1 :
絵師226:
sine
お疲れ様です。
昨晩の怒涛のリストラはすごかった。
私が最後にお気に入りチェックした1:30頃には、
まだ大丈夫だなと思うたのに、朝には・・・・・ポカーンですよ。
リストラ基準が解らなかったことが怖かった。
せっかく消えたと思ったのに!!
とりあえず殴っとく。
_ _ .' , .. ∧_∧
∧ _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ ' ( )←>1
, -'' ̄ __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
/ -―  ̄ ̄  ̄"'" . ’ | y'⌒ ⌒i
/ ノ | / ノ |
/ , イ ) , ー' /´ヾ_ノ
/ _, \ / , ノ
| / \ `、 / / /
j / ヽ | / / ,'
/ ノ { | / /| |
/ / | (_ !、_/ / 〉
`、_〉 ー‐‐` |_/
良かった〜〜〜〜!!
絵師さんお疲れ〜〜〜
昨日の夕方カキコあったのに、今日きたら落ちてるんだもん
ビクーリしたよ
ギターに出会うまでAV男優になるという夢を持っていた松本
オツカレです絵師タン
落ちてるときはさすがにビビタヨ
てゆーか戻ってきてくれ職人タン・・・
続きが気になって死ぬ・・・
保全します。
11 :
9:02/08/09 23:13 ID:???
あげちゃった・・・
回線切って9尾吊ってくる
| \ダダダダダダ誰モイイネエエエアアアエエエエエエ!!!!!
|∀゚) オオオオオオオ踊ルナラアアアアア今今今今
|⊂ イイイイイ今アアアアアアノオオオ内ィィィィィアアアアアア!!!!
|
♪ Å
♪ / \ ラアアアアアンタアアアアア タアアアアンンンンンンン!!!
ヽ(゚∀゚ )ノ ラアアアアアアンンンンンタアアアアアアアアアア!!! タンンンンンン!!!
( へ) ラアアアアアアンンンタ ラアアアアアアンタアアアアアアアアア!!
く タアアアアアアアアアンンンンン!!!
♪ Å
♪ / \ ラアアアアアンタアアアアア タアアアアンンンンンンン!!!
ヽ( ゚∀゚)ノ ラアアアアアアンンンンンタアアアアアアアアアア!!! タンンンンンン!!!
(へ ) ラアアアアアアンンンタ ラアアアアアアンタアアアアアアアアア!!
> タアアアアアアアアアンンンンン!!!
アッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャハyハヤヒャヒャヒャヒャhwyフヂャウハ
♪ Å
♪ / \ アッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャハyハヤヒャヒャヒャヒャhwyフヂャウハ
ヽ(゚∀゚ )ノ アッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャハyハヤヒャヒャヒャヒャhwyフヂャウハ
( ) アッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャハyハヤヒャヒャヒャヒャhwyフヂャウハ
く ノ アッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャハyハヤヒャヒャヒャヒャhwyフヂャウハ
>>9 >続きが気になって死ぬ・・・
気になって死ぬのかヨ・・・・・
わしは、気になって気になって、熱が出たよ・・・・
頭いて〜〜
皆さん初めまして。 お邪魔します。
私の他板での書き込みについてレス下さって嬉しいです。
>>485さん、
>>506さん、その他の皆さん、ありがとうございます。
「花のメルヘン」 そうでした。その曲名にズキューンときました。
ダークダックスが「日暮山」を歌ったのは記憶にあるのですが、
逆はどうだったか覚えてません。
「SHYLIGHTS」の曲が沢山紹介されてたし、
「エスケイプ」も新曲として発表された記憶があるので、
83年3月の出演でしょうか。
姉のラジカセで聞いてたあの頃が懐かしいです。
age
保守
あらまぁ…。
保全かきこ
管理側にしても創作系はいらないって事でしょう…。
荒れた残骸スレは残りまくってるっていうのに…。
保全書き込み。
>>1 お疲れ〜よくやった。
あとは落ちない程度でSageでマタ〜リ
マターリと職人さんを待ちましょう
それまで知り鳥でも・・・。
ジュドー=アーシタ
おいおい、いきなりびびったよ。データ落ちですか・・・。
しかし、絵師サン自らサンキューです。
とりあえず新ストに関しては完結したけど、元祖サン、待ってますからね。
まさかワタスが見逃した間に<パート2>でうぷされてないでしょうね。
保全は忘れずにマターリ維持してくださいね。
新ストさんオカエリー!!
いやーフラリと覗きに来たら落ちてたんで慌てて過去ログとか探して
スレ立てチャターヨ。初スレ立てがこんな状況なのもカナスィね。(ホロリ
元祖さんの続きはまだうpされてないから大丈夫だよー。
とりあえず1日1カキコ、400以下に落ちたら一回保全ageくらいでいいかと。
>>6に殴られたよママン!!!(ワラ
とりあえず殴り返しとくね。
_ _ .' , .. ∧_∧
∧ _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ ' ( )←>6
, -'' ̄ __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
/ -―  ̄ ̄  ̄"'" . ’ | y'⌒ ⌒i
/ ノ | / ノ |
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/ _, \ / , ノ
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j / ヽ | / / ,'
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`、_〉 ー‐‐` |_/
いちファンです。
いきなりなくなった時はあせったよ・・・
ミラーサイトがあってヨカタ。サンキュー!
元祖職人さん楽しみにしてるのでまた書きこんでください。
新ストーリー書きさん!良かったです!!大団円です!
新作気長に待ってますよ。
hozenしとく
30 :
通常の名無しさんの3倍:02/08/12 00:02 ID:LkRTVR/W
保全
なっ!新ストさんの完結したでつか!?
見逃した・・・・゚・(ノД`)・゚・ウワーン
ちくしょーー
迂闊な発言をして、ハマーンを怒らせ
アフロに横槍いれられてるジュドーの続きがある筈だ…。
迂闊な発言は氏に繋がる//_ ̄) …いい例だな。
>新ストさん
前スレの最後の方、見逃してたので狼さんで今読みました(羊狼を提唱しといて
よかった、、、立ててくれた人、ありがとさん♪)
本番ZZのエンディングよりよかったですね。ハマーンも、そしてキャラも母が
登場したことによって救われて。お疲れ様でした。
み、ミラーサイトってどこですか?
>>35 >>1を読めって。
<羊>が元祖さんサイド、<狼>が新ストさんサイドだよ。
「それも良いかもしれぬな」
ハマーンの返事はジュドーをさらにへこませた。
さっきまで感じていた後悔は上げ底でさらに下があったらしい。
ショックをあらわにしたジュドーを見てハマーンはさすがにやり過ぎたと思ったのか、ジュドーに声をかけようとした。
しかしそんなハマーンをさえぎるようにジュドーが席を立った。
「そんなに二人で話がしたいんなら邪魔者だろ。俺は出かけてくるよ」
ちょっとからかっただけでここまでしなくてもいいじゃないか、という思いがジュドーにはあった。
その為この場にいて今すぐ、ハマーンの恋人は俺だ、と主張したい気持ちとは裏腹に憎まれ口を叩いてしまった。
言ってしまえば後にはひけない。
ジュドーはドアを荒々しく閉めると家を出て行ってしまった。
慌てたのはハマーンである。
まさかここまでジュドーが怒ってしまうとは思ってもいなかった。
ジュドーのやきもちが少し嬉しかったがそれどころではない。
急いで謝らなければ、そう思い慌てて席をたってジュドーを追いかけようとした。
「待ってくれないか」
追いかけようとしたハマーンの手をアムロが握り締めて離さない。
「違うのだ」
「何が?」
「さっきはああ言ったが私はジュドーと恋仲なのだ」
「そんなことわかってるさ」
「なんだと!」
自分とジュドーのことがばれていたということに驚いてハマーンは恋人を追いかけることを止めてしまった。
アムロはそんなハマーンを優しく見つめた。
「とりあえず座ってくれないか。落ち着いて話もできない」
ハマーンはとりあえずアムロに従っておとなしく腰を下ろした。
「なぜ、私とジュドーの関係を知った。ブライト・ノアから聞いていたのか」
アムロは苦笑した。
自分にもかつてこんな時代があったのだろうか、と。
「まさか、ブライトはそんなことはわざわざ言わない。二人を見ていればすぐわかる」
「なに!どこでわかるというのだ」
「さっきの事件のときにはお互いに心配しあってたし、あれから今までの短い間にしょっちゅう二人で見詰め合ってるし、お互いを必要としてるって感じるな」
ハマーンは自分が墓穴を掘っていたことに気付いた。
「それに、いまのやりとりだって恋人同士のちょっとしたじゃれあいだ」
「もういい、頼むからその辺で許してくれ」
耳まで真っ赤にしたハマーンが自分の顔を両手で覆いながら、か細い声で言った。
「わかった、君をいじめるのは止めてそろそろ話をしよう」
「待て、その前に聞きたいことがある」
「なんだい?」
「私達の中を知っていながらなぜさっきのようなことを言った。何を考えている?」
しばらく来られなかったのですが、いきなり前スレが落ちてたのにはびっくりした
遅れ馳せながら新ストーリーさん完結おめでとう!
大団円はいいものだ
絵師さんスレ立ておつかれさんです
待ちわびてた元祖さんの続きがここだけ!(ナンノコッチャ)
再開がんばってください。
悪夢のあの夜は、2度と経験したくない・・・・・
43 :
9:02/08/12 09:56 ID:???
ヤターヨ元祖さんが帰ってきた!
蘇生しちゃったよ!
ワショーイワショーイ!!
>28サン
「大円満」ってうれしい感想です。書いた甲斐があったってもんです。
>34サン
本編よりいいなんて、嬉しすぎるぞー!
でも、元々ジュドー×ハマーンのスレがあったからこそ出来たストーリーでして。
皆さんのハマーンラブ(ん?カミーユラヴ?)パワーがあったからこそです。
>元祖サン
またまた待ってますからねー!お先に!
そういえば小説版のキャラってゴットンと失踪してそれっきりだっけ?
47 :
通常の名無しさんの3倍:02/08/13 08:05 ID:LQ0AKtnP
とりあえずageとく
48 :
通常の名無しさんの3倍:02/08/13 13:37 ID:SBEh8rCx
皆夏休みか? 取り敢えず保守。
有明のイベントで家にいない人とか。
精魂尽き果てて死亡してる人とか
お盆で普通に実家に帰ってる人とか色々
盆休みもなく働いてるおれは、イッテヨシ?
51 :
通常の名無しさんの3倍:02/08/14 01:43 ID:iuVP3JZJ
age
念のため保全だ!
>50
盆暮れ関係なく一年中休みの俺よりまし
54 :
50:02/08/14 13:42 ID:???
>>53 仕事できるだけで、ヨシなのか・・・・
わかった、がんばる。
でも、仕事してても、ネットをずっと見てるおれって・・・・・
どうせ、忙しくない店の店番ですからね。
ただし、人件費削減のために拘束24時間!
はやく、職人さん帰ってきてくれ〜〜〜
55 :
通常の名無しさんの3倍:02/08/14 17:22 ID:FJ2BAkbx
3ヶ月ぶりにのぞいたら俺の立てたスレがパート3になってる…
ちょっと嬉しい。
>>55 前スレはdat落ちしたんで
絵師さんが急遽立ててくれたんだよ・・・
だから、厳密に言えば、パート2.5になるな。
あぁ また圧縮前だよ
保全・・・と
一度子圧縮きたね
60 :
Zバウ:02/08/15 23:09 ID:???
一応、あげておこう
新ストさん、カミファで新作なんてどうでしょ?
62 :
通常の名無しさんの3倍:02/08/17 00:42 ID:EOxdnjbO
それも良いけどジュドー×14歳ハマーンなんて・・・同じ年だし。
てゆうか新ストさんの方しか完結してないよね。
64 :
:02/08/18 12:27 ID:???
あがれ〜〜〜〜
65 :
39続き:02/08/18 18:23 ID:???
「少しからかってやろうと思っただけさ」
視線がアムロに突き刺さる。
ハマーンの勘はまだ何かあると感じていた。
厳しい目つきに音をあげたのかアムロが溜息をついた。
「いや違うな、君達が羨ましかったんだ、正直に言うとね」
「私達が羨ましい?」
ハマーンが首を傾げた。
「同じニュータイプ同士で分かり合い、愛し合う。それは僕もシャアもできなかったことだ」
アムロの脳裏には一人の女性の姿があった。
ハマーンにはそのときアムロが儚く陽炎のように消えてしまいそうに見えた。
それを引き留めるためにも名前を読んだ。
「アムロ・レイ…」
「そんなに哀しい声を出さなくてもいい。時間はかかったけどもう乗り越えたことだ」
ハマーンに心配無いと語りかける声だった。
「そう、乗り越えたことだ。そして、だからこそ、君達には幸せになって欲しい」
アムロは優しく微笑んだ。
66 :
39続き:02/08/18 18:25 ID:???
「そんなことは言われるまでも無い」
「そうだったな」
ハマーンの凛とした声にアムロは思わず苦笑してしまった。
「さて、幸せになってもらうためにはまずジュドーを連れ戻さなくてはいけないな」
すっかりそのことを忘れていたハマーンは、あっ、と声をあげて部屋を飛び出そうとした。
が、先ほどのようにアムロに手を掴まれた。
「今度はなんの話だ」
再度ひき止められたため声に苛立ちが見える。
しかし、振り向いて見たアムロの目があまりに真剣だったので振り払うことができなかった。
「正直な話をするとね、ジュドーの幸せはどうでもいいんだ。
ハマーン・カーンあなたに幸せになって欲しい。
ニュータイプの女性はなぜか不幸な人生を送ってきた。
あなたが幸せになってくれればまだ人類も捨てたもんじゃないと思える。
人は先に進むことができるんだと思えるんだ。
僕は回り道はしているけど間違っていないと。」
67 :
39続き:02/08/18 18:26 ID:???
「わかった」
ハマーンはしっかりとうなずいた。
「じゃあ、幸せになるおまじないだ」
言うが早いかハマーンを引き寄せておでこに軽いキス。
「僕はもう船に帰る事にするよ。ジュドーにはよろしく言っておいてくれ。君達の幸せを祈っているってね」
ばたんとアムロがドアを閉める音がしてハマーンは部屋に一人。
突然のことにハマーンは理解不能。
そして徐々に顔がピンクに染まっていく。
「…私はハマーン・カーンだぞ。それを子供のように…」
ハマーンは床にへたり込んでしまった。
そして、おそるおそる額に手を伸ばす。
ジュドーが帰ってくるまでハマーンはずっとそのままだった。
68 :
39続き:02/08/18 18:27 ID:???
しばらくしてさっきのことを謝りたいとジュドーが戻ってきた。
それが雨に濡れた子犬のようでハマーンはジュドーをひどく愛しく思った。
そしてハマーンも先ほどの自分の態度は大人気無かったと謝った。
「悪く思う」という少々高飛車な物言いではあったが、その気持ちはジュドーに十分伝わった。
その後、ハマーンがアムロの言葉をジュドーに伝えた、もちろんキスのことは黙っていたが。
ゆっくりと二人でアムロの言葉について話し合った。
「ジュドー、キスをしよう」
ハマーンがぽつりと言った。
「ハマーンからそんなこと言い出すなんて珍しいな」
「だったらいい」
ハマーンはぷいと横を向いてすねてしまった。
「嫌だなんて言ってないじゃないかハマーン」
ジュドーがハマーンの顔に近づいていく。
ハマーンが目を閉じる。
69 :
39続き:02/08/18 18:28 ID:???
長い、優しいキスが終わるとハマーンが言った。
「そういえばジュドー、背が伸びたか?」
以前はキスをするときはジュドーの目線はハマーンのそれよりも少し下だった。
それが今ではハマーンか少し見上げる形になっている。
「成長期だからな」
少し誇らしげにジュドー。
ああ、ジュドーと一緒に過ごすようになってからずいぶん時間が流れたのだな。
ハマーンはジュドーの成長を嬉しく思うと同時に自分はどうだろうかと思った。
ずいぶん変わったと思う。
それは自分では成長だと思う。
これからもジュドーと一緒に二人で成長していける。
それが私の幸せだ。
ハマーンはもう一度ジュドーにキスをせがんだ。
70 :
39続き:02/08/18 18:30 ID:???
これで一区切りついたかなという感じで。
だいぶ長い間やってましたが、とりあえずおしまいという感じで。
レスくれた皆さんに多謝。
絵師さんに多謝。
職人さん、ご苦労さまでした。
前回、スレがリストラされた時は、どうなることかともいましたが、よかった。
今日の昼間にもリストラがあったので、心配でしたが、生きててよかった。
本編が、アンハッピーだっただけに、こちらがハッピーエンドでよかったよ。
なんか、よかったよかったの連発になってしまいましたが、また別のところで、
SS書いてくださいね。
よかった、よかった、どっちもよかった。
お二人さん、ありがとう。
さて、絵師さんも最後に働いてちょ、( ̄ー ̄)ニヤリッ
おーわー元祖さんも完結してしまわれた〜〜・゚・(ノД`)・゚・。
でもお疲れ様でした。ホントに幸せな終わり方で満腹満足ご満悦です。
ネタが浮かばれましたらまた是非書いていただきたいです。
>72
わかってるよ〜。(笑
近いうちに前スレでリク出てた赤ら顔カミーユ2点うpする予定ー。
>新ストさん
どもー。イヤナンカオハズカチィ(´∀`;ゞ
ところで前スレで言ってたサイドストーリーなんですけどね、
CCAの頃(5年後)に舞台を移してなんてドデショ?
もちろん戦いには参加せずに、シャアの行動をジュドーとハマーンが
そしてカミーユとファがどう見ているのかっていうのを
読んでみたいなーとか思ったんでつが。
長編でなくとも構わないので考えてみていただけたら嬉しいなー。
元祖さん乙かれ!
ハッピーエンドですね(´ー`)
ハマーン様が幸せに終わるってホントうれしいです。
また機会があったら書いてください。
75 :
72:02/08/19 09:14 ID:???
絵師さん頼んます。
さて、どちらもよかったと思うのは確かだけど消化不良、でもある。
絵師さんと同意見。逆シャアのころ、二人が何やってたかのエピローグがあってもね。
(別にアムロ・ベルトーチカみたく別れてたってのもありかな、嫌だけど)
76 :
72:02/08/19 09:16 ID:???
しまった、ageちゃった。すまん。
皆この話で泣けるのかよ?
2時間泣いた・・・いや、マジで
78 :
通常の名無しさんの3倍:02/08/19 21:35 ID:mZ7+1sdQ
age
あがりすぎ〜〜
シャア板で、今も機能してる連続長文系って、ここを残すのみなのかなぁ…。
>元祖サン
長きに渡っての連載、お疲れ様でした!
途中で割り込んでしまったにも関わらず、最後まで同居できた事をうれしく思います。
それぞれのスタイルでジュドーとハマーンを……、というかハマーンを幸せに出来て良かったです。
また元祖サンのSSを読める日を楽しみにしています!
あ、「名無し」にしててもピターリ当てちゃいますからね!ワタス、ニュータイプなんで!(絵師サンにニヤーリ…
>絵師サン >75サン
CCA舞台ですか〜。私もその頃に彼らがどうしているかは気になります。
な〜んて、チョコット運転しながら考えてたら、脳内妄想がバンバン浮かんでしまった!
5年後って言ったらジュドー19歳!?
お年頃じゃないですか!
もし書けた暁には当然、絵師サンが19歳ジュドー描いてくれるんでしょうね!?
とりあえず、今すぐには無理っぽいけど、妄想だけは膨らましておきます。気長に待ってみて。
ダメダメ!別れはダメですよ!もちろん禿同です!
>77サン
泣け泣け!いっぱい泣いてくれ!
>80サン
ワタスはもうひとつ超大河パラレル長編ワールドを知ってるが……。
>>80さん、
私も長編とはいえないかもしれないけど、一つをROMってます。
83 :
やす・・・・・・:02/08/20 13:00 ID:Isny9kMf
作品舞台変更期待age
85 :
グレミー ◆SGBAWOOM :02/08/21 08:24 ID:8pvfgFdZ
保守age
カラage
じっくり待ち保全。
88 :
通常の名無しさんの3倍:02/08/23 00:08 ID:gmymBAGG
新作期待age
もうチョット待ってて下され!
新ストーリー書きさん
慌てずマターリ戻ってきてください。
保全age
93 :
通常の名無しさんの3倍:02/08/23 22:11 ID:gmymBAGG
age
この状況みると・・・
新作の時には、また新スレ立てればいい気がしないでもないような・・・。
>>94サン
引越しした方がいいんですかね?
スレタイからはズレまくってるけど、それは前スレでも同じだったし…。
とりあえず、ここでうぷしちゃってもいいですかね?
前スレの「新ストーリー」の続編ってことで再開させていただきます。
舞台設定はUC0093年2月のシャアの宣戦布告前ってことで。
ボチボチうぷしますんで、またお付き合いのほど、よろしくお願いします。
「な、おかしいと思うだろ?ハマーン」
「うむ……。この光……、確かに艦隊だな」
ジュドーが挿入したチップから画面に映し出された映像には、
ガレキが漂う空間のはるか遠くに、薄っすらと光を発しながら
ゆっくりとした速度で移動する船が見て取れる。
「拡大した映像は無いのか?」
「残念!これが最大望遠なの!
