キラ☆ヤマトの種な日記7冊目【七葉】

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1通常の名無しさんの3倍
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キラ☆ヤマトの種な日記6冊目【六葉】
http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/shar/1060075140/

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キラ☆ヤマトの種な日記5冊目【五葉】
http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/shar/1057769196/l50
キラ☆ヤマトの種な日記4冊目【四葉】
http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/shar/1057517463/
キラ☆ヤマトの種な日記3冊目【三つ葉】
http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/shar/1048351627/l50
キラ☆ヤマトの種な日記
http://comic.2ch.net/shar/kako/1034/10345/1034589073.html
キラ☆ヤマトの種な日記2冊目【ふたば】
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/shar/1040568003


キラ☆ヤマトの種な日記 作品集
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Palette/1181/1tane.html

〜〜お約束〜〜
日記です。
2通常の名無しさんの3倍:03/10/20 23:16 ID:R3J1agFO
2get
3通常の名無しさんの3倍:03/10/20 23:24 ID:???
乙ー、兼即死防止書き込み。
4通常の名無しさんの3倍:03/10/20 23:38 ID:???
お、新スレか。
>1乙カレー
5通常の名無しさんの3倍:03/10/21 00:00 ID:???
>>1
新スレ乙〜

それじゃ、
黒ラクス様まだ〜♪(AA略
6通常の名無しさんの3倍:03/10/21 00:28 ID:???
即死防止即興ネタ。
一時間のネタなので、過剰な突っ込みはいやんです。


CE70年代始めは非常に大きな変革のあった時期だった。
遺伝子主義で占められていた世界に環境主義というものが生まれたのがこの時期である。
コーディネイターとナチュラルの戦争は、環境主義の台頭とともに薄れていった。

CE70年に起きた戦争は遺伝子主義が引き起こした戦争であった。
ナチュラルにしろコーディネイターにしろ、遺伝子をいじくったコーディネイターがナチュラルよりも
上だと、考えていたのである。

戦争だけに限って言うなら、コーディネイターの本当の敵はナチュラルではなくブルーコスモスだった。
ナチュラルの敵は全プラントではなく、コーディネイターを新たな種とした、強硬派とザフトだった。
・・・不幸だったのは、連合の上層部とプラントの上層部が、それぞれ強硬派だったことだろう。

ナチュラルにはMSは扱えない、コーディネイターの優位性などという迷信もこの時期には
真剣に信じられていた。
本来遺伝子主義を否定すべきだった遺伝学者たちが、より完成度の高いコーディネイトを目指して
遺伝子主義に走ってしまったのだから、仕方ないといえば、仕方ないのかもしれない。
しかし、冷静に考えてほしい、本当にコーディネイターがナチュラルよりも優勢ならば、
なぜジョージ=グレンは、オリンピックで「銀メダル」だったのか?
確かに、銀メダルはすばらしい、しかし、銀メダルは一位ではない。
コーディネイターの存在を世に示したジョージ=グレンは、身をもってコーディネイターの優位性を
否定していたにもかかわらず、人類がそのことに気づくまでには数十年の時間を必要とした。
7通常の名無しさんの3倍:03/10/21 00:28 ID:???
確かに、遺伝子をいじることによって素養をもつことはできる。
しかし、努力しなければ何も手に入らない。
ではなぜコーディネイターたちはこの時代、ナチュラルよりも優位に立てたのか?
今の有力な学説は、環境論である。
70年代にはまだコーディネイトの技術は高価であった。
つまり、ある程度裕福でないと、コーディネイトすることはできなかった。
つまりコーディネイターは高い教育を受けることができた階層なのである。
あるいは、貧しい家庭がコーディネイトすることもあったが、その場合、子供は非常に期待を持たれた。
そういった子供達は親の期待に応えるため非常に努力した。
またプラントができてからは、コーディネイターとナチュラルを別に分けて考えるものが増えた。
コーディネイターにとって落ちこぼれてナチュラルと思われるのは最大の屈辱だったために、
コーディネイターたちは皆努力を怠らなかった。
才能を伸ばすために努力しなければならなかったのか、才能を伸ばさなければならないから
努力したのか、とちらにしろコーディネイターに生まれた時点で、努力は義務付けられていた。

これだけでは、遺伝子と努力しなければならない環境、どちらが大きな原因かは判断できない。
しかし、70年の戦争時ザフトで最も優秀なパイロットと言われたラウ=ル=クルーゼは、
ナチュラルだった。
彼は補助OSなしでMSを扱えたし、歴代上位の撃墜数を残している。
つまり、遺伝子主義は幻想に過ぎなかったのである。
ラウ=ル=クルーゼが別の道を歩んでいたなら、あるいはもっと早く環境主義は広がり、戦争の被害者
は減ったかも知れない、しかし、彼が選んだ道は、ご存知の通りである。
遺伝子主義を完全否定できた男が争いの道を選んだために、戦争の一時終結後、ラクス=クラインや
サイ=アーガイルといった平和活動家たちが苦労することになった。
8通常の名無しさんの3倍:03/10/21 00:28 ID:???

今ではジョークにしかならない「最高のコーディネイター」という言葉もこの時期には頻出している。
例えば筋肉ひとつとっても、遅筋と速筋がどの割合であるのが最高なのか?
そんなものは決めようがない。
病気な体よりは、健康な体がいいだろう。
人の体にはベターはあってもベストはない、では最高のコーディネイターとは何なのか?
「最高のコーディネイターとは?」
「髪の色から、体格、素養、果てはモノのサイズまで親に完全に狂いもなく決められた、哀れな人のことさ」
80年代に一時期はやったブラックユーモアである。


coordinate:調整する
コーディネイトとは遺伝子の調整であって、拡張でも向上でも改良でもない。
ただ単なる調整である。
人々にそのことが浸透しきったのは80年代に入ってからである。
本当に人々はもっとはやく気づくことはできなかったのだろうか?


      「CEの時代史」の70年代のページより

9ある退役将校のつぶやき:03/10/21 00:29 ID:???
最愛の娘を失って以来、もう何年が過ぎただろう。
生きていればあの娘も今頃、子育てもひと段落し、自由に飛びまわる
年代になっていたことだろう。
思えば、あの戦争の決着は暗黒の時代の始まりだった。
あの戦争で生き残った最高のコーディネーターとかいう少年の遺伝子。
そして、SEEDという人類を超越した新たな因子。
金に余裕のある人々は、争って追い求めた。結果はどうだ。
今や資産家の師弟が通う学校は、まるで養鶏場そのものだ。
男は、どいつもこいつも鳥頭で、感情的。それでいて運動能力、知力は抜群。
そして女はといえば、すでにこの階級の象徴となってしまったが、美しい
顔立ちに人間離れしたピンク頭だ。
ますます広がる貧富の差。特権階級の一様化。この動きを止めることの
できるものは、もはや、この世界には存在しない。
ブルーコスモス運動は、まさに慧眼であった。そして、その盟主アズラエル。
彼を失ったことは、人類最悪の出来事であった。
しかし、この老いぼれにはもはや関係のないこと。私の死期も、もう間近に
迫っている。…ナタルよ。あと少し待ってておくれ。もうすぐお前にも会える
だろう。
10通常の名無しさんの3倍:03/10/21 00:38 ID:???
うわ、読み直したらめちゃくちゃだ・・・即興なんかやるもんじゃねーな。

もっと推敲すればよかったよ・・・すまんね>ALL
1110:03/10/21 00:40 ID:???
っと、10は>>6-8についてです。
かぶるなんて珍しい・・・新スレだからかな
12通常の名無しさんの3倍:03/10/21 01:29 ID:???
>>1
スレ立て乙。

13通常の名無しさんの3倍:03/10/21 02:25 ID:???
>10
そうでもない。面白かった。

まぁ、頭の中で「カノッサの屈辱」風にちょっとばかり変換しながら読んだんだけど。
歴史書風に綴ってみるのも面白いんじゃないだろうか。
14通常の名無しさんの3倍:03/10/21 11:55 ID:???
乙保守
15通常の名無しさんの3倍:03/10/21 17:02 ID:???
即死回避保守
職人さんがんばれ〜
16通常の名無しさんの3倍:03/10/21 17:05 ID:???
このままだのペースだと即死しそうだな
17通常の名無しさんの3倍:03/10/21 17:59 ID:J15Ozint
>>10
これを読んでから再放送見ると、コーディーは器用貧乏が多いからな。
18通常の名無しさんの3倍:03/10/21 18:15 ID:???
                   ,.-──-、
               _,,,.ノ      i        r 、         ,.-、
             ,/" 、 rー、        ヽ__     |ヽヽ       ,/,,/
           /    ヽ|  _ヽ, 'i       `、   |││   ,/ ,/
           i    __ゝ| "フ丿---t    i   丿| し -''" ,/     __
         __|   r' ∠_| " ∧-='"ノ   |  /  `"     -(___,,...-'' _)
       ,/" _ノ λt__, __  <,_,> ~_|   f   |           __,,,,-;;"-'
   λ  !,─'"    i ̄ ^'--'~  | <ノ丿  |  丿         / _,,-='→
    ( `-''"    _,,-'')_ ___|-─/jヽ─-|丿  ノ /         ,/_,,-''"
    ゝ,__,,--''   (!ヾ    ,___'_ ゝ-'' -'''")i |         / ̄
   ノ  /   /    ヽ     -- ` ヽ二ノ ヘ-l       /
    (("二∠-─--,,,,,,,ト ヽ-、     iY´/   \    ,/ 
     `/~    ヽ、  へ  =`'─ ''''"//      \  |   
     /        ヽ/^'''-\_|ヽ  /         \ 
    /   _,,-───-|    ヽ | /          /
    | ,/"/ ̄ ̄ ̄  ヽ    /           /
    | / // _,,.-''~~   | ,,/~           /仕方がない。要領稼ぎの為に特別出張しよう。
    ||,///-''     _,,/l /          /\
    |│| !   __,-─'   //|         / ヽ_ \
    ヽ─|  _,,-''      // |        /   "''-i\
      / /        / | |   _-- /        ヽ
      / /|        | |___二=''''--''~~/          |
      | | |        |___,,..-'''/  丿          |
      |  !             / ̄ ̄'''--''' ̄''-...,,     |
19容量稼ぎ@キラ日記(裏):03/10/21 20:09 ID:???
○○年○○月○○日
 アスランから「トリィ」というロボットを貰った。
 こんなに小さいのに重力下で単独飛行できるなんて、一体どういう仕組みになっているのだろう?
僕だってこうみえてもコーディネーターだ。考え得る限りの仮説を立ててみたが、なにやら所持者の
健康を害する恐れのあるような機構しか思いつかない。人体に無害なシステムでこんな小さな飛行
機械を作り上げるなんて、やっぱりアスランってすごい。

○×年△○月○□日
 ヘリオポリスにザフトのモビルスーツが侵入してきた。資料を通して知ってはいたが、こうして目の
当たりにするとやはり凄い。コロニーの重力下であんな大きいものが二足歩行できるなんて、人智
を超えた未知のテクノロジーの匂いがする。見とれていたら逃げ遅れそうになった。逃げそびれて
ショボーンとしていたはずが、いつのまにか女の人の上に座っていた。しかもモビルスーツのコクピット
の中だ。さっきアスランに会ったような気もするがキニシナイ。
それよりも問題は今のこの状況だ。肩甲骨のあたりでムニュムニュしているこれは・・・・操縦桿を握って
モビルスーツを操作すると、これがまた・・・・・・・・・ハァハァ。
 ふと気がつくとヘリオポリスが大変なことになっていた。全くザフト軍ときたら、なんて酷いことをす
る奴等だ。まあ、それはそれとしてとりあえず逃げることにしよう。

○×年△○月○△日
 今日アークエンジェルの中を怪しげな女の子が徘徊していた。何が怪しいって?・・・・髪の色が
よりにもよってピンク色だ。おまえはアン・ルイスか、と小一時間問い詰めたいところだが、今は
心配なことがあってそんな元気は無い。このところ倦怠感が酷い上に、抜け毛が多くなっている。
宇宙酔いとストレスだろうか?肩にとまったトリィが僕を心配しているかのように顔を覗き込んで
くる。トリィ、お前はいいコだね。
20通常の名無しさんの3倍:03/10/21 21:10 ID:???
1話の冒頭をシーンを見て思った。
連合もザフトも、腕の良い一線級のパイロットは開戦後暫くしてほとんど
戦死してしまったんだ、と。

結局、後に残ったのは、二流三流の腕前しか持たない少年兵ばかり。
それでも戦わせないとイケナイ訳で、その苦肉の策が「赤服」を与えて
エリートだとおだて上げて戦わせるシステムだった、と。

>10じゃないけど、開戦から生き残ってきた(恐らく一線級の腕を持った)
クルーゼが赤服を上回り、最高を謳われたコーディネーターを圧倒し続けていたしねぇ。
○月×日
訓練課程を終えた私は、どうやらトップクラスの成績だったらしい。
支給された軍服は、一般兵の緑では無く、赤。
配属艦は、ザフトの英雄クルーゼ隊長の乗艦ヴェサリウス。
あまりのことにちょっと自分でも信じられない。思わず試着して、鏡の前で
敬礼してみたりして、自分でもちょっと浮かれていると思う。
この制服に恥じないパイロットになれるよう、頑張ろう。


○月△日
制服に袖を通して、ヴェサリウスに着任。
髪型も、士官学校時代とはちょっと変えて、後ろで縛ってみた。
ヴェサリウスも無重力区域が多いから、普段からこの髪型でいないといけないかも。
アデス艦長は邪魔だし洗うのに水がたくさん必要だから切れ、と言うのだけど、
クルーゼ隊長は笑って許可してくれた。やっぱり、せっかく伸ばしたのだから切る
のは勿体ない気がするし・・・。

そういえば、クルーゼ隊長は凄く綺麗な紅い髪の子を連れていた。
パイロットでも無いみたいだけど、何者なんだろう?
○月×日
叛乱艦エターナルを追って、L4宙域の廃棄コロニー、メンデルに出撃。
私の初陣だ。やっぱり緊張するけれど、こちらはヴェサリウス以下ナスカ級が3隻。
負けることは無い、と思う。
でも、どうして国民的人気アイドルのラクス・クラインがこんな暴挙に出たのか、
私には分からない。

あの紅い髪の子は、ブリッジクルーでも無いのにミーティングに参加していた。
ほんとうに何者なんだろう? ジュール議員の息子さんは、あの子がナチュラルだって
私に教えてくれたんだけど・・・。ナチュラルであんなに綺麗なのはちょっと反則だと思う。


○月◇日
メンデル宙域の戦いが終わった。
ヴェサリウスが撃沈された。
私の部屋や、持ち込んだ私物もぜんぶ宇宙の藻屑だ。
ディスクに入れてコクピットに持ち込んでいた、この記録だけがヴェサリウスの形見。
謹厳だけど実直なアデス艦長や、せっかく仲良くなったオペレーターの子とも、もう
二度と会うことはできない。
・・・戦争、というのがどういうコトなのか、やっと分かった気がする。

私のジンはジュール議員の息子さんのデュエルと一緒に、僚艦に収容された。
初陣の敵は、オーブ製のMS。結局、一機も撃墜することはできなかった。
こんなことでは、私は“赤”を着る資格なんか無い。そう思っていたけれど、
ジュール議員の息子さん・・・イザークさんは、そんなことは無いって言って
くれた。生き残っただけでも大したものだ、って。

彼の顔の傷は、宿敵と追っている連合のMSに付けられたものらしい。
そんな人の言う言葉だから、重みがあると思う。
○月◇日 追記
クルーゼ隊長の連れていた紅い髪の子は、ほんとうにナチュラルで、しかも
地球連合軍の捕虜だったらしい。彼女は戦闘前に救命ポッドに入れられて、
地球軍の戦艦に向けて放り出され、どうやら無事に保護されたとのこと。

あの子がナチュラルだった、というのは少し驚いたけれど。
ほとんど居ないヴェサリウスの生き残りなのだから、せめて死なないでいて
欲しい。自分でも少し変かな、と思うけど。何だか彼女には、こういう戦場
が似合わない気がずっとしていたのは、正解だったかも知れない。
24幼年学校アスラン日記:03/10/21 22:48 ID:???
△月×日
今日プールの授業の後にキラがいきなり着替えがないと騒ぎ出した。
ギャーギャー言ってる間に、休み時間は終了してしまった。
結局キラは海パンのまま授業を受けた。
馬鹿な奴だ。せっかく俺が盗まれないように着替えを隠しておいてやったのに。
その後、キラに海パン野郎というあだ名をつけてやった。
キラはこのあだ名が気に入ってくれたらしく、泣いて喜んでくれた。
いい事をした。
25幼年学校アスラン日記:03/10/21 23:24 ID:???
□月○日
今日、給食に納豆が出た。キラと納豆とみかんと交換した。
ちょっと嫌な顔をしたように見えたが、キラは納豆が大好きらしくじっくりと味わっていた。
その目には涙が浮かんでいたような気がする。
泣くほどうまいのか。いい事をした。
そんなキラの為に、クラスの皆からいらない納豆をもらってキラにあげた。
キラは、俺やクラスの皆の優しさに感動したらしく、うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ と、変な声で号泣していた。
でも、キラ。先生と一緒に八時まで残って食べるのはやりすぎだぞ。
26通常の名無しさんの3倍:03/10/22 01:13 ID:???
>>23
あの幻の赤服か。結局、顔が出なかったな・・・
27通常の名無しさんの3倍:03/10/22 18:11 ID:???
;;;;;;;;;;;' ‐ - .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:',
;;゙;、-"      ` ' ' ´   ` `', ' ' '、:.',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',:',
;;;;;;;;i'、              ',  ',:..',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',:',
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;;;;;;;;|.l::     .,-.、     -::;;;;!.  ',:.:',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:. - ' //
;:;:;:;;!;:::    ,r",r':::゙:::''‐,-..,,,,_     ',:.,',:.,:.,:.:.::. - ' "  _,,.-" 起死回生の為に参上!
';";;;;;';、    '、 ゙'-、:::::::::l ゙、゙、''゙'i'ヽ    ,'   _,,,...-‐'、i;i" .|   お前ら再放送見ろよ!
:.::::::::l;;;゙'、    ゙''-、゙'-:;::-、ヾ,‐'''t:jフメ--‐‐''''、"ヽ''"ヾi::i;;i. .i  
:.:.::::::i;;;;;;;;;゙'-、     ゙'-、゙-:;ヾ `''"´ ..:::::::::::. ゙、    .:i;;i! .i、  _,,,...---..、、,,,_
;;;゙'、:.:l;;;;;;;;';.:.:.:.゙'-、     ゙-、゙'':;ヽ    ::::::::::: ,>   .;:';;;' .,';:;゙'、゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙;';,、
:、;:::':::;゙'i;;;;;;i.:.:.:.:.:.:.:゙':-、.   ゙''、゙'、        _,., ...;:';;;;' .,'::::::::::゙、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙',、
::::゙:-:、 .l;;;;;;';.:.:.:.:.:,;,;.:.:.:.:゙':、.   ゙'、゙'、 ┌‐=''''"./:.:,';;;;;',. ,,'!::::::::::::::゙、;;;;::.:.:.:.:.:.:.:::;;;;;;;;;;;;;;゙'、
::::::::::::゙:-、;;;;;゙';;;;'゙;;;;;;;;゙-、.:.:゙:、   ゙'、゙';;. ゙''ー=‐";;;:;':;;;;;;;ノ,.',':,:..:..:..:.:.:.:',:;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::;;;;゙'、
:::::::::::::::::::゙::..、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙';-:,;'.,    ゙'、゙'.、;;;;;::::: -_,,‐'. -'"/ ',',: : : : : :.',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::゙.、
゙':::;:::::::::::::::::::::゙:::、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i     ゙,''ー''''''" _,,..-‐"V.:;;;;',:',: : :.:::::::',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゙'、
28通常の名無しさんの3倍:03/10/22 20:19 ID:???
まあアレだ。
前スレ埋め立ててから書け。
29通常の名無しさんの3倍:03/10/22 21:31 ID:???
>28
状況を理解しないナチュラルが

即死回避って何キロだっけ?
30通常の名無しさんの3倍:03/10/22 21:35 ID:???
たしか32KBのはずだ
31通常の名無しさんの3倍:03/10/22 22:56 ID:???
まだ18KBか・・・
先は長いなぁ。
○月▽日
プラントのあるL5宙域、ヤキン・ドゥーエ要塞まで戻って来た。
旗艦ヴェサリウスを失ったクルーゼ隊は解散となり、隊長はザラ最高評議会議長の
傍付きとなるらしい。左遷のような気もするし、そうでないような気もする。

私の処遇は、まだ決まっていない。
ただ、先に新型MSの支給があった。「ゲイツ」という名前の機体。ジンと違って
ビーム兵器を標準で装備しているのは心強いと思う。メンデル宙域では、敵ばっかり
ビーム兵器を使ってきたから、正直、火力負けしていたもの。
さすがに新型だけあって、整備兵の人曰く、これさえあればザフトの勝利は間違い
ない。だそうだ。

でも、ここに来ていきなりの機種転換は、ちょっと辛いと思う。


○月☆日
転属命令が出た。ヴェサリウスのもう1人の生き残り、イザークさんを隊長とする
ジュール隊が新たに結成されることになり、私は副官ということらしい。実力が
認められたのか、それともお飾りなのか、ちょっと勘ぐりたくなってしまう。
でも、イザーク隊長と私以外は、短期間の訓練しか受けていない、MSを動かせる
だけマシという新兵ばっかり。私も新兵だけど、彼らは輪をかけて酷い。いくら
新型のゲイツで編成されていても、これでは……と、ちょっと不安になる。


○月−日
変な噂を聞いた。
私がジュール隊に配属されたのは、隊長が「もう赤服で一人ぼっちはごめんだ」と
ジュール議員に泣いて頼み込んだから、なのだそうだ。幾らなんでもそんなことは
ないよね・・・。でも、気になったので隊長にそれとなく聞いてみる。

あっさり一蹴されました。
でも、あの一瞬、思い出し泣きしそうになったの。私、忘れませんから。イザーク隊長。
◎月×日
ジュール隊編成にともなう、一通りの訓練が終わる。
ここに来て、どうにかうちの隊も戦えるんじゃないかって自信が持てるようになった。
やっぱりイザーク隊長のように、死線を潜り抜けてきた人がリーダーだと、みんなの
練度が上がるのも目に見えて分かる。私は・・・どうなのかな。メンデルの時よりは
マシになったと思いたい。

そういえば、1つ気になったことがあるので、イザーク隊長に聞いてみた。
なぜ隊長は新型のゲイツでなくて、地球軍の開発したもう旧式のデュエルに乗り続ける
のだろう。確かにPS装甲があってビーム兵器も使えるからジンよりはマシだけど、
ゲイツに比べれば見劣りしている気がするもの。

そうしたら、イザーク隊長は笑ってこう答えた。
「お前ならともかく、デュエルを使いこなせるのは、この隊では俺だけだ。それに、
 俺がデュエルに慣れているように、お前はゲイツに慣れて来た。だから気にするな」

・・・これってどういう意味なんだろう。
確かに、私は一通りの訓練は受けているし、イザーク隊長に見せてもらった諸元を
見る限り、デュエルを扱うこともできると思う。けど、これだと隊長がゲイツでなく
デュエルに乗る理由がやっぱり分からない。


◎月×日 追記
整備兵の人から聞いた話。
イザーク隊長にもゲイツ支給の話はあったらしい。けれど隊長は、俺がデュエルを
使い続けるから、その分のゲイツは新兵に回してくれ、って言ったのだそうだ。

傷をつけられた地球連合軍のMSにこだわっているからだ、ってその整備兵は笑って
いたけれど・・・。そうじゃない。私は、そんなんじゃないと思う。

機会があったら、またイザーク隊長に聞いてみよう。答えてくれるかどうかは、
ちょっと分からないけど。
34通常の名無しさんの3倍:03/10/23 02:32 ID:???
>>33
遺作、おまいって奴は・・・(TдT)
35通常の名無しさんの3倍:03/10/23 02:42 ID:???
>>21-23 >>32-33
面白いにょー!
36通常の名無しさんの3倍:03/10/23 05:14 ID:???
いつかの話で、整備兵にゲイツで活躍うんぬん言われて
苦い顔をしていたのは、新兵の行く末を案じていたからか。
グッジョブ(ー)b
37通常の名無しさんの3倍:03/10/23 18:00 ID:???
ますます男前度の上がる遺作…いいねえ。
でもデュエルへのこだわりってちょっと知りたい。
背中で語っているような気もするけど。
◎月▼日
信じられない。信じたくない。信じない!
ボアズ要塞が破壊された。落ちたんじゃなくて、破壊されただなんて!

地球連合軍が核ミサイルでボアズを壊したなんて、何かの間違いに決まってる!!
◎月▼日 追記
・・・ボアズ要塞が破壊された。これは、ほんとうのこと。
すごく見苦しいことを書き殴ってるけど。まだ涙は止まらないけど。この記録は
残しておこうと思う。今日の気持ちを、忘れないために。

最初に連絡が入ったのは、ちょうどこの記録を続けようと思っていたところだった。
分かったのは、ボアズ要塞に地球連合軍の艦隊が攻撃を仕掛けてきたこと、彼らが
どういう魔法でか、核ミサイルを撃ったこと。そしてボアズ守備隊がほぼ全滅した
ということ。

すぐに私は、イザーク隊長に呼び出された。
相当動転してたと思う。髪の毛がばさばさして気持ち悪かった。でも、隊長の顔色も
すごく良くなかったような気がする。

2人で手分けして司令部や偵察隊と連絡を取って、情報を集める。
それと隊長は、とりあえず他の隊員には別室で待機を命じてある、と言ってくれた。
もしかすると、それは隊長なりに気を使ってくれたのかも・・・。私の気のせいかも
知れないけど。でも、詳しい情報を集めれば集めるほど、私は自分の涙腺が壊れるの
を止めることができなかったから。

・・・ボアズ要塞には、私の同期の子たちも大勢いた。
最終試験で一緒に戦って、同じくらいの成績だったのに緑服で。「だったら先にボアズ
で出世して、お前を部下にしてやるさ」なんて強がってたアルバートも、MS操縦は
下手だったけど、よく気がつく子で演算処理は天才的で、管制官に任命されたと思った
らいきなり司令部付きに大出世したクレアも。
◎月▼日 追記(続き)
なんにもできずに、核の炎に焼かれて死んだんだ。
あの、ユニウス7の悲劇と、同じように。
状況をまとめ終わった時、私はもうボロボロに泣いていた。
結局、そんなになってもイザーク隊長に出せた報告は、ボアズ要塞は地球軍に核を
撃たれて壊されて、守備隊がほとんど全滅したってこと。生き残った兵はほとんど
ゼロ。そして地球軍はいまにもここ、ヤキン・ドゥーエに進軍を始めようとしてる。
たったこれだけ。

情けない。こんなんじゃ私、ほんとうに副官失格だ。
この赤服だって、これじゃただの飾りだよ・・・。

だからかな。イザーク隊長は、気がつくと泣きっぱなしの私を置いて、ブリーフィング
ルームに行ってしまってた。後から聞いた話だけど、隊長は動揺してる皆をちゃんと
落ち着かせて、
「地球軍がプラントを攻めて来る時、最後の盾になるのは俺たちだ。だから泣いてる
 暇なんかない」
なんて言ったらしい。

それって、私のことなんですか、イザーク隊長・・・?
分からない。分からない。分からない。

でも、分かったことがある。
私は・・・。こんなことをする地球軍を、ナチュラルを、絶対に許さない。
それが、何もできずに死んでいったみんなに、私ができるたった一つの約束だから。
◎月■日
地球軍の艦隊が、ヤキン・ドゥーエ要塞の目と鼻の先に迫って来てる。
彼らはどこからかNJC技術を入手して、それで核ミサイルの封印を解いたらしい。
そんな技術、ナチュラルがこんなに簡単に実用化できるとは、ちょっと思えない。

もしかして、もしかすると・・・。
ラクス・クライン。彼女が地球軍にNJC技術を渡した?

実際、上層部ではクルーゼ隊長を始めとして、そんな見解が通説になってるらしい。
どうしてプラントの歌姫が、プラントの人たちを殺すような技術を敵に渡すのか。
私には分からない。
でも、これがほんとうなら、私は裏切り者のラクス・クラインを絶対に許さない。
彼女を取り逃がしてしまったのは、他ならぬ私たちなのだ。

こんな状況だから、とうぜん私の所属するジュール隊にも出撃命令が下った。
私たちの隊の任務は、プラントの直接防衛だ。近づこうとする敵のMSを、MAを、
1機たりとも通さないこと。

簡単なようで、これはとても難しい。
確かにメビウスなんか、ゲイツの前に出てくることもおこがましいくらい性能差が
ある。地球軍のMSにだって、この機体で負けるつもりはない。旧式化した戦艦の
対空砲火になんか、当たる方がどうかしてる。けれど、それでも、たった1機でも
プラントの玄関まで連中を通してしまったら、私たちの負けなんだ。

絶対に負けない。負けられない。
新兵だなんて、もう言っていられない。
プラントを守れるのは、もう私たちだけ。そして私はプラントを守るための軍人で、
“赤”を着るだけの力と、責任があるはずだから。だから、この赤い制服と・・・
イザーク隊長の名誉にかけて。

私は、戦いに、行ってきます。
42通常の名無しさんの3倍:03/10/23 23:34 ID:???
>>38-41
遺作もイイが、
名無し君もイイじゃないか!
死ぬな!生き残れ!!
43通常の名無しさんの3倍:03/10/24 00:03 ID:???
ここに来てあの名無しの赤服がキターーーな。
がんばってくれい。
44通常の名無しさんの3倍:03/10/24 03:41 ID:???
生き残って戦後を見つめてくれるといいな…名無し…
45あるメモリー:03/10/24 08:50 ID:kFJr0j0Y
●月●日
ボクは死んだ




ボクは、ヘリオポリスと言うコロニーの中で生まれた。
46通常の名無しさんの3倍:03/10/24 19:46 ID:???
>45
火垂るの墓っぽい
47通常の名無しさんの3倍:03/10/24 21:53 ID:???
○月×日
今日も一人、良い男が恋人がいると発覚した
これで、モルゲンレーテ社にいる男の98%は、壊滅した事になる
……もっとも、その98%の内の何%は、除外だったんだけどね……
なんで、あたしが声を掛ける前に先に取られるのよ……
本当、良い男ってすぐに女の人がよりつくのね……
……アサギも同じような事を言ってたっけな
そういえば、こないだジュリはエリカ主任からの任務で、
宇宙へ行って、ターゲットのP02を持ってるジャング屋に接触して、
ドロボーさんとかスパイの真似事をしてくるのよね――
何人が男の人がいるそうだけど……女スパイが活躍する映画みたいに、色気で騙すのかな?
ジュリもメガネを外すと、顔が変わるからなぁ……
……ロウ――って言う名前だっけ?P02を動かしてるのって
でも、ずっとMSの訓練をしてるあたし達ですら、のたくさと動かすのがやっとなのに、
ジャング屋がそう美味く動かせてるのかな?
――けど、P02の活躍の情報は、あたしにすら届いてる
同じく、P03を所持しているサーペントテールのガイという人の活躍と共に
もっとも、彼はコーディネイターという事らしいけど……
ま、だから騙しにくい事も考えて、ジャンク屋のアストレイを狙った訳だが……
さてさて、持って来れるかな?P02を――
おまけとして、ロウの心を虜にしたっていうお土産付きで♪
ジュリ、頑張ってね♪
今日の日記終り!
登録者名マユラ・ラバッツ、パスワードは―――
48通常の名無しさんの3倍:03/10/25 01:26 ID:BYcDXDTk
               \ \ _,.〉-─ - ._
               _,.>-ァ'"       ヽ、
             _/  ∠       ,. -‐ `ー、_
             \/ /  ,. -‐ ァ ,. - /  ヽ、
              > / /  //   /       ヽ
               ̄レ'/,.-‐フ-/,. -イ イ //ヽ     ゙、
                | /ィrュ∠-"   レ'|    ヽ    ゙、
                   r/、f;::。〉   __-、| /| ト、l     |
                /  ゙゙'    ヽ `'V、 リ      ト、
    ト、/l、,..-、_,. へ,.へl    ;'    ィr=ッ、 `l /}  ノl ノ  `ゝ
    ⊥/ l/--->     `、  、.      〈:。ン!  〉  }ノ .ノ ハ    \  
  / _ス^ヾ'"<   \、  〉 `` ー     `‐  /,.イ   ノノ\   ,.r、| お兄ちゃん達、即死回避お願いします  
  ' てゝ \_ヽ | _     / / ヽ、      _,.ー- .ソ-‐イへ、 \ ノ
   (っト   \!ヽ|`ー、/ /_,.-|` ー---‐'" 〉7"      \| ̄
   ヽ(     /   `ー- 、_l    _,. -''"`ー`- 、
    `ー 、__ノ         `ー-'-─'" ̄`ヽ、》
        レ'                    l'"
          ̄`ー-、                l
         ,. 个  \             /
       ,.イ   |    ヽ、          /
      f |   \  〃 `ー- 、_,. - ─''1~
      |  | ,. へ>"r-、_   t     | |
        |  `  ノ  j   `ー-‐'´`ー''T"
49通常の名無しさんの3倍:03/10/25 01:44 ID:???
50通常の名無しさんの3倍:03/10/25 04:06 ID:???
    / / /        VVヽNヽ 、ヽ
   ./レl_/lリ/         | l! ∧lヽ|ヽi i  
   i              ` '′     | 
   | |         i|        i   | 
   | L__  l |     |.|    |   |  | 
   |    !`ヽL__ |  | リ|   _lL -‐r′ | 
   |    ! 弋''辷ォ、ー' ‐`'-‐ィ''アフ'| i   | 
   | l^| |   ̄ ̄ / |::::::..  ̄ ̄ | | | |  
   | レi! |、   ,/   |:::::     /! |l  | >48 とりあえずきてやったぞ、腰ぬけぇ!!
   |   .!,>、/    __    /、| /  | 
   ヽ  l!|  iヽ、 i´  ̄`i  ,.イ |  /|   
     \|.l| ,」. \ `ニニ" / |  |/  
      __=ニ_、   ` ┬r''"  ゝ‐- .,_
     _/l   ヽ‐┐ |.|.|  /.:.::.:.:.:.:.:.:.::.`'' ‐- ..,,_
,,.. -‐''/| |     |:.;,ヽ」,|,|./:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`'' - .,_
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.:.:.〈      ノ `ー― 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ̄`ヽ:、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:|
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ヽ --         .ノ"~ _/',::.:.:/        \/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
51通常の名無しさんの3倍:03/10/25 04:17 ID:???
お、即死回避分溜まったか。
52通常の名無しさんの3倍:03/10/25 11:03 ID:???
皆さん乙です
53笹島日記:03/10/26 03:14 ID:???
男一匹サザーランドだ。
生死不明とされてるが、さしあたり生きている。
砂漠の猫が生きているくらいである、驚くにはあたらない。
アズラエルも死亡し、文字通りの一匹狼である。

ワタクスはブルーコスモスの敗退理由を探った。
そして見つけた。
ザフトは演説する。ワタクスは演説しない。
士気の敗北である。青き清浄なるために、では足りないのである。
そこで遅まきながら演説草稿を書き上げた。

“コーディネーターってダメでしょ。
似たような蛙顔が綺麗とか、それは本物を見てない証拠です。
毛髪が桃色な女のオ○○コなんて、舐められるわけない!
だいたいね、目玉が大きけりゃイイってもんじゃないのよ。
私もね、色々勉強しました。
そしてナチュラルはコーディネーターに技術力で負けたと思ったの。
それは当然とか、比べるのが間違いと思うでしょ、それがいけない。
ナチュラルでも改造人間に勝てる、そう思わない時すでに負けているんです。
つまり遺伝子で人生が決まるとか、そういう諸君は死んじゃえという事です。
私達はね、モビルスーツについて何も知らないの。
だから捕まえたコーディネーターに作らせて、勉強しました。
そうしたらOS次第でナチュラルにも動かせると判った。
乗れないってのは努力が足りないんです。
君が努力していると思っているそれは、努力じゃない。
とりあえずいっぱい挫折して、そこから人生が始まるんです。
信じろ、君のナチュラル遺伝子!”

うむ。我ながら完璧である。
明日の勝利は確定である。
54通常の名無しさんの3倍:03/10/26 04:39 ID:???
大佐・・・・とりあえず言っておこう・・・・

やめとけ
55通常の名無しさんの3倍:03/10/26 09:43 ID:???
>>54
主張の内容自体は良いこと言ってるのが惜しいよな。
56通常の名無しさんの3倍:03/10/26 20:32 ID:???
このスレの日記は両陣営に正義を持たせている。
第三陣営にも正義をw!!
57通常の名無しさんの3倍:03/10/26 21:02 ID:???
>56
第3陣営ってどこだっけ?
アストレイのヤシら?
58通常の名無しさんの3倍:03/10/26 21:32 ID:???
>>57
ラクス達の事じゃネーノ?
 今日はクルーゼ隊に配属が決まってから、初の顔合わせだ。ミーティング・ルームに入ると、見慣れた顔が
何人か・・・・というより、知った顔ばかりだ。比較的実戦機会や重要任務の多い部隊と聞いていたのに、議会
の要人の息子ばかりで・・・・いいのだろうか?
 どういう意図でこのメンバーが集められたのか―と、思いをめぐらせていたら、ある疑念が頭に浮かんだ。
イザーク・・・・はおいといて、ニコル、ディアッカ、僕・・・・これにラクスが加わると・・・・議会の主要メンバーの
子息は・・・・・これはわざとか?わざとなのか!!??

クルーゼ「この小隊の隊長は、アスラン、君にやってもらう。」

え?考え事をしていて話をよく聞いていなかった僕に、サラっと重要な指示が出された。

ニコル「アスランおめでとうございます。これから・・・・どうしたんですか?顔色が良くな
  いですよ?」

あ、ああ、ニコル。君はいいんだ、君のキャラとぴったりあってるから。
ク、クルーゼ隊長!ぼ、僕は「青」です!「青」はそーゆーキャラではありません!リーダーは・・・・リーダーは
「赤」でなければ!!

イザーク「キサマァ!俺達はダテに赤を着ているわけじゃないんだぞ!!」

イザーク・・・・そういうことを言ってるんじゃないんだ。しかしこれは何かの皮肉なのだろうか?
「赤」の不在―つまり、リーダー不在の烏合の衆・・・・とか?

ディアッカ「ふ〜ん?親の七光りってヤツ?俺達とは扱いが違うんだね〜。」

うるさい、オマエはカレーでも食ってろ!
60通常の名無しさんの3倍:03/10/26 22:00 ID:???
白ってカクレンジャーだと女だったけど・・・
61通常の名無しさんの3倍:03/10/26 22:28 ID:???
>59
アスランは一人称を「俺」と言う事が多いと思われ。
62通常の名無しさんの3倍:03/10/26 22:31 ID:???
クルーゼを入れて、「赤が三人で黄色が二人」なのでは…?
63通常の名無しさんの3倍:03/10/26 22:45 ID:???
>62
確かにw
64通常の名無しさんの3倍:03/10/27 00:03 ID:???
ゴレンジャイ!!
65通常の名無しさんの3倍:03/10/27 22:23 ID:???
エロ
66通常の名無しさんの3倍:03/10/28 01:56 ID:???
67通常の名無しさんの3倍:03/10/28 06:45 ID:???
53は御大の発言引用だよな?
68通常の名無しさんの3倍:03/10/28 18:39 ID:???
>59
ラスティって赤服だったような。
69通常の名無しさんの3倍:03/10/30 08:08 ID:???
>68
いや、服じゃなくて。
他に「色の違う」所あるじゃないか。
70通常の名無しさんの3倍:03/10/30 20:10 ID:???
アスランは「青」な上に、…薄いんだよな?
確かに「赤」はいねぇな。
71通常の名無しさんの3倍:03/10/31 01:07 ID:???
だからクルーゼがフレイをお持ち帰りなすったんだよ。多分
72通常の名無しさんの3倍:03/10/31 08:22 ID:???
>>71

   そ   れ   だ   !!

73通常の名無しさんの3倍:03/10/31 16:03 ID:???
ドズルがもし種の主人公だったら

第一話

ヘリオポリスに住むドズル中将
突如あらわれたザフトの襲撃によって家族と共にシェルターに避難した
幸い3人分の空きがあったため入ることに
まず妻と娘を先にエレベターにいれる。次のにドズルが乗ろうとすると

   ゴンッ!!!!!ガン!ゴンッゴンガァァガ!!!

体がでかすぎて一人用のエレベータにどうやっても乗る事が出来なかった。
ドズル「ゼナ、ミネバのことを頼んだぞ!!」

シェルターを諦め他の手段を捜し求めて走っていた所
銃撃戦の音が!?行ってみると工兵らしき女性兵とザフト兵が戦っている
ドズルは銃撃を掻い潜り女性兵の下に突進した。

女性兵「何をしている!一般人は早く逃げなさい。」
ドズル「つべこべ言わずにそのマシンガンを渡して影に隠れておれ!!!」

ドズルの迫力に押されマシンガンを手渡す

ドズル「やらせはせん、やらせはせんぞォオオオ!!!」
ズダッダダッアダダァッダ!!!!鳴り響く銃声

ラスティ「グァッこんなところで・・・」

次回 ザフトの巨人が迫る!? 
74通常の名無しさんの3倍:03/10/31 16:05 ID:???
何とかザフト兵を撃ち殺し難を避けたドズルであったが
新たな敵が現れようとしていた。

アスラン「まさか、ドズルなのか?ミゲル、ラスティはしくじった、一旦引くぞ。」

そこに落ちていたオノを拾ったドズルが現れた

ミゲル「貴様がァア!!!!」
ジンは容赦なくドズルにマシンガンを放った
しかし、ドズルは斧をもってジンに飛び掛り片腕を切り落とす

ミゲル「生身の人間のクセにMSを攻撃するなんて生意気だ!!!」
アスラン「よせ!!止めるんだミゲル!!!!」

ドガァ!!!・・・・・

ジンのコクピットにドズルの斧が深深と刺さっていた
アスラン「何でドズルがこんな所に・・・一旦引くしかないな。」
75通常の名無しさんの3倍:03/10/31 17:35 ID:???
>>73-74
スレ違いかと
76通常の名無しさんの3倍:03/10/31 18:38 ID:???
>73-74
笑った

>そこに落ちていたオノを拾ったドズルが現れた
ドラクエのノリで読んでモンスターの出現シーンを思い浮かべてしまったよ
77通常の名無しさんの3倍:03/10/31 23:54 ID:???
パラレルというか、無茶苦茶な話だから気分を害した人はいると思うが・・・
でも、笑って読んだ。
出来れば続きが読みたい。
78通常の名無しさんの3倍:03/11/01 01:52 ID:???
>>73-74
今ならこのスレ向きネタかな。

http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/shar/1064073628/l50
79通常の名無しさんの3倍:03/11/01 01:57 ID:???
いや、普通に面白かったぞ。
80愛子:03/11/02 11:16 ID:e9JXPgum
81通常の名無しさんの3倍:03/11/04 19:12 ID:???
hosyu
82通常の名無しさんの3倍:03/11/04 19:42 ID:???
あげ
83通常の名無しさんの3倍:03/11/04 19:45 ID:???
-前スレ参照-

ガンダムSEED2 -第2話- 孤立無援

ついにブルーコスモスとの戦端は開かれた
友好関係にあったプラントからの援軍が期待できない中、
刻一刻と追いつめられるサイ達。
疲弊していく彼らの選択は?

-----
日記じゃないですが。
84通常の名無しさんの3倍:03/11/04 22:18 ID:???
>84
日記形式で書いていけば?



再放送見てまだ背景になっていない頃のトール達の日記を書こうかと思ったけど・・・

85 ◆p7tVMf2r8I :03/11/06 22:19 ID:???
ガンダムSEED2 

マリューさんが船を下りてから3ヶ月たちました。
こちらはみんな元気でやっています。
ミリィは本格的にオペレータとしての訓練を受けています。
俺は手荒い二人の教官からMS操作の手ほどきを受けています。
言うまでもなく、イザークとディアッカのことです。
以前動かそうとした時には全くダメで、すっかり自信をなくしていたのですが、
M1アストレイを作業上必要で少し動かした時に、ストライクと全く違って、とても動かしやすく、
それを見ていたイザークが、
「お前は見所があるから、俺がしごいて一人前にしてやる」
とか言ったんです。
有無を言わさず乗せられて、調子に乗ったディアッカも加わって、
他のアストレイパイロット達同様、”特別訓練”を受けています。
キラ、アスラン、ラクス、カガリはじめ、エターナルの一同は外宇宙へと行ってしまったので、
俺たちが自分たちの身を守って行かなきゃならないし、辛いなんて言ってられません。

さあ、明日はいよいよ模擬戦闘です。
今日は早く寝ることにします。

サイ・アーガイル
86通常の名無しさんの3倍:03/11/06 22:33 ID:???
サイってMSを土下座状態にしか出来ないんじゃ・・・。
87通常の名無しさんの3倍:03/11/06 23:08 ID:???
>>86
踏み台にしたり、上に物置いたり便利じゃん。
きっと邪魔な背中のバックパックを取っ払って、
プロビデンスみたいなちゃぶ台背負った
サイ専用M1が製造されるよ。
88通常の名無しさんの3倍:03/11/06 23:54 ID:???
サイガンガレ
89通常の名無しさんの3倍:03/11/07 13:42 ID:???
>>86
いや、M1はナチュ用のOSだし
(と>>85も書いてるが)
90通常の名無しさんの3倍:03/11/07 23:04 ID:???
どんなMSでも必ず土下座状態にできるという、
特殊技能の持ち主だったりして。
イザーク「ちが〜うっ!なんで一旦、土下座をしてからでないと動かせないんだ、貴様は!」
ディアッカ「ほーんと、ある意味器用なんじゃない?」
91通常の名無しさんの3倍:03/11/08 00:46 ID:???
宇宙空間で土下座状態ってどうやるんだろ…?
92通常の名無しさんの3倍:03/11/08 10:21 ID:???
>91
ゲタに乗ってる状態



結構つかえる動作だな・・・
93通常の名無しさんの3倍:03/11/09 11:56 ID:???
カイだってガンキャノンに土下座させてたし、
アムロだって訓練中にコアファイター緊急出動のサイ
ガンダムに土下座させてた。

MSの土下座は基本動作の一つ。
94通常の名無しさんの3倍:03/11/09 13:46 ID:???
それらは意図したかどうかが問題だ。
95通常の名無しさんの3倍:03/11/09 18:55 ID:???
バクゥとか、どうするんだろう。
96通常の名無しさんの3倍:03/11/09 20:32 ID:???
伏せ?
97通常の名無しさんの3倍:03/11/09 22:11 ID:???
おわずけ?
98通常の名無しさんの3倍:03/11/09 22:24 ID:???
お手?
99通常の名無しさんの3倍:03/11/09 22:46 ID:???
チソチソ?
100通常の名無しさんの3倍:03/11/10 08:17 ID:???
>>99
それは2本足で立っとる(w
101通常の名無しさんの3倍:03/11/10 11:24 ID:???
サイ、バクゥにのると普通の人型みたいに動かせそうな気がしてきた
102通常の名無しさんの3倍:03/11/10 13:46 ID:???
まぁ重要なのは、サイは「乗るMSに想定されていない動きが得意」なのか、ただ単に「土下座が得意」なのか。
前者ならバクゥに乗った途端2足歩行が得意になりそう。
103通常の名無しさんの3倍:03/11/10 15:53 ID:???
そのうちグーンで空飛んだりするかもな>前者
104通常の名無しさんの3倍:03/11/10 15:58 ID:???
>>86以降の流れ面白すぎ。
105通常の名無しさんの3倍:03/11/10 23:31 ID:???
サイ「土下座状態なら、誰にも負けない。ドラグーンも撃ち落すよ」
106:03/11/11 15:40 ID:???
サイは土下座したんじゃなくて、PS装甲に頼った戦い方ではイカンと
回避行動の1つとしての屈みを練習したにすぎないのではないだろうか。
攻撃よりもまず防御、実にサイらしいじゃないか。
でも、今は作業の練習だから、実戦を想定しないでいいと思うんだけど?
まあ、どんな時でもあらゆる状況を想定するのはいいことだとは思うが…ナチュはわからん…
107通常の名無しさんの3倍:03/11/11 19:47 ID:???
ノイマンもいなくなったし、黒ラクスもいなくなったし、

・・・もう終わりかな。
108通常の名無しさんの3倍:03/11/11 23:15 ID:???
前スレでそれぞれに種世界のエンディングを描いていたからねぇ・・・

なんか「お先真っ暗」なエピローグしかなかったな、見事なぐらいに。
109通常の名無しさんの3倍:03/11/11 23:25 ID:???
>>108
君がハッピーエンドものを脳内消去したということはよく解った。
110マードック:03/11/15 19:32 ID:???
ランボーもどき・・・じゃない、キサカ一佐に言われたが、どういう意味だ?
ガツガツめし食ってる姿が似合う男って
111即興SEED2:03/11/15 22:28 ID:As/aVxab
全く…私があの男と同じ事をする羽目になるとは思わなかった。
私自身のクローンを作っておいて正解だったというわけだ…

…邪魔なものはもういない。

サイ=アーガイル、カズイ=バスカーク、私の次なる敵。

キラ=ヤマト、ラクス=クラインに比べれば見劣りしてしまうが、
油断は敗北を生む、同じ過ちは二度と繰り返さない。

今は力を蓄えるとき…そう数万の新型モビルスーツ…
そして同数の私…ラウ=ル=クルーゼが完成するまでは。
112通常の名無しさんの3倍:03/11/15 23:09 ID:???
クルーゼ×100「諦めろ!フラガ君!!」
113通常の名無しさんの3倍:03/11/16 02:17 ID:???
>>112
お前らいつからエージェントになったんだ(w
114通常の名無しさんの3倍:03/11/16 11:01 ID:???
クルーゼ「…人間は癌細胞みたいなものだ。ああ、まだ分からないのか。
     ならば、種割れした心の目でよく見てみろ!キラ君!」
キラが心の目で見るとサングラスのデコッパチの姿がおぼろげに浮んできた。
キラ「…スミスか!乗り移ったな!」
クルーゼ「寂しかったよ、キラ君」
115通常の名無しさんの3倍:03/11/18 10:22 ID:???
寂れたなぁ
116通常の名無しさんの3倍:03/11/18 13:30 ID:???
>115
看板だったノイマンさんは見事に完結したし
ラクスの野望も肝心の本編がフォローしきれないぐらいあほぉなエンドを迎えちゃいましたからな…

117IFアスラン:03/11/19 20:09 ID:QtpdcW8e
戦争が始まってから11ヶ月が経過した…。
父と決別してから何年経っただろうか。
このヘリオポリスに来てからの日々は楽しいが、ただ父のことだけが気がかりだ。
カオシュンが落ちたらしい、父は一体いつまで戦争を続けるつもりなのか……。

…そう言えばイザークがフレイに手紙をもらったらしい。
珍しくイザークがからかわれていた。
118IFキラ:03/11/19 20:16 ID:QtpdcW8e
ヘリオポリスの外壁まで到着した。フラガ隊長の目は正しかったようだ。
楽に進入できたことに調子に乗るトールを諌めるミリアリア。
「ナチュラルは管理が甘いな」とサイ。

定刻までもう少しだ、カズイ達がジンで陽動、その後足つきを爆破。
MSを奪う手筈になっている。

僕は許さない、両親と友人を殺したナチュラルを。
119通常の名無しさんの3倍:03/11/19 20:45 ID:???
フレイは変わらないのね・・・
120通常の名無しさんの3倍:03/11/19 21:37 ID:???
>>119
いや、よく読むとシチュが逆だぞ。
ん?まてよ、このまま逝くと・・・・・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
>>117-118
くれぐれも妙な方向へ持ってくなよ。頼むから。
121通常の名無しさんの3倍:03/11/19 21:44 ID:???
でも続きが激しく気になるw
122通常の名無しさんの3倍:03/11/19 21:45 ID:???
>118
その設定で行くと3話でカズィ様が…
ガクガクブルブルシクシク
123通常の名無しさんの3倍:03/11/19 23:14 ID:???
>>122
アスランを最優先で排除してストライクをゲットすれば大丈夫。
124通常の名無しさんの3倍:03/11/20 10:52 ID:???
ラクスとフレイは入れ替えなしなのね、なんか面白そう。
期待サゲ
125通常の名無しさんの3倍:03/11/20 11:39 ID:???
>117-118
ん?
ザラ議長は元のポジションのまま?
するとイザママも?
う〜ん・・・ザフト評議会のお歴々の子息が中立国で学生生活を送っているとは斬新だな。
しかもそんな土地へ潜入部隊が・・・・・・・

なんか本編よりも複雑なドラマになりそう
126通常の名無しさんの3倍:03/11/20 11:53 ID:???
>「ナチュラルは管理が甘いな」とサイ。
なちゅ、こでぃの設定が入れ替わっているっぽい

遺作、痔、二コル、ミゲル ←入れ替え→ サイ、_、トール、カズイ なんじゃないかな
127IFアスラン:03/11/20 20:59 ID:EZ8DmgkH
もう何年前だろうか…
ブルーコスモスの活動が激しくなり、プラントと地球の一回目の抗争が起きたときだった。

俺の母は…双方の和睦のために活動していた。
……しかし、母はナチュラルに撃たれた。
そのころから遺伝子至上主義者として知られていた父を凶弾からかばって…死んだのだった。

……その時は本格的な戦争には至らなかった。
しかし、母の死によって地球、プラント双方に決定的な楔が打たれた。
そして…父にも。

「逃げるのか…アスラン!」
父は、俺を殴った!
「でも…ナチュラルと戦ってなんの意味があるっていうんですか!?」
「忘れたか!お前の母はナチュラルに殺された!!」
「でも、母上は和睦の為に…平和の為に…戦争なんか!」
「だが!殺された!!」
「それは、父さんが殺したもいっしょじゃないか!!」


…そして俺は、ヘリオポリスに留学した。
そういう名目で、俺は父と決別した、ほぼ絶縁に近い。

別れの日、俺は親友のキラにプレゼントをした。
「行くんだね…アスラン」
キラはさびしそうに言った。
「いつか、戦争の心配がなくなったら、また会おう。」
キラは言った。

いつか、平和になったら、キラともまた会える。
父とも…ひょっとすれば…
128127:03/11/20 21:02 ID:EZ8DmgkH
>父は、俺を殴った!
         ↑
     これはミスです。スマソ。
129IFアスラン:03/11/20 21:08 ID:EZ8DmgkH
「アスラン?」

……え?
ニコルが俺の顔をのぞきこんでいる。

どうやら…眠っていたようだ。

「だらしねえなぁ…アスラン、…教授が呼んでるぜ」
ニコルの後ろでディアッカが笑っていた。

……そうだな、早くゼミに行かないと
130IFアスラン:03/11/20 21:27 ID:EZ8DmgkH
ゼミにつくとイザークが見知らぬ少女と話していた。
ピンク色の髪で、綺麗な顔立ちをしている、何処か神秘的な娘だった。

イザークに彼女のことを聞くと、カトウ教授の知りあいだそうだ。
「一体あんな娘が教授なんの用なんだ…?」
「案外、教授少女趣味なんじゃないの?」
「…ディアッカ!」
ディアッカの過ぎた冗談をイザークが叱った。だがディアッカは、
「…そうだイザーク…手紙のことを聞かせろよ!」
「な…手紙!?」
「とぼけるな!」
ディアッカは今度はイザークをからかい始めた、見事な反撃だな
「知らないといってるだろうが!」
「顔…真っ赤ですよ、イザーク」
ニコルまでからかい始めた。イザークは半分ムキになっている。

…俺は思わず笑ってしまった。
平和だ、周りで戦争をやっているとは思えない。

いつまでもこの時間が続いてほしい…。
131通常の名無しさんの3倍:03/11/21 14:30 ID:???
IFネタ面白いなw
続きが気になる。
132通常の名無しさんの3倍:03/11/21 17:25 ID:???
三話でカズイがドズルに殺されるのか・・・
133IFキラ:03/11/21 19:51 ID:DbuAjDhf
ヘリオポリス内部への侵入が始まった。

血のバレンタインで、僕は両親と友人達を亡くした。
僕は、戦争を終わらせるためにザフトに志願した。
共に多くの友人を亡くしたサイ、トール、ミリィ、カズイと共に。

いつか、戦争が終わる日まで、みんな生き延びて戦いぬく。
そう約束し、僕らは今、ここに居る。

―――爆破が始まった。
134IFダコスタ:03/11/21 20:07 ID:DbuAjDhf
突然目の前が真っ白に……

私はどうやらしばらく気を失っていたようで、辺りを見まわすと
ここが爆破されたのだと言うことがわかりました。
ザフトにGの情報が漏れていたようです。
基地内部を探索しているとミゲル軍曹、アイシャ中尉と再会しました。

……どうやら、艦長以下ほとんどのクルーが戦死したようです。
アイシャ中尉は残りのクルーを収拾し、アークエンジェルを再起動する準備を始めました。

どうやらGと共にバルトフェルド大尉と連合の高官がモルゲンレーテに残されているようです。
この人員でアークエンジェルが動かせるのかは不安ですが、それ以外の方法はありません。
ローエングリンの発射と共に、私はアークエンジェルの舵を取りました。
135通常の名無しさんの3倍:03/11/21 20:10 ID:???
ダコスタキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
136通常の名無しさんの3倍:03/11/21 20:13 ID:???
マリュー=バルトフェルド
ナタル=アイシャ
ノイマン=ダコスタ
トノムラ=ミゲル
かな?
137IFアスラン:03/11/21 20:31 ID:DbuAjDhf
紛れもなく、それはザフトのMSだった。
急いで避難を始めたが、すでにほとんどのルートが爆破され、シェルターは閉まっていた。

「俺の母の名義で工業区への軍用ルートが使える!急ぐぞ!」

イザークの母親は確か連合国国防なんとか特別委員だったか、
なんでもいい、とりあえず今は急いで安全な場所まで行くしかない。

そういえば…あの少女は?
…少女はジンと燃える街をじっと思いつめたように見つめていた。
「何してるんだ!はやく避難するんだ!」
俺はその娘の手を引いて走った。

「イザーク!?」
「マ…母上!」
工業区にイザークの母はいた。
イザークの母はすぐに状況を判断し、一番近いシェルターへ俺達を導いてくれた。
だが、

「君!?」
例のピンクの少女が突然走り出した。
「心配要りませんわ、貴方は避難を!」
――なんだっていうんだ!?
俺は放っては置けず、イザーク達を見送って、彼女を追った。

138IFアスラン:03/11/21 20:32 ID:DbuAjDhf

モルゲンレーテのエリアについた…俺はそこで驚くべきものを目にした。
モビルスーツ。ザフトで一度も見たことがない機体だ…これは一体…?
それよりもあの娘は・・・?
「……」
機体を眺めている…なんなんだ、あの娘?

「フン連合の俗物どもめ…わたくしに黙ってこんな小賢しいものを…」

ピンクの娘は機体を見つめてブツブツなにかを言っていた、何を言ってるかは聞き取れない。
「君…大丈夫か?」
「…!?貴方…」
「何やってるんだ、早く…!」
俺は彼女をシェルターまで引っ張って押し込んだ、一人しか入れないらしい。
「俺はいい、軍用シェルターに居れてもらえる、君はここに居ろ。」
「ありがとうございます…このご恩は忘れませんわ…」

…俺も早く避難しないと!

139通常の名無しさんの3倍:03/11/21 20:50 ID:???
どうあってもラクスは黒認定なんだな
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
140通常の名無しさんの3倍:03/11/21 21:36 ID:???
カガリ=ラクスか?
びみょ〜にハマーンが混ざっているような・・・

イザママ早くも登場!?
141通常の名無しさんの3倍:03/11/21 21:41 ID:???
これ、むっちゃ面白いw
142通常の名無しさんの3倍:03/11/22 17:35 ID:???
入れ替えてみるだけで大分印象が変わるもんなんだな
143通常の名無しさんの3倍:03/11/23 00:02 ID:???
このまま本編通り推移していくとキラは正統派ヒーローに化けないか?
144通常の名無しさんの3倍:03/11/23 00:55 ID:???
香具師は戦いが嫌いだから後方支援に回りそうだなー。
訓練したアスランと訓練なしのキラがそこそこいい勝負だったんだから。
訓練したキラ>>越えられない壁>>訓練なしアスラン
になってしまう罠。それくらいじゃないと人類最高のコーディも説得力が無いけどな。
145通常の名無しさんの3倍:03/11/23 01:15 ID:???
いや、今回は育ち方とかも違うっぽいから、
お互いどう化けるかは分からんぞ。
と、言うわけで続きキボン。
146通常の名無しさんの3倍:03/11/24 00:49 ID:???
生身ではあのキモイ動きができるアスラン最強。
147IFキラ:03/11/24 20:50 ID:FBjk+YFZ
目標のモビルスーツは容易に発見できた。
だが、報告では五体あるはずだが、三体しか見つからない。
ニ体は工場の中だろうか?
「サイ、ミリィ、トール、そっちは任せた!」
僕は、工場区に潜入することにした。
148IFキラ:03/11/24 20:55 ID:FBjk+YFZ
「アフメド!?」
うかつだった、連合軍の応戦が激しく、アフメドが撃たれた。
「くそおおお!」
アフメド…よく知らなかったけど、悪い奴じゃなかったのに!
僕は連合の士官と機体に向けて突撃を仕掛けた。
149通常の名無しさんの3倍:03/11/24 20:56 ID:???
ア、アフメド・・・
150通常の名無しさんの3倍:03/11/24 20:58 ID:???
・・・カズイは?
151通常の名無しさんの3倍:03/11/24 20:59 ID:???
陽動じゃなかったっけ?ミゲルみたいな
152通常の名無しさんの3倍:03/11/24 21:54 ID:???
>よく知らなかったけど、悪い奴じゃなかったのに!

ワラタ
153通常の名無しさんの3倍:03/11/24 21:58 ID:???
アフメドかよっw
このぶんだと、もしかしてアスランを助けるのはロウじゃなく劾になるのか?
154通常の名無しさんの3倍:03/11/25 00:10 ID:???
>>148に久々に噴いた
やべーおもれーなw続きソルボンヌ
155通常の名無しさんの3倍:03/11/25 09:10 ID:???
ガンガレ
続きを楽しみにしとるよ。
156通常の名無しさんの3倍:03/11/25 12:44 ID:???
>>147-148
乙。
アフメドの起用は面白かった。続きが楽しみだ。
157通常の名無しさんの3倍:03/11/25 18:30 ID:???
毎回、そうくるか!ってな展開がすっげ面白い。
がんばってくれ!
158通常の名無しさんの3倍:03/11/25 19:12 ID:???
しかしそのためにただでさえ少ない名有りキャラを消耗すると1クール打ち切りになるぞ(w
159通常の名無しさんの3倍:03/11/25 19:43 ID:???
むしろ凝縮されて1クール終了なら本編よりも面白くなるかもしれん。
160通常の名無しさんの3倍:03/11/25 21:57 ID:???
ん〜まて、よく考えてみたら凄いことになるぞw
まず、アスランがトールを殺すわな、
次に、キラがニコルを殺すだろ?
そして、ミリィがAAに投稿するな、
最後に、

デ ィ ア ッ カ が ミ リ ィ を 刺 す ! !
161通常の名無しさんの3倍:03/11/25 22:43 ID:???
つーことは、ニコル×ディアッカ!?
162通常の名無しさんの3倍:03/11/26 02:08 ID:???
>161
や〜め〜ろ〜

……あ、ニコルは女だったか
163通常の名無しさんの3倍:03/11/26 06:13 ID:???
「ニコルが…ニコルがいないのに何でお前がここにいるんだァ!!」

((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル
164通常の名無しさんの3倍:03/11/26 19:12 ID:???
するとアス×サイ?って、おい!
165通常の名無しさんの3倍:03/11/27 06:58 ID:???
ちょっと話題がそれるがエヴァ2という歴史に残るかどうか微妙な駄ゲーがある。
自由に行動できるように見えるがその事に意味は無く、むしろ
自由な想像とそれが生む楽しみを完膚なきまでに奪うものだ。

種ですら自由な想像を巡らす事で楽しむ事が可能である事をこのスレは教えてくれる。
ありきたりであってもご都合主義であっても人が望み好む事を自由に想像できるからだ。

エヴァ2が実現すべきだったのは自由な想像の具現化だったのではないか。
少なくとも宣伝文句はそうであったはずだ。
166通常の名無しさんの3倍:03/11/27 09:20 ID:???
>165
お前が望んでるのは
自分以外の誰かが考えた複数のエンディングと、
自分以外の誰かが考えた複数の固定イベントを実装することだろ。

「想像された幾つかを具現化」しただけのことを、
「自由な想像の具現化」なんて大層な言葉で彩るんじゃない。


つーか、こんなとこに来てまで主張することかアフォ。
巣に帰れ。
167通常の名無しさんの3倍:03/11/27 19:16 ID:???
「想像された幾つかを具現化」
「自由な想像の具現化」

同じだろ
168通常の名無しさんの3倍:03/11/27 19:46 ID:???
サカ板に迷い込んだのかと思ったじゃないか、まぎらわしい
169通常の名無しさんの3倍:03/11/27 20:25 ID:???
最近戦記モノが流行っているらしく、かなり昔の戦争まで題材とした小説や漫画が出版されている。
とは言ってもこう地球圏から遠く離れた僻地では紙媒体の出版物が店頭に並ぶのにも時間が掛かる。
移り気な流行が終わる頃になってようやく送られてくる理由は不良在庫の処分以外の何物でもないが、
再生の利く資源としてみればありがたいものだ。

さて、今回送られてきたものには少なからず興味を惹かれるものも少なくない。
しかし残念なことに小説はダメだ、トシのためか目がかすんで細かい字が読めん!
しかたなく漫画のほうを手にとってページをめくってみた。
ほう・・・血のバレンタインか・・・・・・・なつかしい響きだ。
あの頃は若かった・・・
いや、若過ぎた。
若さゆえのあやまちは大きすぎた。
理想を追い求めた結果がコレとは皮肉なものだ。
ふぅ・・・愚痴を言っても始まるまい・・・・・・・
それもこれも身から出た錆びと言うやつだ。

この漫画は表舞台で戦ったあの頃の・・・我々の補給を請け負ってくれた彼等の話か。
そう、彼らのような下積み時代が欠けていた我々の指導者達はあまりにも愚かだった。
世界を動かしているつもりで、それに気付くこともなく我々も駆け回った。
この漫画に出てくるこゆい顔の端役のように・・・・・・・



                                  って、昔のオレ? 似てねぇ・・・
170ダコスタ:03/11/27 20:32 ID:???
ま、創作物にありがちなことだ、気にすまい・・・









                     はぁ・・・すげぇ〜まゆげ・・・・・・・
171IFアスラン:03/11/27 23:34 ID:JeunoqcT
「後ろ!」
連合の士官が襲撃に合っていた。
「クッ!」
俺の声を聞き、すんでのところで危機を回避したが、肩に負傷していた。
「オイお前!子供がこんなところになぜ居る!」
「シェルターがしまっていて!」
「この辺はもうレベル9に移行しているからな…仕方ない、こっちへこれるか?」
連合の士官は俺を招いた、そのときザフト兵の一人が突撃を仕掛けてきた。
172IFアスラン:03/11/27 23:36 ID:JeunoqcT
「キラ…?」
「アスラン…?」

そんなはずがない、こいつがこんなところに居るはずがない…。

「くそ!」
呆然としている俺を、連合の仕官がコクピットの中へ俺を押し込んだ。
爆風が工場を包み込む。
173171:03/11/27 23:37 ID:JeunoqcT
とりあえず書き足し…展開のテンポが悪いので、三人称にしたほうがよいかな…
174通常の名無しさんの3倍:03/11/27 23:40 ID:???
キタァーーーー!! 待ってたよ、乙! 
>173
今の感じの方がW主人公って感じがでてていいと思ふけど?
175通常の名無しさんの3倍:03/11/28 02:11 ID:???
マリューは誰だ?楽しみだ
176通常の名無しさんの3倍:03/11/28 02:17 ID:???
>>175
口調からして男だし、魔乳の顔オパーイのシーンは
変隊長のおいなりが(ryなシーンに差し変わるのではないかと。
177通常の名無しさんの3倍:03/11/28 10:18 ID:???
続きが楽しみなネタは久しぶりだ
178IFフラガ:03/11/28 19:32 ID:08n+NIts
ヘリオポリス守備軍の中にどうやら厄介な奴がいるようだ。

「一機墜とされただと!?」

ナタルが驚くのも無理はない、敵の戦力はモビルアーマーのみ、
普通ならばジンで遅れをとるはずがない、こんな芸当ができるのは奴しか居ない。

「やっぱり奴だな…ナタル、シグーを用意させてくれ!」
「隊長自ら出撃されるのですか!?」
俺はナタルに言った。
「あいつの相手は俺じゃなきゃ無理だからな…」
「アイツ…?」
ナタルは不思議そうな顔をした。
「ラウ=ル=クルーゼ…エンディミオンの鷹さ。」
俺は言った。

179通常の名無しさんの3倍:03/11/28 19:39 ID:???
フラガキター!!
180通常の名無しさんの3倍:03/11/28 19:40 ID:???
フラガの位置にいるクルーゼが想像できねえ・・・w
181IFクルーゼ:03/11/28 19:40 ID:08n+NIts
「まだ何か…この感じ…ムウ=ラ=フラガか…!」

やれやれ…邪魔な奴だな、
しかし…今や奴もザフトの英雄か…
ライトニング何たらという異名を連合につけられていたな…

不幸な宿縁だな…いや…貴様の場合宿怨というべきかな…ムウ。

「今日こそ落としてやる、ラウ=ル=クルーゼ!!」
朱色の奴のシグーが迫る。
「やはり貴様か!ムウ=ラ=フラガ!!」
182通常の名無しさんの3倍:03/11/28 19:58 ID:???
仮面はどっちがつけてんだ?
ってか、『ライトニング何たら』て、ワロタ
183IFアスラン:03/11/28 19:59 ID:08n+NIts
色黒で大男の仕官にコクピットに突き飛ばされた。
「大丈夫か?少年?」
「なんとか…」
「早く…シートの後ろに下がってろ!」
いわれるままに俺はシートの後ろへ移動した。
「まさか…俺が動かす羽目になるとは…だがこの機体だけでも…!」
連合の士官はMSを起動させた。
コンソールパネルが発行し、OSが起動する。
G-eneral perpose
U-tility
N-on
D-iscohtiruity
A-ugumentation
M-anuevering
    WEAPON-SYSTEM
「ガン…ダム?」
全領域汎用連続型強化機動兵装システム…?
この機体の名称だろうか?

