた仲間のはず。
だったら何故こんなことになる?はやて達にはさっぱりわからなかった。

「貴様らは正しいのか……。」
「……え?」
「貴様らは正しいのかと聞いている!」
164新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/03(火) 03:19:44 ID:???


「あ、あんたいきなり仕掛けてきて何言うてんねん!」

はやては五飛に向かって叫ぶが、既に五飛ははやて達に興味は無かった。
ナタクは再びゼロに接近し、トライデントで斬りかかる。

「ヒイロ!人類はあの戦いで一時の平和を得た!だがお前は何を手に入れた!?」
「……」

ヒイロは黙って五飛の攻撃を回避する。集中していれば五飛の攻撃に当たることは無いが、それでもギリギリだ。
いや、それどころかたまにかすっている。

「答えられないか!そうだ……兵士は何も得ていない!だから俺は戦うんだ!全ての兵士のためにな!」
「……」

五飛は攻撃しながらも自分の思いをヒイロにぶつける。返す言葉の無いヒイロは黙っているだけしかできない。
確かに五飛の言う通りかもしれない……。だが五飛はまた同じ過ちを繰り返そうとしているだけだ。
ヒイロもビームサーベルを抜きナタクの攻撃を切り払いながら応戦する。


アースラのモニターにも五飛とヒイロの戦いは写し出されている。

「あの緑のガンダム……かなり速いな……。」
「うん。それにあの二人、なんか訳ありっぽいね……」

クロノとエイミィは二人の戦いを眺めながら言う。
五飛の能力はヒイロと互角……いや、むしろ五飛の方が接近戦は得意だ。


「ちょっと待ち!なんでなん!?ヒイロもあんたも平和な世界の為に戦ったんやろ!?」

はやては五飛に向かって叫ぶ。

「弱い女がウロウロするなぁ!」

五飛ははやてに向かってドラゴンハングを飛ばす。今の五飛にはやて等眼中に無かったのだろう。
だがはやてはナタクのドラゴンハングを簡単に弾き返し、攻撃の体制に入る。
しかし

(……でも、あのガンダム一応ヒイロの友達っぽいし……ホンマに攻撃していいんやろか……)

はやては悩んでなかなか攻撃できない。いや、ヒイロと五飛の戦いの邪魔をしてはいけない気がするのだ。
165新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/03(火) 03:24:00 ID:???
五飛は尚もヒイロと接近戦を続ける。

「五飛……。ガンダムパイロットに暴走は許されない。自爆スイッチを押せ!」

ヒイロは無駄だと思いつつも五飛を説得しようとする。だが−

「でやぁぁぁ!!」

五飛は聞く耳を持たずにウイングに襲いかかる。一方−

(じ、自爆……!?)
最早二人の戦いを見ているだけのはやてとヴィータはヒイロの自爆という言葉に驚いている。
自爆なんてしたらパイロットも死んでしまうからだ。すると−

「主、遅れてすみません。」
ようやく増援のシグナムとザフィーラが駆け付ける。主はやてがピンチとなればすぐに駆け付けるのがベルカの騎士だ。−まぁまだピンチじゃないが。ちなみにシャマルは待機である。

「ザフィーラ!とりあえず、あのガンダムの動き止めて!バインドで抵抗できへんようにしてからアースラに連れてく!」
「わかった。」

はやてに作戦内容を伝えられたザフィーラはすぐにナタクをバインドする。

「何!?」

身動きの取れなくなったナタクは空中に固定された。

「クッ……卑怯な!正々堂々と戦え!!」と、五飛。

「ほぅ。戦士としては一流の様だな……」と、シグナム。

五飛は古くから伝わる戦士の一族の末裔なのだ。そう思うのも無理は無いだろう。

「このままアースラまで連行するんや!」

はやては今の内にナタクを連行しようとする。だが−

「それは困る。まだダンスは始まっていない。」

声と共に現れたのは傀儡兵の大群。

「「「!?」」」

突然の傀儡兵の出現に焦る一同。
はやて達はナタクは後回し、傀儡兵から片付けようとする。だが−

「ナ タ ク を な め る な ぁ ! !」

ナタクはドラゴンハングを伸ばし、ザフィーラのバインドを食いちぎる。
166新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/03(火) 03:27:22 ID:???

「そんな!?」

バインドを解かれ、焦るはやて達。ドラゴンハングを忘れていたのだ。まさかあんな使い方もするとは。

『張・五飛。そろそろ潮時よ。戻りなさい。まだ何も始まっていないのだから。』

ナタクに通信が入る。

(チッ……あのプレシアとかいう女か。)

五飛はトライデントを収める。

「……五飛?」
「忘れるなヒイロ!俺達の戦争はまだ終わってはいない!だから、俺は戦う!」
「……。」

五飛はそう言い、踵を返す。次の瞬間、ナタクは光に包まれ、この場所から姿を消した。

「五飛……お前は誰と戦っている……」

ヒイロは一人呟く。……だが今は傀儡兵を排除するのが先だ。
ウイングは翼から二丁のライフルを取り出し、傀儡兵の大群の中心へ向かう。
ウイングが中心にいくには中心の傀儡兵が邪魔だ。ヒイロは中心の傀儡兵をバスターライフルで散開させ、その場所を奪う。
そして翼を羽ばたかせ、両腕を広げ−

「戦術レベル……効果最大確認……逃がしはしない……!」

バスターライフルを発射しながら回転するウイング。
傀儡兵はものすごい早さで減ってゆく。

「出た!ローリングバスターライフル!」とエイミィ。
「すごい……」
「……。」

現場の一同はあまりの凄まじさにア然とするしかなかった。

「あんなんして目回らへんのかな……」
「主……」

ボケをかますはやて。
流石関西人だ。こんなときにもボケをかませる余裕がある。−まぁはやてにはこの程度の傀儡兵に負けない自信があったからだが。
167新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/03(火) 03:37:43 ID:???
はやて達も次々と傀儡兵を撃墜してゆく。

シグナムはレヴァンティンはカートリッジをリロードし、傀儡兵を撃墜する。
ヴィータも同様にグラーフアイゼンで傀儡兵をねじ伏せてゆく。

「ほぅ。奴らなかなかやるな。これだけの敵を相手にまともなダンスを踊っている。」

傀儡兵を送りこんだ張本人が言う。

「フン、今の俺はヒイロとの決着以外に興味は無い。あんな女共など知るか。」

五飛は黒髪の男に苛立ち気味に言う。五飛からすればヒイロとの勝負を邪魔されたような物だ。苛立つのも無理はないだろう。

その頃、アースラブリッジでは。

「クロノ君、やっぱりあの傀儡兵、P・T事件の時のっぽいよ……」
「やっぱり……。どういうことなんだ……何故あの傀儡兵とガンダムが一緒に……」

エイミィの分析に、わからないことだらけのクロノは疑問をつぶやく。
一方現場では−

「だいぶ数減ってきたで、みんな!」
「はい、主」

傀儡兵の数も減り、今のはやて達は完全に油断していた。まさかまだレベルの高い傀儡兵が一機潜んでいたとは思うまい。
傀儡兵は、気配を消し気付いたらはやての背後に回り混んでいた。

「はやて、後ろ!」

ヴィータが叫ぶが既に傀儡兵は斧を振りかぶっている。

(あかん……やられる!)

はやても覚悟し、目をつむる……
だが……

(……あれ?)
はやては全く攻撃を受けていない。前を見ると、傀儡兵が腹あたりから真っ二つに斬り裂かれている……。
一瞬、何が起こったかはやてにはわからなかった。
そして傀儡兵の後ろにいるのは全身黒系の配色の機体。バルディッシュの様な鎌を持ち、悪魔のような翼を広げた姿はまるで死神のようだ。

「黒い……ガンダム……?」

はやては呟く。すると−

「へへっ……俺、参上!!」
168新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/03(火) 03:50:16 ID:???
投下終了です。
文章力が……orz

はい、ちょっと急展開です。
とりあえずそろそろ敵を出した方がいいかと思い、奴らを出してみましたが、現時点ではまだ管理局もプレシアが犯人だとは思ってません。
管理局からすれば五飛もいきなり現れてすぐに帰っていったので、まだ何も情報はありません。
あまり五飛に暴れさせすぎて足を掴まれては意味が無いと感じたプレシアは撤退命令を出しました。



そういえば最近レスが増えてるっぽくて嬉しいです。読んでくれる人が増えたのかな?

まぁ色々伏線を張りつつ次回に続きますが、これからも掲載頑張って行くつもりですので、応援・アドバイスなどよろしくお願いしますです。

ではでは。ノシ
169通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 06:55:07 ID:???
GJなの!
デュオも来てるからそのうちやるんじゃないかと思ってたら本当にやりやがったw>俺、参上!
170通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 07:02:23 ID:???
なら期待していいんだな

「必殺!俺の必殺技!」を。
171通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 07:28:00 ID:???
黒髪の男って…
もしやロ○ド・ギ○・○○ク…か!?
だとすりゃ金と黒のアノ機体も来たりするんだろうか?
次をwktkして待ってる。
172通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 07:41:50 ID:???
見直したらしっかりヒント出てた……。
ちょっとランサーダートの的になって来る。
173通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 07:42:27 ID:???
黒髪の男の正体がわからんな。

自分の機体のことを「天」とか言ってたから一瞬冥王かと思ったが
174通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 07:43:05 ID:???
>>173
ASTRAYを読むべし
175通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 07:45:49 ID:???
確かに面白い
面白いんだが、シンの存在意義がよくわからんな
この先、ちゃんと見せ場があるのか?
176通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 08:51:51 ID:???
多分無いな、だってここGWX∀スレだもの
177通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 09:22:58 ID:???
この調子でWの5人全員こっちに来るとしたら、種側もシンとギナ以外の奴が来ないとバランス悪いよな
でもキラが来ると良くも悪くもシン食っちゃうから、アストレイの連中でも連れてきた方が良いかもね
178通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 09:37:08 ID:???
真っ先に思いついたのがバリーさんだった。
179通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 11:14:35 ID:???
むしろ、種キャラは必要なかったんじゃないだろうか?
正直、Wキャラだけでも話は成り立つぞ
180通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 11:21:42 ID:???
俺もそう思うけど、こういう形で始まった以上はバランス取って欲しい
181通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 11:32:21 ID:???
まぁ待て、あの男がいるって事は他のアストレイキャラもくるって伏線なんじゃないか?!
それにまだWキャラも全員来るかわからんし、もしかしたらこれ以上来ないかもしれないし
182通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 21:49:11 ID:???
自分でも何か書こうかな、と思ったが敵役が思いつかんオチ
183通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 22:18:43 ID:???
>むしろ、種キャラは必要なかったんじゃないだろうか?
なんかシンがモロにプレシア側につきそうだ。
次回はデュオですかぁ〜。なんか損な役回りばかりきそうだな・・・・・。
楽しみに待ってます。

184通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 22:35:39 ID:???
>>182
ロストロギアって便利な言葉があるぜ?
185通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 22:36:58 ID:???
人格型ロストロギアにしちゃうと、完全オリキャラになっちまう。
だが、MSと夜天の魔道書の戦いなんて書きたくもない
186通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 22:43:20 ID:???
MSをぶつけるならガジェットドローンみたいなAMF持ちのが萌える
傀儡兵みたいな機械兵器もOKだ
187通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 23:41:37 ID:???
>>182
閣下は如何だ?
ドゥガチもアリとは思うが
188通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 00:39:35 ID:???
閣下というと、真っ先に思い浮かぶのが和田なんだが……
そしてなんでまた、クラックス・ドゥガチ……
189通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 03:20:49 ID:???
ビバ、核ミサイル!
190通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 07:39:38 ID:VMdYsikI
>>182
もう冥王でいいんじゃね?
「次元連結システムをつか)ry」
191通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 11:25:34 ID:???
>>188
閣下って言ったらトレーズ様
192通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 11:28:00 ID:???
トレーズ様は「エレガントの人」だろ……

フロスト兄弟だと劇中で片がついてるしなぁ
193通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 13:23:59 ID:???
今北。はやてが時空管理局とつながりがあるってことは、
もうAsは終わっていて、StrikerSとの間をえがいているわけか。wktk
194通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 15:07:21 ID:VMdYsikI
つーかもう普通に歩いてないか?
195通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 15:33:12 ID:???
>>194
きっとこの春休みが終わったらもう5年生くらいになるんだろうな
細かい事気にしてちゃ楽しめない
196通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 15:51:47 ID:???
リンディ提督が艦長引退したのって何時だっけ
197通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 18:17:52 ID:???
A'sのSS03で「今年中に艦長職を引退する」みたいな会話があったような……
198通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 01:59:04 ID:???
大佐が魔導士なら通常の3倍でなのは達に襲い掛かるな。
199通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 03:29:21 ID:uV4Svu2a
なのは達は通常の3倍以上の早さだろw
200勢いで書いた。反省はしていない:2007/04/05(木) 03:32:25 ID:???
あの日、私はニュータイプと呼ばれることを捨てました。
でも、捨てたのはニュータイプという名前だけ。能力はそのまま。
何時までも、手を引いてもらってばかりの自分ではいられないから。
二人で並んで歩きたいから。
自分の『力』と向き合うチャンスをちゃんと生かそうと思います。
そして今が、今がきっとその時。
「まだ飛んでいられる?」
「Yes,ma'am」
背中の翼に魔力を込められるのを感じながら上昇。
一瞬前まで私がいた空間を青い閃光が貫いていきました。
回避が追いつかなくなるまで、多分あとちょっと。




素人と舐めてかかっては危険。
最初の攻撃を回避されたとき、その予想は確信に変わった。
直射型の魔法では撃つ前に射線からいなくなってしまう。
思考を読まれているというのは存外にやりにくいものだ。

彼女、ティファ・アディールはこの世界で拾った魔術師だ。
もっとも、彼女の世界では『ニュータイプ』と呼称するらしいが。
そこでは魔術師特有の技能である高度情報処理能力・意志伝達能力を
機械兵器の操作に用いる技術が発達していた。
魔法そのものの技術が発達した世界ではない。
そんな世界の住人にデバイスを持たせた結果がコレだ。

「Stinger Snipe」

死角から聞きなれたシステム音が流れてくる。
雑念が入った瞬間を見逃してくれる相手ではない。
そもそも雑念を持ったことを知覚できるのだ。
高速で突っ込んでくるのは、高速と操作性が売りの誘導弾。
彼女も自分の特性は理解しているのだろう。
「打ち落とせ、デュランダル!」
「OK,BOSS」
愛杖の返答は短い。
「Stinger Snipe」
同一の魔法で相殺。読まれているなら、対処できない処理速度で打ち落とす。
それだけのことだ。
砲撃や、広範囲攻撃まで絡めなければならない相手ではない。
201通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 03:34:09 ID:???
「ティファちゃんも粘るね〜」
アースラ管制室では、二人のクセ毛がモニターを見つめていた。
「クロノの野郎、半分も力出してないだろ?」
「おぉ〜。さすがガロード君、くぐった修羅場の数が違うというかなんというか」

遅延発動のバインドや遠隔発生系の魔法は通じない。
これは彼女の能力を考えれば当然。
空中での機動力も高く、急な針路変更も恐れない。
戦闘状態の機動兵器に乗るというのだから、G耐性は推して知るべし。
空間認識も早くて正確。
そして、それ以上に戦闘慣れしている。

杖の方も、作りたてにしては良好だ。
インテリジェントの最大の問題点である使用者との相性も予想以上。
デバイスの素体に使った操縦桿に、何か特別な思い入れがあったのだろう。
内臓データはS2Uのコピーと、ガロードの戦闘記録。
どこぞの誰か達のような馬鹿けた魔力所持者でないなら
自分が組んだ術式の方が向いている。

惜しむらくは魔法戦での経験不足。
ちょっと鍛えればまだまだ光る人材なのは理解した。
杖の方もデータ内容をAIが把握すれば、まだ伸びる。
本人にもこちらに協力する意志がある。
ついでに人手不足。
嘱託として迎えるのは問題ないだろう。

目下の問題は
「さて……どうやって終わらせたものか」
瞳に写る意志が強すぎる。
息はとっくにあがっているし、杖を構える腕も下がり気味だ。
なのに、目の強さだけが一向に衰えない。
正直、ちょっと攻撃するのは気が引ける。
「あーもう試験としては十分なんだが」
「すいません……、もう少しだけ」
確信した。これは絶対止められない。
目の前にいるのは求道者だ。
「ガロード」
『あいよ〜?』
「すまない」
『はぁ?何言ってr』
通信切断。
許せガロード。アレを無傷で止めれるかは怪しい。
202通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 03:36:57 ID:???
訓練室上部から白い翼が突っ込んでくる。
胸元にあしらわれた緑色の煌きも一緒だ。
魔力を注ぎ込むことによる動力降下。
動きは直線。あの速度では曲がれまい。
前言は撤回しよう。範囲を拡大すればバインドで捕獲できそうだ。
というか、止めないと逆に床に突っ込みそうな気がする。
「蒼穹を駆ける白銀の翼 疾れ風の剣……」

――同時刻 アースラモニタールーム
「あんのエロ野郎!」
「ガロード君落ち着けぇぇぇぇ!」
「流し目まで決めやがった!」
閑話休題

「迎撃されるのをわかっていての突撃。少々無謀がすぎるな」
これで勝負は合ったはずだ。
だが、頭の中の警鐘が鳴りやまない。
おかしい。僕は何を見逃している?
何故、間合いの維持を優先していた彼女が、急に突撃を敢行した?
答えは上。彼女がいた場所。蒼い剣。
「デュランダル!」
「Round Shield」
未来予知を利用したスティンガーブレイドの遅延発動。
彼女の能力が思考を読み取るだけではないのを失念していた。
剣の消滅を待って、ラウンドシールドを解除。
撃った本人は気絶。彼女が求めた答えは見つかったのだろうか。


最後に、ティファを抱きかかえて訓練室を出たせいで
ガロードとエイミィに鉄拳制裁を貰った事を追記しておく。
203通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 03:38:46 ID:???
「ティファが魔術戦やったら」という妄想が止まらなくなった結果である。
半分寝てるから誤字脱字誤表現なんてシラネ
204通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 14:43:52 ID:???
スターライトブレイカーとサテライトキャノン、どっちが強力だろうか?
205通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 14:46:37 ID:???
SLBでコロニー貫通はできねーだろ
206通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 15:23:04 ID:???
リィン1のSLBなら、街一つ焼き払ってもおかしくない
207通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 17:00:44 ID:???
>>206
新作の描写を見てると、19歳なのはさんの全力全開なら、普通にできそうな気がしてくる。
208通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 17:16:53 ID:???
>>207
俺もそんな気がする
209通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 17:29:49 ID:???
なのはさんに広域攻撃適性ってあったか?
210通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 18:32:05 ID:???
>>204
リンディさんの妖精の羽のごとくリフレクター展開ティファを幻視した。
アースラからの魔力供給を受けてぶっ放す予感
211通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 19:46:50 ID:???
∀をデバイス化したら大変な事になるな・・・

最大出力でコロニーレーザー並みのビームライフル
20%の出力の月光蝶で地球の文明抹消
ナノマシンの一部さえ残ればパイロットごと修復
DG細胞の技術も取り入れられているので能力をコピーできる

でもパイロットは1話から全裸
212通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 19:50:25 ID:???
ターンXはスプラッターだな。
213通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 19:51:13 ID:???
魔法少女がばらばらになって再結合ですか
214通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 20:07:28 ID:???
いやギンガナムが。
215207:2007/04/05(木) 20:39:06 ID:???
アンカーミスった……。
>>207は、>>205の「SLBでコロニーを貫通できるか?」に対してのレスです。
216通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 20:40:27 ID:???
>でもパイロットは1話から全裸
そりゃ富野だからな
217通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 20:55:25 ID:???
>>215
…全力全開のなのはさんなら、街一つ、島一つの消滅だってできそうなの
218通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 21:38:01 ID:???
何かしら物体というか、物質というか、キャラ以外でなのはが砲撃をぶつけたのって、海だけだっけ?
219通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 22:03:07 ID:???
>>218
傀儡兵とか、ジュエルシードの暴走体とか。
220通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 11:26:51 ID:???
結論としては
威力の点で言えば
サテライトキャノン>SLB
でおk?
221通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 21:42:31 ID:???
なのは「お前が避けたらコロニーは粉々なの!!!」
222通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 23:35:55 ID:???
レヴァンティン「私はまだ2回の変身を残しています」
223通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 00:38:43 ID:???
>>221
なのはさんどんだけ外道なんだよwwwwwww
224通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 01:36:23 ID:???
>>222
待機モードからシュベルトフォルムになった時に言うのかw?
ほとんどのデバイスは3段階変形だけどなw
225通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 17:50:47 ID:???
仕事中にアイナがようじょ化、シローがアルフやザフィーラみたく犬化した
08なのはを妄想してみた


…が、シローがどこかで見たような気がするので没
226通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 19:16:59 ID:???
>>225
銃士なあれだな
227通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 22:15:25 ID:???
>>221
まさに悪魔wwwwww
228通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 22:52:19 ID:???
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm17721
ガンダム効果音が一番似合う魔法少女だよな・・・

あとデンドロってデバイス化したらデカ過ぎて落ちそうだよな・・・
229通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 17:34:31 ID:???
一度、Ζのデバイス化を考えたことがあるんだが、Ζは変形するから、
ウェイブライダーの替わりにΖの盾でサーフィンするカミーユが思い浮かんだ。
230通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 17:36:09 ID:???
デンドロのデバイス化→最終兵器彼女?
231通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 18:02:08 ID:???
デバイスにAliceかEXAMのせようぜ
232通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 18:18:02 ID:???
ニュータイプ根絶システムのEXAMは使ってると暴走して狂い死にすると思うんだが。
233通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 18:40:39 ID:???
大丈夫。マリオンは女の子だ
234通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 20:02:20 ID:???
>>229
それなんてアムドライバー?
235通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 20:15:05 ID:???
>>231
ALICEは差し詰め新人訓練用のプログラムか、無人兵器やMDの魔法行使システムの実験体なんだな?
236通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 21:15:23 ID:???
>>229
カットバックドロップターン決めるカミーユ想像して吹いたw
237通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 21:37:21 ID:???
>>228
昔ステイメンを装着した魔法少女がいたな。
小説版だけど。
238通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 21:38:48 ID:???
ステイメン装着って普通すぎじゃないか?

…オーキスだろ
239通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 21:40:03 ID:???
ステイメンだと、なのはさんカラーはやてじゃね?
240通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 22:09:50 ID:???
>>237
あの鷲羽ちゃんはなのはとか見るとまた狂喜するんだろうか
241通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 22:42:31 ID:???
>>237
原作のオマケから独り立ちという意味では、なのはさんの先輩のあれ?
242通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 22:43:19 ID:???
彼の右手に握られたモノ…
それは、杖と呼ぶにはあまりにも大きすぎた
大きく 分厚く 重く そして大雑把すぎた
それは 正に大砲だった

見た目はアームドベース・オーキスに付随する巨大なビーム砲――人間サイズになったとはいえ、その長大さは見る者に畏怖を与えるには十分過ぎた。

で、残りの兵装は必要に応じて実体化(召喚?)…こんな感じのを想像してみた…

零距離砲撃(((゚Д゚;)))ガクブル
243通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 22:54:35 ID:???
装着者はやっぱりコウ?
244通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 22:57:15 ID:???
GP01系ならニナなんだが…
03ならルセットさんに決まっている
ヨカッタニナジャナクテ
245通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 23:39:06 ID:???
イギリスの女吸血鬼が飛空艇撃墜したアレかw>オーキス
246通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 23:42:23 ID:???
精霊ウイリス憑きのあれかw
247通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 00:43:37 ID:???
デンドロデバイス化ならノイエデバイス化も・・・

重量級デバイス始まったな
248通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 00:51:06 ID:???
よーし、パパ、アプサラスデバイスにしちゃうぞ
宇宙までジャンプして目的地まで落下、それからなのはレベルの砲撃しまくってジャブロー制圧しちゃうデバイスね
249通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 01:18:19 ID:???
超高度人工知能といえばNEMO
250通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 11:42:49 ID:???
∀とターンXには恒星間移動用のワープ機能が封印されてるとの噂があるがそれって物凄くロストロギアだよな?
19世紀生活のミリシャ人は文明埋葬の意味をどうにも理解できなかった所為か怖がる素振りも見せなかったが
古代科学文明に染め抜かれたムーンレイスの方々は月光蝶の恐怖に心底震え上がっていたし
251通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 17:58:50 ID:???
ラフレシアデバイスとか考えた。
射撃魔法がバグ
252通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 20:10:20 ID:???
敵味方関係なく攻撃しそうだな
253通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 20:25:51 ID:???
非殺傷設定の対極に位置する能力だな
なのは世界では恐ろし過ぎる力だ
254通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 21:36:55 ID:???
>>251
ラフレシアデバイスか……マスターは鉄仮面でいいのかね?

鉄仮面の「全人類の十分の九を抹殺しろと命令されれば、こうもなろう!」
の台詞になのはキャラの誰かが「機械の喋る事か!」と言い返すんだな。
それで、誰がビルギットの代わりにバグの餌食になるんだ?
255通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 21:39:15 ID:???
ユーノ
256通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 22:04:53 ID:???
>>255
適格すぎる配役に吹いたw
257通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 06:04:43 ID:???
>>249
NEMO……。

エースコンバット3の事かー!!

スレ違いだが、まぁイロイロとやばい奴ではあるな。
このスレ的に言えば攻撃した相手のデバイス(その他いろいろ)にハッキングかまして遠隔操作とかするのかもしれん。
258通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 12:49:01 ID:???
>>255
ユーノ死んだら
なのは達はどう反応するんかなー
案外
トラウマになりそうだな
259通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 14:07:12 ID:reUd5uWh
ユーノは防御堅いからなんとか持ちこたえそう
260通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 16:52:13 ID:???
>>258
餌食になるとはいってるが、死ぬわけじゃないんじゃね?
それでも、良くて病院送りだろうけど。

そんでもって、こんなの考えてみた。

ザビーネ=クロノ
アンネマリー=エイミィ

ってのが思いついた。
261通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 17:08:11 ID:???
シーブックとセシリーはベルカ式な気がしてならんな……
262通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 17:11:16 ID:???
デビルガンダムってロストロギアか融合型のどっちかかな?
まあGガンの練習の9割はベルカ式だろうけど(それ以前にデバイス自体入らない気がするけど)
263通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 17:14:09 ID:???
逆に考えるんだ

流派東方不敗最終奥義を授けられたスバルを考えるんだ
264262:2007/04/10(火) 17:35:59 ID:???
ミス。練習じゃなくて連中ね
265通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 19:56:38 ID:???
ユウ・カジマがなのはの世界に来たら会話は念話オンリーになりますw
266通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 20:00:10 ID:???
ユウは小説版準拠だろ……

やつこそ管理局教導隊にいても驚かない人種だ
267通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 20:12:39 ID:???
何故ニムバス様が出てこない!
268通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 20:24:53 ID:???
二刀流の騎士ニムバス・シュターゼンwwwwww
269通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 20:38:55 ID:???
「二刀流」の騎士ニムバス・「ショタ」ーゼン
270通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 20:46:10 ID:???
RX-78をデバイス化しても面白味無いなぁ…
271通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 20:53:51 ID:???
>>257
まさか分かる奴がいるとはな。ジオペリアとかデバイス化したらNEMOが漏れなく付いてくるんじゃね?
レイジングハートの声がAC3のアラート音声にしか聞こえなかったり、ベルカなんて名前が出てきたり、
俺のツボを押しまくりだ、なのはさん。

そして鉄仮面だのシーブックだのF91の名前が出てくるし、俺のツボを押しまくりだ、このスレ。
272通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 20:59:54 ID:???
>>250
νガンダムならフィンファンネルがある分、簡単かもな。
というか、大抵のMSはビームライフルとかの武器が杖の代わりになるんじゃね?
273通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 00:48:06 ID:???
んじゃ、ZZは融合型で。

額からスターライトブレイカー撃つなのはさんw
274通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 01:07:52 ID:???
オーガンのペクサーキャノンみたいだな
275通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 13:54:18 ID:???
ラダムやイバリューダーと戦うなのはさんは確かに見たいかも
276通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 16:32:25 ID:???
なんかさ・・・スパロボシリーズでそのうちなのはさん達が出てきそうな気がするんだが。
277通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 16:45:24 ID:???
>>276
無理だろ。
第一なのはさんたちは人を殺せないだろ
スパロボとか言ってるけど、あれって戦争で、人と人の殺し合いだぜ?
278通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 16:53:43 ID:???
けして人を殺さないGGGとかファイアーボンバーなんかも出てますが
あと基本的にスパロボってボス級以外が倒してもパイロット脱出してる設定なんだよね
279通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 16:54:33 ID:???
訂正
×ボス級以外が
○ボス級以外は
280通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 18:27:50 ID:???
>>278
取り敢えずインパクトやってみな?
そんな事言ってられなくなるからさ・・・(08MSと0080関係は断末魔多い)
281通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 18:55:50 ID:???
もし万が一にもそんな事になったら俺はスパロボを見限る
282通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 20:00:19 ID:???
スパロボFだと、脱出装置の性能がいいから、
人が死ぬことがほとんどないとミサトさんが言ってたな。
まあ、シンジに対する気休めの可能性が大だが。
283通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 21:01:27 ID:???
たしかMXもそんな感じだったな。シンジではなく電童パイロットに対してだったが
284通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 22:33:05 ID:???
人がめったに死なないんだったらそれはもっと萎えるな・・・
魔装機神でゲリラの一人が爆死したシーンは「おお!リアルだw」
とちょっとだけ感動した。
285通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 22:47:44 ID:???
そういえばαの一般兵の
「寒い・・・俺は死ぬのか?」とか「助け・・・」とか
「お母さん・・・」とかはどう考えても数秒後にミンチより酷い事に
なります。本当にありがとうございました。
これで殆どが生きているなんてなったら俺は怒るぞ!
一般兵と民間人は死んでなんぼだ。
286通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 23:13:21 ID:???
>>284
魔装機神というと、フェイル王子が。
あれも、セニア様が脱出装置があるから脱出できると言ってたなあ。
まあ、結局脱出装置ははずされてたけど。
少なくとも、初期シリーズは生存率が高そうな設定だね。
287通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 23:14:10 ID:???
>>282
脱出装置の性能が良いから死なないって行っても脱出した兵士を回収する筈の味方が(主にプレイヤーの手腕で)残ってないからな・・・
宇宙とか海上だと悲惨だよ

ま、この問題は激しくスレ違いなんで以降スパロボ関係のスレで話した方が良いか
って事で話題をデバイスに戻すけどSRWとかに出て来る機体をデバイスにしたら個性的な奴ばかりになるんじゃないか?
Dのガナドゥールとストレーガ何てデバイス化したら面白そうだ
後半合体するし
288新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/12(木) 00:27:00 ID:???
かなり遅くなりましたがようやく6話できました。

これから投下しますね。

新機動戦記ガンダム A's Destiny 第6話、始まります
289新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/12(木) 00:30:28 ID:???
第6話

数時間前

「はぁ〜あ……これからどうすっかなぁ……」

デュオは深いため息をつきながら言った。訳もわからず異世界に飛ばされ、一緒にいた仲間とははぐれ、味方はどこにもいない。
もちろんガンダムを見られる訳にもいかないため、大胆な行動を起こす事もできない。
(ヒイロの奴どこ行っちまったんだよ……)デュオは心の中で呟く。まさかハイパージャマーを持たないウイングは自衛隊とかに見付かって接収されたんじゃないだろうか……。
まぁ……ヒイロがそんな簡単に投降するはずないか……。
かといってこんな平和な世界でウイング程のMSが戦えば当然ニュースになるだろう。だがデュオはまだそんな情報を得てはいない。

デュオは今日も何かを求めて海中をさ迷っていた。
今日も何の収穫も無しに時間だけが過ぎて行く……。
すると−
「んあ!?この反応は……!!」
デスサイズのレーダーにMSと、アンノウンの反応が移し出される。待ってましたと言わんばかりにデュオは反応のあった場所へ向おうとする。
途中、レーダーのアンノウンの反応が急激な速度でロストする反応が確認され、
「へへ……間違いねぇ。こいつぁヒイロだ!」

デュオは呟く。レーダーの反応はMSを中心に周囲のアンノウンを時計回りに消している。こんな事ができるMSはウイングのローリングTBライフルぐらいだろう。
そしてそのウイングのパイロットは外ならぬヒイロだ。デュオのテンションはさっきから上がりっぱなしである。
「待ってろよヒイロォ!!」

デュオは海上に上がり、
「どうせレーダーにゃ移らねぇんだ、こんな海のド真ん中なら人に見られることもねぇだろ!かっ飛ばして行くぜぇーッ!!」

と、スラスター全開で戦場へ向かう。
今のデュオのテンションはまさにどんな障害も跳ね返す勢いだ。
290新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/12(木) 00:33:04 ID:???

まぁそんなこんながありまして−

「へへっ……俺、参上!!」
どれが敵なのかわからないデュオはとりあえずはやてを救い、どこかで聞いた事のある登場セリフを決める。

デスサイズの登場にヴォルケンリッターの面々は一瞬硬直する。ナタクのせいでガンダム=敵という先入観があるのだ。
ましてやデスサイズは死神のような外観をしているため、味方であるかは尚更怪しい。
だが
「またガンダムかよ!」ヴィータはグラーフアイゼンを構えるが、
「待て、どうやら主を救ってくれたようだ」とシグナムがヴィータを止める。
助けられた当のはやても「黒い……死神ガンダム?」と驚いている。
「ケガはないかい、お嬢さん」
「は、はい……ありがとう。それより今は、傀儡兵を倒さな……!」
はやてはデュオに今の敵を伝える。デュオは「りょーかいっ!」と傀儡兵狩りを始める。

「……遅かったな、デュオ。」
「ああ、久しぶりだなヒイロ!それよりこりゃあ一体どういう状況なんだよ?」
「説明なら後でしてやる。今は敵機の撃墜が優先だ。」
「わーかったよ!後でちゃんと納得の行く説明してもらうからな!」
ヒイロとデュオは会話をしながら戦闘を続けている。流石先の大戦を戦い抜いただけの事はある。会話しながらでも全く動きを乱さずに戦闘を続けている。

「っにしても何なんだよコイツら!MDの類か?」
デュオはビームシザースを振りながら言う。
「ああ。人は乗っていない。その名の通りただの傀儡だ。」
ヒイロはバスターライフルを放ちながらデュオの問いに答える。

そして次々と傀儡兵を撃墜していき、ヴォルケンリッターとはやて、それにデュオ・ヒイロの活躍で傀儡兵の数もたいしたことのない数へと減っていた。
291新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/12(木) 00:35:34 ID:???

一方アースラでは。

「あのガンダム、ヒイロの反応からして味方っぽいな。」
「そうだね。それよりあのガンダム、いきなり現場に現れたよ?」
「……ああ。」
アースラではエイミィとクロノが突如として現れたデスサイズの話をしていた。
デスサイズはハイパージャマーを発動させながら接近したため、アースラから見れば突然現場に現れたことになる。それこそ転送でもしてきたように……

「まぁ今あの黒いガンダムに裏切りでもされない限り、こちらに負けは無いだろうが、一応油断はするな。」
「りょーかいっ!」
エイミィはクロノの言葉に返事を返す。今や誰の目にも傀儡兵側に勝ち目は無いように映るだろう。

それは傀儡兵を送り込んだ彼らにとっても同じ事だ。

「フン……このまま戦えば全滅だな?ロンド・ギナ・サハク。」五飛が嫌味に言う。
「所詮人形にまともなダンスは踊れんか。……いいだろう、撤退だ。」
五飛にロンド・ギナ・サハクと呼ばれた男は傀儡兵に撤退命令を出した。これ以上見ていても何も得る物は無いと判断したからだ。

「さて……張・五飛。お前に聞きたいことがある。」
「何だ?」
「ガンダムのパイロットが何故我々に協力する?」黒髪の男−ギナは五飛に質問する。
「……そのロストロギアが存在するとすればいい火種になる」
「火種だと?」
ギナは五飛の言葉に不可解な顔をする。
「ああ、火種だ。俺の……いや、兵士達の戦いはまだ終わってはいないからな。」
五飛は言いながら、かつて倒した敵、トレーズを思い出す。
トレーズは五飛にわざと討たれた。それはもちろん五飛の望んだ結末では無い。
ギナはそんな五飛を見て「……まぁいい。お前が協力してくれるのなら問題はない」と言い残し立ち去る。

そして……

「トレーズ……俺があぶり出してやる。貴様が本当に正しかったのかどうかをな。」

ギナが立ち去り、一人になった部屋で五飛はそう呟やいた……。
292新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/12(木) 00:38:46 ID:???


「みんな、お疲れ様!傀儡兵の反応はもう無いよ」

現場のはやて達に、エイミィからの連絡が入る。
残り少なくなった傀儡兵も勝ち目が無くなり撤退していったのだ。

「ふぅ、さっきは助けてもらってありがとう、え〜と……」
はやてはデスサイズに近寄りながら言う。
「俺はデュオ。デュオ・マックスウェルだ!」と、名乗るデュオ。
「アンタが本物のデュオ君かぁ。うちは八神はやて。あっちは……」
はやてはシグナム達を見る。ヴォルケンの三人はデュオに名乗り、デュオも軽く挨拶する。ヒイロは既に知っているので省く。

「で、こりゃあ一体どういうことなんだ?何で人間が飛んでんだよ?」
デュオは今1番気になっている質問を口にする。
すると−

「そのことについては僕達が説明する。まずはアースラに来てくれないか?もちろん危害は加えない。」
デスサイズのモニターにクロノの顔が写し出される。
「アースラ?」デュオは初めて聞くアースラという名をこの国の戦艦か何かか?と解釈する。

「まぁヒイロがいるからにゃ信用できる所なんだろうけどな。な、ヒイロくん?」
「……。」

デュオはヒイロに言う。無言は肯定という意味だろう。

「とりあえず、みんなアースラに戻ってもらうよ。ガンダム二機はこちらで転送する。」と、クロノ。

「あ?転送!?」
デュオは転送という言葉の意味がわからなかった。この状況で転送?ワープでもするのだろうか。

「じゃあヒイロ、デュオ。アースラに戻るで」はやてが言う。
「了解した。」
「あ……ああ。」
デュオは状況がさっぱりわからないため流されるがままである。


そして次の瞬間、海鳴市近海から数人の魔導師と二機のガンダムは姿を消した。
293新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/12(木) 00:41:22 ID:???


ヒイロ達はアースラ格納庫に到着する。デュオにしてみればさっきまで海にいたはずが一瞬でどこかの戦艦に来てしまったのだ。
魔法の存在を知らない者にとってはそれは現実逃避したくなるような出来事である。

ウイングから降りたヒイロを見てデュオもデスサイズから降りる。
「僕は執務官のクロノ・ハラオウンだ。君にいろいろと聞きたいことがある。ついてきてくれるか?」
「へいへい……。」

降りてすぐ、デュオはクロノに連行されていく。デュオは逆らってもしかたないと思い、クロノに従うことにした。
デュオとクロノが立ち去り、今格納庫にいるのははやてとヴォルケン、そしてヒイロだ。

「へぇ〜あれが本物のデュオか」
「そうだ。」
ヴィータの問いにヒイロは肯定の返事を返す。

「なんや全然ヒイロと雰囲気ちゃうなぁ」
「ああ。ヒイロとは違って明るい雰囲気だったな。」
「……。」
はやてとザフィーラもデュオを見た感想を述べる。それに対してヒイロは無言だ。


「わかりました。だいたいヒイロ君と同じ話ね。」

リンディはデュオからこの世界に来るまでの経緯を聞き、ヒイロの話とだいたい一致していることを確認する。

「じゃあデュオ、君はこの世界に来てからあの機体をどうやって隠していたんだ?」とクロノ。
「あぁ、そりゃデスサイズのハイパージャマーを使ってたんだよ。」
「「ハイパージャマー?」」
リンディとクロノは聞き慣れない単語を聞き、声を揃えて質問する。
「ああ。カメラやセンサーを無効化しちまうのさ。」
「なるほど。それで今まで誰にも見つからなかったのね。」
「じゃあエイミィが言ってたすぐ消える反応ってデスサイズのことだったのか。」
「そいつはまだわかんねぇが、多分俺だろうな」

クロノとリンディは、エイミィが言っていた『一瞬だけレーダーに反応するがすぐに消えてしまう機体』というのは恐らくデスサイズのことだろうと納得する。
デスサイズがアースラにある以上、これ以降その反応は無くなることになるだろう。
294新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/12(木) 00:45:16 ID:???


一時間ほど経過して、デュオの取り調べが終わる。
「やっと終わったぜ〜」と背伸びしながら艦長室から出てきたデュオは、腹も減ったので食堂に向かうことにする。
まぁまだ別のことで質問されるらしいから尋問が終わったと言っても休憩に過ぎないだろうが……。


「あ、デュオ、こっちや」
食堂ではさっきの少女−八神はやてが手を振っていた。周囲にはヴォルケンリッター。しかもヒイロまで一瞬にいやがる。
デュオははやて達のいるテーブルに向かった。

「あなたが本物のデュオ君ね?」
デュオとは初対面のシャマルが話し掛ける。
「あ、ああ。そうだけど。さっきから何でお前ら、一々『本物の』ってつけるんだよ?」

デュオの質問にはやて達はクスクスと笑う。
「いや、実はな……ヒイロが最初ずっとデュオって名乗っててん」
「そうそう。てっきり本物もヒイロみたいな奴かと思ったら全然似てねーもんな」

はやてとヴィータは笑いながら言う。デュオは呆れた顔でヒイロを見る。
「ヒイロ……テメェまた勝手に俺の名前使いやがったな!」
「……悪く思うな。」
「かー!次の任務では絶対俺がお前の名前使ってやるからな!」
「……。」

デュオは毎度のことながらヒイロに振り回され、次は仕返しすると宣言するが、果たしてそう上手く行くのだろうか……。


「それにしてもお前のガンダムヒイロのとは違って死神みたいだなぁ」と突如ネタを振るヴィータ。
「ああ!俺は通称『死神デュオ』だからな」

「へぇ、そうなん?うちの友達にもそんなん居るで?」
とはやてが言う。もちろん『管理局の黒い死神、フェイト』のことだ。
「マジかよ、それじゃキャラがかぶるじゃねぇか!」とデュオ。
「……大丈夫だ。フェイトとお前は全く似ていない。」

そこで比較的無口なヒイロが口を開く。ヒイロから見れば年下のフェイトの方がデュオより大人だからだ。

「まぁそのうちフェイトとも会えるやろ。楽しみにしとき!」
はやてがデュオに言う。
295新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/12(木) 00:48:56 ID:???