これでも、ジャンクの中からこんなの見つけるの大変だったんだからなぁ!」
「……そうか」
寝室の片隅に置かれたモバイル型の情報端末のモニターを、
頭を寄せて食い入るように見ていたジュドーが、ハマーンの無理な要求に頭を抱えて仰け反った。
組んだ片方の足先をデスクに引っ掛けて、回転チェアに全体重を預けて体を揺するジュドーは、
相変わらず映像をにらめ付けているハマーンに、軽口で訊ねた。
「今、この空域に展開している連邦の艦隊ってあったかな……?確かそんな情報無かったよな」
「……また頭から落ちるぞ」
ハマーンの表情は硬く、その回答は、ジュドーの質問の的を得ず、
隣で不安定な体勢をするジュドーに警告するものだった。
「大丈夫って!」
ハマーンの警告を聞かず、チェアを軋ませるジュドーは
身長は伸び、骨格も「少年」から「男」へと成長したにも関わらず、
19歳という年齢のくせに、相変わらず無邪気さが残っている。
ハマーンの方は、5年前と少しも変わらず、見た目に生活観は無く、
凛とした美しさを保ち続けている。
ジュドーとハマーンが共に暮らし始めてもう5年になる。
どこのコロニーに行っても、生活が落ち着く頃になると、
ハマーンを元ネオ・ジオンのハマーン・カーンかと訪ねてくる者が現れ、
慌ててコロニーから脱出するという生活が、5年も過ぎたということになる。
そんな慌しい生活に文句も言わず、逆に楽しんでいる風のジュドーに、ハマーンは心から感謝した。
このところは、「灯台元暮らしって言葉もあるぜ」というビーチャの誘いに乗って、
ジュドーにとっては古巣のシャングリラに腰を落ち着けている。
ジャンクの山の一角という、あまりよい環境とは言えないが、
小さいながらも、勝手知ったる場所に住まいを構え、
ジュドーはジャンク屋家業を、ハマーンは過去・現在の軍の動きから
戦闘があったエリアを割り出し、ジュドーらのジャンク回収の能率が上がるよう
バックアップ体制を取っている。
かつてネオ・ジオンを指揮していたハマーンがジャンク屋の情報屋ごときに
成り下がっていると、元ジオン兵が見たら悲観するかもしれないが、
政治的、あるいは指揮官の立場からデータを見るので、ハマーンの情報処理能力は正確で、
「あの時の連邦の立場なら、この空域はあえて放棄しただろう……。
ジオンは地球降下に焦っていた。敵艦を回収する余裕は無かったと思われる……。
この空域、巡洋艦タイプが2隻は浮遊していよう」
そう言われてジュドーが、ビーチャ達を伴って言われた空域へ向かってみると、
本当に無傷に近い巡洋艦が、回収されるのを待っていたかのように漂っていた時には、
正にマジックか、女狐に抓まれたような気がしたものだった。
ハマーン自身も、まさか自分がジャンク回収のために1年戦争時からの戦闘を
改めて検証することになろうとは思ってもいなかったが、
すっかりジャンク屋に戻っているジュドーや、その仲間達と共に、笑って、
時には喧嘩もしながら過ごすことを楽しいと思えるようになっていた。
この日も、連邦の機密にハッキングしながら、次なるジャンク回収のエリアを模索している時だった。
額に冷や汗を浮かべて戻ってきたジュドーが、
「妙なものを見たんだ」と、例の画像をハマーンに見せたのだった。
「この艦隊の進路……。気になるな……」
「だろ?今更、連邦があの空域へ御一行さんで遠足……、なはずないもんな。
恐らく連邦のものじゃない艦隊がこの進路……。ハマーンも気になるだろ?」
ジュドーにもハマーンの深刻な表情が伝染し、
足をデスクに引っ掛けたままの不安定な体勢だが、さすがに椅子の揺さぶりを止めた。
「この進路……、スイート・ウォーターか」
「ああ」
搾り出すようなハマーンの声に、ジュドーは落ち着いた声で返事をした。
新ストーリー書きさん、
待ってました。よかった、よかった、戻ってきてくれたんですね〜〜。
また、楽しい日々が戻ってきたよ。
CCA前夜、がんばってください。
あ、でも、無理はしないでくださいね。季節の変わり目みたいな気候だし・・・・
あ、作ってから気づいたけど今新ストさん1本だった・・・
余計なことしてスマソです
ミラー係さん、
ご苦労様です。
こうしてもらった方が、あとで保存する時に便利ですから・・・・
絵師さんの絵が入ってきたときも含めて一括保存できるから便利!
背が伸びたジュドー&その腕にぶら下がっているハマーンの絵が見たい!
というわけで、絵師さんの降臨キボン
104 :
94:02/08/24 16:05 ID:???
ありゃ、充電期間なしで新作ですか! すごいパワーすね(w
充電期間が必要なら、このスレ残しておくは
プレッシャー以外の何者でもないかと、余計な気を使ってました。
がんばって下しい〜!
わーい!!
とりあえず保全させて頂きます
で、スレの皆様に相談事なんでつが。
もしよければ、このスレのSSを一つのサイトとして立ち上げさせては
貰えませんでしょうか。
もちろんメインは元祖さんと新ストさんのSSで、あっしは裏方として
サイト構築と管理をさせていただきまつ。
たまに挿絵をうpするとは思いますが。
とりあえず感想用のビビエスかメールフォームくらいは置いて、
ヒマな時にでも元祖さんや新ストさんにレスでも付けていただければと。
頻繁な更新もないかと思いますし、新作が上がれば随時更新させていただきます。
アプロダとか付ければ挿絵募集とかもできるかなーと思ったり。
あ、もちろんミラー係さんにも居てもらわんと困りまつよ?(笑
まぁこんな事を考えておったんですがドデショ? 新ストさんには一応了承済み。
皆様の意見・質問ございましたらおながいしまつ。
絵師226様
早速保存保存・・・・・
19歳ジュドーいいです。
クワトロよりも細目ってところがなんとも言えないよさが・・・
十分萌え〜〜
別スレの女ジュドーにも萌えていますが・・・テヘ
SSサイトの件、よろしくお願いします。
していただけるのなら、トッテモ・・ウレスィ
>100サン
ただいま〜。
CCA「前夜」っていうか……、宣戦布告数日前って設定です。
無理しない程度にがんばりますよ。季節の変わり目ですしね……。(笑
>ミラー係サン
どうも、またお世話になります。
>やすみなしサン
一括保存って……。そんなコトしてるの?いや、お恥ずかしい。
>94サン
94のレスはそういう意味だったんですか。読解力なくてスマソです。
お気遣いありがとうございました。がんばりやす!
>105サン
わーい!!ワタスも戻ってこれてうれしいYo!
>106サン
ありがとうございます。今度はデータ落ちの無いように。(祈!
>絵師サン
19歳ジュドーありがたや!!
少年っぽさを残しつつって感じがいいです!
新サイトの件、ふつつか者ですが、重ね重ねよろしゅうお願い申し上げます。
続きいかせていただきます。
あの……、前スレの「新スト」で登場させたキャラママの名前ですが、
後になってシリーズ内で「ロラン」っていたことに気付きました。←アフォでスマソ!
まったく、勉強不足でお恥ずかしい!
そのまま続行でも構わんか?とも思ったのですが、
なんか気持ち悪いので、「ドーラ」に改名しました。←今度は既存しないだろうな…?
今回のストーリーではあまり絡みは無いけど、ご了承下さいませ。
「お兄ちゃん!いるんでしょ!?」
「――うわぁ!!」
突然の大声に、背後の寝室のドアを振り向いたジュドーは、
途端にバランスを崩して回転チェアから頭から床に落っこちた。
「あいっ、イタタタタ……」
「大丈夫!?お兄ちゃん!」
慌てるリィナとは対照的に、
ハマーンは無残にもコブを作ったジュドーを、冷ややかに見下ろしている。
「言っただろ?」とでも言いたげな視線を感じながら、
ジュドーは無理してでも、平気な素振りを見せるのだった。
「何だよリィナ!ビックリするだろ!?」
「何回も呼んだわよ!
それなのに、全然お兄ちゃんもハマーンさんも返事してくれなかったんでしょ!」
「……ん、あ、そうなのか」
リィナがまさか嘘をつくわけも無く、ジュドーはリィナにまで弁解じみた返事をするのだった。
「よっぽど大事な相談事でもしてたようね!?」
絵に描いたようなプンプン!とした態度のリィナの言葉に、ジュドーは今の事態を思い出した。
「――そうだ!カミーユさんだったら情報、持ってるかもしれないな!」
「そうだな」
リィナはそっちのけで慌てて情報端末に向かうジュドーとハマーンに、
リィナはやれやれといった風に肩をすくめると、黙って寝室を後にするのだった。
――小一時間ほど過ぎた頃……。
「なんか、腹減ったな」
「うむ……」
出来得る全てをし尽くしたジュドーは、どういう訳か、
自分の家のキッチンから漂ってくる美味そうな匂いに、
自分の空腹を思い出した。ハマーンもそれは同じだった。
「お兄ちゃん、ハマーンさん、夕飯の支度が出来たわよぉ」
絶妙なタイミングでキッチンからリィナの声。
「ラッキー!」
ジュドーは先程までの難しい顔とは打って変わり、ニカッと笑ってデスクから離れた。
ハマーンもそれに倣って、キッチンへと向かった。
「ハマーンさん、今夜のメニュー、トマトの煮込みスープで良かったんでしょ?」
既にセッティングされた食卓には、美味しそうな料理が並んでいる。
「すまない、リィナ」
「ううん。ほとんどハマーンさんが下準備してあったから、少しお手伝いした程度よ。
あ、これ、お借りしちゃいました」
そう言って、ハマーンのエプロンを外すリィナは、普段は物置になっている
予備のダイニングチェアを引き寄せて、自分も食卓に着いた。
「リィナの料理、久しぶりだなぁ!」
本当に嬉しそうに言うジュドーは、スプーンを持ってフライング気味である。
「お兄ちゃんったら!あの大量のトマト、またドーラさんから頂いたの?」
リィナも、久々の兄とハマーンとの食事を嬉しそうに笑っている。
「そうそう!モンドが定期メンテに行ったら持たされたんだってっ。
ドーラさん、相変わらずすごいパワーらしいぜ」
ムーン・ムンに住むキャラ・スーンの母、ドーラの豪快な笑顔を思い出し、
クスリッと笑うリィナに、ハマーンも目を合わせて微笑んだ。
「それはそうと、リィナ、学校はいいのかよ?」
ひとしきりリィナの料理を褒めちぎった後、ジュドーは思い出したように訊ねた。
「今日はウィークエンドでしょ。寮も外出が許可されてるのよ」
ジュドーにスープのお替りを手渡しながら、リィナが答えた。
5年前、ジュドーとハマーンがムーン・ムンからシャングリラに戻り、しばらく絶った時、
リィナは突然に山の手の全寮制の学校へ行きたいと言い出した。
元々、リィナをいい学校へ行かせるためにアーガマに乗ったジュドーは、
リィナの向学心には大賛成したのだが、全寮制と聞いて驚いた。
リィナが自分の足手まといになるまいと、そう選択したことは火を見るよりも明らかだ。
ジュドーはもちろん反対したが、リィナの意思は固く、
結果的に、決して「ジュドーの邪魔にならないように」という本心を言わずに、
「勉強に集中できるから」と主張するリィナの言葉を鵜呑みにした。
というスタイルで、承諾したのだった。
しかし、それは後々のことを考えると、良い選択だったのかもしれない。
ハマーンと共にとあっては、ジュドーもシャングリラに早々長居も出来ず、
他のコロニーに移る日は直ぐにやって来たからだった。
今は、数年ぶりに、シャングリラに腰を落ち着けたので、
リィナは時々、寮の外出許可日を選んで、ジュドーたちの下へ遊びに来るのだった。
皮肉にもグレミーのレディー教育の賜物なのか、山の手の学校へ行っても、
他の生徒に退けを取らないリィナは、ますます聡明な少女へと成長している。
新ストーリー書き様、
一括保存は、当然です。
こんな、いいSSは、後まで残しておかないとね。
絵師さんもがんばってくれてるのに、ちゃんとした形で、手元に置かない気がすまない。
でも、自分でちゃんとできないから、人頼みというのがちょっと情けない。
時間が無い、今日もモニターを前にしてるが、深夜まで店番・・・・です。
ホントやすみなしです。
だからこのスレにアップされるSSを楽しみにしています。
(もう一つのスレにも常駐しているんですけどね。あっちもCCAがらみで、ちょっと、
混乱してるところがありますが・・・テヘ)
ちょっとやばい位置なので、ageときます。
117 :
元祖:02/08/25 17:14 ID:???
ホームページの件ですが
自分の駄文で良ければ全然OKです
新ストーリーさん行動が素早い!
新作期待してます。
新ストさんの新作、期待してます
おー 絵師さんサイト作るんですか?
楽しみにしとりやす
どんどん萌えな画像が出てくるのを待っとります。
新ストさんお帰りなさい
みんな、普通の生活パターンに戻っていってるんだな〜〜
リーマンは会社、学生は新学期に向けてまたは受験のために・・・
店番という仕事してると、気分はヽ(´Д`;)ノヒキー
なにが言いたかったってか?保守なのさ
>やすみなしサン
お褒めの言葉、ありがとうございます。
店番(?)がんがって下さい!
>元祖サン
いや、単に暇人なんですよ…。
元祖サンもお時間出来たらまた同居しましょ。
>120サン
おー!ただいまー!
「お兄ちゃん達こそ、カミーユさんがどうとかって、何の話しなの?」
リィナの問い掛けに、ジュドーもハマーンもその顔から笑みが消え、
その急変に、リィナも、ただ事ではないと、身構えた。
「スイート・ウォーターの空域に、所属不明の艦隊が集結しようとしているらしいんだ」
リィナにはジュドーの表情が、兄の顔から戦士の顔に変化しているように見えた。
「所属不明って……」
「こっちは民間だから、調べようにも限界がある。
カミーユさんにも聞いてみようとしたんだけど……、
ほら、あの人、技術屋だろ?軍の情報が入ってるんじゃないかと思って。
でも、連絡取れないんだ」
「そう……」
リィナの顔がみるみる曇っていくのを、ジュドーは胸をギュッと握られる思いで見つめた。
またこの宇宙で戦いが始まろうとしている――。
ジュドーとハマーンは直感的にそれを感じていた。
「もしかして……」
小さく喋りだしたリィナは、自分の発言の内容の重さからなのか、ポツリポツリと言葉を続けた。
「もしかして……、その艦隊の動きっていうのには……、シャアっていう人が関わってるの?」
まさかリィナの口からシャアの名前を聞くとは思わなかったふたりは、息を呑んだ。
リィナの脳裏には、グラナダでブライトに引き合わせてくれた
セイラ・マスが言っていた言葉が浮かんでいたのだ。
「兄はいっそ死んでくれた方が……!」
それは、ジュドーの無事を切に願っていたリィナには理解出来ない兄妹の関係だった。
その時、もしも、宇宙に再び閃光が走るような事態が起きるとしたら、
このセイラの言っているシャア・アズナブルが関わってくるのではないかと、
密かに胸に思っていたのだ。
「シャア・アズナブル……。恐らく、奴の企みだと私も思うな……」
押し殺した声で答えるハマーンを、ジュドーは複雑な思いで見つめた。
翌朝、いつもの工業用ハッチ付近にジュドーとハマーンが向かうと、
回収したジャンクの修理作業を既に始めていたビーチャとモンドには、
既に謎の艦隊の存在は知れていた。
昨日の回収作業を、ジュドーと組んでいたイーノから聞いたとのことだった。
「なんかヤベーことにならなきゃいいけどな」
真面目な表情でふたりを見るビーチャとモンドに、「ああ……」と、ハマーンは曖昧な返事をした。
既に事態は動き出していると、第六感が教えているからだ。
が、深刻なムードは長くは続かなかった。
「リィナはどうしたんだよ?昨日はこっちに戻ってたんだろ?イーノが言ってたぜ」
「ああ、夜のうちにイーノが寮まで送って行ったよ。……ったく。泊まってけばいいのにな」
「シシシッ……!気を使ってるんだよ、リィナも」
いやらしい目で笑ったビーチャに構わず、ジュドーは尚も素っ気無い妹の行動に文句を言った。
「それにしたって……、俺が送ってやるっていうのに」
「送り狼にならなきゃいいけどねぇ〜」
「――っんなこと、イーノに限って無いだろ!?」
横から同じくニソニソして口を挟んだモンドは、ジュドーが大真面目に食い付くので、
慌ててビーチャの影に逃げ込んだ。
「どうだかな!イーノだって男だし、
リィナだって、お前がハマーンとよろしくなった時と同じ年齢になってるんだぜ」
「――っんな!」
遠慮ないビーチャの分析にジュドーの思考回路は、頑固親父と化していた。
その横でハマーンは黙って頬を染めてそっぽを向いた。
5年の歳月が経過しても、ジュドーとビーチャ、モンド、イーノ、エルとの関係は変化していない。
リーダー格のビーチャと紅一点のエルは、
相変わらず喧嘩をしながらも、時々目が当てられないほどイチャイチャしている。
モンドは小柄で童顔のままで、それを気にした本人が口ひげを蓄えた事があり、
周りの全員から「いんちきチャイニーズマフィアだ!」と言われて
泣きながら剃り落としたという事件もあった。
イーノとリィナに進展があったかどうかは、誰にも分ってはいない。
ふたりとも自分のこととなると口が堅くなる者同士だからだろうか。
そんな相変わらずのメンバーの中に戻ったジュドーとハマーンは、
泣いたり笑ったり怒ったり、いわゆる普通の青春を共に送っているのだった。
――普通の青春――それは、ハマーンにとっては既に諦めていた時代だけに、
やや出遅れはしたものの、この時を大切にジュドーと過ごしていゆきたいと切に願っていた。
ところがだ、今回の所属不明の艦隊の存在が、ハマーンの真っ白だった心に、
黒い一点の墨汁のように落ち、それが不安と憤りとなって徐々に広がろうとしていた。
その黒点の元にあのシャア・アズナブルがいるのかと思うと、
尚の事ハマーンの心中は乱れそうになるのだが、側にいるジュドーの存在が
それをどうにか落ち着かせる役目をしている。
新ストさん
キタ━━(´∀`)´・ω・`);゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)゚皿゚)TΔT)ΦдΦ)#-_-)~ハ~)゚з゚)ё)
なにがいいって、店番してる身としては、誰よりも早く読めるってところ・・・・
ハマーンにとって、一番決着をつけなければいけない相手との絡みに期待大!
ここは、思いっきりシリアス展開になってもらいたい気持ちがあります。
がんばってください。
いったんageます。
やはりこのスレは神!
新ストさん、毎回楽しく読ませてもらってます!
もしかして密かにハマーンの生存を知っていたシャアがハマーンを迎えにきたりして・・・
そしてシャアVSジュドーとか?
>やすみなしサン
ホント、四六時中ネットに張り付いているんですね…。ご苦労さまです。
シリアス展開…って言われても、期待に沿えるかどうか。
何しろ、あのシャングリラチルドレンズが出てるんでね…。
あと数回はドタバタ劇場になってしまうかと…。
我慢して読んどいてください。(平謝り
>129サン
シャアVSジュドー!?
いやぁ、ワタスの文章力でんなこと出来るのか!?
なるべく平和に展開させたいのだけれど。
史実(って言うのかな?)に無いことは書けないし…。
でも、誰かさんは誰かさんと対面させようかと…モゴモゴ。
「大変大変!ビックニュースよ!」
エレキバイクを飛ばしながら叫ぶエルが、ほとんど廃棄物のような鉄屑の山の間から現れた。
エルの暴走ぶりに、後席で必死にエルの腹にしがみ付いているイーノの姿も見える。
「なぁんだよ!例の艦隊のことなら出遅れたぜ!」
急停止したバイクにプリプリ怒りながら、イーノをエルから引き離しながら言ったビーチャが、
「なんでお前がエルと一緒なんだよ!?」と続けてイーノに小言を言っている。
「イーノはそこでたまたま拾ったのよ!あ、ジュドー、ハマーン、おはよ!」
「ん?ああ、おはよ」
「うむ」
エルの落ち着きの無さも、5年経っても成長無しということらしい。
「大変って、何があったのさ?」
回収した未使用のバリュートの破損部分を補修していたモンドが、
作業用のバイザーを外して、なかなか本題に入らないエルに訊ねた。
「そうそう!ビックニュースなの!」
居合わせた全員がエルにジッと注目した。
「ジャンク屋組合の会合で聞いた話なんだけど、
今、どこかの組織が、すごい勢いで実戦投入出来そうなジャンクを買い漁ってるんだって!」
「実戦投入出来そうなジャンク……?」
「けど、うちのサイドの組合には、そんな話来てないんだろ?」
「そうよ!だから今まで気付かなかったんだけど、サイド3でもサイド4でも、
そういう儲け話がゴロゴロしてるって!」
エルは先週からシャングリラの代表としてジャンク屋組合の会合に出ていた。
そこで同業者から聞いた情報なら、誤報ということはあるまい。
「どう思う……?ハマーン」
黙ったままのハマーンをジュドーは見つめた。
「実戦投入を目的にしているとなると……、艦隊の動きといい、気になるな……」
口元へ手を持っていき、考える仕草をするハマーンの横で、モンドが自慢気に口を開いた。
「最近のジャンク屋は腕がいいからね。退役した軍のメカニックの人を抱えてる場合も多いし」
「状態のいいものを回収出来れば、作業用のモビルスーツぐらいなら、簡単に作れるからな」
「結構、戦闘用を作っても、今まで平和だったから買い取ってもらえなくて、
行き場のないモビルスーツがゴロゴロしてるんじゃないの?」
現に、モンドが今補修しているバリュートは、民間のレジャー会社が、
スペースノイド向けの「大気圏突入体験ツアー」で使用するために買取が決まっている品だ。
時代が時代なら、物資の足りない軍が欲しがっても良さそうなほどの良品に仕上がろうとしている。
「確かに、思想とカリスマだけでは軍は動かせん。
泥臭い話だが、軍を旗揚げするには技術者も金も要る」
「さすが、旗揚げした人は分ってらっしゃる」
ハマーンの言葉をビーチャが茶化した。
「けど……、そういうこと……、なんだよな」
ジュドーが全員に確認するように言うと、その場は重苦しい空気に包まれた。
「どうしたらいいの?」
沈黙を破ってエルが言った。
「ブライト艦長に連絡を取った方がいいんじゃないのか?」
「それが駄目なんだ。昨日、ハマーンともしようとしたんだけど、繋がらないんだ」
ビーチャの提案はジュドーによって直ぐに消去された。
「カミーユ・ビダンもな……」
言われるより先にハマーンが追加する。
「ルーも、退役しちゃったしね……。もう!こんな時に限って!」
どうにもならない事なのに、ルーの事となると
エルは腹を立てるというのは条件反射のようなものだ。
5年前、ジュドーと共に木星へ旅立てなくなったルー・ルカは、
ブライトに嘆願して正規パイロットとして復帰した。
しかし、1年ほど前、突然にシャングリラに訪れたルーは、
新しい彼氏とやらを紹介してケロッと軍は退役したと言ったのだった。
そして、そこに居合わせた者は、ルーのパートナーを見て絶句した。
その人物が、あまりにもグレミー・トトに似ていたからだった。
育ちの良さそうなお坊ちゃん風の青年は、心底ルーにベタ惚れらしく、
「ルーさん!ルーさん!」と言っては、ルーの機嫌を取っている。
そんな彼をルーはうるさそうにしながらも、満更でも無さそうな心中が伝わってくる。
ルーはジュドーへの失恋と、グレミーを殺めたというトラウマを同時に克服したということらしい。
「ブライト艦長も、カミーユさんも、ルーも駄目。こりゃ八方塞だな」
お手上げのポーズをとるビーチャに、ジュドーもため息をついた。
「でも、どうしてうちの組合には買い取りの話が来なかったんだよ?」
よほど自信のあるマシンが在庫しているのか、モンドが根に持った。
「当たり前だろ?俺が軍を興すにしたって、お前から買おうなんて思わないよ」
ジュドーの返事にモンドが「何でだよ?」と食い付く。
「連邦軍のブライト・ノアの指揮下でパイロットをしていた人間からなど、
たとえいい品であろうと、買えぬということだよ」
「そういうこと!」
ハマーンとジュドーの説明に、モンドはやっと自称、凄腕のジャンク屋として安心した。
いや〜〜ADSLの調子が悪くて、しばらくつながらなかった〜〜よ
>>新ストーリー書き様
シャングリラチルドレンということを考えても、結構シリアスに動いてますね。
収めるのが大変そうですね〜〜
モンドが、修理した艦艇&MSで直接出向いていきそうな雰囲気をもってますからね。
ジュドーたちは・・・・・
今後の展開を楽しみにしています。
保守age
前スレからの住人は戻っているのか?
