ガンダムの男で、女だったらいいなと思うキャラは2?

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1性転換
タイトルどおりのスレです。
みんなは誰がいいですか?
ぼくもカトルがいいです。
2(^^)エヘヘ:02/09/28 22:40 ID:???
うっさいハゲ
3通常の名無しさんの3倍:02/09/28 22:40 ID:???
リュウ・ホセイ
4通常の名無しさんの3倍:02/09/28 22:41 ID:???
キモ
5通常の名無しさんの3倍:02/09/28 23:04 ID:???
前スレ?
ガンダムの男キャラでもし女だったらいいなと思うキャラは?
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/shar/1028380981/l50
6通常の名無しさんの3倍:02/09/28 23:42 ID:???

           ___ ______   ───────────…‥
          /日 「  日\_.\    ━━━━━━━━━…‥
         |. │/ \ ┃ .|    |  ────────…‥
 .______∋oノハヽo∈   __/,-、__\ | / /━━━━━━━…‥
()_____|_日(´D` ))(@)_二〉 ̄,ー' ゞ ⌒ヾ∠_─────…‥
       \|乙/∪∪=/__/__二二,スレ立て乙〜  =- 三ニ=−──…‥
          <_,<、二ニ_/ ̄ ̄   //_  く ̄ ━━━━━━━…‥
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7プロト ◆brDCzRNw :02/09/29 00:18 ID:1hPo9UYC
スレ立てお疲れさまです。

実は、カトルが誰だか、わからない・・・

個人的には、1stではテム・レイが女だと(自動的に、カマリア・レイは男になるが)
面白いかも。
あれ?それって、シーブックの母みたいになるのか?
8通常の名無しさんの3倍:02/09/29 01:10 ID:???
黒い三連星
9通常の名無しさんの3倍:02/09/29 18:30 ID:???
関連スレ
【アム子萌え】もしアムロが女だったら【第2弾】
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/shar/1030806008/

>>8
前スレ『三匹が叩き斬る!』参照
10通常の名無しさんの3倍:02/09/29 22:18 ID:???
即死のおそれあり。アルテマが好きです。
11・・・・ ◆t60ZwDvE :02/09/30 02:49 ID:???
>>1
・・・スレ立て乙&ありがとうございます
>>5様、>>8様もリンク貼りありがとうございます〜

>>プロト様
・・・自分もWは劇場版しか見てないのでうろ覚えですが、カトル君は萌え系美少年だった気がします
・・・・・違ったらごめんなさい
♀テム、自分はカミーユの母親みたいなのを連想してしまいますた
・・・美人さんなら見てみたい・・・シーブックの母みたいにちゃんと母性を持ってる人じゃなく
「仕事>>>>>>家族」みたいな女性だと面白いかも

前スレで続けていた女性化シャアことシェリル・アズナブルの最終編、
『彗星堕つ』の続きをうpさせていただきます
前スレの『泣き虫新米艦長ブライ子』の女性化ブライト、ブリーチ・ノアや
今後やる予定の『シャングリラチルドレン』の女性化ジュドー、ジュディ・アーシタ他も登場します
基本的には『逆襲のシャア』が元ですが、一部キャラ(上記の他ナナイやララァなど)の女性化や
キャラの役回り、展開が変わってきています。
12・・・・ ◆t60ZwDvE :02/09/30 02:50 ID:???
『彗星堕つ』43

 「フ、ブリーチ(♀ブライト)・・・やってくれるじゃない!」
シェリル(♀シャア)は少なからず焦りを感じていた。
よもやロンドベルが核を持ち出してくるなどとは思いもしなかったからだ。
 「いまだ連邦に力を貸し与えるものがコロニーにいるというの?」
撃ち洩らした第3波によって撃破された味方巡洋艦を横目にシェリルは舌打ちした。
当然シェリルは彼らに核を与えたのが交渉の席の隅にいた冴えない男だなどとは思いもしなかっただろう。
 「それにしても、ダミーの中に核を一発づつとは味なマネを!」
誘爆に巻き込まれぬようミサイルの狙撃は当然ファンネルで行なうが、そのために消耗する
精神力、集中力は並ではない。さしものシェリルも艦隊の指揮を執りながらの
この作業には相当消耗させられていた。
 「このままではジリ貧ね・・・アレを呼び戻すか・・・いや、その必要は無くなったようね」
シェリルの視界には高速で近づく2機の機体が映っていた。
 「大佐、遅くなって申し訳ありません。ご無事でしたか?」
 「フ、アイリ・セラフにギュネイ・ガスか・・・・ナイル(♂ナナイ)め気を使ってくれる」
その頃アクシズ前面のアムロ達はラーカイラムからの呼び戻しを受けていた。
 「どういうことなの?アムロさん」
 「・・・・・ルナツーからの艦隊に向かった隊が全滅したらしい。艦隊が危険になるので戻れということだ」
アムロは簡潔にそうジュディ(♀ジュドー)に伝えた。
 「そんな!じゃあ、ケーラさんは?」
 「・・・わからない。とにかく急ぐぞ!僕がしんがりを務める。二人は早く行くんだ!」
 「あ、はい!クェス、どうしたの?行くわよ!」
 「・・・・ハサウェイがいる」
 「え?」
 「わかるの!ハサウェイがいるんだよ!」
 「クェス・・・」
ジュディ自身もそういった感覚をかって経験していただけに、クェスの言葉は真実に思えた。
 「わかったわ。クェスを信じるよ」
 「ジュディ、ありがとう!」
先に行った二人を見送りアムロは敵に向き直った。
 「・・・あまり時間はかけられないな」
13・・・・ ◆t60ZwDvE :02/09/30 02:50 ID:???
『彗星堕つ』44

 「くそう!一体どういうことなのさ?」
レズンは目の前で繰り広げられていることが理解できず叫んだ。
既にこの宙域で動いているものは自分の他には目の前の巨大な物体だけだ。
ガンダムもどきの部隊と五分の戦いを続けていた戦線を一気に破壊したのはこいつだ。
なんどか見たことのある失敗作。そいつは敵も味方も無く陵辱の限りを尽くし、
最後の獲物を視界に捕らえている。
 「あの小僧が乗っているんじゃないのか?・・・・失敗作は中身まで失敗作かよ!」
激昂したレズンは眼前のα・アジールにライフルを向けた
が、次の瞬間左右からの狙撃に間一髪身を反らす羽目になった。
 「ファンネルだと?生意気なんだよ!」
2機のファンネルを瞬時に撃破したレズンはαに向けダミーを射出した。
αの目の前で破裂したダミーはスモークを撒き散らす。
 「かかったね!有視界戦闘の戦い方を知らないから・・・え?」
背後を取ったはずのレズン機にはαのメガ粒子砲が向けられていた。
 「こ、壊れたオモチャが・・・・・!」
それがレズンの最期の言葉となった。青いギラ・ドーガは一片も残らず星の海に消えた。
 「た、大尉・・・あいつは危険すぎます・・・逃げ・・・」
大破したリ・ガズィの中でケーラはその殺戮を見ていた。
が、全身を襲う痛みに耐えかねてそこでケーラの意識は途絶えた。
14・・・・ ◆t60ZwDvE :02/09/30 02:50 ID:???
『彗星堕つ』45

 「第六波!本命を叩き込みます!」
ブリーチ・ノア(♀ブライト)はここで勝負に出ることにした。
圧倒的寡勢のロンドベルにこれ以上消耗戦を続ける余裕は無い。
それに、ケーラ隊が全滅したことで本隊が危険に晒されるのも時間の問題だった。
 「アムロ達はまだなの?」
 「前線から敵に背を向けて戻ってくるんですよ?そんなに簡単にはいきませんよ!」
思わず声を荒げるチェーンにブリーチは少し冷静さを取り戻したようだった。
 「そうね、私も少し焦っているのかもね・・・」
 「いえ、私の方こそ大きな声を出してしまって」
 「ところで、チェーン?」
ブリーチの耳を貸せと言うジェスチャーに素直にチェーンは従う。
 「せっかくいい知らせなのに、なんでアムロに言わないの?」
 「な!?艦長?」
顔を真っ赤にして動揺を隠さないチェーンにブリーチは指を振って見せる。
 「甘いわね。私だって女なのよ?」
 「・・・大尉にはまだ言わないでください」
 「どうして?」
問われたチェーンはうつむいてしまった。
 「大尉はシェリル(♀シャア)と決着をつけることに集中しています・・・そんな時に、他のことで
 心配かけてくありませんから」
 「そう・・・いいわ。でも、この戦いが終わったら、ちゃんとアムロに責任取らせるのよ」
 「え?責任・・・・あ、了解しました・・・」
責任の意味に気付いたチェーンは再び真っ赤な顔でうつむいてしまった。
15・・・・ ◆t60ZwDvE :02/09/30 02:51 ID:???
「彗星堕つ」46

ブリーチ(♀ブライト)の放った第六波の『殺気』をシェリル(♀シャア)は敏感に感じていた。
 「く!ここに来て全て核ミサイルか?ブリーチめ・・・!」
 「大佐、私が・・・・」
アイリのヤクト・ドーガが前に出る。
 「任せる。間違いなく仕留めて見せよ!」
アイリは目を閉じ意識をファンネルに集中する。
 「熱源だけを感じろ!そこだ!」
アイリの気合とともにロンドベルの核ミサイルはアクシズに達せず撃破された。
 「へ!やるじゃねえか!」
これには背後のギュネイも舌を巻いた。
 「さすがだな、アイリ・セラフ」
 「い・・え、仕事・・・ですから・・・」
シェリルの言葉にアイリは息も切れ切れに答えた。
失敗の許されないミサイルの破壊にはさしものアイリも消耗しきっていた。
そんな状態のアイリには身近に迫る危機を感知することができない。
背中に寒気を感じた瞬間には機体をサーベルで斬りつけられていた。
 「な・・・?」
バランサーを破壊され、思うように動けない。
まともに復旧するにはいささかの時間を要するだろう。
すぐに落ち着きを取り戻したアイリは下手人に向かって声を荒げた。
 「どういうつもりだ!?ギュネイ・ガス!」
 「くっくっく・・・!」
16・・・・ ◆t60ZwDvE :02/09/30 02:52 ID:???
・・さらに、>>10様の為にも前スレのもう一つの連載、
「三匹が叩き斬る!」の最終話もうpします
一応これで終わり・・・のハズです
こちらは女性化黒い三連星ですが、完全なギャグですた
一応、
ガイア→ライア
オルテガ→アルテマ
マッシュ→トリッシュ
17・・・・ ◆t60ZwDvE :02/09/30 02:53 ID:???
『三匹が叩き斬る!』最終話

ライア「おいっす!元気してたか?全国の独身男性諸君!」
アルテマ「あれから色々あって、今はネオ・ジオンってとこで隕石落とすお手伝いしてるってわけ!」
トリッシュ「アルテマ、誰に説明してるの?」
アルテマ「・・・子供は気にしなくていいのよ!」
トリッシュ「トリッシュもう子供じゃないよー!」
ライア「・・・まあ、あたしら結構オトナになっちゃったけどね〜。あんたはまだロリ系でいけるわよ」
トリッシュ「あ〜!ライアまで、ひっど〜い!」
アルテマ「でもさあ」
ライア「ん?」
アルテマ「アレ落としちゃったら、地球の人み〜んな氏んじゃうんだよねえ?」
ライア「うん・・・」
トリッシュ「え〜?そんなのイクナイ(・A・)!よ」
ライア「・・・・よし!じゃあ、隕石落とすの中止!アレを爆破するわよ!」
トリ&アル「了解!」
ライア「・・・・で、中まで来てみたけど・・」
アルテマ「ねえ、アレ、ルナツーから核じゃない?アレをあぼ〜んすれば・・・」
トリッシュ「でも、時限爆弾仕掛ける余裕はもう無いよ?」
ライア「・・・・よっしゃ!やっぱ美味しいところはリーダーの仕事よね!アンタらは先行ってなさい!」
トリッシュ「ダメだよ〜!独り占めダメって、『三連星の掟』第百章三十七条八項に書いてるじゃん!」
アルテマ「そういうことよ!私ら仕事も遊びもいつだって一緒だったじゃん!」
ライア「アンタ達・・・馬鹿なんだから!よ〜し!黒い三連星、最期の打ち上げ花火、ド派手にあげるわよ!」
トリ&アル「了解!」
アルテマ「ねえ、トリッシュ、今まで苛めてゴメンなさいね」
トリッシュ「なんだよ〜こんな時に!いいよ、ボク、トリッシュ大好きだから許したげる!」
ライア「トリッシュ、ライア!二人とも愛してるわよ!」
アルテマ「あら、それは奇遇ね。私もよ!」
トリッシュ「ボクも!」
ライ&トリ&アル「トライアングルアタック!」
18・・・・ ◆t60ZwDvE :02/09/30 02:54 ID:???
ねえ・・・・、
な〜によ?
何々?
今度はどこ行こっか?
私は美少年さえいればどこでもいいわよ・・・
ボクは美味しいものがあるとこキボンヌ!
・・・キボンヌって言うんじゃないの!
あ〜!トリッシュがぶった〜!
コラ!ケンカはやめなさい!
じゃあさ、今度はすっごい遠いとこに行きたくない?
あ〜いいんじゃない?
木星とかよりず〜っと遠いとこ!
イスカンダルキボンヌ!
ワープ無いからな〜
トリッシュ!あんた漫画の読みすぎ!
もしかしてさあ・・・
ん?
あたしらって、神話の時代からの姉妹かもね・・・?
・・・・・・・
あははは!ライアったら何言ってんのよ!
あ、でもちょっとカコイイかも〜
でさ、アレなんだけど・・・・
え〜何々?
トリッシュ!あんたはもうちょっと年齢相応の・・・
・・・・・・・・
・・・・
「この日、宇宙世紀0093・3月12日、ネオ・ジオンのアクシズ落としは阻止された
だが、その影に3人の少女の命の輝きがあったことを歴史は知らない」
19・・・・ ◆t60ZwDvE :02/09/30 02:55 ID:???
「あの、シドさん・・・本当にこの山から機械人形が出るんですか?」
「間違いない!そもそもここの地層はロストマウンテンと・・・・」
「ロラン、あの爺さん大丈夫なの?ちょっとボケ入ってるんじゃないの?」
「ソシエお嬢様、そんなハッキリとホントのことをいうもんじゃありませんよ!」
「ロラン、あんたフォローになってないわよ・・・」
「お?出てきおったわい!」
「何?見せて見せて!・・・・って、この丸っこいのは何?」
「何かのカプセルでしょうか?あ、開きますよ!」
「え?人が入ってる!?」
「さすがは黒歴史・・・」
「いや、そういう問題じゃなしに!あ、起きる?」
「ん〜?あれ?ここ・・・は?アルテマ、トリッシュ起きなさい!」
「む〜後5分・・・」
「な〜によ〜?アラ?」
「な、なんなのよ?ロラン!あんたなんとかしなさい!」
「な、なんとかって言ったってそんな・・・」
「む!美少年センサー感知!クラスAの美少年を目視!これより捕獲に入る!」
「うわ!?な、なにするんですか?」
「ちょ、ちょっと!なにやってるのよ!そいつはうちの使用人なのよ!」
「んあ〜?あ、ライア、おはよ〜ボクお腹空いたよ〜」
「あ、あたしも!ねえ、食べ物ない?」
「私は食欲よりこっちが優先よ!100年に一人の美少年よ!」
「離しなさいよ年増!」
「痛い痛い!そんなに引っ張ったら身体がちぎれますよ〜!」

地球はなんかすごい怖い所ですた(ロラン・セアック談)

fin
20(^^)エヘヘ:02/09/30 08:54 ID:???
前田吟
21通常の名無しさんの3倍:02/09/30 11:05 ID:???
『三匹』ぶっとびすぎ〜〜
でも、おもろいからいい!
『彗星〜』それぞれの思惑の中、究極の戦闘状態で、みんな壊れだした!
生体コア極悪すぎる!(まあ、しかたないか)
あと、何人あぼーんするのかな?
22通常の名無しさんの3倍:02/09/30 11:57 ID:???
(・∀・)イイ!!
うっかり3匹で泣きますた
展開の読めない彗星もオモロイ
23通常の名無しさんの3倍:02/09/30 14:24 ID:KnuNpkbb
   | \
   |Д`) 新スレ・・ハァハァスルナラ イマノウチ
   |⊂
   |


     ▒
    ░▓▒░   ハァハァ ブライ子タン!
    ▒▓▒▓░  ハァハァ ジェリータン!
    ░▓▓▒   ハァハァ シェリルタン!
     ░▒░   ハァ ジュディタン!


     ▒
    ░▒▓░   ハァハァ モレノコノテガ
    ░▓▓▓▒  ハァハァ ヒカッテウナル!
    ░▒▒▓░  バーニング!
     ░▒░   ウッ・・・
24ゾゴック ◆2tpoznGk :02/09/30 17:17 ID:???
どうも。
なんか創作されてたので来てみました。
なんなりとお申し付けください。
25通常の名無しさんの3倍:02/09/30 17:55 ID:bSTzl/md
>>24
実は前スレで
949 :通常の名無しさんの3倍 :02/09/26 16:20 ID:???
誰か今までのSSまとめたページを作ってホスィ・・・
俺は諸事情により不可能だが・・・
958 :通常の名無しさんの3倍 :02/09/27 05:00 ID:???
>>949
作っていいって許可が出たら漏れがやってもいいよ

ということがあったので、ゾゴックさんの許可を頂きたかったのです
ちなみに私は前スレ958とは別人です
26ゾゴック ◆2tpoznGk :02/09/30 18:15 ID:???
どうぞお作りください。
どんどん。
一作くらいしか書いていない俺に気を使うなんて、律儀ですねぇ。
2725:02/09/30 18:28 ID:???
>>26
どうもありがとうございます!
機会があったら、ぜひまた書きに来てください!

前スレ958氏、皆さんの許可は取れましたよ
一度こちらの方にも顔を出していただけるとありがたいです
ところで、前スレの萌え絵もUPできるのでしょうか?
2810:02/09/30 23:50 ID:???
>三匹
すげ〜。ほんとおもしろかったです。彗星がんがってくださいね。
29通常の名無しさんの3倍:02/10/01 02:18 ID:???
三匹おもしろかったす。3人に萌えまくりですた。
彗星はこれからどうなるんだろう、次回をたのしみにしていまつ。
30通常の名無しさんの3倍:02/10/01 05:14 ID:???
前スレ958でつ。とりあえず抱負みたいなのを。
知識も技術もないですが、暇だけはありあまってますんで、
勉強しながらがんがりたいとおもいまつ。

>>職人さんがた
お許しいただきありがとございまつ。
>>25さん
ありがとでつー。
萌え絵UPしちゃっていいんかな。つっても、漏れの手元にはないんすけど。
31通常の名無しさんの3倍:02/10/01 20:32 ID:???
期待上げ
32通常の名無しさんの3倍:02/10/01 20:43 ID:???
正直、ここのせいでMy documentsに「女の子化」フォルダができちまったぞw

>30
がんがってください。萌え絵はこのスレのために描いていただいたものだから大丈夫だとは
思うけどねぇ。もし絵師様方がよろしければ、俺の方から渡せますよ。俺が虹板で描いてもらった
カミーユとかはよくわかんないな…
33・・・・ ◆t60ZwDvE :02/10/03 00:51 ID:???
『彗星堕つ』47

その宙域は異常な空気に満ちていた。
ロンドベルもネオ・ジオンも無く動くもの一つ無い死の世界だ。
 「ど、どういうことなの?誰がこんなことを?」
ジュディ(♀ジュドー)もその凄惨な破壊の跡に言葉を失った。
 「ここ、嫌だ・・・気持ち悪い・・・!」
 「クェス?」
様子のおかしいクェスをジュディが気遣う。
 「変だよ、死んだ人があたしの中を通っていくんだ!」
 「クェス!しっかりして!」
ジュディはダブリンへのコロニー落としの際に自らが経験した感覚を思い出していた。
この子は感じすぎる!ジュディはクェスの姿にかってのプルを重ね心配した。
 「うっ・・・・?あ、ジュディ!あれ!」
 「あ、あれはケーラさんのリ・ガズィ?」
二人の目に止まったのはボロボロに大破したリ・ガズィの変わり果てた姿だった。
 「酷い・・・・」
 「ねえ、ジュディ、ケーラさん大丈夫なのかな?もしかして・・・」
 「・・・・とにかく確かめてみよう・・・」
そうジュディが言いかけた瞬間、二人は同時に強烈な悪寒を感じた。
 「うっ!なんなの?この嫌な感じは!?」
 「・・・あ!クェス!」
ジュディの目には巨大な機体が映っていた。
 「こいつがケーラさん達を?」
 「ハサウェイ!?」
 「え?」
 「あれ、ハサウェイだよ!・・・でも、何か違う・・・あたしの知ってるハサウェイじゃない!」
 「あれにハサウェイが乗っている?・・・・クェス、来るよ!」
34・・・・ ◆t60ZwDvE :02/10/03 00:51 ID:???
『彗星堕つ』48

 「何のマネだ!」
アイリは目の前で勝ち誇るギュネイに吠えた。
 「ヘッ!前からてめえのことは気にいらねえって言ってただろ?」
ギュネイの向けたアサルトライフルにアイリは死を覚悟した。
私はここまでなのか・・・そんなことを思いながら静かに眼を閉じた。
 「だが、俺の狙いは・・・こっちだ!」
叫びながら身を翻したギュネイ機の先にはシェリル(♀シャア)のサザビーがいた。
シールドを破壊されたシェリルは感情を押し殺すような声でギュネイに問うた。
 「・・・・ギュネイ・ガス、この私の手を噛むつもりか?」
 「な?大佐!」
アイリはヤクト・ドーガを動かそうとしたが、依然システムの復旧には程遠かった。
 「構わんよアイリ。裏切り者の始末くらい私が執行する!」
 「へっへっへ・・・『裏切り』か・・・そいつは違うね!こいつは予定通りの行動さ」
どういうことだ?アイリはギュネイの真意を掴めず当惑した。
 「俺の親父も、お袋も、ダブリンにいたんだ!それがネオ・ジオンとかいう連中のコロニー落しで・・・
 だから、お前らみたいな『選ばれし者』面したエゴイストどもに罰を与える為に
 自分からニュータイプ研究所に売り込んだのさ!」
 「ダブリン・・・ダブリンだと・・・・・・?」
ギュネイの口から出た地名にシェリル以上に動揺したのはアイリだったが、ギュネイはそのことを知らない。
 「フ、ハニエル(♂ハマーン)のネオ・ジオンへの恨みをこのシェリル・アズナブルにぶつけるか・・・」
シェリルの見下したような物言いがギュネイは癪に障ったようだった。
 「五月蠅え!俺にとっちゃどっちも同じようなもんだ!むしろてめえの方が100倍たちが悪いぜ!」
怒鳴りながらファンネルを展開する。ミサイル迎撃で憔悴したシェリルは動きが悪く見えた。
 「・・・・フン!」
ヤクト・ドーガとファンネルの波状攻撃にシェリルは明らかに防戦一方だった。
 「大佐!くっ!動け、動けえ!」
圧倒的優勢のギュネイは勝利を確信した。
 「勝てる!俺はシェリル・アズナブルよりも強い!勝てるぞ!」
35・・・・ ◆t60ZwDvE :02/10/03 00:52 ID:???
・・・間あいて申し訳ありませぬ
>>21様 あと何人かは私にもわかりませぬ・・・ただ、さすがに皆頃しはないのでご安心を
>>22様 なぜか自分もうっかり泣いてしまいますた・・・アレ?
>>23様 あ!前スレでもハァハァしてたな!これが終わったらハァハァ話も書きませう
>>ゾゴック様 お久〜(このスレでは)。また来てやってください〜
>>25様 乙〜捜索ありがとうございます〜萌え絵はどうなんでしょうか?
    ただ、前スレの萌えぢから様のイラストが無ければシェリル&ジュディが誕生していなかったのは
    確かなので、是非ホスィですな。もちろん許可を頂いた上で。
    でも萌えぢから氏は確か受験勉強でお忙しいはず・・・ここには中々いらっしゃれないかも
    そういえば南極であったエチージュディは真剣ハァハァですたよ・・・ええ、マジで
    その影響でそのうちジュディ×リィンの裏シナリオ制作を水面下で計画中(w
>>28-29様方 ありがとうございます!三匹もいずれスペシャルでチョコチョコやるかも
      彗星、今月中には終わらせられるようガンガリます
>>30様 ありがとうございます!自分も全て勉強、勉強なのでお互いガンガリませう
>>31様 ども。なるべくうp間隔縮めていけるようガンガリます
>>32様 あ、実は自分も(w

・・・・週末なるべくうpできるようガンガリます
36通常の名無しさんの3倍:02/10/03 02:00 ID:???
うわ〜〜、今まで以上に先が読めない・・・・・
なんとなく、生体コアが、ギュネイをやってしまいそうな気がするけど、
アイリの起動が先かな〜〜〜なんて、予想してみました。
裏切ってね・・・・
37通常の名無しさんの3倍:02/10/03 15:40 ID:D/44AzZV
○○○が●●●だから、××××の■■■■△△△に関わってるってことかー
なるほど!やられますた
この先の部分にはなんとなく伏線ぽい部分があった気もするけどどうなんだろ
とにかく楽しみにしてますのでがんばってください
38通常の名無しさんの3倍:02/10/03 16:06 ID:???
>>37
ウワァァァンヽ(`д´)ノさっぱりわかんねえよ!
どうでもいいけど、あんたのIDカコイイな
ジュディ×リィン!!!激しく見たいです(;´Д`)ハァハァ
39通常の名無しさんの3倍:02/10/03 17:15 ID:???
ジュディ×リィン、漏れもすげー楽しみです。

>>37
なんとなくわかった、ような気がする。
40通常の名無しさんの3倍:02/10/03 21:46 ID:???
>>39 前スレちゃんと見てきてわかった気がするよ
つーか深いな。ちゃんとつながってるし

とりあえず姉弟愛はおれも見たひ
41性転換:02/10/04 00:17 ID:???
プロト様、・・・様、ゾゴック様、その他、職人の皆様いつも楽しく読ませてもらってます。
カトルについては・・・様の言っているとおりですw
ZZ好き(さらにプル&プルツー)好きの私としてはジュディZZ編を是非見たくてスレたてしてしまいました。
(姉弟愛も見てみたいですw)。
>>5様、>>9様、リンク貼り付けありがとうございました。今後、気をつけますので。
さいごにプロト様、・・・様、>>6様、レスしていただき本当にありがとうございました。
42通常の名無しさんの3倍:02/10/04 18:17 ID:Ts1//DJ3
忘れたころにdat落ちの罠が待ってるので、保存揚げ!

週末のうp楽しみにしてます。
ストーリーの繋がりが深すぎて、浅い私には、難しいです。
でも、楽しませて頂いてます。
43・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/05 00:34 ID:???
・・・この週末中に「彗星〜」うpさせていただきますが・・・
ここで皆様の意見をお聞きしたいのですか、
ジュディ×リィン編(裏18禁?)を同時進行でやってしまってもよろしいでしょうか?
・・・入れるタイミングも難しかったのですが

・・・彗星の今後の展開はお楽しみにと言うことで・・・

>>性転換様
・・・スレ立て本当にお疲れ様です
ΖΖは「彗星」終了後やらせていただきます
・・・・プル&プルツーに関しては、まだ「秘密」です(w

では・・・・
44通常の名無しさんの3倍:02/10/05 02:07 ID:???
ギュネイの反乱の動機には充分納得いきますな
某「ムーン・クライシス」を思い出す
45通常の名無しさんの3倍:02/10/05 13:54 ID:M9oMZ+tw
18禁兄弟愛激しくキボンヌ!
46通常の名無しさんの3倍:02/10/05 16:05 ID:???
>>44  禿同そして、18禁漏れも見たい!
47通常の名無しさんの3倍:02/10/05 19:07 ID:???
18禁でも何でも、読み応えがあればいい!!
48通常の名無しさんの3倍:02/10/05 19:24 ID:???
アスランで。
49通常の名無しさんの3倍:02/10/05 19:30 ID:???
じゃあ、おらは、やっぱり、イザークだな
50雄男叉華 ◆bFOSAKaABE :02/10/05 22:17 ID:???
    ,.-─-.、
   / リハ ヽ
   | |(0 0) |-、
   | | ヮ.ノ,へ' 
    W.ヽ-((ンl | 
    |┤   |.ヾ┘
・・・・ ◆iFt60ZwDvE は現在
タネポによって心に深い傷を負っています
もうしばらくお待ちください
グレて、メチャメチャえちーなのをうpするかもしれませんが、
あらかじめご了承ください

以上・・・・ ◆iFt60ZwDvE 代理の雄男叉華やいび〜ん!
51通常の名無しさんの3倍:02/10/05 23:00 ID:???
>>7
ちと反応するの遅すぎたが、
その場合、アムロの母ちゃんはカマになる。
でアムロは養子ってことだね。
52通常の名無しさんの3倍:02/10/06 00:13 ID:wfV4VJpi
>>50
むしろエロエロで!
早く心の傷を癒してください
そして俺の心も癒してください
53通常の名無しさんの3倍:02/10/06 00:15 ID:1HceL65Z


 ブ ラ イ ト が 女 だ っ た ら エ エ な 〜



54通常の名無しさんの3倍:02/10/06 00:17 ID:???
>>53

前スレでSSやってます

というか現スレでも続いてます

見てみそ
55ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/06 01:13 ID:xoLIu8sP
ウラガナ、がんばる!  「ウラガナ、うかれる!」の巻



 チィィ――――――ンンン―――‥‥‥
 指で弾くと、壺は部屋中に響き渡る、澄み渡った音色を奏でた。
 その音を満悦そうに聞き入っている男がいる。やや痩せ気味の面立ちに、流れるような長髪。
パッと見では軍人とは思えない外見だ。だが、彼こそが現ジオン公国地球方面軍の事実上の司
令官であるマ・クベ少佐その人なのである。
 たかが少佐如きが何を、と思う人間も多いことだろう。だが、彼がジオン公国最大の派閥、
ザビ家の長女キシリア・ザビの懐刀的存在だと知れば、少なくともジオン軍の内情を多少でも
知る者は納得するだろう。そして、彼の今までの功績―――多大なる資源の確保を考慮に入れ
れば、その職にあっても何等不思議は無いのだ。
「いい音色だろ?」
 マ・クベは誰に言うとも無く呟いた。と、
「はぁい!」
 司令室にいたもう一人の人物が、底抜けに明るい声で彼に答える。
 うら若い女性兵であった。年の頃はまだ十代半ばほどか。三つ編みに結い上げた髪、黒斑の
眼鏡。そこそこに整った顔立ちではあるが、これといって目を見張るほどでもない風貌。頬に
あるそばかすが特徴的といえばそうなのか。その表情にはフワフワとした微笑がいつも絶えな
かった。
 ウラガナ少尉。マ・クベ少佐とは別の意味で軍人とはかけ離れた風貌だ。
56通常の名無しさんの3倍:02/10/06 01:14 ID:xoLIu8sP
「よいものなのですかぁ?」
 尋ねるウラガナに、マ・クベはうなずいた。
「北宋、だな」
「はぁー」
 よく判らない(事実判っていない)面持ちで、返事をするウラガナ。
 ちなみに古代中国、北宋文化では主に青磁器が主流とされており今マ・クベ少佐の前にある
ような白磁の壺が製作された可能性はかなり低いのだが‥‥‥敢えてここでは言及しない事に
する。
「で?なにかね?」
「はいぃ。おおせの通り、ランバ・ラル大尉には木馬の位置をお教えしておきましたですよぉ」
 舌足らずな声で報告をすると、マ・クベは頷いた。
「うむ。奴等が早めに木馬を片付けてくれれば、この辺りをうろつかれることもなくなろう‥
‥‥」
 パチン、とマ・クベは指を弾いた。
「あ!は、はいぃ!」
 慌ててウラガナは、司令室の隅にあるティーセットに足を向けた。指を弾くのは茶の合図だ。
直接口で言えばいいのに、と思うが、口に出せば怒られそうなので言わない。
「マ・クベ様ぁ〜。これもよいものなのですかぁ?」
 緑色の葉を見て、珍しげにウラガナは言った。
「玉露だな」
「はぁ〜」
 マ・クベ少佐は芸術品の収集家としても知られており、特に東洋の文化にはひどく興味を持
っているようであった。このグリーン・ティーもそんな趣味の現われなのだろう。ウラガナは
ティー・ポットに葉を入れると、温めのお湯を少し入れて、蓋をした。蒸らして味をよく出さ
せるためだ。
「あっ、それとですねぇ、南部地域の連邦軍の動きが活発になっているみたいですよぉ」
57ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/06 01:15 ID:xoLIu8sP
「何‥‥‥連邦軍め、この鉱山を包囲し殲滅させるつもりだな?」
 マ・クベの双眸が薄められる。その鋭い魔物のようなまなざし、そこにこそ彼のおそるるべ
き本性が現れる場所であった。マ・クベは不敵に笑うと、慎重にポットに湯を注いでいるウラ
ガナに言った。
「連邦軍内部に侵入させている諜報部員の数を増し、組織作りを強力にせよ」
「はぁい、かしこまりましたぁ!」
「レビルめ‥‥‥作戦中に足元をすくわれ、吠え面をかかねばよいがな。フフフ」
 お茶請けの栗羊羹を齧りながら、肩を揺らすマ・クベ。そんな彼の背中をウラガナはうっと
りと眺めていた。
(さすがは、さすがはマ・クベ様!いつもながら完璧な作戦です!このウラガナ感服しました!
どこまでもあなたに着いて行きます!そして、いつか、いつか、きっとマ・クベ様と‥‥‥キャ
ア!やだ、私ってば!)
 そんな今時り○んのヒロインでもやらないような想像に入り浸りながら、頬に手を当てて首を
イヤイヤとしきりに振るウラガナ。と。
「何をしているのだ?はやく茶を持て」
「あっ、あっ!すみません!ただ今‥‥‥」
 妙な行動をしている所を見られたウラガナは、顔を赤らめてトレイを持った。
「ま、待て!貴様は慌てると‥‥‥」
「あっ、あっ―――きゃあーっ!?」
 ガッシャァーン!
 何も無い場所で、ウラガナはものの見事に転倒した。熱さ満点の茶と高価な陶器が、宙に舞っ
てマ・クベに向けて飛来した。
「ウ、ウラガナぁーっ!」
「す、すすすすす、すみませんっ!マ・クベ様、すみませぇんん!」
 マ・クベの怒声と、ウラガナの泣き声を聞いて。司令室の外に立っていた警備兵は「またか」
という顔をするのだった。
58ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/06 01:23 ID:???
えーと、上の方で、たかだか一本しか書いていない俺の名前が書き手の
ひとりとして挙がっていたのが甚だ恥ずかしかったので、書いてみることにしました。
たぶん誰も待っていないウラガン→女 シチュです。
ちっとは活性化になればよいなぁ、と思います。
テキトーにどうぞ。
59ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/06 01:33 ID:???
 ウラガナ、がんばる!その2「ウラガナ、パシる」の巻



 ガルマ・ザビ大佐の仇討ち部隊、歴戦の猛者ランバ・ラル隊。彼らをもってしても、
連邦軍の新型戦艦《木馬》ことホワイト・ベースの部隊を相手取る事は骨のようであ
った。新鋭機グフをはじめとしたかなりのMS、そしてパイロット達を失ったという。
「と、いう訳でぇ、ランバ・ラル大尉からMSの要請が入りましたですぅ」
 ウラガナの報告に、マ・クベは考え込むように一人ごちた。
「うむ‥‥‥キシリア様がジオンを支配する際、この鉱山は役に立つ。実態はギレン
総帥にも知らせる訳にはいかん」
 ジオン軍はけして一枚岩ではない。特に、総帥ギレン・ザビと突撃機動軍司令官キ
シリア・ザビ少将との確執は一部の高官には有名な話であった。そしてキシリアに心
酔しているマ・クベにとって、宇宙攻撃軍司令ドズル・ザビ中将配下であるランバ・
ラルもまた、疎ましい存在であったのだ。
「奴らはここを知りすぎた。ランバ・ラル、どうやら時期を逸したようだな‥‥‥。
MSの補給要請、だと?ウラガナ、もちろん次の手は判っているであろうな」
 ぼやかすようなマ・クベの物言いに「はぁい」と頷くウラガナ。
「ちゃあんと最新鋭MSドムをファット・アンクル輸送機に搭載済みですぅ!ラル大
尉のカラーにも塗装完了してあるですよぅ」
 どがたっ!
 にぱり、と笑顔で堂々と言われ、マ・クベは椅子から転がりかけた。
「これで今度こそ木馬も一網打尽です〜!キシリア様もお喜びになられますですよ」
「違うっ!」
 ガッツポーズなど見せているウラガナに、マ・クベは怒鳴った。
60ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/06 01:35 ID:???
「ふぇ?違うんですかぁ?えっと、でもでも、ゲルググは設定上最低でも十一月中旬過
ぎないと出せませんですよぉ」
「何を訳の判らん事を言っているのだ」
「あ、それともマ・クベ様のグフを回されるおつもりなんですかぁ?どうせ乗られませ
んしねぇ。それでも、あの純金製のヒート・ロッド解体させちゃいましたから弱くなって
ますよぉ」
「それも違―――って、待たんか!そんな事をさせていたのかっ!?」
「だってもったいないですよぉ。資源は有効に使わなきゃいけないんですからぁ」
「その件は後でゆっくりと聞くぞ‥‥‥。いいか、私の言いたい事は、ラル隊の要請を
握り潰せということだ」
「え、ええ!?」
 なんとか平静を取り戻して告げるマ・クベに、彼女はすっとんきょうな声をあげた。
「MSは送らないんですかぁ?」
「そういう事になるな」
「ザクでもですかぁ?」
「一機たりとも、だ」
「じゃあ、ザクタンクならどうですかぁ?」
「‥‥‥。いや、認めん」
「あっ、今マ・クベ様、ほんのちょぴり『ザクタンクくらいならいいかも』って思った
ですねぇ」
「やかましい!」
 マ・クベはたまりかねて机を叩く。びく、とウラガナは仰け反った。
61ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/06 01:35 ID:???
「奴にはここで散ってもらう必要があるのだよ。ドズル旗下の者に、私の鉱山を知られた
のはまずい‥‥‥つまりはそういうことだ」
 机を叩いた拍子で倒れかけた古伊万里の皿を慌ててキャッチした姿勢のままで、マ・ク
ベは冷徹に言ってのけた。
「はいぃ、マ・クベ様ぁ。で、でもぉ、ラル大尉にはなんて言えばいいんですかぁ?」
 おずおずと涙目で聞く副官に、マ・クベは笑った。
「心配無い。奴は生まれついての職業軍人だ。そんな事は考えはせんよ」
「は、はいぃ。では、ウラガナ、行って参りますですぅ!」
 不安は拭いきれなかったが、マ・クベが言うなら、きっとそうなのだろう。自分を言い
聞かせるとウラガナは、しゅたっ、と敬礼して司令室を去ろうとした。
「待て、ウラガナ」
「はぁいぃ?」
 振り向くウラガナに、マ・クベは行った。
「ラル隊に行く時は、その猫耳と尻尾は外していくのだぞ」
「あ、はぁい」
 マ・クベ気に入りの備前焼の湯呑みを割った為に課せられていた罰則を思い出すと、ウラ
ガナは再び敬礼するのだった。

                     *

「で、では‥‥‥ドムは届かんというのかっ?」
「はいぃ。残念でありますぅ」
 報告を受けたランバ・ラル大尉は、さすがに動揺の色を隠せぬようであった。ウラガナも
音に聞く《青い巨星》に対峙した事と、その相手に虚言を弄することに対する圧力に、かす
かに足が震えている。
 ジオン軍中に知られるトップ・エース、ランバ・ラル。そこにいるだけで全身から滲み出
る風格と闘志。まさに、軍人という言葉を擬人化した様な男であった。この男を前に、本当
にこのような見え透いたともとれる言い分が通じるのだろうか?見れば、配下の者達も、い
かにも修羅場を潜り抜けてきたといった風体の強面ばかりである。
62ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/06 01:36 ID:???
「補給船から救援信号をキャッチしましたが間に合わずぅ‥‥‥中央アジアに入る前に撃破
されしまいましてぇ、ドムは‥‥‥」
 だが、彼女のその怯えた態度がかえって迫真の演技に変えていたのかも知れない。ランバ・
ラル大尉はひとつ頷くと、こう言ってのけた。
「いや‥‥‥このランバ・ラル、たとえ素手でも任務はやり遂げて見せるとマ・クベ司令に
お伝えください」
「えっ?」
 彼の言葉に、ウラガナは目を見開いた。
「す、素手でですかぁ‥‥‥?」
「そうお伝えくだされば宜しい」
 どうという事もなさげに、ランバ・ラルは真摯な目でウラガナを見る。
「貴方はお若いので存ぜぬようだが、この私は元々ゲリラ屋です。MSが届かぬなら、白兵戦
で直接、木馬を仕留めるというだけです」
「そ、そうだったんですかぁ」
 目をしばたたかせて、ウラガナは彼の後ろの兵達を見た。ランバ・ラルに付き従う幾人かの
士官達はあっけにとられる彼女に、自信溢れる態度を顕にしている。
(この人達なら、本当にできる‥‥‥かも)
 彼等を見ると、ウラガナにも実際そう思えてきた。
「では」
 と敬礼をしかけるランバ・ラルに、ウラガナは何かに気づいて「待ってくださぁい」と言った。
「?まだ、何か」
63ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/06 01:36 ID:???
「あ、あのぉ、失礼かもしれないんですけどぉ‥‥‥」と、ウラガナは懐から手帳を取り出した。
「サ、サインお願いできませんですかぁ?」
「‥‥‥サイン?」
「は、はいぃ。高名なラル大尉とお会いできた記念に、というかですねぇ‥‥‥」
 怪訝そうな顔を見せるランバ・ラルではあったが、ふと、後ろに控えていた私服の女性が、
「あなた、別にしてあげてもよろしいのではなくて?」
 そう促した。
「ん?そう思うか、ハモン」
 察するに、ランバ・ラルの愛人か何かなのだろう。だが、彼女にはその辺りの情婦では決して
纏えぬ気品があった。
「あなた、お名前は?」
 匂い立つ様な微笑を向けられ、ウラガナは慌てて「ウ、ウラガナ少尉でありますぅ!」と答える。
ハモン、と呼ばれた女性は「そう」とウラガナの手から手帳を取って、ランバ・ラルに手渡した。
「司令によろしく伝えてくださいましね」
 彼女にそう言われ。何故かウラガナは、顔が熱くなるのを感じた。


「ご苦労でした」
 手帳を渡すと、ランバ・ラルはそう言って敬礼する。
「失礼致しますぅ」
 返礼して、ウラガナもドップに乗り込む。操縦士に言って発進させると、見る間にランバ・ラル隊
の陸上戦艦ギャロップは小さくなっていった。
 手帳を開いて、その力強い筆跡を見つめているウラガナは、ふと思った。
 今までにどんな相手も粉砕してきた連邦軍の新型MSが搭載されているという、ホワイトベース―――
木馬に対してゲリラを仕掛け、果たしてそれがどれ程の確立で成功するものだろうか、と。
(戦【いくさ】馬鹿っていうのは、ああいう男の人の事を言うんですねぇ‥‥‥)
 ふと胸の中でそう浮かべて、ウラガナは手帳を閉じ、ポケットにしまい込んだ。
 そして、目元を袖で、一度だけ擦った。
64通常の名無しさんの3倍:02/10/06 12:30 ID:???
すげえよ!ウラガンがこんな風に化けるとは…。同系列ではゴットンとかよさげ。名前は…後藤さん?

こんなのも発見
ttp://member.nifty.ne.jp/m-nasca/picbbs/zakukko.jpg
65・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/06 12:50 ID:???
>>44
・・・実はムンクラ読んだことありませぬが、アイリの件もあって激しく読みたいです。
>>47
・・そうですね。何をやるにしてもそれが大前提ですね。ガンガリます
>>48-49
・・・まだちょいトラウマが・・・放送終了後気持ちが動けば、自らの補完の為にもやるかもしれませぬが
>>51
なるほど・・・
>>53-54
『泣き虫新米艦長ブリーチ・ノア』はいずれ『完全版』をうpさせていただく予定です。
>>64
それも激しく(・∀・)イイ!
>>ゾゴック様
・・・おお!久しぶりのゾゴックタンの女性化新作!
可愛いウラガナと面白すぎるマに激しく(;´Д`)ハァハァですよ!
続き激しくキボンヌします

というわけで、>>45-46、52様方、他の皆様お待たせしますた
ジュディ×リィン編スタートです!
『彗星〜』お待ちの皆様、心の傷が癒えきるまで少々お待ちください・・申し訳ない
週明けにはまた再開するかと・・・
ちなみに、あくまでジュディがルイと出会わない別次元でのお話としてお読みくださいませ。
今回はまだ18禁な部分には到達しておりません。が、短編なのですぐです
66・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/06 12:51 ID:???
『姉弟』その1

 「・・・お姉ちゃん!いつまでパンとにらめっこしてるの?片付かないから早く食べちゃってよ!」
ジュディ・アーシタは弟の呼び声にハッとした。
手には食べかけのトーストが美味しそうなバターのにおいを漂わせる。
 「ああ、ゴメンゴメン・・・ここ、あたしの家・・・よね?」
とぼけたことを言いながら部屋を見回す。年季の入った安アパートの室内は何度も見慣れた風景だ。
 「お姉ちゃん・・・まだ寝ぼけてるんじゃないの?いくら週末だからって・・・」
姉のボケっぷりに呆れ顔で叱るエプロン姿の弟は『目に入れても痛くない』ほど可愛らしく見えた。
 「・・・・リィン、エプロンよく似合ってるわよ♪ホント、アンタが女の子だったら、お嫁さんに欲しいくらいだわ」
 「もう!バカばっかり言って!お姉ちゃんもたまには家事やってよ!
 そんなんじゃ、お嫁さんの貰い手もなくなっちゃうよ!」
そういいながら台所に帰っていくリィンの顔が少し赤らんで見えたのは気のせいだろうか。
 「・・・・お嫁さん・・・ねえ・・・・」
幼くして両親を亡くしてからは、ただ小さな弟を守り育てるためだけに突っ走ってきた。
自分と似たような境遇の仲間とバカやったりしながら弟の幸せだけを願ってきた。
そんなジュディはこれまで自身の幸せなど考える余裕など無かったのだ。
それに、強くしたたかに生きてきたと自負する彼女には周りの同年代の男たちはひどく頼りなく見えていた。
それに比べて弟リィンはたくましく育ってくれた。ずっと自分が庇護してきたと思っていたのに、
最近では家のことはほとんどやってくれ、時々ドジをする自分を叱責してくれたりもする。
おそらく、リィンの年齢は勿論、自分の年代にもこれほどしっかりした男の子はいないだろう。
そう考えるとそこまでちゃんと育てられたことに満足感がこみ上げてくる。
同時に、リィンが弟ではなく一人の男の子だったら・・・などという考えが頭をかすめる。
 「やだ、あたしったらなにバカなこと考えてんだろ」
ジュディは自分を戒めるように頭を振った。
67・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/06 12:51 ID:???
『姉弟』その2

 「ねえ、ジュディ。このパーツ直したら結構使えそうじゃない?」
シャングリラのジャンク山に、年頃の少女らしい快活な声が響く。
 「・・・え?ああ、いいんじゃないの?」
今朝のことをぼんやり考えていたジュディはハッとしたように間の抜けた返事をする。
 「ちょいと!今日の召集かけたのアンタでしょ!もうちょい気合入れなさいよ!」
腰に手を当て怒りを主張するミーシャ・オーレグは実年齢以上に同年代の他の娘より大人びて見えた。
それは肩まで伸びウェーブかかった美しいブロンドの髪のせいだけではないのだろう。
 「あはは、ゴメンゴメン・・・ちょいボーっとしてた」
 「・・・まったく、そんなんじゃリィンちゃんが心配するわよ?」
リィンの名前に思わず反応してしまう。
 「だ、大丈夫よ!リィンはあたしがちゃんと育てるんだから!」
ジュディの反応を可笑しく感じたミーシャはさらに続ける。
 「どうかしらね?そうだ!せっかくだからこのアタシがリィンちゃんの面倒見てあげるわ。
 そそっかしいお姉さんより丁寧に育ててあげるわよ?色々な意味でね♪」
ミーシャはからかったつもりだったが、ジュディは感情を爆発させた。
 「いいかげんにしなさいよ!リィンは・・・あたしのリィンなんだから!誰にも渡さないんだから!」
ジュディの剣幕にミーシャも少々気圧されたようだった。
68・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/06 12:52 ID:???
 「ちょっと!ジュディ、ミーシャ、なにやってんの?」
 「け、喧嘩はよくない・・・と思います」
二人の様子に残りの仲間もジャンクの山から駆け下りてきた。。
どこか二人の喧嘩を面白そうに見ている茶髪のモニカ・アカゲと、
ジュディの迫力にオロオロする黒髪のイシス・アッバーブだ。
 「お、落ち着きなさいよ!いくらアタシでもリィンちゃんに悪さするわけないでしょ?」
なんとか事態を収拾したいミーシャが自分でフォローする。
 「・・・でもミーシャ、いつもリィン君のことカワイイ、カワイイって言ってるじゃん」
 「そ、それはそれよ!第一、アタシがカワイイ系より、カッコイイ系専門なのは知ってるでしょうが!」
横から余計なことを言うモニカにミーシャも少々声を荒げる。
その場の空気にイシスは泣きそうな顔になる。
 「ミ、ミーシャも落ち着いてよ・・・ジュディも、ね?私達友達じゃない」
 「そーよ。仲間内のマジギレ禁止って、うちらのルールじゃん」
煽っておいてよく言う、とミーシャは横目にモニカを睨んだが、これ以上ことを荒立てぬよう黙っていた。
いつも苛めている仕返しのつもりだろうか?とも思えた。こんどはもっと苛めてやろうと一人誓うミーシャだった。
 「あ・・・・・」
仲間の様子にようやく自分の暴走に気付いたジュディは恥ずかしくなりうつむいてしまった。
 「ゴメン、ミーシャ。あたしどうかしてた・・・モニカもイシスも、ゴメン・・・」
 「い、いいのよ!アタシだってアンタがリィンちゃんを自分の子供みたいに大事にしてるの知ってて
 変なこと言っちゃったんだから」
ミーシャの謝罪にジュディはただ笑顔を浮かべた。が、その表情にはどこか無理をした感があった。
 (『子供みたい』に?ううん、そんなんじゃない。あたしのリィンへの想いはもう・・・)
69通常の名無しさんの3倍:02/10/06 17:57 ID:???
>51
テム・レイは男で良いと思う。
宇宙が怖いと言って地球に残る父親なんて、息子から見て非常に格好悪い。
おまけにアムロが母親離れ出来ない情けないマザコンに育ちそう。
70性転換:02/10/06 18:38 ID:???
ゾゴック様、新しいSSのうpお疲れ様です。
ウラガナに激しく萌えております。
ランバ・ラルと別れるところは最高ですた。
・・・様、ジュディ&リィン編のうpお疲れ様です。
とても、リィンがかわいいです。
ここから、どういう風に進んでいくのか凄く楽しみです。

前に言っていたzz編についてですが空想しながら待ってます。
プル&プルツーについてですが、どうなっても(死亡しても)いいので、
・・・様の書きたいように書いてくださると嬉しいです。
・・・様の書きたいzz編が是非みてみたいので。(女&男、男&男と空想してみたりw)
71通常の名無しさんの3倍:02/10/06 19:11 ID:???
姉弟愛に激しく期待
72通常の名無しさんの3倍:02/10/06 19:29 ID:2abIjc50
あげ
7344:02/10/06 23:56 ID:???
>>65
「アイリ」絡みは「ダブルフェイク」の方でつ
74通常の名無しさんの3倍:02/10/07 09:05 ID:???
保全

リィンに萌え
75萌絵(萌え力):02/10/07 10:16 ID:???
お久しぶりでつ皆様
忘れられてると思いますが前スレにて女化絵を描いていた者です
受験が終わりまして、無事合格いたしましたので
ふたたびこちらに絵を上げさせていただくかもです。
職人様方、名無しの皆様、よしなに〜

前スレで受験応援してくださった方、ありがとうございました!
本当に励みになりました。

コテハン(?)変えました。
このハンドルで女化以外の絵も描いてたりします。よろしくです
76通常の名無しさんの3倍:02/10/07 10:23 ID:???
萌絵(萌え力)様、
お久しぶりです。
そか、合格おめでとうございます。

しばらくゆっくり出来るのでしたら、パワー全開&マターリで、
また、萌え〜な絵をお願いします。

わたしはだれかって?名無しに戻った”や(略)”です。
77ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/07 13:49 ID:???
>>64
感想どうもです。
でも後でウラガンの階級は中尉だったという事に気づきました。
駄目じゃん、俺。
ゴットンもいいかも知れませんね。
ZZはまだ途中まで見てませんのですが、マシュマーとのコンビは大好きですから。

>・・・・氏
どうもっす。いつも楽しいSSをご拝見させてもらっています。
反響を見てから続きを書こうと思っていたので、
早速書いてみることにいたします。
ただ、ジュディ編のビーチャ→ミーシャは、やはり0080のイメ ターン 「あうっ」

>性転換氏
萌えて頂き光栄の極みです。
ZZファン、このスレに多くいらっしゃるようですね。

>萌絵女史
合格おめでとう。
タッチから見て素人ではないと思っておりましたが…
これからも頑張ってくださいな。
78・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/08 02:09 ID:???
>>性転換様
・・・思わずネタバレしてしまいそうです(w
まあ、本編(『シャングリラ〜』)をお楽しみにと言うことで・・・
性別パターンも本編でやったのとまた別のパターンなどもやってみたいと
思っています。
>>73
煤i ゚∀゚  )・・・・マタヤッテシマッタ!ウツダシノウ・・・カチャ、ターン・・・
>>萌絵様
・・・おお!萌えぢから改め、萌絵様!
あなたの萌え絵が無ければ、シェリルとジュディは生まれなかったでしょう。
合格本当におめでとうございます!
また萌絵様のさまの萌え絵が見られれば至福であります!
>>ゾゴック様
・・・実は、自分もミ○イルのことは頭に浮かんでいたのですが、
極力元名前から離れないようにと考え、その突っ込みも覚悟してはいたのですが
・・・・・滅びゆく者のために!カチャ、ターン・・・

・・・今日はまとめてではなく、仕上がった順にうpしていきます
間隔は長くなるかもしれません・・申し訳ない
・・・・『彗星〜』は種傷が癒えるまで、今しばらくお待ちください
79・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/08 02:11 ID:???
『姉弟』その3

様子のおかしいジュディを先に帰したジャンク屋娘たちは先ほどのジュディの有様について論議していた。
 「ジュディ、変だったね・・・」
 「まあねえ・・・どっかの誰かが余計なこと言うから」
心配そうなイシスにモニカはミーシャを横目に呟く。
 「ちょ、ちょっと!アタシのせいだって言うの?アンタだって横から余計なこと言ってたじゃないの!」
いつになく強気なモニカにミーシャは癇癪を起こす。
 「お〜い!送れてごめ〜ん!・・・って、あんた達、何やってるの?」
飛びぬけて明るい声に振り返ると、もう一人のジャンク屋仲間、エルの姿があった。
 「アンタねえ・・・少しは遅刻癖治したらどうなの?」
 「あ、エル・・・いいところに!」
 「ん?なんだなんだ?それに・・・ジュディは?」
 「あ、それ私が説明するよ」
モニカから事のいきさつを聞いたエルは腕を組んで難しい顔をしていた。
 「う〜ん。ジュディは弟思いだからねえ。そのことでからかわれたら、やっぱカチンとくるんじゃないの?」
 「ほら、やっぱりミーシャが悪いんじゃん」
 「う、うるさいわねえ!今日はアンタ随分強気じゃない?」
 「でもジュディ、なんかそれだけじゃない感じだったよね・・・」
イシスがポツリと呟くと現場にいた三人は再び考え込んでしまった。
80・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/08 02:11 ID:???

 「でも、まあ大丈夫なんじゃない?」
突然明るくそう言いきるエルにミーシャは半ば呆れたような顔を浮かべる。
 「大丈夫って・・・どうしてそんなことが言いきれるのよ?」
 「う〜ん。なんでって聞かれるとうまく説明できないけどさ、ほらあの子ってあたしと同じで
 おおらかっていうか、そういうところあるじゃん?
 だから明日にもなったら元に戻ってるよ」
 「う〜ん・・・そこまで単純かなあ?」
さすがに納得できないと言う風にモニカが首をひねる。
 「と、とにかく、明日の朝にでも様子を見に行ってみようよ」
 「え〜?ミーシャの責任なんだから、ミーシャ一人で行かせたらいいじゃん」
モニカの度重なる挑発にミーシャの堪忍袋はここで音もなく切れた。
 「・・・・モニカ、今日はチョイとお痛が過ぎたわね?エル!モニカの足を持ちなさい!」
 「おっ!おもしろそう!よ〜し!手伝っちゃうぞ!」
 「きゃあっ!?な、なにするのよ〜?」
モニカの抵抗をよそに目の据わったミーシャが非情な宣告をする。
 「・・・決まってるじゃない。アンタをすまきにして池に投げ込むのよ!」
 「いや〜!乙女のまま魚のエサなんて絶対イヤ!あ〜ん、ごめんささいミーシャ、調子に乗りすぎました〜!」
 「うっさい!あ、そうだ、乙女のまま死んだら、妖精さんになれるそうよ。よかったわね♪」
 「じゃあ、ミーシャは妖精さんになれないんだね」
 「エル、無駄口叩いてないで、ロープでも持ってきなさい」
 「ミ、ミーシャ、それにエル!もうそれぐらいに・・・」
そう言いながらも、いつものわき合い合いとした空気に少しホッとしたイシスだったが、
ジュディのことを考えるとどこか不安になるのだった。
81・・・では:02/10/08 02:19 ID:???
カミーユ「シロッ子消えて無くなりなさい!この宇宙から!」
シロッ子「(失念)」
カミーユ「戦争を遊びとする貴女には分からないわ!
          この私の身体を通して出る力が・・・」
シロッ子「馬鹿な!!そんなものでMSをとめることができて!?」
四郎  「カミーユはその力を表現してくれるマシンに乗っている」
シロッ子「男の声!?っく!ジオ・・・動いて!何故動かないの!?」
カミーユ「ここからいなくなれぇ!」
シロッ子「貴女にも一緒に来てもらうわよ・・・カミーユ!!」

「トップをねらえ」のノリで
82・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/08 04:34 ID:???
『姉弟』その4

仲間達より先に家に帰ってきたジュディはひどく沈んでいた。
ベッドに寝そべり、唇を噛みながら黙って天井をにらむ姉の顔をリィンは心配そうに覗き込んだ。
 「お姉ちゃん、大丈夫?どこか悪いの?」
 「・・・・・」
返事をしない姉にリィンはさらに尋ねる。
 「帰ってきてから変だよ?・・・みんなとケンカでもしたの?」
リィンの言葉に少し眉を動かしたジュディだが、弟に背を向けると苛立たしげに声を荒げた。
 「うるさい!・・・リィンには関係ないでしょ!」
 「あ・・・ご、ごめんなさい・・・ご飯、置いてくから、冷めないうちに食べてね」
初めて姉から怒声を浴びせられたリィンは泣き声交じりにそれだけ言うとキッチンに戻っていった。
リィンへの思いゆえの苛立ちで、リィンにあたってしまったことをジュディは一人布団の中で後悔していた。
自己嫌悪で久しく流していない涙まで流した。
それでも、そんな姿は弟には見せられない。リィンの前では、いつまでも『強い姉』でいなければいけないから。

気付かぬうちにジュディは寝てしまっていたらしい。目を開けると室内は既に真っ暗で
窓から射す月の光だけが僅かに部屋の中を照らしていた。
気だるそうに身を起こしたジュディはベッドサイドのかわいらしい時計を手に取った。
時計はすでに3時を指していた。
83・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/08 04:35 ID:???

隣のリィンのベッドを見ると、弟の姿はない。ジュディは何か不安になり、ほの暗い部屋を見回した。
その時、ジュディは洗面所のほうから水音がするのを聞いた。
リィンが何か洗い物でもしているのだろうか?そう思ったジュディは足音を立てぬよう
洗面所のほうに向かった。その間ジュディは先ほどリィンを怒鳴りつけてしまったことを思い出していた。
どうやって謝ろうか?もうリィンに嫌われてしまっただろうか?
そんなことを考えていると、一層心細くなった。
明かり射す洗面所の前まで来てジュディは足を止めた。
リィンが何をしているのか気にもなったが、すぐには顔を会わせづらい本音もある。
気付かれないようにと、そっと洗面所をのぞくと、どうやらリィンは何かを洗っているようだった。
その正体に気付くとジュディはハッとした。弟は自分の下着を洗っているのだった。
弟の戸惑いの表情からもその意味はうかがい知れた。
それでも男の身体についてなど本の知識やミーシャの話からしかしらなかっただけに、少なからず動揺する。
ジュディ自身も、周囲の女の子より一足も二足も早く『大人の証』が訪れていた。
そのことでミーシャ辺りには随分からかわれたものだ。
だから、リィンの年齢でも血統的にはなんら不思議なことではなかった。
だが小さかった弟が肉体的にも大人の階段を上っていく事実はジュディの心を締めつけた。
大人になっていく弟はやがて誰かと恋に落ち結ばれていくのだろう。
そのことは姉として祝福すべきことなのに、どうしても感情が受け入れられない。
弟が遠いところへ行ってしまう・・・それだけがジュディの心を支配していた。
とりあえず下着を洗い終えたらしい弟はそのままシャワールームに入っていく。
やがて聞こえてくる水音とともにジュディの鼓動も早くなっていく。
気がつくとジュディはフラフラとシャワールームの扉へと向かっていた。
84通常の名無しさんの3倍:02/10/08 06:24 ID:gqfIg+Pr
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
早まってしまうのか?むしろ早まれ!
85通常の名無しさんの3倍:02/10/08 07:33 ID:???
女ウッソとシャクティのレズプレイとかはありなのかなぁ?
クロノクルが女になるとカテジナの立場が無くなるけど・・・。ていうか女ウッソと
シャッコーの中でキャットファイトって面白そう・・・。
86通常の名無しさんの3倍:02/10/08 11:21 ID:???
濡れ場キボンヌ
87ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/08 14:28 ID:???
 ウラガナ、がんばる! その3「ウラガナ、すくむ」の巻



ランバ・ラルが戦線に復帰する事はなかった。ジオン軍中にその名を
轟かせた《青い巨星》は―――連邦軍の新型兵器部隊の前にその身を散
らせたのである。そして撤退命令が出ていたにも関わらず、生き残りの
部隊も玉砕に近い作戦を敢行し、結果、返り討ちにあった。ジオン屈指
の部隊であるランバ・ラル隊はこうして全滅した。
 そして、その事実は遂に地球方面を統括しているキシリア・ザビ少将
旗下きってのエリート部隊を動かす事となった。


 細く、小さな煙が風に流され、消えていった。だがそれは軍事基地内
の硝煙にしては、どこか風靡な香りを匂わせた煙であった。地面に置か
れた紫の細長い棒の穂先に点いた、赤い火から流れている煙だ。
「ラル大尉、ハモンさん‥‥‥やすらかにお眠りくださいぃ」
 その前に屈んで手を合わせているジオン士官服を羽織った人間がいた。
十代も半ばほどだろうか。黒髪を三つ編みに結った、黒斑眼鏡の女性兵
であった。これといって見目麗しいという器量ではないが、太い眉とそ
ばかすが個性といえばそうなのか。
 ウラガナ中尉は、立ち上がって顔を上げた。
88ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/08 14:28 ID:???
 その目線の先には、金属の塊が仁王立ちしている。MS−09ドム。
今でこそ黒色に塗られているが、本来ならランバ・ラルのパーソナルカ
ラー‥‥‥青に塗られていた筈の機体である。そう。本来ならランバ・
ラル大尉の部隊に回される筈だったMSなのである。だが、その要請を
ドズル派とキシリア派の違いというだけで消し去ったのは他ならぬ自分
達なのだ。
 だが他にどうしようがあったというのだろう。自分が尊敬し、敬愛す
るマ・クベが下した決断に逆らうなどウラガナには出来はしない。何よ
り彼女にとってマ・クベは単なる上官以上の存在であったのだ。
 それでも、どうにか画策し生き残り部隊に使い古しのマゼラ砲とザク
を回す事は出来たが―――マ・クベにそれを知られ、ひどく叱責を受け
てしまった。
 そんな自分のした行いも、結局は無駄であったようだ。いや、なまじ
自分が半端な補給をしたために、かえって彼らに無謀な作戦を強いさせ
てしまったのではないか?
 そんな思いを含みながら、ウラガナはドムを見上げていた。
 だが。
「おい、お前!そこで何をやっているんだ」
 そんな野太い声が、後ろから響いてきた。
「‥‥‥は、はい?」
 咄嗟に振り向き、そして、ウラガナは固まった。
 そこに、三人の男がいた。それも、とてつもなく巨大な。びく、と後
じさって、首を振って目を擦る。
 恐ろしく巨【おお】きく見えたのは、気のせいだったようだ。いや、
先ほど錯覚したドムに勝るとも劣らぬ巨躯よりは小さかったものの、間
違い無く彼らの体は並外れて大きかった。
 上背がある。幅も厚みもある。そしてなにより、彼ら自身から放たれ
る重厚な威圧感が彼らを巨大に見せていた。
89ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/08 14:29 ID:???
「し、失礼しましたぁ!私、この基地のマ・クベ司令の副官、ウラガナ
中尉と申しますぅ!」
「ほぉう。貴公が司令のか」
 と、顎鬚をたくわえた男がジロリとウラガナを見下ろす。
「うん?なんだぁ、そりゃあ」
 三人の中で最も背の高い男が珍しそうに煙を出す棒を見た。
「あっ、あの、それは、お香ですぅ!」
「オコウ?」
 片目に傷を負った男が、腕を組んだままで尋ねる。ウラガナは、「は
いぃ」と舌足らずに彼らに言う。
「これはですねぇ、東洋の慣習でしてぇ、線香と言いますぅ。死んだ人
の魂を安らかに眠らせる物なんですよぅ」
 と、彼女は説明したが、実際ウラガナの炊いているそれは中国の香で
ある。スペースノイドの彼女にとっては同じ様な物なのかもしれなかっ
たが‥‥‥。
「おいおい、縁起でもない事をしてくれるな。こいつは、今から俺たち
が乗るMSなんだぜ」
 堪りかねた様にウラガナを睨む大男。それはそうだ。パイロットは古
来、験を担ぐ物である。そのような不吉な事をされてはたまったもので
はない。
「ちっ、ちちちち、違いますぅ!これには、訳がぁ!」
 ウラガナは半泣きになると、必死でこのドムとランバ・ラルのことに
ついて説明した。無論、マ・クベ司令の画策はそれとなく隠したが。す
ると三人の男は合点が言ったように頷いた。
「ランバ・ラル、か。確かに惜しい男を亡くしたもんだな。奴の死はジ
オンにとって大きな痛手だ」
「ヘッ、だがよ、安心しな。俺達が必ずや仇はとってやるぜ。このドム
でな。なぁ?」
「おうさ」
 そんな彼らであったが、どうも先程からチラチラとウラガナを見やっ
ている。別に今の誤解とは関係が無いようだ。
90ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/08 14:31 ID:???
「あ、あのぉ、何か?」
 おずおずと聞くと、顎鬚の男が代表するように
「‥‥‥いや、妙な格好をしているもんだと思ってな」
 と気まずそうに言ってのけた。
 その言葉にウラガナは木綿製の白地の半袖、紺のパンツ姿の上に前を
開けた仕官服を羽織った姿のままで、にぱっ、と笑顔を作った。
「あぁ、これはですねぇ、東洋に伝わる伝統的な運動着だそうですよぉ。
えーっと、“ぶるまぁ”っていうらしいですぅ」
「うむ。だが寒そうだな」
「仕方ないんですぅ。これも罰則ですからぁ」
 なぜか、ウラガナは少しだけ彼らの態度が穏やかになっている気がし
た。
(そう言えば、マ・クベ様が言っていましたねぇ。これを着ていれば自
ずと基地内の士気を高める効果があると‥‥‥本当ですぅ!さすがはマ
・クベ様!東洋芸術の神秘ですぅ)
 なにか勘違いした感動を胸にしていると。ウラガナは「あぁ―――っ
!」と叫んだ。彼らの黒いノーマルスーツと言動に、今更ながら気づい
たのだ。
「あ、貴方がたはもしかして‥‥‥く、《黒い三連星》ですかぁ!?ガ
イア大尉、マッシュ中尉、オルテガ中尉ぃ!」
 言われた彼らはどこかこそばゆそうに互いの顔を見回した。
「おい、聞いたか?マッシュ」
「ああ。俺たちもまんざら捨てたもんじゃあないらしいぜ」
「ははは、ま、ていの良い便利屋扱いだがな」
 正体を知ってウラガナは、ようやく彼らから滲み出る空気に納得がい
った。《黒い三連星》。連邦軍の総大将、レビルをルウム戦役で捕虜に
したエース中のエース。前線にとどまりたがるあまり、佐官になる事を
自ら拒否しているという―――。
91ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/08 14:32 ID:???
 ランバ・ラル大尉に勝るとも劣らぬその気迫。ラルがどこか泰然とし
た物で有れば、彼らは攻撃的な闘争の匂いが強いかも知れない。
 粗野に笑い合う三人に、ウラガナは勇気を持ってはだけた軍服から手
帳を取り出した。
「み、皆さん‥‥‥お願いがあるんですぅ。これにぃ、サインをお願い
できませんでしょうかぁ?」
 と、小さな手に握られた手帳とペンを見、黒い三連星は訝しげな表情
を作る。
 と、突然クルリと後ろを振り向いた。
「あ‥‥‥?えっ?あの?」


 《黒い三連星》部隊の隊長、ガイア大尉は小声で仲間に呟いた。
「聞いたな‥‥‥今のを?オルテガ」
「おうガイア。お、俺ぁよ、あんな若い女と口を聞くだけでも久々だっ
てのに」
「馬鹿野郎、うろたえるな!マッシュはどうだ?俺たちと組む前は?」
「言うなよ‥‥‥涙が出らぁ」
 しみじみと言う戦友達。三人は絆を高めあうように、肩を叩きあった。


 何か哀愁を漂わせている三人に、ウラガナは目をぱちくりとさせ呆然
と立ちすくんでいる。
「あ‥‥‥や、やっぱり失礼でしたかぁ?」
 びくびくしながら聞いた途端。
 ザシャア!
 三人が、全く同じタイミングで振り返った。その鬼気迫る気迫にウラガ
ナは思わず後じさる。
「す、すすす、すみませんっ、すみませぇん!やっぱり取り消し‥‥‥」
92ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/08 14:33 ID:???
「中尉、手帳を開けて、俺たちのほうに向けてくれ」
「ふ、ふぇえ?」
 弾かれたように。ガイアに言われるまま、ウラガナは手帳の空いたペー
ジ開ける。
「こ、こう‥‥‥でしょう、かぁ〜」
 指先でつまんで開いたウラガナに、ガイアは「よぉーし」とうなずいた。
 そして、高らかに宣言する。
「マッシュ!オルテガぁ!」
「「おぉう!」」
「えっ!?えぇっ!?」
 ガ  カ  カ  ア  ァ  ッ
 ウラガナには、咄嗟に何が起こったか全く判らなかった。
 ただ一瞬、三つの影が一列に交錯し―――そのまま、疾風の様に自分の横
を駆け抜けていった、とだけしか感じ取れなかった。
 そして、いつの間にか目の前に立っていた三人の大男が姿を消していた。
ウラガナはへなへなと、その場にへたり込む。
「立てるか、中尉」
 数秒経って、後ろから声がした。ガイア大尉だ。
「は、はぁいぃ〜」
 目を回しながら、どうにか立ち上がるウラガナ。そして手帳に目を落とし、
驚愕する。あの瞬時に、見事に三つ並んだサインが記されているではないか。
(こ、これが、『あの』‥‥‥!?)
「地上だろうが、MSが変わろうが、生身だろうが俺達の連携に狂いは無い」
「どうだ?中尉」
「少しは面白かったろ」
 戦慄するウラガナを余所に、男達は口々に言った。
「は、はぁい!凄いです!大感激ですっ!このサイン、大切にしますぅ!」
 子供の様にはしゃぎながらウラガナは、ポケットからまた何かを取り出し
て三人に渡す。
93ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/08 14:34 ID:???
「‥‥‥これは」
「東洋のお守りですぅ!とぉってもご利益があるってマ・クベ様が仰ってま
したぁ!」
 屈託の無い満開の笑顔を見せるウラガナ。《黒い三連星》はそっけなく礼
を言うと、手渡されたお守りを懐に入れる。
 わずかにその手に力が入っている事に、ウラガナが気付こう筈も無かった。

                   *

「貴公等が《黒い三連星》か?」
 マ・クベ司令は、ドムの前に立つ男達に声をかけた。
「一個師団にも匹敵するといわれるその力、存分に発揮してもらうぞ」
 相手が勇士だろうと、彼には関係無い。あくまで尊大にマ・クベは言う。
 と。
「だぁっはっはっは!まぁ、任せておけ!」
 三人の大男は、とてつもなく明るい表情でマ・クベに振り向いた。
「シャアと我々では訳が違うて!なぁ、お前達!」
「おうよ!」
「俺達のジェットストリームアタックをかわせる奴なんていやしねぇ!」
 浮かれながら、バシバシとマ・クベの体を叩く三人。
「な、何をするかっ!?」
 抗議するマ・クベなど全く眼中に無いといった風に、《黒い三連星》は
ドムに向かう。
94ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/08 14:35 ID:???
「行くぞ、マッシュ、オルテガ!出撃だっ!《黒い三連星》っ!えいえい
‥‥‥!!」
「「おぉ―――っ!!」」
 意気揚揚と発進するドムの後姿を、呆然と見送るマ・クベ。
「ま、まあ、士気十分な様で何よりだな」
 土埃を払うマ・クベの後ろに控えるウラガナは、彼ににぱり、と微笑んだ。
「はぁい!これもマ・クベ様の手腕の賜物ですよぉ〜!」
「‥‥‥私の?」
 相変わらず理解不能な己の副官に、マ・クベ少佐は首を傾げた。


 誰も知る者はいなかった。
《黒い三連星》がウラガナに手渡されたお守りには、それぞれ『交通安全』
『安産祈願』『試験合格』と記されていたという事を―――
95通常の名無しさんの3倍:02/10/08 19:30 ID:???
ウラガナキタ━━━━(Д゚(○=(*´Д`*)=○)Д゚)━━━━!!

