だろ?
これって類似スレなかったかなあ…
2
むしろレイが今の10倍叩かれてそうなヨカーン
でもザフト側として変なこと言ってるわけではないから、
ラクス辺りのように叩かれたりはしないだろ
レイが女の子だったら議長が・・・シャア・・・
普通に展開としては燃えるかも…
議長は違う人が好きかもと悩みつつもそれにしたがうレイと
そんな状態から助けたいシンが対峙する
8 :
通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 22:27:48 ID:pCtRQ865
>>7 シン、それは相当頑張らないといかんだろうな
現状ではレイのこと信じてなんでも言うこと聞いてるわけだし
…ところで、同室設定は生きたままですか?
女の子だとエロ過ぎるからだろうな
議長の為になんでもしちゃうとか
幼少期から…てのはまんま源氏物語になるし
シンには体使って篭絡
まんまフレイ
でも面白そうだな誰か種死リメイクしてくれw
体使えばイチコロだろうに敢えて、つとめて異性と意識しあわないようにして共闘してゆくのも萌えかもしれん
>>9 面白そうだけど、復讐か策略かと違いはあれ、やっぱフレイとかぶるなあ
いいんじゃないか?
13 :
|д`):2005/08/08(月) 23:20:36 ID:???
|д`) |д`) |д`) |д`) |д`) |д`)
>>8 某秘密の忍者さんのように女だということを隠してるなら同室設定もありだが。
この場合、わざわざ隠す理由が見つからない。何かあるか?
とりあえず、レイが女なら議長との関係が自然になるなあ。
キラがフレイとクルーゼを救えていたら・・という一種のIFじゃないか?
というか、そもそもこっちの方が今よりも数倍纏まってるように感じる
面白そうだからあげ
面白いけど、レイシン腐女子がたかってきそうなスレだな…
あいつら腐臭隠さねーし
>>15 なるほど。種のIFでありクルーゼに関してはアンチテーゼか。
シンとキラの対比もよりはっきりするな。
男のオリジナルから女のクローンを作ることは可能らしいしな
フリーダムに恨みを抱く、ダークヒーローとダークヒロイン
糞スレ立てんな腐女子
>>20 今度の主人公は、前作の主役機に愛するものを奪われている。
当初のシンの設定には燃えてたなあ。まさかそれがカラミテry
共通の敵を持つ、ダークサイドのヒーローとヒロイン。良いじゃないか。
いっそシンの家族の仇もキラに戻してほしい。
小説版とボンボン版はシンの仇の相手がキラだお
今のところはな
なるわけねーだろボォケ
女のが話題にはなってただろうな。キモイマンセー厨もアンチも今より大量発生するとおも。
俺は女だったらキラレイで鬼畜ものに萌えたはずだ。
仇に犯されて普段冷静なレイが〜みたいなヤツ。
まぁ名作になるかどうかはシンにかかってる。
こんな話だったら素直に感動しそう。
あと超展開的なカップル発生より自然に出来そうだ。
レイが女の子だったらまんまシャアとクエスじゃん
シンはその場合ギュネイなのかハサウェイなのか
むしろシンがクェスぽい件
>>28 ああ、たしかにw
だがレイがクェス(おにゃのこ)だという前提に沿って考えると、やっぱシンはギュネイかな
ギルにライバル心抱きそうだ。レイがおにゃのこだと
議長の平和への活動には賛同しつつも、レイが議長一番なのは許せないのか
議長がMSには乗らない分、まだマシかもしれんがなw
だとしたらシンはどうやって議長に勝とうとするんだ?
パイロットと政治家じゃフィールドが違いすぎる
>>32 「戦場でレイを守れるのは俺だけなんだ!安全な場所から命令だけしてるあんたなんかに!!」
みたいな。
議長がシンのそういう青臭い行動を鼻で笑いつつ…
みたいな展開なんかいいな…
しかしレイは常にクールな無表情なので、シンのことどう思ってるのか最後まで分からない
萌えスレage
もしもこの二人が死ぬ事があっても虎とアイシャみたいにお互い抱き合って逝って欲しいな
この設定だったら議長を恨むな
とりあえずタリレイハァハァしとくか
レイが女の子だったらタリアのシャワーシーンはそれこそレイシャワー祭りが起きただろうな
シンはアスランとの間のわだかまりも解けて「おまえも俺達と一緒に来るんだ!」とか言って誘われるんだけど
議長に殉じようとするレイをひとりぼっちにしたくないばっかりに敢えて残る、みたいな
そして最後まで、キチンと思いを伝えることすらできず一緒に逝く
ヴィーノやデュプレが(名前うろ覚え)レイのシャワー覗こうとしてルナにとっつかまえられている構図が目にうかぶ
レイも一時期女性かなと思った時期もあったな、もしそうならルナの立場は全く無くなるが
>>18 そもそも種死って種のアンチテーゼみたいなふれこみだったんだし、この方がいいよな…
もちろん、キラはシンの家族の仇のままにしてさ
>>43 そこでルナは現在のメイリンポジですよ
脱走してシンレイを救い出す役目を果たしてもらえば
最終回までいい姉貴分で終わってくれるだろうし
もしかして良スレ・・・なのか?
覗かれる方がわりと平然としてそうだしなw
レイが女の子……
あれか、ベルバラの男役みたいな感じ?
シン「レイ、君を育ててくれた人はフリーダムのパイロットに殺されたのか?」
レイ「そう、だから私は彼を見つけるまで戦う」
シン「そうか、俺も家族を奴のせいで失った・・・」
レイ「どこか似ているね、私達」
シン「そうだな」
レイ「シン、キスしない?」
シン「えっ、なんだ突然?」
レイ「私と似たような人が貴方しかいないから」
シン「じゃ、じゃあし、しようか」
シンは女性として前から同僚のレイを意識していたのだった
みんなのIF設定まとめたら面白そうだな。
この場合ステラの位置付けはどうしようか。
ステラ好きなんで気になる。
ステラは別に今まで通りでも構わないだろ
レイ→ステラの同情描写増やせば、30話でシンに協力したのも納得いく。
ルナ「シンってさあ、もしかして…金髪フェチ?」
シン「なんなんだよイキナリ!…別に、そんなことないって」
ルナ「でも、な〜んか絡む女(ひと)、みんな金髪じゃない?」
シン「そんなこと…(ちょっと考えてみる)」
不倶戴天の敵カガリ→金髪
助けようとしたステラ→金髪
本命ルームメイトのレイ→金髪
シン「…ヤベエ本当だ!!」
ステラはシンの妹代わりで姉の代わりはレイがしてくれる。レイもラボで育てられたから
ステラの境遇も理解して親身になってくれるだろう。
ステラとレイのダブルヒロインになるのか
金髪フェチワロスw
むしろ身を犠牲にして(ザク壊れてるから生身で)ステラを返しに行こうとするレイを見つけて
「オレがいく」と買って出る男の子シン。
なんてまとまりのいい話なんだ。
ダークヒロインモエス
>>57 スレ違いなのは承知だが
…レイステモエス
レイテラモエス
ストイック展開かフレイ展開か。
どちらにしても、最初は議長の為に近付くのだが、段々とシンに傾いていくのだろうな。
レイ本人はそのことに最後の最後まで気付かない。もしくは、王道だが
死ぬ直前になって初めて気付くのも切ない展開かもしれん。
純情少年と女教師みたいな悲恋の予感
>>61 王道な悲恋だな
今の女難やら何やらよりは絶対にいい
王道だがそれがいい。
最終回は二人揃って心中 もしくは行方不明キボン
>>61 非恋もいいんだが、是非ともハッピーエンド
で終って欲しいな…
新キャラには幸せになってもらいたい
てことで良スレage
むしろシンが女の子だったらどうかな。
いい感じのツンデレっ娘になりそうだが。
確かにハッピーエンドもいいな。
シンは今度こそ愛する者を守り抜くことができ、クローンである
レイでも人間として生きて幸せになることができる、という終わり方。
なるほど完璧に種の真逆だ。
>>68 ちょwwツンデレラてなにwww
ハゲワロタ
>>69 両者ともに大事なモノを奪われて、業を負いながら寄り添い激戦を潜り抜けて
最後にはほのかな希望を信じて再出発、って感じがいいな
なにもかも失ったけど、絆だけは残ったみたいな
>>70 だな。暗示させる程度が丁度いいとおも。
ぼろぼろになった二人に残ったほのかな希望、っていうのがいい。
こんな話ならマジ泣くな。
ツンデレ女のシンを援護する冷酷男のレイでもいいがな
BLOOD+のサヤとハジみたいな
腐女子名作劇場
>>70 そんな話だったらマジ泣く。
最終回見終わった後、とてもすがすがしい気分なんだろうな……。
>>75 だろうな…
物語の締めくくりとしてこれ以上のものは無い
レイは「本来だったら(シンが居なかったら)クルーゼの二の舞で発狂して死んでたはず」という
前提がハッキリしてたらなお好みだなあ
そしてシンの方は、レイ好きだけど基本的にず〜っと空回りしてて(議長のこととかラボのこととか、根本的なこと何も知らないから。)
最後の最後にようやくレイを救うみたいな
>>77 クルーゼは極端な厭世家であったが、基本的にレイは生そのものに対しては
ポジティブな考え。
ただ、その中に自分が含まれているかどうかは謎。
議長(ひいてはその先にある未来)の為なら、悪になろうが死のうが構わないと
思っていそう。
今まで種にない新しいヒロイン像ですな
クールビューティー系の…ラクツーとか姉妹とか量産飽きたし
シンもDQNにならずにすんだよきっと
最近のシンはあんまDQNに見えないな。むしろあの真っすぐさには好感持ってる。
旧キャラがアレすぎるっつーのもあるが。
レイがヒロインだとシンを上手くメンデルに絡ませることができるな。
今のままだとメンデルエピに入ったら蚊帳の外だけど、シンがレイを好きで助けたいっていう気持ちがあるんなら、
そのまま首を突っ込んでも自然な感じだし。
シンも実は種割れできる処置を過去のメンデルで施されていたとかいう設定があったら、
同じ境遇で育ったレイとの親近感も深まるのではないかな。
そうすると、ラストバトルはキラ、ネオ、シン、レイのメンデル対決がいいな。
この場合、ネオの所属は連合のままでいてくれると燃えるんだが。
シンはスーパーコーディネイターの失敗作という設定にして
幼い頃に一度だけレイに会ったことがある…っていうエピ希望
ついでに萌えage
おお!幼少時に実は逢ってましたエピソード!
しかし失敗作ってことは、何らかの欠落があるってことか。
単純に最強のコーディであるキラよりも劣ってる、とか
シード発動時の感情のコントロールが利かなくて
下手すれば心を失ってしまう、とか
・・旨い設定が思い浮かばないが
>心を失う
それいいな。完全に呆けてしまうか、発狂状態になるか。
ラストバトルではその限界ぎりぎりのところで戦ってほしい。
レイの為に自我を保とうとするシン・・
モエス
どっちかが安定していてもう片方が崩壊しかけてるといいと思う
本編の現状だと崩壊しかけてるのはシンだが
おかしくなってゆくレイを天然なシンが必死で引きずり戻すとかも萌え
>レイの為に
(*´д`)ハァハァ
ていうかおまいらマジレスしてんのか?
結構この話見たい
自分はマジレスしている。
今の展開よりは全然萌だから
マジレス組ノシ
IFとして楽しんでる。種の設定自体はほんと燃えなんだ。
マジレスはいいんだが、どうしても男のシンと男のレイで想像してしまう…orz
つか、この流れはレイが女である必要がry
このスレの展開で男だと不自然じゃないか?
まあ、嫁ならやりかねないがな。
あと、新しいヒロインが欲しいってのはある。種は元気系とラクスしか
いなくてつまらん。フレイは死んでしまったし。
>>96 確かにヒロインがパターン化してるってのはある。
ナタル系のクールな美人が好きな自分としてはつらい
>>95 そういう想像してしまう人には、このスレは向いてないんじゃないか…
下世話な話で申し訳ないんだが…OPで裸ダイブさせたいってのが本音。
ありそうで無かった良スレハケーン
>>99 正直、かなり絵になると思う
レイ女でシンを操る場合
二歳くらい年上のがいい気がする
>>97 レイ クール系
シン ツンデレ
どっちも種死にたりないヒロイン
>>95 まあそのうち、神が絵とかSSとか投下して
君の中のレイ像を一変させてくれるさ
俺も某スレで似たような経験をした
>>101 年上いいな…クール系お姉さま萌え。
好みのタイプは年下妹系なのに、実際好きになったのはお姉系
というヲタ向け漫画にありがちなシチュだが >シン
SS投下期待age
シンとレイが同身長なのもポイント高いな
密かにレイより大きくなりたいと思ってるシン萌え
レイを取り巻く男たちは皆183あるからなー
頑張れシン
レイ「ふふっ、シンは私よりも小さいんだな」
シン「ば、馬鹿にするなよ!」
モエスモエスモエス(*´Д`)ノシ
体重はレイの方が軽かったりすると嬉しいんですが。
まあ女だと普通にそうだろう
「こんなに軽かったんだ…」
シン「うわっレイの体って軽いね、それに柔らかくていい匂いがする」
レイ「あ、当たり前でしょ、私はこう見えてもれっきとした女性だ」
レイシンはカプールというより姉弟みたいに見える
最初は議長の命令でシンに近づいたレイだが、徐々に情がうつってしまう
シン「ザラ隊長ってほんっとムカツクよ!」
レイ「食事中に喋るのは行儀が悪いぞ。ほら、こんなところにご飯粒ついてる」
(*´∀`)お姫様抱っこ…
ぶっちゃけ95です。じわじわ良さがわかってきたヨ!楽しいYO!
レイとシンは色も対っぽくて並ぶと絵になるね。金と黒で
同じ身長だと姫抱きは無理じゃないか?
抱いて運ぼうとして、出来なくて、己の無力さを痛感してしまうのは
どうだろう。
パズーとシータってほぼ同身長っぽいからあんな感じになるんじゃないか
117 :
115:2005/08/11(木) 22:54:59 ID:???
なるほど納得した。ありがとう。
あんな感じになるのか…いいなあ。
>>115 (よろり)
レイ「ムリしなくていいんだぞシン。救護班を呼んできてくれれば…」
シン「いやだ、レイは俺が運ぶ!だいたい、お前をこんなとこに、ひとりぼっちにしておけるかよ!!」
レイ「(ムリしちゃって…。男の子、なんだな…。シンも…)」
あの時のレイにはそんな余裕は無いだろう。
だから木陰で休んでる時に礼を言うんだろうな。
重かっただろう、とか言って。
ステラ相手でもよろけてたもんな…(姫抱き)
おんぶ とかでも萌えれるかもしれん
「重かっただろう」
レイが、ぽつりと言った。
その言葉に、女の子らしい杞憂の色は見受けられない。ただ、純粋に、
俺を気遣ってのものなのだろう。
大きな青い目が、じっとこちらを見ている。
柄にもなく少し心臓が踊った。
「うん、重かった」
「あ…そう、なの」
俺の返事に、レイは、細い指を唇に押しあてる。そのまま一言
「すまなかった」とだけ呟いて、軽くうなだれた。
――あれ?
もしかして、ショックを受けているのか?
まさか、と思いつつ、俺はレイの顔を覗き込んだ。
「嘘だよ」
告げると、レイは一瞬だけぽかんとした顔になり、次に、じろりと俺を
睨んできた。
滑らかな頬が、ほのかに赤い。
何だ、レイもやっぱり、普通の女の子なんじゃないか。と、俺は、密かに
安堵するのだった。
>>121 神キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。*)!!!
いいよ、いい!シンレイ可愛いじゃないか!!
125 :
121:2005/08/12(金) 00:03:46 ID:???
>>119 ネタ拝借しました。事後報告ですみません。
126 :
121:2005/08/12(金) 00:11:31 ID:???
続きもあったのだが、ちょっとまとまってなかったんで見合わせた。
一応上ので終わりです。
シンかレイのどちらかが女の子だったら名作だったのに・・・
シンは男がいいな。
なんか青臭い少年故の…みたいの見たい。
>>128 はげど。
シンはキラアスには無い少年臭さが魅力だと思うんだ。
シンレイ萌え
シンレイ(*´Д`)ハァハァ
種シリーズに足りないもの…ぶっちゃけ挙げだしたらキリがないが
例えばそう、クールビューティー!
クールビューティーキボンヌ!
ステラを失って失意のシンを、慣れないながらも言葉を選んで必死に慰めるレイモエス。
ルナに走られるよりよっぽどしっくりくる。
自分と境遇の似たステラの死と悲しむシンを見て胸が痛むんだけど
フリーダムを撃たせるには今しか無いし、議長の命令だからシンを操るしかない。
「ここには私しかいない、好きなだけ泣けばいい」
「レイ…うぅ…ぐずっ……ステラ…マユゥ…!!!」
葛藤レイモエス
こういう時こそ同室設定欲しいんだがなぁ…男女じゃ無理か?
>134
つ『シンを繋ぎ留めるために議長がわざとレイを同室にするよう仕向けた』
これでどうよ。
神視点の視聴者と一部のキャラしか
レイが女だと知らない、って設定でも美味しい
シンには中盤くらいでばれる方向で
ブックマーク完了。お前ら最高だ!
同室設定じゃなくてもいけるから、無理に同室にすることなんじゃないかな?っておもう
ほら、別室でも「レイ、ちょっといいかな?」とか言ってシンが無造作に部屋に入ってきて、
風呂上りでタオル巻いただけのレイとブッキングしたりとか、
いろいろとそれなりに萌えイベント仕組めるじゃない
つ「手違いで同室にされちゃったので、間にカーテンを設置して生活」
カーテン生活ハァハァハァ(*´∀`)
これレイは気にしないんだろうな…
シンが一人でドキドキしてるだけで
♀レイたん、Bカップくらいでそれを密かに気にしてるといいな。
フレイ路線でもそれなら可愛げが出るし。
シンの手が、インナー越しにレイの控えめな胸を包み込む。
『……男というのは、やはり大きい胸の方が好きなんだろう?』
僅かに頬を染め、そう呟くレイに、シンは息まいて反論する。
『そんなこと!俺これくらいの方が好きだし、それにこれから俺がいくらでも……
って何言わせるんだよ!とにかくレイは気にしなくていいの!』
思わず余計なことまで口走ってしまい、シンの顔もレイ以上に真っ赤になった。
そんな彼を見て、レイの表情が苦笑に緩む。
『……直接、触っていい?』
恐る恐る尋ねるシンに、レイは小さく頷いた。
おにゃのこレイには同性ってことで、ルナとも仲良くしてくれると嬉しいなぁ。
自分ルナも好きなんで…(というかシンレイルナ三人組が好き)
いつもシンプルな格好のレイたんにルナ姉さんのファッションチェック
「レイは飾らなすぎ!折角綺麗な顔してるんだから、もっとお洒落するべきよ!」
と熱く語って町中連れ回しの上着せ替え人形の刑
シンは二人の荷物持ちw
着替え室から出てきたドレスアップレイたんにシンはドギマギ、ルナご満悦…みたいなのが理想なんだけども。
ベタすぎてすまんorz
142氏に便乗してみた
******
「あの…これは?」
試着室の向こう側から現れた、白いワンピース姿の少女に、俺は思わず息を呑む。
え?これがあのレイ?
いつも赤い軍服を着た、少年の様な姿しか見たことが無い為か、
そのドレスアップされた姿は何だかいつもと違って見える。
これじゃあ、まるで、
「女の子……」
「……どういう意味だ?」
女の子みたいだ。っていうか女なんだけど。
金色の髪の毛が肩に掛かる様や、緊張のせいかほんのり染まった頬
それに、軍服じゃ分からない、微かな胸の膨らみ。
最後に行き着いた視線の先に気付いた隣りのルナマリアが、俺の足を思い切り踏み付けて言った。
「やっぱり、思ったとおりね!私ってば中々のセンスだわ!」
「いや…ルナマリア……もう脱ぎたいのだが…」
「シンも何とか言いなさいよ!」
「…シン……似合わないなら似合わないと…」
気恥ずかしそうにワンピースの裾を掴んだままのレイを見つめたまま、
咄嗟に口に出たのは、歯の浮いた決め台詞なんかではなく、
「……可愛い」
そんな、当たり障りの無い一言だ。
長い沈黙が流れた後に、真っ赤になった俺とレイの姿と、
呆れたようなルナマリアの溜め息だけが残った。
職人さん達GJ!
なんだこの初々しさwこいつらかわえぇ…⊂⌒~⊃*。Д。)⊃
145 :
142:2005/08/12(金) 23:20:19 ID:???
うお!自分の脳内妄想が、こをな素敵SSに…!ハァハァ
143さん、有難うございます!
良スレage!!
思い浮かんだ最終回もどきのSSって需要ある?
一部本編引用してるけど、色々違うところのあるIFなんだが…。
是非!
レイ女話は、ジブリか名作劇場かって感じになりそう…。
150 :
通常の名無しさんの3倍:2005/08/13(土) 07:20:26 ID:6JmJ0DCF
レイはSだな。命令ばっかりする。「シン!女王様と呼ぶんだ」
投下期待age
アスランが女の子でカガリ&キラが男の子が良かった。
キラはオンニャノコにしか見えないーーーー!キモイっす。
シン女の子、レイ男の子でも可。
シンは女の子になってツンデレキャラにならんと視聴者に受け入れられんとです。
レイは両性具有で乙!!
ウヘア
種→キラ♂、アス♀でキラアス。
種死→シン♂、レイ♀でシンレイ。
これで万事解決。
>>158 最初からそうすればよかったのにな、嫁なんかが脚本書いてるからヤオイ臭くなるって事か
保守age
レイとシン・・・ぶっちゃけどっちが女の子でもカプとしてお似合い
どっちでもツンデレのシンにクールのレイは変わらないし
青臭くて子供なシン♂とクールビューティーなレイ♀
が個人的に好きなんだが…
主人公は男がいいと思うな。ガンダムだ。レイは女でも良かったつーか
やっぱ女のほうが深みが出るみたいだな、このスレ読んでると。
いまいちピンと来ない人も多いかもしれんが
レイが女だったらセイラさんポジションが似合いそうな希ガス
それでアスランじゃなくてネオとシンが戦ってくれたらな
唯一の血縁
それかなり燃える
たしかにセイラさんかも(*´Д`)ハァハァ
ネオも折角甦ってくれたんだから、それなりに意味あるキャラにしたいよな。
メンデルの件でもステラの件でもシンレイと接点あるわけだし
SS投下まだ?
アーモリーワン周辺での緒戦のとき、(レイがクルーゼと同じ男性だった)本編よりも
より強い違和感を感じたネオ。
逆にレイの方も、女性であるせいかより感受性が高くなっているので
ネオとの感応が凄まじいプレッシャーとして作用し、戦うたびに精神を消耗して危機的状況に陥る。
原因はまるでわからないながらも、そんなレイが心配でならないシン。
…で、とうとうレイの正体を探るために、単身ミネルバもしくは寄港先に潜入してくるネオ。
相手が自分の血縁であると直感したネオは、レイに自分と一緒に来るよう説得を試みるが
すさまじいプレッシャーに苦しみながらも拒否するレイ。
そこに駆けつけたシンが、
「おまえか!レイを苦しめていたあいつは…!!」
とネオに襲い掛かって、因縁のライバル関係成立。
こんな感じで。
クレクレ騒ぎすぎ…おとなしく待てないの?
age
このスレ…シンが主人公っぽくていいなぁ。
因縁のネオ、家族の仇のキラ、そして最大の壁議長
シン=イコ
レイ=ヨルダ
何この良スレ
お前ら最高すぎ
177 :
147:2005/08/14(日) 06:07:17 ID:???
宣言から空いてしまいましたが投下。最終回もどきです。…スレの妄想とかけ離れてて文体くどいかもしれません…ごめんなさい;
178 :
147:2005/08/14(日) 06:11:17 ID:???
様々な火花が暗く閉ざされた、けれどどこまでも広い空間で上がっては散っていた。
大破された愛機の中で目を瞑り拳を握る。
火花の中で沢山の命が消えた。
その事を知ったのは――前の大戦で…目の前から消えた家族がきっかけだった。
それは今まで遠い出来事だった戦争を、身近だと教えた。
―もっと力があれば……―
何度もそう思ったが為に戦うことを決意し、二年でここまで来たのだ。
――それなのに……。家族の死によって凍てついた氷を溶かしてくれた何処か危な気な少女は目の前で命の灯火を消した。
――自身の手で殺してしまった少女の姉…今まで世話を焼いてくれた同僚に……ただ謝り…胸を貸すことしか出来なかった…。
――信頼していた青年も裏切り…落とした
179 :
147:2005/08/14(日) 06:15:14 ID:???
自分の無力を知っていく。
何度も無能だと罵ったアイツのことを言えないと解るくらいに。
けど、いずれ真実を知っていく。
解っていく世界のコト。そして、大切な人のコト。
せめて、目の前にあるものだけでも救わなければ――そう思って。
そして、今、ようやくそれが…
「終わったんだ……。」
薄っすらと目を開けて、握っていた手を開き掲げた。
世界で起こる全ての戦いが終わったのではなく、俺の戦いが。大切な人に出来る、血まみれの道を歩く俺から出来るたった一つの解放するための方法。
彼女が泣くと解っていても、それしか思いつかないくらい弱い俺だから。
180 :
147:2005/08/14(日) 06:16:18 ID:???
…もう、顔も合わせられないだろう。精神的にも、俺の体も……
やがて、愛機はエネルギーが切れて何時まで保つのかも解らない。気力も無い。――都合の良い思い込みかもしれないが、それでも良かった。
彼女にはもう会えない。会うなんて事は出来ない。
逃げだと解っていても……このまま死にたい。
自爆、しようか。
だけど、その前に謝りたい。
そう思って口を開く。が不意になる、電子音。
そこに映るのは何処か焦ったような表情をする大切な人
「レイ……」
呆けたように名前を呼ぶと安心したように彼女は微笑む。
181 :
147:2005/08/14(日) 06:17:34 ID:???
「…無事か…?」
「…うん」
「そうか……」
その答えに満足したように言葉数少なくそれだけを答えてきた。先程の焦った表情とは正反対だった。
そんな彼女の笑みに胸を弾ませていた自分に嫌悪感を抱いた。
最低な人間だと……
「ごめん、レイ……俺は議長を殺したよ」
彼女の大切な人を殺した。その思いが自然と俺を俯かせた。
仇は勿論憎かった。だけど、それ以上に――彼女を操り苦しめていく議長が許せなかった。
息を呑んだのが解る。
彼女の怒りがわかる。
自然と自爆スイッチに手が伸びる。
「…レイは。レイは辛いだろうと生きてくれよ。俺の分まで……幸せに…」
182 :
147:2005/08/14(日) 06:21:24 ID:???
顔を上げ、苦し紛れにそんな言葉が出た。
生きる事は辛いと思う。けど、幸せに生きてほしくて。
今まで暗い場所にいた彼女だから。
そして、意地汚く…死ぬ決意をしていることを教えて…止めてもらおうとして
「シンッ!?」
普段とはまるで違い、焦ったように必死な形相で此方を見る彼女が画面に映る。そして通信を切った。
「ごめん、レイ……」
――――――
思った以上に長くなってしまったのでここで分けます。
今日の夜あたりに続きは投下しますね
では
>>147 ありがとう!
つ・・続きがきになって眠れない。。。
>>147 職人さんGJGJGJGJ!!!続きが気になりますW* ゚▽゚ノノシ
186 :
通常の名無しさんの3倍:2005/08/14(日) 14:48:53 ID:fRRP/K6d
やべぇかなりの良スレだ…。
漏れ的には議長のところに向かおうとする伝説(レイ)の手を運命(シン)が握って止めるみたいなシーンキボン
今更だけどラピュタ見た。
最後のシーンシンレイと議長でやってほしいな
188 :
147:2005/08/14(日) 19:49:33 ID:???
再び失礼します。
>>182の続き投下です。
―――――
先程の言葉を呟き、自爆スイッチに伸ばした手をもう一度握った。無音の空間で響く俺の声に虚ろな意識を重ねた。
ずるく汚い自分への自己嫌悪と、尊敬した筈で憎んだ人の血に濡れてしまった手。見つめてから、スイッチを押す。
後は、暗証番号を入れるだけ。
まずは一つ目。
また、無音が俺の世界を支配した。
次に二つ、三つと徐々にスイッチを押していくと赤く光が灯る。
恐い。けど……死ななきゃいけない。
軍にとっても、彼女にとっても、大きな損害を作ったから。
そう考えながらも押していく。
最後の一つになる。
それを押す前に彼女に告げられなかった言葉があることを思い出した。
こんな手じゃ言えない言葉。
誰にも聞こえないのであろうとも、声に出そう。言ったつもりになろう。
口を開く、と……小さくコツン、と音がなった。
189 :
147:2005/08/14(日) 19:53:41 ID:???
空耳かも解らずに、ただ時間が流れた。
続いて、もう一度次は聞き間違えじゃなくゴトンと音がなる。
何度も何度もコックピットの扉が叩かれる。
追い払おう。自爆の邪魔だ。そう思った時に小さく聞こえる愛しい声。
何度も俺の名前を呼ぶ声。
「レイ……!?」
思わずハッチを開ける。
そこには見覚えのある顔がある。愛しい顔。
「馬鹿か…ッ」
そう言ったと言葉とともに強く思い衝撃が頬に走る。
気持ち良いくらい響く音が耳に入る
「お前は…ッ…お前まで、行くな…」
叩くのに使った離すと手を強く握り締める。
近づくと追い縋るように下へと動かして行く。
「ギルを…殺したお前は憎い…。だが、私は…」
本音が口で止まり何時までも続きは聞けず…ただじっと相手を見つめ続けた。
その両目には長く居たこの戦いの中で見ることの出来なかった涙が滲んでいた。
「私は…自由だ…。だが、道が解らない。私は、何をしていいのか解らない…フリーダムも、打てなかった今…全ての憎しみをどうすれば良い?…お前を殺せば良いのか…?」
それも当然なのだろう。今まで彼女は議長に言われたことをやれば良くて、一人で悩み進むことが出来ないのだ。
解らないことが可哀想なのか、用意された道が無いことが可哀想なのかは俺には解らないけど……
「なら、俺に着いてきなよ」
考えた末にそんな言葉がついていた。
「俺の側にいて…殺したい時に俺を殺してくれ」
そう言いながら手を差し出す。
190 :
147:2005/08/14(日) 19:59:39 ID:???
彼女を苦しめて戒める人を殺した。
その人は世界にとっても彼女にとっても重要な人だ。
感情が全ての思考を上回ってしまった為の出来事で…どうすれば良かったか、なんて俺には解らないけど…
ただ少しでも彼女の歩く道を示したい。
憎まれてる。
嫌われている。
殺される。
今は、構わないと思った。
彼女が議長の為に俺の側に居たことくらいわかってる。
差し出した手を彼女は握る。
蒼い瞳はまるで星のように何よりも美しい光だった。
彼女越しに見える宇宙は星々の光と共に未だ人工的な光が映る。
全ての戦いが終わった訳じゃない。
憎しみの連鎖が終わった訳じゃない。
今の俺の戦いが終わっただけだ…。
本当に戦いが終わった訳じゃない。だけど……
この握った手が何時までも暖かく…死ぬその時まで側に在ると言うなら、それで良いと思うんだ。
人工的な光が眩しく。
暗いこの空間で、彼女の手を握り返した。
191 :
147:2005/08/14(日) 20:02:34 ID:???
終りです。
レイは自分の気持ちを理解してなくて、シンもそれに気付く余裕が無いので、あんな感じに終りました。
それでは名無しに戻りますノシ
神キタ―――(*´▽`)―――
もうこいつら本当に死ぬまで一緒にいればいいよ
本当に泣いた…
もう本編もこれでいいよ…
>>147d!
194 :
通常の名無しさんの3倍:2005/08/14(日) 22:13:26 ID:fRRP/K6d
神だぁーー!!
本編これがイィーー(゚Д゚)
>>147dクス!
やっぱシンレイいいな…
この話見て思ったんだが、君は僕に似ているの2番の歌詞
なんかすごくこの2人に合う希ガス
最後の「僕は君に生かされてる」ってところなんか特に。
キテタ━━━━。・゚・(ノ∀`*)・゚・。━━━━!!!!!
>>147神GJ!ありがとう!シンレイ最高!!
>>196 最近聴く曲聴く曲全部シンレイ変換されるよ…
亀レスだが
>>147d!!
『これから』があるって感じでイイ!ガンダムっぽい終わり方でイイ!!
>>196 自分もノシ
あのEDも男女カプなシンレイで肩組みならなぁ…
満足した状態で最終回まで視聴出来そうなんだが
良スレ&良シンレイage
ぶっちゃけシンレイはレイ嬢の方が強そうな希ガス。
シンレイ最高!
俺の心を癒してくる良スレに感謝
エンディングは、タキシードシンとウェディングドレスのレイでお姫しゃま抱っこでいいよ!
きっと眩しくて見れないよ…
>>200 ウェディングドレスいいな。
普段軍服ばっかのレイだから最後くらい女の子らしく
してるのも萌える…
やっぱシンレイはハッピーエンドがいいよ…
後日談で結婚式はいいね。(*ノД`)・゚・。シアワセニナレヨ…
婚約者キラーに奪われんように頑張ってシン…
舅として議長にも生き残ってもらって婿舅の争いを見せて欲しい
自分も短いネタだが投下してみていいだろうか。
このスレの活性化の助力になりたくて女スレから出張。
そこでちょっと資料が足りないんだが、
レジェンドの詳細装備の載っている本とかってあるかな。
いつもはプラモ買ってそれを参考にしてるんだが
レジェンドまだ出てないしな・・・。
ググッて一応調べてみたが、デスティニーと比べると不完全ぽい気がしてならない。
感動あげ
つ殺したいときに俺を殺してくれ
禿 感 動 !!
次回スレタイ「レイが女の子でシンレイだったらシンは主人公になってた」ww
>>204 おお、出張組がここにも。
レジェンドの資料は今のところ伝説スレぐらいしかわからんな。
あとは、天帝の流れを組んでるから、そっちを基本として考えればどうか。
投下楽しみにしてるよ。
またーり待ってます
女スレはSS嫌いが各職人に噛み付いてから、俺レイ専になって投下減ったよな・・・
シンレイはカラーリングがちょうど対照的で萌える。
あとレイがシンに対して世話焼きなところも。
姉属性テラモエス
一見クールビューティーなのに世話焼き姉属性っていいよな
レイが女の子の場合、シンは
本編同様にレイを信頼してはいても、ちょっと背伸びして意地張ったりしていると萌えますな
それじゃ投下開始します。
レジェンドの武器名が知りたかったがそのへんはぼかしておく。
---------------------------------
掴み取った最後のドラグーン一基を、MMI-X340パルマ フィオキーナで半ば
握り潰すようにして破壊した。装備の殆どを失くし、それでも戦意の衰えを見
せないレジェンドを前に、シンはとどめの一撃をくれてやるべくアロンダイト
を構える。噛み合わせた歯の隙間から漏れる忙しない呼吸音が、心音と相俟っ
て煩いほどだ。
何故俺はこうしているんだったかと、根本的な疑問が今更のように浮かんだ。
戦争というのは【善】と【悪】とが戦っているものなのだとつい最近まで信じ
ていたのに、今討とうとしている相手は果たして【悪】と括れるものだろうか。
それどころか、その彼らを討とうとしている自分は、【善】と言っていいもの
なのだろうか。
もぎ取られた片腕を辛うじて内部配線の幾つかで繋ぎ留めるようにしてぶら
下げた姿で、レジェンドはまるで幽鬼のように浮かんでいる。その中には全て
の元凶であるギルバート・デュランダル議長と、彼を全力で護ろうとしている
レイが搭乗していた。彼らを止めなければという気持ちと、もうどうにもなら
ないのかという焦燥が胸をジリジリと焼いている。レジェンドにはもう頼みの
綱であるドラグーンはない。残された左腕に持つジャベリンが唯一の武器であ
り、その攻撃範囲を考えればデスティニーの勝機は確実なものとなる。
フラッシュエッジで左の肘関節を狙い、右に避けるのを見越してスラスター
を全開にした。アロンダイトの刃が肩口からレジェンドの左腕をも焼き切って
しまうと、展開したビームシールドを押し付けるように体当たりを食らわせる。
そのままコックピットに掌を当て、ビームを放射しようとした時だった。
「シン・アスカ!」
デュランダル議長の呼び声に、シンは上部モニターを見上げた。映し出され
たレジェンドのコクピットの中では、ぐったりとしたレイを抱える議長の姿が
見えた。
「レイは今気を失っている。コクピットを開けてくれるか」
「今さら何言ってんだあんたは!」
「頼む」
シンは「クソッ!」と吐き捨てるように言うと、デスティニーのコクピット
のハッチを開く。同じように開いたレジェンドのコクピットから、レイの体が
放り込まれるように飛び込んで来たのを信じられない気持ちで受け止めた。慌
ててハッチを閉じ、膝の上に抱え上げるようにしてレイの顔を覗き込む。本当
に気を失っているらしく、瞼が時折ぴくぴくと痙攣していた。
「彼女は私にシートベルトを譲ってしまってね。さきほどの攻撃で強く頭を打
ってしまったらしいが、軽い脳震盪を起こしているだけだろう。心配いらない
よ」
繋がったままだった通信画面で、デュランダル議長は以前会った時と大して
変わらない微笑を浮べていた。沸々と沸き起こる怒りをぶつけようとシンが口
を開くより先に、彼は言葉を続ける。
「このままではその子はどこまでもついて来てしまいそうだったから、丁度良
かった」
細められた目が、シンの腕の中のレイを見つめる。心底安堵したようなその
表情に、シンは思わず口を噤んだ。
「レイを守ってやってくれ。君にしか頼めない」
レイを、守る。その言葉にシンは改めて彼女を見た。そして、ぐっと肩に回
していた腕の拳を握り締める。
「言われなくても…!」
背を向けたレジェンドが遠退いて行く。その向かう先ではアークエンジェル
とあのフリーダムが待ち構えているはずだ。レジェンドの武装は全て破壊した。
何も残されていないそれで、一体何をしようと言うのだろう。暫しその行方を
考えていたシンであったが、呆けている暇などないことを思い出し、レイを自
分に抱きつかせるようにして無理矢理シートベルトで固定した。キツいのは勿
論だが、そんなことを気にしている場合ではない。ミネルバがいるはずの方向
へと機体を旋回し、発進させる直前、議長の向かった先へ小さく敬礼した。
レジェンドとの戦いでデスティニーも相当酷い状態であったが、ミネルバへ
と群がる艦隊やモビルスーツ群に頭の中でまた何かが弾ける。ミラージュコロ
イドの尾を引きながら、次々と敵機を屠るシンの耳に、小さな呻き声が聞こえ
た。
「う…ギル…すみません、今どうなって…」
ハッと見開いた瞳がシンを見るなり、シートベルトに押え付けられている身
体が無茶苦茶に暴れた。その口が何度も議長の名を叫び、拳がシンの頭を打ち
付ける。しかし彼女をさせるままにしておき、シンは迫る機影を追うことに集
中していた。始めは泣き叫ぶようだった声が、気がついた時にはすすり泣く声
に変わり、やがてしゃくりあげる音と、自分の荒い息遣いだけが機内を満たし
ていた。
柔らかくてあたたかい何かが、シンの頭部を包んでいた。漸く我に返ったシ
ンは、目だけを動かし自分を包むものの正体に思わず頭に血を昇らせる。膝に
乗せていた為、自然と白いパイロットスーツに包まれた胸が頭の側面に押し当
てられていた。頭を抱くようにしているので表情は見えないが、規則的に繰り
返される穏やかな吐息と心音が、彼女が泣き疲れて眠ってしまっていることを
伝えている。刺激しないようにそっと頭を動かし視線を巡らせれば、周囲の宙
域には自機と残骸だけが静かに漂っている状態だった。モニタに映し出された
機体の各所の損害状況を告げる表示で真っ赤に染まっているのを見つめ、シン
は溜息を吐いた。
戦争はシンから全てを奪い、そしてレイからも何もかもを奪い取った。同じ
になってしまったな、と思ったすぐ後で「奪ったのは俺かも」と一人ごちる。
守れなかったもの、守りたかったもの、色々な顔が浮かんでは消える。やっ
と守れた、そう小さな達成感を感じながら、柔らかな感触に頭を預けた。その
視界の端で、大きな熱源がデスティニーの背後に迫っているのを見つける。
「ミネルバ…!」
------------------------------------------------------------------
以上です。イメージは昔のSTGのED風。
大破した自機を最後の最後に回収されるあれは見ていてほっとする。
雷で回線切れちまうんで最後が遅くなった。
お粗末様。
>>213-216 またキタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜ー!!GJ!
戦闘描写細かくてイイ!シンもレイもスゲー愛しいよ…
何気に議長美味しい役どころだ
>>204 俺も泣いた。良いSSありがとう…
このスレ見てると胸が温かくなるよ…
ちょっとあげますね。
>>204d
素直に感動できる…ぎちょがいい人で泣けるよ。
[一緒にシートベルト]←モエスwww
>>204 種死の本来あるべき姿を見た…
ありがとう。・゚・(ノд`*)・゚・。
>>204 すばらしい・・・恥ずかしながらマジ泣きした
元々活字好きだからかもしれんが文章での表現って本当に良いものだなと再認識
223 :
204:2005/08/18(木) 20:49:22 ID:???
感想d
新シャアではSS初投下だったので緊張してた。
読んでもらえただけで俺のSSは幸せものだ。
「痛みを伴う大団円」ってのをやってみたつもり。
書く時気をつけようと思ってたのを尽くミスしてるがOTL
職人さんたち頑張ってくれという気持ちを込めて。
>>204氏
いやほんと素晴らしかった。まさに「痛みを伴う大団円」でした。
宜しければまた投下して下さい。
やはり、極限状態の少年少女っていうのは、戦争ものの醍醐味の一つだと思う。
今の種死は、いまいち緊張感に欠けるんだよな。
保守
204氏にプチ便乗。
議長にメンデルで
強化人間みたいなかんじにさせられて、記憶も消されてって感じで。
レイ「ころす・・・!ギルにさからうやつ許さない!」
シン「やめろ!レイ!俺シンだよ!アカデミーでも一緒だったろ!?」
レイ「シン・・・?し・・・ん・・?」
議長「レイ、私を怒らせたいのかね?」
レイ「!!!・・・ギル・・・!ぅぁ・・・・」(ブルブル)
シン「レイ!!」
レイ「黙れェ!殺す、ギルのてき殺す!」
(シンに圧し掛かってナイフと頭上にかざす)
シン「くっ!(目を伏せる))
シン「・・・・・レイ?」(頬に水が滴る)
レイ「・・・・・・・(涙流しながら)しん・・・ぅあぁ・・・」
シン「(ナイフをとる)・・レイ」
議長「・・・」
このあと議長にレイは撃たれるって展開しか浮ばなかった(ノд`)゜・。
このあとはお任せします。
なんかシンステっぽいな・・・・。実はシンステも好きだった俺がいる。
お目汚しマジスマソ(ノд`)
ぽいじゃなくてまん…むにゃむにゃ
>>226 俺も実はシンステw
とはいえ、レイなら記憶は消さないほうがいいと思う
シンステは記憶を操作されたステラがシンを思い出すところに燃えるが、
レイの場合はレイが色々な思い出のあるシンと自分の意思で戦うところに燃えがあると思う
>>228 そうだな。そうするとステラとレイの対比も浮き彫りになり更に燃えそう。
他者の意志により戦わなくてはならなかったステラに対し、自らの意志で
シンに戦いを挑むレイ。
ところで、このスレ的には最終決戦はどういう陣営で行なわれるのだろう。
AAvsミネルバvs連合
AAvsミネルバvs連合vs議長&レイ
AA&ミネルバvs連合vs議長&レイ
腐女子スレかレイハァハァのキモスレかとおもっていたら
最終回ネタでうっかり感動してしまいましたよ
>>229 AAvsミネルバvs議長レイで
連合とかもうジブ様しかいないよ…orz
ぶっちゃけノーマルならなんでも美味しく頂ける雑食派なんだが
シンレイ前提で進めるなら、ステラ→可愛い妹分・ルナ→威勢の良い姉御
であってほしいなぁと。シンステもシンルナもレイルナもレイステも好きですよ。
連合三人もネオ・ロアノークも惜しいキャラなんだよなあ。
マユSEEDのように最初から作り直したいよ。
作り直すって言うか
シンが主人公でレイが副主人公みたいな形で見た種デスを書きたいと思ってるんだけど、
(本編の流れに沿って)
こういうのってありなのかなとちょっと悩んでる。
本編シーンも文章に直すつもりだから。
どんなもんか意見くださると嬉しいのですが。スレ違いスマソ。
>>233 マジレスしてみちゃったり。
本編場面をまるまる使う事があるなら、そこに絡む他キャラへの配慮がかなり重要だと思う。
なるべく完成が見えるところまで作成してから投下する方が色々な意味でよかんべ。
良スレage!
うむ…原作よりこっちのほうがイイ!