「そういや格納庫にあった灰色のガンダム、ありゃ誰のなんだ?」
デュオは今まで疑問に思っていた事を口にする。
ヒイロ達は、簡単に異世界から来たのは自分達だけではないことを説明する。
シンについてとCEについて、知ってる限り説明する。

「へぇ。で、あのガンダム名前はなんて言うんだ?」
「シンは確かデスティニーって呼んでたと思う」
デュオの質問にはやては答える。確かシンはあのガンダムをデスティニーと呼んでいた。

「じゃあガンダムデスティニー……いや、デスティニーガンダムってところか」
ACでは名前をガンダムの後につける事が多い。ガンダムデスサイズやガンダムヘビーアムズなど。
デュオはそこから思い付く名前を口にするがやはりゴロが悪いのでデスティニーガンダムと言い直した。
さっきの戦闘に出ていなかったのは、はやて達だけで十分と判断されたからだろう。

「そういえばあの緑のガンダム、あれはお前達の仲間なのか?」シグナムも気になっていた事を口にする。
「……張・五飛。ナタクのパイロットだ。」とヒイロ。
「ちょ、ちょっと待てよヒイロ!あいつもここへ来てるってのかよ!?」

デュオはナタクがいたというのは初耳だ。驚くのも無理はないだろう。

「……ああ。五飛はまだ戦っている。」
「ちょっと待てよ、あのガンダムは仲間なんじゃねぇのかよ?」とヴィータ。
「俺達ガンダムパイロットにまともな奴なんざいねのぇさ。全員揃って変わり者ってね。」

デュオは言う。もちろんカトルも含めてだ。−当の本人は自分だけはまともだと思ってるだろうが。
デュオの言葉にはやて達は少し納得する。お世辞にもヒイロがまともとは言えないからだ。
296新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/12(木) 00:52:23 ID:???

「それに五飛の奴、いつも何考えてんのかわかんねぇからなぁ……」とデュオ。

ヒイロはさっき五飛の言っていた事を思い出す。
(俺達の戦争はまだ終わってはいない!)
五飛は未だに誰かと戦っているのだ。恐らくトレーズと……。

「……きっと、五飛君も迷ってるのね……」
五飛とヒイロの通信を聞いていたシャマルは言う。
現場にいたはやて達にも聞こえていたが、五飛は明らかに何か憤りを抱いている。それは誰の目にも明白だった。


「……そうや!デュオ君この世界で行くとこ決まってるん?」
「いや、まだだけど。」
「じゃあうちきいや!ヒイロもいるし、家族増えたら楽しいし」

はやては唐突にそんな提案をする。ヴィータ達は「え?」という表情で固まっている。

「そりゃありがたいけど、いいのかよ?」
デュオはシグナム達を見る。
「皆どうやろ?」
「主がそれで良いのであれば」
「フフ……じゃあまた服買いに行かなきゃいけないわね」
「あたしは別にいいけど」
「じゃあ決まりやな!」

こうしてデュオも八神家に居候することが決定されるのだった……。

するとその直後−
『ヒイロ・ユイとデュオ・マックスウェルはブリッジに集合して下さい』
管内放送だ。呼び出されたのはヒイロとデュオ。
つまり何故呼び出されたかはだいたいわかるだろう。
297新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/12(木) 00:55:52 ID:???


「あなた達に来て貰ったのは、あの緑の機体について聞きたいからなんだけど……」
「了解した。」

リンディの言葉にヒイロが返す。ただでさえ仕事が増えたリンディには話が早くて助かる。
ちなみにはやて達もついてきている。

ヒイロ達は五飛とナタクについて説明した。何故敵になったかは解らないが、悪人では無いということも。

そしてだいたい説明し終え、

「わかりました。では私達はあなた達の世界の座標を探すのと同時に、張・五飛とアルトロンガンダムの捜索、及び捕獲に協力します。」
「へへっ、何だ結構いい組織じゃねぇか。時空管理局ってのは」

最初デュオはうさんくさい組織だと思っていたがリンディの言葉にその考えを改めた。

「それとデュオ君、あなたの住む場所だけど……」
「それならもう決まったぜ」
「え?」

リンディの言葉を遮りデュオが言う。リンディはデュオもシンと同じく自分の家に居候させるつもりだったのだが……

「あ、あの、うちの家に居候することになったんです」
はやても割り込んでくる。
「いいの?はやてちゃん。」
「はい。家族が増えるて思うたら全然平気です」
リンディの問い掛けにはやては屈託の無い笑顔で返事を返した。

「そう……。じゃあ、はやてちゃんにお願いするわ」

リンディも納得したようだ。
これで晴れてデュオも八神家の一員だ。


とりあえず今日はもう帰っていいらしい。はやては家族が増えてテンション上がり気味だ。


「じゃあ帰りにスーパー寄ってくで。デュオは何食べたい?」
「別になんでもいいぜ」
「う〜ん、じゃあシチューでええかな?」
「ああ。何でもいい」

みんなも異論は無いので今日はシチューで決まりだ。今は皆でデュオを八神家に迎えるにあたっての会議をしている。
着る服や部屋等についてだ。結構盛り上がっている。

「何でもいいが君達……ここがブリッジだってこと忘れてないか?」
クロノは帰ってやれという目付きではやて達に言うのだった。
298通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 01:04:00 ID:???


「ねぇ、シン。今日はお兄ちゃん達遅くなるんだって。」

クロノから連絡を受けたフェイトがリビングでテレビを見ていたシンに告げる。フェイトはどこか複雑な表情をしていた。

「へぇ……なんかあったのか?」
「それが……色々あってヒイロ達の世界のガンダムが二機も増えたらしいんだ。」
「!?」
シンはえっ!?という驚いた表情をする。

「しかも、片方は私達の敵なんだって……。」
「なっ!?何で……どういうことだよ!」
シンはさらに驚愕し、フェイトの肩を掴み揺さぶる。シンにとってはウイングゼロだけでも驚異的な性能だというのに、同じような奴が敵に回ったというのだ。
今のシンはアークエンジェルが出てきた時と同じような憤りを感じているのだろう。

「わ、私にもわかんないけど……とにかくガンダムが敵に回ったって……」

フェイトは怒鳴るシンに少し怯えながら言う。いきなり掴み掛かられたのだから、怯えもするだろう。
それにこの状態のシンはいつかに見たことがあった。おそらくパーティーの時だろう。

「ちょ、ちょっとシン!」
「あ……ごめん……」
アルフに止められ、フェイトが怯えているのに気付いたシンは謝罪する。
「ううん。……取りあえずまだよく状況が解らないから、明日アースラに確かめに行くね」
「ああ……わかった……」

フェイトの言葉になんとか冷静さを取り戻すシン。
そうだよな……フェイトに怒鳴ったって仕方ないよな。
シンは我ながらこんな子供に怒鳴った自分が恥ずかしく思えてきた。


……にしても、もう一人のガンダムパイロットってどんな奴なんだろう……。
シンはまだ見ぬデュオに様々な想像を膨らませるのだった。
299新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/12(木) 01:21:50 ID:???
第6話投下終了です。

文が長いせいで途中「やはりあなたは書き込みすぎです」とか出てきましたが……
読み返してみてもまだ改善するべき場所はたくさんある気がしますが、そこは温かい目でどうか一つよろしくお願いします。
それとリンディが未だに艦長を続けていることに関しては、アニメとはパラレルワールドってことで脳内補完して下さい。


さて、6話ですが、今回からデュオが八神家入りしました。順当に行けば次は高町家では?と思う方もいると思いますが、デュオを八神家にしたのには理由があります。
八神家にいてもヒイロはどうにも無愛想なので、ここはデュオと二人一組にして、漫才で言うボケとツッコミみたいにしようと思ったのです。
それとシンとなのは、影薄いですね……
敵も出したところで、シンはこれから活躍していくつもりです。

回を重ねる毎に読んでくれてる方が増えてるっぽくてうれしいです。
これからも更新は遅くなるかもしれませんが、応援&アドバイスなどよろしくお願いします。

ではそろそろ落ちますね
300通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 01:25:53 ID:???
レーダー→エイミィさんのはサーチャーではなかったか
会話がちょっと説明ちっくなのが多い

以上、この辺いじればさらなるLvUP
301通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 01:28:37 ID:???
待ってた甲斐あったぜ!
GJ!!!!
302通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 01:29:07 ID:???
まあそもそも高町家はなのは以外は一般人(と言っていいか微妙だが)なので
異世界人を居候させるのも厳しい物があるわな
とらハ版高町家だと居候多いけど、なのは版だとフィアッセくらいしか居なかった
(しかも現在は既に出てる)らしいし
303通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 01:30:17 ID:???
別に海鳴に変なのが集うのは普通のこと
304通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 01:35:28 ID:???
乙!
三つ編みとかヴィータやシャマルの絶好のおもちゃだぜ!

単純に俺の好みなだけだけど、シンにもうちょいスポットあててほしいかな。
今回はデュオお披露目だから仕方ないけどね。
そして、どうか、不遇なザフィーラにも日の目が当たりますように…
305通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 01:36:36 ID:???
バター犬に日が当たる事は未来永劫ありません
306通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 01:45:52 ID:???
バター犬候補 ヴォルケンリッター所属 ザフィーラ 2歳
反攻撃運動を出発点に
異端的筋肉守護獣となり
いまどき 蒼き狼として 2秒で気絶させられ
現在に至る攻撃無効化獣人

では続いて シグナムさんの生着替えです
307通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 02:29:55 ID:???
>>306
シン 「おい、何だよ、覗くなよ!!」

以上スペエディでラクスのバター犬となってしまったシン君の風呂場からお伝えしました
308通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 12:34:43 ID:5cXviSQX
何よりも、意思を持っているターンXを擬人化して欲しい 
309通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 16:07:06 ID:???
>>308
だがその前にsageろ
310通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 16:23:28 ID:???
次元管理局か・・・

どこにあるやら次元の狭間・・・そういや・・・あいつは青魔法が得意だったっけか
311通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 17:12:52 ID:???
ターンAはロランをきっちり動かせる自信がないんだ。

設定とかは煮詰めてるんだが……。
312通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 20:12:54 ID:???
>>310
アポカリョープス?
313通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 21:26:21 ID:???
東方先生をなのはの世界に飛ばしたらどうなるだろうか・・・
314通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 23:18:45 ID:???
なのは「プロテクション!」
東方「ぬうん!」
拳がバリアを貫通。
な「す……素手で?魔法使えないのにっ!?」
315通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 23:19:03 ID:???
東方先生強くてあったかい人だからなぁ。
ヴィータとかリィンに懐かれるかなぁ。
316通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 23:22:43 ID:???
スバルがめっちゃ強くなるだろ
317通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 23:26:03 ID:???
プレシア「こんなはずじゃなかった……」
東方先生「こぉの馬鹿者がぁああ!! 自然の法に逆らい、まぁだ過去にしがみつくかぁ!!」

闇の書の意志「お前ももう休め」
東方先生「人の技と力を集める暇があれば、己を磨かんかこぉの未熟者ぉぉお!!!」
318通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 23:29:06 ID:???
いや、師匠ならプレシアと分かり合えると思うし
夜天の書には敬意を持って挑むだろ
319通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 23:31:09 ID:???
>>318
ドモンに説教された東方不敗ならどうだろう?
320通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 23:33:30 ID:???
師匠なら、夜天たんの境遇にまじで泣きそうだ
その上で、自分の手で止めにいくだろ……
321通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 23:35:07 ID:???
>>319
お前さんは、師匠が、自分の娘を取り戻したいだけのお母さんに
「馬鹿者」なんて言える男だといいたいのか?
322通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 23:43:08 ID:???
SLBと石破天響拳。一体どっちが強いんだ?

ふと、なのはの世界にMFに乗れそうなやつってどれくらいいるだろう?
ヴォルケンのアタッカー二人くらいなら乗れるかな?
ストライカーだたらフェイトでも乗れそうだけど。
……フェイトたちがMFのってもビルとーレスシステムを起動させたときに、
レインが乗ったときのことを想像した俺は吊ってきたほうがいいのか?
323通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 00:17:37 ID:???
>>322
フェイトは19歳ver.でいいのかな?(ハァハァ
324通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 00:19:14 ID:???
>>321
まあ師匠って、行動だけ見ればガンダムでも最凶レベルのエコ・テロリストだし
それに比べたらプレシアママンのやった事なんてあまりにも可愛い
325通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 00:57:53 ID:???
>>324
あれ?プレシアたんの次元振ってなのは世界に影響及ぼすだけだっけ?
なんかいろんな世界に被害出ないの?
正直プレママのがおっとろしいと思ってたんだけど
326通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 01:13:44 ID:???
複数の世界を巻き込んで消滅させる気まんまんでしたな
327通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 01:15:51 ID:???
>>299
遅レスだがGJ!
これからのシンの活躍に期待!
つか、デュオが来たら今度はシンが目立つかわりにデュオがかませみたいになる気がするw
まぁデュオは元々そういう不幸なキャラだけどね
死んだはずのロンドが生きてる世界だからトレーズ様も生き返る展開とかだといいな
328通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 09:53:10 ID:???
>>321
師匠は言える男だよ。


号泣しながらね
329通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 09:55:10 ID:???
>>328
なんか、ママンを撃破した後に男泣きしてそうだな
330通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 22:14:01 ID:???
>>322
地球だと石破天響拳。
宇宙だとSLB。
331通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 04:57:29 ID:???
種死・G・なのSのクロスものの電波受信したけど書けね……
332通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 09:17:49 ID:???
>>331
頑張るんだ!
俺達は君を必要としている!
333通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 09:19:13 ID:???
StSの内容がもう少しはっきりすれば
書きやすくなるんだがな
334通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 11:42:07 ID:???
>>332
すまん書き上げる自信が無いんだ
(ボンボン版)シンとハイネ、東方不敗がなのは世界に飛ばされて、、、と言うものなんだけどね……
335通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 11:44:35 ID:???
思いついた場面だけを単発ネタとして書いたっていいんだよ
336通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 17:00:59 ID:???
この際Gジェネ(ギャザビ系)となのはのクロスはどうですかい?

他にもスパロボとなのはのクロスみたいな変化球も
337通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 19:00:28 ID:???
それはそれで読んでみたい気もするがここが何板の何というスレなのか
忘れてもらっちゃ困るぜアミーゴ。
338通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 14:47:29 ID:???
たぶん有名ななのはネタMAD

ttp://www.youtube.com/watch?v=lIFML4EgrdQ
339通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 00:22:04 ID:???
>>338
MADとはちょっと違うジャンル
同人ムービーのバトルファンタジアVだよ
最新作はバトルファンタジアW
http://www.geocities.jp/cv_katsuragi/
340通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 01:26:09 ID:???
えーっと、この流れは宣伝乙と言っとけばいいのか
341通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 20:23:20 ID:???
ちなみに紛う事なきMADだぜ
342通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 03:19:17 ID:???
シン「俺のアーツ系爪術を学ばないか?」
343通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 21:51:13 ID:???
シンは、アーミット・ケルベルスか、電王ガンフォームに変身するといいよ
344通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 22:00:00 ID:???
なのはとゲッターロボのクロスを思い付いてしまった俺はどうすればいいんだorz
345通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 22:11:10 ID:Afke4F0b
>>344是非投下してください。
346通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 22:17:34 ID:???
だがスレ違い・・・
347通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 23:04:34 ID:???
>>346
確かにスレ違いだか、少しだけ大目に見てやってくんろ。
すんごい興味あるから。
348通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 23:13:41 ID:???
いや、ここ何板よと。
該当はロボゲ板とかじゃね?
349通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 23:29:17 ID:???
クロスオーバースレならいいんじゃない?
350通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 23:30:44 ID:???
そこは一応ガンダム絡めないと駄目だろ。
351通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 23:51:39 ID:???
いっそのこと、バリアジャケットじゃなくて、等身大サイズのMSを直接纏ってるというのは駄目か?
352通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 23:53:17 ID:???
StSがもうちょいしっかりしてくれば
AMFをビームライフルで打ち抜く展開が出来るんだがなぁ
353通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 08:24:14 ID:???
>>351
それなんて絶影
354通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 08:42:12 ID:???
正義武装の事かー
355通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 09:50:04 ID:???
まだプロットだけど、なのはのいる世界に最初からゲッターロボがいるって設定でネオゲ・チェンゲをベースにしたストーリーという電波を受信してしまったんだ…

やっぱガンダム絡んでないからダメかorz
356通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 10:15:01 ID:???
ガンダムと絡まなくていいなら

獅子王凱がなのは世界に来てギャレオンとガオーマシンをアームドデバイスにして戦うガオガイガーとのクロスや
ペガサス星矢が冥王ハーデス編後に八神家に拾われる聖闘士星矢とのクロス、
時空管理局VSゴブーリキなNG騎士ラムネ&40とのクロスもプロットだけならあるぞ


最低SS作家だ、俺ってorz
357通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 12:08:02 ID:???
なのはと北斗の拳のクロスはどうだw
358通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 12:50:12 ID:???
>>357
なのはが世紀末覇者になってフェイトが世紀末救世主になるのか?
359通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 18:51:40 ID:???
>>356
別にその程度で最低SSとは呼ばん
最低とは組み合わせではなく、主にその内容の密度や偏りの大きさで決する
360通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 22:41:35 ID:???
時空の彼方からなのは達が居るミッドチルダの世界に小破したセイバーガンダムが流れ着いてくる。
パイロットが乗り込んでいないのに内部に搭載されたモビルスーツに搭載されている
普遍的な性能の本来ならそんな機能などないはずのコンピューターが意志を持ち
なのは達にこう語りかけてくる。「私はこことは別の世界からやってきた機械生命体
で名前をスタースクリームと言う。君達の世界に危機が迫っている。
私とは敵対している別の機械生命体の一団がこの世界に攻め入ろうとしているのだ。この世界には我々がかつて
送り込んだ同胞が地底深くに眠っている。彼等を目覚めさせともにその機械生命体に対抗しようではないか」と…。信用する
なのは達だったがスタースクリームの言う同胞とは彼が所属していた悪の機械生命体…
デストロンの侵略船団の母船であり、まんまと母船を発掘させたスタースクリームによって
大量のデストロンが目覚めさせられて大変なことになってしまう。そこへ突如として自立稼動を
始めたセイバーガンダムの追跡中に謎の二つの勢力…(ロディマスコンボイ率いるサイバトロンと
時空を超え、セイバーガンダムに憑依して逃走を続けるスタースクリームのスパークを追跡していたガルバトロン率いるデストロン本隊)と
三つ巴の戦いを演じていたミネルバが転移してきて…。


以上。長文による妄想スマソ。
361通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 22:47:13 ID:???
本スレネタだが
ロストロギアを持ちながら、「早く戦争にな〜れ♪」なドロシー

こ、こわっ
362通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 22:47:55 ID:???
なのはとトランスフォーマーと種死のクロスなんて需要無いよね。
でもそういうのに限ってプロット思いつくのよね…。
363通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 23:42:16 ID:???
tes
364通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 23:49:29 ID:???
ttp://www.youtube.com/watch?v=QYzHm-eWM5M&mode=related&search=

このスレ見てコレ思い出したわー
365通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 00:05:45 ID:???
>>362
TFヲタですがノシ
366通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 00:47:56 ID:???
だめだ…
なのは×種死×デスクリムゾンなんつー
わけわからん電波を受信してしまった…
越前の機体でガンダムクリムゾナーとか…
クリムゾンが進化して
デバイス化したりとか…

需要がナサスギルw
寝て頭休めるよ…
367通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 01:01:35 ID:???
最下位帝王デス様ktkr
俺は待ってるよw
368通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 03:54:52 ID:???
ローゼンメイデンとのクロスなら妄想したなあ。
フェイトをジャンク呼ばわりしたプレシアに銀様がキレるって流れだけw
369通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 08:45:27 ID:???
誰でも考えそうだけどCCさくらとなのは一期のクロスとか考えた事はある
イデアシードがクロウカードと融合して、最初は互いに相手を敵(と言うか新たなライバル)
として認識するけど、最後は協力して封印するって感じ
マジンガーZ対デビルマンとかあのノリね
370通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 08:47:36 ID:???
イデアシードって
それ、0期じゃね?
371通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 08:52:55 ID:???
すまん、ジュエルシードだったか
記憶がごっちゃになってたようだ
372通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 08:55:32 ID:???
StSネタを使いたいが、管理局のレリックへの対応がわからんせいで
迂闊にうごけねぇ
373通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 08:58:16 ID:???
レリックの「総数不明」+「管理外世界にもあるヨ」と
なのは全体の「平行世界はいくつもあるよ」は
まじクロスネタに最強設定だからな。

ぶちゃけ何やっても許される。
時間軸分岐による平行世界論をぶちこめば
どんな作品とでもクロス可能
374通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 10:15:52 ID:???
>>373
それこそ初代ゲッター・チェンゲ・ネオゲ・新ゲのあらゆる竜馬が共演できるな。

平行世界ネタならスパロボαシリーズのガンダムとかを転移させるなんてのも

α3で神一号作戦を成功させた後、未来の地球じゃなくてなのはの地球に転移。ラスボスはケイサルで、αナンバーズはしばらくなのは世界で生活することに。

ちなみに俺なら主人公はアイビス視点がいいw
375通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 10:31:06 ID:???
ま、ここはシャア板なので、SRWまで手を出すような無茶はできねーけどww
376通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 15:44:51 ID:???
NT=魔力所有者とすればUCは食べ放題
377通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 16:09:42 ID:???
そういや漫画版ウイングのゼクスは実はNTみたいな裏設定あったよな
378通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 17:04:30 ID:???
クロスって言葉見てたらだんだんセクロスに見えてくるから困る
379通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 17:14:30 ID:???
こねえよ
380通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 18:05:45 ID:???
スコルポス「おらおらおらー。てめぇがエリオだな?」
エリオ「だ、誰ですか?」
スコルポス「おめぇがきんちょのくせに若いねーちゃんに人気があるらしいじゃねーか!
俺なんかオラオラ口調のせいで嫌われてるんだぞオラァ!」
エリオ「そんなこと僕に言われても…。」
フェイト「エリオに手は出させない…フォトンランサー!」
スコルポス「うぎゃああーー…俺だって可愛いって言われてみたかったのにーーーーー!」
ビーストウォーズ見てたらこんな掛け合いが頭に浮かんだ。
381通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 22:58:47 ID:???
ここも見てるTFファンなら「Galaxy Moon」は紹介するまでも無いか
382通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 16:56:13 ID:F6GeHV7i
>>381新作?
383通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 18:15:01 ID:???
どっかの二次創作だったはず。
読むならスコップ持ってけ。
384通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 19:35:41 ID:???
SDガンダムフルカラー劇場とのクロスだったら、普通にギャグ作品になりそう。
「なのはとたんくの夢の共演」とか
「キャラがかぶるとう理由でリイン1とシグナムを亡き者にしようとするウイングゼロ」とか
「互いに苦労話をするがんだむとクロノ」とか
385通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 20:32:26 ID:???
487 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/04/19(木) 00:18:50 ID:???
やっぱりラクシズ叩き以外の話題だと食いつき悪いね

489 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/04/19(木) 00:25:28 ID:???
>>487
そうだな。やはり全面的にラクシズ叩きを解禁するべき。
唯一のまともなキャラであるシンに逆らった報いを受けさせなきゃいけない。

495 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/04/19(木) 00:39:32 ID:???
スレ住民の総意をもってラクシズ叩き解禁する
反対する奴は盛り上がってもらっちゃ困る人間、つまりアンチどもだ
工作に負けるな!!!

自スレでこういうことをするシン厨はクズwww
386新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/21(土) 02:49:51 ID:???
かなり時間かかった気がしますが、やっと第7話できたので投下します。

それでは新機動戦記ガンダム A's Destiny 第7話をお楽しみ下さい
387新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/21(土) 02:52:34 ID:???
第7話


「あぁ〜ヒマだ……」

シンは今日も今日とてヒマを持て余している。
ここ最近出番が少ないからだ。

「シンヒマそうだね。」
「これじゃニートだね」
フェイトとアルフが聞こえないように話している。
「まぁそんなこと言っても異世界人のシンに仕事させるわけにもね……。」
シンはこの世界の人間では無い。つまりこの世界にいないはずの人間だ。もちろん履歴書も無い。


「俺ちょっと散歩してくる。」
シンはいきなりそう言い玄関へ向かった。
「あたしも行くよ。フェイトも行こう!」
「え……うん!」
シンについてゆくアルフとフェイト。
こうしてハラオウン家は完全な留守状態となるのだった。


「なぁ〜デュオ〜。お前なんで三つ編みなんだ?」
八神家のリビングでダラダラしていたヴィータが突然デュオに絡む。
「……これはな……そう、中に色々隠しておけるからだよ!」
「マジかよ!?すげー!何隠してるんだ!?」

ヴィータは目を輝かせながらデュオを問い詰める
「そりゃあお前、爆弾とか……」
「「爆弾!?」」
のんびり過ごしていたはやて達も驚いてデュオを見る。

「……いや、冗談に決まってんだろ?」
あながち嘘では無いのだが、そういう空気では無いので、ここは冗談だという事にしておく。

「何だ冗談か。驚かせるな、マックスウェル。」
「も〜びっくりしたやんかぁ」
こうして八神家一同は再び穏やかな空気を取り戻す。
今この場にいる面子でデュオの髪に隠された秘密を知る物はデュオを除くとヒイロだけになるのだろう。
だがこの時デュオは今後自分の髪がヴィータのおもちゃにされるなど想像もつかないのだった……。
388新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/21(土) 02:54:38 ID:???


「ねぇデュオ君、今日くらいにデュオ君の服を買いに行こうと思うんだけどどうかしら?」
シャマルがヴィータに遊ばれているデュオに言う。

「ん?ああ、そいつはありがてぇ!」と、喜ぶデュオ。だがヒイロやヴィータは違った。
シャマルやはやてと一緒に服を選びに行くと自分に選ばせてもらえないという神的行事が発生する。
だがヒイロ達はあえてそんなことは言わない……。


一方アースラでは。

「ガンダムデスサイズヘル……アレについての報告書も書かないといけないから、またデュオに来て貰わないとな。」
「そうね。一応戦闘データだけはとれたけど。」
「でもそれを言ったらデスティニーの戦闘データだってまだとってないっすよ?」

クロノ、リンディ、エイミィの三人は異世界の兵器について話していた。
「そうだな。ゼロはだいたい調べたし、あれだけ活躍したんだからもういいとして、デスティニーとデスサイズ……」
「デスティニーは後は戦闘データだけだね。」
「で、デスサイズはその逆……うん!あの二機に模擬戦してもらうってのはどうかな!?」

エイミィが提案する。これならデスサイズのデータを手に入れた後、デスティニーも一緒に戦闘データを得られる。
それにデスティニーが活躍するいい機会だ。
「じゃああの二人には僕が連絡を入れておくよ。」

こうしてシンとデュオの模擬戦がひそかに決められたのだった。



「そういえばさ、私まだシンの世界のことあまり聞いてないんだけど……」
散歩中、フェイトが口を開く。
シンに「……聞きたいか?」と聞かれ「うん……!」と、嬉しそうに頷くフェイト。

「俺の世界では、宇宙にも人が済んでて、」
「それは前に聞いたよ?」
「あ、そっか。……で、ユニウスセブンってコロニーに連合が核を打ち込んだんだ。」
シンはCEについて、子供でも分かるように説明した。
389新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/21(土) 02:56:59 ID:???
それでもフェイトには完全には伝わらなかったが、だいたい分かった。
連合という軍が宇宙の人が済むコロニーに核ミサイルを発射し、そこから戦争が始まり、一度停戦するがそのコロニーが地球に落下した事により再び開戦した。
それくらいのことはフェイトにもわかった。

「じゃあシンの家族は……?」
フェイトは今のシンの説明で気になった点を質問してみる。

「……死んだよ。」

フェイトはシンの言葉に思わず手で口を塞いだ。
「……ごめん。」
「いや、いいよ。」
フェイトは謝るしかできなかった。おかげでしばらく険悪なムードが続く。黙って話を聞いていたアルフもなんとなく居づらい。

「そうだ。せっかくだし、昼ご飯食べてかないか?」
流石に気まずくなって話題を変えたのはシンだった。
「え……うん、いいけど。」

フェイトも別にいいようで、シン達はちょうど近くに来ていた翠屋へと向かった。



「なぁヒイロ。五飛の奴、今頃どうしてるんだろうな」
「…………。」
「あいつのわかりやすいとこ、結構好きなんだけどなぁー」

八神家でヒイロはデュオとチェスをしながら話をしている。
「あいつが今何を考えてるのかは俺にもわかんねぇけどよ……」
「……。」
「おい、聞いてんのかよ?」
「……チェックメイトだ。」
「んなっ!?ちょっと待った……!」
「待ったなしだ。」

デュオが一人で話しているうちにヒイロはチェスに勝利した。
だがデュオの言葉を無視はしていたがヒイロもまた五飛の事を考えていた。
何故あのとき魔法技術の無いナタクが消えることができたのか。
今ヒイロが1番気になっているのはこれだ。
魔力の無い五飛が転送した。つまりだれか魔法を使う協力者がいるということなのだろうか?
チェスのリベンジに燃えるデュオを尻目にヒイロはそんなことを考えていた。
390新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/21(土) 02:59:46 ID:???


「いらっしゃい……あら、シン君とフェイトちゃんじゃない。」
「どうも」
「こんにちは〜」

翠屋に入ったシン達を桃子が出迎えた。シンとフェイトはそれぞれ返事を返す。二人は昼ご飯に何を食べるか話し合い、カレーライスを注文した。

「なぁフェイト、昨日きたガンダムのパイロットってどんな奴なんだ?」
シンはフェイトに聞いてみる。少し気になっていたからだ。
「う〜ん……私も会ったこと無いからわかんない。」
「そっか……。」
「あ……そういえばメールではやてが言ってたんだけど、なんか私に似てるらしいよ」
フェイトにもデュオがどんな奴かなどとわからないのだが、はやてが言うにはフェイトに似ているらしい−まぁ似ているといっても通り名だけだが……−
「ってことは女の子か」
シンは少し期待する。今のシンは学校で例えると転校生が女子だと知って浮かれる男子といった心情だ。
フェイトはそんなシンを見て「ほんとにそうかな?」と思うが、そんなことはあえて言わない。
言わなくてもいいと思ったからだ。……いや、言わない方がいいのかもしれないが。


シン達はカレーを食べ終え、桃子達に軽く挨拶し翠屋を後にした。すると店を出てしばらくたった所でフェイトの携帯に電話が入る。
クロノだ。

『フェイト、シンはいるか?』
「……うん。いるけど、どうしたの?」
『明日くらい、デスティニーのことでシンにアースラへ来て欲しいんだ。』
「……シン、アースラから呼び出しかかってるけど?」
フェイトは試しにシンに聞いてみる。
「は?なんでだよ?」
「デスティニーの事で用があるみたいだよ。」
「……ふぅん。まぁ、どうせヒマだからいいけどさ。せっかくだからこれからデスティニーの整備しにいきたいんだけど」とシン。

クロノにとっても別に問題は無く、シンはこれからアースラに向かう事となった。
391新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/21(土) 03:01:59 ID:???


「いっただきま〜す!」
デュオ達ははやて達が作った昼飯を食べ始める。一番元気にいただきますを言ったのは外ならぬデュオだ。
ちなみに今道場にいるシグナム以外の面子は揃っている。

「あはは、デュオいい食べっぷりやなぁ。見てて気持ちええわ」
幸せそうな顔で料理を頬張るデュオにはやてが言う。
「うん、これかなり美味いよ!」
「フフ、そう言って貰えると作った甲斐があるってものね」とシャマル。
デュオが来たことにより、八神家の食卓はさらに明るくなりそうだ。

しばらくたって、デュオが美味しそうに食べていると、横から現れた箸がデュオのおかずのエビフライを掴み、ヴィータの皿へと移動させる。

「へへっエビフライもーらい!」
ヴィータはデュオのエビフライを口に入れた。
「あっ!ヴィータ、テメェ……!」とデュオ
「こら、ヴィータ。人のとったらあかんやろ」
「えへへ、デュオが隙だらけだったからつい……」

はやても少し笑いながらヴィータに注意する。デュオは「ったくよぉ……」などと言いながら諦める。
デュオはヒイロ達のおかげでいつも貧乏クジを引かされているので、今更エビフライを取られたくらいどうということは無い。……のだろう。
それにこれはこれで楽しそうだ。こういう平和な食卓もいいものだ。

「そういえばデュオ、ちょっと前にこの近くでうちとすれ違えへんかった?」
はやてがふと思い出したことをデュオに質問する。
「ん……そうだっけ?」
「うん。うちがなのはとフェイトと一緒に帰ってたらデュオっぽい人がニヤニヤしながら通りすぎていってん」
「……ハハ、ニヤニヤってそんなヒイロじゃあるまいし」
「……(俺がニヤニヤするだと?)。」
デュオは既にそんなこと忘れているので、ニヤニヤ=ヒイロと言い否定する。ヒイロはそれに対し黙ってはいるが認めはしない。
「え……ヒイロ君がニヤニヤ?」
「そんなんするかぁ?」
シャマルとはやてには想像もできない。
392新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/21(土) 03:04:42 ID:???


「そりゃもう!敵の工場を破壊した時とか、MSを破壊した時とか……」
デュオはA.Cでのヒイロを語りだす。
「あ……あはは。ちょっと想像できるかも……」
「ヒイロ不気味だもんな」
シャマルとヴィータはデュオに言う。ヒイロは無意識のうちにニヤついていた事を改めて知り、この世界に来て初めてちょっとショックな表情をする。
−といっても微妙過ぎて他人からはわからないくらいの表情の変化だが……

そうこう話してる内にみんな食べ終え、後片付けも済ませ、今ははやて以外はリビングでのんびりしている。
「シグナムも帰ってきたらデパートにデュオ君の服を買いに行きましょうか」
「おう、なんか悪いな」
「ううん、いいのよ。毎日同じ服なんて気持ち悪いじゃない」
「……あはは、そうだな……」

ちなみにACではデュオは割と毎日同じ服をきていることが多かった。

「なぁ、デュオ〜、明日アースラから呼び出しかかってるみたいやけど、大丈夫やんな?」
「ん……ああ、別にいいけど何でだよ?」
「デスサイズの性能を見たいんやって」
「あぁ、そういうことか。わかったよ」
デュオははやてに返事を返した。


「シン、デスティニーの調子はどう?」
「ああ、特に問題は無いよ。」

アースラ格納庫。シンはデスティニーの整備のためコックピットに入り、フェイトはコックピット前のリフトで話している。

「なんかシン、最初の頃と雰囲気変わったね。」
「そうか?」
「うん。前はもっと険しい顔して整備してたよ?」
「そんなことないって。気のせいだろ」
「フフ、そうかな?」

シンは特に意識して表情を使い分けている訳では無いが、表情が顔に出やすいためその違いは簡単に見分けられる。
今のシンはなんとなくだが、前よりもデスティニーに愛着を持った気がしないでもない。−まぁ……心の底から愛着を抱いているかは微妙だが……
393新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/21(土) 03:07:44 ID:???

「クロノ君、次元震発生だよ!」
「またガンダムか!?」
「いや……今回は傀儡兵だけっぽい」
「そうか。せっかくだ。デスティニーとフェイトに出て貰おう」

クロノは偶然にもガンダムパイロットがアースラにいることから、「またこのパターンか」と思いつつもシン達に出動要請を出した。



数分後、日本近海。


「……!ふぅ……やっぱ転送って慣れないもんだな」
シンは日本近海に出て、ヴァリアブルフェイズシフトをONにしながら言う。デスティニーの色はみるみる変わっていく。
「まぁ……そのうち慣れるよ。」フェイトは色が変わったデスティニーに少し驚きながら返事を返す。

「二人とも、話は後だ。今は傀儡兵を……」
「わかってるって!」
クロノの言葉を遮り、シンは傀儡兵の群れへ突っ込む。


「(こんな奴ら……!)」
赤い光の翼を羽ばたかせ、背中のアロンダイトを構え、一番近くにいた傀儡兵数機を斬る。
斬られた傀儡兵は爆発し、他の傀儡兵がデスティニーに攻撃を仕掛けてくる。
デスティニーはそれらの攻撃をひらりとかわし、敵に急接近しては斬り、中距離の敵に対してはフラッシュエッジで対応する。

フェイトはフェイトで、バルディッシュで傀儡兵を斬って斬って斬りまくる!
サイズ差などものともせずに、傀儡兵を撃墜してゆく。さすがエースといったところか。

残り少なくなった傀儡兵を撃墜するためシンは背中のビームを展開した。

「撃っていい!?……答えは聞いてない!!」

シンは珍しくキャラとは違った台詞を言いビームを発射。傀儡兵はまとめて撃墜される。

傀儡兵も残り少なくなり、フェイトとの連係で残った傀儡兵を殲滅する。今回は敵が弱すぎたため、シンもフェイトもあまり本気は出していない。

「(さっきの台詞……ちょっといいかも……。)」
(撃っていい!?……答えは聞いてない!!)
シンの口からふと出た決め台詞(?)以外と気に入ったようだ
「どうしたの?シン」
「あ……いや、何でも無い!帰ろうか」
「うん。」

二人は任務を終了させアースラへ帰還する。
394新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/21(土) 03:10:54 ID:???

アースラ格納庫。

「あの子、デスティニーってやっぱり凄いんだね」
「へ?何だよいきなり」
唐突に言うフェイト。
「うん、さっきの戦闘でも、よく戦ってたし……シンと相性もいいみたいだし」
「ま、まぁな。」
シンは人に褒められるとやはり喜ぶ習性がある。子供相手に調子に乗るのも大人げないと思ったシンはシンなりにクールな対応で返す。

そこへクロノがやってくる。
「凄いな、デスティニー。少し見直したよ。」
「ハッ、なんだよクロノまで。これくらい普通だって」
……やはりシンのテンションは少し上がり気味だ。
「僕はデスティニーを褒めたんだ。別に君を褒めた訳じゃない」
「な……なにをぉ!?」
「まぁまぁ、二人とも落ち着いて」
クロノに食いかかるシンをフェイトがなだめる。気取っていてもやはりシンはシンだ。フェイトも苦笑い気味だ。
「(……やっぱクロノってなんかアスランと似てる……)」
シンは思った。確かにある意味似てるかもしれない。



「ほぅ。MSの反応があると聞いて見てみればこれは……」
「どうなの?ロンド」
「見た感じCEのMSの用だが、見た事の無い機体だな。フ……こんな奴、私が出撃するまでもない」
プレシアとギナがモニターに移るデスティニーを見ながら話をしていた。

「じゃあ今は放っておいてもいいのね」
ギナ曰くデスティニーはそれほどの驚異では無いという。
いや、それよりプレシアの気になる者がモニターに写っている。
「(……フェイト。)」

かつて自分が捨てた娘。
今もでフェイトが可愛い等とは思えないが、やはり気にならないといえば嘘になるだろう。

「そういえば五飛はどうしたの?」
「知らんな。奴には奴の考えがあるのだろう。」
395新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/21(土) 03:13:29 ID:???


今は夕方。シンとフェイトは帰路についていた。

「今日は晩御飯何だろうね?」
「さぁな。今日はリンディさんが作ってくれるから期待できそうだな」
「……なんか私の料理が美味しくないみたいな言い方だね……」
「あ……いや!そんなことないよ!」
シンは慌ててフォローしようとした、その時

「おい、聞いてんのかガキ!」
「スカしてんじゃねえぞ!」

柄の悪い声が聞こえてきたと思えば、一通りの少ない道で一人の少年がどう見てもヤンキーな方々に囲まれていた。

「(カツアゲ……か?)」
シンはそう思って眺めていると……
「シン……!」
フェイトが「助けよう」という表情でシンを見つめる。正直あまり関わりたくは無かったが仕方が無い。
「おい……」
シンは「おい!」言い飛び出そうとするが、動きが止まる。ヤンキーに囲まれた少年が喋り出したからだ。

「お 前 達 は 正 し い の か ?」
「あ!?」
「何言ってんだチビ!?」
「お前達は正しいのかと聞いている!」

シンは「あ〜ぁ」という表情で見ていた。黙っていればいいものを……
タンクトップを着て髪の毛を後ろでくくった華奢な体型の少年がごついヤンキー数人をキレさせてしまったようだ。火に油だ。
あんな華奢な少年がヤンキーに勝てるはずも無い、そう思いシンは飛び出した。

「アンタ達、何やってんだ!」

「何だお前?」
「やろうってのか?」
「このガキの仲間か?」
「……。」
ヤンキー達はシンを見る。少年−五飛もシンを見ている。

「アンタ達、よってたかってそんな子に!」
シンは思った事を口にするが、ヤンキーのボルテージをMAXにするには十分だ。

ヤンキーAはシンに殴りかかる。だが軍人のシンにはそんなトロい攻撃は当たらない。

「(……ほぅ。いい動きをするな)」
五飛はシンの動きを見て感嘆の表情をする
396新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/21(土) 03:16:11 ID:???

ヤンキーB、Cもシンをブン殴ろうとするが、三人掛かりでもシンに攻撃は当たらない。

「アンタ達、いい加減にしろよ……じゃないと、こっちも本気出すよ?」
「うるせぇ!」
ヤンキーBはシンに当たりもしない攻撃を繰り返す。
だが……
「……答えは聞いてない!!」
そう言い重いパンチを打ち込むシン。やはりこの台詞、気に入っているようだ。
フェイトも「あれって決め台詞のつもりかな?」と小さく呟く。

すると「おい、お前。」とシンに話し掛ける五飛。
「あ、アンタ大丈夫だった?」
「ああ。俺はこんな悪党に負けはしない」
五飛はさらにヤンキーABCを挑発する。
「何だとぉ?」ヤンキーCは五飛に殴り掛かるが、ひらりとかわされ逆に五飛から重い攻撃の連打を貰う。シンの目には中国の拳法か何かに移った。
ヤンキーBCはそろそろ戦闘不能に陥るだろう。そう思ったヤンAは近くにいたフェイトに駆け寄り、ナイフを突き付ける。

「きゃっ!シ、シン……!」
「お前ら動くなよ!」
ヤンAはすでに錯乱状態だ。変身したフェイトならこんな雑魚一人どうということは無いが、今変身するわけにもいかない。
「クソ……卑怯だぞ!」とシン。
さすがにフェイトを人質に取られればシンも動けない。それにフェイトはそれなりに可愛い。こんなチンピラに連れて行かれればきっとあんなことやこんなことをされる……。
それだけは絶対に避けなければならない!

すると−
「フハハ……ハハハハハ!」
五飛は突然笑い出した。
「……!?」
ヤンAもシンもびっくりだ。「気でも狂ったか?」とシンは思った。
五飛は笑いを止め、言う。
「フフ……強いな。そんな小さな子供まで人質にとる……」
397新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/21(土) 03:18:52 ID:???