この三人とマ・クベもいい味出してるなぁ(w
96通常の名無しさんの3倍:02/10/08 20:00 ID:vuyd4Ppn
2スレ目になっても誰も>>1のカトルネタは書かないのは暗黙の了解でつか?
97通常の名無しさんの3倍:02/10/08 20:39 ID:???
『試験合格』、五代くんですか?
98通常の名無しさんの3倍:02/10/08 21:10 ID:???
え、ここは、一刻館だったのか?
99性転換:02/10/08 22:42 ID:???
お久しぶりです、萌絵様。
無論、覚えております。
受験合格、本当におめでとうございます!!
また、時間があれば、萌絵様の絵を拝見したいです。
100・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/08 23:08 ID:???
>>や(略)様
・・・・いてくださっていると信じていますた
現在「彗星〜」から少々(っていうか完全に)脱線していて申し訳ありません。
久々にエチーな話を書いていますが、いかがでしょうか?
>>81
ブリーチ&シェリルの話のグリプス戦争編は、シロッコ辺りを女性化しようかと思っています。
もし、やる機会ができたらの話ですが・・・
>>84
Vの性転換は難しいかも・・・・それはシュラク隊のせい(w
いっそ、総入れ替えで、♀ウッソと♂シュラク隊一人一人とラブラブ&直後にあぼ〜んな展開もありかも(鬼畜)
個人的にキボンヌ
>>ゾゴック様
ウラガナキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
キャラがおもろいので続きが激しく読みたくなります
>>96
実はWは「劇場版えんどれすわるつ」しか見ていないので・・・
W5人を総変換より、カトル君一人を紅一点にした方が萌え度が高いかも・・・
・・・これも見てみたひ
>>84>>86様他
お待たせしますた〜今日は濡れ場突入かも
例によって、仕上がった順にうpしていきます
前スレ読まれていない方の為に、ジュディ&リィンのプロフらしきものもつけてみますた
101・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/08 23:09 ID:???
前スレ読まれていない方の為に補足のプロフィールらしきもの

姓名 ジュディ・アーシタ(♀ジュドー)
階級 民間
身長 158cm
体重 46`
3サイズ 82・56・86
髪型 くせっ毛、ブラウン、セミロング
性格 明るい、前向き、素直、弟思い
趣味 スポーツ全般、ジャンク集め
大事なもの 弟、仲間
好みのタイプ ルイ!(♂ルー)
口癖 「大人だからって!」「お姉ちゃんがリィンを山の手の学校に行かせてあげるからね!」
搭乗機 Ζガンダム、ΖΖガンダム、百式、ズゴック、リ・ガズィ・カスタム、他
コメント「ニュータイプの修羅場が見れるわよ!」

姓名 リィン・アーシタ(♂リィナ)
階級 民間
身長 150cm
体重 48`
髪型 くせっ毛、ブラウン、ショート
性格 真面目、気弱、姉思い
趣味 洗濯、掃除、お菓子作り
大事なもの お姉ちゃん
好みのタイプ よくわからない
口癖 「そんなこと頼んでないじゃないか!」「ダメだよ、お姉ちゃん!」
搭乗機 コアファイター、他
コメント「ボクはこんな大人になるために、生きてるんじゃない!」
102・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/08 23:09 ID:???
『姉弟』その5

シャワーを浴び始めていたリィンはドアの開く音に振り返り、そこに立っている姉の姿に驚いた。
 「お、お姉ちゃん!?」
 「あ、リィン・・・お姉ちゃんも一緒にシャワー浴びさせてもらってもいいかな?」
いいも悪いも、扉から半身のぞいた姿からは既に一糸纏っていないことは容易にうかがい知れる。
そのあまりに急な状況でにリィンが真っ先に心配したのは、姉に『こんな時間にシャワーを浴びている理由』を
尋ねられることだった。
 「え?あ、でも・・・じゃあボク、もう十分洗ったから出るよ!」
そう言って姉の横をそそくさと通り抜けようとするリィンの腕をジュディが掴む。
 「あ・・・お姉ちゃん?」
 「・・・・いいじゃない。昔はよく一緒に入ったでしょ?」
そういってシャワー室の奥へリィンを強引に引っ張っていく。
リィンも普段なら姉の所業に抗議するところだが、下着を洗っていたこととその理由を聞かれるよりはいいかと観念した。
 「ホント、久しぶりよね〜♪こうやって二人でお風呂なんて
 ・・・ここ何年かはリィンが嫌がって入ってくれなかったのよね?」
背中を向けたリィンの髪を洗ってやりながらジュディの声はとても嬉しそうだった。
 「だ、だってそれは・・・」
抗議の声を上げながらもついつい姉の身体を盗み見てしまう。
普段からずぼらな姉は下着姿で部屋の中をうろつくなど日常茶飯事であったが、
それでもこうして姉とシャワーを浴びるのは抵抗がある。
実はリィンは自分の、姉を見る目が変わってきていることに気付いていた。
薄着で部屋を歩く姉の胸元や太ももに目が行ってしまう。
シャワー室の姉にタオルを届ける時なども、顔はそむけながらも目は姉の身体を見てしまう。
そんな自分は変なのではないか?と悩み始めた矢先に、突如訪れた精通にリィンはどうしたらいいかわからずにいたのだ。
 「・・・ねえ、リィン?」
 「え・・・お姉ちゃん、なに?」
 「今日は怒鳴ったりしてゴメンね。大事な、大事なリィンを怒鳴ったりしてゴメンね」
謝罪の言葉とともにジュディは弟を背後からきつく抱きしめた。
103通常の名無しさんの3倍:02/10/09 02:17 ID:TdisyHva
         ☆ チン  マチクタビレタ〜
                   ハヤク〜
        ☆ チン  〃  Λ_Λ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・) < 続きマダ〜?
             \_/⊂ ⊂_ )   \________
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
104・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/09 02:33 ID:???
『姉弟』その6

 「お、お姉ちゃん?」
姉の突然の行為にリィンはただ動揺するだけだった。
だが同時に背中に伝わる柔らかい感触が例えようもなく心地いい。
高まる鼓動が姉に聞こえてしまうのではないかと思えるほどだった。
 「・・・お姉ちゃんにこうされるの、嫌?」
 「・・・・ううん、嫌じゃないよ」
それはリィンの正直な気持ちだった。
大好きな姉に抱きしめられるのは、物心つく前に母を失ったリィンにとって
至上の温もりと安らぎを与えるものだった。
 「お姉ちゃんね、リィンのこと愛してるよ・・・」
愛してる・・・それは今日までジュディがリィンに何千何百回とかけてきた言葉だが、
この時の『愛してる』にはそれとは違った種の重さがあった。
 「うん、知ってるよ・・・ボクもお姉ちゃんのこと、愛してるよ」
その違いを知ってか知らないでか、いつもと同じようにそう答えるリィンに
ジュディは胸が痛くなった。
 「リィン・・・・・・・・・・・あ?」
 「?・・・・お姉ちゃん、どうかしたの?」
姉の様子に思わず見上げたリィンは、姉の目線の先に自らの身体の異変を発見した。
 「え!?な、なにこれ?」
 (ミーシャが言ってた通りだ・・・男の子って、あんな風に大きくなるんだ・・・でも、それって?)
ジュディは友人から聞いた知識を思い出していたが、いざ目の当たりにしてみると
さすがに動揺した。
 「な、なんで?お姉ちゃん、ボクの身体、おかしくなっちゃたよ・・・」
自分の体を襲った異変にリィンは涙目で姉に助けを求める。
 「・・・・・・・」
ジュディは『それ』を見ながらしばし考えていたようであったが、やがて意を決したように口を開いた。
105・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/09 02:35 ID:???
>>103
・・・遅くなってもうしわけありませぬ
なにか、スピードも内容も共に不調でござる
・・・・種傷、いまだ癒えず・・・
その7はもうちょい早くうpしませう
106通常の名無しさんの3倍:02/10/09 02:53 ID:???
長いですな・・・・
よほどの衝撃だったのか?
PTSD?
コンサルティングを受けることをお勧めします。
107・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/09 03:27 ID:???
『姉弟』その7

 「リィン、それはリィンが『大人』になった証なのよ」
ジュディは優しく語りだした。
 「大人・・・?」
 「そうよ、周りの男の子よりちょっと早いだけよ・・・きっとリィンが他の子よりしっかりしていたお陰ね」
ジュディのよくわからない理屈にもリィンは真面目に耳を傾ける。
 「でも、このままコレが元に戻らなかったら、ボク困るよ・・・」
リィンの泣きそうな顔が、真剣にそう心配していることを示していた。
それを横目にジュディはミーシャから得た知識を頭の中でフル動員していた。
 (・・・・・『射せば』、収まるのよね・・・)
しばし考え込んでいたジュディは少し恥ずかしそうに切り出す。
 「・・・治す方法はあるわよ」
 「ホント?」
半泣きだったリィンの顔が途端に明るくなった。
 「・・・・こうするの」
そういってジュディはスッと弟の股間に手を伸ばした。
弟の『それ』は想像以上にとても温かかった。
 「え?な、なにをするの?」
姉の予想外の行動にリィンは動揺を隠さず、姉の手を止めようとする。
 「しっ・・・治したかったら、ちゃんとお姉ちゃんに任せるの。いいわね?」
 「う、うん」
素直に手を引っ込める弟はとても可愛く思えた。
自由になった手でジュディは弟のペニスをしごきだした。
 「うっ・・あ!お姉ちゃん?」
姉の手から与えられる未知の感覚にリィンは切ない声を上げる。
その様がたまらなく愛しく感じたジュディは、リィンの頬に優しいキスをした。
 「リィン・・・」
 「お、お姉ちゃん・・・」
初めて体を襲う快感に立っていられなくなったリィンをシャワー室の壁際に座らせ、
ジュディの愛撫はなおも続いた。
108・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/09 03:29 ID:???
>>106
・・・思ったより傷は深いようです(w
種でカウンセリング・・・なんかおもろいので、
そのうちネタにして見たいと思いますた
さあ、次はその8だ・・・9くらいで終わりかな?
109・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/09 04:29 ID:???
『姉弟』その8

シャワールームの壁にへたれこんでしまった弟を、ジュディは尚も攻める。
頬から首筋へとキスの雨を降らし、左腕でリィンの身体を抱きとめながらも
弟のペニスへ優しい愛撫を続けた。
雑誌や友人の話程度の性的知識しかなかったジュディだが、弟を気持ちよくさせる方法は
自然と実行できた。それは、自分の半身ともいうべき愛しい弟だからだったのかもしれない。
 「お姉ちゃぁん・・・ボク、ボクおかしくなっちゃうよう・・・」
ジュディは切なげに自分を呼ぶ弟の耳元で悪戯っぽく囁く。
 「お姉ちゃんに触られてこんなにするなんて、リィンはエッチな子ね・・・」
 「エッチ・・・?ボクが?」
 「そうよ、だからエッチな子にはお仕置きをしてあげないとね」
そう言うやジュディは弟の乳首に優しく歯を立てた。
 「ひゃうっ!お、お姉ちゃん?」
 「お仕置きされてそんな声上げるなんて・・・ホント、いけない子・・・」
そんなジュディ自身も、自分の体の中が熱くなっていくのを止められなかった。
 「お、お姉ちゃん!なにか来るよ!も、もう・・・!」
リィンの様子から絶頂が近づいていることは性経験のないジュディにもうかがい知れた。
 「いいよリィン・・・お姉ちゃんに男らしいところ見せて!」
 「お、お姉ちゃん!・・・お姉ちゃん・・・・!」
リィンが達した瞬間、自然ジュディは弟と唇を重ねていた。
暴発した性は、ジュディの手と身体を汚している。
しばし、シャワー室にはシャワーの水音と二人の息遣いだけが響いた。
110・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/09 04:29 ID:???
 (あたし、弟と何やってんだろ?)
その間ジュディは現実に引き戻されていた。「姉」と「弟」という、決して変わらない事実。
決して許されることのない関係であることを再び思い知らされ、ジュディはポロポロと涙を流した。
 「・・・・お姉ちゃん」
初めて見る姉の涙に、リィンは心配そうに姉の顔を覗き込む。
許されない一線が目の前に横たわっていることはわかっていた。
だが、ジュディは迷うことなくその言葉を吐き出した。
リィンがよく知る、誰よりも優しい姉の顔のままで。
 「ねえ、リィン・・・・お姉ちゃんと一緒に・・・もっと気持ち良くなろっか?」
しばらく姉の顔をじっと見ていたリィンは、やがて静かに頷いた。
窓から射す月明かりが、夜がまだまだ長いことを告げていた。

〜fin
111・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/09 04:35 ID:???
・・・・やっと終わりますた。申し訳ない。
・・・自分の倫理観で書けるギリギリのラインですた
(別にこの先を書いてもいいのですが、必然性もないかと・・・)
南極であったジュディ×リィンのエチ絵から
書きたくなり書かせていただきますたが、
種傷の後遺症もあって、不満な部分もあります
・・・いかがだったでしょうか?感想キボンヌさせていただきます。

・・・週末までには『彗星〜』書けるようにガンガリます
・・ΖΖでやりたいネタもたくさんありますし・・・
しかし土曜にはまたタネポが来る罠(w・・・おやすみなさい〜
112通常の名無しさんの3倍:02/10/09 10:42 ID:???
・・・・様、
おつかれさま・・・・
タイムスタンプ見て、びっくり、「おら〜〜夢の中だったぜっ」てネ。
昨日は、半年振りに半日休みが取れたので、町を徘徊、しかし、
歩き疲れた・・・・爆睡しました。まだ、足がいて〜〜〜

・・・・様の今の置かれてる?自分が置いている?状況そのものが物語です。

種の衝撃で、筆が進まない。しかし、書きたいものがたくさん有る。
また、話のネタもどんどん提供されてくる。
別に全てにこたえなくても良いけど、書きたくなる自分がいる。
でも、種の衝撃を引きずっている。
何とか進めるも、まもなく週末。また、種の日・・・

しばらく見ないで、ビデオに撮っておくのをお勧めします。
そのうち、どうしても見たくなると思いますから・・・・・
それまで、種は、放り出すのが一番!

種の放送中は、ガンプラでも作って、気を紛らわす。
113通常の名無しさんの3倍:02/10/09 13:38 ID:CcTbHI+A
>・・・・氏
(・∀・)イイ!
南極に投降すれ
114ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/09 13:59 ID:???
>>95
サンクスです。
これからもがんばらせていただきます。

>>96
俺がカトル君を女性化すると間違いなくエロになります。
それと俺の中でトレーズ様女計画なるものが発動しかけております。
でもWは資料不足だから難しいかも。

>>97
四谷さんを女性化するとヤバいくらい萌えると思いませんか?
思うでしょう?そうでしょうとも。板違いなんでしませんが。

>>98
女転換キャラ→響子さん
このスレの住人→五代くん
という感じでときめく空間です。
・・・・氏は三鷹さんという方向で。

>>・・・・氏
感想どうもです。
種はリヴァイアス、スクライドに続くシリーズだと思いましょう。
あのメカはアルターです。
そう思ってもつまらな… ターン 「あうっ」
115ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/09 14:13 ID:???
・…氏にならって俺も貼り付けてみます

姓名 ウラガナ(♀ウラガン)
階級 中尉
身長 148cm
体重 44`
3サイズ 85・48・86
容姿 黒髪、三つ編み、黒斑眼鏡、そばかす、太眉(ウラガンのなごり)
性格 のんき、一途、思い込みが強い
趣味 マ・クベに尽くすこと 家事全般
大事なもの マ・クベに貰ったコスチューム
好みのタイプ マ・クベ
恋敵 キシリアだが、マ・クベの想いを何とか実らせたいと思っている
口癖 「すみませぇん!」「さすがはマ・クベ様ですぅ」など、舌足らずな言葉遣いをする
搭乗機 主にダブデ
コメント「皆さんはぁ、マ・クベ様を誤解なさってますぅ。本当はとっても格好良くて
    凄い方なんですよぉ〜」
116通常の名無しさんの3倍:02/10/09 15:11 ID:OcPTF9KW
>ゾゴック様

健気なウラガナ最高!
続きを心待ちにしています

>・・・・様

やはり感想は欲しいものですか?
H度は高くてよかったのですが、お話が切ないので
オカズにはなりにくいと思います。それがいいところなのですが
本番は無くて正解だったと思いますよ
117通常の名無しさんの3倍:02/10/09 19:02 ID:???
なんで感想ほしいの?
118通常の名無しさんの3倍:02/10/09 20:15 ID:???
>>117
無いと張り合いないし、次作の参考にもするんだろ
119通常の名無しさんの3倍:02/10/09 20:45 ID:???
漏れは最後までヤッてホスィ!

というわけで、奇体上げ
120通常の名無しさんの3倍:02/10/09 21:20 ID:???
>>113
いいんでない?
でも、南極への投稿ってどうやるの?
121・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/10 02:06 ID:???
>>や(略)様
・・・そうですな、種はビデオ溜めといて、いずれ見る方向で・・・
なにぶん、一話でガンダム熱に冷水かけられますたから・・・(タネポファンスマソ)
まあ、気にせず今までどおりのガンダムラブを貫くことにしませう
書きたいネタイパーイは図星ですな(w
・・・それにしても、半年振りでお休みが半年とは・・・お疲れ様です
>>113 >>120
・・・私は構いませぬが、あの程度で南極にうpさせていただけるものなのでしょうか?
実は南極では萌え絵ばかり見てSSは余り見てない罠
うp方法は私も知りませぬ・・・どなかた詳しい方はいらっしゃいますか?
>>ゾゴック様
♀トレーズ見たいです!しかし、高橋留美子漫画に詳しくない私ですが、
『三鷹サン』ってなんか損なポジションだった薄らかな記憶が?
・・・なるほど、リヴァイアスにスクライド!・・・どちらも未見ですスマソ・・・カチャ、ターン
>>116-118
大体>>117様の言われている通りですが、自分では見えない部分も多いので、
より良いSSうpのためにも感想は是非ともいただきたいです。
前回はあまりやらないHネタでしたし・・・
皆様の展開予想との戦いもなにげに書き手的には熱いです
>>119
・・・反応も微妙ですので、Hネタはしばらくないかもしれませぬ

というわけで、種傷復帰記念で『彗星〜』2話だけうpさせていただきます!
こちらも感想お待ちしております。
122・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/10 02:08 ID:???
『彗星堕つ』49

ジュディ(♀ジュドー)は突如現れた巨大な敵の『口』から強力なエネルギーが収束されるのを察知した。
 「クェス!撃ってくるよ、散開!」
 「え?あ、うん!」
左右に散った2機の間をメガ粒子砲が通過していく。
巻き込まれたMSの残骸は跡形も無く消え去っていった。
 「なんて威力・・・当たったらアウトね」
 「ハサウェイ・・・なんで?」
動揺するクェスを落ち着かせるようにジュディは指示を与える。
 「あれがハサウェイなら、接触して直接回線を開いてみる!私達だってわかれば・・・
 クェスはあいつの足を止めて!」
 「え?あ、足を止めるって、どうやって?」
 「勘よ!勘に任せてやるの!」
それだけ言うと、ジュディ機はαに向かって突っ込んでいった。
 「か、勘って・・・やるっきゃないか、お願い!壊れちゃわないでよ!」
意を決したクェス搭乗ジェガンの両肩のビームキャノンが火を噴いた。
 「く、くうっ!?反動が大きい!」
123・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/10 02:09 ID:???
αをかすめたビームはダメージを与えることはできなかったが、注意をクェス機に集めるには十分だった。
 「きゃあっ!?こ、こっちに来る?ジュディ!早く〜!」
 「今だ!」
注意の逸れたαにジュディが取り付き通信を試みる。
 「ハサウェイ?聞こえる?あたしよ、ジュディ・アーシタ!あっちにいるのはクェスよ。
 聞こえてたらそいつから降りてらっしゃい!」
その瞬間、ジュディはアルファの中から強烈な負の思念が伝わってくるのを感じた。
 「な、なんなのこれは?ハサウェイなの?くっ・・・頭が痛い!」
 「ジュディ、私も頭が・・頭が割れそうだよ!」
ジュディを通してクェスにもその思念は伝わったらしい。
 「でも、この感じはハサウェイ・・・・一体?」
 「ジュ、ジュディ!危ない!」
αに振り払われたリ・ガズィ・カスタムに、怪物の『口』が向けられる。
 「し、しまった!」
思わず目を閉じたジュディは、次の瞬間自分が無事であることを知る。
ジュディ機の周囲にはビーム状のバリアが展開されていた。
 「・・・大丈夫か?・・・・あいつがケーラの隊をやったのか?」
その白い機体に二人は同時に声を上げた。
 「アムロさん!」
 「アムロ!」
124・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/10 02:10 ID:???
『彗星堕つ』50

依然ギュネイは総帥、シェリル(♀シャア)に攻勢を続けていた。
頼みのファンネルをミサイル迎撃に使い切ったシェリルはギュネイの攻撃を紙一重で
凌ぐのがようやくといった戦況だ。
 「くっ!ヤクトが動きさえすれば!」
アイリはミサイル迎撃で油断していた己を恥じたが、後の祭りだった。
 「オラ!こいつでチェック・メイトだ!」
ギュネイのサーベルによって残されたサザビーのライフルは真っ二つにされてしまった。
 「・・・・・!」
 「た、大佐!」
 「へっ!落ち着けよアイリ、大佐を始末したらタップリ遊んでやるよ!」
アイリも、ギュネイもシェリル・アズナブルが撃墜されることを確信していたその時、
突如ギュネイのヤクト・ドーガの動きが停止した。
 「な、なんだ?故障か?いや、そんなはずはない!」
 「フ、フフフフフ!」
勝ち誇った笑いをあげるシェリルにギュネイは背筋が寒くなるのを感じた。
125・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/10 02:11 ID:???
 「ギュネイ、このシェリルが貴様如き小物の正体に気付かずにいるとでも思っていたのか?」
 「な、なんだと!?」
 「『素性の知れるものは使うな』か、ナイル(♂ナナイ)の言うとおりだな・・・
 もっとも、アイリ位の才の持ち主ならば話は別だがな。
 ・・・牙を剥こうとする犬コロの機体に細工をするくらいのことは私とてするさ
 所詮貴様は私の手のひらで便利に使われていただけの消耗品だ」
ようやく状況を理解したギュネイはパネルを叩いて怒号を上げる。
 「ち、畜生っ!・・・・畜生っ!!!」
 「・・・さてアイリ、機体はそろそろ復旧したか?」
 「・・・あ、はっ!通常運用上問題はありません」
アイリはシェリル・アズナブルに改めて畏怖の念を抱いていた。
先ほどはああ言っていたが、私の正体も・・・
 「そうか、私の機体は見ての通りだ・・・・お前があの裏切り者を始末しろ」
 「!!」
 「・・・え?」
 「聞こえなかったか?・・・ギュネイ・ガスをお前の手で処刑しろといっているのだよ」
シェリルの声は、冷たく響いた。
126通常の名無しさんの3倍:02/10/10 02:52 ID:???
MSに細工ね〜〜〜
センチネルにそのパターン出てきたな・・・・
最近センチネルの本買った(2800円は内容からしては安い)、
今まで買わなかったのが、損した気分・・・

しかし、ハサのところにアムロがきていていいのか?
先がまた読めなくなってくるよ。

>・・・それにしても、半年振りでお休みが半年とは・・・
半年も休みをもらったら、それは休みとは言わないよ〜〜
クビっていうんだよヽ(`Д´)ノワァァン
半日ですよ。今週から火曜日は、半日休めるようになったのです。

では、また楽しみにしています。
今週の種が、・・・・さまに悪影響を与えませんよう祈っておきます。
127・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/10 03:42 ID:???
>>や(略)様
・・・センチネルで激しく既出ですたか・・・
いや、珍しい話でもないかなと思っていますたが・・・
・・しかし、センチネルも未読の罠(ホントにガノタか?)
>しかし、ハサのところにアムロがきていていいのか?
いばらくは驚くような展開もないんじゃないかと思います
作戦目的の主は「ミサイルによるアクシズ阻止」でしたし(シパーイしましたが)
まあ、アムロはΖで対サイコガンダム戦に加わったり、
小説版ΖΖでプルツーのΖΖと戦ってたなあ・・・と思って見たりデカMAに縁があるのかも
などとよくわからないことをカキコしまうのは種傷の後遺症でせうか?
半年と半日は普通にタイプミス(っていうか誤字)ですた。お詫びにカチャ、ターン
タネポに負けないよう進行ガンガリます!
128通常の名無しさんの3倍:02/10/10 07:35 ID:???
起きたら続きを読むのが日課になりますた
129通常の名無しさんの3倍:02/10/10 08:56 ID:???
まあ、センチネルの場合は、月への降下プログラムに論理爆弾を
仕掛けてあったという感じだったんですが、攻撃されたら困る対象に向かったときに
発動するようにセッティングしておくという部分で、「あ、おなじ」と思った次第です。

アムロと巨大MA・・・言われてみれば、確かに縁がある・・・・
それがその戦場でのキーポイントと認める能力もさすがNTという感じですからね。

半日半年のネタは、まあ、タイプミスというのは、「そうだろな」とは、思ってましたが、
ちょっと突っ込んでみただけです。

種に負けないで!いや、真っ向勝負でなく、いなす感じでね。
130通常の名無しさんの3倍:02/10/10 09:48 ID:???
種に負けないで、というよりもないものとして考えましょう
もしもこの先、良作に化けたらビデオなりDVDなりで見れば
いいだけの話
しかし>>114さん、リヴァイアス、スクライドとのシリーズ物と
いうのは,,,,いっそ、谷口・黒田コンビに監督脚本やらせた方が
良かったりして(真性ガノタの黒田が舞い上がってしまいそう
だが)
131通常の名無しさんの3倍:02/10/10 11:05 ID:???
ジュドーの誕生日が、今日だそうですね。
ジュディも今日なのかな?
132ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/10 12:27 ID:???

 ウラガナ、がんばる!  その4「ウラガナ、押し倒す」の巻



 オデッサ・デイ。
 U.C.0079年十一月七日より、ヨーロッパ方面において展開された地球連邦
軍の一大反抗作戦の総称である。この戦いの総指揮を連邦軍はかの名将レビ
ル将軍が受け持つという。それだけで、この作戦が並々ならぬものであると
いうことをジオン軍を率いるマ・クベ少佐も感じ取っていた。
 一方、この作戦前に起こったもう一つの戦いがある―――ジオンのエース
部隊《黒い三連星》と連邦の新兵器部隊ホワイトベース、《木馬》の激突が
それだ。誰もが、味方である連邦軍の上層部もが木馬危うしと見たこの戦い
であったが勝利を収めたのは、木馬、ホワイトベース側であった。《黒い三
連星》は、激戦の結果としてマッシュ中尉を失い、退く事となったのである。
 そしてオデッサの戦いも佳境に入る頃、今や二連星となった《黒い三連星》
隊が再び出撃しようとしていた。
「マッシュ‥‥‥お前の死は無駄にはしない」
 ドムのコックピットでガイア大尉は呟いた。通信モニター向こうのオルテ
ガ中尉も、表情を硬くしている。
 マッシュは昔から組んでいたガイアとオルテガと違って、最後に仲間にな
った男であった。彼が加わって初めて《黒い三連星》が誕生したのである。
 やや寡黙なこの男とガイアとオルテガは、仲間以上の―――まるで兄弟の
ように感じていた。戦場でも、この男がいたから安心して戦えたのだ。
 マッシュを失った悲しみを、二人はけして忘れはしない。それを奪った木
馬への怒りも。
133ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/10 12:27 ID:???
 と、ガイアのドムが360mmバズーカの巨大な筒先を、夜空に向かって上げた。
『何をするんだ?』
 オルテガが尋ねると、ガイアは笑う。
「あいつに線香をあげてやろうと思ってな」
 なるほどな、とオルテガも頷く。二人の間にそれ以上の言葉は要らなかった。

                  *

 マ・クベ司令は不機嫌そのものであった。
 当然といえばそうであろう。連邦軍の圧倒的物量、レビル将軍の指揮。あ
らかじめ前もって立てられていたこの大掛かりな攻勢の前に、ジオン側は後
退を余儀無くさせられていた。
 回線から来る報告は全て苦戦、苦戦、苦戦の一言のみ。プライドの高いマ・
クベにとって、現状は屈辱の極みにあった。
「もうよい!」
 マ・クベはうんざりしたようにモニターを睨む。
「とにかく、これ以上の敵の侵攻を許すなっ」
 そう吐き捨てて画像を切る。
 まさか連邦軍がこれほどの力を持っていようとは。さんざ敵の無能ぶりを
見てきたマ・クベにとって、猛将レビルの采配はおよそ初めて目にする連邦
の奮闘であったのだ。
「ウラガナ!」
「はっ、はいぃ!」
 苛立つマ・クベが叫ぶと、副官のウラガナ中尉はびくり、とその身を強張
らせた。
134ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/10 12:28 ID:???
「《黒い三連星》はどうした!?」
「え、えぇとですねぇ、死んだマッシュ中尉の弔いとかでぇ‥‥‥」
 びくびくと言う黒斑眼鏡の少女の言葉を聞くなり、マ・クベは画像を繋げ
た。
 二機のドムが、天空に向けてバズーカを撃ち放っている姿が司令室のモニ
ターに映される。バズーカの硝煙が、まるで線香のように、オデッサの風に
流されていった。
(ガイア大尉、オルテガ中尉‥‥‥)
 その姿から滲み出る哀しみに、ウラガナは胸を締め付けられるような思い
で小さな拳を握る。あの豪放磊落な二人が、コックピットの中でどのような
顔をしているのだろう。そう考えるだけで辛かった。
「何をやっておるかっ!!」
 だがマ・クベが回線を開いて彼らを焚きつけるように怒鳴ると、びくっ、
とウラガナは肩を震わせる。
「既に戦闘は始まっておるのだぞ!」
 だが、モニター向こうのガイア大尉は、そんなマ・クベの恫喝など全く意
に介せずにこちらを見た。
『あぁ、判っておるわ。マッシュの仇はこの手で必ず取ってみせる』
「仇討ちではない!これは作戦行動だっ!」
 ヒステリックに叫ぶマ・クベ。通信が切れると、彼は、らしからぬ事に、
その手袋に包まれた拳を机に叩き付けた。
「キシリア様の推薦があればこそ使ってやっているというのに‥‥‥どいつ
もこいつも‥‥‥!」
 ウラガナはこんな時にただオロオロとしているだけで何もしてやれぬ自分
がもどかしかった。大切な人間の力になってやれぬ己の無力さが、ただただ
憎く、口惜しかった。
135ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/10 12:29 ID:???
「ウラガナ!」
「は、はいぃっ」
「エルラン中将に直ちに連絡を取り、これ以上の侵攻を止めさせよ。即刻行
動を起こし連邦を裏切れとな!」
「はいぃ!」
 と、マ・クベは言ってから、ようやくいつもの落ち着きを取り戻す。
 そう、このような場合のためにスパイを潜入させていたのではないか。戦
争とは何も戦術のみではない。むしろ、戦場以外の場所で行われる策謀――
―戦略によってその趨勢は決まるのだ。東洋の“孫子”に載っているように。
 ニヤリとマ・クベは口端を吊り上げた。そして、己の副官に更なる指令を
かける。
「ここも安全ではなくなったな。ダブデに司令部を移すぞ。それと、例の物
を積み込むのを忘れぬよう、兵には言っておけ」
「?れ、例の物、ですかぁ〜」
「そう言えばよい」
「りょ、了解しましたぁ」
 返事をして部屋を出て行こうとする彼女に、マ・クベは続ける。
「向こうに移った時、茶の用意をしておくのだぞ」
「ふぇ?‥‥‥あっ!‥‥‥は、はぁいぃ!マ・クベ様ぁっ」
 何故かひどく嬉しそうに返事をするウラガナに、マ・クベは眉をひそめる。
「何を笑っておるか」
「えへへぇ、なんでもありませぇん」
 上機嫌で、ウラガナ中尉は敬礼した。
136ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/10 12:30 ID:???
 だが戦局は思い通りには運ばなかった。
 エルラン中将の軍に変更が無く、侵攻を続けるする様は彼が裏切ったか―
――もしくは連邦に彼のスパイ容疑を感づかれたかのどちらかであろうと知
れた。おそらくは後者であろう。
 また《黒い三連星》からの通信も途絶え、音沙汰不通となっている。
 すでに勝敗は決した。
 戦術の素人であるウラガナにも、それは確実に伝わっていた。
「マ、マ・クベ様ぁ‥‥‥もう、もうここもぉ‥‥‥」
 今にも泣き出しそうな顔で訴えかけるウラガナ。だが、対するマ・クベの
表情はあくまで強気である。彼はこう言ってのけた。
「レビルに通信を繋げ」
「えぇっ?は、はいぃ」
 一体何をするつもりなのか。よもや、降伏などするつもりでは有るまい。
ウラガナの知るマ・クベは、その様な事をする男ではない。では‥‥‥?
 案ずるウラガナをよそに、通信マイクを握ったマ・クベが敵将レビルに向
けた言葉は衝撃的な物であった。これ以上の侵攻を止めねば、水素爆弾を使
用する、というのだ。
「十分間の猶予を与える。その間に全ての部隊が後退せねば核弾頭ミサイル
を‥‥‥」
 と、そこまでマ・クベが言った所で。悲鳴に似た声が通信に混じった。
「マ、マ・クベ様ぁ〜っ!か、核兵器は南極条約で禁止されているですよぉ
ぉ〜!?そんなの駄目ですぅ!キシリア様に怒られ‥‥‥むぎゅ?」
「か、核弾頭ミサイルを発射するぞっ!いいな!これは脅しではない!!」
 暴れるウラガナの口元を手で抑えたまま、マ・クベは早口で言い終えると、
通信を切った。
「馬鹿者っ!いきなり大声を出すな!」
「だってだってぇぇ!核はまずいですよぉ!激ヤバですよぉ!3×3EYES
風に言うと『ヤ、ヤクい!』ですよぉ!」
137ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/10 12:31 ID:???
 懐かしい言葉を交えて抗議するウラガナ。だがマ・クベは動じない。
「これは戦争なのだよ。戦争にルールなど無い‥‥‥判るか?」
「そ、そうなんですかぁ〜?」
「そういうものだ」
 釈然とせぬウラガナに、マ・クベは一息ついて、椅子に座る。
 と。
『連邦軍が一斉に侵攻を再開しました!』
 がんっ!
 間を置かずに入った報告に、机に頭から突っ伏すマ・クベ。
「ええい、見ろっ!貴様が妙な声を入れるから見くびられたではないかっ!」
「す、すすすす、すみませんっ!すみませぇぇんんん!」
 目を三角にするマ・クベに、ウラガナは頭を抱えて計器類の下に逃げ込む。
「で、でもぉ、本当にミサイルを撃ったり‥‥‥しませんよねぇ?」
 と、まるで小動物か何かのように、棚の下からマ・クベの顔色を伺うウラ
ガナに、彼は「甘いな」と司令室の一角に足を向けた。
「これは駆け引きなのだよ、ウラガナ。連邦は我々の要求を無視したのだ」
 言いつつ、ひとつのキイを鍵穴に差し込み、捻る。
 ―――核弾頭ミサイルスイッチの解除キイだ。
「彼らは、その報いを受けるのだよ‥‥‥」
 そしてマ・クベは目の前にあるボタンに、細い指を向けた。冷徹なその瞳
に何を思うのか。
 くわっ
 双眸を見開き、マ・クベは高らかに宣言する。
「ミサイル発‥‥‥!」
「や、やっぱり駄目ですぅぅっっ!!」
 刹那、後ろからウラガナが飛びつくようにマ・クベに止めにかかった
138ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/10 12:32 ID:???
「‥‥‥しゃぁ、あぁっ!?」
 いきなりの全力タックルを受け、勢い余って計器類に倒れこむマ・クベ。
ウラガナもマ・クベともつれ合ったまま計器類に乗り出してしまう。
「放さんかっ!」
 ウラガナをどうにか振り払い、マ・クベは強引にスイッチを押した。
 すぐさま陸船艇ダブデのハッチが開き―――あたかも一本の巨大な矢の様
に―――核ミサイルが煙の尾を引いて、夜空へ飛び上がっていった。
「フフフ、これでレビルも一巻の終わりだな」
 ほくそ笑むマ・クベ。だが、ふと、コンソール上に映る画面を見て、青ざ
めた。ミサイルの着弾点が、いつのまにやら―――我が軍の中心部に変更さ
れているではないか。
 詰まる所、このダブデの真上である。
 おそらく先程もつれ合った際に、計器類をいじってしまったに違いない。
「ウっ‥‥‥、ウ、ウ、ウ‥‥‥」
 マ・クベは痙攣する拳を固めながら、目を回してふらふらと立ち上がる副
官を見下ろし。
 ありったけの声を張り上げた。
「ウラガナあぁぁぁぁ――――――っっっ!!!」
「え、えええっ!な、なんですかあぁぁぁっ!?きゃあっ!す、すみません!
マ・クベ様!すみませぇぇぇぇぇ――――――んんん!?」
 二人の声は、オデッサの爆音響く星空の中に消えていった。
139ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/10 12:33 ID:???
「連邦が勘違いしてくれて、よかったですねぇ〜」
「やかましいわっ!」
 大気圏外へと向かう、戦艦ザンジバルの中で、にこやかに笑うウラガナにマ・
クベは怒鳴る。
 結局核弾頭は、着弾点の変更に気付かなかった連邦軍が必死で撃墜したよう
であった。
 慌てて戦場を離脱したマ・クベだが、結局の所、あの水爆が予定通り連邦に
向けられていたとしても勝敗は動かなかったということである。むしろ早めに
脱出できた分、正解であったかもしれない。
「でも、地上に残された人達が心配ですねぇ」
 窓から、遠ざかる大地を見ながらウラガナは呟く。ちなみに、今回の罰則と
して紺一色の水着に着替えさせられていた。
「奴等にも、このザンジバルの姿は見えておろう。早々に撤退するはずだよ。
‥‥‥それと、あれは指示通りにしたであろうな?ウラガナ」
「はいぃ。残りの核はユーリ・ケラーネ少将の部隊に渡すようにしておきま
したぁ」
「うむ。窮地に貧した少将があれを使えば、核を用いた責任は私でなく奴に
向ける事ができるな」
「はぁ〜」
 よくもまあ、あの状況でそこまで計算できたものだ。
「そして、戦いはこの一戦で終わりではないのだよ‥‥‥考えても見ろ、我
々が送り届けた鉱物資源の量を。ジオンは後十年は戦える。フッフッフ」
 言い含めて、マ・クベは机の上の壺を弾いた。
「そ、そんなにですかぁ〜?十年って、中学生が大学卒業しちゃいますよぉ?
VがSEEDになっちゃうくらいですよぉ?」
「後半はよく判らぬが‥‥‥我々が送りつけた物資は、それだけの物だとい
うことだよ」
140ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/10 12:34 ID:???
 壺を磨きながら、マ・クベは誇るように言う。地上での敗北が何だという
のか。要は最後に勝てば良いのだ。
「わぁ!さすがはマ・クベ様ですぅ〜」
 目を輝かせるウラガナ。
「うむ。では、先程キシリア様から送られてきたデータに目を通しておくか」
 悦に入りながら、マ・クベが言う。ウラガナは「はぁい!」と元気良く返
事をすると、データをモニターに映した。
「これが新型MAビグ・ザムですぅ!Iフィールド機能を搭載した初の機動
兵器でぇ、ムサイ二隻分のコストだそうですよぉ。ジャブロー攻略のため、
ガンガン量産するってプランがあるみたいですねぇ」
 ピタッ
 マ・クベの壺を磨く手が止まった。
「次に、この空母ドロス級!なんとなんと、MSが百機以上も入っちゃう超
大型空母らしいですよぉ!これも結果如何でバシバシ建造する予定らしいで
すぅ!さすが我が軍の技術力!まさに驚異の一言ですねぇ〜」
 プルプルと手を震わせるマ・クベの様子に気付かず、満開の笑みを浮かべ、
ウラガナは頬を赤らめる。
「でもでも!もっと凄いのは、十年も戦える資源を確保したマ・クベ様です
よぉ〜。さすがですぅ〜」
「‥‥‥十年?何の事だ」
「ふぇ?」
 目をしばたたかせるウラガナ。マ・クベはあらぬ方向に顔を向けながら続
けた。
「私は後五年は戦えると言ったのだ」
「えっ、で、でもぉ、さっき‥‥‥」
「―――何か言ったか!?」
 ギロリ。有無を言わさぬひと睨みに、ウラガナは慌てて首を振った。
「い、いえぇ!なんでもありませぇん!」
「うむ」
 満足そうに頷き、マ・クベは白磁の壺を弾く。美しい音色が、司令室に鳴
り響いた。
141ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/10 12:48 ID:???
ウラガナ、がんばる!シリーズ4話目をお送りいたします。
ここに貼り付ける作品は、毎回ろくに推敲もせず本能のままに
書き上げた体たらくなので、少し不備があるかもしれません。
よしなに。

>>116
ありがとうございます。
けなげっ娘はいいですね。リリンの産んだ文化の極みです。

>>117
大体、>>118の名無し様が仰っている通りです。

>>119
ほ、本番物ということでしょうか。

>>128
俺にも向けられた言葉と解釈してよいのでしょうか。
よーし、パパ頑張っちゃうぞー。

>>130
黒田洋介はおそらく少年エースの戸田泰成Seedに口出してくるに違いありません。
彼らの反逆っぷりに期待しましょう。
142通常の名無しさんの3倍:02/10/10 15:58 ID:???
南極でラミルスンが!
いつかシェリルとのラブラブエピソードも見たい!
余力ができたらおながいします
143通常の名無しさんの3倍:02/10/10 17:34 ID:???
近親相姦ネタは実際やられるとちょっとなーと思いますた
144通常の名無しさんの3倍:02/10/10 18:55 ID:???
ウッソが女になるとシュラク隊やシャクティとのレズがメインになりそう。
クッフやストライカーに襲われたり・・・
145通常の名無しさんの3倍:02/10/10 23:29 ID:???
           ☆
        / ̄|   ☆
       |  |彡   ビシィ
       |  |                  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ,―    \                | 
     | ___)   |              ∠  ここ良スレ。
     | ___)   |       ∧_∧     \______
     | ___)   |\___(´Д` )_____
     ヽ__)_/ \___     _____, )__
         〃  .       /    /     / /    〃⌒i
         |          /    ./     / /    .i::::::::::i
   ____|     /⌒\./    /     / | ____|;;;;;;;;;;;i
  [__]___|    / /-、 .\_.  /     Uし'[_]     .|
   | ||     |    / /i  i    /         | ||      |
   | ||____|____/ / .| .|\_ノ______..| ||      |
   |(_____ノ /_| |_________..| ||      |
   | LLLLLL./ __)L_| |LLLLLLLLLLLLLLLL. | ||_____」
   | ||    (_/   / i                .| ||    | ||
   |_||        / .ノ               |_||    |_||
            (_/
146・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/11 01:34 ID:???
>>128様
・・・いつもうpが深夜ですいませぬ・・・お目覚めのお楽しみとしていただければ幸いです
>>129様
どうも、多分真っ向勝負ではタネポには勝てませぬ(w
>>130様
・・・良作に化けたら・・・・どうしましょう?とりあえずネタでも書きますか
>>131様
性別以外の生年月日とかは同じでございます・・・遅まきながら、誕生日オメ
>>ゾゴック様
ウラガナとマのナイスコンビにめった打ちですよ、兄さん(w
推敲は・・・私も見落としばかりなのでいつも後で真っ赤になってます
(半年と半日でミスるくらいですし)
・・・エヴァ好きな方でしたっけ?
>>142様
・・・『彗星〜』やる前に候補にはあがっていますた
・・・・いつかやらせていただくでしょう・・・気長にお待ちくださいませ
>>143様
すいません・・・一応許容限界でなんとかやったつもりだったのですが・・・
自分も異性の兄弟を持つ身としては、中々やりにくい部分もあります
>>144様
・・・レズ!それなら、グリプス戦争編で(略)
>>145様
ありがとうございます

・・・今日も2話だけうpさせていただきます
・・・・抗議は随時受け付けさせていただいています(w
頃すなら頃せ〜!
147・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/11 01:34 ID:???
『彗星堕つ』51

アムロ、ジュディ(♀ジュドー)、クェスの3人を相手にαは互角の戦いを続けていた。
それどころか徐々に疲弊が溜まった3人は少しづつ味方艦隊の方へと押され始める。
 「・・・もう相手を気遣いながら戦う余裕はないぞ!」
 「で、でもアムロさん!あれにはハサウェイが・・・」
 「アムロ、お願い!」
少女二人の懇願にアムロは一瞬目を伏せたが、すぐに強い調子で叫んだ。
 「ハサウェイはシェリル(♀シャア)の人類粛清の道具にされているんだ。
 あの禍々しいオーラを感じるだろう?ハサウェイはもう極限まで強化されている。
 もう助けられない!・・・君たちまで魂を奪われるぞ!」
 「そんなことない!プルツーだって助けられたんだ!ハサウェイも助けられるよ!」
 「そうだよ!お願い、私にやらせて!」
アムロの脳裏にはかってキリマンジャロで見た悲しい光景が思い出されていた。
が、その映像をすぐに打ち消すと、少女たちに叫ぶ。
 「・・・いいか、チャンスは一度だけだ!ぼくがあいつの動きを封じる!
 その間にクェスが説得するんだ!ジュディはあいつの目をひきつけてくれ!」
 「アムロさん・・・!了解!」
言うが早いか、ジュディのリ・ガズィはMA形態となりαに向かっていった。
迫り来るファンネルを1機2機と落としながらαの側面へと周っていく。
αの、ハサウェイの意識が完全にそちらに向いた瞬間、
αの自由は完全に奪われていた。
アムロのファンネルによって発生したバリアの内側へと閉じ込められたのだ。
 「今だクェス!」
身動きがとれず咆哮を上げるαの目前にクェスのジェガンが立ちふさがる。
148・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/11 01:35 ID:???
『彗星堕つ』52

 「ハサウェイ!私よ、あなたのお友達のクェスよ!」
 「苦、クェス・・・?大佐・・・大佐はdokoni?
 大佐のテキ・・・敵を倒さないと・・・大佐が、褒めてクレるから・・・・?」
完全にαに精神を取り込まれたハサウェイの様子に泣きそうになりながらも、クェスは続ける。
 「しっかりしなさいよ!あなたのいるところはそんな冷たいマシンの中じゃないでしょ?
 優しいお義母さんのところに帰らなきゃ!あなたには・・・お義母さんがいるんだから!」
 「カ、義母サン!?・・・亞・・・・くっ!」
 「私と一緒に、お義母さんの所へ戻ろ?・・・ね?」
 「義母サンのところ・・・・・」
 「そうよ!私と一緒に戻るのよ!」
一秒ほどの静寂、クェス、そして見守るアムロとジュディ(♀ジュドー)にとっても
長い、永い一秒だった。
 「・・・・ダメダ」
 「・・・え?」
 「ボクはもう・・・・元には戻れない!」
その瞬間、αの口から発せられたメガ粒子砲でファンネルのバリアは崩壊した。
その反動でメガ粒子砲を破損したαはそれでもロンドベル艦隊の方へと機体を向けた。
 「ラ、ラーカイラムに特攻する気なの?」
 「くっ!もう・・・」
撃墜するしかない、そうアムロとジュディが思った瞬間、引き金を引いていたのはクェスだった。
 「ハサウェイ・・・ごめん!」
αが光球へと姿を変えた一瞬、クェスとハサウェイは一つの宇宙にいた。
そこで二人が交わした言葉はどういったものであったのか、知るのはクェス一人だった。
 「・・・・ジュディ、クェスを頼む。ぼくはケーラのリ・ガズィを牽引する」
 「・・・はい・・・・・クェス、帰ろ?」
 「うっ・・・ひっく、ハサウェイ・・・ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
149通常の名無しさんの3倍:02/10/11 02:15 ID:???
とうとう、ハサ、あぼーんですね。ヽ(`Д´)ノワァァン

まあ、最期に少し人間性を取り戻しかけて、ブリーチの元に行きたいという感情と、
プログラムとしてのラー・カイラム攻撃が、重なってしまった行動ということで、
脳内完結させておきます。

もう、誰も殺さないで・・・といったところで、
もっと、あぼーんしないとCCAは、終わらないんだよな〜〜〜
150通常の名無しさんの3倍:02/10/11 03:17 ID:???
『姉弟』南極掲載記念あげ
>プルツーだって助けられたんだ!
マ ジ で す か ?
151性転換:02/10/11 20:43 ID:???
遅刻レスで申し訳ないです。
・・・様、『姉弟』南極掲載おめでとうございます!!
月並みな感想ですが、とてもよかったです!!
2人の絡みがとってもGOODでした。
しかも、ジュディの誕生日ということで、姉弟2人で祝ったとw
あと、本番まで行かなくてもOKだと思います。
本番は各自の妄想という事で・・・w
『彗星堕つ』も楽しく読よまさせてもらってますw

ゾゴック様、『ウラガナ、がんばる!』ですが、
どんどんハイテンションになっていきますねw
ウラガナに萌えておりまするw
ではでは、また今度です。
152通常の名無しさんの3倍:02/10/11 21:09 ID:???
ああ、とうとうハサウェイが…
読むのがすごくつらかったです。
シェリルさんの方も雲行きがあやしいし。
ほんと続きが楽しみです。
153通常の名無しさんの3倍:02/10/12 02:30 ID:???
金髪スレへのコピペで批判が出てたよ
154・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/12 06:50 ID:???
>>149
・・・・ハサあぼーんしてしまってスマソ
最後のクェスとの心の交流の内容はまた「別の話」で・・・
・・・多分自分はイパーイ死なせる方ではないと思います・・・この話に関してはわかりませんが(w
>>150
あ、ホントに南極に掲載されてる・・・どなたか投稿してくださったのでしょうか?
すいません、お手数おかけしますた&ありがとうございます
でも、性転換で近親相姦なキワモノということもあって、正直チョト恥ずかしひ・・・
プルツーに関しては微妙にネタバレしてしまったかもなー
その内プルツー15歳の話も書きませう
>>性転換様
ありがとうございます。
でも、誕生日に近親相姦ネタで祝福というのもどうかと(w
多分本番まで書いても、涙流しながらのせつない絡みになってしまったのではないかと・・・
>>152
微妙に救いがなくて申し訳ないです・・・
クェスのエピソードとしていずれ補完させていただきませう
>>153
教えていただけなければ転載されていたことに気付きませんでした
(現行の金髪スレが未見だったのもありますが)。すいません。
・・・なるべく転載していただく際には一言ここで書いてからにしていただけると幸いです
転載してくださった方に悪意はないと思いますので、以後お心に留めていただけますようお願いします。
厨の身で偉そうなお願いをして申し訳ありません

・・・今日は一話の上中途半端な長さで申し訳ありません
・・・・・休みのうちになるべく進めます〜では
155・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/12 06:51 ID:???
『彗星堕つ』53

アイリ・セラフはノーマルスーツの中がじっとり汗に染みるのを感じていた。
愛機、ヤクト・ドーガのビームガトリングの先には、色違いの動かないヤクト・ドーガがいる。
 「・・・・どうした?アイリ・セラフ。機体はもう動くのだろう・・・?」
シェリル(♀シャア)の声が刑の執行を促す。
アイリは、誰にも聞こえない小声でポツリと呟く。
 「・・・所詮、強化人間の末路など、このようなものでしかないのか?」
自らの手でギュネイを葬った瞬間、アイリは知らず涙を流していた。
別にギュネイの為に泣いたのではない、自身の有様を振り返ってのものだったのかもしれない。
 「ロンド・ベルも退いたようだな・・・アクシズの点火も成功・・作戦は九分九厘こっちのものだな」
 「はい・・・」
得意気に戦況を語るシェリルにアイリは乾いた返事をするだけだった。
 「もう一度凌げは、全てが終わる・・・・アイリ、帰投するぞ」
 「はい・・・」
 「ん?αの識別信号が消えたか・・・ブリーチ・ノアの子(♀ブライト)、名は何といったかな?
 ・・・まあいい、投資分は十分働いてくれた」
 「・・・・・・・・・」
レウルーラへの帰還の途上、アイリはノーマルスーツのメットを外し、頭を振った。
 「ハサウェイ・・・あの少年も死んだか。私は何をやっている?
 何を得た?何を見つけた?・・・結局、何も変わっていないのではないか?」
156通常の名無しさんの3倍:02/10/12 11:18 ID:???
大佐ひでえ。名前くらい覚えてやれよ
157通常の名無しさんの3倍:02/10/12 12:08 ID:???
シェリルついて、私は、脳内設定で、
本編も含めてガンダム史上最上極悪キャラとしました。

でないと、PCぶっ壊してしまいそうに気がします。
158通常の名無しさんの3倍:02/10/13 04:04 ID:???
保全ミサイル
159・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/13 08:01 ID:???
・・・おはようございます
・・・・あまり寝れなかったのでチョト眠いっす
タネポは録画オンリーで今週はスルーしますた
というわけで、種傷は負わずに済みました(w
>>156-157様方
・・・「彗星〜」シェリルは極端に好き嫌いの分かれるキャラに仕上げようと思っております
(例:カテジナさん、逆シャアのクェスとか)
・・・PCは大切にしてくださいませ(w
ところで、一応シェリルがメインの話のはずなのに、あまりシェリルが目立っていないような?
・・・・どう思われますか?
今日明日でなるべく進めるようガンガリます・・・うpは昼から夕方にかけてになるでしょうか?
>>158様保全ありがとうございます
160(^^)エヘヘ:02/10/13 11:47 ID:???
前田吟
161ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/13 15:47 ID:???

ウラガナ、がんばる!  その5「ウラガナ、哀しむ」の巻



 0079年十二月二十五日(二十七日との説あり)、ジオン公国軍宇宙要塞ソロ
モン陥落。
 ジオン国国軍総帥ギレン・ザビは、ア・バオア・クーと月要塞グラナダを
結ぶ最終防衛ラインを宣言したという。
 間違い無く、戦争は終局に向かいつつあった。


(でも、まだ我が軍が負けると決まった訳では有りません!)
 ウラガナ中尉は、シャワーを終えた後の上気した手を握り締めた。
(我が軍にはまだまだ戦力と、新兵器がたっぷり残されてますぅ!戦いは負
けると思ったら負けなんです!負けてないと思ったら負けじゃあないんです!)
 子供のような理屈を胸で呟きながら、ウラガナは濡れた髪を拭く。彼女は
この場でも、まだジオン軍の勝利を疑っていなかった。その小さな体に秘め
られた闘志はこの艦内において何者にも勝っていたかもしれない。
 と。
「‥‥‥しっかし、アレだなぁ。マ・クベ大佐もすっかり落ち目だよなぁー」
(!?)
 ドアの向こうから聞こえた声に、ウラガナは目を見開く。どうやら廊下を
歩いている一般兵の話し声らしい。
162ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/13 15:47 ID:???


「そうそう。キシリア様の懐刀なんて呼ばれてたのも昔の話さ。オデッサか
らこっち、たいした活躍も見せてないしな」
「ソロモンの援軍にだって、大佐がチンタラやってたから間に合わなかった
って言うじゃあないか」
「いくら地球で穴掘りが上手かったからって、肝心の戦場で働いてくれなき
ゃあなあ。俺、バロム大佐に乗り換えようかな」
「そっちの方が懸命かもな。はっはっ」
 そんな会話をしながら兵達が笑う。すると。
 ごげしっ!
「ぐぇぶっ!?」
 突如飛来してきた消火器が、兵士の後頭部に直撃した。
「だ、誰だっ!いきなり何を‥‥‥!」
「何をじゃあありませぇぇぇんっっ!」
 ぼこっ、と、今度はシャンプーの瓶が顔面にぶつけられる。鼻先を押さえ
て兵士が顔を上げると、そこには烈火の如き形相で仁王立ちしている下着姿
の眼鏡をかけた女性兵がいた。
 やけに背の小さい女性兵は、大股で詰め寄ってくると怒鳴り散らした。
「あなた達は恥かしくないんですかぁっ!マ・クベ様は、これまでジオンの
為に一生懸命尽くされなさってきたのですよぉっ!その功績を忘れて、そん
な風に言うなんて、ジオン軍人失格ですぅっ!」
「な、なにぃ?」
「ソロモンに遅れたのだって、ちゃあんと理由がおありなんですっ!それに
一度や二度の失敗くらいが何ですかぁ!?マ・クベ様に比べてあなた達がな
にをやったっていうんですかぁ!マ・クベ様は、マ・クベ様は‥‥‥っ!」
163ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/13 15:48 ID:???
 目から涙を流して怒鳴り散らすウラガナの剣幕に、面喰らう兵士達。が、
やがて兵士の片割れが、もう一人に言った。
「お、おい。こいつ確かマ・クベ大佐の」
「!」
 肩を揺らして泣きじゃくるウラガナの顔を見て、兵士達は後じさりする。
「い、今のは、ただの噂だから‥‥‥気にしないでくれよ?いやっ、お気に
なさらず!」
 そう言い捨てて一目散に去っていく男達には最早目もくれず、ウラガナは
一人涙を流していた。


 ジオン軍巡洋艦チベ。その司令室でマ・クベ大佐は新たに手に入れた壺を
愛でつつ、ウラガナ中尉の報告に返した。
「木馬をキャッチできたか」
 そう言って、司令席に座ったまま尋ねる。
「ウラガナ。私のギャンの整備はどうか?」
「はぁい。いつでも大丈夫ですぅ」
 どこか力なく答えるウラガナ。先程の兵士達の会話が、未だに耳について
いた。情けない。あんな会話が、マ・クベの乗るこの艦内でなされていよう
とは。これは、管理体制をしっかりと整えていなかった副官である自分の責
任ではないだろうか?だが、彼女にとってはその不甲斐無さよりも、目の前
でマ・クベを侮辱された事に対する怒りの方が大きかった。
 だがマ・クベはそんな彼女の様子に気付いた風もなく、壺を眺めている。
出所はウラガナも知らないが、相当の名品らしい。その壺を愛でつつ、マ・
クベは指示を下す。
「よし。エリア2まで進んでリックドム発進!
―――私も、ギャンで出動する」
164ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/13 15:49 ID:???
「そうだ」
 あっけに取られるウラガナに、マ・クベは目を閉じた。
「で、でも、でもでもでもぉ、マ・クベ様が自らお出になられる事はないと
思いますぅ!」
 ウラガナは狼狽した。そう、何せ相手はあの《木馬》部隊なのだ。我が軍
の名だたるエース、新型MS、MAを次々になぎ倒し、重要な戦局をことご
とく覆してきたこの部隊は、今ではニュータイプ部隊とジオン軍全てに怖れ
られていた。
 そのような相手に指揮官が直接出向くなど、ほぼ自殺行為である。まして
マ・クベは慎重で知られる男だ。迂闊とも思えるこのような行為をする男で
はない。
 もしや、マ・クベは兵達からあの様な事を言われている事を知って、この
ようならしくない行動に走っているのでは?
 ウラガナはそう案じて止めようとしたが、マ・クベは不敵に笑った。
「‥‥‥あるのだな、これが」
「ふえぇ?」
「ギャンは、私専用に作っていただいた機体だ。キシリア少将に男としての
面子がある」
「!!」
 電流に打たれたような衝撃がウラガナにはしる。
 ウラガナは、彼が自らの上司であるキシリア・ザビに並みならぬ思いを抱
いている事には気付いていた。
 だが、その為に。愛する者の為、己の誇りの為、それまでに頑なに守って
きた自分の主義をかなぐり捨て、命を賭してまで勝てるとも判らぬ強敵に立
ち向かおうとは。
 なんと気高い男なのだろう。なんと誇り高い男なのだろう。ウラガナ中尉
は、彼の心意気にひたすら感動していた。
165ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/13 15:50 ID:???
「それに、シャアにはあの機体はまだ届いていないと聞く。奴の目の前で木
馬を―――」
「ふええぇぇんっ、マ・クベ様あぁぁぁぁっ!」
「だぁっ!?」
 副官にいきなり抱きつかれて、マ・クベは取り落としかけた壺を必死で死
守する。
「マ・クベ様、マ・クベ様ぁ!ウラガナは一生マ・クベ様に着いて行きます
うぅっ!」
「来んでいいっ!」
 感涙にむせび泣くウラガナを引き離し、マ・クベは襟元を整えた。
「私は勝てぬ戦いはせぬ男だ。木馬に対する策も十分に計を嵩じてある。後
はあのガンダムだが‥‥‥私が直接仕留めたとなれば、キシリア様もお喜び
になられよう。あのMS・ギャンならば不可能な事ではないのだよ」
「あーっ!それで、毎晩シミュレーターでこっそり訓練なさってらっしゃっ
たんですねぇ!」
「し、知っていたのか」
 見られたくない所を見られてしまっていたと判り、複雑な表情をマ・クベ
は作った。
「はぁいぃ!大丈夫ですよぉ!マ・クベ様なら必ずやガンダムを倒せますぅ!
 照れ隠しなのか、自分から視線を逸らしたマ・クベに、ウラガナは満開の
笑みを向けた。
「うむ。そういえば」
「なんでしょうかぁ?」
「‥‥‥いや、なんでもない。そろそろ木馬が仕掛けてくる頃だ。私のスー
ツを持て」
 何かを言いかけ、しかし、マ・クベはかぶりを振って立ち上がった。
 ウラガナ中尉はいつものように「はぁい!」と明るく答えるのであった。
166ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/13 15:50 ID:???


「ウラガナ、木馬の足を止めるのは任せたぞ。相手は一隻だが油断はするな
よ」
 ギャンに乗り込んだマ・クベは、チベの艦橋に控えるウラガナに言う。
「はぁい!マ・クベ様も、どうかお気をつけて!」
「ウラガナ、先程のことだが」
「はいぃ?」
「この所忙しかったせいか、貴様の入れた茶を久しく飲んでいなかったな」
 マ・クベの言葉に、ウラガナは二、三度瞬きをした。それから、ようやく
自分が何を言われたかに気づくと、心の奥底から湧き上がる感情を胸いっぱ
いに膨らませて、頬を染める。
「はぁいぃっ!最高のお茶を用意してお待ちしておりますぅっ!!マ・クベ
様ぁぁ!!」
「行ってくるぞ」
 そう言って、マ・クベは通信を切った。
 ウラガナは、通信を切る前に初めて―――マ・クベが自分に微笑を作って
くれたような気がした。
 気のせいかもしれなかった。だが、たとえ気のせいだったとしても。ウラ
ガナにとって、それは最高に幸せな瞬間であった。


 そして、その数時間後、マ・クベ大佐は連邦軍のMSガンダムと一騎打ち
の末に散る事になる。
 しかしその様な結果を、この時のウラガナが知ろう筈も無かった。
167ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/13 16:12 ID:???
すんません、コピペミスりますた・・・
三番目と四番目の間に
「はぁい‥‥‥え、えぇぇっ!マ・クベ様がご出撃なさるんですかぁっ!?」
という一文が入ります。
>>143
近親相姦は人によって全く受けがちがいますからね。
俺など加奈〜妹〜で加奈が実の兄妹じゃなかったというオチでブチ切れした
タイプなのですが。ちなみに兄弟持ちですけど。ブラボー禁断恋愛。
>>144
ウッソ君が女になるなら、俺はシュラク隊を男にしてしまいそうです。
レズ苦手ですし。でも、ウッソは男のままのほうが萌えませんか?
>>145
(・∀・)ドモー
>>・・・・氏
長期連載お疲れです。相変わらず萌えを振りまいておいでですね。
今回の種は見ませんでしたか。俺はもう放映中笑いっぱなしです。
ええ、エヴァ大好きですよ。委員長は俺のものです。誰にも渡しません。
あの青かったり赤かったりするのはくれてやりますが。
シェリル以外にも思い入れがおありのようですね。素敵なことだと思います。
>>性転換氏
後もーちょいで話は終わります。ごゆっくりご覧なさってください。
>>158
保全ありがとうさまです。
>>160
任務ご苦労様。ところで前田って誰なんー?
168通常の名無しさんの3倍:02/10/13 16:21 ID:???
ウラガナは、まだ続くんですよね〜〜
期待して待ってます。

なに、ゾゴックさんは、前田吟をしらないと、
新潟で有名だったCM「元祖浪花やの柿の種」に出てたじゃないですか!
新潟の事なんか知るかって?
それは失礼しました。
渡る世間に・・・にも出てなかった?
169通常の名無しさんの3倍:02/10/13 23:37 ID:???
>>167
前田吟とは
「男はつらいよ」のヒロシ役を始めとするマイホームパパ役者
しかし昔の大映テレビのドラマ(「赤いシリーズ」など)では
結構悪人もやっていた
170(^^)エヘヘ:02/10/14 02:45 ID:???
前田吟
171・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/14 08:32 ID:???
・・・すいません、急遽今日幼児が入った為、昨日はその準備でうpができませんですた
結局2回分しかうpできない漏れ・・・・嗚呼
帰ってきたら、またうpらせていただきます
>>160 >>170(^^)
エヘヘ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
>>ゾゴック様
健気なウラガナ最高!でも報われない彼女がカワイソウ・・・
タネポはお笑いですたか・・・
自分もエヴァの赤いのとか青いのはいりません!
チョト潔癖症気味の娘さえいただければ何も望みませんとも、ええ
結構キャラには思い入れもって書いてしまうほうかもしれませぬ
>>168-169
ヤパーリちっともわかりませぬ・・・スマソ
172・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/14 08:32 ID:???
『彗星堕つ』54

 「・・・そう、ハサウェイが・・・・」
アムロからの報告を受けたブリーチ(♀ブライト)は少し目を伏せ、それだけ口にした。
ハサウェイがネオ・ジオンに渡ったことを聞いた時と同じように。
 「ブリーチ・・・」
 「ブリーチさん・・・」
慌しく作業の進むMSデッキで、アムロとジュディ(♀ジュドー)は
ブリーチにかけるべき言葉を探そうとしていた。
 「おかしいよね、私・・・息子が死んだってのに涙の一つも出ないなんてね・・・」
先に口を開いたのはブリーチだった。
 「エメット(♂エマリー)の時だってそう。昔は泣き虫、泣き虫って言われてたのにね・・・」
 「ブリーチ、それは・・・」
ブリーチの肩に手を置き声をかけるアムロに、顔を上げ笑ってみせるブリーチ。
 「大丈夫よ、アムロ。私は大丈夫・・・ジュディ、クェスはまだMSから降りないの?」
 「うん・・・何度も声をかけたんだけど・・・・」
 「そう・・・私が行ってくるわ。アムロは皆をブリーフィングルームに集めておいてちょうだい」
それだけ言うと、ブリーチは床を蹴ってジェガンのコクピットへと向かっていった。
 「・・・クェスのことはブリーチに任せて、俺たちは行こう」
あっさりとそう言うアムロにジュディは戸惑いを隠せなかった。
 「え・・・?あ、あの・・・アムロさん!」
 「なんだい?ジュディ」
 「ブリーチさん・・・大丈夫なんでしょうか?」
心配そうに見上げるジュディの頭にアムロは優しく手を乗せる。
 「ブリーチなら大丈夫さ・・・行くぞ」
 「・・・はいっ!アムロさん」
アムロの言葉に『確信』を感じたジュディはいつもの元気な声でアムロに応えた。
173・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/14 08:33 ID:???
『彗星堕つ』55

 「クェス?」
コクピットを覗いたブリーチ(♀ブライト)が見たのは、シートの上で胎児のように膝を抱えるクェスの姿だった。
 「・・・ごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・・」
ブリーチはうわごとのように同じ言葉を繰り返すクェスの隣へと入っていった。
 「クェス・・・」
優しく頬に手を伸ばすブリーチにようやく気付き、クェスは怯えたような表情を浮かべる。
 「ブリーチ!?・・・私、私・・・!」
オロオロと自分の両の手を見るクェスを、ブリーチは強く抱いた。
 「いいの!・・・・何も言わなくても、いいの!」
突然抱きしめられたクェスは戸惑いながらも、その感触にどこか懐かしい安らぎを覚えていた。
 「ねえ、ブリーチ」
しばし無言で抱きしめられていたクェスが意を決したように口を開く。
 「なあに、クェス?」
応えるブリーチの声は慈愛に満ちていた。
 「信じてもらえないかもしれないけど、ブリーチには話さなきゃいけないから、私話すね・・・」
174・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/14 08:33 ID:???
クェスはハサウェイを撃った瞬間の、一瞬の心の交流をブリーチに話した。
ハサウェイに頼まれた、母への伝言と共に。
 「・・・ありがとう、クェス。話してくれてありがとう・・・おかげで私、救われたわ」
 「ブリーチ、信じて・・・くれるの?」
 「ええ、もちろんよ」
ブリーチの優しい顔にクェスは一瞬笑顔を浮かべたが、すぐに首を振った。
 「でもダメ!ブリーチが許してくれても、私は私を許せない!
 お願い!私に罰を与えて!裸で宇宙に放り出しちゃって!」
必死で罰を求めるクェスにブリーチは優しく告げる。
 「罰が欲しいの?・・・じゃあ、私の言うことを聞いてもらうわよ?」
クェスは真剣な表情で頷く。
 「クェスには、私の娘になってもらいます!」
 「え・・・?」
ブリーチの言葉にクェスは目を丸くする。
 「私がお母さんじゃ・・・嫌?」
クェスはうっすら涙を浮かべながら、かぶりを振った。
 「嫌じゃない!・・・嫌なわけないよ!」
胸にしがみつくクェスを、ブリーチは再び強く抱きしめた。
175・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/14 08:43 ID:???
>>171
×幼児
○用事
・・・・急遽幼児が入るってどういうことだよ!ウワァァァンヽ(`д´)ノ
欝なまま行ってきまーす
176通常の名無しさんの3倍:02/10/14 23:52 ID:???
幼児…(;´Д`)ハフーン

ブライトは、結局息子を失うのね…。正史ではゲリラとして目の前で処刑。悲しいな…
177通常の名無しさんの3倍:02/10/15 08:19 ID:???
保全
178通常の名無しさんの3倍:02/10/15 09:13 ID:???
南極にシェリル×ラミルが!
179通常の名無しさんの3倍:02/10/15 11:39 ID:???
・・・・氏はブライトに恨みでもあるのかと
180ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/15 12:28 ID:???