もう一機…隣りにあった機体が立ち上がった。
……さっきのザフト兵…いや…そんなはずないか…
184通常の名無しさんの3倍:03/11/28 21:15 ID:???
とうとう2話目になったか!
スレがどう進んでいくか楽しみだ、久々に。

ところで、[age]進行でいくのか? [sage]なくていいのか?
185通常の名無しさんの3倍:03/11/28 21:47 ID:???
キサカかー?!
186通常の名無しさんの3倍:03/11/28 22:02 ID:???
私的にはアデスを推す!
187通常の名無しさんの3倍:03/11/28 22:05 ID:???
・・・バルトフェルド?
188通常の名無しさんの3倍:03/11/28 22:08 ID:???
バルトフェルドじゃん?
「少年」とかそれっぽいし、IFダコスタでバルトフェルド大尉が残されてるとか言ってたし…
189通常の名無しさんの3倍:03/11/28 23:33 ID:???
アデスじゃないのか?
190通常の名無しさんの3倍:03/11/28 23:47 ID:???
バルトフェルドだろ。
展開が気になるが、次からはsage希望。
191今日は何月何日?:03/11/29 02:29 ID:???
「ねぇ、し○ぼさん」
「なんだい、カズィ君?」
「あのさ、ちょっといいかな?」
「どうしたんだい?君らしくないじゃないか?」
「今日は何月何日?」
「11月29日だけど?それがどうしたんだい?」
「ガンダムSEEDってもう終わっちゃってるよね?」
「ああ、大分前に終わったよ。再放送ならやってるけどね。」
「ああ!やっぱり僕はだまされたんだ〜〜!」
「な、なんだよ。急に?」
「実は、F田さんが僕に、AA降りたら取っておきのシーンを
用意するからって言ってきて、仲間と別れるのイヤだったん
だけど、やっぱり取っておきのシーンというのもいいかなと
思って、AA降りたんだけど…それからここで出番を待って
いるようにって言われて、ずーっと待ってたんだ。なのに……
しん○さん!僕はどうすれば…?」
「…カズィ君、君の気持ちはよく分かるよ。僕もね。この間
自分の描いた絵をね。そっくり他の人のものに変えられちゃ
ったんだ。たまらないよね。テレビで放送されたのにさ。
僕だって、一生懸命描いたのにさ、あの扱いはないよね。
…でも、まあ仕方ないことなんだ。大人の世界ではよくある
ことでね。君は、まだましだよ。その年ならいくらでも、やり直し
が効くじゃないか。」
「し○ぼさん!」
「カズィ君、そうだな。とりあえず駅前の松屋で飯でも食おうや。
僕がおごるよ。」
192通常の名無しさんの3倍:03/11/29 03:32 ID:???
193通常の名無しさんの3倍:03/11/29 15:40 ID:???
>>191
そういやDVDで平井絵に描き直されたのはどっちもしんぼ画だったなw
194通常の名無しさんの3倍:03/11/30 01:18 ID:???
DVDで描き直されたのはどの場面?
195通常の名無しさんの3倍:03/11/30 03:45 ID:???
連合は
キラ=アスラン
サイ=イザーク
ミリィ=ディアッカ
トール=ニコル
マリュー=バルトフェルド
ムゥ=ラウ(エンディミオンの鷹)
ナタル=アイシャ
ノイマン=ミゲル
トノムラ=ダコスタ
マードック=エザリア

ザフトは
アスラン=キラ
イザーク=サイ
ディアッカ=ミリィ
ニコル=トール
ラスティ=アフメド
ミゲル=カズィ
ラウ=ムゥ(ライトニングカウントw)
アデス=ナタル
ゼルマン=マリュー

ヒロイン
フレイ=フレイ
カガリ=ラクス(黒)
ラクス=カガリ(ハロ持ち?)

でFA?
アデス=マリューの方が、セクハラしやすくないか?ライトニングカウント?
196通常の名無しさんの3倍:03/11/30 11:13 ID:???
実は砂漠の魔ニュ…
197通常の名無しさんの3倍:03/11/30 11:14 ID:???
サイの顔に傷が…((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル
198IFカズイ:03/11/30 11:39 ID:???

「さすがサイ、早かったじゃないの!」

サイたちが目標のモビルスーツを発見したようだ。
「キラが残りの機体を探しに、アフメドと一緒に工場区へいってる!」
「わかった!僕が援護に向かうよ!」

工場区…すでに敵のモビルスーツが起動していた。
「カズイ!」
連合の機体から通信が入る、キラが機体の奪取に成功したようだ。
「キラ!うまくやったようだね!」
「それが…アフメドがやられた、もう一機は連合の士官が乗ってる。」
な、なんだって!?アフメドが?
くそ…アイツはいい奴だったのに…よく知らなかったけど!
「こいつは僕がやる!キラは武装パックを奪って離脱を!」
「…わかった、後を頼む!」

…最後の一機が立ち上がる。

まてよ…この機体を一人で持ち帰れば俺は赤服を着れるかもしれない…

プラントを守るため、俺はキラと一緒に志願した。
…ザフトのアカデミー卒業の日、キラをはじめほかの皆はエースの証、赤服を支給された。
俺は、一般兵士の緑の制服を渡された。
サイ、トール、女の子のミリィにすら先を越され、内心、悔しい思いをした。

くそ…このまま俺だけ…般兵で終われるか…
なんとしてもあの機体…俺が仕留めてやる!
199通常の名無しさんの3倍:03/11/30 13:29 ID:???
は…早まるなカズィーーーーー!!
やっぱりアフメドのことは“よく知らないけどいい奴”なんだなw
200通常の名無しさんの3倍:03/11/30 13:32 ID:???
キラが奪取したのはストライクなのか…?
201通常の名無しさんの3倍:03/11/30 13:51 ID:???
変態変形のじゃないのか?
カズイたちはそれぞれ何に乗ってるかしりたいところだ
202通常の名無しさんの3倍:03/11/30 14:14 ID:???
キル・ヤマト
203通常の名無しさんの3倍:03/11/30 14:25 ID:???
カズイって以外と熱いやつなんだな。ガンガレカズイ
204通常の名無しさんの3倍:03/11/30 15:04 ID:???
カズイはコーディ化したため、ちょっと前向きになってますw
205通常の名無しさんの3倍:03/11/30 17:44 ID:???
カズイ!今だけでいい、TV版のお前に戻れ!

 死 ん じ ゃ う か ら ! !
206通常の名無しさんの3倍:03/11/30 17:46 ID:???
その勢いだと三話まで安心できねぇじゃねえか!!
…いや、三話で死ぬから安心って意味じゃないんだけど…。
三話まではとりあえずイキロカズイ!!
207アスランの鬱日記:03/11/30 22:47 ID:???
今日婚約者のラクスと初めて会うことになった。
初めて会った彼女の印象は・・・一言でいうと電波な子だった・・・
会っていきなり二人の赤ん坊の話だよ?ちょっとズレ杉でしょ!
正直、婚約者変えて欲しい。なんか彼女に微妙に気に入られたようでちょっと鬱。
あと彼女、会話の途中に何か白い粉みたいなのを吸引してたけどあれは何だったんだ?
庭の葉っぱが大麻ぽかったのも気になるし・・・クライン家とはあまり深く関わりたくない。
でも、また会う約束をしてしまった。欝だ・・・顔はかわいいだけに余計にヘコむ・・

208機動武道伝 ガンダムSEED:03/12/01 00:00 ID:???
(前半・色々メンドイので省略)

男女をシェルターに叩き込んだ僕は、他に逃げ口がないかとさっきの工場エリアに戻って来た。
「後ろっ!!」
狙われていた連合の女性に、叫ぶ。どうやら致命傷は避けたみたいだ。
「どうしてここにいるっ!」
「シェルターがもう無いっ!」
「くっ……こっちに来なさいっ!」
言われた通りに、連合のMFの所に舞い降りる。
「っ!!」
向こうから、ザフトの兵士が突撃してきた。
「面白いっ!相手になってやるっ!」
僕は身構えると、先制の一撃の機会を狙っていた。だが……
「キラッ!?」
「アスランっ!?」
そのザフト兵の顔は、俺と共に師匠の元で修行した竹馬の友、アスラン=ザラッ!!
「……否っ!!あのアスランが戦争などに、我が流派を使う筈が無いっ!はあっ!!」
しかし、敵は僕の拳をいとも簡単に避けてしまった。
「何っ!?」
次に俺の視界に飛び込んできたのは、敵の蹴りだった。
「ぐっ!?」
かろうじて受け流す。
「やはり、キラッ、キラ=ヤマト!!」
「アスラン=ザラだというのかっ!貴様ァ!我が流派の誇りを忘れ、戦争に使うというのかっ!」
僕達は拳の応酬を繰り返した。
「黙れっキラッ!今我が流派が立たずして、いつ立つというんだっ!!イザーク兄もザフトに参加している!!」
「なんだとっ!!」
僕達の戦いは、連合の女性が放った銃弾によって、中断となった。
女め!男同士の拳の戦いに銃で割って入るとは無粋なっ!
「くっ!」
その人は無理矢理僕をMFのコクピットに押し込めると、MFを起動させた。
209通常の名無しさんの3倍:03/12/01 02:06 ID:???
また新シリーズ始まってるし!
結構期待できそうな予感…。
210通常の名無しさんの3倍:03/12/01 08:21 ID:???
ふ、2人でコクピットに入ってファイティングスーツ付けたら……
どうなってしまうんだ!?
密着か!?密着なのか!?
211通常の名無しさんの3倍:03/12/01 13:56 ID:???
>>194
28話のフェンス越しのキラとアスラン
33話のクライン邸のキラとラクス
212IF:03/12/02 18:11 ID:???
注釈

奪った機体
キラ…ストライク
サイ…デュエル
_アリア…バスター
トール…ブリッツ


フラガ…朱色のシグー
クルーゼ…純白メビウス・ゼロ
213IFアスラン:03/12/02 18:29 ID:???
機体が吹き飛ばされる。

「クウ!」
…クソ、この日と満足に動かせてないじゃないか!
「くそお!」

さっきから一方的にやられている割にはダメージが少ないようだが、
このままでは持たないだろう。

「どいてください!」
「何!?お前!」
「こんなものに乗っているなら…!くそ、OSが滅茶苦茶じゃないか!」

…OSを書き換えなきゃまずいか…!

武器は…ビームサーベルがある!…腕一本…動かせるようにならできる。
すべての書き換えは…不可能。この短時間ではどんなコーディネイターでも無理だな。

よし…書き換えが終わった。
…コクピットを一撃でしとめれば!
214通常の名無しさんの3倍:03/12/02 19:40 ID:???
OS書き換えキタァーーーーーー!!

…し、死ぬなカズイ!!
215IFアスラン:03/12/02 19:50 ID:???
この日と…この人です

吊ってきます…

あと

>…何だって
>イザーク達が…シェルターに入ったんじゃなかったのか!?
>何でこんなところに…

>眼前にはジンが迫る、
>「くそ…ジンの一機や二機ぐらい!」
>連合の士官は身構えた

ぬけてますた…ゴメソ
216機動武道伝 ガンダムSEED:03/12/02 23:18 ID:???
「あそこに連合の新型があるのか」
俺達、G奪還を隊長に命じられた五人は、見晴らしの良い丘からモルゲンレーテの工場地区を見ていた。
「時間だ。ミゲル達も待ってる」
イザーク兄は、時計を確認した。
「ニコル、心配するな。シュミレーション通りやれば大丈夫だ」
緊張しているニコルをラスティが和らげる。
「それに、俺達がいる。1+1は3にも4にもなるんだ」
「はい!」
「いくぞっ!」
イザーク兄の掛け声と共に、俺達の作戦が始まった。
「超級っ!」
「覇王っ!」
「伝っ!」
「影っ!」
「「「「「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっっっっ!!!」」」」」
「ぶぁぁぁくっはつっ!!」
〜〜ちゅどーーん!!〜〜
「奇襲は成功だっ!」
「よしっ!各自、連合の新型MFを奪え!」
イザーク兄の元、俺達は散会した。
「ばぁぁぁく熱っ!ゴットフィンガァァァ!!」
「いきますっ!ロォォゼスッハリケェェェェンッ!!」
「食らえっての!マシンガンッパァァァァンッチッ!」
流石だ。みんなナチュラルの銃弾等、まるで相手にならない。
「イザーク、どうやらまだ中に2機残ってるらしい。俺とアスランでいく」
「よしっ!」
三人が連合のMFを奪うのを背に、俺とラスティは工場内に侵入した。
217機動武道伝 ガンダムSEED:03/12/02 23:19 ID:???
「はぁっ!」
俺は連合の兵士を5m程蹴り飛ばした時、ソレは起きた。
「うわっ!」
「ラスティっ!!?」
馬鹿な……ラスティがナチュラルごときの銃弾に…破れたっ!?
仮にもブラックジョーカーの持ち主だぞっ!!
「ラスティっ!!」
銃弾をナイフで弾きながらラスティに駆け寄る。
「済まねぇ…アスラン。お前達の足手まといにならない様、頑張ってみたが……駄目みたいだったな」
何をいうんだ!俺は…いや、俺達はアンタを尊敬していた!一番年上なのに、人一倍努力するアンタにっ!!
「おのれっ!ナチュラルっ!!」
ラスティを討った連合の兵士に向かって走る。
「銃など当たるかぁ!」
「ぶごっふ……」
「浜田っ!」
まだいたのか!……女?普段なら女には手を挙げない主義だがっ!今日だけは返上だっ!!
「死ねっ!分別の判らぬナチュラルがっ!」
218機動武道伝 ガンダムSEED:03/12/02 23:20 ID:???
!!どうやら、二人いたようだ。が、一人も二人も一緒だ!……ふんっ!生意気にも構えるかっ!
「何っ!?」
「……アスラン?」
「キラッ!?」
その男の顔は、俺と共に師匠の元で修行した竹馬の友、キラ=ヤマトッ!!
「……否っ!!あのアスランが戦争などに、我が流派を使う筈が無いっ!はあっ!!」
「くっ」
その男の繰り出した拳をかろうじて避ける。
この鋭さっ!間違い無いのかっ!?
体が無意識の内に反撃の蹴りを繰り出す。
「ぐっ!?」
奴はかろうじて受け流す。
「やはり、キラッ、キラ=ヤマト!!」
「アスラン=ザラだというのかっ!貴様ァ!我が流派の誇りを忘れ、戦争に使うというのかっ!」
俺達は拳の応酬を繰り返した。
「黙れっキラッ!今我が流派が立たずして、いつ立つというんだっ!!イザーク兄もザフトに参加している!!」
「なんだとっ!!」
俺達の戦いは、連合の女が放った銃弾によって、中断となった。
219機動武道伝 ガンダムSEED:03/12/02 23:20 ID:???
「まさか、私が使うことになるなんて……」
僕がMFに押し込められて、頭を打っていると、上から連合の女の人はMFを機動させた。
「くっ……あぁぁ!!き、きつい……」
何て事だ!女性が戦うなんて!さっきの動きを見る限り、この人は武道家じゃない。
仕方ない、僕の流派の理は時代時代の人々を苦難から救うこと。何処の勢力にも所属してはならないけど……
そう思って顔を上げた僕は驚愕した。
でかいっ!でかすぎるっ!
くっ……こ、コレでは立ち上がることが出来ないっ!男子たるもの、常に胸を張って生きなけらばならないのにっ!
「…くぅ……あっ!……」
揺れる!?揺れるというのかっ!?
くぁぁ……だっ駄目だ……僕のガーベラストレートがっ!赤穂浪士四七人を全て撃退した名刀がぁっ!
「……きつい……ケド、これを着たらもう戻れないっ!」
なんてことだ!彼女に恥じらいは無いのかっ!ファイティングポーズをとり、シャドーボクシングをする度に、彼女の胸はぁ!
……はっ!まさか!この人はさっきの僕とアスランの拳の会話を聞いたいた!彼女は……傷心の僕を彼女なりに不器用だけど、慰めようとっ!
なんて人だ!戦う人では無いのに、MFに乗って…その上、見ず知らずの僕の気持ちを察するなんて!
……修業不足だ。僕はっ僕はぁ!自分の事しか考えていなかった!力に溺れていたんだっ!
ギアナだ…僕はギアナに行かなくちゃならない……しかぁしっ!それはこの人の気持ちに答えてからだ!!
取り敢えずは!目の前にいるジンッ!貴様をぉ!倒すっ!!
「ガンダムファイトォッレディィィィィゴォォォォォ!!!」
220機動武道伝 ガンダムSEED:03/12/02 23:21 ID:???
まさかキラがいるなんてな……
『貴様ァ!我が流派の誇りを忘れ、戦争に使うというのかっ!』
くっ……キラッ!あのキラが……言うようになったな。
MF……イー…ジス?を作動させると、外で陽動を行っていたミゲル達に合流した。
「アスラン!…ラスティはっ!?」
「ラスティは……失敗だ」
俺の頬を血の涙が伝った。
「そうか……ならばっ!敵を討つっ!アスランは、その機体を持って帰れ!」
「大丈夫か!?そのジンにはスーパーモードは搭載されていないぞ」
ミゲル専用ジンは先日、ガンダムファイト三回連続優勝記録をもつ漢、傭兵・劾によって破壊されていた。
「ふんっ!俺を誰だと思っている?お前は髪の毛の心配でもしていろっ!」
「わかった…。ミゲルっ!カルシウム満点の牛乳を用意して待ってるぞ!」
工場の爆発の中から、連合に唯一残ったMFが現れる。
キラ……それに乗って戦うつもりか……。
221機動武道伝 ガンダムSEED:03/12/02 23:22 ID:???
「お姉さんっ!気持ちは伝わりました!だからここは僕に任せて下さいっ!」
「え?何?気持ち?……きゃぁ!」
「うぉぉぉぉ!!」
僕はファイティングスーツを着ると、目の前のジンと対峙した。
……出来るなっ!
「武器はっ!」
「隙ありっ!蒼い霹靂の足スペシャルっ!!」
「ぐぁぁぁっ!」
ファイティングスーツを通して、痛みが伝わる。やはり……強い!!
「くっ……!?あれはっ!サイッ!トールッ!ミリィッ!え〜と…カズィッ!?みんな、逃げ遅れたのかっ!」
……負ける訳にはいかなくなったなっ!
「ふん!所詮はナチュラルの造ったMF!これで決めるっ!!」
目の前のジンがマシンガンを構える。
「魔弾っ!!ディアフライシュツ!!」
「まだだぁぁぁぁ!!」
「これはっ!PS装甲が作動したっ!?」
僕のストライクはジンの必殺技の直撃を受けた。……しかしっ!
「馬鹿なっ!無傷だとっ!」
「武器はっ!……コレかぁぁぁぁ!」
ストライクが腰からコンバットナイフを引き抜くっ!
「くそっ!」
距離を詰めようとするジンの行動も、ストライクの予想外の速さの前では無意味だった。
「コォォォォンバットォッ!ナィィィィィィィフ!!」
「ぐぁぁあっ!!」
「ダッブゥゥゥゥゥゥルッ!!!」
「うっうぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
〜〜ちゅどーーん!!〜〜
何とか……撃退出来たが……
敵のパイロットが脱出するのが見えた。
それにアスラン……話が本当ならイザーク兄か……
しかし!道を踏み外した兄弟子達は僕が倒すっ!あの夕日に誓ってっ!!
222機動武道伝 ガンダムSEED:03/12/02 23:35 ID:???
>上から連合の女の人はMFを機動させた
→上の方からから連合の女の人がMFを機動させたのが聞こえた。

>僕とアスランの拳の会話を聞いたいた
→僕とアスランの拳の会話を聞いていた

>距離を詰めようとするジンの行動も
→距離をとろううとするジンの行動も

訂正スマソ。勢いで書いたから……

223通常の名無しさんの3倍:03/12/03 00:03 ID:???
『機動武闘伝』じゃなくて『機動武道伝』なのはわざとか?
224通常の名無しさんの3倍:03/12/03 00:04 ID:???
>>222
激ワラわせて貰いました。
こちらも続きキボン。
225通常の名無しさんの3倍:03/12/03 00:23 ID:???
>>222 乙!夜中なのに腹イテー
地味に西川の曲名を使ってるのは・・・狙ってますな。
>223
素で間違えてた……

吊ってくる
227通常の名無しさんの3倍:03/12/03 05:50 ID:???
機動武闘伝の人ってまさかもういいキラさあ来いキラの人?
なんか・・熱さが似ている気がする。
228通常の名無しさんの3倍:03/12/03 08:18 ID:???
ミゲロ・チャリマンだw
やべーよ本編パラレル両方面白すぎ
229IFカズイ1/2:03/12/03 12:22 ID:???
連合のMSめ…ヨタヨタじゃないか!
これなら楽勝だ…!
やっとキラ達に…これで…これで俺も赤服だ!

「たあああああああ!」
俺は重斬刀を振り下ろす 
―が、
カキィイイイイイイイン!!

「は、弾かれた!?」
傷一つついてない…フェイズシフト装甲…聞いていたけれど…

敵の機体が赤く染まってゆく、報告にあったPS装甲を展開したんだろう。

「くそ…やってやる、いくら装甲が厚かろうが、無限ではないんだ!」

コクピットの部分を集中的に狙えばいける筈だ、いける、俺はキラたちに追いつくんだ!
そう俺は自分に言い聞かせた。

「もらったあ!」



230IFカズイ2/2:03/12/03 12:23 ID:???
俺はもう一度攻撃を仕掛けた、だが

「ああ!?」

敵のMSは上体をわずかにそらして俺の刃をよけた、そして、

ブウウウウウウゥウウウン!!

「うわああああああ!!」

敵モビルスーツの動きが突然速くなる…
眼前に敵のビームサーベルが迫ってきた、

回避!?防御!?
もう、そんなことはいい、早く脱出を…!
逃げなければ死ぬ!


俺は無我夢中でコクピットから這い出していた…

間一髪で脱出する、爆散する俺のジン…
俺は尻尾を巻いて逃げてきたのかと思うと、惨めな気持ちでいっぱいだった。
「畜生…おれじゃやっぱり駄目なのか…」
231IFエル:03/12/03 12:31 ID:???
ここ…どこ…どうしよう、お母さんとはなれちゃったよ…

あれ…人なの?
だれか、たおれてる。

「畜生…俺は…」

緑色の服…ザフトのぐんじんさんだ…
どうしよう…ココをおそったのはザフトだってお母さん言ってたけど…

「ウウウゥ…」

けがしてるみたい…
うん、こう言うときは人助けだよね
ザフトにはマリュー=ラミアスさんていういい人がいるって、ニュースでも言ってたし。
きっとこの人もこわい人じゃない。

「だいじょうぶ…?どこかいたいの?」

「ウゥ…水…」

よかった、だいじょうぶそうだ。

「わかった、お水ね、今もってくるから。」
232通常の名無しさんの3倍:03/12/03 12:48 ID:???
エルタンキタ−−−−−−−!
233通常の名無しさんの3倍:03/12/03 13:37 ID:???
って、カズィ〜〜〜                                     エルちゃんに助けられた!?
234通常の名無しさんの3倍:03/12/03 15:42 ID:???
エルたんザフトのマスコット路線ー!?
235通常の名無しさんの3倍:03/12/03 22:08 ID:???
盛り上がってきたから、次のネタの投入時かな。

SEED2(嘘)とか
236機動戦士ガンダムSEED(偽):03/12/03 23:18 ID:???
オレンジ色のMA(モビルアーマー)が漆黒の宇宙を駆ける。
パイロットの視線の先には3機の人型の物体が映っている。
ジン……ZAFTが開発した人型兵器、MS(モビルスーツ)である。
ジンが迫ってくるMAに気づいたらしく、装備している突撃銃を構える。
しかし、ジンが引き金を引くより早く、MAのリニアガンが火を噴いた。
ジンのコックピットが撃ち抜かれ、一瞬のあとに爆散した。
味方をやられた残りの2機は浮き足立ち、乱射を始めた。
それをMAは軽々と回避し、機体の横に付いているガンバレルを展開する。
4基のガンバレルがジンにビームの雨を降らせた。
回避すらままならずに2機のジンはあえなく撃墜された。
戦闘を終えたMAのパイロットは大きく深呼吸し、そして通信を始めた。
「こちらムゥ=ラ=フラガ、ジンは撃墜した。繰り返す、ジンは撃墜した」

……続くかもしれない
この連合の新型・ガンダムのおかげで、みんなを守れた。
それは良かった。……良かったけど
「外の世界には貴方達ぐらいの歳で戦っている人もいるのです!」
連合の女の人――マリューさんが、サイ達に銃口を向けている。
話は判らなくないけど……これだけ暴れて秘密も何もあったもんじゃないと思う…
「そんな横暴なっ!!」
サイはマリューさんの言うことに反対している。
「サイッ!お前はヘイオポリスのこの惨状を見て何も思わなのかっ!?」
「キラ?」
僕がマリューさんの味方をしたので、サイは狼狽えはじめた。
「そりゃ、連合が中立のヘイオポリスでMFを製造していた!けれど、この人が悪い訳じゃない!!」
「キラ君……」
「お前のコノ人の大きな胸…いや、心に触れて見ろ!!……僕は…戦うぞ……」
そう、戦わなくてはならない。
マリューさんの義理を果たす為、
暴走した兄弟子達を止めるため、
そして、ヘイオポリスをこんなにしたザフトを僕は許さないっ!
「ミゲルはまだ重力トレーニング室にいるのか?」
ラスティという尊い犠牲はあったものの、それ以外は皆無事に帰ってきた。
「えぇ。もう三時間になります」
「うわっ!何、アイツ10Gでやってんのぉ!?知らないよ、これ以上チビになっても」
「ディアッカ!」
生真面目なニコルがディアッカの嫌味を咎める。
「……しかしミゲルがやられるとはな。ストライクのパイロットはスーパーコーディネーター何かか?」
「おいおい、スーパーコーディネーターなんて伝説だろ?」
イザーク兄、そのストライクのパイロットは……
――プシュー
「ミゲル!」
重力トレーニング室からミゲルが出てきた。
ミゲルは三十路を超えているのに、実に若々しい。今でも盗んだバイクで走り出しそうだ。
そんなミゲルだから、今回の事を屈辱以外の何者でもない。
「スーパーコーディネーターだと?笑わせるなっ!アイツは俺が倒す!!」
「ミゲル……」
――ブーブー
「ん?何っ!?」
イザーク兄の呼び出し機のブザーがなり、確認したイザーク兄は驚きの声をあげる。
「どうした?」
「……隊長が帰還した。シグーの片腕を失ってなっ!!」
キラッ!!
「これで…いいんですか?」
サイが、トレーラーでガンダムの換装用の部品を持ってきた。
あれから、サイ達もマリューさんの大きな胸…いや、心に触れて、強力してくれる事になった。
彼らは武道家ではないが、友が一緒に戦ってくれる。僕は幸せな人間だ!!
――ガッシャーン!!
「あれはっ!」
ザフトのMFッ!戦闘機相手に戦っている……卑怯者めっ!
やはりザフト等、信念も誇りのない集団だなっ!マリューさんのような大きな胸…いや、心を持つ人間など一人もいまいっ!
「キラ君!」
「ええ、任せて下さい。これ以上、ヘイオポリスを荒らすなんて許さないっ!」
僕は天高く腕をあげた。
「出ろぉぉぉぉぉぉぉっ!!グゥワンダァァァァァァァァムッ!!」
指パッチンと共に我が愛機、ストライクガンダムが地中より現れる!

「ほう…アレが取り逃がした一機か……」
「いくぞ!ザフトの白いMF!」
ストライクがシグーに向かって指さす。
「いいだろう!」
「ではっ!」
「「「ガンダムファイトォッレディィィィィゴォォォォォ!!!」」
「まずは先制っ!コォォォォンバットォッ!ナィィィィィィィフ!!」
腰からコンバットナイフを取り出す。
「はぁぁぁぁぁっ!ちょぉぉぉぉ電磁ッ!ナィィィフッ!!」
不規則な動きでナイフがシグーに向かって飛ぶっ!
「ふん……」
ドォォン!ドォォンッ!
「馬鹿なっ!超電磁ナイフをこうも簡単にっ!?」
「ふっ……伊達で仮面を付けている訳ではないのだよ!」
シグーは急降下して、ストライクを狙うっ!
「くっ……」
(やられるっ!上には上がいるって言うのかっ!?)
「相手を間違えるなっ!ラウ=ル=クルーゼッ!!」
「さっきの戦闘機!?無理だ!そんなボロボロでっ!!」
「ゲルマンニンポーッ!ガンバレルッ・ドッ・ランクッ!!」
戦闘機が四散し、竜巻を起こして、シグーを巻き込む!
「くっ!……ムゥめ、よくやるっ!!」
「ぜぇっ好調だ、ぜぇぇぇぇっ!!」
そういえば聞いたことがあるっ!連合のエース、ゲルマンニンポー使い・ムゥ=ラ=フラガッ!!
『キラ君!今よっ!ランチャーストライカーパックと“合体”するのよっ!』
「マリューさんっ!」
『キラッ!』
サイがトレーラーを動かし、射軸を調整する。
『ストライクッ!ラインOK、ランチャーカウント、3,2,1……』
『てぇーーーー!!』
BGM:INVOKE
「来たっ!システム・オールグリーン!ストライクッ!ぐぁぁぁぁっ体っ!!」
――ガッシーン!!
「ラァァァァァンッチャァッ!ストラァァァァァァイクッ!!」
空中でポーズを決めるストライク。
「ちっ!ぬかったな…これでは仮面失格ではないか!」
「よっしゃ!後は任せたぜ!ストライク!!」
「はいっ!」
アグニを構えるストライク!
「させんよっ!」
「僕はぁ!勝つっ!日登の力を借りてっ、今必殺の!サンッアタァァァァァァァックッ!!」
「ぐぁっ!動かんだと?動け!シグーッ何故動かんっ!?」
「アグゥゥゥゥゥゥゥニッ!シューーーーーッ!!!」
「動けっ!シグーッ!!」
――ドッカァーーンッ!
「やったかっ!?……何ッ!?」
片腕をやられて、たたずむシグー。
「ちっ!ラウの野郎、しぶとさだけは一人前以上だからな」
ムゥが毒づく。
「……成る程、ミゲルがやられる訳だな。ココで倒れる訳にはいかん。引かせてもらおう」
「逃すかよっ!」
撤退するシグーを追いかけるムゥ。しかし!
「逃がさせてもらうさっ!」
シグーが銃弾をまき散らす。
「アイツッ!ヘイオポリスをっ!」
「ふはははははは……」
「待てぇ!……くそっ!……僕は許さないぞ!アイツを!そしてアイツに味方するアスランもだっ!」
ガンダムSEEDはね、スーパーロボットなんですよ。


>227
いえ、このスレにネタ書くのは今回が初めてです。
最初のスレからROMってましたけど
243通常の名無しさんの3倍:03/12/06 08:06 ID:???

チビになるワロタ

しかし実にスーパーロボットでいい。
>BGM:INVOKE
特にこの辺がw
244通常の名無しさんの3倍:03/12/06 09:55 ID:???
なにげにムニムニしてないか>キラ
色仕掛けに填まったな>サイ
245通常の名無しさんの3倍:03/12/06 13:30 ID:???
細かいこと突っ込むけど「ヘ“リ”オポリス」かと。

盗んだバイクのあたりで噴いた自分はもう若くないんだろうか。
246通常の名無しさんの3倍:03/12/06 13:32 ID:???
ベタベタなのに面白いなぁw
247通常の名無しさんの3倍:03/12/06 13:37 ID:???
日記か?日記なのか!?(w
248通常の名無しさんの3倍:03/12/06 16:25 ID:???
やべぇ、続きが楽しみだw
「隊長っ!」
「ふっ心配するな。問題ない」
そうは言っても、隊長のシグーを撃退するとはただごとではない。
「連合のMFのデータ解析は済んだか?」
「あ……はい」
大したスペックだった。連合のMFは。
「ならばスグにミーティングだ。ミゲル、出撃できるか?」
「当たり前ですっ!次は奴を仕留めてみせます」
「それでこそミゲルだ」
ザフトのMFを撃退した後、僕達はMFと同時に開発された新型戦艦に合流した。
「いや〜助かったよ」
連合の戦闘機、メビウス・ゼロからムゥさんが出てきた。
朱黒紫の縦縞というファイティングスーツだ!カッコイイ!!
「ご無事でなによりです。ラミアス大尉」
この艦を動かした女性士官・ナタル=バジルール少尉か。
どういう人なんだろう……。
後ろの二人、強いな。蛇矛と青龍偃月刀の使い手か。
「それより君、コーディネーターだろ?」
「「「!!」」」
空気が一瞬にして張りつめる。
ナタルの後ろの二人――トノムラとノイマンが蛇矛と青龍偃月刀を僕の首元に突きつける。
(やるか?)
出来れば戦いたくない。戦って負けるつもりはないが、マリューさんが困るだろう。
「止せよ!アンタら、キラが味方だっての判るだろっ!」
やめろ!トール!確かに君はサイ達の中じゃ、ミリィと並んで武道家だ。
しかし、ミリィは今、エモノを持っていない!その二人相手ではいくら“肉飛仙”と呼ばれた君でも勝てないっ!
「武器を下ろしなさいっ!」
「大尉の言うとおりだ」
二人の女性で二人はエモノを下げる。
「いや、ゴメンね〜。ただ思っただけなんだよ。ウン」
ムゥ=ラ=フラガ、ただのお銚子者なのだろうか?
「ただ、俺はホントはコイツに乗る筈だったヒヨッコ達の指導をしててね。もっとも、君ほどの使い手では無かったけどね」
………
「どうやら、教官には向かないみたいでねぇ……。ココに来るまでに部下も二人失っちまってね……」
僕は誤解していたようだ。
マリューさんのような大きな胸…いや、心を持つ人や、この様な人がエースな連合はやはり、信じるに値する集団だ!
「見たまえ、ミゲルと私の持ってきたストライクのデータだ」
隊長が示した画面に皆言葉を失う。
「なっ……」
「戦闘力2万7000だとっ!?」
「MFに付いてたスカウターが壊れていたんじゃないの!?コレ」
キラとストライクの相性か。それとも、奴自身が強くなったのか……
「そして、これが瞬間最高…つまりPSモードのデータだ」
画面が切り替わる。
「……戦闘力7万2000」
ニコルがその驚愕の数値を口にした。
「だが、所詮1機だ」
みんなの沈黙を打ち消すかのように隊長が続ける。
「ミゲル、オロール、マシューの三人でかかれば問題なく勝てる」
「隊長!俺一人で十分です!!」
三人がかりという戦法に、戦士としてのプライドが傷つけられたか、ミゲルが声を荒げる。
「ミゲル、君の戦士として誇りは良く知っている。だが、今は戦争をやっているのだ。分かってくれるな?」
「そうそう、大人になれってさ!そんなんだから奥さんに逃げられるのさ!!」
「ディアッカッ!!」
あいかわず一言多いというか、空気読めないというか……
ミゲルが戦う前だというのに、隅っこで“の”の字書いてるじゃないか。どうするんだよ……
そんなディアッカはイザーク兄のゴットフィンガーと、
ラスティを秒殺したこともある女兵士(搭乗機ジン・セーラーカスタム)の中華鍋で煎餅みたいな形状になってる。
「……隊長、俺もいっていいですか?」
「ん?……ん〜そうだな、ミゲルがアレだと少し心配だしなぁ……」
隊長は、ポケットから胃薬を取り出しながら答えた。
目の前の惨状に動転しているのだろう。口調がいつもと違う。
アデス艦長などは神経が太い人なのだろう。ゲラゲラと笑っている。
……大変だな、中間管理職というのは。
「敵襲っ!」
「っ!!」
来るだろうと思っていた!
「キラ君っ!」
「はいっ!」
僕はストライクへと向かう。
「俺のゼロは……無理か。ちっ!……何やってんの!?アンタ、艦長でしょうが!」
「私っ!?」
「そうでしょ?アンタと俺が一番偉い。俺は先任大尉だけど、この艦に詳しくもないし、所属も違う!」
……マリューさんが艦長か。悪くないっ!!

『ソードストライク、発進準備!』
ミリィのオペレートが始まる。
『システム、オールグリーン……ストライクどうぞっ!!』
「ストライクッ!キラ=ヤマト、いっきまぁーすっ!!」
――ガシッ!ビューンッ!!
「機動戦士っ!ソォォォォォドッ!ストラァァァァァァクッ!ガンダムッ!!」

「来たなっ!何が微動戦士だっ!ストライクッ!今日こそ倒す!!」
ミゲルッ!微動戦士じゃないっ!機動戦士だ。ソレはもう終わったコーナーだよっ!!

ジン三機に……あの紅い機体っ!アスランだなっ!!
「AAもへリオポリスも、僕が守るっ!いくぞっ!!」
「「ガンダムファイトォッレディィィィィゴォォォォォ!!!」」
>245
訂正ありがとうございます。
「アスランッ!オロールッ!マシューッ!頼みがあるっ!」
「分かってる!サシでやろってんだろ?」
「俺らは戦艦の方をやるさっ!」
ジン二機がAAに向かう。
「オロール、マシュー……済まないっ!」
「俺は行かないぞ、ミゲル」
「アスラン……」

っ!二機がAAに向かった!させるかっ!
「でぇぇぇぇぇぇぇいっ!!」
斬艦刀・シュベルトゲーベルを振り上げる。
接近するジン!
「ストラァァァァァァァイクッ!フィンガァッ!ソォォォォォッドッ!!」
――ザシュッ!!
「コテッ!メンッ!ドオォォォォォォッ!!」
「ぐあっ!」
――ドッカァーーンッ!
「またつまらないモノを切ってしまった……」
「マシューッ!」
キラァァァッ!
俺はイージスを加速させようとした。だが!
「何をする!ミゲルッ!まだ一対一にこだわっているのかっ!」
「……違うっ!悔しいが奴は強いっ!俺が接近戦を挑む、隙をみて奴を撃て!俺ごとでも構わんっ!」
「奴も俺も同じ機体だ!そんな手なんかいらないっ!」
「違うっ!冷静になれ!奴の装備が違う。アレは状況に応じて換装出来る様になっていたんだ。今は接近戦用だろう……」
……確かに、ストライクの装備が変わっている。
「なら、二人で遠距離戦を……」
「へリオポリスを壊すつもりかっ!?これ以上やると修理不可能になるぞ!」
「しかし、奴らの母艦は……」
「敵がしてるからってイイのか?ザフトの兵士として、士道に背いてはならないっ!」
ミゲル……
「はぁぁぁっ!」
っ!後続のジンッ!
まずいな……AA!ジンの一機ぐらいは何とかしてくれよ!
「こいっ!」
「言われるまでもないっ!ハァァァァト オブッ! ソォォォォドッ!!」
――ガキーンッ!
「くっ!」
「蒼い霹靂の足スペシャルっ!!」
「ぐあぁぁっ!」
このパイロットッ!気迫が違う!それにこの動き、前に倒したジンのパイロットかっ!?
「くっ!ロケットォ!ブゥゥゥメランッ!!」
――シュンッ!
「当たるかっ!」
くそっ!
「キラァァァッ!」
「っ!?」
変形したイージスがフェニックスを形どった光を放つっ!
「スキュラァァァッ!バスタァァァァァー!!」
アスランの乗るMFが変形した!一体あの中でどんな体勢でいるんだっ!
いや、そんな事を考えている場合じゃないっ!
――ドガガガガガッ……
「耐えろっ!シュベルトゲーベルッ!!お前に魂があるならっ!僕の思いを感じてくれっ!!」
コクピット内に火花が散る。そしてぇっ!
「うっおぉぉぉぉぉぉっ!!」
――ガキーンッ!
「馬鹿なっ!」
「連合のMFは化け物かっ!……だがっ!」
くっ……何とか……!?上っ!
「もらったぁぁぁぁぁ!」
――ジュザッ!
「何ぃぃぃっ!」
「ブーメランと言ったろうっ!!偶然あたったケドねっ!!」
ジンの右足が切断され、体勢を立て直すのに数十秒――充分だっ!!
「愛の心にて……悪しき空間を立つっ!名付けてっ!断・空・光牙刀っ!!やぁぁぁぁってやるっ!!」
「くっ……」
――ブー!
ミゲルのコクピットに映る文字。それは……
――オロール機 LOST――
「……ストライクゥゥゥゥゥゥゥ!!」
「ミゲルっ!駄目だっ!ノーマルのジンでT.M-MAXを使ったらっ!!」
「限界値LEVEL4だっ!構うかっ!差し違えても奴を倒すっ!!」
ノイズ混じりだが、アスランにははっきりと聞こえた。
「ミゲルゥゥゥゥーー!!」
イージスが届く筈もない手を伸ばす。
「朱き流星ッ!ミーティアッ!!」
朱色に輝く手負いのジンが突撃する!
「でぇぇぇぇぇぇぇぇぇいっっ!!」
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
――カッ!!
交錯!そして……
「CDを…アルバムを買ってくれよ!アレはいいものだぁぁぁ!!」
――ドッカァーーンッ!
「ミィ…ゲルゥゥゥゥゥゥゥーーッ!!!」
ミゲルッ!ミゲルッ!
いいやつだった!
よくイザーク兄の家にいって、バスタブをフルーチェでいっぱいにしたり、
ラジオでラスティの住所をキリギリまで公開したりしたっ!!
弟と同じ誕生日だと最近知って、ちょっと嬉しかったりした!(実話)
そんな……そんなミゲルをっ!
「キィィィィィラァァァァァ!!」
イージスのPSモードが発動する!
「アスランッ!」
――ガシッ!
ストライクと鍔迫り合いを繰り広げるイージス。
「キラッ!もはやお前を友とは呼ばないっ!いや、呼べないっ!!」
イージスにはビームサーベルが装備されていない。
その代わり、内蔵兵器として腕の部分から同様の物を出せる。
「いいだろうっ!もう僕達はこんな所まで来てしまったっ!」
高出力のシュベルトゲーベルには、たとえ二刀で立ち向かっても不利だ。
さらに、リーチも短い。
(だがしかしっ!だからこそっ!)
「懐に飛び込めばぁぁぁっ!!」
「くっ……機体が追いつかないっ!」
「回転剣舞六連っ!!」
――ビュルルルッ!!
「うぁぁぁぁっ!」
「浅かった!?いやっ!流石はキラかっ!」
「アークエンジェルッ!突撃しなさいっ!!」
レーダーに反応っ!?
――ドガッ!!
「何っ!?」
「マリューさんっ!」
戦艦ごと突っ込むかっ!
「邪魔をするなっ!連合の新型戦艦ッ!」
――ドンッ!!
「AAを踏み台にしたっ!?」
「ミゲルの技で死ねぇぇ!キラァッ!!」
ビームに炎が加わるっ!
「バァァァァァニングッ!!」
「AAが…仲間が助けてくれたっ!負けられないっ!!唸れッシュベルトゲーベルッ!」
ストライクがシュベルトゲーベルを構える!
「“X(クロス)”マスッ!!」
十字にビームを切り裂くイージス!
「鳳凰ッ!水!炎!ざぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」
ストライクの秘剣が炸裂する!
――カッ!
―――ドッゴーーーーンッ!!!
「へリオポリスがっ!!」
「キラ君っ!」
「キラっ!」
「坊主っ!」
……………
…………
……
「……んっ」
ここは……そうか!僕はアスランと一騎打ちをして……
「情けない……結局、僕がヘリオポリスを壊したなんて……」
機体の損傷を調べる。
思ったより酷くない。本当に大した機体だ……
「…ん?」
レーダーに反応?
ズームにしてみる。確か…コレは救難信号だ!
「ヘリオポリスの……壊れてるんだ!」
僕は痛む体で、ストライクを救命ポットに向けた。
――同時刻
突貫作業で修理したメビウス・ゼロを駆るムゥは、ストライクの探索に出ていた。
「ちっ……。坊主……生きてろよ。死ぬ順番を間違えるんじゃねぇ」
レーダーを目一杯広げる。
残骸の多い中で、ストライクの反応は更に微弱になる。
ムゥの集中力は恐ろしいぐらい研ぎ澄まされていた。
「……あんな歳じゃよ、まだまだ人生の楽しみを知らないだろうに……」
ましてや、あれほどの使い手。人生の大半を修行に使ったに違いない。
「……帰ってきたら…帰ってきたら…俺の“とっておき”をやるからさぁ……坊主よぉ!!」
そろそろ戻らなくては……そんな時!
「っ!!コイツは……」
訂正――というより追加

>254冒頭に

「AA!ストライクの援護準備っ!間違えてストライクに当てるなっ!」
「てぇーーーっ!」
AAの援護射撃によって、敵が散開する。

という、キラサイトの一文が入ります。
263通常の名無しさんの3倍:03/12/07 13:32 ID:???
>>250
関羽と張飛・・・・・・
264通常の名無しさんの3倍:03/12/07 16:01 ID:???
―もういい キラ、俺と代われ―とかいうスレを思い出したのだが。
265通常の名無しさんの3倍:03/12/07 16:33 ID:???
>>264
ガイシュツ
266通常の名無しさんの3倍:03/12/07 21:23 ID:???
>>264
禿導。既出でもいい。禿導。
267通常の名無しさんの3倍:03/12/07 21:55 ID:???
SEED2(嘘

サイ・アーガイルです。
MSを操縦しても、
土下座しかできない、土下座が得意技だ、
そんな叩き方をされた屈辱に耐え、帰ってまいりました。
さあ、活躍をお見せしましょうか。

え?領収書がない?おっかしいな。落としたかな。
監査ですか?ちょっと待って下さい。
まだ帳簿整理が整ってないんです。

あの・・・決算が終わってから再開します。
268通常の名無しさんの3倍:03/12/07 22:09 ID:???
帳簿整理て…なまなましいなァ
元ネタ何?
269通常の名無しさんの3倍:03/12/07 22:55 ID:???
・・・自分の近況です。
270IFアスラン:03/12/08 14:31 ID:???
ビームサーベルがコクピットに突き刺された・・・パイロットは助からないだろう。
俺はもう人を殺すようなことはしない、そう決めたのに・・・

ジンが爆発する、機体の間近であったため、俺たちの乗っていた機体も
爆風によって吹き飛ばされた。

「うわああああああああああ!」

衝撃によってシートから投げ出されそうになるのを、
シート後方に居た士官の厚い胸板によって受け止められた。

・・・厚い胸「板」・・・なぜか不公平を感じる。

……どうやら助かったようだ…しかし、なんて機体だ。
フェイズシフト装甲といったか…、どういう仕組みかわからないが、すごい装甲だ。

連合の士官は、シートに座っていなかったせいか、
衝撃をモロに受けてしまったらしく、気絶していた。
体に傷や痣はない、恐らく大丈夫であろうが、
銃で撃たれた傷もあるので、早くどこか手当てをした方がよいだろう。

…友人たちは無事のようだった、このMSを呆然とした様子で見つめている。
どうやら、彼らだけは守り抜くことができたようだ。
俺は安心すると、ハッチを開けた。彼らにも士官を運ぶのを手伝ってもらおう。
271通常の名無しさんの3倍:03/12/08 18:55 ID:???
>なぜか不公平を感じる。

おもわずワロ〜タ
272IFアスラン 1/2:03/12/08 19:16 ID:???
連合の士官が気がついた。
「う、…ここは?」
イザークの母とニコルが介抱している。
「バルトフェルド大尉…ご無事か?」
「ジュール委員…。」
顔見知りのようだ、まぁイザークの母は軍人でこそないが軍関係者だから
当然ではあるが。

「なぜ色が元に戻ったんだ…?」
「バッテリーが切れたらしいぜ」

イザーク達はモビルスーツを熱心に眺めている。

「彼らは…?」
「…私の息子とここの民間人の子供たちです」
「民間…委員、厄介なことになりますぞ?」
バルトフェルド大尉は、やれやれといった顔で見た。
イザークの母は、少し暗い表情をしていた。
「やはり、連行ですか…」
「まぁ…そうなりますな、彼らに説明していただけますか?」
273IFアスラン 2/2:03/12/08 19:16 ID:???
話を聞いたとたんニコルが驚く、
「連行!?って僕らどうなるんですか!?」
「母上…それは一体?俺達は民間人ですよ!」
イザークが反論した!
「軍の機密を見てしまった…それだけでももう理由は十分です。」
「しかし…!」
「安心しなさい、何も捕らえるような事はしません、
しかるべき時がくる迄、私と同行してもらいます。」
イザークの母は毅然と、厳しく、しかしどこか辛そうにいった。
「…私達は戦争をしているのです、プラントと地球、ナチュラルとコーディネイターで!」
「一人、一人自己紹介してくれるかな…すまないがね。」


「イザークの母さん、俺達をとめたんだぜ。」
「え?」
ディアッカはいった。
「でもさ、イザークが「アスランがまだ外にいる!」って飛び出してさ」
あの…イザークが…それじゃ、皆は俺のせいでこんなことに…
「おいおい、そんな顔すんなよ、別にどうって事はないからよ。」
「ディアッカ…」
「うん?」
「ありがとう。」
274通常の名無しさんの3倍:03/12/08 19:21 ID:???
エザリア=マリューなのは声つながり?
275通常の名無しさんの3倍:03/12/08 22:38 ID:???
イザークもディアッカもなんていいやつらなんだ(w
276通常の名無しさんの3倍:03/12/09 10:29 ID:???
>>258
ANNspネタを持って来るとは、おぬしなかなかやりおる
277通常の名無しさんの3倍:03/12/09 11:31 ID:???
>>274
バルトフェルド=マリューなんだから
エザリアはナタルじゃねーの?
278通常の名無しさんの3倍:03/12/09 21:43 ID:???
何にしてもエザリアが遺作の母親ってのは変わらないし、
最初は名前だけ反転したような感じだったけど、
段々独自の色がついてきたな。

ある意味これからが腕の見せ所。
がんがってください。
279通常の名無しさんの3倍:03/12/11 23:19 ID:???
ガンガレよ、待ってるぞ大勢。
280通常の名無しさんの3倍:03/12/14 00:30 ID:???
hosyu
281通常の名無しさんの3倍:03/12/14 04:26 ID:???
ああ・・・この待ち続ける感じ・・・・・・・
「キラ俺」を思い出すなぁ・・・・・・
282 ◆p7tVMf2r8I :03/12/15 22:29 ID:???
-小ネタ-

私はリーダー、ラクス・クライン。通称:お姫様
電撃戦法と懐柔の名人。そしてエターナルの総大将だ。
私のような天才策略家でなければ百戦錬磨のコーディどものリーダーは務まらん。

俺はキラ・ヤマト。通称:キラきゅん
自慢のルックスに、女はみんなイチコロさ。
ストライクから新OSまで、何でもそろえてみせるぜ。


よおお待ちどう。俺様こそアスラン・ザラ。通称:大佐。
「キラ!!」の叫びは天下一品!デコ?キモイ?だから何。

アンドリュー・バルトフェルド。通称寅さん。コーヒーの天才だ。
絶体絶命でも生き返ってみせらぁ。でもアイシャだけはかんべんな。
283通常の名無しさんの3倍:03/12/15 23:14 ID:???
たらったらったらっ 大佐・ザ・モーホ!!
たっらーらら、たーらら、たららら、たーらら、たらららーたららーら・・・
284通常の名無しさんの3倍:03/12/16 16:14 ID:???
ルパンかよ!
285IFクルーゼ:03/12/16 20:35 ID:???
―――ヘリオポリス内部
「チィ…!マシンの性能差か!」
奴の――ムウ=ラ=フラガのシグーは、徐々に私のメビウスゼロを
追い詰めいていた。すでにガンバレルがひとつ破壊されている。

奴がジンに乗っていた頃はまだ五分の戦いをすることができたが、
もともとMAとMSでは性能差がありすぎる、シグー相手ではいささか分が悪い。

「もらった、クルーゼ!」
奴のメビウスゼロが直前にせまり、サーベルを振り上げる。
「クゥ!」
機体を反転させ、すんでのところで回避する。
しかし、完全には避けきれず、リニアカノンの砲身が切断された。
「チィ…!ちょこまかと!」
奴との距離をとり、間合いを整える。
しかし、すぐに詰められるだろう、このままでは勝ち目はない。

――――こうなれば……ひとつ、やってみるさ!
286IFフラガ:03/12/16 20:36 ID:???
クルーゼがMAの有線式遠隔ポッドを全て射出した。
俺がひとつ破壊したため、合計四基の内、三基のポッドがせまる。

「フン…こんなところで、その武器は使えまい!」
「それはどうかな?」

コロニー内部のため、ポッドは自由には動けない、
当然、射線も予測しやすいものとなる。
「当たるか!そんなもん!」
余裕で回避できる!――――そう思ったが、

「なに!?」
シグーが、ショックを受け、バランスを崩した。

ポッドがシグーのウイングスラスターに突き刺さっている。
「まさか!ポッド自体をぶつけてくるとは!」
射線を読んで回避できると、油断した。ポッド自体の動きまで予測していなかった。
奴は最初からこれが狙いだったのだ。

「私の方が一枚上手だったな、ムウ!」

してやられたってわけか…。
お互い、これ以上の戦闘は無理なようだ。
相打ちといいたいところだが、俺の負けだな…

ヴェサリウスに帰還すると、ナタルが急いで報告してきた。
「カズイ=バスカークの機体がロストしました!」
なに…カズイが!?
まさかあの新型…もう動けるのか…?
「急いでモビルスーツの準備を、俺のシグーも特急で直してくれ!」
287IFキラ:03/12/16 20:37 ID:???
「カズイが…?そんな…嘘だ!」
サイから通信を受けて、僕は愕然とした。
「事実だ…カズイの機体ロストしたって…」

そんな…みんなで生き残るって…戦争が終わるまでって約束したのに…

連合のあの新型がカズイのジンを倒したのだろうか?
ナチュラル兵士が…いくら機体の性能が良くとも…。

ふと、僕は連合のモビルスーツの前で見た、あの顔を思い出す。

「アスラン…」

まさか…そんなはずがない、しかし、もし彼が連合側についていたとしたら…

彼がザフトのアカデミーで天才と呼ばれていたのを思い出す。
その頃僕はザフトには入っていなかったので、彼の腕前を実際に見たことはない。
だが、もしそうだとすればカズイは…

いやそんなはずがない…彼は戦争が嫌だといっていた。
僕の見間違いに違いない…だが…。

僕は、胸騒ぎを感じずには居られなかった。
288通常の名無しさんの3倍:03/12/16 21:26 ID:???
キタキタキタキタァ―――――!!
IFキタァ――――――っ!!
289通常の名無しさんの3倍:03/12/17 15:34 ID:???
カズイ―――――!!
290通常の名無しさんの3倍:03/12/18 03:30 ID:???
沈みすぎage
291IF バルトフェルド 1/2:03/12/18 17:43 ID:???
突然爆音が轟く。
「また敵か!?」
いや…違う…あれは…
「なんだありゃ…戦艦か…?」
アークエンジェル…無事だったか…。

アイシャ中尉、ダコスタ少尉をはじめとするクルーが出迎えてくれた。
「ご無事でなによりデスワ、大尉」
「ああ…なんとか…エザリア委員も無事だ…」
…本当になんとかだったがな。

アイシャと目が合う。
(悪い、心配かけたな)と俺が視線を送ると
アイシャは微笑んで
(イイエ、いつものことダカラ、心配してないワ)
と返してきた。

「ところで…彼らは…?」
ダコスタ曹長が聞いてきた…ヘリオポリスの学生たちのことだ。
俺は彼らのことを伝えた、しかし問題なのが一人いる。

GAT−X303、イージスのハッチが開き、彼が出てくる。
「なんだ…子供じゃないか…」
「あの少年がコレに乗ってたってのか…?」
クルーたちがざわめく。

「大尉…これは一体?」
ダコスタが聞いてくる。
「…先ほど、ジンに襲撃された際、彼がこれを操縦してジンを撃退してくれた」
「…彼が?」
292IF バルトフェルド 2/2:03/12/18 17:44 ID:???
「ほう…これは驚いたな」
突然、艦の方からから声が聞こえ、一人の男が現れた。
連合の士官服を着ていて、顔には黒の深いサングラスをかけている。
階級は俺と同じ大尉のようだ。

「…先ほどこの艦に機体を回収していただいた
 第七機動艦隊所属、ラウ=ル=クルーゼだ、よろしく頼む」
と、サングラスの男が言った。
「第五特務師団所属、アンドリュー=バルトフェルドだ、こちらこそ」
と、俺も返す。
ラウ=ル=クルーゼ…聞いたことがある、確かエンディミオンの鷹の二つ名を持つエースパイロットだ

…それにしてもこの男、初対面の人間にグラサン取らないなんて、いい度胸じゃないか。
「…申し訳ないが、私は目に病を負っていましてね、
 サングラスをはずせないんだが、よろしいかな?」

…ドキリとした、全く、この男は心でも読めるのか。

「ところで、乗艦許可をいただきたいのだが…私の船が落とされてしまってね…
この艦の責任者は…?」
クルーゼ大尉が尋ねてきた
「…この艦の艦長は先ほど戦死されました…。」
「艦長が…?」
「よって…現在は、バルトフェルド大尉か、エザリア委員にその任があると思われます」
ダコスタは言った
「私は責任者といっても民間人だ、バルトフェルド大尉に一任する」
エザリア委員は言った…やれやれ、仕方ないか。
「わかった、乗艦を許可する」
293通常の名無しさんの3倍:03/12/18 18:38 ID:???
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
虎カッコいいな。
294通常の名無しさんの3倍:03/12/18 19:50 ID:???
ヤベェ、クルーゼカッコ良すぎ(w
295通常の名無しさんの3倍:03/12/18 19:53 ID:???
漏れもIF好きなんだがどうも気になることがある・・・・・。





キラはストライカーパック奪取できたのか?あれないとデュエルより弱いぞ
296通常の名無しさんの3倍:03/12/18 19:57 ID:???
>>295
>「こいつは僕がやる!キラは武装パックを奪って離脱を!」
>「…わかった、後を頼む!」
奪ったんじゃない?
297通常の名無しさんの3倍:03/12/18 21:52 ID:???
>「…申し訳ないが、私は目に病を負っていましてね、
> サングラスをはずせないんだが、よろしいかな?」

>…ドキリとした、全く、この男は心でも読めるのか。

あからさまに「別の理由があります」って言っているようなもんだが、
なんか安心できるパターンな会話にほのぼのと・・・

目 に 病 を 負 っ た ら 戦 闘 機 乗 り は 飛 べ な くな る よ

と、一応ネタにツッコミ(F田なら叩かれまくったなw
蛇足だが戦闘機乗りのサングラスはダテで付けてるわけじゃないよ、
この場合のはずさないですむ理由にはならんけど。
298通常の名無しさんの3倍:03/12/18 21:58 ID:???
アイシャが無難に出てくれて安心。
イイ!よ。続きが楽しみだ。特にカズイの行方とかw
299IF アスラン:03/12/19 07:17 ID:???
サングラスの連合士官が俺のほうを見ている。
そして、思いがけない言葉を言った。

「君は、コーディネイタ―だな?」

唐突に言われた…どうするべきか迷ったが、この状況では仕方ないだろう
隠そうとしても、いずれわかってしまうことだ。
「……ハイ」
俺は素直にそう言った。

一瞬にして空気が凍りつく、連合の兵士は俺に向けて銃を構えた。
だが、
「やめてくださいよ!アスランは敵じゃありません」
ニコルが庇ってくれた、見るとイザークも物凄い剣幕で兵士を睨んでいる。
「銃を下ろしなさい、このコロニーは中立です、コーディネイターが居てもおかしくはないでしょう?」
エザリアさん…イザークの母さんもそう言って場を宥めてくれた。

「アスランと言ったかな…?すまなかった、私はただ知りたかっただけでね
あれほどの機体を動かせる人物はそうはいないのでね…騒ぎにしてすまない」
サングラスの士官…クルーゼ大尉はそう言って一言わびた。

そしてクルーゼ大尉はバルトフェルド大尉やエザリアさんに向かって、
「そうだ…早く、ここを脱出したほうが懸命だ、外にいるのはフラガ隊だ」
と言った。
フラガ隊…?聞いたことがある
ザフトのエースであり、有能な指揮官であり、英雄とまで言われている。
確か…ライトニング…なんとかだと言われていた気がするが…

次から次へとさまざまなことがあり、なんだか疲れた…
ザフト…キラ…ガンダム…この戦艦…

…これから俺達は一体どうなるんだ?
300IF ダコスタ:03/12/19 07:18 ID:???
無事アークエンジェルが出航することができました。
それにしても、本当にこの人員で艦が動かせるとは思いませんでした。
実のところ、ほとんどアイシャ中尉が一人でやったようなものなのですが…

それにしても、アイシャ中尉とは何物なんでしょう?
性格と容貌からして、おおよそ軍人とは思えないのですが…
そのうえ言葉遣いも妙に片言ですし。
にもかかわらず、操舵、整備、狙撃、指揮、何をなさっても一級です。

そういえば昔、仲間から変なうわさを聞いたのを覚えています。
アイシャ中尉がバルトフェルド大尉と恋仲らしいというものだったのですが
その話は続きがあって、アイシャ中尉は実は優秀なコーディネイタ―だったが、
バルトフェルド大尉に惚れた一心で、プラントから軍までついてきたと……そんな噂なのですが…

……まさかね。
301通常の名無しさんの3倍:03/12/19 08:06 ID:???
IFいいね
期待してますよ(゚∀゚)
302通常の名無しさんの3倍:03/12/19 17:17 ID:???
頑張れ、IFダコスタ君!
303通常の名無しさんの3倍:03/12/20 04:21 ID:???
クルーゼはクワトロか?
304通常の名無しさんの3倍:03/12/22 21:41 ID:???
     .〃.⌒ノノ
ピュ.ー  !(((!´゙リ)) <これからも私を応援して下さいね(^^)。
    ノ リ*゚ ヮ゚ノリ,
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                  ラクス・クライン
305IF キラ:03/12/23 11:42 ID:???
フラガ隊長はカズイのジンが撃破されるまでの映像をじっと見ている。
遠距離から撮影された映像なので、ハッキリとはわからないが、
ジンのコクピットには連合の新型機のビームサーベルが突き刺されている。

やはり…信じたくないけど…カズイは…

「連合の新型は予想以上の性能だな…
 カズイがその身をもって俺達に教えてくれた。残りの一機はなんとしてもしとめるぞ!」
「ハッ!」
隊員に出撃命令が出される。
今回の作戦では僕はパイロットではないため、出撃は許可されてはいない。
306通常の名無しさんの3倍:03/12/23 22:29 ID:???
キラ、よくは知らないくせにっ!(w
307通常の名無しさんの3倍:03/12/24 00:08 ID:???
IF面白い、乙。
今後は例のフレイ絡みの昼メロをどういう形で処理するのかが、楽しみだ。
308306:03/12/24 09:23 ID:???
キラがよく知らないのはアフメドだった…間違えた(鬱
一晩寝たら不意に気づいたよ。
ごめんなさい、よく知らなかったもんで
309IF キラ:03/12/25 17:11 ID:???
ヘリオポリスで見たアスラン…その真偽を確認する為、僕は出撃を希望した。
無論、本当のことは言えないが。

「出撃と言ってもおまえには機体がないではないか、
 …仲間をやられて悔しいのは分かる、だがそれは他のものも同じだ。」

「お前は機体の奪取と言う重要任務を果たしたんだ。今は他の奴らに譲ってやれ。」

残念ながら、出撃は認められなかった。
「……わかりました。」
こうなっては仕方がないと思い、引き下がる…しかし、僕はどうしても彼が
本当にアスランだったのか確かめなければ気がすまない。

…そういえば、格納庫には奪取した連合の機体、「ストライク」があるはずだ。
先程OSの書き換えを終えている。砲戦用の装備も使えたはずだ。

僕は思い立つと、格納庫に向かって走り出した。
310通常の名無しさんの3倍:03/12/25 17:14 ID:???
>>6さんをみて思いついたネタ

モビルスーツと遺伝子至上主義否定の過程

CE70年代中期、この頃ナチュラルとコーディネイターはそれほど能力的な差がないのではないかと言う意見が生まれ始めた。
そのきっかけは皮肉にも、開戦当初はコーディネイターの優位を体現していたモビルスーツによってだった。
当初モビルスーツはコーディネイターにしか扱えない兵器であった。それは何故か?
ナチュラルには操作が難しかったからだ。だが、それはナチュラルが劣っていたからではない。
モビルスーツは多くの技術の集大成であり、それに乗るものは操縦技術だけでなく、情報処理、機械工学の知識も要求される。
コーディネイターは生まれながらにしてその素養に見合った数多くの訓練と教育を受けることが義務付けられていた。
つまり、コーディネイターは最初からモビルスーツを動かせるほどの能力を身に着け「なければ」ならなかったのだ。
戦争末期にはナチュラルにも動かせるように、操作を簡略化するOSが搭載されたモビルスーツが開発され、
ザフトのモビルスーツとも互角に戦った。それはつまりナチュラルの作ったモビルスーツとコーディネイターの作ったモビルスーツが、
ナチュラルのパイロットとコーディネイターのパイロットがそれぞれ互角に戦ったことを意味するのである。
モビルスーツをメンテナンスするだけだったら、ナチュラルもコーディネイターと変わらない作業ができる。
モビルスーツを動かし、戦うことだけであったならば、ナチュラルがコーディネイター圧倒することも不可能ではないのだ。
コーディネイターは多くのことを広く、多く覚えられる。ナチュラルにそれはできない。
しかし、狭いながらも一つの素養を磨いていけば、それはコーディネイターを凌ぐこととも出来るのである。
ラウ=ル=クルーゼがナチュラル…という話はすでに多くの文献で語られているのでここでは書かないが、
この一つの事実の発覚は、その後のコーディネイターとナチュラルの関係、または、遺伝子改良自体のあり方について
深く影響することになっていく。

CEの時代史 戦争と平和 第三章 「遺伝子主義の敗北」 ヨリ抜粋

311通常の名無しさんの3倍:03/12/26 03:44 ID:???
民明書房ってオチかと思った。スマンw
312通常の名無しさんの3倍:03/12/28 00:00 ID:???
       '´    `ヽ
ピュ.ー  ! i |,_i_/|__| <腰抜けぇ!!。
     L.」 ゚/Д゚)」
    =〔~∪ ̄ ̄〕
    = ◎――◎                イザーク・ジュール
313IF アスラン:03/12/29 10:21 ID:???
「俺の機体…!?俺の機体とはどういうことですか!?」
「今はそういうことになっているということだ…」
クルーゼ大尉が船室で待機していた俺に、あの機体…イージスの整備をしろと言ってきた。
それはつまり…
「それって、もう一度アスランにあれに乗れって言ってるワケ?」
ディアッカが言った。
「そのつもりだ…敵部隊はまだこのコロニーの近くにいる。今この艦を守れるのはアスランだけだ」
クルーゼ大尉はそう言い放つ。
「それは脅迫じゃないのか?」
イザークがクルーゼ大尉に噛み付くように言った。
「だが、事実だ。」
クルーゼ大尉は言った。

それは確かに事実ではあるし、正しいのかもしれない。
わかってはいる…だが…これではあの時と同じだ……。
俺は、思い返す。
母が死んでからの父の言葉と戦いの記憶を。
314IF アスラン:03/12/29 10:30 ID:???
(……アスラン…なぜ戦おうとしない?…臆病者が!)
(……貴様は仲間の死を見てなんとも思わんのか?撃つんだ、アスラン!)
(……母の仇は目の前のナチュラルどもだ!殺せ!アスラン!!)
「クッ…」
…何度も頭に響く。

(貴様はそうやって…逃げて、ごまかしているだけにしかすぎん…失望したぞ、アスラン)

(違います!俺は逃げてるんじゃない!)