バレスレ見ては凹む俺が来ましたよ。
マイナス気分をプラスにするべくまた短いネタを投下する予定です。
>229
自分もAAvsミネルバvs議長&レイで。
連合は議長の後ろに括弧つきぐらいの扱いな悪寒。
>233
>シンが主人公でレイが副主人公
本来ならそうであって然るべきなんだよな。気が向いたら是非。
多分、私は3人目だから…
女の子版レイの声は……やっぱ桑島法子?
としくんが一番レイを理解してくれているがな、女だもんな。
としくん演技指導、桑島演。
242 :
233:2005/08/20(土) 17:52:14 ID:???
>>234,237
意見どうもでした
今は頭の中整理ついてないんで(最終回もまだだし)
投下は出来ませんがとりあえず頑張ってみようと思います
ほーこたんに死なないヒロインを演じさせてあげたい
4人目の正直にさせてあげたい
ナタルっぽい法子希望
クール美人&職業軍人モエス
246 :
通常の名無しさんの3倍:2005/08/21(日) 12:08:32 ID:batKF5ed
age
保守あげ
本当にこうなら面白かったろうな
ラスボスが女パイロット、っていうのはいいな。
250 :
通常の名無しさんの3倍:2005/08/22(月) 22:45:13 ID:FG1ja6eY
小説楽しみに待ってる!またよろしく!!
マジで作り直したい
つうかサラっぽくなるな
あげる
女で強いってのが萌えるよ
ブタメンは簡便して欲しいが
帰る場所を無くしたザフトのMSを受け入れ、ミネルバの中は騒然としていた。その騒ぎ
を逆流するかのように、白い巨人がカタパルトをゆっくり外へと歩く。
「待て!そいつはまだ調整中だぞ!!」
異変にいち早く気付いたマッド・エイブスがマイクに向けて声を張り上げるが、巨人は
宇宙の闇の中へとその白い機体を投げ出した。
「何ですって?!」
シートにろくに座ることさえ出来ず、混乱する艦内の指揮を執り続けるタリアの耳にそ
れはすぐ飛び込んで来た。格納庫の奥で調整を受けていたブレイズザクファントムに何者
かが乗り込み、混乱に乗じて出て行ってしまったのである。受話器越しにエイブスの声を
聞きながら、彼女はこめかみを押えた。
「艦長!」
眉を寄せる彼女に考える隙を与えず、アビーが通信画面を見るよう促す。既にインパル
スへと乗り込んだシンが、準備を終えてすぐ出られる状態でタリアを見ていた。
「あれにはレイが…!すぐ追います、デスティニーが今半壊状態なので、インパルスの使
用許可を!」
タリアは小さく溜息を漏らすと、手にしていた受け入れ者のデータをアーサーへと押し
付け帽子を正す。渡されたそれを取り落としそうになりながらも慌てて受け取ったアー
サーは、時折声を裏返しながらもきびきびと指示を始めた。
「…許可します。インパルス発進準備!」
帰艦後医務室に寝かせていたレイが、少し目を離した隙に抜け出していた。戦いは終わ
っても、亡くしたものがある以上遣り切れない気持ちがある。一度それを経験していただ
けに、何故注意しておかなかったのかとシンは悔やんでいた。
『レイを守ってやってくれ』
それはあの場に限ったことではなかった。彼女が乗り越えなければいけない苦痛は、今
がピークであるはずなのだから。シンはザクファントムを追尾するべくレーダーの表示を
広域に切り替える。
「どこに向かってるんだ?」
『この方角に暫く進むと・・・「メンデル」に着きます。廃棄された研究施設コロニーで
す』
聞き覚えのない言葉に首を捻るシンの目に、レーダーが別の熱源を捉えているのが見え
た。同時に不鮮明な通信が飛び込んでくる。
『そこのガンダムのパイロット、聞こえるか?こちらネオ・ロアノ…いや違う、えーと何
だっけ?…ああ、ムウ・ラ・フラガ。今の所属はオーブだ』
やがてどこかで見た覚えのある赤紫色のMAが横から割り込み、同じ方向へと飛行し始め
た。
『あの白坊主クンは、メンデルに行くつもりなんだな?よければ同行させてくれ』
「何なんだよいきなり!あんたは関係ないだろ!」
『そうだな…関係ないかも知れないし、関係あるかも知れない。駄目って言っても「奇遇
だな〜、俺もメンデル行きたかったんだよ」ってことでついて行かせてもらうぜ』
所属を明らかにした以上、下手な対応は出来ない。シンは「勝手にしろよ」と呟き、早
急に追いつくべく出力を上げた。
204です。
今出先なんでここまで。続きはまた今晩。
なんかキテタ――――!!!
乙乙!続き待ってます!!
おつ!
49話のサブタイが「レイ」らしいが…
204氏乙です!!
50話のサブタイが「シン」ならいいよな・・・確立は低いが
…なんか上に神きてたorz
書いてたら心霊っぽくなったのでとりあえず投下します
L4域に漂う廃棄プラント。今はもう何の意味も持たないのに存在する場所。
それが自分の在り方と重なって見えて、滑稽さに自嘲した。
けれどそれももうすぐ終わる。
暗く、視界の悪い中を、それでも器用に進む。
コツン。進む度に靴音が響いた。ここにはまだ重力も酸素も残っている。何のため?──ああ、それはきっと今日ここで終わる為なのだろう。そんなことを何の確証もなしに思った。
コツン。一歩を踏み出す度に響く音。
コツン。コツン。重なって、木霊して。
自らが生み出す一定のリズムに、眠りの縁に誘われる。どのみち長くは持たないようだ。他人事のように思いながら最後の役割を果たしに歩を進める。
コツン。靴音が止まった。それはここの中心部だった。綺麗に消えられるように、そこに目的の物を置いた。時間は30分あれば足りるだろうか。──何とかなるだろう。あの人が自分達に与えた最新鋭の機体の性能は信じられる物だ。
あとはただ待つだけ。来るかどうかは賭になるが、きっと来るだろう。妙な確信があった。
そして、時を待つ。
それは思いの外早く訪れた。
閉じかかっていた瞼を無理矢理開け、待ち人の作る音に耳を傾ける。
コツン。コツン。──コツン。音が止まった。
自分との距離を充分に開けて警戒する姿を視界の中に見つけて、満足そうに微笑む。ゆっくりと立ち上がり、その気配にこちらを向いた影に愛しさを込めてその名を呼んだ。
「──レイ」
反応は、なかった。こちらにぴたりと向けられた銃口はそのままに、おりた沈黙。今までならその時間さえも楽しめたのに、今はその時間すら惜しい。一分でも一秒でも長く声を。ただ一言だけでいいから、声を。
「撃たないの?」
静かに、己の声だけが響く。返答も、反応もない。少し淋しい。これでは待っていた意味がない。
「俺を殺しに来たんだろ?」
ただ一言声が聞きたいだけなのに。
「……お前、は」
ようやく紡ぎ出された声はいつも通りの声色で、その事に安堵する。直後、何故か気配がざわめいた。怒っている、のだろうか。きっとそうだ。この行動は裏切りだから。
「何故、何も言わない」
静かに言葉を聞く。答える気はなかった。答えは望んでいないだろう。それは言い訳にすぎない。どんな言葉を紡いでも事実は事実としてここに横たわる。
「裏切るな」
何時か聞いた言葉を。
「裏切るな、シン」
繰り返す。
それは何時か──そう、自分が誰かに使った言葉。同じだ。同じように、戸惑い、躊躇い、そして最後は撃つだろう。違いは撃たれる自分がそれを望んでいることか。
ごめん。言葉は、飲み込んだ。
何故、その思いがあるのにどこか諦めている自分がいた。
それはその表情を見てしまったからなのかもしれない。どこか諦めたような──全てを受け入れてしまった笑み。
こんな表情を浮かべる人間ではなかった。いつだってその時の感情で笑い、怒り、いつだって本当はそれがとても眩しかった。
「……終わった、かな」
そして今また、静かに微笑う。途切れ途切れの息。わずかに残された時間。自分が縮めた時間。それでも変わらずにこちらに向かって笑いかける姿には、心底馬鹿だと思った。
「怒っ……て、る?」
「当たり前だ」
「うん……ごめん。議、長……守らせて、あげられなくて」
それは、ここに来るときに諦めていたことだった。自分の代わりはいくらでもいる。別の誰かが守り通しただろう。
ああ、こいつは本当に馬鹿だ。戦いは終わったと、そう微笑うのに、今こうして終わろうとしている。この腕の中で、何故。
不意に手が伸ばされる。左頬を包むように触れられた手のひらは暖かかった。
「……レイ、冷たい」
そしてそのまま無理に上半身を起こす。覆い被さるようにこちらに全体重を預けられ流石に顔をしかめた。
「重い」
「……でも、こうしたら暖かい、だろ?」
せき込むと同時に何かがボタボタと落ちる音がした。先ほど以上に広がる濃厚な臭い。
荒い息の合間に紡がれた言葉は理解ができず、けれど聞き返すことはできなかった。
「泣かないでよ、レイ」
「……お前は、馬鹿だ」
「ひどい」
「事実だろう」
誤魔化したかったのかもしれない。なんとかこの終わってしまいそうな時間を変えたかったのかもしれない。引き金を引いたのは自分でも。
「なんか、話そうよ」
終わりゆく時間を、止めたかったのかもしれない。
「なんか、とはなんだ」
「……じゃあ、名前。呼んで」
「──シン」
「……ん」
「シン」
「……うん、レイ。――レイは、生きてね」
なんて、勝手な奴なんだろう。それを言うのか。今、ここで。
「ばいばい」
一人だけ満足して、置いていくのか。
「レイ」
そんな声で呼ばないで欲しい。置いていかれるのはどちらなのか分からなくなる。言いたいことがあるなら言えばいい。時間がないなんて知らない。
今、今はまだここにいるのだから。
どれほどの存在価値があったというのか。影響は何もないはずだった。
世界には色があり美しいことは知っていたし、その逆も知っていた。出会ったことで、一緒にいたことで変わったことなど何もない筈だ。
引き金を引いたのは自分。戸惑いは一瞬だった。悲しくはない。涙も、流れてはいなかった。何の問題もない筈だ。
ならば何故、あの時急所をはずしたのか。少しの時間でも話をしたいと思ったのか。今なお、もう一度その眸をみたいと思うのか。声が聞きたいと願うのか。
色は暗く、薄暗い世界に閉ざされたようで。その中でただ一色だけなおも鮮やかに紅く。
銃はまだ熱かった。引き金を引くのは簡単だ。
――ああ、もしかしたら。自分自身に重ねていたのかもしれない。
お目汚しすいませんでした
>>266 心理描写とかスゲー…、なんか凄い切なくなった
ともあれGJ!是非また書いてくれ!!
神様っ神様っ
視点大混乱\(゜□\)ここはどこ? (/□゜)/あたしはだあれ?
>>262 神来てたぁ―――(´∀`)―――乙!
NTの表紙やら書き下ろしがダーク主人公&ヒロインで燃えた
壁に手を突き、レイは覚束ない足取りで研究所の廊下を歩いていた。医務室で着替えさ
せられた病衣のままであった為、素足を瓦礫やガラス片が痛める。
あんなに恐れていたこの場所も、今は唯一自分を受け入れてくれるように思えた。まる
で母の胎へと還るような、暗い土へと還るような、静かな安息がそこで待っている気がし
て、レイはその場所へと向かう。
「その部屋」のドアノブは抵抗なく回る。窓も何もない部屋の奥にはベッドが一つだけ。
あの日から何も変わらないそこで、レイはあの頃と同じように抱えた膝に顔を埋めた。
ここから出た後のことは、全て幸せな夢だったのだ。あの幼いレイは、まだここでこう
して膝を抱えたまま。
とても優しい夢だった。アカデミーへ通い、友達が出来た。夢ならもっと、素直に彼ら
に応じればよかった。ギルバートは色々な話を聞かせてくれ、ラウはピアノを教えてくれ
た。頭を撫でる優しい手の感触を思い出し、レイは微笑んだまま頬を流れる雫を止められ
ずにいた。
既に降り立っていたザクファントムのそばにインパルスを降ろし、コクピットの中を確
認したが既にレイの姿はなかった。見渡したコロニー内部の風景に、シンは妙な既視感に
襲われる。レイが発作を起こしたあのロドニアの研究所にどこか似ているのだ。
「やっぱ中に入っちまったか」
MAから降りたオーブのパイロットがメットを取りながら近づいて来た。その声と容姿に、
シンはあっと声を上げる。
「あんた、あの【ネオ】か?!」
ステラを連邦に返したとき、彼女を引き取り「あたたかな場所」へ帰すと約束し、それ
を破った仮面の男。思わず握った拳を震わせるシンを見下ろし、ムウは苦い表情を浮かべ
た。
「言い訳はしないよ。だが今は、その話は後にしてくれるか」
「こっちだ」と言うと、まるで見知った場所のようにムウは施設の中へと歩いて行く。彼
は時々何かを思い出すような仕草をしながら、奥へ奥へと進んで行った。
「ラウ・ル・クルーゼ…!まさかお前に感謝しなきゃいけない時が来るなんてな」
ある一際荒れた部屋へと入った途端床へとしゃがみ込み、ひっくり返った机を押しのけ
て残骸の中を漁り始める。ムウの中でおぼろげだった記憶が、鮮明に輪郭を取り戻しつつ
あった。このメンデルに来てから、あの日クルーゼに誘われるようにこの施設に入った辺
りから次々と記憶が蘇る。
「あった、これだ…!」
それは肩車した親子の写真…アルとムウの在りし日の姿だった。彼はそれを握り締めた
まま、さらにその周囲を探る。シンは飾られたジョージ・グレンの写真や、残された弾痕
をキョロキョロと見回していた。
「これがここにあるなら、関係したものがすぐそばにあるはずなんだ…」
204です。昨日はバレショックで投下できず申し訳ない。
しかしお慕いし隊としてはこれからが正念場だ。
仕事行かなきゃいかんのでまた中途半端に落としておくが、
昼休み暇あったら最後まで出先から投下します。
>262
乙!俺は心理描写が苦手なので細やかな表現ウラヤマシス!
あの時はクルーゼとの銃撃戦でそれどころではなかったから詳しくは見れなかったが、
写真の存在は彼の父、アル・ダ・フラガと、何よりそれを投げて寄越したラウ・ル・ク
ルーゼに関する情報が存在するかも知れないという可能性を告げていた。倒れた棚に仕舞
われていたらしいファイルが、下敷きにされたまま残されている。砕けた電灯の破片を手
のひらで払うとそれを素早く捲り、ページを指先で辿った。アル・ダ・フラガに依頼され
た関係の資料の束を見つけ、ムウは独特のコミカルな歓声を上げる。そんな彼の様子を半
ば呆れと苛立ちで見守っていたシンに、開いた資料に指を挟んだままくるりと彼は振り返
った。
「お前、白い坊主クン…いや、これに書いてある通りならお嬢ちゃんか…の、全てを受け
止められる覚悟はあるか?知ればお前がお嬢ちゃんを見る目が変わっちまうかも知れな
い」
それまで茶化したようだった態度が嘘のように、ムウは声を低めてシンに問うた。ロド
ニアでのレイの発作、そしてレイがここへと来たこと。断片的な情報が、レイとこの施設
との関係を強く感じさせていることはシンにも何となくわかる。ただ、それが何であるか
とか、それによって何が齎されるかは全く予想が出来なかった。ふと痛々しく弱っていく
ステラを思い出し、小さく肩を揺らす。しかしすぐにその考えを振り払うように大きく頭
を振った。
「・・・レイが何だろうがそんなことはどうだっていい!ここでうだうだやってるより、あ
いつを見つける方が先だ!!」
シンの真剣な眼差しをムウは少し眩しそうに見てから、また手元の資料に目を落とした。
「C423・・・そこにお嬢ちゃんはいる」
資料の中で、クルーゼより後で作られ、成功した事例がある。その実験体は依頼者の死
亡により引き取り手がなくなり、他の実験へと回された。実験体の収容されていた部屋、
それが【C423】であると記されている。
「何で、わかるんだ?」
「ぶっちゃけカンだ。だが俺の家はこのカンで一財産築いちまったっていう由緒正しいも
んなんだぜ」
不信そうに眉間に皺を寄せるシンへニヤリと笑い掛け、施設の簡略図を見つけるとその
手の上へ乗せてやった。
「早く迎えに行ってやりな。まぁ、外れたら外れたで根性入れて捜せよ。カワイコちゃん
の為だ、出来んだろ?」
「あ、当たり前だ!」
頬を紅潮させて怒鳴ると、シンは中二階へと続く階段を駆け上がって行った。
「俺もあいつみたいに我武者羅にやれば、お前たちに違う世界を見せてやれたかな…」
目を伏せずとも浮かぶ三人の子供たちの無邪気な笑顔は、ムウの脳裏に焼きついて離れ
ない。笑顔であることが寧ろ彼の胸を苛み、そしてこれからもずっと忘れることはないだ
ろう。それは至極当然の報いなのだ。そして今、ムウは父親の行った所業の真実と、ラ
ウ・ル・クルーゼの狂気の真実を辿らねばならない。書類の束を手に、彼はどかりと腰を
下ろした。
>>273 レイの回想が切なすぎて心臓が潰れそうだ。・゚・(ノд`)・゚・。
しかもネオがちゃんとネオだ
続き期待してる
神さまがいっぱい来てた…!皆さんに乙!!
>>262 切ない心理描写がイイ! ただちょっと視点が分かりづらかったな。
是非また何か書いたら投下してくれ!!
>>273 続きキテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
最高に面白くて悲しい。レイが切ない子だ・・・。
続き期待してるからまた頑張ってくれ!
キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
すいません、もうこれ本編にして下さい
age
>>273d!!
レイがもうほんと切なくて泣いてしまった…
続き楽しみにしてるよ
空調設備が機能していない為か、その部屋は人が生きるには少し寒かった。赤くなった
爪先を擦り合わせるが、涙で湿った病衣が更に体温を奪う。
悲しい夢も見た。大切な人が死に、死後その生涯を否定された。唯一肯定してくれた人
も、守ることが出来なかった。彼という存在もまた、後々貶められるのかと思うと耐えら
れない。死者は何も語れず、歴史は常に勝者のものであるからだ。
共に戦った戦友たちの夢も見た。必死に導いた先が、彼らを悲しませる結果となった。
そして、悲しみを分かち合う資格は自分にはなかった。直向に自分を信じてくれた眼差し
を思い出し、枯れたと思った涙がまた零れる。
暗く閉ざされた扉を見つめた。ここを出なければこんなに悲しい思いをせずに済んだの
かも知れない。しかし、それを悲しいと思えるほど、愛しく思える人々にも出会うことは
なかった。夢と思えないほど記憶は鮮やかで、心を逃がすことにも失敗したのだとレイが
瞼を閉ざそうとしたその時だった。
本当に夢を見ていたのだろうか。あの時と同じようにギイと軋んだ音を立てて扉が開き、
眩しい光が差し込む。
「レイ!」
信じられずに呆然と見上げるレイの傍に膝を突き、その顔を覗き込むとシンはくしゃり
とその頭を撫でた。
「ずっとお前の泣き顔見たことなかったのに、まさかの二回目か」
ぱちぱちと瞬きを繰り返す目にシンの指が伸びる。反射的に閉じた瞼の上を、少し乱暴
に拭われた。
「帰ろう」
立ち上がったシンが手を差し伸べる。暫くその手を見つめていたレイは、やがてふるふ
ると首を横に振った。首を傾げる彼に向け、何度も何度も振って見せる。
「きっとこれから、ギルのしてきたことが否定される。それは私という存在も否定される。
私という存在はこの世界では認められない。彼が道を指し示してくれていたから、私はし
っかり歩いて来れたのに、今は道さえない」
ひりついた喉から出た血を吐くような告白を、果たして彼に聞き取れたかはわからない。
しかしシンは口を引き結ぶと、視線を合わせたまま暫く黙り込んだ。
「俺に難しいことはわかんないけど…確かに議長のことは今後、色々言われてしまうと思
う。でもレイは議長が何を考えて、どういう理由でああしたのか知ってるんだろ?だから
議長を信じていたんだよな?だったら、レイがいなくちゃ誰もそれを知らないことになる。
そんなの…上手く言えないけど、悲しいだろ」
それでもまだ首を横に振ろうとするレイに、シンはがっちりとその両頬を固定するとし
っかり顔を向かい合わせた。
「それに!『生きているということは、それだけで価値がある。明日があるということだ
からだ』って言ったのはお前だろ!!」
それは、ラウが何度となく口にしていた言葉で、ゆえにレイもあの時思わず口にしてし
まった。まさか彼がまだそれを覚えていたとは思ってもみなくて、驚きに声も出なかった。
生きたいと願っていたのに、それは叶わないと絶望していた彼の言葉は、どれも深くレ
イの心に沈みこんでいる。今ここで死のうとしている自分は、そんな彼の生をも否定して
しまうのではないか。
閉ざしていた心の最後の壁が崩れ、レイはそれまでの押し殺したようなものではなく、
普通の少女のような泣き声を上げた。驚いたシンは慌てて彼女を抱き寄せると、おろおろ
とその背を撫でる。
「大丈夫か?どっか痛いとこあるか?ゲッ!足怪我してんじゃん」
シンに背負われ研究所から連れ出されながら、レイはその背に顔を埋めながら考えてい
た。自分はたくさんの思いに生かされている。そう感じながら。
204です。一応これで終わります。長々と妄想につき合わせてしまって申し訳ない。
後はチラシの裏にでも書きます。
49話終了後はワンカップ片手に刺身つついて涙ながらに飲んだ暮れようぜブラザー!
>>204氏
GJ!っていうしかないじゃないか!
シンが主人公らしくてとても良いです。ひたむきさが全面に出ている。
ネオも深い。ネオとしてもムウとしても深い。
そしてレイが可愛い。
本当に、乙でした。
49話終わったら共に泣こう慕い隊同志よ。
204氏が種死スタッフだったら歴史が変わっていたに10000レジェンド
そして49話後の涙ながらに飲んだ暮れ隊に立候補ノシ
ここ慕い隊出張組み多いなw
スレ間違えたかと思ったよ
>>204氏
GJ&乙!
シンがしっかり主人公だ…感動しました
主人公シングッジョブ!!感動!
49話後には自分も缶ビールと焼き鳥片手に参加しますぜ
>>204氏
本当にいいもの読ませてもらって
感 激 だ !!
49話後は私も参加させてもらいますね
>>281 204氏乙!!そしてありがとう!!話に温かさを感じたよ…
なんかこのスレめっちゃ癒される
シンもレイも幸せになって欲しいよホント
俺も飲んだ暮れ隊立候補ノシ
会場はどこだ?本スレでも飲んだ暮れるようだがww
会場ここでいいんじゃね?
掛け持ちでも構わんし皆で飲み明かそうや…まったりと
本編がどうであれ〔主人公シン×女の子レイ=ハッピーエンド〕は不動。
萌えage
議長「待て……レイ!」
レイ「駄目……シンが呼んでる……」
204です。感想ありがとう…って、このスレ案外住人多いんだな。
他の職人さんの作品期待してます。俺も活字大好き。
今回の話はムネオwithメンデル補完と前回あまり出番のなかったレイ補完で。
バラバラに入っててよみづれーんだよ!って人向けにまとめを。
最終回ネタ
>>213-216 後日談ネタ
>>255-256 >>270-271 >>273 >>280 49話後の「飲んだ暮れ隊」が「50話も頑張り隊」になってるといいな。
49話でレイが死なないことを願ってage
>>204氏乙!感動したよぅ!
自分もレイ生存祈願age
つーかサブタイ「レイ」だし
死ぬだろ明らかに
「キラ」と「アスラン」の前例があるじゃないか
・・・orz
レイ生きてても価値ないだろ
しょせんはクルーゼの代わりのキャラ
ラスボスらしくキラに殺されるよ
マジレスすると49話終了の時点ではまだ生きてると思う
レイ死んじゃったら誰がキラと戦うんだよ。シン?
…50話は後日談でまるごと1話か? orz
すげえ釣られっぷり
馬鹿かおまえら
何か変なの湧いてるけどスルー汁
自分は最後まで頑張りますよ
ぜひ勇気付ける為にも、小説をお願いします!
レイ頑張れ!
age
305 :
通常の名無しさんの3倍:2005/08/28(日) 22:38:52 ID:P81ISmGj
職人さんが来ることを願ってage
良スレ発見!
今の展開見てると余計にこのスレが本編でいいと思う。
>>170とかの設定は自分的にかなり萌える…
コンサートで浜崎あゆみが障害者の子に対して暴言をはいた事件です。
障害者の子の近くで見ていた人がその時の様子を簡単に書いています。
浜崎「一番前なのに座ってるよ。みんなどう思う?感じ悪いよね〜。」
客「お前らだよカス!あゆに迷惑かけんな! さっさと立てよ!」
母親「すみません、この子足が不自由で立てないので・・・」
客「うざ〜〜、あゆに迷惑かけんならくんなよ!」
客「そうだそうだ!帰れよー!」
母親「本当に申し訳・・(泣)・・・」
客「お前ら帰れ、邪魔邪魔」
娘「お母さん・・もう帰ろう・・本当にごめんなさい」
母親「・・・(泣)」
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
証拠VTR→
http://www5d.biglobe.ne.jp/~EMPEROR/hamaayu.mpeg このムービー見て下さい!!
もう、アユが大嫌いになりますよ!!
なんか、この事件マをスコミがテレビに流さないようにアユの事務書が
金はらって口止めしてるみたいです!!
だから、みなさん!!これを
いろんな掲示板に広めて下さい!
みんなよろしくねぇーー♪♪
老化に苦しむ女の子なんて見たくない
そう思うと、不思議と救われるな。
なんかもう、作り手に人生弄ばれる為にレイは生まれたのかと思ってしまう。
どうにかならないかと考えていたらベタなネタが浮かんだ。
気力が出たら投下します。
楽しみに待ってます。
稚拙なものですが自分も、あとで投下したいと思います。
頼む。もはやこのスレだけが拠り所なんだ・・・orz
女ならまだ救いようがある展開だもんな…シンレイは。
レイも可哀想だが雑誌バレに名前すら上がらない主人公が可哀想でならない
本編怖くて見れん…やっぱり酒の力を借りるとするよ
>>312 期待あげ。
もう本編なんて期待していなかったはずなのに
レイがもしかしたら幸せになれるんじゃないかと
考えてる自分がいる…
名スレの予感
このストーリーでいけば死種はわしにとっては大名作になるよ
こーゆーの待ってた
シン×女レイなら各厨の皆さまや腐女子の方々と共存共栄できると確信してる。
男シン女レイ→男性向けエロ設定
女シン男レイ→少女漫画
でも種は女キャラが弱いからなー
>男シン女レイ→男性向けエロ設定
今までの流れを読んでいてその結論に至るのがわけわからん。
男シンと女レイなら正統派ヒーローと薄幸ヒロインだとか
ダークヒーロー&ダークヒロインだろ。
319 :
通常の名無しさんの3倍:2005/08/30(火) 13:49:11 ID:jpRhyGOG
ダークヒーロー&ダークヒロインいいよね。
前にどっかで監督が「シンは最後までダークヒーロー」って言ってるのを見た気がするけど、
ダークヒーロー(ヒロイン)=最後まで、世界のことよりも個人を優先してしまう主人公、
って意味のダークヒーロだったら良かったのに。
世界のためとかより、シンはレイを、レイは議長を救うことを優先して戦ってしまう、みたいな。
そんな妄想・・・ダメかなー
あぁっ失敗したorz
シンはどっちかっつーとダークヒーローって言うよりコードヒーロー
自分の中になる自分のルールに忠実な主人公
個人的な理由で戦っているならキララクも一緒だよな
>>318 エロいってことじゃないか?
>>318 レイ女でギルレイはエロいとは思うが
だからこそシンレイは正統派路線でいって欲しい
なるほど!
正統派路線は大歓迎だが、でもHもあってもいい…
だって好き合って、尚且つ男女なら当たり前だと思うしw
セイラさんはアムロとやったもんな
50話あたりでやるんじゃないか?
ちょっとあげますよ。
328 :
一発ネタ:2005/08/31(水) 11:36:30 ID:???
アーモリーワンの工廟に警報が鳴り響く。買出しの帰りだったシンとレイは、アスファ
ルト越しに伝わる振動に周囲を確認した。
「何だよあれは!」
ハンガーのある辺りから上がる煙に、シンは素っ頓狂な声を上げる。のそりと身を乗り
出したのはまだロールアウトされていない筈の新型三機だ。
「敵襲か…!」
白いワンピースの裾を風にはためかせながら、レイはキリリと軍人顔に戻って駆け出す。
その様子にシンも慌てて彼女の荷物を抱えたまま後を追った。爆風を受け、倒れ込んだザ
クが二人の進路を塞ぐ。唇を噛んだレイは何を思ったのか、その機体に足を掛けるとコク
ピット目指してよじ登り始めた。
「どーすんだよ?!」
「これで応戦する。お前も来い!」
紙袋を抱えたまま呼び掛けるシンに、レイはザクのハッチを開くと振り返り叫んだ。再
度爆音が耳を劈き、ワンピースが盛大に風を受ける。口を半開きにしたままその様子を見
上げるシンの様子にやっとその意味を悟ったのか、レイはそっとスカートを押さえた。し
かし、片手を留守にした為バランスを崩し、小さな悲鳴と共にコクピットへと雪崩落ちる。
溜息をつきながらも同じようにコクピットへと上ったシンは、OSを起動させるレイを上か
ら覗き込んだ。
「大丈夫か?俺が乗るからお前は…」
「ザクなら私の方が経験がある。危険だからお前はここに入っていろ」
レイが指差すのは彼女のすらりと伸びた脚と脚の間だ。
「冗談だろ?!」
「冗談はあまり上手くないんだ」
起き上がり始めたザクの動きにシンも慌ててコクピットへと滑り込み、彼女の指定した
位置へと詰め込まれた。
「でもこれじゃ、ペダル踏めないんじゃ?」
ワンピースと同じく白いリボンサンダルがシンの体を避けるように浮かされ、思わず顰
めた顔で彼女を見上げる。
「ならお前は私の言う通りペダルを押せばいい」
「嘘だろ?!」
「…私は嘘は嫌いだ」
ほんとは例のネタバレを踏まえた救済ネタを考えていたけど、
関係ない一話のパロディーを。
49話はもしものことを考えて良い酒も用意しておこうかと思ったが、
やっぱワンカップで十分だ…。
シンおま…っこのラッキースケベがぁあああああ!!!!!!
それにしても癒された。レイはあくまで真面目でシンだけがあたふたしてて
えらい可愛いなこの二人
こういう話が見たかったんだよなあ…正統派ヒーローとヒロイン。
良いものをありがとう。GJ!しかしシンは相変わらずラッキースケベだな!
>>328 かわいいな。
凸凹カップルモエスwwwww
オレも足に挟まれ・・・
コクピットに落ちるちょっとドジっこなレイモエス(*´д`)
種には最初から最後まで一貫してるカップルが一組もいないから
シンレイはステラに揺らぎつつも一貫カップルであってほしい
>>328氏GJ!!
なんだこの二人、絶妙な凸凹コンビで微笑ましいww
そしてシン誕生日おめ
レイの分も一緒に祝ってやりたい
シンレイの場合は、ステラが10歳くらいの子供だったらいいと思う。
自分シンステも好きだけど、シンとステラの関係はその方がよりわかりやすくなりそうな
気がする。(それじゃあカプ厨釣りができないんだろうけどさ)
で、レイがステラに幼かった頃の自分の姿を重ねて「どんな命でも…」発言が飛び出すと。
ていうか子供の頃のレイたん、ステラに似てるよね。
ラッキースケベイベントは、ふらふらしてるうちに迷子になったステラを
シンとレイの二人が手を引いて保護者(アウル・スティング)を探すイベントにすればいいよw
どんどん名作になっていくな・・・!
シンおめ!!幸せになれよ!
>>337 同じ様にルナも凸と同い年にしてしまえばいいんだよ
20代女パイロットモエスな自分としてはもっと年齢上でもいいくらい
議長が討たれた。誰が、どの陣営が議長を討ったのかは分からない。ただ
デュランダル議長は死亡、この宙域でのこれ以上の戦闘は無意味であり全て
の戦艦及びMSは戦闘を停止せよ・・・そう非常回線で流れてくるだけ。
誰もが疲弊しており次々と閃光が止んでいく。いつの間にか俺の周りに敵
と呼べる存在はいなくなっていた。
だが今の俺のはそれより気がかりなことがあった。眼の前のレジェンドへ
すぐに通信機の周波数を合わせる。
「・・・・・レイ」
返事は無い。ただ通信機から聞こえてくる、すすり泣く音。
冷静沈着なレイ、頭脳明晰なレイ、今はそのどれにも当てはまらない、大切
な人を失ったひとりの少女としてのレイがいた。
「・・・・・レイ!」
今度は強く呼びかける。レイの泣き声が止まる。俺はレイに言わなければ
ならない。それが役目だと感じた。
「レイ・・・もう全部終わったんだ、全部・・・」
そう、全て終わった。議長は死に、俺たちは負けた。俺たちが信じていた
ものが崩れ落ちる。そんな瞬間だった。
『まだだ!!まだ終わってなんかいない!!』
レジェンドが突然、移動を始める。レーダーで推定予測進路を割り出す。
この先は・・・”メサイヤ”!!
「レイやめろ!!俺たちは負けたんだ、もう終わりなんだ!!」
『終わってなんかいない!!ギルの・・・私の戦いはまだ終わってなんかいない!!』
脳天を殴りつけられた気分だった。終わってなんていなかった。誰かが
戦いの終わりを告げたとしても、撃たれた者の痛みが消えることは無い。
その憎しみをどうすればいい?その痛み、憎しみこそ戦争を生む。
なぜ自分はそれに気づかなかったのだろう。大切に想っていた彼女がこうなる事を
戦争を終わらせる。争いのない世界を作る。そう望んでいたはずの自分が
レジェントが遠くなっていく。
ー止めなければー
機体を一気に加速させる。デスティニーの速度ならギリギリ間に合うはずだ。
勢いで書いてしまいました
スミマセン
皆dd
バレで荒んだ心に癒しを届けられたなら幸い。
>>337 そのネタ頂いていいだろうか。何か書けそう。
>>340 続きが激しく気になります。
教えてチャンっちゅーか、聞くものか?って感じなんだが、相談。
議長のレイの二人称「おまえ」「君」どっちがしっくりくるんだろう。
本編では名前でしか呼んでない。シンとアスランには「君」だったが、関係性が違うからな。
議長は「奴ら」とか言うから、いつも丁寧なわけでもないし。悩むぜ。
巧みに使い分けてそうな気がする。
普段は「君」っぽいけど、何か誤魔化したいときとかはぐらかしたいときは
親しげに「お前」とか。
そういう大人の男の狡さみたいなものを、議長には感じる。
>>343 レスサンクス。使い分けかなるほろ。
本編で呼ばれることはおそらく無いだろうな。
337
>>341 どうぞ。楽しみにしてますよーノシ
いろんな小説期待あげ
>>340 また職人様キテタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
GJGJ!臨場感あってたまらん
続きあるならまた勢いで書いてくれww
348 :
340:2005/09/02(金) 04:53:48 ID:???
レジェンドは確実にメサイヤへと接近していく。メサイヤの周辺には未だ
駐留している艦隊が多々いる。このままではレイはあの艦隊全てを敵に回す
ことになる。例えレジェンドといえどあの物量の前には・・・・・だめだ!!
そんな事させないために俺はレイを追ってるんだ!!
『ザフト軍のMSに告ぐ、直ちに戦闘を放棄しこの宙域から離脱しろ!』
通信機から聞き慣れない声が響き、慌ててセンサー類を調べ直す。
デスティニーを追尾する複数のMSを確認する。ムラサメだ。
「オーブ軍?・・・いやアークエンジェルの所属か!!」
アークエンジェルが戦場でまるで調停者のような事をしているのは幾度と
なく見てきた。それはこの場所においても同じなのだろう。
『パイロット、聞こえてないのか?この宙域での戦闘は終了した。速やかに
この宙域を離脱するんだ!』
その言葉を聞くわけにはいかなかった。確かに彼らにとっての戦争はもう
終わったのだろう。だが俺は知ってしまった。いまだ終わらぬ争いの運命に
囚われた彼女を。彼女にとっての"この戦い"を終わらせるまで、俺は止まる
訳にはいかなかった。
『・・・やむをえん、各機攻撃準備!奴の足を止める!』
やっぱりな、と内心舌打ちしながら機体の速度を上げる。無数のビームが
機体を次々とかすめていく。スラスターなどへの攻撃を避ける動作をする度
レイとの距離が遠くなっていく、そんな焦りと不安が心を蝕んでいく。
だめだ、このままじゃ・・・
349 :
340:2005/09/02(金) 04:55:31 ID:???
そう思った時だった。デスティニーとムラサメの間を大出力のビームが遮る。
それにより両者の間に大きな溝が生まれる。
『今よ、行きなさいシン!!』
聞き慣れた声が自分の名を呼んでいる。反射的に彼女の名を叫ぶ。
「ルナ!?」
遠く射線上にブラストインパルスが見える。あちこち損傷の跡が見えるが
無事のようだ。
『命令無視に軍規違反・・・まるでシンみたいね』
バツが悪そうにひとりごちるルナ。やがて静かに祈るように呟く。
『レイを・・・・・頼んだわよ』
強い願いの込められた言葉だった。そうだったよな、俺たちは皆でここま
で来たんだ。ルナだってレイを助けたいんだ。
『シンならきっとレイのこと止められるって思うから・・・』
ルナは全てを俺に託してくれた。俺ならレイを止められると信じてくれた。
「まかせろ」
けして無駄にはしない。間に合う、絶対に間に合わせてみせる!!
俺はすぐさまレジェンドを追いかける。
『あ〜あ、レイったら羨ましい』
先程からムラサメの数が増えてきている。どうやら私は"停戦命令も聞けない
危険なMSパイロット"として危険視されてしまったらしい。
(投降しちゃおっかな?)
だがその考えはすぐ捨てる。重火器は危険なのでビームジャベリンを振り回し
周囲を牽制する。
(せめてシンがレイを救い出すまでは私が時間を稼いであげなくちゃ・・・ね?)
ルナが姐御肌でむちゃくちゃカッコヨス!!!!
朝早くからGJ!!!!
351 :
340:2005/09/02(金) 21:54:51 ID:???
メサイヤの目前で遂にレジェンドを捕捉することができた。俺は声の限り彼女の
名前を叫ぶ。
「レイーーーーー!!」
『シン!?』
レジェンドの動きがようやく止まる。俺はそのままレジェンドへ近づく。
『シン、お前は今すぐにこの場所を離れろ。私にはまだやる事がある!!』
「・・・あいつ等か?」
レイの背後、メサイヤの周囲にいる艦隊。その中にすっかり見慣れた艦である
アークエンジェルやエターナルがいた。
議長の発表したデスティニープラン。それを阻止しようとする者たちとで発生した
この戦い。議長を信じてついて行くと、それで戦争が無くなるならと同じ道を選び
進んだ俺。レイはどうだったろう?
『そうだ!!奴らがギルを殺したんだ!!ギルの本当の願いも知らないくせに・・・。
奴らは自由の名の元にギルを殺したんだ!!あの艦を、あいつ等を落とすまで私の
戦いは終わらない!!』
俺はこの瞬間、議長に嫉妬していた。レイはアンタの為なら命すら惜しくないと
言っている。なのにアンタはなんで勝手に逝っちまったんだよ。アンタをこんなに
必要としている彼女がいるのに。
その時、頭の先から爪先まで電流のようなものが俺の中を駆け巡った。
気が付いた時にはレジェンドの前に立ちふさがっていた。そしてゆっくりと背中の
アロンダイトを引き抜き刀身に光を宿す。
「お前を・・・メサイヤへは行かせない」
意地だった。ちっぽけな見栄、もしくは子供じみたワガママだったかもしれない。
レイは誰にも渡せない、俺の全てがそれを望んでいた。
『シン、私の邪魔をするな!!』
「嫌だ。絶対にお前をメサイヤへは行かせない」
一瞬の静寂の後、レジェンドのドラグーンが起動する。八つの機動砲が俺の機体
の周囲を飛び回る。
(本気なんだな、レイ)
確認の必要なんて無かった。俺は操縦桿を握り締め、それに呼応してデスティニー
の背後から光の翼が展開する。
見てるか、ギルバート・デュランダル!!
俺はアンタから彼女を取り戻す!!
俺はアンタに・・・・・勝ってみせる!!
>見てるか、ギルバート・デュランダル!!
>俺はアンタから彼女を取り戻す!!
>俺はアンタに・・・・・勝ってみせる!!
シン、マジカッコヨス
やっぱ最終的に運命を断ち切るのはシンの役目だよな
無責任な自由を標榜してハネまわってるだけのテロリストじゃないよ
シンが正統派主人公だ…!
続き期待してる
354 :
340:2005/09/03(土) 07:00:50 ID:???
ドラグーンによるオールレンジ攻撃は想像以上の驚異だった。デスティニーの
最大出力を以ってしても容易に懐へは飛び込めなかった。
(くそッ!!)
俺は歯を噛み締める。いつもならば突然頭がクリアになり、出来ないような事
も可能になるのだが今日に限ってそんな状態には全くならない。警告音が鳴り響
く。確認しているヒマは無い、すぐさま超加速に入る。
八基のドラグーンからの発射されるビームを急制動、超加速で回避、直撃する
攻撃だけをシールドで防ぐ。一瞬でも隙を見せれば、レジェンドのビームジャベ
リンでの一撃離脱。その繰り返しだった。
戦いで相手の築き上げたルールに乗せられ続ければ、やがては負ける。
俺はレイが離脱した瞬間を狙い長射程ビーム砲を放つ。だがレイは軽々とそれを
かわす。多数のドラグーンがこちらに牙を剥く。
「まだだぁぁぁぁぁぁッ!!」
ビーム砲の出力を上げ続ける。途切れることのない光はやがて一本の柱になる。
そのまま砲身を掴み、力任せに振り回す。周囲を飛び回っていたドラグーンが
フォーメーションを崩す。レジェンドはすかさずドラグーンの回収を始める。
(チャンス!!)
俺は再び超加速を試みて・・・・・バランスを失った。
一瞬何が起こったのか分からなかった。だが砲身を失ったビーム砲、いままさに
主人の下へ戻るドラグーンが一基。それで全てを理解した。
レイは全てのドラグーンを回収する振りをして一基だけデスティニーの近くに残
していたのだ。
続けざまにレジェンドは猛スピードで接近してくる。俺はアロンダイトを構える。
接近戦ならこちらにも勝算はある。接近してくるレジェンドの腕めがけて光刃を
走らせる。もらった!!
だがレジェンドはあり得ない行動に出た。
自らのコクピットをアロンダイトの前に晒したのだ!!
(クッ、止まれぇぇぇぇぇッ!!)
必死にレバーを操る。アロンダイトはレジェンドの腹部手前でなんとか止まる。
『シン・・・・・』
悲しそうな彼女の声が聞こえた。だがそれも一瞬のことだった。
懐に潜り込んだレジェンドはビームジャベリンでアロンダイトごと右手部分を根
こそぎ奪い去る。そして返す刃で右足も持っていかれた。とっさに頭部のバルカ
ンを放ち距離を離す。光を失ったアロンダイトがドラグーンに破壊される。
『もう止めろシン。お前では私には勝てない』
冷淡ぶった口調でレイが呼びかけてくる。レジェンドはほぼ無傷。それに対し
コッチは右手右脚大破に武装も概ね使用不可、残った部分も計器類が危険値を示
している。圧倒的だった。
355 :
340:2005/09/03(土) 07:03:52 ID:???
『私は既にここまで来てしまった。もう後戻りなど出来ない』
「だったら!別の道を探せばいいじゃないか!」
『他の道など在りはしない。はじめから進むべき道が運命られていただけだ』
あきらめにも似た言葉だった。
彼女は、レイは本当に良いのだろうか?全てを運命と受け入れて、運命だったと
あきらめるのだろうか?
俺にはもうどうしようもないのだろうか?何もできないのだろうか?
嫌だ、ここまで来て彼女を失いたくはない!!
コンソールを叩きながら一心不乱に考える。
まだだ、あきらめるな、考えろ!!そうだ、まだ死んだ訳じゃない!!そして気が
付いた。どうして俺はまだ”死んでない”んだ?
レイには何度もその機会があった。だが自分はまだ生きている。それもまた運命
だというのか?
そこまで考えてふと口元がにやけた。キーを叩く速度が素早くなる。
俺は奇妙な行動に出ていた
(なぁデスティニー、お前"運命"って信じるか?)
返事なんて返ってくるはずがない。俺もおかしくなってきたかな?
(俺は力が欲しかった。大切なものを守れる力が)
(だけど俺は・・・誰も守れなかった。他人を泣かせることしか出来なかった)
(そして俺はお前を使って同じことを繰り返してた)
計器類の調整を始める。
(これが俺の運命だって言ったら、お前信じるか?)
(信じるわけ無いよな、それは単に俺が馬鹿だったからだぜ?)
(俺も他の奴らも皆馬鹿だよ。定められた運命、未来に立ち向かう?自分じゃ
どうしようもない事を運命って決めて騒いでただけなんだよ)
(そんな馬鹿げた"運命"をハイそうですかって受け入れられるか?)