ウラガナ、がんばる!   その6「ウラガナ、目覚める」の巻



『もう、剣を退けぇっ!』
 開いたままの通信回線から、敵パイロットの声が聞こえてきた。
 彼は驚愕した。
 ―――馬鹿な!
 これは子供の声ではないか。
 では、これまでに我が軍を苦しめ、戦局に亀裂を走らせたMSはひとりの少
年が駆っていたとでもいうのか?
 己が今の今まで本気でやり合い、それでもなお押されている相手が、年端も
いかぬ子供だと!?
 ニュータイプ。人の革新、人類の未来への道標。
 そんな言葉が彼の脳裏をよぎる。
 だが、お構い無しに少年の声は告げる。
『汚い手しか使えないお前は、もうパワー負けしている!』
 憐憫すらこめられている声に彼は激昂した。
 痩せても枯れても、彼は軍人である。それ以前に男である。こうまで言われ、
誰が退けようものか。
 そして、彼には勝たねばならぬ理由があった。
「シャアを頭に乗らせぬ為には、ガンダムを倒さねばならんのだよ!」
 半ば自分に言い聞かせるように叫ぶ。
 操縦桿を操り、ビーム・サーベルを目の前の白い機体目掛け、突く。突く。
突く。斬り上げる。凪ぐ。払い返す。また突く。
 フィールド・モーター駆動、MSギャンの攻撃はあくまで滑らかにガンダム
を執拗に襲った。
181ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/15 12:29 ID:???
 だが当たらない。
 高出力のビーム・サーベルはことごとく空を切る。まるで、こちらの動きを
先読みされているかのようだ。
 そして、ガンダムが背中からもう一本のビーム・サーベルを抜き放った。両
の手に握った閃光の刃を、あたかも人間のごとくガンダムは華麗に操り―――
ギャンのサーベルを素早く弾く。
「な、何だ!?」
 一瞬、謎のプレッシャーが彼を襲う。全く得体の知れぬ感覚であった。
 あるいは彼にもその『素養』があったのかもしれない。
 だが‥‥‥今となっては遅過ぎた。
 ガンダムのふたつのビーム・サーベルが、体勢の崩れたギャンを挟み込むよ
うに捕らえたのだ。
 高熱の光が装甲を溶かし、中に食い込む。その衝撃はコックピットにも伝わ
ってきた。計器が悲鳴を上げ、モニターがぶれる。火花が散る。
 彼の脳裏に、これまでの様々な出来事が一気に駆け抜けた。
 そんな中で最も彼の脳裏に強く思い描かれたのは彼が想い続けた女性であった。
 どうか、不甲斐無い自分をお許しくださいませ。
 凛々しく才気溢れる女性将校に彼は謝罪した。
 そして、そんな彼女に捧げる予定であった壺の事が気がかりであった。あの
当代の名品を、さぞかし彼女は喜んでくれたに違い有るまい。
182ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/15 12:29 ID:???
 自分の代わりに、あの壺を送って貰わねば。
 誰が適任であろうか?バロム、デラミン‥‥‥。
 ―――ああ、そう言えば、あれがいたか。いつも、幸せそうに傍らでで微笑
んでいる、己の副官が。とことん無能な副官だが、自分の言う事をいつもよく
聞いてくれた。きっと奴ならば必ずやキシリア様の元に届けてくれるだろう。
「ウラガナ!あの壺をキシリア様に届けてくれよ‥‥‥」
 よいものなのですかぁ?いつものように、眼鏡の女性兵が、にぱり、と呑気
に微笑んだ気がした。
 全く、いつになれば目が利くようになるのだ、貴様は。
「あれは、いいものだ―――!!」
 答えた時。目の前が急激に明るくなった。
 茶の入れ方だけは上手い娘であった。あいつが入れた茶を、自分はもう飲め
ないのだな。
 マ・クベ大佐は、少しだけ、それを残念に思った。


「‥‥‥えっ!?」
 ウラガナ中尉は、ふと、何処からか呼ばれたような気がして顔を向けた。
 だがそこに誰も居よう筈が無い。窓の向こうにある物は、コロニー・
テキサス。今、ウラガナの愛する一人の男が戦っている場所。
 声は、その方向から聞こえた。
 確かに、聞こえたのだ。
「マ・クベ様?」
 そんな筈は無い。そんな筈は。
 だが彼女には何故かそれが確信できていた。
「うそ、嘘ですぅっ!」
 有り得ない。その確信を、彼女は無理矢理に否定した。
183ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/15 12:30 ID:???
「どうしたのですか?中尉!」
 しきりに頭を振るウラガナは、オペレーターに尋ねられて我にかえる。
 今が戦闘中であった事を思い出したのだ。
 敵艦ホワイト・ベースと、アステロイド、小隕石群を挟んだ膠着状態にあった。
 だが、こちらは巡洋艦三隻、敵は戦艦一隻。待ちに徹する道理は無い。
 そして、何よりも。
(早く、早く木馬を退けて、テキサスに救援を向かわせるんですっ!)
 ウラガナは胸の内で悲壮ともいえる思いを浮かべ、司令席に足を向けた。
 どかりとシートに腰掛け、モニターを見ている中年の将校に言う。
「デラミン艦長!戦力はこちらが圧倒的に有利ですっ!今の内に攻撃を
仕掛けるべきですぅっ」
 だが。デラミンと呼ばれた将校は「いかん」とウラガナを見もせず跳ねのける。
「敵は一隻とはいえ、大型戦艦だ。こちらがのこのこ出て行けば‥‥‥」
 いつもの彼女ならば、そこで萎縮して黙っていたであろう。しかし、
ウラガナはあくまで退かなかった。
「でもでもぉ、こちらはバロメルが攻撃を受けていますぅっ!バロメル
が運用できる今の内に動くべきですぅっ!」
「ウラガナ中尉‥‥‥君はマ・クベ大佐の下に長年いて何を学んだのだ、
アーン?」
 鬱陶しそうに、デラミンは三つ編みの女性士官を睨み上げた。それから、
たるんだ頬の肉を吊り上げ、言葉を続ける。
「間も無くバロム司令の艦がここに着く。それまで待つ」
 危険を避け、より確実な方法で敵を撃つ。少しは先を見通した戦術と
いうものが理解できたか、小娘?そういう笑いをデラミンは浮かべた。
184ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/15 12:31 ID:???
 しかし。
「そんなの‥‥‥そんなの全然マ・クベ様の考え方じゃありませぇぇぇ
んっっ!」
「な、何ぃ?」
 いきなり声を強めるウラガナにデラミンはまぶたを広げる。この娘、
こんな声が出せたのか?ウラガナは唇を引き結んで彼を正面から見据えた。
「マ・クベ様の事をなんにも判ってないのは、あなたの方ですぅ!マ・
クベ様なら、けっしてこの勝機を逃したりはしません!そんな臆病な考
えでみすみす敵に策を練る時間を与えてどうするんですかぁ!?
援軍が必ず来る保障なんて、どこにもないんですぅ!マ・クベ様を只の
慎重な方だと思ったら大間違いですよぉっ!」
 ばしぃっ!
「きゃあっ!?」
 痛みとともにウラガナはブリッジの床に倒れこんだ。席を立ち上がった
デラミンが、平手でウラガナの横面を叩いたのだ。
 たかが十代の小娘に、ここまで侮辱されるなど、将校たる彼にとって
あってはならない事であった。
 しかしウラガナは倒れた姿勢のままで、あくまで抗議の姿勢を崩さない。
「考えても見てくださいぃ!こちらと同様に、敵の援軍が来る可能性だ
ってあるんですよぉ!?なんでそれが思いつかないんですかぁ!?」
「っ!?」
 指摘されて、デラミンは初めてその事に気付いた。
 だが、今更そんな事を認めてたまるか。
「だ、黙れ、この小娘が!」拳を震わせて、唾ごと怒鳴る。「今度へら
ず口を叩いてみろ―――営巣にぶちこんでやる!」
 駄目だ、この男は。ウラガナは、鼻息を荒くして椅子に身を預けるデ
ラミンから目を背ける。
185ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/15 12:32 ID:???
「あっ、中尉、どこへ?」
 立ち上がってブリッジを後にしたウラガナ中尉へ、兵士が尋ねた。
「ほうっておけい!」
 デラミンは吐き捨てるように言う。後でたんまりと処罰をくれてやるわ。
 今考えると小娘のわりに、出ている部分は出ているようだった。ふん、
と鼻息一つ吹いて、デラミンは彼女への『処罰』に考えをめぐらせる事にした。


 ドアを開けると、ウラガナはマ・クベの司令室に入った。
 そして、机の上にある壺を大切に抱えると、棚の中にあった箱にしまい
込む。
 おそらく、このチベはやられるだろう。あの木馬に。
 不思議とそんな不謹慎な予想をウラガナはすんなりと受け入れた。
 テキサスに援軍を向かわせる事は、もうかなわない。
 だがマ・クベはきっと生きている。そうウラガナは信じる事にした。
 そう思わねばならなかった。
 ならば、自分の責務はたった一つだけである。
 ウラガナ中尉は壺の入った箱を抱えてデッキへ向かった。
186ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/15 12:33 ID:???


 ノーマル・スーツに着替えるのに手間取っている合間に、何か敵に
動きがあったのか。艦内が慌ただしくなっていった。
 だがウラガナにとって、それは好都合だった。
 格納庫の奥に、一機だけ残っているくたびれたザクのコックピット
に入り込むと、ウラガナは箱を抱きしめた。
「マ・クベ様‥‥‥ご安心くださいぃ。ウラガナは必ず、キシリア様
に壺をお渡しいたしますぅ!」
 本当は、マ・クベと共に戦うときが来るかもしれないと、訓練して
いたMS技能であったが―――よもやこのような形で役立つ事になろ
うとは。
 ハッチのロックはあらかじめ手動で開けてある。兵達の幾人かは当然
気付いている筈だが、ここまで来ればもう遅い。
 ウラガナの乗ったザクはマニピュレイターでハッチをこじ開けると、
宇宙空間にふわりと飛び立った。
 艦の針路とは逆に飛んで隕石の後ろに隠れると、ウラガナはザクの
動力を切って、しばらく潜む。
 もうしばらくして、幾条もの光が交錯し始めた。艦隊戦が開始され
たのだ。
「木馬の勝ち‥‥‥ですぅ」
 ウラガナは表情を変えずに呟く。
 その予測が当たる事は、しかし、彼女にとって最も認めたくない事
であった。
 彼女のその奇妙な予感は、マ・クベの死を何よりも早く察知してい
たのだから。
187ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/15 12:37 ID:???
>>168,169
お教えいただきどうもです。
うーん、知らなかったw

>>・・・・氏
今回はなんだかかわいそうっぷりが益々アップしている気がしますが
お気になさらずに。
ブリーチ艦長もおいたわしや。
188通常の名無しさんの3倍:02/10/15 14:06 ID:???
けなげだなあウラガナ・・・
自分は本来こういうタイプの娘は好みではないんだが読んでる内に好きになって来たよ
189通常の名無しさんの3倍:02/10/16 00:12 ID:84IF/QDN
保全
190(^^)エヘヘ:02/10/16 00:47 ID:???
前田吟
191通常の名無しさんの3倍:02/10/16 00:52 ID:???
でたな〜〜
たまには、違う名前が見たいでし・・・
あ、泉ピン子は、みたことあるからね。
192・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/16 06:03 ID:???
>>176>>179
・・・読む分にはかわいそうな話は苦手なのに、自分が書くと
自然とそういう方向へ・・・何故でしょうか?
>>178
ホントだ!しかも微妙にマニアックなプレイ(w
(;´Д`)ハァハァですよ
>>ゾゴック様
やはりマが最期に思い浮かべたのはキッシー・・・
でもそこからの派生としてでもマに思い出されたウラガナは
本望なのでしょうか・・・
一体どのような最後が待っているのやら・・・ドキドキ

・・・少し話省略します!すいません、いつか完全に補完できればと思います
193・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/16 06:04 ID:???
『彗星堕つ』56〜57間の補完(あらすじ)

奇跡的に一命を取り留めたケーラは病室で目覚め、片腕が無くなっている事に気付く。
そんなケーラを元気付けようとするアストナージ。思いの外明るく応えるケーラ。
ハサウェイのことで責任を感じるアムロを心配するチェーン。
その後のやり取りは大体原作同様。チェーンは結局妊娠のことは切り出せず。
クムと昔話に花を咲かせるジュディ(♀ジュドー)。
明るさを取り戻すクムと戦いへの決意を新たにするジュディ。
地球では不吉な直感に不安がるチェーミンに金髪の理事長が色々語る。
ネオ・ジオンでは相変わらず食ってばかりのヤザンにアイリが
「ジュディー・アーシタを譲ってほしい」と申し出る。
最初相手にしないヤザンだったが、アイリの目を見てあっさり譲る。
そしてロンドベルの作戦会議。
「厳しい作戦ですが、ラーカイラムは全員分の食事を用意して待っています。
作戦を成功させ、再び諸君らの顔を見れることを信じます」との
ブリーチ(♀ブライト)の言葉に一同無言で敬礼する。
一方シェリル(♀シャア)はナイル(♂ナナイ)を部屋に呼びつけていた。
194・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/16 06:05 ID:???
『彗星堕つ』57

 「ナイル(♂ナナイ)か・・・・入れ」
シェリル(♀シャア)の声にナイルはノックしようとしていた手をそのままノブに伸ばした。
 「・・・ナイル・ミゲル、入ります」
部屋に入ったナイルが見たのは真っ暗な部屋の奥で光る二つの目の輝きだった。
 「・・・遅かったな」
よく見えないが、どうやらシェリルはソファーに腰掛けているらしい。
ナイルはシェリルの目の光だけを頼りに暗い部屋を歩んで言った。
 「申し訳ありません大佐、例の物のアクシズへの搬入に手間取っておりまして・・・」
 「そうか・・・ああ、そこワインのボトルが転がっている・・・足元に気をつけて」
ナイルが踏み込もうとした足元には確かに空のワインボトルが転がっていた。
 「酒を飲んでもね、もう良いもしなければ味さえしないのよ・・・」
 「大佐・・・・・」
暗闇の中でナイルの表情が翳るのを察したのか、シェリルが口を開く。
 「いや、それはいいのよ・・・それよりお前に頼みたいことがある。いや、お前にしか頼めない」
 「どのようなご命令であろうと、必ずやりとげてみせます」
核を抱いてロンドベルに特攻しろと言われれば、喜んでそうしただろう。
だが、シェリルの命令は全くナイルの予想しないものであった。
 「・・・ではお前にスウィートウォーターへの帰還を命ずる」
 「は・・・?」
 「聞こえなかったのか?お前は今すぐにスウィートウォーターへ帰るのよ」
 「し、しかしそれは!」
シェリルのために死にに来た自分が、どうして今更戦地から離れることができようか。
ナイルはシェリルと出会って初めて抗議の声を上げた。
195・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/16 06:05 ID:???
『彗星堕つ』58

そんなナイル(♂ナナイ)にシェリル(♀シャア)がいつものように微笑んだ気がした。
 「よく聞きなさい、この作戦が成功しようが失敗しようが、
 『次の神輿』を欲するものは絶えないでしょう・・・そのような連中にとって
 都合のよい傀儡にさせることなど・・・・」
ナイルはそれだけでシェリルの言わんとすることを理解した。
 「スウィートウォーターから連れ出せということですか?」
 「フ、やはりお前は賢いな・・・みなまで言わずとも私のことを理解してくれる」
気配でシェリルが立ち上がったのがわかる。すぐ目の前にその美しい顔があることも。
 「詳細な指示はこの紙に書いてある通り・・・無くすんじゃないわよ」
シェリルの手がナイルの胸ポケットに何かをしまいこんだ。
 「こればかりは他の者には頼めない・・・信頼しているわよ」
ナイルは思わず目の前のシェリルを抱きしめてしまった。
せめて、もう一度その美しい顔を見せて欲しいと、言葉が喉まで出かかった。
 「フ・・・今顔を見てしまったら、私はお前を手放せなくなってしまう・・・」
気持ちを察したようにそう言うと、ナイルの顔に手を添え、口付けを交わした。
時間にして十数秒か、唇を離し余韻の後、シェリルが別れの言葉をかける。
 「お前がいてくれて救われた。次に会うのは地獄だろうな・・・あの子のこと、任せたわよ」
 「はっ・・・今度はあまりお待たせしないようにします。任務は必ずやりとげます!」
部屋を後にしたナイルは一人呟いた。
 「ホルスト殿、任務は果たせそうにありません
 ・・・・どうも私はシェリル・アズナブルに本気で惚れてしまったようです」
196通常の名無しさんの3倍:02/10/16 08:40 ID:???
また、すごい人を連れてきましたね・・・・(間違ってないと思ってますが・・・)
一気に決着ですか・・・・・

しかし、それよりも、ホルストとの密約ってなんだ?
ホルストは、シャアに自身の後半生のすべてをかけてるんじゃないのかな?
197通常の名無しさんの3倍:02/10/16 11:27 ID:eWC0v6ho
まだまだ性転換ネタは認知度が低いようですが、みなさんはどうお考えですか?

126 :通常の名無しさんの3倍 :02/10/12 01:05 ID:???
性転換ネタはそれ用のスレでやってもらいたい。
このスレにわざわざコピペまでせんでもいいと思う。

143 :通常の名無しさんの3倍 :02/10/15 16:00 ID:???
>>138
>>139のスレの書き手さんが、
見れるようになったらキンゲの性転換ネタやりたいようなこと
書いてたから気長に待ってみたら?
ところで女性化キャラのエロSSはここでは禁止なの?

145 :通常の名無しさんの3倍 :02/10/15 16:15 ID:???
女体化した男が男に犯されるのってきもくないか?オレだけ?

149 :通常の名無しさんの3倍 :02/10/15 23:12 ID:???
706 :風と木の名無しさん :02/10/15 16:22 ID:z/ur4MJK
受けの女性化を使った擬似ノーマルカップリングでの成人向エロは男性向って言わないヨ…

152 :通常の名無しさんの3倍 :02/10/16 07:19 ID:???
ある意味、女体化は萌えると言うよりギャグやネタ
で書く人が多いかと思われ。
198通常の名無しさんの3倍:02/10/16 11:39 ID:???
>>196
のホルスト&シャアの話は、CCAベルチルでの話です。念のため・・・

そか、ホルストとの約束とは、ナイルにシェリルを守り通せということか?
199通常の名無しさんの3倍:02/10/16 12:57 ID:???
>>197
それは人の好き好きだろ
200通常の名無しさんの3倍:02/10/16 15:09 ID:erRF3zjO
200
201通常の名無しさんの3倍:02/10/16 20:51 ID:???
気体上げ
202通常の名無しさんの3倍:02/10/17 16:12 ID:???
またエロやってほしいのであげ
203通常の名無しさんの3倍:02/10/17 17:32 ID:???
>>197
女体化はロリコン、老け専、猟奇、爆乳、獣人とか
みたいな感じなんじゃないか。なんつーの?嗜好が強く出るモノっつーか。
204通常の名無しさんの3倍:02/10/17 17:47 ID:???
特にエロは。
205・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/17 19:12 ID:???
>>196 >>198
・・・・そこら辺は特に「彗星〜」本筋には重要に絡みませんが、
この話の後のほうでそこらへんの背景を察していただけることになるかと思います。
>>197 >>199 >>203-204 様方
ここでやってるのは、「男キャラがある日突然女になってしまって〜」みたいな
パターンとは違って、「もし生まれた時点で本来の性別と逆だったら〜」という
ifのお話なので、『性転換』とか『女体化』とはニュアンスが微妙に違うかと思います。
というわけで、このジャンル名キボンヌします(w
せっかくなので、抱負をひとつ
「俺が性別入れ替えネタを801の高さまで引っ張り上げるッッ!」(元ネタバレバレ)
と、言ってみるテスト
>>201
ども、遅くなってスマソ
>>202
できれば具体的なネタのリクも同時にくださると助かります

・・・最近、話を進めるほうを優先させすぎてるのかなあとふと思ったりもします。
そこらへん本人には見えない部分も多いので、おしかりお待ち申し上げています
206・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/17 19:13 ID:???
『彗星堕つ』59

 「前線部隊の戦況は?」
ラーカイラムのブリッジにブリーチ(♀ブライト)の凛々しい声が響く。
 「アクシズの懐まで入り込めたのはガンダムとリ・ガズィのみです。
 これだけ数に差があっては戦線を維持するのも困難ですよ!」
 「くっ!アムロ、ジュディ(♀ジュドー)・・・サイド2、5からの増援はどうなっているの?」
三段構えの作戦を取ったロンドベルだったが、戦局は思わしくない。
残りたった4発の核ミサイルと、内部からのアクシズ爆破以外に
『核の冬』を阻止する手立てはなかった。
 「クェスに通信開ける?」
 「可能です」
 「お願い・・・・・クェス、聞こえる?」
 「・・・聞こえてるよ、ブリーチ。どうしたの?」
 「ラーカイラムの守りはもういいわ。アムロとジュディの支援に行ってあげて」
 「え、でもそれじゃ・・・」
この状況で艦の守りが薄くなることがどういうことかクェスも察したらしい。
 「いいの!こちらは残りの部隊でなんとか持たせます!
 それより、アクシズではアムロとジュディが二人だけで戦っているの。
 行って力になってあげて!」
 「・・・・わかった。ブリーチもその・・・」
 「私は大丈夫!さ、早く!」
クェスを送り出したブリーチは唇を噛み締め声を上げた。
 「ミサイルの準備を!」
207・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/17 19:13 ID:???
『彗星堕つ』60

 「大丈夫か、ジュディ(♀ジュドー)。目標は核ノズルだけだ。他には目をくれるな!」
 「うん!でもアムロさん、こうも周りが敵ばっかりじゃ・・・!」
そう言いかけたジュディの機体をνガンダムがとっさに制す。
 「え?ど、どうしたのアムロさん・・・核ノズルは目の前だっていうのに」
 「・・・・どうもそうは簡単にやらせてはもらえないようだ」
アムロが見据える先に真紅の機体がその姿を現した。
 「フ、アムロ・・・それにジュディ・アーシタか。あくまで私の邪魔をするのだな・・・」
ロンデニオンで会った時とは違う、強力なプレッシャーにジュディは圧倒される。
それはかってのハニエル・カーン(♂ハマーン)をも上回るものだった。
 「隕石を地球に落として世直し気取りか!なぜそんな風に結論を急ごうとする!」
そう叫ぶやアムロのνガンダムはまっすぐにサザビーへと向かっていった。
 「フ!愚かな連中の飼い犬に成り下がった男がなにを偉そうに!」
戦いながらアクシズ内部へと向かっていく2機を見てジュディはようやくプレッシャーから解放された。
 「あ・・・!アムロさんが危ない!あたしも行かなきゃ!」
リ・ガズィを動かそうとした刹那、目の前を一筋のビームがかすめていく。
 「な!?」
振り返った先にはもう一機の真紅の機体が佇んでいた。
208・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/17 19:14 ID:???
『彗星堕つ』61

ジュディ(♀ジュドー)を目標に捕らえた真紅のヤクト・ドーガは高速で接近してくる。
 「くっ!」
不意をつかれ苦し紛れに放ったライフルはあっさりかわされ、
リ・ガズィはヤクト・ドーガのタックルをもろに喰らった。
 「きゃあっ!?こ、この人・・・強い!」
 「・・・どうした、ジュディ・アーシタ!お前の力はこんなものではないはずだ!
 私を失望させるな!」
その声はジュディの記憶する声だった。
 「え?その声はイリアさん・・・?どうしてシェリル(♀シャア)のネオ・ジオンなんかに?」
ジュディの口から出た名前に彼女は舌打ちし、忌々しげに声を荒げる。
 「違う!私はイリア・パゾムなどではない!私は・・・アイリ・セラフだぁ!」
薙ぎ払うサーベルがリ・ガズィの装甲を焼く。
 「なに言ってるのよ?イリアさんは、イリアさんでしょうが!」
リ・ガズィのバルカンがヤクト・ドーガのシールドを吹き飛ばす。
 「ハニエル(♂ハマーン)の魂に惹かれ地球圏に戻ってきた小娘に・・・なにがわかる!」
 「わかんないよ!名前を変えても同じことをやってる人のことなんかわかんないよ!
 それにあたしは・・・前に進むために、戻ってきたんだぁっ!」
迫るファンネルをリ・ガズィのサーベルが切り払っていく。
 「イリアさんこそ、ハニエル・カーンに義理立てしてこんなことやってるんじゃないの?」
イリアの脳裏には、ハニエルに抱かれる自分の姿が思い出される。
 「フン・・・違うな!私には・・・他に生きる術なんてないのさ!」
 「!!・・・なんでそんな風に自分のことを決めつけちゃうのよ!」
互いの感情をぶつけ合う二人がお互いの機体を武器の照準に入れたのは全く同時だった。
 (あ、ダメ!これじゃ相撃ちだ・・・・!)
目を閉じながらジュディは引き金を引いた。
209通常の名無しさんの3倍:02/10/17 20:15 ID:???
性転換していることにはかわりないから性転換ネタでイインジャネーノ?
女体化ではちと意味が違いそうだが。

>「俺が性別入れ替えネタを801の高さまで引っ張り上げるッッ!」
マジでわからんのでおせーて。
210通常の名無しさんの3倍:02/10/17 20:30 ID:???
>>209
ヤンマガアッパーズの餓狼伝。
211通常の名無しさんの3倍:02/10/17 22:15 ID:D9NIOHJn
>「俺が性別入れ替えネタを801の高さまで引っ張り上げるッッ!」

凄 ま じ い 意 気 込 み だ !
212通常の名無しさんの3倍:02/10/18 07:08 ID:???
まさか全員あぼーんとかないですよね?
213通常の名無しさんの3倍:02/10/18 09:53 ID:???
(´_`)。oO(801の高さってどういう意味だろう・・・)
214通常の名無しさんの3倍:02/10/18 13:36 ID:K6pVAdAj
彗星もそろそろクライマックスかー
自分も‘性転換ネタ’でいいと思います
おもしろければ呼び方は気にしません
215通常の名無しさんの3倍:02/10/18 16:16 ID:???
プロト氏、萌絵氏、前スレ958氏、いらっしゃいますか?
216通常の名無しさんの3倍:02/10/18 21:47 ID:???
前スレ958です。
ページできました。長い間お待たせしてもうしわけないっす。

ttp://www.katch.ne.jp/~hamada/story/

なにか問題あったら言ってくださいです。
217通常の名無しさんの3倍:02/10/18 22:08 ID:???
>>216
前スレ958様
待ってました!!!
お疲れ様です。
これで、保存の抜けがあった分を補完できます。

ありがとうございました。
218通常の名無しさんの3倍:02/10/18 22:51 ID:???
>216
お疲れさまです!
219通常の名無しさんの3倍:02/10/18 23:04 ID:???
>>216
グッジョブ!
220・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/19 10:37 ID:???
>>前スレ958様
ありがとうございます!&お疲れ様です!
大変見やすくまとまっていたので、驚きました
感謝、感謝でございます
せっかくですので、
『彗星〜』前半と以前の作品の手直しも
近々やらせていただきたいと思います。

>>209様 >>211様 >>213様 >>214
・・そうですねまず内容ありきですな。
呼称には拘らないことにしませう
抱負の元ネタは、>>210様の通り、
『餓狼伝』(バキの作者が描いてる)の中で
プロレスラー・グレート巽(モデル猪木?)が
「オレがプロレスをボクシングの高さまで引っ張り上げるッッ!」
(多分好きな漫画・アニメ他のセリフトップ100には入ると思う)
と言っていたのをパクってます。
つまり、性転換ネタを現在の「やおい」ネタくらいの
社会的認知(定着)度にするぞ!という勝手な意気込みですた
221・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/19 10:38 ID:???
>>212
さすがにそれはない・・・と思います
そういうオチは自分で読むのも苦手なので
・・・って、その苦手なキッツイ展開を結構やってきたような・・・

>>215
プロト様や萌絵様もお忙しい身なので・・・
ですが、我々が信じていればきっと顔を出してくださいます
・・・チェーンの言葉を借りるなら、「お早いお帰りを・・・」ってことです

今日は今からお出かけなので、「彗星〜」続きは晩になると思います
>>214様のおっしゃられる通り、そろそろクライマックスです
また、近々「三連星の休日(仮)」をやってみたいと思ってます
最近はすぐdat堕ちになるので、上げときます
では〜
222・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/19 11:03 ID:???
・・・・あ、忘れてますた
実は、シェリルの、シャアでいうところの
「キャスバル」「エドワウ」「クワトロ」に
該当する名前を実はまた考えていません
ので、募集させていただきたいと思います
・・・よろしくお願いします
223萌絵(萌え力):02/10/19 11:30 ID:???
>215
いますよー申し訳ない
この週末に一つ絵を上げるつもりですが
うpろだ全滅って…寒い時代になったものだ…

ローカルで描いた絵をお絵かき掲示板にあげるのが嫌な私としては
こまったところです
224萌絵(萌え力):02/10/19 11:36 ID:???
>前スレ958氏
もつかれさまでございます
これで過去の名作がまとめてみれる(;´Д`)ハァハァ

そして無理を承知で申し上げます
うpろだを設置していただけませんでしょうか
無料レンタルのがあったような気がするのですが…
南極やシャア専用お絵かきには、男→女ネタ嫌いな方もいらっしゃるみたいなので、
専用のお絵かき掲示板かうpろだがあれば非常にありがたいのですが…
ご一考いただければ嬉しいです
225通常の名無しさんの3倍:02/10/19 13:16 ID:???
>222
キャスバル→キャサリン
エドワウ→エイダ、エイドリアン
クワトロ→クアドラ(マッキントッシュ)、カトル(スペイン語の4。クワトロより女性的に響く)、フィーア(ドイツ語の4)
226通常の名無しさんの3倍:02/10/19 23:19 ID:???
オルバたんの女バージョン、ハァハァ(´Д`;)
227通常の名無しさんの3倍:02/10/19 23:27 ID:???
シャギアと込みで、デンパゆんゆん姉妹に(;´Д`)ハァハァ
228通常の名無しさんの3倍:02/10/20 10:33 ID:???
保全
229ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/20 16:04 ID:???

   ウラガナ、がんばる! その7「ウラガナ、助太刀する」の巻



 コロニー・テキサス付近で二つの艦が撃ち合っていた。
 ひとつは地球連邦の戦艦・マゼラン。もうひとつはジオンの重巡洋艦・
ザンジバル。互いに一歩も譲らず、砲撃戦を続けていた。
「敵は一隻だ。よぅく狙え‥‥‥すぐにホワイト・ベースも応援にきてく
れる」
 マゼラン艦長、連邦軍ルナツー基地司令ワッケインはオペレーター達に
激励する。
 ホワイトベース隊を援護している時に、突如テキサスから現れたザンジ
バルとの遭遇戦に突入する羽目となるとは。当のホワイトベースは、ガン
ダムを収容する為にテキサスに入港している。しばらくは戻っては来ない
だろう。
 しかしマゼラン級は、連邦軍でも最大級の攻撃力を誇る戦艦だ。グワジ
ン級というならばともかく、ザンジバル級に遅れをとる事はまずない。
 だが、相手にしてるザンジバルも、ただのザンジバルではないようだ。
対ビームコーティングまでも施しているらしい。こちらのメガ粒子砲をこ
とごとく弾いている。それを操る艦長もしたたかな男のようだ。
(できるな)
 ワッケインは素直にそう感じた。
 こちらのビームの威力と、自艦の防御力を常に考え動いているようだ。
そして、こちらの攻撃にむやみに反撃せず耐え忍んでいる事にワッケイン
は気付く。
230ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/20 16:04 ID:???
「まずい‥‥‥!転蛇だ!取り舵、全速前進っ!」
(間に合うか!?)
 敵艦の目論見に気付いたワッケインの指示どおり艦が動く―――と、ザ
ンジバルから四つの輝きが漏れ、こちらが先程までいた位置を掠めていった。
 大型のメガ粒子砲だ。最大出力まで溜めて放ったのであろう。
 もし、あのまま撃ち続けていたらこのマゼランとて無事ではなかったろう。
 それにしても、なんという大胆不敵な操艦か。
(只者ではない)
 その三白眼を光らせワッケインは口を開いた。
「ジム部隊を発進させよ」
「は!‥‥‥しかし、整備がまだ完全では‥‥‥」
「艦の生き死にの問題だ。戦力を惜しんでどうするか!」
「了解しました!ジム部隊、303から305発進せよ」
 指示通りにMS・ジムが発進するのを確認すると、ワッケインはモニタ
ーに向き直り、ザンジバルを睨みつけた。


「あれをかわすとはな」
 ジオン重巡ザンジバルの艦橋で、彼は唸る。
 目立つ赤い仕官服を着ているのもさながら、奇妙なヘルメットと目元を
覆う仮面。それでいて、その威風堂々たるたたずまい。
 なんとも人目を引く男であった。
231ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/20 16:05 ID:???
 声からすれば相当歳若いはずだが、肩の階級証は不釣合いなほどに高い。
 シャア・アズナブル大佐。
 ジオン軍のトップ・エースとしてあまりに有名な《赤い彗星》だ。
 だが常に余裕を忘れぬ彼が、今は疲労の色がだいぶ強いようだ。
 それもそのはず。先程まで彼は後ろに見えるコロニー・テキサスで、連
邦軍のエースの乗るMS・ガンダムと一戦交えてきたばかりなのである。
 後ろから指示を飛ばすのみでなく、自らが戦線にその身を晒し戦う。彼
をカリスマたらしめている理由がそれではあったが―――今回はそれが裏
目に出たようだ。
「敵艦から、MSが三機発進しました!」
「なに?‥‥‥木馬を待たず、一気にけりを着けにきたか」
 シャアはレーダーを見ながら、オペレーターに言う。
「やむを得まい。私がゲルググで出よう―――
マリガン、後の指示は任せる」
「はっ!?し、しかし、大佐のゲルググは修理が済んでおりません」
 副官のマリガン中尉の懸念を余所に、シャアは笑う。
「かすり傷ひとつだ。どうというダメージではない。お前は私のサポート
に集中すればいい」
「了解であります!」
 ―――シャア大佐が出撃する!
 その言葉は、波紋となって兵達の顔に安堵を作らせた。
 ルウム戦役にて五隻の戦艦をザクで単独撃破した《赤い彗星》にかか
れば、マゼランの一隻など。
232ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/20 16:05 ID:???
 勿論、乱戦状態で密集した戦艦を撃破するのと、あらかじめ距離が置
いてこちらを初めから警戒している艦を落とすのとはまるで訳が違う。
更に当時はザクとはいえ当時は南極条約以前で核兵器が認められていた
事もあった。その上での五隻撃破なのである。
 だが、兵達はそんな事は一切考えていない。ただ単にシャアの腕前に
頼り、期待するだけの者達がどうしてそのような事を思うだろうか。
 彼等の目にはシャアは人間ではなく超人として映っていた。
 超人が間違いを犯すはずがない。無理をするはずがない。疲労などあ
ろう訳がない。
 そんなプレッシャーを常に浴びながらもシャアはこれまで戦い抜いて
きた。だが、今回はちと辛いかもしれぬ。それでも彼にとっては局面を
切り抜ける最良の策は他に有り得なかった。ここでてこずれば例の木馬
が追いついてくるはずだからだ。
 彼もまた、己の腕に絶大なる信仰を誇っていた。いや、持っていた。
僅かではあるが、今の彼は、自分の腕に対する信仰心にぐらつきを生じ
させていた。不慣れな機体だったとしてもガンダムに退けられた事。そ
の心のぐらつきは、時として命取りになる事も有る。
 それでも他に手段はないとなればやむを得まい。
「よし、出るぞ!」
 シャアがブリッジから出ようとした時。
「待ってください、大佐」
 と、穏やかに止めた者がいた。
 長く、艶やかな黒髪を後ろに結い上げた、アーリア系の褐色の肌をし
た少女である。
 何故、こんな少女がこのようなところにいるのか?ゆったりとしたワ
ンピースを着た少女は、あたかも童話の歌姫のような優雅さでたたずん
でいる。
 「‥‥‥ララァ?」とシャアは彼女の名を呼んだ。
233ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/20 16:06 ID:???
 ララァ、そう呼ばれた少女は、ビリビリと電流のような緊張感の充満
した艦橋で、そこだけが、草花の生い茂る野の中にあるような雰囲気を
纏わせながら、シャアへ続けた。
「大丈夫です。大佐はこのまま艦橋にいてください」
「ララァ、何を言っている?」
「お願いです」
 ララァの顔が真剣な物になった。
 それはいつもの、自分を愛する少女としての不安とは趣が違っていた。
何かの確信を持った眼差しである。
 シャアが口を開き、何かを言いかけたとき。
「戦闘宙域に新たなMS反応が!これは、ザ、ザクです!」
「―――ザク?」
「はい、識別信号も我が軍の物です。高速でこちらに向け接近中」
 オペレーターの言葉を聞いて、シャアは少女の方を向いた。ララァは
真摯な表情で、自分を見つめている。
 彼はひとつ頷くと、出口に背を向けた。
「判った。ララァを信じよう」
「‥‥‥大佐」
 ララァは、そんなシャアへ柔らかな笑顔を浮かべた。


 敵MS出現と聞いて、ジムのパイロット達はレーダーに目をやった。
「たった一機じゃないか。今更どういうつもりだ?」
234ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/20 16:07 ID:???
『それも、訳の判らん所から出てきやがったぜ』
『俺に任せろ!たかがザクごとき、一発で仕留めてみせらぁ』
 と、仲間のうちの一機がバーニアを吹かし、ザクへ向かって行った。
 連邦軍製MS・ジムの性能は折り紙つきだ。ソロモンでの活躍は敵の
リック・ドムとですら互角に渡り合えた程である。それは、CPUに組
み込まれた連邦のエースパイロットのデータによるセミ・オートマチッ
ク操縦によるところが大きい。いかな新兵が乗っても、敵のベテランと
互角に渡り合える機体、それがジムなのである。
 ましてやザクでは相手になるまい。
「撃墜マークが奪われちまったか」
 僚機の背中を見やって、パイロットが笑う。
 と。
 接近して射撃の間合いに入ろうとした時、ザクがいきなり加速した。
信じられない速度だ。まるで、全ての推進剤を費やしたかのような勢い
でザクは見る間に僚機との距離を詰め―――至近距離からマシンガンを
ジムの腰部目掛けて集中的に乱射した。
 通信回線から響く、戦友の断末魔。
 そして四散するジムの爆炎をバックに、ザクは僅かも速度を緩めずマ
ゼランにひた進む。
『ば、馬鹿な。あんな旧式でジムを手玉に取るだと!?』
 ごくり、とパイロットは息を飲んだ。
「気を抜くなッ、こいつ‥‥‥エースだッ!」
 二機のジムは、ザクへ向かってビーム・スプレーガンを向けた。


「っきゃああああああ!?なんですかぁっ!なんで戦闘なんてしてるん
ですかぁぁぁ!?」
 スラスターを全開にし、ただただテキサスを目指しているザクの中で、
ウラガナ中尉はパニックになっていた。
 膝の上には、マ・クベの壺が入った箱が抱えられている。
235ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/20 16:08 ID:???
「しかも、なんだかこっちが不利な状態みたいじゃないですかぁぁ!?
一難去ってまた一難ですぅ!」
 泣きながらレーダーを見る。敵艦一隻、敵MS三機。対するこちらは
巡洋艦一隻だ。圧倒的に分が悪い。救助されるどころか、かえって死に
近づくような戦況である。
 と、MS部隊が一斉に自分の方に向きを変えてきた。
 このままの軌道だと、真っ先にマゼランにぶつかる方向なのだから至
極当然の行動だろう。
 第一、敵は乗っているのが素人同然の小娘だとは思ってもいない。
「ぶ、ブレーキ!ブレーキは‥‥‥」
 あたふたとしながら、ウラガナは思い切り『スロットル』ペダルを踏
む。ザクは、推進剤よ燃え尽きろと言わんばかりの勢いでスラスターを
噴出させ、慣性の十分についた機体を更に爆進させた。
「な、なんでえぇぇぇぇ!??」
 強烈なGにウラガナの眼鏡がずれる。
「きゃっ!め、メガネ、メガネっ‥‥‥あ!でも、壺もしっかり守らな
きゃですぅ‥‥‥!」
 あたふたと手を動かしていると、もののはずみで肘が操縦スティック
の武器スイッチにかかる。
 マズルフラッシュがモニターを焼く(眼鏡の外れたウラガナには、た
だ目の前が光っているとしか映っていない)。そして、背後に何かの爆
発の衝撃波を受けた。
「あっ!な、何が起きたんですかぁ!」
 ウラガナがヘルメットのフェイスを開いて眼鏡を直した時、モニター
になぜか『敵機撃破』の表示が出ていた。
236ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/20 16:09 ID:???
「‥‥‥ふぇ?」
 何が起きたのか全く気付いていないウラガナ。だが、即座に、ビーム
の閃光が浴びせられてきた。
「ひゃあああっ!?」
 衝撃がコックピットを揺さぶる。
 ビームスプレーは遠距離では大した威力はないが、肩に被弾したショ
ックで、ザクは進行方向を変えた。
 なんとかマゼランとの激突は防げたようだ、とウラガナが目を回しな
がらもどこかで安堵していると。
(―――そのままは危ないわ)
 そんな声が、どこかから頭に直接入ってきた。
「‥‥‥えっ?あ、ぁきゃぁぁっ!?」
 顔を上げると、宇宙空間に漂う岩塊、小惑星が目の前に現れた。
(―――それを蹴って方向を変えなさい。右に)
「こ、こうですかぁっ!?」
 姿勢制御を駆使して、ウラガナのザクは、脚部を動かし隕石を蹴りつけ
た。
 その反発力で強引にザクは方向転換し、なんとか隕石との衝突をまぬが
れる。
「た、助かりまし‥‥‥」
 危機を抜けたウラガナが、謎の声に礼を言おうとして。
 目前に迫るマゼランの巨体に硬直した。今しがたの方向修正で、折角変
わったコースが戻ってしまったのだ。
「いやぁぁっ!ぜ、全然助かってないじゃないですかぁっ!あなたっ!騙
しましたねええぇ!」
(―――うふふっ。大丈夫よ)
「大丈夫じゃあないですぅぅっ!こ、このぉ、あっちに行けぇぇっ!」
 がごっ
 必死で操縦桿を前後させるウラガナ。と、ザクはマゼランの艦体をとっ
さに蹴りつけて、再び方向を変えた。
237ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/20 16:10 ID:???
 すると。後からウラガナのザクを追ってきたジムが、勢い余って、マゼ
ランに激突。無様に跳ねて、じきに小惑星にぶつかって爆裂した。
(―――ほら、ね)
「ほらねって、こっちは必死なんですよぉ!って言うか誰ですかあなたは
ぁぁ!?」
(―――大丈夫よ。もう少しで大佐が落としてくれるわ)
「‥‥‥ふえぇ?」
 徹底的に三半規管をシェイクされて、吐きそうになっているウラガナの
頭の中で《誰か》は笑った。
 その刹那。
 言葉通りに、マゼランへメガ粒子砲の光が突き刺さった。
 ルナツー司令官ワッケインの、これが最後であった。


 シャア大佐はマゼランの撃沈を確かめると、援軍にきたザクを回収し全
速でこの空域を離れるように命令した。いつ木馬が出現するとも限らない。
「あのパイロット‥‥‥やる。お陰でずいぶんと楽に勝つことができた」
 彼には珍しい感嘆の言葉を漏らして、シャアは傍らの少女を見た。
「ララァは、あのザクに気付いていたのか?」
「気付いたのではなく、判ったのです」
 小首を傾げ、ララァはそう言った。
「そういうものか」
 不思議な答えにシャアは仮面の下で眉を寄せたが、すぐに気持ちを切り
替えた。
238ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/20 16:11 ID:???
「パイロットに礼を言わねばならんな。今どうしている?」
「はっ、どうやらマゼランの爆破のショックで気絶してしまっているよう
で―――なんでも、しきりに寝言で壺がどうとか言っているそうですが」
「‥‥‥壺?」
「はい。コックピットの中で、こんな物を抱えていたそうで」
 と、マリガン中尉は木星の箱を差し出した。
 シャアはその中身を見てしばらく黙っていたが、やがて箱を閉じると、
「これはそのパイロットに返しておけ」と言った。
「了解しました」
「それからな、伝えておけ。マ・クベ大佐は連邦のMSと戦い、見事な戦
死を遂げたとな」
「はっ」
「私も疲れた。少し休む。後のことは任せたぞ、マリガン」
 言い終えた後、敬礼する副官を背に、シャア大佐はブリッジを後にする。
「大佐、大丈夫ですか?」
 気遣うララァに頷いてから、シャアは廊下の窓から覗くテキサスを見た。
 ―――お前はてっきり、壺にしか興味の無いやつとばかり思っていたよ。
「大佐?」
 自分の呟きを伺う少女に、なんでもないよ、とシャアは笑った。
 ゆっくりと回転し続けるコロニー・テキサスから、ザンジバルは炎をあげ
て離れていった。
239通常の名無しさんの3倍:02/10/20 16:23 ID:???
ウラガナキタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!
よくがんばった・・・・・

しかし最後のシャアの言葉は、
マ・クベも同類と認識したのか?ロ○○ンと・・・・・・
240ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/20 16:36 ID:???
レポートなどがあり、だいぶ遅れました。
ウラガナその7です。
暇つぶしにでもなられましたら光栄です。

>>・・・・氏
実は自分は以前から他の板でいくつかこういうネタをやっておりまして。
普通に性転換モノと称しておりましたが…さて、他にどのような呼び方が
ございますでしょうかな。
性置換とか性修正とか?自分は今の所は性転換ネタでも問題ないと思いますが。

>「俺が性別入れ替えネタを801の高さまで引っ張り上げるッッ!」
こっ……こいつ

最 ッ 高 ォ ォ ッ ッ ! !
241ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/20 16:48 ID:???
>>前スレ958
アリガトォォォォッッ!!

>>萌え力嬢
頑張って下さい。あなたの絵は哭けます!

>>226-227
オルバ兄弟ですか。萌えるかも。

>>239
どうもっす。
いや、マはともかく、二十と十代半ばはそんなにロリではないのではないかと。
ララァは十六でしたっけ?十分大人ですよ!
ロリというのはキッ… ターン 「あうっ」
242通常の名無しさんの3倍:02/10/20 17:04 ID:G5Lhsn32
オスカーとマーカーが女で、フラウタイプの制服着てたらいいと思う。
下から丸見え。
過去ログ読んでないけど、ガイシュツ?
243通常の名無しさんの3倍:02/10/20 17:05 ID:???
フロスト姉妹には、
「私達の美学が許さない」と、言わせて見たい・・・・・
ついでに、ジャミルとルチルの性別を入れ替えて、
「何も考えずに走りなさい」「まるで、夢を見ているようだ」
もひとつ、カリスに「愚かな私を撃って」と・・・・
244・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/20 18:01 ID:???
>>萌絵様
・・・おお!ジュディとシェリルを産んでくださったあなた様には足を向けて寝れませぬ。
>>225
ありがとうございます!
キャスバル→キャサリンは自分も考えていますた
というわけで、>>225様の候補から、
キャサリン、エイダ、フィーアを採用させていただきます!
(カトルもイイのですが、Wの彼が思い出されてしまうので)
>>226-227様方
]見たいなあ・・・
>>228
保全ありがとうございます
>>ゾゴック様
思い出したよ
性転換と呼ぼうが、性置換と呼ぼうが、
俺は・・・・ ◆iFt60ZwDvE でしかない
見せてやる
どう評価されようとも
・・・・ ◆iFt60ZwDvE という存在を刻み付けるッッ!(新しめ)

ここら辺のネタにきっちりネタ返ししてくれるあなたが好きです(w
ウラガナの予想もつかないスバラスィ展開に『内なる獣』が目覚めそうです

今日は出来た順にうpしていかせていただきます!まずは2話ほど
245・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/20 18:02 ID:???
『彗星堕つ』62

互いを捉えた二つの銃口。
だが火を噴いたのはリ・ガズィのライフルだけだった。
腰部をビームに貫かれたヤクト・ドーガにジュディ(♀ジュドー)が近づく。
 「イリアさん!なんで撃たなかったの?・・・撃ってたら」
力なく、だがどこか嬉しそうなイリアの声が返ってくる。
 「フ、そうだ、『撃っていれば』相撃ちだったろう・・・
 そして、私にはそれで十分だ」
 「イリアさん!脱出ポットを!まだ間に合うよ!」
しばしの沈黙。
 「・・・出撃前に脱出ポットは作動しないようにしてきた。
 そうでもしなければ、お前と戦う勇気など持てないよ」
 「そんな・・・イリアさん!」
 「あの時お前の目を見て、お前を感じてからずっと『ジュディ・アーシタ』という
 存在に怯えていた・・・全てを包み込んでしまいそうな、お前の大きさに・・・
 私はずっと利用する側で、傍観者だった・・・
 だから、強化される者の気持ちが知りたくなってシェリル(♀シャア)の元に行った」
 「イリアさん・・・」
 「け、結局私はこういう生き方しかできなかった・・・
 だからジュディ、これ以上私や、あの少年のような存在を増やすな。
 シェリルを止めろ。あれは悲しい女だ。
 フ、マシェリ(♀マシュマー)、キャラ・・・ようやくお前達に詫びにいけるな・・・」
 「イリアさーん!」
ジュディの叫びを飲み込むように、真紅のヤクト・ドーガは閃光の中へと姿を消していった。
孤独な宇宙の中で、ジュディは流れる涙を抑えることが出来なかった。
246・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/20 18:03 ID:???
『彗星堕つ』63

ジュディ、アムロの支援の為アクシズへと急ぐクェスは、
思わぬ強敵の出現に窮地に追い込まれていた。
 「な、なんでよ?あんな量産型・・・こっちの方が火力も出力も上なのに!」
戸惑うクェスを嘲笑うかのように翻弄する黒いギラドーガ。
 「ちっ!少しは手ごたえのあるヤツだと思ったら、またガキだと!?」
忌々しげに呟いたのはギラドーガを駆るヤザン・ゲーブルだった。
 「私はジュディ達を助けに行かなきゃいけないのに!鬱陶しいよ!」
 「ケッ!自分の心配でもしてろってんだ!これだからガキは!」
ビームマシンガンが重装型ジェガンの背後を襲う。
 「きゃあ!?こ、この!好き勝手やってくれちゃって!」
 「クソ!無駄に丈夫なヤツめ!ならば!」
ヤザン機がビームソードアックスを構える。
 「真っ二つにして終わりにしてやる!」
 「だ、駄目!このままじゃ負けちゃう!なら!」
次の瞬間、蒸気と共にジェガン両肩のビームキャノンが外れる。
 「ほう、ガキの割りに思い切りがいいな・・・・だがな!」
 「ハサウェイ!護って!」
交錯するアックスとサーベル。
横一文字に切り裂かれたのは漆黒のギラドーガだった。
 「・・・勝った!」
爆発の中飛び出す脱出ポットの中、ヤザンはシートに拳を打ちつけていた。
 「畜生!またガキに負けた!糞!止めだ、止めだ!
 もう金輪際MSなんぞに乗らんぞ!」
彼方へと飛んでいく脱出ポットを見送り、クェスは再びアクシズへと機体を向けた。
 「ジュディ、アムロ、待ってて!」
247通常の名無しさんの3倍:02/10/20 18:41 ID:???
続きキタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!

さっきのスレの流れから、イリアがカリスとダブってしまった・・・・・
ジュディには、辛すぎることばかりおこってる・・・・・
248・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/20 19:56 ID:???
『彗星堕つ』64

 「イリアさん・・・」
悲しみに暮れるジュディの前に傷だらけのジェガンが姿を見せた。
 「ジュディ!」
 「え?あ、クェス!どうして?」
 「ブリーチ(♀ブライト)がアムロとジュディを助けてあげろって」
 「そっか・・・ここまで大変だったでしょ?」
満身創痍のジェガンが戦いの激しさを物語る。
 「私は大丈夫!・・・・アムロは?」
 「そうだ!アムロさんシェリルを追いかけて・・・行こう!クェス、ついてこれる?」
 「もちろんよ!」

そのころ追いかけていたシェリルを見失ったアムロはアクシズの外側に出てきていた。
 「くっ、シェリルを見失うなんて!・・・ん、あれは?」
目前に見覚えのある2機の機体が現れる。
 「ジュディ、それにクェスか?」
 「アムロ!」
 「アムロさん!よかった・・・無事だったんだね」
だが、3人に再会を喜ぶ余裕は与えられなかった。
突然、四方から襲う攻撃に3機は散開させられる。
 「サザビーのファンネルか?」
 「アムロ、あれ!」
漆黒の宇宙に真紅の機体、先ほど姿を消したサザビーがジュディたちの前に立ちはだかる。
 「シェリル・アズナブル・・・・」
249通常の名無しさんの3倍:02/10/21 10:23 ID:???
あげ
250(^^)エヘヘ:02/10/21 11:10 ID:???
前田吟 
251Z-E:02/10/21 15:48 ID:???
ここはエロ有りですか?
252通常の名無しさんの3倍:02/10/21 17:20 ID:???
>251
過去に結構大人向けネタがあったので大丈夫かと
最近も近親相姦ネタもありましたし...
253通常の名無しさんの3倍:02/10/21 18:23 ID:???
>>244
オルバ「兄さ〜ん。」
シャギア「オルバ〜。」

これじゃあ旬と一気だ・・・。
254Z-E:02/10/21 18:31 ID:???
Wの性転換18禁を勢いに任せて書いてしまったので…
ハードエロは南極の方がよいのでせうか
255通常の名無しさんの3倍:02/10/21 19:25 ID:???
>>247
・・・ジュディは『強い子』なので、きっと大丈夫です
そういう女の子でなければガンダム世界で主役は務まらないかも
>>251
・・・過去の流れからすれば『アリ』だと思います。
一言注意書きは必要かもしれませぬが・・・
・・心待ちにさせていただきます!

・・・続き遅れてスマソ〜
なんだか最近『彗星〜』に対して「ジャンプ10週打ち切り」の
漫画家さんのような姿勢で書いてしまっている気がしますた。
長くなるとどうしてもモチベーションを維持するのがしんどくなります
次に書きたいものが増えてくると特にー
ちょっと愚痴ってしまいました重ねてスマソ
256・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/21 19:26 ID:???
↑名前入れ忘れスマソ
257・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/21 19:27 ID:???
『彗星堕つ』65

ついに3人の前に姿を現したサザビーだが、
ジュディはなにか違和感のようなものを感じていた。
 「アムロさん、なんか変じゃない?」
 「ああ・・・シェリルじゃないのか?」
2人が同じ疑念を抱いた瞬間、サザビーの背後からもう一機の真紅の機体が姿を現した。
 「!!」
 「嫌ッ!あれ・・・・気持ち悪い!」
サザビーより二周りほど大きく、全体的にサザビーによく似た印象だが、
『悪魔』を連想させるようなグロテスクな異形のMSだった。
 「シェリルか!」
 「フ、そうよ・・・切り札『ナイチンゲール』。
 これを動かすのは少々骨が折れるので出来れば使わずに済ませたかったのだけど、
 そうも言ってられないのでね・・・」
アムロの叫びに応えるようにシェリルの冷たい声が響く。
 「ジュディ・アーシタ・・・そうか、アイリも死んだか。
 フ、いつもそう・・・最後に頼れるのは自分だけね」
ナイチンゲールが腕を振ると、サザビーが高速で3人に迫る。
 「くっ?あのサザビーには誰が?」
 「アムロさん!あれ、もしかして・・・『ファンネル』なんじゃない?」
ジュディの見立てにシェリルが嬉々として応える。
 「フフフ、その通り・・・サザビーはサイコミュによって遠隔操作可能な機体なのよ!」
とはいえ、MSを操縦しながらの機体の遠隔操作など、有り得ないことだった。
 「・・・それだけじゃないわよ!ファンネル!」
さらにナイチンゲールから10機、サザビーから6機のファンネルが射出される。
サザビーと合計16機のファンネルが3人の周囲を飛び交う。
 「フ・・・これで形勢逆転ね?」
 「この異常な力・・・シェリル、まさか貴様!」
 「あなたの想像通りよ、アムロ・レイ。極限まで『強化』された私の力、堪能させてあげるッ!」
258・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/21 19:27 ID:???
・・・今日は予告していたアレがあります
今週は色々あるので、週末までうpはほとんどできないかもしれませぬ
スマソ
259・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/21 19:28 ID:???
『檄!三匹の休日』〜アルテマの場合〜

 ジリリリリ〜ン!!!
足の踏み場もないほど物が散乱した部屋にけたたましく鳴り響く目覚まし時計のベル。
布団から綺麗な手がのそのそと伸び、枕下の時計を見つけ乱暴に止める。
 「・・・目覚まし止めとくの忘れてた・・・・」
寝グセだらけでジャージ姿のアルテマが布団から顔を出す。
とりあえず昨夜寝る前に書き込みした匿名巨大掲示板を覗く。
布団の前の電源入れっぱなしのノートパソを開いた。
−−−−−−−−−−−
312 :絶世の美女◆3STAr/pr3j :79/10/20 22:56 ID:???
 ホントあんたら童貞ちゃん達は逝ってよしよね。
 SEEDの良さが、キラタンの素晴らしさが分からないなんて、
 人生の95%損してるわよ!
 どうせブサイクなヲタクくんでしょ?
313 :ジェットストリーム名無しさん :79/10/20 23:18 ID:???
 また来やがったか・・・
314 :ジェットストリーム名無しさん :79/10/20 23:22 ID:???
 801女はカエレ(・∀・)!
315 :ジェットストリーム名無しさん :79/10/20 23:25 ID:???
 ネカマの相手すんなよ
316 :ジェットストリーム名無しさん :79/10/20 23:27 ID:???
 いい加減その頭悪いHN止めろよ。トリップも意味不明だし
−−−−−−−−−−−−
・・・・なんかムカついたので、糞スレ立てとこっと!
260・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/21 19:28 ID:???
朝ごはん、朝ごはんっと・・・こんな時のために買っておいたパンが!
・・・期限1日過ぎてるけど、まあ大丈夫よね?
巡回してる801画像サイトを覗いてとりあえず出かけることにする(ロランタンハァハァ)
・・・児ポ法って、少年にもあてはまるのかしら?・・・ま、いいか!
行きつけの人気大型量販店「ドライセン」に向かう。
化粧品やら香水の類は大体ここで買っている。
ブランド品のコーナーですっごい可愛い時計を発見!
でも、私のお給料の3倍・・・はあ、お仕事変えようかしら?
買い物が済んだら、「ヨッシー野屋」でランチタイム。
私は素人なので牛鮭定職をチョイス。
そういえば、この前本当に「ネギダク」頼むつわものがいたわね・・・
店をでると、トリッシュをハケーン!
 「あ、アルテマだー!やっほー!」
・・・さすがにプライベートではあの眼帯はつけないみたいね
 「あんた、なにやってんの?そんなに気合入れちゃって」
服装センスはさすが歳に恥じないロリっぷりね。
 「んーとね。シャアちゃんがご飯奢ってくれるんだって!いいでしょ!エヘヘ〜」
・・・あの変態仮面、リアルペドだったのね。
危ないかなとも思ったけど、ちょっと面白そうなので黙ってトリッシュを見送った。
まあ、万が一のことがあったら、赤飯くらい振舞ってやるか
・・・作るのはライアの仕事だけど。
帰り際、駅前でナンパしてきた軽薄そうな男をブラジリアンキックでKOしてやった。
私の身も心も、美少年のためにあるのよ!
261・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/21 19:29 ID:???
部屋に帰ると高校時代の友達から電話があった。
 「久しぶり〜!元気してた?しばらく音信普通だから、心配してたのよ〜!
 そうそう、今度のコミケで『ローラ調教』っていう同人誌がって
 ・・・・え、なに?よく聞こえない・・・け、結婚?・・・あ、相手は?
 連邦のエリート高官・・・そうなんだ・・・あ、おめでとう!式は?
 うん、軍はあんまり休み取れないからちょっとわかんないや。
 え?私?あ〜まあ、そろそろそういうこともありそうかな?
 相手・・・?いや、まあ秘密よ!秘密!じゃあ、またね!」
ガチャリ・・・あれ?なんかブルーね。
・・・そういえば、同期で一人身って、後は私だけ?
ピッピッピ・・・・プルルルル、ガチャ。
 「あ、お母さん?うちよ、アルテマ。え?いや、用とかべつにないけどさ〜
 あはは・・・お見合いの話はいいよ〜・・・うん、ちゃんと食べとるよ。
 うん・・・同僚も優しいさかい、うちは大丈夫さ。
 また電話するけん・・・じゃあ」
・・・・なんでこの仕事始めたんだっけ?
ピラリラリ〜
・・・こんな時に携帯が・・・!
 「・・・はい、アルテマよ。・・・なんだ、ライアか
 ・・・・・なによ、別に変じゃないわよ!
 合コン?う〜ん今日はちょっとそういう気分じゃ・・・
 へ?エウーゴの可愛いどころがよりどりみどり?
 行く!絶対行く!11時に駅前ね?」
ブルーになってたのも忘れて通常の3倍気合入れてメイク!
 「よっしゃ〜!絶・対・美少年ゲットするぞ〜!」

まあ、アルテマさんの休日はこんな感じ
262・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/21 19:51 ID:???
・・・・追伸、某スレでここがとっくに沈んだものだと思われていたのが
ちょっぴり寂しかった今日この頃。
・・・・・これほどの屈辱・・・オオオオォォォオオオ!!!!
それは冗談として、性転換ネタ地位向上のためガンガリます
Z−E様のハードエロを楽しみに・・・
それにしても、ゾゴック様は他の板でこういうネタをやられている時も、
あのHNなのでせうか?
そのうち探してみますか?
263通常の名無しさんの3倍:02/10/21 20:31 ID:???
わたしもここが沈んだという話を見たので、
リンク貼っておきました。
問題は、それで、荒れないかなということなんですけどね・・・・

シェリルの強化・・これは、想像どおりでした。
ただ、サザビーが、ビットモビルスーツだということは、ビックリネタでしたが・・・

実際のCCAでも、シャアは、強化されていたと思う。
ただ、知らない間にやられてるはずなので、顕著に出ていないのだと・・・
264性転換:02/10/21 23:33 ID:???
・・・様、ゾゴック様、いつもお疲れ様です。
いつも楽しく読ませてもらってます。
『ウラガナ、がんばる!』ですが、ウラガナが無事救出された用で何よりです。
ウラガナとシャアやキシリアとどういう風に絡んでいくのかとw

『彗星堕つ』ですが、ついに大ボス登場ですね。
ぼくは、ヤザンとイリアの退場の仕方がとてもよかったとおもいました。

『檄!三匹の休日』ですが、とてもよかったです。
エウーゴは誰が参加するのかと・・・w

どこかはわからないですが、沈んでいると書き込みがあったのですか・・・
しかーし、この世に801がある限り、性転換が無くなることはないと!!
ちょっと、心配なのであげておきますね。

最後に、前スレ958様、本当にお疲れ様でした。
とても見やすく出来ていると思います。そして、苦労されたことと思います。
何か出来ればとも思っても、下手なHPしかもってないので・・・。

PS:Z−E様、もし良かったら、このスレにWのSSを上げていただけると嬉しいです。
   僕も是非是非見てみたいです。
   あと、・・・様、僕の『姉弟』の解釈が間違っていたようで・・・、逝ってきます。
265通常の名無しさんの3倍:02/10/22 10:07 ID:???
三匹帰ってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
>>264
解釈間違いって、どういうこと?
266通常の名無しさんの3倍:02/10/22 11:46 ID:???
あげとく
267通常の名無しさんの3倍:02/10/22 12:03 ID:MM5wTnCH
カツ
268Z-E:02/10/22 12:03 ID:???
  GOGO! まっくすうぇる



「お前ってさぁ、何かなりたいものあんの?」
 栗色の長髪を結い上げた紅顔の美少年、俺ことデュオ・マックスウェルは、
ある時そんな疑問を投げかけた。
 場所はとある野外のテントだ。
「……なりたいもの?」
 俺の目の前にいるそいつが、質問に問い返してくる。
 まっすぐな前髪をやたら伸ばした、無表情で無愛想な女だ。
 俺との共通点は、同い年くらいってトコか。
 名前はトロン・バートン。
 俺と同じく、コロニーが地球政府に対して反旗を翻す作戦オペレーション・
メテオのために作られたMS・ガンダムのパイロットとして育てられた人間だ。
 つまりこいつも俺も、いわゆるひとつの殺人兵器ってワケ。けれど兵器っつ
っても人間さ。折角の人生、面白おかしく生きたいわな?
 こうして将来の事を語るなんて事したっていいじゃないか。なにせ俺達、ガ
キの頃からこんな事を話せる相手もいなかったんだから。
 けれどもトロンの奴は、黙ってコーヒーをすすっているだけだ。
 何か言えっての。
269Z-E:02/10/22 12:03 ID:???
 俺は以前、ヒロ・ユイっていう俺と同じガンダムパイロットと出会った事が
あるが、こいつがまた無愛想で好戦的で可愛くねぇ女なんだよなぁ。まさに人
間兵器ってカンジ。自分で骨折治すんだぜ。脱臼じゃないぜ?骨折だぜ、骨折。
信じられるかい?
 体も成長が足りなかったし。あんなんじゃあ将来が心配だぜ。
 んで、ようやく別のお仲間に会えたと思ったらまたこんな無愛想な女だ。
 うんざりするぜ。
「おれには、これといった特技がないからな……」
 お?
 ぽつりとトロンが呟いた。俺の耳がぴくりと動く。どうやら、ヒロなんかよ
りは話せる奴みたいだ。
 女のクセに自分の事をおれなんて呼ぶのはヒロと同じだけど、そこはご愛嬌だ。
 じっとこちらを見ているトロンに俺は掌をぴらぴらさせた。
「んなの関係ないって!なりたいモンがあれば、結構なんだってなれるモンだぜぇ」
「そうだろうか」
「そうさ!俺なんてやりたい事だらけで困ってる位だしな!」
 俺はトロンに面白おかしく夢の話をしてやった。料理屋、運び屋、ライター、
アナウンサー、玩具屋、インストラクター……そういう話は山ほどある。息
が切れるまで話しまくった。トロンは黙って俺の話に耳を傾け、時には相槌を
打ったりしてくれる。
 思ったよりいい奴だ。聞き上手ってのはこういう奴みたいなのを言うのかもな。
「ま、そんな訳で俺の未来は夢だらけってわけだ」
 ふと俺は自分ばかり話しちまってたことに気付いて、口を止めた。いけねえ
いけねえ。会話ってのは言葉のキャッチボールだからな。俺も少しは聞き手に
まわらないと。
「ほんで?お前のなりたいものは?」
「……」
 するとトロンは、再び黙りこくって、考えるようにうつむいた。
270Z-E:02/10/22 12:05 ID:???
 あーもう、じれってぇなぁ。
「……おれは、サーカスにいた事があるんだ」
「ほうほう」
 三十秒待って、やっと喋った。サーカスか。こいつが?信じられねー。
「サーカスはいいぞ……客が喜んでくれる」
 俺の表情を読み違えてか、トロンがそんな事を言ってきた。
「あ、いや。俺も好きだぜウン!サーカスっていいよなー!」
「……ああ」
 慌てて話を合わせると、そいつはちょっと嬉しそうな顔をした。
 お。前髪に隠れてて気付かなかったけど――こいつ、意外とイケてるかも。
 トロンの顔を見て俺のカワイコちゃんレーダーが反応する。
「そこで、俺はナイフ投げの的をやったりした……」
「はーん。見習いってトコか」
「ああ。おれは、もし、この戦いが終わって生き残る事ができたら、サーカス
に入りたい」
「おー、頑張れ頑張れ」
 俺は茶化すように言ってコーヒーをすすった。レオタード姿なんて似合うか
もな。とびっきりキワドイやつ。そんな想像を膨らませて楽しんでいると、
「そして、ピエロになりたいと思う」
 ぶっ!
 俺は口に含んだコーヒーを噴き出した。
「お、お前が!?ピエロぉ?」
「……変だろうか」
「いや、別にヘンってわけじゃあないけどさ。お前、顔がいいんだからさ、も
っと他になんかかっこいいのが似合うんじゃないのか?ピエロなんて笑われる
だけだぜ」
「そんなことはない。かっこいいより、面白い方が……」
 と、そこでトロンは迷うようにちょっと口をつぐんで、続けた。
「……その…………つよい……」
「はぁ?」
271Z-E:02/10/22 12:06 ID:???
 つまり、こいつの中じゃあ、人を笑わせれるピエロの方が、花形なんかより
いいってわけか。無表情な分、そういうもんに憧れるのかもな。にしても、口
下手な奴だね、ホント。
「サーカスねぇー」
 俺は、かしかしと頭を掻いて息をついた。やっぱガンダムのパイロットって
変わり者ばっかか――。
 と。
 俺の中にふと名案がよぎった。
 にやり、と俺は笑う。悪魔の微笑み?ノンノン、ほんの茶目っ気さ。
「なぁ。良ければ、俺がひとつ芸を仕込んでやってもいいぜ」


