ここは新キャラ達に優しくて暖かい学園モノの世界を用意するスレです。
SS職人大歓迎。文章の良し悪しなんて気にするな。俺は気にしない。
「もし種が学園モノだったら」というテーマで語り合うのもOK。
優しくて暖かい世界で、新キャラ達を幸せにしてあげてください。
・入学資格
@新キャラは問題なく全員入学を許可。
A旧キャラでも、前作で不幸な最期を迎えてしまった人は入学を許可。
例:ニコル、ミゲルなど。
BAA組はオーブ学園に隔離して、できるだけ話に絡まないようにする。
Cアスラン、イザーク、ディアッカはAA組。
Dアストレイを含むMSVキャラは禁止。
・校則
@アンチお断り。荒らし・煽りは完全スルー。 生徒の皆さんは、理性ある行動を心がけてください。
A基本的に恋愛は禁止とします。 ただし、ごく一部の例外は除く。
BSS職人に文句を言わない。文句を言うくらいなら自分で書きましょう。
C厨同士の争いは厳禁です。
Dキャラの蔑称は使用禁止です。
Eあくまでも新キャラがメイン。
F主人公はシン・アスカ。このスレで女難が許されるのは彼のみです。
前スレ
新キャラメインでDESTINY学園開校5
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1139730046/l50 過去ログ倉庫
http://shippo-chu.hp.infoseek.co.jp/destenygak.htm テンプレキャラ紹介は
>>2以降で
ザフト学園
@シン・アスカ(一年生)
ザフト学園に通う少年。
短気ですぐキレるけど、根はいいヤツ。最近ルナ、ステラ、マユ、コニール、猫という女難に悩まされている。
単純な上に思い込みも激しいので、人の言うことにすぐコロッと騙されるところも有るが、その辺りもご愛嬌。
多くの友人に囲まれ、騒がしいながらも平穏な日々を送っている。
Aルナマリア・ホーク(二年生)
シンの幼馴染。シンよりも一つ年上の姉貴分でシン達の仲良しグループのリーダー格。
以前は単なる弟分としか思っていなかったが、最近シンが気になる存在になり始めている。
普段の明るく勝気な姿からは想像できないが、意外なほど寂しがりやだったりする。
さいきんでは愛情過多なのか、妄想が暴走したあげく空回りして涙を流すことも。
Bレイ・ザ・バレル(一年生)
シンの友人。シンとは同級生。
無口でクールなので、何を考えているのかわからないところもあり。
根はいいヤツだが、最近の密かな楽しみはシンを弄って遊ぶこと。
保護者のラウ、デュランダル理事長を慕っている。ラウの元で家事を修行中。
実はザフト学園裏番という影の顔も併せ持つ。
Cメイリン・ホーク(一年生)
ルナマリアの妹。シンたちの同級生。ツインテールがトレードマークのかわいらしい娘。
人なつこく優しい性格で、友達も多い。最近何かとヴィーノが気にかかるようだ。
何事にも要領の良い姉に対してコンプレックスを抱いたり、シンに対する暴走っぷりに呆れたりもするが
本質的には大のお姉ちゃんっ子。また、普段は大人しいが、いざという時には大胆な行動に出る度胸もあり。
Dタリア・グラディス
シン達のクラスの担任。未亡人で一児の母。
厳しい先生だが、それは生徒を想ってのこと。
元スケ番で元ザフト学園表番という驚愕の過去を持つ。
デュランダルらとは古い付き合い。
Eアーサー・トライン
ザフト学園の教師。
何事にも「えええぇぇぇっ!?」と大げさに驚く学園のリアクション王。 生徒からの人気は高い。
彼女がいないので、密かにエロゲーにハマっているとの噂。
最近、教育実習生のアビー先生にアプローチをかけているが全く相手にされない様子。
学生時代はタリア先生の舎弟だった。
Fギルバート・デュランダル
ザフト学園の理事長。うねった黒い長髪が特徴(別名:わかめ)。
教育熱心で、近年進行する学力低下に悩み、密かに様々な学力向上のためのプランを考えている。
以前、タリアと付き合っていたが、その後なぜか別れたらしい。
現在、未亡人となったタリアに再びアプローチを仕掛けているが、いまひとつ相手にされていない。
レイの保護者であるラウとは旧知の仲。
Gヨウラン・ケント(二年生)
ルナの同級生。シンやヴィーノたちとよくつるんでいる。
どこか悟ったような一面があり、 友人達を茶化し・冷やかす、女性の豊満なバストをこよなく愛する男。
自らを「カップル仕置き人」と名乗り、仲間たちの色事に制裁を下さんと奔走することもしばしば。
デュランダル理事長、トライン教諭と共にザフトの「スリー・ピンク」に数えられる。
Hヴィーノ・デュプレ(一年生)
シンたちの同級生で、ヨウランの弟分。
天真爛漫な性格をして、ほんわかとした性格。
秘かにメイリンのことが好きだが、気持ちをなかなか伝えられずにいる。
まだこれからだ。
Iミーア・キャンベル(二年生)
ミーハーな今どきの女の子。 ルナマリアと同じクラス。
ステラたちと同じアパートに住み、ステラを妹のように可愛がっている。
声が某国民的アイドルに似ているので、モノマネ大会では人気者。
実はタリア先生の後継でザフト学園表番をやっている
Jニコル・アマルフィ(二年生)
体が弱く、ザフト学園のガラスの貴公子とも呼ばれる。趣味はピアノ。
いつも楽譜を持ち歩くほどであり、音楽でザフトと連合の学園抗争を終わらせようと願っている。
ミーアからはバンドの仲間に引き込もうと狙われているが、
ニコル本人はミーアの派手な衣装と音楽にとまどい気味。
Kアデス
イザークのクラスの担任……だったが、当のイザークたちはまたしても問題を起こし、ついにオーブに転校。
クラスの問題は減ったが、ちょっと寂しい毎日を送っている。
Lマッド・エイブス
ザフト学園の教師で、生徒指導を担当する。熱血漢の頑固者。
不正は無いかと校内を徘徊していることが多いが、とりわけ髪型が奇抜なヴィーノや、
某国民的アイドルのグッズを校内で売りさばこうとするヨウランは、付け狙われているような節がある。
Mサトー
ザフト学園の体育教師。エイブスと共に生活指導を担当。
エイブス以上の熱血漢で、80年代の学園青春ドラマを好んで視聴。
常に竹刀を携帯している。
Nマルコ・モラシム
ザフト学園の体育教師。水泳の授業を担当している。
学生時代も水泳部に所属し、全国制覇も成し遂げたほどの人。
当時は「ザフトのゾノ」と呼ばれ、恐れられたらしい。
Oアビー・ウィンザー
教育実習生。
真面目な性格のため冗談が通じないところがある。
毎度繰り返されるアーサーのアプローチに参っている。
Pユーリ・アマルフィ
ニコルの父親。ザフト学園では物理を教えている。
ニコルを愛して止まない。そんなニコルの姿が見えないと
心配でたまらなくなり、性格が暗黒面に傾くこともある。
工学(技術)系、数学、物理、電波工学関係に精通しており、
ザフトの発明王の異名をとる。
だが、その発明を勝手に理事長たちに利用されることも多々あり、
頭を悩ませている。
Qラスティ・マッケンジー(三年)
成績優秀で運動もでき、顔も良い
ただ素晴らしく運が悪く、大ケガを繰り返す為にめったに学校にいない
逆に病院に行くと高確率で彼に会うことができる。
実は不死身だという噂
Rサラ (ザフト学園 教職員)
最近採用された保険の先生。
プライベートで何をしているか全くわからないが、デュランダル理事長とは親しい間柄らしい。
チャームポイントはバイザー。
Sパトリック・ザラ (ザフト学園 元理事長)
ザフト学園の前々理事長。(前理事長はアイリーン・カナーバ)
自由放任な現在の学園の状況に嘆いており、一度クーデターを企てたが失敗。
その後も、あの手この手で理事への返り咲きを狙っているようだ。
連合高校
@ステラ・ルーシェ(一年生)
天然系の女の子。いつもぽけ〜っとしているが、そういうところも可愛い。
幼い性格には似合わず、スタイル(特に胸)は抜群。
普段は大人しいが、キレるととんでもなく強い。
クラス担任のネオにやたらと懐いている。
身体能力に優れており実は連合高校の裏番である。
アウル、スティングと一緒にアパートの一室に住んでいる。
スティング、アウルの妹、時に娘的存在。
Aスティング・オークレー(三年生)
連合高校の番長。後輩からは「オクレ兄さん」と呼ばれて慕われている。
目つきが悪かったり、乱暴な言葉遣いをして、他人からは怖がられることも多いが、意外なほど面倒見がいい。
近所の食堂『牙留茄飯』でバイトをしつつ、家に帰れば、家事を一手に引き受けている苦労人。
アウル、ステラにとって父親又は長兄的存在。
Bアウル・ニーダ(二年生)
照れ屋なため、口にはなかなか出さないが
同じ孤児院出身で、同居中のスティングとステラのことをとても大事に想っている。
スティングにとっては親友又は弟であり、ステラにとっては兄のような存在。
苦労性の兄と、天然な妹のフォローをする影の大黒柱。
辛党で好物はキムチ。
Cフレイ・アルスター (二年生)
お嬢様にして連合高校の表番。無理をして一人暮らしを始めた為に、
時折「パパ…パパ!」と叫びながらホームシックに陥ることも。
ご近所のミーア、スティング達3人との仲は非常に良好で朝食や夕食を供にすることもしばしば。
前の彼氏のことをひきずっていたようだが、色々あってそちらはふっきれたようだ。
今はオルガ達3人の女王様として君臨しつつ、騒がしくも楽しい日々を送っている。
Dネオ・ロアノーク
ステラのクラスの担任。
陽気で気さくな先生で、生徒からは人気がある。特に、ステラはまるで父親のようにネオを慕っている。
自称「不可能を可能にする男」
校長からはクラスのレベルを上げるように言われているが、最近失敗続きで給料が下がっている。
Eロード・ジブリール
連合大学付属高校の校長。生物博士(特に、猫の生態学が研究分野)。
「青き清浄なる世界のために!」を合言葉にする危ない環境保護団体、ブルーコスモスの盟主。
傲慢で嫌味の多い男だが、ネコを可愛がるという意外過ぎる一面も。
Fユウナ・ロマ・セイラン
オーブ学園主席卒業の教育実習生。豊富なエロゲーの知識を実社会において
実践しては手痛いしっぺ返しを受け、周囲を困らせる自称大人な優男。
アーサーとは"属性"の違いで対立しているとの噂・・・。
Gムルタ・アズラエル
連合大学付属高校の元校長だったが問題を起こし解雇される。
現在はおでん屋『むる太』を経営し質素倹約の道を歩んでいる。
Hイアン・リー
連合高校の教師。
自宅にネオが居候しており、好き勝手しているが滅多に意見したりしない寡黙なナイスミドル。
Iトダカ
オーブ学園の経営を巡る騒動により尊敬していた前理事長が辞職に追い込まれ、
それに反発して連合高校に赴任してきた元オーブ学園教師。
ユウナの起こした様々な問題の始末書に追われる日々を過ごす。
中学時代のシンが進路を相談した人物。
Jオルガ・サブナック(三年生)
当時から今でも最強世代と呼ばれる学年で、中でもボス扱いであった三人のリーダー格。
いまは『むる太』にたむろったり、フレイにパシられたり奢られたり、穏やかに過ごしている。
趣味は読書。現在留年中。
Kクロト・ブエル(三年生)
オルガ同様、留年生。
「必・殺!」など二次熟語を区切って叫ぶという特徴的なクセを持つ。
趣味はゲーム。シューティングから多人数で遊べるバラエティまで幅広い。
Lシャニ・アンドラス(三年生)
「うざ〜い」が口癖の、つねに気怠げで酷薄な印象の少年。喧嘩は強い。
音楽鑑賞(ヘッドホンつけてメタルを大音量で聞くこと)が趣味。
時折、正体を隠したニコルとライブをしている。
Mナタル・バジルール
連合大学付属高校の数学教師。
凛とした姿勢、整然としてとっつきやすい授業、意外に照れ屋な一面があるなど
これに萌えないはずがない生徒らにより「ナタル先生に萌える会」が設立。
そしてハイネ・ミゲルには数年来の濃厚な愛を送られる、密かな人気者。
その他
@コニール・アルメダ
学生に優しいと評判の定食屋『牙瑠茄飯』の看板娘。
耐えない苦労のなか、シンたちという心強い味方のおかげで笑顔を見せるようになり
最近ではスピニングバードキックや百烈脚を習得し、たくましく成長している。
シンとスティングが気になるようだが、本人は否定
Aトール・ケーニヒ
大学生アルバイター。
よく働くが、何故かすぐに『クビ』になるためバイトを転々としているかわいそうな人
Bラウ・ル・クルーゼ
レイの保護者。何の仕事をしているのかよく分からない人。ただ、時折いろんな店の食べ歩きをしているらしい。
ザフト学園のOBでデュランダル、タリアたちとは昔からの知り合いで過去は裏番をしていた。
変な形の仮面をいつも着けており、怪しい事この上ないが、レイには慕われている。
Cマユ・アスカ
シンの妹
幼くして頭脳明晰で、同年代の子と比べて著しく大人びている。時折黒い一面も見え隠れする。
兄に対する独占欲が極度に強く、水面下でルナマリアやステラと仁義無き戦いをたびたび繰り広げている
少々妄想癖もある。
Dハイネ・ヴェステンフルス
ザフト学園のOB。卒業生のくせに、なぜか頻繁に学園を訪れる。
陽気で爽やかな好青年。常にフレンドリーな雰囲気を好むため、
うっかり「ヴェステンフルスさん……」と呼びかけると、「ハ・イ・ネ」と直される。
バイクが好きで、よくオレンジ色に塗った愛車を乗り回している。愛車はFUKUDA社製ZGMF−X2000“GOUF”
ステラ、フレイ、ナタルに執拗に迫るが悉く跳ね返される毎日を送っている。
Eミゲル・アイマン
ザフト学園のOB。気さくで明るい美青年。愛車はZGMF-1017“GINN”。
オレンジ色の機体を駆ることから付いた二つ名が「黄昏の魔弾」。
ハイネ同様ステラたちにアタックを繰り返すが、ラジオ番組に出演するなど多忙のため
少々遅れをとっている。(その多忙は、年の離れた病気の弟の治療費の為らしい)
Fねこ
連合高校校長ロード・ジブリールの愛猫。(むしろ伴侶、あるいはジブリールのほうが飼われている説もある)
金の瞳と艶やかな黒毛、高貴にして妖絶な佇まいのノルウェージャンフォレストキャット。
ジブリの寵愛を受けつつも、シンに好意を持つ。そのアプローチは他の女子とは違い、余裕たっぷり。
G“かあさん”
オルガやステラたちが幼少時代を過ごした孤児院「ロドニア院」で子供の世話をしている、金髪の美しい女性。
持ち前の明るさと優しさで孤児たちから実母のように慕われる存在である。
特に幼き日のアウルは並々ならぬ独占欲と甘えん坊ぶりで、
月日が流れた現在でも親離れ・子離れしきれていない様子。
Hアサギ・コードウェル
サスライのアルバイター。アルバイトなら数しれない程こなしてきている。
マユラ・ジュリとは仲が良く三人の中でリーダー的存在。
一人でいる事は滅多にないので、一人でいる所を見ると幸運になるというジンクスも…
看護婦が本職という噂もある
Iマユラ・ラバッツ
アサギ・ジュリと共にサスライのアルバイター。二人とは非常に仲が良い。
アサギと同じく看護婦が本職という噂がある。
Jジュリ・ウー・ニェン
マユラ・アサギと同じくサスライのアルバイター。二人とは非常に仲が良い
時に、偽名を名乗り男を誘惑したとか(主任E談)
本職に関してはラスティ・マッケンジーと仲が良いので看護婦で間違いないかと思われる。
12 :
1:2006/03/05(日) 21:41:08 ID:???
>>1の前スレのスレタイが5のままになってる……orz(URLはちゃんと直したけど)
すまん。
13 :
漂流教室の人:2006/03/05(日) 21:54:44 ID:???
>>1 気にするな、俺は(ry
何は無くとも乙だ。
14 :
鉄則:2006/03/05(日) 21:56:36 ID:???
ムルタ「義務化された感想を言う事ぐらい誰にでも出来ますよ。
時には感想を貰えなくても、そこで腐らずに次頑張るのが優秀な職人。
これ、ネタスレじゃ常識なんですけど?」
ナタル「ここは学園スレです。感想無しは(職人…いずれはスレ全体の)死を意味します。」
ムルタ「ネタスレだって同じですよ。
あなたってもしかして、確実に感想貰えるスレでしかネタ書かないタイプ?」
ナタル「…」
ムルタ「それも良いですけどね。ここって時には頑張らないと、立派な職人にはなれませんよ。
ずっとこのままじゃいられないんだ。頑張って下さいよ。
ネタを書かずんば感想を得ずってね。」
ムルタ「SSは持ってりゃ嬉しいただのコレクションじゃあない。
せっかく苦労して時間かけて書いたんです
さっさと見せて、さっさと感想をもらいましょうよ」
フレイ「あの人! 投下すれば感想がもらえるって言ったのに!」
ナタル「確かに結果は分かるのだ、SSを・・・投下すればな・・・」
フレイ「ずっと苦しかった。私・・何もわかってなかったから。
でも今、やっと自由だわ。とても素直に、スレが見える。
守るから、本当の私の思いが職人達を守るから・・・」
アイシャがイナス
ある日の放課後 ザフト学園 教室
シン「さーて、今日の授業も終わりか。にしても放課後暇だな・・・」
レイ「そうだな・・・このまま何もしないでいるのもなんだ。帰るか。」
???「ちょーと待った!」
メイリン「あ、ヴェステンフルス先輩!」
ハイネ「ハ・イ・ネ♪堅苦しいからやめろって言わなかったか?てゆうかなんだお前ら!暇か!」
シン「え、あぁまぁ・・・」
ハイネ「かぁーーー!いまどきの若いもんがなにやってんの!よーし!俺が色々教えてやるよ!」
理事長室
サラ「これがお約束のものです。代金はいつものスイス銀行の口座によろしくお願いしますね。」
ギル「ありがとう。ではすまないが下がってくれるか?」
サラ「はぁ。わかりました。」
ギル「・・・・・・行ったか。・・・・タリア ハァハァ・・・・・」
メイリン「不潔・・・・・・」
ハイネ「この穴から理事長室は筒抜けって訳。ザラのおっさんの時なんか裏取引の現場なんか見れたぜ・・・・」
レイ「・・・・・・」(この穴はギルに報告せねば・・・・)
ハイネ「よーし!次行こうか!」
体育教官室
ハイネ「ここをこうして・・・・・ガチャ よし!開いた・・!」
シン「・・・・なんでピッキングなんて出来るんだ・・・・」
ハイネ「この学校は俺の庭みたいなもんよ?」
メイリン「きゃっ!!何この部屋!!」
レイ「ぱ、、、パトリック・ザラの写真がズラリ・・・・・」
シン「ザラ派の拠点だ・・・・・」
ハイネ「サトーの奴ぁ、ザラ派の幹部だからなぁ。それにしても筋肉臭い部屋だぜ・・・」
レイ「うっ・・・・・」クラッ
シン「レイ!大丈夫かよっ!あぁっもう!」
レイ「すまないな・・・この匂いに耐えられん・・・・・!」
ハイネ「次いこ次!」
プール
メイリン「氷張ってる・・・・・・」
ハイネ「ちっ!夏だったら全裸で飛び込んでたのにな・・・・・!」
メイリン「全裸ーーーーっ!!?」
レイ「気にするな俺は気にしてない。」
メイリン「っ・・・・・・!」(気にしてよ・・・)
シン「で・・・・ここに何しに来たんです?」
ハイネ「こうする為さ。」ドンッ
シン「落ちる!?うわぁぁぁぁ・・・・・・」
ガッシャーン!ザバーーーー!
シン「うわぁぁぁぁ!!」
ハイネ先輩はトラブルメーカー。来るたびに問題を起こしていきます・・・・この後シンが風邪を引いたのはまた別のお話・・・・・・
完
17 :
前スレの続き:2006/03/05(日) 23:17:19 ID:???
メイ「どうでもいいけど狭いわ…
(いくらヴィーノだからって
男の子とトイレの個室なんて(〃_〃))」
ヴィ「仕方ないよ…
中から鍵かけれるのここだけなんだぜ?」
メイ(いるいる、鍵かけてりゃ大丈夫って人…
なんかすんごい不安)
パト「この辺りから匂いがするなあ〜
くくく、この中かぁ?」
メイ「足音がだんだんこっちの方に…」
ヴィ「女子トイレの方だ
大丈夫」
メイ「次はこっちに来るんじゃ?」
ヴィ「今出たら音丸ぎこえだよ
考えがあるから
もう少し待って」
メイ(なんだかんだ言って今はあなただけが頼りよ!)
パト「こっちだな」
メイ「来たよ!
どうするの?」
ヴィ「まだ動かないで
奴がこの扉に手をかけた時が行動開始の合図だ」
メイ「わかった、ヴィーノの言う通りに行くわ」
キィ
パト「違うな」
キィ
パト「あと三つ
どれかな〜♪」
キィ
パト「くはははは!」
キィ
パト「もう一つしかないな〜♪」
ヴィ「来るよ
奴が手をかけたら思いっきり俺が体当たりするから
飛び出すんだ」
メイ「ヴィーノは?」
ヴィ「大丈夫…すぐに追いつくよ」
パト「どうしようかな〜
もういないかもしれないな〜♪」
ヴィ「くそ」
ヴィ「ねぇメイリン?」
メイ「何?」
ヴィ「もし、俺たち無事に生き残る事ができたら…」
メイ「できたら…?」
ヴィ「俺と、で…でで」
メイ「デデデ大王?」
ヴィ「いや、カービィじゃなくて」
ヴィ「で…でぇとを
(超小声)」
メイ「…」
ヴィ「…
(やっぱまずいかな…)」
メイ「【生きて帰れたら答えを教えてやる!】」
ヴィ「え?」
メイ「お姉ちゃんが最近ハマってるゲームのセリフよ
主人公のイカツイおっさんが言ってたわ」
ヴィ「えーっと…
どういう事?」
メイ「せりふの通りよ…
答えは帰れたら…ね?」
ヴィ「はは、じゃあ尚更生きて帰らなきゃ」
ガチャガチャガチャ
メイ「来た…」
パト「くくくく…何で鍵がかかってるんだろうなぁ?」
ヴィ「行くよ」
メイ「うん」
ガチャガチャバァン!
パト「ぐぁ?」
ヴィ「走れ!」
メイ「ヴィーノ!死なないで!」
ヴィ「死なないよ!
(君とデートするまでなぁ!)」
パト「な〜にが死なないよーだ!
貴様は頭髪違反と不純異性交遊により今、ここで死ぬのだぁ!
死ねぇ!」
ヴィ「俺は死ねない!
死ねないんだぁー!
うおおおぉぉああぁ!」
ダダダダダダダダダ!
マユ「……」
ルナ「死んだか…
私にアレを掴まれて長く耐えれる者などいないわ
これで金髪巨乳とキモウトは片づいた
…私のシンを奪おうとする奴はあとメイリンのみ…
(勘違い加速中)」
マユ戦死
ナタル「この辺にトライン先生がいるハズなのだが…」
?「うははははは!」
ドカッ
ナタル「む?
(戦場で高笑いするなど自殺行為…
しかしどこかで聞いたような声だな)」
?「わははははは!」
バキッ
ナタル(それにこの音…
一体何だ?)
ヴィ「…」
パト「はははは!」
ドカッ
グシャッ
ナタル「な!」
22 :
次回へ:2006/03/05(日) 23:23:41 ID:???
ナタル「貴様ぁ!
何をやっている!
やめないか!」
パト「誰だお前は…
ほう、この学園の者にしてはまともな格好をしているではないか」
ナタル「そんな事はどうでもいい!
何をやっているかと聞いている!」
パト「何だぁ、その口のききかたは〜?
私はこの学園の理事長だぞぉ?」
ナタル「ふざけた事を…
ここの理事長はギルバート・デュランダル氏だ!
いいから所属と階級(要は何者か)を言え!」
パト「があぁぁ!」
ナタル「何!?」
パト「その名前を口にするなあぁぁぁ!」
ナタル「ちぃ!」
ダダン
ダダダダダダ
ターミネーターと化したパトを倒すのは誰だろうか・・・
GJ!!
ハ_ハ 前スレ602と603の間だよ!
('(゚∀゚∩
サラ「す、すごく……好みです。ぁん、あはぁっもうダメッ、きゃああぁぁぁ─────……」
そして彼女は空の彼方へとふっとぶ。
ちょうど窓が開いていてよかった。でなければ衝撃で店は倒壊していたかもしれない。
???「やったー!勝ったー!勝利ー!いぇーいぴーすっ!
人のサド路をジャマするやつぁ、馬に蹴られて死んでおしまいっ!」
スティ「サド路ってなんだ!?」
アウル「あ、起きた」
ドドド ピンポーン ガチャ
?「正義の味方『お助け仮面』参上!おや?遅かったか」(学園スレ2・561参照)
???「あらっ、来ましたの。残念だけど、疾風怒濤の出番はないようで」
?「うーむ……『父さん』姿にしようかどうしようか迷ってる間に……」
コニー「なんだ!なにがあった!……イヤアァァ親父ぃヘンタイだ警察よんで警察ぅぅ」
?「ムッ、いかん。サラバだ!」
ナタル「なんだがよくわからんが待て!」
タリア「行かせてあげて、ナタル先生」
ナタル「し、しかし」
???「ありがとう。だからこれだけは教えてあげる。この街には人知れず悪事を行う者、
そして人知れず戦うヒーローがいるのよ……サラバ!」
アウル「待ってー!その格好で街に出ないでー!!」
ドタバタドタバタ…パタン
アビー「……。行っちゃった。律儀にドアをしめるのね、さすが正義のヒーロー」
コニー「ハッ、そうだ、スティング大丈夫か!?」
スティ「うぅ、頭が痛い……なんだか知らんが、はやく逃げなくちゃいけない気が……、
………………おいコニール、なんだそのふわふわした格好」
コニー「あ、こ、コレは……」
スティ「……女の子みたいだぞ」
コニー「バカッ」
その後、スティングの証言により牙留茄飯には『怪しげなマスクの客には気をつける』と決まりが
でき、ネオとラウは店に入るたび、身体検査を受けるよう義務づけられることになった。
ネオ「おれたちは怪しい者じゃないぞー」
ラウ「そうだそうだ」
コニー「黙れ。私、てっきりあの痴女はアンタらの血縁だと思ってスルーしちゃったんだから」
母さん「ともかく、みんな無事でよかったわよね」
アウル「かあさん、もうアレは恥ずかしいからやめてよね」
母さん「ヒーローは素顔を知られちゃいけないのよ、アウルちゃん。
それに相手の素性がわからないのに、こちらばかり晒すのはフェアじゃないわ」
アウル「だからって」
母さん「ねぇ、アウルちゃん……穴が開いても、パンツはパンツよね?」
アウル「……捨ててよ」
母さん「いま履いてるんだけど」
アウル「帰ってから捨ててよ」
母さん「はぁい。(……いったい何者かしらね、あの女は。でも、誰であろうと、わたしの思いが
みんなを守るわ……)あ、そうだ。スティングくんにエプロンあげなきゃね」
アウル「いいから帰ってパンツ捨ててよ(スティングにとって一番の危険は、かあさんだよな……)」
アウルもエプロンをもらったが、それは翌朝シン・アスカの下駄箱に入ってることになる。
シン「ナニコレ」
だけどそれはまた、別のおはなし────
シン「(…………着てみようか、な……)」
ハ_ハ
('(゚∀゚∩ ぱんつはたいせつにね! 〜おわり〜
>>24-25 大人組の内面、面白すぎwww
みんないいキャラしてんなあ。
GJ!!
本編とは違う意味で「まともな大人」がいねえw
皆、GJ!!
それぞれの続きor新作をwktkしながら待っとります!
>>27 激しく禿同w
保守
30 :
魔王の最期:2006/03/07(火) 20:29:44 ID:???
>17-22の続き
パト「無駄無駄無駄無駄ぁ〜!」
ナタル「BB弾ではやはり無理か」
パト「寝ていろ!
お前に用はない!」
ドカッ
ナタル「う……」
パト「くくく、邪魔者はいなくなった」
ヴィ「…ナタル先生…」
パト「死ね…ザフトの為に!」
メイ「もうやめて!」
パト「ああ!?」
ヴィ「なんて…こった…
戻って来るな…よ」
メイ「なんでこんな事するの!
理事長だとかなんだとか
どうでもいいじゃないのよ!」
パト「どうでもいいだとぉ?
小娘に何が解るか!!
この学校は今腐っているのだ!」
パト「腐ったものを少しばかり変えても元には戻らない!
だからこの学校を腐らせた貴様等を一度全て抹殺し!
学校を新しくきれいな状態からやり直すのだ!!」
メイ「どうして腐ってるなんて言い切れるのよ!
私たちのどこが腐ってるっていうの!?」
パト「是非も無し!
今ここで戦争ごっこなどやっているのがいい例ではないか!
何故高校生が学校で堂々と夜更かしして遊び惚けるのか!?
わざわざ市の条例で禁止されてる玩具の鉄砲を持って
デュランダルのこわっぱを始めとした一部の教員まで一緒になって!」
メイ「そ…それは」
パト「どうだ!
言い返せまい!」
メイ「…」
パト「まとめて死ねぃ!」
ヴィ「…
(最後までメイリンを庇おうとしている)」
タタンッ!
パト「うおおー!
目が!目がぁ〜!」
オルガ「さっきの礼だ!
この【放送禁止語連発中】が!」
パト「うがあおぁ!
目がぁ〜!」
オルガ「ガキ相手に熱く語りやがってよぉ!
お前が何正しい事並べたってな
さっきからやってる事はお前犯罪だろうがぁー!」
ヴィメイ(オルガさんが真面目っぽい事言ってる…)
オルガ「言ってる事とやってる事が矛盾してるんだよ禿野郎!」
オルガ「っと俺は体痛ぇしクスリが切れそうだから帰るぞ!
ケチャップ!」
ヴィ「な…なんでしょうか?
(クスリ!?)」
オルガ「これで奴を黄泉の国へバカンスに連れてってやれ!
ほらよっ」
ドサッ
メイ(いつか映画で見たような形状…
ブラックホークなんたら…)
ヴィ「…何ですかこれ?」
オルガ「知らん!
サラとかいうババァが緊急時に使えってよ!
う…ぐ…俺は帰るからな!」
パト「目がぁ〜!」
ヴィ「どう使うの…コレ」
メイ「えーっと…説明書が…
【猿でもわかるRPGの使い方】」
ヴィ「使っていいのか?」
メイ「いいのよ…悪い子にはお仕置きが必要でしょや」
ヴィ「いや…でも俺…持てないし…
(あれ?)」
メイ「私が撃つから後ろの方支えて…」
ヴィ「でも…そんなので人を撃つのは…」
メイ「私…今もの凄く機嫌が悪いんだけどなぁ…」
ヴィ「はい!やりますやりますから!」
ミーア「……」
フレイ「……」
アビー「……」
ギル「後は君と私だけのようだな」
タリア「そうね…」
ギル「考え直してはくれまいか…
男子と女子は仲良くコスプレをすべきなのだ!」
タリア「あなたこそ考え直してはくれないの?」
タリア「あなたの言ってる事は理想論なのよ!
現実を見てギルバート
女子だけでメイド喫茶をした方が客が集まるのよ!?」
ギル「それでは男子達はどうなる!?
私の掲げるスローガンは【皆が楽しめる学校】だぞ!」
タリア「もういつまでやっても平行線よ
白黒つけましょう…
勝ったら店を出す
負けたらあきらめる!」
ギル「タリア…」
タリア「私が勝ったら
学園の費用の一部不明な使い道…明らかにしてもらうからね!」
ギル「何!?冗談ではない!
行くぞタリア!」
タリア「悪徳理事長!
ここで叩き直してあげる!」
36 :
次回へ:2006/03/07(火) 20:40:44 ID:???
パト「があああぁぁ〜!
よくも!よくもぉ〜!」
メイ「消えろ…変態め!」
ヴィ(絶対切れてる…
怖いよ…)
パシュッ
シュゴー…
パト「皆殺してやる!
私が理事長だ!
理事長なのだ!
あひゃひゃひゃ(ry」
ドカアァァァン!
パト「ぐぎゃあぁぁおおぉぉぉ…!」
ヴィ「ぶっ飛んでいっちゃった…」
メイ「ふうぅー…」
ヴィ「メイリン?」
メイ「怖かったあぁ…怖かったよおぉ!」
ヴィ「大丈夫、もう大丈夫だから…な?
(良かった、元に戻ってる)」
その頃
ルナ「どこじゃーメイリ〜ン!」
アウル「なーなー、なんで俺らがここに呼ばれたの?」
メイリン「さあ…?」
シンの家(といってもシンはいない)で、アウルとメイリンは顔を見合わせた。二人の目の前にはマユが座っている。
マユ「今日二人に集まってもらったのにはちゃんと理由があるの!私たちには共通点があって、だからこうして集まっているんだよ」
アウル「共通点?」
メイリン「なにかしら?」
思い浮かばずふたりはマユを見る。マユは得意げにふふ、と笑った。
マユ「メイリンさんにはお姉ちゃんが、アウルさんにはお兄ちゃんが、そして私にもお兄ちゃん、つまり、私たちの立場は?」
アウル「(一応)弟…」
メイリン「妹…?」
マユ「そう!最近世間では妹って実は生意気だよね、とか弟って手がかかるよな、とか好き勝手なこと言われてるの!
そうでもなくてもツンデレとか訳のわからない属性が出てきているから妹・弟キャラって不利なのよ!こんなのってないじゃない!
…だ・か・ら、私たちが力を合わせて妹・弟のいい所を引き出し、イメージアップをはかるの!
名づけて妹・弟強化キャンペーン!」
アウル「なんの為に?」
マユ「なんの為に?それは他の二人を出し抜くた…ううん♪もちろん世の妹、弟キャラの為よ♪もちろん協力…力を合わせてくれるわよね!」
メイリン「でも…力を合わせるって実際何をすればいいの?」
マユ「まず妹・弟キャラの利点を出し合いましょう!特にアウルさんは弟でもあり、同時に兄なんだから!萌えたと思ったらすぐに言ってね!」
アウル「嫌だ」
メイリン「妹・弟の利点っていえばやっぱり甘え上手とかかな?」
マユ「そうね!!うまく萌え〜!な甘え上手な仕方を思いつければいいんだけど…」
メイリン「うまく萌え〜!な甘え方…それはそれでまた難しいよね…」
マユ「例えばお兄ちゃんが別の女と出かけようとして、それを止めたい時、メイリンさんならどうする?」
メイリン「う〜ん…(よろめきながら)ああっ!なんだか熱があるみたい!」
マユ「どう!?アウルさん!!」
アウル「どうってなにが」
マユ「今ので引き止められるかって聞いてるの!!」
アウル「う〜ん…あまりわざとらしいのはね…すぐばれるし…」
メイリン「ええー!?今のダメだったの!?い、意外とむずかしいかも…」
マユ「でも結構いい線いってたわ!こんな調子でどんどん提案出してこー!」
メイリン「よーし!私もがんばる!リベンジ!」
マユ「じゃあアウルさん、ついでにお兄ちゃんの役やって!」
アウル「僕が?」
メイリン「あ!それいいね!兄役がいた方がわかりやすい!」
マユ「アウルさんもその方が判定しやすいでしょ?」
アウル「………」
アウルは近くの鏡にむかって前髪をいじっている。
マユ「あら、なにをやっているの?」
アウル「髪型をシンに近づけているの、どうせならそれらしくってね!」
マユ「………!」
メイリン「マ、マユちゃん…そんな怖い顔してどうしたの?」
マユはいきなり部屋を飛び出したと思ったら、またすごい勢いで戻ってきた。
マユ「アウルさん!どうせならこれも着て!」
アウル「それは…シンの服!?」
マユ「ついでよついで!!」
アウル「ついでって…(やっば、僕余計なことしてたかも…)」
しばらくして、アウルはシンの服を着替えて部屋に入ってきた。
メイリン「あ、シンっぽい!」
マユ「同じ背格好だからお兄ちゃんの服もぴったりね!」
アウル「そうかな…はは…(うれしくねーよ)じゃあはじめよーか」
マユ「待って!」
アウル「…まだなにか」
マユ「確かに髪型も服もお兄ちゃんなんだけど…なんかその気になれないのよねー?」
アウル「そんなもん顔が違うしソウルも違うんだからシンになれるわけないよ、僕はシンじゃない!それくらいわかれよ」
マユ「う〜ん…わかった!髪の色よ!」
マユはがさごそと自分の机の中を漁った。
マユ「あった!黒彩!」
アウル「ちょっとー!僕染めるの嫌だからね!」
メイリン「大丈夫だよ、あれは洗えばすぐに落ちるから」
アウル「落ちても嫌だ!」
マユ「アウルさん、キムチ三日分あげるから…」
アウル「…うーん………………わかった…」
マユ「(この人単純でよかったわ!)じゃあいっきまーす☆」
三十分後
マユ「できた〜!!!すごーい!お兄ちゃんそっくり!」
メイリン「黒髪似合う〜!」
マユ「じゃあアウルさんはこれからお兄ちゃん代理ね☆」
アウル「(キムチキムチキムチ…)ああ、さっさと終わらせろよ!」
メイリン「お兄ちゃん代理?(なんだか話がおかしな方向に…)」
マユ「とゆーわけで、今日一日お兄ちゃんをゆっくりさせてあげようと思うの。妹・弟強化キャンペーン初仕事!
だから、お兄ちゃんの休日を邪魔する二人をこの容姿で引き寄せて、お兄ちゃんに近づけさせないこと!」
アウル「お兄ちゃんお兄ちゃんって僕達のお兄ちゃんじゃないんだけど、シンは」
メイリン「そうよね、アウル君より年下だもんね…」
アウル「そういう問題じゃ…」
ルナマリア「今日もいい天気ね〜♪あら、もしかしてあそこにいるのはシン?ラッキー!今日はついてるわ!シン〜!」
アウル「よし釣れた!」
ルナマリア「あ!どうして逃げるのよ!?シンー!」
ステラ「かなしみ〜のあいまに〜♪あれ…シン?シン!…とルナマリア…?どうして二人でおにごっこ…ステラも追いかける!待ってー!シン!」
ルナマリア「ステラ!?なんでステラがここに!」
ステラ「ステラもおにごっこまざる…」
ルナマリア「…ま、負けないわよ!」
アウル「(うしろを見て)いつのまにかステラまで増えてる…二人とも僕の足についてこれるかな!」
ステラ「いきなりスピードアップした…」
ルナマリア「は、はやい!」
アウル「あっははー!ごめんねえ!はやくってえ!」
一時間後
三人はずいぶんと遠いところまで来ていた。
アウル「はぁ…はぁ…なんだよあの二人…なんでついてこれんだよ!」
ルナマリア「ステラ!シンのスピードがわずかだけど落ちたわ!」
ステラ「…チャンス…!」
アウル「やばーーーー!!」
シン「ハッ!なにか悪寒が…!!」
マユ「どうしたの?お兄ちゃん?」
アウルが必死で走っている間、マユはシンと一緒にいた。
シン「い、や…なんでもない…」
マユ「…お兄ちゃん、だいじょうぶだよ♪今日はひさしぶりにゆっくりできる日なんだからね!(ふふ、他の二人を出し押さえてお兄ちゃんと今日はゆっくりデートするんだから♪)」
(でもただ買い物つきあってもらっているだけ)
メイリン「アウル君!これ!」
メイリンが前に現れ、アウルにタオルの入った桶を投げた。
アウル「おけーーーーーー!?なにこれ!?」
メイリン「この先にを曲がると銭湯があります!そこで髪の色を落として!」
アウル「おっけーーーーー!!」
アウルは最後の力を振絞り銭湯の男湯へと駆けこむ。
メイリンはさっと近くの電柱に身を隠した。
その後を隠れたメイリンには気づかずにルナマリアとステラは全速力で通り過ぎた。
ルナマリア「銭湯にはいったわよ!」
ステラ「…じゃあシンがでてくるの…待つしかないね…」
ルナマリア「そうね…体力回復されちゃうけど…」
しばらくして、男湯からはシンではなくさっぱりとしたアウルが出てきた。
アウル「よ!こんなところで何やってんの?」
ルナマリア「アウル!?アウルも銭湯に入ってたの!!」
ステラ「アウル…シン、見かけなかった?」
アウル「シン?あいつならまだ入ってるぜ」
ルナマリア「本当!?ありがと!じゃあここで待っていましょう!」
アウル「いいけどステラ、夕方までには帰ってこいよ!」
ステラ「…アウル…そんな服持ってった…?」
アウル「う、うん…持ってたよ…」
アウルが二人から逃げてくると、メイリンが待っていた。
メイリン「アウル君!だいじょうぶだった?」
アウル「うん、なんとか…でもこれの報酬がキムチ三日分とこの服だけなんて…」
メイリン「(その服パクるつもりなんだ…でも確かにきつい仕事よね…うーん…)あ!ちょっと待ってて!」
アウル「どこいくの?」
メイリンは近くのスーパーに入るとすぐに出てきた。
メイリン「はい!キムチ一週間分!」
アウル「え!?」
メイリン「私からのプレゼント♪今日はおつかれさま!」
アウル「あ、ありがとう…」
アウルは照れくさそうに笑う。
メイリン「どういたしまして♪」
おまけ1
ヨウラン「どうしたんだよヴィーノ、真っ白になって…」
ヴィーノ「…さっきメイリンとアウルが二人で神田川してた…」
ヨウラン「なんだって!?」
おまけ2
スティング「ステラがまだ帰らない…」
アウル「…心当たりはある(まだ待ってたのか…)」
42 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/07(火) 22:50:38 ID:XX+lJhzv
髪の色だけでなく目の色も変えなきゃバレルんじゃない?
>>42 …目も染めてたんだよ、キムチで
というのは冗談で、真正面から見てないから大丈夫だろう
妹・弟強化キャンペーンの人乙〜
なんだかマユに上手く使われてるぞ二人ww
>>42 遠目にはわからんよ。さらに、おっかけっこだから後姿しか見えない。
つまり、目の色は確認できないのだ。
>>30-41 まとめてGJ!
パトのムスカネタがワロスw
そしてアウルメインの話は久々だ。職人さん達GJです!
メイリンとアウルが仲良くなってきてるな
ヴィーノピンチ
PM4:15 水族館前バス停
アウル「次はどこに行くんだ?」
スティング「いや、もう旅館に行くぞ」
ルナマリア「ここから旅館までの所要時間は?」
スティング「バスで30分歩いて5分ぐらいだ」
フレイ「けっこう遠いわね」
ミーア「山の中にひっそりと建ってるんじゃない?」
スティング「泊まる旅館を調べてみたんだがミーアの言うとおりだな、でもけっこう人気の宿みたいだ」
シン「どうやって調べたんだ?」
スティング「雑誌だ」
シン「買ったのか?」
スティング「買うわけないだろ。立ち読みして暗記した」
シン「あ…アンタって人は…」
コニール「バスがきたぞ」
同時刻 バスの中
マユ「お兄ちゃんの席は私の隣ね」
ルナマリア「何言ってるの?私の隣よ」
シン「1人で座るという選択は?」
マユ ルナマリア「「ダメ!!」」
フレイ「だったら1番後ろの席でシンの両隣に座ればいいんじゃない?」
マユ「できれば隣を独占したかったけど…しかたないか…」
3人は1番後ろの席に座った。
ステラ「先・・・越された・・・」
ミーア「大丈夫よステラちゃん♪ちょっと耳貸して……(ゴニョゴニョ)」
ステラ「わかった・・・やってみる」
ステラも1番後ろの席にきた。
ルナマリア「ステラ、座るんだったら私の隣に……!!!!」
マユ「な!?そうか!その手があったか!なんで気づかなかったんだろう…」
ヨウラン「なるほど…いい発想だ」
メイリン「大胆なことしてるね…」
ヴィーノ(メイリンにして欲しいな…アレ…)
フレイ「あれが貴女の提案なの?」
ミーア「その通り♪」
アウル(よくかあさんにせがんでたな…アレ…)
シン「ス…ステラ…なんで俺の膝の上に座るんだ…」
ステラ「ミーアが教えてくれた…これでシンの隣って」
シン「いや…隣じゃなくて密着だから…」
ステラ「ダメ?(上目遣いでウルウルと)」
シン「い…いや…別に問題ないよ」
ステラ「(・∀・)」
ルナマリア(ステラったらいつの間にそんなテクニックを…座ってるのが私の膝の上だったら確実に堕ちてたわ…(*´∀`*))
コニール「…………」
スティング「…もしかして羨ましいのか?」
コニール「な!?う…うらやましいわけないだろ!!」
スティング「だったらなんで後ろばっかり見てたんだ?」
コニール「別に理由なんてどうでもいいだろ!」
スティング「何なら俺の膝の上にでも座ってみるか?」
コニール「…………」
コニールは無言のままスティングの膝の上に座った。
スティング「お、たまには素直に行動するんだな」
コニール「か、勘違いするな!別にアイツやお前のことなんてどうとも思ってないんだからな!」
スティング「はいはいそうですか。……ん?なんで俺がでてくるんだ?」
コニール「!…気にするな。お前の聞き間違いだ」
スティング「…いや、この距離で聞き間違いはないだろ」
コニール「これ以上追求するな!バイト代引くぞ!」
スティング「(それはマジで困る)…わかったよもう追求しねぇ」
フレイ(これがツンデレってことなのかしら…)
ヨウラン「…俺が仕置きする日はそう遠くはないようだな」オオオオオオ…
メイリン(またヨウランから暗黒のオーラが・・・)
PM4:51 旅館内
ミーア「やっとついたね」
ヨウラン「けっこう立派な旅館だな」
フレイ「旅館『東方』かなり有名な所ねTVでも結構紹介されてるし」
アウル「へ〜そんなにスゴイ旅館なんだ」
メイリン「早く温泉に浸かりたいな〜」
ヴィーノ(いかん…妄想が止まらない…)
ルナマリア「楽しみね…温泉…フフフフフ…」
ステラ「ルナ…怖い…」
マユ(温泉か…凹む可能性が100%なのがキツイ…)
コニール(混浴だったらどうしよう…でも…ちょっと見てほs……な、何考えてんだアタシ!)
スティング「どうした?顔が赤いぞ」
シン(ここからが本当の試練なんだよな…)
スティング「お前は顔が青いな…(まあわからんでもないが…)」
シーゲル「いらっしゃいませ。私は旅館『東方』の経営者シーゲルでございます」
スティング シン「「温泉旅行当てた者です」」
シーゲル「オークレー様とアスカ様ですね。まずはこの旅館の説明を私と大将で…」
大将「それではさっそく説明いたします」
シーゲル 大将「「旅館!東方は!王者の旅館よ!料理!絶品!源泉かけ流し!見よ!東方は赤く燃えているぅ!!」」
スティング「それ・・・火事だろ・・・(つーか全然説明になってねーし)」
シーゲル 大将「「それではご案内いたします」」
全員「説明短っ!!」
PM4:55 旅館廊下
シーゲル「201号室〜203号室までがオークレー様、204〜206号室がアスカ様のお部屋となっております」
スティング「ということは一部屋につき2人ってことか」
シーゲル「その通りでございます」
マユ「普通は6人が一緒に泊まる部屋を用意すると思うんだけど」
大将「申し訳ございません。なにせこの時期ですので・・・」
マユ「まあ・・・年末だから仕方ないか・・・」
シーゲル「こちらがお部屋の鍵でございます」
大将「お食事の時間になりましたら御呼び致します」
シーゲル 大将「「それではごゆっくり」」
そう言って2人は去っていった。
アウル「さっさと2人組み決めちゃおうよ」
スティング「いや・・・そのことなんだが・・・問題が1つあってな」
アウル「何?」
スティング「俺達は男5人女7人で旅行に来ている」
アウル「それの何が問題なんだよ」
ミーア「あっ!たしかに少し問題かも・・・」
アウル「えっ?なにが?」
フレイ「う〜ん・・・どう調整すればいいのかしら・・・」
アウル「調整?どういうこと?」
メイリン「難しい問題かも・・・」
アウル「も〜何なんだよ!」
コニール「ア・・・アタシは誰とでもかまわないぞ」
ヴィーノ(できればメイリンと・・・マズイ・・・想像したら息子が・・・)
ヨウラン「俺も誰とでも問題を起こさない自信があるぞ(つーかヴィーノ・・・息子が目立ってるって・・・)」
マユ「それは私がお兄ちゃんと組めば問題解決でしょ」
ルナマリア「異議あり!!私とシンが組むべきよ」
ステラ「シンと一緒がいい・・・」
アウル「あ〜そういうことね」
スティング「どうしても男女混合のペアが1組できちまうからな・・・どうするべきか・・・」
ミーア「いっそのこと同性1組異性5組にでもしちゃう?」
スティング「ダメだ。俺達思春期のヤツに異性との相部屋は危険だ」
フレイ「でもシンとマユちゃんって兄妹なんだから相部屋でも問題無いんじゃない?」
マユ「フレイ姐さんの言うとおり。ここは私が組むべきよ」
ルナマリア「却下!アンタは近親●姦する可能性が極めて高い!だから私と組めばいいのよ」
フレイ(き・・・近親●姦!?それはマズイわね・・・)
マユ「異議あり!!アンタも若さ故の過ちを犯す可能性が極めて高い!!」
ステラ「シン・・・同じ部屋きて」
ルナマリア マユ「「ダメ!!」」
ステラ「うぇ・・・なんで?」
マユ「アンタは自力でR18イベント起こせないと思うけどお兄ちゃんが暴走する危険性があるの」
ステラ「暴走?」
ルナマリア「女の理性すら危うくするんだから2人っきりで同じ部屋の男が理性を保てるはずがないのよ」
ステラ「???」
マユ「ようするにお兄ちゃんが怖いものになってステラを襲うってこと」
ステラ「シン・・・絶対そんなことしない・・・信じてる」
そう言ってステラはシンの腕にしがみついた。
マユ「そういう行動するからダメって言われるのよ!」
ルナマリア「こうなったらシンに選んでもらうしかないわね」
シン「・・・へ?」
マユ「私とアホ毛と金髪から今夜を共にする人を選んでね」
シン「その3人以外の選択は?」
ルナマリア「存在するわけないでしょ」
シン(マズイ・・・マユやルナを選んだら確実に捕食される・・・ステラを選ぶのが1番危険が少ないと思うけど俺が理性を保てる可能性
は10%未満だ・・・・・・誰か!助けてください!今夜がヤマ場なんです!)
スティングがシンの視線を察知した。
スティング「(しかたねえ・・・助けてやるか・・・)やめとけ。もう組み合わせは決定した」
マユ ルナマリア「「勝手に決めるな!!」」
スティング「そっちがいつまでもグダグダしてるからだろうが!」
マユ ルナマリア「「うっ・・・」」
ステラ「どうなったの?」
スティング「さっきコニールとヨウランが誰とでも問題無いと言ってたから組んでもらった。他はこの紙を見ろ」
201号室シン スティング 202号室アウル ヴィーノ 203号室ヨウラン コニール
204号室メイリン ミーア 205号室フレイ ステラ 206号室ルナマリア マユ
スティング「各自自分の部屋に行け、異議は一切認めない」
マユ「・・・こっちとしては異議ありまくりだけどここは引いてあげる」
ルナマリア「BLイベント発生させたら容赦無く私刑に処すからね!」
スティング「俺にそっちの世界の趣味は無い!!」
そう言ってスティングは部屋に入った。
PM5:01 206号室
ルナマリア「まいったわね・・・よりにもよってシンと一緒の部屋にオクレ兄さんとは・・・」
マユ「他の男だったら買収可能だったんだけど、オクレ兄さんは難しいわ」
ルナマリア「闇討ちや奇襲かけても効果は薄いだろうし返り討ちにあう可能性のほうが高い…どうすればオクレ兄さんを封印できるか…」
マユ「温泉に浸かりながらゆっくり考えればいいアイデアが浮かぶかも」
ルナマリア「それもそうね、みんなを誘って行きましょ」
同時刻 201号室
シン「すまない・・・助かった」
スティング「気にすんな、日ごろから追い回されてんだから今日くらい温泉でゆっくりと平和に過ごしておかないと体がもたないだろ」
シン「アンタ・・・いいヤツだな」
スティング「・・・褒めてもお茶菓子は譲らねえぞ」
コンコンとドアがノックされた。
シン「ん?誰だろう」
ガチャ
ヨウラン「シン、さっさと露天風呂に行く準備しろよ」
シン「もう行くのか?」
ヴィーノ「どうせ暇なんだからゆっくりと温泉につかろうぜ」
アウル「スティングも早くしてよ」
スティング「わかった、少し待て」
PM5:05 温泉男湯脱衣所
ヨウラン「ヴィーノはまだまだお子様だな」
ヴィーノ「何がだよ!」
ヨウラン「前を隠すな!前を隠すのは漢(おとこ)の恥だ!堂々とさらけ出せ!」
ヴィーノ「わかったよ!出せばいいんだろ!出せば!」
そう言ってヴィーノはタオルを取った。
ヨウラン「・・・・・・こっちもお子様だったか」
ヴィーノ「うるさい!そのうち立派になるから問題無い!」
スティング「そこ、遊んでないでとっとと行け」
ヴィーノとヨウランは視線をスティングの股間に向けた。
ヴィーノ ヨウラン「「混・沌!!」」
スティング「人のモノに変な評価下すな!」
ヴィーノ(あ・・・あれは妖刀の類だ・・・恐るべしオクレ兄さん!)
ヨウラン(圧倒的じゃないか・・・オクレ兄さんはダテじゃないな・・・)
アウル「1番乗り〜」
ヴィーノとヨウランは視線をアウルの股間に向けた。
ヴィーノ ヨウラン「「深・淵!!」」
アウル「ん?どうしたの?」
ヴィーノ(あいつ・・・童顔で女顔のクセに・・・完敗だ・・・orz)
ヨウラン(くそ!連合のムスコは化け物か!)
シン「2人ともなにやってんだ?」
ヴィーノ「見せてもらおうか!シン・アスカのムスコの性能とやらを!」
シン「ジロジロ見るな!」
ヴィーノ ヨウラン「「衝・撃!!」」
シン「わけのわからないこと言うな!」
ヴィーノ「同年齢だってのにこの差は何なんだよっ!あんまりじゃないか!」
ヨウラン「まさかここまでのモノだとは・・・エクスカリバー級の代物だぞ・・・」
ヴィーノ「なあ・・・どうやったらそんな大きさになるんだ?教えてくれよ・・・」
シン「知らないよ・・・勝手にこうなったんだから・・・」
ヨウラン「ヴィーノ・・・君の生まれの不幸を呪うがいい」
ヴィーノ「チクショー・・・チクショー・・・チクショー!!!!」
温泉にヴィーノの悲痛な叫びが響き渡った。
続く
>>47-53 なんつうか、待ってました!!
相変わらずのクオリティ・・・。萌えあり笑いあり、楽しさあり。
GJ!!
>>47-53 GJ!!
東方,シーゲル,大将=東方○敗(?),そして、
>「「旅館!東方は!王者の旅館よ!料理!絶品!源泉かけ流し!見よ!東方は赤く燃えているぅ!!」」
コレだけで腹イテェwwwwwwwww
ヨウラン(´・ω・`)カワイソス
後ヴィーノも(´・ω・`)カワイソス
ヨウランのが一番凄いのは言うまでもないな
俺のイメージだとレイ>オクレ兄さん>ヨウラン>シン>アウル>ヨウラン>アーサーだな
>59
ヴィーノさんを忘れてもらっては困る
スマンm(_ _)mマジで忘れてた・・・アーサー以上ヨウラン以下くらいだと思う
最大は誰だ? パトリックか?ww
>59
ちょw!待てwwヨウラン重複してると言うか衝撃と深淵を鋏んでる!?
>62
以外とギルバートか牙瑠茄飯の親父だったりww
>>53 この流れで行くとレイは伝説級の、ラウは天帝級のモノをお持ちということですか…
何か顔とのギャップが激し過ぎるモノな感じがしますな。
シンは成長期過ぎたら「運・命!!!」にレベルアップしそうだなw
ここで名前を出せんが、禁忌の人Kは攻撃、自由なんでちぃと予測が難しいが、
Aは救世主(他は盾と正義)なんで、ヴィーノやアーサーにとっての救世主になるかもなw
荒れそうなネタ使ってスマソ
カズィとアデスは別に禁忌ってわけもないんじゃないか
あ、カズィは駄目なんだっけ
>>64 議長は逆の場合も有り得そうだよな
ほら、見られた時「笑ってくれても構わんよ」とか言いそうだし…笑えねぇけどなw
何時まで珍棒トークに華を咲かせてんだ
>>69 男は好きなんだよ、女の胸と他人の棒のサイズの話がさ
華を咲かせているのが全員女だと言う可能性も無くは無いが…
♂ノシ
馴れ合いウゼー
珍宝談義も一段落したところで
温泉編の方、続きを期待してますよ!
>>47-53 マジGJ!
ところでこの流れからいくと次期待してよろしいので?
>>65 いや、レイはまず「怪物」級で、成長したら「伝説」級なんじゃ・・・・・・と蒸し返してみる。
失礼。
さあ〜て
職人さん達をマターリ待つとしようか
…イアン艦長の設定を考えてみた。
ジブリール御用達のペットショップ、ロゴスのガーティ・ルー支店長。
カオス(マリモ)・がいあ(犬)・アビス(グッピー複数)・デストロイ(陸亀)を個人的に飼っている。
(MS名はペットの品種名の方向で。例:ウィンダムは鳥の一種)
スティング・アウル・ステラの3人がネオ先生の承諾をもらって
1時期バイトしていた事がある。
うっかり名無しとsageにするの忘れてたOTL
志村!テンプレ!テンプレ!
Hイアン・リー
連合高校の教師。
自宅にネオが居候しており、好き勝手しているが滅多に意見したりしない寡黙なナイスミドル。
設定は別スレで議論してくれるとありがたい
ザフト学園 理事長室
ギル「サラ君、この間頼んだ報告書は出来ているかな?」
サラ「あ、はい。主要生徒の休日に関するレポートですね。出来てます。」
ギル「ありがとう、では読むとするか・・・・」
私立ザフト学園 主要な生徒の休日の過ごし方
シン・アスカの場合。
シン「・・・・・・・・!くそっ!またやられた!!F91強すぎなんだよ!!」
シン・アスカ、自宅にて先日発売されたPS2ソフト「起動戦士ガンダム クライマックスU,C,」に没頭。特に問題なし。
ギル「フム・・・・彼も買っていたか。さすがだ。」
サラ「あ、理事長も購入されたので?」
ギル「まぁ、シャア専用ズゴック、ゲルググが無いのは痛いが、まぁ我慢は出来る範囲だったよ。」
サラ「は、、、はぁ・・・・・」
ギル「すまない、続けてくれ。」
ルナマリア・ホーク、メイリン・ホークの場合。
ルナ「ちょっとメイリン!私のプリンまた食べたわね!!」
メイリン「あ、、、ごめん。でもあんなところにあるのがいけないのよ。」
ルナ「はぁぁあ!?」
自宅にて間食三昧。プリンを食べた食べないで姉妹喧嘩。ルナマリア・ホーク家出。翌日午前2時前後に警察によって補導。家へ引き取られる。
ギル「ほう・・・・これはこれは。いかんな・・・・・」
サラ「まぁ一夜で元通りの関係に修復されてたのでさして問題はないかと。」
ギル「では次っと・・・・」
レイ・ザ・バレルの場合
レイ「・・・・・・・・・」
ラウ「「・・・・・・うまくなったなレイ。子供の頃から続けてきた甲斐があるというものだね。」
レイ「いえ・・・・ラウの教えのお陰です。」
自宅にて保護者のクルーゼ氏と一日中ピアノ三昧。
ギル「・・・・レイは女ではないというのに・・・・・」
サラ「まぁ模範的な生活だと思いますがね。」
ヴィーノ・デュプレ、ヨウラン・ケントの場合。
ヨウラン「今回は収穫大だったな。」
ヴィーノ「まさかreafの作品のワゴンセールやってたとはな。」
アーサー「よーし、次は「ユニウス・ヘブン」に行くぞー。」
アーサー・トライン教諭の引率のもと、アキハバラ・シティにて18以上対象のゲームソフトを購入。その後メイド喫茶「ユニウス・ヘブン」へ向かう。
ギル「・・・・・・三人とも特別指導が必要だな。」
サラ「そのように手配します。」
ミーア・キャンベルの場合
ミーア「静かな〜この夜に〜あなたを〜まぁってるのぉ〜♪」
自宅にてずっと熱唱。ただそれだけ。
ギル「彼女は模範生だな。」
サラ「まぁ良い子ですからね。」
ラスティ・マッケンジーの場合
ラスティ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
市内病院集中治療室にて治療中。
ギル「そろそろ彼の出席日数はまずくないか?」
サラ「もう留年決定ですね。」
ギル「ではチェック人物の物も読んでくれ。」
サラ「かしこまりました。」
ミゲル・アイマンの場合
ミゲル「では次のお便り・・・・・ラジオネーム「Nemo」さんから、「初代ガンダムの最終回で、アムロがフラウに『僕の好きなフラウ・・・』と呼びかけますが、アレって告白なんですか?」
ゲスト「そういうこと聞く人、大嫌いです。観れば分かるでしょ!!」
ミゲル「えーーーと、、、、、」
FM PLANTの「オール・ナイトガンダム」にてパーソナルを勤める。
ギル「あ、そう。」
サラ「彼も立派に社会人ですね・・・・」
ハイネ・ヴェステンフルスの場合
ハイネ「す〜て〜ら〜ちゃ〜ん!」
ステラ「嫌ぁぁぁぁ!!」
連合高校の生徒を追いまわし、バイクで街を爆走し、警察に捕まる。
ギル「・・・・・・・・」
サラ「・・・・・・あ、ニコルアマルフィの報告を忘れてました。」
ニコル・アマルフィの場合
市内ライブハウス「DEATHTROY」←(スペル違っててもつっこまないでw)にバックステージから入場。
場内は不良青年が無数にはびこり、所々で乱闘が起きている。
ニコル「喧嘩なんかくだらねぇぜっ!!俺の歌を聴きやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
不良「OHHHHHHHHHHH!!!!!」
シャニ「なにがオー!だゴミ共っ!!」
ニコル・シャニ「てめぇら百回氏にやがれ!!!!!!!!!!!!!!!!」
オルガ「ボンバーーーーーーーーーーー!!」
クロト「うふふ・・・・・僕は・・・僕はねぇぇえぇぇえ!!!」
ニコル「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!」
ギル「まさか・・・・・・別人じゃないのかね?」
サラ「残念ながら本人でした・・・・・」
ギル「そういえば・・・・・「彼」の所在はつかめたかね?」
サラ「あ、はい。98%の確立で断定しました。」
ギル「・・・では・・・・「デスティニー1」を送り込むか・・・・
次回 「メタルギア・シード〜Son's of zara〜 続く
>>81-83 いいねwシン達の日常生かt・・・ん?