…俺は…!
「……わかりました…俺がやります」
俺は決意した。
「そんな、アスランいいんですか!?」
ニコルが驚く
「でもクルーゼ大尉…俺が乗るのはあなた達の為だけじゃない…
 むしろ俺が乗るのはここに居る友人達と俺自身のためです…!」

「理由としてはそれで十分だ…」
クルーゼ大尉は微笑を浮かべてそう言った。
315IF キラ:03/12/29 10:31 ID:???
――――ザフト高速戦闘艦ヴェサリウス、MS格納庫

「ゲイル機…出撃どうぞ!」
ゲイルさんの機体が出撃した…ハッチが開いている今がチャンスだ!
奪取した機体、ストライクを無理やりカタパルトに運ぶ。
「なんだ!?こいつも出すのか!」
「聞いてないぞ!?」
僕は、ストライクを発進させた。
本当にあれに乗っているのがアスランなのか確かめる為に。
316IF バルトフェルド:03/12/29 10:32 ID:???
アークエンジェルに警報が鳴り響いた。

「コロニー全体に電波干渉、Nジャマー数値増大!」
「なんだと!?」
オロール伍長の報告を聞いて、エザリア委員が驚きの声をあげた。
ブリッジが急に慌しくなる。
「やはり…黙っていてはくれないか…ヤツめ…」
「クルーゼ大尉…またヘリオポリスないで仕掛けてくると?」
「私ならばそうしますな…こちらは撃てず、向こうは撃ち放題だ」
クルーゼ大尉は言った。
…予想していた事態ではあるが。

「バルトフェルド大尉…艦長は貴官にやっていただきたい」
クルーゼが突然言い出した。
「俺が…?」
「選任大尉は私だが…この艦のことまではよくわからないのでね…」
……やれやれ、仕方がないか。
「わかった、総員戦闘配置、……アスラン=ザラには承諾を得ている、
 イージスの発信準備を。大尉のモビルアーマーは?」
「まだ出られん。」
となれば、虎の子のイージスとこの戦艦のみか…だがやるしかあるまい。
317IF バルトフェルド:03/12/29 10:32 ID:???
「こんな状況だ、私にもなにか手伝わせてくれ…
 今は退役したが、軍にいたことがある、少しは役に立てるとは思うが。」
エザリア委員がいった。軍人だった頃は優れた指揮官だった人物だ、願ってもない。
「艦長がビギナーです、エザリア委員は出来れば戦闘補佐をお願いしたい。
…クルーゼ大尉はCIC、アイシャはイージスのオペレートを!」

「接近する熱源あり!ジンです!別方面から部隊の進入も確認しました!
しかも…拠点攻撃型重爆撃仕様二機、対艦砲撃用が一機です!」
アイマン軍曹が報告する。
厄介だねえ…さすがライトニングカウント…手加減なしだ。
だがこちらもみすみすやられるわけにはいかない。
俺は声を張り上げた。
「目的はあくまでコロニーからの脱出だ…
極力コロニーに傷をつけるな!アークエンジェル発進だ!」
318IF アスラン:03/12/29 10:33 ID:???
――――X303コクピット内部

「イージスは機動力に優れた機体ヨ。ジンよりもかなり早く動けるワ」
アイシャ中尉がイージスの大まかなスペックについて教えてくれた。
「出力がジンの数倍もある…それに変形機能…こんなものまで!」

ビームサーベル、可変戦闘機能。ザフトが完成できなかった技術を連合はもう作り上げていた。
大学でも思ったことだが…ナチュラルとコーディネイターはそれほど違うものだろうか?
ナチュラルにも優秀な人間は沢山いたし、コーディネイターにもできないことだってある。
父の言うことが正しいとは思えない。それなのに、なぜこんな戦争は起きてしまったのだろうか…

「三番コンテナだ!ビームライフルをイージスに装備させろ!」

出撃のときが近づく。
色々考えても仕方がない……今は仲間を守るだけだ!
319通常の名無しさんの3倍:03/12/29 11:34 ID:???
IF マンセー
320通常の名無しさんの3倍:03/12/29 13:38 ID:???
キタキタァ――――っ!!
ガンガレIF職人さん、ここ最近の一番の楽しみだ。
321通常の名無しさんの3倍:03/12/29 16:17 ID:???
うわぁ、ミゲルが!オロールが!
そして秒殺だったゲイルまで!
アレンジ具合が最高だよ!
322通常の名無しさんの3倍:03/12/31 13:28 ID:???
キラとアスランだけじゃなく虎もあるのがいいな。
323IF アスラン:03/12/31 17:30 ID:???
「このおお!」
コロニーの機関部が大破する。
ザフトの撃った流れ弾が当たり、爆発したのだ。
ザフトだけなく、アークエンジェルの撃ったビームや弾薬もコロニーを傷つけている。
こんな戦い、早く終わらせないと!

俺はビームライフルの照準をジンに合わせた。
「動くなよ…コクピットに当たるぞ!」
ビームライフルを放つ、ジンはとっさに避けようとしたが、足に命中した。
だが、ジンはひるんだ様子もなく、こちらに向けて攻撃を開始する。
チイ…もう一発…!

だがそのとき、イージスの広範囲レーダーに反応があった。
解析されたその機体は―――X105ストライク…イージスの隣にあった機体…
ストライクは装備していたランチャーを発射した、強力な大口径のビームが放たれる。
「クウ!」
とっさに回避するビームは、コロニーの機関部に命中した、熱で融解し、
コロニーが音を立てて崩れはじめた…あれだけの威力をモビルスーツに搭載するとは…
くそ…このままじゃコロニーは!

そのとき、ストライクから通信が入った。

「アスラン…アスラン・ザラなのか!?」

この・・・この声は!?
「キラ…キラ・ヤマト!?」
324通常の名無しさんの3倍:04/01/02 22:37 ID:???
久々に見たらIF来てたぁ―――――っ!
新年もガンガレ職人さん!
325IF フラガ:04/01/03 20:53 ID:???
「なに…キラの奴が!あの馬鹿…!」
どういうつもりなんだ?あいつが命令違反を犯すなんて…
…そういえばキラの様子がおかしかった、
カズイがやられたからだろう…ああいう若い奴らは若さ故の過ちを起こす。
なんだか嫌な予感がする、俺も出たほうがいいだろう。
「シグーの修理は終わってるみたいだな…俺も出る!」
しかしナタルは反対した。
「隊長!シグーはまだスラスターの調整が完全ではありません!」
 それにあの機体…最大で我が軍のモビルジンの三倍の機動力があります!」
心配するナタルに俺は言った。
「大丈夫だって、俺は不可能を可能にする男だぜ?それに俺の愛機は十分早いさ。」
そして、俺はシグーを出撃させた。
326IF キラ:04/01/03 20:54 ID:???
まさか…こんな威力があるなんて…

イージスは攻撃を回避していた。あくまで威嚇のつもりで撃ったのだが、
これだけ威力があれば撃ち落としていたかもしれない…実を言えば僕は安堵していた。

思い切って僕は回線を開く、同型の機体だ、接近すれば通信も出来るだろう。
「アスラン…アスラン・ザラなのか!?」
「キラ…キラ・ヤマト!」
やはり…君は…
「アスラン、なんで!?どうして君が地球軍に!?」
…僕にはわからなかった、戦争が嫌で、人を殺めるのが嫌でザフトをやめたはずなのに、
その彼が何故地球軍のモビルスーツに乗って、今僕と対峙しているのか―――
「違う!俺は地球軍じゃない!」
「ならどうしてそんなものに乗っているんだ!戦争なんて嫌だって、君だって言ってたじゃないか!!」
「お前だってそうだろう!?なぜお前もザフトに!!何故このコロニーを攻撃した!」
「ナチュラルが…こんなものを作るから!」
「ヘリオポリスは中立だ!…俺は!」
そう、アスランがなにか言いかけたとき
「おい坊主!なにやってんだ!」
突如通信が入った、フラガ隊長からだ。
それと同時に画面に文字が映る、ゲイル、ルーク機、ロスト!?
「あ、足付きに…ゲイルさん達が!?」
「ぼうっとしてるな!やられるぞ!」
フラガ隊長の専用機シグー改が救援に駆けつける。
くそ…なんとか機体を捕獲できれば…!
327IF アスラン:04/01/03 20:55 ID:???
くそ…どうしてキラがザフトに!?
―――工場区で見たとき…まさかとは思っていたが…

イージスのレーダーにまた反応があった、
ジンとは違う…シグー…隊長機か!
「くそ!」
ストライクが俺の後ろに回りこみ、シグーが前面で攻撃してきた。
くそ…!まだジンは一機残ってるというのに!
「アスラン・ザラ!大丈夫か!?」
バルトフェルド艦長が通信してきた…
クソ…全然大丈夫じゃない…そうだ…!変形機能…!
俺は出撃前に見た変形機能の説明について思い出した
「モビルアーマー形態の武器を使います!」
俺はイージスを変形させた。
イージスは変形すると、スラスターのほとんどを機体後部にまわし、それによって爆発的な推力を得ることが出来る。
それだけではなく、イージスは変形によってエネルギー供給回路を組替え、追加武装を使用することが出来るようになるのだ。
―――複列位相砲スキュラ…これなら!

俺はシグーとストライクが重なった瞬間を狙ってトリガーを引いた。
328通常の名無しさんの3倍:04/01/03 21:08 ID:???
>>326-327
あー、スキュラMSモードでも撃ってんだけどな。
でもこっちの方が説得力あるよなー>供給回路を組替え

続き楽しみにしてますです、はいm(_ _)m
329通常の名無しさんの3倍:04/01/03 23:48 ID:???
これよりトランスフォーメーションを(ry

ともあれ職人さんガンガレ。
330通常の名無しさんの3倍:04/01/04 00:12 ID:???
キタキタァ――――っ!!




親父

IF職人さん、乙!
331IF バルトフェルド:04/01/04 22:35 ID:???
ジンの猛攻が続く、
アイマンが報告してくる。
「新たな熱源を確認!…これはX105!ストライクです!!」
「なんだと!!」
もう自軍の戦力として投入してきたのか!?
しかも、アグニを使ってきた…コロニーの機関部に甚大な被害を与える…
クソ!タダでさえこっちの弾まで当っているってのに!

「PS装甲には実体弾や物理攻撃はきかん!ビームを使え!」
「了解しました!ゴッドフリート照準!」
さすがエザリア委員、艦のことを良く判っている。役人にしとくのがもったいない。
…ジンにアークエンジェルの粒子主砲ゴッドフリートが命中した。
しかし、大破する間際に発射されたジンの流れ弾がコロニーを傷つける。

イージスはなにをやっているんだ…クソ!ストライクと交戦中か!
332IF バルトフェルド:04/01/04 22:36 ID:???
「これは…もう一機くるぞ!」
クルーゼが突然を声をあげた。
「熱源1!照合確認!シグーです!」
「隊長機か!くそ!イージスが囲まれました!!」
イージスは二機のMSから攻撃を受けていた、避けるのが精一杯のようだ。
「アスラン・ザラ大丈夫か!?」
アスランに通信した、だがアスランは、思いもよらぬことを言った。
「モビルアーマーの武器を使います!」
イージスは変形を開始する…まさか…アスランの奴!! 
「マッテ!その武器は!」
アイシャが叫ぶ…しかし間に合わない。 
変形したイージスは、大火力の兵装…複列位相砲スキュラを放った…
333IF アスラン:04/01/04 22:37 ID:???
「マッテ!その武器は!」
スキュラからシグーとストライクめがけて強大なエネルギーが放たれた。
スキュラがシグーに命中する、シグーの腕が蒸発したが、ストライクは回避した。

スキュラの光線は、コロニーの機関部に致命的な打撃を与えた…
先ほどからの戦闘によって受けた傷が、スキュラによって一気に開いたようだった。

こんなに…こんなに威力があるだなんて!?
ヘリオポリスが崩壊をはじめる、シャフトが曲がり、大地が裂け、まるで宇宙に飲み込まれるようだった。
コロニーの裂け目に空気が吸いとられる。
「うわああああああああああああ!」
イージスも吹き飛ばされる。
「ア、アスラーーーン!!」

…キラ!へリオポリス!どうして…どうしてこんなことに…!!
334通常の名無しさんの3倍:04/01/07 22:56 ID:???
   〃⌒`⌒ヽ
   | 从从ルリ)
    w* ´∀`)<やめてよね。本気出したら(略
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                キラ・ヤマト
335IF アスラン:04/01/08 16:44 ID:???
291
ダコスタが少尉と曹長ごっちゃになってた…曹長です
それとエザリアは役人だって言ってるのに民間とか書いちゃった…
へぼ杉…吊ってくます。
>>297
突っ込みありがとうございます。
本当は目元に傷があるとか火傷があるとかにしようかと思ったんですけど、
そういうのはむしろ軍人なら勲章とか戒めになるんじゃないか(遺作とか)
そんで病気にしたんですが…勉強不足だ

336IF カズイ:04/01/08 16:48 ID:???
気がつくと、そこには七歳か八歳ぐらいの女の子がいた。
「君・・・は?」
「エル」
エルちゃん…ヘリオポリスの子かな…。それにしても攻撃してきた軍の兵士を助けるなんて…
子供だからかな…?マリュ―=ラミアス隊長なら敵味方区別なく助けちゃうんだけどさ。
「お兄ちゃん…だいじょうぶ?」
「う、うん…ありがとう、大丈夫だよ。」
「よかった…」
エルたん…いやエルちゃんは可愛らしくにんまりと微笑んだ。
「ところで…君…お父さんとかお母さんは?」
「わかんない…はぐれちゃった…」
「どこからきたかわかる?」
「うん…なんとか」
こういうコロニーは大抵、シェルターは居住ブロックに一つ付いている。
プラントといっしょのはずだ。この子の住んでいた地区に行けば、この子の両親がいるシェルターも見つかるだろう。
…それにしても、なんだか変なことになちゃったなあ…
337IF カズイ:04/01/08 16:49 ID:???
「エルが、エルがそこにいるんですか!?」
ドアの開閉装置に取り付けてあるマイクとスピーカー―――内部と会話する為に取り付けられているものから、
エルちゃんのお母さんの声が聞こえる。

シェルターは見つかった、だが、警報レベルが9に移行している為
なかなかドアが開かない、エルちゃんは必死にドアにしがみついていた。
そのとき、

ウウウウウウウウウウウウウウン

一際大きい警報が鳴り響いた、そして轟音と巨大な地響き。
「警報レベルが10に移行しました、このシェルターは救命艇として、パージされる可能性があります。」
なんだって!?
…あれはジンと地球軍の戦艦!?
戦闘が行われていた…コロニーの機関部が流れ弾に当たり爆発している。
このままじゃ、このコロニー…
338IF カズイ:04/01/08 16:49 ID:???
「ママ!パパ!!」
エルちゃんは必死に開かないドアに叫んでいた。
「だめだ!もうドアが開かない!!」
中から声が聞こえる。
「そんな!エル!エル!」

…やばい、さっきよりコロニーに被害が拡大しているみたいだ…!
やばい!やばいよ!
「エルちゃん!もうヤバイよ!ココを離れないと!」
「いや!ママたちといっしょにいる!!」

エルちゃんはそう言って聞かない…そのとき、ドアのスピーカーから声がした。
「そこにいる人…お願いです、エルをつれて逃げて…」
「え…!?」
「早く…!お願いします!!」
そんなこといわれても…エルちゃんは泣きじゃくっているし…
「エル…そこにいる人の言うことをよく聞いて、早く逃げて…
 ……エルをどうか、どうかお願い!」
…もうこうなったらしょうがない!
「エルちゃん!…わ、わかりました!」
「やだ!やだよ!!」

僕はエルちゃんを抱えて走り出した…僕の乗ってきたジンは大破して使えない。
シェルターは恐らく、どこもあんな状況だろう…。
そうだ…工場区なら…救命ポッドやノーマルスーツぐらいあるかもしれない。
僕は工場区へと向かった。
339IF カズイ:04/01/08 16:50 ID:???
よかった!あった!
救命ポッドが見つかった、古臭い感じがするが、
これならなんとかなるだろう、エルちゃんを抱え込んで、飛び乗った。
コロニーが崩壊をはじめていた…やばかった後一歩…遅かったら…

「お兄ちゃん…」
エルちゃんは泣き止んだが心配そうにしている。
「ああ、もうだいじょうぶだよ、多分」
僕は救命ポッドの操作をはじめた…
あれ…?これどうやるんだっけ?ザフトのと形が違うし…旧型だし…。
ヤバイ…とうとうコロニーが崩壊した…くそお…このままじゃ瓦礫に飲まれて、
なんにもなりゃしないじゃないか……。

「お兄ちゃん…だいじょうぶだよね…お兄ちゃんコーディネイターだもんね…だいじょうぶだよね。」

……ごめんエルちゃん…お兄ちゃん…コーディネイターだけど…このポッド…動かせないよ。

コロニーが裂け、宇宙に空気が吸い込まれていく…このポッドも空気の渦に飲み込まれた。
…うわああ!もうだめなのか!?もう…なんとか、なんとかならないのか!?
「うわあああああああああああ!」
「きゃあああああああああああ!」
…必死にコンパネを操作した…動いた!やった…何と助かりそうだ!

残骸をかろうじて避けて行く…
空気の渦の中、やがてポッドは宇宙の闇に飲み込まれていった…。
340通常の名無しさんの3倍:04/01/08 17:27 ID:???
エルちゃんとカズイの今後が激しく気になる
職人さんガンガレ
341通常の名無しさんの3倍:04/01/08 20:05 ID:???
・・・も、もしかして、エル=フレイなのか!!
342通常の名無しさんの3倍:04/01/08 20:26 ID:???
カズイ様が大活躍なされているw
343通常の名無しさんの3倍:04/01/08 20:38 ID:???
カズイ&IF職人さんガンガレ!
344コーヒータイムのサイ:04/01/08 20:42 ID:???
そう言えば再放送の本編の方はフレイがエルちゃんを突き飛ばしてニヤリの予告やってたな・・・



故人を偲んで思い出に浸れるのは生き残った者の特権・・・なんだが・・・・・・・艦長ぉ〜まだ行き先決まらないんですか?
虎さんも吼えないでくださいよ、最後の豆で煎れたんですからもっと味わいましょう・・・・・・・
もうなんでこんなことになったんだろう?

補給マダァ〜〜マチクタビレタ チン チン(AA略)
345通常の名無しさんの3倍:04/01/09 01:50 ID:???
IF職人さん、すげえなぁ……
かなり先の話だが……オーブとかが気になる
ひょっとして――と思ってるんで

そして、それが何かを言わないのが、『華』
346通常の名無しさんの3倍:04/01/13 21:23 ID:???
地球連邦軍、ブルーコスモスは、互いに喰らい合って殺されるべきだ。
また、彼らはただ死んで終わるものではない。
選ばれし者ラクス・クラインが地獄の業火に投げ込む者達だ。
我々に味方しない者も同様だ。
理由は殺されたからって相手を殺すなら自分が殺されるべきだからだ。
詳しい理由はガンダムSEEDで熟知すべし。

   .⌒ノメ
 ((( ´゙!リ))  ラクス
  i!、゚ヮ ゚从
347通常の名無しさんの3倍:04/01/13 21:26 ID:???
>>346
揚げ足でスマンが、地球「連合」軍な。
348通常の名無しさんの3倍:04/01/13 23:09 ID:???
つまらないネタだが、保守代わりにな。
年末調整が済むまでは忙しいんで。

一応言っておくが、IF職人の人ではないですよ。
349通常の名無しさんの3倍:04/01/15 04:00 ID:???
がんばれ!
350通常の名無しさんの3倍:04/01/15 04:31 ID:???
キラ☆ヤマトの鬱な日記7冊目【七葉】
http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/shar/1066659347/l50
351再放送のL:04/01/16 20:00 ID:???
きょうもせんそうがはじまった
おふねがゆれてころんだ
おねぇちゃんがなぐさめてくれた
おにいちゃんがまもってくれるんだって
でもえるのおててはすごくいたかた
すぐににげだしたよ
おめんをはずしたオニがわらっていた
352通常の名無しさんの3倍:04/01/19 21:06 ID:???
地球連合軍、並びに我らコーディネイターを狙うブルーコスモスらは、我が精鋭達の手にかかり殺されるべきだ。
また、彼らはただ死んで終わるものではない。
ザフトの君主たるパトリック・ザラが永遠の苦しみの中に投げ込む者達だ。
また、彼らに与するラクス・クラインとその一味も同様だ。
理由は祖国を裏切るなら自分が殺されるべきだからだ。
詳しい理由は我が演説で熟知すべし。

パトリック・ザラ
353通常の名無しさんの3倍:04/01/21 20:31 ID:???
心の補給が足りない…。
IF職人さんはまだか!?
354通常の名無しさんの3倍:04/01/22 21:06 ID:???
   .⌒ノメ
 ((( ´゙!リ))
  i!、゚ヮ ゚从
私はリーダー、ラクス・クライン。通称:お姫様ですの。
電撃戦法と懐柔の名人。そしてエターナルの総大将ですわ。
私のような天才策略家でなければ百戦錬磨のコーディどものリーダーは務まりませんわ。

 〃⌒`⌒ヽ
 | 从从ルリ)
  w* ´∀`)
僕はキラ・ヤマト。通称:キラきゅん
自慢のルックスに、女はみんなイチコロさ。
気持ち悪い泣き声かまして、友人の彼女から新OSまで、何でもそろえてみせるよ。

 〃⌒`⌒ヽ
 i ((`')从ノ
 i,,ゝ゚ ∀゚ノi  

よおお待ちどう。俺様こそアスラン・ザラ。通称:大佐。
「キラ!!」の叫びは天下一品!デコ広い?ホモキモイ?だから何。

 ヾ'~^ヽ~ノ~ゝ
 ミ~' _、ソリ
 ヽY ,_ノメノ
 アンドリュー・バルトフェルド。通称砂漠の虎。コーヒーの天才だ。
絶体絶命でも生き返ってみせらぁ。でも生き返った理由だけはかんべんな。
355IF アスラン:04/01/24 10:28 ID:???
「聞こえるか!?アスラン=ザラ!」

目の前の状況に茫然自失となっていた俺は、通信の声で我にかえった。
…ヘリオポリスが…俺の攻撃で…俺はまた帰る場所がなくなってしまった。
そして…友達とあんな場所で再開することになるとは…

帰還しようとすると、どこからか通信が入った。
これは…国際救難チャンネルだ。
反応のある方向を探すと救命艇があった。恐らく射出されたシェルターだろう。
推進部が壊れているようだ。

…勝手に避難民を連れ帰って大丈夫かとは思ったが、どうにもほうって置けない。
俺はそのシェルターをイージスで抱えて持ち帰った。
356IF ダコスタ:04/01/24 10:30 ID:???
脱出することはできたものの、ヘリオポリスが犠牲となってしまいました…。
普段は陽気で冗談しか言わないバルトフェルド大尉も、心なしか気落ちしている様子です。

そういえば、イージスに乗っていた例の少年…アスランが救命艇を保護してきました。
現在艦は避難民を収容できる状態とは言い難く、クルーゼ大尉と艦長の間で
軽い揉め事があったようです。見るからに相性が悪そうな二人ではありますが…
エザリア委員とアイシャ中尉もいたおかげか、どうやらそれほど波紋は起きなかったようです。
結局避難民は収容することになりました。

その際、偶然にも彼らの友人が一人乗っていたと聞いて、内心私は助かったような気持ちがしました。
…コロニーの破壊の原因…突き詰めていれば我々の責任でもあるわけですからね。
357IF アスラン:04/01/24 10:32 ID:???
「まったく…よく艦長も許してくれたもんだぜ」
ミゲル=アイマン軍曹にそう言われた。
無理もないことだろう…この状況下で避難民を収容するというのは
大変で済む事ではない。
バルトフェルド艦長…軍人の割に理解のある人なのだろうか?

ヘリオポリスの救命艇と聞いて、イザークたちもデッキに来ていた。
彼らもまた友人や家族が気になるのだろう。ひょっとすれば乗っているのかもしれないのだから。

一人ずつ救命艇から人が引き出されているとき、見覚えのある顔が現れた。
「…フレイ!」
イザークが驚いて声をあげた。
「え…ウソ、イザーク!!」
フレイは引き出されてイザークの顔を見るや否や、イザークに向かって抱き着いてきた。
「馬鹿、フレイ!」
「バカとは何よ!……私、本当に…怖かったんだから」
彼女はイザークの胸に顔をうずめていた
「オイ…こんなところで泣くな…」
イザークは周りを気にして言った。
しかし、言いながらもイザークはフレイを抱きとめている。

「フ…」
ディアッカはそれを見て軽く微笑した。
顔には出さないが、心の中では微笑というより、むしろニヤニヤしているに違いない。

「ハハ…」
たじろぐイザークを見て、俺は笑った。
358通常の名無しさんの3倍:04/01/24 20:23 ID:???
キィタァーーーーーーー!!
IFさん乙!
フレイはフレイの位置のままなのか。続きが気になる…。
359通常の名無しさんの3倍:04/01/25 04:03 ID:???
きたな
しかし、全てはこれからだな――

そう、この先が気になるぞ……
360IF バルトフェルド:04/01/26 18:06 ID:???
「民間人の収容終わったソウデス…シカシ、よろしかったのデスカ?」
アイシャが言う。
この艦が民間人を保護できるような状況でないことくらいわかっている。
任務遂行を第一に考えるべき軍人としては、あるまじき行為なのだろう。
「…そう言ったことをいちいち議論するのに、今は時間を取られたくなかっただけさ」
そう言って俺は茶化した。アイシャはしばらく黙っていたが、俺の目を覗くと微笑んで、
「フフ…優しいのネ?」
とそう言って立ち去った。

…やれやれ。
361IF バルトフェルド:04/01/26 18:06 ID:???
「さて…問題はこれからどうするかだな…ザフト艦も近くで目を凝らしている事だろうしな」
クルーゼが言った。
…先ほどからアークエンジェルは動かずにじっと息を潜めている。
壊滅したヘリオポリスから発生したデブリがジャミングとなっているため、
こちらからも同じ事だが、相手から見つかることはない。
だが、それも時間の問題だ。早急に対策を考えなければならない。
「やれやれ…いっそのこと、投降したほうがいいかね?」
「……艦長」
ダコスタが睨む。冗談が通じん奴だ。
見るとクルーゼまで心なしか険しい表情になっている。サングラスで良くはわからないが…
…やれやれ。
「悪い、冗談だ…この艦とGは決してザフトに渡さない。
このまま月本部へ最大戦速で突き抜けるか…“アルテミス”という手もあるが…」
「…アルテミスか…ユーラシアの軍事基地だな」
クルーゼが言った。
「私は月本部への到着が何より優先すべきことだと思いますが…」
「デモ、この艦は物資の搬送も完了してないワ、今はアルテミスに向かったほうが得策ネ」
やはりその線か…アルテミスには“不安”なこともあるが…
「…ユーラシアか…この状況ではそれが一番か…」
エザリア委員はしばらく考え込んでいたが
「…艦長にお任せしよう、その際には私も尽力する。」
と言った。恐らくは…委員も俺と同じ“不安”を抱えているのだろう。

「そうなると、途中での追撃が問題ですね…振り切ることは難しいかと」
「フム…クルーゼ、君はどう思う?」
俺はクルーゼに問い掛けた。
「アルテミスの線が良いとは思う。上手くいくかどうかだが、この状況では賭けに出るほかあるまい。」
…賭けか。
「ロングショットって奴だな…」
362IF キラ:04/01/26 18:07 ID:???
同室だったアフメドの荷物がまとめられた。
死体は確認できなかった…カズイ同様に。

同室だったが、あまり話したことはなかった。
ただ熱心に何かの鉱石を手作業で磨いて加工していたことだけ覚えている。
…こんなことならもっと仲良くしていれば良かった。

…カズイ、本当に死んでしまったのだろうか。
どこかで生きている…そんな気がしてならない。
だが、現実は受け止めなければならないのだろう。
それが戦争なんだと僕は今初めて理解した気がする。

「アフメド…カズイ…」
そして…
「アスラン…君は…僕の…敵?」
363IF クルーゼ:04/01/26 18:07 ID:???
私はブリッジからデッキへ移動中、先ほどの避難民収容の件を思い出していた。
あの男…バルトフェルドは軍人として甘い。
そういった甘さは私は好きではない、そういった人間は己の正義に酔うロマンチストの偽善者でしかない。
アンドリュー=バルトフェルドが冷静なリアリズムを持っているにもかかわらず、そういった感情に支配されていることに
私は少なからず失望の念を覚える。
…いい戦士ではあるのだが。

そういったことを考えていると、艦内の通路に見慣れない人影を見つけた。
…アスランが連れてきた民間人だろうか、赤い髪の少女だ。
軍艦が珍しいのかずいぶんと熱心に見ている。
…ただ見ているだけだろうか…いや…もしや…。
声をかけようとした矢先、彼女と目が合った。

――?

一瞬…妙なプレッシャーを感じた。
今まで感じたことのないタイプの感覚…ムウとも違う…むしろこの感覚は…


「あの…どうかしましたか?」
少女は私の方を怪訝な顔つきで見ている。
「いや…何でもない」
私はそういうと、何事もなかったかのように少女の前から去った。
364通常の名無しさんの3倍:04/01/26 18:52 ID:???
>>363
むちゃくちゃ笑った。
ここでもやっぱりクルーゼは(略
365IF エルの日記:04/01/31 11:10 ID:???
○月○日
コロニーからはなれて三日くらいたちました。
今日も風華ちゃんといっしょにあそびました。
風華ちゃんもカズイおにいちゃんといっしょでコーディネイターです。
いろんなことをすごくよくしっていて、すごいなとおもいました。
でも、あそびはわたしのほうがたくさんしっていました。
風華ちゃんはあたらしいあそびをするたびに、すごくよろこんでくれて、わたしもうれしかったです。

○月△日
カズイのおにいちゃんが、めがねのこわいひとにしかられていました。
あんまりしからないでねといったら、イラなんとかさんが、
「ナチュラルのこどもにかばわれるようじゃ、なさけない、ほんとにクルーゼたいだったのか?」
とカズイおにいちゃんにいいました。
めがねのこわいひとはわたしをみてなにもいわなったです。
カズイおにいちゃんはいじめられているんでしょうか?かわいそう。
366IF エルの日記 ふたつば:04/01/31 11:11 ID:???
○月X日
おにいちゃんをいじめているのと、めがねのひとにきいたら、ロレッタさんがわらいながら
「ガイは愛想がないからいけない」
といっていまし
た、めがねのこわいひとは、ちょっとこまったようなへんなかおをしていました。
カズイおにいちゃんはいじめられているのではないそうです。
カズイおにいちゃんは、まじめだが、すこしだめなやつだそうです。ようするにへたれのちゅうぼうだそうです。
でもばけるかのうせいがなくもないそうです。だから、しかったそうです。
めがねのこわいひとは、わたしに
「わるい」
といってから、固形軍用宇宙食(レーション)というのをくれました(名前は風華ちゃんにおしえてもらいました)
めがねのひとはほんとはやさしいひとかもしれません。
367IF エルの日記 みつば:04/01/31 11:12 ID:???
○月¥日
地球までまだまだあるそうです。
おにいちゃんはモビルスーツ(MBFP−02 アストレイブルーフレームというそうです、これも風華ちゃんから教えてもらいました)
のしゅうりをてつだっていました。
おにいちゃんははやく、ぶじに地球にいけるように、がんばるといっていました。
イラなんとかさんのほうが、ずっとかおはかっこいいけど、がんばるといったおにいちゃんもかっこよかったです。
わたしもはやく地球にいきたい、地球に行けばパパとママにあえるからです。
だからわたしも、まけないくらい、いっしょうけんめいがんばりたいです。

※エルちゃんへ、
女の子の日記を勝手に見るつもりはなかったけど、見えてしまいました、ごめんね、
ひとつだけいうならば、僕はイライジャです…おぼえてください、僕はイライジャ=キールです。
あと僕は顔だけじゃありませんからね。
368通常の名無しさんの3倍:04/01/31 11:56 ID:???
>>365-367
おお、こう来るとは。
しかしイラ(ryおまいってヤツは・・・・(´Д⊂
369通常の名無しさんの3倍:04/01/31 13:42 ID:???
無邪気に酷いことを・・・って、誰だよ、2ch語吹き込んだのはw
370通常の名無しさんの3倍:04/01/31 14:05 ID:???
細かいことだけど・・・風花です。
371通常の名無しさんの3倍:04/01/31 15:17 ID:???
へたれのちゅうぼうワロタ
しかしいいところに拾われたなぁ、カズイ。
372通常の名無しさんの3倍:04/01/31 20:13 ID:???
本編と違って本当にカズイがラストでリ・カズィ搭乗の可能性はあるのかな
373IF アスラン:04/01/31 20:14 ID:???
「この船…どこに向かってるんでしょうね」
「一度進路を変えたからな…まだザフトいるんじゃないか?」
「連中、この船追ってるんだろ?それじゃ、まだ・・・」
「………」

「父さん…母さん…大丈夫かな…」
船室での待機中、ニコルが不意にこぼした。
「大丈夫だって、避難命令全土に出てたから、きっと脱出してるさ」
そう言ったディアッカも、どこか不安げだ。
皆気になっているのだろう。それは当然のことだ。

「あの、ディアッカのお父さんは今…?」
ニコルが場の空気を変えるためか、ディアッカに話し掛けた。
「親父?ああ、今は地球にいるよ…一人になってるおふくろを思えば、
良いのか悪いのかわかんねぇけど、とりあえず無事だ。」
374IF アスラン:04/01/31 20:15 ID:???
「ディアッカの父さんって何やってる人なんだ?」
俺もディアッカに尋ねた。
ニコルの両親とは会ったことがあるが、ディアッカの父には会ったことがない。

「フリーのジャーナリストやってるよ。最近はなんだか妙なこと調べてるみたいで、
ほとんど家に帰ってこないんだよな…本人曰く『社会の影を暴くグゥレイトな仕事』らしいけどさ。
まぁ親父の事だから、ただ女の尻を追っかけまわしてるだけかも」
「そ、そうか…」

父親か…そういえば俺はもう戸籍上は父の子ではない…パトリック=ザラの息子ではないのだ。
オーブに軽く留学できるような身柄ではなかったので、それはちょうど良い措置にも見えたが、
父にとっては勘当の印なのだろう…、学費とその後当面の費用も手切れ金のようなものだ。
そのことは今はプラスに働いている、俺がザラ国防委員長の息子だと連合軍に知れたら、どうなっていたかわからない。
もう、親子ではない。
別になんとも思わないが、スッキリはしなかった。
375IF アスラン:04/01/31 20:16 ID:???
「アスラン、機体の整備を頼む…人手が足りないのでな」
クルーゼ大尉が俺を呼びに来た
また、アレに乗って戦わなきゃ行けないのか?
…だが俺は仲間を守ると決めた。俺以外にそれはできない。
「アスラン…」
ニコルや皆が俺を心配そうに見る。
「決めたことだから、良いんだ。俺はできることをやる。」
俺はそれだけ言うとデッキに向かった。
376IF アスラン:04/01/31 20:16 ID:???

「ねえ…あれってどう言うことなの?あのアスランって子…」
アスランが出ていった後、フレイはイザークに尋ねていた。
「お前の救命ポッド、モビルスーツに運ばれたって言ってたろ?
そのモビルスーツを操縦していたのはアスランだ。」
「ウソ…それじゃああの子…」
「そうだ…あいつは、コーディネイターだ」
「ええ…!それじゃあ…」
フレイが驚きの声をあげる。
「でも、アスランはザフトじゃありません…僕らの仲間、友達です。」
ニコルはそうフレイに言い聞かせた。
「そう…僕達の仲間…友達…なんですよね」
ニコルはそう言うと少し考えこんだ、そして、

「…僕達、これでいいんでしょうか?アスランに守ってもらってばっかりで…」
ニコルは訴えるように言った
「あいつはいつもそうだ…何もかも、自分一人でやってるような気になって。」
「お前ら、珍しく気が合うじゃんか?」
三人は目を合わせると深くうなずいて、ブリッジに向かった。

フレイは一人残って、ベッドに座っていた。
「アスラン…あの子がイージスの…
 …ザラ……?」
377通常の名無しさんの3倍:04/02/01 12:54 ID:???
人間関係が本編より濃いなぁ……
キラはキラだったとはいえ、本編フレイにあの言われようだっただけに、
アスランの場合のIFフレイなら―――
――どっちの世界も、額が広がるような苦労が多い罠(涙
ガンガレと応援しまふ、IF職人さんと合わせて
IF職人さん乙です。
大ファンです。これからも頑張って下さい、楽しみにしてます。
ザフトに比べて連合軍には人材が少ないので大変そうだ。
379IF フラガ:04/02/02 23:24 ID:???
「こんな事になるとは…」
ナタルが言った。
「こんなにも…もろいとはな…」
…認めたくないもんだ、自分の過ちってのは。
中立のコロニーを壊しちまった…俺の責任問題だな…
まあ中立と言っておきながら、連合の機体を作っていたオーブにも当然非はあるが…

「評議会が黙っておりませんが…まだ追うつもりですか?」
「ここでアレを見逃すわけには行かない、それに、住民のほとんどは退避した問題ないさ…」
ナタルが黙る。
俺もそれ以上は何も言わない。今の俺はザフトの軍人だ、それ以上でもそれ以下でもない。
380IF フラガ:04/02/02 23:25 ID:???
「宙域図出してくれ…網を張るぞ」
俺は作戦を続行した。
「網…ということはアルテミスへですか?そうなった場合、月方向へ離脱された場合…」

ナタルがそこまで言ったとき、オペレーターから月方面へ高速で移動する熱源を感知したと報告が入った。
「やはり、一方は残すべきでは…それにモビルスーツがありません!」
ナタルはそう言った。

――――俺がもし奴だったらどうする…俺がもし奴だったら…
「いや、今のでいっそう確信した、あいつらはアルテミスへ来る。
モビルスーツならある…連合から奪取したのがな、進路!アルテミスへ!」
俺は言いきってヴェサリウスの進路をアルテミスへとらせた。
381再放送のクルーゼ:04/02/03 14:13 ID:???
彼、ジョージ=グレインはSEEDに必要のない人物だったか・・・
SEEDの世界を語るに欠かせない唯一の登場シーン&セリフは

 丸 ご と カ ッ ト か よ !

383通常の名無しさんの3倍:04/02/03 19:41 ID:???
ある意味今世紀最大レベルでGJかもしれん。
384IF キラ:04/02/04 22:48 ID:???
キラを呼び出した
理由はもちろん、先日の命令違反だ…しかし、キラの命令違反の理由は思ってもみないことだった。

「あの最後の機体…イージスに乗っているのは、アスラン=ザラ…かつてプラントにいた僕の友人なんです」
「何…?」
キラは感情を押し殺しているが少し声が震えていた。
「…彼はきっとだまされているだけなんです…友達とか、ナチュラルが彼の気持ちを利用して…!」
キラが俺に訴える…かつての仲間か…戦場ではあることだが、つらいものだ。だが、
「お前の友達でも、今は俺達の敵だ。撃たなきゃなんねえのはわかるよな?」
俺ははっきり言いきった。今の現状を考えても、キラの命を考えても、その選択以外のこっていない。
「僕は、彼を説得したいんです!…彼は戦争を嫌っていたから、何かわけがあるはずなんです…!」
「もし…聞き入られなかったら?」
俺の問いにキラはしばらく黙っていたが、
「……僕が…撃ちます…」
と、言った。

…つらいだろう、だが、俺たちは軍人なんだ…殺せないときは殺されるときだ。
しかし…何か引っかかるな…アスラン=ザラ…ザラ…?
385IF サイ:04/02/04 22:49 ID:???
「イージスに乗っているのは、かつてプラントにいた僕の友人なんです」
キラがそう言った。
「彼は、きっとだまされているだけなんです…友達とかって、ナチュラルに…
彼の気持ちを利用して…!」
俺は、それだけ聞くと、ドアの前から離れた。

キラの様子がずっとおかしかったのは、カズイが死んだせいだけじゃなかったのか。
察するに、よほどの仲の良い友人だったのだろう。
「でもな、キラ…そいつはカズイを殺した俺達の敵なんだぞ…」
俺達はイージスを撃たねばならない…それはきっとキラにもわかっているはずだ。
…俺は少しやるせない気持ちになった。
386IF バルトフェルド:04/02/04 22:50 ID:???
「ちぃ…追いぬかれるか!」
敵のナスカ級戦艦がアークエンジェルの真横を通り抜ける。
恐らく、こちらの頭を押さえるつもりなのだろう。
後方にはローラシア級戦艦がついてきている。
「このままでは追いつかれマス…しかし、エンジンを使えばナスカ級が転進してキマス…。」
「…敵艦の位置と宙域図を出してくれ!」
クルーゼが不意に言った。
「何か策があるのか?」
「まあな…」
奴は含みのある笑みを浮かべた。
…まったく、こういうところがあるから、僕はこいつをどうにも好きになれないんだな…

「艦長…民間人の少年達が…」
「イザーク達が?…今はそんな状況ではないと言うのに」
エザリア委員が声を荒立てる。
「いえ、委員…ヘリオポリスの学生達が艦の仕事を手伝いたいと」
ダコスタは予想もしていなかったことを告げた。
387IF アスラン:04/02/04 22:52 ID:???
「皆!…その格好は?」
ノーマルスーツに着替えるため、ロッカールームに移動しているとき、
軍服を着たイザーク達とアイシャ中尉に出会った。
「俺達も艦の仕事を手伝うことにした、人手不足らしいしな」
「ブリッジに上がるなら軍服を着ないと行けないそうです」
ニコルとイザークが言った。
「それにしても、連合の軍服はダサいよな…ザフトの赤服だっけ?
ああいうデザインにすりゃ良かったのに。」
「生意気いわないノ」
ディアッカの軽口をアイシャ中尉がたしなめた。

「……お前ばかりにやらせるのは気分が良くないからな」
「こんな状況ですから、僕らもできることするんですよ」
イザークはふてくされるように、ニコルは微笑みながら言った。
「そう言うこと。じゃあ、俺達行くわ。アスラン…がんばれよ。」

…みんな…
俺は皆を見送ると、ロッカールームへ向かった。
388IF アスラン:04/02/04 22:52 ID:???
「ほう…Gのパイロットスーツは白いのか。その格好に着替えたということはやる気になったのかね?アスラン。」
ノーマルスーツに着替えた俺に、クルーゼ大尉が話し掛けてきた。
クルーゼ大尉もノーマルスーツに身を包んでいる。

大尉のスーツは赤を基調としていて、形も一般兵のものと少々異なっているようだ。
恐らくエースパイロット用に与えられたか作ったものだろう。
ちなみに大尉はいつものサングラスの変わりに、
ヘルメットをかぶっても邪魔にならないゴーグルのようなをつけて、やはり目元を覆っていた。
「この艦を守れるのは貴方と俺だけだと…大尉が言いました。俺は友人を守るために戦うんです」
…そうだ、イザーク達も今できることをしようとしている…俺もそうするだけだ…
「それでいい、戦いたくて戦うものなどそうはいない…戦わなければならないから戦うのだ…自分のために、他人のためにな」
クルーゼ大尉は何故か少しだけ笑みを浮かべた。
「…作戦を説明するぞ」
389IF アスラン:04/02/04 22:53 ID:???
「俺がオペレーターになった、よろしく頼む」
「よろしくお願いしますデショ?」
ディアッカが調子よく言った。案の定アイシャ中尉に注意されていた。
…皆が戦う…不安ではあるが、なぜか心強い。

「アスラン…作戦内容は理解しているな?…艦と自分を守ることだけ考えろ。」
クルーゼ大尉が俺に念を押してきた。
わかりましたと俺は返した。
「アスラン…それからあの娘…」
「ハ…?」
「…イヤ、何でもない。」
クルーゼ大尉は何か言いかけたようだが、大した用事ではなかったらしく、それ以上何も言わなかった。

「…また、お前も来るのかキラ?」
…間違いなく来るだろう、わかっていることだ。
あいつとなんか戦いたくない・・だけど…

クルーゼ大尉の純白のメビウス・ゼロが出撃した。
大尉が隠密先行して敵の戦艦を撃破、その間俺は艦を守ることになっている。

「…やるしかないか!」
カタパルトの準備が整ったとディアッカが告げる。
俺は操縦レバーを握り締めた。

「アスラン=ザラ、イージス、出るぞ!」
390IF キラ:04/02/04 22:54 ID:???
敵戦艦から艦砲が放たれる。
ヴェサリウスはそれを回避すると、転進し、足つきに攻撃を始める。

「キラ!さっきの言葉信じてるからな!」
「わかりました!…キラ=ヤマト行きます!」

…ソードストライク、これならイージスを捕獲することができるかもしれない。
アスラン…君は本当に僕達の敵なのか?

ガモフからサイたちの機体が出た通信が入る、と同時に僕は目標を発見した。
…イージスと共に。
391IF アスラン:04/02/04 22:55 ID:???
「やめてよアスラン!君とは戦いたくないんだ!!」
「どいてくれ!キラ!」
出撃するとすぐに敵機を発見した…X−105ストライク、キラの機体だった。
先ほどと装備が異なっており、巨大なビームソードを装備している。
キラはビームブーメランや剣をつかい、俺の動きを封じようとする。
「なんでだ…?君がザフトをやめてプラントを出たのは戦争がイヤだったからじゃないのか?
 それとも僕らを…プラントを裏切るためだったのか!?」
キラが俺に叫ぶ。
…キラの言葉が俺に突き刺さる。
「違う!俺はプラントを裏切ってはいないし!戦争をするつもりもない!ただ、今はあの艦を守らなきゃならないんだ!」
「……アスラン!」
巨大なビーム剣がイージスを襲う。シールドで受け止めたが、ビームコートされているはずのシールドが浅く裂けた。
「やめろキラ!…お前こそ何でザフトにいる!なんでそんなものに乗っているんだ!」
「………両親が血のバレンタインで死んだ!」
キラはしばらく黙っていたが、強い口調でこういった。
「何…!?」
「僕は…!」
「…キラ!」
「だからアスラン!もうやめてくれ!武器を捨てるんだ!」
「…そんなこと!」
イージスとストライクは何回も剣を打ち合ったが、決着はつかない。
…恐らく、お互い踏み込めないのだ。
クソ…乗っているのがキラでなければ!

そのとき、レーダーに反応があった。
「X−102、デュエル!?」
青い機影が迫る。
それだけじゃない…アークエンジェルにニ機!
392IF サイ:04/02/04 22:57 ID:???
ガモフから出撃するとすぐに目標を発見した。
「ミリィとトールは足つきを!俺はキラとMSをやる!」
「ええ!?」
「サイ?」
トール文句を言った。
…キラの事は二人にに話していない。
「文句は無しだ!でかい獲物だろ?」
「でもさー!」
「トールは調子に乗らないの!」
「ちぇー」
トールはふてくされたが、すぐにアークエンジェルへ攻撃を開始した。

敵は…いた。
すでにキラが交戦していた…だが、やはり思うようにいかないのか、戦っていると言うよりは睨み合ったままだった。
「…キラ…そいつはカズイの仇だ…悪く思うなよ!」
俺はデュエルのライフルを構えると、イージスに向かって突撃した。
393IF バルトフェルド:04/02/04 22:57 ID:???
「対モビルスーツ戦闘用意!」
「ミサイル発射管13から24番、コリントス装填!」
「リニアカノンバリアント、両舷起動!」
エザリア委員が手際良く迎撃を開始する。
「しかし…奪取したGを全機投入してくるとは…」
デュエルはイージスに、バスターとブリッツはそのままアークエンジェルに攻撃を仕掛けてきた。
「13番から18番コリントス発射!イーゲルンシュテルン、ヘルダートは自動発射にセット、
 アンチビーム爆雷用意…バリアント…ってえー!!」
あとはクルーゼ頼みか…いかに相手がGでこようと、このアークエンジェルはそう簡単に沈めさせはしない。
「底部イーゲルンシュテルン展開!」
「ゴッドフリートを使うぞ!左ロール角30、取り舵20!」
394IF ミリアリア:04/02/04 22:59 ID:???
「これで!」
バスターのミサイルポッドを全弾発射した。でも足つきの弾幕は予想以上に厚く、一発も直撃しなかった。
「たいした装備…取り付けない!」
それにしてもいいモビルスーツと戦艦ね…地球軍も案外捨てたもんじゃないわ。
特に私の乗るバスター…艦隊を撃破できる大火力を、これだけコンパクトにモビルスーツに搭載させるなんて…センスが良すぎるわ。
トールから通信が入る。
「ミリィ!艦底部から仕掛ける!援護を!」
「オッケー!気をつけてね、トール!」
私はランチャーにライフルを連結させるとそれを放った
対装甲散弾砲と名づけられたそれは、艦砲並みのリニアガンをその名のとおりに一気に複数放てる優れモノ。
この武器もすごいわ…武器を連結させるアイデア…テクノロジーのみに執着するプラントの技術者には作れないわね。

「うん…これならいける…頼むわよ…バスターちゃん!」
395IF フラガ:04/02/04 23:00 ID:???
「ガモフから入電!確認される敵戦力はモビルスーツ一機のみ!」
「あの野郎はまだでられないのか?」
…いや、妙な感じがする。
「敵艦接近!」
「艦砲使え!味方に当てるなよ!」
ナタルが砲撃を指示する…できればはやく勝負を決めたいところだ。
396IF キラ:04/02/04 23:02 ID:???
「こいつ!戦い慣れている!?」
…キラの言うとおりコーディネイターであることは間違いなさそうだが、この戦闘力は…!
サイはデュエルを無駄のない動きで操り、巧みにイージスに撃ちこむ。
しかし、イージスはかなりの機動性を有した機体であるため、先ほどからまったく攻撃があたらない。
…むしろ反撃によってデュエルのほうがやや不利に見えた。
「サイ!わたしが頭を押さえるわ!」
ミリアリアのバスターがイージスの後方にまわる。
「囲まれた!?」
「もらったーー!」
四方からの攻撃に避けるのが手一杯なイージスにトールのブリッツが攻め入った。
イージスの左腕に取り付けられた武装…ピアサーロック、グレイプニ―ルがイージスの右足を捕らえた。
グレイプニ―ルとは北欧神話で、最強の魔物フェンリルを封印した魔法の鎖の名前の所以としている。
その名前に恥じず、MSを捕まえたら離さない。
フェイズシフト装甲のないジンならば、捕まえるどころか胴体を握りつぶすこともできる鉤爪である。
「うわあ!しまった!足が!」
もがくイージス、しかしグレイプニールは外れない。
「いまだ!キラ、やれ!!」
「え!?」
…僕が、アスランを…?
397IF クルーゼ:04/02/04 23:03 ID:???
隠密行動をしていたクルーゼが目標の射程圏内までとうとうたどりついた。
「…捕らえた!」
クルーゼはメビウス・ゼロを一気に加速させると、ヴェサリウスに突撃した。
「この前はほとんど相討ちだったがね…今日はどうやらわたしの一人勝ちだな!」
クルーゼはガンバレルをすべて射出し、全武装を一斉放射した。
「…ハ!」
ヴェサリウスのブリッジにいたムウが、なにかの気配を感じ取った。
「機関最大!艦首下げ!位置角60!」
ムウはとっさに叫んでいた。
「ハッ!?」
ナタルが驚きの声をあげる、と、同時に艦底部にMA発見との報告が入る。
「回避しろ!」
ナタルが叫ぶ。だが、すでに遅い。
398IF クルーゼ:04/02/04 23:04 ID:???
「もらった!」
クルーゼの放ったリニアカノンがヴェサリウスの機関部に直撃した。
「敵弾命中!機関部損傷大!推力低下!」
「迎撃、間に合いません!敵MA離脱!」
「ッく!何をやっている貴様ら!撃ち落とせ!」
ナタルが対応に追われている。フラガはその様子を口惜しそうに眺めている。
「これは……艦長!敵艦より熱源接近!」
「敵戦艦の艦砲です!方位0・0・0!着弾まで3秒!」
「な…なにぃ!」
アークエンジェルからヴェサリウスへ特装砲ローエングリンが放たれた、推力の低下したヴェサリウスは回避することができない。
「右舷スラスター最大!かわせ!」
「間に合いません!」
ローエングリンはヴェサリウスの左舷エンジンを貫いた。装甲に大穴があき、機関部が爆散する。
「第五ナトリウム壁損傷!…これ以上は!」
「火災発生!プラズマタンブラーを抑制できません!」
「…隊長!」
報告を聞くムウは、苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
(…やってくれるなクルーゼ…この借りは必ず返すぜ!)
「離脱する!ガモフへ打電だ!」
399IF アスラン:04/02/04 23:05 ID:???
「やれ!キラ!」
グレイプニールに捕らわれたイージスを前に、キラのストライクは対艦刀を握り締めた。
だが…
「キラ!?」
キラはなかなか攻撃しない。
「…キラ…やはり…どけ!キラ!俺がやる!」
「サイ!?」
サイの操るデュエルはビームサーベルを握り締め、イージスに切りかかった。
「とあああ!」
「うわあ!?」
イージスがデュエルに切り裂かれようとしたその時、

デュエルが爆発した。
400IF アスラン:04/02/04 23:05 ID:???
「ぅわ!…なんだ!」
四方からリニアガンが続けざまにデュエルを襲っている。
「どこからだ……あれは…MA!?」
デュエルを砲撃したのはクルーゼの純白のメビウス・ゼロだった。
「アスラン!無事か!」
メビウス・ゼロはイージスを囲んでいたG4機にリニアガンの雨を降らせた。
「クルーゼ大尉!」
「作戦は成功だ!引くぞ!」
そういうとクルーゼはイージスを捕らえているブリッツを砲撃した。
ブリッツはPS装甲を搭載しているためダメージにはならないが、イージスを自由にすることはできた。
「…うわあ!しまった、ピアサーロックが!」
グレイプニールが解け、イージスが開放される。
「トール! くそ…逃がすか!」
サイは再びイージスに切りかかった。だが、イージスは変形し、あっという間にデュエルから離れた。
そして、すぐに転身すると、デュエルめがけて複列位相砲スキュラを発射した。
スキュラがデュエルの腕の部分の装甲をかすめる、PS装甲はまだ不完全でビームやレーザーに対しては耐性がない。
デュエルの腕はスキュラによって溶解し、半壊した。
「しまった…」
サイが体勢を立て直そうとすると、ミリアリアから通信が入った。
「サイ!撤退命令が出てるわ!これ以上は無理よ!」
「ヴェサリウスが被弾した!引くぞ!!」
トールが叫ぶ。
サイは口惜しそうに、イージスを睨んだ。
「…討ち損ねたか」
「サイ!」
キラのストライクがデュエルを支えた。
「…わかった、キラ」
サイはそれだけ言うと、キラに従った。
…こうして4機のガンダムは撤退していった。
401IF キラ:04/02/04 23:07 ID:???
…ザフト軍、ローラシア級戦艦ガモフ内パイロット控え室

「畜生!もうちょっとで落とせたのに!」
トールが心底悔しそうな声で言った。
…トールはそうは思わないだろうが、僕のせいだ。
「しょうがないわよ…悔しいけど敵の作戦勝ちね。」
「まあな…ちょっと甘く見過ぎてたかも…あ、ミリィおれにも頂戴」
良く見るとトールはミリアリアと同じボトルでドリンクを飲んでいた。

サイが遅れて控え室に入ってきた。
…先の戦闘で、機体が小破したためだ。
「デュエルどう?直るの?」
「ああ…ヘリオポリスで持ってきた部品があるし、一部シグーのパーツが流用できるみたいだから。
 …ああ、二人とも、機体の整備してきたほうが良いんじゃないの?乗ってみないとわからないことって多いみたいだし」
トールとミリアリアはサイにそう促されると、控え室を出てMSデッキへと向かった。
402IF キラ:04/02/04 23:07 ID:???
「なあ…キラ」
突然、サイが話し掛けてきた。
「あの…イージスに乗ってる奴…友達だったんだってな。」
「え!?」
思いがけないことを言われて僕は驚いた。
「…隊長と話してるとこ、ちょっと聞いちゃったんだ」
「………。」
それきり、僕らは黙ったままだった。
…先に口を開いたのはサイだった。
「俺はお前のこと責めたりしない…実際、友達が敵になったなんて想像もできないことだからな…」
「サイ…」
「でもなキラ、お前の友達はカズイを殺した敵だ。そしてお前は今、俺たちの仲間のはずだ。
 …今こういうこと言うのは、卑怯になるのかもしれないけど、俺はお前のこと信じてるからな…」
サイはそれだけ言うと、部屋から出ていった。
…僕は…僕はどうすれば良いんだろう?
説得ができなかった以上、僕はアスランを…討たなければならないんだろうか?
403IF フラガ:04/02/04 23:08 ID:???
足つきとの戦闘後、本国から俺宛に電信が届いた
「本国からの出頭命令か…」
やはりヘリオポリス崩壊は、プラントにとっても大問題だろう。
議会は今ごろやんややんやの大騒ぎだな…
「な…これは!どういうことですか隊長!」
ナタルが送られてきた文章を見て叫んだ。
「フラガ隊長は、足つき追撃の任務からはずされると…そういうことなのですか!?」
「まぁ…しょうがないでしょう。中立のコロニーにあれだけ被害出しちゃったんじゃ」
「しかし…隊長は何も!」
「いや、ザラ国防委員長にも考えがあるんだろ…俺にも新しい重要任務が下されるみたいだし、単なる首じゃないみたいだから」
俺はそう茶化していった。ナタルはまだ釈然としていない様子だった。
「しかし…隊長の後は誰が足つきを追うのですか?」
「ガモフとお前のヴェサリウスは残ることになる。あと…後任の隊長が来るはずだ。」
大体見当はついている、というよりはザラ委員長のことだ、ヤツ以外にはありえない。
「…才能はあるが、嫌なやつだぜ…ナタルも苦労するな」
恐らく俺には新型機開発についての任務が下されるだろう…やはり俺は軍人なのだな…ザラ委員長の欲する政治的な駒にはなれん。
まあいいか…今はまだ時を待つのみだ。
404IF ダコスタ:04/02/04 23:09 ID:???
クルーゼ隊の追撃を振り切り、何とかアルテミスへ入航する事ができました。
アルテミスはその傘と呼ばれる光波防御体のおかげで、いまだ難攻不落の拠点となっています。
ここにいればもう敵も追っては来ないでしょう、やっと少し落ち着けそうです。
本来はメーンパイロットどころかコパイロットの補助でしかなかった私が、メーンパイロットを務めるのは
正直言って大変でした。プレッシャーに押しつぶされそうでした。
こんなときバルトフェルド隊長がうらやましいです。急遽艦長に指名されたのに、軽口までたたいて務めあげる始末。
ああいうラテン系のノリをもてるというのは幸せなことですよ…皮肉じゃなくてですよ、大物ってああいう人なんでしょう。
先の戦闘では、ニコル君がコパイロットをやってくれたおかげでずいぶんと助けられました。
女の子のような顔をしているのに、結構しっかりした男の子です。
ほかにも生意気そうなイザーク君とか、なんだか自分に似てるディアッカ君がいますが・・・
……ニコル君がコパイロットで良かった、本当に良かった。
クルーの皆も心なしかリラックスしているように見えます。
あとでミゲルとオロールを誘って、一杯飲むことにしましょう。
まだ顔を合わせて間もないですが、カーウッドとメイラムも仲間に入れましょうか。

ブリッジが急に慌しくなりました。誰か入ってきたみたいです。
…あれ、なんですか?この武装した集団は?
友軍の基地ですよね、ここ?
405通常の名無しさんの3倍:04/02/05 01:13 ID:???
IF職人さん大量アップ乙です。

ダコスタくんを読んでて懐かしくなったと思ったら
ノイマン日記!
406通常の名無しさんの3倍:04/02/05 06:36 ID:???
すげぇ!サイがMS動かしてるよw
407通常の名無しさんの3倍:04/02/05 13:43 ID:???
IF乙です
後任の隊長だれだろ(・∀・)ワクワク
408通常の名無しさんの3倍:04/02/05 16:19 ID:???
>>406
つまりイザークがMS土下座

(((((;゚Д゚)))))ガクガクブルブル

まあIFだからそうはならんと思うが想像すると笑えるなあ
409ダコスタ日記 ◆p7tVMf2r8I :04/02/05 19:53 ID:???
ようやく帰ってきましたよ、のマーチン・ダコスタです。
いやぁ。長い道のりでした。
木星周辺まで片道3年かかりましたから。
あちらには1ヶ月ほどしか居ませんでしたので、実質6年ほどの旅でした。
何から話しましょうね。

まず、順を追いましょうか。
はじめに我々がしたのは、ラクス様が座っていた席にあと3つ足したことです。
少々不格好にはなりましたが、ザフトの技術力で何とかなりました。
ただ、艦長含め5人から見下ろされているブリッジというのは、何とも言えない空気です。
おおよそ戦闘艦とは思えない不思議な空気の中、私たちは粛々と仕事を果たしました。
まあ、これも約1週間程度で慣れました。
そうでなければ長旅には耐えられませんよ。
410ダコスタ日記 ◆p7tVMf2r8I :04/02/05 19:54 ID:???
次に、航海中の暇対策ですが、大体にしてザフトはエンジニアが多く、
お互いに何かしらの作品を作って暇をつぶしました。
大破というか、全損状態だったフリーダムを予備部品を使って再生させたりもしました。
これはさすがに3ヶ月がかりでした。

また、ジャスティスを予備部品を使って作ってみようと言うプロジェクトが持ち上がりましたが、6ヶ月で諦めざるを得ませんでした。
問題は案の定、核融合炉です。
これはさすがに予備は用意されていませんし、手に入る予定もありませんから無理です。
エンジン無しの再生となってしまったのは残念でした。
411ダコスタ日記 ◆p7tVMf2r8I :04/02/05 19:54 ID:???
また、艦長の目と腕の再生も行いました。
バイオテクノロジーをかじった人間がいましたので、細胞から再生器官を作り出すことが出来ました。
隻眼、隻腕でキャラが立っていたのですが、この処置によって以前のような普通の人になりました。
みんなは残念に思いましたが、私はそう思いません。
なぜなら、これで艦長の変わりにコーヒーを淹れずともすむようになったからです。
今までは不自由を理由に、人をこき使ってくれていたので、楽になりました。
しかし、代わりに船の中が常時コーヒー臭くなり、苦手な自分には吐き気を催すほどでした。
まあ、それも1週間程度で慣れたんですが。
412ダコスタ日記 ◆p7tVMf2r8I :04/02/05 19:55 ID:???
地球圏を離脱する際に、みんなそれぞれ映画やら音楽やら雑誌やらを用意してきたのですが、それも3ヶ月程度でみんな飽きてしまいました。
仕方がないので、艦内にネットワークを敷き、それぞれの作品を発表できる場を提供してみたところ、これは最高の娯楽になりました。
毎月、アクセスランキングを取り、最高位の人には賞を提供していたのですが、
3ヶ月ほど連続でもみあげがトップでした。
これには不正を疑わずにはいられませんでした。
解析してみたら、案の定、不正スクリプトによる操作でした。
艦長・・・無駄なことに技術使わないで下さいよ。
罰として、艦長には1ヶ月の下働きをさせました。
これにはクルー全員喜びました。
そうしたら、「こうやって、全員のガス抜きも必要だとは思わんかね。」とか言っていたんです。
相変わらず負け惜しみばかり上手い人です。
413ダコスタ日記 ◆p7tVMf2r8I :04/02/06 21:09 ID:???
お呼びでない?
お呼びでないね。

こりゃまた失礼しましたー
414通常の名無しさんの3倍:04/02/06 21:39 ID:???
いやいや、楽しませてもらいましたよ、ダコスタさん
特に「相変わらず負け惜しみばかり上手い人です。 」の文章には大笑いw
是非とも続けてくださいな
415通常の名無しさんの3倍:04/02/06 23:03 ID:???
いやいや、そこは