「……これは?」
「エンターティメントの王道!ナ・ワ・抜けってヤツさ」
 十数分後、トロンは体を不自由にされた状態で地面に座っていた。
「変わった縛り方だな」
「あー、そうね。芸を知らないトロンちゃんでは知らないのも無理からぬ事だ
けどさ♪これぞ!ジャパニーズ伝統芸能で言う所の《亀甲縛り》ッッ!!」
「き……っこ……」
「そうそう。古くはエド時代、日本人のテンコー・ヒキタって芸人が発明した
もので、縄抜けの稽古用の縛り方なんだぜ。ちなみに今でも東洋系のコロニー
じゃあ『けっこうです』って言うのを『きっこうです』って言う人がいるけど、
その由来はこの事だってのは有名な話だよなー」
272Z-E:02/10/22 12:08 ID:???
「……そうか。物知りだな」
「ま、俺もこういうのにはそれなりに興味があったしな」
 適当な事を思いつくままに言い並べるが、トロンは疑おうともせず縛られる
ままになっている。なんていい奴だ。
「ところで、何故下着になる必要があるんだ」
「バ、バッカだな〜。芸の練習する時は下着になると、効率が30%上がるん
だぜぇ?さんじっぱあせんとも」
 スポーツブラとショーツのみになっているトロンの肩を撫でながら言うと、
トロンは納得したように頷いた。
 マジでいい奴だ。
 ……体もいいし。俺はロープに縛られて盛り上がっている胸や、剥き出し
の肌、縄の食い込んだ尻を眺め回して鼻の下を伸ばす。
 この亀甲縛り、縄抜けどころか抜けられない様に考え出された代物だ。
 詰まる所俺が解いてやらない限り、トロンは身動きすら難しい。
 勘違いするなよ。俺は別に助平根性でこんな事をしている訳じゃあないんだ。
そう!芸の道は厳しいんだって事をこいつに教えるために、敢えて心を鬼にし
てこんな事をしているんだっ!
 なーんて、自分を正当化してみたりしながら俺は咳払いをひとつ。
「さーて!じゃあ特訓を始めるとしますかっ」
 トロンのスベスベした二の腕に俺は頬擦りしてみた。ちょっと冷たい。冷え
性なのかな?
「何を……しているんだ?」
「こうして俺が邪魔をして気を散らすから、その中で縄抜けして集中力を鍛え
るんだよ。わかるか?」
 尋ねるトロンへあくまで真摯な表情で俺は説き伏せるように語る。
「……」
 トロンは素直に、手や足をもぞもぞと動かしだした。よしよし。
273Z-E:02/10/22 12:09 ID:???
 俺は両手をわきわきさせながら、ゆっくりとトロンの背中から抱きかかえる
ように回し――そのたっぷりした乳房を掴みあげてやる。
 途端、俺の掌になんとも言えぬ感触が伝わってきた。
 うほっ。こ、こりゃあすげぇ!ヒロのぺったんこな乳とはわけが違わぁ。
 ムニュリ、っつーの?プニョリ、っつーの?そんなすんげえやわっらかで、
弾力たぁっぷりのモンが俺の手の中で踊ったりしてるのよ。
 ムニムニ。ムニムニ。
 うはー。
 すげぇマジやべぇ柔らかすぎるってナニコレなんですかこりゃあごっつあん
ですよもうホントええ大自然の恵みに感謝ッスうはぁん。
 俺はトロンの乳のすっかり虜になっていた。後ろからトロンの首筋に顔を埋
めて匂いを嗅いだりしながら、ひたすら弄りまくる。
「……ぅんっ……」
 俺が辛抱ならずにブラの中に手を入れて揉み出した頃、トロンが鼻にかかっ
たような声を漏らした。
「ほ、ほら、トロン!集中、集中だ!」
 円を描くように掌でまさぐっているうちに、なんだか真ん中辺りにコロコロ
する物が出てきたのを俺は発見してしまう。どうやらトロンも喜んでくれてい
るようだ。
 うーん、確かに相手に喜んでもらえるってのは嬉しい事だな。
 俺はトロンに同意しながらポッチリとしたその突起を摘んでやった。
 びくんっ
 トロンが肩を震わせた。後ろから見ても、息が荒くなっているのがはっきり
判る。こんなことで動揺しているようじゃあまだまだだぜ。
 俺は愛の鞭とばかりに、ポッチを人差し指と中指の腹に挟んで転がしてみた。
 クリクリ クリクリクリクリ
 びく びくびくっ
 その度に、面白いほどトロンの体が震えるじゃないですか。まるでトロンの
体の操縦スイッチみたいだ。ちょっと、いや、かなり楽しい。
274Z-E:02/10/22 12:11 ID:???
とりあえず様子見に半分。
275通常の名無しさんの3倍:02/10/22 13:08 ID:???
また新たな神が!
276通常の名無しさんの3倍:02/10/22 14:07 ID:???
エロまだー?
277Z-E:02/10/22 15:16 ID:???
「ん〜?どうしたトロン。ちゃんと手を動かさなきゃ特訓の意味が無いだろ」
「……そ、そう、だな……っぁ……」
 トロンは懸命に後ろ手に縛られた手首の縄を解こうと動かす。自然に胸を突
き出す形になるので、乳を触るには実に都合の良いポーズとなった。
「どうしたんだ?なんか息が荒いぜ」
 片手で乳首を攻めながら、俺はもう一方の手を南下させて、腹の辺りを撫で
る。しっとりと汗ばんでいた。へそに指を入れてくすぐったりもする。
「……そうなんだ……よく、んっ、判らんが……」
 コチョコチョしてやると、こそばゆそうにトロンは身をよじった。汗で光る
肌が揺れ動く様は、はたから見ていてなんともいやらしい。
 案の定だ。
 ヒロもそうだったが、ガンダムのパイロットって奴は戦闘の為の知識以外が
極端に欠落している。俺なんかも、地球に降りてきてその手を本を見るまでさ
っぱり知らなかったくらいだもんな。
 まあ、これも役得ってもんさ。
 俺は腹部の感触を堪能してから、その指をトロワの下腹部を覆っている薄布
に忍び込ませた。
「!そ、そこは……」
 さすがに身の危機を感じたか。トロンは咄嗟に股をきつく閉じた。
 だが、俺だって今更止まるもんじゃあない。
「な、なんだよっ」
「……そこまで触る必要はない、だろう……?」
 やっべ〜ッ!疑い出してやがる。
278Z-E:02/10/22 15:16 ID:???
 トロンの目を見て俺は背筋に汗を滲ました。ここで無理矢理に犯っちまうの
も可能だが、後の事を考えるとヒジョーにマズい。なにせこいつのガンダムは、
最高の火力を誇るヘビーアームズだ。
 かといって。
 俺は、俺の胸ににもたれかかりながら息を懸命に整えようとしているトロン
の、上気した肌を見た。その体から漂うむわっとした体臭が、俺の鼻をくすぐる。
紛れもない『女』の匂い。
 こんな目の前にある極上の御馳走を諦めれるか?
 否ッッ!諦めれる訳がない!
「トロン――お前、ホントにサーカスに入りたいのかよ」
 掠れかけた声で、俺は必死の努力で演技を続ける。
「……?」
「芸人が芸をするってのは遊びじゃないんだぜぇッッ!」
 引き絞るように拳を握って、怒鳴る。
「どんな状況でも芸を続けられにゃあしゃーないだろがァッッ!!例え観客か
らヤジられようが、虫が顔に止まろうが、芸は最後まで、やり切るッッ!!そ
んな覚悟の量が、芸人の度量を決めるんだ!!俺だって、お前にこんな事をす
るのは辛いよ……でもな!お前の事を思うからこそ、やってやるんだッッ!」
 一気に言うと、何かを堪えるように拳を震わせる。
 ――まぁ実際別の物を我慢してるんだけどさ。
「……すまない」
 トロンは顔を伏せて、呟く。
「……続けてくれ……」
 それから、彼女が股間に入れていた力を緩めたのが、じかに伝わってきた。
 ヒャッホー!
 俺はその場で跳び上がりたい気分で、トロンに見えないようにガッツポーズ
をとった。通信機があったら、間違い無くコロニーのドクターん所に作戦報告
してたに違いないね!
279Z-E:02/10/22 15:18 ID:???
 ではお言葉に甘えまして。
 俺は遠慮無くトロンの重要機密部分に手を差し入れた。
 チョロリと生えているヘアの感触を指先で楽しみつつ、更に進軍する。
 そして、遂に、指先がヌルリとした場所に触れた。
 間違いない!効いているッッ!俺の愛撫が、こいつにッッ……。
 手をムッチリとした太股に挟まれながら、俺は確信した。
 いっ――イケるぜ、大将!
 俺は息を荒げつつトロンの首筋に自然に唇と舌を這わせながら、『そこ』へ
の本格的な攻撃を開始した。ツルリとしたトロンの秘部を、ただただ掻き回す。
 クチュ、クチュという、花弁から溢れ出した蜜の立てる音が俺の耳まで聞こ
えてきた。
「ぁ、あぁ……あッ。くぅっ。……ぅう……」
 トロンは潤んだ声をあげながら、しかし、足と手をしきりに動かして縄抜け
を続けている。
 凄い集中力だ。こいつは本当に、将来とんでもない芸人になれるかもしれな
い。俺は本気で感心した。
 だが手はともかく、脚の方はモジモジとしたじれったい動かし方だ。
 どれ、喝を入れてやろう。
 つぷ
「――っん!?」
 柔らかな肉穴に侵入した中指に、トロンは背筋を大きく仰け反らせた。
 うひー。すんげえ!中でトロトロが吸い付いてきやがる。
 もうちょっと入れるとどうなんだろ。
「はっ、ぁぅんっ」
 ちょっと曲げたりしてみて。
「ひぁっ」
 内側をさすると。
「ふ……ゥ……!」
 もう、殆ど泣き声に近い声で、トロンは痙攣しまくっていた。
 くてりと俺にしなだれかかって、肢体をしきりにくねらせる。
 ぷち。
 俺の中で何かが―――大切な何かが、切れた。
280Z-E:02/10/22 15:20 ID:???
「ト、トロンッ!」
 俺は、トロンの背中を押して無理矢理うつ伏せにした。足首は縛ったままだ
から、膝を立てさせてパンツをずり下げる。
「何をするんだ……!?」
「い、いいから!そのまま!そのままでいるんだ!」
 もう演技もへったくれもない。
 俺は急いでズボンをパンツごと膝まで降ろし、大分前から中で暴れまくって
いたムスコを望みどおり開放してやる。待ってましたとばかりに天を突くヤン
チャな自慢の我が分身は、砲口から辛抱液を溢れさせてはちきれんばかりに肥
大していた。
 俺は脱ぎかけの膝をちょこちょこと動かし、そそくさと筒先をトロンの揺れ
動くムチムチした尻に近づける。
 っちゅ……
 血管の浮いた分身の切っ先が、トロンの『入り口』をつっついた。
「なにを……やって……?」
 もう聞こえない。知ったこっちゃない。
 俺はムスコに全神経を集中させて、突破口を探す作業を続行する。
「あっ」
 俺の口からそんな間抜けな声が漏れたのは、分身の頭が、トロンの潤んだ部
分にめり込んだのと同時だった。
「!……っ痛っ!?」
 とうとう、俺の若さ漲るビームサーベルがトロンを深々と貫いてしまった。
 トロンのソコは、俺のモノに押し割られて、しっかりと広がっている。この
姿勢だと、後ろの別の穴まで丸見えで物凄い事になっていた。
「トロン!」
 だが、俺の頭の中は、もうそんな事を知覚できる余裕なんてなかった。
「ああっ!」
 俺は叫ぶと、下半身に伝わるとんでもない感触に堪えられなくなってトロン
の背中に覆い被さった。
281Z-E:02/10/22 15:21 ID:???
 物凄い力で、柔らかで熱い肉が、俺を締め付けてくるのだ。
 上体を起こしてなんていられるはずがない。
 俺はトロンの尻をムンズと爪が食い込むほどに掴み、がくがくと機械の様に
ビームサーベルをひたすら突いた。突きこめば突きこむほど快楽は増大する。
「……ぅんっ、んっ、んっ」
 舌を出して犬のようにへっへっと呼吸をする俺の顔の下で、トロンの歪んだ
真っ赤な顔が、悲鳴を漏らしていた。その様子は、見てるこちらまで痛々しく
なってくる。
 ――そんなに痛いなら、締め付けるのを止めてくれよぉ!
 俺は息を弾ませながら、胸の中で勝手な事を叫び、更に体重をかけてトロン
を抉った。肉の壁はそれでも俺を包み込み、グイグイとしごきたてる。
 ぱん ぱん という肉と肉が引っ付きあう音が、テントの中にこだました。
 名残惜しかったが、至上の快楽の時間は二分ともたなかった。
 臨界点が近づく。
「あ!あ!あ!だ、駄目、そんなに、そんなに絡み付いてきたら!俺!俺!」
 情けない声を出す俺の腰の動きが、これ以上無い位に速まった。
「トロン!トロン!トロ……ふぅっ!!」
 俺は鼻息を漏らして、歯を食いしばり――最後の一突きをトロンの深奥に
ぶち込んだ。
 びゅ、びゅく、びゅ、びゅく、びゅる、びゅっ、びっ、びっ、びゅるっ
「――熱っ!?――」
 俺の目の前がフラッシュアウトすると同時に。俺はトロンの中に、数億の遺
伝子が入った粘液を、思う様に、ありったけ、排出しまくった。
 俺のごうつくばりな息子は、まだ足りない、まだ足りないと、勢い良く、い
つまでもトロンの中へ射精し続けていた。


 数分後だろうか?数時間後だろうか?
 俺が放心状態から我に帰ったのは。
 俺が目を見開くと、トロンの顔がそこにあった。
282Z-E:02/10/22 15:21 ID:???
「う、うわぁぁぁっ!」
 今更ながらにとんでもない事をしてしまったと再認識した俺は、ばね仕掛け
のように後じさった。
 逃げるんだ。どこでもいい!木星でも、冥王星でも――とにかく、殺される
よりは――!
 恐怖に駆られる俺であったが、トロンはそんな俺の前に、手を差し出してきた。
「……解けたぞ」
「すまんっ!悪いっ!ごめんなさい!ゆ、許し……!え?」
 トロンの手には、ほどけた縄が握られていた。
 まさかこいつ、今までずっと縄抜けを続けて?いや、それより、どうやって
あの縛り方を抜けれたんだ?
「……芸を憶えるというのは難しいな」
 トロンは一人合点しながら、うんうんと頷いた。そして、俺に目線を向けた。
 心臓を止めかける俺に、トロンは
「色々と勉強になった。礼を言う」
 と、会釈した。
「そっ、そうかぁ!?いやぁ!こんなんでよかったらいつでも、な!は、はは
……はははははっ!」
 俺は必死の愛想笑いをしながら、思うのだった。
 やはりガンダムパイロットってのは変わり者ばかりだ、ってな。
283通常の名無しさんの3倍:02/10/22 19:48 ID:???
満足あげ
284通常の名無しさんの3倍:02/10/22 20:09 ID:???
ごちそうさまでした
285プロト ◆xjbrDCzRNw :02/10/22 21:42 ID:5opaIHL1
前スレからの皆様、おひさしぶりです。
はじめましての方々、はじめまして。

しばらく来ないうちに
・・・・さんのシェリルはクライマックスに突入していました。熱い展開だ!
(ナイチンゲールの登場に、ビックリ!)
ゾゴックさんのウラガナ、面白いです!
そして新たな職人Z-Eさんによる、めくるめく大人の世界が!
まとめROMしました。

萌力さん、合格おめでとうございます。
前スレ958さん、ページ作成おつかれさまです。

私の方が、仕事が忙しいのと、ネタが枯渇してしまったのとで
ROM専門になってしまいそうです・・・
286プロト ◆xjbrDCzRNw :02/10/22 21:47 ID:5opaIHL1
トリップにxjっていうのがついたのですが
久しぶりに来ると、パスワード変えなくても、IDが変わるのだろうか?
それとも、板の仕様自体が変わったのかな?

雑話、失礼しました。
287通常の名無しさんの3倍:02/10/22 21:55 ID:???
SSスレですかーーーーー?南極に投稿すればいい線いくと思いますよ、、
288通常の名無しさんの3倍:02/10/22 21:58 ID:???
プロト様そんなに長くこられてなかったのか?

トリップが、8桁から10桁に変わったのも、鯖が変更になったのも
知らなかったのか?

仕事が大事です。がんばってください。
289Z-E:02/10/23 12:23 ID:???
アリガトゴザマース
290通常の名無しさんの3倍:02/10/23 17:06 ID:???
あげとくよ
291通常の名無しさんの3倍:02/10/23 18:31 ID:???
新スレでも点呼!
1!
292通常の名無しさんの3倍:02/10/23 19:16 ID:???
はい、

2(無休)
293ROM専:02/10/23 20:12 ID:???
294通常の名無しさんの3倍:02/10/23 20:16 ID:???
ダー!
295通常の名無しさんの3倍:02/10/23 20:32 ID:???
あい、4っ!!
296通常の名無しさんの3倍:02/10/24 07:03 ID:???
5です
297通常の名無しさんの3倍:02/10/24 11:39 ID:???
いつも見てるだけの6
298通常の名無しさんの3倍:02/10/24 14:02 ID:???
まんま女の子みたいなカトリ(仮名)よりもトロリンことトロンに萌える7
フェイちゃん(仮名)も禿萌のヨカーン。だ、誰か…!
299Z-E:02/10/24 18:36 ID:???
>>298
勿論、カトリですよ。
ウーフェイはウーレイとか考えてますたがフェイもいいかも知れませんね。
300通常の名無しさんの3倍:02/10/24 18:37 ID:???
300
301通常の名無しさんの3倍:02/10/24 18:57 ID:???
>Z-Eさん
(・∀・)!
激しく萌えますた。ありがとうございますた…!
何考えてるのかわかんないけどえっちな体のとろりん(;´Д`)ハァハァ
あとまっくすうぇるたん。余裕のない彼にもちょっと萌えますた。カワ(・∀・)イイ!

じ、次回作キボンヌと叫んでもよろしいか…よろしいかー!!(*´Д`)
まだ見ぬうーれい/ふぇいたんに先行(;´Д`)ハァハァ
302・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/24 20:02 ID:???
・・・点呼7!
ただいま〜
疲れたので、うp&レス&感想はまた明日〜
303通常の名無しさんの3倍:02/10/25 12:13 ID:ZdgA/Zkv

あげとくよ
304響たん:02/10/25 12:36 ID:6CpGz5KF
305通常の名無しさんの3倍:02/10/25 12:39 ID:???
>>1
カミーユ
五月蝿そうだけど
でも(;´Д`)ハァハァ
306通常の名無しさんの3倍:02/10/26 08:46 ID:U+MSdYjj
職人さん達みんな、応援してますので
保守します。
307・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/26 19:35 ID:???
>>263
・・・あなたでしたか!ありがとうございます
ビットモビルスーツはキュベレイMKUのパクリです(w
いろんな背景は最終回にて・・・
>>性転換様
やっぱり、801路線でしたか!!
『姉弟』の解釈とは?
>>265
三匹はこんな感じでちょくちょくやっていこうかと思ってます
>>267
・・・いっそ、カツのポジションにキッカを入れるというのはどうでせう?
>>Z-E様
どんな時も芸人魂を忘れない、ちょっと榊さん属性も含んだトロンに激しく萌えますた
他Wキャラも是非ともキボンヌさせてくださいませ
>>プロト様
お久しぶりです
お仕事が第一なので、そちらを優先させてくださいませ
またちょくちょく来てくださって、いつか
新作を読ませていただけるようなことがあれば至福です
>>287
・・・どういうわけか、そういう方向に・・・
私の拙作が南極に載せていただいているので、機会があればご覧くださいませ
>>305
カミーユかあ・・・とりあえず、(;´Д`)ハァハァ
>>306
ありがとうございます!

お待たせしてもうしわけありません。『彗星〜』うpです。多分次で最後?です。でわ
308・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/26 19:36 ID:???
『彗星堕つ』66

核ミサイルによるアクシズ攻撃が失敗に終わったラー・カイラムは
アクシズに潜入しての内部からの爆破に作戦を切り替えていた。
 「トーレス!戦況を!」
 「艦長、僚艦ラー・チャターが本艦の盾になって・・・!」
味方艦撃沈の報にブリーチは一瞬沈痛な表情を浮かべたが、
すぐに次の指令を発した。
 「・・・ラー・カイラムをアクシズに衝けます。総員陸戦用意!
 爆破チームは私の指揮の下、アクシズへ潜入します。トーレス、ここはお願い」
 「了解!」

その頃アムロ達は圧倒的な『力』を持ったシェリル(♀シャア)のナイチンゲールに劣勢を強いられていた。
 「アムロさんっ!・・・このままじゃ!」
傀儡のサザビーに圧されるジュディ(♀ジュドー)が悲痛な声を上げる。
タイムリミットは確実に近づいていた。
 「フ、歴史的瞬間を特等席で観れるあなた達は幸せ者ね?」
シェリルの嘲笑にクェスが突っ掛かる。
 「アンタみたいな女がいるからハサウェイは!落ちちゃえぇぇ!」
ファンネルの囲いを抜け、サーベル一本でナイチンゲールに切りかかるジェガン。
 「クェス、無茶だ!死にたいのか?」
アムロは叫んだが、ナイチンゲールは避ける素振りをみせない。
ジェガンのサーベルがシェリルを捉えると思われた瞬間、
ナイチンゲールの下腹部から伸びた第3の腕がジェガンを捕らえた。
 「ああっ!?」
 「クェス!・・・邪魔よ!退けぇッ!」
クェスの危機にジュディは、眼前のサザビーが自分を狙うメガ粒子砲の砲門に、
とっさにサーベルを投げ入れ、爆散する敵機に目もくれずシェリルに向かった。
 「フ、そうか・・・ハサウェイ・ノアのガールフレンドというわけね・・・」
シェリルの優しく、冷たい声の響きにクェスは全身に悪寒が走るのを感じた。
 「ならば、2人仲良く暮らせるように、ハサウェイと同じ所に送ってあげましょうね・・・」
309・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/26 19:38 ID:???
『彗星堕つ』67

ナイチンゲール両脇のファンネルの射撃が隠し腕の中のジェガンを襲う。
 「きゃあぁぁぁぁっ!?」
頭と両腕を吹き飛ばされ、力なくナイチンゲールから離れていくジェガン。
 「・・・さて、まずは1機・・・」
ナイチンゲールのメガビームライフルが大破したジェガンに向けられる。
だが発したビームは、クェス機の直前で霧散した。
νガンダムのファンネルが形成したフィールドによって守られたのだ。
 「フ、アムロか・・・中々面白い使い方をする・・・
 それでこそ、わざわざアナハイムに技術情報を流した甲斐があるというもの・・・」
 「・・・なんだと?」
 「クェス!大丈夫?・・・なんでわざわざそんなことを?」
クェスの無事を確認したジュディの問いにシェリルは見下すように答える。
 「なぜ?フフフ、だってパイロットの力が勝っているのに、
 その上機体でまで差をつけてしまったら、面白くもなんともないでしょう?」
 「貴様は!そうやって他人を見下すことでしか自分の存在を認められないんだろう!」
怒り混じりに切り払ったνのサーベルがナイチンゲールの隠し腕を切り落とす。
 「フ!やはりお前はニュータイプの在り様を解っていない!
 理解しあうことがニュータイプの本質ですって?バカな!
 ・・・だったらなぜラミル(♂ララァ)は死んだ?カミーユとシロッコ(♀)はなぜ憎みあった!
 ジュディ・アーシタ!お前もハニエル(♂ハマーン)を討つことで
 自分の『正義』を徹してきたんでしょう!
 ・・・結局、対立の元である地球から連中を追い出さない限り、何も変わらないのよ!」
感情を爆発させるように、一気にまくし立てるシェリル。
 「・・・違う!それは違うよ、シェリルさん!」
シェリルの主張にジュディが応える。
310通常の名無しさんの3倍:02/10/27 09:17 ID:nMA5cSW2
age
311通常の名無しさんの3倍:02/10/27 14:21 ID:???
萌え〜
312Z-E:02/10/27 14:25 ID:???

   GOGO!まっくすうぇるU



 それにしてもおったまげたね。こんな砂漠の地下に、基地が丸ごとあ
るなんてな。
 俺ことデュオ・マックスウェルは半ばあきれ返りつつそう思った。
 おまけにその上には町がひとつ立ってて、お祭りまでやってやがる。
こりゃあ確かに完璧な偽装だわ。
 この町を守る自治MS部隊ともいえる、マグアナック隊の連中が女の
子に囲まれて人ごみの中に消えていく。
 オイオイなんだよ。ここにもっと凄いパイロット様がいるってのに。
「国の尖兵っていうより、この国の勇者だね」
 俺が嫉妬して口を尖らせていると、
「みんなの気持ちがひとつになって……この国の明るさは、そこにある
んです」
 誇らしげにそんな事をいう奴がいた。
 俺はブーたれた顔を瞬時に直し、営業用の真剣な顔に戻すと、そっち
を見やる。
 俺の横に一人の女の子が立っていた。
 ブロンドのショートカットの、とびっきりの美少女だ。
 カトリ・ラバーバ・ウィナー。
 俺と同じガンダムのパイロットだからってついては来たが、なんとま
あ、おどろき桃の木、あのウィナー家のご令嬢だっていうじゃないの。
 格好は男のまんまだけど、まあ、MSに乗るのに女の子のカッコはし
てらんないわな。
313Z-E:02/10/27 14:25 ID:???
 カワイコちゃんの前でみっともない顔は出来ない。俺はもっともらし
い顔で意味ありげに言った。。
「戦い抜く――という気持ちで、ひとつの国がまとまってる――」
 あの姉ちゃんケツでかいな。言いつつ、雑踏に溢れる薄手の踊り子を
見て俺は胸の内で呟いた。
 かぁー!地球って、やっぱすげーや。俺もいっちょあの中に飛び込ん
でチヤホヤされたいもんだね!
 そんなドリームを夢見る俺。
「……ボク達はどうでしょうか」
 しかし、真面目そのものの顔で、カトリはそんな事を言ってきた。
 あーもうコイツ絶対修学旅行の時、時間通りに寝ようとか言って皆を
萎えさせるタイプだぜ、きっと。
 だがまあ、お嬢様とトークってのも悪かないか。
「色々と話したい事がある。カトリ、いいか?」
「はい!ボクのほうからもお願いします」


 その後、俺達は個室でうんざりするほど色気の無い会話に没頭する事
となった。俺はもっと、カトリの3サイズとか有意義な情報が欲しかっ
たんだけど。
 まあ、だいたい予想できた事だが、俺達ガンダムパイロットは同じ様
な状況で送られてきたコロニーの手先だって事らしい。
 そこで、話題に上がったのはOZの奴等にコロニーを攻撃する、と言
われてガンダムを自爆させたヒロ・ユイの事だった。
 おそらくあの爆破じゃ死んだろうな。
314Z-E:02/10/27 14:25 ID:???
 俺はヒロの体の感触を思い出して、残念に思った。あの調子だと、も
うちっとヤらせてくれそうだったのになぁ。
「ガンダムが動くとコロニーが狙われる。判っていた事なのに……!」
 俺が回想している横で、カトリが悔やむように目を閉じている。
 おーやだやだ。よくまあ俺と同い歳でこうも悲観的になれるもんだ。
「まあ、今は今さ。ゆっくり休むとしようぜ」
 俺はふざける様に言って、続けた。辛気臭いのは大嫌いだ。
「そういや、さっきのなんやかんやで汗まみれでさ。水浴びとかできね?」
 と尋ねてみた。
 すると、カトリは「ええ、できますよ」と言ってから、パッと顔を明
るくさせた。
「そうだ!それなら、一緒にお風呂に入りませんか?」
「――E(エ)〜ッッ!?」
 その突拍子も無い申し出に、俺は顎の骨を外しそうになった。


 部屋を出て、建物の奥に行くと、ずいぶん立派な欲情……いや、浴場
があった。司令官の屋敷の浴室ということらしい。
 すんげーっ。砂漠の真ん中でこんなモン作れちまうなんて、よっぽど
の権力者なんだなぁ。あのおっさん。
 巨大な風呂場を見て、全裸で感嘆する俺。
 すると。
「湯加減、どうですか?」
 オワッ!?
 いきなり湯気の中からカトリが姿を現した。
315Z-E:02/10/27 14:26 ID:???
 それも、完全ノーガード。タオルで局部を隠そうともしていない。
 ふっくらとした白い肌を惜しげもなく大サービスで露わにしまくって
ニコニコと笑っているじゃないか。
 へえー。金髪の子って、あそこの毛も金髪なんだな……。
 ムクリ、と俺様の股間のガンダムデスサイズが起動しかけた。
 いかんいかんっ!いくらなんでもそれはマズいだろ、俺!
 相手はなんせ、財閥のご令嬢。この国のまさにアイドル的存在だ。な
により、これからも戦っていかなきゃならない仲間なんだぜ?その朋友
(ポンヨウ)にイタズラするなんてあっちゃならないことさ。デュオ・
マックスウェルはクールに振舞うぜ。
 俺は自制心をフル稼働させて、爽やかに笑った。
「い、いや、これから入るところさ」
「そうですか。実はボク、同い年の人と一緒にお風呂入るの初めてなん
ですよ」
 無邪気そのものの笑いを浮かべて、カトリは俺の手を取る。
 そら、俺だって初めてっすけどね。
「前に、あの中にいたトロンって方と一緒に入ろうと思ったんですけど
ラシードがしつこく止めるものだから……」
 ラシード。あのマグアナック隊の隊長さんか。
 いけませんねサリー!とか言いそうなくらいおっかなそうなゴツい顔
を思い浮かべる。あのおっさんをはじめ、マグアナック隊はみんなカト
リを過保護なくらい大切にしてるみたいだったからなぁ。
 俺とカトリが一緒に入浴したなんて知られたら、砂漠のハゲワシのエ
サにされそうだ。
 あかん、シャレならん。
316Z-E:02/10/27 14:26 ID:???
 できるだけカトリに触れないほうがいいかもしんないな。
 嫌な想像をしてしまった。お陰で俺のデスサイズもおとなしくなった
ようだ。
 ま、フツーに湯につかってサッパリ――
「でも、本当にすみません。こんな狭いお風呂で」
 ……は?
 俺が目線をあげると、申し訳無さそうに苦笑するカトリの顔があった。
 狭い……って、この溜池みたいな浴槽が?ロシアン・ジョークですかな?
「ボク、この国の人には本当に頭が下がるんですよ――お祭りだってい
うのにあんな質素な物しか食べれないなんて。あんな中で頑張ってる皆
を見ると、もっと頑張らなきゃって気持ちにさせられるんです」
 (゚Д゚)ハァ?質素?あのごちそうがですか?きみが何を言っているのか
わからないよ……カトリ君!
 だが、カトリはと言えば、俺の混乱を察せず、また厳しい表情になっ
ている。
 マジか。そういや、と俺は思った。
 こいつは、今は感動されているとはいえ、ウィナー家のご息女様だ。
幼い頃からそりゃあたいそうな暮らしをしてきたんだろうさ。そんな奴
から見りゃあどんなご馳走だってもう食べ飽きたよ、とか言うような代
物ばっかりだろう。こんな浴場だってシャワールームみたいなもんなん
だろう。
 この警戒心の無さも、言ってみれば自分に危害を加えるような人間の
存在など考えられないという気持ちの裏返しに他ならない。
317Z-E:02/10/27 14:27 ID:???
 俺やヒロが単独で四苦八苦している間にも、こいつはマグアナック隊
の庇護の元で補給にも情報収集にも何一つ苦労しないでやってきたに違
いない。こちとらがフライドチキンを食ってた時、こいつは鴨のテリー
ヌでも頬張っていたに違いない。俺がホットドックにかぶりついてた時、
こいつは子豚の丸焼きでも悠々と口にしてたに違いない。その上きっと
ホットドックをこいつに食わせたら「こんなの食べた事ありませんよ!」
とか無垢その物に感激するんだろうよ!パンがないならキャビアを食べ
ればいいのにとかくやしかったらベルサイユにいらっしゃいとか思って
るんだきっとそうだこん畜生!
 俺ははっきりと考えを変えた。こいつは仲間なんかじゃない。
 むしろ敵だ!
 敵は即ちに姦る!敵・即・姦!
「どうしたんですか?耳なんか撫でて……」
 カトリが目をパチクリとさせている。
「いや?それよりカトリ」
 俺は人懐っこい笑顔で手を広げる。
「風呂に入る前に、一緒に体の洗いっこでもしないか?」
「わあ!それは素敵ですね!」
 純真その物に、手を叩いてはしゃいで見せるカトリ。
 くらわせてやらねばならんッ!然るべき報いを!
 その笑顔を見て、俺は心の中でそう宣言するのだった。


「スポンジは使わないんですか?」
 ソープを手に塗りたくっている俺に、カトルが尋ねてきた。
318Z-E:02/10/27 14:27 ID:???
「俺の故郷じゃ、親睦を深める仲間とはこうやって手で洗いあうんだよ」
「そうなんですか……とても良い慣習だと思います」
 当然、今考えた慣習だ。
 浴場の床にチョコンと座っているカトリの前に腰を下ろすと、俺はソ
ープを塗った手で、まずカトリの頬を両手で挟むように持った。
 プニュプニュ。
 うっお、さすがにいいモン喰ってるだけあって、柔らかい事ヤワラカ
イコト。
 ほっぺだけでムラムラくるねこりゃ。
「アハハ、くすぐったいですよ」
 カトリは俺の手を持って楽しそうにしている。ま、箱入りのお嬢様は
スキンシップにも飢えてるって事かな?俺も勿論飢えてるけど。
 ん?じゃあ今からヤる事はギヴ&テイク!ノープロブレムじゃんか。
 俺はカトリの首筋から肩、肩から二の腕、上腕、手……と、プクプク
したきめの細かい肌の感触を思う存分堪能した。
 特に感激だったのは、ツルンツルンの腋の下を洗った時かな。カトリ
が俺に触ってもらうために両手を上げたポーズがもう最高でさぁ。いや、
読者の皆様にお見せできないのが非情に残念ですネ。
 んで、ま、とうとうやってきました、カトリ様のバスト様。
 もうこれがまたね、肋骨がわずかにういた薄い胸の上にね、ぽゆんと
盛り上がった新雪の小山みたいな乳がありましてね、その頭頂部には色
素沈着率ゼロのピンクい乳頭が、ちょん、と申し訳無さそうについてる
ですわ。
319Z-E:02/10/27 14:28 ID:???
 え?いくらなんでも、胸触ったら嫌がるだろうって?
 ン〜……やっぱりあなた方はワカってない。カトリ・ラバーバ・ウィ
ナーという女の子の事を。
 もう、アッサリ触らせてくれたんです。ええ。全然嫌がる様子は見せ
てませんでしたね。
 撫でるように、擦るように、時には掌で、時には指先で、もう好きな
だけ楽しませていただきましたよ。
 でも、さすがに五分もそうやってると変に思ったんでしょうね。
「なんか、さっきから同じ所をずっと洗ってるみたいですね」
 って聞いてきたんですわ。
 まあ、常識から考えても、こう言われたらアウトですわ。こちとらの
下半身だってもうカチンコチンで頭も回りませんし。そんな状況でそう
聞かれたら言い訳のしようが有りません。
 ハハ、ここで敢えて『言い訳』という言葉を使ったのはですね。
 ――あれは言い訳じゃない。
「こ、ここは……さ、ホラ……その、人の心が入ってるだろ?だ、だか
ら念入りに洗う必要が有るんだよ」
 しどろもどろと引きつった顔で言ったんですけどねェ……こんなモン、
言い訳でも何でも有りません。はっきり言ってガキのウソですわ。
 バレると思ったかって?それがねェ……。
「なるほど。確かにそうですね」
 通じてしまったんですから、もう素直なんてもんじゃあないですね。
「あ、けど、あんまり強く触らないでくださいね。最近そこ、押される
と痛いんですよ」
 膨らみかけの胸って触ると激痛が走るんですってね。
 でもわざわざ思春期の男の子にそんなこと言わなくてもねェ……誘っ
てるっていうか……神様はとんでもないプレゼントをしてくれるって思
いましたよ。
320Z-E:02/10/27 14:29 ID:???
 そうまで言われちゃうと……俺も男ですから。もう胸に触りながら、
お腹すっとばして、例の場所に手を入れました。
 もう、それがあなた、しっとりとした吸いつくような感触が指先にね。
 手のひらで、うぶ毛みたいに柔らかな陰毛の感触を楽しみつつ、中指
でスリットをスリスリしてみちゃいました。
 そりゃあ俺だって、そういう本で、こういうシチュエーションの話を
読んだりした事は有りますけどねェ……実際にやるとなると別物ってい
うか。石鹸のヌルヌル感とカトリの肌のスベスベ感と、女の子のお肉の
プルプル感とが合わさって、こう、官能的っていうか……女の子の体っ
て単純にスゴい物だって思いましたね。
 カトリですか?いや、これにはビックリしたみたいで、電気に打たれ
た様に背筋を仰け反らせましたよ。そりゃあそうでしょうなぁ。自分で
も触ったことが無いでしょうに。
 そんで、俺ももう、そんな姿見せられたら堪んなくなっちまいまして。
「こ、こっちの方も洗うぞ、カトリっ」
 ズプリ
 尻の穴に指を入れてみたんですな。こう――両方から顎で挟むように。
 もう、頭ン中ムチャクチャですわ。
321Z-E:02/10/27 14:29 ID:???
 プニュプニュの前と違って、後ろの穴は硬くてぎゅちぎゅち締めてく
るでしょ?そのギャップがもう面白いやら心地いいやら……。
 そうやって遊んでいるうちに、カトリが俺の手を握ってきて、体が熱
いなんて言ってくるんですわ。
「そ、そうなのか……こ、ここか?」
 と、指を動かしてみますってぇと
「‥‥‥ふぁ!は、はいっ……なんだか、ムズムズして……こんな事今
まで無かったのに……」
 けれど俺も相当せっぱつまってたんですね。
「じゃあ、お、俺が調べてやるよ。みっ、み――みみ、見せてみな」
 いくらアソコを見たいからってこんな事を口走るようじゃあ。
 ハイ、これも言い訳とは呼べません。
「こ、こう、ですか……?」
 太股を開いてくれましたよ。もう信頼しきっちゃってて。
 それがカトリ・ラバーバ・ウィナーなんですねェ……。
322Z-E:02/10/27 14:36 ID:???
前半終了。

注:今回は相当に暴走しまくっています。
  次に該当される方は後半は読まれないほうが賢明です。
・Wファンで常日頃曲解されたWキャラのSSを疎ましく思っている方
・良識あるガンダムオタクで常日頃いやらしいカキコを疎ましく思っている方
・モビルスーツパイロットで常日頃(略

続きはもう書いてますが、大人の時間にうpすることにいたします。
323通常の名無しさんの3倍:02/10/27 15:02 ID:???
カ、カトリー!
天然過ぎて萌えです。
デュオの鬼畜っぷりも(・∀・)イイ!!

夜が楽しみデス。
324Z-E:02/10/27 19:18 ID:???
と、そこで誰かに語っていた俺の思考が元に戻った。
 カトリがとったあまりのとんでもないポージングに、一瞬脳味噌が吹
っ飛びかけたからだ。
 信じられるかい?あのウィナー家のご息女様が!幼児がオシメを替え
る時の様にッ!仰向けになって俺に秘部を全開にしてるんだぜ?ベイベ!
「お、応!い、い今、調べるからな!」
 俺は土下座するように四つん這いになって、カトリの股ぐらに顔を突
っ込んだ。
 うぉぉぉほぅ!すっすげっ!
 肉厚の恥丘――恥かしの丘とはよく言ったもんだ――が、俺の目の前
十センチの位置に盛り上がっていた。
 ええいっ石鹸の泡が邪魔だ!この!
 俺は指を使って一生懸命シャボンを取り除こうとしたが、すぐにお湯
をかけた方が手っ取り早い事に気付く。湯をかけて泡を洗い流すと、俺
は襟を正して(裸だけど)カトルのクレヴァスへと再び挑みかかった。
 膨らんださけめのサイドへ両親指を引っ掛け、左右にそっと引っ張る。
 くぱぁっ
 白いおニクちゃんの間から、傷口のように新鮮な赤い粘膜の穴があら
わになった。湿った肌とは段違いに潤ったピンク色のそこから、カトリ
の持つフェロモンが凝縮された香りが漂ってくるかのようだ。
 ぐいん、ぐいんと俺の足の間で膨張したデスサイズが暴れまくっている。
うひひ。見てるだけで暴発しちまいそうだ。
 俺の息が当たってこそばゆいのか、カトリは腰を絶えず小刻みに動か
していた。だがそんなカトリの事情はこの際無視だ。
325Z-E:02/10/27 19:19 ID:???
 俺は指を駆使して、割れ目を開いたーり、閉じたーり。上げたーり、
下げたーり。穴の奥の奥までじっくり観察させてもらっちゃったよ。
 俺はこんな感動する光景を見たことが無い。地上に降り立った感動な
んて比べ物にならなかった。是非ともこの国の観光名所にする事を提案
したいね!
「ぅン……ど、どうでしょうか……おかしく、ないですか……?」
 俺がその熱く濡れぼそった柔穴の感触をたっぷりと楽しんでいると、
曲げた指を噛んで必死に快楽に抗っているカトリは、甘い息を吐きなが
ら尋ねてくる。
 おかしいもなにも、女としてとっても正しい反応ですがな。
 だが俺はそんなつまらん答え方はしない!俺は反逆者だ!
「あぁーっ、そ、そうね……これだけじゃよく判らないな。うん。そ、
そうだ!味……とかもみてみないとなっ」
「は、は、ぁふ……え、あ、味……って?……ッ!?あ!ひゃああっ!」
 やかましい。意味なんてあるか、小娘が!
 俺は有無を言わさぬほどの勢いで、カトリの恥部へ顔面をつっこんだ。
 カトリは、あまりの事態に体を弓なりに反らして、ブリッジするよう
に俺の舌から逃れんとした。
 させるかぁ!(CV:池田秀一)
 すかさず、暴れる魚を押さえる要領で、俺はカトリの太股を両腕で抱え
込んで押さえつけると、攻撃を続行した。
「あっ!い、嫌ぁっ!?や、やめ、やめ……やめてくださ……ああぁあ!
はぁあ!あ、あぅっ、は……!」
 カトリは必死になって俺の頭を両手で押しのけようとしながら、脚を閉
じようと試みる。
 だが、このデュオ・マックスウェル容赦せん!
326Z-E:02/10/27 19:19 ID:???
 柔らかなおみ足に挟まれて嬉しさ倍増だ。抵抗など欲望の火にガソリン
追加するようなもんだってなんでわからんかね、このお嬢様は。
 ペチャ。ペチャ。チュプ……ジュルッ。ちゅ、ちゅ。
 口いっぱいにカトリのヌルヌルした味が広がる。基本的に無味無臭だ。
ただ、花弁はほんのりしょっぱさがあるか。匂いは……なんつーかちっと
生臭いですぞ、カトリ様。
 だが、顔面一杯にあたる柔らか高級霜降りお肉の触感とカトリの嬌声が
なんとも言えぬ極上の美味へとそれらを昇華させている。鼻の頭にカトリ
の毛がくしゃくしゃとあたるのがまた心地よい。むう……このお豆の舌触
りが何とも。
「……ぐすっ、……ぁ!ん。うっ……ふぁあ……ん」
 と、すっかり大人しくなったカトリちゃんのご様子を伺ってみると最早
半泣き状態で、押し寄せる情欲に身を震わせている。
 まあ、この様子じゃオナニーだってした事もないだろうに、いきなり舌
でねぶられたんだから……どれだけの快感に襲われてるのか想像もできん
ね。お嬢様羞恥心からか腕で顔を隠し、ひたすら喘いでいた。
 どこんっ!
 俺の理性も、これで圧壊危険深度をオーバーする。
 泣いてる女の子を前にして、なんて酷い奴だって思うかもしれないけど
さ。実際、そんな些細な良識なんて消し飛んじゃうよ。うん。とことん思
ったね。……わかって貰えないかもしれないけど……女の子の涙って――
いやらしいんだなぁ――って。
327Z-E:02/10/27 19:20 ID:???
 カトリの肢体に覆い被さりながら俺は何かを悟った気がした。
 今見つかったら死刑確実だろうが、そんなものはとうに覚悟完了ずみだ。
 「はやくはやく」と駄々をこねるようにうごめく愚息を掴んで、俺は自
分の膝をカトリの足の下に組み入れる。
 血管の浮きまくったメガ・バズーカ(仮性)が、穢れを知らぬカトリに
残された最後の砦へと着々と照準を合わせていく。
 俺のお父さん、お母さん。
 俺を男に産んで下さってありがとうございます。
 それとカトリのお父さん、お母さん。
 ――すんません、娘さん食っちゃいます♪
「え?え?な、何……なにを……?」
「カ、カトリ!今から俺が元に戻してやるから!す、すすすすぐ!すぐに
終わるからなっ!あっと言う間だからな!」
 ぐぬ
 高熱を帯びた俺のデスサイズの頭が、カトリの肉壁を押しのけ、ついに
城壁の穴を発見した。
 ぐぐっ
 よし……行けぇっ!
 ずむ!
「!!?」
「ぃやったぁ!」
 カトリの処女膜を引き裂いた瞬間、誰はばかる事無く俺は叫んだ。
「いっ――痛ぁっ!痛い!痛ぁいっ!」
「く〜ッッ!すっげ……あぅん!」
 よっぽどの激痛なのか、カトリは絹を引き裂いたような悲鳴で訴えてき
た。俺はと言えば、股間から脊髄中枢を通って脳天に突き抜ける甘美なる
悦楽に、身を海老ぞリにさせたままで固まっていた。
 こいつは『極上』だぜっ!
「ぬ……抜いて!お願いです、抜いて下さ……!」
328Z-E:02/10/27 19:20 ID:???
「――断るッ!」
 俺は男らしくキッパリと叫び、腰部をあたかも暴走機関車のシリンダー
のように、がっしゅがっしゅと動かし始めた。
「いぎっ……ぇうぅ!?」
 ゼリーのようにプルプルした純朴な急所を硬度10の剛棒に掻き回されて、
カトリがいつもなら絶対あげないような声をあげる。
 そこまで痛いのか。だが、これは勝負だ!(いつから?)手加減はしな
い!俺は全然痛くないしネ♪
 突。腰を前に押し出し、カトリの奥へと、俺のデスサイズを貫く。カト
リはその度に歯を食いしばって痛みに顔を歪め、俺の劣情を刺激する。
 引。再び突き込む為に、腰を戻す。膨れ上がった、未発達なジュニアの
エラが、カトリの内部に引っかかるのがなんとも乙なものだ。
 締。お返しとばかりに、カトリの膣壁が、俺の物を握り潰すようにグイ
グイ搾ってくる。吸い付くような感触に、俺はすぐにも発射してしまいそ
うになる。 
 突。
 引。
 突。
 引。
 締。
 擦。
 液。
 引。
 突。
329Z-E:02/10/27 19:21 ID:???
 叩。
 叩。
 突。
 締。
 締。
 突。
 突。
 舐。
 引。
 吸。
 ぐちゅ、ぐちゅ。
 ずこずこ。
 ばこばこ。
 ハメハメ。
 俺は八の字に腰をグラインドさせるという荒業を敢行しながら、上半身
ではカトリの胸にむしゃぶりつく。
 ちゅっちゅっとオッパイを吸う姿はまるで赤ん坊そのものだが、母親の
乳を吸いながら股間の欲棒で下半身を蹂躙する赤ん坊などこの世にいやし
ない。
 さて、当のカトリ様は、もうキレイなお顔をクシャクシャにしてひたす
ら泣きじゃくっていた。
 ごめんなカトリ。もうすぐ終わるからな。本当はもっと楽しみたいけど。
 今更ながら、心の中で謝ったりする。
 どっちにしろ、こんなに締め付けられちゃあ、我慢できるはずが無い。
330Z-E:02/10/27 19:21 ID:???
「カ、カトリ……ち、ちっくしょう!もう駄目だぁ!だ、出すぞっ!」
 カトリの両脚を肩に担ぎこむと、俺は全体重と筋力を駆使して、クライ
マックスめがけ、残像が出来るのでは?と思わせるほどの最速の動きで、
カトリの子宮の壁を叩きまくった。
「デュ、デュオッ……うあああっ!?」
 カトリの掠れる様な声が、いやがうえにでも絶頂を早めさせる。
 ばこーん。ばこーん。
 ああン!カッカトリちゃぁぁーん!たっ垂れ目かーいいよぉ!かーいい!
 ハァハァ!
 く、来る、来る来る!く!
 ――獣の時間の終焉が訪れた。
 どくんっ
 俺のデスサイズが痙攣し、爆ぜた。
 どく、どくり、どくん、どくどくっ、どく……
 怒涛のごとく、俺のDNAがたっぷり混入された100パーセントデュ
オ君果汁が、カトリの中へなだれ込む。
 行け、我が分身達!
「……いやぁっ……!」
 自分の腹の奥へ突撃する、はじめての男の熱粘液の感触に、カトリが小
さく声をあげた。
 嗚呼、至福のひととき……。
 俺はカトリにのしかかったまま、カトリの心地よい温もりを感じつつ、
たっぷりと精子を注ぎ込む開放感と征服感に浸るのだった。


 しばらくして。
 俺とカトリはつつがなく風呂を終え、服を着替えていた。
 お互い一言も喋っていない。
331Z-E:02/10/27 19:21 ID:???
 まずいなぁ……ずいぶん酷い事しちまたからなぁ……。
 そう俺が思って、話し掛けようとした。
「な、なあ」「あ、あのっ」
 と、カトリも同時に口を開いてきた。タイミングいいのやら悪いのやら。
「す、すみません、そちらからどうぞ」
「い、いやぁ。大した事じゃあないから」
 俺が手を振ると、カトリは「そうですか」と続けた。
「どうもすみませんでした。あんな事までさせてしまって……」
 真剣な顔で頭を下げてくる。もしやと思ってたが、自分が何をされたの
かすら理解できていないようだ。
 ガンダムの訓練に、性教育って項目入れといたほうがいいんじゃねーのか?
 真剣に考えてしまう俺であった。
 俺はと言うと、謝罪するカトリをなだめるようにとりはからう。
 別に謝る事ないし。むしろごちそうさまって感じだし。
「ば、馬鹿だなカトリ。俺達、仲間だろ?水臭い事言うなって」
 そう肩を叩いてやると、
「……あ、はいっ。そうですね!」
 この上なく嬉しそうに、カトリは俺に笑いかけるのだった。
 俺はふっと考えた。
 こいつ今からガンダムに乗ったら、痛くて上手くペダル動かせないんじゃ
ないかな?
 なーんてね。
332通常の名無しさんの3倍:02/10/27 19:59 ID:???
グレミー トト
333通常の名無しさんの3倍:02/10/27 20:04 ID:???
えちぃのにホノボノして面白かったです。
次のターゲットは・・・チャイナドレスでも着てくれるんでしょうか?チョト期待
334・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/27 23:49 ID:???
>>Z-E様
・・・激しく(・∀・)イイ!
エッチなのに後味最高にいいなあ〜
エロをやりながらのネタ、
実に美しい!
Z-Eの作品を読んでいると実感させられるよ。
どこらへんがネタかって?
ヒャヒャヒャヒャ!
あんたらガノタさんは知らんでもええことですわ

>>332
グレミー女=ストーカー女?
335・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/27 23:50 ID:???
『彗星堕つ』68

 「フ!何が違うというの!」
ナイチンゲールのメガビームライフルがリ・ガズィへと向けられる。
 「そういうふうに言葉や概念で考えようとするから、
 そんな答えしか出せないのよ!」
声を上げながらジュディ(♀ジュドー)は
無防備に銃口を向けるナイチンゲールに真っ直ぐ機体を飛ばした。
 「・・・小娘が詭弁を!そんなに死にたいか!」
 「ジュディ!無茶だ!」
アムロの叫びとナイチンゲールのライフルが火を噴いたのは同時だった。
が、リ・ガズィを直撃したビームは弾かれ、霧散した。
 「ビームコーティング?だが、そんなもので防げる威力ではないはず!・・・では何故?」
次の瞬間シェリル(♀シャア)は目を見開いた。
ジュディのリ・ガズィがオーラのようなものに包まれるのを見たからだ。
その迫力に動じたシェリルはナイチンゲールの胸元に
武器も構えず飛び込むリ・ガズィを止められなかった。
 「なっ!?バカな!倍以上の出力差があるのよ?」
だが、ナイチンゲールはアクシズの方向へと徐々に圧されていく。
アムロももはや見守ることしか出来なかった。
ジュディのオーラに触れながら、シェリルはジュディの意識を感じていた。
そしてジュディの『確信』を見たシェリルは驚愕した。
 「・・・何故そんな夢物語を信じられる・・・?人の革新・・・」
その時、アクシズに異変が起こった。
閃光と共に、アクシズは内側から爆ぜ、2つに分かれた。
内部に潜入したブリーチ(♀ブライト)の工作が成功したのだ。
336・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/27 23:50 ID:???
『彗星堕つ』69

分断されたアクシズは地球の引力から離れていくはずだった。
が、爆発が強すぎたため、アクシズ後部は地球へ、
そしてその上宙で戦うジュディたちの方へ降下を始めた。
 「あ・・・シェリルの手助けをしてしまったというの?」
ラー・カイラムのブリッジで、ブリーチ・ノアはがっくりと膝をついた。
 「アムロ、クェス、ジュディ・・・!」

 「くっ!地球に落ちるのか?ジュディ、クェス!離脱するぞ!」
アムロ達3機はギリギリのところで迫るアクシズの破片をかわした。
だが、ジュディの心に触れ我を失っていたシェリルは回避が遅れる。
ナイチンゲールはあえなくアクシズ表面の突起に貫かれた。
モノアイから光が消え、ナイチンゲールはピクリとも動かない。
 「あうっ!?フ、我ながら様はない・・・が、結果的に作戦通りか・・・フフフ・・・」
一度はアクシズを回避したアムロとジュディが再び落ちゆくアクシズに向かって
飛び立ったのは全く同時だった。
 「アムロ、ジュディ!?・・・無茶よ!」
2人の意図を察したクェスは叫んだが、ボロボロの期待ではもはや2人を追う事は叶わなかった。
2機はちょうどナイチンゲールが串刺しにされている辺りの外壁に取り付いた。
 「ジュディ!」
 「へへ、アムロさんも同じこと考えてたんだね・・・!」
ナイチンゲールに囚われたシェリルは2人の意図がわからず狼狽した。
 「な!?お前達・・・今更何をするつもりなの?」
 「知れたこと!たかが石ころ一つ、νガンダムで押し戻してやる!」
 「そうだよ・・・!これっくらい!」
 「バカな!出来るわけがないでしょう!あなた達が無駄死にして何になるの!」
337・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/27 23:51 ID:???
『彗星堕つ』70

ブリーチはクルーに押さえつけられていた。
 「・・・放しなさい!ラー・カイラムをアクシズにぶつけるのよ!あなた達は降りなさい!」
 「落ち着いてください!そんなことさせられませんよ!」
 「だってこのままじゃ地球が!・・・アムロ、ジュディ・・・!」
 「か、艦長!アクシズが光に包まれていきます!」
それはまるでCGの映像の様でもあった。
 「あれはサイコフレームの光?アムロ・・・」
チェーンはその光を見入るように呟いた。

 「これは・・・サイコフレームの共振なの?何故こんなにも温かい・・・?」
シェリルはアムロとジュディが発する光の安らぎに戸惑っていた
 「これが・・・人の心の光なんだよ!」
アムロが応える。
 「そうだよ。人は心次第でこんなことだってできる!
 シェリルさんは急ぎすぎたのよ!」
そしてジュディも応じる。
 「フ、フフ・・・急ぎすぎた・・・か」
シェリルが自嘲気味に呟く。
 「だが、私にはもう時間が残されていなかった。
 私はね、もう死んでいるも同然なのよ・・・」
 「どういうことだシェリル?」
 「フ、私の身体は数年も前から病に犯し尽くされていたのよ・・・
 もはや、肉体の強化無しには生きれないほどにね。
 でも、それも既に限界だった・・・
 私が死ねばネオ・ジオンは分裂を免れないでしょう・・・
 現に幹部連中は私の後釜探しに執着のようだったしね」
 「アムロやブリーチも腐った連邦の飯を食い続けている・・・
 だから、私の心は孤立感で満ちていた。
 生あるうちに、行動を起こすしかなかったのよ!」
338・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/27 23:51 ID:???
『彗星堕つ』71

 「シェリル・・・」
自分にかけられるアムロの声に、シェリルは
ダカールで2人酒を交わし語った在りし日を思い出した。
 「フ、あはははは!・・・・全部話して随分軽くなったわ。
 残された時間がないと知った時、ネオ・ジオンなんて
 面倒くさいものほっぽりだしてあなたやブリーチに会いに行っていれば・・・」
 「シェリルさん・・・」
ジュディはシェリルがずっと孤独の中で生きてきたことを感じ取り、自然涙していた。
 「フ、ジュディ・アーシタ・・・あなたに会ったことで、
 ハニエル(♂ハマーン)も救われたでしょうね・・・
 願わくば、その真っ直ぐな心を次の世代へ!」
それだけ言うと、シェリルは機体の最後の力を振り絞って
隠し腕の残りを射出し、アクシズに張り付くリ・ガズィを弾き飛ばした。
 「え・・・?シェリルさん!アムロさーん!」
アクシズから離れていくジュディの視点から残された2機がどんどん小さくなっていった。
 「シェリル、お前・・・」
 「フ、できることならば、あの子が創る『未来』をこの目で見てみたかった・・・
 どうやら、私の方はタイムリミットみたいね・・・
 フフフ、最期を看取られるのがあなただなんて、つくづく私は男運が悪い・・・」
 「シェリル!」
 「・・ミネバ、自由に、真っ直ぐに生きなさい・・・
 アルテイシア、あなたにとってはこれでよかったのね・・・・・・・」
 「シェリル!・・・シェリル!」
アムロの声はもはやシェリルには届かなかった。
気高き彗星は地球と宇宙の狭間で歴史の舞台から降りていった。
やがて地球から離れていくアクシズの光を見ながら涙を流すセイラの姿が地球にあった。
 「姉さん・・・・」
339・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/27 23:52 ID:???
というわけで、『彗星〜』うp〜

・・・後はエピローグと、没になったこれの続編の予告編うpで終了です。
長々と拙作にお付き合いいただき、もうしわけありませぬ
340通常の名無しさんの3倍:02/10/28 00:24 ID:???
ジェリド「(なんて綺麗な人なんだ・・・)お嬢さん、お食事でもどうですか?」
カミーユ♀「いえ、友人と待ち合わせをしてますので失礼します」
ジェリド「ティターンズの誘いを断るのか!(可愛さ余って憎さ百倍)」
    「妖しいな、ちょっと来い!」
カミーユ♀「ちょっ何するんですか、離して下さい!いやぁあああ」

・・・・・・・
尋問室につれていかれるカミーユ
あーんなことやこーんなことをされてる最中に
MSが突っ込んできて壁壊れる

クワトロ「もう大丈夫だ。安心していい。(ちっ大人の女かっ)」
341通常の名無しさんの3倍:02/10/28 02:39 ID:???
涙のあげ
342ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/28 12:12 ID:???
>>242
オスカ、マーカー・・・イイ(・∀・)カモ!
>>243
「私の花弁は凶暴です」とか。
>>・・・・氏
彗星、ついに完走ですな。
おめでとうございます。
私は以前少しだけラノベ板で活動していただけです。
コテハンはシャア板のみということで。
>>性転換氏
激励ありがとうございます。
続き、うpいたします。
>>プロト氏
おかえりなさい。
ウラガナは次で終わりの筈です。
もう少しだけお付き合いください。
>>305
男みたいな名前でないといけないでしょうかハァハァ
>>306
感謝!
343ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/28 12:14 ID:???

   ウラガナ、がんばる! その8「ウラガナ、決意する」



「‥‥‥ふぇ?」
 意識が戻ったウラガナ中尉に報じられたのは、まず自分の乗っていた
艦が撃沈されたという報告であった。だが、そんな事は判り切ったこと
だ。単なる形式上の確認に過ぎない。
 彼女に間抜けな呟きを漏らさせたのは、その後に続くあまりにあっさ
りとした一言であった。
 その意味する所を把握できない、というようにウラガナは二、三度そ
のまぶたを開閉させる。それからコツンと黒髪の頭を自分で叩き、愛想
笑いを浮かべた。
「す、すみませぇん。私、まだ頭がぼーっとしちゃってるみたいですぅ。
駄目ですねぇ私〜、ぇへへ。あのぉ、すみませんけどぉ、もう一度言っ
ていただけませんかぁ?」
「マ・クベ大佐は、コロニー・テキサス内部の戦闘によって戦死なされ
ました」
 聞き間違えた筈の言葉は、一字一句違える事無く反復された。
「‥‥‥はぁ?」
「残念です」
 直立した兵士がそう言うと、ウラガナの顔から笑みが失せる。
 いや、もとから彼女は笑ってなどいなかった。
 取り繕った表面上の『笑顔のふり』をやめたに過ぎない。
「そんな‥‥‥そんな‥‥‥!」
 月要塞グラナダ基地内の医務室のベッドの上で、そばかすの少女は前
髪を掻きあげ、額を押さえた。
「事実であります。記録にも、はっきりと‥‥‥」
344ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/28 12:14 ID:???
「で―――」
 彼女はシーツを千切らんばかりに握り締め、ふるふると肩を震わせる。
「‥‥‥大佐の乗ったMSの撃墜された映ぞ」
「―――でたらめ言わないでくださぁいぃぃ!!」
 ウラガナは兵士が言い終える前に、自分の叫びでその言をかき消した。
「マ・クベ様が死ぬはずがありませぇん!どうしてそんな嘘をつくので
すかぁ!撃墜記録なんて、そんなの、誤認に決まってますぅぅ!」
 だが兵士は表情を変えずに彼女の主張を否定した。
「―――事実です。確かにマ・クベ大佐専用に設計されたMS−15、
ギャンでした」
「‥‥‥!!」
 彼の、あまりに無感情なその口調に、ウラガナの両目が大きく見開か
れる。
 軍人と言えど戦友や上官、部下の死を認めたがらない者は多い。彼等
はみな一様に、嘘だと叫び報告した相手に怒りを向ける。
 ―――こういう奴を見るのは、もう慣れっこだよ―――。
 兵士の顔は、そういう顔であった。
 「これは貴方の物ですね?」と、兵士はベッドの側の棚に木箱を置く。
ウラガナは返事をしない。呆けたように棚の上の箱をじっと見つめた。
 己の義務を果たし終えると、兵士は慇懃に敬礼の姿勢を取り、部屋を後
にした。
 ドアの閉じる音が、医務室に鳴り響いた。


「マ・クベ様‥‥‥」
 しばらくたって、ウラガナの口から、その名前が紡がれた。
「からかってるんですよねぇ‥‥‥?わたしが、ドジで、おっちょこちょ
いで、マ・クベ様にご迷惑をかけてばっかりだから、意地悪なされている
んですよねぇ‥‥‥?」
 まるで、大根役者が台本のセリフをなぞるように。抑揚のない声でウラ
ガナは喋った。
345ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/28 12:15 ID:???
「そうですよぅ。マ・クベ様、酷いですぅ‥‥‥恥かしい格好だけじゃな
くってこんな手の込んだお芝居までなさるなんてぇ。さすがのわたしも、
ちょっとむくれちゃいますよぉ」
 棚にある木箱を、ウラガナは手に取った。
「でもでもぉ、ちょっとこれはバレバレですねぇ。マ・クベ様が大切な壺
を私に預けたままにするなんて、ありっこないですよぉ〜。ぇへへぇ、わ
たしが泣きべそかいて箱を空けたら、びょーんって中からびっくりお人形
さんが飛び出してくるんでしょお?もう、マ・クベ様も、意外と‥‥‥」
 と、箱の蓋をそっと開ける。
 中には、ひとつの壺が入っていた。
 ウラガナがチベをザクで出る際、入れた時のままであった。あんなに動
き回ったにも関わらず、奇跡のように傷ひとつついていない。
「‥‥‥なんでぇ‥‥‥?」
 不可解な物を見るように、ウラガナは呟いた。あってはならない物を見
たように。
 かぱり。ウラガナは木箱の蓋を閉じる。そして、また蓋を持ち上げた。
 やはり、同じ壺があるだけであった。どこぞの量子力学の法則よろしく、
中身が変わったりはしない。
 もう一度ウラガナは木箱の蓋を閉じ、再び開ける。
 もう一度。
 もう一度。
 ―――箱の中には、やはり、壺が、あるだけだった。
 壺は無垢の光沢を冷たく輝かせ、ウラガナの顔を映していた。
 ぽたっ
 その表面に、ひとつぶ。水滴がついた。
 ぽた ぽた
 二滴、三滴。
 次々に壺に水滴が落ち、流れていく。
「だって、だって‥‥‥マ・クベ様‥‥‥まだ、私のお茶を飲まれてませ
んですよぉ‥‥‥?」
346ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/28 12:17 ID:???
 じわっ、と、両目が熱くなり、目の前の光景が蜃気楼のように揺れ動く。
 そしてすぐに頬を伝って、顎先から水滴がしたたり始めた。
「‥‥‥マ・クベ様ぁ‥‥‥私のお茶が‥‥‥嫌いになってしまわれたん
ですかぁっ‥‥‥!飲みたいって、おっしゃって‥‥‥くれたじゃないで
すかぁ‥‥‥!」
 どっと、彼女は押さえていた感情を溢れさせる。誰もいない部屋で、彼
女は壺に向かって、叫び、喚き、ただ、泣き続けた。
「嘘つき‥‥‥!嘘つき、嘘つき、嘘つきぃっ!マ・クベ様は‥‥‥大嘘
つきですぅっ‥‥‥おお‥‥‥うそ‥‥‥つ‥‥‥」
 そして、彼女は、自分がこの世で最も愛した、今は亡き男の名を呼んだ。
「マ・クベ様、マ・クベ様ぁ‥‥‥マ・クベ様ぁ‥‥‥ぁ、ぁぁ‥‥‥」
 ウラガナが、それ以上もう何も言うことはなかった。


 どれだけ泣いただろうか。
 何度涙が枯れ果てたと思ったろう。
 泣いて、泣いて、泣き尽くした筈なのに、マ・クベの死をふと思い出し
ただけで、また新たな涙は涙腺から湧き出てきた。
 そんな事をどれだけ繰り返したのか―――ウラガナはふと、自分がかつ
てマ・クベがいた個室にいる事に気がついた。
 棚の中に並ぶ、数々の美術品。
『見るがいいウラガナ。美しいだろう?芸術というものは、例え人が死の
うが残り続けるものなのだよ。そう、人が為した物は、例えその者が消え
たとしても、生きた証しをはっきりととどめるものなのだ―――判るな?』
『はぁい!マ・クベ様ぁ〜!』
 マ・クベと交わした会話を、思い出す。
「でも、マ・クベ様ぁ‥‥‥見る人がいなくなったら、芸術なんてなんの
意味もありませんよぉ‥‥‥?」
 マ・クベの美術品を見ていると、ウラガナの心はそれだけで悲しみに満
たされていった。
347ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/28 12:18 ID:???
「わたしは、わたしは、こんな物なんて要りませぇん‥‥‥!マ・クベ様
が生きて下さっていれば、それだけで‥‥‥それだけで‥‥‥」
 また滲んできた涙を堪え、ウラガナは口元を押さえた。
 自分は、これからどうすれば良いのか。
 マ・クベがいない今、もう誰も自分を導いてはくれない。
 自分で何を為すべきなのかも判らない。希望などない。このような空
虚な生になんの意味があるだろうか。
 と。
 コン コン
 ドアが静かにノックされた。
 ウラガナは慌てて涙を拭い「は、はぁいぃ」と返事をした。
 だが一体誰が主無き部屋になど来ようというのか?
 いや、もしかしたら。
 ―――ひょっとしたら!?
 ウラガナはドアの取っ手にとびつくと、勢い良く開け放った。
(マ・クベ様!!)
 しかし、そこに立っていたのは、この部屋の主ではなく―――スーツ
を身に着けた中年の男であった。
「‥‥‥ぁ‥‥‥」
 一瞬だけ光の差した世界が、また暗黒に包まれていく感触を、ウラガ
ナはまざまざと覚えた。
 自分は何を期待していたのか。
 もう、マ・クベは死んだというのに。
 どこまで愚か者なのだろう。
 中年の男は、ウラガナの剣幕と急激な落胆ぶりに面食らっていたよう
であったが、すぐに彼女へ会釈してきた。
「失礼。マ・クベ司令の副官のウラガナ中尉殿ですね?私、こういう者
です」
 と名刺を渡してくる。見た目どおり、軍属ではないようだ。
348ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/28 12:20 ID:???
「はぁ‥‥‥。ツィマッド社の‥‥‥?」
 MS製造会社の大手、ツィマッド社。ジオニック社と双璧を為す、あ
のドムを開発したメーカーである。男は、その重役であると名乗った。
「マ・クベ司令には、随分と懇意にしていただきまして‥‥‥。特に、
ギャンのカスタマイズには私が直接立ち合わせていただきました」
「―――そう、ですかぁ」
 ウラガナはだいたい男の用件を悟る事ができた。
 マ・クベがギャンに乗って、連邦のあのガンダムと戦った戦闘データ
を貰いたいとでもいうのだろう。何せ、ギャンは、ジオニック社のゲル
ググと、新規量産MS機種の座を争ったツィマッドの誇る最新鋭MSだ。
「あのぉ、残念ですけど、戦闘データはありませんよぉ‥‥‥。MSは
跡形も無く爆破されたそうですからぁ‥‥‥」
 半開きにしたドアの影から恨めしそうに自分を睨む眼鏡の少女に、男
は「と、とんでもない!」と言った。
「その‥‥‥今回の件は、言わば、その、個人的な用事で」
「‥‥‥?」
 はにかんだ様にこちらを伺う中年に、ウラガナは怪訝そうな表情を作
った。


「すっ‥‥‥素晴らしい!これがマ・クベ殿のコレクションか!」
「見るだけですからねぇ〜!触ったらいけませんですよぉ?」
「判っていますとも!や、しかしこれはなんとも」
 男の用件は、以前マ・クベと取り交わしていた約束を果たすためであ
った。即ち、マ・クベのコレクションを拝見すること。どうやら、この
男も相当な東洋芸術マニアであるらしかった。
 男は、飾り立てられた作品群を見た途端、感動に打ち震え出した。
「ややっ、ホクサイだ!おお、こっちの仏像は唐代の物か!?あああっ、
オウギシの書じゃないか!初めて見たぞ!ひーっ、これは銅鏡か!」
349ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/28 12:23 ID:???
 他にもロサンジンだのケイトクチンだのと、作品を見るたびに男は感
涙に浸りながら叫ぶ。ウラガナにはなにがなんだかちっとも判らなかっ
たが。
(男の人って、こういうのが本当に好きなんですねぇ〜)
 やれやれと息をついて、ウラガナは子供のようにうきうきと動き回る
中年を眺めた。
 と。男がある物の前に来た時、とてつもない声を絞り出した。
 「うお」だか「ぎゃあ」だか「ぬあ」だか―――そんな悲鳴と驚愕と
感嘆が入り混じった、人間に発音できるのかどうかも怪しい声であった。
「な、なななな、なんですかぁ、いきなりぃ?」
 ウラガナは危うく止まりかけた心臓を押さえると、かくかくと立った
ままで器用に痙攣している男に歩み寄った。
「こっ‥‥‥これはぁっ!?こ、この壺はぁ〜!?!?!」
「?」
 男が凝視していたのは、ガラスケースの中に入った、丸型の壺であった。
「‥‥‥これがどうか?」
「る、る、るるるRURUるるルルる、るる、る!」
「『る』?」
「る、る‥‥‥『ルソンの壺』ッッ!!」
「はぁ、そういうらしいですねぇ〜」
 記憶をたぐり寄せて、首を傾けるウラガナ。と、いきなり中年はウラガ
ナの肩をがっきと掴んで、がくがくと揺らした。
「き、きみィ!ま、マ・クベ殿はいったい、これを、いつ、どこで、誰か
ら、どのように‥‥‥!?」
「きゃあぁ!?し、知りませぇぇん!?」
 『ルソンの壺』!!(ギャラリー・フェイク風に)
 中世の日本、いわゆる安土桃山時代、琉球から伝来したとされる茶器で
ある!中国南部、福建地方あたりの雑器窯で造られたものがルソンを経由
して輸入されたためにその名を得ており、時の太閤ヒデヨシ・トヨトミは
この壺を「人の命より重き器」と評したと言う!戦国大名達は、こぞって
この壺を奪い合ったというが―――宇宙世紀のこの時代、現存するだけで
も奇跡に近い逸品なのだ!!
350ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/28 12:24 ID:???
「ああ〜!ま、まさか、生きてこの目に拝めるなんて‥‥‥!!」
 男は、そわそわとケースの周りをうろつき、外聞も無く下から覗いて見
たり体を横倒しに傾けたりして覗き見る。今にも噛み付きかねない様子の
その男に、ウラガナはいかがわしい眼差しを投げかけていたが―――ふと、
ポケットの中の名刺を取り出し、男の背中とそれを見比べた。
「な、な、なあ、中尉!どうだろうか!私に、どうかこの壺を、その、な
んだ。アレだ‥‥‥ナニしてくれんかね!?か、金に糸目はつけない!」
 あまりの興奮で呂律が回らなくなっている男は、ウラガナへ泣きそうな
顔で何やら懇願してきた。つまりはこの壺を譲ってもらいたい、という事
であろう。
「見るだけといっておきながら、虫のいい話である事は重々承知の上だっ!
だが、だがしかし、ここでこの壺を逃したら、私は一生後悔しながら生き
る事になる!頼むっ!わ、私は、私は‥‥‥」
 とうとう、男はひざまずいてウラガナに頭を下げ出す始末。
 そして。
「―――構いませんですよぉ」
 にぱり、とウラガナは、男に向けて微笑んだ。
「ウソォ!マジィィィィッッ!?」
 これで本当に会社の重役が勤まるのだろうか。男は鼻水まで垂らして、
ウラガナにすがり付いた。まるで女神を讃える様な有様だ。
「ちゅ、中尉!ありがとう!ありがとうございますっ!」
「でもですねぇ、ひとつだけ条件があるですよぉ〜」
 指を立てるウラガナ。
 男はすっかり元の貫禄を取り戻し、背筋を伸ばしてネクタイを締め直
しながらうなずいた。
「ああ、勿論ですとも!どんな条件でも飲みましょう!妻と息子を質に
入れても構いませんよ!」
「‥‥‥そんなのしなくていいですぅ」
351ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/28 12:25 ID:???
 ウラガナは「では?」と聞いてくる男の耳に、そっと何事かを囁いた。
 それを耳にした中年紳士の顔は―――
 再び、この上なく情けないものに変貌を遂げた。


「そうか、マ・クベがな‥‥‥」
 ジオン公国軍突撃機動軍司令官、キシリア・ザビ少将は机に上に置かれ
た壺を見て、目を閉じた。
「マ・クベは生前私に良くつくしてくれた。その功績もジオンにとって多
大なる物であった―――惜しい男を無くしたものだ」
「はいぃ。けれど、マ・クベ様は、けして後悔なさっておられないと思っ
ておりますぅ」
 ウラガナ中尉は、キシリアへ壺を渡せという、マ・クベの最後の命令を
果たす事ができた事に、達成感と一縷の悲しみを感じながら司令部に立っ
ていた。
 司令部の机に腰掛けてウラガナの報告を聞いたキシリアは、言い放った。
「で、それだけか?」
(!)
 それだけなら、もうよい。下がれ。
 椅子に腰掛けるキシリアの眼は、暗にそう言っていた。
 それだけなのか。
 自分を思っていた、マ・クベに対し、それだけの言葉で終えられるとで
も言うのか?
 いや、これはごく当たり前の事だ。死んだ部下の副官に対する言葉であ
るなら。
 だが、ウラガナは知っていた。
 マ・クベが最後まで明かせずにいた、キシリアへの想いを。
352ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/28 12:26 ID:???
「キ、キシリア様ぁ」
「まだ何か?中尉」
 マ・クベ様は、マ・クベ様は‥‥‥。
 ずっと、あなたの事を!
「宇宙要塞ア・バオア・クーへの援軍―――自分も着任させていただけま
せんでしょうかぁ?」
 しかし、ウラガナの唇から出てきたセリフは、まるで異なるそれであった。
「‥‥‥よかろう。許可しよう」
「ありがとうございますぅ」
 キシリアに、ウラガナは敬礼すると、踵を返して司令部を後にした。
(申し訳ありませぇん、マ・クベ様ぁ‥‥‥。でも、ウラガナは、ウラガ
ナの口からは‥‥‥)
「‥‥‥言えま、せん‥‥‥ですよぅ」
 廊下を歩きながら、ウラガナは唇を噛んだ。
 これが最後の涙だ。
 そう誓うウラガナの頬に、一筋だけ涙がつたった。
353通常の名無しさんの3倍:02/10/28 12:43 ID:71WfmKN2
Z-E氏、
・・・・ ◆iFt60ZwDvE 氏、
ゾゴック ◆8y2tpoznGk 氏、

ここも最近感想レスが少ないな...
354通常の名無しさんの3倍:02/10/28 13:08 ID:???
・・・・さま、乙でした。
しかし、シェリルは、アムロだけは、連れて行ってしまうのね・・・・・
こうなると、アムロも返して欲しかった気がするのは、欲張りなのだろうか?