>ゲスト「そういうこと聞く人、大嫌いです。観れば分かるでしょ!!」
(´゚ω゚):;*:;ブッ
ちょwwwこのネタってwwwwww
つかゲストあの人だよwwwwwwwwwww
GJ!!wwwww(≧∀≦)b
次回予告にザラの影が…
シンにボコされても
ロケットランチャーで吹っ飛ばされてもまだなんかやらかす気なんだな
アウル「帰ってきたぞー!」
ステラ「うぇーい!」
ステラ、スティング、アウルは土日の二連休を利用し、故郷であるロドニア院に帰って来ていた。
スティング「お邪魔します。」
アウル「バカ、ただいまだろ!」
孤児院の扉を開けたその先には、かあさんが立っていた。
かあさん「あら、お帰りなさい。アウルの言うとおりよ。ここはあなたたちのお家なんだから。」
アウル「かあさん!」
アウルはギューとかあさんに抱きついた。
孤児院の雰囲気に微妙にマッチした高脚のテーブルには、四人が座っていた。
ステラ「…」
アウル「どうした?ステラ?」
そこで、アウルがピーンと来たように
アウル「…そっか!シンのことだ!今日は休日だしな!」
かあさん「シン?男の子?そっか…ステラちゃんももう恋する乙女か…そうだ!かあさんが男の子を落とす裏技を教えてあげる!」
裏技伝授から3時間
子供A「ステラおねーちゃーん!」
子供B「おねーちゃーん!」
ステラ「ん?どうしたの?」
アウル「ステラもああみえて、面倒見はいいほうなんだよな…」
子供二人の頭をなでなでしているステラを横目に、アウルが言った。
スティング「ああ、そうだ。ステラ、こっち来い。」
ステラ「?」
スティングは、内ポケットから小さな箱のようなものを取り出し、テーブルに置いた。
アウル「そーそー!そーだった!」
ステラスティングアウル「「「誕生日おめでとう!」」」
かあさん「え…」
今日は、三人の実母と言っても過言ではない、通称かあさんの誕生日だったのだ。
スティング「これは今日のために、俺たちが三人で買ったんだ。安物だけどな。」
かあさん「あら?ネックレス…」
アウル「つけてみてよ!きっと似合うぜ!」
かあさん「ありがとう…うれしい…」
ステラ「かあさん…可愛いよ」
男児A「なんで?泣いてるの?」
男児B「どこか痛いの?」
かあさん「違うのよ…これは嬉し涙。うれしいときに流す涙。あなたたちも、覚えておきなさい。」
その後も、三人は暖かいこの故郷で、楽しい時間を過ごした。
その夜
かあさん「あなたたち、今日はどうするの?」
スティング「いや、出来れば、泊めてもらいたい。」
かあさん「泊めてあげないとあなたたちはどこ行くのよ?着替えもちゃっかり持ってきてるし。」
男児A「えっみんな泊まるの?」
男児B「ステラおねーちゃーん!一緒に寝よー!」
女児A「あっずるーい!」
かあさん「じゃあ、ステラお姉ちゃんを囲んでみんなで寝ればいいのよ!」
そして、ロドニア孤児院の明かりは消えていった。
続く
シン「・・・・・・・・」
ギル「と、いうわけだが、やってくれるか?」
シン「なんで俺がこんなことやらなきゃいけないんです?」
ネオ「・・・適正なんだよ。君が。」
ムルタ「君は前にも一度彼を倒してるでしょう?大丈夫。君が危なくなったら救援部隊を投入しますよ。」
ギル「では10秒後に作戦スタートだ。健闘を祈る。 ブツッ」
シン「無線切りやがった・・・・・・」
プラント市内森林 上空
アナウンス「投下スタート」バッ
シン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」
メタルギア・シード〜サンズオブザラ〜
森林
シン「・・・・・・ぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!」
ドシーン
シン「痛〜〜〜チクショウ。自分でやりたくなかっただけじゃないのかアノヤロー」
Plllll.....Pllllll.....
シン「こちらデスティニー1。何ですか?」
ギル「投下に成功したようだね。では作戦を説明する。」
メイリン「作戦は私が説明するわね。オペレーターのメイリンでーす。テヘッ。えーと、デスティニー1はこちらのスパイが手に入れたパトリック・ザラのアジトへ潜入し、同氏を捕獲することが任務です。」
シン「捕獲って・・・・・・あいつの強さを知らないのか?素手で挑んだら多分やられるぞ。」
メイリン「それに関してはポイントBにて麻酔銃を受け取ってください。既に運び屋が到着してます。」
シン「食料は?」
ギル「まず君はポイントAにて各種装備品を受け取りたまえ。食料もそこで入手できる。」
シン「りょーかい、これより作戦を開始する!」
ポイントA付近
シン「ん・・・・ザラの私兵か・・・・・改造エアガンか・・・結構厄介かも。」
Plll...Plll....
シン「敵の歩兵を発見。改造エアガンなどで武装している。」
ギル「おそらくザラ派の生徒だろう。とりあえず武装解除で無力化させるんだ。その後別働隊で連行する。」
シン「別働隊?そんな話は聞いてナイデスヨ。」
メイリン「お姉ちゃんとかレイたちよ。」
シン「すいません理事長。俺だけ一人で、武器も持たずに潜入する意味がわかりません。」
ギル「そっちの方が目立たないし、それに映画みたいでかっこいいだろう?」
シン「え、、映画って・・・・」
ギル「まぁがんばりたまえ。」ブツッ
続く
GJ!
>>86ほのぼのハァハァ!ステラ面倒見いいのかwww
>>87シンカワイソスwww
夜のロドニア院は暗く、静かだった。皆、完全に寝静まり、寝言やら寝息やら聞こえている。
そんななか、ロドニア院の玄関のドアが開いた。
犯罪者A「おいおい、大丈夫か?」
犯罪者B「ここには女子供しかいないからな。でも静かに行動してくださいよ。」
犯罪者A「さーて、金目の物は…と」
犯罪者B「兄貴、ありましたぜ。」
かあさん「誰ですか?あなたたちは」
犯罪者たちが玄関に目をやると、そこには美しい金髪の女性が立っていた。
かあさんは子供がトイレに起きたのかと目を覚ましたのだった。
犯罪者A「どけ!」
かあさん「キャッ!」
犯罪者Aはかあさんを突き飛ばし、そのまま外へ逃げていった。そのかあさんの声と倒れる音で皆、目を覚ます。
スティング「どうした!」
かあさん「謎の覆面男二人組みが、孤児院の経営費を…」
スティング「なんだと?おい、ステラ、アウル、追うぞ!」
アウル「かあさん心配しないで!必ず取り返すから!」
子供達「大丈夫なの?」
ステラ「大丈夫!」
ステラが子供達の頭をなでてやると、不思議と子供達は安心し、静かになった。
スティング「どうした!ステラ!早く来い!」
スティング「くっ!見失ったか!」
かすかに見えていた犯罪者の影を、追っかけて来たが、町の曲がり角で見失ってしまった。
スティング「ステラは左!アウルは右!俺は正面だ!」
アウル「わかった!」
ステラ「うん!」
三人は別れて探すことにした。
アウル「いた!よし…絶対とっ捕まえてやる…」
犯罪者A「見つかっただと!?」
犯罪者B「やっぱりこの覆面とったほうが良くないっスか?」
犯罪者A「仕方ない…」
覆面をとったとこで、犯罪者Bは後ろを振り向く。すると、アウルがいないことに気が付いた。
犯罪者B「兄貴!さっきのガキがいません!」
犯罪者A「なんだと!ホントだ!」
犯罪者Aも振り向くが、やはりそこにはアウルの姿がなかった。
アウル「バーカ!こっちだ!」
アウルは二人を飛び越え、正面に回っていたのだった。
アウル「さて、まず金返せよ。」
犯罪者A「そんなわけにはいくか!おい!逃げろ!」
犯罪者B「はい!ひっ!」
逃げるために引き返そうとするが、振り返ったそこには通路を塞ぐようにして、スティングが立っていた。
しかし、犯罪者Bはズボンのポケットから拳銃を取り出した。
犯罪者B「み、見ろ!銃だ!本物だぞ!俺がこの引き金をひけば!お前は死ぬんだ!」
スティング「本物か、そうか。なら撃ってみろ。」
犯罪者B「な、なんだと!ば、馬鹿にするな!ホントに撃つぞ!」
スティング「なら早くしろ。俺達には仲間がもう一人いる。そいつは俺より数倍強い。俺を撃った後そいつに捕まれば、牢屋に入ることも無いだろう。」
犯罪者B「う、うるさい!」
犯罪者Bが引き金を引こうとした瞬間、走ってきたステラが彼の股間を蹴り上げた。
ステラ「…」←デストロイモード発動中
犯罪者B「…」←失神
犯罪者A「な…なんなんだ!お前達は!」
アウル「そんなことどうでもいい!なんでアンタはこんなことしたんだ!」
犯罪者A「エロゲが欲しかったんだ…」
アウル「なんだと…そんなくだらない理由で!かあさんを!ロドニア院の大事なお金を!」
アウルはその犯罪者の顔面を何度も殴り、最後は馬乗りになって、犯罪者の首を締め上げた。
スティング「やめろ、それ以上やったら死んぢまう。」
アウル「でも…だって…!」
その犯罪者は白目をむき、完全に気を失っていた。
ロドニア院
アウル「ほら、かあさん。取り返してきたぜ」
かあさん「ありがとう…みんな…こんなに強くなって…」
スティング「とにかく俺たちは眠い。少し寝かせてくれるか?」
三人、二度目の就寝である。
続く
忘れてました
ザフト学園の職員室。
アビー「あっ、トライン先生が難しい顔をして考え事してる……」
アーサー「……(ブツブツブツブツブツ)……」
アビー「きっと、どうやったら生徒が解り易い授業が出来るか、ああやって考えてるのね……」
タリア「アビー、どうしたの?」
アビー「あっ、グラディス先生。ほら、見てくださいよアレ」
タリア「え?」
アーサー「………………」
アビー「真剣なトライン先生って、なんか素敵ですよね……」
タリア「……アビー、あなたはまだアーサーと付き合いが浅いから知らないかもしれないけど」
アビー「えっ?なんですか?」
タリア「アーサーがああいう真剣な顔をしているときは、ろくでもないことを考えてるのよ?」
アビー「そ、そんなはずありませんよ!だって、あんな風に時々頭を掻き毟ったりして苦悩しているのに!」
タリア「ウソだと思ったら、そっと近くに寄ってアーサーの独り言を聞いて来てみなさい。夢が壊れても知らないけど」
アビー「はぁ……わかりました」
言われたとおり、そっとアーサーに近づくアビー。
アーサー「……はぁ、どうしよう。今ウチにあるエロゲを売って、来週発売の『狙われたピンクの歌姫』
を買うか、『レディキラー・ヤマト〜親友の婚約者でも奪いマス〜』を買うか……う〜ん、悩むな……。
お金が足りないから何かを売らなきゃいけないけど、『お姫様にヨーグルトソース』
はかなりの良ゲーで手放すのは惜しいし……ここは『魔乳の誘惑』を売るか……どちらにしろ僕のコレクションが……。
はぁ……早く給料日にならないかな……あれ?アビーたん。どうしたの?怖い顔して」
アビー「……トライン先生のバカァァァァァァァァァ!!!!」
アーサー「フォンドゥヴァオウ!?」
アーサーあああああぁぁ!!
なんだかここのスレのアーサーも
迂闊で残念な奴に見えてしょうがないw
アーサー
チャーハン
何となく響きが似てるなw
エロゲのタイトルにワロタww
アーサーワロスwwwwwwwww
メタルギア・シードはサンズオブザラよりパトリック・イーターの方がいいと思う
>30-36続き
ギル「もう終わりにしないか?
君にもう武器は無い、私の勝ちだ…」
タリア「ギルバートも以外と甘いようで…」
チャッ
ギル「何!」
パンパンパン
タリア「ぐ…」
ギル「戦いは非情だな…」
タリア「私が生き延びねば…メイド喫茶が失われる…」
ギル(弾が当たった時点でゲームオーバーのハズなのだがな…
早くリタイアして欲しいな)
タリア「どうせゲームオーバーだからあなたも道連れよ!」
ギル「なんだと!?」
タリア「ここら辺一帯にはそっちから奪取した散弾ミサイルが仕掛けてあるわ…
時限式で」
ギル「ふん、ならばこの辺りから退去すればいいだけの話
さらばだタリ…あ…?」
タリア「出口には全て電子ロックが掛けたわ
あなたは出られない…あと4秒よ、終わりね」
ギル「まだ終わらんよ!」
ドーン!
タリア戦死
ギル戦死
アビー戦死
ナタル負傷の為棄権
フレイ戦死
ミーア戦死
オルガ帰宅
残り3名
メイド軍
赤鬼ルナ
コスプ軍
ヴィーノ
メイリン
ヴィ「そういや戦況どうなってる?
オペレーターしか見れないようになってたじゃん」
メイ「あ、逃げるのに必死で忘れてた!
ちょっと待ってて」
メイ「大変!」
ヴィ「もう終わっちゃったとか?」
メイ「まだ終わってないわ
けど…」
ヴィ「けど?」
メイ「こっちは後私達だけよ
敵もお姉ちゃん1人みたいだけど」
ヴィ「マジ?
でも相手が1人なら俺たち2人がかりなら勝てるよ」
メイ「ちょっとハックして殺害数見たんだけどね…
お姉ちゃん倒した数異常よ
シンとマユちゃんツーマンセルで動いてたのにやられてるし
ほら…」
ヴィ「うわっ!
マジかよ!
さすが赤だ」
メイ(でも自分でシンを手に掛けるなんて…
歪んだ愛情みたいなのを感じるわ
そう思うと…凄く怖い)
ヴィ「はあ…まだコレ続くのか…」
メイ「もう喰うか喰われるかよ
とにかく生き残るの
…私の答え聞きたいでしょ?」
ヴィ「あ、うん
(デートデートデートデートォ!)」
メイ(お姉ちゃんの好きにはさせない!
このままのさばらせたらシンがノイローゼになる!)
同じ頃、生徒会室付近
ルナ(とうとう私1人になったみたいね…
対して相手は2人はいるかな?
やっぱメイリンはもう死んでるのかしら)
カツカツカツ
ルナが状況を整理していると生徒会室の方から足音が聞こえてきた
ルナ(敵か!)
素早く支給武器の89式を構える
ルナ(1人か?
まだ気づいてない、今ならやれる!)
床を蹴って相手の前に飛び出す
ルナ「とった!」
ガチガチガチ
妙な音がして弾が出ない
ルナ「弾詰まり!?
なんて事!」
ルナは撃たれると思って思わず目を閉じた
しかし相手からは弾ではなく言葉を返された
?「あぶないなコノヤロー
俺だよ俺!」
ルナ「はあ?」
間違いなく撃たれると思っていたルナは半ば拍子抜けした気分だった
?「おいおい、学園1の美男子のこの俺を忘れちまったのか?」
ルナ「ラスティ会長?」
ラス「それ以外誰がいるんだよ?」
そこに立っていたのは
メイド喫茶軍所属
生徒会長を務める
自称学園1の美男子
ラスティ・マッケンジー
だった
しかしルナには疑問があった
ルナ「あの会長?」
ラス「なんだ?」
ルナ「確か戦死してたような…」
ラス「はあ?
俺は弾に当たっちゃいないぞ」
ルナ「でも、結構早い段階から生存者リストから抜けてましたけど…」
ラス「マジ?」
ルナ「はい、マジですよ」
ラス「いや待て、確か死んだらリストから消える前に戦死ってでっかく出るって
アビーちゃんがそう言ってたけど
出てたか?」
ルナ「あっ!」
105 :
次回へ:2006/03/12(日) 03:24:05 ID:???
ルナ「たぶん出てなかったですよ
定時の死亡者報告で言われなかったもの」
ラス「ん?
じゃあお前何で俺が消えてたの知ってるんだ?」
ルナ「ああ、それは…」
ラス「なるほど、途中の作戦会議の時に盗み見たわけね」
ルナ「人ぎき悪いです!
見えたんですよ!」
ラス「まあとにかく誤報だ
俺はアーサーの野郎に頼まれて生徒会室の武器を敵に使われないよう見張ってたのさ
そいでアビーちゃんの定時連絡が来なくなったから本部見に行こうとしてた訳」
ルナ「ああ、今うちの軍は…」
ルナは状況を説明した
ラス「マジ?」
マユ「第一回妹・弟強化キャンペーンが無事に終わったところで、第二段!いくわよ!」
アウル「えー!もうやだよお!」
メイリン「まあまあアウル君、話だけでも聞いてあげようよ」
マユ「さすがメイリンちゃん♪物わかりがいいわ!…次はどの作戦でお兄ちゃんの気を引こうか迷ってるんだけどー…」
メイリン「うーん…やっぱり甘えられる特権、をフルに使うしかないのかしら?」
アウル「あーメンドクセー!一緒に暮らしてるんだから一緒に風呂入ったり寝たりいろいろできるじゃん」
マユ「何度か試みたけどいつも逃げられるのよ!」
メイリン「マ、マユちゃん…あんまり迫ったらシンもかわいそうだよ…」
アウル「やり方がヘタなんじゃないの?」
マユ「やり方って?じゃあアウルさんならどうやるのよ?」
アウル「僕?僕なら〜相手に一緒に寝て、って言わせるくらいのことはできるね」
マユ「うそ!そんなことできるわけないも〜ん!アウルさんのうそつき!うそはドロボーさんのはじまりだよ!」
アウル「できるよ!お前みたいなお子様にはわかんねーんだよ!」
マユ「じゃあお兄ちゃんが一緒に寝たいって言ってきたら信じてあげる!」
アウル「望むところだー!メイリン行くぞ!」
メイリン「アウル君…(またいいように使われてるよ…アウル君にはなんの得もないのに…)」
アウル「名づけて怖い話で一人じゃ夜も寝れない大作戦」
メイリン「うん…」
アウル「シンに今からうんと怖い話を聞かせて夜一人で寝れないようにするんだ!」
メイリン「うん…作戦名で全部わかるから…」
アウル「じゃあメイリンはシンを呼んできて」
メイリン「いいけど…ねえアウル君」
アウル「なに?」
メイリン「(だまされてるけど…でも…こんなに張り切っているんだから水を差しちゃ悪いわよね…)ううん、なんでもない!」
アウル「変なやつだな」
シン「俺になにか用か?しかも体育倉庫の中って…」
アウル「今日はお前と三人で遊ぼうと思ってよ!」
シン「アウルとー?ってメイリンまで…どういう風の吹き回しだよ…」
メイリン「たまにはこういうメンバーもいいんじゃない?さ、シンも座って!」
シン「電気つけないの?なんでろうそくがここにあるの?」
アウル「なんだよ怖いのかよー!」
シン「べ、べつに怖くなんかないけど!」
メイリン「(シンも子供だなあ…)あのね、今から三人で怪談でもしようと思ってるんだけど…」
シン「怪談!?なんで!!」
アウル「怖いのか?」
シン「怖くない!」
メイリン「あ…私あんまりこういう話詳しくないんだけど…」
アウル「だいじょうぶだよ!僕がちゃんと調べてきたから!」
シン「怖い話って言えば…この前俺の部屋から気に入ってた服が一着なくなってて、翌日近くの古着屋で売られてたことがあったな…あれは一体なんだったんだろう?」
アウル「ヒィッ!」
メイリン「(売ったのね…あの服…)」
アウル「き、気を取り直していくよ!僕から!
むかしむか〜しあるところに一つの古い病院があってさ、そこに肝試しするために入ったわけ。
そしたらさー、なんか音が聞こえてくんのね、音が、キュルキュルキュル…キュルキュルキュルって、車椅子押してる音だよ!
何事かと思ってみてみると看護婦が一人いるじゃない。
でもここは廃退した病院、なぜそんな奴がここにいるのか、疑問に思ってたらそいつと目が合った。目が合ったとたんわかったんだ。こいつ人間じゃない!
恐怖に駆られながらも懸命に走った!でもいくら走っても車椅子を押す音は止まない!
もうだめだ!そう思った時目の前にトイレが見える!
そうだ!ここに逃げ込もう!どうせなら一番奥のトイレに逃げ込もう!もはやうしろを見る余裕すらない!いけるか!入れるか!入ったー!トイレの一番奥に逃げ込めたーー!ここで形勢逆転か!?
いやまだだ!まだ車椅子の音は止まない!まだ試合は終わっていなかった!その看護婦入り口に近いトイレからノックし、順番に覗いてきた!
ひとつ、またひとつと近づいてくる!息を潜めて守りに入る!しかし看護婦は止まらない!今度こそ万事休すかー!?
おおっとここで奇跡が起きたーー!なんと、あの看護婦があきらめて踵を返した!車椅子の音が遠ざかるのを聞いてひそかに勝利への確信をする!
しかしここで思わぬ事態が!!ほっとして天井を見るとそこには隣のトイレからこっちを覗いている看護婦がーー!!
…どう?まっじ怖いでしょ?」
シン「なんか全然怖くないな…」
メイリン「うん…」
シン「怪談なのかスポーツの実況中継だったのかわからなかった…」
メイリン「うん…」
アウル「なぜ!?うわー!せっかくこわいと思ったやつ見つけてきたのによ!骨折り損ー!」
メイリン「…その話、結構有名だよ…」
シン「口裂け女くらい定着してると思うよ」
アウル「まじかよ…」
メイリン「でもきっかけとなった話ってアウル君が話したのとちょっと違うんだよね?」
シン「そうなんだ、そっちのは知らないな」
メイリン「えっとね…看護婦がこもっているトイレの前まで来るところまであってるんだけど…
でもその後がちょっと違うかな?
看護婦が行っちゃった音を聞いて安心したのはしたんだけど、でもこわいことがあった後でしょ?
放心しちゃって本当に安心するのに結構時間かかるの、ずっと奥のトイレで固まったままで時間が過ぎるのをただひたすら待ってた…
長い時間ずーっと、ずーっと…
どれくらい経ったんだろう?ようやく安心できて、平静を装えるようになったの。
ようやく手足が動けるようになって、とりあえず汗を拭く。
服や髪を整えたり、安堵のため息ついたり、そしてやっと立ち上がることができた。
やっと本当に安心できた。そうやってふと上を見ると…看護婦がずっとじっと見てたの…
今までの時間、安心できるまでの時間、ずっとその看護婦は隣のトイレからその様子を見てたの。
ずっとよ?
それってすごく怖くない?」
アウル・シン「………」
メイリン「あ、そうだ!私友達からとっても怖い話を聞いたんだった!忘れてた!
じゃあ今から話すよ?あのね…」
その夜のアスカ宅
マユ「アウルさんちゃんとうまくやってくれたかしら?お兄ちゃーん!」
ガチャッ
マユはシンの部屋を開ける。
シン「頼む!今日だけ一緒に寝てくれ!」
マユ「お兄ちゃん…!」
ヴィーノ「えー!?俺らもう帰るところなのにー!」
ヨウラン「それに男と同じベッドで寝るのは体が受けつけない!」
シン「そう言わずにお願い!俺今日すっごい怖い話無理やり聞かされちゃって…!」
ヨウラン「だから今日俺らを家に呼んだのか…」
ヴィーノ「どうする、ヨウラン?」
シン「頼む!今日だけ!」
ヨウラン「うーん…そう言われちゃあな…わかった、いいよ」
ヴィーノ「よーし!じゃあ今日はシンの家で朝まで怪談だー!」
シン「怪談はもういいって…」
マユ「お兄ちゃん…頼む相手が違うわよ…」
その頃アウルは…
アウル「お兄ちゃま、一緒に寝てもいい?」
スティング「気持ち悪い」
保守
>>110 ちょww素で眠れなくなったwwwwwww
保守します
スティング「おい!かあさん!なんで起こしてくれないんだ!」
今現在、時計は11時を回っていた。早起きのスティングにとってはかなりの寝坊だ。
かあさん「いいでしょ、さっき走り回ったばっかりなんだし」
アウル「ふぁ〜そんな騒ぐなよスティング…」
ステラ「うぇえい…」
かあさん「じゃあ、顔洗って、起きてしまいなさい」
30分後
アウル「街に行こうぜ!」
スティング「なんでだよ!」
アウル「ほら!アレアレ!蕎麦屋!」
スティング「ああ、あの美味い蕎麦屋か」
ステラ「行こー行こー!」
スティング「そうだな、行くとするか」
街にて
休日なのをいいことに、ハイネはステラを追っかけるために、バイクを乗り回していた。
ハイネ「俺様の情報網は完璧だ!確かここら辺にステラたんが…いた!」
ハイネ「ステラちゃーん!今日は俺とデートしよう!」
ステラの目の前で急ブレーキをかけると、その風圧はステラのスカートを巻き上げた。
ステラ「〜〜〜!!」
この後、ハイネがボコボコにされたのは言うまでもない。
成敗完了したことにより、また歩き出そうとすると、近くの路地から子犬が顔を出していた。
子犬「キャウ〜ン」
ステラ「あっ…可愛い…」
頬をほんのり赤らめながら子犬を抱き上げると、あることが思い立った。
ステラ「おなか…空いてるの?」
子犬「キャウーン」
子犬はコクコクと頷く。ステラはキョロキョロと辺りを見回すと、死体化したハイネを指差した。
ステラ「あれ…食べていいよ?」
子犬「キャウン!」
ハイネ「痛い!痛い!痛い!」
食後
蕎麦屋へと足を向ける三人。ステラはまだ子犬を抱きかかえていた。
ステラ「ねーねー!スティング!」
スティング「ダメ」
ステラ「まだ…何も言ってない…」
スティング「どうせ『飼いたい』とか言い出すんだろ?ダメ!家にはそんな余裕は無い」
ステラ「ケチ…」
アウル「そうだ!シンの家に預けたらどうだ?」
スティング「ダメだ。人様の迷惑になるようなことはするな」
アウル「孤児院で飼えばいいじゃないか」
ステラ「うぇい!」
スティング「…勝手にしろ…」
あれこれ話しをしていると、蕎麦屋『おそばのムルタ』の目の前まで着いた。
ステラ「がいあ、そこでまっててね…」
また食後
アウル「あー美味かったなーまた来たいなー」
スティング「来れるさ」
ロドニア院へ帰宅
かあさん「お帰りなさい…あら?その犬どうしたの?」
がいあはステラの肩に陣取り、ニュートラルポジションといった感じだった。
ステラ「一人で寂しそうだったから…拾った…」
アウル「かあさん、ここで…飼えないか?」
男児A「飼おう!飼おう!」
女児A「私にも抱かせてー!」
かあさん「仕方ないなぁ…いいよ!」
ステラ「うぇーい!」
この後も、三人と一匹は楽しい時間を過ごした。
夕方
スティング「じゃあ、俺らそろそろ行くわ」
アウル「じゃあな!かあさん!」
ステラ「バイバーイ!」
がいあ「キャウン!」
かあさん「苦しくなったり、辛かったりしたときは、いつでも帰ってきていいのよ。ここはあなた
達のお家なんだから。」
三人は、夕日を背に大きく手を振った。
>>117 GJ
でもシンの家にも「がいあ」っていたような気が・・・
>117
GJ!
ステラと犬って組み合わせが萌える!
あと蕎麦のムルタにワロタww
>118
アスカ家の犬って設定で前に書いてた方がいたね…
あの職人さんどうしちゃったんだろうか?
あれもなかなか好きだったんだけど
ハイーキョ
>99-105の続き
ルナ「マジですから」
ラス「俺らを残して全滅か、俺のジンクスのせいかもしれないな…」
なんだかんだでラスティが再び参戦
ラス「まあ残った敵を探そうぜ」
ルナ「ええ」
-保健室-
メイ「適当だけどごめんね
痛む?」
ヴィ「いや、だいぶ良くなったよ
ありがとう」
ヴィーノはザラから受けた怪我を看てもらっていた
適当に傷薬塗ったり
包帯を巻いただけのものだったが
大好きなメイリンに看てもらっているというだけで
彼には精神的な意味で充分な効果があった
ヴィ(ああ…こんなに嬉しい事はない!)
ヴィ「はあ〜
(今更だけど二人きりなんだもんなぁ〜
少々いちゃつくような感じになってもヨウランは今いないから何もされないし)」
メイ「ねえ、もう移動しない?
ここにずっといても仕方ないわ」
ヴィ(しかも…しかもだぞ
ここ保健室なんですよ皆さん!
…ベッドがあるのです
今僕とメイリンはそのベッドに腰掛けているワケですよ!)
メイ「ヴィーノ?」
ヴィ「はぁ〜
(保健室、ベッド…
並べ立てるとなんだか
いやらしい響きに)」
メイ「お〜い」
ヴィ(現在悪魔のヴィーノと天使のヴィーノがメイリン押し倒すかで喧嘩中)
メイ「ここって前の時にピンクが出たのよね…
早く出たいんだ…
思い出すと怖くって
(【ピンク】
怪談編でシン達を苦しめた化け物
保健室のベッド下にも潜んでいた)」
ヴィ「(僅差で良心の勝利)
え…あ!
そうだった…
早く出よう」
メイ「うん…ごめんね
考え事してたのに」
ヴィ「いいよ
俺は気にしないってね」
メイ「ふふ、それレイの真似?
似てな〜い」
ヴィ「ははは、そう?
(今がずっと続けばいいな…
普通にこうして一緒にいるのが俺は幸せだ
なのに何で俺はすぐエロい事考えちまうんだよ!?
俺のバカ!)」
ヴィーノが青春を感じていた頃
彼の幸せを脅かす者達は既に近くまで迫っていた
ラス「探しもしないでさっさ進んでるけどよ
敵の居場所とか知ってんのか?」
ルナ「ええ、まあ」
ラス「で、どこだ?」
ルナ「保健室です」
ラス「保健室か…確かにリアルな戦争なら医療器具とかあるから重要だけどよ
これはごっこ遊びだぜ?
誰もいないんじゃないか?」
ルナ「いいえ、必ずいます!」
ラス「すげぇ自信
何か根拠でもあるのかよ?」
ルナ「女のカンです!」
ラス「うわ、そう来たか
ったくろくな考え方じゃねぇな…」
ルナ「文句あります?」
ピタピタ
袖口から出した大型ナイフをラスティの首につきつける
ラス「こらこらこらこら!
そんなもんしまえ!
俺はまた病院送りなんてごめんだぜ!
つーかなんでナイフなんか持ってんだよ!?」
ルナ「これでも赤ですから」
ラス「ああ、確かに赤(鬼)だ
ちげぇねぇ!」
ルナ「どうでもいいからさっさとついてきてください」
ピタピタ
ラス「おい、だからやめろっつーの!」
ヴィ「はあ、見つからないなー
どこにいるんだろ?」
メイ「以外と近くにいるのかも
もっとよく探しましょ」
ヴィ「ん?」
メイ「どうしたの?」
ヴィ「いや、今そこら辺で何かが動いたような…」
メイ「…」
ライトで照らしつつ
油断なく銃を構えて辺りを調べるメイリン
ヴィーノもメイリンの背中を守るように慎重に彼女についていく
メイ「誰もいないわよ」
そこには誰もいなく
何かがあるかと言えば大きめの段ボール箱があるくらいだった
メイ「もう!
心臓バクバクものだったわよ!」
ヴィ「ごめんごめん でも何かが動いたような気がしたんだよ
(俺も背中密着でバクバクものです)」
数分後
ヴィ「今何かが動いたよ!」
127 :
次回へ:2006/03/16(木) 23:24:30 ID:???
メイ「私が見に行くから後ろを」
ヴィ「う、うん
(また背中が…うほっ)」
さっきの要領で回りを調べる2人
メイ「いないわよもう!」
ヴィ「おかしいな〜
間違いなく何か動いたんだよ」
メイ「次ヴィーノが見に行ってよね」
またまた数分後
ヴィ「何かいるって…
こんどこそ」
メイ「またなの?
そっちが今回前衛
私は後ろ」
メイ「どう?」
背中合わせの状態から前を向くメイリン
ヴィ「う!
(今俺の背中にあたっている2つのお山は!)」
メイ「どしたの?」
ヴィ「何でもない!
段ボールがあるだけ」
ダンボールw
メタルギアかww
シン「ったく・・・・・割に合わないよなこんな仕事・・・・・・とっとと終わらせるか。」
敵の見張りは二人。シンはまず手前の敵に背後から近づき、そこであるものを取り出した。
シン「引っかかってくれよ・・・・・それっ」ひゅっ
カランカラン。
見張り「ん?空き缶か?」
シン「引っかかったな!」
見張り「え!?」
ズドッ
助走をつけたボディブローをまともに食らい、見張りの体が一瞬浮き、意識を失ったその体は音を立てて倒れる。
見張り「え?え?」
シン「こういう時は身を隠すんだ!!」パラララララ!!!
仲間の一人がやられ動揺している隙に見張りAの持っていたエアガンで見張りBの 股間 めがけてフルオートで容赦なく撃ちまくる。
見張りB「・・・お・・・・女になっちゃ。。。。。」ドサッ
シン「ふう・・・・・・Pllllll......Pllllll.....こちらデスティニー1。ポイントAに到着した。
ギル「よくやった。いまそちらに運び屋が向かっている。本来ポイントBで麻酔銃を渡す予定だったが予定変更だ。各種装備品と一緒に受け取ってくれ。」
シン「了解。」ブツッ
運び屋「どーもーブラックロー運送でーす。品物のご確認お願いします。」
シン「どうも。えーと・・・・・麻酔銃麻酔銃・・・・・・・え・・・・・吹き矢・・・・・?」
ギル「言い忘れていたが経費削減のため武器類に関しては必要最低限のものしか用意できない。」
シン「な・・・吹き矢でなにしろって・・・」
ギル「・・・・・・ブツッ」
シン「あ・・・?・・・・・チクショー」
運び屋「じゃあこちらにサインお願いします。」
シン「あ、はい。カキカキ・・・・・」
運び屋「どーもー」
シン「なにがはいってるんだ・・・・・?」
・吹き矢と麻酔針10本
・ファイティングフェニックスとビー球
・木刀(京都産)
・猿でも解かるCQC講座
・食料(カロリーメイトチョコ味 ポーション2本)
シン「・・・・・・・」
続く
ファイティングフェニックスwwww
テラナツカシス
せめてコンバットフェニックスにしてやれよwwwwwwwwww
ちょwwwwポーションwwwwwwwwwwwww
>>121-127 GJ!!
遂に・・・ホーク姉妹が遭遇か?!
これは次回が楽しみだw
ファイティングフェニックスって…OSギアの頃のシロモノじゃないか〜!w
弟がはまってたなぁ…(しみじみ。
134 :
決戦:2006/03/17(金) 23:24:03 ID:???
>121-127続き
メイ「(段ボール?)
ヴィーノ、それになんて書いてある?」
ヴィ「じねんじょ王って書いてある
(じねんじょか、以外とおいしいんだよな〜)」
メイ(さっきあった段ボールにも確かじねんじょ…
ん?そもそも用務員室以外に段ボールなんて見た事がない…
それにお姉ちゃんは最近メ○ルギアにハマっていた)
ヴィ「どうしたのさ?
そんなに考え込んでさ」
メイ「撃って…」
ヴィ「え?」
メイ「じねんじょ王を撃って!」
何故か段ボールを撃てと言われてヴィーノは少々困惑した
ヴィ「ワケ解らんけど解った!」
とりあえず撃つ事にした
パパパパパパパ
フルオートで吐き出されたBB弾が段ボールにめり込んでいく
段ボール「アィタタタタタタタタタ(ry!」
中からケンシロウの声のような悲鳴があがる
ヴィ(じねんじょが喋った!?)
メイ「誰!?
(お姉ちゃんじゃない!)」
メイリンが段ボールを蹴りあげる
段ボール「あう!」
段ボールの中から出てきたのは
ヴィ「あれ?先輩?」
全身に弾を受けその上蹴られてのたうちまわる
ラスティ・マッケンジーだった
メイ「ちっ
(わざわざ分かりやすくして先輩を囮に使ったわね!)」
ヴィ「先輩は戦死になってたんじゃないのか?」
メイ「それを考えるのは後!
全方位を警戒して!
お姉ちゃんなら必ず仕掛けてくるわ!」
バンッ
メイリンがヴィーノに注意を呼びかけるや否や
炸裂音、回りに煙が充満する
ヴィ「わわっ!」
メイ「スモークグレネード…
ヴィーノ!
壁を背にして!
そしたら後ろは大丈夫だから!」
ルナ「ふふふ、甘い」
パラララララ!
ヴィーノ「わああぁぁ!
(メイリン…デートがしたかった…なぁ……)」
メイ「ヴィーノ!
ヴィーノ!?」
ルナ「あとはあんただけ…
覚悟なさい」
メイ「あんたって人はぁ!」
ルナ「シンの口癖が移ってるなんて…
あんたシンとどこまで行ったの!?」
メイ「いい加減にしてよ!
なんで恋愛関係か無関係かでしか人を見られないの!?」
ルナ「うるさいっ!
この泥棒猫が!」
パラララララ
メイ(私の位置がばれてる?
いや…揺さぶっていぶりだす気ね)
ルナ「もうすぐ煙が消える
視界が見えるようになってからが勝負よ
…すぐに殺しても私の気が晴れないしね」
メイ「良く言うわ!
私の位置が解ってないのはお見通しよ!」
タタタタ
メイリンスレスレに何発も着弾する
メイ「…!」
ルナ「ふふ、殺ろうと思えばいつでも殺れるの
それをフェアになるまで待ってやろうって言ってるのよ…」
メイ(なんで煙の中で視界が効いてるのよ!?
いけない!
動揺したら付け込まれる!)
ルナ「落ち着きがないわね、もうすぐだからおとなしく待ちなさい」
メイ(私の様子まで…
一体どこに…)
膠着状態のまま
煙が晴れてくる
ルナ「そろそろね
折角だから今まで私がどこにいたのか教えてあげるわ」
メイ「馬鹿にしてっ!」
ゴリッ
メイリンの頭のつむじに銃口が押し当てられる
メイ「ま、まさか…」
ルナ「そう、真上よ
解らなかったでしょ?」
ルナマリアは天井に張り付いていた
壁に背中をつけて前方に集中していたヴィーノをを簡単に倒したのはそういうワケだったのだ
ルナ「先輩は天井に張り付く為の囮にさせてもらったわ…
あなたはともかく、しぶとく生き残った腰巾着君はさっさと駆除する必要があったからね」
メイ「…腰巾着ですって?」
ルナ「はあ?
聞こえないわよ、このグズ」
メイ「ヴィーノの事かあぁぁぁぁ!!」
ルナ「何!?」
ルナマリアは驚愕した
妹からオーラのような物が滲み出てる風に見えたからだ
140 :
次回へ:2006/03/17(金) 23:30:57 ID:???
メイ「ヴィーノは私の子分や家来じゃない!
友達なんだあぁぁぁ!」
姉の腕を掴み、もの凄い力で天井から引き離す
ルナ「ちぃっ!
(叩きつけられたらひとたまりもない!)」
メイ「ああぁぁぁ!」
ルナ「こなくそおおぉぉぉ!」
床に叩きつけようとするメイリン
それを体をひねってなんとか無事に着地するルナマリア
ルナ「これで!」
パララララララ
自分の腕を掴んでいる腕に零距離連射
メイ「つっ!」
ルナ「はあはあ…これでゲームオーバーよ!」
ゲームは終わりのはずだった
しかし何故か終わりの放送が流れない
PM5:08 露天風呂男湯
ヨウラン「少し熱めだけどいい湯だな」
スティング「温泉が自慢ってのは本当だったな」
ヴィーノ「これはいい温泉だ」
シン「癒される・・・」
アウル「気持ちいいな〜」
ハイネ「ホント、ここの温泉は最高だな」
ハイネ以外全員「どこから湧いてきた!!」
ハイネ「おいおい、その言い草は無しだぜ」
スティング「まさか・・・俺らがここに泊まること知って後をつけてきたんじゃねえだろうな」
ハイネ「いくらなんでもそんなマネしないって」
アウル「だったらなんでこの旅館に泊まってんの?」
ハイネ「お前達、1/1Zガンダムと百式見てこなかったのか?」
シン「午前中に見学して0083イベントに参加して俺が3位でスティングが優勝しました」
ハイネ「やるねー。俺も参加したかったけど打ち合わせがあったからできなかったんだよな〜」
ヴィーノ「打ち合わせ?」
ハイネ「今夜そこでクリスマスライブするんだよ。中継でミゲルとのトークとかもやるんだぜ」
アウル「だからここに泊まってたのか」
ハイネ「そ、クリスマスだからちょっと奮発してここにしたんだ」
ヨウラン「2人ともニートじゃなかったのか」
ハイネ「・・・まあ、普段の俺らの行動見てたらそう思うのも仕方ないか。音楽家ってのは活動が不定期になりやすいし、俺らの場合
深夜の音楽ラジオ番組に参加するのが1番多いからな。機会があったら聞いてくれよ」
そのとき女湯から声がした。
ミーア「すご〜い、立派な露天風呂」
ステラ「とっても大きい・・・」
メイリン「ほんとね(ミーアの胸を凝視して)」
フレイ「ステラが言ってるのは温泉のほうよ」
メイリン「え?あ・・・ほ・・・ほんとに大きいね(見てたのバレた・・・)」
ルナマリア「あ〜効く〜」
マユ「アホ毛、オヤジくさいこと言わないでよ」
ルナマリア「別にいいじゃない」
コニール「いつかはアタシもあんな巨乳になれるかな・・・」
ヨウラン ヴィーノ ハイネ「「「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!! 」」」
スティング「うるせえ!だまって浸かってろ!」
アウル「別にいいじゃん。こういうのは温泉でしか体験できないんだし」
シン(なんでヴィーノ達のテンションが高いんだ?)
ルナマリア「あれ?メイリンちょっと胸大きくなった?」
ヴィーノ「!!」
メイリン「そ・・・そうかな?」
ルナマリア「姉の私が言うんだから間違い無いって」
メイリン「でもお姉ちゃんのほうが圧倒的に大きいし・・・」
ルナマリア「何言ってんの、まだまだ成長の余地はあるんだから。…よし!特別に私が大きくなるようにおまじない掛けてあ・げ・る」
メイリン「え?おまじないt…ひゃあ!…だ、だめ…胸揉むのは…んあっ!…お、お姉ちゃん…やめてぇ…ふあ!」
ヴィーノ「ぶはっ!!(鼻血流出)」
シン「ヴィーノ大丈夫か!?」
ヴィーノ「俺はもうダメみたいだ…でも…俺の思いがメイr」
スティング「アホな芝居してないで温泉あがって止血しに行け」
ヴィーノ「・・・は〜い(もうちょっと空気読んでくれよ)」
ヴィーノ離脱。
ハイネ「過激なスキンシップだな〜俺もステラちゃんやフレイちゃんとああいうことs」
アウル「それ以上発言したら今夜のライブに出られなくしちゃうよ」
ハイネ「それはマジで勘弁だ、大勢のファンに迷惑かけちまう」
スティング「だったら『沈黙は金』ってことわざを覚えとけ」
ルナマリア「フレイさん、ちょっと相談したいことがあるんですけど」
フレイ「あら、珍しいわね。いいわよ相談に乗ってあげる」
ルナマリア「男を堕とすためのセクシーなポーズを伝授してください!できれば今日使えるやつで!」
マユ(聞いておく価値はありそうね…)
フレイ「……1つ聞いていい?」
ルナマリア「何ですか?」
フレイ「どうして私なの?」
ルナマリア「だってフレイさんのほうが人生経験多そうだから」
フレイ「言っとくけど私とあなたは同い年よ。人生経験はそう変わりないと思うんだけど」
ルナマリア「でも恋愛経験ならフレイさんのほうが多そうだからお願いします!」
フレイ「う〜ん……まあいいわ教えてあげる。ライバルを出し抜くなら相手が部屋で寝転んでるときが狙い目ね」
ルナマリア「そのシチュエーションでどんなポーズを?」
フレイ「今から実演してあげる。たいていの場合相手はテレビを見てるから一旦相手の視界を足で塞ぐの」
ルナマリア「なるほど・・・」
フレイ「そのあと屈み込んで相手の目線に自分の胸を素早く合わせること」
ルナマリア「その際に何か注意点は?」
フレイ「あらかじめ浴衣の胸元をはだけさせておくと効果的よ。後は腕を使って胸を強調するのがポイントね」
ルナマリア「ありがとう!勉強になりました!(よし、今夜シンに使って堕としてやるんだから!)」
マユ「他にそのシチュエーションでどんなポーズができますか?できれば胸を使わないやつで」
フレイ「そうね……1つスゴイのがあるわよ」
マユ「す…スゴイやつですか?」
フレイ「一旦相手の視界を足で塞ぐとこまでは同じなんだけど相手の目線に合わせるのは別の箇所よ」
マユ「そ・・・それは一体・・・」
フレイ「ここよ」
そう言ってフレイは露天風呂の真ん中にある岩の上でポーズをとった。
マユ「M字開脚で×××(放送禁止用語)見せですか!?」
ハイネ「え…エム!?ぐああっ!!(鼻血噴出)」
シン「ヴェステンフルス先輩!」
ハイネ「ハ・イ・ネ…うっ……活動…限界か……」
スティング「それぐらいの出血じゃまだ死なねーよ。つーかさっさとあがれ」
ハイネ「・・・もうちょっとくらいノってくれよ」
アウル「そんなことしてたらマジで輸血しなきゃいけなくなるじゃん」
ハイネ「それもそうだな…ここはファンのために退くとするか」
ハイネ離脱。
ヨウラン「しかしシンはすごいよな〜」
シン「何がだ?」
ヨウラン「だって巨乳と美乳とツルペタから好きなの選べr」ガンッ!!
言葉を遮るかのように桶が女湯から投げ込まれヨウランの頭に直撃した。
シン「ヨウラン!しっかりしろ!いったい誰がこんなことを!」
ヨウラン「(どう考えたってお前の妹だろ)俺としたことが…うっかり口を滑らせちまったな……シン…お前も…気をつけろよ……」
スティング「…けっこう腫れてるな。あがって氷のうを頭にあてとけ」
ヨウラン「了解…痛ぇ…」
ヨウラン離脱。
ミーア「マユちゃん、いくら気にしてる事言われたからって桶を投げ込むのはどうかと思うよ」
マユ「ムシャクシャして投げた。今は反省してます」
コニール「……ジ〜ッ(ステラの胸を凝視)」
ステラ「コニール…どうしたの?」
コニール「べ…別になんでも…」
ミーア「わかった!どうやったら胸が大きくなるか聞きたいんでしょ」
コニール「な…なんでわかった!」
ミーア「それは女の子全般の悩みだからよ」
ステラ「そうなの?」
マユ「そういうものなの!ステラとミーアさんの胸がイレギュラーな大きさだから羨ましいの!」
ステラ「わかった」
ミーア「基本は毎日の牛乳とバストアップの運動ね」
コニール マユ「「なるほど」」
ミーア「後は好きな人に揉んでもらったりするのがいいかもね♪」
マユ「ほほう…(今夜お兄ちゃんにお願いして揉んでもらう…そして喘ぎ声を出す…ムラムラを抑えられなくなったお兄ちゃんが
私を押し倒す…●●●や□□□を行ったのち禁断の領域へ…イケる!イケるわ!)」
コニール(好きな人に揉んでもらう…か………な!?なんでアイツら2人が出てくるんだ!?別にアイツらに揉んでもらわなくても……
でも…やってもらったらきっと……ってアタシは何考えてるんだ!?)
ステラ「コニールとマユが変…」
ミーア「あれは変じゃなくて頭の中でいろいろと(R18のイベントを)考えてるだけよ」
一方男湯では…
アウル「なあ、お前って女に興味ないわけ?」
シン「そんなことない。つーか、なんでそんな結論が出るんだ?」
アウル「だって女湯からスゴイ会話が聞こえてるのに表情一つ変えないし」
シン「そんなこと言ったらスティングもアンタもだろ」
アウル「んなことないって。スティングは表情変えてないけど股間が反応してるし。僕も同じく反応してるし」
シン「…ホントだ」
スティング「何か言ったか?」
アウル「別に〜。それより何で股間が反応しないの?つーか女湯の光景想像したりしないの?」
シン「俺はただ温泉にゆっくり浸かって日ごろの疲れを癒したいだけだ。だから想像する暇ないし、正直どうでもいいんd」
ドカッ!ゴッ!ガッ! 桶が3つ投げ込まれ、全てシンに直撃した。
アウル「お〜い、大丈夫か?」
スティング「…ダメだ、気絶してる。アウル足の方持て。こいつ運ぶぞ」
アウル「まったく…余計な事言うからこんな目に遭うんだよ」
スティング「『口は災いのもと』ってのを体現してくれたな」
シンがヨウランの忠告を忘れて大ダメージをうけていた。
フレイ「…いくらなんでも3人で桶を投げ込むのはあんまりじゃない?」
ステラ「なんで桶投げるの?」
メイリン「やりすぎだよ…」
コニール「天誅だ」
マユ「うかつな発言は仕置きに値します」
ルナマリア「言葉には責任が伴いますから」
ミーア「3人とも容赦無いね…」
ルナマリア(…この温泉をあがってからが恋の真剣勝負ね)
マユ(お兄ちゃんとの夜の営みの権利を手に入れてみせる!)
ステラ(シン…)
メイリン「また3人からすごいオーラが…」
コニール「アイツの体力持つかな…」
フレイ「それと気力も持つかどうか…」
ミーア「どのルートも地獄への一本道みたいなものだね…」
続く
長編が・・・一気にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
>>134-140 GJ!!
メイリンがカッコエエ!と思ってたら・・・
>友達なんだあぁぁぁ!
で激しく吹いたw ヴィーノ・・・ガンバwww
>>141-145 ちょwwwwww今回エロ杉wwwwwwwwwwww
『 G J !! 』
二人ともGJ!続きも期待してまつ
149 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/19(日) 20:44:31 ID:YqVXdaaI
保守
>134-140続き
ルナ(終了したらすぐに放送流すって…
じゃあ終わってない!って事?)
メイ「今日はいい機会よ!
あんたの勘違いを修正してやるうぅぅ!」
ルナ「くっ!
(一番変なのはこの子よ、下手したら負ける!
何故急にこんな強さに?
スー○ーサイヤ人じゃあるまいし!)」
一進一退の攻防が繰り広げられる中
突然放送が流れ出した
ルナ「いょし!」
ゲームの終了を確信したルナマリアだったが…
放送「ようてめぇら!
あと1人ずつになったんだってなぁ?」
メイ「あれ、オルガさん?
(放送機の使い方解るんだ)」
放送「どいつもこいつも死体のフリしてなきゃいけないらしいからよ
俺が放送する事になったんだ
えーっと読むぞ!」
文面
やあ諸君、ここまでよく戦い抜いた
私は正直嬉しいよ
でもね、折角1対1の状況なんだ
何かこう燃える展開にしたいだろう?
そこでルールを変更だ、相手がキブアップするまでやり合ってくれたまえ
ではこれで失礼するよ
オルガ「だとよ!
ははははは、なかなか洒落た事考える理事長だぜ!
じゃあな、俺はお嬢の様子見てから観戦に行ってやらぁ」
放送終了
ルナ「なっ、なんじゃそりゃあああぁぁぁ!!」
メイ「いいじゃない…
本当にまたとない機会だわ
たまには姉妹でゆっくり語り合いましょ
どちらかが倒れるまでね」
ルナ「うっさいわこのグズ!
いくら強くなったってね、それじゃ互角がいい所よ!
来なさい、どちらかが死にどちらかが生き残る
生き残ったものがシンの彼女の座を手に入れる!」
メイ「シンを自分の所有物みたいに言ってんじゃない!
彼は彼自身のものでしょうに
それにゲームのセリフをもじって使うんじゃないわよ!
このゲーム脳!
頭のアンテナからネットゲームに繋げてんじゃないの?」
ルナ「御託はいい!」
メイ「じゃあお言葉に甘えて
行くわよ!」
自分のライフルとヴィーノの形見?のライフルを両手に構える
メイ「ヴィーノの仇も討たせてもらうからね」
ルナ「妹が姉に勝とうなんて10年はやいわ!」
弾の切れたサブマシンガンを捨てて
両手ハンドガンに持ち変える
ルナ「来い!」
メイ「うあああああ!」
ダダダダダダダ
ルナ(避け切れな…)
ビシビシビシ
避け切れなかった何発かがルナマリアに命中片方のハンドガンが飛ばされる
ルナ「つー、このおぉ!」
パンパンパンパンパン
乱射が何発か命中
メイ「あう!」
ルナ「はあはあ…」
メイ「はあはあ…」
ルナ「そ…それで終わりかしら?
息上がってるんじゃないの?
(これ以上はまずい)」
メイ「よく言うわ…
そっちこそ…
(くっ、全身が悲鳴上げてる)」
ルナマリアもメイリンも既に体が限界を越え
史上最悪の姉妹喧嘩もついに終わろうとしていた
ルナ「この一撃に賭けるわ!
(強いったってステラ程じゃない
勝機はある!)」
メイ「あなたを…討つ!
(私は…この人に勝ちたい…
いつも酷い目に遭ってるシンや他の人の為だけじゃなく
この人に劣等感を感じてた
私自身の為に!)」
2人とも銃を捨て、互いの最後の一撃に備える
しばらくの静寂の後
その時は来た
ルナ「うおおおぉぉぉぉ!!」
先に動いたのはルナマリアだった
全力疾走で突進する
メイ(こういうのは先に動いた方が負けるもの
勝った…)
勝利の一撃を放とうと構えるメイリン
だが…
メイ「あぐっ!?
(体が…)」
体が動かない
彼女は元々非力である
それを姉に勝ちたいという強い想いで無理矢理力を引き出していた
いつもの何倍もの負荷が掛かり自身の体がついについて行けなくなったのだ
メイ「ぐぅ〜!
(動け動け動け動け(ry)」
156 :
次回へ:2006/03/19(日) 23:45:14 ID:???
ルナ「動けないみたいね!
あんたみたいなグズはやっぱりここまでよ!」
メイ「うう…
(勝てないの?
私はいつまでも勝てないの!?)」
自分の無力が悔しかった
これじゃ自分を助ける為に撃たれて倒れていった仲間達
喧嘩に巻き込んで酷い目に遭わせたヴィーノやラスティ先輩に申し訳が立たないじゃない!
ヴィ「メイリン…」
メイ「ヴィーノ!?」
ヴィ「そんなに気張る事なんてないんだ…
君は…できる……よ」
ルナ「覚悟ぉ!」
メイ「ヴィーノ…ありがとう」
自分の中のもやもやが晴れた気がした
私は勝つ!
メイリーーーーン!!!!!
とある日の日曜日の出来事。
シン「(アレ…なんか変だな)」
朝、目を覚ましたシンは、体の感じがいつもと違うことに気がついた。
天井が高い。ベッドも高い。ベッドから降りると、明らかに違う変化に気づいた。
二足歩行が出来ないのだ。
シン「アレ…ええぇぇえぇぇ!」
体を見渡すと、自分の姿は猫になっていた。
ついでに、今の叫び声は「にゃあぁぁあぁん!」としか聞こえない。
マユ「お兄ちゃん!起きろー!って…アレ?」
マユ「あー!可愛い猫!って、あー!お兄ちゃんいないじゃん!逃げやがったな!」
シン「にゃ〜ん(ここにいるっての)」
マユ「おいで〜♪」
シンは次の瞬間、マユの股下をくぐりぬけ、居間に一目散に走り出した。
マユ「あ〜。なんで逃げるのよー」
シン「(しめた!ベランダが開いている!)」
シンはとりあえず外に出てみることにした。
ルナ「シン…今日こそヤらせてもらうわ!」
庭から道路に出てみると、ルナが歩いていた。
シン「にゃっにゃぁーん!(な、何をヤるんだ!?)」
ルナ「あら、どうしたの子猫ちゃん?」
目の前にいる子猫(シン)を抱き上げる。
ルナ「へー、赤い瞳の猫…可愛いなぁ、ギュッっとしちゃうぞ!」
シン「にゃっ!(ぬおっ、柔らかい…全身にあたる、この物体はなんだ…)」
ルナ「なーんかシンに似てるな…この猫。シンみたいに可愛い♪」
シン「(俺って可愛いのか…)」
シンは少しガックリときた。
ルナ「じゃ、今日は恋人の家行くからこの辺でね。じゃあね!」
シン「にゃーん」
ルナはシンを地面に優しく降ろしてあげた。
シン「(恋人…あらためて聞くと照れくさいな…)」
子猫はまた歩き出す。
シン「(なぜこうなってしまったのか…原因究明が必要だな…)」
で、路地を曲がったところに今度はステラがいた。
シン「(そうか…この姿にならなかったら、、月曜日学校行けなかったかもしれないな…)」
ステラ「あ!猫〜♪」
目の前にいる子猫(シン)を抱き上げる。
シン「にゃっ!(ぬおっ、柔らかい…全身を挟み込む、この物体はなんだ…)」
ステラ「シンに似てる…可愛い!」
シン「(やっぱり俺って可愛いんだな…)」
シンはさらにガックリときた。
ステラ「今日はデートなの!だから、じゃあね!」
シン「にゃん!にゃっん!(約束してません!聞いてません!)」
ステラはシンを優しく地面に降ろしてあげた。
子猫はまた歩き出す。
続く
159 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/20(月) 20:10:28 ID:LxRSGEVo
乙
160 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/20(月) 20:12:58 ID:VKBj9JU1
おもしろい!! GOODJOB!
wktk
>>158 俺の妄想キタw
まさか同じネタ考えてた人がいたとは・・
GJ!
続き期待してますぜ
いい作品が多いですね。実にいい良スレですよ。
>>158 GJ!
162ではないが、自分も同じネタ考えてた・・・
どんな展開になるのか、wktkして続き待ってます
165 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/21(火) 02:58:33 ID:GQcZBQgR
久々に良スレに出会った・・・
皆さんGJ!
166 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/21(火) 04:25:08 ID:00UD9LpG
シン「こんなオモチャでなにしろってんだよ・・・・やっぱ自分でやりたくなかっただけじゃないのか・・・・・」
ギル「何か言ったかな?」
シン「いいえ、なにも。いまからザラ派のアジトに進入する。
プラント市内森林 別働隊
ルナ「シン大丈夫かしら・・・・」
レイ「もっとあいつを信じてやれ。お前が思ってるよりあいつは強い。」
ルナ「そうね・・・・・・・・」
ガサガサ・・・・・・
レイ「・・・・なにかいるぞ。」
ルナ「そう見たいね・・・・・・」
ガサガサッ
???「よそものがいるぞー!!」
???「殺しに行こう・・・・」
レイ「かこまれた!?」
ルナ「こいつら私たちの学校の生徒じゃない!!」
???「ふぅははははは・・・・!!」ヴィーンヴィンヴィーン!!
ルナ「チェーンソー!?」
レイ「殺されるぞ!逃げろ!!」
ルナ「なにこのバイオ4は!!」
168 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/21(火) 15:29:22 ID:hfewarS+
洞窟 シン・アスカ
シン「洞窟に侵入した。すごいな全て情報通りだ。こんな情報どッから持ってきたんだ?」
メイリン「さぁ・・・私もバイトでオペレーターやってるだけだから知らない。」
シン「ん・・・・・ドアだ・・・・・!?こ・・・これは!?」
メイリン「ど、、、、どうしたの!?」
シン「ど、、、、どすこい喫茶・・・・・!ジュテーム!!」
メイリン「は!?」
シン「どすこい喫茶ジュテーム・・・・と書いてある・・・・・」
メイリン「は・・・はぁ・・・・・」(この馬鹿・・・・・・・)
ギル「めそ・・・・ゲフンゲフンッ!!あ、、いやともかく気をつけたまえ。」
メイリン「・・・・・・・・」(めそってなにさ・・・・・)
続く
シン「ともかく中に入る。」チャキッ
メイリン「シン・・・・なに持ってるの?」
シン「ん?あぁ、ファイティングフェニックスだが?」
メイリン「なにそれ?」
シン「知らないのか?トサカ・タマゴという奴が使っていたビーダマンだ!!当時最高クラスのスペックの機種でな。それにこいつはすごいシロモノだ。各部パーツが徹底的に補強されえいる。これならホールドパーツが壊れることは無いだろう。」
メイリン「ふーん・・・・・・ま、がんばってね。」
シン「ドアか・・・・・」ガチャ
ザラ派アジト 司令室
カナーバ「例の部屋に入りました。」
ザラ「マイクを貸せ」
シン「なんだこの部屋。なにもないな。」
ブツッ
ザラ「よく来たなシン・アスカ。」
シン「パトリック・ザラ!どこだ!出て来い!」
ザラ「ははははは!!私が直接手を下す必要も無い!貴様はその部屋で死ぬのだ!!」
ガチャ!
シン「なに!?扉が!!」
ザラ「その部屋は侵入者撃退用のトラップルームだ!!壁面にしかけられたマイクロ波によって分解されるがいい!!」
シン「は!?なにそれ!?」
ザラ「つまりその部屋そのものが巨大な電子レンジだ!!ふははははは!!貴様は電子レンジに入れられたダイナマイトだ!!」
シン「そうはいくか!!」
ザラ「ふははははあはは!!!あがけ!」
シン「うぉぉぉぉぉぉぉ!!締め打ちだぁぁぁあ!!」
ギル「うわぁぁぁ懐かしーい。コロコロで見たーw」
シン「おらぁぁぁあぁ!!」ドキューーーーーーーン
ズガガガーーーン!!
ザラ「な!?馬鹿な!!金属のドアをあんなオモチャで!!」
シン「それがコロコロクオリティだ!」
メイリン「・・・・・クレイジー!!」
コロコロクオリティww
ミニ四駆が音声で操作できたり空飛んだり
ルアーで世界征服しようとする組織が暗躍するアレかwwww
カナーバ「侵入者ファクトリーに侵入!」
ザラ「あれを破壊されては大事に触る!」
???「私が仕留めて見せましょう。」
ザラ「・・・・・頼りにさせてもらうぞ・・・・・ザ・ゾノ!!」
???「御意。」
ファクトリー
シン「・・・・・・危なかったー。」
メイリン「シン・・・・・その部屋に何か無い?」
シン「ん・・・・・・なんだこれ・・・・・」
???「それに触るな!!」
シン「あ?何だお前。」
???「私はパトリック・ザラに仕えるザ・ゾノ!!」
シン「・・・・・・モラシム先生・・・・?」
モラシム「ばれたか・・・・・・」
シン「まぁ・・・・・」
メイリン「バレバレよね。」
ギル「センス無いな。」
モラシム「・・・・そこまでいうか・・・・・!貴様らぁぁあぁああ!!」
シン「教師が生徒に手を出すのか!!」
モラシム「黙れ!!ザラ派1000年の夢・・・・・邪魔されてはたまらんのだよ!!」
シン「この・・・・・馬鹿野郎!!」
突如襲い掛かってきたモラシムに対し、シンはぶち切れてF・フェニックスを向けた。
ファイティングフェニックスツヨスwwwwwww
そして俺の机の引き出しの奥底からバトルフェニックスが出てきたわけだが
シン「うぉぉぉぉぉ!!」ドキューン!!
まず先手を打ったのはモラシム。シンに向かって凄まじい勢いで突進していく。それに対しシンは後退しながら一発ビー球を放った。
モラシム「うろたえ球など!!!」ヒュッ
シン「ウォッ!!」
モラシムの腕に装着されたゾノ・クロー、巨大な爪状の武器が肩をかすり、衣服が切れる。接近戦では不利と悟ったシンは距離を取る。
シン「接近戦では駄目だ!」ドシュドシュ!!
2,3発まとめてパワーショットを打ち込むシン。だがモラシムのゾノ・クローによって弾かれる。
モラシム「そんなおもちゃがきくかぁっ!!」
とどめの一撃を刺そうとするモラシム。右腕に渾身の力を込めシンに突進する。
シン「そ・い・つ・を・・・・・・待ってたんだ!!」ひゅっ!!