最後のキーを押し、モニターをジッと見つめる。
(だけど・・・今回ばかりはもうお手上げだ。俺一人じゃどうにもならない)
(だからお前が"運命"の名を持つMSなら・・・一度だけ俺にチャンスをくれ!!)
(彼女を救うために俺に力を貸してくれ・・・・・"運命"!!)
モニターにメッセージが表示される。
ーOS リライティング完了ー
動力炉の稼動音が聞こえてくる。それはまるで心臓の高鳴りにも似ていた。
ガンバレ!!シン
ちょ、おまっ…戦闘描写カッコよすぎ、スゲー燃えた…!
レイの戦い方が賭けに出ているトコとか
互いに頑固で譲らないトコとか
シンの独白?とか全部ツボに入ったwwGJ
>>340氏
OS書き換えが終わった瞬間、vestigeが頭に流れたよ。
シンが熱すぎる、格好良すぎる。
続き楽しみにしてます!
ここのシンはいつ来ても熱くていいな。
>>340氏GJ!
>>358 いやいや、vestigeを流すんだったら「嫌だ、ここまで来て〜」の
直後にしといて、シンのモノローグ中は曲を抑え目に
そしてOSの書き換えが終わった瞬間サビに入ると痺れると思うぞ
つーか考えたら涙出てきた
>>340、感動をありがとう
こういうスレ見ると、本当に種の埋もれてしまった可能性が口惜しい…
>>340 ウホッ!いい主人公シン!
こういうシチュエーションならシンとレイが闘ってもかまわない!
このスレは燃えと萌えとが共存する名スレですね。
誰かまとめサイトとか 作 ら な い か
スレタイ見てただのキモスレかと思いきや、熱すぎてビビった
マユスレなみにクオリティ高ぇー!
良スレ保守
燃える!熱いよ!シンがすごくいい主人公してるな・・・
367 :
340:2005/09/03(土) 22:44:34 ID:???
デスティニーから光の翼が生まれる。だがそれだけで終わりではなかった。全身
至る所からミラージュコロイドが吹き出していく。デスティニーはまるで虹の様に
輝く。背中のウイング部分からは有り得ないほどの光の奔流がまるで生き物のよう
に波打つ。残っていた左掌のパルマ・フィオキーナからも器に収まり切れない程の
エネルギーが溢れ出していた。
OS書き換えによる動力炉の臨界点突破・・・それが俺たちの最後の切り札だった
計器類が次々と火花を散らし壊れていく。だがまだだ!もっとだデスティニー!!
こんな所まで来た全ての馬鹿に教えてやれ!!こんな馬鹿馬鹿しい"運命"なんてのは
クソ喰らえだってな!!
デスティニーは暴力的なまでのエネルギーの奔流に耐えられず融解が始まっている。
だが出力は上がり続け、光は増幅し続ける。
『もう、やめろぉぉぉぉぉぉッ!!』
レジェンドは俺に向けてビームジャベリンを投げる。だが俺は何もしなかった。
ビームジャベリンは左肩のビームブーメランを奪う・・・・・だがそれだけだった。
もう分かってしまった。レイは俺を撃ちはしない。
『もうやめろ!!何故だ?何故、私を逝かせてくれない!?その方がずっと楽なのに、
誰かを憎んでしまえばそれだけで楽になれるの!!』
レイは半分泣きながら叫んでいた。
『世界を憎んで、自分すら憎んで、始めから何も無かったと、運命だからと・・・
どうしてそう思わせてくれない!!』
「・・・レイ」
俺はゆっくりと言葉を紡ぐ。
「もし本当に運命ってのが存在して、俺たちは本当は誰かの手の上で踊らされてた
としてもさ。俺はそいつの手の上で踊りきって最後にこう言ってやるさ」
「"ざまあみろ"って」
巨大な光の帯びがしなやかに舞う
「だからレイ!そんな運命なんて俺は信じない!!」
『うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!』
彼女の悲痛な叫びに呼応してレジェンドは八つの牙を解き放つ。彼女の全てを飲
み込んで、彼女の全てを俺にぶつける為に。
「デスティニー・・・・・いくぞ!!」
数多の光を解き放つ、左腕を突き出し俺は彼女へ突き進んでいく。
368 :
340:2005/09/03(土) 22:46:20 ID:???
(何?どうしたの?)
シンとレイのために囮となったルナマリアだったが先程から何かがおかしい。
ムラサメの何体かがこちらに見向きもせず皆、同じ方向を見つめている。その現象
は瞬く間に広がり、しまいには誰もルナのことなど気にもしなくなった。それにつ
られて視線を泳がす。そして見る。
「何なの・・・あれは?」
もう視線はそれから離せなくなっていた。自分たちのいる、この暗く冷たい世界に
おいて自ら七色の光を放ち、雄雄しく、気高く、神々しい二対の翼を羽ばたかせる。
全身で不規則に繰り返される輝き、この場所で生を受け更なる高みへと翔け上がる
ようなうねり、己の存在をこの世界全てに知らしめるような生きた鼓動。
それは正に・・・・・"不死鳥"のようだった。
ドラグーンは主人を守護するように俺の前に立ちはだかるが俺はそのまま突き進む。
放たれた憎しみの光は、デスティニーに多くの傷を残していく。そして役目を終えた
ドラグーンは二対の翼へその身を投じていく。二本のビームスパイクはデスティニー
の顔と肩に突き刺さる。俺は強引に引き抜くがモニターの半分が使えなくなる。
それでも俺たちは止まらない。
レジェンドが見えた。光り輝く左掌で俺はレジェンドの頭を掴み取る!!
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」
大量の光の粒子が2機を覆い尽くす。あまりの光量に周囲の景色が一変する。
閃光の彼方で、真っ赤な何かがが光に包まれて消えていくのが見えた。
あれは・・・・・・種?
さらに光は増していく。
『シン・・・』
消え去りそうな、だけど確実に俺の名を呼ぶ彼女。
「レイ・・・」
俺もまた、いとおしく大切な彼女の名を口にする。
けして離しはしない、二度と離さぬようにと強く、強く
願わくばこの祈りよ天に届け・・・・・
全てを包み込む光の先に誰かが居た。レイに似た雰囲気をもった人。
その人は笑っていた。裏も表も無い、とても温かい笑顔だった。
369 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/03(土) 22:46:39 ID:HByQVSov
このスレきて初めて運命見てて良かったと思った!良スレage
本当に良い。
残念だが…代筆もさすがにもう遅いと思う。 また総集編だし。
良スレ発見!
職人さんのレベルが高い…
本編がシン×レイ(♀)なら名作になってたな
>>368 OVA化してくれ、頼む…!
つかなんだよシン格好よすぎて感動したじゃねーか
戦闘が熱くてたまらん
主人公VSヒロインの構図は最高だよなー
熱い、熱すぎるよ!
うっかり泣いたジャマイカ・・・!
超燃え
最後の2行でかなりきた…
やっぱガンダムの戦闘はこうあるべきだよな。
マジ泣きした・・・
このスレが立った時はネタスレになってすぐに落ちると思ってたが・・・
もう俺の中ではこれが最終回だよ。これが良い。
なんかどんどん良スレになっていくな…
あげ。
腐臭のするスレだな
380 :
340:2005/09/04(日) 16:44:28 ID:???
身体中が重い。まるで自分の中に巣食っていた何かがゴッソリと抜
け落ちた気分だった。そのせいか妙に身体の動きがぎこちない。
「シン・・・」
そんな俺を気遣うように顔を覗き込んでくるレイ。俺は彼女を抱き
寄せ大丈夫だと囁く。レジェンドの生命維持装置が壊れてしまったの
で今はデスティニーの中に寄り添うようにお互いを確かめ合う。
デスティニー・・・俺に力を貸してくれた相棒。はじめて見たときは
まるで道化のようだと思った。だけど道化って言うのは例えどんな時
でも人を笑わせるためにおどけてみせる。今ではむしろ誇りに思う。
レジェンド・・・レイの全てを受け止めてくれた守護者。あの戦いの
後、まるで自分の主人を俺の元へ誘うようにデスティニーの側を離れ
なかった。俺はたぶん嫌いにはなれないと思う。
ヘルメットは邪魔だったから俺もレイも外した。だってそうだろう?
もう危険なことなんて何も無い。怯える必要なんか無い。
かろうじて生きているコンソール付属のモニターは警告文で埋め尽く
されている。ブザーはうるさいから切ってやった。レイとこうしてい
られる時間のほうがとても大切に思えた。
モニターの一部分、何かのファイルが起動し始めた。そもそも、OSを
乱暴に書き換えたのだ。どんな誤作動が起こっても仕方が無い。
モニターに何かの画像に切り替わる。何かの動画で誰かが映っている。
胴体部分が画面全体を覆っている。必死にカメラをいじっているらしい。
『まったく。まさかこんな旧式に頼る羽目になるとはな・・・』
その声を聞いて俺とレイは目を丸くしてお互いの顔を見合わせる。
カメラの調整が終わっったらしく奥にあるソファーに腰掛ける。
『やぁ二人とも元気そうだね?』
忘れるはずもないこの声
「ギル!?」
それは間違えなくギルバート・デュランダル本人だった。この画像
の日付を確認する。これは・・・・・死亡発表の直前!?
なんなんだよ?・・・・・俺とレイは訳が分からなかった。
381 :
340:2005/09/04(日) 16:46:44 ID:???
俺たちが戸惑うのを予想していたように言葉を紡ぎだすデュランダル。
『おいおい、私がこんなことをするのがそんなに不思議かね?』
(あぁ激しく)心の中で頷いた。それを無視するようにデュランダルは
いつもの調子で勝手にしゃべり始める。
『シン、レイ。君たちがこれをいま二人で見ているのなら、きっと私は
勝利したのだろう。もちろん戦争にでは無い。私にとっての勝利とは
デスティニープランが本当の意味で成功することだ』
何を言ってるんだ?デスティ二ープランはもう失われたはずだ。
デュランダルは視点を定めようとせず、ここではない何処かを見つめる。
『私には友がいた。彼は人がひとりで背負いきれないほどのものを背負わ
され、あるいは自らの楔として、人を、世界を呪って消えた。
『その時、人々は彼を見て心に"悪意"という種を生み出してしまった。人は
やがて滅ぶと、それだけの業を重ねてきたのは誰だと』
『例え自由や正義といえど、その種からは逃れられなかった』
『私は知っている。いや本当は誰もが知っている。作為的に生み出された悪意は
人の暗く深い場所へと根付く。そしてそれはいずれ世界を滅ぼす。だから人は
恐れ、立ち向かう』
『では何に?誰に立ち向かう?同じく悪意を持つものを?自分を脅かすものを?
それは違う!!本当に立ち向かうべきなのは己自身が植え付けた悪意だ!!』
言い終えてデュランダルは見たことも無い優しい微笑みを見せた。子供
を愛でる親のように。
『そして私は・・・・・君たちと出会った』
『君たちを見ていて私は望んでしまった。いまではないどこか、ここではない
どこか、きっとそこにあるすばらしいもの、私と彼が選び得なかった道』
『私はそれを見たくなってしまった。彼とて他の道が選べたと、そんな風に
思いたくなってしまった』
彼はテーブルの上のチェス盤から駒をひとつ掴む。あまり詳しくは無いが
それはたしか・・・・・"ポーン"だ。
『これから彼と勝負の続きをしに行くとしよう。これさえあれば私が勝ち、
きっと彼は腹を抱えて笑いだすだろうよ』
『私は私以外の誰にも討たれるわけにはいかない。討つべき敵を失った時、
きっと彼らは気づく筈だ。己自身の悪意に・・・』
382 :
340:2005/09/04(日) 16:47:50 ID:???
ふっ、とため息をつく
『・・・・私もいいかげん悪役には飽き飽きしているんだが』
『舞台は用意した。観客席も満員だ。あとは君たちふたりだけの出番だ』
『見せてやってくれ、この馬鹿馬鹿しくも騒がしい"運命"という劇の最後を』
デュランダルはカメラを止めようと近づいてくる。だが突然カメラを覗き込む
ようにしてこちら側を見る。画面にデュランダルの顔だけがピタリと収まる。
『最後にひとつだけ言い残すことがあった』
いたずらっ子がそのまま大人になったような顔で
『君たちに子供ができたら名前を"ギル"にするのはよしてくれよ?君たちの
子供はとても苦労しそうだからね。私は今のうちに辞退させてもらうよ』
そう言ってデュランダルはとても可笑しそうに声を出して笑いはじめた。
あまりに可笑しかったのか、腹を抱え涙まで出しながら笑っている。
(うるさい、このタヌキ!)
思わずレイを抱く力が強くなる。レイは少しだけ驚いたようだが、すぐに全てを
俺にゆだねる。
『あっはっは、すまなかった。怒らないでくれたまえ。・・・ぷ、ふふふ』
彼は涙を拭いながら温かい微笑を浮かべる。
『・・・・・最後まで私に付き合ってくれて本当ありがとう』
しばしの間
『ありのままの君たちに会えて・・・・・・私は幸せだった』
屈託のない微笑み。そして映像は途切れる。
気がつけば俺もレイも泣いていた。小さな嗚咽はやがて叫びへと変わっていた。
止まらなかった。産まれたばかりの赤子のように俺たちは泣いていた。
自分たちを包む温かな母の胎内から、知らないものばかりの冷たい世界に放り
出された気分だった。
冷たかった。痛かった。そして何より・・・・こわかった。
だが彼は言っていた・・・・・君たちに会えて良かったと。
母が我が子を産み落とすのは、その子の顔が見たいから。温かさに触れたいから。
そしていとしいその子と手を繋いで歩くため。やがてその子が同じことを自分の
子供にしてくれると信じて・・・・・・
「・・・すべてのものは生まれ、やがて死んでいく。ただそれだけのこと・・・・」
レイがつぶやく。すべてのものは必ず滅びる。かぎりがある。永遠なんてない。
383 :
340:2005/09/04(日) 16:48:36 ID:???
だけど・・・・・・
すべてのものにはかぎりがある。だからこそかぎりあるなかで何かを残し、次の世代
へと繋ぐ。それが絆なんだと思った。
俺は考える。俺たちは何を残せるだろうか?様々な意志に振り回されて武器を持つ事
でしか"この世界"に存在できなかった俺たちは?
(・・・・・止めた)
どうやら俺は人生を悟るなんて一生かかっても無理そうだった。だったらそれでいい。
一生かけて考えればいい、この俺の命が尽きるまで。彼女と一緒なら俺にも何かが出
来る気がした。
「レイ・・・・・」
俺は彼女に伝える。彼女の言ったさっきの言葉の返事を。
「好きだよ・・・レイ」
「うん・・・・」
ほんのりと頬を赤らめた彼女がたまらなく愛しい。レイが俺の胸元をぎゅっと握る。
「私も好きだよ・・・・シン」
この世界で二度とはぐれぬように強く強く抱きしめ合う。
低い起動音とともにデスティニーとレジェンドのスラスターが点火する。
もう何も驚くことはない。こいつ等が気を利かせたのか、あの人たちが背中を押した
のだろう。
「帰ろう。あの人たちが残していった、俺と君が出会ったこの世界で」
彼女の温もり、戦友たちが貸してくれた力、大切なものを残してくれた人たちの想い。
その全てに包まれていた。
生きていこう、この世界で、すべてがありのままで出逢えたこの世界で。
ー交わす炎よ、描かれた運命に届けー
ignitedーイグナイテッドー より 完
これから飲み会だってのにこの涙目どうしてくれる
神は居たんだな・・・。涙が止まらん
最大級の感動をありがとう!!
>>340d!!!
感動した!ギルの所でうるっときたよ!!(つД`*)。・゜
子供の名前はやっぱりギル希望
ずっと我慢したのに、議長にやられたよ…
GJ!!!
何もかも見透かされてた、というかギルは知ってたんだな・・・
最後まで綺麗にまとまって超いい仕事でした
読後感がすごいいい
GJ!!
やばい。涙がとまんねぇよ・・・
議長、あんたって人は・・・(つД`*)。・゜
シン、レイ、幸せになってくれ!
>>383 完成度やばいって…
シンレイルナギル皆かっこよかくて感動したが
パイロット→MSへの想いも書いてくれた事に敬意を表したい
キャラどころかMSも生き生きしてるよ
>>389 メ欄sが全角になってるから下げれてないぞー
≫390
教えてくれてどうもです
なにやってんだ俺orz
すまん
泣いた・・・泣いたよ・・!
>>340乙!
もうこれがオフィシャルでいいよ・・・!
正直泣いた
真のデスティニープラン最高だ議長…
なんか上にすっごい神がきてる…
例のバレの救済ネタ?みたいなの考えたんで
もしできたら投下しようと思ったんだが…
>>394 気にせず投下希望。
新たな神が誕生するかもしれないじゃないか。
>>394 気にせず、どーんと来い!!
激しく楽しみにしている!!
>>394 щ(゚Д゚щ)カモォォォン
確かにハードルは上がってるのかわからんが
大事なのはシンレイへの思い入れだ!
超個人的に書き手の愛さえありゃ
下手だろうがギャグだろうが悲劇ENDだろうが夢オチENDだろうがかまわないと思ってる
寧ろ歓迎
どうも340って呼ばれてた者です。
人のフンドシで相撲を取ってた私ですが
皆さんに喜んでいただけて良かったです。
今度はミーアとアスランの別れとか書きたいですね。
ジャスティスの肩に乗り、彼のため本当の自分の歌を歌うミーア、なんちゃって。
やっぱりシンとレイに絡みが無くちゃ駄目かな。
>>394 愛さえあればどんなものでもラブisオーケーですよ
【職人】良スレ【最強】
まとめサイトがあったらなぁ
>>398 自分としては読みたいが、あらゆるIFスレになってすんごい事態を招く可能性が…。ないか。
新シャアのこの過疎っぷりなら夏過ぎたし平気かもな。住人だけでひっそり静かにしてれば。
どうせなら無理に絡ませないで書きたい形で書いてくれ。
某スレでも、スレタイのキャラが絡まないのはいい加減にしてくれと言われてたし、
まあやり過ぎなければ・・・いいんじゃないかな・・・
実は自分も
>>57みたいなレイステを書いてみたかったりするんだ…
主役カップリングがシンレイ(♀)前提なら別に構わないんじゃないか?
【ダークヒーロー】シンレイ名作劇場【ダークヒロイン】
ごめんちょっと調子に乗った
迷惑にならないようにアスミアは別の場所にするよ
ノシ
408 :
394:2005/09/06(火) 01:06:30 ID:???
おまいら応援?ありがとう。
なんかいまいち納得できるものができてないんで
いつかできたら投下させて下さい。
このスレ最高だよ…
ここのスレのレイの声を低い系の女声で再生するとマジで萌える。
シン:なんでって、俺休んだしレイがやるって言うから。
レイがやるって言うから。
レイがやるって言うから。
レイがやるって言うから。
レイがやるって言うから。
>>411 モチツケ
男のレイでもあんな感じなんだからレイが女の子になったら
それこそベタ惚れだろうな…シンは
金髪だし、発作で苦しむところ見た後なんかそらもう大変だな
パイスーのシリ見ているときも大変だろうな。
シンは『守ってあげたくなる女の子』フェチだし
通常のクールなレイとのギャップがいいんだと思う。発作レイは
テラモエス
とりあえずみんな!
49話で飲んだ暮れなくてすむようになったじゃないか!
まさか本当に最後がシンアスとキラレイなんて思わなかったよ…
シン…
シンレイ対決を期待していた俺はどうすれば…
>>340 もしこれを放映していたら、自分は間違いなく種死を神作認定していた。
つーかマジ最高。
このデスティニーガンダムがスパロボに出るとしたら、
最高技は臨界点突破パルマ・フィオキーナだろうな。そのエフェクトが目に浮かぶ。
最後までちゃんと見ていられるか分からない。
でもここまで来たら見届けたい。シンとレイの行く先を。
種死の第一話でレイが議長に敬礼する際に見せたすっげぇいい笑顔を見て、
コイツはヒロインだなと確信した。
最終話で生きているってだけでも期待していいよな?
それだけで価値があるんだよな?
レイがクルーゼみたくあぼんするのは勘弁してくれ…
>>422 事前情報が一切なかった俺は完全に女の子だと思い込んだ
EDのテロップも見ていなかったからレイが初めて喋った時度肝を抜かれた
お前ら何納得してんだよwww
明らかに違うだろ!この赤いリボンとか………カワイス(*´∀`)
>>430 乙!
204って誰だっけって思ったらあんたは一体どこまで 神 な ん だ … !!
これからも超期待してるぞ!!
保管庫作成乙です!
今日の予告MSがデスティニーだなんて…OTZ
最終話で使ってやれよ!主役機なのに
週が明けたら作品投下します。
放送日保守!
ずっとここで夢を見ていたい気分だよ…orz
俺たちでシンとレイをあったかい世界に連れてってやろう。
とか言いつつも彼女にガン宣告されたような気持ちなんだけどな・・・OTL
助けてください…!助けてください…!!
438 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 19:52:40 ID:3+FhsYh3
ヤングキングにレイ子タン発見
age
今回ので、レイが女だろうとなんだろうと名作にはなりえないって思い知らされた気が・・・
名作とまでは行かないだろうが極端なキャラマンセーを避けさえすれば何とかなるだろ
仮にも「ガンダム」作品を名乗れるくらいは
>>441 ていうか、そういう話をするスレじゃねえんだよ
>>441 今回の話が悪く見えたら脳内変換で楽しめば良し。
あんまりそんな事言うなよ…
なんか元気が無いのであげる。
本編は夢オチ、このスレがシンレイの新たなるスタートだ
448 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/12(月) 00:44:44 ID:0jJBFQZ4
》21
449 :
1/2:2005/09/12(月) 03:20:02 ID:???
「…何をしているんだ、ルナマリア」
「女の子ならやって当然のこと」
アーモリーワンのMS格納庫の隅で二人の女の子がじゃれあっていた。とい
うよりも、赤毛の女の子の方が一方的に金髪の子にじゃれついている。
しかし金髪の女の子も居心地が悪そうにはしているが、もう一人の子を邪険
にしているわけではなさそうだ。MSの整備班たちも時折二人の微笑ましい
姿を眺めては、また張り切って仕事に取り掛かる。
「大体こんなところでするようなことでもないだろう、そんなの」
「ただ黙ってMSの調整待ってるよりかはいいと思わない?…それにほら、
レイによく似合ってるわよ?」
赤い髪の女の子―ルナマリアは、どこに忍ばせていたのか鏡を取り出しレイ
へ手渡す。鏡の中には赤いリボンで右と左の髪を一房ずつ結わえてあるレイ
の姿。普段余りお洒落をしたことのないレイは、鏡の中の自分に気恥ずかし
くなってしまう。
「や、やっぱり無理だ……解いてくれ」
「えー、似合ってるのにどうして?折角可愛く出来たんだしシンにも見せて
あげればいいじゃない」
「…別にわざわざ見せるようなものでもないだろう」
ミネルバに配属されたザフトレッド三人。その内の二人がレイとルナマリア
であり、残りの一人がシンだ。アカデミーから一緒だった三人組。
レイが彼の立場にいたら女の子に囲まれ辟易していただろうと思うが、シン
はそんなことには構わず至って普通にレイたちと過ごした(女として見られ
ていないと思うと、少し複雑でもある)。
ぼんやりしかけたレイの耳にヘリコプターの音が聞こえてきた。レイは一転
花のような笑顔を浮かべ、外に駆け出す。後ろからルナマリアが声を張り上
げるが今のレイには届かない。
同様に可愛く結ばれたままのリボンの存在も、レイの中で一瞬にして掻き消
えた。
450 :
2/2:2005/09/12(月) 03:21:11 ID:???
敬礼しているレイに目を留めた瞬間、プラント最高評議会議長ギルバート・
デュランダルが彼らしくもなく派手にずっこけたのは単なる偶然だろうか?
レイは転んだ彼を起こす手助けも出来ない自分を歯がゆく思いながら、MS
格納庫への帰路を歩む。大好きなギルに一目なりとも会えた喜びと今現在抱
えている苛立ちは、レイの周囲への注意力を完全に奪っていた。
「きゃ…っ!」
「お…っと、ごめん、大丈夫?」
そんな状態では人にぶつかって当然だ。
しかも咄嗟のことにバランスを崩してしまい、完全に相手に体を預ける姿勢
だ。幸い怪我はなかったものの、明日には出港式だというのにこんなことで
はいけない。
レイが体勢を直し顔を上げるとそこには先ほど話題にあがったシン・アスカ
の顔があった。レイを見下ろし何故か呆然としている。心なしか顔が少し赤
いようだ。
―――そういえば、何故シンの話になったんだっけ?
レイの頭脳はすぐに答えを弾き出す。
リボンのことを思い出すや否や、レイはシンから離れ頭を隠すように手を掲
げる。片やシンは、何故かレイが凭れ掛かっていた時の姿勢そのままで固ま
っている。そんなシンが不気味で、レイは恐る恐るとシンに話しかけた。
「シ、シン…?あの……」
「………女、の子…」
「え?」
レイの訝しげな声にシンは我に返る。
「あ、いや何でもない!レイって良い匂いするんだなとか体ふわふわしてる
なとか意外と胸大きいんだなとか、そんなこと全然考えてないから!!」
「な…っ!!?」
良くも悪くも、正直な性格である。
シン以上に顔を赤くしたレイが今しもシンに詰り寄ろうとした正にその瞬間
、突然の轟音と灼熱が二人を包んだ。シンはレイを庇う為に彼女に覆い被さ
る。今度は感触なんて味わっている暇はない。
MS格納庫の一つが吹っ飛んだ。いや吹き飛ばされたのだ、現在は中に納め
られていなければならない筈のMSによって。
「…レイ!」
「ああ、分かっている」
軍人の顔つきになった二人は、急いで自分たちの機体のところへ向かった。
赤いリボンのことなど二人の頭からはMS格納庫と共に木っ端微塵に吹き飛
んでしまっていたので、レイはそのままの髪型で出撃し戦闘を繰り広げるこ
とになる。
>>425のレイに非常にハァハァした為書かせてもらった。
本編に打ちのめされることもあるだろうが、ここはここで頑張ってこうぜ!
ちなみにどうして髪の短いルナがリボンなんて持ってんだとか細かいことは
言わないでくれ。きっとメイリン用にいつも持ってるんだよ、うん…多分。
>>449 GJ!このスレのシンは相変わらずラッキースケベで和む。
あの姿で敬礼しちまうレイたん可愛いよレイたん
>>449-
>>451 神ナイス!朝からテンション上がったww
もう本編全体的に改変して欲しいくらい面白い
二人のほのぼのパートと臨戦パートの切り替えっぷりに燃える
>>449 誰か議長に突っ込めよww
シンもレイもルナも可愛いけど議長がずっこけるの想像するとおかしくて
たまらんwwwGJ!!
>>337氏のネタを拝借します。
もしもステラたんが10歳だったら編
--------------------------------------------------------------------------------
>>328から少し時間を遡る。
有名ブランド店が建ち並ぶ通りを、つばの広い白い帽子の少女が颯爽と歩く。その後ろ
を少し居心地悪そうに視線を泳がせながら歩いていたシンは、先ほどから彼女が足を止め
る先を見ては縮こまるような思いをしていた。買い物と言えば商店街の雑多な軒先や、大
型スーパーの一角を思い浮かべる彼にとって、ガラス越しに見ても無駄に空間のある商品
展示スペースや、ドアの左右に仁王像のように佇むガードマンがいるような店は縁遠い存
在だ。そもそも女の子の買い物に付き合うようなタマじゃなかったと、その日彼を誘って
いたヴィーノやヨウランの気安い笑顔を思い浮かべる。しかし、とレイに視線を戻せば実
は滅多と見れない純白のワンピース姿で、擦れ違う人々の視線を必ず一度は吸い寄せてい
た。付き合いとは言え彼女を連れているのは自分であり、傍目から見ればちょっとした誤
解を受ける…なんてこともあるかも知れないと小さな優越感を感じたりもする。そうやっ
て暫く彼女の歩くままに合わせていたが、先ほどから店に入りはするものの、彼女が何も
買っていないことに気がついた。
「何も買わなくていいのかよ。進水式が終わったら、もう当分こうやってゆっくり買い物
出来ないかも知れないぜ」
ガラス棚の上に並んだ鞄に目を落としていたレイは、黙ってこくりと頷くと視線を上げ
る。
「どうせ軍支給の物で間に合うと思うと、何もいらないような気がしたから」
「ええっ?!昨日メイリン見たけど、どうすんだよってぐらい買い物してたぜ?女なんだか
らいるだろ、ほら、色々と…えーと」
具体的な例を思い浮かべようとして、シンはわしわしと頭を掻いた。上手く言葉を引き
出せない様子にレイは小さく微笑むとまた並ぶ商品を見つめる。
「必要ない、それが軍に属すると言うことだ。このワンピースを着るのも、きっと今日が
最後だろう」
並ぶうちの一つ、愛らしいデザインのポーチに手を伸ばし、指先が触れる寸前でそっと
手を引いた。まるで遠い世界の物を見ているように目を細める彼女の様子を、背後に立つ
シンは知る由もない。
「最後って…大袈裟だなぁ」
ふと視界の端にうろうろと蠢く小さな影を見つけ、シンは首を曲げてウインドウの外を
見た。10歳ぐらいだろうか、少し癖のある金色の髪の少女がきょろきょろと危なっかしく
視線を彷徨わせている。あの様子が何を意味しているか、シンにはわかる。はぐれた少女
が肉親を探すソレだ。彼はレイに小さな声で断りを入れると、外へと駆け出していた。
455-456
つ…続きは…続きは有るんでしょうか?
ドキドキしながら続きがうpされるのを待っています。
なんかいっぱいきてた…
続き期待あげ
459 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/12(月) 21:06:17 ID:4VCPeZ6R
逆にシンが女で他の女性キャラが男性
なにこの良スレwwwwwwww
ラッキースケベモエスwwww買い物カワイスwwww
妹、マユは兄のシンから見てもドジで放っておけない性格だった。家族でで掛けるとよ
く他に気を取られては両親を見失い、迷子になっているのを見つけてやったものである。
妹の行動パターンを誰よりシンはよく知っていて、両親よりも先に彼女を見つけてはその
手を引いてやっていた。
穿いていたジーンズの後ろポケットに窮屈そうに詰め込まれたピンク色の携帯の存在を
不意に意識してしまい、シンは唇を引き締めると通りを横切る。流れる人波に流され、押
しやられ、少女は今にも泣きそうに瞳を潤ませた。余所見をしていたせいで前から歩いて
きた相手にぶつかりそうになった彼女の手を、シンは自分の傍へと引き寄せてやる。不安
に揺れていたすみれ色の瞳が、不思議そうにシンを見上げた。
「どうした?お母さんとはぐれちゃった?」
「おかあさん…?」
鸚鵡返しに口にした少女は、まるでその言葉にピンとこないかのように首を傾げて見せ
る。そのまま転がり落ちそうな大きな瞳を、ぱちぱちと瞬かせた。
「ええーっと…じゃあお父さんと来た、とか」
目線を合わせるように膝を屈めて尋ねるシンに、やはり彼女はぼんやりとした薄い反応
で返す。
「おかあさん、いない。いっしょにいるのは、アウル…スティング」
もしかして不味いことを聞いてしまったかと、シンは気まずさに思わず眉根を寄せる。
しかし少女は気にする様子もなく、シンの背後を見上げ、「わぁ」と小さな感嘆の声を上
げた。振り返った先では、どうやら彼を追って店を出て来たらしいレイが脱いでいた帽子
を被り直している。
「シン、その子は…?」
金色の髪の少女が二人、見詰め合う。どこかうっとりとした様子でレイを見上げている
少女を見守っていたシンは、ふとした心配に駆られた。堅く厳しい印象のある彼女が、よ
く泣き、よく騒ぐ子供が嫌いであったりしたら…。
そんなシンの心配を他所に二人は見詰め合ったままであったが、幼い少女が沈黙を破る。
「おひめさま?」
瞳を輝かせ、頬を紅潮させた少女が突如レイに問い掛けた。
「ステラも、きょうはおひめさま…!」
少女はシフォン素材のひらひらとしたドレスを広げて見せると、纏う布地がより風に乗
るようにくるくると回って見せた。その体が人にぶつからないよう優しく両手で支えて止
めてやり、レイは表情を優しく緩めて覗き込むようにして微笑み掛ける。どうやら、シン
の心配は無用であったようだ。
「ステラ、と言うのか…?」
「うん!」
迷子になっていたことも忘れたように、ステラは無邪気に笑った。ちらりと視線を寄越
したレイに無言で促され、シンは周りを見回しながら少女が迷子になっていることを大雑
把に説明した。今いる位置から見る限り、人を探している様子が窺える人物は見当たらな
い。
「俺はシン。その子がレイ。ステラ、その一緒に来た人たちって、どんな人?」
「スティングはつんつん。アウルはぐるんぐるん。ステラはふわふわ」
シンとレイは黙ってお互いを見た。「わかったか?」「いや?」という会話を視線で交
わすと、互いに頷きまた少女に向き直る。
「じゃあ、どこから来たの?」
少女は唇に指を当てると、視線を頭上に上げた。つられるように上を見た二人に、空…
コロニーの上部を指差す。シンは苦笑いを浮べた後、大きな溜息をついた。この子から有
効な情報を引き出すのは、ザフトの赤服エリート二人と言えど骨の折れる仕事のようであ
った。
>>465 レイはリズ●サワンピのイメージがある…まぁ実際はもっと高いの着てるだろうが
シンはウニクロパーカー。
○ズ○サ、レイニハショウジキゲヒン。
>>469 思いっきりその絵のレイたんを思い出しつつSS読んでた
このワンピ素敵だけどリゾート向け。自分的に昼間の街中にこれだと背中開きすぎ。
良い躾の娘らしくTPOを弁えててほしい。
468の一番上いいかも。ささやかお胸もギャザーでカバーw
今更このスレにたどり着いた。良スレだ! 感動しました。
新シャアだから大人のネタが出来ませんの。ほんのちょっとだけ辛いですわ。
>>475 保管庫はWikiだから誰でも勝手に新規でページ作れるようになってる。
そこに投下して注意書きした上でアドレス張るとかどうだろうか。
保守
小説期待あげ
ステラが口にした通りであるならば、「つんつん」した者と「ぐるんぐるん」した者が
この少女を探しているはずである。とにかく足で探すことから始めることにしたシンは、
少女の小さな手の平を力を込めすぎないよう気をつけながらギュッと握ってやった。その
胸の内には、この無条件に庇護されるべき幼い命を守ってやらなければという使命感が渦
巻いている。こういう状態のシンは一つのことに突っ走る余り、状況に対する冷静な分析
が出来なくなる。そのことをアカデミーからの付き合いで十分知っているレイは、燃える
彼の背後で自分がしっかりやらなければと気を引き締めるのであった。
「ステラを連れて来た人たちが見えたら、「いた」って言うんだよ」
「うん!」
シンは彼女の手を引き、その歩幅に合わせてゆっくりと歩き始めた。二人から半歩下が
った距離で周囲を窺いながらレイがついて行く。こんな小さな子がそう遠くまで迷い込ま
ないだろうと、見つけた場所から半径100メートル以内をぐるぐると捜索して行った。し
かし、僅かな情報から見たこともない人物を見つけ出すなんてそう出来るはずもない。
「あし、いたい…」
突然蹲ったステラが泣きそうにか細い声を上げた。慌ててその足元を見れば、どうやら
おろしたばかりの靴に慣れず長時間歩いてしまった為靴擦れを起こしていたらしく、赤く
なったつま先の親指の皮が剥けてしまっている。
「ごめんなステラ。歩き回らせちゃったから、疲れたよな」
優しい声音に気持ちが緩んだのか、ぷわっと涙の粒が膨らみステラの瞳が水没し始めた。
嵐が来る。このパターンは大泣きの前触れだと確信したシンは、どうしたものかとおろ
おろしながら必死に機嫌を取ろうと試みた。見兼ねたレイがスッと人差し指を掲げる。
「そこに小さなカフェがある。少し休むついでに足を手当てしよう。テラス席にいればこ
ちらもそうだが、向こうも見つけてくれるかも知れない」
しゃくり上げるステラを抱き上げ、二人はカフェテラスへと駆け込んだ。与えられたオ
レンジジュースですっかり機嫌を戻した彼女をシンが膝に乗せてやり、屈み込んだレイが
絆創膏を巻いてやる。大人しく手当てを受けていたステラはオレンジジュースから伸びる
ストローを咥えたまま、ぼんやりと行き交う人々を眺めた。その目が親子連れの子供が手
にしているソフトクリームへと引き寄せられる。
「シン!あれ、なに?」
膝の上から見上げられ、シンは彼女が指差す辺りを見た。ぱたぱたと揺れる素足を受け
止め、レイもその方向へと振り返る。
「ああ、ソフトクリームだよ。そこで売ってた」
「そふとくりいむ?」
「もしかして食べたことない?お菓子だよ」
「おかし…チョコレートとビスケットならステラもたべた!おかしがでたひは、スティン
グちょっとわけてくれる。アウルちょっととっちゃう」
「つんつん」と「ぐるんぐるん」の主たちは、彼女とお菓子を分け、奪う間柄らしい。想
定していた年齢設定を誤ったかと、二人はまた頭を悩ませた。考え込むようにテーブルへ
と突っ伏していたシンは、頭を掻き毟るとレイにステラを預けて店を出たかと思うと、す
ぐに両手にソフトクリームを持って帰って来た。
「これ食べたらまた探そう。頑張れるか?」
頭を撫でられ、ステラは元気良く頷いた。「頑張れるな?」出る前にもネオがこうして
撫でてくれた、そのことを思い出しながら。
ソフトクリームはチョコレートやビスケットとはちょっと違う。甘いだけじゃなく、冷
たい。きっとスティングもアウルも「これ」を食べたことはないだろうとふと思ってしま
い、ステラはじっと目の前のそれを見つめた。持って帰って二人にも食べさせてあげたか
ったが、それは段々と融けて形を失い始めている。「ずっとこのままではいられないん
だ」と何となく理解し、慌てて零れ落ちるクリームを舐め取った。
シンはソフトクリームを相手に百面相を繰り広げているステラを、飽きることなく見つ
めていた。ふと同じようにしているレイの方を見れば、見たこともないような穏やかな笑
みを浮かべていて、思わず顔が熱くなるのを感じてアイスのカフェラテを一気に飲み干し
て咽返る。
GJ!
ステラ可愛いよステラ。
キャラクター一人ひとりの描写が、本当にお上手だなあ…
>ずっとこのままではいられない
ここでなぜかうるっと来た自分は涙腺ゆるすぎるな
ステラが可愛すぎる…疑似親子マンセー!!
放送日につきあげ。
レイが女の子でシンレイだったら、ルナマリアはどんな扱いに?
あとアスランはミネルバに来ない設定?
490 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/17(土) 10:07:09 ID:bjPaLBbW
メイリンって見る角度によって
全然違うよな〜
>>489 ルナは以前出ていた20代女パイロット希望。
俺的には脂の乗った20代後半。
今のグダグダ展開には望めないサバサバしたお姉さん系で。
しかし結局はアスランについても職人さんそれぞれでいいんじゃないだろうか。
ルナはそのままでなにも問題ないと思うけど
アスランだって
どうしても矛盾が生じるのはステラだけだろ?
>>492 アスランはプラント評議会議員でいいよ。
“世界を牛耳ろうと目論む狂信者集団*の主要幹部。
二コル両親&カナーバを篭絡し、秘密裏にプラント支配を進行する。
ギルの理想を妨害する憎むべき敵”
これならOKでしょう?
*構成員:殺人狂・吉良 教祖:羅玖主 下僕その壱:狂戦士火牙利と愉快な奴隷達
下僕その弐:ドム三連星
>>491 だな、職人さんたちに任せる。色んな設定読めるのは楽しいよ。
たぶんクマーだとは思うがAAアンチは該当スレ行った方がいいと思う。
スレタイトルに沿っていて電波でなくてきちんと脇に徹しているならAAがいてもいい。
職人さん期待して待ってるヨー
ああ、アンチだったのか!
あまりに意味不明すぎて3回も読み返してしまったじゃないか
今日のはすごい燃料だった
萌えたが切なかったぞ。もう呑む!レイの為に呑む!
酒とアテ買ってくる!
レイの寝顔を心配そうに見ているシンの真剣な表情が良かった
よく、レイが死んでも本当に悲しむ奴はいないとか言われてるが
絶対にシンは悲しむ。今日で確信した
今日ので確信した
レイは女がよかったorz
例え、仮に世界が議長を悪だと認定しても
シンは全部それを理解したうえでレイの側に居てくれると思う
二人の正しいと思ったものが議長でもいいじゃまいか
自分も最後まで二人の味方でいるよ(つД`*)。・゜飲むぞ
ゆ、遺言キター……。
スレ違いかもしれないが、最近読んだ神サイトのお話(オリジナル)で、
自分の奥さんが事故で死んでクローンになって帰って来て
幸せな生活をまた始めるのだけど、実は一年しか生きられないってのが途中でわかって、
残り一年を短いながらも幸せに過ごすってのがあってさ、
あれ読んでせめてシンとレイがこうなったらなぁとか思ったよ。
クローンって交配能力ないんだっけ
あればシンに「…子供が欲しい」とか言って迫るのもアリなのに…
子供ができないのもそれはそれ、切なくてウマーですよ
レイ「私は自分の存在した証を何も残していけないが、せめてお前だけでも私を覚えていてくれ……」
シン「忘れない。レイの髪の匂いも……、肌の温もりも……、瞳の色も……、声も……、想いも……、
レイの全部を俺の中に刻むよ……
俺が生き続けることが、レイの生きた証だ……」
……なんてな。
うわぁあああぁぁぁあああああああん!!!!!(つд`)゜・。
そんなだったら切ないながらに納得がいっただろうに…
今のままじゃレイの信じているもの、存在している理由が全て否定されそう
で可哀相すぎる…
シンレイがここまで切ないものになるなんて思ってなかったよ…orz
最終回で簡単にストフリに撃墜されるなんて展開だけは勘弁してくれ…
>>505 全米が泣いた。
もちろん・・・オレモダー。・゚・(ノД`)・゚・。
だめなんだよ弱いんだよおお
「覚えていて」って言って証を遺すっていうのにいいいいぃぃぃ
レイって実際は黒くなんてなかった…
純粋に議長を信じて、昔は普通に不安とかも抱えてて…なんて人間らしいんだ(ノД;)
シンに向かって微笑んでた時涙出そうになった
>>510 気付くのが遅いなw
真のファンなら、37話でシンとルナが抱き合ってるのを尻目に去っていくときの、一瞬の切ない表情を見逃してはならん
>>511 そんな事言っちゃイカン!
そして37話でも遅いわ!w
513 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/18(日) 03:45:41 ID:fCss27NF
>>511 真面目な話、なんであんな表情したんだろ
良スレだああ。+゚(ノД`)゚+。
寝る所だったのに全部読んじまったじゃまいか!
ルナマリア男でルナレイってどうだろう
寝顔をずっと寄りそって心配そうに見つめられるってヒロイン以外のなにものでも無いな
517 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/18(日) 11:08:40 ID:vzwa5MkD
>>513 メイリンを墜とすよう仕向けたのは自分であり、
シンを自分側につかせようと汚れ役をさせたのも自分。
ルナとシンがともに嘆く姿を見ながら罪悪感に苛まれつつ、
あの輪に入り、悲しみを分け合う資格は自分にはない、
もう昔の三人組には戻れない。
そんな風に脳内補完したがどうか。
>>505 やばいよまじで涙が出てきた・゚・(ノД`)・゚・
せめて、短くても幸せな人生であってくれ……シン、しっかりレイを幸せにしてやってくれよ!
