クロスオーバーSSを書こう!

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1通常の名無しさんの3倍
種・種死などと他作品とのクロスオーバーSSを書ける人がいたら書いてね。
それをネタにまったりやりましょう
2通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 10:22:37 ID:???
どこに投下したらいいかわからない、どこにも投下先がないクロスSS歓迎
3通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 10:31:34 ID:???
>>1
4通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 12:14:13 ID:???
書きたい物はいくつかあるんだが……大丈夫か?
アンタッチャブルとかカバチタレとか何だが
5通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 12:15:31 ID:???
種or種死とクロスさせて一番面白くなりそうな組み合わせはなんだと思う?
全ジャンルだと多すぎだからとりあえずガンダム限定で
6通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 12:20:49 ID:???
そりゃ騎士ガンダムに決まってる
7通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 12:25:13 ID:???
その発想は無かったw
案外面白いかもしれん
8通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 12:27:14 ID:???
>>4
なんでも来いの精神で立てたからおk
9通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 12:35:49 ID:???
>>6
騎士キラとか騎士アスランとか出てくるのか

ていうか、歌姫の騎士団が文字通りwwww
あと騎士ストフリがやばそうだwwww
10通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 12:37:22 ID:???
武者真悪参が雷に撃たれて気付いたら種世界だったという事か。
11通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 12:47:33 ID:???
戦士デュエル、猟師バスター、隠密ブリッツ……マジヤバイwww
12通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 13:04:14 ID:???
SDってパラレルワールドじゃなくて一応応∀よりさらに超未来の話なんだよねえ
13通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 13:07:38 ID:???
だが断る。
14通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 13:25:33 ID:???
スクライドとかGR辺り面白そうじゃね?
15通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 13:44:46 ID:???
GRはあったんだがな
16通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 15:33:35 ID:???
前々から気になってたんだがGRって何の略?
17通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 15:36:30 ID:???
>>16
スーパー横山大戦今川風味
18通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 16:03:24 ID:???
SDGFがCEにやってきたら、っていうのはまだなかったな。
俺の腕では無理だが、誰かチャレンジャーはいないのかね?
19通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 16:03:34 ID:???
またの名を『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』という
20通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 16:25:12 ID:???
『ぼくらの』のジアースがスパロボ参戦するのが俺の夢です
21通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 17:10:44 ID:???
ガメラとこち亀は共演したことがあるんだぜ?どんなクロスでもどんとこい!
因みにカバチタレとのクロスはありかな?
ちょっと考えている
22通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 17:15:33 ID:???
>>20
シリアスと欝度が跳ね上がってスパ厨達の悲鳴が今にも聞こえて来そうですね(^_^)
23通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 17:17:34 ID:???
>>21
貴様どんな話にする気だ。
なんでもええじゃないかー
24通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 17:24:07 ID:???
ゴジラとのクロスオーバーで種はもっと面白くなる
というわけでゴジラによってC.E世界がどう変わるのか考えてみました

・度重なるゴジラの襲撃による被害から地球連合が発足
・ブルジョア階級を中心に避難のため宇宙移民が開始、プラント建造
・過酷な環境に適応するため遺伝子操作された人類コーディネイター
・ゴジラゲノムの研究がコロニーメンデルにてひそかに行われる
・放射能汚染下での災害復興用作業機械モビルスーツがプラントで開発される
・ザフトは抗核バクテリア弾装備の軍用モビルスーツ・ジンを完成させる
・ゴジラ共生派の環境保護団体ブルーコスモスは秘密裏にゴジラの軍事利用を画策、脳波コントロールでゴジラを操り制御不能ならサイクロプスで滅する方針
・アズラエル、インファント島でモスラと小美人に遭遇、小美人を拉致する
・反ゴジラ思想の特に強いプラントでは、NJやガンマ線レーザーといった対G兵器の開発に余念がない
・プラントはNJ投下をゴジラ撃退の名目で強行、これによりゴジラが地上に現れる事が一時的になくなったがゴジラの所在もまた不明に


因みにSSはギャグしか書いた事ない上に遅筆なので予定してません
興味を持った方いませんかw
25通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 17:31:59 ID:???
>>24の設定を読んだら伊福部マーチが聞こえてきた。
26通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 17:36:53 ID:???
いいね。
そして人類の小賢しい試みはナチュコディ問わずゴジラ&モスラの戦いによって全て粉砕されるのかな?
いいじゃないかー。
27通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 17:48:59 ID:???
種死だとフリーダムをゴジラに置き換えてって話も考えた
AAの行動がゴジラの無差別破壊に通じるところがある気がしたので



問題は風呂敷を広げ過ぎて話が壮大になってしまい、俺の力ではSSが書けそうもないところorz
28通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 17:55:29 ID:???
いや、ゴジラVS人類の構図となるだろう。但し人類側はナチュとコーディ等の争いがあり一枚岩ではないとか、そんな感じ。
29通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 17:57:57 ID:???
黒木一佐とかいたらナチュラルでも凄いと思う。
スーパーX2があればハルバートンよりも遥かに良い仕事しそうなイメージが。

ただ、抗核バクテリアは言語道断兵器だし製法は確立してない方が良くないかい?
製作者は暗殺されたけど、「二度と作るつもりは無い」って言ってたし。


そんな俺にビオランテ厨乙。
30通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 18:17:28 ID:???
じゃあ最後に残った抗核バクテリアを巡ってヘリオポリスで争いが起きるとか

NJにより一時的にゴジラがいなくなったことによりナチュ─コディ間の対立が激化とか
31通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 18:25:28 ID:???
ラクシズはどうなるん?ブルコスを反ゴジラ、ラクシズをゴジラ共生派にした方が良いんじゃないか?
32通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 18:27:29 ID:???
NJでゴジラの行動を止めたところに、空気を読めないキラが飛来。
とどめを刺そうとするもフリーダム搭載のNJCでゴジラ活性化。
みたいな。
33通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 18:34:28 ID:???
GFWでゴジラが宇宙から飛来するギドラに放った熱線が成層圏越えてたけど
あれ地上からプラント狙えるのか?
34通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 18:38:12 ID:???
>>31
ブルコスの共生派ってのは建前じゃないか?ゴジラに死なれちゃ困るってだけで
盟主様はゴジラとモスラを利用する気満々だしw
35通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 18:41:12 ID:???
じゃあラクスにはビオランテになって貰うか。もしくは実はX星人だったとか。
36通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 18:43:52 ID:???
>>33
プラントは流石に遠い気がする
37通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 18:45:04 ID:???
>>35
むしろ三枝ミキ的なキャラが良いんじゃん?
38通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 18:59:12 ID:???
地球・プラント・ゴジラの三つ巴の戦いに更にX星人に率いられたギドラ、スペゴジ、ガイガン
メカゴジラ(昭和版)の宇宙怪獣軍による地球侵略。
39通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 19:14:51 ID:???
>>32
アンチもここまで来るな…
自由のNJCでゴジラ復活? NJCはいつからそんな便利装置になったんだ?
40通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 19:24:57 ID:???
伊福部マーチが聞こえないぞ!圧倒的なゴジラの強さが感じられん!
圧倒的なゴジラに知恵と勇気で立ち向かうのが人類だ!
芹沢博士を思い出しなされ!
41通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 19:28:54 ID:???
>>39
いや、アンチじゃなくて、単に一発ネタのつもりだったんだが……
42通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 19:30:45 ID:???
>>41
ネタにもなってない件
43通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 19:32:21 ID:???
>>40
NJもそうだろ
44通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 19:33:29 ID:???
>>42
つまらないという批判なら甘んじて受けるよ、すまなかった。
ネタ的には、NJCは人類側では強力な核動力が使えるようになるけど、
逆にゴジラ側にも有利に働いてしまう諸刃の剣という設定にすりゃ
面白いんじゃないかとそういうつもりだったんだが……

まぁ、キラの名前をだしたのが不適切だったかな、すまんかった。
45通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 19:34:21 ID:???
自由のNJCを使いたいならゴジラ活性化のために自爆って方がインパクトあると思うな
46通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 19:43:24 ID:???
>>44
それなら自由か正義がゴジラに食われてNJCを取り込むで良いんじゃん。
それかシンに撃墜された自由が沈んだ場所がNJで力尽きたゴジラが封印された場所とか
47通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 20:53:18 ID:???
プラントがNJを使用したのは核兵器の抑制のためで、ゴジラに対しては半信半疑だった
ゴジラのバイオリズムが未だ解明されていなかったから
で、実際にNJ投下後にゴジラがロストした時、プラントは確証を得られていないにも関わらず自分達の手柄だと主張
NJの何がゴジラに効果をもたらしたのか大きな謎が残るがプラントは放置する
ようするにゴジラをナメていた、これが後の悲劇を産む




実はゴジラはNJにやられた訳じゃなく、単にウザいからくらいの理由で眠っていただけだったとかどう?
48通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 21:16:44 ID:???
確かにその方がゴジラらしいわな
49通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 21:20:10 ID:???
一度くらったら耐性が出来るんだっけ?
50通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 21:48:35 ID:???
>>47
またつまらん話だな…
51通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 21:55:15 ID:???
小美人がラクスとミーアと言う電波を受信した。
少し後悔した
52通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 22:16:26 ID:???
ゴジラ対ガンダムSEED………

ジェネシスは対ゴジラ用最終兵器という電波を受信した
53通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 22:26:38 ID:???
オキシジェネシスデストロイヤー
54通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 22:27:40 ID:???
>>52
それなんてエーセーレーザー
55通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 22:36:43 ID:???
>>24のガンマ線レーザーってがそれっぽい
56通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 22:49:55 ID:???
ガンマ線ねー。むしろオゾン層破壊して紫外線が降り注ぐ方が被害が大きそうだ。
57通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 23:03:18 ID:???
クルーゼは、ゴジラを利用しようとして殺され、
盟主王とザラも巻き添えくらいそうだな。

ゴジラやへドラとか人間の負の遺産と、究極人間キラとのからみがおもしろそうだ。
58通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 23:13:41 ID:???
盟主はNJCを手に入れたとき核を撃てるのとゴジラを操れる事の二重の意味で大喜びだな
59通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 02:36:51 ID:???
となるとゴジラが本格的に暴れるのは種終盤〜種死までかな。

海上に浮かぶ連邦の極秘研究所にはGと刻印された巨大な卵型のカプセルが有って
それが上下に開くと円筒型の水槽とその中に胎児の様な姿勢で眠るゴジラの姿が・・・
あとゴジラに装着するための武装や鎧(実際には拘束具)なんかも有ると。
60通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 03:17:20 ID:???
最終的にはゴジラに全ての浅知恵を蹴散らされて、半狂乱でビルの屋上に出て
「グゥゥォジラァァァーーーーーーーーーーーーー!!」と絶叫したところを
無造作にプチッとはたかれ潰される姿しか浮かばない…>盟主王

あと平成VSシリーズの三枝未希はね…昭和のと違って人類に取っちゃ
脅威でしかないゴジラに関して、現実の人的物的被害を全然考慮せず
しつこく共存論を言い立てて鬱陶しいことこの上なかったが、思えば
戦闘中に空気読まずルージュでしゃしゃり出て、オーブの理念の一つ覚えで
状況を混乱悪化させるカガリの図はまさにその再現だった。

61通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 03:33:42 ID:???
>>60
実に盟主らしい最後でワロスww
62通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 03:42:57 ID:???
VSギドラの未来人のことかw
63通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 03:49:27 ID:???
2000ミレニアムの阿部寛じゃね
6461:2007/02/19(月) 04:12:35 ID:???
>>61の様な事書いておいて何だが盟主としてなら>>60の最後だがアズラエルとしてなら
キングギドラに出て来たゴジラ(となる恐竜)に救われた為にゴジラに肩入れしてる
会長みたいな役所かね。
NJの投下前にザフトに殺されそうになった所を結果的にゴジラに助けられたとかで。
65通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 11:52:04 ID:???
どこまでゴジラ側の要素を持ち込むべきかは微妙な所だけど、どうせならスケールでかくやりたいね
Gフォースを出すなら連合から派生したゴジラ撲滅派エリート組織って感じか
モスラ&小美人はラクシズに付くか独自の倫理観に従って動くかだな
プラントは口車に乗せられて漁夫の利を狙うX星人と手を結んじゃったりとか
んでクルーゼはそれを密かに見破ってて最終的に北村Xと対峙(超テンションで世界を貴様には渡さんよ合戦勃発)

でも最終的にはみんなゴジラにめちゃくちゃにされる、と
66通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 13:28:21 ID:???
ゴジラみたいなものを生み出した自分達のケツも拭けないバカーな人類が、
更にMSだのスパコディだのをこねくり回すも、結局どうする事も出来ず、
NJの影響も受けずに辺境で昔ながらの生活を送っていた人々だけが生き残り、
今まで通りに生き続けていくという電波を受信した。
67通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 13:56:49 ID:???
しかし、ゴジラは宇宙に出れないとすると、ザフトはどうするか。
Sゴジラかギドラ辺りを制御仕様として当然失敗、ヤキン・ドゥーエ壊滅とかどうだ?
ユニウスセブンにペット用としてドラットが居たとかいうネタもおいしい気がするが。
68通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 14:17:08 ID:???
ところで、ハリ○ッド版の”ジラ”は当然オミットだよな
69通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 14:28:40 ID:???
北村に「マグロ喰ってる奴はダメだ」と言わせるためだけに必要だ!
70通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 15:15:40 ID:???
GODZILLA
United
Nation
Defence
Anti
Mobile-Suit
71通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 17:17:51 ID:???
>>66-67
連合がコントロール下に置く事に成功して宇宙まで連れて来たは良いけどアッー!
更に完全に制御に成功したと思ってたもんだからゴジラに宇宙飛行用のバーニア
アグニ、スキュラまで与えちゃって。
72通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 17:27:22 ID:???
>>68-69
うぜぇw
VS化したシリーズの大半と比べれば遥かにマシな出来だろうがw
73通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 17:45:52 ID:???
正直、あれは種と違って不当に叩かれてると思う。
その後の『本場ゴジラ』作品の有り様を見ても>ハリウッド版

ところでゴジラの放射火炎ってPS装甲で防げる?
アカツキのヤタノカガミで跳ね返せる?
74通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 17:54:55 ID:???
タイトル忘れたけどシェーした話を考えると宇宙もいけるような気もする<ゴジラ
ガメラだったら宇宙は完全にOKだけど
75通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 18:13:16 ID:???
エイプリルクライシスで投入されたNJの特殊な波動が、今まで眠っていた怪獣を起こしてしまった。
さらにその波動が宇宙からの来訪者を呼んでしまうことにもなってしまった。
もはや戦争どころじゃなくなった時、ヘリオポリスに向かって赤と青の玉が飛んできて………
そんな感じのウルトラマンとかの考えたが、文才が無かったり、個人的に時間が無いので断念。
76通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 18:21:56 ID:???
スーパーロボットとのクロスってあんまり見ないな
77通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 18:43:36 ID:???
>>74
怪獣大戦争だね。
宇宙で暴れさせるのは大丈夫だけど連れて行くには専用の輸送機。
宇宙空間でMSと戦わせるには何かしらの装備がいるな。
78通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 18:50:44 ID:???
「そろそろ行きましょう、ラウ」

レイが声をかけて来た。いや、今はルヴァと名乗っていたか?
まぁ名前などどうでもよい。
ただ、戸籍を変え、今までの人付き合いをなくさねばならなかったレイをちょっと可哀想に思っただけだ。
それに、これから私も仮面を外して生きるとなるとそうした生活になるのだから…

クルーゼは自分の運命を変えた30年前の夜の事を思い出していた。

自分の運命を呪っていたあの夜、『彼』が現れたのだった。
いつの間にかいた、としか言いようがない。ベッドに腰掛けた、金髪のこちらを突き刺すような目をした少年。
『彼』は言ったのだ。
「そんなに寿命が短く生まれたのが憎いのなら、永遠の命をくれてやる」
と。
まるで魅了されていたようだった。『彼』から目が離せず、ただうなずく事しかできなかった。
そのまま『彼』の口付けを受け入れ、私は意識を失い、目が覚めた時には『彼』の一族となっていたのだ。
目覚めた私に『彼』はさまざまなことを語ってくれた。注意すべきことや、信じがたい『彼』の過去などを。
そして『彼』は来た時と同じように、いつのまにかいなくなっていた。

私は自分の体の変化をすぐに実感できた。なにしろ薬を飲まなくともなんともないのだ。
私はすぐにでも私の可愛そうな弟、レイも一族に加えてやりたかったが、『彼』から注意されていたので
レイが十分大人になってから一族に加えた。

しかし、私ももう55歳だ。仮面と化粧で、20台の肉体をごまかすにも限度がある。
そこで思い切って私も戸籍を変える事にした。
そしてようやく本当に理解できたのだ。『彼』の悲しみが。苦しみが。
少年の姿のままの『彼』は、一所に留まることなど不可能なのだ。人付き合いも一時のかりそめ。
なんと言う悲劇か!

今、プラントを離れようとしている私には夢がある。
地球に、小さな村を作りたいのだ。そこは辺鄙な方がいい。そして薔薇を植えるのだ。年を重ね、
村は薔薇に包まれるだろう。
そしてもし『彼』、エドガーが村に現れたら言ってやりたいのだ。「ポーの村へおかえり」と。
79通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 18:53:16 ID:???
;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブフォ!
それのクロスか!!
80通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 19:23:55 ID:???
>>72-73
ゴジラオタも一枚岩じゃない事を忘れてたw
その辺の話は別のところでやろうぜ


>>PS装甲
PSは防げたとしても一撃でダウンしそう
ヤタで跳ね返すのは無理ぽ
81通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 21:19:47 ID:???
>>78
歳がばれるがGJ!そういや「地球へ……」の竹宮恵子もこの世代だよな……
82通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 21:31:46 ID:???
マッチ一本火事の元
ポーの一族萩尾望都


11人いる?
83通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 23:52:01 ID:???
メリーベルまだー チンチン AA略

レッド・星も赤い瞳だったっけ
84通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 23:56:14 ID:???
>>78 GJ! しかしエドガーの髪は茶色。青い目が非常に印象的
だと本編で描写されているので、それを強調してしてほしかった。
85通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 11:33:53 ID:???
>>78の凄いところは、意外なクロス先の選択もあるけどそれ以上に、ラウの仮面は年齢以上に
老けているのを隠すためという常識(公式設定)を鮮やかにひっくり返してくれたことですよね。
すげぇ発想だ。
86通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 20:18:54 ID:???
>>78
これって何のクロスだ?
姉貴の少女漫画で見たような・・・
デジャビュがあるんだが気のせいかな
吸血鬼とか何とかの??違うかな
87通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 20:25:34 ID:???
>>86
>>82でも言ってるが

萩尾望都の「ポーの一族」だな
88通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 20:29:19 ID:???
萩尾望部の『ポーの一族』
永遠に10代の吸血鬼のお話し。

個人的には『11人いる!!』、がお気に入り……
89通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 20:31:08 ID:???
>>84
ありがとー。記憶が薄れてたわ。wikiって短編でもいいのかな?載せることあったら修正しまーす
90通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 21:34:58 ID:???
>>87
あー思い出した。
11人いるは知らんけど
その人のやつで義理の父にホモ責め性虐待されて
母親のために耐え忍んでるのとかあったわ。
姉貴が腐女子だからな・・・
91AA白書:2007/02/20(火) 22:44:05 ID:???

 前略

 姉さん、届くかどうか分からない手紙を書くのがこんな辛いものだって、私、初めて知ったわ。
 マッキーや菊花はどうにかなるから大丈夫だって言うけれど、私は訳が分からなくて勝負が着かなくなりそうよ。
「ほら、あんたこないだオズの魔法使いの映画をテレビで見たって行ってたじゃない?ドロシーだってカンザスに帰れたんだから私達も帰れるわよ」
だなんて言ってマッキーは慰めてくれるし、菊花は菊花で
「いつまで泣いてるのよ、しーの。これは滅多に出来ない経験なんだから、楽しまなきゃ損よ。」
だなんて言ってネーム造りに精を出しているけれど、私には何故二人が楽観的でいられるのか不思議だわ。

 ……ちょっと、いいえ、かなり混乱しているせいか、無茶苦茶な手紙になっているわね。
 でもね、姉さん、私達三人にとんでもない事が起きてしまったの。
 私とマッキーと菊花は、今宇宙船の中にいるのよ。確か、アークエンジェルと言ったかしら。
 何故宇宙船の中にいるのかって聞かれたら、私、困ってしまうわ。私も訳が分からないんだもの。
 談和室でいつもの様にお喋りしていたら地震があって、キャアキャア言いながら机の下に隠れた時まではちゃんと分かっているの。
 揺れが収まって机の下から出てきたら、そこがクララ舎じゃなかったって訳。
 まるで健ちゃんが読んでいるようなSF小説みたいな話よね。
 こんな事なら私もSF小説を毛嫌いせずに読んでおくべきだったって心の底から悔んでいるわ。

 ともかく、私は元気……では無いけれど生きています。
 いつか帰れたらその時にゆっくり話すわね。
 では姉さんも元気でね。

 今は笑顔になれないしーのより。


「……じゃ、あんた、今まで光太郎さんじゃ無くてお姉さんに手紙を黙々と書いていたの?
「まあ、しーのらしいとは言えるわね。」
 マッキーは私が書いた手紙を見せるや否や、少しばかり呆れたような溜め息を吐きつつ感慨深げに私を見た。
「だって…やっぱりこんな事になってしまって、一番気掛かりなのは家族じゃない。
三巻や有馬皇子も気掛かりだし、光太郎も心配だけどね」
「こんな陳腐な設定、漫画にしたら担当さんに怒られちゃうわよ!でも、こういう時だからこそ、色々観察しないと……」
 菊花は興味津々に回りを眼を皿のようにして観察する。
 でも、そんな事してると……
「こら!お前達、何をしている!」
 怒られちゃったでしょ。

>続
92通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 23:29:01 ID:???
ごめん、光太郎さんとかマッキーとか言うからウルトラとのクロスかと思った
93通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 23:38:33 ID:???
>>90 「残酷な神が支配する」。萩尾先生は母親との
間に精神的な問題を抱えてて、それを昇華させた傑作。
94通常の名無しさんの3倍:2007/02/21(水) 04:25:24 ID:???
>>91
クララ白書かw
あれは百合な妹のツンデレが良かった
95通常の名無しさんの3倍:2007/02/21(水) 19:44:54 ID:???
アーマーンのエネルギー圧縮で生まれた時空の歪みを介してデルフィがCEの量子コンピュータに降臨、
インパルスの戦闘補助システムとして運用される…という電波が届いたぜ
これもメタトロンの意思か。

質量の無い意識体なら並行宇宙間の移動も制約が少ないと思うんだよなー
質量が空間と時間を歪めるのはアインシュタインが証明済、質量とエネルギーが
本質的には同一のものということも考えれば、巨大なエネルギーが解放された時
異世界への通路が開くと考えることは不可能ではないはずじゃないか。
SFっぽい理屈を付けてみても本来の動機は薄幸すぎるDelphiに萌えたからだ畜生。

※元ネタ=ANUBIS Zone Of the Enders
96通常の名無しさんの3倍:2007/02/21(水) 22:01:53 ID:???
そして和田にはVisual C++が。コンパイル時間で苦しめ(違
97通常の名無しさんの3倍:2007/02/21(水) 22:49:40 ID:???
パイロットが鈴村なのに何故ADAでなくそっちをチョイスするかね
98通常の名無しさんの3倍:2007/02/21(水) 23:10:21 ID:???
ADAはエンディングでセリフあるし、消えてもおかしくないデルフィを選んだんじゃない?
99通常の名無しさんの3倍:2007/02/21(水) 23:30:14 ID:???
・・・いや、真面目に返されても困るんだぜ
100通常の名無しさんの3倍:2007/02/21(水) 23:56:24 ID:???
逆に考えるんだ
ヴォウァチュールリュミエールはどう考えてもメタトロン的な何かなので
むしろCE世界とZOE世界がメタトロン的な何かで繋がっていたところで
何の不思議もないさと、そう考えるんだ
101通常の名無しさんの3倍:2007/02/22(木) 00:03:50 ID:???
>>91
マッキーが虎と出会ったらコーヒーの飲み方で喧嘩しそうだな。

夢見いいよ夢見
102通常の名無しさんの3倍:2007/02/22(木) 00:11:27 ID:???
インパルスがコアスプレンダーを中心に合体換装で構成されるMSだというのが大きいな
コア量子頭脳がスプレンダーにあると考えれば、強化改良二代目機体化が無理なくスムーズに行えるぜ!!
103通常の名無しさんの3倍:2007/02/22(木) 17:05:10 ID:???
>>97
ADAにはまさにレオが居て、彼以外にADAのパートナーは考えられない(性的な意味で)
DelphiはパイロットがAIなんか気にも留めない変態だったから、誰か信頼しあえる人物に
出会えてれば可能性は色々あったはずである!と考えた時に
レオと同じ声の奴が種死にいるじゃないか、という天啓が下ったのであります。
>>100
いまデスティニーのVLにゼロシフト機能を付けるもっともらしい言い訳を考えてるんだが
『空間圧縮の反動で移動』ってのがなぁ。ゼーガみたいなQTなら何とかなるのに。
104通常の名無しさんの3倍:2007/02/22(木) 17:13:24 ID:???
いや、普通にVLは空間を操作することでその反動力を推進力に変えるシステムなので
それなりのパワーと空間操作を適切に制御できるAIさえあれば
運命でゼロシフトってのもある意味クロス的には無理な話ではないんだよな
105通常の名無しさんの3倍:2007/02/22(木) 17:15:47 ID:???
デスティニーインパルスにはVL付いてるんだろうか
ついてるならVLって結構な小型化できてるんじゃねーか?
106通常の名無しさんの3倍:2007/02/22(木) 18:14:02 ID:???
>>104
レーザーの照射を量子膜で受けて光圧で前進、ってんじゃ無かったっけ>VL
R・L・フォワードのレーザー帆推進を発展させたものだと思ってたんだけど。
107通常の名無しさんの3倍:2007/02/22(木) 18:15:58 ID:???
>>104
メタトロンなしでか?
108通常の名無しさんの3倍:2007/02/22(木) 21:05:45 ID:???
>>78
ちょっぴりジェラシー!
いや、マジでジェラシーする程GJ!
109通常の名無しさんの3倍:2007/02/22(木) 21:54:11 ID:???
>>106
作品内ではそれが正しいと思うが、どうも後から設定書いたやつがソレを知らないらしい
110通常の名無しさんの3倍:2007/02/22(木) 22:47:34 ID:???
>>104
でも実際やったらGでミンチが出来そう。
111通常の名無しさんの3倍:2007/02/22(木) 23:07:37 ID:???
>>107
VLは本々火星で開発・実用化されたシステムなんだぜ?
つまり……
112通常の名無しさんの3倍:2007/02/22(木) 23:10:41 ID:???
>>106
まあ、スタゲ第2話の段階ではそれが正しいと思っていたんだが
でもこ奴、作中スタゲ第3話で、思っくそ自分に打たれたビームを周囲の空間を制御することで射線を円に歪めて
それを自分の周りに配置して攻撃に転用してるからな

どんなdでもシステムだよVLってwww
113通常の名無しさんの3倍:2007/02/22(木) 23:12:26 ID:???
1.火星にはNJやNJC・ニュートロンスタンビータに使われる「ベースマテリアル」と呼ばれる謎の金属がある
2.これがなければNJCやNJ等のものは作れない不思議合金
3.火星にてVLが開発作成実用化されている

……おや?
114通常の名無しさんの3倍:2007/02/22(木) 23:13:49 ID:???
ソードワールドみたいに設定上書きが公式に認められてる状態の、なんとすばらしいことか
115通常の名無しさんの3倍:2007/02/22(木) 23:24:16 ID:???
またか!! またパクリか!!!
116通常の名無しさんの3倍:2007/02/23(金) 17:55:40 ID:???
>>113
これは……
ここまで都合よく設定が繋がると、何者かの意思が働いているようにも思えてくるな。

おっと、なにやらSAN値が一気に下がった感じだ
117通常の名無しさんの3倍:2007/02/23(金) 19:01:52 ID:???
>>113
そして種世界に喋る人工知能はすでに存在している。
これは火星の反乱フラグ来たな。
118通常の名無しさんの3倍:2007/02/24(土) 01:56:12 ID:???
火星には古代人の遺跡があり様々なモノが見つかっている。
それらを己の欲望の為に奪おうとする者とそれらを守る者との戦い…
119通常の名無しさんの3倍:2007/02/24(土) 02:17:51 ID:???
火星にはすでにアヌンナキの基地があるよ。
人間は人類の味方のエンキと共に人類支配をたくらむエンリルに対抗しなければいけない
120通常の名無しさんの3倍:2007/02/24(土) 04:08:07 ID:???
火星の古代文明と言えばナデシコとクロス出来るかな
121通常の名無しさんの3倍:2007/02/24(土) 06:22:38 ID:???
火星はテラフォーミングされた水の惑星
そんなARIA THE ナチュラル、という電波を受信した

ところで、種キャラに頭文字が「ア」の人は結構多いな
122通常の名無しさんの3倍:2007/02/24(土) 08:23:34 ID:???
古代火星人っていうと、コブラのモアイを思い出す折れはもう年寄りか。
123通常の名無しさんの3倍:2007/02/24(土) 14:15:24 ID:???
>>122
ああ、意思を持ったアーマロイドを製造してたり
原住民の人口問題に首を突っ込んでややこしくした人達もいたな。
124通常の名無しさんの3倍:2007/02/24(土) 17:48:07 ID:???
>>119
シュメール/バビロニア神話の神の名前しか出てこないんですが…。
125通常の名無しさんの3倍:2007/02/24(土) 18:18:42 ID:???
>>124
詳しくはムーブックスを見てくれ
126通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 18:30:07 ID:???
あれはゴジラと添い遂げる二人の救済スレだったんじゃねえの?
127通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 21:04:02 ID:???
保守代わりに思いつきを書きなぐって投下

「どこだ、ここは」
男は呆然とあたりを見回した。
「俺は、確か」
そう、男は死んだはずだった。完膚なきまでに。
「なぜ、生きて」
自分の身体が爆発で弾け飛ぶ、その瞬間までまざまざと思い出せるというのに。
その時、爆発音が彼の鼓膜を揺さぶった。
現実に否応無く引き戻された彼が見たものは――
「こ、これは……戦争か!?」
一目で兵器と判る、人型の何かが空を舞う戦場。

その戦場の片隅で、彼はある兄妹を救う。
兄の名はシン・アスカ。妹の名はマユ・アスカ。
そして男の、男の名は――結城丈二。
またの名をライダーマン。
身を挺して多くの人々を救った独りの男。

今、有り得ない一つの出会いが、世界の運命を変える。

「マシンガンアーム!」
幼さを残す少女の声に応え、義父より与えられた力が咆哮する!
「な……何なんだよお前はぁっ!」
アウルは足元に打ち込まれる銃弾を必死で避けなければならなかった。

「フリーダムゥウウウウッ!」
『どうして君は、こんなっ!』
「決まってる! お前が、仇だからだぁあああッ!!」
少年は解放する。義父より与えられた力を、憎悪を込めて。




続かない。
ライダースレに投下するべきなんじゃね?とか優しくないツッコミは甘んじて受けますはい。
128通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 22:00:15 ID:???
なぜよりによってライダーマンw
いやライダーマン好きだけど、シンだったらV3やゼクロスの方が相性良さそうな気がするな
129通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 22:53:31 ID:???
復讐者といえば怪傑ズバット
130通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 23:02:27 ID:???
ちょほひとまちなは……
131通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 00:50:37 ID:XKO5FBLl
>>128
いや、ただ単に「マユが腕を失った」というただ一点からのクロスなんだが……
132通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 00:52:54 ID:???
ぐあ、ageちまったorz
すまん、吊ってくるorz
133通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 01:07:31 ID:???

 ぽかぽかの陽気、青く高い空には、ちょこんと白い雲が浮かんでいます。
さっきまでの通り雨が日差しに焼けていたアスファルトを潤して、
雨上がりの匂いがオーブの田舎道に漂っていました。
 虎柄の帽子を被ったアンドリューさんと大きな胸のマリューさんは、
汗をかきかき、馴染みの喫茶店へと軽い足取りで並んで歩いておりました。
 二人はとても仲良しです。仕事で忙しい生活を送りながらも、休みの日には
二人連れ立って長い散歩に出かけます。散歩の途中に美味しそうな匂いにつられて
道沿いのお店をのぞくこともしばしば。
 道の両脇、ぼうぼうに草の生えた小道を通り、温暖化で海の迫ってきた道路を渡り、
虎さんはお目当ての店にマリューさんを案内します。
「もう、こんな辺鄙なところに本当に喫茶店なんかあるの?」
「ああ、あるともさ。歩いてしか見つけることが出来ないがね」

 時々道路が海に沈んでいるので、虎さんはマリューさんと彼女のパンプスを
抱えて自分はズボンの裾を海水にぬらしています。マリューさんはその間中、
顔を真っ赤にしていますが、それでも虎さんにしっかりしがみついています。
 歩きながら二人はとにかく喋っています。仕事が忙しくて、家に帰っても
滅多に会えないので話すことは沢山ありました。虎さんは時々冗談を言います。
マリューさんは冗談が面白くては笑い、つまらなくては笑っています。
虎さんと話せることがとにかく楽しくて笑っています。
 二人が通った後には、虎さんの濡れたサンダルの後が点々と残っていましたが、
直にお日様に照らされてなくなりました。

 首都の騒がしさも、太陽発電パネルのまぶしいきらめきも届かないくらい
歩いて歩いて、今は人の居ない古いガソリンスタンドの横を通って、
真上に在ったお天道様が少しだけ傾き始めたあたりの頃合に、二人は
目当ての喫茶店にやってきました。

『カフェ・アルファ』

 テラスの端に、風見魚が気持ちよさそうに泳いでいる、海辺の小さな喫茶店。
 潮の香りがしています。よく見れば波に削られて海が直近くまで来ていて、
少し危なっかしいです。
134通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 01:10:23 ID:???
 ちりんッ
 ドアのベルが可愛くなって、お客さんがやってきたことを告げましたが、
「――おわっ!」
 店員さんはカウンターに突っ伏して寝ていました。
慌てて起きてエプロンを調えましたが、緑の髪に寝癖がしっかりついています。
「いらっしゃいませ、虎さんお久しぶり。後ろの女の人は初めてですね」
「おう、いつだったか連れてくるといっておいたからねえ」
 それは随分前の話だったのですが、カフェ・アルファはいつ来ても常連になれる
お店です。

 虎さんとマリューさんは並んで席につきました。メニュー表には只一品、
"珈琲"と書かれています。二つ頼んで少し待つと、カップに入った珈琲が三つ、
出てきました。
 アルファさんは、当然の様に二人の前に座ります。マリューさんはちょっと驚いて
しまいました。
「前来た時には女の子がいなかったかい?」
「男の子を追いかけて、首都まで行っちゃいました」
 虎さんがお土産の黒砂糖を渡すと、アルファさんは涙を流して喜びました。
そして人かけら食べてまた泣くアルファさんに、マリューさんもびっくりです。
 一度話が始まると、アルファさんは中々止まりませんでした。笑って怒って、
一秒たりとも同じ顔をしていません。もう喋る喋る。
 ふ、と急に話すのをやめて窓の外を見て――
それからまた話し出しました。

 二人が居る間中、他のお客さんがちっともやってこないので、マリューさんは
大きな胸の中一坏にカフェの未来が気になりました。
 お日様が大分傾いて、空を夕焼けに染めるまで、二人はアルファさんと
楽しくおしゃべりしました。

 赤い空の下を、虎さんとマリューさんが仲良く連れ立って歩いています。
まだ暖かいコンクリートを踏みしめながら、夕凪の中、夜の事や明日の事を。
 混迷の時代は近く、先のことは分かりませんが、互いに約束を交わしました。
二人でまた、あの白い小さなお店に、風見魚の泳いでいる、
何時来ても常連になれる喫茶店に、何時かまた行きましょう、と。






 以上、雰囲気が出せずに少し後悔している。
135通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 01:13:30 ID:???
クロスの元ネタがわからないのが、こんなにつらいなんて……
136通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 01:17:30 ID:???
「ヨコハマ買い出し紀行」だったかな?
雰囲気が出てて、凄く良いですね。
137通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 11:21:45 ID:???
>>129
シンアスカの父が飛鳥五郎で早川健が
自ら開発したズバットガンダムに乗ってラクシズを追い詰めるのか

「前プラント最高評議会議長、シーゲル・クラインの娘ラクス・クライン。
ずいぶんと洗脳が得意なようで……だがその腕前、オーブじゃあ二番目だ」
「ならば、オーブ一は誰だというのです!?」
「ヒュウ!チッチッチ(無言で自分を指差す)」

早川健とラクスの仁義無き洗脳対決

「早川健様バンザーイ!」
「健様のために!」
「やめてよね、健に逆らうなんて許せないじゃない?」

「そ、そんな……」
13845  ◆WZm3jzCkZQ :2007/02/27(火) 03:31:53 ID:???
 巨体=やせた肉体を操縦席に押し込める。アドレナリン/怒りの匂い。
困惑――軽々と動かせていた肉体が、泥の中を動く肺魚と化している。
重い体/疲労を認識、医者から処方された"回復薬"を首筋に――広がる開放感。

 望まれている――それを望んでいる。メビウス/エンジンに火を入れて発進。
いざ、爆心地(グラウンド・ゼロ)へ――キャリアの更新。

 戦争/闘争/抗争は続いている。求められた休息/安らぎ/平和は与えられず、
より長く/強くコーディネイターを殺すことを望まれる。

 疲労/不平=反乱の因子。与えられる"回復薬"。

 通信機ががなり立てている――コーディネイター/空の化け物を狩れ、と。

 ビジョン――ねじ切れるコロニー/プラント。
 ビジョン――サイクロプス/熱線に焼かれて骨の無くなる人/基地/味方。
 ビジョン――この一撃によって、ああ、爆心地(グラウンド・ゼロ)へ。

 ガイド/機械の誘導が機体を導く――操縦桿を引く。無重力に酔い、加速度に打たれる。

 曖昧な感覚、確実なものが真綿に包まれている――鞘の中のナイフを握り締める感覚。

 与えられた言葉――許し。聞かされる言葉は一つ。無線機から。復唱/唱和する。
「すべては青き清浄なる世界のために――」

 寒さに震えて針鼠を抱きしめる。懺悔/免罪符。トリガーを引く/命を間引く。
 ビジョン――核によって生まれる究極の聖域。

 ――おお、炸裂(エクスプロード)よ! 塵と灰に!