モラシム「何をぉぉぉぉ!!」
止めを刺そうとする時、どんな者でも攻撃は大振りになり隙が生まれる。シンはそれを見逃さなかった。
シン「・・・・・・・・!!!」
モラシム「ふ・・・・吹き矢・・・・・・!?」
シン「誤算だったな。」
モラシム「認めぬ・・・・断じて・・・・」
バタッ・・・・・
ザ・ゾノ敗北 続く
>>172 それをいうなら俺の部屋の棚にあった「ゴールデンビーダマン」(弾が曲がる奴)はどうなる。
コロコロクオリティか・・・イイネ!w
この勢いだとボンボ(ry
>>172,
>>174 俺なんて、それらにプラスで
ワイルドワイバーンにスタッグスフィンクスもあったwwwww
このスレ見てる奴等は同年代が多いことがコロコロネタによって判明したなw
世代が違うんでビーダマンネタはさっぱりわからんが
コロコロクオリティってのはわかる
ダッシュ四駆郎のマネをしてミニ四駆を壊したり
ファミコンロッキーを真に受けて出来もしない裏技をやろうとしたりしたことがあったからな
ちょっと探したら青ボンがばらばらの状態で出てきたorz
ミニ四駆はネタはたぶん皆わかると思うが
…グランダー武蔵がわかる人いる?
いるよーノシ
バス釣りの奴だよね
おー、知ってる人がいたよ
あれももの凄いコロコロクオリティだったよね?
ルアー同士を対決させたり
釣りで世界征服しようとする組織がいたりww
ちょっと探してたらルアー出てきたよ…イカの奴
未だに持ってるぞ。オルカイザー、シノビート、レジェンダーシャークの3つだ。
ルアー釣りは今でもやるけど、このルアー達は全然使ってない。
ミニ四ファイターは今
中村名人は今
次回予告
シン「はぁはぁ・・・・・こちらデスティニーワン。今モラシム先生を撃破した。それから・・・・・」
ギル「どうしたね?」
シン「このフロア全体が何かの工場になっています。なんだろうこれ。なにかヘッドギアみたいな・・・・・」
ギル「ヘッドギア?・・・・・・まぁいい。一つ回収してくれ。」
シン「了解。」
ザラ派アジト 司令室
エザリア「ザ・ゾノ敗退!侵入者ロストしました!」
ザラ「なんとしてでも見つけ出せ!!無条件発砲も許可する!!」
???「自分も行きます!!」
ザラ「次に私を失望させてみろ!!その時は私が貴様を殺すぞ!!!」
???「ぎょ、、、御意!!」
186 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/22(水) 21:13:44 ID:UDcpTxNX
保守
時はさかのぼり3日前・・・・・・・プラント市内
青年「はぁ・・・・・・バイト決まんないな・・・・・・・」
???「そこのあなた!!ヒマそーな顔してますね!!」
青年「え・・・・・」
???「私たちの元で簡単なアルバイトしてみない?時給は850円!社会保険つきだよ!!」
青年「まじでーーーー!!」
現在 ザラ派アジト司令室
トール「なーんて、安請け合いするんじゃなかったよ・・・・・・」
エザリア「状況はどうなっている!!」
トール「え!?あ、侵入者ファクトリーを通過、B-6通路を直進中!」
ザラ「ブラストドア作動!通路に閉じ込めろ!」
トール「あ、はい!!」ポチッ
ザラ派アジト B-6通路
ガシャン!
シン「うお!?閉じ込められた!?」
ザラ(スピーカー)「ふははははは!!そんな初歩的な罠に引っかかるとは馬鹿者が!!そのまま氏ね!!」
シン「ふん・・・・・!こんな罠突破して見せないとなめられるぜ!!」ドシューーーン!!
ボガガガガガガガ!!!!
トール「!!?ぶ、、ブラストドア突破されましたぁっ!!」
エザリア「14層もの特殊装甲を一瞬でか!?」
ザラ「・・・・・ここにくるな。」
一方、ルナマリア、レイの二人からなる別働隊は窮地に追い込まれていた。
レイ「クッ!!ルナマリア後ろだ!!」
ルナ「私の背後に立つなぁ!!」パラララララ!!!
ザラ派「ァィエッターーーー!!」
ザラ派「テコキッ!!」
ザラ派「フハハハハハハ・・・・・・・・・」ヴィンヴィーン!
レイ「きりが無い!!ルナマリア!眼を閉じていろ!!」
バシュッ
眼もくらむような閃光が周囲を包む。世界で一番まぶしい光。西鉄バスジャック事件で警察が使用したフラッシュグレネードを思い出してもらうといいだろう。
ザラ派の視界が戻った時には既に二人の姿は消えていた。
レイ「なんとか俺たちもザラ派のアジトに入り込めたか・・・・・・」
Pllllll........Pllllllll........
レイ「こちらレジェンド2どうぞ。・・・・・・・・ルナマリア、お前にだ。」
ルナ「え?私に?・・・・・はいインパルス3。・・・・・・・・・え?・・・・・・・はぁ、わかりました。」
レイ「どうした?」
ルナ「私だけ特別任務だって。レイはシンのバックアップ。」
レイ「そうか。」
ルナ「ごめんねひとりにさせて。」
レイ「気にするな、俺は気にしてない。」
続く
騙されたなトールww
保守
>150-156続き
体が動いた!
ルナ「ふん、今更動いたってぇー!」
メイ「うあああぁぁぁー!」
こうして夜中から朝方にまで及んだサバゲ大会は終わった
ルールをやたら破っての激しい衝突の末
残ったルナマリア・メイリン姉妹による一騎打ちが行われた
この戦いに決着はつかなかった
2人はクロスカウンター状態で燃え尽きていたそうだ
しかしこれはたった1人死体ごっこを免れたオルガさんと
ヴィーノがダウンした2人を集合場所に【持ってきた】時に証言したものであり
他に引き分けを見た者はおらず
真偽の程は定かでない
別段ここは疑うこともないのだが
普通メイリンとルナマリアでは勝負にもならない(姉が勝つ)
だから引き分けはないだろう
という考えが大多数の考えなので
話が少しこじれてしまっているという訳だ
もう真偽の確かめようもないので
騒いでも仕方のない事だが
まだこの論争は収まりそうにない
まあ、俺からしてみれば
心ゆくまで喧嘩ができ
最近ぎくしゃくしている様に見えた姉妹の仲が改善されたようだし
あの2人の性格からして勝敗が決するよりは
灰色な決着の方がこれからも仲は安定する気がするので
これで良かったと思っている
あと、ここずっとシンに半ば脅迫のように迫っていたルナマリアが少々おとなしくなったので
学校も町も、束の間かもしれないが多少平穏を取り戻した
俺は途中から大会の意義を疑っていたが
これだけでも十分な意味があったと言えるだろう…
ステラ「レイ…さっきから何書いてるの?」
レイ「ん、学級日誌だ」
ステラ「ねぇ…早く行こうよ?
打ち上げ…始まっちゃう…」
レイ「悪いが…最後にまとめるからもう少し時間がかかる
先に行っててくれないか?」
ステラ「ステラ…待つ
レイと…行く…」
レイ「済まないな…」
193 :
一応完:2006/03/24(金) 21:05:06 ID:???
手短にまとめる事にする
今回は良い結果にはなったが
【喧嘩はあかん!】
とだけ記しておこうか
一応笑う所だ
シン「おっ、いたいた!
2人とも探したぜ
もう始まってるぞ、早く来いよ」
ステラ「シン♪」
シン「学級日誌なんて後でもかけるだろ
折角の打ち上げなんだぜ?」
レイ「ふふ…それもそうだな
では行こうステラ」
ステラ「うん♪」
この数日後
レイは街で買い物をしているヴィーノとメイリン
それを尾行しているヨウランを目撃する事になるが
それはまた別の話である
サバゲ編
完
194 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/24(金) 21:53:56 ID:0vtxCvRI
GJ!
完結ありがとう!
ちょwww
仕置き人www
GJ!!!!!!!!
これ以上無いほど見事な終わり方だ!GJ!学級日誌ネタを使うとは・・・・いやはや、感服です。
サバゲ編の波に、私も続こうか!
Pllllll.......Plllllll........
メイリン「こちらHQ。インパルス3、聞こえますか?」
ルナ「こちらインパルス3.聞こえてるわ。・・・・・・一体どういうこと?私だけ特別任務なんて聞いて無いわよ?」
メイリン「私に言わないでよー。私だって雇われオペレーターだもん。」
ギル「それに関しては私から話そう。」
ルナ「理事ちょ」
ギル「私のこともコードネームで呼んでもらおうか。そうだな・・・・・・・・「トゥレス」・・・・・とでも呼んでもらおうか。」
ルナ「由来は?」
ギル「イタリア語で数字の4という意味だ。」
ルナ「えっ?・・・・・ま、いいか。」
ギル「いいか、君の任務はザラ派に囚われた科学者の救出だ。」
ルナ「科学者?・・・・・・ソコロフか!?」
ギル「いや、ニコル・アマルフィの父ユーリ・アマルフィだ。」
ルナ「・・・・・チェッ。」
メイリン(お姉ちゃんやっぱりゲーム脳・・・?)
ギル「彼は恐らくザラ派のファクトリーにいるだろう。脱出経路はこちらのスパイが確保している。ユーリ教諭と接触したら周波数242・67にCallしてくれたまえ。」
ルナ「スパイ?トリプル・クロス(三重スパイ)か?」
ギル「いや、違うな。」ブツッ
ルナ「・・・・・これより、ヴァーチャスミッションを開始する!」
続く
>>193 確かに喧嘩はいけねーよなww
完走オツカレでした!!
GJ!
アウル「え〜また湯豆腐〜?」
今夜の連合三人組の夕食は昨日に引き続き湯豆腐であった。
そんな現状に、ステラとアウルはスティングに不満をぶつけていた。
ステラ「他の食べたーい」
アウル「そうだよなー、他の食べたいな〜」
スティング「あ゛〜うるさい!そんなに文句あるならお前らも働けよ!」
働きもしない二人に好き放題言われ、スティングの怒りは頂点に達した。
そこで、アウルが提案した。
アウル「僕たちも働くか。」
次の日
スティング「で…ヤクザかよ…」
放課後に二人はハロワークで職探しに行った。
そこで、「コスモス会」組長の用心棒募集がされてたとか。
ハロワーク女社長の電波のおかげで、その日のうちに面接が終わり、喧嘩の腕がかわれ、見
事職につくことが出来た(面接と言っても喧嘩だけだが)。」
スティング「ヤクザって大変じゃないのか?二人とも頑張れよ」
アウル「いや、ステラだけ。僕は落ちた…」
一週間後
スティング「コスモス会ってのはどこだ?たしかレクイエムタワーの最上階だったはずなんだ
が…」
ステラは最近、組の方に泊り込みで、家に帰ってこなかった。
そこでスティングがどんなものかと見に行ったのだった。
スティングここがレクイエムタワー、最上階は…と、おお、ここだここだ。」
スティングはレクイエムタワーに入っていった。
レクイエムタワー最上階
「コスモス会」と書かれたそのオフィスのドアの隙間から、なんだか恐怖の塊みたいなものが
漏れ出ている。それはスティングも唾を飲むほどのものだった。
勇気を出して、ドアをノックしてみる。
ヤクザA「ここはコスモス組みですが…なんだ?このガキャ?」
出たのはやっぱりヤクザ。
スティング「えー、ステラはいますか?」
その瞬間、ヤクザの顔がくわっとなって、
ヤクザ「な…姐さんを呼び捨てだと!?姐さん!どうします、このガキャ!?」
奥の机に座っている会長のそばにいる、姐さんと呼ばれる人物――ステラは、スティングに
近づいていった。
スティング「ステラ…姐さんって…なんだ?」
ヤクザB「くぅら!姐さんにタメ聞くな!コスモス会の幹部だぞ!」
そこで、ステラは激動するヤクザ達に手のひらをかざす。それは「待ちな」と言っているよう
だった。その動きひとつでヤクザ達が黙るのもすごい。
ステラ「みんな、この人は私のお兄さん…かな?」
ヤクザ「!!!こ、これは失礼しました!姐さんの兄貴とはつい知らず…どうかお許しくださ
い!」
ヤクザは一斉に頭を下げる。
この怖そうな男たちが、この一見弱そうな少女の言葉ひとつでなんでもやる…傍から見れば
すごいことだろう。
スティング「ステラ…そのサングラス…スーツ、幹部ってなんだ?」
ステラ「それは…」
ヤクザB「それはアッシから説明いたしましょう。」
ステラが答えようとすると、ヤクザBが割って入った。
ヤクザBの話によると、あまりに喧嘩が強いため、抗争中のパトリック会との戦いに参加した
ところ、全ての敵を薙ぎ払った。さらに泊まっているのをいいことに会長に夜這いをかけられる
が、これまた薙ぎ払い、幹部に任命されたらしい。
ステラ「今日は、帰るから…。」
スティング「お、おう。」
続く
201 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/25(土) 10:24:48 ID:MUtK9SKH
ステラは強いなwww
ステラすげぇww
龍が如くDESTINYって所か?
ちょ・・・・パ、、パトリック会wwwwwwwwwww
シンサイド
シン「ハァハァ・・・・・・・クッ!まだ追ってくる!!」
???「ヒャハハハハハ!!」
いきなり広いところに出たシンは謎の男に襲われ逃げていた。驚くべきことにそいつは「ザフト学園」の制服を着ていたのだ。
シン「クゥ・・・・・なんなんだよお前は!!」
???「シン・アスカ・・・・・一年生にして生徒会役員。体力抜群でルックスもいい・・・・・そこに痺れるぅ!憧れるゥ!!!」
シン「何訳わかんないこと言ってんだよ!!邪魔するな!」
???「だから僕が君を倒してぇ・・・・・学園のヒーローになるんだ!!」ドキュドキュ!!!
シン「!?ビーダマン!?ちぃっ!」ドシュ!!
相手が放ったビー球に対してとっさに反撃をするシン。だが・・・・・
バキィン!!
シン「弾かれた!?」
???「そんな時代遅れの「OSビーダマン」でこの「アイアン・サイクロプス」に勝てるものか!!」
シン「アイアン・サイクロプス!?」
???「時代の最先端をゆく僕にこそふさわしいビーダマンだ。そう思わないかい・・・・?」
シン「あんなもん食らったら死んじまう!」
とっさに物陰に身を隠すシン。だが相手の容赦ないパワーショットがその障害物さえ徐々に破壊していく。
???「なのに・・・・・なのに・・・・・なんでルナマリア様はお前なんかに惹かれるんだ!!!!!」ドシュドシュ!!!!
シン「ブチッ!!!おまえに俺の苦労がわかんのかよ!!」
???「ヒィッ!?」
シン「なかば脅迫のように毎日付け狙われる俺の気持ちが・・・・・・・!!!わかってたまるか!!!!」ドシュッ!!・・・・・パキィン・・・・・
???「ほげぇぇぇぇっ!!!」
シンの感情が一気に高ぶり、凄まじいパワーショットが炸裂し、相手は2,3メートルほど吹き飛ばされる。だが、その代償か。シンの力に耐え切れずF・フェニックスはバラバラに壊れてしまった。
???「・・・・・・・・・」
シン「学生証・・・・・・・・?一年2組、ショーンか・・・・・・・馬鹿野郎・・・・・・」
???「まだだ!!!」
シン「あ、あんたは!?サトー先生!?」
???「違うな・・・・・・私は「ザ・ジン」だ!!!」シャキン・・・・・・
シン「に・・・・日本刀!?」
サトー「妖刀、三代目鬼徹・・・・・やっと貴様ら不良生徒を一層出来る時が来たのだ・・・・・・そのためにも・・・ここで貴様を討ち取ってくれる!!!」
シン「やばい!」
サトー「キェェェェェイッ!!!」ザンッ!!!
シン「て、、、鉄のコンテナが斬れた!?」
サトー「まだ分からぬか!!我々教育者にとって・・・パトリック・ザラの提唱する「メタル・ギア・プロジェクト」こそが唯一正しい道だと!!」
シン「メタル・・・・ギア・・・・・?なんだそれ!?」
サトー「語る舌を持たん・・・・・戦う意味も解せぬ子供に!!」
シン「戦う意味だと!?」
シン「戦う意味なら・・・・・ある!!!学園をあんたらに渡せば生徒の皆が悲しむ!!!そんなの・・・・・許してたまるか!!!」
サトー「心意気やよし・・・・・ならばせめてラクに死なせてやる!!」ヒュッ
バキィィィン!!!
シン「!!!!!?」
サトー「伏兵・・・・・・?ぬ・・・・抜かった!!!!」
レイ「何をしているシン!」
シン「レイか・・・・レイか!?」
レイ「これで助けたのは何回目だ?」
シン「さぁな。すまない」
レイ「気にするな(ry」
シン「・・・・・・それは?」
レイ「議長からお前にだ。お前の新しい剣・・・・・・バトル・フェニックスだ。」
シン「バトル・・・・フェニックス・・・・・・」
ルナマリアサイド
見張り「ん・・・・・・・?なんだダンボールか。」
ルナ(やった!うまくいった!さすがダンボール!」
見張り「また誰か荷物忘れたな・・・・持ってってやるか・・・・・」
ルナ(え!?)
見張り「よいしょっと・・・・・・」
スポッ
ルナ「・・・・・・・・・」
見張り「・・・・・・・」
ルナ「・・・・・・・ニコッ」
見張り「し・・・・侵入しyぐはぁっ!!!」
ルナ「ちっ!!しまった!」
見張りB「ど、、、どうした!?」
ルナ「えぇいっ!!」パラララ!!!
見張りB「アベシッ!!!」
シン、レイサイド
レイ「ひとまず休憩だ。」
シン「食料食料・・・・・・ん?ポーション?」
レイ「一本もらおうか・・・・・」
シン「じゃぁ・・・・」
シン・レイ「乾杯」
ゴキュゴキュ・・・・・・・
シン「・・・・・・不味すぎる。」
レイ「ガハァッ!!ゴホゴホッ!」
シン「おい!レイ!?しっかりしろ!!」
レイ「ウプッ・・・・・オェェ」
シン「レーーーーイッ!」
ギル「大変気の毒に思っているよ。」
シン「ウォォォォォイッ!?」
続く
何やってんだ理事長ーーーーー!!!!
って言うか、ビーダマン関連が相変わらずコロコロクオリティだwww
ポーションのヤバさは異常
逆にダメージ受けてる気がするもんw
208 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/25(土) 17:28:51 ID:aodQCpua
ショーン…
もしや、デスティニー本編の『星屑の戦場』で散った彼ですか?
209 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/25(土) 17:48:53 ID:MUtK9SKH
ですね、
スティング「OK」
アウル「ステラ」
ステラ(こく)
このあとカオスの兵装ポッドに落とされた奴だ
もう1人いたけど名前なんだったっけ?
ゲイツRの人
ゲイツに乗ったゲイル
>>211 残念、そいつはデイルだ。
よく間違うなあ、この人。
ゲイルは種でメビウスに乗ってて死んだ人だ。
>>197 イタリア語で4は「quattroクァットロ」だけど…
ま、いいか
理事長だけにクワトロ
>>66 >禁忌の人Kは攻撃、自由なんでちぃと予測が難しいが
和田を忘れてますよあなた。きっとアレも熱いヤバい間違いないなんだろうな。
216 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/26(日) 01:15:15 ID:jO53/EBN
本編よりもこのスレを楽しんでいる俺ガイル・・・
職人さん頑張ってください
そういやラッキースケベのSSはあったけど、溺れる→救助のSSは無いな。
レイ「すまない・・・・・今の飲み物で内臓をやられたみたいだ・・・・・・すまないが先に戻っている・・・・ウプッ」
シン「レイ・・・・・大丈夫か?」
レイ「戦うのは不可能だな・・・これを持って行ってくれ。きっと役に立つはずだ。」
シン「こ、、、これは?」
レイ「バトルフェニックス用の強化パーツ、メタルウィングだ。ゴホゴホッ!・・・・だがこれを装着してのパワーショットは機体に負荷がかかって理論上は一発しか撃てない。おそらく一発撃てばバトル・フェニックスもただではすまないだろう。」
シン「・・・・・わかった。確かに受け取ったぞ。」
レイ「では・・・・行け・・・・」
ルナマリアサイド
ガチャ
ルナ「ん?倉庫?」
ドギャギャギャギャギャ!!!!
ルナ「きゃ!?」
倉庫のような場所に入った瞬間凄まじい銃撃にあうルナマリア。その視線の先にはザフト学園教師、ウィラードの姿があった。
ルナ「なにするんですか!?」
ウィラード「邪魔者は排除するのみだ!」ドギャギャギャギャ!!!
ルナ「チッ!!なによあの武器の数は!」
ウィラード「私は大艦巨砲主義なのだよ!!私の名は・・・・ザ・レセップス!!」
ルナ「どう戦う?恐らくあいつの銃撃をかわすのは不可能ね・・・・・・」
ウィラード「ふははははは・・・・・・氏ね氏ね!!」ドギャギャギャギャ!!!
ルナ「あれだけ武器を持っていれば動きはとろいはずだし、、、、、ヨシッ!」
銃撃がやんだと同時に駆け出すルナマリア。ウィラードの攻撃をかろうじてかわしながら一気に距離を詰める。
ウィラード「ちょこざいな・・・!小娘の!一人くらいで!」
ルナ「手に取るように・・・・見える!」
ウィラード「そこか!・・・・・・・!?どこか!?」ドギャギャギャ!
ルナマリアのチャームポイントである「アホ毛」が銃弾で吹き飛ぶがそれでもルナマリアは怯まなかった。
ルナ「なぁんとーーーーー!!」
ウィラード「化け物か!」
ルナ「・・・・・うぉぉぉぉぉ!!(ここだけ声優:大塚★★」パララララララララララ!!!!!
ウィラード「ひぐっ!!!」
改造ガスガンのフルオート射撃がウィラードのXXX(放送コードにひっかかるため書けません。)に至近距離から撃ち込まれる。結局、100連マガジン全部撃ちつくし、ルナマリアは歓喜の雄たけびを挙げた。
すまん今日はここまで。
悪魔かこの女……
しかし・・・
「アホ毛」の消失はイタイw
ルナの能力が下がりそうな予感w
あのアンテナが取れたら逆に正常になるかも
ルナマリアサイド 地下1階Nフィールド
ルナマリア「・・・・情報によるとそろそろね・・・・・・・「ソコロフ」が監禁されている牢獄は・・・・・」
「・・・・もう・・・・用は・・・・い。」
ルナ「?」
???「私は貴方のいうとおりに「ジェネシス」も、今回の「強制教育機」もつくってきた・・・・それなのに見限るのか・・・・」
???「その通り・・・使い終わった駒には用は無い。貴様にはこの辺で消えてもらいたいな。」
ルナ「・・・・あの男は・・・・・パトリック・ザラ?・・・・・この前学校を襲撃した時より強くなっているんじゃない・・・・?」
回想
ザラ「貴様の相手などしていられるかっ!!!!」
ルナ「ぐはっ!!ハァハァ・・・」
ルナ「あの時見たいなのはごめんね。ま、運良く私の任務はソコロフの奪還のみ。あいつはシンにまた倒してもらえばいいか・・・・・・」
ザラ「貴様の処分は後だ。まずはネズミ退治が先決なのでな・・・・・・」コツコツコツ・・・・・・
ユーリ「くそぅ・・・・・・!」
ルナ「・・・・・・ソコロフね。」
ユーリ「教師に向かってその態度は無いだろうホーク君。物理の成績落とすぞ・・・・」
ルナ「すいませーん、でもここから出られなければ成績もつけられませんねー。どうしますー?」
ユーリ「全く君と言う娘は・・・・・はやくここからだしてくれ。一刻も早くあれを破壊せねばならん。」
ルナ「あれ?」
ユーリ「人と教育の間の金属の歯車・・・・・・メタル・ギアだ。」
シンサイド 司令室
シン「・・・・・・・もうあんたらの負けだよエザリア先生・・・・・降伏してください。」
エザリア「・・・・・・・ケーニッヒ君・・・・このヘッドギアをつけて・・・・・・・」
トール「え・・・・?」
エザリア「あとで特別手当払うから・・・・・」
トール(どりゃおいしいな。)スポッ
トールの内面世界
???「バイトシナイトタベマスワヨ・・・・・・・」
???「バイトシナイトタベマスワヨ・・・・・・・」
現実
トール「・・・・・ゥゥわぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!ぁぁぁぁぁぁああああ!!!ああああ!!!!」
すまんきょうもここまで。
ジェネシスはソコロフが作ったのか・・・
乙です
大変だトールが壊れた!
保守
228 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/29(水) 20:08:07 ID:B87QyfKg
保守
メイリン「ねぇ聞いた?最近、学園がホームページで生徒のお悩み相談室始めたんだって!」
ヴィーノ「ああ、聞いたことある。先生方の中から何人かが匿名で相談に乗るってヤツでしょ?」
シン「へぇ、初めて聞いたなぁ」
レイ「掲示板にも張り出されていたぞシン。
普段から掲示板をよく見ろといわれてるのに見ていないからお前はいつも(以下略)」
シン「あ〜もう、わかったようるさいなぁ!レイは!」
シン帰宅後
シン「そうだ、一回お悩み相談室ってヤツを覗いてみるかな」
本日の相談者:オレンジ☆凸
本日の回答者:THE EROGE
相談内容:好きな女の子がいるのですが、彼女はまったく振り向いてくれません。
四六時中追い掛け回して熱い思いを伝えているのですが、最近は俺の顔を見ると逃げ出す始末です。
俺がス○ラちゃん――に愛されるにはどうすればよかとですか?
回答:オレンジ☆凸さんこんにちわ。好きな女の子になかなか振り向いてもらえず苦労しているようですね。
どうやら、オレンジ☆凸さんのお相手は引っ込み思案で、あなたのような熱い愛情表現には慣れていないようです。
エロゲ的に、こういう女の子相手にフラグを立てるときには急ぎすぎてはだめです。
まず、相手に、普段相手が目にすることが無いもう一人の自分をを見せてドキッとさせ、
そこから徐々に親密になっていくというパターンの攻略を心がけましょう。
翌日
スティング「な、なんだよ?こりゃあ……」
アウル「……これ全部バラかよ……?」
ハイネ「おお麗しのマドモアゼル・ステラ!あなただけのために薔薇の絨毯を用意しました!表に馬車を用意しています。
貴女だけのナイト、このハイネ・ヴェステンフルスがエスコートしましょう!さぁ、この手をとりたまえ!」
ステラ「……い、いや……オレンジ凸がいつもより気持ち悪い……」
おわり
ハイn、いやオレンジ☆凸よ、回答をよく見るんだ。
引っ込み思案だ、って言われているんだからもう
すこしやりようがあっただろう!w
>>229、GJ!
ステラでなくても引くわい。 こんなの。
あとハイネは何処の出身だよと。
>>229 一瞬、THE EDGE に見えた。
まさかTHE EROGE だとは・・・GJ!
THE EROGEのお悩み相談室wGJ!!
THE EROGEのお悩み相談室。
今日は、学外からのお悩み相談です。
相談者:ジャンキー・チェン
内容:最近、僕の友達がオンラインゲームにハマった。遊びに誘っても断られるしムカつく。
なにより、ゲーム画面に向かって「撃・滅!」とか「抹・殺!」とか叫んでるのがうっざ〜い。
なんとかしてくんない?
回答:その人が本当にお友達なら、こうなる前に止めてあげましょう
↓
ttp://youtube.com/watch?v=e_lwt_H5vjE ここまで来るともはや手遅れです。そんなときはエロゲでヒーリングしてあげましょう。
ちなみにお勧めは、今月発売の「レディキラー・ヤマト」シリーズの最新作の(以下略)
シャニ「おい、クロト、ちょっとこの動画を……」
クロト「あ〜ヒャヒャヒャヒャ!!!僕は……僕はねェッ!!撃・滅!!!」
シャニ「……手遅れ……うっざ〜い……」
オルガ「うっせ〜よクロト!!」
※正直、あの動画を使いたかっただけなんだ。反省はしている。だが後悔はしていない。
あの動画イイネ!w
GJ!
なんじゃこの動画www
危なすぎるwww
GJ!!
しょ……正直ひいた。
基地外の将来を心配したのは久しぶりだ……
レディキラー・ヤマトってどんなゲームなんだろう。
ちょっと気になってみたり。
・・・ドン引きした。
ヤバ過ぎだよ!>動画の餓鬼
>>239 きっと、無駄な悟り(?)を開いた1○歳の元ニートの無能将軍が、
親友の婚約者×2,血の繋がった姉,デカ乳女,アホ毛とツインテールの双子
とかを寝取r(ry
ああ、これ文字通り糞スレに貼られてた奴だ
俺はメタルギアオンラインスレで見かけたぞ。
動画みれないから気になって仕方ないじゃまいか
あれ…
3月32日?
エイプリルフールだからか?
だとしたら
壮大な釣りだな
エイプリルフールってだけで2ch中にしょーもないウソネタが書き込まれるのを
未然に防ぐためのひろゆきの配慮だとかそんなウワサ
クマー
あげー
保守
メタルギアSEEDイイ!語られてる以外にもパロディが随所に…三代鬼徹とか「そういうときは身を隠すんだ!」とかw
「そんなことがあったのか・・・」
いくら腕に覚えがあるとはいえ、女の子が複数の男子と大立ち回り(注)とは。
シンの話にレイは軽く嘆息をもらした。
(注)前スレ 120-126 248-251 407-409『マユのバレンタイン』参照
隣を歩くルナマリアが、シンの顔を覗き込む。
「シン、ちゃんと、マユに優しくしてあげたでしょうね?」
「ん? ああ・・・ちゃんとマユの好きな物作ってやったし、チョコも食べた。次の日は元気に学
校走っていったし、大丈夫だと思う」
「そう。ならいいけど」
「ルナが、『今日はマユに優しくしてやれ』って電話かけて来たときは何事かと思ったよ」
「当然でしょ。女の子ってのは繊細なんだから」
普段シンを取り合ってケンカしている割には、根っこの部分では仲がいいらしい。
レイの顔に小さな笑みが浮かぶ。
ルナマリアのこういう、優しさは昔から変わっていない・・・。
「ふ〜ん。俺の周りに繊細な女の子ってのがいないせいかな? よくわかんないよ」
「ちょっとシン・・・。 それ、どういう意味!?」
「じょ、冗談だよ。そんな怒んなよ、ルナ」
「にしても、つくづく大したものだ。見ず知らずの他人のために、大勢に向かっていける人間など
そうはいない」
少し怪しくなりかけた雲行きを修正しようとレイは、会話に割り込んだ。
だが、実際感心しているのも事実だった。自分を危険に晒しても、相手を助けようとできる
人間はそう多くない。
(流石はシンの妹だな・・・)
そう、心の中で呟く。
「まあな。兄貴の俺が言うのも何だけど、マユは正義感強いって言うか、曲がったことが許せない
っていうかさ・・・」
「シン、兄馬鹿ねえ」
臆面もなく自慢気な顔をするシンをルナマリアが茶化す。とはいえ、そう言っているルナマリア
も何となく嬉しそうだ。
それを、指摘してやろうとして・・・・
レイは、足を止める。
ふと向けた視線の先には、河川敷に設けられたグラウンドがあった。
二月。
間近に春を控えているとはいえ、気温は低く、夕刻ともなればコートのボタンをきちんと止めて
いないと我慢できないほど寒い。そんな時に使うような奇特な人間はおらず、ガランとして、冬枯
れの光景と相まって、何か荒涼としたものを感じさせていた。
その光景を見ているうちに、レイの心に、ある記憶が蘇ってきた。
おそらく―――10年前、あの河川敷のグラウンドで。
「ゴホ、ゲホ・・・」
「も〜らいっと!」
「ああ! おい、バレル。しっかりしろよな!」
「ご、ごめ・・・ゲホ・・・」
「ああもう! 何でバレルなんか連れてきたんだよ!? ルナ、シン! こいついても、役にたたねえよ!」
「邪魔だよな」
「そうそう。こいつが入ったチーム、負けちゃうもんな」
サッカーをしている途中、咳き込んでボールを取られてしまったレイに、周りから容赦のない罵声が浴び
せられた。
「ちょっと! 何よそれ!? アンタたち、ぶっとばれたいの?」
「そうだ。レイの悪口言う奴は、オレが許さないからな!」
シンとルナマリアは抗議の声を上げる。
だが、二人の言葉にひるみながらも次々と不平の声が上がった
「だ、だってホントのことじゃんか」
「そーだよ。レイが入ったチーム、すっげー、不利になるもん」
「アンタたちねえ!」
怒鳴りつけるルナマリアに、シン以外の子供達は、うんざりだ、という顔をした。
いくら、シンとルナマリアが強いからといって、力ずくで押さえつけられてはたまらない、自分
達は悪くない、悪いのは弱いコイツだ、どの顔にもそう書いてあった。
ルナマリアは少し焦る。自分とシンばかりと遊んでいるのは良くない。他の子達とも、仲良く
なれるように、良かれと思ってつれてきたのに・・・
ルナマリアは唇を噛んだ。
その間、レイは黙って下を向いていた。彼らの言うことは、その通りだと思ったから。
だが次の瞬間、聞こえてきた言葉にレイの頭は怒りで真っ白になった。
「こいつって、親、いねーんだろ? かーちゃんが怒るんだよな、レイと遊ぶと」
「おまえも? オレも言われる。あんな変態に、育ててもらってる奴となんか、遊ぶなって
「ちょっと! 何てこと言うの!」
「取り消せ!!」
顔を真っ赤にしたルナマリアが、それ以上の暴言を制止しようとした時、凄まじい怒声がグラ
ウンドに響き渡った。
「とり消せ!! ラウは・・・ラウはヘンタイなんかじゃない!!」
レイは必死で叫んだ。だが、そんなレイを馬鹿にしたように見てその子は続ける。
「は? 変態だろ。あんなヘンな仮面・・・」
「う、うわぁぁぁぁ!!!」
怒りに顔を紅潮させ、レイは、殴りかかった。だが、体の弱いレイはすぐに突き飛ばされてし
まう。地面に転がったレイをルナマリアが駆け寄って助け起こす。
「レイ! 大丈夫!?」
「ちくしょう・・・とりけ・・・ゲホ、ゴホ・・・」
セキに混じってレイの目に涙が滲んだ。あまりにも悔しくて、非力な自分が情けなくて。
そんな、レイにさらに容赦のない言葉が降り注いだ。
「はっ!・・・女みたいな顔してさ。生意気なんだよ、オマエ」
「そうそう。目障りだから、もう学校も来るなよな」
「おまえらぁぁ! よくも、レイを・・・。レイをやったなぁ!!」
<バキィ!>
我慢の限界を超えたシンが怒声を上げ、レイを突き飛ばした子達に殴りかかり、ルナマリ
アも怒りの表情で飛び掛った。
たちまち、大乱闘が繰り広げられた。
○ ● ○ ●
大乱闘の翌日
シンとルナマリア、レイはいつものように三人で下校しようとしていた。
いつもと違うのは、三人の――特にシンとルナマリアの――顔や体のあちこちに絆創膏や湿布が
張ってあること、そして、三人ともどこか疲れきったような表情をしていることだ。
「長かったなあ・・・。なんだよ、先生ったらさあ!」
「ケンカ両成敗、だって。悪いのはあいつらなのにね!」
シンは大きく伸びをし、ルナマリアは肩をまわす。
理由が理由であったとはいえ、やはり先に手を出したのは良くない、ということでシン達は、か
なり長いことお説教を頂戴してきたのだった。
その時、昨日サッカーをしていた面々が教室に入ってきた。どうやら、彼らも彼らで大分絞られ
て来たらしい。万一を警戒して、シンとルナマリアは身構えた。
だが、彼等は一言も発しないまま、だまって教室を出て行った。二人はほっと胸をなでおろす。
昨日帰ってから、二人とも大分親から、お説教を頂戴したのだ。流石にもうこれ以上のお小言と
お説教は勘弁願いたいところであった。
だが、そんな二人とは対照的にレイは暗い目をし、黙り込んでいた。
「おい、レイ。帰ろーぜ」
「レイ、行こう?」
シンとルナマリアはランドセルを担ぐと、黙ったままのレイに声をかける。
すると、レイは暗い目をしたまま二人に向き直った。。
「アスカ君、ホークさん、僕ともう、一緒にいない方がいい」
思いがけないレイの言葉に、二人は目を丸くし、固まってしまう。
レイは淡々と、感情を無くしたかのような無機質な声で続けた。
「前の学校でも、こうだったんだ。僕は体が弱くて、みんなの足ひっぱってしまうから、仲間外れ
にされた。それでも、僕と遊んでくれた子はいたけど、そのうちその子も仲間外れにされて・・・。
だからもう、僕と遊んだりしない方がいい。一緒にいるところを見られたら、君達まで、仲間外れ
にされてしまうから」
「え? ちょ、ちょっと待てよ、レイ」
「そ、そうよ、落ち着いてよ。・・・ね?」
いきなりの言葉に、シンもルナマリアもオロオロとうろたえるばかりだった。
レイの呼び方が転校してきたばかりの時と同じ「アスカくん」と「ホークさん」になっているこ
とがショックだった。
「僕は冷静だよ。そうした方が、君達のためだっていってるだけさ。・・・迷惑かけて、悪かったね」
そう言い捨てて、教室を出て行こうとするレイの肩を、後ろからシンが掴んだ。
「待てよ、レイ!」
「レイ!」
驚きと、そして悲しみが混じる二人の声に、暗く何の感情の色も映していなかったレイの瞳がわ
ずかに揺れる。
だが。
「オレたち、友達だろ?・・・こ・・ん・・・な・・・・・・こ―――」
―――友達
シンが発したその言葉が、レイから全ての音を奪い去った。頭が真っ白になる。視界が揺れる。
そして、あの言葉が聞こえる。忘れようとしても忘れられない、心に突き刺さったあの言葉が。
『あんなやつ、ともだちなんかじゃない』
「・・・・めろ」
「え?」
「やめろ!!」
レイの怒声にシンは思わず肩を掴んでいた手を離してしまう。
振り向いたレイの眼には暗い怒りの炎が燃えていた。
「友達? 嘘をつくなよ。本当は思ってるだろ? 困ったことになったなって。仲良くなんかして
やらなきゃ良かったって。そう思ってるくせに!」
「オレはそんなこと!」
「私だって!」
だが、二人の声は届かない。
レイは眼をぎらぎらさせて続けた。
「違うね。君たちは同情して、哀れんでるだけさ。体が弱いから、親がいないから可哀想だって、
だから自分達が仲良くしてやろうって。そうやって、上から見下ろしていい気分になりたいだけな
んだ。そういうのをね、偽善者って言うんだよ!! 」
「レイ!!」
必死の形相でシンがレイの肩を掴んでゆすぶる
「レイ・・・」
泣きそうな顔でルナマリアがレイに駆け寄る。
「姉さん面するな! 君にもウンザリしてたんだ。・・・放せよ!!」
顔をそむけ、身をよじってシンの手を振り払うと、レイは教室を飛び出した。
廊下を駆け抜け、校門をくぐり、道を滅茶苦茶に走った。すぐに息が切れて、咳き込んでしまう。
それでも何かから逃げるように、必死に手足を動かし続けた。
● ○ ● ○
ようやく、家にたどりついた時、ラウはまだ帰ってきていなかった。
ホッとした。こんな顔を彼にみせるわけにはいけない。
鞄を机の横に置き、レイはベッドに横たわった。
目に映るのは見慣れた天井。その天井が・・・
ふいにぼやけた。
顔を覆い、レイは必死で自分に言い聞かせる。
これで良かったんだ。今までと何も変わらない。
自分にはラウがいて、ギルだって優しくしてくれる。あの二人さえいれば、別に友達なんてい
らない。必要ない。
――嘘だ
呆気なく、本当に呆気なく否定の言葉が心に湧き上がった。
平気なら、今頬を伝っているこの涙はなんだというのだ? 何故自分は泣いている?
――悲しくいからだ。
シン達が偽善者なんかじゃないって知ってるからだ。二人のことが大好きだからだ。
だけど・・・だから・・・
――シン達まで自分から離れていったら、きっと耐えられない
『あんな奴、友達なんかじゃない。オレも迷惑してんだよ、あいつが付きまとってくるから』
前の学校で、たった一人仲良くしてくれた子が、友達だと思っていた子が叫んだ言葉。
何故聞いてしまったのだろう?
あの日、あの場所にいなかったから、聞かなくてすんだのに。
思い出すだけで、心が抉られたように痛んで、苦しくて、息が止まりそうになる。
あんな思いをするなら、友達なんかいらないって思っていた。
なのに・・・
シン達なら、そう思ってしまった。
ずっと二人と一緒にいたい、いられるかもしれない、そう思ってしまった。
――違う
過去形じゃない。今でもそう思ってる。シンとルナマリアと、一緒にいたいって。
だけど・・・
涙がとめどなく頬を伝い、レイは声を殺して泣いた。
○ ● ○ ●
翌朝、レイは暗い顔で家を出た。
結局、昨日は晩御飯も食べる気になれなくて、ラウに心配をかけてしまった。
しっかりしないと・・・。
そう思うのに、力が入らない。
心にぽっかりと穴が開いて、そこから全部の力が逃げていくみたいだ。
足が前にすすもうとしない。今日学校で会ったら、シン達はどんな顔を――
「レイ」
聞こえてきた穏やかな声に、レイの思考は吹き飛んだ。
そんな馬鹿な。
そう思って顔を上げた先には、シンとそして少し離れてルナマリアの顔があった。
絶句して立ち尽くすレイとは対照的に、シンの方はいつもと変わらず、平然とした態度だった。
そして、レイと目が合うとニッと笑うと、口を開いた。
「あれから考えてみたんだけど、やっぱ同情してるとかって言われても俺、良くわかんないよ。
俺、単にレイのこと好きだからいっしょにいるんだし」
シンはゆっくりとレイに近づき、正面からレイの目を見た。
「レイはオレ達のこと、嫌いなのか?」
レイは、その問いに答えることができなかった。
『嫌いだ』『本当は顔もみたくなかった』・・・。そう言うべきなのに。
口が上手く動かない。誤魔化すようにレイは顔を背けた。
「僕がどうとか、そういう問題じゃない」
搾り出すような声で何とかそれだけを口にする。だが、シンはあっけらかんと言う。
「何でだよ? 他のことなんかどうでもいいだろ。ひょっとして、レイが気にしてるのって、俺達
が仲間はずれにされるってやつ? 別にどうでもいいよ。そんなこと」
「ほ〜んと。私も、あいつらとは金輪際、仲良くなんかしたくないわ」
ルナマリアも、笑ってそれに同意する。
いくら最初は口で気にしないと言っても、実際にイジメられたら自分から離れていくんだ、そ
うに決まっている、そうレイは必死に自分に言い聞かせようとした。
だけど、今、目の前にいる二人は本当にそんなこと本当に、全然気にしてないように見えて、ひ
ょっとしたらこの二人なら大丈夫なんじゃないか、そんな風に思えてきて・・・。
何か言おうとして、言えなくて、レイは下を向き、黙り込んだ。
その時、
「大丈夫だ、レイ」
力強い声と一緒に肩に右手が置かれた。昨日より優しく置かれた手。それで金縛りにあったみた
いにレイの身体は動かなくなる。
「レイもルナも俺が守る。絶対に」
シンの燃え上がるような真紅の瞳。その瞳に宿った意思の決意の強さが、レイには分かった。
真っ直ぐで力強い、純粋な決意。
心が熱くなった。
何だか泣きそうになって、レイは思わず叫ぶ。
「馬鹿だよ! 君は!」
「そうかな?」
シンは少し首をかしげた。
だけど全然そう思ってなさそうで、自分にはできない、なんてまったく思ってなさそうで・・・
すると、少し離れてみていたルナマリアが、腕組みし、悪戯っぽい顔でかぶりを振った。
「馬鹿っていうか・・・。身の程知らずではあるんじゃない? 心意気はいいけど、まず私より
強くなって欲しいんだけどなあ」
「う・・・うう・・・。もうすぐ強くなるって!」
「私を守ってくれるって言ってから、結構立つよ? シン」
「も、もうちょっとだよ! 本当だって!」
「はいはい。・・・期待して待ってるわよ」
腕組みをといて、ルナマリアがシンの隣に並んだ。
「ねえ、レイ。私達、大丈夫だから」
「で、でも・・・」
「信じてよ、レイ。シンも私も、レイとずっと一緒よ」
「そういうこと!!」
何か熱いものが爆発的にレイの仲で膨れ上がってくる。
抑えようとしたって全然抑えきれない。思っちゃいけないと思っても、思ってしまう。
――一二人と一緒にいたい
心の底から思ってしまう。願ってしまう。
自分はこんなにも、こんなにも誰かを望んでいたんだと思い知らされる。
「行こうぜ、レイ」「行こう? レイ」
二人の声が鼓膜を伝わる。心に響いて、隅々まで伝わっていく。
シンが笑っていて、隣でルナマリアも笑っている。
今、二人と一緒に行ったらまた傷つくかもしれない。
それでも、それでも・・・
「レイ!!」
回想が破られ、レイの意識は現実に引き戻された。目の前には、シンが心配そうな顔がある。少し
離れて、これまた心配そうなルナマリアの顔も。
「どうかしたか?」
敢えて知らぬふりを決め込んで言うと、シンが唇を尖らせた。
「どうした? じゃないだろ。気がついたら立ち止まってて、呼んでもボーっとしてるしさあ」
「・・・それは、すまなかったな」
レイは軽く苦笑を浮かべた。呼ばれて気づかないとは、かなり深く自分の世界に入り込んでしまって
いたようだ。
「ねえ、レイ。何か悩みでもあるの?」
少し眉間にしわを寄せながら、ルナマリが尋ねて来る。
「いや、別にない」
「おいレイ。遠慮とかすんなよ。そりゃまあ・・・俺がレイの役に立てることってあんまりないかもしれない
けど、俺にできることあるなら、何でもするからさ」
「私もよ」
レイは本格的に苦笑をうかべた。どうやら、かなり心配をかけてしまったらしい・・・
「本当にない」
そこで、一度言葉を切ると、レイは少し笑みを浮かべていった。
「俺一人で手に余ることがあるなら、とうに相談している」
「本当かよ?」
「無論だ。お前達のことは、アテにもしているし信頼もしているからな。気をつかわせてしまっ
たようで、すまなかった」
『信頼している』などと真摯な口調で言われて、シンとルナマリアは気恥ずかしくなったらしく、
どちらも少し頬を染め、そろって明後日の方を向いた。
こういう照れが入るのはやはり歳をとった証拠だろうと、レイは思う。
でも・・・
「ま、まあ・・・ならいいや。行こうぜ」
そうね・・・。レイ、行こっか」
シンがまだ少し顔を赤くしたまま、ぶっきらぼうに行って歩き始め、ルナマリアもそれに続く。
その二人の姿が、あの日の二人の姿と重なる。
目の前の二人は背も伸び、声も顔も変わっている。
けれど、心の大事な所は変わっていない。ずっと、あの日から。
「ああ」
レイは柔らかい笑みを浮かべ、二人の隣に並び、歩き始めた。
――あの日と同じように
全ては変わっていく。
変わらない物などないのかもしれない。
シンとルナマリア、二人の親友との関係も、いつかは違うものになっていくのかもしれない。
でも・・・。
もう少し、どうかもう少しの間、今のままで――
以上です。
全米が泣いた
感動した!
>>263 GJ!!
良い話過ぎて、画面が・・・涙で・・・見えねェ... 。゜(つД`゜)゜。
見よ!東方は皆泣いているぅ!!
>>263 ありがとう・・・・・・素晴らしい話だ・・・・・・Good Job!
文章力ありますね・・・
GJです!
なんだこの良作は
今更だが受験ネタ
「僕は、大学への進学は考えていません」
面談の席で彼は、そう告げていた。
夏。
ニコル・アマルフィはラスティ・マッケンジーの入院する病院を訪れていた。
ラスティ「んで、オマエはどこの大学受けるんだよ?」
受験生の話題といえば、受ける大学の事だろう(偏見)。
ニコル「まだ、決めてませんよ」
ラス「そうなん? けどよー、いいよな、オマエは。どこ受けても、落ちる事はまず無いだろ」
ニコ「そういうラスティも、出席日数さえ足りてればどこを受けても落ちる成績ではないですよね」
ラス「足りてさえいればな。まあ、オマエの事だから、音大あたりに的絞ってんじゃねえの?」
ニコ「そういうわけでも、ないんですけどね」
ニコルは少し寂しそうに微笑う。しかし、ラスティは気付かない。
ラス「ふーん。俺はさ、医大に行きたい、かなって思ってる」
ニコ「へぇ、それはまた、何でです?」
ラス「ほら、俺って病院に世話になりまくってるだろ? そんなだから、色々覚えたし、なんか医学に興味を持ってたりもするんだよ」
ニコ「――僕は、まだそういう感覚は無いんです、実は。自分自身、何をしたいのか、全く不透明な状態で」
ラス「何がしたい、って、好きな事すりゃいいだろ? 嫌な事を仕事になんかしたくないし、まずそれ以前に、大学、っつーかそれひっくるめて、高校卒業後の期間ってのは、好きな事を煮詰めてって、それで何がしたいかを最終的に決める時期なんじゃねえか?」
ニコルは面食らう。ラスティは「持論だけどな」と、にんまりと笑いながら付け加えた。
ニコ「ちゃんと、考えてるんですね」
ラス「当然! ってか、考えるとか勉強するくらいしか、入院中はする事がなくてね」
ラスティはひらひらと手を振った。
ラス「まあとにかく、今は好きな事を目指して進路を決める、くらいの気持ちで、俺はいいと思うぜ?」
ニコルは暫し、ラスティが座っているベッド越しに窓の外を見た。丘と表現する方が相応しい標高の山と、その向こうにある入道雲、そして、蒼穹。
彼は窓から入る風に向けるように、微笑った。依然寂しさを纏ってはいたが、その中に、1つの勇気が生まれている。そんな気がした。
「僕は、大学への進学は考えていません」
2者面談の席で、ニコル・アマルフィは担任のアデスにそう告げた。「少なくとも、今年度(ことし)は」そしてそう、付け加えた。
彼は無表情を決め込んでいる。決心が固いからか、それとも、決心を揺るがされないようにするためか。
アデス「ほう…。しかしだ、アマルフィ、お前は成績も優秀で、しかもコンサートを開くくらいの実力を持つピアニストでもある。その実績を、無駄にするのか?」
ニコル「結果的にそうなったとしても、僕の方としてはそれでもいいと、思っています」
アデス「……。うちのクラスで、お前だけなんだぞ、進路希望調査書を提出していないのは。提出期限から、2週間過ぎてる」
ニコル「知ってます」
アデス「1、2年の時は《音楽大学》と《ピアニスト》がそれぞれ第一志望だったな」
ニコル「ええ。ちゃんと覚えています」
アデス「なら、そのどちらかを書くのが定石なんじゃないか?」
ニコル「定石、か」
その言葉と共に、ニコルは改めて、アデスを見据えた。その眼光は、実年齢よりも幾分か上に見られ得るだろう。
ニコル「本当に、それが定石でしょうか? 少なくとも僕自身、そうは思えません」
アデスは、ニコルからそのような反対意見が出た事に驚嘆を隠せなかった。
ニコル「進路《希望》調査ですから、明確である必要は必ずしもありません。でも、だからといって思ってもいない事を書き込むのは、定石以前の問題ですよ」
ニコルは、尚も無表情だ。普段の極めて人間的で且つ温和な顔が、今は人形じみている。
ニコル「結局の所、いい大学を受けさせて、学校のランクを上げようって方針ですよね。正直、気に食いません」
アデス「………………」
ニコル「ザフト学園に恨みはありません。でも、僕にも選択する権利がある。学校側がそれを剥奪しようものなら、僕は戦いますよ」
今日はやけに突っかかるな。アデスは思った。ニコルは立ち上がる。
ニコル「失礼します。進路希望、明日には提出しますよ」
そうして、彼は教室を去っていった。
続編執筆中
ラスTが輝いてる
GJ!
GJ!楽しみに待ってるぜ
ザフト学園のランチタイム。IN屋上。
ルナ「シン、あーん」
シン「いや、自分で食べれるから」
ルナ「(つれないなぁ。じゃぁこっち)ステラ、あーん。…おいしい?」
ステラ「うん、『うでたまご』おいしい!」(※ゆでたまご)
ルナ「言えてないわよ……。ステラ、これは?」
ステラ「『にんにんどうふ』!」(※杏仁豆腐)
ルナ「これは?」
ステラ「『たくさんうぇいな』!」(※たこさんウィンナー)
マユ「言えてない、微妙に言えてないよ」
ルナ「(か〜わ〜い〜い〜〜〜)」
シン「あんまりステラで遊ぶなよ。オクレにいさんが怒るぞ(しかもなぜかオレに)」
メイリン「そうだよ。……ところでさ、今日、ホントにお姉ちゃんが夕飯つくるの?」
ルナ「モチのロンよぉ。けんちん汁つくって、シンの家にもお裾分けに行くからねー!」
マユ「アホ毛汁など要らぬ!」
ルナ「なによ、アホ毛汁って!」
ステラ「ルナ、『○んちん汁』つくれるの?」
シーーーーーーン
ルナ「(き…聞き間違い?)」
ステラ「ステラね、○んちん汁だいすき」
ヴィーノ「ブッ!」
ルナ「(聞き間違いよ、聞き間違い!)そ、そーなの〜。
美味しいもんねぇ、けんちん汁」
ステラ「スティングの○んちん汁、とってもおいしいの!」
ヨウラン「ブッハァ!」
ルナ「(なんか男子が噴きまくってるけど聞き間違いよ!)そうよね〜、
オクレにいさんは床上…じゃない、料理上手だもんね〜。うんうん」
ステラ「あのね、でもね、ルナの○んちん汁も、食べてみたい」
ルナ「よしよし。そうね、まずは立派なのを生やさなくちゃ」
シン「なにをだ!?」
ルナ「ナニをよ!!」
メイリン「OK姉者、ときにおちつけ」
ハイネ「ステラちゃん!オレも今夜はけんちん汁をつくr」
ステラ「落ちろ!」
シン「ハイネ先輩、屋上までクライミングごくろうさまです。そしてさよなら。
いやいや待て待て、発音が不明瞭なだけで、ハッキリ『ち』とは言っていないぞ」
ルナ「そうよ、金チン汁と聞こえないこともないわ。これなら普通に郷土料理でありそう。
金・珍・汁。そうね、かまなら祭りなどで振る舞われそうな?」
メイリン「流石だな姉者」
アウル「ところ変わってオクレ家の食卓。……と、いうワケらしいよ」
オクレ「い…胃が痛い…」
アウル「前から発音がマズイとは思ってたんだけどねー」
ステラ「? ふたりとも、○んちん汁食べないの?」
オクレ「ステラ、食べ終わったら特訓だ。明日までにちゃんと言えるようにするッ!」
アウル「またまた変わって牙留茄飯。……ということがあったとさ」
コニー「ご注文は、A定食…みそ汁はけんちん汁、と」
ステラ「牙留茄飯の○んちん汁、たのしみー」
マユ「おぉ、ちゃんと言えるようになって…ないっ?!!」
アウル「うんムリ。折衷案として、せめて頭に『お』をつけてお上品にしようかって
そう提案したんだけどさぁ、スティングの奴なぜか怒るんだよ」
メイリン「そりゃ怒るわよ。どこが折衷案?」
アウル「それで、最後はけっきょく……スティングのほうが飲まれちゃった」
シン「……飲まれた?」
アウル「そ、飲まれた。ほら、アレ」
オクレ「堪忍してくださぁぁいっ!」
コニ父「どうしたんだ、あんちゃん!どうしたっていうんだー!!」
オクレ「ムリっす親父さんっ!オレには…オレには言えないんです!」
コニ父「いつもはあんなに声を張り上げてたじゃねえかー!」
コニー「そうだぞスティング!いったい、いったいなんでなんだ!!
どうして『けんちん汁お待ちどおさま』の一言が言えないんだ!?」
オクレ「だ、だって……んちん…汁…って……言えないんだー!」
コニ母「軟弱者ォー!」
オクレ「あうッ」
コニ母「言うのよスティングくん!『熱々のけんちん汁です』ってお客さまに出して!」
コニ父「言うんだあんちゃーん!!『できたてホカホカの特製けんちん汁、濃いめで
たっぷり大盛りサービス☆』と笑顔で客に言ってやらにゃー!!」
オクレ「もうホント勘弁してくれえぇぇ!」
アウル「……こういうこと」
シン「……へぇ」
ステラ「○んちん汁、まだかなぁ?」
ルナ「時間がかかりそうね……。今日は、○んちん汁はあきらめたほうがいいかも」
メイリン「お姉ちゃん!伝染してる!」
ルナ「あ、あれ?」
おわり
ヨウヴィと同じタイミングで吹いたw
GJ!
エリザベス神輿吹いた
けんちん汁が食いたくなった
>>283 コニ「どうぞ、うちの親父の○んちん汁です。…ん?」
シン「感染拡大…!」
○んちん汁ネタいいなぁw
ステラだから間違えても許す!
しかし本当にワロスw
287 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/05(水) 23:47:57 ID:Y/8TiJpZ
そうだな。
これが若さか
ステラってばプリティデビルv
可愛い笑顔、怪しい台詞のダブルエロチカラブハンターね。
シン「え!?トール先輩!?」
トール「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
エザリア「さすがメタルギアね。」
シン「どういうことですか!!トール先輩になにしたんですか!?」
エザリア「そいつは強制催眠で仕事をこなすよう洗脳されたのよ。そう「侵入者を抹殺するという仕事にね。」
トール「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
シン「チッ!これだから大人は嫌いなんだ!!子供を何だと思ってるんだぁぁぁ!!!」ドシュ!!
シンの渾身のパワーショットがトールの顔面に当たる。だがトールは少し仰け反っただけでまたすぐに突進してくる。
シン「そんな!当たったのに!ビー球が命中してるはずなのに!」
エザリア「無駄よ!そいつは痛みなど感じない!恐怖!哀れみ!慈悲!そういった不要な感情を一切感じない!」
トール「うりゃぁっぁぁぁぁぁl!」
シン「どぅえ!!!」
トールの拳をもろに顔面に受け吹っ飛ぶシン。鼻に鋭い痛みが走り血が迸る。恐らくあのヘッドギアで運動神経や筋肉組織なども強化されているのだろう。
一体どういう仕組みになっているか想像もつかないが流石ザフ学脅威のメカニズムだ。
シン「こ、、、殺される!!」
トール「あがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
シン「恐らくあのヘッドギアをぶっ壊せばなんとかなるかな。でも・・・・・・・悩んでる場合じゃない!!」
トール「おがぁぁぁぁぁ!!!ボォォォォナァァァァァァァァスゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
シン「行っけぇぇぇぇぇぇぇ!」ドシュウウウウウン!!
バガァァァァァァン!!!
続く
富樫並みの手抜きスマソ
恐ろしいな
ザフ学驚異のメカニズムは
能ある鷹というものは、爪を隠すものである。
しかし、その隠された爪に気づく者は少ない。
ゆえに、本物の天才というものは、埋もれたままでいることが多いのである。
〜19世紀最大の詩人、ソンナヒトー・イネッス(仏 1824〜1869)〜
タリア「それじゃあ、この間の学年末テストの結果を返すわよ」
シン「うわぁ……とうとう来たぁ……」
メイリン「はぁ……私も自信なかったんだよねぇ、この間のテスト」
ヴィーノ「俺もだよ……親に見せたくね〜なぁ……」
レイ「三人とも、普段から授業に集中していないからそうなるんだ」
シン「はいはい、優等生、優等生」
メイリン「レイは良いわよねぇ。レイって、成績悪くて怒られたこととか無いんでしょ?」
レイ「まぁな。調子が悪かったときでもラウは煩く言ったりはしなかった」
ヴィーノ(調子悪かったって……80点台がレイの『調子悪い』なのかよ……)
タリア「次、レイ・ザ・バレル」
レイ「はい」
タリア「おめでとう。一年間通して学年トップね」
生徒一同「おお〜っ!」
メイリン「さすがレイ!」
レイ「そんなに騒ぐことでもない。ベストを尽くしただけだ」
シン「くあ……俺にはとても言えないセリフだ……」
〜昼休み。食堂にて〜
シン「あれ?なぁ、あそこにいるのグラディス先生じゃないか?」
ルナ「あ、ホントだ。アビー先生も一緒みたいね」
ヨウラン「珍しいよな。先生が学食に来るなんて。挨拶していくか?」
レイ「そうだな」
タリア「あら、レイ。それにみんなも」
アビー「こんにちわ」
ルナ「こんにちわ。先生、ご一緒してもよろしいですか?」
タリア「ええ、いいわよ」
メイリン「失礼しま〜す!」
タリア「それにしてもレイはさすがね。先生も鼻が高いわ」
レイ「いえ。お褒め頂くほどのことでは……」
タリア「あなたなら、あの子の記録を更新できるかもしれないわね(ボソッ)」
ヴィーノ「記録って……何の話ですか?」
タリア「え?ああ……実はね、数年前に三年連続学年トップの座を守った生徒がいたのよ。
あのクルーゼ君もとうとう成し遂げられなかった偉業をね」
レイ「ラウも成し遂げられなかった偉業……ですか?」
タリア「ええ。彼は一度だけギルバートにトップの座を明け渡したことがあったからね」
ルナ「へぇ〜……あ、その先輩ってもしかして、問題起こしてオーブに行っちゃった人のことですか?」
タリア「いいえ。もう何年も前に卒業してしまった子よ。今はのらりくらりとしてるみたいだけど」
ヨウラン「なんか、興味深い話題っすね」
メイリン「どんな人なんですか?その先輩って」
タリア「あら、あなたたちもよく知ってるはずだけど?」
シン「えっ?でも、俺たちの知り合いにそんな人はいないはずなんですが」
タリア「そう……まぁ彼は普段から馬鹿ばっかりやってるからねぇ。あなた達が気づかないのも無理ないわ」
メイリン「それで、その先輩って誰なんですか?」
タリア「ふふふ……それはね……」
………………
…………
……。
一同「ええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!??」
タリア「あら、そんなに意外?」
シン「い、意外なんてものじゃないっすよ……」
ヨウラン「信じられん……」
メイリン「ホ、ホントなんですかそれ?」
タリア「ええ。嘘は言ってないわ。本当の話よ。信じられなかったら学園のデータベースを覗いて見なさい」
ルナ「……私、月にウサギが棲んでるって聞かされても、今なら信じちゃうかも……」
ヨウラン「まさか、伝説の先輩が……」
ヴィーノ「ヴェステンフルス先輩だったなんてなぁ……」
レイ「そうか、あの人が……。ただ者じゃないとは思っていたが、それほどの人だったとは。俺も負けていられないな」
シン「お前、ずいぶんと冷静だな……」
レイ「ふっ……シン。相手の力量を量れるのもそいつの能力の内だ。
普段あんなに接しているのに、ハイネの頭の良さを感じ取れないとは、お前もまだまだだな」
シン「……いや、普通わからんだろ」
――ハイネ・ヴェステンフルス。
三年間連続で学年トップを維持し続けたザフト一の秀才。
一方で数えきれないほど多くの問題行動を起こし、ザフト史上最高の馬鹿とも謳われ、生きる伝説と化した男。
現在はバンド活動(とステラ、フレイへのアタック)に精を出しているらしい。
ハイネ「ステラちゃ〜ん!!君のために新しい歌を作ったぜ!!受け取れ、俺のラヴソン――グフッ!?」
ステラ「オレンジ凸……しつこい」
おわり
GJ!ハイネすげー!!!