>>505 そういうのも確かにウマーなんだろうけど、漏れ的にはレイは
私のことは忘れてくれって言って欲しい。
んで、レイが死んだ後にシンが墓の前とかで
「レイ・・・お前は忘れてくれって言ったけど、絶対に・・・絶対に
俺は忘れないよ」
って誓って欲しい
駄文スマソ
全米が泣いた
『シン…聞こえるか…?』
『あぁ。』
『…最後に一つ頼まれてくれないか。』
『…構わない、言ってくれ。』
『私を…解き放て、それが私の最後の願いだ。』
『…出来ない…ッ!』
涙交じりの声がレジェンドのコンソールから聞こえてくる、通信機器の一部が破損している為彼の顔は此方には映らない。
見えるのは彼が搭乗するデスティニーが目の前で翼を広げながら地獄を彷徨っている姿だけだった。
『さぁトリガーを引け、シン。それが私の絶対的自由となる。』
『レイ、もうやめよう。』
『何を言う、お前は議長のやり遂げなかった思いを…その世界に私は必要無いのだ。』
『そんな世界…要らない…俺はレイが居ない世界は必要無い!』
『シン…?』
ゆっくりと目下が熱くなり流れ出した水滴は静かに無重力の空間を彷徨う。
『私が…この私が…泣いているのか?』
『俺はお前をクローンと認めない。お前はレイだ。』
『…還りたい、あの頃に。微笑ましかったあの頃に…。』
『還ろう。』
『…駄目だ、それではシン!お前が…!』
『レイの居ない世界何て、必要無いんだ。』
『…馬鹿な男だ、お前も。』
レジェンドは残された最後ドラグーンを一度放ち、静かにデスティニーのコックピット前に置いた。
それを確認すると同時にデスティニーはゆっくりと腕を持ち上げ、レジェンドのコックピットに狙いを定めてゆっくりと光を収縮し始めた。
『…還ろう。』
『あぁ、あの時に…。』
一瞬彼女の視界に二人の男性の姿が見えた、どちらも見覚えがある。
それは自分の親とも呼んで良い存在だった。
「今、私も行きます…ギル…ラウ。」
デスティニーのコックピットで静かにシンはマユの幻影に包まれた。
それだけでは無い、あの時失った両親も其処には居た。
「マユ…父さん母さん…俺今戻るから待っててくれ。」
両者は微笑みながらそしてトリガーに手を掛けた。
『俺、還ったらレイを母さんや父さんに紹介するよ。』
『私もお前に会わせたい人物が居る、付き合ってもらうぞ。』
『あぁ。』
『…また、後でな。』
『…うん。』
両者は同時にトリガーを引く、だが其れは悲しい顔では無く何処か満足そうに微笑んでいた。
>>521-522 種死のSSで初めて泣いてしまった。
嫁には無敵主人公が散々殺しまくった挙句「戦いって虚しいよねw」では
千年経っても辿り着けない境地が有ることを分かって欲しい。
>>523-524 おまいらありがとう…何だか漏れ的種運命の中だとシンレイはこんな感じです。
本当に女の子だったら良かったよ o r z
でも、男でもレイはかなり良いキャラだよね。
今週の笑顔は違反だよ…悲しすぎる。
…このスレが本にでもなって出版されたら…
全米どころじゃないな、批判してる奴でさえ、泣く。
もちろん自分もだ。
>>525氏に感謝あるのみ…。
何この良スレ…あげ
昨日はフラグが立ちまくってましたね。
良かったよ、昨日は…もうねご飯100杯行けるよ
逆に自分は悲しすぎて食事も喉を通らないよ…
悲恋なんて悲しいからここでは幸せになってくれと心から願ってる
そして
>>525氏GJ!!どちらか片方を残して逝くよりもこっちの方がいい
>>526 まさかこんなに評判が良かった何て…自分でも驚きです。
先ず漏れは即買いで発売決定された時点で予約すると思うよ・・・(;´д⊂)
レイ本当に良い奴だったよ、本当に…俺レイ大好きだ。
「なんか、それじゃドラマの死んでくオヤジみたいだぞ。やめろよ」
「オヤジ!?」
「あ、いや…えっと、ドラマの死んでく年配の方」
「…」
自分はシンが残されるネタも好きだ。
最後のときまで懸命に生き抜くレイと、
彼女が生きたことを胸に刻みながら、強く生きていくシン。
地を這うような人生でもいい。
泥臭さを感じるぐらいの方が、むしろ余程人間として美しく見えるぞ、
と負債には言いたいな。
535 :
まとめの人:2005/09/18(日) 22:23:12 ID:???
よりぬきした方がいいレスの判断に困っています。
俺脳内判断でOKでしょうか>スレ住人様方
ショート(1レス内)、ロング(2レス以上)でページ分けして
過去ログからももうちょっと洗い出すつもりです。
絵描き職人様もいらっしゃれば是非に。絵板もご用意しております。
職人様方GJ!
あなた方のSSに救われる日々。
>>535 新参なのですがまとめなんてあったのですか?凄い見たいのですが。
536です、ごめん普通に検索したらあったよ・・orz
>>535 まとめの人いつも乙かれいざばれる
俺判断にお任せします。
シンレイは男同士でも友情を感じるなー
レイはシンが第一というわけではないし、シンもレイが何が何でも守りたい者というのとは微妙に違うんだが、お互いに信頼しあってるのは確かだ
二人とも心から平和を願ってて、そのために肩を並べて戦ってるのは同じだしね
これに匹敵する友情関係というと遺作痔くらいだな
「デュランダル議長、お呼びでしょうか」金髪の軍人は部屋に入って言った。
「そんな堅苦しい言い方はやめないかレイ、いつもどおりでいい」議長と呼ばれた男は笑いながら答える。
「しかし今は職務中ですので」レイは無表情で返す。
「まあ、そんなことはどうでもいいか。実は今日は君の新しいルームメイトの事で呼んだのだ。」
「ルームメイト・・・ということは」
「ああ、件の『種を持ちし者』だ。だが一つだけ問題がある。」議長は微笑しながらも目は本気だった。
「問題?」いつにない議長の雰囲気にレイにも緊張が走る。
「そうなのだ、その『種を持ちし者』シン・アスカは男なのだよ」議長は変わらぬプレッシャーのまま言葉を続ける
「私としては、最も信用している君にシン・アスカ君を監視してもらいたいのだが、
しかし君ももう16歳、少女とはいえん年だ。もしいやだというならこの件はなしにしようと思う」
予期せぬ議長の言葉にレイは戸惑う
・・・ギルは一体なにを言っているんだ?別に性別がなんだろうが関係なくコンピューターのミスに見せかけて
部屋割りを弄くれば何の問題もないはずだ・・・・・・もしや、これは私を試しているのか?
本当に信用できるかどうかを・・・ならば私も応えねばならない!
「その程度の事、何の問題もありません。駒とするなら異性の方がむしろ好都合でしょう。
もっとも私では彼の子供を産むことは出来ませんが」レイは毅然とした態度で言い放った
「そうか・・・レイがそういってくれるのなら安心した。ではそのように手配しておく。
彼についてのデータもう送っておいた」議長はいわく形容しがたい表情で言った。
「わかりました。では失礼します」レイはそういうと部屋から出た。
「だがレイ・・・・・・私は例え『種を持ちし者』にだろうと、まだ『お義父様』などとは言われたくないのだよ・・・」
私の答えは正しかったのだろうか・・・。ギルのあんな表情は未だに見たことがない。一体なんだったんだ。
まあいい。早速、問題のシン・アスカについてのデータに目を通さなければな。
とりあえずショートコント書いてみました。
構想中のSSもレイを女の子しちゃおうかなw
>>541GJ!もっとやれwww
本編が死ぬほど重い分、こーゆー軽いノリの読むとホッとするよ
>>521-
>>522も切なくて好きだがw
ようは創り手に愛があるかだよな
なんだこの良スレは…あげ
545 :
まえだ:2005/09/19(月) 01:27:14 ID:9QFZwYIk
544
ああ、胴囲だ
>>541 もっと!もっと!!!wwwwww
やべー、大好きだここ
ヴェステージがモロにシンレイに聞こえるのだが・・・漏れだけ?
「・・・・・・ではコレが774号の鍵です。荷物はお部屋のほうに届いています。ルームメイトの方がいらっしゃると思うので
部屋の詳しいことはそちらと相談なさってください」フロントの係員はそういいながらが鍵を渡す。
「わかりました」そういうとシンは鍵を受け取って歩き出した。
ルームメイトか、どんな奴なんだろう。まあきっと赤服候補なんだから相当お堅い奴なんだろうな。
相談か・・・。ハァ・・・・(溜息)
「すみませーん」シンは部屋の前で声を上げるが返事が返ってこない。
しょうがないので渡された鍵でドアをあける。
「しっかし綺麗なところだな。とても仕官学校の寮には見えないな・・・」そうつぶやきながらシンは774号室に入る。
「当たり前だ。ここは有力議員のボンボンが赤服になるために作られたところだから。その有力者が
湯水のように金を寄付している。わかりやすい構図だ」ルームメイトは目線をノートパソコンから外さずに淡々と答えた。
「へ?」
なんなんだよ、いきなりこいつは!
「おっと、すまない。私はルームメイトのレイ・ザバレルだ、よろしく頼む、シン・アスカ君」ルームメイトのレイは
立ち上がってシンの方に歩いてきた。
「俺の名前・・・」
「ああ、こちらには知らされていてな。気にすることはない。シン・アスカ君の荷物は隣の部屋にまとめてある。
箪笥は勝手だが私が選ばれてもらった。シン・アスカ君はそれを使ってくれ。」業務連絡のようによどみなく言う。
「わかったよ。でも、そのフルネームで呼ぶのはやめてくれないか。そのままシンでいいよ。」
「そうか。ではそのようにしよう。私の方もレイでかまわない。」
荷物のある部屋に移動する
「これが私ので、それがシンのだ。」レイは説明を続ける
「シンのはまだ何も入っていないから私ので説明しよう。これは中が回転式になっていて、例えば・・・」
レイは一番左のボタンを押す
「ここには制服が入っている。クリーニングマシーンと連動しているからそちらに入れれば自動的にこちらに
収納されるという仕組みになっている。」
開いた取出し口には何十着もの制服が入っていた。
「レイお前、なんで制服をこんなに持ってんの?」シンはつい聞いてしまった。
「軍服と同じだ。宇宙の戦場では毎回クリーニングが出来るという保障はなく、制服を着なければならないのだ。
このくらい持っておいたほうが安心だろう」
「・・・なるほどね」
やっぱり変わった奴だ。だが、もう戦場の事まで考えているのか、こいつは・・・
「これで大体の仕組みは分かっただろう。すまないが私は徹夜明けでな。先にシャワーを使わせてもらう」そういうとレイは
シャワールームの方へ歩いていく。
「あ、うん、じゃあ俺はこの荷物の山をどうにかしないとな・・・」シンは自分の荷物の山と向き合って溜息をついた。
(シャワー中のレイ)
なるほど、あれがシン・アスカか。たしかにスクールの馬鹿どもと比べると少しは出来そうだな。
データによればMSシュミレーションの成績も抜群だし、どれほどのものか期待してみるか・・・
ん?しまった、私としたことが下着を忘れるとはな。緊張したのか、私が?
「シン、すまない。私の箪笥の左から二番目のボタンを押して下着を持ってきてくれないか」シャワールームの方からレイの声がする。
「へ?はいよ〜〜〜」
徹夜、とか言ってたっけな。疲れてるとはいえパンツを忘れてシャワー室にはいるなんて意外と間抜けな奴なのか?
で、こっちの・・・・・・左から二番目のボタン、と。
ピッ
シュ〜〜〜〜〜〜〜
・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・
えっ?
うわあぁあぁぁぁぁぁわわっわぁぁlwかぁklsjぁkwぁ;w;ぁ;ぁ;sぁw;dか;!!!!!!!!!!
それが俺達の出会いであった。
ベタベタなラブコメ展開。
むしゃくしゃしていた。今は反省している。
反省しなくていいよw
凄くGJだから続きもワクテカしながら待ってるよ
>>549
GJ!!!!
相手が男なのに自分の下着持って来い言うレイがまたレイらしいww
SS投下期待age
うわあぁあぁぁぁぁぁわわっわぁぁlwかぁklsjぁkwぁ;w;ぁ;ぁ;sぁw;dか;!!!!!!!!!!
「なに、シンの悲鳴?」
しまった。まさかもうすでにシンを、『種を持ちし者』を狙う奴が来ていたとは!
情報は漏れていないと思ったのだが、これは私のミスだ!
レイはすぐさま銃を手にとり、弾除けのためにタオルを左手に持つ。
ドアを思い切り蹴り飛ばす。敵の注意を出来るだけ自分に向けねばならない。
瞬時にドアの向こうの状況を把握、敵はこっちにはいない。
つまりシンのいる部屋か!
レイは身を低くしたまま素早くシンのいる部屋へ急ぐ。
「ううぅ」シンの小さい呻き声
シンは箪笥の中の『下着』の一つを手にとってマジマジと眺める
なんだ、コレは全部、女ものの、
しかも・・・しかも黒い下着じゃないか!
一体これはなんなんだ!待てよ。つーことはまさか・・・・・・
「シン!大丈夫か!侵入者は?!」レイが大声をあげている。銃を手に。裸で。
「は?何っ?侵入者?つかなんだその銃は!?待て!俺は別にやましい気持ちは無くてだな!」シンはもう完全に訳が分からない。
「侵入者じゃない?」レイの生まれ持つ特別に鋭いカンは侵入がいなかったことを告げる
「シン、さっきの悲鳴はなんだったんだ?」レイは銃のセーフティーロックをかけながら尋ねる
「いや、だって、その、あれだ、これ!」シンはレイの下着を思いっきり握り締めて言った。
「私の下着がどうかしたのか?気に入らないか?」
「いや気に入るとか入らないとかそういうんじゃなくて、つーか下着自体が問題って事じゃなくて、えーと」シンはレイから目を背けながら言う
「は?何を言っているんだ」
「レイ、お前って・・・・・・女・・・なのか?」チラッとレイの体をみて紅潮するシン
「ああそうだ。・・・なんだそんなことか。シンといい、ギルといい一体なんなんだ。その程度の事。とりあえずその下着をかせ。さすがに少し寒い」
そう言うとレイは黒いパンツを呆然としているシンの手から抜き取りそれを履く。
さらにブラを持ってシャワールームの方に行ってしまった。
まさか、レイが女だったなんて。大体さっきちょっとベッドルームのぞいたら隣同士のツインだったぞ。
そもそも軍の仕官学校でこんな、こんな・・・・・
そんな事を悶々と考えているシンを横目に
シャワールームから出てきたレイは疲れているからといってベッドに入ってしまう。
俺はどうしてこんなところまで来てしまったのだろう・・・(泣)
書いてたら「レイ・はじめてのブラ」というコントを思いついてしまったので
今度書きます。
>>552 俺はレイには白い下着の方がイイと想うな。
真上に俺レイスレがw
GJwwこのレイは黒い下着でいい気がするww
ここのシンは無防備というか、無自覚なレイに振り回されるパターンが多いな。
そういうの大好きだ(*´Д`)ハァハァ
それはあまりに突然のことだった。
「レイ……!どうしたんだよ、レイ!?」
ロドニアにある連合の不明な研究施設……その施設の探索任務を与えられて
こうしてそこにやってきたのだが、中を注意深く見ていっても特に怪しい人影や武器、
そんなものは見当たらずにシンが緊張を少し緩めていたその矢先、ある一室に入った
途端、急にレイがふらふらとその場に倒れこんだのだった。シンは慌ててレイの傍に
駆け寄った。
「レイ!」
しゃがみこみ俯いたレイは過呼吸を起こしているようで、ぜえぜえと聞くこちらの方が
耐えられそうにない苦しそうな声を漏らし、その形の良い額には汗がびっしょりと
浮かんでいた。シンも同じようにしゃがみレイの身体を支えるように腕を回しながら、
混乱する頭で必死に考える。
なんだ?
一体何が起きたんだ?
どこかから攻撃されたのか?
そんなはずはない。ここに来るまで何も怪しいものなんてなかった。
なら、急病か何かか!?
とりあえずシンはそう結論を導き出すと、レイの苦しそうな様子に自分も泣きそうに
なりながらとにかくこの場所から連れ出さなければと、レイの片腕を自分の肩に乗せ、
力を込めて立ち上がった。
まだレイの呼吸は荒い。レイは女性だったけれど、自分たちの中では誰より強く冷静で、
こんなに取り乱した姿なんて今まで見たことがなかった。
このままレイが失われるのではないかという恐怖がシンの中にひたひたと忍び寄り
心の中を支配する。
取り返しのつかないことになってしまったら。
そんな自分の考えに涙が出そうになって、シンは頭を強く振り自らの頭の中からそれを
追い払う。シンは腕の中の苦しそうに身体を震わせるレイを見つめた。
今苦しんでいるのはレイだ。ここにこうして二人しかいない今、自分がしっかりしなくては
いけないのに、勝手に悪い方に考えて泣きそうになるだなんて、そんなのは駄目だ。
自分自身を叱咤し、シンは来た道を必死で辿った。
同じくらいの身長で、おまけに身体に力が入らないレイを支えて歩くのは細身のシンには
大変なことで、時折崩れそうになる膝を気力で押さえつけふらふらになりながらもやっと
施設から抜け出すことができた。
外は不気味なほどに夕焼けで赤く染まっていて、それさえ今のシンには恐ろしく思えた。
こんなにも苦しむレイに何もできない自分がもどかしくて、悔しい。
未だ呼吸が整わないレイから目を離すのは不安で仕方なかったけれど、シンはインパルスの
脚にレイを寄りかからせるようにして座らせ、ミネルバに連絡を入れるためにコクピットに
飛び込んだ。
通信回線を開くのもことを伝えるのも気が急いていたせいか思っていたより時間が
かかってしまい、シンは慌ててコクピットから出てレイの傍にしゃがみこんだ。
レイの呼吸は先程より少し穏やかになっていて、玉のように浮いていた汗も引いているようで
シンはほっと胸を撫で下ろした。それでもまだ様子がおかしいのには変わりない。ミネルバが
こちらに来るまで目を離さずにいなければ。
シンはレイの隣に腰を下ろし小さく溜息をつくと、再びじっとレイを見つめた。
と、何かの拍子でバランスが崩れたのかレイの身体がぐらりと揺らぎ、シンの座っている方と
逆の方向に倒れそうになった。
シンはさっと腕を伸ばして肩を抱き、レイの身体を支える。
「……!」
細い。
さっきは混乱していて気づかなかった、レイの肩の細さにシンは驚き息を呑んだ。
よく見ると、腕も脚も腰もどこもかしこもが細く、あまりに頼りないことに今更ながら気がつく。
ルナマリアやメイリンのようにスカートを穿いているわけでも、高い声を上げながら
はしゃぐこともなく、自分よりもMSの扱いも白兵戦の成績も上だったから、今までまるで
意識したことがなかったその事柄をシンは呆然とした頭で理解した。
レイは少女だった。
今、何かわけのわからないものに苦しめられている、ただの同い年の女の子だった。
ゆるく流れる金糸も、影を落とす睫毛も、柔らかな頬の曲線も、震える桜色の唇も、
苦しそうに上下する胸も、全部少女のものなのに、どうして今まで気づかなかったのだろう。
そう気がついてしまうと今のこの状態にシンはいたたまれなくなり、肩に回していた手を
外し、少し身体を離そうと立ち上がろうとした。
だが、温もりが急に離れたことに気がついたのか、それとも無意識だったのか、レイの手が
ふらふらと伸ばされ、離れていくシンの腕を弱い力で掴んだ。
「レ……!?」
その行動に本当は飛び上がりそうなくらい驚いたが、レイの体調のことを思いシンは
再びレイの傍に膝をついて、伸ばされてきた手を自然に握り返し顔を覗き込んだ。
まだ意識が朦朧としているのだろう、焦点の合わない潤んだ青い瞳は、どこか遠くを
見ているようだった。
どこか怯えたような、辛そうな表情のまま、レイの口元が震える。
「いや……だ……行かないで……!ひとりにしないで……!」
か細い、泣きそうな、普段の凛としたレイからは想像もつかないような声が小さな口から
零れ落ち、シンの胸を強く揺さぶった。
この施設でレイに何が起こったのか、未だシンにはわからない。
でも、今レイは苦しんでいる、置いていかれる不安に怯えている。
胸の奥から湧き上がる衝動のままに、シンはレイの身体を抱き締めた。
「レイ、大丈夫だ!俺がここにいるから……!ちゃんとレイの傍にいるから!」
がむしゃらにレイを安心させるための言葉を紡ぐ。
気の利いた言葉なんて浮かばなかった。
ただ自分はここにいるのだと伝えたかった。
腕の中におさまったレイの表情を見ることはできなかったが、しばらくしてふっと微笑んだ
そんな気配がして、同時にレイの身体から力が抜けた。
「レイ?」
もう大丈夫だろうか。シンの顔にも安堵から自然と笑みが浮かび、レイの背中に回した
手の力をほんの少し緩めたその時だった。
「……ギル……」
それは先ほどの切羽詰ったような震えた声ではなく、とても幸せそうな。
悔しい。
なぜ悔しいのかわからないけれど、でも。
今ここにいるのは、レイを抱き締めているのは自分なのに。
なのにそんな幸福そうな、満たされた声で呼ぶのは別の名前だなんて。
シンは自分の中に芽生えた淡い感情にも、どす黒く胸を塗りつぶしていくような思いの
名前にも気づいていなかった。
ただ、もやもやしたものを抱えながら、今まで一度も見たことのない微笑みを浮かべて
自分にすがるレイをきつく抱き締めた。
「……レイ、俺は、シンだよ」
ぽつりと呟いた言葉は、再び目を閉じたレイには届いていなかった。
なんともない、と言ったのに念のためと半ば無理やり検査をされ、医務室嫌いの
シンは口を尖らせて軍医に文句を言っていた。
「だから、俺はなんともないんですってば、ほんとに!」
それでも聞き入れられない上、「君たちだけで大丈夫だったのか?」などと
侮られるようなことも言われ、もともと斜めだったシンの機嫌は最悪になった。
(レイ、大丈夫かな……)
レイはあの後すぐにやってきたミネルバの医療班によって医務室に運び込まれ、
今はシンの後ろに位置するベッドで休んでいる。
施設で急に苦しみ出したレイの姿を思い出すと、胸が締め付けられるような感じがした。
検査が終わって軍服に袖を通していると、カーテンがしゃっと音を立てて開き、
その向こうからレイが姿を現した。
「レイ!」
自分の方を見て頷いたあと、レイは軍医にもう大丈夫だ、と伝え素早く身なりを整え、
医務室から出ていってしまった。慌てて後を追って廊下に出ると、レイが静かにこちらに
振り向いて言った。
「迷惑をかけて……悪かったな」
「そんな!気にするなよ。そんなことより、本当にもう大丈夫なのか?」
「ああ、大丈夫だ」
そう言って薄く微笑むレイを見ていると、あの自分にすがってきたレイは幻だったのでは
ないかと思えた。
それくらいいつも通りの、強くしっかりとしたレイがそこにいた。
シンは安心すると同時に一抹の寂しさを感じた。
きっともう、あんな風に自分のことを頼ってはくれないのだろう。
「あ……そういえばシン」
レイが珍しくどこか言いにくそうに目線を逸らして、小さな声でシンに言う。
「私は、気を失っている間、何かおかしなことを言わなかっただろうか?」
「……そういやなんか、ギルって……っ!?」
すべてを言い終わらないうちにレイがシンの口を両手で塞いだ。
レイの頬は薄紅に染まり、自分でもどうしたらいいのかわからないような顔を
していた。
悔しい。
なぜ悔しいのかわからないけれど、でも。
今ここにいるのは、レイを抱き締めているのは自分なのに。
なのにそんな幸福そうな、満たされた声で呼ぶのは別の名前だなんて。
シンは自分の中に芽生えた淡い感情にも、どす黒く胸を塗りつぶしていくような思いの
名前にも気づいていなかった。
ただ、もやもやしたものを抱えながら、今まで一度も見たことのない微笑みを浮かべて
自分にすがるレイをきつく抱き締めた。
「……レイ、俺は、シンだよ」
ぽつりと呟いた言葉は、再び目を閉じたレイには届いていなかった。
なんともない、と言ったのに念のためと半ば無理やり検査をされ、医務室嫌いの
シンは口を尖らせて軍医に文句を言っていた。
「だから、俺はなんともないんですってば、ほんとに!」
それでも聞き入れられない上、「君たちだけで大丈夫だったのか?」などと
侮られるようなことも言われ、もともと斜めだったシンの機嫌は最悪になった。
(レイ、大丈夫かな……)
レイはあの後すぐにやってきたミネルバの医療班によって医務室に運び込まれ、
今はシンの後ろに位置するベッドで休んでいる。
施設で急に苦しみ出したレイの姿を思い出すと、胸が締め付けられるような感じがした。
検査が終わって軍服に袖を通していると、カーテンがしゃっと音を立てて開き、
その向こうからレイが姿を現した。
「レイ!」
自分の方を見て頷いたあと、レイは軍医にもう大丈夫だ、と伝え素早く身なりを整え、
医務室から出ていってしまった。慌てて後を追って廊下に出ると、レイが静かにこちらに
振り向いて言った。
「迷惑をかけて……悪かったな」
「そんな!気にするなよ。そんなことより、本当にもう大丈夫なのか?」
「ああ、大丈夫だ」
そう言って薄く微笑むレイを見ていると、あの自分にすがってきたレイは幻だったのでは
ないかと思えた。
それくらいいつも通りの、強くしっかりとしたレイがそこにいた。
シンは安心すると同時に一抹の寂しさを感じた。
きっともう、あんな風に自分のことを頼ってはくれないのだろう。
「あ……そういえばシン」
レイが珍しくどこか言いにくそうに目線を逸らして、小さな声でシンに言う。
「私は、気を失っている間、何かおかしなことを言わなかっただろうか?」
「……そういやなんか、ギルって……っ!?」
すべてを言い終わらないうちにレイがシンの口を両手で塞いだ。
レイの頬は薄紅に染まり、自分でもどうしたらいいのかわからないような顔を
していた。
「わ、忘れてくれ!」
さっきまでの冷静な表情はどこへやら、慌てふためくレイの様子にシンはまたあの暗い
感情が頭を擡げてくるのを感じていた。
「ギル」とは一体誰なんだろう。
レイの心を動かす、恐らく唯一の人物。
思えば、自分はレイのことを何も知らないのだ。アカデミーからずっと一緒にいたのに。
レイの家族のことや、今までどこに住んでいたのか、そんなことさえ。
(レイのことを知りたい)
シンはそう、強く思った。
もっと近づきたい。
あの施設で見せたレイの弱さや表情を思い出す。レイの隠された部分と意識
してしまった少女らしさはシンを無性に惹きつけた。
できることなら一番近くで、レイを――――
(……あれ?)
胸の奥で光り出す思いの名前。それが一瞬頭をよぎった気がしたけれど、すぐに
どこかへ消えてしまった。
ふとレイを見ると、レイは不安そうな目でシンを見ていた。
「あ、俺、誰にも言わないし!それにすぐ忘れるって!」
シンがそう言うと、レイは安心したように小さく息をついた。シンはその姿を見て
罪悪感を感じる。
ごめんレイ。たぶん俺、忘れないと思う。レイの大切な誰かの名前。
そう心の中で謝っていると、レイが今気がついたというように瞳をひらめかせた。
「……私の意識がない間、お前がずっと傍についててくれたと聞いた。すべて覚えている
わけではないんだが、何だか、とても温かかった気がしたんだ」
「……レイ」
「ありがとう、シン」
レイが微笑んだ。それはまるで花がほころぶような笑みだった。
シンの心の中で黒い靄が消えて、温かい何かが広がる。
その気持ちにシンが気づくまで、あと少しだった。
なんか今更なネタでごめん…
でもこの辺りどうしても書きたいと思ってたので自分的には満足
こうしたらシンがレイの事情に自分から首突っ込んでいけるかなと
書き込み失敗したと思って3が重複したのもごめんなさい
気にするな(ry
そんなことどうでもよくなる位面白かった
>>558で不覚にも目が潤んだよ…
頼むからシンレイ幸せになってくれ
>>562 ネ申!
今更だなんて思わないよ。ラボの場面は重要な部分だ。
本編に沿いながら巧い具合に調理されていて、凄い良かった。
心理描写も丁寧で萌えたよ。シンもレイもストロベリってていいな。
GGGGGGJJJJJJ!!!
お宝の山で夢のようだ。
ここのおかげで最終回まで見続ける勇気が出たよ。
すげぇよ…泣ける
マジいいよネ申!ありがとう!!!!!!
まじでうるっときた。
神ありがとう(´・ω・`)
568 :
まえだ:2005/09/19(月) 23:05:57 ID:???
ところで
女レイの声だが今のところ関俊彦の女声がどこから聞こえながら
詠んでるが(あーガクブルだとも)
皆はどうか?
烏賊チラシな
折笠愛きぼんう
GJ!!!マジで凄いシンの心境が痛い程解るよ…そして最後に追い討ちをかける様に微笑むレイにやられた!
俺的に女レイの声はだな……井上喜久子かなぁ
とりあえずななしにした
>>569 蜂蜜教育なんちゃら〜の人だよね
良いね。
ふつーに桑島だと思ってますが
桑島か・・・。
あの人便利だよな・・・・・・。
とりあえず書くときは
関俊彦で再生→雪野五月(というか夜一さん)で再生→折笠愛(カトルよりの中性声)で再生
でやってどれでも違和感なくすようにしてる。
声なんてどうでもいいわけだが
レイはレイだ
レイならなんでもいい
おまいら的にシンレイソングは何?
>>1 ガイシュツだろうが、レイが女だったらもろにエヴァだぞ…
>>578 だが、種死のレイにはまた別の良さがある。
種レイは軍人って所がポイントだよな
もう関のカマ声でええ。w
頭上を飛び回るドラグーン、シンは其れを一度直感的な速さで掌から放たれる閃光で焼き払った。
其れと同時に駆け寄ってくるレジェンド、長身のビームサーベルがデスティニ−に斬りかかる。
「……レイッ!」
瞬時に甲のビームシールドを展開させ直撃を防ぐ、戦いは終わりAAは堕ち。
そして全ては議長の望むディスティニープランで包まれようとされる中、全てが終った今レジェンドはその猛威をディスティニーに向けた。
綺麗なビーム状の火花が残骸の群れの中で無数に散らばり輝きを放つ。
「全ては議長の、ギルの望んだ結果になった。」
「なら、其れで良いじゃないか…!俺達が戦う理由何て何も!」
「その世界に私は……人の欲望が生み出した人間の居場所は無いのだよ。」
「……そんなの狂ってる。」
「狂ってるさ、人は何時だって狂気で満ち溢れている。皆が笑って誰もが戦争等をしない世界に……私は不要なのだ!」
そう言って背後のドラグーンを零距離で放ち、ディスティニーのシールド発生装置に直撃を喰らわす。
その障害に気づいたシンは目にも留まらぬ速さで回避行動に移行とした瞬間、レジェンドのビームサーベルが最大出力で唸りを上げながら追い討ちを駆けて、デスティニーの左腕を肘から下を切断した。
「殺せ、シン!それが私の…私の本当の幸せになる。」
「何でだよ!如何してそれが…君の、レイの幸せになるんだよ…!」
「確かに議長の世界は平和で暖かい物だろう、だが其の世界に酔った時…私は死を恐れる。」
「……レイ…。」
「其の時私は思うだろう、死にたくないと…そして生きたいと…後世に証を残したいと。」
「レイ……辞めよう、こんな事もう!」
涙交じりの声と映像がモニターに映る、ヘルメット越しに映る深紅の瞳は普段より一層紅く染まり。
目下が熱くなっているのが伺える。
「此処で私が生きて世界で暮らせば、其れこそ恐怖で生きてゆけない…だが…世界が生まれ変わろうとして
いる今なら悔いが無く滅ぶ事が出来る。」
「駄目だ、許さない…そんな事は俺が絶対に。」
「……私は怖かった、議長の望んだ世界で自分が夢を見るのが…その幸せな平穏な世界で死に脅える自分が。」
「…レイ……。」
「だが其れは我侭に過ぎない、人はデスティニープランがあって初めて救われる。」
「違う、俺はレイが居ない世界を認めない!」
「……シン?」
「レイは…俺と生きて俺と死ぬんだ…君が死ねば俺が死ぬ。」
「馬鹿な事を…自分の命を何故そう捨てたがる。」
「君と…レイと生きたいからだ。」
デスティニー側のコンソールから彼女のすすり泣く声が聞こえる、其れはモニターの映像を一目見ただけでも察する事が出来た。
彼女が此処で滅ぶべき命なら、俺は。
静かに彼の【種】が割れる、それに応鳴するかの様にディスティニーの目が輝く。
紅く塗られた血の涙の様なディスティニーの目下のラインはまるで悲愴な彼の気持ちを代表しているかの様。
「君が、俺に此処で滅ぼされると言うのなら。」
左右の翼が開き勢い良く音を立てて輝きだす、其れはまるで地獄に舞う天使の様な神々しい姿だった。
最大出力で形成された光の翼は、背後のアロンダイトのウェイトを殺した。
「その命、俺が貰う!」
ゆっくりと背後のアロンダイトに手を回す、そして極太の太刀を構えシンは特攻した。
そして零距離まで詰めた所でレジェンドの正面にたどり着く、そして黒い鬼神の両肩を切断後アロンダイトを放棄。
そしてそのまま残像を残しながら背後のウェポンパックを掌に付属されているパルマフィオキーナで破壊する。
「さぁ前戯はもう良いだろう、私を…。」
「殺した。」
「何……?」
「……レイ・ザ・バレルは今俺が殺した。」
「……シン。」
「だから君は、俺と生きるんだ。」
翼を広げながらデスティニーは再度レジェンドの正面へと回ると同時に光の翼はその役割を終えたかの様に消えた。
ゆっくりとデスティニーはコックピットを開くと同時に彼が飛び出す、そして其れに答えるかの様にレジェンドから少女が飛び出して来た。
両者は互いに近づき、寄り添う。
「………私は、これで良いのだろうか。」
「………あぁ、良いに決まってる。もうクローンじゃない、一人のレイだ。」
「…………ッ!」
彼女は今まで感じた事の無い感情に如何対処して良いのか解らず。
目の前に居る男性の肩を掴み、壊れたかの様に泣いた。
そんな自分の突然の行動に対して余裕を持つかの様な表情で彼は優しく微笑んだ。
其のまま両者は手を取り合いながら無数の星が輝く宇宙を流れる。
「恨んでるか、俺の事。」
「解らない。」
「……そうか。」
「だが、お前は好きだ。」
「俺もだ。」
そのまま二人は微笑みながら目を瞑る。
其れこそが彼等の望んだ世界への入り口だから。
ごめんもう何が何だか解らない……orz
長文すいませんでした。
>>586 このシチュエーション、俺の好みの直球ど真ん中だわ。
GJ!!!!!!!!!!!!!!!
588 :
プチネタ:2005/09/20(火) 16:34:57 ID:???
打鍵音が止まない。
衝撃的な告白を受け、ぎこちないままに迎えた夜は、シンにとっていつもとは全く別の
ものであった。消灯時間近くなっても机に向かったままの彼女の後ろ姿を見つめながら、
今日一度に詰め込まれてしまったことを反芻する。
限られた時間の分、彼女にとって時間の縮尺は通常のそれとは違う。そう言えば、と今
までのレイの行動を振り返る。皆が出掛けても休息していても、彼女は黙々と仕事をこな
し、訓練に励んでいた。今思えば、一時も無駄にしたくはなかったのだろう。
精神的にどうかはともかく、空間的には最も近くに居たというのに、何故自分は今まで
それに気付くことがなかったのだろうか。鈍すぎる自分の頭をガツンと殴ってやりたい気
持ちを一先ず抑え、シンはモニタに向かうレイの隣へと歩み寄った。
「お前は寝ていろ。明日からは寝ている暇があるかどうかもわからないんだ」
「うん、そうなるだろうなって思う。だからその言葉、そっくりそのまま返すよ」
背を向けたまま言い放つレイを椅子ごと強引にこちらへと向かせ、驚きに動きを止めた
その腕を引いて無理やり立たせた。その足が不自然にふらついたのを確認して、肩で脇を
押し上げるようにして支えてやる。
「もう立つのもつらいんだろ」
シンの指摘に、レイは否定もせず唇を震わせた。よくここまで気づかせず行動していた
と思う。相当、ガタがきているのだ。
「今日のこと、俺にしか言ってないんだよな」
そのまま引き摺るようにベッドへと運ぼうとすると、諦めたのか体の力が抜けていく。
「だったら、俺にだけは頼れよ。戦うだけじゃない、こうやって肩を支えるぐらい、いつ
でもやってやるからさ」
すげー萌えた…シンかっこよすぎだよ…アニメでもこう言う事言って欲しい。
マジで種死はシンレイだったら良かったのに…。
590 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/20(火) 18:37:44 ID:0/3EA3/m
職人さん達……実にGJ! 有難う!
けど、ルナマリアや整備士コンビも出して欲しいなぁ。
>>588 シン男前だなあ、GJ!格好良いよ!
丁度今、整備士たちとの話書いてるよ。
完成したら、投下させて頂く。
一話アーモリー襲撃時。
爆風でブレイズザクファントムとガナーザクウォーリアが薙ぎ倒される。
「ルナマリア!」
ルナマリアを庇おうとするレイ。
「レイー!」
そんな彼女を更に庇おうとするシン。
「二人とも危なあぁぁいっ!!」
しかし、その両腕を二人の首に絡め、ルナマリアは豪快にダイブ。
ぶっ倒れた二人よりも先に身を起こし、ザクたちの無残な姿に小さく舌打ちするルナマリア姉さんであった。
レイがおにゃのこだとルナマリアの姉御っぷりが上がりそうだよな。
さっぱり進展しないシンレイをじれったく思いイライラしつつも見守っててくれそう>ルナ
>>578 じゃあシンが女だったら良かったってことだな。ツンデレだし
だからスレタイを読めと(ry
>>596 シンが女だったらってSSスレあったけど落ちちゃったんだよな……
>>598 だからってここに話を持ち込まれても正直困ります。
空気読んでくれ。
仮にレイがおにゃのことして作られたとして、それは何故かを考えていたんだが
ラウの能力目的でレイが作られたとしたら、女としてならより濃いフラガ家の血を作るべく、
ラウの相手として作られたとかな。クローンが普通に子供生めたらの話だが。
勿論のことラウはそういう下種な行為を嫌ってレイに男の振りをさせていて、
議長はSEED持ちのシンとくっついたらどうなるか興味津々とかな。
種持ちシンとニュータイプレイの子供だと、それこそスーパーサイヤ人が生まれてしまいそうだがw
変な言い方だけど交配するとたとえDNAは同じでも子供に親の形質を100%伝えることは難しい。
というか、血縁の近い者同士の交配(法的には国内では「いとこ婚」が一番血族的に近い婚姻になる)では、
常染色体劣性で表面化していない疾患遺伝子が顕在化するリスクがあるので、あまり勧められないな。
逆に遺伝関係の実験だと、兄妹・姉弟間で延々交配させた実験動物(近交系)を使う訳だが。
(近交系→遺伝的に均一→遺伝子を変えたり薬剤を使ったりした時に影響が見えやすい)
>>601,602
いや、真面目にできるって意味でなく「狂信的」な研究の一環って意味だったんだわ。
勿論近親婚だと○×なことになるが、言葉通り老い先短いクローンしかこの世界観では作れないみたいだから
じゃあいっちょクローン同士子供作らせたら普通の一匹できるんじゃないの?ってね。
どう考えてもグダグダな一時的生産だから「下種」と表現されたわけで。
本編があれだけにちょっとナーバスなネタだったな、すまん
C.E.68
それは血のバレンタインの二年前、不穏な空気を人々が感じながらも
依然平和だった時代の話。
「ギル、今度一緒にブラジャー買いに行かない?」それは二人きりの夕食の時にいきなり発せられた言葉だった。
「ゴフッゲフッ・・・、いきなりなんだレイ」ギルはあまりの事に食べていたものを詰まらせてしまう。
「スクールの先生がね、次の運動会ではみんなブラジャーを付けた方がいいって、だから買わなくちゃいけないんだ。
先生は家族の人と相談してって言ってたからラウに相談したんだけど、そしたら
そういうことはギルの事の方が詳しいからギルに聞けって言うんだ。」
・・・・・・そういうことか、ラウの奴め。厄介事はいつも私に回しよって。しかし困ったな。
いくらこの私でも少女のブラジャーの事までは分かるはずもない。これはどうしたものかな・・・
「ねえ、良いでしょ。」
「いや、それはだね・・・私では・・・・・・」ギルは戸惑いながら答える
「そうだよね、今お仕事がいそがしいんだよね。それならいいよ。一人でも。ごめんなさい困らせて」
「・・・・・・・・・」
なんか良い方法はないものか・・・・・・そうか!
トゥルルルトゥルルル
「はい、タリア・グラディスです」
「タリアか、ギルバート・デュランダルだ。折り入って頼みがある。実はな・・・・・・」
こういう事はタリアに任せれば問題ないはずだ。
「つまりレイちゃんの下着選びを私にして欲しいと。分かったわ。だが貴方はモノの頼み方を知らないようね」
「頼む、タリア レイの下着に付き合ってやってくれ」
「ふふふ・・・約束は守る 私のセンスをその目に焼き付けなさい」
(一週間後、ギルの休日)
「そういえば、タリアとの買い物はどうだったかな?」
「うん、タリアさんがよく教えてくれたから大丈夫だったよ。それでこれを買ってきたんだ」
そういうとレイはシャツをめくりあげた。そしてそこには・・・・・・
「GARELのブラックだと?」
レースを使った上品なデザインの中にも一縷の色気を感じさせる。そんな大人な一品
「そうだよ。タリアさんがね『黒は女を美しく見せる』って」
11歳の娘が下着で美しさを表現する必要がどこにあるというのだ!!!!!!!!!
そんな平和な日常の一幕。
またコメディー書いちゃった。池田声で再現してください。
職人さんGJ
シンレイ関係ねーwと思ったら
>>552とリンクさせてるのか!
面白杉つかタリアがなんかカコイイwwww
保守
>>604 あの下着はそういうことだったのかwww
>>604 いやいや、コメディーもいいよ!かわいい!
全米が泣く感動巨編もいいけど、こーゆーほのぼのも良い〜
待つしか出来ないけど、気が向いたらまた投下して下され
ああ本当稀に見る良スレだ…(つ∀`)
609 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/22(木) 19:11:52 ID:CgUpDT2Y
週末に向けて保守age。
職人さんのSS期待してます。
あげ
今日はレイの日あげ。
(C.E.73.10 L4プラントアーモリーワン)
「ついに明日には進水式なのよね。」隣で休憩中のルナマリアはそんな呑気なことを言っている。
「シンはちゃんとインパルスを乗りこなせるのかしらね?」
「さあ。私は心配していないがな」
「へえ、レイはシンの事信用してるんだ。いいわよね、アンタ達また同室なんでしょ?」
「ああ、そうだ。」
「偶然にしちゃ、ちょっと出来すぎじゃない?それともスポンサーの要望かしらね。」
ルナマリアは時々鋭いことを言う
「さあな。」
「それよりもレイ・・・」ルナマリアは急に小声になる
「アンタ達ってスクール時代出来てたの?」
「いや」この手のちょっかいはもう慣れた
「ふーん、まだだったんだ。でも一回くらいはやったんでしょ?」
「いや。大体シンにはそんな余裕はなかった。あいつは寝る間も惜しんで勉強してたよ。表には出さんがな」
「なんか、余裕があったらやってたって口ぶりじゃない?」
「そうとってもらっても構わない。それよりも今日の準備の事だが・・・」
レイが話を逸らそうとしたその時突然爆音が鳴り響き閃光が走る。
「そうか、ついに来たのか」レイは誰にも聞こえない声で呟いた。
『侵入者が新造MSを強奪しバンガーを破壊して回っている!』
『MSを出して応戦しろ!』
緊急通信は悲鳴のような声を上げている。
私とルナマリアは手近にあった車両に乗ってMSの格納庫に向かう
「なんで、こんなことになるのよ。侵入者って警備の連中は何をやっていたわけ?」
右前方では三機の新造MSが格納庫を破壊して回っている。
「あんな連中に好き勝手させるなんて!」
「大丈夫だ。『ザク』の方には直接の被害はなさそうだ。」
「でも、見て、瓦礫が・・・」
目的地・パーソナルMS格納庫は流れ弾を受け、MSには瓦礫が乗っかっていた。
先に連絡をいれていたのでもう除去にかかっているが、まだ終わっていない。
「レイのを先にどかして。赤いほうは後で構わないわ」ルナマリアが作業員に叫ぶ。
「いいのか?」
「私よりレイの方が腕がいいんだから当然よ。それに・・・・・・」ルナマリアは上空を見ながら続ける
「やっとうちのエースのお出ましみたいよ」
「機密、なんだがな」レイはボソッと呟いた。
上空に現れた戦闘機は合体してMSとなり、降下の勢いで対艦刀で戦闘中の黒いMSに切り付ける。
黒いMSはとっさに避けるが、その隙をザクに突かれてタックルを食らってしまう。
ん?あのザク、妙に動きがいい。
そう思いながら除去の終わったザクに飛び乗る
『機体の方の被害は分からないから気をつけろ!』
素早くOSを起動させる。よし、問題は無い。
赤ザクにのった瓦礫をどかす。
それに合わせてルナマリアもザクに飛び乗る。
「サンキュー」
「残りの借りはこの先な」
敵は三機。陸戦用MSガイア、水中戦用MSアビス、宇宙戦用MSカオス
どれも性能的にはザクより上か。さすがシンだよくもっている。
レイのザクのライフルがアビスを捕らえる
「レイ!」
「シンはガイア、ルナマリアはアビスをやれ。」
リーダー格はカオス、オフェンスがガイア、援護がアビスといったところだろう。
白ザクの攻撃はカオスを捕らえるものの全てシールドで防がれる。
カオスの攻撃は全て回避する。
そうしているうちに敵は撤退を開始した。
「逃がすか!」シンが叫ぶ。
「ごめん、私は一時撤退する」
ルナマリアのブースターが煙をあげている。さっきの損傷か。
「脱出されたらおしまいだ。その前になんとしても捕らえる」
「分かった。ミネルバ!フォースシルエットを!」
ガイアはライフルでコロニーに穴をあけようとしている。
あれを止めるには他の二機を落とさないといけないな。
兵装ポッドをかわしつつインパルスの換装の間を作りつつ、二機の撃墜。
これはきつい。
インパルスはフォースシルエットに換装する。
敵は一瞬戸惑うが、その隙を突いても致命傷は与えられない。
「どうして、どうしてこんな!!」
「シン!あせるな」
「それでも!」
まずい、シンは熱くなりすぎだ。これでは・・・
カオスの兵装ポッドととの集中砲火でコロニーに穴が開く
「こいつらぁ!」
「シン待て!外に出ては!」
「それでも、こいつらは!」
もう私の声は届かないか。しょうがない、艦長がミネルバを発進させることに賭けるか。
Σん!!?なんだこの感じは!