ジュディとクェスなら、閃光のハサウェイのような展開は、望めないな。
まあ、その辺は、エピローグに新しい展開の手がかりがあることを期待しておきます。
しばらく、平穏な日々が続くということでも良いけど、ナイルとミネヴァが絡んでくるんだろうな〜
ジュディ&クェスに・・・・

ゾゴックさま、
ウラガナもこれで、精神的には、成長するんですよね。
喋り方などは、これまでのままで・・・・・
でも、切ない気持ちがいっぱいです。

一度にたくさんのSS読むと頭がこんがらがってくるヨ〜〜〜ヽ(`Д´)ノワァァン
複数を書いていらっしゃるSS職人さまは、もっと大変なんだろうな〜〜
                                               (無休)
355通常の名無しさんの3倍:02/10/28 13:17 ID:???
Z−Eさま、
すみません。
私は、Wをほとんど知らないので、感情移入が出来なくてSSについていけませんでした。
ごめんなさい。
                                          (無休)
356通常の名無しさんの3倍:02/10/28 14:51 ID:???
>Z-E様
カトリ様・・・予想を遙かに超えて萌えますた。(;´Д`)ハァハァ
残るはヒロたんと未亡人・・・(;´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`*)ハフン・・・
楽しみにしてまつ。ってトラントが来たらどうしよう。(笑)
357ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/10/28 14:53 ID:???
>>353
あまりコテハン同士の馴れ合いが過ぎたからでしょうか?
それともただの自分の実力不足…
とりあえず、マイペースでやっていきますよ
>>354
まあ、気が向いたら読む、という形で結構ですので…
>>Z-E氏
共に精進しましょう。
358通常の名無しさんの3倍:02/10/28 16:04 ID:???
Vガンのウッソ以外の若い男登場人物を全員女にしてウッソに犯らせるってのはいかがか?
359通常の名無しさんの3倍:02/10/28 18:29 ID:???
ロメロとか?
360通常の名無しさんの3倍:02/10/28 19:21 ID:???
いやいや、感想は皆さんが代弁してくださっているかと。
Z-E様、折笠愛声が…(;´Д`)ハァハァ
彗星堕つ、大長編になりましたねー。お疲れさま。
ウラガナ、途中から脳内絵が細野不二彦になってしまいましたw
361・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/28 20:39 ID:???
>>340
や っ ぱ り ヤ ツ は 炉 な の か !
>>ゾゴック様
ウラガナ・・・ウワァァァンヽ(`д´)ノ
切ないなあ・・・
またMSに乗るのかな?
馴れ合い・・・そうなってたのかな?
少し胸に手を当てて考えてみます
自分もマイペースでガンガリます
>>353
・・・確かに、感想が来るまで中々次に手がつかない瞬間はあるかも
・・・・未熟
>>無休様
・・・そこらへんは今回のボツ続編でちょっと
・・いつかちゃんとした続編もやってみたひです
>>358
あ、メチャ見たいかも・・・(;´Д`)ハァハァ
>>359
Vガンキャラはよくわかりませぬ
>>360
予想以上に長くなりますた

では、『彗星〜』エピローグうpです〜これで正真正銘ラスト〜
362・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/28 20:42 ID:???
『彗星堕つ』エピローグ1

月のフォン・ブラウン市の宇宙港にジュディ(♀ジュドー)の姿があった。
傍らにはクェス、ブリーチ(♀ブライト)、チェーンの姿もある。
 「ブリーチさんもチェーンさんも、見送りに来てくれてありがとう!」
 「なに言ってるの!お礼を言わなきゃいけないのは私達のほうよ」
 「そうそう、ホントならあなたの見送りには連邦軍総出でこなきゃいけないくらいよ」
ブリーチもチェーンも、この戦いでそれぞれの大切な人を失ったというのに、
2人ともそんな様子は微塵も見せない。
強いな、とジュディは感じていた。
そんなジュディの様子に気付いたチェーンが声をかける。
 「・・・大丈夫よ。私はアムロが死んだなんて思ってないわ。
 連邦がアムロ捜索にロンドベルに与えた期間は半年だけだけど、
 その後は今の仕事辞めても自分でアムロを探し続ける。
 ・・・なんとなく、アムロは生きてるんじゃないかって思うのよ。
 大丈夫、私は頑張れるから・・・」
そう言って自分のお腹を愛しそうに撫でるチェーンに
ジュディとクェスは何事かと顔を見合わせた。
 「・・・それにしても、5年前もこうしてジュディを見送ったわね」
ブリーチが自分に腕を絡ませるクェスの頭を撫でながら懐かしそうに呟く。
 「ホントだね・・・」
ジュディは応えたが、5年前は・・・そう思った時彼方から呼び声が聞こえた。
 「ジュディ!」
振り返ったジュディは、声の主に思わず顔をほこらばせた。
 「ルイ(♂ルー)!」
手荷物を放り出し、駆け足でルイの胸に飛び込むジュディ。
 「ルイ!ホントにルイだ!会いたかったよ〜!」
感激のあまり、ルイの胸の中で涙目になるジュディの頭をルイは優しく撫でた。
 「ジュディ・・・よく頑張ったな!」
363・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/28 20:42 ID:???
『彗星堕つ』エピローグ2

 「ねえねえ、この人がジュディの彼氏なの?カッコいいなあ〜」
2人の間に嬉しそうにクェスが割って入る。
 「こ、こら!からかうんじゃないの!それに、ルイは私のルイなんだからね!」
 「へえ〜アンタも言うようになったのね!」
クェスにコブシを振り上げるポーズをしてみせるジュディの背後から聞き覚えのある声がかかる。
振り返ったジュディの目には懐かしい面々が映っていた。
 「あ・・・エル!イシス(♀イーノ)!モニカ(♀モンド)ミーシャ(♀ビーチャ)!も!」
 「なーんだ元気そうじゃん!よかった、よかった」
 「ジュディもなんだか大人っぽくなったね!」
 「そう?私に言わせればまだまだ子供よ!」
 「そりゃ、モニカは『お母さん』だからねえ」
4人の会話を聞きながら、ジュディはモニカの足にしがみつく5歳くらいの女の子を発見した。
 「あり?・・・この子は?」
ジュディの問いにエルとミーシャが顔を見合わせた。
 「あ、そっか!ジュディは木星に行ってたから知らないんだ!」
 「この子はモニカの子よ。・・・ラサラ(♂)さんとのね」
言われてみれば、あのそっくりな姉弟に面影がよく似ている。
 「・・・きっとラサラがね、私のために残していってくれたのよ」
優しく娘の頭を撫でるモニカにジュディは彼女の母親としての成長を見た。
少女達の再会を見守っていたチェーンが思い出したように声を上げる。
 「ん・・・?あ、あなた達は!」
その声にエルとミーシャが振り返る。
 「え?・・・げ!チェーンさんだ!」
 「ホ、ホントだ・・・って、エル!私の後ろに隠れるんじゃないわよ!」
364・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/28 20:42 ID:???
『彗星堕つ』エピローグ3

 「え・・・?チェーンさん、2人を知ってたんですか?」
 「知ってたもなにも、この2人は私がアナハイムの研修生の指導に派遣された時の問題児よ!」
 「も、問題児なんかじゃないよね、ミーシャ?」
 「私は少なくとも、誰かさんみたいに居眠りなんてしてねいけどね」
 「2人とも!ちょうどいい機会だから、後で指導してあげるわ!」
 「そんなあ〜」
3人のやり取りを他所に、ジュディはイシス達の方を向き返っていた。
 「2人は今、何をやってるの?」
 「あ、私は地球を綺麗な環境にする民間組織のメンバーをやってるわ。モニカは・・・」
 「私らもこの後サラサ達と一緒に木星に向うわ。
 こっちは鈍足だから、向こうに着くまで5年くらいかかるけどね」
そう言いながら、再びモニカは娘の頭を撫でる。
 「あ、そうそう!」
ようやくチェーンから逃れてきたエルが割って入る。
 「そろそろ、いいわよね?」
ミーシャも続く。それに笑顔で頷くモニカとイシスにジュディは首をかしげる。
 「いらっしゃい!」
ミーシャが声をかけたほうを振り返ったジュディの顔に、
驚きとも喜びともつかない表情が浮かぶ。
365・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/28 20:43 ID:???
『彗星堕つ』エピローグ4

 「リィン(♂リィナ)!プルツー!」
 「お姉ちゃん!」
広げたジュディの腕の中に最愛の弟が飛び込む。
 「・・・アンタはいかないの?」
少し離れた位置で気恥ずかしそうにしているプルツーにミーシャが声をかける。
 「プルツーも・・・いらっしゃい!」
優しいジュディの声と、広げられた腕にプルツーもジュディに抱きつく。
 「ジュディ!夢みたいだ!」
 「アンタ達、大きくなったわね・・・」
ジュディが2人を優しく抱きしめる。
 「・・・私達、今同じハイスクールに通ってるんだよ」
少し落ち着いた後、プルツーがジュディに今の生活を話す。
 「ブリーチさんがボク達のために色々力を尽くしてくれてるんだよ」
 「そう・・・2人が元気そうで嬉しいわ」
ふとジュディは、リィンの服の袖を控えめに掴み続けている
プルツーの手に気付き、思わず笑みが漏れた。
 「さて、そろそろ出港よ」
ブリーチが出発を告げる。
 「あなたらしく、のびのびやってきなさい!」
チェーンと握手を交わす。
 「・・・向こうでまた会いましょうね!」
娘を抱いたモニカが微笑む。
 「アンタが帰ってくるまでに、アタシの手ですっごいMS造ってやるんだから!」
 「ちょっと!最強MS造るのは私よ!ミーシャはボールでも造ってなさいよ!」
ミーシャとエルが、昔通りのやりとりをする。
 「ジュディ・・・元気でね」
イシスが少し涙ぐんでいる。
366・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/28 20:43 ID:???
『彗星堕つ』エピローグ5

 「ジュディ、きっとまた会えるよね?」
すっかりリィン、プルツーと打ち解けたクェスが手を握る。
 「ジュディ、リィンは私が守るから!」
 「お姉ちゃん、・・・がんばってね!」
リィンとプルツーが再び胸元にしがみつく。
 「ルイ君を逃がすんじゃないわよ!」
ブリーチがジュディの頭をポンポンと叩く。
 「みんな、ありがとう!もし、もし実現できたらだけど、
 10年後の今日、またここでこうして会えたらいいね!
 あたし、みんなに負けないように頑張るから!」
仲間達に最後の笑顔を向けるジュディは少し涙ぐんでいた。
そして、ジュディ・アーシタはルイ・ルカと共に再び木星へと旅立っていった。
367・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/28 20:44 ID:???
『彗星堕つ』エピローグ6

 「ねえ、ルイ?」
静かな船室のベッドの中、ジュディはルイの胸の上から、
嬉しそうにルイの顔を覗いていた。
 「・・・どうした、ジュディ?」
ジュディの髪を優しく撫でながらルイが微笑む。
 「さっきのさあ・・・もう一回言ってみてよ!」
 「お前なあ・・・そんなの何回も言えるわけないだろ!」
照れくさそうに顔を背けるルイにジュディは頬を膨らます。
 「むぅー!言ってくれなきゃ、くすぐり地獄だあ!」
 「わあっ!馬鹿!やめろ!・・・わかった!わかった、言うよ!」
 「ホント?早く!早く!」
嬉しそうに、少し恥ずかしそうにジュディはルイの目を真っ直ぐ見つめる。
 「・・・愛してるぜ、ジュディ・・・!」
 「うん!・・・私も、愛してるよ、ルイ・・・」
そしてジュディは小鳥がそうするような軽いキスをルイと交わす。
窓の外の星々は、二人を見守るように優しい光を湛えていた・・・
368・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/28 20:44 ID:???
・・・長い間ご声援ありがとうございました〜
ついでに、ボツった続編の予告編ぽいものをうpしておきます
真の続編は、機会があればいつかやってみたいです
369・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/28 20:45 ID:???
『火刑台上のジャンヌダルク(ボツ閃光のチェーミン)』予告編

アデレートの議会場を目前に、2機のMSがさきほどから均衡状態を保っていた。
周囲はマフティー、キルケー部隊、それぞれのMSの残骸だけが散らばっていた。
守備隊最後のパイロット、クェス・ノアは先程から
通信に入ってくる上官の声に苛立っていた。
 「クェス!ヤツを・・・マフティーをビームバリアまでおびき寄せるんだ!お前なら簡単なはずだ!」
 「・・・・ケネス大佐、音声が乱れ、通信聞こえません!戦闘終了まで通信切ります!」
 「おい!クェ・・・・」
クェスは目の前のΞガンダムを睨みつけた。
 「さあ!Ξガンダム・・・マフティー・ナビーユ・エリン!もう邪魔は入らないよ・・・勝負!」
一方、Ξガンダムの中、マフティー・ナビーユ・エリン、チェーミン・ノアも
鬼気迫る表情で眼前のMSを見ていた。
 「あと一歩・・あと一歩なのよ!連邦のMS・・・邪魔をするなら!」
そして、2機のMSは交錯した。

地球に向う艦上で、ブリーチ・ノアはいいようのない不安感を感じていた。
 「大丈夫・・・地球に着けば、クェスに、チェーミンに会える・・・」
不安を噛み殺すようにそう呟くと、静かに胸を押さえた。
ブリッジから映る宇宙は、彼女がよく知る昔のままの宇宙だった。
370・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/28 20:46 ID:???
・・・ちょっとアレなので、ボツになりますた。
少しの間、充電しようかと思います。
『シャングリラ・ガールズ』はご要望があればその後にでも
始めさせていただこうかなと思っとります
・・・では
371やすみなし:02/10/28 21:44 ID:???
・・・・さま、
「彗星〜」よかった。
ちゃんとシャングリラチルドレンが、絡んでくるあたりは、さすがでした。

しかし、
また、木星に行くんだね。よっぽど木星がすきなんだな〜〜
で、木星で、アクシズの片割れで、生き残っているアムロにあうのか・・・(スレ違った)

没原稿、確かに面白そうな話ですが、クェスの精神崩壊が起こりそうな話だ・・・・
クェスファンの・・・・さまには、辛すぎる結末になりますね。
しばらくお蔵入りも仕方ないでしょう。

充電後、またお会いできることを願って・・・・久々にコテハン入れました。
372プロト ◆xjbrDCzRNw :02/10/28 22:05 ID:vzDDiuE5
Z-Eさん
漢字一文字連続濡場に、思わず笑ってしまいました。

ゾゴックさん
ウラガナ、ホントに面白いです。壺上司の死を受けとめる過程が、いいです。

・・・・さん。
長い間、おつかれさまでした。
パラレルワールド、もう一つの逆シャアを堪能させてもらいました。
373通常の名無しさんの3倍:02/10/28 22:27 ID:???
おぱっか
374・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/28 23:08 ID:i2xHY7TA
>>やすみなし様
・・・木星行きは後の歴史的に話を作りやすいかなと
モニカと娘の木星行きもそこらへんで・・・
あのスレは自分も好きです(w
ところで、自分はクリスファンですが、クェスファンではありませぬ
むしろクェスは(以下検閲済み)です!
>>プロト様
お久しゅうございます。お楽しみいただけたとあれば、至福の極みでございます
>>373
Σ(゚д゚;おぱっか!?

充電はそんなに長くはないと思います〜
ご要望さえあれば、案外早くに
次作にかかれるやもしれませぬ
今のところ、『シャングリラ・ガールズ(仮)』が
有力ですが、リィン・プルツーのカップリングものなども
妄想している今日この頃・・・
『シャングリラ〜』はおそらく、エピソードごとの
ショートショート形式になると思われます
375プロト ◆xjbrDCzRNw :02/10/28 23:12 ID:vzDDiuE5
サイド6ラブストーリー(もしくは、もしもカムラン・ブルームが女性だったら)

 作業用ノーマルスーツの群れが、ホワイトベースの砲身その他種々の重要箇所に封印を施していくのを、ブライトは、ブリッジから忌々しげに見つめていた。今、ジオンに強襲されたら傷だらけのWBはひとたまりもない。
 しかし、兵器類の封印は中立サイドであるサイド6領域内に入るには必要な手続きなのだ。
「MS射出口まで封印するなんて、マメだねえ。そのうち、俺の口もテープでとめられちまうかな」
 軽口を叩きながら、さりげなく操舵手・・・つまりミライの隣りに立つスレッガーの存在も、ブライトの神経を逆なでる。
「ブライトさん、サイド6の監察官を案内してきました」
 ハヤトの後についてブリッジに入ってきた役人達の先頭にいた検察官は、女だった。カイがヒュウッと口笛を鳴らす。ブリッジの皆がその美しい女に注目する中、ミライだけが、操舵に集中するために、前方を見つめていた。
「へえ、コロニー公社の役人さんにも、こんなベッピンさんがいるとは、驚きだ」
 スレッガーの陽気なセリフを、長い髪を一つに束ねた女検察官は、眼鏡の奥に隠れる鋭利な瞳を動かさずに、受け流した。
「この艦の責任者は、あなたですね。ブライト・ノア中尉」
 その冷たい目線に、ブライトは、少し身を引いた。
「なぜ、私の名前を知っているのですか?」
 だが、女はブライトの質問を無視して話を続けた。
「ホワイトベースのあらゆる砲身を封印させていただきました。これを一枚でも破ると」
「わかっています。大変な罰金を支払わなくてはいけない」
 自分の質問をかわされたことに少々ムッとしながら、ブライトは言った。
「それよりも、艦の修理を・・・」
「それもできません。戦争協力になりますので」
 冷たい断言は、ブライトのみならず、ブリッジにいたアムロ達の表情を硬くさせた。しかし、次に女が発した言葉に、ブリッジにいた全てのクルーたちが驚いた。
「ひさしぶり、ブライト。変わっていないわね」
376プロト ◆xjbrDCzRNw :02/10/28 23:13 ID:vzDDiuE5
女の言葉に最も驚いたのは、他の誰でもないブライトだった。
「私が分からない?無理もないわね。あなたと別れてから、私は少し変わってしまったかもしれない」
 女はそう言って、眼鏡を取り、束ねた髪をほどき、そして微笑んだ。それまで冷たかった氷を穏やかに溶かす、日だまりのような微笑みだった。ブライトは、細い目を大きく見開いた。
「き・・・君は、カオリ!あの、カオリなのか!?君が、なぜ宇宙に?」
 動揺したブライトの声に、ミライが思わずふりむく。その耳元でスレッガーがささやいた。
「少尉、入港準備中だぜ。操舵手がよそ見しちゃいけないな」
「わ、わかっています、スレッガー中尉」
 慌てて前を向き直るミライの姿が視界に入っているのかいないのか、女監察官は、再び冷静な声に戻った。
「皆さん、申し遅れました。私、サイド6監察官のカオリ・ブルームと申します」

(BGM「ラブストーリーは突然に」カットイン)

続く・・・のか?
377プロト ◆xjbrDCzRNw :02/10/28 23:17 ID:vzDDiuE5
また後先考えず始めてしまったが・・・楽しんでもらえるだろうか。
そして、ちゃっと終わるのだろうか。
いや、そもそも、きちんと続くのだろうか。

不安です。
378やすみなし:02/10/28 23:27 ID:???
プロトさま

立場逆転、(・∀・)イイ!
がんばって続けてください。
今後は、また、名無しに戻って堪能させていただきます。
379・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/29 00:13 ID:???
>>プロト様
・・・な、なんて俺好みの展開なんだ!
激しく続きキボンヌですよ!
「カオリ」という名前に激しく(;´Д`)ハァハァ
いっそ、カヲ(以下略)
380・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/10/29 00:22 ID:OlXn9r+i
・・あ、そうだ!
SS保管庫にうぷろだが設置されてますた
前スレ958様、ありがとうございます!
381通常の名無しさんの3倍:02/10/29 08:42 ID:???
あげ
382ppp ◆uvShqjyz7. :02/10/29 08:51 ID:JPUX5orI
カミーユたん
383通常の名無しさんの3倍:02/10/29 10:15 ID:???
彗星長かったなー
384通常の名無しさんの3倍:02/10/29 10:43 ID:???
でも、内容はよっかった。
ハサが、ものすごくかわいそうだけど・・・・・
385通常の名無しさんの3倍:02/10/29 10:45 ID:???
よっかった。
ってなんだよ〜〜〜おれ
よかった。の間違いね。

回線切って、逝って来る。


ガンプラ買いに・・・・
386通常の名無しさんの3倍:02/10/29 16:40 ID:???
よかったのは禿堂。
思ったほど死ななかったね。
漏れもガンプラ買ってくる。
387通常の名無しさんの3倍:02/10/29 20:03 ID:???
はー、『彗星堕つ』シェリルさんにメロメロです。カコ良すぎです。
・・・・さん、お疲れ様でした。
388通常の名無しさんの3倍:02/10/29 20:29 ID:???
職人諸氏は性転換したキャラの性格とかどうやって決めてますか?
389通常の名無しさんの3倍:02/10/29 21:24 ID:mU6iaBdI
age
390通常の名無しさんの3倍:02/10/30 00:38 ID:eT8qIurH
ここ出身の南極作品、
『姉弟』と『GOGO!まっくすうぇる』にも
挿絵がほすぃ!
誰か絵師様に依頼できる男前はいらっしゃいませんか?
当方依頼の仕方も絵師様の名前も分からんので
391通常の名無しさんの3倍:02/10/30 00:40 ID:???
鬼畜デュオシリーズ残りはヒロちゃんと五飛(♀)のみか
しかし女ウーフェイって妹蘭そのものでは(W
392通常の名無しさんの3倍:02/10/30 00:48 ID:???
緊急企画!
400を取った椰子のリクエストに職人さんが応えてくれる!
さあ!見てみたい性転換ネタを陸汁!


ごめん、言ってみただけ。気付くと新作に渇望している漏れがいる
>390同意だけど漏れも以来の仕方わかんないや
393通常の名無しさんの3倍:02/10/30 01:19 ID:???
ついに前スレからの>>1の望みが果たされたか
394通常の名無しさんの3倍:02/10/30 01:27 ID:???
今日はよく上がってくるな...
結局ホルストの密約がわからなかったの俺だけ?
395Z-E:02/10/30 12:49 ID:???
デュオ君の声は関ボイスでお楽しみください。
Wを知らない人には楽しめなかったしれませんがそこはお詫びしておきます。
でもあんまりWキャラに感情移入していると憤りを覚えられるかもしれませんネ。
続きは近日中に…
396通常の名無しさんの3倍:02/10/30 17:14 ID:???
今更ながらこのスレは恵まれた良スレであると再認識
・・・・氏の次回作はZZをおながいします
397通常の名無しさんの3倍:02/10/30 21:44 ID:7GfiNzRj
奇態安芸!!!!!!
398通常の名無しさんの3倍:02/10/30 22:01 ID:???
>デュオ君の声は関ボイスでお楽しみください。

そう言われると女性バージョンの声が気になる罠。
トロンは落ち着いたお姉さま系?カトリはそのままキボンヌ。
ヒロたんは思いつかねー。未登場だからかな…
でも女五飛なんかもっと思いつかねー!

続き楽しみにしてますです。(;´Д`)〜♥
399性転換:02/10/30 22:44 ID:???
まず、国体(安芸)でボランテイアをしていたため、
ここへ来ることが出来なかったことを皆様にお詫びします。(。_。;)

プロト様、やすみなし様、復活おめでとうございます。
前スレから、活躍されてきたお二方が復活されて本当に嬉しいです。
プロト様、新作とても面白いです。
脇役好きの私としてはカオリがとても壺にハマリましたw
是非、続編が見たいです。

Z−E様、W系SSをお書きくださりありがとうございます。
両方ともバッチグゥでした。
特にカトリは、僕はもとより、前スレ1のスレ立て理由でしたので、喜んでおられるかとw
またよければ、残り二人をおながいします。

ゾゴック様
ウラガナも遂に正念場ですね。
愛する人が死に、キシリアとも出会い、ここからどうなっていくのか・・・
とても楽しみです。

・・・様
彗星、本当にお疲れ様でした。
とても楽しく読ませていただきました。
やはり、遠隔操作はキュベレイMk−Uからでしたか(しかも、赤つながりですねw)、
また、充電されてからぜひ、新作をおながいします。
(僕としてはZZ、リィン×プルツー、閃光、三つとも見てみたいですが、
書きたいものから書いていただければ嬉しいです。)
400通常の名無しさんの3倍:02/10/31 01:15 ID:???
激えろきぼんぬ
401通常の名無しさんの3倍:02/10/31 02:28 ID:???
400取れんかった…鬱出汁脳
リクしたいよーーーー!女ロランがソシエを犯すのーー!
百合だ、百合ーーーー!!




                 職人さま…、だめぽ?
402通常の名無しさんの3倍:02/10/31 11:21 ID:???
激えろ!
403(■ー■)クワチョロ :02/10/31 11:23 ID:???
ア、アムロかな・・・。
404通常の名無しさんの3倍:02/10/31 11:58 ID:???
点呼を見るに人は少ないんだな
405通常の名無しさんの3倍:02/10/31 20:54 ID:???
あげときます
406通常の名無しさんの3倍:02/10/31 21:04 ID:???
>>390
Wものならジオング娘さんなら描けると思う。
依頼の仕方は以下のレスを真似ればよし。
ttp://www2.realint.com/cgi-bin/tarticles.cgi?kinkedo+674
GO!
407プロト ◆xjbrDCzRNw :02/10/31 22:21 ID:a9Hp9Rwj
「では、修理のみならず、補給も出来ないというわけですか」
「ええ、それも戦争協力になりますから」
 カオリ・ブルームはブライトの問いに冷たく応えてから、表情を和らげた。
「会えて嬉しいわ、ブライト」
「ブリッジで私的な会話はやめていただきたい、カオリ検察官」
 しかしWBの広いブリッジには、二人の他に誰もいなかった。皆、僅かな休息を利用して中立コロニーの戦時中とは思えない豊かな街に出ていた。戦争を忘れたいクルーの中にあって、艦長であるブライトは、唯一、戦争を忘れられない立場にあるのだ。
「あなたと別れて、どのくらいたつかしら?」
 カオリが言う。忘れられない、年上の女性。初めての女性。ブライトは息苦しさをおぼえて、軍服のカラーと第一ボタンを外した。
「あなたは、士官学校にいたころと、ちっとも変わっていないのね・・・」
 カオリが眼鏡をはずして、ブライトの首に手を回す。その腕をはらい、背中を向けるブライトの心中は、無表情とは裏腹に、激しく揺れ動いていた。
 なぜ?なぜ、忘れられない、あの女性が、こんなところにいるのだ・・・俺を捨てた、大人の女・・・
 だが俺は、WBの艦長だ。幾多もの命を失い、幾多もの命を守ってきた俺が、戦争を人ごとと思っているような女に心を動かされるなど、あってはならない。
 昔の間柄につけこめば、補給を受けることも可能かもしれない。しかしブライトは男の甘えより、男のプライドを選ぶ人間だ。
「いつまでも、俺を少年扱いできるとは思わないで欲しい」
「俺なんて言葉、あなたには似合わないわ・・」
 カオリが腕を伸ばし、その細い指でブライトの髪を後ろから撫でようとした時、その彼女の腕をさえぎるように、二人の間に一人の女性が割り込む。ミライ・ヤシマ、その人だった。
408プロト ◆xjbrDCzRNw :02/10/31 22:23 ID:a9Hp9Rwj
「ここは戦艦のブリッジです。検察官とはいえ、民間人が気安く入り込めば、スパイだと思われても仕方のないところなのですよ」
 毅然とした態度で言う。しかし、そのミライの瞳にかげる小さな嫉妬の炎を、大人の女は見逃さない。
「恋に理屈を言う女を、男は可愛く思うかしら?」
 ミライの表情が、冷静な副官から、一人の女に変わる。しかし・・・
 ミライが操舵手としてブライトと共に戦場を駆け抜けた濃密な時間は、カオリとブライトの過去に勝る。
 しかし「今、目の前のいる女性二人の勝負」という意味では、ミライが大人の女であるカオリに勝てる術はない。
 自他ともに認めるWBの母代わりであるミライだが、実のところ、カオリの前では、まだティーンエイジの小娘なのだ。男を縛りつけるほどの魅力にあふれているわけでもないし、その技を身につけているわけでもない。
 ブライトは、ただ黙るしかなかった。二人の女の間で揺れるブライトを救ったのは、皮肉にもスレッガーだった。
「困るねぇ、検察官。そういうことは、戦艦の外でやってくれ」
 今から街にでもいこうとしていたのか、秋物の私服に着替えたスレッガーがブリッジの入り口から、唇の端をあげ、班笑いの表情で言う。
「あんたみたいな大人の女からみたら、ママゴトみたいな関係かもしれないが、二人はWBのオヤジとオフクロなんだ。二人が揺れたら、俺達クルーが死ぬことになる。そういうこと、あんた、わかってるかい?」
 カオリの顔から、一瞬、笑みが消える。しかし、そのプライドが、もう一度、微笑を浮かさせた。次の瞬間、床を蹴ると、無重力のブリッジ内で体を流し、スレッガーの腕を掴んだ。
「あなたの代わりに、このセクシーな中尉さんをつれていくわ」
 カオリが言う。しかしブライトは振り返らない。カオリは唇を噛む。そしてブライトとミライには聞こえないように、スレッガーの耳元でつぶやく。
「ねえ・・・セックスしようか?」
409プロト ◆xjbrDCzRNw :02/10/31 22:25 ID:a9Hp9Rwj
(BGM「ラブストーリは突然に」カットイン)

 一瞬あっけにとられたスレッガーが、しかし、そこは大人の男らしい余裕を見せる。
「いいのかい?あんたと艦長にどんな事情があるのかは知らないが、俺は、据え膳は食う男だぜ?」
 その唇の端をゆがめたアウトローを彷彿とさせる微笑に、カオリは、この男も悪くないと思った。未練などという古くさい言葉を認めるよりは、いい女を気取っていい男に抱かれる方が、自分のプライドが保たれる。そういうことを、無意識のうちに考えたのかも知れない。
 若い男・・・ブライトの気を引くためとはいえ、バカなことをしたと悔やむのは、まだ、もう少し後のことになる。




女性の皆様は、スレッガーの私服オータムコレクションを夢想してください。
男性の皆様は・・・んー、濡場描写はないかもしれない。すまねえっす。
410(^^)エヘヘ:02/11/01 02:40 ID:???
前田吟     
411通常の名無しさんの3倍:02/11/01 08:38 ID:???
ゴップ提督
 さぞ近所のおばさん達と井戸端会議のPTAと、壮絶な近所付き合いを繰り広げる事だろう
412通常の名無しさんの3倍:02/11/01 20:03 ID:???
続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
413通常の名無しさんの3倍:02/11/02 02:05 ID:???
勢いが止まってきたので上げ
414通常の名無しさんの3倍:02/11/02 18:29 ID:???
保全
415通常の名無しさんの3倍:02/11/03 10:07 ID:???
御大将のTSキボンage
416通常の名無しさんの3倍:02/11/03 22:30 ID:N2iRRub6
マジで500以上に落ち込んでいたので
マジあげ
417萌絵(萌え力):02/11/04 17:58 ID:???
…遅くなりましたが、描いてみました
久しぶりに絵を描いたので感が戻っておりませんが…

http://219.99.239.106/cgi-bin/pic/1.jpeg
アクアマリン・イズルハ(0080ポシェットの中の戦争・プロト様作)

エロじゃなくてスマソw
カトリたん(;´Д`)ハァハァは描いてみたい気分ですが…

SS保管所管理人さん、うpろだ本当にありがとうございます
418ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/04 17:59 ID:???
キタ━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━!!!!
419萌絵(萌え力):02/11/04 18:02 ID:???
>ゾゴックさん
早い、早いよ!w
ウラガナ今まさに描いてるのでもうちょっとお待ちください…

直リンしてしまいますた…
アドレスコピ&ぺで出来ればよろしくです
420通常の名無しさんの3倍:02/11/04 18:44 ID:???
イズルハキタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!

ゾゴックさんに遅れをとってしまった・・・・・・
                          (無休)
421プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/04 22:05 ID:mwCGczaO
 軽い頭痛とともに目が覚めると、隣りにいるはずの温もりが、消えていた。
「そんなに飲んだつもりは、なかったんだがな」
 スレッガーはゆっくりと上半身を起こした。
 軽く目頭を押さえながらキッチンを見ると、ワイシャツ1枚しか身につけていないカオリがコーヒーとクロワッサンを持ってくるところだった。 
「うまいね。君が煎れたのかい?」
 一口飲んで、ニヤッと笑う。
「インスタントよ。軍の支給食に比べたら、大抵のものは、おいしく感じるでしょうね」
 微笑みもせずに、カオリが言う。素性も知れぬ男を誘い入れた後悔をチリチリと匂わせていることに、カオリは、自分で気がついていない。
 昨日は酒を飲みながら、まだ戦争が始まる前に見た映画など、他愛の無い話に終わった。
 そして、互いの胸の内を探るような男女の会話をする前に、カオリはあせるようにスレッガーを誘い、そして二人はカオリの部屋で体を重ね合わせた。
『どうして、俺を誘ったんだい?』
 クロワッサンを食べながら、スレッガーはそう訊きたい衝動にかられた。できることならば、ブライトとの関係も聞いてみたいものだ。
しかし、実際にそれを口にするほど、スレッガーは野暮な男ではなかった。
 口にしたくない想いが一つや二つあるほうが、女も男も、魅力が増すというものだ。
「シャワー、借りるぜ」
「どうぞ」
 二人の間に、愛はない。ただ、二つの孤独が宙に浮いているだけだ。
422プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/04 22:06 ID:mwCGczaO
ブリッジに戻ったブライトに、ミライは、ぎこちない笑顔で微笑みかけた。
「お帰りなさい。どうだった?」
「滞在期限がどうのこうのと、なにかと理由をつけて、我々を追い出したがっている。サイド6のランク政権がザビ家の息がかかっているからな」
 ブライトはいらつきを隠さなかった。カオリと再会してからというもの、不安定になっている自分の精神状態に気がついていない。
「そう・・・ねえ、ブライト」
「なんだ、ミライ」
「カオリ検察官に、頼めないかしら?もう少しWBの滞在期間を伸ばせないかって・・・」
「カオリは関係ない」
 平然と言ってのけたつもりになっているのは、ブライトだけだ。
「でも、人の縁は大切にした方がいいわ」
「本気で言っているのか、ミライ」
 二人の間に、一瞬の沈黙が流れる。そしてミライが、ゆっくりと口を開く。
「本気よ」

(BGM「ラブストーリーは突然に」カットイン)

 唇を硬く結び、険しい表情でミライを睨むブライトと、頬紅く瞳に薄く涙を浮かべながらもブライトを見つけ返すミライ。
 二人の間に、重い刻が止まる。
 私だって・・・カオリさんほどとは言わなくても、もう少し女として自信が持てれば、もう少し器用に生きてみたいって・・そう思うのよ。でも、私には、こんな言い方しかできない」
 ミライが、その想いを口にすることはない。 
423通常の名無しさんの3倍:02/11/04 22:10 ID:AQVokA0i
アスランは男のままでも可愛いから、無理に女にならなくてもOK
424プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/04 22:11 ID:mwCGczaO
あ、しまった!
女性化スレだというのに、422にはブライトとミライしか登場していない!

萌絵さん、アクアの絵、ありがとうございます。
書いた私自身、愛着のあるキャラだったので
ほんっっっっとうに嬉しいです。
425通常の名無しさんの3倍:02/11/04 23:36 ID:???
エルラン〜。
426通常の名無しさんの3倍:02/11/05 00:43 ID:+Z8RMrmQ
アポリーが女だったら、マンコに俺の太いチンポをぶち込んでやるんだけど
427通常の名無しさんの3倍:02/11/05 01:35 ID:???
ブレンパワードのカント・ケストナー?だっけ?
428通常の名無しさんの3倍:02/11/05 18:53 ID:???
>425
美的妖艶熟女なエルランを想像してしまったです(W
429通常の名無しさんの3倍:02/11/06 02:24 ID:???
430ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 06:10 ID:???
大分遅れました。ウラガナ最終章です。
431ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 06:11 ID:???

   ウラガナ、がんばる! その9「ウラガナ、がんばった!」



「お嬢さん」
 ジオン公国軍宇宙要塞、ア・バオア・クー―――その基地内を歩く、ノー
マルスーツの少女の足を止めたのは、そんな一言だった。
「手帳が落ちましたよ」
「ふぇ?」
 ヘルメットを両手に抱え持っていた少女が振り返ると、そこに笑みを浮か
べて、一人のパイロット・スーツを着た男が立っていた。赤一色に塗られた
スーツは、彼の鍛え抜かれた無駄のない肉体の線をくっきりと浮かばせてい
る。片方の手には自分のヘルメットを、もう一方の手には少女―――ウラガ
ナ中尉の私物である手帳が携えられている。
「いやぁ、これがハンカチでなかったのは幸いだったね。もしもハンカチだ
ったら、なんてクラシックなガールハント法だろうと笑われる所だったよ」
 独自の色のスーツはエース・パイロットの証しであるはずだが、鍛え抜か
れた外見とは裏腹に、男の物腰は軽薄そのものである。
「どうもありがとうございますですぅ」
 パイロットの男から手帳を受け取るとウラガナは、ぺこりと頭を下げた。
と、警戒心の欠片もないその態度に、パイロットは調子が狂ったように片眉
を上げた。
「まぁ、いいってことさ。
ところでこの手帳、随分面白い内容じゃないか。―――ああ、失礼。拾った
拍子に中を覗いてしまってね」
 だがパイロットは、気を取り直したようにニッと白い歯を見せ、謝罪の代
わりに両手を上げる。それから、手帳を指差して韻を踏むようにテンポよく
口を動かした。
432ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 06:12 ID:???
「《青い巨星》ランバ・ラル、《黒い三連星》のガイア、ノリス・パッカー
ド、《白狼》シン・マツナガ‥‥‥サイド3の子供が見たら泣いて喜ぶぜぇ、
我が軍のエース達のサインが揃い踏みだってな」
「えへへ。色んな人達にお願いして、貰ったんですよぉ」
 にぱにぱと自慢するウラガナ。と、パイロットは自らを指してこう言った。
「どうだい?俺もひとつ、そこに並べさせてくれないかな?」
「‥‥‥ふぇえ?」
 自分に親指を向けるパイロットを、ウラガナはじっと見ていたが「あ、あ
ぁーっ!貴方、もしかしてぇ‥‥‥」と、口元を手で覆い隠す。パイロット
は腕を組んで目を閉じ、次の言葉を待った。
「《赤い彗星》!シャア・アズナブル大佐ですねぇっ!」
 どがごっ!
 悠然と壁に寄りかかっていたパイロットは、猛スピードで脳天を壁に激突
させる。
「あ、あのなぁ‥‥‥っ」
「うわぁぁ、うわぁ〜!こんなスゴイ人にサインしていただけるなんてぇ〜、
ウラガナ大感激ですぅっ!一生の記念ですねぇ!」
「うっ!?」
 指を組んで、嬌声を上げるウラガナの喜びっぷりに、パイロットは反論を
喉に止めざるを得なかった。そこには、完全にジオン随一のエースに対する
感謝を一杯に表す少女の姿があったからだ。
(い、言えん‥‥‥!今更「人違いです」なんて、俺にはとてもっ!)
「そ、そうかい?俺も有名になったもんだな!はは、ははははは‥‥‥はぁ」
 心の中で泣きながら、彼は手帳に付いたペンを手に取って、蓋を取る。
 すると。「あ‥‥‥!待ってくださぁいぃ!」ウラガナが急に声をあげた。
「えっ?」
 ようやく自分の間違いに気付いてくれたのだろうか。
433ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 06:13 ID:???
「やっぱり‥‥‥サインは要らないですぅ」
 ワクワクと期待たっぷりに次の言葉を待っていたパイロットは、ウラガナ
の表情の陰りに、逡巡する。
「えっ?そ、そりゃあまた、どういう」
 三つ編みに眼鏡の少女は、うつむいて、少しだけ黙り―――やがて、パイ
ロットに向き直って、何かを告白するように語り始めた。
「そこにいる人達はですねぇ、皆さん戦ってお亡くなりになられてしまった
んですぅ‥‥‥。とっても縁起が悪いですぅ!だから、だから大佐はこんな
手帳にサインなんてしないでくださいぃ」
 ピクリ。ウラガナの言葉に、パイロットの眼差しが変わる。
「わたし‥‥‥もうこれ以上、わたしと関わった方が死ぬのは嫌なんですぅ!」
 今まで出会い、そしてもう二度と会えなくなった彼等の事を想い出し。ウ
ラガナは目に涙を滲ませ、懇願するように言い放った。
 ―――だが。
「ふざけるな」
「えっ?」
 彼の語気に、ウラガナは思わず顔を見上げた。
 さっきまで軽薄そうに笑っていたパイロットは、口を引き結び、半ば怒り
を孕んだ様にウラガナを見つめていた。パイロットはうって変わった険しい
口調で、説き伏せるように言葉を投げかけた。
「手帳に書いたからそれがなんだってんだ?この手帳が人の命を左右すると
でも言いたいのか?
―――舐めるんじゃあないぜ!
いいか?戦って、戦って、如何なる場合でも、例えどんな状況だろうと、自
分が生き残る為のベストを尽くす。それが俺達ジオンのパイロットなんだ。
頼れるのは、己の腕とMS!ただそれだけだ。エースだってんなら尚更さ。
俺はここに名前の載ってる奴と殆ど顔も会わせた事もないが、これだけは、
断言するぜ‥‥‥こいつ等の中で、今この場でこんな事を言われてサインを
断るような腰抜けはひとりだっていやしないってな!」
「!!」
 一息にパイロットはウラガナへ言い切ると、手帳にすらすらとサインを入
れる。そして手帳をウラガナに差し出した。
434通常の名無しさんの3倍:02/11/06 06:13 ID:???
>>427
カント君(・∀・)イイ!(;´Д`)ハァハァ
435ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 06:14 ID:???
「赤い彗星じゃあなくてすまないけどな‥‥‥だが、俺だって結構捨てたも
んじゃあないと思うぜ?」
 得体の知れない気迫に圧倒されたウラガナが手帳を受け取ると、パイロッ
トは元の軽い笑いを口元に浮かべ、彼女に背を向けた。
 ウラガナは、ふっと彼が抱えていたヘルメットの印を思い出す。赤いライ
ンの、ジグザグにはしった電光の様な紋様を。
 そして。地球の空に光る雷のごとく敵機を撃墜し去るという、ジオンのエ
リート部隊《キマイラ》にその名を轟かせるエース中のエースの名前が、彼
女の脳裏に浮かんだ。
「あ、あのっ!ありがとうございましたぁ!」
 ウラガナが声をかけると、パイロットは振り返らずに、後ろ手ををはため
かせる。
「わたし、頑張りますぅ!―――《荒野の迅雷》ジョニー・ライデン少佐ぁっ!」
「違ぃぃぃぃぃぃがぁぁぁぁぁぁぁうっっっ!!」
 《真紅の稲妻》ジョニー・ライデンは振り返ると半泣きで抗議するのだった。


 ア・バオア・クー要塞の戦闘は、何時とも知れず開始された。
 そもそも戦場に於いて、何を以って戦闘の開始とするのであろうか?
 誰かが放った一発の砲撃なのか。それとも、この戦争を開始せんと、誰か
が画策し始めた時からか。
 だが、そんな事を考える者もおらず、暗黒の空間をメガ粒子の熱線が幾条
も絡み合い、鋼鉄に食い込んで爆裂させていく。一分ごとに、一秒ごとに、
十数年、何十年も生きてきた人間の命が、まとめて消え去っていくのである。
436ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 06:14 ID:???
「これはなんですかねぇ〜?」
 そんな戦地真っ只中の慌ただしく工兵達が蠢くMS格納庫で。場違いなく
らいのんびりとした声が発せられた。
「‥‥‥なんだい、アンタ」
「あ、ちょっと、人に向かってアンタなんて言っちゃ駄目ですよぉ?」
 小休止していた整備兵が、いつの間にか隣に立っている少女を見下ろすと、
彼女はやや剥れた様に胸を張った。
「わたし中尉なんですよぉ〜。いちおう貴方より偉いんですからぁ」
「はっは、そりゃ失礼」
 徴兵検査に通るかどうかも怪しいくらい華奢な女性仕官殿に謝罪し、敬礼
を一つしてやる。
「おっきいMSですねぇ〜」
 彼女は、格納庫で整備真っ只中の、上半身だけでも既存のMS以上はあり
そうな機体の姿に感心するように見入っている。整備兵は腕を組んで、自分
達が組み上げた高性能兵器の解説を始めた。
「そりゃあそうですとも!我が軍の威信をかけた、最大最強のMSですから」
「でも、脚のパーツがありませんねぇ。どこかに置いてあるんですかぁ?」
「それが、残念ながら腕の装甲と脚部は間に合わなくて―――ですがっ!
脚の代わりに大型スラスターを増設しました!これによって、こいつの性能
は100パーセントとは言わずとも、90パーセントは引き出せると言って
も過言じゃあありませんね。ま、宇宙戦じゃあ元々足なんて必要のない飾り
みたいなもんですから、これで十分いけますよ」
 得意げに断言する整備班の男。
 だが「えぇーっ、そんなのおかしいですよぅ」とウラガナは抗議の声をあげた。
「だってだってぇ、宇宙空間ではAMBACっていうMSの手足を使った姿
勢制御法がとっても大切なんですよぉ。これじゃあ足で蹴ったりして方向転
換もできませんよぅ」
 ぴしっ
 整備兵の顔が引きつった。
437ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 06:15 ID:???
「それにそれにぃ、こんな大型のMSだと推進剤が大変ですからぁ、きっと
脚部には燃料タンクも内蔵されてるはずですぅ。それなのにそれを取って、
アンバランスなスラスターを代わりに着けるなんて、すっごく無駄な仕様だと
思うですよぉ。ヘンですぅ。きっとこれじゃあ、80パーセントどころか7
0パーセントも出せるかどうか怪しいもんだと思い‥‥‥きゃあぁ!?」
 ウラガナは鬼の様な顔でこちらを睨んでいる整備兵に気付くと、弾かれた
ように逃げていった。


 しばらくして一人の士官が、そのMSへと乗り込むために姿を見せる。
「私の機体の整備は済んでいるか?80パーセントの完成度と聞いたが」
 彼は高みからニュータイプ専用に開発されたというMSを見下ろし、呟く。
「80パーセント!?冗談じゃ有りません!現状でジオングの性能は100
パーセント出せます!ええ!出せますったら出せるんですとも!」
 すると、途端に物凄い剣幕で整備兵は彼の言葉を否定した。
「足がついて‥‥‥」
「あんな物は飾りです!無駄です!『偉い人』にはそれが判らんのですよ!」
「そ、そうか?」
 何やら殺気立つ整備兵のその迫力に、彼は頷かざるを得なかった―――。


『中尉!この件は何卒内密に。もし発覚したら私の机どころか、軍事裁判
沙汰になるやも‥‥‥!』
 プツッ
 ツィマッドの重役から送られた映像メールを途中で閉じて、ウラガナは
コックピットの中で機体のジェネレーターを起動させた。
 あの時、ツィマッドの重役に秘蔵の壺と引き換えにウラガナが投げかけ
た要求―――それは自分に一機のMSを回してもらう、という途方もない
注文であった。
 この手で直接、マ・クベの仇を討つ。それこそが、ウラガナの願いだっ
たのだ。
438ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 06:16 ID:???
 ツィマッドの重役は、余程壺が欲しかったのだろう。尻込みしていたが、
遂に一機の試作機を、彼女の元へと送り届けてきた。
 《連邦の白い悪魔》を相手に、自分ごときに何ができるというのか?
 そんな自問にすら、返答はできない。
 だが、せめて一矢でも。例え、一かすりでも。
『中尉、発進宜しいですか?』
「はぃぃ!」
 オペレーターの声に合わせて、ウラガナはコックピットのモード・セレ
クターを『カタパルト』へシフト。がっちりと操縦桿を掴み、手足を踏ん
張って、Gに備える。
(マ・クベ様、見ていてくださいぃっ!)
『発進、どうぞ!』
「ウラガナ、出撃しまあああすっ!」
 がく、と圧力が体の前面にのしかかるのをウラガナは覚える。
「っ‥‥‥くぅ‥‥‥!」
 押し潰されそうなプレッシャーにしばらく耐え切るとやがて、一気に開
放感に包まれた。無重力の星海に投げ出された感触。
 そして―――。
「!?」
 ウラガナは例えようもない悪寒に、レバーを操って方向転換した。
 次の瞬間、ビームの嵐が真空を切り裂いた。
 幾条もの光の砲撃が、ウラガナが出てきたカタパルトを破壊する。
 爆裂の衝撃と恐怖に、なんとか目を閉じるのを堪えたウラガナに、間髪
入れず、悪寒が走った。
「ま、またぁ!?」
 機体を横倒しに捻って、その『悪寒』というか『殺気』というか―――
名状し難い物の射線から離脱。真上から放たれたミサイルをすんででかわし、
「ええぇいぃ!」
 感覚の発信源へ、狙いもつけずウラガナは攻撃。
439ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 06:17 ID:???
 吸い込まれるように、ビームは一直線に戦闘機を貫いて崩壊させた。
 しかし、砲撃を避けても次の砲撃が、敵を倒してもまた新たな敵が、ひ
っきりなしに飛んで来る。それもひとつだけではない。ふたつ、みっつ、
同時に来る時もある。それも360°全方位から。常に全方位に気を集中
させておかねばならず、休む事など許されないかのようだ。
 だが、今更後悔などはしていない。
 生に未練は無かった。仇を討てるのなら命など惜しくは無い。
 ガンダムさえ、倒せたなら。
「そうですぅ!連邦の白いMSっ!どこですかぁぁぁぁっ!!」
 叫んで、ウラガナは視界を巡らせた。
 ‥‥‥と。
 目の前に飛び込んで来た、白い機体。―――の、残骸。
「ふぇ?」
 上にも。横にも。よく見れば連邦のMSのほとんどが白かった。
 RGM−79、ガンダムを元に設計された、連邦主力量産MSのカラー
はことごとく白であった。
「‥‥‥えっ?えっ?ええぇぇぇぇ!?」
 ウラガナはコックピットの中で困惑に包まれながら、抗議の声をあげた。
「そんなあぁぁぁっ!どっ、どこにいるんですかぁ〜!?ガンダムぅぅ!?」


 おそらくは、この戦争での最高のニュータイプであろう少年は、その能
力を誰はばかる事無く発揮していた。
 ジオンも新型MSやMA(以前見たことがある物もいる)を惜しげも無
く放出しているようであった。その幾つかの機種は、確実に彼の乗るMS
RX−78ガンダムを陵駕する性能があったに違いない。例えマグネット・
コーテイングを施してあると言ってもだ。
 だが、彼の敵になるような相手は殆ど存在しなかった。
 どんなに高性能なビームライフルがあろうと、どんなに素早く動こうと、
攻撃を察知でき回避運動の先を読める彼の敵では無いのだ。
440ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 06:19 ID:???
(あんまりにものろま過ぎる)
 と、彼は敵の動きを見て、そんな感想すら抱いていた。
 最早、これは敵ではなくただの的だ。
 一方的な殺戮だ。
 頭の片隅にイメージが浮かぶその脇で、こちらも命がけで戦っているのだ、
殺さねば殺される。ならば、殺して何が悪い。
 そう主張する自分が居る。
 そんな葛藤を、心の奥底に秘めながら、それでも彼は、目の前のMSを、
戦艦を、しらみ潰しにしていった。
 そうしている内に、手強い敵が現れる。
 当たる筈の攻撃が当たらない。余裕で避けれる筈の攻撃が、うまくかわ
せない。
 自分と同種の人間が乗っているMSの様だ。もしかすると、自分の良く
知るあのエースか?とも思ったが、それにしては『強すぎる』。
 いや、もし、仮にそうであったとしても―――。
 少年は、機体のカメラを動かして、暗黒の中にそびえる巨大な岩の塊、
修羅の渦の中心の要塞をねめつけた。
「本当の敵は、あの中にいる‥‥‥シャアじゃ、ないっ!」
 そう独白して、少年―――アムロ・レイは白い機体をア・バオア・クー
へと突進させていった。


「―――!あれですぅ!見つけましたぁぁっ!‥‥‥ガンダム!このスキ
ウレ、そしてマ・クベ様のギャンの魂を受け継いだ機体!ガルバルディα
で!ウラガナが仇を取りますぅっ!!」


 宇宙空間の混戦の中の事である。シャアらしきMSを振り切る事はそう
困難な事ではなかった。
 だがしかし、もしもあの中にいる者がシャアであったなら必ずまた自分
の前に現れるのだろう、とアムロは判っていた。シャアというパイロット
は、そういう男だ。彼が自分の様に目覚めているなら、なおの事だろう。
441ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 06:19 ID:???
 と。
「ッ!?」
 異様な感覚が押し寄せてくるのを、アムロは察知した。強烈な憎悪と怒
りが、はっきりと具現して剣のようにこちらを斬り伏せんと向かってくる。
「シャアか‥‥‥こちらを見つけたな!?」
 しかし、光芒の輝きから現れたのは、先ほどの異形のMSではなかった。
 何か浮き舟のような物に乗ったMSだ。
 そのMSも、この戦いで敵が投入してきた新型MSに似た機体であったが
微妙に違う。
 ヴァッ
 突如、その浮き舟に備え付けられた砲台から、巨大な光が溢れた。戦艦の
主砲をも上回るメガ粒子砲のようだ。
「あれに当たるわけにはっ」
 呟くものの、敵は正確そのものの狙いで連発してくる。
 いや、というより、こちらの動きを予測しているのか。またしてもニュー
タイプ。アムロは歯をかみ合わせた。
「―――それなら!」
 アムロはビーム・ライフルで敵を狙い撃った。動きの予測はこちらも可能
だ。そして、敵の動きがどうにも素人くさいのがアムロにも伝わってきた。
 敵は、あっさりと浮き舟を切り離してこちらへ向かって来る。
 その勢いにアムロは目を見開いた。
 まるで、自分を倒した後の事など何も考えていないかのようだ。
 いや、本当にこのパイロットは、自分さえ倒せれば良いと思っている!?
 ニュータイプとしてのアムロの知覚は、相手の感情をはっきりと感じ取っ
た。相手もニュータイプ、という事もあったのかも知れない。
 怒りと、憎しみと、そして、悲哀。それがMSの周りを覆うように噴出し
ていた。怒りと憎しみ、それはわかる。だが悲しみとは一体なんなのか。
442ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 06:21 ID:???
 そんな事を思う間も無く、アムロは敵MSに向かって、ビームライフルを
発射、発射、発射。
 一撃、二撃目はかわされたが、それは囮だ。
 三撃目が、MSの左肩に突き刺さり、腕ごともぎ取った。
 しかし、敵MSは怯むどころか、更に加速してきた。そして右手に持った
ビームライフルを、アムロ目掛けて発射発射発射発射発射発射発射発射発射
発射発射発射。
「こ、こいつぅっ!?」
 全てかわせる―――筈であったが、その内の一発が、もう片手のハイパー・
バズーカを撃ち抜いた。咄嗟に手を放して被爆を避ける。
 片腕になったMSは、一気に撃ち切ったビームライフルを放って、ビーム・
サーベルを抜いた。
 間合いはもう左程ない。
 アムロも応えるように、背からサーベルを手にして、展開する。
 敵MSの長大で太いビーム・サーベルが、ガンダムへと突き込まれた。
 しかし。
 アムロはそれすらも読み切っていた。
 紙一重。まさにその言葉に相応しい動きで超高熱の刃を掻い潜ると、ガン
ダムのビーム・サーベルは敵MSの両足の付け根辺りを綺麗に溶断して斬り
裂いたのだ。
 火花を散らして、MSは慣性のままに回転しながら光芒の中へと消えてい
った。
443ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 06:21 ID:???
 アムロはそのMSの最後を見とる間も無く、今度こそ確実に自分へと向け
られた憶えのある殺気に目を向けた。
 ―――シャアが来る。
 今の戦闘で、だいぶビームを使ってしまったが‥‥‥。
「やるしか、ないのか!」
 アムロはサーベルをしまい込み、シールドをその手に持つと、シャアの乗
るMSへ立ち向かった。
 無謀にも、ザクが目の前に立ちはだかる。
「何故出てくる!」
 アムロは、舌打ちして、引き金を引いていた。


 ウラガナは宇宙を漂っていた。
 不思議な事に、とてもそこは居心地が良かった。
 しかし、正確にはここが宇宙空間などではない事は判っていた。
 何せ、自分は生身なのだ。何故か、いつもの士官服だ。
 それに、暖かい場所であった。
 ―――ここが死後の世界なのでしょうかぁ?
 そんな事を考えるが、ピンと来ない。軍人として、人を殺してきた自分は
やはり天国には行けないだろうか、と考える。
 ―――でも、地獄にしては暖かいところですねぇ。
 と。
 遠くで誰かがこちらを見ているのが判った。
 彼女の良く知る男であった。
 ああ、彼に謝らなくては。
 ―――マ・クベ様ぁ、申し訳ありませぇん‥‥‥。ウラガナは、マ・クベ
様の仇は取れませんでしたぁ。
 いつものように、怒鳴られるかと彼女は思った。
 だが、マ・クベは穏やかな面持ちで、仕方なさそうに笑った。
 お前にしては、なかなか上出来だよ。
444ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 06:22 ID:???
 ―――本当、ですかぁ?
 よく頑張ったな。
 マ・クベはそう言った。
 そして、ウラガナは。


 涙が、玉になって、宙に浮いていた。
 目を覚ましたウラガナは、自分がまだ生きている事を知る。
 そして、その理由も。
 統合整備計画―――ジオン軍MS全体の整備向上をはかる計画の元に作ら
れたMSにはパイロットのサイバイバビリティを優先した脱出機能が付いて
いるのだ。この機体は、その規格に合わせて作られていたのであろう。
 その計画を立案した男の名前は。
「マ・クベ様ぁっ‥‥‥」
 ウラガナは、己の肩を抱いて涙を散らせた。
 仇を討つ事もかなわなかった自分を、また助けてくれた想い人のために、
ウラガナは泣いた。泣き続けた。涙の雫は眼鏡に張りついて濡らしていった。
 何より、彼女に涙を流させたのは、マ・クベが彼女へ言った一言だった。
 ―――頑張ったな。
 幻影でも構わない。
 彼女の望みは、彼のその一言、ただそれだけであったのだ。
 戦闘宙域から遠く飛ばされたカプセルの中で、ウラガナは泣いた。
 いつまでも。
 いつまでも。
 ウラガナは、宇宙【そら】の中で、泣き続けた。



 ウラガナ、がんばる!   FIN
445ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 06:30 ID:???
一応、第42話「宇宙要塞ア・バオア・クー」にそって書いてみました。
シャアと一旦離れてからの間の時間に―――という感じです。
お暇な人は見比べてみてください。
寝惚けながら書いたので、いくらかまずい部分があるかもしれませんが。
ともあれ、ウラガナストーリー、ここに完結となりました。
好き放題書いてしまって恥かしかったり無かったり。
どうか、暇潰しにしていただければ光栄と存じます。
446通常の名無しさんの3倍:02/11/06 10:07 ID:???
ジョニー登場!
どうせならキシリアとの絡み(それを見て複雑な気持ちになる
ウラガナ)も欲しかったけど(贅沢)
447ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 17:50 ID:???
>>446
ジョ、ジョニーとキシリアが?考え付きもしねぇッ…ときめく脳内です。
まあ俺の中ではキシリアのお気にはシャアだと思っているし、ジョニーは
不当に冷遇されるのが似合う男なので(ぉ)こんな風に書いちゃいました。
>>プロト様
必死なミライさん(;´Д`)ハァハァ
>>425
体を使ってレビルに取り入る女エルラン激萌え。
>>423
そこを敢えて挑戦(;´Д`)ハァハァ
>>415
TS…っつーのはなんの略ですかね?
もしやるならロリ系かなぁ。暴走アナ姫タンみたいな感じで
「ディアナ姉様がそんなに好きかぁーっ!わらわよりもかぁーっ!?」
「このターンX凄いのじゃ!さすがは∀の兄上様なのじゃあ!」
とか。ダメカ
>>411
「ジャブローのお袋さん」女ゴップ。イイ!かも。
>>性転換氏
お疲れ様でした。
そして俺もお疲れ。
>>388
性転換後の性格ですか?
ウラガナの場合は『マ・クベ様激羅武』というコンセプトと、
俺の個人的な趣味が入っています。
ブライ子の時は弱気だけど頑張る、という性格の転換で。
原作と逆に、アムロに言いたい放題言われたら面白いだろうな、とw
448通常の名無しさんの3倍:02/11/06 18:05 ID:???
TS・・・・TranceSexual 多分、性転換?
449通常の名無しさんの3倍:02/11/06 18:15 ID:???
TSあげ
450通常の名無しさんの3倍:02/11/06 20:10 ID:???
400のリクはスルーかと
451通常の名無しさんの3倍:02/11/06 20:24 ID:16goTfdD
>>447
ジョニーXキシリアを知らないと、君は?
452451:02/11/06 20:26 ID:???
ageてしまった
死んできまつ
453ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 20:41 ID:???
>>450
Z-E氏に任せておきます。
>>451
知らないッス。後逝かんでいいですよ。
454ゾゴック ◆8y2tpoznGk :02/11/06 20:49 ID:???
って、俺もageちゃった( ´Д⊂ヽ
455プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/06 23:01 ID:WfmNNoud
WBの狭い廊下を、ブライトとミライがすれ違う。憮然とした表情でエレベーターの中へと消えていくブライトを横目に、スレッガーはブリッジに入った。
 一人、ミライがいた。その瞳が濡れていたように感じたのは、スレッガーの気のせいではなかった。
「どうしたんですか、少尉?」
「・・・なんでもないわ」
「泣きたいなら、俺の胸を貸しますぜ」
 軽口を叩きながら、伊達男はニヤリと笑う。いつもの冗談のつもりだった。自分の言葉に、少しムッとした表情で「けっこうです」と答えるミライを期待していた。しかし女は、無防備にも男の胸に飛び込み、涙を流しはじめた。
 少々うろたえつつも、軽く肩を抱くスレッガー。しかし今の彼にはカオリを抱いたという負い目がある。ミライを抱きしめる腕に力が入らない。ミライはそれを、大人の男の穏やかな包容力と誤認し、甘えて泣き続けた。
456プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/06 23:02 ID:WfmNNoud
「こんなところに呼びつけて、何のようですか、カオリ検察官」
 検察官という役職名を強調しながら、ブライトは平静を装って言った。検察官室には彼と一人の女性しかいない。
「ブライト艦長、連邦軍からの通達が届いています」
 カオリが1枚の紙を渡す。目を通したブライトは、眉を険しくよせた。
「24時間後に出航せよ・・・」
「外にはジオンのコンスコン一隊が待ち構えています。私さえ、この軍通達をあなたに見せなかったことにすれば、WBは出航しなくて済みます」
「そんなことをしたら、検察官の立場が・・・」
「軍通達を伝えることさえ軍事協力になるから、それをしなかった・・・そういう理屈など、後からいくらでもつけられますから」
「・・・せっかくの御好意ですが」
 ブライトは立ち上がると、大仰に敬礼してみせた。
「私は軍人であり、軍令が降りた以上、その指示に従わなくてはいけません。WBは24時間後に出航します。クルーにささやかな休息を与えてくれたことを、感謝します、カオリ検察官」
 ブライトの言葉に他意はない。しかし「ささやかな休息」という言葉に、スレッガーとの一夜を思い出したカオリは、せつなかった。
「艦長・・・いえ、ブライト・・・・」
「失礼します」
 踵をかえし、部屋を出ようとする男。その男の背中に、思わずしがみついてしまう女。
「今でも好きなの」

(BGM「ラブストーリーは突然に」カットイン)

「何を言い出すのです、カオリ検察官」
「そんな風に呼ばないで。いかないで、ブライト。あなたと離れて1年・・・寂しかった」
「・・・・カオり、僕を捨てたのは、君の方だ」
「あの頃は、私も大人の女のふりをしていたかっただけなのよ。バカだったわ。若すぎたのね。あなたも、私も」
「僕はもう、士官候補生だった頃の、何も知らないボウヤじゃない」
「ブライト・・・」
「さよなら、カオリ」
 カオリの腕をほどくと、ブライトは黙って部屋を出て行った。
457プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/06 23:04 ID:WfmNNoud
あー、なんか、書いていて、カオリって嫌な女だなーって思った。
458・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/07 00:20 ID:???
・・・ども、ご無沙汰しております・・(略)です。
そろそろ充電を終える時期が近づいているかと
『三匹〜休日ライア編(合コン)』書いたら『シャングリラ〜』に入ろうかと思ってます
性転換様、ボランティアお疲れ様です
当初は、十数機のビット・サザビーを出して、
さながら女王蜂のようなナイチンゲールを表現しようかとも思ってましたが
それはちょっと・・・と思い直し、やめますた
>400-401様、何時の間にリク企画が!?
ソシエ男にしていいなら可かも(w
萌絵様の萌え絵を久々に見れた!ワショーイ!
ゾゴック様、ウラガン、無事でよかったよー
ジオングに正しくつっこむウラガン萌え!
ジョニーもカコイイなあ・・・乙!
TSって聞いて、「TWIN SIGNAL」が浮かんだ自分は逝くべきですか?一応ロボット漫画・・・
プロト様、ちっちゃい頃憧れてたドラマの世界がガンダムで!
大人になった・・・と思った頃そういう失敗しますなあ・・・
自分の書いたキャラなのに腹立つことは結構ありますね

さて、今日は性格付けの質問が出ていたので、それにお答えさせていただこうかと思います
他キャラはまた今度〜
459・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/07 00:21 ID:???
キャラ設定@シェリル・アズナブル

カコイイ女の悪役を!ってことで
でも、ガンダムにはハマーンやシーマ、カテジナとかいいキャラが既にいるんですよねえ・・・
モデルに意識したキャラは特にいませんが、考えてみると、
グリフィス(ベルセルク)を女にした感じが一番近いかも・・・
理想(野望?)のために色んな物を犠牲に出来る辺りとか
結構人間臭い部分も多いのに、「目的を達成できる自分」であるために
常にそれを押し殺しているところもあります。
敵であり、利用するはずのガルマにいつの間にか本気になっていたり、
まだ幼いラミル(♂ララァ)やハニエル(♂ハマーン)を食っちゃったり、(w
エゥーゴではレコアと百合な関係になったり、後であっさり捨てたり、
カミーユの気を引いてブリーチに小言を言われたりと、
恋愛に関しては不安定な部分も多いようです。
『彗星〜』では、シェリルはナイル(♂ナナイ)の子供を欲しがっていたようですが
強化手術の影響で実現しませんでした。
それもあって、ミネバに対しては自分の娘のように思っている節もあります。
Ζ編ではハニエルにマジギレしたりします。
ホルストは先が長くないシェリルの後継者にミネバを立てようと、
ナイルを使ってシェリルからミネバの居所を聞き出そうとしていたようですが、
ナイルがシェリルに本気で惚れてしまったため失敗に終わったようです。
アムロに対してはラミルの件でどこか許しきれない面がありながらも、
「一番自分のことを理解している人間」という意識はあったようです。
それを口に出来ないシェリルなので、あの最期の言葉になってしまいました。
散り際はラオウのようにカコヨク!と意識してみました。
強いのに、どこか脆い部分があるのも共通しているかなと。
口癖の「フ、」は自信を見せつける意味で多用しています。
460通常の名無しさんの3倍:02/11/07 09:47 ID:???
メッチャー女史
461通常の名無しさんの3倍:02/11/07 09:48 ID:mVQLLIZ4
Xの、ロアビィ・ロイ
462通常の名無しさんの3倍:02/11/07 12:07 ID:???
三匹期待
463性転換:02/11/07 22:47 ID:???
萌絵様、喜田―――(^^)―――!!
アクアマリン・イズルハ、バッチグゥです!!