「久しぶりだ!こんなに敵が汚く、おおきく見えたのは!!」
「うるせぇ!黙れよ!刺すぞ!」
ヤンAも必死だ。

「これなら俺も本気を出せる……お前のようなきたない奴が強いとな……!!」

次の瞬間、五飛はヤンAの反応が追い付けないくらいの速度で後ろに回り込み、重い連打を与える。
敵が怯んだ隙にシンはフェイトを救出する。

「こいつ……ただの子供じゃない……!」
シンは鬼のような表情の五飛を見てそう思った。シンがそんな事を考えているうちにヤンキー共は皆逃げ出してしまったが。
まあ、ヤンAは既に一人では歩けないほどのダメージを受けていたが。


「あの……助けて貰ってありがとうございます!」
「気にするな。俺は奴が許せなかっただけだ」
フェイトは五飛に礼を言う。
「それより貴様、なかなかいい動きをしていたな。」
「あ、ああ……アンタこそ。」
五飛はシンに話し掛ける。シンも五飛の強さに感嘆の返事を返す。

それ以上会話も無く、五飛は立ち去ろうとする
「あっ、アンタ名前は!?」
が、シンは慌てて引き止める。すると、五飛も立ち止まって
「五飛……張・五飛だ。」
「五飛……。俺はシン・アスカだ!」
「フ……さらばだ、シン・アスカ。」
五飛はそう言い、今度こそ立ち去った。シンは五飛という名にどこかで聞き覚えがある気がしたが、あえて突っ込まなかった。
彼は悪い奴じゃない、そう思ったからだ。


それからシンはフェイトと共に帰宅するのだった。
398新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/21(土) 03:32:58 ID:???
投下終了です

やたらと時間がかかった割にはさほど文章力が向上してないですね……orz
一応皆さんのアドバイス等は参考にさせてもらってます。

今回はシンの出番多めにしました。で、五飛とも接点を持たせてみました。
ちなみに決め台詞の元ネタ、わかる方にはわかると思いますw

デュオの登場により八神家はより賑やかになりますが、通常の平和な日常シーンではヒイロの影が薄くなっていくやもしれません……

次回では一応デスサイズvsデスティニーです。デスティニーの戦闘データ、今回ので一応とれましたが相手は所詮傀儡兵なので、対デスサイズ戦で本領発揮です

今後の参考程度にまた感想&アドバイスや指摘などよろしくお願いします。

ではでは^^
399通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 09:25:05 ID:???
>>384
「君も死神とかそういう人?」とむっちゃフレンドリーに物騒な事をにデスサイズに話し掛けられて
反応に困るフェイトとかな
400通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 14:52:33 ID:???
>>384
クロノ「うちの魔道師がまた訓練室を壊しましてねぇ〜、(ズズ〜〔茶をすする音〕)」
がんだむ「うちのたんくも最近発砲率が高くなりましてねぇ〜(ズズ〜)」
クロノ「最近仲間になった騎士達が主一筋なので中々指示を聞いてくれないんですよ(ズズズ〜)」
がんだむ「二の次に『殺す』発言する天使や腹が真っ黒な兄貴や何でも埋めちゃうヒゲよりはマシですよ(ズズズ〜)」
クロノ「妹って、いいですねぇ〜(ズズズズ〜)」
がんだむ「ええ、いいですよねぇ〜(ズズズズ〜)」
クロノ「おせんべいでもどうですか?」
がんだむ「ああ、いただきます」



401通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 15:18:35 ID:???
>>381あれ読んだけどGF版スタースクリームがいい奴過ぎるのがなんとも…。
強い奴には媚び入って弱い奴には威張り散らしてすぐ虚勢張って
リーダーになりたがってるけどなった後の事はあまり考えていないってのが
スタースクリームなのに…
402通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 15:51:00 ID:???
セカンドの健康軟膏やマイ伝スタスクの前例があるからあれはあれでアリだと思った。
403通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 16:50:32 ID:???
>>400
和んだ
404通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 17:03:50 ID:???
>>398
乙です!
はやて家に即馴染むデュオ(笑)

トロワとカトルは、こっちの世界に飛ばされるか否か期待して次の投下待ってます(^O^)/
405通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 17:13:06 ID:???
>>398
待ってました!!GJです!!

そういや五飛って小さいんだっけか…忘れてるわー
406通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 19:38:53 ID:???
Wは全員身長異常に低いからな
それはそうとGJ!
407通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 20:06:55 ID:???
>>400
ボンボンを買わなくなっても、劇場の単行本だけは集めた俺にとってこれ以上ない感動だった
ありがとう
408通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 20:07:02 ID:???
ヒイロ、カトル、五飛が揃って156cm、デュオとトロワは不明
シンは168cm
トロワがシンと同じくらいじゃないかな?
409通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 20:21:22 ID:???
>>398
GJ!!
まさかここでデュオより先に五飛とシンの絡みとは…!
続き楽しみにしてます!

それはそうと、確かデュオもヒイロと同じ身長だったよ。ガンプラの箱に書いてた。
ちなみに確かゼクスやトレーズは180代だったおwww
410360:2007/04/21(土) 20:56:25 ID:???
>>401俺の脳内プロットでは侵略母船から復活させたデストロンの中に
何故かGF版スタースクリームが居て初代スタースクリームは果敢に喧嘩売るも
負けてへたれて舎弟にされるって流れだった。
まあGalaxy Moonとあまりにもストーリー被るからその時点で考えるの止めたけど。
411通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 21:17:58 ID:???
ぐっじょーぶ。

そういやガンダムじゃないが、なのはとスパロボWの相性が良さそうだと思った。
というかザ・データベースなんだが。
知識と文明の記録者だし、アレ自体がロストロギアと言えなくも無い。
無限書庫辺りとも絡めそうな気がするが……。
412通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 21:49:42 ID:???
マイ伝スタスクin種なんて思いついた…が、プロット練ってたら
夜勤とジェネシスが合体してユニクロン化してしまった…
413通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 21:58:43 ID:???
なんでクロスにとりあげられるのは初代スタースクリームじゃなくて
マイ伝とかGFのスタースクリームなんだよ…。
ザフィーラに憑依してはやてに取り入ろうとしたり一応どんな機械でも
たちどころに麻痺させるという設定のナルビームでモビルスーツに対抗する初代スタスクが見たい。
414通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 22:03:04 ID:???
スパークだけになって今もどっかの宇宙を彷徨ってるって設定だから
その間に時空を超えたって考えれば(現にビーストウォーズでは時空を超えて
過去の地球に出て来たし)簡単に登場させられるのにね>初代スタスク
確かに言われて見ると不思議かも。
415通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 23:19:58 ID:???
マイ伝はエピソードが美味しい、元祖はそもそも見てる奴がここにあんまいない(かく言う俺も
からじゃねぇ?普通に
416通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 23:34:18 ID:???
待て待て、初代をリアルタイムで見ててカートゥーンネットワークのも全話視聴済みな俺もいるからw

マイ伝やGFのスタスクと比較すると初代スタスクってあの小物なキャラのせいで
一話きりの小ネタなら兎も角、長編の主人公格で扱うのは難しいと思うんダナ
417通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 03:57:31 ID:???
>>411
第一部をStSコミックで、第二部をStS本編のテッカマン方式なら馴染みそうだ。
空港火災を東京決戦にしてみれば合うかな?
418通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 12:03:57 ID:???
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=211851
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=211846
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=211836
>>415初代スタスクの事を知らないのならこの三つの動画だけでも見ておくといい。

419通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 15:11:44 ID:???
>>384
ヴィータ&ステイメン
ス「よろしくお願いします、ヴィータお姉ちゃん」
ヴィ「お姉ちゃん・・・お姉ちゃんかぁ・・・良い響きだぁ〜・・・」
ゼフィ「ははは〜、自らの幼子キャラを利用して早速フラグGETかぁ〜、やるn(ジュ!!」
サイ「安心しろ、『ちょっとスゴイ熱光線』だ」

リインフォースT&ウイングゼロ
リ「お別れです・・我が主・・・」
は「いやや・・・いややぁ!!」
リ「主はやて・・・守護騎士達・・それから小さな勇者達・・あり(どーん!!」
リ「ひゅ〜・・・・どさ!(距離にして数百メートル吹っ飛ぶ)」
一同「・・・・・・・・・・・わ〜!!!」
ゼロ「任務・・完了」
は「い・・いきなりなにするんや!リインの頭がアフロに・・・・(わ・・・笑ったらあかん)」
ゼロ「・・・キャラが・・・・」
一同「はい!?」
ゼロ「キャラがかぶりそうだから・・・始末した」
一同「・・・・報われない・・・・」
420通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 19:24:27 ID:???
>>419
GJ!
421通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 20:38:07 ID:???
>>419
GJ
リインテラカワイソス(´・ω・`)
でもアフロリインも少し見てみたい気も…
422通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 22:12:52 ID:???
>>419
いやでもSDガンダムとなのはのコラボは中々いいなぁ・・・
誰か、SDガンダムとなのはのSSを本格的に描いてくれる人いませんかねぇ。
423通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 22:18:07 ID:???
>>355
う〜ん、俺的にはなのはの世界に新ゲッターの竜馬が来るというのが個人的に
いいと思うのだが・・・?
424通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 22:20:47 ID:???
だからスレどころか板違いだってw
425通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 23:14:22 ID:???
もうキャラネタ板あたりにクロススレ立てちゃえば?
あそこなら漫画、ゲーム、アニメ、ラノベ全ジャンルとクロスできるよね?
タイトルは「なのはさんがいろんな次元世界に派遣されるスレ」とか
426通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 00:49:11 ID:???
>>425
任せたw

とりあえずここではガンダム×なのはクロスを考えようぜ
今の流れはちょっと板違い気味な希ガス。
正直ガンダム系しか詳しくない俺にトランスフォーマーネタとかはさっぱりわからんorz
427通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 14:20:59 ID:???
>>425
もし立てられましたら、書きに行きます(^-^)/
StrikerSの機動6課をスクライド世界やフルメタルパニック世界に派遣させてみたい(笑)
428通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 14:26:09 ID:???
次元航行部の方がよくないか……?
429通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 15:06:11 ID:???
>>428
私のことかな?
スバルたちを引っ張るなら6課かなと
次元航行部だと、クロノとかだから書きにくくて
430通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 16:36:16 ID:???
>>425
俺もトランスフォーマーネタの小説書いてみたいな。
なるったけGalaxy Moonと被らない内容の奴を。
431通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 19:00:31 ID:lQ9Bn8aN
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1177322368/l50
とかなんとか言ってる間にキタよキタよ来ましたよーーーーーーーーー!
432425:2007/04/23(月) 20:42:55 ID:???
ええー!?
いつのまにか任されてたから、
必死こいてテンプレと保守用のネタ用意してたのに!?
433通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 21:11:20 ID:???
>>384
アリサ&デュエル&マークU
アリサ「私の犬が一番よ!!」
デュエル「俺のバクゥが一番可愛い!!」
マークU「なんの!ナンバー1はうちだっつーの!!」
犬達「♪♪♪♪♪♪♪♪♪〜(仲よくじゃれあってる)」
アリサ「・・・・飼い主が喧嘩ってのも・・・」
デュエル「ああ・・・おかしいな」
マークU「そ、そうだな」
犬達「♪♪♪♪♪ガション!♪♪♪♪〜(バウンド犬、変形して皆でお散歩)」
アリサ「・・・・・おりこうねぇ〜(ズズ〜〔茶をすする音〕) 」
デュエル「手のかからない子達で(ズズズ〜)」
マークU「ほんとにねぇ〜(ズズズズ〜)」

ゼータ&エリオ(ついでにゼータプラスとマーク2)
エリオ「お願いです、ゼータさん!僕を弟子にしてください!」
ゼータ「いきなりどうした?」
エリオ「僕、ゼータさんみたくクールで大人っぽくなりたいんです!!」
プラス「なんでまたそんな・・・?」
エリオ「だって、僕悔しいんです・・・いつも皆に子供扱いされて・・・」
回想
フェイト「エリオ、一緒にお風呂入ろ」
なのは「にゃはは〜、エリオ君かわいいの〜」
はやて「エリオ君耳掃除してあげるから、こっちきいや〜」
スバル「エリオ君くらえ〜、スバルブリーカーだ〜(ただ抱きしめてるだけ)」
ティアナ「ほら、もっとゆっくり食べなさい・・・・・フフッ、口にお弁当ついてるわよ(ぱくっ)」
回想終了
プラス「・・・・・・何が不満なんだ、何が?!ええぇ!!!!!!(思いっきりつねる)」
エリオ「いひゃい!いひゃいです〜!!プラスひゃん!!」
マークU「・・・・・やめてやれよプラス、そういう年頃なんだよ。」
ゼータ「・・・・・・(読書再開)」





434通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 21:30:23 ID:???
>>431-432
どうやら速攻でここに移動になったようだ

http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1177202668/l50
435通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 21:34:26 ID:???
>>433
エリオかわいいよエリオ
フェイトとのお風呂は俺が入っておくから、断崖絶壁を飛んだり遠泳したりしてきなさい
436425:2007/04/23(月) 21:44:22 ID:???
キャラネタ板のほうで、「SSは板違い」との注意を受けました。
私の勘違いが原因です。申し訳ありませんでした。
また、アニキャラ総合板にリリカルなのはクロスSSスレも見つけて
いただけました。
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1177202668/

では、名無しに戻ります。すみませんでした。
437通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 11:03:08 ID:???
質量兵器禁止条約があるのに、次元航行艦船にMSを搭載しても大丈夫だろうか……
まぁL級には副砲にビーム兵器ついてるけど
438新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/24(火) 22:21:15 ID:???
ちょっと息抜きみたいな感じで短編つくったので、投下しますね。

7話で調度シンと五飛が出会った頃の、八神家の話です。
439新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/24(火) 22:23:27 ID:???
第7.5話


調度シンが五飛と出会った頃、八神家一同はデュオの服を買いにデパートへ来ていた。


「デュオ、これなんてどうや?」
「あ、ああ。いいと思うぜ……」
「こういうのはどうかしら?」
はやてとシャマルはどんどん違う服を持ってくる。デュオは当初の思惑と大きく違うこの状況に少し戸惑っていた。
「あ、ああ……いや、できればもうちょっと俺に選ばせてもらっ……」
「「え〜……。」」

デュオは我慢しきれずにはやて達に選ばせて欲しいという旨を伝えようとするが、その言葉は遮られた。
「だってデュオ地味やもん。」
「そうそう。なんか暗いっていうか……」
「……へいへい。わかりましたよ……」
はやてとシャマルにそう言われデュオは諦めるしか無くなった。
最初デュオは全体的に黒系の服を多く選んでいたのだが、『暗い、地味』という理由で却下されたのだ。

「(ヒイロ……今お前が来てる服がやけにセンスがいいのはこういうことか……)」と、デュオはヒイロを見る。ヒイロはデュオをあざ笑うかのような微妙な顔をしていた。
ちなみに一緒にシグナムとヴィータもいる。三人はアイスを食べながらデュオを眺めている。

「(どうでもいいけど、ヒイロ……お前アイスクリーム似合わねぇな……。)」
デュオはヒイロを見てそう思った。


「ははは。デュオの奴ヒイロの時みたいになってんぜ」
ヴィータが笑いながらヒイロとシグナムに言う。
「ああ。だが何故かデュオの方がヒイロの時よりも可哀相に見えるな……。」
「…………。それはあれがデュオだからだ。」

シグナムは見た感じ何故かデュオの方が哀れに見えたと言う。そしてそれに対しヒイロはサラっとその理由を言った。
確かにデュオは貧乏クジを引かされる事が多く、こういう状況では無表情なヒイロよりも可哀相に見えるのだろう。
「……お前、サラっとキツい事言うなぁ……。」とヴィータ。


数時間後。

「いやぁ今日もいっぱい買ったなぁ」と、はやてが言う。
結局、デュオの願いもあり黒系の服を多く買った。まぁ黒といっても最初デュオが選んだモノよりは明るいが。
440新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/24(火) 22:27:53 ID:???


今はやて達がいるのはデパートのレストラン。せっかくデパートにきたのだから皆で外食することになったのだ。

「いやぁこんな賑やかな外食は久々だなぁ。」
と、デュオ。エージェントとして育ったデュオにはこんな体験はめったに無いのだ。

「……ああ。……お前はいつも一人で盛り上がっていた。」
「お前らが暗すぎるんだよぉ!」
ヒイロが口を開きデュオが言い返す。この二人、なんだかんだで仲がいいのだ。
すると
「なぁ、ヒイロ達の友達のことも聞かせてや」
「そうだな。名前はよく出るが詳しく聞いた事は無い。」
そのやりとりを見たてちょっと気になったはやてが言い出し、シグナムもそれに同調する。

「……俺達の、友達?」
「つまり俺達ガンダムパイロットの事だろ。」
「そうそう。ちょっと気になるんよ」とはやて。

ヒイロとデュオはお互いの顔を見合う。
「確か5人いるのよね?」
「前にちょっと聞いたんだけど、全員変な奴なんだろ?」

シャマルとヴィータも興味を持ったようだ。

「う〜ん……じゃあ誰から話すか……」
「……順当に行けばデュオの次はトロワだな。」
ヒイロが言う。L1〜L5までいるガンダムパイロット。ヒイロ、デュオでL1・2だから次はL3のトロワだろう。

「よし!トロワって奴はな、寡黙で、クールで……暗い……。」
「……あ〜ヒイロみたいなんかぁ。」
と、はやて。だいたいだが想像できた。
「そうそう!後サーカス団に入ってたな。まぁトロワも根は優しい奴だ」
「……サーカスかぁ。」
ヴィータはデュオの説明のサーカスという言葉を聞き色々と想像する。

「そしてガンダムヘビーアームズのパイロットだ。」とヒイロ。
「ヘビーアームズ……武器とかいっぱいつけてんのか。」
ヴィータは名前から想像する特徴を言う。
「ああ。まぁだいたいこんなとこかな。詳しく説明してもあんまわかんないだろうしな。次はカトルだ!」
デュオは食べながら言う。
「ガンダムサンドロックのパイロット。MSの操縦や戦闘に関しては天性の才能を持っている。」
「で、性格は俺達の中では比較的明るいし、優しいし、まぁ育ちのいいお坊ちゃんなんだが……」
「へぇ〜、優しい系なんや。そやけど、なんか問題でもあるん?」
はやてはデュオの言葉に疑問を抱く。
441新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/24(火) 22:32:23 ID:???


「やることがエグい……。」
「「エグい?」」

この場の一同にはデュオの言うエグいがよくわからない。
「エグいとは?」シグナムがデュオに質問する。
「え〜と、笑顔でゴリ押しとか、まぁ色々な。」
「……そして恐らくカトルは5人の中でも自分だけはまともだと思っているのだろう。」

「あ〜なのはちゃんみたいなんか……」
「……そうだな。それを言ったらあいつも結構エグい。」
はやてとヴィータは言い出す。
「そのせいで管理局内でも『白い悪魔』って呼ばれてるのよ」

「白い悪魔か……だいたい想像できたぜ……」
デュオはまだなのはとは会っていないが、だいたい想像できた。今のデュオの中でのなのはは『女版カトル』といった感じだ。

「……で、最後は皆さん既にご存知の張・五飛だ。」
「五飛……緑のガンダムのパイロットか。」
「奴からは生粋の戦士のような雰囲気を感じた。」
はやてとシグナムが言う。
「五飛は俺達の中でも1、2を争うくらい変な奴だ。」
「どんな風に変なんだよ?」
「……いつも一人で行動し、自分の正義を貫こうとしていた。そして五飛は今も一人で戦い続けている。」
「……戦争は終わったってのによ……何考えてのかわかんねぇぜまったく……」
ヒイロと五飛は二人で五飛の話を始めた。調度今この町にいることも知らずに。
「正義を貫く……か。敵にまわると厄介なタイプだな。元々仲間となると尚更か」と、シグナム。

「……ま、まぁ暗い話は止めや!せっかく皆で食べにきてんから」
「……ああ。これで全員だ。」
「ふぅん。これで5人のパイロットか」
「……ってちょっと待ったぁ!!大切な人を忘れてんじゃねぇのか、ヒイロくん?」
説明を終わろうとした時、デュオが大きな声で割り込んだ。
「な、なんなん?どうしたんデュオ?」
「なんだよいきなり大声で……」
はやて達もびっくりした。
ヒイロは訳がわからないので「……ゼクスのことか?」と聞いてみる。
「かぁーっ!わかんねぇのかよ?そんなんじゃ嫌われちまうぜ?」
「……何の話をしている?」
ヒイロにはデュオの言葉がさっぱり理解できない。

「リリーナだよ、リリーナ!」
442新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/24(火) 22:36:51 ID:???

「リリーナって確か……平和主義のお姫様ちゃうのん?」
「ああ……私もそう聞いた。」
はやてとシグナムは簡単にリリーナのACでの活躍しか聞いていないため、デュオの言う意味がわからなかった。
だがシャマルだけはデュオの言葉の意味に感づいたらしく、少しニヤついている。
「それはそうなんだがよ、コイツはリリーナにぞっこんなんだよ。」
「………………。」
しばしの沈黙が流れ……

「「えーーーっ?!?」」

ヴィータとはやてはかなり驚いて大声を上げる。ヒイロにそんな人間的な感情があったというのが信じられないのだ。
「ウフフ……やっぱり。ヒイロ君、むっつりくんだもんね♪」
シャマルは嬉しそうに言う。ここへ来て以外な事実が発覚したからだ。
「……別にリリーナと俺はそんな関係では無い。」
「だぁー、もうわかってるって!お前ら二人の空気には誰も入っていけねぇよ」
ヒイロは言い訳をするも虚しくデュオに否定される。

「(両想いやったんやな……)」
「(ラブラブだったんだな……)」
はやてとヴィータはコソコソ話している。ヒイロももう手遅れと悟り、黙り込んでいる。まぁ表情に変化は無いが……

ヒイロからして今現在さらわれている(はずの)リリーナはACに残した懸念事項の一つなので、リリーナの話ではとても明るい気分にはなれないのだ。

ヒイロが黙っていたせいでリリーナの話題は仕方なく終わり、はやて達も食事を終え、帰る事となった。

「にしても今日はいい話聞いたなぁ」とヴィータ。
「フフフ……そうね。まさかヒイロ君に彼女さんがいたなんてね」
シャマルも少し嬉しそうに話す。二人はこれからリリーナについてヒイロ本人からじっくり聞き出すなりからかうなりするつもりだ。それは傍から見てもわかるくらいだ。
「もぅ、あんまりからかったったらあかんで」
と、はやても笑いながら言う。かく言うはやてもたまにはからかうつもりだ。

「まぁ……頑張れよ!ヒイロくん!」
「……黙れ。」
そして今日一日、デュオはヒイロに相手にされなかったという……。
443新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/24(火) 22:45:41 ID:???
投下終了です。

まぁデュオにもヒルデがいますが、ヒイロはヒルデの事あまり知らないので、そのうちデュオにはヒルデの事で「勝手に勘違いして自滅」させるつもりですw


>>437
そんな条約あったんですか!?まぁ今回は、一応事件扱いの特例ってことで……
まぁ「ガンダム事件」ってところでしょうか。

では次回は8話です。
投下まで時間かかるかもしれませんが、しばらくお待ち下さい。
444通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 23:30:58 ID:???
ほー

なるほどな
445437:2007/04/25(水) 00:33:00 ID:???
>>443
あ、すまん。
Ades殿言ったわけじゃなく、自前でなんか書こうとしてつまったんだ。
別に緊急で乗っけるには、何の問題もないと思う。
AMFをビームライフルで抜く計画を合法的に達成する方法考えてた
446新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/25(水) 01:23:21 ID:???
>>445
あ、そうなんですか。
まぁ一応Adesにも言えることだったので……

ってか、どうでもいい話ですがAdesって略し方いいですねw
447通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 01:51:23 ID:???
リンディ提督現役時代だもんなぁ
どんな無茶も普通に通しそうで怖いwww
448通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 04:24:10 ID:???
>>445
AMFって、魔法の結合だったかな?を拡散させて、キャンセルさせるモノだから、ビーム兵器なら普通に貫通すると思うけど魔力入りなら、若干威力削られるぐらいで良いかもね。
449通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 07:14:40 ID:???
>>443
乙です!そのうちリリーナについて本格的に触れるのを待ってます!
450通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 08:21:47 ID:???
>>448
AMFはなのはさんのアクセルシューターを無効化するほど強力ですぜ。
人間の頭くらいはありそうな「小石」をぶつけて破壊してたけど
451通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 13:46:40 ID:???
>>450
ビーム兵器は、一応雷撃属性みたいなモノだから(荷電粒子)、
魔力自体は防がれても属性ダメージなら通ると思います。
MS自体出すならAMFは効果無し。
デバイスとか魔法の力で動くならAMF効果ありです。
第五話次第で変わってくるかもですが
452通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 15:35:51 ID:???
>>451
じゃあAdes氏のSSに出てくるMSはどうなるんだろう?
微かだけど魔力持ってるんだよな。
ビーム通るのかな?
453通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 15:43:39 ID:???
ぶっちゃけガジェットごときバルカンでも楽勝だわな
454通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 15:49:10 ID:???
ヒント:魔法は行き過ぎた科学
455通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 15:55:05 ID:???
sts漫画の校長先生の話では
純粋魔力攻撃より実体弾やビーム兵器のが有効っぽい。
バルカンならシュワルベフリーゲン(小)を連射するようなもんじゃね?
456通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 20:27:39 ID:???
防御が薄いフェイトですら
ビル五階分貫通して無傷。
457通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 00:25:40 ID:???
>>384
季節は無視してください
がんだむ&リインU
リインU「もうすぐクリスマスです〜♪」
がんだむ「リインちゃんはサンタさんにどんなプレゼントを頼んだんだい?」
リインU「?サンタさんなんていないんですよ?プレゼントはいつも、はやてちゃんがくれるです。」
がんだむ「・・・・・・・・」
リインU「???」
は「どこの馬の骨かもわからん赤服白ヒゲ爺さんなんぞに手柄横取りされてたまるかってんじゃ〜!!!」
シグナム「主・・・大人気ないですよ・・・・・」

ゴット&ナタク&シグナム&フェイト
ゴット「クリスマスか・・・」
ナタク「・・・今年も奴が来るのだな・・・」
シグナム「『奴』とは?」
ゴット「サンタクロースだ・・・」
フェイト「サンタクロースって子供達にプレゼントを配るおじいさんだよね?」
ナタク「そうだ、だが考えてみろ!世界中の子供達に渡せるだけのプレゼントを一人で持ち運び!」
ゴット「空飛ぶトナカイを操り、短時間ですべての子供にプレゼントを配る・・・老体とはいえ、屈強な奴と見える」
シグナム「確かに・・ただのご老体ではないことは確かだ、魔道師か?」
フェイト「そうだね・・・・もしかしたらSクラス以上の魔道師、もしくはロストロギアを使用してる魔道師かもしれない!」
シグナム「むぅ、是非とも手合わせをしてみたいものだ」
ゴット「しかし、俺とナタクは今年も奴と相まみえることはないだろう・・・」
フェイト「えっ、どうして?」
ナタク「なぜならば・・・・俺達は早寝早起きだからだ!!!」
シグナム「くっ、ぬかった!私もだ!!」
フェイト「くやしいけど・・・・・私も」
四人「「「「たたかいてぇ〜!!!!サンタぁ〜!!!!!!」」」」
クロノ「・・・・グレアム提督、提督がサンタの格好で」
グレアム「勘弁してくれ」
458通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 00:27:06 ID:???
おまけ・はやて&リインフォースT+その他(419の続き)
は「あ〜おもろかった。リインフォースのアフロヘア」
リイン「主・・・・・忘れてください・・・」
はやて「いんや、勝手に消えようとした罰や!これくらい・・・当然や、これ・・・くら・・」
リイン「主?」
はやて「もう・・・消えるなんて考えるのは・・やめてぇな・・・リインフォースは・・家族なんやから・・」
リイン「ですが主・・・私がいて(よう聞き!!」
はやて「確かにうちらだけじゃ、どうしようもないかもしれん。せやけど今はなのはちゃん達やがんだむさん達がいる。」
リイン「・・・・・はい」
はやて「みんなが協力してくれるって言ってくれてる。だから絶対大丈夫や!私も頑張る!リインフォースが消える必要なんかあらへん!!」
リイン「・・・・ありがとう・・・・ございます・・主」
はやて「家族なんやから、お礼なんかいらんよ。ほな帰ろうか、ヴィータ達が待ってる我が家に。」
リイン「はい、我が主」
きゃのっ九「かゆい!かゆいね!兄さん!!」
きゃのっ八「おまけのくせしていい話チックだ〜!!!」
GP01「あれぇ〜?サッチゃん目が潤んでるぞ〜」
GP02「だぁー!!!うるせぇ〜馬鹿兄貴!!」
スターゲイザー「コウイウノナンテイウカ知ッテマス『台無シ』デスネ」





ララァさん「根本の破損?・・・フフフフフフフ・・・」
シャア「ホントに何でも出来るんだな・・・ララァ」
459通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 00:36:30 ID:???
長すぎる

読む気失せる
460通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 00:53:59 ID:???
この異常な親和性はなんだwwwww
461通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 01:07:12 ID:???
かなり笑ったw
462通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 01:57:12 ID:???
シグナム可愛過ぎるだろ
あとサイサリスちゃん
フルカラー劇場買ってくるわ
ジオとギャンとZZがどんなキャラなのか思い出したくなってきた
463通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 16:50:43 ID:???
種キャラとクヴォレーやエクセレンといったOGキャラのクロスが見たい。
だが同時にOGキャラとなのはキャラのクロスも見たい。
ならば種×OG×なのはクロスしかないな。
さて、俺はどうするべきか…。
464通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 17:04:32 ID:???
>>463
クロスオーバーSSを書こう!
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1171761617/
465通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 17:05:27 ID:???
>>463
筆を取るべきだ。


フェイトの『子供拾い』にティファが混じってるのを妄想してしまった俺は
どうするべきか。
466通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 17:13:16 ID:???
>>464
ふむ…。そっちの方が合ってるな。

>>465
そう言ってくれるとありがたい。
ここは貴公も筆を取るべきだ。
467通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 17:23:52 ID:???
StSネタをやるには情報が足りないんだよ……
468通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 17:26:28 ID:???
3ヶ月待てよ
469通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 17:31:05 ID:???
今はA'sで我慢するしかないね…

今このスレでやってるSSみたいにA'sの後とかが一番自由度高いんでない?
ってかウイング以外のSSも見てみたい。誰か書かないかな…
470通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 18:00:25 ID:???
もし書くのであればAsから4年後くらいを書いてみたい。
なのはさんが死にかけ、フェイトが2浪し、はやてやユーノ君が入院に付き添ってた時期。
471通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 18:21:37 ID:???
Asエピローグ付近も情報がそこそこ出てるわな
472通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 18:50:33 ID:???
>>457
GJ
>>459
長い・・・のか?
473SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/04/26(木) 22:01:40 ID:???

序章(ぷろろ〜ぐ)


数多くの光と闇の戦いが繰り広げられた国、「天宮(あーく)」
その国に常に平和を守り、勝ち取ってきた勇敢な者達がいる。

人は彼等を「武者頑駄無」と呼ぶ!

光の使者である頑駄無大将軍と彼の率いる頑駄無軍団により
天宮の国は代々数十年に渡り平和の時を迎えていた。

が、しかし!

平和を謳歌する天宮に宇宙の彼方から新たな脅威が迫りつつあった。
謎の小惑星「是断の門(ぜだんのもん)」
闇の勢力を掌握する悪の錬金術師「鉄仮面」の秘密研究所である。
そしてその是断の門に時空を越えて一人の魔女が現れた。

彼女の名はプレシア=テスタロッサ。彼女は死んだ娘を復活させる事を望み、
擬似生命体ホムンクルスの生成方法を知る鉄仮面に接触してきたのであった。
そして彼女の協力により是断の門内部に何者かが遺した超古代の遺産である
「超時空転移装置(ぶっとびしすてむ)」を完成させた鉄仮面は装置を作動させ、
天宮を征服すべく過去に頑駄無軍団と死闘を繰り広げた闇軍団の戦士達を呼び寄せたのである!
鉄仮面は錬金術により手に入れた力を戦士達に分け与え、
彼らを堕悪武者(だあくむしゃ)として強化したが
彼等の中で最も強い闇の力を持つ堕悪魔刃頑駄無(だあくまじんがんだむ)が
突如として反旗を翻したのである!
プレシアは辛うじて超時空転移装置により逃走したものの鉄仮面は抹殺され、
堕悪武者達を束ねた堕悪魔刃頑駄無は是断の門を拠点とし、堕悪闇軍団を結成。
そしてついに頑駄無軍団に戦線を布告するのであった!
474SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/04/26(木) 22:02:51 ID:???
頑駄無軍団と堕悪闇軍団は各地で激突し、次第に追い詰められていく頑駄無軍団。
大将軍は起死回生の策として精鋭である武者丸、斗機丸零参、鎧丸の三名により構成される
「夢者遊撃隊(むしゃゆうげきたい)」を是断の門に送り込んだ。
是断の門の中枢部で彼らが見たものは堕悪魔刃頑駄無と、過去の戦で活躍し、
現在では英雄と呼ばれる武者頑駄無たちがカプセルに封印された姿であった!
堕悪魔刃頑駄無は武者丸と剣を交えながらその恐ろしい企みを語りだす。
プレシアの研究資料を手に入れた彼は時空を越えた我々が住む世界、
「天馬の国(ぺがさすのくに)」に「ジュエルシード」と呼ばれる
強力な魔力エネルギー結晶体が存在する事を知り、
その力で列強の武者頑駄無たちを堕悪武者に改造し、
宇宙の全てを手にするという野望を手にしたのであった。
しかし、夢者遊撃隊の乱入により武者頑駄無を奪われた堕悪魔刃頑駄無は予定を変更し、
自ら超時空転移装置を使い堕悪闇軍団とともに天馬の国へと転移した!

夢者遊撃隊はそれを追おうとするが目覚めた武者頑駄無たちも一斉に転移しようとしたため
装置に過負荷がかかり、オーバーロードを起こしてしまう!
武者丸、斗機丸、鎧丸、そして多くの武者頑駄無と堕悪闇軍団の行方はいずこに!?


――次回を待て!
475通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 22:37:15 ID:???
>リリカル武者○伝

新作乙!
作風だけで誰だかイッパツで分かっちまってワロスw
あえて誰とは言わないが激しく期待させていただきます
476新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/27(金) 00:13:18 ID:???
>>474
GJです!
続きに期待ですねw


それはそうと思ったんですが、ここも職人さんが増えてくるとまとめサイトに載るんですかね?
このペースだとこのスレもそのうち埋まっちゃいそうだし……
477通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 12:53:50 ID:???
まだまだ終わらんよ。

載るのがいやならサイト管理人に削除依頼出せばおk
478新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/04/27(金) 14:35:22 ID:???
あ、書き方が悪かったですね……
自分が言いたいのは、ここのSSはどこかのまとめサイトに載らないのかな?ってことです。
今見た感じどこにも載ってなさそうだったので……
479通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 15:39:58 ID:???
良いもの書いてりゃそのうち載るさー
480通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 20:07:02 ID:???
ttp://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date38712.jpg

ちょっwwww
なんとすばらしいやられ役系マッドサイエンティストwww
481通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 16:45:13 ID:???
ベタベタだ……
482通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 00:46:53 ID:???
ウルベ!ウルベ・イシカワじゃないか!
483SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/04/29(日) 01:59:02 ID:???

巻之壱「それは不思議な出会いやでっ!」


――200X年、1月1日、大阪――


「え〜、そこのお兄さん、タコ焼きいかがですか?
 いまなら焼きたてでホラ、こんなに熱々で美味しいですよ〜!」

今日は元日。新春ムードで浮かれた多くの人々が繁華街に殺到する。
当然その客を見込んでタコ焼き職人見習いの少年、
ススムもいつも祖父と二人で営業している場所に屋台を出したのだが……

現実はいつも厳しい。

東京でタコ焼き職人として一旗揚げた父が病に倒れ、
その分も自分が日本一のタコ焼き職人になろうと父の師でもあり、
大阪でも屈指のタコ焼き名人である祖父の元を訪れたのだが、
腕は確かとはいえやはりまだまだ子供。
お客さんがなかなか来てくれないのは道理である。

「ハァ……こんなに人がいるのに、なんで誰も買ってくれないんだろう……
 やっぱり父さんやじーちゃんじゃないとダメなのかなぁ……」

自然の摂理の前に打ちのめされ、参り始めてきている様子のススムの脇に
音もなく接近し、力無い独り言に割り込んだ少女がいた。

「そら道頓堀には有名な粉もんの店がぎょうさんあるし、
 わざわざ子供がやってる店で買う物好きもおらへんやろ。
 名人て言われてるじいちゃんがおるんやったら話は別やけどな」
「それはわかってるんだけどさ。じーちゃんは神社に屋台出してるから僕しか動けないし」
「あぁ、そらしゃあないな。ほな一口味見……んー、ちょっと粉っぽいんちゃうかな。
 水の分量か火の通し方間違えたんと違う?」
「え!? あ、本当だ! ありがとう、はやてちゃん……って、はやてちゃん!?」

驚くススムに向けてその発言の主である車椅子の少女、八神はやては
にっこりと微笑んで正月恒例のあの言葉を口にした。
484SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/04/29(日) 01:59:43 ID:???
「あけましておめでとうございます、ススム兄ちゃん!」
「あ、あけましておめでとう。今年もよろしく……じゃない!
 ダメだよ! こんな人ごみに、しかもこんな朝早くに車椅子なんかでたった一人で来ちゃあ!」
「わかってるわかってる、お正月の頭からお説教は堪忍やで。
 それに私も慣れてるさかい車椅子でもどこかて行けるで!
 あと料理の腕も兄ちゃんよりかは自信有るんやけどなぁ? あんまり関係ないけど」

胸を張って自慢げに語るはやてだったが、
ススムはあくまで憮然とした態度を崩さず話を続けた。

「それでも! 何かあったら誰も責任なんて取れないんだよ?
 今度からは必ず介護師さんか誰かに連れてきてもらう事、いいね!?」
「せやから堪忍、堪忍やて! それに、しばらく兄ちゃんも道頓堀も見納めやし……」
「見納め?」

怪訝そうに首を傾げるススムの表情を見て、
はやては一瞬寂しそうな、しかしそれを精一杯隠そうと努めて明るい表情でその問いに答えた。

「うん……私の主治医の先生がな?
 その先生の後輩が勤めてるもっといい病院があるて言うてくれはってん。
 そこやったら研究も進んでるしこの脚の事も何か分かるかもしれへんて言わはるし……
 そやから、もうじき大阪から引越さなあかんねん」
「そうなんだ……寂しくなるなぁ、はやてちゃんは家の常連さんだったもんね」
「ホンマや。そやから最後にじいちゃんのタコ焼き食べたかったんやけど、
 居はらへんのやったらしゃあないな……」

しんみりとなる二人を尻目に街を埋め尽くす人々は大いに盛り上がりを見せていた。
そのどよめきにつられるように徐々に白み始める東の空。
いつの時代も変わらない初日の出の瞬間である。

しかし、新年を祝う歓喜の声はいつしか不安げなざわめきへと変わっていた。
485SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/04/29(日) 02:00:29 ID:???
巨木が倒れるかのような不快なバリバリという断裂音が町中に響き渡る。
突然の異常事態に戸惑う人々の眼前に奇妙な光景が映し出された。
空中に裂け目が生じるというありえない現象が生じ、
そこから何かが落ちてくるやいなや裂け目は再び閉じてしまったのである。

そしてその落ちて来た白い「何か」はゆっくりと動き出し、
人間の言葉で何者かに向けて叫びだしたのであった。

「姿を見せろ、堕悪闇軍団! この武者丸様が成敗してくれる!!」

その奇妙な来訪者は未だ自分の置かれている状況が飲み込めていないのか
混乱して腰に提げた刀を抜き、両肩のバーニアのようなものを吹かし、
周囲の目に付くものに限らず建造物さえ手当たり次第に切り捨て始めたのである。

平和な正月の街角はそれを境に悲鳴と混乱の坩堝と化した。
そんな街の片隅で街路樹の根元に落ちていた石ころが不気味な光を放っていたのだが、
その事に気付く者は誰一人としていなかった。

一人の少女を除いては。

「暴れないではやてちゃん! しっかりつかまってて!」
「せやけど、ススム兄ちゃんとじいちゃんの屋台が……ッ!?」
「どうしたの!?」
「わからへん……わからへんけど、あっちの方から何かメッチャ嫌な予感がする……」
「嫌な予感って、今よりもっと悪い事なんてどうやって起きるのさ!?」
「せやからわからへんって言うてるの!
 何やろ、怖いとか、むかつくとかがごちゃごちゃになってるみたいな……」

奇妙な感覚に振り回され、戸惑う二人の前に次の瞬間
重い衝撃音と共にとれとれピチピチで知られるあの海産物飲食店の看板が落下し、
その残骸の上から獲物を求める狩人のような眼をした白い影が二人を見下ろしていた。

「出てきやがれ、魔刃頑駄無……」
486SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/04/29(日) 02:01:15 ID:???
その白い影は息も絶え絶えにそう呟くと、
見るからに力を消耗した様子でその場に倒れ込んでしまう。

「……どうしたんやろ、怪我、したんかな……?」
「あ、危ないよ、はやてちゃん!」
「大丈夫や。何やこの子、そんなに悪い奴には見えへんもん」
「けど……あぁ、もう! おい、お前、大丈夫か!?
 そ、そうか! ハラ減ってんだな? これ食いなよ!」
「ちょっと心配なところもあるけどススム兄ちゃんのタコ焼きは美味しいで?」

直感で何か感じるところでもあったのかフレンドリーに接しようとするはやてと
おっかなびっくりながらも彼女を信じ、謎の生命体の身を案じるススム。
朦朧とする意識の中、その話題の主はさまざまな思いを巡らせていた。

(この声、どこかで……いや、それよりこのニオイは一体!? あぁ、うまそう……)

……思いを巡らせようとしたが結局食欲に負けたようである。

「……すまねぇ! ボーッとしてたとはいえ俺とんでもない事やっちまった!
 鬼の撃さんに知られたら何をされる事やら……」

ほっと一息つき、完全に我を取り戻した白い生物は自分の犯した過ちの罪の意識と
撃さんなる人物に対する過剰なまでの恐怖に苛まれていた。

「しゃあないよ……で、済ませるにはちょっと被害が大きいなぁ……」
「面目ない! 堕悪闇軍団が待ち構えてると思ったら、ついカッとなっちまって……
 気がすむまで俺を殴るなり蹴るなり好きにしてくれ!」
「……何か、ホントに悪い奴じゃなかったみたいだね」
「何? 兄ちゃん、まさか私のこと信用してへんかったん?」
「いや、別にそういう訳じゃ……あ、そうそう!
 そういえば名前を聞いてなかったよね。僕の名前はススム!」
「うまいことごまかしたな……私ははやて。八神はやてや!」
「君は、何て言うの?」
「それと、キミ一体何モンなん? 宇宙人? 未来人? 異世界人? それとも超能力者?」
「……いや、正直それ全部どうかと思うよ、はやてちゃん。
 どっちかっていうとロボットみたいな格好だし」
「俺は……俺の、名前は……」
487SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/04/29(日) 02:02:10 ID:???
刹那。

三人がいる場所とは別の方向から爆音が上がる。
慌ててそちらの方向に眼をやるとそこには彼に似た、しかしより禍々しいシルエットの
同じく白い姿をした何かが街を破壊し始めたのである。

「うわーっ! また暴れだしたー!?」
「アホかお前はーっ! 俺はさっきからずっとここにいるだろうがっ!!」
「あ、そうだった。じゃあ、アレは一体……あれ、どうしたのはやてちゃん!?」

現れたもう一つの白い影を確認したはやては青ざめた表情でポツリと呟いた。

「さ、さっきとおんなじや……あれを見てたらごっつう嫌な気分になって来よる……」
「……俺もビンビン感じるぜ。
 あの野郎からとてもお友達にゃなれそうに無い、とんでもなく嫌な感じを!」

はやての怯える声に合わせる様に彼も新たな存在に戦意を燃やし始め、
真剣な顔つきでゆっくりとこちらに向かってくる影を見つめる。

「えっ? じゃ、じゃあ……」
「少なくとも堕悪闇軍団にああいうのがいた覚えは無いけどよ……
 これ以上人の姿使わせて勝手に俺の罪状を追加されてたまるかってんだ!
 ……それと、さっきのタコ焼きの礼もしなくちゃな」
「えっ?」

最後の一言はぎりぎり聞こえるか聞こえないかと言うところの照れ隠しのようであったが、
その一言を言い終えるとすっと息を整え、こう大声を張り上げた。

「やいやいやい! よーく聞きやがれ、この偽者野郎!
 俺様は頑駄無軍団が一の精鋭、夢者遊撃隊の切り込み隊長!
 史上最強の武者頑駄無、泣く子も黙る武者丸様だあっ!!」
「武者……丸……それが、キミの名前……?」
「行くぜぇっ!」

現代を舞台に、武者頑駄無と謎の怪物の死闘が、今、幕を開けた。
488SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/04/29(日) 02:02:53 ID:???
互いに刃を抜き、切り結び始める二人の白い戦士達。
姿形が似ているので最初は武者丸も単純な自分のコピーだと考えていたが、
自分のそれとは明らかに戦い方が違う。
抜刀の仕草、間合いの取り方、太刀筋や技の組み立てに至るまで自分と重なるものは何も無い。
さらに刃を交わすうち武者丸はある事に気が付き始めた。

(何だ……? コイツの刀から恐怖や怒りが感じられる。けどそのくせ迷いは無い……
 そういや號さんは真剣勝負では相手の心がその太刀筋を通して伝わってくるって言ってた。
 じゃあ、コイツは一体何を考えてやがるんだ!?)