ハレヒレホレヒラハレー

と返すところです。
416IF バルトフェルド:04/02/07 12:37 ID:???
アルテミスの最高責任者マルコ=モラシムの元へ俺たち士官とエザリア委員は連れてこられた。
「アンドリュー=バルトフェルド大尉、ラウ=ル=クルーゼ大尉、エザリア国防委員特尉
…それからアイシャ中尉?これでフルネームかね?」
「そうデスワ」
…アイシャは決して苗字を明かそうとしない。
本当はあるらしい…だが「タイワンから出るとき捨ててきたワ」だそうだ。
タイワンってどこだ?プラントにそういう地名があるのだろうか?
まあ今はどうでも良いけどね。
軍籍は彼女が俺に近づくために、戦死した軍人のデータからちょうど良いものをハッキングして作ったものだ。
「…確かに本物のIDのようだ。」
「お手を煩わせて申し訳ない…大佐」
「いや…貴官の輝かしい名は聞いている、エンディミオンの鷹…戦局でこそ敗退したが、敵のジンを奪って敵地から帰還し、
 メビウス・ゼロであのライトニングカウントのジンを含む五機を撃退…我々も多いに勇気付けられた。」
「…それは光栄ですな」
…マルコ=モラシム大佐は良くも悪くも軍人らしい人物のようだ。強い者には賞賛を贈る。
しかし、クルーゼは世辞を言われているわけではないのに、なぜか不機嫌そうだった。
「我々は一刻も早く月の本部へいかなくてはならんのです…補給のほうは?」
「悪いが、今すぐにというわけにはいかん」
…本題をこっちから切り替えしてみたら、途端にこうだ…やっぱり心配していたとおりの展開だな。
「しかし…!ザフトの艦もこの宙域にいるのです!」
「フフ…安心したまえ、ここはアルテミス。絶対に安全だ…しばらく休みんだほうがいい、部屋を用意する」
417IF アスラン:04/02/07 12:38 ID:???
「おいおい、なんなんだよ!」
「うるさいぞ、そこの黒いの!」
「な…!」
「だめです!ディアッカ!」
俺たちは友軍であるユーラシア連邦の兵士に突然銃を突きつけられ、食堂に集められた。
食堂には銃を構えた兵士が何人もおり、俺たちを監視している。
艦長たちを除き、民間人も含めた全員が集められたようだ。
「ねぇイザーク…どうなってるの?」
「わからん…だが、大丈夫だ」
不安になるフレイの肩をイザークが抱いた。その後照れてちょっと離した。
「友軍の識別コードがないのがいけなかったのか…?」
「いや…もっと別の理由だと思う」
アイマン軍曹とダコスタ曹長は何やら話し合っている。
…やっとどうにかなったと思ったのだが。
艦長はなかなか帰ってこない…いったいどうしたんだ。
いや…もしかして、この人達は…
「おい!この中にあのMSのパイロットと技術者はいるか!?」
突然大声が聞こえ、何人かの軍人、恐らくは士官クラスの人間が入ってきた。
418IF アスラン:04/02/07 12:38 ID:???
「君以外動かせないようにイージスの起動プログラムをロックしておきたまえ」
さっきクルーゼ大尉にいわれた言葉だ…どういうことかと思っていたが、とりあえず従っておいた。
…こういうことだったのか。
ザフトにも軍内部の派閥争いはあった。父などはその中心にいた人物だ。
恐らくこれもそんなところだろう。
「イージスをどうしようって言うんですか?」
ダコスタ曹長が食いかかった。
「どうもしない…ただせっかくの来客だ、じっくり拝見したいと思ってな。
 あれのパイロットは?」
「クルーゼ大尉ですよ…大尉に聞いてください」
「先ほどの戦闘はモニターしていた…ガンバレルを使えるのは彼しかいないことは私も知っている。」
ユーラシアの士官はにやりと笑った。
419IF アスラン:04/02/07 12:39 ID:???
「女性がパイロットということもないとおもうが…この艦は副官も女性ということだしな」
「……やめて!痛い痛い!って……僕は男ですよ!」
腕をつかまれたニコルは怒って腕を振り払った。顔が真っ赤だ。
「なにい…そんなきれいな顔の男がいるか!」
「いるんです!」
きれいな顔って自認か?ニコル?
「そうか…それならばこっちなら間違い…ないな」
「何よ!その間は!……ちょ!痛いったら!」
「フレイ!…やめろ!」
今度はフレイが腕をつかまれ、イザークが怒りのあまり士官に掴みかかった。
「…なんだ小僧が!」
「うわ!」
イザークが士官に殴り飛ばされた。
卑怯な…!
「イザーク!」
フレイがイザークに駆け寄る。
……なんなんだ、こいつら!
「やめろよ…あれに乗ってるはおれだ!」
「ふざけるな!お前のような若造に乗りこなせるものではない!」
「……俺は、コーディネイターだ!それでいいだろ!」
420IF トール:04/02/07 12:39 ID:???
ザフトMS搭載艦ガモフ内ブリッジ

アルテミス攻略のため、サイたちが集まって先ほどから意見を出し合っている。
「あれは、レーザーも実弾も通さない、変わりに向こうからも撃てないけどね」
「…私のバスターで長距離射撃は?」
「無理だね、気づかれずに撃つには距離をとらなきゃならない…そうなればインパルス砲といえども着弾前に防がれてしまうよ」
「そう…」
サイとミリアリアが話している中、何か考えているのか、普段なら一番しゃべる男であるトールが今日は黙り込んでいた。
しばらくすると考え事がまとまったのか、トールは顔に笑みを浮かべていた。
「この傘ってヤツはいつも開いちゃいねえんだろ?」
「ああ…敵がいないときは展開してないけど」
「…俺の機体、あのブリッツなら何とかなるかもしれない」
トールは自信たっぷりに言った。
「不可能を可能にする男…トール=ケーニヒってな!」
「…それ、フラガ隊長の受け売り」
ミリアリアは指摘した。
421IF トール:04/02/07 12:40 ID:???
「大丈夫かしら…トール」
「うーん派手好きなトールにはぴったりな機能だね…機能自体は究極的に地味だけど」

昔、父さんに聞かされたことがある。
俺の名前、『トール』は北欧神話に出てくる雷の神、トールと同じつづりだという。
ブリッツ…その意味は「電撃」、おもに「電撃戦」のほうの意味に使われる。
電撃、ブリッツか…雷神トールにはぴったりだぜ

「ミラージュコロイド…準備完了…トール=ケーニヒ、ブリッツ行きます!」

アルテミスから十分な距離を取ってトールのブリッツは出撃した。
「ミラージュコロイド展開…撒布減損率30%…連続使用は80分が限度か…よし、行くぜ」
トールはブリッツの特殊機能、ミラージュコロイドを展開した。
ブリッツが一瞬陽炎のようなものに包まれたかと思うと宇宙の闇に―――消えた。
422通常の名無しさんの3倍:04/02/07 12:45 ID:???
久しぶりに見にきてみたが、まだやってたのか・・・・・・・・・・
423通常の名無しさんの3倍:04/02/07 12:57 ID:???
ニコルにワロタ
本編なぞりつつ微妙に違うから続きが楽しみだ。
424通常の名無しさんの3倍:04/02/07 15:51 ID:???
いくらなんでもナチュラルどもが縦横無尽にMSを乗りこなしすぎじゃありませんか?
425通常の名無しさんの3倍:04/02/07 16:38 ID:???
基本的に本編の逆の設定っぽい
本編でナチュだった人はコディになってるっぽいしコディはナチュになってるようだし
連合とプラントも人員が入れ替わってるっぽいな
426通常の名無しさんの3倍:04/02/07 17:08 ID:???
>>424
サイがそのままの設定だったら戦いにならないじゃんw
427通常の名無しさんの3倍:04/02/07 17:49 ID:???
デュエル土下座か・・・・。



428通常の名無しさんの3倍:04/02/07 17:50 ID:???
土下座でタックル?
429通常の名無しさんの3倍:04/02/07 21:17 ID:???
>>426
本来この設定で話を進めるなら
・モノはあるが人材がいないナチュサイド
・人材は豊富だがモノがないコディサイド
になるんじゃないのか?
430通常の名無しさんの3倍:04/02/07 21:33 ID:???
ともかく、IF面白い。
職人さん乙!
431通常の名無しさんの3倍:04/02/08 00:25 ID:???
職人さん方乙!
最近連投で嬉しいです。
432通常の名無しさんの3倍:04/02/08 13:08 ID:???
このスレ、旧スレの住人からは完全に見放されたな。
433通常の名無しさんの3倍:04/02/08 20:29 ID:???
俺は最初からの住人だが何か?
434通常の名無しさんの3倍:04/02/09 21:59 ID:???
良スレあげ
435通常の名無しさんの3倍:04/02/10 17:56 ID:???
ムゥの後任の“嫌な奴”ってのはムルタだろうけど、そうなるとカナーバ辺りしかブルコス総帥やる奴いないなぁ…
436ダコスタ日記 ◆p7tVMf2r8I :04/02/10 18:41 ID:???
全員の航海中の様子

キラ編

あの少年、どういう訳だかブリッジにいる時よりも
自分の部屋にいることが多かったですね。
たびたび、アスラン君とカガリさんが呼びに行くことがありました。
いったい部屋で何をしているんでしょう。
ふと、ラクス様が漏らしたところによると、どうやら泣いている様子です。
「泣いてもいいのですよ。」とか言っていましたし。
私も心配になりまして、1度だけ部屋の前まで行ってみたことがあります。
・・・正直、行くんじゃなかったと思いました。
あの、何とも形容のしがたい声は、いったい何をしてあんな声が出るんでしょう。
それだけじゃなくてですね、誰かと話をしているんです。
誰もいないはずなのにですよ。
その相手というのはおそらく、聞こえてきたところではフレイという女性、
例の戦争で命を落とした同級生です。
霊界と交信でも出来るんでしょうか。
初めのうちはずっとそんな感じでした。
437ダコスタ日記 ◆p7tVMf2r8I :04/02/10 18:42 ID:???
やがて、しばらく過ぎた頃ですね。
ついにラクス様がハロの大軍勢(と言っても大げさでないほどの数でした)
を引き連れて迎えに行ったようです。
小1時間したでしょうか。
焦点の定まらない、向こうの世界に行ってしまったような顔をした少年を連れてきました。
そうして無言で、何事もなかったようにブリッジに座りました。
少年は3日ほどそんな状態でした。
アスラン君とカガリさんが声をかけても全く反応しませんでしたので、
不審には思いましたが、追求するのが怖くてそのままでした。
そして、3日が過ぎた頃、少年は驚くほど明るくなり、
精力的にメカを手伝ったりするようになりました。


そのあまりの変わりようが怖かったんですが・・・
438IF 訂正:04/02/18 13:24 ID:???
>>370
キャラの名前間違えるとは・・・スマソです
あとアストレイブルーフレームはMBF−P02(本編では03なんですが)
が正しい表記ですね・・・
>>384
IF キラとなっていますが、フラガの間違えです・・・吊ってくる。
439IF アスラン:04/02/18 13:40 ID:???
「で、俺をどうしようって言うんですか?」
「どうもしない・・・ただ我々は君の力がほしい」
連合の士官にMSデッキまで連れてこられた。
そこには恐らくこの要塞の責任者であろう男が待っていた。
「戦いが嫌かね・・・同胞を裏切って、逃げ出してまで平穏がほしかったのか?」
「・・・逃げ出した!?」
「違うのかね・・・?だが考えても見たまえ・・・この戦争を・・・プラントにいても、地球にいても、
 結局は巻き込まれることになるのだ・・・。ならばどちらについたほうが得か考えてみたまえ・・・」
「あなたは・・・!」
俺は男を睨んだ。
「・・・我々も手段を選んで入られんのだよ・・・勝ち残るためにはな。
さあ・・・ロックを外して貰おうか?」
440IF トール:04/02/18 13:52 ID:???
「到着っと」
ブリッツのミラージュコロイドを展開したおかげで、敵に発見されずにアルテミスまで近づく事ができた。
当然、傘は開いてはいない。
「よーし、あれか!」
光波防御体を開くための装置を発見する。
・・・それにしてもなーんかあれだな、せっかく見えない機体をさらして攻撃するっちゅうかっこいいことをやるわけだから、
なんか名乗りみたいなことがしたいな・・・名乗った次の瞬間敵をバッサリ・・・いいじゃねえか。
キラに教えてもらったニホンのニンジャみたいだぜ。
名前は・・・えーと、そうだ!
「ザフトの黒い雷神!
トール=ケーニヒ、行くぜ!」
おお、いいじゃん、いいじゃん、ミリィも惚れ直すぜ。
441IF ミリアリア:04/02/18 13:54 ID:???
「ダサいわ・・・トール」
・・・それにジョ○ー=ライデンみたいじゃないの
442IF バルトフェルド:04/02/18 14:03 ID:???
強烈な振動がアルテミスを襲った。
「な、何!?」
・・・どう考えてもこれは敵の攻撃だ!
何とかここを出ないと俺たちも危ない・・・よし。
俺は一計案じた。
「クルーゼ!アイシャ、エザリア委員、叫ぶんだ!」
「叫ぶ・・・?」
「そうだ、助けを呼ぶんだ」
「フム・・・なるほどな・・・よし、いくぞ」

「うわああああ死ぬううう!」
「助けて・・・死んじゃう・・・!」
「今の攻撃で空気がああああ!」

「な、なんだ!どうした!」
案の定、見張りの兵士が入ってきた。
そのまま当身を食らわして気絶させようとしたが・・・
「ハイ!」
「グワア!」
見張りの兵士はアイシャの鮮やかなハイキックを食らって伸びた。
その後、二人の兵士に見つかりそうになったが、アイシャの華麗な技のおかげで助かった。
・・・・・・やれやれ、いい女だ。
443IF 訂正・・・スマソ:04/02/18 14:08 ID:???
>>365

カズイはクルーゼ隊じゃなくてフラガ隊ですね・・・ゴメソ
444通常の名無しさんの3倍:04/02/18 23:02 ID:???
IF職人さん乙!
全キャラ入れ替えしてるんだから、間違えても仕方がない。
ガンガレ!
445通常の名無しさんの3倍:04/02/19 02:14 ID:???
>>442
アンディ、見せ場を取られたな(w
でも、・∀・イイ!
ガンガレ、IF職人!!
446IF アスラン:04/02/21 09:58 ID:???
イージスのコクピットで作業しているとき、突然衝撃が俺達を襲った。
「管制室!これはどうした!?」
「不明です!周辺に機影なし!」
「だが、これは爆発だぞ!」
ザフトが襲撃を仕掛けてきたのか?
ならアークエンジェルは…、こんな事してる場合じゃないな。
「ぼ、防御エリア内にモビルスーツが!」
「か、傘の内側に…どこから!」
連合の士官達や技術者達は慌てふためいている。
…今だ。
俺はコクピットの前で見張っていた技術士官を蹴り飛ばすと、
ハッチを閉めてイージスを起動させた。
「…おい!貴様!」
「攻撃されているんだ!出るからどいてろ!」
「ええい!」
俺はイージスをハッチに向かわせた。
447IF トール:04/02/21 10:00 ID:???

トールの操るブリッツはアルテミスの中へ単身切り込んでいた。
戦艦やモビルアーマーの攻撃をかいくぐっていくと、
イージスがいた。
「みつけたぜ!イージス、カズイの仇だ!」
ブリッツはビームサーベルを展開し、イージスに斬りかかった。
「あれは…ブリッツか!こんなとこまで!」
何度もビームサーベルで斬りあうイージスとブリッツ、
ブリッツのほうが近接戦闘に特化しているため、要塞内部のような狭い場所ではブリッツのほうが有利だ。
「くそ…!」
「イージスの機動性が良くったって!狭い場所じゃ思うようにはいかないだろ!」
「ちぃ……!」
448IF バルトフェルド:04/02/21 10:05 ID:???

ブリッジにはダコスタを初めてとしたクルーと、学生達がすでに集まっていた。
「イザーク!無事だった?怪我はない?」
「母上…、あの…」
エザリア委員が息子のイザーク君に抱き着いている。
躾が厳しいかわりに溺愛するタイプの母親なのだろう。
「ダコスタ!」
「艦長!ご無事で!…まったく、とんだ目にあいましたよ」
「まったくだ…それにしても…良くやったな。」
恐らくこいつらもユーラシアの兵士達を殴り飛ばしてきたんだろう。
「上官が無茶だと、部下もそうなってしまうモンですよ。」
いってくれるじゃないか、ダコスタ。
…よし、アルテミスと心中は御免だ、とっとと行くか!
「ここにいたら身動きがとれん!アークエンジェル発進するぞ!」
449IF アスラン:04/02/21 10:06 ID:???

俺はブリッツと戦いながら、先ほどの士官の言葉を思い出していた。
…裏切ってまで、平穏がほしかったのかと?
「違う…俺は!」
…違う、俺は裏切ってなんかいない、逃げ出してなんかいない。
人を殺すようなことをしたくなかっただけだ。
「もう、俺達に…かまうな!」
ブリッツの攻撃を斬り払う。
アルテミスが敵の攻撃を受けて爆発をはじめた。
「アスラン!アークエンジェルが発進する、戻れ!」
ディアッカから通信が入った。
…ブリッツ相手だとここじゃ分が悪い、これ以上は無駄だ。
「わかった離脱する!」
俺はバルカンでブリッツを牽制すると、アークエンジェルへと帰艦した。
450IF トール:04/02/21 10:07 ID:???

イージスが爆風にまぎれて見えなくなった。
「逃げるのか!」
クソ…カズイの仇…逃すかよ!
しかし、ブリッツも爆風に巻き込まれてしまって、それ以上追跡するのは不可能だった。
…仕方ない、だが次こそはイージスを…そしてそのパイロットを倒してやるぜ。

ガモフとサイ達の攻撃を受けてアルテミスが崩壊を始める。
俺は巻き込まれないうちに、そこから離脱した。
451IF ダコスタ:04/02/21 10:12 ID:???
いやはや…友軍からあんな扱いを受けるとは思いませんでした。
結局、アークエンジェルは補給を受けずじまいでアルテミスを出発することになってしまいました…。
このまま無事に戦闘なしで月にいけるとは思えません。
艦長達はいったいどうするつもりなのか?…それで、艦長のところへ行ったんですよ
艦長はアイシャ中尉のいれたコーヒー片手に鼻歌まじりで、

「ダコスタ、デブリベルトを抜けるからな、腕の見せ所だ、がんばれよ」

と言いました…
ってか
デ、デブ、デブ、デブ、デブリベルトぉお!?
あんなところを抜けるつもりだったんですか、艦長!?
……勘弁してくださいよ、そんな所に突っ込んだら、あっという間にアークエンジェルはデブリの餌食ですよ!
ミサイル以上の威力なんですよ、動いているデブリは。
452IF ダコスタ:04/02/21 10:16 ID:???
クルーゼ大尉はそんな艦長を見て何も言いません。
ちょっと、クルーゼ大尉、いつもは艦長といがみ合っているのに、なんでこんなときに何も言わないんですか!
「デブリベルト…なるほど…いや、いいかもしれんな」
……ああ、だめだ、やっぱり年中グラサンの怪しい人物に期待したのが間違いでした。
この艦に常識のある軍人は乗っていないのでしょうか?…エザリア委員は民間人ですし。
ああ…もう覚悟を決めました…どうなっても知りませんよ…チクショー!
「なるほど…補給、何とかなるかもな。」
「デブリベルト…上手く立ち回ればいろいろなことが解決する」
…好きにしてください、最大戦速だろうが何だろうがやってやりますよ!

え?相対速度をデブリに合わせろ?…何をするつもりですか?
453IF フラガ:04/02/21 10:17 ID:???
本国に着くとヴェサリウスは、本格的な修理を受けるためドックに入った。
キラは査問委員会に出頭後、ナタル達と同じくしばらくの休暇にはいり、俺はそのまま別の任務につくことになる。
俺は任務引継ぎのための準備を済ませるとシャトルに乗った。キラは一足先にプラントに向かっている。
プラントからシャトルへと向かう途中のシャトルで、ザラ国防委員長と乗り合わせた。
「ご同乗、失礼いたします、閣下」
「いや、私はこのシャトルには乗っていない。礼はいらんよ。」
…ザラ国防委員長は実質上、ザフトの最高司令官だ。
本来はプラント最高評議会議長がザフトの全権を持っているはずだが、現在はほとんどザラ委員長の独断で動いている。
「君のレポートは読ませてもらったよ…後パイロットの件もな…」
「はい…そのことについてなのですが…」
「…敵のパイロットがコーディネイターだったなど、穏健派に余計な時間を与えるだけだ。
 その個所は私が削除しておく…そのほうがキラ隊員にもいいだろう?」
「……いえ、私が言いたいのは…」
「君の働きには満足しておるよ、ムウ=ラ=フラガ…新型機開発の件、君に任せたい。
 奪取した機体のデータ、アレに役立ててくれたまえ」
俺の言葉を遮るようにザラ委員長は言った。
「…了解しました」
俺はそれ以上、何も言えなかった。
454IF ナタル:04/02/21 10:18 ID:???
「休暇か…」
行ってしまわれたか…隊長。
フラガ隊長は非常に優秀な軍人であった。パイロットとしての技術はもちろん、戦術、指揮能力にも長け、
ユーモアセンスも持っていらっしゃる。多少、軽い正確ではあるが、部下の信頼も厚く、英雄と呼ぶに足る人だ。
しかし…その隊長の後任である人物…経歴も能力もほとんど良くわからない。
一体何物なのだ…この男…。
ムルタ=アズラエルと言う男は…。
455通常の名無しさんの3倍:04/02/21 17:09 ID:???
変態仮面の本編ではクライマックスで言う台詞がこんなところで使われてなぜか禿藁してしまった。

職人さん。あんたこそ芥川賞作家だよ
456通常の名無しさんの3倍:04/02/22 18:52 ID:???
IF職人さん乙!
アズラエルはここで出てくるのか、今後どうなるんだろう。
457通常の名無しさんの3倍:04/02/22 21:43 ID:???
ひとり上手なスレですね。
458通常の名無しさんの3倍:04/02/22 21:48 ID:???
俺はゼルマンナタルが低軌道会戦で死なないか戦々恐々だよ

そして相変わらず不幸なダコにワロタ
459通常の名無しさんの3倍:04/02/22 21:54 ID:???
>>457
ひとりアンチ頑張れよ〜。






浮いてるから見てて恥ずかしいけど。
460通常の名無しさんの3倍:04/02/22 21:59 ID:???
核心突かれたからって、あわててレス付けるのはどうかと思うが?
461通常の名無しさんの3倍:04/02/22 22:08 ID:???
まとめサイト、更新止まってる?
校正済みIFシリーズをまとめて読みたいんだけど・・
462459:04/02/22 22:30 ID:???
>>460
お前ホントに笑わせてくれんのな。自演か否か位見抜けよ〜。恥ずかしいな〜。
まぁ、お前以外はわかってるだろうから別にいいけど。

つー訳で俺ももうスルーするわ。
独り相撲頑張れな、勘違いさんv
463通常の名無しさんの3倍:04/02/22 22:43 ID:???
>>461
なぜ止まったままかというと・・・・・理由は言うまでもないだろ?
464通常の名無しさんの3倍:04/02/22 22:48 ID:???
>>462
>自演か否か位見抜けよ〜。恥ずかしいな〜。
確かにな。内容はともかく、レスのつき方(日時などを含む)を見る限り、ジエンで
あることは明白だ。
465通常の名無しさんの3倍:04/02/23 00:29 ID:???
レス伸びてるから、人増えたかと思って来てみたが―なんだ?三人しかいないな。
序盤に保守目的の単発モノいくつか書いたけど、ひょっとして保守の必要なかった?
まあ、また暫くROMしてみるわ。
466 :04/02/23 14:41 ID:TkbqUlH+
第三話 ドズル宇宙へ逝く

色々あってコロニーが壊れる事になったので
AAに乗り込むことになったドズル 
持ち物は斧と新天地への期待と不安だけ

乗組員は 髪が長い女 短い女 へらへらした男
うだつの上がらない三人ぐみ 自分とキャラが少しかぶってる親父 
さらには避難民と言う散々な状況でした。

しかし、ドズルの存在感がみんなに安心感を与えていました。
でも、手にもっているオノにはみんなびびっています。

467通常の名無しさんの3倍:04/02/23 21:24 ID:???
468通常の名無しさんの3倍:04/02/23 21:28 ID:???
>467
おもしろいな、これ。
また別のシリーズでも書いてみようかな。
469通常の名無しさんの3倍:04/02/23 23:55 ID:???
こうして、駄スレが増えていくのであった
470IF パトリック:04/02/25 00:02 ID:???
「おや、よろしいんですか?敵のパイロット件…?」
「…盗み聞きとは趣味が悪いな、アズラエル」
「『諜報員』からの報告が確かならば、イージスに乗っているの、閣下のご子息でしょう?」
フラガがシャトルから降りた後、後部座席からアズラエルが顔を出した。
「…私にはもう息子はいない、死んだのだ」
「それは失礼いたしました」
…こいつはどこか人を嘲ているところがある…だが同時に鼻を突くほど馬鹿丁寧な礼儀正しさもそなえている。
「木星探査船団の件、ご苦労だったな…。君のおかげでこの戦争が終わるまでわれらはヘリウムには苦労せんよ」
「いえいえ…当然のことです」
「どうだね?7年ぶりのプラントは?」
「船内で戦争のことを聞いたときには驚きましたよ、本土はまだ平和で安心しました。」
ジェネシスシステム…ソーラーセールの開発のおかげで我らはより遠くへ行けるようになった。
木星圏までは確実に燃料なしでも行ける…。われらの叡智は常に進化しつづけているのだ。
それをいつまでも下等な旧人類に関わっている暇はない。アズラエルはそのための男だ。
471IF パトリック:04/02/25 00:03 ID:???
「しかし…すばらしいモビルスーツですね…イージスと呼ばれる機体は特に」
「…可変戦闘型モビルスーツを開発している君にとっては気になるだろうな」
「僕のテストタイプはまだまだ簡易変形の域ですからね…
 こちら側が開発できなかった技術をあちら側が開発している…少し悔しいですねえ」
ムルタ=アズラエル…地球生まれのコーディネイターであり、14歳の時ブルーコスモスによって両親を殺されたと聞く。
その翌年にプラントのディセンベル市の養護施設に入っている。
彼はコーディネイターの中でも突出した能力の持ち主であり、その後、第08木星探査船団の船員に選ばれた。
優れたモビルスーツのパイロットであり、技術者でもある。
「…足つきの追撃は頼むぞ」
「わかりました…尽力させていただきます…ですが…よろしいので?」
…余計なことをニ度も言うか…。
「かまわん…機体は捕獲できるに越したことはないが…「ナチュラル」のパイロットなど、どうにでもしたまえ」
「ハイハイ…承知いたしました」
アプリウス1に到着する、アズラエルとはそこで別れた。
472IF アズラエル:04/02/25 00:04 ID:???
「やれやれ…強情な人だね」
…中立国であるオーブに息子を留学させたのも、戸籍を変えさせたのも、息子を守るためでしょうに…。
頭が硬いですね…コーディネイターのクセに。
まぁいいでしょう。今の僕にはそれほど大きな問題ではありません。
しかし、やっとここまで来ましたか…後は僕のシナリオどうりに事が運ぶかどうかだ…。
「まぁ…せいぜい働かせていただきますよ…『コーディネイター』ですからね…僕は…」
473通常の名無しさんの3倍:04/02/25 06:33 ID:???
うわぁアズラエル、シロッコ的な役か
474通常の名無しさんの3倍:04/02/25 12:13 ID:???
>>472
位置的にはラクスパパンと入れ替えみたいだが、
アズラエルゆえに、邪悪な陰謀にすらも変わってるかもしれない
――クライン氏がどこの位置にいるのだろうか?
漢の死に様をみせ、さらにMS開発に貢献した、第08艦隊のあの漢は?

この先も見逃せない

――そういえば、フレイパパンはどうなるんだろう?
475通常の名無しさんの3倍:04/02/25 20:29 ID:???
>>469
いいんだよ、それで。そういうのを隔離スレっていうんだから。
476通常の名無しさんの3倍:04/02/26 00:45 ID:???
>ジェネシスシステム…ソーラーセールの開発のおかげで我らはより遠くへ行けるようになった。

矛盾スレで見かけた「ジェネシス=レーザー帆船用動力源説」の採用ですな
ブルコスのリーダーって誰なんだろ、どきどき
477IF  ナタル:04/02/27 21:05 ID:???
―――ヴェサリウス艦橋


「ヴェサリウスの艦長サンはいらっしゃいますか?」
定刻どおりに後任の隊長はやってきた。
…その男はブロンドでスマートな体型をしていた、おおよそ軍人には見えない。
…木星船団の副長の一人を務めた男…ムルタ=アズラエルか…
「私が艦長を勤めさせていただくナタル=バジルールです、よろしく」
アズラエルは手を差し出してきた、私はそれに握手で答える。
「どうも…貴女が…しかし、僕の船の艦長サンがこんなに若くて美人だなんて、ザラ委員長の粋な計らいってやつですかね?」
「………」
「おや…つれないですね?」
……何だこの男は?こんなやつがフラガ隊長の後任だと?………ザラ国防委員長は、なぜこんな木星帰りの男を…!
「そんなに怖い顔しないでほしいね…せっかくの美人なのに?
 心配しなくても、貴方には軍人として期待していますよ…大変な優秀な人だと知っていますから」
…それだけ言うと、アズラエルは隊長室へ部下に案内されていった。
「全く…あんな男が本当に木星船団に選ばれたのか?」
エリートの中のエリートのみが入れる木星船団…、メンバーになるのは評議会議員に選ばれるより難しいと言われている。
ああいったふざけた言動も、優秀であるが故なのだろうか?
478IF フラガ:04/02/27 21:06 ID:???
プラントのひとつであるアプリウス1の中心部にある最高評議会議場へ、俺達は向かっていた。
長いエレベーターに乗って、最上階にある議場を目指す。
「…ユニウスセブン追悼式典にあたり、ウズミ議長が声明を発表しました」
エレベーターにつけられたTVには、ニュースが流れていた。
「このたびの追悼式典には、ウズミ議長のご息女であるカガリ嬢も代表として…」
モニターに可愛らしい顔が映った。ウズミ=ナラ=アスハ最高評議会議長の娘のカガリ=ユラ=アスハだ。
プラントでは密かにアイドルのような人気を誇っていると言う。
「そういえば、キラはこのお姫さんと義理の姉弟になっているんだよな?」
「ええ…まあ…」
…キラは血のバレンタインで両親を失った後、両親と古くから親交があった、ウズミ議長に養子として引き取られている。
「このたびは、わたくし、カガリ=ユラ=アスハは追悼慰霊団代表として…みなさまの…」
モニターでは清楚なうぐいす色のドレスを着たカガリ嬢が、追悼慰霊団代表としての意気込みを語っている。
「ハハ、うらやましいねえ〜こんな絵に描いたようなお姫様と姉弟なんてさ。」
「……らないから、そんなこといえるんですよね…」
「え?なんかいったか?」
「……いえ、なんでもありません」
…何故かキラは妙に慌てていた。
エレベーターが最上階に着いた。
さあて…最高評議会の連中にどう説明するかな…。
479IF アスラン:04/02/27 21:07 ID:???
クルーゼ大尉から聞かされた話しの内容に、イザークは驚きの声をあげた。
「ちょっと待ってください…補給ってまさか!」
「ほう…君はカンがいいな…そのとおりだ、デブリから拾わせてもらう」
「デブリの中には当然、沈められた戦艦やら何やらもあるだろう」
…本気で言ってるのか?デブリベルトはただのゴミだめじゃない…戦争が始まってからは「宇宙の墓場」になっている。
そこを物色するなんて…まともなことじゃない。
「当然、気持ちのいいことではない、だが私達にはその選択肢しか残されていないのです。
 生きる為には…、何も眠っている者達を冒涜するつもりはない…ただ、少し分けてもらおうと言うのだ」
「母上…」
「そういうことだ、君らには船外活動に付き合ってもらうことになる…気持ちのいい仕事ではないが、頼むぞ」
……デブリベルトか、
かつて俺の目の前で死んだ仲間も、そして俺が倒してきた敵も、ここに流れ着いているのだろうか。
480IF パトリック:04/02/27 21:07 ID:???
大きな窓から、明るい光が差し込んでいる。
大きな書架がところ狭しに並べられていた。恐らくどこかの図書館なのだろう。
大きな机の真ん中に、寄り添うようにして、若い男女が座っている。
「…だから、俺は、ジョージ=グレンが“ニュータイプ”と呼んだそれは、
 コーディネイターが創造する新しい歴史そのものだと思う」
「新しい歴史ですか?」
若い女性は食い入るように、青年の書いた論文に見入っている。
「ああ…人類はお互い責めぎあう段階から一歩先のステップへと移行する時期へときているんだ」
「へえ…」
「いつか、人類はコーディネイターが先駆者となって、国境や人種、古い慣習やわだかまりを捨てる。
 その時こそ人類はその争いに満ちた黒い歴史から開放され、外宇宙という新しい世界へと飛び立つんだ。
 そして新たな時を刻む……その礎となるために俺は歴史構造学をやっているんだ…。
 …なあレノア、君はどう思う?」
女性は、青年の顔を見ると笑顔でうなずいた。

「…ええ…きっとあなた言うとうりだと思いますわ…パトリック……」





…夢か…あれは…たしか…
481IF パトリック:04/02/27 21:08 ID:???
ずいぶんと昔のことを夢に見ていたようだ。
…感傷など、とうの昔に振り切ったはずなのだがな。

…アスラン、お前は…

いや、今は考えるまい。我々には時間がないのだ。
ナチュラルは滅ぼさなければならない…われらの世界、未来の為に。
そのためには、逆らう者は誰であろうと倒す。
たとえ、それが長年の友であっても、息子であってもだ。
482通常の名無しさんの3倍:04/02/27 21:12 ID:???
つまりカガリはネコ被ってるちゅーことですな
483通常の名無しさんの3倍:04/02/27 22:21 ID:???
!!つまりコーディーは人間という種がニュータイプという新たな段階へといたる為の手段であると?
484通常の名無しさんの3倍:04/02/28 03:31 ID:???
ほとんどのキャラが立ち位置を変える中
パトリックだけは相変わらずプラント国防委員長なのである。
彼こそが真の意味で物語の要だからであろう…だといいね。

家族運の停滞は宿命らしいがガンガレ!
485通常の名無しさんの3倍:04/02/29 10:55 ID:???
>>472
アスラン=カミーユ
クルーゼ=クワトロ
アズラエル=シロッコ
ラクス=ハマーン

のイメージなんじゃないか?
486通常の名無しさんの3倍:04/02/29 16:26 ID:???
それにしても壮大なスレ違いスレに育ったね。もはや日記の形式は無視だな。
487通常の名無しさんの3倍:04/02/29 22:29 ID:???
日記を書く人が減ったので。
もう、次回からは別スレで立てた方がいいよな。
488通常の名無しさんの3倍:04/03/01 00:55 ID:???
>>461
どうやらこういうことのようですね。
489通常の名無しさんの3倍:04/03/01 03:47 ID:???
もともと各キャラの独り言スレ。
日記の形式を守ってるものの方が少なかったんだから
別にいいんじゃないの。
490通常の名無しさんの3倍:04/03/01 06:06 ID:???
むしろ各職人様による種の集団補完スレだった気もするな。
491通常の名無しさんの3倍:04/03/01 15:59 ID:???
いや初期のエロネタや画面の裏側ネタも面白かったんだが
二人の吉良大和とか変態仮面とか
492147:04/03/01 17:16 ID:???
…やはりスレ違いですね。
この場合、やはり、どこかしら別の場所に書き込むなりしたほうがいいんでしょうか
493147:04/03/01 17:25 ID:???
あ、なんか早とちりですね…スマソ

494147:04/03/01 17:30 ID:???
しかも117だよ…吊ってくる
495通常の名無しさんの3倍:04/03/01 20:59 ID:???
何度か指摘はされてたんだがな。ここまでいったらスレ乗っ取りって
ことでいいだろ?新スレ立てるよりこのままでいいよ。タブン。
参照 >>78 >>247
496IF キラ:04/03/01 22:08 ID:???
プラント最高評議会議場

「…以上の経過からご理解いただけると思いますが、ヘリオポリス崩壊の件は、中立と位置に居ながら、
 地球連合軍の…」
フラガ隊長が、議員の前でヘリオポリス崩壊の件について、報告している。
「…当然我々に非はありますが、我々の作戦行動は地球連合側のMSを目標としたものであり、
 むしろ直接的原因は地球連合軍にあり、オーブ側にもその責任があると思われます」

「フン…大方、圧力に屈したのだろう、オーブは…」
「でも、クライン代表は…」
「地球に住むものの言うことなど当てにはできんよ…」
「しかし…その地球軍のモビルスーツ…そこまでの犠牲を払ってでも手に入れるべきものだったのかね?」

「その驚異的な性能については、実際にその機体に搭乗し、
また最後の一機と交戦経験のあるキラ=ヤマトに報告させていただきたいと思います」

フラガ隊長に促され、議員達の前まで進む。
スクリーンにストライクの映像が映し出される。
「…まず、このストライクという機体についてですが、その名のとおり攻撃作戦において…」
僕は、報告を始めた。
497IF キラ:04/03/01 22:09 ID:???
「…以上で、機体の説明を終わります」
…僕は報告を終えた。

「…ナチュラルどもめ…!こんなものを作りおって!」
「だが、たかが五機のモビルスーツなど…」
「ここまでくれば量産は目前だ!」
「これはナチュラル達の徹底交戦の意思の現われです!」
強硬派の議員達が騒ぎ始める。

「…今は黙視すべきであろう、そう過剰な反応を示すべきではない!」
「だが、ハルバートン!我々は、いつもそうしてきた!それがあの事件を…!」
「……議員方!静粛に!」
ウズミさんが、いや、ウズミ議長が、場をおさめた。
「…フウ…」
フラガ隊長は議場の様子を見て、難しい表情をしている。

「…戦いたくて、戦うものなどおりません…、」
静まり返った議場に、ザラ議長の声が重く響く。
「平和に、穏やかに暮らしたい、だが、その願いを無残に打ち砕いたのは誰です?」
 戦争を回避すべく努力してきたわれらを裏切り、放たれた一発の核ミサイル…」
そうだ…あの日、僕の全てを奪っていったあの日…
CE70年…2月14日…
「二十四万三千七百二十二名…
 われらは忘れない…血のバレンタインを、ユニウスセブンの悲劇を!
 
「我々は戦う…戦わねば守れないなら…戦うしかないのです!」
498IF アスラン:04/03/01 22:10 ID:???

船外活動を始めた俺達の前に、驚くべきものが現れた。

「大…陸…?」

それは、ボロボロなった大陸…。
「ユニウス…セブン…!」
間違いない、これは…プラントの残骸だ…
…キラの両親が死んだという、血のバレンタイン事件。
その犠牲となったプラント…デブリベルトに流れ着いていたのか…


武器、弾薬などがちょうど良く見つかり、艦に一旦戻った俺達だったが、
エザリアさんから、ユニウスセブンに水を取りに言ってほしいと言われた。
「ええ!水をあそこから取って言うんですか!?」
ディアッカが叫ぶ。
「でも、あそこは何十万人もの人が亡くなったところなんですよ!」
俺も反論した。
…あそこはキラの両親が死んだ場所だ。
…キラの両親には俺も良くしてもらった、そんな人達が眠る場所をさすがに暴くのは気が引ける。
「ええ、確かにそう…でも、水はあそこからしか見つかっていないの…」
エザリアさんも、自分達のやる行為がどんな物かわからないわけではない。
「…誰も水が見つかったからと言って喜んでいるものなどいない…
 だが、我々は生きている…その生を放棄することは許されない、わかるな、アスラン」
「……はい」
俺はそう言うしかなかった。
499IF アスラン:04/03/01 22:15 ID:???

イザークが休憩のため、船室に戻ると、
フレイがニコルと熱心に何か作っていた。
「折り紙…?それ…なんだ?」
「これ…?うん…仇花…折ろうかなと思って」
「僕も手伝ってるんですよ…イザークもいっしょにやりませんか?」
「……」
(意外だな…フレイが…)
イザークは、すこしだけ穏やかな顔で、フレイの様子を見ていた。
顔に感情を極力出そうとしない男だ。
「見てるんだったら、手伝ってよお」
「…あ、ああ、わかった。」
イザークはフレイやニコルと一緒に仇花を折り始めた。
「ねえ…イザーク?」
折り紙を折りながらフレイが話しかけてきた。
「イザークとか、他の子もそうだけど…アスランが、コーディネイターでも平気なの?」
「平気…?フレイは…嫌なのか?」
「ううん、全然そんなことないけど…ほら、この前みたいなことがあったじゃない…
 イザークとアスランが友達なのは、わかるけど、本当に何も思ったことはなかったのかなって」
「…そうだな、いくらかはある。」
「…そうなの?」
「まあな…だがあいつは……大した奴に変わりがないと思っている。
 コーディがどうのこうのいう前にな」
イザークはそう言った。
「…へえ、そうなんだ。イザークって…けっこう」
イザークのアスランに対する感想にフレイは感動したようだった。
500IF イザーク:04/03/01 22:17 ID:???
「…お前、すごい奴だよ」
アスランが、イザークに贈った賞賛の言葉。
コーディネイターのアスランに挑みまくった末に、ようやく勝利した時アスランの台詞だった。
「お前も…大した奴だ」
負けず嫌いな二人が、お互いを認め合った時だった。

オーブに留学したアスランは、心配していたような差別に会うことはなかった。
民族解放を建国時から持っているオーブでは、コーディネイターを差別するものは少なかったのだ。
しかし、それでも、アスランの優秀な能力は、他人からの陰湿な陰口の対象となることがあった。
それは、アスランも覚悟していた事で、アスランは卑屈になることなく、逆に思う存分、学業や能力を伸ばした。
だが、一人だけ、どうにも真正面から突っかかってくる男がいた。
イザーク=ジュールである。
501IF イザーク:04/03/01 22:18 ID:???
アスランの彼への第一印象は、「鼻持ちならないエリートだった」
だが、そのイメージはすぐに打ち破られることになる。
度重なる、イザークからの無言の挑戦。それに答えるアスラン。
すぐに、アスランは、イザークが実は「冷静なふりをした熱血漢」であることを知る。
イザークが他のナチュラルと違ったところは、コーディネイターであるアスランに真っ向勝負を挑んできたことである。
常に自分に厳しく、上を目指すことを義務付けてきた彼にとって、アスランがコーディネタ―である事実は二の次で、
倒すべきライバルである事のほうが重要だったのだろう。
彼にとって、挑戦すべき者にいい訳じみた理由をつけるのは「腰抜けぇ!」のする行為であった。
これは彼の母親、エザリア=ジュールの教育に拠るところが多い。

アスランとイザークはカレッジで学問、運動、技能、チョコの数まで競いあった。
イザークはアスランに勝つためにはどんな努力も惜しまなかったし、アスランもそれに全力で答えた。
コーディネイターが相手だからとあきらめる事をイザークは行わなかったし、
アスランもナチュラルが相手だからといって、手加減することはなかった。
勝率はアスランが圧倒的に高かったが、それでも、イザークはほぼ互角のレベルまでどの勝負も健闘していた。


そんな二人が、不器用な親友になるのは、当然のなりゆきだったのかもしれない。
502IF イザーク:04/03/01 22:19 ID:???

IF イザーク

「ねえ…イザーク?」
「なんだ?」
「……争ったり、差別し合ったりする、二つの人種があるとするじゃない?
 弱い種族と強い種族…二つの社会…一番、差別されたり、迫害されるのは、どんな人だと思う?」
フレイは、突然、そんなことを問い掛けてきた。
「フレイ…?」
イザークは不思議そうな顔で、フレイを見た。
フレイは、なにも言わない。


「お〜〜い、オマエラ、そろっといくぞ」
しばらくすると、アイマン軍曹が呼びに来た。
ニコルとイザークは作業を中断して立ち上がる。
「それじゃ、がんばってね、アタシ、このままこれ作ってるから。」
「わかりました、それじゃ」
「ああ…」
イザークはフレイのほうをチラっとみたが、部屋を出て、作業に向かった。

(イザーク…正解はね…)
仇花を作りながら、ひとりフレイはいった。
「…狭間にいる人間なのよ」
503IF アスラン:04/03/01 22:20 ID:???

ユニウスセブンに色とりどりの仇花が散っていく。
俺も、イージスのコクピットのなかで、黙祷をささげていた。
「宇宙の傷跡か…」
キラの心に刻まれた傷は、このボロボロの大陸と同じ形なのだろう。
…どうして、こんなことになったのか…
父上…アナタは…

いや…今は考えないでおこう…、今考えても仕方のないことだ。

…船外活動中に、妙なものを見つけた。
「民間船…撃墜されたのか…コレ…?」
薄いグリーンに塗装された船…プラントの高級旅船クラスだ・・

そして、それと一緒に…
「救命ポッド…!?」
…ほうっておけるわけがない。仕方がない、拾っていくか。
しかし、救命ポッドを二度もひろうとは…。
「イージス、お前は、そういう役まわりなんだな…」
イージス…盾、そして庇護…その名前はダテではなかったらしい。
504IF フレイ:04/03/01 22:22 ID:???

差別は意識の狭さと相手への無理解から来る。
フレイの見る限り、けしてイザークは度量が広そうにも見えないし、
相手を理解しようとする意識が強いわけではない。

ただ、イザークは、とフレイは思った
きっと、彼は人に対してはそういった自己との違い…差別的な意識よりも先に、
その相手の違いにまっすぐ向き合う点…それが彼とアスランを友としたらしめた理由ではないか、と。
…ただ、それは、彼がナチュラルであったからではないかとも思う。
もし、相手が自分より弱い立場にいれば、彼は見向きもしないのだろう。
それは、仕方のないことなのかもしれない。だが、
(たぶん、それでも、きっかけさえあればイザークは差別することをしなくなるわ…)
ともフレイは思う。


(でも…あたしは…)

フレイには答えがだせなかった。
505通常の名無しさんの3倍:04/03/01 22:24 ID:???
>>503>>504が逆です…スマソ
506通常の名無しさんの3倍:04/03/02 02:46 ID:???
IFシリーズは良い・・・・想像を絶する・・・・
507通常の名無しさんの3倍:04/03/02 03:04 ID:???
大佐ハッケン、職人さん乙。
508通常の名無しさんの3倍:04/03/02 04:10 ID:???
IFシリーズはいいなぁ……
いろんなところで入れ替えし、変えないとこは変えない事で、
話に深みを生んでいる
元が合っての話もあるが、すでにIFでは収まりつかない広がりを見せてる気がする

IF職人さん、ファンです
どんどん頑張れ。応援します

そういえば、イージスは物を捕獲するには、最適なMA形態があった事を実感
ストライクを捕まえた事しか頭になくて、八等身のイメージしかなかったしな
作業用としての一面も見せた事で、モルゲンレーテ社の応用が効くテストタイプを作った事も実感
どんどん見たいぜ、賢い使い方をしたMS達を!
509通常の名無しさんの3倍:04/03/02 11:59 ID:???
     | _
     |   ` ,
     |__,,__》_i
     |゚ ヮ゚ノiノ  
    ⊂  ノ  ウタウナラ イマノウチ…
     |  ノ
     |__)
           _
  ♪     , ′ ``
     ♪  《_,,_____|》 i   ダーレーモ ミーナー
        ノ(ヮ ゚*‖ノ    サーマーヨォイナーガラー
        (⊂   ⊂ノ
         ( ヽ ノ
          し( __)
           _ _ 
   ♪      '´   ` ,
     ♪    i 《|____,,__》  コーターエーヲ
         ノ‖*゚ ヮ∩  サーガーシィーテェー
        ( (つ    ノ
           ( ヽ  (
           (_)_)
  |_
   |  ``
   |___,,__》 i ニゲロー
   |ヮ ゚ ‖ `
   |   つ )―
   |Y 人   ―
   |(_)'J  ―
510IF アスラン:04/03/02 21:20 ID:???

「アスラン、君も拾い物が好きだな」
クルーゼ大尉にそう言われてしまった。
拾ってきたポッドは、MSデッキに収容され、周りを船外活動をしていたクルーに囲まれている。
「それじゃ、開けますよ」
救命ポッドのハッチを、アイマン軍曹が開けた。

だが…なにも、出てこない。

「まさか…もう、ずっと見つからずに…干からびてミイラになってるんじゃ…」
デブリベルトなら、ありえることだ。
「ダコスタ、中を覗いて見ろ。」
「な,何で自分が!?」
「命令だ。」
しぶしぶ、中を覗くダコスタ曹長…だが
「トリィ!」
「ウワアアア!」
ダコスタ曹長は突然出てきたロボット鳥に顔面を急襲され、倒れこんでしまった。
…あれ…は…
見覚えのある、ロボット鳥が、アークエンジェルの中を飛ぶ。
…見覚えがあるもなにも…あれは…俺が――

「すいません…気を失っていたみたいで…」
…突然、ポッドの中から声がした。
「皆さん…ご苦労様です」
ポッドから、声の主が現れた。
511IF カガリ:04/03/02 21:23 ID:???
…少女だった、俺達と同じ位の年齢だろうか?
緑色のドレスを着て、どこか上品さを感じさせる。
勢い良く出てきたせいか、姿勢制御ができず、そのまま流れてしまった。
「ア…」
俺はその娘の手をつかんで、引き寄せる。
「あ、ありがとう…ごめんな…さい」
その娘と、目が合う。
利発そうで、クリッとした目だった。
…しかし、どことなく…だれかに似ているような気がする…

「…本当に、助けていただいてありがとうございます」
「いえ…そんな…」
少女はゆっくりと微笑んだ。
思わず俺も微笑み返す。だが…
512IF カガリ:04/03/02 21:25 ID:???
「…あれ?」
「え…な、なにか?」
少女は俺をじろりと見ると、突然慌てだして、あたりを見まわした。
ぐるーっと、アークエンジェルの中を見まわす。
そして、最後に、俺の肩にある地球軍のエンブレムを見た。
「げ!」
少女は突然叫びだした。
「ど、どうしたんだい!?」
俺は、わけがわからなかった…が、次の瞬間

「て、てめえら、ザフトのモンじゃねえな!?」
「…はあ?…え!」

「…気安くわたしに触るな!」

ボバキャブビシイイィィィイイイィ!

「な、なんで…?」
…彼女の鉄拳がおれの頬にスマッシュヒットしていた。
ち、父上に殴られた時より痛い…少なくとも五倍は痛い…
そう思った次の瞬間、俺の視界は歪み、意識は朦朧としていった。


「性格は画面に映らないから…そんなこといえるんですよね…」
彼女の義弟が、数日前にそう言ったのを、アスランは知る由もなかった。
513通常の名無しさんの3倍 :04/03/03 00:33 ID:???
IFシリーズは良いですなあ。
ここにきてまた新たな展開みせて、笑いの壷にはまりますた。
フレイの答えなんて辛辣だし、パトザラは単なる狂信者でなく戦局きっちり見てるし
レコアさんとの想い出話なんてほろりとさせるし。
カガリ登場、啄木鳥状態のトリィ連れているのに笑わせていただきますた。
今までROMラーでしたが、ついに書きこんでしまた。楽しみにしてます。
514通常の名無しさんの3倍:04/03/03 04:30 ID:???
猫を被っていて、とーとつに素に戻るのが良い(w
つーか、ザフトのモンじゃねえって……
どこの組の姐さんですか、カガリ(w

そういえば、コーディになってるから、
通常の三倍増でナックルパンチが痛いんだよね(w
――あ、それならキラと義妹って設定もずれてないよな
実際は、腹違い(?)の双子ではあるが

しかし、猫被りのカガリ、知ってる俺らにしてみれば、
すげえ笑えるなー(w
毎日、相当無理してそうだ
515通常の名無しさんの3倍:04/03/03 09:07 ID:???
本編では嫌悪と憎悪の対象でしかなかった馬鹿ガリだが、IFでは萌え対象にできそうだ
516通常の名無しさんの3倍:04/03/03 21:15 ID:???
てめえ、じゃねえ、とかを使うのがわたし、はどうもなあ…
アニメでも一回だけテメエをやっちゃってそれでイメージ変わった
(その後は変わるどころじゃなく萎えだったわけだが)
作者さんが原作を尊重してるようなので仕方ないか
517通常の名無しさんの3倍:04/03/03 23:11 ID:???
アニメでも流石に「〜じゃねえ」なんて言った事ないだろ。
雑誌で俺女にされたことはあったけど(藁
それも当時の醜態を鑑みればそう思って不思議じゃない。
518通常の名無しさんの3倍:04/03/04 00:53 ID:???
ネタスレでキャラ叩きするなよ
519通常の名無しさんの3倍:04/03/06 17:39 ID:???
hosyuアゲ
520ミナツキ サヤ ◆SAYAC2HJWE :04/03/06 17:42 ID:???
0
521IF バルトフェルド:04/03/07 21:20 ID:???
…アークエンジェル士官室

俺とクルーゼとアイシャの三人は、例の少女と対峙していた。
「…それで?わたしをどうするつもりなんだ?」
少女が俺に鋭い眼光を向ける。
「どうするって…」
俺は困り果てていた。
本当にどうすりゃいいんだろうねえ…一体なんなんだいこの子は?
やったらめったら暴れるので、なだめるのが大変だった。
…アスランは、まだ意識が戻らない
「船をつぶした奴らといい、地球軍は本当に汚いな!
 …ユニウスセブンの時だってそうだ、そうやってお前達は力のないものを…」
彼女は先ほどから地球軍に対して暴言を吐きまくっている。
「ちょっと待ってくれ、さっきから君の言ってることが良くわからんのだが…」
俺は苦笑して言った。
「良く言うな…おまえらもひょっとしてさっきの連中とグルなんじゃないのか?
 大方わたしを利用しようって魂胆だろうが…そう上手くはいかないぞ!」
「利用って、一体なぜ?」
「とぼけるな!わたしがカガリ=ユラ=アスハだと知ってのことだろう!」
カガリ=ユラ=アスハ…?
たしかプラント現最高評議長もウズミ=ナラ=アスハといったが…
「それでは…君はウズミ=ナラ=アスハ議長のご息女、カガリ=ユラ=アスハなのか?」
クルーゼが聞いた
「フンなにを今さら
 ……って、本当に知らなかったのか!?」
「……そうだが」
「……………お、おまえら、わたしが議長の娘だとわかったからって、なにをやっても無駄だぞ!」

……

……やれやれも出ないな………
522IF ダコスタ:04/03/07 21:21 ID:???

鳥の奇襲によって、大恥をかいてしまいました。
軍人なのに…しばらく、仲間の間で笑いの種にされることでしょう。
…ああもう、憂鬱だ。

クルーゼ大尉の奇策によって、補給の問題を解消したアークエンジェルですが、
一難さってまた一難、今度はザフトのお姫様…しかもかなり強暴です。
コーディネイターのアスラン君が気を失う程なんて、女の子でも、コーディネイターは強いんでしょうかね?
あの子が特別な気もしますが。
顔の引っかき傷を治療するため、医務室に行ったのですが、その時はすでにアスラン君は、意識を取り戻していました。
医務室には心配で見に来た彼の友人達がおり、とても賑やかでした。
ディアッカ君はお見舞いにチャーハンとアスラン君の好物であるもやし炒めを持ってきてました。
ユニウスセブンで、汚染の心配のない食材が見つかっので、それを使って作ったんでしょう。
…ユニウスセブンは農耕と、食材の養殖を目的としたプラントだったため、保存用コンテナに入った食材が大量に発見されました。
523IF ダコスタ:04/03/07 21:26 ID:???

…そういえば艦長は、大量のコーヒーを発見して、嬉々としていました。
わたしは艦長に、
「コーヒーは十分すぎるほどあります、ゴミ拾いのような真似をしてまで手にいれる必要はありません」
と、意見をしたんですよ、上官とはいえ、艦長の行為はあまりにも軍人らしからぬ行為です。
ところが艦長は、
「…このコーヒーはユニウスセブンで栽培されたものが素材になっているんだろうな」
「…ハ?」
「コーヒーを作った人間達は…これにどのような思いを込めていたと思うかね?」
「…へ?」
「コーヒーってのはただの飲み物じゃない、疲れを癒し、心を奮い立たせる。
 このコーヒー達は、恐らく、多くのプラントの人達の心を救う使命を帯びていたに違いない」
「…はあ」
「かわいそうだと思わないかね…このコーヒー達が、使命を果たせず、ここで忘れられているなんて…」
「……」
「ダコスタ君…コーヒーの起源ってのは古代イスラムの修行僧が…(中略)…で、ニホンで
 インスタントコーヒーが開発されたんだが、アレはいけないね、アレはテーブルの上の飾りだよ。ドイツでは更に…(ry」
艦長はその後延々とコーヒーについて熱く語り、気がつけばすでに大量のコーヒーは艦内に運びこまれていました。
…いいんでしょうか…クルーゼ大尉も見てたのになにも言いません。
524IF クルーゼ:04/03/07 21:27 ID:???

わたしは食に関してあまり執着を持たない。
生きる事と直結して食事が結びつかない人間がいるというが、恐らくはそう言うことかもしれない。

ただ、そんなわたしにも唯一好きな料理がある、あれを初めて食べたのはそう、オーブのニホン料理店だ。
甘く、そしてやわらかな歯ごたえ…黄金色のソレは、わたしを虜にした。

バルトフェルドが、職権乱用で大量のコーヒーを拾っていた。
本来ならば、咎めるところであるが、実はわたしも同様のことをしていたた。今回ばかりはわたしもヤツのことをいえない。
…そう、わたしは見つけたのだ。
デブリの中、プラントで健康食品としてブームになった大量の冷凍保存のトウフを…

薄く切ったトウフが、いい狐色になった。
上手い具合に揚がった。後は酢飯にかぶせるだけだな…

…おっと、作りすぎてしまったな。
しかたない、お裾分けだな。あの赤い髪の娘にでも食べさせてやるか。
525通常の名無しさんの3倍:04/03/07 22:50 ID:???
おいなりさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!
526通常の名無しさんの3倍:04/03/07 23:12 ID:???
やっぱりおいなりか━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!!
527通常の名無しさんの3倍:04/03/07 23:15 ID:???
IFで炒飯とコーヒーとお稲荷キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!
528通常の名無しさんの3倍:04/03/07 23:30 ID:???
どうでもいいけど冷凍保存トウフって
高野豆腐にならないか━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!
529通常の名無しさんの3倍:04/03/07 23:40 ID:???
>>522-524
アシスト乙です。
530 :04/03/08 02:35 ID:???
久しぶりに来たが、
板がこの状況で続いてるのも凄いな。
つかこの板どうなってるのw
531ダコスタ日記 ◆p7tVMf2r8I :04/03/08 20:09 ID:???
お久しぶりですね。
砂漠の副官、マーチン・ダコスタです。
今日は不思議な夢を見ました。

え?あのめがねをかけたのは、キラ君の友達のサイ君じゃないんですか?
なんでMSに乗って戦っているんですか?
彼は、そっちの方は全然ダメダメじゃなかったんですか?

え?あ、あれはマルキオ導師じゃないですか?
なんでMSに乗っているんですか。
目が見えないのに・・・

はぁ?彼はキラ君と一緒にいたカズイ君じゃないですか?
え?総帥?ブルーコスモスの?
彼もMSに乗るんですか?
もう、どうにでもしてくださいよ。

続編?続編なんですか?これって。
もう、私には何が何やらですよ。
普段、アレな艦長に付き合っているストレスなんでしょうか。
朝から妙な気持ちになりました。
532ダコスタ日記 ◆p7tVMf2r8I :04/03/10 20:25 ID:???
地球圏に戻りまして、はや1ヶ月が過ぎました。
この前、ちょっとおいしそうな屋台を見つけてしまいました。
艦長の用事を早く済ませて、その屋台ののれんをくぐってびっくり!
あ、アデス艦長じゃないですか。
生きていたんですね。よかった。
じゃなくて、どうしてこんな・・・
え?そ、そうですか。
私には思いもよらない理由でしたが、皆さんにお話しすると私の命が危ないのでやめます。

アデスのら〜めん SEED
http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/shar/1077417670/l50

隣の屋台はおでんのようですね。
何か危険な物を感じるので、こちらに入るのは止めておきます。

ムル太のおでん四番地四号店
http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/shar/1068344695/l50
議会が終わり、議員の方達が議場から出てきた。
「久しぶりだな、キラ」
「あ、…ウズミ議長閣下」
「そう他人行儀な礼をしてくれるな」
「あ、ハイ…あの…父さん」
「ハハ…無理に呼ばずとも良い、ここにはカガリはおらんぞ?」
「あ、ハイ、そうですね…」
カガリはいつも言っていたっけ、養子でも子供は子供、ちゃんと父様には父様と呼べ…と。
そして、わたしのことは姉上と呼べって…さすがに両方ともかなりの抵抗があった。
…ウズミさんはまだしも、カガリのことを姉上と呼ぶのは無理だった…。
「ようやく君が戻ったと思えば、今度はカガリがおらん…なかなか一緒にいる時間はとれんものだな…」
「ハイ…」
「また大変なことになりそうだ…ますます時間が取れなくなるやもしれんな
 できれば私とて、カガリと君とで食事ぐらいはしたいのだがな…」
「そうですね…」
…両親を亡くした僕に、ウズミさんは本当に良くしてくれた。
もちろん、カガリも。
「キラ=ヤマト」
後ろから呼ばれた、ナタル艦長だった。
「失礼します…足つき追撃の任務で、新任の隊長が君に話があるそうだ。」
「わかりました。…それじゃあウズミさん、失礼します」
「ああ…」
僕はナタル艦長に連れられて、執務室へと向かった。
534IF ウズミ:04/03/11 18:56 ID:???
エピデンス01を見上げていると、隣にパトリックが並んだ
「…われらには余り時間が残されていない、いたずらに戦火を拡大してどうする?」
「…だからこそ許せないのです…われらの邪魔をするナチュラルを」
それだけ言うと、パトリックは去った。確固たる意志を私に見せて。

…思えばパトリックも変わってしまった。
ジョージ=グレンの遺書事件以来だろうか?
…いや、ここまで変わってしまった原因はやはり、彼の妻、レノアを亡くしたことだろう。
彼が遺伝子至上主義をとっていたのも、今思えば純粋な人類発展の願いからであった。
それを根本から撃ちくだいたあの痛ましい事件は、彼にとって価値観を変えるほどの衝撃だったのであろう。

…しかし、このままでいい筈がない。
彼の周りに付きまとう怪しい影、ムルタ=アズラエル。
そして、地球圏にはブルーコスモス。
…なんとしても、これ以上の犠牲は増やしてはならない。
…戦いで流れた血は、新たな憎しみを生む。
かつて世界大戦が起きたとき、その憎しみを癒すのに100年以上もの時が必要となった。
この戦争の終局は、それ以上のものとなるだろう。
それだけは防がなければならない、われらの子供たちに、そのような未来と歴史を残してはならないのだ。
535IF キラ:04/03/11 19:55 ID:???
「キラ=ヤマト入ります」
隊長執務室に入る
「君がキラか…」

…なんだ…この人…

部屋に入るなり、僕は目の前にいる新任の隊長…ムルタ=アズラエルに奇妙な重圧を感じた。
威厳があるとか、威圧感があるとかそう言うものではない、なんとなく、いうなれば不快感だ。
「はじめましてキラ=ヤマト、これからは僕の指示にしたがってもらう…いいね?」
「…は、ハイ、了解しました!」
…やはりこの人…何故か嫌な気分だ。
536IF アズラエル:04/03/11 20:07 ID:???
…遺伝子的はかなり書き換えられているのに、母親そっくりの顔だ。

最高にして、最後の調整者…そして生命の、人類の種子…ですか。

「でも…」

認めませんよ、僕は…
精神の変革はナチュラルが行わなければならない。
「ニュータイプは認識力が強化された段階…それは可能性と段階にしか過ぎない…」
そう、ニュータイプも所詮人であることに代わりはない。
宇宙に適応できるようになったが、それだけでは人全体が変わることは難しい。
「植物が、球根だけでなく種子という形をとったのは、離れた土地に花を咲かせるため…でしたかね?ジョージ?
 …でも、人は今は地中の奥深く眠る球根でいいんですよ…」
そう、今は。
…コーディネイターに…調整者としての本来の役割を取り戻させるまでは…


キラが去った後、アズラエルはそんなことを考えていた…

537IF キラ:04/03/11 20:43 ID:???
休暇と言ってもなにもすることがない。
…カズイの墓参りに行きたいが、まとまった時間が取れない。
それに…カズイのご両親は、まだカズイの墓を建ててはいない。
今はまだ、僕は行かないほうがいいだろう。
…仕方ないのでファイル共有ソフトを久しぶりにつかってみたが、
キーロストを7回繰り返して嫌になったので止めてしまった。

なんとなく時間を過ごしていると、軍本部から連絡がきた。
「アズラエル隊所属、キラヤマト。軍本部より通達。
ヴェサリウスは予定を35時間早め、 明日、1800の出発となります、各員は1時間前に集合のこと」
ヴェサリウスが…?なにかあったのだろうか?
「了解しました」
内容を復唱して確認した後、通信を切る。

…そういえば今日はまだニュースを見ていない。
なにかあったのかもしれないとモニターをつけた。

「……この船には追悼慰霊団代表としてカガリ嬢も乗っており、安否が気遣われています」

「カガリ…?」
…なんだって?カガリが?
538IF バルトフェルド:04/03/11 20:44 ID:???