プロト様、どんどん物語が進んでいってますね。
4人の絡み方が凄いですね。
これから、4人がどう動くのかとても楽しみです。

ゾゴック様、『ウラガナ、がんばる!』お疲れ様でした。
ウラガナ、とてもよかったです。途中、涙も流れました。
そして、整備兵やジョニーに萌えますた。

・・・様、気合ため お疲れ様です。
『TWIN SIGNAL』ですか、弟がガンガンを買っていたときは読んでましたw
キャラ設定もなるほどと読ませていただきました。
他のキャラも期待w

皆様、ねぎらいの言葉を頂きありがとうございます。
これからも忙しいみたいですが出来る限り来ますので。
464・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/07 23:36 ID:???
>>462
・・・もうちょいお待ちを〜
>>性転換様
・・・まさかTS読まれたことのある方にお会いできるとは!
自分がリア小の頃から続いていて、最近終わったんですよね〜
で、最近気付いたのですが、結構この作品、色々なサイトで
801ネタや性転換ネタに使われてるんですねえ・・・
もしや、私にもその影響が・・・?
ガンガンは当時結構好きでした
今日はブリーチの設定をば
465・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/07 23:37 ID:???
キャラ設定@ブリーチ・ノア

前スレの「泣き虫ブライ子を!」とのリクから誕生。
当初は今ほど思い入れのあるキャラになるとは思いませんでした。
1st・ブリーチは見ているとついいぢめたくなる「被虐キャラ」です。
父が軍人なので軍に入ったという設定ですが、
その割にあまりにすぐ泣いてしまうのは何故でしょう?
悲しい時も、嬉しい時も、恐い時もすぐ泣きそうになってしまいます。
持って生まれた風格(?)のせいで、テム、ワッケイン、アムロ、リード、
その他大勢に泣かされてます。
中でもレイプ未遂のアムロは、その後成長したブリーチに最後まで頭が上がらなく
なってしまいましたが。
ブリーチの親しい人間の多くは不幸な運命に遭っています。
ブリーチの才能を見抜いていたパオロ、ブリーチを認めたワッケイン、
軍人として生きる道を教えてくれたマチルダ、密かに両思いだったリュウ、
一時の関係を持ったスレッガー、尊敬するブリーチを追ってエゥーゴに参加したエマ、
カツも、カミーユは精神崩壊を来たし、恋仲だった妻子持ちのエメット(♂エマリー)、
かっての戦友ハヤト、その他多くの人間の死に、
ブリーチ自身は自分が疫病神だと思っている節があります。
それでも軍に居続けたのはパオロやマチルダとの「約束」があったからでしょう。
そんなブリーチも一年戦争後には「泣けない女」になっていました。
泣き虫キャラ卒業です(w
『彗星〜』では結構な年齢のブリーチのキャラ立ては苦心しました。
なんだか「お母さん的キャラ」になってしまいましたが。
生涯独身で子供を産んだことのないブリーチですが、ハサウェイ、チェーミンに限らず
多くの子供の面倒を見ています。リィン、プルツー、クェスの他、
『彗星〜』後チェーンが産んだアムロの子の面倒まで見ています。
彼女はエメットとの間には子供が欲しいと思っていたようですし、『母親』というものに憧れ続けたようです。
『彗星〜』後、退役してレストランを経営したかったようですが、彼女を手放す危険を恐れた軍に許されなかったようです。
そこら辺の話はまたの機会に〜
466通常の名無しさんの3倍:02/11/08 00:38 ID:???
アサクラ大佐〜
467通常の名無しさんの3倍:02/11/08 14:18 ID:???
468通常の名無しさんの3倍:02/11/09 00:19 ID:Igznx8mc

・・・・氏、

アム子スレ移籍!?
469通常の名無しさんの3倍:02/11/09 00:45 ID:???
・・・・さまは、あちこちにSS投下してるらしいです。
事情により、HN変えてるらしいけど、今回は、ちょっとしたミスじゃない?

大丈夫、こちらにも戻ってきます。

ですよね。
                                    (無休)
470通常の名無しさんの3倍:02/11/09 00:50 ID:???
漏れらはなんの心配もせんと待ってればいいんだよ
471通常の名無しさんの3倍:02/11/09 00:58 ID:???
ちょっと気になるスレにチェーンのも書いてた
472・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/09 01:46 ID:???
『シャングリラ・ガールズ』vol.1 ニュータイプの少女〜1

 「お姉ちゃーん!どこ行くの!」
サイド1・シャングリラの下町の古いレンガ造りのアパートの窓から
まだ幼さの残る少年の声が響き渡る。
その声に路上のエレカにキーを差し込んでいた少女が振り返る。
年頃の少女にしては手入れが行き届いているとはいえない
クセの強い髪を肩まで伸ばし、
少し大きめのジャンバーと膝上までのスカート姿は
少女の快活な性格をよく表しているようだった。
 「どこだっていいでしょー?」
陽射し越しに、少し眩しそうに、頭上の弟を見上げる少女、
シャングリラの若きジャンク屋、ジュディ・アーシタその人であった。
 「どうせ、またコロニーの外に行くんでしょ!・・・もうジャンク屋なんてやめてよ!」
頬を膨らませて抗議する最愛の弟に、ジュディは少し困った顔をする。
 「いいじゃない!いーっぱいお金稼いで、リィンを山の手の学校に入れてあげるからさ!」
そう言って両手を大きく広げてみせる姉はリィンにとってとても大きく見えた。が、
 「そんなこと、頼んでないじゃないか!」
珍しく大声を上げる弟に少したじろきながら、ジュディはそそくさとエレカに乗り込んでいった。
 「・・・いいでしょ!お姉ちゃんが好きでやってるんだから!
 あ、夕ご飯までには帰ってくるから、ちゃんと勉強しとくのよ!」
それだけいうとエレカを発進させ、逃げるように出発していった。
 「もう!お姉ちゃんのばかーっ!」
リィンは姉のエレカが見えなくなるまで、寂しそうに窓際で見送っていた。
 「お父さんも、お母さんも早くに死んじゃったのに、リィンはあんなにしっかり者になって・・・
 ホント、あたしなんかには出来すぎな弟だよね」
エレカを走らせるジュディの目には少し光るものがあった。
473・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/09 01:47 ID:???
・・・・お待たせしますた〜
「三匹〜」がネタ練りきれなかったので、こちらを先に見切り発車(ヲイ)することにしますた。
他所でも書いてたりしますけど、ちゃんとホームには帰ってきますよ
なんといっても、801の高さまで引っ張り上げるッッ大事な使命がありますから
ちなみにアム(略)スレの名前はHNというよりタイトルですた
『シャングリラ・ガールズ』ですが、前述の通りエピソード単位での
形式となります。
今回はΖΖ冒頭からカミーユと出会いΖガンダムに乗るまでの「ニュータイプの少女」の
第一回となります。
マターリΖΖラストまで完走させていただきます。
ちなみに、シャングリラ〜での性転換キャラ
ジュドー→ジュディ  リィナ→リィン ルー→ルイ
ビーチャ→ミーシャ  モンド→モニカ  イーノ→イシス
ブライト→ブリーチ  エマリー→エメット  ラサラ(名前そのまま)
ハマーン→ハニエル  マシュマー→マシェリ
ちなみに、ゴットン変えるか変えまいか悩んでいます。
どちらがよかですか?
あ、あとシャングリラ〜には多分直接関わらないのですが、
パプティマス・シロッコって、どちらが名前なんでしょうか?
Ζ編(来年になりそうだな)で性転換予定なので・・・
ではまた〜
ご迷惑、ご心配をおかけしますた〜
474通常の名無しさんの3倍:02/11/09 01:56 ID:???
そら、後に来る方が苗字でしょう>しろっこ
475通常の名無しさんの3倍:02/11/09 13:26 ID:OmkNQvR0
速攻キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!
476通常の名無しさんの3倍:02/11/10 04:29 ID:???
南極見たか?
すごいことになってる!!(^^)
477通常の名無しさんの3倍:02/11/10 12:06 ID:???
カトリたん以外は美女に程遠いはずのおっさん達が美女化されていますな
個人的にはドズル子様(;´Д`)ハァハァ
478通常の名無しさんの3倍:02/11/10 12:28 ID:JJO/NWxX
ドズル子(;´Д`)ハァハァ age
479通常の名無しさんの3倍:02/11/10 12:49 ID:???
カトリタン以外の、ギレン子、ドズル子、マ子、3連星に(;´Д`)ハァハァ
こんなわたしは、イッテヨシ?
なんか、ガルマ子にも(;´Д`)ハァハァ出来ないかもしれない・・・・・
480プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/10 20:40 ID:HmSLHHa5
南極にも女性化の波が・・・
しかも、そのほとんどが
「オッサン→迫力美女」路線。
481通常の名無しさんの3倍:02/11/10 20:47 ID:???
カトリタン(*´Д`)ハァハァ
482通常の名無しさんの3倍:02/11/10 23:52 ID:???
小説書いていいですか?
ある意味本物の性転換ものですが。
ファンタジーな類です。
483・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/11 00:04 ID:???
『シャングリラ・ガールズ』vol.1 ニュータイプの少女〜2

コロニー周辺には色々なものが流れてくる。
戦闘により大破したMSやコロニーの残骸などだが、
中には十分再利用できるものも少なくない。
『プチモビ』と呼ばれる小型MSでそれらを回収し、売り払うのが
ジュディの仕事だった。
自分の働き=収入のこの仕事をジュディはとても気に入っている。
いいように大人に使われて賃金を渋られる仕事より、よっぽど性に合っていた。
 「ねえ・・・ジュディ、大丈夫かな?」
プチモビの通信に儚げな少女の声が入電してくる。同じジャンク屋仲間のイシス・アッバーブである。
 「なにが?・・・・今日は漂流物がチョッチ多いけど、あたしに言わせりゃノープロブレムよ!」
ジュディはこの気の弱い友人がジャンク屋などという仕事をしていることに
いまだに違和感が拭えない本音もあった。
 「それもだけど・・・ミーシャ達に連絡無しで私達だけで・・・・いいのかな・・・?」
生真面目な友人が彼女自身を強引に同業に引っ張り込んだ仲間に気を使っているのが
ジュディには理解できなかった。
 「いいよ、そんなの!アイツらいつも美味しいとこだけ持ってこうとするじゃない?
 イシスも一々そんなこと気にしてたら、いいように使われるばっかりよ」
 「そんなこと・・・・私は別に・・・それに、ミーシャ達もお友達でしょ?だから・・・」
 「ちょっとストップ!」
コロニーの外壁近くでもうけの匂いを敏感に感じ取ったジュディは友人の発言を遮った。
 「え・・・?なに?どうかしたの・・・?」
 「これは・・・MSの脱出ポッドよ!それも、新品同然よ!」
 「ホント?凄いじゃない、ジュディ」
 「うふふ、こいつは高く売れるわよ!」
手早くポッドをプチモビで確保するジュディ。
仲間内どころか、ジャンク屋中探しても彼女ほどプチモビを手足のように扱える者はいないだろう。
 「お昼はご馳走だね!早く帰ってきてね」
 「うん!ピッツアにチキンも付けちゃおうかな?・・・・・あ!?」
機体を反転させようとしたジュディの目に信じがたい光景が映った。
 「あれは・・・・アーガマ!?・・・前にUGのサイトで見たまんまだ!」
484・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/11 00:05 ID:???
・・・・ども、やっぱり許してはいただけない感じでしょうか・・・
トリアエーズ2話うpです
>>474
やはり、そうですか。みんな、「シロッコ」で呼ぶし、
サラだけ「パプティマス様」なのでどっちか悩んでますた〜
>>475
お騒がせしているのをみて、プチ焦ったのも事実です
>>476
大変なことになってますた
>>プロト様
私の路線はもうタネポっぽいです・・・
>>482
是非、是非おながいします。

・・・・どうにもモチベーションが上がらない今日この頃・・・どうしたものか?
485通常の名無しさんの3倍:02/11/11 01:03 ID:???
・・・・さま、ノープロブレムよ・・・・

>・・・・どうにもモチベーションが上がらない今日この頃・・・どうしたものか?
何も考えないで、ガンプラでもどうですか?

休憩も必要ですよ。
                                 (無休)
486通常の名無しさんの3倍:02/11/11 01:48 ID:???
ゴップ提督
487通常の名無しさんの3倍:02/11/11 13:04 ID:???
あげとく
488通常の名無しさんの3倍:02/11/11 13:07 ID:???
白子と皿タソのレズ萌え〜
489(^^)エヘヘ:02/11/11 14:19 ID:???
age
490482:02/11/11 15:32 ID:???
とりあえず主人公はヒイロ(♀)です。
こんなイメージ↓なんですけど、髪型ダメですか?
ttp://www1.ttn.ne.jp/~mamisuke/heero-female.jpg

491通常の名無しさんの3倍:02/11/11 17:20 ID:???
もっと髪長くて黒髪がイイ!!


見えねえって……
492482:02/11/11 17:42 ID:???
>>491
やっぱ萌えを狙いすぎてますか?
ヒイロが♀になった感じが分からなくて…
もっとクールにしようかな。
493萌絵(萌え力):02/11/11 19:21 ID:???
南極(;´Д`)ハァハァ
>490さんヒイロ(;´Д`)ハァハァ
494482:02/11/11 21:20 ID:WH8qW+v5
なんかDQNなこと訊くかもしれませんが南極って何ですか?

>>493
はじめまして、萌絵さん。
あなたの作品見たことないのでぜひ見たいのですが…
ヒイロ、ハァハァしてくれてありがとです。
こんな可愛い萌えヒイロ、ありですか?
495萌絵(萌え力):02/11/11 21:30 ID:???
>494
ttp://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/char.html
「南極条約」というサイトさんです
18禁なのでご注意
しかし禿しくレベル高いです

ttp://www.katch.ne.jp/~hamada/story/
こちらはスレ住民様が作ってくださったSS保管サイトです
こちらのうぷろだに 絵をうpさせていただいております
496高句麗 ◆OIZKOUKURI :02/11/11 23:20 ID:???
(正直女の主人公見てみたいね・・・0080の主人公はバーニィだと思うし)
497通常の名無しさんの3倍:02/11/12 00:18 ID:???
>>495
南極へのリンクはここへ貼るのが鉄則だぞ。
シャア板は18禁じゃないから尚更。
http://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/
498通常の名無しさんの3倍:02/11/12 09:18 ID:???
>>496
0080の主人公はアルだ。
スパロボでほとんど無視されている事実だとしても。
499通常の名無しさんの3倍:02/11/12 10:08 ID:???
情夫、エルランにいいようにされるレビーレ。
(レビル)
500萌絵(萌え力):02/11/12 10:15 ID:???
>494 >497
申し訳ないです…うっかりしてました
501通常の名無しさんの3倍:02/11/12 22:59 ID:???
保全sage
502通常の名無しさんの3倍:02/11/13 03:32 ID:???
 
503通常の名無しさんの3倍:02/11/13 03:53 ID:???
ランバ子。
ランバ様&ハモン様のナイスカポーは男女逆転してもイケル。
「フフッ、ザクとは違うのよ、ザクとは」
「好きだったぜ、坊や」
504通常の名無しさんの3倍:02/11/13 14:13 ID:???
皆さんいずこへ?
505・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/13 23:45 ID:???
『シャングリラ・ガールズ』vol.1 ニュータイプの少女 その3

ジュディが目撃した、エゥーゴの主力艦アーガマは
全身の傷も癒せぬままにシャングリラの港を目前に立ち往生していた。
 「どうしてすぐに入港許可が下りないのよ!・・・これじゃ協定違反よ!」
疲弊の色濃いアーガマの若き艦長ブリーチ・ノアはブリッジで声を荒げた。
ブリーチに限らず、アーガマのクルーはみな傷つき、疲れきっていた。
指導者、ブレックス・フォーラ准将の他、
僚艦ラーディッシュとヘンケン中佐、エマ・シーンや
カツ・コバヤシらのパイロットをグリプス戦役で失っていた。
そして、エゥーゴの次代の指導者と期待されていた
かっての赤い彗星、シェリル・アズナブルはその生死さえも分からずじまいだった。
そして、
 「カミーユ・・・」
ニュータイプの在り様を示し続けた若きエース、カミーユ・ビダンは
戦いの末に「壊れて」しまった。
 「艦長、入管のチマッターさんが・・・」
トーレスの呼びかけにハッとするブリーチ。
 「そ、そう・・・お通しして」
サエグサに案内されて来たのは人の良さそうな入管職員だった。
もう既に申し訳なさそうな顔をしている。
 「入国管理所のチマッターさんをご案内しました」
 「ご苦労様、サエグサ。あなたも少し働きすぎよ?・・・少しは休みなさい」
サエグサは笑って敬礼だけして退出していった。
506・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/13 23:46 ID:???

 「で、チマッターさん・・・どうしていまだに入港許可が下りないかをご説明いただけるのでしょうか?」
疲労と苛立ちでブリーチの物言いには珍しく「とげ」があった。
 「申し訳ありません!ここシャングリラの市長、ダマールは金に汚い男でして・・・
 儲けにならないものをタダで入れるなと・・・」
ブリーチの態度のせいもあってか、チマッターは終始恐縮しきりだった。
 「なんてこと!全く、とんだシャングリラ(楽園)ね!」
つい、感情を表にしてしまったところでチマッターの泣きそうな顔に気付き
少し言い過ぎたかと反省するブリーチだった。
 「申し訳ありません・・・ですが、ここの港は市長の目が届くので不可能ですが、
 ジャンク屋達が使う裏の港でしたら私の方でなんとかしてみせます。
 艦の修理や負傷者の入院の件も私個人で全責任を持ちます」
チマッターの申し出にブリーチは目を丸くして身を乗り出した。
 「ほ、本当ですか?そうしていただけると助かります!
 ・・・ですが、どうしてそこまでしてくださるのです?」
ブリーチの問いにチマッターは少し困った顔を浮かべたが、ゆっくり語りだした。
 「エメット・オンス・・・彼にブリーチさんが来られた際には力になって欲しい、と頼まれていましてね。
 ご存知ですか?彼は最近ラビアン・ローズの艦長代理に就任したんですよ」
チマッターの口から出た名前に明らかにブリーチは驚いていた。
 「エメット?エメット・オンスが宇宙に上がっているんですか?」
ブリーチのその剣幕にブリッジのクルーたちも思わず振り返った。
 「私と彼は大学が同期でしてね・・・ここでもなんですから、入港してから詳しくお話しますよ」
 「そう、ですよね・・・あ、さっきは失礼な態度をとってしまって」
 「いえ、あなたのお立場からいえば当然のことです。彼が羨ましいくらいですよ」
一時間後、シャングリラの古い貨物用の港に入港するアーガマの姿があった。
507・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/13 23:46 ID:???
>>無休様
いつもご心配をおかけして申し訳ないです
いえね、もう自分の路線は必要とされていない
・・・というか、外している?
んじゃないかという気が最近していまして、
正直、今の『シャングリラ〜』も今後続けるべきか否か悩んでいるところです。
とりあえず、「vol1 ニュータイプの少女」はなんとか完走する所存ですが、
その後に関してはどうするかは全くの未定です。
しばらくニーズを学んできてから新しい作品を書かせていただくべきか・・・と
色々ゴチャゴチャ考えてしまうのもきっと私が若いからでしょう。
と、湿っぽい話題は置いといてと、
>>482
髪型がヒイロっぽくなるとよりスバラスィかも
絵も描けるって羨ましい・・・
フリーで、パーツ合わせて女の子の絵作れるソフトとかあったら、
脳内キャラを伝えられるかな〜と思ってみたり・・・
恋愛シミュツクール2とかいい感じなのかな?
>>504
ドモー
508通常の名無しさんの3倍:02/11/15 06:29 ID:???
 
509性転換:02/11/15 10:14 ID:???
・・・様
僕は、・・・様がここでSSをかいてくれるだけで嬉しいですよ。
皆さん、忙しいのかもしれませんが10人以上このスレにはいるみたいですし。
・・・様が考えて、自分の納得のいくようにしていただければ嬉しいです。
510通常の名無しさんの3倍:02/11/15 13:32 ID:???
ジャンクヤに居候する。ヤザン。
彼にジャンクヤのオバハン(作品中ではオッサン)の魔の手が。
511通常の名無しさんの3倍:02/11/15 13:43 ID:lRpTkDLe
>>510
それはゲモンを女性化汁!ということなのか!?
512通常の名無しさんの3倍:02/11/16 01:09 ID:aSKsroqM
下がりすぎだ!ageさせてもらう!
513プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/16 22:29 ID:???
 ルールは単純だ。
 作戦時間内に、大佐の機体を守り通せばいい。
自機が生き残るのは、その手段だ。「大佐を守るためならば命を落してもかまわない」などというのは自己満足でしかない。
なぜなら自機が撃破されれば大佐を守る盾が減るからだ。
だから私は生き残らなければならない。私は、大佐を守るためだけに存在し、それ以外のために存在しない。
「作戦終了です。大佐の機体を守りながら、撤退しなさい」
 ナナイ作戦参謀の指令に従い、機体を転換させる。
 大佐の帰投を確認し、自機を着艦させたところで、シミュレーションプログラムの電子合成音が「ミッション終了」を告げた。

 ネイ・アスはシミュレーションボックスを出ると、ヘルメットを取り、無表情のままノーマルスーツの胸元を開けた。
ナナイの声がスピーカーから流れる。
「撃墜数12。サザビー無事生還。ヤクト・ドーガ無事生還。完璧よ、ネイ」
 しかしネイは、ニコリとも笑わず、無機質な声で「ありがとうございます、ナナイ参謀」と呟いただけだった。
実戦ならばともかく、シミュレーションの数字に、それほど重要な意味はない。そして、それ以上に、ネイには感情と呼ばれるものの大多数が欠けている。
それは「過度の強化によるもの」と説明を受けていたが、実はナナイの作為によるものであることを、ネイは知らない。ネイの心の中には、ただ、大佐への忠誠心があるのみである。
だからネイは、笑ったことがない。
514プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/16 22:30 ID:kxcn8Zv0
「ネイの様子は、どうか」
 その男、シャア・アズナブルは、金髪をかきあげながら、ナナイの耳元でつぶやいた。
「良好です。二人目は感情抑制が上手くいっています。彼女の行動原理は、大佐に対する忠誠心のみです」
「そうか。一人目は、つまらぬ事故で破棄してしまったようだからな」
 シャア・アズナブルの声を聞きながら、ナナイは心中、唾を吐きたい気分だった。
 ナナイは知っている。大佐が『一人目』を抱きながら、その耳元で「そろそろ、婆さんも用済みだ」と呟いていたことを。
 そして、ネイ・アスの一人目はニヤリと笑いながら、ナナイに言ったのだ。大佐が言ってたわ。ハイブリッド・ニュータイプが完成すれば、婆さんも用済みだって。
 だからナナイは、事故に見せかけて『一人目』を殺めた。ハイブリッド・ニュータイプであるネイ・アスが完成しなければ、自分が大佐に見捨てられることもない。
 そして二人目のネイ・アスには感情抑制をほどこした。シャア・アズナブルが、抱く気さえ起きないように、無反応なつまらぬ少女にしたてあげたのだ。
「そんなことより、大佐・・・」
「ナナイ、プライベートな時間に、そういう呼び方は好きではないな」
「では、なんと呼びましょう。シャア?クワトロ?それとも、キャスバル?」
「意地が悪いな、ナナイは」
 そういいながら、シャアは苦笑する。そして二人は互いのナイトガウンを脱がしながら、舌を、肢体をからめあう。
 シャアに抱かれながら、ナナイは、喘ぐ声の裏でそっと自分につぶやく。大佐を、誰にも渡さない・・・
515プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/16 22:32 ID:kxcn8Zv0
ハイブリッド・ニュータイプ。
 二人目。
 自分が陰で、そう呼ばれていることを、ネイ・アスは知っている。そう呼ばれることに好意も敵意も感じないが、疑問に思うことはある。感情が無くても、思考は働くからだ。
 ララァ・スンやカミーユ・ビダンなどという、もはや希少な資料でしか知ることのできなくなったニュータイプの先達の遺伝子(それをシャア・アズナブルがどのように入手できたのかは不明であるが)を合成し、短期間で培養されたクローン・・・
どうやら、それが自分らしいということは、分かる。
そして、その一人目の実験体は何らかの理由で破棄されたらしく、実戦に耐えられる生体は「二人目」と呼ばれる自分だけだ、ということも理解できる。
 だが、そんな複雑な事情は、ネイにとってはどうでもいいことだった。
 自分は、ただ、大佐の役に立てる存在であれば、それでいい。それが自分にとっての幸福なのだ。たぶん。
 スピーカーから、オペレータの声が聞こえる。
「作戦開始時刻合わせ・・・3、2、1、0。作戦スタートです」
 ネイはノーマルスーツのヘルメットをかぶった。
 初めての実戦。
 フィフス・ルナの核エンジンに火が灯るまで、それを一機で守り通す。それが今回、ネイに与えられた指令だった。
 コクピットに座ると、無表情な声でつぶやく。
「ヤクト・ドーガ、出ます」
516プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/16 22:32 ID:kxcn8Zv0
恐怖。
 ネイが初めて記憶することになった感情は、恐怖だった。
 シミュレーションとは違い、圧倒的な力量で迫る敵。その機影、リ・ガズリィに乗るパイロットが、あのアムロ・レイであることを、ネイは知らない。
 ネイの一射がリ・ガズリィのビームライフルに当たる。しかしそれは運がよかっただけだと、ネイは分かっていた。
 早々とライフルを捨てたリ・ガズリィがサーベルで迫る。
「これが・・・実戦?」
 動揺しつつ、かわす。右腕を切断される。
 怖い。怖い。怖い。
 これが恐怖?これが感情?
 私は大佐の役に立てず、ただ死んでいくだけなのか?
 そう思った瞬間、フィフス・ルナの核パルスに火がついた。
517プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/16 22:33 ID:kxcn8Zv0
『しまった!これではフィフスが地球に落ちる・・・シャアめ!』
 リ・ガズリィのパイロットの思考が、ネイの頭の中に飛び込んでくる。それがアムロだけでなくネイのニュータイプ能力によるものだということを、ネイ自身、理解できていない。
 ネイは、ニュータイプというものを正しく把握していない。ただ、自分のように戦闘能力に特化した存在だとしか思っていないのだ。人の意志が通じ合うとか人は理解し合えるなどということが分からないし、そうしたいという感情さえ、ない。
 だから、アムロの意志がとびこんできた瞬間、ネイは無防備になった。歴戦の猛者、アムロ・レイがその隙を見逃すはずがない。
 リ・ガズリィのサーベルがヤクト・ドーガに迫る。
 ネイは死を覚悟した。その瞬間、シャアのサザビーがリ・ガズリィに迫った。
「アムロ!」
 シャアに反応したアムロがリ・ガズリィの方向を変える。
「シャア!なんでこんなものを地球に落す!」
「このシャア・アズナブルが人類を粛正しようというのだよ!」
 互いの魂をぶつけあう男の間に、ネイのような一少女の入りこむ余地はない。ネイを助けにきたはずのシャアでさえ、ネイの存在を忘れ戦いに没頭した。
 アムロのサーベルがサザビーにせまる。
「大佐!」
 サザビーをかばうヤクト・ドーガを、リ・ガズリィのサーベルが斬る。爆発。
 だがシャアは動揺しない。それどころか、その爆発を目くらましに利用してアムロに攻撃をしかけた。過去、自分をかばったエルメスが撃墜された時とは、正反対の行動だった。
 結局、シャアにとってネイはララァの代わりになるような存在ではなかったのだ。
518プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/16 22:34 ID:kxcn8Zv0
 宙を流れる脱出ポットの中で、ネイは思考した。
 私は大佐のために命を盾にする覚悟だった。しかし私は脱出ポットを作動させ、こうして生きのびている。
 そして私が守ろうとした大佐は、私を守ってくれる存在ではなかった。
 私は、なんのために生きているのだろう。
 深い思考の底に沈む前に、ふっと、漂流するシャトルが見えた。思いの外、距離が近い。
「助かる・・・」
 ネイは救難発光信号を上げた。脱出ポットだけならば、連邦MSのものかネオ・ジオンMSのものか、民間人には区別はつかないだろう。
ネオ・ジオンのノーマルスーツがかつてのジオン軍のような装飾のないシンプルなデザインではないことも、ネイにとっては運がよかった。
 襟首から階級章だけをはぎとったネイはシャトルに収容されると「自分は近辺を航行していた私営シャトルの搭乗員だったが、戦火に巻き込まれてしまった」と、身分を偽った。
 そして、ネイが民間人として紛れ込んだシャトルにハサウェイ・ノアとクェス・パラヤが搭乗しており、やがてロンド・ベルのラー・カイラムに拾われることが、三人の少年少女の運命を、大きく変えていくことになる。
しかし、ネイ・アスは、今は、そのことに気がついていなかった。
 ハイブリッド・ニュータイプといえども、未来のことなど分からない。人は逆立ちしたって、神様にはなれないのだ。
519プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/16 22:39 ID:kxcn8Zv0
連続カキコですみません。
女カムランは、挫折してしまいました。すみません。
女ギュネイの設定の元ネタは、もうバレバレの、あの蒼い髪と紅い瞳の少女です。すみません。

・・・・さんの逆シャアネタが感動のうちにフィナーレしたのに
逆シャアネタですみません。

今度は、今度こそ、皆さんに楽しんでもらいながら
完結させたいものです・・・
520プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/16 23:02 ID:kxcn8Zv0
ちょっと南極条約を見てきたのですが
マ・クベ女性化絵が多く
しかもSSまであるというのに驚きました。

もっと前に俺がやってるよーん♪とか思いつつ
実は、発案してくれたのはゾゴックさんだったんですよね、このネタ。
521萌絵:02/11/17 00:24 ID:???
プロト様の新作(;´Д`)ハァハァ
522プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/17 17:15 ID:???
「クェス、俺、2機撃墜したぜ」
「それじゃ、私と同じだね」
 シャトルで知り合った少年と少女が、無邪気に戦闘シミュレーションの結果を言い合っているのを、ネイは黙って聞いていた。
連邦高官の娘やラー・カイラム艦長の息子と知り合いになれたのは、思わぬ幸運だ。
こうして、民間人だと身分を偽っても疑われず、それどころかMSデッキの見学まで許可されるなんて。
「ネイもやってみなよ」
 ハサウェイという少年が、笑顔で言う。この少年は、本当に屈託がない。
このように陰のない笑顔ができる人間は、いままで、ネイの周りにはいなかった。
だからネイは、ハサウェイの屈託のなさに戸惑うばかりだ。
「私は・・・」
「いいから、やってごらん。そんなに難しくなかったよ」
 戸惑うネイの手を、ハサウェイが握る。少年らしい強引さ。暖かい。不思議だ。今まで私に触れる人の手は、皆、冷たかった。
「頼んだぞ、ネイ」と言いながら肩におかれた大佐の手さえ、暖かいと感じたことは一度もなかったのに・・・
 戸惑いつつもジェガンのコクピットに座る。無精ヒゲのエンジニアが隣りに立ち、操縦法を教えてくれる。
ヤクト・ドーガより簡単だ。しかし動きは鈍いようだ。ネイは知らぬまに、自分の中のパイロット・プログラムを起動させてしまっていた。
 シミュレーションが始まる。制限時間は5分。
 1機、また1機、落す。5機撃墜したところで、ふっと我にかえる。隣りでアストナージが呆然とスクリーンを見ていた。
 いけない。疑われるかもしれない。このあたりで撃墜されておこう・・そう思いつつ、先に体が反応してしまう。結局、5分無傷でクリアしただけでなく着艦作業までこなしてしまった。
523プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/17 17:16 ID:vfGLjDcT
ハッチをあけると、集まった人々が驚きの表情を浮かべていた。
「すごいね、ネイ!」ハサウェイが大声でいう。
「ふん!私だって、もう1回やれば、そのくらいできるよ」クェスが強がる。
 そして大人達は、畏怖の目でネイを見ていた。
「あなた、いくつ?」
 金髪のパイロット、ケーラ・スゥが訊いた。
 いくつ?そうだ、私は何歳なのだろう。ネイの思考が止まる。彼女には1年ほどの記憶しかない。そのほとんどが、訓練の記憶だ。
シャア大佐から優しくしてもらった記憶さえ、少しも・・・・いや、あれはいつだろう?大佐が私の肩に優しく手をおいて、何かを語りかけた、断片的な記憶。大佐の唇に触れた記憶・・・なんだろう、この記憶は?混乱する・・・
「どうしたの、ネイ?」
 ハサウェイの声に、はっとする。
「少し疲れただけ。17です。17才」
 適当に応えておく。ハサウェイやクェスよりは年上に見えるが、20才というには無理があると思ったからだ。
「これほどの実力があったら、今すぐ、実戦に出られるよ。ねえ、大尉」
 ケーラがそばにいる青年に言う。その言葉に、ネイは瞳を暗くする。
 結局ここでも、同じなのだ・・・大人達は、私の能力に驚き、恐怖を隠しながら、私を戦場へと駆り立てる・・・私は、戦うことでしか、周りから価値を認めてもらえない。
 しかし、大尉と呼ばれた青年は意外な言葉を口にした。
「子供が戦争なんかするものじゃない。子供に戦争させるのは、悪い大人のやることさ、ケーラ」
 子供?私は、子供なのか?私は、戦争をしなくてもいい存在なのか?私に戦争させる大佐は・・・悪い大人なのだろうか?
「でも、アムロさんが初めてガンダムに乗ったのは、15才の時なんでしょ?」
 好奇心いっぱいの眼差しで、ハサウェイが訊く。アムロと呼ばれた青年を、ネイは見つめた。
 この男が、アムロ・レイ?大佐を困らせる男?私の機体を撃墜した男?
 ただ優しいだけの、およそ戦士としての猛々しさを感じさせない男が、あのアムロ・レイ?
「アムロ、こっちです!」
 向こうのνガンダムの方から、チェーン・アギの声がしたのをきっかけに、アムロは優しく微笑み「レクレーションは終わりだ」と言って、床を蹴って体を流した。
524プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/17 17:17 ID:vfGLjDcT
「なに、あの女。こっちでーす、だって」
 クェスがネイに、トゲのある声で呟いてから、アムロたちがいるのとは反対の方向に体を流した。しかしネイには、クェスが何で怒っているのか分からない。
 不思議そうな顔をしていると、ケーラがそっと教えてくれた。
「子供でも女だね。あれ、妬いてるつもりなんだよ」
「妬いてる?」
「嫉妬ってことさ。連邦高官の娘は、大尉みたいなヒーローが自分の方をむいてくれないから、拗ねてんの。ワガママだね」
 やはり、ネイにはよくわからない。
 この艦に拾われてから、よくわからないことだらけだ。
 クェスのワガママ。それは自分にはないものだ。
 ハサウェイの笑顔。優しいアムロ。今まで自分の周りにはないものばかり。

 窓から、宇宙が見える。
「あんたのところの家族は、離れていても、わかりあってんだ?」
「オヤジは、いつも口うるさいけどな」
「私の父さんなんか、一緒に地球でくらしてたのに、私のこと、ちっとも分かろうとしないんだよ」
 ドリンクを飲みながら、ハサウェイとクェスが互いの家族のことを話しているのを、ネイはボウッしながら聞いていた。
 家族。
 私に家族はいない。
 ただ、大佐を大切に思うという気持ちがあるだけだ。だけど大佐は私を大切にしてくれているのだろうか?今、こうしている間も、私を捜してくれているだろうか?
 そんなヒマはないだろう。今頃、大佐は連邦との交渉のため、ロンデニオンに向かっているはずだからだ。
しかしこの艦もロンデニオンに向かっているという。それならば早く到着して欲しい。
今、ネイは、早くシャアに会いたいと思っている。守るべき対象であるシャアに対して、このような気持ちを抱くのは、初めてかもしれない。
525プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/17 17:18 ID:vfGLjDcT
「ネイの家族は、どうしてるの?」
 ハサウェイが聞く。
「私には、家族はいない」
「あ・・・悪いこと聞いちゃったかな」
 家族がいないと、悪いことなんだろうか?
「いいじゃん、いなくても。私なんか、あんな父親、いない方がマシだよ」
 クェスが言う。
「でもさ、本当にいなくなったら、きっと寂しいはずだよ」
「そんなことない!ネイだって、家族がいなくても、寂しくなんかないよね!」
「私は、寂しいという感情が、よく理解できない」
 ネイの言葉に、一瞬、ハサウェイもクェスも、キョトンとした。
「寂しいとは、何か?」
「えーと、それは、だから、一人は嫌だとか、誰かと繋がっていたいとか、そういう気持ちのことかな」
 ハサウェイが言う。
 なるほど、とネイは納得する。それが寂しいというのであれば、私は今、寂しいのかもしれない。早く大佐に会いたいと思っているのだから。
526プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/17 17:19 ID:vfGLjDcT
長くてスミマセン。
527通常の名無しさんの3倍:02/11/17 18:05 ID:???
プロト様、おもしろいです。

まんま○波なのがある意味新鮮ですね。

がんがってください。
528プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/17 21:37 ID:???
このコロニー、ロンデニオンには大佐がいるはずだ。早く大佐の元に戻らなくては。
 理屈では分かっているのに、ネイはハサウェイやクェスと一緒に、アムロが運転するバギーに乗って草原を走っていた。
 自分でも、この気持ちがよく分からない。ただ、もう少し、暖かい人たちの近くに居続けることができたらと思う。
 だが、バギーが湖の側を走りきったとき、林の向こうから現れたのは・・・巧みに馬を操る、シャア・アズナブルであった。
「シャア!なぜここに!」
 アムロは叫び、ネイは迷う。今すぐ、大佐の元にかけよるか、それとも・・・
 ハンドルをハサウェイに預けると、アムロは馬上のシャアに飛びかかった。転げ落ちる二人。
「私は貴様と違って、パイロットばかりしているわけにはいかんのだ!」
 ハサウェイがブレーキをかける。バギーから飛び降りる少年少女たちの前で、二人の男がぶつかりあう。
「重力に縛られた人々がいては、人の革新はできん!地球が持たない時がきているんだ!」
「人類の知恵は、そんなものだって乗り越えてみせる!」
 殴り合いながら出るシャアの言葉を、クェスは正しいものとして受けとめていた。しかしネイは、二人の言葉を聞いていなかった。
 フィフス・ルナの時と同じだ。大佐は、アムロと戦う時は、私のことなど忘れている・・・
 シャアを殴り飛ばし、距離をおいてから、アムロは銃をかまえようとした。しかし走りよったクェスがその銃を叩き落とすと、シャアの側にかけより、アムロに銃口を向けた。
「何をするんだ、クェス!」
 ハサウェイが叫ぶ。しかしクェスは銃口を下ろさない。
「アムロ、あんたバカァ?この人は正しいこと言ってるんだよ!チェーンみたいな女に骨抜きにされているあんたとは違うんだ!」
 シャアは、叫ぶクェスの銃口を下ろさせると、そっと耳元でつぶやいた。
「くるかい?」
「え?」
 返事を待たず、シャアはクェスの手を取り、アムロが乗り捨てたバギーに向かう。
「待て!」
 おいかけようとしたアムロの足下を、弾が撥ねた。振り向くと、ネイが、表情を殺したままアムロに向けて銃を構えていた。
529プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/17 21:38 ID:???
「ネイ!・・・君は、僕たちを騙していたの?」
 ハサウェイが言う。しかし少年には何もできない。
 沈黙。アムロに銃を向けながら、ネイは、迷っていた。
 大佐は私を見ていない。しかしクェスを連れていった。私は要らない存在なのか?
「ネイ、乗れ!」
 シャアがバギーを走らせながら、腕を伸ばす。
 その瞬間、ネイは決めた。
 大佐が私の名を叫ぶ。私に向かって腕を伸ばす。やはり大佐のそばに、私の居場所はあるのだ。
「さよなら、ハサウェイ」
「そんな・・・さよならなんて、哀しいこと言うなよ、ネイ!」
 バギーが横をかすめる。大佐の手を握る。冷たい。でもしっかりと握る。そしてバギーに飛び乗る。
「クェスー!ネイー!」
 ハサウェイは、ただ叫び、二人の少女を連れ去り走り去るバギーを見つめるしかなかった。

「ナナイ達が、ネイが連邦のスパイなったのではと疑っているのは、わかっているかい?」
 シャアの個室に入ったネイは、直立不動のままだった。
「だからナナイは、お前を処分し、3人目を用意しようと言っているのだが」
 いつものネイならば無表情のまま「はい。私が死んでも代わりがいるならば」と応えただろう。しかしネイは、命よりも、自分の中に芽生えつつある「感情」というものを失いたくなかった。だから黙るしかなかった。
「研究所のことはナナイにまかせてあるが、3人目の個体を準備する余裕はないはずだ。しかしナナイは、お前を処分して3人目を用意できると言う。これは、どういうことかな」
 そのあたりの事情は、ネイにもわからない。
530プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/17 21:40 ID:vfGLjDcT
シャアは話題を変えた。
「ロンド・ベルの連中は、優しくしてくれたか?」
「優しいということの意味が、わかりません」
「笑いかけてくれたか、ということだ」
「ハサウェイという少年は、笑いかけてくれました。彼は誰にでも笑いかけていましたが」
「ほう・・・ブライトの息子が」
 シャアは微笑した。ネイはハサウェイの屈託ない笑みを思い出した。ハサウェイの笑みは暖かく、大佐の微笑は冷たい。大佐は優しいのだろうか?そうではないのだろうか?
「その少年は、他にどんなことを教えてくれたのだ?」
「寂しいとは何かを、教えてくれました。誰かと繋がっていたいという感情だそうです」
 シャアはクックックと、低い声で笑った。
「それは寂しいのではなく、恋しいのだ」
 ネイには、シャアの言っていることの意味がよくわからない。
「寂しいだけなら誰でもいい。しかしネイは、誰に側にいて欲しいと思った?」
「大佐に、です」
「それを、恋しいというのだ。繋がっていたいとは、そういうことなのだよ」
 シャアはスッと立ち上がると、ネイに近づき、頬に触れた。冷たかった。そのまま、軽く唇を重ねた。ネイは驚かなかった。
そもそも、キスやセックスがどういう意味を持つかということを知らないのだから。ただ、大佐の手はハサウェイの手より冷たいけれど、唇は暖かいと思っただけだ。
「キスは、初めてだと思うかね?」
「は・・・いえ、かつて、このようなことをした気がします」
 シャアは視線をそらすと「やはりな」とつぶやいた。
「ナナイめ、姑息なことをする。1人目は処分したと言っていたが、記憶の消去と、新しい記憶の刷り込みをしたのだな。3人目とはつまり、また記憶を刷り込み直すということか」
「何のことでしょうか」
「何でもないよ。お前は1人目の記憶を持つ2人目ということだ。それを私が思い出させてあげよう。軍服を脱ぎなさい」
「は・・・」
 とまどいながら、ネイは軍服を脱いだ。大佐の命令は、やはりネイにとっては絶対だった。
 
 
531プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/17 21:42 ID:vfGLjDcT
「憶えているかい、ネイは何度も、こうして私と繋がっていたのだよ」
「私が・・・大佐と・・・繋がっていた・・・」
「その証拠に、今、私を受けいれた時にも痛みを感じなかっただろう」
「は・・い・・・・・」
 シャアは少しずつ動いた。ネイの小さな胸が小刻みに揺れる。
「気持ちがいいかい?」
「はい・・・・」
「それは、ネイがまだ、一人目だったころの記憶が蘇ってきているのだ」
ネイは薄く目をあけた。大佐の厚い胸板が見える。その上に浮かぶ微笑は冷たかった。脚と脚の間に埋められた大佐の男はとても熱いのに、大佐の微笑は冷たい。その冷笑から目をそむけるように、ネイは、また目をつぶった。動きが激しくなっていく。
「また私のために、戦ってくれるか、ネイ」
 子供に戦争させるのは悪い大人だと言ったアムロの言葉を思い出す。しかしもう遅い。ネイは、あの湖畔でアムロより大佐を選んだのだ。ハサウェイにさよならを告げて。
「はい・・私は・・大佐のために・・・・戦います・・・」
「ふふ、そう言ってくれるネイは、可愛いな。それが恋しいという感情なのだよ」
「これが、恋しい?そうなの?・・・あ!んん!」
疑問に思った瞬間、ハサウェイの笑顔が脳裏に浮かんだ。
私が恋しいと思うのは、本当は・・・・
しかしそれも、シャアの激しい愛撫と腰の波に押し寄せられて、耐え難い快感の奥に埋もれて消えてしまった。
532プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/17 21:43 ID:vfGLjDcT
連続レス、スミマセン。暴走してます。

ぼちぼち、イメージが蒼い髪と紅い瞳の少女から離れていくはずなのですが・・・
533通常の名無しさんの3倍:02/11/17 21:50 ID:???
そうね、シャアは結局、アムロと張り合いたかっただけなんだよな。
その瞬間が一番充実してるわけで。嘘が上手いのと性的なフェロモンで女御は寄ってくるんだけど、
彼女らは結局自分の為にシャアを欲していて、シャアの為に傍にいるわけではないんだわな。
自分ではそのつもり(シャアの為のつもり)なのに。
それを針路変更させる可能性があったのはララァだけで。
534通常の名無しさんの3倍:02/11/17 21:50 ID:???
離れました。
記憶操作の部分で、一気に離れてしまった。
次の楽しみは、クェスの処理ですね・・・・生体コアは、ヤデスヨ。
535通常の名無しさんの3倍:02/11/17 21:53 ID:???
>>533
精神年齢と、肉体年齢の問題なのかもね。
ララァとクェスの出自を考えた場合、
シャアにくっつくまでは、娼婦と我侭?お嬢様の違いが、
精神年齢に現れてるのかも?
536通常の名無しさんの3倍:02/11/17 22:07 ID:???
ララァは多分地に足ついた人格があって、その上で深い絶望を知っているようなキャラだったのね。
だから拾ってくれたシャアに恩義を感じて、全身全霊で奉仕(恩返し)することを自分の使命と思い定めることができるような人間でもあったわけで。
それがなぜララァだったのかと言えば、それはつまるところ「タイミング」だったのかもしれないけど。
他の女性は、「シャア・アズナブル」という虚名を通してしかシャアに接することができなかった。
やっぱ、ララァの死に方が不幸だったんだな。
そう考えると、なんでそんな悲劇を描いたのかわからなくなってくるな。
537通常の名無しさんの3倍:02/11/18 01:59 ID:???
死に方が不幸と言うか、ララァは死ぬことでシャアの恩に報いて
あとはアムロを愛しますってんだからな。シャアは報われてないような。アムロもナニだけど。
ララァ的にはアムロを愛せたからシャアに恩を返す事ができたらしいけど。
密会は電波だなあ。
538・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/18 05:10 ID:???
久々のプロフィールらしきもの

姓名 イシス・アッバーブ(♀イーノ)
階級 民間
身長 169cm
体重 51`
3サイズ 90・57・91
髪型 髪質素直、ダークブラウン、ロング
性格 大人しい、真面目、苦労性
趣味 料理、他人に化粧をすること
大事なもの 友達
好みのタイプ 優しい人
搭乗機 Ζザク、メガライダー、他
コメント 「ダメよ!お友達を売るなんて・・・絶対ダメよ!」

姓名 ミーシャ・オーレグ(♀ビーチャ)
階級 民間
身長 162cm
体重 47`
3サイズ 83・54・87
髪型 ややくせっ毛、ブラウン、セミロング
性格 性的開放意識が高い、大人ぶるわりにジュディとは度々大人気無いケンカをする
趣味 男に貢がせる
大事なもの 自分
好みのタイプ 外見重視、本気になるのは格好悪いと思っているので後腐れの無さそうな相手を選びがち
搭乗機 バウ、Ζガンダム、百式、ΖΖガンダム、他
コメント 「いいわね!私が艦長よっ!」
539・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/18 05:11 ID:???
同じく〜

姓名 モニカ・アカゲ (♀モンド)
階級 民間
身長 159cm
体重 45`
3サイズ 79・53・80
髪型 髪質素直、赤毛、ベリーショート
性格 冷めている、皮肉屋、でもミーシャには苛められる
趣味 タバコ
大事なもの そんなものない
好みのタイプ 知ったこっちゃない
搭乗機 ガンダムMK-U、メガライダー、他
コメント 「アンタねえ・・・悲しんだら、死んだヤツが生き返るっていうの?
     死んじゃった人のことなんて、さっさと忘れちゃった方がいいのよ・・・!」

姓名 エメット・オンス (♂エマリー)
階級 アナハイム・エレクトロニクス
身長 178cm
体重 64`
髪型 素直、ブロンド、大体エマリーと同じ
性格 真面目、思い込みが強い、少し抜けている
趣味 紅茶
大事なもの ブリーチ
好みのタイプ 守りたくなる女性
搭乗艦 ラビアンローズ、他
コメント 「その分、離婚調停も順調だってことですよ」
540・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/18 05:11 ID:???
『シャングリラ・ガールズ』vol.1 ニュータイプの少女 その4

危なげなくコロニー内に戻ってきたジュディは収穫のポッドに手をつき
「どう?」と言わんばかりに得意気におどけて見せた。
 「すごいね、ジュディ!こんなの初めて見たわ!」
ナビを務めたイシスも嬉しそうに手を叩く。
綺麗な長髪も一緒に揺れた。
 「まあね!このジュディさんにかかれば朝飯前ってもんよ!」
 「やっぱりジュディはすごいね・・・私なんていつまで経っても上手くできないもん」
無理もない。イシスはジュディと違って他の友人たちに半ば強引にこの仕事に
引き込まれたのだ。それでも自分の受け持った仕事はしっかりこなすイシスも
年齢から考えれば十分大したものだが。
 (年齢不相応と言えば・・・)
ジュディは横目にこの生真面目な友人の身体を盗み見る。
まるで本人の大人しさに反比例するかのように、その体つきは大人そのものだった。
本人はそれを気にしているのでわざと体の線が目立たない服を着ているようだが。
 「あ!ねえ、ジュディ!」
 「え?ど、どうしかしたの?」
盗み見の後ろめたさからか必要以上に驚いてしまう。
 「このポッド、『中身』が入ってるよ!」
 「!」
規則正しく点滅を繰り返すパイロットランプを前に2人は顔を見合わせた。
明らかに怯えの色が顔に出ているイシスを横目にジュディはポッドの開閉スイッチに手を伸ばした。
 「ジュ、ジュディ待っ・・・」
イシスの心の準備を待たず、ポッドは静かに開いた。
中にはパイロットスーツに身を包んだ男が死んだように倒れていた。
541・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/18 05:12 ID:???
 「あ・・・」
さすがのジュディも思わず息を呑んだ。
意識はなくとも、内に秘めた獰猛さが滲み出るようなこの男こそが、
かってティターンズにおいて敵からも味方からも恐れられた
ヤザン・ゲーブルその人であることを2人は当然知るよしもなかった。
 「ジュディ・・・どうしよう?」
イシスがすがる様な、今にも泣き出しそうな目でジュディを見る。
ジュディはポッドの中の『招かれざる客』を横目に見る。
 「これじゃ売れないね・・・・『中身』だけ捨てちゃおか?」
ジュディの提案にイシスは真っ青な顔で首を振る。
 「なに言ってるのよ!病院とか・・・・警察とか・・」
最後の方は目の前の粗野な男に聞こえるのを恐れるかのように消え入りそうだった。
 「そんなことしたら、警察にポッドを持ってかれちゃうじゃない!」
 「で、でも!」
2人がそんなやり取りをしているところに、一台のトレーラーが入ってきた。
 「あ・・・」
 「もう!こんな時にややこしいのが!」
 「・・・誰がややこしいのですって?」
そう言ってトレーラーの助手席から颯爽と降りてきたのは、ジュディ達と同年代とおぼしき少女だった。
 「ミーシャ・・・?今日はこないんじゃ?」
ミーシャと呼ばれた少女、顔のそばかすがいくらかの幼さを残すものの、
余裕を漂わせた表情はジュディよりも精神的に成熟していることを主張していた。
 「ああ、そうよ、デートの予定がドタキャン喰らったんでね・・・まあ、
 メモリーからは消してやったけどね」
面白く無さそうに携帯を玩びながら、脱出ポッドに目をやる。
 「フン!どうせこんなこったろうと思ったわ!」
 「これはあたしとイシスが見つけたのよ!ミーシャには関係ないよ!」
ポッドに近づこうとするイシスをジュディが牽制しようとする。
542・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/18 05:12 ID:???
 「・・・それは通らないンじゃないのぉ?」
その声にジュディが振り返ると、もう一人の少女がポッドの上でタバコをふかしている。
真っ赤な短髪のその少女は「不良少女」といった風体であった。
 「モニカ!あなた未成年でしょ?タバコなんて・・・!」
道徳心の強いイシスが叱る。
 「・・・うっさいなぁ」
咥えていたタバコを指で弾き、モニカはポッドの前に飛び降りた。
その横に得意面のミーシャも並ぶ。
ポッドに背を向けているため、二人とも中のヤザンには全く気付いていない。
 「ちょっとあんた達!一体なんのつもりよ!」
ジュディの抗議に2人は顔を見合わせてせせら笑う。
 「決まってるじゃないの!チームである以上、『獲物』に関しては抜け駆けしない・・・
 アンタ達が約束破ったのを、この『違約金代わり』で許したげようって言ってるのよ!」
勝ち誇ったようにミーシャがジュディに告げる。
 「そんな理屈!」
突っかかろうとするジュディをイシスが必死で押し止める。
 「ジュディ!ケンカはだめよ!・・・ミーシャもモニカも、今日のことは私が謝るから、
 ちゃんと話し合いましょ、ね?」
イシスの必死の仲裁にも2人は相変わらずニヤニヤしている。
 「だーかーらぁ、こいつをいただくってことで『話し合い』も無事解決だって言ってンのよ!」
モニカが乱暴にポッドを叩いた衝撃で、中の野獣は静かに目を覚ました。
 「・・・・・?」
Ζガンダムのビームの衝撃を最後に意識を失っていたヤザンは
目を覚ましても状況が掴めず依然朦朧としていた。
そんなことはお構い無しに、ポッドの外では少女たちの『利権争い』が繰り広げられていた。
 「ホラホラ!欲しかったら力づくで取り返してみせなさいよ!」
ミーシャの挑発にジュディは我慢の限界だった。
543・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/18 05:13 ID:???
 「もう、あったまきた!四点膝アリでやってやるわよ!」
 「望むところよ!ロイヤル・ランブルで決着つけてやるわ!」
 「ちょ、ちょっと!2人ともケンカはダメだって!」
 (なんだかんだ言っても、ジュディと張り合ってるようじゃミーシャもまだまだ子供だね)
口に出すとミーシャの怒りを向けられると知っているモニカは
呆れ顔で新しいタバコを捜し求めようとポケットの中に手を伸ばした。
 「ジュディもミーシャも、もうやめて!」
その間もイシスは身体を張って二人を止めようとする。
 「もうっ!せっかくアーガマがシャングリラに来たって日に!」
ジュディの口から出た言葉に一同は固まった。
 (・・・?・・・・アーガマだと!?)
それは目を覚ましたばかりの野獣も同様だった。
 「ちょ、ちょっとあなた、今なんて言ったの?」
さっきまでケンカ腰だったミーシャもすっかり素の表情に戻ってしまっている。
珍しくライターを取り落としたモニカは慌ててそれを拾おうと身を屈めた。
が、突如その肩に手が伸びてきた。
 「あ?」
訝しげに振り返ったモニカはすぐに顔を真っ青にした。
見たこともない獰猛な「野獣」がそこにいたのだ。
 「ひっ・・・あ・・あ・・・・」
モニカが恐怖に固まってしまった頃、ようやく他の面々も異常に気付いた。
 「ポッドの人・・・!」
イシスは思わず口を覆った。
 「あ・・・・・」
ミーシャもジュディもその男の迫力にまったく声が出なかった。
首根っこを掴まれたモニカは恐怖で足がすくんでしまっている。
 「おい・・・ガキ!」
その声は地の底から涌いてきたかのように聞こえ、呼びかけられたジュディは思わず息を呑んだ。
 「アーガマって言ったか?アーガマがどうしたって!?」
544・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/18 05:13 ID:???
・・今日はここまでです。
間隔が開いてしまってすいません。
正直『迷い』があるので、
ダメなとこ、ガンガン指摘したってください!
ダメなとこだらけの気がしないでもないですが・・・
「もう書くなボケェ」でも構いませんので、おながいします
性転換様にもご心配をかけて申し訳ないです

>>プロト様
もともと自分の中ではプロト様のエル主役の逆シャアが先にあったので、
おしかりをうけるとしたら自分の方でせう
ところで、ネイ=綾○、シャア=ゲ○ドウ
ナナイ=ナオコ、クェス=惣○、ハサウェイ=シ○ジとすると、
アムロ=加○、チェーン=葛○でせうか?
などと妄想してしまいますた
実際やってみると、すごい新鮮です!
あと『ネイ』っちゅう名前にも結構個人的思い入れが(略

ところで、脳内妄想をセルフバーニングさせるため、
「恋愛シミュレーションツクール2」をホントに買ってきますた
・・・が!正直、キャラパーツが全然少ない!これでは脳内補完計画が!
キャラ絵を出力できるので、保管庫のうpろだに勝手にうpさせていただきます
「シャングリラ・ガールズ」がモニカ以外不満な出来なので、とりあえず
3連星だけうpさせていただきますた(コレも正直微妙)
>>前スレ958様、お借りします&ありがとうございます

なんとか今後も頑張りたいと思っております〜
545・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/18 05:14 ID:???
・・・あげ忘れスマソ
546通常の名無しさんの3倍:02/11/18 20:36 ID:v5nOeu94

547プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/19 00:40 ID:uQ3JKsbq
>・・・・さん
くわえ煙草のモニカが、いいキャラしてますね。
迷いながら書いているとのことですが
本当の小説とは違うから、全部のシーンを書こうとしなくても
「俺が書いてて楽しいから、いいんだ!」って場面やキャラの拾い書きでも
いいんじゃないでしょうか。

あっさり挫折する私が、偉そうなこと言えませんが。
548プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/19 00:42 ID:uQ3JKsbq
満員電車の向こうから、花束が手渡しで近づいてくる。最後にネイがシャアに渡すと、向こうから老女の「ジーク・ジオン」という声が聞こえてきた。ネイとクェス、二人の少女を従えて、総帥は列車を降り、民衆に手を振った。

「大佐はかっこだけじゃないんですね」
 窓から乗り出してそう言うクェスに、車から降りたシャアは、軽く口づけをした。頬を染めるクェスの隣りに座っているネイは、見ないふりをする。
「やってくれ」
 シャアが運転手に告げると、少女二人を乗せた車が動き出す。後部座席に並んで座り、先に沈黙を破ったのは、クェスだった。
「あんた、大佐のこと、どう思ってんのよ」
「私は、大佐を守るためにだけ存在している」
「そんなこと訊いてんじゃないのよ!あんた、大佐のこと、好きなんでしょう!」
「好きって、何?」
「あんたバカァ?体を重ねたいとか、思うことでしょ!」
 そんなことなら、もう何度か大佐としている。しかし、それで満足したことはない。体が満足しても心が安定しないのだ。
大佐に抱かれた後に聞く「ララァ・・・私を導いてくれ」という寝言。そのとき、ネイはなぜかハサウェイの笑顔を思い出し、感情が無いはずの胸がチクチクと痛む。だからもう、大佐とセックスをしたいとは思わない。
「私は大佐の盾。それ以上でもそれ以下でもない」
「あっそう。私は大佐に抱いてもらったわよ」
 それはクェスの嘘だ。しかしその一言がネイの頭に薄い靄をかける。なんだかイライラする。これがケーラの言っていた「妬いている」ということなのか?
 妬いている?私はクェスに嫉妬している?
「大佐はね、私を抱きながら耳元でささやくの。ネイより、クェスの方が才能があるって。ナナイも言ってたわ。私、あんたよりファンネルとの相性がいいんだって」
 クェスはネイを横目に身ながらニヤリと笑ってみたが、ネイの表情が変わらないので、不機嫌な表情を浮かべ、突然、ネイの脚を蹴った。
しかしネイは顔色一つ変えない。クェスは黙って窓の外を見るしかなかった。
 そのまま、沈黙を運んで車は走り続けた。
 今頃、シャアがナナイの胸で甘えていることを、二人は知らない。
549プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/19 00:42 ID:uQ3JKsbq
「クェス、実戦の空気を感じるだけでいい。無理はしないように」
「私に命令しないでよ、この無表情女!」
 2台のヤクト・ドーガが戦場を走る。
 一瞬、クェスの紅いヤクト・ドーガが、ネイの蒼いヤクト・ドーガの背中に照準を合わせる。
このまま引き金を引いて、あんたを殺しちゃえば、ナナイなんておばさんに私が負けるはずがないんだから、大佐は私のもの。
しかし戦場は、そんなクェスの思惑を許さない。初陣のクェスに、意図的に味方機の背中を、しかも偶然のふりをして打ち抜くなどという芸当はできなかった。
「きゃあ!」
 紅ヤクトの左腕が被弾する。
「撤退して、クェス」
「黙れ、ネイ!あんなところにも敵がいる!」
 隠れた旗艦のブリッジを、クェスの一撃が砕く。彼女の父、アデナウアー・パラヤは娘の手にかかり宇宙の塵に消えた。
「何、これ?・・・気持ち悪い」
 その瞬間、クェスは自分が父を殺したことを悟った。
「助けて!助けてよ、シャア大佐!」
「大丈夫か、クェス」
「うるさい!あんたに心配されるくらいなら、死んだ方がましよ!」
 クェスはノーマルスーツの胸元を開いた。
「父さんを殺した私には、もう怖いものなんてない!次の戦場では、あんたの背中を撃ってやる!そうすれば、大佐は私のものよ!」
 ここまで激烈な感情を放出できるクェスを、ネイは、初めて羨ましいと思った。嫉妬とは違う、羨望に近い感情。
 ネイは、ふと思う。
クェスという鏡を見ながら負の感情を蓄えて、私はヒトに近づいていくのだろうか?
550プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/19 00:44 ID:uQ3JKsbq
父を殺し混乱していたクェスに、ナナイは優しくなかった。クェスがルナツーを離れ、アクシズのシャアの元に向かう理由は、それだけで十分だった。
被弾した紅いヤクト・ドーガがデッキを出て、無断発進する。
 蒼いヤクト・ドーガのコクピットの中にナナイの声が響く。
「クェスをサポートして、先行してアクシズに向かうように」
 その後、小さな声でナナイの本音が聞こえた。
「クェスを死なせると、大佐が拗ねる」
 そんなものだろうか。だとしたら、人の感情というものは、何と身勝手なものだろう。
 いや、考えるのはよそう。私はシャア大佐の盾でしかないのだ。
 ネイは蒼ヤクトを発進させた。
「ついてこないでよ、無表情女!」
「そうはいかない。命令だから」
「私は大佐のところにいくの!私とナナイと、どっちが大事か訊きに行くのよ」
 そういう感覚をストレートに放出するところに、クェスの魅力があるのかもしれないと、ネイは思う。
「邪魔するなら、あんたも撃つわ!」
「言いあいをしているヒマはない、クェス。敵は前にいる」
 前方の空域では、アクシズとロンド・ベルが既に交戦状態に入っていた。
「熱源・・5つ。核か」
 ネイはクェスにかまうのをやめた。意識を集中させる。ファンネルが全ての核を落すと、大きな火球が5つ、宇宙に咲いた。
「あれ、ネイがやったの?私だって、私だって大佐の役に立ってみせる!」
 クェスはアクシズに向かう一機を発見した。
 ガンダム?そう思い近づくが、それはケーラの乗るリ・ガズリィだ。
「でも近くに、アムロはいる。そう感じるもの!こいつを捕まえればガンダムが来る!」
 破損したヤクト・ドーガでも残りのファンネルを駆使して、リ・ガズリィの四肢を破壊し行動不能に落しいれるだけの力が、クェスにはあった。
「ケーラ!早く脱出するんだ!」
 叫びながら、アムロのガンダムが近づく。
「来たな、プレッシャー!アムロだろうと誰だろうと!」
「大尉、私にかまえず!あぅ!」
 リ・ガズリィのハッチを開けて脱出しようとしたケーラの体を、紅ヤクトの手が捉える。
551プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/19 00:45 ID:uQ3JKsbq
「ガンダムに乗ってるの、アムロでしょ!ガンダムから降りなさいよ!さもないと、このパイロットを握りつぶすわよ!」
「クェス?クェスなのか!」
「早くしなさいよ!」
 舌なめずりをするクェス。早く!早く!気持ちだけがあせる。汗がにじむ。
 ガンダムを手に入れることができたら、アムロを殺すことができたら、私はいつだって、ネイなんか倒して、大佐に愛される女になれるんだから!
 その時、ネイの蒼ヤクトがクェスを見つけた。
「あの手にいるのは、ケーラ・スゥ?」
 ラー・カイラムで、クェスの感情に「嫉妬」という名前があることを教えてくれた女性。
ネイが近づく。それを見たクェスがあせる。
「アムロ!早くしないと、ホントに握りつぶすよ!」
「待て、クェス!今、ファンネルを外す!」
 νガンダムからファンネルが外れていく。
「ふざけないで!放熱板を外したからって、なんだってのよ!」
 紅ヤクトのファンネルがアムロのコクピットを狙う。その瞬間、アムロの警戒心に過敏に反応したファンネルがクェスのファンネルを撃ち落した。
「反撃した?このクェス・パラヤの警告を無視するなら!」
 グシュ・・・
 紅ヤクトの手が、ケーラの体を握りつぶした。
 その瞬間、ネイはケーラの最後の声を聞いたような気がした。
552プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/19 00:46 ID:uQ3JKsbq
今まで、ネイはいくつかのMSを撃墜してきたが、それらのMSに人が乗っていることさえ気にかけたことはなかった。しかし・・・
『子供でも女だね。あれ、妬いてるつもりなんだよ』
 そういいながら、笑ったケーラの顔が、思い出された。
 なんだろう、この不快感。胸がキリキリと痛い。
悲しい?そうか、これが「悲しい」とう感情なのか。
また一つ、クェスのために、ネイの胸に負の感情が蓄積されていく。
人は悲しいとき、どうするのだろう?泣く?泣くとは、いったいどういうことだろう?わからない。わからない。
 ふと気がつくと、ケーラの遺体を収容し、νガンダムは撤退していた。紅ヤクトがシャアのサザビーの元に向かうのを、ネイは表情を失った瞳のまま、見つめるしかなかった。
クェスが大佐に甘える姿を想像するのは、ネイには苦痛でしかなかった。
ハサウェイに会いたい。ふと、そう思った。
大佐に甘えられないのであれば、せめてハサウェイの笑顔を見て安心したい。そうか・・・これが恋しいということなのか?
しかし、それも今のネイには到底叶えられない望みであった。
553プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/19 00:48 ID:uQ3JKsbq
いつも、長くてスミマセン。
ワードだと
文頭の一マスあけているところが
自動インデントになっているので
そのまま貼り付けると、あかなくなっちゃうんですね・・・
読みにくくてスミマセン。
554通常の名無しさんの3倍:02/11/19 12:23 ID:???
>>553
テキストエディタをオススメしまつ。
(メモ帳とか…。Win98以前のやつは機能が少ないのでフリーソフト入れた方が)
555通常の名無しさんの3倍:02/11/19 21:23 ID:WXg7N75j
555げと
556プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/19 21:37 ID:uQ3JKsbq
 旗艦の自室に戻ると、シャアはノーマルスーツの胸元を開けて、ドサリと椅子に座り目を瞑った。
 アムロ達が、核パルスエンジンに火がつき月軌道からゆっくりと移動を開始したアクシズの進路予測及び作戦修正を行い、第2波を送り込んでくるまで、あと2時間といったところだろか。
 こちらも戦力を整え、ルナツーの核をアクシズに積み込む作業は、ナナイ達が上手くやってくれるだろう。
「ララァ、これでいいのだろう・・・私の望みは、アムロに勝つことだけだ」
 人知れず呟いたとき、ドアが開いた。クェスだった。シャアは薄く目を開いた。
「クェス、αの整備は済んだのか」
「大佐!私、ララァ・スンの代わりなんですか?」
「誰からそんなことを聞いた?」
「ナナイが言ってたわ。大佐が私を大切にするのは、ララァの代わりだからだって!」
 いつもの余裕を取り戻し、シャアはフフッと笑った。
「ナナイは意地悪なことを言うな」
「そうよ、意地悪よ!だから、あんな年増女なんかより、私を愛して!」
「困ったな」
「どうして?私は大佐を愛してるんですよ!」
「クェスは、まだ子供だ」
「私は大人よ!大佐の盾になることだって、大佐の女になることだって出来るわ!」
 クェスはノーマルスーツの胸元をグイッと開いた。弾力のある胸の間の影が、襟首からのぞく。
「だから私を見て!」
「わかった。私はララァとナナイを忘れる」
「なら、私はαで大佐を守ってあげる!」
 クェスはシャアにとびつくと、その首に腕をまわし、幼い唇を押しつけた。
「だから私をいっぱい愛して!ネイなんかより、ずっと愛して!」
 シャアの慣れた指がクェスのノーマルスーツを脱がしていく。その唇が首を、胸を、腹をすべるたびにクェスは背をそらせる。舌が腿の間を割ると、思わず声をこぼした。
「大佐・・大佐!愛してるわ・・・だから私だけを見て・・・あ!」
 シャアを受け入れた瞬間、痛みとともに、少女はドアの向こうまで聞こえるような声をあげた。
557プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/19 21:38 ID:uQ3JKsbq
 聞かなくてもいいものを、聞いてしまった。
 自分が恋しいと思うのは、本当に大佐なのか。もう一度、大佐の微笑を見れば、その答が出ると考え、シャアの部屋の前に立ったネイの耳に届いたのは、そのシャアの愛撫に応えるクェスの声だった。
 大佐は誰でもいいのだ。
 寂しいだけなら誰でもいい。
 他ならぬ大佐自身が、ネイに言った言葉。
 だから大佐は、恋しいのではない。寂しいのだと、ネイは思う。
 いや、本当にそうだろうか?違う。きっと違う。
 大佐は、やはり恋しいのだ。そして、その相手はララァ・スンでなければいけない。
 そのララァがいないから、大佐は寂しい男になってしまった。
 そして私は・・・ハサウェイの笑顔を思い出しながら、大佐に抱かれたいと思うならば、私も、ただ寂しいだけなのだろう。
 寂しい。
 あれほど新鮮だった「感情」というものを持ってしまったために、こんなに苦しむのであれば、感情なんていらない。
 私はもう一度、表情のない戦闘マシンになろう。何も求めずに大佐を守るだけの盾になろう。
「大佐・・私を・・・もっと愛してください・・・私を・・私だけを・・・は・・あぁ!」
 クェスの声が聞こえる。ネイは眉ひとつ動かさず、そのまま振り向くと、いつまでも廊下に響くクェスの声を置き去りにして、ドアの前から歩き去っていった。
558プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/19 21:39 ID:uQ3JKsbq
「フフフ、墜ちろ墜ちろ!」
 シャアの体温が残る、火照る体をもてあましながらα・アジールに乗るクェスは、ネイのヤクト・ドーガと共にジェガンを次々と火球へと変えていった。
 その2機の防衛ラインを突破しようとする機体・・νガンダムにネイが気づき、急襲する。
「アクシズには、いかせない」
「この感じ、ネイか。あの大きいのがクェス?」
 ネイのファンネル攻撃を、アムロのフィンファンネル・バリアが弾く。
「そんなもの、αの力で!」
 クェスのα・アジールが横殴りにビームを乱射しバリアが散開するが、アムロはクェスの攻撃全てをかわしながら、αの大型ファンネルを撃破していく。
「そんなんで、大佐を困らせないでよ!」
「私は大佐の盾。だから逃がしはしない、アムロ・レイ」
 ヤクト・ドーガの照準が、νガンダムを捕捉した。