何かくる
そう感じた次の瞬間ガンバレルがインパルスを襲う
熱くなっているシンのインパルスではガンバレルの動きを把握しきれない。
「シン!」
「くっ!」
ザクでインパルスをかばう
「何をしている!熱くなって視野が狭くなってるぞ。全体を見ろ!この敵は普通とは違う!」
ガンバレルのビームを紙一重でかわしながら反撃する。
(欲張りすぎは元も子もなくすか)
なんだこの声は?
その瞬間、敵MAは引いていく
「逃げる気か!」シンの叫びと同時に今度はミネルバから帰還信号が上がる。
「ミネルバ・・・」
「帰還信号?!なんで!!」
「命令だ・・・」
どうせもう私の言うことなどきかんのだろう。艦長に救われたな。
【続く・・・といいな】
レイが女の子に見えた・・・そんな時代が漏れにもありました・・・。
今思えば、なったらなったで萌えてたかもしれん・・・。
自画自賛か・・・。憐れだ・・・。
勝手に言ってろ
>>618 さすがの俺でもこれは自賛できないよorz
正直な感想は聞きたいところ。
621 :
617:2005/09/24(土) 01:18:32 ID:???
俺はいいなと思ったからそう書いた
別に男のままでシンレイになったっていいだろ。
>>622 それじゃあせっかくの遺伝子問題への発展性がない。
まあ俺は一話の時にレイルナだと思ってた勘違いだけど。
赤面晒しage。
ただのシンレイとは言わん。カップリングと言ったらこの二人。
今日このスレと出会って先週録画しなかったのを嘆いている己がいますよ
好きキャラ全滅だしもういいやと思ったんだ…orz
先週の放送見ててシンレイのデス種やれよと思った漏れ的に超神スレだ
連合組好きだったからネオとかの話が絡んでるの見ると余計に泣けてくる。
亀すぎるが職人さんGJ!!!!!!!ひさびさに泣かせてもらった。
明日ってかもう今日だな。レイ…
>>615 話としては良いと思うが…今一レイの女の子要素が足りないんだと思う。
そこの補充は期待しておく ノシ
ルナマリアが不慣れなレイとシンを手助けしながら三人一緒に……
こんなSS書いてください。
>>628 どうせなら自分で書いてみないか!君も明日の職人さんだ。
今日仕事でリアルタイム49話観賞が出来ない。
言いだしっぺの癖に呑んだ暮れ隊には放送後参加になるがよろしく。
でもきっと、来週もレイたんを見れるよな。
ところで「レイが男でも〜」って意見を見るが、レイが女の子だと
俺的見解としてはシンのキャラが立ち、レイの行動の角が取れると思うんだ。
角っていうのは19話、24-25話、最近のシン&ルナとの微妙なやりとりとか。
親子的愛情や友情を表現するにも、ゲイ扱いだしなOTL
630 :
628:2005/09/24(土) 13:53:13 ID:???
>>630 文才とはそもそも覚醒や種割れする物でも無い。
君が書きたいと思うなら書けるさ。
>ルナマリアが不慣れなレイとシンを手助けしながら三人一緒に……
俺単純に初戦でシンレイに檄飛ばしながらガナーで手助けするルナを想像してレスしたが、
もしかしてあっち方面の内容だったりしたらスマン…
633 :
628:2005/09/24(土) 14:05:28 ID:???
>>632 その辺はひとりひとりで自由に解釈を(笑)
>>628 そのお題難易度高けーよw
もうちょっとヒントくれ
>>634 って事はお主、挑戦する気満々だな!?いいだろうGJ!
636 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/24(土) 18:51:01 ID:nn2TD98O
レイ、クレジットまさかの二枚目落ち。シンまさかの三番目。
それでも俺はこのスレを応援するよ。
637 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/24(土) 18:53:22 ID:WpuVsy53
レイ………そりゃ許せないよな……。
もうちょっとレイとルナマリアの絆を描いていれば「ルナマリアは強い」
で感動できたのに。
いまの状況だと完全に台詞が死んでる
639 :
633:2005/09/24(土) 19:44:43 ID:???
最終話近くでキラへの報復ネタやらんでも……
インパルス対フリーダムの時点*でああいう描写はしておくモンでしょうが、普通は。
そして目標を失ったレイをミネルバクルーが支えるとか。
そういう展開はやっぱ陳腐すぎて今時やらんのかね?
>>638 レイとルナの絆? ハハハ、あの夫妻にそんなん期待すべきじゃなかったんですよ。
ついでに
>>634へ補足:『不慣れなレイとシン』
そもそも34話じゃ遅いって。
あっ、シンとレイを手助けするのはシホ=ハーネンフースでもいいや。
↑おまえなに?空気嫁
>>639 それ補足になってないw
俺の中ではレイは戦闘もセックスも手馴れてることになってるから
その設定のビジョンがイマイチ見えてこないっす。
なんかイメージの元になるようなものをキボンヌ
シンレイとシホって接点なさ杉じゃね?
個人的解釈だが、両思いなのに煮え切らない二人にルナが、
『さっさとやっちゃいなさい!見てるこっちがもどかしいのよ!』
と発破かけるような話ならまだ想像つくんだが。
645 :
639:2005/09/24(土) 20:17:43 ID:???
>>643 まさかギル直伝?
>>644 やっぱ駄目か、スマン。ただこんな書き込み見て不憫になったからさ。
腐女子の種死感想は今に爆発するぞpart44
125 :通常の名無しさんの3倍:2005/09/24(土) 19:00:04 ID:???
放送前
〃´ `ヽ
i i ___∧__ 」
ノ ciゝ゚ ー゚ノj∩
(_ / )_!^=) ソ
(,,) (_ く_ノLゝ
(_/_ノ ま、どうせ出もしないし死にもしないわ。
放送中
. . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::: :: : :::::: :::::: o∧;'"';::::::::::::
.: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::;'"'∧(/丶);'"|. :: :::
. . : : ::: __ ::::__: : ::::::::::::::: :: <>”`>*.;'"/⌒:::: :::::
. . ....〃´´ ` ヽ ` ヽ : : :: :: ::(/丶)| ̄|:::'"'; : :::::
|__|___∧__ 」 i i__i i . .: : : ::: : :: ::/ ' ヽ ::::::::::::::
//:彡ミミ゛ヽくci丶i丶.:::: : : ::::::::|. 鳳 .|:::::::::::::::
// :::/:: ヽヽ ヽヽ、::i:i )::.: :::::.. :: |. 仙 .|:::::::::::::::::
// :::/;;: ヽヽ ヽヽ::l:l,,).. :. .:: : :::|. 花 .|:::: : ::::::::
 ̄ ̄ ̄((_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽヽ、ノノ ̄
もし万が一出たら確実にあの二機に殺られる・・・!
放送後
. . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::: :: : :::::: :::::: o∧;'"';::::::::::::
.: : : : : : : : :: :::: :: :: : ::::::::::::::::::::::::;'"'∧(/丶);'"|. :: :::
. . : : ::: __ ::: :: : :::: :: <>”`>*.;'"/⌒:::: :::::
. . .... 〃´ ` ヽ : : :: :: ::(/丶)| ̄|:::'"'; : :::::
|___∧__ 」 i i . .: : : ::: : :: ::/ ' ヽ ::::::::::::::
/:彡ミ゛ヽくci丶 .: : : :::::::|. 鳳 .|:::::::::::::::
/ :::/。, ヽ、ヽ、::i ).:: :.: : ::...|. 仙 .|:::::::::::::::::
/ :::/;・ ゚。ヽ ヽ::l,,). : :. .:.:::::|. 花 .|:::: : ::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、ノ ̄
ええええ!? ちょっと待って下さい隊長! あとそこの出戻り色黒、ネオジェネシスを浴びてしまえぇ!
シホ厨か
ここはシホのスレでもジュール隊のスレでもない
あなたの言ってるのは個人的な感傷だ
正直、困ります
647 :
639:2005/09/24(土) 20:23:14 ID:???
呑んだくれてるかみんな。
俺は鰹の切り落としとチューハイでシンの扱いの酷さに漢酒中だ。
来週はレイたんの為にワインとチーズだ。もう買ってある。
シンがレイのことを思って決断してくれたのは嬉しかった。
「流されて愚かな決断してます」的演出には辟易したが。
来週どうなるかわからんけどな。
ミネルバ赤服三人組で奴らに一泡吹かせてやってくれ。
シンは、レイもステラのように命を他人の手で縮められた存在だと認識したんだろうな
しかもそれでもレイは平和のために全力を尽くそうとしてる
あれでレイに共感しない方が変だ
シンの判断は、シンの立ち位置では絶対に正しいよ
どんな演出をされようともな
演出など関係ない。
と言いたいが、あのシンの決断を、もっと時間を割いて、過去と絡め、
丁寧に描けば凄い熱いものになったのに…と考えだすと、悔しいな。
>>650 演出など関係無いことは百も承知。
ただそれを演出した人間、そしてそれをそのまま受け止める人間のことを思うとやるせない。
シンが逃れられない運命に翻弄された人間の一人として、
彼らの分まで存分に暴れてくれることを望むよ。
それも正しさなんだ。真実なんだ。
スレ違いかもしれんが、「真実の歌姫」ってフレーズは何度聞いても納得いかん。
ミーアはミーアだ。彼女も歌姫だ。
実は種死は運命戦争に勝利したラクシズが作成した大本営発表的ルポ
そのため演出などは基本的にラクシズを支持するような形になっている。
みたいなメタフィクション最終回になんないかな。
ちなみにレイの性別も世論の反発を受けないように変更したってことで。
>>651 「真実の歌姫」という表現は自分も納得いかない。
というか、本物も偽物もないんだよな。一生懸命に生きていることには
変わりない。
…ということをどこかで聞いたな、と思ったらポケモンの映画だ。
メンデル厨にはオススメだ、ミュウツーの逆襲。
>世界の最後の砦オーブを守るため、自らの身を省みずに戦うラクスに、イザークとディアッカはエターナルを守る行動に出た。
>キラはレイと邂逅し、クルーゼと同じものであることを悟る。自分は作られたものだという呪縛に苦しむレイに、キミはキミなんだ、と叫ぶキラ。
>アスランはシンを撃破し、ネオと共についにレクイエムの破壊に成功した。大勢が決したと判断したタリアはミネルバを下がらせ、自らはメサイアに向かう。
>デュランダルの執務室で顔を合わせるデュランダル、キラ、レイ、アスラン、タリア。そしてついに、運命の銃声が鳴り響いた……。
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
>世界の最後の砦オーブを『守る』ため
>アスランはシンを撃破し
( ゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
_, ._
(;゚ Д゚)
シン「レイ、どうも俺来週アスランに落とされるみたいなんだけど・・・」
レイ「私はシンの努力を理解している。このスレの職人様方が救済してくれるさ」
シン「でも・・・俺は・・・俺はマユにステラになんていえば・・・・・・敵を討つどころかキラと戦闘なしなんて・・・」
レイ「心配ない・・・・・・心配ないよ。シン・・・」
ていうかこの予告だと
レイ、キラ様に洗脳されてギル倒す!とか言い出して
撃墜されて取り残されてたシンが
ミネルバに見捨てられて、レイが自分を裏切った事がショックで精神崩壊
って展開を予想してしまうんだが…
あ、あとキラかタリア庇って死ぬレイとか
なんでみんなフレッツの予告だけで判断して、レイが改心とか思うんだ?
他の予告のこと忘れてないか?
>>657 俺は改悪心なんてしないと信じてるけど。
俺はある意味では嫁を信頼しているから悪いほうへ悪いほうへと考えてしまうorz
フレッツの予告見て、不安だ不安だと皆が書いた妄想が、
あたかもバレのように扱われている気がするな。
錯乱する気持ちはわかるが、ちょっと落ち着けといいたい。
と思っていたときに
>>655を読んでシンの台詞に切なくなりつつ
二人のやり取りに癒された。
まあもし「レイが女の子でシンレイ」でこの展開だとしたらあれか
婚 約 者 ハ ン タ ー 再 び !
ってやつ。
シン「どうしてなんだ!レイ!」
キラ「やめなよ。どう見ても嫌がってるレイを(ry」
レイ「私たち(MS戦で精神を)溶け合ったの」
シン「アンタって人はぁ〜〜〜」
キラ「やめてよね、凸ごときに落とされる君が僕にあらゆる面で勝てるわけないじゃないか」
ごめん。書いてて悲しくなってきた。
>660
シンレイじゃねぇし・・・
3クールごろの自分は、AAサイドに行くシンと議長サイドに残って対峙するレイを期待していました
まさか逆になるとは思いたくない…一人だけ取り残されてるとかありえねーよシンorz
レイは議長一途そしてシンはレイ一途。これが鉄板
みんな元気だそう…orz
アスラン「シン!聞いてくれ!たしかに議長の言うことは正しく聞こえるかもしれない。でもそれはゆくゆくは世界を滅ぼす!
世界を救うには議長を止めなければならないんだ!」
シン「俺は世界なんてどうでもいい。俺はレイを守りたいだけなんだ。」
アスラン「レイは議長に操られてるだけだ!目を覚ませシン!」
シン「だからなんだってんだ。俺はたとえ議長とレイが世界を滅ぼそうとも、彼女を守ると決めたんだ!レイが好きなんだぁあぁぁぁああ!!!!!!」
タリア「シンも言うわね」
議長「例えだとしても私が世界を滅ぼすとは心外だな」
ルナマリア「やっと言ったのね。まったく。」
ヴィーノ「かっこいいじゃねーか!あいつ!」
アーサー「戦闘中に何をするだ〜〜〜!!!!!(乱)」
レイ(通信機つけっぱなしだ・・・・・・・・・・・・バカ・・・・・・///)
気晴らしに黒シン書こうと思ったはずだったんだが・・・・・・
俺はどうしてもこっち方面に行ってしまうらしいな。
>>664 ナイス…!ちょっと癒された。シン熱くていいねw
>>665 …(´д`)アハァ…?
これ貼ったヤシは何がしたかったんだろう。
50話、きっとシンはレイを助けにメサイアへ行くさ!絶対そうさ!
667がハァハァしてるのかと焦った
669 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/25(日) 03:04:02 ID:A7acIvMK
/// 表現が嫌いだ
つか噂の精神崩壊はどうなるんだろうね。
ルナが凸かばってシンが殺して〜〜ってパターンだと
その後に出番がなくなるし、執務室で「運命の銃声」を鳴らす
ってことはやっぱりレイを殺して精神崩壊か?
ああ、ダメだ。絶対おわらねー。
>>669 確かにな。いらなかった。
多分俺のツンデレの解釈が間違っているんだろう。
「レイ!」
これからレジェンドに乗り込もうとする寸前に、バタバタと彼が走りながら自分の名前を呼んだ。
黒い髪とルビーの様な紅瞳はただ真直ぐに自分だけを見ている。
それだけの事なのに酷く嬉しい自分は何なのだろうと、彼女は鼻で笑った。
「何だ、これから出撃だぞ。」
「最後に一つだけ言って置きたい事があったから。」
「何だシン、手短にな。」
軽く微笑みを浮かべて彼に言い返す、自分は恐らく生きている中で此処まで人を信頼する事は無いだろう。
いや寧ろ、彼への好感は信頼や友情よりもっと上の存在にある事は確かだった。
そんな事を考えている途中、彼の取った行動で現実に引き戻される。
「シン…ッ!?」
彼はそっと自分の片腕を掴み強引に引き寄せ、そして空いている左腕でゆっくりと自分の逃げ場を無くして閉じ込める。
この距離なら彼の心音も呼吸の音も聞こえる、それが何処か嬉しくて彼だけを独占したくて強く自分からも抱き寄せた。
「生きてくれ、レイ。」
「……シン、言った筈だぞ私は。」
「その命、無いと思うなら、その命を俺にくれ。」
「……シン。」
「俺にはお前が必要だ、生きて行く上でな。」
「…馬鹿な男だ、死に行く女を欲しがるとは。」
「お前が死ぬのは此処じゃない、俺と暮らして俺と死ぬんだ。」
そう言って互いに口を交わす、互いの体を求め合うかの様に何度も何度も口を交わし終っては口を交わす。
そんな意味の無い愛情表現しか今は出来ない、何故ならもうすぐ自分達は出撃だから。
この瞬間が永遠に続けば良いと、互いを求め合いながら彼女は思った。
そして互いに行為を止め、一度近距離で互いの顔を見合った。
「私も、お前となら生きても良い。」
「レイ………。」
「老い先短い女が選んでやってるんだ、もう少し嬉しそうな顔をしてくれないか。」
彼女は彼の顔を見て嬉しそうに一度微笑みを浮かべる。
今あるこの温もりは全て自分だけの物だと、彼と自分は生きて行けて。
そして彼に見守られながら死ぬのだと。
それだけで嬉しい、それだけで。
「悪りぃ。」
一瞬驚いた表情を浮かべた彼はその後自分に子供の様な微笑みを向けてくれた。
その笑顔が他の誰でも無い自分だけに向けられている事が嬉しくて仕方ない。
『レジェンド及びデスティニー、パイロットは機体に到着後コックピットに搭乗して待機してください。』
館内放送が流れると同時に二人は何事も無かったかの様に離れた。
互いの表情は何処か嬉しさに満ちていて、軽く微笑んで見合った。
「先走って死ぬなよ、シン。」
「俺はそんなヘマはしないっつの!」
「いいや、何度か私のドラグーンの世話になるな。」
「ったく、少しは信頼しろってのにさー……。」
「してるよ、誰よりもお前を。」
「…俺もだ。」
互いにゆっくりと歩み寄る、そう只ゆっくりと。
それは何処か満足そうな笑みに満ちている。
「勝って生きるぞ、レイ。」
「あぁ。」
互いに一度パンッと手を交わす、決して互いの表情は死を恐れている表情でも、死を受け止めている表情では無かった。
これを終らせて生きてゆく、そんな表情で両者は笑いながらコックピットへ向かった。
スレ汚しすまない、駄文だが荒らしじゃない…orz
失敬!寝ます!
口は交わしちゃダメだと思う。口づけなら交わすけど。
>>672-675 あ〜も〜〜〜なんだよお前、俺はそういうのを書きたかったんだよ。
あまりの嫉妬に泣きそうだ。
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!
シンとレイがテラカッコヨス
格好良すぎて泣けてきた。もう駄目だ
職人様ありがとう
SS期待あげ
召集を受けたシンとレイはメサイアへと向かっていた。何故自分とレイだけなのかと、
近頃色々なことに悩み過ぎていまいち動きの鈍る頭をシンは何とか回転させ、あーでもな
いこーでもないと考え込みながらデスティニーをメサイア内部へと滑り込ませる。
今はアークエンジェルが向かって来ているはずだ。それを討ちに向かうミネルバには今
ルナマリアのインパルスぐらいしか目立った機体は積まれていない。そんな大事なときだ
からこそ、自分とレイがいなければいけないのではないか。ラダーで降りるシンの目に、
彼を待って佇んでいるレイの姿が映った。
「シン、お前には今から議長に会って貰う」
「じゃあパイロットスーツから軍服に着替えないと駄目だよな。あ、でも俺持って来てな
いかも…ヤバッ」
おたおたと慌てるシンに、レイはにっこり微笑みかけるとその手に持っていたスーツバ
ッグを手渡した。
「お前はこれを着るんだ」
さすが同室、忘れるだろうと気を利かせてくれたのかとシンは素直に例を言うとロッ
カールームへと駆け込んだ。
小さな空気音と共にロッカールームのドアがスライドする。そこから顔だけ覗かせたシ
ンは、きょろきょろとレイの姿を探した。
「わっ!何だよそれ?!」
ソファに優雅に腰掛け、行儀良く両手を揃えたレイは赤い振袖に身を包んでいた。一向
にドアから向こうに出ようとしないシンを訝しんでいるのか、纏め上げた髪の花飾りを揺
らして首を傾げている。シンは意を決してそろりと一歩踏み出した。紺色のスーツに着ら
れたまま、頬を朱に染めてレイの傍へと歩み寄る。
「私の見立ては気にいらないか?」
「い、いや…でも何でスーツ…」
「議長にお会いするんだ。正装するのは当然だろう」
「うん、まぁそれはわかるけど、レイのそれは…」
「オーブではこうだと聞いたが、違うのか?」
レイの言わんとする意味をいまいち理解出来ないまま、シンは議長の待つ執務室へと通
された。
「やぁレイ、可愛いね、似合っているよ」
「ありがとうございます」
にこにこと両手を広げ、デュランダル議長は二人を出迎えた。
「シンも久し振りだね。よく似合っている、まるで七五三だ」
「ほ、ほっといて下さいよ!」
何故自分とレイはこんな格好で議長の前に。心底シンは自分の現状に疑問を感じていた。
「さて、本題に入ろうか…シン、私はまだ君にお義父さんと呼ばせるつもりはない。可愛
いレイの一生を任せる相手だ。見極めはまだまだこれからだよ」
「ギル…!」
ああ、何となく読めてきた。というか自分が鈍いだけなのか。しかし男なら、このシチ
ュエーションを与えられたならば、言わねばならない、あの台詞を!
「娘さんを、俺に下さい!!」
小さな空気音と共にロッカールームのドアがスライドする。そこから顔だけ覗かせたシ
ンは、きょろきょろとレイの姿を探した。
「わっ!何だよそれ?!」
ソファに優雅に腰掛け、行儀良く両手を揃えたレイは赤い振袖に身を包んでいた。一向
にドアから向こうに出ようとしないシンを訝しんでいるのか、纏め上げた髪の花飾りを揺
らして首を傾げている。シンは意を決してそろりと一歩踏み出した。紺色のスーツに着ら
れたまま、頬を朱に染めてレイの傍へと歩み寄る。
「私の見立ては気にいらないか?」
「い、いや…でも何でスーツ…」
「議長にお会いするんだ。正装するのは当然だろう」
「うん、まぁそれはわかるけど、レイのそれは…」
「オーブではこうだと聞いたが、違うのか?」
レイの言わんとする意味をいまいち理解出来ないまま、シンは議長の待つ執務室へと通
された。
「やぁレイ、可愛いね、似合っているよ」
「ありがとうございます」
にこにこと両手を広げ、デュランダル議長は二人を出迎えた。
「シンも久し振りだね。よく似合っている、まるで七五三だ」
「ほ、ほっといて下さいよ!」
何故自分とレイはこんな格好で議長の前に。心底シンは自分の現状に疑問を感じていた。
「さて、本題に入ろうか…シン、私はまだ君にお義父さんと呼ばせるつもりはない。可愛
いレイの一生を任せる相手だ。見極めはまだまだこれからだよ」
「ギル…!」
ああ、何となく読めてきた。というか自分が鈍いだけなのか。しかし男なら、このシチ
ュエーションを与えられたならば、言わねばならない、あの台詞を!
「娘さんを、俺に下さい!!」
うわっ、すまん、二重投稿…。
保守がてらに投下のつもりだった。
>>680-683 パソの前で笑い転げたwwwこーゆーのスゲー好き
シン突っ込み役かと思いきやノリいいなおいwww
神d!和む…
レイがクローン。
あっさりと本人から告げられたその事実が、シンの頭の中でぐるぐると回っていた。
「シン」
「あ?な、何だよ?まだ何か…」
「もう一つ、な。もう一つ、俺には秘密がある。……聞いてくれるか?」
何だというのだろう。先刻は断りもなく自分に告げたくせに、今度はわざわざ伺いを立てて。
「…まだ、大変なことがあるのか…?」
「先刻程じゃない」
「……じゃあ、聞く。俺が何か力になれるんなら」
真っ直ぐ見つめ返して答えると、何故かレイは少し困ったように笑った。
「ありがとう」
微妙な感情の入り混じった表情で呟いたレイは、自分の制服に手をかける。
突然のことに少し驚きはしたが、まあ同性同士だ、と思い直し声は上げない。
…何かこの時点でオチ読めるかもね。
初投下でそれはどうだよ自分orz
あと、リアルタイムで見て下さってる方へ。携帯なので投下速度遅いです、すみません。
上着の襟を緩め、ベルトを外していくレイをぼんやりと見つめながらシンはふと思った。
前々から、レイの体つき…というか、アンダーウェアやパイロットスーツ等体の線が出るものを着ている時のレイの全身からは、何ともいえない色香が放たれているような気がしていた。
変態扱いを覚悟でヨウランやヴィーノにも打ち明けてみたが、二人とも実は…と同意してくれたのだ。
そしてそれは、アカデミーにいた頃よりもミネルバに来てから、来てすぐの頃よりも今、とどんどん成熟したものになってきている。
いつだったか、シャワーを浴びにいくレイが上着を脱ぎだした途端反射的に反対側へ寝返りをうってしまい、不審がられたこともあった。
「…つーか色っぽすぎなんだよ…」
「え?」
シンが悶々と考えている間に上着を脱ぎ終えたレイがきょとんとした表情で見てくる。
……しまった。今、自分は思っていることを口に出さなかったか?
「い、いや、何でもない!!」
「?そうか?」
まだ訝しげに自分を見るレイに、半ば憤り―レイがいきなり脱ぎ始めるからだろおぉ!?―を感じながらも、何でもないように笑顔を作ってみせる。
「ほ、ほら、結局何なんだ?もう一つの秘密ってさ」
「ああ…」
そう呟いて、レイはアンダーシャツの裾に手をかける。
ぽかんとしているシンの視線を気にするように窺い見ながら、薄青のそれを脱ぎ捨てた。
「……包…帯?」
「……」
間抜けな程に口を開けたシンの視線は、レイの胸部へ注がれている。
そこには、真っ白い包帯が何重にも巻かれていた。
「…えっと…?」
「…怪我じゃない、と言えば予想はつくか?」
静かに問い掛けながら、更にレイはその包帯の端を留めている部分へ手を伸ばす。
するすると包帯がほどけるのにつれて、レイの胸はゆったりとした膨らみを帯びていく。
「…こんなものか」
口を開閉するだけで言葉が出てこないシンを尻目に、レイは包帯をほどくのをやめて先刻脱いで膝にかけておいたアンダーシャツを取り、包帯の上から軽く押さえて胸を半分程隠す。
「れ……おま…そ、……?」
ほぼ言葉になっていないが、シンの言いたいことは確実にレイに伝わった。
淋しげに微笑んで、口を開く。
「欺いていてすまなかったな、俺は女なんだ」
開いた口がふさがらない、というのを我が身をもって体験するとは思わなかった。
シンは何とかぽかんと開いた口を閉じ、まじまじと目の前の相手を見つめ直す。
淡い色の金髪に、青い眼、自分と同じ赤服のズボン。
ただ見慣れないのは、胸の辺りから垂れた包帯と、それが押さえていた、今はアンダーシャツに隠れている二つの膨らみ。
「お……ん、な?」
「ああ」
「レイ……が…おんな、のこ…?」
「ああ、そうだと言ってる」
「…上が…ついてて、下、ついてない……」
「……?」
ぶつぶつとシンが呟いた言葉は理解しきれなかったらしく、レイは小さく眉を動かしただけだった。
「…あー……分かった。レイが女だってのは分かったけどさ…」
ついでに、自分(とヨウラン達)が正常なのも分かったが。
「……何で、『それ』まで俺に言うんだ?」
自分の言葉に対する、彼…『彼女』、の寿命の話。
テロメアが短いから、クローンだからというのはまだ話の流れは分かる。
だが、女性だということを明かすのは、明らかにまた別の話だ。
「………んだ…」
「え?」
何故、と問われ俯いていたレイが小さく呟いたが、聞き取れずに聞き返す。
「……それが…分からないんだ……」
……はああぁ!?
叫びたいのを堪え、じっとレイを見る。
「…女であることは、不利だと思った。実力はあっても、周囲はそれを素直に受け止めてくれないことがあるから」
淡々とレイは語り始める。
シンは、ただ黙ってそれを聞く以外にない。
「だから…体を隠して、性別を偽って、男として振る舞ってきた…」
時折頷いてみせ、先を促す。
「…議長が目指す、平和な世界を作る。それだけが俺の願い…生きる意味だ。それには、女なんていらなかった…だから封じたのに」
段々と彼女の表情は恐怖のそれへと変わっていく。
「…分からない…!何で、お前に明かした…お前にだけは、言わなければいけないと思った…!?」
アンダーシャツから手を離して頭を抱えるレイ。
シャツが落ちてしまい、申し訳程度に包帯が巻かれた膨らみが露になったが、シンはそれどころではなかった。
「レイ…レイっ!落ち着けよ…レイ!」
頭を掻き毟り、暴れだすレイの手を押さえて名を呼ぶ。
「…俺は…!?ギル…ラウっ…!?」
段々声が上擦っていく。頬には、雫が跡を残して垂れていった。
「レイっ…!?お前、泣いて……」
「いやっ、いやああぁ…っ…?」
子供のように泣き叫びそうにまでなっていたレイは、突然その動きを止めた。
涙で濡れ、ぼやけた視界一杯に映っているのは……
「…ん……」
…シンの顔だった。
暖かい、柔らかな感触が唇を覆っている。
裸の肩も、背中も、暖かいものが包み込んでいた。
その暖かさが妙に心地良くて、自分からもシンの首に腕を回す。
胸にもシンの体温が伝わってきて、レイは何処か安堵している自分に少し驚きながらも目を伏せた。
「ん…はぁ…ふ…」
「…レイ…」
唇が離れ、レイはとろんとした目で至近距離にある顔を見つめた。
「……あのな。さっきのだけど…すっげー勝手な解釈、していいか?」
恐る恐る手を上げながら言う。
頷いて示すと、シンはまた口を開いた。
「…レイ、お前…俺のこと、好きなんじゃないか?」
「…え……?」
普段では絶対に見せないあどけない表情になり、うっすらと涙の残る目でシンを見つめ。
「…その、お前にとって一番なのって、平和な世界を議長が作る手伝いなんだろ?」
こくん、と子供のような仕草で頷くレイ。
「その為に…女じゃなくなろうと思った。のに、俺には女だってことを言わなきゃいけないって思って……それって、さ」
「…すごい嬉しい。俺、議長に勝っちゃった?」
そう言うと、レイはまたよく分からないと言うように見つめてくる。
「議長の為に、レイは女の自分を消そうとした。のに……結局、俺に言っちゃった。議長の為、より俺に言わなくちゃ、が強かったんじゃん」
「……………あ…」
「で…その……こっからが、すっげー勝手な解釈な。何で俺にそれを言ったか……レイが、女として俺を好きになったから。俺はレイのこと、男だと思ってて……それじゃ、俺がレイのこと好きになるわけない」
聞いているレイの頬が少しずつ朱色に染まっていく。「俺に、好きになってほしかった。好きになる対象として、見てほしかった。…それにさ」
一度言葉を切り、レイの耳元へ顔を寄せる。
「…知りたい、知ってほしいって思うのってさ…恋の一歩目、らしいぜ?」
「……っ…」
アカン、眠い。文章がそろそろ危ないからここで中断します。
お目汚しスマソ。
>>693 俺はGJの前に言わなきゃいけないことがある。
シンウラヤマシス
>>685-
>>693 GJ!!!
携帯から乙。
なんかドキドキしながら読んだよ。
このスレのおかげで本編のつらさが忘れられる・・・・
GJ!なんだこの純愛ラブストーリーはw
最初サラシ?全部取ったと思ってレイ大胆すぎだとか
勝手にうろたえてましたごめんなさい
おまけ。
「……あ、ひょっとして…」
「?」
レイが、日を増すごとに色っぽくなっていた理由にふと思い当たった。
腕の中のレイが何事かと言うように見上げてくる。
「やっぱ恋って女の子を綺麗にするんだなぁ……」
「……何の話だ?」
「いいのいいの。それよりさ…」
もう一度抱きすくめ、唇を塞ぐ。
呆れたように笑いながらも、レイはその口付けを受け入れた。
「…あいつら、いつまで人閉め出しとくつもりなのよ…」
そして、すっかり(書いてる人にも)忘れられてるルナマリアさんであった。
書きたかった部分なのに、眠気に負けて繋げられなくなって…悔しいので追加で投下。
最後のは……外で待ってる筈のルナの事すっかり忘れてたことに気付いたので…。
「足、大丈夫?歩ける?」
シンが差し出した手を握り、ステラはえへへと笑って見せる。
「だいじょうぶ!イタイのこわい、でもへいき!ステラつよいこなの」
シンの手はネオほどではないが大きくて、何より温かい。その温もりに記憶の奥底に眠
る何かがざわめくが、幼いステラにはそれが何かわからなかった。シンと繋いでいる左手
の反対の手がどこか心許ない気がする、それだけはわかる。ふと、少し離れて歩くレイの、
女性特有の綺麗な指先が気に掛かった。
「困ったな、ほんとに見つからない」
「…もう迷子として届け出た方がいい。やはり見ず知らずの他人である私たちが連れ回す
こと自体間違っていたんだ」
「でも…っ!…迷子になった方もそうだけど、探している方だって必死で、不安なはずな
んだ。俺なら絶対届けるより探す!」
シンとレイの間に微妙な空気が流れる。その気配を敏感に感じ取り、ステラは不安にな
りながらも言い争う二人を交互に見た。彼女の手を握っているシンの掌に強い力がこもり、
汗が滲む。
「レイっ!」
突然ステラが上げた大声に、二人は揃って彼女を見下ろした。小さな手がレイの手に重
ねられ、ぎゅっと握り締められる。
「レイもいっしょ…いっしょにあるこ?」
左の手にシン、右の手にレイを繋ぎ、ステラはとてとてと歩き始めた。暫くそうして少
女に手を引かれるままに歩いていたシンとレイであったが、ふと互いに顔を見合わせる。
揃って眉間に皺を寄せながらも、不思議なステラのペースに乗せられてよくわからない状
態になっている。突然ステラがくるりと振り返り、二人は咄嗟に笑顔を作った。それに応
えるように笑うステラに、妙な意地が解けてしまったのを感じる。彼女の笑顔を曇らせて
まで、小さなことで争う必要などないのだ。
「ステラー!おーいステラー!」
呼び声に三人はハッと声の方向へと顔を向けた。緑のツンツン頭、そして寝癖のように
渦を巻いた青い髪の少年が彼女の名を呼んでいる。確かに「つんつん」と「ぐるぐる」だ。
「アウル!スティング!」
手を離した少女は一目散に彼らへと駆け出した。飛びつかれた緑の髪の少年が目礼し、
青い髪の少年がステラの髪をくしゃくしゃと撫で回しながら迷子になったことを窘めてい
る。それを見守りながら、二人は少女が握っていた手から引いていく温もりに寂しさを感
じた。
「シン!レイ!ありがとう、またね!」
手を振る少女の背が見えなくなるまで見送ると、シンは「さて」とレイへと向き直った。
「これからどうする?」
「そうだな…もう少しだけ、買い物に付き合って貰えるか?今なら何か、自分にも買えそ
うな気がする」
「うん、じゃあ行こうか」
シンが当たり前のように差し出した手を、レイは暫くきょとんとした顔で見つめていた
が、やがてそっとその手に掌を重ねた。
迎えを待ちながら、三人はぼんやりと車道を見ていた。
「大体スティングが悪いんだぜ!ステラから目ぇ離すなって言ってる割に自分だってキョ
ロキョロしてたじゃん」
「お前…自分も迷子みたいなもんだった癖に何言ってんだ。電気屋のテレビの前にずっと
貼りつきやがって!」
ギャンギャンといつもの言い争いを始めた二人を、ステラはおろおろと見守っていたが、
彼らの間に割りいるとその手を片方ずつ取った。
「て、つなぐの。けんか、だめ」
両の掌に温かな手、そして見上げれば二つの笑顔。こうすればきっと、皆仲良くなれる
のだ。
ぴたりと喧嘩を止めた二人は、ステラを見た後お互いを見つめた。
「俺たちステラに怒られた?」
「そうみたいだな…」
彼らは思わず吹き出しながら、小さな手を握り返してやった。
以上で終わりです。お粗末さまでした。
マターリなのを書いてたらMS戦が書きたくなってきた!
>携帯の人
読んでいて二人の甘酸っぱさに照れてしまった俺がいる。
乙、そしてGJ!
703 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/26(月) 16:06:32 ID:KsPkBJzh
残念だったな。
今使っておるのが女の子レイなのだ・・・。
保守あげ
>>702 ネ申GJ!楽しみにしてたよ!
ミネルバ厨かつ連合厨なんで泣けた…ステラ可愛いよステラ。
熱いMS戦も、心待ちにしてる!
神達ありがとう保守
なんていいスレなんだ…
708 :
702:2005/09/27(火) 16:53:28 ID:???
感想d。スレストしたかとちょっとびびった。
書き忘れたけどそんなほのぼの新連合三人が後でG強奪に来るわけで…。
新連合は小説版でも結構補完されていて良かったが、
ブロックワードと彼らの関係性やその生い立ちなど美味しい素材がまだまだいっぱいだと思う。
本編がアレなせいでどこも首吊り状態だが、シンやレイだけでなく他キャラもあったかい世界を見出したい。
*保管庫管理人としてお知らせ
・もし絵の投下があったら捕獲します
以前あった投下は女だろスレへの投下物だからここへの補完は不可でしょうか?
・お絵描き掲示板もあるので活用して頂けると幸い
レイたんもいいが主人公なシンなんかも是非
・以後うざったいかと思うのでスレでの告知はしない方向で
■まとめサイト
http://www6.atwiki.jp/ifsinnrey/
とりあえず保守
レイが女の子なら「テロメアが短い」って話も、愛する二人を引き裂く残酷な運命として強調されたのにな
シンだってそんなレイの願いなら迷い無くキラ打倒を誓うだろう
やっぱ男と女だとそういうのが絡むよな
男だと「後を託す」色が濃くなるけど、女だとあれだ…なんというかええと
セツナス
レイが女だったら「テロメア」の話をした後にベッドシーンに突入だな
いや、あのシンのことだから体を気遣って手を出さないんだよ。
ひたすら言葉もなくぎゅっと抱き締めてやるんだ。
それもまたセツナス
うわぁーーーん
そこでレイが優しく手ほどきしてやるんだ
経験豊富に思わせときながら本で得た知識ばかりなので
イレギュラーが起こると途端に慌てふためきシンに笑われて真っ赤な顔でキッと睨む
>経験豊富に思わせときながら本で得た知識ばかりなので
イイ!
最初はレイがシンを先導する形だったが、気分が高まってバーサーカーと化したシンの前に
「ちょwwwwwwwwwwwおまwwwwwwwww」
一気に形勢逆転して受けとなってしまうレイ
携帯の方の者です、感想d。
あと
>>700-701、GJ!
三人のほのぼの空気に凄く優しい気持ちにさせられた…
感感俺俺なレイ
…てか一人称俺の♀レイ
あげ
何この良スレ…今更ながら神と保守した住人にGJ!
つまり次回作はレイの女版が打倒4バカ&プクヨメをするものとなるわけだ。
SS期待age
(アプリリウスのとあるバー)
そこには一見カップルのような、赤髪の美女と金髪の麗人が二人でお酒を飲んでいた。
「すみませ〜ん、クイーン・エリザベス下さ〜い」赤髪の方がバーテンダーに言う。
「ルナマリア、少し飲みすぎじゃないか?」レイは少しあきれた風に言った。
「大丈夫よぉ〜〜。それに議長のボトルまだ残ってるしね。」
「いや、もうほとんどない」
そもそもなんで私とルナマリアがこんなバーに来ているかといえば、
ギルが、ボトルのキープがそろそろ切れるので飲みに言ってくれないか、
と言ったのがことの始まりだった。
「それにあたし達二人なんだから酔っても問題ないでしょ〜」
八割近く残っていたブランデーはほとんどなくなり、カクテルも10杯以上飲んでいる
「そういえばレイ、あんたなんでザフトに入ったのよ。」
「ん?」
「だってそうでしょ〜?議長の養女ってことはラクス・クラインと同じお姫様じゃない。
わざわざザフトなんかに入んなくても優雅な暮らしが出来るのにぃ〜〜」
「私は議長の役に立ちたいからザフトに入ったんだ。」レイは議長のウイスキーの残りを自分のグラスに注ぎながら続ける。
「議長は兵士じゃない、政治家だ。その議長を守るためにはザフトに入って強くならなくちゃいけないと思ったんだ」
「ほんとかなぁ〜〜、ほんとにそれだけかなぁ〜〜」ルナマリアは緩んだ表情でレイを覗き込む
「どういう意味だ?」
「あのね、あたしはね、モテたかったからね、ザフトに入ったのよ」
「は?」
「だって、ザフトって女性が少ないじゃん!連合軍は割かし多いって聞くけど
ザフトは明らかに少ないよね。だから、ザフトだったらあたしも少しはモテるかなって・・・」
「ルナマリア?」
「あたしは昔から男からは友達としか見られなくってさ、好きな子と仲良くはなるんだけど、
そのうちその子が『ルナ、好きな子が出来たんだ』とかあたしに相談してくんのよ!」
「・・・・・・(やばいな)」
「あたしもさぁ、なんか相談に乗ってあげちゃって、で上手くいっちゃうのよ。ああ、あたしなにやってんだろって
後悔するんだけどいつもそう。だから女の子の少ないザフトに来たのよ!それなのに!」
「それなのに?」
「なんでミネルバには女が多いよ。そう!例えばアンタよ!レイ!」
「は?」
「この間なんか整備してる時男どもが『レイってあの冷たい感じがいいよな』とか言ってんのよ。
で、それだけならいいのに、あたしに向かって『ルナマリアもそう思わない?』とか聞いてくんのよ。
あたしに聞くなっつの!」
「それは仲がいい証拠なんじゃないのか?」
「ハァ?あんた適当言ってんじゃないわよ!ちょっとモテるからってぇ〜〜」
「いや、そうではなく・・・」
「気休めもほどほどにしてよ!どうせあたしはメイリンにも劣るし、レイには敵わないし、艦長以下の豚よぉ!(泣)」
「な・・・」
「もういいのよ!どうせみんな影であたしのことブタマリアとか言ってんでしょ!どうせ、どうせぇぇぇえぇえ(号泣)」
困ったな、ルナマリアがこんな酒乱だったなんというデータはなかった。どうしたものか。
しょうがない、この場は一旦落ち着かせてから店を出るしかない。
バーテンダーは同情の眼差しを送りながら、先ほどのクイーン・エリザベスを置く
「ルナマリア、泣くな」
「どうせぇ〜〜〜むにゃむにゃ」
もう半分寝ているようだ
レイはクイーン・エリザベスを一気に飲み干し、ルナマリアを担いで店を出る
「ルナマリア、大丈夫か」
「うん、もうあたしはレイでもいいわよ、レイってなんか男の子と思えば男の子みたいだし・・・。」
ルナマリアはそういいながら唇を寄せてくる
もはや心配する気にもなれない
「あんたシンが好きなんでしょ?ならシンもいれて三人でしない?」レイの耳たぶを噛みながら囁く。
「ね、良い考えでしょ〜」
「はいはい分かったから・・・」
その後も私はルナマリアにずっとせっつかれていた。
最終的にはルナマリアを部屋に送り、メイリンに任せた。
メイリンは「お姉ちゃんがこんなになるなんてよっぽど飲んだのね」と言っていた。
私は凄く疲れたので、シンが何か言っているのを無視してすぐ寝た。
(翌日)
「あ、レイ。なんか昨日は迷惑かけちゃったみたいだね。あたしはよく覚えてないんだけど、メイリンが
ちゃんとお礼をした方がいいって言っててね。」
「そうか」
「あたしなんか変な事いったり、したりした?」
レイは長い溜息の後に言った
「気にするな、私は気にしていない」
なんか雰囲気で書いてみました。オチなしですが、少しでも楽しんでもらえれば幸いです。
ルナ面白いwwGJ
おまいら今シン×女の子レイ映画やってますよ
今って、世界の中心か?
「レイ・・レイ・・・!!助けてください・・助けてくださぁああいぃ!!」
見てるよシンレイセカチューモエス
ディスクで交換日記つけたりするんだよ
同じ部屋なのに……っ!>交換日記
シンが告白したら真っ赤な顔で交換日記差し出してくるレイ思い浮かんで萌えた。
録画して見逃した・・・。
見た事無いんだがシンレイ的な映画ですか?だったらみてみようかなw
この前あってた黄泉がえりもシンレイ映画だと思って見てた。
「私は、ギルじゃなくてお前に会いたいんだ!」
みたいな
シンレイは普通に男同士でも行けるよなぁ。
男同士の友情かっこ良いし。
シンレイの男女カプでもすげぇ切なくて萌えるし。
あぁ素晴らしい。
738 :
永遠の帰還:2005/09/30(金) 02:38:02 ID:???