一進一退の攻防はいつ果てるとも無く続き、見守る二人をはらはらさせた。
このままでは埒が明かないが、自分達にいったい何ができるというのだろう。
明らかに次元の違う世界で白刃を閃かせ続ける武者丸。
やがて、重い沈黙を破りススムとはやてはその口を開いた。

「が……頑張れ……頑張れ! 負けるな、武者丸ーっ!!」
「私、喧嘩は大っ嫌いや! そやけど、武者丸君は必死で私らのために頑張ってくれてる!
 そやからそんなけったいな紛いもんなんかに負けたらアカン!」

二人の心からの叫びを聞き、武者丸の心の中の何かに火が点いた。

(不思議だ……二人の声を聞いてると俺の中に力が漲ってくるみたいだ……
 今まで感じたことの無い力を……何だか、今日の俺は負ける気がしねえ!)
「もらったぁっ!」

その体から目に見えるかのような気合を迸らせた武者丸は
全身をバネにしたかのような強烈な踏み込みから会心の一閃を繰り出し、
ついに偽武者丸の体を切り裂いた。
489SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/04/29(日) 02:03:40 ID:???
重い一撃を喰らい、たまらずよろける偽武者丸。
さらに追い討ちの一撃を加えようと再び武者丸が飛び掛った時、
先程の傷口から血でもオイルでもなくどす黒い瘴気が噴出し、武者丸を包み込んだ。

「武者丸!」

ススムは思わず叫び声を上げるが、次の瞬間には武者丸は無事な姿を一同の眼前に現していた。
だが同様に偽武者丸もまだ動けるようで、今にも武者丸に襲い掛からんとしている。
しかし武者丸は棒立ちのまま次の行動に移ろうとしない。

「む、武者丸! どうしたの!? じっとしてたらやられちゃうよ!」
「……今、分かったぜ。コイツが俺に似てる理由を……
 コイツは俺に対する恐怖心がカタチを持ったものなんだ!
 どういうカラクリか知らねぇが、今コイツの瘴気を浴びた時にそれが分かった。
 あの時、俺は俺が暴れてる姿を見た人達の恐怖や怒り、哀しみの幻像が見えた。
 何のことはない、全部自分で蒔いた種だったんだ……」
「武者丸……」

うつむいたまま力なくそう告げる武者丸だが、
その口調とは裏腹に刀を持つ手をより強く握り締め、力強くこう続けた。

「だからこそ! コイツだけは何としても俺自身の手で叩っ斬る!!
 ウオオオオオオオオオオッ!!」

そう叫ぶと武者丸は刀を地面に突き立て、そのまま全速力で敵に一直線に向かっていく。
突き立てられたままの刀は摩擦熱で赤熱化し、まるでビームサーベルのように発光し始めた。
それを見た偽武者丸は突然体中から触手を出し、動きを封じようと試みるが
目にも留まらぬ速さでそれを回避した武者丸は刀を引き抜き、必殺の一撃を放った。

「強気に無敵に大人気!! 天下御免の武者丸殺法!!
 道頓堀断裂……灼・熱・ざぁぁぁぁぁぁんッ!!」
490SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/04/29(日) 02:04:32 ID:???
武者丸の灼熱斬は敵の急所を捉え、ついに勝負は決した。
大爆発が二人を包み込み、あたり一面が煙に覆われる。
そして燃え上がる炎と黒煙の中からゆっくりと本物の武者丸が無事な姿を見せた。

「やった!」
「違う! まだや……まだあの気配は消えてへん!」

はやてが震える手で指差す先にいたのは、
より醜悪な姿に再生しようとしている偽武者丸の不気味な姿だった。

「ありえねぇ! 確かに真っ二つにしたのに……
 コイツは刀じゃ仕留めきれないっていうのか!?」

武者丸がそう絶望的な面持ちで吐き捨てた次の瞬間、
天空から強烈な電撃が降り注ぎ、偽武者丸は跡形も無く消し飛ばされた
……いや、先程不気味な輝きを見せていた謎の石だけはそのまま空中に残り、浮遊していた。

「見つけた。ジュエルシード」
「ラッキー! 誰かが弱らせておいてくれたおかげで戦う手間が省けたね」

声がする方を見上げると、煙に隠れてよく分からないが
確かに二人ほどの女性……しかも一人ははやてと同じ位の子供の影が浮かんでいたのである。
状況から鑑みて先程の電撃はこの二人が放ったものと見て間違い無さそうであった。

「何っ!? ジュエルシード……アレがそうなのか!?
 っていうか、何モンだお前ら! 邪魔するんじゃねぇ!」
「何言ってんのさ、そこの短足二頭身! もともとこれはあたしらの専門分野なの!
 さぁ、さっさと封印しちゃおうよ!」
「うん。お願い、バルディッシュ」
『Yes, sir』
491SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/04/29(日) 02:05:20 ID:???
武者丸の問いかけを無視した二人は淡々と作業を続ける。
合成音声のような声がしたかと思うと、彼女らがジュエルシードと呼んだその石は
見る間に子供の方が持っていた得物に取り込まれてしまったのであった。

「おい、お前ら! ジュエルシードの専門家とか言ったな! ひょっとして堕悪闇軍団の仲間か!?」
「だあくやみぐんだん……? 何それ、聞いたことある?」
「ううん。そんな事よりもう帰ろう?」
「おっけー! じゃあね、短足二頭身!」
「待ちやがれ、まだ話は……おうわっ!?」
「武者丸!?」

二人は用が済んだからとでも言いたげにあっという間にその場から飛び去ってしまい、
煙が晴れる頃にはもう誰もそこに残ってはいなかった。
どうやら堕悪闇軍団ではないようだが、厄介な相手になりそうだと武者丸は感じていた。

「武者丸ーっ!」
「ススム、はやて、大丈夫だったか!?」
「うん、ありがとう……武者丸!」

ススムの例を聞いた武者丸は照れくさそうに鼻の辺りをすすり上げ、

「いや、礼を言うのは俺の方だ。二人がいなかったら負けてたかもしれない……
 だから、その……何だ。あ、ありがとうな、ススム、はやて……ん? どうした、はやて?」

はやてはただじっと二人が飛び去っていった方向を見つめていた。
とても悲しげな表情で。

「どうしたの、はやてちゃん?」
「ひょっとして、あいつらに心当たりでも」
「わからへん、わからへんけど……何やごっつう寂しそうな声やった……」
492SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/04/29(日) 02:06:47 ID:???
これが正義の武者頑駄無、武者丸とススム少年の運命の出会いの物語。
そして当人達は気付いていなかったが後に親友となる少女達の出会いでもあった。
そう、全ての始まりの物語。

その後武者丸の口から語られる堕悪闇軍団の脅威、彼等の求めるジュエルシードの事、
彼の他にも多くの仲間の武者頑駄無たちがそれを追ってこの世界に来たという事……
あまりにも非現実な話では有るが、今日自分達の身に起こった事を考えると
この事実を認める他は無かったのである。

それからしばらくは予想に反して何事もなく過ぎていった。
その間に全国に現れた武者頑駄無たちも次第に現地の生活に溶け込み、
人々や頑駄無達の間から少しずつ脅威に対する危機感が薄れてしまっていた。
この膠着した状況に大きな変化が起こったのはそれから半年あまりが経った夏の日、
ある海の見える静かな街で起こった出来事である。


次回予告(ねくすとぷれびゅう)

私、高町なのは! ごくごく平凡な小学3年生なんだけど、
学校の帰りに大怪我をしたフェレットと出会ってから
周りで変な事件がい〜っぱい起こるようになっちゃってもう大変!
それで東京から刑事さんが捜査に来たんだけど、なんとその人は……!
次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之弐!
「おまわりさんは武者頑駄無なの」!
リリカルマジカル、頑張ります!
493通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 08:38:32 ID:???
時間軸が微妙にずれてるって認識でおk?
494通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 12:17:23 ID:???
亀だがGJ
495通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 00:57:25 ID:???
なのはとトランスフォーマーのクロスなら、ここにありましたよ。
ギャラクシーフォースのが…。↓
もうギガロニア編まで進んでるみたいです。
http://www.h4.dion.ne.jp/~masaki/
496通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 13:00:53 ID:???
女の子のキスでトランスフォーマーがパワーアップするこのご時勢
なのはとのクロスくらいじゃ驚かない
497通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 20:36:05 ID:???
保守
498通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 21:10:19 ID:???
閃光のハサウェイとのクロスを考えているが、なかなかネタが浮かばない……
499通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 21:56:02 ID:???
マフティーがロストロギアを使ってテロしようとしてるから時空管理局が何とかしよう、でよくね?
で、銃殺刑。
500通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 22:41:18 ID:???
つまり、なのは側にケネスさんとレーンがいるんだな。
501通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 00:07:22 ID:???
マフティに「お話」を請求するのか
502通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 19:48:44 ID:???
なんて無謀な・・・
マフティは自分の中で自己完結してるからそれ以上の話し合いは無意味じゃないか?
そんなんで説得できるのならそもそもテロなんてしないだろww
503通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 20:34:51 ID:???
自分が追跡してたMSが罠にかかった時のなのはさんには興味あるな。
マフティが処刑されるのを黙って見過ごせるキャラでもあるまい
504通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 21:18:30 ID:???
マフティーが銃殺刑になると解ったら、連邦に逆らってマフティーをさらうかもしれんな。
505通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 22:04:16 ID:???
クロノが止めに入るのかね…


ギギが邪魔だと思った俺
506通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 02:33:31 ID:???
そう言えばΞって最高速度がマッハ2以上だが、これはなのは的世界ではどうなんだろうか。

さすがにフェイトとかでも巡航速度で音速は超えられん気がしてるんだが。
フラッシュムーブとかソニックムーブとかの瞬間的な高速移動魔法はわからんが。
507506:2007/05/04(金) 02:40:01 ID:???
すまん、「巡航速度で」を消すの忘れてた。
巡航速度は燃費が一番良い速度の事だな orz
508通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 09:34:46 ID:???
5話でフェイトが音の壁を突き破るような表現なかったっけ
509通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 20:08:49 ID:???
>>508
ぽいのはあった
510通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 20:36:25 ID:???
Ξがビームバリアー張ってるように、なのは達も空飛ぶ時は魔法障壁みたいなの張ってるんだろうな
そうじゃなきゃとてもじゃないが息できない
511通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 20:45:16 ID:???
首がもげちゃいますね
512通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 21:10:24 ID:???
もし音速で飛んでいるのだとしたら、もげるどころか切断されると思う。
513通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 21:34:00 ID:???
理科雄乙
514通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 22:58:35 ID:???
ハサウェイの処刑シーンで立ち会うのはケネス大佐とクロノでいいのか?
ケネス大佐とは小説版のやり取りでいいが、クロノとは同じ兄同士として
の会話で終わっていきそうだ。

ちと、閃光のハサウェイ読み直してくる
515通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 23:34:19 ID:???
>>510
たぶん、黄金の蜂蜜酒でも飲んでるんだな
516通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 23:53:45 ID:???
>>510
障壁が無ければ大変だよww
空中戦するたびに顔の肉がブルブルして紅の豚状態の
なのはやフェイトを見る事になるんですよww
517新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/05(土) 06:10:30 ID:???
ようやく第8話できました!
今回は予告通りデスサイズ対デスティニーです!
ではこれから投下しますね。
518新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/05(土) 06:13:02 ID:???
第8話

いつも通りな八神家の朝食。
ただ一つ違うこと、それは今日行われるデスサイズとデスティニーの模擬戦だ。
すでにデュオ以外の八神ファミリーはリビングについている。
「今日の模擬戦、デュオ勝てるかなぁ……」
「……機体の性能で言えば明らかにデスサイズが上だ。」
はやてが言った独り言にヒイロが返す。
「でもデュオの奴お調子者だからなぁ。」
「機体で勝っているからといって調子にのって油断することも……」
「…………。」
ヴィータとシグナムもデュオの欠点を口にする。ヒイロもそれには同意で、返す言葉が見当たらなかった。
その時、口を開いたのはザフィーラだった。
「だがそれ以前に肝心のデュオがまだ起きてきてないんだが……。」
「……ヴィータ、デュオ起こしてきたって。」
「わかった。」
はやての言葉にヴィータは席を立ち、二階へと走っていく。
「はぁ……こんなんでほんまに大丈夫かなぁ」
「…………。」
「マックスウェルを信じるしかないな……。」
はやては不安げに呟く。シグナムも返事を返す。ヒイロもさっきから黙ってはいるがデュオだってあの革命戦争を生き残ったガンダムパイロットの一人だ。
ACでリリーナを救出するためデュオのシャトルに乗った時にも言ったがヒイロはデュオを信用している。

『おきろー!』
『うおっ!?』

そんな時、二階から声が響く。ヴィータの声とデュオの断末魔(?)の声だ。

「ヴィータ、今日はどんな起こし方したんやろう?」
とはやてが呟く。
……すると−

『ヴィータ、テメェ……何もグラーフアイゼンで起こすこたねぇだろ!!』

どうやらデュオはグラーフアイゼンで叩き起こされたらしい……。
519新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/05(土) 06:15:10 ID:???
所変わってハラオウン家では。

「シン、この後アースラに行くんだよね?」
「ああ、模擬戦しなきゃならないらしいからな。」
こちらも朝食を食べている最中だ。フェイトの問いにシンが答えた。
「そういえば相手のガンダムについてまだ何も聞いてないんだけど?」
ふと相手が気になったシンはクロノに質問する。
「……まず相手の名前はデュオ。機体はガンダムデスサイズヘル。接近戦が得意な機体だ。」
「デスサイズヘル、か……なんか縁起悪い名前だな。他には?」
「あとは……カメラやセンサーを完全に無効化できる厄介なシステムを持ってるな。」
「へぇ。ミラージュコロイドみたいなもんか……」
クロノから得た情報からミラージュコロイドと同じようなシステムだというのがわかる。
「ミラージュコロイド?」
「何なの?それは」
シンの言葉に疑問を感じたフェイトとリンディはミラージュコロイドについて質問する。
「ミラージュコロイドってのは簡単にいうと自分の機体の姿を消したりできるシステムなんだ。一応デスティニーにも搭載されてるけど」
「じゃあデスティニーも姿を消したりできるの?」
「いや……デスティニーのミラージュコロイドはちょっと違う。機体の残像を作れるんだ」
「へぇ、デスティニーってそんなこともできるのねぇ」
簡単にだがシンに説明されたフェイトとリンディは納得した。

「(デスサイズか……)」
シンは心の中で呟いた。他人から見れば別に模擬戦とかどうでもいいような表情をしているが、内心では負けたくないと思っている。
やはりシンは負けず嫌いだし、恐らく機体の性能では劣っているとわかっていても自分の技量で補うつもりだった。
そうしてシンはまだ見ぬ相手−デュオとデスサイズ−にひそかに闘志を燃やすのだった。
520新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/05(土) 06:17:09 ID:???
数時間後、地球衛星軌道上。

デスサイズとデスティニーが互いに向き合い、模擬戦が始まろうとしている。
もちろんこの模擬戦の様子はアースラのブリッジに写し出され、データも取られる。

「よぅ。アンタがそのガンダムのパイロットか。」
デスティニーに通信が入る。目の前のデスサイズからだ。シンはデスサイズのパイロットの声に聞き覚えがある気がしたが、そんなはずはない。シンもデュオに通信を入れる。
「ああ、シン・アスカだ。アンタは?」
「俺はデュオ・マックスウェル!通称死神デュオだ。よろしくな!」
あぁ、フェイトに似てるってこういうことか。シンは思ったあのガンダムの外観からしてその通り名にも納得だ。

そこへ、クロノから通信が入る。『二人共、準備はいいか?』と聞かれデュオもシンも合図する。
『これはあくまでもデータを得るための模擬戦だ。二人共、必要以上の攻撃は避けるように。では……始めてくれ!』
クロノが軽くルール説明し、バトルスタートを宣言する。
アースラで見守るのは八神家一同、フェイト達アースラメンバー、さらになのはまでいる。フェイトはシンを、はやて達はデュオを応援する。

「いわゆるガンダムファイトだ!行くぜぇーッ!」
言うが早いかデスサイズがデスティニーの視界から消える。
「な……!いきなりかよ!」
シンは姿を消したデスサイズの攻撃を回避するため、赤い光の翼を羽ばたかせ高速でその場を離れる。だが−
「後ろ……!」
デスサイズは突如デスティニーの背後に現れ、それを見ていたフェイトが叫ぶ。−声は届かないが−
「な……!?」
デスティニーの背後で翼を広げたデスサイズはビームサイズを振り下ろす。「くっ……!」シンは急いで回避しようとするが、デスサイズの一撃を受けてしまう。
シンは攻撃を受けながらもデスサイズから距離を取り、ビームライフルを発射する。
521新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/05(土) 06:19:21 ID:???

だがデスティニーの放ったビームライフルはたやすくかわされ、離れた距離からバルカンを発射される。
「クソ…!こんな攻撃に……!」
シンもバルカンを回避する。そしてミラージュコロイドを展開しながら左右のフラッシュエッジを左右別方向に投げる。
「どこ狙ってんだよ!」とデュオは飛んできたフラッシュエッジをビームサイズで叩き落としデスティニーに接近しようとする。が、
「ぐおッ!なんだぁ!?」
背後から飛んできたフラッシュエッジブーメランに直撃する−といっても背部のアクティブクロークは通常よりも装甲が暑いためそれほどのダメージでは無いが−。
「へっ……ちったぁやるじゃねぇか!」
デュオはビームサイズを携えてデスティニーに急接近する。対するシンもアロンダイトを構え、ビームサイズを切り払う。だが、今度は斜め下方向からビームサイズが迫ってくる。
シンは飛び上がって回避する。
「くそ……なんでこんな……!」
シンは相手の予想外の強さに嘆きながらビームライフルを放つ。だが今度は閉じたアクティブクロークに阻まれ、まるでダメージを与えられない。

「デュオの奴、普段はあんな間抜けなのに…。」
「うん!なんか別人みたいやなぁ!」
普段デュオをからかっているヴィータも感嘆の表情だ。はやては嬉しそうだが。
「私、デュオ君と会ったこと無いんだけど、どんな人なの?」となのはが質問する。
「普段はなんか抜けとるねんなぁ」
「ああ。今とはまるで別人だ」
「……奴の実力は保障する。だがデュオ自体の性格は優れた兵士とは言えない。」
はやて、シグナム、ヒイロが準になのはの問いに答える。
「そうなんだ……でもヒイロ君、友達なんだよね?」
「ああ……大切な仲間だ。」
なのはに言われ、ヒイロが返す。もしデュオが性格まで完璧な兵士だったならヒイロはここまで仲良くならなかっただろう。
モニターに写るデスサイズの姿を見ながらそんなことを考えるヒイロだった。
522新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/05(土) 06:21:37 ID:???

「ってかそろそろシン君、やばいんじゃない?」
モニターを見ていたエイミィが言う。
シンは性能差で圧倒的にデスサイズに押され、端から見ればまるで勝ち目の無い状態だった。

「そろそろフィニッシュだ!」
デスサイズは姿を消し、デスティニーの背後に現れビームサイズの一撃をお見舞いすると、また姿を消し、別の場所に現れる。
それの繰り返しになす術の無いデスティニーは防戦一方だった。

「でもアレ、ちょっと卑怯だね」
「確かに。奴のスタイルは騎士道に反している」
「……デュオはそういう男だ。」
モニターを見ているなのはがデスサイズの戦い方を苦笑しながら卑怯だと言い、シグナムとヒイロも同意する。
「……シン……。」
一方フェイトは悲しげな瞳でボロボロにされていくデスティニーを見る。

「……くそ……」
四方八方から飛んでくるビームの鎌を受けながらシンは呟く。反撃しようにもほとんどが軽くあしらわれてしまう。
暗闇の中デスサイズの眼光と翼から放出される光が宇宙を照らす。まさに死神だ。
「くそ……こんなことで……」
シンが一人呟く……
523新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/05(土) 06:25:40 ID:???
「こんなことで……!」
目の前のデスサイズの姿がかつて戦ったフリーダムと重なる。
『パキィィィィィィン』
次の瞬間、シンの中で何かが弾ける音がした。
「うぉぉおおお!」
「うわっとぉ!?」
再び背後に現れたデスサイズ。だがその瞬間デスティニーの翼が赤い光を放出し、デスサイズを怯ませる。
そしてまるでどこぞの鳳凰拳使いのようにデスサイズの後ろに飛び上がり、アロンダイトを横一線に振るう。
「ちっ!当たるかよぉ!」
デスサイズはデスティニーの下側へ回避するが、デュオはデスティニーの姿に仰天する。
回避したと思えば次の瞬間には左側に装備された高エネルギービーム砲がこちらをとらえている。
「(あの剣と同時にビーム砲を出しやがったってのか……!?)」
いきなり速度の跳ね上がったデスティニーにデュオは訳がわからずにてんやわんやだ。急いでビームを回避しようとするが、間に合わずにデスサイズの右側アクティブクロークに直撃。

「よし!これで姿は消せない!」
フェイトが嬉々とした声を上げる。それにひきかえ八神家一同はポカーン……としている。
「ちょっ!デスティニーの出力が跳ね上がってるよ!?」と、データを取っていたエイミィが叫ぶ。
「どういうことだ?」
「わかんないけど、デスティニーがシン君の心に応えてるのかも……!」
「そんな馬鹿な!……ゲッターじゃあるまいし……」
クロノが呟く。まぁ少しでも魔力をもったデスティニーがシンの心に反応してもおかしくは無いのだが……

「クソッ!何なんだよこいつぁよぉ!」
デュオは突如として動きがシャープになったデスティニーに悪態をつく。ハイパージャマーを失っても果敢にデスティニーに斬り掛かる。
SEEDを爆発させたシンでようやくデスサイズと同じくらいの機動性−いや、少しデスティニーが上かもしれない−だ。

デスサイズはデスティニー相手にビームサイズを振る。今度はデスティニーの左肩に直撃した。
「よし!って……!?」
喜ぶのもつかの間。直撃したのでは無く直撃させたのだ。ビームサイズの柄がデスティニーの右手にわしづかみにされている。
次の瞬間、デスティニーの右手から放出された光にビームサイズが破壊される。
「……な?!?」
524新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/05(土) 06:28:51 ID:???

これでデスサイズはハイパージャマーと武装の両方を失ってしまった。デスティニーもかなりボロボロだがデスサイズも大概だ。
「……。」
シンは光の無い瞳でニヤつく。バルカンを発射しながら距離をとるデスサイズに対し、ミラージュコロイドを展開しながら追撃しようとする。
「ちっ……!これで終わりかよ!?」
デスサイズはデスティニーにレンジに入られる。デスティニーは光を放つ右手を振りかぶる。
その時だった−
「「……!?」」
デスティニーの体がバインドで拘束される。クロノが少し放れた場所のアースラで唱えた呪文だ。
『そこまでだ。この戦闘、シンの勝ちだ。』
クロノの言葉に瞳に輝きを取り戻すシン。デュオも戦闘モードから普段のデュオに戻る。


二人の機体はアースラに転送され、デュオとシンも機体から降りる。
「おまえ、すげぇじゃねぇか!」
「あ、ああ。アンタのガンダムもな。」
実際に初めて顔を合わせるデュオとシン。「(ってかこいつ……そんな私服でガンダム乗ってたのかよ)」というのがシンの第一印象である。
そこになのは達もやってくる。
「うっわぁ……あんたら派手に壊したなぁ」
大破した二機のガンダムを見てはやてが言う。
次にフェイトが「やったね!シン!」とシンに駆け寄る。シンも少し照れる。
次に「残念だったな」とシグナムがデュオに言う。
「とほほ……勝てると思ったのによぉ……」
「あんだけ卑怯な戦い方したのに負けてやんの〜」
無念さMAXのデュオをヴィータが冷やかす。
「う、うるせぇ!俺は嘘はつかねぇが逃げ隠れはするんだよ!」
「あはは、何やそれ?」
負けたデュオが言っても全く説得力が無い。そんなデュオを見てはやても笑う。

「さて……このガンダム、どうするか……」
クロノが大破したガンダムを見てぼやく。幸い打ち抜かれたアクティブクローク、破壊されたビームサイズ、叩き落とされたフラッシュエッジ、
切り落とされたデスティニーの左腕と、欠けたパーツはすべて回収することができた。
「本局へ送ってもガンダムの修理なんてできるかどうか……」
525新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/05(土) 06:31:44 ID:???

「まぁ、時間はかかってもちょっとずつ修復するしか無いわね」
リンディが言う。ってか艦長が持ち場を離れて大丈夫なのだろうか……という疑問を感じたのはヒイロだけでいい。
いや、それよりヒイロが気になっているのはシンの突然の能力の飛躍についてだ。それについてはヒイロのみならず皆疑問だろう……。


数十分後、アースラ会議室。
「え〜とりあえずガンダム二機は時空管理局本部で修理してもらうことになりました」
リンディが発表する。シンもデュオも「とほほ……」といった顔だ。
「これからこのガンダム事件はヒイロ君の協力を得ながら正式に私達アースラ局員が捜査することになりました。」
リンディの発表にヒイロも「了解した。」と言う。はやて達も異論は無い。
「そのために、まずは何らかの鍵を握っていると思われるアルトロンガンダムとそのパイロットを見つけなければならないのですが……」
「(アルトロンガンダム……)」
シンはまた訳のわからない相手に対し怒りを燃やす。フェイトの話ではいきなり襲ってきたというのだ。「(なんでそんなこと……!)」テーブルの下で拳をにぎりしめるシン。

「今回の事件に関わっていると思われるロストロギアが、さっき無限書庫のユーノ君からの通信で判明しました。」
ヒイロ達は「それは?」という顔でリンディを見る。
「過去何度か姿を表したロストロギアで、自己再生・自己増殖・自己進化の機能を兼ね備えた厄介な代物だ」
今度はクロノが説明する。
「恐らく最近頻発する時限震や傀儡兵の以上発生はこのロストロギアの影響だと思われます」
「しかもこのロストロギアは元の世界が既に滅んでいるせいで何のための物かもさっぱりわからない。」
「そこで私達時空管理局は、このロストロギアに『ズフィルードクリスタル』とコードネームを付け、本格的に捜査を開始したわけです」
リンディとクロノは交互に説明してゆく。
「デスサイズとデスティニーの修理が終わったらまた捜査に協力して欲しいんだけど……」
「俺はそれでいいですよ。」
「あぁ、俺もシンと同じ意見だぜ。」
シンとデュオはリンディに言う。デュオは既にシンを呼び捨てだ。
526新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/05(土) 07:01:34 ID:???
「あなたたちの協力に感謝します。では、今日はこれにて解散!」
リンディの掛け声に一同の空気が一気に和む。まずはナタクを捕まえる。それが元の世界へ帰る近道だと、ヒイロ達はそう判断し意気込むのだった。
だがその一方では−
「はぁ……俺の相棒ともしばらくお別れか……」
「シンの戦い方……なんか最初の頃と変わってないような……」
落ち込むデュオと悩むフェイト。ここにテンション低めの二人の死神がいる。デュオはそんなとこからなんとなくフェイトに親近感がわくのだった。




その頃、ここはどこかの時空の狭間。
「またあの世界でMSが暴れたようね……。」
薄暗い部屋でプレシアが呟く。
「フン……今はそんな事はどうでもいい。それより貴様は何のためにロストロギアとやらを狙うのだ?」
もう一人、この部屋にいる男、五飛が質問する。
「そう言うあなたは何のために私に協力するの?」
「……あの傀儡兵を生み出す力、アレは間違い無く火種になる」
「意味が分からないわ」
「俺は行き場を失った全ての兵士のために戦っている。兵士は戦っている時こそ充実していられるのだ…!」
「……まぁ好きにするがいいわ。私の邪魔さえしなければね」
プレシア的には五飛が何を考えているのかわからない−というよりどうでもいい−ので適当に返事を返す。
「……俺の質問には答えないのか?」
「フフ……そうね。あなたとだいたい同じよ。」
「ほぅ……それは面白い……。」
五飛はプレシアが適当に返事を返していることにすぐに気付いたが、聞いた所で無駄だと判断した。

「(フフフ……あのロストロギアさえあればアリシアは蘇るわ……)」
暗い部屋で魔女は不適に笑う。
「(そうよ……DG細胞さえ手に入れれば、アリシアはきっと蘇る……!)」
そうしてこの不気味な部屋にプレシアの不適な笑い声がこだまするのだった……。

五飛はそんなプレシアを白い目で見て「(気色悪いなぁ……)」と心の底から思うのであった。
527新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/05(土) 07:12:04 ID:???
投下終了です。

やっと投下できました……!
途中『バイバイさるさん』とか表示されてしまいましたがw
今回はデスサイズとデスティニーの戦闘がメインですね。
シンはSEED発動で左腕を犠牲にデュオに勝っちゃいましたが、シグナムの言う通りデュオが油断してたのもあると思いますf^_^;

それとDG細胞とズフィルードクリスタルは呼び方が違うだけで同一の物です。
管理局がつけたのはコードネームなのでプレシアさんが正規の呼び方だと思ってください
滅んだ世界の遺産という便利な設定と、∀までのガンダムが全て同じ世界という設定を利用しました
528通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 07:19:13 ID:???
>>526
>「(気色悪いなぁ……)」

五飛なら、「(ふん、女狐め、気色の悪い)」とかの方が「らしい」と思う
529通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 07:21:47 ID:???
・・・・・・あれ?

ちょwwwww中破するまでやんなよwwwwww
530新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/05(土) 07:23:29 ID:???
>>528
確かにそうですね……

一応がんばれドモンくんWの五飛ノリにしたんですが……
これからはネタシーン以外では自重しますw
531通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 08:34:08 ID:???
>>516
そもそもバリアジャケットはフィールド系防御魔法も含んでるはずだ。
だから、ビルに突っ込んだのに露出部分まで無傷だったりするし
532通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 12:45:04 ID:???
>>527
Dっ!DG細胞!!!!
マジっすか!DG細胞といえば、機動武道伝Gガンダムのラスボス・デビルガンダム
の細胞じゃないすか・・・それが何でなのはの世界にあるんですか?
何だかこの勢いだと、アリシアの体をコアにデビルガンダムが復活しそーな気がしますね。
533通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 12:56:33 ID:???
序盤で真逆とは思ってたけど本当にDG細胞で吹いた

>>532
DGと言えば宇宙一こっ恥ずかしい告白だよな!?
何となくコアにされたフェイト(+アリシア)に対してお前が(以下)をするシンの姿がそ(ry
534通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 14:04:51 ID:???
え?DG細胞ってことはドモンたちも来るのか?
535通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 14:22:36 ID:???
ロストロギア扱いって言ってるからにはドモン達の世界は滅んだ後なんだろうな
536通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 15:16:54 ID:???
まぁあんだけのトンデモ細胞なら自力で時空間旅行しててもおかしくないような気もする
537新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/05(土) 16:27:58 ID:???
DG細胞、凄い評判ですねw

え〜と、ドモン達のいたFCは既に滅んだ事になっているので、ドモン達は出ません。
滅んだ世界の遺産、ロストロギアという便利な設定を使ってDG出しましたが、もうかなり時間がたって進化してるのでデビルガンダムとは名前が同じだけの別物だと思ってください。
ちなみに言うと、アフターコロニーとコズミックイラ以外の人間を出す事は無いと思います……
538通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 17:01:10 ID:???
ということは、シンがどこかで流派・東方不敗をマスターしてくるんだな。
過去に戻ったり過去に戻ったり過去に戻ったりしてww
539通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 19:17:43 ID:???
八話投下乙です。
まさかここでデビルガンダム細胞とは・・・
元DG細胞で名前が同じだけのオリジナルロストロギアって扱いでFA?
九話、期待して待ってますww
540通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:13:45 ID:???
>>539
違う
541通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:13:49 ID:B1AL/FZX
>>539
FAとかなんだよ
542通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:13:49 ID:???
>>539
何が期待じゃカス!!!
543通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:13:54 ID:C7iGya8h
>>539
期待すんな死ねよ
544通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:13:56 ID:qZr4BziA
>>539
日本語でおk
545通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:13:56 ID:???
>>539
違うよ。全然違うよ。
546通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:14:00 ID:???
>>539 だれもまってねぇよ
547通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:14:00 ID:hD4QgLzP
>>539
八話で終了しました><
548通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:14:03 ID:eA7zL1I/
>>539
期待してんのお前だけだぜ?
549通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:14:06 ID:sGJLjotK
>>539
頭狂ってんの?
550通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:14:05 ID:XoE9KexI
>>539
ねーよwww
551通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:14:11 ID:wkhER7/E
>>539
そんなに期待しないでくれ・・
552通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:14:12 ID:00OpHV4p
>>539
9話は制作中止です
553通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:14:16 ID:Zx/6lUGq
>>539
DG細胞なめんなよ
554通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:14:27 ID:9Y3ECtCu
>>539
キモオタってほんとキモイのなwwww
九話期待してもムダムダwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
555通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:14:43 ID:6tv8idnE
>>539
空気←読めるか?w
556通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:14:43 ID:???
>>539
お前の人生には期待できそうにないな
557通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:14:52 ID:ehhz25pI
>>539
キメェ
558通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:15:03 ID:TRdwv3kv
>>539
うざ
559通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:15:17 ID:???
>>539
期待して待つって、、、
おまえ自身が投下しようとか思わないのか?
いいかげん人まかせはやめて、自分から動こうぜ。
560通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:15:20 ID:???
『アリサのドキ☆ドキ大作戦 〜ティファとガロードをくっつけろ〜』
という大変イタい番組の夢を見た
561通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:15:45 ID:???
何があったWWW
562通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:17:52 ID:6tv8idnE
 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +        このスレッドは561を超えました。
     〈_} )   |                                次スレも…VIPクオリティ!!
        /    ! +    。     +    +     *         http://wwwww.2ch.net/news4vip/
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
563通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:33:43 ID:???
何があったんだ…
564通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:38:16 ID:???
たぶん、VIPあたりで「安価で決まったスレの最後のレスを全否定」スレにヒットしたのかと
565通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:39:31 ID:???
>>564
ごめんwwwwそれヒットさせたの俺だわwwwwwwww
なのはさんに殺されてくるノシ
566通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:42:21 ID:???
>>565
こんな過疎スレをわざわざVIPにぶつけるとかアホスwww
567通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:47:18 ID:???
>>566
サーセンwwww
568通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:48:16 ID:???
保守
569通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:49:26 ID:???
これだけ加速した挙げ句に保守かよ!
570通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:57:41 ID:???
>>560
書け
571通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 01:14:09 ID:???
アリサ→一番ノリノリ
はやて→作戦立案(黒い)
すずか→作戦立案(乙女ちっく)
フェイト→ブレーキ役
なのは→わかってない


エイミィ「あのタイプは、周りが騒ぐと逆効果なんだけどねぇ」
クロノ「わかってるなら止めたらどうなんだ……」
エイミィ「いんや〜、それだと面白みが」


こうですかわかりません!
572通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 09:56:03 ID:???
新シャアってどの位のペースで保守すればいいんだろう

まあいいや保守
573通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 10:58:53 ID:???
とりあえず10時間も経ってないのに保守する必要はないだろうと思う
574通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 11:58:02 ID:???
1日一回でも多いくらいだわな

>>571
なのは→空気読めずに天然妨害
だろ
575SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/06(日) 20:53:06 ID:???

月が朱く光る蒸し暑い夜更け、ある街の公園にあるハイキングコースで
マントを羽織った栗色の髪の少年とこの世のものならざる異形の影が対峙していた。
少年の衣服は所々擦り切れ、流血している箇所もある。

「クククッ、よく頑張ったと褒めて差し上げよう、魔導の少年よ。
 だが、私も年でね。そろそろ追いかけっこも終わりにしたい所なのだが?」
「お断りだ! このジュエルシードはお前には渡さない、絶対に!」

小さな紅い宝玉をかざした少年の発する緑色の光の鎖が影を縛り上げる。
だが、体力の消耗のためか不安定で明滅を繰り返すその鎖はいとも容易く砕け散ってしまう。

「チェーンバインドが!?」
「ふむ、どうやら限界は私より君の方が近いようだな」

息も絶え絶えな少年とは対称的に余裕たっぷりに新たな呪文の詠唱を始める影。
その呪文は少なくとも少年の知識の中には無いものだった。
やがて肥大化した影の背中の背負子から単眼の化け蜘蛛が二匹飛び出し、
その毒牙をもって攻撃を仕掛けるが、
少年は円形の魔方陣を盾の様に展開して蜘蛛の攻撃を防ぐ。

「ご自慢の防御の術か。しかし、これならどうかな?」
「印の形が変わった? 今度は何を……糸? だけど、こんなもので!」
「クククッ、その認識が甘いと言うのだよ」

結界越しにがんじがらめに巻き付く蜘蛛の糸。それは一言念じるだけで
強力なエネルギーを放射し、中の少年を追い込んでいった。
悲痛な絶叫と共に糸の隙間からこぼれていた緑色の光が消え、
巻きついていた糸も対象の消滅に従いはらりと地面に落ちていく。

「ククッ、力尽きたか。どれ、中はどうなって……む?」

糸の中に倒れていたのは少年ではなく、一匹のフェレットであった。
しかし、その首に少年が持っていた紅い宝玉のような物があることから
この少年がとっさに姿を変えたものだと推測できる。

「力を温存するために姿を変えたか、賢明な判断だ。
 ここまで私と渡り合った君の力に敬意を表しよう……
 だが、私の仕事のためにもあまり騒がれると迷惑なのでね。
 しばらくその姿のまま己の無力さをたっぷりと味わうがいい……クククッ」

影が手をかざし、新たな呪いの言葉を紡ぐ姿を薄れ行く意識の中で捉えながら、
少年は一心に助けを求める声を上げ続けていた。

(誰か……僕の声を聞いて……力を貸して……! 魔法の、力を……!)
576SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/06(日) 20:53:49 ID:???