再び点呼
いちゲット―――――――――――!!!
2です
カミ「フォ―――――――――――――――――――――ウ!げっちゅ」(ニヤソ
↑点呼に参加したつもり…。カミーユで遊んでしまった…。
>やすみなしサン
っう…。>モンドが、修理した艦艇&MSで直接出向いていきそうな雰囲気
予知能力があるのかチミは…。
>137サン
点呼開始ご苦労さまです。点呼のついでにヒトコト感想もきぼん。
>絵師サン
赤ら顔キタ―――!!
改めて19歳ジュドーを見てみると、ちゃんと成長してるんですよね。絵師サンの画は。
すごいですよ。うんうん。萌ゑちゃいます。
校正版の件、了解しました。送ります〜。
お手数かけますがヨロピク。
「……だったらさ、こっちからカミーユさんトコ、お邪魔しちゃえばいいんじゃない?」
名案浮かんだり!と手を顔の前でポンッと打ったエルが、自慢気に提案した。
「そうだよ。もし、本当に戦闘状態にでもなったら、ブライト艦長は忙しくなるだろうしね」
「ああ。このまま状況が分らないんじゃ、こっちも仕事の支障が出かねないし、
ちょっこっとふたりで情報収集して来てくれよ」
「うんうん」
イーノ、ビーチャ、モンドが口々にエルの提案に賛成する。
「……あのねぇ、行きたいのは山々だけど、
カミーユさんがいるのは月だって知ってて言ってるの?」
「大丈夫だよ、ジュドー。今の月の軌道ならシャングリラからでもそんなに遠くはないよ」
イーノから月位置の説明をされて、話は急に具体性を帯びる。
「ジュドー。カミーユ・ビダンが不在というのも気になる……。
エルの言う通り、月に向かってはみないか……」
「ハマーンまで……」
ハマーンが今の状況に心中穏やかでいられないことは、ジュドーにも分っている。
シャングリラでじっと情報を待っているよりも、手探りででも、
シャアが関わると思われる、今の事態の状況を少しでも早く知っておきたいのだろう。
それをつまらない男の嫉妬で阻むようでは、ジュドー・アーシタの名が廃る。
「リィナのことなら、任せておいてよ」
イーノの申し出に(無邪気な顔してお前が言うなよ……)と、
ビーチャとモンドの半分、冗談の会話を真に受けてジュドーは複雑な顔を返す。
「“足”だったら、心配ないからさっ」
モンドが何故だか嬉しそうに言うのを、ビーチャが不思議そうに顔を見る。
そして、長年の悪友仲間としての経験がビーチャにモンドの企みを直感させる。
(ニヤリ……)
「そうそう!こんな事もあろうかと、ちゃ〜んと、いい機体を用意してあるからさ!」
言いながらビーチャとモンドは、
ジュドーに有無を言わさず、工業用ハッチの奥へと一行を連行して行くのだった。
「ジャ――ン!驚いただろ!?」
自慢気な顔でカバーをビーチャが剥がすと、そこには黒くまっ平らな機体が固定されている。
「ビーチャ、これって……」
口をあんぐりと開けてその機体を指差すジュドーに、ビーチャはますます鼻を上に上げて答える。
「そ。ベースジャバ」
まさかハマーンも、こんなものをビーチャが回収しているとは思ってもいなかった。
しかも、この様子だと、機動性も保障済みのようだ。
「ま、俺達が使ってた頃のよりも、多少改良はされてるみたいだけど、
お前なら余裕で使えるだろうからさ」
「――ってビーチャ、お前、こんなのどうしたんだよ!?」
「どうしたって、俺たちゃジャンク屋だぜ。拾って来たに決まってるだろ?」
「改良されてるってことは、連邦が現役で使ってるヤツだろ?
そんなもん、そこらに落ちてるわけないじゃないか!」
「ん……?まあ、なぁ……」
「――ビーチャ!あんたコレ、盗んで来たの!?」
「人聞き悪いこと言うなよ!」
エルも、この機体のことは聞いていなかったらしく、ビーチャのはっきりしない様子に怒りだす。
それにモンドが反発する様子からして、
またしても、ビーチャとモンドの悪巧みコンビが独断暴走の結果らしい。
「連邦の連中、飛行訓練のつもりだったらしいけど、
機体にトラブル発生しちまって、置いてっちまったんだよ」
「最近のパイロットってダメだよねぇ〜。自分で修理のひとつも出来ないなんて」
どういう根拠でか先輩面して説明するビーチャとモンドに、イーノが冷静に口を挟む。
「でも、それって、後で回収に来るつもりだったんじゃないの……?」
「――っだ〜から、急いで拾ってきたんだろ!?」
「それを泥棒って言うんだよ」
ジュドーがふたりをにらみ付けるが、そんなことは気にするようなビーチャとモンドではない。
「どうするんだよ?これ、使うのか?使わないのか?」
逆にジュドーに向かって凄んでくる。
「もしかしたら戦闘が始まるかって時なんだぜ。
こんな現役連邦の機体に乗ってたら、狙い撃ちされるのがオチじゃないのか?」
「大丈夫!ちゃんと、民間の発光信号に変えてあるからさっ」
「それに、砲座だって生きてるんだぜ」
「故障してた部分は完璧に修理してある」
「お前のランチなんかより、絶対、パワーがある」
ふたりはこれ以上ないほどの自信をこのベースジャバに持っている。
ジュドーとて、この機体には魅力を感じる。
「 …… 」
ジュドーは、チラリとハマーンにお伺いを立てた。
「少しでも早くカミーユ・ビダンに接触したいのだろ?使ってみるか」
ハマーンの了解に、ジュドーの顔は無意識に笑みが出ていた。
それを目にしたビーチャとモンドは、もう次の行動に出ている。
工業用ハッチの外に通じる通路に走りながら、ジュドーに大声で指示を出した。
「最大加速射出してやるから、乗ったら例の船まで来いよ!エル、イーノ、お前達はこっち!」
呆気に取られるジュドーとハマーンの前を
「ちょっと待ってよ!」とエルとイーノが追いかけて行く。
「……どうする?ハマーン」
「っふ。いくつになっても元気な子たちだな。行くぞ」
ジュドーを置いて、先に覚悟を決めたハマーンは、ベースジャバへと足を向け、
ジュドーは慌ててその後を追った。
>>新ストーリー書き様
モンドは、修理することにかけては、とんでもない能力を持ってるみたいですからね。
正規部品が無くても、有り合わせで何とかしてしまうから・・・・
Zザク頭がいい例(これは、イーノもからんでるみたいですが・・・)
しかし、くすねて来たものというところまでは・・・・・
確かに前歴あるからな〜〜金になると思うと延髄反射のように動いてしまうビーチャ&モンドコンビ!
で、ジュドーの乗るMSは?Z+系?ZZ系?それともカミーユオリジナル?ムフフ楽しみ・・・・
実態が見えてきたら、ガンプラで作ってしまいそう。
絵師様、
赤ら顔いい!
なんとなく、あっちスレに連れて行きたいくらいです。面白そうな修羅場が見れそうで・・・・
自分の中では、あの子とジュドーは、パラレルの双子のように思えてきます。
145 :
:02/08/28 14:07 ID:???
赤ら顔カミーユキター------------------------!!!!
(・∀・)イイ!イーヨ!仗助風に言えば「グレートッ!」
もう1枚も期待してましゅ
>>絵師226様、
先ほどは結構なものを頂きまして・・・・
ありがとうございました。
こっちもそれなりのトリップつけたくて、現在検索中です。
19歳ジュドーの乗るMS知りたいです〜〜
同じくハマーンの乗る?MS知りたい〜〜
想像するだけでも楽しいけどね。
>やすみなしタン
いやいや、ほんまにザカザカッと勢いで描いたブツで。(汗
でも喜んでいただけて嬉しいでつ(つд`)
もう1枚の赤ら顔カミたん&ファは明後日までにはうp予定。
明日は久々にハウ○テン○ス逝ってきまつ。(藁
こっちは、このトリップ!ジュドーが出てこなかった・・・・
期待age
ハマーン アーシタ
>>151 了解しました。やめときます。
でも、理由は?
保全しときます。
>>149のトリップが却下されてしまったけど、次のトリップがみつからね〜〜〜
却下された理由も解らない・・・・(ハマーンガダメナノカ)
ウェハース食いすぎで、腹イテ〜〜〜
カミーユ出てきたけど、女じゃね〜〜(アタリマエ)
うわ〜い!
久々にシャア板来たらこのスレも盛り上がってるし、あの神スレも復活してたよぉ!
いいことずくめだ
もしもウッ・・・・ゲフッゲフッ。
ぬぁっ!マジだ!!
2.5なんて賢いことを・・・・
しかしあのスレにレスを書く勇気がない(w
>>153の後に食べたウェハースは、Zの女性陣だった・・・・・
ジュドーとハマーンを探すたびに出ようか・・・・・
あの神スレって?と、思ったけど、2.5で検索したら出てきた〜
そうなんだ!面白そうなところですね。知らなかった・・・・・
どなたか教えてください。
シャア専内では、トリップにガンダム内に出てきたキャラの名前を使うのは、
駄目なんでしょうか・・・・ハマーンのトリップが拒否されてから、あちこち見て
まわったのですが、なんか一部のキャラは、コテハンでも荒れる素になって
いるようなので、駄目なのかな〜と思った次第です。
ちなみに、やっとジュドーのトリップも見つかってちょっと嬉しいのですが、
これも荒れる素なら、使わない方がいいのかな?
>やすみなしサン
随分期待されてるようだけど、このストーリーではMS戦はさせませんって(汗
ワタス、平和主義なんで。
不満が爆発しそうになったら、自作でストーリー創ってみてよ(笑
あ、Zザクはワタスの中で最ヒットのMSです。
しかし、ニコイチって作るの難しそうなのによく作ったよな…。
しね〜っとこんなことしちゃう連中が好きなんで、つい登場させちゃうんですよ。
>絵師サン
蘭村(爆)どうでした〜?
ワタス、従業員駐車場までは行ったコトあるんだけど…。
なまじ中途半端に近いとこんなもの。
カミ&ファうぷ待ってるでぇ。
>154サン
おうおう!盛り上げてくれぇい!
>157サン
君の勇気が完全復活の一歩となる! とか言ってみる。
「飛行点検だって?精が出るなぁ、ジュドー!」
ハッチの開放をしてくれたチマッターは、ビーチャの嘘八百を鵜呑みにしたらしい。
もうひとつのシートに、足を組んで思い詰めた表情で座るハマーンを隣に、
「あはは、行ってくるよ」とジュドーは、引きつった笑顔を返し、
ベースジャバの操縦桿をギュッと握り、素早くその場を飛び去った。
外に出ると、ビーチャの言っていた「例の船」はすぐに分った。
以前、ハマーンの指示で向かった空域で回収して来た巡洋艦のことだ。
ベースジャバが飛び出したのを確認して、カタパルトに誘導灯が焚かれている。
しかし、その見た目は、とても1年戦争時のものとはいえ、巡洋艦には見えない。
この船を回収してすぐに、エルが民間の運送会社と売買の契約を取次ぎ、
宇宙規模で展開している「かえる運輸」に納入が決まっているその船は、
全体のペイントは、かえる運輸のイメージカラーの緑色に塗られ、
船の顔とも言えるブリッジには、ウインクをするかえるのキャラクターが愛らしく描かれている。
これでは、当時この船に搭乗していたクルーにとっては遺憾だろうが、
ジャンク屋サイドとしては、これはなかなかいい金になったのだった。
「それにしても……。これでは死んでいった者たちも浮かばれんぞ……」
カタパルトデッキにベースジャバを移動させると、
真横に大きく見える“ウインクかえる”にハマーンはため息を漏らした。
「ゴミにしておくよりはマシでしょ?リサイクル屋なんだよ、ジャンク屋って」
「ものは言い様だな」
今更ジャンク屋のいろはをジュドーと議論する気の無いハマーンは、
今見たウインクかえるの映像は、頭の中から削除しておこうと、ひとり思った。
『さっすがジュドー、ブレもせずカタパルトデッキ着艦、上出来だな!』
着艦と同時にブリッジからのビーチャの音声が、ベースジャバのコックピットに入って来た。
「まあな」
『月がちょうどいい角度で入って来てるんだ。とっとと射出するぞ』
『……だよ……これじゃGが……ジュ……だって……』
ビーチャの声の後ろで雑音混じりのイーノの声が聞こえるが、ジュドーとハマーンには聞き取れない。
「どうしたイーノ?何かあったのか?」
『なんでもない。こっちのことだ。そっち、準備いいのか?』
「ああ。こっちはいつでも……」
隣のハマーンに確認すると、コクリと頷き返した。
「準備OKだ」
『了解した。早く着きたいんだろ?加速付けてやるから、衝撃には備えとけよ』
「分ったよ」
ジュドーはシートに深く座りなおし、ハマーンも組んだ足を解いた。
『ジュドー、ハマーン、気を付けてね!』
『じゃ、頼んだぞ』
「ああ。頼まれた」
「うむ」
ブリッジからの声に答えて、ジュドーがおもむろに操縦桿に手を掛ける。
「ジュドー・アーシタ」
「ハマーン・カーン」
「「行きまぁ〜す!」「出るぞ!」」
ジュドーの発進操作で、ベースジャバは一気に加速し、かえる運輸のカタパルトから射出された。
その加速は、本来モビルスーツの足として使うベースジャバに備わっている強力な加速力に加え、
カタパルトデッキに装備されているモビルスーツの射出装置の力も相乗して、
相当な加速度をベースジャバに与え、当然、コックピットのふたりにはかなりのGが全身に掛かる。
「うぐぐぐ……」
「っく……」
歯を食いしばってそれに耐えるふたりの音声は、かえる運輸のブリッジに届いていた。
「もう少し負荷を増やしておいた方がいいみたいだね。ビーチャ」
「そうだな。ジュドーとハマーンでもやっと耐えてるんじゃ、
普通の人間だったら今頃失神してるな」
ビーチャとモンドはそう言って、ブリッジから射出の加速調節のレバーを操作している。
それで全てを察したイーノが、堪らず大声を上げた。
「だから僕はそんな加速、無茶だって言ったじゃないか!」
「納期が迫ってるんだ。ちょうどこれのチェックがしたかったんだよ!
あいつらだって急いでたんだ。感謝すらされたいね!」
「ビーチャ!あんたジュドーとハマーンを何だと思ってるのよ!」
エルも、やっと全ての状況を把握して、ふたりの非情に声を裏がえて怒る。
「お前が取ってきた契約だろ!?実益を兼ねたチェックしただけじゃないか!」
「そうそう、ジュドーもハマーンも、これぐらいのG、どうってこと無いさ」
全く反省する素振りの無いビーチャとモンドに、エルはプイッとソッポを向いた。
「ベースジャバをくれてやってるんだぜ!これは俺達にとっちゃ、大きな損失だろ!?」
「ビーチャ、あんたねぇ!そんな気持ちでジュドー達を見送ったの!?」
半分涙声になっているエルの言葉に、ビーチャの勢いはピタリと止んだ。
「バカ……。そんなわけないだろ……」
「ビーチャ……?」
今まで怒鳴り合っていた分、ブリッジが急に静まり返った。
ビーチャの急変にイーノが心配そうにその顔を覗き込む。
「こんな状況分んない時に、あのハマーンと一緒に出てったんだぜ。ジュドーは。
自分の女がどんなに危険な存在なのか、あいつ、分ってないんだよ……」
「それって、ハマーンが裏切るってこと!?」
「――っんなこと俺だって思っちゃいないさ!
この5年、俺なりにハマーンを観察してたつもりだ!けど……」
ビーチャ自身が自分の言いたいことが、うまく言葉に出来ないもどかしさを感じている。
「ハマーンの奴、自分だけ分ったような顔して……。
放っておいたら、ひとりでここを出て、シャアって奴のトコに出向く顔つきしてたろ!?」
「え……?ん、あ……」
エルに同意を求めても、エル自身、そこまでハマーンを理解してはいなかった。
「ちったぁ強引なぐらいでジュドー押し付けておかなきゃ、
ハマーンは平気な顔で自分の幸せなんか棒に振るんだよ」
「そんなぁ……」
イーノがハマーンという女の本質を不憫に思う声を上げた。
「ビーチャ、あんたそこまで……」
エルの目頭に溜まった涙をビーチャの指先がそっと拭った。
「こんな時に丸腰で送り出せるかよ……。運良くベースジャバが手に入ってて良かったよ……」
「ビーチャが素直じゃないってことぐらい、分ってるでしょ?エル……」
ブリッジのシートに座っていたモンドが、立ち上がって背後のエルに向いた。
ベースジャバを押し付けるようにふたりに与えたのも、
ギリギリの加速で射出したのを、チェックのためだと豪語するのも、
全て友の“出撃”を心配する感情を、素直に表現出来ない性格故のものなのだ。
「ビーチャ……」
ストンとビーチャの肩に頭を置いたエルの腰を無言のビーチャが引き寄せ、
ふたりはベースジャバが消えていった宇宙に目を向けた。
「素直じゃないのは、モンドも一緒でしょ」
イーノの指摘にモンドは照れ臭そうに、同じ宇宙に視線を運ぶ。
「必ずふたりで戻って来いよ。ジュドー、ハマーン」
今度は正直な感情をビーチャが口にした。
かえる運輸のブリッジに立つ4つの影は、いつまでも宇宙を見つめていた。
新ストーリー書き様、
MS戦なし、了解しました。
ビーチャが、かっこいいな〜、さすがブライト艦長が、ネェル・アーガマの
艦長代理を任せただけのことがある。それとも、もともと有ったリーダー
シップを持っていたのが、先の経験で、レベルアップしたのだろうか・・・
どっちにしても、ビーチャカッコイイ!
MSがないことに我慢できなくなったら、ガンプラの251で、
オリジナルを作る!もちろん、ジャンク屋ということを考えてネ。
デザインを今から考えておこう・・・(作る気満々?)
このように良いものを読んで、感動してるのに、感動を伝えるのに言葉と
文章に出来ない自分の才能のなさに、情けなくなります。
保全!
夏房の季節もそろそろ終わりですね。
そろそろ、保全の必要もなくなったのかな?
おおっ!続きだよ・・・ビーチャカコイイ!はじめてカコイイ!とオモタヨ・・・
ZZ本編の時のビーチャ以上でも以下でもないビーチャだな(褒めてるんです)
あの時のビーチャがそのまま動いてるようだ。かっこいいです。
>>162「「行きまぁ〜す!」「出るぞ!」」
これってたぶん画面が真っ二つになってふたりのアップなんだろうな
絵師226様、
ありがたく頂きました。
あっちの方のオリジナルMSがほぼ出来上がりましたので、
こっちの方のを考え始めます。
新ストーリー書き様は、MSを出さないということですが、
一応、カミーユが、技術者ぽいので、カミーユオリジナル先行試作タイプ
と、いう感じで、やっぱり、ZorZ+か、ZZ系列を考えようと思ってます。
この物語が終わるまでに何とかしたいですね。
というわけで、保守がしたかったのね。
173 :
通常の名無しさんの3倍:02/08/31 13:23 ID:i4xSKlpE
AGE
>やすみなしサン、168サン、169サン、絵師サン
20歳ビーチャ、カコイイでしょ!と自画自賛。
どこへいっても散々な言われ方してるのが悔しくて。
同じソバカスでもカイサンはあんなに支持を得ているのにって。
まあ、本編前半は批難されても仕方ないけど…。(涙
>170サン
君のその感覚は間違っていない! てへへ。
>やすみなしサン
ことごとく、やすみなしサンの反対をいってるようで、ホント、申し訳ないんですが、
カミーユにMSの開発をさせたくない…。
卑怯なようですが、リレー形式ではないSSなので、ワタスの独断でうぷしてしまいますが、
カミーユにしてもジュドーにしても、戦場を離れた後になって、
2次的であろうと、戦争に加担させたくないし、して欲しくないんです。
これはワタスの勝手な思いれ以外なにものでもないんですが。(平に平に大謝り!!!
ということで、やすみなしサン、もういっこのストーリーを創ってみてください。(笑
>絵師サン
赤ら顔その2。ありがとうございます!
一体君は何を妄想して赤くなっているのかと小一時間……。
0093シャングリラチルドレンズ、どんな形でもいいので是非見たし!!
「っててて……。あいつら、ホントにすごい加速かけたな……。
ハマーン、大丈夫か……?」
ようやく加速のGがおさまった、ベースジャバのコックピットのシートから、
ジュドーは身を乗り出し、隣のハマーンの様子を見た。
「……うむ。どうにかな」
ハマーンも、全身をシートに押し付けられた時の鈍い痛みが体に残っているものの、
ジュドーの問い掛けに余裕を見せて答えた。
ベースジャバの後部モニターには既にシャングリラの影は見えない。
大宇宙の空間に、その小さな機体は光の線となって移動している。
「太陽に、地球に、後ろがシャングリラだろ……。月には割と早く着きそうだぜ。ハマーン」
GPS機能で現在位置を確認したジュドーの言葉に、
ハマーンは薄く微笑み、目の前に広がる宇宙空間に目を向けた。
しかし、ジュドーから外したその目は、すぐに鋭く無の世界を貫いた。
「それにしても、カミーユさん。どこ行ってんだろ?
ファさんが代わりに返事くれたっていいようなものなのにな……」
何度カミーユに連絡を取ろうとしても、その返事は返っては来なかった。
カミーユが不在にしても、同居しているファから一報あってもよさそうなものを。
というのがジュドーの思いだ。
「仕事、忙しいのかな……?」
精神の病から快復したカミーユは、月面の街グラナダで、フリーの技術屋として生活をしている。
月にはアナハイムという大きな開発会社があるが、カミーユはあえてその道は避けたのだった。
「戦いの道具を創る気は無い」それが元Zガンダムのパイロットの本心だった。
不定期な仕事の依頼では、生活力に欠けはするが、
誰よりもカミーユの苦悩を熟知しているファ・ユイリィが、そんなことに文句を言うわけも無く、
自らも慢性的に人手不足な看護の仕事に就いて、ふたりの生活を守っている。
兵器とは無縁の仕事ばかり受けているとは言っても、
アナハイムエレクトロニクス社のお膝元で、同じ技術開発の仕事をしているのだから、
新型開発の情報や、不穏な因子の動きも察知しているのではないかというのが、
ジュドーらの考えだ。
ジュドーがブツブツとひとり言を言いながら、ベースジャバの操作をする後ろで、
ハマーンはどこまでも続く宇宙の、ある方向を渾身ににらみ付けていた。
(過去の私の行為は過ちであったと分っていように……!シャア・アズナブル!)