 ディムズディル=ボイルドの放った核ミサイルは、ナチュラルとコーディネイターとを
全くの一瞬――平等の内に熱球の中に埋め込んで行った。
 



 むう、『ヨコ出し』とのクロスと言い、意図的に文体/書体を変えると
乱れ/違和感があらわれるのが、自分=作者/著者にも影響――暴走族が煩いですね。
「ブルブル! ブルブル! ブルブル! ブルブル!」
139通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 05:56:54 ID:???
不必要な記号使いすぎ。
140通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 07:29:34 ID:???
>>138
記号の多用が目障りで読み辛い。
体言止めも効果的ではない。
精進して下さい。
141通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 16:24:59 ID:???
レイズナーとのクロスでΔ組がエイジと一緒にグラドスの侵略を伝えるために地球へ
142通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 17:03:44 ID:???
並列バイオだっけ?
たしかそんな名前のラノベに同じような文体使ってるのがあったはず

143通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 17:22:33 ID:???
─や/を文中で連発するのは、ラノベによくあること
144通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 18:49:17 ID:???
ラノベって言うか、きのこやら鋼屋っぽい文章にしようとして、盛大に失敗した感じ。
あーゆー文って好み分かれるし、独特のセンスがないとできないからやめたほうがいいよ?
145通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 23:28:51 ID:???
>>142
俺も思った。というか間違いなくあれを踏襲してると思うが
146通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 13:57:25 ID:???
斜線はともかく「――」はハードカバーの小説でも多用されてないか?
「……」と使い分けて、おもに間を取る時に。
147通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 14:30:03 ID:???
>>146
ほとんどの行に「――」が使われてるってのは、もはや多用とかいうレベルじゃないだろ。
148通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 16:25:15 ID:???
ああ、読み返してみると確かに……。
149通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 16:36:47 ID:???
というか「並列バイオ」という作品名が出て、それに反応があることそれ自体に
驚いてるのは俺だけだろうか
150通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 17:40:34 ID:5+H9iywC
元ねたはマルドルックベロシティってラノベ
エルロイ文体と言うらしい。手抜きに見えるもろはのつるぎ
151通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 18:07:44 ID:???
「でだ、この人らがわざわざこんな地の果てまで来てくれてご苦労な上に、
第三小隊を勤めてくれる奇特な人です。じゃあ挨拶から行く?」
シン「シン・アスカ・・・じゃなかった飛鳥巡査です!」
レイ「バックスを担当する・・・」
ルナ「遅いわよレイ!私がルナマリア巡査長です!この子がメイリン。私の妹で」
太田「・・・巡査長・・・・」
メイリン「宜しくお願いします。電源車担当です。」

後藤隊長はいつもそうです。自己紹介遅れました。
警視庁警備部特車二課泉巡査です。
なんか前々からうわさの第三小隊ですが
「プラント」というところから来た6人で構成されるとか何とか香貫花が
さっき言ってたけど本当だったんだ。「プラント」ってどこか遊馬は教えてくれないけど。
太田「私!太田功巡査が!巡査長殿に!質問であります!!」
ルナ「そんなに緊張されても・・・」
香貫花「そうよ、いまさらマッドポリスマンが何を言ったって・・・」
篠原「く・・・馬鹿みてえ。」
太田「聞こえてるぞ!こっち来い、畳で貴様の顔に俺の実力を思い知らせてやる。」
後藤「はいはーい、とりあえず隣の部屋の荷物があくまで、君達ここにいてちょうだい。
山崎。お茶はいいから、」
いつ見てもひろみちゃんはおおきいなあ。
後藤「それじゃあ、泉、後やっといて、俺は有馬記念買いに行くから。
香貫花「じゃあここじゃあ狭いでしょうから、全員ハンガーへ集合!
太田ぼさっとしてないで!」
野明「はい!」
山崎「泉さんお茶・・・どうしましょう」
レイ「ご馳走様」
野明「いつの間に・・・」
遊馬「野明!早くしろ!」

はいはーい!
こうして特車二課第三小隊は旗揚げしたのです。



By機動警察パトレーバーより
152通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 18:35:51 ID:???
SSって何?うーんと短い小説の事?
153通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 19:09:37 ID:??? BE:537516959-2BP(0)
>>152 それだとショートストーリーかな?
たぶん、サイドストーリーのほうではないでしょうか。
154151:2007/02/28(水) 19:09:46 ID:???
シゲさん「やっぱこの子いいんじゃないのー」
あっ整備員さん達が何かやってる。いつもシゲさんが中心だなー、どうせルナ
さんやメイリンさんの品定めでもやってるんだろうなー。どうせこんな時は
やっぱり榊さんだ。
シゲさん「あ・・・・班長・・・・。」
シゲさん目がひっくり返ってるよ。
榊「馬鹿野郎!テメエラみてえな役立たずは俺の弟子になる前に根性叩き壊してやる!
おいシゲ!どうせテメエが元凶だろうからお前の責任だ!腕立て伏せ500回!
根性鍛えなおして来い!」

ルナ「ずいぶんユニークなところね・・・気が合いそうじゃない?シン?」
レイ「規律というものが無いのか?この部隊は?」
野明「ははは・・・・。」
やっぱり他人から見ると変なのかなあー特車二課(うち)は。
遊馬「鼻の下。伸びてんぞ!香貫花の時とはえらい違いだな、この階級論者め!」
太田「きーさーまー。そんなに射殺されたいか!」
山崎「まあまあ太田さん。銃も無いのに何するつもりですか?それより進士さん
来てますよ。」
太田「非番の日でも隊を忘れない!まさに軍人の鑑だな!」
遊馬「イサオチャン?軍人じゃないよ、俺達警官。」
太田「似たようなもんだろうが!!」

155151:2007/02/28(水) 19:11:33 ID:???
野明「相変わらずだね」
香貫花「それじゃあ全員整列。それぞれ階級名と氏名を申告!ハンコは・・・」
野明「どうせ無いんじゃないの?」
香貫花「そうね、サインでいいわ全員整列!」
ピシッとしてるなーさすが軍人教育を受けた人は違うよなー。いいなあ。
香貫花「ぼさっとしてないで体操服の用意をしなさい」
ルナ「運動ですか?」
香貫花「そんなところね?まあ運動と生活環境の充実をかねて草取りをします。」
シン「エー、そんなの除草剤まいてちゃっちゃと済ませりゃいいじゃん。」
山崎「除草剤はあとで開墾する時に毒になりますから。それに鶏がもしのどに入れたりしたら」
レイ「でかいな」
シン「分かったよ!草取りだろうが、開墾だろうが何でもしてやるよ!」
山崎「良かった、太田さん・アスマさん麗の倉庫の裏の開墾。今週中に出来そうですよ。」
太田さんなんか困った顔してるー
タミコ「皆さんお世話になってます!」
進士「タミコさん目がワラッテナイデスヨ!」
いつも仲がいいけどー、進士さんの言うとおりだ。奥さん目が怖い。
どうせいつもの高島屋のデートの途中でこっちつれてこられて怒ってるんだ。
太田「ちょうどいい、進士!お前も来い!」
進士「へ!?」
太田「ほら、行くぞ!まったくこれだから予備校上がりは!」

レイ「それでは我々も・・・」
シン「草抜きか!」
ルナ「ぶつぶつ言わないで、・・・・いってらっしゃーい。ってなにその目」
メイリン「別に、これからあたし達も行くんだよね、草刈。」
香貫花「そういう事。野明も来たし着替えましょ。」
シゲさん「読者サービスは?・・・・無いですよね・・・。はいはい・・・
オヤッさんそんな眼で見ないでくださいよ!やればいいんでしょ!?ひゃくじゅうよん
、ひゃくじゅうご」
野明「シゲさん死んじゃうんじゃない?」
香貫花「あの位じゃ死なないわよ」
野明「冷たーい。香貫花」
ルナ・メイリン「変なの」


156通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 19:16:32 ID:???
遊馬の家はロゴスとつながってそう
157通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 19:35:27 ID:???
サイドストーリーの事なのかー
ありがとうございます
158151:2007/02/28(水) 20:23:47 ID:???
つづき


野明「メイリンさんとルナさんでしたっけ?日本語上手いですね。」
ルナ「ええ、こう見えてもコーディネーターですから」
香貫花「・・・・・じゃあ遣欧・・・・」
野明「やめよう!やめよう!はっはっは」
メイリン「?」
ああまたオタケさんとおなじようになりたくないなあ。
ルナ「やってる・・・やってるって・・・うわ!」
山崎「はい。四人分鎌ですよ。」
進士「サクリ・サクリ・サクリ。・・・・ふふふ」
怖いよ進士さん。
太田「お前、その態度・・・。」
遊馬「ああ。悪かったな、おまえの大嫌いな上流階級ですよ俺は!って香貫花
へっへっへ、香貫花・・・じゃなくって巡査部長殿!これだけやりました!」
太田「それは俺がやった奴だろ!」
遊馬「それじゃあ俺が案内してきますよ。新入り!来い!野明!着いて来い」
野明「待ってよアスマ!」
香貫花「相変わらずね。二人とも・・・・。太田!二人の抜けた分あなたががんばりなさい!」
太田「(しぶしぶ)・・・はい!分かりました!!って何だお前ら!」
シゲさん「なんだじゃないでしょ!手伝いに来たのお手伝い。」
香貫花「大変ねあなた達も。」
シゲさん「働かざるもの食うべからずってねえって、おいそこー気合入れてやれよー。
ハゼの次はジャガイモだぞ!」
山崎「ここら辺だと茄子科の植物が合うとおもうんですよ。」
香貫花「はあっ。」
159151:2007/02/28(水) 20:24:39 ID:???
ルナたち3人がハンガーの中に入ってくる。
野明「そんなにすごい?」
ルナ「それはそうよ!あの太田巡査の凄まじい破壊があれだけで済んでる
なんて、奇跡よ。」
遊馬「まあな、あいつはどっか壊れてるからな。」
シン「つまんねえの。ってレイ、何見てんだ?」
レイ「いい機体ですね、あれは・・・。」
遊馬「たぶんあんた達が乗る機体、ストライクとかいったっけ?」
野明「あたしに振らないでよ!」
ルナ「ザクがないわ」
メイリン「お姉ちゃん・・・。ブリーフィングの時、話聞いてた?レイバーの
ザクはパワーダウンして・・・」
シン「ルナ、メイリン。野明ちゃんて・・・・女だったんだ。」
ルナ「何言ってるの?このラッキースケベ!あたし達と着替えてたの知ってたでしょ?
笑わないでくださいよ篠原巡査!」
遊馬そんなにうけないでよ!
遊馬「わりい、わりい。ルナ!アスマでいいですよ。しかし今日はこれで2回目だぜ
このまま行ったら、世界中の・・・」
野明「まったく大げさに言って!」
レイ「泉巡査!」
野明「堅苦しいわね。ノアでいいわよ。どうせアスマのことでしょ?顔に書いて
あるんだから?あの子は(遊馬があの子って言うなと叫んでいる)ご聡明な
あなたなら分かるでしょ?一応、篠原重工の御曹司。私のいとしのイングラムの・・・。」
レイ「(微動だにせずに)資料で見ました。あと2名アスランと隊長は?」
香貫花「アスラン巡査部長とタリア警部は後藤隊長が乗せてくるんじゃない?」
シン「あの禿げが巡査部長でなんで俺が巡査なんだ?」
ルナ「階級なんて一時的なものでしょ?それに赤服でフェイスは同じ身分じゃない。」
レイ「ギル・・・いや議長もそうおっしゃっていた。それに・・・」
シン「なんだよ」
無駄な沈黙。愛しているなんて言って見たりして!
レイ「給料は同じだぞ。」
シン「そんなこと聞いてるんじゃない!?」
遊馬が目配せする。ナイスタイミング!
遊馬「じゃあ!自分は!ルナ・メイリン二名を借りてシステムの点検でも・・・」
野明「というわけで・・・・さよならーシン。と・・・」
レイ「・・・(この沈黙が嫌なのよね)ここの流儀ならレイでいいです。」
野明「さよなら・・・・。」
ルナ・メイリン「はっはっはっ」
香貫花良かったね。議論する相手が出来て。まああたしは関係ないけど。


PS:シンが動かしにくい!!


160151:2007/02/28(水) 20:46:14 ID:???
結構パトレイバーとガンダムSEEDを知らなきゃ分からないネタが多い。
性格はこれでいいのかな?まあ人の受け取り方次第ということで。
しかし、動かしにくいな新は。
161通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 02:30:40 ID:???
なんと言うか、読みにくい。
162通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 03:21:00 ID:???

SS=

 ショートストーリー  (俗に言う短編)
 セカンドストーリー  (2次創作・If小説など?)
 サイドストーリー   (主人公がこうしてる時、こっちでは・・)
 シングルストーリー  (1話完結タイプ ショートと兄弟)
 サブストーリー    (フンドシしてウホッ♪ では無い。本編の補足説明的な話)
 セッ○スストーリー  (俗に言う官能小説)
 サクセスストーリー  (勝ち組になろう! このペンダントを付けてから・・)
 セイントストーリー  (ペガサス流s・・・なんでもない)

・・・などなど。間違ってたらスマン。
163通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 04:11:19 ID:???
さぶストーリー
164通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 07:20:31 ID:???
つーかSSって言い難いな
165151:2007/03/01(木) 09:36:11 ID:???
後藤はじっと競馬新聞を見つめながら待合室でタバコを吸っていた。

「糞ったれめ、その線は無いだろ?本命落馬はまだしもこいつが来るかなあ。
参ったなあ・・・。」

本庁の特車二課課長室の扉が開いた。中から栗毛色の髪をした女性と、若い
青年将校といった感じの青年が出てきた。

「お待たせしましました。」

「来て早々すいませんね・・・。タリア警部、アスラン巡査部長。早速、愚痴
なんか聞かせちゃって・・・。」

「これも職務ですから、それに状況は把握できました。それと後藤さん、階級名
で呼称するのはやめていただけますか?慣れていないものですから。」

後藤はゆっくりとタバコの火を消すと立ち上がった。

「じゃあ飯でも奢りますよ。ここらならちょっと寄れば幕の内の旨いのが
買えますから・・・。」

「二人とも食事は済ませました。それより現場と機械を見たいのですが。」

後藤は残念そうに肩を落とすとミニパトのキーをくるくると回した。

「またカップラーメンか・・・・、運がよければ山崎がなんか作ってるだろうしな、
アスラン君とか言ったね。まあうちの連中と仲良くやってくれよ。」

「はっ!」

「硬いねえ・・・」

後藤はあきれたようにサンダルで歩きながら、タバコの本数を数えていた。
166ろしあ:2007/03/01(木) 10:36:54 ID:???
シン「何これすげー」
太田「いいだろ、三八式歩兵銃だ。日本軍人の魂だぞ!」
篠原「お前はおまわりさんだろ!いつ軍人になったんだ!」
167通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 11:33:45 ID:???
SSもいっぱい種類があるんですねー
教えて下さってありがとうございます
168通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 12:03:08 ID:???
セイントストーリーはさすがにネタじゃないかな……
ちなみに海外ではSSよりFF(FunFiction)という呼称が一般的らしい
日本で二次創作小説といえばSSが一般的な理由は知らん
169通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 12:15:25 ID:???
エヴァくらいじゃねFFっていうの
170通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 12:28:45 ID:???
FFだと某RPGを連想する人の方が多いだろうしな。
171通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 13:42:01 ID:???
SSつーとまずはソードストライク
172通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 13:58:51 ID:???
太田「俺に!俺に撃たせてくれええええぇぇい!!」
173151:2007/03/01(木) 14:18:33 ID:???
山崎「隊長たち遅いですね。」
太田「どうせどこかで渋滞にでもつかまってるんじゃないのか。うまいなこのから揚げ」
野明「ちょっと先食べちゃうの?」
香貫花「いない人間の心配してもしょうがないじゃない?」
遊馬「そういうこと!いただきます!」
野明「遊馬まで!じゃあいいか?みんな十代なんだからどんどん食べなよ。
太田さん、おかわり今日からなしね。」
太田「何だと!」
遊馬「そうそう、ただでさえ高い血圧をこれ以上上げる必要は無いよねえ。」
太田「篠原ー!貴様という男はー!」
山崎「冗談ですって、ご飯のお代わりなら昨日整備班の人が実家帰ったとかで
三表ももらって一杯ありますから。みんなじゃんじゃんお代わりしてください。」
ルナ「そういってもらえれば・・・・」
ルナちゃんが恥ずかしそうにお変わりを出してきた。可愛いの?
山崎「はいどうぞ」
ルナ「ありがとう、でもこのから揚げおいしいのね。」
山崎「はい、整備班の高速艇で取ったハゼと交換した天然モノの車えびですから。」
シン「久しぶりだなあ、天然物なんて食うの。プラントじゃ全て養殖か合成だったからな。」
太田「何ものも自然が一番だからな。」
野明「あー!太田さんが珍しくいいこと言ったー!」
遊馬「雪でも降るか?」
太田「お前ら・・・、俺は悲しいぞ!」
香貫花「いつもの行いがものを言うわね。」
メイリンちゃんはおいしそうに食べてる。やっぱりひろみちゃんのご飯は最高だね。
でも何でレイさんは話さないんだろう・・・。変なの!
174通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 15:10:34 ID:???
どーゆー世界観なんだろう<パトクロス
175通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 20:11:11 ID:???
シナリオ形式はやめれ
176通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 20:21:59 ID:???
>>151
名前の所に、文章がかからないようにした方が読みやすくなりますよ。
こんな感じで↓

山崎「冗談ですって、ご飯のお代わりなら昨日整備班の人が実家帰ったとかで
   三表ももらって一杯ありますから。みんなじゃんじゃんお代わりしてください。」


あと、地の文の前後は改行を入れると、台詞と違うとわかりやすくなります。
こんな感じで↓

ルナ「そういってもらえれば・・・・」

   ルナちゃんが恥ずかしそうにお変わりを出してきた。可愛いの?

山崎「はいどうぞ」
177通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 20:27:01 ID:???
単発のネタならともかく、SSとしてなら会話文の前に名前入れるのはやめたほうがいいと思われ。
178通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 20:58:47 ID:???
脚本形式に名作なし
179通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 21:56:38 ID:???
脚本形式は短編ネタとかギャグに向いてると思うが。
短編の場合は背景の描写とかをぶっとばしてネタ勝負に賭ける場合が多いから、セリフ前に名前入れるってのはこの場合有効かもしれん。
逆にじっくり書く長編とかだと脚本形式は向いてないだろうねえ。
180通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 22:15:19 ID:???
うわー大きなレイバーだねぇ
181通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 22:40:34 ID:???
基本的にシナリオ形式はSSじゃないと思うんだがね。ネタに過ぎん
182通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 02:42:18 ID:???
昔はアニパロ小説、パロディ小説と言ったものだが、
久しぶりに見てみたらSSになってた。
個人的には「SSだから小説の基本を守らなくていい。
ネット時代の新しい表現方式なんだから」という輩が
大嫌い。
183通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 03:03:05 ID:???
>>182
そんなやつ等いるのか?
184通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 03:36:02 ID:???
>>183 職人スレで文章の話になると、湧いてくるよ。
185通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 07:39:28 ID:???
個人的には、横書きなんだからそれなりの新しい形式でも良いと思ってるよ。
186通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 07:41:57 ID:???
描写や表現が出来ないからシナリオ形式になるんじゃないか?もそっと文章力を磨いて欲しいよ。
187通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 07:57:01 ID:???
脚本形式はキャラの書き分けを放棄するから描写に割く分が浮くので小ネタや単発ネタ向き、とされてるかな
まともな短編や長編で脚本形式って場合、キャラ描写を放棄してると見なされるから嫌われる
つーか、脚本形式だと台詞の羅列だけになって地の文がありゃしねーっての多いし
俺も脚本形式の長編で面白いの見たこと無いや。むしろあったら教えれってくらいだ
188通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 17:48:33 ID:???
>>185 それって、なんでもすぐに一行あいて、段落がなくて、会話がヘンな文?
キャラA,B,Cといて、AとBの会話(台詞だけ) 一行開き、BとCの会話(会話だけ)
一行開き、AとCの会話(台詞だけ)、一行開き、一字下げなしで地の文というSS
が、「文章が上手い」と褒められているのを見たときはめまいがしたよ。
小学生レベルの作文力と読解力はほしいなあ。
189通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 17:56:32 ID:???
ここにもスレ違いの文法厨が湧いて出てきたか。
190通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 18:00:45 ID:???
とりあえずは自分が見て読みやすくかいときゃいいやね
191通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 18:01:33 ID:???
おもしろけりゃ文法がどうでもなんでもいいけどな
SSだから
192通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 18:05:28 ID:???
>>188はなにがしたいんだ?
193通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 18:12:26 ID:???
自分が手本を見せてやるって宣言したんだろ
って事で>>188よろ
194通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 18:23:23 ID:???
わしゃ縦書きがいいのう
195通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 18:58:30 ID:???
一字下げいらね
196通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 19:30:16 ID:???
ダンガイオーとのクロスとかマシンロボとのクロスとか

どう考えても一発ネタです、本当にありがとうございました
197通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 19:30:39 ID:???
横書きだから一字下げはしない方針。
一回評判良いって聞いたSS見たらPDFで縦書きにしてあったもんで読むのあきらめた。
198通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 20:47:18 ID:???
クロスSSってのは「好きなキャラがいっぱいでてきて、
わるいラクシズをやっつけます」って話だから、
文章なんて小学生レベルでいいんだよ。
199通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 21:11:28 ID:???
>>194






200通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 21:30:26 ID:???
>>198
クロスした主人公がルナマリアやキラにボコられてシンに笑われるというSSの存在を知らないのかね?
201通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 21:30:42 ID:???
>>198
それっておかしくない?
種の世界観を借りてSS書いちゃいけないのかな?
自分はここにクララ白書とのクロスSS投下したんですが
別にラクシズをやっつけようとも思わなかったけどな。
202通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 21:31:09 ID:???
>>196
シンがゴッドハンドスマッシュや運命両断剣やるネタしか浮かばんのが困る
203通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 21:32:00 ID:???
ここの>>133あたりを思い出すんだ。
これだってクロスだろ
204通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 21:36:28 ID:???
お前等、釣られ過ぎだろう。アホにマジレスすんなって。
205通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 21:58:12 ID:???
へきる萌え(はーと)
206lot opera 1 1/2 ◆YqJJJk6AAw :2007/03/02(金) 23:32:48 ID:???

act-1 「プロローグ」

 建物に足を踏み入れると病院特有の匂いが鼻孔をくすぐる。
 あまり得意なものではない──、いや、どちらかと言えば苦手なので少し苛立ってくる。
 連れの二人が何食わぬ顔をしているが、それがどことなく恨めしい。
 受付嬢に話をつける。偉そうな医者が卑屈な態度で現れて、ある病室へと案内した。
 途中何人かが俺達を不思議そうに振り返って鼻を鳴らしている。
 おそらく俺達に染み付いた硝煙の匂いというものが、病院には不釣り合いなのだろう。
 目当ての病室の前まで行くと、医者はそそくさと足早に立ち去っていった。
 ずいぶんと嫌われているものだ。別に好かれたいとも思わないが。

 ドアを開けると、質素というよりは殺風景な光景が目に入る。
 ベッド以外には何も無し。ベッドの上には全身を包帯で覆われた少女が横たわっている。
 微かに胸が上下していて辛うじて生きているのが分かる。その命の灯はいつ消えてもおかしくは無いだろう。

「彼女で良いのか?」
 連れの一人、ジョゼが控え目に話しかけてくる。俺の表情を伺っている様にも思えるが、俺は気にも留めずに答える。
「どれでも構わん。人形になっちまえばなんだろうが同じだ」
 俺の言葉を聞き、もう一人の連れ、シエラがヒステリックに金切り声を挙げる。
「アラン!そんな言い方しか出来ない訳?」
「ご忠告感謝しとく。だが昔からこんなしゃべり方で生きてきたんでね。今更変えられんよ」
 そう告げるとシエラは怒りのあまり黙り込む。ジョゼに目を向けると、処置無しといった感じで肩をすくめている。
「彼女の名前はマユ・アスカ。家族は行方不明……らしいな。」
「好都合だな。シエラ、搬送の準備を頼む」
 そう告げると俺は二人を置いて病室から出ていく。
 病院は好きじゃない。妹とあのはねっかえりを思い出す。
 二人の笑顔が二度と見れないという事を思い知らされるからだ。


207lot opera 1 2/2 ◆YqJJJk6AAw :2007/03/02(金) 23:35:11 ID:???


 気付いたら私は見知らぬ部屋にいた。此処は何処なのだろう?と疑問が浮かんだけれど答えが直ぐに現れた。
 ──此処はフィレンツェの福祉公社だ。
 そして私は義体の一人。過激派を駆逐する戦闘人形だ。
 意識は靄がかっているけれど、不思議な事に思考ははっきりしている。
 上半身を起こすと、違和感を感じる。体の反応が追い付いていない感じだ。
「目を覚ましたか?」
 急に声をかけられ、私はびっくりしながら声の主の方に振り向く。
 ──彼はアランさんだ。私の担当官。彼と私がフラテッロ(兄妹)だ。
「はい……アランさん」
 彼の視線は私に向いている。何故か心臓の鼓動が速くなる。
「名前は?」
 彼の声が私の耳を撫で上げる。
「マユ・アスカです」
 私はハッキリと正しい発音で自分の名前を答える。
「そうか。大丈夫みたいだな。今日はゆっくり休め。明日から忙しくなるぞ」
 彼はそれだけの言葉を残して部屋を出ていく。さよならの挨拶を暇すらなかったのが寂しい。
 ドアの閉まる音が冷たく響く。外界が私を拒絶しているようだ。
 ベッドに横たわり、布団を頭まで被る。
 思考がグルグル渦巻く様に回転していく。 私を支配するのは彼に対する仄かな慕情だ。いつからそれが現れたのかは分からないけれど。
 ──私は彼の支配を欲している。そして、彼の心をを支配したい。


──to be continued──
208lot opera ◆YqJJJk6AAw :2007/03/02(金) 23:37:25 ID:???
ガンスリ+BSFクロスを投下。連作短編になります。
209OK,予告どおり血の涙だ:2007/03/02(金) 23:37:35 ID:???
ちょっ! ティは死んでる!?
てか、入院してるのはセスの妹ではなかったか!
210通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 23:43:57 ID:???
GJ!ティ死んでたってシエラがいれば良いじゃない。ジプシーの手腕に期待しようよ。
211通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 23:45:54 ID:???
いや、むしろ期待株はシエナとレプレだろ?
212通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 23:48:49 ID:???
GJ!いや、俺はフォリフェに期待。つーか完全オリ展開で読者を光の速さで置いてったな……。まさにイシュタム節。
213通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 23:50:51 ID:???
そして意外に多いBSF経験者……
214通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 00:01:58 ID:???
GJ!イイヨイイヨー!!
215 ◆YqJJJk6AAw :2007/03/03(土) 00:23:10 ID:???
誤字があったから訂正
×妹→○親友の妹

皆ガンスリやBSFが好きなんだなぁとしみじみ。
216通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 00:28:13 ID:???
相田は俺をロリコンにした犯人
217通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 00:30:52 ID:???
シエラって誰だっけと真剣に思い出せない俺
218通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 07:41:32 ID:???
GJ!アランっぽさが上手く出てると思う。ウンメイノカケラの時から思ってたが、文章のかもしだす雰囲気は相田裕に似てる。
そんな訳でトリエラ出そうよトリエラ。

>>217
BFSに出てくるパレルモと愉快な仲間達その1。未プレイならPS2版が中古で1000円以下だからやってみろ。
219通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 07:51:19 ID:???
GJ!
アルフォンソさんを出して下さい。
220通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 12:36:27 ID:???
GJ!いや、アルフォンソよりもピーノ出そうよ。
221通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 13:08:16 ID:???
>>218
やつは、シエ「ナ」だ。
イタリアの地図で確認したから間違いない
222 ◆YqJJJk6AAw :2007/03/03(土) 17:32:27 ID:???
すまん。俺も確認したがシエナだった。本当に申し訳ない。
223通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 21:29:52 ID:???
悪いと思うならティを出してくれ(血涙)
いや、自分のやりたい様に書いて下さいね?
224通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 21:34:06 ID:???
ティが義体化されてたら、悲しみの血涙が出てたとこだったので
マユでよかったと思うしかない。

で、手元にPS2のBSFと全話冒頭セーブデータがあるわけだが、
ガンガルとどっち先に復習するべき?
225通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 22:03:30 ID:???
>>244
つへうげもの
226通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 06:25:12 ID:???
>>224
つふしぎ遊戯
227通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 06:44:49 ID:???
>>224
復習はいらんだろ。例によってオリ展開だろ。

ソリノだそうよソリノ
228通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 07:22:49 ID:???
>>226
おい、シュガー……何処からふしぎ遊戯が出てくるんだ?
229lot opera act-2 1/2 ◆YqJJJk6AAw :2007/03/04(日) 20:31:24 ID:???


 休憩室で煙草でも吸おうと足を向けると、同僚のアルフォンソに行き会う。
「よう、アラン。オーブはどうだったよ」
 公社の職員であり、それなりに気を許せる男だ。あくまでそれなりにだが。
「別に。料理は不味いし、良いワインも無い。最低だ。観光に行くならオーブはやめとけ」
 アルフォンソは陽気な笑みを浮かべ辺りを見回し囁いてきた。
「で、義体の方はどうだった?」
「別に。丁度良いのが有ったからそれに決めた。長々と病院巡りなんてしたくないからな」
 俺は適当にアルフォンソをあしらうと休憩室に入る。
 いつもならば他の職員──プリシッラやアマデオ、オルガ辺り──がたむろっているはずだが、皆出払っているのか誰もいない。
 俺は椅子に腰を下ろし、テーブルの上に置いてあった新聞を手に取り読み始めた。
 あまり景気の良さそうな記事は載っていない。きな臭くなる情勢を危惧する記事ばかりだ。ブルーコスモスの盟主の談話も写真付きで載っているが、誰かに悪戯書きをされていた。
 哀れな事だ、と新聞を畳み胸ポケットから両切りの煙草を取り出して口にくわえる。
 ライターを取り出そうとしても見付からない。上着、ズボンのポケットをまさぐってもライターはおろかマッチすらない。
 煙草を吸うのを諦めて灰皿に煙草を捨てると、ドアが開いてマルコーが入って来た。
 マルコーは義体担当官の一人でアンジェリカという義体の担当をしている。
「案外早かったな。適当に切り上げてきたのか?」
「まあな。何を選んでも義体になれば皆同じだ。条件付けでどうにでも出来るからな」
 ──条件付け。一種の洗脳であり、過去の記憶を消して真っ白になった頭に色々と書き込んで都合の良い戦闘人形に仕立て上げる技術だ。
 マルコーは乾いた笑みを浮かべ、俺に問掛けてくる。
「名前は何にしたんだ?男の名前が良いぞ」 俺は肩をすくめて溜め息を吐く。
「子供じゃあるまいし人形に名前をつける趣味はない。そのまんま……マユだ」
 その後暫く他愛の無い会話をするとマルコーは部屋を出ていった。
 ふとテーブルに視線を移すとライターがある。マルコーが気を利かして置いていったのだろうか。
 再び煙草を取り出して口にくわえて火を着けようとしたが火花が出るだけで火が着かない。どうやらガスが切れているらしい。
 ついてないとボヤキながら天井を見上げた。

 ──馬鹿馬鹿しい。人形に情なんて持つものか。


230lot opera act-2 2/2 ◆YqJJJk6AAw :2007/03/04(日) 20:34:02 ID:???


 電気を消した暗い部屋。
 窓から月明かりが降り注ぎベッドの上に四角の光の枠を作り出した。
 その中に入ると冷たい明かりが優しく私を撫でた。月明かりの作り出す寂しさが私を包み込む。
 スポットライトの中のヒロインになった気分だ。
 不意に影が私に落ちる。窓を見ると外に一匹の黒猫がいた。中に入りたいのか爪をカリカリと窓ガラスにたてている。
 窓を開けてやると、ツンと澄ました顔で私の顔を見つめて部屋の中へと入ってきた。
 猫はベッドの上で偉そうな顔をして私の様子を伺っている。その姿はまるで昔絵本で読んだ──。
 いや、絵本なんて読んだ事はない。勘違いしているのだろうか。
 何を考えてるんだろう、と一人ごちて私は窓を閉めてベッドへと戻った。
 猫は私の隣で丸くなっている。喉を撫でてやるとゴロゴロと喉を鳴らして喜ぶ。
 首を優しく掴んで膝の上に抱くと温かさが私に染み込んでくる。
 暫くの間頭を撫でてあげた。猫は立ち上がり月明かりのスポットライトの中で月に向かい鳴き始める。
 なんて不思議で神秘的な光景なんだろう。何故か涙が溢れてきた。
 猫の歌声が悲しく響く。
 この子は大切な人を失ったのだろうか。
 心に響く鎮魂歌に合わせて私もハミングする。
 明日、アランさんにこの子を飼って良いか聞いてみよう。
 猫を抱いて私は眠りにつくことにした。寂しい心を猫の暖かさで癒そう。

 ──彼が猫が嫌いじゃなきゃ良いな。


──to be continued──
231lot opera ◆YqJJJk6AAw :2007/03/04(日) 20:38:31 ID:???
サブタイ入れ忘れ。
「a doll in the moonlight」
です。
次辺りティの話をする予定。
ではまた。
232通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 20:46:35 ID:???
マシューか!?マシューなのか!?
233通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 21:35:32 ID:???
つマッシュルーム
234マシュー・カスバート:2007/03/05(月) 21:50:20 ID:???
そうさのう……GJかのう……
235通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 16:20:43 ID:???
GJ
236通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 22:44:23 ID:???
種死帳というネタをおもいついた。
月=キラ、L=アスラン、ミサ=ラクス、メロ=レイ、ニア=シンてなとこで。
237通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 22:48:53 ID:???
>>236
自分で書けば良いだろ
238通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 23:22:49 ID:???
黒歴史って、
「人類の宇宙進出→MS戦争が高じて破綻・文明滅亡→石器時代からやり直し」
の繰り返しなんだろうか。
いやクロスオーバーSSの殆どは平行世界ネタで、タイムスリップやパラドックスを
扱った話って見たことなかったなあとフト思ったんで。
さすがに間隔が空きすぎてパラドックスの起きる心配もないって事かもしれんけど。
239通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 00:03:53 ID:???
あれはターンA内のみで考えた方がいい。
240通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 00:22:16 ID:???
じゃあタイムスリップでナイトガンダムか武者ガンダムとのクロス誰か書いて
241通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 15:49:10 ID:???
見てみたいと思った俺がいる
242通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 16:40:29 ID:???
書いてみたがネタにしかならなかった。投下は見合わせる。
243通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 17:14:23 ID:???
ネタでいいから投下希望
244LR(略) ◆9AUE2RuSV. :2007/03/12(月) 05:20:22 ID:???
「レッツ、パアアリイイイィィィ!!!」って叫ぶ最強大統領が活躍するSSってここのサイトで需要あるか?
245通常の名無しさんの3倍:2007/03/12(月) 07:35:22 ID:???
モノを読んでみんとなんとも言えんな。
246lot opera ◆YqJJJk6AAw :2007/03/12(月) 23:31:34 ID:???

「おはよう、トリエラ」
 猫を連れて庭を散歩していたら、トリエラを見つけた。
 彼女はちょっとシニカルだけど面倒見が良いお姉さんみたいな人だ。担当官のヒルシャーさんとは見た所上手くいっているのかいっていないのか判らない。
 彼女みたいな人をツンデレって言うのだろうか。
「おはよう、マユ。少しは公社に慣れた?」「ううん、全然。何をすれば良いのか全然判らないよ」
 私は頭を掻きながら答えた。
「それはアランさんに聞ききな。担当官でしょうに」
「うん……そうだね」
 猫は私の前に立ってトリエラを見つめている。
「猫?この子どうしたの?」
 トリエラは猫に向かって微笑む。
「昨日、部屋に入ってきたの。この子、飼ったら駄目かな?」
「だから、私じゃなくてアランさんに聞いてよ。上手く行ってないの?」
 トリエラは肩をすくめて溜め息をついている。
「さあ……どうなんだろ。私はアランさんが好きなんだけど、彼は私の事をどう思っているのか……」
 私は眩しい日の光に手をかざしながら空を見上げる。入道雲がモクモクと湧き上がっている。
「マユはヘンリエッタ以上に重症だね……。夢見る少女と呼んでやろう」
 トリエラは私の首に腕を巻き付けるように抱き付いてきた。
「うう……苦しいよう……」
トリエラは苦しがる私の声に反応して手を放した。
「え?手加減したと思ったけど……」
「なーんてね、ウソウソ」
 私は悪戯っぽい笑みを浮かべてトリエラを見つめる。トリエラもクスリと微笑んでいる。
「ここに馴染めるかどうか心配したけど大丈夫だね。頑張れ!…………あれ?猫は?」
 トリエラと戯れていたら猫を見失ってしまった。何処に行ってしまったんだろう。

「──マシュー?」
 後ろから聞こえた声はアランさんのものだ。髪を手櫛で整えて出来る限りの笑顔で振り向く。
 猫はアランさんの足にスリスリと身を寄せている。ちょっぴりジェラシー。
 トリエラは気を利かせてくれたのか消えていた。ちょっと嬉しい。

 ──アランさんはあの猫の事を知ってるのかな?
247lot opera ◆YqJJJk6AAw :2007/03/12(月) 23:35:35 ID:???