ハイネスゴスwww
295 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/06(木) 23:45:22 ID:sDTwVbEt
ミゲルは馬鹿なのかな?
ミゲルは、才能ではなく努力によっていい成績を残す地味な苦労人、ってイメージがあるんだが
ハイネ…宮田
ミゲル…一歩
298 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/07(金) 21:14:53 ID:GI4JW5uh
ハイネが優秀てのはわかる
GJ!
ヤキンの戦い(受験戦争)
を生き抜いたのは伊達じゃないと言うわけか
ギル「こうしてレイの昔のビデオを見ていると私まで若くなったように感じるよ」
ラウ「ほう・・・こういった普通のビデオも見るのだな・・・」
ギル「レイは昔から努力家でね、練習して上達して、するとすぐ私に聴かせに来てね・・・」
レイ(ビデオ)『ギル、がんばってピアノれんしゅうしたからきいてください』
ハイネ「もち(はぁと」
ギル「どこから出たのだね、君は」
変なとこあったらスマソ
>300
そうきたかww
GJだ!
ハイネ、中の人が桑島なら誰でも良いのかw
ハイネって普段何やってるんだ?
ストーカー
一応ミュージシャン・・・らしい
メジャー契約はしてないんだろうけど
大学生でもないんだよなハイネ
自由人だよなぁ、ハイネって。
時々羨ましくなるww
310 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/09(日) 20:55:28 ID:8EbOZwGs
age
保守さげ
アスカ家リビング
マユ「なーんか面白いテレビやってないかなぁ。」
シン「All−Time ガンダム見ようぜ。」
マユ「またそれーーー?つまんなーい。」
シン「いいからいいから。」ポチッ
http://youtube.com/watch?v=tNL3EYn6xu4 、
__,.:-―-ゝヽ、 ,、
,.-''"::::::::::::::::::::`::}
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
-='ィ:::::::::::::::;::;::::、:::}:i::::::::::;:'、
/;:::::/::i::::ハハ:::}ト;トl:::::::l、;ヾ
'"{:::{:::::l;:{リ , l/ ‐''jィ::::Kヽ、
ヽl;:::::ヾ j::;ノ-ヽl`ヽ
,ネ、lfヽ,∀ ,イ"j |{ ,>、
_,,............,,_ {',', 1l ,ニ「 ,-lニニ,」/ }
/:::::::::::::::::::::`丶 ',ヾrl '",ィヽト―1{ { // /`r、
,.'::::::::::::::::::::::::::::::::::::', {ヽヾ´ノ } !:::::::lヾ,/ - ニイ. } ト、
/::::::::::i;::::::i:::i;:ト;:::::::::::::! ! `ヾ<__ !:::::::l rl ´ 「 | |:::
l:;:::;:::/ぅ;、ルィぅミ::::::i、::} | {ヾヘ ト、:::::ヽ| | //:::
"ヽl::} ゞ';:: "" l:::::l'::;' | 」__「,.、」-ゝァ'-、 l //:::::
{::ヽ Д ,イ::::i:::{ | -''"~ 」」;-<´ l ノ/::::/
';::::::;丶,.-'"ノ}:::ノ::::} __{ __,r;´ \ヽ _,.-''" ̄ ̄ ̄
,-r'、」´フ X´ .L/ ̄丶 ̄ /  ̄r'" ヽ ヽ>'
/ / 、j:| 'ィメ゙ヽノj/ ,} , /, .r''`ー‐''"´
/ ト, /リ <ノl」 /l/f / , '、_,j!/
/ ト,{. i」!リ {「7 /! ,
/ |ヽ | ト、」y' / ! ,
. / j l } } j' / { ,
/. { |/ Y ,/ ', ,
―――r―┴ュ_ j l'`7 / j ,
r;┴――┴-、!_」 / /、_ ,.ィ { __,,.. ‐―‐ 、
. r''"フ" ̄`ヽ、 ̄  ̄ ̄`丶、 ', | ,. -‐ ''"´ ̄
. { { 、 `ヾ=――‐''" _, }___ | /
ヽ ヽ ヽ、__ヽ _ ‐'" _ ‐' ノ‐'"´ ̄ ̄ ̄|
ギル:ザフト学園次席卒業⇒熟女スキーダメ人間
ハイネ:ザフト学園三年間トップ⇒声フェチストーカー
ユウナ:オーブ学園主席卒業⇒エロゲヲタ
結論:頭がいいからといって、人間的に優れているわけではない。
>>312 まさにジOンの精神が形のなったようでありますっ!!
このスレのミーアは歌姫顔なの?
そうじゃない?
オクレ顔でも好みだが、ここでは歌姫顔
整形かどうかは決まってない
スバでは遠回しな表現だったっけな
つーかこういう話こそあっちのスレでやるべきだと思うのねん
ハイネとミーアって、一応互いに「歌」っていう共通点があるのに話絡まないよね
コンビニで買ったものを公園で食べる。
レイ「(……あたたかい)」
4月の夜は、まだまだ寒かった。
調味料の粉っぽさに目をつぶって、普段は口にしない即席食品の熱を噛みしめる。
ボトル入りの熱いミルクティーを飲む。ミルクの成分が固形化してバタくさい。
レイ「(やはりラウの淹れてくれるお茶は、おいしいんだな)」
ラウ・ル・クルーゼの茶なら、こんな、プラスチックの飲み口の最悪な口当たりも、
甘味料のベタつきも、茶葉の品質を疑うようなすっぱい匂いもない。
友人たちは、これを平気で飲める。すこしふしぎだ。
レイ「(シンの舌が欲しい。今だけ)」
膝の上でどんどん冷めていくスープスパゲティは、油が浮いてきて、これ以上
食べる気になれない。しかしすこしでも食べておいたほうが、いいのだろう。
レイ「(体を暖めておかないと、凍死するかもしれない)」
なんにしろ、体調をくずしたくはない。なにせまだ、一日目なのだ。
家出の、一日目。
もさもさとエビをかじり、溶けかけたトマトと麺を噛み、塩辛いスープを飲む。
底のほうはすでにぬるい。飲み干すと、くちびるをぬぐって息をついた。
見上げれば、夜空に枝を伸ばす七分咲きの桜。
視界の半分を埋める、花の天蓋。
花見のシーズンの真っ最中であるからして、とおくには灯りと喧噪が絶えない。
しかしこのちいちゃな児童公園の、一本だけの染井吉野。これでは人も寄りつかない。
だからこそレイはこの場をえらび、今日の寝床にしようとしているわけだが。
レイ「(ここで、寝てしまおうか)」
桜の真下の、ベンチの上で。
*「すこし、雨がふりそうですわね」
半ばうとうととしていたレイは、樹にもたれかかる女性にやっと気付いた。
レイ「……雨、が?」
*「花散らすほどではないでしょう。ですが、打たれれば身体が冷える」
少女だ。いいや、本当に少女なのだろうか?
印象は見る度に変わっていく気がした。今の一瞬の笑みになど、老成を感じた。
*「あなたのおうちに、かえらないのですか?」
レイは彼女から視線を外さず、首をふった。
彼女は胸に抱いたもの、なにかやわらかい布で巻いたものを、いとおしげに撫でた。
それの大きさは、赤子よりもすこし大きいようだった。
*「あそこなら、雨も当たりません」
うながされて見た先には、羽のはえたくじらが寝そべっている。
この公園の目玉、特大で幅広で、アーティスティックな外観の……すべりだい。
大きな体の下にはトンネルがある。数え切れない子ども達の秘密基地だ。
レイ「そうですね」
ありがとう、と言おうとしたとき、すでに彼女はいなかった。
ハッとして公園の外、桜並木の下を歩く背が見えた。安心した。
とたんに雨がふってくる。レイはくじらのふところに駆けこむ。
クルーゼ邸。(外は雨)
ギル「やめろラウ。『関 俊彦の声マネでVIPブリッジ歌ってみた』なんて書き込むな。うpるな」
ラウ「もういい。これが私の望み。私のGOひろみ……!」
ギル「ラウおちつけラウ。ほらブルマブルマ(タリアの)」
ラウ「すまないがギル、それはタリアが仕掛けたトラップだ……。
じつは昔、宴会のノリで私が履いたものなんだ……」
ギル「それでは、お返しします」
ラウ「ごていねいに、どうも」
沈黙。
うぅううぅ。(かすかに、ラウの呻き声)
もふっもふっ。(肴のギョーザを頬ばるギルバート)
ギル「もふ、……なぜ、レイは家を出てしまったんだ」
ラウ「わからない」
ギル「わからない、ということは無いだろう?思いつきそうなものじゃないか。
日曜の約束を、コンサートに行く約束を、君が破った」
ラウ「用事があるからと、キャンセルを入れたのは君も同じだろう」
ギル「私の用事は急な仕事だ」
ラウ「タリアの尻を追いかけるのは仕事と言わん」
ギル「君がレイをほったらかすほどの用事とは、一体なんだ?」
ラウ「それは今回の家出と関係ない」
ギル「本当に?」
ラウ「…………」
ギル「本当に?」
ラウ「…………ギル」
自分でつくったギョーザに箸をつけるものの、食べるでもなく、ただつつくだけ。
とうとう皮が破れ、肉汁がしたたる。
行儀の悪い指を戒めるように、ラウは箸を置くと杯をとり、一息に飲み干す。
ラウ「私は」
のどの熱さに、声もかすれる。
ラウ「レイをちゃんと、育てられるのかな」
ギル「君はときどき、まるで、レイを自分の腹から産んだかのように言う」
沈黙。
ギル「……そこで黙らないでくれ。正直、困るだろう」
沈黙。
ギル「まさか本当に産みました、などと言うんじゃないだろうな?」
沈黙。
ギル「ラウ、おい、ラウ」
ラウ「そんなわけないだろう」
沈黙。雨音。
もふ。(ギルバートは、憮然としてギョーザを口にする)
つづく
>>320 うおおおおおおおおおおお
相変わらずの文章の上手さ、お見事であります。
幻想的な情景が浮かぶ文が今回も冴えまくっておりますな・・・
GJ!! です。
>>320-323 レイのほうはすごくシリアスなのに
ラウとギルのほうはギャグとシリアスが混じっていて
そのギャップがなんともいえず美味。
乙であります。
>>320-323 なんつーか…あんさんもうこのスレにとってなくてはならない存在かも
楽しみにしてるお
すげぇな
保守
>>320-323 まじ尊敬する。
ラウもギルもレイも幸せであってほしいってのはまぁみんなそう思ってるんだろうが。
ギョーザ食べてるギルって平和そうなだなぁって思う。
ステラの場合
アパートにて『PHSE32 ステラ』を見る
ステ「ステラと同じ名前の人・・・死んじゃった・・・うぇぇぃ・・・・」
アウ「おいシンー、何やってんだよ。何話か前でボクと同じ名前の人倒しちゃったし!お詫びにキムチよこせー!」
シン「オ、オレには関係ないだろ・・・。しかしコイツに乗ってる奴ももうちょい場の空気読めよな〜」
スティ「(お前が言うか・・・)まぁ、・・・確かにな。コイツをステラが見たからああなったわけだ」
アウ「そうなるよねー。ここでもしシン似が、こいつを見させないような一言を言ってたら大丈夫だったんだろうなー・・・」
シン「そうだな。例えば・・・・・・『オレだけを見ろッ!』・・・とかな」
ステ「・・・・・・!」
アウ「うっわー、クッサイセリフッ!やっぱりキムチよこせ!」
シン「なんでそうなる?!」
スティ「(・・・やりやがった)」
翌日 昼休み
シン「・・・・・・・(汗)」
ステ「・・・・・・・(じ〜っ)」
シン「な、何?ステラ・・・」
ステ「シン・・・ステラに、オレだけを見ろって・・・・・・」
ルナ&マユ&??「!!!(弁当(出前)を落とす)」
シン「え、あ、いやあれは・・・」
メイ「・・・多分、昨日のアニメからなんだろうけど・・・」
ヨウ「そうはとってないようだな」
ヴィ「・・・レイさん、この後なんかやばいような気が・・・」
レイ「気にするな、俺は気にしない」
つい最近ここを見つけた。まだ過去スレ2の半分までしか行ってない。
もしかしたら同じネタあるかもしれない。アウトかもしれない。
でも余りの良スレさに投下してしまった。もし駄目ならこれ以上は書かないッス
332 :
331:2006/04/12(水) 00:12:31 ID:???
題名忘れたorz
種運命を見たシンと愉快な仲間達 1/4(予定)
>>331 仲間が増えて嬉しいよ。
私も途中参加組。
被りは無いぜ、安心しな
>>331 それとGJ!
そして歓・迎!
ヨウラン「今日オレんちさ、親いないんだよ」
そこへ、イナバウア〜で滑り込んでくるレイ・ザ・バレル。
手を両肩にガシッとかけて、
レイ「泊めてくれないか?!今夜、一晩だけでいいんだ!」
ヨウラン「……お、オレ、そ、そりゃレイのこと、嫌いじゃないけど……う、うぅ」
とつぜんボロボロと泣き出されて、レイは困惑した。
みんな心の中で、ヨウランの純潔にさよならを言った。
ヨウラン「ははぁ、なるほど。どおりでやたらと荷物が多いわ、優等生のお前が
授業中に舟こいでるわ、ごっそり置き勉するわ、こういうワケだったか」
誤解を解いたレイは放課後、ヨウランと夕飯を買いにスーパーに寄った。
今日もディナーは即席食品だ。すこし、げんなりする。
ヨウラン「なんでまた、家出?クルーゼさんとケンカ?」
レイ「……そんなところだ」
ヨウラン「まぁ、そういうこともあるか」
ビニール袋をぶらさげてケント家へ向かう途中、どこからか春風が吹いた。
ふり返れば、街路樹はしだれ桜。花は満開。
その根元にたたずむ、昨夜話した、あの女性。
ヨウラン「あ、また出た」
レイ「! ……知り合いなのか?」
ヨウラン「うん。こいつ、この辺じゃ“貴婦人”って呼ばれてんの」
黒い長毛種のネコが、ふたりの足にじゃれついていた。
レイがふたたび樹に目をやったとき、彼女の姿はなかった。
にゃあ。
ケント家にお邪魔する一人と一匹。
ヨウランは慣れた様子でネコの足を拭いた。ネコも慣れた様子で拭かれる。
レイは靴をそろえ、すみへ置く。
このネコは、よくこうして人の家を渡り歩いている。無人の家に入り込むようなマネは
せず、ちゃんと住人に許可をとって上がる……とか。
そのうえトイレは人間用を使う。しかも、ちゃんと流す。だが、
ヨウラン「鍵は締めらんないらしい。つーわけで入る前に絶対ノック、だってさ」
そう言いながらヨウランは自室の扉を開け、そして硬直した。
ヨウラン「……悪い!すこしちょっとそこで待ってて!すこしだから!」
部屋にとびこんで何やらバタバタ始める。
なにをしているのだろう、とレイは考えつつ、ネコと共に待つ。
にゃあー。
ヨウラン「もうオッケー。誰でもウェルカム」
ヨウランの部屋は、一言で云えば猥雑だった。
そこ此処に、なにかの箱やら本やら一緒くたに塔をつくっている。
その上に鎮座するリモコン、ノート、ペン、etc.
卓上の本棚はいっぱいで、文庫本を詰めた上に、さらに本を寝かせてある。
ベッドの枕元にも本が積んである。これはあぶないのではないか。
ヨウラン「……これでも片付けた方です。マジで」
本当だろうか。ネコが飛び乗った塔がグラリ、危なっかしげに揺れた。
食後、レイ・ザ・バレルは一番風呂を譲ってもらい、はずむ足取りで風呂場に向かう。
昨夜の雨で身体を冷やしてはないかと、ヨウランが心配してくれたのだ。
やれエロゲオタだの脳内ピンクだの呼ばれる彼だが、そういうところは粋だ、とレイは思う。
たっぷりとした湯船につかると、頬がゆるんだ。────あったかい……。
ヨウラン「レーイ、生きてるかー?」
気がつけば、口元まで湯に沈んでいた。もう入ってから一時間半だと言われる。
ヨウラン「寝てたな?寝てたろ?」
図星であり、レイはちょっと恥ずかしくなって、急ぎ足で部屋に戻った。
ネコが丸くなっている。
それを撫でていると、風呂上がりのヨウランがやってくる。
レイ「はやいな?」
ヨウラン「お前が床で寝てたら、困ると思って。これ、布団」
それで烏の行水。つくづく粋である。
そういうところを女子に見せればよいのに。レイは真剣に思っていると、
にゃぁご。
ネコが窓をかいた。外に出たいの? ヨウランがネコを抱えて玄関に向かった。
残されたレイは、積まれた本の間にある極薄いスキャナ、そこにはさんだ紙がはみでて
いるのに気がついた。
思わず、そっと引き抜いてみる。
レイ「……『がくえんすれでえろげつくろうぜすれ』?」
そう書かれていた。文字はそれだけで、あとは少女のイラストで埋められている。
なかなか上手い。まじまじと見つめていると、
ヨウラン「全部、隠したとおもったのに…………み〜〜た〜〜な〜〜〜」
レイ「あ」
ラウ「うう、心配だ。レイは感じやすいんだ」
ネオ「今ので全国一万人の婦女子にドッカンドッカンきてるな」
ラウ「『小学生にはとにかく下ネタ言っとけ』的なことを信じているから、
お前は教え子たちに嫌われるんだ」
沈黙。にらみ合い。
ラウ「お前はいつでも阿呆だな。もっとも、お前にも私がご同様かな」
ネオ「そうだ、この阿呆」
とりあえずビール、とネオ・ロアノークは言った。
ラウ・ル・クルーゼは「あるから自分で取りに行け」とあしらう。
にらみ合い。(けっきょく折れたのはネオ)
はふはふ。(ラウの小籠包に手いっぱい、口もいっぱいなギルバート)
ネオ「ったく、子どもが家出したくらいで取り乱しちゃって、酔いどれちゃって」
ラウ「その酔っぱらいの家に上がり込んできた酔っぱらいは、誰だ?」
ネオ「俺でぇーす」
ギル「しかし三人寄れば文殊の知恵、というな」
ラウ「二人と一匹では成り立たん」
ネオ「あのね、俺いちおー協力しに来たの。そういう態度とられるとイヤなの。
協力者には慎ましく。OK?イアンもOK?」
はふはふ。(頬張るイアン。ネオに引っ張られて来たイアン)
ギル「ラウの料理は美味いな」
ネオ「マジうま」
ラウ「協力者も慎ましくしろ」
ギル「普段からこれを食べ慣れているんだ、レイはすぐ戻ってくると思わないか?」
ラウ「……戻ってこようとしても、戻ってこれなくなるかもしれない」
はふ。(止まる手と口)
ネオ「ほーふーひひは?」(=どういう意味だ?)
ラウ「食べながら喋るな。貴様は犬か。……ギルなら、わかるだろう?」
ギル「……」
ギルバートは答えない。口の中がいっぱいなので。
つづく
たまらん…
顔触れといい、シチュエーションといい、やりとりといいw
あとヨウラン独特の方向性をちゃんと理解してくれてることにちょっと感動
続きが楽しみだ!
今日は登山学習が行われていた。数人がグループを組み、地図を頼りにゴールに到着するという物だ。
この登山学習の目的は、グループ内の協力や、体力の強化など様々なものが含まれている。
何年かに一度行われていて、グループは学年を問わず、組まれるのが決まりとなっていた。
そして奇遇な事に、一つのグループに一年生のシン、レイ、そして2年生のルナ、ヨウランが一緒になった。
山は決して険しいと呼ぶものではなかったが、不幸な事に雨が降り出してしまっていた。
「もう最悪よね、雨なんて…」
ルナマリアは薄暗い空を見上げて、溜息混じりに愚痴を零す。
始めの頃は小降りだった雨も、今は激しくなってしまい、4人は大きな木の下で雨宿りをしていた。
だが辺りが暗くなってきてしまい、これからどうすれば良いのかと途方に暮れている。
「そろそろ行動を起こさないといけないだろう。確か地図によると、この先に山小屋がある筈だ。そこに移動しよう」
レイは冷静に地図を眺めながら、皆にそう提案する。
4人が今いる場所は山上付近なので、すぐさま下山するのは難しい状況にあるのだ。
「それが良いかもしれないな。雨止みそうにないし」
シンはレイの言葉に頷くと、一番初めに木の下から離れた。それにレイとヨウランが続く。
「えーでもっ」
ルナマリアは雨に濡れるのが嫌なのか、行動を躊躇っているようだった。
レイはその様子を見ると、一旦木の下に戻り、背負っていたリュックを腕に抱えた。
そして中を弄ると、合羽を取り出し、それをルナマリアに手渡した。
「これを着れば少しは雨が防げる」
「でもこれはレイのじゃない。そんなの悪いわよ」
「俺は別に濡れても構わない」
「レイが折角言ってくれているんだから借りろよ、ルナ」
「ありがとうレイ。使わせてもらうわ」
ルナマリアはレイから合羽を受け取ると、それを身につけ始めた。
シンはルナマリアの行動を見ながら、レイのリュックの中身が気になった。
なぜなら他の者のリュックは小さな物だったが、レイだけはやたらと大きな物だったからだ。
「流石はレイだな。合羽まで持ってくるとは」
「いや、ラウが心配されて、色々持っていくようにと用意してくださっただけだ」
「へぇー、何時も思うけどラウさんって凄いよな」
「ああ、そうだな」
レイは何時ものように淡々と答えたが、どこか照れくさそうしているなと、シンには思えた。
レイは普段は年にそぐわない程しっかりしているが、ラウの前では子供ぽさを見せる事をシンは知っていたからだ。
ルナマリアの身支度が終ると、4人は山小屋を目指し歩き始めた。
だがその道のりは決して楽なものではなかった。地面がぬかるみ、足取りを重くする。
更に激しくなった雨が視界を妨げ、かなりの時間を費やしても、山小屋には辿り着けずにいた。
「うわぁ―」
「大丈夫か、ヨウラン?」
ぬかるみに足を取られたヨウランが、尻餅をついてしまった。
「大丈夫、大丈夫。ちょっと滑っただけだ」
「でも血が出てるぞ」
シンはヨウランの手から血が出ているのを見て、心配そうに声をかけた。
「これ位平気だよ。それより早く行こうぜ」
ヨウランは立ち上がると、皆に心配をかけまいと、先頭を切って歩みを進める。
「本当に意地っ張りなんだから」
ルナマリアはそう呟きながら、自分も足手まといになるまいと、懸命に足を動かした。
だがこの雨の中、女のルナマリアはかなりの体力を使っていたので、思うように足が進まないでいた。
「ほら、ルナ荷物かせよ」
シンはルナのリュックに手を伸ばすと、優しく声をかけた。
「良いわよ、これ位平気だから」
「ルナこそ意地を張るなよ」
シンはルナマリアからリュックを強引に奪うと、ルナマリアの背中をそっと押し、自分が一番後ろにつくようにした
シンはもしかして、私を見守ってくれるつもりなのかな?とルナマリアは思い、嬉しく感じた。
「ありがとうシン」
ルナマリアは肩越しに振り返り、シンに礼を言った。
そして4人はゆっくりではあったが、着実に山小屋に近づいていくのであった。
続く
344 :
331:2006/04/12(水) 17:40:17 ID:???
マユの場合
自宅で『PHASE1 怒れる瞳』を見る
マユ「お兄ちゃん! (メイドに負けてらんないから)種運命のビデオ見よう!」
シン「あ、ああ」(何でこんな気合入れてんだ・・・?)
その後、4話まで見終わる。
シン「やっぱインパルスはカッコイイなー♪ マユ〜、2巻取ってくれよ」
マユ「(あった・・・あったわ! こんな最初のところに! 正に灯台下暗しね!)ウフ、ウフフフフ」
シン「・・・マユさ〜ん?」
マユ「ハッ! 駄目よお兄ちゃん! 明日も学校だし、早く寝なきゃ!」
シン「いや、まだ10「いいから!」・・・・・・ハイ;」
マユ(明日早速実行よ!)
翌日、放課後
マユ「あぁん、マユの携帯が〜(土手に携帯を落とした)」
シン「待ってろ、とって来てやるから!」
マユ(この後危ない目に遭って、そこをお兄ちゃんに間一髪で助けてもらえば・・・。ウフフフ。我ながら、完璧な作戦!)
マユ「・・・ってあれ? もう取ってきたの、お兄ちゃん?」
シン「いや、丁度ハイネ先輩が通りかかって、拾って来てくれたんだ。ありがとうございます、ハイネ先輩」
ハイ「もう落とさないよう、気をつけるんだぜ?」
マユ「バカーーーーーーーーーーーーーーーッ(ズガァン!)」
ハイ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・!?(空高く飛ばされる)」
シン「ハイネせんぱーーーーい!!!?」
ミー「よいしょ、これで買い物は終了っと」
フレ「そうね、早く帰りましょう「・・・ぁぁぁ!」・・・?(空を見上げる)」
ミー「・・・ハイネ?」
ハイ(落下中)「おぉ、フレイ!! 傷付いた俺の心と身体を受け止めてくれ〜!」
フレイ、軽やかなステキャンでかわす。
グシャッ!
フレ「・・・ハイネが降ってくるなんて、世も末ね・・・」
ミー「・・・フレイ、何怖い事言ってるの・・・?」
また題名入れ忘れたorz 次でラストの予定。
346 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/12(水) 18:24:06 ID:/KKc4W37
ちょwwwステキャンW
*「うっそだぁ〜、あのトサカ虫にコイビトがいるなんて」
*「でも、すっごいラブラブらしいよ。聞いた子いるんだって、マジ。
いい? “……ワタシは、シュウトのことが好きなのです”」
『キャーキャー!!』
*「“もっと一緒にいたい”」
『ウヒャーウヒャー!!』
*「ああ、もぉ〜!熱烈すぎじゃん!?」
*「で、そのキャプテンって呼ばれてる子はどんな女なわけ?何年生?
ねぇ、マユちゃん知らない? ……マユちゃん、どうしたの?」
なんでもないわ、と首をふる。
昼下がりのメランコリック。原因は兄。
レイがさ、家出中なんだって……、そう話を切り出した。そこまではいい。
シン「ルナが、いっそみんなで、それぞれの家に泊まるのはどうか、ってさ。
こういうの、パジャマパーティって言うらしいな。で、さっそく今日はウチ」
わくわくしながら語る兄。
マユは手早く母親に「ダメだよね!?」とメールを送るが、返ってきた返事は
すでに了承した、との報告だった。──嗚呼、母のふところは海より広い。
マユ「(おにいちゃん、あのアホ毛の脅威をわかってない。レイさんはダシよ。
どうしてそう、簡単に隙を見せるの。なにを言っても、聞いてくれないし。
それなら、それならいっそ、あたしも……)」
ため息をはいて歩くマユのつま先に、コツン、となにかが当たった。
*「あっ、ふんだな!」
マユ「……ゲッ、あんた!!」
レイ「まさかこんな展開になるとは」
ヨウラン「いいんじゃないか、たまにはこういうのも」
ヴィーノ「お泊まり会、か〜。この響きがなつかしいよなぁ。何年ぶりだろ?
オレもさ、親に頼んでみるよ。レイのためだもんな」
ヨウラン「そうだな。ついでにメイリンも来てくれるしな」
ヴィーノ「!!(゚口゚)」
レイ「(あ、かたまった)」
ヨウラン「(ニブいな、ちょっと)」
にわかに焦りだすヴィーノ。どうしよう部屋どうしようアワワワ、どうしよう。
とりあえず見られる程度に片付けとけよ、とヨウランは注意しておいて、
ヨウラン「……レイ」
レイ「ん?」
ヨウラン「昨日のは、誰にも言わないでくれよ」
昨晩あれから、ヨウランは照れつつもイラストを数点、見せてくれた。
感想は、悪くない。あれだけ上手なら人に見せられるんじゃないか。
ヨウラン「いや、ダメ。それはダメ」
Web上には出せても、人には見せられない。なぜだろう。レイは首をひねる。
レイ「ヴィーノには見せたのか?」
ヨウラン「こいつに見せたら、みんなに見せるのと同じ……、お?なぁ、あれ見ろよ」
対峙する男子と女子。輪の中心に見知った顔。
フクダ「マユちゃんでいいや。マユちゃんがこのDVDの代わりをしてくれたら、
弁償しなくてもいいよ!」
マユ「うるせー、このキモ助(キモくて助平の略)」
フクダ「人のDVDをこわしておいて、そういうこと言う? ……ねぇ、チアキちゃん」
体格の良い犬が、うなった。
女の子たちはおびえている。マユ・アスカだけが先頭から退かない。
レイ「どうしたんだ?」
マユ「あ……レイさん。たすけて!こいつら、言いがかりつけてくるの!」
男子「ちがうよ、マユちゃんがこのDVDをこわしたんだ!D・V・D!D・V・D!」
女子「わざと道に置いといて、踏ませたくせに!」
レイ「(こまったな……)」
わざとかどうかは、水掛け論だ。
現場を見ていないレイたちには、口が出しにくい。
ヨウラン「あー諸君、静粛に。とりあえずマユちゃんが踏んだのは、確かなんだな」
フクダ「そーです!ふんでこわしたんです!」
ヨウランは財布をだした。スマートに収めるつもりだった。
マユ「ダメッ!こんな奴のDVDに金を出すなんて、ぼったくりと同じよ!」
ヴィーノ「ところでさー、これ、何が入っていたの?」
いつのまにか男子の群れに混ざっていたヴィーノが、ヒョイ、とディスクを手にとる。
ヴィーノ「ラベルは?ケースは?あ、このDVD-R、一枚20円で売ってる奴だ。……ん?
ねえ、これ、壊れてないかもしれないよ。キズないし。よかったね、再生できるかも」
フクダ「かっ、かえせよ!チアキちゃん、取りかえして!」
太い前足で地面を蹴り、飛びかかる太い犬。
レイ「ヴィーノッ!」
……ぎゃわわわん!?
あおむけにでっぷりとした腹をさらした犬は呆然とし、我に返るやいなや脱兎となった。
フクダ「……何!? ……あ。うわぁ」
男子「う、うわ。や、やばいよフクダ君……ヤ、ヤクザだぁ!」
彼らも背を向けて逃げだそうとするが、その眼前に立ち塞がる、もふもふテクニック。
漆黒の毛深い足を拡げて誘惑のポーズ。やらにゃいか。
フクダ「て、て、てっ、撤退するっ!うわぁぁぁぁぁぁあ」
ヴィーノ「あ!DVD、わすれてるよー!」
少年たちは逃げだした。
無視されたネコは、機嫌を悪くしたとばかりに鼻を鳴らし、艶やかな長毛を舐めはじめる。
そのネコをやさしく抱え上げ、レイは片手で犬をころがした男と向き合った。
レイ「助けてくれたのか……オクレ兄さん」
スティングは、ちょっぴり傷ついてた顔をしていた。
だれがヤクザだ、だれが。
でもそのサングラスじゃ仕方ないよ、とレイも、マユも、ヨウランもヴィーノも、思った。
ルナ「ええぇ?主役のレイが来ないの?」
シン「うん。それでマユが家出したらしいんだけど、レイと一緒で、それで今日は
オクレ兄さんトコ、泊まるんだってさ」
ヴィーノ「…………」
ヨウラン「おいおい、軽く言うなぁ」
アウル「ま、スティングがいるなら拉致誘拐飢え死にの心配はないんじゃねーの」
シン「そうだな」
ヴィーノ「……もうちょっと、心配とか、ないの?」
シン「へ?レイもオクレ兄さんもついててくれるなら、何も心配ないと思うんだけど。
母さんも、レイがいるなら、って見送っちゃったらしいし」
メイリン「うん、マユちゃんはしっかりしてるし。一晩くらい、大丈夫じゃないかな」
ステラ「レイ、いない、マユも、いない……。でもシンはいる」
ルナ「(好都合。とはいえ、張り合いがないわねェ……)」
ヨウラン「……ヴィーノ、トイレか?」
ヴィーノ「ん。ちょっと行ってくる」
レイ「そうか。わかった。今夜はメイリンとなかよくな」
マユ「かして、レイさん」
レイ「マユちゃん。……賭けは、君の勝ちみたいだ」
マユ「うん。ほらね、女の勘は当たるでしょ?」
もたれかかってみれば、街路樹は八重桜。開花がおそい桜の樹。
花はまだ開かない。固く固く閉じたままの、つぼみだけがある。
マユ「もしもし……ありがとうございます。ううん、いいんです。いいの。ほんとうに。
あたし、レイさんと家出するから、いいんだ。オクレ兄さんもいるしね、だから、うん……」
つづく
ちょwwシュウトとキャプテンてwww
それなんてSDガンダムフォース?
ステキャンとD・V・Dワロスw
>>342-343 むう。ちゃんと読みやすい安定した文章ですな
続きに期待です
>>347-351 上手いなあ・・・。
流れる文章にちりばめられたギャグ、そしてすばやい更新スピード
超GJ!
∧,,,,,∧,ノ" ̄`ヾ
ttp://chaos.oc.to/SON/index.html ミ;;ΦÅ r'~ ̄''y::::} 念願のもふもふテクニックを手に入れたぞー!ハァハァ
〃 ;;;;;ミ (∀´*b::ノ
ヽ(,, JJノ⊂ []⊂)
ウワキモノッ
∧,,,,,∧ ,ノ" ̄`ヾ、
ミ#ΦÅ彡 { r'''~ ̄''y
〃 ;;;;;と 彡☆ 川`Дノ
ヽ(,, J ノ / つ つ []
そして嫉妬に駆られて野外で露出、しかも小学生を挑発する淫らな貴婦人であった
チアキって犬かい!ワロス
ルナマリアの場合
ルナ「2人には負けていられない! けど、どうすれば良いの!? 何そんな凸狙ってるのよ、私似の娘!」
メイ「おねえちゃ〜ん、始まるよ〜」
『PHASE37 雷鳴の闇』が始まる
・・・終了後
ルナ「そうか・・・そういう事だったのか・・・フフフ・・・」
メイ「・・・・・・こ、怖いヨお姉ちゃん・・・」
その日の深夜 電話
ヴィ「こんな夜更けに何だよ・・・?寝ようと思ってたのに・・・」
ルナ「ヴィーノ、メイリンを誘拐しなさい! ANEが許す!」
ヴィ「!!!!!」
2日後
アウ「おい、朝のニュースって!?」
レイ「ああ・・・」
ヨウ「昨日、ヴィーノが何者かに襲われ、意識不明で入院・・・」
スティ「本当だったのか・・・」
メイ「昨日お見舞いに言ったんだけど、うわ言で、『ハ、ハルコンネンはやめ・・・』や、『サー、イエスサーマイマス・・・』って言うだけで・・・」
ステ「かわいそう・・・」
シン「くそっ、一体誰がこんな事を?!」
ルナ「そ、そうね・・・」(・・・な、何でこんな事に・・・ゴメン、ヴィーノ!・・・でも、ホントに犯人誰?)
後になればなるほど、ぐだぐだになった・・・orz
犯人は声優ネタがわかれば・・・。ヒントは『諸君、私は戦争が好きだ』
(トン、トン、トン、トン……)
厨房の物音。カーテン越しの朝日。空腹の胃をノックする、スープのにおい。
ふとんに入ったまま、鼻を利かせて、しあわせにまどろむ。
レイ「(昨日の野菜スープ……ごま油と醤油で味を変えたのか……)」
足音を忍ばせて、近寄ってくる気配。
レイ「……おはようございます、ラウ」
ぎゅう、と鼻の頭をつままれた。
フレイ「ひとちがい、よ」
ミーア「そうでーす。さ、マユちゃんもおはよー。朝ですよー」
なかなかふとんから出られないマユの上に、ミーアがのりかかって遊んでいる。
台所から、包丁片手にエプロン姿のスティングがこっちを見ていた。
“おはよう”、と口パクで伝えられる。
数日前からのどが炎症を起こして、しゃべれないらしい。
フレイ「今日もおすそわけよ。こうしていっぱい並ぶと、豪華ねぇ」
ミーア「オクレ兄さんの食卓にあるまじき。あ、ごめん。料理は量や品数じゃないよね。
ほらー、マユちゃん起きて起きて!うにゅうにゅしてないで!朝ごはんよ」
マユ「んにゅぅ〜……おはよー、おにいちゃ……あれ?」
きょろきょろと辺りを見回す姿を見て、レイもやっと気がついた。
そうだ。ここは自分の家ではなかったのだ。
シン「え?今日も帰らない……。しかたないな。レイ、頼んでもいいかな?」
レイ「俺はいい。オクレ兄さんもいいと言っている」
受話器を置くと、窓辺で髪をとかすマユに内容を伝える。
マユ「ありがとう」
そっけなくて、不安になる。
レイ「マユちゃん。家族に心配をかけるのは、あまりよくない」
マユ「ならレイさんは、なんで家出してるの?」
ばさり、と大きな音をたててスティングが新聞をたたんだ。
“そろそろ学校に行くぞ”
マユがスクールバッグ片手に、ばたばたと身支度を完了する。
それぞれゴミ袋をひとつ手に持って、玄関を出る。
そして学校ではまた一人、家出者が現れた。
アウル「昨日は花丸ハンバーグに、スープにサラダに、デザートまで?
朝は朝で、混ぜご飯に、卵が一人一個って……なんだよスティングの奴」
ぼくたちには、そんなにいっぱい出してくれやしないくせに!ヨソの奴には出すんだ!?
今夜は帰らないから!……彼はステラのお守りを放棄して、走り去ってしまった。
もはや、家出ブームだ。
スティングひとりにステラのお守りをさせたらノドが治らないわ、とミーアが言い、そして
ステラも「家出する、シンの家に泊まる」と言い出した。……よくわかってないようだが。
(「あたしとしては、うちに来てくれればと思ったのよ」ミーアはそう申し訳なさそうに話した)
ルナ「……あたしも家出しよっかな」
収拾がつかない。
ヴィーノも昨夜シンの家で、うっかりトイレの鍵を閉めわすれたところ愛しい彼女に
見られかけたとかなんとかで、家出してしまいそうな雰囲気。それはともかく、
ヨウラン「そうだ、レイ。クルーゼさんに電話とか、したか?」
レイ「……していない」
ヨウラン「……なぁ、レイ」
家族に心配をかけるのは、あまりよくない。そう言われると思った。
ヨウラン「桜、もう満開じゃね?あー、花見いきてー」
ちょっと、ずっこけた。
────深夜。どんちゃんさわぎのクルーゼ邸。
タリア「飲め飲め〜ッ」
アーサー「飲ませたいんだったら母乳割りにしてくださいよッブハすみませんすみませ」
ラウ「……どうして、日を追うごとに客が増えていくのかな?」
ネオ「人徳だと思え。いやー、アンコウ鍋はいいねェ!」
ギル「モラシム先生が散歩中に獲ったそうだよ。すごいね」
ラウ「春になると急激に味が落ちるものだが、これはまだイケルな……。
って、ちがああぁぁぁぁぁぁうッ!!」
ラウは激情のままにキッチンに飛び込んだ。
(トントントントントントントントントントントントントントントントントントントントン)
戻ってきたときには刻みたての山盛りネギを持っていた。
ネオ「ネギくさいストレス解消法からおかえり。あッ!全部鍋に入れるな!」
ラウ「てぇぇいっ。おまえなどネギくさくなってしまえいッ」
タリア「ヘルシーヘルシー!」
ギル「そうだなラウ、真面目に話そう。まだレイから連絡はないのか?……ネギクサァッ」
ラウ「思うに、昼間は君のほうが距離が近いのではないだろうか」
ギル「これでも理事長は忙しいんだよ?」
タリア「……ラウ。こう言ってはなんだけれど、あなた、レイから逃げていない?」
ギル「タリアは私から逃げてはいないかなッブハすみませんすみませ」
タリア「レイはちゃんと登校しているわ。夜も友人たちのところにいるから大丈夫、と
私に言った。それは、あなたの耳にも届いているのではないかしら」
ラウ「シン・アスカ君が訪ねてきてくれたよ。逐一、報告までしてくれる」
タリア「なぜ、レイに近寄ろうとしないの……春だから?」
沈黙、鍋が煮える音。遠慮がちに咀嚼するアーサー。
アーサー「(つれてこられたはいいが、話にのりにくいな〜……)」
ギル「春。だが、ラウ」
ラウ「レイは感じやすい」
アーサー「今ので全国一万人の婦女子がドッカンドッカンきましたね」
ラウ「私は、不安でいっぱいな自分を見透かされるのが怖いのかもしれないな」
アーサー「無視っすか!?」
ネオ「残念、それ二番煎じだから」
ラウ「いいや、きっとそれが理由だ。私は怖い。レイは知らない。私は知ってほしくない。
だが知らせてしまうことになる……『桜の樹の下には、なにが眠っているか』。
この不安が、不穏を呼び寄せてしまう……きっとあれは、すでに近くに……」
アーサー「(『桜の樹の下には、なにが眠っているか』……?)」
ネオ「あ〜やだやだ。しんきくさくなってきたし、鍋もうないし」
ラウ「貴様ひとりで食い過ぎだ」
タリア「おじやにしましょう、おじや」
ギル「うどんもいれよう、うどんも」
不意に、沈黙。
アーサー「(桜の樹の下には、なにが……??)」
ひとりを除いて、皆が皆、庭の桜の大木を見つめている。
アーサー「あっ。使用済みのビニ本!?」
どうしようもない沈黙。
*「……なにを見てらっしゃるの?」
レイは我に返った。
アパート裏の、白木蓮と桜が生える日当たりの悪い庭。ずっと迷っていたところだった。
久方ぶりのあの少女は、今日もまたなにかを抱いて、樹の根本にいる。
*「動けぬままに、かれこれ数十分。探し物は、なんなのですか?」
レイ「……理由、でしょうか。飛びだしてしまったら、自分でもわからなくなって」
*「花は咲くべき時期を知っています……。冷たい雨降りの日はやりすごして、ほら」
そこにある桜のつぼみは、ほころびはじめたばかりだった。
そうだ、今日あせることもない──。もう、ラウも寝てるかもしれないし、連絡は明日。
レイ「助けられたのは二度目だ。ありがとう……」
“なにしているんだ。冷えるだろ”
振り返るとスティングがいて、レイは子どものように上着を羽織らせられた。
“いったい、ひとりでなにやってたんだ?”
つづく
364 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/14(金) 21:30:33 ID:EwAftsHq
ついきゃぴきゃぴのレイとマユより三十路ラインの方々に眼がいってしまうぜ
いつもながら乙です!
>三十路ライン
アーサー「ボカァまだピチピチのキャピキャピですよぉ!」
タリア「………………」
最近、行く先々に彼女がいる。
……にゃあ。
にも関わらず、どこでも彼女の毛並みは美しい。
まさか天涯孤独とも思えない。誰に世話をされ、何を食べているのだろう?
そういえば、いつも桜の樹のそばにいるあの女性も、同様に素性がわからない。
レイ「(あのヒトの抱くあれは、このネコと同じような大きさだ)」
にゃぁん。
艶めいた声をあげ、彼女は尻尾をくねらせた。
レイ「見てくれ、この弁当」
フンフン、とひかえめに嗅がれる。手を出そうとはしない。
レイ「オクレ兄さんは照れ屋で、見栄っ張りで、意地っ張りだ。こんな豪華な弁当。
きっとステラに見せたら、彼女までほんとうに家出する。ほんとうに……」
ヴィーノ「こんなところにいた!レーイっ」
ミーア「はろはろ〜。乳酸菌とってるぅ?」
抱きつかれて視界をふさがれ、弁当が手から離れた。
ああ、と嘆きかけて、弁当箱は箱座りしたネコの背にうまく乗っていた。
レイ「なにをするんだ、ヴィーノ」
ヴィーノ「はいはーいっ。提案、提案〜ッ」
こんどはしがみつかれて、耳元でこしょこしょ喋られる。
ミーア「どうよ、どうよ?この話、のるやのらざるや!?」
レイ「くすぐったくて、よくわからなかったんだが。もう一度いってくれ」
帰り道、マユは仲良しの女の子たちにつきまとわれていた。
*「ねぇねぇ!こないだのおにいさん、だーれ!?」
マユ「おフランス、ダブルブラック、下の毛が生えてなさそうなの、ヤクザ、どれ?」
*「……全・部!」
いい気なものね、とため息をつきそうになり……慌てて笑顔をつくる。
マユ「(不幸自慢は、顔を貧相にするものだわ)」
彼らについての情報を、小出しに披露してみた。
あと数日、レイたちは少女らの王子様でいられるだろう。良くも悪くも飽きがはやい。
また会いたいなどと冗談以上に言うこともない。
近くより遠くにいるうちが、深くより浅く知るうちが、楽しいものだ。
でも。
マユ「(あたしはもう生まれたときから、近くて深くてどうしようもない気がする)」
だけど。
マユ「(だけど楽しいだけで満足するような女じゃないんだから)……あ」
*「ッキャー!?ヤクザの人!ヤクザの人!」
スティングがいた。“買い物”と書かれた紙をサッと出される。
マユ「買い物?あたしも付きあったほうがいいのね?」
こくり、うなずかれる。マユはともだちに挨拶をして別れた。
着いた先は、普段行ったこともない店だった。
マユ「(お母さんはココ、二流品の倉庫って言ってたなぁ。たしかに国籍ごちゃまぜ。
変なのがいっぱい。でも、安いわね)オクレ兄さん、たくさん買うのね」
“はなみ”と口を動かしたように見えた。
マユ「お花見?お花見のための買い物?」
“ここ、あしたは、客がおおい。いまのうちに、買うんだ”
マユはうれしくなった。季節のイベントが好きだ。準備をするのもまた好きだ。
楽しいことは、やっぱり大好きだ。
口早に、なに買うの?いつ行くの?と聞きだす。返事の代わりに頭を撫でられる。
なによぅ(あたしはステラかっつーの)。ねぇねぇ、それより、こっちを買わない?
はしゃいで駆け回り、どす、と何かにぶつかった。
ルナ「ぐふっ、みぞおちがっ」
マユ「みぞおち!?ご、ごめんなさ……出たなアホ毛!」
ルナ「あーら、ブラコン族の巫女さん……ってそんなのどうでもいいわよ何してんの
アンタ家にも帰らず結局南極こんなところでいったい何してんのよ」
マユ「見ればわかるでしょ。買い物」
ルナ「あのさ、そのだぼだぼシャツ、誰の?」
マユ「オクレ兄さんの。借りたの。男物を着る女って、セクシーじゃない?」
ルナ「つーかアンタさ」
マユ「なによ」
ルナ(小声)「パンツ、洗濯してもらってるの?」
マユ(小声)「……それは、自分でしてるもん」
スティングがジッと見ている。(商品の原材料表示を)(二人のやりとりに興味はないらしい)
ルナ「とにかく。あんまりヒトに迷惑かけんじゃないわよ。じゃあね」
マユ「あっ、待ちなさいよ……ちょっと聞きたいことが」
ルナ「シンの様子なら、自分で直接見に行けばいいでしょ」
マユ「ち、ちがうもん!あんたが何買いに来たのか、気になっただけ!」
無造作に、ルナマリアはワゴンの品を取る。
ルナ「『ヒートホーク製法でこんがり美味しいザクポテト・ハバネロチーズ味』よ。
土日はシンとステラと、家でいちゃいちゃビデオでも見ようかな、ってね」
もうマユは無言でその背中を見送った。
“色ボケに見えて、流石だな……あいつが後を付けてきてたの、気付けなかったろ?”
マユ「え?」
口パクでは、複雑な文章は読み取れない。
マユ「なんて言ったの?ねぇ!」
“かえるぞ”
アパートへたどり着くと、待っていたらしいフレイが・アルスターが声を掛けてきた。
フレイ「昨日、お客さまが来てね。こう言うのよ」
マユ「???」
フレイ「“ネオの野郎のトコ泊まろうとしたけど留守で、ナタル先生がおでん屋にいたけど
断られて、もう眠すぎるし、だからフレイ様のところに来たんです泊めてください。
でもこれ内緒だから。バカで、ずるくて、えこ贔屓のスティングには内緒ね!”」
くっくっく、とフレイは笑った。
レイ「おかえり」
マユ「ただいま、レイさん……はい」
おもむろに、わら半紙を渡す。連合高校の行事案内だ。表側は。
レイは渡された紙を裏返し、ざっと目を通すと、壁に近づき、大声で言った。
レイ「週末は、絶好の花見日和だな!」
マユ「そうそう!だから、オクレ兄さんがこんなに、ご〜かで!でりしゃすな食材を!
いっぱい買ってきてくれたの!大フンパツよ……私・たちの・ため・に!」
レイ「明・後・日の花見は、おべんとうい〜っぱいだな!うれしいな!」
マユ「いっぱいすぎて、私たちじゃ食べ切れないかも、ね!!」
レイ「場所は新星ボアズ公園・の・東口・付近・にとれるといいな!」
マユ「ね!!!」
“作戦は終了だ。ふたりともありがとう”と書いた紙を、スティングが掲げる。
レイとマユは、壁からゆっくりと離れた。
マユ「……こんなんで、来るかしら」
“来るさ、アウルだから”
レイ「しかし、だましておびき寄せるようで……すこし、な」
“花見をするというのは、ウソじゃない。弁当もちゃんとつくる。楽しみにしてろよ”
マユ「(明後日はレイさんと、オクレ兄さんとの花見……。ついでにアウルさんも。
フレイさんも来るかな。……いっそ、コニールも電話で呼んじゃおう!!
オクレ兄さん、びっくりするわぁ〜。……そうだ、それならクルーゼさんも。
レイさん、このままじゃダメだもの。私も、人のこと言えないけど……)」
レイ「(ヴィーノたちの作戦と、オクレ兄さんの作戦は、ほぼ同じだったな……。
シンとマユちゃんをぐうぜんに見せかけて会わせ、仲直りにもっていく。
これは本当にうまくいくのか、ヴィーノ? ルナマリアも協力してくれるというが。
まあ、マユちゃんのような若い女の子が、いつまでも家を離れていてはいけない。
俺も、いつまでも……。そうだ、今日こそ連絡しようと思っていたのに)」
そして夜は更けていく。
(作戦は順調)
二人が寝息を立て始めたころ。
(自分がだましてる側だから、すでに今だまされてるとは思わないもんだ)
スティングは起きあがる。熱を持って痛むのどをさすり、窓辺に立った。
月明かりのまぶしさに、目を細める。天空には見事に丸い月。
(あの二人は顔を合わせてしまえば、それ以上、逃げるようなタマはしてねぇ。
ただ、アウルのほうは、うまくいくか分からんが……。
だいたいあいつもステラも、なんで出ていってんだ。俺のメシが不満なのか。
ずるい?……そう言われても、客にみすぼらしいもん出せるわけないだろ?)
裏で、月光を浴びる桜花の下、猫たちが集会を開いていた。
その中心で、長毛種の黒猫がにゃあと鳴く。
邪魔をするといけない。そぅっと窓を閉めて、スティングは寝床に戻った。
(さて。明日は何を作るか……、ちゃんと考えておかないとな……)
つづく
GJです
毎回楽しみにしてるから終わるのがもったいなく思える…
GJだす。続きが楽しみすぎ
マユさんの男子4人の形容に笑ったw
長いことROMり続けてたが、ついに書いてしまった。
「わん♪わおん♪」
「うおっ!?おいがいあ、そんなにはしゃぐなよっ、ははっ…」
週末の朝。がいあの散歩はシンのライフワークだ。それはまた、普段から何かと気苦労
の絶えないシンがリラックスできる貴重な時間でもあった。がいあとのこの時間のおかげで、
シンは壊れずにいられるのかもしれない。
「ふぅ…やっと暖かくなってきて、散歩もしやすくなったなぁ。空もスカッと晴れてくれたし。」
「わおん♪」
シンの独り言に答えるように、がいあは一声鳴いた。まだ「おすわり」さえ覚えていない
子犬だが、シンの弾んだ声に自分の心が同調したのだろう。なにせ今年の春は例年より寒く、
天気も不安定、ここのところのお散歩は雨にたたられていた。久しぶりのまっとうなお散歩
に、がいあはうき×2しているのだろう。
「うーん…やっぱ春はいいな…。うん、春はいい…。」
春の風、甘い花の匂いを顔に受けながら、ガラでもなくうっとりとシンはまた呟く。(ただ……)
「散った桜の花びらって、なんか汚いんだよな。たまに滑るし。」
桜はすでに盛りを過ぎ、また連日雨に打たれたせいもあってかその多くが散っていた。
「おっ、この木は今まさに満開だな!やっぱ桜は満開の時に見ないとな!」
遅咲きの桜が残っていたのだろう、どうやらシンは「散り際の美」を理解するにはまだ
若すぎるようだ。シンは立ち止まってその満開の桜を見上げていた。
「きゃうん!」
不意にがいあが弱弱しい声を上げた。しきりに首を振っている。ちぎれて飛んでいきそうなほど
首を振り回すがいあに固まるシン。
「がいあっ、どっどうしたの!?……!!」
シンはすぐに気づいた。がいあの鼻先になにか茶色い、わさわさした物体が乗っていることに。
そしてわさわさはうねうねしている。(け…毛虫!!)シンは毛虫が苦手だった。過去に手でむんずと
掴んで痛い目に合わされたことがあるからだ。(苦手とか言ってられるか!このままじゃがいあが…)
『ブンブンブンブンブン!!』がいあは気が狂ったように首を振り続けている。滑稽でもあり悲痛でも
ある光景だ。
「毛虫なんかー!!(パシィッ)」シンは狙いすまし、手近な木の枝で毛虫を叩き落とした。
「きゅう〜ん♪(ぺろぺろ)」
「ははっ、くすぐったいよがいあ!鼻は…なんともなさそうだな。やっぱ俺に似てタフネスだながいあも!」
「わんっ♪」(…これでがいあも毛虫嫌い確定だな。ほんとに飼い主に似るもんなんだな…。)
桜の木の下にいたらまたいつ毛虫が降ってくるかわからない。(さっさと離れよう。)思って立ち上がった
シンの目に、向こうから歩いてくる2人組が目に入った。(あれは…レイ、それにラウさん。)
もう結構前に登場してたアスカ家の犬、がいあを拝借しました。てか台詞少ないな…。一応続きます。
「ん?レイ、あれは確か…。」
「ええ、もちろん気づいていますよ。」
1人の少年が手をブンブン振りながらこちらへやってくる。あのオーバーアクションは
間違いなくシンだ。
「はよっ、レイっ」
「ああ、シン。」
レイのはあいさつというよりただの返事だが、これはいつものことだ。
「げ、元気そうだな、シン君。何よりだ、うんうん。」
「ラウさん、はようございますっ」(ラウさん…?)
シンはラウがどこか挙動不審に感じたが、とりあえずは気にしないことにした。
「で、どこ行くんだ?」
「博物館へ行くところだ。今月の特別展示は『世界の素晴らしき仮面展』でな、ラウが
興味津々だったんだが、『一人で行ってもつまらない』とおっしゃるから、俺もついてきたんだ。」
「あ、そう……」
〜館、という施設にはシンは縁遠い存在だった。図書館、博物館、美術館、科学館…。どれも
これもそこにいると背筋がムズムズしてくる。彼が楽しめる〜館といえば水族館、温泉旅館くらいだ。
そして何より展示内容だ。『世界の素晴らしき仮面展』。
「それ、レイも興味ありなのか…?」
「!!?」一瞬、レイの表情が動いたように見えた。風に煽られる桜の音だけが聞こえること数秒。
(レ、レイ、なぜすぐに答えないのだ?まさか!レイは興味がないのか!?ノリノリなのは私だけなのか!?)
シンはラウの挙動不審がひどくなったように感じたが、やっぱり気にしないことにした。
「シン、どのようなものであれ、自分の知識が積み重ねられていくことはマイナスになること
はないはずだ。興味のあるなしは別としてもな。どのようなものであれ、多くの人間が知らない
知識を持っている人物というのは尊敬に値すると思う。それが有益か無益かは別にしてもだ。どの(ry」
(はは…。つまり、興味ないんだな…。)シンはさっきまでそわそわしていたラウがコチコチに
凍りついているような気がしたが、それでも気にしないことにした。
「あっ、そうだ!レイこいつと会うの初めてだよな?がいあっつって、最近飼いはじめたんだ!
かわいいだろ?」
「わん♪」がいあはレイを見上げ、尻尾をぱたぱたと振った。
「ん?ああ、そうだな。」ほとんどがいあの方を見ることなく、事務的にレイは言った。
「すまない、少し急いでいる。また学校で会おう。ラウ、行きましょう。」
言い終わるより早くレイは歩き出し、シンの横をすり抜けて行った。
「レ、レイ、そんなに急ぐ必要は…はぁ。すまないなシン君、これで失礼するよ。」
スタスタ歩いていくレイの後姿を追うラウ。(これは…。まさかまだあのことが…?)
「なんだよ、レイのヤツ。」
「きゅ〜ん(´・ω・`) 」
「へへっ気にすんながいあ、ほらっ行くぞっ!!」
とりあえず、まだ続きます。
>>375 おお、いい掴みだ。今後の展開に大いに期待させていただきます。
GJ!
おお、がいあが帰ってきたww
続き楽しみに待ってるよ!
流石のルナマリアと言えど、好きな男の家に女の子を放置できない。
保護(?)したステラを自室に招き、2日目の夜。
ルナ「なんかあたし、あたしの部屋にステラがいるの、慣れちゃったなぁ……」
うちの子になる? 冗談めかして言ってみる。
ステラ「……だめ。ステラがいないとアウルは、スティングをいじめて泣かせるの。
そうすると、ごはんがないから、アウルは泣いちゃう。ステラもかなしい。
だからステラは、ふたりとごはんをまもるの……地球の命とひきかえに……」
ルナ「ステラ、もう眠いのね?」
うん。とうなずく間もなく、ステラは夢の世界に落ちた。
思いきって、提案する。
レイ「俺たちのために無理をして豪勢な食事にしないでくれ。
弁当も、海苔で切り絵をつくるとかしなくていい」
そうそう、とマユも同意した。
滝平二郎もびっくりの作品をつくられると、食べづらい。
レイ「オクレ兄さんに頼る俺たちが言うのも、差し出がましいが……」
マユ「ふつうのご飯がいいです」
それを聞いたスティングは、ぶすっとしてそっぽを向いた。
“お前たちの 普通 がわからないんだ。ステラたちと同じものを 出していいのか”
チラシのすみに、そう書きつける。
目を合わせようとしないのは、恥ずかしいからである。そんな彼を見て、
レイ「俺は、汁かけご飯を(食べたことないが)美味しいと言う自信があるぞ!」
改心の一言だと、レイは思った。
奇妙な顔をされた。
マユの提案により、夕食作りを全員でする。
メニューは野菜ストロガノフ(この世から牛肉の存在を忘れてください)。あと米飯。
マユは、参加を後悔した。二人の手際が良すぎる。自分はぶきっちょなんだと思った。
しかたなく、食器を出す係に成り下がる。二人に頭を撫でられた。
ぶすっとしてそっぽを向いた。恥ずかしいからである。
試してみたかったことを試してみた。
スティングはレイの後ろ髪をくくり、前髪をそこら中ピンで留めた。おもしろかった。
レイも負けじと、スティングの髪をいじってみる。いじりようがない。おもしろかった。
ふたりが馬鹿をやってる間に、マユはこっそりステラの下着棚を開けていた。
落ち込んでいるマユに、スティングは見栄で買ったアイス(88円)を差し出した。
マユ「うふふ……、オクレ兄さん、マユのが欲しいの?ん〜?」
食べてるところを熱心に口を半開きにして見つめられてもマユこまっちゃう。
言われてやっと我に返ったスティング。ぶすっとしてそっぽを向いた。
でも一口だけ、もらってしまった。
レイも一口、もらってみた。
脱脂粉乳味のアイスがあるのか、と驚く。奇妙な顔をされた。
なんとなくおしゃべりした。
レイ「ときどき、おかしな物を贈ってくるやつがいる?」
“贈り主は、たぶんオレがよく知っている奴だ。仮面の”
レイ「(仮面?え?ラウ?)なにをよこしてくるんだ?」
“高級乾物がしょっちゅう。他には……ひとつ。すごい セクハラ的”
レイ「(ラウがセクハラ的な!?……これは、帰ったら問い質さなくては)」
“なんであの人、仮面つけてるんだろうな”
マユ「あ、それ私も気になってました。(よく教師やってられるよね、ネオさん)」
レイ「じつは俺も気になっていた(しかも夏用と冬用があるんだ、ラウは)」
なんとなく考えた。
レイ「(以前も考えたが、ラウはやはり仮面で素性を隠しているのかもしれない。過去に何か?
フレイさんはラウの声を「パパの声」と言っていたことがあった。考えたくはないが、
隠し子の可能性を否めない。いや、でも、しかし……だが、確かにラウはなにか隠して
いることがある。やはり女性問題のトラブルが?そうだ、たしかラウが寝室のクロゼットの
中の棚の一番左端にある箱の二段目の引き出しになにかこっそりと入れているのを見t)
そこで気になり、聞いた。
レイ「へそくりとは、通常どこに隠すものなんだ?」
“……本の中?あ、オレはかくしてないぞ。かくしてないぞ”
第六感が、『やはりクロゼットの中にあるのはラウの過去!』と告げた。
レイ「(帰ったら、探ってみよう。帰ったら)」
ずっと家にはネコが上がり込んでいた。
夜中に戸をひっかきだしたので、レイが外に出してやった。にゃあ。
クルーゼ邸。宴会も終わりかけたころ、キッチンにて。
タリア「わーお。なにかしら、これ?」
ラウ「ジェラート。急につくりたくなった」
タリア「美味しそうね。でもこんなに生クリームたっぷりじゃ、太ってしまいそう」
こしらえたのは三種類。ボウルすべてを冷凍庫に放り込み、ラウはテラスに出た。
ギル「やあラウ。良い月だよ」
へべれけのアーサーとネオが話に花を咲かせていた。ただし少々、きついピンク色の。
アーサー「それで理想的な乳房のハイライトってのは、あ、な〜にやってたんすかぁ」
ラウ「(こっちに話をふってほしくなかったなぁ)」
アーサー「そうだ、けっきょく考えたけど、わかんないす。降参〜!」
桜の下には何があるかなんて、知らないっすよ?掘り返せばありますか?ない?
わっかんねぇなー、とアーサーはケタケタ笑った
ラウ「ちょっと、こわいものさ」
アーサー「おはようからおやすみまで仮面つけっぱなしの人のほうが、怖いですよ」
なんだと、とネオがびんたする。アーサーはおおげさに倒れる。クルーゼの膝の上へ。
アーサー「仮面はおかしいでーす。なんのためなんすか?警察に追われてるとか?」
さりげなくタリアの膝をねらったギルバート。びんたを贈呈される。
タリア「はい、ヒント。社会科で使う南米のアニミズムに関するスライドを見せたわね。
仮面をかぶってウッホウッホ。あの儀式における面の意味は?」
アーサー「えーと、ご先祖様や神様をイタコみたく卸して、マッスルドッキングするため?」
タリア「マッスルはいらない」
え、あなたは神様なんですか? とんちんかんな事を言って見上げてくるアーサー。
ラウ「この仮面は、私が“私”になるためにつけている」
アーサー「仮面つけたら、僕も僕になれるんですか?あれ?そもそも僕は僕ですよ?
わかんないなぁー。つーか枕かてー、つーか男だし、ゲロゲロー」
ラウ「(なら、どけ)」
アーサー「桜の下にこわいものがあって、仮面をつけると私になって、あれっ?でも、
昔は仮面つけてなかった。えぇ?じゃ、あの頃のアンタは一体なんなんだー」
うんうんうなって、アーサーはラウの膝から滑り落ち、頭を打った。
静かになった。
ラウ「今となっては、私にもわからないよ。あの頃の自分が」
ネオ「いいんじゃないの。昔が本物で今が偽物ってわけでもあるまい。
乳歯みたいなもんだ。あとホーケイ」
ラウからネオへびんた贈呈。
静かになった。月の光。夜風に揺れる桜の枝。
タリア「でも……あなたは戻ってきたでしょう?そうでしょう、ラウ?