「要するに君は、追悼慰霊団代表としてユニウスセブンへ来たが、
地球軍といさかいになって、あのポッドで単身脱出させられたということか…」
「ああ…いさかいになったのは地球軍が言い掛かりをつけてきたせいだけどな」
…さっきアイシャが上手になだめてくれたおかげで、幾分か彼女もおとなしくなった。
「それで、貴女の船はどうなったのだね?」
「…わからない」
…アスランの報告ではこのポッドは撃墜された民間船の近くに浮遊していたと言う。
彼女の船は恐らく…
「とにかく、我々自身も手がいっぱいでね、お嬢さんには悪いが、しばらくここにいてもらう。」
「カガリだ。」
「悪い、カガリ様」
「フン…」
…どうやら、まだ信用されてないみたいだね。
539ダコスタ日記 ◆p7tVMf2r8I :04/03/11 22:32 ID:???
そんなこんなで地球圏に帰ってきたものの、
先立つものがなくては生活できません。
ラクス様の護衛の任務も、
世界最強の旦那様がいらっしゃいますので、
めでたくお役ご免ですし。
隊長は隊長で、再生したアイシャさんと
“スター・バルトフェルド”というコーヒーショップを立ち上げました。
そんな資金、どこにあったんですかと訪ねたんですが、
アイシャさんのアイドル稼業での貯蓄とのことです。

ええ。すっかり路頭に迷いました。
軍人だったときの恩給ですが、
脱走した時点で「登録抹消」扱いとなっていたため、
もらえないんです。
それどころか、3ヶ月分ほどの給料も
未だに払い込まれていないんです。
略式裁判で請求することもできるんですが、
なにぶん先立つものがありませんし・・・

アデス艦長がラーメン屋台を引いているくらいです。
再就職は難しそうです。
事実上の敗戦後、軍から除隊した若者で職安はあふれていますし、
実は、私は何も資格がないんです。
そんなこんなで就職は圧倒的に不利です。

頼れるのは、もうマルキオ導師しかありません。
明日にでも電話することにしましょう。
540通常の名無しさんの3倍:04/03/12 00:01 ID:???
共有で何落としてんだよキラw
541キラキラ:04/03/12 02:22 ID:vSGqU5Mn
> 共有で何落としてんだよキラw

もちろん、「ムウとマリューの○○○ッ、ムフフ」シリーズの動画 9.8MBだよ。
542通常の名無しさんの3倍:04/03/12 20:20 ID:???
>539
つまんねぇよ。
もう出てくんな。
543通常の名無しさんの3倍:04/03/12 22:41 ID:???
春だねぇ…。

職人さんいつも乙です。
544ダコスタ日記 ◆p7tVMf2r8I :04/03/16 19:58 ID:???
>542
お気に召さなかったようですね。

気を取り直して。

ありとあらゆる手段を駆使しまして、ようやくマルキオ導師の家に着きました。
道中は思い出したくもないことばかりです。

「ああ。ダコスタ君。お久しぶりですね」
とにこやかに迎えてくれたまではよかったのですが、
「すみません。今、急いでいますので、あなたの用事は後で伺います。」
と素気ない返事です。
「その間、子供たちをお願いしたいのですが。
ええ。もちろんアルバイト料はお支払いしますよ。」
と、間髪入れず、有無を言わさず、そういうことになってしまいました。
こういうところは相変わらずです。

だいたい、導師に関わるとろくなことがありません。
私の人生で大きな転機は、一つにバルトフェルド隊長との出会い、
もう一つは、このマルキオ導師との出会いです。
この二つによって、今の貧乏生活がもたらされたと言っても過言ではありません。

以前は特殊部隊に所属し、やがては隊長への道が用意されていたのですが、
強引に隊長に引き抜かれ、副官として振り回される毎日。
やがて、導師と出会い、無理難題ミッションを引き受ける毎日。
今思い出してもアスラン君の救出任務は悪夢でしたね。

ま、それはそうとして、お金も将来もない私には残念ながら
この託児を断る理由はありませんでした。
さあ、こうして問題児ばかりの孤児院を任されてしまい、今から胃が痛くなりそうです。
545通常の名無しさんの3倍:04/03/17 19:01 ID:E+NL9i0s
>544
君、それ面白いと思ってるの?
はっきり言ってキモイね。
まるでGMWの独りよがりの小説みたいだよ。
みんな、IF職人さんの作品を待ってるんだから
君みたいなのはどこか同じ臭いの人たちのところに行った方がいいよ。
それともいい病院を紹介しようか?
546通常の名無しさんの3倍:04/03/17 20:02 ID:???
>>545
どこを縦?
それとも斜め?
547通常の名無しさんの3倍:04/03/17 20:14 ID:???
>>545
漏れはダコスタの日記ワリと好きだが…
っていうかそんな書き方するなよ、IF職人さん書きづらいだろ。
548IF キラ:04/03/17 21:16 ID:???
「ヴェサリウスが…カガリの探索にですか?」
「おや…?冷たいですねぇ?義理と入っても姉弟でしょう?」
「いえ…そういうことではありませんが」
ヴェサリウスの搭乗口の前で、アズラエル隊長から作戦の変更を聞かされた。
足つきの追撃は引き続き行うが、カガリの探索を最優先で行う、という物だった。
「君の姉上はアイドルだからな…頼むぞ、キラ」
「ハイ…ザラ委員長」

「…民間船だから…無事ならいいけど」
「どちらにしても君が行かなくては始まりませんよ…今のプラントの心の支えですからね…
 彼女を無事に英雄のように連れかえるか…それとも彼女の亡骸を胸に涙を流すか
 …それ相応の結末を用意しなくては…士気に関わるんじゃないですかね?」
「…!」
「さあ、急いでください…すぐに出ますよ」

549IF アスラン:04/03/17 21:20 ID:???
ディアッカがお見舞いにもやし炒めを持ってきてくれたが、
病室内では飲食禁止のためと、具合もよくなったので食堂へきた。

先に戻って、料理の温めなおしをしているはずのディアッカた達だが、
ついてみると、なにやら言い争いをしていた。

「ぼ、僕が持っていくんですか…?」
「わ、私は嫌よ…」
「どうでもいいから早く持っててくれよ」

「一体、なにを言い争っているんだ?」
俺は食堂に入ってディアッカ達にに話しかけた。
「いやね…フレイがあの娘に食事もってくの嫌だって…それでもめてんだよ」
「わ、私は嫌よ…あんなコーディネイター子のところなんて…恐くて」
「フレイ…!」
「だったら…ニコルか、イザークが持っていけばいいじゃない」
「え…」
「ア…」
イザークもニコルも黙る。
…ひょっとしてみんな、実はコーディネイターのことが…。

「無理もないよね〜」
「……。」
「アスランをあそこまでぶっ飛ばす女の子なんか、俺も恐いよ」
「こ、腰抜けめ…」
「…イザークもですよ」

……え?

550IF アスラン:04/03/17 21:21 ID:???
結局俺が運ぶことになった。
ディアッカ達はコーディネイターがどうこうより…コーディネイターの俺がアレだけやられた事に
恐れをなしているようだった。
確かに…気持ちはわかる・・俺の顔には見るも無残な青い痣が…
だがまあ、さっきは不意をつかれたせいもある。やはり、俺が行くのが一番いいだろうと思って引き受けた。
「入るぞ」
俺はディアッカのお手製チャーハン(アイシャ中尉との合作、タイワン風?らしい)と
途中でばったり遭遇したクルーゼ大尉から渡された…えーと名前はよくわからないが、
すしみたいなものを持って、あの娘の部屋に入った。
「お前は…」
「さっきはよくも殴ってくれたな」
「知るか…そんなの…近くにいたお前が悪い」
…なんて気が強い女の子だ。

「ほら…食事だ、食べろ」
「て、敵軍の食事なんか食えるか」
その時
グ〜〜〜
と、彼女の腹から音が鳴った。
「ア…」
「敵軍の物でも食事は食事だ、食っとけよ」
「……」
彼女はしぶしぶ料理に手をつけた。
「お稲荷さんと炒飯?軍艦のワリにずいぶん変な物を出すんだな?」
「それは俺の友達と…まあ、手製の料理だからな、いいから食えよ」
「ああ…」
551IF アスラン:04/03/17 21:22 ID:???
話に聞くところによると、彼女は現プラント最高評議長ウズミ=ナラ=アスハの娘らしい。
アスハ議長とは父を通じて何度かあったことがある。
しかし、ウズミ議長にこんな娘がいるとは知らなかった…
しかもこんな…
「なんだ人の顔をじろじろ見て…気持ち悪い」
「お前本当にあのカガリ=ユラ=アスハなのか?」
「じゃあ、なんだというんだ」
「…カガリ嬢は清楚で上品だと聞いていたんだけどな」
「う、うるさいな!プラントならまだしも、なんで敵軍相手にあんなことをしなきゃならんのだ!
 敵軍相手に礼儀を尽くす必要はない!…ただでさえ肩こるってのに」
「………」
なるほど、しっかりと礼儀作法は教育されているが…こっちが地…みたいだな。


…ところで、俺はなにか忘れているような気がするんだが…気のせいだろうか?
552IF バルトフェルド:04/03/17 21:23 ID:???
アークエンジェル、ブリッジ

「デブリ帯は無事に抜けましたが、まだ多くのデブリが存在する宙域です、これ以上の速度は…」
「わかった…続けてくれ」
デブリベルトを脇から抜けて、月本部を目指す。
デブリベルトでは、補給を何とかすることができたが、余計な荷物を一つ背負ってしまった。
「あのお嬢さん…どうしたものですかね?エザリア委員?」
「どうするとはどういうことか…?」
「このまま月本部へと連れて行けば彼女は…」
「それは歓迎されるだろうな、アスハ議長の娘だ、利用価値はいくらでもあるだろう」
ふう…まあ当然だろうな。
「…できればそういう目には会わせたくはないんですが。民間人の若い娘に」
「それならば…私の息子達は?」
「エザリア委員…」
「…いや、すまないそういう事を言うつもりはない、だがあの子はアスハの娘だ…
 それだけで、ただの民間人とは違う。そして…」
「…今は利用できる物は利用しなければならない時…とそういうことですかな…?」
「クルーゼ…」
クルーゼがブリッジに上がってきた。
「バルトフェルド艦長…ヒューマニズムと言うのは大切な物だが…軍人にはそれほど重要ではないのだよ」
「…軍人だからこそ必要なんじゃないかな…クルーゼ大尉?」
…サングラスで目線が見えないが…俺とクルーゼはしばらくにらみ合っていた。

…アイシャが炒飯を食べろと呼びに来るまで…
553IF カガリ:04/03/17 21:24 ID:???
…アークエンジェル

一般的な就寝時間に当たる時刻になった。
アークエンジェルのクルーが交代で眠っている。
「…ようし…いまなら」
「トリィ!」
「静かに…!でも、えらいぞ、トリィ」
トリィがドアのロックを外した。
周りを見て誰もいないのを確認すると、カガリはそっと部屋から抜け出した。
「ちゃんとおぼえておいてよかった…デッキまでの道…」
デッキに地球軍の開発したモビルスーツがある…キラが奪取したヤツと同じタイプか…
私だって、ジンを動かすことぐらい出きるんだ…キラにできて私にできないはずがない…!
554IF アスラン:04/03/17 21:26 ID:???

「…そうだ…!あの子!」
ようやく思い出した…殴られて忘れたのかどうかわからないが、あの子確か…

>>510
>「トリィ!」
>「ウワアアア!」
>ダコスタ曹長は突然出てきたロボット鳥に顔面を急襲され、倒れこんでしまった。
>…あれ…は…
>見覚えのある、ロボット鳥が、アークエンジェルの中を飛ぶ。
>…見覚えがあるもなにも…あれは…俺が――

なんで…あの子…キラにあげたトリィを持ってるんだ!?
まだ…起きているだろうか?
じっとしていられなくなった俺は、あの子の部屋へと向かった。
―――が、

「いない!?」
脱走したのか!?でも…どこへ?
…まさか…!
「イージスを使うつもりか!?」
俺はハッチへ急いだ。
555IF カガリ:04/03/17 21:27 ID:???

もうMSデッキは目前だ…と、その時…
「っきゃ!?」
「うわ!?」
誰かとぶつかった…女だ。
だが軍服は着ていない…民間人の女らしい。
きつそうな顔をしている。
「あ、あなた…ザフトの…!」
「黙ってろ!騒ぐな!!」
「あ…あ…」
連絡されたらまずいが、口封じする前に急いでMSデッキに向かったほうが早い。
私はその女をほうって急いでMSデッキへと向かった…。
「それにしても…」
あの女…どこかで見たことがあるような…
556IF フレイ:04/03/17 21:28 ID:???
…一人残された少女―――フレイは、彼女を見送ったままだった。
「もう、びっくりしちゃったじゃない!だれもいないはずなのに…」

「フレイ!」
「え、アスラン!?」
「あの…あの女の子…見なかったか!?」
「え…その…今…MSデッキに…」
「わかった、サンキュ!」
そういうとアスランはカガリを追って走り出した。

「やっぱり、連絡したほうがいいわね…ここは…」
彼女はブリッジに連絡をいれた。
557IF アスラン:04/03/17 21:30 ID:???


「よし…これだな…」
カガリはイージスを起動させた。
「おい!?イージスが!!」
「な、なんだ!どうしたって言うんだ!?」

「いいからハッチ開けろ!開けないとぶっ壊すぞ!!」
「…じょ、冗談じゃない!!」
工員達は急いで非難するとやむなくハッチを開けた。
「よし…このまま」
「待て!!」
「え…!?」
ノーマルスーツを着たアスランがイージスのコクピットへ飛びうつってきた。
「チイ!!」
カガリは急いでコクピットのハッチを閉めようとしたが、アスランが乗りこんできた。
「おい、お前!自分が何やってるのかわかって…!」
「うるさい!!」
カガリはアスランに絡まれたまま、強引にモビルスーツをカタパルトに乗せて出撃させた。
558IF バルトフェルド:04/03/17 21:30 ID:???

「暗号パルス受信…これは第八艦隊です!」
「なんだって!?」
ブリッジクルーからどよめきが上がる。
やっと、こちらを察知してくれたか…
「合流ポイントの通知を送りました…」
「やっと助かるんだな…」
「エエ…ヨカタわね…アンディ……艦長?」
俺は咳をした
「…ジェレミーからか…あの男も提督とは…」
民間人に早く知らせたいところだな…
と、思っていたが…
「か、艦長!!」
「…どうしたダコスタ…いくらうれしいからと言ってそんな大声を出すな」
「いえ…それが…」
…この後の一言で、ブリッジの雰囲気が台無しになった。
「あ、あの少女がMSを…つかって!」
「なに!?」
559IF キラ:04/03/17 21:32 ID:???

「地球軍の通信を傍受した?」
アズラエル隊長はナタル艦長からの報告を聞いて驚いていた。
「ええ…間違いないと思います、これは第八艦隊本体から足つきへと送られた物です。
 通信の内容はわかりませんが、足つきの位置は特定できそうです。」
「へぇ…僕は運がいい…艦の位置が特定できるぐらいの通信が傍受できるなんて…ほとんどないことですよ
 まぁ…ビギナーズラックかな?」
「……。」
「フム…かなり近いようですね…それじゃ足つきに向かってください」
「え…!?でも、僕らはカガリの捜索が任務ですよ」
僕はアズラエル隊長に意見した。
「キラ君…いいですか?確かに僕らの任務はカガリ嬢を捜索することだ…でも、僕らは軍人なんですよ?
 敵軍をつぶす絶好のチャンスを見逃すなんてことできるわけないでしょう?」
「…!」
「さ…早く向かいましょう…足つきの居場所はカガリ嬢が行方不明になった場所に近いんでしょう?
 一石二鳥ってヤツですよ…さっさとあんな船沈めて、終わりにしましょう。」
…この人…
僕はやはり、アズラエル隊長が好きになれなかった。
560IF カガリ:04/03/17 22:21 ID:???

「う、うわあああああ!?」
「こ、こら!」
…くっそ!なんだこのモビルスーツ…!こんなに早いなんて!
ジンの何倍の出力があるんだ!?
私は操縦レバーを握っていたが、上手く動かせなかった。
と、その時
「お前!前!!」
「え!?」
巨大な岩石が、目の前に現れた。
「う、うわああああ!!」
私はレバーを思いっきり動かしてかわした。
―――が、
「ば、馬鹿!そんなにうごかしたら!!」
「ええ!?…うわああああ!!」
私の乗っている機体は思いきりバーニアをふかしたため、思いっきり戦艦の残骸に突っ込んでいった。
私はまたレバーを思いっきり動かした。…なんとか回避する
「おい!?一体誰がイージスに…って、ええ!?」
地球軍のオペレーターから通信が入る、私の顔をみて驚いた、そりゃそうだ。

「おい、お前!!また!!」
乗り込んできたアイツがまたさけんだ。
「くっそおおお!!」
私はレバーを思いっきり動かした
「……オウッ!!!!!そ、それはレバーじゃないぃ!!」
「ええ?う、うわあああ!!変な物つかませるな!!」
「へ、へんな物って…は、早くかわせ!!」
「あ…こ、この!」
またかわす、この機体、すごい機動性だ。
561IF カガリ:04/03/17 22:22 ID:???
「おい、そのままじゃ…デブリ群に突っ込むぞ!」
地球軍のオペレーターが私に告げる。
「なに…!」
やばい…こんどこそ…!
「お前…そこからどけ!」
アイツが私を跳ね除けてシートにのっかってきた。
「お、お前…モビルスーツが動かせるのか!?」
「いいから、どいてろ!」
「アスランも居るのか!?急げあと五秒で突っ込むぞ!!」
「チイッ!」
もうだめなのか…?
そう思ったとき、アイツがなにかのスイッチを押した。
そしてスグに…
ズガガッガガガッガガッガッガガガガガガ!!
ドカン!ドカン!ドカン!

コクピットが大きくゆれた。

「うわ…うわあああああ!」
「クッ…!!」
しばらく激しい振動は続いたが、やがておさまった。
562IF カガリ:04/03/17 22:23 ID:???

「はあ…PS装甲がなかったら死んでたな…」
「あ…あ…」
アイツは私の体の上に覆い被さるような形になっていた。
「え!?あ、ど、どこ触ってんだ!は、離れろ」
「どっちがだよ…また殴るなよ」
私は、とりあえずアイツから離れた。
「全く…オマエ!いったいなに考えてるんだ!こんな無茶して!!」
アイツは私に強い口調で言った。
「お前達は…どうせ、私を利用しようとするだろう…?そうすれば、父上にも…プラントの皆にも迷惑がかかるだろう…だから…」
「だから…イージスで逃げようとしたのか…、いいか、周りは宇宙だ、ノーマルスーツも着ないで!
 とりあえず逃げればどうにでもなると思ってたのか?
 ……宇宙に出たってモビルスーツ内の酸素なんてたかが知れてる…あっという間に死ぬぞ!!全く…お前はどういうヤツなんだよ…!」
「わ、私は…」
「…お前が死んだら、余計に皆が迷惑すると思うぞ…」
「私は……ただ…」
言葉が上手く見つからない…あいつの顔をちらりと見る。

「あ…」
アイツのヘルメットが少し割れて、顔から血が出ていた
「お前…怪我してる」
「さっき思いっきりぶつけたからな…心配ない、バイザーの破片で少し切れただけだ」
「ちょ、ちょっと見せてみろ…」
私はあいつの体に触れた。
「いいよ…大した事はない…ウッ」
「お、お前…」
563IF カガリ:04/03/17 22:25 ID:???

アイツ体に少し触れただけで、あいつはかなり痛がっていた。
「大丈夫だ…俺はノーマルスーツを着てるしな…お前こそ大丈夫か?…全くベルトも締めないで…放り出されたら終わりだぞ?」
「お前…もしかして」
私が…ベルトしめてなったから…ノーマルスーツを着ていなかったから…私に覆い被さって…私が…
「全身に痣ができたかもしれないな…まあ、誰かさんがつけた痣よりはずいぶんと軽いけどな…」
そう言うと、あいつは私が殴ってつけた痣をさすった。
「民間人とはいえなんで…私は敵軍の…」
「俺も民間人だ…軍人じゃない…これくらい…当然だ」
こいつ…それだけで…
「………ご、ごめん」
「…え?」
「わ、悪かったよ…なんだかんだいって助けてもらって…お前にも迷惑かけて・・・怪我させて・・・」
「……いいさ…逃げようとするのは当然のことだしな」
アイツはそういって許してくれた。
だが、私の気はそれですまない。
「あの…傷の手当てさせてくれよ」
「いいよ…別に大丈夫だ」
「させてくれ…このままじゃ…私…情けないじゃないか…」
「ああ…」
私は、アイツの顔の傷の手当てを始めた。
564IF アスラン:04/03/17 22:27 ID:???

最初はとんでもない女だと思ったが…
意外に女らしいというか…優しいところもあるんだな…

「なあ…お前の名前…なんて言うんだ」
カガリが俺に名前を聞いてきた。
「俺?…アスラン…アスラン=ザラ」
「ア…アスラン…!?」
「どうした…?
「いや…たださ…おんなじ名前をよく聞くんだ…弟がさ…よく、お前とおんなじ名前の友達の話ばっかりするんだ」
「え…!?」
その時…
「トリィ!」
ロボット鳥の…トリィがカガリの胸元から顔を出した。
「ああ…これさ…私の友達で、トリィって言うんだ、弟のなんだけどな…その大事な友達にもらった物らしくて…」
「ひょっとして…お前の言う弟って…キラ、キラのことか!?」
キラに姉がいたなんて話は聞いたことがない。だが、今までの話を聞けば、やはりそうとしか思えない。
「え…それじゃあお前が…」
「…たぶんな…そのトリィは俺が作った物だ…」
「じゃあ…お前は…コーディネイターで…キラの…昔の親友なのか…だからモビルスーツを…」
「ああ…」
「なんで…なんでキラの友達が…こんなとこに…地球軍にいるんだ!?」
……なんで?
「そんなの…俺にもわかるか…」
565通常の名無しさんの3倍:04/03/18 00:15 ID:???
乙、すっげー面白いわ。きっちり原作で絡みのあるキャラを上手く絡ませてるし(w
566通常の名無しさんの3倍:04/03/18 00:41 ID:???
IF作者さん乙。
でも、フレイがハーフコーディなんていかにも厨な展開は絶対やめてね。
567通常の名無しさんの3倍:04/03/18 18:41 ID:???
しかしこのままいくと砂漠でランチャー担ぐのはラクスになるのか?(w
いずれにせよ職人さん乙です。なかなか斬新な手口、楽しませてもらってます。
568ダコスタ日記 ◆p7tVMf2r8I :04/03/18 22:34 ID:???
留守を託されて、はや3日。
導師はまだ帰りません。
いい加減疲れてきましたが、ここにいる子供たちについて、分かってきました。
メモとして日記に残しておきましょう。

茂(しーげる)くん:おとなしい。みんなと仲良くすることを考えているが、
陰では何を考えているのか分からない。
鳩陸(ぱとりく)くん:いつもムル太くんとはけんかばかり。顔を合わせては言い合いしている。
狂是(くるーぜ)くん:子供のくせに妙なサングラス。
トラブルが起こると陰でほくそ笑んでいる。不気味だ。

二個留(にこる)くん:自分の存在感を消すことができる。アレ?おまえ居たの?というキャラクター
口癖は、語尾に「〜ぶー」
見下流(みげる)くん:イケメン。歌もうまい。歌うときには、なぜか胸元をはだける。
口癖は、「生意気なんだよ!」

ムル太(むるた)くん:鳩陸くんと茂くんたちが嫌い。時々奇声を上げる。
「ぃやったぁああ」とか。
笹乱道(さざーらんど)くん:ムル太くんの腰巾着。老けた顔立ちだ。
569ダコスタ日記 ◆p7tVMf2r8I :04/03/18 22:34 ID:???
春馬ー丼(はるばーとん)くん:優秀なんだろうけど、どこか抜けている。
人がいいのでムル太くんと鳩陸くんにつけ込まれてばかり。
富良我(ふらが)くん:スポーツ万能。同じクラスなのに、
どういう訳だかムル太君たちとは仲が悪い。
名樽(なたる)ちゃん:富良我くんに密かに思いを寄せている。
女の子なのに物言いはきつい。
不霊(ふれい)ちゃん:いつも陰でぶつぶつ言っている不思議ちゃん。
時々人をきつい言葉でぶすりと刺す。

雨積(うずみ)くん:ムル太くんと鳩陸くんの間に入って、
いつも事態を大げさにするトラブルメーカー。
明日目途(あふめど)くん:まだ幼児。
階段から落っこちたりと無茶ばかりするので、目が離せない。

どこかで聞いたような名前ばかりですが、きっと気のせいですね。
570通常の名無しさんの3倍:04/03/19 20:41 ID:???
>>IF
久々に着たら大量投下されててじっくり読んだよ、乙でした!
ヒロインは絡みのある人と絡んでるし…
フレイがアスランに「あんたコーディ(ry」となって
なしくずしか?とある意味ヒヤヒヤしたが、
キラと絡みそうな予感?しかしどう絡むのか全く想像つかん。
期待しております。
571IFザフトMS開発者:04/03/20 18:30 ID:???
ライオンから人型に変形するMS作っていいですか?
572117:04/03/20 19:14 ID:???
>>571
IFネタでしたら、まあ、一応自分のネタですから…本筋に絡まなければ、
どなたでも自由にネタ出してもらえると自分も嬉しいです。
オリガンは…まぁこのスレの住人が不快に思うような物でなければいいかと思います。
573117:04/03/20 19:17 ID:???
ネタ書きは黙ってネタを張ったほうがいいんですが、
自分のネタで楽しんでもらえたんならヨカタ限りです
574通常の名無しさんの3倍:04/03/20 20:08 ID:???
>>573
あー、ネタの開放はやらないほうがいいよ
スレの活性化になるかもしれないけど、
今までのままでいいんじゃない?
575通常の名無しさんの3倍:04/03/20 20:39 ID:???
>ライオンから人型に変形するMS作っていいですか?

オリガンかよ。キモ
576通常の名無しさんの3倍:04/03/20 20:55 ID:???
バクゥにはボツった二足歩行型のドラゴンモードってのがあったらしいけどな
577117:04/03/20 23:16 ID:???
>>574
そうしときます
578通常の名無しさんの3倍:04/03/21 03:30 ID:???
砂漠の生き物ということでエリマキトカゲ型とか
579571:04/03/21 10:53 ID:???
スレ汚しすいませんでした
今から回線で首をつります
580通常の名無しさんの3倍:04/03/21 14:41 ID:???
>>578
エリマキトカゲは砂漠に住めない
>>579
でも578型なら許すw
581通常の名無しさんの3倍:04/03/21 15:32 ID:???
ハナから俺ガン全開なのに、マンセーしてる香具師らが、なんでオリジナルMSにだけ
過剰反応するんだ?理解不能。
582通常の名無しさんの3倍:04/03/21 23:41 ID:???
脳内設定同士が混ざり合ってわけわかめになるのを危惧しているだけ。

独立したネタでやるなら一向に無問題
583IF アスラン:04/03/24 21:41 ID:???
「ヘリオポリスにザフトが来て、俺は友達を守りたくてイージスに乗ったんだ
 俺だって、アイツとは戦いたくなんてない。・・・でも、俺じゃなきゃ、イージスを動かせない…皆を守れない」
カガリの問いかけに俺はそう答えた。
だが…それでカガリは納得しなかった。
「だからって…キラと戦うのかよ!…それでいいのか!?
 確かに…あの戦艦に乗ってるのはオマエの友達かもしれない。でも、キラだってオマエの友達だったんだろ!?」
カガリが更に問い掛ける。

考えてみれば、友達とか、仲間とか…恋人でさえも…他人との関係は不思議な物だ。
肉親と違い、本当に微妙な線と縁でつながっている存在だ。

もし、違う学校に入っていたら…
もし、自分が、偶然相手に声をかけなかったら…
もし、自分がその店へ入っていなかったら…

全く会った事のない、赤の他人。
そして、お互い声を掛け合うこともない仲で終わる。
584IF アスラン:04/03/24 21:42 ID:???

それでも俺は…そんな薄っぺらな縁とは別の、確かなものが存在すると信じている。
こいつとなら、どんな場所であっても、どんな年齢であっても、どんなきっかけでも、友達になれる。
キラはそんなヤツだった。

アイツは俺と全く違う性格だったが、俺とは気が会った。

人当たりは良く優しい性格だが、無神経なヤツだった。
優秀なくせにボーっとしてるやつで、少しだらしがない。
周りに合わせようとして、流されて、うじうじしていた。
ちょっとした事ですぐ泣いて…しかもこの世の物とは思えない泣き声で…そりゃあものすごい声で…

一緒に居ればホッとする。
それだけだった。

だがそれは形が違っても、ヘリオポリスで出会ったあの三人にも言えることだった。
585IF カガリ:04/03/24 21:43 ID:???

「だからって…キラと戦うのかよ!…それでいいのか!?
 確かに…あの戦艦に乗ってるのはオマエの友達かもしれない。でも、キラだってオマエの友達だったんだろ!?」
「そうさ…でも!俺は…!イザークやニコルやディアッカを…死なせたくない!」

「……」

キラは周りの人間を何よりも大切にするやつだった。
血のバレンタインはキラが大切にしていたものを全て奪っていった。
アイツは、もうこれ以上の犠牲を増やしたくない、
あんな思いはもうしたくないと言って、ザフトに志願した。
どうしてそんなアイツが、戦場で友達と会わなきゃならない?

…私はそう思っていた。

でも、こいつも同じ、誰かが傷つくのを見たくないだけなんだ。
キラに戦う理由があるように、アスランにも戦う理由はある。
そしてお互い、どちらも譲れない物なのだ。

…血のバレンタインの後、私はザフトに志願しようとした。
だが、父に止められた。
「おまえ一人が行ったところで何ができる?オマエは銃を撃つ相手の兵士のことを考えたことがあるか!?」
そして、お前は世界のことを何も知らんと言われた。
その時私は父が何を言いたいのかさっぱりわからなかった。
だから、私は少しでも世界のことを学ぶために、父の仕事を手伝い始めた。

…それで結局何もわからないままだったが、今すこしだけ…理解できたような気がする。
586IF アスラン:04/03/24 21:43 ID:???

イージスはアークエンジェルへと無事に帰艦した。
PS装甲のおかげで、機体へのダメージは全くといっていいほどない。
カガリは…

「レディを牢に入れるわけにはいかない…でも、見張りぐらいつけさせてもらうよ」
「そ、それだけか!?」
「うん?牢のほうが良かった?」
「いや…そういうわけじゃないが…」

バルトフェルド艦長は、彼女に対して何も刑罰を与えなかった。

「ひやひやしたぜ…顔と胸はまあまだけど、とんでもないお姫様だな」
「ああ…全くだ…イテテ!」
「我慢ですよ、アスラン」

俺は医務室で、出迎えてくれたニコルとディアッカに手当てを受けていた。

「痣が六ヶ所…うっひゃー…それと、頭のとこ」
「ガーゼが少しずれてますね…直しますよ」
ニコルが、包帯に手をかけようとしたが、俺は断った。
「あ、イヤ、…これはいいんだ。」
「え?」
ニコルは不思議そうな顔をしている
「これは…このままでいいんだ」
…借りはきちんと返してもらわないとな。
587IF キラ:04/03/24 21:45 ID:???
「艦影…足つきです!」
足つきが見つかった。
「第八艦隊と合流されては厄介ですからね…こちらの戦力が圧倒的な時にやっておかないと…
 さあMS隊全機発進準備!足つきを今日こそ沈めてください!」
…アスラン
「キラ君…イージスのパイロットが君の友人だと言う話は聞いています」
「…」
「…撃てるね?」
「…ハイ」
僕は格納庫へ向かった。
アスラン…君が説得に応じないなら…僕は…君を…

僕は…君を…

「MSの活用プログラム…!?短時間で良くこれだけ…」
「さすが、フラガ隊長の後任になるだけのことはあるってか…なあ、キラ。」
「ええ…」
確かに…大まかな位置から足つきのコースを計測。
更に短時間でMS同士の戦闘におけるシュミレーションを機体にセットした。
アズラエル隊長はずば抜けた能力を持っている。
あの違和感もそれが理由なんだろうか?
「イージスを押さえられるのはストライクだけだ、頼むぞ、キラ。」
「…了解しました!エールストライク…行きます!」
588IF アスラン:04/03/24 21:46 ID:???

「Nジャマー反応増大!…これは!」
「馬鹿な…察知されたのか!?」
「…運のいい敵だ!」
第八艦隊と交信をかわしてから少し間を置いて、ザフトが襲撃してきた。
「艦影1…ナスカ級と思われます」
ミゲルが、報告を行う
「熱源5…しかも…一機はX105、ストライクです!」
「何!?」
「あの…ナスカ級だと言うのか?」
フラガの隊であったら、苦戦は免れない。

「…フラガ隊?イヤ違うな…だが…このプレッシャー」
…何故か不愉快だと、クルーゼは一人感じていた。
589IF アスラン:04/03/24 21:47 ID:???
警報が鳴り響く。
「ザフトか!?」
もうすぐ合流できそうなのに…!
俺はブリッジに向かって走った。

カガリの部屋の前を横切ろうとすると、中からカガリが出てきた。
「アスラン!」
「カガリ!?…鍵は…見張りはどうなってんだ!?」
「そんなことより…オマエ…また戦いに行くのか?」
「…ああ」
…今はそうするしかない。
「中に入ってろよ…戦闘中に出歩いてると洒落にならないからな」
俺はそう言うと、カガリに背を向けて、ブリッジに向かった。
590IF カガリ:04/03/24 21:48 ID:???

「おそいぞ、イザーク!」
「すまない、急ごう!」
…誰か来た!
私は急いで部屋の中へ入ろうとしたが…
「どうやら敵部隊の中にストライクがいるらしい」
「しつこい連中だな…あいつら!」
ストライク…!?
たしか…キラの…!
それじゃあ…アスランは…!

連合の兵士は通り過ぎて行った。
…いいのだろうか…キラとアスランが…このままだと戦ってしまう。
だからといって…私に何ができる?
「でも…このままにしておけるわけないじゃないか!!」
じっとしていられなくなった私は、あの二人を追いかけた。
591IF アスラン:04/03/24 21:48 ID:???
「アスラン!」
「キラ!」
イージスとストライクは対峙していた。
キラはエールストライクに装備されているビームサーベルでアスランに切りかかる。
「…君が、説得に応じないなら…僕は…!」
「俺は…!!」
二機のGが火花を散らす。
互いに、その名を示す通りに

「弾幕薄いぞ!…当てようとは思うな!!」
「ジン接近!対艦装備です!」
「D型か!?」
ジンの放った大型ミサイルが、アークエンジェルに命中した。
それについで、ヴェサリウスも主砲を発射する。
「第三区画、被弾!」
「熱源接近!」
「回避!」
「間に合いません!!」
主砲が艦首をかすめる。ラミネート装甲のおかげで致命傷にはならないが、
そう何発も耐えられる物ではない。
「クウ…!」
バルトフェルドは唾を飲みこんだ。
戦力差が激しい。その絶対的差はうめきれない。
592IF クルーゼ:04/03/24 21:50 ID:???
ナスカ級の艦砲と同時に、ストライクと四機のジンが出撃した。
クルーゼはそのうちのジン三機に囲まれている。
「ええい…この戦力では!」
クルーゼは敵の攻撃を回避するだけの状態になっていた。
それでも、ナチュラルのパイロットとしては驚異的な事だが。
「チィ…賭けてみない事には何もできんか…このままでは!」
クルーゼは、ある程度の損害を覚悟して、ガンバレルを射出した。
ガンバレルの内、一つがジンに殴り潰される。だが、
「妙な武器を……なに!?」
一瞬の隙を突いて、ジン一機の死角にもぐりこみ、撃墜した。
「ああああ!?」
ジンが爆発する。
「だが…状況に変わりはないか」
未だに二機のジンがクルーゼの周囲に存在していた。

「くそ…モビルアーマーなんかに!?」
「ただのパイロットじゃない、同時にしかけるぞ!」
「…クソ!ナチュラル相手にこうも梃子摺るとは!」
ジン二機が同時に攻撃をしかけてきた。
「二機か……クゥ!」
連携のとれた攻撃に、クルーゼのメビウスゼロが被弾する。
しかし、クルーゼも自機をおとりにする形また一つジンを破壊した。
「まだ敵は…ダメか!?」
クルーゼのメビウス・ゼロはコントロールを失いつつあった、
これ以上の戦闘は不可能である。
「ク…当たり所が悪いとこんなものか…帰艦する!」
593IF バルトフェルド:04/03/24 21:50 ID:???
クルーゼがジンを数機落としたものの、ゼロは中破。
イージスはストライクと交戦中だ…互いに一歩も譲らない形になっている。

艦の前面にナスカ級とジン二機が迫っていた。
迎撃できるかどうかは疑問だ。
(このまんまじゃ…マジでやばいかもね…!)
そんな時…
「…アスラン!」
「何!?」
突然ブリッジに誰かが入ってきた。カガリ嬢だ。
「お嬢さん!?…おい一体どうなってる!」
「キラ…アスラン!!」
…カガリ嬢はしきりにアスランと誰かの名前を叫んでいる。
「くそ…見張りはどうしたんだ!戦闘中だぞ!」
「…。」
アボオオオオォォオン!
…被弾したらしい、爆音と閃光が起こる。
「このままではやられるな…!」
この状況をどうするべきか…そう思うっていた時、
「艦長…すまない!」
「エザリア委員!?」
594IF バルトフェルド:04/03/24 21:51 ID:???
「カガリ嬢、失礼する」
「え!?」
エザリアは、ミゲルから通信器具を取り上げて、ザフト艦に向けて叫んだ。
「ザフト軍に告ぐ、こちらは地球連合軍所属艦、アークエンジェル」

「足つきからの全周波放送です」
「なんでしょうね…?降服する気になったんでしょうか?」
突然の放送に、ザフト軍は困惑した。
しかし、次にエザリアが発した言葉で、さらに困惑することになる。

「当艦は現在、プラント最高評議会議長、ウズミ=ナラ=アスハの令嬢、
 カガリ=ユラ=アスハを保護している。」
エザリアは、カガリをカメラの前に立たせた。

ヴェサリウスのブリッジに設置してあるモニターにカガリの顔が大きく映し出される。
「カガリ様が!?」
「…フーン」

「…格好の悪いこことだな…負けそうになってコレとは…」
クルーゼは被弾した自分の機体を見てつぶやいた。

エザリアは、息を呑んでから伝えた。
「偶発的に救命ポッドを発見し、人道的立場から保護した物であるが、
 以降、当艦へ攻撃が加えられた場合、それは貴艦のカガリ嬢への責任放棄とみなし、
 当方はこの件を自由意志で処理するつもりであることをお伝えしておく。」
「は、母上!」
イザークが叫ぶ。
「…やれやれ」
…バルトフェルドは一人、自分のふがいなさにあきれていた。
595IF アスラン:04/03/24 21:52 ID:???
イージスとストライクは戦いを止めていた。
「カガリが…カガリが…足つきに」
「なに…?」
「…なんで、なんでだ!?」
キラは激昂した。
「…なんで、罪もない民間人にそんなことを…!アスラン…!!」
「キラ…」
キラはそのまま、ヴェサリウスに帰艦した。

「フーン…スマートじゃないですね、保護した民間人を人質にするなんてサ」
「アズラエル隊長…」
「わかってるよ…全機攻撃中止、帰艦してください」
596IF アスラン:04/03/24 21:55 ID:???

「…イザーク、軽蔑するか?…私を?」
エザリアはそっとイザークに尋ねた。
「…いえ…」
…今の状況を前に、…尊敬し、畏怖する母を前に、イザークは本当のことはいえなかった。
「……」
バルトフェルドも同じであった、エザリアがやらねば、アークエンジェルは沈んでいたかもしれない。

「どういうことですか!?カガリを人質に取るなんて!」
帰艦したアスランが、クルーゼに詰め寄っていた。
「どうしたもこうしたもそういうことだ」
「それが、地球軍の正義だって言うんですか?」
「…アスラン。」
クルーゼはアスランの顔を見て、強い口調で言った。
「君には委員達を責める資格はない…こうなったのも、私達が力不足だからだ。」
「…!」
「艦が沈められたらそれでもう終わりだ…アスラン。君の友人達も、何もかもな」
クルーゼはそう言うと、アスランに背を向けて離れて行った。
一人残されたアスランは唇をかみ締めていた。

「………わかっているんだ!」

そういいながら、アスランは壁を殴った。
「しかも…俺は…キラに手加減をしている…」
…このままじゃ、何も守れない。
そういいながらも、アスランには自分の友を殺すことなどできそうにもなかった。
597IFエルの日記 よつば:04/03/24 21:57 ID:???
○月Ξ日
もうすぐ地球につきます。
いろいろなことがありました。
イラジャイさんがいっきうちだとか、グレイブヤードででんせつのけんごうメカニック、コジローさんにあったりだとか、
きんいろにおそわれたりだとか、カズイおにいちゃんが、風花ちゃんのパンツをぬすんだぎわくとかいろいろです。

あと、カズイおにいちゃんが、いちだいけっしんをしたらしいです。
なにがあったのかときいたら、「おとこってのはむすめのためならなんでもやれるものよね」とロレッタさんにいわれました。
どういう意味だろう?
598IFエルの日記 いつつば:04/03/24 21:57 ID:???
○月∀日
今日は、風花ちゃんと占いをしました。
占いをしていたら、ガイさんが、とおったので、うらなってあげるといったら、
「おれはうらないもうんめいもしんじない、信じるのはじぶんのうでだけだ。」
といいました。
ガイさんはいつでもくそまじめです。
占いのけっかは、風花ちゃんが、
「恋愛運最高、近々同年代と素敵な出会いがあり!でも体には気をつけて」
だったそうです。
わたしのけっかは
「運気急上昇!でも、クビだけには気をつけて」
というものでした。
風花ちゃんが、微妙なけっかね、といいましたが、
わたしは
「だいじょうぶ、わたしまだしごとしてないから、クビになる心配ないもん」といいました
きょうもたのしかったです。もうすぐちきゅうにつきます。
ママ、わたしはげんきにしてるからしんぱいしないでね。





あれ…書いてたらなんだか…涙がでてきちゃった…なんでだろ…
…なんかやだな…きょうは風花ちゃんといっしょにねようかな…。
599通常の名無しさんの3倍:04/03/24 22:00 ID:???
IFキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

基地外フレイがいないってことはフレイの路線が違うってことか?

なんにせよおもしろい展開なのは間違いない!
600通常の名無しさんの3倍:04/03/24 22:10 ID:???
く、くび……
気をつけて!マジで気をつけて!
601通常の名無しさんの3倍:04/03/24 22:13 ID:???
クビというかオカッパに気をつけろだな。
602通常の名無しさんの3倍:04/03/25 09:27 ID:???
エルタソの今後が非常に気になるぞなもし
603通常の名無しさんの3倍:04/03/25 20:48 ID:???
相変わらずイライジャのつづりが微妙だエルちゃん。
604通常の名無しさんの3倍:04/03/25 23:57 ID:???
医務室のシーンで「痣」を「痔」と勘違いしてしまった

「痔が六ヶ所…うっひゃー…」、痔悪化、お前が言うかw
605通常の名無しさんの3倍:04/03/26 02:40 ID:???
>アボオオオオォォオン!
ここに笑ってしまった
606通常の名無しさんの3倍:04/03/28 00:09 ID:???
>605に同じく。
相変わらずいい仕事してくれるよ職人さん…
607通常の名無しさんの3倍:04/03/28 18:04 ID:???
オレガンとネタのバランスがいいな。
単なるオレガンはつまらないが、ネタを織り交ぜてるから読める。

ところで>>560でカガリが掴んだのは、大佐のジャスティスソードか!?
608通常の名無しさんの3倍:04/03/28 19:31 ID:???
ちょっと待て、カガリが掴んだのが大佐の主砲だとしたら、
大佐、アンタまさか戦闘中にb(TATAN!
609通常の名無しさんの3倍:04/03/28 22:42 ID:???
主砲………(ポ
何か知らないけど、イザークが最近やる気になっている。エザリアママンが
仮釈放されて気持ちが上向きになっているからかも知れない。突然ジュール隊
でお花見をやろうと言い出したのだ。
お花見か…舞踊の師匠に聞いたことはあるが…うん、風情があってリトルグゥレイト。
「…あのぅ、隊長、ひとついいですか?」
「何だ隊員。何でも聞け」
赤服仲間のシホちゃんがおかっぱ隊長に問いかける。
「私が物知らずなだけかも知れないんですが、お花見って、何ですか?」
「……」
「……」
……放送事故並の、気まずい沈黙が流れた。まさか、この銀ダコ…
「あの、隊ちょ…」
「バッ!!お前らバッ!!じゃねーの!?俺がナチュラルの行事ごとき
知らないわけねーだろ!!30分程時間をくれ!!明快な回答をくれてやる!!」
問いかけに対し、物凄く偉そうに言い放つと、イザークは奥へ引っ込んだ。
面白そうなので、後をつけてみる。奴は廊下の隅っこでこそこそと電話の最中だった。
「あー、もしもし。俺、イザーク…ああ、久し振り。ちょっと聞きたいんだけどよ、
お前…お花見って、やったことある?…バッ、バーカ、勿論知ってんよ!!ただよ、
俺とお前の知ってるお花見が違ったらマズイだろーが!!色々と!!…何々、
桜の木を見て皆で宴会をする…そんだけか?…いや、すまんな…ああ、あ、ちょっと
待った。…あのな、オーブの復興とかも大変だろうけど、たまには戻って来いよな
…ああ、じゃあな」(プツッ)
携帯を切ったイザークは一瞬寂しそうな顔をした。が、
「花見じゃあ!!花を見ながら宴会じゃあ!!シホ、準備をせい!!」
「はっ、はいい!!」
普段の馬鹿隊長に戻った。それでいい。お前はそっちの方が似合ってる。
次の日の夜。厳戒態勢の中お花見は実施された。
『こちらアルファ、桜の木に異常なし』
『こちらブラボー、子犬が一匹うろついているが…特に問題なし』
俺はと言うと、草むらからノクトビジョンで桜を見張りつつ、みたらし団子を
頬張っていた。団子は美味い。春の陽気を残した夜気も心地良い。だが、
これは何かが確実に違う。
「あのぉ、一献、いかがですか?」
「ハッ、しかし自分は作戦中ですので…」
「そ、そうですよね。ごめんなさい」
隣の草むらではシホちゃんが所在なげにうろうろしていた。
こうして俺達の『桜の木を見守る会』は鶏が起きる頃まで続けられた。

「ナチュラルはアレで楽しいのか、と疑問だったが…どうも何か違うらしい」
当たり前だ、銀ガッパ。…で、どうすんの?も一度アスランに電話して聞く?
「!!だ、だだだ誰があんな腰抜けに教えを乞うか!!…しかし、やはり餅は
餅屋か…あんまり気は進まないが…(ピッピッピッ)…あ、もしもし、ヤマトさんの
お宅ですか?私ジュールと申します。あ、いつもお世話になっております。キラ君は
いらっしゃいますか?…おう、ちょっと聞きたいんだけどな、ナチュラルのお花見
について知りたいんだが…フンフン、まず大型の敷き物を桜の下に…で、飲み物を
…何だ、そんなんでいいのか。分かった、わざわざ聞くほどのことでもなかったが
一応礼は言っておく。じゃあな、お前も早く腰抜け治せよ(プツッ)
…やれやれ。本当は話もしたくない相手なんだがな」
その割には自宅の電話番号知ってる程の仲なんだな。
「季節の変わり目にはお中元とかも贈ってるらしいですよ…あ、あひはははは…
ごへんはふぁい…」
「余計なことを言うのはこの口か?んー?」
気がつくと、イザークがシホの頬を怒りを込めて縦横無尽に引っ張っていた。
数十分後、早速お花見会・改のために招集がかけられたが、夜勤明け(昨夜の
なんちゃって花見)で人が居らず、残りの隊員も仕事でそれどころじゃないと
けんもほろろの対応だった。
「……」
盛り下がってるところ悪いんだけど、俺も帰っちゃっていいかな。徹夜明けで
眠くって、眠くって…あふ…
「分かった!!帰りたい奴は帰れ!!俺は一人でもやり遂げる!!お前らなんか
馬鹿だ!!バーカバーカ!!腰砕け!!」
ああ、それでいいや。じゃあな、あんま無理すんなよ。

「…ずいぶん辺りも暗くなってきたな…よっこら、しょと。…ふん、改めて見ると
綺麗なもんだな、桜ってのは。こんなに美しい桜を見ないで家で寝てるなんて
奴らは馬鹿だ、大バカ三太郎だ…バッカ野郎…」
「本当、夜桜って綺麗なものですね。あ、お隣り失礼しますね。よいしょ、と」
「…シホ。何しに来たんだ。お前だって昨夜お酌して回って疲れてるんだろうが。
明日に備えて、さっさと家で休んだらどうだ?」
「はい、そうします。その前に、もう少しだけ桜を楽しんでから。…あの、
お弁当作ってきたんですけど…良かったら、いかがですか?」
「ん、ああ……うまいな…」
「良かった…」

    ♪もーぉいちど この手に チャンスをぉぉ〜〜♪

いい雰囲気の二人の後ろで俺が『River』のサビだけ歌うと、イザークは尻尾を
踏まれたウサギみたいにビクッとなって、キョロキョロと挙動不審になった。
「あ、ディアッカさん。偶然ですね。ちょうど隊長と一緒にお弁当を食べるところ
だったんですよ。ご一緒しませんか?」
おぉ、それは奇遇な。いや、悪いなぁ。何か邪魔したみたいで…(ガッ)ぐえっ
「(ボソボソ)お前、いつからいたんだよ!!ここに!!」
ついさっき…てのは嘘で、大バカ三太郎の辺りから。いやぁ、二人があんまり
いい感じだから出ようか出るまいか迷ったんだけど…
瞬間イザークは絶叫しながら襲いかかってきた。月下の乱闘はその後小一時間ばかり続いた。
暫くはわけも分からず殴り合いに興じていた俺達だったがやがて疲れ果て、
彼女の作ってくれた弁当を頂きながら夜桜を愛でることにした。
「それにしても、夜の桜って幻想的で、怖いぐらいに綺麗ですよね…」
うん。ところでシホちゃんは知ってるかい?桜の木の下の秘密。実は桜の木の
根元には人の死体が埋まっているのさ。だから桜はあんなにも美しく咲く…
「フン、下らん。そんな訳ないだろうが」
「へえ、そうなんですか。…あっ、だからあそこの木の根元みたいに、土から
白い骨が飛び出てるんですね」
そうそう、ちょうどあんな感じに根元の辺りから人こ…つ…


『…では、次のニュースです。昨夜プラント桜ノ森公園にてお花見中の男女三人が
鳥インフルエンザに感染し、無許可で埋葬されたと見られる鶏の死骸を多数
発見し、警察に通報しました。三人は現在検査を受けていますが、極度の
ショック状態にあり、うち一人は
 「安吾さん、桜の森の秘密を知ってしまいました」
と、訳の分からないことを口走っており…』
614通常の名無しさんの3倍:04/03/31 14:10 ID:???
>ディアッカ日記
オチに腹がよじれるほどワロタw
忘れた頃に時事ネタがくるとツボにくるな。
615通常の名無しさんの3倍:04/03/31 14:19 ID:???
(・∀・)イイ! 良作乙です。それにしても、コーディでもやはり鳥インフルエンザにはかかるものなのか…
616通常の名無しさんの3倍:04/03/31 14:22 ID:???
グッジョブ!面白かった!
617通常の名無しさんの3倍:04/04/01 23:10 ID:???
IF職人さんマダ〜?(AA略
618通常の名無しさんの3倍:04/04/02 19:26 ID:???
イザークの行動(つか電話)いちいち笑えた。gj。

それはそれとして>615よ、例の文は
(ヤシらが)「『鳥インフルエンザに感染し、無許可で埋葬されたと見られる鶏の死骸』を
多数発見したうえで警察に通報した」という表現ではないかとオモ。
桜が咲くような時期になるとウィルスは活動(?)期間が極端に短くなるという話を
ニュースかなんかで見た覚えあるから、埋められた後の死骸からは感染せんだろう。
619通常の名無しさんの3倍:04/04/02 21:50 ID:???
ヤマト家は誰が電話に出たんだろ…
620通常の名無しさんの3倍:04/04/03 14:12 ID:???
カリダママンじゃないか?
621通常の名無しさんの3倍:04/04/06 21:37 ID:???
保守age
622通常の名無しさんの3倍:04/04/10 19:15 ID:???
暇だからIFの予想でもするか。
俺はこれからムルタが大活躍と予想する
623通常の名無しさんの3倍:04/04/10 22:01 ID:???
職人さんが書きづらくならないか心配だけれども・・・


カズイ大活躍に一票
624IF イザーク:04/04/13 13:11 ID:???

母上のやったことは決して間違ってはいない。
あの状況ならば、それは仕方のないことだ。
だが…保護した民間人を人質にとは…!

…俺は気が晴れなかった。
…不意にフレイの顔が見たくなった。
情けない…女に慰めてもらおうと言うのか…

フレイを民間人の船室から自室まで連れ出した、
先ほどの戦闘は、こちらの被害も多かった、艦の衝撃も大きかったはずだ。
フレイも不安だっただろう。
「なんか…大変だった見たいね…」
…ブリッジでの事は民間人の間でも噂になっているようだ。
「ああ…まあな、それよりフレイ、大丈夫だったか?」
「すごく恐かった…」
「もう少しだ、第八艦隊と合流出来ればもう助かる」
「…うん」
「それまで…必ず守ってやる」
「…そうよね、イザークがいるもんね…守ってね…私を…守ってね…」
フレイはイザークの肩に寄り添った。
625IF アスラン:04/04/13 13:12 ID:???

戦闘が終わって、俺はカガリの部屋を訪ねていた。
今度はロックが厳重になっており、トリィが鳥篭に閉じ込められている。
「鍵を…?トリィにそんな機能をつけた覚えはないぞ…」
「そうなのか?録画機能とか、他にも色々」
「ええ!?……いや、デバイスに拡張性は持たせてあるが…」
「キラの奴…」
「相変わらずなんだな…キラ」
「…」
キラ…か。
「戦いは…終わったんだな」
「お前の…おかげでな…すまない。」
「いや、いいんだよ!わたしは…
 わたしはいいんだ…キラとお前が戦わなくて済むなら…」
「カガリ…」
…いいんだろうか?本当にこのままで…

俺は…皆を守りたい。
だが、キラとカガリは義理の姉弟だと言う…
キラ…みんな…俺は…
626IF アスラン:04/04/13 13:13 ID:???

就寝時刻…

「罪もない民間人に…!」
キラの言葉を思い出す…そして、
「わたしはいいんだ…キラとお前が戦わなくて済むなら…」
カガリの言葉も…。

「このままで良い筈がない…!」

俺は、誰にも見つからないように、カガリの部屋へ向かった。
627IF アスラン:04/04/13 13:13 ID:???

「カガリ…!」

「トリイ!」
「静かに…トリィ!」
「う…アスラン!?オマエ、わたしをどうするつも…」
「バ、バカ、そんなんじゃない!静かにしろ!」
俺はそっとカガリの口を塞ぐと、部屋から連れ出した。

「オマエ、私になにするつもりだ、私はそんなはしたない女では…!」
「違うっていってるだろ!少し黙っててくれ!」

カガリが二回も抜け出したせいで、見まわりが頻繁に来るが、
前もって調べていたため、なんとか見つからずにこれた。
だが…

「あれアスラン?…なにやってるんだ?」
「…アスラン!その子!」
「アスラン…貴様…まさか!」
イザーク、ニコル、ディアッカ…

「ち、違うぞ、アスランと私は、そんないやらしい事をしようとかそんなんじゃ…」
少し黙っててくれ、カガリ
628通常の名無しさんの3倍:04/04/13 13:58 ID:???
IF職人キタ━━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━━━っ!!

にしても、夜這い未遂と勘違いするか、お前ら(w
投稿し終えたばかりみたいですが、乙です!

あと、アスラン。
いろいろとガンガレ。

しかし、そういえば鍵解除機能とか、録画機能とか本編でもいろいろと言われたが、
IF世界じゃ、キラの仕業か(苦笑
……取りつけてあっても、アスランの仕業にするつもりだったのかとツッコミたい
629通常の名無しさんの3倍:04/04/14 14:26 ID:???
カガリのキャラが活かされていてなんか笑った。
IFでのキラはアングラ趣味?
630通常の名無しさんの3倍:04/04/14 21:57 ID:???
作風変わってきたな。過去スレみて勉強中か・・・・
631IF アスラン:04/04/20 12:48 ID:yQvRh8AI

「いかせてくれ…俺は!」
俺には出来ない、このままカガリを連れて行くことなんて…
皆は黙っていたが…
「そうだな…女を人質に取るなんて…間違ってる。」
イザークが言った。
「いいのかよ?イザーク、ママンは?」
「…関係ない!」
ディアッカ…イザーク…
「MSデッキの方も、見張りがいっぱいだと思いますよ…僕らも手伝います。」
三人ともカガリを人質に取ったことは疑問に思っていたらしい。

ロッカールームにカガリを入れて、宇宙服に着替えさせた。
「ちょっと待てスカート入るのか?」
「いや…大丈夫さ…むこう向いてろよ!」
「あ、すまない…」
カガリはスカートを腹の部分にしまった

出てきたカガリは腹が膨れた妊婦のような格好になっていた。
「手が早いな〜〜アスラン、いきなり三ヶ月かよ!」
ディアッカが冷やかした。
だが、カガリは
「そ、そんなこと、この短時間で出来るわけないだろうが!」
「い、いや…冗談だよ」

カガリ…いいかげんにしてくれ
632IF アスラン:04/04/20 12:49 ID:???
「ご苦労様です、僕が代わりますよ」
「ああ、頼む」

「お疲れ様です、俺が交代します!」
「ああ、すまない。」

「ご苦労さん、俺が代わるよ」
「お、悪い」

皆が協力して見張りを代わってくれたため、イージスまではすんなり着けた。
イージスに乗り込む俺とカガリを三人が見送る。
「ありがとう…みんな、また会えるといいな」
「それは…どうでしょうね…」
イザークは言った。
「暴れたりしなきゃ、大歓迎だけどね」
ディアッカがそう言うと、カガリは少しはにかんだ。
「それじゃあ、アスラン、気をつけて…カガリさんも」
「ああ…」
ニコルが微笑んだ。
633IF アスラン:04/04/20 12:50 ID:???

イージスを起動させる。
コクピットのハッチを閉めようとした時、
イザークが言った。
「アスラン…オマエは戻って来いよ!」
「イザーク…」
「約束しろ!アスラン!!」

「わかった…必ず戻ってくる」
俺は誓った。

「そうだ、そこの黒い奴!」
カガリが突然叫んだ。
「俺か…なんだ?」
「あの炒飯作ってくれたのオマエなんだってな、すっごく美味かったぞ!…そんだけ」
ディアッカはそれを聞くと
「グゥレイトォ!次は、俺のとっときを食わせてやるぜ、必ずな!!」
去り際に笑顔でそう言った。
634IF バルトフェルド:04/04/20 12:51 ID:???
「どうした!?」
ブリッジに警報が鳴り響く
「アンディ!イージスが…!!」
アイシャから報告が入る、どうやら、また例のお嬢さんらしい。
「やれやれ…アスランが連れ出したのか」
「らしいな…私がゼロで出る…帰ってきたら、君が責任を持って修正してやれ」
「ああ、そうだな」

(あいつら…自分達がどれだけ危険なことをしでかしたのかわかっていないな…)

バルトフェルドはそう思った。が、
「全く…生き死にを…戦争をやってるてのに…」
何故か、快く感じてしまう。

報告を聞いたエザリアは、複雑な顔をしていた。
「イザーク達が…彼女を」
(…子供だからか、それとも、子供だと思っていたのが大人だったのか…)
…自分が間違っていたとは思わない。
だが、少年達にとってそれが正解ではなかった。
「戦争なのに…いや、彼らにとってはそうでないのか…」
エザリアは、離れていくイージスの光を、モニター越しに見つめていた。
635IF イザーク:04/04/20 12:51 ID:???
「いいのかよ?知ってたんだろ?ストライクのパイロットのこと」
ディアッカがイザークに話しかけた。
「…ああ」
「帰ってきますよね…アスラン」
「きっと帰ってくる…そういう奴じゃん」
「奴は来る…」
そう…きっと来るさ。
636IF キラ:04/04/20 12:52 ID:???

「足つきからのモビルスーツの発進を確認!」
「ム…」
「照合確認…イージスと思われます!」
…イージス?アスランが…!?
「第一戦闘配備発令、モビルスーツ搭乗員は直ちに発進準備、繰り返す、モビルスーツの…」
僕はストライクのコクピットへと向かった。

「こちら、地球連合軍アークエンジェル所属のMS、イージス、カガリ=ユラ=アスハを引き渡す」
「え…?」
アスラン…君は…
「ただし、ナスカ級は艦を停止、ストライクとそのパイロットが単独で来ることが条件だ!
 …この条件が破られた場合、彼女の無事は…保証しない。」

「隊長!行かせてください!」
「いいんですか…罠かもしれませんよ…?」
「…お願いします!」
「…いいでしょう、行きなさい」
「ありがとうございます隊長!」
僕は、ストライクを起動させた


「よろしいのですか…隊長!?」
「いいじゃないですか…ある意味コレは好機ですよ」
(それに…見ておきたいものですからね…あの二人は…)
「艦長さん、僕のシグーを出してください」
637636:04/04/20 13:16 ID:???
ageちゃった・・・皆さん、スマソ
638通常の名無しさんの3倍:04/04/20 15:06 ID:???
IF職人キタ━━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━━━っ!!
上げちゃったのは、キニシナイ!

それよりも、ちゃんと妊娠ネタや戻って来いと約束するところまで、
アレンジを入れつつも、入ってるのがいい!
茶々を入れたのは、やっぱりディアッカか(w
しかし、チャーハンのネタを忘れて無いとは……
グゥレイトォ!もあったのがいいなぁ……

にしても、ジグーで出るのは、アズラエルだな?
さて、きちっとカガリは止められるだろうか――?
次回も必見だッ!!
639通常の名無しさんの3倍:04/04/20 18:56 ID:???
2ちゃんネタの混ぜ方がうまいや。
エザリアママンも素敵。なんか読んでて心地よい感じ。
640IF アスラン:04/04/23 22:53 ID:???
ナスカ級から、ストライクが向かうとの連絡が入った。
「来るぞ…」
「え…?」
見ると、カガリの言うとおりにストライクが接近してきた。
「間違いない、アレに乗ってるのキラだ」
「わかるのか…カガリ?」
「ああ…なんとなくだけどな」
接近してきたストライクに俺はイージスのライフルを向けた。

「キラ…ヤマトか?」

「…ハイ」
「コクピットを開いてくれ」
…ストライクのコクピットハッチが開く、俺もイージスのハッチを開けた。
「顔…見せてやれ、キラに」
「え…、ああ」
カガリは顔を出すとキラに向かって大きく手を振った。
「…確認した」
「では…彼女を連れて行け…」
俺は、カガリをそっと送り出した。
それをキラが受け止める。
641IF アスラン:04/04/23 22:54 ID:???
「色々と…ありがとうな、アスラン、友達にもよろしく言っといてくれ…あとキラも、ありがとうな」
カガリがこちらに向かって微笑んだ。
キラも、どこかホッとした様子だった。
そう言えばあいつ、昔っから、年上とかお姉さんみたいなタイプに弱かったな…甘えるのがうまいっていうか…
幼年期学校のころは、喧嘩強いくせに、気が弱いからすぐ泣いて、保健医に甘えてたな。
結構、カガリともそんな感じなのかもしれない。

「トリィ!」
そうだ…まだ、トリィが乗りっぱなしだった。

「カガリ、キラ…」
俺はトリィを、キラ達に向けて、そっと飛ばした。
トリィはまっすぐキラに向かって、キラの手のひらに止まった。
「ありがとう、…アスラン」
キラはそう言った。そして、目を伏せた。
「あ…」

…これじゃ、まるで…あの時…
全く…笑えない話だ…
642IF アスラン:04/04/23 22:55 ID:???

「アスラン…!僕と一緒に来てくれ!!」
キラが俺に向けて叫んだ。
「キラ!?」
「僕は君と戦いたくない…もうすぐ、この戦争も終わる。今のプラントなら、君が戦うようなことはないよ」
「キラ…」
「来てくれ、アスラン!」
キラは、俺に何度も訴えかかけた。
ノーマルスーツの無線から聞こえる声はか細いものだが、
キラの声は、まるで真空の壁を通りぬけて、俺に直に叫んでいるように聞こえた。

…俺は、これまでに起こった様々なことを思い出していた。

(貴様はそうやって…逃げて、ごまかしているだけにしかすぎん…失望したぞ、アスラン)
(戦いが嫌かね…同胞を裏切って、逃げ出してまで平穏がほしかったのか?)
(…でもさ、イザークが「アスランがまだ外にいる!」って飛び出してさ…そんな顔すんなよ)
(こんな状況ですから、僕らもできることするんですよ)
(戦いたくて戦うものなどそうはいない…戦わなければならないから戦うのだ…自分のために、他人のためにな)

(アスラン…オマエは戻って来いよ!…約束しろ!アスラン!!)

やはり、俺は行くことが出来ない。
「俺だって…お前とは戦いたくない…だが…俺は…あの艦には…戦ってでも守りたい物があるんだ!」
俺とキラのあいだに、沈黙が流れた。
「なら僕は…君を…撃つ!」
「…俺もだ、キラ!!」
643IF キラ:04/04/23 22:56 ID:???
やはり来てくれないんだな…アスラン。
「キラ…」
カガリが、僕の顔を覗きこむ。
僕は今の顔を見られたくなかったので、カガリから顔を背けた。

その時…

「敵機、ストライクから離れます!」
「エンジン始動…行きましょうか!」

ヴェサリウスが動き出し、アズラエル隊長のシグーが出撃してきた。
「た、隊長!?」
「キラ君はカガリ嬢を連れてヴェサリウスに帰還してください!」
644IF キラ:04/04/23 22:58 ID:???
「なんだ!?」
妙な殺気が俺を突いた。

敵・・来るのか!?
見たことないくらい鋭い動きをする機体…紫色のシグーだった。
「アスラン!!」
「大尉!?」
そのとき、クルーゼ大尉のメビウス・ゼロもアークエンジェルからこちらに向かってきた。
「何もしてこないと思ったのか!来るぞ!!」
「クッ…!」
645644:04/04/23 22:59 ID:???
キラじゃない…アスランだ、スマソ
646IF キラ:04/04/23 23:03 ID:???
「隊長…それでは…!」
アスラン、…これじゃこっちが約束破りじゃないか!
アズラエル隊長…!
そう思っていたとき、カガリが突然動き出した。
「なんだと…ザフトが…こんなの卑怯じゃないか!」
「カ、カガリ、何を!」
カガリは通信機のスイッチを入れると、思いっきり叫んだ。

「や め ろ 馬 鹿 ! !」

「え…!?」

「カ…カガリ様…?」
「カガリ様…なんでしょうか…?」

「バ…馬鹿ぁ…?ぼ、僕に言ってるのか…!?」
…やっちゃったよ。
647IF キラ:04/04/23 23:04 ID:???
「あ……、ゴホン。」
カガリは気まずそうにヘヘ、っとわらって、咳払いをした。
そして、
「隊長の名前、なんていうんだ」
と小声で僕に聞いた。
「アズラエル」
僕は答えた。
「…アズラエル隊長、止めてください、追悼慰霊団代表である私のいる場所をを戦場にするおつもりですか」
「カ、カガリ…?」
「そんなことは許しません、すぐに戦闘行動を止めてください。」
カガリは口調を変えて、丁寧に、そしてより決然とした言葉で言った。


(フウ…仕方ありませんね…困ったお嬢様だ…しかし、僕を馬鹿呼ばわりとはね)
「…了解しました、カガリ様。」



アズラエル隊長のシグーは、動きを止め、ヴェサリウスへと転進した。
「…これで、少なくとも、今は戦わなくて済むだろ」
「カガリ…」
「本当は…私が、見たくないだけなんだ…」
カガリはそう言った。
僕はイージスをもう一度見た、そして、ヴェサリウスへと帰艦した。
648IF アスラン:04/04/23 23:16 ID:???
「…理由はわからないが、助かったようだな」
「クルーゼ大尉…」
「…話は帰ってから聞く、君の友人も艦長も、君を待ちくたびれているだろうからな」
「…ハイ」

クルーゼ大尉に促され、俺はアークエンジェルへ帰還した。
キラのストライクが、ナスカ級へと向かっていく。

俺はキラに背を向けた。

「しかし…とんでもないお嬢様だったな…アスラン」
「ええ…そうですね」

俺は、わらった。
649IF アスラン:04/04/23 23:23 ID:???
「アスラン…!」

ビダーン!!
「グ!」

バルトフェルド艦長の平手が、俺の頬に響いた。
「本当なら、殴りたいところだがね…君の顔を真っ青にするわけにはいかんからな」
艦長はそれだけ言って、去った。

「良かったじゃないか…殴られずに済んで…右も左も痣じゃ大変だからな…」
「ディアッカ…その顔」
「俺は、思いっきりぶん殴られたよ…親父にも打たれた事ないんだがね」
ディアッカの頬にも、痛そうな痣が残っている。
「…アスラン、顔が瘤取りじいさんみたいですよ」
「ニコル…お前は」
ニコルの顔には殴られた痣ではなく、真っ赤なビンタの跡が残っていた。
「ニコルはさ…綺麗な顔だからか、殴り損ねてビンタだった」
「そ、そんなこと…」
「イザークは…?」
「アイツは…」


「母上…俺は…いえ……その……しかし…俺は!……やめてください、それだけは、
 もうしません!もうしないから、止めて…母上…ああ、ごめんママン、あ、あ、うぐあわああああああああ!」

「正直言って貴方を、見直しました…だが…それとこれは別問題です!」
「ママン…許して…痛い!痛い!痛い!!」

650通常の名無しさんの3倍:04/04/23 23:27 ID:???
GJ!!
職人さん乙です。
本編と同じ流れでありつつも違いも書き分けて
おられます。

そして、やっぱカガリは・・・あそこでワラタ・・・
651通常の名無しさんの3倍:04/04/24 01:08 ID:???
乙!
いやぁやっぱ面白いわ。

つーかなんか、カガリとイザークが・・・w
652通常の名無しさんの3倍:04/04/24 01:23 ID:???
職人さん乙です!
いつも原作の大事なところは押さえつつ上手く書いてらっしゃいますね。
続き期待してます

しかしアズラエルを怒鳴りつけて我に返るカガリ萌え(w
653通常の名無しさんの3倍:04/04/24 03:04 ID:???
カガリとイザークとイザークママンの三人が、ナイスだった(w

しかし、アズラエルのカラーは紫か
なかなか、良い趣味してるねぇ……

さて、次はどうなるか?
楽しみだ――
654IF アスラン:04/04/25 15:53 ID:???