ジャイロをセットするジュドーは、
ハマーンから発せられる殺気に気付きながら、気付かない振りをしていた……。
宇宙に出たことで、ハマーンの感情はフィルターを介さず、直情的に宇宙を駆け巡る。
それは、遥か離れた位置――スィート・ウォーターの艦艇にも念派のかたちとなって届いていた。
( !? )
アンティークな調度品に囲まれた部屋で、翌日に控えたインタビューの放映のために、
威嚇的にも見えるマントを羽織る正装の袖通しをするシャア・アズナブルの下へもそれは届いた。
「いかがなされました。総帥」
こんな時にも、シャアの周りには政治的な補佐をする油断ならない風の男が囲っている。
明日の放映が事実上の宣戦布告となるのだから、
総帥の側を離れまいという意気込みは分るのだが、その視線は気持ちのよいものではない。
「なに。気にする事ではない」
言いながらも、シャアはその思念の感触を体が忘れてはいない。
(……まさかな。あの女は死んだはずだ)
そして、そんなことを考える自分自身を失笑した。
そこへドアをノックする音がし、制服姿のナナイ・ミゲルが姿を現した。
他の者には目を向けず、真っ直ぐにシャアに向かって足を進め、
その耳元でシャアだけに聞こえる声で用件を短く言う。
「――なに!?」
シャアの衝撃は予想の範囲だったようで、ナナイは落ち着き払った声のまま続けた。
「お会いなさりますか?」
「うむ。待たせておけ」
「はっ」
短く敬礼をしたナナイは、来た時と同じく、シャア以外には目もくれずドアに消えた。
(奴の感覚だったのか……?)
シャアは心中を誰にも見せぬように、その目を閉じた。
新ストーリー書き様、
機先を制されてしまったら、私に打つ手無しです。
私は、私の脳内設定で、ストーリーを考えてみます。
上手く文章に出来るようでしたら、どっかで、発表するかもしれません。
その上で、カミーユオリジナルのMSを考えておきます。
今の物語は、完成度が高く、楽しませて頂いてますので、
これからもがんばってください。
はっ、シャアに会いにきたのは、もしや・・・・・
いや、やめとこ・・・邪推しないで、純粋に楽しませていただきます。
総帥、今のうちに刃をく……ゲフンゲフン。
シャアたんキター!!
てゆうか、やす(以下略)よお、普通に読んでりゃ分るだろ?
この作者がモビルスーツ戦をさせるわけないって。
>>182様、
すみませんでした。
調子こいて、ちょっと暴走気味でした・・・・・おかげで、熱出たのかも
自分でも収拾つかなくなってますので、
寝屋川にでも飛び込んで、頭冷やしてきます。
そして、しばらく、おとなしくROMってます。
うわああ、ステキなストーリーですね。
しっとりとしてて、すごく好きです。
がんばって下さい。今までこれを知らなかった自分が鬱です。
185 :
通常の名無しさんの3倍:02/09/02 17:46 ID:h0fdtc4A
ハマーン様の同人ってあったんだね
ラカンにやられちゃう奴
「散」でしょ?
もってるよ。うぷろーだがあればあげるよ。
さげ
age
>やすみなしサン
ROM専なんて言ってないで戻って来てくださいよ。
感想コメント楽しみにしているんですから。
>180、181サン
シャアたんお預けです―――!!!もうしばらくお待ちを。
と引っ張ってみる。というか、大人は書き難い。
>182サン
まあまあ、マターリ行きましょや。
>職人になりたいサン
うわわっ!ホントに職なりさんですか?きょ、恐縮であります!
まま、どくだみ茶でもどうぞ…。
少し癖があるけど、お肌にいいんですよ。ハト麦もブレンドしてありますし。ペコペコ。
「しっとりとしてて」って新鮮な感想です。しっとり…、ですかぁ。どくだみ効果か…?
職なりさんのキャラ心理の描写にはいつも感動してました。あ、もちろん、アッチの描写も…。
お互い頑張りましょう。(←などと生意気言ってみる。ドキドキ。
>184−189サン
職なりさんの登場の影響か…?(笑
ども。遅くなりましたが続きです。
なかなか納得いかなくて校正を繰り返してました。
未だに、一体これでうぷしてもいいものかどうか…。
あ、先回匂わせたお人の登場は次々回ぐらいにお預けです。座布団飛んできそう…。ヒエー!
少し長めになってしまいましたが、一気にうぷさせてもらいます。
「ハマーン……、ハマーン!」
「な、なんだ!?」
ベースジャバのコックピットの中、ジュドーの呼びかけにハマーンは我に返った。
「だから、帰ったらビーチャとモンドに絶対、文句言わなきゃな。
あの射出、きっと、かえる運輸の納入前の点検の一種だったんだよ!」
「あ、ああ……。生きて帰れたらな」
一旦は放置しておこうと心に決めたジュドーだったが、辛抱の糸がプツリと切れた。
「ハマーン!!」
突然のジュドーの大声に、ハマーンはその顔を凝視した。
心半分での会話で出たハマーンの本心を、ジュドーは決して許しはしない形相でにらみ付けている。
「なんでハマーンはそんな風に……!」
「覚悟を言ったまでだ」
「――何の覚悟が要るって言うんだ!」
ジュドーがいくら激怒しても、ハマーンは動じない。
「お前にも分っていよう。今の状況を。
私はこの身を捨ててでも、私と同じ過ちをあの男に繰り返させる訳にはいかん」
「そんな考え方、間違ってるって何故分らない!」
「これが私の考え方だ!」
ジュドーはハマーンに向き合い、その両腕をグッと掴んだ。
そして、かつてなら怒鳴るところを、ジュドーは努めて冷静に言葉を選んで発した。
「ハマーンはこの5年間、何を見ていたんだ。ハマーンはもうひとりじゃないだろ。
俺も、リィナも、シャングリラには仲間がいる。ハマーンの仲間がな」
ハマーンの視界いっぱいにジュドーの真剣な顔が迫っている。
「死ぬ事なんて考えるな。たとえ、どんな状況であっても、
ハマーンには待っている仲間がいることを忘れるな。
大切な仲間がいるっていうことは、絶対に生きて帰るってことなんだ。
今のハマーンなら分るだろ?俺が言いたいことを」
「しかし、シャアは……!」
視線をずらし、尚も声を荒げるハマーンを、
ジュドーはシートから引っ張り上げ、真正面から全身を抱きしめた。
まるでその場からハマーンが消え去るのを拒むかのように。
「あの男の孤独感に吸い込まれるな!」
「……なんだと!?」
その腕を振り解こうとはしないが、ハマーンはジュドーの理解不能な言葉に顔を歪めた。
「今のシャアの気持ちが、ハマーンには分るって言うんだろ!?」
「私は過ちを繰り返そうとなどと思わん!」
「そうじゃない!そうじゃないんだ……!」
ハマーンの体を引き離し、その瞳を凝視するジュドーは、
想いと言葉のギャップを真っ直ぐな眼力で補おうと無意識のうちにした。
「戦争始めようなんて考える奴は、みんな孤独なんだよ。
大義名分を挙げて人を引きつけるんだろうけど、そんなの、ただ寂しいだけなんだ」
ジュドーは何を言おうとしているのか……。ハマーンはジュドーの瞳から目を逸らせない。
「ハマーンにあの時――、ネオ・ジオンを興した時、大切な人や仲間がいたらどうしてた……?
あんな馬鹿な真似、しようとなんて絶対に思わなかっただろ?
どんなに世界の矛盾を感じていても、やり遂げたい大義があっても、
大切な人がいたら、力を行使しようなんて思うはずがない。
戦う相手にだって、守りたい人がいるって分ってるはずだから……!」
ハマーンの脳裏にアステロイドベルトの寒い部屋が浮かぶ。
(孤独が戦いを生む……?)
「俺達は、戦いに行くんじゃない。シャアにその事を気付かせるだけなんだ……!」
この5年間、いつの間にかハマーンを見下ろすようになったジュドーが、
諭すように言った言葉の数々が、ハマーンの心の中に染みてゆく。
今の自分は易々と死を覚悟できないほど、大切な者が増えていた。
この満ち足りた想いがアステロイドベルトにあったならば、
確かにザビ家復興など思いもしなかったかもしれない。
だからこそ、今、軍を興そうとしているシャアがまた孤独だと言うのも分る。
(あの男は己に流れる血のために人の大義を背負おうとする……。
あの男も常にひとりきりだった……)
シャアの人を寄せ付けようとしない背中に夢中になった時期もあった。
それは孤独を分かち合えると感じたからだ。
「……私ならば、あの男の孤独を埋めれるかもしれんのだぞ」
長い沈黙の後に出たハマーンの落ち着いた言葉に、ジュドーは目を丸くした。
(――ハマーン!?)
まさかハマーンが、自分よりもシャアを選ぶとは、ジュドーは思ってもいなかった。
それはこの5年間、ふたりで生きてきて培った自信だ。
それなのに、この歳月を棒引きにするほどの影響力をシャア・アズナブルは持っているのか。
「ん?」
涼しい顔で返事を催促するハマーンの嘲笑を前にし、ジュドーは生唾を飲み込んだ。
(俺の本心は……)
ジュドーは無意識に拳を握り締めていた。
「……だったら、俺はハマーンを命懸けで守る。
ハマーンがシャアを選ぼうと、俺にとってハマーンは大切な人には変わりない」
その瞳はまた、一点の曇りも無く、ハマーンを見つめている。
それを見つめ返すハマーンは、どこまでも純粋なジュドーの瞳からフッと目を逸らし、
背中を丸めて細かく体を振るわせた。
「……っくくく」
「ハマーン……?」
震える体の理由がジュドーには想像も付かない。
「……っくく。お前は本当に単純だよ」
やっと言葉を発したハマーンは、片手で口元を覆いながらも、笑いを隠し切れないでいた。
「……ハマーン?なんだよ、どうしたって言うんだよ?」
「私が今更、シャア・アズナブルの下へ走ると思うか?
この5年間は何であったのかなあ、ジュドー・アーシタ」
嘲るハマーンに、ジュドーは今までの勇ましさを失い、口は大きく「い」の字で開いている。
ハマーンにしてやられたことは、一目瞭然。指摘されなくとも自覚出来る。
「これは確認だ。今、何が起こるか分らん事態に、お前と私はもう一度ゼロに戻ったのさ」
「ゼロに……?」
「ああ。いい意識確認が互いに出来たであろう」
フッと笑うハマーンを前に、ジュドーは急に気が抜けたように、
空いたハマーンのシートにヘナヘナと腰を落とした。
「……良かったよ。ハマーンがいなくなったら俺……」
先程までの意気込みはどこへやら、シートの上のジュドーは脱力しつつ、
凛とするハマーンを見上げてその腕を軽く引っ張った。
「っな……?」
無重力空間でハマーンの体は抵抗する間も持てず、フワリとジュドーの膝の上に収まる。
一瞬でも、ハマーンを失ったと思った心を静めるには、肌のぬくもりが手っ取り早い。
「ハマーンを、誰にも渡しはしない」
ハマーンの胸元に頭を埋めて言うジュドーの背中に、ハマーンもそっと手を回した。
内心、いたずらが過ぎたという反省もしている。
「まさかこのように私が死を恐れるようになるとはな……」
「それは臆病ってものとは違うと思うよ」
「 ? 」
「帰る場所がある人は強くなれるんだ。知ってる?人類で初めて宇宙に出た人たちのこと……」
膝の上のハマーンはジュドーの顔を見た。
「初めて宇宙に出た人は、小さい子供や家族のある人を選んだんだってさ。
守るべき人を持ってる人間の方が、いざという時、絶対に帰るんだという意志から
信じられない力を発揮出来るって。20世紀の人はそう考えたらしい」
ハマーンはジュドーの背中に回した腕に力を込めた。
「私もお前を失いたくはない。あのシャングリラの……、仲間がいる所へ必ず帰るぞ」
「ああ」
宇宙の片隅でハマーンとジュドーが決意を固めている時――、
スィート・ウォーターのシャア・アズナブルは、ひとりの男との対談に望もうとしていた。
どくだみ茶頂きました。ズズーッ・・・う、うまいです。
わ〜い、歓待して頂いたよ。
>ハマーンもそっと手を回した。
きゃ〜どうなるのか、楽しみですね。
新ストさん、
相変わらず、抜群の進め方ですね。
読んでる方が想像力全開に出来る。
それから、
やつは、出てこないよ。というより、出てこれないだろう。
別スレで散々たたかれた上に、アップした画像をそそくさと、
撤去するくらいのヘタレだからネ。
>やすみなしタン
別にコテハン名乗っても構わないけどなぁ。
それにやすみなしタンの脳内SSも読んでみたいぞ。
いろんなパラレルがあってこその創作ネタスレだし。
>新ストさん
シャア!シャア!シャア!シャアキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
しかも誰だ逢いに来たの!?予想で妄想中でつよ!!(笑
0093シャングリラチルドレンズちょいと待ってクレ!
職なりさんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
某金髪スレでいつも愉しませてもらってます!
お茶請けにドーナツ( ´∀`)ノ◎ドゾ!
保全しとこう。
圧縮きてたみたいだし。
新ストさん毎回言ってますがすばらしいです!
ジュドーから視線をそらすハマーン、ハマーンの胸元に頭をうずめるジュドー…
たまりません!
>絵師226さん
お茶請けにドーナツ?
ありがとう、頂きます。
いつもステキな絵ですね。お上手です。
あて、新ストーリーさん、どうなるのかなあ、続き。
ワクワク、です。
ふ、復活してる・・・良かった・・・!
>職なりサン
わ、ワクワクなんてされなくても…。
しかも、今回マターリシーンありだし…。
“濡れ場の神”の目にお見せできるような描写じゃないですが、
まま、懲りずにまた覗きに来て下さい。
あ、ビールでもどうです?焼きサンマもありますよ。
>200サン
>相変わらず、抜群の進め方ですね。
っていうのは、引っ張り方が抜群ってことですか?
「ニュータイプの修羅場が見れるぞ!」って感じ?
それから…、まままぁ、マターリ進行で。
リクを受け付ける姿勢を示さなかったワタスにも一因があるかと自責の念に駆られております…。
>絵師サン
この戦場で もがき苦しむ 地獄の炎〜♪ ってか?
ホントにシャングリラチルドレンズ描いてくれるんですか!?
無駄に(イヤイヤソゲンコトワタスハイエマシェン)人数が多いから大変でしょ。
でも、楽しみ期待大!!!
>202サン
夏は過ぎたのに苦労が堪えませんねぇ。ご苦労様でございます。
>203サン
やはし、こういうシーンも必須です。
しかぁ〜し!うまく文字に起こせない自分が情けない。
>柔道、明日。サン
前スレからの柔道、明日。サンですか!?
お久しぶりでございます。また長々と書かせてもらってます。テヘ。
ジュドーとハマーンのグラナダへの侵入は、結果的には、トラブル無く行われた。
しかし、ベースジャバのコックピットという思わぬところで、思いもせずいい雰囲気になってしまい、
行為に走ってしまったふたりは、そろって爆睡してしまい、月への接近に気付きもしなかった。
生死の話をした後で、肌を重ねるのに抵抗が無かった訳ではない。
スィート・ウォーターの動きももちろん気にはなる。
しかし、それをも忘れて欲望のままに走れるのが若さなのだ。
5年前の、初めて結合した時と違い、ハマーンの体の隅々まで熟知している現在になっても、
それでもハマーンを求めてくるジュドーに対し、年上の女は少なからず喜びを感じ、
若い肉体を受け入れてしまう――。
月のレーダーが機能する距離に接近したことを知らせる警告音に飛び起きた時、
ジュドーは全裸でダミー隕石に機体を隠す操作をすることとなり、
その滑稽さに、ハマーンは笑いを堪えることが出来なかった。
「そんなに笑うことないだろ!俺だって裸で操縦するなんて初めてだよ!」
全裸のまま振り向くジュドーに対し、
「早く服をまとわぬか!」と赤面するハマーンに、
妙にニヤニヤしたジュドーはブツの露出を気にもせず、
「ハマーンが俺の服を取ってるんだろ!?」と迫るのだった。
「よ、よせ!」
ジュドーの上着で裸身を隠していたハマーンは、ますます全身を赤く染めて、
ジュドーのいたずらの反撃に無意味な抵抗の声を上げたのだった。
隕石に見せかけるために、機体を低速で月に接近させるのをいいことに、
ジュドーはそんな何度肌を重ねても初心(うぶ)なハマーンに、
男の本能を刺激されて、2ラウンド目を仕掛けたのだった。
「ダミーと見破られて……、んあっ、捕獲された時に全裸というのは、んっ、御免だぞ……!」
「そんなヘマしませんって……っん」
意思とは関係なく隆起した乳首を口に含まれて、ハマーンの抵抗は空を切った。
「あぁ……。ジュ、ジュドー……!」
19歳のジュドーの体は、ハマーンの熟れた体の魔力に吸い込まれた。
さすがに月面がモニターに迫った時にはふたりは平常心を取り戻した。
ジュドーは、月面にいくつも作られている開発後の港口へ、
機体を誰に気付かれることなく移動させ、
空気のあるエリアまで、侵入するのに余裕で成功させる。
万が一、ダミーの見分けがつかなくなったり、放出された時のために、
発信機の取り付けも忘れはしない。
「随分手馴れているもんだな」
「へへーん。何度も経験してますからねって」
実際、この手の行為は経験量が成功への近道らしい。
ハマーンの嫌味を嫌味と感じず、ジュドーは満面の笑みを見せるのだった。
「多分、この辺だと思うんだけど……」
カミーユとファの自宅の住所を綴ったメモを片手に、
賑やかなグラナダ市街地の奥にある居住ブロックを、ジュドーとハマーンは歩いていた。
ハマーンも積極的にマップと番地名を照合させる作業を手伝っている。
「ニュータイプって言ったって、家探しひとつ出来ないようじゃな」
「お前はまだ何かニュータイプというものに誤解があるようだな」
最強のニュータイプと自分に思わせておいて、
未だに人間ナビゲーションのつもりでいるジュドーが、
先程までの行為と相乗して、ハマーンの女心をくすぐる。
いくつになっても手を焼く年下の恋人というものは、女には可愛くて仕方のないものなのだ。
ハマーンもそれに例外ではなく、キョロキョロと落ち着かないジュドーを見てひとり微笑むのだった。
「……ったく。プルは人探しは得意なのにな……。俺、ニュータイプ能力が落ちてるのかな?」
「まったく、お前は大した天然だよ」
「何だよ?何のことだよ?」
スタスタと歩き出すハマーンにジュドーが真顔で問いかけるが、
ハマーンは不敵に微笑みを返すだけで、取り付く島を持たない。
「俺、何かハマーンを怒らせるようなこと言ったのか!?」
どうしてこうも直情というか、素直というか。
ジュドーという青年には嘘もごまかしも通じないような気がする。
ほとんど傍から見ればジャレているようなふたりがその家の前を通り過ぎた時、
閑静な居住区に突然に、ドアが勢いよく開けられる音がした。
「やっぱり!ほら、ジュドーだよ!」
「ホントだ!見てごらんよ、ジュドーがいるよ!」
唐突に何度も名前を連呼されて、ジュドーはその声の方向を驚いて振り向いた。
「――っんな!?」
通りに面した芝生が豊かな一戸建ての玄関付近で、自分を見て大喜びする少年、少女に、
ジュドーも笑い声を上げながら、ふたりに駆け寄った。
「あははっ!シンタ、クム、大きくなったな!」
まさかここで会えるとは思ってもいなかった小さな戦友に、ジュドーは心底うれしそうに笑った。
グラナダの戦争孤児施設にいるとは聞いてはいたものの、
再会したのは、ジュピトリスUの出発日以来だ。
ちょうど成長期だからだろうか、
ぐっと背が高くなったシンタは、それでも昔の面影を残した出っ歯で笑い、
クムはクリクリとした目を輝かせている。
「ジュドーこそ、いい男になったよ!」
生意気を言うところは少しも変わってはいない。
ハマーンもふたりが話では聞いていた、アーガマの小さなクルーと察し、
3人の再会を遠巻きに微笑を浮かべて見ていると、
シンタとクムが出てきたドアから出てくる、ひとりの女性の姿に気が付いた。
「――あなたたち!どうしてここに……!?」
「ファさん……」
「ファ・ユイリィ」
ハマーンとジュドーはその女性――、ファ・ユイリィの質問に答えるべく、歩み寄った。
「カミーユだったら、留守なのよ……」
「そうらしいね」
リビングに案内されながら答えるジュドーに、
ファは何故?という顔を一瞬し、その理由に自分で気付いた。
「カミーユったら、取るものも取らずに出て行ったから、
連絡を取りようにも何も端末を持っていないのよ」
「そうなんだ……」
納得をするジュドーの横で、シンタとクムが笑っているのを気にしながら、
ハマーンが少し言い難そうにファに核心を聞いた。
「カミーユはどこへそんなに急いで出かけたのか……?」
「それは……」
ジュドーとハマーンがわざわざグラナダまで訪ねてくる時点で、
ファはふたりの目的を察していた。
ふたりもカミーユが感じた何かと同じものを感じて、ここに来たのだろうと。
しかし、ファはふたりに提供できるほどの情報を持ち合わせてはいなかった。
ファ自身がカミーユが何を感知したのか聞きたいほどなのだ。
ふたりに回答を求められながら、明確な返事が出来ないもどかしさを痛感していたその時――。
今さっき入ってきた玄関で、人の気配がした。
新ストさん、ども、>>200です。
進め方がうまいというのは、読み手の創造力を掻き立てるうまさがあるということです。
ご自身がおっしゃるように、引っ張り方がうまいという感じでもいいと思います。
それ以外にも、考えさせられるものがあるということになるでしょうね。
今回の分も、実は、ファアも一緒に行ってるとおもてました。
どこにって?
そりゃ・・・・・・ねえ、後の楽しみに取っておきましょう。
つ、次は誰が来るんだーっ!!
今晩もホシュ保守!
>213サン
いやぁ、そんなにおだてても何も出ませんよ。これでイッパイイッパイですから。
>214サン
だぁ〜れだ! テヘ。
>215サン
最近巡回スレがデータ落ちってコトが多いんですよ。まだまだ侮れん時期ですね。
>216サン
残念ぷい!