手に触れるだけで酷い程の安心感に酔いしれる自分は何なのだろうと思った。
他愛も無い様な会話で一言でも良いから自分に酔ってる自分が確かに此処に居る。
そして何も無い空白の様な部屋で彼が来るのを只ひたすら待ち続ける、まるで空っぽのカタツムリの様な気持ちは行き場を知らずに只この身に留まり静かに燃え上がる。
時は静かに刻まれて時が過ぎる中で一人発作に苦しむ、込み上げて来る様な咳を吐きながら。
棚に置かれた薬を手にして流し込む。
「…………」
最近は妙に発作の周期が短くなっている気がする。
恐らく自分はそう遠く無い日に死に行くのだろう、怖いかと聞かれたら確かに怖い。
だがコレは逃げられない運命である事に変わり無く、それから目を背けるつもりも微塵も無い。
そして私は自然の流れによって死ぬ事を望まない、彼に。
彼に殺して貰いたい、それだけが生きる上での最後の願いであり希望だった。
だが、今日も彼は来ない。
恐らくルナマリアと共に行動をしているのだろうか、最初は妬んだ其れはもう酷い位に。
掻き消してやりたい位に、存在自体を抹消したい位に。
最後の希望で、最後の願いなのに。
あんな女に、あの様な女に寝取られて堪る物かと。
「…………ックソ。」
739 :
永遠の帰還:2005/09/30(金) 02:39:55 ID:???
これが嫉妬と言う感情なのだろうか。
何とも処理が出来ずに苛付く感情だと私は心底思った、だが彼に取っても彼女と共にあった方が良いに決まっているだろう。
何故なら私はもうすぐ終る運命にあるのだから、もはや言葉にする事も出来やしない。
押さえ様の無い感情処理に戸惑い、ただ込上げる涙に任せながらただ叫び続ける。
こんな事をしても。
こんな事をしても。
アイツが。
アイツが私を見てくれる訳が無いのに。
紅いルビーの様な瞳で、私を見てくれる訳が無いのに。
アイツに。
アイツに。
アイツに見て貰いたいだけなのに――――――――――――――――。
まるでリミッターでも解けたかの様に泣叫ぶ、ただ狂いながら。
死のカウントダウンに脅えながら、今此処に居ると言う証を残したいが為に叫ぶ。
其の時叫び続ける口をそっと押さえる手が一つ、自分の口を塞いだ。
「呼んだか?」
其の声は確かに彼だった。
この手の感触も温もりも何処か新鮮で、安心感に酔える。
そんな瞬間に少し酔いたくて一度目を瞑り今と言う瞬間を楽しむ、そして数分の空白が過ぎて再び目を開けて彼の手を退かす。
「…お前…ルナマリアと一緒じゃ…?」
「何の事だ?俺はただヴィーノ達と立ち話をしていただけだぞ?」
「……そうか、其れより何故お前が此処に居る。」
「部屋が空いていたんでな、勝手に邪魔したまでさ。」
「………シン、今夜は此処に居てくれないか。」
「構わない、俺も丁度お前の所に行こうとしていたしな。」
740 :
永遠の帰還:2005/09/30(金) 02:41:11 ID:???
彼女は理性が飛んだ様な勢いで彼の胸に飛び込んだ、其の事に彼は何の抵抗もせずにただ静かに両腕で出口を塞ぐ。
そんな無意味な愛情表現に酔いながら今此処に居る彼を一人占め出来る事が嬉しいと同時に。
底知れない優越感が湧き出てくる。
「シン。」
「何だよ。」
「最後はお前の手で殺してくれ。」
「………レイ。」
「それが最後の希望であり、生きる意味何だ。……頼む、馬鹿な女の最後の願いだ。」
「ならお前も俺を殺せよ。」
「………お前にはルナマリアと生きる未来もあるだろう。」
「死に場所は俺が決める、其の事を誰にも決められる権利何て無いんだ。」
「……馬鹿な男だな、シン。」
「お前も馬鹿な女だよ。」
望むのはただ永遠なる帰還。
汚される事も無く歓喜に満ちた二人だけの永遠なる世界。
終りと同時に始まりが来る事を信じて、二人は一度離れると。
腰から護身用の銃を取り出した。
741 :
永遠の帰還:2005/09/30(金) 02:42:52 ID:???
「別に今じゃなくても良いんじゃないか。」
「全てが終った今、私はあの世界には不要だ。不運な事に幸せな世界に住み慣れてないのでな。」
そう言って一度微笑む。
其れは彼だけに向けた物であり、それに答えるかの様に彼も無垢な笑顔を浮かべる。
「俺はきっと死後何て言われるだろうか、狂犬か?殺人鬼か?」
「さぁな、どれも当てはまりそうで笑えんな。」
「……レイッ!テメェッ!!」
「だがなシン、私から見ればお前は英雄だよ。」
「………ありがとう。」
そっと二人は銃を構える、永遠を。
絶対に邪魔をされない永遠を生きたい。
他者何て必要無い、望むのは彼。
「さよならは、辞めよう。会えない訳じゃないさ。」
「あぁ、だが何処で会えると思う?」
「地獄じゃないか、俺もお前も殺しすぎた。」
「………違いないな。」
まるでとても楽しそうに笑い声が部屋から響く事に、丁度部屋の前を通り過ぎたルナマリアは一度立ち止まった。
その笑い声に埋もれる中で二つの銃声が静かに木霊した。
何事かと思いルナマリアは閉まっているドアを何度か体当たりでやっと開けた。
そしてそのサファイア色の瞳に飛び込んできた衝撃すぎる光景に彼女は腰が抜けたかのようにぺタリと座り込んで泣き崩れた。
742 :
永遠の帰還:2005/09/30(金) 02:44:12 ID:???
「如何して…如何してこんな事になるのよ……ッ!」
まるで二人と過した日々が走馬灯の様に頭に流れ込んで来る、その全てが笑ってる自分と笑ってる二人なのだ。
やり切れない、やり切れない、こんな思い。
最後の力を振り絞るかの様に立ち上がり、二人の表情をそっと涙目で見下ろした。
まるで無垢な子供の様に二人は笑いながら幸せそうな死に顔を浮かべている事に彼女は涙目で優しく微笑んだ。
倒れている二人の頭を撫でながら、両者の目を手で優しく閉ざす。
二人の銃を構えて居た腕は即にもう銃を握っては無く、ただ両者を求め合うかの様に伸びきっている。
彼女は目の前にあるシンを持ち上げて、目の前で眠る彼女の手にそっと彼の手を絡めた。
両者は手を取り合いながら、ただ永遠を夢見て静かに眠って居る。
「…いってらっしゃい。」
微笑みながら別れを告げる。
永遠を。
二人に絶対な永遠を。
彼女は其れを最大級のエゴで願って、そして泣いた。
>>521-522 >>672-674書かせて貰った者です。
相変わらずな笑えないED、流し読みして頂けたら幸いです。
あ、落書きだけど荒しじゃないからねorz
変な所があったら脳内変換でお願いしますヽ(;´Д`)ノ
GJ!!!!漏れこうゆうEND大好きだww
次もあるなら期待してるノシ
>>738-742 最近俺、ちょっと緩いんじゃないか・・・涙腺とか
多分このシンには「生きた意味」があるんだろうな。
GJ!
>>738-
>>742 俺の中での最終話。職人殿、多謝!
>>742 個人的に戦闘中でもない自殺ネタは結構苦手なんだ
けどさ、書き手がシンとレイ好きなのわかるし
真剣に書いてるのがわかるから素直に泣ける
職人様ありがとう。切ないぞこのやろー!
縦横無尽に飛び回るドラグーンが、敵も味方もなく雨のようにビームを射掛けていた。
コクピットを貫かれた僚機から、断末魔の悲痛な叫びが途中で掻き消されるような中途半
端な音で耳に届く。
「やめろよレイ!何で!どうして?!」
共に平和な世界を築こうと誓った彼女は、まるで狂ってしまったかのように近付くもの
全てを破壊しながら進む。彼女に追いつこうにも混乱する戦場では上手く取り縋ることが
出来ない。目前に撃ち合うアークエンジェルとミネルバが見えた。まさかあれを落とすの
かと背に冷たい汗を感じたその時、レジェンドがゆっくりと機体を旋回する。
「次はお前だ」
言葉に不似合いなほど、それは優しい声だった。
「ザフトのエースパイロット、シン・アスカは、全てを画策し、ラウ・ル・クルーゼと同
じ過ちを繰り返そうとしたレイ・ザ・バレルを、あのヤキン・ドゥーエのフリーダム、の
アークエンジェルと共闘しながら討ち倒す。コーディネイター、ナチュラルは彼を新たな
英雄と呼ぶだろう。ザフト、そしてコーディネイターの面目は保たれる」
夢見るように呟いたレイの言葉を、シンは操縦桿を握る手から思わず力が抜けてしまい
そうになりながらも何とか聞き取った。しかし頭は頑なにそれを理解しようとはしなかっ
た。レイが画策した?同じ過ちを繰り返した?シンがこれまで直面した事実とは、何一つ
として違う。
「何だよそれ、ふざけんのもいい加減にしろよ!俺がいつフリーダムと手を組んだんだ
よ!俺はお前とずっと一緒に戦うって決め…?!」
アラートがけたたましく鳴り響いた。いつの間にかデスティニーの周囲をドラグーンが
取り囲んでいたのだ。思わず歯噛みしながら、どう切り抜けるべきかとシンは必死に頭を
巡らせる。
「お前の肩にはプラント市民の、コーディネイターの未来が掛かっている。議長がやっと
ここまでプランを進めて下さった、後一押しだ。最後はお前が、決着をつけるだけでい
い」
ドラグーンがバックパックへと戻って行く。隙だらけだと言いたげに、レジェンドが両
手を差し出した。
「そんなの俺は…俺はもう誰も失いたくない!お前は俺から、お前を、【レイ】を奪うつ
もりかよ!」
-----------------------------------------------------------------------
こんな展開が来たらどうする!とか、ワクテカした日もありました。
あと数日で審判の日ですね。
放送日なんであげとく
シンレイが幸せに最後を迎えられるように。
>>748 大丈夫、自分も似たような妄想してたw
つか最後の行の台詞いいね。GJ
シンレイ好きだ。種死が作品として終わってても見届けるさ
「ステラたんが10歳の子供だったら」の設定をお借りしました。
40話の話です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
悪夢を見たあとは、再び眠ることが恐ろしくなる。
シンは、先刻からごろごろと寝返りを打っては、小さく溜息を吐いていた。
目蓋を閉じれば鮮明に浮かぶ、妹の千切れた腕や、両親の体の焼けた切断口。
耳を澄ませば聞こえてくる、可愛くて可哀想な少女の慟哭や、己が殺した、口煩かった
あの上司の最期の言葉、シンを呼ぶ、痛烈な叫び。
拭っても拭っても追って来る。泣きたいほどの感情を伴って、思い出はシンを追い詰めていた。
それは弱さだと、レイの言葉が胸を刺す。ああその通りだ。畜生。
自身の不甲斐無さに苛立ちを覚えた頃、ふと、ベッドの脇に、ひっそりとした気配を感じた。
顔を上げてみると、薄闇の中に華奢なシルエットが浮かんでいる。
−−レイだ。
今度こそ本当に罵られるかもしれないな、とシンは思った。意気地のない男だと。
半ば自虐的な気持ちになって、シンは鼻を鳴らす。彼の頬に自嘲的な笑みが刻まれるのと、
鼻先に咽返るほどの少女の匂いが香ったのはほぼ同時のことだった。
一瞬、何が起こったのか、シンにはわからなかった。
だが、躊躇いなく寄せられた細い脚や、なだらかにへこんだ腹や・・・・・・信じられないほどに
柔らかな胸に、漸く現実を解した。
あろうことか、レイが、自分のベッドの中に潜り込んできたのだ!あのレイがだ!
心臓が、殴られたような衝撃を受ける。ばくばくと鳴る。沸騰して、飛び出しそうだ。
どういうことなんだろうか。やはり、そういうことなんだろうか。いや、待て。
体はぴったりと寄せられ、レイの柔らかさが嫌というほど伝わってくきた。剥き出しになった
太腿の感触とか、想像していたよりも存在感のある膨らみとか。
意外と、着痩せするタイプなのか。
いや、考えるべきはそこではなくて。
「恐ろしい夢を」
レイの唇が、丁寧に言葉を紡ぎ始める。
同時に、白い腕が伸ばされ、シンの黒い髪に触れた。何をする気なのだろうと
考える間もなく、そのまま頭を撫でられる。まるで、幼い子供をあやすように。
「恐ろしい夢を見たとき、よく、こうしてもらったんだ」
真っ直ぐにシンを見つめる青い目が、薄闇の中で郷愁の色を帯びる。
悲しむような、慈しむような、切ない目であった。彼女のそんな表情を見るのは、
初めてのことであった。
心臓が、先程とは違った意味合いを以て、ざわめく。
遠い、とシンは思った。何故かはわからない。わからないが、レイが、酷く遠かった。
どんなときよりも近くに居るのに、今までのどんなときよりも、今、彼女が遠い。
居た堪れなくなって、シンは、ブランケットから腕を伸ばし、己の頭を優しく
撫で続ける手を取った。思いの外、小さな手だった。
「シン?」
「レイは、あったかいな」
少女特有の柔らかな体温が、シンの左手にじんわりと溶けていく。その上に、レイが、
自身のもう片方の手を重ねてきた。
「シンも、あたたかいな」
「そ、そう?」
「ああ、とても」
レイに包み込まれた左手が、熱かった。ついでに頬も熱い。もっと言えば体全体が熱い。
けれど、無邪気にシンの目を覗き微笑む彼女にそのようなことも言えず、ただ曖昧に
(あるいはぎくしゃくと)笑って、少しだけ体を離した。彼女の為にも、自分の為にも。
「こうしていると、子供の頃を思い出す」
「レイが子供の頃、か。何か、想像つかね」
「ふふ。恐らくは、お前とそう変わらない・・・・・・普通の、子供だった」
そう言って、伏せたレイの睫毛が長く、思わず見惚れてしまう。清純な顔立ちと、彼女独特の
清潔な雰囲気の中にあって、寄せられた肌の温もりがやけに生々しい。
つい、不純な想像が頭をもたげ始め、慌ててシンは話題を振った。
「なあ、小さいときってさ、何になりたかった?」
「何だ?いきなり」
「まあ、いいじゃん」
レイは、暫しいぶかしむようにシンを見つめていたが、やがて記憶を辿るように視線を
泳がせた。深く息を吐く。少女の息は甘く、細かった。
「−−笑わないか?」
「笑わない」
「ほんとうに?」
「うん」
何だろう。レイのことだから、学校の先生など似合うかもしれない。それとも看護婦か、
まさか、もしかしたら、幼い頃から軍人を目指していたのだろうか。
シンは、レイの答えを待った。
「・・・・・・め、に」
「え?」
「花嫁に、なりたかった」
ぽつりと、彼女は言った。
レイの唇から零れた花嫁という言葉に、甘やかな期待や幸福の色はなかった。代わりに、
そこには深い諦念があった。ただ、そこには、ほんの少しの憧れと、静かな諦めがあったのだ。
「今、は?」
尋ねるシンの声に、レイが静かに微笑む。とてもまろやかに、夢見るように、許すように、
優しく穏やかに笑って、そして何も言わなかった。
それは、老いた人の笑い方だった。
シンは、言うべき言葉を探した。ブランケットの中、溶け合う体温の底から、彼女に
告げなければならない言葉を。
「この戦争が終わったら、さ」
レイの青い目が、シンを捉える。呼吸に合わせて微かに震える彼女の白い頬を、両手で
包む込んで、シンは告げた。
「家族になろう、俺たち」
己を捉えていた青い目が、驚きでばちくりと瞬きを繰り返す。そんな、年相応の少女の
表情が嬉しくて、切なかった。こんな風にふいを突いた一瞬でしか、彼女は、少女で居られない。
レイは、やがて少し目を伏せて、己の頬を包むシンの手を取った。まるで尊いもののように
胸の前で合わせて、きゅっと握り締める。
「ありがとう」
そう言って、レイはやはり、老いた人のように笑った。
シンは、夢を見た。海の夢だ。オーブの海だ。故郷の夢だ。いつか、家族で歩いた海だ。
シンは、手を繋いでいる。幼い少女の手だった。手の主は、シンを見て、すみれ色の目を
半月の形にしてにっこりと笑う。
ステラ。
そこにいたんだね、ステラ。
彼女の向こうに、もう一人の少女が歩いていた。
シンと同じように、ステラと手を繋ぎ、微笑んでいる。老いた人のそれでなく、
年頃の女の子らしい、咲き誇る花のような笑い方で。少女の白いワンピースの裾が、
潮風にゆったりとなびき、その可憐さに見惚れる。レイ。
三人は、帰ろうとしていた。果たしてどこに帰ろうとしているのだろう。わからない。
それでも、とシンは思う。
帰るんだ。家に帰るんだ。俺たちの家に帰るんだ。未だその場所がわからずとも、俺たちは、
家に帰るんだ。
−−翌日、少年は、愛する人を守る為、愛する場所を、取り戻す為、故郷を撃つことを決意する−−
757 :
752:2005/10/01(土) 01:53:34 ID:???
以上です。長々と申し訳ありません。
どうか明日、二人が幸せだと思えるようなラストが迎えられますように…
リアルタイムで遭遇。
職人さんGJ!!!
最後の最後で号泣させてもらったよ。
幸せになればいいよ、3人で。温かくて優しい世界で幸せになればいいよ。・゚・(ノД`)・゚・。
>>757 駄目だ、なんかもう温かいのか哀しいのか切ないのかわからない
まだ知らないシンの描写読むと知った時どう思うかとか考えてしまう…
職人様GJ。
GJ!
職人さんGJです!朝っぱらから泣いてしまった(ノД`)・゚・。
>752
うおーGJ!今日を乗り越える勇気を頂いた。
読みながら、そう言えばシンとレイの瞳の色を混ぜたらすみれ色になるなと
カラーピッカー呼び出して確認しちまった。
戦災孤児となったシンだからこそ、「家族」だとかには憧れがありそうだ。
優しくてあたたかいけども儚い感じがとても良かったです。
職人さんGJです。泣けるよ・゚・(ノД`)・゚・
最終回、みんなが幸せになることを祈る!
シンが完全負け犬状態。
48-49と続けたレイの説得が全て無意味に。
ああ、目から水が…これが悔し涙って奴か。
…誰が死んだからとか、そういうのじゃなくて……今一つ、釈然としない。
悪夢を見ていたのならいいと思う。
何であそこでああなるんだ。
あくまでもレイは死にキャラとしての扱いなのか。
悔しいから無理矢理生存方向でのSS練ってくる。
レイの行動にはまったく納得がいかないが、その怒りはSSを書くことで発散することにした。
てっきりキラが一緒に連れて逃げるものとばかり思ってたのにorz
艦長も人の親なら安易に死に安らぎを見出ださないで欲しかったよ('A`)
本編には納得いかないけど…レイ凄い可愛いったら無い。
お前らもそう思っただろ?
可愛かったよ。あのまま死なせるなんてあんまりだ。
相変わらずの「死んで幸せ」っていう負債のやり方が許せねー。
ステラは生まれ変わって(ルナもしくはマリューの腹の中に)幸せってか!?
シンは一体何の為に今まで戦ってたんだ。虚しさを知る為か?
結局は力こそ全てじゃないか。話し合いなんてどこでしたよ。
シンが主人公だったらって、改めて思った。
少なくともレイは違う生き方が出来た筈だ。
レイが可愛かったのでいい
平井力入りすぎだったw
このスレ住人でレイ追悼チャットとか…だめだろうか。
一人で酒呑むのも悲しいや。
良いな付き合うよ。誰か無料の所借りてきてくれないかな
シン・レイ厨来い。
即席一発書きだ。多分嫁並みだが許してください
「シン、お前はミネルバと共にアスランとアークエンジェルを追え!」
「えっ」
「フリーダムは私が撃つ!」
「レイ!」
「お前はアスランと決着をつけないといけないのだろ」
「・・・・・・ああ、わかった」
ディスティニーはアークエンジェルの方へ進撃する
そして交差するレジェンドとフリーダム
「君は・・・?」
「そう、決着をつけてやる。全てに!」
ビームとドラグーンが飛び交う
「誰だ、君は誰なんだ?」
「分からないのか?・・・私はラウ・ル・クルーゼだ!」
「な・・・・!」
「人の夢、人の未来、そのすばらしき結果!キラヤマト!お前には今度こそ消えてもらう」
「ラウ・ル・クルーゼ?」
「私達と共に、世界が生まれ変わるために!」
「なぜ君が!なぜ君がまた!」
「人でしかないものが人が一度踏み外した道、そこから元に道に戻るんだ!
それために私はラウ・ル・クルーゼになるのだ!そして人は!世界は!あるべき姿となる」
「でも、違う!命は何にだって一つだ!だからその命は君だ!彼じゃない!」
「お前に何がわかるんだ!お前なんかに私を分かる資格などない!
お前もアスランもフラガの奴らも、みんな私を見下しているんだ!
何の苦労もなく、持って生まれた力を誇ってな!!だからお前たちは、平然と
人を踏みつけに出来るんだ!踏みつけたことも忘れてな!」
「それでも、君は君じゃないか!!!」
レジェンドのドラグーンは全機落とされる。
そしてフリーダムの閃光がレジェンドにせまる。
(また私は踏みつけにされるのか。私は私だ。そんなことは分かっている。
しかし、私は私であるが故にお前に踏みつけにされるのだ。分からないさお前には。
自分でない者になろうとする決意などお前には・・・・・・)
レジェンドに閃光が命中する瞬間
「あきらめるのか!レイ!あきらめるのか!」
閃光はデスティニーのシールドに防がれる。
しかしデスティニーには右脚と右腕がない。
「シン!どうして!」
「命は一つなんかじゃない!あきらめない限り!命は無限にあるんだ!」
「何で君まで!」
「運命に立ち向かえるのはあきらめない無限の命だ!そしてそれがあるから、
運命には意味もあれば価値もある!」
(回想)向かい合う議長とシン
『デスティニープランは確かに人の夢や希望といったものを奪うかもしれない。
だがね、私は信じているのだよ。例えデスティニープラン下でも人は運命に立ち向かうと。
こんな私を君は馬鹿だと思うかい!』
『いえ、そんな』
『私は人を試したいだけなのかもしれない。どこまで運命に立ち向かっていけるかを』
「他人を見下してるあんたなんかに!!人を信じることは出来ないんだ、キラ・ヤマト!!」
「僕は人を見下してなんかいない!!!邪悪なものから世界を守るために、君達を撃つ!」
ビームで牽制しあうデスディニーとフリーダム
「レイ、俺はお前が好きだ。世界とか守るとかじゃなくて、好きだ」
そういうとデスティニーはフリーダムに突進していく
「・・・シン!待て!」
ドラグーンの嵐に当たりながらもひるまない。
だがデスティニーの左腕のサーベルよりも早くフリーダムのサーベルが動く。
その瞬間、
デスティニーの背後から、欠損した右脚のスペースを通してレジェンドのビームがフリーダムに命中する
怯んだフリーダムをデスティニーのサーベルが一閃する。
「レイ!!」
「もう分かった。踏みつけにされるのも、自分が欠けているのも悪くない。
そいつはもういい、今の私たちには本当にやることがある。」
「ああ。」
デスティニーとレジェンドは議長を救うため、落ちかけたメサイヤへ飛んでいった。
一応終了。適当ですまない。
素晴らしい。
本編もこれなら良かったよ・・・俺は・・・こう言うシンをまってたんだよ!!!
GJ!!!
GJ
今見たよ最終回
チャット参加しようかな…OTL
レイに家族を作るなら、レイが女の子でシンとの子供がおなかの中にいればよかったのに。
そうすればシンにも家族ができて、新しく戦争のない世界で守りたいものができるのに。
と、週遅れでネタバレだけ聞いた時点で思っております。クローンって生殖機能なかったんだっけ……
とりあえず妄想。
羊のドリーはちゃんと妊娠して子供も産んだらしいから、
クローンといっても生殖機能はあるんじゃないかな。
レイがテロメア短いとか言い出した頃、そういや同じくテロメア短かった
ドリーは最期どうなったんかと調べようとしたんだが、分からんかった。
まだ生きてんのかな…。
ドリーは結構前に死んでたような
以前も投下しました、携帯の者=765です。
生存話とは全然違う話なんですが、せっかく考えていたものなので投下します。
…なんかキラレイっぽいけど……。
銃を構え、ギルバートの体の中心に狙いをつけたものの、キラはその引金を引けずにいた。
ふ、とギルバートが小さく笑う。
「撃たないのかね」
「…!」
キラの迷い―何とか、殺すことなく分かり合うことはできないのだろうか?―を見透かしたようなその様子と言葉に、瞬間体が固まる。
相手はそれを見逃す程甘くはなかった。
裾の長い上着の内側から素早い動作で銃を抜き、キラの胸に照準を定める。
「撃たないのならば、銃など持つべきではないよ、キラ・ヤマト君」
はっとしたキラの眼に、女性が駆け寄って来ようとしているのが映った。
そして、銃声が響く。
しかしそれを身に受けたのは、キラではない。
ましてやギルバートでも、女性…タリアでもなく。
「君はっ……!!」
「レイ!?」
キラの前に飛び出した、レイの肉体に弾丸は突き刺さっていた。
タリアが驚いたように、目の前の少女の名らしき名を叫ぶ。
「…っあ…ギ、ルっ…」
柔らかい金髪が広がり、レイの体はそのまま後ろへ―キラの腕の中へ倒れた。
「君……君!しっかりして!!」
キラの胸へ向け放たれた弾は、丁度レイのフェイスバッジを貫き、胸の奥深くに突き刺さっていた。
呼び掛けるものの、キラにも彼女がそう長い間は生きられないことは分かっていた。
「…ラウ……わたし、も…」
小さく呟かれる名前。
それは、もういないあの男のもので。
「…レイっ…!!」
「……何故だ。何故、君は…」
「…もうやめましょ。終わりにするべきなのよ」
ぶつぶつとギルバートが呟くのも、タリアがそう語るのもキラの耳には入らない。
彼に聞こえたのは、死に行こうとする、腕の中の少女が呟く言葉だけ。
「……愛…して…た…」
愛してた。
過去形の言葉。
それは彼女が、自分の死を受け入れている、何よりの証明。
「…っ……」
レイ自身の涙で濡れていた頬に、キラの目からも雫が落ちる。
もう動かない唇は半開きのまま、まだ続く言葉があるようだった。
きっと、最後の言葉を向けられる筈だった、その相手の名が。
そおっと触れ、唇を閉じさせてその体を床に横たえる。
その時、新たにそこへ飛込んだ影があった。
「レイっ!?」
銃を構えた、ザフトのパイロットスーツを着た少年だった。
床に横たわった少女と、キラとを見て、少年の瞳に怒りの炎が灯る。
「…お前があぁー!!」
「シン!やめなさい!!」
タリアが悲痛な声で制止するが、少年は迷うことなく銃口をキラに向け、そして撃った。
はっとして体を傾けたものの、左肩に衝撃が走りキラの体勢が崩れる。
更に追撃を加えようと、少年はキラとの距離を詰めてくる。
「くっ…」
「レイをっ!レイを、返せよおぉっ!!」
少年が叫び、再び銃を構えたのを見て、キラの右腕は跳ね上がった。
三度目の、乾いた音が室内に響く。
少年の体が前のめりに倒れ、しかし顔は上げて駆け寄ろうとした先を見つめる。
「レイ、レイ…!」
当たった箇所が良かったのか、悪かったのか、キラには分からなかった。
ただ少年は、床を這って少女の遺体へと少しずつ近付いていく。
「レイ…ごめん、な」
ずずっ。
「俺、傍に、いなくて」
ずずっ。
「でも、もう、ずっと、離れない、から」
ずずっ。
「…たとえ、おま、えが」
血の跡を床に残し、少年はレイだったものの元へたどりつく。
それを抱き締め、幸せそうに笑った。
「離せ、ってい、ってもはなさ、ない、から」
少年の胸から、背中からどんどん血が流れ出ていた。
少女の胸についたままの、真っ赤に染まったバッジを取り、少年はそれを投げ捨てる。
「おれ、の………おれの、レイ…」
「……シン…」
「おれ、の…」
それきり、少年は動かなくなった。
キラの膝が崩れ、泣き声のような叫びを上げる。
「…終わりに、か…」
「そう。……私も一緒に行ってあげる。レイも、シンも一緒よ」
抱き合ったギルバートとタリアが囁き合う。
「…ああ。私の大事な娘と…その、一番大切な人も。……立派に家族だな」
静かに呟き、ギルバートはキラへと顔を向けた。
「ここを自爆させる。君は行きたまえ」
「…ギルバート、さん…」
「どうやら君達の勝ちのようだ。…その描く未来<あした>、あちらで見守っているよ」
それからキラは、その場を後にしてストライクフリーダムを駆り、メサイアを去った。
ちょうどタイミングを見計らったかのようにメサイアは崩れ、炎が四人の体を包み込む景色が一瞬キラの目に映ったような気がした。
以上。今となっては微妙を通り越して滑稽だ……。
>788に補足、というか書き足し。
「おれ、の………おれの、レイ…」
「……シン…」
ギルバートが絞り出したような声で少年の名を呼んだ。
それは、憐れみに満ちているような、また美しいものを見たときの感嘆にも似たような、不思議な響きをもっていた。
……となります。何故書き込み前に気付かないんだよ自分orz
フレッツの予告を見て、レイが死んでしまうならこれ位にしてしまえと本気で思って考えたもの。暗くてすみません。
>>携帯の人
GJ!
シン・レイの最後、最高です。
残ったキラの滑稽さも。
・・・・本編これでよかったよ。
その一言に尽きる、もう駄目だ酒がまわって泣きそうだ・・・。
GJ!!
>>789 GJ!チューハイはいりすぎてもうよくわからないがGJ!
おまいの愛だけはわかる。わかるよ…
レイ…
言葉が出ない。
ただ、あんたみたいに普通にキャラに満遍なく愛情を注げる
人が脚本をやっていたらと残念でならない。
>携帯の職人さん、ありがとう・・・
うちひしがれてた心が少し軽くなったよ。・゚・(ノД`)・゚・。
このスレはやさしい世界だな・・・
保守
もうこのスレで全て補完。
本編?あぁシンとレイが抱き合って終わってたよな?
最後シンがレイを迎えに来てたよな?
シンレイ幸せENDだったじゃないか?
キララク出てきてなかったじゃないか。
orz
タリアあの時、『レイ、貴方も行きなさい、シンが待っているわ』
と言ってくれるものとばかり思っていたのに
負債を買い被りすぎていたよorz
801 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/02(日) 08:33:04 ID:iYejHIuT
夫妻はなぜレイを殺したのだろうか
あれじゃキラのセリフが生きないじゃん
ばーか!
大体、明日が明日がって、おまえら北斗の拳の種もみ守ってた爺さんかとww
age
今より明日なんじゃ〜〜
実はレイはフタナリ
ムウだって生きてたんだからレイだって生きてるよ・・・きっと。
で、記憶喪失+幼児退行して発見されて、シンはレイの面倒を見つつ、
彼女の延命の手段を模索するために医師を志す、と。
そんな後日談キボン
確かに、二年間種を見てきたせいか
あれで生きてても特に疑問に思ったりはしなくなった
タリアが来た時にシンも一緒に来ていて、
レイが議長撃っちゃってぼろぼろのとこでタリアがレイを抱きしめて
「おかぁ…さん…」ってなって、「シン、この子を連れて行ってあげてちょうだい」
とかってなって、シンが嫌がるレイを姫だっこしていったとかさ。
ごめん妄想が激しすぎたな。何言ってるのかわかんなくなってきた。
>>808 いや、それで行こうよ…
このスレ的にはそれだよ
>>808 大丈夫。そのままの勢いでSS投下して、この心の痛みを忘れさせてくれ…orz
あの時議長に銃を向けていたのがシンだったら、もっと納得いく結末になってたかも。
シンだったら泣き崩れてるレイを放って帰らないだろうし。
>>802 シンがキラに言うべき言葉
「てめえらに今日を生きる資格はねえ!!」
>813
お先に失礼!そちらのも楽しみにしてるノシ
---------------------------------------------
崩れゆくメサイアでもまだ損害の少なかった場所を探し、インパルスが降り立った。コ
クピットから飛び出したシンとルナマリアは、パラパラと降り注ぐ破片に周囲を見回す。
「ルナはそっちを!俺はこっち!…無茶だけはすんなよ。危なそうなとこは避けて…」
「んもう、心配ご無用。あたしだって一人で何とかやれるわ。またレイみたいなこと言わ
ないで」
早くも走り出そうとしたシンの足が、彼女の言葉にピタリと止まる。
「レイは…レイはお前のこと、信じてやれって言ってた」
「えっ…?!」
驚きに丸くなったルナマリアの瞳が、瞬いた後少し潤みを帯びた。口数の少ないレイは
叱ってばかりの印象で、今まで信頼されていたなど思ってもみなかった。
「早くレイを見つけてあげなきゃ。それこそあたしなんかより…案外脆い子なのかも知れ
ないわよ?」
黙って頷くと、シンはメサイアの深部を目指して進んだ。
レイの脆さは何より自分が知っている。あの日、レイが全てを打ち明けてくれたからだ。
それがシンに何かを期待した結果であるならば、応えないわけにはいかない。
一番大きいであろう部屋の前に到着し、シンはその入口の傍に背をつけ銃を構えた。呼
吸を整え、中に踏み入ろうとしたその時だった。
響く銃声に慌てて形振り構わず走り出す。まさか、もしやという思いを捻じ伏せ、眼前
の光景に目を疑った。
駆け寄るタリアと、立ち尽くすオーブのパイロットスーツを着た青年、そして倒れ伏し
ているデュランダル議長。
レイは?
姿の見えない彼女を探していると、激しい慟哭が聞こえた。
「ご…めん…なさい…」
撃ったのはレイだ、そう直感した。あんなに信じていて欲しいと言っていた彼女が起こ
した行動を思い、シンは込み上げる何かを必死に堪えた。
誰だ、レイにこんなことをさせたのは!
誰だ、俺たちをまだ苦しめようとしている奴は!
駆け寄る最中、オーブのパイロットと擦れ違う。彼が一体誰だとか、そんなものはどう
でも良かったが、怒りに任せて擦れ違い様に睨みつけた。目が合った青年は、一瞬不思議
そうな顔をした後、何故か微笑んで見せる。
「あの子は、キミが。ボクの役目じゃない」
今度はシンが不思議そうな顔をする番だった。彼は小さく手を振り、通路の向こうへと
消えた。
とめどなく涙を溢れさせ、子供のように泣きじゃくる姿を見つけた。
「レイ」
しゃくりあげる動きで髪を揺らしながら、レイが涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げた。
その唇が何かを口にしようとした時、背後から弱々しい声が聞こえた。
「レイ…」
タリアに抱えられたデュランダルが、その手を差し伸べていた。レイが怯えたように体
を竦ませるのに、思わず肩に手を添えてやる。
「だって…わ、私…が…ごめんなさい…ごめんなさ…いっ」
震え続ける身体を押えながらデュランダルの様子を窺うと、彼は眉を寄せて見せた。
「は、は…困った、な」
その額に浮かぶ脂汗を拭ったタリアが、彼から二人へと視線を移した。
「レイ、こちらへいらっしゃい。シン、連れて来て」
立ち上がるレイの体を支え、二人はゆっくりとデュランダルの元へと歩み寄る。デュラ
ンダルの眉間に寄っていた皺が緩み、彼は伸ばした手をレイへ向けるが、その指先は髪の
先を揺らしただけで力なく落ちた。
「それが君の選んだ道だったんだね、レイ」
「ギル…っ…ギ…」
「ああ…まだこんなに幼かったのだね。なのに私は、君に色々寄り掛かり過ぎていたよう
だ。君はあの頃からずっと、ラウの言う通り『似ても似つかぬ甘えた子』だったというの
に」
また彼の手が伸びる。掠めるだけだったその手を、今度はレイはしっかりと両手で掴ん
だ。「ごめんなさい」と声に出そうとしたのだろう、しかし音にならず、レイは唇だけ動
かし必死にその手に頬を寄せた。嬉しそうに目尻を下げたデュランダルは、何度も頷いて
見せる。
しかし、別離の時間は長く取れないようだった。崩れた支柱が倒れ始め、ここがもう長
く持たないことを告げている。
「シン」
凛とした声が響く。自分達に命令していた時と同じ調子で、タリアはシンを見据えてい
た。
「レイを連れて帰って頂戴。ミネルバ艦長、タリア・グラディスからの最後の任務よ」
デュランダルに縋り付くレイの手を引き、シンは立ち上がる。いやいやと頭を振るのに
焦れ、その体を抱き上げた。しっかりと立ち上がったシンを見上げ、タリアが敬礼する。
シンは抱き上げた腕を無理矢理持ち上げ同じく返した。
出口へと向かう背中越しに、デュランダルがタリアを呼ぶ声が聞こえた。それに優しく
応えてやっている声を聞きながら、シンは彼らにレイを守ると胸中で何度も叫ぶように誓
う。
「シン、レイ!」
ルナマリアの呼び声が聞こえた。
ここは終わりの場所じゃない、始まりの場所なのだ。
------------------------------------------------------
うっかり議長に尺を割いてシンレイでなくなった罠。
遅ればせながら投下。
------------------------------------------------------
ジャスティスに撃破され月に落下していくデスディニー
「くそぉぉおおぉぉおおおおぉお!」シンの叫びが響く
俺には、俺にはまだやることがあるんだ!俺には・・・
ジャスティスはレクイエムへと向かう
「くそ!なんであいつは!俺には・・・俺には!」
デスティニーは動かない。
もう俺にはレイのそばに行くことも出来ないのか。
結局俺はなんの力も手に入れることはできなかった。
「もう、もう・・・・・・・・・」
戦場の音さえも聞こえない。それが絶望。もう意識も・・・・・・・
・・・
・・・・・・
『・・・あきらめないで、お兄ちゃん』
え?
『シン、まだ生きてる。こっちには来ないで。』
ステラ?
「シン!しっかりしなさい!シン!」目の前には泣き叫んでいるルナがいる
「ル・・ナ・・・?」
「シン!!」
ルナマリアは半壊のインパルスでシンを助けにきていた。
「シン、よく聞いて。さっき、レイがメサイヤに向かったっての。」
「メサイヤに?」
「そうよ・・・・・・・・・。貴方のすべきこと、あたしが言うまでもないわね。」
「でも、デスティニーはもう・・・」
「大丈夫よ」
そういった瞬間インパルスは合体を解き、コアスプレンダーとなる。
「これで行きなさい。」
「でもルナは・・・」
「『でも』はなし!あなたにはインパルスが必要でしょ。それに」ルナマリアは笑顔を作って続ける
「私だって赤なのよ?」
シンはそれを見てうなずく。
「分かった。行ってくるよ、ルナ。レイをつれて帰ってくるから」
「そうね。それまで待っててやるわ」
シンはコアスプレンダーのコクピットに乗り込みメサイヤに向かんで行った。
メサイヤ内部)
銃を向け対峙するデュランダル議長とキラ・ヤマト
「・・・・・結局は世界は混迷の闇に落ちるしかない。そういうものなのだよ。キラ・ヤマト君」
「確かにこれまではそうだったかもしれない、でも未来はわからない!」
「ほう。だが、人は明るい未来を選べはしない。忘れ、繰り返すのだ、混迷した世界の選択を。そうはならないと誰に言える。」
「くっ」
「誰にも言えはしないさ。君にも、彼女にも。所詮は人に過ぎないのだからな」
「でも、それでも、人には明日を選ぶ権利が必要なんだ。運命の決めた明日じゃない、人の選んだ明日が」
議長とキラの言葉はその後も続く。
レイはそれを影で聞いていた。
ギルは、いや、遺伝子という名の運命はきっと正しい。少なくとも人よりも。
結局人は間違えてばかりだ。戦争に明け暮れ、人をコピーし、改造し、多くの犠牲者をだす。
でも・・・
『どうするかはレイが選べばいいだろ。俺はレイが選んだ明日を守るよ』
シン・・・
そうだ、私はシンの明日を、シンの選ぶ明日をまだ聞いていない。
私にとっての運命・・・・・・それは
議長とキラの言葉の終わりに近づいている
「人が明日を選ぶべきではないのだ。」
「それでも僕達の明日は僕達で選ぶ、それは傲慢だろうと、希望だから!」
両者が引き金に手をかける
響く銃声。倒れる議長
816>
GJ!自分の中ではこれが最終回だ・・!ありがとう。
撃ったのはレイ
「うぅぅううぅ」レイは銃をおろしながらながら崩れ落ちる
倒れた議長のもとにタリアが駆け寄る
「やあ、タリア。撃ったのは君か?」
「いえ、レイよ。」
議長は一瞬表情を和らげる
「ギル・・・・・・ご・・めん・な・・さ」泣きながらレイは続ける。
「・・・・・・でも・・!・・・シンの明日は・・・」
議長は安堵した顔をする。
「そうか・・・・・・レイ・・・明日を・・・・・・」
爆発をはじめるメサイヤ
「グラディス艦長」
キラの言葉に対してタリアは銃を向けて答える
「貴方は行きなさい。この人の魂は私が連れて行く。」
銃を降ろして続ける。
「ラミアス艦長に伝えて・・・・・・残った者をよろしくって」
「分かりました」
そういい残してキラは執務室から去る。
「すまないね、タリア。でもうれしいよ。私の運命を君が選んでくれたのだから」
「しょうのない人ね。」
タリアは残されたレイを見る
「レイ、いらっしゃい」
レイはタリアの下へいく
「レイ、あなたも良くがんばったわ」タリアはレイを抱きしめながら言う
「おかぁ…さん…」
私の・・・・・・初めての・・・家族・・・・・・ここが永遠の私の・・・・・・
「私はぁ・・・・・・ここに・・・・・・・・・」
「ここにいたのか!・・・レーーーーーーイ!!」
シンが叫びながら飛び降りてくる。
しかし三人を見て戸惑う
「・・・議長?どうしてこんな・・・」
「あなたの明日のため、だそうよ」タリアはレイを見つめながら言う。
そしてシンに向き直って言葉続ける。
「シン、この子を連れて行ってあげてちょうだい。」
「えっ?」レイは少し驚く
「母親として、このくらいしか出来ないけど・・・・・・生きなさいレイ」
タリアはレイにキスをしてシンに渡す。
「早く行きなさい!もうここは持たないわ!」
「・・・はい。ありがとう・・・ございました」シンは涙を抑えながらレイと共に脱出する。
残った議長とタリア
「タリア、君は本当に・・・・・・」
「そうね、貴方も・・・・・・」
そしてメサイアは崩壊した。
(終)
------------------------------------------------------ (この線は817氏の真似っこ)
すみません。こちらも最後はギルタリで終わってしまいました。
最後のギルとキラの会話は本編を文章に起こしてそのまま・・・思っていたのですが
あまりに意味不明なので変更しました。
>>808書いた両方ともGJ!!
このスレ見てると、腐女子に媚びてるとか言われてもよかったから
男レイでも本編はこうしたほうがよかったとオモタよ
ここの職人さんにはいつも癒されてる、ほんとありがとう。
訂正
817氏→816氏
ですた
>>816 GJ!
レイの「ルナマリアを信じろ」を話に絡めてきたのを見て、なんか敗北感かorz
>817
シン厨としてはシン大活躍に癒される!