「よお…アスラン」

(泣いてる…)
どうやら、折檻が終わったらしい。イザークが懲罰房から出てきた。

「お帰りなさい、アスラン」
「…良く帰ってきたな、アスラン」
ニコルとディアッカが言った。
「ただいま…」
俺は二人にそうかえした。
そして、
「約束どおりに帰ってきたな、アスラン」
「…当然だろ」
俺とイザークは互いに笑った。

…今の俺の場所はここなんだ。
やはり俺は、こいつらを、守りたいと思う。
655IF カガリ:04/04/25 15:57 ID:???
「…キラ、入りますよ?」
「あ…」
カガリが僕の船室へ入ってきた。
案内してきた後輩の兵は、ドレス姿のカガリにハァハァ…じゃなかったドキドキしていた。
「気分が悪いそうなので…具合は同かと思いまして…、あ、ありがとう」
「…ハイ!」
案内の兵が退室し、部屋のドアが閉まる。
「ああ…肩こった、向こうだと飾らなくて楽だったんだけどな…」
その途端、彼女の雰囲気が変わる。
…元が元だけに…そのギャップはいつみてもすごい。
「敵軍だからって、猫をかぶらなくてイイってわけじゃないと思うけど…」
「猫をかぶるって…そういう言い方をするな」
「ご、ごめん…」
敵軍に捕らわれていたっていうのに…楽だったって、さすがカガリだな…
「本当に大丈夫?何かされなった?」
「アスランは真面目だから…大丈夫だった」
「ハ?」
「い、いや…お前の友達が良くしてくれたよ」
カガリの肩に止まっていたトリィが、僕の方に移る。
「アイツ…イイやつだったぞ…それと、アイツの仲間もな」
カガリは、僕を見てそう言った。
…言いたい事ははわかる。
「わかるよ。でも、僕はナチュラルを許せない…」
「そうか、辛いな…」
…ウズミさんにもかつて同じようなことを言われたことがある。
わかる、僕にだってわかるんだ。でも、僕は死んだ人達を裏切ることなんか出来ない。
「でも…オマエ、絶対諦めるなよ。…いつかまた一緒にいられる時が来るさ!」
「カガリ…」
656IF カガリ:04/04/25 15:58 ID:???
「…う゛…う゛あ゛ああああああ」
キラが泣き出した。
「オマエ泣くなよ…まあいい、今だけ泣いてろ…」
ワタシはキラの肩を抱いてやった。
全く、手のかかる奴だ…。
657IF アスラン:04/04/25 16:01 ID:???
「バルトフェルドに絞られたようだな」
「ええ…」
「もう、勝手な行動はするな、君の行動は間違った物ではない…だが、正しいわけではない」
「…ハイ、申し訳ありませんでした」
クルーゼ大尉にそう言われたので、俺は謝罪した。
「ン…顔つきが違う…あの敵のパイロットと何かあったのかね?」
「え…?」
クルーゼ大尉は、なぜだかこういった感が鋭い。
「いえ…別に何も…」
「…そうか?」
クルーゼ大尉は手に持っていたドリンクを飲み干した。
薬も一緒に飲んでいた、病気には見えないが…栄養剤でも服用しているんだろうか。
「そう言えば、クルーゼ大尉…あの、カガリ嬢から、一言伝言があります」
「…ム、わたしにか?」
「ええ…あの、オイナリサン、とても美味しかったと」
「…そうか…フォ…」
658IF アスラン:04/04/25 16:02 ID:???
「アラアラ、艦長も手荒なことをするわネ」
機体の整備をしていた時に、アイシャ中尉が話しかけてきた。
頬のことを言っていたらしい。
まだ赤く腫れあがっているのが自分でもわかる。
「これくらい当然です…むしろぶたれて良かったと思います」
「アラ…イイ子ネ、貴方っテ…でも、もうチョット素直のほうが可愛いいワヨ」
アイシャ中尉はにこりと微笑んだ。
その笑顔は魅力的な物だった、妖艶…それでいながら同時にその真逆で可憐というか、
…アイシャ中尉は不思議な魅力にあふれた人だ。
659IF アスラン:04/04/25 16:05 ID:???
「あの…一つ質問していいですか?」
「ナニ?」
「アイシャ中尉は、なぜ、軍人になって戦おうと思ったんですか?」
アイシャ中尉を見たときから不思議だった、決して軍人であるべき人ではなかったからだ。
このような人がなぜ、こんな戦艦に乗っているのか…しかも、彼女はコーディネイターと言う噂すらある。
だから、どうしても聞いてみたかったのだ。
「ワタシは…そうネ、ワタシはワタシの大切な人の為に戦っているワ」
「それだけの…ために…ですか?」
それは、自分勝手なエゴのような気もしたが、人の真理である気もした。
だが、何より…その一言には全てが込められた重みがあった。
アイシャ中尉…彼女は一体どんな覚悟を持って、今の答えにたどり着いたんだろうか?
「アイシャ中尉は…強いんですね」
俺は言った、素直な感想だった。アイシャ中尉はフフッと優しく笑って、
「…大切な人がイルからかしらネ」
と言った。
大切な人…俺にとっては友人達、キラにとっては死んだ両親と友人、
そして…父にとっては、母であったのだろうか。
660IF エザリア:04/04/25 16:14 ID:???
イザークが、アスラン君のカガリ嬢引渡しを助けた…
軽はずみな行動だとは思う、間違った行いではあると思う。
だが、イザークは若さ故かもしれないが…私たち大人の出来なかったことに素直に従えた。
私はそのことを正直嬉しく思う、欠点の多い息子だが、自分なりに考え、成長しているようだ。

イザークをこの身に孕んだ時、私は軍を辞めた。
腹に宿る息子のことを思うと、それまで明確に導き出された戦いの理由が、
決して正しいことではないと思えたからだ。

息子だけは、戦いの中に置きたくない。
私はかまわない、が、息子の生きる世界は、戦いの無い世の中にしたい。

そう思ったからこそ、私は軍を辞めそれ以外の道を模索したのだ。
661IF エザリア:04/04/25 16:14 ID:???
私の戦友にも、偶然か、同じような理由で軍を辞める者がいた。
タッド=エルスマン…第一次アフリカ共同体反移住運動の時、今の妻と出会い、
その後息子が出来て辞めた、息子のディアッカ君はイザークの学友だと言う。
イザークは疎開の意味を込めて私がヘリオポリスに送ったが、
タッドはオーブ国籍なので、それは自然なことだが、私とタッドとは何故か腐れ縁があるようだ。
タッドは飄々とした男であったが、奴は並ならぬ兵士であった。
ジャーナリストをしているらしいが、奴のことだ、また妙なことに首を突っ込んでいることに違いない。
662IF エザリア:04/04/25 16:15 ID:???
私は無力だ。
出来ればもっと動ける仕事がしたかったが、元軍人がいきなりという訳にはいかない。
なんとか役人となって、プラントとの戦争回避に向けて働いたが、私はなんの役にも立たなかった。
結局私は、元軍人の功績を買われて、今回のG計画に荷担することとなった。
…戦いを止めるには、もうあまりの血が流れすぎてしまったのだ。
せめて、戦争を早期終結させようと開発したGだが…それが、今回のようなヘリオポリス崩壊につながり、
あれほど戦いに巻きこむまいとしていた息子やその友人達を戦火に巻きこむ事になってしまった。
友人達の為に志願したイザークの姿は、母親としては複雑な気持ちであったが…

第八艦隊と合流すれば、とりあえず息子達は降りることが出来るだろう。
…私は降りるまい、今回の事件を起こす原因の一つである私が、いまさら他の道を目指すことはできまい。
イザーク、戦いは母である私がします。それは義務でもあるから。
貴方は…フレイさんを守りなさい。今時めずらしい礼儀正しい娘です。
銃を撃ち合うだけが戦いではありません、私は銃をもちますが、貴方は心をもって戦いなさい。
663662:04/04/25 16:21 ID:???
…読み直してみたら、過去スレのYママのパクリみたいになってしまいました。
Yママファンとその職人さん、スマソ
664IF クルーゼ:04/04/25 18:19 ID:???
赤い髪の少女が、一人で宇宙を眺めていた。
私はなぜだか、その少女に親近感を感じていた。
その少女が、私と同じ目をしていたからだ。
自分が一人と、自覚している目。
…なぜ、こんな少女に?
「宇宙を眺めているのかね?」
「ええ…」
私も隣で宇宙を眺める。
「貴方は…たしかクルーゼ大尉」
「ほう…光栄だな、お嬢さんに名前を覚えてもらえるとは…君は?」
「私…フレイ=アルスターって言います」
「アルスター…では君は、亡くなられた事務次官の…」
「はい、ジョージ=アルスターの娘です」
「…そうか。」
数奇な縁を感じた。
ヘリオポリスか…ならば居てもおかしくはない。
…罪の意識から、私を助け、そして滅んだ男…オマエの言っていた娘とは彼女か…
…奇妙なものだな、フレイ=アルスターか…
665IF アスラン:04/04/25 18:27 ID:???
食堂で、ニコルと一緒に食事を取っていた。

「もうすぐ、第八艦隊と合流ですね」
ニコルがとんこつラーメンを食べながら言った。
「ああ、長かったな…」
俺もそれを感じていた…だが、

(本当に…終わるのか?)

…俺は、さっきから自分に対して疑問を感じていた。

キラは戦い続けるのに?
父は戦争を続けるのに?

関係無いと…俺は民間人の学生だと…?
そういって、俺はこの船を下りるのか…?

(逃げるのか…アスラン!)

(違うさ…)
「…アスラン?」
「え…ああ?なんだ?」
「どうしたんですか?ぼーっとしちゃって…オーブにいったらどうするかって話ですよ」
「ああ、そうか」
「とりあえずオーブの本校に復学できたらいいな…また学校いったりできますね。」
「…そうだな、ニコル」
666IF サイ:04/04/25 18:32 ID:???
――――ザフト軍ローラシア級戦艦ガモフ

「確かに…艦隊との合流前に沈めたほうが良いが…これでは10分しか時間が無いぞ」

ちょび髭の艦長が言った。
「…幸いにもこの艦には地球軍から奪取したG三機があります。
 バスターは言わずと知れた大火力の対艦戦を考慮した機体ですし、
 ブリッツは接近装備しか無いけれど、電撃戦に優れた攻撃力のある機体です。
 それを汎用性あるデュエルでサポートすれば、十分やれます。」
サイが作戦を承認させるために説明した。
「モビルスーツ戦闘は、数や時間じゃない…そういうことっすよ」
「でも、やっぱり無茶じゃないかしら…?」
「ミリィは心配しすぎ」
「トールは無茶しすぎ」
「…ゴホン」
艦長が咳払いする。
「…アズラエル隊長はノイマン隊長にカガリ嬢を引き渡した後にやってくる。
 それまでに、なんとしても足つきは僕らで沈める、いいね?」
「よっしゃ!任せとけ」
「…そうね、作戦としてはベターかも、いいわ、オーケー」
サイ達はブリーフィングルームからMSデッキへと向かった。
「まったく…若造どもめが…」
艦長は、そんな彼らをやれやれといった顔で見た。
「あんな青臭い連中を…しかも評議員の息子まで…我々も思ったより、寒い軍隊かもしれんな…」
667IF サイ:04/04/25 18:34 ID:???
サイは、カガリ嬢拘束事件の話はすでに聞いていた。
そしてキラの行動も。キラ達が何を話していたのかは外部の者にはわからないが、
キラの理由を知っているサイは、それがどのような会話だったのかは大体解っていた。
「…キラ、やっぱりオマエは友達を殺せるような奴じゃないよ」
サイはつぶやいた。
「だから、キラ。…悪いが、カズイの敵は、俺が討つ。」
せめて、もうキラにかつての友と戦わせることはしたくないとサイは思った。
「これで…必ずしとめるぞ…イージス!」
サイは、トレードマークにもなっているサングラスを、掛けなおした。
それは、サイにとってのお守りであった。
668IF アスラン:04/04/25 18:44 ID:???
警報が鳴り響く。
すぐに体が反応した、もう慣れてきているのだろうか?
イザーク達はブリッジに向かい、俺はMSデッキに向かう。

「もうすぐ合流だ、落とされんなよ!」
「…がんばって、アスラン!」
…皆が俺に声援をくれた。
カガリの時といい、俺はいい仲間を得ることが出来た。
俺は、彼らを守って見せる。
デッキにつくと、すぐにイージスのコクピットに入る。

「アスラン!敵は、ブリッツ、バスター、デュエルだ!」
「あの三機…アスラン=ザラ、出るぞ!」
669IF サイ:04/04/25 18:45 ID:???
足つきから光が出る。
MAとMS…イージスに違いない。
「モビルスーツを引き離す!二人は足つきを!」
「了解!」
バスターとブリッツが足つきに向かう。
俺は、イージスに仕掛けた。

…予想以上に敵の戦闘力は高い。
手を抜かずに…一気に決める!
「落ちろおお!」
デュエルは近接戦闘に向いている。
イージスは機動性に優れているが、懐になんとか入りこめばいけるはずだ。
俺はライフルで牽制すると、ビームサーベルを引き抜いた。
670IF サイ:04/04/25 18:47 ID:???
「デュエルか!?」
アスランは間合いを取ろうとするが、デュエルは執拗に迫る。
「チイィ!」
イージスを変形させ、離れようとするが、サイはライフル、バルカン、サーベルを
使い分け、それを阻止していた。
「敵のパイロット…かなり出来る!」
「オマエは…俺がやらなくちゃならいんだ!」
再び、イージスは接近戦に持ちこまれる。
「クソォ!こんなところで!」
イージスがサーベルを振りかざす。しかし、デュエルにシールドで止められた。
「甘いな!」
サイはそのままイージスを蹴り飛ばすと、続けて突きを繰り出した。
「そこだ、イージス!」
「チィ…なんの!」
アスランはイージスの腰のバーニアを上手く使い、回転しながら上手くはじいた。
イージスの特徴である、変形機能の副産物、可動式スラスターの利点である。
「避けた!?だが!!」
再び、デュエルは、イージスに迫る。
「なら…これで!!」
アスランはあえてイージスをデュエルの懐に飛びこませた、そして、
「うおおおおお!」
「ハ!?」
イージスのサーベルがデュエルを襲う、デュエルはそれをシールドで防いだが、片手のビームサーベルが吹き飛ばされた。
「…二刀流だと!?…そんなもの!」
「か…かわしたのか!?」
671IF ミリアリア:04/04/25 18:50 ID:???
「…これなら!」
ライフルを前に、ランチャーを後ろにして連結させる。
超高インパルス長射程狙撃ライフルだ。
名前の通り、本来は遠距離の敵に強力なビーム砲を放つ兵器だけど、至近距離なら絶大な威力を持つ対艦砲になる。
「いっけええええ!」
私はライフルのトリガーを引いた。
しかし…

「アンチビーム爆雷!撃てエエ!」

「……ウソ!」
敵の艦に命中はしたけれど、ダメージが少ない
「…アンチビーム弾の撹乱膜とラミネート装甲か…よく考えてあるわね」
通常弾頭よりも総合的に威力の高いビーム兵器に徹底した対策…これは一筋縄ではいかないわね
「なら…実弾兵器で!」
バスターはもう一つ強力な砲が使える、対装甲散弾砲だ。
ビームより威力は落ちるけど、ラミネート装甲にはかえって効果的かもしれない。
「行くわよ…これで!」
そのとき…
シュ…!
「え!?」
ズドオオオン!
私のバスターが衝撃でゆれた。
「…あのモビルアーマー!?」
白い機体がバスターに向かってくる。
「エンディミオンの鷹…?でも、私だって!」
672IF トール:04/04/25 18:51 ID:???
ブリッツがアークエンジェルに攻撃を仕掛けた。
「接近されなければどうということはない、迎撃しろ!」
アークエンジェルはその豊富な武装を生かして、ブリッツを迎撃する。
「チィ、さすがだぜ…だけどな!」
トールはブリッツのミラージュコロイドを展開した。
陽炎状のガスに包まれて、ブリッツは宇宙の暗闇に溶ける。
「き…消えた!?ブリッツ、ロストしました!!」
「慌てるな!コロイドだ!…ひきつけてから、榴散弾頭を撃て!」
「了解しました!」
もともと技術士官であるバルトフェルドが対策を講じる。
「いいか…撃たせてからだ!」
ブリッツがビームライフルを放った。アークエンジェルが被弾し、激しくゆれる。
「ドローンが効いてる!これくらいは被害にもならん…発射角からブリッツの位置を推測…今だ、撃て!」
「了解!榴散弾頭…てえー!」
アークエンジェルが特殊な散弾ミサイルを発射した。
「ミサイル…なに!?」
ミサイル先端部が外れ、細かい散弾がミサイルから放たれる。
「クウ!」
トールは急いでミラージュコロイドを解除する、PS装甲と同時には使えないのだ。
「いいか、間を与えるな、イーゲルシュテルンを自動照準で撃ちまくれ!」
ブリッツはトリケロスを構え、攻撃に耐えた。
「さすがだね…まあ元々そっちのもんだっけな…!」
ただ攻撃するだけじゃ落とせない…そう感じたトールは、違う方法をとることにした。
673IF トール:04/04/25 18:52 ID:???
「若造どもは良くやっているな…よし艦砲…撃て!!」
ガモフの艦長が攻撃を指示する。

ガモフの主砲がアークエンジェルを襲う。尾翼をかすめた。
「あたったか…ダコスタ!」
「やってます!…まずいですよ…アルゴリズム、解析されてるかもしれません」
「この人員ではな…仕方ない、ランダム回避運動をとれ!」
「…いえ、自分がなんとかやってみます!」
「出来るのか?」
「やって見せます!」
ダコスタが回避運動をとる、見事に主砲を避けた。
「やるじゃないか…!よし…こちらも艦砲を使うぞ!」
アークエンジェルはゴッドフリート砲門を展開しようとした…その時

「よっしゃああああ!」

「なんだ!?」
「ブリッツです!」
「どこだ…上!?」
ブリッツは弾幕のため、アークエンジェルには近づけなかったが、ミラージュコロイドを展開し、
気づかれないうちにアークエンジェル直上に移動していた。
674IF トール:04/04/25 18:52 ID:???
「でりゃああああ!」
トールはブリッツのグレイプニールをアークエンジェルの甲板に放った。
伸びた鉤爪が、アークエンジェルの装甲を掴んだ。
「何をするつもりだ!?」
「うおおおおお!」
グレイプニールのワイヤーが巻き戻され、ブリッツ自身を引き寄せる。
猛スピードでワイヤーに引っ張られ、ブリッツはアークエンジェルに突貫してゆく。
「迎撃!」
「間に合いません!!」
ブリッツはPS装甲で強引に弾幕を潜り抜け、甲板に取り付いた。
「不可能を可能にする男…黒い雷神、トール=ケーニヒってな!」
ブリッツがランサーダートを乱射した、アークエンジェルの装甲に突き刺さり、爆発する。
675IF クルーゼ:04/04/25 18:55 ID:???
「バスターか…機体の性能の差が、戦力の差ではないことを教えてやる!」

クルーゼはガンバレルを射出した。
PS装甲でダメージにはならないかもしれないが、十分足止めにはなる。
「…艦隊に合流すれば私達の勝ちだ…!」
「流石ね…でも!」
ミリアリアがバスターの両肩に装備されたミサイルを全弾発射した。
モビルアーマーには有効な戦法である。
「ム…!?」
メビウス・ゼロのガンバレルが一つ撃墜された。
「ええい!だが、まだ落ちんよ!」
クルーゼは機動性を生かし、レールガンを放ち、バスターを牽制する。
「アークエンジェルはやらせん!」
「…え!?」
クルーゼは、MSとMAという宇宙空間に置ける絶対的な機動性の差を、
経験で見事にうめていた。ミリアリアのバスターはガンバレルによって動きを封じられている。
だが…
「クルーゼ大尉、アークエンジェルが!」
「何…!」
ミゲルからブリッツがアークエンジェルにとりついたとの報告を受ける。
急いで戻ろうとするが、今度はバスターがクルーゼを足止めする。
「…させないわよ!」
ミリィがガンランチャーをショットガンモードで放つ。
小口径ゆえ貫通力はないがメビウス・ゼロの装甲を粉砕した。
「ええい…貴様にかまっている暇は無いというのに!」
676IF アスラン:04/04/25 19:07 ID:???
「二刀流だと…そんなもの!」
サイはイージスの攻撃に動じることなく、残りのもう一本のサーベルを引き抜き、イージスの攻撃を受けた。
「コイツ…やるな…赤か!?」
デュエルのパイロットの技量の高さに、アスランは驚いていた。
「ここで…仲間も守れずにやられるか!」
「イージス…カズイの仇は…俺が取る!」
イージスとデュエルは、お互いのパイロットの意志を反映するかのように激しく斬り合う。
それぞれ、今守るべき仲間と、今はなき仲間との為に。
…そこへ、アークエンジェルから通信が入った。
「アスラン!ブリッツに取り付かれた!戻ってくれ!」
「なに!?」
アスランはディアッカからアークエンジェルの危機を知らされた。
「…アークエンジェルが!?」
急いで戻ろうとするイージスを、デュエルが阻む
「行かせるか!」
「……どけ、アークエンジェルが…!」
677IF アスラン:04/04/25 19:12 ID:???
デュエルに行く手を阻まれながらも、俺はアークエンジェルを見ていた。
ブリッツの攻撃で、爆発を起こしている。

「やめろ…アークエンジェルには…俺の仲間が乗っているんだ。」

みんなの…仲間の顔が俺の顔に浮かぶ。

俺のためにポッドから出てきたくれた。
一緒に戦うと言ってくれた。
帰ってくると信じてくれた。

「アークエンジェルを…やらせるか!」

俺は、体の奥で何かが弾けるのを感じた。

全身の感覚が開いていく感じだ…
…力が、みなぎってくる…!
678通常の名無しさんの3倍:04/04/25 19:28 ID:???
種割れキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
もうドッキドキのワックワク。
次が楽しみだ。
679通常の名無しさんの3倍:04/04/25 22:21 ID:???
すごいペースだな。すげぇ。
にしても毎回こっそりまぎれてるコネタがイイ!
キラはやっぱり泣くのかw
680通常の名無しさんの3倍:04/04/26 03:32 ID:???
いまさらだけどIFの主人公ってアスランなのか?
それにしても職人さんGJ。
681通常の名無しさんの3倍:04/04/26 15:00 ID:???
ふと思ったが、サイは傷持ちになるんだろうか?
その時に、メガネ割れキボンヌ(w

そして、IF職人さん毎回お疲れ様です!

それにしても、MS戦が熱い!
イージスの特製とか、上手く使ってるなぁ……
しかし、ミラコロを破られても、なお使い、
さらに不可能を可能にする男をパクったトールが良しッ!
本家の方は、ミラコロを外したまま、上手く取りついたと思ったけど……
原作通りの戦法なら、ちょっと鬱

でも、職人さんグッジョプよ!
682通常の名無しさんの3倍:04/04/26 22:08 ID:???
IF職人さん、GJ。
本編より数段キャラクターが活き活きと動いてるように見えるよ。
つーか大佐を主人公にした方が、収まりが良いよな、どう考えても・・・・。
683通常の名無しさんの3倍:04/04/26 22:11 ID:???
>>681
>ふと思ったが、サイは傷持ちになるんだろうか?
>その時に、メガネ割れキボンヌ(w
もしかしたら某特務の青二才よろしく、
「ああ〜、目が!目がぁ〜!?」と悶え苦しむことになるのだろうか・・・・(w
684IF サイ:04/04/26 23:19 ID:???

「もらった、イージス!」
サイのデュエルが、イージスの隙を突いて、とどめの一太刀を繰り出した。
だが…
「…!」
ビュウン!
「かわした!?」
イージスはサイが一瞬消えたかと思うほどのすばやい動きでデュエルの太刀を避けた。
「デュエル…邪魔だ!!」
イージスはそのままデュエルの後方に周り、デュエルを思いきり蹴り飛ばした。
「あ!?」
バランスを崩し、飛ばされて行くデュエル。
「…アークエンジェルを!」
アスランはデュエルに見向きもせず、変形するやいなや、すぐさまアークエンジェルへと戻った。
685IF クルーゼ:04/04/26 23:21 ID:???

「……アスラン!?」
なんなのだ…この感覚は…
まるで…命そのものような感触…
「これは…一体!?」
686IF クルーゼ:04/04/26 23:28 ID:???
先ほどのランサーダートによる攻撃で、アークエンジェルの装甲に亀裂が生じた。
トールはそこへビームを発射する。
グウオオオオン!
激しい爆音と共に、ブリッジがゆれる。
「ブリッツのパイロット…やってくれる…装甲は!」
「…排熱追いつきません、このままでは!」
「チ…後2発も受けたらもたんか!」
バルトフェルドが狼狽する。
「コイツで終わりだぜ、足つき!」
トールが、とどめの一発を放とうとした時…

「…やめろおおおおお!!」

MA形態のイージスが、高速で接近してきた。
「イージス!?…いつのま…うわあああ!!」
イージスはそのままブリッツに突っ込んだ。PS装甲同士が激しくぶつかり、
ブリッツが吹き飛ばされる。
「…イージス!」
体勢を整えたサイのデュエルは、イージスの変形している隙を突いて、背後から仕掛けた。
「もらったあああ!」
「…!」
だがアスランはデュエルの動きを全て察知していた。
そして…
「…!」

(四…刀…流…!?)

イージスが、手足合わせて4本のビームサーベルを展開した。
「う、うわああああああ!!」
デュエルの右手に、右足に、左足に、腹部に、サーベルが深く食い込む。
687IF サイ:04/04/26 23:30 ID:???
腹部が爆発し、ショートする。
「サイ、サイ!大丈夫か、サイ!」
「トール!どうしたの!?」
「ミリィ…サイが!」
サイのデュエルはあちこちを切り裂かれていた。
特に腹部の傷は深く、コクピットの内部を破壊していた。
「あ、うぐあ…うぐああああ!」
爆発した機器が、サイのヘルメットのバイザーを粉々にしていた。
サイの顔面からは、血が流れている。
「あ…うぐああ…ぐああ…」
「サイ…畜生っ!」
「トール、だめよ…敵艦隊が来るわ!」
「くそ…解った引き上げる!」
トールのブリッツはサイのデュエルを抱きかかえると、ガモフに帰艦した。
「……惨めだな……キラ…カズイ…」
サイは、自分の無力さに泣いた。
688IF アスラン:04/04/26 23:38 ID:???
「ハァハァ…」
…終わったのか?
無我夢中で、自分が何をやっていたのか良くわからない…
「アスラン…大丈夫か」
「クルーゼ大尉…大丈夫です」
「…アスラン…君は…」
「…?」
…クルーゼ大尉、どうかしたんだろうか?
「いや、なんでもない、君の働きで艦が護れた…帰艦するぞ」
「ハイ、わかりました」
俺とクルーゼ大尉は帰艦した。

デッキに到着するまえに、
「第八艦隊だ…」
と、クルーの誰かが言ったのが聞こえた。
アークエンジェルの行く先には、きらびやかとも言える第八艦隊の姿があった。
689IF サイ:04/04/26 23:39 ID:???
IF サイ
救護室で、サイが治療を受けている
トールがお見舞いに来ていた。
「大丈夫かよ、サイ…」
「ああ…大丈夫だよ」
サイの額には包帯が巻かれている。
「これ…」
サイの傍らには粉々になったサングラスが…
「ああ、これがなかったら…失明してたかもって」
「失明…」
サイはフッと笑って言った。
「これさ…プレゼントなんだ」
「…そっか…それ…」
トールは微笑んだ
(私の思いが、貴方を守るわ)
サイは、婚約者の顔を思い浮かべた。
「ああ…彼女が…フレイが守ってくれたよ」
サイは、粉々になったサングラスを、愛しそうに眺めた
690IF :04/04/26 23:40 ID:???
なんだか最近イージーミスが多い…みなさんゴメソ
691通常の名無しさんの3倍:04/04/26 23:56 ID:???
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
最近はペースが速くて嬉しい限りだ。
だけど、贅沢を言わせて貰えば種割れ状態の鬼神のような強さをもう少し詳しく表現して欲しかった。
しかし、それを補って尚余るほどの面白さ。サイとフレイの関係も気になるなぁ。
とにかく、GJ。次も期待してるよ
692通常の名無しさんの3倍:04/04/27 01:03 ID:???
職人さん乙。
毎度毎度キャラが良い味出してるなぁ。
しかも小ネタ満載。微妙に赤い人が入ってる仮面にはワラタよ。

そして、四刀流には燃えますた。
やはり機体性能をフル活用したバトルはロボット物の華ですな。GJ。
693通常の名無しさんの3倍:04/04/27 03:28 ID:???
職人さん乙。
設定を真逆にせず微妙なニュアンスが出てて良い。
694通常の名無しさんの3倍:04/04/27 06:49 ID:???
職人さん、乙です。
サイやトールやミリイが活躍していて嬉しい限りだ。
書割じゃなくなってる(笑)
695通常の名無しさんの3倍:04/04/27 16:43 ID:???
G J ッ !

四刀流をここで使う辺り、さすがです。
第一回の種割れは、あえて控えめなのかもしれませんが、
私も>>691の意見と同意です。

しかし、次回の鬼神度アップの事も考えると、これでもOKです。
さあ、次は何を出してくるか……

にしても、ここでサイ×フレイか
再会は先だろうが、より深い展開になってきて、楽しみだ。
696通常の名無しさんの3倍:04/04/28 17:36 ID:???
GJ。本編より面白い。
それはさておき、ストライカーパックがない状況で
スカイグラスパーをどうするかが今後の疑問である。
697通常の名無しさんの3倍:04/04/29 00:51 ID:???
最近更新が早いせいか一日空いただけで禁断症状が・・・
は、早くIFをっ・・・!!
698通常の名無しさんの3倍:04/04/29 05:59 ID:???
まあまあ。
職人さんにGWを満喫してもらいましょうよん。
699通常の名無しさんの3倍:04/04/29 19:32 ID:???
なんだこのスレ?
700通常の名無しさんの3倍:04/04/29 21:05 ID:???
>>699
スレタイと内容が違うが非常に面白いスレ

701通常の名無しさんの3倍:04/04/30 22:40 ID:???
進化したってトコかな
本放送当時はキャラなりきり日記スレだったんだよね
702通常の名無しさんの3倍:04/04/30 22:48 ID:???
次スレからは『種な物語』の方がいいと思うのは俺だけか?
703通常の名無しさんの3倍:04/05/01 22:56 ID:???
お前だけ
704通常の名無しさんの3倍:04/05/02 00:11 ID:???
つーか、このスレ、マンセーカキコが半端なくキモイのですが・・・・・・・
705通常の名無しさんの3倍:04/05/02 07:45 ID:???
ネタスレはみんなこんなもんだよ。
新シャア板ではもうネタスレ自体少ないからね…
706通常の名無しさんの3倍:04/05/02 09:26 ID:???
>>704
まあ、ネタスレだ。
マンセーが気持ち悪いと思っても、多少は目をつぶってくれ。
そして、ネタを見るなり書くなりしていってくれ。

「職人叩きはダメ、つまんないネタはスルー」だ。
これは2ちゃんのネタスレでは守るべきことだからね。
707通常の名無しさんの3倍:04/05/05 11:01 ID:???
そろそろGWも終わりか。
職人さんも戻ってきてくれるかな?
708通常の名無しさんの3倍:04/05/05 15:19 ID:???
ほとんど一人の職人だよりだからきついね。
どっか総合ネタスレがあれば合流するのがいいのかも。
709IF ダコスタ:04/05/07 23:53 ID:AYukXYFc
第八艦隊とやっと合流しました。
今まで道のりが苦しい物だっただけに、喜びもひとしおです。
…ですが、これで戦争が終わったわけではありません。
この戦艦…アークエンジェルに乗っている以上、これからも激しい戦闘は続くのです。
我々の戦いはこれから始まると言っても過言ではありません。
しかし、一つだけ手放しで喜べることがあります。
我々と共に戦い、この艦を守ってくれた学生達を、やっと降ろせることができるのです。
彼らのような若者が前線に出ることもありますが、彼らはついこの間まで何も知らぬ民間人でした。
彼らを戦わせることは、軍人として、胸が痛むこともしばしばありました。
…彼らには、もっと別の場所で活躍して欲しい、そう思います。

710IF キラ:04/05/07 23:56 ID:???
ガモフにいるトールからの通信に、僕は愕然とした。
「…サイが、イージスに…」
…アスランが、サイを…
(俺はお前の事を信じているからな)
…サイを…

「イージスのパイロット…とんでもない動きだった。」
「…」
「とにかく、傷のほうは大丈夫だって…サイがキラに、気にしないでくれって」
「…そう、ありがとう」
僕は、ガモフとの回線を切った。…しばらく動けなかった。

「…これも、君が撃たなかったせいかもしれませんね」
「…!」
後ろから声をかけられた。
アズラエル隊長だ。
711IF キラ:04/05/07 23:56 ID:???
「…君の友人は、僕達にとって、厄介な敵の様です」
僕の考えを見透かした様に、隊長は言った。
「……。」
「君は…どうするんですか?」
アズラエル隊長は、僕の肩に手を置いて、立ち去った。

カズイ…サイ…

「アスラン…」
君は…僕を撃つと言った・・・君は僕の友達を、仲間を傷つけ、殺したんだ…
(カガリ…ごめんよ、ダメかもしれない…)
どんな理由ががあろうと…僕は…アスラン…君を…僕は…!!
712IF バルトフェルド:04/05/07 23:57 ID:???
「いいんですか…メネラウスの真横に止めて」
「いいんだよ…マクスウェル閣下がアークエンジェルを良く見たいんだとさ」
第八艦隊の旗艦、メネラウスの横に、アークエンジェルを並べた。
メネラウスからランチが出てくる。
ジェレミー=マクスウェル…エザリア委員達とともに、連合のG計画の中核にいた人物だ。
今回のG計画も、彼の大西洋連合本部への説得が無ければ実現しなかっただろう。
俺は未だに兵の実感のままだが、准将は正に将と呼ぶにふさわしい。
俺とそう年は変わらないながらも、連合の名将として名を馳せている。
軍人の名家に生まれたらしいが、この若さでその地位というのも、実力があることの証明なのだろう。
713IF ジェレミー:04/05/07 23:57 ID:???
ランチから、連合の将校の服を着こんだ、長髪の男が現れた。
「久しぶりだな、ジェレミー」
「エザリア!無事でなによりだ…先ほども戦闘中と聞いて、肝を冷やした」
ジェレミー=マクスウェルとエザリア=ジュールはかつての同朋…盟友であった。
イザークが生まれてから、エザリアは軍から離れていたが、戦況の悪化から、
経歴を代われ、軍の仕事に手を出すことになった。
そこで准将まで上り詰めたジェレミーと再会し、共にG計画に手を尽くすことになった。
「クルーゼ大尉…それにバルトフェルド大尉、本当にご苦労だった。君たちがいて良かった。」
 「いえ…艦の性能と、優秀なクルー…そして彼らのおかげです」
「彼らが…ヘリオポリスの学生達か…」
714IF ジェレミー:04/05/07 23:58 ID:???
マクスウェルは、アスラン達の前に立つと、一人一人に礼を言った。
「君らのおかげで艦を守ることが出来た…感謝する。」
そして…イザークの前に立つと…
「イザーク…君も乗っていたのか…大変だったな」
「あ…いえ、自分は…」
「ところで…イザーク」
来たな、とイザークは思った。
「…私の姪を貰ってくれる気にはなったかね…?彼女はあれで君のこと…」
「いえ…シホさんはすばらしい方ですが…私には…」
「そうか…それでは…決めた人でもいるかね?」
「いえ……決めては…」
「そうか!それならまだシホにも見込みがあるんだな!」
「え…それは…」
「イザーク君、いつでも私とシホは待っているよ、アディオス!」
マクスウェルは、爽やかに立ち去った。
715IF アスラン:04/05/07 23:59 ID:???
マクスウェル提督と対面した後、クルーゼ大尉にメビウス・ゼロの修理を手伝わされた。
「直りそうかね…アスラン?」
「ええ、でも大尉、合流したのに何故…?」
「…戦場では不備があるよりは無いほうがいい、生き延びる事が出来るかもしれない」
「それはそうかもしれないですけど…」
俺はゼロの部品交換不可能な部分を修理した。
もうすぐ、こんな事もせずに済むようになる…終わるんだ。
本当に?
「…アスラン」
「はい?」
「…君には世話になった、礼を言う」
クルーゼ大尉は、突然そんな事を言った。
「艦を守ることが出来たのは、他でもない、君のおかげだ…感謝する」
クルーゼ大尉は、軽く礼をした。
「俺は…俺のやるべき事をやっただけです」
そうだ、俺は仲間を守る…それだけやるためにやったんだ…。
「そうか…なら君の戦う理由もなくなるな…正直を言えば、君のようなパイロットにはいて欲しいものだが…」
戦う理由がなくなる…理由がなくなる?
父は…キラは…この戦争は…?
「俺は、本当にこのまま降りていいんでしょうか?…戦争はまだ続くのに、戦える俺が…」
俺はクルーゼ大尉に聞いた。
「君の力は確かに魅力だが…君がいれば勝てるという物ではない…己惚れるな…戦う理由のない者がが戦場に出ても死ぬだけだ。」
クルーゼ大尉はそういった。
716IF アスラン:04/05/08 00:00 ID:???
「クルーゼ大尉!」
突然俺の背後から声がした。振り向くと、大柄の軍人の姿があった。
「アデス…!」
クルーゼ大尉が声をあげた。どうやら、知り合いの様だ。
「…お久しぶりです、アデス大佐」
「止めてください…軍務の上ではそういうわけには行きませんが…私にとって隊長は隊長です」
「そうはいってもな…今君の方が上官だ」
「確かに階級は私のほうが上ですが…軍人としては貴方のほうが上だと、今でも思っております」
「教えたはずだ…軍人は規律を護らねば生き残れないと」
「ハ…そのとおりです!」
アデス大佐は敬礼をした。
「……やはり、わかっていないようだな、アデス」
クルーゼ大尉は微笑した。
「懐かしいものです…グリマルディ前線のとき…あの時はユーラシアとの複合軍で、ゼルマン艦長と
 隊長が居て…実戦経験の少ない私は、ずいぶん心強かった物です」
「なに…君の働きはすばらしかった…今の地位がそれを証明している」
「いえ…私のようなものより…本来なら隊長のほうが…」
「士官学校を主席で卒業した君と私のようなパイロット上がりでは…昇格の早さが違って当然だ…もっと自信を持ち給え…アデス」
「…ありがとうございます」
…戦友か。
しかし、こんなクルーゼ大尉は初めてだな…。
717通常の名無しさんの3倍:04/05/08 00:01 ID:???
またageてるし…連休ボケスマソ
718通常の名無しさんの3倍:04/05/08 10:41 ID:???
乙です!
アルの勝手な都合でこの世に作り出され、そうやって勝手に作っておきながら
父親ともいうべきアルに「出来損ない」と捨てられたラウの虚無と絶望が
本編のラウ=ル=クルーゼを構成しているのなら、IFのラウはどんな過去を経て
今のクルーゼ大尉になり至ったのだろう。ほんの少しでも、ほんの一瞬でも、
彼が心から幸せだと感じることのできる時間が存在していたならいいな、と
そんなことを考えながら拝読しまスタ。

感想ウザ?    スマソ。
719通常の名無しさんの3倍:04/05/08 23:17 ID:???
感想?
720通常の名無しさんの3倍:04/05/09 13:25 ID:???
とにかく乙。
721通常の名無しさんの3倍:04/05/09 18:28 ID:???
ぶっちゃけいうと次に期待。
話し的には中継ぎみたいですから大変でしょうけど待ってます。
722通常の名無しさんの3倍 :04/05/10 20:28 ID:???
>>718
こっちのクルーゼは、歳相応にじいさましています。
お稲荷おいしかったといわれて喜ぶ様はまさに日向ぼっこしている老人。
あーこういう歳のとり方したい。イイヨイイヨー。
723通常の名無しさんの3倍:04/05/13 00:08 ID:???
IFマダァ〜(AA略
724IF …:04/05/16 23:27 ID:???
経過報告 一ヶ月目

連合の高官の息子と接触することに成功。
報告の通りの性格であり、マニュアルにしたがって対応。
親しい関係を築くことが出来た。
以後は、彼を足がかりに情報を入手することが出来るだろう。

経過報告 ニヶ月目

先月報告した息子と共に、目標である連合の高官に接触することとなる。
どうやら、好印象を与えることが出来たようで、個人的な会話もすることが出来た。
自宅のセキュリティは万全で、ここから情報の入手は難しいと思われる。
やはり目標の息子を利用すべきと思われる。
725IF …:04/05/16 23:27 ID:???
経過報告 三ヶ月目

情報屋から入手したデータを元にモルゲンレーテに潜入。
連合のモビルスーツ開発の現場を目撃。
以前から入手していたデータを含め、詳細な情報を作成。
ムウ=ラ=フラガ隊長にまわるように工作を行う。

経過報告 四ヶ月目

ヘリオポリスが崩壊、偶然にも私のポッドが故障し、
連合軍の新鋭戦艦アークエンジェルに収容される。
アークエンジェルのデータを入手することは困難であるが、出来る限りの
データをそちらに送る。
また一つ興味深い情報を手に入れる。
連合のモビルスーツ、「イージス」の搭乗者はコーディネイターであり、
しかも、その名は国防委員長の子息、アスラン=ザラとなっており……
その経緯と詳細については、添付ファイルに記載する。
726IF …:04/05/16 23:28 ID:???
経過報告を小型端末に入力したその影は、
誰にも見つからぬように端末を隠すと、
何食わぬ顔で、部屋を後にした。

「男は馬鹿なんだから…」

影はそっとつぶやく。

それは、嘲笑か、それとも罪の意識か。
727IF ナタル:04/05/16 23:29 ID:???

「攻撃ですか…!?」
「ええ」
アズラエル隊長は、平然と言った。
「しかし、第八艦隊と交戦するとなれば、我々もそれ相応の戦力と犠牲が必要になります。…我々の現状の戦力では!」
「ヴェサリウスとローラシア級が二つ、それにジンが11とブリッツ、バスター、ストライク…十分じゃありませんか?」
「…たしかに、MSならば可能かもしれませんが…賭けのような物です!」
私は、アズラエル隊長に言った。
しかし、隊長は、やれやれと言った表情で、全く聞こうとしない。
「確かに…艦隊戦をするなら、この戦力じゃちょっと足りない…
 でもね、MS戦闘の基本は数や火力じゃない、その高い機動性を生かした奇襲と遊撃なんですよ?」
子供にモノを教える様に、アズラエル隊長は言った。
「…ハ」
確かに、アズラエル隊長の主張は正しかった。
敵軍の兵器に機動性で勝るMSを使った戦闘では、従来の集団戦法より個々の機動性を生かした遊撃戦法の方が有効である。
しかし、それはパイロットに負担をかける戦い方でもある、こちらの被害も考えれば、決して最善の策とは言えない。
「…ジェレミー=マクスウェル、あの機体を作らせた人が、第八艦隊の指揮を採っているんですよね…?
 ならその時節が正しかった事を、MSの有用性をもって証明してあげますよ…」
アズラエル隊長は含みのある笑みを浮かべると、ブリッジから離れようとした。
「隊長…どちらへ!?」
「僕もシグーで出ます、艦の指揮、任せましたよ」
「アズラエル隊長!」
アズラエル隊長はそう言うとさっさとブリッジを出て、MSデッキに向かってしまった。
「指揮官が…出撃?…あの男は…!」
私は思わず口に出していってしまった、部下がこっちを見ている。
「…総員、第一戦闘配備、MS搭乗員はコクピットに!」
私は、声を張り上げて指示を出した。
728IF アズラエル:04/05/16 23:30 ID:???
「アズラエル隊長の機体…データはディンにも使われたんだろ?」
「ああ…この機体の機動性…素晴らしいな」
「木星の重力を想定しているらしい…凄いセッティングだ、特にブーストが」

ブリッジにつき、シグーのコクピットに入る。
「いいですか?艦長さん、MAには気をつけてくださいね、ジンにはそちらを優先させてください。
 Gシリーズはとにかく敵艦を叩くように…PS装甲があればCIWSは完全に防げます。
 それから、補給がなによりのネックです、ローテーション、もう一度確認しておいてください。」
バジルールにもう一度指示を出す。
彼女は優秀だが、頭が固いのが困り者だ。美人だけど性格もキツイしね…。
やっぱり、コーディネイターには優等生、エリートタイプの人間しかいないんですかねえ。
「アズラエル隊長!」
…キラ=ヤマトから通信が入る。
「今回の作戦、僕に前衛を任せてはいただけませんか?」
普段ならば戦闘にあまり乗り気ではないキラがこんなことを言い出すとは意外。
サイ=アーガイルの事が原因だと僕は思ったが…イージスを逃した自分にその責任があると考えているんだな…
まあ、上手くいったってことかな…
そして、できれば自らの手でイージスを撃とうと。
「わかりました…任せます。」
「…ありがとうございます!」
ランチャーストライカーを装備した、ストライクが出撃した。

フフ…しかし、面白いことになったものです。
GARMとZAFT…それぞれこの戦争の根源に深く関係のある二人の少年…
しかも互いに親友と認め合った者同士が、戦うというのですから。

「フフ…最高ですね…戦争ってヤツは…アズラエル、シグー出る!」
僕はシグーを出撃させた。
729IF イザーク:04/05/16 23:57 ID:???

母上が、船を下りないと、俺達に一言告げた。

「降りない…?なぜですか?」
「それが私の役目だからだ…」
「しかし、母上は!」
「元々軍属のような物…肩書きがつくだけよ、イザーク」
母上は、俺の肩に手を置いた。
「私がいてもいなくとも、戦況には関係ないだろう…だが、私がやめてもやめなくても
 戦争は続いていくのだ…なら、私も出きる事をしたい。 イザーク…地球では元気で」
母上は、そっと俺の頬に口付けした。
「皆、イザークをお願いするわ…ここまで協力してくれて、ありがとう」
そして、母上は去った。
730IF アスラン:04/05/16 23:58 ID:hZGNe7kK

ランチに乗りこんだ。
これからこのランチはメネラウスに移り、俺達はそこに搭載されているシャトルに乗りかえる。
「やっと…降りられるのか」
座席につくと、皆ため息をついた。
「忘れものとかしてませんか?ディアッカ?」
「…あのな」
民間人たちも、仲間たちも、皆穏やかな顔つきになっている。
だが、イザークだけは浮かない顔をしていた。
「どうかしたの?イザーク」
「え、ああ、なんでもない」
なにかあったんだろうか?
エザリア委員が残る事を気にしているのかもしれない。
「…」
窓からぼんやりランチの外を見ていた。

「え…?」
メカニック達が急に慌しくなった。
そして、警報が鳴った。
731通常の名無しさんの3倍:04/05/17 06:17 ID:???
IF職人さんいつも乙カレです。
も、もしかして経過報告のは不例…?
彼女はナチュじゃないのかな、相変わらず驚かせてくれます。
(前回のサイで驚いたがまさかこう来るとは)
本編で絡んだ男女は、物語でも絡むようですが、いったいここからキラと
どう絡むのか?あんま想像つかん。
ラクスはオーブの…?イヤハヤ、楽しみにしてます。
イージスの戦い方には燃えたわ。がんがってください。
732通常の名無しさんの3倍:04/05/17 06:53 ID:???
733通常の名無しさんの3倍:04/05/17 15:02 ID:???
不思議なことに、IF職人さんの戦闘シーンの方がアニメより面白いので、今からワクワク。
734通常の名無しさんの3倍:04/05/17 16:47 ID:???
最近キャラの言いまわしがΖチックというか…富野チックに感じる。
735通常の名無しさんの3倍:04/05/17 18:18 ID:???
ブーストで藁田
職人さん、昔からあのスレ見てたんだね
736通常の名無しさんの3倍:04/05/17 18:37 ID:???
いや、ハーフコーディでもいいんじゃない?
そのほうがフレイの性格が生きるような気もするし。
737通常の名無しさんの3倍:04/05/18 04:32 ID:???
>>736
うん、ハーフコーディもいいんじゃない?
作家さんは何もいっとらんが(笑)
つーかコーディだと、原作でのキラの位置に遺作がくるのか。

今日再放送見てたら、イージスがまともに戦ってたよ。
738通常の名無しさんの3倍:04/05/18 17:17 ID:???
 ‖
\日/
◇;・∀・> 「…なんでこっちが本編じゃないんだろう…」
( つ目O
と_)_)
イージス

\目/
[0:*゚甘゚]  「痔じゃなくてミリィたんがパイロット…ハァハァ」
( つ旦O
と. .). .)
バスター

739通常の名無しさんの3倍:04/05/19 22:39 ID:???
まああれだ、じゃんけんの「後出し」みたいなものだから、
とはいえ素人でもこれだけの話が書けるんだから製作現場にはもっといいネタが転がってただろうに…
740通常の名無しさんの3倍:04/05/23 03:45 ID:???
ハーフコーディって設定あったっけ?

ナチュ×ナチュ+遺伝子操作=コーディ

コーディ×コーディ=第二世代コーディか?

この理屈だと遺伝子操作しなくてもコーディからは
もうナチュラルは生まれないことになる。
操作された遺伝子しか受け継がないとはいえ
操作無しならコーディとは言えないような気もするが。
741通常の名無しさんの3倍:04/05/24 22:36 ID:???
ナチュ×コーディ=ハーフコーディ
742通常の名無しさんの3倍:04/05/24 23:26 ID:???
TVのストーリーの上では、ナチュ×コーディもコーディ×コーディも、二世代目のコーディー
小説のアストレイBでは、ナチュ×コーディナはチュラルに戻っていこうとするコーディー
的な表現じゃなかった?
743通常の名無しさんの3倍:04/05/25 17:26 ID:???
コーディ×コーディだと、遺伝子がある程度ランダムに混ざってしまうので
生まれてくるのはコーディであるといえるかどうか微妙じゃないかと、今思った。
744通常の名無しさんの3倍:04/05/25 17:38 ID:???
更に思ったが、コーディがどういったものなのかにも寄って来るんだろうね。
コーディってのが
「遺伝子操作して、あらゆる意味で理想的な、『すっげえナチュラル』を作ってみました!」
ってなもんなら、ナチュラルと同じ仕組みの生き物を、効率よく再構成してみましたってなもんだから
コーディ×コーディ=コーディかどうかは怪しいもんだ。
コーディ×コーディ+遺伝子操作=コーディってなことになるだろう。

でもコーディってのが
「遺伝子操作して、体の仕組みをちょっと作り変えて、『なんかすっげえ生き物』を作ってみました!」
ってんなら、もはやナチュラルとは違う生き物だから、遺伝子操作で付け加えられた新たな形質を遺伝させることは不可能じゃないだろう。
そーすっとコーディ×コーディ=第2世代コーディになってもおかしくない。
でも、そうするとコーディ×ナチュラルの場合、近縁ではあるけれども違う種類の生物どうしということになる。
イノシシ×ブタ=イノブタ
ライオン×タイガー=獣神サンダーライガー
みたいなもんで。
つーと、なんか悪影響が出るんじゃないかって、心配になって来るな。
例えば、ラバには生殖能力がないみたいな。
745通常の名無しさんの3倍:04/05/25 17:52 ID:???
このスレは新シャアの良心だな。
それこそ新シャアが出来てからずっと。
746通常の名無しさんの3倍:04/05/25 17:56 ID:???
>>744
コーディネーターって、宝くじの番号偽造して、はずれを当たりにしてしまう
程度のことでしょう。頭脳とか身体能力とか美貌とか・・・都合の良い部分
だけ遺伝的に最高な形質が出現しているだけで、別の生き物とはいえない
かと。

ただ、さすがに種われとか入っちゃうと別の生物という分類も考えられるない
こともないけど。

たぶん、遺伝学的な形質をどうこう論じるよりもエスニック的な解釈で、
・コーディネーター同士の子供は、コーディネーター
・コーディネーターとナチュラルの子供は、ハーフコーディネーター
と分類されると考えるのが一番自然なのではないでしょうか?
747通常の名無しさんの3倍:04/05/25 19:08 ID:???
>>746
その、頭脳とか身体能力とか美貌とかが、ナチュラルと同じ方法で、それをより効率よくした形で実現されたものならば、あなたの言うとおりだと思う。
(ただその場合、コーディ同士が子を設けるときも遺伝子操作を導入しないと、
代を経るごとにコーディの優位性が失われていく可能性がある。天才の子供は天才たあ限らないし)

でも、例えば
「優れた知能を実現するために、神経伝達物質に改良を加えてみました(はあと)」
とかいったやり方だと、ハーフコーディがどんなもんになるのか、見当がつかない。
コーディの優位性が薄まった形で出るだけかもしれないし、優位性がまったく失われてしまうかもしれない。
また、思わぬ影響が出るのかもしれない。
先にあげた神経伝達物質の例を挙げると、異なる神経伝達物質を使う生物同士が子孫を残すことで、頭ん中がどんなになっちまうのか、見当もつかん。
逆に、ハーフコーディは何らかの身体的ハンディキャップをおってしまうってのも、作劇上は面白いかな、などと思ってみたりするわけでありますw

まあ、コーディがどういったものなのか、たいした情報もないので、どちらとも取れますな。
748通常の名無しさんの3倍:04/05/25 19:20 ID:???
身体的特徴についての考えはいろいろあるだろうけど、親がコーディとナチュなら立場的にヤバイと思うのは俺だけ?
749通常の名無しさんの3倍:04/05/25 19:22 ID:???
>>749
俺もそう思う。
あれだ、黒人と白人のハーフが双方から差別されちゃうみたいな感じか?
750749:04/05/25 19:22 ID:???
あ、ごめん。
>>749じゃなくて>>748ね。
751通常の名無しさんの3倍:04/05/25 22:41 ID:???
>>748
両親がナチュで子がコーディも問題アリだよな。
2話のキラ状態。
752通常の名無しさんの3倍:04/05/26 00:26 ID:???
>>748
そういえば以前、ハーフコーディー疑惑の出たナチュキャラがいたな
753通常の名無しさんの3倍:04/05/26 15:40 ID:???
あんま日記じゃないけど投下しても良い?・・・今更か?
754通常の名無しさんの3倍:04/05/26 17:27 ID:???
>753
やっちゃえ やっちゃえ
755753:04/05/26 18:50 ID:???
コーディ話にからめて投下させていただきます。
問題あったら突っ込んでください。
756マーチンダコスタ5.9:04/05/26 18:53 ID:???
彼女の庭園は明るい光と穏やかな春の風、童話から抜け出したような青い鳥がまた雲間を切って空を舞い、咲き狂う薔薇の香りに満たされていた。


「お時間です、ラクス様」


マーチン・ダコスタは沈黙に声を落とした。薄桃の滑らかな髪はびろうどのように若草に混じり、そのしゃがんだ背はずいぶん幼く感じる。当然だ、と彼は思い直した。彼女はまだ十六のこどもなのだから。
757マーチンダコスタ5.9/2:04/05/26 18:56 ID:???
「まだですの、もう少し。時間はありますでしょう?」
「しかし」

早いに越したことはない。ニュージャマーキャンセラーを搭載した新型のモビルスーツの奪取。
それを策謀した罪を、彼女は問われているのだ。こうなったのは自分の落ち度である。
隠しカメラのひとつを、見落としていたのだ。存在に気付いたときは、既にキャットウォークに
ラクス・クラインはいた。彼女が連れた経歴不明のコーディネイター、『キラ』と並んで。

もともと無謀な計画だった。人員が足り無すぎる。と同時に、ラクス・クラインにはまだ
統率力に欠けていた。プラント市民を癒してきた聡明な歌姫も、指揮官としての力量
はひよっこである。そして参謀役である自分もまた、経験は浅いと言えた。
そしてもうひとつ言うならば、シーゲル・クライン元議長は、
この奪取計画に難を示していたのである。リスクが大き過ぎると。
758マーチンダコスタ5.9/3:04/05/26 18:58 ID:???
「リスクを顧みている場合ではないのです、お父様」

あの時。毅然と父へ意見するその姿を、ダコスタは見ていた。
シーゲルは、ひどく悲しそうな瞳をしていた。

「娘よ。我々は、第三勢力になりたいわけではない。武器を取りたいわけではないのだよ」
「今は必要なのです、力と、そして平和を願う信念が。わたくしにはそれを得る術があります。
 どうかご賛成くださいませ」
「聡い娘よ。お前の判断が、そうせよと告げるか?」

シーゲルは苦渋の表情で問う。すると、ラクスは花のように微笑んで、言った。

「いいえ。わたくしの魂が、そう呼びかけるのです。剣を取れ、と」
「そうか」


シーゲル・クラインが消息を絶って二日だった。娘にすらその場所を告げず。
我が身の危険を感じたのだろう。逆賊として、クラインは穏健派筆頭から、
一気に追われる身へと転落した。シーゲルには、解っていたのだろうか。
まもなくここも占拠される。もう行かなくてはならなかった。早いに越したことは無いのだ。
759マーチンダコスタ5.9/4:04/05/26 19:00 ID:???
「ラクス様」

またダコスタは名前を呼んだ。せかすように。するとふわりと彼女が立ち上がり、
此方を向いた。動作の度にする甘い香りは、薔薇の匂いだったかもしれない。
彼の嗅覚は麻痺して判らなかった。ただ、早くここを去りたい。
宝石のような紫の瞳を見ないようにしながら、彼は問いかける。

「何をなさっていたのですか」
「芝生を触っていました」
「はぁ…」

場違いに間の抜けた声を上げてしまう。
はぐらかすような彼女の言葉は、いつだって答えなのかそうでないのかわからない。
ただ彼はその瞳に未来と、平和を垣間見たのだ。でも今は視線を逸らしたまま、
彼は棒人形のように立ち尽くしている。その困惑の色を取って、彼女は笑った。

「わたくしが生まれ育ったお庭ですわ。あの夕日も、この芝も、あの雲も、海も、
星の数も、すべてが何一つ、変わらない場所。変わらないというのは、美しいことですわね」
760マーチンダコスタ5.9/5:04/05/26 19:02 ID:???
「そうでしょうか」
「そうですわ。わたくしたちは人のみを進化させ、その瞳の色すら思いのままに
変化させながら、統制され、変化のない景色を愛します。そうしたら、おかしい
ですわね。わたくしのような顔をした子供が、たくさんいるのだそうですよ。以前
幼年学校にお邪魔したときに、わたくしと同じ髪、同じ瞳、おなじ肌の色の子を
見ました。そのお子さんのご両親は、わたくしの歌が好きなんだそうですの。
声もおなじにしたかったけど、上手くいかなかったと、悔しがっておいででしたわ」
「……何を仰っているのです?」

太陽が海へと近づいていき、あたりは黄金色につつまれていく。
薔薇が血に染まったように赤く色を変えていく様に、何か吐き出したい衝動に駆られる。
それが何かわからないが、もしかしたらこの少女もまた、おなじ気分かもしれない。

「思えばわたくしがわたくしである意味を見出すのに、随分と時間がかかりましたわ。
そしてやっと掴むことが出来た今、この場所を去らねばならないなんて、悲しいことですわね」

ダコスタは言葉を失った。彼にとって、いや『彼ら』にとって、ラクス・クラインは類まれなき
希望の歌姫であり、唯一無二の存在だった。若年にしてその聡明な頭脳は推し量るに優しくはない。
それなのに一体彼女は何を言っているのだろう。ダコスタは唇を噛んだ。立っているのが辛かった。
761マーチンダコスタ5.9/6:04/05/26 19:04 ID:???
「つまらないお話でしたわね。花園のほうにだけ寄らせてくださいな。
 ひとつ、『仕掛け』をしたいんですの」

悪戯っぽく目を細めると、そのまま少女は彼の脇を通り抜けて行ってしまう。
今度こそ油断ならないと、慌てて襟を正しながら若き参謀は、その後を追い駆けた。


そこは薔薇の森のようだった。アーチを蔦うように咲く薔薇は、色は同じだが少々
品種が違うようだ。むせ返る香りを久々に知覚させられ、彼の呼吸すら阻めた。
762マーチンダコスタ5.9/7:04/05/26 19:05 ID:???

「よく手入れされていたのですね」

ダコスタがぼそぼそと呟くと、ラクスは嬉しそうに顔を上げた。

「ええ。大事にしてましたもの。温室の花々も好きですけれども、やはりここの薔薇たちが
 一番のお気に入りですわ。アスランも誉めてくださいました。よくここでお茶をしたんですの」
「アスラン…アスラン様が」

ザラ、と彼の姓を呼ぶのを留めたのは、彼なりの配慮だった。遠くない未来に、彼女の姓
になるはずだった。そしてもう、二度と得ることの出来ない未来だ。

「キラも、誉めてくださいました。綺麗だと。わたくしのようだと」

ふ、と彼女は息を漏らした。自嘲のため息にも感じる。曇る表情に彼が言葉を失ったとき、
彼女のその手のひらに、ピンクの球体が飛び乗ってきた。

『ハロー』
「まぁ、ピンクちゃん。来ましたのね。偉いですわ。これからあなたに、一仕事して
 貰わなくてはなりませんの。お願いできます?ピンクちゃん」
「……あの、ハロですが?」

脱力しきった顔で、ダコスタが問うと、ラクスはええ、と頷いた。

「わたくしの賭けですわ。わたくしの思いが通じたのなら、きっと、叶います。
 さぁ、ピンクちゃん。ここの根っこの穴に、隠れているんですよー?」
『ハロハロ!ラクスー。ゲンキ?』
「ええ、元気ですわ。あなたも、元気で」

763マーチンダコスタ5.9/8:04/05/26 19:07 ID:???
アーチを抜けた時、もう太陽は水平線へ沈もうとしていた。17時26分36秒ちょうど。
あと3分24秒で日没である。ダコスタは腕時計で確認した。タイムリミットまで、あとそれだけ。

「最後の、夕焼けですわ」
「ええ」
「ダコスタさん。髪留めを持ってきてくださる?あそこの机に置いたままでしたわ」

ラクスは窓の開いている部屋を指差した。

「わかりました」

ダコスタは踵を返し、テラスへと向かった。
ドアを開けると、部屋の中の空気は冷え冷えとしていた。空調を切ったせいだろう。
そしてダコスタは、何も無い机に両手をついて、暫くを待った。


日が沈んだ時に、彼は彼女の後ろに立った。歌姫はゆっくりと、バルコニーの柵から手を離した。
764マーチンダコスタ5.9/9:04/05/26 19:08 ID:???
「沈んでしまいました」
「ええ」
「髪留めはありましたか?」
「いえ、見つかりませんでした」
「そうですか。なくなってしまったのですね」

夜が迫っているせいで、よけいに白い顔が青く見え、微笑みは弱弱しく感じられた。

「ラクス様、あなたは我々の希望なのですよ」
「わかっていますわ。わたくしがすべきこと、未来。それがわたくしの魂が呼ぶ
 ものならば、わたくしはそれに従いましょう」
「はい」
「コーディネイターとしての未来を、わたくしの細胞が、遺伝子が導くのですわ。
 そして、キラを信じます」

「キラ。あなたとまた、会うために」

ラクスは囁いた。まるで秘め事のように。その姿に彼は、相反する二つの姿を垣間見た。
少女としてのラクス・クラインと、指揮官としてのラクス・クライン。どちらもおなじ人間であるはずなのに、まるで違っていた。

765マーチンダコスタ5.10/10:04/05/26 19:10 ID:???
車の中、彼女は渡された髪留めで豊かな髪をまとめ始めていた。

「綺麗ですね」

柔らかな質感を持つそれに、ダコスタはつい言葉を漏らした。
するとラクスは驚いた表情を少し浮かべ、手を動かしながら柔らかく答えた。

「ありがとうございます。でもわたくし、昔はこの色が嫌いでしたの。
 一度、黒く染めようとしたことがありますわ。マルキオ様のお話を聞いたとき。
 この色はどこまでも美しいけれど、人の業の結晶なのかと思って。お気に入りだった
 肌も目もすべて、つくりもののような、部屋に揃えた人形のような気がして。自分が
 何者であるかと学習すればするほど、苦しくてたまらなかった。けれど今は、好きですわ」

胸が詰まり、ただ、なぜ、と小さくダコスタは聞いた。

「この色が好きだと、言って下さったから」

誰がとはラクスは言わなかった。しかしダコスタには解ることだった。『キラ』は彼女が
はじめて、自分の意思で隣に立った人物だったのだ。

「わたくしはコーディネイターなのです。そしてラクス・クラインなのですわ。
 ね、ダコスタさん。もう着きますかしら?」
「あと2分ほどです。ポスターが見えてきましたね」

766マーチンダコスタ5.10/11:04/05/26 19:12 ID:???
ラクス・クラインは舞台上の灯りに照らされていた。崩れた壁は戦場を思わせる。
澄んだ歌声は、自らの心境を吐露するが如くの歌詞を、奏でてゆく。

たった一人の観客の気配を確認すると、マーチン・ダコスタは背を壁にあずけ、
息を吸い込んで弾を弾倉に込めた。スライドを慎重に引くと、カチンと撃鉄の
起きる音が冷えた空気に、響いた。



賽は投げられた。




            終
767753:04/05/26 19:15 ID:???
以上です。失礼しました。
IF職人さん投下までの暇つぶしになりゃ幸いです( ´∀`)
768通常の名無しさんの3倍:04/05/27 06:46 ID:???
ツマンネ
769通常の名無しさんの3倍:04/05/27 09:27 ID:???
いいじゃん!キャラの心情がモロピッタリ!
770通常の名無しさんの3倍:04/05/27 16:22 ID:???
自演乙
771通常の名無しさんの3倍:04/05/27 18:23 ID:???
サイ+デュエルの組み合わせでブレンパワードを連想するの俺だけ?
772通常の名無しさんの3倍:04/05/28 05:32 ID:???
>>767
お疲れ。
ラクスにちょっと人間味があって良かったよ。

ひらがなと漢字の使い分けや言葉使いにちょっと引っかかったけど…。
(こどもとか、足り無すぎとか)
773通常の名無しさんの3倍:04/05/28 19:26 ID:???
微妙
774通常の名無しさんの3倍:04/05/30 20:41 ID:???
乙。
775通常の名無しさんの3倍:04/05/31 01:14 ID:???
776IF バルトフェルド:04/06/02 22:13 ID:???
「どうした!?」
「これは…Nジャマー反応増大!ZAFT艦です!」
なんだと…この状況で仕掛けてくるというのか?
「第八艦隊相手にやろうってのか…ライトニ…」
「いや、違うな」
クルーゼが遮った。
「アレはムウ=ラ=フラガの隊じゃない…もっとタチの悪い相手だ…」
「なに…?」
わかるのか…?コイツは、時々妙な事を言い出すな…。
「敵機、先陣隊列を突破…機種不明、シグータイプのようです!」
「えらい動きがいいな…!」
「敵の隊長機か?」
クルーゼが言った。
「ネレウコス被弾…いえ、沈黙…あ、ご、轟沈!」
「なに!?」
敵機が高速で艦に接近したかと思うと、一瞬で艦を沈めた。
シグータイプが道を開くと、後部から三機のMSが続き、次々と艦を落としてゆく
「ストライク、ブリッツ、バスター、シグータイプに続きます!」
「やはりGを使ってきたか…!」
戦闘開始から六分と経っていない…がすでに五隻の戦艦がおとされている。
…第八艦隊もあれ相手じゃ分がが悪い・・・ただではすまないか…
「ジンは振りきれてもGとあの機体は問題だな…わたしが出る」
クルーゼが言った。
「…できるのか?」
「やるだけやるさ…」
クルーゼは言いきる。流石だねえ、エンディミオンの鷹。

「艦長、メネラウス、マクスウェル提督から通信です!」
777IF バルトフェルド:04/06/02 22:13 ID:???