あなたにはあなたのような人がいなかったけれど、今、レイにはあなたがいる。
レイは強いわ。大丈夫よ。あんなに立派に育ってるじゃない」
花がはらりと花弁をこぼし、粉雪にも似た風景をつくる。
タリア「それに、あの子たちもいる」
ラウは、すこしだけ仮面を顔から離してみた。触れる空気は冷たく、やわらかく。
タリア「わたしたちは、あなたの助けにはなれなかったけど」
そんなことはないよ、と首を動かさずに言った。
目の前に、樹の下に、やさしい顔でなにかを抱く乙女が立っている。
ギル「あの日、誓ったんだよ、ラウ。二度と、君を遠くへやったりしないと」
ラウ「二度、か。それは勘弁してもらいたいな」
乙女は立っている。その足下は見えない。見てはいけない。
ラウ「精神のアナフィラキシーとでもいうのかな。おそらく二度目は、私の心臓が止まる」
そしてあれが見えない君たちは、気付くことも適わず。
私は君たちを泣かせてしまうだろう。
ラウはすこし、酔っていた。隣にすわるタリアにもたれかかる。彼女はそれを受け止めた。
ぷんすかしたギルバートが、間に割って入ってくる。
その胸で、ラウは瞼を閉じた。
きっと挨拶のあとが続かない。
俺は元気です。(きっとそんなこと伝わっている)
まだ帰りません。(いやがらせか。そんな連絡は)
俺を、心配した?(そんな……子どもっぽいこと!!)
ぐるぐるまわる思考は、渦を拡大させていくばかり。
レイ「結局また、ラウに連絡できない」
つづく
>すごい セクハラ的
ネオ「スティング、はいこれプレゼントだ」
オクレ「ん?なんだよ、ネオ」
ネオ「猿ぐつわ。夜の自家発電に困ってるんだろ」
オクレ「殺す」
by牙留茄飯で宴会。他、過去スレ参照
一日遅れで申し訳ありませんえん
________
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| {0} /¨`ヽ {0}, !
|.l ヽ._.ノ ', |
リ `ー'′ ',|
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アイキャッチ
シン「レイ、怒るかな。でも、クルーゼさんがすごく心配してるってことだけでも見てもらおう。
……日に日に様子がひどくなっていくし。朝から仮面はズレてるし髪はボロボロで」
ルナ「いよいよ今日。ちゃちゃっと仲直りしてもらうわよ。ったく手のかかるキモウトめが!
……でも、シンの元気がないのは、あたしだってつらいもの」
メイリン「いよいよ今日ね。シンとマユちゃん、レイとクルーゼさん、どうなるかしら」
ヴィーノ「ルナが乗り気でうれしいな。みんな、ちゃんと家に帰れるといいよね」
ヨウラン「悪い方向にはならんさ。レイもマユちゃんも、そこまで意地っ張りじゃない」
コニール「ったく、マユの奴、急に……なに着ていけばいいんだよっ」
コニ父「(勝負下着、と書かれた旗をふっている)」
フレイ「ふっふっふ。このフレイ様に任せなさい!全員おうちに帰してみせるわ」
ミーア「レイもマユちゃんもアウルもね……おっと、あくまで、みんなには内緒。
それぞれがそれぞれの持ち場を離れないよう……あたしたちが調整する」
レイ「準備はいいか?」
マユ「おー!」
ボアズ公園、ごったがえし。
レイ「流石だな花見。なんて人の量だ。今からでは空いた場所があるかどうか」
マユ「でも、オクレ兄さん場所はばっちりって……あ、手ェふってる」
満開の桜に囲まれた、特別上等で広いスペースだった。
すでにシートが敷いてある。そこに座り込んでいるのは、柄の悪い……
連合生徒「スティングさん、おはようござーっす!」
“ごくろうさん。これは少ないが礼だ。食ってくれ。俺の手作りだがよ”
連合生徒「わぁいわぁい」
マユ「(笑顔と手料理で人を操る番長って、どうなの?)」
そして、コニール到着。
コニー「おはよう。なに考えてんだっ、バカ!このバカ!安静にしないとノド治らないだろ!
花見なんかして、それよりいつ店に戻っ、いやすぐ戻らなくてもいいけど!バカ!」
広告チラシを切った手製メモ帳に、さらさらと書かれる台詞。
“ここ、オレのとなりだけど、すわるか?”
コニー「う、……うん。すわる」
次々にメンバーがやってくる。ミーアとフレイ。(「きゃー、偶然ね☆」)それに、ヨウランたち。
ヨウラン「ち、ちがうわよ!アイマン先輩の花見ライブ、見に来ただけなんだからねっ」
メイリン「どうしてそこでツンデレなの」
この時点で9人。
ルナ「ち、ちがうわよ!アイマン先輩の花見ライブ、見に来ただけなんだからねっ」
ヴィーノ「かぶってるよ、ルナ」
ステラ「ちがう……ステラ、それ見に来た、ちがう……」
12人になった。輪になり、弁当を開き出す。歓声。大歓声。
シン「……マユ」
マユ「……おにいちゃん」
沈黙する兄と妹。
レイとスティングが両側から、ふたりに飲み物を渡す。
ヴィーノとヨウラン、ミーアとフレイは、待ってました!とばかりにネタをふりだす。
話の渦に巻きこんで、「俺(私)、ちょっと」などと立たせないつもりだ。
最初はだんまりでいい。
ごめんなさい、などと言い合わなくていい。
ただ同じ場にいればいい。……こっちの二人も。
レイ「(!!)……ギル……グラディス先生、トライン先生も……」
ギル「おはよう。楽しそうだね、混ぜてもらってもいいかな?」
ヨウラン「どうぞどうぞどうぞ!」
ネオ「オレもいるぜー?」
ヴィーノ「どうぞどうぞどうぞ、誰?」
ラウ「ここ、いいかね?」
コニー「はっ、はい!(仮面だ。あ、ワンポイントに桜模様が掘られてる!粋!)」
ラウ「……やぁ、おはよう」
レイ「……おはようございます」
大人組がくわわり、話も広がる。
フレイ「(レイ、シン、マユちゃん、スティング、コニール、クルーゼさん……後は割愛。
我ながら絶妙な配置よね。っつーか)あっ。アウルも来たんだー?」
アウル「……通りすがりだよ。花を愛でてただけだぜ?」
フレイ「ふーーーん(言ったり来たりしてたくせに)。よかったらここ座る?」
アウル「そんなに言うならしょーがねーなー」
そして、18人。
それから、
アビー「わあ、みんなでお花見ですか?」
サラ「みなさん、お集まりで」
アイシャ「アラアラ、楽しソウネ。センセー、寄ッテク?」
想定外の人物も加わったものの、
オルガ「なんだよ、やるなら誘えよスティング。あ、喋れねぇのか」
クロト「満・開!花・見!団・子!」
シャニ「クロト、今月そればっか。うざーーい」
ナタル「こら、あまり騒ぐんじゃない」
ユウナ「ん〜。これ、いい味だねぇん。うん、もうひとつ!」
トダカ「あっ、勝手に。すまんな、(このパープルウンコがテコでも動きそうにないから)
参加させてもらうよ。……ロアノーク先生は、もうできあがっているようだな」
ついでに、にゃー。
27人+1匹は、ちょっぴり窮屈ながらも楽しみはじめた。
フレイ「(ふふふふふ。想定外の事態だけど、オラすんげえワクワクしてきたぞ!
まさかこんなに人が来るとはね。お弁当の数も増えたし、いいんだけど。
……いや、よくない!マユちゃんがいない!)」
目を離した隙に、いつの間にか消えていた。
ミーア「え?やぁん、耳は弱いのよぉ(なんですって。これァ大変!)みんなマユちゃん知らない!?」
フレイ「(耳打ちした意味が無いー!?)」
シン「え?……マユなら、トイレじゃないかな?」
フレイ「(ついていけやコラァ!アンタ主人公だからって本気で戦ってないんでしょう!?)」
ヨウラン「(お、おちつけ!ここでシンを迎えに行かせろ、ふたりの時間をつくるチャンスだ)」
フレイ「(それよ!)シン、マユちゃんが迷子にならないよう、迎えにいってちょうだい!」
そして数十分後、スティングとシンが手をつないで戻ってきた。“……見つけてきたぞ”
フレイ「なんでアンタが迷子になってんのよー!何!何かあったの!?」
“責めてやるな。ヤクザ(オレじゃない)にからまれてピンチで大変だったんだ”
ルナ「わお。あたしのシンレーダー、間に合ってよかったわ」
天たかく誇り高くまわるアホ毛。ウィンウィン。ウィンウィン。
シン「マユかと思ったら、ヤクザだったよ……びっくりした」
レイ「(どこがそっくりだったんだろう……)で、本物のマユちゃんはどこなんだ?」
すこし前までは、あんなにやつれてみえた木々の枝。
それが、いまはどうだろう。淡く色づいた羽衣を一斉に纏い、さながら飛天の群れの様。
下方に手を垂らす枝を見ると、ついこちらも触れたくなる。手にいれたくなるのだ。
満開の花の房は、天女が下界に投げかけた頬笑みだ。
マユ「なんつったりして私ポエマー。あはは……はやく戻ろう」
春風は強い。ときおり低いうなりをあげて、花見客をもうならせて駆け抜ける。
歩みは自然と遅くなる。なぜか、ありがたく思った。
(あたし、もしかしておにいちゃんのところに帰りたくない?)
*「風が来ますよ」
マユ「え?……きゃあっ」
一等強い、うなりどころか叫ぶような大風が吹いた。
マユは思わず目をふさぐ。
よろめいてうずくまる。
自分がさらわれていく気がした。急に怖くなった。
マユ「おにいちゃん……っ」
弁といわず房といわず、枝までも。桜という桜がちぎられて、辺りは花の嵐となった!
*「あなたのおうちに、かえらないのですか?……」
フレイ「(……このままだと“迷子捜索”→“疲れたんで今日は解散”の流れかしら。
でも、そんなこと言ってる場合じゃないわね!)みなさん、協力願います!」
ナタル「集合場所はここ!各チーム、担当場所をくまなく探せ!」
ミゲル「インフォメーションセンターには連絡済みだ!」
フレイ「あんた、いつの間に。自分の仕事しなさいよ、ちゃんと」
ミゲル「君(たち)の声を聞いてしまったからな。協力しないわけにいかないだろ?
それに、大人の仕事は子どもを守ることだ!」
シン「すいません!みんな、本当にすいません!ああ、マユの奴……!」
ステラ「シン、あやまらないで……探すのが先。マユはきっと、公園のなかにいる」
レイ「(俺もそう思う。シンが嫌で帰ったということはない。彼女にそれはあり得ない!
この公園内のどこかにいるはずだ!)どこにいるんだ、マユちゃん!」
突然、ネコが飛びだした。あっという間に人ごみに消える。
誰もが気にとめず、だがレイだけが、閃いて、四本足の黒い弾丸を追って走り出した。
ラウ「レイ!!」
何人かはおどろいて、彼を追ったが、誰も追いつくことはできなかった。
ラウは戦慄した。
*「あなたのおうちに、かえらないのですか?……あなたのおうちは ここ ですか?」
誰も追いつくことはできなかった。レイは今、ひとりだ。
つづく
うぉい!面白かったです!
続きに期待
賑やかで良かった!GJ!
コニとステラ(とヨウラン)の登場の仕方に萌えた
サラとアイシャで色んなこと思い出してニヤッとした
フレイのオラすっげえ(ryで不覚にも吹いた
つまり、GJ
>>375-376の続き
翌日。
「わおん♪」
「うぅおいっがいあ!はしゃぎすぎだって!ったくもう!」
元気な一人と一匹の声が響く。今日も天気は快晴。絶好のお散歩日和だ。子犬とは思えない
がいあの力にシンは振り回され気味だ。
昨日と同じ桜の下。また毛虫が落ちてこないとは言い切れないが、満開の桜にやはり見とれて
しまう。(やっぱ桜は満開が一番…ってぅおいっ!!)
がいあがものすごい力でシンを引きずっている。どうやらがいあは一刻も早くこの場から
離れたいようだ。
(ははっ、やっぱりがいあ、すっかり毛虫嫌いになっちゃったんだな。)
人間ではないにせよ、苦手なものを共有できる存在ができたことが、シンは少し嬉しかった。
意外にも、彼の友人には毛虫苦手がいなかった。ルナには毛虫を服に引っ付けられるという嫌がらせ
をされたし(これは今もだ)、レイは夏休みの自由課題に毛虫の観察をし、メイリンにいたっては
「もそもそしててかわいい」などと言い出す始末。
(散歩コース変えたほうがいいかな…。でもこのルートは車の通りもチャリも少なくて、快適なんだけど…う〜ん)
シンはブツブツ言いながら、帰ってから考えればいいことを真剣に悩みだした。
「シン君、ボーッと歩いていると危ないぞ。」
不意に聞こえた声にハッとする。確かに相当ボーッとしていたらしい。声の主は昨日もここで会った
仮面の男だった。
「あ、ラウさん…。」
「おはようシン君。フッ、随分難しい顔をしていたな。さては哲学していたのかね?感心なことだ。意外だが。」
「…へぇ?」
シンは相当深刻そうな顔をしていたようだ。彼は短慮に見られがちだが、いざ悩み始めると全力で悩み考える
という少年であり、普段の能天気さとのギャップからその悩み姿は確かにパッと見哲学的ではある。
「そんなに険しい顔で考えなければならないとは、一体何について考えていたのかね?」
「え?ええっと、道をd」
「『道』か!そうか『道』だったか!それは悩むな!わかる、わかるぞ私にも!トレンドとしては少し古い命題だが、
悪くない選択だ!」
「は、はぁ…。」(トレンド?私にもわかる?あ、そっか、ラウさんも昔犬の散歩のルートに悩んだことがあったんだきっと!)
わけもわからずいきなり熱く語りだしたこの仮面の男にシンは軽く引いていたが、勘違いの解釈で勝手に
親近感を増していた。
「フッ、だがそういうものは考えれば考えるほど深みにはまる。まあ、あまり難しくしすぎないことだな。」
「!?そうですよね!難しくしちゃだめですよね!」
(やっぱりちょっと遠いけど愚雲川の河川敷にしよ!あそこなら一本道歩くだけでいいし。あんまりルート複雑に
しちゃうと俺覚えられないもんな。)
「ラウさんのおかげで俺迷いが晴れました!ほんと助かりました!」
「!?…そうか、力になれて嬉しいよ…」(あんな何でもないような一言で?そもそも哲学に解決などあるのか?
この少年は何を悟ったのだ?シン・アスカ、君は一体…)
ラウから始まった勘違い合戦は、ラウがシンに勘違いの畏れを抱いて終わった。
幸か不幸かシンはこの日ラウの『要注意人物リスト』筆頭に躍り出た。
「ふぅ、ところで、散歩が終わったら少し時間をくれないかね?君と話したいことがあるんだが…。」
「俺とラウさん、2人で、ですか?」「2人で、だ。」
シンは戸惑った。(なんだろ、ラウさんが俺と2人だけで話したいなんて……レイ?もしかして俺、
レイに何かしたのか?何かしたっけか、俺?)
「どうかね?」
「えっと、今じゃだめなんですか?つーか今のほうがいいですよね?」
「今!?い、いやその、ちゃんと散歩が終わってからの方が、がいあ君も退屈しなくて済むと、お、思うのだが!」
なぜかラウは昨日のようにキョドりだした。
「いや、大丈夫だと思いますけど。それに少しは待つってことも覚えさせてやりたいし。」
シンの大丈夫に根拠はない。がいあはおすわりさえ覚えていないのだから。
「い、いやシンk」
「あぁそうだ!そういやペチャクチャ喋れてがいあにも退屈させずに済む場所がありますよ!うしっ、じゃあさっさと行き
ましょラウさん!勝手な想像ですけど、レイのことでしょ?それなら俺も早く聞きたいし!」
「お、おいシン君!待ってくれ!待ってぇ!」(待つことを覚えなければならないのは君だよシン君!)
弁舌の立つラウだが、シンのように勢いで押してくる相手には分が悪い。キョドっていたせいもあるが。
続きます。
────昔者、荘周夢為胡蝶。栩栩然胡蝶也。自喩適志与。
ひたすら走る者。
シン「マユ!どこだ、マユー!」
ステラ「マユゥーーーーーーーー!」
情報を得ようとする者。
コニー「あの、こういう子、見ませんでしたか?」
メイリン「こちらBグループ。トイレ前での目撃証言が出ました。
ですが、その先は依然として行方不明……」
忍者のように枝から枝へ飛びうつり、上から探す者。
サラ「(この辺にはいないわね。まったく、理事長命令とはいえ、なぜ私が
興味範囲外の幼女にふりまわされなくてはならないのかしら?)」
アイシャ「センセ、公園で木登りはダメヨ。あとスカートの中、みえてるワ」
サラ「(この私のスピードについてきたッ!?)みっ、みせてんのよ!!?」
フレイ「OK。Bグループは南下しながら聞き込みを続けてください」
ミーア「難航してるわね……。どうしよう、なにかヤバイ事に巻きこまれていたら!
どうしよう。全国の主婦の友・料理名人オクレにいさん、どうしよう!?」
“オマエは余裕あんのか、ないのか。こうなったら、オレも捜索に移る”
フレイ「でもアンタ、これ以上はノドが」
“待機なんて性に合わねぇぜ。……?、ザ・バレルはどこに行った?”
マユ「あたたかい……」
地面に寝ころんでいるというのに、ぬるま湯につかっているような感覚。
いくら4月でも、こんなに地熱が高くなるものだろうか。
それに、この花の量。
マユ「きれい……」
まるで新雪。
花びらの絨毯。花は花のかたちを保ったまま、どこにも人が踏んだ跡がない。
芝生も覆いかくす量にも関わらず、頭上の枝はなお満開の花で膨らんでいる。
はらはら。はらはら。今もこんなに降り注いでいるのに。
*「ねむいのですか」
マユ「……あなた、だれ?」
それは、淡い桃色の輪郭をしていた。
目をこするが、視界が定まらない。聞こえる声も、近くて遠い。
マユ「ねむい」
理解しようとして、思考は溶けていく。
伸ばされた手がマユの髪をといた。彼女がもう片方の手で支えていた包みが、
ほどける。出てきた“それ”を見て、マユはほほえんだ。
マユ「かわいい。ブタさん」
*「……夢見るときは、誰もいとけないのです」
マユ「よく寝てるね」
*「ええ。起きません。ずぅっと夢の中。わたくしの腕の中」
豚を抱く乙女は、立ちあがる。
*「あなたのおうちに、かえらないのですか?」
マユ「わかんない」
からだは動かず、マユは立ち上がれない。
横になったまま、膝を抱える。ふとももに花びらが落ちる感触。
マユ「おにいちゃんが、なにか言ってくれたら、帰るつもりだったんだ。
でも、そのなにかって、なんだったのか、よくわからなくなった」
(……もうちょっと、心配とか、ないの?)
(へ?レイもオクレ兄さんもついててくれるなら、何も心配ないと思うんだけど)
マユ「それもいまさら。知ってたのにね。だって、おにいちゃんだし」
(あたしはもう生まれたときから、近くて深くてどうしようもない気がする)
マユ「知ってたのに、あたし、ずるくて、いじわるで、ばかだから」
──風が、吹いた。
マユ「おとうさんにもおかあさんにも、めいわく、かけた。かえるの、こわくなった。
にいさんのいえは、居心地がよくて、レイさんも、やさしかった」
花は舞い上がり、隠されていた地面があらわになった。
それはチェリーのジュレにも似ている。地に落ちた花びらは硝子のフレークとなり、
色を増して片は積もり、溶けあい、赤く透きとおった床になっていたのだ。
そこに埋まるものを、マユはぼんやりと見た。
マユ「ふたりが、おにいさんだったら、よかったのに」
桜の根。それに絡まるように、人の形をしたものが浮いていた。
青髪が見えた。腹に穴を開けて。緑の髪が見えた。下半身は砕け、千切れて。
金の髪。刺さるいくつもの金属片。黒く長い髪。銃で撃たれたように、血が、
マユ「おにいちゃんが、おにいちゃんじゃなかったら……」
*「あなたが望めば、そうすることができる」
マユ「あたし、おにいちゃんの妹じゃなかったら……」
*「あなたが夢見るのならば、そうなる」
血が、珠となって、それぞれをつないでいた。
樹の根。人のかたちをしたもの。赤い数珠。無数の赤い数珠の螺旋。
なにかが浮かび上がってきた。長い髪。豚を抱く乙女と同じ顔をした、長い髪の女。
マユ「ねむい」
真紅色の地面が、粘度を持ち始めた。
マユの身体が沈みはじめる。手招きする、地中の乙女たち。
夢 ヲ 見 マ シ ョ ウ … … 。
地の底へと招く歌声。彼女らは焦れたようにマユの手足を引っぱりはじめた。
マユ「……あなた、だれ?」
*「わたくしは青春の日の幻影。あるべきだったオリジナル……」
乙女の足の下に、よく知ったピンク色のケータイが浮いていた。
それよりさらに深い場所、今のマユと同じように、膝を抱える少年。よく知った黒髪の。
そして、彼のすぐそばに、
マユ「(ああ、あたしだ。あれは、あたし────)」
*「お還りなさい」
お に い ち ゃ ん … … … 。
「ダメだ!」
レイ「マユちゃん!しっかりしろ!」
踏み入れた地面は、血の色をしたぬかるみだった。
バシャバシャと蹴って進み、レイはマユを抱き起こそうとした。
その手をつかむ手。
いいや、手の形をした泥だ。服の袖が、みるみるうちに赤に染まる。
レイ「離せ」
*「さわがしくしないで。この子が目覚めてしまう」
乙女は豚を抱き直した。レイが膝まで浸かっているのに、彼女はドレスのすそを
ひたすだけ……いいや、すでに二本の脚はないのだろう。
この粘ついた紅が、彼女そのものなのだ。
レイ「こういうのには、慣れている……オクレ兄さんの家では、ネズミとゴキブリとも
近所づきあいだった。きさまが妖怪だろうとなんだろうと」
*「わたくしは青春の日の幻影」
手がレイを襲う。マユを取り返そうとしている。
*「あるべきだったオリジナル。美しく、気高く、利口で、誰からも愛される……
そう望まれながら、表現されることなく閉じこめられた少女の、哀れな亡霊」
レイ「なぜ、この娘を取り込もうとする?」
*「彼女がわたくしを取り込もうとしているのです。わたくしはそれを拒まない」
レイ「嘘を吐くな」
豚を抱く乙女は、それ以上は肯定も否定もしなかった。
足をとられてレイは転ぶ。
その瞬間、目の前が白熱した。銃声。デジャブのある衝撃。崩れる部屋。自分を抱く手。
*「あなたも夢をみますか?」
レイ「……お」
目の前で、泥の塊が持ち上がった。それは知っている女性の形をして、手を差しのべてきた。
レイ「お……お、か、あ、さ……」
背後から飛んできたなにかが、レイの頭を踏んだ。
しゃー!
ネコはレイを蹴って、木の枝へと飛びうつる。
枝から枝へ、伸びる泥の手から逃げまわりながら、乙女に威嚇した。
*「恵まれた者。運命から逃れた者」
猫『哀れな娘。豚の慰み者。彼らに手をだすことは許しません』
*「わたくしは何もしない」
猫『何もしないで愛される者など、この世に存在するはずがないのだわ。
だから無理を押しつける。周囲を道下にしようとする。私の愛する人をも』
*「わたくしは何もしない」
猫『二度は許さない。去れ!神を気取る豚!そのアニマよ!』
*「……少女はアニムスを夢に見る、少年は眠りの中でアニマを夢見る。
わたくしは何もしない。これは彼らの意思なのです。しあわせな夢を望む彼らの」
ネコが枝から叩き落とされる。いくつもの花が散った。
レイは腰まで桜が溶ける沼に浸かり、マユは顔を水面からかろうじて出すだけだった。
乙女は音もなく近寄り、ふたりに手を伸ばした。
ネオ「やめてくんな、お嬢ちゃん」
ああ、と彼女は嘆息を漏らした。なつかしい友人にあったような顔をした。
ラウ「不幸な宿縁だな、ネオ・ロアノーク。付きあわせて済まない」
ネオ「お前ヘタレだからな。……いいってことよ。怪奇現象には慣れてるし、
母ちゃんより怖いものはないからな、オレ」
ラウ「ほう。父親は?」
ネオ「思い出したくない、って知ってるだろー。……っと!お前は中入るなよ!心臓止まるぞ!」
そう言って、ネオは沼に飛びこんだ。
*「おひさしぶりです。お元気でしたか」
ラウ「おかげさまで、不都合が多いよ。春になると胃が痛い。胃薬が欠かせない」
*「くすくす。あなたは、どこに行ってもお薬が欠かせませんのね」
ラウ「だというのに、今日は花見などしてね。先ほどまで弁当をつまんでいた」
*「まぁ、養生なさいませんと。よくありませんわ」
ラウ「レイがつくったんだと思うと、どうしても手が出てね。砂漠で水を見つけた気分だ。
さいきん何を食べても、ノドを通らなかったんだ」
ばしゃばしゃと、ネオは濡れ鼠のネコを拾って岸に上げた。
*「そんなに愛してらっしゃるなら、ご自分で救助をなさっては?」
沼から無数の手が伸びた。
駆け出すネオ。
ラウ「(来るぞ!上から二本、左から二本、右後方から三本!)」
ネオ「(了解!!)」
*「おやめなさい。この子を起こさないで」
ラウ「桜色の姫君よ。そいつは変わってないな。まったく成長していない!
言葉を返すが、そんなに愛しているなら、なぜ救おうとしない!?」
乙女の腕で、豚がうめく。
ラウ「叩き起こせ!自分の足で歩かせろ!このまま、ただ肥らすのか。
それを君の腕が支えきれなくなったとき、どうするつもりだ?」
*「そのときはわたくしに代わり、支えられる少女がつくられるでしょう」
ラウ「……なるほど、夢は無限だというのだな。便利な言葉だ」
ネオ「いちゃいちゃはほどほどにしてくれよ。正直、困ります」
ラウ「そんなものではない。……後ろ!」
黒い仮面が殴り倒され、ふっとんだ。
ラウ「ちっ。まぁいいか奴は」
*「……あなたは戦ってもよいのです」
泥は乙女の手にすくわれて、薄い羽衣となった。
*「逃げれば生き延びる。戦えば必ず負ける。それでも、戦ってよいのです」
ラウ「大きなつづらと小さなつづらを用意されて、大きい方を選ぶ奴がいるか?
人間は、徳になるほうしか選ばんよ……」
花びらが舞う。彼女は可憐な笑みを見せた。
ラウ・ル・クルーゼは頬笑みかえし、────飛んだ。
ラウ「レイ!うちに帰るぞ!」
ばしゃり、と水音。
水面が静かになるまで、なにも動くものはなかった。
風が吹き付ける。弔いの送り火のように、桜がざわめいた。
*「……以前はもっと慎重だったはずですよ。あなたは。未来を夢見ていたはずです。
いっそ自分の手ですべてを壊そうとする姿は、らしいといえばらしいですが──
これも、運命」
乙女の顔で、赤がはじけた。
レイ「……ラウ……」
泥団子を手に、レイが立っていた。
レイ「ギル、ラウがいないんだ……どうして?……戦犯?なんで……」
*「かわいそうに、悪夢にトリップして。彼もあなたも、もっとしあわせな夢を見てもよいのに」
レイ「……………いらない」
二発目の泥団子が投げられる。子どものような攻撃を、彼女はよけない。
レイ「ラウになにを話そうと思った。俺は気になっていた。ラウは、俺を心配してくれるのか。
重荷になりたいわけじゃない。甘えたい年頃でもない。ただ、思った」
すくったままの泥がそのまま、次々と投げられる。
レイ「七夜の反抗期を経て、家に帰ったら、俺は俺がどんなにラウが好きかわかる」
びしゃり。ぺしゃり。べしゃん。
レイ「そして、わかった。……俺はしあわせだ」
レイは足下に手をつっこむ。
髪が汚れるのもかまわず、肩までつっこみ、マユを引きずり出した。
レイ「わかるのだから。好きだと。愛してると。なにより、それがしあわせで」
鼻の頭にどろをつけて、
レイ「はやく家に帰りたいんだ。話がしたい」
マユちゃん帰ろう、とレイは言った。うつろに、マユは首を振る。
それでもレイは、引っ張りだそうとする。
マユ「ムリだよ。足が抜けないよ」
レイ「帰るんだ。でないと、そろそろ弁当が食べ尽くされてしまうぞ」
スティ「……悪ぃ、げほっ。もう全部、ごほ、ない……」
木の陰から、せきこんでスティングが出てきた。
ためらいもなく降りてきて、レイたちを引っぱりだしに来る。
マユ「え〜?ハム巻ゆで卵は、マユのなのにぃ」
ルナ「あ、ごめん。それ食べたの私」
アホ毛をまわしてルナがやってきた。
心なしか肥大している。過度の使用による熱膨張だろうか。
タリア「みんな、だいじょうぶ?」
ギル「深いな、これは。抜けるか?」
二人も入ってきた。タリアのからだが密着し、レイはすこしどぎまぎする。
その間にも、ヨウランが、ヴィーノが、メイリンが……人が増えていく。
「レイ、待ってろよ」「なんか絡みついてるのかな」「そっち持って」「うわ!なんだこりゃ」
「なに?どうしたの?」「はまってるらしい」「見ろよ、大変そうだ」「腰抜けが!手伝うぞ!」
「よし、俺たちも」「トール、私たちも」「参・加!」「何事ですか?……こりゃひどい」「うんしょ」
「うわ!メガネ落とした!」「サイってば。大丈夫?」「混みすぎ。うざ〜い」「もうすこしだぞ!」
遅れて走ってくる影。
シン「……いた!マユ!──え?なんで池にはまってるんだ??」
レイは周囲を見回した。夕陽に照らされた真っ赤な水面。少々濁っただけの水。
マユの足が、すぽん、と抜けた。泥と水草がへばりついている。
ヨウラン「あぁ、これが絡みついていたんだな」
フレイ「ふたりとも、はやく上がって。みなさん、ご協力ありがとうございましたー」
レイとマユはぎくしゃくと池を出た。
ステラ「ネオ、だいじょうぶ?」
どざえもんのごとく浮いていたネオも救助される。アウルが爆笑している。
シン「マユ、ずぶ濡れじゃないか……レイも。いったいどうしたんだ。ヤクザか?」
マユ「いや、ちがうよ。でも沈められそうになったような、そうでないような……。
あれれ?なにがあったんだっけ……?」
スティ「オイ、……けほ。アレ、もしかしてあんたの」
レイ「……ラウ?!!」
犬神家の一族、と誰かがつぶやいた。
レイは血相変えて飛びこんで、水面から突き出た足をひっぱりだす。
マユ「おろしてよ。服濡れてるんだよ」
シン「いいから」
おんぶで、アスカ兄妹は自宅に帰った。
マユ「あ、おにいちゃん。ここ。ここでいいから」
シン「いいのか?」
玄関に先に入るマユ。続いて入ってきたシンに、笑顔を向ける。
マユ「おかえりなさい!」
シン「ただいま……、逆だろ?」
マユ「じゃあ、……ただいま」
シン「おかえり、マユ」
声を聞きつけて、母親が駆けつけてくる。
夜になって、雨がふりはじめた。
ギル「ラウの様子は?」
レイ「たぶん、カゼです。なんでも連日、毎晩遅くまで飲んでたとか……」
ギル「ギク。ははは、ラウはだいじょうぶそうだな。我々は失礼するよ」
そそくさと出ていくギルバート。門ではタリアが傘をさして待っていた。
ギル「今年は何事も……まぁ、すこしはあったが……何事もなかったようで、よかった」
タリア「そうね。このまま桜も散ってしまうわ」
アーサー「家出してたバレルくんも戻って、よかったですねぇ」
ギル・タリア「「アーサー、いたのか?(いたの?)」」
アーサー「ひどいっ」
アビー先生のお誘いを断ってまでして、むかえに来たんですよー!!
ギル・タリア「「はいはい」」
ステラ「ただいま……」
アウル「ただいま。メシー」
スティ「待ってろ……けほっ」
ネオ「メシー」
スティ「おっさんどっから入った!?……げほっごほっ」
ネオ「オレ不可能を可能にするから。いやー今日はよくがんばった」
翌日スティングのノドは悪化して、フレイにミーア、アルメタ一家が見舞いに来たそうな。
ジブリ「ねこたん、寒くないかい?濡れて帰ってきたときは心配したよ」
ネコ「にゃー(とても暖かいわ、ありがとう)」
ペットといっしょに入浴中の愛猫家、ロード・ジブリール。
ネコ「にゃ(帰れる場所がある。こんなに嬉しいことはないのだわ)」
クルーゼ邸。
レイは、こっそりとクロゼットの中の棚の一番左端にある箱の二段目の引き出しを開けた。
“ぼくのおとうさん”
ひどくヘタな絵が描かれた画用紙が一枚。それ以外にとくになにもない。
それにしてもヘタだ。“なまえ レイ・ザ・バレル(とってもうまくかけていますね 先生より)”
レイは急に恥ずかしくなった。自分が描いたのか?これをラウは大事に保管していたのか?
(ヨウラン「な、わかるだろ?自分の絵って、はずかしいんだよ」)
その絵をどうすることもできず、いま見たのは夢だと自分に言い聞かせて、しまいこんだ。
それから冷凍庫を開けた。
ミルクと、チョコと、チェリーのジェラート。それぞれふたつの皿に少しずつ盛る。
レイ「(カゼ気味だけど、いいかな。ラウと食べながら、話をしよう。まずは……)」
ラウは庭を見ていた。
どしゃぶりの雨に、桜の花がぼろぼろと落ちていく。
ラウの手には、小箱があった。先週レイとの約束を蹴って、急遽さがし歩いた品。
レイのための仮面だった。
もしも愛する我が子が、かつての誰かのように、自分を見失ってしまったときのため……
ラウ「これは、いらないな」
ゴミ箱に放る。
雨は止まない。桜のシーズンが、あっという間に終わりを告げていく。
*「豚も鳴かずば、叩かれまいに……」
遠く去っていく、そんな声が聞こえた気がした。
────桜の樹の下には、夢見る心が眠っている。けれど彼の夢は、すぐそばにある。
終
GJ!凄い面白かったです
読みながら泣いた
朝から感動した!
ヨウランの絵が伏線だったとは…。さすがです。
しかし感動した直後にラウの犬神家は吹き出した。満員電車の中で吹き出したww
ある日曜日の午後、シンの家で・・・
レイ「逝け!ファンネル。」
シン「ならば!ビームコンフューズ!」
レイ「ないない。」
レイの操るキュベレイのファンネルがシンのZガンダムを撃墜した
シン「しまったGvsZGは新訳じゃなかった。」
レイ「ここで終わりにするか?続けるか?シン!」
シン「そんな決定権がレイにあるのか!」
マユ「か、会話にはいれない・・・。」
シンに訪れたガノタな休日だった・・・
>>396-398の続き
「・・・シン君、ここは何かね?」
「見ての通り、ペット同伴カフェですよ!」
『カフェ・マハムール』。最近オープンしたこの辺で唯一のペットカフェで、かなりの盛況ぶりだ。
「・・・フッ、君には敵わんな、シン君。」
「はい?」
「こうも追い詰められては観念するしかあるまい。実はな、その・・・ダメなのだ。」
「ダメ?」
シンはさっぱりわからない。
「苦手なのだ。」
「苦手?」
シンは全然わからない。
「犬だ。」
「犬?」
ここまで言ってもわからない。
「・・・フフッ、シン君、今日は君の意外な一面を垣間見てばかりだ。君は意外と意地悪な人間のようだな。」
シンにそんな意図はないが、確かに傍からみれば意地が悪い。どこか煮え切らないラウの話し方にも多分に
問題ありだが、こまぎれの単語をつなげられないシンにも問題ありだ。彼には某国首相の政治手法は通用しないかもしれない。
「私、ラウ・ル・クルーゼは、犬という生物が苦手なのだよ。」
ラウは今度こそ心底観念したようだ。彼のプライドは何かが苦手だということを文章にして表すことを許さなかった。さっき
単語を並べたのはそのためだったが、シンがこうも意地悪だとは思わなかった(実際は違うが)ため、シンに押し切られてこのカフェ
に入った後のことを考えれば、プライドなどと言っている場合ではないと考えた。
(フッ、さあシン君、大笑いでも馬鹿にし笑いでもなんでもするがいいさ!私は君に半落ちだよ!)
「あれ?そうだったんですか?なんだ、だったらもっと早く言ってくれないと!」
(これは!予想だにしなかったがこれは一番意地悪な反応ではないのか!?気づいていたくせに『全然気づいてなかったです』
みたいな、『聞いてもないのに勝手に喋りました』みたいなぁ!)ラウはますます錯乱した。
「でも大丈夫ですよ!このカフェ個室ありますし。がいあは他のわんちゃんたちに遊んでもらっとけばいいし。な、がいあ!」
「わおん♪」久しぶりに登場のがいあ。
個室があるカフェなどあるのか、というところは気にしないでほしい。
「突っ立っててもしょうがないし、入りましょラウさん!大丈夫ですって!かわいいわんこばっかですから!」
(・・・これが宿命というものかね?皮肉、などという言葉で片付けたくはないな・・・)
もう抵抗する気力もないようだ。シンのパワーに引っ張られるようにフラフラと、ラウはマハムールに吸い込まれた。
「あ、えーと、ラウさん・・・?」
すでに個室に入っているが、シンはまだ目の前にいる男の仮面の奥の目に光が灯らないのが気になった。
さっきからなにやらぶつぶつ言っているが、声が小さすぎて聞き取れない。
「えーと、俺ちょっとがいあの様子見てきますからっ」
無反応。もう少しほっておこう。
ペットカフェなんだから当然だが、犬だらけだ。
「がいあ!おいで!」シンが呼ぶと、犬の群れの中から黒い子犬が駆け寄ってきた。しっかりと抱き上げて、
「みんなと仲良く遊ぶんだよ!」そう言うと、
「きゅう〜ん♪」がいあは鳴いて、シンの鼻をペロペロとなめた。
「よっ、シンちゃん!元気そうだね!」
このペットカフェにも多くの友人がいる。ここではシンはシンちゃんで定着している。
「今日はなんか見慣れない連れがいたな。あれ誰?」
「ああ、友達のお父さんですよ。変わった人でしょ。ところでバクゥは?」
バクゥ。話相手の飼っている犬の名前らしい。話相手は犬の群れを指差した。
「はは・・・。あれじゃちょっと挨拶はできないなぁ。」
(そろそろ戻らないとな。)相手に挨拶をして、シンは踵を返した。
個室にしてよかった、とシンは思った。ラウが犬が苦手どうこうではなく、ここは落ち着いて話せる環境ではないのだ。
誰に話を聞かれるかわからないし、逆に余計な話が聞こえてくる。
「去勢すればだいぶましにな・・・」
「プードルはやっぱりテディカットがいちば・・・」
「最近うちのゾノちゃん太ってきちゃっ・・・」
「ぎゃんぎゃん吠えんなよ!」
たいてい他愛もない話だ。なぜペットカフェに来るのか不明な人も混じっているが、この人も常連さんだ。愛情の裏返し
なのだろうとシンは思っている。だが、おそらくラウとの話はあまり人に聞かれたい類のものではないだろう。
「シン君、ここのコーヒーは実に美味だな。一般のカフェのコーヒーをみくびっていたようだ。」
個室に帰ると、ラウはすっかり立ち直っていた。ちゃっかり注文まで済ませていた。
「すいません、待たせちゃったみたいで。・・・で、どんな話ですか?」
「随分急くんだな君は。まあいい。さっき君が言った通り、レイのことだ。」
「やっぱりね・・・。昨日いきなり冷たくなったから、何かあると思ってたんです。」
ラウは改めてレイとこの少年の関係の深さを認識した。レイのわずかな表情や口調の変化、それを読み取るのは至難の業だからだ。
「でもまさか、私に育てられたからレイも犬が嫌いなのだ、とかそんなんじゃないですよね?」
「フッ、そうではない。まったく逆だ。レイは犬が、というより生き物は全般的に好きなようだ。」
人付き合いは好まないが動物を愛する。珍しいことではない。最近某国野党代表になった人もそんな感じだ。
「だが昨日のレイの態度には、思い当たる節もある・・・。」
時を遡ること10年━━
「レイ、誕生日おめでとう。ほら、プレゼントだ。」
「わあ♪ラウ、ありがとう。開けてみてもいい?」
「もちろんだ。むしろ早く開けてあげてくれ。」
プレゼントの箱は小刻みに揺れていた。中からはゴソゴソと音が聞こえる。レイはもしかしてという期待に胸が膨らんだ。
「!?・・・犬、じゃない・・・。」
レイの期待は打ち砕かれた。中から出てきたのはわんと鳴く生き物ではなく、うんともすんとも言わないうさぎだった。
「レ、レイ、嬉しくないのか・・・?」
「だって・・・犬じゃない・・・犬が欲しかった・・・」
レイは半ベソで部屋を出て行った。むなしく残されるラウと一匹のうさぎ。
(私は、犬は苦手なのだよ・・・すまないレイ。だが、このままではこのうさぎもかわいそうだ・・・)
飼い主から愛情をもらえないペットほど哀れなものはない。ラウは責任を持って、うさぎを育てることにした。
「ぷろび、こっちだよ!」
「♪」
数日後、レイとうさぎはすっかり仲良くなっていた。うさぎはぷろびと名づけられていた。
「フッ、まあこういうものだろうな。」
イヤミにも聞こえる台詞だが、レイの笑顔とピョンピョン跳ね回るぷろびを見て、ラウは内心安心していた。
(だが・・・)ラウはやはりレイに生き物をプレゼントしたことを後悔した。レイは知らないのだ、『出会いは別れの始まり』
という言葉を。彼はまだ、時は永遠に続くと思っているのだ。ラウはその考えを必死で打ち消した。
(あんなに楽しそうに笑うレイを見たことがあったか・・・?)今は自分も時など忘れよう、ラウは言い聞かせた。
「うさぎって、大体7、8年は生きるんじゃ・・・」
「それがなレイ・・・ぷろびはガンだったようだ・・・。若かったから進行も早かったらしくてな・・・。」
その日は唐突に、あまりにも早くやってきた。ぷろびがやってきて4年目のことだった。レイが言うように、うさぎの平均寿命は
7〜8年。ぷろびは生後1ヶ月半の頃に飼いはじめたから、やはり死ぬには早すぎた。
ぷろびにここのところ明確な変化はなかった。毛艶もよかったし、多少食が細くなっている感じはしていたが、
元気に走り回っていた。それだけにショックは余計に大きい。
レイはずっとピアノの足元に座っていた。ぷろびの亡骸がそこに安置されているのだ。レイは泣いてはいなかった。
ただ黙ったまま、ぷろびを見つめていた。触れてみれば、やわらかな毛並み。いつもと同じ、そう思いたかった。
だが、氷のように冷えた、石のように硬くなったぷろびの体は、そう思うことを許さなかった。受け入れたくない現実は、
残酷にもぷろびによって受け入れさせられた。
ラウもまた黙ってそれを見つめることしかできなかった。不意に、ラウの仮面のレンズが曇った。
(なんだ?汚れか?・・・)仮面をはずしたラウは、すぐにその曇りの正体に気づいた。それは汚れなどではなかった。
(フッ、明日は・・・隕石でも降るかもしれんな・・・。)
「レイは泣かなかった。私は勝手に意外とショックは少なかったのだと解釈していた。だが昨日の様子で、それは間違いだと
気づいたのだ。」
「レイはあの時すでに仮面をつけていたのだ。その仮面を今でも被っている。動物にはなんの興味もないという仮面をな。」
「・・・なんでそれを俺に話したんですか?」
「君たちという友人を持って、レイはそれまで被っていた多くの仮面を捨て去ることができた。シン君、さっきも言ったが、
レイは本当は動物が大好きだ。動物が嫌いという仮面を被っていて、楽しいはずがあるまい?」
ラウらしい婉曲表現だったが、その意図はシンにしっかり伝わったようだ。
「よしっ、わかりましたラウさん。俺とがいあでなんとかしてみます!」
店を出たところで、シンはひとつ聞きたかったことがあったのを思い出した。
「あのー、ラウさんはなんで犬嫌いになったんですか?」
「!!フフフ、シン君、知らないほうが、幸せということだってあるのだよ・・・!?」
「ひゃっ!でででですよね!知らなくたっていいこともありますよね!んじゃ、失礼しま〜っす!!」
「きゃうんきゃうん!」
声を震わせながら、低く静かにそう言うラウにシンは(がいあも)身の危険を感じ、逃げるようにしてその場を離れた。
「・・・・・フッ」
(言えるわけがなかろう?警察犬に噛まれたからだなどと・・・。巷を騒がせていた変質者に間違われたなどと・・・
言えるものか・・・。)
はぁ、なんか収拾つかなくなってきたな・・・。とりあえず続けるよ。
>>410まで…
深い。アナタの文は、とても深い。二回読み返して、ちょっと呆然としてた。
スゲェや。
オクレ家の洗濯機の底から、アウルが見知らぬパンツを発掘した。
アウル「いやーーーん!誰のぱんつ!?オクレ兄さんったらフケツよぉーーーう」
ステラ「ふけつよぉう」
スティ「マネするなステラ。ったく、ザ・バレルだな。おっちょこちょいめ!」
クルーゼ邸へと届けに行く苦労人。玄関にて応対される。
ラウ「これは、ちがう……レイのじゃないな。よく見たまえ、女児用だ」
スティ「(げ。ボクサーだから間違えた。どおりで小さいと思った)」
そこにレイが帰ってくる。
女児用ショーツを手に持った(しかも中を開いている※タグを見ていた)ラウを見て、
レイは悲しそうに微笑んだ。「俺はラウを信じてる」。そして走り去った。
ラウ「ち、ちが!ちがうっ、レイッ……!」
ぱんつ片手にはだしで追いかけるラウ。
その日、レイは再びオクレ家に向かった。一晩かけて、スティングはレイを説得した。
翌日、ザフト学園のランチタイム。
ステラがシンへ、愛妻ならぬ愛メイド弁当(でもMADEするのは毎度オクレ)を渡す。
ふたを開けると、そこには白飯と、たくあんと、きちんとジップロックで密封された
ステラ「ぱんつ、ぱんつ。ぱんつ弁当。マユのぱんつ、届け物」
シン「……ぱ、ぱんつ弁当?」
その日、マユは再びオクレ家に向かった。一晩かけて、スティングはマユに説教された。
一週間こっきりのつもりが一日遅れるわ延びるわでだけど
こんな長いのに読んでくれてありがとうアンドあいしてる
マユがオクレ兄さんに説教ww
>>422 最後の最後まで笑わせてくれる・・・w
日曜の後半も含めてほんとGJ!
一節一節を噛み締めさせてもらったけど、まだ今夜読み直す必要がありそう
>>レイマユ家出
弁当に入れてパンツを返すオクレ兄さんテラカワイス
泣きと笑いのさじ加減がゼツミョーでした。
桜の姫君とか興味の尽きない作品ありがとうございます。
そして、ジブリのヌコタン、マジスゴス
>>413 グッジョブ
マユがんばれ
マユなら根性で入って行けるさww
>>414-419 GJ!
ラウとうさぎの図を想像して吹きましたwww
ラうさぎ
「なあ、スティングっ。スティングは犬と猫、飼うとしたらどっち選ぶ?」
夕食の後、洗い物をテキパキと片付けているスティングに、寝転がったままアウ
ルが問いかけてきた。
「・・・あん?」
食器を洗う手を止め、スティングは顔だけ居間の方に向けた。何やらステラとア
ウルが話していたのは聞こえていたが・・・。
藪から棒になんだというのだ?
「・・・ステラは犬。ク〜ンてなくし・・・呼ぶと走ってくるし・・・かしこくて
可愛いの」
ステラが、アウルに膝をにじり寄らせながら、いつになく真剣に力説している。
「え〜? 犬ってさあ、な〜んか、人間にコビてんじゃん。そこへ行くと、猫はさ
なんての? 自由ってか、自分があるってかさぁ」
アウルが茶化すように反論し、ステラがその言葉に少し頬をふくらませた。
「・・・ガイアは・・・こびたりなんか・・・しない」
「あ〜もう、分かったって。マジになんなよ」
なるほど、そういうことか。
スティングは少し笑みをもらす。
犬と猫、さてどっちが自分は好きだったか・・・
そこまで考えてスティングは、チラリとステラとアウルを見た。
二人と目が合う。
すみれ色のぼうっとして大きな瞳で、こちらを見ているステラ。飼い主が餌をく
れるのを尻尾をふって行儀良く待っている犬を連想させる。
寝転がったまま、相変わらずどことなくマイペースっぽい雰囲気を漂わせている
アウル。こちらは、餌を貰っても、食べてしまえばあくびをしてさっさと、塀の上
を歩いていってしまう野良猫を想起させた。
二人に耳や尻尾がついた絵がなんとなく浮かんできて、スティングは思わず吹き
出しそうになる。
「そうさな・・・。ま、どっちも好きだな。どっちにもそれぞれいいトコあるからよ
もっとも俺は別にどっちも飼いたいとは思わんな。・・・もう十分だ」
そう言って、少し笑みをもらすとスティングは、食器を洗いを再開しステラとアウ
ルは、スティングの言葉の意味を図りかねて顔を見合わせた。
夕食のあとの、ごくたわいもない一時であった。
以上です。・・・短っ!
GJ!
和んだ
春はねむい。
もうだめだ。家まで帰れない。寝たほうがいい。あぶないし。
アウルは這々の体で、バスの停留所に入った。
塗料が剥げかけたベンチに座る。
もう、限界───
頭が重い。首をのけぞらせて目を閉じる。10分も寝れば、動けるだろう。
「……起きて」
途端に邪魔が入る。
「行ってしまうわ」
揺さぶられる。ぐらぐら。やめてよ。
肩をぽんぽんと叩く手。そしてまた、ぐらぐら。
「起きて……」
いい匂いがする。ああ、知ってる。女のひとのにおいだ。
あの人の膝をまくらにするのが好きだった。腿に顔をうずめると、このにおいが──
「バス、行っちゃったけど。大丈夫かしら?」
「……いや、別に乗らないからいいんだよ。かあさん」
いつの間にか、見知らぬ女性の膝まくらで寝ていた。飛び起きた。もう外が暗い。
すいません、人違いです。あ、いや、バスはいいんです。寝たいだけだったんで。はい。
「あまり良くないわよ、こういうところで寝るのは。体にも」
「はい」
「私も人のことは言えないんだけど。……あら、アビー。ごくろう様」
グラディスせんせー、むかえに来ましたよーう。
はやくはやく。バス停に車とめちゃいけないんですからー……
女性は手を振って去っていった。妙な気恥ずかしさと、暖かいまくらの感触が残った。
その日、アウルは彼女のことばかり考えて過ごした。
>>429 グッジョブ!ほんとそのまんましっくりくるな。
そういやがいあはステラが拾ってきたんだったかね・・・
>>414-419の続き
翌週━━
「私が一番心惹かれたのは、やはりアフリカ部族の儀式用の仮面だな。繊細な色使い、さりげないようでいて緻密に
計算しつくされた意匠、アンバランスと紙一重の危ういバランス・・・ぜひつけてみたくなったよ、あれは・・・」
「フフッ、ラウは一通り見て回った後はずっとあの仮面ばかりを眺めていましたね。」
「へ、へぇ〜。なんか、仮面って結構深いものなんですね。も、もっと聞きたい・・・かな・・・」
シン、レイ、ラウはペットカフェ・マハムールにいた。シンが考えた作戦決行のためだ。ちなみにラウが話しているのは
先週ラウとレイが行った『世界の仮面展』のことだ。
「しかし、意外だなシン。お前がこういった文化的なことに興味を抱くとは。」
「え!?そ、そうか?いやでも俺意外とそういうところもあるんだぜ?ほ、ほら、選択の美術は9だし!」
「ほう、そうだったか。それはすまない。」
大嘘である。だがレイの選択科目は音楽。シンの普段の絵を見たことはないのだ。シンの成績表には『ピカソとダリ
を複合したような素敵なセンスを持っている』と書かれていたことがあった。
(『世界の仮面展』の話を聞きたいって口実でラウさんにレイを連れてきてもらったはいいけど、話つまんね〜!)
さっきからラウはとめどなく熱弁を振るっている。レイはとなりでコクコクと頷くだけ、シンもたまに
気の入っていない「なるほど」を言うだけだ。
「そういえば『テング』の仮面もよかったな。実生活でつけるならばアフリカ部族よりもあちらのほうが・・・」
「俺もあれは優れたデザインだと思いました。しかし『ナマハゲ』も悪くないと思いましたが・・・」
何か思うところがあったのか、それまで黙っていたレイがラウに論戦を仕掛け始めた。
(はは・・・。この2人一緒だとすっげー疲れる・・・。あ、がいあは仲良くやってるかな・・・)
先週と同じく、がいあは個室の外で他の犬たちに遊んでもらっていた。正直ほったらかしにしておくのは
気がひけるのだが、ラウがいる以上ここで一緒にいるわけにはいかない。本当はレイの反応を見てみたいのだが。
(まあ、いつも結局俺のほうがほったらかされてるから、いいか。)
思い直して、注文しておいたアイスコーヒーに手を伸ばす。
レイとラウの静かだが熱い論戦は、ガラスの割れる音で水入りとなった。シンがアイスコーヒーの
入ったグラスを落としたのだ。
「シン?どうした?」
レイはシンが少し震えているように見えた。
「いや、な、なんでも・・・。店員さん、呼んでくる・・・」
そう言って立ち上がったシンの体はしかし、次の瞬間には床に落ちていた。胸を押さえてのたうつシン。
「おいシン!?どうした!どこが苦しい!?」
「グホッ!ゴホッ!」
「!!これは・・・吐血!?シン!!」
「レイ、彼を車まで運べ!救急車よりそのほうが早いだろう!救急車は料金を取られるしな!」
そういったあと、ラウは訂正した。
「いや、彼は私が運ぼう。レイは店を騒がせることへの謝罪と・・・」
少し間をおいて、付け加えた。
「がいあくんの面倒を見てあげてくれ。シン君の家族は今日は小旅行に出かけているらしいからな。」
「すまない、急病人だ!通してくれ!」
ラウに抱えられて運ばれていくシン。それを見て、犬の群れから黒い弾丸が飛び出してきた。がいあだ。
「わん!わんわん!」
(がいあくん!?頼む!来ないでくれ!)
切実な願いは通じた。レイががいあをキャッチしたのだ。
「ふぅ、ではレイ、すまないが後は任せる。」
「ラウ、俺もいk」
「だめだレイ。がいあくんを見ていてくれ。こちらは私に任せてくれればいい。といっても、病院まで行けば
後は医者任せだがね。」
言い捨てて、ラウは車を出した。
「きゃうんきゃうん!」
(!!・・・っく・・)
がいあのリードをしっかり持っていたレイはよろめいた。がいあが車の去ったほうへ急に走り出したからだ。
レイがどれだけ押さえても、がいあは走ろうとする。
「落ち着くんだ!」
レイはそう言って、がいあをしっかりと抱きかかえた。
「シンは帰ってくる!必ず!帰ってくる!」
「く〜〜ん」
レイはもう今自分がどういう状態でいるのかわからなかった。ただがいあが落ち着いたようだということだけがわかった。
(シン!俺は許さないぞ・・・!この子犬を置いて逝くなんてことは・・・!!)
「シン君・・・まさか血まで吐くとはな・・・」
「・・・・・」
「正直、私も混乱している・・・」
「・・・・・」
「・・・いや、シン君、認めるよ、今年のオスカーは間違いなく君だ。名演技だったよ。だが、そろそろやめてくれ。」
「・・・・・」
「・・・シン君?」
「・・・・・」
「(まさか、吐血は本物か!?)おい、シン君!シン・アスカ!」
「・・・えへ♪ラウさんたら焦っちゃって♪」
ラウはこのまま事故でも起こしてやりたい気分になった。
「ラウさん、ごめんなさいって。許してくださいよ〜。」
「・・・・・」
「吐血のやり方教えてあげますから。」
「・・・ほう?」ラウは興味を示したようだ。
「・・・じゃああれは本物の血なわけか。」
「そうなんですよ!一週間かけて編み出した技です!倒れるのも不自然な感じになんないように一週間練習しまくりました!」
(一週間あれだけを・・・。フッ、君はアカデミー賞よりはバカデミー賞向きだな。名演技に違いはないがね。)
ラウはシンが部屋で一人でバタバタと何度も倒れる姿を想像し、こみあげる笑いを必死で噛み殺した。
「しかし、こんな大仰な作戦にする必要があったのかね?」
「うーん、とりあえず、レイにがいあと触れ合ってほしかったんですよね。だから何でもいいから理由が欲しくて。
って、正直他になんも考え付かなかったってだけだったり・・・」
「フン、まあ君らしいさ。それに・・・」
ラウはそこで言葉を切った。
「それに、なんです?」
「悪くない作戦だったと思う、私は。」
この言葉は半分嘘で出来ていた。ラウは心の中で続けた。
(レイのことだ、今のがいあを昔の自分に重ね合わせて考えるに違いない。かけがえのない友人に先立たれた自分にな。
それが吉と出るか凶と出るかは神のみぞ知るところだが。・・・いや、神など関係ないか。この少年がいるものな。)
シンとラウがまったりドライブしている頃、レイはがいあを連れて家に戻っていた。
「くぅ〜ん」
「大丈夫だ。心配するな。シンは強い奴だからな。」
レイとがいあはすっかり打ち解けたように見える。だがそれはラウが予想した理由からではなかった。
がいあと同じくらい、レイも怖かったのだ、シンが自分の前からいなくなってしまうかもしれないということが。
がいあに言う言葉は、そのまま自分への言葉でもあった。
急に、がいあがソワソワし始めた。トコトコとドアの方へ走っていく。
「わおん♪」
がいあの声に促されたように、ドアが開いた。
「よっ、レイ!がいあ!」
誰よりも聞きなれたはずのその声は、なぜかひどく懐かしく感じた。
「わおんわおん♪きゅ〜ん♪」
家族の帰還に、がいあは全身で喜びを表した。
「へへっ、がいあ寂しかったか?って痛て!痛い痛いって!」
その光景をレイは微笑ましく見つめていた。
「レイ、心配かけたな。悪りぃ。でも俺、大丈夫だから。」
「フフ、そうだな、見ればわかる。どう見てもお前は健康だ。」
「ああ。あ、レイ、がいあの面倒見てくれてありがとな。」
「ん、ああ・・・」
ドアの向こうでこのやりとりを聞いていたラウは落胆を隠せなかった。レイの反応が薄かったからだ。しかし
シンは違った。(やっぱり、これだけじゃ無理だよな・・・。まあ、予想はしてたけどな。)
滅多に入らないシンの「言葉で説得」スイッチがオンになった。
あーなんか変なとこで切っちゃったな。たぶん次で終わりそうだ。
GJ!続き楽しみにしてます
ミーア「チーズ」
ステラ「ほぇ?」
ミーア「キムチ」
アウル「どこニダ!?」
ミーア「なべスパ」
スティ「笑顔がつくれねえよソレ。あー撮るな撮るな!」
ずいぶんと性能が良いらしいカメラ付きケータイを振りまわすミーア。
(今この瞬間は、ケータイ付きカメラと化してはいるが)
ミーア「むー。オクレ兄さんだけ、もっかい」
スティ「俺はいらねえって!」
ミーア「私がいるの!今度は私も入るから、ほらほら笑顔つくって。はい!