「――カミーユ!?」
人の気配で飛び出した玄関でファが見た人物は、ずっと待ち焦がれていたカミーユ自身だった。
「――どこ行ってたのよ!?心配したのよ!」
心なしか放心しているように見えるカミーユの体に、もしや怪我でもあるのではないかと、
全身を確認しようとするファを、カミーユは無言で引き寄せた。
「カ、カミーユ!?」
振りほどくつもりはないが、その腕の力が必要以上に強いことにファが抵抗すると、
「少し……、少しこうしていさせて……」
とカミーユのか細い声がファの耳元に返ってきた。
何だかハッキリとは分らないが、カミーユの心に悲しみが満ちていることだけは
その腕の力からファに伝わってくる。
こんな時、言葉で語らなくとも、感じあえる人をファはうらやましく思う。
誰よりも力になりたい人を救えな時ほど、自分を無力に感じる時はない。
ただその背中を抱きしめるしか出来ない自分を――。
「……ん、あ、をっほん!」
「ジュドー、邪魔するなよ……!」
わざとらしい咳払いと、潜めて言うシンタとクムが声に驚いてカミーユはファから離れた。
まさか、ファとふたりの住まいに他の者がいるとは思っていなかったからの抱擁であり、
ましてやその相手がジュドーとは思いもしなかった。
「ジュ、ジュドー……!?」
そして、更にシンタとクムと一緒にジュドーの上着の裾を引いて
制止させようとしているハマーンに、また驚いた。
「ハ、ハマーンも……。どうしてここに……!?」
「邪魔するなって言っただろぉ!?」
シンタのませた気遣いなど相手にせず、
「ど、ども……!」
と片手を挙げて一応挨拶をしているつもりらしい、ジュドーを見て、
カミーユは、ふたりの返事より先に理由を察した。
「……ジュドーたちも分っていたのか」
主旨の隠れた会話に関わらず、ジュドーとハマーンは一変して深刻な表情でカミーユに頷いた。
「カミーユさん、どこに行っていたのか、俺達に話してくれないか」
ジュドーの言葉にカミーユはその瞳をしっかりと据え、無言で頷いた。
リビングのソファに向かい合ったジュドーとハマーン、カミーユとファ、
そしてシンタとクムは、今更回りくどい説明は省き、いきなり本題に入った。
シンタとクムを同席させることにファは抵抗を感じはしたが、
「ふたりももう子供じゃない」というカミーユの意見で、
妙に真面目な顔をしたふたりがその場に居合わせることとなった。
実際、子供が成長するには悪環境と言える戦場を経験しているふたりは、
周りの大人たちを驚愕させるほど、しっかりとしたものの考え方をする少年、少女に育っていた。
グラナダの戦争孤児施設にいても、度々訪れるファに対して
「ここは訪ねてくる人が、ひとりもいないような子供が集まってるトコなんだ。
今度からは僕達がファ姉ちゃんの家に遊びに行くから、あまり、ここには来ない方がいいよ」
と他の子供を気遣って先制するほどだった。
この日、ふたりがカミーユ邸に訪れたのも、
電話で話したファの声が浮かなかったのを心配して、様子を見に来たという、
実に子供らしからぬ心使いからの行動だった。
どういう経緯でなのか、クワトロ・バジーナが地球から連れて帰ったこのふたりは、
戦艦で多感な成長期を過ごしながらも、ファを筆頭に、ハサン船医、アンナらの
苦労の賜物なのか、立派に成長を成したということらしい。
カミーユも、ふたりには正しい考え方の出来る大人になって欲しいと思っている。
だから、あえてこの場に同席させたい。
「僕は……」
カミーユの発する言葉に、誰もが集中した。
「僕は、クワトロ……、シャア・アズナブルに会ってきた」
しっかりとした口調で回想するカミーユに、全員が全身の血が沸くような感覚を覚えた。
今まで何の証拠もなく、推測と感覚だけで不穏な動きの元凶を考察していたが、
今、カミーユの口から真相が語られる――。
汗ばんだ手を握り締めるハマーンの拳をジュドーはそっと握った。
いちお、時間軸の説明を書いておきます。
★印はこのストーリー上のフィクションです。(みんなフィクションなんだけどさっ)
0092.12.13 ネオ・ジオン、連邦に攻撃を示唆
22 シャア、スウィート・ウォーター占拠
25 ロンド・ベル、結成
0093.02.24 ★ジュドー、ナゾの艦隊ハケーン
25 ★ジュドー・ハマーン、シャングリラ出発
26 ★カミーユ、シャアと対談
27 ★ジュドー・ハマーン、カミーユ宅到着
同日 シャア、インタビューで事実上の宣戦布告
03.03 シャアの艦隊、スウィート・ウォーター発進
04 5thルナ、ラサに激突
06 ロンデニオン和平交渉
12 投降偽装アクシズ地球降下 シパーイ
誰が来るのか!?って、混乱させてるようなので、念のため。
ていうか、先手の言い訳(!?)
今までの10話分は4日間のコトだったってコトでよろしいでしょうか。
シャア×カミを布石しておきながら、数日間dズラさせて頂きます。
チョッチ辺境の地へ。(マイカー規制があるなんて辺境だよな。うん。そうだ。)←ひとり言。
戻ってくるまで保全よろしくお願いします。
ありゃ、コピペズレまくってますね。
見難くてすみませんです。(大謝り!!!
カミーユだったとは・・・・時間軸を計算していなかった・・・まいった
しっかり仕事してきてください。で、帰ってきたら、一気にうpおねがいします。
保守
age
職人さんたちの集いしここを守って見せる!
保全。
ホントは逆シャア書きたかったけど新ストさんが面白過ぎるので断念
で・・・Vガンの時代でかいてもいいかナー?二人とも老人だけどサーw
みなたん乙ー。
0093シャングリラチルドレンズはもーちっと待ってくだちい。
なんか今週いろいろ描いちゃったよ……(苦笑
>>228 禿しく期待!!
新職人キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
ほしゅ
下がってきたが、上げた方がいいのか?
新職人期待保守
ほしゅ
新聞小説のように日刊で読むのが常になっていた自分に
今の状況は耐えられまへん
仕方ないです。職人さんも各々事情がありますからね。
マターリと待っていましょう。
新ストさんどこ行ったのかな?
辺境の地って?
ラサ とか言ってみる。
age
寒いトコ・・・アステロイドベルト
これからは、保守のついでに、新ストさんが、
どこに行っているかを考えることにしましょう。
条件=辺境の地
腐海
木星
半島
シベリア
249 :
2丁拳銃改め駆逐戦車ヘッツァー:02/09/09 22:30 ID:+u1FM/b/
これの姉妹版でルーがグレミーを助ける話をきぼーん♪
保守
保守
ばっかだね。
今シャア板職人さん少ないしね。勝手に書いていいもんかわかんねーし。
ただいま〜!!
保全活動ありがとうございました。証拠にも無く舞い戻ってきました。
ボチボチと続きをうぷしますので、マターリお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
>>223サン
小ざかしいコトして混乱させてすみませんでした。
しかし、一気にうpってのは・・・。(汗
>>226サン
保全ありがとうございました。
>>228サン
おお!?職人さん降臨か!?
前スレで同居が可能と実証済みなので、遠慮せず新参して下さい!
>>絵師サン
ホント、色々お忙しいようで・・・。楽しませてもらってます。
シャングリラチルドレンズ楽しみ〜♪
>>235サン
おいおい、新聞小説って…。
>>236サン
そうそう。事情があるんです。色々と・・・。
>>237-248サン
ハハハ…。色々ご想像ありがとうございます。
>>249サン
面白そうですね。是非、読ませてください。
>>253サン
すみません。戻って来てしまいました。
Xガンもの、ルー×グレミーもの、読みたいですね。
そこはまるで中世のような調度品に囲まれた部屋だった。とても戦艦の一室とは思えない。
もちろん、カミーユが乗船していたアーガマには、こんな部屋は無かった。
(一体、大尉はどんな趣味してるんだ……)
変に辺りを観察するのも良くない気がする。
(今だって、どこかで監視されてるかもしれない……)
まさか、シャアの艦隊がこれほどの規模だとは、カミーユも思ってはいなかった。
グラナダで技術開発の仕事をしていると、それなりに性能のいいものを作り続けていれば、
自然とその道の人間にも知り合いができ、そんな連中との何気ない会話の中から、
カミーユはその情報を偶然に知ってしまった。
あの、シャア・アズナブルが軍の用意をしていると――。
それでカミーユは一心不乱に、今、シャアが軍を興すとすればどの空域が一番最適なのか、
どれぐらいの規模で展開が可能なのか、ありとあらゆるデータを引き出して、推測し、
結果、取るものも取らずにスィート・ウォーターの空域に
開発仲間から借りた自家用シャトルで飛び出したのだった。
その間、共に生活をしながらファの姿はカミーユの目には入ってこなかった。
ファの方も、カミーユが仕事に夢中になると、
食事すらもおろそかになる性分だと分かっているので、
体の心配はするものの、カミーユが目を血眼にする原因を訊ねる事はなかった。
しかし、ある日突然に姿を消してからは、その行方も分からず気が狂うほど心配した。
シンタとクムの訪問は、ファの精神を落ち着かせるには絶妙なタイミングであった。
カミーユはというと、運良く、シャア直属のナナイに接触することが出来たので、
主力艦隊の、しかも、シャアの私室と思われる部屋に案内されることが出来たが、
場合によっては撃ち落されていてもなんら不思議では無い状況だった。
(ファ、心配してるだろうな……。我ながら、無鉄砲なことをした……)
カミーユはその部屋で今更ながら、この数日間を振り返って苦笑した。
(こういう無茶な行動は誰かさんの領分のはずなのに……)
カミーユの脳裏に浮かんだシルエットは、当然、ジュドー・アーシタのニンマリ笑顔だった。
部屋に通されて随分経つ――。
カミーユの辛抱が限界に達したとほぼ同時に、そのドアは開いた。
「待たせたな」
聞き覚えのある声がカミーユの耳に響く。
この場で、この状況で、やはりどうしてもこの声を聞かなければならないのか。
重い頭部をカミーユはゆっくりと声の主に向けた。
しかし、その姿は、カミーユが記憶しているものとは違っていた。
カミーユの知る、クワトロ・バジーナと名乗っていた頃の面影は、
光り輝く金髪に残すのみで、正装ではないにしろ、ジオンの制服に身を包む厳しい眼差しの男は、
まさしく、ネオ・ジオンの総帥、シャア・アズナブルだった。
「大尉……、いや、シャア・アズナブル……」
カミーユは自分自身の耳にまで響く心音を聞きながら、ゆっくりと立ち上がり、
6年振りの再会となるシャアを、まっすぐに見た。
脈が荒立つのは、総帥という肩書きに怯えてではない。
クワトロ・バジーナが、シャア・アズナブルに戻り、
成そうとしている行為に対する怒が、全身を駆け巡っているからだ。
その感情は、恐ろしいほど素直に全身から溢れ態度に表れる。
「……っふ。若いな。カミーユ」
「何がおかしいんです……!」
間髪入れずシャアの発言に噛み付くところが、ますます若さを証明する。
カミーユも、シャアがそれを笑っているのだと察知出来るだけに、
収まる怒りも収める場所を持てない。
すぐにでも拳を振り上げ修正してしまいそうになる自分を、
カミーユは、ただそれを握り締めることで、なんとか制止ようと努力した。
そんな思惑すらもシャアに支配されているようで、癪に障ったが、
今ここで事を起こしても何も始まりはしない。
ここがかつての戦友、クワトロ・バジーナ大尉の艦隊の中であろうと、
今は敵艦であるとカミーユの本能が認識させている。
「よく、快復したな」
スプリングの利いたソファーに腰掛け、開口一番にシャアがカミーユの病について口にした。
「いろいろとありましたがね」
無愛想に答えながら、何故シャアが自分の病について知っているのか疑問に思い、
すぐにその答えを想像して、また腹を立てた。
(何もかもひとりで分ったような顔をするんだ……。この人は……)
かつては、サングラスにその瞳を隠していたからますますそう感じたのかもしれない。
今は、その正体を隠す必要もなく、青い瞳を晒すシャアに対しても、カミーユは同じ印象を持った。
「どういうことなんです?これは」
ここまで出向いて、世間話をして帰るつもりは無い。カミーユは異常に乾く喉から声を発した。
「どういうこと……か」
ソファーに深く座るシャアの態度に、カミーユは逆に身を乗り出した。
(この人は……!)
大人の対応と言えばいいのだろうか、カミーユ自身も成長したつもりでいるのに、
いつまでもこの男は、自分を子ども扱いする。
(いつだってこうだ……。いつだって……)
カミーユが無意識に奥歯を軋ませた時、ノックの音と同時にまたドアが開いた。
制服姿のナナイ・ミゲルが無言で凝視するカミーユに会釈を返す。
「ナナイ、そこで待機していてくれ。私はカミーユ君と話がある」
「分かりました。大佐」
(こんな時に女を同席させる……!)
「カミーユ君」と自分の事を呼ぶシャアの態度に、怒りが沸いた。
明らかに未だに自分のことを少年兵扱いしているように思える。
そしてナナイの存在だ。
この部屋に案内した時のナナイの雰囲気から、このふたりがただの仕事の関係とは思えなかった。
そして、同時に、それがただの表面的な関係に過ぎないことも。
それを分かる自分はもう子供ではないと自負しているのに、シャアの態度だ。
カミーユの怒りはループとなって膨れ上がる。
新ストさん、おかえりなさいまし・・・
相変わらず、心理描写がさえてますネ。
カミーユの性格が、私的には、ばっちり嵌ってます。
ところで、いろいろ候補が上がってますが、行っていた辺境の地のことが気になる・・・
ちょっと早いが保守入れときます。
逆シャア本編よりいい出だしですね
新ストさんオカエリー!!
待ってたYO!そしてこの展開!早く続きキボンヌ…
ジュドーとラブラブになったハマーンだけど、シャアとの仲も和解したら
本当の意味で幸せになりそうだけど…今回は2人は会わないかな?
キモイマンセーばかりだな
>258サン
カミーユってこんな感じでいいんですかね?
どうも性格が少年のままなんですけど・・・。
カミーユ派が多いこのスレだけにビクビクものですよ。
辺境の地とは・・・。ただの家族サービス旅行ですよ。
日本アルプスの玄関口に「黒煙70%・NOx30%削減 低公害車両」に乗って行きました。
あ、お土産の「野沢菜おやき」です。どぞ。
>259サン
いつもすまないねぇ・・・。げほげほ。
>260サン
「原因は何ですか!?重量が3`減った原因は!?」よりも・・・?
あのオープニングにはリヤ消時代、鳥肌ものでしたよ。
ババーン!ってシート取ったらνお目見えってね。
あれからもう何年・・・。時が経つのは早いなぁ・・・。(遠い目
まさか今頃こんなコト始めるとは思ってもいなかったよ。
>261サン
シャアとハマーンの和解ですか・・・。
サラッとすごいリクを出してきますね。
>262サン
サイコーの褒め言葉ですね。
「さて……。どう説明したら君は納得するかな?」
落ち着き払ったシャアの言葉に、カミーユは奥歯を噛んだ。
「今更、シャア・アズナブルという男の生い立ち話を聞くか?」
「――分かってます」
馬鹿にしたようなシャアの声を封じたくて、カミーユは声を上げた。
「あなたは、シャア・アズナブルに戻るっていうんですね」
「そんな簡単なものではないが……」
「簡単じゃないって事ぐらい、僕にだって分かりますよ!」
――ドンッ!――
ナナイが居るにも構わず、カミーユは、目の前のローテーブルを握りこぶしで打った。
「僕だって元エゥーゴです。あなたが連邦のやり方に納得出来ない気持ちも、
スペースノイドがいかに虐げられていたのか訴えたいって気持ちも分かります!」
スィート・ウォーターで旗揚げする時点で、シャアの主張したいことはカミーユには分かっていた。
宇宙生まれの宇宙育ちには、地球に居るだけのお偉いさんの存在が
いかにうっとおしいかは、体で分かっている。
「だけど――!」
表情ひとつ変えないシャアの態度に、何を言っても無駄なような気がカミーユに襲ってくる。
(この人は戦いをしたがっている……!?)
アナハイムの知人、オクトバーから流れてきた情報では、
シャアが開発させたモビルスーツには、紅赤の機体が含まれていたと聞いている。
そして、カミーユ自身も知っている。この男が総帥という卓上の戦士では済まされないということを。
「ブライト艦長が今、どこの所属か知ってますか?」
「うむ。連邦もここにきて本腰を入れる気になったらしいな」
「だったら、アムロさんの事も」
アムロの名前が出た瞬間、初めてシャアの視線がずれた。
「あなたを止める資格があるのは、アムロさんだけだと言うわけですか?」
「わたくしの感情で軍を興すほど私が愚かに見えるか?」
「僕から見れば、あなたはどう見ても愚かですよ。いつまで経っても過去に縛られる。
僕はあなたのようには絶対になりませんよ!」
カミーユの興奮を驚きもせず落ち着いたシャアは、無言で席を立ち、
重厚な作りの窓枠の外に広がる宇宙を見つめ、カミーユの潔癖なまでの性格を羨ましく思った。
(この焦り……、若さの喪失だけが要因ではなかろうに……!)
シャア自身、自分の中に焦りがあるのを自覚している。
なぜ今なのか。なぜ武力行使なのか。
ここまで準備して、核心部分で赤い彗星としての決着を求めている自分もいる。
そんな自分自身そのものが焦りの塊だと、カミーユを見ていると自覚させられる。
「カミーユが言いたいことは分かった。しかし、私には私の大義がある」
「そんなもの、後になって後悔した時には、何の役にも立たないんですよ!」
「後悔など……」
窓に反射して映るカミーユの悲観した顔に、シャアは引っかかるものを感じた。
先程の“あの感覚”も気になる。
「ジオンの名を挙げたことを後悔する存在がいたということか」
( ! )
窓に映るカミーユの表情が硬直するのを、シャアは見逃さなかった。
視線を合わせていないということで、カミーユに油断があった。
(……そういうことか。ハマーン・カーン、生きていたか)
カミーユとハマーンのどこに接点があったかなど、知りようもないが、
シャアは自分が感じた念派の主が、間違っていなかったことに、
妙な苛立ちと、安堵の入り混じった感覚を覚えた。
決してハマーンの生存など望んではいなかったが、
彼女もまた、孤独で薄幸な女であったと、今ならば思えるようになったからだろうか。
しかし、これからの計画を決してハマーンに知られるわけにはいかない。
今は余計な敵は増やすべきでない。
「カミーユ」
シャアはカミーユへ振り返って言った。
「私は私の信ずる道を進むまでだ」
カミーユとシャアの対談は決裂した――。
「よろしいのですか?」
カミーユが去った部屋で、ナナイは窓際のシャアの背に歩み寄った。
「……カミーユはシャトルで来たと言っていたな?」
「はい」
「帰還先を念のため、追跡するよう」
「――了解しました」
仕事の顔に徹し、シャアの命令を伝達すべく、退室しようとするナナイの背中に、
シャアは同じく仕事の――、総帥の顔をして問うた。
「本物のニュータイプ……、カミーユ・ビダンの感想はどうか?」
「はっ」
ナナイは腕に持っていたファイルを持ち直してシャアに答える。
「ニュータイプにしては繊細過ぎる神経の持ち主と感じました。
あれでは、戦いに呑み込まれるのも納得できます」
資料通りの解答に、シャアは目を細め、口元を緩めた。
「あまり頭が硬過ぎると、思わぬものを見落とす事になるかもしれんぞ」
そのシャアの発言を、ナナイはかつての戦友を庇護するだけの、大人気ない意見と受け取った。
故に、その表情は崩れもしない。
「大佐……。ひとつお聞きしてもよろしいですか?」
「なんだ?」
一度は退室しようとしたドアに背を向けて、ナナイはシャアに歩み寄る。
「カミーユ・ビダンの言っていたアムロ・レイの事……。それは目を瞑ります。
しかし、元ジオンの残党が生き残っている事は大佐にとって……」
ナナイへの返事の代わりに、シャアはナナイの腰を抱く。
「なぜそのような事を聞く」
「女の勘です。いけませんか?」
「いや……」
ナナイの栗色の髪に顔を埋めてシャアは、今、ハマーンの隣には誰がいるのかと考えた。
幼い少女だった時、ネオ・ジオンを興した時、いずれもハマーンはひとりきりだった。
しかし、今は誰かの存在があるように、シャアには感じられた。
もちろん、自分はその立場になるはずはないし、なり得ない。
「一度違う角度に歩みだした者同士は、二度と交わりはしない……。そういうことだ」
「男の理屈ですね」
珍しく引かないナナイの耳を、シャアは軽く噛んだ。
「――っん……」
シャアが引き寄せる力以上に、ナナイは自らシャアの腰元に身を摺り寄せた。
シャアが男の理屈をこねるのならば、こちらには女の武器がある。
(大佐を誰にも譲りはしない――)
が、シャアの反応はナナイの思惑の反対のものだった。
「――カミーユのシャトルの進路、見失うなよ」
スッと体を離したシャアの背中を、ナナイは鋭い視線でにらみ付け、
表面だけは「はっ」と短く敬礼だけをして部屋を出た。
「男と女が理屈で片付くものでないことぐらい、知っていように……!
ララアだけではないかの……!?大佐を戦いに駆り立たせる女は……!」
ナナイは手にしたファイルを無駄に力一杯握り締めた。
シャアに噛まれた耳たぶが熱い。
・・・・さま、カミーユは、これでいいと思います。(反対意見の方ごめんなさい)
シャアとは、精神崩壊前に分かれて以来なんで、
やっぱり前にすると、過去の己が立つ位置に戻ってしまうのは仕方ないでしょう。
ハイストリーマーのアムロ達のシャア捜索の裏にこのようなストーリーが
有ったのだという事に無理を感じないのは、私だけじゃないとおもいます。
さあ、あとは、ジュドー&ハマーンがどう絡んでくるかが楽しみです。
「野沢菜おやき」食いたい!野沢菜大好きなんですが、ここ数年食ってないな〜
俺も耳たぶが痛いです!
,. -──- 、,
,ィ"::::::::::::::ハ::::::::::::::`ヽ、
/::::/::::/i::::/ ゙、:;::::::i、:::::::::ヽ
/::/::/i:::/. |::/, 、':;ト、::i i;::i;:::::::゙:, 雄男叉華流最終奥義・良スレ保全あげや〜
,':::l:::/_,!ム-!'" `'‐`、!,_i:l !::::::::', 天まで昇らんか〜い
/ i::::::|/ i'_,......., ,......, " i:::::::::!
‐、 / / |::::::il '" ` " `' !:::::::|
、 `'‐、 / / |:::::::| |::::::::| \
.ヽ `'‐、 / |:::::::| il::::::::! \ \
\ `''‐、 |:::::::|, __ _,.... 、. !゙:::::::| \ \ ,..
. \ `'‐、 |:::::::|;'、 r,""''"´,,,.二゙....,,_ )./::::::::::| \ ,,.. -‐''"´/
\ `'‐、 |::::::::|;;;;ヽ , ̄ ̄ `/;;;|::::::::| ,,. -‐''"´ ,, ‐'"
\. >'>ヘ,,|::::::::|;;;;;il;;;``'i‐- ...,,. r''";;;l;;;;;;;!::::::::! _,. - ''" ,. ‐'"
\ /./ |:i:::::::|ー┴ッ-r! l、;;-‐ 、;;|::::/!|'"`i"l ,. ‐'"
`'〈/ l:!i::::::| ヽヽ、,__,.ノノ !:::/.|i ! i ,.. ‐'"
L i! `、::| `'''‐-‐''''" i/ / l. l‐'"
\ `' ,」'゙
>>270 じゃあ、次は、あのスレに出てくるだろうな・・・・・
こっちもって・・・他はどこ?