やはりレイが揺れる場面では、シンがキーポイントとなって欲しい。
……ぐっは…次々神降臨の中、携帯からせこせこ繋ぐ貧乏神が参りました(笑)
何がぐっはかというと……>817みたいなシンとルナのやりとり、うちもある…(正に撃・滅。)
それでも投下。コソコソ投下。
自分を優しく抱き締める手に身を委ね、レイは目を伏せる。
しかし、すぐにその腕は離れてしまい、タリアは真っ直ぐにレイを見つめた。
「貴方は、生きるの。最期の時が来るまで、精一杯にね」
「…いやぁ…私も、私も連れていって…!」
「…貴方がギルバートを撃ったのは何故?欲しくなってしまったんでしょう…今日とは違う未来が」
「…いや…いやっ……私はぁっ…」
「レイ。…貴方は、レイよ」
『でも、君は君だ!』
目の前の優しい笑顔と、宿敵だと思っていた男の顔とが、涙に濡れた目にダブって映った。
それでも力なく首を振るレイに、タリアはなおも言葉を掛ける。
「貴方として生きるの。誰かの模造品でも、半身でもない。……ギルバート・デュランダルの娘、レイ・ザ・バレルとして」
「ギル、の…?」
「そう。ギルバートが貴方のお父さん」
タリアは子供のような表情のレイの髪を撫でながら優しく言う。
「…おとう、さん…?」
生気のないギルバートの頬を撫でながらレイが繰り返し、タリアがその反対の手を取り自分の頬に当てさせた。
「そして私が貴方のお母さんよ」
「お、かあ……さんっ…」
「…いきなさい!」
行きなさい、なのか、生きなさい、なのか。
レイはその言葉に弾かれたように立ち上がり、走り出した。
「そこから出て真っ直ぐいけば、私の乗ってきた小型艇があるわ!一刻も早く脱出するのよ!!」
厳しい表情で叫び、タリアはギルバートの体を強く抱き締める。
「…貴方は、大切な人と生きて…シンと、共に…最期まで」
それは、自分が叶えられなかったこと。
今腕の中にいる大切な人よりも、子供を選んでしまったから。
「…はい…!」
ぼろぼろと涙を流し、上擦った声ながらもしっかりとレイは答えた。
その細い背中が自分が入ってきた扉から消えていくと、ふっと彼女は表情を緩めた。
「…これで、よかったのよね?ギルバート…」
別れを告げてからも、何度も彼には会っていた。
子供を育てる身になってしまったと、冗談のように告げられた時は驚いたが…。
「…いいお父さんだったみたいね」
くすくす笑いながら、先程レイにしてやったようにギルバートの髪を撫で、彼女は静かに終わりを待った。
そして、メサイアは消えていく。二人の男女の魂を連れて…。
「…っ!?」
突然立ち上がったシンに驚き、ルナマリアも立ち上がった。
「シン?ど、どうしたのよ」
「呼んでる…」
「え?」
「呼んでるんだ。…ステラが教えてくれてる」
宙空を見つめ、ふらふらとほぼ全壊したデスティニーの方へと近寄ろうとする、シンの体を慌てて抱き止める。
「ちょ、ちょっと!呼んでるって、誰が!?」
その様子に不安を覚え、問い詰めるようにして見つめると、シンは視線を返して。
「レイが泣いてる。…俺を、呼んでるって」
声は虚ろだが、目はしっかりとした意思を持ってルナマリアを見つめてきた。
「…それは分かったわ。…でも、デスティニー、動かないじゃない」
「あ…」
全くもう、忘れてたわけ。
心中で溜め息をつくと、ルナマリアは呆然と立ち尽くすシンをそのままに、インパルスのコックピットへと移り、手早く計器をチェックした。
「…報告します。コアスプレンダーだけなら、動けないこともありません」
「えっ…」
「使われますか?…特務隊のシン・アスカ」
シンの方へは目を向けず、あくまで事務的に告げるルナマリア。
「…ああ。コアスプレンダーにて、同じく特務隊、レイ・ザ・バレルの救助に向かう」
「ではどうぞ」
姿勢正しく敬礼して、ルナマリアはコックピットから降りた。
入れ違いに、シンが久方ぶりの愛機に乗り込む。
「…ルナ。ごめんな」
コックピットが閉まり始めた時、シンが小さな声で呟いた。
目を丸くしたルナマリアの前でインパルスは分離し、戦闘機が飛び立っていく。
「…ばぁーか」
微笑んで呟き、そのままそこに座り込む。
大丈夫よ。メイリンが生きてた…あたしには、あの子がいる。
…レイは、もうシンしかいないんだもの。
そう自分に言い聞かせ、それでも溢れてくる涙に、彼女は一際大きな溜め息をついた。
最後はメサイアが爆発した爆風に押され、あちこちに衝突しながら辛くも脱出した小型艇は、そのショックでか航行機能を殆んど失っていた。
生命維持装置のランプだけは、やけに明るく点いている。
MSのコックピットに似た空間の中で、レイは胎児のように丸くなり、目を閉じて漂っていた。
ヘルメットのないパイロットスーツは脱ぎ、予備として備え付けられていたスーツに着替え、ヘルメットも被り。
この状態ならば、外には出られる。
しかし彼女はあえてそうしなかった。
「彼」が近付いてきているのを、その魂で感じていた。
不意にレーダーが、他者の接近を告げる。
それでもレイは目を閉じたまま漂う。
小型艇の出入り口が、外からの操作で開かれた。
「…レイっ!」
そして彼女は、無機質な子宮から世界へと産まれ直す。
一人の少女として、一人の少年と共に生きる為に。
以上。
…シンレイ以外の方が目立ってますが、割とわざとです。
二人の為にこう動いて欲しかった、というのを形にしたので。
ルナは二人を見守るお姉さんも好きですが、ライバルでも好きです。
表現おかしいよ自分ー!とか叫びながら逃げます!!!逃げますから!!!!!
まあ、その、あれだ、めっちゃ感動した
マジGJ
3つ共多少形は違えど愛があるよなー
同じテーマでこんなに読めるとは思わなかった
職人様方乙!
出戻りっ。
キラの台詞、間違ってます?間違ってますよね??
……昨日はいっぱいいっぱいだったし、今日も胸が痛くて見返せなかったからかなり適当でした。すみませーん……
(再び逃走)
>>831 逃げないでいいよ!
昨日はヘコみまくってたがここのおかげで復活してきた。
自分の脳内ではシンとレイはハッピーエンドだよ。
どの最終回も感動しました。実際の最終回も男女が違えどこうであったなら・・・
職人さんたちのレイとシンに対する想いも伝わってきました!
このスレ本当に大好きだ!!
コアスプレンダーでレイを助けに行くのって
メカ設定をきちんと消化してていいな。
そのための合体機構!そのための「効率的運用」!みたいな感じで。
インパルスからバシン!って感じフライヤーが外れるのとか、
作画的にも魅力があるし・・・。
運命(デスティニー)を捨てて、衝動(インパルス)に生きる!
っていうメタファーもできるし。
とにかく
三職人GJ!
837 :
808:2005/10/03(月) 01:28:36 ID:???
なんか来たら職人さん3人も来てて驚いた。
3人とも本当にありがとう。
もう頭のなかめちゃくちゃだったのが救われたよ…
俺もこのスレ大好きだ。このスレの住人が大好きだ。
age
4期EDも演出として盛り上がっただろうな〜
君のせ〜な〜かは〜僕に似〜て〜い〜る〜
アスラン「過去に捕らわれて未来を殺すきか、シン!!」
シン「その未来が神様とやらが勝手に創った未来なら、俺は未来だって殺
してみせる!!」
アスラン「シン! それは今までの自分を裏切ることになるんだぞ!!」
シン「自分を裏切って・・・それで、それで平和になるんだったら幾らでも裏
切ってやる!!」
アスラン「それは違う! 議長が描く未来では平和になんかなりはしな
い! お前は騙されているんだ!!」
シン「たとえ騙されていても、約束したんだ! 平和な世界を創るって!
あったかい世界を創るって! 俺は・・・俺は・・・俺は・・・・・・・・・レイに平和
な世界をみしてみせる!!!!!」
今更だが、こんな会話を期待してた(⊃_T)
やばい、シン格好良すぎだろコレ…アスランも熱く思えてくる。
本当に、こういう会話が見たかった。心から見たかった。
842 :
833:2005/10/03(月) 19:53:27 ID:???
懲りずにちょっと投下しますよ。
>806を見て思い浮かんだものです。シンの視点で。
子供達が騒いでいるらしい足音で目を覚ます。
カーテンを開けると、太陽の光が差し込んできて。今日もいい天気だな…
「う…ん……」
…なんて思っていたら。
「…レーイー…またお前は…」
隣で、可愛らしい動物柄のパジャマを着たブロンドの仔猫が丸くなって寝息を立てていた。
どうやら夜中に俺のベッドに潜り込んできたらしい…やめろって言ってるのになぁ、もう…。
「レイ、起きな。朝だぞ」
「…やぁ…ねむぅい…」
「夜更かししてるからだろ?ちゃんと寝る時間には寝なきゃ駄目だって言ってんのに」
「うー…シンが起きてるからだもん…」
寝そべったまま口を尖らせて子供のように言う少女は、間違いなくレイ・ザ・バレル本人だ。
…いや、子供みたいというのは違うかもしれない。
実際に彼女の精神は、幼児期まで戻ってしまっているんだから。
彼女があれほど想っていた、ギルバート・デュランダルに出会うずっと前まで…。
「ほら、起きる!」
声と共に彼女の体を抱き上げてやる。
体は大人に近いあのままだから、いわゆるお姫様だっこだけれど。
843 :
833:2005/10/03(月) 19:54:51 ID:???
「きゃーっ」
「よし、朝飯だー」
二人できゃあきゃあ笑いながら部屋を出ると、ドアのすぐ外で笑っている人がいた。
「き、キラさん…」
「おはよう、シン君、レイちゃん。朝から元気だね」
「キラぁ、おはよ!」
無邪気に挨拶するレイとは逆に、俺は少し口篭ってしまう。
「シン君。お・は・よ・う」
「シン、挨拶ちゃんとしないのいけないんだー」
はっとしてキラさんにおはようございます、と返す。
「うん、おはよう。…シン君、ちょっといいかな?」
「あ、はい…レイ、先に行って待ってな」
「はぁい」
元気よく返事をしたレイを下ろすと、そのままぱたぱたと走っていった。
「……元気、だね」
先刻も言った言葉をもう一度呟くキラさん。
何を言いたいのかが分かって、俺の表情は自然と暗くなる。
「…何度も、何度も何度も検査しました」
「…シン君」
「発作を抑えるのに、少しでも体に負担がかからないものを選んで周期的に投与してます。…それでも、時々起こってしまうけど」
そう言いながら、パジャマのポケットを外側から握り締める。
四角い、硬いケースの形が俺の指に伝わってきた。
この中には―
844 :
833:2005/10/03(月) 19:59:08 ID:???
「…クルーゼって人、自殺願望でもあったんですかね」
小さく笑いながら呟く。
レイがあの時俺の前で飲んでたカプセルは、クローンである彼女の体を時折襲う苦痛を無理矢理抑え込む為のものだった。
…体にかかる負担も、相当なもので。
「…彼女は、生きなきゃ。……君が生かすんでしょ?」
「ええ」
手を離して、きつく握り締める。
…レイを生かす為に、今俺は生きてるんだ。
とりあえずここまで。色々土下座したい……orz
>>844 ちょ、土下座なんかしなくていいよ!
寧ろ続きが読みたい
少しでも一緒に生きていける二人が見たいんだ!
なので、気が向いたら続き読ませて下さい…
>844
806書いた奴ですありがとうありがとう!!GJ!!
むしろこっちが土下座orz
キラとも仲良さげでほっとしたよ・・・
みんなで仲良く幸せになればいいよ。・゚・(ノД`)・゚・。 ぜひ続きキボン。
自分も続きが読みたい!是非お願いします
>>844 続き待ってます!!
ありえたかもしれないシンとレイの未来・・・
このスレで見せてもらえて嬉しいよ・・・・゚・(ノД`)・゚・。
48話夜
ガサリ。音をたて、シンは寝返りをうった。
向かいで眠るレイを見つめる。
「実際、私にはもう、あまり未来はない。」先程そう自分に告げたレイ。その顔はすでにそれを受容し、あきらめているように見えた。
自分のベッドから降り、眠る彼女の脇に音をたてないようそっと立った。素足に床は冷たく、シンは小さく身震いをした。
規則正しい寝息をたてているレイに安堵する。彼女がもうあまり長くないなどと穏やかな寝顔からは想像できなかった。
枕元の棚には先程の薬が置かれており、それを見たシンはドキリとした。
どういった薬なのか、詳しくは知らない。
これがなければレイは生きられないのだろうか・・・?
「生きられない」それを意識した途端、シンは自分の瞳から涙が溢れてくるのを感じた。
「どんな命でも、生きられるのなら生きたいだろう。」かつて彼女が言った言葉を思い出す。
どんな気持ちでそう言ったのか。
レイは決して「死」を受容し、諦めているいるわけではない、とシンは思った。きっと誰よりも生きたいと思っているに違いない、と。
けれどその反面レイが「死」を強く意識しているだろうことをシンは感じた。
溢れ出た涙を拭い、シンはレイの綺麗な寝顔を再び見つめた。
「レイの未来は俺が守るよ。」そっと呟く。
今度こそ暖かく優しい場所へ、自分が連れてゆくのだ。もう決して誰かに託したりなどしない。
シンはレイの枕元に跪き、彼女の額に誓いの口づけを落とした。
文章とか初なんで駄文スマン。神の読んで勉強します!
自分も833続きキボン。
何度も言い尽くされてるけど、レイが「君は君だ」って心動かされる相手がシンだったら
そうして最後に対峙するシンと議長で、レイが選ぶのはシンとかだったら・・
>>850投下d!
本編でもこういう心理描写があったらまだ救われたのにな…
>>844 続き期待してるよ!
このスレでシンレイに幸せな未来を創ってあげよう…(⊃Д`)
崩れゆくメサイアでもまだ損害の少なかった場所を探し、インパルスが降り立った。コ
クピットから飛び出したシンとルナマリアは、パラパラと降り注ぐ破片に周囲を見回す。
「ルナはそっちを!俺はこっち!」
シンはメサイアの深部を目指して進む。中央へと続く通路で、前方からオーブ軍のパイ
ロットスーツに身を包んだ青年が颯爽と駆けて来た。逃げ出す他軍の兵士に用はないとそ
のまま脇を素通りしようとしたシンは、擦れ違い様にふわりと鼻先を掠めた覚えのある金
の髪に、愕然とした顔で振り返る。
「ちょ…オイちょっと待てコラァァァァァッ!その腕に抱えたの返せぇぇーっ!」
足を止めることなく頭だけで振り返った青年は、怒声を上げるシンに向けてにっこりと
微笑んだ。その腕にお姫様のように抱き上げられているのは、見間違えようもなくレイ・
ザ・バレルその人だった。
「何?」
必死の形相で迫るシンに平然とした顔で首を傾げ、人一人抱えているとは思えない速さ
で青年は走る。その背を猛ダッシュで追いながら、シンは必死に腕を伸ばした。
「何でアンタがそいつを!何も知らない癖にっ!!」
「グラディス艦長に任されたから。それ以前に、こんな子放っておけないよね」
やっと半馬身ほどの距離に追いついたシンの耳に、かすかなレイの嗚咽が聞こえた。
「泣いてる?!何で!」
「あれ、キミは知っているんじゃなかったの?じゃあもしかしたら、ボクの方がこの子の
こと、知っているかも知れないね」
無害そうな顔で挑戦的な言葉を呟き、彼は息を切らすこともなく走り続けている。
泣いている理由、そんなもので何もかも知ったような顔をする青年に沸々と怒りが込み
上げた。
「アンタが知っていようが何だろうが関係ない!とにかく止まれよ!返せ!!」
いつの間にかメサイアの入り口付近い場所に辿り着いてしまったところで、青年はくる
りと振り返る。拍子抜けして立ち尽くすシンへ、青年はゆっくりと近付いた。
「ほら」
差し出された腕の上で、レイは赤く腫れた瞼を閉ざしたまま身じろぐ。
「レ…!」
大声を上げそうになったシンを人差し指を口の前へと当てることで制し、青年はそっと
シンの腕の上へと少女の体を降ろした。弱まった重力が彼女の重みを無くし、ふわりと腕
の中に降りてくる。完全に受け止めきったのを見届け、青年は軽く床を蹴るとMSのコクピ
ットに取り付いた。その様子を見上げていたシンは、暫く呆然とした後やっと事態の重大
さに気付く。
「ふ、ふふふふ…フリーダムーーッ?!」
モニタに映った少年がぎゃあぎゃあと喚いている姿に微笑み掛けながら、青年はアーク
エンジェルへと通信を合わせた。
「キラ・ヤマト、帰還します」
ミリアリアの快活な声が応答する。遠ざかって行く少年と少女を見下ろし、キラは一人
笑った。
形振り構わず追い必死に向かって来て、とても格好良いとは思えない。しかしその必死
さも、懸命さも、曲がることなく真っ直ぐに伝わって来た。
『どうしたのキラ?』
「ムウさんが言ってた通りの子だなぁって思って」
-----------------------------------------
ギャグ風味にしてみました。そして新旧主人公対決見たかったぞ、と。
ちょっ…良すぎ
授業中ににやかすなよ!
乙GJ!!!
>>852 乙乙!!
ああもう大好きだ、このスレの職人さん。有難う!
キラが「ムウさんの言ってた通りの子」と言うのが嬉しかった
そうなんだ、そこがシンのいい所なんだよ。恰好よくはないけど、真っ直ぐで必死な所が。
なんでこういう脚本が書けないんだろうね…嫁は
>>853 お前も何やってんだw真面目に授業受けろwww
>>852 職人様GJ!乙カレー様です
>>853 真面目に授業受けろと予備校サボってネットしてる俺が言ってみる。
856 :
852:2005/10/04(火) 16:56:31 ID:???
職人さんが来るまでのおやつになれれば幸い。
自分はいつも変な時間に書いているが、
単に会社の昼休みや休憩時間なので決してサボッてるわけじゃないぞ。
仕事しながら脳内で練ったのを休憩しながらパパッと打ってる。
学生は勉強がんばるんだぞ。今しか出来ないんだ。
おまいらwwww
>>852氏GJ!
シンのいる場所からメサイア遠すぎるから
キラがAAにレイ持ちかえって
色々あってシンがAAに殴りこんで再開、とか妄想してたせいか
クリティカルヒットした!d!
このスレ大好きだ!
うおっなんか怒られたww
うん、じゃあ真面目になるよ
アスランの攻撃でシンのMSの足部分が大破する。
「シン、なんでわからないんだ!議長の考えではなにも解決しないということを!!」
今度は腕がもげていく。
徐々に動かなくなっていく機体の中でシンは唇を噛み締めた。
(間違っているのか…)
「シン、もうやめて!私たちはもう…!」
ルナマリアがアスランを庇うように前へと出る。
「ルナまでどうして!」
だが、もう止まれない。止まれないんだ。
約束したじゃないか、彼女と。彼女を生かす方法がまだ他にもあるのではないかと。
(テロニアが短いんだ)
彼女は淋しそうにそう言った。あのこを守りたい。独りぼっちで生き抜こうとする彼女を守りたかったんだ。
でも、また何もできないのか?またここで終わりなのか?
いや、納得なんかしてはいけない。それを理解してしまっしたら彼女は本当に死んでしまう。
「俺はまだ止まるわけにはいかないんだ!!」
「シン!」
ルナマリアの叫びも虚しく、シンとアスランが衝突する。だが、アスランの圧倒的な強さの前にシンの機体は呆気なく沈んでいった。
「生きたいんだ…」
落ちゆくシンをルナマリアが追い掛ける。
「生きたかったんだよ…議長の考えなんかどーでも良かったんだ」
落ちる機体と一緒に意識も沈んでいく。
もう、動かない。虚しく、一人ごちる。
「生きたかったんだ、レイと一緒に、明日を…!」
シンの消えていく意識のなかで、優しそうな金髪の女の子が、最期に笑いかけたような気がした。
続き。
デュランダル議長が静かに床へと沈んでいく。
キラは愕然として後ろを振り返った。銃声が聞こえたその先を。
「あ…ああ…あああ」
そこには金髪の少女が―――レイが、体を震わせ泣いていた。
「どうして君が…」
キラが呆気にとられていると今度はタリアがこちらに近づいてくる。いや、こちらではなかった。血を流し倒れた議長のもとに。
デュランダルは動かない体を震わせ、口を開く。
「…君が撃ったのか?」
「ええ」
何の迷いもなくそう答えるタリアにデュランダルは笑うしかなかった。やはり自分の愛した女だったと。
「嘘が…下手だな…」
そう笑って沈む男をタリアは強く抱き締める。
「大丈夫、もう大丈夫よ」 そんな二人を前にキラは何も言うことが出来なかった。握り締めた銃がミシミシと乾いた音をたてる。
が、その刹那、部屋が爆撃で大きく揺れだした。
「な…!」
続き。
辺りが炎で埋まっていく。二人のもとへと駆け出したキラだったが、足止めをされて助けることが出来なかった。
「くそっ!」
このまま引き下がるしかないのか?また何も助けられないまま??
いや、
「君は逃げるんだ!」
呆気にとられてうなだれているレイの手を引っ張る。
動かない。
「君は、生きなきゃならない!こんなこと間違ってたんだ!だから…」
レイが静かに顔を上げる。もう泣いてはいなかった。 キラの腕を振りほどき、二人のもとへ行こうとする。
止めなければ、この娘はきっと死んでしまう。
キラは更に腕を強く引っ張った。でも、振り向いたレイの目に迷い一切感じられなかった。
「俺たちは正しくなんてなかった…お前の言うとおりだ」
「だったら…!」
レイが首を横に振る。
「正しくなんてない…でも俺たちは……私たちは、きっと間違ってはいない。間違ってなんかいなかったんだ」
レイがキラの腕を振りほどく。
「だからこの想いだけはどうか否定しないでくれ」
「だめだ!行っちゃだめだ!」
なのに、レイはなぜか微笑んでいた。
「お前たちの言う、明日に、期待しているよ」
その強い眼差しを見たとき、キラは追い掛けることが出来なかった。
少女が炎の中へと進んでいく。それなのに。それなのに。
自由を求めていたはずの足は、どうしも動かなかった。
863 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/04(火) 19:27:48 ID:NMK50/RM
続き。
静かだ…。とても静かだ…。
ああ、そうかこれが死ぬってやつなんだな…。
沈みゆく意識のなか、シンはそんなことを考えていた。
あれだけ生きたかったはずなのに、今はもうどうでもいいような気がしてならない。だって彼女はもうこの世界にいないんだから。
もう、どうでもいいんだ。
『シン…シン…』
なのに声が聞こえてくる。愛しい、何度も望んだあの声が。
知ってる。いるわけない。ここには、もう、いない。
『いるよ…ずっといるから…ねぇ、シン目を開けてくれ』
シンは首を横に振った。
「嘘つき。一緒に生きていこうって言ったのに、レイは嘘つきだ!!」
こんなこと言ったって無駄だってことはわかっていた。でも、誰にぶつければいい?
「俺たちは間違ってたんだ、こんなことしなければ一緒に生きていけたのに…!」
泣きじゃくるシンの頭をレイの白い、透き通るような体が優しく包み込む。
『間違ってなんかいないさ。ちょっと迷っただけ』
ああ、なぜここはこんなにも落ち着くのだろうか…。
『でもね、シン、それでも間違っていたと思うなら何度でもやり直そう?俺たちはやり直しができるんだ。何度だって。そのための明日を奪う権利なんか、誰にもできやしないんだ』
「じゃあ一緒に…!」
『ごめん、もう一緒にいることはできない』
さげわすれた…すまん。
続き。
「なんだよ、それ!俺にどうしろってんだよ!!」
レイの腕の中でシンは泣きじゃくるしかなかった。それでもレイは優しく抱き締めてくれる。
ずっとこうしていてくれればいいのに。
レイの顔を見上げる。優しく笑う彼女になんて言えばいいんだろう。
ああ、まだあのことは言ってなかったっけ?ずっと言いたかったけど、言えなかったあの言葉。
「……約束、守れなくて、ごめんな」
それでもレイは微笑み返してくれる。自分の泣き言でまたこの顔を歪ませてはいけない。
「そして、ありがとう。俺、レイに会えて良かった」
『うん』
透き通るレイの顔に自分の顔を重ねる。ほのかに暖かい感触に、シンはまた泣くしかなかった。もう二度と一緒にいてあげられない。その虚しさだけが、つのる。
レイが顔を離した。
『大丈夫、俺は消えはしない』
そのまま自分の手をゆっくりとシンの胸に重ねる。
『ずっとここにいる。シンが忘れないかぎり、ずっとここにいるから。淋しくなったら私を呼べばいい。何度でも会いにきてやる』
レイの体がスーっと消えていく。ゆっくりと、陽炎のように。
「ま、待って!まだ言いたいことたくさん…!」
『ルナマリアのこと泣かしたら許さないからな』
続き。
誰かが泣いている。
その泣き声にシンは目を覚ました。
青い宇宙に星がまたたいている。暖かい。そのまま横を見やる。
「ルナ…」
激しく破壊された二つの機体の横で、ルナマリアがシンを抱き締めてくれていた。
「やっと起きてくれたね…」
「ずっと、抱き締めててくれたのか」
「うん」
ルナが泣きながら、なおも抱き締める。
「泣くなよ。しかも痛いって」
遠くで守れなかったものが煙を吐いて燃えている。
あの中に彼女もいたんだろうか?
何度でもやり直せばいい。
レイはシンにそう言ってくれた。
わかっている。何度だって仕切りなおすことはできるんだ。時間は持て余すほど残っている。
明日は、まだそこにある。
わかっているさ。でも…
今度はシンがルナマリアを強く抱き締めかえした。
わかってはいる。わかってはいるけど。でも。
なのに、涙は枯れることなくシンの心を満たし続けた。
終わり。
お目汚し&長文すまそ。
なるべく結末だけ変えずいじってみたが…ショボン。
しかもケータイ厨だから読みにくいかも。
すまんぜよー(;´Д`)
>『ルナマリアのこと泣かしたら許さないからな』
レイいい子だー・゚・(ノД`)・゚・
女の子だったらもっとキラも優しかったかも
>>868 そして頭に浮かぶ
婚約者レイを寝取られるシン。
キラ「やめてよね(ry」
でも最終的には
ベッドでキラを暗殺。
このスレでは嫁補正もなく任務完了。
で、レイとシンで修羅場、と
スレ見てたら触発されたんで…
研究所で自分の資料(存在)ともども消えようとするレイ。それを迎えにくるシン。
ありきたりっぽいネタ投下します、↑前提なんで短いです。メサイア崩壊後の自殺願望レイ…かな。
幾重にも折り重なった紙をめくっていく。ゆっくりと、単調に。
その作業にきっと意味はない。ならどうして。それはこれが私の歴史だから。
ここで生まれここを出るまでの歴史。それは私の存在意義だった。どんなに、それが。
偽りであろうとも。私は確かにここにいたのだと、確かめるように。
薄暗い手元をじっと見つめ、紙にざっと目を通してはよけていく。私のものだけ。
いつか夢見ていた。いつか、以前聞いた絵本のお姫様になれるのだと。
だから耐えた。どんなに辛い事があっても、無垢な夢を見続けていた。
でも、それは叶わぬ夢だった。
何がお姫様だろう。何が夢だろう。何が、何が、何が。
「…何が、御前は俺が守る、だ…」
結局彼は助けにこなかった。結局は私一人だけなんだと。目元が熱い。
徐々に歪む視界。紙をめくる手が震える。私は一体何を期待していたのだろう。
彼が助けに来てくれる事?ギルの言う通りの世界になる事?私の夢が叶う事?
全部違う。私はもう期待などしていない、ただ、只管に―――
「レイ――――――――!!!」
「!」
確かに聞こえた。レイは耳を疑った。誰もいない事は最初から知っている。彼がこない事も。
だが実際、彼―シンはやってきた。レイを探して。
レイの紙をめくっていた手が止まる。シンの声に、レイはただただ驚くしかなかった。
叶わぬ夢。一人ぼっちのお姫様を白馬に乗った王子様が迎えに来てくれる。
いいや違う。自分は期待しないと先ほど言った筈だ。それに、シンは王子様な柄じゃない。
「レイ!どこだ!レイ!?」
それでも聞こえてくる声は紛れもなく、シンだ。展開としては王子様な立場だ。
レイは泣きたくなった。ふっ、と、唐突にだ。
悲しいからか嬉しいからかなんて、解らなかった。それでも泣きたくなった。
叶わないと思っていた夢が叶おうとしている。その事実は突発的で偶発的で。
それを本当に受け止めていいのか、レイは迷った。紙をめくる手は既に止まり、だらんと垂れている。レイの脳裏によぎるシンの顔。
笑ったり怒ったり泣いたり、本当に忙しない奴だった…
「レイ!」
むかしむかし、あるところにひとりのおひめさまがいました。
おひめさまはおひめさまなのに、いつもひとりぼっちでした。
いつもいつもひとりぼっちで、おひめさまはいつもないていました。
あるひ、おひめさまがいつものようにないていると、どこからかひとがやってきました。
そのひとははくばにのっているおうじさまでした。おうじさまはいいました。
「いっしょにいきよう」
伸ばされる手。暗闇に一つの光り。眩しすぎて伸ばせなかった手を、震える体を。
シンはまるで硝子を扱うように、優しく、優しく抱きしめた。
レイの頬を、涙が一筋伝った。
おひめさまはなきました。かなしいからではなく、うれしかったのです。
おひめさまはいいました。
「貴方となら、どこまでも――」
――
ちゃんと導いてくれる人がいればレイは幸せになれたと思う。
なんだかんだ言って優柔不断だったと思うからなー…突発スマソ
>>860 神乙!キャラの心情描写がかなりイイ!
ちょっと変えるだけでそんな風になるなら俺は種死を嫌いになんかならなかったよ・・・。
>>860 GJ!
ただ、切ない・・・
>>870 なんか佐藤順一の香りが。プリンセスチュチュ見てます?
俺もその手の話を狙っていたので、凄い出来が良くて凹み中w
ご馳走様でした。
>>873 チュチュは一時期見てた頃があるけど、はっきり見ていた、とはいえないなー
とりあえずd
875 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/05(水) 23:31:59 ID:0GoxxX3x
シンレイのはずが何故かギルタリ要素が多め(というか目立つ)になってしまったのですが、
投稿しても構わないでしょうか…?
会話の内容は、あくまでシンレイなんですけど。
別に良いと思う。
スレタイの意味を考えればレイが女の子でシンレイだった場合の運命の可能性ってワケだよな。
877 :
875:2005/10/06(木) 00:29:02 ID:C0gc0w35
「ねぇギルバート…どうして、こんなに急いてしまったの?」
もう瞳にはほとんど映らなかったが、そこに確かに居てくれる愛しい存在が、そう問うた。
「もっと時間をかけて、彼らと話す道もあったでしょう?」
彼ら――歌姫と、その同志達。
彼らは今までも、そしてこれからも歌い続けるのだろう。明日を。
「なに…ただ、レイに見せたかっただけだよ……希望、をね」
「希望?」
「あぁ、そうだよタリア…あの子が、希望を持てる世界……それを、見てほしかった」
あの子はただ願っていた。私のプランの成功の先の、哀しい子供が生まれぬ世界を。
己の未来など、望もうとさえしなかった。
「あの子は…自分に希望など抱かない子だった……自分が生きられる道を、探そうともしないまま…」
「レイらしいわね、ギルバート」
「全くだ……だが、私はそれが、哀しかった」
私を守ろうと向ける背中が、あんなに大きくなっても、まだあの幼き日のように小さく見えた。
小さく、何よりも哀しい背中に、私でも未来を指し示すことはできなかった。
“ギルが導く世界は、きっと素晴らしいのでしょうね…私は、その世界のために頑張ります”
彼女の口から、未来への展望など聞いたこともない。未来の世界を見たいなど。
「ねぇギルバート…ずっと思っていたのだけれど、貴方もしかして?」
「おや…君にはバレてしまったか……」
「当然よ、ギルバート」
望んだのは、世界のためだけではなかった。
プランの、もう一つの意味。それは為政者にはあるまじき自分勝手。
私は望んだ。
争いのない、憎しみや欲望のない世界を。
私は渇望した。
人が数多持つ可能性の中から、私以上の遺伝子学者に相応しい人材を。
愛しい我が子に生きる道を。
そして、命を宿すことのできる身体を。
「あの子が、生きる意味を…生きた証を感じられるように、してやりかった」
「そうねギルバート…あんなに、未来を望むようになったんだから」
「………ヒトとは、不思議なものだ…」
シン・アスカ。
レイが、あの子が、あんなにも未来を見ようとしなかったあの少女が、初めて望んだ未来への標。
878 :
875:2005/10/06(木) 00:31:36 ID:C0gc0w35
「彼の眼…あの、血の色」
「えぇ」
「紅い血…とはね、ヒトが、生きている証なんだ…生きているからこそ、あれほどに鮮やかで、美しい……」
「貴方にも、私にもあるわね。シンにも、レイだって、紅い血だったわ」
先程見た少女の白い顔に流れる、鮮やかな色。
遅れて、彼女を迎えにやって来た少年の頬に一線入った、同じ色。
あれを見たとき、私は何とも言えぬ想いで心を満たされた。
「シンのあの傷…真新しかったようだし、ここに来るまでに焦ったのかしら?」
「…彼らしい」
「そうね、ギルバート」
あの子達が選び取った明日。
それは私が望んだものほど確実性は無いかもしれないけれど、でも何故だろう…とても希望に満ち溢れている気がした。
幸せな未来が、待っているかもしれないと。
何故だろう、意味もなくそう思ってしまう。
それは、ラクス・クラインの言葉やキラ・ヤマトの叫びを聞いて生まれたものではない。
「…あの二人の、あの姿に…私のほうが、希望を信じてしまったよ…」
「ギルバート…そうね、私もあんな…シンの背中が、綺麗だと思ったわ」
ヒトはただ一人で立っているわけではない。誰かが必ずどこかで、支えている。
レイの今、崩れ落ちそうな背中を支えるシンの背中。
いつの間にか、私に向ける少女の背中が“独り”ではなくなったことを知った。
哀しさが、和らいでいくのを知った。
彼女が、生きる意味を見つけたのだと知った。
未来への羨望を避け続けることに、戸惑いを感じていることを知った。
879 :
875:2005/10/06(木) 00:34:18 ID:C0gc0w35
「だが…随分と、具体性のない…希望だ」
「あらそうかしら? シンなら何だってすると思うわ。レイのためだもの」
「そうかな……そう、だね…」
「そうよギルバート。いざとなったら自分で研究を始めるかもしれない。世界だって……きっと」
「いくらなんでも…それはシン一人に、期待をかけすぎている……」
「そんなことないわ、だって…もう独りじゃないから。そうでしょうギルバート?」
彼の、突然訪れた孤独な世界も、今はきっと存在しない。
あぁ、己を呼ぶ彼女の声が心地よい。
シン、私の娘だ。悲しませるようなことがあれば覚悟しなさい。
レイ、君の道の先にいつまでも光があらんことを。
そして。
「付き合わせてしまったね…」
「それは言わないで頂戴」
「タリア」
「ギルバート」
神よ。
この世界に、私が見ることの出来ない未来に、どうか良き計らいを。
880 :
875:2005/10/06(木) 00:40:04 ID:C0gc0w35
お目汚し失礼致しました。
しかし元気だな議長。その辺はスルーお願いします。
シンはキラが出て行った後来てレイをおんぶして帰ったということで。
だから背中の話が出ているのです。
議長の元気<撃たれた場所は意外と即死する場所からは外れていたからな。
>>875 キシャマァ〜〜!!!
傷が疼くだろうが!
GJ!
GJ!
当然のごとくシンがレイを連れて行った事前提で
話を書く880氏に乾杯w
>>875-879 ああ〜こういうのもイイ!
泣けた、有難う。GJ!
しかし投下はsage(メル欄に半角)でした方がいいかと…
念のためね…
最後に鳥肌立った…
神GJ!!
自分的には手をひいて(又は姫だっこ)連れて行くのかと思ってたが…おんぶと来たか。
いいね、可愛い。
精一杯の感謝の言葉をあなたに送ります。
ICOよろしくシンがレイの手を引いて、霧の城ならぬメサイアから脱出…
よいではないですか(*´∀`)
最後は「さよなら。」か…それもまたグゥレイトォ!
age
名作保全!
プチスタジオのレイかわいいな
プチスタテラカワイス
ピアノバージョンを見て思い出したが、小説では、シンはレイのピアノを
聞いてるんだよな…
声を掛けずに立ち去るシンカコイイ
某サイトのネタ見て気付いたんだけど、シンの誕生石はサファイアなんだよね。
サファイアかぁ…レイの瞳の色、と言われてなんとなく切なくなって来たさ…。
どうせ誕生日発表されることはないだろうし、レイの誕生石はルビーってことにしとこう
互いの瞳の色が誕生石って普通に設定とかでありそうだな
シンレイは見た目が対照的なのがいい
7月生まれだとするとシンルナスレと被る…orz
でもルビーとサファイアの組み合わせ良いね
個人的にはガーネットも合いそう…
ガーネットだと1月か?
ていうか友達が、Life Goes OnについてたレイのIDカードに誕生日11月30日って書いてあったって言ってたんだけどマジ??
>>898 だけどまた設定変更されたって話だっけ?
丁度本スレでもその話題が出てるから見て来るといいかも
つうかあれ、誕生日じゃなくて
IDカードの有効期限でFAとか当時どっかで見た気がする
レイは冬生まれなイメージがあるな
902 :
844:2005/10/09(日) 16:18:17 ID:???
以前投下した、レイが幼児退行の状態で見付かったその後の話の続き…というかなんというかを投下します。
……ただ…レイが出てこないです…(汗)
許される限り細々と投下していこうかと思っています。
903 :
844:2005/10/09(日) 16:20:18 ID:???
握り締めた俺の拳を見て、キラさんが少し悲しげに笑う。
「…そうだね。カガリも、援助は惜しまないって。君に…辛い思いをさせたから、って…」
カガリ―カガリ・ユラ・アスハ。
目の前にいるこの人は、どういうわけかその実の双子の弟で…フリーダムの、パイロットで。
「俺はアスハを許すつもりなんてありませんよ。勿論、ステラを殺した貴方も」
「シン君…」
「でも」
また悲しげな表情になるキラさんの言葉を遮り、真っ直ぐ紫水晶の眼を見る。
「感謝はしてます。貴方が回収してくれなきゃ、レイは助からなかったかもしれない。アスハの援助がなきゃ、レイは俺じゃ手が届かないような大きな病院へ入れられてたかもしれない。……感謝は、しても足らない位だ」
…マユ。ステラ。
ごめんな。でも俺は、君達の分も、レイに幸せになってほしいから。
忘れる訳じゃない。
ただ、君達との思い出を胸に抱いて、レイと新しい思いを重ねていきたいだけ。
904 :
844:2005/10/09(日) 16:22:01 ID:???
「…さ、朝御飯行こう?早くいかないと、皆が待ちくたびれちゃう」
「もしくは、さっさと食われちゃうか…うわ、やりかねない…」
育ち盛りの子供たちのパワーには、凄まじいものがある。
「あはは…じゃあ行こうか」
「はい。…朝飯なんだろ」
頷いて、一緒に居間へと向かい歩き始めた。
905 :
844:2005/10/09(日) 16:27:48 ID:???
………短いよorz
大体思い描いてた図は詰め込んだつもりですが一応補足。
・レイの現在の精神年齢は5〜7歳です。イメージでは、実際にデュランダルに会ったのは10歳くらいだと思っています。
・一部の記憶も失っているので、クルーゼのこともぼんやりとしか覚えていません。
・シンとレイはキラやラクス達と一緒にマルキオさん家で暮らしています。
・カガリはレイの治療(延命措置?)に全面的に協力してくれています。
こんな所でしょうか…
>902
待ってました!
密かにこの設定のシンレイを楽しみにしていたので
シンとキラの距離感もイイ!
>>902 GJGJGJ!
この作品のシンとキラの距離感は自分もすごく好み
マユとステラの思い出を大切にした上で、レイと新しい思いを重ねていきたい…
って所でグッと来たよ
こんなシンが本編でも見たかった。見たかったとも!!
続き、楽しみにしてます
>>844 偽善であろうとレイのために受け入れるシンがイイ!
GJ!
カード確認したけど、CE73と書いてる時点で誕生日なわけがない
IMMUNIZATION ADAPTATION
と書いてあるよ
>>909 マジか!!わざわざ確認してくれてd!!
友達が11/30に祝おうとしてたから止めてやろう…カナシス
とりあえずあげ
やべ、一応保守
913 :
1/2:2005/10/11(火) 19:35:02 ID:???
誰か素晴らしい人が負債をクビにしただけで、デス種はあれで終わりじゃない…
とか勝手に思ってる。
あの『最終回』のあとにはシンレイ描写があったはずなんだー
*****
沼の底の様にのっぺりとした時間の中で、いつの間にか眠ってしまっていたようで、
ふっと目を開けたシンは慌ててベッドに突っ伏していた上体を起こした。
堅くこぶしを握ったまま胸の下に敷かれていた両の腕は、痺れていてすっかり感覚が鈍い。
肩も凝っているし、全身の筋肉という筋肉がこわばりきっていた。指一本動かすのも、つらい。
眠っていたのは5,6分だろうか。この3,4日をあわせても20分にも満たない。
疲労は限界をとうに超えていた。
泥に塗れ、うっすらと血の匂いを纏わりつかせた軍服も、もう腕を通したまま、何日もボタンひとつ緩めていない。
けれどもシンには、もう何がつらいのかわからなくなっていた。
あんな形で奪われていった幼い妹、腕の中からもぎ取られていったエクステンデットの少女、
瞬きをすればシンは何よりも残酷な形で彼女たちに触れることが出来た。
自己憐憫も何も、置き去りにした今になって。
喉が破れるように絶叫した空が、手を伸ばせるくらいあんなに遠い。
ただ、今、何よりも、夢すら抜け落ちたような空ろな眠りの感覚の中で見た、薄白い虚無の色がシンの心を苦しめていた。
「……ちくしょう」
歯を食いしばり、口の中でシンは呟く。
染みだらけのベッドに、レイは未だ深く深く眠っていた。
914 :
2/2:2005/10/11(火) 19:36:51 ID:???
縋り付くような思いで、半ば以上も嗚咽しながら、シンは彼女を捜し求め、そして見つけたのだった。
損傷の激しい小型の脱出用ポッドが無重力の中をうつろにさまよっていて、
すっかり機能を果たさなくなったその扉をこじ開けて、意識を失ったレイを見つけた瞬間をシンは忘れられない。
真っ白な顔にべったりこびりついた血の筋がまがまがしく、背筋を冷たくしながら彼は彼女に飛びついたのだった。
「………レイ、俺はここにいるよ」
レイは目を覚まさない。こうして目を閉じて、枕の上に輝くような髪を広げて眠っていると、
彼女は何て夢見るようにあったかく、純粋なものに見えるんだろう。
シンはもう、このひっそりと静まり返った空間の中で、何人にも大きな荒げた声を上げてほしくなかった。
新しく誰かと傷つけあったりとか、そういうのにはもう耐えられそうになかった。
「レイ、……俺たちもここで死のうか」
それもいい。それがいい。
シンは、もうレイが二度と目を覚まさないような気がしていた。
レイの胸の内側、深いところで、どうしようもなく深いひどい傷が口を開けているのが目に見える。
「俺はこれからだってレイを守るし……そしたらレイはもう絶対に傷つかないよ」
できるだけ静かに喋ろうとし、声が低くひび割れるように歪んだ。
頬を伝わる熱さに、シンは自分が泣いているのを知った。
「レイ………」
シンは震える指先で、レイに触れた。それまでずっと躊躇っていたのだった。
「レイ、教えてくれ……。俺もまた、レイを利用して傷つけたひとりなのか?」
眠りこんだレイは何も答えない。その顔はあまりにも青ざめている他には苦しげな様子もない。
血の跡や汚れは、シンが丁寧に拭き清めた。レイを寝かせたベッドの傍らに椅子を置いて、
シンはもうずっとそこから少しも離れないでいたのだ。
「………レイ、ゆるして くれ」
シンはベッドに突っ伏した。錆び付いたベッドのスプリングがぎしりと鳴った。
指先につたわるレイのわずかな体温。
誰かこのままここで俺たちを一緒くたに殺してくれ!静かにこのままの形で、いなくなってしまいたい…!!
レイは、目を覚まさない。
********
続きます
神キタコレ
眠るレイの美しい描写と、血を吐くようなシンの心情が…(ノД`)
続き楽しみにしてます!
∩
(*゚∀゚)彡 続き!続き!
⊂彡
>>913-914 GJ!なんかめっちゃドキドキするw
関係ないけど
本気でレイは生きてると思ってますが何か?
乙です!
続きを楽しみにしてます
ありがとー
実は最終回を見過ごす形で、デス種が終わってしまっているので、
ちょっとした自分慰めみたいなもんです。
(レイスレとか見てると皆の嘆きはよう伝わる……)
どうしてもレイに言わせたかった言葉があったんで。
スレ汚しですが、付き合っていただければ幸いです。
続き期待あげ
なんか本編終わってからますます神が来てるよ…!
>>913 >>914 続き。
さ迷うように、再び、短く浅い滲む様な眠りから目覚めた。
目を開けたとき、壊れかけていた照明はいつの間にか完全に逝ってしまったようで、
辺りはぼんやりとした暗闇と静寂に包まれていた。
それは記憶の中で息づく夏の夜に似ていた。ただし優しい虫の音はどこにも響かない。
ぐったりと重い頭を持ち上げ、手の甲で目を擦ったとき、シーツががさりと触れる音と同時に掠れた声が囁いた。
「………シ、ン?…」
目蓋の内側でぱちりと火花が散った。
「レイ?」
慌てて、小型の非常用携帯電灯を探り出し、スイッチを入れる。
ロウソクのような心もとない薄い光が揺れたに過ぎなかったが、ベッドに力無く身体を横たえている少女は眩しそうに目を眇めた。
「レイ!レイ……大丈夫?」
レイは一瞬焦点の合わない目をさまよわせた。それから、シンを見た。
「夢かと、思った。…シン。何でお前が」
疲れきった、小さな声だった。どこか呆然としたような口調だ。唇が、微かに震えていた。
辺りがあんまりひそやかだから、同じくらい小さな声で、シンは呟く。
「俺、お前を見つけた」
それは何だか諦めきったように響いた。
「探したから……探して、やっと見つけた。」
頭を枕にのせたままの、レイがゆっくりと目を閉じ、目を開けた。
それからゆるゆると頭をめぐらせる。苦々しそうな仕草だった。
「私が、死んでしまっていなかったのは…不思議だな。不幸な偶然だ」
長く、ふるえるため息。ひび割れた声。巣食っているのは『虚無』だ。
「脱出ポッドがクッションになったんだ……爆風でポッドぶっ壊れてたけど、お前は潰されなくてすんだ」
逸らされ、弱々しく瞬いていたレイの視線が、シンの言葉に、きらりと光って彼をとらえた。
「…ポッド……?」
不思議そうな、もつれた眼差し。レイは、ゆっくりと、しかし音は立てずに身を起こした。
そして不意に、両の掌で目を覆ってしまう。
「レイ?」
口元だけで、レイは茫洋と呟いた。
「そうか……グラディス艦長…」
消えそうな声で、そうして唇を噛んで黙ってしまう。
「艦長が…あそこに?」
シンは、もう随分と軍と連絡を取っていない。
無線は壊れていたし、上の命令を、聞く気にはもうこれっぽちもなれなかった。
レイを探しに行くと言ってきかないシンに、インパルスのコアスプレンダーを貸してくれたルナマリアは、
怒り果ててもう二度と口も利いてくれないことだろう。シンはぼんやりと戦友というべき少女を思った。
それ以外にはもう、軍の動きもこれらの結末も、『戦争』の形それ自体がシンには見えなくなってしまっていた。
何もかもが、現実味を失い、一枚の嘘らしい絵のようだ。馬鹿げていて、虚しい。
戦いの終わりを象徴するに違いなかった、メサイアの崩壊すら、もうシンの中ではことりとも音を立てないセピア色の古写真のように映る。
ふりかえってみると、もがく様にして動いた、ひとつひとつの瞬間の繋がりすら、もう確かではない。
ただ、あのとき抱きしめたレイの身体だけが、シンを現実につなぎ止めた。
「………」
レイの横顔は貼りついたような白い無表情で、何もうかがい知れない。
(―――艦長。レイを…?)