……こら、隠れないの!ちゃんと前に出て!」
スティ「離せ!首を締めるなっ。贅肉あたってんぞコラ!」
ぱしゃ。
ミーア「…………」
スティ「もう撮るなよ!もう撮らせないからな!……なんだよ」
ミーア「見て。『葉桜』」
スティ「……なるほど。葉桜」
ステラ・アウル「……????」
後日、頭上にジブリールの猫を乗せたシャニが『宇治金時』と呼ばれたという。
>>434-439の続き
「ラウさんからさ、昔飼ってたっていううさぎの話聞いたんだ。レイほんとは動物大好きなんだよな?」
「・・・・・」
「なのになんで避けるんだ?何が怖いんだ?」
シンの真剣な空気を察したらしく、レイは素直に答えた。
「・・・犬も、猫も、うさぎも、皆人間より長くは生きられない。もし俺が犬を飼ったとしても、がいあと
親しくなったとしても、俺を残して死んでしまうだろう。あの悲しみには、俺は耐えられそうにない・・・」
「・・・レイ、なんか勘違いしてるよ。悲しみは耐えるもんなんかじゃないんだ。」
「?」
「耐えるってのは、その場に留まってることだろ。でもさ、留まってちゃなんも変わんないんだ。悲しみは
乗り越えるもんだと思うんだ。乗り越えるとさ、前に進めるだろ?」
「・・・がいあもさ、いつかは死ぬんだ。俺もたまにそんなこと考えちゃうんだよな。でもさ、結局そんなの意味ない
って気づくんだ。だって今がいあは生きてるんだから。」
「シン」何か言おうとしたレイを制して、シンは続けた。
「こいつはいつか自分は死ぬなんてことは考えてないと思う。俺たちといる今だけを見て生きてるんだ。」
間をおいて続けた。
「動物って、死ぬのを怖いと思わないんだってよ。ほんとかはわかんないけどさ、がいあ見てると、そうかもって思うん
だよな。だからさ、本人が怖いと思わないこと、俺が怖がっても仕方ないだろ?」
「・・・そう、かもしれない。だが、それでも俺は考えてしまう。ぷろびは天寿をまっとうできなかった。
俺に飼われなければ、あいつはもっと生きられたのかもしれないとな。」
飼っていたペットが早死にしてしまった時、こういう考えに至る人間は少なくない。不必要に自分を
責めてしまう。
「ん、ああそう思うかもな、でも・・・」シンは何か言い返す言葉を探したが、何も浮かばなかった。
シンはタイムリミットがきたらしいことを悟った。「言葉で説得」スイッチは三分もたないのだ。
スイッチがダウンしたことで、シンはひどい脱力感に襲われた。
(やっぱ無理だな・・・)
「はぁ、慣れないことしてめちゃくちゃ疲れた・・・今日はもう俺、帰るわ・・・」
「・・・・・」
ドアを開ける間際、シンはひとつ思いついたように言った。
「レイ、忘れようとしたことなんかないよな?ぷろびのこと」
シンが帰った後、レイは一人考えた。シンの言葉が心の中で何度も復唱されていた。
(俺は何度もぷろびを忘れようとした。それは何かおかしなことなのか?悲しみを忘れるには、
その悲しみの対象を忘れてしまえばいいと思っていた。それは間違っているのか?だが、結局今でも
俺は忘れられないままだ・・・)
『慣れないことしてめちゃくちゃ疲れた・・・』
シンの言葉が甦った。本心だったろう。シンのあんなに真剣な長話を聞かされるのは久しぶりだ。だからこそ、
レイは自分も真剣に向き合わなければならないと思ったのだ。
「だが、やはり無理だ・・・」
そもそもこんなこと、考えて答えが出るものでもない。考えるだけで何かを克服できたら世話はない。
(もうやめよう、シンには悪いが。)
「ラウさん、すいません。うまくいかなくて・・・」
「フッ、気にするなシン君。私は十分満足だ。レイのためにここまで手を尽くしてくれる人間がいたことがわかった
からな。いい友人を持ったよ、レイは。」
ラウはシンの見送りに玄関まで出ていた。
「後のことは私に任せてくれ。シン君、気をつけて帰れよ。」
シンが帰った後、ラウはレイの小学校時代の図工の作品集を漁りはじめた。シンの話を全て聞いたラウは、
彼の話に少し思うところがあったのだ。三年生の時の作品に、目当てのものはあった。
「フッ、私もヤキがまわったものだな。こんな迷信にすがろうなどと・・・」
そう思いながらもラウは、その作品をレイの部屋内のある場所に設置した。
レイは真っ白な空間の中にいた。なんのことはない。ただの夢だ。そう思った時━━
向こうの方から誰かが走ってくるのが見えた。子どもだ。小学校高学年くらいだろうか。
人影はどんどん近づいてくる。その顔がはっきりとわかった時、レイは息を呑んだ。
それはまぎれもなく、レイ自身だった。
小さな自分が自分の前を通り過ぎ、また見えなくなるまで走り抜けていく様子をレイは呆然と
見つめていた。少年の姿が完全に白と溶け込んで間もなく、さっき少年が現れた方向からまた
人影が見えた。しかしさっきとまったく同じではなかった。先ほどの少年より少し成長したレイだったのだ。
その過程は何度も繰り返され、ついに今の自分とまったく同じレイが現れた。
彼はひどく悲痛な顔をしていた。しかし、もっと違っていたことは、もうひとつ向こうから何か走ってくるのが見えた
ことだ。なかなかそれが何なのか掴めない。相当小さなもののようだ。それがはっきりと認識できる距離になった時、
レイに衝撃が走った。そして同時にレイは、この夢が表していることを理解した。
(これは夢・・・俺の心・・・)
小学校高学年の自分は、ぷろびを失った当時のレイ。今の今まで、レイはぷろびから逃げ続けていた。
『俺は忘れたいのに!ぷろびは忘れさせてくれない!』
逃げているレイが叫んだ。
それをただ見つめていたレイに、誰かの声が聞こえた。
『なあ、逃げるのも楽じゃないだろ?だったら、受け止めたほうがずっといい』
(人の夢にまで・・・まったくあいつは・・・)
そう思いながらも、その言葉はレイの力に変わった。
逃げる自分の行く手をふさぎ、レイは立ちはだかった。
その瞬間、もう一人のレイの姿は忽然と消えた。いつの間にここまで追いついていたのか、レイの目の前には
ぷろびがちょこんと座っていた。何も言わず、レイはぷろびをそっと抱き上げた。甦る、やわらかく、そして
温かい感触。
ふと、レイは何か声を聞いた気がした。今まで聞いたことのない声。
(夢の中だ。なんでもありということか。だが・・・)
翌朝目覚めたレイは、ずれた枕の下から画用紙がはみだしていることに気づいた。取り出して見ると、それは
自分が小学校三年生の時に書いた「家族」というテーマの絵だった。そこには追いかけっこをしているレイとぷろび
が描かれていた。その絵を見るレイの目から、ずっと隠し続けた涙が溢れた。
「さってっとっ。がいあ、お散歩行くぞ!」
「わおん♪」
同じ日の朝。シンはいつものようにがいあと散歩に行くところだ。
「今日から散歩コース変えるからな!もう毛虫怖がんなくていいぞ!」
「がいあは毛虫が苦手なのか。飼い主に似たのだな。」
いきなり誰かが話に加わってきた。
「おお、レイ。おはよっ」
「ああ、シン。」いつも通り、素っ気ない返事。
「どうしたんだ?レイ。」
「・・・俺もついて行って構わないか?」
シンは一瞬意味がわからず、ポカンとなった。だが、次の瞬間には満面の笑顔で言った。
「ああ、もっちろん!がいあもそのほうが喜ぶよ!今日からはさ、愚雲川の河川敷に行くことにしたんだ!あそうだ、
せっかく広いとこだし、ボール遊びでもするか!俺とってくるから、ちょっと待ってて!」
シンはレイとがいあを置いて家の中へ戻って行った。ドアが閉まったと同時に、シンの悲鳴が聞こえた。
指をつめたようだ。レイはがいあに言った。
「騒がしいな、君の飼い主は。」
「わおん♪」
レイは苦笑した。
「やはり、君は飼い主似だ。」
「昨日は、きちんと言えなかったな。」
レイはがいあを抱え上げて言った。がいあは小首を傾げてレイを見ている。
「俺はレイ・ザ・バレルだ。よろしく頼む。」
「礼を言うぞシン・アスカ・・・心からな。」
河川敷で仲良く遊ぶ二人と一匹を、遠くから仮面の男が眺めていた。
(さてと・・・私も、やらねばなるまいな・・・)
犬嫌いを克服しよう、そうラウは決意した。いつかレイがまた犬を飼いたい、そう言ってきた時のために━━
気がつけばなんか電波っぽい展開になってた・・・シメもイマイチだし・・・絵なんか微妙にレイマユ家出と被っちゃったし
激しく鬱orz
でも初SS楽しんで書けたからいいや。
※この話には、『ハリーポッターと炎のゴブレット』に関するネタバレが多少含まれています。気になる方はスルー
してください。読む際には多少ハリポタの知識があると、より楽しんでもらえると思いますw
「ふぅー、危なかったなー。最後の一本確保できてよかったー。」
学校帰り、シンはレンタルショップ『TATSUYA』に寄った。今日レンタル開始のあるDVDを借りるためだ。
「やっぱすごい人気なんだなハリポタは。」
シンが一作目から見ている『ハリーポッター』の続編だ。いそいそと足早に帰宅の途につくシン。
(マユには黙っとこ。あいつと一緒に見るとキャーキャーうるさくて集中できないからな。)
シンは結構キャラに感情移入するタイプだ。横から茶々を入れられるのは好きではなかった。が、
「お帰りお兄ちゃん!ハリポタ借りてきたんでしょ?一緒に見よ!」
「え!?か、借りてないよ!店には行ったけど、もう全部貸し出されてたんだ。」
「ふ〜〜ん。じゃあそのカバンからはみ出してる青い袋は何?」
(はぁぁ、結局こうなるんだよな、いっつも・・・)
シンは殻にこもってしまった。そのため、今我が家に起きている異変に気づくには時間が必要だった。
「・・・お兄ちゃん、プレイヤー動かないんだけど・・・」
「ん、どれ、俺に貸してみな。」
「あれ、何スティング、お前機械強かったっけ?」
「そういうわけじゃないが・・・ってこれ、コンセント入ってねーじゃねーか!」
「ほえ?あ・・・あは、あははは・・・」
「マユ・・頭、弱い・・・」
「あんたが言うな!」
「まったくマユは・・・って、スティング!アウル!ステラ!お前ら勝手に人の家上がりこんで何やってんだーーーー!!」
シンはようやく、いるはずのない人間がいることに気づいた。
「あ、そ、そうよ!あまりに自然に話しかけてきたから全然変に思わなかったじゃない!普通に会話しちゃったわよ!」
マユもシンが声を上げてようやく気づいたようだ。
「ったく兄妹そろってやっかましいな。まあ要点を言うとだな、俺たちも見たいんだよ、ハリポタをさ。」
「だったら自分の家で見りゃいいだろ!うちに勝手に上がりこんでまで見るようなもんかよ!」
スティングの説明に対し、シンは突っかかる。まあ当然だ。と、急に三人がしおらしくなった。
「うちにはよぉ、DVDプレイヤーはもちろん、ビデオデッキさえないんだ・・・。
そんな贅沢品買う余裕なんてなくてな。でも確かに迷惑だよな、悪かったよ。映画公開してた時から楽しみに
してたんだけどな・・・さ、アウル、ステラ、帰ろうか・・・」
なぜかアウルもステラも素直に帰ろうとする。3つの寂しげな背中がシンに無言で語りかけてきた。
「だぁーーーっもう!わかったよ!見てけよ!大勢で見たほうが楽しいだろうしなっ!」
ヤケクソだった。どうせ元々一人で見る計画は潰されているのだ。3人増えようが関係ねーや。
「さっすがシン君っ♪」
してやったりの笑顔で振り向く3人。
(んもーー。お兄ちゃん騙されやすすぎ。せっかく2人で見たかったのに・・・)
マユもおもしろくない。その思いをさらに増幅させることが起ころうとしていた。
「やっぱシンの家のテレビはおっきくていいわねー!」
「これ見るとやっぱりうちのテレビって・・・ショボい・・・」
ルナとメイリンも家宅侵入してきたのだ。
マユが突っかかる。
「何しに来たーー!っつーか勝手に入ってくるなーーー!!」
「勝手にですって?ちゃんとお邪魔しますって言ったわよ!だいたいドア開けっ放しになってたのをちゃんと
閉めて入ってきてあげたのよ!逆に感謝しなさい!」応戦するルナ。
「あ、悪りぃ。そういや閉めんの忘れてたっけ。へへっ。」さっぱり悪びれないアウル。
「とにかく、私たちもハリポタ見せてもらうわ!大勢で見たほうが楽しいもんね〜シン〜?」
笑顔だが強く迫ってくるルナに、もはや反論する気力も失ったシン。
「ん・・・そうだね、は、はは・・・はぁぁぁ」
「うーん、ハリーったらどんどん大人になってってるわねぇ。」
「お姉ちゃんはハリー派なの?私はねぇ・・」
「はいはいわかってるわよドラコくんでしょ。エリートだもんねぇ。今回はあんまり出てこないけど。」
「むっ。今はセドリックさんがいいの!ドラコは性格ひねくれすぎだし。」
ルナとメイリンはキャラ談義を戦わせていた。そこにマユが割り込んでくる。
「私は断然ロンよ!あの頼りない感じがかわいい!っと思ってたけどあの坊主マッチョも捨て難い・・・」
「全然系統違うじゃない・・・。ステラは誰か好きなキャラいるの?」
せっかくなのでとルナはステラにも聞いてみた。。しばらく考えるように間があき、そして言った。
「ステラ・・・スネイプ先生・・・好き」
「趣味悪っ!!」総ツッコミが入った。おそらく真っ黒な髪と、不健康なほど白い肌を、誰かに重ねたのだろうが。
スティングとアウルもまたキャラについて語り合っていた。意味合いは全然違うが。
「こいつ怪しすぎるって!怪しすぎるやつはたいていワルじゃないんだよ!」
「甘いな!『見た目は怪しいが主人公の味方』ってのがほんとに味方なわけねえだろが!お前もまだまだあまちゃんだな
アウル!」
「んだってぇ!?じゃ賭けるか?数学の宿題賭けるか!?」
「ばか、お前に数学なんかやらせたら間違いだらけになるだろーが!俺が怒られんだよ!」
2人の言い合いはもはや映画とは無関係なところで白熱していた。
「静かにしなさい!!」
「!!・・・す、すみません・・・」
女性陣から一喝され、2人は小さくしぼんでしまった。
クライマックスに近づくとともに、画面の外の盛り上がりもヒートアップしてきた。
「ネズミ男きたっ!ネズミ男!」
「いやーーーーっ爽やかで将来有望のセドリックが!」
「キャーーッ!ヴォルデモート怖いっ!つーかキモいっ!純な小学生にはキツいっ!」
「ほら見ろアウル!やっぱこいつワルじゃねーか!」
「ちっくしょーー!かっこ悪いってんじゃねーこういうのぉ!」
「あ・・スネイプ先生・・・映った」
みんなのノリはひとつになっていた。ただ一人を除いて。
上映が終了し、散々大騒ぎしたみんなが帰ったあと、暗転した画面の前で体育座りしている
シンを発見したのは、帰宅したシンママだった。
「シン、どうしt・・!」
シンママは戦慄した。息子はすっかり魂が抜け出たようになっていたのだ。そして何事か呟いている。
「は、はは、はははは・・・。おもしろいなぁ・・・ハリポタ・・・はは、は・・・」
その様子を見て、シンママはこう言った。
「まあ、こんなになっちゃうなんて・・・。そんなにおもしろいのかしら、ハリポタって・・・。後で見よっと♪」
終わり
ねー……あるあるwww
静かに見たいときに、友人が騒いで邪魔したりwww
ステラスネイプかよw
ハリポタ見たことあるから余計に面白かったw
上にもあるけど、あるある〜!って共感した
>>451 いやあ、なんかいいなあw
確かにシンって、一人で見てるってイメージだな。
GJ!
>>454 ここのシンはヲタク化しているからなw
一言一句、聞き逃したくないタイプとみた。
456 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/22(土) 22:55:35 ID:R+GHaFR4
age
保守sage
保守
ガンプラ作る時も塗装に拘ったり、旅行の時もガノタイベントに参加したりしたくらいだしな
十二分にヲタクだよ。
なぁヲタクの根暗君なのにもてるのはなんでだよ
このスレのシンは根暗じゃないよ
女どもの趣味は変わってる
あと周りの男に比べるとましに見える
せっかくだから感想以外は楽屋使おうよ楽屋
誰かが投下しようとしてる時に挟まっちゃうのを防ぐためにも
シンは新訳Zみたのかな?
「ひとつ、日に日に高まる愛のため。ふたつ、不埒なマネは致しません。
みっつ、見事な華に心奪われし黄昏の魂。ハイネ・ヴェステンフルスここに見参!」
今日もぶらぶらしていた。
アイス(ヨーグルト味)を食べながらの帰宅中。
『……あうぅん……いたいよぉ』
「むっ!!」
二つの耳が敏感に聞きつける。
その性能、ルナマリアのアホ毛レーダーに負けるとも劣らず。
「こ、この艶めかしい、蜂蜜よりも甘い声は、……ステラた〜ん!!
今日という日の終わりにこんなイイ声、いや悲鳴が聞こえるなんて!?」
駆ける先はミスターオクレ家。いったい彼女に何があったというのか。
『はぁぁっ……もっと、奥……』
『…うーんとね、そこ…。そこがいいの……』
『あ〜。もっとそこぉ〜〜〜〜〜!』
ハイネはたどり着いたものの、窓際に張り付いたまま動けなかった。
「おいおい、まだステラやってんのかよ。いつになったら僕の見てくれんの?」
「しょうがないだろ、かゆいって言うんだから」
「そこ〜〜〜。スティング、そこかいてぇ〜〜〜…」
兄貴分の膝枕で、ステラはシアワセそうに耳かきをされていた。
「(ビックリさせると、危ないもんな…)」
紳士なハイネは、終わるまで長々と待ったあげく、カゼをひく。
そのうえ、終わって飛びだしたはいいが、速攻で返り討ちにあう。
ヒマをもてあましたアウルに捕まり、がりがり耳をほじられた。
……これが、ハイネ・ヴェステンフルスの散々な一日(そしてそのほんの一例)である……
>>465 ヴェステンf(ryじゃなくてハイネ...orz
短編ものオモシロス
深夜、1人の青年が道をとぼとぼと歩いていた
青年「あ〜だりぃ…」
彼は明日の大学が1時間目からある事にけだるさを感じていた
夜遅くまでバイトして家に帰り
たいして寝る間もなく学校に行かなくてはならない
なんとも割に合わない気がするのだ
青年「はぁ〜、たまんないな〜」
彼の仕送りは食費や電気代、彼の【趣味】ですぐに無くなってしまい
バイトをしても大して懐に残らない
青年「【兄さん】ならこんな事にはならないだろうな〜」
煙草をふかしながら、彼の記憶の中に埋もれつつあったその【兄さん】を急に思い出した
リアルだ
続き期待保守
保守
保守
現在夏真っ盛り。気温も例年以上。夏休みなのにどこにも行きたくならないとんでもない猛暑だ。
ニダ「・・・暑い・・・スティングー、喉渇いたー・・・」
ステ「たー・・・」
オクレ「俺は今昼食の後片付けで忙しいんだ。冷蔵庫から勝手に出して飲んでくれ」
ニダ「へ〜い。(ガチャン)ん? なんだ、麦茶しかないじゃんか。それも一杯分だけ・・・」
ステ「・・・どうしよう」
ニダ「・・・もらい! 速いもん勝ちってね!」
オクレ「大人気ないぞ、アウル・・・」
ニダ「ゴクゴク・・・プハッ。うっさい。喉渇いてるんだからしょうがないじゃん」
ステ「ぶ〜・・・。あ、麦茶あった・・・(コンロの横にあった茶色い液体の入った紙コップを取る)」
ニダ&オクレ「へ?」
ステ「コクコク・・・・・・」
ニダ「ギャー! このバカ! それは廃油だ! 飲むな、飲み込むな! スティング、何で捨ててないんだよ!」
オクレ「それどこじゃないだろ! ステラ、ぺっしなさい! ぺっ!」
ステ「うぇぇぇい・・・」
オクレ「・・・ということがあってな・・・」
シン「・・・そ、そうなんだ・・・」
オクレ「そんなわけで、ステラがおまえん家行った時、疑わしいものは処理してくれ。何を口に入れるか分からん」
シン「り、了解」
その夜
ステ「なんだろう、コレ・・・(タバコの吸殻凝視)」
シン「! し、しまったっ!!」
ステ「食べ物・・・?」
マユ「ちょ、メイド! それ食べ物じゃ・・・!?」
シン「さ、させるもんかぁっ!」
この後、お菓子の乾燥剤など、『この手の物』がステラの周りから消えたのは言うまでもない。
>>469氏のリアルにちなんでスキット的駄文投下。・・・スマソ
475 :
大学生編2:2006/04/30(日) 11:56:56 ID:???
青年「バイトで自分を入れて3人の人間を養ってた訳だからなぁ
今もそうなのかな…
まだ牙瑠茄飯で働いてんのかな〜」
そういえばこっちへ出て来てから一度も実家へは帰っていない……
そこで彼は故郷の事を考えるのはやめにした
女々しいような気がした
実家には出来るだけ帰らないと決めたのに…
そうこうしてるうちに自分の住むアパートへと帰りついた
部屋に入ろうとして妙な事に気が付いた…
青年「あれ、灯りが付いてる…確消したのにな」
いや、また消し忘れてたんだろう
と思いつつ鍵を開けようとする
…鍵は開いていた
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. ゙=,, . . . . ゙=;,, 'li, . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
゙'=,, . . . . ゙''=;,, 'li, . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
゙''=;,, . . . . .゙'''=:.,,_ 'li, . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
゙''=;,, . . . . . . ゙''' =、、.,,,.'li, . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
ハロ〜エブリニャ〜ン
捕手
保守
スティ「ステラ、なんだそれ」
ステラ「シンにね、ノートかしてもらったの。いっぱい勉強するよ」
スティ「ちょっと見せてみろ……へぇ。ステラ、あとはメシの後にしような」
ステラ「うん。……あれ?スティング、食べないの?」
スティ「ちょっと用があってな。
(…くそっ。あのバカアスカ、細かいとこで間違えまくってんじゃないか!
人に貸せる代物じゃないだろ。こんなノート、修正してやる!)」
〜翌日〜
マユ「春は、おなかがすくなぁ」
ルナ「天高く馬肥ゆる春。なんちゃって。よし、完・食!」
マユ「はやッ!?」
ステラ「シン、ノートありがとう。ちょっと見にくかったけど」
シン「(あれ?見やすいように書いたつもりだったけどな……)」
ステラ「今日もおべんとう。はい」
スティ「食え」
シン「そりゃどーも……わぁーいエビカツだぁ。ピラフだぁ。肉じゃがグラタンだぁ」
スティ「べ、べつに、お礼だからってテメェの好きなものばっかり用意したワケじゃ、
ないんだからなっ!?あとちゃんと緑の野菜も食えよッ」
ルナ「ぐぅっ!この幼なじみを差し置いて、いじらし番長め!」
マユ「むぅ。こちらもアプローチ準備!『おにいちゃん、あーん♪』作戦だ!」
ルナ「それだ!……あ(弁当が空)」
マユ「……あう(こっちも弁当が空)」
レイ「シン、口を開けろ。あーん」
ルナ・マユ「思わぬ伏兵っ!!?」
シン「ピーマンはいいよ」
〜アスカ家〜
シン「あれ……ノートの中、いっぱい赤ペンで修正してある。
コメント欄までできてる?……こ、これは!
『シン・アスカくんへ あせらず勉強して、見直しもじっくりとやろうね』、
この流れるような主婦っぽい字、何度ももらった青シール……!
マユ「ど、どうしたの?おにいちゃん!?」
シン「赤ペン先生だ!!
赤ペン先生が俺のノートに降臨した!」
後日、「知り合いに赤ペン先生がいるんだろ?!」と聞きまくるシンに対し
スティングは苦い顔をして、知らぬ存ぜぬを通しつづけたという。完。
あ…赤ペン先生……
兄さん何でもやってるんだな
赤ペン先生www
懐かしいなぁ、おい
シンはイイ馬鹿だなwwww
兄さんスゲーw
兄さんにワロタww
GJ!
ツンデレ兄さんと赤ペン先生にワロタwww
オクレ兄さんは本格的に主婦になったな
GJ!!
井戸端会議もしてれば最強
主婦A「あら、オクレちゃんじゃない」
オクレ「あ、こんにちは」
主婦B「今日も買い物? 大変ねぇ〜」
オクレ「それはお互い様でしょう?」
主婦C「あ、そうそう聞いてよ!このあいだ……」
オクレ「あ、聞いたことあります。それは確か……」
主婦A「えぇっ!?そんなことが……」
主婦B「それでねぇ〜……」
シン「あれ、スティングだ……!?」
その時俺はとんでもないものを見た
い、いや、見たといってもまったく理解を越えているんだが……
ありのまま起こった事を話すぜ!
「オクレ兄さんを見たと思ったら主婦三人と井戸端会議をしていた」
な、何を言ってるのかわからねーと思うが俺も何を見たのかわからなかった……
主婦っぽいだとかそんなチャチなもんじゃぁ断じてねぇ……
もっと完璧な物の片鱗を味わったぜ……!
こうですか?わかりません!
ポルナレフワロスw
どこかのスパコディ様も真っ青なハイスペックの持ち主なのに、
それを感じさせないのは、生まれ付いての苦労性のせいだろうか?
スパコディの能力は生まれ付いたもの
→空気が読めない・・・・・・
オクレ兄さんは、人に歴史ありで得たもの
→グゥレイトォな人(偉大という意味で、
グゥレイトォの、ウッカリな人ではありません言わずもかな)
>>492 ま、目くじら立てる程じゃないでしょう
ネタ元本人が出て来てる訳でもありませんし
>>493 そうだね!
・・・スレ汚ししてすまなかった。
保守
┼ + + * ┼ + + *
(´\r-、 + /`/`) +
┼ (\. \! * // ,/) *
+ * (ヽ、 \ / /) +
⊂ニ ) + ( ニ⊃ ゴールデンウィークはどっか連れてけよ
* + ⊂、 〃⌒`ヽ、 ⊃ + * スティーング!
(/( ≦、__ノノィ,.) 、)ヽ) ┼
+ (/ |リ* ゜∀゜)| 、)ヽ) + ┼ *
* (/' 〉 〈/、)、)´ + *
し――-J
┼ + + * ┼ + + *
(´\r-、 + /`/`) +
┼ (\. \! * // ,/) *
+ * (ヽ、 \ / /) +
⊂ニ ) + ( ニ⊃ ゴールデンウィークは終わったぞ
* + ⊂、 /゙^```'ヽ、 ⊃ + * アーウル!
(/( ,lj゙`''"´lミ l 、)ヽ) ┼
+ (/ i(`ー´;b/) 、)ヽ) + ┼ *
* (/' 〉 〈/、)、)´ + *
し――-J
派手なエフェクトかけてまで、なにやっとんじゃ、この二人はw
本当に父さんみたいだなw
ある日、砂浜でステラは貝殻を拾っていた。
孤児院から程近い海。そこはステラのお気に入りの場所だった。キラキラ光る海面も、
青い空も、少ししょっぱい風も、ステラは大好きだった。
最近凝っているのは、キレイな貝殻を集めること。アウルは「何だそんなもの」とか
「いつまでもお子ちゃまなやつ〜」なんて言うけれど・・・
「何してんの?」
突然声をかけられて、ステラはビクっと体を震わせる。振り返ると、いつの間にか
男の子が一人立っていた。
年頃は自分と同じくらい。片手にカメラ、背中にはリュックという変な格好。
しかし、それよりも目を引いたのは少年の瞳だった。燃え上がるような紅の瞳。
ステラはしばし、その瞳に見とれた。
そんなステラの様子に頓着せず、
「あ、貝殻拾い?」
無邪気に少年は尋ねてくる。
「・・・だれ?」
疑問が口をついて出た。でも、警戒しようという気にはならなかった。少年の瞳が
とっても優しい色をたたえていたから。
「俺? 俺、シン・アスカ。君は?」
「・・・ステラ」
「ステラ、ね。ステラは、この辺に住んでるの?」
「うん・・・」
言いながら、ステラは孤児院の方を指差す。そして、そうしてしまってから少し、後悔する。
自分が孤児院の子だと分かると、大抵の人が――自分達と同じくらいの子達でも――
態度が変わるのだ。特に目の色が。その瞳に宿る負の光。哀れみ、同情、少しの嫌悪・・・。
知らず知らずのうちに、ステラは少年の顔を注視してしまう。
「へえ、あそこの子なんだ」
聞こえてきた少年の声音には、瞳には、まったく変化はなかった。あっそう、という程度の感想。
ステラはなんだか嬉しくなる。
「シンは・・・どこから?」
「俺は――」
風がそよぎ、シンの黒髪を、ステラの蜂蜜色の柔らかく撫でていく。
お日様が、程よく照ってとても気持ちがいい。そんな中、二人の少年少女は、
砂浜に座り、話し込んでいた。
「――で、ご馳走になって、めでたしめでたしってわけ」
「・・・良かった」
「うん。それからレイと仲良くなれてさ、ホントいい奴なんだ。俺と違って、
頭良いし・・・」
ステラにとって、孤児院の外の人間からもたらされる未知のお話は、
新鮮で、とっても面白かった。
それに、少年はとっても優しかった。ステラが「分からないな」と思うと、
敏感に読み取って、ちゃんと言い直してくれるし、語調もすごく柔らかい。
スティングみたい、とステラは思う。スティングは無口だけど、
ステラが何か分からないことがあって困っていると、ちゃんと分かるように説明してくれる。
そういう所がとても似ていた。
多分シンは『いいお兄ちゃん』なんだとステラは思う。『母さん』が、スティングのことをいつも、
そう褒めているから。そう言おうとして――
ステラはふとカメラに目を止める。
どうして、シンはカメラなんか持ってきているんだろう?
「シン・・・それ・・・」
「これ? これはね・・・」
説明しようとして、ハタとシンは何かに気づいて硬直し、そして素っ頓狂な声を上げた。
「忘れてた! 俺、写真取りに来たんだった」
「何の・・・?」
いきなり、すごい勢いでリュックの中から何か人形のような物を取り出し始めた
シンを見て、ステラは呆気にとられる。
「ズゴッグとゴッグと、ガンダムの水中戦写真!」
「ず・・・ご?」
「ごめんね。ステラ。また、後で!」
すごい勢いで立ち上がり、シンは向こうの岩場やら浜辺やらを忙しく目を走らせ、
時折人形のようなものを置いたり、カメラを構えたりしている。
その一生懸命な様子が何だか可笑しくて、ステラはクスリと笑った。
ほどなく、貝殻拾いを再開しようとステラは海に入っていく。
そして、少し遠くにピンクの貝殻を見つけた。
海中の中で光るそれは、とっても鮮やかなピンク色。今まで見つけた中でも一番綺麗。
――そうだ
シンにプレゼントしよう。きっと喜んでくれる。
その思いつきは、とてもいいものに思えて、ステラの顔は自然とがほころぶ。勢い込んだステラは、
どんどん海へと入っていく。
ようやく、貝殻の近くまで来てステラは手を伸ばす。思ったより深くて、手を少しいれただけでは、
届かない。思い切り前かがみになった時――
急に柔らかい砂を踏んで体勢が前に崩れた。
あわてて体勢を立て直そうとするが、上手くいかず、そのままステラは倒れこんでしまう。
倒れこんだ先は。
――とても深かった
遠浅でない海岸は急に深くなっている。だから、『母さん』は何度も何度も、口が
酸っぱくなるほど子供達に言い聞かせていたし、ステラは特に何度も注意されていた。
けれど、夢中になりすぎてついそれを忘れてしまったのだ。
――後悔した時はもう遅い。
倒れこんだ瞬間、水を飲んでしまったステラはパニックを起こし、手足を目茶目茶に
振り回す。しかし、服を着ているステラの身体は沈んでいくばかり。
苦しい苦しい苦しい。怖い怖い怖い。
頭を苦痛と恐怖の思いが埋め尽くし、目の前が真っ暗になる。
突然。
ステラの身体は抱えられ、上に持ち上げられた。
顔が海面に出、ステラは酸素を求めてあえぐ。セキが出て息が詰まる。
パニックの収まらないステラは遮二無二、自分を持ち上げた誰かにしがみついてしまう。
「ステ・・・」
誰かの声は、波音とハネ飛ぶ水しぶきにかき消され、ステラとその誰かは海中に
再び没した。水面で、水中で、ステラの振り回す手が、肘が、何かに何度も当たり、
爪誰かを所かまわず引っかく。
しかし、誰かの手は、何度離れても、振り放されてもすぐにまたステラを掴み、
徐々に浅瀬に連れて行った。
数分後――ステラにとっては永遠とも思えた――ステラとその誰かは、
ようやく手をついた状態で顔が海面から出る場所にたどり着いた。
恐怖で震えるステラは、金色の髪から海水を滴らせ、大粒の涙をこぼしながら
泣きじゃくった。
と――
ステラの頭に柔らかく手が置かれた。その手は何度も何度も、ゆっくりステラの頭を撫でる。
「泣かないで。もう、大丈夫。大丈夫だから」
しゃくり上げながらステラが顔を上げると、そこには、顔や手のあちこちから血を流しながら、
それでも優しい瞳で柔らかく微笑む、黒髪の少年の顔があった。
503 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/09(火) 22:06:44 ID:G7AH5EWN
「っつ・・・いった・・・」
「ゴメン・・・なさい」
自分のハンカチは海水でダメになってしまったので、シンから借りたハンカチを
水筒の水に浸し、ステラはシンの顔の傷を丹念にぬぐった。
自分が暴れて、付けてしまった傷だと思うと、ステラは申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
顔が自然とうつむき、ステラのすみれ色の大きな瞳に涙が盛り上がった。
「いや、その、気にしないでよ! ええと・・・俺が・・・じゃなくて、男が女の子をその・・・
守るって、当たり前だから!」
ステラの涙を見て、慌てたようにシンが叫ぶ。
「え・・・」
思わずシンの顔を覗き込んだステラの瞳とシンの瞳が交錯する。
傾いてきたきた夕陽に照らされたステラは、何故かとても儚げに見えて、シンはドキリとした。
ぬけるように白い肌も、赤みのかかった金色に輝く髪も、何だかこの世のものとは思えないほど美しくて・・・。
何故か自分の頬が熱くなるのを感じてシンはかぶりを振った。
「俺・・・昔、約束したんだ。その・・・隣の子と。ルナ・・・その子の事、ちゃんと守るって」
「守る・・・」
「そういう誰かのこと守ってやれる、強いヤツって、こんな風にやれて当然っていうか・・・
だからステラは何にも、気にすることなんてないんだ!・・・って、何言ってんだよ! 俺は!!」
あたふたと手をふりながら、何故か顔を真っ赤にして、一生懸命慰めなのか何なのか、
分からないことを口にするシン。
そんなシンを見て、ステラは少しだけ口に笑みを浮かべた。
○ ● ○ ●
「よって・・・いかない・・・の?」
「うん。・・・速くこのカメラ、修理に出さないといけないし」
孤児院に寄っていかないか、と誘うステラに、シンは残念そうにしながらも、
放り出した時にしこたま砂や海水を被ったカメラをいじりながら、肩をすくめた。
「そう・・・」
「ごめん。・・・でも、また合えるから。ってか、合いに来るから!」
シュンとするステラの顔を覗き込んで、シンはニコッと笑った。
「いつ・・・明日?」
「明日・・・は、無理かな。だけど、きっと行くから」
「・・・きっと、会える?」
「会えるさ、絶対に! 約束する!」
そう誓いの言葉を口にしたシンの瞳は、今浜辺を照らしている夕陽よりも紅く輝いて見えた。
その瞳を見て、ステラは安心する。
大丈夫。きっとまた会える・・・
「また・・・ね?」
「ああ!」
力強く頷いて、シンは手をふりふり、紅く染まった砂浜を帰って行く。その背中が見えなくなるまで、
ステラはずっとその場に立って見送っていた。
それから、ステラに新しい楽しみができた。
海を見ながら、絶対に来ると言った少年が来るのを待つこと。
ステラは毎日、わくわくしながら待った。
でも、一週間立ち、一月が経ってもシンは来なかった。
どうしてだろう。
――約束、したのに
シンは約束を破るような子じゃないのに・・・。
アウルやスティングにそれとなく慰められ、遠まわしに待つのをやめろと言われても
ステラはやめなかった。
海を見ながら、シンを待つ。いつの間にかそれがステラの日課になっていた。
だけど、それきりシンが、燃えるような瞳の少年が、砂浜に現れることはなかった。
そして3年以上が過ぎて――
ザーっという音とともに桜の花びらが舞う。
今日は初めてステラが高校に行く日。新しい制服。新しい学校。新しい友達・・・
どうしようもなく楽しい気持ちがこみ上げてきて、ステラは桜色の雨の中を踊るように歩く。
そんなステラの様子に目を細めながらも、スティングは言う。
「おい、ステラ! 浮かれすぎだぞ。車道に落ちちまうだろうが!」
すかさず、隣のアウルが茶々を入れる。
「うっわ、スティング。オヤジくさ! お父さんは心配性ってんじゃね? そういうの」
「誰がオヤジだ! 誰が!」
「いやぁ〜、・・・むしろ主婦?」
「アウル!!」
二人の会話もステラの耳には届かない。踊るように歩くステラが、十字路にさしかった・・・
その時。
「あっ! シン危ない!」
女の子の鋭い声がしたと思ったら、走ってきた誰かとステラはぶつかってしまう。
「……っ!」
声にならない悲鳴を上げるステラに、慌てたような声が飛んだ。
「ご、ごめん。大丈夫!? 急いでたから」
男の子の声。
「急いでたなんて言い訳になるわけないでしょ! しかも女の子に」
今度は、勝気そうな女の子の声が聞こえる。
そのうちの男の子の声。そして今、しっかりと、でも優しく自分を支えている腕の感触。
どこかで・・・
ステラは何故か祈るような気持ちで――急に湧き上がったその思いに戸惑いながら――
後ろを振り返った。
ステラの瞳が、自分を支える少年の一部分に吸い寄せられた。
それは。
――海に沈む夕陽より紅い、真紅の瞳
また、会えた・・・・
以上です。
何て言うか爽やかな青春のかほりですね
のほほん萌え
運命の出会いっすか
感動した!文才あるねぇ。
ええなぁ青春…
,, _,,__,, _,,, ,,
, ,ィ/''"´ ´ ´ ̄  ̄イ,
ll/ ' '´l
、il イ
} ,z 、 ヽ , _,,.. -z、 'イ
',| ` ゝ-''"´ l,, /
',{ __ , -―´l /,
ハ-rr;ミ、 -'´ィエフ !rィ
',',  ̄ , ノ'ノ 涙は心の汗だ
ヾ ' r1
ヽ '_ ,イ/┐
,-ゝ、´ニ ` / 」r、 i
rr !l lヽ ___ / / ! l l ヽ_
_ ヘ l l ハ / l l l } `ー- _
_ -‐''´ _,,.. ヘ l {j ' / |∧∨、 ` ‐- _
,ィ"´ , ,=‐ } ゙7、_ _,,.....j ` ヽ、 `丶、
l !l 〃 / ∧ ヽ '´ /! ll , '>
{ ',', , ', ' l { ヽ __,,..-'´ j ll , ', '´
. | ヽv/ ', l { ヽ 、 , ', '
,ィl lj | __ ` ヽ、, ', '
j l l 'l | , -‐ '´_ 」 ` - ' /
/ノ \ i | | └‐ ''´ ヽl/ 〃,−
/'"´ 丶i、 | | ヽ {{ {
, ' ,l丶 ! ヽ | , ヘ l ヽ`−
. , ' / ! ヽ | ヽ | , ' ∧ l ヽ
/ / | ヽ .| ヽ | / ! ', i
丿 ..............- '´ i ll l ヽ .| ll l ', |
514 :
まかろに:2006/05/10(水) 21:19:32 ID:???
すいません他スレにここの世界観でss投下してしたいましたorz
殴ってくれてかまわんよ
ぼのぼのしますなw
>>516 青いラッコとピンクのリスとアライグマが活躍する漫画?
>617「しまっちゃうよ、しまっちゃうよ」
519 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/11(木) 22:09:53 ID:tbpmgQlB
↑は>617じゃなくて>517
保守
保守
保守
523 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/14(日) 22:36:48 ID:rUpd/kZ1
保守
おそらく誰も覚えていないと思うので、簡潔なあらすじと設定。
(SSは本スレ5の182-189)
DESTINYデパート主催のサバイバルゲーム大会が開催された。
それぞれの思惑を抱き、大会に参加するザフト、連合高校のメンバー達。
強豪、オーブ高校のチーム・ラクシズを粉砕し、午前の部を生き残った主なチームは以下の通り。
チーム・?(シン、ルナマリア、レイ)
チーム・ファントムペイン(スティング、アウル、ステラ)
チーム・常夏(オルガ、クロト、シャニ)
チーム・麗しきタリア(ry (デュランダル、タリア、ラウ)
チーム・M1(アサギ、マユラ、ジュリ)
チーム・オレンジショルダー(ミゲル、ハイネ、ニコル)
勝利の栄冠はどのチームに輝くのか!?
・彼等が使っている武器は<コノセカイニハソウイウモノガアルッテコトデヒトツヨロシク>であり、
これで思い切り殴られても、ピコピコハンマー程度のダメージしかなく、ペイントが
つくだけである。
・しかし<コノセカイニハソウイウモノガアルッテコトデヒトツヨロシク>同士がぶつかった場合には、
衝撃が伝わる
・武器自体にも重さがあり、撃てば反動もある。重さ、反動の比率は本物に準拠。
「うわあ、盛り上がってるなあ・・・」
サバイバル大会の熱気に、ヴィーノは感心してあたりを見回した。
バトルの様子は会場のアチコチにしかけられたカメラが捉えており、
大スクリーンでみられるようになっている。素人とはいえ、チャンバラなどもあり
ちょっとしたK−1観戦気分が味わえるというわけだ。
参加者とその関係者、観戦者で会場は埋まり、出店なども立ち並び、
まるでカーニバルだった。
「確かにな。・・・にしても、シン達って、出なかったのか?」
ヨウランは首をかしげた。あれほど、ノリノリだったと言うのに。
「いいじゃん、その方が。今回ばっかりは、シン達に勝ってもらうわけにはいかない
わけだし」
「それは言えてる。・・・ったく、後払いって無茶だよなあ」
「ホントホント」
二人が顔を見合わせて苦笑を浮かべた時、
「ヴィーノ、ヨウラン! 応援に来てくれたのかよ?」
聞きなれた声が聞こえた。二人が振り向くとそこにいたのは――
「どちら様で?」「ええと・・・誰?」
二人の声が見事にハモった。
振り返った先にいたのは、野戦服を着、顔に迷彩色のペイント、
背中に木の葉っぱやらをつけたネットを付け、銃身をテープで巻いた三人組だった。
はっきりいって怪しい。
「俺だよ俺! ・・・って、黙って行こうとすんなよ! ちょっ・・・だからダッシュしようと
すんなってば!」
ダッシュで逃げようとした二人を、慌てて声をかけてきた男Aが呼び止める。
「落ち着け。この格好では分からなくても無理はない」
隣にいた男Bが、男Aをなだめる様にその肩を叩く。
「ねえ、この格好を午後もするわけ?」
更に隣の――声からして女の子だろう――Cがヨウランとヴィーノの反応をみて
今更ながらに自分達の凄まじい格好を認識したらしく、嘆息交じりに男Bに訪ねる。
「いや、午後は流石に直接戦わないというわけには行かないだろう。動きやすい
格好に着替えるのが適切だ」
「だよな。ああ〜・・・にしても、ずっと隠れてるのって結構しんどかったなあ」
男Aは大きく伸びをした。
「だが、上手くいった。ここまでは計算どおりだ」
「それは認めるけどねえ・・・」
このやり取り、声・・・。ヨウランとヴィーノは改めて三人を凝視した。
「もしかして・・・シン!? ルナ!? レイ!?」
ややあって、ヴィーノの素っ頓狂な声が会場に響き渡った。
527 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/16(火) 18:57:26 ID:UQlEuB0z
「あいつら・・・。姿が見えないと思ったら、そういうことか」
騒ぎを遠目に見ていたスティングは、苦笑を漏らした。まさか、あそこまで徹底
してやるとは。おそらく、最後にどこからともなく飛んできて、ラクシズの武装を吹き飛ばした攻撃は、
あの三人のものだろう。
「結構ずっけえことするじゃんか、あいつら」
アウルが唸り声を上げる。
「だが、そのおかげで午前の部で体力を温存できたわけだ。作戦勝ちだな、奴等の」
「褒めてる場合かよ。・・・考えたのってやっぱあの金髪かなあ?」
「だろうな。シンの発想じゃねえ。ザフトの裏番は頭が切れると聞いちゃいたが・・・」
そこまで言って、スティングはステラの方に顔を向けた。彼等は体力も十分、
気持ちが揺らげばやられてしまう。
「・・・ステラ、分かってると思うが・・・」
言いにくそうに口ごもるスティング。
「大丈夫!ステラ・・・レイも・・・ルナも・・・シンも・・・倒す!」
ところが、目に決意を宿し、ステラはそう言って大きく頷いた。
「そ、そうか・・・」
ステラの迫力に少しばかり気圧されるものを感じ、スティングはわずかに後ずさる。
「・・・勝たないとエライことだよなぁ」
アウルも何やら含みのあることを呟く。
「何か言ったか、アウル?」
その呟きを聞きとがめたスティングが、アウルに問いかける。
「別に〜」
だが、アウルは飄々と明後日の方を向いてしまい、スティングは首をひねりつつも、
用意してきた弁当を広げ始めた。その時、
「あっ・・・」
近くで短く声が上がった。声がしたほうを向くと、
「ん? 来てたのか」
そこには、風呂敷包みを抱えたコニールがいた。
「あ、ああ。ちょっと暇だったからな。見物でもしようと思って・・・」
赤くなって下を向くコニールに、スティングは少し意地悪な笑みを浮かべた。
「シンはあっちだぞ」
「べ、べつにアタシは・・・」
「そうかそうか。・・・おい、アウル、ステラ、すぐ動くんだからな。あんまり食うなよ?」
するとコニールが少し、困ったような表情を浮かべて、
「そっか・・・。じゃ、余計なことだったかな」
「え? 弁当でも持ってきてくれたわけぇ?」
耳ざとく聞きつけたアウルが、コニールの抱えている風呂敷を見ながら尋ねる。
「う、うちの馬鹿オヤジが、スティングたちが出るならもってけって言うから、
持ってきただけだ。ご、ごめん。運動の邪魔になるとか・・・考えなくて」
更に赤くなってあわあわと手を振るコニール。それを見て、
「・・・ステラ、食べる。美味しそうな匂い・・・する」
ステラが屈託無く微笑み、
「大丈夫大丈夫。腹が減っては戦ができんって言うじゃんか。な、スティング?」
アウルも嬉しそうに笑ってスティングの方を見る。
スティングはやれやれと肩をすくめた後、ポンと、コニールの頭に手を置いた。
「ま、食いすぎなきゃいいだろう。・・・アリガトな」
「べ、別に礼なんか・・・」
耳まで赤くなり、ボソボソと口の中で言いながら、コニールは弁当を広げ始めた。
おお!久々のサバゲだ!相変わらず面白いですねえ
と――
「美味そうだなあ。それ、コニールが作ったのかよ?」
別のところから声がかった。
「「「「シン?」」」」」
驚く4人に頓着せず、シンは4人の近くにどっかと腰を下ろした。
「一緒に食べようぜ。レイの弁当、なんかラウさんが張り切ってつくり過ぎたらしくて、
結構量があるんだよ」
「うむ。残すと、ラウが悲しむ。できれば協力を要請したい」
そう言いながら、レイもやってきてシンに続いて腰をおろし、
「それに、大勢で食べたほうが美味しいわよ」
ルナマリアまでがやってきて、二人の隣に腰を下ろした。
「おいおい、俺らとお前等って今、一応敵どうしなんだけどぉ?」
何考えてんだ、と言わんばかりのアウルにシンは笑って答える。
「そりゃそうだけどさ。別に、試合の時意外まで、ツンケンしてる必要ないだろ?」
「同感だ。戦う時だけ正々堂々と全力で戦えばいい。それが騎士道、武士道の精神という
ものだ」
「そうよ。ほらほら、ステラ、このお魚好きでしょ? 美味しいわよ?」
いつも通りの三人の態度に、ステラ、アウル、スティングは顔を見合わせ、
揃って苦笑を浮かべた後、ふっと肩の力を抜いた。
「うん・・・。これ好き」
ステラが、嬉しそうに笑ってルナマリアが取ってくれたオカズをほおばり、
「ま〜ったくお前はさぁ。 けど、試合じゃ容赦しねえからな!」
アウルがレイの弁当に箸を伸ばし、
「そういうことだ」
スティングが、自分の作ってきた弁当から一品、シンの弁当箱に放り込んだ。
そこへ――
「スッテラちゃ〜ん! 今日は君のために・・・」
「オレンジ凸、嫌ぁぁぁぁぁぁ!」
「ぐふっ!」
「おい、ハイネ。何やってんだ」
「そうですよ」
「お・・・あんた」
「はい? ・・・ええと、スティング・オークレーさん・・・ですか?」
「・・・ニコル・アマルフィさんだな? いつもステラがピアノ聞かせてもらってるそうだな。
ステラから聞いてるぜ。すまないな」
「いえいえ。僕も、あんなに楽しんで聞いてもらえると、嬉しいですから」
「そういえば、ステラってたまに昼休みにニコル先輩に弾いてもらってたわよね?」
「うん・・・。ニコルのピアノ・・・とってもステキ」
「・・・ステラちゃ・・・俺の・・歌ならいつで・・・」
「ちょっと! ヴェステンフルス先輩! ステラが怯えてるじゃないですか!」
「ハ・・・イ・・・ネ・・・」
「ピアノの礼にはならんかもしれんが、できれば食べていってくれ」
「これはこれは、ご丁寧に。では、遠慮なく。・・・これは貴方が?」
「まあな。・・・貧相な材料ですまねえ」
「いえそんな。う〜ん・・・この鰯のつみれ・・・。しつこくなく、それでいて深い・・・匠の味ですね」
「そ、そうか?」
「おっと・・・。いつの間にか何かいつものメンバー揃ってるな。俺も入れてくれよっと」
「私もお願い!」
「・・・ミーア!」
「ステラ〜! よしよし。頑張ってたじゃない」
「うん・・・。ステラ達・・・ゆーしょーするの!」
「世辞だろ、世辞。何を照れてんだよ、スティング」
「うるせーぞ、アウル!」
「いやあ、お世辞じゃないですよ。ええと・・・アウル・ニーダさん?」
「さんはいいって」
「ヨウラン。ヴィーノはどうしたんだ? 姿が見えないが」
「ん〜? それは言わないのが武士の情けってやつだ。レイ」
「そうか。なら聞くまい」
「見当はつくけどね・・・」
「心当たりあるのかよ? ルナ」
「そりゃあね。まったく、あの子ったら、いつの間に実況のバイトなんか・・・。
いくら某スレで人気者だからって」
「スレ?」
「ここではないどこか、の話よ。シン」
「・・・まあいいけど。おっ! なあ、コニール!」
「何だ?」
「この五目焼きそばまん、コニールが作ったんだろ? また腕をあげたな」
「そ、そうかな・・・」
「お世辞なんか言わないって。コニールは絶対、料理上手のいい嫁さんになる、なんてな」
「(///)」
「・・・ルナマリア、君も大変だな」
「ふっ・・・もう慣れたわよ・・・。」
「ヒソ)相変わらずシンは恋愛イベントを照れずにこなす天才みたいね」
「ヒソ)まったくですよ。そろそろ『カップル仕置き人』としてこの俺が・・・」
「カッ・・・?」
「あ、いや。何でも・・。そういや、今日はフレイ先輩と一緒じゃないんですか?」
「一緒に来たんだけどね。ふふっ。フレイはちょっと、用事があるみたい」
「へえ、用事っスか」
次々とメンバーが加わり、多少誰が誰と話しているのか混沌としつつも、
和気藹々と昼食の時間は過ぎて行くのであった。
「あっちは、何か楽しそうにやってんな」
ザフトと連合メンバーの輪を少しはなれた所から見ていたオルガがぼそっと呟いた。
「・・・羨ましいとか?」
シャニがそういって、オルガの顔を横目で見る。
「けっ! んなわけねーだろ。にしても腹減ったぜ」
「相無・飯栗!」
「・・・誰か、弁当持ってないの?」
無論そんなものを作って来るような人間は三人の中にはいない。期せずして三人の口から、
同時にため息がもれた。
その時、
「昼食もって来てないの?・・・つくづく、アンタ達らしいわね」
呆れたように別の誰かの声がした。
「んだよ、フレイ。来てたのか?」
振り返りもせず、肩越しに見やってオルガが聞く。
「何よ、その言い方!」
フレイはムッとして口を尖らせ――。
何故か、そのまま何も言わずに両手を後ろに隠し、もじもじとしながら、そのまま立ち尽くす。
「・・・フレイ、何隠してんの?」
いつにないフレイの態度に、怪訝な表情を浮かべながらシャニが尋ねる。
「こ、これは・・・その・・・」
「・・・弁・当!?」
はっと思い当たったクロトが、頓狂な声を上げる。サっと、フレイの白い頬に朱が刺した。
「そ、そうよ!」
怒ったような声で答え、意を決したようにフレイは包みを前に出す。そして、やけくそのように
包みを解き、お重を前に並べ始めた。
「か、勘違いしないでよね。これは・・・。昨日、お弁当の材料を買いすぎちゃって、
勿体無いから作っただけなんだから! ざ、残物処理よ! ほら! ぼさっとしてないで、
手伝いなさいよね!」
「・・・残物処理にしちゃ、随分多いんじゃねえか?」
フレイの剣幕にたじろぎつつ、オルガがツッコミを入れる。
「何か言った!? ・・・速く食べなさいよ。冷めちゃうでしょ! せっかく作ってきたのに」
「・・・残物処理って言っ」
「シャニ! 男のくせして、細かいことにこだわるんじゃないわよ!」
あんまりと言えばあんまりの言葉に、呆れて苦笑しつつも、三人は嬉しそうに腰を下ろし、
それぞれ好物を箸でつまみ、口の中に放り込んだ。
その様子を息を詰めてフレイは凝視した。
――ちゃんと味見はしてきたけど・・・
やや間があって、
「へえ、美味いじゃねえか!」
「激・旨!!」
「・・・うま〜い」
三人はそろって賞賛の声げ、一斉に箸を動かし始めた。それを見て、
「良かったあ・・・」
フレイは安堵のため息を漏らす。緊張が解けた瞬間、普段は見せない柔らかな笑顔が浮かぶ。
端整で大人びた顔に浮かんだ、子供のようにあどけない笑顔。バラ色の口唇がほころび、
白磁の頬がわずかに上気し、桜色に染まっている。
三人は思わず箸を止め、フレイの笑顔に見とれて、見とれて・・・。そのまま見とれ続ける。
「・・・どうしたの?」
突然三人が硬直したわけが分からず、きょとんとした表情になったフレイに見つめ返され、
三人は残像が残りかねない速度で、明後日の方向に向けて首をひねり―
そろって苦悶の表情を浮かべて首を押さえた。
「に、にしてもよ。フレイ、『常夏』はねえだろ、『常夏』はよ!」
赤くなった顔を悟られまいと、下を向いて首を押さえながらオルガが叫び、
「同・感!」
真横を向いたままクロトが続く。
「はあ? 代わりに手続きやってあげたのに何よ、それ?」
フレイの声がいつもの調子に戻り始める。
「まあ、そのことには感謝してっけどよ・・・」
「・・・けど、何で『常夏』なの?」
「決まってるじゃない。アンタ達の頭の色よ。トロピカルって感じでしょ?」
「んだよ、そりゃあ・・・」
などといつものやり取りをしながら、チラリとチラリとフレイの顔を伺い、
フレイの表情が、いつもの少し険のある不敵なものに戻っているのを確かめ、
――惜しいような気もしたが――三人は正面に顔を戻した。
ところが、
「そういえば何でアンタ達って、出場してるの? そりゃ金券とかは魅力的だけど、
アンタ達、学校サボってむる太でバイトしたりしてるから、そんなにお金に困ってる
とも思えないけど」
フレイのこの問いで何故かまたまた三人とも硬直してしまう。
少し間があって、
「・・・別にさぁ、金っていくらあっても困らないだろ? な? オルガ」
「お、おう」
「・・・」
思い切り白々しい声でクロトがオルガに同意を求め、オルガが
これまたすさまじく白々しい声で同意。シャニは黙々と弁当を食べ続ける。
自分と目をあわせようとしない三人に、フレイは妙なものを感じはしたものの、
(ま、こいつらが変なのは今に始まったことじゃないわね・・・)
それ以上追求せず、自分も弁当を食べ始めた。
○ ● ○ ●
『後、10分で午後の部が開始されます。選手は所定の位置に集合して下さい。
繰り返します――』
闘いの開始が近いことを告げるアナウンスが放送され、すっかり弁当をたいらげ、
茶をすすっていた、オルガ、クロト、シャニはゆっくりと立ち上がった。
「じゃあ行くか」
「出・撃!」
「・・・いよいよだね」
「頑張ってね。三人とも。一応、応援してるから」
後ろからフレイの声が飛ぶ。
「あん? 応援してくれんのか?」
「ぎ、義理よ義理。同じ高校だからよ! それだけなんだから!」
「そーかよ」
「理・解!」
フレイの激励(?)の言葉を受け、後ろ手に手を振りつつ、オルガとクロトは
決められた位置へと歩いていく。シャニもそれに続こうとして、
「・・・ありがと。弁当、旨かった」
足を止めて、礼を口にする。
「だ、だから残物処理だって」
「・・・あのさ」
「え?」
真剣なものが混じったシャニの声に、フレイは少し驚く。
「・・・ちゃんと、最後まで会場にいなよ」
「う、うん・・・。分かった」
「・・・じゃ。後で」
何やら思わせぶりな言葉を残し、シャニは走り去って行った。
「おせーぞ、シャニ」
「・・・悪い」
オルガの右隣にシャニが並んだ。オルガはシャニを一瞥した後、左隣のクロトを
一瞥し、口を開いた。
「おい、てめーら・・・。今回だけは、合わせろや」
クロトとシャニの顔に獰猛な笑みが浮かぶ。
「ま、今回だけはね・・・。賛・同!」
「・・・いいよ。そもそもの目的、思い出したし」
「正直、俺もあんまり楽しくて忘れかけてたけどな。いいタイミングで思い出したぜ」
『さ〜あ、闘いの火蓋が再び切って落とされました。ん? これは・・・
どうやら、ポイントEで、チーム・常夏とチーム・M1とが激突する模様です!
これは開始早々好カードだ!! 連携攻撃ではおそらく大会1,2を争うチーム
M1に対し、個々の破壊力ならこれまた大会1,2.しかし連携に難ありのチーム・常夏
これは見ものです!』
オルガの視界に三人の敵が映る。オルガはふっと笑うと、軽く首を回し、
「そらぁぁあああああああああ!! 行くぞぉぉぉおおおおおお!!!」
吼えた。
凄まじい声量に大気がビリビリと震える。
同時に右腕に持ったバズーカが火を噴き、左右から、クロトとシャニが
二陣の疾風となって駆け、クロトが跳躍。シャニが突進
チームM・1三人組の手前でバズーカの弾が爆裂。煙が上がりペイントが飛び散り、敵の視界を閉ざす。
その煙を裂き、
「必・殺!」
黒い鉄球が宙から落雷となって敵に降り注いだ。
「あ、アサギ! 上!」
マユラ・ラバッツの悲鳴で、ハッと天を仰いだアサギ・コードウェルの瞳に映ったのは、迫る鉄球。
咄嗟に転がってかわす。体スレスレを鉄球が掠める。ぼごっと、嫌な音がして地面が抉れ地面に鉄球が埋まり、
引き抜かれる。
怖気が全身を駆け抜けた。が、その怖気が吹き飛ぶ暇も無く、煙を裂いて現れた少年が
長大な大鎌で横薙ぎの一閃。
――やられる
「やらせない!」
が、前にでジュリ・ウー・ニェンがその鎌をガッキと盾で受け止めた。火花が飛び散り
ジュリの顔が苦痛に歪み、靴が地面にわずかに沈む。
前髪で顔を半分隠した少年の唇が弧を描いた。次の瞬間、
「うらぁぁあ!!」
「きゃあ!」
細身のくせに何という力か! 前髪で顔を半分隠した少年が力まかせに鎌を振るい
ジュリが、身体ごと吹き飛ばされる。ジュリがの身体が横転。持っていた盾と銃がその手から吹き飛ぶ。
「こんのぉ!」
焦ったマユラがなんとか敵を小銃で照準しようとした刹那、その視界が真っ赤に染まる。
――え?
思考が一瞬停止する。
視界の先には、遠くからバズーカを構える、オールバックにした緑髪の少年。
――あそこから?
「終わりぃ!」
「うわぁー!! 」
ほとんど同時に悲鳴。
マユラの視線の先で、銃を拾おうとしたジュリが、右手に鉄球、左手に小銃を下げた茶髪の少年に
弾丸を浴びせられ、身体を真っ赤に染めていた。
「やーぁ!!」
――せめて一矢報いてやる!
身を起こしたアサギが、腰から短刀を抜き放ちざま、眼前の少年の胴を薙ぎ払わんと刃を振るう。
が、
「はぁぁ!!」
必死の横薙ぎよりも速く、迅雷の刃がアサギの頭上に落ちた。
「わっ!」
頭に軽い衝撃。アサギの視界が真っ赤に染まった。
今日は以上です。
>>537 久しぶりの投下乙です!
にしても、それぞれのキャラの掛け合いが良いなあ。
>>537 乙です!常夏とフレイのとこ、ほんわかしました。
>>537 乙なのよう。
マジでどこが勝つかわからんね。今後の展開に期待。
サバゲの勝敗でトトカルチョをしようぜ?
何賭けるの?
すげえ、腐女子の妄想垂れ流しスレ
続き待ち保守
保守
ほっしゅ
sageてくれ
保守
保守
554 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/23(火) 01:02:30 ID:QKz2njIQ
<544俺はチーム常夏フレイの加護を信じて300レイダー
俺はチーム常夏の勝利に15000c
じゃあ常夏に5カラミティ
M1隊が実は偽物だったに72エリカ
俺も常夏に20000グリュプタン
温泉旅行の人もう来ないんだろうか…(´・ω・`)
怪談の人もう来ないんだろうか…(´・ω・`)
保守
保守
「シン!早くしなさいよ〜!」
平日の朝。ルナマリアはいつものようにシンを起こしに来た。
これは毎日のことなので、シンの母も「迎えに来た」といえば入れてくれる。
ドアの向こうからシンの声が聞こえた。
「待ってよ、この学校の制服着づらくって‥」
シンは入学してから間もないので、ここの学校の制服にまだ慣れていないようだ。
「ああ、もう!遅刻しちゃうわよ!」
ドアをバタン!とあけてずかずかと部屋に入るルナマリア。シンと向き合って、まずはYシャツのボタンを閉めてやる。
「やめろよ!」
ルナマリアと急接近。たじろぐシン。思わず嫌悪の声が出てしまうが、まんざらでもないようだ。
制服のボタンを閉め終わり、ぱんぱんとしわをのばしながら、ルナマリアは言った。
「あんたがねぇ、自分で出来ないからでしょ!」
「俺がいつ出来ないって言った!」
「ふん、私がいないと何も出来ないくせに!」
「はん、ルナなんかいなくたってやっていけるさ!」
「なんかって何よ! なんかって! ホラ、寝癖立ってるし!」
「寝癖ならルナにもあるだろ!」
「これはくせっ毛よ!」
「ほらー二人とも、遅刻するよー!」
痴話喧嘩の最中、一階からシン母の声が聞こえた。
「しまった! 走るぞ、ルナ!」
「お邪魔しましたぁ!」
そういって二人は勢いよく外へ飛び出していった。
近づいてくる十字路。そこで、誰かが歩いていた。
「あっ! シン危ない!」
ルナの鋭い声がしたと思ったら、歩いていた誰かとシンはぶつかってしまう。
場所を変えて、学校の廊下。
「ほう、で、そんなことがあったわけか。」
黒い少年はいやらしい笑みでを浮かべながら言った。
彼はヨウラン・ケント。どこか悟ったような一面があり、 友人達を茶化し・冷やかす、ある意味最強の男。
そんな彼にこんな話をすればからかわれるのは当然だ。しかし、シンはまだ彼の本性を知らない。
「どんな娘だった?」
ヨウランの質問に少し赤くなって、ボソっとつぶやくような声で答えた。
「えっ……可愛い娘だったけど‥」
それを聞いたヨウランは、
「えっ? それって浮気?‥みんなーシンが浮‥ムグっ」
シンは叫ぼうとするヨウランの口を、手で塞いだ。
「やめろって! だいたい浮気ってなんのことだよ! 俺はまだ誰とも付き合ってない!」
彼は怒鳴った。それを聞いてヨウランはポカンと口をあけた。
「えっ‥マジ? ルナマリアは?」
気づけば周りも「えっ‥マジ? ルナマリアは?」とかいうヒソヒソ話をしている。
なんだかんだいって仲がいいシンとルナマリア。よく喧嘩するので周りからはシンとルナマリアは付き合っていると
いう噂が真実に変わってきていた。
「あ、あんなの‥」
「シン、声大きい」
興奮して大声で弁解しようとするシンに対して、ヨウランが注意した。というのは、彼が自分たちの話を聞いている
ルナマリアに気づいたからだった。
放課後の玄関前、真昼の陽の光が生徒たちを照らす。
シンは一人だった。校門を出たとこで、誰かに話し掛けられた。
「シン‥」
女の子の声だった。そっと振り向くと、彼女は今日十字路でぶつかった娘だった。
「あの‥コレ‥」
そう言って差し出したものは、どこかで見たことのあるハンカチだった。
――そうだ、3年前、あのときの‥ということは、この娘は……?