ジェレミー=マクスウェル提督は俺達にこのまま降りるよう言った。
「ザフトが大規模作戦を行うという情報も入っている。直接アラスカにアレを届けてもらいたい
 わずかながらの補給と人員で悪いとは思う…だが、頼む」
「了解しました、この艦、必ずアラスカまで届けます!」
「突入時には無防備になる…敵はそれが狙いだろう…だから我々が一機も通さん、意地にかけても!」

メビウス=ゼロのクルーゼと通信が繋がる。
「クルーゼ…降下シークエンスのフェイズ3までには戻ってこいよ」
「近づく敵を牽制するだけだ…問題ない。
 そちらこそ…戻ってくるまで落ちるなよ…ラウ=ル=クルーゼ、出るぞ!」

純白のメビウス=ゼロが発進した。

「ダコスタ、降下できるのか?」
「やったことないんだからわかりませんよ。」
「おいおい…アイマン、オロール、ダコスタは頼りにならん、そっちが頼むぞ」
「了解、ダコスタ曹長よりは働いて見せますよ!」
「お、おいミゲル…!」

大気圏降下か…振りきって見せるさ…
「…大丈夫よアンディ、クルーの皆がついてるワ」
「心配してないさ…あと、ここは軍艦だ。」
「ハイ…大尉」
クルーの皆が配置につき、アークエンジェルが降下体勢に入る、だが…
「艦長!モビルスーツ…アスラン=ザラから通信です!」
「…なんだと?」
778IFキラ:04/06/02 22:15 ID:???
「…!」
キラのストライクは、連合の艦を回り込む様にロールする。
「か、艦長!…上です!」
「何い!?」
キラのストライクが、連合艦に向けて直上から、インパルス砲アグニを放った。
アンチビーム爆雷も効かない至近距離である。ビームは連合艦を貫通した。
「…一つ!」
連合艦が爆発する。

「あの白い奴…化け物か?」
「敵に回るとは…やっかいな!」
モビルアーマー・メビウス三機がストライクに攻撃を仕掛ける
「ン…!」
メビウスはすれ違いざまにミサイルを放った。
ストライクの頭部のイーゲルシュテルンはすぐさまそれに反応し、迎撃した。
「…この!」
ストライクがすれ違ったメビウスを追撃する。
キラのストライクも加速した、だが単純な推力はモビルアーマーの方が上である。
メビウスの編隊はストライク一度を引きはなすと、フォーメーションを組んで攻撃を仕掛けてきた。
「モビルアーマー乗りを舐めるな!」
「…グ!」
連続して放たれる攻撃、さすがのストライクも回避しきれず、肩に敵の弾をかすめた。
「……モビルアーマーなんかに!」
キラは、腰に付けられたアーマーシュナイダーを装備した。
「無傷…あれが…噂の装甲か、だが頭とかに当てりゃ!」
メビウスはもう一度攻撃を仕掛けるため、反転しストライクへと向かった。
779IFキラ:04/06/02 22:16 ID:???
「…地球軍、ナチュラル…アスラン…」
キラは、戦いが始まってから、自分の体が熱くなっているのを
イメージだけでなく、感触として感じていた。
「…!」
敵の動きが、見えるようになる。

…ズバアアア!!!
「え!?」
メビウスがストライクとすれ違った瞬間、機体は胴体を二つに引き裂かれた。
「…!」
キラは、熱くなっていた。
それと同じに恐ろしいほどに冷静になっていた。周りの事全てが手に取るようだと、キラは感じていた。
「…そこだ!」
「…あ!?」
連合兵士はメビウスが被弾した瞬間も、爆発する瞬間も気がつかないまま絶命した。
キラがロックオン無しで肩のミサイル…ガンランチャーを射出したからだ。
780IFキラ:04/06/02 22:20 ID:???
「…うおおおおおおお!」
ズガガガガガガ!!
キラはモビルアーマーに、ガトリング銃の雨を降らせた。
ランチャーストライカーの肩に装備された120mmの大口径対艦バルカンだ。
装甲が引き剥がされ、十数機のメビウスが次々に爆発していく。
「次!」
キラは続けざまに艦へと突貫した。
「二つ!」
アグニで豪快にを連合軍艦を貫く。
「三つ!」
ガンランチャーをブリッジに叩きこむ。
「四つ!」
イーゲルシュテルンで弾薬を誘爆させた。
「…五つ目…!」
弾薬が少なくなっている、そこでキラは無駄弾を撃つのをやめ、
艦に突っ込んだ。PS装甲が機関砲をはじき、無傷で艦に取り付く。
「…ああああああ!」
アーマーシュナイダーをブリッジにつきたて、そのまま艦橋を引き裂いた。
艦が爆発する。

「…キラ?凄い・・。」
ミリアリアは驚愕していた。
戦闘開始六分にしてキラは五隻の戦艦…そして実に千人以上の生命を宇宙に散らせていた。
781IF トール:04/06/02 22:20 ID:???

連合艦の前に、突如としてブリッツが現われる。
ミラージュコロイドを解除したのだ。
「うわああ!」
「へ…死ぬぜ…俺の姿を見たら死んじまうぞ!」
ブリッツは、グレイプニールで連合軍艦の艦橋を握りつぶした。

「トール!一人で突貫しないで!ブリッツは乱戦に向いてはいないのよ!」
「心配すんなって…いくぜミリィ、キラや隊長においてかれちまう!」
「もう…、無茶はしないでね!」
ブリッツとバスターは第八艦隊の隊列を、次々に突破していった。
782IF トール:04/06/02 22:21 ID:???

「このおお!」
バスターは砲を合体させ、超高インパルス超射程狙撃ライフルを放った。
連合艦がビームに貫かれ、爆発する。
「どけどけ!雷神さまのお通りだぜ!!」
ブリッツはその高い運動性を生かし、母艦をなくしたモビルアーマー達を
なぎ払う様に次々と落としていった。
遠距離と近距離、バスターとブリッツ、二つの機体のコンビネーションは見事な物だった。

やや大型の連合主力戦艦へと、二機は向かう。
「ミリイ!援護たのむ!」
「オッケー!!」
バスターの両肩のミサイルをミリアリアが放った。
「回避しろ!」
対峙する連合の艦長が叫ぶ。
「だめです…間に合いません!」
そのまま回避しきれず、いくつものミサイルが艦に命中し、艦は沈黙した。
「バスター…まさに暴風…破壊か……ああ!?」
目の前の光景に連合艦長は恐怖した。
なぜなら、ブリッツが宇宙の闇から亡霊のごとく浮かび上がったからだ。
「生き残った奴は覚えてやがれ…、俺はザフトの黒い雷神、トール=ケーニヒだ!」
ランサーダートが艦に突き刺さり、装甲内部で爆発した。
783IF アスラン:04/06/02 22:24 ID:???
「逃げるのか?」

俺は、逃げてなんかない。
戦うのが嫌だったんだ。
父は俺を無理やり戦場に出した。
俺はわけもわからないまま生き延び続けた。
戦場で多くの仲間が死んで、俺も殺した。
だから嫌だったんだ…。逃げてなんかない。

…なのに、何故、俺はこんなにも迷ってる?
俺は、何故…。

「「それは、父さんが殺したもいっしょじゃないか!!」」

俺は…何を…考えている?

「「 …父さんは!俺を駒としてしか見ていないんだ!」」
「「…お前は出来るだけの力がある!
 多くのコーディネイターの中でも唯一人の存在なのだ!!」」
「「そんなの…そんな事にこだわるから、母さんは撃たれたんだ!」」
「「……ア……アスラン…貴様!」」

…違う、そんな事関係ないんだ、関係ない…俺は…。
784IF アスラン:04/06/02 22:25 ID:???

ザフトが攻めてきたらしい、第八艦隊が守っていると言うのに…。
艦内の様子がますます慌しくなる。
「…大丈夫かな、無事に地球まで行けるのかな?」

…俺は…やれるだけの力があるんだ…

なのに…俺は地球に下りて、何食わぬ顔で生きようとしてる。

「くそ…ここまで来たってのに、ザフトの連中…!」
どうすれば良いのかはわからない、だが、今は…!
「アスラン!どこへ行くんですか?」
「おい、ザフトが攻めて来たって言うんだぞ!」
「…トイレだ」
「こんなときにトイレに行く奴が…アスラン!」
「…大きい方なんだよ!」
俺は駆け出した。
…あいつらは良い奴だ、俺が言い出したら、きっとまた残るとか言い出すだろうな…。
今まで…サンキュ。
785IF アスラン:04/06/02 22:27 ID:???
「おいアスラン=ザラ…なぜ戻ってきた!?」
「Gが出ているなら…仲間が無事に降りられる保証はありませんから!」
「しかし…!」
「…やらせてください!」

そうだ、それもある…それは大きな理由の一つでもあるんだが…半分は…

俺はイージスのコクピットについた。
「良いのか…?」
いいのか?俺は自分に繰り返した。

確かに、このままオーブへ、地球に下りてもなんの解決にもならないだろう。
だが、それで同胞を裏切って地球軍にいる事は・・・正しいことではない。
何より…キラと、敵同士になる。

(でも…キラが戦って、父上が戦って、アイシャ中尉やエザリアさんみたいな人もいて…
 このまま地球に下りるなんて俺には出来ない…!)

俺はイージスの操縦桿を握り締めた。
「わかった!…大気圏で戦闘での戦闘になる。高度と時間をちゃんと見ていろよ!」
「クルーゼ大尉が先行しているワ…援護を!」
「了解しました!」

カタパルトの外は巨大な地球のパノラマだった。
重力にひかれるのを感じている…違うな、近いからそう思うんだ。
「アスラン=ザラ、イージスガンダム出る!」
俺はイージスを出撃させた。
786IF クルーゼ:04/06/02 22:29 ID:???
「アスランが出た!?…わかった……フ…やはりお坊ちゃんだな、アスラン」

「アデス艦長!敵モビルスーツ接近!」
「迎撃!」
アデスが指揮する艦…モントゴメリにジンが数機接近していた。
「…モントゴメリ…アデスか!…こちらクルーゼ、援護する!」
クルーゼは、ガンバレルを掃射する。
「あ!?」
不意を突かれたジンが被弾する。
「今だ!コリントス…てええ!」
ミサイルがジンに直撃した。
「…シグータイプが隊列を…!?アスラン…食い止めろ!」
787IF アズラエル:04/06/02 22:31 ID:???

「甘い甘い…数で押そうなんて…ナンセンスですよ!」
僕はシグーを加速させると、艦隊を潜り抜ける様にした。

眼前に巨大地球をバックにしたアークエンジェルが見えた。
久々の地球だった。機体からもずっと地球の重力を感じることができていた。
木星のそれよりも、ずっとやさしい感覚がする。
「アークエンジェル…僕より先に地球へ帰れるなんて思うなよ!」
…アークエンジェルへ攻撃を仕掛けようとした矢先、レーダーに反応があった。
「…ン?」
この感覚は…!
788IF アスラン:04/06/02 22:33 ID:???
「アレは…シグーか!?」
カガリを帰した時に出てきた機体だとアスランは思い出していた。

「…アスラン=ザラ…イージスか!」
アズラエルはシグーをイージスへと向けた。
「あの機体、なんて速い…!」
イージスとほぼ同等ではないかと思えるくらいだ。
「フ!」
アズラエルのシグーが、ビームサーベルをイージスへと振りかざす。
「…ビームサーベル!?シグーが!?」
イージスはそれをシールドで受けた。
「…フ…議長閣下ご自慢の坊やですか!」
「ク!…この!!」
力技でシグーを押し返した。
「むりやりか…出力はそっちが上…面白いね。」
アズラエルは戦闘中にもかかわらず、子供のよう笑みを浮かべた。
789IF アスラン:04/06/02 22:33 ID:???
イージスは間合いを取るために隙を狙ってモビルアーマー形態に変形した。
地球に引かれている分、推力のあるモビルアーマーのほうが有利だとも考えたからだ。
「…それがイージスの変形システム!」
アズラエルのシグーはバックパックに背負っていたパーツを頭部からかぶさる様に装着した。
「フ…でも僕のシグーだって捨てたもんじゃない…!」
アズラエルのシグーは、バックパックが稼動する事によって、スラスターの位置が変化する。
地上飛行用モビルスーツディンは、このシステムを採用した。
「シグーが変形した!?」
「まだまだ簡易変形の段階だけどね…!」
アズラエルのシグーは木星の超重力を想定しているため、推力は大きかった。
MA形態のイージスにも追いつかんばかりの勢いである。
「速い!?…イージスでも振りきれないのか?」
790IF イザーク:04/06/02 22:34 ID:???
「すいません、僕ちょっと、トイレに行ってきます」
「ああ!?お前もかよ!」
「非常識だぞ…おまえら」
ニコルとディアッカは、そろってランチの席を立とうとした。
「…ちょっと…なに…?」
フレイが怪訝な顔で見ている。
「俺は…ウンコが我慢できねえんだよ」
「…僕だってもう頭が出そうなんですよ」
「……プ」
2人は、少し笑った。
「んじゃ、ちょっとトイレ行ってくるわ。」
「僕もすぐ帰ってきますから。」
二人が出て行く。
イザークは、なにもいえなかった。
791IF フレイ:04/06/02 22:36 ID:???
「イザーク…いいの?…もう馬鹿!軟弱物!いいわよ…私は降りるから!」
「フレイ!?」
フレイの思っても見なかった一言に、イザークは驚いた。
「あなた、どうせ私の為に降りるっていうつもりなんでしょ!…ママに言われたとおりに!」
「俺は…!」
「わたし、ユニウスセブンとか見て…ずっと考えてたのよ
 わたし、今までずっとなにも知らなかったって…」
「…!」
イザークは感じた。見ぬかれている。
「しかし…俺はお前を地球へ!」
「…どこにいても。守ってくれればいいじゃない…貴方が」
「…フレイ」
イザークは決心した。
そして、ランチが出発する直前、二人はそれを降りて、アークエンジェルのブリッジへと向かった。


マザコンのクセに…わたしのこと気にして…
馬鹿みたいね…あんたって本当に…
自分らしからぬ三文芝居に、フレイは軽い自己嫌悪をしていた。
792IF マクスウェル:04/06/02 22:37 ID:???
メネラウスのブリッジでは、クルーが悲鳴のような報告を上げていた。
「ロー、轟沈!このままでは!」
「…アークエンジェルはどうだ!?」
「まもなく降下シークエンスフェイズ2に移行します!」
「…ええい…間に合うかどうか瀬戸際だな…!」

「…バーナード、沈黙!」
オペレーターが、また一つ沈んだ艦の名を挙げた。
「…モビルスーツによる火力一点突破…そしてMAへの遊撃…か」
敵の指揮官はモビルスーツを良く理解しているとマクスウェルは痛感していた。
そして、いかに自軍のトップはそれを無視していたのかを…。
「このまま防戦したところで…どうなるか…!」
マクスウェルは、決意した。
「残った艦に打電しろ…ジンの攻撃がやんだ瞬間、一斉攻撃に出るぞ!」
「しかし…!それではアークエンジェルは…降下中に無防備になります!」
「このまま押しきられて負けてはなんにもならん!…陣形を組みなおせ!」
793IF マクスウェル:04/06/02 22:38 ID:???

「我々がザフトに勝っているのは火力とモビルアーマーの推力だ!」
マクスウェルは声を張り上げた。
「全艦、攻撃開始!地球軍の底力を見せてやれ!!」
連合艦隊が進軍を開始する。

ナタルはヴェサリウスのブリッジで、報告を聞いた。
「なに…敵艦隊が動くのか!?」
「はい…我々に一太刀浴びせるつもりでしょうか?」
「刺し違えてでも足つきを守る気か…チィ!モビルスーツを戻させろ!メビウスを叩かせる!」
「艦長!各機体の消耗の度合いが違います…、コレでは!」
「作戦が敵に突かれたか…アズラエルめ…だから言ったのだ!」
ナタル口から思わず愚痴が出た。
「状況は?」
「ジンは4機が補給、3機体が撃墜、5機は依然戦闘中…ですが間も無くパワーが!」
「見事な頃合だな…ナチュラルとて学習しないわけがないか…ジンの補給作業急がせろ!」
794IF サイ:04/06/02 22:40 ID:???
―――――ガモフ医務室
「状況は良くはないんだろ!行かせてくれ!」
「何行ってるんですか!まだダメですよ!」
サイは医師を跳ね飛ばしてMSデッキへ向かった。
「無理をするな!サイ=アーガイル!」
「大丈夫です…行けます!」
サイはデュエルに乗りこんだ。
「アサルトシュラウド…対艦戦ならちょうど良い!
 サイ=アーガイル、デュエル…いきます!」
ガモフからサイのデュエルが出撃した。
795通常の名無しさんの3倍:04/06/02 22:41 ID:???
あ…読む人のこと考えずに…連続で…
スマソ
796通常の名無しさんの3倍:04/06/02 23:13 ID:???
すげぇ、盛り上がりだ…
否応無しに、燃えるっ!
797通常の名無しさんの3倍:04/06/03 00:21 ID:???
一気に読んですごくわくわくしたよ。乙!
798通常の名無しさんの3倍:04/06/03 07:16 ID:???
>>790
「僕だって頭がでそうなんですよ」
ワロタ
799通常の名無しさんの3倍:04/06/07 19:54 ID:???
800通常の名無しさんの3倍:04/06/08 04:11 ID:???
あのー、ひょっとして6冊目は保管されてないんすか?
結末が気になって。
「もうあなたは用済みですわ」
滑り込む静寂。
「え?今、なんて…」
「言葉以上の意味はありませんわ、さよなら」

それだけだった。彼女が何を考えているのかさっぱり分からない。
あんなに僕のことを好きと言ってくれたのに。
ん…、そうだったっけ?
なにもかもどうでも良かった。
似ていたんだ、僕達。お互いぶつからずにごまかしてきたところが。
一緒だったのに、ずっと。
だれかを好きになるということがよく分からない。
何かをすることに興味を持つことも、趣味をもつということもよくわからない。
皆、離れていく。サイも、ミリアリアも、フレイも…
フレイ!
なんで今まで忘れられていたのだろう。
あの子は僕が守ってあげなくちゃいけないんだ。
フレイはお父さんを失った。サイとの関係も切った。
そして、僕とフレイだけだ。世界の孤独を二人だけで抱え込んで。
誰もわかっちゃくれなかったんだ、僕達のこと。
フレイはあの時会いに来てくれた。なんで今頃になって思い出したんだろう。
きっとフレイなら僕を慰めてくれる。
「…キラ」
フレイはこちらの態度をうかがうような目でこちらを見た。
それだけで腹が立った。なんでそんな目で見るんだよ、お前。
「あのね、私キラに謝りたくて」「もういいよ」
「え?」
「気にしてないから。それよりフレイの部屋に行っていい?」
「あのね…キラ、私やっぱり…」
フレイの肩が震えている。思わず手をのばした。
「やめて!」
女が、僕の手を払った。何を考えているの?君。
それじゃあ前の彼女と変わらないじゃないか。
「私、やっぱりサイのことが好きなの!だから、私達、もう会わない方がいいと思うの!」
フレイがサイのことを好きなことと、僕達が会う会わないはどう関係してるんだろう?
フレイの頬に涙が伝った。
なんだよ。なんでお前が泣くんだよ。そもそもお前が僕を騙して、それが始まりで…!
僕はフレイの胸に頭を埋めていた。
「フレイ、いなくならないで…お願いだから…!」
本心だった。その時は心からそう思ったんだ。
フレイの両手はだらんと地面に引っ張られていた。まるで死体のようだと僕は思った。
「ここであんたをなぐさめたら私はまた同じになる。もうあんたとは会わないわ」
一方的にそう言ってフレイは踵を返して廊下を走っていった。
さっきよりもっと激しく泣いているようだった。

僕は最初から最後まで分からなかった。
803通常の名無しさんの3倍:04/06/11 12:38 ID:???
804通常の名無しさんの3倍:04/06/11 13:06 ID:???

久々にif以外の日記 キターーッ

if職人さん、日記職人さん、いつも楽しませてくれてd

805通常の名無しさんの3倍:04/06/16 21:51 ID:???
age
806通常の名無しさんの3倍:04/06/18 19:32 ID:???
久しぶりに来てみたら・・・IFのトール、ディアッカの元設定をなぞる性格の変わり様に萌え
807通常の名無しさんの3倍:04/06/22 20:38 ID:???

              ,. ‐'" ̄``´ー-      \、
            ,.-''´                `ヽ 、
            ,!`` ヽ、                     ヽ
          ,. '´ ヽ、  \                |
         ,.' ,.-'" ゙\   ヽ      ヽ          l
         ,' .'    ,. 'r`''"''゙゙ヽ        'i     ,  、. l IFのクルーゼはこのイメージか
        く    ,' !       ヽ       ,!    ,r_'‐ '、ノ
         ヽ、.l !; |       `ヽ、   ノ'、   |=;i   )  __
         ,. ' l |,l、l.,,__ 、  ,. _,..ュ .ハノ-'i  ,   !^'|  lー‐"'ー-z_
          {  '、!゙ヽ、゙'''''''''''''''''''''''''ノィ; ;;;ノ _ノ  |ノノ  ` 'i    `丶-
         ,:ゝ、.、 '!. ;;;;;;;;;;;;;;r-、;;;;;;;;;;;;;;; ;; フ''ノ   |'´     )
      ノ'"´  `'i ヽ..,;;;;;;;;;ノl ヽ ----‐'´r'    l.    、(´
      ;´      |  ヽ、 丶 _      ヽ    ヽ ,.  }'!`´
  ,.-゙` ´.        |    \ -‐==''^   , ヘ    、'i´/
   `'z        l     ,iヽ、    ,. .',ィr'.)    ,!ノ´
    ,ゝ,      ,‐'´    ,ノ' ヾ;=,:''ソ'"´  〈   ,.' ´        、、
  ,r'´ ⌒',.    ヽ、,   r'  }'" '´    ,ノ  ,.'    ,. ‐'''''''''''''ヾ、ノヾ`'
  l    '" ̄⌒、__`i  ,ノ   i,      i r'"i /,.....>´
  !          r゙ ,.<   ノ'      `'-‐!l`''
808IF キラ:04/06/23 22:29 ID:???
敵陣を掻い潜り、キラはアークエンジェルへと直進していた。
「アスラン…アスランはどこだ…」
キラの感覚は益々鋭くなっていった、周りのモノすべての動きがわかる。
目だけでなく全身で周りを見ているを感じだと、キラは思った。
「…!」
何か来る、キラはとっさにそう感じて身構えた。
「あれは…MA…」
キラが感じた気配の正体、それはラウ=ル=クルーゼのメビウス・ゼロであった。
「…開戦から数分で六隻の戦艦をか…凄まじいな!」
「…足つきのMA…!」
ストライクを迂回するようにして、クルーゼが間合いを取る。
刹那、ストライクとゼロがすれ違う。
「え…!?」
「む…!?」
それは、奇妙な感覚だった。
「僕は…僕は…この人を…知ってる?」
「…なんだ…この感触は…?」
ストライクとゼロの動きが一瞬と止まる、がキラはその感触を振り払うようにして、
クルーゼのメビウスにビーム砲を向けた。
809IF キラ:04/06/23 22:33 ID:???
「なんだ…この敵!」
ランチャーストライクの超高インパルス砲アグニが火を吹く。
宇宙戦艦の装甲を一撃で貫通するビーム砲である。
メビウス・ゼロの装甲などひとたまりもない。
「以下にビームの出力が高かろうと、当たらなければどうということはない!」
クルーゼはMAの推進力を生かし、アグニを回避する。
「妙な敵だが…連戦で消耗しているはず…ならば!」
メビウス・ゼロのガンバレルがストライクを取り囲むようにして展開する。
「あの武器か!?」
「フ…!」
ガンバレルのリニア砲がストライクに向けて放たれる。
アグニに命中し、アグニが爆発する。
「ク…!」
ストライクがひるんだところに、クルーゼは容赦なく砲を叩きこんだ。
しかし、キラが素早く反応したため、急所には命中しなかった。
PS装甲のためダメージはほとんどない。しかし、
「…パワーが?」
先ほどまでにパワーを使いすぎたせいか、かすっただけでも残り少ないバッテリーを削る。
PS装甲はどんな物理攻撃も無効化する代償に、どんな攻撃にもバッテリーを消費してしまう。
「これじゃ…なぶり殺しにされる!」
キラは何とかガンバレルから逃れようとする。
810IF キラ:04/06/23 22:38 ID:???
「キラ=ヤマト!聞えるか…!」
ヴェサリウスから通信が入る。
「…そんな場合じゃ…!」
キラには返事をする余裕はない、ガンバレルの包囲から抜け出すので精一杯だった。しかし、
「アークエンジェルから、イージスが出撃した。」
その一言で、キラの様子が変わる。
「アスランが…!?」
イージス、アスラン、そのイメージが頭を駆け巡る。
カズイの顔、傷ついたサイ、顔の輪郭すらぼやけてしまったがアフメド…
キラの中の、何かが弾けた。

「…!」
先ほどよりも、感覚が研ぎ澄まされていくのを感じる。
…右!…左!…後ろ回って右上!

…真下!

「なに!?」
まるで、踊っているかのようにクルーゼは感じた。
動作に全くの無駄はなく、確実にガンバレルの射線を避けていく。
「……!」
キラはランチャーストライカーパックをパージすると、ストライクを母艦・ヴェサリウスへと向かわせた。

「あのパイロット…!」
クルーゼは、ストライクの動きに戦慄すら感じていたのだった。
811IF キラ:04/06/23 22:41 ID:???
キラはヴェサリウスに帰艦しようとしたが、連合艦隊の一斉攻撃が始まっているため、
ヴェサリウスに戻ることが出来なかった。
もう、ほとんどバッテリーが残っていない。
なんとか補給を受けなければ…。
そう思ったキラは、あることを思いつき、ヴェサリウスに打電した。
オペレーターが、キラの電文をナタルに報告する。
「艦長!ストライクのキラ=ヤマトからです!…エールストライクをカタパルトで打ち出してくれと…」
「何…!」
無茶なことを…撃ち落とされたら終わりではないか。
ナタルはそう思ったが、キラが出来るというのならば、やってみるしかない。
ストライクの力は現在必要なであり、どのみちこのままではキラも死ぬだけだ。
「エールストライク準備!…リニアカタパルトへ!」
812IF キラ:04/06/23 22:44 ID:???
キラに通信が入る
「キラ=ヤマト!エールストライク射出するぞ…いいか!」
「はい!!」
「よしレーザー通信オンライン…相対速度そちらであわせてくれ!」
ヴェサリウスのカタパルトが開き、エールストライクが射出された。
キラはストライクのキーボードを取り出し、マニュアルでドッキング操作を行う。
「…相対速度、モーメント制御をエールストライクのCPに送信、軸線あわせ…」
キラとストライクは軸と速度をあわせる。
「…ドッキング完了!」
「…成功したか…大したパイロットだ…。」
キラはエールストライクを全速力でアークエンジェルへと向かわせた。
813通常の名無しさんの3倍:04/06/23 23:32 ID:OcwwiDWi
>>807
タツマキとか料理が好きそうなお兄さんですな
814通常の名無しさんの3倍:04/06/24 00:59 ID:???
IFキターーーーー(・∀・)ーーーーー!!
もっとクレクレ
815通常の名無しさんの3倍:04/06/24 08:10 ID:???
追いついてくださいッ!
楽しみです!
816通常の名無しさんの3倍:04/06/25 20:00 ID:???
フェイズシフトダウンよりも淡白なのにカッコイイぞ!
梅干に見えない種割れGJ!!!
817通常の名無しさんの3倍:04/06/27 10:57 ID:???
割れてる種は梅干なの?
818通常の名無しさんの3倍:04/06/27 14:21 ID:???
空中換装キターーーーー(・∀・)ーーーーー!!
本編でやったっけ>空中換装
819通常の名無しさんの3倍:04/06/27 20:07 ID:???
>>818
やったーよ
820通常の名無しさんの3倍:04/06/27 21:00 ID:???
>>817
正解はいちごの種です。
821通常の名無しさんの3倍:04/06/28 19:03 ID:BuskESHY
>>820
正解は人参の種でツ
822通常の名無しさんの3倍:04/06/28 21:47 ID:???
↑なぜAgeる?楽しいか?
823通常の名無しさんの3倍:04/06/28 22:00 ID:???
>>821
まあまあ、間違いかもしれないんだし。
824823:04/06/28 22:15 ID:???
>>821じゃなくて>>822
825通常の名無しさんの3倍:04/07/02 22:59 ID:???
保守。

久々に見て感動した。

ディスティニー始まるまでこれで御代わり分まで楽しめる!
826あの世から:04/07/05 18:33 ID:???
ミリィ・・・あれって君の妹の話?
アスランが主人公みたいだけど名前が違う?
ん?
魔乳さんがちびっこい
う〜ん???


827通常の名無しさんの3倍:04/07/06 19:35 ID:???
あの世?
828通常の名無しさんの3倍:04/07/07 12:24 ID:???
乙ね
829通常の名無しさんの3倍:04/07/07 13:40 ID:???
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/fafner/

・・・・・・・・・・・・
830通常の名無しさんの3倍:04/07/08 22:25 ID:???
>>829
何このアスランと男カガリのやおいアニメ
831通常の名無しさんの3倍:04/07/09 18:19 ID:???
ひっそりと営業開始しました、良ければ避難所、雑談等に自由にご利用ください

クルーゼ専用板
ttp://jbbs.shitaraba.com/anime/1781/
832通常の名無しさんの3倍:04/07/09 20:38 ID:???
>>829
キャラが似るのは仕方がないにしてもこれは酷すぎ
まさかと思うが狙ってやっているのか?
833IF サイ:04/07/12 18:42 ID:???
もともとはスマートなデザインのデュエルであったが、
アサルトシュラウドを装備したその姿は、あまりに無骨だった。
しかし、そんな外見とは裏腹に動きは素早い。
各所に取り付けられたスラスターが宇宙空間での機動性を大幅に上げているのだ。
「…もらった!」
サイは、新たに追加されたミサイルポッドとレールガンを一斉射した。
ズガガガガガ!
ミサイルが砲門を無力化し、レールガンが装甲を粉砕する。
数回の攻撃で戦艦は沈黙し爆発した。
マクスウェルの指揮の前に苦戦を強いられていたザフトであったが、
サイのデュエルの活躍によって、態勢を整えはじめていた。
開戦からのブリッツとバスター、それにストライクの働きもあって、
敵陣に穴があき始める。

「艦長…ガモフが先行しています!?」
「何…」
これを好機と見たのであろうか、ザフトのローラシア級戦艦、ガモフが先行しはじめた。
「何をやっているガモフ、出過ぎだぞ!」
ヴェサリウスのナタルが叫ぶ、しかしガモフの艦長は警告を聞いてはいなかった。
「今ここで足つきに逃られるワケには行きません…ガモフが追撃します」
デュエルが敵陣に開けた穴を、ガモフは進んでいく。
「この機を逃してなるか…あの坊主らだけでなく、アズラエルのようなわけのわからん若造風情にまで…!」
834IF アスラン:04/07/12 18:43 ID:???
イージスとシグーの二機は大気圏上で激しいドッグファイトを繰り広げていた。
イージスはMA形態に、シグーはバックパックを変形させて高機動形態となっている。
「…フフ」
「…クソ!」
機体の機動性ではほぼ互角であろう。
だが、アスランが動きの一つ一つに重力による干渉を受けているのに対して、
アズラエルの動きは実に軽やかだった。
「木星の重力に引かれたんですよ…ボクは…!」
「ああ…!」
それは、経験の差であった。
シグーのライフルが、イージスに命中する。
「うわ…あ…!」
イージスのコントロールが一瞬取れなくなった。
「地球の優しい重力も知らない君が、僕に勝てるわけがないね…」
アズラエルはアスランを振りきり、アークエンジェルへと向かった。
「アークエンジェル…やらせるかッ!」
アスランはイージスを強引に持ち直すとシグーを追った。
835IF アスラン:04/07/12 18:43 ID:???
「敵機、急速に接近!」
「何…!」
大気圏降下中の無防備なアークエンジェルに、
アズラエル容赦なく攻撃した。
ライフルからグレネ―ドと弾薬が乱射される。
ドガガガガ!
艦が大きく揺れる。
「被弾…降下シークエンスに異常!オートバランサー起動します!」
「測定開始…修正…だめです、誤差発生!」
「くそ…大尉とアスランは!」

「フフ…!」
ブリッジクルーの狼狽振りを見透かしたように、アズラエルが微笑む。
「くそ…このまま好きにさせるかっ!」
アスランは必死でアークエンジェルへ援護に向う。
シュヴィーン!
が、閃光アスランオの行く手を阻んだ。
グリーンに輝くビームがイージスをかすめる。

「アスラン!」
「…上!?」

アスランがとっさにイージスをMS形態に変形させる。
イージスめがけてMSが突進してきた。
キラのストライクだった。
836IF キラ:04/07/12 18:44 ID:???
「アスラン…それにストライクか!」

「クルーゼ大尉!」
クルーゼのメビウス・ゼロが戻ってきた。
「…クルーゼ大尉!俺がストライクを止めます!…大尉はアークエンジェルを!」
「…わかった、降下前には戻るんだぞ!」
クルーゼのメビウス・ゼロはアークエンジェルを攻撃するシグーへ向かう。

イージスとストライクが組み合う。
「アスラン……!」
「キラ…!」
接触によって、お互い、相手の声が震動となって直接聞えた。
「言ったよね?僕は…君を撃つって!」
「!!」
ビームサーベルで斬りかかる。
その動きは、尋常ではなかった。
それは単純に、的確でそして恐ろしく速い動きであった。
装甲をサーベルがかすめる、アスランは防御に追われて反撃が出来ない。
精一杯である。
「どけ…キラ!…お前とは!」
イージスをMA変形させて、なんとか間合いをとろうとする。
「アスラン…君はあ!」
ストライクがビームサーベルを投げる。
「チ!」
変形をキャンセルし、シールドで防いだ、シールドにサーベルが突き刺さる。
837IF キラ:04/07/12 18:44 ID:???
キラはアスランが憎かった。
「僕の仲間を…僕を!」
何より、ナチュラルといることが、である。
彼にとって、周りの人間は彼の生きがいであった。
そのためなら彼はその人間の為に自分を犠牲にしてもかまわないとさえ思った。
だが、アスランはそこから外れ、自分の人間を傷つけた。
敵となった。
それは、キラにとって裏切りに他ならなかった。
838IF マクスウェル:04/07/12 18:45 ID:???
マクスウェルの元に、通信が入る。
「ローラシア級が進行開始!」
「…Gが開けた穴か…これほどとは…作った甲斐があるってものだ!」
三機のGが、連合の機体を次々と落としていく。
アークエンジェルは現在無防備な状態である。
MSならばイージスとメビウス・ゼロが迎撃するだろうが、戦艦となれば…。
「MA隊!あの三機を集中攻撃しろ!」

「トール!ガモフが突っ込んでるわ!」
「え…何やってんだよ、あのちょび髭!」
トールとミリアリアは、互いを支えながら戦っていた。
遠くを、ガモフが進んでいく。
「無茶なことしやがって…!」

「だが…足つきをとめられるかもしれない!」
二人に通信が入る。
トールは聞き慣れている声を聞いた。
「…サイ、大丈夫なの!?」
サイのデュエルが、二人の元に現れた。
「ああ…これくらい大した事ない」
画面の向こうにいる二人に、サイはそう言って見せた。
「みんな…先行したガモフを追うぞ!」
839IF トール:04/07/12 18:46 ID:???
ガモフは戦場を突き進んでいた。
しかしトール達は地球軍のMAの必死の攻撃に遅れをとっていた。

「おいおい…ガモフに追いつけねえだろうが…どけよ!」
ブリッツのビームライフルが火を吹き、メビウスに命中する。
「…まだだ青き正常なる…!!」
だが、メビウスは火達磨になりながらも、そのままブリッツに突撃する。
「カ、カミカゼッー!?」
メビウスは特攻、自爆し、ブリッツが爆発に包まれた。
「う、うわああああ!?」
「トール!?」
防いだ攻盾トリケロスと右腕が吹き飛んだものの、ブリッツ本体は無事だった。
「…大丈夫なの!?トール!!」
「へ…へへへ…ああ…ちょ、ちょっとビビったけど」
バスターがブリッツを支えた。
「どうしたの…動けないの?」
「…間接と駆動系全滅…くっそ!エネルギーも全部装甲に吸われちまった!」
ブリッツが色彩を無くしていく。
「トール…コレじゃ!」
「仕方ない、二人はツィーグラーに行くんだ!ミリィもそろそろパワーがマズイだろ?」
「サイは…!?」
「…ガモフに追いついて…何とかする!」
840IF マクスウェル:04/07/12 18:47 ID:???
ガモフは強引に突き進む、ジンとGの活躍もあり、防衛線を次々に突破していった。
「フ…ナチュラルの艦隊など…なにするものか!」

――――メネラオスブリッジ
「提督!このままでは!」
「…いや艦隊の列は崩すな……!」
「しかし、アークエンジェルは!」
「敵も思いきった行動に出るな…なめられた物だ」
ガモフが、隊列を突破しようとしていた。
「犠牲が出過ぎた…なんとしてもアレは地球に下ろさねばならん・・・」
「しかし、このまま突破されてしまいます!」
「…この状況下であの戦艦を最小の被害で止めるには…」
…マクスウェルはブリッジを見まわした。
「そうだ…メネラオス…良い艦だったが…。」
マクスウェルは感慨深そうに言った。
「…避難民のシャトルを急いで下ろせ!」
「…て、提督?」
「…総員退艦、艦を放棄、後、敵ローラシア級戦艦にこの艦をぶつける。」
「な…なんですと!?き、旗艦を捨てると…?」
「盾になれるのはこの艦だけだ、…旗艦の死は艦隊の死…だが、後の兵と戦果は死なない」
マクスウェルは指示を出す。
「総員退艦しろ…!」
841IF マクスウェル:04/07/12 18:47 ID:???
ガモフが、アークエンジェルを捕らえた。
「とうとう見えたぞ…足つき…アズラエル一人に手柄を渡せるか!」
ガモフの艦長が、攻撃命令を出そうとしたとき…。

「か、艦長!敵艦が!」
「…なっ!?」
メネラウスが、ガモフに特攻をかける。
「き、旗艦が特攻だと…馬鹿かナチュラルは…撃ち落とせえい!」
ガモフが砲門をメネラウスに変更し、主砲を発射した。
「このメネラウスはそう簡単には沈まんさ…!」
砲火を全体に受け、爆発しながらもガモフにメネラオスは突っ込んでいく。

「……出来ればシホのお嫁さん姿が見たかったなあ…」
メネラオスは、ビーム撹乱膜の影響を受けないところまでガモフに接近すると、
メインビーム砲を一気に放った。
「う……あ!」
ビームがガモフを貫通した。
「え…!?」
敵に囲まれていたサイも、ガモフの爆発に気づいた。
「トール…ガモフが!」
「…ホ、ホフマン艦長ーっ!」
ガモフが大爆発を起した。
842IF マクスウェル:04/07/12 18:48 ID:???
沈む間際のガモフの砲撃で、メネラオスが爆発し始める。
「…無責任な提督となってしまったな…」
マクスウェルは微笑む。
「これで…艦隊は勝てる…そしてアークエンジェルは…アラスカに…」
ブリッジが、火に包まれ出した。
「結婚式は…義姉さんならきっとニホン式するだろうな…シホがキモノを着て…」
一際大きい爆発が起こった。
「…エザリア…後は頼むぞ…G計画とアークエンジェル……ブルーコスモスの好きには…」

そこで、閃光とともにマクスウェルの思考は途切れた。

「ジェレミー!」
「…マクスウェルさん!?」
ブリッジで、エザリアが叫んだ。イザークはメネラオスが燃えていく様を呆然と見ていた。

「…提督が!?」
アデスは驚きの声を上げる。
「指揮権をアデス艦長に移すと…!」
アデスは黙り込む…が、直ぐに軍人の顔に戻り、指揮を取る。
「提督…了解しました…目標敵艦!ナスカ級!艦の間隔合わせ、一斉発射!」
843IF アズラエル:04/07/12 18:49 ID:???
「ガモフが…やれやれ…無駄死にをしてくれて…」
アークエンジェルを攻撃しているアズラエルに、ガモフ轟沈の報が入った。
「…だが、この位でいいか…今はまだ地球に帰るわけにはいかないしねえ…」
残りのグレネ―ドをアークエンジェルの甲板に撃ちこむと、アズラエルは戻ろうとした。
「…ム…この感じ」
そこでアズラエルは誰かを感じた。
「ええい…これ以上はやらせんよ!」
「彼か…!」
クルーゼのメビウス・ゼロがアズラエルに仕掛けた。
「…この重圧感は…なんだ…!?」
「…不愉快ですねえ…こういうやつはサ…でも今は止めておくよ!」
アズラエルは2、3度クルーゼと弾丸を撃ち合うと、身を翻して撤退してしまった。
「……あの敵は…」
844IF アスラン:04/07/12 18:49 ID:???
キラが圧倒的優性で、アスランが防戦一辺倒であったが、
アスランはじっとチャンスを待って何とか耐えていた。
そして、ストライクがビームサーベルを二刀流にして、アスランの剣をなぎ払う。
イージスの胸ががら空きとなる、がストライクにも隙が出る。
「…今だ!」
イージスのサ―べルは手だけではない、つま先のビームサーベルを展開し、
ハイキックの容量でキラのビームサーベルををなぎ払った。
「…!」
片方のビームサーベルが吹き飛ばされる。
だがキラは落ち着いていた…。
キラはイージスの動きを観察しているうちに、あることに気がついた。
「イージスが変形するとき…スラスターが動く…なら…腰のスラスター接続部
 …やはりフレームが剥き出しだ…!」
845IF アスラン:04/07/12 18:50 ID:???
イージスの腰の可動式スラスターは、変形システムの産物である。
高い機動力を生み、スムーズな変形を可能にした。
だが、この構造は変形を優先したために、
一部フレームがむき出しであるという弱点も生んでしまっいた。

「そこだっ!」
キラはアーマーシュナイダーを取り出すとイージスの腰のフレームに突き立てた。
ガッ!
フレームにナイフが突き刺さる。
「左推進システムに異常発生!?接続部がやられたのか!?」
大気圏を重力に引かれて落ちているのである。
スラスターに異常をきたしたイージスは、たちまちバランスを崩した。
「うわあああ!」
イージスはストライクから離れ、大気圏を落ちていった。
「…!」
…今のキラに友を殺すことへの躊躇はなかった。
ライフルの先をイージスに向ける
そこへ…
「離脱兵のシャトル…!?」
メネラオスの避難民のシャトルが二人の間を遮った…。
846IF アスラン:04/07/12 18:50 ID:???
キラとアスランの間に、二人の目前にシャトルが現れる。
「…シャトル…みんなの…?」

…いつものキラは、戦いを嫌う温厚な少年であった。
そんな少年のキラが、離脱兵のシャトルを撃つようなことはないはずである。
だがそのときのキラには、アスランへの純粋な殺意しかなかった。
キラは冷静であった、が、正気ではなかった。
「邪魔だ…!」
トリガーを、キラは引いた。
「はあ…っ!?」
アスランの目の前で、三人の友の乗っているシャトルは爆発した。
そしてその直ぐ脇を、ビームが通り過ぎた。
「あ…あああああああぁぁぁ!!」
アスランは絶叫した。
「みんなが…みんなが…」

爆発の次、アスランの目に移ったのは、ライフルを構えるストライクの姿だった。
「キラ…キラあああ!」

…アスランの中の、何かが弾けた。
847IF キラ:04/07/12 18:51 ID:???
「それたか…次は…当てる!」
再びキラは、イージスに照準を合わせる。
「…キラ!」
アスランはイージスをMA形態に変形させた。
スラスターが多少不調でも、これならそれなりの機動力は確保できる。
「そこだ!」
「クッ!」
しかし、それはあくまで推力である。
イージスの回避能力は格段に低下していた。
「そこだ!」
「…!!」
アスランは、何を思ったか、イージスのアームを思いきり開き、振り乱した。
その動きは、蜘蛛のようであり、その姿は蛸やイカである。
わきゃわきゃと、誰もが見ても気持ちの悪い動きだろう。
だが…。
「…!」
アスランのイージスが、大きく奇抜な動きをはじめた。
ブウン、ブウン!
と振り下ろされ、上げられる足に合わせて、イージスが動く。
そして、ストライクのライフルを、ギリギリで回避していった。
「イージスのあの動き…AMBACとでも言うのか…!?」
848IF アスラン:04/07/12 18:52 ID:???
「…!」
アスランはイージスの破損していない右スラスターを最大出力でふかした。
ストライクに間合いを詰める。
「…!」
キラはライフルを連射するが、アスランは例のアンバックを多用し、
回避して行く。
「甘い!」
間合いを一気に詰めてアスランはビームサーベルを四刀流にして繰り出した。
「チ…!」
二本を切り払い、もう二本をシールドで弾く。
「…キラァァァアア!」
「…アスラァァアン!」
二機が激しくビームの刃で攻めぎ合う。
何度か斬り合ううちに、キラのストライクのほうが優性となる。
やはり、イージスのダメージは大きかったのだ。動きが鈍く、反応が遅い。
「ア…!?」
「もらった、アスラン!」
キラはビームサーベルをアスランに振り下ろした。
849IF アスラン:04/07/12 18:53 ID:???
刃がイージスに触れる直前、キラは突然の嘔吐感に襲われた。
それだけではない、全身が、唐突に痺れだし、痛みを帯びてきた。
「うぐ…う…ああ…!」
キラがコクピットでもがく。
そして…
「なんだ…ストライクの動きが止まった!?」
「う……ああ…!」
「…今ッ!」

アスランはイージスをMS形態にして、ストライクに斬りかかった。
「あのシャトルには…俺の仲間が乗っていたんだ!」
キラは、力を振り絞ってストライクを操作する。
「…そんなの…僕だって…仲間が…君が…!」
イージスが、もう一度、大きくビームサーベルを振り上げた。
「シねえええ!キラ!!」
「アスラン…!」
ストライクの肩を、イージスのビームサーベルが切り裂いた。
「!」
キラが、すんでで急所への攻撃を回避したのだ。
「う…うがあ!」
このままでは勝ち目がない…そう思ったキラは、いちかばちか思いきりレバーを倒した。
…ストライクは加速しながら大気圏に落ちていった。
850IF アスラン:04/07/12 18:54 ID:???
「…!?」
剣を振り下ろすと、俺の中の妙な力が消えてゆくの感じた。
感覚が元に戻っていく…。
「…やったのか…?」
キラのストライクが、爆発して、地球へと落ちていった。
俺は、本気でキラを殺そうと…?
…なんだ…体中が痛い。

「アスラン!」

アークエンジェルから通信が入る。
この声は…?
「え…イザーク?ニコル…ディアッカ!」
「みんな…無事だったのか!?」
シャトルに…どうやらみんなは乗ってなかったらしい。

なら…俺はキラを…。
851IF アスラン:04/07/12 18:55 ID:???
「アスラン=ザラ!聞えるか!?」
バルトフェルド大尉の声だ。
「いいか、アスラン、イージスは自力で大気圏を突入する能力を有している…機体は大丈夫か!?」
機体の各部をチェックした、スラスターの損傷があるが…。
「これか…大気圏突入モード…MA形態に変形…以上ありません!」
「そうか…Gは単体で突入も可能だが、イージスは特にそれが優れている…マシンに合わせれば大丈夫だ」
「…ハイ!」
Gは大丈夫…ならキラのストライクも…。
「敵の攻撃で突入地点がずれた、データを送るからアークエンジェルに合わせろ!」
「…了解しました!」
イージスにデータを入力し、突入モードをスタンバイする。
「冷却エアシステム起動…ラミネートポイントよし、突入角度合わせ…完了」

「無事だったか…アスラン」
「…大尉もご無事で」
アークエンジェル内のメビウス・ゼロから通信が入った。
「…なぜ戻ってきた?」
「俺がやらねば、ならない気がしたからです…。」
「…君は何者だ?アスラン…ザラ」
「…。」
852IF キラ:04/07/12 18:55 ID:???
「うわあああああ!」
熱い…体が…!
重力に引かれていく…。
「アスラアアアン!」

「…追加しても…強襲用か!」
アークエンジェルが大気圏を降下して行く。
サイはデュエルのアサルトシュラウドの推進剤と武装を使い果たしていた。
「…キラ!」

ストライクは、地球へと落ちていった…。
853IF …:04/07/12 18:55 ID:???
少女は多少不機嫌であった。
父が、約束を破ったことなどはさほど気にしてはいない。
いや、やはり多少は気にしてはいるのだろう、と思いなおした。
あの男はやはり私の父親なのだから、と。

ベランダに涼やかな風が流れた。
心地よかったが、長い髪にはすこし煩わしい。
…夜空を見上げた少女の目に、赤い光が移る。

「…あれは…」
流星…?
いや…違う…。

なにか胸騒ぎを感じた少女は、外へと駆け出していた。
854IF …:04/07/12 18:56 ID:???
「…これは…ヘリオポリスで製作されていた…」
「姫様…ご存知なのですか…?」
エリカ=シモンズが、驚く。
「ええ…この目で見ましたから…」
「そうですか…」

大気圏を突入し、一部が焼きただれたストライクがそこにはあった。

「それでこちらが…パイロットなのですが…」
ベッドで眠っている少年を見た。
ZAFTのパイロットらしいが、まだ自分とそう変わらない少年だ。
「マルキオ導師が…なんと仰られてましたか?」
「…ただ、間違いないと」
「そうですか…偶然か…必然か…ふふ」
少女は少しだけ、その顔に似合わない笑みを浮かべた。
ZAFTのドッグタグには名前が刻まれていた…。
855IF …:04/07/12 18:56 ID:???
「う……」
「…パイロットの意識が戻った?」
「…。」
パイロットの目が開く。
「ここは…僕は…生きてるのか…?」
パイロットがポツリと呟く。
「…ええ…貴方は生きてますわ…もう心配はありません…」
少女は、彼の手を優しく握った。
焦点の定まらない瞳で、彼は少女を見つめた。
「…君は…誰?」

「私は、ラクス=クラインですわ…キラ=ヤマト…」

少女は、愛らしい笑みを浮かべてそういった。
856IF アスラン:04/07/12 18:58 ID:???
「…予想外のアクシデントのおかげで、部隊の被害は甚大なものです」
国防委員長であるパトリック=ザラは、自分の執務室で部下から報告を聞いていた。
「ですが…立った二人だけ生き延びています…ヴェイアとアスランです」
「…ジンのデータは?」
「かなり優秀なデータがとれました…正式採用型もまもなく量産が開始されます」
それを言った後、部下の男は調子を改めてから言った。
「それと閣下、例のSEED因子…アスランのことですが…」
「…ああ、聞かせてくれ」
この日を境に、アスランとパトリックの関係は本格的に狂い始める。

「…行け、アスラン」
「は…はい…」
パトリックはアスランに冷たく、命令した。
親子の雰囲気ではない、完全に上官と部下である。
「閣下…まだアスランは子供です、やりすぎでは…」
「…これはスペシャルだ…我らコーディネイターが新人類であることの証明なのだ!」
パトリックはアスランの手を引っ張り、無理やり立たせた。
アスランはSEED因子の可能性が出てからは、
パトリックの元、過酷な訓練や、実戦に出る事を義務付けられた生活をしていた。
それは、まだ未成熟なアスランの精神を余りに虐げるものだった。
それでも、彼はモビルスーツに乗り、戦った。
彼はプラントの正義を信じていたし、父のためでもあった。
明確な意思の元、彼は戦った。彼はそう言う少年であった。
父の言う正義が、信じられなくなるほどに、彼の思いは真っ直ぐだった。
857通常の名無しさんの3倍:04/07/12 19:00 ID:???
>>856は書き込みミスでした……
混じってしまってスマン。
858通常の名無しさんの3倍:04/07/12 19:23 ID:???
IF神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!



職人さん乙!

859通常の名無しさんの3倍:04/07/12 22:17 ID:???
乙!
木星の重力って・・・アズちゃん、シロップがかかっているなぁ(w
860通常の名無しさんの3倍:04/07/13 01:07 ID:???
IF職人殿乙。
アスランvsキラのガチバトル第1ラウンド…確実に第2ラウンドもありそうだ。
てか本編でもこれ位真剣にやり合っとけと小一時間(ry

AA一行は本編通りに魔乳達と激突しそうだけど、AA内の人間関係は本編と大きく違う。
そしてラクスはどう動くか。…第2クール分以降の展開が楽しみでござる。
861通常の名無しさんの3倍:04/07/15 20:09 ID:???
乙!おもしろかったYO
862通常の名無しさんの3倍:04/07/16 17:26 ID:???
863アスランの日記:04/07/17 15:02 ID:???
種続編でも登場できるみたいなんだが、
なんだか足が無くなるとか、かませ犬とか
ロクな噂が無いんだよな…。

ところでこのスレは一体どうなるのかが気になる。
本編保管以外にも様々な神ネタを生み出してきたのだが・・・。
旧板行きだろうか…それとも残留だろうか…。
放送が始まったらスレ名は「シン・アスカの運命日記」とかになるのだろうか…。
とりあえず、今のところは職人さん、続きキボンヌ。
戦争も終わったし、プラントで就職活動でもしようと思ったが親父のせいでどこも雇ってくれない。
このままでは泪橋の住人になってしまうと途方にくれていたら、カガリが「私のボディーガードにならないか?」
と誘いかけてきた。何やら嫌な予感もするがその話を受けることにした。
この名前は親父のせいでイメージ悪いので偽名を考えておかねば・・・・

今日は35本抜けた     先月との比較 0.02ミリ後退
865通常の名無しさんの3倍:04/07/21 08:42 ID:???
>今日は35本抜けた     先月との比較 0.02ミリ後退
ワラタ
866通常の名無しさんの3倍:04/07/21 08:59 ID:???
>>864
うろ覚えだけど平均で1日50〜100本抜けるらしい。多分成人男性だと思うけど。
というわけで脳内で0を1つ足させていただきます。
867通常の名無しさんの3倍:04/07/21 09:23 ID:???
>>866
じっとしてる訳じゃないから、35本ってアスランが回収した分だろ。
脳内0プラスじゃなくて現実0プラスだよw
あれから一ヶ月・・カガリに騙されたとつくづく痛感させられる。奴は雇い主の権限を利用して
毎晩獣のように求めてくる・・しかも一日15回のノルマをこなさないと飯も給料もナシ・・
あいつ無人島の経験のせいか縛られてないと感じないとか言うし、このままでは吸い尽くされてしまう・・
せっかくラクスをキラに押し付けられたと思ったのに・・orz
日課のヘアチェックに行く暇もない。オットー・ハーたんに会えないのか・・
ストレスのせいかシャンプー中に指の間にごっそりと髪が挟まっていた。
こうなったら植m・・・・いや、やめてこう。

今日は150本回収       先月との比較   0.1ミリ後退   
869キラ=ヤマト 1/3:04/07/21 17:13 ID:???
番組が終わっても僕達の物語は終わってない。
なにしろ連合とプラントの脱走兵からなる武装集団である。
両軍の直接戦闘が小康状態となってからは僕達に対する追及は日々厳しくなり、
最近はジャンク屋ギルドからの補給も滞ることが増えた。
ラクスの発案で王女カガリを擁立したオーブ亡命政権としての地位などあってなきに等しい。

・・・カガリのやつ、毎晩アスランを連れ込んでいるのは知っていたが、
とうとう昨日は裸で縛られたまま廊下に放置されていた。
アスランのやつ、酷いことを・・・と、猿轡を外してやると「邪魔するな!」と怒鳴られた。

ラクスからアスランへ渡して欲しいと言われた箱を預け、その場を立ち去った。
もちろんあんなカガリの姿を曝すわけにもいかないので1区画丸ごと閉鎖しておく。
放置プレイはカガリの意向で続行・・・なんとも複雑な気分だ。

870キラ=ヤマト 2/3:04/07/21 17:14 ID:???
なんとも晴れない気分の原因は院政を敷くラクスにもある。
そのラクスが今さらアスランの贈り物を送るとは、しかもこれ見よがしに僕に運ばせるし、
何を考えているのか・・・
いや、考えるのはやめよう。
僕はアスランと違ってラクスを放置プレイにして休むことなどできない。

・・・・・部屋に戻ったらまた種付け作業が待っている

他にやることがないからっても四六時中乗っかられて搾り取られるのはキツイぞ。
逃げ出しても捕まって手足を縛られて、やっぱり乗っかられて搾り取られるんだよな、
あ〜タマが痛い。

871キラ=ヤマト 3/3:04/07/21 17:16 ID:???
部屋に戻るとラクスが満面の笑みで迎えてくれた。
贈り物を受け取ったアスランの反応を聞きたかったらしい。
このアバズレ、まだ昔の男に未練があるのか?と、思ったが、違うらしい。
オーブ亡命政権の実権を握って以来多忙を極め僕の上から電話で指示を出す日々のラクスは
カガリのボディーガードで忙しいアスランと滅多に会うことはなく、久しぶりに会ったアスランを見て
明らかに薄くなっている(←あえて追及しなかった)と、アスランのためにカツラを手配したそうだ。
僕に持っていかせた箱の中身がそのカツラだったらしい。
女性の手からよりも、他の誰よりも、僕でなければならなかったわけだ。
直接手渡せなかったことを話すとものすごくがっかりしていた。
ただの色情狂じゃなかったんだ、ちょっと見直した。



後日、アスランと殴り合いの喧嘩になった。
原因はカガリの化繊アレルギーが悪化したからだ。

アスラン、ゴメン、髪をつかんでしまって・・・
872通常の名無しさんの3倍:04/07/21 19:27 ID:???
873通常の名無しさんの3倍:04/07/21 22:07 ID:???
保守
874通常の名無しさんの3倍:04/07/22 01:46 ID:???
亜鉛でも飲めばだいぶ違うぞ種馬ども。
いい加減疲れてきたので何で俺がこんなことをしなければいけないのかとキサカさんに詰め寄ってみた。
「ぶっちゃけ投げたかった。強くて信頼できそうな奴なら誰でも良かった。今も反省していない」そうだ。
お前は自分の仕事を何だと思っているのかと小一時間問い詰めたかったがやめておいた。

この仕事のせいでキラとあまり会えなくなるのは名残惜しいが、
同様にラクスと余り会わなくてすむようになるのは正直天佑だと思った。

 今日は23本回収     先月との比較 0[mm]後退

イザークの奴に言わせれば、大体見かけた分の10倍は抜け落ちているそうだ。
怖くなったので倍近く見かけたのだが回収するのは23本だけにしておいた。
生え際は、いままでノギスで測っていたのだがこれ以上気にするとやばそうだったので
ものさしでちゃっちゃと測ることにした。かなり数字が減ってよろしい。
キラに髪の毛をつかまれた恨みをはらすため、
トリィで隠し撮りしたキラと足つきのDQN女とのセックスシーンを
「夜のコーディネーター〜愛欲の日々」というタイトルで発売してやった。
戦争の功労者の流出ビデオともあってバカ売れした。
キラはショックで「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ 」と泣きながら失踪したらしい。
ついでにそれを追いかけたラクスもどっかに行ってしまった。よかった。これでオーブに平和が戻った。
ビデオで儲けた分でリアップと不老林とサクセスを300本づつ購入した。
これであと10年は戦える・・・・そう満足しながら俺はわかめラーメンをすする・・・

 今日は18本回収     先月との比較 0[mm]後退
877マーチン=ダコスタ:04/07/24 00:50 ID:???
補給が滞って日々の生活にも支障が出ているのにラクス様ときたらヘアピースを注文された。
しかもメーカーと材質をしていしてだ。
どう考えても上手くないコーヒーを飲みながらバルトフェルト艦長は「そっちでやってくれ」と言うし、
あの一戦の後のマリュー艦長は日がな一日ビール三昧で使い物にならないし、
「アスランに任せてある」で王女護衛の任務を放棄して協力くれるキサカさんは
職務放棄した2人の艦長の分まで仕事を背負い込んで多忙を極めている。

なんかもう、軍としての規律なんてどこ吹く風だな。
これじゃ際限なく断れ続けてもミリアリアにアプローチを続けるディアッカが一番まともに見える。

ヘアピースぐらい長い地毛を切って自分で作ればいいものをわざわざ注文するなんて・・・
そう言えば色指定がおかしかったな?
あの髪の色だとアスランのかな?最近見るたびに薄くなっているようだし、多分そうだろう。
それとこれの材質ってキサカさんから聞いたカガリ様の化繊アレルギーに関わるものだから
アスランに注意しておかないといけないとな。

王族として贅沢な生活になれたカガリ様にアレルギーが出るなんてちょっと意外な気もするが、
こんなことで入院でもされたら洒落にならないぞ。


・・・洒落になって欲しかったな、医薬品も心許ない状況でカガリ様は酷いアレルギーで入院するわ、
廊下に散らばった大量の抜け毛の掃除も大変だし・・・・・抜けた毛を集めて何をする気だ、アスラン君?
自毛でヘアピースでも作る気か?
そうだな、今あるうちに造った方がいいかもな。

そういえばキラとラクス様の姿が見れないけど、またやっているのかな?好きだねぇ〜あの2人も(w
ま、いいか。仕事々々と。
878アスラン記:04/07/24 14:53 ID:???
ザフトがついにザクという名称をMSに付けたらしいことを知った。
これでは父上やクルーゼ隊長が世界を巻き込んで起動戦士ガンダムごっこを
やっていたということも白日の下に晒されてしまうだろう

ジンにザクと名付ける事もできず
ラクスが生きて帰ったことで立てよ国民と演説することも叶わず
エザリア様ではなく他の兵の手にかかって死んだ父上が不憫でならない

はぁ、それにしても偽名を授かったということは今度は
クワトロ役をやれという事なんだろうか・・・
879通常の名無しさんの3倍:04/07/24 15:38 ID:???
>>875

じゃ前まではキサカがカガリの夜伽してたのか・・・いいのか、アスラン(´д`;)?
今日、オーブ宮殿に侵入者が入った。相変わらず突っ走る性格のカガリは
「私が犯人を捕まえる!!」とか言って犯人を捕まえに行ってしまった。逆に捕まるのは目に見えている。
めんどくさいとは思いつつも後を追ったら早速犯人の人質にされていた。アホだ。こいつ。
仕方ないのでザラ家に伝わる秘拳「覇血阿須拳」を使い侵入者どもをあっという間に片付けてやった。
(覇恥阿須拳・・古代中国の伝説の武人綺羅橋大佐「?〜801年」が生みだした伝説の拳法である。
綺羅橋大佐はその恵まれた八頭身の体格とすさまじい動きにより宿敵の耶麻徒将軍をどこまでも追い掛け回し、
ついには彼を討った。このことから、名の後ろに「大佐」がつくのは古代中国では大変な名誉であった。
 民明書房刊「毛種歩」より)



叩きのめしついでに、犯人たちの財布から財布を抜き取っておいた。今日はわかめサラダが買えるな。
そんな事を考えていたら、俺の華麗な活躍に感動したのかカガリがいきなり抱きついてきた。
奴が言うにはさっきの俺の鮮やかな動きを見て無人島でのプレイを思い出してしまったそうだ・・・
結局30ラウンドまで相手をしてようやく満足した。ララァ・・太陽が黄色く見えるよ・・・
さすがに初めての相手に「縛り」はやばかったなあと後悔する今日この頃・・・
犯人供はブルコスの残党らしい・・何か不穏な空気が持ち上がってきたな。
髪に影響してきそうだ。せっかくリアップの効果が出始めてきたのに・・

今日は55本抜けた     先月との比較 0[mm]後退
882通常の名無しさんの3倍:04/07/24 23:27 ID:???
>>868>>881
二倍になってるぞ、アスラン・・・(゜д゜)
883通常の名無しさんの3倍:04/07/25 00:16 ID:???
>>882
抜け毛予防に遣り続けるしか道はないのだよ。




回数に比例していくのか?
884通常の名無しさんの3倍:04/07/25 05:08 ID:???
種運命の予想を書きためていたら、やたら長くなってしまったのだけど、
ここに投下して良いでしょうか?