 俺の足元にいるのは確かにマシューだ。この生意気なツンと澄ました顔は間違いない。
「アランさん、この子の事を知っているんですか?」
 気付くとマユが目を輝かせて俺を見ている。人形もこんな顔をするのかと感心してしまう。条件付けの賜といった所か。
「まあな。知っていると言えば知っているさ」
 マシューを見れば、誰かを探すようにキョロキョロとしている。探しているのはあの跳ねっ返りだろうか。
「この子……飼っても良いですか?」
 いつか聞いた跳ねっ返りと同じ言葉だ。気に入らない。昔を思い出す。
「マシューに聞け。マシューの飼い主はマシューだ」
 俺はぶっきらぼうに言うと回れ右をして歩き出す。マシューは俺の後を着いてくる。……マユも同じ様に着いてくる。
「何処に行くんですか?」
「何処でも良いだろ。俺は今日は非番だからな」
 マユは俺にまとわりついてくる。くそ、何から何まで跳ねっ返りに似ている。気に入らない。
「仕方ないな……着いて来い。」
俺はそう言葉を投げつけるとマシューとマユを引き連れて歩き出した。

 向かったのは墓地。隅の一角に跳ねっ返り……ティは眠っている。エイプリルフール・クライシスの混乱に巻き込まれ、ティは俺をおいて旅立ってしまった。
 ……その時から、俺は抜け殻になった。
 マシューはティが眠っている事を知ってか知らずか静かに墓石を見ている。
「誰の……お墓ですか?」
 マユは心配そうに俺を見つめている。
「俺の大事な跳ねっ返りさ。コーディネーターに殺されたのさ」
 マユは暗い顔をして俺に視線を投げ掛けてポツリと呟く。
「アランさんはコーディネーターが憎いんですか……?」
 そうだった。コイツはコーディネーターだったはずだ。いや待て、コイツにそんな記憶があるのか?条件付けに不備があったのかも知れない。
 マユは俺の考えている事を伺うように俺を見ている。
「コーディネーターも憎いがナチュラルも同じだ。俺が憎いのはテロリスト共だ。……それ以上に不甲斐無い自分が憎い」
 マユはじっと俺を見つめる。俺もマユをじっと見つめる。重苦しい空気が流れる。
「おや?そこにいるのはアランじゃないか。久しぶりだな」
 静寂を打ち破った声の主に振り替えると、懐かしい忌々しい顔がいた。

「俺はお前には会いたくなかったな、シュガー」
248lot opera ◆YqJJJk6AAw :2007/03/12(月) 23:39:15 ID:???
今回はここまで。
タイトルはact-3 「猫のいる風景(前編)」。血涙流した奴すまん。ティはもう死んでる。
249通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 00:10:26 ID:???
恨むぜ……恨むぜ、兄さん……
俺は、俺は……アンタの文でアランとティのすっとこどっこい会話が読めると
期 待 し て い た ん だ ぜ … …
250通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 07:35:06 ID:???
GJ!アランの独白がせつねー。予想をしていたけどティは……。
ブルコスの過激派とコーディの過激派がパダーニャポジションという事?
ラスボスはラクスかジブか議長か?予想を裏切るオリキャラか?
楽しみにしてます。
>>249
此処は新シャア坂で兄さんは超展開な人だから気を落とすな。つーか俺もおまいも実は種抜きのガンスリ&BSFのSSを望んでいたみたいだな。
251通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 07:45:40 ID:???
兄さんグッジョブ

>>249-250
よお俺達。喪に服そうぜ

まぁ、ぶっちゃけアランも殺し屋さんなんですがね
252通常の名無しさんの3倍:2007/03/18(日) 23:09:03 ID:???
保守
253通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 19:34:49 ID:???
GJ!
254通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 20:09:53 ID:???
楽しみに待ってます
255通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 22:50:09 ID:???
保守
256☆7ucUemKu:2007/03/25(日) 00:41:36 ID:???
こんばんはー
種死リリカルなのはSSにスレ違いSS投下をした者です。
種運命&リリカルなのは&スクライド=燃え∞
な、SSを目指して投下します。
257☆7ucUemKu:2007/03/25(日) 00:43:06 ID:???
魔法少女リリカルなのはStrikerS the Destiny〜揺るがぬ意思を持つ瞳〜
プロローグ

C.E.73メサイヤ攻防戦。
多くの命が吸われる戦闘の中、月面で一つの戦争が終わりを告げようとしていた。
「これで・・・やっと終わる・・・この戦争も・・・」
モビルスーツ(MS)デスティニーガンダムは、
ウェポンラックからビーム斬艦刀アロンダイトを引き抜く。
「俺の戦いも!!」
アロンダイトのビーム刃を発生させ、MSインフィニットジャスティスガンダムへ切りかかる。
「全てがっ!!」
デスティニーのパイロットであるシン・アスカは、極度の興奮状態のまま、
元上司であったアスラン・ザラの乗るジャスティスへ、アロンダイトを振る。
「まだだ!!」
突然の土埃とジャスティスに装備されたファントム01が飛び上がる。
「(リフターだけ!?)」
アスランの突然の行動に唖然としたシンは、突如放たれたアンカーにアロンダイトを奪われる。
「まだ終わらないっ!!」
ジャスティスは自身のスラスターでデスティニーに近づき、足に搭載されたビームカッターで
デスティニーの左腕、左翼を切断する。
「くそぉぉぉ!!よくも・・・」
アスランの反撃に驚きと不安で周りが見えていなかったシンは、警告音への反応が遅れた矢先、
デスティニーの右腕と右翼をファントム01の翼に仕込まれたビームカッターで切断される。
月面へと墜落していくデスティニーガンダム。
それを見つめるインフィニットジャスティスガンダムそしてアスラン。
「アスラン・・・あんた、やっぱ強いや・・・」
墜落していく中、シンは自分を倒したアスランのことを純粋に強いと感じた。
今まで自分のことを考えてくれていた彼なりの思いを、今になって感じることが出来たシン。
デスティニーは月の重力に引かれ墜落したその時、時空振動が発生した。
銀色に輝く、その空間は徐々にデスティニーを取り込んでいく。
突然の現象に驚愕したアスランは、ジャスティスをデスティニーへ向けた。
「シン!!返事をしろ!!シンッ!!」
アスランの呼びかけは届かず、デスティニーとシンは時空振動の空間へ飲み込まれ、
このC.E.73の世界から消失した。



258☆7ucUemKu:2007/03/25(日) 00:46:33 ID:???
『―なたは・・・ここにいる』
銀色に染まる空間・・・半壊したデスティニーとアロンダイトが浮かんでいる。
コクピットから投げ出され、意識を失ったまま虚空に浮かぶシン。
彼の前には輝きを放つ半透明の少女が浮かんでいる。
『彼方に力を・・・そして、私の願いを叶えて・・・』
シンは、頭に直接響く優しい声に意識を取り戻す。
「君は・・・」
少女は右腕をデスティニーとアロンダイトに向け、光を放った瞬間・・・変化が起きた。
デスティニーとアロンダイトは光に包まれた後、キーホルダーサイズの大剣(アロンダイト似)へと変化したのだ。
『この力が、あなたを変える・・・未来を掴むのも、破壊を望むことも』
キーホルダー状態に成ったデスティニーは、シンの手の中に納まる。
「君は俺に何を・・・」
少女は、シンの赤い瞳をスカイブルーの瞳で見つめた。
突然シンの頭に凄まじい量のフラッシュバックが流れる。
その情報の量は凄まじく意識が消えそうになったシンへ、少女は右手を添える。
頬に触れた手の感触は、少し冷たく、だが心が温まる感じがする。
『これから彼方は、ある世界へ飛ばします。そこには彼方―知るも―は居ません。
 でも彼方―思い次第―道は開け―』
少女はシンへ話しを伝えている中、その姿が更に薄くなる。
存在自体が消えかかっているのか、言葉が途切れ始める。
『さぁ行きなさい。彼方―欲しかったもの・・・私の願いを叶えるために』
「君の願いって?」
『お願い、―を『ゼフィ』を助けて―』
その直後、シンの意識は遠のいた。
少女の切なる願いを胸に抱きながら―



259☆7ucUemKu:2007/03/25(日) 00:48:55 ID:???
窓からは近代的な都市の景色が見える白い病室。
そのベッドの上で眠るシンの横で、病状を見る白衣を着た女性。
「そろそろ目を覚ましても良いはずなんだけどなぁ・・・」
少年の状態を確認しようと、近づくと―
「まって!何で俺が」
突然ベッドの上で上半身を起こした状態で、左手を伸ばし何かを掴むシン。
「(何だ、この懐かしくて、危険な感触は―)」
目線を少しずつ左に向け、左手が掴んでいる『胸』を見て更に左上に目線を向けると、
金髪の女性が頬を染め、固まっていた。
「あ、えっと・・・」
「(ハクオロさんにもって、違う違う・・・はやてちゃんぐらいしか触られたことの無い胸を・・・)」
金髪の女性ことシャマルは突然の出来事にパニックを起こし―
「あ、あ、あ、・・・いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
シンの忙しい一日の始まりの合図が鳴り響いた。ラッキースケベの称号と共に・・・



260☆7ucUemKu:2007/03/25(日) 00:53:17 ID:???
「手前ェ!逃げんじゃねぇよ。喧嘩だ、喧嘩をしようぜ!」
右腕を金色の装甲で覆い、顔の右側には三つの突起物が付着され、背中にプロペラに似た物体を背負う男。
その男の持つ力『アルター』は、物質を分解再構築し使用者の深層意識にあるイメージを現実に現す能力。
男のアルターの名前は『シェルブリット』ただ殴ることに特化したアルターだ。
だが、その殴るだけのアルターの一撃は、相手が避ける前に居た地面にクレーターを作るほど強大である。
男の立っている大地の名は―ロストグラウンド―謎の隆起現象によって、外界から隔絶された大地。
過去には、無法地帯だと言われていた大地だが、その大地に住む人々の頑張りにより少しずつだが治安が良くなり始めている。
だが、ロストグラウンドに介入してくる本土側(日本政府)の部隊の攻撃が人々の頑張りを削げ落とそうとする。
しかし、男二人・・・『カズマ』『劉鳳』の力によって未然に防がれている。
そして今・・・
261☆7ucUemKu:2007/03/25(日) 00:55:14 ID:???
「無闇に突っ込むな!奴は、まだアルターを見せていない」
敵を打ん殴ろうとする男『カズマ』に向けて、命令口調で叫ぶ男『劉鳳』。
劉鳳の横には巨大な人の上半身と蛇のような下半身を持つアルター『絶影』が立っている。
その後方には、仮面を被った者共がボロボロの姿で横たわっている。
「へっ、人の喧嘩に勝手に割り込むなよ」
向かい合うフードを被った相手を凝視しながら、後ろにいる劉鳳に言い放つと同時に、
相手の周囲の大地が分解され巨大な円状の物体が現れた。
「やっと、アルターを出しやがったか。これで少しは楽しめそうだ」
「油断は禁物だ。以前にも本土から来たアルター使いには特殊な奴が多くいた」
「うんなこったぁ先刻承知よ!」
大地をシェルブリットで殴り飛び上がると、背中のプロペラが回転し、
その真ん中から激しい衝撃波が噴出しカズマに加速をつける。
「シェルブリット・バースト!」
シェルブリットの手の甲の装甲が開き、右拳に強大なエネルギーが集まり相手のアルターを殴ろうと迫る。
「・・・オープン・ザ・ゲート」
円状のアルターは口を開くかのように中心部が開くと、そこには銀色の異空間が広がっている。
構わず拳を敵アルターに叩き込むが手応えが無く、その銀色の異空間に吸い込まれていく。
「な、なんなんだ、こいつはよぉ!?」
徐々に吸い込まれていくカズマを見た劉鳳は、絶影の尻尾に乗り接近する。
「この馬鹿が。無闇に接近するからだ。・・・柔らかなる拳・列迅!剛なる右拳・伏龍!」
絶影の耳の部分にある触手である列迅が飲み込まれていないカズマの足を捕獲し、
右脇付近にある先端が剣状なミサイルである伏龍を敵アルターの外枠に向けて放つ。
その行動を見た敵は、アルターを瞬時に向かってくる伏龍に向け、その攻撃を異空間へと送った。
「なに!?」
その行動に驚を突かれた劉鳳に向けゲート状のアルターを向けると、
銀色の異空間の中から銀色の触手が劉鳳と絶影を捕獲し引きずり込む。
「(くっ、このままでは共倒れだ。かなみには悪いが・・・)」
「絶影!」
劉鳳は、アルターを次の形態へと変化させようと力を開放するが・・・
「絶影が再構築されない!?」
262☆7ucUemKu:2007/03/25(日) 00:57:10 ID:???
予想外の事態に焦る劉鳳を尻目に、カズマと絶影は異空間に吸い込まれ劉鳳自身も目前まで引き込まれる。
「貴様ぁ!このアルターは何だ?」
絶望的瞬間でも、何とか勝機を見出そうとする劉鳳に対し相手はフードを被り素顔を出さないまま言い放つ。
『これは違う次元へ飛ばすもの・・・彼方たちは選ばれたの』
「どう言う意味―」
劉鳳もまた、銀色に輝く異空間へと吸い込まれて行く。
フードを被った者と円状のアルター、地面に倒れている者を残し男二人はロストグラウンドから姿を消した。

『桐生水守』と一緒にベッドで眠る少女『由詑かなみ』は、深い眠りの中で夢を見ていた。
『夢を、夢を見ていました。カズ君と劉鳳さんが白いフードを被った人と戦い、そして消える夢を・・・
あぁ、私の大切な人を消さないで、そう願いました―』
263通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 00:58:19 ID:???
移動お疲れ、そしてGJっす!
また読みにきますね
264☆7ucUemKu:2007/03/25(日) 00:58:57 ID:???
『ちっ、やられちまった。この俺様があんな罠に捕まっちまうとはな・・・だが、まだ負けちゃいねぇ。
負けを認めるときは、心が折れるときか死んだときだけだ!』
異空間から放り出された男二人は、気を失ったまま見知らぬ大地で大の字に倒れていた。
そこへ、大空から二つの影が降り立つ。
「アルフ、この人たちが、エイミィが言っていた次元震を発生させた人たちかな?」
「たぶんねぇ〜片方は良い男かも」
金髪のツインテールヘアー、黒いマント、右手には斧に似た黒い杖を持つ少女『フェイト・T・ハラオウン』と、
その使い魔であるピンク色のロングヘアーに獣の耳を付けた女性『アルフ』は、気を失っている二人の男を見つめていた。
この出会いが新たなる運命を導くものであるのかは神のみが知る。
265☆7ucUemKu:2007/03/25(日) 01:02:11 ID:???
投下終了!
番号つけるべきだと再確認しました。
>263
どうもです〜若干修正を入れた分投下してみました。
シャマルのネタは『うたわれるもの』関連ですw
266通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 01:05:43 ID:???
シャマルゥかw
何にせよGJ!
267通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 09:51:00 ID:???
☆7ucUemKu氏投下乙〜展開にわくわく。

>シャマルのネタは『うたわれるもの』関連ですw

中の人はAs&うたわれ放映当初では目立たない声優という印象が強かったんですが、今では……
うたらじ効果恐るべし。
268通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 10:59:43 ID:???
なかなか珍しい、ボンボン版からの時空移動ですな
269通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 14:00:42 ID:???
・・・そうか、クロスする作品は1つじゃなくてもいいんだ・・・
270通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 16:02:56 ID:???
確かに1つじゃなくてもいいが、クロスさせる作品が増えればその分話を組み立てるのが難しくなるぞ
やたらと多くをクロスさせて、話を纏め切れず、結局収拾がつかなくなって序盤で投げ出してしまうのは、初心者にありがちな罠
271☆7ucUemKu:2007/03/25(日) 22:25:40 ID:???
ふぅ〜就職活動など私生活も忙しくなるので、
投下は遅くなるかもですが、パートAが書き終わったので
投下します。
名前をリリカルDSって名前に変えときます。
魔法少女リリカルなのは+DESTINY+s.CRY.ed=リリカルDSって意味付けです。
272リリカルDS:2007/03/25(日) 22:29:05 ID:???
魔法少女リリカルなのはStrikerS the Destiny〜揺るがぬ意思を持つ瞳〜
第一話『突然の再会なの』(パートA)

時空管理局が存在する世界『ミッドチルダ』その首都であるクラナガン。
その病院の病室では、シャマルと頬に赤い手の痕がついた少年シン・アスカが居た。
「すいませんでした・・・悪気があったわけじゃないです」
「もぉ〜私だったから良かったものの、シグナムとかフェイトちゃんとかだったら、こんなもんじゃなかったわよ」
ベッドの上で頬をさするシンは、今の自分の状況を確認する。

1.アスランとの戦闘で負けた後の記憶が曖昧。
2.曖昧な記憶の中で会話した白いドレスを着た少女『声がルナっぽかったな』
3.現在自分のいる場所がZAFTの支配地域なのか、それ以外の・・・

273リリカルDS:2007/03/25(日) 22:31:44 ID:???
など、考えているとシャマルがポケットから何かを取り出した。
「ねぇキミ、コレは君の持ち物よね?」
彼女の手の平には、アロンダイトに似た形をしたキーホルダーサイズの物が置かれていた。
それを見つめたシンの脳裏には、あの時の少女の行動と言葉を思い出す。
デスティニーを変化させ、自分に何かを伝えようと―
「ねぇキミー。聞いているのかな?」
「はっ、はい!確かに自分の持ち物だと思います。それと、ここはどこですか?」
ZAFT勢力圏内だったら良いのだが、もし地球軍の勢力圏内だったとしたら即刻逃げ出さなければならない。
「(ん?まてよ。それだったら赤服を着ていたら即ばれる―)」
「ここは『ミッドチルダ』の首都である『クラナガン』の病院の病室よ。彼方は『ロストロギア』の前で気絶していたのよ」
「『ミッドチルダ』?『クラナガン』?『ロストロギア』?」
聞いたことの無い地名ばかりを言われ混乱するシン。
その顔を見たシャマルは、『なるほどね』とも言える表情をすると、シンに丁重に説明を始めた。
『3!
 2!
 1!
 ドッカァ〜ン。なぜなにシャマルさん』
「こんにちは。初めまして。時空管理局武装隊所属、特別捜査官補佐、ヴォルケンリッターの参謀役で、
 湖の騎士こと、シャマルです」
行き成りの事態に困惑するシン。
「さて、君の名前聞いてなかったわね。お名前は?」
「シン・・・シン・アスカです」
「シン君ね。それじゃあ、シン君の疑問答えちゃいますね。それじゃあ質問どうぞ」
どこから取り出したのか、シャマルはマイクをシンに笑顔のまま向ける。
「え、え〜と、(ここはノリに合わせた方が良いか)それじゃあ、『ミッドチルダ』って何ですか?」
「はーい。お答えしましょう。ミッドチルダとは時空管理局が存在する魔法に秀でた世界です」
「魔法?そんなものが実在するわけが―」
言い終わる前にハリセンがシンの顔を叩く。
「痛、行き成り何を。って、どこからハリセンを」
「魔法は実在しています。現に目の前に魔法が使えるお姉さんがいるのよ」
「自分でお姉さんって―いてぇぇぇ」
「解説中に口を挟まない。それじゃあ、湖の騎士こと、シャマルの魔法を見せてあげましょう」
シャマルは、首に掛けていたクラ―ルヴィントをリンゲフォームへと形態を変化させた。
それに驚くシンを尻目に指輪状になったクラールヴィントをシンの目の前に向けると―
「クラールヴィント」
『YES』
「静かなる風よ、癒しの恵みを運んで」
シャマルの周辺に緑色の魔力が集中、足元には、頂点に円を持つ正三角形の魔法陣が展開された。
彼女の周りから出現した緑色の花びらがシンを包むと、ハリセンで叩かれた部分の腫れが直っていく。
274リリカルDS:2007/03/25(日) 22:33:22 ID:???
「トリックって訳でもないか・・・痛〜夢じゃないか」
自分の頬を摘まむが夢ではないことが立証される。
「分ってくれたかな?」
「・・・はい。実際に見せられると信じるしかありませんが、その・・・クラールヴィントってのは、何ですか?」
「クラールヴィントはね、ベルカ式のアームドデバイスなの。そう、彼方のデバイスもアームドデバイスよ」
「え、俺のって―」
「さて、次の質問をどうぞ。シン君♪」
「(こりゃ、先に聞こうとしていたこと聞かないとハリセンが飛ぶな・・・)」
微笑むように見つめてくるシャマルの視線に恐怖したシンは、素直に質問をすることにした。


275リリカルDS:2007/03/25(日) 22:34:29 ID:???
シャマルの話をまとめると、こう言う事らしい。
クラナガンってのは、今いる首都の地名らしい。たしかに外を見るとプラント並みか、それ以上の科学力がある風に見える。
もう一つ、ロストロギアってのは、過去に滅んだ超高度文明から流出する、特に発達した技術や魔法の総称らしい。
イマイチ分らないが、俺はそのロストロギアって総称で呼ばれるものの横で倒れていたらしい。
それで今は―
渡された制服を着たシンは、シャマルに連れられて病院を出ると待機していたと思われるエレカーに乗っていた。
「君にデバイス・・・えっと、デスティニーだっけ?これを君に返す前に、リンディさんがいくつか質問したいらしいのよ」
シンの向かっている場所は、『リンディ・ハラオウン』の居る時空管理局クラナガン支部。
そこには、シンと共に発見されたロストロギアが保管されていた。
これが、新たなる事件への引き金となることを、この時点で知るものは居なかった。
276リリカルDS:2007/03/25(日) 22:38:00 ID:???
投下終了〜
シャマルが生き生きしてるのは気のせいです。
すこし書き忘れてたけど、病室に居たシンは入院患者が着てる服を
着ていました。着替え中のシンをシャマルさんが見ていたのかは
ご想像に任せます。
277リリカルDS☆7ucUemKu:2007/03/27(火) 13:40:04 ID:???
結構落ちてるな・・・
ちょいとageます。
続きは今週中には書き上げる予定です。
278通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 20:09:01 ID:???
GJ!
同じく就職活動中なのでゆっくりペースのがうれしかったり
279通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 06:35:20 ID:???
テム・レイをCEに飛ばしたらどうなるかなぁ。
280リリカルDS☆7ucUemKu:2007/03/28(水) 16:34:38 ID:???
パートB完成したので投下します。
第一話は、パートABC構成です。
281リリカルDS☆7ucUemKu:2007/03/28(水) 16:35:48 ID:???
魔法少女リリカルなのはStrikerS the Destiny〜揺るがぬ意思を持つ瞳〜
第一話『突然の再会なの』

(パートB)
『おいおい、お前は強くなるんじゃなかったのか?弱さに反逆するんだろ?なら立ち止まるな。一直線に突き進め。
 愚痴ってヘコたれるのがお前の生き方か?目の前で醜態を見せられている俺の身にもなれ。いいか、カズヤ・・・・・・』
『カズマだ』
『生き方を吼える前に、まず生き方を見せろ。喋る前に、見せつけろ。説明が要らない。お前はただ、証を立て続けろ』
『なに言ってるのか・・・・・・意味わかんねぇよ・・・・・・』
『晩メシを奪った相手がアルター使いだったらしいが、そんなこったー知らねぇ。
ここで這いつくばってるお前に聞きたいことは、これからどうするつもりかってコトだ』
『決まってる。取り返す!』
『自分で起き上がれないヤツの言うセリフじゃないな。そうして、こうしてる間にも、お前の晩飯だった食料はもう
 食われちまってるかも知れない。もしくは他の奴の手の中にあるのかもしれない。・・・・・・このように』
『あ・・・・・・!俺の晩メシ・・・・・・』
『違うな。これは今、俺の手の中にある。だからコレは俺の晩メシだ』
『まさか一人で食っちまう気か?』
『ああ、食う。地べたに這いつくばってる反逆できなかったお前の目の前でガツガツ食う。お前は弱さを噛み締めていろ』
『・・・・・・っ、よこせ!』
『ふん。遅いな。あくびがあくびで殺せるほどスローリィだ。喋ってばかりで動き出そうとしないヤツが、
 オレに追いつけられるはずもない』
『・・・・・・!』
『いいか、カズヤ。立ち止まるな。動き続けろ。動かない奴は死んでいるのと同じだ。何も出来ない、
 何も残せない―。そんな人生に何の意味も無い。大人しく死んでいたほうが良い・・・・・・。この晩メシも
 食える奴は限られているからな・・・・・・』
『ほ、ほんとうに、食っちまい・・・・・・やがった・・・・・・』
『腹が減るのは生きたいと思っているからだ。生きたいんなら立ち上がれ。動き出せ。走り出せ。
 そして二度と立ち止まるな。弱い心に反逆することを忘れるな。そうだろ・・・・・・カズヤ・・・・・・』



282リリカルDS☆7ucUemKu:2007/03/28(水) 16:37:02 ID:???
「ぐあっ・・・・・・」
時空管理局艦船『アースラ』のメディカルルーム。
その一室のベッドの上でカズマは目を覚ました。
明かりが落とされている病室。
起き上がり、ベッドから降り周りを見回す。
「(ここはどこだ?かなみの病気を治すときに襲ったホールドの車両の中と似ているな・・・)」
そうしていると、病室のドアが開いた。
「(ちっ、本土の野郎に捕まっちまったか!?)」
身構えるカズマだが、そこに居たのは金髪のロングヘアーをした、かなみより年上だと思われる少女が居た。
「目が覚めたみたいですね。彼方は第97管理外世界『地球』で意識を失っているところを私たち時空管理局が保護しました」
「・・・・・・はぁ?」
フェイトの説明は正確に今現在の状況を説明したいたが、カズマには理解できる部分が少なかった。
「えーと・・・・・・要するにアンタが俺を助けたってコトで良いんだよな?」
「そうです。それと、彼方と一緒に倒れていた男性の方も隣の病室で保護しています」
「・・・・・・あの野郎も飲み込まれてやがったのか」
カズマは、フードを被った本土側と思えるアルター使いの力は、相手を違う場所へ移動させるものだと考える。
「(今度あったらアルターを使う前に殴り倒してやる)」
「あの男性の方とは知り合いですか?」
「ああ、知り合いと言うか・・・・・・気にイラねえ野郎だ」
「敵・・・・・・同士ですか?」
「まぁな。最初の出会いが最悪だったからな」
カズマの話を聞いていたフェイトは、自分となのはの出会いと少し似ていると思った。
なのはとの出会いは、決して良いものではなかったのだから。
「そんで、アンタは本土側の人間なのか?」
「私の名前は、アンタでは無く『フェイト・T・ハラオウン』です。それと本土側ってどう言う意味ですか?」
カズマの問いにどう答えたら良いか迷うフェイト。
「・・・・・・アルターって知ってるか?」
首を振るうフェイト。
それを見たカズマは、手で顔を隠しながら考えた。
「(アルターを知らないって、いったいどこに飛ばされたんだ。俺は・・・・・・)」
「あの、彼方の名前は?」
「カズマだ。苗字は無い。ただのカズマだ」
「カズマ・・・・・・?」
「呼び捨てにするんじゃねぇ」
フェイトは確認を込める意味で言ったのだが、カズマの過剰な反応に頭を下げる。
「それじゃあ、カズマさんで」
「・・・・・・好きにしろ」
昔かなみと初めて会った時は「カズ君」と呼ばれたが、流石に同じ呼称にはならなかった。
不機嫌なのか、カズマの表情は難しい面を浮かべる。
カズマは、フェイトに今いる場所のことについて聞こうと考えたとき―
誰かと会話をしているのかのように、頷くフェイトはカズマの方を見てにっこり微笑んだ。
「もう一人の方は、既に目を覚ましたようです。あちらはアルフが連れて行ったらしいので、こちらも行きましょう」
「どこへだよ」
気に食わないと思わんばかりの表情をするカズマを尻目に、フェイトはカズマの拭く袖を引っ張る。
「ま、まてよ」
「この船の艦長に会ってもらいます。今現在の彼方たちの現状などの話をしますから」
カズマは、フェイトに引っ張られながら病室を後にした。
283リリカルDS☆7ucUemKu:2007/03/28(水) 16:38:18 ID:???
フェイトに引っ張られ、連れて行かれながらカズマは、見知らぬ艦内を物珍しく眺めていた。
「(まるで君島が持って来た漫画に出てくる宇宙船みたいだな)」
観光客気分なカズマだったが、目の前のドアの先が目的地だったらしくフェイトは彼の袖を引っ張るのをやめていた。
「ここが時空管理局・巡航L級8番艦。次元空間航行艦船『アースラ』のブリッジです」
ドアが開くとそこには、漫画に出てきそうな宇宙戦艦のブリッジがあった。
アースラのスタッフは、物珍しそうにカズマを見ていた。
『なんだ、また未成年でも連れてきたのかと思った』
など、考えていたのかは本人たちにしか分らない。
「へ〜マジで宇宙船だな」
「貴様も来ていたのか」
そこには、アルフに抱き着かれている劉鳳が立っていた。
「おやおや、ホーリーのエリートさまだった劉鳳さんが女性と乳繰り合ってるじゃありませんか。
 あの姉ちゃんから乗り換えたってわけか。可哀想な姉ちゃんだな」
「断じて違う。それと名前は水守だ。いい加減に覚えろ馬鹿が」
カズマの挑発に食いかかる劉鳳。
いつもなら、逆の立場が多い二人だが状況がそれを許さない。
「そろそろ話をしても良いかな?」
艦長席を立ち、睨み合う男二人(アルフ付き)に向かって言い放つ青年の声。
「自分の名前は『クロノ・ハラオウン』。この『アースラ』の艦長をしています」
「ハラオウン?・・・・・・どっかで聞いたような」
「はい。クロノは私の兄です」
クロノの横に立つフェイト。その手には劉鳳から引き離したアルフを引きずっていた。
「フェ〜イ〜トォ〜あの人から犬好きの匂いがするんだよぉ〜」
「アルフ。お話はまた後でね」
「そろそろ話を進めても良いかなぁ?」
困り顔なクロノを見たフェイトとアルフは「ごめんなさい」と、謝った。
「それじゃあ、話を進めるよ。まず、君たちの名前を教えてくれないかい?」
「劉鳳だ」
「カズマだ」
男二人、クロノと言う男の出方によっては戦闘行為を辞さない考えで聞く。
「劉鳳君と、カズマ君だね。それじゃあ、質問をしていくよ。・・・・・・君たちは魔道士かい?」
「「なんだ(そりゃ)それは」」
行き成りの意味不明な質問に困惑する男二人。
「魔法など空想の産物だ。かつて12世紀以降のヨーロッパなので魔女狩りがされたと言う実話以外は、ただの妄想だ」
「魔法だか魔女だか知らねぇが、おちょくってんのか?」
馬鹿にするなと言わんばかりの形相でクロノを攻める劉鳳とカズマ。
二人の表情にも臆さず、クロノは一枚のカードを取り出す。
「論より証拠。デュランダルSET.UP」
「OK.BOSS」
目の前のカードが、杖とも槍とも言える形へと変化した。
この光景に驚くはずだと思ったクロノだが、アルター使いの二人にとっては・・・・・・
「はっ、ただのアルターじゃねぇのか?」
「音声が出るタイプは、来夏月のアルター『常夏三姉妹』ぐらいしか見たことは無いが・・・・・・」
二人の反応に頭を抱えるクロノ。
「(うわぁ、これは説明に骨が折れそうだ)」
その後1時間以上の間、クロノとフェイト&アルフが、アルター使いの二人に魔法や使い魔について話を聞かせたのだった。
284リリカルDS☆7ucUemKu:2007/03/28(水) 16:39:54 ID:???
「納得したわけではないが、この状況からして認めるしかあるまい」
二人と一匹の懸命な説明のお陰で、劉鳳は魔法については認める考えになったが、カズマは違った。
「(やべぇ。マジで意味わかんねぇ・・・・・・)」
7歳児並の学力では到底理解不可能な会話だったのは察してほしい。
「それでは、君たちについて教えてほしいな。『アルター』と言うのは、どんなものなんだい?」
「『アルター』とは、精神感応性物質変換能力の通称だ」
カズマには説明不可能な部分があったため、劉鳳がクロノたちに説明を始めた。
アルターとは、周囲の物質を分解し、再構築することでアルターと呼ばれる新しい物体を形成する。
人型、動物型、乗り物型、武装型などにその形状が様々であり、自立行動型、融合装着型などにも分類される。
アルターは能力者の自我を反映し、その脳波に反応して動く、いわば分身であるなど。
「以上で説明は終わりだ。他に質問は?」
「はーい!劉鳳さんの歳はいくつですか?」
元気よく手を上げるアルフ。
「確か、19歳になっていたはずだ」
「なっていたはず?」
劉鳳の曖昧な答えに、尽かさず聞き迫るアルフ。
「・・・・・・記憶を失っていた時期に誕生日を迎えたからな。それに祝ってくれる親も共にいない」
「ごめんなさい・・・・・・」
「謝らなくて良い。親を亡くした原因は俺にあるのだから・・・・・・」
「あ〜それじゃあ、君たちが住んでいた場所はどこなんだい?こちらで把握している次元世界なら連れて行ってあげるよ。
 調査が終わったらね」
暗い話から流れを戻すため、話題を変えるクロノ。
「俺たちが住んでいたのは、日本の神奈川県の一部、横浜を中心に隆起が発生し出来た土地『ロストグラウンド』だ」
「『ロストグラウンド』・・・・・・地球の日本にそんな地名あったかな?エイミィ」
艦長席から見下ろした先に居た『エイミィ・リミエッタ』時空管理局管制指令に話しかける。
「は〜い。ささっと検索検索・・・・・・そんな地名無いよ。クロノ」
その発言に驚くアルター使いの二人。
「・・・・・・どういう意味だよ。そりゃ!?」
「言っていた通りの意味だ、馬鹿が。先ほどの話から俺たちは、あのアルター使いに別の世界へ飛ばされたということだ」
劉鳳の発言に我を忘れたカズマは、劉鳳の胸倉を掴みあげる。
「それじゃあ、どうやったら戻れるんだよ!あのアルター使いは、ここには居ねぇんだぞ!」
「離せ、カズマ。目の前に俺たちを元の世界へ連れて行ってくれる可能性を持つ奴がいるのを忘れたか?」
カズマは、劉鳳の胸倉を掴む手を緩めながら、クロノを見つめる。
「時間は掛かるかもしれないけど、彼方たちが現れた際に生じた次元震を調べて行けば、君たちの居た世界へ行ける可能性は
 十分にあるよ」
「・・・・・・本当か?」
弱気なカズマの問いに、クロノたちは頷いた。
劉鳳の胸倉から手を離すと「ちょいと、頭冷やしてくる」と言ってブリッジを出て行った。
285リリカルDS☆7ucUemKu:2007/03/28(水) 16:41:13 ID:???
「(けっ・・・・・・オレ様が、あーも取り乱しちまうとわな・・・・・・)」
元の世界へ戻れない。その言葉がカズマの心を支配し不安にさせた。
こんなことで不安を感じる弱い自分への激しいイラつきが、カズマの全身を駆け巡る。
「(こんなんじゃ、死んでいった奴らに顔向けできねぇな・・・・・・)」
君島、あやせ、ビフ・・・・・・君島以外は、そう長い期間一緒にいたわけじゃなかったが、話せる奴らだった。
だが、本土の連中とホーリー野郎の行動で皆逝きやがった。
ホーリーと本土の野郎への怒りがカズマを強くした。
代償に、右腕や右目など身体全体を侵食する金属。
シェルブリットを使い続ける代償・・・・・・。
激しい痛みを伴う、その力をカズマは手放さない。
己の精神を研ぎ澄まして生み出し続ける。
彼はシェルブリットと共に戦い続けなければ成らないのだ。
自分の生きているという、証を立てるために・・・・・・
『カズマさん聞こえますか?聞こえていたら直ぐブリッジに戻ってください』
突然フェイト声が艦内放送で鳴り響く。
それを聞いたカズマは、急いでブリッジに戻るとアースラのスタッフが慌ただしく動いていた。
「何が起こったんだ?」
「君たちを一旦預けるための施設へ向かう途中に、緊急通信が入ってね。今そこへ向かっているところだよ」
クロノは、手前のボードを操作すると正面の画像が入れ替わり、ある首都を映し出した。
「クラナガン。自分たちの生まれた世界ミッドチルダの首都だ。そこの時空管理局支部が何者かに襲撃された。
 今そこへ救援に向かうところだよ」
「そこに現れた襲撃者の中にあの男の姿があった・・・・・・」
劉鳳が意味深な言葉を発する。
「あの男って?」
「クーガーだ。ストレイト・クーガー」
先まで映っていた首都の映像が変わると、爆炎と煙が満ちた施設を見下ろす3つの影とそれに対峙する赤い羽根を
輝かせている少年が映る。
そして、何かを回収していると思われる者たちの中に、あの男がいた。
「・・・・・・なんで、やつが!?・・・・・・クーガーがいるんだよぉぉぉ!」
「分らん。しかし、奴が行っている行動は明らかに悪だ。元ホーリー隊員だった者として見逃すわけには行かない!」
見知った男を映し出す映像を凝視する男二人。
それを見たクロノは、彼らに聞く。
「知り合いが居るみたいだけど、君たちも一緒に来るかい?話を聞くと君たちの戦闘能力は魔道士並らしいからね。
 今首都に居る武装局員はシャマルと言う回復補助などを得意とした者と、AクラスとBクラスの魔道士が数人だけ。
 今は戦力が欲しい。フェイトとアルフと自分だけでも良いけど、想定外の事態にどこまで動けるか分らない」
「お願いします。あそこには母さんや、知り合いが居るんです」
「アタイからもお願い。力を貸して」
3人の言葉に対し男二人の返答は決まっていた。
「へっ、決まってんだろう!クーガーの野郎を打ちの召す!」
「悪に走った元同僚は、俺の手で断罪する!」
男二人、速さを求める男を倒すため、まだ見ぬ地『クラナガン』へと行く。
「母さん。シャマルさん。無事でいて・・・・・・私たち今行くよ」
母と知人の無事を願うフェイト。
彼らを乗せたアースラは、最大千速で目的地へと急ぐ。
魔道士とアルター使いの波乱に満ちた物語が始まろうとしていた。
286リリカルDS☆7ucUemKu:2007/03/28(水) 16:44:27 ID:???
投下終了〜
パートAとは打って変わってシリアスっぽくしてみました。
パートCでは、やっと戦闘シーン&シンのセットアップ!が来ます。
それと管理局の白い悪m・・・・・ん?窓の外からピンク色の光が―
287通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 18:51:14 ID:ttK0omGA
GJ!!
288通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 18:55:24 ID:???
ペースはや!
289リリカルDS☆7ucUemKu:2007/03/31(土) 08:35:33 ID:???
やっとパートCの半分書けました。
結構長いので、日曜日ぐらいに投下します。
StrikerS見れるのは4月14日土曜日(/ω・)
290リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/01(日) 01:50:56 ID:???
そんじゃ深夜に書き終えたので投下します。
感想とか書いてくれると嬉しかったり
291リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/01(日) 01:52:52 ID:???
魔法少女リリカルなのはStrikerS the Destiny〜揺るがぬ意思を持つ瞳〜
第一話『突然の再会なの』
(パートC)

アースラに緊急通信が来る30分前―
シャマルの案内で時空管理局クラナガン支部へと到着したシンは、リンディ提督の居る部屋へと通された。
「君がロストロギアの前で倒れていた子ね。初めまして。私の名前は『リンディ・ハラオウン』よ」
リンディの差し伸べられた手をシンは、握手した。
「初めまして。シン・アスカと言います」
「挨拶がちゃんと出来ていて宜しい」
まるで母のように言うリンディに好感を覚えるシン。
ソファーに座る3人は、現在の状況について話し合う。
「オレは、C.E.73の地球がある世界から来たといえば良いのかな?」
「C.E.?そんな年号のある次元世界なんて知らないわね」
その言葉に落胆するシン。
本当に未知の世界へと足を踏み入れてしまったのだと再確認させられる。
「そう、気を落とさないで。時空管理局の力を総動員したらどんな次元世界へも行けるんだから♪」
リンディは、シンにウィンクしながら元気付けた。
その行動に微笑するシン。