アム子スレにいた。
保守
保守うざい。
>268サン
シャアの前では以前のカミーユに戻る・・・。うむ。そういう解釈もできますね・・・。いいコト聞いた。
>269サン
いや、耳たぶは痛いんじゃなくて、熱いんだってば。(笑
>270−274サン
プルハァサンですか・・・。シャア専には色んな人がいるもんだ。まだまだ奥が深いなぁ・・・。(しみじみ〜
カミーユの話を聞き終えた時、ファが出してくれたコーヒーは冷めていた。
内容が内容だけに、お茶をしながら楽しくわい談という訳にはいかない。
「やはり、そういう事か……」
カミーユからシャアとの会話の内容を聞いたハマーンは、ため息をついた。
ハマーンだけではない。
ジュドーもファもシンタ、クムもそれぞれが、今、地球圏を取り巻く
言い知れぬ重い空気の源に対し、怒りは元より、悲しみの感情も胸を付く。
それに追い討ちをかけるように、カミーユが時間を確認して付けたテレビからは、
シャアの地球連邦軍に対する宣戦布告宣言が放映され始めた。
理屈では分かる。シャアが何を訴えたいのかを。
しかし、そのために地球に隕石を落とすなどという発想は、そこにいる誰もを驚愕させた。
「クワトロ大尉は何考えてるんだよ!」
「そうよ!地球は私たちの故郷じゃなかったの!?」
シンタとクムの叫びは、4人の思いを代弁している。
「まさか、隕石落としをするなんて……!」
つい数時間前に話をした時には、そんな事は一言も言ってはいなかった。
もちろん、カミーユにそんな作戦を説明する義理はシャアにはなく、
恨み言を言っても始まりはしないのだが、あまりにも衝撃的な報道内容に、
カミーユもジュドーも叫びたい気持ちだ。
ハマーンは冷酷なシャアの顔から目をそらし、ファはそんなハマーンの肩をそっと抱いた。
戦争の話に熱を上げている男共には気付かない気配りをファが務めている。
ここにいる誰よりも、ハマーンが一番辛い立場であることを、ファは忘れてはいなかった。
「カミーユさん!俺もコイツ……、シャアに会わせてくれ!」
「――っんな!?」
突然のジュドーの言葉にカミーユは驚いた。
「俺がシャアを説得する。こんなやり方間違ってるって誰かが言わなきゃ分かんないんだよ!
このバカは!」
「バ、バカって……!?」
シャア・アズナブルをバカ呼ばわりするジュドーに、他の5人は目を丸くした。
思えば、このメンバーの中でジュドーだけがシャアと面識が無いのだ。
だから、シャアがクワトロ・バジーナとして地球を守ろうとしていた時期をジュドーは知りはしない。
「バカ……。うむ……。シャアはバカか……。うむ……」
ハマーンなど、バカという総称に妙に納得すらし掛けている。
「そうだよ!カミーユ!俺も大尉に会わせてよ!」
「そうよ!私たちなら大尉を説得できるかもしれない!」
ジュドーのバカ発言で更に拍車が掛かったシンタとクムが、
ジュドーの意見を支持し、自らも会いたいと豪語しだした。
「ちょ、ちょっと待てよ!」
妙に団結し出しているジュドーとシンタ、クムを
まるで保育園の保育士のようにカミーユが大声で制した。
「あの人は……、シャアはアムロさんが倒す以外、止める方法は無いんだよ!」
「アムロ……?」
「アムロさんは、ブライト艦長指揮下のロンド・ベル隊に所属している。
あの人からの挑戦を受けるべくね……」
テレビ画面では、先程のシャアの宣戦布告について、
分かったような顔をした軍事専門家や、政治評論家が
ジオン・ズム・ダイクンの時代からの映像を持ち出して、
さも、シャアがスペースノイドの理想郷を作ってくれようという発言をしている。
それで地球が――、地球に住む罪の無い人々がどうなるかはお構いなしだ。
専門家を気取るならば、隕石の落下で地球の環境がどれだけ変化するか、
どれだけの規模で崩壊が起きるのか、それを説明するのが先ではないか。
苛立たせるだけの画面から目をそらした5人は、カミーユからシャアが魂の奥底の部分で、
ただのパイロットとして、赤い彗星として、アムロと対決したがっているという説明を受けた。
一度は仲間として戦ったシャアとアムロだが、その本質は1年戦争以来のライバルであり、
互いが決着をつけなければならないと思っているということを――。
それは、戦場を経験している者には、薄っすらとでも分かり得る感情だ。
「あの男らしいな……」
ハマーンの寂しげな声に、ジュドーの胸はチンと少し痛む。
しかし、それには気付かず、カミーユはシンタに一括した。
「カツの二の舞は御免だ。絶対に勝手な真似はするなよ」
「……分かったよ」
ファの影に隠れるようにして、シンタとクムは小さく返事をした。
まるで叱られた子供のようなふたりに、ジュドーが大人ぶった顔で説教を追加する。
「ああ、そうだ。罪を憎んで人を憎まずだ」
「なんだよジュドー!ジュドーが大尉の事、バカって言い出したんだろ!?」
「そぅだよぉ!」
「げっ」
シンタの即答に、ジュドーは同じ少年のようにおどけて見せた。
「でも、罪を憎んで人を憎まずは正しいよ」
カミーユの援護に、ジュドーは「うんうん」と大げさに頷いてみせる。
そんなふたりのやり取りを見るファの表情は浮かなかった。
そか、ジュドーだけが、シャアを直接知らないんだな・・・
カミーユから受け取るシャア(クワトロ)のイメージと、
ハマーンから受け取るシャアのイメージを上手く融合できれば、
ジュドーなら、的確に認識できるだろうけど・・・・
やっぱり、会うのだろうか?それも、ハマーン抜きで・・・・
会え!会ってしまえ!ジュドー!
ハマーンvsナナイはないと思うが
チョットミテミタイカモシレナイ
>>277 プルハァは性転換スレの書き手で複数のコテを持つ悪党でし
>>283 しかしハマーン、ナナイは同じ声だがな。
悪党上等。
ギレンの野望シリーズで
逆襲シナリオまで展開して
ZZのifシナリオなんかもあって
ジュドーがハマーンに説得されていてネオジオンに在籍していたり
リィナがグレミーに調教されている途中でNT能力が目覚めて
それに目をつけたグレミーが強化してしまったり
小説版ファーストをベースにアムロ死亡のままUC0093まで進んだり
しないかなあ
>>288 そのシナリオだと、ジュドー対リィナが実現する可能性があるね。
閃ハサと同等かそれ以上に悲惨なシナリオですね。
ゲームとしてはやってみたい気もする。
>289
漏れはあまりやりたくない・・・
291 :
通常の名無しさんの3倍:02/09/13 23:51 ID:J0vo5DhM
>>288 さらに
リィナを救う為ネオジオンからグレミーに寝返るジュドー
そしてグレミー軍が勝利
そしてグレミーの約束、地球はラカンの物に
>291
本気でグレミーがそんな大判振る舞いをするとは思えないし、ラカンが素直にグレミーに従うとも思えない。
すぐに同士討ちを始め、地球圏の混沌は深まる。
グレミーだったら、ラカンを生かしてはおかないでしょう。
大体、他人を信じていないようなタイプですからね。
たぶん、呼びつけて自らの手で、闇討ち!
そして、返り討ち!
恐らくそうなるな・・・
グレミーはアフォなのであっという間にラカンにあぼーん!
ラカンが君臨した時点でシャアが出てきてあぼーん!
そしてハマーンとジュドーが手を組みシャアをあぼーん!
終了
やっと、スレタイの沿った方向に修正されましたね。
やや強引に・・・・(w
ということで、新ストさんの続きを待ちましょうか?
他所の職人さんにもお願いしてみれ
一人の職人さんに期待背負わせるのもどうかと
復活祝い・・・鯖がね
300 :
通常の名無しさんの3倍:02/09/15 01:39 ID:RcgXx4H5
次回予告のときのジュドーの台詞が
「ハマーンさん、おっぱい大きいね〜」になる。
重要なのはそれくらいかな
>>298 だからってダメ職人が来てもなぁ・・・。
職人を育てるのも良いんじゃない?
あのスレから流れてきた人がいるような・・・
保全
やだ。
どんどん汚れていきますね・・・。
309 :
303:02/09/16 19:00 ID:???
ごめんなさい、前言撤回です。
またーりとsage
>>282サン
う〜ん。それはですねぇ〜ゴフォンゲフォンモゴモゴ!
>>283>>285サン
同声対決!? 実はニュアンスとして組み込む予定があったり…。
>>288-
>>296サン
もしもストーリーはどこまでも膨らみますからねぇ…。
しかし兄妹対決はいかんですよ!いかんです!はい!
>>297サン
しかしワタスがまたしてもスレタイから遠ざける!っと…。スマンです…。
>>298サン
それはワタスがこのスレを負担にしていると…?
その心配ないのですが、新しい書き手サンは大歓迎ですよ。
>>301-
>>302サン
は〜い!ダメ職人1号で〜っす!
こんな奴の駄文を永遠と読ませて申し訳ないです。はい。そう思っています。
つい、「続きを待つ」とか言われちゃうと調子に乗っちゃうんです。
シャア専に限らず、「職人」定義についてよく議論は出ますよね。
ワタスはどのように判断されているのか…。小心者なので気になるコトもあります。
とりあえず、日々精進、職人の名を語るには実力不足は承知の上で、
「続きを待つ」のレスに、煽てられた豚のように舞い上がりながらキーボードに向かうであります。
>>303-
>>309サン
うpが遅れてたのも要因のひとつかと…。すみませんでした。
遅くなりましたが続きです。
本線からはかなり脱線してますが、メンタル的なコトをメインに書き進めたいと思っています。
勝手言いますが、少しうp速度が緩まる予感…。
マターリ保全、よろしくお願いします。
「カミーユ、シンタとクム、送っていってくれない?」
テレビではまだシャアの発言を検証する番組が続いているが、
やや不機嫌なチクチクとしたファの声が、カミーユの耳に届いた。
「ジュドーも一緒に行ってくれるわよね?」
ファの不機嫌は尚も続く。
「ん?あ、いいけど……」
カミーユの方を窺うと、カミーユもファの機嫌の悪さには気付いているようだ。
「ああ!もうこんな時間!シンタ、早く帰らないとまた寮母さんに怒られるよ!」
クムがリビングの壁掛け時計を見て叫び声を上げた。
外出のたびに、門限ギリギリで寮に帰るふたりは、寮母にマークされているのだ。
「カミーユ、ジュドー!早く早く!」
クムが早くもふたりの腕を引っ張って玄関に向かう後で、ひとりシンタが振り向いてファに言った。
「ファ姉ちゃん、カミーユはちゃんと戻って来たんだから、もう泣くなよ!」
「――余計なこと言わないの!」
ファの叫びがカミーユ宅に響いた。
「ファが泣いてたって?」
エレカを運転しながら、カミーユは後部座席のシンタにミラー越しに聞いた。
「当たり前だろ!カミーユが突然にいなくなったんだ。
ファ姉ちゃん心配のし過ぎで、可哀想なぐらいだったんだから」
「そうか……」
「もう!これだから男って駄目なのよね!」
クムが分かったような声を上げるのに、同乗の男共は違うと断言出来ない自分自身に苦笑した。
「カミーユが悪いんだよ!いつまで経ってもファ姉ちゃんに心配かけて!」
クムのお説教はまだ続く。
それに対抗するのは、同じ後部座席のシンタだ。
「けど!男には男の事情ってものがあるんだよ!な!?カミーユ!」
「ん……。あ、ああ」
曖昧なカミーユの返事には構わず、後部座席では「男なんて・男だから」バトル繰り広げられている。
先程までは、カミーユの行動を責めていたシンタが、男女という区分になって、
同じ男として加勢したくなったらしい。この時分の少年にはよくある事だ。
「カミーユさん、本当にファさんに何も言わないでシャアに会いに行ったの?」
「 …… 」
助手席のジュドーの責めるような目が、カミーユをますます追い詰める。
確かに、ファに何も言わなかったのは良くなかった。
しかし、仕事にしろ、何にしろ、夢中になったら他のものは目に入らなくなる性分なのだ。
ましてや、今回は戦争が起きるか起きないかという大問題だ。
ファに話している時間があったら、少しでも早くシャアに会って、
止めれるものなら止めたいところだ。
(ファの奴……。事情も分かって、無事に帰ってきた今頃になって、
何も不機嫌な態度を取ることは無いじゃないか……!)
カミーユの不服そうな顔にジュドーは横で呆れた顔をした。
ジュドーたちが出て行ったカミーユ宅では、ファが浮かない表情のまま、
リビングに出したままのカップをキッチンに運び、洗い始めている。
その浮かない表情を気にしながらも、ハマーンは出掛けのジュドーに言われた、
シャングリラの仲間たちへの通信のため、小型の通信端末に向かっている。
ビーチャたちの賑やかな声が後ろから聞こえては来るが、笑顔を装う自信のないファは、
気付かぬ振りで食器洗いに夢中の振りを続けている。
――ジュドーの代わりにシャングリラへの報告を務めるハマーン――
ただそれだけの事にも、つまらぬ嫉妬心を抱いてしまう。
ファ自身、自分でも大人気ないとは思うが、今のファは、
カミーユが無事な顔を見せたことにより緊張の糸が切れ、
自分の感情の抑え方を忘れてしまっているのだ。
シャングリラへの報告を終え、ファの動きを目で追っていたハマーンは、
思いついたようにファの立つ流しの隣に立った。
「手を焼く男も困りものだが、自立し過ぎるのも寂しいものだな」
ファは、ハマーンの言いたい事の意図をつかめずに、その横顔を見た。
視線に気付いているものの、
ファと目を合わせることなく洗い終えたカップを手近な布巾で拭くハマーンは、更に言葉を続ける。
「余計な心配を掛けたくはない。言葉にせずとも分かってくれる。
カミーユはそう思っていたのではないか……?」
ファの洗い物の手は完全に止まっていた。
拭き上げが担当のハマーンも仕事が無くなり、布巾を手持ち無沙汰に角を合わせて折り合わせている。
ハマーンも、こんな会話は自分の領分ではないと自覚しているのだ。
「でも……、そんな事、口に出して言ってくれなきゃ分からないわ。
私はあなたたちみたいにニュータイプなんかじゃない……!」
勢い余って握り締めたスポンジから泡がジワジワと溢れ出ている。
「確かに、ニュータイプとは便利な生き物と言えような……」
言いながらハマーンはスポンジを握ったままのファに、
流しに置き去りにされたカップを指差し、作業を進めるよう促す。
「しかし、互いに理解し合おうとうい意志が無ければ、人は進化できないのではないか……?」
「私だって、カミーユの事、ちゃんと理解しようとしているわ!」
思わずハマーンを凝視するファを、ハマーンは冷静に、「作業作業」とまたカップを指す。
素直にそれに従うファを、ハマーンは内心可愛いと思った。
一途にカミーユを想っていたという少女は、ただ毎日を共に過ごすのが当たり前になった今、
宇宙に漂い始めた戦いの匂いも手伝って、不安になっているだけなのだ。
共にいる時間を悪戯に重ねれば、理解し合える仲になるとは言い難い。
幼馴染から発展した関係というのは、ともすると恋人を通り越して家族になってしまう。
「お前が、何故こんな風に苛立ったり、不安になっている事はカミーユには伝わっているさ」
「本当に?」
「ああ……。言ったろ?私はニュータイプだ」
ハマーンはジュドーのニュータイプ理論を拝借してみた。
時にはこんな説得の仕方もあるのかもしれない。
ファは、ハマーンが多少無理をしているのを感じながら、笑顔を見せてみた。
その顔を見たハマーンは、心底ホッとした表情を初めてファに見せたのだった。
ワーイ!続きだ(^ー^)
マターリ展開イイですね。ホノボノ
同声対決!?女の戦い!?楽しみにしてますぅ〜!!
「ダメ職人1号」?
栄誉あるかどうか知らんけど、1号を名乗るとは相当自信あるみたいだね。
丸くなったなぁハマーン様
同意
マターリしようよ
やだ。
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| さいたま! ─( ゚ ∀ ゚ )< さいたま!
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ここもあそこのようになってしまうのか・・・・・もうだめぽ
職人さんが帰ってきたらびっくりするだろうな・・・
ジュドー「まだまだだよ!これからハマーンとNTの子作りするんだから!」
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勘弁してくれ・・・。
327 :
通常の名無しさんの3倍:02/09/18 00:43 ID:mKAjEDSy
荒らし・煽りは通常の3倍無視
ネタスレを守るためには職人さんに感想と応援を書くことが大切です。
暗い雰囲気を出すようなレスは辞めましょう(オレモナー
■■■■■■■■■■■■■では、気を取り直して再開!!■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■では、気を取り直して終了!!■■■■■■■■■■■■■
って、荒氏の喜びそうな反応すんなよ・・・。
職人さん、続き有難うございます。
>>328 &ALL
まぁ定期的に書き込みがある限りDAT落ちが無いとプラス解釈して
マターリといきませう。
シャアのCCAの演説で「ハマーンの跳梁ともなった!」なんて言われたら
ハマーンは怒り狂うだろうな・・・
それを知っていて、あえて、シャアは、言うんじゃない?
「文句があったら、出て来い!」と・・・・
>>331 Σ(゚Д゚ハッ ソ、ソウカ そして再会のヨカーン!!
ワクワク
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| きんたま! ─( ゚ ∀ ゚ )< きんたま!
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∧_∧ < きんたま!
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わしょーい
跳梁ってどういう意味だろ?
調子に乗ってたって解釈でおーけぃ?
続きに激期待です
ちょうりょう てうりやう 【跳梁】
(名)スル
(1)おどりはねること。はねまわること。「少年が早や手を振り頭(かしら)を昂(あ)げて
舞躍し―するのが見へる/良人の自白(尚江)」
(2)反徒悪人などが勢力を伸ばし、好き放題なふるまいをすること。
「賊徒が―する」「―をほしいままにする」
>新ストさん
そうれす。前スレから拝読させて戴いとりやす。亀Res.m(__)m
それにしても、暫く見なかった間に微笑ましいAA等が随分カキコされていますねぇ。
・・・始めるか、嵐の爆破ショー・・・
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| おっぱい! ─( ゚ ∀ ゚ )< おっぱい!
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∧_∧ < おっぱい!
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/, / /_/| へ \ < おっぱい!
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保
亞保
>>315サン
ワタスにゃマターリ展開が精々なんです…。
前スレのストーリーはZZの「のり」で出来たけど、今回はCCA…。
シリアスしなきゃいけないのになぁ〜。スマソです!
>>316サン
自信なんてカレーライスの上の福神漬け程度しかありませんよ。
↑ってどういう例えなんだか自分でも意味不明…。
>>317サン
あのジュドーと5年も一緒にいればこれぐらいになっているのでは?というワタスの妄想の副産物です。
やっぱり、ハマーンのイメージからずれてますかね?
本質的には寂しがりやで優しい人って解釈してたんだけど。
けど、本編中には「優しさ」って出てこなかったですね…。プルツーはルチーナのエピとかあったのに。
>>330サン
お、いいもの思い出させてくれました!いただき〜っと。メモメモ。
けど、どうやって絡ませる?
>>331サン
おお!そうですか!それがイイ!メモメモ。
>>332サン
ワタスもワクワク。
>>334>>335サン
ハマーンが小躍りしてたら、いとをかし。
>>336柔道、明日。サン
ホント、亀レスですね…。次にお会いするのはいつの日か…。
ちょっとスローペースを続けます。
色々私用が重なってて…。勝手言ってすみません。
シンタとクムの元気な「バイバーイ!」の声が発進したエレカの後ろからまだ聞こえてくる。
あの笑顔ならば、じきにふたりはショックから立ち直るだろう。
思えば、どういう経緯であのふたりはクワトロと共に宇宙にあがったのだろうか?
カミーユは今頃になって、首を傾げたが、それを答えることの出来る唯一の人間は、
今は、「総帥」になっている……。
(実際、シンタとクムが大尉に会うのがいいのかもな……)
あまりにも現実的でない思いが頭を掠めたが、それをすぐに打ち消した。
(やっぱり、アムロさんしか……!)
運転するカミーユの横、わざわざ後ろ向きに座り、
ふたりが見えなくなるまで手を振っていたジュドーが、
スピードに乗って吹き付ける風を受けながら向きを直して、ポツリと言った。
「俺は、今回の事しか知らないけどさ。
ファさんが大事だったら、もっと色んな事、話すべきじゃないかな。俺はそう思うけど」
カミーユの表情はまだ不機嫌だ。
「話さなくても分かるだろうっていう信頼は、
それだけ相手の事を理解してるって、自信がある人しか使えないんじゃない?」
カミーユはますますふてくされ、ジュドーの方を見ようともしない。
ただまっすぐに、夕日のグラデーションを天井に描くグラナダの道路を見据えて運転している。
しかし、これぐらいの態度で根を挙げるジュドーではない。
組んだ腕を後頭部に回して風を受けながら、カミーユが聞こうと聞くまいと構わず、思いを続けた。
何か、シンタとクムを送るのに、カミーユだけでなく、自分を便乗させたのは、
ジュドーに自分の思いを代弁してもらいたいという、ファの意志があったのではないかと、
ジュドーはひとり勝手に使命感に燃えているのだ。
「俺は、カミーユさんとファさんの関係をうらやましいって思うよ」
やはり、カミーユは目線をずらしはしない。
「俺とハマーンってさ、目隠しでロープを渡っているような……、そんな関係なんだよ」
カミーユの眉がピクリと動いた。
「俺はもちろん、ハマーンの事を、ひとりの女として好きだと思ったし、
一緒にいたいと思って、5年間、そうしてきたつもりだ」
赤信号でふたりのエレカが停止する。
しかし、カミーユはハンドルを握り締めた手を黙って見つめている。
「けど、時々思うんだ。ハマーンは本当に、今の生活を望んでいるのかって」
エレカが止まる交差点を、アナハイムエレクトロニクス社のロゴの入ったトレーラーが横切る。
グラナダではよく見られる光景だ。
その荷台の上の見覚えのある装甲を目で追いながら、ジュドーは続ける。
カミーユの目も、無意識に荷台に横たわるものに視線を走らせていた。
「俺はただのジャンク屋だ。人が戦争して、たくさんのモビルスーツや戦艦が沈んで、
それをハイエナみたいにたかって生活してる。
ハマーンはこんな俺と一緒にいていい人なのかって」
信号が変わり、無言のカミーユはエレカを再び発進させた。
「ハマーンは、前の戦いを後悔しているよ。これは本当だ。俺が保証する。
でも、ハマーンはもっとデッカイ事がしたいんじゃないかって思えるんだ。
今回のシャアの動きを追ってるハマーンは、そりゃ、凛々しかった。
ハマーンがシャアの事に夢中になるのは、自分と同じ過ちをしようとしている
シャアを止めたいっていう思いだっていうのは分かってる。
だけど、俺、自分でもつまらない男だって思うけどさ、
そこまでハマーンを夢中にさせられるシャアに嫉妬しちゃうんだよな」
カミーユは黙ったままエレカを右折させた。
グラナダの繁華街からは外れ、行きには通らなかったルートだ。
ジュドーは不思議に思ったが、さほど気には留めずに話を進める。
「あ……、話、ずれちゃったな……。
その……、俺はさっ、なるべく何だってハマーンに話そうって思ってるよ。
そりゃぁ、シャアにつまんない嫉妬してるなんて事は、恥ずかしいから言えないけどさ。
俺が黙ってたら、ハマーンは俺が何考えてるのかってすっごく不安になると思うのね。
あの人、人一倍寂しがり屋だからさっ。ファさんだって、一緒じゃないの?」
「――ん」
初めてカミーユが反応を示した。
エレカの走る道路は徐々に華やかなグラナダの町並みから遠ざかっている。
ジュドーが周りを窺い始めた時、カミーユは黙ってエレカを停止させた。
目の前には透明のクリアシード越しに、星々が輝く宇宙が広がっている。
いつの間にか、月都市グラナダの最端部まで走って来ていたのだ。
もちろんこのようなところ、他に人の気配は無い。
やはり黙ったままエレカから降りたカミーユを、ジュドーは慌てて追った。
カミーユは侵入禁止を示すバーに腹部を押し付けてもたれ掛かり、
上半身を目一杯、宇宙空間に近づけようと伸ばした。
その光景は背後のジュドーからは、まるで本当に宇宙空間にいるように見える。
ジュドーは勧められてもいないのに、
カミーユの動作を真似して宇宙の感覚を味わうように深呼吸してみた。
「っん――!!」
カミーユと星の瞬きを見るなど、久しぶりだ。
サーカスの子供さー♪
って事ですか?