巻之弐 「おまわりさんは武者頑駄無なの?」


「以上が、武装テログループ『ゲバゲバ団』関連の事件に関する最終報告だ。
 何か質問のある者はいるか?」

所変わってここは東京都の警視庁。
先日一人の優秀な刑事の活躍によって解決を見た武装テロ事件の経過報告が行なわれていた。

「……無いようだな。それでは、この一件に関する捜査本部は解散する。以上だ。
 それから、お前はちょっと残ってくれんか?」
「自分ですか、オヤジさん? わかりました」

彼がそう語りかけた刑事はなんと武者頑駄無……
武者丸と共に頑駄無軍団の先陣を切っていた斗機丸であった。
今、彼は堕悪闇軍団やジュエルシードに関する情報を掴むため、
そして人々の平穏な暮らしを守るため一人の刑事として多忙な日々を送っている。

「いつもスマンな、トッキー。今日はシンヤに付き合ってくれる約束だったのに……」
「いえ、シンヤなら分かってくれますよ、本部長であるオヤジさんの息子さんなんですし。
 それより一応庁内なんですからトッキーはちょっと……」
「ハハハ、スマンスマン。シンヤの呼び方が移ってしまったみたいだな」

斗機丸は捜査一課本部長の下に身を寄せ、彼等一家と家族ぐるみで交流していた。
特に彼の息子であるシンヤを斗機丸は弟のように見ていて、
この「トッキー」というニックネームは彼によって付けられた物である。
そしてこの和やかな雰囲気を壊すことを惜しむように本部長は重い口を開いた。

「ところでお前がこっちに来てからもう半年になるが、
 例の堕悪闇軍団の事、ジュエル何たらの事、何かつかめたか?」
「いえ、残念ながら……疑わしい情報はいくつかありますがまだ確証までは取れません。
 ですが、全国に散った同胞達の行方は大体把握しています。
 もし何かが起こった場合には彼らも即座に対処してくれることでしょう!」
「そりゃ頼もしいな。ところで、だ。今お前に残ってもらった理由だが……」
「何でしょうか?」
「いつも世話になってる県警から捜査協力の依頼だ。しかもお前を名指しでな」
「捜査協力、ですか?」
「あぁ、こいつは俺の勘だが……案外お目当てのものが見つかるかもしれんぞ?」
577SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/06(日) 20:54:47 ID:???
「あ、いたいた! おーい、なのはーっ!」
「アリサちゃん! すずかちゃん!」
「今日もあの子の所、行くんでしょ?」
「抜け駆けなんて許さないんだからね!」

海鳴市という海に面したごく平凡な地方都市。
そこに住む人々は普段と変わらない平和な生活を送っていて、
それはこの小学三年生の少女、高町なのはにとっても同義であった。

だが、この時すでに彼女を巡る運命の歯車は回り始めていたのである。

「あの子の怪我、大丈夫かな?」
「あの時、たまたま私達が通りかかったから良かったけど、
 もしあそこを通らなかったらどうなっていたんだろう……」
「うん、ひどい怪我だったもんね……」
「だーいじょうぶだって! あそこの先生には家もよくお世話になってるし、
 フェレットの一匹や二匹くらい楽勝楽勝!」

そう自信たっぷりに答えるなのはの親友、アリサ=バニングスに対して
心配そうに先日救助したフェレットの身を案じるなのはと、同じく彼女の親友月村すずか。
三人はとても仲の良いグループで、いつも一緒に行動している。
最も、とある不可解な事件が起こっているために
もともと一人で外出する事は学校や親から固く禁じられているのであるが。

「それより二人とも、聞いた? また出たんだって、謎の怪人蜘蛛男!」
「うん、ニュースで見たよ! 怖いよね、
 出会った人は何故か傷もないのにまともに立つ事もできないくらい弱ってるんだって……」
「私、ああいうのぜ〜ったいに許せない!」

三人の中でも特に勝気なアリサは特におかんむりな様子でこう主張した。

「スパイダーマンは正義の味方でしょ? 本物の営業妨害もいいところだわ!」
「ね、ねぇアリサちゃん、それちょっと違わない?」
「って言うか営業って……」
「と・に・か・く! もし私の目の前に出てきたらギッタンギッタンにしてやるわ!」
「暴力はだめだよ! できるだけ話し合いで分かってもらわないと」

そう言ったなのはをアリサはジトっとした目で見つめ、こう切り返した。

「なのはの話し合いって聞かなきゃ最終的に拳と拳の語り合いになっちゃうじゃない」
「あう……」

心当たりがありすぎるほどあるなのはにとって、
言い返すことはさすがに不可能であったと言う。
578SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/06(日) 20:55:34 ID:???
そうこうしているうちに三人はフェレットを預けてある動物病院にたどり着く。
若いながらも開業医として働く腕利きの女性獣医が扉を開け、三人を出迎えた。

「こんにちわー!」
「あら、今日も来てくれたの? 三人ともいい子ね」
「あの子、どうしてます?」

三人は心配そうな顔をしてそう尋ねる。

「今のところ落ち着いてきたみたい。もう心配要らないわ。
 けど、私はあなた達の方が心配だわ。皆も知ってるでしょ? 蜘蛛男の話は……
 暗くなったら絶対に外を出歩いちゃダメよ?」
「はーい!」
「あの、今、あの子に会っちゃいけませんか?」
「もちろんいいわよ? ただし、手短にね」
「やったぁ!」
「ありがとうございます!」
「フフ、どういたしまして……あら? お客様みたい。私はちょっとお相手してくるわね」

彼女がその場を離れると同時に、三人はフェレットを入れてあるケージを取り囲み、
包帯姿も痛々しいフェレットをケージから取り出して思い思いに見つめる。

「ねぇ、やっぱりまたなのはを見てるよ、この子」
「うーん、私、そんなに気に入られちゃったのかなぁ?」
「でも、この子を預かれそうなのはやっぱりなのはちゃんだけだし、いいんじゃないかな?
 そういえばもう家族の人達にはお話ししたの?」
「うん! みんな私が世話をするならかまわないって!」
「本当? よかったね、お前!」

ひとしきり三人の話が盛り上がっている所に彼女達を呼ぶ声が響く。

「皆、ちょっといいかしら?」
「あれ、院長先生、お客様は?」
「えぇ、事件の聞き込みをしている刑事さんだったの。
 それであなたたちの話をしたら家まで護衛してくださるっておっしゃって……」
「本当ですか?」
「刑事さんかぁ、何かかっこいいね!」
「じゃあお言葉に甘えさせていただきます。また明日ね、フェレット君!」

フェレットはそう言い残して部屋から去っていく三人を、
いや、なのはだけをじっと見つめていた。
579SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/06(日) 20:56:27 ID:???
「話は院長先生から伺ったよ。俺が君たちを家まで護衛する事になった刑事だ。よろしくな」

と、実に爽やかに応対する刑事。
しかしこの後、少女達が示した反応は尋常ではなかった。

「ね、ねぇ、ちょっとこの……人?」
「う、うん……」
「あのー、ひょっとして、刑事さんって……武者頑駄無なんですか?」
「あぁ、そうだよ。よく分かったね……って、見りゃ分かるか。ハハッ」

それにしてもこの武者頑駄無、SD体型のくせにどこまでも爽やかである。

「その通り、俺は見ての通りの武者頑駄無、名前は斗機丸さ。
 友達はトッキーって呼んでくれるけどね」
「すっごーい……噂では聞いた事あるけど本物と会うのって初めて」
「何だか思ってたより背が低いんですね」
「触ったらどんな感じなんだろう……うわ、やっぱり金属だ」
「一体どこがどうなってるんだろう? わかる、なのはちゃん?」
「んー……私じゃよくわからないなぁ……
 すずかちゃんのお姉さんだったら分かるんじゃないかな?」

三人ともそれぞれ興味しんしんと言った風情でトッキーを弄繰り回す。
さすがにたまりかねたトッキーは三人をたしなめた。

「あ、あのね、君達……珍しいのは分かるけど俺はオモチャじゃないんだから……」
「ご、ごめんなさーい!」
「ねぇねぇトッキー君、捜査って何の捜査?
 ひょっとして、噂の蜘蛛男の事件とか……」
「ト、トッキー『君』……ねぇ。捜査内容はそう簡単に人には話せないよ。
 特に君たちみたいな好奇心の塊みたいな子供たちにはね」
「えーっ!? トッキーのケチ!」
「ア、アリサちゃん……」

いつの間にか敬語を使われなくなっているトッキー。
その後もアリサにプライベートのメール内容を暴かれそうになったり、
メカマニアのすずかの姉、忍に危うく分解されそうになったり、
アリサ、すずか両者の家で飼われている犬猫に追い掛け回されたりして
トッキーはかつてないほどの苦労を背負い込みながらも
何とかなのは以外を送り届け終わる頃にはすっかり陽が暮れてしまっていた。
580SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/06(日) 20:57:33 ID:???
(お、女の子ってここまでパワフルな生き物だったのか……!)

などと疲れきった表情で本人達に知られたら倍はひどい目に遭うであろう事を思っていると、
なのはがじっと見つめてきたのでトッキーは慌てて体裁を整えた。

「さて、最後はなのは君か……すっかり遅くなってしまってすまなかったな」
「ううん、さっき家に連絡は入れたから大丈夫。
 でも、何だかさっきから妙な感じがするんだけど……」

何気なくそう言ったなのはをトッキーは若干ぎょっとした目で見返す。
確かに先程からセンサーは微弱な妖気の反応を捉えているが、
俗に言う心霊スポットなどに比べればずっと小さなものであり、
普通の人間なら全く気付かない程度の些細な変化であったからだ。

「一体何だろう……それにこの間から見る変な夢も気になるし……」
「夢? どんな夢なんだい?」
「うん、森の中で誰か知らない男の子が怪物みたいな影と戦ってて……
 その子がずっと『助けて』って呼びかけてくるの……それも最近ずっと」
「最近、ずっとそんな夢を?」
「うん。さすがにこれだけ続くとなんだか気になっちゃって」

何か引っかかるものがあったのか、
夢は夢であるとはいえその夢について問いただして見たトッキーであったが、
その内容を武者としての戦いの記憶が、この半年で培った刑事としての勘が
トッキーに非常事態のサイレンを割れんばかりに鳴らしている。

「わかった、覚えておくよ。
 陽も暮れてきたし、早く家に急ぐとしよう」
「はい……ん?」

きょとんとしているなのはの視線の先を追うと、
そこには包帯を巻いたままのフェレットがこちらにむけて駆け出してきていた。

「あ、あの紅い宝石の首飾りは……あのフェレット君!?」
「知っているのかい?」
「うん、怪我をしていたのでさっきの獣医さんの所に預けた子なんだけど、
 どうしてこんな所に……あ、そういえば私ケージの鍵ってちゃんと閉めてたかな……」
581SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/06(日) 20:58:31 ID:???
恐らく自分のミスで追いかけてしまったであろうことの責任を取るかのように
なのははフェレットを抱きかかえるとすぐに叱り付けた。

「駄目だよ、フェレット君! まだ怪我が治ってないんだから病院を抜け出したりしちゃあ!」
「しかし困ったな。今から獣医さんの所に戻ってたら真っ暗になってしまうぞ」
「あっ、そうだ! よかったらちょっと早いかもしれないけど、家においで!
 お姉ちゃんがすごく楽しみにしてたし、皆とってもかわいがってくれるよ!」

そう嬉しそうにフェレットに話しかけるなのはだが、当のフェレットは
なのはの制服の袖をくわえ、どこかに引っ張っていこうとするが無駄な努力だと分かると
腕から飛び降り、あさっての方向に向けて再び走り出した。

「あ、フェレットくーん! そっちは獣医さんでも私の家でもないよー!?」
「ま、待つんだ! なのは君!」

フェレットを追いかけ、走り出すなのはを慌てて追いかけるトッキー。
しかし何を急いでいるのかフェレットの足は意外に早く、なかなか追いつけない。
フェレットが足を止める頃には太陽はとっくに沈み、
辺りはなのはにとっては見覚えのある光景となっていた。

「ハァ、ハァ……や、やっと追いついた……足、速いよフェレット君……
 あれ、そういえばここってフェレット君と最初に会った公園?
 それにこの森って確か夢の中で見たあの……」
「グッ!?」
「どうしたの、トッキー君?」
「さっきから感じていた妖気の反応が増している……これは、まさか!?」

自分に向けて放たれる強烈な殺意に押されて膝をつくトッキーに向け、
どこからともなく声が聞こえてくる。

「ホホゥ、もうここを見抜いたか。警戒はしておいたはずなのだがな」

生温かい風が木々を揺らすガサガサという音に紛れ、
森の暗闇の中から一つ目の黒い影がゆっくりと姿を現した。

「ひょ、ひょっとして……オバケ!? それとも噂の蜘蛛男!?」
「いや、違う! このすさまじい邪気……キサマ、何者だっ!?」
「我が名は幻妖……否、堕悪幻妖。堕悪闇軍団の忍びの者なり。
 待っていたぞ、頑駄無よ」

ついに正体を表した謎の黒い影……それは堕悪闇軍団が送り込んだ尖兵であった。
582SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/06(日) 20:59:13 ID:???

次回予告(ねくすとぷれびゅう)

私達の前についにその姿を現した怪人蜘蛛男は
武者頑駄無たちがずっと警告し続けてきた恐ろしい堕悪闇軍団。
普通の小学三年生だったはずの私も巻き込まれて大変な事になってしまいます。
過去のトラウマのせいで武器や技を使えなくてピンチに陥るトッキー君!
そしてあのフェレット君の意外な秘密とは?
次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之参!
「胸に宿るは不屈の心なの」
リリカルマジカル、私だって頑張ります!


登場武者符亜意留(ふぁいる)

幻妖 [ゲンヨウ]
出典:新SD戦国伝 伝説の大将軍編
モデル:ゲーマルク(背部マザーファンネル部の土蜘蛛はガザシリーズ)

新生闇軍団妖魔忍軍に所属し、毒の術を得意とする忍者。
残忍な手口を平然と行なえる卑劣漢であり、
土蜘蛛地獄の術を用いて烈光頑駄無たちを苦しめたが、
怒りに燃える烈破頑駄無の必殺技、妖気殲滅波によって倒された。
583通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 10:20:16 ID:???
また地味に芸が細かいwww
584通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 15:20:03 ID:???
なんという才能の無駄遣いwww


いやほめ言葉ですよ
585通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 00:26:38 ID:???
GJ、お疲れ様です。
作中の小ネタや切り替えし方があまりにも生き生きとしている……
586通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 20:57:23 ID:???
次の回はバトルだとして
その次あたりで社長さんかな?
587通常の名無しさんの3倍:2007/05/09(水) 20:42:31 ID:???
今日初めてここのSS読んだ。どうせ雑談しかしてないと思ってたから完全に乗り遅れた_| ̄|○

読んでて思ったんだけどさ、そろそろまとめサイト作った方がいいんじゃないだろうか?
WなのSS1話から全部読んで、また戻って武者なのSS読むのには結構骨折れた…
588通常の名無しさんの3倍:2007/05/09(水) 20:59:29 ID:RjpwSqQk
>>587
まとめサイト作成には同意。
だけどそれをしてくれる人がいない。
で、最後はどのSSももっと話が進んでまとめるの面倒になってしまう罠…
589通常の名無しさんの3倍:2007/05/09(水) 21:22:38 ID:abVyvjlZ
>>587-588
俺もまとめサイト作りには賛成ですね
でも分類はどうなるのかな?
今あるガンダムクロスオーバー倉庫とはちょっと違う気がするし、アニキャラ板のなのはクロスSSと一緒にまとめ作った方がいいかな
590通常の名無しさんの3倍:2007/05/09(水) 21:33:54 ID:???
既存のガンダムクロス倉庫でいいんじゃないか?
一応新シャアなんだし、このスレのSSだけ別板のまとめサイトにあるってのも変だとオモ
591通常の名無しさんの3倍:2007/05/09(水) 21:52:19 ID:???
SEEDメインじゃなくてなのはメインってのがネックになりかねないか。
許してもらえると良いのだが…。
592通常の名無しさんの3倍:2007/05/09(水) 22:13:08 ID:???
なのはメインならアニキャラ板のクロススレと一緒にまとめた方が合ってるな。
俺が思うにこのスレは種以外ガンダムメインってイメージあったんだが…。
どこのまとめサイトに分類するのが適切なんだろうな
593通常の名無しさんの3倍:2007/05/09(水) 23:33:50 ID:???
ガンダムクロスオーバーSS倉庫でいいと思う。一応、種が入ってるし。
武者の方はシラネ
594通常の名無しさんの3倍:2007/05/10(木) 10:06:56 ID:???
595通常の名無しさんの3倍:2007/05/10(木) 14:36:21 ID:???
選択肢としてはこんなもんかな?
既存のまとめサイトのSEED-NANOHAみたいにGUNDAM-NANOHAとかを作る。
SEED-NANOHAのまとめにそのまま入れる。
まったく新しいまとめサイトを作る。(アニキャラ板と合同?)

さて、どうするか…
596通常の名無しさんの3倍:2007/05/10(木) 23:20:32 ID:???
種なのはスレと提携みたいな感じに出来れば一番だと思う。
向こうの人にお願いしてみるとか。
597通常の名無しさんの3倍:2007/05/10(木) 23:55:30 ID:???
>>586
そうだな…。このスレの住人達で頼んでみるか。
どこに頼んだらいいんだろう?
598通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 04:24:22 ID:???
>>597
つ ガンダムクロスオーバーSS倉庫内掲示板
他スレの職人より
599通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 22:33:08 ID:???
>>598
情報Thanks
さっき書き込んできた。
これでよかったのかな?
600通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 13:47:34 ID:???
向こうのスレでもこのスレとの提携で掲載って声が出てるみたいだな
601SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/12(土) 19:17:30 ID:???

「我が名は幻妖……否、堕悪幻妖。堕悪闇軍団の忍びの者なり。
 待っていたぞ、頑駄無よ」
「まさかオヤジさんの勘がピタリ的中するとはな……
 ついに天馬の国に現れたか、堕悪闇軍団!」
「だーくやみぐんだんって、確か武者頑駄無さんたちが追ってるっていう?」
「そうだ! 全宇宙の、そして全ての世界の支配を企む闇の軍勢だ!」


   巻之参 「胸に宿るは不屈の魂(こころ)なの」


クククと喉の奥でくぐもった不気味な笑い声を上げる幻妖。

「左様。私は他の者に先んじて情報収集と偵察を命じられている……
 無論、御主ら頑駄無どもの事もすべて調査済みよ。
 御主と同じだな、斗機丸。いや、トッキーと呼べばよいのかな? クククッ」
「貴様!」
「ひゃぁっ!?」
「どうした、なのは君!?」
「あ、あの人の背中におっきな蜘蛛が!?」

そう言われて見ると、確かに幻妖の背中に大きな単眼の蜘蛛が二匹も取り付いている。

「被害者の証言と一致するな……と言う事はやはり貴様が一連の蜘蛛男事件の犯人か!」
「やっぱりトッキー君の追ってる事件って蜘蛛男事件だったの?」
「今、そんな事はどうでもいい! どうなんだ、堕悪幻妖!?」

睨み付けるトッキーの視線を正面から受け止め、自分の手際を誇るかのごとく呟く幻妖。

「その通り。ジュエルシードの力を引き出すため、人間達の精気を吸わせて頂いた。
 残念だが我々では何故かどうしてもジュエルシードの力を引き出す事はできない。
 しかし生きとし生けるもの……とりわけ人間の精気は極上の燃料となる」
「ひ、ひどい……蜘蛛男にやられた人たちって、まだ起き上がる事もできないんだよ!?」
「それがどうした? 天馬の国の生物などどうでも良い。
 だが、思ったより早く気付かれたな。その鼬もどきの少年を少々侮っていたようだ」

幻妖はなのはの腕の中のフェレットを憎々しげに見つめ、そう吐き捨てた。

「いたちもどき……ひょっとして、この子の事?」
「確かにな。
 彼が俺達をここに連れてこなければ、この事件は迷宮入りだったかも知れん。
 だが、それもここまでだ! 俺の目の黒いうちは決して堕悪闇軍団の好きにはさせん!」

トッキーは幻妖を指差し、そう宣言すると空高く跳躍し、己に眠る力を解き放った。
602SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/12(土) 19:18:04 ID:???
「武者武装!」

高らかな叫びが周囲に轟くと、幾筋もの光の帯と共に戦闘機のような乗り物が現れ、
それはトッキーの合図と共にバラバラに分かれて彼の体に装着されていく。
最後に前立てが額に収まった瞬間、辺りを照らす激しい光はやみ、
その中から全身を近未来的な意匠を持つ青い鎧に包んだトッキーが姿を現した。

「斗機丸、見参!!」

幻妖はトッキー……いや、斗機丸の力を値踏みするようにじろじろと見つめたかと思えば
満足気に不敵な笑みをこぼし、錫杖を振り回して戦闘態勢に移る。

「ホホウ、なかなか良い武者魂だ。これは久々に楽しめそうだな」
「抜かせ! 悪いが一気にケリを付けさせてもらう!
 なのは君、君はその子を連れて下がっているんだ」
「う、うん……あ! あの……無理、しないでね?」

斗機丸は戸惑いながらも自分の身を案じてくれるなのはを一瞥し、
ゴーグル越しにうっすらと見える目を細めて一言だけ返事を送った。

「努力するよ」

彼が再び幻妖の方に向き返った時、その瞳はやがて始まる戦いへの闘志に満ちていた。

「今生の別れは済んだかね?」
「生憎だがそのつもりはない。まだ彼女を家に送り届ける途中だからな」

互いに言葉を交わしながら間合いを計りあう両者。
一触即発の空気が辺りに満ち、それは急な横風と共に幕を開けた。

「でやぁぁぁっ!」
「ククク……確かに速い。だが果たして御主に私を斬れるかな?」
「!!」

自慢のスピードで幻妖をかく乱する斗機丸だが、幻妖はそれでもなお余裕の態度を崩さない。
その隙だらけの様を見て勝利を確信した斗機丸は一瞬で勝負を決めるべく距離を詰め、
死角からナギナタライフルを振り上げる。

しかし、その振り上げられた切っ先が幻妖に届く事は無かった。
603SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/12(土) 19:18:46 ID:???
「すでに調べはついていると言ったはずだぞ、斗機丸よ。
 御主は愚かな情にほだされ、その薙刀を振るうことができないと言う事もな。ククク……」
「薙刀を振るえない……? ど、どういう事なの?」

少し離れた木陰から両者の戦いを見守るなのはは斗機丸の異常な様子に疑問を抱く。

「ククク、そう、それは三ヶ月前……」
「だ、黙れぇーっ!!」

幻妖がその理由に触れようとすると斗機丸はとたんに激昂し、
ナギナタライフルを持ち替えビーム攻撃を乱射するがまるでかすりもしない。
その様子を見た幻妖は勝ち誇ったかのような笑い声を上げて斗機丸を投げ飛ばした。

「どうした? 御主の武者魂が先程とは比べ物にならんほど下がっているぞ?
 これでは話にならん。終わりにさせてもらうぞ……いざ、堕悪土蜘蛛地獄の術!」
「ぐ、ぐわぁぁぁぁっ!?」
「トッキー君!!」

幻妖の放った土蜘蛛の糸が斗機丸をあたかも蜘蛛の巣にかかったかのように捕らえ、
そしてそこに幻妖が念じる事で強力な電磁波が生じ、
じわじわと斗機丸の体力を削り取っていく。
あまりの非道さに恐怖を感じ、思わずその場にへたりこんでしまうなのは。

「ククク、これで仕上げ……出力をあげるとするか」

斗機丸をじわじわいたぶる事に気をとられ、幻妖は意識と全ての力をそちらに向けた。
そして力を全て攻撃に回すと言う事は、
すなわち他の呪いに対して割いていた力も使われるという事であり……

「!?」
「? どうしたの、フェレット君?」
「えー……あー……うん、よし!」
「へ!?」
「あぁ、やっと喋れるようになった!
 あいつが僕の呪いに向けられていた魔力を全部攻撃に回したから……
 でも、いったいこれからどうすれば……ん?」

なのははあまりの衝撃に目をまん丸に見開き、震える手でフェレットを指差し、
口をぱくぱくさせながらもようやく一つの言葉を紡ぎ出した。

「フェ、フェレットが……フェレットが喋ったーっ!?」
604SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/12(土) 19:20:02 ID:???
「あ、驚かせてしまってすみません。
 あいつに今まで僕の魔力や言葉を封じられてしまっていたので、
 自由に動く事も助けを求める事もできなかったんです」
「い、いや! 私が言いたいのはそんな事じゃなくて!
 その……しゃ、しゃべ、しゃべっ……えぇーっ!?」
「え? でも、管理外世界とはいえあんな魔物一歩手前な奴がいるんだから
 こんな姿の生き物……例えば使い魔とかがしゃべる事なんて珍しくないでしょう?
 それにあなたも……」

ごくごく当たり前の事のようにさらっとなのはの既成概念を覆す発言を連発するフェレット。

「ないないないない、しゃべらなーい!!
 私の知ってる動物は九官鳥みたいなのの他はしゃべったりしないし、
 そもそもあの怪人蜘蛛男はこことは違う世界……
 えーっと、たしか『あーく』って言う所の人らしいの!」
「アーク? そっちの方も聞いた事のない世界ですね……」
「もう、そんな事後でいいよ! このままじゃトッキー君が!!」
「トッキー君? 確かにあっちの傀儡兵はもう持ちそうにありませんが、
 今はあいつの意識も全てそちらに向いているようです。今なら隙を見て……」
「傀儡? 違う、違うよ! トッキー君は……できたばかりの、私の友達だもん!」

なのははその一言に対し、今までの混乱に満ちていた目とは違った
はっきりとした意志に満ちた瞳でフェレットを見返し、そう反論した。
フェレットはその強いまなざしに何か感じるところがあったのか、
目を閉じて一言一言を搾り出すようにしてなのはに向け語りだした。

「……僕は、ある探し物のためにここではない世界から来ました」
「いや、それは何となく分かるけど……」

さっきから自分で勝手にペラペラ明かしてるような気もすると言う一言は心の中でもみ消した。

「けれども、あいつのような奴のせいで、
 僕一人ではその願いをかなえる事は難しいかもしれません。
 それにあなたは、彼を助けたいんですよね?」
「うん!」
「でしたら、僕の持っている力を使ってください。
 君には資質がある。だからきっと……いえ、必ず使えるはずです!」
「使えるって、何を!?」
「僕の力を……魔法の力を!」
605SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/12(土) 19:20:49 ID:???
「……魔法……?」

その言葉を聞き、訝しげな目でフェレットを見つめるなのはであったが、
今日だけでも散々それらしい事象に遭遇しているためもう否定はできない。
それに斗機丸を救えるのなら今は何にだってすがってやる。
そう考えたなのはは一つの決意を固めた。

「わ、わかった! けど、どうすればいいの?」
「これを!」

そう言うとフェレットは自分の首に結び付けていた首飾りを差し出した。

「紅い……宝石? なんだか温かい……」
「これを手に、目を閉じて、心を澄ませて。そして僕の言うとおりに繰り返して!」

なのはは苦しむ斗機丸と嗜虐の恍惚に身を委ねる幻妖を一瞥し、一呼吸置いて頷く。

「いい? 行くよ!」
「う、うん!」
「我、使命を受けし者なり」
「わ、我、使命を受けし者なり……」

たどたどしいながらもなのはがしっかり復唱している事を確認すると
フェレットは契約呪文の詠唱を続ける。

「契約の元、その力を解き放て。
 風は空に、星は天に。そして、不屈の魂(こころ)は……」

次第になのはも詠唱にしっかり付いて来れる様になり、
そしてある一節にたどり着いた瞬間、二人の声が重なって一つの言葉を紡ぎ上げた。

「この胸に!!」

その言葉に反応するかのようになのはの手の中の宝石が力強く輝き、鼓動する。

「この手に魔法を! レイジングハート、セットアップ!!」

<<Stand by ready. Set up>>

紅い宝石……レイジングハートは英語らしき言語を電子音声のような声で話し、
自らの準備が整った事を知らせた。
英語はほとんど分からないなのはだが、その意味が心に直接伝わってくるのを感じる。
そしてそれと同時になのはのいる辺りから強烈な桜色の光を放つ巨大な魔力の光柱が立ち上った。
606SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/12(土) 19:21:36 ID:???
「むぅ?」

さすがに異変に気がついたのか幻妖が振り向き、なのは達ににじり寄ってくる。

「ど、どうしよう、気付かれちゃった! それにコレ、どうすればいいの!?」
「大丈夫、落ち着いてイメージして。君の魔法を制御する魔法の杖の姿を、
 そして君の身を守る強い衣服の姿を!」
「そんな、急に言われても! えっと、ええっと……とりあえずコレで!!」

なのはがフェレットに言われ、とっさにイメージを思い浮かべると
彼女は先程の光柱と同じ光に包まれていった。そしてその光が晴れたとき……

「成功だ!」
「えっ? ふぇぇぇぇっ!? う、嘘!? 何なの、これ!?」

白い、どこか彼女の学校の制服を思わせるデザインに青いラインの走る衣服を身に纏い、
巨大化した紅い宝石を先端に掲げる杖を手にしたなのはがそこに降り立った。

「ぬぅ……遊びが過ぎたか。それにしてもあきらめの悪い事だな、魔導の少年よ。
 そのような素人の小娘を巻き込んだところで事態は変わらぬぞ」
「やってみなくちゃわからないさ! 僕は彼女の力を信じる!」
「そうだ……私がやらなきゃ、トッキー君がやられちゃう。
 もうこうなったら、何でもどーんとこいよ!」
「ホホゥ、諦めた方が長生きできたというのに。では望み通りにしてあげよう!」

幻妖は印を切り、背中から土蜘蛛を飛ばすという得意の戦法で攻撃を仕掛ける。

「来ます! 防御して!」
「えっ? きゃぁっ!?」
<<Protection>>

とっさに身構えるなのはに同調するかのように
レイジングハートは魔法の障壁を展開させ、土蜘蛛を迎え撃つ。
なんとその障壁は土蜘蛛の攻撃を防ぐだけにとどまらず、
それらを跡形もなく消滅させてしまったのだった。
607SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/12(土) 19:22:07 ID:???
「す、すごい……今の、どうなったの?」
「僕らの魔法は、発動体に組み込んだ『プログラム』と呼ばれる方式です。
 そしてその方式を発動させるために必要なのは術者の精神エネルギーなんです」
「じゃあ、今のは私が身を守りたいと思ったから?」
「そうです。攻撃や防御などの基本魔法は心で願うだけで発動します。
 最も、より大きな力を必要とする魔法には呪文が必要になりますが……うわっ!?」
「きゃぁっ!?」

もちろん戦闘中に悠長に魔法の使い方をレクチャーする余裕などあるはずもない。
彼らをあざ笑うが如く幻妖からの攻撃はエスカレートしていく。

「私の土蜘蛛が触れただけで消滅とは……この娘の潜在能力、侮れんな。
 我が堕悪闇軍団の脅威となる前にここで排除する!」

幻妖は手で組んだ印に強い念をこめ、視認できそうなほどの禍々しい気を纏い始める。

「いけない! またあの術を使うつもりだ!」
「あの術って?」
「僕が前にやられた、強力な呪いの糸を使った術……
 呪いがシールドを蝕んで術者にダメージを与える恐ろしい術です!」
「じゃあ、もしそんなのに当たったら……」
「大丈夫。前にあの術を受けた時の僕は体力の限界で、魔力もほぼ失っていました。
 だけど今のあなたの魔力にレイジングハートの助けがあれば耐え切れるはずです!」
「……わかった。私、フェレット君を信じてるから!」

そう言うとなのははレイジングハートを前方に突き出し、一心に身を守る事だけを念じる。
レイジングハートもまたそれに応じて強いラウンドシールドを張った。
しかし、それを目にした幻妖の反応は意外なものであった。

「かかったな?」
「だ、駄目! 防御が追いつかないよ!?」
「そんな!? 前よりも術が強力になっているなんて!」

ラウンドシールドごとなのは達を包み込んだ呪いの蜘蛛糸は
恐ろしいスピードでシールドを侵食し、一気に二人を追い込んでいく。

「ククク、あの時は私も疲れていると言ったはずだが? 少年。
 それに今の私は人間の精気を得たジュエルシードの力を持っているのだ。
 本気を出せばこの程度……さぁ、間抜けなお友達が見ている前で死ぬが良い」

しかしその光景を黙って見過ごせない者が、まだこの場に残っていた。
608SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/12(土) 19:23:10 ID:???
「ぬ……うぅぅおぉぉぉぉぉぉッ!!」
「何ッ!?」
「その声……ひょっとして、トッキー君!?」

土蜘蛛地獄に捕らわれていた斗機丸は二人の窮地に際し、残された力を振り絞り、
その戒めを引きちぎる事に成功したのであった。

「その娘達には、手を出させん! それに例え刃を振るえなくとも戦う方法はいくらでもある……
 見せてやるぞ、俺の覚悟を!!」

そう言うと斗機丸は鎧を分離させて最初に見た乗り物の形にし、
自分はその上に乗り術の最中で身動きの取れない幻妖に突撃して羽交い絞めにする。

「は、離せ!」
「そうは行くか! 鉄機力増幅装置(ジェネレーター)、全力全開(フルドライブ)!
 俺の体内を巡るエネルギー……全部残さず持っていけぇっ!!」
「ぐおぉぉぉぉっ!?」

全身から強力なエネルギーの光を迸らせ、
自らを傷つけながらも幻妖に大きな痛手を負わせるトッキー。
その光が収まる頃にはなのは達を苦しめる呪いの蜘蛛糸も消滅していた。

「グゥ……馬鹿な、錬金術とジュエルシードでさらなる力を得たはずの私の体が……?」

いたる所から黒い煙を上げ、満身創痍の幻妖がふらつきながらそこに立っていた。

「この隙を逃さないで! 相手の持つジュエルシードを取り返してください!」
「ジュエルシードって、さっき蜘蛛男が言ってた?」
「そうです。あいつに奪われた僕の探し物……
 少なくともあいつ等の手に渡したままではいけない代物です!」
「と、とりあえず分かったけど……そんな事、できるの?」
「さっき話した高度な術を使います。
 心を澄ませて……心の中に、あなたの呪文が浮かぶはずです」」

それを聞いたなのはは瞑目し、意識を集中させる。
するとフェレットの言うとおりに彼女の脳裏に一つの呪文がもたらされた。
609SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/12(土) 19:24:16 ID:???
「リリカル……マジカル……」
「封印すべきは、忌まわしき器……ジュエルシード!」
「ジュエルシード、封印!」
<<Sealing mode. Set up>>

呪文のキーワードを得たなのはをフェレットが補助し、レイジングハートはそれに答え
自らの形態を変化させて数枚の光の翼を展開させた。
そしてそこから伸びた光の帯が幻妖を絡めとり、次のシークエンスを要求する。

<<Stand by ready>>
「リリカル、マジカル! ジュエルシード、封印!」
<<Seeling>>

その懐から輝く結晶体が飛び出し、そのままなのはの手の中に導かれていく。
それこそがフェレットが捜し求め、堕悪闇軍団の欲するジュエルシードであった。

「わ、私のジュエルシードが!?」
「お前の物じゃない! これは悪意を持つ者に渡ってはいけない物なんだ!」
「おのれ……だが、これ以上は戦えんか……その首、預けておこう」

捨て台詞を吐き去って行く幻妖。
そしてなのはは手の中のジュエルシードを見てひっそりと呟いた。

「……これが、ジュエルシード……?」
「そうです。さぁ、レイジングハートで触れて」

その言に従い、レイジングハートをジュエルシードに近づけると
その本体の紅い宝石部分にジュエルシードが吸い込まれる。
それが済むとなのはの纏っていた白い衣服は消え、レイジングハートも元の首飾りに戻った。

「これで全部終わったの?」
「とりあえずはそうですが……」

フェレットは何か言いたげな表情で後ろのほうを見やる。
そこにはバラバラに散らばった青い鎧と、その中心に倒れている……

「……! トッキー君、返事をして? トッキー君!!」
「な、なのは……君……か……」

堕悪闇軍団と武者頑駄無、そして人類のジュエルシードを巡る戦いの第一幕は勝利で幕を閉じた。
しかし、その代償は決して軽いものではなかった。
610通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 19:25:07 ID:???
フェイトの中の人もUCガンダム作品に出ていたりする

クライマックスUCの主人公の娘Bだけど
611SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/12(土) 19:25:16 ID:???

次回予告(ねくすとぷれびゅう)

「ムッチャーッ!!」
「い、いきなりどうしたんだよ武ちゃ丸?」
「聞いてぇな〜、シュシュム〜!
 最近ワイの出番が全然あらへんねんで!」
「だってここんとこ舞台は海鳴市で大阪とか全然関係なかったじゃないか。
 知らない人に何で武者丸がこんなんなっちゃったのかっていう説明もまだだし……」
「そうや、ワイはともかく何で斗機丸はあんななってもうたんや?
 結構気合十分やったはずやのに、あんなボドボド>(0M0 )にやられてもうて……」
「ともかくって何だよ? んー、でも確かに気になるね。
 果たしてトッキーの過去のトラウマとは、そして手負いの幻妖の恐ろしい報復とは!?」
「次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之四!
 『燃やせ、炎の友情武者魂やでっ!』」
「えーっとリリカルマジカル……って、これ僕も言わなくちゃいけないの?」
612新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/13(日) 01:27:08 ID:???
>>611
GJです!続きに期待してますね^^

では武者〇伝に続いて新機動戦記ガンダム A's Destiny 第9話を投下させていただきます
613新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/13(日) 01:32:25 ID:???
第9話

CE73。
戦争の裏側、ここにも戦いの時代を生きる男がいた。
叢雲劾。超一流の傭兵である彼は、傭兵部隊サーペントテールを率いて正規軍では対応できないような任務を次々と遂行していた。


サーペントテールのリーダー、叢雲劾は新たな任務でブルーフレームに乗り込み、今まさに出撃しようとしていた。だが出撃前に、ブルーフレームに通信が入る。風花からだ。
「劾、この任務はやはりおかしいです。何者かの罠という可能性も……」
「だが一度受けた任務は遂行する。大丈夫だ。俺は死なない。」
心配そうに言う風花に劾が言う。劾の言葉を聞き、風花は何故か安心し、止めても無駄だと判断した。

「わかりました。どうせ止めても無駄でしょうね」
「フ……。ブルーフレーム、発進する!」
劾の声と共にブルーフレーム セカンドLはその瞳を輝かせ、漆黒の闇へと出撃した。


「この宙域で多発する遭難事件……。ここは……」
ブルーフレームを駆る劾が呟く。今回の任務は同じ場所で多発する遭難事件の真相を暴くことだ。その依頼を受けた劾は問題の宙域に訪れたが、この場所には見覚えがあった。
「ここは……確かゴールドフレームを撃墜した場所……」
この宙域は以前劾がギナの乗るゴールドフレーム天にトドメを刺した場所だ。劾は周囲を見渡すが特に変わった事は何もない。

「何も見当たらないな……」
劾が呟いた、その時だった。
「劾!何なんだこれは!?何があった!?」
ブルーフレームのモニターに慌てたイライジャの顔が表示される。元々気の小さい男だが、今回は凄く驚いた顔をしている。
「落ち着け、イライジャ。それはこっちのセリフだ。何があったんだ?」
「劾……何も変わった事はないか!?」
「ああ。特に以上は……」
言いかけて口を止めた。ブルーフレームの計器類がすべて狂っている。正常なのは今繋がっている通信だけだ。
「イライジャ。これはどういうことだ……?」
「そ、それが劾のいる場所に核爆発並みの高エネルギー反応が……!?」
「ん……どうした?イライジャ!イライジャ!」
ついに通信まで途絶えてしまう。劾は完全に孤立してしまったのだ。
「どういうことだ……この宙域に何があるというんだ……」
呟く劾。そして周囲を警戒する。

しかし−
「……!?」
ブルーフレームのモニターは真っ白になり、劾も目をつむる。
そして次の瞬間、劾とブルーフレームの姿はこの世界から消えていた。
614新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/13(日) 01:37:47 ID:???

地球軌道上。資源衛星『MO−V』

この衛星では今まさにデキムの号令の元、マリーメイア軍が地上へ降下しようとしていた。
「ワシの作戦は完璧だ……カーンズとは違うぞ……」
デキムが不適な笑みを浮かべる。そして……
『地球降下制圧作戦開始!!』
デキムが全軍に通達する。そのかけ声と共にサーペントの大群を乗せた降下シャトルが発進を開始する。
シャトルは地球へと降下を始め、デキムは勝利を確信し不気味にニヤつく。
だがその確信とは裏腹に、降下シャトルは次々と撃墜されていった。
「降下シャトルがやられているだと!?何が起こったのだ!?」
デキムの目に映るのは、地球から上がってきた光が凄まじい速度でシャトルに接触し、接触されたシャトルが次々と爆発する光景だった。
「前方にMS一機!ト……トールギスですっ!!」
「トールギスだと!?トレーズ……いやゼクスか!」

トレーズが残したじゃじゃ馬、トールギスVを駆る金髪の男、ゼクス・マーキス。トールギスは凄まじい機動性故にパイロットを選ぶ。
それ故じゃじゃ馬と呼ばれた機体をゼクスは乗りこなしている。さすがゼクス。かなりおいしいタイミングでの登場だ。
「オマエの好きにはさせんぞ、デキム……!」




「……?俺は……」
劾は目を覚まし、自分に起こった事を思い出す。遭難事件を解決するために問題の宙域へ向かい、計器類が狂い出した。さらにイライジャの話では核爆発並みのエネルギーが発生したという……
劾は機体をチェックするが、どこにも異常は見られない。計器類もオールグリーンだ。今、自分は通常の宇宙にいる。
だが一つ問題があった。それは……
「ここは……どこだ?」
劾はまったく見慣れない宙域を漂っていたのだ。恐らくここは地球の衛星起動上。だが目の前には有り得ない光景が広がっていた。
「なんだアレは?」
白いMSが有り得ない機動性、凄まじい速度でシャトルを撃墜してゆく。
「連合の新型か?いや……あの動きは明らかにナチュラルではない……なら……」
目の前のMSはほぼ直角に旋回し、光のような速度で飛んでいるのだ。
615新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/13(日) 01:42:52 ID:???
「ト……トールギス、こちらにつっこんできます!!」
「サーペント部隊は大気圏突入装備のため応戦不可能!!」
「くっ……!」
部下の声にデキムは焦りの標準を浮かべる。
「平和になじめない男でも−
少しは役に立つということだ……!」


一方、劾はまったく状況が読めずにただ見ているだけしかできなかった。
すると、恐らく白いMSから目の前の衛星に対するであろう通信がブルーフレームにも入ってきた


『こちらはプリベンター・ウインド。武装解除を要求する』
『ゼクス・マーキス……生きていたとはな……』
「(ゼクス・マーキス……聞かん名だな……)」
劾はあれほどのMSのパイロットに全く知らない男が乗っていることに少し驚く。あれほどのエースパイロットなら少しくらい名が通っていても不思議では無いからだ。
『死んでいたさ……だが、トレーズの亡霊がさまよっている以上…………
おとなしく棺桶で眠っているわけにはいかんのでなッ!!』
言うが早いかメガキャノンを展開し、MO−Vに向けるゼクス。
『デキム・バートン!オマエのことはカーンズから聞かされていた……宣戦布告など無意味なことだ。今すぐ降伏しろ!!』
ゼクスはメガキャノンを構え降伏を要求する。だが……
『フン!撃てるものなら撃ってみるがいい!』
『なに?』
『我々の切り札がサーペントによる地球降下部隊だけだと思ったら大間違いだゼクス!』
「(……サーペントだと?)」
聞き慣れない名称、そして自分の部隊と似た名前に反応する劾。
『カーンズから聞いてないのか?本来のオペレーションメテオは私が発案したと』
『ッ!?……X−18999!!!』
『フフフ、そうだ!我々はいつでもあのコロニーを地球に落とすことができる!これ以上邪魔をするならコロニー落としを実行する!』
『ク……』
デキムの脅しに、ゼクスはさっきまでの威勢を失う。それを聞いていた劾もようやくデキムが自分にとっても敵−少なくとも味方ではない存在−であることを悟る。
「(オペレーションメテオ……コロニーを盾に地球を制圧するつもりか……!?)」
だがコロニーを盾にされれば、さすがの劾でも何もできない。そしてそれはゼクスも同じだ
616新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/13(日) 01:50:27 ID:???
『キサマこそ武器を捨てて投降しろ!我々の軍で使ってやる』
『……』
『だが私はカーンズのように貴様を指導者として迎えるつもりは無い……マリーメイア様の一兵士として使ってやる!』
『デキム……!』
「(卑怯な……)」
ゼクスは完全に威勢を失い、また劾もなすすべもなく見ているだけだった。「幸い奴はこちらに気付いていない……だが……」劾は何かしようとするもどうにもしようが無い。
MSに搭載された兵器としては最強クラスを誇るローエングリンランチャーでも一撃で衛星を破壊することはできない。
むやみにローエングリンを放てばコロニーは地球に落ちるだろう……

「サーペントの降下を再開しろ」
「しかし閣下!」
「案ずるな!ヤツは何もできん…………
オペレーション・メテオの前ではな!!」
再び降下するサーペント部隊。シャトルは次々と大気圏に突入してゆく……





一方、八神家では。

「オペレーション・メテオだってぇ?!?」
デュオは飲んでいたコーヒーを吹きそうになる。
「……!?ど……どうしたの、デュオ君?」
「何やねんなもう…!」
デュオはヒイロと二人で話していたつもりが、むやみに叫んだせいではやてやシャマルにも感づかれてしまった。
「い……いや、何でもねぇよ!」
デュオは焦って何でもないと言う。
「……変なヤツやなぁ」
はやても怪しんではいたが、何とかごまかせた。

「……で、どういうことだよ?ヒイロ。コロニー落としって」
今度は小さめの声でデュオが言う。
「まだ憶測にすぎないが、俺達が潜入しようとした『X−18999』にはデキム・バートンが潜伏していた可能性が高い。」
「ん……?どういうことだ?バートンはトロワの元になった奴で、マリーメイアの親もバートンで、デキムってのは……」
デュオの頭の中がこんがらがっていく。
「オペレーション・メテオを発案したのはデキム・バートンだ。」
「あ、あぁ。そうだったな……」
デュオは「本当に知ってるのかよお前」、と言いたくなるような表情をしているがヒイロは気にせずに話す。
「俺がACで最後に見たデータベースと、トロワの話から考えてデキムはコロニー落としを考えていた可能性が高い。」
617新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/13(日) 01:55:02 ID:???
「あぁ、あのカトルから貰ったって奴か。」

EW未見の方など、知らない読者もいると思うので、ここで簡単に解説です。
ヒイロはデュオとシャトルに乗る前にカトルから貰ったウィナー家のデータベースでマリーメイアやバートン財団についてしっかり調べていたのです。

「恐らく十三番目の星座が造られたのはあのコロニーだ。そしてマリーメイアの宣戦布告からして、あのコロニーにデキムがいるとすれば……。」
「X−18999はデキムのモノって訳か。」
「あぁ。直径20q近くもあるコロニーが地球へ落下すれば地上は大変な事になる。
数万人の人間が死に、地上の被害はとんでもない規模になるだろう。」
「……かぁー!こんなときに俺のデスサイズはっ!!」
デュオは悔しそうに言う。
「落ち着け。例えデスサイズが無傷でもACに帰れなければ意味がない。そしてコロニー落としもただの憶測にすぎない。」
「あ……そっか」
ヒイロとデュオは八神家のリビングでできるだけ聞かれないように話す。
だが、ヴィータがソファの後ろでデュオ達の話を盗み聞きしていたことに、ヒイロ達は気付いていなかった。
「(な……なんかよくわかんねぇけど、とんでもない話聞いちまった!?)」

ヴィータははやての方へ走ってゆくのだった。
「ったく……何だって今になって、オペレーション・メテオなんだよ!」
デュオは拳をにぎりしめ、悔しそうに叫ぶ。




一方、X18999。

「M作戦(オペレーション・メテオ)……かつてはガンダムの地上降下作戦をそう呼んでいたが……
本来はまったく別のものだった。コロニーの回転速度を上昇させラグランジュポイントでの均衡を崩し、地球に落とす。
その後混乱に陥った地球をガンダムで制圧する……これがオペレーションメテオの全容。
そしてこの計画の首謀者デキムはそれを再現しようとしている」
トロワがやたらと説明的に一人で語っている。今、トロワはX18999の制御室で落下を始めたコロニーを安定制御しようとしているのだ。
「このコロニーの中にはオレの大事な仲間がいる……オペレーションメテオをやらせる訳にはいかない!」
トロワは必死にコロニーのコンピュータにハッキングを仕掛ける
618新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/13(日) 02:04:23 ID:???