突然施設内を駆け巡る爆音。

「な、なにが?」
突然の轟音に気を引き締めるシン。
「シャマルさん。至急、武装局員を集め、原因の調査を」
「はい!」
リンディの命令を受け、部屋を出て行くシャマル。
「シン君は、私と一緒に避難しましょう」
そう言われリンディと共に避難所へ移動するシン。
292リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/01(日) 01:54:21 ID:???
リンディは歩きながら、念話で各職員へ連絡を入れようとしたが繋がらない。
「(結界が展開されているの!?かなり用意周到な襲撃ね。狙いはやっぱり・・・・・・)」
293リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/01(日) 01:55:18 ID:???
シンは、リンディの後を付いて行きながら今後のことについて考えていた。
このまま、この人たちに頼ったままで良いのだろうか。
ここに飛ばされたときに言われた言葉。
『これから彼方は、ある世界へ飛ばします。そこには彼方―知るも―は居ません。でも彼方―思い次第―道は開け―』
『さぁ行きなさい。彼方―欲しかったもの・・・私の願いを叶えるために』
『お願い、―を『ゼフィ』を助けて―』
あの少女が言っていた『ゼフィ』とは誰なのか、もしくは動物の名前かもしれないが、それを助け出せば下の世界に
戻れるのではと考えるシン。
「(情報が少なすぎるんだよな。もっとちゃんと話してくれれば・・・・・・っ!?)」
外に出たシンの見た先には、多くの怪我人とそれを治療する人が居た。
その光景を見たシンは、昔の出来事を思いだす。
オーブでの戦争勃発、戦闘によって家族が死亡、その中を飛び交う羽根を持ったMS・・・・・・
泣き崩れた昔の自分。
294リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/01(日) 01:57:16 ID:???
そのときの感情が湧き湧きと身体全体に満ち溢れる。
シンの様子を見たリンディは「大丈夫よ。彼方は私が守ります」と言い、励まそうとしたが逆効果だった。
「こんな、こんな事は許して置けません!俺、あの爆発現場に行ってみます」
「馬鹿なことは言わないで。彼方は魔法資質は在っても知識は無いのよ」
「・・・・・・なんだか分らないけど、わかるんです。・・・デスティニー頼む」
手の平に乗るデバイスへ話しかけるシン。
『やっと呼んでくれましたね、シン殿』
「しゃ、しゃべった!?」
『何を驚くことがあるのですか?』
「なっ、お前が喋っていることだ!AIは搭載されていなかったはず・・・・・・」
元のデスティニーには、補助AI的なものは装備されていなかった。
そう、コーディネイターには不要なものとして。
『肯定。以前の私には考えることなどが出来なかった部分が多かったのですが、『アウラ』がMSだった私を分解再構築し思考可能なデバイスへと生まれ変わらせました。現在の正式名名称はアームドデバイス・デスティニーです』
「『アウラ』それが、あの少女の名前か・・・・・・よし、SET.UP」
シンの言葉を合図に、デスティニーが起動した。
295リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/01(日) 01:58:32 ID:???
魔力がシンの周りを囲むと、騎士甲冑が装着される。
ZAFTの赤服が着る制服に似たデザインとなっていたが、肩、肘、小手など身体の各所にプロテクターが装備されている。
上半身の色は青を基本とし、下半身の色は白を基本としている。
最大の特徴は、背中に装備されている真っ赤な一対の翼。
通常の騎士甲冑(ミッド式ではバリアジャケットと呼ぶ)では見られない装備だ。
デスティニー本体も、斬艦刀のような大型の片刃剣へと姿を変えた。
「・・・・・・シン君、本当に行くの?」
リンディは、シンの姿を見て驚いたがこのまま行かせることに気が引けていた。
民間人を戦闘へ行かせる訳には行かないと―
「俺は人が・・・戦えない人たちが傷ついていくのを何度も見てきた・・・だから戦えない人たちのために自分の出来ること、
戦うことで人々の命を守りたい思いと、家族を殺された憎しみの思いを胸に軍に入隊し戦ってきました」
シンの行き成りの発言に驚くリンディ。
「でも、それじゃあ誰も救えなかった・・・・・・戦争は人を不幸にしていく。この考えは変わりません。でも、元上司に言われた言葉・・・
『憎しみだけで戦いに身を投じた・・・自分の無力さを呪いただ闇雲に力を求めて・・・その先には何も無い・・・心は永遠に、救われはしない!
だからもう過去に囚われて戦うのは、やめろ・・・明日に・・・未来に目を向けるんだ』ってね。心に響きましたよ。・・・・・・だから考えた。自分のすべきことを!」
シンは、魔力を集中させると徐々に浮かび上がる。
「(生身で飛ぶのは初めてだけど・・・やれる!)」
一気に数十メートル上空へ飛ぶと、爆発と黒煙が立ち上る場所へと飛んでいく。
その軌跡を見つめながらリンディは思う。
「(戻ってきたら、ちゃんとお話しましょうね、シン君・・・・・・)」
彼女は母心からシンの無事を願った。
296リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/01(日) 02:01:30 ID:???
ロストロギアが保管され、魔法防壁が何重にも掛けられた保管庫が破壊されていた。
目の前の現象に息を呑むシャマルと召集された魔道士10名。
魔道士はAランク3名Bランク7名の、かなり錬殿高い部隊編成に成っており、対処可能だと予想していたが、
AAAクラスの魔道士ほどの能力が無ければ破壊できない魔法防壁を、襲撃犯は破壊している。
敵はAAAクラスに近い力を持つ・・・・・・絶望的な戦力差がある可能性が出てきた。
そのとき、上空から3つの破壊の光が降り注ぐ。
回避行動に移った魔道士たちだったが、Bクラスの魔道士の3名がラウンドシールドで防ぐも一瞬で破壊され直撃を食らう。
「全員回避に専念。相手の攻撃はAクラスだと思ってください!」
直撃を受けた3名以外は、上空へ避難を成功させるが、ダメージを負った3名は地面に倒れていた。
シャマルは上空で待機する3つの影を見る。
一人目は、背中に筒状な物を2つ装備しており、右手にはライフル型のデバイスだと思われる物を構えている少年。
二人目は、両肩に大きな盾のようなものを装備しており、右手にランス状のデバイスだと思われるものを持っている少年。
三人目は、背中に一対の羽を持ち、両腕に鉤爪状のデバイスを装備している少女。
見た目からもベルカ式の騎士だと思われる。
接近戦では確実にやられると判断したと思われる魔道士の一人は、距離を取り魔法の詠唱に入った。
残りの魔道士たちも襲撃者3名を拘束しようと一挙にバインドを発動した・・・・・・だが、
「はっ!弱すぎるぜ」
「見え見えだっつーの」
「・・・襲ってくる人キライ」
3人は三手に別れバインドを回避、迎撃に移った。
一人目の襲撃者である少年は、背中に装備された筒状のパーツを分離し敵に向かって放つ。
打ち落とそうとした魔道士の二人だったが、不規則な動きに翻弄される。
その隙を狙った少年の砲撃魔法によって一人が墜落、それを見て少年に対して砲撃魔法を撃とうとした者は、
後方に回っていた筒状のパーツ『ガンバレル』の砲撃魔法が炸裂し、墜落した。
二人目の襲撃者である少年は、接近戦を挑んできたバカ二人(AとBランクのペアー)を見て笑みを浮かべながら、武器を構えた。
バカの一人がストレージデバイスに魔力を注ぎ先端部分に魔力刃発生させ接近してくる。
少年は難無く右手に持つ槍型のアームドデバイス『アビス』で受け止めると左拳を敵の腹に叩き込む。
バリアブレイク効果を上乗せした一撃は、バカを気絶させる。
だが、少年の両腕が塞がるのを待っていたもう一方のバカは、スピアー型のアームドデバイスで真後ろから突っ込んでくる。
「(良い攻撃だけど、詰めが甘いね)」
少年は背中に強力な防御魔法を展開し防ぐ。
スピアーにはバリアブレイク効果が付加されていたが、魔力の差で防がれる。
少年は、気絶したバカを相手に投げつけると同時に両肩に装備された盾を左右に展開した。
盾の裏に多数の魔力を発生させるコアが光ると、自動的に砲撃魔法が発射された。
仲間を助けようとしたバカを嘲笑うように多数の砲撃魔法が二人を襲い、バリアジャケットをボロボロにし、墜落させた。
297リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/01(日) 02:03:05 ID:???
三人目の襲撃者である少女は、高速移動魔法で敵魔道士2人に肉薄、両腕に装備された鉤爪型アームドデバイス『ガイア』を敵のバリアジャケットにあてる。
「斬る」
『Schnitte』
収束された魔力刃が魔道士の切り刻み、戦闘不能へ追い込む。
この一瞬の出来事で、一気に管理局の武装局員が残すとこAクラス1名とシャマルを残すのみとなった。
「特別捜査官補佐、私が時間を稼ぎます。その隙にロストロギアの確保をお願いします」
「わかりました。確保が完了したら即退避してくださいね」
シャマルは、煙が上がる保管庫へと急ぐ。
残った武装局員は、目の前に居る襲撃者に対し、自分の持つ最大魔法を叩き込もうとしていた。
「すこしで良い、特別捜査官補佐の時間を稼げられるなら!」
持てる魔力を集中し、ストレージデバイスに集める。
武装局員の行動を見た3人は、嘲笑うように言った。
「バ〜カ。そんな構えしてたら、どうぞ蹴ってくださいって言ってるもんだぜ」
「だよねぇ。その格好傑作だよ(笑)」
「・・・・・・おやすみなさい」
その直後、武装局員の後方から凄い速度で接近するものがあった。
「そう!時間を有効に使うには、やはり移動先へ最短距離で行くか、スピードを上げるかの二択があるが、その両方を選べば更に時間を有効活用可能だ。
ちょいと遅刻していたとしても、最速で移動すれば最初のロスにもお釣りが出る。
まさにスピードこそ至高!文化を磨くには、やはりスピードが・・・そこ邪魔だ!」
早口をしながら高速で移動してきた男は、前方で突っ立っている男に横一線のローキックを叩き込んだ。
武装局員は、その衝撃で脇腹の骨を砕かれ地面に叩きつけられた。
「ったく、通行の邪魔をするからだ・・・・・・お〜そこに居たのかぁ〜Oh!ジャマジャマ!」
「相変わらず、流行ってないギャグすんなよ、クーガー」
寒い挨拶をした男の名は『ストレイト・クーガー』速さと文化を愛するスピード狂だ。
「俺の世界では流行っていたんだけどなぁ・・・そんで、目的の物は見つかったのか、アイル?」
「アウルだ!そこで煙りだしてる保管庫に、あ・・・・・・しまった!女が一人入って行ったの忘れてた!スティングお前も忘れてただろう!?」
「まぁ・・・すまん。敵が弱すぎて拍子抜けしてた。面目ねぇ」
「ステラもごめんなさい・・・・・・」
先ほどまで意気揚々としていた3人だったが、事態の悪化に気付き動揺していた。
保管室を見下ろしながら、クーガーは力を解放していく。
「そんじゃ、レディに挨拶でもしてきますか。・・・・・・ラディカルグッドスピード脚部限定!」
両足にアルターのプロテクターが構成されていく。
通常のアルター形成とは違い己の魔力と周囲の魔力も取り入れた、通常のデバイスでは手も足も出ないほどの破壊力と速度を持つ。
陸上のスタート時のフォームを取り、保管庫を見下ろす。
「そんじゃ、いってきまぁ〜すぅ〜」
爆音と共に最速のスピードで突っ込んでいくクーガー。
余りにも早く、3人とも彼の動きを追いきれずにいた。
298リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/01(日) 02:04:27 ID:???
「ロストロギアを時空管理局本部へ・・・・・・」
クラールヴィントをペンダルフォルムにし、時空管理局本部の転送先への座標軸の調整を行うシャマル。
長距離での転送のため、調整に時間を食っていた。
「(はやてちゃん達にも応援に来て欲しいけど、調査先から戻るのに二日は掛かる・・・・・・私が頑張らなくちゃ)」
はやて特別捜査官とヴォルケンリッター(シャマル除く)達は、ロストロギア調査のため遺跡周辺の調査を行っているところだ。
シャマルは、シンの治療などでメンバーから外されていた。
余談だが、シンにハリセンを振りかざしたのは、このことが原因だったかもしれない。
「あと、もう少し・・・・・・きゃああッ」
突然の爆風に吹き飛ばされるシャマル。
爆風の発生源である男クーガーは、俯いて倒れているシャマルに手を差し伸べる。
「大丈夫ですか?お嬢さん。私の名前は『ストレイト・クーガー』速さと文化を愛する男です・・・・・・あ、聞いてます?」
「・・・・・・行き成り吹き飛ばされた身にも成ってください・・・・・・」
差し伸べられた手を掴み、埃を落としながら立つシャマル。
「あ〜すいません。それでお名前はお伺いしても宜しいでしょうか?」
「シャマルです。時空管理局武装隊所属、特別捜査官補佐、ヴォルケンリッターの参謀役で、湖の騎士こと、シャマルと言います」
シャマルの自己紹介を聞いて「良い名前ですね」と言ったクーガーは、目の前にあるロストロギアを見つめる。
「シャネルさん。目の前にあるこれが、噂に聞くロストロギアですか?」
「シャマルです!って、なぜそれを・・・?」
「いやぁ〜すいません。人の名前を覚えるのが苦手で・・・・・・確認完了っと。回収作業開始していいぞ」
「えっ?」
煙の中から次々と現れる様々人種で構成された部隊が入ってきた。
「某が・・・」「いかん、いかんですよ」「―のバカ!そこは・・・」「ごめん―」
「―モン、そこを・・・」「アニキ〜」
などの声が聞こえたような、聞こえなかったような。
「(フォークは、どこ?・・・・・・はっ!今私何を考えていたの?)」
侵入してきた部隊は、ロストロギアに何らかな装置をつけると、囲うように並んだ。
侵入者の魔力が装置に注がれると、ロストロギア周辺を反重力状態にしたのだ。
それを確認した侵入者の二人、少年とトカゲはド付き合いを始めた。
「ちょっと痛いかも知れねェが、我慢しろよ」
「ちょ、ちょっとまってよアニキ〜!?」
少年がトカゲを殴ると、全身にオレンジ色の光が発生する。
「(魔力の他にも何か力が発生しているの!?)」
シャマルがその状況を見ていると、横からクーガーが―
「そんじゃ、シャネルさん・・・少し眠っていてください」
「えっ?・・・・・・うっ・・・」
意識が遠のくシャマルは、倒れながら目の前でトカゲが巨大な竜に変化したのを見たのを最後に、気を失った。
299リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/01(日) 02:05:38 ID:???
シンは、事件現場の直ぐ近くまで接近し状況の確認をしていた。
「デスティニー。シャマルさんの反応はあるか?」
『肯定。現在保管庫内で魔力反応を持つ者達と共に居ます』
「よし、保管庫へ行って―」
『否定。保管庫上空に3つの魔力反応と、その下に10人ほどの怪我人を確認』
現状は最悪の流れだと思うシン。
武装局員って名前から、戦闘能力を持つ者だと推測され者たちが全滅し、更にシャマルさんまで捕まってしまっている可能性が非常に高かった。
それじゃあ、どうする?
シンが考えているとデスティニーは、
『シン殿。現在の状況で最良の行動は、まず上空の敵に不意打ちを仕掛け、隙を作り、保管庫へ突入。
シャマルを回収し、一旦退避しましょう。これが現在我々のできる最良の策です』
デスティニーの提案に、シンは首を縦に振った。
「・・・それしか今の俺には出来そうに無いな。頭は分っていても、身体と魔力制御が難しすぎる」
戦闘自体は何度も経験しているが、それはMSなどC.E.世界でのことだ。
この世界での魔法戦闘なんて、これが初めてだ。
無理をすれば、こっちがやられると考えたシンはデスティニーの考えに賛同した。
「そんじゃ、行くか。デスティニー、カートリッジロード!」
『装填』
デスティニーの刀身から薬莢が一つ排出される。
片刃に魔力刃が形成され、後ろの翼は大きく広げられ羽根の部分からは赤い光の羽根が出現した。
剣を構え、一直線に3人組みのいる場所へ飛ぶシン。
翼の推力により爆発的な速度を実現させる。
そのスピードのお陰で3人組みの隙を突くことに成功。
デスティニーの魔力刃を目の前の金髪の人物に叩きつけようとしたシン。
だが、その攻撃は直前で止まる。
「・・・え・・・そんな、バカな・・・」
そこに居たのは見知った少女。
自分が守りたくて仕方が無かった少女。
目の前で逝った少女。
シンが呆然としている隙に、アウルはアビスを振りかざしていた。
「テメェ!ステラに何しやがる!」
その攻撃に反射的に後退し避けるシンだったが、更に上空からの砲撃魔法が降り注ぐ。
「行き成り襲ってくるとは良い度胸だなぁ、おい!」
ガンバレルによる砲撃と、スティングのストレージデバイス『カオス』のブレイズキャノンが襲う。
「くっ!?」
直撃を確信したシンは左腕を犠牲にして回避しようとしたが、突如左手甲のパーツからバリアーが発生した。
『ソリドゥス・フルゴール』
デスティニーの自動防御によって難を逃れたシンは、3人との距離を置く。
「(夢なら覚めてくれよ・・・・・・)」
目の前に立ち塞がる三つの人影。
それに対峙するシン。
それは夢であった欲しかった。
いや、もっと違う再開を望んでいた。
生まれ変わったら・・・・・・そんな感じな気持ちだったはずだ。
でも、それは、目の前で崩れ去った。
目の前の3人の眼に映るものは、ただの敵なのだから・・・・・・
300リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/01(日) 02:06:38 ID:???
「あちゃ〜また新手かよ。これじゃあ、お茶も出来やしない」
アルターを解き、保管庫から出てきたクーガーの眼に映る新たな敵。
そいつは、巨大な剣に背中に光の翼とでも言えば良いのか翼を生やしている。
遠くからだが、何となく誰かに似ているなと思った。
「カズヤに何となく似ているかもな・・・・・・おっと、無駄に考えることは時間の浪費以外の何者でもない!迅速に事々を済ませ、余った時間で新たな恋でも探さなければ・・・・・・」
クーガーが早口をしている横を巨大な竜がロストロギアを運び出していた。
他の侵入者たちもロストロギアの警護を行っている。
そこに何かが降り立った。
「作業は順調のようだね、諸君」
降りてきた仮面を被った男は、ロストロギアを見ながら侵入者たちに労いの言葉をかけた。
仮面男の右手には黄金に輝く杖型のインテリジェントデバイスが握られていた。
「隊長〜遅いっすよ。無駄に時間が使わ―」
「スト―――プ!話は後で聞くから、サッサとそいつを転送させるぞ」
『Transition』
仮面男は、杖を上に掲げるとロストロギアの周辺を巨大な魔方陣(ミッド式)が出現し、侵入者たちをロストロギアごと転移させた。
「よし、これで終わりっと・・・さて、あとはあいつ等を・・・む。何か転送されてくる?」
仮面男が展開していた封時結界の外に5つ何かが転送されてきた。
301リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/01(日) 02:07:44 ID:???
「おいおい、空中かよ!」
カズマたちは、アースラからトランスポーターで次元転送され、ミッドチルダの時空管理局クラナガン支部周辺へと飛ばされたのだ。
封時結界が張られていたため、結界の直ぐ近くへの転送以外選択肢は無かった。
「愚痴を言う暇があったらアルターを使え。・・・絶影!」
近くにあったビル群の外壁を分解し人型の自立行動型アルター『絶影』を生み出す劉鳳。
更に劉鳳は、絶影を再構築し『真・絶影』へと形態を変化させた。
空中に浮く『真・絶影』の巨大な尻尾に乗る劉鳳。
カズマもビルの外壁を分解、右腕も分解しシェルブリット第二形態へと変化させる。
背中に出現したプロペラ状の物で空中に浮くカズマ。
その光景を見ていた魔道士2人と使い魔は、口を開いたまま驚いていた。
「・・・実際見ると凄い力だ」
「すごい・・・・・・」
「うわぁ〜劉鳳の絶影って使い魔みたい!」
彼らが感想を洩らしていると、カズマと劉鳳が結界を破ろうと技を繰り出していた。
それに気付いた2人と1匹は、止めようとするが、この男2人、人の話を聞かない。
「シェルブリット・バァースト!」
「剛なる拳・臥竜!伏龍!」
二人の技が結界を叩く・・・だが、
「くっ、なんだこりゃ!めちゃくちゃかてぇ」
「・・・くっ、突き抜けない」
結界の物理防御壁は破壊出来たが、魔法防御壁を破壊できず弾かれるカズマと、臥竜・伏龍。
何とか体勢を整えたカズマは、結界を睨み付ける。
「クソ。この先にクーガーの野郎が居るってのによ」
「カズマさん、退いて下さい。封時結界を破壊します!」
フェイトの声を聞いて、彼女を見ると黒い斧風の杖と、白いジャケットに黒い服を着て構えていた。
「バルディッシュ、行くよ」
「Yes, Sir」
『バルディッシュ・アサルト』は、カートリッジを一発消費し形態を変化させる。
『バルディッシュ・ザンバー』へと変化したバルディッシュを構えるフェイト。
「お、おい。それって―」
カズマがフェイトの変化に混乱しているトコを劉鳳がカズマの手を引っ張り退かせる。
それを見たフェイトは、一呼吸し、魔力を開放した。
バルディッシュのカートリッジ残り弾数全てを使用し、ザンバーフォームの魔力刃に全魔力を注ぎ込む。
「撃ち抜け、雷神!」
『Jet Zamber』
バルディッシュ・ザンバーから放たれた衝撃波は、結界に物理的ダメージを与え、次に魔力刃を振るい切り裂く。
カズマと劉鳳は、目の前で行われている現実に冷や汗流す。
「ま、マジかよ・・・」
「実際に見るまでは疑心暗鬼だったが・・・これ程とは」
フェイトによって破壊された結界は効果を失い消滅した。
クロノは、先頭に立ち先へ進む。
「私は少し休ませてもらいます。この技を使うと一定時間魔法が使えません」
「フェイトは私が付いているから、アンタ達も早く行きな」
フェイトとアルフに言われ、カズマたちも先へ進んで行く。
302リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/01(日) 02:08:55 ID:???
進んでいくと、倒壊した建物が見えてきた。
「あそこにロストロギアが保管してある。だけど、一歩遅かったらしい」
エイミィからの連絡でロストロギアは、既に奪取された後らしい。
そのときだった。
地上から高速で上空のクロノ達へ接近する人物。
その人物『ストレイト・クーガー』は、足に装着した『ラディカルグッドスピード』をクロノに向ける。
「衝撃の―――ファーストブリットー!」
足から噴出したエネルギーがラディカルグッドスピードを更にスピードアップさせ、クーガーの蹴りがクロノを捕らえる。
「ぐっ!?」
何とかデュランダルで攻撃を受けたが、凄まじい衝撃を受け建物に叩きつけられた。
「ほぉ〜この俺の蹴りを防ぐとわな。中々の速さだ」
クロノの見下ろすクーガーに向かってカズマは、拳を振るった。
振るった拳をクーガーは難なく足裏で受け止める。
「久しぶりだな、カズヤ」
「カズマだ!アンタこそ、こんなトコで何やってんだよ!」
「それは俺の勝手だ。俺は俺の味方だからな」
「屁理屈言うな!」
カズマとクーガーが攻め合っている時、劉鳳は近くに居た仮面の男と対峙していた。
「貴様は何者だ!」
「さぁ〜て、どうしたものかな。女性なら話してあげても良かったんだが、野郎だとなぁ」
仮面の男の軽い挑発にイラつく劉鳳は、絶影を男へ向けた。
「貴様が悪どうか確かめさせてもらう。絶影!」
絶影は、仮面の男を捕らえようと接近、右腕で相手の肩を掴む。
捕らえた。そう思った矢先、絶影の右腕が打ち抜かれ弾け飛んだ。
絶影のダメージがフィードバックした劉鳳は、右腕を抑える。
「くっ・・・・・・これは!?」
仮面の男の周りには、黄金に輝く物体が計7個。
それらが、絶影の右腕を落としたものと判断した劉鳳は、絶影を空中へ移動させ両脇に装備された剛なる拳を構えさせる。
「そんな小細工、直ぐの使えなくしてやる。剛なる拳・臥竜!伏龍!」
「そう言わずに、もう少し楽しんでいってくれよ・・・・・・兄ちゃん!」
303リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/01(日) 02:10:13 ID:???
保管庫跡の上空では、シンと3人組みが、激しい戦闘を繰り広げていた。
シンは、アウルの連続砲撃魔法をギリギリでかわすが、スティングが操るガンバレルの不規則な攻撃が背中に直撃。
動きを止めてしまったところへ、ステラの攻撃で騎士甲冑に多数の切り傷が付く。
『シン殿。このままでは、時機に魔力が尽き倒されます。下手をしたら死ぬ可能性も・・・』
「黙ってろ!」
シンは、内心どうすれば良いか迷っていた。
C.E.でのMS戦闘で、目の前で戦っている3人の中一人は確実に自分が殺した相手がいる。
更に、ステラに対しては妹のような感情を抱いていたため攻撃するという選択自体が出来ない状況だ。
そんなシンを嘲笑うかのように、3人の攻撃の切れは増すばかりだ。
「なんだよ、反撃して来ないじゃないか!楽しめると思ったのになぁ・・・」
「そんな事、言うもんじゃないぜアウル。俺たちが強すぎるんだからよ!」
『Blaze Cannon』
カオスから放たれた砲撃魔法が一直線にシンに向け放たれた。
シールドで何とか弾くも、接近してきたステラは容赦なくシンを切り裂いていく。
「早く消えて・・・・・・」
『Schwerttanz(剣舞)』
魔力の篭ったガイアの鉤爪を舞うように振るい、シンの騎士甲冑を傷だらけにしていくステラ。
光の翼の推力で、距離を取ったシンだが、受けたダメージが深刻で騎士甲冑は消失しかけていた。
初の魔法での実戦と、空中戦闘・・・・・・更に、MSではなく生身の身体での戦闘には慣れていないシンは、体力を大幅に削られていた。
入院していたことで体力も落ちていたのが致命的だった。
疲れきっているシンを見た3人は、各自の砲撃魔法をシンへと向けた。
「サ・ヨ・ウ・ナ・ラ。変な騎士さんよ!」
スティングの号令で発射された砲撃魔法が、シンへと迫り爆発。
「ふぅ〜やっと帰れ・・・なっ!?」
スティング達が驚いて見つめている先には、ピンク色のラウンドシールドを展開するツインテールヘアーで、白いバリアジャケットを着た少女が立っていた。
304リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/01(日) 02:11:09 ID:???
魔法の直撃を受けるはずだったシンは、目の前で盾になってくれた少女を見つめる。
その少女は、前を向きながらシンに話しかける。
「ここは、私が食い止めます。彼方は、下の保管庫からシャマルさんを救出してください」
そう言い終えると、ツインテールの少女は、目の前の3人組みに問い始めた。
「私は、時空管理局武装隊戦技教導官、高町なのはです。彼方たちが何故こんな事をしているのか私は知りません。だから、武器を収めてお話しましょう。話せば分ることもあるはずです」
「はっ!ばっかじゃねぇの・・・お話をする必要は、ねぇよ!」
『Blaze Cannon』
スティングは、なのはの言動に胸糞が悪くなったのか砲撃魔法を打ち込む。
だが、その攻撃は『レイジングハート・エクセリオン』の自動防御によって防がれる。
高町なのはは、一旦距離を取るとレイジングハートを構え前方の3人に杖先を向け、レイジングハート・エクセリオンをバスターモードへと形態を変化させる。
カートリッジを一発消費し、レイジングハートを4つの環状魔法陣が取り巻く。
魔方陣に収束されていく魔力に恐怖する3人へ向けて、管理局の白い悪魔とも呼ばれる中学3年生の少女の砲撃魔法が繰り出される。
「話を聞いてってば!」
『Divine Buster』



続く


次回予告
情念渦巻く戦場で、白き悪魔が戦場を掻き回す。
男は、拳を振るい。女は、魔法を放つ。
男三人、己の信念を突くため時空管理局へと行く。
倒すべき相手を探す道しるべとして。
305リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/01(日) 02:14:43 ID:???
以上で投下終了です。
長かった(涙)
第二話は、プロットのみなので今月中には書け上げられたら
良いなと思います。
シャマルネタは、続く限りやる予定(笑)
306通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 07:05:32 ID:???

乙彼&GJ! 大ボリュームに展開がいいなんて……! やはりボンボン版のシンはヒーローやってますね。

時に質問というか疑問なんですが……
クーガーの名前の間違いって母音は同じだけど子音が違うのが法則だったんじゃ……
「み『の』り」とか「カズ『ヤ』」とか。

>シャマルネタは、続く限りやる予定(笑)

間違いなくうたわれらじおが続く限りは問題ないかと……柚姉は名言多すぎるし。
307リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/01(日) 09:06:19 ID:???
>306
ご指摘アリガトウございます。
シャマルならsyamaruだからシャナルでsyanaruって
感じにしたら良いのかな?
あとアウルはauruだからアウヌでaunuって感じで修正します。
シャネルとアイルは読みが良かったので付けちゃいました。
308リリカルDS☆7ucUemKu(修正版):2007/04/01(日) 09:15:16 ID:???
>297
三人目の襲撃者である少女は、高速移動魔法で敵魔道士2人に肉薄、両腕に装備された鉤爪型アームドデバイス『ガイア』を敵のバリアジャケットにあてる。
「斬る」
『Schnitte』
収束された魔力刃が魔道士の切り刻み、戦闘不能へ追い込む。
この一瞬の出来事で、一気に管理局の武装局員が残すとこAクラス1名とシャマルを残すのみとなった。
「特別捜査官補佐、私が時間を稼ぎます。その隙にロストロギアの確保をお願いします」
「わかりました。確保が完了したら即退避してくださいね」
シャマルは、煙が上がる保管庫へと急ぐ。
残った武装局員は、目の前に居る襲撃者に対し、自分の持つ最大魔法を叩き込もうとしていた。
「すこしで良い、特別捜査官補佐の時間を稼げられるなら!」
持てる魔力を集中し、ストレージデバイスに集める。
武装局員の行動を見た3人は、嘲笑うように言った。
「バ〜カ。そんな構えしてたら、どうぞ蹴ってくださいって言ってるもんだぜ」
「だよねぇ。その格好傑作だよ(笑)」
「・・・・・・おやすみなさい」
その直後、武装局員の後方から凄い速度で接近するものがあった。
「そう!時間を有効に使うには、やはり移動先へ最短距離で行くか、スピードを上げるかの二択があるが、その両方を選べば更に時間を有効活用可能だ。
ちょいと遅刻していたとしても、最速で移動すれば最初のロスにもお釣りが出る。まさにスピードこそ至高!文化を磨くには、やはりスピードが・・・そこ邪魔だ!」
早口をしながら高速で移動してきた男は、前方で突っ立っている男に横一線のローキックを叩き込んだ。
武装局員は、その衝撃で脇腹の骨を砕かれ地面に叩きつけられた。
「ったく、通行の邪魔をするからだ・・・・・・お〜そこに居たのかぁ〜Oh!ジャマジャマ!」
「相変わらず、流行ってないギャグすんなよ、クーガー」
寒い挨拶をした男の名は『ストレイト・クーガー』速さと文化を愛するスピード狂だ。
「俺の世界では流行っていたんだけどなぁ・・・そんで、目的の物は見つかったのか、アウヌ?」
「アウルだ!そこで煙りだしてる保管庫に、あ・・・・・・しまった!女が一人入って行ったの忘れてた!スティングお前も忘れてただろう!?」
「まぁ・・・すまん。敵が弱すぎて拍子抜けしてた。面目ねぇ」
「ステラもごめんなさい・・・・・・」
先ほどまで意気揚々としていた3人だったが、事態の悪化に気付き動揺していた。
保管室を見下ろしながら、クーガーは力を解放していく。
「そんじゃ、レディに挨拶でもしてきますか。・・・・・・ラディカルグッドスピード脚部限定!」
両足にアルターのプロテクターが構成されていく。
通常のアルター形成とは違い己の魔力と周囲の魔力も取り入れた、通常のデバイスでは手も足も出ないほどの破壊力と速度を持つ。
陸上のスタート時のフォームを取り、保管庫を見下ろす。
「そんじゃ、いってきまぁ〜すぅ〜」
爆音と共に最速のスピードで突っ込んでいくクーガー。
余りにも早く、3人とも彼の動きを追いきれずにいた。
309リリカルDS☆7ucUemKu(修正版):2007/04/01(日) 09:19:29 ID:???
>297更に修正。
先ほどまで意気揚々としていた3人だったが、事態の悪化に気付き動揺していた。
保管庫を見下ろしながら、クーガーは力を解放していく。

>298
「シャマルです。時空管理局武装隊所属、特別捜査官補佐、ヴォルケンリッターの参謀役で、湖の騎士こと、シャマルと言います」
シャマルの自己紹介を聞いて「良い名前ですね」と言ったクーガーは、目の前にあるロストロギアを見つめる。
「シャナルさん。目の前にあるこれが、噂に聞くロストロギアですか?」
「シャマルです!って、なぜそれを・・・?」
「いやぁ〜すいません。人の名前を覚えるのが苦手で・・・・・・確認完了っと。回収作業開始していいぞ」
「えっ?」
煙の中から次々と現れる様々人種で構成された部隊が入ってきた。
「某が・・・」「いかん、いかんですよ」「―のバカ!そこは・・・」「ごめん―」
「―モン、そこを・・・」「アニキ〜」
などの声が聞こえたような、聞こえなかったような。
「(フォークは、どこ?・・・・・・はっ!今私何を考えていたの?)」
侵入してきた部隊は、ロストロギアに何らかな装置をつけると、囲うように並んだ。
侵入者の魔力が装置に注がれると、ロストロギア周辺を反重力状態にしたのだ。
それを確認した侵入者の二人、少年とトカゲはド付き合いを始めた。
「ちょっと痛いかも知れねェが、我慢しろよ」
「ちょ、ちょっとまってよアニキ〜!?」
少年がトカゲを殴ると、全身にオレンジ色の光が発生する。
「(魔力の他にも何か力が発生しているの!?)」
シャマルがその状況を見ていると、横からクーガーが―
「そんじゃ、シャナルさん・・・少し眠っていてください」
「えっ?・・・・・・うっ・・・」
意識が遠のくシャマルは、倒れながら目の前でトカゲが巨大な竜に変化したのを見たのを最後に、気を失った。
310通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 12:03:57 ID:???
乙。
シャマルねただったらビー○ト○ォーズでもいけるな。
……伏字の意味無いか?
311リリカルDS☆7ucUemKu(修正版):2007/04/01(日) 13:07:01 ID:???
ブラックウィドーのことか!
ピカチュウのものまねが上手かったのは覚えてますw
あとパタパタ犬!
SEEDに出演した方々も結構居ますね。
312通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 22:07:24 ID:???
ものまね繋がりで薬シャマル弘子もアリか?w
313通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 18:56:24 ID:???
C.E.70 1月 一触即発状態の地球−プラント間だったが学術会ではひとつの大発見が起こる。

ユアノンの発見である。

常に一定のエネルギーを生み続ける特殊な素粒子。

これの利用法が確立すれば核エネルギーどころではない。

しかし地球・プラント・ナチュラル・コーディが国家の垣根を越えて
研究機関を立ち上げようとした矢先、人類はもうひとつの人類と出会う。

「我々はアーヴ。
 ちょっと変わって見えるかもしれませんけれども、我々もまた地球の子です。
 ただちょっと遺伝子をいじってあるだけ」

−ガンダムSEED×星界の戦旗−

コーディの遺伝子改造がお遊戯に見えるほどの徹底ぶり。
連合・プラント・オーブ以上の圧倒的な国力(技術力・生産力・戦力)。
争いを止めようとする平和の歌姫と進んで争いに身を投じる帝国の王女。
妄想してみると意外に面白かったり。
314通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 14:03:26 ID:???
アーヴから見たらC.E.の地球なんて単なる後進惑星の一つでしかなかろ
315通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 01:40:58 ID:???
>>314
皇…いえ…王女乙
316リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/04(水) 16:43:02 ID:???
ちょいと最初部分(白い悪魔光臨)
書き上げたので、すこしですがトウカします。
317リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/04(水) 16:44:21 ID:???
魔法少女リリカルなのはStrikerS the Destiny〜揺るがぬ意思を持つ瞳〜
第二話『漢(おとこ)のケジメなの?』

『管理局の白い悪魔編』

「話を聞いてってば!」
『Divine Buster』
インテリジェントデバイス『レイジングハート・エクセリオン』から放たれた直射砲撃魔法ディバインバスターの桃色の閃光がスティングたちを包み込む。
「すごい…これが魔道士の本当の力かよ…」
圧倒的な魔力量による砲撃魔法と絶妙な魔力制御を行う、なのはに唖然とするシン。
『シン殿。なのは教導官の指示を遂行しましょう』
デスティニーに言われ我に返ったシンは、保管庫へと移動した。
煙の中を掻き分けながら飛び、保管庫内を探すシン。
『右40度、距離7m先に魔力反応感知』
デスティニーの報告を聞き、その方向へ進むと壁際に座らされているシャマルを発見した。
彼女は、煙が来ない場所に座らされていたらしく煙を余り吸っていなかったが、危険なのは変わりない。
デスティニーを左腰のアタッチメントに付け、シャマルを抱き上げ脱出するシン。
「(シャマルさんをリンディさんのところまで連れて行ったら……まずは話し合いからだ…戦っても何も変わらない…)」
C.E.73での戦争では命のやり取りをしてきた。
だが、ここは違う世界。
殺し合いをしなくても良い世界。
なら簡単なことだ、答えは決まっている。
保管庫から飛び出したシンは、予想外の展開に目を疑った。
あの白い服を着た少女が押されていたのだ。
ステラ達以外に見かけない人物が、なのは教導官の行動を封じていた。
318リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/04(水) 16:45:23 ID:???
「うっ、彼方たちは何者ですか?」
スティングたちを戦闘不能に追い込んだなのはだったが、直後現れた二人組の攻撃に押される。
「あら〜そんな余裕はありませんわよ?油断していますと死んでしまいますわよ」
「殺しはなりませぬぞ!聖上から―」
「分っていますわよ。だから、戦闘を楽しくしようと―」
突然襲撃してきた女二人へ、なのはは誘導操作弾ディバインシューターを出現させ牽制弾として発射した。
ピンク色の魔法弾が直撃する寸前で、襲撃者二人は回避をやってのける。
圧倒的な動体視力と身体能力が無ければ行えない動きに、驚愕するなのは。
猫科動物のような耳と尻尾を持つ女性は、巨大な大剣型アームドデバイスを片手で持ちながら攻撃してくる。
当たればタダでは済まない攻撃をレイジングハートの補助を受けながら回避する。
『Approaches from back(後方より接近)』
レイジングハートの警告でなのはは、一気に上昇する。
その直後、なのはの居た空間に刀が一線する。
鳥の翼のような耳を持つ女性は、両手で掴んでいる長い片刃剣を構えている。
先ほどの斬激は、この女性の一撃だったらしく、避けられたことに顔をしかめている。
接近戦は、こちらの不利と考えたなのはは、ディバインシューターで彼女らを牽制しながら距離をとる。
「この位置なら…レイジングハート行くよ!」
『OK. Load Cartridge』
レイジングハートはカートリッジを1発消費し、エクセリオンモードへと形態を変化させ更に4発消費する。
なのはの下方に出現するミッド式魔法陣。
『Excellion set』
レイジングハート・エクセリオンの先端に集まるピンク色の膨大な魔力を敵対する二人組みへ向ける。
その光を見て二人は、
「いかん!あの光を受けたら、ただでは済みませぬぞ」
「たしかに、一旦引きま・・・なっ!」
退避を試みようとした二人をピンク色のバインドが動きを封じる。
「受けてみて・・・わたしの中距離砲撃魔法」
発射体勢に入ったなのはは、二人組みへ向け、砲撃を開始する。
「エクセリオン〜バスター!」
『Barrel Shot』
エクセリオンバスターの前振りで放たれた補助効果付きの複合高速砲撃魔法のバレルショットにより、殺傷力はないが、ある程度の物理衝撃を伴う衝撃波が二人に直撃。
元々バインドで避けられないようにされていた二人を更に不可視のバインドで動きを完全に封じる。
「ブレイク〜」
環状魔法陣が取り巻くレイジングハートの直射誘導型の砲撃魔法を放つ。
4つの直射型砲撃魔法が二人組みを包む。
「シュート!」
更に追い討ちの直射砲撃魔法が直撃し、膨大の砲撃魔法が二人組みを撃破した。
319リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/04(水) 16:55:20 ID:???
以上が、
管理局の白い悪魔こと
高町なのはさんの戦闘パートです。
力関係だと、
なのは>フェイト=クロノ=クーガー>カズマ=劉鳳=シン
=謎の二人組み>シャマル=ランクA>ランクB
って感じです。
謎の二人組みは本筋の物語での役割は、敵A敵Bって感じなので深く考えないで下さい。
サブストーリー書くなら出て来るかも?

ニコニコ動画でStrikerSを視聴・・・
スバルは、ガオガイガー+スクライド+電童=拳って子で
これからが楽しみですw
320リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/04(水) 17:02:14 ID:???
書き忘れてたのでφ(。。)
スティングたちは、シンより少しだけ低いって感じです。
連携さへ出来ればなのはさんを追い詰められるぐらいの実力です。
仮面さんは、クロノクラスの実力だと考えてます。
321通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 21:46:04 ID:???

乙彼&GJです!

なのはさんの漢女(おとめ)ぶり健在ですね。
時に聖上がいるならシャマルが……! もしやは黒い○○やCG珍獣もいそうですねw。

>StS拝聴

スバルとティアナは漫画版でもいいキャラでしたが実際にアニメで見るとキャラがいいですね。
これからの展開に期待と楽しみがいっぱいですよ!
……時にスバルとシンの掛け合いって面白そうだと思いませんか?
322リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/04(水) 22:43:51 ID:???
>321
ありがと〜

>スバルとシンの掛け合い

たしかに良いかもw
シン「本当に可能なのか?あの、なのはさんを倒す方法って・・・」
スバル「たぶん・・・あ、でも・・・やっぱり・・・失敗するほうが高いような・・・」
シン「あぁぁぁ!はっきりしろぉぉぉ!」
って感じかな?
323通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 05:03:39 ID:???
リリカルDS☆7ucUemKu 氏
超GJです!
ところでクロスオーバーってのはこういうことなんでしょうか?


10 名前: 衝撃のアルベルト [sage] 投稿日: 2007/04/06(金) 08:34:13 ID:???

今宵はここまでだ。

だが言っておこうセルバンテスの死は!!

いわばBF団の復讐宣言!!

村雨一家だけにあらず
九大天王、二十七祖、バチカン、裏高野、王立国教騎士団、麦わら海賊団、堕天翅、ロンドベル、バルマー、
デビルマン、デーモン、バッフ・クラン、魔界天界獣人界霊界の住人ども、先住者、ガンマ団、鷹の爪、男塾、ロケット団、
ガイゾック、ドーラ一家、風華学園、大神華撃団、東亜重工、知の記録者、統和機構、アクロス、魔術協会、
錬金戦団、ロウレス、不死鳥の騎士団、地球防衛組、ロケット公社、B.A.B.E.L、鉄竜騎兵団、ミスリル、時空管理局、
オカルトGメン、南雲慶一郎、ゴーストバスターズ、銀河鉄道管理局、GGG、科学忍者隊、ケロン星人、青の者、
護廷十三隊、ジェノサイバー、総合防衛隊、ミラージュ騎士団、特生自衛隊、ムーンエンジェル隊、らいむ隊、
AMP、ネルフ、勇者特急隊、ゴライアス、ラダムに告ぐ!!

これより我々は影の世界から地上に帰還し再び活動を開始する!

そしてそれは同時にもう一つにBF団の悲願…!!