『罵りあっているだけじゃダメだよ!クェス!ネイ!』

「今の声、ハサウェイ?」
 その一瞬のためらいが、ネイに引き金を引かせなかった。
「ネイの殺気が消えた?」
 その一瞬の隙をアムロは見逃さない。サーベルがヤクト・ドーガのライフルを叩き斬る。
 同時にフィンファンネルが、ハサウェイの声を捉えきれなかったクェスの敵意に反応して、αの両肩にあるサイコミュ式メガアーム砲を破壊した。
「ああう!大佐!助けて!」
 直撃を免れたコクピットの中で、死神の鎌に首筋をなでられたような錯覚に陥り、クェスは悲鳴をあげた。
「これ以上、子供につきあっていられるか」
 νガンダムがアクシズに向かう。
「クェス、私はガンダムを追う。αの装備はメガ粒子砲しか残っていない。クェスは撤退したほうがいい」
「うるさい!私が聞きたいのは、あんたの声なんかじゃない!大佐、どこです?一人で死ぬのはイヤ!助けて、大佐!私だけを見てって、お願いしたじゃない!」
 クェスはパニックを起こしていた。
 しかしガンダムがアクシズに近づけば、大佐が危険になる。
 私は、大佐を守る盾。そのためだけに存在している。
 ネイは、クェスよりシャアを守ることを優先し、ガンダムを追ってアクシズに向かった。
 そして錯乱したクェスは拡散メガ粒子砲を乱射しながら、戦場を無駄に走り抜けていく。
559プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/19 21:39 ID:uQ3JKsbq
「あれは、クェス!」
 ハサウェイが操るジェガンが拡散メガ粒子砲をかいくぐり、αの頭部にとりつけたのは、奇跡と言ってよかった。
「なれなれしい!誰!?」
「クェス、クェスだろ?」
「大佐?来てくれたの?」
「僕だよ!ハサウェイだ!」
「大佐じゃない?何で?離れろ、こいつ!」
 イヤイヤをする子供のように首を振るαに、必死でしがみつくジェガンのコクピットで、ハサウェイは叫び続けた。
「ダメだよ、クェス!そんなだから、敵ばかり作るんだ!ハッチを開いて!顔を見れば、そんなイライラなんか、消えちゃうから」
「あんたなんかに、私の何がわかるって言うのよ!幸せな家族と心が繋がっているハサウェイなんかに!」
 その時、αの頭部の近くを、リ・ガズリィのビームが走った。サイコフレームの力に導かれて、ここまで辿り着いたチェーンだ。
「ハサウェイ、どきなさい!」
「チェーン、やめてくれ!僕がクェスを助けるから!」
「その子は危険よ!」
「その声・・・嫌な女!あんたさえいなければ、アムロのそばにいられたのに!」
 クェスが叫ぶ。その瞳からにじんだ涙が、コクピットの無重力に浮かぶ。
「クェス、寂しいなら、僕と繋がればいいじゃないか」
「子供のくせに、図々しいのよ!」
「だって僕たちは、まだ子供だろ?今からだって遅くないよ」
「遅いのよ!私はもう、大佐の女なんだから!」
「なんだって?」
 女の全てを受けとめるには、ハサウェイは若すぎた。その一瞬の動揺のせいで、激しく揺れるαの頭部からジェガンが振り落とされてしまった。
「クェスー!」
「あの時、大佐と一緒に走る私を、どうして止めてくれなかったの?アムロも嫌い!ハサウェイも嫌い!皆、皆、大嫌い!」
 αの拡散メガ粒子砲が火の雨を降らせる。リ・ガズリィがミサイルを放った次の瞬間、火の雨の一粒が直撃し、チェーンを焼いた。
 そして、チェーンが最後に放ったミサイルが、αのコクピットを直撃した。
『シャア大佐・・・お父さん!』
 それは、クェスの最後の声であり、意志であった。
「クェス・・・クェスー!ネイ、ネイ!クェスが、クェスが死んじゃった・・・」
 チェーンが持っていたサイコフレームが紡ぐ細い光の糸が、ハサウェイの意志を運ぶ。ネイの胸へと。
560プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/19 21:40 ID:uQ3JKsbq
 ネイはガンダムを見失っていた。それ以上に重大な驚異がアクシズに近づいていたからだ。
「熱源5つ・・・そこ」
 ファンネルに打ち抜かれた核が、アクシズにたどり着く前に光の数珠と化した。
「さすがだ、ネイ」
 気がつくと、意外と近くまでシャアのサザビーが接近していた。
「さすがだな、ネイ。今ので、おそらく核攻撃は最後だろう。次波はアクシズへの直接上陸を狙ってくるはずだ。ネイ、私を守ってくれ」
 はい。そう応えようとしたときだった。
 細い一筋の光の帯が、サザビーとヤクト・ドーガの間をすり抜けた。その瞬間、その声はネイの胸に届いた。

『ネイ、ネイ!クェスが、クェスが死んじゃった・・・』

 ハサウェイ?ハサウェイが戦場に出てきているなんて。
「どうした、ネイ。迎撃体勢を取れ」
「ダメ・・・」
「なに?」
「ハサウェイが呼んでる・・・だから、ダメ」
 ネイはヤクト・ドーガを急速旋回させた。
「どこへ行く!ネイ!」
 シャアを置き去りにして、ネイはハサウェイの元へと急ぐ。
「フフフ・・・所詮、私はいつも、一人だったということか」
 自嘲気味に笑うと、シャアは、長年の好敵手を迎え撃つべく、ファンネルを機動させた。
561プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/19 21:44 ID:uQ3JKsbq
>>554
アドバイスありがとうございます。
さっそくメモ帳を使ってみました。

主役である女ギュネイ以外は、原作通り、きっちり死んでいきますた。
よく考えると、クェスの濡場が無くても、ストーリー的には問題ないんですが
これも「サービスサービスゥ♪」ってことで。
562通常の名無しさんの3倍:02/11/20 13:28 ID:???
>534
>生体コアは、ヤデスヨ。
痛烈な皮肉ですな
563プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/20 20:54 ID:0/LoKTWS
 少年だという理由は、戦場では通用しない。ギラ・ドーガのサーベルがジェガンの左腕を切った。
「ちぃ!僕は・・・クェスのところに行くのか?」
 ハサウェイがそう言った瞬間、一筋のビームがギラ・ドーガを打ち抜いた。
「ネイ!ネイだろう!」
 ハサウェイはハッチを開けるとコクピットから乗り出し、ヤクト・ドーガのコクピットへと体を流した。ネイもハッチを開けて、ハサウェイを受けとめた。二人のバイザーが触れ、声が聞こえる。
「ハサウェイ、なぜ戦場に出てきた」
「君とクェスを連れ戻しに来たんだ!」
「ここは、あなたが来るところではない。戦場は、あなたの笑顔を消してしまう。だから、早く戻りなさい」
「ネイ・・クェスは死んじゃったんだよ。君まで、そんなことになったら・・・だから、僕と一緒に行こう、ネイ!」
「私は・・・」
 ハサウェイの声に導かれて、思わずここまで来てしまった。しかし私は・・・私は大佐を守る盾。でも・・・ハサウェイ・・・
 ネイが迷う間に、アクシズの中央に火の筋が走った。大小、無数の岩盤を散らせながら、アクシズが2つに割れていく。岩の群れが迫る。
「ここは危険。早く待避しなさい、ハサウェイ」
「ネイ、僕と一緒に行こう!」
 なぜ、こんなにも心が揺らぐのだろう。ハサウェイと一緒にいたい。ハサウェイの笑顔を見つめながら、ハサウェイと繋がっていたい。
 そうか・・・これが恋しいということなのだ。
 私は、恋を手に入れた。感情を持たず、ヒトでさえなかった私が。だから・・・それだけで充分。
「私は大佐のところに行く」
「どうして!」
「ハサウェイには家族がいる。だけど、大佐は寂しい人」
「だからって、ネイが行くこと、ないじゃないか!」
「大佐の盾になることが、私の役目」
「そんなこと、どうだっていい!僕はネイと一緒にいたいだけなんだ!ネイは、違うの?」
「ハサウェイ、好き」
 表情がないまま、ネイはポツリと言った。一瞬、二人から言葉が消える。ネイはもう決めたのだ。だからハサウェイは何も言えなかった。
「さよなら」
564プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/20 20:56 ID:0/LoKTWS
トンッと軽くハサウェイの体を押すと、ネイはヤクト・ドーガのハッチを閉じ、ヤクト・ドーガの方向を変えた。
「ネイ!待って、ネイ!」
 ハサウェイはジェガンのコクピットに飛び込むと、急いでハッチを閉めた。モニターに見えるネイのヤクトは、すでにアクシズを目指して急発進し、遠い点となっていた。
「まだ間に合う!」
 しかし、破損したジェガンで飛び散る岩盤を避けながらネイを追いかけるだけの技量を、ハサウェイは、まだ持っていなかった。アクシズの破片を回避するだけで精一杯だった。
「ネイー!」
 少年の声は、もう少女には届かない。

「大佐・・大佐が、あそこにいる」
 落下をはじめたアクシズ後部に接近したネイは、そこで信じられないものを見た。
 巨大な岩から見れば豆粒ほどのおおきさしかないMSが集まって、アクシズを重力圏から押し戻そうとしていた。
「これは・・これは何?」
 そして、その中央に、光の帯をまといながら、赤い脱出ポットを岩盤に押しつけているνガンダムがいた。
「アムロ、大佐を離しなさい」
 しかしガンダムはフルバーニアのまま、微動だにしない。周囲の機体には、オーバーロードして焼けていくものもあった。
 ヤクト・ドーガがライフルを構える。
「大佐を、連れて行かないで」
 その時、ネイの頭の中に、二人の男の声が響いた。
『だから世界に人の心の光を見せなきゃいけないんだろ!』
『そういう優しい男にしては、クェスに冷たかったな』
『俺は、器用に父親代わりを演じられるような男じゃない』
『それは私も同じだよ。だからクェスを抱いた。一人の男としてな』
『それは、器量の小さい男のすることだ』
『ララァ・スンは、私の母になってくれるかもしれなかった女性だ。そのララァを殺したお前に言えたことか、アムロ!』
565プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/20 20:57 ID:0/LoKTWS
 やはり大佐は、今もララァ・スンに恋をしている。だからアムロと闘っているときには、私のことなど、目に入らない。たとえサザビーは破壊されても、今も、大佐はアムロと闘っている。信念を闘わせている。意地を闘わせている。
 そしてアムロという鏡の向こうに、ララァ・スンを見ている。
 ならば、私が大佐にララァ・スンを忘れさせる。アムロ・レイを殺すことで。それが、大佐を守るためにだけ存在してきた私の役目。
 ネイはライフルの引き金を引いた。
 その刹那、νガンダムが発光した。
 それは、ビームの直撃を受けて爆発したのではない。
 しかし機体がオーバーロードし爆走したのか、それともサイコフレームが発光しているのかは、わからなかった。
 ただ確かなことは、ガンダムが発した光の渦がビームさえ消滅させ、周囲のMSを、そしてネイのヤクト・ドーガをアクシズから弾き飛ばしたということだ。

 アクシズから離れるヤクト・ドーガの中で、ネイは、宇宙にかかる光の帯にそって巨大な岩が地球からゆっくりと離れていくのを、ただ見つめていた。
「大佐・・・」
 大佐は、あの光の中にいるのだろうか。ネイにシャアを感じることは、もうできなかった。
「何だ?視界が、にじむ」
 ネイはバイザーを上げると、指で目の縁にふれた。水滴が一粒、二粒、宙に浮いた。
「これは・・・何?」
 涙。
 声も出ず、涙だけが行き場を失ってプカプカと浮いているのを、ネイは、表情を変えず見つめた。初めて見る自分の涙を見ても、ネイは、自分が泣いているということを理解できなかった。
 ネイは涙を拭いた。もう瞳は乾いていた。
 そのとき、宇宙を漂うヤクト・ドーガに、左腕の無いジェガンが触れた。
「・・・ハサウェイ?」
566プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/20 20:57 ID:0/LoKTWS
 ジェガンのハッチが開き、ノーマルスーツが近づく。ネイはバイザーを下ろすと、自分もハッチを開いた。ゆっくりと近づいてきたハサウェイのバイザーが、コツンと触れる。
 ハサウェイは目に涙を浮かべながら微笑んでいた。ハサウェイの笑顔は、いつも優しい。
「ネイ・・・よかった。生きていたんだね・・・泣いているの?」
 泣いている?
 そうか。涙がにじむということは、泣くということなのか。
 人は深い悲しみに沈んだ時に泣くと、誰かから聞いたことがある。
 ケーラが死んだとき、悲しいと思った。しかし泣かなかった。でも、今、私は泣いている。私は今、悲しいのか・・・
 大佐。もう、大佐に会えない。それは、悲しい。とても、悲しい。
 でも、それはおかしい。大佐を思ったときの涙ならば、もう、全て拭ったはずだ。
 ハサウェイの笑顔を見たら、また、涙がにじんだ。これは悲しいという感情ではない。なんだか暖かい・・・何だろう、これは。
「でも、ネイが生きてて、本当によかった・・・」
 そう言ったハサウェイの瞳も、涙で濡れていた。それ以上、言葉にならなかった。
「ハサウェイは、なぜ、泣いている?悲しいの?」
 首を横にふると、ハサウェイは微笑んだ。
「嬉しいんだよ。人は悲しいときに泣くけれど、嬉しいときに泣くこともあるんだよ」
 そうか・・・私は今、ハサウェイに会えて、嬉しいのか。
 嬉しい。嬉しい。そうか、私は嬉しいんだ。
「わからない」
「何が?」
「私も、またハサウェイに会えて、嬉しい。こんなとき、私は、どんな顔をすればいいのか、わからない。悲しい時と同じように、泣いているだけでいいの?」
「・・・笑えば、いいと思うよ」
 そういえば、ハサウェイも笑っている。涙をにじませながら笑っている。
 そうか・・・笑えばいいのか。
 宇宙は静かで、地球が美しくて、ハサウェイがそばにいて、嬉しいから笑う。それだけのことだ。ヒトの感情の、何と単純で、何と素晴らしいものだろうと、ネイは思う。そして・・・

 ネイ・アスは、目をつぶると、ゆっくりと瞼を開けながら、唇の両端を微かにあげて、微かに笑い、愛しいハサウェイを見つめた。
 そう。愛しい。
 ネイはまた一つ、新しい感情を手に入れた。

fin
567プロト ◆xjbrDCzRNw :02/11/20 21:00 ID:0/LoKTWS
久しぶりに、ラストシーンまで書けました。
エンディングテーマはTMNの「BEYOND THE TIME」ではなく
鬼束ちひろの「流星群」を想像してもらえると、嬉しいです。

原作ではギュネイとハサウェイの接点なんて、無いんですよね。
悪ノリしすぎてしまいました。スミマセン。
568通常の名無しさんの3倍:02/11/20 21:18 ID:???
プロト様〜〜
すごく(・∀・)イイ!
この終わり方なら、将来、ハサウェイも破滅しなくていいのにね。

ハサウェイには、結構こだわってしまう私としては、すごくうれしい・・・
569通常の名無しさんの3倍:02/11/21 10:39 ID:???
なんと〜〜
南極では、逆パターンの祭りか?女性キャラの男性化・・・・・
あっちはあっちで面白そうな気もするが・・・・

全キャラ性別逆転のストーリーもありなのか?
570萌絵:02/11/21 11:18 ID:nvNw9kuw
とりあえずage
571通常の名無しさんの3倍:02/11/22 12:08 ID:???
sage
572通常の名無しさんの3倍:02/11/23 01:05 ID:hthckugD
age
573通常の名無しさんの3倍:02/11/23 20:04 ID:???
漏れはカトルよりデュオの方が良い
574通常の名無しさんの3倍:02/11/23 23:11 ID:hthckugD
女で男だったらスレに負けてるので、age
575萌絵:02/11/23 23:27 ID:dgoR7+G1
ttp://char.s4.xrea.com:8080/char/
こちらの掲示板に、男ライラ(ライデン・ミラ)と女ジェリド(ジェリー)
を描かせていただきますた
よろしかったら見てください

男→女スレ向けっぽいんですけど
落ちてるのでこちらにw
576・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/24 00:14 ID:???
『シャングリラ・ガールズ』vol.1 ニュータイプの少女 その5

ジュディが脱出ポッドを運びこんでから数時間後、一台のトラックが
港への道を走っていた。
運転席にはジュディがハンドルを握っている。
助手席ではミーシャが後部座席を気にしながら、
時折ジュディに抗議の肘撃ちを入れる。
その後部座席では真っ青な顔をでうつむくイシスと、
ハンバーガーをほうばりながら窓の外のコロニーを見やる
ヤザンの姿があった。
ポッドから目覚めたヤザンの
『アーガマからガンダムを盗み出す計画』にジュディが
勝手に乗ってしまったのだ。
他の面々は自動的にそれに巻き込まれる形になってしまった。
仲間を危険に巻き込んでしまうかもしれない恐れより、
ジュディを突き動かす思いがあった。
 『ガンダムを売ったら、リィンを山の手の学校に・・・!』
ジュディにとって弟への責任感は、全ての行動原理に優先するものだったのだ。
577・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/24 00:15 ID:???

そして現在、ヤザン自ら強奪してきた野菜と果物を積んだトラックに乗って
アーガマが入港したという港に向かっている。
荷台ではモニカがヤザンの腕に絞められた首をさすっていた。
 「モニカ、大丈夫ー?」
そんなモニカの顔を覗き込むのは、もう一人のジャンク屋仲間、
エル・ビアンノだった。
この金髪の少女が、アーガマが入港した港の情報をタイミングよく
ジュディ達に持ってきたのだ。
 「・・・ったく!あのオヤジ・・・・馬鹿力で絞めやがって!」
座席のヤザンに聞こえないようにモニカが毒づく。
 「でもさ、ガンダムかっぱらったら私達大金持ちじゃない!」
指を組んで目を輝かせるエルをモニカは呆れた顔で横目に見る。
 「アンタさぁ・・・アーガマって軍艦でしょ?そんなに上手くいくとでも思ってンの?」
 「あ、そっか。捕まっちゃったりしたらヤバイかなあ?」
 「ヘーキよ。あのオッサンに脅されてやりました、って言っときゃいいのよ。
 ・・・未成年の特権てぇヤツよ」
事も無げに言いながら、胸から取り出したタバコに火をつける。
 「タバコ吸うくせにぃ」
 「アンタもうっさいわねぇ!」
荷台のやり取りをよそに、車は港の検問所へと近づいていた。
578・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/24 00:15 ID:???
・・・中途半端な長さでスマソ

>プロト様
ア○カっぽさも含め、DQN度が10割増しのクェスがいい味出してますた。
クェス自身と、ギュネイ、ハサウェイの悪行を全部一人でこなす姿に
なぜか萌えました

『シャングリラ〜』はシーン単位で書くつもりですが、
冒頭だけは長めになってもしっかりやるつもりだったので・・・
vol.1終了後は、書きたいシーンのみ抜き取ってやるつもりでしたが、
私の力及ばず、関心を全く集められない現状が続いていますので、
どうするかは全くの『白紙』でございます
厨なりに向上したいので、感想やそれ以上に批判やお叱りを
いただきたいのですが、
『批判やお叱りをいただける』レベルを出せていない現状が続いていますので
(感想を下さったのはプロト様だけですし)
キッパリ打ち切るならここらへんかな?・・・などと悩んでおります。

懲りずに『恋愛シミュレーションツクール2』にてモニカを作成してみますた
保管庫管理人様、いつもすいません・・・
モニカ ttp://219.99.239.106/cgi-bin/pic/8.png
トリッシュ ttp://219.99.239.106/cgi-bin/pic/5.png
アルテマ ttp://219.99.239.106/cgi-bin/pic/6.png
ライア ttp://219.99.239.106/cgi-bin/pic/7.png
579性転換:02/11/24 21:22 ID:???
皆様、顔を出せていなくて本当に申し訳ないです。

プロト様、完結お疲れ様です。
ネイとハサウェイのやりとりがとても良かったです。
あたらしい逆襲のシャアが読めて嬉しかったです。

萌絵様、絵描きお疲れ様です。
早速保存させていただきました(笑)。

・・・様、執筆お疲れ様です。
シャングリラ楽しく読ませてもらってます。
色々と悩んでおられますね・・・。
私には応援することしか出来ないので、応援させて頂きたいと思います。

ではでは、皆さんまた今度です。
580通常の名無しさんの3倍:02/11/25 17:30 ID:???
        
581通常の名無しさんの3倍:02/11/25 18:53 ID:???
無事このスレもこのまま沈むわけだが
582通常の名無しさんの3倍:02/11/25 19:21 ID:???
あげ
583通常の名無しさんの3倍:02/11/26 02:58 ID:???
 
584通常の名無しさんの3倍:02/11/27 01:56 ID:???
がんばれ!
585通常の名無しさんの3倍:02/11/27 01:57 ID:???
sage
586通常の名無しさんの3倍:02/11/28 00:50 ID:???
587・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/29 07:00 ID:???
『シャングリラ・ガールズ』vol.1 ニュータイプの少女 その6

 「あ、あなた達!どういうつもりなの?」
ヤザンに腕をねじ上げられたファが抗議の声を上げる。
カミーユを病院に搬送すべく港から出てきた救急車は
運悪く検問所の突破を目指すジュディたちの格好の獲物になってしまった。
付き添いのハサン医師が遅れたのも大きな要因ではあったのだが。
 「静かにしろ。騒がなければ何もしない」
ヤザンはファの上着から通行証と車のキーを抜き取り、
チラリと救急車の後部を見やった。
 「・・・後ろには誰が乗っている?」
 「だ、誰もいないわ」
ファはヤザンと目を合わさずに答えた。
 「フン!どうかな?おいガキ!後ろ見て来い」
 「・・・ガキじゃないよ!ジュディだよ!」
放り投げられたキーを受け取りながら怒るジュディをイシスがたしなめる。
 「いいからさっさと見てこい!」
 「ジュ、ジュディ・・・行きましょ、ね?」
 「ベ〜ッだ!」
ブツブツ文句を言いながら開いた後部扉の中には、
ポツンと寂しげに簡易ベッドが乗っているだけだった。
 「ふ〜ん、ホントに誰も乗って・・・?」
 「ジュディ・・・!あれ!」
イシスが指差したベッドの上には、じっと虚空を見つめる
カミーユ・ビダンの姿があった。
588・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/29 07:00 ID:???

 「あ・・・?」
 「ね、ねえジュディ・・・これって酸素欠乏・・・」
 「う、うん」
その時、カミーユの目が2人の方に向けられた。
 「!・・・・ジュディ!」
 「あ・・・」
その瞳に吸い寄せられるように、ジュディはカミーユの元へ
一歩、二歩と歩みを進めた。
 「ちょ、ちょっとジュディ!」
呼び止めるイシスの声ももはやジュディには届いていなかった。
ふと気付くといつの間にかカミーユの手がシーツの中から自分に差し出されているのに気づく。
ジュディは少しためらいながらも、その手を掴んだ。
 (温かい・・・)
そう感じた途端、周囲の空間がぱあっと変わっていった。
589・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/29 07:01 ID:???

 「へ?・・・・えぇ!?」
気づいたらそこは宇宙だった。
ジュディは無限の広がりの中に自分が一体となっているのを感じた。
 「な、なんなのコレ?」
気づくと目の前に寝ていたはずのカミーユが立っている。
 「あ・・・カミーユ?これは・・・?」
行ってみてジュディはおかしなことに気づく。
 (あれ・・・なんであたしこの人の名前知ってるんだろ?)
すぅっと、カミーユが近づいてくる。
 「な・・・?」
思わず後ずさろうとするが、身体が自由に動かない。
 「へ?なんで・・・って、あ・・・」
気づくとすぐ目の前にカミーユの顔がある。
 「・・・・・」
そんな間近で男の顔を見たことが無いジュディは硬直した。
が、その距離は尚も狭まってくる。
 「え?そんな!ちょ、ちょっと!待っ・・・・!」
590・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/29 07:02 ID:???

 「・・・ジュディ、どうかしたの?」
気づくと元の車の中だった。
カミーユもさっきのように虚空を見たままで
手もシーツの中に納まっている。
 「ね、ねえイシス、今、宇宙が広がってカミーユが立ってて、
 あ、あたしキ・・・」
 「ジュディ・・・大丈夫?」
どうも今の体験は自分ひとりのものだったらしい。
そんなジュディの戸惑いをかき消すようにヤザンの声が響いた。
 「おい!誰かいたのか?いなかったのか?」
 「あ・・・だ、誰もいなかったよー!」
ジュディの機転にイシスもホッと胸を撫で下ろした。
 「うん、そうだよね。その方がいいよね・・・ジュディ、行こ?」
 「え?あ、うん!」
イシスに続き車を降りたジュディは、コロニーの空を見上げた。
 (でも、確かに・・・・)
ふと指で口唇をなぞってみる。
 (ホントの・・・みたいだった)
その感触を思い出し、真っ赤になってしまうジュディだった。
591・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/11/29 07:02 ID:???
>>性転換様
>>584

>応援させて頂きたいと思います。
>がんばれ!

・・・この声が、俺を何度でも蘇らせる!(byみっちゃん)
・・・・正直このままフェードアウト・モードな気分もありましたが、
もうちょっと頑張ってみようかなと思った今日この頃。

そして萌絵さんの絵はステキだなあと再認識した今日この頃。
592通常の名無しさんの3倍:02/11/29 16:50 ID:???
イシスカワイイ
593通常の名無しさんの3倍:02/11/30 00:56 ID:J4PSBffc
ジュディの今後に、期待age
594通常の名無しさんの3倍:02/11/30 17:51 ID:???
595萌絵:02/11/30 23:28 ID:h4BeaRPv
ttp://219.99.239.106/cgi-bin/pic/9.jpeg
ジュディとカミーユです

>・・・・神
いきなり名前呼ばれてビクーリしまつたw
リクエストなどあればドゾー

南極に神がイパーイ!(;´Д`)ハァハァ
で、自分の絵の下手さに凹んで 絵なんてヽ(`Д´)ノキライダ!状態でした
しかしし上の絵のシーンは好きなので
ちょいがんがって描いてみますた の割には(´・ω・`)ショボーン な出来ですが…
596萌絵:02/11/30 23:29 ID:???
あげてしまった…(´д`;)
597ガルマ子ワッ少尉:02/12/01 20:25 ID:???
女ガルマスレが落ちてしまったので、こっちにも来てみました。
萌絵タソも南極においでょぅ(=゚ω゚)ノ
598通常の名無しさんの3倍:02/12/01 20:39 ID:???
萌絵タンにガルマ子たんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
南極の方もすごいですねえ
599ガルマ子ワッ少尉:02/12/01 23:05 ID:???
プチ祭り始まって喜んでたのに、スレが落ちてまっこつ残念でござるよ。
エロ描くのがこんなに楽しいと思わなかったので、とりあえず気の向くままに
需要に応じてる感じですな。
お色気お姉様も描いてみたいのは山々なのだが、いかんせん画力が追いつかん
のでのう・・・トホー。

ガルマ子タソは当分描くよ〜
600萌絵:02/12/01 23:24 ID:???
>597
南極はレベル高すぎていけません…
エロうまいこと描けないし

表絵掲示板にはたまーに描いてます
あとは保管倉庫のうpろだにのんびりあげてゆく予定です
601プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/02 00:14 ID:Rqi8TO6K
「何事か、ダロタ中尉」
 ジオン軍北米指令であり、ザビ家の末子でもあるイェルマ・ザビは、熱い湯に体をさらした火照りを隠すように、冷たい声で言った。
 しかしシャワーを止めなかったのは失敗だ。
 受話器の向こうで、腹心の部下、ダロタ中尉が水音をたよりに自分の裸体を妄想しているとは、気がついていなかった。
「は、シャア少佐から通信が入っています」
「シャアから?」
 胸の奥が、跳ね上がる。
 今でこそ良き友人を装っているが、かつて抱かれたことのある、そして今でも温もりを忘れられない男からの通信。
 いや・・・イェルマは冷静になれと、自分に呟いた。
 あの赤い彗星から、ジオン軍北米指令への緊急通信。よほどのことに違いない。
 それに、今の私には、イセリーがいるではないか。最愛の人、ロス市長の御曹司、イセリー・エッシェンバッハが。
「回線を、こちらにまわせ」
 シャワーを止めてから5秒後に、シャアの声が聞こえてきた。
「ひさしぶりだな、イェルマ。いや失礼、北米指令、イェルマ・ザビ大佐」
「士官学校時代と同じように、イェルマでいいわ」
 タオルで体を拭きながら応える。
 音声のみの通信だからシャアには分からないだろうが、一糸まとわぬ姿でシャアと会話をするのには抵抗があった。急いで下着を身につける。
「では、遠慮せず、昔のようにイェルマと呼ばせてもらうよ」
 昔のように・・それは、士官学校時代のようにと言う意味か、それとも、かつてベッドの中で耳元に囁いたように・・・
602プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/02 00:15 ID:Rqi8TO6K
 いけない。私は、何を考えているのか。
「何の用なの、赤い彗星」
 意識して、彼を名前ではなく異名で呼ぶ。しかし気がつけば、士官口調ではなく、一人の女のそれになっている。
「その呼び名は返上しなくてはいけないようだ、イェルマ」
「あら・・・弱気なのね。珍しい」
「連邦のV作戦の正体をつきとめたのだがね、そのおかげで、ザクを8機も失ってしまった」
「それは・・・ひどいものね」
「そちらにおびきこんだから、君の手柄にするのだな。後ほど、そっちに行く」
 通信が切れる。
 あいかわらず、クールな声。昔、私の耳元で愛していると呟いた頃と、変わっていない。イェルマは人知れず頬を染めた。
 いけない。こんなことで舞い上がってしまっては。
 回線を司令室につなぐ。
「ダロタ中尉、ガウ攻撃空母の出撃準備をしておけ。5分後に、そちらに向かう」
 急いで軍服を身につける。
 体が熱く感じられるのは、シャワーを浴びて火照っているからか、それとも出撃前の気持ちの高揚なのか、それとも・・・シャアに会えるからなのか。



とりあえず書いてみたので、続くかどうかは、分からないのですが・・・
603通常の名無しさんの3倍:02/12/02 00:16 ID:???
カトルとウッソ
604プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/02 00:17 ID:Rqi8TO6K
女ガルマって、こんな感じ?と妄想してみますた。
605通常の名無しさんの3倍:02/12/02 11:06 ID:???
かあいー女ガルマかぁいいよー!!!
クールを装いながら装いきれてないところが
ガルマっぽくて(;´Д`)ハァハァ
606通常の名無しさんの3倍:02/12/02 14:55 ID:???
ていうかいつ前スレHTML化するんだよゴラァ。
607通常の名無しさんの3倍:02/12/02 15:40 ID:kd6i6gcr
0080のミーシャだな マジレスで
608通常の名無しさんの3倍:02/12/02 16:34 ID:???
609ガルマ子ワッ少尉:02/12/02 20:42 ID:???
(;´Д`)ハァハァ、是非とも続けてくだちいプロトさん・・・
挿絵描きたいほどに萌えました。完成した暁には南極へ
寄贈をおながいします。

>萌絵タソ
そかー、残念。道は違えど、絵師としてお互い頑張りましょうぞ。
610・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/02 20:52 ID:???
『シャングリラ・ガールズ』vol.1 ニュータイプの少女 その7

 「あんたみたいに、自分の都合で人を殺しちゃうような大人、絶対に許さないんだから!」
ジャンク山でヤザンの操るプチモビを前に大見得を切ったジュディはふと
どうしてこんなことになってしまったのか思い返していた。
救急車の荷台での不可思議な体験、
目の前でヤザンに殺された「サエグサ」と呼ばれたクルーのこと、
気がついたらこのΖガンダムに乗ってヤザンのプチモビを追い、
こんなところまで来てしまっていた。
 「フン!ションベン臭いガキが調子に乗りやがって!
 おい、今すぐ降りて俺にΖをよこせば命は助けてやるぞ!」
 「誰が!あんたなんて、コテンパンにやっつけちゃうんだから!
 え〜と・・・武器は、武器はっと」
見ると手元にビームサーベル取り出しスイッチがある。
 「あった!これね・・・って、ああ!?」
腰のラックから射出されるサーベルのタイミングを知らなかったジュディは
取り損ねてしまった。
運悪く、丁度ヤザンのプチモビの足元に転がる。
 「マヌケが!これでこっちのモンだ!」
 「ちょ、ちょっと!それあたしのよ!返しなさいよ!」
 「返してやるさ、こうやってな!」
言うが早いか、サーベルを構えたプチモビが飛び掛ってくる。
 「あ!ほ、他に武器はないの?」
611・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/02 20:53 ID:???


『腕にグレネードが仕込んである。レバーは君の手元にある』

 「へ?・・・誰?・・・あ、これか!」
既にヤザンは上空からビームサーベルを突き立てようとしている。
 「くたばれ!ガキが!」
ジュディはキッと睨むとレバーを引きながら叫んだ。
 「ガキじゃない・・・ジュディ・アーシタよッ!」
Ζの腕から火を噴いたグレネードにプチモビは粉々になった。
ヤザンは、寸でのところで飛び降り、事なきを得た。
 「やりぃっ!・・・ってありゃ?」
だが、Ζもその反動でジャンク山に倒れてしまった。
 「あいててて・・・そうカッコ良くはいかないか」
コクピットから身を乗り出したジュディは頭を押さえた。
 「や、やっと追いついたわよ!Ζを返しなさいっ!」
振り返ると、目の前にブリーチのプチモビが立っていた。
 「ヤ、ヤバイ!」
ジュディはΖから飛び降りると、一目散に道路へと逃げ走っていった。
 「こら!待ちなさい!」
ブリーチも追いかけようとするが、足場の不安定なジャンク山では
思うようにプチモビを操れない。
ジャンク山から道路へと走ってくるジュディに
一台のバイクが足を止めた。
612・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/02 20:54 ID:???

 「・・・・なんだありゃ?」
ヘルメットもかぶらずに大型バイクに乗るその男は、
走ってきた少女に声をかけた。
 「よう、お前・・・追いかけられてんのか?」
息を切らしたジュディは声をかけてきたその男を見上げた。
男にしてはよく整った顔立ちと、綺麗な紫色の髪が印象的な好青年だった。
 「あ・・・うん」
これまでジュディの周りにいなかったタイプの洗練された男に、
電気が走ったような感覚を覚えた。
 「そうか・・・じゃあ、乗りな」
 「え?で、でも・・・」
 「いいから乗れよ。女が追いかけられてんのに理由なんて聞きやしねえよ」
 「あ、ありがと・・・」
飛び乗ったバイクの背中はとても大きかった。
 「ちょっと飛ばすぜ。しっかり摑まれよ」
 「え?きゃあ!?」
思いもよらぬ加速に思わずきつくしがみついてしまう。
こりゃ役得・・・と男が思う間に、バイクは彼方まで走り去ってしまった。
やっとのことでジャンク山を抜けてきたブリーチはただそれを見送るしかなかった。
 「あのジャンバー・・・連邦の・・・?」
613・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/02 20:54 ID:???
・・・間開いて、どうもすいませぬ
vol.1はあと一回で終了の予定です。
その後はvol2〜はキャラをピックアップするような形でもうちょい短めで、
それと別に場面単位(1〜2レス分くらい)のをやって逝きたいと思います。
少し充電期間を挟むことになると思いますが
一応『vol2』は、「白薔薇の騎士・マシェリ・セロ(エチーあり)」を予定していまつ

>>592-593
そのように言って頂けると、ついついそのキャラを贔屓してしまいそうになります(w
>>萌絵様
神!神!神!
自分でもかなり気に入っている場面だったので、大感動です!
そっか、「心の交流」だから、服着てなくてもいいんだ!と、
思わず鼻血を出してしまいました。
やっぱり萌絵様の絵は大好きです
また描いていただけるような場面を書けるようガンガリます
>>ガルマ子ワッ少尉様
どうも、ガルマ子スレ、自分もこっそり見ていました。
えらい盛り上がりだっただけに、自分も残念です。
南極ではいつも萌えパワーを頂いております(w
それにしても、ガルマ萌えのパワーは相当ヤヴァイです
>>プロト様
こ、ここからどう展開されても萌えてしまいそう!
期待ゲージはマックスでつ
それにしても、ガルマ子はものすごく妄想を誘発する平気だなあ・・・
614プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/02 23:45 ID:???
>605さん
>ガルマ子ワッ少尉さん
ハァハァしてもらって、嬉しいです。
女ガルマは、それ専用スレがあったのですか?
私が勝手に書いてしまうことで
そちらのスレの方々のイメージを壊してしまわないだろうか・・・ドキドキ。
とりあえず、できるところまで、がんばってみます。

>・・・・さん
紫のバラの人・・・違った。紫の髪の好青年の正体とは、一体、誰???
そして女マシュマー、マシェリの登場に期待大です。

>萌絵さん
南極はレベル高くてとおっしゃいますが
萌絵さんの絵も、十二分に南極レベルっす。
エロ上手いこと描けなくてとおっしゃいますが
私は、あのジェリー手錠絵が忘れられません!!!!!
615プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/02 23:47 ID:???
 収容されたコムサイから、ガウのブリッジに上がってきたシャアの、その仮面に隠された素顔を思い出し、イェルマは一人、頬を染めた。
 いけない。部下に気がつかれてはいけない。
 イェルマは少し下を向き、赤く染まる頬を隠すほど長い前髪の端を、そっと指でいじった。動揺を隠すときの、彼女のクセだ。
「わざわざ、指令自ら出迎えに来てくれるとは嬉しいよ、イェルマ」
「失態ね、シャア。たかが戦艦一隻に、赤い彗星ともあろうものが」
 憎まれ口を叩くのは、照れ隠しだ。
「これは手厳しい。さすがドズル閣下の妹君だ。あまり無能な下士官をいじめないでくれ、イェルマ」
 苦笑いを浮かべながら、シャアはガルマの横に立ち、他士官には聞こえないように、そっと耳元でつぶやいた。
「それとも、あの頃の私を、まだ恨んでいるのかな?」
 カッと頭に血が上る。その自覚があるのなら、なぜ私を捨てたのだ。
『何を今さら!』という叫びを喉元で押し殺し、ガルマは冷静を装った。
「友人として、あなたを・・・」
 少し考えて、言い直す。
「友人として『君』を迎えに来ただけでも、出撃してきた甲斐があるというものだ、シャア」
 わざと部下達に聞こえるように、大きく陽気な声を出し、口調も女言葉を捨てた。
 その言葉をシャアは流し、モニタを見つめた。仮面の上からは、瞳の表情は分からない。
「あれが木馬だな」
「ああ、いかに君が落とせなかった艦だろうとも、北米大陸を脱出することは出来ないよ」
「大気圏を突破してきた艦だということをお忘れ無く」
「言われるまでもない。今、戦闘力を計算させている」
「手を貸そうか」
 そう言って、シャアはニヤリと笑う。女一人に何ができようか。そう言いたいのか?
616プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/02 23:48 ID:???
 昔から、彼はそういう人だった。優しいふりをしながら、どこか冷めた瞳で私を見下す。ベッドの上でも、それは変わらなかった。
「シャア、君はゲリラ掃討作戦から引き続きだったのだろう。休みたまえ」
「お言葉に甘えよう、しかし、ジオン十字勲章ものであることは保証するよ」
 そう言って、シャアはイェルマの頬に手を添え、軽く唇を近づける。
 しかしイェルマはシャアの手を軽くずらし、唇をそらすと、シャアにしか聞こえないように小声で呟いた。
「たとえアイサツでも、そういうマネはやめてくれない?兵が見ているわ」
 言ってから、しまったと思う。女言葉に戻ってしまっていた。
 クククと、シャアは小声で笑った。

 イェルマはシャアの部屋の扉を開けた。
 脱ぎ散らかしてある赤い士官服と、仮面。シャワーの音。
「シャア」
「イェルマか?」
 シャワールームから聞こえる、かつての恋人の声。フラッシュバックする、幸せだった頃の思い出。
 その全てを忘れるように、イェルマは首を横に振ると、ソファーに腰を降ろして、軍人の表情に戻った。
「なぜ、あの連邦の艦の戦力のすごさを教えてくれなかったの」
「言ったさ、ジオン十字勲章ものだと」
 髪を拭きながらシャワールームから出てきたシャアは、タオル一枚、腰に巻いてあるだけだった。イェルマは、その精悍な肉体美から目をそむけた。
「次のチャンスを狙っているんだろう」
「当然よ」
 シャアは無遠慮にイェルマの横に座り、コップに注いだ水を飲んだ。
 シャアの喉がゴクリと小さく動くたびに、イェルマは自分の心と体の中心が火照っていくのを自覚した。
 目をそらそう。そう思っても、シャアの喉から視線が離れなかった。
617プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/02 23:50 ID:???
「どうした、イェルマ」
 水を飲み干したシャアが、唇を拭いながら言った。
「いや、なんでもない」
 イェルマの声は、喉につっかかって、少しうわずった。シャアはククッと笑うと、顔を近づけて言った。
「俺も協力しよう。君の手助けができるのは、嬉しいものだ」
「あなたに、借りは作りたくないわ」
「イェルマ、『友人』の好意は素直に受け取っておくべきだ。それが君のためでもある」
「でも・・・」
「キシリア殿に君の実力を示し、見返してやる、いい機会だろう?」
 シャアの言うとおりだった。イェルマは迷った。その一瞬の逡巡がスキをつくる。シャアがそれを見逃すはずがない。
「ここなら、兵も見ていない」
 不意に肩をつかまれ、唇を塞がれた。驚き見開いた瞳に、間近のシャアの姿がうつる。手に力を入れて、押し戻そうとする。しかしシャアは微動だにしない。
 キスが、長い。息が苦しい。
 このままでは軍人の自覚の奥底に眠る、女としての自分が目を覚ましてしまう。それとも、私はそれを望んでいるのか?
 彼を押し戻そうとする腕の力を緩めた直後、シャアはソッと唇を離した。
「シャア、何を・・・!」
 頭に血が上り、叫んだ。唇を重ねたことにカッとなったのか、無下に離されたことにカッとなったのか。
「アイサツのキスさ」
 シャアはククッと喉を鳴らす猫のように笑った。
 それとも、君がその気になってしまったのなら、続きをしてもいいのだよ。彼の瞳が、そう囁いている。
 イェルマはカッとなって立ち上がった。
 いけない。ここで熱くなっては、私の負けだ。イェルマは目をつぶり、そして、ゆっくりと目を開けた。
「シャア・アズナブル、貴官に木馬追撃補助を命ずる。これは友人として頼んでいるのではない。上官としての命令だ」
 ことさらに冷淡な声で捨てゼリフを吐き、部屋を出た。

 一人残された部屋で、シャアは、クククと笑い続けた。それはやがて、高笑いへと変わった。
 一人の女を破滅へと導いていくサディスティックな喜びに、シャアは酔っていた。
 いずれイェルマは、再び自分の手に陥ちていく。自分無しには生きていけなくなる。
 全幅の信頼と愛情をよせた男に裏切られた時、女は、どのような顔をして死んでいくのだろう。
 これ以上の復讐は、ない。
618プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/02 23:53 ID:???
女ガルマ、とりあえず、続き書いてみました。
619160:02/12/03 00:49 ID:???
ガル子タンの匂いを嗅ぎ付けて参りました
ハァッハァッハァッハァッハァッァッハァッハァッ・・
照れ隠し可愛いよママン
赤面可愛いよパパン
サディスティックな喜び…いい響きです



620通常の名無しさんの3倍:02/12/03 20:41 ID:Rc67uXwA
下げすぎなので、age
621プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/03 23:20 ID:cCiiImDG
 ホテルのプールサイドのデッキチェアに身をあずけながら、シャアは、紺のタイトなスイムウェアを纏ったイェルマが美しいクロールでプールを進むのを見ていた。
 甘い時間が流れる。占領地は、最前線ではない。
 だからこそ、ザビ家も末娘のお嬢様を指令になどしておけるのだろう。
 この北米を最前線だと思っているのは連邦、特に木馬のクルーだけだと、シャアは思った。
「泳がないの?」
 プールサイドに上がったイェルマが訊いた。
「地球の太陽光は、私の目には、強すぎる」
 シャアが口元に微笑を浮かべながら言う。
 金髪の復讐鬼が、仮面のかわりに目を隠している濃黒のサングラスの奥で、タオルで水滴を拭う自分の肢体を盗み見ていることに、イェルマは気がついていない。
「士官学校でも、あなたは、瞳を他人にはさらさなかった」
「得意体質さ・・やっかいな血をひいて生まれたのは、君だけじゃない。私も同じだ」
 イェルマは、少しキョトンとした後、思わず吹き出した。
 相変わらず、皮肉めいた悪い冗談を言う男。そんなニヒルが、似合うとでも思っているのかしら。
 そう思うイェルマの笑いに、シャアは、サングラスの奥に隠れた歪んだ微笑で応えた。
 その時、イェルマは、プールの逆サイドに立つ一人の男に気がついた。
「失礼するよ、シャア」
 立ち上がると、少し頬を染めながら、男の元にかけよった。
622プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/03 23:20 ID:cCiiImDG
「誰だ?」
 遠くに見えるイェルマと男を見ながら、シャアは、側に立つ副官ドレンに訪ねた。
「イセリー・エッシェンバッハです」
「ほう・・・あれが例の、反ジオンのロス市長の御曹司か」
「父親の秘書をやっているようです。さすがはイェルマ指令、いい情報源をお持ちで」
 ドレンは下卑た笑いを浮かべた。それを見たシャアが、皮肉まじりに訊く。
「嫌な笑いだな。かんぐりたくなるような事情が、あるのだな」
「彼は、ジオン主導で行われるロスの復興工事計画の打合せという名目で、指令の下へ、足繁く通っているようですな。打合せの時間は、いつも2時間ほどだそうです」
「耳ざといな、ドレン」
「褒め言葉と受け取っておきます、シャア少佐」
 頬を染めイセリーと会話をするイェルマの顔は、初々しい乙女の表情をしていた。
 ホテルの建物内へ向かう二人の後姿を見送りながら、シャアはドレンの下卑た笑いに吊られ、クククと唇の端をゆがめた。
 イェルマを苦しめる材料が、また一つ増えたと、考えていた。
623プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/03 23:21 ID:cCiiImDG


イセリー・エッシェンバッハの、この戦時下にも関わらず銃など握ったことがない細く繊細な指が、イェルマの肌を優しくなでる。
 形のいい胸の膨らみから細い腰の稜線をなぞったかと思うと、不意に膝に移動し、その内側から脚の間をゆっくりと上に這いあがって、そして、女の中心に、そっと達していく。
 イェルマが固く結んだ唇を、思わずフッとゆるめると、声にならない短い息が、口からハッと漏れた。
 充分に潤った腿の付け根に、イセリーが優しく入ってくる。
 あの、冷たい瞳で女を見下すシャアとは違う、優しさに満ちあふれた体温を奥に感じながら、それでもイェルマは、乱れまいと抗った。
 しかしそれは、押し寄せる恍惚の前では、無駄な抵抗だった。
 小刻みに揺れる彼を受けとめながら、耐えきれず、短い息がハッハッハッと断続的に、そして自動的にあふれていく。
 シーツを掴んでいた手が、彼を求め、彼の背に、彼の首にまわる。
 イセリーの髪をグッと掴んで顔をひきよせると、イェルマは自分から、彼の唇を求めた。
 背を反らせ、達したと同時に、イェルマの中にイセリーが溢れ出た。

「父は、ジオンの娘を妻にするなど、言語道断だと言っている」
 イセリーはつぶやいた。彼の胸によりかかり、未だ醒めぬ余韻を残しながら、イェルマは彼の言葉を聞いていた。
「だけど、僕は君のためならば、ロスの街を捨てて、スペースノイドになってもいいと思っているよ」
「・・・ならば、私もザビ家の名前を捨てるわ」
「イェルマ・・・」
「イセリー・・・愛してる」
 二人は、もう一度、唇を重ねた。
 イセリーの唇は、そのまま、イェルマの首へ、鎖骨へ、胸へと這っていく。
 その唇の間から柔らかく熱い舌が出て肌をなでるたびに、イェルマは、熱を帯びた息を吐く。
 二人は、また、二人だけの世界に入り、高く達するところまで、肢体を絡め合う。 
 同じ頃、赤い仮面の男が暗い策謀を巡らしていることに、二人は気がついていなかった。
624プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/03 23:26 ID:cCiiImDG
とりあえず、女ガルマの続きです。
エチーなシーンは、ちゃんとエロくなったかどうか、不安。
プールサイドのシーンはオリジン参照しました。

そして、段々と元ネタから離れていく・・・
皆様、どうか、石を投げないでください・・・
625通常の名無しさんの3倍:02/12/03 23:54 ID:???
ハァハァ…イイ・・・
626性転換:02/12/04 00:09 ID:???
すみません、全然これなくて、さらに読む暇も無くて、感想がかけなくて申し訳ないです。

まず、・・・様、再開ありがとうございます。
そして、プロト様、新たなSSの執筆お疲れ様です。
時間が空き次第、読んで感想を書かせていただきますので、
お2方も無理をせずに、マイペースで自分の書きたいように書いてくださると嬉しいです♪

萌絵様、またしても萌え絵を描かれているそうで(笑)
ぜひぜひ、見させていただきますね♪

ガルマ子ワッ少尉様、御来スレありがとうございます。
ごゆっくりしていってくださいね♪

名無しの皆様、保全本当にありがとうございます!
このスレは、小説家と画家と閲覧者で成り立っているスレですので、温かい目で見守ってくださいませ♪

ではでは、足早ですが失礼いたしました。
627プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/04 20:49 ID:YOfWfOZb
「高圧的に支配するだけでは占領地政策が成り立たないことは分かりますが」
「不服か、ドレン?」
「そういうわけではありませんが、驚きです。占領軍が占領地の政財界人達を招いてパーティーとは。これが政治というヤツですか」
 生粋の軍人であるドレンは、パーティー会場に混じった、胸にバラをつけた軍服姿の自分が、いかに場違いなのかを感じながら首をひねった。
 シャアはサングラスをかけたまま、皮肉混じりに笑う。
「お嬢様なのさ、イェルマは」
 そのイェルマが、幅広い階段の上から姿を表すと、会場中から、おもわず溜息がこぼれた。
 胸元から首、背中にかけて大胆に開き、白くきめ細かい肌を見せた薄い紅色のドレスに、清純を表す銀のネックレスが、よく映えた。
 招かれた政治家達が、鼻の下を伸ばす。
「なるほど、イェルマ指令は政治向きですな。美しいドレス姿だけで、反ジオン感情さえ手玉にとってしまう」
 ドレンが下卑た笑いを浮かべる。
 復旧工事の受注を目当てに、イェルマに群れる企業役員たちを割って、一人の青年がイェルマに近づいた。
「一曲、踊っていただけませんか?」
 そう言った男こそ、あの、イセリー・エッシェンバッハだった。
 イセリーに手をとられ、頬を染めるイェルマは、シャアが揶揄したとおり、まさに「お嬢様」だった。
 フロアで優雅に踊る二人を見ながら、ロス市長でありイセリーの父、ヨーゼフ・エッシェンバッハは苦々しげに酒を飲んでいた。
「ドレン、手はず通りに頼むぞ」
 笑みを消したシャアが言うと、ドレンは無言でうなずき、パーティー会場から、そっと姿を消した。
628プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/04 20:50 ID:YOfWfOZb
「2曲目は私と」
 イェルマに近づいたシャアが言うと、イェルマは「ごめんなさいね、イセリー」と言い、差し出されたシャアの手を取った。
「また、後ほど」
 微笑みながら、イセリーは一人の男から政治家秘書の顔に戻り、ヨーゼフの近くに戻った。
「パーティーでも、その無粋なサングラスは外さないのね」
「仮面をつけたまま来なかっただけでも、パーティーホストである君の顔をたてたつもりなのだがね」
 イェルマはシャアが優雅な社交ダンスを難なくこなすことに驚いていた。
 昔は・・・昔は、二人で踊るなどということは考えられなかった。
 あの頃は、士官学校の頃からパイロットとしての非凡な才能を見せていたシャアに、おいて行かれないようにするだけで必死だった。
 あの頃、あこがれた、シャアとのダンス・・・イェルマは今、指令としての立場を忘れ、昔に戻っていた。
 しかし、その甘い時間を壊し、会場中が小さく震えた。ざわめきが起きる。
「何事か」
 ダンスをやめたイェルマが、ドレス姿のまま軍隊口調で兵に訊く。
「どうやらゲリラの攻撃のようです。しかし案ずることはありません。鎮圧には、ものの5分とかかりません」
 兵がつげると、イェルマは微笑んで会場中に告げた。
「お聞きの通りです。皆様方、我が軍の兵たちがここを守っている限り、皆様には安心してパーティーを楽しんでいただけると・・・」
 淀みないイェルマの言葉は、入口の扉が荒々しく開く音で、中断された。
 数人の軍人がズカズカと入り込んできた。先頭に立つドレンはヨーゼフ・エッシェンバッハの前に立つと、会場中に響き渡る大きな声で言った。
「ヨーゼフ市長、遺憾ながら、あなたがゲリラを扇動しているという容疑がかかっております。秘書イセリー氏とともに、御同行願います」
「あの者達、何を言うのだ!」
 上官の立場としてドレン達を押さえようとするイェルマの細い腕を、シャアは、掴んで引き止めた。
「シャア、離せ」
 しかしシャアは首を横に振った。
629プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/04 20:51 ID:YOfWfOZb
「木馬がゲリラから補給を受けたという情報が入った。そのゲリラと接触し補給物資をまわしていたのは、イセリー氏だ」
 それはシャアの嘘だ。しかしイェルマはイセリーの潔白ではなくシャアの言葉を信じてしまった。
 イェルマは一瞬、目の前が暗転するような錯覚を感じた。
 だってイセリーは、私のためならばロスの街を捨ててもいいと言ってくれたではないか。それなのに・・・
「イセリー氏は女のために生きるより、男の信念を貫く生き方を選んだのだ。イェルマ、君は女として生きるか、栄光あるジオン軍人として生きるか、どちらを選ぶ?」
 シャアの問にイェルマが逡巡している間に、ヨーゼフはスーツの懐に手を入れた。
 その瞬間、兵達の銃が火を噴き、ヨーゼフと、そばに立っていたイセリーを撃ち抜いた。
 イェルマの悲鳴は、声にさえならなかった。愕然とするイェルマの耳元で、シャアは囁く。
「軍人として生きるなら、彼の亡骸に泣きすがるのは、よした方がいい」
 それでもイェルマは、言葉を失ったまま立ちつくした。シャアはイセリーの遺体のそばに立った。
 ヨーゼフの遺体のスーツ裏に隠された銃を拾うと、会場中に告げた。
「市長が抵抗しなければ、我々とて、射殺などという強硬手段をとることはかった。しかし、見ていただきたい、この銃を。
 ヨーゼフ市長と秘書イセリー氏は、この平和なパーティー会場を混乱の渦に沈めてでも、再びロスの街を戦火にさらすことを望んでいたのだ。
 偉大な二人の政治家を失ったことは、我々ジオンにとっても、誠に遺憾である。イェルマ指令も泣いておられる」
 会場中の視線が、呆然と立ちつくすイェルマに注がれた。イェルマは、男達の無数の好奇な目にも気がつかず、ボンヤリと瞼を半分あけたまま、イセリーの遺体を見ていた。
 そのうつろな瞳から流れ落ちる涙を、拭うこともできなかった。
「しかしこれは、やむを得ない措置であったと、会場の皆様の理解を頂けるものと、我々は信じている。
 もしも異論のある者がいたら、遠慮無く言って欲しい。悲嘆にくれるイェルマ指令に代わり、この私、シャア・アズナブルが応えよう」
 会場中から「彼が、あの赤い彗星?」などというザワメキが起きた。もちろん、反論など出来る者は一人もいなかった。
630プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/04 20:52 ID:YOfWfOZb
「イェルマ」
 シャアはイェルマの部屋に入った。イェルマはもう、ドレスから軍服に着替えた後だった。ただ、その虚な視線は、手にした一葉の写真を見つめているだけだった。
「大丈夫か、イェルマ」
 さほど心配していなさそうなシャアの声に、イェルマは我にかえった。
「なぜ、あのようなことをしたの、シャア」
「おかしなことを訊くな、イェルマ。木馬追討補助を私に命じたのは君だ。私は木馬の補給源を絶ち、君に軍功を上げさせるために最前を尽くしたつもりだが」
 髪を拭きながら、シャワールームから出てきたシャアは、わざと冷淡な声で言った。
「あなたの言うとおりよ。でも・・・」
「でも?」
「何でもないわ・・・指令室に行かなくては。いつ木馬発見の報告があるか分からない。
 イェルマは立ち上がり、部屋を出て行こうとした。その腕を、シャアは掴む。
「離して」
 振り払おうと、力を入れる。しかしシャアは離さない。
「離して」
 もう、振り払う力は残っていない。
 愛する人が目の前で死んだ。それなのに私は、昔の男が部屋を訪れてきたのをいいことに、なぐさめてもらいたいと思っている。
 その厚い胸板に頬を埋めて、気が済むまで泣きたいと思っている。このシャアという男は、そんな包容力などない男だと、充分、知っているはずなのに。
631プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/04 20:53 ID:YOfWfOZb
シャアの顔が近づく。その冷たい瞳に吸い込まれるようにイェルマは目を閉じた。唇が重なる。
 優しかったイセリーと違い、繊細だが力強い舌が、荒々しくイェルマの歯をなぞり、舌にからむ。
 シャアの腕が、軍服の前を引きちぎる。留金が飛ぶ。それでも、そんな残酷な愛撫を望むシャアの熱い胸に、イェルマは頬を埋めてしまう。
 右腕一つでイェルマの両手を頭の上に持っていき、壁に押しつける。塞がれた唇から液が顎まで滴るほど、舌が激しくからむ。
 露わになった胸を、シャアの左手が荒々しくつかむ。
 人並みの恋さえかなわぬのなら、いっそ、この身をシャアに壊して欲しい。イェルマは、そう望んでいた。
 立ったまま壁に押しつけられた体が、熱くなる。
 シャアの舌が鎖骨、胸、臍をなぞり、いつの間にか下着を降ろされた茂みの間に達すると、イェルマは思わず声を出した。
 膝がガクガクと震える。指をかみ、こらえるのに、もう、立っていられない。
 イェルマの瞳から流れる涙が、シャアの髪に落ちる。

 いつのまにベッドに運ばれたのか、憶えていない。
 四つん這いにされた恥ずかしい格好のまま、後ろからシャアに激しく貫かれるたびに、イェルマは声を漏らした。
 イセリーは、私にこんな恥を要求したりはしなかった。優しく一緒に昇っていくような抱かれ方だった。
 シャアに抱かれながらイセリーを思い出し、イェルマは泣いた。
 あられもない自分の声が、いつになく大きく、自分の耳に聞こえてきた。
 恥を忘れ溺れているのか、それとも泣いているのか、イェルマは自分にも分からなかった。
 その涙と声がシャアの、男としての攻撃性を刺激していることにも気がつかなかった。
 シャアは後ろから、イェルマの体をグッと起こし、貪るように胸を掴んだ。首筋を後ろから舐めるたびにイェルマがピクッと反応するのが、面白くてたまらなかった。
 部屋に備え付けてある全身鏡に映る、後ろからシャアに羽交い締めにされて激しく上へつかれる自分の姿を、イェルマは、涙に滲むボンヤリとした視界の中に見ていた。
 ああ・・・私はまたシャアに抱かれている・・・いえ、シャアに犯されているのだわ・・・
632大神:02/12/04 20:54 ID:A4coVdCX
http://s55.net/~gainer/cgi-bin/mst/index.cgi?mode=mstinit

参加者募集中!
まだまだ人入れるし皆参加してね!
633プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/04 20:57 ID:YOfWfOZb
南極見たら、女ガルマの絵が多く、ビックリ。
以前から、そんなにメジャーなネタだったのか・・・
前から女ガルマ萌えの人たちを裏切っていないだろうか・・・ドキドキ。

シャアとの濡場の状況は、南極の絵を参考にさせて頂きました。
残念ながら160さんの「女シャア」との百合は実現できませんでしたが。
634ガルマ子ワッ少尉:02/12/04 22:15 ID:???
多いように見えるのは私の一人祭りの所為かと思われ・・・
プロトさんが気に病む事はなーんもありません、むしろ
歓迎の方向で!!!!なぁ、160タソ!!(力強く)
635通常の名無しさんの3倍:02/12/05 15:55 ID:???
636ガルマ子ワッ少尉:02/12/05 19:07 ID:???
ワショーイ♪プロトさんサンクスコ!イラストを元にSS書かれるとは
思ってなかったのでかなり嬉しいです。
637ガルマ子ワッ少尉:02/12/05 19:13 ID:???
自己レスになりますが、>>636はSS今頃熟読したので、気付くのが
遅くなって・・・(滝汗)スイマセンゴメンナサイ
638プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/05 19:43 ID:19GampqM
「あなたは、ひどい人だわ」
 ベッドに横たわったまま、イェルマはシャアの背中を見つめて言った。シャアはもう、軍服に着替えようとしていた。
「私の孤独につけこんで・・・」
 しかし今も昔も、イェルマの孤独を理解していたのはシャア一人だけだった。
 士官学校時代、ザビ家の娘ということで誰もが卑屈な笑いを浮かべながらイェルマに近づいてきた頃、シャアだけは違った。
 だからこそ、イェルマはシャアに魅かれたのだ。ひどい男だと分かった後も・・・
「この写真は・・・?」
 シャアは、机の上にある一葉の写真に気がつき、手に取った。ずいぶんと古い写真だった。
「まだ、私が何も知らず幸せだった頃の写真よ。辛いとき、時々、手にとって見るの」
 それはダイクン家とザビ家が勢揃いして映っている写真だった。
 生前のジオン・ダイクンと、赤子のアルテイシアを抱いている妻。
 後に公王となるデギン・ザビと、まだ少年少女のギレン、キシリア、ドズル。
 そして写真の中央には、幼子二人、イェルマと・・・キャスバル。
「その頃のことは、ほとんど憶えていないわ。でも、最近、よく思うの。その頃に戻りたいって」
「君の隣りの少年は、誰かな?」
「ダイクン家のおじさまの息子よ。その子のことは、よく憶えているわ。たしかキャスバルという名前だった。よく一緒に遊んだもの。おじさまが病死してから、行方が知れないと聞いているけれど」
「病死か。暗殺されたという噂もあるが。今、再会したら、彼だと分かるかな?」
「まさか。15年以上経つのよ・・・でも、似てるわ、あなた」
 シャアは曖昧に笑った。目の前にたつ私こそがキャスバル・ダイクンだと知ったならば、イェルマはどんな顔をするだろう。
「彼が生きていれば、あなたのような顔になっていたかもしれないわね」
 だから、私はあなたに魅かれたのかもしれない。
 あなたを通して、辛いことなど何もなかった子供の頃にも戻りたいと願っていたのかも知れない・・・
639プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/05 19:44 ID:19GampqM
 その時、ルームフォンが鳴った。
 けだるさを残したままベッドから立ち上がると、シーツで胸を隠しながら、イェルマは受話器を取った。
『申し上げます、木馬発見の報告がありました』
「そうか、今行く。ガウの発進準備をしておき」
 受話器を置くと、シャアはもう、仮面さえつけおわった後だった。
「私も行こう。ザクを用意させておいてくれ」
「でも・・・」
「信頼してくれていい。私は、軍人として生きることを決めた君を、一人の男として、これからもずっと支えていたいのだ」
 沈黙があった。イェルマの裸を見つめるシャアの瞳に真実があるのかどうか・・・仮面に隠された目からは、何もわからなかった。
 信じていいの?そう訊こうとした瞬間、シャアは敬礼した。
「勝利の栄光を、君に」
 そして背をむけて、部屋を出て行った。
 イェルマは急いで下着を、そして軍服を身につけていった。

 シャアは考える。私は、あの頃に戻りたいなどとは思わない。昔をふりかえるより、復讐の今を、私は選ぶ。
「私は運がいい。全てのお膳立てが整った直後に、こうしてチャンスが舞い込んでくるとは。フフフ・・・ハハハハハ」
 シャアが人知れず笑いながら廊下を歩いていったことを、イェルマは知らない。
640プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/05 19:45 ID:19GampqM

「連邦の小癪なパイロットめ、やるようになった」
 赤いザクのコクピットで、シャアはニヤリと笑った。
「我々をおびきだすつもりか。すると木馬は後ろか」
 メインカメラの映像に、屋内運動場の残骸に隠れるホワイトベースが映る。
「なるほど、良い作戦だ」
 仇撃ちをさせてもらう・・・シャアは通信回路をつないだ。
「聞こえるか、イェルマ。モビルスーツが逃げるぞ。その先に木馬がいるはずだ。追えるか?」
『追えるわ』
 ガウに乗るイェルマの声が聞こえた。シャアはニヤリと笑う。
 その先にあるのは勝利の栄光ではないよ、イェルマ。
 裸の君は、なかなかイジメ甲斐があった。少しもったいない気もするが、これも復讐のためだ。

『追えるか?』だって・・・シャアはまだ、私を女だと思って見下している。
「追えるわ。ビーム砲開け!全機攻撃スタンバイ!」
 しかしガンダムを発見したとき、その後ろからホワイトーベースの全砲門がイェルマのガウに照準を合わせていた。
 衝撃が来る。
 兵がよろけ、うろたえる。
 イェルマは必死で通信機にしがみつき、転倒を防いだ。
「何事だ!」
「木馬です!木馬が後ろから!」
「何?なぜ後ろに?モビルスーツが逃げる先にいるのではなかったのか?」
 第2の衝撃が襲う。
 転倒し気絶した兵に代わり、イェルマは操縦桿を握った。
 今から体勢を整えられるか?無理だ。メインエンジンが火を噴いている。
 脱出は?その時間はない。
 このまま180度回頭し、ガウを木馬にぶつけるしかない・・・そう覚悟したとき、インカムフォンからシャアの声が聞こえた。
641プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/05 19:46 ID:19GampqM
『フフフフ・・・イェルマ、聞こえているならば、君の生まれの不幸を呪うがいい』
「シャア?どういうこと?」
『君はいい女だったよ。殺すには惜しい。もう一度、君の肢体を堪能してみたいとも思うが・・・しかし、君の父上がいけないのだよ』
「父上が?シャア、あなたは一体・・・」
『やっかいな血をひいて生まれてきたのは、君だけではないと言っただろう?私の名は、キャスバル・ダイクン。君の父上に諜殺されたジオン・ダイクンの息子だ」
 イェルマの脳裏に、自分と並んで映る、金髪の幼児の面影が走った。
「そんな・・・まさか・・・」
 士官学校で出会った彼が、幼い頃よく一緒に遊んだ、あのキャスバル・・・
「シャア・・・あの頃、士官学校で一人ぼっちだった私に声をかけてくれたのは、私が、あなたにとって憎いザビ家の娘だったから?」
 最後の賭けだった。
 シャアが「違う」と一言でも言ってくれるなら、私はまだ、救われたままイセリーのところに行くことができる・・・
 しかしシャアは笑う。
『その通りさ。フフフフ・・ハハハハハ!』
「・・・シャア!騙したのね!私を騙し続けていたのね!シャア!」
 イェルマはガウを回頭させた。その墜落先に見えるのは木馬ではなく、赤いザクだった。
 イェルマは最後に、軍人であることより女であることを選んだのだ。
 しかしシャアにとって、ザクをジャンプさせてガウをかわすことなど、容易いことだった。
 イェルマが何かを叫んだ直後、ガウは地上に激突し大破した。

 捨てられても、愛していた・・・あなたを忘れた日など無かった。それなのに・・・!