日記ではないし、雑誌情報を元にしただけの内容ですが。
885通常の名無しさんの3倍:04/07/25 07:14 ID:???
>>884 100レス分も無いならokかと(´∀`)
886通常の名無しさんの3倍:04/07/25 07:42 ID:???
いや、さすがに100レスまでは。
次スレに気をつけつつ、人がいない時間を見て投下させてもらいます。
887百合:04/07/25 10:57 ID:???
どうしてあの子のことがこんなに気にかかるのだろう。
腹が立つ。イライラする。
どうして私がこんなことで悩まなきゃいけないのよ!
いたら…全部話してすっきりするのに。友達でもイイ。
おしゃべりができないことがこんなにはがゆいなんて思わなかった。
あ〜、もう。

友達と一緒にショッピングを楽しむのも好きだけど、
彼と一緒にいるのが一番好き。
でも、あの子は、みんなとは違うの。
当たり前だけど、彼とも違う。だって、女の子だし。
何かひっかかる。自分の中の恥ずかしい部分を暴かれるような…

って、何言ってるのよ。
本当、あの仮面みたいにはりついた笑顔をはがしてやりたい。そして…
だから、一体あのピンクの髪の娘に何を期待してるのよ。
しっかりしなさいよ。
あ〜、やっぱり彼に電話しよう。
別に夜中だってかまうものか。
888通常の名無しさんの3倍:04/07/25 23:54 ID:???
>887
誰?
889通常の名無しさんの3倍:04/07/26 00:45 ID:???
>>888
種運命の予想だったりしてw
890通常の名無しさんの3倍:04/07/26 12:13 ID:???
アスラン・ザラのボディガード日記 テーマソング

シャンプーをする度に髪が抜け千切れてる 髪が抜ける痛み感じている
寂しさに耐えかね ズラを買った それ以外の何かを知らないから
生える前髪 目覚める毛根待ち焦がれる
早すぎる髪の喪失に晒されて 増毛じゃ届かない ハゲそうな髪じゃ
絡み合う髪の残したい生え際を 何から守ればいい?
俺がいつか欲しがった髪の毛 そこにあるから
 常夏の島、煙の立ち込める街。その片隅で、人の群れがうごめいていた。
 服も顔も薄汚れ、誰もが疲れ切った顔つき。着のみ着のまま、もつれる足を懸命に動かしている。
 遠くで建物の崩壊する地響きが聞こえ、人々のはるか頭上を光弾が飛びかっている。
 かん高い空襲警報が耳鳴りのように頭から離れない。
 状況を楽観していた政府によって遅れた避難体制。しかし批難の声はどこからも上がらない。非
民主的な主張国家において、市民が国政に関与できる余地は元より少ない。
 黙々と避難する群集の中、携帯電話を片手にもてあそんでいる少女が母親に手を引かれていた。
少し前に、荷物を背負った父親と兄らしき少年が歩く。
 不通の携帯電話をながめる少女の顔は、モニタの明かりでぼんやりと光っていた。
 ふいに群集の波に押され、母親と引き離されるように少女が転倒した。カラカラと軽い音をたて
て携帯電話が地面を滑る。黒髪の青年……といっても十五歳くらい……がそれを拾った。
 引き返してきた少年が手を差し伸べ、少女を起き上がらせた。少女は唇を噛んで涙を耐えている。
 それを見て安心した少年は、青年から受け取った携帯電話をポケットに入れ、少女の手を引いて
歩き出した。
「シン、どこにいるの?」
 母が少年の名を呼んだ。戻ってきた両親と兄妹は、二度と離れないよう固まって歩き始める。
 ややあって群集はシェルターまですぐ近くの大通りにたどりついた。
 しかしシンは大通りに向かおうとした両親を呼び止めた。それを聞いた周囲の者も足を止める。
 爆風によってか、大通りに面したビルの窓やショーウィンドーは破れ、道路にガラス片が散乱し
ていた。風で火の粉も舞っている。煙の向こうで、大通りを進んでいった者の叫び声が聞こえた。
 シンを先頭に、人々は建物の崩壊が少ない山ぎわを進みはじめた。
 粉塵が高く舞い、快晴の正午というのに空が暗い。
 避難民は吹きあがる煙にせきこみ、涙の流れる目を細めている。シンは妹の口にハンカチを当て、
身をかがめるようにして進んでいく。
 後方では何人もの脱落者がいるらしいが、シンは妹の手を引き、前だけを見つめていた。
 MSの駆動音が、射撃音が、足音が、左右からせまってきている。
 衝撃波の作る轟音が鳴り響き、続いて後方から砲声が聞こえた。オーブか大西洋連邦かは判らな
いが、後方から砲撃されているらしい。シンは妹の手を引いたまま走りはじめた。横を走る両親は
粉塵を吸い込み、むせた。
 海側の空から風を切る音があり、前方のビルに青い物体が落下した。数人があわてて道路に身を
伏せる。突風が前方から吹き、砂粒が顔に当たる。
 MSが倒れ込んだビルは、パイのように細かい破片を散らしながら崩れていった。
 ややあって土煙が落ち着き、妹に覆いかぶさっていたシンは体を離した。
「あたしは大丈夫。お兄さん、先にあの人を……」
 すぐ前に、先ほど携帯電話を拾った青年が倒れ、足を押さえてうめいている。少年は青年にかけ
より、足からガラス片を抜いた。血もほとんどなく、傷は浅い。
「あ、ありがとう。僕なら平気だよ」
 青年は苦笑いしつつ一人で立ち上がろうとし、地響きに足をすくわれて尻餅をついた。
 地震のような振動が断続的に起きる。震源は少しづつ近付いてきて、前方の瓦礫で止まった。
 瓦礫から立ち上る煙を割り、巨大な腕が現れた。青年とシンが見守る前、煙から現れた青いMS
がビームサーベルをかまえた。
 シンの足下で、青年が情けない悲鳴を上げた。
 青年の悲鳴を聞くシンの視界に、自動車くらいの物体が回転しながら割り込んできた。物体は
建物を破壊しながら青いMSに向かっていく。青いMSは機体をそらし、物体が上半身があった
はずの空間を切り裂いただけだった。
 物体は楕円軌道を描き、シンの後方へ飛んでいく。振り返った先には、巨大な翼の赤いMS。
回転していた物体は、赤いMSの肩部に回収された。
 青いMSがスラスターを噴射し、赤いMSに向かって跳躍する。一気に数百mも飛んだかと思
うと、そのまま赤いMSに切りつけた。
 赤いMSも長大なビームサーベルをかまえ、一瞬光が交錯する。
 青いMSは腰から上下に切断された。下半身が回転しながら放物線を描き、大通りの方へ落ち
ていく。上半身は慣性の法則に従って赤いMSの後方へ。
 赤いMSはサーベルを収納すると、ゆっくり近づいてくる。
 シンは妹とともに逃げようと視線をさまよわせ、硬直した。妹と両親がいたはずの場所には、
回転する物体が作ったらしい瓦礫の山ができていた。
「危ない!」
 青年が飛びついてきて、虚脱したシンを脇道に押し込んだ。赤いMSが瓦礫をふみつけ、空を
見上げる。MSは二人を見向きもせず、白い煙を吹き出しながら、ゆっくりと上昇していった。
 飛行する赤いMSを見る青年が、呆然として言う。
「あのモビルスーツは……ガンダム」
 ガンダム。
 青年がつぶやいた名前が、眼前の光景とともにシンの心に焼きついた。
 シンは青年に引きずられるようにしてシェルターに向かった。いつの間にか、空襲警報は鳴り
やんでいる。
 カガリは移動中の船窓から宇宙空間を眺めつつ、一人のボディーガードに演説をしている。
「核は関係ない。マスドライバーが無くなったから、オーブは国際的な発言力を失ったのだ」
 カガリはそっと嘆息した。
「今になると、父はとんでもない事をしてくれたと判るよ」
「仕方がないよ。あの時は非常時だったのだから」
 カガリはボディーガードをにらみつけた。
「この世に仕方がない事なんてない。自分が選んだ道なら、そんな言葉は口にできないはずだ」
 ボディーガードは顔をふせ、全くその通りだな自嘲するように笑った。
「氏族ごとに分割する事で、オーブはどのような状況でもどれか一国は存続できるようになった。
将来連合から脱した時に、我々とミナ派が合流する。最終的には血族政権の停止。しかし連合下
の暫定政権といっても、人の流れは民主主義に向かうだろう。ミナにはサハク派もついている。
私の支持基盤は父から利権をもらっていた連中しかいない」
 ボディーガードを見て、カガリは笑顔でつけくわえた。
「ああ、もちろんおまえは別だよ」
 真面目な顔つきに戻り、カガリは続ける。
「平和になって、私も普通の人間になれば二人だけで暮らせるようにもなる。でも今はだめだ」
 ボディーガードは静かにうなずいた。
 遮光された船窓からアーモリーワンが近づいている。地球連合の影響力が強いL4で、オーブ
の技術を取り入れ建造された円筒型コロニーだ。
 相対速度を合わせている様子を眺めつつ、カガリはつぶやいた。
「今の私は、あれだけ非難した父達と似た事をしている。配下の暴走を黙認し、各国に媚びへつ
らい、極秘にMSの開発に協力。本当に、何も変わっていない」
 プラント評議会新議長との会談まで、後わずかの時間だった。
 ルナマリア・ホークがアーモリーワン港のMS格納庫に入ると、隊員も整備兵もほとんどが
出はらっていた。
 目に止まったのはザクウォーリアの操縦者一人だけ。それも昼食を取っている最中だ。
 軍から支給された味気ないパンを、コーヒーで嫌々流し込んでいる。
「どうしてこんなに不味いんでしょうかね、アーモリーワンのレーションは。前に来た時は、
ここまでひどくありませんでした」
「軍批判は極刑ものだ」
 冗談半分に答えたルナマリアは、だだっ広い格納庫の大きさを楽しむよう、ゆっくりと周囲
を見渡す。
 多神教の神殿遺跡のようにMSが何体も屹立し、ちっぽけな人間を見下ろしている。
「ニューミレニアムシリーズの乗り心地はどうだ」
 ルナマリアに尋かれ、年上の兵士はザクウォーリアを見上げた。ニューミレニアムを称する
新世代MS。ジンと比べて曲線が少なく、無骨な印象を与える。
「過剰なジン系に比べて簡素なザク系は扱いやすいですね。補修もやりやすいし、新兵もすぐ
使えるようになる。古参には愛着あるジンが良いと言う者も多いですが」
「そうか、私のザクファントムはジンとあまり変わらないからな」
 ルナマリアが振り返った先には、ザクウォーリアより一回り大きな印象がある白いMSが立っ
ている。ザクファントム。
 次期主力MSであり、部隊長であるルナマリアの乗機だ。小さいながらも翼や鶏冠を持ち、
部分的にジンへ退化している感もある。
「ところで、他はどこに行った。昼食には早いはずだが」
「オーブの客が来てますから。同じ食堂で食べる気になれないのでしょう。全員がそう思って
いるわけでなくても、何人かが主張すれば、他の者も追随しますし」
 年長の部下は涼しい顔で答えた。
 ルナマリアは声を低くして尋いた。
「まだナチュラルを嫌う人間が多いのか? ここの部隊は新兵が多いだろうに」
「むしろ若い者の方がひどいです。三年前の戦いは、実質上の敗戦でしたから。劣等感を無意
識的に感じている者が多いです。しかも勝機があった戦争を長引かせて負けたと、上への不信
感までいだいています」
「たしかにザフトの訓練所では、年長を低く見る同年代が少なくなかったな」
 ルナマリアは隊員の横に腰を下ろした。年齢差からすれば親子のようにも見えた。
「少し良くない話になりますが。若者の方が、新しくて進歩した遺伝子操作をされていますか
らね」
「その流れでナチュラル蔑視か。我々もナチュラルも先のナチュラルから産まれたというのに」
「デュランダル議長の言葉ですね。議長はたしかにプラントの大多数から支持されています。
しかし正論だからこそ、少数派となった反地球や反ナチュラルの感情を煽り、鬱屈した若者の
一部に反発されてもいます。彼等と話していると、暴発の危険をしょっちゅう感じます」
「正義を行っても、傷つく者は相応にいるものだ」
 ルナマリアは溜息一つつき、部下からパン一斤を受け取った。一口かぶりつくと、顔をしか
める。
「どうです。まるで紙粘土でも食っているようでしょう」
「我慢しよう。今は苦しい時期だ」
 水気がなくて弾力があるパンを、ルナマリアは平気な顔で食べようとする。
 しかし無理に呑み込んだために激しくむせ、それを見た兵士は黙って水筒を差し出した。
 アーモリーワンの港口。オーブ側の連絡艇やザフト軍艦が係留されている。
 港を管理する建物は無機的で合理的な構造になっている。
 しかしそれでも人の眼がとどかない場所はできてしまうものだ。
 人通りの少ない通路の片隅で、二人のザフト兵が一人の少女を倉庫に押し込もうとしていた。
少女は小麦畑のような金色に波うつ髪を持ち、民間会社の物によく似た制服を着ている。
「オーブから来たんだろう。なあ?」
 少女の腕をつかんだザフト兵が尋ねた。少女は口を閉ざしたままで、ザフト兵は眉をしかめる
と平手で叩いた。
「優秀な遺伝子を残せるんだ。喜べよ」
 少女の前に立つ兵士が笑いかけた。顔立ちはきわめて整った、醜い男だった。
 少女は幼さを感じさせる顔立ちに似合わず、強い意志を持って野卑た男から目をそらさない。
「喜べよ」
 少女は鼻で笑い、つぶやいた。
「たしかに喜ばしいかもしれない。優秀な遺伝子と、知性に関連がない事を示す実例が目の前に
いる」
 ザフト兵は笑顔のまま、少女の腹に拳をめりこませた。少女は濁音混じりの嗚咽を漏らし、床
に崩れ落ちた。
 二回目の拳が振り上げられ、中空で止まった。ザフト兵が廊下の反対側を振り返る。
 少し離れた場所に、赤服を着た若いザフト兵が立っていた。オーブの艦船と統率者を見に来た
シン・アスカだった。シンは無表情で三人に近づいていった。
 シンは簡単に質問した。純粋に疑問だったからだ。
「そこで何をしている?」
 少女がゆるゆると顔を上げると、赤服を着たザフト兵が見下ろすように立っていた。
「なんだ、先約でしたか。それは知らず、先にいただこうと思いまして」
 少女の前に立っていた兵士が鼻で笑った。それでも赤服の効果はあったのか、少女の後にいる
兵士は腕をはなし、敬礼した。
 少女はたたらを踏むようにしながらも前に出た。
 少女の髪をいじっていた兵士も形式的に敬礼したが、目の前を通る少女を再び捕まえた。
「おい、逃げるなよ。二人から三人に増えただけじゃないか」
「少し静かにしてくれ」
 振り向いたザフト兵が浮かべた疑問の表情に、シンの拳がめりこんだ。拳を離すと、鼻から赤
い霧がふわりと広がった。
 シンは次に少女をつかんでいる腕をひねりあげ、ザフト兵の重心を崩して突き飛ばした。もう
一人のザフト兵を巻き込み、豪快に倒れる音が鳴った。
「怪我はないか?」
 シンの問いに、少女は無言でうなずき、次に顔を引きつらせた。
 鼻血を押さえながら、ザフト兵が壁に寄り掛かって立っていた。片手に拳銃を握っている。そ
れを見たシンも半身を開いてかまえる。ザフト兵はだらだらと鼻血をたらし、野良犬のように息
遣いを荒くしている。
 ふいに、対峙する二人の緊張を破るように、長身の少年が片手を上げて近づいてきた。
「おい、こんな所にいたのか。早く行こうぜ」
 突然現れた少年に、ザフト兵は錯乱して叫びながら飛びかかった。シンの制止は間に合わない。
 少年は上体をそらしてザフト兵の視界から消えた。そのまま体をそらした反動で蹴り上げる。
ザフト兵はもんどりうって後頭部を壁に打ち、昏倒した。
 コーディネイターの一人を蹴り飛ばした少年は、櫛を取り出して乱れた頭を整えた。もっとも、
整えた後の方が滑稽に思われるような髪型であった。
 少年は手鏡で髪型を確かめてから、シンに握手を求めた。
「俺の名前はスティング・オークレー、よろしくな。すぐ有名になるから、おぼえておいて損は
ないぞ」
 シンは差し出された手を無視し、スティングを上から下までながめた。
「ナチュラルか。オーブから客が来るとは聞いていたが」
 スティングはにやにやと笑って少女の肩を抱いた。すぐに少女が振り払う。
「そうそう、俺とこいつはすぐナチュラルと判るんだよね」
 しかし、と続けて振り返ると、無表情の少年が後に立っていた。身長差のためシンからは気づ
きにくかったらしい。
「こいつは可愛いからさ、よくコーディネイターと間違われるんだわ」
 たしかにその少年は線の細い、比較的整った顔をしていた。
「それは私が可愛くないという事だろうか?」
 つぶやいた少女に、スティングはあわてて否定する。
「いやいやまさか。そんなわけじゃ……おや」
 すでにシンは三人を放って、姿を消していた。倒れていたザフト兵もいない。
 シンの去った方向を見続ける少女を見て、スティングは小声で忠告した。
「ステラ、あいつに良心でも感じたか。それなら忘れろ。戦場で敵一人一人の正しさを測って倒
すなんて、もういない神にしか許されていない」
 無言でうなずく少女に、スティングはつけ加えた。
「もっとも、奴とは戦わずにすめば良いけどな」
 スティングはすぐにシンと戦う事になるが、もういないなどと言われた神が怒ったわけでは、
もちろんない。
 後に知ったスティングが、面白い運命だと軽口を叩いた程度の偶然にすぎない。
 ギルバートの執務室に入ったルナマリアは、会談中の部隊配置の報告をしつつ机上に目をやった。
 多数の窓を開いた電子書類、紙製の地球儀、最後に食器を載せた盆に目を止め、疑問の表情を浮
かべた。食器には合成タンパク肉や錠剤を飲んだ後、そして水とパンが一かけら。
 ギルバートは最後のパン一かけらを口に入れ、水で流し込んだ。
「不思議かね? 私が軍用食を食べているのが」
「いえ、ですが……」
「MSすら単独開発できない今、贅沢をする余裕はない。もっともこれは兵士にも不評らしいが……
どうなのかな?」
「そのパンは味がなくて粘土を食べているようだと、人気は低く……私は問題ないと思います」
 ナプキンで手を拭きつつ、ギルバートは微笑んだ。
「原料の質が悪いのはすまない。病気や害生物への抵抗力、促成栽培だけを重視した品種だ。しかし、
私にとっては千金の価値がある」
 ルナマリアは首をかしげた。
「再建した農業プラントから、初めて出荷された小麦が原料だ。私の悲願だったよ」
「……もうしわけありません、議長。自分はそのような事さえも知りませんでした」
「いや、しかたないさ。地球が注目しないよう、一部にしか教えていないし、むろん市場にも出さな
い。これからは、食事を作った者を思い浮かべつつ食べればそれでいい」
「は、もちろんです」
 堅苦しく敬礼するルナマリアに、ギルバートは苦笑した。
 ルナマリアが退出すると、ギルバートは机上にある紙製の地球儀に眼をやった。
 一人になり、笑いをおさめたギルバートは地球儀を片手にしてつぶやく。
「ここまで育てた宇宙だ。地球に簒奪させはしない。オーブにも」
 ギルバートは、てのひらの地球を握りつぶした。
 すでにカガリは会議室に案内され、会談が執り行われている。ボディーガードをしていたアス
ランは会議室から離れ、別室にて待機していた。会談中の警護はキサカに一任してある。
 アスランはかつての英雄であり、知る人が見ればそれとわかる。逆に終戦直前時の行動で、各
方面に多大な迷惑をかけ、禍根も残している。ある程度の免罪はされたが、オーブに正式に亡命
したわけでもなく、合議の席に堂々と顔を見せるわけにはいかなかった。
 元より名前を変え、影となってカガリを助ける決意をした身だと、アスランは覚悟している。
 出入りする人間の様子で、会議の内容はそれとなくわかる。どうやらオーブの情報提供で建造
できた新型MSの権利主張部分で争っているらしい。
 宇宙における国境問題、ジャンク屋や傭兵の扱い、ミナ派との関係、まだまだ争点は山積みだ。
 情報を集めた範囲では、ギルバートはたしかにナチュラルとコーディネイターの融和を考えて
いる。プラントにわざわざナチュラルを呼び寄せ、要職につけたりもしているらしい。
 しかしその政策と、地球と宇宙の平和を指向するのとは別問題のようだ。
 コーディネイターの出生率問題を考えれば、プラント存続のためにナチュラルを受け入れるの
は合理的な判断だ。逆にいえば、ギルバートの目的はプラント存続にあるという事。
 単純な理想主義者と考えていると、足をすくわれかねない。そうカガリに忠告したのを、アス
ランは今さらながら思い出した。
 考え込んでいるアスランは、天井のカメラにずっと監視されていた。アスランは気にしていな
かったが、映像を見ているシンはアスランを入室以前から気にしていた。
 シンはギルバートの忠告を思い出す。今、アスランを殺しても何の意味もない。アスランは戦
後の宣伝通りにプラントを核攻撃から守り、地球をジェネシスから守り、オーブも守った英雄と
思われるままだ。名前を隠してオーブに協力している事も、オーブとザフトの関係が悪化しない
限りは汚名とならない。
 誇りを失わせ、惨めで、無意味な死を与えなくては意味がないのだ。
 前触れなく、爆発の煙が会談中の会議室近くで立ちのぼった。
 警報が鳴り響き、警備兵が会議室周辺に集まっていく。その中にはアスランの姿もある。
 爆発は小規模で、最小の爆弾が使用された事からわかるように、あくまで陽動だった。元から
警備が厳重な会議室に破壊工作できるとは誰も思っていない。
 オーブ側の人間を装っていたスティング達は、警備が薄くなった港からミネルバに潜入しよう
としていた。
 港の警備室は、部屋中が赤く塗装されていた。床には銃撃で削られた肉塊が散乱している。港
の警備兵は、敵の攻撃に気づく前に死亡した。おそらく苦しみはしなかった事だろう。
 ただ一人生き残り、警報機に伸ばそうとしたザフト兵の手をナイフが貫通した。ナイフを刺し
たのは、コーディネイターに間違わると言われたほどの、線が細くて顔の整った少年、アウル・
ニーダ。その顔は、ナイフを抜く時も繊細に整っていた。
 ザフト兵は刺さされた左手を押さえながら、痛みにゆがんだ顔で振り返った。鼻に綿を詰め、
眼の周囲が青あざになっている。
「おまえ達だったのか。あの時、あの赤服が邪魔さえしなければ……」
 先ほどステラを倉庫に連れ込もうとしたザフト兵だった。ザフト兵は笑った。
「赤服は間違っていた。俺の直感は正しかった。俺が正しかった」
 ステラは拳銃を逆に持ち、無言で銃把をザフト兵の頭部に打ち付けた。ザフト兵はすぐ静かに
なる。
「惜しかったな」
 ステラは一言つぶやいた。三人は見張りや開錠を分担し、それぞれの役割に集中した。
 ステラ達は専門的な訓練を受けていたが、それでもコーディネイターの体力を甘く見ていた。
 倒れたふりをしたザフト兵が、寝転んだまま拳銃をかまえた。背中を見せている三人に迷わず
狙いをつける。
 銃声が鳴り、ザフト兵が右手に持つ拳銃が弾け跳んだ。
 電子錠を操作していたはずのスティングが、いつの間にか短機関銃を片手でかまえている。
「そんな、ナチュラル風情にそんな動きが……」
 目を見開いたザフト兵は、しばらくたつと嘲るように笑った。
「ハッ、そうか。おまえ達は強化人間だな」
 スティングは表情を曇らせた。
「お笑いだ。しょせん薬漬けの……」
 ザフト兵は言葉の途中で勢いをつけてのけぞり、自らの後頭部を床に叩き付けた。頭部に大き
な穴が開き、薄らと血がにじんでいる。
「アウル……」
 拳銃をしまいつつ、アウルはスティングを見返した。
「こんなところで時間をつぶすわけにはいかない」
 スティングはすぐさまうなずいた。
「そうだな。行くぞ、ステラ」
 残りの操作を終えると、ミネルバの係留口に繋がる扉が開いた。
 三人はうなずき、目的のMSに向かって走った。
 カオスに搭乗したスティングは、急ぎMSのプロテクトを外した。電子錠やパスワードを手に
入れても、それだけで起動できるとは最初から思っていない。
 数分かけて起動したカオスは、搭乗用の足場を崩しながら足を踏み出した。アウルの乗るアビ
スも続く。ガイアはまだ動かない。
 ガイアの立ち上げに時間がかかっているのを見て、スティングはアウルを呼んだ。
「アウル、おまえはカオスに乗れ。アビスはステラに使わせよう。水中用はここじゃ使いにくい」
 モニターの向こうで、アウルは首を振った。
「僕はこの機体で良いよ。大丈夫、ステラなら予定時間内に起動できる」
 アウルはモニターに映るコロニー窓を見やった。円柱型をした島三号独特の細長い窓が、日光
を取り入れて輝いている。
「それに、コロニーにも水はある」
 プラントの保有する砂時計型コロニーの多くは、内部に湖を持っている事が多い。美観のため
だけでなく、生態系維持の役目もある。
 しかし円柱型コロニーでは、水は全く別の存在意義がある。コロニーの多くは住民の心理上、
鏡で反射した陽光を窓から取り込んでいる。円柱型コロニーでは、同時に地面である内壁の約半
分を窓にしている。当然ながら、窓は他の内壁よりも強度が弱い。また真空の宇宙ならではの強
烈な直射日光で、窓は高い熱を帯びる。
 だから落下事故による破損を防ぎつつ冷却するため、窓一面にしきりをもうけ、水を張る。
 さらに水は、真空中にさらされると気化熱で凍る。小さな穴ならば氷となってふさぎ、応急処
置くらいにはなる。
 偶然ながら、円柱型コロニーの窓は川とも呼ばれる。
 シンが着いた時、ミネルバの甲板はタンパク質の焦げる異臭が立ち込めていた。二年前にも
嗅いだ、ある意味で懐かしい匂い。
 照明は落ち、非常灯のみが点灯している。予備電源も破壊されたようだ。壁のあちこちが切
り裂かれ、内部のケーブルまで切断されているのが眼に入る。数人の水兵が甲板を歩き、戦死
者を拾い集めていた。
 MS固定ハンガーが三ケ所、内部から破壊され、奪取されたのが三機と示している。シンは
MSが二体残されているのを見て、強奪したのは三人以上と判断した。
 残されたMSはセイバーとインパルス。無事なら、戦闘に使える。不幸中の幸いか、インパ
ルスはシンが操縦を任される予定の機体だった。扱い方は憶えている。
 シンは急ぎインパルスに搭乗するため、ハンガーに駆け上がった。
 操縦席までは問題なかった。手順通りにMSを起動させ、モニターに外部状況を映す。しか
し充電ケーブルからの送電を切ると、PS装甲が落ちた。内臓バッテリーからエラー信号が出
ている。
 ハンガーの固定を外させる信号も応答がない。シンは通信機を入れ、甲板上の整備兵を呼び
出した。
「インパルス搭乗者シン・アスカ、出る。すぐバッテリーを交換し、MSの固定を外してくれ」
 通信機の向こうから怒鳴り返す声があった。
「強奪時に、バッテリーと充電機器がほとんど破壊されている。交換には地上の設備が必要だ。
十五分はかかる。間に合うものか」
 シンは通信機越しに叫んだ。
「ケーブルをつけたまま出せ。全力で戦えなくてもいい。追いつけなければ意味がない」
 しばしの沈黙の後、どうなっても責任は取れないという、忠告とも責任逃れともつかない言
葉が聞こえてきた。
 インパルスを固定していたフックが外され、ケーブルからの電力供給を受けたインパルスは
PS装甲を展開させた。
 ギルバート達は会議室からミネルバの艦橋に退避していた。カガリ達、オーブの人間も
ミネルバの一室に通してある。破壊工作されたとはいえ、ただの連絡艇よりは軍艦の方が
安全だろう。
 ギルバートの周囲では、兵士が艦復帰のためせわしなく働いている。
 艦橋に甲板から通信が入り、ギルバートに繋がれた。
「議長。シン・アスカが強奪されたMSを追い、インパルスで出撃したようです。止めま
しょうか」
「そうか。いや、かまわない。放置してくれ」
「了解しました」
 通信が切れ、ギルバートは独り言をつぶやいた。
「彼はオーブに対して用意していた駒だが。持ち腐れるよりは良い、とでも思うべきか」
 外部状況を受け取りつつ、ギルバートは苦笑した。
「元より、何もかも思い通りというのは傲慢だな」
 艦橋の窓から、ケーブルを引きずりながら移動するインパルスが見えた。
 あれでは満足に戦えないだろうとギルバートは思ったが、さほど心配はしなかった。
 足止めになれば充分であり、シンもそう考えて出撃したのだろうと、ギルバートは判断
した。
 状況は良くない。強奪されたMSに搭乗する予定の者も、別件で連れてきていたシンし
かいない。
 オーブ側からMS操縦者の提供を打診された時も、ギルバートは受け入れる事にした。
 そもそも強奪されたMSは、共同開発したオーブ関係者の目に見せるため、用意してい
ただけだ。宇宙戦闘でのデモンストレーションに、実弾を使用する許可を与えるべきでは
なかったと、ギルバートは過去の自分を呪った。
 格納庫を出て、川についたカオスとアビス。ガイアはまだ動かない。
「MS部隊はまだ展開してない。しかし猶予があるとしても、三分だろう」
「設備は予定以上に破壊できたよ。五分は待てるだろ?」
 そうスティングが答えた時、真横の建物から充電ケーブルを引きずるMSが現れた。
 虚をつかれたスティングは機体を止めた。
 インパルスはビームサーベルを抜きつつ、ビームライフルをかまえている。ケーブルから供給
される電力で、エネルギー残量の心配はない。
 スティングが反撃しようとすれば振り向く間に撃たれる。シンが一体を撃てばもう一体が反撃
する。三体とも動けない。
 ややあって、ふいにインパルスが数歩後退した。スティングが横に目をやると、ようやく起動
したガイアが四足形態で姿を現している。
 アウルはアビスをひざまずかせ、右肩部の電磁推進機を川にひたした。
「水中用には、こういう使い方もある」
 電気分解された水が激しく泡立ち、衝撃波となってインパルスに襲いかかった。泡立った水は
霧となって周囲に立ちこめる。
 視界を奪われたインパルスは、地面すれすれを跳躍したガイアに充電ケーブルを断ち切られた。
「遅くなった。すまない」
 スティングは ステラの謝罪を笑って返した。
「いいや、最高タイミングだった。完璧だ」
 蓄電装置がまともに作動していないインパルスは、ケーブルに全エネルギーを依存していた。
 フェイズシフトダウン。インパルスの眼は光を失った。
 三機のMSが背にした川からは、コロニーの外、黒い宇宙空間がのぞける。MSならば脱出に
充分だ。
 しかし三機の周囲は完全に複数のザク小隊に包囲されていた。
 奪取された三体に性能では劣っていても、数の論理ではるかに勝る。ここが本拠地であるザク
部隊は補給の心配もない。
 充電の終わっていなかったインパルスは、時間稼ぎの役目を充分に果たしていた。
 スティングがぶっきらぼうに言った。
「おまえら、先に行けよ」
「……しかし」
 反対するステラをアウルがなだめた。
「スティングを信じよう。カオスは宇宙戦闘に最も適した設計だ」
「ああ、高速飛行形態にもなれる。適当に混乱させればすぐ追いつくさ。とろくさい水中用には
しんがりを任せられんだろ」
「それなら私の機体も高速運用可能だ。攻撃力も充分にある」
 ステラの反論を、アウルはいさめた。
「聞くんだ。陸上格闘専門のガイアが、コロニー内で多数の敵と戦えると思うのか?」
 アウルの言葉にステラは少し押し黙り、わかったと答えた。
 カオスがコロニーの天井へ向け、背部の火器をはなった。スティングは群がってくるザク部隊
を見て、楽しむように笑う。
「さあ、それでは軽くもんでやるか」
 調整されたカオスの攻撃はコロニー中心で弾け、強烈な光を発した。
 その光にまぎれ、アビスは川にランスを打ち込む。
 コロニー窓に開いた穴から、宇宙空間へ巨大な噴水が上がった。その流れの内にアビスとガイ
アの姿もあった。
 噴水は飛沫となって、すぐさま気化熱で凍りつき、ミラーの光をあびて宝石のように輝いた。
 カオスは機体をかたむけ、横回し蹴り。単独で突進してきていたザクウォーリアが、カオス脚
部のクローで大腿部を切り裂かれた。
「ほうら、どうした。どんどん来いよ」
 次にカオスは、横から斬り付けてきたザクウォーリアの腕と頭部を破壊した。メインの視界を
失ったMSはバランスを崩して建物によりかかった。もたれかかったMSは壁面を破壊しつつ倒
れる。
 不様な敵の姿を見て、スティングは声を上げて笑った。
 カオスの存在は他の奪取されたMSへの注意をそらす。
 復帰しはじめたミネルバも、少しづつ近づいてくるカオスの情報を部隊に伝達する事で、手一
杯だった。
 許可をもらってMAに搭乗したアスランも、情報を受け取り、カオスの戦闘を見て奇妙な嫌悪
感を持った。操縦席を傷つけず、機動力のみを削ぎ取る。親友の戦いによく似ている。だがその
本質が全く違う。
 脚部を破壊されたMSは、歩行はもちろん飛行時の平衡を保てず、倒れるしかない。それが他
機体が前進する障害となっている。流れ弾を考えれば射撃の手も弱めざるをえない。そう思って
見れば、行動不能になったザクは見事にカオスの周りを囲んでいる。
 カオスは間違いなく確固とした意志を持ち、合理的な方法を取って戦っていた。
 思考している間に、MAはカタパルトまで牽引された。アスランは首を振って雑念を振り払う。
「緊急だ、手順省略。セイバー出る」
 アスランの乗機はカタパルトから発進し、巨大な円柱形の空間に離陸した。
 カオスはザクウォーリアを盾にしてビームを受けた。ザクウォーリアの装甲が弾け、ビームが
操縦席を貫通する。搭乗者は味方のビームで戦死した。
「コロニーで、下手にビームライフルを使うなよな」
 味方を撃ってしまったザクウォーリアは、困惑しているかのように数歩後退した。
「わかったよ。すぐ同じ場所へ行かせてやる」
 スティングは棒立ちの敵を迷わず狙撃し、撃破した。
 残るザクファントム一体は、ザクウォーリアが障害となり、攻撃しあぐねている。
 スティングがザクファントムに狙いをつけた時、接近する巨大な熱源をカオスのセンサーが感
知し、警告音を発した。
 見上げると、ミネルバがコロニー中心近くを飛行している。精密照準の限界を超えていたが、
それでも撃沈される危険を考えれば、カオスに最大限接近している。
「どうしたんだ。落とされに来たのかよ」
 戸惑いながらも、スティングはミネルバに照準を合わせた。やや遠いが、数を撃てば充分に当
たる距離だ。
 狙いをつけたミネルバから、赤い物体が飛び出た。その物体にスティングは気をそらされた。
「……ヤマセミ?」
 ミネルバからヤマセミが飛び立ったかのように、スティングは錯覚した。コロニー独特の景色
と、ミネルバの大きさとで遠近感が喪失していた。
 映像を拡大し、スティングはようやくその正体を知った。
 赤い鳥に見えたのは、アスランの操縦するMA形態セイバーだった。
 腹の底から突き上げるような振動があり、頭上から粉がぱらぱら降ってきた。
 周囲を白く染めていた照明が落ち、そこここで小さな悲鳴があがる。コーディネイターの目でも
先を見通せない、真の闇。それでもシンは必死に周囲を見渡そうとした。
 ややあって黄色い非常灯が弱々しく点り、暗がりにうごめく人の姿が見えるようになった。
 赤子を抱くようにして眠る妻を、壁にもたれかけて眺める夫。火のついていない煙草をくわえる
老人。背筋を丸め、小さな鞄を抱えている女。膝を枕に眠る妹の髪を、静かにとかしている姉。
 シェルターの中に、シンの求める姿はない。シンは妹の名を叫んだ。
 名前を呼ぶ声は虚空に消えたかと思うと、シンを責めさいなむように反響した。
 薄暗く、狭い操縦席。
 自身の声で、シンは目をさました。
 シンは非常灯だけがついたインパルスの操縦席にいた。センサーは沈黙して外の様子が全く判ら
ない。
 手動での起動方法を複数試してみたが、インパルスは立ち上がらない。
 諦めかけた時、ぶつぶつと雑音が聞こえ、モニターの片隅に小さな受信記号が薄らと灯った。送
信してきたのはミネルバから。
「インパルス、聞こえるか。こちらミネルバ。デュートリオンビーム送電システムは実験的に稼動
可能。コロニー内での特別使用要請を許可する」
 合成音ではなかったが、機械的な語調だった。
「くり返す。使用要請を許可する」
 シンは残り少ないエネルギーを全て通信装置に注いだ。モニターに映る記号が明確な輪郭を持つ
ようになる。
「こちらインパルス。搭乗者、シン・アスカ。デュートリオン送電を要請する」
 言い終わった瞬間、モニターから光が消えて完全な暗闇となった。操縦席の空調も止まり、徐々
に室温が上がっていく。
 酸素を無駄に消費しないよう、シンは再び目を閉じた。操縦席は熱がこもるだけでなく、息苦し
くもなっていく。しかし頭には、逆に澄みきっていくような感覚があった。
 アスランの乗ったセイバーは、推力も火力もコロニー内の戦闘には過大な機体だった。
 わずかにスロットルを上げただけで、内壁に激突しそうになる。遅くしすぎると失速する。
アスランは円柱の内壁にそうように機体を操縦し、螺旋を描くようにして速度を保った。
 頭上の内壁、反対側の位置にカオスの姿が見えた。怪物的なMA形態となり、白いMSと格
闘戦を演じている。
 飛行型MAに変型するセイバーは、戦闘機や攻撃機としての機能も重要視される。そのため
武装はほとんどが銃火器であり、格闘戦装備は少なく、コロニーを傷つけない戦闘は難しい。
 アスランは遠心力に歯を食いしばりつつ、回転周期を測った。一周、二周……モニター中心
の光点、照準とカオスが重なり合う。モニターの中、ザクファントムを倒したカオスは、後背
部の火器をセイバーに向けている。
 一瞬の交錯。引き金に手をかけたアスランは、カオスがザクファントムを盾にしているのを
見た。
 良過ぎる眼で、見てしまった。
 わずかなためらいにより、セイバーの攻撃はカオスの足下をかすめるだけに終わった。逆に
セイバーの右翼は一撃で粉砕された。
 片翼をもがれたセイバーは、きりもみ回転でコロニー内壁に激突。そのまま川まで横滑りす
ると、盛大な水しぶきを上げた。
 盛り上がった水煙は、すぐ穴に吸い込まれて小さな竜巻きを作る。周囲の水や空気、機械や
動物までが吸い込まれ、虚空に消えていく。セイバーはMS形態になり、腕部を伸ばして窓枠
に張りつく。しかし川の崩壊に巻き込まれるのは時間の問題だった。
 MA形態カオスはザクファントムから爪を離し、追い風に乗るように大穴へ向かった。
 空調が追いつかず急速に減圧したコロニー内には、一面の霧が発生した。脱出にはうってつ
けだった。
 脱出しようとするカオスの後方で、コロニー中心部から内壁まで一直線に霧が薄れ、地面に
小さな爆発が起こった。
 地面が高熱を帯びて赤く熔融し、水分が爆発的に水蒸気になる。
 その中心部で、ゆっくりと一体のMSが立ち上がった。ビームの余剰を受けて機体各所から
火花を発し、PS装甲が変色する。
 霧が裂かれ、インパルスが姿を現わす。
 デュートリオンビーム送電システム。母艦のミネルバからエネルギー供給を受け、核エンジ
ンを搭載せずにMSの活動時間を飛躍的に伸ばす新技術。MSと母艦の双方が損傷して不完全
状態だったが、送電機能は設計通り作動した。
 ただ未調整だったためにコロニーの内壁を破損させ、小爆発を引き起こしたのは実用例が少
ないゆえの失敗だった。
「インパルス……さっき倒したはずだったのにな。ケーブル切るだけじゃ駄目か」
 霧の向こうでインパルスの眼が光をはなった。一方、カオスのバッテリーは限界に近い。
「ははっ、軽くもむとはいかないか……まあいい、来いよ。どうせもうまともに動けやしない」
 操縦席に身を沈めながら、スティングはまた笑った。気がつけば、肌が粟立っていた。
 インパルスはビームサーベルを抜き、カオスとの間合いを張る。
 一度捨てたザクファントムを、スティングは再び盾代わりに引き寄せた。しかしシンは全く
逡巡せず、カオスへの攻撃手段を考える。巨大な腕を持つMA形態カオスならば、近距離にも
ぐりこめば勝てる。ザクファントムは視界に入っていたが、ただの障害物と認識していた。
 インパルスが一歩踏み出す。歩みに合わせ、霧がふわりと乱れる。
 インパルスが歩みを進めている時、操縦席にザクファントムから近距離通信が入った。
「インパルスに乗っている操縦者。私ごとカオスを斬れ」
 言わずもがなな事を少女に命じられ、シンは眉をひそめた。脳裏で隊長級のMS操縦者
を数人思い浮かべ、ルナマリアの名を思い出す。
「カオスは私を盾にしている限り、満足に動けないはずだ」
 そのような通信をすれば、攻撃しづらくなる事に気づかないほど、混乱しているのだろ
うか。
 聞こえてきた時と同じように、ルナマリアの声は突然切断された。
 どことなく背伸びした少女の口調が、二年前の記憶と二重写しになる。オーブ攻防戦で
亡くなったはずの、妹の声。妹の顔。嗚咽。実際は聞こえなかった絶叫。瓦礫。煙。
 通信越しに聞いたルナマリアの声は、妹の声とどことなく似ているように感じた。シン
は唇を噛んでビームサーベルを収納する。 
 シンは操作盤を出し、カオスの背後で空気を排出し続ける大穴の画像を拡大させる。赤
い機体色のセイバーが、縁に食らいつくようにしているのが見える。
 シンは一息つくと、ザクファントムに照準を合わせ、ビームライフルを撃った。
 ビームは狙い違わずザクファントムに命中。カオスが握っていた方の腕を破壊した。
 MSという重りを失ったカオスは後方に転倒した。MA形態で踏ん張りの効かないカオ
スは、風に押されて大穴に転がっていき、セイバーと激突。
 二機はそのまま風圧と遠心力で制御不能におちいり、真空の宇宙へ吸い出されていった。
 カガリはミネルバに乗ったままで、アーモリーワンから避難していた。
 MSによる戦闘が行われたコロニーは崩壊の危険性が高い。自身の遠心力や空気圧、構造材の
張力によっても形を保つコロニーは、小さな破損が即崩壊に繋がる危険がある。
 長時間の戦闘と外壁損傷がありつつ、即時崩壊しなかっただけでも幸運と言えた。
「セイバーはまだ回収されていません。バッテリー残量も不明です。緊急発進だったため、情報
が残っていないらしく……」
 黙って報告を聞いているカガリは、じっと机上の資料を見ている。
「むろんセイバーは最優先で捜索します。また、強奪されたMSはおそらくミラージュコロイド
を使用し、移動中は見つからないでしょう。地球軍関係の港やMS運用艦、プラント反デュラン
ダル勢力、ジャンク屋を洗わせます」
 アーモリーワンでのMS開発や会談は全て極秘であったため、捜索の手を広げる事もできない。
せいぜい内通者の存在が推測されただけである。
 カガリはしばし黙考した末に、顔を上げた。
「……まず私は、なすべき事をしようと思う。アーモリーワンの警備体制の資料を揃えてくれ。
議長と再び会談の場を持ちたい。不備をつけば、こちらの有利に運べるかもしれない」
「了解しました」
「今回の強奪者は二年前と違い、全く無駄がなかった。コロニー崩壊までは至っていないし、一
般市民もほとんど戦闘に巻き込まれていない。彼等に非難される汚点はなく、責められる根拠は
こちらにある」
「強奪されたMSは、宣伝工作に使われる事を前提に対策します」
「思想戦を考えておこう。それから……」
「はい」
「今のあいつなら大丈夫だ。生き抜く決意を持ち、二度と死に逃げたりはしない」
 キサカは再び、はいとだけ答えた。
 ミネルバの格納庫でインパルスとザクファントムが補修を受けていた。残存するMSはコロ
ニー崩壊を避け、できる限り艦船に搭載するよう命じられたのだ。
 ルナマリアはザクファントムから降り、インパルスの操縦席をのぞきこんでいた。シンは操
縦席に座ったまま、機体の損傷度を調べている。
「どうしてすぐに撃たなかった」
 つめよるルナマリアに、シンはけげんな顔をした。
「撃てばカオスを取り戻せた。パイロットを生きたまま捕らえ、背後関係を探ることもできた
はずだ」
 シンは作業を終え、暗くなった操縦席からルナマリアを見た。
 ザフト軍服に身を包んだ少女が、再び妹の姿とだぶった。どこを見ても、共通点らしい共通
点はほとんど無いのだが。
「おまえは、死ぬ事が恐くはないのか?」
 不思議そうに尋ねるシンに、ルナマリアは激しい語調で答える。
「ザフトに入る道を選んだ時から、戦場での死を恐れた事はしない。迷って機会を逃し、無駄
死にする方が恐い。きっとザフトのほとんどは同じ気持ちだ」
 今回の戦闘が少女の初陣ではないかとシンは思ったが、あえて問いただす気力はなかった。
 言いつのるルナマリアから急速に興味をなくしたシンは、ぽつりとつぶやいた。
「聞こえたんだ」
「聞こえた?」
 けげんな顔をするルナマリアには目もくれず、シンはインパルスから降りた。
 妹の姿を見たと思った時、誰にも聞こえない声が、シンだけに聞こえた。
 声の内容は、短く単純な願いだった。
 ……あの男を殺せ。
 忘れるはずもない、あの赤いMSと、搭乗者。探し続けていた敵にようやく出会えたのだ。
英雄のまま死なせるなというデュランダルの話は頭から消えていた。
 ……これは俺の求めた運命だ。
 気がつけば、シンは二年ぶりの笑みを顔に浮かべていた。
 戦場での死は人の意志によるものだ。しかし、誰がいつどこでどのように死ぬかは、誰にも
予測できない。それは全くの偶然である。
 ルナマリア・ホークはミネルバの船内で、部下の一人が戦死した事を知った。
 カオスの盾にされ、友軍の攻撃で操縦席を撃ち抜かれたザクウォーリアがそれであった。強
奪事件が起きる直前、格納庫で会話を交わした男である。
 デュランダル派の下で、ナチュラルとの融和を願っていた部下が、ナチュラルではなくコー
ディネイターの手で戦死した事、それがナチュラルの盾にされたためである事に、ルナマリア
は運命の皮肉を感じ、すぐにその考えを否定した。
 戦前から戦後にかけて、部下は穏健派を支持しており、ザフトに身を投じるも、戦争におも
むく事と人種観は無関係だったとルナマリアは知っていた。
 しかし部下が一個人としてナチュラルとの対話を試み、戦後も積極的に地球と行き来し、歴
史に記録されない人々を見聞していた事は、遺品によって初めて知った。
 その行動は大局から見れば些事であり、再び戦闘の火蓋が切られた瞬間、水泡に帰す程度の
自己満足であった。
 彼自身もビームの一撃により操縦席内で蒸発し、死体は一片も残っていない。
 けして強くもなく、正史に名前も残らないような男。
 ただ彼の死が偶然によってであり、活動が無為になるとは死の直前まで誰も予言できなかっ
たのならば。
 戦争は、複数の人々の意志によって起こるのであって、動かしがたい流れで始まるのでない
と理解するならば。
 歴史が運命ではなく、人の意志で動かされる物であれば。
 彼という名も無き存在は、けして無価値でなかったはずである。
 エヴィデンス01が発見されてから数十年。
 それを記憶する者は少なく、外宇宙に目を向ける者はほとんどない。
 ただ記録に残らない外宇宙遠征が、一思想集団の手で秘密裏に行われたという噂が流れるのみ。
 かつて外宇宙への秒読みを聞いた者は、それが今も続きつつ、停滞している事を嘆くよりも先に
銃を手に取り、戦っている。
 人という種は、未だ外宇宙に出る資格を持ちえないのだろうか。時として戦争が合理的な外交と
なる社会しか構築しえないのだろうか。
 羽を持つ鯨は黙して語らず、ただ新しい戦争の幕が切り落とされるのみである。
 すでに幾多もの新情報と矛盾した物語、次はないと知らせつつも叫ぶ。

 次回、機動戦士 SEED DESTINY 嘘二回「果て無き秒読み」

 色々な運命にあらがえ、ガノタム。
919通常の名無しさんの3倍:04/07/28 05:37 ID:???
乙一文字。
濃厚な時間が味わえますタ
920通常の名無しさんの3倍:04/07/28 08:26 ID:???
面白。
921通常の名無しさんの3倍:04/07/28 12:35 ID:???
長すぎてまだ読んでないけど、完全に創作な話は
ちょっとスレ違いじゃないかな?
とりあえず長文乙だけど。
922通常の名無しさんの3倍:04/07/28 14:07 ID:???
文才あるね。尾津
923885:04/07/28 19:12 ID:???
>>891-918とアスランのボディガード日記、リンクしてると考えたらすげぇ味わい深い。
なんか>>890がオープニングテーマみたいな流れになってるし(w

>>884さん・・・ですよね?お疲れ様です。
今日は非番なので暇潰しに増毛方法の本でも立ち読みでもしようかとブックオフに行った。
50円コーナーのワゴンにラクスのCDが山積みにされていた。
悲しくなり俺は心の中で泣いた。なぜプレミアのある時に売っておかなかったのかと・・
そういえばカガリが「トリィみたいなロボットを私にも造れ!!」みたいなこと言ってたな・・
めんどくさいが雇い主の頼みだ。早速製作を開始しなくては。
奴に逆らったら無職だもんな・・俺。


今日は35本抜けた     先月との比較 0[mm]後退
925通常の名無しさんの3倍:04/07/29 03:31 ID:???
保守
926通常の名無しさんの3倍:04/07/29 04:11 ID:???
やはり現段階では完全な創作に近いですね。
念のため、アーモリーワンはMS兵器工場用で、普通のコロニーとは
全く違うという噂等もありますし、他にも新規ネタバレとの相違点は
かなり多いです。

>>923
その通り、>>884です。
927通常の名無しさんの3倍:04/07/29 06:53 ID:???
種本編の映像より、MSVプロモの方が印象に残っている為に、
赤いMSがソードカラミティ、青がシグーディープアームズだと勘違いしてしまったw
カガリに造ってやる予定だったペットロボットが完成した。
その名も「ゴリィ」。カガリがいつ突っ走ってもいいようにあらゆる護身機能をつけた俺の最高傑作だ。
ハロに付けた機能は全部付けたし、まさに機能美の集大成だ。
カガリに渡す時「お前をモデルにした」と冗談で言ったら、キレてぶっ壊しやがった・・・
俺の1ヶ月と給料3週間分を返せ!あとお前のお守りのストレスで抜けた髪も。

今日は59本抜けた     先月との比較 0[mm]後退
929通常の名無しさんの3倍:04/08/02 03:22 ID:???
本編登場時は禿げてるかと思ったが、実はあまり後退してないな。

まあいくらなんでもその年齢で後退しても困るか。
930通常の名無しさんの3倍:04/08/02 15:24 ID:???
ザァフトの発毛工学は宇宙一イイイイ!!ナチュラルごときに見破られることはないイイィーッ!
931通常の名無しさんの3倍:04/08/05 06:48 ID:???
なるほど、後退してないのはもはや額に一本も残っていないためなのですな。

抜けているのはすでに横毛だけ・・・
今日、行方不明になっていたラクスから手紙とビデオテープが届いた。
赤髪女とのハメ撮りビデオが流出して失踪中のキラをやっと捕まえたのかと思ったらそうではなかった。
手紙には今、東アジア共和国で今度の戦争をまとめたアニメを製作していて、
絶賛放送中なので全話送るとのことが書いてあった。
暇だったので見てみると酷い出来だった。まるで俺がホモみたいじゃねーか!!
キラも5倍位強く描かれてるし、何よりラクスが聖女みたいに表現されてんのがおかしいだろ!!
カガリにも見せてみた。「面白いじゃないか。これ。」
こいつやっぱバカだ。
あとラクス・・・ペンネーム「チアキ・モロサワ」はどうかと思うぞ・・

今日は37本抜けた     先月との比較 0[mm]後退
933百合:04/08/11 21:44 ID:???
>>88
フレイ→ラクスだけど、???→ルナマリアのようにも見えますね。
934キラ=ヤマト:04/08/12 00:13 ID:???
今日はレーダー船影が移った。
連合とザフトから追われる身となり、隠れ家からも飛び出した今、僕は追跡者を極端に恐れている。
しかし、それ以上に日々の生活が辛い。
幸い今日接触した船影は無人の資材輸送用シャトル、地球から月へ物資を送る定期便だ。
慣性飛行をする船ならフリーダムの推力でも簡単に軌道を変えられる。
食品、水、薬品、消耗品関係を船ごとGET!
こういうとき核動力のフリーダムって稼働時間に制限がなくて便利だと思った。

収穫の中にアスランが喜びそうな医薬品もあったのでギルドを通して贈った。
これで仲直りできればいいな♪
935アスラン=ザラ:04/08/12 00:15 ID:???
キラからの贈り物!?
セキュリティー上開封して中身を確かめさせてもらったと断りを入れた主計科兵の
なんとも形容しがたい表情は何かを隠しているようだ。
同志の兵を疑うのは悪いと思ったが一応こちらでも中身をX線透視して確認する。
中身はなにやら液体の入ったボトル状のものが1ダースほど
一応密封してあるらしく漏れ出した様子はない。
意を決して箱を開けてボトルを取り出してみると市販品のようだ、ラベルを読む。

「 キ ィ 〜 ラ ァ 〜 〜 〜 ! ! ! 」(怒怒怒怒怒)

脱毛剤なんか贈り付けてきやがって憶えていろ!!!
936キラ=ヤマト:04/08/12 00:17 ID:???
あれ?
なんで育毛剤が残っているんだ?
ま、いいか。
マニューさんに頼まれた脱毛剤どこやったけ・・・
937通常の名無しさんの3倍:04/08/14 11:26 ID:???
次スレからもスレタイこのまま?
938通常の名無しさんの3倍:04/08/14 11:38 ID:???
IFもまだ続きあるし、両方入れとかないとなぁ。
スレ分けたらキラの方はすぐ落ちそうだし。

キラとシンの種な日記☆運命篇

あたりでどう?
939通常の名無しさんの3倍:04/08/17 21:59 ID:???
ここは一応SSスレ?
>>921みたいに創作NGって意見もあるけど、
日記という縛りをクリアすることが条件なのか。
940通常の名無しさんの3倍:04/08/17 22:56 ID:???
>>939
「日記です。」

SSとは違うね。要はキャラの1日を綴ったような感じが出せればいい。
過去スレとか作品集を見てもらえればだいたいの雰囲気はつかめるんじゃないかな。
そういう意味で>>891-918はちょっとスレ違いだけど、今はほとんど人いないから許容されてる状態。
以前だったら荒れてたと思う。
941通常の名無しさんの3倍:04/08/18 00:45 ID:???
>>891以下を書いた人間だけど、他に張る場所が思いつかなくて、
展開予想でも良いかと尋ねて、数日経ってから張ったわけ。
放映中じゃないから許可もらえたと思っているし、普通だったら
やはり不可だったと思っている。
自分が言うのも何だけど、推奨はできない。

ただ、IFのように形式が日記と違っていても現状は黙認されてる。
本編が終わってネタ切れだからだろう。
放映が始まるまでは、創作の要素がどうしても増えてしまうし。

ちなみに放映中は、基本的にレギュラーが日記を書く形式だったが、
ゲスト、名も無き人物、本編には出てない人もかまわなかった。
キャラ中心の描写なら独白でも良い。
本編と矛盾が大きすぎたり、先の展開予想が多すぎたりは個人の判断。
ハァ・・・最近プラントにいた時の事を良く思い出すようになった・・・・
そうだ・・あの頃俺はザフトの貴公子とか呼ばれてモテてたんだよな・・・
そう・・あえて名は書かんが奴と婚約するまでは・・・
それからだ!ストレスで髪が抜け始め、それまではちょっと凸の広い少年だった俺の
額の後退が始まったのは・・・
今では流れ流れてオーブのアパートでカップラーメンをすする毎日・・・
「僕達は・・どうしてこんな所に来てしまったんだろう・・」

今日は・・・数えたくない。  先月との比較・・たぶん後退した。
943通常の名無しさんの3倍:04/08/20 11:12 ID:???
>>940-941
じゃSSスレ別個に立てるか
944通常の名無しさんの3倍:04/08/20 11:16 ID:???
必要なし
一部の潔癖君がほざいてるだけ
945通常の名無しさんの3倍:04/08/20 11:18 ID:???
わざわざ分割しても住人が少ない以上意味なし氏
946通常の名無しさんの3倍:04/08/20 11:58 ID:???
>>940、941みたいなのは放映始まれば逆に人が増えると言ってるんじゃないの?
スレ違いそうでないの議論で無駄に荒れるならテンプレ改訂かもいっこスレ作るかどっちかやれば。

まあ放映中でもキラ母とかグレンとか創作ネタも出てた希ガスるので別にいーと思うけどさ。
スレ立てる人に任せとけば。
947通常の名無しさんの3倍:04/08/20 12:21 ID:???
厨が増えるほうが多いに1000福田
948通常の名無しさんの3倍:04/08/20 18:51 ID:???
「日記」って言うスレタイが重要かもしれない
949通常の名無しさんの3倍:04/08/21 00:56 ID:???
スレタイ変えて良かった例はあまり多くないからねえ。
派生したなら別だけど、できる限り前例にそって、
スレタイと内容が乖離してきた場合は>1で説明するとか。
950通常の名無しさんの3倍:04/08/22 00:19 ID:???
スレタイ変えるとしたら

SEEDキャラの日記【八葉】

か?
これだと外伝まで含まれてしまうが・・・しかし初代スレのキラ☆ヤマトの書き込みもないしな・・・・
951通常の名無しさんの3倍:04/08/22 01:20 ID:???
正直凸日記と(繋ぎ)とIF氏(本筋)によって支えられてるよな・・・このスレ。
952通常の名無しさんの3倍:04/08/22 01:32 ID:???
IFは一ヶ月以上も書き込みないからな。
それとスレルール的には凸日記が本筋で、IFが繋ぎ。

どちらにせよ、放送始まって人が増えるまでは
スレを別ける必要はないと思う。
あわてて別けても落ちるだけだろう。
953通常の名無しさんの3倍:04/08/22 07:03 ID:???
誰か、まとめサイトの意志を継ぐものはいないのか?
954通常の名無しさんの3倍:04/08/23 17:16 ID:???
IFって、続き読みたい方まだいらっしゃいますか?
955通常の名無しさんの3倍:04/08/23 17:22 ID:???
ノシ
956通常の名無しさんの3倍:04/08/23 18:33 ID:???
おれはずっと待っている
957通常の名無しさんの3倍:04/08/23 21:34 ID:???
居れもノシ
958通常の名無しさんの3倍:04/08/24 00:19 ID:???
朋友ハケーン ノシ
959通常の名無しさんの3倍:04/08/24 01:02 ID:???
新作発表でやる気をなくしたと思っていたぞ。
ノシ
960通常の名無しさんの3倍:04/08/24 11:55 ID:???
待ってるよー
ノシ
961ダコスタ日記:04/08/24 19:38 ID:???
やあ、お久しぶりですね。マーチン・ダコスタです。
何でも続編が出るそうじゃないですか。
ま、エターナルとアークエンジェル様ご一行は出ない事になるでしょうけどね。

前置きはそんなところで、今回は夏休みの日記をご紹介しましょう。

8月〒日 晴れ 気温32度

 今日はお姫様の前々からの計画に従いまして、みんなで海に行きました。
 戦闘艦3隻を連ねて地球に降下するのは、非常に骨が折れます。
 クサナギだけ大気圏突入のタイミングがずれまして、降下地点が変わってしまいました。
 そんなに大きな違いにならずにはすみましたが、おかげで2時間はロスしました。
 段取りがむちゃくちゃです(怒
 何でも、降下直前にオーブのお姫様がわがままを言って、舵を握ったということだったそうです。
 幸いにアスラン君が補正してくれたおかげで大きな違いにならずにすんだのですが、
 そのまま進んだら、北半球と南半球に別れるところでした。
 この時点でもう、暗雲が立ちこめてきましたが、まだまだそんなものじゃありませんでした。
 続く
 
 追伸 ラクス様とキラ君のおそろいの水着を用意するのは大変でした。
 結局、艦内の技術者を動員して仕立てて間に合わせたんです。
962ダコスタ日記:04/08/24 19:39 ID:???
 続き。
 ビーチはすいていました。
 と言うよりも、ここはマルキオ導師に教えてもらったところで、
 以前何かに使おうと思ったが、目的のためには大きさがちょうどよくないためにあきらめた島とのことですから。
 島の全体をスキャンしてみましたが、戦艦2隻が収容できそうな洞窟があったり、
 中心部付近に謎の空洞があったり、マスドライバーの全長分の遠浅の海岸があったりと謎が多い島です。
 
 私は周辺監視とスクランブル準備のために戦艦内に残りましたが、みんなはあれこれと楽しく過ごしていたようです。
 
 ラクス様とキラ君は、浜辺で語り合っているようです。
 集音マイクをそちらに向けてみましたが、
 ・・・
 なんと言いますか、その、凡人には理解できませんでした。
 こんな感じでした。

 君は・・・誰?
 ラクス・クラインですの。
 僕は、キラ・ヤマト
 キラ、刻が見えますわ。
 そうだね、ラクス、そうだね。
 
 もう何が何やらです。
 
 ほかの人たちの様子も後ほどお伝えしましょう。
 
963通常の名無しさんの3倍:04/08/25 04:41 ID:???
>>954
ノシ
964通常の名無しさんの3倍:04/08/25 14:05 ID:???
がんがれダコスタ君!
965ダコスタ日記:04/08/25 21:03 ID:???
アスラン君とカガリ嬢の様子

彼らの様子もまるで訳がわかりません。
岩場の方で水をかけあって遊んでいたんですが、そこまではまあ、ふつうでしょう。
ところが、アスラン君は何を思ったか、突然変な動きで岩に駆け上がったかと思うと、
大空高く舞い上がり、カガリ嬢の後ろをとり、激しく水をかけました。
何を水遊びで本気になっているんでしょう。
さらに、どういう訳だか、カガリ嬢が荷物を取り出そうとバックを開けてごそごそやっていると、
何かの拍子に、荷物の中に入っていた拳銃がポーンと空に舞い上がりました。
近くにいたアスラン君がカガリ嬢にすかさず飛びついて、伏せさせましたので、怪我はなかったようです。
彼女、アスラン君にこっぴどくしかられていました。
と言うよりも、何で拳銃なんか入れていたんですか!

イザーク君の様子

彼はある意味分かりやすいですね。
みんなが波打ち際で遊んでいたところに、サーフボードを持って現れ、
「腰抜けども!俺はあの波に挑戦する!!」
と言って、ディアッカのMSが起こした波に乗ろうとしたんですが、
・・・結果は言わなくてもわかりますよね。
そう。案の定失敗して、キラ君に助けられていました。
おまけに、大波で一部の人たちが波にのまれたりしましたので、ディアッカともども
こっぴどく怒られていました。

それで、しばらくはおとなしくしていたんですが、
今度は海に向かって叫び出しました。
よく聞き取れなかったんですが、「見よ!東方は赤く燃えている!!」とか何とか叫んでいるんです。
そうそう。「師匠ーーー!!」とも叫んでいましたね。
いったい何のことでしょう。
まあ、みんなに無視されたので、寂しくなって何か夢でも見ていたんでしょうか。

続く。
966通常の名無しさんの3倍:04/08/26 19:53 ID:???
>>965
イザーク……(w
967ダコスタ日記:04/08/26 21:55 ID:???
マリューさんの様子

アークエンジェルの艦長さんですが、子犬をどこからか拾いまして、その名前が傑作です。
ブラックハヤテ号と、まあ、なんといいますか・・・ですね。
大事な人を失ったショックでしょうか。
常に拳銃を持ち歩き、しょっちゅう発砲します。
この前は、ゴキブリが出たと言うことで、マガジン全部うち尽くしたとピーコ君から聞きました。
それ以外では、非常に落ち着いた様子ですね。
他の艦のことですから、まあ、いいんですが、あちらのクルーからはまるで別人だとはよく聞きます。
今回のような場合、真っ先に水着に着替えて出て行くようなタイプだったんですが、
どういう訳だか、艦に残って拳銃の手入れをしていると言うことです。

モミアゲ艦長の様子

バルトフェルド隊長ですが、いや、もとい、艦長ですが、もっと変です。
失った片腕がどういう訳だかあるんです。
変な模様が入れ墨してあって、すごく異様ですよ。
いつの間にくっつけたんでしょうね。
それと、イザーク君にもらった傷テープでしょう。
額に大きなバツ印の傷を付けています。
そうして、サングラスをかけて、いつも口癖と言えば、
「賢者の石を・・・」とかですね。
あれほど熱心だったコーヒーもやめてしまったようです。
その異様な腕は、「破壊の腕」とか。
この間なんか、艦長室の扉に大穴を開けて修復にたいそうな手間がかかりました。
なんでも、扉がなかなか開かなかったので、摂理に従って無に帰させたとか言っていました。
お願いですから、少しはおとなしくしてほしいものです。

さらに続く。
968通常の名無しさんの3倍:04/08/26 23:06 ID:???
>>967
あれ、マリューさんは暗殺された子煩悩(?)
な方の奥方では?
969通常の名無しさんの3倍:04/08/27 19:00 ID:???
ぐふわぁ。私としたことがとんだ勘違いをしました。
ロスでもこんなこと、無かったぜ。
気を取り直していきましょう。

ディアッカの場合
弟のディアッカですが・・・その周りの集団は何ですか?
え? ”俺”?
そちらさんは? ”俺”?
そちらの女性は? ”俺”?
・・・???
はい、そうですか。ディアッカのルームメイトでしたか。
いつもお世話になっております。
あちらの集団はいないものとして扱ってくださいと言うことらしいので、そうします。
ディアッカのヤツときたら、相変わらずです。
”俺”たちとスイカ割りをしていたら、うかつにも、寝ていたミリアリアさんを踏んでしまい、
刃物を持って追い回されたり、
前にも書きましたが、イザークの頼みで波を起こしたら、大波になってしまい、
イザーク共々、正座させられて怒られたり、
ビーチチェアに寝ころんでH本を読んでいたら、マリューさんに取り上げられたりと、
たいした活躍ぶりです。

ああ、でも、彼が一番光ったのは昼食の時ですね。
例によって、チャーハンを作ったのですが、人数が人数ですのでとても間に合いません。
そのときです。
ディアッカの目の色が変わり、両手に中華鍋をつかみ、みるみるうちにチャーハンが量産されていきます。
あれって、種割れっていうんでしたっけ?
ただ、みんなの反応は意外にさめていました。
それがどうしたの?って具合です。
ただ、イザーク君だけは、驚くやら、怒り出すやら、妙なライバル心を燃やすやらと
過剰反応していました。

そんだけ。
970通常の名無しさんの3倍:04/08/27 19:02 ID:???
>>969
ひょっとして髪や服装の色も変わってませんでした?
971通常の名無しさんの3倍:04/08/27 19:37 ID:???
>970
実はもう一人いたんだよ。
972通常の名無しさんの3倍:04/08/30 16:35 ID:???
もう一回IFシリーズ、読みたいねえ・・・・
973通常の名無しさんの3倍:04/08/30 19:46 ID:???
IFじゃないものを延々とすみませんが、今日もまた。
974ダコスタ日記:04/08/30 19:47 ID:???
さて、みんなが昼食をとっていたとき、目視で哨戒していたクルーが怪しいものを発見しました。
レーダーの感度を上げると、反応がありました。
種別:船舶、大きさ:イージス艦、識別コード:不明、距離:10Km
何でこんな近くに寄るまで気がつかなかったかというと、この船からは熱源反応が無く、
また識別信号も発せられていなかったからです。
近くには漁船や一般船舶も多いので海上監視はゆるめにしていたと言うこともありましたし。
けたたましくアラートが艦内に響きます。
「総員、第1戦闘配備!!」
モミアゲが偉そうに叫びます。散髪してくださいよ・・・
「対空監視!なにやってんの!!」
あなたは・・・そんなにうれしそうな顔で言わないでくださいよ。
チャンスがあったら言いたいセリフ、No1だったんですね。
あわただしく戦闘準備が整えられますが、ズームして見ると妙です。
・・・あの・・・その・・なんといいますか、信じられない有様です。

なんと、その船を連邦のMS、ストライクダガーで引っ張ってこちらに向かっています。
あ、バッテリーが切れたらしく、沈んでしまいました。
今度は別の機体が引っ張る役になったようです。

・・・総員、あきれてものも言えなくなりました。
975ダコスタ日記:04/08/30 19:48 ID:???
向こうもこちらの姿に気がついたようです。
公衆回線にとぎれとぎれに声が入ります。
周波数が合ったようですね。はっきりと聞こえてきました。
「あー、あー。・・・マイク入った?・・・ゴホン。
我々は食料と燃料を要求します。おとなしく差し出すなら危害を加えません。
ですが、手向かうようなら、殺しちゃいますよ。」

どこかで聞いたような声です。・・・だれでしたかね?
「うわっ、何を、;fかjぁgjlk;ふじこぱfp」

???・・・何があったんでしょう。

「えー。先ほどの無礼な振る舞いを謝罪します。
ごらんの通り、私どもは漂流しております。
炊煙を発見しましたので、こちらになんとかたどりつきました。
どうか、食料を分けていただきたい。」

・・・さらに聞いたことのある声ですね。

3隻の艦長で協議した結果、食料はディアッカが少々作りすぎたので、
分けるのはかまわないという結果となりました。
燃料については、相手の船長と協議の結果決定すると。

警戒態勢の元、連邦軍籍のその戦艦から下りてきたのは・・・
976ダコスタ日記:04/08/30 19:49 ID:???
サザーランド艦長、そしてブルーコスモスのムルタ氏、そして、ナタル副長、
さらに常夏3兄弟でした。

モミアゲ艦長とサザーランド艦長ががっちり握手しました。
「お前さん、あの戦闘で死んだと思っていたんだがな。」
相変わらずストレートですね、艦長。

!そうですよ。みんなあの戦闘で命を落としたんじゃなかったんですか?

彼らの回答はといいますと、「セイフティシャッターのおかげ」らしいです。

こうして我々の休暇はおかしな方向に向いてきました。
977操舵主:04/08/30 20:54 ID:???
ナータン(*´Д`)ハァハァハァハァ
978通常の名無しさんの3倍
IF,今書いてます。

…スマソ