劾の目の前で次々とシャトルが降下してゆく。だがゼクスはメガキャノンの発射体制に入ったままトールギスの動きを止め、見てるだけしかできなかった。
「……。」
劾もゼクスも無言のままだ。悔しいが今は黙って見ているしかできない

そしてコロニーは重力に引かれ落下速度をあげてゆく。
「重力が二倍を越えた……ライフシステムが止まる……!」
トロワは必死に安定制御を図ろうとする。

どうやら外にいるノイン達もハッキングに協力してくれているようだ。
「スロープログラム起動……ダミープログラム作動……よし、回路変更完了……制御プログラム、起動!」
トロワは外からの協力を得ながらなんとかコロニーの安定に成功する。
「……成功だ。」
つぶやくトロワ。オペレーション・メテオの阻止に成功したのだ。
バートン財団に信用させ、ここまでやるのにトロワはかなり疲れたが、その苦労もなんとか実を結ぶことができた。
だがこれで終わりではない。トロワはすぐに外にいるであろうノイン達に連絡を入れる

『本当なのね!?』
『オペレーションメテオを阻止したのか!
X18999は地球に落ちないんだな。感謝する』
ノインとサリィもトロワの連絡を受けて喜びの声をあげる。

そして−
『こちらウインド!確認した……これよりMO−Vを破壊する!』
トールギスのメガキャノンにエネルギーが充填される。そしてその通信を聞いた劾も一気に衛星との距離をつめ、タクティカルアームズを変型させる。


『メガキャノン……ファイアー!!』
「ローエングリンランチャー……発射!!」
二方向から同時に迫る光りがMO−Vを飲み込む。そして

ドゴォォォンッ!

MO−Vは大爆発する。だが燃え上がる衛星から一機のシャトルが飛び出す。
「また会おうゼクス!」
シャトルに乗ったデキムはいずこかへ飛び去ってゆく。

「デキムには逃げられたか……」
ゼクスがつぶやく。そして「さて……」とゼクスはMO−Vを同時に攻撃したブルーフレームを見る。
「(ガンダムタイプか……)」
『ガンダムのパイロット!私はプリベンター所属のウインドだ!』
「(……プリベンター?)」
劾はまたしても聞き慣れない名前に疑問を感じる。
『俺は傭兵部隊サーペント・テールの叢雲劾だ。できればそちらの情報を得たい。』
『いいだろう。そちらのガンダムについて私も聞きたいことがある。』
『(ガンダム?)……了解した。そちらの指示に従おう。』
劾はガンダムという単語にも聞き覚えが無かったが、今はとにかくゼクスについていくことにした。
619新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/13(日) 02:09:01 ID:???

「〜♪」
「は、はやて……!」
「……?」
八神家でマターリしていたはやての所へヴィータが走ってくる−といっても小走りでだが−。
「どないしたん、ヴィータ?」
「そ、それが……話してもどうにもなんないかもしれないけど、なんか大変なんだ!」
「ちょ、ちょっと落ちつき!何があったんよ?」
はやてはヴィータに問う。ヴィータは落ち着いて、わかんない所ははぐらかしながらはやてに説明した。
はやて的に伝わったのは、『ヒイロの世界で地球になにか大きいものが落ちて、たくさん人が死ぬかもしれない』ってことだ。
まぁだいたいは伝わっている。
「何やて!?なんでヒイロ達そんな大変な事うちらに相談せぇへんかってん!」
そう言いながらはやてはリビングのヒイロとデュオの元へズンズン歩いていくのだった。
こんなこと話してどうにかなる問題では無いが、家族の一員としてそんな重要そうなことを黙っていたのがはやてにとって腹立たしいのだ。





「OZとWFの戦争……。すまないが、俺はそんな話は聞いたことがない。」
「私もザフトやコーディネイターなんて言葉に聞き覚えは無い。」
ここはプリベンター指令基地。ゼクスが劾に話を聞き、お互いの話が噛み合わないことに疑問を抱いていた。
「つまり、お前は異世界からきたということか?」
そこへ話を聞いていたレディが割り込む。
「バカげた話だが、その可能性が高いらしいな……」
「ふむ……。異世界のガンダム……か。」
ゼクスは「どうしたものか……」と悩みながら劾を見る。
「ならば、プリベンターとして活動しないか?」
レディが劾に提案を持ち掛ける。
「平和維持のための情報機関か。……ほかに行く当てもない。わかった。プリベンターで雇われよう」
「雇うだと?」
「ああ。俺は傭兵だ。金さえもらえばどんな仕事でも引き受ける」
劾はさも当然といった顔でひょうひょうとゼクスに言う。
「フフ……面白い。どうかな?レディ。」
「……別にかまわんが。」
「フ……ではよろしく頼むぞ。叢雲劾」

こうして劾はプリベンター入りを果たす。だが劾もゼクスも、これから自分達が時空を越えた戦いに巻き込まれていく事など知る由もなかったのだった……
620新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/13(日) 02:19:40 ID:???

「ヒイロ!デュオ!」
「……?」
「な、なんだよはやて……?」
リビングでチェスとしゃれこんでいたヒイロとデュオの背後から、怒り気味なはやての声が聞こえる。

「あんたら、うちに黙ってることあるやろ?」
「べ……別に何もねぇよ!……なぁ!ヒイロ。」
「ああ。何の話をしているんだ?」
「ヒイロ達の世界でなんか大変なことおころうとしてるんちゃうん!?」
「(オペレーション・メテオの話を聞かれたか……)」
ヒイロは心の中で舌打ちする。
「そ、そりゃそうだけどよ……んなことお前らに言ったってどうにもなんねぇだろ?」
「それはそうやけど、うちら家族やろ?悩み事あったら相談したってええやん!」
「……わかった。全て話そう。」
「お、おいヒイロ…?」
ヒイロははやての言葉を聞き、すべて話そうと言い出す。そういえば最初の頃に、はやて達と隠し事はしないと約束したのを思い出したからだ。


ヒイロは最初にまだ憶測に過ぎないことを断ってから、オペレーション・メテオについてはやて達に教えた。
「そ、そんなん……!?」
「もし、コロニーが地球に落下したら……どうなるの?」
いつの間にか話に入っていたシャマルも恐る恐る質問する。
「そりゃ、コロニーは直径20q近くもあるんだ。そんなもん地球に落っこっちまったら……」
「地球は甚大な被害を被る。大勢の人間が死に、地球環境にも大きな被害が及ぶだろう。」
ヒイロはコロニーが落下した場合の恐ろしい現実をはやて達に伝える。
「そんな……」
「そんなこと……絶対させたらアカン!」
「だが今の俺達にはどうしようもない。それにもし現実になったとしてもACには俺の仲間達がいる。」
「それに戻れたって俺のデスサイズは壊れてるしな。」

「「…………。」」
流れる沈黙。
「そうやな……今はどうしようもないもんな……。」
「そうそう、その通りだ。ホラ、お前らもそんな暗い顔すんなよ!」
デュオが場を盛り上げようとする。いや、デュオの場合心の底からそう思っているのかもしれないが。
「なんでお前が一番テンション高いんだよ!」
呆れたヴィータが突っ込む。
「フフ……そんなところもデュオ君のいいところよね」
ヴィータのツッコミに、シャマルが笑顔で返す。またいつもの雰囲気に戻ってきた。
デュオがきてからというもの、暗い八神家などほとんど無かった。やはり八神家は明るい方が似合うのだ。
ヒイロもデュオもそう思っているに違いない
621新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/13(日) 02:27:58 ID:???

さて、ヒイロ達の方は一見落着として、アースラ。


「本部からの連絡だと、装甲はガンダムが自己修復してくれるから、あとはプラモみたいに外れた部分をつけるだけでいいみたいだね。」
「そうか。あとどれくらいかかりそうなんだ?」
クロノとエイミィは本部に送ったガンダムの話をしていた。
「さぁ?わかんないけど、あとはデスティニーの左腕とデスサイズの羽と鎌を組めば完成みたいだよ。ガンダムのプラモでガンプラってね♪」
「……ったく、あいつら模擬戦なのにこんなに壊すなんて……」
クロノはエイミィのボケ(?)を軽く流しつつため息をつく。
「それを言うならもっと早く止めなかったクロノ君にも問題はあるんじゃない?」
「仕方ないだろう。こっちだってシンの予想外の動きを記録するので忙しかったんだから」
クロノが言い訳をする。まぁ実際あの動きにはまだ謎が多いし、前回は記録をとるいいチャンスだったのだ。
「確かにデスティニーの動き、とんでもなかったよね。せっかくだから本部でもっと本格的に調べてもらうよ。」
「ああ。そうしてくれ。」

そう言ってクロノはブリッジから出ていくのだった。
ブリッジから出る時、クロノは思った。「アレ……今回はシン達出番ゼロか……」と。
比較的脇キャラのクロノの方が主役のシンより出番が多いのも問題だな……と作者も思うのであった







はい、投下終了です。
今回はあまりなのはっぽい雰囲気じゃなかったかもです。
まぁ……Wは全3話のEWを使わせてもらってるので、あまり引っ張りすぎるのも変かな〜って思ったので話を進めました。
これからも続きに期待してくれると嬉しいです。

それから一つ、今のところ種キャラはシン・ギナ・劾のみですが、カトル達も話に入ってくるとやっぱりバランス悪いでしょうか?
そこで今日び流行り(?)のアンケートを取りたいのですが、種キャラで出して欲しい、出て欲しいキャラとかいませんか?
人気のあるキャラはいつか出そうと思います。
すいません……ネタが少なくてorz

では今日はこのへんで失礼しますね^^
622通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 02:51:59 ID:???
カナード
623通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 03:07:47 ID:???
これ以上キャラ増やさない方が良いな
624通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 03:33:34 ID:???
ロウかな? せっかくだからアストレイ3機を揃えてみれば?
なにはともあれ、GOOD JOB!!
625通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 10:28:06 ID:???
確かに、無駄にキャラ増やしてgdgdになるのは見てられん
626通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 11:08:11 ID:???
武者〇伝氏&Ades氏、GJ&乙です

確かにちょっとキャラ多い感があるかな?
出すならあとはトロワ・カトルくらいで止めといた方がいいな。種は兄弟スレの方で十分楽しんでるから、ここではこのままWメインでいけばいいと思う。
それか、EWシナリオが一段落してからアストレイ編に持っていく…とか。
627通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 11:56:27 ID:???
ジェスなんてどうでしょ?
628通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 12:33:01 ID:WJtwJLR9
GJなの!
俺も>>526が一番無難だと思うな
すでに異世界キャラ5人来ててそこにゼクス、ガイ、トロワ、カトルまで来たらもうこれ以上増やさない方がいいんじゃない?
まあちゃんとまとめる自信があるのならキラに出て欲しいかな。できれば敵で
629通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 12:35:22 ID:???
>>628
うわ・・・ごめん、sage忘れた
630通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 15:08:30 ID:???
にしても同じなのはSSスレでも向こうとこっちの盛り上がりに随分と差があるなw
まあ職人二人だけじゃ仕方ないか
631通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 15:24:22 ID:???
>>630
もう一つスレあるの?

誘導頼む
632通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 15:31:47 ID:???
>>631
種なのはクロススレじゃね?
633通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 19:13:32 ID:???
ちょい聞きたいんだが

御神流とか実はメカメイドな○○○さんとか
メカオタな月村姉とか
機械をスペックで語るなのはさんとか
使ってもいいのかね?
634通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 19:20:25 ID:???
>>633
私はいいと思う
635通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 19:28:35 ID:???
>>633
なのはは作中でも携帯のスペックにこだわりもってたし問題ないっしょ?
636通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 19:43:28 ID:???
Asのころの恭也兄、平成ガンダム世代じゃね?
637通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 19:47:05 ID:???
だからヒイロと恭也は絡みがあるのか
638通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 20:15:37 ID:???
パパン生存だし、余裕あるから見てたかも……
639通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 21:14:28 ID:???
御神流とか激しくウザい
640通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 21:50:12 ID:???
御神流は別にうざいとは思わないが
SSでよく有る、忍やすずかが天才技術者で何でも一人で作っちゃうってのは止めて欲しいですね。
昔ならともかく現在の複雑化した技術では有り得ない事ですから。
641通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 21:50:12 ID:???
なのはさんの周りで「コロニー落とし」を言葉だけで理解しそうなのは
すずかのお姉さんくらい?
642通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 21:57:50 ID:???
>>641
それってAdes氏のオペレーション・メテオの話?
643通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 22:06:47 ID:???
>>642
いや、全般でもおk。
というか、今試し書きしてる。

海鳴でMS隠しておけそうで整備可能な場所が
月村邸しか思いつかなくてな。
最初はデバイス化をもくろんでたんだが
約一名、駐車場に車置いてから飛んだので方向転換中。
644通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 22:16:37 ID:???
>>643
なるほど。いつもアースラばっかじゃ芸が無いもんな。
いや、Ades氏のSSをバカにしてる訳じゃ無いが。

Ades氏の作品中に出てきたデスサイズのハイパージャマーでしばらく機体を隠してたってのは俺的に新鮮だったな
645通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 22:20:25 ID:???
というか、先達がスゲーと奇をてらうくらいしか逃げ道がない、とも言う
646通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 23:52:59 ID:???
>>640
ロストテクノロジーは現代まで伝えてる家系なんだからそれくらいやってもいいと思うけど
647通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 00:22:55 ID:???
MSの魔改造はロウやキッドの仕事じゃね?
ただこの二人が忍姉さんに質問責めにされるのは想像に難くない。
ノエルさんからAMF出たらさすがに引くけど…
648通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 08:56:13 ID:???
>>646無理
現在では、どんな天才と言われる人物でも複雑化した技術を把握する事はできない

メイドロボは魔術的産物では?
649通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 09:16:32 ID:???
だから魔術的に解析して魔術的に再構築
例えば治癒魔法とかも、別に人体の物質的構造を解析してそれを原始レベルから細胞を作ってるわけじゃないでしょ?
650通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 12:39:20 ID:???
それやって許されるのは衛宮士郎か鷲羽ちゃんくらいだな
651通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 15:27:13 ID:???
衛宮が許されると思う人もいるのか。それぞれだなぁ。

魔術がどうのとも言っても、魔術は魔術できちんとした法則と式が存在するはず。
魔術ってのは現代科学とは違うアプローチによる現象発現のための方法って事だろう。
不思議なパワーでデタラメな事をフリーダムにできるぜ!って意味じゃないと思うんだ。
なのは世界的魔法からして使用エネルギーは術者の魔力っていう曖昧な物だけど、魔法の術式の構築は理数系っていう設定だし。

人体の治癒とかは、術者が人の体を再構築しているんじゃなくて、あくまで再生能力を異常な活性化を促してるだけと考えれば問題無くないか。
どうやって動いているか知らなくても動かし方知っていれば問題ないって感じ。

メイドロボは人口知能に代わる部分が魔術的な産物ってことでしょ。

それと天才なら何でも出来るってのも無理がある。
例えば自動人形のロストテクノロジーを受け継いだ大天才がいたとしてもその人がすっごい戦闘機とか潜水艦を作れるわけがないんだし。
専門分野以外については一般人と代わらないのが普通。

ガンダム世界の物をどうにかしようとしても、
(人型機動兵器分野などの)技術レベルで随分遅れている側がノウハウも何もない技術体系に対して解析だの再現だのそうそう出来る訳がない。
装甲一つとっても作り方も材料もモノを見ただけじゃ分かる訳ないし、使用してるOSやソフトも企画が違いすぎて既存のOSで読み込むのすら一苦労のはず。

自分で書いて何だが、言い始めると夢も希望もないな(´・ω・`)
まぁ、俺等が求めるのはリアリティであってリアルじゃないから、好きなようにやればいいんだけどね……
それっぽかったら許されると思うんだ!

長文ごめんよ。゚・(つД`;)・゚。
652通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 17:45:13 ID:???
つか、忍はあくまで夜の一族であって、魔法使いじゃない。
魔法的なことは出来ないぞ。
ノエルも、一から作ったんじゃなくて、壊れてたのを修理しただけ。
653通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 18:16:25 ID:???
たしか夜の一族は記憶操作ができるはず。これって魔法的な気がしねえ?
654通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 20:17:45 ID:???
まぁ、なのは世界で活躍するノエルさんの雄姿は
見たいと言えば見たいw

>>653
つーか、奴さんらは蝙蝠とかにも変身できるんだぜ?
655通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 21:29:21 ID:???
>>654
蝙蝠になれるの?
忍とか純粋な夜の一族が?
エリザとかじゃなくて?
656通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:06:13 ID:???
さくらに雑種がどうたら言ってた気がするし、なんか色々拘ってたしあいつは純血だな
ってか、これと忍者は後の世界観的にスルーされすぎと思うんだ
657通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:08:35 ID:???
というか原作引っ張るなら
AIじゃなくて精霊式の人格付武装だってありなんだぜ?
658通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:12:43 ID:???
Σ(゚Д゚; )
十六夜さんは武器萌えのご先祖様だったのか!!
659通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:19:40 ID:???
話が読めん・・・・
660通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:21:01 ID:???
兄貴とか魔力なくても霊刀持てばベルカの騎士とやりあえるなwww
661通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:26:13 ID:???
要約:なのはやすずかの関係者の方々は人間の範疇外の存在
662通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:26:55 ID:???
そして霊剣厨(略)と言われると
663通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:30:08 ID:???
>>660
まてまて。
高機動用で防御が薄いとされてるフェイトですらバリアジャケットだけでビルを四階分突き抜けても大した怪我もない様な防御性能なんだぞ?
さらに任意の防御シールドまであるんだ、どう考えても火力が足りん。

加えて言うなら空飛べないハンデがでかすぎるし、魔力に対する防御手段が無い。

無防備な時でも狙って暗殺しなきゃ無理だと思うぜ。
664通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:37:22 ID:???
>>663
御神の最終奥義はどこぞの眼鏡君が見る『死の線』に違いものを
任意で発生させるのではなかったか……?
665通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:58:33 ID:???
空を飛べない相手に遥か上空の安全地帯からバカスカ撃ってくるのはなのはさんとクロノだけだと思う
シグナムもヴィータもそういうハンデは望まんだろうし
666通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:59:09 ID:???
種クロスの方ではMSのデバイス化が進んでるなぁ…
667通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:05:17 ID:4PJlsuwb
マジで武者つまんないからもう書かないで。書きたきゃ自分でスレ立てろ。

WはGJ!だけど種はウザいからもうださないで。

つかなのはとガンダムのクロスSSなら武者と種はいらないから。
武者とかガンダムを名乗る資格ないし。種もしかるだけど、ある程度形は似てるから許す。けどもう他に登場させるな。それにシンごときがデュオに勝つとかふざけんな。
668通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:06:31 ID:???
同意はしても良いが。如きって言い方は酷くね?
669通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:08:51 ID:???
>>667
汚い油だなぁ

以下、お馬鹿さぁんの相手禁止
670通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:09:05 ID:???
武者頑駄無や騎士ガンダムからガンダムを知った世代としては武者ネタは地味に好き

Ades氏はWに絞った方がよかったと思…
671通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:12:43 ID:???
武者は全然わからんのでスルー
672通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:13:38 ID:???
>>667
じゃあ、読まなきゃいいじゃんww
673通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:18:03 ID:4PJlsuwb
>>672
WはGJって言ってるし。武者は読んでないよ。ただ同じスレ内だとウザい。見るのに邪魔。せめてWが終わってから投下して欲しい。乗っとる気マンマンに見える。

WはGJ
674通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:20:22 ID:???
>>673
乗っ取るとか何わけわからん事言ってるんだ?
1スレにSSは1つ何て決まりは無いし、他のスレも複数のSSが同時進行してるんだがな
俺も武者はわからんのでスルーしてるが、お前みたいな自己厨の方が邪魔だ
675通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:20:29 ID:???
>>673
専ブラ使ってNGネーム化すれば?
あとsageれ。
676通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:20:34 ID:???
>>673
それ。自己中って言うんじゃないの?
少しくらい我慢したら?
677通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:23:44 ID:???
>>673
嫌いならNGワード使うなりして見なければいいじゃない。
その程度の事も出来ないなんて本当にお馬鹿さぁん?
678通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:26:05 ID:???
>>660
兄貴は霊力を持っているかが微妙だな。
むしろ全自動万能家事マッスィーンな管理人の方が、霊剣との相性はいいんじゃないか?
まぁ、空を飛べないから勝ち目は低いんじゃないか?
679通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:26:05 ID:???
>>675
dクス。そうするわ。
そういえばsageなきゃいけないんだねwww慣れてないからww

>>676
確かに自己中だったな。デュオがシンに負けて我を忘れてしまった。
680通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:28:28 ID:???
>>678
シグナム姐さんなら相手が剣士の時点で降りてくるさ。
バトルマニアだから
681通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:33:58 ID:???
まあ仲良くいこうや

Ades氏は確かに種出さなくても話は進むんじゃないかと思うが、楽しみなところだってある。
シンが自分と同じにアスハを憎むギナとどう絡むかとか、
ごひの事は気に入ったみたいだがナタクのパイロットの事は憎んでる(のかな?)シンの心境とか。
682通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:36:27 ID:???
>>681
そうだな。ちょっと熱くなってしまった。スマソなオマエら。許してくれ
683通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:37:05 ID:???
ガンドランダーネタとかやったらめっちゃ怒られそうだ……

〜チラシの裏〜
先生。
エイミィさんが予想外の強敵です。
口調が地味に難しいです。
ティファはもっと強敵です。
何考えてんだかさっぱりです
684通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:49:55 ID:???
『灼熱騎士F91vs烈火の将シグナム』とかでも怒られそう…
685通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:56:02 ID:???
>>673
いくつものSSが同時進行しているスレにいるなら、読む側が取捨選択できなきゃwww
あと、結構SS書きだすと結構勢いつく(こともある)から一時期に集中的に投下されるのも覚悟しておかないとな

俺が書いているSSはエピローグまで来てたが、なのはSTSが始まって以来完全にストップしたw
続き書く気にもならんwww
686通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:59:35 ID:???
なんとぉー
687通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:59:41 ID:???
>>685
書きかけの内容kwsk
688通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 01:01:59 ID:???
>>685
うp
689通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 01:03:18 ID:???
先生…やっぱ俺には08なのはは無理でしたorz
陸ガンやEZ-8じゃデバイス化しても火力不足だし空飛べないしで活躍の余地がねーですorz
かと言って機動6課に新人として入れるにはちとアレだしorz
690通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 01:04:25 ID:???
>>687-688
スマン、ガンダムはかんけーないんだ、だから無理
強いて言うならなのは原作?のとらハとのクロスwww
691通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 01:14:18 ID:???
>>689
ヘリパイロットで頑張ってる男もいるじゃん…

08で思いついたが空港火災ではやてが踏んでた指揮車を
連邦のホバートラックの外見にしたらかっこよくね?
692通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 01:15:21 ID:???
シロー「俺はボールで、ザクと戦っちゃう男なんだぜ」
693通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 01:18:16 ID:???
っ「陸士08部隊」
694通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 01:32:20 ID:???
>>684
ガンダムではF91、なのはではシグナムを愛する俺からすると夢のようだが、灼熱騎士である必要は無いか
695通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 01:40:06 ID:???
アルガス騎士団とヴォルケンリッターとか
SDは案外相性がいいなぁ
696通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 02:46:51 ID:???
>>651
魔術に体系が有っても所詮は個人で作る事ができるレベルで
新しいLSIを作るのに数百人の人間が三年とかが必要な科学とは比べるのも馬鹿らしいほど手間が掛からない
697通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 07:56:48 ID:???
>>394
そりゃあお前、「オレを焼くならスダ・ドアカの全ての火山を噴火させろ!」だからさ
698通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 08:13:19 ID:???
>>678
耕介あんには最終奥義の「餌付け」があるが
考えればヴォルケンリッターもはやてに餌付けされたような部分もある訳で

つまり・・・・・・
699通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 13:14:16 ID:???
ご飯は世界を救う?
700通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 13:23:35 ID:???
それだ!
701通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 17:31:18 ID:???
とらハ原作のメンバーでなのはさんたちに対抗できるのはHGSの人たちぐらいだと思うぞ。
特に知佳は太陽が出ている限りエネルギー切れの心配がないし。
702通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 17:33:01 ID:???
>>698
そのスキルは真一郎も持っているぞ。
703通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 17:39:09 ID:???
久遠の全開モードも結構なもんじゃないか?
704通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 17:53:43 ID:???
>>694
性格的には灼熱騎士のほうがなのは達と馴染みそうじゃね?
といいながらもうほとんど内容を忘れてるわけだがw
705通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 18:23:05 ID:???
SDもブームの本流から離れて久しいしなぁ……
10代くらいの若い子には話通じなくても当然っちゃ当然なのよな
706通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 18:40:08 ID:???
ラクロアがわかるヤツは20越えてる率高そうな予感
707通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 18:45:20 ID:???
ラクロアってSDのラクロア騎士団ってやつ?
それだったら弟が見てたよ。まだ17だけど
708通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 18:46:38 ID:???
ラクロアならSDGFやら武者烈伝『銀狼の章』で出てるだろ

ボンボンではパラレル扱いされてるが。
709通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 18:51:45 ID:???
えーっと、ラクロアって月村姉声な姫様がいるところだっけ?(この場合違うラクロアです
710通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 19:49:38 ID:???
>>695
ページ蒐集時として話すが、
当然スタドアカにカチコミかけたヴォルケン一味はSDになるんだよな!

み、見てぇぇぇぇ
711通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 19:53:20 ID:???
SDシャマルさんで鼻血噴きそうだ


というか
「湖の騎士シャマル」なんてカードがあっても違和感ナスwww
712通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 19:54:51 ID:???
>>710
そ の 手 が あ っ た か !
713通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 20:51:51 ID:???
ν一人で10ページくらい?
714通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 04:15:44 ID:???
もう15年ほど前か。必死になってカードダスをぐりぐりやってたあの頃・・・俺はまだ純粋だった・・・
715通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 20:41:42 ID:???
すでに第一歩だった気もする。
716通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 22:45:28 ID:???
インフレの激しい騎士ガンダムだが、どのあたりからなのは達と同じ程度の実力なのだろう。
バーサル騎士ガンダムのトルネードスパークとか全然通用しなさそうだしなぁ……。
ガンレックスやエルガイヤーあたり連れてこないとつらいかな?
717通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 22:56:14 ID:???
とりあえず、いくらなのはさんが強いといってもスペリオルに勝っちゃいかんとは思う。
718通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 23:11:51 ID:???
まがりなりにも神様だからねぇ…
719通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 23:14:58 ID:???
チェーンソー持ってこーい
720通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 23:19:40 ID:???
合掌
721通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 23:45:52 ID:???
話題豚斬る。

なんか他にも書いてるヤツがいるようだが、あえて聞く。

ティファを投入するならどの時代がいい?
722通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 04:38:21 ID:???
>>716
バーサルナイトとかと組ませるならむしろ無印あたりの初心者なのはさんのほうがいいだろうなあ
723通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 05:10:27 ID:???
力には技、技には魔法、そして魔法には力だ!
724通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 08:25:34 ID:???
>>721
絡ませ方にもよるから申す恋kysk
725通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 08:29:57 ID:???
721
無印orA'sで合流→話スタート

そしてその後、StS編でひとつ!


淫獣・クロノ・ガロードのトリオとかもおもしろそうだwww
726通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 08:34:59 ID:???
騎士ガンダムから魔法を教わるなのは。

なのは「これが私の全力全開! メガルフィラー!!」
727通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 08:44:35 ID:???
>>724
キヨスクは駅員に聞け

>>725
無印Asだとクロノが同じ世代かね。


ちなみに…中学校の制服きたティファが見たいだけである
728通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 11:27:04 ID:???
あれ……駅にあるのはキ『オ』スクじゃね?
kyskってナンダ
729通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 12:36:12 ID:???
730通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 12:51:07 ID:???
yが謎のままだ…
731通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 13:26:49 ID:???
kysk=悔しく だろ
732通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 14:34:28 ID:???
つまり胸を比較しろ、と
733通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 18:46:10 ID:???
戦後組とAsエピローグだと
すずか>パーラ>フェイト>アリサ>はやて>なのは>(越えられない有と無の壁)>ティファ>(性別の壁)>カリス
だな
734通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 19:56:29 ID:???
一応、現段階で決めてること。
・X勢力のメインは戦後組。X終了後とする。
・ティファの魔法はミッド式とする。
 NTだし空戦適性はありそうだが、人にむかってトリガーは引けない予感もするので、暫定で支援型とする。
・X終了後なのでDX廃棄済み。よってガロのMSはGXディバイダーとする。
 てか、アルカンシェルとかSLBとかあるのにサテキャ持ち出す理由が…。
・AWは適当な数字の管理外世界扱い。
 出入りは割と楽にしておく。

X側ばかり決まってるのは、俺がX厨だから。
あとキッドはアリサの手下←最優先事項

>>733
何故乳比べにカリスがいるのか…
735通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 20:18:22 ID:???
>>734
Gファルコンはどうするんだ?
736通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 20:29:26 ID:???
>>735
好きなメカだから出したいとは思う。
だけど空戦魔導師vs戦闘機は厳しいかも…。


ベルティゴとカリスも出したいとこだが
カリスは街から離れないだろうなぁ…。
次元世界行くのはAWのしがらみがあんまりないヤツにしたい。
737通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 20:52:19 ID:???
みんな、やっぱりターンXに乗るのは御大将じゃないと嫌だよね(´・ω・`)
738通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 21:01:36 ID:???
>>737
確かに、あの人が乗ってこそのターンXだしね。
739通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 21:07:57 ID:???
>>737
他にありえん。







ギンガナム・ナカジマ(ボソ
740737:2007/05/17(木) 21:27:51 ID:???
色々頑張ってるんだが御大将が出てくるだけで全部もっていくんだ(´・ω・`)
一人しか出してないのになのはキャラ全員空気とかもうね…… orz
741通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 21:38:25 ID:???
まあ原作が大人気でもアニメ化したときに
若本出すとどうでも良くなるようなもんだからな。
742通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 21:43:08 ID:???
ハヤテのことかな?
743通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 21:47:51 ID:???
>>740
某兄弟スレでの御大将は風景の一部にまで溶け込んでいる。
要はいかに既存メンバーのキャラを立てさせるかだよ。

まぁ例に挙げたスレはほぼ全員異次元の方向にまでカッ飛んだキャラに変貌してるんだけどさ。
744通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 21:53:24 ID:???
あ〜

悪魔ななのはさんとか
なのは狂いなフェイトとか
腹黒はやてとか

そっち系に走るのはどうでしょ
745通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 21:56:44 ID:???
>>744
完全に壊れ系ギャグ小説と化すぞ
746通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 22:10:32 ID:???
なのはギャグならおk
747通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 01:37:55 ID:???
パーラとか失念してた。
どうするんだGファルコン…
レオパルドにでもくっつけるか
748通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 02:03:58 ID:???
福井晴敏版∀の設定を使って話を書きたいと思った。
だけど、認知度が疑わしい。
749通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 02:41:14 ID:???
参考までに
無印-As:PT事件及び闇の書事件 クロノ14 なのはズ9
二年後:リィンII誕生 なのはさん撃墜事件 フェイトが試験に落ちる クロノ16 なのはズ11
三年後:なのはさん復活&Sランク昇格 フェイト、また落ちるがその後合格 クロノ17 なのはズ12
四年後:なのはさん教導隊入隊 フェイト、Sランク取得しつつエリオ拾う はやてが上級キャリア試験に受かる クロノ18 なのはズ13

空白の一年

六年後:Asエピローグ クロノ20 なのはズ15
この年の4月29日に空港火災
そしてStSへ

キャロの時期は無印から数えて七年後。
空港火災の翌年。
クロノとエイミィの結婚した年もココ。

さぁどの辺か
750通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 02:48:02 ID:???
>>748
ごめん
わからない
751通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 07:31:43 ID:???
>>748
あのゼオライマー並の超性能を?
破綻するだろ確実にw
752通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 09:16:46 ID:???
でもゼオライマーって絶対負けないけど、攻撃力は実はそんなでもなかったりする
753通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 12:58:07 ID:???
ゼオライマーは冥王様の外道っぷりを見るものです
754通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 13:08:31 ID:???
>>749
クロノとエイミィ結婚してたんだ……(゚Д゚;)シラナンダ
755通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 13:42:29 ID:???
>>754
双子を出産したらしい。
クロ助が25で艦長なのはクライドさんフラグだわ……

時系列的にほとんどできちゃった結婚の予感
756通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 13:53:14 ID:???
Asエピローグ直後に来年結婚予定って言ってるから、それはないんじゃないかな。
757737:2007/05/18(金) 14:06:18 ID:???
福井版の方が話がエグいよな。
TV版よりはターンXやターンAをなのは世界に持ち込みやすくはあるだろうけど。
とりあえず超性能すぎて誰も勝てry
758通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 14:17:18 ID:???
ヘルシングとなのはのクロスとか
759通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 17:04:41 ID:???
>>758
残念ながらそれはスレ違い。
探せば出てくるからがんがれ。
760通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 17:06:29 ID:???
やってる事はやってるもんだな
761通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 17:08:40 ID:???
さすがにアルカンシェルかませばなんとかなるんじゃね?

ロストロギアは超性能のがいいさ
762通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 19:28:54 ID:???
流れぶった切ってスマソが、結局まとめサイトの話はどうなったんだろう?
763通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 21:09:23 ID:???
>>762
不明。


書いてたら三人娘よりクロノメインになりそうな予感なんですが、
問題ないですかね……。
とりあえず自宅にネット回線が来るまでは書きためになりそうなんですが……
764748:2007/05/19(土) 03:45:32 ID:???
色々と意見をありがとうございます。
正直、福井晴敏版∀ガンダムを知っている人がいると思ってませんでしたが、
思っていたよりも認知されていて嬉しいです。

まだプロットの序の口程度ですが、頑張って一本の作品にしてみます。
初めてのSSだったりしますが、気長に待って頂けると嬉しい限りです。
765通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 08:47:57 ID:???
杖の名前がきまらな〜い
766通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 08:56:29 ID:???
∀=ホワイトドール
他はそのまんまでいいんじゃね?
767通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 09:38:35 ID:???
ヒゲ=ホワイトドールはいいなw


そのまんまだとネオとかシルエットとかMk5はデバイスぽくない。
アシュタロンとかは悪くないか…


とりあえずお前ら
Aliceがレイハさんみたいに喋ったら萌える?
768通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 09:44:37 ID:???
Mk5はいいんじゃね?
S2Uなんてデバイスもあるんだし
769通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 09:47:34 ID:???
S2Uは正式名称『song to you』があるから…
770通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 09:51:02 ID:???
Majide Kireru 5byoumae
771通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 09:53:08 ID:???
>>770
朝マック吹いたwww
返せ!!
772通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 10:00:06 ID:???
>>770
ちょっwwwww
773通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 10:06:04 ID:???
>>765
デバイスの変形なんかは簡単に浮かぶのにね

>>767
管理局航空武装隊α任務部隊が武装蜂起した六課と戦うのはかんべん


>>770
ねーよwwwww
774通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 11:03:04 ID:???
懐かしいな。
今じゃ死語になったギャル語を久々に聞いたよ
775通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 11:45:19 ID:???
武装の名前については種の厨二病具合がマッチするわな…。
名台詞の英訳なんかはどうなのかね?
776通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 18:02:07 ID:???
このスレ残り何キロバイト?
777通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 18:26:50 ID:???
>>776
お前が書き込んだ段階ではあと154KBだ
778通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 18:33:48 ID:???
>>777
じゃあまだ大丈夫だな
779通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 11:57:19 ID:???
>>762
とりあえずまとめサイトへの登録に問題は無いらしいよ
まとめwikiの掲示板にも書いてたけど
780748:2007/05/21(月) 03:05:58 ID:???
プロローグ部分を書いたので投下してみます。
正直、福井版∀小説を読んでいない方には「?」な内容かもしれません。
文体もモロに影響を受けていますし、説明をしようにも中々説明が難しくて。

781748:2007/05/21(月) 03:10:00 ID:???
「月に花 地には魔法」
from Called ∀ Gundam & Magical Girl Lyrical Nanoha A's

プロローグ

人の欲望、エゴから発する欲望を餌とする赤い目の魔物が構え、惚れた女の理想に殉じようとした愚直な男が放った
光、『カイラス・ギリ』のビームは二千数百年に及ぶ地球の治癒期間を無へと帰すものであった。
カイラス・ギリの2発目が地球に直撃すれば、今度こそ北アメリア大陸は壊滅する。

地球に向かって直進するビームの進路上の空間が歪み、そこから白い巨人の姿が形を成した。

その巨人は地球に生きるモノの力、大地の精気をその体に取り込んで、母なる星を守る力場を形成する。
やがてその力場に『カイラス・ギリ』のビームが直撃し、白い巨人は体を崩壊させながらも母星を守るために
その力の全てを開放する。
やがて白い巨人は大気圏との摩擦熱で発光しながらも、で傷ついた母星を癒すべく光の粉を撒き散らす。
光の粉は意志を持つかのように地表に降り注ぐ。

それは遥か昔にも行われ、各地で伝承として語られている伝説であり、そして真実でもあった。

「枯れ木に花を…。そうか、そういうことか」


白い巨人『ターンA』という機械が持たされた役割を全うさせるために不可欠な、穏やかな人の意志の媒介。
その意志を持った少年、ロラン・セアック。
彼はその意志を持って『ターンA』を導き、同時に導かれながら戦った。
人類の永遠を豪語し、歴史を真実と断定し、未来を志向し続ける兄弟を越えてここまで来た。

782748:2007/05/21(月) 03:10:57 ID:???
「終わったのか…」

(そうです。これがこの機械に託された役割。復興した人類が再び過ちを犯すなら、その身を砕いて人類の復活を助ける)
「でもたとえ『ターンA』のナノマシンが地球環境を元通りにしても、消えてしまった命は帰ってこない!」
ロランにとって、最も安心できる声で語りかけてくる『ターンA』の思惟に対し、彼は絶叫した。

多くの命が消える瞬間を知り、多くの命を奪い、そして自分もあの『ターンX』のパイロットのように機械に意識を誘導されていたのではないか
という疑惑に駆られるロランには、たとえディアナとキエルの声であっても『ターンA』の意志は受け入れられるものでは無かった。

ロランの意志が『ターンA』の思惟と衝突し、飽和する瞬間、『ターンA』の体が摩擦熱とは異なる光を放ち始めた。


その光はもはや原型を留めていない胸の多目的サイロから発せられ、母星を守った力場が異なる形で作用しているようだった。

(中間に立って、世界を概観できるあなただからできることがあるのです、ロラン・セアック)
「まだ僕に闘わせようというのか、ホワイトドール!!」


(異なる世界、異なる者達を私達の災厄に巻き込むわけにはいかないでしょう?)
「五月蝿いホワイトドール!ディアナ様の声で訳の解らない戯言を言うな!」
(ロラン。あなたなら解る。遠い『沖』にある筈の無い夢の街を求めて、埠頭に座り続けたあなたなら…)
「なっ!」


光はやがて『ターンA』全体を包み、そして核爆発やメガ粒子の直撃から身を守った時のように姿を消した。

そして花咲爺の蒔いた光の粉だけがそこに残った。
783748:2007/05/21(月) 03:12:15 ID:???
以上です。
改行と空白行が変になってしまった…。
784通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 07:54:02 ID:???
GJ〜
785通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 11:05:51 ID:???
キラを馬鹿にしたものは許さない

からパクッただろ
786通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 17:29:32 ID:FbEL4hmV
GJ〜^^ 続きが楽しみです
787通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 19:27:33 ID:???
ティアナ「・・・」
ストライクノワール「・・・」
ティアナ「・・・」
ストライクノワール「・・・」

きみのす〜が〜たは♪ぼくににている〜♪
788通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 19:46:08 ID:???
>>787
「管理局の魔導士!?」
「何でこんなところに……」
ティアナ「撃て。」
(以下阿鼻叫喚シーン)

ティアナ「星はもう…消えたか……」

一応ノワールってかなり近接戦仕様だからな………
……フラガラッハ二刀で突撃かますティアナを幻視した。

スレ違いスマン。
789通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 20:27:37 ID:???
クロスミラージュも魔力刃展開できるしなぁ
790通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 21:55:00 ID:???
種クロスで出てたAIネタをこっち流で考えてみる

Sガン→Alice。当然『いい女』
青い子→EXAM。中身はマリオン。
F90→アムロとシャア
レオン→そのまんま
ウィングゼロ→何も答えてくれない
DX→DOME
791通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 22:10:35 ID:???
RX-78→テム
792通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 22:30:26 ID:???
748氏GJ!
福井版∀って闇の書とかが可愛らしく思えてくるほど凶悪な代物だよな……
793通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 22:43:41 ID:???
まあ、∀だし。
794通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 22:49:21 ID:???
どれだけ凄くても許されるのが∀
795通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 23:12:09 ID:???
じゃあまだ挙がってないAIネタを。
EZ-8→アイナ
アプサラス→ギニアス
陸ガン→「私にいい考えがある」
796通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 23:16:51 ID:???
玄田哲章を改修すると17歳になるのか・・・
797通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 23:28:28 ID:???
スゲエなw
とても玄田哲章とザクとなけなしの予備パーツから出来てるとは思えないぞ17歳w
798通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 23:34:49 ID:???
福井版って黒歴史の映像にシャアやハマーンの演説がある方だっけ?
799通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 23:43:21 ID:???
友人から聞いた話なんだが∀とかターンXってロランやギンガナムが乗ってもまだジムやザクレベルなんだよな・・・
800通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 00:32:48 ID:???
>>667 氏ね。お前のせいで、職人さんが2人もいなくなってしまったじゃないか。 責任とれよな
801通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 00:58:27 ID:???
書き始めたが詰まった。
やはりクロスは出だしが難しい。
一度「いるのが自然な状態」になればあとは転がるんだがなぁ。
802新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/05/22(火) 07:26:03 ID:???
>>800
いえ、只今続きを構想中です
やめたわけではありませんよ^^

ただギナにトドメを刺したのは劾なので劾を出したんですが、正直出さなくて良かった感MAXなので、不自然じゃない続きを構想中です
しばしお待ちを…
803通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 08:03:40 ID:???
追加決定事項と現在の問題点

決定編
・「エリオ救出に関わる」+「一年だけでも三人娘の学友に」から、なのはさん13歳の時代

問題点
・XのエピローグだとAW15が暮れる。
 つまり16歳になっちまうので中学校が…。
・ティファはわかりやすいがガロードの魔力はどうしよう…。

1.どう考えても近接バカ。近代ベルカである。
2.持ち味は精密砲撃と射撃。つまりなのはさんスタイル。
3.共通さが売りのクロノスタイル。
4.ガロードは『普通の少年であること』が魅力なので、魔力なんていらない。
5.ティファの補助で戦ってこそガロードである。ティファの魔力を借りて戦う方向だ。

さぁどれだ
804通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 08:23:39 ID:???
ティファをユニゾンデバイス化、ようするに平常時人間サイズのリィンIIみたいな感じ
805通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 08:28:25 ID:???
0.3秒でエロい妄想した俺を許してくれ
806通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 08:51:18 ID:???
>>805
俺のよm……じゃなくて娘になんてことしやがる
807通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 09:39:50 ID:???
魔力量は少ないくせに馬鹿みたいな大砲持ちで、ティファの協力がないとロクに撃てない。
他はまあ一通り揃えている程度で。
808通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 12:10:38 ID:???
>>807
一応それも考えた。
だが魔砲少女とクロスさせる以上、大砲をぶっ放すのは女の子の仕事な気がしてな…。

クロノ?
ブレイズキャノンは単発型ジャン
809通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 12:23:31 ID:???
魔法使うとき、周囲から吸収しまくる
810通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 12:26:13 ID:???
っ「魔法の言葉『あなたに力を!』」
811通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 12:34:44 ID:???
>>809
収束はSランクの技術や…。

>>810
魔力の長距離転送?