ハッと思い出し、なつかしむような、そんな感じになった。
「えっと、もしかして、ステラ…?」
「うん」
ステラはコクンとうなずく。
そこで、また別のことを思い出した。
「あ、あの‥あのときは‥その、行けなくてゴメン」
「ううん‥いいの。こうして、また‥会えたから‥」
見詰め合う二人。そこで、また誰かの声が聞こえる。
「はい、はい、そこまで」
ぱんぱんと手を叩き、それは二人に「周り」を見せた。
――気づけば周りの生徒の何人かがこちらを見ているではないか。
「こういうとこでイチャイチャしないの。見てるこっちが恥ずかしいわよ」
「イチャイチャだなんて、そんな」
「シンに春なんてくるとは思わなかったなー」
「どういう意味だよ、それ」
「そういう意味よ」
「ふん、ラブレター破り捨ててる奴のほうが春なんてこないね」
シンの弁解も空しく、そして痴話喧嘩に変わっていく。
しかし、いつもの痴話喧嘩とは違い、途中で終えることが出来た。二人の痴話喧嘩は、止める人がいなければ終わ
らないのだ。でも、今日はルナマリアが引き下がった。彼女のようすはいつもと違う。それはシンにしかわからなか
った。
「シン、行こっ」
二人の喧嘩の様子を見ていて、ステラはなんだか胸が締め付けられるような感じがした。
――あの娘がルナ‥シンの、守りたい人。
女の勘か、二人の間には、なにかただならぬ雰囲気を感じていた。
ルナマリアは家に帰ってきたからというもの、ベッドでぬいぐるみを抱いていた。
校門でシンと仲良くしている女の子を見て、なんだか胸が締め付けられるような感じがした。
――付き合ってるのかな……
女の勘か、二人の間には、なにかただならぬ雰囲気を感じていた。
すかっり日は沈み、暗い外は街灯が照らしていた。
「はぁ……」
「どうしたの? お姉ちゃん。ため息ばっかりついて」
今日のホーク家の夕食はルナマリアとメイリン、姉妹二人っきりの食事だ。
「わかった! 恋だ!」
そんなことを言っているが、初めから知っていた。シンの浮気疑惑は、メイリンの耳にも届いていたのである。
「シンが浮気したんだって?」
「……」
ルナマリアは答えない。
「恋を叶える秘訣は、アタックすることだってミゲルDJが言ってたよ」
さらにメイリンが続ける。
「それに、付き合ってるていうのはきっと噂だよ。お姉ちゃんには幼馴染っていう強力な武器があるんだから」
――幼馴染。そう、私たちの間には、昔からずっと一緒だったという事実がある。私は、シンのことはなんでも
知ってるつもりだ。それを一、二回会っただけの女に取られてたまるか。
「うん、ありがとう。メイリン」
ルナマリアも元気がでたようで、メイリンも安心した。
「頑張ってね、お姉ちゃん」
ここから、シンを巡る戦いが始まったのである。
ミゲルDJwww
ほし
ひゅうま
あきこ
の1001
hosyuru
「青春は青い春と書く、春を売ると書いちゃ駄目って」なぜか思い出した
確か米米クラブ
米米クラブ……懐かしい
避難訓練の時期ですね
学校でやる避難訓練って、実際にはそんな役立たないよな
変にテンションが上がる日でもある
避難訓練楽しい
何限目が潰れるかwktk
ザフ学の避難訓練はとんでもなさそうだw
逃げ遅れる先生の役はガチでアーサー
エロゲを置いて奴は逃げられない
避難しようとした瞬間、待ち構えていたルナとマユに襲われるシン。
エロゲーを守りにいこうとするアーサー他数名。
秘蔵のタリアグッズを持ち出そうとして持ち出しきれず、パニックに陥る理事。
真っ先に安全圏を確保しているレイとメイリン。
こんなかんじか?
連合ではおかしの約束のしでブロックワード発動ステラがパニック状態に
アーサーと同じ行動をとるユウナ
真っ先に猫を抱えて一人だけ逃げ出すジブリ
もうすぐプール開き
>>584 むしろジブリなら、猫タンのためにシェルターぐらい用意しておきかねん。
>>585 ぬう……マユにとって不利な季節が……
587 :
北国在住:2006/06/03(土) 09:05:20 ID:???
むぅ、もうそんな時期なのか?
その前に衣替え
お=押すな
す=素早く
し=死ぬな!
>>586 >マユにとって不利な季節
マユ「裸で勝負すればいいのよ!」
そしてマユは『ぬすむ』『ぶんどる』のアビリティを習得した。
フゥハハァー、まったくプール開きは戦場で地獄だぜ!
コニール「(裸で勝負しても同じだろ?)」
エル「(裸で勝負しても同じだよね)」
こうして、小学生は性に興味をもつようになった…
シン「プール開きか・・ん?プールといえば水、水と言えば
水陸両用モビルスーツ、水陸両用モビルスーツといえば・・・
アッガイたーーーん」
モラシム「⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡ ⊂⌒~⊃。Д。)⊃」
サラ「なんでしょ、アレ」
アイシャ「浮かれてるバカのフリ、ネ。サラセンセもバカするよ、バカをサ」
プール=アウルの季節
596 :
通常の名無しさんの3倍:2006/06/04(日) 13:23:40 ID:Pp6z1VHU
なぜアッガイはこんなに人気があるんだ?
アッガイだからさ
「ヨウランとSOS団の奇妙な日常」ネタSS誰かお願い。
?
>>598 ああ、そういやキョンの中の人はヨウランか
ヨウランにキョンみたいな語りをさせるのは面白そうだな
>>600 それ言ったら、タリア先生にバラライカ@ブラックラグーンのしゃべりをさせるととんでもない事になりそうだぞ
スペエディではヨウランの中の人変わってなかった?
そろそろ修学旅行の季節だな俺は明日だが
修学旅行のしおりの決まりに「同じ部屋で男女二人きりにならない」ということが書かれてあったぞ
さすが厨学校
ウチは田舎だからホテルのバスルームのマニュアル渡された('A`)
懐かしいな
俺んとこはホテルの内線電話を次の学年から禁止にさせてたな
アウル「
>>595ということでやってきました市民プーーール!さっそく
僕の泳ぎのテクニッキを見せつけてやrうわぁ足つった!」
ネオ「わーアウルがおぼれた」
ステラ「アウルー!」
オクレ「あのバカッ。待ってろよ今助けてやるから…っぎゃあ!
うわぁっ、ばかぁっ、しがみつくな!ひっかくな!(ドスッ)ぎにゃーっ」
ネオ「わースティングが腹蹴られて沈んだ」
ステラ「スティングー!」
シン「そして通りがかりのオレたちが助けたわけですが」
ネオ「スティングが目を覚まさないわけだが」
アウル「やめろよな、ここで死なれたら寝起き悪いじゃないか!起きろよー!」
ステラ「死んじゃうはダメェェ!息させるの!人工呼吸するの!」
はぁぁ〜っ(吐く)
がばっ
すぅぅ〜〜〜っ(吸う)
ネオ「……スティングの命が吸われていきます」
シン「ステラ!ちがう!それはちがう!」
ルナ「そうよ。呼吸のリズムはヒッヒッフー!」
アウル「それもちげーよ!息は吹き込むんだよ、吸ってどうすんだよ」
ステラ「う、うぇぇい(泣)」
シン「泣かないで。よくがんばったよステラは。…よし、オレがやる!」
ヨウラン「うわっ、シンが主人公らしい発言した!明日は雪がふるぞっ」
ネオ「雪見酒〜雪見酒〜。炭水化物ぃ〜」
シン「…………」
はぁぁ〜っ
がばっ
すぅぅ〜〜〜っ
アウル「ち が う っ つ っ て ん だ ろ !」
シン「う、うぇぇい?」
ステラ「うぇぇい」
シン「うぇ」
ステラ「うええぇーい」
シン「うぇー(泣)」
ルナ「(くっ、ふたりが可愛すぎて私も呼吸が止まりそうだわ!)」
ネオ「そうこうしてる内にスティングがまっ青だ」
シン「どうしてみんな、マトモに人工呼吸もできないんだよ!」
アウル「テメーが言うなボケ」
ステラ「死んじゃうはイヤアアァ!死んじゃうはイヤアアァ!」
ネオ「だいたいオマエラ、ちゃんとした人工呼吸のやりかたをしっているのか?」
アウル「知ってる。スティングは」
ステラ「知ってる。スティングが」
ネオ「いーみなーいじゃ〜〜〜ん」
ネオ「救急車はまだか。よし、慌てずにまず、気道を確保するんだ。
こう、下あごを押し上げる。頸椎を痛めないように、力を加減してな。
そして相手の鼻をつまみ、ゆっくりと息を吹き込む。
息を通れば、息を吐くか、咳をするか、多少でも体のどこかが反応する。
しない場合は……心停止と判断する」
ステラ「死んじゃった!?」
ネオ「まだだ。心臓マッサージを行う。
指を肋骨の縁に沿って中央部へすべらせ、両側肋骨縁の合流点をさがす。
ここが圧迫するポイントだ。手掌基部を置き、もう片方の手を重ねる。
両肘はまっすぐに伸ばし、体をやや前傾させ、上半身の体重をかけて圧迫……ヘックシ!!!!」
ポキ ペキ バキン
ネオ「あ」
??「こいつはひどいな。肋骨がメチャクチャに折れてる」
ステラ「うぇ、うえぇ……お医者さん、スティングをたすけてください」
???「ダイジョーブなのよさ。先生は世界一の名医なんらから!」
??「手術料は少々張るがね。やるからには払ってもらいますぜ」
アウル「一生かけてでも払います!…ネオが」
ネオ「うへぇ」
神のようなメス捌き、奇跡を生み出すいのちの芸術家…
時代が望んだ天才外科医、ブラックジャッ(ry おわり。
>>606-608 激しくGJ!!
無理に笑いを取ろうとすると、全然面白くない!
と言う見本の様なネタを敢えて示した訳ですね?
まず投下する前に自分で読み返して面白いか?
と、問いかけているのですね!
職人さんの心意気にGJ!
>>609=611
また嫉妬かwwwwwwwwww
なんだこの流れは
>>612 バレたか・・・。
言われた通り嫉妬だ。悪かった、すまん!
おまいらの笑いの感覚に嫉妬したorz
本当は何度も何度も読み返したんだ
何度読み返しても何処で笑えばいいのか、何処が面白いのかわからんw
>>606-609 連合組はオクレ兄さんでもっていることがよくわかるお話。
死にかけた瞬間にグダグダですかい。
>>608 ちゃっかり「ネオが」って言ってるアウルがいいねえw
久々に笑わせてもらいました。GJ!
ほす
>>618 オクレ兄さんの命が消えかかっているというのに、
シンとステラに萌えているルナもかなりのもんだと。
大草原の小さなねこ。
みわたす限りのねこ、ねこ、ねこ。
ぬこ「大草原といってよいのかしら。わたくしの庭の五分の一もない原っぱを」
ジブリールのぬこ──黒の貴婦人は、夜露に濡れるのもかまわず草を踏む。
ここはマンション建設予定地。
こどもたちの秘密基地はすでに撤去され、ダンボールと菓子袋の残骸がのこる。
今宵の猫会議では、この場にかわる新たな議事堂をさがしていた。
シャム「商店街はどうなのぉ?」
キジ「全員オカマにされてもいいならな」
鉢割れ「そいつは勘弁だね。おまえさんはどうだ、ホワイトソックス」
ソックス「水はけの良い場所にしてもらいたいね。近頃の俺は泥靴下だから」
こねこ「ひるねばしょがあればいいの!」
鍵尾「おめーら、あっちで遊んでろ」
耳折れ「あ、あの。がるなはん裏がいいと思いますぅ。ごはんもあって……」
鼻ぶち「バッカおめぇ、あっこの“茶フサ尻尾”と“金瞳”は怖ぇぞ。食われんぞ」
ぬこ「そこがいいわ」
鶴の一声。
シャム「姐さん、でもぉ」
ぬこ「“茶フサ尻尾”と“金瞳”はわたくしのおともだち」
それから間もなく、建設工事が始まった。
後日、“茶フサ尻尾”と“金瞳”にからだを撫でられながら、貴婦人は
彼らの会話に耳を立てていた。
コニー「最近、裏の空き地に仔猫がいるんだ。それがかわいくって」
スティ「へぇ。イタズラしてこなきゃいいけどな」
にゃー。
貴婦人の長い尾が、茶フサ尻尾──コニールの手をなめた。
ぬこ「(ちゃんと言い含めてあるから、大丈夫よ)」
そして彼女は歩き出す。
ぬこ「(あら)」
件の空き地で、黒毛の少年が仔猫たちとじゃれあっていた。
シン「あ」
ぬこ「(ごきげんよう。わたくしの愛しい坊や)」
シン「来た来た。ほら、おまえたちのお母さんが来たぞ」
なんですって!
少年は、黒毛が混じった仔は貴婦人の子だと思っているらしい。
シン「やっぱなぁ。どおりでさいきん、ハラがデカイなと思ったんだ」
なんですって!!
シブリ「ぬこたん? どうしたんだい、ぬこたん」
ぬこ「(そっとしておいてちょうだい、ジブリ)」
それから黒猫の貴婦人は、ちょっとだけダイエットしたとか、しないとか。
くぅ……さすがに可愛いぜ、貴婦人
GJ!
乙女(?)心を理解してないシン、ワロスww
>>525-536続き
「あちゃぁ・・・」
がっくりとアサギは、顔を地面に落とした。草と土の匂いが鼻をつく。
割といい線までいけるかと思ったのに・・・。
「・・・大丈夫?」
顔を上げるのも億劫だったのでそのままゴロリと転がって仰向けになる。
目に映るのは、前髪で顔を半分隠した。何やら心配そうな面持ちだ。
さっきの凶悪な顔はどこへやら。今は、少しぼけっとした雰囲気すら漂わせている。
あまりのギャップに、アサギは何だか可笑しくなった。
「私はね。・・・強いねぇ、君達」
「・・・別に」
照れる顔もつくづく年齢相応だ。
「マユラ、ジュリ! 大丈夫?」
「私は。ペイントに当たっただけだし」
アサギの問いかけに、マユラが手をひらひらと振って答える。
「私も」
ずれてしまった眼鏡を直しつつ、ジュリが立ち上がった。二人の答えにホッと
しつつアサギも立ち上がった。
服についた草を払っていると、
「あんた等結構反応良かったぜ? 今日やりあった中じゃ一番だな」
バズーカを軽々と片手でぶら下げた、オールバックの少年が慰めのような言葉
をかけてきた。
「ありがと」
アサギは、苦笑交じりに肩をすくめた。その時。
「ん・・・?」
アサギの視界の端に何か動くものがあった。目を凝らす。
――敵?
「ちょっ・・・君!」
が、アサギが警告の声を上げるよりも速く、オールバックの少年は振り返りもせず、
肩越しにバズーカ砲を撃った。無造作だが、自然で流れるような動き。 直撃を受けて
ペイントまみれになった敵が呆然と立ち尽くした。
「すごぉい・・・」
「あ? 大したことねえよ。こんくらい」
アサギの賞賛に、オールバックの少年が鼻を鳴らす。だがその頬には、
わずかに赤みが刺していた。それをめざとく見つけたマユラが、可笑しそうに笑いながら、
「君達、おもしろわいねえ・・・。君達の担当になったら、お姉さん、サービスしちゃおっかな」
いたずらっぽく何やら甘い声で言う。すると、
「お・・。あ? いや・・・」
「ま、まだ未・成年! ですし」
「・・・ちょっとね、・・・は、はやくないかな」
思い切り勘違いした三人は、揃って動揺すると顔を赤らめ、意味もなく頭をかいたり
視線をそらす。その初心な反応が面白かったらしく、
「君達だったらお姉さんも大歓迎よ?」
ジュリまでが、悪ノリをして流し目を送る。
「ちょっとマユラ! ジュリ!」
ゆでダコと化した三人を流石にみかね、アサギは割って入った
「・・・あのね? 君達。誤解しちゃだめよ。私達、看護師やってるの。
万が一病院であったら、丁寧にやってあげるってことだから」
アサギの言葉に、マユラとジュリは我慢できずに笑い声をあげた。
ややあって、
「ちっ・・・」
事情が飲み込めたらしく、少し憮然として表情で、
「おら行くぜ!」
クロトとシャニに声をかけ、オルガが歩き出す。
「合・点!」
「・・・次だね」
苦笑を浮かべた二人がその後に続く。その背に、
「頑張れー。優勝しなさいよ」
「気をつけて。怪我しないようにね」
「負けちゃだめよ!」
アサギ達の声援が飛ぶ。振り返らず、後ろ手に手やら武器を振って答えて、
三人はアサギ達の視界から消えていった。
○ ● ○ ●
「ちょっとぉ。いくら何でもからかいすぎだったってば! 二人とも」
半眼で、アサギは二人の同僚に軽い抗議の視線を送った。
「アハハ・・・。だって、何か可愛いじゃない、あの子達」
笑いながらマユラが頭に手をやり、
「そうねえ。不良っぽい割には子供っぽい感じね・・・」
ジュリが微笑を浮かべて、小首をかしげた。
「確かにね」
その意見にはアサギも同感だった。不良っぽいかと思えば、馬鹿っぽくて
子供っぽい。カラリとしているから、負けても大して悔しくならない・・・。
つくづく面白い子達だった。
「何にしても、休日はこれで終わり。・・・明日からまたお仕事かあ」
やれやれ、とマユラは肩を軽くすくめ、ジュリが苦笑をもらす。看護師は、知る人ぞ知る
3K労働筆頭とも言うべきお仕事。白衣の天使はなかなか大変なのだ。
「いいんじゃない? 結構面白かったし」
アサギは一度、大きく息を吸い込んだ。マユラとジュリもアサギにならって大きく深呼吸する。
澄んだ空気が肺を満たし、と草木の匂いが鼻腔をくすぐった。消毒液の匂いの病院では、
味わえない開放感が胸を満たす。
思い切り身体を動かし、ああいう子達と会えた。賞に入り損ねたのは残念だが、
まあ「善し」としよう、そんな気持ちが自然とわいてきて三人は顔を見合わせ、笑いあった。
「ま、家でテレビ見てるよりは有意義だったかな」
「そうね。だけど、気をつけないと筋肉痛になっちゃうかも・・・」
「うわぁ。それは避けたいなぁ」
「それなら――」
話しながら三人は会場の外へ向かい、歩き出した。
――チーム・M1。脱落。
「ソロモンよ!! 俺は、帰ってキタ――――――――ッ!!」
意味不明な掛け声とともにシンが跳躍し、左椀のバズーカを放つ。爆音と爆風が炸裂。
陣形が乱れた敵に、レイが遠間からライフルで素早く照準し、発砲。敵Aを屠る。
「せえぇぇい!」
ルナマリアが気合と共に長柄のアクスを振るって敵の盾めがけて、思い切り叩きつける。
ガギィ、と盾と斧の刃が軋んだ音を立てる。よろめいた敵Bを、黒い矢となって走り込んだシンが、
一刀のものとに切り捨てた。かなわじと見て、逃げようとした敵Cの足元に弾丸が着弾。
思わず棒立ちとなる敵C。
次の瞬間、敵Cを弧を描いて殺到したブーメランが直撃。
――撃破
『おおっとぉ! チーム・テラーズフリート、また1チーム撃破しました!! 午前の闘いでは
ひたすら隠れているという消極策をとっていましたが、これまでの闘いぶりを見る限り、
チーム・ワーク、個々の戦闘力、共に高いレベルといっていいでしょう。最後の強豪チームが、
そのベールを脱ぎ放ちましたぁ!』
「やったわね!」
顔を上気させて、ルナマリアがシンに走り寄る。
「ルナが上手くあわせてくれたからな」
息をはずませつつ、シンが笑みをもらす。
「確かにいい感じだ。だが二人とも、気を緩めるのは良くない。強敵はまだ多い」
乱れた金髪を軽く後ろに撫でつけ、勝利にも顔色を変えることなくレイが淡々と警告を発した。
「そうね」
表情を引き締め、ルナマリアが頷く。
「分かってるさ。ええと、ステラ達、ハイネ達・・・」
「旧、連合の番長グループも要注意だ。彼等の戦闘力は並ではない。そして、誰よりも・・・」
「誰だよ? レイ」
「誰よりもラウ、何よりもラウ、どんな時でもラウ、とにかくラウだな」
あくまでも淡々と欠片ほどもふざけた調子もなく言い放つレイに、
「・・・そっ、そう」
「わ、分かった」
半分呆れたような響きを声に滲ませつつ、二人が応えた―――
その時。
総毛立つような感覚が三人を襲った。三人が、飛びすさり構えをとったその、
刹那。
木々の陰から三陣の突風が三人に向かって迅った。
「はぁぁぁ!」
鋭い気合と、走り出た敵の髪の金色のきらめきがシンの目に飛び込む。
次の瞬間、銀色の閃きが1直線にシンの喉元に吸い込まれていく。
「ぐっ!」
防げたのはもって生まれた反射神経の賜物か、それとも偶然か。反射的に上げた左手にあった
バズーカの砲身が、何かと――恐らくは敵の刃と――衝突し、キィンという鋭い音がシンの耳朶を打ち、
左手に痺れが走る。
シンに一撃を入れた敵は、そのまま一直線にルナマリアの方へ突進。それを視界に
捉えつつもシンは、そちらに注意を向けることはできない。シンの視線の先には――
「うぉぉ!」
回避より攻撃。雄叫びを上げつつ右手で背中を探って長刀を抜き放つと、遮二無二シンは、
眼前の緑髪の敵、スティング・オークレーに叩きつけた。片手一本、崩れた体勢ながら、
その一撃は遅くはない。寧ろ、速い。
が、
「ふっ!」
鋭い息吹とともに、スティングが跳躍。長刀がむなしく地面に叩きつけられ、シンは
大きくたたらを踏む。その前には。
――自動小銃を構え、精密射撃の体勢を取ったアウルがいた。
シンの背筋に氷の牙が突き立つ。
(間に合わな・・・)
シンが、必死で盾を構えようとしたその時、二発の銃声が響き渡った。
宙でスティングはライフルを構えた。照準はレイ。
自分を狙うそぶりを見せるなら無理はしない。安全策をとって防御に徹する。
その間にアウルがシンを撃つだろう。
逆にアウルに牽制をかけようとするなら、自分がその隙を狙って、レイを撃つ。
どちらにしても、一人減らし、数的有利に立てる――
しかし、レイの取った行動はスティングの予測を超える。
レイは視線をアウルに向けたまま左手で、小銃を抜き放つ。そのまま、
右のライフルでアウルを狙い、左手・・・
「くそっ!」
スティングは咄嗟に盾を翳した。空中で打ち合っては分が悪い。二発の銃声が響くと同時に、
盾を翳した左手に衝撃。軽く身を捻って着地。瞬間、背を冷たいものが駆ける。咄嗟に横転。
身体のすぐ側に刃が叩きつけられ、飛び散った草と土くれが頬に当たる。下からねめ上げた、
スティングの鋭い視線とシンの燃え上がる視線が衝突。
「だぁぁ!」「おらぁ!」
絶叫が重なる。振り下ろされたシンの長刀に、スティングは左手の盾を思い切り叩き付けた。
鈍い金属音。左手に走った衝撃にスティングは軽く眉を上げる。
そのまま両者は力比べに入った。
盾と刃が擦れて耳障りな音を立て、シンとスティングの腕に血管が浮き上がり、踵が地面に沈む。
食いしばった歯が軋み、歯と歯の間から漏れる互いの息遣いが鼓膜を震わせる。
スティングの胸に、じわわじわと灼熱が湧き上がってきた。ステラの高校入学と同時に
暴れるのをやめて以来、久しく忘れていた感覚。
――悪かねえ
顔に喜悦の表情が浮かべ、
「そらぁ!!」
「ぐっ!」
岡持ちで鍛えた腕力にものをいわせ、左手一本でシンの身体ごと吹き飛ばす。
突進して追撃を加えようとしたスティングの足元に、横から飛来した弾丸が着弾。
「余裕みせてくれんじゃねえかよ! この野郎!」
アウルの怒声。眼
球だけ動かし、声の方を見る。視線の先では、アウルとレイが激しく撃ち合っていた。
(・・・あの野郎。空間把握能力ってやつか?)
周囲で何がどういう動きをしているか把握する力。先天的なものか後天的なものか知らないが、
とんでもない奴だ。だが、強敵の出現にも、焦燥は沸いてこなかった。代わりに湧いて来たのは歓喜。
血がどうしようもなく猛る。猛り狂って収まらない。
シンが長刀を構えなおし突っ込んでくる。
「見せてみろ力を! シン!!」
咆哮を上げ、スティングは銃口を向けた。
今日は以上です。
乙ー。
戦闘シーンの描写うまいな。
乙っす!シン達のチーム名にワロタ
GJ! やっぱおもしろいわ
GJ!続きに期待。
保守
サッカーに一番反応しそうなのはアウルとヴィーノだな
シンは川口ゴッグゴッグ騒いでそうだ
臨時スポーツバーと化す牙留茄飯
だがシンは自宅の部屋で複数買いしたヅダを迷彩にするのに夢中であった
今のサントリーのウーロン茶のCM見るとホーク姉妹を思い出す。
「姉さんは良く食べるのにずるい」ってヤツ。
柳沢とネオのタックルが俺の脳内で被った。
対豪州戦、日本ゴールシーンと種死32話を脳内再生しながら読んで下さい。
中村「うぇぇぇぇぇええい!」(シュート)
豪GK「何でそんなにシュートを打ちたいんだ!」
柳沢「やめろ、小僧!(体当たり) シュートを打ったのは中村だぞ!」
豪GK「中村……? そんな、ケガしてたじゃないか! 優しくて暖かいベンチで座ってるって!」
柳沢「すまん、ジーコには逆らえなかった………」
642 :
通常の名無しさんの3倍:2006/06/14(水) 19:32:30 ID:f48HRtvn
保守
sageてくれ
保守
ほす
守ります、このスレ。
お昼休みにハイネがコーヒーを掛けて
カードゲームでシンと対戦し始める。
ハイネ「ザクウォーリアを出して俺のターンは終了だ・・・・」
シン (なんだザクか)
シン 「ドロー!俺はチェストフライヤーを出して終了だ!」
ハイネ「ガナーウィザードを出しザクの攻撃力が1000上がる、
更にカードを一枚引き、ターン終了……」
シン 「ドロー! ブラストシルエットを出して、合体!
ブラストインパルスにランクアップ!
相手プレイヤーを攻撃してターン終了!」
ハイネ「ドロー、・・・・・・・そろそろ頃合だな」
シン 「へっ、ザクが束で来たってたいしたこと無いぜ!!」
ハイネ「手札よりフェイスを使用、オレンジショルダーに変更し
ハイネ隊を召還、俺のザクは20機になる」
シン 「そんなのありかよ!!!」
ハイネ「ザクを甘く見たな俺だけのコンボさ」
シン「(手札が……、このブラストシルエットまでやられたら苦しすぎるな……)ドロー!」
ハイネ「自由王フリーダムを倒したシルエットコンボは俺には効かないぜ!」
シン「くそ!!!」
どうする!シン!?
ジェネレーター冷却水吹いたw
649 :
通常の名無しさんの3倍:2006/06/20(火) 20:41:18 ID:y8rDbKxl
封印されし者の右腕
封印されし者の左腕
封印されし者の右足
封印されし者の左足
封印されしターンX
これで勝つる!
なにそのエグゾディアw
遊戯王カードとか、俺の中では既に埋蔵文化財だwwやった事無いけど
その封印されしターンXに唯一勝てるのが
ガンダムとZガンダムとZZガンダムとνガンダムとF91とVガンダムとGガンダムとガンダムWとガンダムXとフリーダムとデスティニーを融合してできる∀ガンダムだっ!
・・・流石に無理があると思った
あ、ギガンティスは禁止カードね( ^ω^)
654 :
647:2006/06/21(水) 15:19:28 ID:???
※SEEDカードルール:プレイヤー1人は1枚のスペシャルカード
(ハイネ=ハイネ隊カード、シン=SEED)を持てる代わりに
他のカードどれか1枚が不利になる。
ハイネ「さあ どうする?SEEDのカードを使うか?」
ハイネはハイネ隊の数でシンにSEEDを使わせ
手持ちのカードを消耗させる作戦に出ていた。
シン (・・・くそっ!・・・こんな・・・・こんなところで俺はっ!!!!)
諦めかけSEEDカードを使おうとした時
ステラ「シーン!授業始まっちゃうよ〜!」
ステラ・・・・・そうか!?
シン 「伏せカードオープン!『俺が守る』をハイネ隊に使う!」
ハイネ「そんなカードで敵ののHPを上げるなんてヤケになったか!?」
シン 「どうかな?」
ハイネ「なに!?」
シン 「シンアスカが『俺が守る』を使うことにより
使う相手をHPを4に落すことが出来る!!」
ハイネ「馬鹿な!コイツ自分の不利なカードでこんな使い方をするなんて!!」
シン 「今だ!ブラストインパルスでハイネ隊を攻撃!ターン終了だ!!」
ハイネ「(ちっ、やられたか…)ドロー」
引いたカードはグフイグナイテッドこの状況ではコレを出すしか手はない。
ハイネ「グフイグナイテッドを出し、ターン終了だ」
シン「ドロー、次で追い込んでやる!!」
劣勢になっている筈なのに
ハイネは不敵な笑みを浮かべていた。
サッカーネタを一つ
<深夜のブラジルー日本戦にて>
お互い家の近いアスカ家とホーク家は日本を一緒に見ていた。
シン「あーーーっ玉田ぁー、玉田来たぁっ!!」
ルナ「いけぇぇぇっ!!」
マユ&メイリン(あっ・・・入った・・・)
シン「イィヤッタアアァァッ!!」
ルナ「玉田っ!ナイスよ!!」
マユ&メイリン(二人ともうるさいなあ・・・静かに見れないのかな・・・)
そして、なんやかんやで試合はハーフタイムに入った。
メイリン(今の内にトイレに・・・)
ハーフタイムの間にメイリンはトイレをすませ部屋に戻って来たその時だった。
部屋のドアを開けようとした時中からこんな言葉がメイリンの耳に飛び込んできた。
シン「それにしてもやっぱ太ったよなあ・・・。」
ルナ「あっ、やっぱりそう思った?実はアレにはあたしも気になってたの。」
マユ「あれ?じゃあ皆気付いてたんだ。やっぱり思い過ごしじゃなかったのね・・・。」
シン「メイリンはこの事どう感じているんだろう?」
ルナ「う〜ん、あの子結構気付いてないかもねぇ・・・。」
マユ「気付いてないなら言った方がいいかなぁ?」
シン「う〜ん、よしっ、ここはいつ気付くか試してみよう!!」
ルナ「あたしは『友達に教えてもらうまで気付かない』だと思うわ・・・。」
マユ「右に同じ・・・。」
シン「・・・う〜ん、俺は『自分で気付く』だと思うけd
そこまで聞くとメイリンはものすごい勢いでドアを開け放ち怒り出した。
メイリン「皆ひどいよっ!!そんなに太った太った言わなくたっていいじゃない!!
確かに最近ちょっと太ったかなー?って思ったりもしたけど
それは身近にお姉ちゃんという化け物がいるからそう思うだけであって
平均から言ったらまだ全然『太り気味』すら入ってないのにっ!!それから・・・
シン「あのー・・・。」
ルナ「あたしたちが言ってたのって・・・・・・・・・『ロナウド』の事なんだけど・・・。」
メイリン「ええぇぇぇぇぇえええぇええっ!!」
マユ(また太ったのか・・・。)
以上、ワールドカップネタでした!!
久々の投下乙です
658 :
通常の名無しさんの3倍:2006/06/25(日) 23:21:58 ID:JHlTBtxE
ちと下がりすぎかな
一旦アゲ
メイリンカワイスw
そろそろ中間考査の時期じゃない?
漏れは三学期制だから期末だが
中間って5月くらいじゃなかったっけ?
ではテストネタでひとつ。
シン「そういえばアーサー先生の授業、今日も自習だったな」
ルナ「何があったのかしら?まあそのぶんテスト勉強ができていいけどね。
そうだレイ、今日も日本史教えてもらっていい?」
レイ「…俺が一学年下だということを忘れていないかルナマリア」
シン「でも他の先生はちゃんと授業してるよな?何があったんだろ」
ルナ「まあ、先生って忙しいのよ、きっと」
レイ「(言おうか言うまいか思案するような顔)…あくまで理事長に聞いた話だが…」
アーサー「(カタカタ)あーーー問題製作進まないなあー
そうだ!こんなときこそエロゲで頭をすっきりさせよう!
確か先週サトー先生とアキバに繰り出した時に買ったソフトが…(ゴソゴソ)
よし、インストール完了!…ん?なんだこりゃ、パ、パソコンが、パソコンが……
フ ォ ン ド ゥ ヴ ァ オ ウ !!」
シン・ルナ「………………」
レイ「ヨウランに確認したところ、そのソフトはインストールしたパソコンを再起不能にすることで
ネット上で祭りになった経緯を持つものだったらしい」
こうしてアーサー先生のテストは今回も自由論述になったとかならなかったとか。
※ルナの苦手って日本史でしたっけ?違ってたらスイマセン。
乙!そういや何個か前のスレにもアーサーの試験ネタありましたなw
>>663 論述とはなかなか難しいじゃないかw
乙!
サトー…(ノA`)
サトーにはACが合っているんジャマイカ?
667 :
意外な顔:2006/06/30(金) 23:08:05 ID:???
「…あのさ、別につきあってくれてなくてもいいんだぜ?」
螺子をひとつ締め終えたとき、ヨウランは久々に顔を上げて口を開いた。
一方、これまでずっと口をきかなかった相手に声をかけられ、レイは少々驚いた様子でヨウランを見る。
「邪魔だったか」
「ん?いやそういう意味じゃなくてさ」
集中してるし気にならない、などと言いながら新聞紙の上で胡坐を直し、ヨウランは再び手にした部品に向かう。
「終わったら呼ぶからテレビでも見てろよ。作業風景見てて面白い?」
「……面白い」
「……そ」
ふうん、と軽く幾度か頷き、ヨウランは手にした小さなドライバーを指の間で軽く回した。
家のオーブントースターが壊れた。
いつもの仲間で牙留茄飯に集まり、オクレ兄さんいじりを楽しみながら食事をしていた時に、レイは何気なくそのことを話題に上げた。
何故そんな話をしたのかは思い出せないが、多分その場の話の繋がりによる連想だったのだと思う。
明らかに周りの家具から浮いている、真っ赤なトースター。それが動かないのに気付いたのは朝食の時だった。
高校の時から使っていたから無理はない、とラウは言っていたが、それだけそのトースターが大事にされていたのを
レイは知っていた。なんでも現役の頃にギル達仲間から贈られたものらしい。
ちなみに聞くところによると、当時ギルは仲間の持ち物すら赤で統一しようと躍起になっていた時期が
あったらしいが、それはまた別の物語である。
「え、じゃあそれ修理に出すの?大事なものだし…」
隣のルナマリアが玉子焼きを飲み下し、レイの顔を見る。
「そうしたいところだが…、古い型のものだから、部品が残っているかだな」
「あー、確かに最近の機械でもあんまり長くは保証してくれないよなあ」
妙に実感を込めて頷いたのはシンだった。
雑多な話題で盛り上がっている時は、余程の内容でない限り、個々の重要性は薄くなる。
殊に食事中は誰もがまず食べることに集中するので、この話もそのまま終わる筈だったし、
そもそもレイ自身、それほどこの場の重要な話題として話を振ったつもりはなかった。
…それまで、先程買ったばかりのアイドル雑誌を貪るように読みながら、酢豚定食をつついていた
ヨウランが、不意に顔を上げるまでは。
「それ、ダメ元で俺にやらせてみない?」
668 :
意外な顔:2006/06/30(金) 23:11:45 ID:???
二人のいる場所はクルーゼ邸の食間。
今日は日曜日。午前中に工具箱を提げてやってきて「現物は?」と開口一番問うたヨウランを案内したそこが、そのまま作業場となった。
彼はレイに新聞紙と掃除機を取ってこさせると、新聞紙を床に敷いて座り込み、解体作業を始める。
「クルーゼさんは?」
「昨日から仕事だとかで出ている。…北海道のラーメンがどうとか言っていた」
「へえ。土産が楽しみだな」
先程一度中断するまでのやり取りといえばそれだけだった。…もっともそれも、そもそもの目的は、
これから作業を始めるにあたっての確認に過ぎなかったのではないかと、今になると思う。
視線を手にした部品に再度向けると、ヨウランは作業を再開した。
彼は現物を解体した時点で大体の状況は理解したらしく、部品を掃除したり、時々自分の工具箱から
何かを取り出しては作業を続けていた。
オーブントースター、と聞いて必要なものを事前に揃えて来たのだろうか。
レイは相変わらず新聞紙の反対側に座って、ヨウランを観察している。
ヨウランはああ言ったが、正直日曜のテレビなどよりはこちらのほうがずっと面白い。
躊躇なく動く彼の手先は魔法でも使っているのかと思わせるほどで、見慣れたトースターが解体され、
各部位が生まれ変わっていく様も圧巻だった。
しかし、なにより興味深い観察対象は、ヨウラン自身だった。
「…………」
今、彼は真剣な表情で金属パーツのひとつを磨いている。
仲間内での彼のポジションは、斜に構えた皮肉屋。アイドル大好き。或いはおっぱい星人、仕置き人。
彼をよく知らない人間にはただのふざけたスケベとしか映っていないのでは、と思うどころか、
寧ろ仲間ですらこいつ本当にただのふざけたスケベでは、と気が遠くなることもないとは言えない。
しかし、今日のヨウランは、これまで見たどの表情とも異なった顔をしていた。
すっとひとつのものを見据えるような目。結んだ唇。何かが上手くいったらしい時に見せる、涼しい笑み。
軽やかな緊張感の中、寧ろその状況を楽しんでいるかのように見える。
(こんな顔もするのか……)
いつの間にか、観察していたレイも息を詰めていた。
これが職人、というものだろうか。
鮮やかに、滑らかに、息をするように自然に。そうするために生まれた存在であるかのように。
作業に没頭するヨウランの姿は、いっそ神懸ってすら見えた。
と、突然、ここまで手元に集中していた筈のヨウランが顔をあげた。
目が合ってしまい、お互いに暫し沈黙する。
669 :
意外な顔:2006/06/30(金) 23:14:25 ID:???
「俺の顔になにかついてマス?」
「いや……」
「いーのいーの、お約束だから言ってみただけ。やめろよ?いくら俺が男前だからって」
返事に詰まったレイに、ヨウランは「うほっは勘弁」などと茶化して軽く笑った。
その様子は、もういつものふざけたヨウランと同じだった。
「さ、あとはこの蓋をして終わり」
言われて見てみると、いつの間にかトースターはほぼ元の形に戻っていた。ヨウランが突然顔を上げたのも、
つまりは作業がほぼ完了したためだったらしい。
「…思ったより早かったな」
時計を見ると、ヨウランが来てからまだ一時間も経っていない。
「この位朝飯前。ま、これでもう十年はいける筈だぜ?一応試しに焼いてみたほうがいいけどな」
言いながら、トースターを感心した様子で眺めていたレイに、ヨウランは無造作にドライバーを一本差し出す。
「ほら」
「?」
「最後、蓋ぐらい閉めとけ」
「……何故」
手を差し出しながらも怪訝そうな顔をするレイに、ヨウランはさらに続けた。
「参加しとけって。クルーゼさんの、大事なモノなんだろ?」
「!」
言葉に、思わず目を見張った。
ヨウランはあの状況で。アイドル雑誌を読みながら、定食を掻き込みながら。そんなことまで聞き漏らさずにいた。
そしてそれをきちんと覚えていて、こうしてさりげなく気を遣ったのだ。
驚きを隠し切れないレイを見て、ヨウランはシンでも揶揄うときのように、してやったり、と笑うと、
その手にドライバーを押し付けた。
「螺子ぐらい回せるよな?」
「……礼を言わねばならないことが増えてしまったな」
ドライバーを軽く握りながら、レイは呟くように口にする。
「いや?俺としては今日のお茶にご相伴させてくれるなら、それで十分」
「……お茶?」
レイはヨウランの言葉に首を捻る。が。
「………!!」
直後物凄い勢いで思い当たり、自分の後ろ…、これまで丁度ヨウランの正面にあたっていた方向を振り返った。
そこにあるのは戸棚。透明なガラス戸の中には、ラウが昨日留守番を心配して置いていってくれた、
特大ナポレオンパイがある。
「俺、紅茶はストレートでいいから」
「…………」
あからさまに笑いを噛み殺しながらのヨウランの言葉を耳にしながら、レイはただ唖然とするばかりだった。
670 :
意外な顔:2006/06/30(金) 23:16:27 ID:???
「ねえヨウラン、レイの家のオーブントースター直ったんだって?」
月曜日、登校早々ルナマリアに声をかけられた。
「あ?あー……」
机に突っ伏して生返事。昨日はあれから通った後には草木も生えぬ勢いでティータイムのご相伴をした後、
家に帰ってからは遅くまで秘蔵のゲームに精を出していたため、眠くて仕方が無い。
「すごいわねー。ヨウラン手先は器用だと思ってたけど」
ルナマリアはシン同様レイの幼馴染。このぶんだと帰りか…早ければ学校内で顔を合わせたときにでも、
シンにも同じことを言われるだろう。
(余計なことだったかな……)
いや、そこまで言うことはないだろう。友人の喜ぶ顔を見るのは悪くなかった。
あの後夜にレイから電話があり、人より感情の読み難い彼にしては珍しく嬉しそうな声で、
帰宅した彼の保護者も喜んでいた旨を伝えてくれた。
それはヨウランも嬉しかった。携帯で話す傍ら、パソコンの画面にゲームのヒロインの●▲■なシーンが
映っていたのを見てしまって、微妙にいたたまれない気持ちになったりはしたが。
ただ、下手をすると、暫くはこの話題は仲間内で生き続けることになる。それが好意からであることは疑う余地はないが、
…少々違う。それは自分のキャラではない。
おっぱい星人でカップル仕置き人、名誉あるスリーピンクの一員でエロ魔人。それこそが自分のポジションではないか。
諸君、私はエロが大好きだ。もっとエロを。エロに光を。おっぱいおっぱい。
(…眠いせいか思考まで破綻してきた……)
思いつつ、枕にした腕の位置をもぞもぞと直す。
何かもっとセンセーショナルな話題でもあれば、こんな話はさっさとどこかへ飛んでいってくれるに違いないのだが。
(シンの奴、何かおもしろおかしいトラブルでも引き起こしてくれねーかな……)
「あ、それでね?なんだか悪いなあとは思うんだけど…」
眠気に引き摺られ薄れ行く意識に、ルナマリアの声がまだ届く。
「よかったらうちにも来て欲しいのよ。実はメイリンのラジカセが壊れちゃってさ。
買い換えようか悩んでたんだけど、直せるようなら見てくれないかしら?
あ、お礼はメイリンがアップルパイ焼くって」
671 :
意外な顔:2006/06/30(金) 23:18:26 ID:???
ヴィーノ「な、なななななななんでそれで俺が行くことになるんだよ!!」
ヨウラン「いいだろ?お前だってその辺は得意分野、その頭のケチャップは伊達じゃない!」
ヴィ「頭は関係ないだろーー!!だいたい頼まれたのはヨウラ」
ヨウ「あー、俺その日は電気街に予約したゲーム取りに行くことになってるから。っていうか、したから」
ヴィ「「したから」ってなんだよ!完全に策略じゃないか!!」
ヨウ「じゃ、頑張れよ青い春と書いて青春!ウヒョー」
ヴィ「ちょ、待っ……!ヨウラン、ヨウラーーーーーン!!!」
以上です。整備士キャラの特性っぽいものを出そうとして特攻撃沈してみました。
ヴィーノ編に続く…といいなあ。
672 :
通常の名無しさんの3倍:2006/06/30(金) 23:33:06 ID:YSk40E1s
ヴィーノにやらせたらメイリンに見とれて逆に分解しそう
GJ!ヨウラン視点良かったです
ヴィーノ編も期待しとります
>>667-671 GJ
上手い…色んなとこが上手い
>>672 えらくマジレスするとヴィーノとメイリンはうふふな関係である以前に
中学の頃からの仲良しこよしなんだから
いちいち見とれたりすることはないとオモ
ヴィーノのメイリンへの気持ちは甚だ漠然としたものなんじゃないかなと
>>671 >(シンの奴、何かおもしろおかしいトラブルでも引き起こしてくれねーかな……)
シンのことをどう思ってるかこれで分かるw
ヨウランのキャラがいいですな。ヨウランのずれていく思考にワラタ
にしてもこまた巧みな文章ですね・・・
GJ!!
プラント市内 ゲームセンター[ナスカ]
青年「ふ、ふざけやがって……十連勝だと……」
シン「ま、こんなもんだろ」
シンはここ最近ゲームセンターにいりびったている。ガンダムの対戦ゲーム「連合バーサスザフト」が入荷されたからだ。
シンはこのゲームを始めて以来負け無しでランキングは常に一位を保っていた。
ヴィーノ「お前クソ強いのなー」
シン「このインパルスって奴が強いだけだよ。ホント俺の為の機体って感じ。
あ、挑戦者だ。」
またもや挑戦者が現れていささかウンザリする。まぁタダでゲームがずっと出来ていいのだが。
挑戦者は薄い茶髪のナヨッとした青年だ。見かけない顔だがまぁ勝てるだろう。
シンはフォースインパルスガンダムを選び、相手はフリーダムガンダムを選んだ。
性能的には相手の方が上だがシンとインパルスの相性は抜群でこの機体二機を相手に勝った事もある。
三分後、敗北を喫したのはシンの方であった。
こちらの攻撃はことごとくかわされ、相手は絶妙のタイミングで攻撃を当ててくる。
結局相手に一撃も当てられずに完全敗北を喫した。
3日後あの"フリーダム"とその取り巻き連中にスコアを全部更新され、それ以来シンはそのゲームに近づかなくなった。
そしつ1ヶ月後、続編である連合バーサスザフトIIが入荷された……………
続く
ザフト学園 放課後
ルナ「今日なにする?なんか暇じゃない?」
シン「なんか…なんもないなぁ」
ヴィーノ「シーン、今日ゲーセン行かねー?連ザの新作入荷したらしいよ。」
シン「マジっ!??」
ゲームセンター ナスカ
ルナ「凄い人だかりね…」
シン「お、5連勝中の奴がいる。……ヴィーノ百円ある?」
ヴィーノ「ん。」
チャリン
シン(どうすっかなぁ…新しい機体ばっかだけど…いいや使い慣れてるインパルスで……)
バトルスタート!
シンが選んだ機体はソードインパルスガンダム。格闘特化型の機体だ。そして味方にはザクウォーリアという新型。
相手はカオス、アビスという新型の機体が二機。
スタートしてすぐに相手の射撃が飛んでくる。相手の機体は二機とも射撃優先の機体らしく、かなりの威力とみた。
焦らずに間合いを詰めて格闘に持ち込めば勝てるかもしれないが二機ともかなりの腕前だ。そう簡単には近づけない。
シン「変形した!?動きが速い!」
相手は二機とも可変機だった。見る間に僚機のザクがやられてしまった。ド素人かよ。
だがなんとか戦況を五分に直し、互いにあと一回でも撃破されれば負けという状態でチャンスが巡ってきた。
着地する際にアビスが一瞬の隙を見せて、シンはそれを見逃さなかった。
シン「威力の高い特殊格闘なら!」
シンのソードインパルスの攻撃が入るその時。
シン「………ハッ?」
僚機のザクがアビスにショルダータックルをかましたはいいが、起き上がったアビスのカリドゥスビーム砲をかまされ撃破されてしまったのだ。
シン「あー!負けちまった!」
ルナ「惜しかったね。」
シン「あのザクが邪魔さえしなきゃ勝ってたよ。」
???「なんだシンじゃん!」
シン「あ、アウルさんたちか!」
アウル「惜しかったね―でも負けは負けだからジュースおごって♪」
スティング「家帰れば茶ぁあるだろ。たくっ……あーそうだ。シンさ、今度また勝負な。タイマンでおまえの力を見せてみろ。」
シン「まじ腕落ちたかも。」
続く
678 :
通常の名無しさんの3倍:2006/07/03(月) 11:25:52 ID:hxly8J+u
起き上がったアビスのカリドゥスビーム砲をかまされ撃破されてしまったのだ。・・・このシチュエーション、まさかこのザクをやってたのは・・・
679 :
ゲームセンター:2006/07/03(月) 19:23:40 ID:KP1l4HyN
プラント市内 ゲームセンターナスカ
アウル、スティングの二人に負けた事がシンの心に火をつけた。
貯金を下ろし毎日ゲーセンに通いつめるシンにそれにつきあうルナマリアとレイ。
シン「そうだ、二人とも着いてくるだけじゃ暇だろ?一緒にやんない?」
ルナ「別にいいけどそんな面白い?」
レイ「まぁいいだろう。」(ラウもこれやってるし。)
かくしてレイとルナも参戦。レイはブレイズザクファントム。ルナマリアはガナーザクウォーリア(赤)を選びチームを組み、シンとコンピューター相手に勝負することになった。
シン「げっ!結構強い!」
ルナ「射撃が当たらないわ!シン流石に上手いわね。」
レイ「チャージショットを撃ちすぎだルナマリア!外しても助けてやれない。」
結果としては時間切れでドロー。しかしシンの僚機がやられてしまったので実質的にはレイとルナマリア側の勝利である。
シン「な?面白いだろ?」
ルナ「流石に上手いわねシン。」
レイ「始めてにしては上手く出来たな。
しかしルナマリア、チャージショットは隙が有りすぎる。あまり撃たない方がいいな。
続く
レイの家の夕食に招かれたシン。
他愛もない学校の話から始まり、話はラウたちの学生時代へと進んでいく。
「そういえば高校時代の理事長ってどんな感じだったんですか?」
シンが訊ねる。昔の表番であるタリアや、昔の裏番(らしい)で、ピンク退治で獅子奮迅の働きを見せたラウのことは
想像できても、デュランダルのことはよくわからないのだ。
「フム…レイ君は知っているかね?」
「いえ、あまり聞いたことはありません。聞かれたいこともあるでしょうから訊ねもしていません。」
そこで一瞬ためらうようなそぶりを見せるレイ。
「ですが…興味はあります」
レイが人の事情を気遣う子供に育ったことにひそかな満足を覚えながらラウは言葉を続けた。
「そうだな…話してもかまわんだろう」
この言葉にシンは少し驚く。ラウのことだから、曖昧にしてごまかすと思ったのだ。
それに気づいたラウが、仮面の下でニヤリとする。
「なに、隠すことでもないというだけさ。ギルバートも隠しているわけではないだろう」
「それで2人とも、ギルバートの何について聞きたいんだね?」
内心を読まれた気恥ずかしさを隠すようにシンが口を開く。
「じゃあ、理事長って強かったんですか?」
シンらしいといえばらしい質問にラウの笑みが深まる。
「ほう、どうしてそれが気になるんだね?」
「だって、ラウさんやタリア先生が強かったのはわかるんですけど、理事長って
いっつもタリア先生にぼこぼこにされてるし、3人でつるんでた割には強そうに見えないから…」
それにラウは少し驚いた顔になる。といっても、仮面の上からはわかりづらいが。
「そう見えるかね?レイ君はどう思う?」
レイは少し考えてから答える。
「俺も同意見です。もっとも、ギルの魅力は肉体的強さに関係ありませんが」
2人を見渡してからラウは答える。
「君たちの意見は正しい。でも正解ではないな」
その言葉に怪訝な顔をするシンとレイ。
その反応を楽しむかのようにラウは言葉を続けた。
「私が学生のころにこんなことがあってな…」
つまんなかったらスマソ
保守
>>680 いやいや、なかなか巧みで読ませる文章だと思うわけで。
続きが気になるなあ・・・。
GJ!
「レイ、きみは」なのか。「レイくんは」って読んでしまったorz
>>667-671「意外な顔」ヨウラン編の関連ネタです。
「ここか……」
眼前に聳え立つ建物を見上げ、ヴィーノは搾り出すように呟いた。
大丈夫だ。昨日はちゃんと早く寝た。風呂には通常の三倍入ったし、服だって間違っても
うっかり部屋干し放置したものなんて着てこなかった。
道具は何度も点検した。対象物のメーカーや型番、出ている症状はルナマリアに確認済みだ。
たぶんそんなに時間はかからない。あそことあそこを掃除して、それで駄目ならあれを確認して。
すぐ動くようになるはずだ。
そしてそれが終わったらヨウランが話していたアップルパイ、……アップル…パイ……、
「ヴィーノ、何してんだ?」
「くぁwせdrftgyふじこlp;@:!!!!」
突然背後から声をかけられ、ヴィーノは本人の感覚的には3メートルほど飛び上がった気がした。
「うわ!!…ちょ、なんだよ!いきなり大声出すな!!」
「そっちこそ脅かすな!!なんでこんなところにいるんだよ、シン!!」
よろけながらも振り返り、声を聞いてすぐ特定できるほどによく見知ったその人物を、びしっと指差して叫ぶ。
「は?」
おかしなことを言う、とばかりに顔を顰めると、シンはヴィーノの斜め前方を指差した。
「そりゃ、俺の家こっちだから」
「……あ」
さらっと返された答えに、ヴィーノは間抜けな声を出す。
そう、ここはメイリンとルナマリアの家の前。
今日ヴィーノは、ルナマリアの依頼で、メイリンの壊れたラジカセの修理にやってきたのだ。
本来頼まれたのはヨウランだったのだが、彼は現在電気街まで予約したゲームを取りに行っており、
この町の中にすらいない。まあ、その辺りのいきさつについては割愛する。
「今日だったんだな。しっかし、お前にしてもヨウランにしても凄いよなあ。俺も何か直してもらおうか」
「なんだよその野次馬根性みたいの。シンだって、「それ」弄れるぐらいなんだから手先は器用だろ。
やってみれば案外自分でできるって」
ヴィーノはシンが手に提げた紙袋を指差す。中にはみっしりとプラモ…いや、所謂「ガンプラ」。
「いやー、なんか壊しそうで怖い」
「壊して覚えるんだよ、こういうのは」
「あらヴィーノ、もう来てたの?」
やりとりの中、正面の家の扉が開き、見慣れた赤毛の少女が顔を出した。
「あ、…ルナマリア」
「よう」
突然の声に、驚いてそちらを向き直るヴィーノ。対照的に、シンは慣れた様子で空いたほうの手を
ルナへと振った。
「おはよう二人とも。聞いたことのある声がすると思ったら…、そんなところで立ち話もなんでしょ?
よかったらシンもあがってく?」
「…え」
「あー、俺パス。今日はこれがある」
額に「下心」と焼き付けてにこにことシンへと声をかけるルナに、ヴィーノは一瞬思わず顔を引きつらせるが、
彼の心配をよそに、シンは紙袋を掲げてその誘いをさらりとかわした。
「なによまたガンプラ?」
「また、じゃない。いいか?何度も言うが、ここにある奴らは勿論、俺の部屋に飾ってあるものだってな?
それぞれ全部違うものなんだよ。そしてそれを俺が組み立て、塗装して。そうすることで、
ひとつひとつ魂を吹き込むわけ」
「ふーん、…つまり今の話をまとめると、私がシンの部屋に行っていいってことね?」
「ってなんでそうなるんだよ!!」
「いいからいいから。あ、ヴィーノ、うちの親今日法事でいないから、今メイリンだけだけど大丈夫よね?
気にしないでくつろいじゃって頂戴」
「ええ!?」
シンの腕に取り付きながらのルナマリアの爆弾発言に、ヴィーノは声が裏返った。
「じゃ、行きましょうシン!楽しみだわーv 私もガンプラ手伝ってあげるから!」
「ちょ、ルナ、やめろ!お前が来ると俺のガンプラがかわいそうなガンプラになる!!
け、携帯、…ヨウランは駄目だし、レイ…はクルーゼさんと外食だっけ、
ハイネ…駄目だ繋がらん、…に、兄さん、もしもし!助けて兄さーーーん!!」
『ああ?馬鹿言うなこれから仕事だ』
「…………」
ヴィーノは少々錯乱気味のシンの背中をぽかんと見送るしかなかった。
二人の姿はすぐに隣の家の敷地へと消え、間もなくマユがなにやら喚く声が聞こえてくる。
(生きろ…シン)
とりあえず友人としてできることは、そう願ってシンの家の方角へ手を合わせることぐらいだろう。
(…って、俺もそれどころじゃないんだ。今ルナマリアなんて言ってた?メイリンだけだって??
っあー……予想外)
頭を抱え左右に振る。ヨウランの時と違い完全に女の子だけの家に行く自分にとって、親御さんの不在は
却って気を遣わずに済んで好都合だろう。だが、話をもちかけてきたルナマリアぐらいはいるものだと
思い込んでいた。
(なんか俺、いきなり全然スマートじゃないんですけど……)
そんなことを思い、溜息をついていたところ。
「お姉ちゃんどうしたの?薬缶火にかけっぱなしじゃ危な……」
扉が開き、鈴を転がすような声がした。
「…………」
「あれ、ヴィーノ」
姿を現した少女は、ヴィーノの姿を認めると、一度瞬きし、それから笑った。
「おはよう」
「お、おはよう。…メイリン」
(昼か……。多分もうやってる頃だな)
ファーストフード店。窓際の席でボリュームのあるハンバーガーを頬張りながら、ヨウランは壁の時計を見た。
(結局ギリギリまで喚いてたけど…、まあ大丈夫だろ。事前の確認も手伝ってやったし、そもそもあいつの腕は
本物なんだから)
本人はいまいち自覚してくれないが、と頭の中で付け足し、軽く息を吐く。
抜けたところはあるが、その気になればあいつは十分一人でなんでもできるのだ。それがいまだに叶わないのは、
もしかして近くに自分がいるからだろうか。甘えているのか。
(いや、だったら甘えさせてるのは俺か…)
そんなことを思い肩を竦めると、空いたほうの手で頬杖をつき、ぼんやりと外を眺める。
雑踏の中、大きな箱や紙袋を手に、行き交う沢山の人。チラシ配りは最近ではすっかり流行のメイドさんばかり。
ヨウランとしてはメイドさんについては一家言ないこともないが、以前この町に来たときそれについてトライン先生と
激論を交わした末にすっかり日が暮れてしまったことを思い出し、考えるのをやめておいた。
今のこの町も好きだ。だが、昔、この町はもっと違った顔をしていた。
遡ればさらに自分の知らない顔もあったろう。町というのはそういうものだ。時が流れ、人が変われば姿を変える。
(…そういや、最後にあいつと来たのはいつだっけ)
「ごめんね、なんだかばたばたしちゃって。お姉ちゃんには後でよく言っておくから」
「べ、別にいいって。それよりごめんな、折角の休日に」
「ううん?だいたい、お願いしたのはこっちじゃない?」
笑顔で首を傾げるメイリンを前に、ヴィーノは落ち着かないふうで視線を泳がせながら、ソファに腰を降ろした。
場所はホーク家居間。本音を言えば部屋に入れて貰えるのか…などといろいろな意味でドキドキしていたのだが、
流石にそれは叶わず、ほっとしたような残念だったような複雑な気持ちだった。
「それで、これが問題のラジカセ。CD読まなくなっちゃって…」
「うん、じゃあ見せて。…ちょっと分解すると思うけど、いいかな?あといらないチラシとか、敷くものがあったら…」
「わかった。取って来るね。じゃあヴィーノ、その間にちょっと試してみててくれる?このCD使っていいから」
「わかった」
にこりと笑顔で立ち上がると、メイリンはぱたぱたと玄関のほうへ走っていった。
ヴィーノは差し出されたラジカセにCDを入れる。確かにメイリンの言う通り、読み取りに問題があるようだ。
ぼんやりと本体に手を置きながら、…考えてみればこれメイリンの部屋の私物じゃないかウヒョーという事実に
今更のように気づき、思わず弾かれるように手を引っ込め、ボタンを押して動作を停止させた。
……甚だ落ち着かない。
大丈夫だ、たいしたことじゃない。もっととんでもないジャンクを弄った経験ならいくらでもあるじゃないか。
結局中身殆ど取り変えて、それでも動かしたなんてことは沢山あったじゃないか。
ああでもジャンクとかそういう問題じゃない。これはメイリンのラジカセだ。修理すればいいってものじゃない、
いろんな意味で一世一代の勝負。いや何がと言われると実は正直よくわからないのだが、とにかく自分は今、
とんでもない大舞台に立っているのだ。
こんな経験は今までなかった。どうしよう。どうしたらいい。
(どうしたら……)
握った手に汗が滲む。まずい。考えれば考えるほど緊張してきた。
「おまたせー、このぐらいでいい?」
「!、あ、うん、十分!」
居間の入り口からひょこっとメイリンが顔を出し、新聞とチラシの束を胸の前に掲げて笑った。
ヴィーノは慌てて言葉に頷く。
「えっと、テーブルに敷けばいいのかな?でもどうせ古いテーブルだし、ちょっとぐらい傷とかついてもいいからね」
「いや、それは悪いよ…」
手際よく作業を始めるメイリンを、慌ててヴィーノも手伝う。
そうだ、悩んでいる場合じゃない。ともかくここに来た目的を果たさなくては。
新聞を広げ終わると、ヴィーノはラジカセを丁寧に持ち上げ、そっと自分の前に置いた。
「じゃ、始めるけど…、テレビでも見ててくれて構わな」
「ううん、面白そうだから見てる」
「…………」
全く邪気のない笑顔で言われ、ヴィーノは返す言葉を失った。
そういえばヨウランもレイにそんなことを言われたと聞いた。皆一体何がそんなに面白いんだろう……。
工具箱を机に載せて、蓋を開ける。
使い慣れた道具の中から必要なものを選び出し、ラジカセに向かう。
ゆっくりと深呼吸。
(…大丈夫、できる)
簡単なことだ。自分の腕を信じろ。経験を信じろ。
メイリンは信じてくれている。それなのに、肝心の自分が信じられないでどうする。
ヨウランだってそうだ。人の持ち物を犠牲にしてまで俺をからかう奴じゃない。
俺にこの作業ができると思ったから、話を持ってきたに決まってる。
(あ……)
メイリンは思わず瞬きをした。
ヴィーノの顔つきが、いつもと違う。
(集中…してるんだ)
彼は工具のひとつを手にして、目の前のラジカセを引き寄せた。
CDトレイを開き、丁寧に中を調べながら、工具を差し入れる。
メイリンはソファの上で膝を抱き、じっとその様子を見守っていた。
息をするのも躊躇われるような緊張感。
(すごい……)
ひとつずつ丁寧に確認しながら、ヴィーノは作業を進めていく。
その姿は決して要領がよいとはいえなかったが、そこにはひとつのミスも許さない、という気迫があった。
(がんばれ……)
念じながら、ぎゅっと腕に力を込め、顔を膝に押し当てる。
修理されているのは自分のラジカセ。だが、それ以上の意味でメイリンは、ヴィーノがこの作業を
達成できるように、祈らずにはいられなかった。
(がんばれ……ヴィーノ)
「本当にありがとうヴィーノ、もっとどんどん食べていいからね」
メイリンは朗らかな笑顔でペットボトルからジュースのお代わりを注ぎ、テーブルに置いた。
「あ、いや、もうすげー嬉しいから!十分だから!」
「遠慮しないで。どうせお姉ちゃんはシンの家から戻ってこないだろうし、もう全部食べちゃおう」
「その、…これ全部メイリンが作ったんだよな?」
「うん。生地から作るのは初めてだから、ちょっと心配だったけど…」
「いやー、全然問題ないって、高い金払ってケーキ屋に行くのが馬鹿らしいぐらいだな」
「やだ、ヨウランたら上手なんだから」
「な ん で お 前 が こ こ に い る ん だーーーーーー!!!!」
ヴィーノの火山の爆発のような叫びに、二人は手を止めて彼を見る。
「どうしたヴィーノ?ケチャップが噴火してるぜ」
「髪型は元から!ヨウラン!お前は確か電気街にゲームを取りに行くって…!」
「ああ、取りに行った。今はその帰り」
言うと、ヨウランはジュースを啜りながら鞄から電器屋の名前が入った紙袋を取り出し、掲げてみせる。
「だったらさっさと家に帰ってゲームすればいいだろ!なにさりげなく混じってアップルパイ食ってんだよ!