荷台の上はもしかして・・・ガンダム??
盗んでしまえ!ジュドー!!
そして世界と女を懸けてシャアとバトル・・・なんてことにはならないか・・・。
>>345 ならない!と、以前、書き込まれていました。
MS戦は、なし!
そこが、このSSのいい所なんですよ。
最近絵師さん来ないね
348 :
通常の名無しさんの3倍:02/09/21 14:46 ID:TxKSUmFn
あげ
>>347 スマソ、某スレの宿題ばっかり描いてるもんで…・゚・(ノД`)・゚・
ちゃんとこのスレは見てるし、描くつもりでもいるよ。
もし待っててくれてる人がいるんなら、ホントすんませんですわ。(土下座)
おれは、待ってるぞ!
無理せずによろしくお願いしまふ・・・・・絵師さま、新ストさま
,. -──- 、,
,ィ"::::::::::::::ハ::::::::::::::`ヽ、
/::::/::::/i::::/ ゙、:;::::::i、:::::::::ヽ
/::/::/i:::/. |::/, 、':;ト、::i i;::i;:::::::゙:, この良スレは落とさせへんで〜!
,':::l:::/_,!ム-!'" `'‐`、!,_i:l !::::::::', 燃やせ!燃やせ!命を燃やせ〜!
/ i::::::|/ i'_,......., ,......, " i:::::::::!
‐、 / / |::::::il '" ` " `' !:::::::|
、 `'‐、 / / |:::::::| |::::::::| \
.ヽ `'‐、 / |:::::::| il::::::::! \ \
\ `''‐、 |:::::::|, __ _,.... 、. !゙:::::::| \ \ ,..
. \ `'‐、 |:::::::|;'、 r,""''"´,,,.二゙....,,_ )./::::::::::| \ ,,.. -‐''"´/
\ `'‐、 |::::::::|;;;;ヽ , ̄ ̄ `/;;;|::::::::| ,,. -‐''"´ ,, ‐'"
\. >'>ヘ,,|::::::::|;;;;;il;;;``'i‐- ...,,. r''";;;l;;;;;;;!::::::::! _,. - ''" ,. ‐'"
\ /./ |:i:::::::|ー┴ッ-r! l、;;-‐ 、;;|::::/!|'"`i"l ,. ‐'"
`'〈/ l:!i::::::| ヽヽ、,__,.ノノ !:::/.|i ! i ,.. ‐'"
L i! `、::| `'''‐-‐''''" i/ / l. l‐'"
\ `' ,」'゙
352 :
シャア・レイ:02/09/23 12:00 ID:jurYm9sv
ハマーン 「ふふふ・・・良いボウヤだ事・・・わたしの横に座れ・・・」
ジュド― (ガタガタ)
ハマーン 「どうした?ボウヤ・・・年上の女は嫌か・・・・」
ジュド― 「ガマンできねーぜ!姉ちゃんよ!」
ハマーン 「な、何をするジュド―!」
ジュド― 「うるせー!黙って俺の物になればいいんだよ!」
ハマーン (ふふ・・・かわいい・・わたしのボウヤ・・・あ・・・」
ジュド― 「ジュド―行きまーす!いちゃいまーす!」
〜〜〜〜〜〜THE・End〜〜〜〜〜〜
職人さんはやくキテー!!
あわてない、あわてない、
起きたけど、眠い!
応援age
357 :
通常の名無しさんの3倍:02/09/24 22:43 ID:Ch+8jf+W
あげ
358 :
通常の名無しさんの3倍:02/09/25 10:21 ID:AGGUzCAz
ハニャーンたんが明日発売あげ
ハニャーンタン、もう手に入れた罠sage
ナンダ?サイコミュ・リック・ドムSって・・・・
ご無沙汰で〜す。
カミーユとジュドーの会話、いいです、すっごくいいです。
二人の感じがよく出ております。
続きが楽しみなのでありますよ。
絵師226さんもマイペースでお願いします。
ああぁ〜。ええっと〜。スマンです。
山で風邪をひいてしまいまして、原稿が進んでませんです。
うなされながら構成だけは仕上がってるんですが、いかんせん、PCに向かう間が…。
回復したらリキ入れてがんばりますので、しばしお待ちを〜ゴホンゲホングジュグジュ。
>新ストさん
体調万全にして最高の作品をお願いします〜
このスレは保守で守りますんでゆっくり休んでくださいね。
絵師226さんものんびりと待ちます〜
絵柄が丁寧で凄い好きなんですよ〜 下着ハマーン様をもう一回みたいw
「…はにゃーん」
「なぁに」
言ってからハマーンはしまったという顔をした。
見るとジュドーが必至で笑いをこらえている。
「なにがおかしいのだ!」
「なにがおかしいのだって…」
我慢し切れなくなったのか、あはははは、と大笑いしだした。
時折、はにゃーんだとか、なぁにだってー、という単語が笑い声に混じって聞こえてくる。
それがよりいっそうハマーンの羞恥心をあおる。
「笑うなっ!」
「ひーっ、くっくくく、今更そんなに威張られても、ねぇ…はにゃーん」
ジュドーは言ってまた大笑いし出す。
「昔はそう呼ばれてたらしいじゃないか」
「誰に聞いたっ!」
「この前ブライト艦長が来たときがあっただろ。そのときに教えてもらったんだ」
「くっ、そんなことよりも!私のことを…はにゃーんと呼ぶな!」
自分ではにゃーんということに抵抗があるのかハマーンは思わずくちごもってしまう。
それがまたジュドーの心を煽って、ジュドーはますますはにゃーんと言いたくなってしまう。
「はにゃーんがはにゃーんのことをはにゃーんって言っても全然おかしくないぜ」
自分で言ってジュドーは今度は床に転げまわって笑ってしまっている。
「好きにしろ!」
ジュドーの言葉に我慢の限界がきたのかハマーンは顔を真っ赤にして部屋を出てしまった。
ひとり部屋に残されたジュドーは、また今度言ってハマーンを困らせてやろうと固く決心するのだった。
365 :
通常の名無しさんの3倍:02/09/27 20:17 ID:plOGnjTW
保全
>新ストさん
私も先月、富士登山に行って参りました。確かに寒かったなぁ〜!
季節の変わり目で、天候も不順ですし、大事を取って下さいね。(^o^)丿
一刻も早い回復をお祈り致します。m(__)m
>場つなぎさん
www♪(^。^)
晒しage
>>344サン
ま、そんなトコです…
>>345サン
むむ…。するどい…。荷台のブツを見破るとは…。
ていうか、普段から国1を走ってるトレーラーがモビルスーツ乗せてたら面白いよな。
とか思って見てしまうワタスはガノタですね…。
>>346サン
はい。その方針です。
あ、でも、CCAのストーリーはそのままですよ。
>>347サン
多方面で忙しそうな方ですからねえ。
>>349絵師サン
元々ワタスの駄文に描いて下さるのが不思議なぐらいの方なんだから、
槍が降ろうが隕石が落ちようが待ってますです。
あ、季節の変わり目、無理は禁物ですよ。ってワタスが言っても説得力無しっと…。
>>350サン
ありがとうございまふ……
>>351サン
あ、ども…。
>>352サン
元々、初代スレってこういうのが多かったんですよね。なんか懐かしい。
>>353-
>>357サン
乙です!
>>358>>359サン
やっぱ目を通しておいた方がいいんですかね…?
ワタス、立ち読みとシャア専でネタバレ専門なんですが。
単行本になったら買おうかと思うんですが、フィギアは要らんしなぁ…。
>>360職なりサン
お疲れ様であります!
お褒めのお言葉に恐悦至極で存じます!ドキドキ。
>>361サン
って自分じゃないですか…。
>>362サン
最高かどうかは定かじゃありませんが、いちお復活です。ご心配お掛けしました。
>>363>>364場つなぎサン
お?新書き人登場ですか?
>>366柔道、明日。サン
ご丁寧にありがとうございます。
いや、山って言っても、登山したって訳ぢゃないんですがね。軟弱者だもんで。
外気温9度だっていうのに、暖房は10月からですって言い切るホテルが悪いんですよ。
遅くなりましたが、続きをうpします。
こんな文章でも待っていて下さった方々に感謝します。
371 :
新ストーリー書き:02/09/30 02:12 ID:4ZsFgLPw
「僕も……、ジュドーのように素直になれたらな……」
丸く作られたクリアシードの中なので、カミーユのその声は異常に響く。
「ダメなんだよ……」
自信無さ気なカミーユの声に、ジュドーはカミーユの顔を覗いた。
「ファは僕の側にいて当たり前なんだ。気が付いたら子供の頃から、いつも側にいた。
シンタの言う通り、僕はファに甘えてしまう……」
今度はジュドーが黙ってカミーユの話を聞く番だ。
「ほら、ファってお節介なところがあるだろ?
アレに慣れすぎちゃうと、言葉が足りなくなっちゃうみたいだな……」
「ふぅん」という表情で自分の横顔をジッと見ているジュドーに気付いて、
カミーユは薄明かりの中で僅かに頬を染めた。
4つも年下の、危なっかしいとばかり思っていた少年に、
自分の腹の中を晒しているという現実に、恥ずかしさを感じたためだ。
エレカの上で言いたい事は言い尽くしたジュドーは、
カミーユの告白を聞いても、相槌以上の発言はしようとしない。
ただ黙って、カミーユの言葉のひとつひとつに頷いてくれる。
(なんか、ジュドーの奴、成長しなよな……。大人の女と一緒だからか……?)
カミーユは少年が、落ち着いた青年に成長するのに、少なからず苦労があったのだと思った。
ジュドー自身が言うように、ハマーン・カーンなどという、
かつては宇宙一危険な女と呼ばれた者と愛し合うのは、並々ならぬ苦労もあったのだろう。
(目隠しでロープを渡る……、か……)
エレカの中でジュドーが自分自身とハマーンの関係を言った言葉だ。
多少、詩情過ぎているとは思うが、それが本当の所なのだろう。
(代わりに僕には家庭があったという訳か……)
カミーユはファと暮らし、気付かずに、一番求めていた「安らげる家庭」を手にしていたのだった。
両親とは築けなかった、幸せな家庭を。
(でも、今のままじゃ、僕も親父と同じ……)
仕事に夢中で家庭を顧みなかった両親。
このまま気付かなければ、同じ過ちを繰り返すところだった。
「……分かった。反省するよ」
カミーユにとって、それは本心であり、親身になってくれるジュドーにだから言える言葉だ。
いつの間にか、自分を追い越して立派な男になっていた後輩だからこそ――。
「エヘヘ。ファさん、喜ぶよ」
カミーユの思いとは裏腹に、ジュドーの笑顔は少年のままだった。
この笑顔にハマーンも救われたのだろう。カミーユにはそう思えた。
「さてと……!グラナダ名物、月面ピザでも買って帰るか!?」
照れ隠しでカミーユは、話題を変えた。
「月面ピザ!?」
別に騒ぐほどの物でもないのに、声を上げるジュドーをカミーユは怪訝そうに見たが、
「ちょっとね……」
僅かにその顔が沈んだように見えたので、カミーユはそれ以上その話題に触れようとはしなかった。
ジュドーは戦争に巻き込まれる一般人の理不尽さを知っている――。
再びグラナダの市街地を走るエレカの後部座席には、テイクアウトにした月面ピザが乗っている。
立ち寄った、かつてセシリアが働いていたピザハウスは改装され、
彼女がいた頃の面影が残っていないことを、ジュドーは寂しいと思った。
戦争で民間人が犠牲になるのはナンセンスだ。
たとえ、結果的にガ・ゾウムを落とし、ゴットンの乗った輸送船を巻き沿いにしたとしても、
それはジュドーにとっても、エゥーゴにとっても、決して喜べるものではない。
ジュドーはセシリアの最期を記録したZZのモニター映像は、決して誰にも見せはしなかった。
もちろん、トーレスにも。
それは今でも正しい選択だったと思える。
(けど、俺はセシリアさんの事、覚えているからな……)
ジュドーは、ピザの箱を横目で見て、思った。
(戦争を起こそうなんて考える奴は、やっぱり間違ってる!)
ジュドーは改めてシャアに怒りを覚えた。
「カミーユさんっ、やっぱり俺、シャアの所に行けないかな!?」
「ジュドー!?」
思い出したように言い出すジュドーに、カミーユはハンドルを握ったまま目を見開いた。
シャアを止められるのはアムロだけだと、散々説明したはずだ。
「俺、どうしてもシャアを止めたいんだ!」
セシリアはもちろん、戦争孤児のシンタやクム、
他にも、地球で出会ったアヌ、心の行き場をなくしたマサイ、キケロのルチーナ……。
戦争に加担する気は無くとも、巻き込まれる民間人の数は決して少なくはない。
「取り返しが付かなくなる前に、俺がシャアを止める!足だったら心配要らない。
ビーチャが用意してくれたベースジャバがあれば、多少の距離なら……!」
「ちょ、ちょっと待って!」
熱弁を振るうジュドーの言葉のひとつに引っかかって、カミーユは慌ててジュドーを制した。
「ベースジャバって何の事だよ!?」
「ベースジャバって言ったらベースジャバだよ!」
「それって……、まさか連邦の最新型じゃないだろうな……!?」
恐る恐る頭の中の情報を整理して言ってみる。
「当 た り!」
ヘナヘナと全身の力が抜けるのをカミーユは感じた。
一方でジュドーは意気揚々と、シャングリラの仲間は友情に厚いとか、
ベースジャバの精度が以前に比べてどれだけアップしていたとか、我が物顔で語っている。
「……駄目なんだよ、ジュドー……」
カミーユは悪ガキに無駄な説教をするかのように、落胆しながら言った。
「ジュドーが使ったっていうベースジャバ……、それ、たぶん、
僕の知り合いの技術者が、連邦の依頼で開発してテスト飛行していた代物なんだよ……」
「へぇ〜!世間は狭いね!」
あっけらかんとしたジュドーの反応にカミーユは頭痛が襲ってくる気がした。
主力のモビルスーツではないにしろ、開発中の戦闘兵器を紛失するなど、
アナハイムエレクトロニクス社始まって以来の大失態をやらかしてしまったと、
カミーユはつい先日、当の本人から聞いたところの話なのだ。
始末書どころでは済まされない、減俸、減給、首すら飛ぶところだったと。
まさかそれにジュドーをはじめ、シャングリラのジャンク屋連中が関わっていたとは……。
しかし、今更「ごめんなさい」と品を持参して済む話ではない。
ヘタをすれば軍議ものだ。今更、軍を離れた身で修正されるなど真っ平だ。
「いいかジュドー、その話、絶対に誰にも話すなよ」
「何のことだよ?」
「だから、その機体の事だよ……!」
グラナダの市街地だ。どこにアナハイムの関係者がいるとも限らない。
カミーユは自然に声を潜めてしまう。
「とにかく……!ベースジャバの事は絶対に秘密だ!それがお前のためなんだ!」
更に「いいな!」と念を押すカミーユの態度を、
ジュドーは呑気に不思議そうな表情を浮かべて眺めている。
カミーユは顔を引きつらせたまま、それでも何とか動揺を収めようと、
大きく息を吐いてからハンドルを握りなおした。
――と、その瞬間、カミーユの乗る運転席側の横っ腹に一台のエレカが滑り込んできた!
「っな!?」
「カミーユさん!」
その存在に気付くや否や、カミーユはアクセルを踏み込み、
ハンドルを大きく右に切ってそれを避けようとするエレカを操作した。
キ、キ―――――!!!
ジュドーは、それによって、遠心力で車体の右側が浮かぶのを察知して、
全身をカミーユに預けるようにし、車体を水平に保たせる。
一瞬、車体を45度近くまで傾かせたエレカは、ジュドーの重量移動で横転を免れ、
ショーウィンドーの手前で、何とか何も破損させずに停止した。
無言のままの連係プレーは、ほんの一瞬の出来事だったが、
グラナダの市街地で、接触事故が起きずに済んだ事は明らかだ。
寸前の所まで迫っていた相手車両の男は、ハンドルを握り締めたまま呆然としている。
「おじさん!どこ見て走ってんのさっ!」
エレカが安定するや、シートに飛び乗り怒鳴るジュドーの声で男はやっと事態を把握した。
「ちょっとおじさん!聞いてるの!?」
エレカの男は全身から汗を噴き出したまま声の方を見た。
「カミーユ!?」
男は交差点で起きた出来事を忘れ、今の事態に、偶然にカミーユに会えた事を感謝した。
続き、まってました・・・・・・・・
って、こんどは、誰だ??????
予想1:ヤザン(きっとこれからもゲモンと一緒なんだろうな…)
ジュドーを知らないまたは、忘れてる&カミーユをよく知っている、忘れられないほど
なのが、ヤザンではないと思うけど?
ウォンさんか?
でも、ジュドーの事も知ってるしな・・・・・(修正されてぐらいだからな)
何気にマイナーキャラを漂わせる辺りがスキ。
実は生きていたゴットン!
じゃあ、本編で、準主役になれなかったジェリド・メサ(生きていて欲しかったりするので)
偏見艦長
普通にアムロかブライトじゃなくって?
木星帰りのNT!白子
それは絶対にないか・・・・・
>>376サン
お待たせしました。毎度お馴染みの「今度は誰だ?」尻切れトンボです。(笑
>>377サン
はうっ!ヤザンとゲモン…。忘れてた訳ぢゃないのよ…。
>>378サン
謎解き問題になっちゃってますね。
>>379サン
ウォンさん!うぅ〜ん、ワタスの好きなキャラを突いてくる。
>>380サン
特にZZは主旋律に絡まないキャラが多いですからねぇ。でも、そんなひとりひとりが好きなんです。
>>381サン
中間管理職は不死身だぁ!ってか?本編でも何気に生き残っていそうなキャラだなぁ。
>>382サン
いやはや、ジュリド出したら物凄い勢いで引っ掻き回されそう。
>>383サン
あの最期の顔を見せられたら、こじ付けが作れませんよ。
>>384サン
う〜ん、まだちょっと早いかな?
>>385サン
ないない…
え〜。コホン。正解の発表です。
残念ながら正解者はみえませんでした。
ほんっと、期待外れなキャラ出しちゃってすみません(汗
いちお、数話前にカミーユと交流があるってことは触れてあるので、文句は受け付けませんよ(笑
「カミーユ!お前を探してたんだ!」
男は交差点の真ん中にいることを忘れ、エレカから離れ駆け出そうとしている。
「オ、オクトバーさん!?」
尋常ではないオクトバーの動きにカミーユは、
その男が本当に自分の知っているオクトバーかと目を疑った。
「ちょっとおじさん!とりあえずエレカ退けろよ!」
ジュドーの指摘に慌ててエレカを路肩に移動させている姿は、
いつものオクトバーのイメージからはかけ離れている。
いつの間にか集まった野次馬を気にする余裕も感じられない。
(大尉の動きでアナハイムは大騒動って事か……?)
オクトバーのエレカを冷静に誘導させながら、
カミーユは作戦が開発を待ってはくれぬ戦争が始まった事を痛感した。
そして、オクトバーをおじさん呼ばわりして怒鳴り散らすジュドーに対し、
(お前がアナハイムの人間にそんな態度取っていいと思っているのか……?)
と、ベースジャバを紛失した責任を負わされた社員を思うと、失笑するしかなかった。
「納期を10日も繰り上げられたんだ!」
カミーユに向き合うや否や、オクトバーはいきなり本題に入った。
「シャアのインタビューは見ただろ!?」
「ああ」
「あれで連邦の上の連中、完全にビビって、νの開発はまだかって今になって大騒ぎで……!」
「けどアレは、アムロさんの設計で大方、出来上がっていたんじゃないんですか?」
カミーユの回答はオクトバーと違い、いたって冷静だ。
「紙の上の設計と実物が、計算通りにいかない事はカミーユだって分かってるだろ!?
特に、νはサイコミュー搭載なんだ。誤算だらけだよ!」
「――アムロさん、やっぱりサイコミューを……!?」
「だからνの開発にはカミーユの協力が必要なんだって!
現場の都合は考えずに、戦闘状態前に工場の配置換えまで要求するんだよっ、連邦は!」
それで先程、グラナダ市街をアナハイムのトレーラーが走行していたという訳だ。
ジュドーとカミーユが無意識ながらに注目していたのは、ガンダムそのものだったのだ。
「いくら同じ組織内でネオ・ジオンのモビルスーツも開発してるからって、
企業姿勢を信用してないって証拠だろ!?
それなのに、納期の繰上げだけは平気な顔して言ってくる!」
オクトバーの勢いは止まらない。
技術的に限界に達していたところへ納期の繰上げが来たので、半分パニック状態だったのだ。
「νって……?」
完全に蚊帳の外にされていたジュドーは、聞き慣れない名称に横槍を入れた。
「ああ……。νっていうのは……」
「――なあ、カミーユ!手伝ってくれよ!サイコミュー部分だけでいいんだ!」
ジュドーに説明しようとするカミーユの声すら、オクトバーは遮ってしまう。
「サイコシステムはいくら技術屋だからって、能力がある人間でなきゃ扱えない……!