とりあえず「本人の魔力はショボイ」は確定事項なんだなww
812通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 12:41:47 ID:???
・本人の魔力は少ない
・しかし魔力バカ食いの技が使える
・足りない分は女の子から供給
で引っかかった俺は間違いなく月厨
813通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 12:48:42 ID:???
その体はきっと剣でできていた〜
814通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 19:02:59 ID:???
あとはスペックに頼らない奇策しぶとさ学習力等で。
815通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 19:11:58 ID:???
近代ベルカが一番向いてる気がします。
近接メインで射撃・防御もバリエーションそこそこですし。


あとガロードは陸戦ですよね?
816748:2007/05/22(火) 23:43:01 ID:???
XとなのはのSSネタで盛り上がっている空気を無視して「月に花 地には魔法」の第1話を投下しようと思います。
しかし文量の少なさに我ながら愕然。
いっそ、プロローグ+これから投下する分=本当のプロローグとするべきだった
かもしれません。
817748:2007/05/22(火) 23:44:32 ID:???
「月に花 地には魔法」
from Called ∀ Gundam & Magical Girl Lyrical Nanoha A's
第1話 11月中旬


次元空間航行艦船アースラのブリッジは混乱の様相を呈していた。
本来の艦長であるリンディ・ハラオウンが「PT事件」に関する裁判の準備のため、
重要参考人と一時的に艦を降りている時に突如大規模な次元震の予兆を感知。
すぐさま時空震発生予想点へ向かったアースラを待っていたのは
大規模な次元震ではなく、膨大な光の渦だったからだ。

「次元震反応、認められません。ですが依然として高エネルギー反応を目標から感知」
執務官補佐兼管制官であり、個人的な友人でもあるエイミィ・リミエッタからの報告を聞き、執務官クロノ・ハラオウンは困惑していた。
「高エネルギー反応?魔力じゃないのか、エイミィ」
「うん。詳しいことは解らないけど、周りの光とその中心部でエネルギーの質が違うんだよ」
役職やファミリーネームではなく、名前で呼ばれたことで少しばかり緊張から解き放たれたエイミィは
曖昧な答えになることを知りつつも、答える。
「周りの光は魔力に近い生命的なエネルギーだけど、中心部からのエネルギーは何かの動力機関で生み出してる感じ」
「機械か何かを、誰かが時空転移させているのか…。でもこのエネルギー量は普通じゃない。エイミィ、どこの次元世界から転移しているかを調べられるか?」
「任せてクロノ君。今すぐにって、ちょっと待って!中心部のエネルギーが急速に増大してる!」
「何だって!」
「このエネルギー量、何かの冗談でしょ…。中心部から何かが飛び出してきます!」
先ほどまでの空気は雲散霧消し、再び緊張がブリッジに充満する。
「危険です、艦長代理!」
光の中から何が飛び出すかは皆目検討もつかないが、艦を預かる身としては無闇に危険に艦を曝す必要は無い。
「解ってる!アースラは現空域を緊急離脱する。転移用意!」
818748:2007/05/22(火) 23:45:41 ID:???
光の渦は輝きを増していたが、その輝きは渦の光が強まったのではなく内部からの光に拠るもののようだった。
内部からの光は、先ほどの報告を否定するかのように脈動し、命の鼓動をアースラのクルーに感じさせた。
「ダメです、転移間に合いません!高エネルギー反応来ます!」
「くそっ!各員衝撃に備えろ!!」


光の渦が一瞬消えたかと思われた瞬間、そこには極彩色の巨大な蝶の羽が在った。
光り輝く蝶の羽は大破した白い巨人から生えており、その巨人の存在を主張するかの如く羽ばたいた。


「各ブロック状況報告急げ!」
「蝶の羽?怖いけど、何だか綺麗…」
819748:2007/05/22(火) 23:48:28 ID:???
やがてその輝きは消え、蝶の羽も気づけばその残滓を周囲の空間に残すだけとなった。
「こ、高エネルギー反応消失しました。現在、前方の物体からは微弱なエネルギー反応を感じるのみです」
エイミィは自分の仕事に集中しつつも、震えている己の声に動揺していた。
「さっきのは一体何だった。蝶の羽?何がどうなってる」
アースラのブリッジは安堵感と共に困惑の空気に包まれていた。
光り輝く巨大な蝶の羽。それに伴う膨大なエネルギー反応。一体アレは何なのか・・・
「艦の被害は!」
「いえ、艦の損傷はありません。あっ、艦長代理!前方の物体に生体反応があります!」
「人が乗っていると言うのかい、エイミィ」
混乱の色が強く残る彼女を見て、クロノは若干の落ち着きを取り戻しつつあった。
「人間かどうかはわかりませんが…」
「もしかすると中からたくさんの蝶が飛び出すかもしれないぞ」
「か、艦長代理…。それより!あ、あれ何でしょうね?頭らしき部分にヒゲみたいなのがありますけど」
「ヒゲか…。ヒゲをつけた白い巨人とでも呼べばいいのかな?」
いつまでも動揺している訳にはいかない。前方の物体が一体何なのかは回収して調べればわかることだ。
そう結論付けて、彼はクルーに白い巨人の回収指示を出した。


「鬼や蛇が出るならともかく、蝶が出てきたらどうするかな」

820748:2007/05/22(火) 23:50:15 ID:???
その少女は戦っていた。
赤い甲冑を身に纏い、手に持った鉄槌を武器として、彼女の身の何十倍はあろうかという巨大な生物と。
やがて、鉄槌の一撃が生物の急所を直撃し、その巨体を地に沈める。
「しぶとい奴だった…。これでやっとリンカーコアを収集できる」
少女はそれなりに傷ついた自分の体を一瞥しつつ、彼女が抱えられる程度の大きさの本を取り出す。
その本を開くと同時に生物の体内から一筋の光が溢れ、本の新たなページへと変わる。
「4ページ分か。思ったよりも上出来だった」
戦いの結果に満足し、本を閉じようとしたその時、空から白い粒がゆっくり降り注ぎ始めた。
その光景に思わず空を見上げる少女。
そして多くの雪の粒に混じって、一片の意志が本に浸み込む。
「雪か…」



人類の英知と智恵を永遠に繋ぐために、時代の揺り戻しを否定する力
歴史を真実を断定し、人の永遠を豪語する傲慢な力
そして己の意志を完遂せんとする果てしない力



「よし!早く帰ってはやてのおいしいご飯を食べなきゃ!」
主が用意してくれているであろう暖かい食事を思い浮かべ、思わず顔が綻んだ少女はふと本に目を落とした。
「あれ、行が少し増えてる?まぁ、今はご飯が先だ!」

アースラが巨大な蝶の羽に出くわすという混乱に見舞われた数日前、11月の始めのことであった。
821748:2007/05/22(火) 23:56:48 ID:???
以上です。
メモ帳に書いている段階で「短い」と解っていても、反応が欲しくて書き込んでしまう私。

次回以降からA's本編に絡んでくると思いますが、本編開始が12月2日で現在が11月中旬の話。
2話では無理そうですが、ロランとアースラの面々の会話は書けるかなと。
管理局の白い悪魔の登場はまだまだ先になります。
そろそろA'sの復習を兼ねてDVDをレンタルしてきます。

しかし、冒頭部分で福井版読んでる人には解ってしまうネタバレをしたのは展開的に失敗だったかも。
822通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 00:43:12 ID:???
流石はターンAとしかいえないよ・・・ちょっとまてよ大破してるという事は
アースラの中で再生しているシーンが見れるかもしれない。
823通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 00:44:36 ID:???
ヒゲ、欠片も違和感がないわなぁ…

その文章力をクダサイ
824通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 00:59:48 ID:???
科学のみで魔法の領域までいったヒゲとなのはたちが出会うのか…
これからの展開が楽しみだぜ!!GJ!!
825通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 01:39:36 ID:???
GJ!
∀はそこらのロストロギアよりも恐ろしいが、アースラの面々がその事を
知るのは何時になるやら……今でも十分驚いているようだけど、地球破壊できる
ビームを弾いたり、テレポーテーションに月光蝶……パワーバランスは大丈夫か!?
826748:2007/05/23(水) 02:54:05 ID:???
レスありがとうございます。
一つ聞いてみたいのですが、魔法とビームのパワーバランスについて。

(A)ビームを魔法障壁で防御するのはありか。
(B)魔法による攻撃をIフィールドで防御するのはありか。

現在のプロットでは(A)(B)のどちらが肯定or否定されても大して問題は無いのですが、
構想を膨らませる段階で悩んでしまったので、ここは一つ聞いてみたいなと。

よろしくお願いします。
827通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 05:33:56 ID:???
同じく∀クロス考えてる(考えてた、かも)俺、参上。

なのは的魔法解釈だと(A)は可能のはず。物理防御に優れた防御魔法とかあるくらいだし。
問題は福井版∀のビーム出力を防御可能な人類などいるかどうかry

(B)に関しては小説に「魔法とは、自然摂理や物理作用をプログラム化し、それを任意に書き換え、書き加えたり消去したりすることで、作用に変える技法である。」って記述がある以上、∀の物理作用まで防御可能なIフィールドなら防げても不思議じゃないと思う。

応援してるので執筆がんば。
828通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 08:05:41 ID:???
827に同意だな。
∀は地球の文明を破壊することが出来るくらいの力があるんだし、それくらい出来てもおかしくは無いんじゃないか?
もしアレだったら、一度目は食らって、その後学習したとか言う設定も考えられなくは無い。
829通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 08:58:31 ID:???
つまり作動原理どうこうはともかく、起こしてる現象は完全に現実の範囲内ということか。
そういう面ではオーフェンの黒魔術に近いのな。
830通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 09:54:49 ID:???
とりあえず、アレだな。
最大出力のビームライフルでの攻撃は、流石のなのはさんでも防げないとしておけば、あとは大丈夫かと
831通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 09:59:26 ID:???
魔法攻撃だと防げなくても非殺傷設定があるからまだいいけど、
ビームは防げないと一瞬で蒸発してしまうよな・・・
832通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 12:49:18 ID:???
それでも・・・それでも∀なら非殺傷設定ぐらい・・・できないか
833通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 13:42:00 ID:???
∀のビームライフルて、コロニーレーザー並なんだっけ?
834通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 14:22:20 ID:???
アースラの艦載ディストーションシールドで受け止める
835通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 17:48:42 ID:???
>>834
そういやアースラのディストーションシールドって某機動戦艦のディストーションフィールドと同じなの?
836通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 18:38:23 ID:???
ディストーションシールドってリンディ提督の儀式魔法じゃね?
837通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 18:49:43 ID:???
>>800
あんな基地外の言う事をまともに受ける奴がいるわけないだろ…
常識的に考えて…
838通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 19:20:13 ID:???
でも、ほっとくと添い遂げの二の舞。
あれは勘弁だ。
839通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 19:49:36 ID:???
確かに>>667みたいなアホはほっとくとどんどん増長していくからな
袋叩きにすると大抵荒らしにクラスチェンジするし

だが今回のはただの通りすがりっぽいからそんなカリカリせんでもいいんじゃね?
840通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 19:53:49 ID:???
>>838
添い遂げって?
841通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 19:53:56 ID:???
割とあっさり納得してたし
SDアレルギーなんだろ。


武者の人、早く続き書いてください
842通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 20:01:03 ID:???
あんだけ「わからんからスルー」とか言われてモチベーション続くかな・・
843通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 20:27:46 ID:???
俺は元ネタの武者ガンダムはまったく知らんが
少年漫画みたいなノリだったので結構楽しめたな>武者

そんなわけで続き待ってます
844通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 20:32:30 ID:???
>>667とその返信レスでどっちの作者もモチベーション下がったのは間違いないだろうな・・
武者もAdesも続きはいつになるやら・・
気長に待たせてもらうよ
845通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 20:44:39 ID:???
>>840
08MS小隊スレッド。
主役のシロー・アマダ隊長が「俺はアイナと添い遂げる!」と大見得切ったことから。
あそこで発生した荒らしがあちこちのスレッドで暗躍して職人のモチベーションを
削ぎ落として追い出したんだわ。
846通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 20:52:46 ID:???
>>845
なるほど…それはウザいね…。
武者氏はともかくAdes氏のはモチベーションっていうよりキャラ出し過ぎてグダグダになって詰まってるような希ガス…
847通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 21:04:32 ID:???
どこまで削るかは結構深刻な問題よ。


お前ら、大人ガロティファってドウデスカ?
848通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 21:52:51 ID:???
俺の嫁
849通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 22:13:41 ID:???
なのはさんも大人になったし
As前後から繋げたら普通に大人になっちゃうよな…
ガロードの声はずっと高木で問題ないし。
背が気になるなぁ。




















あ、ティファは何歳になってもひんぬうで
850通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 22:22:35 ID:???
月光蝶出力20%→地球文明崩壊
月光蝶出力100%→地球&木星の文明崩壊(うろ覚え)
それを乾燥機とか物干し台に使うパイロット

ターンAを見た後だとロストロギアとかが玩具に見えるぜ・・・
851通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 22:26:58 ID:???
闇の書さんに「人が作った存在なら、人を救ってみせろ!」
あかん
アニメ版な上にうろ覚えや
852748:2007/05/23(水) 22:34:20 ID:???
ビームと魔法についての意見ありがとうございます。
自分の中では「相互防御不可能」という意見が強いとの判断から
現在のプロットに至ったのですが、程度の問題はあれ「相互防御可能」が認められるなら少しプロットを修正するかも。
それでも当面は関係の無い話ですが。

日付が変わる頃には第2話を投下できそうです。
残り容量大丈夫かな?
853通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 22:59:17 ID:???
残り130k以上あるんで大丈夫ですよ〜
854通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 23:19:24 ID:???
髭=ロストロギアを本気でやる猛者がいると聞いて飛んできました!
855748:2007/05/24(木) 00:13:39 ID:???
「月に花 地には魔法」の第2話を投下しようと思います。
前回「文量が少ない」と悔やんだのですが、今回は「纏まりが無い」と苦しみました。
SSを書くというのは難しいものです。

今回の話から福井晴敏著「月に繭 地には果実」未読の方には辛い内容かもしれません。
さらに技術レベル設定で少し想像した箇所が混じっております。
856748:2007/05/24(木) 00:14:37 ID:???
「月に花 地には魔法」
from Called ∀ Gundam & Magical Girl Lyrical Nanoha A's

第2話 11月中旬

ロラン・セアックの意識が覚醒し始めて最初に考えたことは、自分のことでもディアナ・ソレルのことでもキエル・ハイムのことでも無く、
ましてカイラス・ギリのビームのことや、ターンAガンダムのことでも無かった。
「メリー…。潰れてしまったのかな」

やがて意識を完全に取り戻し、周囲を見渡したロランは自分が病室らしき部屋で寝かされていたということに気づいた。
部屋に置かれている機材を見る限りでは、ムーンレィスの病院にでも担ぎ込まれたのだろうか。
(僕はターンAでカイラス・ギリのビームを受け止めて、それから大気圏に突入したはずだ)
大気圏に突入し、それでも自分が五体満足で生きているということに対し、素直に喜ぶことは彼には出来なかった。
何よりも先に「終わったんだ」という声が不意に漏れ出し、同時に終わってしまったという事実に悲しくなったからだ。
「ディアナ様、どうして…」
ロランの目には、黒歴史の遺産でありソレル家の力と悲しみの象徴である大型モビルアーマー『ムーンバタフライ』を操るディアナ・ソレルの姿が映っていた。

百五十年前の恋にその身を殉じることができず、地球降下作戦を強行したディアナ。
それによりミリシャとの衝突を引き起こし、かつての恋人の子孫を失った。
月のアグリッパ・メンテナーと対決するために月へと舞い戻り、結果としてグエン・サード・ラインフォードという厄災を生み出してしまったディアナ。
そして自らの手で決着を着けるためにグエンと相討つ形で亡くなったディアナ。

いちばんやさしい笑顔と共に触れた唇の感触を思い出しながら、ロランは静かに涙を流した。
857748:2007/05/24(木) 00:18:24 ID:???
「艦長代理、面会は20分だけですよ。目覚めていても衰弱していることは間違いないんですから」
「解ってる。必要事項だけ聞ければ十分だよ」
医務室の前で会話する医師とクロノ。モニターの中の男を見つめるクロノのいう「必要事項」が一体何のことを指しているかは、
彼以外には知る由もなかった。
(あのヒゲについて少しでも情報を聞き出せれば良いが…)



「目が覚めたかい?かなり衰弱していたから、もう2、3日は眠ったままかと思っていたよ。
収容されてから4日間寝たままだったしね」
自動扉が開くと同時に子供の声が聞こえ、その声に見合った子供がロランの前へとやってきた。思わず涙を拭く。
「いきなりで申し訳ないが、僕は時空管理局執務官クロノ・ハラオウン。君の名前と出身世界を教えてくれないか?」
本当にいきなり質問をぶつけてくるクロノに、ロランは思わず面食らった。
「出身世界?何のことですか」
「何って、君が元々居た世界のことを聞いているんだ。時空転移が行える世界は限られているし」
「あ、あの一体何について話しているんですか」
会話がちぐはぐになっている。双方がそう結論付けたのはほぼ同時だった。
「えっと。まず、ここはどこですか?ディアナ・カウンターの艦艇?」
「ディアナ・カウンター、何のことだい?ここは次元空間航行艦船アースラの医務室だよ」
「次元空間?言葉の意味がよく理解できませんが…」
混乱の度合いが増している。クロノはそう考えて、ようやく目の前の男が次元世界や時空管理局のことを知らないのでは、という思考にたどり着いた。
(あれだけの機械に乗っていたくせに、そんなことあるはずが無いだろうけど、もしかしたら…)
「君はもしかして、次元空間のことを知らない世界の住人なのか?」
「さっきから言っているでしょう!僕はそんな言葉を知らないって」
訳の解らない単語を使う少年にロランは苛立ちを隠せなくなった。
ただでさえディアナ様のことで心は張り詰めているのに、これ以上の混乱を招きたくは無い。
「これは失礼した。それなら色々と君に教えないといけないことがある」
この状況で嘘をつくメリットを思いつかなかったクロノは真実と判断する。
何から話そうか思案するクロノは、今になって目の前の男の名前を聞いていないことに気づいた。
「出身世界はともかく、名前を教えてくれないか?」
「…。僕の名前はロラン・セアック。ディアナ親衛隊のロラン・セアックです」
クロノと名乗った少年に『ディアナ親衛隊』の意味は通じないだろうと解ってはいたが、
ロランはディアナへの思いを込めてそう名乗った。
858748:2007/05/24(木) 00:19:30 ID:???
「つまり、ここは魔法が存在する世界で、この艦はその魔法で動いていて、君はこの艦の艦長?」
「正確には、ここは次元空間といって、世界と世界の間だ。それにこの艦は魔法じゃなくて魔力を燃料とした魔力炉で動いてる。
ついでに僕は艦長代理だ。正式な艦長は現在訳あって艦を降りている」
「はあ・・・」
こんな会話を30分も続けていればお互いに疲労の色を隠せなくなる。
クロノは次元世界のこと、魔法のこと、自分とこの艦の事など、必要と思われることを説明していたが、ロランの理解力の外だったらしく、
なかなか話が進展しなかったのだ。
先ほど目覚めたばかりのロランは相当参っているようで、軽い動悸を起こしかけていた。
いい加減に本題に入ろうと小さく息を吸ったクロノは、彼が最も聞きたかったことについて切り出した。


「ロラン・セアック。君が乗っていたあのヒゲの巨人のことなんだが、あれは一体なんだ?」
ロランは一度瞳を閉じ、深呼吸をすると、クロノの瞳を見つめた。
「その質問に答える義務が僕にありますか?」
(この人達に悪意は感じない。でもターンAのことを知れば、どう出るか)
「義務は無いよ、ロラン・セアック。返答が何であれ、僕達は君の出身世界を探し出して、君を元住んでいた世界へ送り届ける。無論、身の安全も保障するよ。
まあ、アースラが本局に戻る一ヵ月後までは無理だけれど。
できれば、答えてくれると僕達としてはとても助かる。色々と検査してもよくわからないことばかりでね」
勝手にいじってすまない。と付け加えて、クロノは続ける。
「君があのヒゲの巨人で時空転移してきた時に、僕達は膨大なエネルギー反応を観測した。はっきり言って、いくら大破しているとしても
そんな得体の知らないものを置いておくのは怖いからさ」
「怖い、ですか…」


この子は嘘を言っていない。本能的にそう感得したロランは心の余裕を取り戻した。
彼自身気づいていなかったがカイラス・ギリのビームを受け止めて以降、彼の心は常に緊張状態にあり、
そこへ理解を超えた話を聞かされれば、いかに柳のような心の持ち主でも疲弊してしまう。


「わかりました、クロノさん。答えましょう」
「そうしてくれるととても嬉しいよ、ロラン」


面会時間のさらなる大幅な延長を許可してもらうべく医師を呼ぶ一方で、
調査を始めるためにクロノはブリッジのエイミィに連絡を取った。
859748:2007/05/24(木) 00:21:41 ID:???
「で、クロノ君。この話が全部ロラン君と仕組んだ冗談なら私はすごく嬉しいけど、そんなわけないよね?」
「ああ。ロランが嘘をついているとすれば話は変わるが、嘘にしては話がチープすぎる。もっと信憑性のある嘘を考えるさ」
クロノとエイミィはロランとの会話で得た情報を整理しながら、小言を吐いた。


「えっと、あのヒゲの名前は『ターンAガンダム』で通称ホワイトドール。ロランのいた世界では『モビルスーツ』って呼ばれる兵器の一つらしいよ。
動力源はDHOG縮退路ってのだっけ?」
「一度稼動すれば、半永久的に周囲の空間からエネルギーを生み出すエネルギー機関。代わりに、暴走した場合には周囲の空間を捻じ曲げながら崩壊する…。
この時点で僕達の技術レベルを超えてるよ」
「その縮退炉から得たエネルギーを使ってIフィールドっていう力場の梁を機体の表面に展開して、外から機体を直接駆動させる…。
読めば読むほど混乱してくるね」
「でも、その理屈なら『ターンAガンダム』の装甲内部が空っぽだったのも理解できる。まあ、ロラン自身も完全に構造や理論を理解してるわけじゃなさそうだけど」
『ターンAガンダム』のことを考え、思い出しながら語るロランの姿から、クロノはそう推測する。
「その装甲もナノスキンっていう多数のナノマシンからできてる構造材で、人間の体が新陳代謝するみたいに常に機体を修復するって。
ということは、今は大破しててもいつかは新品の状態で復活するってこと?」
自分の発言に驚いているエイミィに苦笑しながら、クロノはわからないよ、と答える。
「ロランが言うには、『ターンAガンダム』の再生機能はナノマシン自身の自己修復と同時に、周囲のナノマシンに干渉して
自らの部品へと中身を書き換えることでもあるらしいんだ。僕達の世界のナノマシンはまだ実験段階に過ぎない」
周囲に干渉できるナノマシンが無ければ、いくら『ターンAガンダム』でも完全な修復はできないはず。
仮に修復できたとしても、この艦が目的地に着いた後のことになる。
それがロランの考えであり、クロノとしても少し安心した気分になった。
860748:2007/05/24(木) 00:23:01 ID:???
「そっか、じゃあ壊れたままなのかもしれないのね。ちょっと安心したかも」
自分と似たような感想を持ったエイミィを見つつ、懸案事項を彼女に伝える。
「これは僕の勘だけど、ロランは確かに嘘はついてない。でも『ターンAガンダム』の全ての性能を僕達に教えてくれたわけじゃなさそうだ」
「…。あの蝶の羽のこと?」
「ああ。多分もう少し隠していることがあると思う。
でも今は追究しないよ。今回の聴取でロランにはかなり無理をさせてしまったし。それに…」
「それに?」
少し考えてからクロノは答える。
「きっと、辛い経験をしてきたんだと思う。どういった事情で『ターンAガンダム』に乗っていたのかは聞かなかったし、聞いて欲しくないと思うしね」
「どうしてそう思うの?」
「自己修復まで可能な兵器に乗っていて、あれだけのダメージを受けたんだ。きっと激しい戦いをしていたんだと思う。
それにね、僕が医務室に入る前まで、彼は泣いていたんだ。
とても静かに、とても優しく、それ以上に悲しくね。あんな泣き方はよほどのことが無いとできない」



エイミィに本来の艦長であり、彼の母親でもあるリンディ・ハラオウンへの報告書の作成を頼むと、クロノは『ターンAガンダム』の保管されている区画へ向かった。
「さて、金魚のおもちゃだったか。特に危険物でもないし、早く返してやらないと」
861748:2007/05/24(木) 00:27:36 ID:???
以上です。
書いている途中で作中、ロランがソシエ以外の年下の子供と会話をしたことが無い。
ということに気づき、その結果としてクロノへも敬語という形に。
ロランの体調や状況、立場というのもありますが、もう少し上手く表現できれば良かったと
思う次第です。

3話でもA's本編に追いつけない予感…。
リンディさんとフェイトは出てきそうですが。
862通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 01:07:22 ID:???
GJ




まだAsなんでアルフも忘れないでくださいネ
863通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 01:25:15 ID:???
GJ!
ロランに関してはこのままでもいいと思いますよ。ガンダムの主人公にしては
珍しく良い子ですから。

福井版読んでて思ったんだが、福井版のロランってニュータイプだよな?
それっぽい描写があったし。
864通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 01:57:50 ID:???
激しくGJだ
続きを大いに期待しているのです
865通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 09:41:42 ID:???
シーブックと並ぶまともな主人公ロランがまともじゃない超兵器とどう物語を繰り広げていくか期待。
866通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 10:37:51 ID:q4WwDsFI
ガチでハリー・オード>キラ>ヒイロ>>カミーユ>アムロ≧シャア>>>越えられない壁>>>他

だよな?
867通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 10:45:11 ID:???
ハリーってそんなに強いか?
アニメだけ見てるとそんな印象無いんだが
868通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 10:49:38 ID:q4WwDsFI
いゃ、ハリーは最強だぞ?!パンドラか何かで見直してくれw
869通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 12:07:07 ID:???
キラはもっと低いだろ。
格下機体に負けた前科は消せない


>>866のキラの位置にはシーブックを入れるべき
870通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 15:12:04 ID:q4WwDsFI
ガトー=シャアだろw
871通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 15:12:43 ID:???
ジョニー(長谷川版)>ガトー>シャア
872通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 16:56:28 ID:???
シャアがガトー以下かよw
873通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 16:59:50 ID:???
シャアなんてそんなもん
874通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 17:02:44 ID:???
そういえばGジェネのムービーだと、百式でサイサリスに押されまくってたね
875通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 17:26:38 ID:???
>>874
まあサイサリスは0083当時のモビルスーツの中でもパワーは最高レベルだったからな
876通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 17:31:15 ID:???
やっぱりシンは最強だよな







マツナガ大尉ばんざい!
877通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 17:57:57 ID:???
>>876
そうかマツナガがなのはの世界に行って「松永さん!」とか呼ばれるのかw
878通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 19:24:52 ID:???
>>876
いやシンはシンでも少尉の方がなのは世界に来るってのは…無理かw
879通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 20:21:04 ID:???
>>878
じゃあこういうのは?シンとマツナガ大尉が、なのはの世界に来るというのは?
880通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 20:41:29 ID:q4WwDsFI
クワトロはひどいな
881通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 21:56:34 ID:???
まずはsageようぜ。

こういうのはどうだ?
なのは世界から飛ばされたグレアムはマツナガに出会い次第に打ち解けてゆく…。
で、そのうちグレアムはガトーやライデンなんかとも意気投合するんだ。
一方ガンダム世界からはランバ・ラルやノリスやドズルがなのは世界に飛ばされて、なのはやはやて達と仲良くなってゆく…。
ギレンやデラーズとかにも出てほしいな。

どうだろう?SS化する猛者はいないものか…
882通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 22:00:12 ID:???
ちょっと厳しいかも……

個人的にはブルーかセンチネルを見たいんだぜ

反乱を起こした教導隊(含:なのはさん)とかな
883通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 22:02:14 ID:???
>>882
お前がデバイス萌なのはわかった
884通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 23:22:52 ID:???
なのは・センチネル

「いいお姉さん」のAIを育てるための機体「レイジングハートガンダム」に乗るなのはさん。

ネロ・トレーナーにはユーノ君
Zplusにアリサとすずか。
キングメーカーはやてと頭目のフェイト。
グレアム率いる増援艦隊は八神家に寝返り…


新造艦「クラウディア」とクロノ提督の運命やいかに!
885通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 02:25:04 ID:???
ここで東方先生の出番ですよww
886通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 09:45:37 ID:???
>>885

なのは&東方「「少し頭を冷やせ(なの)」」


(ネタバレ防)●●●&ドモン「「アーッ」」

こうですか?わか(ry
887通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 10:01:22 ID:???
そういえば放送時間帯が結構違うんだっけ?
888通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 10:16:22 ID:???
>>882
お前、教導隊になのはさん入隊(い)れたいだけだろwww
889通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 10:59:04 ID:???
「何んだっ!」
インテリジェントシステムデバイスが不可解な言葉を吐き
一旦沈黙した後に無機質な声で「ザマアミロ!」と言う言葉を吐いた
スターズ達のインテリジェントシステムのプログラム根幹に位置するIMPCは破壊され
たちまち制御を失う。戦技データに潜んでいた誤ったプログラムがたちまちのうちにデータバンクを食い荒らす

スターズが決して戦闘空域に侵入できない理由、それがこの論理爆弾だった
「マニュアルよ!マニュアル操作でやるのよ!」
ティアナが遠隔でスバルのマッハキャリバーのプログラム修正に入る
先行したスバルはひっくり返された亀の様に手足をもがかせて落ちていく

「死んで、た、ま、る、か!!」

その様子を上空で眺めていたなのは教導指導員はポツリと呟いた

「IMPCに毒された貴方達が、IMPC無しで戦闘機動を行った事の無い貴方達が、我々教導団に勝てる道理は無い」





「と言うオートに慣れ過ぎた新人への通過儀礼なの、如何にしてシステムを再起動して戦線に復帰できるかって言うランダムイベントなの」
「危ないッスよ!しかもあの後SLB、酷いじゃないッスか!?私落ちてやばかったのに追い討ちすか!?」
「いやあ〜まぁ〜つい〜うっかり〜っていうかフェイトちゃんももしもの時の為にフォロー回ってたし〜」


>>888
こうですか?わ(ry
890通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 12:03:38 ID:???
え?
なのはさんがソディアックにスバルと乗り込んで
ユーノ君を撃つんでそ?
891通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 12:09:09 ID:???
Ex-Sなのは→エクセリオン-セイクリッドなのは
892通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 12:39:17 ID:nYFODbab
エクセリオン?
ナディアか?
幻の発掘戦艦
893通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 12:41:02 ID:nYFODbab
正式名称が29文字だから書くのメンドクセ
894通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 12:49:25 ID:???
エじゃなくてヱじゃないのかその場合
895通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 14:00:50 ID:???
ジャレコのシューティングだろ
896通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 14:10:00 ID:???
>>892
マジレスするとレイジングハート・エクセリオンのことと思われ
セイクリッドはA’sの新BJのこと
897通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 14:53:08 ID:nYFODbab
そうだな、ヱクセリオンだなw
898通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 15:11:50 ID:???
つまり発電衛星(だっけ?)をぶっ壊すためにACSでかっとぶなのはさん


あれ…おもらししちゃうんじゃね?
899通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 15:16:47 ID:???
それはぜひとも読みたいもんだ
900通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 15:17:24 ID:???
>>897
惜しい。ヱクセリヲンだw
901通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 16:25:47 ID:nYFODbab
>>900
あれだな、空中戦艦なんてもろいなw
発掘戦艦にくらべればw
902通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 16:30:18 ID:???
発掘戦艦ってウィルゲムか?
903通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 16:39:24 ID:???
>>899
当然、9歳の方だよな?
904通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 17:23:19 ID:nYFODbab
>>901
馬鹿をいうなよw
ガンダムシリーズで対抗できる戦艦なんてないぞ?
しいて言えば、バリヤーがあるソレイユくらいか?

ウィルゲムなんかホーミングレーザーで即死だなw
905通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 18:00:40 ID:nYFODbab
わからないヤツは、wikiで、ふしぎの海のナディアで探せよw
906通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 18:10:38 ID:???
そろそろスレ違うぽ
907通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 18:12:19 ID:???
つ説明書
908通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 18:27:57 ID:???
じゃあACS突撃おもらしの後のBJの中について
909通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 21:39:40 ID:???
「スレスト乙」って言えるほど人がいないのか…
910通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 00:28:53 ID:???
まぁ…ここ最近SSが投下されてないからな。
俺としてはガンダムAs Destinyの続きが気になるんだが…
911通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 00:38:43 ID:???
監視はしてる。
だが自分の作品のうpの目処が立たないのに騒ぐのもアレなので…。



中間報告→カリスとクロノが主役組より出番多いけど大丈夫だろか
912通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 16:28:16 ID:???