『GR計画』の始動する日となるのだっ!!!
324通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 06:48:16 ID:???
カオスにもほどがある
325リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/07(土) 09:49:49 ID:???
>323
すごく・・・カオスです。

クロスオーバーは、いくつかの作品
例えば『ガンダム』『JINKI』『涼宮ハルヒの憂鬱』を組み合わせると、
涼宮ハルヒが住んでいる地域でロボットが降って来て、物語が進むなど
実際組み合わせが無理そうなものを組み合わせて、キャラクター同士の絡みを
楽しむものだと考えています。

そろそろ就職試験が近くなったので、第二話投下したら一旦就職ナビ以外のネットを
凍結する予定です。
遊んでたら落ちるぜ(;・ω・)
326リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/08(日) 18:00:45 ID:???
投下します。
327リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/08(日) 18:02:02 ID:???
魔法少女リリカルなのはStrikerS the Destiny〜揺るがぬ意思を持つ瞳〜
第二話『漢(おとこ)のケジメなの?』

「話を聞いてってば!」
『Divine Buster』
インテリジェントデバイス『レイジングハート・エクセリオン』から放たれた
直射砲撃魔法ディバインバスターの桃色の閃光がスティングたちを包み込む。
「すごい…これが魔道師の本当の力かよ…」
圧倒的な魔力量による砲撃魔法と絶妙な魔力制御を行う、なのはに唖然とするシン。
『シン殿。なのは教導官の指示を遂行しましょう』
デスティニーに言われ我に返ったシンは、保管庫へと移動した。
煙の中を掻き分けながら飛び、保管庫内を探すシン。
『右40度、距離7m先に魔力反応感知』
デスティニーの報告を聞き、その方向へ進むと壁際に座らされているシャマルを発見した。
彼女は、煙が来ない場所に座らされていたらしく煙を余り吸っていなかったが、危険なのは変わりない。
デスティニーを左腰のアタッチメントに付け、シャマルを抱き上げ脱出するシン。
「(シャマルさんをリンディさんのところまで連れて行ったら……まずは話し合いからだ…戦っても何も変わらない…)」
C.E.73での戦争では命のやり取りをしてきた。
だが、ここは違う世界。
殺し合いをしなくても良い世界。
なら簡単なことだ、答えは決まっている。
保管庫から飛び出したシンは、予想外の展開に目を疑った。
あの白い服を着た少女が押されていたのだ。
ステラ達以外に見かけない人物が、なのは教導官の行動を封じていた。

「うっ、彼方たちは何者ですか?」
スティングたちを戦闘不能に追い込んだなのはだったが、直後現れた二人組の攻撃に押される。
「あら〜そんな余裕はありませんわよ?油断していますと死んでしまいますわ」
「殺しはなりませぬぞ!聖上から―」
「分っていますわよ。だから、戦闘を楽しくしようと―」
突然襲撃してきた女二人へ、なのはは誘導操作弾ディバインシューターを出現させ牽制弾として発射した。
ピンク色の魔法弾が直撃する寸前で、襲撃者二人は回避をやってのける。
圧倒的な動体視力と身体能力が無ければ行えない動きに、驚愕するなのは。
猫科動物のような耳と尻尾を持つ女性は、巨大な大剣型アームドデバイスを片手で持ちながら攻撃してくる。
当たればタダでは済まない攻撃をレイジングハートの補助を受けながら回避する。
『Approaches from back(後方より接近)』
レイジングハートの警告でなのはは、一気に上昇する。
その直後、なのはの居た空間に刀が一線する。
鳥の翼のような耳を持つ女性は、両手で掴んでいる長い片刃剣型のアームドデバイスを構えている。
先ほどの斬激は、この女性の一撃だったらしく、避けられたことに顔をしかめている。
接近戦は、こちらの不利と考えたなのはは、ディバインシューターで彼女らを牽制しながら距離をとる。
328リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/08(日) 18:03:40 ID:???
「この位置なら…レイジングハート行くよ!」
『OK. Load Cartridge』
レイジングハートはカートリッジを1発消費し、エクセリオンモードへと形態を変化させ更に4発消費する。
なのはの下方に出現するミッド式魔法陣。
『Excellion set』
レイジングハート・エクセリオンの先端に集まるピンク色の膨大な魔力を敵対する二人組みへ向ける。
その光を見て二人は、
「いかん!あの光を受けたら、ただでは済みませぬぞ」
「たしかに、一旦引きま・・・なっ!」
退避を試みようとした二人をピンク色のバインドが動きを封じる。
「受けてみて・・・わたしの中距離砲撃魔法」
発射体勢に入ったなのはは、二人組みへ向け、砲撃を開始する。
「エクセリオン〜バスター!」
『Barrel Shot』
エクセリオンバスターの前振りで放たれた補助効果付きの複合高速砲撃魔法のバレルショットにより、
殺傷力はないが、ある程度の物理衝撃を伴う衝撃波が二人に直撃。
元々バインドで避けられないようにされていた二人を更に不可視のバインドで動きを完全に封じる。
「ブレイク〜」
環状魔法陣が取り巻くレイジングハートの直射誘導型の砲撃魔法を放つ。
4つの直射型砲撃魔法が二人組みを包む。
「シュート!」
更に追い討ちの直射砲撃魔法が直撃し、膨大の砲撃魔法が二人組みに直撃…巨大な魔力波が周辺を覆った。
ボロボロになった女性二人組みは、デバイスの補助のお陰で地面に叩きつけられずに済んだが、
魔力を大量に消費させられたため意識が朦朧としている。
その横に降り立ったなのはは、二人に語りかけた…その顔は逆光により黒く見えた。
「私の勝ちだね。お話、聞かせてもらうよ」
329リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/08(日) 18:04:48 ID:???
「カズヤ!お前は、こんなにもスローリィだったかぁ!?」
「なんだ!?この速さはよぉ」
カズマは、ストレイト・クーガーとの戦闘に苦戦していた。
元の世界でのクーガーは、地上戦が主なフィールドだったはずが、この世界では飛んでいるのだ。
アルター能力で飛んでいるのかと考えたが、見た目では以前戦ったときのラディカルグッドスピードと変わらない。
なのに、自在に空中を飛行している。
更にビルの外壁を蹴り速度を上げカズマに多数の蹴りを当て続ける。
カズマに至っては、背中に構築したプロペラ状のアルターで浮くことと、直線的な加速を付けられるだけで自在に空中を移動できず、
クーガーのスピードに押されていた。
「おいおい、これが向こう側を見たお前の力なのか?・・・期待はずれにも程があるぞ」
高層ビルの屋上に着地し、激しいスピードで動いたため崩れていた髪を直すクーガー。
カズマもビルの屋上に着地したが、右腕のシェルブリットの手を地面につけるほど疲労していた。
「うるせーよ!テメェ・・・いつの間にそんな力を手に入れやがった!?」
「力?・・・あぁ、魔法のことか」
「魔法?あいつ等が使っている奴か」
フェイトが封時結界を破壊するときに使用した魔法を思い出すカズマ。
シェルブリット・バーストで破壊できなかった壁を撃ち破るパワーに唖然とした気持ちが蘇る。
「俺の使っている魔法は、ベルカ式って言う魔法体系って・・・お前に説明してもしかたが無いか・・・簡単に言うとだな・・・・・・」
クーガーの説明だと、この魔法ってのは、周囲にある魔力と己が持つ魔力を使って肉体の強化に使えたり、
先ほどのフェイトが使っていた攻撃にも転用できるものらしい。
だが、結構頭を使わないと使えないらしくカズマにとっては無用の長物に他ならなかった。
「まぁ、おまえ自身に魔力が有るかどうかは知らないが、今この場でその力を使えるかと聞かれれば・・・No!だ」
言い終わるとクーガーは、徒競走のスタートダッシュのフォームでカズマに狙いをつける。
「こいつを食らって寝ていろ、カズヤ!」
緑色の魔法陣が展開、魔力がクーガーの両足のアルターに収束されていく。
「へっ、アンタが本気だってのは分かった・・・なら、こっちも全力で行くぜ・・・うぉぉぉ!」
カズマの咆哮と共に当り一帯の物質が分解され、エネルギーへと化した物質を全体に纏わせる。
分解された物質が再構築されカズマの全身の鎧へと変化した。
『黄金の獣』
この言葉が今の彼には一番似合う言葉だろう。
背中に伸びた2本の触手の内、一番長い右肩付近にあう触手を床に叩きつけ、その反動で加速を付けクーガーに拳を振るうカズマ。
「うぉぉぉ!」
「壊滅の〜セカンドブリットォォォ!」
クーガーもスタートし、両足のアルターから膨大な衝撃が発生し加速、蹴りをカズマに放つ。
黄金の獣の拳と速さ狂の蹴りが激突、戦場と化していた時空管理局支部ビルの屋上は、
男二人の衝突で発生した衝撃で付近地形を変化させる・・・破壊する形でだが。

330リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/08(日) 18:05:52 ID:???
魔力を回復させたフェイトは、アルフと共に戦闘が行われている場へ移動していた。
「二人とも無事だと良いんだけど・・・」
「大丈夫、大丈夫!あの二人からは何となくだけど、フェイトとなのはと似たような感じがするんだ」
「・・・うん、そうだね。カズマさんは敵同士って言っていたけど、本当は仲良しなのかもしれないしね」
「そうそう!二人で協力して戦っているって!」
フェイトとアルフは知らなかった。
あの二人の間には、なのはとフェイトの様な仲ではないことを・・・

時空管理局ビル付近まで来たフェイトは、右腕を押さえながら飛ぶクロノを発見した。
「クロノ!どうしたの、そう腕の怪我は?」
「・・・油断した。結構距離があったのに一瞬で接近され攻撃を受けた。デュランダルで攻撃を防いだがビル内へ吹き飛ばされた時に―」
左手で右腕を擦るクロノ。
その時、3箇所で爆音が鳴り響いた。
一つは、時空管理局ビルの屋上。
もう一つは、現在目指している保管庫の近くだが、ピンク色に輝く閃光も確認できたことから、なのはが戦闘中だと予想できた。
そして、現在位置から一番近い場所で雷が落ちたような炸裂音が鳴り響いている。
「この雷撃系の魔法は・・・・・・」
「フェイトのサンダーレイジとは微妙に違う・・・収束率が段違いだよ」
なのは達の魔法に例えるなら、ディバインバスターを電撃系に変えた技と言えば良いかもしれない。
「かなりの高度な魔術技術を持った相手が居るらしい・・・低く見積もってもAAAクラスの魔道師」
クロノは、現状で戦力の分散は命取りだと判断し、まず電撃魔法が発射された現場へ行くことにした。
「フェイト、アルフ。この状況で戦力の分散は危険が伴う。まずは、近くの魔力反応の所へ行ってみよう」
「うん、わかったよ。クロノ」
「そんじゃ早く行ってみよ。なんか嫌な予感がするんだ・・・」
アルフの見る黒煙が広がる場所で何が起こっているのだろうか・・・
331リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/08(日) 18:07:06 ID:???
電撃魔法が落ちる少し前・・・
「そんな小細工、直ぐの使えなくしてやる。剛なる拳・臥竜!伏龍!」
「そう言わずに、もう少し楽しんでいってくれよ・・・・・・兄ちゃん!」
空中に浮いていた真・絶影は、仮面男が展開している黄金に輝く7機の子機を破壊しようと目に止まらぬ速さで動いた。
瞬時に左右の剛なる拳を放ち、子機を破壊しようとする。
剛なる拳、臥竜・伏龍は、ミサイルのように敵の放っている武器を一直線に目指していく。
仮面男は、意識を集中し7機ある子機『ドラグーン』を生き物のように動かし、剛なる拳を回避させる。
だが、剛なる拳である臥竜と伏龍は、大きく旋回し狙いをつけていたドラグーンを更にスピードを上げ追い込む。
ドラグーン自体の機動力は高かったが、スピードは良いとは言いがたく、剛なる拳・臥竜と伏龍に
追いつかれすれ違いざまに真っ二つに切り裂く。
その攻撃によって7機あった子機は2機破壊される。
「ほぉ〜中々やるねぇ…ここだったら、彼らも見ていないでしょうし……お芝居は止めておきましょう」
仮面男の目つきが変わる。
瞬時に魔法詠唱を開始し、詠唱中の邪魔をさせないため先ほどまでマニュアルで操作していた
ドラグーンをインテリジェントデバイスのAIに任せた。
「雷雲よ…」
仮面男の行動に危険を感じた劉鳳は、ドラグーンの迎撃を絶影に任せ、自らの拳で打って出た。
「何をするかは知らないが、今ここで貴様を断罪する!」
常人以上の身体能力を持つ劉鳳は、瞬時に仮面男の懐へ接近し足払いをかける。
相手も、それを予想していたかのように瞬時に上空へ退避する。
「我が刃となりて―」
睨み合う二人の男を見下ろすかのように戦う6つの機影。
上空でドラグーン5機と真・絶影は高速戦闘を行っていた。
5機のドラグーンのランダム砲撃を回避する絶影だが、主である劉鳳のコントロールが疎かになっていたことで
回避し切れなかった砲撃魔法で剛なる拳を両方とも失う。
武器を失いながらも耳付近に装備された触手、柔らかなる拳・烈迅を高速で放つ。
鞭状と化した烈迅は、強烈な一撃で1つのドラグーンを捕らえ近くの外壁へ叩きつけ破壊した。
その隙を狙ってきたドラグーン4機を巨大な尾を振り抜き叩きつける。
砲撃しようとした前列のドラグーン2機は砕かれたが、後列のドラグーン2機は瞬時に防御魔法を張り防ぐ。
激しい戦闘の応酬によって、ボロボロになる真・絶影とドラグーンは、互いに主の隣へ移動する。
絶影のダメージがフィードバックした劉鳳は、額に大きな切り傷が浮かび上がる。
その痛みに左手で額を抑える劉鳳。
「―敵を貫け……」
だが、劉鳳の動きが止まった瞬間に仮面男の詠唱が終了した。
「さて、ここで終わりにしましょう。年貢の納め時と言う奴です」
仮面男の周辺に展開される水色の魔方陣は、ミッド式とよく似ているが若干アレンジされている。
「音素代わりに魔力を使用した譜術…サンダーブレード!」
上空に形成された魔法陣により放出された巨大な雷の刃が劉鳳を襲う。
「(避けられない…ならば!)」
雷が劉鳳の目前に着弾し、強力な雷撃波と発光が周辺を覆う。
332リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/08(日) 18:10:02 ID:???
「少々遣り過ぎましたかな?」
電撃を受けた地面は、白い煙を上げバチバチと電気を帯びていた。
「(さて、向こうで生じた巨大な魔力反応…仕方が無い、助けに行き―)」
仮面男が、ピンク色の魔力光の方角を見た瞬間…青い閃光が仮面男の仮面を割った。
直前で気配に気付いたが、回避しそこね舌打ちをする男。
その男の仮面の下は、整えられた顔と赤い瞳、そして肩まで伸びた長髪をした美男子と言っても過言ではない。
瞬時に高速移動を行うが一気に距離を縮められる。
「貴様は!?」
「遅い」
青い閃光が男の横を通った際、すれ違いざまにバリアージャケットを切り刻む。
ダメージを受けた男は、地面に不時着しながら範囲防御魔法を展開した。
青い閃光が凄まじい速さで接近し攻撃を行ったが、水色の防御壁に攻撃を阻まれる。
「貴様、その姿は!?」
「橘のアルターに似た力か…」
男の目前で手刀を振りかざしているのは、青い鎧を装着した劉鳳その人であった。
その姿は先ほどの電撃魔法によって若干のダメージを受けたらしく、装甲の至るところに焦げ目が付いていた。
だが、そんなもので怯む精神を持ち合わせない男、己の正義に殉じる男…劉鳳である。
一旦防御壁から離れると両肩に装備されたクリスタル状のパーツを分離、両手の甲のパーツに装着させる。
鋭く尖った刃を持つ青い剣と言っても良い形をした武器を構えた劉鳳は、元仮面男へ向け高速で移動し防御壁を切り刻む。
向こう側の力…異空間にあるアルターを出現させる膨大なエネルギーが存在する空間より力を抽出した劉鳳の攻撃は、相手の壁を切り刻み破壊する。
続けざまに右腕に装着した剣で相手を切ろうと縦一線に振り下ろす。
その攻撃を元仮面男は、デバイスの先端部分の刃で受け止めた。
「くっ、中々やりますね。私の知っている人物の中で、これほど早い攻撃をする人物は居ませんでしたよ・・・」
「貴様はいったい何者だ。俺の名は劉鳳・・・さぁ貴様も言え!」
「ちゃんとした教育を受けているみたいですね〜」
「軽口を叩くな!」
左腕の剣を相手の首筋に近づける。
「あはは、コレは失敬。私の名前は『ジェイド・カーティス』です。あ〜この世界だとネオとか大佐とかで呼ばれています」
「この世界・・・貴様も別の次元から来たのか?」
「貴様も・・・と言うことは、彼方も飛ばされたということでしょうか?劉鳳くん」
「馴れ馴れしく呼ぶな!・・・確かに俺も別の次元から来た」
「ふむふむ・・・・・・やはり・・・しかし、あのシステムは―」
ジェイドは何か思うところがあったらしく、首に剣を当てられていながら考えているようだ。
「ジェイドと言ったな、お前の知っている情報を教えてもらおうか」
劉鳳の問いに微笑みながらジェイドは言った。
「素直に答えるほど若くないんですよ・・・坊主」
333リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/08(日) 18:12:39 ID:???
『Transmission』
インテリジェントデバイス『アカツキ』が瞬時にジェイドを上空へ転移させる。
更にカートリッジシステムが搭載されており、カートリッジ3発消費、消失したドラグーンを全て再生させる。
「さて、彼方に飛び切り強烈な技を食らっていただきましょう・・・その前に、グラビティ!」
『Gravity』
インテリジェントデバイスの効果で瞬時に上級譜術を発動させる。
最初のサンダーブレードは、ジェイドが現在までに使用していなかった譜術だったため、アカツキが記録していなかったためである。
劉鳳の居る空間に強力な重力場を発生させ行動不能へと追い込む。
「・・・キ、キサマァァァ!」
相手の反撃に怒りを爆発させる劉鳳。
話を聞いたら放置して移動するつもりだったはずが、こんな反撃を受けるとは予想だにしていなかった。
強力な重力に身を押しつぶされようとする体をアルターで強化し耐えるが―
ジェイドは、カートリッジの残り弾数全てを使い己の魔力強化とドラグーンによる魔法高速化補助機能にまわし瞬時に己の持つ最大魔法を劉鳳に叩き込む。
「旋律の縛めよ、ネクロマンサーの名の下に具現せよ!ミスティック・ケージ!」
劉鳳の周りを多数の巨大な環状魔法陣が包むように出現、重力による動きの制限が切れたことで回避しようとした劉鳳だが、
脱出口が無くなっていた・・・・・・まるで鳥籠に囚われた小鳥のように。
劉鳳を捕らえた環状魔法陣が収束し爆発を起こした。
その周囲数十メートルは完全に破壊され、巨大なクレーターへと変貌していた。
「さて、魔力を持たない者が防御も張れずに食らえば・・・・・・君の名は覚えておきますよ・・・劉鳳君」
ジェイドもといネオは、仮面を再度出現させスティング達3人組の居る保管庫付近へと飛び去っていった。
334リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/08(日) 18:16:31 ID:???
投下完了
前半のみですが投下してみました。

ジアビスキャラが出てますが・・・声優つながりってことで!
シャマルネタは、後半部分に入れます。

ジェイド強くしすぎたかな(笑)
335通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 18:18:55 ID:???
乙。
ジェイド強ぇ……
次も楽しみにしてます
336通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 04:18:17 ID:???
ネオじゃなくてジェイドかよw
音素とか見たときは何事かと思ったw
まさか他にもクロスオーバー作品があったり…
337通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 08:47:54 ID:???
そのうち真紅のバリアジャケットを身につけて、PSYボルテッカ撃ち出してもおかしくないな
338リリカルDS:2007/04/10(火) 09:37:02 ID:???
〉365
〉366
〉367
読んでくれてありがとう。
イロイロ考えて設定考えてますので、良い終わり方を目指してます。
ジェイドが出たのにも意味があります。彼が(自主規制)が関係してます。
レリックモドキなど、Stsに出てくる物も登場予定です。

主役は、シン・劉鳳・カズマ・なのは「さん」・フェイトです( ^_^)/
339リリカルDS:2007/04/10(火) 09:40:55 ID:???
〉338
寝坊たか…
〉335
〉336
〉337
さん方スイマセン。
340通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 03:47:12 ID:???
リリカルDSさん、あんたGJや!
341通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 07:42:24 ID:???
しかしレスアンカーのつけかたぐらいは覚えた方がいいと思う

基本は「>>1
専ブラなら「>>1」「>1」「>1」でもok

342リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/11(水) 07:49:15 ID:???
>>341
なるほど・・・2chに書き込みは、今までやったこと無かったので
知りませんでした。ご指導アリガトウです。

履歴書作りでSSなかなか書く時間が取れない(汗)

>>340
ありがとー

上のは携帯からだたのと寝不足だったので変な文になってもうた(笑)

>>332
修正点

仮面男が、ピンク色の魔力光の方角を見た瞬間…銀色の閃光が仮面男の仮面を割った。
直前で気配に気付いたが、回避しそこね舌打ちをする男。
その男の仮面の下は、整えられた顔と赤い瞳、そして肩まで伸びた長髪をした美男子と言っても過言ではない。
瞬時に高速移動を行うが一気に距離を縮められる。
「貴様は!?」
「遅い」
銀色の閃光が男の横を通った際、すれ違いざまにバリアージャケットを切り刻む。
ダメージを受けた男は、地面に不時着しながら範囲防御魔法を展開した。
銀色の閃光が凄まじい速さで接近し攻撃を行ったが、緑色の防御壁に攻撃を阻まれる。
「貴様、その姿は!?」
「橘のアルターに似た力か…」
男の目前で手刀を振りかざしているのは、青い鎧のアルターを装着した劉鳳その人であった。
343通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 21:31:11 ID:???
保守
344通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 09:40:07 ID:???
上げ保安
345リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/14(土) 12:49:02 ID:???
入院せよ言われてしまった(つー;)
一応後半の半分まで書いたので投下します。
来週はインターネット不可能なので更新不可能です。
346リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/14(土) 12:51:03 ID:???
魔法少女リリカルなのはStrikerS the Destiny〜揺るがぬ意思を持つ瞳〜
第二話『漢(おとこ)のケジメなの?』
【後半その1】

『Haken Saber』
フェイトは、バルディッシュ・アサルトのハーケンフォームの魔力刃を飛ばし、数体の傀儡兵を両断していく。
トランスフォームし、オレンジ色の毛を持ち額に額に赤色の宝石のようなものが付いた狼へと変身したアルフは、
魔力を帯びた鋭い歯で傀儡兵を噛み砕いていく。
「何なのよ、もう〜これじゃあ、劉鳳の居るとこまで行けなよ〜」
劉鳳の匂いを嗅ぎ取ったアルフの道案内で移動していたところ突如、道を塞ぐかのように現れた傀儡兵の軍勢に襲われ、
フェイトたちは迎撃のため足止めを食らっていた。
「いったい誰が操っているんだ・・・くっ、一気に片付ける!・・・スナイプショット」
『Stinger Snipe』
デュランダルから放たれた1発の魔力光弾スティンガースナイプは、クロノのコントロールによって突進してくる傀儡兵たちを光弾が次々と砕いていく。
AAA級の魔道師2人と、その使い魔の前では、A級の傀儡兵の軍団では3分も持たなく壊滅した。
「コレで最後っと・・・」
魔力刃で最後の一体を切り伏せるフェイト。
「よし、先へ―」
クロノがフェイト達に話しかける瞬間・・・移動先に強大な魔法による爆発が起こる。
圧倒的な魔力による攻撃は、その衝撃だけで付近のビルのガラスなどを破壊する。
衝撃波を防御魔法で耐え切る2人と一匹。
「こ、この光は!?」
衝撃波と発光に顔をしかめるフェイト。
「あ、あそこで劉鳳の・・・劉鳳の匂いが・・・」
絶句するアルフ。
「こんなバカ魔力、なのは以来だ!」
巨大な魔力を肌で感じ取るクロノ。
それもそのはず、この魔法ミスティック・ケージは、惑星オールドラントと言う時空管理局の管理対象外の世界の出身である、
天賦の才を持つ最強の譜術使いこと、ジェイド・カーティス大佐の秘奥義なのだから。
347リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/14(土) 12:52:22 ID:???
「クーガー、テメェに勝つ!」
「俺に勝つだぁ?寝言を言うのだけは相変わらず速いな、カズヤ!」
互いの強力な一撃がビルを揺さぶる。
均衡し合う力と力は、強力なプラズマを回りに発生させ火花を散らす。
「くっ!?」
クーガーのラディカルグッドスピード脚部限定にひびが入る。
流石にアルターと魔法の合わせ技を持ってしても、向こう側の力を強引に引き出すカズマのシェルブリット相手では分が悪かった。
ラディカルグッドスピードから衝撃波を発生させ、その衝撃で均衡が破壊される。
互いに距離をとる二人。
「はは!向こう側の力を使いこなしているみたいだな・・・カズヤ!」
「へっ、アンタをボコってそれで終わりだ。何を企んでいるのかは、知らねぇがなぁ!」
カズマが次の一撃に備え始めたとき、クーガーは近くで発生した魔力反応に気を向けていた。
「(・・・不味いな、カズヤを足止めしとく考えが裏目に出たか。なら話は早い・・・全速力で向かうまで!)」
「カズヤ!野暮用が出来ちまったんで喧嘩は、また後でな」
クーガーは、カズマから背を向けると同時に、周囲の物質を分解し己の周囲に纏わせ全身にアルターの鎧を装着していく。
カズマのシェルブリット最終形態と違い、全身を完全に装甲で覆われている。
「お、おい!待てよ―」
「お前と話している暇はない!」
巨大な魔力反応がした保管庫へと一気にスタートした。
背中にあるスラスターと思われる穴から、エネルギーが放出されクーガーの速度を音速の域まで上昇させる。
瞬間高速魔法も使用し、事実上全次元最速と言えるスピードで飛び去る。
「何なんだよ・・・ちっ、気にいらねぇ」
目の前の喧嘩を放り出されて、そのままなど、この男・・・カズマには到底ありえないことだ。
一瞬で見えなくなったクーガーを追ってカズマも、全身を金色と化しアルターで周囲の空気を粒子状にアルター化させ、
噴出して浮かぶ。
右肩の尻尾状のパーツをしならし、その反動を使いクーガーが向かった方向へ弾け飛ぶ・・・遠くからでは、
黄金の閃光が一直線に移動している風に見えた。
348リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/14(土) 12:54:07 ID:???
「某達は、そこの3人の救出を頼まれたのだ」
「なるほど。貴女たちは、この3人を助けに来た訳ですね」
なのはは、周りで倒れていた局員たちを安全な場所へ連れて行った後、スティング達と女二人組みをバインドで動けなくした状態で尋問を行っていた。
この現状から彼らのやったことは、とても許される物ではなかったが、死者が出ていなかったことから少しでも恩赦が下るようにと訳を聞いている。
以前のフェイトやヴォルケンリッター達と境遇が似ているかも、と考えた結果での行動であった。
「それじゃあ、あなた達のお名前を教えてくれませんか?」
「これを外して下さいましたら教えてあげても―」
猫の様な耳をした女性の挑発に対しレイジングハートを発光させ、微笑むなのは。
「・・・・・・カルラですわ」
「某の名はトウカ。エヴェンクルガ族の武(もののふ)なり」
鳥の羽のような耳をした女性トウカも、カルラに続けて自己紹介を始めた。
彼女たちの言い分では、彼らを救出せよとの聖上と言う人からの命令らしい。
あの3人組みの素性は分らないらしいが、名前は教えてもらえた。
「スティングさんと、アウルくんと、ステラちゃんだね。それじゃあ、一旦時空管理局に護送します」
なのはは、レイジングハート使い彼らを浮かし本局まで連れて行こうとしたとき―
「Hero kick!」
「えっ?」
『protection.』
「「なっ!?」」
突如緑色の光と共に何かが、なのは達の付近へ突っ込み、地面に激突した。
レイジングハートは、自動でバリアを展開し衝撃波からなのはを守る。
だが、他の者は衝撃波を受け吹き飛ばされる。
「これは・・・・・・あ、あなたは何者ですか?」
衝撃波が消え土埃が周囲に舞う中、なのはは衝撃波の原因である者に問いかけた。
「あぁ・・・7秒・・・また3秒世界を縮めたぁ〜」
「あの〜お話、聞いていますか?」
なのはは、レイジングハートを構えたまま全身甲冑の者に話しかける。
「お〜すいません、お嬢さん。私の名前はストレイト・クーガー。速さを追い求める男です。いや〜余りの自分の速さに惚れ惚れしていまして、
この世界に来てから毎日速さについて研究してきて魔力の速さと己の速さと、どちらが速いか最速で考え抜いた結果、両方取り入れれば万事解決。
俺の速さが更なる領域に来てしまい、移動に生じる時間のロスがほぼ無くなってしまいました。
これは、己の目指す文化の基本法則を完璧に再現したものだと思うのですが、お嬢さんのご意見を聞いても宜しいでしょうか?」
「えぇっと・・・速すぎて何を言っているのか聞き取れませんでした・・・」
クーガーの余りの早口に呆然とするなのは。
周囲の状況は、クーガーの攻撃がぶつかったところをクレーターと化し、辺りの保管庫を半壊させていた。
「それはスイマセン。性分なもので・・・お、そこに居たのかお前ら」
クーガーの眼線の先には、砂煙で砂だらけになったスティングたちとカルラ&トウカの姿があった。
先ほどの衝撃は、バインドを解き、更に気絶していたスティングたちを起こす結果となっていた。
「俺たちが居るのに、行き成り何しやがる!」
「いってぇぇぇよ。クーガー!」
「痛い」
「あなた・・・1回これを食らってみます?」
「某らを殺す気でござったか!クーガー殿」
各自思うことをクーガーに言い放つ。
349リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/14(土) 12:55:54 ID:???
「あぁ〜すまん、すまん!」
右手を頭に置いて誤るクーガーを見て居たなのはだったが、相手は彼らの仲間ということは分った。
「動かないで!武装を解除してください。これ以上の争いは無意味です」
なのはは、彼らを説得しようとしたが当の本人たちは―
「そうですね。では、引かせて頂きます。またどこかでお会いしましたら、お茶でもしましょう〜お嬢さん」
「え、あの・・・」
「逃がすかぁ!」
なのはとクーガーは、声がした上空を見上げる。
上空から突撃してくる黄金の閃光は、クーガーを目掛けて接近してくる。
「カズヤ!言っただろう、喧嘩はまた今度だって」
「テメエの指図は受けねぇ!」
シェルブリットのカズマは、装甲で覆われた右腕をクーガー向けて振り下ろす。
「ったく、自分の信念を曲げないか・・・相変わらずの反逆っぷりだなぁ!」
カズマの拳に対し繰り出される右ハイキックがぶつかり合い、その衝撃で当たりにプラズマが走る。
強力なエネルギー同士のぶつかり合いは、向こう側の扉を開くには十分すぎる行為・・・当然、
カズマ達の周囲は小規模な隆起現象が発生、
向こう側への扉が開こうとしていた。
「ちっ!またかよ」
「このままじゃ、ここも隆起しても可笑しくねぇな・・・・・・っち、分ったよ!」
誰かと念波で会話したクーガーは、ぶつかり合っているシェルブリットに左足のラディカルグッドスピードを叩き込み、
均衡状態を解除する。
互いに構えを解かずに距離を保つ。
「カズヤ・・・」
「だから、カズマだ!いい加減に名前間違えるな」
「すまん、すまん。・・・・・・カズマ、俺には譲れないものがある。
だから、俺は最速で突き進まなくちゃならねぇ。だから、決着をつけるぞ!」
クーガーは一気に上空に飛び、右足に緑色の魔力とアルターを集約する。
「へっ、名前があってると思ったら、こういう事かよ・・・・・・なら、全力で打ち砕く、俺の自慢の拳だぁぁぁ!」
カズマも飛び上がり、同じ高さまで来ると両腕のアルターの装甲板のプロテクトを解除し力を込める、
拳付近の円型の装甲から放出されるエネルギーと周りの物質を分解し全身を黄金色に染め体を強化する。
「サヨナラだ、カズマ!」
左足を主軸とし体全体を横回転させたクーガーの右足の蹴りがカズマに迫る。
「クーガァァァッ!」
カズマも右肩付近の尻尾の様なパーツを撓らせ、その衝撃で加速し両拳をクーガーへと向ける。
「瞬殺のファイナルブリットォォォ!」
緑と金色の衝突・・・その衝撃は、辺りを巻き込むほどの爆発を引き起こした。
350リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/14(土) 12:59:05 ID:???
以上で後半その1投下完了・・・
ミスしてるとこ見つけたら教えてくれると助かります。
シンが出て来ていませんが、この後出てきますので!

ストライカーズの第二話見た感想
ラッキースケベその2が誕生してた。
351通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 19:53:54 ID:???
乙。
やっぱりクーガーっていいなあ
352通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 03:15:59 ID:???

>リリカルDS☆7ucUemKu

乙彼&Gjです。というかゲストの彼らは本名丸出しですか、愛から割らずクーガの兄貴の漢ぶりは健在。
今度は誰に惚れたのか気になるところです。

>ストライカーズの第二話見た感想
>ラッキースケベその2が誕生してた。

あのシーンとこのスレの住人が思った事は一つのみ。
是非ともユーノを加えて『チーム淫獣』の名を差付け隊ですよ、あの三人には。
きっとシリアスでもギャグでも活躍してくれるに違いない。
353LR(略) ◆9AUE2RuSV. :2007/04/15(日) 15:56:37 ID:???
L O V E ク ー ガ ー !

これ以上なんと感想を書けばよいのであろうか!
いまこの瞬間、
なのはDS氏は、
人類未踏の領域へと片足を踏み入れたッッ!!

さあ!
これで残すは十傑衆、シャッフル同盟、岸和田博士の登場のみ(違!

そしてええええ!
>入院せよ言われてしまった(つー;)
どうか、あせらないでしっかり休んで鋭気を養ってください。
ほんと、こんな言葉しかかけられない自分の語彙の少なさが恨めしいっす。

354LR(略) ◆9AUE2RuSV. :2007/04/15(日) 15:59:13 ID:???
× なのはDS氏

○ リリカルDS氏


とりあえず回線切って吊ってきますorz
355通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 17:52:27 ID:???
サイダースファンクラブって知ってる人いる?
356通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 09:20:13 ID:???
サイダースファンクラブ

知らない。

サンダース軍曹のファンクラブってのは冗談だが
357通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 00:16:46 ID:???
あすか120%とのクロス投下してもおk?
358通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 02:17:20 ID:???
良いんじゃないかな?、俺は読みたい。
359通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 08:22:42 ID:???
某平行世界理論(ttp://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1175779079/l50)によれば、
ありとあらゆる可能性は存在するのでいいんじゃないんでしょうか?

むしろ書いてください」。
360リリカルDS:2007/04/17(火) 12:20:19 ID:???
あはは('-^*)/
入院生活一週間の始まり(涙)
携帯で短編SS書いてみるか(・ω・)/
361リリカルDS:2007/04/17(火) 20:54:06 ID:???
魔法少女リリカルなのはStrekers The Destiny〜揺るがぬ意志を持つ瞳〜

後半その2

「…すごい。MS無しで、この破壊力って…」
目の前で起こっている戦闘を気絶しているシャマルの横で見るシン。
金色の鎧を着たモノと、赤紫色の鎧を着たモノが、管理局の魔導士とステラ達の居る場所で激突したのだ。
ぶつかり合った二人の周りを太陽と見間違える程の光が満たす。
無意識に拳を握り締めるシン。
「(なんだ…この高揚感は…まるで俺が、あの二人の戦いに感化されてるみたいじゃないか)」
シンの思いは、男として当然の反応と言える。
ぶつかり合う二人を見ているシンの横で眠るシャマルは―
「(飛べ〜パタパタ犬!)」
など、機械クモ女と化した自分を堪能していたの別の話。
「あっ」
激突によって生じた光が収縮し納まり、二つの影が地面に着地する。
片方は右足のプロテクターに多数のひびが走り、体全体の装甲が焦げ付いている。

362リリカルDS:2007/04/17(火) 20:57:39 ID:???
一方金色の装甲を着たモノは、両腕のプロテクターが砕け散り生身の腕が露出し、右半身と頭の装甲が砕けボロボロとなっている。
見た目でも、金色の鎧を着た男が苦戦していると見て取れる。
赤紫色の鎧を着たモノが、ボロボロの男に近づき正面に立つと、一瞬動きを止めた。
三秒ほど立ち止まっていたが、左足の蹴りが、ボロボロの男の右脇腹を捉え、近くの外壁まで吹き飛ばされる。
「あのままじゃ…だけど、俺の力じゃ対抗できるか―」
『シン殿、弱腰では何も解決できません。C.E.での体験をお忘れですか?』
デスティニーの言葉に、はっとするシン。
地球連合軍とオーブそしてミネルバを相手に、圧倒するフリーダムとアークエンジェル。
彼らの力は確かに驚異的だった。
それでも、シンはフリーダムを倒すことが出来た。
その時は、自分の力とステラの死の相乗効果によって実力以上の力が湧き上がったからだったが―
『今のシン殿と、前のシン殿とでは、決定的違いがあります』
「違いって…」
『人を守りたい気持ちと、私がいることです』
デスティニーの言葉に俯くシン。
変なことを言ってしまったかと内心焦るデスティニーだったが、シンの顔には笑みが浮かぶ。
「…ありがとう」
『今なんと?』
「さぁ行くぞ、デスティニー。俺たちの力は、人を守るためのモノなんだろう?」
『あ…はい!シン殿。我々の力を見せつけましょう』

363リリカルDS:2007/04/17(火) 21:01:22 ID:???
聞きそびれた言葉を流されるも、マスターであるシンの気持ちの切り替えが良い方向に行った事に喜ぶデスティニー。
「今の俺のできることは、人を助け出すことだけだ!」
『カートリッジロード』
カートリッジを二発消費しデスティニーに魔力刃を発生させ、背中の両翼を広げる。
『ブーストチャージ…OK』
「…ブーストファイヤー!」
両翼から貯めた魔力を放出し、全身を鎧で纏った奴に狙いを定める。
赤色の弾丸と化したシンのスピードは、フェイトのソニックムーブを超えるスピードを出しながら、デスティニーを突き立てるように、突撃した。
「まだ戦いたいのか、あんたは!」
364リリカルDS:2007/04/17(火) 21:04:04 ID:???
病院から投下
携帯で文を書くの疲れた\(゜□゜)/
365通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 22:06:15 ID:???
いきなりフェイトより速いってのはやりすぎじゃね?
直線での最大速度はシン、機動性はフェイトと脳内補完しておこう
366通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 23:38:20 ID:???
入院中にも関わらずGJ!
スクライダーの影響で熱血度が増してるシンが良いな
それと別方向に突っ走ってるシャマルゥさんもw
367通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 00:13:10 ID:???
携帯で投下してる職人は結構いるぞ。
368リリカルDS:2007/04/18(水) 02:57:36 ID:???
>>365
確かにフェイト以上の速度は、今の段階ではやりすぎですね。ブーストして直線のみフェイトのソニックムーブと同等にします。
>>363
修正文
赤色の弾丸と化したシンのスピードは、フェイトのソニックムーブと同等のスピードを出しながら、デスティニーを突き立てるように、突撃した。
「まだ戦いたいのか、あんたは!」
369通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 02:10:55 ID:???
保守
370リリカルDS:2007/04/19(木) 07:37:21 ID:???
クリア押しすぎて、二回ほど文消失しちゃって、再度書き直し(((゜д゜;)))

話変わってキャロの召喚魔法は、生物も呼び出せるのかな?SSで扱うか考えてたので
371通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 08:32:33 ID:???
そこんところはアニメがもう少し進んで、設定が解説されないと何とも言えないね
まあStSはまだ始まったばかりだし、アニメと平行して長いスパンでじっくり書けばいいんじゃないかな
372リリカルDS:2007/04/19(木) 08:51:07 ID:???
>>371
ですね。
考えたセリフ
例1
キャロ「現存する白き悪魔よ…我の問いかけに答え、我が前に現れ出でよ!」
なのは「何故か分からないけど、高町なのは登場なの!」
キャロ「えぇぇ!?何故高町教導官が( ̄○ ̄;)」
なのは「みんな、そう言ってるから…」
373リリカルDS:2007/04/19(木) 17:05:47 ID:???
その3投下します。
374リリカルDS:2007/04/19(木) 17:09:15 ID:???
魔法少女リリカルなのはStrekers The Destiny〜揺るがぬ意志を持つ瞳〜

後半その3

クーガーの攻撃で壁に叩きつけられ、アルターが消失するカズマ。
「(ざまぁねぇな…まだ、野郎に追い付けないのかよ)」
動けないカズマの前に立つクーガー。
「カズマ、俺は最速で行動しなくちゃならねぇ。お前がそこで、反逆せずに寝てるなら、ある場所へ連れて行く」
右手で、カズマの左腕を掴もうとする瞬間―

「やめろぉぉぉ!」
上空から響く声。
クーガーが振り向こうとした瞬間、魔力刃が、クーガーの頭部装甲を一線…魔力も取り込んだアルター装甲を切り裂き、装甲の下にある素顔が露出する。
「浅いか」
「この俺が反応仕切れなかった!?」
顔をしかめるシンと、このオレがスロォリィ!?と落ち込むクーガー。
375リリカルDS:2007/04/19(木) 17:11:38 ID:???
シンは、そのまま左手でカズマを持ち上げクーガーとの距離を取る。
「あんた、何で戦ってたんだ?そんなにボロボロに成ってまで…」
「……けっ、ケンカよ。ただの意地のぶつかり合いをしてただけだ…何でケンカに割り込んだ?」
ボロボロながら、シンを凄ませる程の威圧を見せるカズマ。
「遠目だと、助けてくれって風に見えたんですよ!」
焦りながらも言い返すシンは、カズマの状態を見て驚く。
「あんた、右目をやられたのか?」
「あんたじゃねぇ…カズマだ。こいつは結構前のケンカで潰れたやつだ」
見ず知らずの男に、しかも空を高速移動している奴に素直に答えてやった自分に苦笑するカズマ。
「んなことは、どうでも良い。さっさと降ろしやがれ。てめぇも巻き込まれるぞ」
「そうは行かない。あの追ってくる奴に話がある…だけど、まず…カズマだっけ?あんたの名前」
あぁ。と疲れた風に返事をする彼は、ワナワナと震える右手の指を動かしていた。
376リリカルDS:2007/04/19(木) 17:15:25 ID:???
「そんな怪我をしているカズマさんを、あんな力を持った奴の近くに置いとけません!もう誰も目の前で死なせたくない…」
目の前で自分を庇って逝ったハイネと、目の前で助けられなかったステラ…彼らや、戦えず死んでいった人々、そして父と母と…妹のマユ。自分の力が及ぶ範囲なら、全力で助けたい…今のシンを突き動かす力のひとつでもある。
シンの話を聞いたカズマは、腹を抱えて大いに笑った。
「あははは。とんだ甘ちゃんだな、てめぇは」
「なっ」
「てめぇが何を考えようが関係ねぇ!だがよ、てめぇが見てきた死んでいった奴らと、オレを一緒にするな!胸くそ悪いんだよ」
カズマは、シンの腕を振りほどき数メートル下の道路に飛び降り着地した。
その突然の行動に呆れるシン。
こんなバカバカしい事を仕出かす人物など、C.E.の世界で一度も会ったことがない。
カズマが降りてすぐにクーガーが追いついてきた。
ダメージが大きかったのか、スピードが若干落ちているようだ。
「追いついたぜ、カズヤ!」
377リリカルDS:2007/04/19(木) 17:19:10 ID:???
「カズマだ!てめぇ間違えるにも、程があるぞ」
「いゃ〜マジな話は固っ苦しくてなぁ、簡単言う…ついて来い」
「イヤだね」
「即答か、まぁそうだと思ったよ。なら最速で気絶させて、連れて行く!返事を待つ気もない!」
クーガーは、飛び上がりボロボロのアルター・ラディカルグッドスピード右脚部をカズマに向けて放つ。
「Hero Kick!」
凄まじい破壊の力がカズマを襲う。
その蹴りを再構成したシェルブリット右拳のみで受けようとするカズマ。
クーガーは、飛び上がりボロボロのアルター・ラディカルグッドスピード右脚部をカズマに向けて放つ。
アルターの使いすぎの影響で体が思うように云うことを聞かず、右拳のみしかプロテクターを構成出来なかった。
しかし、この男…カズマの強い意志は、そんな事では折れることは無い。
ぶつかり合う拳と蹴り。
「クーガー!」
「カズヤー!」
互いの叫びが木霊する中、ピンク色の光が二人の間に降り注ぐ。
「これ以上戦うなら、私が相手をします!高町なのはと、レイジングハート・エクセリオンが、全力全開で!」
シンの前に現れた時空管理局の少女と、わがままな隻眼の男カズマ。そして、傷だらけのクーガーと呼ばれた男。
この世界に来て目が覚めてから数時間の間に、現実離れの事に晒されるシンは、こう呟いた。
「もう、驚くのは止める…」
『懸命な判断です。シン殿』
378リリカルDS:2007/04/19(木) 17:22:11 ID:???
投下終わり
次で第二話終了予定('-^*)/
379通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 18:47:13 ID:???
>>378
ぐっじょぶ!