あー、しかもそれ俺が取ったぶん!!」
「甘い、ヴィーノ」
アップルパイをするりと口に滑り込ませると、ヨウランはニヒルな笑みを浮かべ、ハイネよろしく
指を左右に振って見せた。
「確かに俺はお前にメイリンのラジカセの修理の話を振った。その報酬がアップルパイなのも知っていた。
依頼を達成したお前には、当然報酬を受ける権利はあるな。だが!」
びしっ!とヨウランに人差し指を向けられ、ヴィーノは一瞬びくっと怯む。
「…俺の二つ名はなんだかわかるな?」
「…おっぱい星人」
「それじゃなくて」
「スリーピンク」
「もう一声」
「……カップル仕置き人」
「それだ!!」
さらに指先の距離を詰め、ヨウランは肯定の声をあげる。
「若い男女が二人きり、ひとつの部屋でアップルパイをつつきあうなんて事はだ!たとえお天道様が許しても、
このカップル仕置き人ことヨウラン・ケントが許すわけにはいかないんだよ!!」
「なっ!!…べっ、別に!俺とメイリンはそんな…!」
「そんな?ほう。なら尚更、俺の同席を拒む理由はないはずだな?ヴィーノ」
「うっ……で、でもメイリンは…」
ヴィーノは油の足りない機械のようにぎしぎしと首をメイリンのほうへ向ける。
「私は…別に構わないけど」
「…………」
メイリンの答えはなんとなく予想していた通りだった。呆然とするヴィーノの横で、ヨウランは勝ち誇ったように
にんまりと笑う。
「ま、そういうことだから。…あー、一気にしゃべったら疲れた。メイリン、ジュースもう一杯」
「あ、うん」
「ばかやろー…」
ヴィーノはすっかり萎れて、消え入りそうな声で悪態をつくのがやっとだった。
「でもま、ちゃんと出来たんだろ?良かったじゃん。メイリンも喜んでくれたみたいだし」
「…結果的にはそうなったけど」
帰り道。初夏の夕焼けを背に受け、伸びるふたつの影を眺めながらのんびりと歩く。
「けど、本当はヨウランが行けばよかったんだよ。俺緊張しちゃって全然駄目だったし、お前なら
俺がやるよりずっと時間かかんなかっただろうし…」
「馬鹿」
「馬鹿ぁ?」
突然の言葉に、ヴィーノは眉間に皺を寄せてヨウランを見る。
「なんで馬鹿だよ」
「馬鹿は馬鹿。…それじゃ駄目なんだ」
「何が」
「いーんだよ。とにかく駄目なの」
「…わけわかんね」
ヴィーノは肩を竦め、頭の後ろで手を組む。
「わかんなくていい」
ヴィーノのほうを見ず、空を見上げながら、ヨウランはヴィーノに聞こえないように呟いた。
「…あ、それでさ、今日のゲームって何だったんだ?またエロゲ?」
と、それまでの話題はどこへやら。ヴィーノは突然思い出したらしく、表情輝かせ尋ねてきた。
「ほんと馬鹿だな。俺の歳で堂々とエロゲが予約できるか、一般作」
ヨウランは呆れながら答えた。そういうものはだいたいその方面に特化したスリーピンクの同志に回してもらう。
そのぶん彼は秘蔵の写真や情報を同志に回すという、所謂ギブアンドテイクの関係が彼らには成り立っていた。
「なんだー…、あ、でももし一緒にできるやつだったらやりたい」
「出来なくても貸してくれ、だろ?……仕方ねえな、帰ったら2コン持って俺ん家来い」
「やったー!」
元気よく喜ぶ友人を横目で見つつ、ヨウランは軽く肩を竦めた。
まあ、なんだかんだで一人で頑張ったようだし、一歩成長、といったところだろう。
以上、整備士ジュヴナイルSS(?)でした。
ヴィーノ編のはずなのに書きあがってみたらヨウラン主張しすぎでギルごめんなさい。
スリーピンクってヨウランとアーサーとギルのことなんだけど…
>>692 ごめんなさい、一応そのつもりで書いてました。
ヴィーノは仲のいいヨウランの話を面白がってる、みたいな感じだったんですが、
上手くできなくてすいません。
ヴィーノ編も面白かったwGJ!
やれやれ、青春すぎてなんか照れくさくなっちまうぜw
今回もGJ!
「む、ラウ、今日はいつもの仮面と違うね。」
朝の挨拶の後にギルバートが言う。
「ほう。わかるのかねギルバート。」
「わかるとも。今日はいつものより掘りが少しばかり深く、光沢も抑え目で、落ち着いた感じが出ているな」
「ふっ、君もいい目を持っているな。」
朝の挨拶の後のたわいもないやり取り
だが、ほんのわずかな違いを感じ取れる友人を持ったことに、ラウは喜びを感じていた。
「そんなかしら?私にはあまりわからないわね」
ちょうど今登校してきたタリアが話に入ってくる。
「おはようタリア。今日も綺麗だね。君の姿はまるでヴィーナスのようだ。いや、そんなものよりも………」
「おはようタリア。仮面の美は難しいものだよ」
挨拶を返すギルバートとラウ。
「おはようラウ。私には理解できないわね」
肩をすくめながら返すタリア。その脇でギルバートは憮然とした表情をしていた。
「…なぜ私には返してくれないのかね、タリア」
完全に挨拶を無視されたギルバートが尋ねる。
「あら、あれは挨拶だったの?長い世迷いごとかと思ったわ」
至極もっともなことを言うタリア。それには動じず、薄い笑みを浮かべてギルバートが返す。
「当然だよ。私にとって君への思いを伝えるのは挨拶と同じく当たり前の…ゴフッ」
タリアの鉄拳によって言葉をさえぎられるギルバート。それを楽しそうに見ていたラウが口を開く。
「君たちは本当に仲がいいな」
タリアがあせったように答える。
「ラウ。新しい仮面は目がよく見えないようね。変えることをお薦めするわ」
「よくわかってるじゃないかラウ。私達は運命の…ゴキフッ!」
やはり最後まで言えずに倒れるギルバート。
それを見たラウはますます楽しそうになる。
「なにかしら、ラウ?」
それに気づいたタリアが声をかけてくる。
「いやなんでもないよ。それよりも話しがあるんだが…」
まだ不満そうな顔をしたタリアが、怪訝そうな顔になる。
「なに?…いえ、わかったわ。それじゃ授業が始まるからその後でいいかしら?」
「かまわないよ。おっと、先生が来たな」
そういって席に戻る2人。
ちなみに、ギルバートはすでに慣れてしまったクラスメートや先生にほおっておかれ、昼休みまで気絶していた。
いつもと変わらぬ朝の風景。何回も繰り返してきたはずの風景。ラウは、今日も同じように1日が過ぎ、何も変わらず、この満たされた日が、明日からもずっと続くのだと信じていた。
きたいage
699 :
通常の名無しさんの3倍:2006/07/05(水) 17:06:09 ID:tJQYD4as
ムウ・ラ・フラガ
続きに期待
大人組の青春にwktk
大人組キタコレ!続き待ってるヨ(゚∀゚)
こっそり水泳プチネタ投下していきます。
学園の廊下、水着にバスタオルをひっかけた男子生徒がわらわら歩いていく。
レイ「シン、流石にこれは警戒し過ぎだと思うが…」
シン「し過ぎなんてことない!相手はあいつらだ、何があってもおかしくないんだ!」
ヴィーノ「失礼しまーす(ガラッ)」
職員室
アビー「あら、アスカ君たちどうしました?」
シン「先生、俺たち次の授業水泳なんで…、俺の服が入ったプールバッグ
預かってもらえませんか!?」
アビー「え?」
レイ「アビー先生は次の時間、受け持ちの授業はなかったと記憶しています」
シン「お願いします、俺の平穏な学園生活がかかってるんです!」
アビー「そう…なんだかわからないけど大変そうね。
わかりました、これは私が預かっておきます」
シン「ありがとうございます!」
シンたち職員室を出て行く。アビー、シンのプールバッグを机の脇に置いたまま作業中。
タリア「(ガラッ)アビー先生、ちょっと手伝って欲しいことがあるんだけど」
アビー「はーい(小走りに職員室を出て行く)」
アーサー「(ガラッ)あー、今日はプールがあるのか、いいなあ涼しそうだなー…。
…ん?こ、これはもしかしてアビー先生のプールバッグ!?」
アーサー「…はっ!しまった、危うくめくるめく妄想に飲み込まれるところだった!
だ、だがここに置いておいたらそれはそれで危ないだろう、…そうだ、安全のためには
これはどこかへ避難させるべきだ。今職員室には私しかいないし、ここは責任を持って…
………(ちらっとバッグの口に手をかける)」
シン「(ガラッ)アビー先生、ありがとうございましたー!」
レイ「襲撃もなかったな。だから心配し過ぎだと言っただろう」
ヨウラン「お前も大変だな、シン…(野次馬でついてきた)」
ヴィーノ「……あれ?アーサー先生、何してるんです?」
男子学生達とアーサー、目があったまま固まる。
アーサーの手には丁度バッグから摘み上げたところのシンの服。
シン「な、…なななななな何やってんだアンタはーーー!!」
アーサー「フォ、フォンドゥヴァオウ!!?」
レイ「見損ないました、先生!」
ヨウラン「先生…いくら三次元デビューしたかったからって、それは拙いぜ…」
ヴィーノ「そこまで欲求不満だったんだ…」
アーサー「え?ああっ!よく見たらこれは男子制服!!
ち、違うんだみんな!これは不幸な事故のようなものでフォンドゥヴァオウ!!」
タリア「(男子組の後ろからアビーを連れて)何やってるの、皆?」
いやアーサーに怨みはないですホントすいません。
さすがアーサーだ誤解のブラックホールだぜ(でも身から出た錆)
たなばたにばたばたするハナシ投下するよー
いつものライブハウスから、こっそりと出てきた所だった。
シャニ「竹?」
“裏”抜けきらぬニコルは「あァ?」と不良めいた返答をしかけたが、
ここが往来だということを思いだし、のどを切り替える。
ニコル「竹じゃありません。七夕ですから」
笹買いの帰りか、笹をもった少年が兄弟をひき連れ駆けていく。
そのうしろ姿を見送った。
シャニ「……ぼたもち?」
ニコル「いえ、棚からボタモチじゃなくて、た・な・ば・た。七夕の笹」
ふーーーーーーん。
どうにも興味がなさそうなシャニだった。
が。
オクレ兄さんの朝は早い。
寝ぼけ眼をこすり、二度寝を勧める毛布の誘惑を丁重に断り、
いそいそと着替えて顔を洗うと、朝食の準備を始める。
キャットウォークは欠かせない。
二人をギリギリまで寝かせてやりたい兄心だ。
スティ「(っていうか朝早いんだからリ●ァイアスは録画しろよ、と)」
今日のみそ汁は、もやしコーンバターである。この一風変わった実、
アウルとステラに大好評なのだ。中華麺をいれたらもっと喜ぶだろうが、
朝からラーメンライスを食べさせるのはスティングの健康嗜好が許さぬ。
一味唐辛子をテーブルに置く。ないとアウルがぐずる。
ふと、前髪が降りていることに気付いた。
ひとふさが額をくすぐる。どうしようかと考えて、髪留めを取りに行った。
安いラメ入りのピン。ステラのものだ。ステラはトダカにもらったと言う。
そうだ、そろそろ髪を切ってやらなきゃな……
前髪をてきとうに抑えると、ふたたび台所に立つ。
すると。
シャニ「ばぁ」
ぎゃあー!!
……そして、十分が経過した。
目が覚めると、ステラたちが朝食を始めていた。
みそ汁のかおりが飛んでいる。沸騰させてしまったらしい。
アウルがそのことについてブツブツ言っている。が、それを無視して
食卓の下を覗きこんだスティングの目の前には、
シャニ「ばぁ」
ぎゃあー!!
……そして、十分が経過した。
目が覚めると高校前、シャニ・アンドラスの背中におぶわれていた。
スティングは、きちんと制服を着ている自分に驚いた。カバンもある。
ただ、靴はつっかけだった。俺は両さんか。
スティ「せ、せんぱい?」
シャニ「おはよ……」
スティ「はい、おはようございますいやそうじゃなくてっすね」
シャニ「おにぎりつくったから、おべんとにしなよ」
スティ「それはどうも、じゃなくて、いや感謝はしますが、とりあえず降ろして」
降ろされる。
スティ「先輩、こりゃいったいどーいうことで……」
さ、と三枚のカードが差し出された。
答えてほしけりゃババ抜きをしろ、というのだろうか。
とりあえず一枚を引くと、
『にーにー』。
………………????
シャニ「引いたね。はい、にーにーに決定……」
スティ「ハァ?」
アウル「あちゃー、よりによってソレかよ」
ステラ「にーにー、にーにー♪」
スティ「さっぱり状況がつかめないんですが、先輩」
先輩じゃない。
鼻先に指を突きつけて、シャニは言い放った。
シャニ「これから俺は『にーにー』だから」
スティ「ふへぇ??」
残り二枚のカードが下ろされる。『おにいちゃん』と『お兄様』。
シャニ「今日からみんなの『にーにー』だからね」
はーーい♪
アウルとステラがよい子の返事を返す。
あからさまに面白がっている、もしくはよくわかっていない。
スティ「ハァ〜〜〜〜〜?」
困惑の叫びを上げるスティングの横を、生徒らが通り過ぎていく。
(つづく)
710 :
小ネタ:2006/07/06(木) 15:40:16 ID:???
連合高校
廊下
ネオ「おうステラ、おはよう」
ステラ「…」
ネオ「何だつれないやつだなぁ〜おい
まあいい、今日はちゃんと授業出るんだぞ」
去っていくネオ
ステラ「…誰?」
階段
ネオ「よう、坊主ども!
あんましシンナーばっかし吸ってんじゃねぇぞ」
そのまま階段をのぼっていくネオ
不良ABC(誰!?)
トイレにて
ネオ「うひょ〜、朝イチでやるションベンは気持ちいいね〜…ん?」
手を洗いながら鏡を見たネオ
ネオ(うわやべっ、仮面忘れた…)
(((((;゚д゚))))
なんかかなり久しぶりに書いたから適当な話です…すまん
またくる
シャニ「ほら、呼んで」
スティ「に……にーにー」
に や ぁ 。
呼ばれたにーにーは満足げに笑った。どうみても不気味。
その気味悪さがかえってショック療法になったのか、やっと我に
返ったスティングは、通学路に突っ伏している自分に気付いた。
視線が痛い。
胃が痛い。
ユウナ「だ、誰だぁい?授業中だよん?」
シャニ「父兄参観」
スティ「先輩、働いてください」
それか外で待ってて……
そう懇願すると、おんぶおばけだった彼はようやく離れる。
シャニ「……つぎ先輩って呼んだら、おしおき」
足音も立てずに教室を横切り、窓からでていってしまった。
スティングはホッと一息ついて、直後、窓まで駆ける。
ここは三階だ。
いきおいあまって身を乗り出すと、
シャニ「あぶないぜ」
スティ「うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
どうして背後にいるのか。
シャニ「夜空の星にでも聞いてくれよ……」
そう言い残し、シャニは教室を去った。こんどはちゃんと戸口から。
それから夕刻。
スティ「に、にーにー、ただいま……」
シャニ「……おそい」
スティ「バイトがあるんで、これ以上はやくは……」
シャニ「そ。じゃ、めしつくる……。うでたまご、つくるよ」
スティ「先輩それステラとキャラかぶっ……ギャーッ電子レンジはぁぁ!」
(ぼーん)
シャニ「先輩って呼んだからペナルティ……」
スティ「先っ……顔はやめてください!油性マジックはやめてください!」
(どたばたばた)
シャニ「あれ、なんかコゲくさ……」
スティ「コンロに台ふきんがっっ!!!!」
ハイネ「(ガラッ)キャンドルもー!十字架もー!」
スティ「バーニングしてるけどクリスマスじゃねぇよー!」
ステラ「スティング、たのしそう……」
勘弁して。勘弁して。優しく殺して。その日、少年の枕は濡れていた。
昼休みのザフト高校にて、ミーアはニコル・アマルフィを召喚した。
目撃証言によれば、彼は件の人物と付きあいがあると言う。
ニコル「いや、たまに会って話をするだけですよ。その日もたまたま。
そうそう。シャニくんに、自分たちは兄弟か、って聞かれましたね」
ミーア「ふむ?それでそれで?」
ニコル「もちろん僕とシャニくんは兄弟じゃありません……が」
急かすミーアをなだめ、彼はミネラルウォーターを口に含む。
ニコル「……気になることを言われたんですよね。
『とつぜん他人が「あなたの家族だ」と名乗ってきたら、どうする』と」
その証言は、メールを通じて連合高校の表番の知るところとなる。
牙留茄飯の前に、笹が置かれる。しっかりとビニール紐で固定する主人。
それに七夕飾りをつける看板娘。見物している暇人。
コニ父「……へぇ、本当にウチでバイトしたいって?」
アウル「そう言ってるよ、にーにーは」
コニー「でも、手は足りてるし……」
アウル「ああそうか、ふたりの時間を邪魔されたくないよな」
コニー「なんのことだよッ」
奥の席では、フレイが声を潜めかつ荒げていた。
食事をおごるからとのこのこ来た二人は、騙された、と炒飯を噛む。
オルガ「そう言われても、知るか」
クロト「アイツの行動は意味不明」
フレイ「ちったぁマジメに考えなさいよっ。どこかで頭を打ったとか、
悪いものを食べちゃったとか、UFOにさらわれたとか!」
オルガ「マジメに考えると怖いだろ」
フレイ「なにがよ」
オルガ「とつぜん他人が『あんたの母親だ』と名乗ってきたら、どうする」
中華スープにれんげが沈む。
オルガ「父親だっていいけどな。さらに『あんたには兄弟がいる』って言ったらさ」
フレイ「……どういうことよ」
オルガ「よく『人と待ち合わせしてる』って言って出かけるんだよな、アイツ」
クロト「行き先は知らないけどね」
フレイ「尾行ぐらいしなさいよ」
ぐるぐるとかき回され、渦巻くスープ。万能ネギが浮き沈み。
……つまり、あんたたちの考えでは、そういうことなのね。フレイが言う。
マユ「つまりつまり、あの鬼太郎さんとオクレ兄さんは兄弟なの?」
フレイ「その可能性が……どっから出てきた、おガキ様」
マユ「言ってくれるわ、おねえさま」
ミーア「ごめーん。聞かれちゃって」
ルナ「それで押しかけ同棲?……あたしとシンも兄弟のような気がしてきたわ」
マユ「あたしも、おにいちゃんがあたしのおにいちゃんのような気がしてきたわ」
コニー「それは当然だろ」
マユ「よかったわね、コニール。あなたにお義兄さんができたのよ〜」
少女達がぎゃーぎゃーやりはじめたので、男性陣は席を立つ。
ニコル「……そういうことは、あることなんですか」
オルガ「あってたまるか。名乗りでてくるくらいなら、最初っから……。
生きてようが死んでようが、そのまま黙って墓に入っててくれっての」
ニコル「そんなことは」
クロト「今・更」
にらまれて、ニコルはのどが詰まったように感じられた。
クロト「今更」
くりかえされる。
ニコル「……そうは、思わなかったんじゃないでしょうか。シャニくんは」
やっとの思いで言葉をはき出す。二人はすでに背を向けていた。
クロト「今更。……本当に」
(つづく)
たなばたばたの作者さまGJ!
にーにーのこれからに期待
>>710 「あんましシンナーばっかし吸ってんじゃねぇぞ」が物凄いツボに嵌った…。
相変わらずとんでもねえ教師だなおっさん。
>>704-708、711-714
連合高校キター!シャニ気になるよシャニ。
続き待ってます。
ゆで卵はゆでてつくるものだとは知らなかった。
湯を張った鍋のなかの鶏卵を、菜箸でころころ転がす。
こうすると、キミがきれいに中心におさまるそうだ。
最初の数分そうしていればいいと聞いたが、他にすることも
ないので転がしつづける。
……そうだ、煮卵にすると良いかもしれない。
きのうもゆで卵は作った。いくつかは電子レンジの中で無惨な
最期を遂げたが。だから煮卵にしよう。
なじみのおでん屋でよく出される煮卵を思い出す。
戸棚の中にしょう油の瓶を見つけた。たぱたぱと鍋にそそぐ。
三十分ほど過ぎたところで茶色に染まった卵をひとつ取り出し、
殻を破った。中はうっすら色づいている。しかし一口かじって、
……味、うすーい……
なかなかうまくいかないものだ。
ヘッドホンをつけて寝転がる。この部屋は三人のにおいがする。
スティングの。アウルの。ステラの。
ふと、自分の手の甲をかぐ。しょう油の匂いがする。
それはスティングのそれに近い。それは料理のにおい。夕暮れの
商店街と、灯りがつきはじめた団地の間でただようにおい。
もうすぐ“弟”たちも放学だろう。
そばにいたい気持ちもあったが、ナタルがいない校内をうろつくのは
すぐ飽きた。彼女は今、ザフトにいるのだと言う。
ぶらぶらしていると、女子更衣室に入ろうとする仮面の男を見かけた。
それを通りがかったトダカという教師に通報する。彼の髪には、かわいい
ビーズ飾りの付いたヘアピンがついていた。
仮面の男は、数人の教師に引きずられていく。
また、と照れくさそうにトダカは言った。娘のイタズラだ、と。
こないだのピクニックでも、眠りこんだ隙に色々とされてしまって……
ふところから取りだしたクッキーを手渡されて、卒業生とはいえ用もなく
校内に入らぬようにと注意される。クッキーがおいしかったので、素直に
帰ることにした。そして今は卵を煮ている。
外でガサガサと音がした。
そっと戸を開けると、ここの管理人だろうか、男が笹を飾っている。
先端の葉が二階にまで届く、りっぱな笹だ。苦労して柱にくくりつけ、
男は満足げにうなずくと、去っていった。
つっかけを履いて、外に出た。
笹の葉をひっぱる。青臭くて、水気がある。本物だ。
たくさんの吹き流しや紙衣、提灯の中に、ひとつだけ短冊が吊されている。
先ほどの男のものだろうか。文字は裏側に書かれていて読めない。
手を伸ばせば届くかもしれない。
手を伸ばした。
指先が届き、はじくように裏返す。達筆で『ご自由に短冊をお付け下さい』。
なぁんだ、と思っていると、目の前で
ガサガサガサガサ……
笹が倒れた。
デジャブが襲ってくる。いないはずの子ども達の声が聞こえる。
あわてて部屋に逃げもどり、滑り込むようにちゃぶだいの下にもぐった。
ポケットの中のものを握りしめる。ぼろぼろの色褪せた折り紙。
短冊形の折り紙。
スティ「にーにー、にーにー!」
足首をひっぱられ、シャニは抵抗してちゃぶだいの足をつかんだ。
そのままひきずられて部屋を二週。
スティ「どうしたっ、具合でも悪いのかっ」
ひっくりかえされる。ちゃぶだいが。殻を取られたカタツムリがあげるような
悲痛な声で、シャニはうめいた。そこをスティングが抱きかかえる。
スティ「病院っ……」
シャニ「いらない……」
寝てただけだ、と告げると、安心したようにざぶとんの上に降ろされた。
スティ「よかった。部屋に電気はついてないし入ったら焦げくさいし、おどろいた」
しかもなんかアパートの前に、どでかい笹が落ちてるし。
外ではまたガサガサと音がしている。
スティングー、手伝えよー。アウルの声。叫び返すスティング。
ステラ「ただいま、にーにー」
こげくさい、と彼女は鼻をつまんで入ってくる。
ステラ「お客さんがいるの。シンが来たの」
シン「やっと片付いたな……あ、どうも。お邪魔します」
ステラ「シン〜〜!」
シャニ「……誰、だっけ」
スティ「シン・アスカ16歳。……ステラがあのとおりです」
シャニ「……そう」
立ち上がった。シン・アスカが会釈する。シャニは微笑んだ。
そしてエアカットターミネーター。
シン「ッ!!!!……」
意識をもぎ取られて、どうと倒れる16歳。
スティ「にーにー良くやった!じゃない、なにしてるんですか!」
シャニ「だってにーにーとして……オマエも、嫌そうだったし……」
ステラ「シン?ねむいの?シン?……あっ」
やっと入ってきたアウルが16歳を踏み、ステラが抗議をする。
スティングはためいきをついて、台所に向かった。それについていく。
流しの中に、しょう油がこげついてどうしようもない鍋。
スティ「……にーにー」
アウル「押し入れの中」
反射的に隠れてしまったシャニは、またもや無惨な最期を遂げただろう
卵たちに、手を合わせた。たまごごめんなさいたまご。
サンタクロースはいなくても、もったいないおばけはいる気がする。
スティ「怒ってないから出てきてください」
シャニ「……ほんとうに?」
スティ「俺には謝らないでいいですから、ステラには、ごめんくらい
言っておいてください」
シャニ「……ん」
スティ「あれはあれで、俺にも大事な奴ですから」
そーっとふすまが開かれる。
スティングは四人分の夕飯を並べているところだった。
シャニ「……な」
スティ「ん?」
シャニ「怒ってないなら、ピクニックに行きたい」
もう理不尽や不条理には慣れきったのか、スティングは軽く了承する。
シャニ「七夕の夜、天の川を見に」
スティ「夜っすか」
ピクニックと聞いて、けんかしていた二人も騒ぎ出す。ひとり静かな16歳。
翌日。いつもの牙留茄飯。
シン「昨日は、よくわからないうちに家で寝ていたんだが……」
スティ「お前がとつぜん寝たからおぶって帰してやったんだよ」
ステラ「シン、またうちに来てね」
シン「うん。じゃ、近いうちにまた……、なんだ?その手紙」
『この時間に、この場所であなたを待ってます
あなたの大事な女性もいっしょに待ってます』
ステラ「学校でね、スティングがもらったおてがみ」
シン「これ、ラブレター?」
コニー「ピクッ」
スティ「今日は、にーにーと約束があるからはやく帰りたいんだがな……」
シン「相手に心当たりが?」
スティ「まぁ、ちょっと、な」
シン「(っていうか、自然に『にーにー』とか呼ぶアンタはおかしいよ)」
天気予報によると、今夜は晴れ。
しかし空では、分厚い雲が街を見下ろしていた。
(七夕終わったけど、つづく)
にーにーの行動の理由がわかるのだろうが?
16歳…
725 :
プール開き:2006/07/09(日) 19:17:28 ID:???
ルナ「さあ、明日からいよいよプール開きよ!」
シン「…ん?どうしたんだよレイ、浮かない顔して」
レイ「…二人に聞きたいのだが、水泳の授業に使う水着はやはり学校指定のものでないと拙いだろうか」
シン「え?…いや、うち理事長が理事長だし、多少のことは大目に見てもらえるような
気がするけど…」
ルナ「そうそう、だから私も頑張って新しい水着買っちゃった!見ててねシン!」
シン「(びくっ)何を?…って、レイは学校指定の水着は持ってないのか?」
レイ「ラウに水泳の授業があると伝えたら水着を用意してくれたのだが、どうやら学校で指定されている
ものとは違うらしい。俺としては是非使いたいが、違反になるのではと…」
シン「なんだよはっきりしないな。じゃ、その水着俺達に見せてみろよ」
ルナ「そうそう、判定してあげるから」
レイ「そう思ってここに持ってきた(ぺらっ)」
シン「……なあレイ、ラウさん今時一体どこで男性用の横縞ワンピースなんて買ってきたんだ?」
ルナ「私、白黒映画でこういうの見たことあるわ……」
レイ「…やはり校則に引っかかるだろうか」
シン「いや、問題はそこじゃないような気がする……」
ギル「というわけでタリア、是非このTバッグビキニを」
タリア「寝言は寝てから言いなさい!!!(バキドカグシャ)」
保守派← →過激派
ラウ ギル
半二次元派
アーサー
ついでに小ネタ・とあるブティックで
かあさん「試着って楽しいのねぇ。アウルちゃん、これどぉ?
ビーズついてて後ろもホラッ、かわいーの♪」
アウル「(お尻!ってか、ト、トップレス!?)かかかかあさん上!」
かあさん「え?上?(きょろきょろ)」
アウル「(上半身反らさないで揺れるから!)だから水着の上!」
かあさん「…きゃ〜っ、まだ着けてないのっ」
アウル「ゼェハァ」
オクレ「(買う気もないのに二時間試着…いくら身内だからって)」←夏の臨時バイト店員
727 :
通常の名無しさんの3倍:2006/07/09(日) 22:56:18 ID:GGez2zkG
GJ!!
夏といえば海、海といえば露出……ということでメイリンはスタイルをよくするため、色々な女性に意見を聞いてみた。
ある日の夜、それらを書き留めたメモ帳をめくってみる。話を聞いている時点では、メモに夢中でほとんど耳に入って
いなかったのである。
Q1:どうやったら胸が大きくなるのか
ルナ『ああ、それだったらどっかの雑誌にバストアップ体操ってあったわよ? そうだ、これだこれだ。ハイ』
メイリン「一応もらってはみたものの……12ページ……」
メイリンはルナからもらった雑誌を見てみた。
『男の子に揉まれると、胸が育つ! 実際これをやったFちゃんはぐんぐん成長したぞ!』
メイリン「体操じゃないし! つーかコレただのエロ本じゃねーかぁ! こんなもん隠し持ってたのか! アンタがされたいだけだろ!」
叫びながら、雑誌を半分に引きちぎり、落ち着いたところでまたメモ張に目をやる。
ステラ『揉まれると、おっきくなるよ』
メイリン「吹き込まれてんじゃねぇぇぇ!」
ミーア『体質じゃない? まぁそんなに気にすることないよ。大きかったらそれはそれで大変だし」
メイリン「そうだよね……やっぱり体質か」
そう言って次のページをめくる。
Q2:どうやったらやせられるのか
ルナ『運動すればいいんじゃない?』
メイリン「そんな昼真っからゴロゴロしてる奴に言われても説得力ね―よ! つーか嫌味?」
ステラ『おやつ我慢すれば?……モグモグ』
メイリン「モグモグって、菓子食ってんじゃねぇか! だから嫌味?」
ルナ『つーかメイリンが太る理由としてはさ、食べすぎじゃない?……バリバリ……ということでコレ、もらうね』
メイリン「ああ、私のプリン……つーか口裏合わせて二人で嫌味?とりあえず食いながらそういうこというのやめて!」
ステラ『炭水化物のとりすぎはよくないって……ムシャムシャ』
メイリン「電話してまで言ってくることじゃねえだろ! 絶対口裏合わせてる! それにムシャムシャに変えればいいってもん
じゃない! しかもなんか私の行動予測されてる!?」
アーサー『え? そんなもんペイントでちょいちょいっと……』
メイリン「二次元の話じゃねぇよ! しかもこんなことまで書き留めてる律儀な私!」
メイリンは一息ため息をついた。
メイリン「もう寝よ……」
完
ボデーのこととなるとメイリンさんはツッコミの鬼やでホンマ
まるでドモンスレのメイリンじゃないかw
アーサー……
シン「(通りすがり)あれ?アーサー先生、元気ないけどどうしたんですか?」
アーサー「いや、プールの授業を見るのを楽しみにしてたんだけど…。
いざ始まってみるとなんだかエロゲの女の子のほうがいいかなあーなんて…」
そんな感じ?
ギル「……アーサーはもうダメかな?」
レイ「(こくり)」
ほのぼのメルヘンコメディ
たなばたばた
ほのぼのなんだよ!
メルヘンなんだよ!
……そのつもりだったんだ……
──おや。おべんとう持って、遠出ですか?
シャニ「天の川、見に」
──日が暮れるまで、だいぶありますがねぇ。カゼひかないようにね……──
ちくわを竹串にさしてくれたおでん屋と別れて、川沿いをあるく。
すぐそこが待ち合わせ場所。
彼らが来るまで、空を見ながら眠っていよう。
曇っているけど大丈夫。夜には、きっと晴れてくれる。
ちゃんとアレにおねがいしたから、だいじょうぶ。
そのうちここにも浸食してくるのだろう。数十メートル向こうはニュータウン。
いまはまだ、特撮ヒーローと怪人が世話になりそうな空き地である。
スティ「顔に似合わず、ずいぶんと可愛らしい字を書くんだなぁ」
砂利山の下に、少年たちがいた。
年齢は16〜20代前半。無職と高校生のなかよしグループ、というところだ。
スティ「えーっと、オマエら……」
??「おっと。『誰だっけ?』なんてボケはお断りだぜ」
??「さんざんやりあった仲じゃねーか、番長さんよ。俺たちは」
スティ「そうか、そんな仲だったか。じゃあ親しげに右から1号、2号、V3と呼ぶ」
??「勝手に名付けんなやコラー!」
スティ「うるさいアマゾン」
??「俺アマゾンかよ!?」
スティ「かっこいいじゃないか?」
それでも律儀に名乗ってきたのを右から左へ聞き流し、かつ長々と語ってくれた
呼び出しの理由は、『責任転嫁』の四文字にちいさくたたんでまとめた。
(細かくは、かつてスティングが収めた不良グループ『武流鼓巣藻巣』の末端であった
彼ら。当時スティングが日和っていたために、今の連合はザフトに舐められっぱなしで
卒業した自分たちもハクが付かず、生活がうまくいかないのだと主張した)
バイトも稼ぎ時、本来ならこんな連中かまっていられないのが、
スティ「おい。手紙に書いてあった俺の『大事な女性』とやらは、どこだ?」
拘束された少女が、陰からひっぱりだされた。
マユ「ムー!ムー!(オクレにいさん、たすけてー)」
あーーーーーーーーーーーぁ。
げんなりした。
スティ「どーりでステラもコニールもフツーにいるしおかしーな?って思ったんだちきしょー」
マユ「ムー!!(ちょっと、なにその反応!)」
1号「この女、あっちこっちでテメェの後をつけてたからな。捕まえてやった」
マユ「む。(そうそう、オクレ兄さんとにーにーさんの秘密をチェキしようとつけてたの。
そしたら、このウジ虫どもが!あたしみたいなか弱い美少女をさらって!)」
ため息をついた。
スティ「バカかおまえら」
ため息をついた。
ふかくふかくふかく、ため息をついた。
空にかかる雲はいよいよ隙間なくみっちりと敷き詰められ、最初の水滴を垂らす。
少年がひとり、倒れる。
スティ「────なにやったか、わかってんのか」
拳を突き出したままスティングが言い、そして雨は降り出した。
スティ「幼女、拉致ったあげく。手足縛って、猿轡。社会復帰できんのか」
続けざまにもう一人、地面に転がる。さらにもう一人が、腕をふり上げたまま、
ばたり。ばたり。ばたり。ぱた。
スティ「……っつーか、よ」
そこではじめて、スティングの額に青筋が立った。
スティ「なんで後をつけてる女を『ストーカー』じゃなく『大事な女性』と思うんだッッッ!
おかしいだろっ。軽いんだよ悪いんだよ足りねえんだよアタマがッ!てか常識!
常識だ!てめえら箔つける前に常識つけろッ!バカがッ、アホがッ、ド邸脳がッ」
キレて手足をむちゃくちゃに振りまわす。
殴る相手はすでに全員たおれているのが、むなしい。
スティ「あーもーったくよー、バカかおまえらバカかおまえらバカか」
マユ「ム〜(そのバカってあたしも含まれてる?っていうか誰が幼女?)」
ぶつくさ言いながらスティングは、マユの冷えた肩に学ランの上着をかける。
それから猿轡を外しかけて、
マユ「ン───────────ッ!!」
頸筋に押し当てられたことだけはわかった。
ひざが崩れ落ちる。両脇を捕らえられ立たされた。すかさず振りはらって殴り飛ばす。
そいつはパンツ丸見えでひっくりかえる。服を着たゴリラかと思ったが、女だった。
歯が折れてたらかわいそうだな、と思った。
スティ「スタンガンは首に当てちゃいけませんって学校で習わな」
……かったか。というより、習わないか。
最後まで言う余裕がない。
2号「へへ……やっと来た。さすがにこんだけの数にゃ、テメエも。グェッ」
スティ「寝ろ。……さすが雑魚は、徒党組むっていうのは、お約束だな」
大多数は男で、知っている顔も知らない顔もいた。
だが素行がよろしくないのは見てとれる。その目的がみな同じなのも。
並びに並んだ追加のお客さま方は、揃いも揃ってお手てに物騒なものを持っている。
スティ「大繁盛、満員御礼だな……カラダが保たねぇよ」
一号「……抹殺してやる」
スティ「人に殺すとか死ねとか言っちゃいけませんって学校で」
最後まで言う余裕がない。
雨が降っている。
もう約束の時間だ。
あたりを見まわすが、姿はない。河原には人っ子一人いない。
いそがしいのだろう。だから待とう。けれど、次は待つ必要もなくなるだろう。
バイトをしよう。いっしょの時間を共有するのだから、待ちぼうけも一人ぼっちもない。
あのバカのバカ妹は、こいつらの視界に入ってないようだった。
必死で這いずって逃げている。いいこだ。でも、もうすこしちゃんと着せてやるんだった。
制服は雨除けにもなってない。ブラウスが泥だらけだろう。
アスカさん家の奥さんには商店街でよく会うから、気まずくなるな。
すみません、ごめんなさい
雨は降り続いている。
梅雨の時期はべんとうが傷みやすいのだと、本に書いてあった。
ちゃんと、きちんと、一時間は冷ましてみたが。
傷んでいたらどうしよう。
拳を痛めたらダメだ。包丁さばきがブレる。コニールが怒るじゃないか。
足をひねったらダメだ。給仕が遅くなる。コニールが……
つかまったのが、あいつじゃなくてよかった
雨、雨。
川の水が、かさを増している気がする。
どこから来たのか笹竹が流されていく。短冊はひとつもついてない。よかった。
やめろ。はなせ。その娘にさわるな。
泣いてるじゃねぇか。やめろ。
そいつはオレの大事な妹の、大事な奴の、大切な妹なんだ
やめてくれ
短冊に書いた願い事は、一晩のあいだに天の川に流れていく。
だから翌日にはもう、短冊はゴミになる。
けれど天の川に流れる前に捨ててしまったら、ねがいごとはかなわない。
おもいだす。
ささがたおれた
みんな泣いてしまった
ごめんなさい
感覚のない肩をつかむのがもう誰なのかもわからない。
服がめくられる。かぜをひかせて殺す気か。なるほど完全犯罪だな。
なにかゆうことはないかと聞くから、こんな雨の中で煙草吸うのはとても
とてもバカに見えるからやめなさいと慈母のように優しく
言い切る前に腹に火が押しつけられて消える。いいこだ。痛い。
しかしまた点け直す気だ。雨に苦労して。そんなに新しい灰皿が気に入ったか。
オレは笑うがマユちゃんは泣いていた。
ごめんな。かぜひいたら責任取って看病する。いや、アイツのほうがいいか。
雨が降っている。
もう約束の時間だ。
今からでは到底間に合わないし弁当もつくってないし、でもこの雨だから
きっと家にいるはずだ。もう夕飯にしているだろうか。
台所は今日も目茶苦茶になっているだろうか。出前を頼んでてもいい。
たのむから待たないでくれ
きょうは帰るのがとても遅くなりそうだから
最初から待っていないのなら、まちぼうけもひとりぼっちもない。
おれはまってないからいいんだ。
みんな短冊に色々書いてたけど、おれはなにも書かなかった。
けど屋根裏部屋の窓から、彼らがこっそりと笹のてっぺんにつけた
あの表がまっ青で、裏がきみどりの折り紙でつくった短冊が。
どうしても読めなくて、気になって、手を。
あの日は雨がふってやんでふってやんだ魔法の日。
がんばって力尽きたてるてるぼうずは、短冊といっしょに捨てられた。
けど
あの表がまっ青で、裏がきみどりの折り紙でつくった短冊は……
シャニ「まだかよ?ゆで卵、すげぇうまくできたんだぜ……」
(つづく)
語彙が貧困で申し訳ない、感想は一言だけだ。
超G・J!!
やっつけほのぼのたなばたばた
(つづき)
雨が降っている。
雨は降り続いている。かがみこんで、誰かが鼻息をかけてくる。
??「いい格好だな、番長」
スティ「……俺は、もう……、番長じゃ、ねぇよ」
うそをつけ。建前ではアンタが自分の女だか妹だかに受け渡した番長の名。
だが結局、権力はアンタが持ったままだ。連合高校はあんたのもののまま。
……そういう風に思われることもあるのか、と目を閉じる。
スティ「番長は、いるじゃねえか。うしろに────」
目の前のいるヤツが背後を見た。その後頭部に、足跡をつけてやる。
わらった。
顔面にぶち込まれるはずだった反撃の拳は、笑う唇に当たるところで止まった。
スティ「受け取れ、元番長からの祝福だ」
男相手じゃ互いにイヤだがな。……ぐらりと倒れる。互いに。背から。
就職しろよ。泥のなかの相手に、だれかの腕のなかで言う。
たのむから待たないでくれ。最初から待っていないのなら、────
アウル「待たせたな」
スティ「待ってない」
なんだよー。せっかく来てやったのにさー。
アウルはぷりぷりと怒る。両手に一名ずつ、知らない誰かの髪をつかんだまま。
スティングは妙にわらいが止まらない。その肩を支えているのは、オルガだ。
オルガ「あーもーったくよー、バカかおまえバカかおまえバカかおまえバーーーカ
せっかくセットした髪クリーニングだした服どうしてくれる?金払えよ?」
かつあげを始めたオルガの背すれすれに、鉄球が飛んできた。
クロト「当たったらよけろよ〜。けっこうひさしぶりだからさ、この玩・具」
オルガ「当てられた時点でよけれっかアホ」
てのひら大の鉄球はクロトの手の中に正確に戻る。よく見るとヨーヨーだ。
本体は鋲付き、チェーンは鎖。それを器用に扱ってみせている。
倒れている名称不明の一人が、ゲェッとうなる。
クロト「……知ってるんだ?コレのこと。じゃあ、僕と遊んだだれかかぁ?」
オルガ「たしかに、見おぼえある気がするな。えーっとおまえは……」
伏せる者は這いずり、まだ立っている者はやけくそ気味に殴りかかってくる。
そこへ、ステラが半ば四つ足になった低い姿勢で駆ける。跳ぶ。
アウルの肩を踏んでさらに跳躍。「ってぇー!踏むならスティングにしろよ!」
地上を薙ぐ少年らに加え、上空から落ちてくる少女。相手は惑った。
そして叩き潰された。
オルガ「同級生だったか先輩だったか先公か食堂のおばちゃん……いやいや」
ミーア「見おぼえないのは、きっとウチの生徒よ。元、ね」
周囲すべてを吹き飛ばし、ぶるんぶるんゆっさゆっさ現れた新たな影。
ミーア「よし、ぜんいんころすかー!」
スティ「人に殺すとか死ねとか言っちゃいけませんって学校で……」
クロト「ザフトのもいるのかー。そうかー。そりゃおぼえてねーよ」
スティ「…………そちらさんも、出てきたってことは」
レイ「連合だけのことでも、もちろんお前一人の問題でもないということだ」
スティ「誰よりもラウ、何よりもラウ、どんな時でもラウ、とにかくラウのアンタまで」
レイ「……ギルのことも考えるぞ、オレは」
ただひとり、レイは傘を差していた。次々殴りかかる者を華麗なスピンで避けつつ。
ミーア「ちょ、泥が飛ぶ!あたしに泥が飛ぶ!っていうか自分でも泥かぶってない!?」
番長格だけではない。両校から、兵は輪となり檻となるほどに集っていた。
ちくしょぉ、と足下で口々にわめきだす。
聞いてねえ。こんなに来るかよ。ザフトの表も裏も出てくるなんて!
フレイ「把握済みだったのはウチのだけだった、ってことかしら」
……ならば、あたしの得意技も聞いてるのかしら?
フレイ・アルスターはそう言い、見とれたように呆然とする少年に軽やかに近づいた。
困惑気味に出されたロッドはかすりもせず、美少女の指が防刃ベストを引き裂く。
フレイ「……男のガードを解くのが得意なのよ」
落ちる防具。すかさず繰り出される金的。
下を狙うならベストを外す意味はなかったが、そこはデモンストレーションだ。
ここに連合・ザフト両軍、表と裏の頭、そして連合最強世代の二人、そして……
スティ「遅えよ、ヒーロー」
シン「うるさいな」
妹を手に抱いたザフトのエース、傷だらけの天使シン・アスカがいた。
拘束を解かれたマユ・アスカは泥にまみれていたが、近づいてきたスティングを
見るなりぺちんと平手打ちをくらわせた。スティングは無言で頭を下げた。
マユ「悪いとか、すまねぇとか、許せとか言ってみなさいよ!」
彼がそれに素直にしたがったので、今度はぽかぽか叩きはじめた。
マユ「……お前が悪いんだろとか自業自得だとかバカ娘とか言ってみなさいよ……」
スティ「かぜひいてないか、バカ娘」
マユ「知らないわよ、ばかオクレにいさん!」
彼女は、わっと兄の胸に突っ伏した。
スティ「まだ泣いてんのか。そんなに怖かったのかよ。……ごめんな」
泣いてなんかいない、と鼻声。
このとき生き残っていた不良二名、それぞれシンとスティング二人の背後を
襲おうとしたが、二人同時の息のあった肘打ちにより落とされる。
スティ「ごめんなバカ娘」
マユ「ばかオクレにいさん!」
シン「バカって言うほうが、バカなんだぞ。だから、ふたりともバカだ」
人差し指をたてて、元祖おにいちゃんはビシッと言うのだった。
拘束した名称不明組はオルガたちにまかせた。あとはなるべく問題のないよう
処理してくれるだろう。マユはシンに帰す。ステラは、
ステラ「……シン……」
スティ「本人は大層不服そうですがおまかせします」
フレイ「はいはい。きちんとキレイに洗って返したげるわ。アウルもね」
アウル「いいよ、いらないよ僕は!僕がにーにーの方へ……アッー!」
まだ、彼はあの場所にいるだろうか。
オルガ「シャニのことだから行動が予測つかねぇ……お前は常識的な行動をとれ」
ミーア「常識的には、病院に行ったほうがいいんじゃないの?」
無茶するな。いなかったら帰ってこい。帰ってこなかったら、むかえにいくからな。
そうしたらクリーニング代カサ代ガス代心配代その他諸々上乗せだぞ!
さんざん脅されてから、スティングは走りだした。
レイ「なぜだ?この雨の中、まだピクニックをするために待っているなどと」
クロト「ふーん……金髪貞子さんは、そんなバカなと思ってる?」
レイ「(髪が濡れて重い……)オレはしないし、オレの知るかぎりでも誰一人として」
クロト「どうしてか、おにいちゃんが教えてあげましょーか?」
小指をたてて、童顔のおにいちゃんはエヘッと言うのだった。
クロト「バカだから」
オルガ「そ。止めてもしょーがねえんだよ。スティングは家族バカだし、シャニは……」
約束の河原には誰もいない。
そうだ、近付くほうがおかしい。雨と濁流は人払い以外のなにものでもない。
おそらく、帰ったのだ。
待ちぼうけも一人ぼっちもなく。だからこれで安心して帰ろう。
スティ「……」
防波堤はびしょぬれで散った葉やゴミをくっつけている。
川は水面下でどうなっているのか、さまざまな物が顔を覗かせては沈む。
いま流れていったのは、ゴムボールだろうか。
川岸にひっかかっているのは、水草の塊だろうか。
それともあれは
人の頭じゃないだろうか
スティ「うわっ」
タックルにより斜面を転がった。
土を掻いて、転がる。混ざりモノの多いカフェオレの水面がすぐそこあった。
追って降りてきた相手も転がる。
誰だった──たしか、右から二番目────
覆い被さってくる男はうなっていた。スティングが殴った傷が脳にきたのか。
さかんに唱え続ける口元は、……ひきょう、と言っているように見えた。
両校から大勢やってきたことだろうか。
アウルたちが来たことだろうか。
手加減なしで殴ったことだろうか。
ぶつぶつと呪詛。……この……雑魚どもが……おまえなんかが俺に……
スティ「……雑魚が、徒党組むっていうのは、お約束、だろ」
スタンバトンが下腹部を刺すように押し当てられた。同時に眩しいストロボ。
放電。──これは痛みどころじゃない。立ち上がれない。
まずい……。
爪が真っ黒に染まった手がスティングを押す。水の中へ落とそうと、押す。
押す、
押す、
押す
押す、
押す、
押し返される
押す
押し返される
……?
押し返すこの 手 は一体、誰だ?
気付いた。
探し人が水面から頭と手だけを出して、そこにいた。
シャニ「はろ〜えぶりにゃん」
ぎゃあー!!
……そして、意識が覚醒する。シャニが水面から上がってきて、スティングを
川に落とそうとする男のあごを蹴り上げていた。その足が眼前にあった。
突き出される反撃。
杖の電極は濡れた服にからめるように、ぴったりとシャニの腹に当てられた。
スティ「!!」
発光。しかしそれはシャニのわき腹と腕の間をすり抜けて、背後で起こっていた。
スタンバトンの第二撃。胸上部に当てられる。それは気がつくと肩に滑っている。
次いで三撃目。四。五。……八撃目は腕の甲へと反らされた。
シャニ「は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ち」
突然の声。
故障したのかすでに光すら発しないただの警棒が、それでも振りまわされる。
シャニ「きゅ〜〜〜〜〜〜う……じゅ〜〜〜〜〜〜〜〜ぅ、……あー、うざぁい」
にぶい音がした。
動かない体で見ることができたのは、首を狩るようなラリアートをすでに決めた背。
1号だったか2号だったか、そいつは斜面で突っ伏して動かない。
肺炎を起こして死なないことを祈った。これ以上の面倒はごめんだ。
スティングは這えるようになった体を、シャニのほうへと近づける。
彼はスタンバトンを拾い上げ、眺めていた。
スティ「にーにー……」
シャニ「天の川」
バトンは魔法の杖となって掲げられ、上空に風を呼んで暗雲を流していく。
いつのまにか、雲はちぎれちぎれに夜空を覗かせていた。
シャニ「すっごい遅刻だぜ。ずーっと待ってたのに」
スティ「すいません」
シャニ「でも家族だから許す。……こいつ、なに?だれ?」
スティ「さぁ」
シャニ「邪魔だから川に流すか」
さすがにそれはまずい。
シャニ「おまえが遅いから、弁当、流れていっちゃったんからな」
それは自分が落としたんじゃないだろうか。だから川に浸かっていたんだろう。
スティ「それ、なんですか」
へへぇ、とシャニは笑った。なにかを洗濯物のように伸ばして、風をあてている。
それはボロボロのベショベショの、正方形を半分に切った折り紙。
おぼえてる?
これ、お前が書いたものなんだぜ。
シャニ「ほら、ロドニアでさ。字、まだ残ってる。えんぴつでよかった」
そこに書かれていたのは十四文字。
“やさしいおにいちゃんがほしい”
スティ「…………」
シャニ「下から見てたんだぜ、これを笹のてっぺんにつけるの。
てっぺんにつけるくらいだから、なんて書いてあるんだよって思って、
おれは笹にのぼって、そうしたら笹が折れて、足も折れて……」
スティ「あった、そういうこと。思い出した……」
シャニ「それで短冊は全部だめになって、天の川にねがいが届かなくなった。
でもこれは手の中にあったから、せんせいにも捨てられなくて」
ずーっと持ってたんだけど、しまったまま忘れてて、つい最近おもいだした。
それで、『どうにかできないかなぁ』って思って、それでさぁ……それで、
スティ「でもこれ、オレが書いた短冊じゃないです」
…………。
シャニ「ほぇ?」
スティ「みんなが書いた短冊を付けるの手伝って、でも、オレはなにも……」
最初から待っていないのなら、まちぼうけもひとりぼっちもない。
おれは、まってないからいいんだ。親も引き取り手もなにも、またない。なにも。
スティ「……なにも書けなかったから」
シャニ「じゃあ、これ、誰の」
そこで気がついた。
十四文字の上に、消しゴムで乱暴に削られ筆跡だけが残った九文字がある。
シャニ「……『ス』、『テ』、……『イ』?『ン』……『グ』?、『みたい』、『な』……?」
アウル「 | 、_(o)_,: _(o)_, :::|ぁう
| ::< .::|あわ
\ /( [三] )ヽ ::/あぁ」
地平線のかなたから走ってきたアウルが短冊ひったくって川に流した。
アウル「水に流して─────!」
そしてアウルは顔を真っ赤にして走り去っていった。
オルガ「……なんだよありゃ。ひとりで先に七夕流ししやがって」
シャニ「たなばた……ながし?……そうめ」
クロト「流しそうめん関係ないし!」
オルガ「七夕飾りを海まで流して、祈願を神様に受け取ってもらうんだよ。
そのまま捨てちゃいけないって、ロドニアでも院長たちやってたろ」
シャニ「……毎年?」
オルガ「毎年」
シャニ「……おれが笹折った年も?」
クロト「あれ最・悪だったよね。せんせいたち泥まみれの短冊ぜんぶ拾ってさ、
お焚き上げして、だいじに流したんだよ。僕、手伝わされたんだから」
シャニ「短冊は一晩つるしとくだけじゃないの?」
オルガ「じゃないの。それじゃ空まで願いが届かないぜ……うわッ」
スタンバトンが突如、バチンと火花を散らす。ショートだ。
感電してシャニは倒れた。
スティ「……にーにー!」
にーにーはやめる。
そう言ってシャニはいなくなり、元の日常が戻ってきた。
彼のいた痕跡はそこかしこに残っている。台所にもう使えない鍋。大量の卵の殻。
そして大量の──てるてるぼうず。
部屋にあったすべての紙および衣類は、てるてるぼうずになっていた。
スティ「……そりゃ晴れるさ」
タオルの伸びきった生地の中には、ステラのパンツが丸めて詰め込まれている。
ひとつひとつたたんで、しまう。
テーブルの上に、ゆで卵と卵サンドが置かれていた。ゆですぎで黒ずんだ卵と、
味付けはひたすら濃く、殻があちこち混ざるサンドイッチを朝食にする。
決してうまくはなかったが、スティングはすべてたいらげた。
ニコル「聞いていいですか?」
シャニ「もーまんたい」
ニコル「以前、きみが『とつぜん他人が「あなたの家族だ」と名乗ってきたら、
どうする?』という質問をしてきましたよね。あれは一体」
シャニ「ああ、あれ……スティングたちにさぁ」
他人(おれ)が「あなたの家族(今日からにーにー)」なんて言い出したらさ、
ふつーはどういう反応されんのかな、って思って。
シャニ「もしニコがキモがったらさ、やめようかなって思ってたんだぜ」
ニコル「……そうですか」
あと、さいきん誰かと待ち合わせといって出かけるのが気になる、と
オルガくんたちが言ってましたよ?
……あー、それはコレ。ライブするときは、そう言って出てくるから。
ニコル「……なるほど……我々は勘違いで盛りあがったということか……」
シャニ「???」
牙留茄飯。
フレイ「なによっ、ぜんぜんちがうヘボイ理由だったじゃないっ」
オルガ「は?オレたちがテキトー言ったの、信じたのか?」
フレイ「だって実の親がでてきて……なんて、リアルに言うんだもの!」
オルガ「ありえねーって。生まれた瞬間、産婆殺してそうなシャニだぜ?
親なんて、その場で生き別れが死に別れになってドラマ終了だ」
シャニ「なに、ぶっそーな話してんの」
クロト「おまえが物・騒だって話だよ」
フレイ「物騒な上、わけわかんないわよ。このにーにーは」
シャニ「にーにーやめた」
なんで?
シャニ「短冊に願い事なんかしなくても、けっこう、かなうみたいだから」
となりのテーブルにいるアウルを見ながら、つぶやく。
フレイ「昔の短冊をかなえるために行って、そして数日したらこれよ。
……ほんっと、わけわかんないわぁ」
シャニ「わかんないの?……バカだね」
フレイ「どっちがよっ」
牙留茄飯にスティングが入ってきた。コニールが手を伸ばしかけるが、
それより先に店の主人がにゃんまげよろしく抱きついたので、看板娘は
だまって奥にひっこんでしまった。
スティ「おやじさん泣かないで。大丈夫っすよ、こんなケガくらい。……あ、」
にーにー。
目が合う。シャニは言う。
もう、にーにーじゃない。
シャニ「……つぎにーにーって呼んだら、おしおき」
そんなぁ、とスティングが困ったように苦笑い。へへぇ、とシャニも笑った。
いったん染みついた呼び名は簡単にはとれず、七月が終わるまで彼らは兄弟でいた。
おわり
うわああネット繋いでみたらたなばた完結してた――!!
なんかもう胸が熱いよ(∩Д`)゚。にーにーも皆もいい奴だな!
個人的にミーアがいい味出しててカワイス。
超GJ!
そろそろ新スレ立てた方が、よろしいかと。
新スレ立て乙。
こちらは埋めに入ったほうが良いかな?
とりあえず短かいのおいていきます
ある日の牙留茄飯
シン、定食を平らげて教科書とノートに向かっている
スティング「……おい」
シン「…………」
スティ「お前な…、客の少ない時間だからって、飯屋で自習ってのはどうなんだよ」
シン「なんだよ兄さん、もうすぐテストなんだから大目に見てくれよ。お客さん混み合ってきたら
ちゃんとどくからさ」
スティ「兄さん言うな。…家でやらないのか?」
シン「駄目だ。いつマユが仕掛けてくるかで勉強なんてしてられない」
スティ「図書館でも行きゃいいじゃねえか」
シン「……誰かにはちあわせるかも知れないだろ」
スティ「(ここだって十分その可能性はあると思うが…)…人に会いたくない理由でもあるのか?」
シン「……そんなところ」
スティ「?」
シン「いつもの連中…、会ったら結局頼っちまいそうだから。それじゃ俺が努力したことにならない」
スティ「頼っちゃいけねえ理由でもあんのか?」
シン、手を止める
シン「……ノート貸すって言われたんだ」
スティ「ん?」
シン「レイ。…俺がテストのことで頭抱えてたら、ノート貸してやるって」
スティ「よかったじゃねえか」
シン「これまでの俺だったら喜んで借りてた。…けど、その時突然思ったんだよ。
本当にそれでいいのかって。…俺、皆と一緒にいたくて、今の学校は自分で選んだ。だから毎日
すごく楽しいよ。けど、だったら尚更、甘えちゃいけないんじゃないかって。
ここでノートを借りたら、俺は仲間に甘えるためにザフト学園に入ったことになるような気がしてさ」
スティ「で、今度のテストは自分の力でなんとかしようと思った、ってわけか」
シン「…………」
スティ「俺からすりゃ、それは考えすぎだと思うけどな」
シン「?」
スティ「あのな。…人に真っ直ぐな感情を向けられるのはお前のいいところだと思う。だがどうにも、
自分の感情ばっか固執する傾向にある気がするな。…お前、逆に仲間が自分のことをどう思ってるか、
真面目に考えてみたことあるか?」
シン「えっ……」
スティ「確かにお前の親友たちはスペックが馬鹿高い。まあ、奴らは奴らでそいつを物凄い無駄なことに
消費していることのほうが多いような気もするが。けどな?仮にお前が甘えてるだけの存在だったら、
あいつらは今日までお前と一緒にいたと思うか?」
シン「…………」
スティ「これまで過ごしてきた時間を思い出せ。お前といて、あいつらはどんな顔してた?
それが答えだ。あいつらが惚れ込むだけのものが、お前にはあるんだよ。もっと自信持て。…そもそも
逆に考えれば、あのレイにノート貸すとまで言わせる奴なんだぞ?お前は」
シン「…兄さん」
スティ「だから兄さんはやめろって言ってるだろ」
シン「…ありがとな、なんか楽になった気がする」
スティ「…まあなんだ、辛気臭い客に居られたら、売上に響くからな(横を向く)」
シン「っていうか全然らしくなかった。絶対絶命で弱気になってたかも知れないな」
スティ「だが、自分の力で立ち向かおうっていうのは悪くねえし、せいぜいギリギリまで頑張ってみろ。
追試で勉強が必要になったら、客の少ない時だったら飯食う前提で歓迎してやるからよ」
シン「あー、ぜってー追試なんか受けねえ!やってやるさ!!」
おしまい
ume
梅
埋め
産め
もめ
うめぇ
埋め
埋める
,j´ `' レィ
,j __;;;;;、| _,...._
ヽ l __ _l/ , r''" 丶
「K_;;;;;r;;;;;;;ノ ゝ` /,ィ, 、 ヽ
`l、 __'_ / ゞ`ノiイッ'´jィ;l,ル'リ
_r1 \__/l、,、 ,.、ィゝl.リ" ; ´ノ、'、
_ -''´| ! ', |', `ー- 、 ,ィ;;;;;;;;';::::ゞ゙ヽニイ:/;;゙;
,∠ ! l―- '"l ヽ } |:.ヽ;;;;;;;i:::::l‐ 7:::/;;イ}
{ ヽ | ! , | } / ! j:.:.:.:ヽ;;;!::::| !::〃:/.{
_ノ 丶 {, |_」_」 | | | j:.:.:!:.:/;|:::::! ノ:∧:.:.:.:l
. j , -''´ ', l::::::||:::::| | j !|. /`rへrr- 、 ノ:.:.:.ヾ`'ーf'「~「 」_:.:.:',
/ , ヘ ', |:::::||::::::||ハ く r' {i! l 丶__ ';.:.:.:.:.:.ア、彳「_」,.へ:.:.:.:j
/ ニミく ', ', l:::::||::::::| l | } ゝ{;スリ ,l } } __ ,.ニrr‐'- 、`,゙l 「ヾy┴く,,.._
丶、 \ } , ',|、::||:::/|/| |. ト ノ /ハ {ニ} / } ! Y }Y { j ゙, }`l {, }_
\ `ヾく ゙! ヾ/ |. | ! `ァ',.-‐彳z,._ル_1 __,」_」」,. -l-j-Lく Y- ゞシ-r' /
\_ /ヽ | ;, || | /ヘ _ゝ‐弋ニ|=彳 =''|,∠-'‐'" ̄\. ', ! j /_ ,.-
,.‐''"`‐イ i,{ |ニv;ニ| ! |__/ 〆´,.-''∨´. |_,. ┴ ''´ ', ', ', _,イ ,'´
――く___」{l{ ゙ |―ヤ'´| ! |_∠,.∠ -‐ r ''" 」ハ ',´ r{ /
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埋め立て処理
梅
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「埋めもに」ってなんだ・・・orz
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ヽ7 {r;ぃ゙ヽ、、}-ぃ } ,`y'
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/,イ l /l ハト, 、', ヽ l::/::::::::;::::ll';:!ミl:! !::/ナlノテリ !:::::::::ト;:::::ハ
. /´| l /=ミl / ,ィl'_∨ ` ヾ:ハ:::::::::';:::l.`ヒリ! l/ ヒシ /::::::::;::lノ::/ 埋め
// /.,ィ_ノfl' ヒシ' lィ ,ヘ',l' ';::::l;::ヽ:'、 '::: /:::::::::/l!::::、'、
/7 f `'"´ 丶 ,'ノ´ ヽハ:ト;T` ' _ /;::::;:::/ゞ―'-、
/_....,,, ィ、'、 ,._ ハ フl:::ヽ、`ニ'' _,.l::/l:/'" ̄ ゙̄!
/,,.._丶、 '´‐ ,ィ´`ヾ l::::ハ/`>、r'´r´イ ´ !
´__ゝ`|` ''−‐'― ''7ー―- 、 ∨ ヽヽヽ l ゝ'、 _,.-‐''"`!
_,.-‐''"´ ̄ _,,,..>' 、_ ∠....,,,,___ `ヽ ス', ', l レ',.-''" _...,,ニ=- 、
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