議長とレイ、議長と艦長。それぞれには得体の知れないくらいの強さで道筋がついていたにもかかわらず、
レイと艦長の間には、上司と部下以上の感情的で特別な結びつきは見られないようだった。
けれどもやはり、何かがあったのだ。
何か、口に出しては言えないような、心が。
「レイ、行こう。動けるか?」
シンが肩に触れると、レイは戸惑ったようだった。
何だか不信そうな目が左右に振れる。
「コアスプレンダーがある。まだ、動く。とりあえずここを出て、」
そのとき不意に、レイが息を大きく吸い込み、激しく咳き込んだので、
シンは心臓がどきっと飛び跳ねるのを感じた。
そこには不吉な影があった。
レイは敏感にそれを感じ取ったようだった。すっかり目を伏せていたにも、かかわらず。
「…シンは、」
「え?」
レイは低く言う。
「シンが、私を殺せばいい」
「………どういう意味だ?何、言ってんだよ」
奇妙にも、シンは全くたじろがなかった。すとん、と落ち着いてしまっていた。
それはまさしく、レイ以外の何者も言わないことなのに違いなかった。
「私、お前を選んだ」
「……どういうこと?」
レイが空っぽの笑みを滲ませる。少しもじっとしていない目が泳ぎ、顔色は白を通り越して死人のようだった。
「議長を撃った。この手で。わ、私が」
シーツを握り締めていた手が、震えながらも示すように差し出された。
掌に、幾条もの爪が喰いこんだ痕が残っているのが見てとれて、シンは一瞬目を瞑った。
「私の手……ずっと前から血まみれだ。議長の…為に、私がいて、……なのに」
指先の震えが一瞬ぴたりと止まり、それから手がぼたりとシーツの上に落ちた。
レイは肩を落としてうなだれ、髪が流れてその表情を覆った。
「………プランは、あんまりたくさん、奪っていこうと…」
例えば、探したかった未来への信頼、希望。そして、
「おまえの、明日」
少女はがっくりと呟き、それから本当に微かな声で何か囁いた。それは、ごめんなさい、という響きを繰り返したものに似ていた。
黙っていたシンは、そっと腕を伸ばした。肩に手を置くと、レイは全身でびくりと震え上がり、
それが恐怖によるものだと、シンは焼きつくような直感でそう感じた。
レイは、懇願するような気持ちで、何とか終わりを結ぼうとしていた。
「俺に明日をくれたの?……レイ」
レイはここで低く呟く。―――わからない。
「レイ……ありがとう」
少女はまた震え上がった。左右を激しく振れるその眼差しが潤み、震えた吐息が長く尾を引いて唇から洩れた。
シンはその輝く髪を撫でてやる。やめてくれ、レイは苦しげに呻いた。
「…どうして『ありがとう』なんて言うんだ?」
「レイ、どうして俺がお前を必要としちゃいけないんだ?」
レイは、ショックを受けたように、愕然と顔を上げた。
「だってお前は…シンは…、お前の明日は…」
レイが呆然と呟く。この少女はもう随分前から、嵐の中を置き去りにされていたのだ。
「俺の明日、は、わかるよ。だけど、レイ、お前のは?」
俯いたままレイがふるふると首を振り、低い声でわからないと言う。私には、わからない。
「俺が、一人で生き残りに行ったってどうしようもないじゃないか!
俺の明日に、お前がいないのにさ!」
レイは途方にくれたようにぼんやりと繰り返す。わからない、と。
シンはその肩を掴んだ。指先が白くなるくらい、力を込め、その勢いでレイが少しのけぞる。
シンはレイのその目を、正面からまともに見た。
「お前、俺を放り出してひとりで生きさせて、ひとりで勝手に死んでいくのか」
シンの掌の中で、レイが身震いした。歯がカチカチ鳴っている。
彼女は一瞬目を伏せ、それから正面からシンを見つめた。奇妙な静けさが、あった。
「生きたい、生きたかった、私。シン」
レイの右目から涙がこぼれていた。涙の滴が絶え間なく落ちるのは、彼女が今では全身で震えているからだ。
ひとりで、凍えきった人間のように。
シンは咄嗟にレイを抱き寄せた。熱い吐息と押し殺した泣き声が軍服の胸に染み込む。
「レイ、レイ」
シンもまた、全身が震えていた。心臓も、呼吸も、レイを抱いた腕も、声も。
「何でお前が生きちゃいけないの」
レイの指がシンの軍服を掴む。溺れかけて、しがみつく様に。
「そんなわけ、ないのにさ。お前はお前だろ?クローンとかって何だよ。関係ねーよ。
お前がそうしたいなら、お前が決めていいんだって」
不意にレイは、頭を後ろに反らして、半ば悲鳴をあげるように声を上げた。
「…ギル、ゆるして下さい!私、あなたを、ゆるせなかった……!!」
シンはそんなレイをじっと見つめた。きらきら光る、もつれた金色の髪、魂を持った宝石みたいな目、
そのレイが顔を歪めさせて、これ以上ないくらいの苦痛の中で身体を折っている。
「私は、生き たかった」
細く頼りない首、あまりに青ざめているので透けた血管が、痛々しいくらいに見え、
シンは、こんな少女をここまで苦しめてこんな思いをさせるなんて、議長は一体何を行ったのだろうか、と考えた。
できるだけ力強く、できるだけ大きく、少年は運命から打ち捨てられた少女を抱擁した。
うわー。調子にのって猿のように書き上げました。
わくわくしてやった。
まだ反省はしてない。
続きは未定。
基本的にテレビの流れを引き継ぎと、完全なるハッピーエンドにはなりえないから…
こんな時間にGJ!
続きをワクテカしながら待ってるよ。
しかしながら、やはり最後は幸せなのがいい。。。。
本編では、二人とも、あまりにも救いがなかったからな。
ここは、アレか。
前にこのスレで出ていた、「痛みを伴う大団円」…
最後に希望は残るように
レイ、議長が許せなくなるようなことされてないだろ?
これ以上変な子にしないでくれよ。
その辺りの理由もそれとなく続きで書かれていると嬉しいかも。
まあしかし、あの行動の理由付けって困難だわな。
930 :
理由・1:2005/10/12(水) 17:19:08 ID:???
その空間に音はなかった。まるで宇宙へと放り出されてしまったように、天地の感覚が
存在しなかった。寒さも、暑さも感じない。
レイはゆっくりと自分の身に起きたことを思い出していた。あの日フリーダムに破壊さ
れたレジェンドから見た、大小様々に明滅する光。それはたくさんの命が消える刹那の灯
火だ。音もなく消えたのは、計画を止めようとした者たちだけではない。賛同していた者
は勿論、ただ故郷であるプラントを守るべく戦線へと出ていた同胞たちも、あの無数の光
の中に居たはずだ。
「誰もが生きる標となる、【役割】を与えられた世界を」
デュランダルのその言葉は、暗く落ちる宿命の奈落ばかりを見つめていたレイに、まだ
出来る【役割】があるのだと指し示してくれた。人の欲望から生まれた存在である自分が、
人の欲望に打ち据えられた者たちを救う一端を担えるのだ。どんな存在にも、等しく生き
ることが出来る世界。そんな世界があるなら、どんなに素晴らしいだろうか。その実現を
夢見てレイはここまでやって来たのだ。
しかし、計画は大いなる障害によって阻まれた。阻まれた焦りからか、デュランダルは
…。誰もが等しく生きる世界が生まれる為の代償は、レイの目には余りに大きく映ってい
た。
止めなければ、彼を。幾重にも重ねた死体の上ではない場所にも、新たな世界は築ける
のではないか。彼ならきっとそれが出来る、そう信じてあの場所へと走った。
キラ・ヤマトへと向けられた銃口。彼はもう明日の導き手ではなく、奪う側へと回って
いた。止めなければ。その思いが引き金を引いていた。
レイはデュランダルの明日を奪ってしまった。別の方法があったかも知れないのに、そ
してそれは彼の明日もそうであったのに。しかしあの一瞬の逡巡で、同じ欲望から生まれ
た存在であるキラ・ヤマトと、彼を射殺した後のデュランダルと、自分を信じて戦ってく
れたシンの明日を想ったのだ。
レイは意識を今へと引き戻した。何であれ、自分のしたことは許されない。自分という
存在を認めてくれていたデュランダルまでこの手に掛けてしまったのだ。タリアは優しく
抱いてくれたが、彼女まで巻き込む結果となったのは、やはり全て自分に責があるとしか
思えない。
もう一人の自分であるラウ・ル・クルーゼ。彼の魂もまたこの宇宙で散り、孤独の中を
彷徨っているのかも知れない。別の道を辿ったと思っていたけれど、やはり同じ道であっ
たのだ。彼の人は墓さえ作られず、その苦悩を知る人はきっともう誰もいない。同じ場所
でこうして命が尽きるのも、きっと運命なのだとレイは薄く笑った。彼に合わせる顔なん
て、もうないに等しいけれども。
誰にも縋れず、誰にも許されない。あるべき場所に収まった結果が今の自分なのだと、
虚無を映したようなこの空間を見渡した。
続く
職人さん乙。
続き期待してあげ
932 :
理由・2:2005/10/13(木) 15:52:28 ID:???
『レイ』
呼び声が聞こえる。目の前の空間が何かを模り、湾曲した。
「あ…」
鏡に映したように色付き姿を現したそれに、レイは意識を向ける。首を向けた、という
わけではないので「意識」を向けたのだ。
戸惑うレイの目の前で、「彼」は笑っていた。
「…可笑しいですか?」
「…ああ」
風もないのに波打つ髪に覆われ、彼の目元は見えなかった。ただ弧を描く口元だけが自
分を嘲っているように見えた。
「私は愚かなことをしました。貴方やギルに貰った恩を、全て台無しにしてしまった。笑
って下さい…叱って下さい」
堪らず口にした言葉を遮るように、白い手袋に包まれた手が頬に触れる寸前まで伸ばさ
れる。指先が何かを指摘するような形を取った。
「泣いている」
レイはハッと顔を上げた。あの時からずっと、自分は泣き続けている。泣くことぐらい
しか出来ない、無力な子供の表れであるこれを、レイは止められずにいる。MSの操作技術
においても、精神的な部分においても、自分は何一つとして「彼」の代わりを為すものに
はなれなかった。
「泣かせたのはギルバートか」
「違うっ…!ギルは何も悪くない…私が…!」
「お前はギルバートを何だと思っている?ヒトから生まれ、調整を受けた者とて完全なモ
ノになどなりえはしない。人を導く位置に立つ者であれ、いや、だからこそ悩みも迷いも
ある。選びえなかった道が見えていたからこそ、進めた足を止められない」
深淵ばかりが広がっていた足元に、ぼんやりとどこかの景色が広がる。モビルスーツが
飛散し、銃弾の飛び交うどこか見慣れてしまったようなそれは、国と国とが争う様子だっ
た。
「死んで贖おうと思っているのか?…それは楽なことだな。我等が足掻いても手に入れら
れぬ生を、お前は放棄してしまうのか」
「でも…でもラウっ!私は苦しいよ!もう耐えられない!ギルもきっと許してはくれな
い!」
「許されないと思うのであれば、尚更だ。足元を見ろ、そして聞け。ギルバートの成し遂
げたかったことをお前は知っているはずだ。愛しく傲慢なこの世界を今導こうとしている
者たちが一体どういう選択をするか、お前は生まれることのなかった世界の幻と共に見届
けなければならない。そして彼らに伝えるがいい、その道もやはり、我等という亡骸の上
に築かれたものであることを」
足元が崩れ落ちる。元々支えるものなどなかったのに、そこに重力が生まれたかのよう
に落下した。
「いや…っ!私もそこに…」
ラウに伸ばした手は届かない。しかし、見下ろすように笑う彼の顔を覗き込むことは出
来た。
「ギルバートが寂しがるようなら、久し振りに私がチェスの相手でもしておこう。それと、
レイ」
いつも頭を撫でてくれながら、見せてくれたあの微笑だった。
「お前は出来る限り遅く、ここへと来ることだ。そうすればきっと、来た頃にはすっかり
忘れてあの男も笑顔で迎えるだろう」
冗談っぽく笑う声だけが耳に残り、レイの意識はそこで途切れた。
913の人とは別の人間です。
理由理由〜と自分の中で整理したものです。しかし迷走中。
シンレイっぽいものはこの続きから。もう少し続きます。
ああ、ラウとレイの絆みたいなものが垣間見えて嬉しい…
本当にここの職人さん達には泣かせられてます
続き期待してます
936 :
理由・3:2005/10/14(金) 20:20:43 ID:???
【感覚】があった。自分のものである呼気と、それとは明らかにリズムの違う寝息が聞こ
えていた。薄っすらと目を開けたレイは、胸の上に突っ伏している赤い髪の女性を見つけ
た。力の萎えて上手く動かせない左腕から伸びた管を目で追うと、吊られた点滴がぶら下
がっている。レイが小さく身じろいだのを感じたのか、小さく唸った女性が瞼を上げた。
「あれ…」
まだ寝惚けているらしい瞳がレイを捉える。数度瞬き、それからガバリと体を起こした。
「起きた!起きたぁっ!」
その声には聞き覚えがあった。そして、その容姿にも見覚えがある。
「ルナマリ…」
言葉はそのまま彼女のふくよかな胸に潰された。彼女は抱き締め頬を摺り寄せ、半ば悲
鳴に近い歓喜の声を上げている。抱かれるままにしていたレイは、どこかで感じていた違
和感の正体にやっと気付いていた。彼女の顔つきや体つきが、自分の知る少女であったそ
れとは明らかに違っていたのである。
「ちょっと待ってて、みんな呼ぶから」
ルナマリアはドアの傍に備え付けられた電話機でレイの見守る中、恐ろしいまでの早口
で次々と連絡を始めた。映像通信機能のないそれでも身振り手振りがついてしまっている
あたり、余程の緊急事態なのだろう。ぼんやりとその様子を見守りながら、レイはルナマ
リアの言う「みんな」とはどういう範囲を指しているのか考えていた。
やがて一通り連絡を終えたのか、大きな溜息を一つ吐き出しながらベッドの傍に置かれ
た椅子へと戻って来た。
「10年よ」
突然そう切り出され、意味がよくわからず首を傾げる。おどけるように同じ角度に首を
曲げ、ルナマリアは微笑みながら涙を滲ませた。
「コールドスリープで10年眠っていたの。レイの体のこと、シンから色々聞いてるわ」
それから「みんな」が集まるまで、レイは彼女から今までのことを聞かされた。メサイ
ヤからシンと彼女に連れ出されていたこと、遺伝子欠陥の治療方法が見つかるまで冷凍睡
眠を施されていたこと、遂に治療方法が見つかったのでこうして目覚める処置が施された
こと…。
10年、そんなに長く眠っていたのか。まるであの日のことが昨日のことのように思い出
されるのに、世界は自分を置いて変わってしまったのである。
「シンったら凄いのよ。治療方法探してあちこち駆けずり回って、そして見つけたのがこ
の研究所で…。ここって結構前から遺伝子欠陥について研究していた施設らしくて、出資
者があのデュランダル議長なの!それと…誰だったかしら、それが偽名らしくて、ザフト
の関係者で故人だってことはわかってるんだけど…」
腕組して考え込む彼女に、レイは無言で頷き窓の外を見た。あの人たちにまた、救われ
たのだ。
職人さんGJ!!
続きあるのかな?期待して待ってるよ
続きかなり気になる!頑張ってくれ!!
職人さん光臨上げ!
なんかかなり過疎ってて寂しいな…
続き待ってるよ ノシ
私はその日、オーブからの難民を受け入れる船団が到着する宇宙港に行っていた。
オーブの難民、その中にはMS研究の一線で活躍する研究者もいる。その者たちに話を聞くのが目的だった。
「隊長、シャトルがついた模様です」
通信兵が告げる。
「分かった。すぐそちらに向かう」
宇宙港は人で溢れていた。オーブのコーディネーターの多くは今回の移住に参加している。
オーブのコーディネーターは裕福な者が多いから、そんなことも出来る。
「ん?」
その時私の勘が何かを感じる。透き通った、しかし酷く歪んだ何かを。
ふと、目線を横に向けると花壇で蹲っている少年がいた。
「こんなところで何をやっているんだ?」
「お墓を作っていたんです。」
少年は花壇の中に並べられている三つの石の見つめたまま言った。
「墓?」
「本当はみんな連れてきたかったんだけど、そんなのは無理だから、本当はマユだけでもと思ったんだけど・・・
それで、指だけでもと思って、食いちぎって持ってきたんだ。着いたら埋めてあげようって。そう思ってたから」
「・・・・・・」
戦争孤児、といったところか。連合のオーブ侵攻で本島は相当な被害がでたらしいが。
「ねえ」
「ん?」
「俺に力があれば、俺が強ければ、守れたのかな。」
「・・・・・・」
「それとも、死ぬのが運命だったのかな。」
少年は俯いたまま独り言のように呟いた。
「人とは他者より強くなりたい、と今の自分では出来ない何かを行いたいと思うものだ。
そしてそれこそが人の夢であり、望みであり、業だ。」
俺はいつの間にか話していた。
「その業の先にあるものが運命。死ぬこと、滅ぶこと。それが運命」
「滅ぶ・・・?」
「運命を見せてやろう。お前にも」
二年後)
二人の男が夜道を歩く。
「すっかり遅くなっちまったな。」大柄の隻眼の男が言う。
「ええ、迷惑をかけます。」青年が答える。
「いやいや、気にするなって。それよりも聞いたぞ」
「は?」
「任期が終わったら、オーブに戻ってあのお姫様と結婚するらしいじゃねえか」
「どうも、でも悪い気もするんですよ。まだ世界には色々問題があるのに、自分だけ」
「何を言ってるんだ。世界がどうだろうと人一人が幸せになっていけないわけがないだろう・・・・・・ん!?!」
急に隻眼の男が青年を突き飛ばす。
そして、銃声がし、隻眼の男の腹部から血が飛び散る。
「バルトフェルドさん!」
「逃げろ!!アスラン!」
「でも!」
「お前は生きなくちゃ駄目だ!」
再び放たれる銃弾はバルトフェルドの体を捕らえる。
「グッ・・・・・・早く逃げろ!!お前は・・・死んではならん!」
「・・・・・・わかりました・・・・・・」
「早くしろ!」
「はい・・・・・・」
青年は来た道を逃げる。が・・・・・・
その先にも影。
青年は銃を構える。
「オーブ連合首長国駐プラント大使、アスラン・ザラだな」影の声。
「なにものだ貴様ら!」
「人の業・・・・・・」
「なに!」
「業のもとに死ね・・・」
二発の銃声が鳴り響く。
倒れるアスラン
(死ねない・・・・・・今死ぬわけにはいかない。死にたくない、死んでたまるか。)アスランは頭の中で繰り返す
(死・・・・・・死にたくない・・・・・・今はまだ・・・・・・死に・・・たく・・・・・・・・・ない・・・カ・・・ガ・・・・・・)
バキューーン!!!!!!
影は倒れたアスランの頭を容赦なく打ち抜いた。
「お前にしては手こずったな。やはりオーブには思い入れがあるのか?」闇から声がする。
「いや。」
「そうかそれならいい。」
「後始末、よろしく」
「ああ。」
(翌朝)
俺は同じベッドで寝ているはずのレイの寝顔を見たことがない。レイは必ず俺より後に眠り、先に起きるからだ。
俺がどんなに早く起きても、それより早く起きている。不思議なものだ。
そんなことを考えながらダイニングルームに向かう。
「おはよう」レイの声だ
「ああ」
そういいながら椅子に座りテレビを見る
『先日のオーブ大使暗殺事件の続報ですが、警察当局は反コーディネーター系テロリストから犯行声明があったことを発表。
オーブにおけるコーディネーターの排除を要求している模様です』
「ルート3320か・・・」
「妥当なところだろう」
『最高評議会はイザーク・ジュール議員を中心とした対テロ特別委員会を設置し、今回の事件の原因究明を行う模様です。』
『ジュール議員は生前のアスラン大使とは友人関係であり、前大戦の戦友でもあります。』
『またオーブ連合首長国代表首長も昨夜未明声明を発表しました。これはその映像です。』
(画面に映るカガリ)『力や暴力では何も解決しない。私たちは戦後、対話によるコーディネーターとナチュラルとの共存の道を模索
してきた。そして今もその考えに変わりはない・・・・・・』
「さすが、アスハは綺麗事がうまいな」
「癇に障るか?」
「いや、人間というものを実感してるよ。本心は憎しみと怒りでいっぱいだろうにな。」
「・・・・・・そうか。それより、冷めるぞ」
「ん、ああ」
俺は目の前に出されたトーストを手に取った。
「シン、議長からだ」レイはそう言ってモニターに写す
「・・・・・・ザフトに赤服として配属・・・・・・か。なるほどついに・・・」それは終わりの始まりだった。
to be continued・・・
うお、ニアミス。神乙です!
今からゆっくり読みます。
いきなりのレギュラーあぼんにちょっと驚いたが乙。
なんかすごいのキタ!
お、思いきったのキタ…!!そうだよ、これ位思いきったことをTVでもやってほしかったんだよ!!!
………種世界の神様のお気に入り以前に金が動く世界は縛りが多すぎるから無理なんだろうけどorz
Σ(゚Д゚;エーッ!
まんまるろ剣の人忠編のパクリジャマイカ
まぁコレぐらい原作もはっちゃけたほうがシンが主役のストーリーに
しやすかったかもしれんが(;´Д`)
950 :
941:2005/10/17(月) 14:43:29 ID:???
>>949 わかってくれる人がいたかw
基本的に種死のテーマってすべてるろ剣の追憶編がカバーしてると思ってるので
アスラン暗殺パートはパロってみました。
今は反省している。
このスレも950か。
次スレどうする?立てるのだろうか。
もちろん立てますとも。テンプレとか作らないとね
いいとおも。シンプルかつ分かりやすい。
957 :
理由・4:2005/10/18(火) 11:12:50 ID:???
「そうそう、凄いのはこれだけじゃなくて…あ!来た来た!」
廊下の奥から怒鳴り声がやけにのろのろと近付いていた。どうやら時折足を止めては言
い争っているらしく、その上押し合いでもしているような物音まで聞こえてくる。
「『目を覚ましたら一番に会いたい』って言っていたのはお前だろう!」
「そんなこと言ったって!やっぱ実際その場面になると俺…」
スッと横に開いたドアの間から押し込まれるように、汚れた白衣にジーンズの青年がよ
ろよろと躓いたような格好で入って来た。
「泣いちゃいそう…で」
はたと顔を上げた青年が、ベッドの上のレイを見つめ、開いた口もそのままに固まって
しまう。それを見たルナマリアはにんまりと目を半月型にして笑った。
入って来た時の中途半端なポーズのままで多少わかり辛いが、青年の身長はギルバート
やラウより僅かに低いぐらいだろうか。少し少年ぽさの残る目元以外はすっかり大人の体
躯であった。遠慮もなくじっと無言で凝視し続けるレイから目を逸らすことも出来ず、青
年はゆっくりと上がったままであった片足を下ろし、だらしなく開いていた衣服とぼさつ
いた髪を慌てて整える。
「あ…あっ…その…」
みるみるうちに茹蛸のように赤くなって俯く彼の肩を、一緒に入って来た碧の瞳の青年
が宥めるように軽く叩く。彼らの顔にも見覚えがあった。
「もう一つ凄いって言ってたコト。シンったら自分で研究の手伝いもしていたの。始めは
何年かかるかわからないって言われて落ち込んでいたのに、十年に縮める勢いで頑張った
のよ」
言葉の最後は青年の手の平が塞いでしまい、「むぐっ」と間抜けな声が漏れ聞こえた。
「…シン?」
「うん、俺だよ!…やっぱ変わったかな」
確かめるように名前を呼んだレイに、シンは何度も頷いて見せる。
「いや…私だけ置いて行かれてしまったかと思ったが、変わりないみたいで安心した」
シンの手が緩んだ隙を突き、ルナマリアは塞いでいた手を下に押しのけ大きく息を吸い
込んだ。
「シンのヤツ、治療方法が見つかるまでどれくらいかかるかわからないとき、私が「お婿
に貰ってあげようか?」って聞いたんだけど、「レイが目を覚ましたとき、一人になっち
ゃうだろ」って言ったのよ」
慌ててまた塞ごうとしたシンの手を避け、彼女はドアへと駆けて行く。入り口付近で待
っていた碧の瞳の青年の後ろから、いつの間に来たのかシンと同じ白衣を着た紫色の瞳の
青年も覗き込んでいた。しかしルナマリアに部屋から押し出され、彼女の遠ざかる声を残
して静かにドアが閉まる。残された二人は呆然と彼らの去った入口付近を見詰めていた。
続き楽しみにしてます!
なんかこういうの好きだー(・ω・)
ネ申投下中にスマソ
ちょっと投下します
落ち逝くメサイア。
義父が側にいる喜びと初めて手に入れた母親の体温
レイは、今自分は幸せなのだと感じた。
ただ一つ彼に…ただ一人の愛した人にもう会えない事、それだけが心残りだった
(…大丈夫…シンはきっと私が居なくてもリナマリアが居る)
その感情に嫉妬は無く、ひたむきにシンの幸せだけを願っていた
(そう、私は父より彼を選んでしまった。彼の未来を)
「ギル、私は貴方と死ねて幸せです」
そうこれは、せめてもの償い
煙の臭いがする。もうすぐこの部屋も宇宙の塵に成るのだろう。それでも構わなかった
「…れ…い」
「はい、ギル」
苦しそうな父を見て懺悔の気持ちに駆られる。
「そこの…緑のスイッチを…押してくれ」
言われた通りにすると地面からガラスの棺桶の様なケースが出現した
「…これは?」
タリアが問うた
「タリア…それにレイを…」
「え?」
まさか…脱出ポット…?
「いやです!!私はここで一緒に死にます!!」「レイ…乗りなさい」「嫌です!!それに私はどうせ此所から出ても先は長く無い」
「レイ!!」
叱咤するようなギルの声
「…ッ…一人にしないで下さい…置いてかないで下さい」
「レイ…君は私達が居なくても一人ではないだろう?」
「!」
…シン。だだ一人愛した彼の名前を思い出す。
「それは…このメサイアからの脱出ポットでは無い。未来へ脱出するための装置…冷凍冬眠装置だ…」
『冷凍冬眠装置』それは何世紀か前に廃れた思想の筈だった。
しかし何故それが此所に
「レイ…すまない…私の力では君のテロメアの短さを解決出来なかった…だかきっと近い未来に解決する者が現れるだろう…だから…」
ギルバートは元からそのつもりで、こんな物を用意していたのだった。
「要りません!!そんなギルの居ない未来など!!」
「私は…君に見て欲しいのだよ…私の絶望した世界を。私の夢が成し遂げられなかった世界を…」
「で…も」
「君は選んだ筈だ。私が作る運命では無く、絶望の未来を…私の代わりに見てくれ……レイ…」
ギルバートは血の気の無い乾いた唇で、必死に語る
「ギル…それが貴方の意思なのね?」
黙って聞いていたタリアが、すっと立ち上がり冷凍冬眠装置に手を掛けた。
「来なさいレイ」
「…」
「私は、駄目な母親よ。今プラントにいる子供達を見捨てて、此所で死のうとしてるわ…でもね…最悪な私でも最後に希望を託してみたいの」
「ギル、お母さん…」なかば強引にケースに押し入れられたレイは涙のあまりに声が巧く放っせられなかった
「レイ愛してるわ」
「レイ…愛しているよ」
『ありがとう』
感謝の言葉は爆発音の最中、彼らに届いただろうか
消え逝くメサイア。
ポットの中で眠る守られた少女
『私は…生きるよ』
…その後20歳に成ったザフト軍人、シン・アスカが任務中に、そのガラスの棺を発見するのは、まだ先の話。
誤字ハケーン
リナマリアって…orz
>>962 誤字に気付かないほど良かった…
ガラスの棺かぁ…なんか白雪姫思い出してちょっと懐かしくなったよ、有難う
964 :
理由・5:2005/10/19(水) 12:12:42 ID:???
ルナマリアたちが去った途端、部屋はすっかり静まり返ってしまった。ベッドへと振り
向こうとしたシンは注がれるレイの視線を感じ、振り返り辛そうに頭を掻く。
「ルナのヤツ、余計なことばっか言ってさ…」
「余計なことなのか?」
「うん…まぁ…恥ずかしいって言うか何て言うか」
「恥じるようなことなのか?」
「あ!それは違う!」
「なら、胸を張れば良い」
やっと振り向いたシンを見上げレイが微笑んで見せると、以前と変わらぬ素直さで彼は
頷いた。そして、そんな彼の姿にレイは胸がしくりと痛むのを感じた。
メサイヤで最後の戦いが始まる前、レイは彼の優しさにつけ込むように自分の成し遂げ
られない夢を託した。大敗を喫した彼とザフト軍は、あの後一体どんな屈辱を味わったの
だろうか。全てを押し付けたまま置いて逝こうとしていた自分を、彼はこの10年間、どう
いう気持ちで見つめていたのだろうか。
自分と共にいたはずの二人はどうなった?そして世界は?自分の状況を把握するにつれ
次々と浮かぶ疑問を、目の前の彼にぶつけることは出来なかった。自分にとっては昨日の
ことのようでも、彼にとっては10年も昔のことだ。乗り越えた過去の苦痛を思い出させる
きっかけになるかも知れない。
「レイ、今、世界は変わっているよ。少しずつだけど、それでも変わってる」
シンはベッドの脇にあるテレビのスイッチを入れた。それは終戦十周年記念式典の様子
を放映していた。
『わたくしたちは忘れてはいけません。多くの人々が平和を望み、そして多くの犠牲の上
に今のわたくしたちがあるのだと。それは誰の上にも起こり得る悲劇。それを恐れるがゆ
えに起きた悲劇。もう繰り返してはいけない過ちなのです』
壇上から語りかける女性の左右に並ぶ席には、オーブ、地球連邦、プラントを始め、
様々な国の代表が並んでいた。
「ここにくるまでには色々あった。本当に色々。あの戦争の結果は散々だったけど、俺は
議長のやろうとしていたこと、ザフトの皆がやろうとしていたことは今でも間違いじゃな
かったって思ってる」
レイの杞憂をよそに、シンはぽつりぽつりと戦後のことを話し始めた。残ったザフト兵
たちは、まずプラントの復興に尽力した。「プラントを守る」、それはザフトに志願した
者たちの持つ本来の望みであったからだ。
-------------------------------------------------
ブツ切り投下ですまん。まだ続く。新スレは970あたりからかな?
agege
この先の長文の投下は新スレにしてもらった方がいい鴨
了解。
968 :
理由の人:2005/10/20(木) 15:55:06 ID:???
了解しました。ちょうど落とそうとしてたとこでした。
では新スレ立ったら一気に最後まで落とします。
HGレジェンドのパッケージ、背後にいるのはデスティニーか?(*´Д`)ハァハァ
理由のヒト、いつも楽しませてもらってます、ありがとう。
痔スレで投下していただくのを、wktkしながらマッテマス!!
言い忘れ。
次スレ立ちましたので、残りレスの使い方はお任せで
SS投下も良いのではないかと思います
続きもの以外は新スレの方がわかりやすいかもです
楽しみにしてますノシ
感慨深く1から読んでみた。
まさかこのときは、こんなにスレが続くとは思わなかったな…
職人さんたちよ、ありがとう。次スレでもどうか宜しく。
ついでに、どうせ梅だし聞いてみよう。女レイは処(ry
973 :
理由・6:2005/10/21(金) 11:05:39 ID:???
『あの戦争の最中、わたくしはある歌声を聞きました。それは臆病なわたくしに代わり、
平和を願い、求めた真実の歌でした。わたくしは彼女から、自分にも出来ることが、やら
なくてはいけないことがあるのだと教えられたのです』
流れ続ける映像をちらりと見やり、シンは急に真顔になる。昔と変わらないと思ってい
た彼の、年相応の顔つきだった。
「『オーブの理念』なんてものは小さな一国の中だから通用するものだ。それは世界に誇
れるものだと勘違いしちゃいけない。『強すぎる力が争いを呼ぶ』なら、自分の国の持つ
力もしっかり自覚しなくちゃいけないんだ。だから俺は、オーブの庇護の下にいる人間に
は言えないことややれないことを訴えてる。使えるものは何でも全部使ってね。それがき
っとオーブを守ることにも繋がる、俺はそう信じてる」
赤く荒れてささくれた指が強く握り込まれていく。それは強い力を持ちながら、たくさ
んのものを失った手だ。アカデミーから監視目的ではあったがずっとそばで見守っていた
レイは、彼の苦悩や憤りを知っていた。そして、彼がどれだけあの国を愛していたかも知
っている。
「ウズミ・ナラ・アスハの決断が俺の家族を奪った、これは紛れもない事実だ。ステラみ
たいなエクステンデット、レイみたいなクローン…俺は自分の目で見て、体験したことを
忘れない。そして伝えていくんだ、大声張り上げて」
『そして彼らに伝えるがいい、その道もやはり、我等という亡骸の上に築かれたものであ
ることを』
夢でラウが言っていたことをふと思い出す。レイが眠っている間に伝えられずにいたそ
れを、既にシンは10年間ずっとやり続けていた。ギルバートの遺志を、別のカタチで彼が
継いでいてくれたのだ。決戦間際のあの言葉を真摯に受け止め、今もこうしている。
「戦うだけじゃない、俺にだって出来ることがある。教えてくれたのはレイだ」
「私は…何も。それどころかお前を…」
「戦わせようとしていた」その言葉を言おうとする口を、先ほどのルナマリアのように塞
がれた。
「あの後、議長もレイも、俺を導いてくれていた人は誰もいなくなった。どうしていいか
わからなくて、明日なんて来なければいいって思ってた。でもお前を見つけて、目的が出
来た。俺たちを倒してまであの人たちが作ろうとしている世界、それがお前やステラが安
心して生きていけるような世界であるように、見守って行こうって」
そう言ったシンの笑顔は、あの頃の彼からは決して見ることの出来ないものだった。
「目を覚ましてくれてありがとう。これからもっと頑張れる。何があってもお前を守る」
いつの間にか流していた涙のあとにシンが触れた。レイが伸ばした腕に身を寄せ、シン
は横たわる彼女の負担にならないように抱き締めてやった。
「でもほんとに良かった。じいちゃんになってからじゃ嫌だったからさ」
「どうして?」
「10歳差ならまだ…って、思って…」
首を傾げるレイに、シンはますます顔を赤くするのだった。
--------------------------------------------------------
上手く纏まってないような気もしますが、とりあえず以上にて。
欲張り気味に色々補完してみました。みんな幸せになると良い。
>>972 汚れなき乙女希望。
ダークヒロインなら高潔な心に○×な身体もアリ(*´Д`)ハァハァ
>>972 どちらでも萌えるとか言ってみる
でもまあ…体は汚れても心は汚れないレイたんモエスw
自分の体を厭わないため、何人もの男と関係を持ったが、
最終的にシンに安らぎを見出すレイたんモエス
恐竜はなぜ滅亡したのか。
それは彼らが強くなりすぎたからだ。
生物というものは強くなろうとする。
生き延びるため、種を繁栄させるため。
しかし、その結果として滅びるのだ。
そしてたかが一種の生物が滅びたところで、地球には大した問題ではない。
【Dark In The Dark 一話・初陣】
(ザラ大使暗殺事件から2週間後・アーモリーワン)
「ねえ、聞いた?あたし達の隊長はあのエルスマン先生らしいわよ!」
ルナマリアはすこし興奮気味に言った。
ルナは俺とレイの軍学校からの友人であり、ザフトのエリート「レッド」の同僚だ。
多分ルナは、俺達の中で一番普通である。明るく、面倒見がよく、人当たりもいい。
いや、普通に見えると言った方がいいかもしれない。彼女はある意味では俺達よりも変わっている。
そして、レイはクラスメートの中で彼女にしか心を開かなかった。
「『ヤキンの撃墜王』ディアッカ・エルスマンか。妥当なところだな。」レイは答える。
「イザーク・ジュールの補佐をやっていたのが、今回の一件で軍に出戻りか。」
「シン、そういう言い方はないでしょ。これからあたしたちの隊長になる人なのよ」
ディアッカ・エルスマン。前大戦、ヤキン・ドゥーエの戦いでラクス・クライン側に付き、ザフト・連合のMSを合わせて300機撃墜した
まさに「撃墜王」。俺達は軍学校時代、一年間彼に射撃を教わった。
当時、射撃にのみ不安要素があったルナマリアは彼のおかげで飛躍的に技術をあげ、一時は俺とレイを抜いて総合一位の成績だった。
そして彼は、ラウの元部下であり、ラウを裏切った男でもある。
「とにかく気合を入れないと。これから忙しくなるんだから。」
そう、今俺達が向かっているのは対テロ特別部隊「ミネルバ」の創設集会だ。
俺達はその隊員に選ばれた。
「先日のアスラン・ザラ暗殺事件は決して突発的なものではない!、様々な武装集団・テロ組織が暗躍していた。
ザラ派、連合強硬派残党、反コーディネーター、枚挙に暇がない。そして戦後復興のためにそれらを野放しにしなければならないという
現実があった。暗殺事件はその結果だ!だから我々はテロに対して、ここに確固たる力をもってあたる!それがこの部隊
『ミネルバ』の存在意義だ!」銀髪の男は演説をする。
「御託はこれ位にして、実務的な話だ。まず、この隊の最高指揮権は、デュランダル議長との協議の結果、
このイザーク・ジュールが預かるということになった。これにより、ザフト本隊から独立した指揮系統、独自の判断による行動が可能だ。
また、戦艦ミネルバ艦長タリア・グラディス、並びに同MS隊長ディアッカ・エルスマンにはフェイスの称号が与えれている。
つまり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」集会はその後も続いた。
集会が終わり次第、各セクションのミーティングに入る。
といっても、基本的には半年以上前から準備されていた新造艦ミネルバとその部隊を移譲する形での創設であるため、
もう全てが詰めの段階である。MS部隊の隊長が変わった事以外は。
「よう、久しぶりだな、両手に花のシン・アスカ君」ミーティングルームに入ってきながらディアッカ、いやエルスマン隊長は言った。
「からかうのはやめて下さい」俺はとりあえず答える。こいつはこういうところが面倒くさい。
「まったく、羨ましい限りだぜ。俺の時の赤服なんか男が雁首そろえて四人だったもんな。ほんと、暑苦しかった。まあそのうち二人は死んじゃったけどね」
「アスランさんの事は本当に残念で・・・・・・」ルナマリアは気まずそうに言う。
「いや、気にするな。あいつも多くの人間を殺していたんだ。何時殺されても文句は言えない。俺も、だけどね」
「はあ」
「だから、お前らに言いたい事は一つだ。MSのパイロットのやる事は所詮人殺しだ。なったからには殺されても文句は言えない。
そのつもりで望むんだな。」
「さすがに撃墜王は言うことが違うな。」つい、口にしてしまった。
「お前も相変わらずかわんねーな、シン。もっともお前達の心配はあまりしてないんだぜ。まあ今日はこんなところだ。
俺はイザークのお守りがあるんでな。ザクの整備と新型の調整はやっておけよ。」
そう言って隊長は部屋をあとにした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ミーティングの後、ルナは妹(彼女の妹もこの部隊に所属している)のところに行った。
俺とレイはミネルバ内でMSの整備だ。
「どうしてあの男を隊長に選んだんだ」俺はレイに尋ねる。
「ギルの出した候補者の中で一番適任だったからだ。それに奴はルナマリアと相性がいい。それが重要だ」
「レイはルナが心配なのか?」ルナは俺達の中でもっとも「経験」が少ない。
「いや、心配はしていない。ルナマリアはこっち側の、引き金を躊躇なく引ける人間だ。ただ・・・」
「ただ?」
「いや、なんでもない。」そう言いながらレイは変な表情した。
レイは時々、笑っているような怒っているような、そんな顔をする。
「それはそうと、そろそろ投げたブーメランが返ってくる頃だな」レイは話題を変える。
「ああ、今週中にはな。問題は何が引っかかるか、か。」
「いや」
レイは髪を振り上げながら続けた
「もう来たようだな」
俺はこういう何かを決心したときのレイの顔がたまらなく好きだ。
「これは一体どういうことなのよ!!」ミネルバのブリッジでオペレーターが悲鳴の様な声を上げてあげている。
それもそのはず。基地への突然の攻撃。鳴り響くサイレンと爆発音。まさに異常事態であった。
そして、あろう事か基地を攻撃しているのは自軍の新型MSなのだ。
「落ち着いて状況を報告しなさい!」艦長はオペレーターに告げる。
「はい、三番格納庫の新型機三機、ガイア・アビス・カオスが何者かに強奪された模様です。」
答えたのはオペレーターではなく、その隣に立っていた赤服・・・ルナマリアだった。
「そう。で、被害の方は?」
「メイリン・・・」
「は、はい!MS部隊が応戦中ですが、体制が整わず不利なようです。」
「分かりました。MSの格納状況は?」
「ザク四機とインパルス一機です。」
「・・・・・・そうですか。」
その時通信が入る。
『ブリッジ、こちらバンガーのシン・アスカだ。俺とレイが出る。出撃の許可を!』
「・・・ということですが」
「出撃を許可します。出来る限り捕獲するように」
『了解』
「ルナマリア、貴方はMSバンガーで待機して。」
「はい。」
「本艦はこれより宇宙に待機しているであろう母艦を叩きます。総員発進準備!」
それが初陣であった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「フライヤーシステムの調整のためにインパルスだけでもミネルバに積んどいたのは不幸中の幸いだったな。」レイが言う。
「そうだな。俺が前衛でレイが後衛、それでいいな。」
「了解。・・・・・・死ぬなよ、シン」
「ああ、勿論」俺はコクピットを閉めた
「コアスプレンダー、シン・アスカ出る!」
ミネルバから射出される戦闘機が4つ。
そしてそれが空中で瞬時に合体する。
(・・・また戦争だ。守るために、勝ち取るために、命よりも大切なものを得るために、殺して、殺して、殺して、殺されて、
結局何も得られないのに。そして今度は本当に滅びる・・・・・・そうだろラウ)
to be continued
>>979 投下乙です!これも何かのパロなんですかね??
まだ20レス残ってるので、また何かあったら是非
981 :
パ:2005/10/22(土) 16:51:11 ID:???
>>980 今回はパロなしっす。
台詞回しがウテナっぽくなってるところが幾つかあるのは
仕様です。
いや、面白かったんだけど…。
>「まったく、羨ましい限りだぜ。俺の時の赤服なんか男が雁首そろえて四人だったもんな。ほんと、暑苦しかった。まあそのうち二人は死んじゃったけどね」
ラスティのこと、時々でいいから思い出してあげてください。
>>981 GJ!!!!
そして単に略してるのはわかってるけど
パってコテもワロスwwwww
age
地道に梅
986ならレイは本当は女の子
987ならシンとレイは結婚前提にお付き合い
988ならレイはシンによってメサイアから救出されている
989だったらシンレイ不滅
990ならシン主役レイヒロインで種死が作り直される
991ならシンレイで続編ができる
992ならシンがレイ(と結婚する)為に議長とチェスマッチ
993ならレイ生存の次回作でシンレイ運命プラン発動
994ならシンレイ裸ダイブ
995ならシンとレイの間に一姫二太郎。
996なら子供もまじえて続編へGO
997ならシンとレイは幸せ
998なら種キャラみんな幸せ
999なら世界中幸せ
1000なら・・・・・・
1001 :
1001:
゚・ *:.。. * ゚
+゚
。 .:゚* + このスレッドは1000を超えました。
゚ 新しいスレッドを立ててくださいです。。。
゚ /ヾー、
r!: : `、ヽ
l:l::..: :.|i: 〉
ヾ;::::..:lシ′ 新シャア専用板@2ちゃんねる
`ー┘
http://anime.2ch.net/shar/