デスティニーが某ラノベの自分で機体設計したAIか、
メジャーリーグ好きの軍曹ガンヘッドっぽく見えるw
380通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 13:11:08 ID:???
クーガーの兄貴がいると聞いて、俺参上!
381通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 15:13:42 ID:???
カズマに敬語使ってるシンは正直キモいので、早いとこタメ口で会話する仲になってほしいw
382通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 20:58:33 ID:???
>>381
種キャラはDQN揃いのくせに中途半端に行儀良いところがあるのがまた嫌だよな
どうせならとことんはっちゃけさせれば、スクライドみたいにかえって面白くなったのに
383リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/20(金) 21:08:46 ID:???
>>382
にゃはは!わざと敬語にしたので、すぐ打ち解けますよぉ〜

明日就職試験なので明日の夜なら投下できるかもです。
仮退院できた!
384通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 12:42:22 ID:???
>>381
拳と拳で語り合い、打ち解ければすぐにタメ口になれるでしょう。

例:カナミを表面上ぞんざいに扱うカズマを見て、かなり本気モードでブチ切れたシン


>>383
リリカルDS氏乙、そして退院おめでとう!



で、いつクーガーはシャマルを口説きますか?(違
385リリカルDS:2007/04/21(土) 15:49:00 ID:???
>>384
外泊なのよね…月曜日朝まで(ρ_-)o

クーガーには、悲劇のヒロインを当てますので、シャマルは我が道を進みます。
386通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 15:50:23 ID:???
クーガーはシンやなのはの名前をどう間違えるんだろう・・・
387通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 17:28:38 ID:???
………チン……
388通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 18:07:19 ID:???
>悲劇のヒロインを当てますので

悲劇!?
悲劇……悲劇……
ハッわかったあ!

悲劇のヒロイン!
それはぁ、愛する人を亡くしたリンディ・ハラオウンのことだな!
いや、まてよ……。
最後が悲惨もとい悲劇のヒロインが居た!
タリア・グラディスその人ですな!
ウオッ、しかもこちらは旦那が存命!?


予告 「次回。禁断の関係をハイスピードで突き抜けろ、クーガー!」
389通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 19:12:31 ID:???
なにやらすっかりDS氏の独壇場だが
別のクロスオーバー書いてもいいん……だよな?
390リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/21(土) 19:26:18 ID:???
>>389
どぞどぞ!
他の方のSS見たいです!

それと、最後まで書き上げたいので明日までには第二話完結編を投下します。

>>388
色々妄想してくれて嬉しい限りですw
その裏の裏をかいて行くのでヨロシク!
391リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/22(日) 11:38:36 ID:???
むむむ・・・まだまだ続きそうだ第二話
長くなりそうなので、途中までのを投下します。
392リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/22(日) 11:40:01 ID:???
魔法少女リリカルなのはStrekers The Destiny〜揺るがぬ意志を持つ瞳〜

後半その4

「(俺は…死んだのか)…」
体に力が入らない…意識もハッキリしない。
あの男…ジェイドと言う名の男。
奴の攻撃は、劉鳳のアルターと肉体をズタズタに破壊したのだ。
意識が朦朧とする中、劉鳳は今まで自分が進んできた道…正義の名の下に歩んできた事を思い出す。
ジグマール隊長の下で、対アルター特殊部隊ホーリーの隊員としてロストグラウンドの治安を守るため、
事件を起こすネイティブアルターの撃退と保護を行ってきた。
しかし、本土の非人道的なネイティブアルター狩りを境に、本土から来たアルター使い無常矜侍によって
ホーリーは本土の手先となり下がっていたことを知り、己の信念に従いホーリーを辞め、本土側と戦ってきた。
まて、何かを忘れている…そう俺の事を子供の時から心配してくれ、好きで居てくれた女性…桐生水守。
そして、俺の命を救い消えた少女…シェリス・アジャーニ。
そして…そうだ!あの男、俺の目の前の壁、そして認めた男。
カズマと言う、いずれ決着を着けねば成らない男。
「(そうだ・・・カズマとの決着をつけないまま、倒れるわけには行かない!)」
劉鳳の強い意志は、奈落へと落ちかけていた己の意識を戦いの場所へと導いていた。

393リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/22(日) 11:42:42 ID:???
「…返事をしてよ、ねぇってば!」
爆心地に倒れていた傷だらけの劉鳳を、懸命に回復魔法を施す人型に成ったアルフと、デバイスによる回復魔法を行うクロノとフェイト。
アルフに至っては泣きながらの回復魔法と、必死な呼びかけをしているが、劉鳳の意識は戻ってこない。
「どうしよう、どうしよう…劉鳳死んじゃうよ!」
「落ち着いてアルフ…彼を医療設備のある場所まで連れていこう。私達だけじゃ、治療仕切れない」
いくら回復魔法を施しても、焼き石に水と言って良いほど劉鳳の傷は深かった。
「兄さん。私達は、劉鳳さんを医療設備がある場所まで連れて行きます。この事件の首謀者の捜索を任せても良いでしょうか?」
フェイトは、アルフの頭を撫でながらクロノに提案した。
「わかった。フェイト達は彼を護送後に、戻って来てくれ。自分は、時空管理局ビルの保管庫に向かってみる」
そう言い終えるとクロノは、時空管理局ビルの方角へ飛び立って行った。
クロノを見届けたフェイトは、劉鳳へ向けて浮遊魔法を掛けようとしたとき、彼の右手がピクピク動くのを見る。
「劉鳳さん。返事をして下さい!劉鳳さん!」
フェイトの呼びかけに、目を開く劉鳳。
「……怪我を直してくれたのか、感謝する」
「劉鳳〜意識が戻ったんだね…本当に心配したんだよぉ〜」
アルフは劉鳳に抱きつきながら、喜んだ。
抱きつかれて痛みが走ったため突き放そうとした劉鳳だったが、涙目なアルフの顔を見て諦めたのか、フェイトに質問を投げかけた。
「俺は、どれくらい寝ていた?」
「私達が見つけてからなら、10分ぐらいです。でも、本当に良かった…生きていてくれて」
瞳から流れる涙を見る劉鳳。
「なぜ、君が泣く?俺とは、会ってからそんなに時間は立っていないはずだが」
「…それは、嬉しかったからじゃ、駄目ですか?」
左腕で涙を拭うフェイト。
彼女の純粋な言葉が劉鳳の心に響く。
「すまなかった」
目の辺りが赤くなっている女性二人に向かって謝る劉鳳。
「(女性への対応が下手なままだな・・・俺は)」
ホーリー隊員、いや・・・母親と愛犬の絶影が死んだときから己を頑なに正義と言う楔で縛っていた。
他人とのコミュニケーションと言えば、ホーリー隊員との事務的な会話と、
シェリスとの簡単な会話など心から語り合う相手が居なかった。
後にかなみとの出会いで、人らしい会話はできるようになったが・・・
「では、劉鳳さんを医療施設まで運んでいきます」
フェイトの言葉に劉鳳は驚愕した。
「ダメだ!奴に・・・ジェイド・カーティスに借りを返すまでは、休んでいられない。俺を動かす信念が、それを拒む」
自力で立ち上がる劉鳳だが、ふらつき膝をつく。
「無茶です!そんな体で戦おうなんて」
「無茶でも行く。奴なら・・・カズマと言う男なら同じことをする筈だ」
「でも・・・その怪我では、移動するにも―」
「フェイト。私ね、劉鳳を連れてってあげたいと思うんだ」
突然のアルフの発言に驚くフェイト。
394リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/22(日) 11:43:45 ID:???
「なぜ君がそんなことまで―」
驚く劉鳳を尻目に、素早い動作で彼をおんぶするアルフ。
「なっ!?」
「ささっと片付けて病院に行こうね、劉鳳!」
元気よく右手を掲げるアルフを見て劉鳳は、観念したのか息をつく。
「・・・わかった。奴のところまで連れて行ってくれ、アルフ」
「はーい!」
ニコニコな笑顔のアルフを見て観念したのか、フェイトは劉鳳に向かって身体強化の魔法をかける。
「これは?」
「少しでも、ダメージを受けないようにと思って身体を強化する魔法をかけました」
「(頑固なところが親友と似ているから)」
と、心の中で付け足すフェイト。
「(でも、アルフって何でこんなにも劉鳳さんのことに成ると元気なのかな?)」
アルフの主であるフェイトには分らないことだった・・・異性との恋をしたことの無い彼女にとっては、使い魔の恋心に気付くのはいつになるのやら。
「フェイト〜置いて行くよ!」
今にも飛び立ちそうなアルフを見てフェイトは、クスッと笑いながら答えた。
「それじゃあ、行こう。劉鳳さんを襲った人のトコへ」



「念話が通じない。ここ一帯に封時結界・・・それも広範囲で発動している」
非戦闘局員と、お偉い方の避難を行っていたリンディ・ハラオウン総務統括官は、苦いものを口に含んでいるかのような顔をしていた。
このような広範囲の封時結界は、ユーノ・スクライアなどのランクの高い結界魔導師でしか張れない高度な魔法・・・
しかも、張られてから数時間が立つのに一瞬一部が破壊されても瞬時に復元している。
こんな結界が張れるのは、Sランク魔導師以上の者しかいない。
「(でも、そんな高ランクの魔導師が放置されているはずが無いのに・・・いったい誰が)」
リンディが知るはずも無かった・・・今現在、この結界を張る者の素性を知るものは、ほんの一握りの者たちだけしか居ないのだから。
395リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/22(日) 11:44:57 ID:???
時空管理局ビルから少し離れた道路で対峙する、男性3人と少女1人・・・
「おっ、先ほどのお嬢さん。またお会いしましたねぇ〜これは・・・そう!これほど速く再会するなど、
何か運命を感じると言うべき出会いと言っても過言では―」
「ストォーップ!クーガーさんの話は長くて、お話が出来ないです」
クーガーの早口長話を中止させたなのはは、目の前に居る男性3人を見渡す。
「(少し遠くに居るのが、リンディさんが言っていた異世界から来た人かな?
甲冑のバリアージャケットと右手にある大きい剣・・・なんだかシグナムさんに似てる)」
シンの外見からベルカ式の魔導師だと判断したなのはは、次に隻眼の男性を見る。
「(右手にグローブみたいなプロテクターあれがデバイスかな?
でも彼からは魔力を感じないし・・・それ以外に、なんだか懐かしい気持ちが湧いてくるなの)」
そして・・・
「クーガーさんは置いといて」
「そんなぁ〜手厳しいー」
クーガーのオーバーアクションに頬をかく、なのは。
「・・・かなみ?」
なのはの声を聞いたカズマは、ボソッと呟いた・・・以前一緒に生活をしていた少女の名前を―
「えっ?かなみって」
「いや、何でもねぇ・・・(かなみの声に似ていたからって言えるかよ)」
頭を傾げるなのはだったが、話が脱線していることに気付き慌てて真面目な話に戻す。
「おっほん・・・私は時空管理局武装隊戦技教導官こと高町なのはです。抵抗はせずに大人しく武装を解除してください」
なのはは、教導官としての貫禄を出しながら3人に対して武装解除を願い出た。
彼女の通り名を知っていれば皆降参、降伏、命だけは、など言うものだが目の前の3人は、そんな通り名を知る訳も無く・・・
「コイツがケンカを吹っかけてきたんだ!だから、コイツをボコさないと気がすまねぇ」
クーガーを指差すカズマ。
「ははは!それは困りましたね。私は最速で仕事を終わらせなければ成らないのですよ、なおはさん」
「なのはです!」
「あぁ〜すいません〜人の名前を覚えるのは苦手なもので」
右手を後頭部に乗せながら軽く謝るクーガーだったが、その瞬間・・・周りの物質を粒子化し、
破損したラディカルグッドスピードを再構成する。
新品同様と成った赤紫色の鎧を着たクーガーは、瞬時にカズマの懐に入りレフトブローをカズマに叩き込んだ。
その一撃は、脇腹の骨を4本ほど砕くほどの攻撃だったため、反応し切れなかったカズマは意識を失い倒れるが、
それをクーガーが左腕で受け止め脇に抱える。
「そんじゃ、コイツは頂いていきます。またお会いしましょう〜なおはさん〜」
両足のプロテクターから生み出される衝撃波で上空へ瞬時に飛び去るクーガー。
しかし、逃げられることを想定していたなのはさんには見破られていた。
『Restrict Lock』
レイジングハートの女性的な声が響いた後の上空には、ピンク色のバインドで両手両足をバインドで囚われていたクーガーの姿があった。
「ノォォォ!」
「ユーノ君仕込みのレストリクトロックは、そうそう外せませんよクーガーさん」
クーガーの身動きが取れないイコール、捕まっていたカズマの身に降り注ぐ不幸は見て取れたシンは慌てて翼を展開していた。
「お、おい!カズマさんが落ちて―」
『Active Guard』
カズマの降下するであろう場所へアクティブガードを発生させ、カズマの落下スピードを殺し安全に墜落させた。
無論、掠り傷程度はするが・・・
396リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/22(日) 11:46:11 ID:???
「ちっ・・・骨が何本か逝きやがった・・・」
クーガーに殴られたところを押さえながら蹲るカズマ。
「ごめんなさーい。クーガーさんがあんな動きをするなんて思わなかったから」
「・・・いや、オレの動きが遅かったからだ・・・アンタに非はねぇよ」
「アンタじゃなくて、なのはです」
「わりぃ、覚えてられるか分んねぇが覚えとくよ・・・痛」
喋るだけで激痛が走るため、声が小さくなるカズマ。
このままでは命に関わると考えたなのはは、甲冑を着た自分と同じぐらいの歳の男子に話しかける。
「キミー、シャマルさんは今どこですか?」
「シャマルさんなら、向こうのビルの上で寝ているよ」
シンが指差した先は、元来た道をさしている。
「それじゃあ、えーと君の名前は?」
「シン、シン・アスカ」
「シン君だね。それじゃあシン君、カズマさん・・・だったよね?」
なのはの目線の先に居る男を見て「ああ」と答えるシン。
「彼を抱えて飛んでくれませんか?」
「わかった。女性に力仕事をさせたら男が廃るってね」
「勝手に決めるな・・・」
文句を垂れるカズマを他所に、シンが行動に移ろうとした。
その瞬間激しい雷光が、落下し道路に電撃が走る。
瞬時にシンとなのはは、カズマの左右の腕を掴み宙に飛んだことで電撃を食らわずに済んだ。
「この雷撃は・・・そこかぁ!」
『フラッシュエッジ』
シンは、右手に持つデスティニーに魔力刃を形成させ力任せに、ある方向へ魔力刃のみ投射する。
ブーメラン状に成った魔力刃は、宙を舞いながら回転し、そこに居た人物を切り裂こうと進む。
『Force shield』
魔力刃が相手に当たる直前、緑色のバリアー『フォースシールド』に防がれ魔力が拡散し消滅した。
そこに居たのは、仮面をつけた男・・・そう、以前一度だけ生身で会話した連合の将官でありステラ達の上官で・・・ステラを戦場に戻した奴の仮面。
「なんで、なんでお前がここに居るんだ!C.E.の世界で・・・ベルリンでの戦いでフリーダムに撃墜されたはずだろ!?」
驚きを隠せないで居るシンを知ってか知らずか、拘束されているクーガーの元に近づく仮面男。
「何をやっているのかなぁ〜クーガー君?」
仮面越しに笑う仮面男ことジェイドは、アカツキをクーガーの頭のプロテクターにコンコンとワザとらしく叩く。
「お〜隊長!何の用っすかぁ〜」
元気よく返すクーガー。
営業スマイルのままジェイドは、クーガーに使われているバインドを全て解除する。
「ありがとうございます〜隊長!」
体の自由を取り戻したクーガーは、体を伸ばしながらジェイドに礼を言う。
397リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/22(日) 11:49:25 ID:???
目の前であっさりとバインドを解除され、危機感が積もるなのは。
「あんなに、簡単に解除されるなんて」
『It seems to be the evil spirit guru of a mid type.(ミッド式の魔導師のようですね)』
レイジングハートは、新たに現れた魔導師の情報収集に当たっていた。
その横でシンは何かを我慢しているのかのように体全体を震わせていた。
右腕をシンに掴まれているカズマは、その震えに気付き嫌そうな顔で彼を見た。
「おぃおぃ、まさか今更ビビッてるなんてことは―」
「・・・許せない・・・」
「はっ?」
「あいつは絶対に許せない!」
カズマを掴んでいた左手を離し、仮面男へと突撃する。
「にゃッ!?」
突然重さが増したカズマに驚いて変な声を出してしまうなのは。
「あっ、シン君!勝手に動かないで」
なのはの言葉は今のシンには伝わらない・・・怒りが支配する彼には誰の声も届かない。

「おやおや、1人突っ込んできますね」
赤い両翼を持った少年が、大剣を振りかざしながら、こちらに突っ込んでくる。
ジェイドは、右手に持つインテリジェントデバイス・アカツキをシンへ向けると魔法を発動した。
「子供をあやしている時間は無いのでね」
『Ice Sickle Rein』
周囲の大気を瞬時に凍結させ、環状魔法陣を1つずつ纏った氷の槍が、ざっと100を超えている。
このアカツキには、魔法詠唱の短縮させる詠唱サポートシステムが搭載されており、高位の魔法も瞬時に扱え、
ドラグーンの遠隔操作も行えるなど、レイジングハートなどよりは持ち主とのコミュニケーションは取れないが戦闘行為については、
現在あるインテリジェントデバイスの中でトップクラスの性能を持つ。
「受けなさい!」
氷の槍をシンへ向けて全弾発射する。
次々と放たれる氷の槍の雨にシンは、旋回しながら回避する。
「くっ!」
『シン殿、相手との実力差が違いすぎます。ここは撤退を』
「嫌だ!・・・ヤツを叩きのめしてステラ達についての情報を聞きだす」
デスティニーの願いも空しく、シンは仮面男へと突っ込む。
しかし、次々と放たれる氷の槍は左手甲のパーツから発生するバリアーで防げる範囲以外のシンの騎士甲冑をボロボロにしていく。
ステラ達との戦闘でのダメージは、シャマルを救出後にカートリッジ一発を使用したことで修復させたが、この攻撃でまたボロボロにされる。
更に発射される氷の槍は、シンのシールドバリアーである『ソリドゥス・フルゴール』を貫通し直撃する。
「うわぁぁぁ!」
『姿勢制御』
地上へと落下するシンをデスティニーは空中で姿勢制御を行い、墜落を防ぐ。
「そんな力では、私に傷一つ付けられませんよ。えーと・・・お名前は何でしたっけ?」
墜落しかけたシンを嘲笑うように名前を聞くジェイド。
「シン・アスカだ!ステラから聞いてただろう。よくも、ぬけぬけと俺の前に出られたもんだな、約束も守れない男が!」
威勢を張るシンだが、今までの戦闘で体力は限界寸前且つ、カートリッジも残り2発・・・これでヤツに一矢報いるか否か。
398リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/22(日) 11:51:37 ID:???
「(出来なくてもやってやる・・・そうだ、これは俺の選んだ道だ!)」
何かが弾けた・・・そう思った瞬間、シンの瞳が収縮し鋭くなると同時に彼の視界がクリアとなり、思考も研ぎ澄まされる。
C.E.では、この現象を『SEED』と呼ぶらしいがシンは知らない。
ただ、この感覚に陥ると戦闘能力が極端に上昇することぐらいしか分らない・・・そんなことは今重要ではない。
目の前に居る敵を倒すことに集中するシン。
己の魔力を放出し、翼を展開し仮面男へ接近する。
「懲りないですねぇ・・・しつこい男は嫌われますよ」
シンを嘲笑うように魔法を行使するジェイドは、エナジーブラストを発動し、シンの周辺に魔力の爆発を起こす。
だが、シンは瞬時にカートリッジを1発消費し、急加速をかけ爆発を回避すると、そのままジェイドの後ろを取る。
「これで終わりだァァァ!ネオォォォ!!」
魔力刃を纏ったデスティニーでネオ(ジェイド)を切り裂くはずだった・・・
しかし、そこには薄紫色のプロテクターを装着したクーガーの左足裏で防がれる。
「なっ!?」
「悪いな、少年・・・」
左足でデスティニーを弾かれると直ぐに、右足がシンの左腕を捉える。
素早い動作での蹴りだったためシールドを張る暇もなく・・・左腕の骨を砕かれ吹き飛ばされる。
「!?」
突然のことだった為、痛覚が反応する前に己の左腕を見たシンは驚愕した・・・左腕がゆらゆら揺れ反応が無いのだから。
「ぐっ、あぁぁぁ・・・」
強烈な痛みに喘ぐシンだが、その瞳はまだ戦意を失わずに居た。
「ぐぉぉぉ!!」
左腕を使い物にならなくされても、シンは突撃し続ける。
「その意気込みは買った!だが・・・お前に足りないものは、それは!」
ジェイドに向かって突っ込むシンを迎え撃つクーガーは、その俊足で一瞬でシンの目の前に来ると右足の蹴りをシンに叩き込む。
その攻撃をデスティニーで受けダメージを減らすシンだが、余りの衝撃で吹き飛ばされる。
クーガーは、シンの周囲を高速で移動しながら、
「情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ。 そして何よりも!速さが足りない!』
更に蹴りをシンの腹に叩き込む。
その攻撃で嗚咽を洩らすシン。
騎士甲冑をパージしダメージを相殺させるが、余りの威力のため完全に防ぎきれなかった。
シンを見つめるクーガーの横に立つジェイドは、シンに向かってアカツキを向ける。
「さて、これ以上ちょっかいをかけるならオジサンも本気で君を倒さないといけなくなるんだけど、どうするかい?」
「・・・まだ、諦めたくない」
ひびが入ったデスティニーをネオ(ジェイド)に向け最後まで交戦する意志を向ける。
その言葉を聞いたジェイドは、溜息をつきながら詠唱に移った。
「それでは苦しまずに逝かせてあげましょう・・・」
「まッ、待ってくれよ、隊長」
ジェイドの動作を見て慌てるクーガー。
「どうかしましたか?」
「いや、なんでも無いんだが・・・」
口渋るクーガーを見て頭を傾げるジェイドだったが、余り気にせず魔法を発動しようとした瞬間―
399リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/22(日) 11:52:42 ID:???
「そんなことは、させません!」
上空から響く少女の声を聞き、その方角を男二人が見上げると、そこにはピンク色の砲撃魔法を撃つ寸前のなのはが居た。
「ディバイ―ン」
『Buster』
高町なのはの主砲であるディバインバスターが、シンを襲う二人組みに向かって放たれる。
不意打ち気味だったため、その強力な砲撃魔法を避けることは困難だと判断したジェイドは、クーガーごとフォースシールドで包み砲撃を防ぐ。
強力な貫通力と破壊力を合わせ持ったその砲撃は、シールドを張るジェイドの魔力を削っていく。
その証拠に、徐々にバリアージャケットが崩壊し始めている。
「・・・これは不味いですね」
仮面の下は、涼しい顔をしているのか、していないなのか分らないが劣勢なのは明らかだった。


投下完了〜
もう少しだ自分・・・
400cross CAPCOMつーかメスト系 ◆JOaW6wYxoc :2007/04/22(日) 13:51:07 ID:???

第一話 マッチョなアイツは凄い奴!戦う市長登場!

「ザフトが侵攻して来ただと?」
ヘリオポリス市役所の執務室に市長の怒号が響く。
「はっ。た……だだ今その様に報告が入りました……」
政務官は市長の怒りに脅えながら報告を続ける。
「警備隊は何をしていた!何の為に市民が血税を収めていると思っているのだ!」
市長が怒りに任せて机を叩くと机は無惨にもスクラップとなる。
「……そ、それは……」
煮えきらない答えしか言わない政務官に張り手を喰らわせると市長はドアを蹴り破り外へと駆け出す。
走りながら全身に力を込めると膨張した筋肉に耐えきれずに着ていた服が破れて上半身裸となる。
市民はその異様な光景を見ると拍手喝采を送り口々に市長を称える。ヘリオポリスの平和はは戦う市長によって守られているのを市民は知っている。

かくして伝説の市長マイク・“マッチョ”・ハガーは市民の期待を筋肉に詰め込みザフトに対して一人立ち上がったのである。

──次回、刑務所から脱獄した囚人がヘリオポリス狭しと暴れまくる!
 第二話 脱獄囚はご機嫌ななめ!伝説のバッドガイ登場!
 君は100メガショックに耐えられるか?
401リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/22(日) 16:31:44 ID:???
>>400
乙です。
ネタが分らないのですが、どんな作品とのクロスですか?
402通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 17:02:05 ID:???
ファイナルファイトじゃね?
それにしてもコーディーは底なしの不幸青年であったな。
403通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 17:20:29 ID:???
どう考えてもFFだな。それにしてもハガーを知らない人間がいたのに驚いた。

コーディーは英雄から犯罪者になったイカした奴だったなー。次の次はガイ辺りか
404cross CAPCOMつーかメスト系 ◆JOaW6wYxoc :2007/04/22(日) 17:55:50 ID:???

第二話 脱獄囚はご機嫌ななめ!伝説のバットガイ登場!

冷たい鉄格子に閉ざされた暗い部屋で男は退屈を噛み殺そうと欠伸をした。犯罪者組織を滅ぼして英雄と称えられたのがつい昨日の様に思える。
英雄様は平和に馴染めず喧嘩を繰り返して傷害事件を起こし今は牢屋の住人だ。
ありし日の栄光を思い出し今の自分と比べると自嘲しか生まれない。
ああ、くだらないと呟くと散歩に行きたくなった。幸い看守は近くにいない。もっとも看守が近くにいてもあまり関係ない。
「体が鈍ってしょうがない……」
男が腕の手錠の鎖をジャラジャラと鳴らせつつコンクリートの壁に向かいパンチを繰り出すと壁に大きな穴が空く。
その穴は人がやっと通れる暗いの大きさだが、穴の大きさに舌打ちをしつつ外に出る。
「久しぶりのシャバだが……なんかきな臭いな」
男は昔を思い出して血を熱くさせる。やっぱり俺は平和にゃ馴染めない悪党だぜと一人ごちると戦乱に包まれた街へと駆け出した。
男の名はコーディー。今はただの脱獄囚である。

──次回!ピンクのアイツが街を救う?ストリートファイターのお出ましだ!
第三話イカしたアイツはサイキョー流!?挑発伝説は余裕っす!
見よこの体力ゲージの減りを!
405cross CAPCOMつーかメスト系 ◆JOaW6wYxoc :2007/04/22(日) 17:59:04 ID:???
>>401
タイトルはくろすかぷこんつーかめすとけいと読む。因みにメストはゲーメストだ。知らなきゃググれ。そうすりゃ少しは解るだろ。解ってるナイスガイもいるみたいだしな。
406リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/22(日) 18:32:08 ID:???
調べてみた結果・・・・・・
生まれて4歳のときのゲームは分らないです。
ストIIはスーファミ以降やってないので
407リリカルDS☆7ucUemKu:2007/04/22(日) 18:53:20 ID:???
>>398
下の段から6行付近の修正

「それでは苦しまずに逝かせてあげましょう・・・」
「あ〜隊長ぉ、子供に本気を出してもなんですし、ここは最速で気絶させてしまうのはどうでしょうかぁ?」
ジェイドの動作を見て少々慌てるクーガー。
「そんな手解きをしてあげるほど、知り合いでも無いですよ。あぁ〜子供を殺めるのは好きじゃないですか?」
「いや・・・・・・なんでも無いんだが」
口渋るクーガーを見て頭を傾げるジェイドだったが、余り気にせず魔法を発動しようとした瞬間―
408cross CAPCOMつーかメスト系 ◆JOaW6wYxoc :2007/04/22(日) 19:35:00 ID:???

第三話 イカしたアイツはサイキョー流!?挑発伝説は余裕っす

全く騒がしい街だぜ……とピンクの道着に看を包んだ男は一人ごちる。
男は親父の仇をとる為に武者修行として世界各地を旅してきたが戦争に巻き込まれたのは初めてである。
何人襲いかかってくる兵隊を叩き伏せてきたのか数えるのも飽きてきた。雑魚を幾等倒しても修行の修の字にもなりはしない。
兎に角この街を早く後にする必要があると考え、ブラリブラリと街を行く。
すると一人の少年がナイフを振りかざし走っているのを目撃した。
「全く最近のガキは直ぐに光り物を出したがる」
一人ごちると少年に一喝してやろうと走り出す。見ればナイフ野郎は美人なボインちゃんに襲いかかっているようだ。
男は考える。

ナイフ野郎を成敗する→俺様カッコいい→ボインちゃんは俺様に惚れる→ヒャッホーウ

シンプルにして完璧な計画だ。実行すれば成功は間違いない筈だと男は笑う。
「我道ーゥ拳!」
飛び出して目標めがけて気を腕に集中し放つ必殺技・我道拳を繰り出す。ナイフ野郎は驚愕の表情を浮かべるがそれだけだった。
間違えて大ではなく小で出してしまったが為に相手に届かずに消えてしまった。
気まずい雰囲気が流れるがナイフ野郎は尻尾を巻いて逃げ出した。少なくとも男にはそう見えた。
満足そうに笑うと男は前転、後転、ジャンプを繰り返しつつ奇声を挙げる。
「余裕っす!」
最後は歯をキラリと光らせる様に笑いつつ親指を立ててビシッとポーズを決めた。
反応はどうよ?と思いボインちゃんを見ると傍らにガキがいてポツリと呟きかける。
「……貴方は?」
「お前、このサイキョー流の火引弾様を知らねえのか?……マジやべーっす!神よ、この愚かなガキに御加護を!今……必殺の!真・晃龍〜け……」
ボインちゃんが弾の行動に呆れてパンチを出したらカウンターとなった。もんどりうって吹っ飛び弾は頭の上ににヒヨコをクルクル回してピヨった。
「……や、やったぜ……親父〜ィ」
錯乱した弾の叫びが周囲を虚しく木霊した。
次回!ここはヘリオポリス……地獄の戦場だ……。アスラン革命の父、ヘリオポリスに散る!
第四話 髭のおじちゃん死す! 悲しみの空へ!
マッコイ爺さんはユニウス・セブンすら引っ張ってくる!
409cross CAPCOMつーかメスト系 ◆JOaW6wYxoc :2007/04/22(日) 19:40:36 ID:???
>>406
そりゃ判らんで当然だな。しかしストUじゃなくてストZERO3な。俺はストUキャラなんぞ書いてないぞ。
410cross CAPCOMつーかメスト系 ◆JOaW6wYxoc :2007/04/22(日) 19:52:44 ID:???
次回予告訂正

綺麗なお姉さんにもうメロメロ!ポロリはあるのかコンチキショー!
 第四話 きゃわいいあの娘はサキュバス!?魔界から来たボインちゃん
極めろ!道! 種割れ!俺!
411通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 20:13:01 ID:???
手前ぇ…俺を笑い殺す気かw
412通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 21:54:13 ID:???
相変わらず、アンタの多芸さとテンションの馬鹿高さには敬服する以外無い
413cross CAPCOMつーかメスト系 ◆JOaW6wYxoc :2007/04/22(日) 22:51:52 ID:???

 第四話 きゃわいいあの娘はサキュバス!?魔界から来たボインちゃん

狭い閉鎖された空間──コクピット──の中は異様な雰囲気に包まれていた。
褐色の肌に金髪という組み合わせの少年は混乱している。乗り込んだ時には一人だった筈だが、何故か今は二人だ。しかもセクシーなバインバインのお姉さまだ。
胸元が大きく開いており、ふとした弾みでたわわな実りが拝められそうだと邪な考えが浮かんでは消える。
駄目だ、駄目だぞ俺!俺はアカデミーデビューな男だけど狡猾で残忍というキャラを作って来たんだ!などと心の中で呟くがやはりそれは年頃の男の子。
本能が求める欲求には勝てない。
「あら……怖いの?」
お姉さまの声は艶やかで彼の理性を氷の様に溶かしていく。
「はい!怖くてもうたまらんですばい!」
お姉さまの胸元にむしゃぶりつこうとすると額に指を当てられ静止させられる。
体は微動だにしない。しかし暴れん棒は将軍になっている。
「激しいのが好き?」
指で頬を撫でられて思考回路はショート寸前、欲望はオーバーフローしそうだ。
急に目の前が暗くなり意識が遠退いた。

「ディアッカ!応答しろ!ディアッカ!」
ノイズ混じりの音声が響くきディアッカは目を覚ます。
お姉さまはいない。極度の緊張が産み出した幻覚だったのだろうか。
気持ちを改めて任務を成し遂げようとするが何故か気分が乗らない。何故だろう?

お姉さまの名はモリガン。スコットランド出身のサキュバスであり、セクシャルバイオレットNo.1の容姿で後にミーア・キャンベルに多大な影響を与える事となる。

ディアッカは精気を吸い取られて狡猾で残忍ではなく好色で斬新なキャラになってしまった事に気付いていない。いや、一生気付く事は無い。それが彼の運命だからである。

次回!頼れる男はヘッドキア!唸る竹刀は3・2・1!
「熱い熱血教師見参!シゴキは愛の鞭で体罰じゃない!」
君は新声社の新社屋に終結出来るか?
414通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 00:51:54 ID:???
先生!格ゲーはKOFオロチ編中心でバーチャとラストブロンクスを少々の自分には
モリガンさんぐらいしかよくわかりません!
415通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 03:06:20 ID:???
アーケードで餓狼とかKOF94とかやってたけど、時代の流れを感じるぜ・・・
NEO-GEOとかな、あったんだよ、色々な・・・。格ゲー華やかなりし頃が。デヤァ!!
416通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 09:54:12 ID:???
つーか次々とカプコンキャラが出てくるだけで話が一向に進んでないような・・・
417cross CAPCOMつーかメスト系 ◆JOaW6wYxoc :2007/04/23(月) 23:03:12 ID:???

第五話 熱い熱血教師登場!シゴキは愛の鞭で体罰じゃない!

鋼鉄巨神キカイオーと重装甲陸戦兵器ワイズダックの活躍によりヘリオポリスは崩壊を免れた。
しかし突如として現れた謎の巨大ロボット零豪機の乱入により5体のGうち4体が奪取され、新造艦アークエンジェルにはストライク一機のみが残された。
事態を重く見たヘリオポリス市長・ハガーは信頼出来る人間として堕ちた英雄・コーディー、太陽学園教諭・熱血隼人を派遣。勝手について行った火引弾を含め三名がアークエンジェルに仮所属となった。

アークエンジェルの一室は暗い悲しみを帯びた空気に包まれていた。
「アービンさん、死んじゃったね……」
ミリアリアがポツリと呟く。
アービン。新兵であったがワイズダックのクルーの一人であり、零豪機の攻撃からアークエンジェルを守るために身を呈して散っていった男だ。
「……ああ。良い人だったよな」
トールはミリアリアの肩に手を乗せる。
「僕達、このままどうなるんだろう?このままずっと……」
キラは目を細めて電灯を見つめる。眩しすぎるのか涙が溢れている。
「キラ!変な事を言うなよ。……どうにかなるさ、きっと」
サイはキラを一瞥する。その手は微かに震えている。
急にけたたましい音がして扉が開き、燃える炎の様なオーラを纏った男が現れる。
「足りねえ足りねえ……気が足りねえっ!よし、お前ら特訓だ!」
男の名は熱血隼人。竹刀を振り回しその場にいたヘリオポリスの学生達に腕立て伏せを強制する。
時として気合いが足りないと竹刀を振り下ろされるが誰一人文句を言わない。隼人の竹刀を握り締めた手から血が滲んでいるのが見えたからだ。
彼は厳しく振る舞っているが、心の中では泣いているという事を皆は理解できたのだ。
全員で一つの事をやっているという一体感が生まれる。
「ちょっとあなた達!何をしているの!」
ボインちゃん……いや、マリューが血相を変えてやって来た。
「特訓だ!嫌な事があったら特訓だ!」
熱血隼人は竹刀を振り被りマリューを見つめる。
「先生!竹刀ごっつあんです!」
サイは自らを奮い立たせるために竹刀を要求する。
「よし!これは愛の鞭だ!」
乾いた打撃音がしてサイの顔が歪む。
その異様な光景に耐えきれずマリューは逃げ出した。
418cross CAPCOMつーかメスト系 ◆JOaW6wYxoc :2007/04/23(月) 23:04:56 ID:???

「なんなの……あれ?」
マリューは溜め息を吐く。そこに声をかけられた。声の主はコーディーだ。
「嫌な事を忘れたいのさ。いや、振り払いたいんだろうな。体を動かせば少しは気が晴れる」
貴方は……とマリューが驚くのを尻目にコーディーは続ける。
「近頃少なくなった体当たりで教育が出来る男だ。奴に巻かせとけば問題は無い。俺にもあんな先公が入れば……」
瞳に暗い光を浮かべてコーディーは立ち去って行った。
残されたマリューは教育問題について深く考え始めていた……。

次回!クルーゼ隊にニューカマー!キュートなあの娘はAセット?
第六話 アークエンジェル強襲!?3D酔いに気を付けろ!
彼女の武器を知っているか?
答.モップ
近々リクエストに答えてクロス元が増えるぞ!
419通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 07:42:43 ID:???
キカイオーテラ懐かしスwww
確か必殺技がモロにラストシューティングだったロボとかいたよな
420通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 08:29:44 ID:???
フィンファンネル使うしな
421通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 11:32:28 ID:???
サイドアームズとか名も無き戦士とか出てこないの?
422通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 12:42:29 ID:???
うおォン!