夢を見ていた。あの忘れえぬ過ちの日を。

その日、俺はこちらの世界での友人であるシンヤと街で休日を楽しんでいたのだが、
そこに強盗事件が発生。俺は武者武装して犯人を追い詰めたが
居眠り運転で飛び出してきたタンクローリーに対し咄嗟にナギナタを振り下ろしてしまい、
そのタンクローリーは爆発、炎上し大きな被害を出してしまう。
しかも俺を追ってきていたシンヤに破片が当たり重傷を負わせてしまったのだ。

幸い死者は出ず、シンヤの怪我もやがて癒えたが俺の心には未だ消えない傷が残った。

俺はその日以来刃を振るう事を……武者として生きる事を避けるようになってしまった。


   四之巻 「燃やせ、炎の友情武者魂やでっ!」


大阪。
元旦に起こった大騒動も報道的にはうやむやのうちに収束し、
街は元の活気を完全に取り戻していた。
そんな街の片隅にある小さなアパート。
新興の大企業である鎧王不動産が所有するそこに、
あの日の騒ぎの中心にいた少年ススムとそのタコ焼き師匠でもある彼の祖父、
そしてあの事件の張本人である武者頑駄無、武者丸が住んでいた。
しかし……

「たっだいまー! じーちゃん、今晩の仕込みできてる?」
「おかえり。今日は武ちゃ丸が手伝ってくれたさかいもう全部終わっとるで」

元気よくドアを開けて学校から帰ってきたのはススム。
あれから修行に修行を重ね、固定のファン層がつくまでにタコ焼きの腕前を上達させていた。
今はときたま縁日を回る祖父らとともに忙しい日々を送っている。
そして彼も、武者丸もまた……

「へっへっへっ、シュシュム〜、ワイかてこの半年ただ遊んで暮らしてたわけちゃうで?
 この程度、武者丸様にかかったらお茶の子さいさいや!」

それは、武者頑駄無と言うには丸っこすぎた。
小さく、柔らかく、軽く、そしてつぶらな瞳だった。
それは正にゆるキャラだった。
913SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 16:29:10 ID:???
「どーだか? この前みたいに切ったタコの足が全部繋がってました〜みたいな事、
 またやってるんじゃない?」
「ムッキー! 失礼な! なんぼワイかてそんな凡ミス何べんもせぇへんわ!」

常に生死の危険が隣り合わせである戦場から突然平和な日本に転移させられた武者丸。
いかに堕悪闇軍団がいつ襲ってくるか分からないとは言え、
環境のあまりのギャップの激しさに溺れ、平和ボケが激しく進行してしまい、
一言で言うなら「フ抜け」てしまった結果、見た目も性格も元の面影が微塵も感じられない
可愛らしい姿に変貌してしまったのであった。
その結果、ススム達からの呼び名も武「者」丸から武「ちゃ」丸に変わってしまっていた。

「ハッハッハッ……今日はじーちゃんが見てたから何も心配する事あらへん。
 武ちゃ丸はちゃんとやってくれおったで」
「どうや、見てみいシュシュム! じーちゃんのお墨付きや!」
「へん! けどタコ焼きの腕前はまだまだ僕のほうが上だからね!」
「すぐにワイが追い抜いて見せるわ!」
「そんなの、やれるもんならやってみろ!」

仲良く口げんかするススムと武ちゃ丸。
このような光景もすでにこの家庭では日常茶飯事と言った光景になっていた。

「あ、ワイが出るわ! はい、もしもーし……おぉ! 京都の鳳凰頑駄無やないか!
 毎度おーきに……連絡網? な、何やて!?」

顔色を青くして、電話を切るなり慌てて飛び出していこうとする武ちゃ丸を
ススム達は何とか呼び止める。

「ちょ、ちょっと! もうすぐ仕事に出るのにどうしたんだよ、武ちゃ丸!?」
「た、大変やー! 堕悪がジャンクで斗機丸な奴が滅茶苦茶をー!!」
「な、何言ってるのかさっぱり分からないよ! とにかく落ち着いて……」
「あぁ! こんな事しとる場合とちゃう! とにかく出発やー!!」
「む、武ちゃ丸ー!?」

何とかその場を収めようとするススムの努力もむなしく、
武ちゃ丸は疾風のような勢いで何も持たずに飛び出していってしまう。
その様子を見てススムの祖父は湯飲みを傾けながらポツリとこう呟いた。

「ホンマに、せわしないやっちゃ……」
914SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 16:31:07 ID:???
所変わって海鳴市某所。
そこでは自分自身のエネルギー炉を限界まで稼動させ、放出したエネルギーの余波によって、
深刻なダメージを負った斗機丸の修理作業が急ピッチで行なわれていた。
斗機丸はあくまで生命体である普通の武者とは違う。
「鉄機武者」……鋼鉄で造られた体に心を持たされて生まれた感情を持つアンドロイド。
人類の友となるべく創り出された存在である。

「よっしゃ、これで全処置終了。嬢ちゃんも毎日手伝ってくれてスマンな」
「いえ、私も機械は好きだし乗りかかった舟だから……
 でも本当にすごい……私の父も機械系の事業を手がけていて、
 私自身もそれなりに詳しいと言う自負があったけどわからない事だらけで……」
「そもそも文明が違う世界なんや、気にする事あれへん。
 それでもあれだけ応急処置しといてくれたら大助かりや。
 ほな今から再起動させるし、電圧に気ぃつけて慎重に起こしてもらおか」
「わかったわ、爆流頑駄無さん」

爆流頑駄無。
武者丸や斗機丸と同時に超時空転移装置の暴走に巻き込まれた過去の武者頑駄無の一人で、
日本では秋田でこちら側の技術を学ぶ傍らジャンク屋を営んでいるが、
その本来の姿は新生大将軍の持っていた結晶鳳凰(くりすたるふぇにっくす)の欠片、
閃光結晶(びーむくりすたる)に選ばれ、闇魔神吏偶遮光(やみまじんりぐしゃっこう)や
魔殺駆(まざく)率いる新生闇軍団の野望に立ち向かった強豪武者「七人の超将軍」の一人である。
また、同時に数え切れないほどの発明を残したからくり一門と呼ばれる家柄の出身で、
「鉄機武者」を最初に生み出した人物でもある。

「よっしゃあ、準備万端や! そっちの電源No.3から7まで一気に入れて!」
「はい!」

爆流頑駄無の指示に従い、紫がかった黒い長髪の女性は
パチンパチンと小気味良い音を立てて次々横一列に並ぶスイッチをONにしていく。
同時に暗く沈んだままのトッキーの眼に幾重もの走査線が走り、緑色の光が灯る。
そこにいくつかの瞳のパターンが現れては消え、
さながらスロットか福笑いの様相を呈していたが
しだいに変化も落ち着き、ごく普通の表情で止まるとトッキーは突然作業台から跳ね起き、
あらぬ方向を見つめて必死に叫び声を上げた。

「ニ……逃げろ! 急いでここから逃げるんだ!」

トッキーは覚醒した。しかし
周囲を見渡すとそこはどこかの地下室のような場所で、
辺りには多くの工具や部品が散らばり、モニターは自分の身体情報を表示している。
そしてきょとんとした目でこちらを見つめる長髪の女性と半ば呆れ顔の武者頑駄無。
二人とも体中機械油や細かいゴミ、削りカスなどにまみれている。
そこまで確認してトッキーはようやく今の自分が置かれている状況に気付く。

「……あれ?」
「おはようさん。気分はどないや?」
「爆流……頑駄無……? ここは一体……? それに貴女は確か……」
915SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 16:32:23 ID:???
まだぼぉっとしている様子のトッキーに向かって女性が笑顔で話しかける。

「あ、覚えてた? 私は月村すずかの姉の忍。この前は分解しようとしてごめんなさいね。
 そしてここは我が家の地下ラボラトリ」
「なぜ俺はこんな所に……そうだ! あいつは、堕悪闇軍団は!?
 それに一般市民の女の子が!」
「ええから落ち着きて、一から順番に説明するさかい」

トッキーが落ち着くのを待ち、二人は今、彼が置かれている状況を整理して説明する。

「そうですか、あれから三日も……」
「そう。なのはちゃんが自分をかばってあなたがひどい怪我を負ったって電話をしてきて、
 慌てて駆けつけたら、そこにボロボロになったあなたが倒れていたの。
 でも内部機構が私達の知っている技術とは大きく異なっていて途方に暮れていたら……」

そう忍が説明している横から爆流頑駄無がずいっと割り込み、続きを乗っ取った。

「そこでこの爆流頑駄無様の出番や!
 何しろ鉄機武者に関してはこの俺は発明者にしてスペシャリストやしな!
 俺の知ってる奴より未来のからくりでも即座に修理完了! いやぁ、自分の天才振りが怖いわ」
「ハ、ハハ……けど、ともかく彼女が無事でよかった。お二人とも、ありがとうございます
 そうだ! 堕悪闇軍団の幻妖という忍びの者はどうなったか分かりますか?」

トッキーは薄れ行く意識の中、なのはを救う事に精一杯で
幻妖の行方を確認する事にまでには至らなかった。
その事をメモリーを洗い直した事で重々理解している二人はその問いを予想していたかのように
即座にモニターに関連する情報を示し、その行方について色々と仮説を立ててはみたものの、
これといった決定的な情報が無い事を説明した。

「なのはちゃんの話だと、ほうほうの体で東に逃げて行ったみたいだけど……」
「こっちの忍び連中でもまだ行方は掴めてへんらしい。
 どっかで野垂れ死にしとる可能性もないとは言えんけど、しばらく警戒しとかなアカンな」
「そうですか……スミマセン」

話が一段落したと踏んだ爆流は飲み干した缶コーヒーの缶をそばに置くと、
神妙な面持ちで次の話題を切り出した。

「そやけど連絡網が回って来た時は正直怒り通り越して呆れたで。
 下手したら『ぷろぐらむ』が損傷して再起不能になってまうところやったんやで!?
 お前は普通の武者とは違う……鉄機武者なんや。ハードは頑丈やけどソフトは繊細なんやぞ!
 女の子助けるためとは言え、なんであんな無茶苦茶な事をしたんや!」

そう問いかけられると、トッキーは苦渋に満ちた表情で一言だけ呟いた。

「敵を……斬れないんです」
「……何やて?」
916SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 16:33:51 ID:???
トッキーはぽつりぽつりと語りだす。かつて自分が犯した過ちの事を、
そのために傷ついたかけがえのない友人の事を。
爆流達は真剣な面持ちで黙ってその話を聞いていた。忍にいたっては涙さえ浮かべている。

「……話は分かった。お前さんも大変な思いしたなぁ。
 まぁ、人生色々や。辛い事、しんどい事も生きてる限り仰山ある」

だが次の瞬間、爆流はトッキーの首根っこを掴み上げ、正面から目を見据えてこう怒鳴りつけた。

「せやけど、戦う意志があるのならこれだけは言わせてもらうで!
 堕悪闇軍団が動き出した以上、俺らは連中と戦わなあかんのや!
 次、同じ事になって攻撃できんとか抜かしたらその時はもう知らん!
 んな間抜けは頑駄無軍団にはいらん! よう覚えとけ、ええな!!」

言い終えると部屋を出て行った爆流の背中をトッキーは見ることができなかった。
それは自分の不甲斐なさと、結果として自分はその為に判定負けを喫したのだと言う
厳然たる事実に押し潰されそうになったためであった。
917SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 16:34:59 ID:???
翌朝。今にも雨が降り出しそうなどす黒い雲が空を覆っていた。
それは今だ解決の知らせが聞こえてこない蜘蛛男に対する
人々の恐怖心が形になったかのような不穏な空模様であった。

「すずかちゃん、それ本当? トッキー君が目を覚ましたって!」

そんな重い朝の通学バスの中、なのははすずかの顔を見るなりそう問いかけた。

「うん、お姉ちゃんと機械に詳しい武者頑駄無さんが二人して毎日毎日頑張ってくれて……
 ノエルが家族の人に連絡してたの聞いたから間違いないと思う」
「家族の人? トッキーに家族っているんだ」

と、そこにアリサが二人の間に首を突っ込んで会話に混じる。

「うん、家族って言うかこっちでお世話になっている家の人達って聞いたけど、
 なんでも警視庁の捜査一課の刑事さんだって」
「へぇ〜、それでトッキーも刑事に……」

感心するアリサを横目になのはは話を本筋に戻そうと試みる。

「それで、怪我の具合はどうだったの?」
「うん、ちゃんと治ったから今日、その家族の人が迎えにくる事になってるけど……」
「そうなんだ……あ、私、見送りに行っても大丈夫かな?」
「もちろん! きっとトッキー君喜ぶよ!
 海鳴駅に4時だって聞いたから、すぐに帰ればぎりぎり間に合うと思うけど」
「分かった! ありがとう、すずかちゃん!」

それを聞いてアリサは少し残念そうな顔でこうこぼした。

「あたし達もバイオリンのレッスンがなければ見送りに行くんだけどなぁ。ねぇ、すずか?」
「そうね。だから、私達の分までご挨拶をお願いね、なのはちゃん」
「もちろん! 任せといて!」
918SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 16:35:56 ID:???
午後4時の少し前、トッキーと彼を駅まで送ってきた月村家の使用人、
ノエル=K=エーアリヒカイトの姿は海鳴駅のメインホールにあった。

「そろそろ迎えが来る時間か……送っていただきありがとうございました、ノエルさん」
「いえ、これも仕事ですし、私としても病み上がりの方を一人歩きさせるのははばかられますので」

駅に着いた時間が少々早かった事もあり、二人は雑談しているうち
その話題はトッキーの抱える悩みの問題へと変わって行った。

「そうですか、ご兄弟にも等しく思っておられる方を……それで……」
「……はい。ですが、この先あいつらとは必ず戦う事になる。
 そんな時、俺はいったいどうすれば良いのか……」

頭を抱えるトッキーの肩に手を置き、ノエルはそっとささやいた。

「ですが、そのシンヤ様はあなたのそんな姿を望んでおられるのでしょうか?
 私事で申し訳ありませんが、私にも同じ館で働いているファリンと言う妹がいます」

トッキーはそう言われれば、彼女に似た顔立ちの少女の姿を館で見た気がすると思い返す。
……もっとも、いかにも優秀そうなノエルとは異なり
些細なミスをうっかり繰り返しそうなタイプであると思っていたが。

「とんでもない! これでもあの子のお手本で居続けるのも厳しいのですよ?
 実際、私もこれまでに幾度と無く彼女に負けないほどの失敗を重ねてきています。
 むしろ私があの子に支えてもらっている部分が大きいのかもしれません」
「それは、どういう……?」

瞳を閉じ、ノエルはトッキーの問いかけに対して長くなるかもしれないが、と断りを入れ、
ゆっくりと語りだす。自分を織り成す、自分なりの答えを。
919SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 16:38:53 ID:???
「私が妹にとって尊敬できる存在でありたいと思う気持ち……
 それはいつもあの子と一緒にいたいと思うからこその気持ちで、
 結局は妹の前で頼れる姉として格好つけたいんですね。
 でも、だからこそ私は今の私でいられる。そう思うんです。
 トッキー様もそうではないのですか? 次に同じ過ちを犯してしまえば
 今度こそシンヤ様の中で自分は惨めな存在に堕ちてしまう。
 ひょっとしたら心の奥のどこかでそういう気持ちが働いているのかもしれません。
 ですが、失敗を繰り返さないために必要なのは失敗を恐れる心ではなく、
 何度失敗しても最後に成功させると信じる事の方が大事なのではないかと私は考えます」

それを聞き、思わず目を見開いたまま硬直してしまったトッキーの様子を見て、
照れたノエルはわずかに顔を赤らめながら体裁を整えようとした。

「申し訳ありません、口はばったい事を申し上げてしまいました」
「いえ、ありがとうございます……けど、どうして赤の他人の俺にここまで?」

するとノエルは意味深な笑顔を浮かべ、ウィンクしながらこう答えた。

「ふふ……何故だか、トッキー様が他人に思えなかったからかもしれませんね」

頭にクェスチョンマークを浮かべるトッキーをよそ目に、ノエルはどこまでも楽しそうであった。


やがて東京からの列車は定刻通りに到着し、ぱらぱらと何人かの乗客が降りてくる中、
トッキーは見慣れた顔をその中に見つけ出す。
ロック歌手を意識したようなツンツンの髪型、照れ屋な本心を隠すような色眼鏡、
年齢の割に大人びた容姿と常に不機嫌そうな顔をしたトッキーの弟分、シンヤだった。

「シンヤ!? 君が迎えに来てくれたのか?」
「あぁ。ったく、オヤジも変な気を回しやがって。こっちだって学校あるってのに
 わざわざ早退までさせて……警官のやる事かっつーの」
「いや、来てくれて嬉しいよ。ありがとう、シンヤ」
「……フン」

脇でその様子を微笑ましく見ていたノエルはシンヤに軽く挨拶をし、
用事も済んだようなので自分は帰るという旨をトッキーに伝えるが、
どこからともなく不気味な声が駅舎中に響き、平和な午後の光景を粉々に粉砕する。

「……すまぬが、人間は一人たりともここから帰っていただいては困るのだよ。
 私の巣からはな……クククッ!」

トッキーの目は驚愕に見開かれ、
その脳裏には今の彼にとって最も忌まわしい男の名が浮かび上がった。
920SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 16:40:36 ID:???
「その声……キサマ、まさか!?」
「待っていたぞ、斗機丸よ。私の面子にかけて御主だけはこの手で葬って見せようぞ!」

天井から照明器具に並び、無数の土蜘蛛と共にぶら下がるその影は、
先日多大なる代償を払ってやっと撃退した堕悪闇軍団の忍び、堕悪幻妖の姿であった。

「みんな、奴の狙いは俺一人だ! 急いでこの駅から離れて!!
 シンヤ、お前もだ! ノエルさん、彼を……」
「オイ、トッキー! いいかげんやめろよ、その保護者ヅラ!
 オヤジだってそうだ、いつもいつも俺との約束平気ですっぽかすくせしやがって!」
「シ、シンヤ、今はそんな事を言っている場合では……」
「うっせぇ!」

どんな時でも人々を守る事に一生懸命なトッキー、そして自分の父親。
シンヤは彼らを尊敬こそすれ憎んでいるなど微塵も思っていない。
それはただ、大人びていると見られがちな彼の持つ年齢相応のわがままであった。

「ククク……喧嘩も結構だが、のんびりしていてもいいのかね?」

言うが早いか幻妖は無数の土蜘蛛を使って次々と通路を塞ぎ始め、
逃げ惑う人々をまるで繭のように糸で包んでいく。
幻妖の執拗な追跡によりやがてトッキー達は袋小路に追い詰められてしまった。

「しまった、逃げ道が!? ……だが、シンヤ、君はこの命に代えても俺が守る!
 行くぞ! 武者武装!!」

かけ声が轟き、トッキーは武装を果たすが
先日と同じように土蜘蛛一匹にさえその刃を振り下ろせない。

斗機丸の脳裏に蘇る爆流頑駄無の声。

――間抜けは頑駄無軍団にはいらん――

(やはり駄目なのか……俺は……)

斗機丸の異常な様子を見て思わず歩みを止めるシンヤ。
そしてシンヤは気付いてしまった。あの日の事故が未だに斗機丸の中で尾を引き続けている事を。

(トッキー……お前まだあの事件の事を……?
 ばっかやろう、オレはもうこうしてピンピンしてるじゃねーか!
 いつまでもとらわれてるんじゃねーよ!!)
「シンヤ様!!」
「えっ……うわっ!?」

ぼおっと突っ立っていたシンヤは突然ノエルに突き飛ばされてしまう。
慌てて自分が先程まで立っていた空間を振り返ると、
そこには何匹もの土蜘蛛と人一人が入りそうなほどの巨大な繭が現れていた。
ノエルがシンヤの身代わりとなって糸に捕らわれてしまったのである。
921SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 16:42:02 ID:???
「! ノエルさん!?」
「ククク……どうした、御主の不甲斐なさ故に次々友人が倒れていくようだな?
 そろそろ御主の倒れる順番ではないか?」
「クッ……!」

幻妖は近距離ではシャラシャラと音を立てながら錫杖を振り回してじわじわと斗機丸を痛めつけ、
バーニアを吹かして距離を置けばその途端に死角から土蜘蛛が体当たりを仕掛けてくる。

「くそっ、距離がつかめない……!」
「どこを見ている? まぁ、今の御主がどうあがこうと詮無き事であるがな!」
「ガハッ!?」

一瞬の隙を突かれ、斗機丸は幻妖の火炎の術をもろに食らってしまう。
吹き飛ばされてしまった斗機丸は積み上げてあった段ボール箱の山に突っ込み、
みかんやお菓子といった箱の中身に埋もれてしまう。
しかし、箱の中にあったのは何も食べ物ばかりとは限らなかった。

「むっちゃーっ! 何や何や!? 人が気持ちよー寝てたら叩き起こしよってからに!
 ……って、どこや、ここ? 気色悪いとこやなー。エイリアンの巣みたいや」

それは、武者頑駄無と言うには以下省略。

「斗機丸? 斗機丸やないか! ここにいたんか斗機丸〜!」
「ま、まさか……武者丸!? こんなにも変わり果ててしまうとは……嘘だろ……?」
「何や変わり果てるっちゅーのは? 人聞き悪いで!」

天宮の国で活躍した夢者遊撃隊の仲間である武者丸と斗機丸。
思わぬところでの再会劇であった。

一方その頃、蜘蛛の巣に包まれてしまった駅の外では多くの人だかりと警官隊が取り囲み、
騒然とした雰囲気になっていた。

「すみません、友達が中にいるんです! 通してもらえませんか?」
「この中に? 駄目だ! この中は我々にもどうなっているのかわからないんだ。
 君みたいな小さな子を入れるわけには行かないよ」
「そんなぁ……」

トッキーを見送りに来たはずが、とんでもない事件を目の当たりにしてしまったなのは。
そんな彼女の脳内にこの3日間ですっかり聞き慣れた少年の声が響く。

(なのは、やっぱり正面からじゃどうやっても入れないよ。
 どうにかして他の方法を考えないと……)

なのはは自分の肩に乗っているあのフェレットを見つめ、その声に答えた。
しかし、直接自分の口で動物と話すと言う真似を衆人環視の中で行なえるわけがない。
そこで魔力を介した心と心の会話、念話を用いて二人は言葉を交わす。
922通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 16:45:43 ID:???
連投規制に引っ掛かったので調整orz
923SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 17:06:59 ID:???
(でもユーノ君、他の方法って言ったってこれじゃあ……)
(うん……でも僕一人ならなんとか行けると思うんだけど、どうかな?)
(絶対ダメ! だってユーノ君まだ力が戻ってないって自分で言ってたじゃない!)
(だよね……でも、このままで良い訳がない。何か、何かきっと手段があるはずだ……
 ん? ねぇなのは、ちょっとあれ見て)
(あれ?)

ユーノと呼ばれたフェレットが駅の中に入る手段を求め、長い首をもたげて辺りを見渡すと、
広場の片隅で目立たないように怪しげな機械を持ち込んでいる見慣れない武者頑駄無の姿があった。

「あの〜……何をなさっているんですか?」

見るからに不審人物なその武者におっかなびくびくしながら話しかけるなのは。
こういう時、ただの動物を装える相棒を少し恨めしく思いながら。

「ん、分からんか、お嬢ちゃん? こらな、ドリルを整備してるんや。
 このままやと駅に入れてもらえへんさかいな。地下から強行突破や」
「ド、ドリルって……あの、地面の下には水道管とかいろいろ通ってるんじゃ?」
「そこは俺の勘で避けて通る! あ、お巡りさんとかには内緒にしといてな」

思わず絶句する二人の方を一切振り返らずに、その武者は作業に没頭していた。

「よっしゃ、準備完了! お嬢ちゃん、危ないから下がっときや。
 行け、魂嵐弾亜(こあらんだー)突撃形態! 戦闘削岩機(ばとるどりる)、出力全開!」

言うが早いかその武者は機械を地面に向け突っ込ませて穴を掘り、自分もその中へと付いていく。
後にはぽかんとした顔のなのはとユーノが残された。

「えと……どうするの、ユーノ君?」
「チャンスだ、僕達も後を追おう! ただ……」
「ただ?」
「……あの人がガス管とかに突き当たって爆発が起こらないのを確認してからね」
「……賛成」

それは無茶苦茶な事を平気でやらかす武者に対する二人の理性の精一杯の抵抗であった。
924SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 17:10:47 ID:???
外でそんな脱力モノの出来事が起きているとは露知らず、
斗機丸は土蜘蛛の攻撃をかわしながら己の疑問を武ちゃ丸にぶつけてみた。

「しかし武者丸。お前、なんでわざわざあんなモノの中に……」
「あぁ、斗機丸が怪我したっちゅーのを聞いてな、家を飛び出したはええんやけど、
 財布も何も持たんと来てしもたからなぁ。それで、その、こうやって、荷物に化けて……」
「スマン、ちょっと逮捕していいか?」
「何でそーなるねん!? けど、その様子見とったら怪我の方はよさそうやな。よかったよかった!」
「ちっともよくない! お前にはこの状況がわからんのか!?」

そう言われて、武ちゃ丸は改めて辺りを見渡す。

「んー……映画の撮影?」
「キ・サ・マァァァァッ!! 寝ぼけた事言うのも大概にしとけ!
 これはそこの堕悪闇軍団の外道忍者がわざわざ俺をいたぶって楽しむためだけに
 駅を占領し、あまつさえ何の罪も無い人々を次々と捕らえ、
 悪事の限りを尽くしているんだ! わかったか!?」
「うぅ……んな事しながら言われたかて右から左に内容が抜けてまうっちゅーねん……」

斗機丸は武ちゃ丸の頭を両手で掴み、激しくシェイクしながら状況をかいつまんで説明した。
もっとも、話の内容はこれっぽっちも頭の中には入っていないようであったが。

「ククク、わざわざ詳細な解説ご苦労様という所かな?
 しかし、どうやら思いもよらぬネズミが紛れ込んでいたようだな」
「ネズミとは何や! ワイは天下無敵の武者頑駄無、武者丸さまやで!?」
「あぁ、そうだったな、武『ちゃ』丸殿? クククッ」
「!? こいつ、なんでワイのあだ名を?」

今まで長々とギャグを演じていた武ちゃ丸もさすがに驚きを隠せない様子で幻妖を見つめた。

「気をつけろ武者丸! そいつは斥候だ、俺達の事は調査され尽くしている!」
「その通り。御主が武者魂を失い、『フ抜け』てしまっている事もな……クククッ!」
「いちいちうっとい笑い方するやっちゃな! ワイをなめてかかった事、後悔させたる!
 行くで! 武者覚醒!!」
「ぬぅっ!?」
925SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 17:11:45 ID:???

*しかし なにもおこらなかった。

「や、やってもうたー! あせって武器とか大阪に置き忘れてきてしもた〜!!」

思わずずっこけてしまう斗機丸。しかしすぐさま態勢を立て直し武ちゃ丸に掴みかかる。

「このドジーッ!! 人に期待させといて何だそれは!?」
「人の事言える立場かいこの格好つけ! 堕悪にぼっこぼこにされたんはどこの誰や!?」
「うっさい! お前との友情は今日限り破棄だ、破棄!!
 俺の情報回路(データベース)から念入りに削除しておいてやる!!」

武ちゃ丸が出てきてからというもの、ノンストップでコントを繰り返す斗機丸を見て、
物陰に隠れて状況を見ていたシンヤは複雑な感情を抱かざるを得なかった。

(あんなラフなトッキー見るの初めてだ……トッキーの奴、オレには気ばかり使うくせに……
 しょせん兄弟みたいと言ったところで言葉だけじゃん……って、何考えてんだオレ、
 んな事どーだっていいじゃんか!)

そこまで考えたところでシンヤはやや自嘲気味に首をすくめ、頭を切り替える。
なにせまだこの事態の元凶である堕悪闇軍団はそこに健在なのだから。

「ククク……思わぬ珍客に楽しませてもらったが、そろそろコントも飽きてきた。
 斗機丸よ、私の手で今度こそ引導を渡して差し上げよう。
 我が冥府の灼杖よ……業火の槍となりて、愚かな機械人形を穿き貫け!」
「! しまった、回避を……何っ、追尾(ホーミング)してくる!?」
「無駄だ、私の念を受けた冥府の灼杖は御主を貫くまで永久に追い続ける。
 そして御主の行く手は我が土蜘蛛が阻む! さぁ、現世との別れを告げるが良い……クククッ!」
「く、くっそぉぉぉーっ!!」
「斗機丸!!」

今にも斗機丸を貫かんとする炎に包まれた錫杖。
しかし、その凶刃は横から割って入った白い影に抱えられ、すんでのところで押し留まった。

「武者丸! なんて無茶を……」
「な、何モタモタしとるんや斗機丸……ワイがこいつの錫杖押さえとる間に、
 さっさとケリ付けて来ぃ!」
「し、しかしそれではお前がもたない!」
「大丈夫や! こんなもん、熱ないと思ったら熱ない! せやから気にせんと早う!」
「だ、だが、今の俺は……俺の武者魂……クッ、駄目だ!」
926SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 17:13:00 ID:???
武器を持つ手が激しく痙攣し、焦点を合わせる事さえままならない斗機丸。
じわじわと炎に蝕まれる武ちゃ丸。絶体絶命の二人の前に、その姿を現したのはシンヤだった。

「……振れよ」

うつむき加減に斗機丸を見やり、一言だけそう呟くシンヤ。

「! シンヤ、危険だ! 出てくるな!!」
「うるせー!余計な気ィ使ってんじゃねーよ!! 付き合いづらいったらありゃしねーぜ!」

斗機丸の目をじっと見据え、シンヤは必死で錫杖を抑える武ちゃ丸の方を指差す。

「お前がそのナギナタを振らない限りコイツは死ぬかもしれないんだぞ!!
 仲間なんだろ? 友達なんだろ? 大事なんだろ!?」

拳を固く握り締め、その声を感情の昂りに震わせながらもシンヤは訴え続ける。

「オレの、オレの怪我なんか過去の事だろ……気ィ使われてもいい迷惑だぜ!!」
「シンヤ……」
「気にいらねーけど、強いオマエ……正しいオマエ……それだけは認めてんだからよ!」

その時、斗機丸の中で何かが堰を切ったように溢れ出し、
彼の心を縛り付けていた何かを押し流した。

「シンヤ……飛んでくる破片は避けてくれよ」

さっきまで武器を持つ手を恐怖に震えさせていた者はもういない。
そこに立っているのはまさしく青く輝く炎を身に纏った戦士の姿であった。

「な、何だ? 奴の武者魂の数値が急激に上昇していく……これは一体!?」
「えへへ……感じる、感じるで! 斗機丸がクールに燃えてるのが……!」

幻妖と武ちゃ丸がその姿にそれぞれの思惑をはせるその最中、
弾け飛ぶように鎧や武器の強制冷却装置が働き、斗機丸の燃える心を存分に見せ付けた。

「堕悪の野望叩くため、そしてシンヤ、オマエの友情にこたえるため……」
 今日この瞬間から……俺は武者(オレ)にもどる!!
 鉄機力増幅装置(ジェネレーター)、最大戦力(マキシマム)!!」
927SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 17:14:13 ID:???
展開させた全身のバーニアは斗機丸に常識を超えたスピードをもたらし、
遠雷のような重い爆音を上げて幻妖に向け超高速で突撃していく。
しかし、幻妖も黙ってそれを見ているわけではなかった。

「ちょこざいな! 行け、土蜘蛛達よ! 奴の動きを封じろ!」
「そうはさせない! ストラグルバインド!」

いつの間にか床に開いていた穴からそう声が響くと、
そこから伸びてきた緑色の光の縄が無数の土蜘蛛を縛り上げ、その自由を奪う。
魔力の奔流に煽られ、巻き上がる塵やチラシの向こうから、
フェレットを肩に乗せた少女が姿を覗かせた。

「わ、私の土蜘蛛が!?」
「やっぱり僕の思ったとおりだ。
 こいつらは術者の念を受けて動作する自動人形(オートマトン)……
 言わば機械仕掛けの使い魔!
 だったらこの魔法で縛り上げて術の効果を取り除けばただのオモチャと変わらない」

そして縄に締め上げられる蜘蛛達はその力に耐え切れずに次々と爆発していく。

「そして魔力の供給が断たれたしもべはバインドに耐え切れず自壊する!
 もうお前の土蜘蛛地獄は僕らには通用しないぞ!」
「おのれ小僧……やはりあの時止めを刺しておくべきだったか」
「その声は……やはりセンサーのバグではなかったのか、フェレット君!」

なのはの肩の上で喋るフェレットの姿を確認すると、
あの日おぼろげな意識で見た光景はやはり現実だったのだと認識する斗機丸。

「そんな事は後で! 僕の魔力も長くは持ちません……さぁ、早く!」
「トッキー君、急いで!」
「なのは君……わかった、君達の応援、決して無駄にはしない!」

斗機丸のスピードはさらに増し、瓦礫をも乗り越え様々な位置に残像を残すまでに加速する。
928SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 17:15:24 ID:???
「全ての敵は己の中にアリ!!
 迷い断ち切る輝く文字! 記すは我が刃!!」

「つけあがるなぁ!!」

仕込短刀を繰り出し、目の前の斗機丸を切り裂く幻妖だったが、それは残像であった事を悟ると
本体を探そうとする。しかし、辺りからは残像どころか斗機丸の気配すら消えてしまっている。

「ど、どこだ……どこに行った!?」
「どこを見ている? ここだ! 必殺奥義、大江戸刻閃斬!!」

消えたと思われた一瞬のうちに背面へと回りこんだ斗機丸の太刀筋は、
まるで「Ζ」の文字を刻むかのような閃光を残して幻妖の体を引き裂いた。

「馬鹿な……戦力差を読み違えたと言うのか……この私が……?」
「一つだけ感謝するぞ幻妖。お前の卑劣な罠は俺の中で眠っていた武者魂に火を点けた。
 ……命を粗末にするは、愚かナリ!」

それを聞いた幻妖は体中から黒い炎を吹き上げながら、
いつものような笑い声を上げるとそのまま地面に倒れ伏す。

「私の負けか……だが、ここで私に勝ったとていずれ御主達は皆滅ぶ事となる……
 そう、いくらあがこうとこの天馬の国は近い内、一気呵成に沈没する!
 もはやこの運命は止められぬ! せいぜい無駄な足掻きを続けるがいい……」
「天馬の国が沈没!? 一体どういう意味だ!!」
「ククク……それは自分で考えろ。私もそこまでお人よしではない……
 地獄で待っているぞ武者頑駄無、小僧共! ククク……クックックックッ!!」

そう言い遺し、幻妖は黒い炎の中に燃え尽きていった。
長く苦しい幻妖との戦いは、こうして幕を下ろしたのであった。
929SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 17:16:27 ID:???
「むっちゃ〜……」

幻妖の消滅に伴い、燃え上がる錫杖から開放された武ちゃ丸はところどころを焦がしながら、
張り詰めていた糸が切れるように地面にへたり込んでしまった。

「大丈夫か、武者丸?」
「ワイは大した事あらへん……せやけど、久々にえぇもん拝ましてもうたで」
「そうか……ありがとう。とりあえず救急隊が到着するまでお前もそこで休んでいてくれ」
「ほな、そうさせてもらおか……なぁ、斗機丸?」
「何だ?」
「やっぱ夢者遊撃隊はワイら二人やとしんどいで。早よ鎧丸の奴に会わなアカンなぁ……」
「……あぁ」

二人は今日確かに一つの壁を乗り越えた。
しかし、それと同時にここにあの男、もう一人の夢者遊撃隊員である鎧丸がいてくれたら……
そう思わずにはいられなかった。

「ようトッキー、お疲れさん」
「シンヤ、ノエルさんの様子はどうだ?」
「あぁ、気を失ってるだけ。起きたら助けてくれたお礼を言わないとな。
 ところで、いつ帰れそうだ?」
「う〜ん……すぐには難しいな。糸の中の人達も病院に送らなくてはならないし、
 所轄の海鳴署に事件の経過を報告しないと」
「何だよ、病み上がりだってのにまた仕事かよ」
「悪いな、シンヤ。お前にも事情聴取があると思うし、今はあっちの方で休んでいてくれ」
「ハイハイ、わーったよ……まぁ、この光景とか喋るフェレットとか見たら仕方ねぇよな」

フェレットという言葉を聴いた瞬間、トッキーは真剣な目をしてシンヤの顔を覗き込む。

「その事なんだが、シンヤ……警察の皆や他の人質には黙っていてくれないか?
 ちょっと確かめておかなければならない事があるんだ」
「確かめる事? まぁ、そう言うなら黙っててやってもいいけど……あ、そうそう」

トッキーに背を向け、ぎりぎり聞こえるか聞こえないか位の小さな声で
シンヤは万感の思いを込めてトッキーに一つの言葉を贈った。

「結構イカしてたぜ、トッキー」
「うん? 何だって? スマンがよく聞こえなかったんだが……」
「うるせー、何でもねーよ! さっさと仕事済ませて来い!」

シンヤにその場を追い出されるようにしてそこを離れるトッキー。
しかし彼は知っている。シンヤのその態度は恥ずかしさの裏返しなのであると……
930SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 17:17:48 ID:???
「よう、今日は大活躍やったやないか! お前さんに説教かましてしもた手前もあって、
 アフターサービスのつもりで来たはええんやけど、どうやらこら無駄足やったみたいやな」
「ば、爆流頑駄無? 何でマンホールから顔出してるんです?」
「まぁ、いろいろあってな。それはともかく……や。お疲れさん」
「は、はぁ……どうも」

変なところからにょきっと顔を出している爆流頑駄無を見て、思わず警戒してしまうトッキー。
さすがにドリルを使って地下から侵入してきたとまでは神ならぬトッキーには知る由も無い。
いかに自分の命の恩人と言えど訝しげな目で見ざるを得ない。

「なーんや、ジメジメしたやっちゃなぁ! 勝った時くらい派手に喜ばんかいな!」
「いえ、ですが、その……ちょっと場所が……」
「男が細かい事気にすんな!
 ついでに言うとあのお嬢ちゃんたちが入ってきたのもこっからやで」
「なのは君!? 君達もなのか……」
「ご、ごめんなさい……勝手に付いて来ちゃって」
「何とまぁ……」

一通りあきれた後、トッキーは仕事モードに頭を整理し、
かねてから抱いていた重大な質問を彼女達にぶつける事にした。

「さて、なのは君、それにフェレット君……詳しい話を聞かせてもらえると嬉しいんだが?
 何故フェレット君が言葉を話せるのか、そして君たちの使った力について……」
「俺も目の前で見たけどあれは術とかそういうのに近い。
 天馬の国ではああいうのは発達していないはずや。これはどういうことなんや?」
「にゃはは……それは話すと非常に長い事になりそうなんだけど……」

トッキーと爆流は次々に自らが抱いた疑問をなのはに問い詰めて見るが、
当のなのははまだ魔法を身につけてから3日目の新人魔導士なため、
何をどう話せばよいのか分からない。

(ど、どうしよう……ユーノ君?)
(こうなったら仕方ないよ、なのは。僕から全てを話す。
 もう事態は僕達だけの問題じゃなくなってるんだ)

ユーノは真剣な声でそう答えると、その重い口を開いた。

「武者頑駄無さん達……でしたね? 皆さんに聞いていただきたい事があります。
 僕はユーノ。ユーノ=スクライアと言います。
 あの堕悪闇軍団が探しているジュエルシードという宝石……
 あれを発掘してしまった一族の代表として、
 僕は散逸したそれを回収するためにこの世界に来ました。
 身勝手なお願いなのは重々承知しています。けど、どうか皆さんの力を貸して下さい!
 全ての次元世界を守るために!!」
931SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝:2007/05/26(土) 17:19:00 ID:???

次回予告(ねくすとぷれびゅう)

一つの事件の終わりは、より大きな災厄の始まり。
全国各地でそれぞれの生活を過ごす武者頑駄無さん達に迫る選択の時。
そしてそれは思いがけない力を手に入れた私にも訪れる、
決して避けては通れない運命の分かれ道。
その時私は、一体何を選ぶのでしょうか?
次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之伍。
「選んだ道の先なの」
リリカルマジカル、これからどうなっちゃうんだろう……
932通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 17:54:31 ID:???
GJ!
そういえば天馬の国沈没エネルギーは出て来ないんですか?
そこんところ教えてください。
933通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 19:01:48 ID:???
さりげなくメ欄で噴いた。
内容でさらに噴いた。

素晴らしいわぁwwwwwww
934通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 23:19:14 ID:???
続きキタ−ー!!GJ!!
935通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 00:57:10 ID:???
そろそろ次スレ立てなきゃまずいんじゃないだろうか?
俺は立て方を知らないから提案だけなんだ、皆すまない・・・
936通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 02:04:57 ID:???
保管庫への登録もだな。
俺はIDないから無理なんだが。
937通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 02:23:48 ID:???
次スレは旧シャアに立てた方が良くない?
ちなみに立て方は俺も知らん
938748:2007/05/27(日) 03:11:45 ID:???
スレの残りを鑑みるに、「月に花 地には魔法」の投下は次スレにした方がよさそうですね。
って3話はまだ予定の3割程度しか書けていませんが。
939通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 09:23:43 ID:???
ちなみに旧シャア板にはこういうスレがあるので必要ならここで相談して見るといいかも
旧シャア板創作SS・「もし〜〜だったら」系議論スレ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/x3/1153248299/

後はとりあえずテンプレだけでも整備しとくか


ここはガンダムシリーズ作品(SEEDシリーズは姉妹スレに)と
魔法少女リリカルなのはシリーズのクロスオーバー妄想SSをブチ撒けるスレッドです。
ガンダムならば映像、非映像、ゲームetcetcどんとこい!
各自寛容の精神とはやてママの笑顔を忘れないように。

・書き込むときはメール欄に「sage」と記入する事推奨
・スレ立ては950を踏んだ人
・容量限界の500kbが近づいてきたら相談して新スレを立てましょう
・原作に関する雑談は各作品の該当スレで

新シャア板総本山
【ファントム】種vsリリカルなのは【ブレイ…】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1180185400/

柔らかな愛僕が届けに行く前スレ
【UC】リリカルなのはSS【G、W、X、∀】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1174323827/

あの日胸に灯った永遠の姉妹スレ
【相互】種死リリカルなのはSS【乗り入れ】その7
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1179564254/

まだ愛に震える心があるまとめサイト(注:現時点では掲載予定)
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
http://wiki.livedoor.jp/arte5/d/FrontPage
940通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 12:28:32 ID:???
新シャアだと板違いだわな。素直に旧シャアに行ったらどうだね?
941通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 15:16:36 ID:???
今の俺達がすべきこと…
それはwikiへの登録と旧シャアでのスレ立て…だな。
942通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 15:17:59 ID:???
>>940
旧作ガンダムのそれはスレ違いじゃ無いぞ別に
本音と建前についてはその限りじゃ無いが
943通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 15:59:50 ID:???
今まで特にアンチもいなかったし、別に新シャアでも問題無いんじゃね?

確かここ種ぉkだったし、Adesみたいな作品もあるんだし
944通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 17:04:35 ID:???
まあ、普通に考えて旧シャアだろうね。テンプレにならうと。
945通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 20:28:54 ID:???
しかし現在連載中のSSの一つに、バリバリ種が出てる作品があるのにそれはどうすんのよ?
946通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 20:31:06 ID:???
該当スレに移動じゃないか?
947通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 20:35:07 ID:???
旧に立てた場合、今現在の住人が何とも思わなくても新規の読者さんがどう思うかだな
948通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 20:40:06 ID:???
つーか板違いのスレなんだからその辺を考えないと。新規の読者だってテンプレ読めば該当する板がどこだかわかるだろ。
949通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 20:50:13 ID:???
旧作のみ、種禁止          ⇒旧シャア
ガンダム全般可、種系隔離板     ⇒新シャア

何か問題でも?
950通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 20:54:08 ID:???
必死な奴がいるなあ。こんなスレがあってもいいじゃないか。
951通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 21:15:10 ID:???
別にこのままの板でいいと思う
主に種以外クロスだけど、一応他ガンダムとクロスすれば種もいいみたいだしね
それに既に種出てる作品もあるし
952通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 23:32:53 ID:???
スレタイ変えろ
953通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 23:56:25 ID:???
新シャアでも認められるスレタイ?どんなのだろう?
954通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 00:01:44 ID:???
なんでわざわざ旧シャアに立てろって言う奴がいるわけ?
別に新シャアのままでいいじゃん板違いじゃないし
955通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 07:35:02 ID:???
新シャア板は現在進行形のガンダムモノ、なんで種以外(ガンダムA連載中作品は除く)は板違いって事でしょ。
スレタイを、

【UC】リリカルなのはSS 2話目【種運命】

にすればOKだと思う。

で、次スレタイトルって上記でいいんかい?
956通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 07:54:59 ID:???
プレッシャーかける言い方になるが……
Ades氏が作品完結した時点で旧板に引っ越せばいいんじゃないだろうか。
完結前に種込み作品が追加されたらそれが終わるまで延長で。

個人的感想なんだが旧板でSSに種混ぜるのは
新板で旧作やるより精神的に厳しいよ
957通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 08:29:45 ID:???
>>956
それじゃ新規に種旧作なのは混ぜたい人の締め出しにならないか?
現状維持でよかんべよ。
958通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 08:40:33 ID:???
てか、線引は>>949だろ
959通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 09:23:32 ID:???
よほど旧シャアに行かせたいのかしら。
960通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 11:02:21 ID:???
別に問題無いとオモ
>>949でいいだろ
961通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 12:13:58 ID:???
旧シャア→種禁止→なのはクロスから種を追い出せる
どうしても種を追い出したいんじゃない?
962テンプレ書いた人:2007/05/28(月) 12:16:20 ID:???
ざっと見たところ今現在旧シャアにはなのは関連スレ無いみたいだし、
需要の観点からもこのスレ同様新シャアで立てるのがベターかと。
ちょっとテンプレの煽り文それ考慮していじってみた。


ここはガンダムシリーズ作品(SEEDシリーズ単独クロスは姉妹スレに)と
魔法少女リリカルなのはシリーズのクロスオーバー妄想SSをブチ撒けるスレッドです。
ガンダムならば映像、非映像、ゲームetcetcどんとこい!
SEEDも他の旧作と同時にクロスさせるなら参加歓迎。
各自他の住人の意見に対する寛容の精神とはやてママの笑顔を忘れないように。
963通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 17:16:53 ID:???
たてようと思ったけど無理だったorz
誰か頼む

【UC】リリカルなのはSS【種死】その2
ここはガンダムシリーズ作品(SEEDシリーズ単独クロスは姉妹スレに)と
魔法少女リリカルなのはシリーズのクロスオーバー妄想SSをブチ撒けるスレッドです。
ガンダムならば映像、非映像、ゲームetcetcどんとこい!
SEEDも他の旧作と同時にクロスさせるなら参加歓迎。
各自他の住人の意見に対する寛容の精神とはやてママの笑顔を忘れないように。
・書き込むときはメール欄に「sage」と記入する事推奨
・スレ立ては950を踏んだ人
・容量限界の500kbが近づいてきたら相談して新スレを立てましょう
・原作に関する雑談は各作品の該当スレで

新シャア板総本山
【ファントム】種vsリリカルなのは【ブレイ…】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1180185400/

柔らかな愛僕が届けに行く前スレ
【UC】リリカルなのはSS【G、W、X、∀】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1174323827/

あの日胸に灯った永遠の姉妹スレ
【相互】種死リリカルなのはSS【乗り入れ】その7
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1179564254/

まだ愛に震える心があるまとめサイト(注:現時点では掲載予定)
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
http://wiki.livedoor.jp/arte5/d/FrontPage
964通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 18:22:03 ID:???
立ったよー

【UC】リリカルなのはSS【種死】その2
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1180344068/
965通常の名無しさんの3倍
あとはwikiへの登録だけだが…
誰かできないの?もちれん俺は_orz