 死ぬ間際にイェルマが何を叫んだか、シャアには聞き取れなかったが、それは彼にとっては、どうでもいいことだった。


 ジオン公国を名乗る宇宙都市国家は月のむこうに浮かぶ。今ここに、ザビ家の末娘イェルマ・ザビの死が急報された。
 時に、ジオン公国の公王、すなわちイェルマの父デギン・ザビは、使者の前でその杖を落とした。

fin
642プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/05 19:48 ID:19GampqM
えー、そんなわけで、女ガルマ、一応、書き終わりました。
水着姿にドレス姿に、男イセリナやシャアとのカラミ・・・
書き残しは無いと思うのですが・・・

「納得いかーん」などなどのツッコミがありましたら、お願いします。
643 :02/12/05 21:45 ID:???
644通常の名無しさんの3倍:02/12/06 17:46 ID:???
おつかれさん!萌えさしていただきました
でも自分がシャアなら勿体無くて殺さんで監禁するかな
645・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/06 18:33 ID:???
『シャングリラ・ガールズ』vol.1 ニュータイプの少女 その8

 「うっ・・・うっ、うっ・・・ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
さっきからずぅっと泣きっぱなしのイシスの隣で
モニカとミーシャもさすがにバツが悪そうだった。
自分たちの行為の果てに少なくともアーガマのクルー一人が目の前で
無残に殺されたのだから無理も無い。
3人の前で腕組みをしていたブリーチも今一度深くため息をついた。
 「艦長、失礼します。埋葬の手続きはチマッターさんの方でやっていただけるそうです」
ブリッジに報告に来たトーレスに静かに頷く。
 「そう・・・わかりました」
 「それでご家族への報告ですが、自分はアイツのご両親とも何度かお会いしていますので、
 自分が・・・」
トーレスの申し出をブリーチは右手で制し、首を振った。
 「いえ、それは私の務めです」
 「しかし、艦長!」
いつもクルーが亡くなる度にその家族から怨嗟の声を浴びせられるブリーチの姿を
目の当たりにしているトーレスは食い下がった。
 「トーレス」
 「・・・・・」
 「ありがとう」
トーレスは黙って敬礼すると、少女たちを一睨みしてから退室していった。
その敵意が、3人に「人が死んだ」という現実を改めて突きつけた。
646・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/06 18:33 ID:???

 「・・・もう随分遅くなってしまったわね」
ブリーチはブリッジの窓からコロニーの空を見上げた。
 「アンナ、この子達を送っていくわ。表に車を回しておいて頂戴」
 「え?艦長・・・でも・・・」
アンナの態度は明らかにそれに異を唱えていた。
 「こんな時間に歩いて帰らせるわけにいかないでしょ。
 ご家族も心配しているでしょうし」
 「私達、家族なんていません」
それまで黙っていたミーシャがポツリと呟いた。
 「そう・・・戦争で?」
黙って頷く3人。
 「艦長さんはお子さんとかいらっしゃらないんですか?」
 「・・・いるわよ。2人」
 「へぇ・・・その割にはお若いんですね」
 「まあね、私が産んだわけじゃないから」
自分らのような孤児を引き取ったのか、酔狂な人間もいるもんだと
ミーシャやモニカは思った。
 「・・・私が沈めたジオン残党の艦の、たった2人の生き残りだったのよ」
 「・・・・・」
 「いい?大人達が間違ったことばかりしているからといって、
 あなた達子供まで同じようにすさむ必要はないの」
 「艦長、車の準備が」
 「そう、じゃあ行きましょうか?」
ようやく泣き止んだイシスを連れ、4人は艦を降りるエレベータへと向かった。
 「そう言えば・・・」
 「なんですか?艦長さん」
 「Ζに乗っていたあの子はなんていうの?」
 「ジュディです。ジュディ・アーシタ・・・」
 「そう、ジュディ・アーシタ・・・か」
647・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/06 18:33 ID:???

 「は、はっくしょん!」
 「結構飛ばしたからなあ・・・風邪ひかせちまったか?」
 「むぅー?あたし滅多に風邪なんてひかないのになあ・・・?」
ジュディはバイクの男に連れてこられた古い工場らしき建物を見回した。
 「へえー。古いわりにはいいとこだね」
 「そうか?あんまり女の子に喜ばれるような場所じゃないけどな・・・
 あ、そうそう。お前、名前なんてんだ?
 俺はルイ・ルカ。一応連邦の正規のパイロットなんだぜ・・・まだルーキーだけどな」
 「ん、あたしジュディ。ジュディ・アーシタ」
 「ふ〜ん・・・ジュディ、か。いい名前だな」
 「そ、そかな?」
名前で人に褒められたことなどないジュディにはそれが気恥ずかしかった。
 「あ、ねえ、コレなんなの?」
赤くなった顔をごまかすため、ジュディは工場の中央で
巨大なシートを被った物体に歩み寄っていった。
 「あ!コラ、それに近づくな!」
慌てたルイが止めに近づく。
 「えー?いいじゃん!ちょっとだけちょっとだけ」
ジュディは止めるのも聞かず、シートをめくってしまった。
648・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/06 18:34 ID:???

 「・・・これって、戦闘機?」
ついにその姿を晒した戦闘機を前にルイは頭を掻いた。
 「あー、こいつ・・・コアファイターをアーガマ、って戦艦に引き渡すのが俺の初任務ってわけで・・・」
諦め顔でジュディの横で解説する。
ジュディはルイから出た「アーガマ」という名前にピクリと反応したが、それに気づいた様子はなかった。
 「・・・でもこれ、完成してないんじゃない?」
ジュディの言葉どおり、コアファイターは半分ほど組み立てられたような状態だった。
 「ほら、ここのコロニーって入管がなにかと五月蠅いだろ?
 だからバラして運び込んで、俺が組み立ててるってわけさ」
 「・・・・・・」
ジュディにはその解説以上に、いつの間にか肩に回されたルイの手が気になって
仕方なかったが、当のルイに気にした様子がないので黙っていた。
 「ちょっとペースあげて組まないと、厳しいかな?」
その瞳は真っ直ぐにコアファイターを見つめていた。
ジュディもつられて視線を移す。
 「あ、あたし・・・手伝うよ!」
なぜこの時こんな言葉が出てきたのか、ジュディには後になってもわからなかった。
ただその申し出にルイは目を丸くするだけだった。
 「・・・・手伝うって、オイオイ縫い物や料理するのとはわけが違うんだぜ?」
 「あたし、これでもジャンク屋なんだよ!腕は確かなんだから!
 それに、さっきは助けてもらったし・・・」
確かにそれもあったが、ジュディにはなぜ自分がそんな一銭の得にもならない
ことを申し出たのかわからなかった。
その真剣な瞳にルイは微笑んだ。
 「そうか、じゃあ頼むよジュディ」
 「う、うん!」
そして、なぜこの男の笑顔を見ると嬉しくなってしまうのかも。

この日帰宅が夕食時どころでなくなったジュディは、
すっかりヘソを曲げてしまったリィンに平謝りすることになった。
649・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/06 18:34 ID:???
・・・vol.1、ようやく終わりです!
色々レスしたいこともありますが時間の都合で、また明日にでも。
では〜
650・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/06 19:52 ID:???
ちょっとだけ時間がありそうなので、急ぎのレス
>>プロト様
グー!
脳内妄想していたガルマ子が萌え度5割り増しでパワーアップしますた
男でも女でも、ガルマには悲劇が似合うなあ・・・
>百合
・・・許可がいただけたら、コソーリやっちゃおうかな・・・
>女マシュマー
結構力入れる予定っす!
>>性転換様
ドモーありがとやんす!
>>前スレ958様
いつも保管庫更新お疲れ様です、
今回は萌絵様の挿絵も絶妙に挿入していただいて・・・
日頃の感謝をここで述べさせて頂きます。多謝!
651通常の名無しさんの3倍:02/12/07 00:45 ID:???
ほしゅ。
シャアの事、好きだったんだよね…。ガルマ。
652通常の名無しさんの3倍:02/12/07 14:07 ID:???
あげ
653・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/07 15:49 ID:???
・・・再び充電期間に入る・・・・(略)です
もし充電期間中に
広義でのリクなどいただけるようでしたら、
是非ともおながいします
では〜
654通常の名無しさんの3倍:02/12/07 22:56 ID:???
女カミーユ…。
655通常の名無しさんの3倍:02/12/08 07:45 ID:???
>>654
ボソっと言い残していくなよ(w。
カミーユが女だったら、ファとフォウは男化するのか?
そんな小説を、前にどこかで見た気がするんだが・・・
あー、思いだせん。
656通常の名無しさんの3倍:02/12/08 10:19 ID:???
>>655
俺も見たこと有る。
どこだったかな・・・・・お気ににいれてたはずだが、忘れてしまった。
アムロでて来るあたりまでは読んだんですが・・・・・
657通常の名無しさんの3倍:02/12/08 12:39 ID:???
女カミーユ小説、これじゃないかな?
BBSが無いところを見ると、もう撤退した名残なのかもしれん。

ttp://www.246.ne.jp/~making/g_room/story/azg/azg00.html
658通常の名無しさんの3倍:02/12/08 12:47 ID:???
>>657
それだ!
中身は、いいと思ったんですけどね・・・・
他にも書いてるし、結構楽しく読んでたよ。
659通常の名無しさんの3倍:02/12/09 00:15 ID:tR1amaum
けっこう有名な話だけど、Z製作初期はカミーユって女って設定だったらしいね。
中止された理由忘れたけど。もちろん名前はそのなごり。
でも性格は変わらず結構キレたキャラだったらしい。・・・男でよかった(w
あとファの役回りもそんな変わらず幼馴染だった気が。
660通常の名無しさんの3倍:02/12/09 03:04 ID:???
>>659
詳細キボン
661ガルマ子ワッ少尉:02/12/09 07:30 ID:???
あ〜すっかり乗り遅れてしまった、プロトさん乙です!このSS南極に
載せてホスィなぁ〜。回収に来てもらっても(・∀・)イイ?
662プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/09 19:40 ID:A817OltX
>少尉さん
回収っていうのは、つまり、そのまま載るということですか?
私は、かまいません。よろしくお願いします。
663プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/09 23:08 ID:A817OltX
時間をおいてから読むと
なんか、ちと自分のコメントが偉そうな感じで、反省。

むしろ、光栄です。是非、載せてください。
664通常の名無しさんの3倍:02/12/10 11:57 ID:???
上げまつ
665ガルマ子ワッ少尉:02/12/10 22:31 ID:tHeRcDzS
お知らせ緊急age。

プロトさん、許可有難うございます。南極の管理人様曰く、収録にあたって
タイトルを決めてくれとの事ですのでお願いします。
666プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/10 23:09 ID:v4SfP/Ec
>少尉さん

長くていいなら
「ガンダムの男で、女だっらいいなと思うキャラは?ガルマ編」

短い方が良いなら
「イェルマ・ザビ」

何のひねりもなくて、すみません。
667・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/10 23:15 ID:vl94rRIv
・・・160様がいらっしゃらないので、
どなたに百合の許可をいただけばよいものやら(´・ω・`)
ここは、プロト様、ガルマワッ少尉様にいただこう
♀ガルマ×♀シャア買い手もよかでつか?
668・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/10 23:16 ID:???
・・・sage入れ忘れてますた(´・ω・`)
669プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/10 23:24 ID:v4SfP/Ec
>・・・・さん
書いたもん勝ち。面白いと思ったら、じゃんじゃん書いてOKと思います。
670・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/10 23:30 ID:???
>>プロト様
・・・(・∀・)イイ!んですか━━━━━━━━?
あつかましついでに、『イェルマ』の名前も
お借りできると嬉しいでつ・・・ダメ(´・ω・`)?
671プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/10 23:39 ID:v4SfP/Ec
>・・・・さん
どうぞ、ガンガン借りてください。
672・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/10 23:58 ID:???
>>プロト様
・・・多謝!近日公開しまつ!
673通常の名無しさんの3倍:02/12/11 18:46 ID:cZdNcZr1
674ガルマ子ワッ少尉 ◆GARMAqcJXI :02/12/11 21:52 ID:???
それっぽいトリップ付きに昇格。

>プロト氏
申告してきたので、じきに更新されると思います。


>・・・・氏
がんがって〜。楽しみにしてます。
675通常の名無しさんの3倍:02/12/12 17:07 ID:???
ホシュー
676通常の名無しさんの3倍:02/12/13 18:16 ID:r/jXVlha
保守上げ
677・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/13 20:11 ID:???
・・・なんか勢いで、ついでにアムロ、ブライト他も女性化キャンペーン!
予定ではもうちょっと先までうpするはずが、中途半端なとこまでスマソ・・・
肝心要のガルマ子もまだ出てないし・・・
話の流れ上、シャア子は「ジオンの赤い彗星〜」の時のではなく、
「彗星堕つ」のシャア子に近いキャラに仕上がってまつ・・・
ガルマ子登場まで見捨てないでヨロシク〜

・・・・ていうか、なんでこの部分から書き始めたんだろ?
678・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/13 20:12 ID:???
『真冬の性別変換祭!〜♀ガルマVS♀シャア 他〜』

 「大気圏突入25分前」
連邦軍の新造艦、ホワイトベースの操舵士ミライ・ヤシマは舵を握る手にびっしりと
汗を滲ませていた。
無理もない。元々彼女は軍属でもなんでもない、一介のお嬢様なのだ。
 「大丈夫?ミライ。肩の力を抜いて」
新米艦長ブリーチ・ノアは努めて明るく微笑みかけた。
 「え、ええブリーチ・・・大気圏突入なんて、スペースグライダーのライセンスを取った時以来だわ。
 私にできるかしら・・・」
 「大丈夫よ。試験の教官みたいに私がついててあげる。
 それに、この船は最新型だから、殆どコンピューターが勝手にやってくれるわ。
 無事地上に降りたら、A級ライセンスの申請しなきゃね。ファイト!ミライ」
 「あ、ありがとうブリーチ。あなたがいてくれて本当によかったわ」
 「ううん。私なんて、泣いてばっかでなにもできてないもん」
 「そいつは違うぞブリーチ」
 「あ、リュウ?あなた達は半舷休息でしょ?」
 「まあ、お構いなさんな。そんなことよりさっきの話だ。
 お前さんがいなきゃ、俺たちはルナツーでお陀仏だったはずだ。
 もっと自信を持ってくれよ。
 俺もその・・・感謝している」
最後の方は、ボソボソと呟くような声だった。
 「ありがとう、リュウ。でも私達がここまでこれたのは、
 リュウやアムロが命がけで戦ってくれたお陰よ」
 「ああ、そのアムロだがな、ガンダムに乗ってる時、妙じゃないか?
 返事なんかもあやふやで、心ここにあらずって感じだ」
679・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/13 20:12 ID:???
『真冬の性別変換祭!〜♀ガルマVS♀シャア 他〜』

 「大気圏突入25分前」
連邦軍の新造艦、ホワイトベースの操舵士ミライ・ヤシマは舵を握る手にびっしりと
汗を滲ませていた。
無理もない。元々彼女は軍属でもなんでもない、一介のお嬢様なのだ。
 「大丈夫?ミライ。肩の力を抜いて」
新米艦長ブリーチ・ノアは努めて明るく微笑みかけた。
 「え、ええブリーチ・・・大気圏突入なんて、スペースグライダーのライセンスを取った時以来だわ。
 私にできるかしら・・・」
 「大丈夫よ。試験の教官みたいに私がついててあげる。
 それに、この船は最新型だから、殆どコンピューターが勝手にやってくれるわ。
 無事地上に降りたら、A級ライセンスの申請しなきゃね。ファイト!ミライ」
 「あ、ありがとうブリーチ。あなたがいてくれて本当によかったわ」
 「ううん。私なんて、泣いてばっかでなにもできてないもん」
 「そいつは違うぞブリーチ」
 「あ、リュウ?あなた達は半舷休息でしょ?」
 「まあ、お構いなさんな。そんなことよりさっきの話だ。
 お前さんがいなきゃ、俺たちはルナツーでお陀仏だったはずだ。
 もっと自信を持ってくれよ。
 俺もその・・・感謝している」
最後の方は、ボソボソと呟くような声だった。
 「ありがとう、リュウ。でも私達がここまでこれたのは、
 リュウやアムロが命がけで戦ってくれたお陰よ」
 「ああ、そのアムロだがな、ガンダムに乗ってる時、妙じゃないか?
 返事なんかもあやふやで、心ここにあらずって感じだ」
680・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/13 20:13 ID:???

額に指を当て、考える仕草をしてみせる。
 「・・・新兵のかかる病気かしら?あれって女の子でもかかるんだっけ?」
 「いやな、ちょっと違う気がするんだ。昔な、こういう話しを聞いたことがある。
 歴戦のパイロットの中には特殊な『ハイ』状態になる奴がけっこういてな。
 その状態ってのが・・・」
 「馬鹿なこと言わないで!あの娘はただの機械いじりが趣味の女の子でしょ!」
 「あ、すまん・・・ただ、可能性の一つとしてだな」
 「・・・ごめん。私の方こそ、いきなり大きな声出して・・・」
 「ブリーチ、お前は働きすぎだ。少し休んだ方がいい」
 「艦長、サラミスから通信入ります」
 「・・・回してちょうだい」
眼前のモニターに高圧的な軍人の顔を映る。
ブリーチは知らず、顔をしかめていた。
 「小娘、聞こえるか?」
 「・・・はい、リード中尉」
 「こちらがカプセルで先導する。しっかり着いてこいよ!」
 「了解!」
通信が切られたのを見ると、たちまちブリーチは大きく溜息をついた。
 「はぁ〜〜やっぱり、軍人って怖い〜」
 「おいおい、お前も軍人だろうが」
 「だってー。あ、オスカ、シェリルのムサイは?」
 「本艦との距離、変わりません。ただ、ムサイに接近する船があります」
 「また補給を受けるのね・・・あ、じゃあ私達の追跡は諦めたってこと?
 大気圏ギリギリの戦闘なんて、ありえない・・・ハズなんだけど」
681・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/13 20:13 ID:???

 「新たに三機のザクが間に合ったのは幸いでした。20分後には大気圏へ突入します。
 このタイミングで戦闘をしかけた事実は有史以来ありません。
 大気圏へと引き込まれれば、ザクとて一瞬で燃え尽きてしまうからです」
緊張の面持ちのジオン兵たちの前で作戦を語るのは、その若さで、そして女でありながら
少佐の地位に上り詰めたルウム戦役からの英雄、『赤い彗星』こと、
シェリル・アズナブルそのひとだった。
ゴーグルの下の瞳は士官たちにも窺い知れなかったが、
酷い火傷の痕があるとか、絶世の美女であることを隠すためであるとか
様々な憶測が兵たちの間で囁かれていた。
 「ですが、歴史の節目には必ず不可能を可能とする戦いがありました。
 此度の作戦での諸君らの勇気は、必ずや公国の歴史に深く刻まれるでしょう。
 ・・・作戦の成功と、全員の生還を期待します。ジーク・ジオン!」
 「ジーク・ジオン!」
充実した顔で退室していく部下たちを満足げに見送ったシェリルの隣に、
後ろに控えていた彼女の副官が歩を進めた。
 「あの、少佐・・・」
 「ドレン、何か?」
 「あ、いえ・・・コムサイの残り積載量では、4機ものザクの回収は少々荷がかちすぎるかと・・・」
ゴーグル越しの見えない上官の顔色を伺うように恐る恐る進言する。
少しだけドレンの方に顔を向け、口元に笑みを浮かべる。
 「ドレン・・・あなた、まさかザクが4機共戻ってくるとでも思っているの?」
 「は?」
 「フ、必要経費よ。連邦の「V作戦」さえ捕らえれば、
 ザクなど何機失ってもお釣がくるじゃない?フフ・・・」
 「は・・・」
恐ろしい、この女だけは敵に回してはいけない。
ドレンは背中に走る寒気を気取られないよう、ただ必死だった。
682・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/13 20:14 ID:tqal8d7l
・・・ついでにあげときます
683通常の名無しさんの3倍:02/12/13 20:20 ID:???
・・・・さま〜〜
真冬に夏がキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! ってかんじです。
今後の展開を楽しみに待ってます。


最初の章が二重投稿になったるところは、内緒にしといてあげる。

て、してねーじゃねーか!(w
684・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/13 22:33 ID:???
 _    _
/ _)=====_)
| |  ||
| | Λ||Λ
| |( /⌒ヽ
| | ||二重|  ・・・ぐはぁ!無念・・・
| | ∪ /ノ    内容も読み返すと駄目駄目・・・
| | |||    生まれ変わったらステキな書き手さんになれますように・・・
| |  ∪∪
|_|__|_|    ・・・・(略)は星になりますた
\_   \
   ̄ ̄ ̄    短い間でしたが応援ありがとうございました
          数日後帰ってきます
685通常の名無しさんの3倍:02/12/13 22:49 ID:???
僕は、取り返しのつかないことをしてしまった・・・・・
.. ━━━━━━━┳━━━━━━
   |         ┃
   |         ┃
   |       ∧┃∧    
   |       ( / ⌒ヽ
   |        | |無休|
   |        ∪ / ノ
   |        | ||
   |        ∪∪
   |
   |∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
━━━━━━━━━━━━━━━
私の命を差し上げますから(いらんといわないで)
・・・・さまをかえしてください。
686プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/13 23:14 ID:r/jXVlha
・・・・さんの描く
女シャア、すなわちシェリルの悪女っぷりが
メッチャいいっす。
687通常の名無しさんの3倍:02/12/15 03:01 ID:???
 
688通常の名無しさんの3倍:02/12/15 05:16 ID:???
保守
689性転換:02/12/15 18:27 ID:???
お久しぶりです、皆さん。
長い間書き込めなくて申し訳ないです。
亡年会も終り、仕事を頑張る予定です・・・。

プロトさん、「イェルマ・ザビ」の執筆お疲れ様です。
イェルマ・ザビのイセリーやシャアへの思い、
逆に、イェルマ・ザビに対するシャアの思いなど面白かったです。

・・・・様、『シャングリラ・ガールズ』vol.1 お疲れ様です。
もう、バッチグゥです!!
ZZ好きの僕としてはありがたい限りです。
また、ご都合のいい時に続きを書いてくださると嬉しいです。

そして、『真冬の性別変換祭!〜♀ガルマVS♀シャア 他〜』
の執筆お疲れ様です。
シェリルはこの頃から、恐い性格だったのですねw
続きがとても、楽しみです。

最後に、・・・・様、無休様、逝かないでくださいね。
もしもの時には私が代わりに逝かせて頂きますのでw
690ガルマ子ワッ少尉 ◆GARMAqcJXI :02/12/16 22:43 ID:???
ほっしゅほっしゅ。・・・・氏がんがって〜。
肝心の僕は女体化絵全然描いてませんが(汁)。サンタ祭りに
便乗したいが、誰にしようか。やっぱりガルマ子タソか。
赤いからシャア子・・・?
691・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/17 05:00 ID:???
・・・か、かなり強烈な風邪をこじらせてしまいますた・・・・
ホントは今日あたりうpする予定だったのですが・・・
レスともども、癒えるまでしばしお待ちくださいませ。
・・・スマソ
692通常の名無しさんの3倍:02/12/17 10:38 ID:???
・・・・さま、せっかくのクリスマス前なのに風邪ですか・・(俺にはまったく関係ないけど)
ゆっくり養生してくださいね。
693通常の名無しさんの3倍:02/12/17 22:22 ID:+kfXha3U
age
694通常の名無しさんの3倍:02/12/18 20:39 ID:???
Z-E氏にWキャラの他の女性化SSも書いて( ゚д゚)ホスィ
と言う訳で降臨キボンヌ
695通常の名無しさんの3倍:02/12/19 12:19 ID:???
>>690
挿絵も描いて欲しいな。
696通常の名無しさんの3倍:02/12/19 17:14 ID:???
危険なのでage
697通常の名無しさんの3倍:02/12/20 14:11 ID:???
ほしゅ
698通常の名無しさんの3倍:02/12/20 14:24 ID:fMVnvqmn
>ALL
違うよ…
男だからいいんじゃないか…
699ガルマ子ワッ少尉 ◆GARMAqcJXI :02/12/20 18:54 ID:???
>>695
描こうかとは思ってたんだけど、どこがいい?参考までに意見キボンヌ。
700通常の名無しさんの3倍:02/12/21 14:37 ID:???
700ちんこ
701通常の名無しさんの3倍:02/12/21 23:48 ID:UuGnff7X
ほしゅあげ
702プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/23 00:15 ID:GRnUdoJ0
女カミーユって、こんな感じ?

「見てみなよ、カミーユ!アレキサンドリアタイプだよ!」
 幼なじみの少年ファン・ユイリィが、目をキラキラさせながら入港する軍艦を見つめる。
 すましていれば、結構イケメンなのに・・ガムをクチャクチャと噛みながら、カミーユ・グローディアは呟いた。
「ファン、あんた、あの艦がティターンズのだって、知ってんでしょ」
「それはそれ、これはこれ。ティターンズは嫌いでも、艦やMSに罪があるわけじゃないし」
「あきれた・・」
 カミーユはプゥッとガムを膨らませた。
 スペースノイドで、ティターンズに好意を持っているものはいない。
 その悪評はファンのようなノンポリ軍オタ少年にも知れ渡っていたし、それに対する敵意は、カミーユのような不良少女にも浸透していた。
 パチンと音を立てて割れたガムが顔にへばりついて、カミーユは顔をしかめながら、また退屈そうにガムをかみ始めた。

 派手に染め上げた髪と、男を挑発する、大きく開いた胸元から覗く「見せブラ」と、無重力のコロニー港では、あまりにも無防備な超ミニと「見せパン」。
 仕事と浮気に忙しい両親のせいで、外見だけはすっかり崩れまくったカミーユが、それでもグリーンノアの不良達とは一線を画して、まだバージンでいられるのは、彼女に気があるおせっかいな優等生、ファン・ユイリィのおかげだった。
 軍オタのくせに格闘技マニアのファンにつきあわされているせいで、カミーユは見た目によらず、空手の黒帯だけでなく、作業用プチMSの操縦法まで身につけていた。
703プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/23 00:16 ID:GRnUdoJ0
そんなカミーユとファンの横を、黒い制服に身を包んだティターンズの士官達が談笑しながら流れていく。
「へぇ・・ティターンズにも、そこそこのイケメンがいるんだ」
 カミーユは呟いた。その金髪で長身の「そこそこのイケメン」ジェリド=メサが、派手な風体のカミーユの方を一瞥して呟いた。
「スペースノイドの女ってのは、ガキでも、立派なアバズレなんだな」
 膨らませていたガムがパチンと割れると同時に、カミーユの中でも、何かがはじけた。
 体をフワリと浮かせると、ファンの背を蹴り、その反動でジェリドに迫り、胸倉を掴む。
「誰がアバズレだって!ふざけんじゃないよ!」
 あまりのことに、周囲の士官達もあっけにとられた。
 ただ一人、額の禿上がった士官、カクリコン=カクーラーだけが苦笑し、カミーユとジェリドの前に割り込んだ。
「派手なお嬢さん、俺達につっかかったら、ただじゃすまないことぐらい、分かるだろ?」
「ティターンズが、なんだってのよ!」
 カミーユはカクリコンの顔めがけて、ペッとガムをはき出した。唾が頬にあたった。
 それでもカクリコンは余裕を失わず「威勢のいいお嬢さんだ」と言いながら唾を拭いた。
 ティターンズ配属前はコロニー治安作戦の経験もあったカクリコンにとって、コロニー住民から唾を吐きかけられるなど、珍しいことではない。
 しかし実戦経験がなく、プライドの高いジェリドは、頭に血が上った。
704プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/23 00:17 ID:GRnUdoJ0
「貴様ァ!アバズレが、ふざけるな!」
 ジェリドの平手がカミーユの頬を叩く!
「なにやってんだよ、カミーユ!」
 驚いたファンが近づく。
 ファンをまきこんじゃいけない。自分でイザコザを起こしておきながら、カミーユはトンズラしようと決めた。
「逃げるよ、ファン!」
 そう言ったカミーユがファンの腕を掴むより早く、気色ばんだジェリドがファンの胸倉をつかんだ。
「お前も仲間か!エゥーゴの手先じゃないだろうな!」
「ファンは関係ないだろ!」
「いいから逃げて!カミーユ!」
 意外と強い力で、ファンがカミーユの体を蹴った。無重力体を流れる。
「ファン!」
 彼の名を呼んでは見たものの、カミーユは、追いかけてくる士官から逃げようと必死になった。
 後ろでは、ファンが士官達に取り押さえられている。小さく振り向くと、ジェリドがファンの顔を蹴り飛ばしたのが見えた。
「後で、必ず助けに来てあげるからね、ファン!」
 だが、どうやってファンを助けようか、その方法を思いつくほど、カミーユは賢くはなかった。

 とりあえず軍事施設の周りをうろついてみたものの、カミーユは、ファンがどこに捉えられているか、全く見当がつかなかった。
「困ったなあ・・・え?」
 突然、フッと目の前に宇宙が広がり、消えた。2、3回瞬きを繰り返したら、目の前には、やはり軍事施設があった。
「何、今の?」
 そう思う間もなく、目の前に、再び信じられない光景が広がった。
 黒いMSが、目の前に軍事施設に墜落してきたのだ。
705プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/23 00:18 ID:GRnUdoJ0
 崩れ去る建物。吹き荒れる粉塵。
 そして突拍子も無い方向に流れる、カミーユの思考。
「あれを盗っちゃえば、ファンを楽に探せる!」
 カミーユは混乱の渦の中を走り抜け、ヒョイヒョイッと、瓦礫の中に埋もれたガンダムmkUのコクピットまで昇った。
 そのカミーユの目の前で、ハッチが開いた。コクピットから出てきたのは、さっきの金髪野郎だった。
「こりゃ、始末書じゃすまんなあ」
「あったりまえでしょ!」
 え?とふりむいたジェリドの顔面に蹴りを放った。
 カミーユの白いパンティが見えたかと思った次の瞬間には足の裏が眼前に迫り、ジェリドは為す術もなく蹴りを食らい、瓦礫の中に落ちた。
 口の中がゴロゴロすると思ったら、前歯が一本、折れていた。
「これ、ガンダムって言うんでしょ!もらうから!」
「ふざけるな!お前なんかに操縦できるわけがないだろう!」
 ジェリドは折れた歯を吐き捨てながら叫んだ。
 しかしコクピットに滑り込み、ハッチを閉じたカミーユは黒いガンダムを易々と操縦し始めた。
 ファンと一緒に、遊び半分で両親の職場のパソコンにハッキングを仕掛けて入手した知識が、役に立ったのかもしれないが、やはり、彼女の才能によるものが大きいだろう。
「ファン!ファンはどこ?」
 メインカメラの映像をチェックするカミーユの前に、赤いリック・ディアスが降り立ち、銃口を向けた。
「ちょ・・ちょっと待ってよ!私、ティターンズなんかじゃないのよ!」
 スピーカーを使って怒鳴ってみたものの、相手は信用しそうにない。その証拠に、銃口は微動だにせずカミーユのmkUを捉えたままだ。
「わかったわよ・・・こうすれば、私が敵じゃないってことが分かるでしょ!」
 カミーユは小さく呟くと、カクリコンが操縦するmkUを後ろから羽交い締めにした。

 結果、カミーユ・グローディアは2機のガンダムmkUとともに、反ティターンズ組織であるエゥーゴに、無事、収容されることになった。
 依然として、ファン・ユイリィの行方が分からないことが、カミーユの気持ちを暗くしていた。
 両親と連絡が取れないことなどは、自分にとってはどうでもいいことだけど・・・カミーユはアーガマの中で、そう、自分に言い聞かせていた。
706プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/23 00:23 ID:GRnUdoJ0
あかん、全然ダメ。
女カミーユは難しすぎる。

・・・・さん。
風邪の具合はどうでしょう?
ZZと、シェリルとイェルマのカラミ、期待してます。

性転換さん。
感想アンド管理、ありがとです。

ところで、Z-Eさんは、どこに行ってしまったのでしょう?
あの過激ネタは、もう読めないのでしょうか?
707通常の名無しさんの3倍:02/12/23 00:39 ID:???
いや、女カミーユおもしろいよ。
708プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/23 20:57 ID:FJT+Gkw3
女カミーユその2「パパ!ママ!」

 ティターンズのエマ・シーン中尉は、自ら持参したバスク大佐の親書をブレックス准将から渡された。
「mkUを手渡さなければ、カミーユ・グローディアの両親を・・・殺す?」

 漆黒の宇宙に、カプセルが2つ浮かんでいた。
 黒いmkUに乗るカミーユは一瞬迷った後、母よりも父が閉じこめられているカプセルを選び、近づいた。
「パパ!どうしてそんなとこにいるの?私、パパを助けにきたよ!」
 しかしカミーユの声が聞こえない父は、近づくmkUの巨大な手のひらに、ただ怯えていた。
「パパ?どうして、そんな顔してるの?私よ、カミーユよ!」
 父の唇が小刻みに動く。目の前のMSに娘が乗っているとは知らず「く」「る」「な」と動く。
「どうして?・・・そうだね。パパはいつだってそうだった。
 私が髪を染めた時だって、ピアスをした時だって、ヘソが見えるような服を着たときだって、そういうふうに、何か汚いモノを見るように、私を見ていたね。
 私、パパに振り向いてほしかっただけなんだよ!仕事ばっかりしているパパに、子供のころみたいに、私を見て欲しかっただけなの。
 でも、だからって、そんな目で私を見ないでよ!」
 だが、父は首を横に振り、怯えるだけだった。
「私、パパを助けに来たんだよ!よく来たねって言って笑ってよ!昔みたいに、腕を広げて、私を抱きしめてよ!」
 その瞬間、ジェリドのハイザックの機銃掃射がカプセルを打ち砕いた。
 その事態を、カミーユは正しく認識できなかった。
「え・・・?パパ?パパが散らばっちゃう・・・?」
 カミーユは一瞬前まで父だった肉片をかき集めようと、mkUの左手を動かした。しかし細切れになった血と肉は、汚れとなってこびりつくだけだった。
「あ・・・ああぁぁぁああああ!お前か!?お前がパパを!」
 mkUが、自ら引き金を引きながら事態を正しく把握していないジェリドのハイザックに襲いかかる。
 その激しい攻撃は、素人の動きを遙かに超えていた。
 リック・ディアスのコクピットからそれを見ていたクワトロ・バジーナ大尉は、思わずつぶやいた。
「あの戦闘を、カミーユ・グローディアがやっているのか。mkUに乗るのは、まだ2度目だというのに。まるでアムロ・レイの再来だな」
709プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/23 20:58 ID:FJT+Gkw3

 ジェリドの部隊は撤退し、もう一つの母が閉じこめられたカプセルは、ティターンズを裏切ったエマのmkUによって、無事、アーガマに回収された。
 格納庫でカミーユの母、フランクリン・グローディアを見た整備士アストナージ・メゾッソは、同僚の士官、レコア・ロンドに言った。
「カミーユの美貌は、母親ゆずりだな。ありゃあ、いい年いってても、男が放っておかないタイプだよ」
「バカね。分不相応なほどいい女と結婚した男って、案外、不幸なものよ」
「そんなもんかね。ま、そうか。実際、旦那は死んじまったからな」
 mkUの左手にこびりついた汚れを洗いながら、アストナージは言った。
 格納庫に立った母は、リック・ディアスの機体を見上げてつぶやいていた。
「これがエゥーゴのMS?素晴らしいわ・・・」
「ママ!パパが死んだんだよ、それなのに、何言ってるのよ!」
 カミーユの声を、母は聞いていなかった。
「フランクリン中尉、少し自重してもらいたいですな」
 クワトロが近づくと、母は「あら、ごめんなさい」と、媚びを含めながら応えた。 
「機械しか目に見えないくせに、男が近づくと、これだから・・・だからパパだってママの真似して、浮気なんかしちゃったんだよ」
 誰にも聞かれないように、ボソボソと呟いた。カミーユが若干ファザコン気味なのは、母に対する嫌悪にも原因があるのかもしれない。
 カミーユはペッと唾を吐いた。
 フワフワと無重力をたどった唾は、母が設計し父が装甲材質を開発したmkUの鋼板にあたり、ペタリと張りついた。

「フランクリン中尉が、クワトロ大尉のリック・ディアスを奪って逃げただと!?」
 アーガマ艦長、ヘンケン・ベッケナーは、その追撃をクワトロに指示した。
「私も行きます!」
 そう言ったカミーユに、クワトロは問う。
「君に母が撃てるのか」 
「撃てるわ!パパが死んでも親をやってくれないママは、もう、ママじゃない!」
 カミーユは屹然と言い放った。
「ならば、好きにしろ。逆に、母に撃たれても知らんがな」
 冷たく言うと、クワトロは白く塗り直されたmkUに乗り込む。
「皮肉なものだ。この私がガンダムに乗るとはな・・・クワトロ、出るぞ!」
710プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/23 20:58 ID:FJT+Gkw3
 もう少しでリック・ディアスを捕縛できるかと思った瞬間、ジェリドのハイザック部隊がクワトロ達を急襲し、あたりは一瞬にしてMS部隊どうしの乱戦に突入した。
 その乱戦の最中、黒いmkUがリック・ディアスを羽交い締めにした。
「クゥ!邪魔しないで!これを持って帰れば、私はティターンズの開発部で好きに出来るのよ」
「何言ってんのよ、ママ!ティターンズはママを人質にしたんだよ?パパを殺しちゃったんだよ!」
「その声、カミーユ?離しなさい!親の邪魔をするなんて、子供のやることじゃないわ!」
「あんたはそうやって、仕事と男のことばっかり!いつも好き勝手やって!
 ママがまともに親をやってくれたことなんて、なかったじゃない!」
「子供に、何が分かるの!私だって一人の女なのよ!家庭に縛られる人生なんて、まっぴらだったのよ!」
 リック・ディアスの腕がmkUを振り払う。離れる2体。カミーユは咄嗟に銃をかまえた。
「親に向かって、銃を向けるなんて!そんな娘に育てた覚えはないわよ!」
「あんたに育ててもらった記憶なんて、これっぽっちもない!」
 しかし、カミーユはmkUの引き金を引くことはできなかった。
「ほら、ごらん!あんたはいつまでたっても私の娘なのよ!私に逆らうことなんて出来ないのよ!」
 笑う母のリック・ディアスの頭部を、流れ弾が撃ち抜いた。
 リック・ディアスのコクピットが従来のMSのように胸部にあるのではなく、頭部にあったのが、フランクリン・グローディアの不幸だった。
「だから・・だからママは、バカな女だっていうのよー!!」
 こんなことになるのなら、自分が引き金を引いた方が、まだましだったと思う。
 コクピットで、カミーユは泣いた。母が死んでも泣かないだろうと思っていたから、大量に流れる涙は、自分でも意外だった。
711プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/23 21:00 ID:FJT+Gkw3
 カミーユはブレックス准将の部屋から出てきた。廊下を流れながら、准将の言葉が頭の中をリフレインしていた。
『正式に、エゥーゴのパイロットになる気はないかな?君はニュータイプかも知れない・・・御両親の仇も討てる』
 准将は分かっていない。
 カミーユが悲しいのは、親が死んだからではなく、親が親をやってくれなかったからだ。だから、今さらパパやママの仇なんて、どうでもよかった。
 それでも心の中に決して埋められない穴がポッカリと空いてしまったのは事実だ。パイロットになって体を動かせば、この穴を意識するヒマさえなくなるだろうか。
 ならば、パイロットも悪くないかもしれない。
 カミーユは虚ろな目のまま、クワトロ大尉の部屋の前に来ていた。
 コツコツとノックをする。ドアが開く。
「カミーユか。どうした?」
「いえ、その・・・」
 クワトロは逡巡するカミーユを見て苦笑した。
「御両親を亡くして悲しいのは分かるが、慰めてもらいたいのなら、他を当たって欲しいな。君と私は、恋人でもなんでもないのだから」
「そんなんじゃないわ!自惚れないでよ!准将からパイロットにならないかって言われたから、相談したかっただけよ!」
 違う。本当は、誰でもいいから慰めの言葉をかけて欲しかったのだ。
 カミーユはクワトロを吹っ切ると、ブリッジに向かった。艦長シートにはヘンケンが座っていた。
「ん?カミーユか、どうした?」
「いや、べつに・・・」
「俺には、父親代わりはできんぞ」
 ヘンケンの言葉に、カミーユは、ハッとなった。
 そうか、私は、ただ慰めて欲しかったわけじゃない。パパの代わりが欲しかったんだ。
 だからトーレスやアストナージでなく、大人の魅力を感じるような男でないと、ダメだったんだ。
「俺の少ない女経験から、一言だけアドバイスしてやる。辛い時は、異性より同性を頼るヤツの方が、人望が集まるぞ」
 ヘンケンの言葉を背に、カミーユはブリッジを出て行った。
712プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/23 21:00 ID:FJT+Gkw3
 ヘンケンは女という生き物をよく分かっていないと、カミーユは思う。
 男は男に甘いかもしれないけれど、女は女に厳しいものなのだ。
 だからカミーユは、クワトロやヘンケンにもたれかかろうと思っても、エマやレコアに胸の内を語ろうとは思えない。
 それが、男にしなだれて生きてきた母と同じ考え方であることに、カミーユは気がついていない。

 結局、気持ちが楽になるためには、何かに忙殺されるしかないのだ。
 そう思い、カミーユはパイロットになる決心を固め、派手な色に染めていた長い髪を切り、黒く染め直した。
 その直後、民間人を乗せた漂流シャトルが、アーガマに収容された。
 そのシャトルに乗っていたファン・ユイリィの姿を見たとき、カミーユは思わず、抱きついてしまった。
「聞いたよ、カミーユ。オジサンとオバサン、亡くなったんだって?」
「うん・・・」
 カミーユは、ただ声もなく、ファンの胸で泣いていた。
 父を亡くし、クワトロやヘンケンには甘えられない。そんな状況の中で張りつめていたカミーユの緊張は、なつかしい顔に会えただけで、あっけなく途切れてしまった。
 ファンの両親もティターンズに捉えられて、きっと、もう死んでいるだろうなどということを想像できるほどの余裕は、カミーユには無かった。
 
 アーガマの新艦長に、漂流シャトルのキャプテンだったブライト・ノア大佐が就任した。
 彼が、かの1年戦争では若くしてホワイトベース艦長として有名を馳せた人物であることを、カミーユは軍オタのファンから、初めて聞いた。
 ティターンズの拠点を叩くための、エゥーゴのジャブロー降下作戦は、目前に迫っていた。
713プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/23 21:04 ID:FJT+Gkw3
707さん。
ありがとうございます。
おもしろいと思ってくれる人がいてくれて、ホントによかった!
調子に乗って、女カミーユの続きを書いてみました。
しかもサブタイトルなんかもつけちゃったりして。

長連続レスでもうしわけありません。
これでも話を短縮するために、いろいろ、本編と変えちゃってます。
カプセルが1つでなく2つだったり
エマは一端ティターンズに戻らず、あっさりエゥーゴに寝返ったり。

一番強引なのは、ウォンさんから修正受けたり
ライラとの戦闘を、ゴッソリとカットしちゃったことです。
さすがに、変えすぎ?
714プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/23 21:13 ID:FJT+Gkw3
投下してから気がつきましたが
母の名前は「フランクリン」ではなかったですね(こりゃ、父の名だ)。
大失敗。

今までは「不良少女カミーユ」はF91に出てたパンク娘みたいな外見を想像しながら書いてましたが
髪を切って、染め直して、やっと「普通の女カミーユ」になったと思うのですが
いかがなものでしょう?
715通常の名無しさんの3倍:02/12/23 21:24 ID:???
>F91に出てたパンク娘
ドロシーのこと?

銀のドレスだったかな?
あれとまた違った趣で、楽しみです。
がんばって、ラストまで、いっちゃってください。
ラストに付いては、小説版Zのほうが好きですね。
716通常の名無しさんの3倍:02/12/23 21:33 ID:???
プロトさんかなりイイ!です、頑張ってください。
小説版もいいけど個人的にZZの弱々しい女カミーユも見てみたかったり…
717ヽ(゚-`) 水差し名人 ◆AvoPVzyf5. :02/12/24 03:38 ID:/smnYnIm
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         |   υ  υ  / ノ ._.| |    いたいのわっちょい
            \            ̄  /
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        ( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)
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        ヾ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ⌒)⌒ )(⌒ )⌒ )⌒
         ζ  从 ,:'"'';.     ( ⌒)⌒⌒ ⌒)
          | 从;:;:从  |  ⌒)⌒⌒(⌒ ⌒(⌒⌒
          ;:;;从;:;;:从 从从从从从
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         从从从从从从从从从从从从从从
        从从从从从从从从从从从从从从
718・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/24 16:19 ID:???
>>無休様
お陰さまで、生きて帰ってきまつた
>>性転換様
お久しぶり〜
シャングリラの続きも、請うご期待〜
>>ガルマ子ワっ少尉様
南極のガルマ子サンタ、(;´Д`)ハァハァさせていただきますた
>>Z−E様
あっしも続編キボンヌです!
>>プロト様
カミーユ、女になってトミーノ色が強まった気がします
激しく続き期待してます!

というわけで、風邪が少し治まったので久々に投下させていただきます。
よーやく、ガルマ子登場ですが、差別化の意味もあって
萌えキャラ方向に仕上がってしまってます・・・反応が怖い
シャア子(シェリル)は、書く度にDQN度が向上していくような?
アム子は天然と紙一重になってしまってます
では、続きは・・・年明けか!?
719・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/24 16:20 ID:???
『真冬の性別変換祭!〜♀ガルマVS♀シャア 他〜』その2

 「敵襲!」
その声に、ホワイトベースのブリッジは瞬時に緊張に包まれた。
 「まさか本当に来るなんて・・・!映像出してください!」
予想外の大気圏突入時の敵襲に、ブリーチ・ノアも焦りの色を隠せなかった。
 「最大望遠です。推定接触時間、34秒後!」
 「くっ!ハッチ開いて!ガンダムを出します!」
ブリーチの指示を即座にセイラがMSデッキのアムロへと伝える。
 「聞こえたわねアムロ!発進よ!」
 「・・・・・」
 「アムロ!」
 「・・あ、ハイ・・・大丈夫です、起きてます」
2度目の呼びかけに、ようやく気の抜けた返事が返ってくる。そのやり取りにブリッジのブリーチも不安そうな顔を浮かべる。
 「いい?アムロ、後方R3度、ザクは4機よ」
 「あれ・・・?なんで増えてるんですか?だって、もう結構ザクは・・・」
 「補充したからに決まってるでしょう!」
 「あ、そっか・・・補充したから、増えたと・・・」
妙に納得した顔で復唱するアムロに、セイラも思わず頭をかいた。
 「・・・いい?高度には十分気をつけるのよ」
 「・・・ねえ、セイラさん?」
 「なに?」
 「大気圏に落ちたら、やっぱり熱いのかなあ?」
 「もう!バカなこと言わないで!・・・大丈夫、あなたならできるわ」
励まされたアムロはなぜかうつむいてしまった。
 「・・・アムロ?」
 「そういうの、好きじゃないです・・・アムロ・レイ、出ます!」
ようやく出て行ったガンダムを見送り、セイラは疲れた顔でブリーチ達の方を振り返った。
 「ふう、難しい子ね」
 「だが、MSの操縦は素人離れしてるし、なにより頭がいい」
リュウのフォローにブリーチは首をかしげる。
 「どうも、そうは見えないんだけど・・・」
720・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/24 16:21 ID:???

出撃したガンダムの中、アムロは色々な考えが頭の中をぐるぐるすると同時に、
一種の高揚感のようなモノが涌いてくるのを感じていた。
 「今度こそ、あの人の動きについていかなきゃ。これで・・・え〜っと何度目だっけ?
 あの人・・・赤い、赤い・・・・・きゃあっ!?」
敵の名を思い出そうとしているうちに、遠間からのシェリルの射撃でバランスを崩されてしまった。
 「来た!・・・・赤い、『流星』!」
 「フ、MSの性能の差?そんなのは脅威でもなんでもない!
 本当に恐ろしいのは『人間』だってこと、タップリ教えてあげる!」
シェリル・アズナブルの口元に残酷な笑みが浮かぶ。
 「授業料は、高くつくけどね!」
迫り来る赤い機体のプレッシャーに、アムロは何故か背筋がゾクゾクするのを感じていた。
と、ガンダムがシェリルと対峙する隙にホワイトベースへと向かおうとするザクが
視界の隅に入った。
 「迂闊!」
背中をハイパーバズーカで撃ち抜かれたザクは四散する。
 「・・・これまでの動きを見るに、あのパイロットは素人のハズ・・・なのに、あの視野の広さは?」
人工衛星の残骸を足蹴に、一気に距離を詰めるシェリルのザクにアムロは
バズーカを向ける。
 「は、反応も・・・早い!?」
もう、方向転換できない。が、引き金を引いたガンダムのバズーカは、
何の反応も示さなかった。満足に整備もできない状況が祟った結果だった。
 「あ、あれ?・・・出ない?」
 「間抜け!」
シェリルのザクに蹴り上げられたバズーカは遠く流れていってしまった。
 「あ、しまった!武器が・・・」
721・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/24 16:21 ID:???

 「フ、これまでのようね・・・。後は木馬を・・・」
ちらりと、配下のザクを見る。
ホワイトベースの砲撃に、近づくことも出来ずオタオタする様にシェリルは舌打ちした。
 「クラウン!なにをやっているの?さっさと接近して木馬を叩きなさい!」
 「し、しかし敵の攻撃が激しくて・・・」
部下の情けない声がシェリルを尚更苛立たせる。
 「愚図!これくらいで『激しい』ですって?あなたには『学習能力』ってものが無いの?
 銃撃が来る所はもうわかったでしょう!さっさと行きなさい!」
 「り、了解・・・」
 「フン、役立たずが・・・コム!ついてきなさい。モビルスーツに止めを刺す!」
 「あ・・・来る・・の?武器はないし、どうしたら・・・」
とまどうアムロにセイラからの通信が入った。
 「アムロ、聞こえて?ガンダムハンマーを射出します。受け取って!」
 「あ、セイラさん?・・・了解」
ホワイトベースからガンダムに射出された珍妙な『武器』に、
ザクのパイロットは失笑した。
 「なんだ?ありゃ・・・あんなものでザクを落すつもりか?」
 「愚か者!油断するな!」
ハンマーを手にした当のアムロも困惑していた。
 「セイラさん、こんなもので戦えだなんて・・・なる様になれだ!えいっ・・・やっと!」
ガンダムの手を離れたハンマーは、想像を超える加速でシェリルのザクへと真っ直ぐに向かっていった。
 「な!?は、早いっ!」
シェリル機のシールドを弾き飛ばしたハンマーは、そのまま後方のザクのコクピットへ飛んでいった。
 「う、うわああ!?シェリル少佐ぁ!!」
ハンマーに無残に胸部を潰されたザクは、そのまま流れていった。
 「バカが・・・貴重なザクを!」
 「少佐!」
コムサイからシェリルへ通信が入る。
 「タイムリミットです!カプセルにお戻りください!」
722・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/24 16:22 ID:???

シェリルはガンダムと、部下のザクを一瞥すると機体を反転させた。
 「・・・わかったわ」
同じ頃、ホワイトベースからもアムロに帰艦を命じる通信があったが、
シェリルとの戦いで高揚感が高まったアムロには聞こえていなかった。
 「あと、もう1機・・・バルカンの弾は残ってるし、やれる!」
コムサイに収容されたシェリルはコクピットから降りるさなか、
「敵」のことを考えていた。
以前の戦闘では明らかに素人の動きをしていたのが、
先程の戦闘では自分の動きを捉えるまでになっていた。
それほどの短期間の成長など、常識では有り得ない話だ。
真に恐ろしいのは、強固な装甲や、強力なビーム兵器ではなく、
「理不尽な」までのあのパイロットの成長・・・
本当に恐ろしいのは人間と、自分で言った言葉を敵に思い知らされる形となった。
 「少佐、ご無事でしたか」
 「フ、ドレン。私を誰だと思っているの?」
 「クラウンは・・・」
シェリルは思い出したように天井を見上げる。
 「ああ、帰艦を呼びかけたけど、聞こえなかったようね・・・もう無理でしょう」
その時、コムサイの通信に悲痛な声が入電してきた。
 「シェリル少佐ぁっ!!助けて!減速できません!い、嫌だ!俺は出世してジオンに返るんだあ!!
 しょ、少佐ぁあ!!!」
その凄まじさに呆然とするドレンの横で、シェリルは笑みを浮かべながらマイクを手にした。
 「朗報よ、クラウン。これであなたは二階級特進よ。フフ、出世おめでとう!
 フフフ、あははははは!よかったわね?連邦の新型を道連れに死ねるのだから、誇りに思いなさい!」
ドレンはその様子を見ながら、上司に気づかれないよう静かに首を振った。
723・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/24 16:22 ID:???

一方、アムロは加速が強まるガンダムの中、恐怖も無く、妙に落ち着いていた。
 「私、お父さんのガンダムで死ぬんだ・・・そういえば、お父さん、どうなったんだろう・・・?」
呆然と意味の無いことを考えるアムロの頭上に、しまっていたガンダムのマニュアルが落ちてきた。
 「痛っ!?・・・・あ」
膝の上で開いたページにアムロは視線を落す。
 「大気圏突破マニュアル?・・・・・・・・そんなのあったんだ」

ガンダムの表面温度が低下していく様をモニターに見ながら、シェリルはつまらなさそうな顔をする。
 「結局、クラウンは無駄死にだったようね・・・まさか大気圏突破する性能まで持っているなんてね?」
 「は・・・」
 「通信が回復次第、北米のイェルマ大佐を呼び出してちょうだい」
腕組みをしながら指示をする上官にドレンは得心した顔を浮かべる。
 「な、なるほど・・・そこまで考えての作戦でしたか」
 「フ、どっちに転がっても、連中は私の手の上で踊るしかないということよ・・・」
724・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/24 16:22 ID:???

北米のジオン司令部の執務室で、ザビ家の末娘イェルマ・ザビは
楽しそうにPCに向かっていた。
 「・・親愛なるイセリーへっと・・・送信!」
 「イェルマ様!入りますよ!」
突如闖入してきた副官ダロタに、イェルマは明らかに不機嫌な顔をする。
 「あー!ノックくらいしなさいよバカ!」
 「・・・失礼。ときに、イェルマ様?」
ダロタはイェルマの手元のPCへと視線を向けた。
 「また、軍の通信を使って、個人的なメールなどなさっていたのではありますまいな?」
イェルマは恥ずかしそうにノート型PCを畳むと、キッと副官を睨みつけた。
 「関係ないでしょ!・・・それより、何の用なのよ!書類仕事なら、全部あなたの方で
 処理するように言ってるでしょ!」
ふくれっ面してみせる様は、実年齢以上に幼く感じられた。
その態度にダロタは溜息をつくしかなかった。
 「イェルマ様への通信ですよ」
副官の返答にイェルマは一層不機嫌そうな顔をする。
 「通ー信?そんなもの、あなたが応対しなさいよ!お父様とお姉さま達以外の通信はいらないわよ!」
 「ああ、そうですか。シェリル少佐からの通信だったんですけどね。
 いりませんか、じゃあ私の方で対応しときますよ!」
その名前に、イェルマは色めき立った。
 「シェリルですって?おバカ!先にそれを言いなさいよ!もう!」
手元の書類を副官の頭に投げつける。
 「もう、止めてください!ああ、そんなお履物のまま出て行かないでくださいよ!」
イェルマは副官に指差された、愛用のガウを模した紫色のスリッパを突き出した。
 「なによ?文句あるの?」
 「・・・いえ」
イェルマは副官にべーっとして、スリッパをパタパタいわせながら司令室へ駆けていってしまった。
 「・・・・あれがどうして士官学校を主席で卒業できたんだ?」
725・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/24 16:23 ID:???

 「シェリル!久しぶりね!随分活躍してるらしいじゃない!」
モニターの向こうの旧友に、イェルマは手を広げて歓迎の意を表した。
 「フ、ありがとう。でもそれも昨日までのことよ。どうやら、
 あなたのお力を借りなければいけないらしいわ」
シェリルはオーバーに困っているジェスチャーを取ってみせる。
 「へ〜?『赤い彗星』とまで呼ばれるあなたが、この私を頼りにきたってこと?」
その優越感に、イェルマは満足そうな顔をする。
 「連邦のV作戦って知ってる?その正体を突きとめたのよ」
 「X・・・作戦?」
不思議そうな顔で後方の副官を振り返る。
 「・・・連邦の極秘作戦の名称ですよ」
ダロタに耳打ちされ、わかったような、わからないような顔をする。
 「ふ〜ん。で、その正体っていうのは?」
 「連邦の新兵器よ・・・おかげで私はザクを8機も失ってしまったわ」
再び、イェルマは副官を振り返る。
 「・・・それって凄いの?」
 「はい、かなり・・・」
 「そちらに誘き寄せたわ。私からのプレゼント、受け取ってもらえるかしら?」
 「ありがとう!持つべきものは友達ね。ガウ、出撃するわよ!」
 「あ、ですが、ガウはまだ整備が・・・」
 「そんなもの、すぐ終わらせなさい!出来なきゃクビよ!」
 「りょ、了解!」
 「・・・うふふ、見てなさいよ、お姉さま達。私が『お飾り』なんかじゃないって、証明してあげる!」
726・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/24 16:24 ID:9GtcEc83
以上!
727通常の名無しさんの3倍:02/12/24 19:06 ID:???
>愛用のガウを模した紫色のスリッパ
私もほしい・・・

・・・・さま、悪いものでも食ったのか?(w
なんか、みんな、三匹ネタ方面に流れてるような・・・
これも面白いからいいんですけどね。    (無休)
728・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/24 19:58 ID:???
            ┃
            ┃
          ∧┃∧    
          ( / ⌒ヽ
           | |DQN|
           ∪ / ノ
           | ||
           ∪∪

・・・ぐはあっ!!
風邪の菌が脳まで回ったらしい!?
今後のアレな展開や、ソレな展開への
『布石』ってことで、どうかヨロシク

・・・ところで、「祭りだから」って理由で
一瞬、本気で3匹も出すつもりだった事実!
心のブレーキは寸でのところで機能したようですた
729世直し一揆:02/12/24 21:33 ID:Rc+tqsoc
<血液型A型の一般的な特徴>(見せかけの優しさ(偽善)に騙されるな!)
●とにかく気が小さい(神経質、臆病、二言目には「世間」)
●他人に異常に干渉する(しかも好戦的・ファイト満々でキモイ)
●自尊心が異常に強く、自分が馬鹿にされると怒るくせに平気で他人を馬鹿にしようとする
(ただし、相手を表面的・形式的にしか判断できず(早合点・誤解の名人)、実際にはたいてい、内面的・実質的に負けている)
●「常識、常識」と口うるさいが、実はA型の常識はピントがズレまくっている(日本の常識は世界の非常識)
●権力、強者(警察、暴走族…etc)に弱く、弱者には威張り散らす(強い者に弱く、弱い者には強い)
●あら探しだけは名人級(例え10の長所があってもほめることをせず、たった1つの短所を見つけてはけなす)
●基本的に悲観主義でマイナス思考に支配されているため、性格がうっとうしい(根暗)
●一人では何もできない(群れでしか行動できないヘタレ)
●少数派の異質、異文化を排斥する(差別主義者)
●集団によるいじめのパイオニア&天才(陰湿&陰険)
●悪口、陰口が大好き(A型が3人寄れば他人の悪口、裏表が激しい)
●他人からどう見られているか、体裁をいつも気にしている(「世間体命」、「〜みたい」とよく言う)
●自分の感情をうまく表現できず、コミュニケーション能力に乏しい(同じことを何度も言う、知障)
●表面上意気投合しているようでも、腹は各自バラバラで融通が利かず、頑固(本当は個性・アク強い)
●人を信じられず、疑い深い(自分自身裏表が激しいため、他人に対してもそう思う)
●自ら好んでストイックな生活をし、ストレスを溜めておきながら、他人に猛烈に嫉妬する(不合理な馬鹿)
●執念深く、粘着でしつこい(「一生恨みます」タイプ)
●自分に甘く他人に厳しい(自分のことは棚に上げてまず他人を責める。しかも冷酷)
●男は、女々しいあるいは女の腐ったみたいな考えのやつが多い
730ガルマ子ワッ少尉 ◆GARMAqcJXI :02/12/24 22:13 ID:???
・・・・氏のイェルマたんかなり好きなんですが。
ガウスリッパは是非とも近いうちにビジュアル化したいでつ(w
くれぐれもお身体はお大事に・・・

クリスマス祭り絵、好評で有難い限りです。・・・・氏も
がんがってくだちい。
731通常の名無しさんの3倍:02/12/25 15:34 ID:???
何か変なのが来た
◆//XXXfyRqc
732通常の名無しさんの3倍:02/12/25 19:09 ID:???
保守
733プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/25 23:10 ID:myJRIkHU
女カミーユその3「アムロ・レイ」
 
 カミーユやクワトロ達エゥーゴの主力が大気圏突入時の戦闘という危険をおかしてまで急襲したジャブローは、すでにティターンズの拠点が移動してしまった後だった。
 核自爆するジャブローを後に、輸送機アウドムラで移動を開始したカミーユ達は、途中、エゥーゴ支援組織カラバのハヤト・コバヤシと合流し、その義息カツ・コバヤシを収容した。
 カツに同行していたのは、アムロ・レイ。あの、1年戦争の英雄である。

「私、あなたに会いたいって、思ってたんです」
 カミーユはアムロに興味を持って話しかけた。
 皆が自分をアムロ・レイの再来と呼ぶ。そんな1年戦争の英雄は、もっと獰猛な匂いのする好戦的な男だと思っていたのだ。
 そして、もしもその通りの男だったならば、カミーユはアムロに興味など持たなかっただろう。
 しかし目の前にいるアムロは、優しいだけが取り柄の、どこにでもいそうな、線の細い男に見えた。
 だからカミーユは興味を持った。一人の少女として、大人の男の内面を覗いてみたくなったのだ。
「皆が、私のこと、アムロさんの再来って言うんです。そういうの、結構プレッシャーなんですよね」
 そう言いながら、イタズラっぽくアムロを見上げる。
 ハイスクールの坊や達は、不良っぽく突っ張っている少女が、いつもと違う甘えた目線を送るだけで、なんでも言うことを聞いてくれたものだ。
 しかしアムロは「ふーん、そうなの」とうなずいただけで、カミーユにさほど興味を抱いていなかった。
「もう、いいです!」
 カミーユは拗ねてみせた。自分では、そこそこ可愛い仕草だと思っていたが、それでもアムロに反応はなかった。
 多感な少女の自意識過剰につきあう気にはなれなかったのだ。
「なんだ、つまんない男」
 カミーユはわざと、アムロに聞こえるように毒ついた。
 英雄だか何だか知らないけれど、こんなボーッとした男の再来だなんて呼ばれることが、腹立たしくさえ思えた。
734プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/25 23:10 ID:myJRIkHU
 ヒッコリー空港にはシャトル打上の設備があった。
 このシャトルを使い、クワトロ、レコア、カツ達が宇宙に上がる予定になっていた。
 急遽、シャトルのキャプテンになったアポリー中尉がカウントダウンを始めた途端、敵襲の警報が鳴り響いた。
「ロベルト中尉!」
 円盤状のMAが、地上を守っていたリック・ディアスを上空から撃ち抜いた。機体が爆発するのとカミーユがロベルトの名を叫んだのは、ほぼ同時だった。
 そのカミーユが乗るmkUを、たった今ロベルト機を撃破したアッシマーが襲う。
「くう!機動性に、こんなに差があっちゃ、話にならない!」
 ドダイ改に乗っているとは言え、空中戦では圧倒的に不利だった。迫るアッシマーに一瞬、死を意識したとき、脳裏に幼なじみの少年ファン・ユイリィの顔が浮かんだ。
「カミーユ、下がれ!」
 そう叫び、援護射撃でカミーユを救ったのは、やはりリック・ディアスに乗るアムロ・レイだ。
「円盤は僕に任せるんだ!」
「どうしようっていうんです?」
 カミーユの問に応えず、アムロはドダイ改から機体を離した。ドダイ改がアッシマーに迫る。
「そんなもので、このアッシマーが倒せるものか!」
 円盤のパイロット、ブランが叫ぶ。迫るドダイ改を受けとめるために、アッシマーがMS形態に変形する。その一瞬の隙を、アムロは見逃さない。
 急接近するリック・ディアスのサーベルが、アッシマーのコクピットを直撃した。
 爆発せずに、制御だけ失ったアッシマーをドダイ改に載せて、アムロのリック・ディアスはシャトルから距離を置いた。
「エンジンを爆発させずに、コクピットだけなんて・・・
 そうか。空中で爆発させたら、地上でカウントダウンしているシャトルに巨大な破片が直撃する可能性だってある。
 アムロさんは、そこまで考えていたの?」
 撤退していく敵を見つつ、カミーユはアムロの力量に呆然としながら、彼に対する見方を180度変えなくてはいけないと感じていた。
 そして、無事に打上されたシャトルを見送りながら、無意識のうちに、ボンヤリと呟いた。
「アムロさんなら、私のパパになってくれるかもしれない・・・」
 クワトロにもヘンケンにも甘えることを許されなかった自分を、甘えさせてくれるかもしれないと、そう思っていた。しかし・・・
735プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/25 23:11 ID:myJRIkHU
「ねえ、カミーユ」
 アウドムラの格納庫でmkUを整備しているカミーユに、ベルトーチカ・イルマが話しかけてきた。
 このカラバの女の声を聞くと、イライラする。理由は簡単、すっかりアムロの恋人きどりだからだ。
 だからカミーユは返事をしなかった。しかしベルトーチカはおかまいなしに話を続けてくる。
「ガンダムに乗らないアムロ・レイなんて、おかしいと思わない?」
 フサフサの金髪をかきあげる仕草が、短い黒髪の自分に対するあてつけかと思った。
「私に、どうしろって言うんですか?」
「率直に言うわ。あなた、ガンダムから降りなさい」
 もしもアムロ本人に言われたのなら、カミーユは本当にそうしたかもしれない。
 しかし、何かとアムロにまとわりつく、この自己中心的な女の言うことを聞く気にはなれなかった。
 カミーユにも、女の意地というモノがある。
「そんなこと、どうして、あんたに言われなきゃならないの!」
 口調が、ついヒステリックになった。
「mkUは私のパパとママが作った機体なの!誰にも渡したくないの!」
 嘘ではないが、本気で言ったわけでもない。
 誰が作ったかなど、どうでもいい。mkUに愛着はあるが、それよりいい機体があれば乗り換えるのだって構わない。
 ただ、ベルトーチカの言うことをきくのが嫌なのだ。そんなカミーユに、ベルトーチカは容赦がなかった。
「あなたのことなんか、どうだっていいの。私は、何がアムロのためになるのかを言っているのよ。アムロが乗る方が、ガンダムは活躍できると思わない?」
 ベルトーチカの言うことは真実だと思う。
 ヒッコリーでのアムロの活躍を見た後では、自分がmkUの能力を最大限に活かしていると言い切れるほどの自信は、今のカミーユにはなかった。
 だからといって、ベルトーチカの言うことなど聞けない。それとこれとは、問題が違うのだ。
736プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/25 23:12 ID:myJRIkHU
 私が今、独りぼっちでmkUの整備をやることでしか時間と心の隙間を埋められないのは、誰のせいよ!
 この女がいなければ、アムロに甘えることだって、できたかもしれないのに。
 カミーユはガムを一枚とりだすと、これ見よがしにクチャクチャと音をたてて噛み始めた。
「あんた、ベルトーチカって言ったっけ?私にそんなこと言って、アムロさんに尽くしているつもり?笑わせないでよ。
 MSの操縦もできないくせに、パイロットの気持ちが分かっているような気になってさ。
 自己チューな女の自己満足って、アムロさんみたいな繊細な男の人にとっては、一番、重いのよね」
 唇の端をゆがめて悪態をついた直後、ベルトーチカの平手打ちが、カミーユの頬を叩いた。パシンと、いい音がした。
737プロト ◆xjbrDCzRNw :02/12/25 23:18 ID:myJRIkHU
女カミーユ、感想くれた方々、ありがとうございます。
思いの外、好評だったので、また調子に乗って書いてしまいました。

>715さん
そうそう、ドロシー!思い出しました。
今、小説版読み直しています。
>716さん
そうか、最終的にはZZにつながるラストでなくてはいけないんでしたね。
うーん、最後まで書けるだろうか・・・
>・・・・さん
トミーノ色強まったとは、最高の褒め言葉です。ありがとう。
そして「ガウスリッパ」最高です!
パソコンの前でビール吹き出しそうになるほど笑いました。

他にも読んでくれてる方々、本当にありがとうございます。
年末年始をかけて、あらためて本編の流れを確認しますので
続きは、いつになってしまうかわからないのですが、できる限り、がんばります。
738・・・・ ◆iFt60ZwDvE :02/12/26 10:35 ID:mScE1AQ8
>>ガルマ子ワッ少尉様
・・・イェルマ&ガウスリッパ好評でうれしいでつ
スリッパビジュアル化、心待ちにさせていただきます!
>>プロト様
激しく楽しみにさせていただきます!
男でも女でも、カミーユとベルは馬が合わないのでつね

・・・容量がヤバげなので、次スレテンプレ案
早めに作ってみますた。
修正キボンヌ。

あっしの続きは次スレに持ち越されそうな予感・・・
739次スレテンプレ案 ◆iFt60ZwDvE :02/12/26 10:36 ID:mScE1AQ8
ガンキャラの男で女だったら・・・と思うのは?vol.3

タイトルどおりのスレです。
みんなは誰がいいですか?
やっぱり、ぼくもカトルがいいです。

前スレ ガンダムの男で、女だったらいいなと思うキャラは2?
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/shar/1033220340/
前々スレ
ガンダムの男キャラでもし女だったらいいなと思うキャラは?
http://comic.2ch.net/shar/kako/1028/10283/1028380981.html

関連スレ
【アム子萌え】もしアムロが女だったら【第3弾
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/shar/1038702880/

性別変換SSスレ保管ページ(管理人、前スレ958さん)
http://www.katch.ne.jp/~hamada/story/

南極条約
http://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/
740性転換:02/12/26 17:52 ID:???
皆さん、お久しぶりです。
プロト様、・・・様、新作執筆お疲れ様です。
急いでいるため、読んでないのですが、落ち着き次第読ませていただきたいです。
ガルマ子ワッ少尉もお元気そうで、なによりです。
ぜひ、南極条約の方にもよらせていただきますね。
最後に、保守してくださっている名無しの皆様、本当にありがとうございます。
いつも、心の中で感謝しております。

今から、某聖地へ旅立つため、今年中は書き込みが出来ないかもしれないです。
今年一年、このスレで色々な方に大変お世話になりました。
多々、ご迷惑をかけたことと思います。

来年がこのスレの皆様にとってよいお年となりますように♪
741通常の名無しさんの3倍:02/12/26 20:14 ID:???
>739
タイトルは、今まで通りの
「ガンダムの男で、女だったらいいなと思うキャラは3?」
の方が見つけやすいかな。
あとは完璧じゃん?
742通常の名無しさんの3倍
739、741採用!ってことで、次スレたてました。

ttp://comic.2ch.net/test/read.cgi/shar/1040908861/l50