超GJだぜえ!!!
423cross CAPCOMつーかメスト系 ◆JOaW6wYxoc :2007/04/24(火) 23:03:17 ID:???
第六話 アークエンジェル強襲!3D酔いに気を付けろ!?

「キーラー」
「アースーラーンー」
キラのストライクとアスランのイージスが激しい戦いを繰り広げていたがアークエンジェルはそれどころではなかった。
アークエンジェルのブリッジに突如として謎の一団が現れたのだ。
「この船は空賊ボーン一家が占拠したわよ!」
特徴的な髪型の少女がクルーに対して宣告する。コブン達もそれに倣う。
「占拠したぞー」
「選挙しましたー」
「ちょっとアンタ!字が違うじゃない!」

少女は間違えたコブンにゲンコツを落とす。落とされたコブンは涙を浮かべる。
「うわー!トロンさまー、ごめんなさーい!」
アークエンジェルのクルーは呆気に取られた表情でその光景を見ているだけしかできない。
「とにかく!この船は空賊ボーン一家が占拠したわよ!えーと、偉いのはあんたね?これでも喰らいなさい!」
トロンと呼ばれた少女はナタルめがけて拳銃に似た何かを撃つ。避ける事も出来ないままナタルは何かを喰らうが、何一つダメージを負わなかった。しかし!
「行くぞー」
「行きますー」
コブンはわらわらとナタルに群がる。
「うわっ!お前ら何をする!やめろ!……ああ……そこはダメ……ダメだけど……ちょっとだけ……」
コブンにたかられたナタルは艶やかな悲鳴をあげる。

火引弾の思考

生意気女ピンチ→俺様助ける→ツンデレ女になって俺に惚れる→ヒャッホーウ

弾はスパコンゲージが満タンに溜ってる事を確認すると急いで間合いを詰めた。
「よし、俺の本気を見せてやる!医者を呼んどけ……マジやべーっす!今、必殺の……震空ぅ!我道拳ェェン!」
弾が気の塊を放つとナタルに群がるコブン達に命中する。
「ひえぇー」
「助けてー」
コブン達はトロンの後ろに隠れるた。手には各々持っている。
「せ……戦術的撤退よ!覚えてなさい!逃げるんじゃないんだからね!」
トロンはコブン達を連れてアークエンジェルから逃げていった。
ブリッジにはガッツポーズを決める弾と呆然としているクルー、そして震空我道拳により服が破れて半裸になったナタルが残された。
この後正気に戻ったナタルに弾はタコ殴りにされたのは言う迄もない。

今回のボーン一家の戦利品
・ナタルのパンスト :時価
・ナタルの防止:時価
424cross CAPCOMつーかメスト系 ◆JOaW6wYxoc :2007/04/24(火) 23:05:09 ID:???
次回予告はコマーシャルの後で!(嘘)
425cross CAPCOMつーかメスト系 ◆JOaW6wYxoc :2007/04/24(火) 23:18:22 ID:???

次回!幻想のアルテミスで衝撃の再会!理想に燃える男と理想を喪った男が出会う時、何かが起こる!
第七話 戦場の狂気再び!捕虜はいらない……Take no Prisoner!













ついてこれる?
426通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 23:43:27 ID:???
お前の方こそついてきやがれw
427通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 23:49:19 ID:???
エミヤン乙
428LR(略) ◆9AUE2RuSV. :2007/04/25(水) 00:10:08 ID:???
テラバカス&カオスwwwwwwwwwwwwwwww

空賊登場させるなんて、
おまえ頭いいなあ!
429cross CAPCOMつーかメスト系 ◆JOaW6wYxoc :2007/04/26(木) 00:21:27 ID:???
種キャラで対戦格闘するとしたらどんな感じがいいよ?あすか120%、V.G.、月華、ガンガン行進曲とか色々考えてるんだが決まらん。
430通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 00:27:33 ID:???
>>429
つ風雲黙示録
431通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 00:40:56 ID:???
>>429
対戦後のお仕置き含めてV.G.。男は不許可です。
432通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 00:41:01 ID:???
つ聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編
433通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 00:46:17 ID:???
つスーパーリアル麻雀
434通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 08:48:57 ID:???
バトルレイパーでよろしく
435通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 09:46:58 ID:???
つファイターズヒストリー
436通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 12:16:58 ID:???
つソニックブラストマン
437通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 18:00:56 ID:???
あすか120%で鉄拳番長に反撃不可の猛ラッシュ喰らってるラクスが浮かんだw
あと、フェノメノン系で燃やされるカガリw
438通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 06:45:12 ID:???
なぜ対戦格闘ときてこれが挙がっていないのか

つホットギミック
439通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 12:51:51 ID:???
エアホッケーでいいんじゃね?もしくはくにお君。
440通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 14:59:52 ID:???
わかったわかった
もうこれでいいだろ?

つ M.U.G.E.N
441通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 18:13:45 ID:???
富士山バスター
442cross CAPCOMつーかメスト系 ◆JOaW6wYxoc :2007/04/29(日) 00:29:21 ID:???
とりあえず技表だけ投下。

キラ・ヤマト
バランスのとれた平凡な性能。飛び道具が無いのがネックだが使いやすい当て身技・やめてよねがあるため受けに回ると強い。

必殺技
それでも ↓→P:突進しながらのパンチ。小だと隙が少ないので使い勝手はいい。

僕には それでも入力後↓→P:それでもからの追加入力で派生する技。アッパーに見えるが対空には不向き。屈辱対空としては最高。

守りたいものがあるんだ 僕には後↓→P:ここまででワンセットになるが出が遅く硬直も長い。ヒットさせても条件次第では反撃確定するので使用注意。

君は君だ! ↓溜め↑P:僅かに前に進みながら繰り出すアッパー。出始めに無敵時間があるが過信は禁物。対空としてはやや使いにくい部類。多段ヒットするのでコンボ向き。

やめてよね →↓←P:飛び道具、しゃがみ以外全て取れる当て身。このゲームでの負債補正とも言われる極悪な性能を誇る。待ちキラやめてよねはチキンの称号。

種割れ技

種割れ (種割れゲージが貯まっている状態で)→←↓→PP:種割れのカットインが入りいわゆるオリコン発動。
443通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 00:19:38 ID:???
アスランは?
444通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 19:13:02 ID:???
保守
445cross CAPCOMつーかメスト系 ◆JOaW6wYxoc :2007/05/02(水) 17:39:55 ID:???

第26話くらい 天空の剣!?

あらすじ
アルテミスを占拠した新生マッドキアを壊滅させたりユニウスセブンでナイフ一本でゾンビと戦ったり
サイバー大戦略突撃ハルバートン隊をやとてみたりアフリカで砂漠の虎と間違えて喧嘩百段溝口を倒したりノイマンが元エリア88パイロットだったりとか色々あって今アラスカです。

只今のAAにいるクロスキャラ
スティーブン、カーバンクル、溝口

アークエンジェルのブリッジは騒然としている。敵機に銃口を向けられているからだ。
逃げようとする者、身動きが取れない者、悪魔召喚プログラムを起動させる者、、踊りながらラッキョを食べる生き物、気を溜めている者者。
十人十色で混乱の真っ只中だ。
マリュー・ラミアスはくにおくんばりに敵機にメンチを切り、威嚇をする。そして……。「ぐぉ〜っついぃっ!タイガーバズーカじゃああっ」
溝口が威力があるものの隙が有りすぎて使えないごっついタイガーバズーカを繰り出そうとする。
こんな状況で出すとは流石は溝口、三十路近いのに高校生なだけはある。草薙京なんて溝口に言わせたらいちびってる奴だろう。
マリューはこんな状況でごっついタイガーバズーカはマジヤバいと叫ぶ。
「カーくん、お願い!………ファファファファファファファイアー!……大打撃!」
マリューが叫ぶと火の玉が溝口を襲う!しかも二回。
「……喧嘩百段……思い知ったか……」
溝口はバタリと倒れる。すると何処からか何処かで見た様な謎の中国人が連れ去っていった。
「law仲間が呼び出せない!?この船はchaosな奴ばっかりだ!」
スティーブンはが悲鳴を上げる。
「chaos仲間はいないの」
マリューがはなまる大幼稚園児みたいな悲鳴を上げる。
「オザワくらいしか……」
「オザワはちょっと……」
クルー全員が全否定する。そうだろう。褌一丁のオッサンなんか誰も見たくない。
そうこうしてるうちにシュワーッと泡が弾ける音がした。
皆がモニターを凝視すると、銀と青のカラーが眩しく光っている。敵機は彼が追い払ったらしい。
沈黙がブリッジを包む中、マリューが厳かに呟く。
「あれは……ペプシマン?」

次回! アラスカの地下に隠されたサイクロプスを止めるためマリューが悪魔召喚プログラムと共に3Dダンジョンに挑む!

第27話 真・魔導転生 マリューのリュー!? 究極ナタル様!?

君はサトミソングを歌えるか?
446LR(略) ◆9AUE2RuSV. :2007/05/02(水) 19:25:42 ID:???
>>445
テラカオスwwwwwwwwwwwwwwwwww
447cross CAPCOMつーかメスト系 ◆JOaW6wYxoc :2007/05/03(木) 07:35:31 ID:???
最終話 これでおしまい!?


マリューは遂にアラスカ基地の地下に隠されたサイクロプスまで辿り着いた。
途中で変態の目をした魔導師やメシア教の手先となったナタルなどの強敵と戦ったり
スッパのイケメンと一緒にメタルギアを倒したり娘さんをすくすく育てたりドラキュラを倒してみたりしたがどうにか間に合った。

現在の仲魔
竜王ドラコケンタウロス、英雄シモン、幻魔ペプシマン、魔人ヤス、、妖精ウズ、魔獣マントーR
「皆……お願い!」
ドラコはノリノリで灼熱のファイアーダンスを踊る!シモンは聖水を投げる!ペプシマンはコンボを叩き込む!ヤスはルーペでサイクロプスを調べる!ウズは飛んでいる!マントーは馬鹿の術を繰り出す!
カーバンクルはカレーを盗み食いし、マリューは娘さんをすくすく育てる!

こうしてマリューと愉快な仲魔達の活躍によりサイクロプスは破壊された。
これからもさまざま困難が彼等を待ち受けるが見事に乗り越えて行くだろう。難易度は魔介村やスウィート・ホームより低いのだから大丈夫の筈だ。
戦え、ガンダム、進め、ガンダム!未来は君の手にかかっている!

今までの御愛顧ありがとうございました










game over
448通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 08:37:35 ID:???
どうでもいいけど溝口はカプコンじゃなくDECOなんだが
まあメスト系って書いてるからカプコンに限定してないみたいだけど
449通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 22:15:20 ID:???
>幻魔ペプシマン

なんて物を呼ぶんだ貴様ww旧verの銀地に赤ラインの奴だよなw
450通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 23:18:49 ID:???
>サイバー大戦略突撃ハルバートン隊
これは黒歴史www
451通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 21:36:13 ID:???
何かやってみたいが思い浮ばんクロスオーバー

なのは
ファイナルファイト(というかコーディー)
うたわれるもの
餓狼シリーズ
FATE
ひぐらし
452通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 15:00:45 ID:???
書いてみたいクロスオーバー

真・ラクス転生
実録!プラントザフト軍
カバチタネ!
CEのトラクター(orレッツゴープラント)
appleseed destiny
アカデミー奇面組

我ながら馬鹿ですね。
453通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 15:32:16 ID:???
>>452に影響を受けて自分が書いてみたいクロスオーバー

ときめきプラント(メモリアルに非ず)
種の瞳のシルエット
格付けしあう女達@CE
汚れた種
花のカガリ組
種の子マユマユ
種のアランフェス

こんな感じ
454通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 15:59:54 ID:???
>>452>>453に対抗して書きたくなったクロスオーバー

進め!以下種
アカデミー・オーラバスター
種天使ウエディングSEED
種と私の恋愛事情
リカレント・SEED
プラントザフト赤服シン・アスカ
今日から種は!
熱血硬派とーる君
コーディネーター仕置人
カガリ100式
種のイノセント
455LR(略) ◆9AUE2RuSV. :2007/05/05(土) 17:35:42 ID:???
>>451
そのアイデア、全部使わせてもらうぞッ!

んで、今やってるのが
機動蒼天マブラヴSEED雪風の科学的愛情

うん、我ながらスゲー厨設定
456通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 18:15:57 ID:???
>>452-454
全部読みたくなったじゃないか。特に種のイノセントwww
457通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 22:02:04 ID:???
すまん。お前らの元ネタが全然分かりませんよ?
458通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 02:38:40 ID:???
>>457
クグれ
459通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 02:43:49 ID:???
アカデミー奇面組読んでみてーw
460通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 07:42:59 ID:???
>>455
マジ?ありがと

でもなのは良く知らないからビデオショップを死に物狂いで探したんだけど
どこにも置いてないんだよね マジで
461通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 13:07:49 ID:???
つべに字幕付きのあったけど削除厨に壊滅させられたからなぁ…
462通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 14:10:45 ID:???
ニコ動画に全部あるだろ
463通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 01:50:58 ID:???
フルメタとのクロス書こうかと思ってるんだが該当スレが無いんでここでやってもいいだろうか?
464通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 03:01:56 ID:???
>>463
まずは投下あるのみ
465通常の名無しさんの3倍:2007/05/09(水) 18:32:40 ID:???
保守
466通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 00:29:32 ID:???
467通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 00:58:52 ID:???
>>463
クロスならなんでもありで立てたスレだからおk
468通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 21:02:29 ID:???
保守
469通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:39:02 ID:???
>>460
ピュアな心の持ち主でないと発見できませんよ。
470通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:45:42 ID:???
電影少女ですか。
471通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 01:46:38 ID:???
>>447
遅レスだがどーしても気になったので物申す

 褌 は オ ザ ワ じ ゃ な く て ゴ ト ウ だ !

でもGJ
472通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 23:45:24 ID:???
投下したいのはやまやまだが、資料が足りな過ぎる。
慣れないけどやりたいっていうのは難しいなと、ことごとく
思い知った。
473通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 02:45:52 ID:???
スクライドキャラの存在価値が零
なのはとクロスさせるべきではなかったな
474通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 07:38:53 ID:???
クロスだけなら別にいいんだけど、最初からカズマと劉鳳が味方というのは強過ぎた
やっぱあの二人は最初は敵対してて、最後のあたりでちょこっと共闘するぐらいの関係でないと
475通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 21:31:02 ID:???
なのはの世界ってようするに色んな異世界の連中と会えるんだよな?
北斗の拳なりギルティギアなり
476通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 21:38:51 ID:???
なのはの作者は典型的な中二病。メストの作者は突抜けた壊れ野郎。
477通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 22:00:59 ID:???
そんなことより、続編はまだか!!11!
478通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 22:04:15 ID:???
なんの続編だよwww
479通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 22:25:37 ID:???
>>478
何でも良い、続編でも新作でも早く来てくれ!

って思う俺はのは傲慢か……
480通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 22:28:17 ID:???
傲慢ってよりワガママ?
481通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 22:38:51 ID:???
ていうか傲岸不遜?
482通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 22:55:47 ID:???
違うよ!暇人なんだよ!
483通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 22:55:57 ID:???
格ゲーキャラ勢は空中戦は無理だが(一部除く)
雑居ビル溢れる街中での戦闘ならちゃんと渡り合えそうだな
ちなみにヴァンパイアのジェダは異世界を作れるし
話にすると面白いかもね
484通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 23:02:01 ID:???
サイキックフォースの奴らは空中戦は可能だな。バーチャロンの奴らならMSと互角以上に渡り合えるな。ボッツやキカイオーなら……。
485通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 23:29:07 ID:???
格闘家達とクロスさせた方がまた違った闘いの描写の楽しみもできるぜ?
空は無理だが、格ゲーみたいなリアル?な駆け引きで地の利を活かした闘いというか。
テリーとかリュウは接近戦技量は凄まじい者が有るし
コーディーやハガーだってFF見れば分かるが単独で何百人もの敵と戦える男だし
設定だけ語ると格ゲーキャラも厨っぽいの沢山居る
486通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 23:37:44 ID:???
アロンダイトを当て身で取るギースなんてのが頭に浮かんだ。
487通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 23:50:14 ID:???
フェイトがコーディーの死んだ目を見て同情する
シグナムが神衣と斬り合ってる
テリーがアルフとケダモノ同士ガチンコやってる
八神はやてが八神庵に美形キャラ会議の資料製作に協力している

なんて留まる事を知らない妄想が一杯頭から垂れてきた スマン
488通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 23:55:01 ID:???
ギルティギアの連中は空中で二回ぐらいダッシュできるな
そう言えば、なのはスレの方でシンのバリアジャケットを赤服基調で考えたら、モロに聖騎士団ソルになったというネタがあった
489通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 00:38:49 ID:???
即ち (元)聖騎士団の赤い悪魔ソルVS管理局の白い悪魔なのはという事だな
490通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 00:53:47 ID:???
漫画版のリュウなら、竜巻旋風脚で高層ビルを抉り昇ったり
昇竜拳で巨大航空機を撃破できるぜ
491通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 05:16:43 ID:???
V.Gと種死のクロスを書いたけどエロエロだから投下出来ねえ。
492通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 06:21:24 ID:???
>>491
Arcadiaと言う投稿SSサイトに18禁板があるよ。
493通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 10:00:20 ID:???
>>484
互角どころかMSがぼこぼこにされる。
494通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 18:40:20 ID:???
>>493
ロボゲ板であったなそんなスレ
495通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 09:26:38 ID:???
エルツヴァーユとのクロスを書いたけど分かる奴は一人もいないだろうな。
496通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 10:07:12 ID:???
ここにいるぞ?
497通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 13:24:56 ID:???
>>495
当然ダンザイバーが主役だろ?決まってるよな?
498通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 15:37:50 ID:???
>>497
趣味に走らないで仕事してくださいトマーシュorドモンorイザーク
499通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 15:46:23 ID:???
>>495
セツナだろ。
500通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 19:09:02 ID:???
超常機動サイレーンとのクロスかはやて×ブレードのクロスなら何とか書けるかな。
501通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 00:31:43 ID:???
海鳴市でファイナルファイトなんてのマジで考えてたり
でも地形がよくわからぬなのはの街
沿岸地区?っていうのは分かるが
502通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 11:04:00 ID:???
いくらクロススレとはいえここが何板なのか忘れてもらっちゃ困るぜアミーゴ!
503通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 22:42:01 ID:???
>>502
なのは厨に関わるとレベルが下がるぞ?
504通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 01:15:05 ID:???
ぶっちゃけ只のクロスオーバーでええんちゃう?
板変える必要は有るがそんな風に言い続けてたら多分投下されずに
停滞しっ放しだと思うが?この現状を見るに
505通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 13:20:14 ID:???
保守
506通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 13:54:38 ID:???
保守
507通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 14:56:19 ID:???
『種の花嫁』・・・というのをふと思いついた。

しかしキャストが

マサさん……サトーさん
シャーク……ムウ
ルナ……ルナ

くらいしか思いつかん・・・
508通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 18:16:45 ID:???
保守
509LR(略) ◆9AUE2RuSV. :2007/06/05(火) 03:11:43 ID:???
保守
510通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 21:39:02 ID:???
ほす
511通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 12:35:29 ID:???
保守
512通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 20:20:44 ID:???
保守
513通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 21:57:42 ID:???
514通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 02:51:00 ID:???
>>491
投下してくれ、たのむ
515通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 09:15:03 ID:???
保守
516通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 23:12:41 ID:KEjoDrb6
運転手「お兄さんの所持金じゃ、サービスしてもここまでだよ、じゃ、元気でな」

そう言うとバスの扉は閉まり、俺の目の前を通り過ぎて行った。

山間の小さなバス停、ガードレールごしに見下ろせば海が見えた。

「ど田舎だ…」

見上げれば青い空、アスファルトが焼けるように熱い、さっきまでのクーラーの効いた車内が恋しい…そんな季節だった。

俺の名前はシン・アスカ、旅人らしい…らしい?そう、俺には記憶がないのだ。気がついた時にはすでに旅をしていた。

(誰かに会わなくてはいけない…でも…誰に?)

誰かを探す事、そして…

『ミトメタクナイ!』

訳のわからない事を喋る丸い人形…この二つだけが俺の道連れだった。

「腹減った…」

昨日から、いやおとといから何も食べていない…ふと、耳をすませば子供の声が聞こえる。

「やるしかない…」

俺は子供の前に歩みよった。

「さあ、楽しい人形劇のはじまりだ!」

ありったけの笑顔でほほえんだ。

女の子「や、変態…」
男の子「なんだこれ?蹴っちゃえ!」

殺気を感じ、とっさに手を伸ばしたが遅かった。丸いソレは遥か彼方へと消えうせた。

女の子「いこうよ」
男の子「バイバイぶー」

ひゅ〜〜

探しモノが二つになった。
517通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 14:23:42 ID:???
吹いたw
518通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 15:35:15 ID:???
それなんて空気
519通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 17:00:37 ID:???
>>491
俺からも頼む
520通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 22:36:42 ID:???
火星つながりで妙なことを考えてしまった・・・

アグニス(Δアストレイ)「我慢ならん!!」
水先案内人(半人前)「はひー」
水先案内人(一人前)「あらあら」
521通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 00:27:27 ID:???
火星ってクロスオーバーの仕方によっては超激戦区になるな
522通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 09:19:16 ID:???
火星が出てくるのって
・レイズナー
・ナデシコ
・シルエットフォーミュラ
・Wのアフター設定
あと何あったっけ?
523通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 09:37:56 ID:???
Z.O.E
524通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 10:09:30 ID:???
マーズ・アタック
525通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 11:23:53 ID:???
無敵鋼人ダイターン3
526通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 13:16:07 ID:???
デモンベイン

ノベルだけどね
527通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 13:51:21 ID:???
F90
528通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 17:51:48 ID:???
大運動会
529通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 21:09:55 ID:???
>>524
火星は出てこないぞ!火星人はいっぱい出てくるが。
530通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 22:29:11 ID:???
アーマードコア2
531通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 02:34:33 ID:???
惑星連邦宇宙艦隊のユートピアプラニシア造船所と
ネオ・ヴェネツィア
532通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 02:54:36 ID:???
あと、さらにネギま!と絢爛舞踏祭と、バーチャロンをぶち込んでみますね
533通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 06:11:40 ID:???
へ、ネギまで火星が舞台になったりすんの?
534通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 08:14:53 ID:???
>>533
超鈴音の時代には火星が殖民地化されてて、彼女自身火星出身だったと思う
535通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 14:38:19 ID:???
よし、カアウボーイ・ビバップもエントリーするぞ
536通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 14:39:00 ID:???
絢爛舞踏祭はいかがですか?
537通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 20:38:28 ID:???
銀河鉄道999を
538通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 21:26:52 ID:???
999はあかん!ハーロックやエメラルダスも付いてくるで
539通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 00:53:02 ID:???
男おいどんなら良いか?
540通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 02:31:21 ID:???
あぁ、セーラームーンを忘れてたぜ
541通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 18:07:04 ID:???
マイナーだが「アミテージ・ザ・サード」も火星が舞台
542通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 19:08:37 ID:???
アーミテージというと、アメリカの元国務長官か、エアリーズの准将しか思い浮かばないから困る
543通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 19:26:30 ID:???
>>542
日本よりアメリカで受けて
続編はアメリカ用に製作されて後から日本語盤が出たんだが
それは中の人が准将と同じw
544通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 21:47:40 ID:???
おっとあんたら、荒巻義雄先生のビッグウォーズシリーズを忘れてもらっては困る。

何で阿蘇以降あんなにおかしくなったんだろう?
545通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 07:05:40 ID:???
モスピーダと、ガルフォースもいけるな。
結構火星が関係ある作品多いな。
546通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 09:57:29 ID:???
ガルフォースで火星なんか出てきたっけ?
547通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 17:02:41 ID:???
漏れはドラえもんとスパロボ、ローゼンメイデン、ジョジョ、東方とかのクロスオーバーSS書こうと思うんだが、どこのスレに投下すればいいかな?
548通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 21:41:07 ID:???
混ぜ過ぎはつまんない
549通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 14:47:03 ID:???
>>546
地球章では、地球から火星に向けて相当数脱出船が打ち上げられている。

また火星軍自体、MME本部への直接攻撃を計画したり、艦隊を派遣している。
550通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 21:53:07 ID:???
>>548

混ぜると危険

混ぜすぎると登場人物が多くなって人物描写がむずかしくなるぞ

逆にあれやこれやの全ての生かしきれるモノになれば、それだけで喰っていけそう
551通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 08:41:32 ID:???
>>547
少なくとも、このスレじゃない
552通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:08:48 ID:???
>>491の人見てないのー
553通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:46:45 ID:???
>>552
見てるよー?既にここではない某所に投下しますた。
えりりんVSルナのオッパイ対決だけどwww
554通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 23:23:10 ID:???
>>553
レスありがたう。>>492にはなかったけど、
リンク貼れない理由があるようでしたらヒントください(´・ω・`)
555通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:49:55 ID:???
[短冊]
  ┌───────────────────────
─┤ 僕も見たいので>>553さんが場所教えてくれますように
  └───────────────────────
556通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 16:02:56 ID:???
探せば解る。ここで教えると荒らしも来る。
557通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 16:26:33 ID:???
全くノーヒントはチビしいよ(´・ω・`)
558通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 17:06:21 ID:???
荒らされたくないんだよー?
559通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:08:07 ID:???
>>556 >>558
ご本人ですか?
560通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 22:08:10 ID:???
>>556
ならば一つだけ
ピンクの方ですか?
561通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 01:49:52 ID:???
>>560 未成年者お断り
562通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 01:52:33 ID:???
ちゃんねる内なの?本文検索でそれらしきワード入れても出ない・・・もう少し頼むよ(´;ω;`)
563通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 08:34:36 ID:???
>>561
それだけ聞ければ十分だ
564通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 19:48:31 ID:???
なんか>>556以降、釣りのような気がしてきた。
565通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 13:23:55 ID:???
>>544
>阿蘇以降あんなにおかしくなったんだろう
ビッグウォーズと要塞シリーズごっちゃにしてないか?
566通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 22:33:46 ID:???
やっぱり見つからない・・・orz
>>556以降に>>553さんがいるか確証はないけど、
もし本当に荒れるのだけを懸念してるなら、絶対リンク貼らないのでフォーム↓で教えてください(´;ω;`)
ttp://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P44631352
567通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 22:36:02 ID:???
世界に絶対なんてナイヨ
568通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 23:50:41 ID:???
ホシュ
569566:2007/07/16(月) 17:15:46 ID:???
へんじがない だれもみつけていないようだ
>>553さん自体が釣りだったのかなあ。
そうは思えないんだけど見たいなあ(´・ω・`)
570通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 19:45:54 ID:???
某スレ用に溜めてた種死再構成ネタがいつの間にか
「種死キャラでドラグナーをやる」ネタになっていたが別にどうという事はなかったぜ

ところでこういうのってクロスになるのか?
○○のキャラを使って△△の話をやる、っていうのは
571通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 19:48:14 ID:???
一応某クロススレでやってますし、別にいいんじゃないですか?
572通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 20:01:13 ID:???
あ、ドラグナーとのクロスは既にあるのか
じゃあやる意味無いね…(´・ω・`)
573571:2007/07/16(月) 20:08:10 ID:???
…失礼、書き方がまずかったようです
「○○のキャラを使って△△の話をやる」というのを某クロススレでやっている、と書きたかったんですが…
574通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 21:20:31 ID:???
あら、この板まだ残ってたのか・・・・・・
他の板で長編を書いてるのでリリカルDSは完全に休載します。
シンを主人公にして書く自体無理でした。
カズマと劉鳳を入れたかっただけな自分には、種死を改変するのは限界でした。
それでは、さようなら。
575通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 21:36:15 ID:???
痛い職人は去ったみたいだね
576通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 22:10:13 ID:???
うん、まぁ、とりあえず冒頭部分というかプロローグっぽいのが書けたので試しに落としてみますよ
もうちょい修正しなきゃならんとも思うし、長モノの投下は初めてなんでだいぶアレだと思いますが…



コズミック・イラ73年。
月に誕生した軍事政権による統一国家・ザフトが地球連合に対して一方的に独立を宣言、宣戦を布告する。
戦況はマス・ドライバーやメタルアーマーなどの新兵器が猛威を振るい、瞬く間にザフトが地上の7割を占拠するという圧倒的な状態だった。
その戦乱の最中、中立コロニー「アーモリー・ワン」に連合軍の秘密兵器――メタルアーマー・ドラグナーが運び込まれた所から、物語は始まる。

〜 〜 〜 〜 〜

「ちょ、ちょっと!アンタ本気なの!?」
「本気も何も、ここまでおっかけ回されて黙っていられるかよ!」
そう吐き捨てて、シンはスロープに飛び込む。
「ってレイ、アンタも!?」
その脇でさも当然のようにスロープへ足をかけるレイ。
「とりあえず乗り込むだけでもしておいた方が良い。ここよりはまだ安全な筈だ」
そう言い残しスロープに滑り込む。ルナマリアは一人残され、薄暗いコンテナの中で立ち尽くす。
「……2人ともこんな所にカワイイ女の子残しっ」
轟音が響いた。コンテナが大きく揺さ振られ、ルナマリアは思い切り床へ突っ伏す。
呟いている最中だったため、軽く舌を噛んでしまった。
そして金属製の床はとても冷たい。全身でその冷たさを感じながら、床についた手をワナワナと震わせる。
アタシがこんな事になったのは誰のせいだろう。
あのザフトのバイク部隊のせい?
それともバイク部隊に追われていたあのアヤシゲな人のせい?
もしかしてあのアヤシゲな人からこんなアヤシゲなディスクを受け取ったシンのせい?
そうじゃなければアタシを一人残してホイホイと行ってしまった2人のせい?
「……全員悪いに決まってるじゃない!!」
ガバッと勢いよく身を起こし、落としたディスクを掴み取る。
そして口を開いたままのスロープへと向き直りキッと睨み付けた後、意を決し、と言うよりも半ばヤケになりながらスロープへと飛び込んだ。
577通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 22:12:01 ID:???
チューブの中をまるで押し出されるかのように辿り着いたコクピットの中。
中は薄暗く、シンは手探りでディスクドライブを探し、先程受け取ったディスクを押し込む。
するとコクピット内の、正面下部のモニタにアナウンス画面のようなものが映し出された。
そして聞きなれない電子音声がシンへ語りかける。
『起動前にパイロットのパーソナルを登録します。名前とパーソナル・ナンバーを登録してください』
「な、名前?それにパーソナルナンバー、って」
アカデミーで作業用ポッドの実習はしている。だけどあれにこんなものあったか?シンは思い悩む。
作業用ポッドと軍用機を比較するのはどう考えても間違いだが、軍用機の中でもこの機体は別格だった。
しかし、シンにそれを知る由は無く。
「くそっ、名前はシン・アスカ!パーソナルナンバー……あぁもうっ、ナンバーは090、××××の△△△△!!」
自身の名前とパッと思い浮かぶもので最長の数列を叫ぶ。ちなみに最愛の妹、マユの携帯番号。
『登録番号090××××△△△△、シン・アスカを本機「ドラグナー・1」のパイロットとして登録します。』
再びコクピット内に電子音声が響き、コクピットの中が明るく照らされた。
不可視の光線がシンの身体の隅々までなぞり、シン・アスカの声紋、網膜、体格をD-1の専属パイロットとして記録していく。
シンはそれに気づく事は無くじれったそうにしていると、ついにエンジンに火が入った。
コクピット内の計器が次々にそれを示し、正面モニタに薄暗いコンテナの内部が映し出される。
そしてレーダーには絶え間なく砲撃を仕掛け続ける戦闘バイクの姿が示された。
シンにもその表示が何であるかは理解出来て、その光点を忌々しそうに睨み付けた。
「……こんな所でまで戦争したいのかよ、アンタ達はッ!」
シンはコクピットの中で吼え、ペダルを思い切り踏み込む。
そしてD-1はシンの怒りに呼応するかのようにコンテナのハッチを蹴破り、敵中へと躍り出た。

時はC.E.73、世界は熱い炎に包まれる。



とりあえずここまで
添削とか出来る人いたらビシバシ指摘してくださると助かる…orz
578通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 22:22:40 ID:???
GJっす。

ドラグナーはスパロボMXでしか知らないんで、
どういう経緯で乗り込むことになったのか分からなかったんですが、
原作もこうだったんですか?

あとやっぱりシンはケーンのように後半では
579通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 15:54:16 ID:???
C.E.世界って、日本人はみんなシンみたいにカタカナでファーストネームが先で名乗っているんでしたっけ?
それとも普通に漢字で名乗っている人間もいるんでしたっけ?
580通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 16:55:31 ID:???
つ叢雲劾
581通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 19:21:12 ID:???
あれって日本人なの? 名前は中華系か朝鮮系にみえるけど。
それとも、同じ東アジア共和国って考え方でいいのかな?
582通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 22:47:16 ID:???
>>581
お前は日本人のくせに「叢雲」という言葉を知らんのかw
583通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 23:49:56 ID:???
言葉は知ってても苗字で見た事は無いな…
それはそれとして、小説では「ガイ・ムラクモ」って表記されてた事もあったと思う
584通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 20:29:24 ID:???
つーか、劾の名前は本人が勝手に名乗ってるだけだし
585通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 00:29:18 ID:???
つーか明確に「日本人」と判明してるキャラいないしな
586通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 01:58:59 ID:???
>>578
イエス。
たしかライトがハッキング(趣味)で軍の情報を引き出して、ドラグナーの存在とパスワードを見付け出した所、
ドラグナー奪取の為にマイヨ率いる部隊が襲撃を仕掛けて来たんで、「あいつら許さねぇ!」みたいな感じで
三人が戦闘の混乱に紛れてドラグナーに乗り込んでしまうわけだ。

ちなみにケーンが登録したパーソナルナンバーは「1234567」だったかな?
あと、知ってる人は少ないかもしれんが、この頃のケーンはリーゼントだったりする。
587通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 09:33:22 ID:???
ああ、ダグラス中尉に切られたんだっけな・・・・・・。
588通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 10:28:01 ID:???
ルーニー軍曹だぜ?>髪切ったの
あのシーンは今見ると間違いなく実況で「アッー!」とか「うほっ」で埋め尽くされるな・・・
589通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 12:57:39 ID:???
>>586
それは小説版か?
アニメじゃ避難の最中に瀕死の男(ギガノス側の諜報員だっけ?)からD兵器の起動ディスクを受け取ったら
戦闘バイク部隊に追っかけまわされてドラグナーの所にたどり着くって感じだったかと
590機動少女ラッキースター3 1/6 ◆NXh03Plp3g :2007/07/19(木) 14:00:01 ID:???
 ヤキン・ドゥーエ戦で終結した、地球連合・オーブ・プラント3者間の戦争。
 その戦火において家を、あるいは家族を失い、住み慣れた場所を離れざるを得ない者達が
いた。
 それ以前、コーディネィターの絶対領域であったプラントも、穏健派政権の成立により、ナチ
ュラルの難民を受け入れた。
 しかし、コーディネィターの間には、まだナチュラルに対する偏見から抜け出せない物も多く、
彼らナチュラル難民がプラントに根付くことは難しかった。

 ギルバート・デュランダル政権は、彼ら、プラント定住を望むナチュラル難民の為の職業斡旋
の一環として、ZAFT志願兵を募った。
 しかし、ZAFTの軍組織もまたナチュラルに対する蔑視は強い。その為彼らを“隔離”する為
の舞台が設置された。
 特殊遊撃任務部隊──聞こえはいいが、要は雑用係、員数合わせに使う為だけの駒であ
った。
 そのひとつ、『ラッキースター3』。
 それは、特に変わっている事で知られていた。
 何より異様なのは、この『ラッキースター3』の構成員が、ほぼ全員、女性のみで構成されて
いることだ。それも、少女と呼んで差し支えない年齢の者が、少なくない。
 実態はともあれ、ZAFT軍内部ですら、この部隊は実戦以外の何かの目的で編成されたと
思っているほどだった。
 しかし、彼女らは、これから歴史の運命を目の当たりにすることになる────

 Oct.2.CE73
 L5宙域……
 ZAFT軍強襲揚陸型MS運用母艦、『ガブリエル』は、異例のパトロール任務に就いていた。
 その外観は、四足歩行の動物のようにも、双頭の銛のようにも見える、モビルスーツ運用デ
ッキを左右に持った独特の形状。
 地球連合軍がかつて建造した、アークエンジェル型に酷似している。
 …………言ってしまえば、アークエンジェル型そのものだった。
 地球連合軍から入手したアークエンジェル型の設計図を元に、ZAFTで建艦されたフネで、
間もなく──プラント時間で明日──就役する、最新鋭の『ミネルバ』の為の設計評価用とし
て供された。その後、実戦配備されている。
 実戦配備、とは言っても、出自が出自だけに、ナチュラル部隊である特殊遊撃任務部隊に
まわされたのである。そして、現在『ラッキースター3』の母艦を務めていた。
 色は地球軍のそれとは異なり、灰色と赤を基調にしている。ミネルバ型に予定されている塗
装だ。
 「暇ね……」
 無人に近いブリッジ。単独でのパトロール任務という異質の命令を受けているガブリエルは、
特に有事と言うわけでもなく、緊張感は緩みきっている。
591機動少女ラッキースター3 2/6 ◆NXh03Plp3g :2007/07/19(木) 14:00:30 ID:???
 艦長兼、特殊遊撃任務部隊『ラッキースター3』司令の泉かなたは、艦長席でクロスワード・
パズルの雑誌を左手に、右手にシャープペンシルを持ち、あからさまに暇を潰していた。
 ブリッジ後部の扉が開き、ショートカットの少女が入ってくる。岩崎みなみ。もっとも、プラント
では、16歳の彼女はすでに成人だった。
「……司令も就寝時間でしょう?」
 静かな、淡々とした口調でみなみは言う。
「そうなんだけどね、どうもこういうのって途中で終わらなくて」
 みなみより頭ひとつ小柄なかなたは、少年のような口調で言う。傍から見ればどこからどう
見てもみなみの方が3は年上に見えるのだが、実際にはその逆。しかも、かなたはみなみほ
どの歳の子供がいてもおかしくはない年齢なのだ。
「いけません……もし、万一のことがあったら……どうするのですか」
 寝巻姿のみなみが言う。寝巻と言っても、華美なパジャマなどではない。ファスナー1本です
るりと抜け出せるような代物だ。下着などもなく、これ1枚である。
「大丈夫、万一なんて起こらないよ。それに、他に常設の警備艦隊だっているんだから、大丈
夫」
「そういう問題では……ありません」
 かなたが言い訳すると、みなみは睨み付けるような表情で、即座に言い返す。
「わざわざ私達をこの宙域に裂いたのですから……何か理由があるはず……」
「そうかなぁ。ただの嫌がらせのような気もしないでもないけど」
 特殊遊撃任務部隊に回す仕事は、“コーディネィターがやるべきことではないこと”。平時に
おいては、“どうでもいいこと”“やらなくてもいいこと”をやらされる。かなたの言う「嫌がらせ」
だ。
「だったら尚更……また、いい加減な仕事をしていると中央に睨まれます……」
「はいはい」
 ヤブニラミするようなみなみの視線に、かなたはついに根負けしたように、本とシャーペンを
下ろす。
「みなみちゃんは怒らすと怖いんだから」
 そう言って、かなたは艦長席から立ち上がる。
「別に……そんなつもりじゃ……」
「わかってる、私の心配してくれたんだよね?」
「はい……」
 こくり、とうなずくみなみ。
「みなみちゃんは優しいから。ありがとう。でも、みなみちゃん自身ももう、休んでね」
 かなたはそう言われて、みなみは照れくさそうに俯き、顔を赤くする。
「…………はい」
「それじゃあ、私も休ませてもらいますので、ななこさん、後詰めお願いしますね」
 かなたは、オペレーター席に残っていたザフト・ブラック、長身の女性に声をかける。
「おぅ、まかされたでぇ〜」
592機動少女ラッキースター3 3/6 ◆NXh03Plp3g :2007/07/19(木) 14:03:14 ID:???
 手をひらひらと振りながら、黒井ななこは妙にしまりの無い笑顔で答える。
 チーフオペレーターという身分だったが、黒服にも示されているように、艦長代理的立場も
兼任している。
 それほど立場が高く、チーフオペレーターという立場にもかかわらず、就寝時間帯のシフト
ばかり艦橋にいる。職権乱用して暇な時間ばかり勤務している、とも言われている。
「艦長おやす〜」
「おやすみなさい」
 かなたは、先にみなみを追い出すようにして自室に戻らせると、自分も艦橋を出て、自室に
向かう。
「明日は、ミネルバとセカンドステージシリーズの就役式か……」
 予定を思い出すように、呟く。
「みなみちゃんの予感、的中しないといいんだけどなぁ」
 そんなことを言いつつ、自室に入ると、ざっと就寝の準備をする。
「…………しそうだね」
593機動少女ラッキースター3 4/6 ◆NXh03Plp3g :2007/07/19(木) 14:04:51 ID:???

 夢を見ていた。
 親友の夢。
 病弱だった。
 彼女達の国、日本は、当初連合・プラント間の戦火からは縁遠かった。
 しかし、彼女達をある悲劇が襲う。
 エイプリル・フール・クライシス。
 地球上のあらゆる都市が、激しい、慢性的エネルギー不足に陥った。
 幸い、温暖で知られるこの国においては、直ちに餓死や凍死の心配は無かった。
 しかし、その友人は体が弱く、病気をよく繰り返した。電力不足の地上では、医療体制が崩
壊していた。
 彼女達がプラントへのナチュラル難民になることになった最大の理由だった。
 ────大丈夫、私がいる。
 そう約束したのは────

 ヴィーッ、ヴィーッ、ヴィーッ、ヴィーッ……
 けたたましいアラートで起こされた。
 みなみは身を起こすと、一瞬置いてから意識を覚醒させた。
 艦橋。
「なにがあったの!?」
 かなたは艦長席に飛び込みつつ、ななこに向かって問いただす
「アーモリー1、及びアーモリーシティー警備艦隊に敵襲やで」
 ななこがそういうと、かなたは不機嫌そうな表情になる。
「それだけじゃ解らないってば」
 叱責するように言うが、まるで迫力がない。
「それ以上は何もわからへん……アーモリー・シティーの軍司令部が応答しないんや!」
 ななこも、激しく言い返す。
「しょうがないから、急行するよ! 全員たたき起こして!」
「諒解っ」
 癖毛のブロンドの操舵手が、ガブリエルを回頭・増速させる。遥か彼方、恒星の光に混じっ
て瞬くアーモリー・コロニー群へ向かう。
「ニュートロンジャマー反応増大!」
 オペレーターが報告してくる。
「右上方にナスカ級、それにUNKNOWN、交戦中……味方のMS反応なしや」
「ありゃりゃ……ピンチね、どうにも」
 かなたは、艦長席でう〜、と、唸りながら前方をにらむ。
「とりあえず、港に張り付いてる奴から追い払うよ! みなみちゃんたち、よろしくね!」
 かなたの下例に、みなみよりは少し長めの、ショートカットにした女性──やはり少女──
が、舌打ちする。
594機動少女ラッキースター3 5/6 ◆NXh03Plp3g :2007/07/19(木) 14:06:58 ID:???
「ちぇっ、みなみちゃんって……あたしの方が年上なのに……モビルスーツもなんかいいの乗
ってるし!」
 ブツクサ言いながら発艦デッキにMSを移動させ、待機位置に入る。
「まぁ、いっか」
 コロッと態度を変えて笑顔になると、大雑把にコンディションを確認する。
「日下部みさお、ジン・ウィザード、出るよーん」
 ZGMF-1017M3R-W2。元々は、旧型のジンに、新鋭機のザクシリーズと互換のウィザードシ
ステムを搭載可能にして、延命しようとした機体。ザクの生産数が確保できる見通しがたった
為、本格的な改造計画は放棄された。少数が改造されてナチュラル用に調整したOSを載せ
たもので、特殊遊撃特務隊では主力機だった。
 リニア・カタパルトに沿ってガイド用のLED照明が点灯し、銀色のスラッシュ・ジン・ウィザー
ドが射出される。
「峰岸あやの、ジン・ウィザード、行きます」
 ミサオとは対照的に、どこかのほほんとした感じの少女が、同じくスラッシュ・ジン・ウィザー
ドで飛び出していく。
 そしてそれにつづく3機目のMSは、ZAFTのMSにしてはがらりとイメージが変わった。
 それもそのはず、そもそもは連合のMSの設計を奪取し、その性能評価、技術検証の為に
製造された機体なのだから。
 フリーダム、ジャスティス、そしてZGMF-X12A……これら初期のZAFT・GUNDAMの完成に
より、一度は用途廃止品扱いとなった。しかし、ユニウス条約の締結により、核動力MSが事
実上不可能になった為、解体を免れる。
 その後、プラントの技術を用いてズープ・アップと最適化が行われ、その後のニューミレニア
ムシリーズと同等の性能を確保した上で運用されていたが、セカンドステージシリーズ開発に
あたり、その新機軸である「シルエットシステム」の開発・試験用のテストベッド機として提供さ
れることになった。
 シルエットシステムの開発は終了し、採用するMS「インパルス」も落成したが、こちらも能力
は非常に高い物を維持できている為、解体せず、『ラッキースター3』に転用されたのである。
 ZGAT-X105として生み出されたその機体。今はZGAT-X105Gと形式号を変えていた。
 リニアカタパルトの発振待機位置に進むそれは、胴の一部に朱色の帯が入っている以外は、
かのスーパーコーディネィター、キラ・ヤマトの伝説の発端となった、あのMSとほぼ同じ姿を
していた。
「岩崎みなみ……シャドゥストライク、行きます」
 同じく、色と所属の違う母艦から射出される、シャドゥストライク。
『みなみちゃぁ〜ん』
 オペレーターにあるまじき口調で、ななこの声が伝えられてくる。
『フーォスシルエット、いくでぇ〜』
「諒解です……」
 3機のMSが射出された方とは反対側の発艦デッキのハッチが開き、航空機の姿をした無
人機、シルエットフライヤーが射出される。
595機動少女ラッキースター3 6/6 ◆NXh03Plp3g :2007/07/19(木) 14:09:18 ID:???
 速度を緩めていたシャドゥストライクに追いつくと、背後でシルエットとフライヤーが分離し、
フォースシルエットはシャドゥストライクとドッキングする。
 みなみはビームサーベルを抜くと、先行している2機を追う。
 宇宙港のゲートのひとつで、みさお達ジン・ウィザードと、“敵”のMSがやり合っていた。
 “敵”は、みなみの乗るシャドゥストライクと良く似た機体。ダガーシリーズ。
『くそーっ、連合が、そっちから仕掛けてくるなんていい度胸じゃないか!!』
 みさおが通信を入れたまま毒ついている。
 地球連合とは言っても、その最大勢力は大西洋連邦であり、東アジア出身の彼女らには
“同胞”という感覚は無かった。前大戦が全面戦争となるきっかけになった“血のバレンタイ
ン”を起こしている事実もあり、むしろ敵対心さえあったといって良い。そこへ持ってきて、よう
やくプラントに定住できようかという時に奇襲攻撃である。
 みなみはヴァジュラ・ビームサーベルを一閃、1機のダガーLをジャンクに変えた。ドッペルホ
ルン付の重量機など、格闘戦に引きずり込めばシャドゥストライクの敵ではない。
 みなみは、外側をシャドゥストライクとジン・ウィザード、内側を自ら撃破した護衛艦の残骸に
挟まれ、ジリジリと下がることしかできないダガーLに、無慈悲な視線を向けた。
「許さない……また、戦争をしようとする人たち……」
596機動少女ラッキースター3 7/6 ◆NXh03Plp3g :2007/07/19(木) 14:10:21 ID:???
>>590-595
微妙なのを投下してしまいました。
某スレに最初投下した奴のリメイクです。
(スレ違いになっちゃうんだよぉぉ)
597通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 03:27:11 ID:drkuOZbU
つまんね
598通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 08:09:15 ID:???
エイリアン9とクロスさせたいが、文才壊滅気味だから書けない・・・
599通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 11:17:05 ID:???
どうクロスさせるんだそれは
文章力は書いてるうちになんとかなる・・・と思いたいな(´・ω・`)
600通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 12:20:28 ID:???
>>599
MSにドリルを付ける理由が欲し・・・ゲフンゲフン
まあ、種世界にボウグ及びその他もろもろを突っ込んだらどうなるか、
見てみたいだけさ
601通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 19:25:13 ID:???
ミテルヨー
602 ◆NXh03Plp3g :2007/07/20(金) 19:27:59 ID:???
(゚д゚ 三;゚Д゚)
 ホントに見てる?
603通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 19:33:03 ID:???
期待してます
「これでここはいっちょあがり〜」
 スラッシュ・ジン・ウィザードのファルクスG7・ビームロングアクスがドッペルホルン・ダガーL
の装甲を容易く切り裂き、スクラップに変える。3機のダガーLが数秒の間に残骸にされた。
「次は……どうする?」
 みなみはみさおに訊ねる。立場上はみさおのジン・ウィザードが1番機、隊長機だった。
 しかし、訊ねられたみさおは一瞬戸惑う。ジンのモノアイがキョロキョロと左右に揺れる。
「みさお、ここでキョロキョロするより、ガブリエルに指示してもらったほうが良いと思うけど?」
 ため息交じりの苦笑をしつつ、あやのはみさおに言った。
「あ、そーか」
 みさおは苦笑しつつ、ガブリエルを呼びかけた。
「目標を撃破しました〜 次の目標を指示してください」
『指示してくださいやないやろ! ちゃんと聞こえてんねんで!』
 ななこの怒鳴り声が返ってくる。
「うわっ、勘弁してください、先生!」
『今はセンセやないっ! 隣のゲートにも数機とりついとるで。たぶん機種は同じ。何とかして
やり』
「諒解〜」
 トホホ、としかられた猫のような様子になりつつ、ジンを移動させる。あやののジン、みなみ
のシャドゥストライクが続いた。
 みさおは、ゲート前で内部に砲を向けているドッペルホルン・ダガーLを視認すると、一気に
飛び掛った。
「天誅ぅ〜!!!!」
 ガトリングビームで蜂の巣にした後、ロングアクスで薙ぐ。八つ当たり60%気味だった。

機動少女隊ラッキースター3
 PHASE-02

『敵MS襲撃!!』
 地球連合軍の戦闘艦、ガーティー・ルーのブリッジは、一気に色めきたった。
 当初、奇襲は予定より鮮やかに上手くいっていた。ZAFTの警備艦隊の出足は悪く、ミラー
ジュコロイドに身を包んだガーティー・ルーの砲撃による先制攻撃、さらにMS攻撃部隊による
軍港施設への攻撃と、順調に進んでいた。ZAFTのMSによる邀撃はなかった。
 しかし、最大の目的である、ZAFTのセカンドステージシリーズ3機の奪取に向かった、エク
ステンデット3名の帰還が大幅に遅れている。
 そこへ持ってきて、コロニーの外側からも予想外に早く、ZAFTの応援が到着したのである。
艦長のイアン・リー少佐は苦虫を潰したように表情をゆがめている。
『ジンなのに早い!』
『助けてくれ!』
 悲鳴に近い音声が、ブリッジの艦長席、司令官席にまで届いてくる。
「なにかの見間違いじゃないのか!?」
 リーは不機嫌そうに声を荒げる。
「いくらドッペルホルンとは言え、ダガーLがジンに負けるなど……」
 ありえない、と言おうとしたリーの声は、傍らから遮られる。
「あっちにも動きの腕の立つヤツはいるさ。こっちは宇宙側からのZAFTの援軍がこれほど早
いとは思っていなかったし、まぁ、モビルスーツの性能差が絶対的な戦力差ではないと言うこ
とを証明されてしまったね」
 仮面をつけた、しかし明らかなリーより若い、青年士官。ネオ・ロアノーク。顔の上半分をマ
スクで覆っており、口元で笑っている。
「大佐!」
 何がそんなに楽しいのか、と、リーは怒鳴りかける。階級はネオ青年の方が上らしいが、リ
ーはあまり愉快ではなさそうだ。
「まぁこの程度は、予想の範囲内さ」
 そう言って、立ち上がりかけたネオだったが、次に通信から流れてきた声を聞いて、顔色を
変えた。
『ストライクが!』
『なんでZAFTにストライクが!?』
 リーと視線を合わせる。リーも困惑げだった。
 ストライク、栄光の連合初のモビルスーツ(正確にはそのうちの1機)、GAT-X105ストライク。
だが、すでに3年も前の機体である。皮肉なことに、ストライク自身の出現が、MS全体の技術
を加速させ、今ではジン同様、見る影もない旧世代機になった。はずだった。
 しかし、地球連合もストライクの改良型の開発を行っているし、オーブ軍も準同型機のストラ
イクルージュを保有している。ZAFTが同じ事を考えたとしても、不思議ではないだろう。
 事実、ZAFTは一度ZGMF-X12Aというストライクの核エンジンバージョンを製作していたこと
がある。それは先の大戦中に地球連合軍が奪取し、連合内ではテスタメントと呼ばれ運用さ
れていた。
「テスタメントを製造したと言うことは、それ以前にストライクそのもののコピーを製造していた
としても、不思議ではないか……」
 僅かの間、ネオは顎に手を当てて考える。
「いろいろと俺が面倒を見る必要がありそうだ。出てくる。留守を頼むぞ」
「ハッ」
 ネオは言うと、リーの返事より早く、ブリッジから後方へ出て行った。
「ネオ・ロアノーク、エグザス、出る!」

「アララ? こんな時に故障?」
 『ガブリエル』操縦艦を握っていた副操舵手、パトリシア・マーティンは、そう困ったように呟い
て、コンソールを軽く叩いた。
「どうしたの? パティちゃん」
 艦長席から小さな身を精一杯乗り出し、かなたが覗き込むようにして訊いてくる。
「レーザーサィティングが、ありえないゴーストを拾ってます」
 ニュートロンジャマーで用を成さない電波のレーダーに代わり、近接レンジの警戒装置とし
て搭載されている、レーザーによる探査装置。ただレーダーのように“面”でカバーできない。
「ゴースト?」
 かなたが聞き返す。
「ちょぉ待ち、モニタもらうで!」
 そう言って、ななこは自分のコンソールにレーザーサィティングのモニターを移す。
「こりゃゴーストちゃうで! なにかおる! 大型艦や!」
「この騒ぎの犯人って事だね……砲撃戦準備!」
 かなたが指示する。すでに戦闘状態になっている近接火器群に加え、XMZ47「ゴットフリー
ト」主砲等が射撃準備に入る。
「待った! みなみ! みさお! そっちになんか行きよったで! 気ぃつけぇ!!」
 その時、みなみ達は、ゲートに取り付いていたダガーLを、ちょうど全てスクラップに変えたと
ころだった。
「!?」
 最後尾にいたあやのが、最初にジンを振り返らせる。至近距離にそれは迫ってきていた。
 左肩に増設されたアンチビームシールドで受け止める。バチバチバチバチと、激しく火花が
散った
「モビルアーマー!?」
 みさおが驚いたように声を出すが、すぐにエグザスをにらみつけるように、口元で笑う。
「そんな時代遅れの兵器に、私達がやられるか〜!!」
 ゲートから飛び出し、みさおが真っ先にエグザスに向かっていく。
 だが────
「みさおっ」
「うわっ!?」
 ジン・ウィザードのコクピットにロックオンアラートが鳴り響く。ガンバレル・ビームポッドがみさ
おのジンの背後に迫る。シャドゥストライクがその間に割って入る。みなみはシールド・タック
ルでビームポッドを弾き飛ばした。
「サンキュー、みなみちゃん、助かった」
 みさおが言う。
「うん」
 みなみは、妙に照れくさそうに頷いて返事をした。
「みさお、みなみちゃん! 気をつけて! メビウス・ゼロがつけてたってヤツよ!」
 あやのが2人に警告を発する。
「ドラグーンと同じってか! うーし、振り回すぜー、あやの!」
「諒解っ」
 みさおが言うと、2体のジン・ウィザードは、一気にエグザス本体に向かって飛び出した!
 ビームポッドが2体のジン・ウィザードを追いかける。ロックオンアラートにも構わずにエグザ
スに間合いを詰める。エグザス本体からM54ミサイルが発射される。そこでお互い正反対の
方向に捻って交わした。ミサイルの軌道上にはシャドゥストライクが割り込んで立ちふさがる。
アンチビーム・シールドで受け止める。あるいは、オリジナルのストライクより投射数を重視し
たCIWS、14mmショートリコイル機銃と20mmガトリングライフルが火を噴き、ミサイルを叩い
て撃墜する。
 追撃してくるビームポッドをさらに引っ張り、2体のジン・ウィザードは弧を描いてエグザスへ
の進路へと移る。
「むっ、やるな……っ!」
 ネオはエグザスを操りつつ、明らかにマスクの下で顔をしかめる。
「やはり私もモビルスーツを用意しておくべきだったか!」
 ネオは呟くが、後の祭り。側方からジン・ウィザード。正面に……
「いないだって!?」
 ガンバレルに気をとられた瞬間、シャドゥストライクはエグザスの正面から姿を消していた。
「ちぃっ」
 ビームポッドに「ホーニッドムーン」ビームエッジを展開させる。
「うぉっ!」
「きゃっ!」
 ジン・ウィザードの2体は捻り、ビームエッジから逃れる。あやののジンのつま先が、装甲い
くらかを削られた。
「もらった……」
 下方にシャドゥストライク。ビームサーベルを突き出し、突っ込んでくる。
「その程度は予期している!」
 ネオはエグザス本体を縦方向に旋回させた。
「!?」
「みなみちゃーん!!」
 あやのが叫ぶ。エグザス正面のレールガンがシャドゥストライクをその射程に捉える───

 ズドォン!!
 予期せずコロニーの外壁が爆発する。中からそれに向かって放たれたと思われるエネルギ
ー兵器の余波で、エグザス、シャドゥストライクともに揺さぶられて、明後日の方向に回避する
羽目になる。
「みなみちゃん!?」
「みなみちゃーん!?」
 反射的にシャドゥストライクを追おうしとたみさおとあやのだが、その行く手をいくつもの影が
遮った。
 先に出てきたのは3体の、VPS装甲に身を包んだMS。
「何!?」
 その3機は、一目散に逃げていく。
「なんだったの? 今の……」
 あやのが呆然としかけていると、さらにもう2機のMSが飛び出してきた。
 1機はブレイズ・ザク・ファントム。「ニューミレニアムシリーズ」ザクの上位タイプだ。
 そしてもう1機は、一見すると、ストライクとイメージのよく似たMS。
 ストライクのコンセプトをさらに発展させたシルエットシステム、シャドゥストライクが開発に貢
献したそれを搭載する、言わばシャドゥストライクの異母弟。
 ZGMF-X56S、インパルス。
「…………」
 みなみはインパルスの搭乗者になにかを語りかけようとしたが、その途端。
『3機とも帰還せぇっ! 一大事や!』
 ななこの声が、先に割り込んできた。
『何言ってんだよ、あいつら追わなくて良いのかー?』
 不満そうに言うみさお。だが、さらに怒気をはらんだななこの声が返ってきた。
『ダァホ! 追っかけるから戻れっつーとるんや、バッテリーがもたんやろ! 特にみさお! ビ
ームガトリング無駄使いしてスッカラカンやろが!』
『だはっ、マジだ……』
 どうやらバッテリーゲージを見落としていたらしい。もっとも、行動が制限されるよるも先に、
余裕を持って警告が出るはずだが。
 2機のジン・ウィザードがガブリエルへ向けて帰還をはじめると、みなみも後ろ髪を引かれる
ような思いをしつつ、それに続いた。
 ガブリエルが見えてくる────その姿をコロニー側から追い抜いてくる、ガブリエルと同じ
塗装の、別の型の大型艦。
 ミネルバとすれ違いつつ、みなみはガブリエルへの帰還を急いだ。
>>604-608
シンレイと接触〜。
2人の名前は出てきませんがorz
610 ◆NXh03Plp3g :2007/07/23(月) 19:14:28 ID:???
(゚д゚ 三 ;゚Д゚)
見てるならGJや乙だけでもいいしあるいは罵倒でもいいから、
レスないと次が書きづらいよー
611通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 19:29:17 ID:???
見てますよー。
これってキャラは完全オリジナルっすか?
612通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 20:22:14 ID:???
>>610
面白くないからスルーするのはダメなのか?レスのの強制をするとは素晴らしいまでにゆとりだな。
613通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 20:46:53 ID:???
>>610
書きづらいなら書かなきゃ良いだろ。
レスつけるのもスルーするのも読者の勝手だ。
ゆとりなのにも程がある。
614通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 21:12:18 ID:???
・らき☆すたのキャラでやる必要性がない。
・読むに値すると思わない。
・反応するもの面倒くさい
615通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 23:30:13 ID:???
>>610はなのはの職人じゃね?同じくらい痛々しい。
616ここが正念場のレス乞食 ◆NXh03Plp3g :2007/07/24(火) 11:47:26 ID:???
残念ながら別人です。
617通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 15:33:34 ID:???
>>614
1コ目は、それいっちゃお終いw
それクロスオーバーすべてに言えることだしw>必要性
618通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 19:38:26 ID:???
必要性の有無より面白さの問題。ぶっちゃけ面白くないんだよ。
例えばメストはクロスする必要性は皆無だったけどネタのチョイスと読者を置いていく超展開が面白かったし。

職人もレスが欲しけりゃ面白いのを書けよ。つまらんSS投下しておいてレスが欲しいなんて頭悪過ぎ。
619ここが正念場のレス乞食 ◆NXh03Plp3g :2007/07/25(水) 10:23:34 ID:???
( ゚д゚)
>>603氏、まだいます?
620通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 11:37:51 ID:???
>>618
俺は面白いんだけどw
お前の好みでつまらんと言われてもねえw
621通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 11:45:37 ID:???
>>620
自演乙
622617:2007/07/25(水) 13:23:58 ID:???
>>621
俺、作者じゃねーけどw
自分と違う意見は自演って、どんだけ馬鹿なんだよw
623通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 19:25:39 ID:???
>>620
面白かったらレスつけてやれよwww
俺は面白いとは思えなかったよ。
624通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 19:54:23 ID:???
603ですが。
まぁなんとなく空気悪そうなので別の場所で投下するほうが
良いかもしれませんね。
便乗してるだけのチキンもいますけど。
625通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 20:10:12 ID:???
天然って怖いね。
彼のせいでスレがグダグダだ。
626通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 20:11:10 ID:???
空気が悪いのは職人がゆとりの夏厨だからだろ。つまり、自業自得。

んー、俺は鯨石が実はイエローナイフだったらとか書いてみようかな。
627通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 20:12:20 ID:???
>>603
さりげなく煽ってんじゃねーよ。
死ね
628通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 20:27:32 ID:???
もうスレ終了でいいじゃん
629通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 20:29:07 ID:???
そうだな、わざわざ見て気分悪くする必要もねーしな
630通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 20:30:22 ID:???
そう言いつつ見ている人たち晒しage
『これより未確認の敵艦をボギー1と呼称する』
 モニターの中で、壮年期前半くらいの、ブロンドをショートとセミロングの間程度にした女性
が、宣言するように言う。
「MS収容まだおわらへんのか! 向こうに置いて行かれてしまうで」
 コンソールに向かって不機嫌そうに怒鳴る。ついでにコンソールに蹴りが入る。
「こらこらななこさん」
 艦長席から、ななこの背後にツッコミが入る。
「司令! りゅーちょーなことやっとったら敵艦逃げてしまうわ」
 ななこはわざわざ振り返って、不機嫌そうな表情で言い返す。
「あっちが主役なんだから、こっちはゆっくり行けば良いわよ」
 かなたの方も様子は変わらず、ゆったりとした口調で言う。
「そーやけどなぁ」
 くるっ、とななこはコンソールの正面に向きを直すと、ひじを突いて、暗い怒りに方を震わせ
ながら、口元でぼそぼそ漏らす。
「……グラディスのガキゃあ、一度ギャフンと言わすんねん」
「何があったのかしらないけど、こういう状況じゃあっちが主役だから、諦めなさい」
 手を振りながら、かなたはのどかな口調で言う。
「それと、この艦も一応ZAFTの資産だから。壊したら、給料から天引きするからね」
 艦長席を正面に戻しながら、かなたは涼しい顔で付け加える。
「わわわ、解っとりますがな、それぐらい〜」
 引きつった笑顔で、ななこは慌てたようにコンソールを撫でる。

 機動少女隊ラッキースター3
  PHASE-03

『MS収容完了、ハッチ閉じました』
「メインスラスターON、ボギー1の追撃を開始」
「諒解」
 パティがスロットルレバーを押し込む。後部のスラスターから光を放ちながら、ボギー1……
ガーティー・ルーとミネルバの追いかけっこに後ろから加わる。
「主砲戦、捕捉次第射撃自由!」
「諒解です!」
 砲撃手が、自らのコンソールに向かいながら応答する。濃い目の栗毛をボブカットにしてい
るが、前髪のひと房だけが金髪のメッシュになっている。彼女はコーディネィターとナチュラル
の間に生まれた子供、所謂ハーフコーディネィターだった。
 戦艦の主砲塔は中央の測距儀で照準を合わせ、一斉に射撃する。機銃などの近接火器は
個別に射撃、あるいはCIWSのように主砲とは別に照準システムを搭載している。ドレッドノー
ト、YMF-X000AではなくAD1906年竣工の英戦艦、以来の形態である。
 拳銃のそれを模したグリップを握り、照準器にガーティー・ルーのシルエットを捉えた瞬間、ト
リガーを引く。
 ゴットフリートが火を吹き、ガーティー・ルーに粒子ビームの火線が伸びていく。
「もっと引き付けてからの方がええんやないのか」
「牽制して回避の妨げになればいいのよ」
 ななこがイラついた表情で言うのを、かなたが制する。
「せやけどなぁ……」
「あくまでこの場の主役はミネルバ。こっちはサポートに徹するから」
 未練がましく言うななこにたいして、かなたはきっぱりと言い返した。
「へいへい」
 諦めたように、自分のコンソールの正面に戻る。
「それに、これだけの事をしたんだから、なにかやってくるわよ」

「下位7時方向、“敵の”アークエンジェル級、発砲!」
「右にロールして回避ー!!」
 ビームの光が届くより早く、ネオが叫ぶように指示を飛ばす」
「この距離で撃ってくるとは……」
 リーは忌々しそうな表情で、直接は見えない背後のほうを睨む。
「こちらを牽制して、新型に華を持たせようって魂胆だろう」
 ネオもさすがに口元を歪ませたが、すぐにニヤリと吊り上げる。
「両舷の予備推進剤タンク、切り離して爆破しろ! 敵の新型の鼻っ面でかませ!」
 比較的単純な機動でガブリエルの射撃を回避しつつ、ガーティー・ルーは、後部スラスター
群の両側に装着されていた、低温推進剤タンクを、装荷用のヤグラごと切り離す。
 ほぼ全速に近い速度で追いかけあっていたミネルバの前に、タンクが転がり出た。
 ドンッ!!
 タンクが爆発する。その衝撃は装甲された戦闘艦の中ではたいした物ではなかったが、あ
たり一面、光と共に推進剤の粒子が満たされ、無軌道に飛び交う。
「だめ、敵影ロスト!」
 照準器から顔を上げ、ガブリエルの砲撃手が悲鳴のように言う。
「なんやて!?」
 ななこがひときわ大きい声を上げ、ブリッジのほぼ全員が、総立ちになりかけた。
「レーザーサイトもだめです、乱反射してしまって」
「ちっ、上手い事やりおる」
 ななこが忌々しそうに言う。
「制動、速度半分で艦位そのまま!」
 僅かに沈黙をおいた後、かなたが指示を飛ばす。
「えっ、は、はい」
 スロットルを絞り、逆進スラスターで速度を殺す。急ブレーキ状態に艦内が揺さぶられる。
「メインスラスターOFF、慣性のみで前進」
「諒解」
 パティはかなたにそう返事をしたが、ななこは振り返って食って掛かってくる。
「なっ、みすみす見逃すんか!?」
「この状況で闇雲に進んでも結果は同じよ。見つけることに専念しないと。……ほらオペレー
ターの仕事、仕事!」
 かなたがそう言って手を振ると、ななこは慌てて席に着く。
「ご、ごもっとも」
 粒子の撒き散らされた空間を、ガブリエルは惰性だけで進んでいく。
 やがて、エネルギーを失った粒子は光を失い、拡散していく。
「レーザーサイト反応、上方11時方向、ボギー1らしき反応あった!」
 ななこの声に反応し、パティがスロットルに手をかけようとする。
「待った!」
 かなたが、それを静止する。
「進路変えつつ、増速待って」
「りょ、諒解……」
 操縦桿を倒して方位だけ調整しつつ、そのまま惰性だけの移動を続ける。空気や重力での
慣性が働かない為速度は急激に落ちる。
「なにしとんのや、敵、逃げてしまうで!」
 また、ななこは振り返る。
「熱源は!?」
 かなたは正面から聞き返す。
「え? あ、いや……」
 ななこは慌ててコンソールに顔を戻すと、モニターをサーモグラフィに切り替える。
「熱源……小さい?」
「目くらましを使ったからには、今度は隠れ身でしょ?」
 ななこがあっけにとられかけると、かなたは妙に得意そうに言う。
「せやけど、ミネルバはあっちを追撃しとるで……あのアホ。こんな見え見えの罠に引っかか
るかいな」
 数十秒前までの自分の発言は棚に上げて、モニターの中のミネルバに向けて毒つく。
「正面上方、より大きい熱源!」
 サーモグラフィに、より大量の熱線を放ちながら移動している存在が映し出される。低温推
進剤を放棄したガーティー・ルーは、皮肉なことに熱の拡散した粒子の中でその形までおぼろ
げに現れた。
「正面のボギー1を追撃、全速!」
「諒解!」
 ガブリエルはメインスラスターを前回にし、正面に現れた熱源に向かって移動する。
「けどおかしい、大気圏内じゃあるまいし、なんで視認できへんのや!?」
「行って確かめてもらうしかないね」
 疑問を口に出すななこに、かなたがそう言った。
「行って……」
 オウム返しに仕掛けて、ななこははっとその意図に理解する。
「格納庫、まだ出せへんか!?」
『いつでもいけます!』
 格納庫から、その長を務める整備士の声が聞こえてくる。
「今度は4機とも出してね」
 かなたが指示する。
『諒解』
「みなみー、今度こそ頼んだで!」
『諒解……』
 ななこの声かけに、静かな返事が返ってくる。
「あやのもなー」
『諒解しました』
 丁寧だが、あまり緊張感のない返事が返ってきた。
「よーし、行って来い」
『ちょっと待て! あたしには何にもなしかい!』
 みさおの食って掛かるような声が飛んできた。
「隊長機はあたしだっつーの! そりゃ、みなみちゃんみたいに特別な機体に乗ってるわけじ
ゃないけど」
 悪態をつきながら、コンディションチェック。
『先輩はまだいいほうっス……』
 るー、と泣き声交じりの声が聞こえてきた。
「あやのとひよりんはガナーヴィザードでよろ〜」
『諒解』
 あやのが苦笑交じりに答える。
「日下部みさお、ジン・ウィザード、出るよーん」
 緑色の、リニアカタパルトのガイドLEDが射出口に向けて順次点灯し、カタパルトが作動、ス
ラッシュウィザードを背負ったジン・ウィザードが射出される。続いてガナーウィザードを背負っ
たあやののジン・ウィザード。
「田村ひより、ジン・ウィザード、行かせていただきます〜」
 るー、と涙を流したまま、もう1機のガナー・ジン・ウィザードが宇宙に射出される。
「…………」
 みなみは、なにかを考え込んでいる様子で、シャドゥストライクを待機位置まで進ませるが、
黙ったままでいる。
『みなみちゃん、どうかしたの?』
 かなたが通信越しに訊いてくる。そこで、みなみははっ、と我に返った。
「なんでもありません……大丈夫です」
 言いながら、顔を引き締め、操縦桿を握りなおす。
「岩崎みなみ、シャドゥストライク、行きます」
 ガイドLEDに沿って、リニアカタパルトがシャドゥストライクを射出する。
『みなみちゃん、ソードシルエット、行くで〜』
 妙な抑揚の声でななこが言う。
「諒解」
『シルエットフライヤー、射出』
 シャドゥストライクを追いかけてきたシルエットフライヤーから、ソードシルエットが分離し、シ
ャドゥストライクの背中に覆いかぶさるようにドッキングする。
 シールドが手甲に移動し、その右手側にエクスカリバー・対艦刀を構える
 先行しているガナー・ジン・ウィザードのオルトロス・ビーム砲の閃光が走る。その行く手が
途中で遮られ、特定のシルエットを持ったエネルギーの明滅に変わる。
 ビーム砲のエネルギーを受けて、積極的光学迷彩──ミラージュ・コロイドの粒子が剥がれ
落ち、ネイビーブルーに塗られたガーティー・ルーの姿が曝け出された。

 巨大艦のラミネート装甲はオルトロスの射撃をよく吸収し、ビクともしない。
「いよいよ、おいでなすったかな」
 格納庫で、ネオはビーム砲の余波による振動を感じながら、誰にともなく言った。
「申し訳ないね、急に無理を言って」
 目の前にいた整備員に向かって、ネオは微笑みながら言う。
「いえ……ですが大丈夫ですか? こいつ、塗装は変えてますが基本的には普通のダガーL
です」
「それでもモビルアーマーよりはマシさ。次はこっちが真っ二つにされかねないからね。あいつ
らはあいつらで他に相手する連中がいるし」
 言うと、ネオは、タラップを駆け上がり、エールストライカーに換装した灰色のダガーLの、コ
クピットに収まる。
「ネオ・ロアノーク、ダガーL、出るぞっ」

「行くぜー、みなみちゃん」
「諒解」
「おらぁぁぁぁっ、底辺の底力ー」
 雄たけびを上げつつ、ガーティー・ルーめがけて突撃する。近接火器の射撃をすり抜けて接
近しようとするが、何度もロールで火線を回避するのを繰り返し、取り付けない。
「ああん……うるさい、こいつらー!」
 どこか気の抜けたような口調で、みさおは文句を漏らす。それを他所に、シャドゥストライク
がガーティー・ルーの艦尾スラスター群に側面から取り付いた。
 連結状態のエクスカリバーを振り上げる。
 スラスターにつきたてようとした瞬間、エクスカリバーのレーザー刀を、ビームサーベルの刀
身ビームが遮った。
「!」
 バチバチバチバチッ
 激しい火花。みなみは反射的にエクスカリバーを引き戻すと、1歩さがって身構えた。
「…………」
 じり、とガーティー・ルーの装甲上を歩くようにさらに僅かにさがる。
 ビームサーベルを構えた、暗灰色のダガーLが、そこに立っている。
「見せてもらおうか、ZAFT製ストライクの性能を」
 ダガーLのコクピットで、ネオは、不敵に唇を吊り上げた。
>>631-636
ミネルバの扱い悪いなぁ……
638通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 17:10:24 ID:???
>>637
自分で書いたくせに何いってんのさ?自演乙w
639通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 19:15:15 ID:???
とりあえず俺は>>626の書くエイリアン9に激しく期待。
640通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 19:30:18 ID:???
じゃあ俺は勇午で頑張ってみよう。もしくはワッハマン。
641通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 20:53:20 ID:???
ついでに俺も>>576-577のドラグナーにちょっと期待
642通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 21:53:24 ID:???
俺はいまだに>>491さんに奇態(´・ω・`)
643通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 17:29:01 ID:???
とりあえず俺はおまいら全員が載せるクロスをワクテカして待つ!
644通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 00:55:59 ID:???
ミリーのアトリエ…………い、言ってみただけとです
645通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 03:24:39 ID:???
それなら俺もモンモンモンとか言っちゃうよ
646通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 06:28:15 ID:???
じゃあ俺は百合軍人ナタルさん。
647通常の名無しさんの3倍:2007/08/07(火) 01:08:48 ID:???
はお
648通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 18:49:11 ID:???
しかし空気の悪いスレだな。
649通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 12:08:54 ID:???
そうか?
650通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 12:49:16 ID:7QKaB9+8
キラ・ヤマトVS仮面ライダー電王

脚本家同士が犬猿の仲だから
651通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 15:11:33 ID:xDuV4j0n
age
652通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 15:48:48 ID:???
ゼロの使い魔で誰かヨロ
653通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 16:45:11 ID:???
ゼロ使クロスってーとアレか?
一時期、理想郷とか流行ったサイトの代わりに別のキャラが召喚されるとゆー
654通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 17:10:39 ID:???
そう
655通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 19:03:54 ID:???
今でもここで絶賛進行中ですが、何か?
ttp://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1186895549/
656通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 01:49:16 ID:???
しかし不思議にドラグナークロスって無いね

俺は設定段階で4回力尽きた orz
657通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 16:00:10 ID:???
要はスパロボみたいなのを書いたらいいんですか?
658通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 18:02:06 ID:???
>>657
クロス作品の数を2〜3くらいに絞るといいかも。んで、あくまでここは新シャアだから
ガンダム(CE系)をメインキャラとして据えて置く事が肝心。世界はMYオリジナルとかは
絶対やめた方がいい。よくあるのが〜キャラがCEに来たらってパターンだけど、キャラを
立たせて尚且つメインに(CE≧クロス先くらいか。人数ではない)しておけば後は自分の
腕次第かな。バトル物や戦記物意外でも勿論いいよ。
クロス数を増やしても破綻させない自信があればやってみるもよろし。
659通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 16:47:53 ID:???
>>656
お仲間発見と悦んだ俺>>576-577
数が少ないのは単に観た事ある奴が少ないってだけだと思う
スパロボ効果で知名度はだいぶ上がったけどな

ちなみに同じ神田作品つながりで「種キャラに銀河漂流をやらせる」というのも考えた
けどどうしてもバイファムにならずリヴァイアスになr(ry
660通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 13:47:40 ID:???
別作品てガンダムシリーズでもいいんだよな?
661通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 15:22:47 ID:???
>>660
例えばどんなだ?
662通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 16:52:42 ID:???
つ犬ガンダム
663通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 17:16:37 ID:???
つGセイバー
664通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 23:14:25 ID:???
つガンおたの女
665通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 23:41:21 ID:???
つ妹ガンダム
666通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 23:42:59 ID:???
つOO
667通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 11:00:04 ID:???
つMSイグルー
668通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 11:14:28 ID:???
>>657
クロスキャラと種キャラがサークルつくって冬コミで売り上げ勝負、とかでもおk。
669通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 19:42:56 ID:???
そろそろ>>491さん降臨希望
670通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 20:10:53 ID:Rfi51y+6
メタルギアソリッドとのクロスオーバーなら思いついた。

ただいま執筆中。
ご意見、できればください。
671通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 20:13:59 ID:???
>>670
性欲を持て余すは飽きたから使うなよ。
672670:2007/09/02(日) 20:21:39 ID:Rfi51y+6
そうかな。
おんなじ戦争物だからいけるかなと思ったんだけど、
5機のガンダムと1体のメタルギアを開発する大西洋連合。
そこにスネークが潜入してみればザフトと戦闘が始まる。
という展開を考えていたんだけど、
まあ皆さんがだめだというならやらないけど。
673通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 20:28:29 ID:???
いや、是非とも書いて欲しいが、性欲を持て余すネタは飽きたから使ってくれるなということ。
ガンガレ!
674通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 15:51:38 ID:???
ガンガレ〜!
ゲノム兵とかSEEDに組み込ませそうな設定だらけじゃないか!
675通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 02:20:07 ID:???
パタリロとのクロスオーバーが見たい
676通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 08:39:01 ID:???
>>675
既にあったりする
パタリロが種、種死世界に来たら
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1188640013/
連載はまだダガナー
677通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 16:27:31 ID:???
メタルギアの技術応用でGATシリーズ作ったとか結構いけるな

昔スパロボ会話妄想スレでデラーズとスネークの会話がよく出来てたこと思い出した
678通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 18:18:46 ID:???
昔、種とGAのクロススレでSS書いてたな。
荒らしがひどくてやめてしまったんだけど。
679通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 00:36:13 ID:???
ガングリフォンと種死のクロスオーバー書こうと思うんだけどいいかな?
680通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 12:20:26 ID:???
とりあえず1話書くんだ。
後悔するならその後でOK。
681通常の名無しさんの3倍
>>680
あんまり文才ないけどとりあえず書いてみる。


ガングリフォン2の主人公がシン・ナカノ
って名前www