このまま戦闘状態にでもなったら、アムロ大尉がいつこっちに到着出来るかなんて分からないだろ!?」
「――ちょっとおじさん!」
今度はジュドーがオクトバーを制する番だ。
「俺がカミーユさんに聞いてるだろ!?νって何なんなのよぉ!?」
完全にジャンク屋不良少年の人相に戻っているジュドーの勢いに、オクトバーはしばし呆然とした。
その隙にカミーユが短くνガンダムの説明をする。
そのほとんどは技術屋仲間のオクトバーからの受け売り情報だ。
実物のνガンダムを見たわけではないが、さすがにオクトバーの説明は的確で、
カミーユの頭に中にはνガンダムの全貌が見えている。
オクトバーは前々から、カミーユの技術力と経験、人間性を買って、
アナハイムへカミーユを誘っていた。
話の端々からカミーユにパイロット経験があることは察してはいたが、
さすがに、Zガンダムのパイロットだったと聞いた時には度肝を抜いた。
ガンダムのパイロットと言えば、軍ではエースパイロットだ。
その本人が、まさか、グラナダで技術屋を……、
しかもフリーでしているなどと想像もしなかった。
そしていくら誘っても、兵器を開発するアナハイムへの入社を頑なに拒む。
オクトバー自身、驕る訳ではないが、
技術屋にとってアナハイムエレクトロニクス社は最高峰の組織だ。
最新の設備の中、最新の技術開発が思う存分に出来る。
もちろん、戦争の道具を建造しているということに、何も心が痛まない訳ではないが、
技術屋として生きている以上、最高品質のものを造れるというステイタスは
どんな倫理をも超越してしまう。
それを経験できるだけの技術力を持ちながら、そのお膝元に暮らしながら、
誘いを断り続けるカミーユの精神がオクトバーには理解できない。
技術屋仲間として誘うだけではない。
アナハイムの技術者として、Zガンダムのパイロット経験を持つカミーユが
νガンダムの開発に携わることは、相当な利点が生じると判断できる。
「頼む!カミーユ!νの納期まででいいんだ!」
ジュドーへの説明が一通り終わるのを待って、オクトバーは両手を顔の前で合わせて、
カミーユを拝むように懇願した。
「オクトバーさん……」
カミーユの表情は複雑だ。
なるほど・・・オクトバーさんね、気がつかなかった。
まいりました。
νガン手伝う代わりに、ベースジャバの件は、目を瞑ってもらうのかな〜〜
わーい続きだ
待ってました(^ー^)
393 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/01 13:02 ID:+lThF0qT
続き気体上げ
394 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/01 15:48 ID:dqM0Stst
普通に考えてジュドーがハマーンと寝るかねぇ・・・?
>>394 新入りさんかね?
過去スレからのノリを見れば超越できるんです。
>>394 お前が男なら過去スレ読んでりゃ辻元とも寝られるようになるぞ
絵師さんのSSサイトってのはどうなったんでしょうか?
僕だけ行けてないのですか?
>>391サン
でも、オクトバーさんって、いまいちパーソナリティーが解らんキャラなのよね。
なんかアストナージっぽくなってしまったけど、いいんかな?
>>392サン
わーい続き待っててくれる人がいた(^ー^)
>>394サン
>>395>>396サンの言う通りのようです。
>>397サン
ワタスも行けてませんが!?
カミーユは困惑している。
戦争に加担するような事はもう二度としたくはないと思った。
しかし、シャアは実際に軍を動かし、事態は変化している。
戦争を終わらせるため、シャアを止めるために、
アムロの乗るνガンダムの早急な開発が必要なのだ。
それに自らの力を注ぐ事は誤りではないと言えるだろうか……。
いや、それだけではない。
二次的であろうと、戦いの中に身を置き、
再び、精神が崩壊するような事態が起きはしないかという恐怖心が
心の奥底に潜んでいることを、カミーユは認めなければならない。
(僕は……)
もう二度と、ファを悲しませるような体になってはいけない。
ファの事を大切だと思うからこそ、臆病な自分がいる。
(僕はどうしたら……)
「大丈夫さ。ファさんだったら解ってくれる」
カミーユの脳裏に浮かんでいたファの顔を打ち消したのは、ジュドーの声だった。
まるでカミーユが何に苦悩していたのか全て理解しているように、
また、あの大人びた顔で解答を出す。
カミーユ自身、解っているのだ。
選択の余地など無い。誰かに背中を押してもらえれば、簡単に出来る決意なのだと。
「ジュドー……」
「……って、俺は思うけどっ」
わざと茶化すのはジュドーの照れ隠しだ。
やはり、この笑顔にカミーユは救われる。
カミーユの中にひとつの決意が生じた――。
体の底から沸くように、血液の全ての流れに脈を感じる。
自らモビルスーツを操縦せずとも、間違った方向に進もうとする者を止める術を自分は持っている。
しかも、最良の方法で。
アムロの搭乗するνガンダムを最高のモビルスーツに仕上げてみせる。
そして、ガンダムはシャアを討つ。
かつて自分が、正しいと信じ、倒してきた敵を討つように。
「……分かりました。全力で協力させてもらいます」
オクトバーに向けたカミーユの瞳は、真っ直ぐに、遥か彼方先のシャアを捕らえていた。
(僕は、あなたを討ちます……!)
そのカミーユの奮い立つパワーにオクトバーは、身震いをした。
オクトバーは初めて、カミーユが確かに混乱の戦火を生き抜いた
Zガンダムのパイロットだったのだと実感した。
「オクトバーさん、僕は直ぐに追いますから、まずはジュドーを連れて行ってください」
協力表明とは裏腹な発言にオクトバーは目を見開いた。
「何言ってんだ!?これが誰でもいい仕事じゃないってことは分かってるだろ!?」
「分かってますよ。だからこそ、ジュドーが必要なんですよ」
「――ってカミーユ!」
オクトバーの焦りにカミーユは構う姿勢は無い。
「サイコミュの調整ですよね?ジュドーなら出来ますよ」
言いながらもう、自分のエレカに飛び乗っている。
さすがにジュドーもカミーユの意図が読めない。
「ちょっとカミーユさん!」
「僕は、ファとハマーンを連れて直ぐに行く。ジュドーも、ハマーンが側にいた方がいいだろ?」
「え?あ、まあ……。って何のことだよ!?」
既にカミーユのエレカに火を入れ、後はアクセルを踏むだけの体勢に入っている。
完全にジュドーはオクトバーに預けるつもりだ。
「今、僕がしたい事……、すべき事をファに見ていてもらいたいんだ。だからファを連れてくる。
少しでも早くνを完成させたい。協力してくれ、ジュドー」
「あ、ああ……」
ようやくカミーユの言いたいことがジュドーにも分かってきた。
「今のシャアと戦うべきなのはアムロさんだけだ。
だったら、僕らの思いはガンダムに込めるしかない。最高のモビルスーツを造ろう」
今の自分に出来ること――。ジュドーも思いを巡らしてみる。
そして、ジュドーは、カミーユに大きく頷いた。
「それにジュドーはアナハイムに大きな借りがあるだろ……!」
オクトバーを気にし、小声で言ったカミーユの言葉にジュドーは飛び上がった。
知らなかったとはいえ、ビーチャとモンドがベースジャバを窃盗した罪を被るのは御免だ。
「オクトバーさん、ジュドーをよろしく」
ジュドーの冷や汗が噴き出す顔に笑みを漏らし、カミーユはエレカを急速発進させた。
「おいっ!カミーユ!」
ほんの数秒前は、カミーユの協力を取り付けて内心小躍りしていたのに、この仕打ちは何なのか。
オクトバーは狐につままれたような感覚だ。
「おじさ……、オクトバーさん!よろしくお願いしまっす!」
妙に行儀の良いジュドーがオクトバーに元気の良い挨拶をした。
いいですね。この展開は、本編では、ハマーンは、死んでるけど、
こういう裏事情なら、納期10日短縮も理解できるし、カミーユとジュドーが、
CCAに出てきていないことにも納得できる。
うん、本編の史実に沿ったサイドストーリーができそうだ。
がんばって、ガンダムA編集部に持ち込むべきでは?
404 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/02 20:27 ID:lOcPfNe4
いちお保存あげ
オフィシャルではこの二人、どうなってんだ?
カミーユはギュネイに撃墜されたってのがトミーノの考えだろ?
すばらしいです!!
カミーユ、ジュドーが影でアムロを支える・・・
オフィシャルにしたいくらい良い話だ!
だからハマーンも生きていたことにならないかな?
凄い・・・!
>>403サンも語っているように、何もかも合点がゆく!
初めてCCAを見たとき(特に前半部分)「サザビーって最強か!?」
なんて思ったけど、それをνがボコボコにしたシーンは非常に印象的だった・・・
・・・あ、カミーユって高校でカラ・・・ゴホッゴホッ!!
407 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/02 23:15 ID:CkDKuASr
,. -- 、
,:',ィ;ノ、!;::':,
i::l'- -i::i 。o O(ここ癒されるで〜勉強になります〜)
l::ト、.ヮ,.ノ::!
>>403サン
うれしいコト言ってくれるよ。このスレの住人さんは…。
褒めすぎってぐらいの褒め言葉ですよ。(涙涙
>>404サン
カミーユ撃墜説、ワタスも聞いたことが…。
しか〜し!<もしも>で不幸は厳禁です!ご安心を。
>>405サン
最近出番の無いハマーン様。スレタイはどこへやら(遠い目
>>406柔道、明日。サン
ワタスの理想妄想なだけなんですがね…。合点が合うと思って下さるなら幸せです。
カラ……ゴホゲホ!今度から「空手、明日。」なんてコテハンになってたりして…。
>>408サン
勉強になる?????
「って言ってもなぁ……」
当然、オクトバーの表情は冴えない。
「君ぃ……、ジュドー君だっけ?どこの製作所?それとも、研究所なのかな……?」
オクトバーにとっては精一杯の社交辞令だ。
とてもこの粗暴の悪い青年が、カミーユの能力と匹敵するほどの技術者には見えない。
「そんな事より、とっとと現場に行きましょうよ!時間ないんでしょ!?」
宣言した以上、ジュドーは本気だ。
新型モビルスーツ・νガンダムとやらを早くその目で見てみたいという、単純な欲求もある。
「運転、大丈夫?俺、やろうか?」
子供のような素直な目で自分を見るジュドーに、オクトバーはお愛想で笑顔を見せた。
とりあえず、この青年がいればカミーユは戻ってくる。
そんな程度にジュドーを自分の中で位置づける。
(どうせ工場はネオ・ジオンの動きで大騒動だ。仕上げるもの仕上げたら文句も言わないだろ)
戦力になると確信出来るカミーユ以外の人間を連れて行く抵抗を、
オクトバーは自分自身で納得させた。
勝手に運転席に座るジュドーに急かされてヤレヤレとエレカに乗りながら、
オクトバーはため息をついた。
「へえ〜!」
先程からジュドーの口は開いたままで、閉じることを忘れたようだ。
右も左も前も後ろも、果ては上部下部、どこを見てもアナハイムエレクトロニクス社の
モビルスーツ技術部門は蜂の巣を突付いたように、無数の作業員が飛び回っている。
独特の機械油の臭いや金属音、ピリピリとした緊張感も
ジュドーにとっては懐かしい、居心地のいいものに感じられる。
オクトバーに付いてそのエリアを抜けると、数回の身元チェックの後に、
νガンダムの開発ルームが控えている。
開発ルームとは言っても、モビルスーツの完成型1体が収容できるスペースだ。
月の軽重力を利用して力一杯床を蹴って飛び上がってもまだ上がある。
所々シートで覆われた部分もありはするが、そこへ入るなり、白い装甲を見たジュドーは、
オクトバーの許可を待たず、自慢の脚力で飛び上がった。
「なんか、懐かしいなぁ」
ジュドーのひとり言をオクトバーは怪訝そうに見た。
「あれ、さっきトレーラーで運んでたやつだよな」
搬入用の扉が開いて入ってきた車両を見て、
ちょうどコックピット前の作業台に着いたジュドーが言った。
「まだ組み立ててなかったのか!?早く寝かせて作業進めろよ!」
下でオクトバーが指示を出している。
上から見ていると指示された作業員が、二人掛でブルーシートを剥ぎ、
その下から行儀良く荷台に置かれたガンダムの頭部部分だけが、ジュドーの目に飛び込んだ。
「うっわぁ〜!」
ジュドーにとって、ガンダムと名のつく機体を見るのは、正に5年振りの事だ。
かつては自分が操縦していたZZと、どうしてもだぶる。
「またあれが投入されるのか……」
物言わぬ頭部パーツを見ながら、新型を目にした歓喜とは別に、
宇宙に戦いが終わらない事をジュドーは悲しく思った。
「復元急げよ!」
またオクトバーの声が開発ルームに飛ぶ。
「……ったく、工場移動なんて無かったら、いくらかでも作業、進んだろうに……!」
ブツブツと口から出る愚痴は連邦軍上層部の理解無い連中へ向けた言葉だ。
連邦からの要求は、確かにアナハイムの人間としては腹立たしい内容だった。
戦争が始まるので、同じ工場内でネオ・ジオンのモビルスーツの建造も手掛けているのならば、
情報流出の恐れがあるので、νガンダムを移動されよという内容だ。
確かに、アナハイムは連邦、ネオ・ジオン、両軍の兵器開発に関わっている。
しかし、技術部門は完全分離だ。
それが新型兵器の開発を一手に荷い続けている企業の姿勢というものだ。
それを信用せずに、納期の短縮だけは兵器で要求する。
現場の人間にしてみればたまったものでは無い。
「うちの上層部も何考えてんだか。あんな要求、呑まなきゃいいのに!」
「おっと、お仕事、お仕事!」
オクトバーの表情があまりに硬いので、
ジュドーは見学者気分を排除してスルリとコックピットに滑り込んだ。
「オクトバーさん!寝かせればいいんでしょ?」
コックピットから顔だけ出して聞くジュドーに、オクトバーは仰天して怒鳴った。
「何してるんだ!素人に動かせるものじゃない!」
「大丈夫!出来ると思うよ!」
対してジュドーは聞く耳が無い。
「そこの作業台でいいんだよね?」
と、飄々と上から見下ろしてくる。
「待て!ここまで来てドンパチする前に壊されるなんて……!」
オクトバーは慌てて腰に付けていた軽重力移動用のロープ付きトリガーを
ジュドーの乗り込んだコックピット目掛けて発射した。
そうとは知らずに既にシートに座ったジュドーは、円形に改良されたレバーに素手で触れた。
「なるほどね!確かにこの方が伝えやすいもんな!」
ストレートな感想だ。
両足が無意識下でペダルを正確に踏み込む。
νガンダムの機体は専用ドリーからゆっくりと浮き上がった。
胸部のエア抜きからシューッと蒸気交じりのエアーが溢れる。
一部繋がれたままのケーブルが衝撃でプツプツと外れる光景を
オクトバーはロープを巻き取り、コックピットに向けて浮遊しながら唖然として見た。
「――あいつ!?」
そう言っている間にもνガンダムは頭部を付けない機体のまま、
ガシンガシンと数台のエレカや作業パーツが混在する開発ルーム内を
器用に避けて作業スペースへと進んでいる。
「何者なんだ!?」
歩くたびに伝わる衝撃に耐えながらやっとたどり着いたオクトバーは、
開け放たれたままのコックピットに何とかよじ登った。
「あれぇ!?オクトバーさん、何やってんのさ!?」
オクトバーの心配など露知らず、ジュドーが素っ頓狂な声を上げる。
「お前なぁ!一体、何も……!?」
コックピットには乗り込んだものの、今度は機体を仰向けに寝かせるので球体のその中で
オクトバーはゴロンッと体を転がされた。
「ちょっと、どっかに摑まってて下さいよ!」
それほど広くも無いコックピットの中を転げまわるオクトバーに、
ジュドーは遠慮なく邪魔そうな声を出す。
「うわあぁぁぁ!」
オクトバーの奇妙な悲鳴と同時にνガンダムはその体を静かに横たえた。
素晴らしい!
昔から不満だったCCAが補完できました!
オーサカさんは別のHNで現在性転換スレでCCAの話を書いている書き手さんです。
あちらは現在クライマックスに入っているようです。
ハマーン様の出番も待った分嬉しさが倍増するので問題ありませんよ!
がんばってください!
新ストさん、
いつ、ZZのパイロットだったのがばれるのかな?楽しみです。
自分的にパターンはいろいろ考えてますけどね〜〜
誤字は問題ないですよ。たぶんね。
前後の文がしっかりしているので、読んでいる方の誤認はないと思います。
>>416 向こうのSSもずっと読んでるよ。あっちも間違いなく楽しくいい物です。
でも、わざわざ、ご本人が、いろいろな都合でHNを変えてまで書かれている物を
ばらす必要がどこにあるのでしょうか?
いいものは、いいのであって、書き手で決めるものじゃないでしょ?
知らなくてもいい情報と言うものが世の中にはあると言うことを認識してください。
この頃にはメッチャーとかおえらいさんになってるのかね、あれでも。
たしかミリィもアナハイムの人間だったよね。
ハマーン様降臨期待!
ミリィ・チルダー MILLY CHILDER Cast:水谷優子
アナハイムの女性社員で、ラビアンローズのメカニック。
芯のしっかりした娘。
トーレスといい仲らしい。
ブライトにのぼせてしまったエマリーのお目付け役でもある。
ホントだ。ミリィはあれでもアナハイム社員…。
サン禁でヨロシコ。
421 :
416:02/10/04 16:36 ID:???
>417 すいません回線切って逝って来ます・・・
いくらなんでもあのキティ女、、、蜷、、、だっけ、出したりしないですよね
>>416サン
喜んで頂けたのはうれしいのですが。
ワタスの無知のために、何か巻き込んでしまったようですみませんでした。
>>417サン
誤字はミラー係さんが修正して下さるとプチ期待。
以前も何気に直して下さっていたので。
>知らなくてもいい情報と言うものが世の中にはあると言うことを認識してください。
コレは私にも言われている事と認識し、反省します。
>408の当人の方も含め、気分を害された方、ごめんなさい。
>>419サン
メッチャー!?ミリィ!?
ちょっと使わせてもらうかも…。
>>420サン
あれでホントにアナハイム社員だったんだ。十数年を経て知った事実。
サン禁って言っても、あのサイト、いつの間にか無くなってたんですよね。ショボーン。
元気なジュドー君の声が聞けたのに…。
>>422サン
キティ女ってすごい言われよう。嫌いぢゃないですがね。
0093時で何歳なんだろ?
>>423サン
調べる手間が省けました。サンキュ。
ハマーン様再登場です。
そしてまた「誰なんだ!?」攻撃。今回は割りと簡単に当てられそう…。
「このごま油がポイントなのよ」
機嫌の直ったファの話は、キッチンで春巻きを作りながら小一時間ほど続いている。
「あぁ……」
カミーユとの学生時代の他愛ない話から始まり、
今はグリーン・オアシス時代に母から習ったという、春巻きのレクチャーへと続いている。
相槌を打つハマーンの方はいい加減、気の利いた返事が出尽くし、
一辺倒な反応しか出来なくなっていると自覚しながらも、他に言葉が浮かばない。
確かに、仕上げに加えたごま油の香はいい香りなのだが、
女同士のキッチンでの立ち話など、ハマーンにしてみれば、地に足が着いた感じがしないのだ。
「私の名前はね、漢字名なのよ。地球では中国系って言うみたい」
「そうか……」
人は古来から領地拡大、宗教・民族の相違、思想の影響、経済の格差……、
様々な理由で戦いを繰り返してきた。
宇宙世紀という時代を90年以上経過した今、人はまた戦いを繰り返そうとしている。
今となっては、肌の違いなど戦争の理由にはなりはしないが、
ニュータイプと言われる人種が宇宙に溢れる時代になっても、
人は意識の違いを戦争という手段で解決しようとするのだろうか。
ハマーンは、ファの説明する漢字名を肩耳に、戦争の歴史を振り返り、未来を案じた。
具を皮に包む作業に没頭している振りをしながら、ファはハマーンの表情を垣間見た。
自分の話には上の空で、厳しい顔を崩さない様にため息を漏らす。
これでもファは、精一杯気を使って、こんな他愛も無い話を続けいているのだ。
放っておけばハマーンはシャアの軍のことばかり考えてしまうだろうし、
そうすれば、嫌でもかつての自分を思い出し、辛くなるのではという配慮だ。
犯した罪は重罪だが、改心した今、それを背負い続けるのは、
この生きるのに不器用そうな女には、余りにも酷なのではないかとファには思えるのだ。
(せっかくジュドーと幸せになろうとしていたのに……。大尉のバカッ!)
ファは、サングラスの下で不敵に笑うクワトロ・バジーナの顔を想像して、
ひとり心の中で舌を出した。
「お電話頂きましたグラナダ名物・月面ピザのピザハウスです〜!」
その声は唐突に玄関をノックする音と共に、ふたりのいるキッチンに響いた。
「月面ピザ?カミーユかしら……?」
エプロンで流した手を拭きながら、玄関へ向かうファの背中にハマーンも続く。
「ファ……」
後に続くハマーンの声に、ファは分かっているという風に頷いた。
モニターで表の男が本当にピザハウスの者であるか確認する。
確かに、月面ピザを扱っているピザハウスの制服だ。
ファも何度か利用したことがあるので知っている。
背後からモニターを覗いていたハマーンにも、それは目に入っている。
ハマーンの表情を確認して、ファは開閉ロックに手を掛けた。
「うちですか?」
言いながら開いたドアの向こうには、清潔そうな制服を身に付け、
ピザハウスのロゴの入った帽子を目深に被る青年が、ピザの箱と伝票を手に待っていた。
「お電話で注文を頂いたんですよ。カミーユ・ビダンさんのお宅ですよね?」
「そうですけど……」
物言いも穏やかで慣れた風に見える。
この手の対応はファに任せる、とハマーンは背を向けようとした時――。
ハマーンには、男の制服の腰元が不自然に膨らんでいるのが目に入った。
キッチリと前のファスナーを閉めた派手な配色のジャンパーの腰元――。
「ファ!離れろ!」
ハマーンは確認するより先にファに駆け寄った。
が、男の方も、ハマーンの動きに瞬時に対応し、
ピザの箱が床に落ちるより先に、その、腰元の物を利き手に素早く握った。
カチリッ
冷たい金属音がファのこめかみの横で鳴る。
「貴様っ!」
ピタリとハマーンの動きが停止する。
この手の場合、相手が言う言葉は相場が決まっている。
「動くな!動くとこの女の頭を吹き飛ばすぞ!」
やはり、この男も陳腐な決まり腐った台詞を口にする。
ハマーンの察した通り、ピザハウスの配達員を装った男が手にしている物は拳銃であり、
手に構えながら安全装置を解除している辺り、素人ではないと判断できる。
ファが意外にも悲鳴のひとつも上げないのを、ハマーンは感謝した。
こういった状況で人質に気を取られて判断を誤るのは絶対に避けたい。
それどころか、ジッと男をにらむ目は、隙でもあればその身を翻そうと狙っている。
(ただの世話焼きな娘かと思ったが、なるほど、元パイロットだけあるな)
しかし、形勢はハマーンに不利なままだ。
「どこの所属の者か?いや、聞くまでも無い。シャアの手の者だな?」
ハマーンも、腕の中の人質も異様に落ち着いていることに、男は焦りを感じた。
ピザハウスのキャップの下の切れ長な目が、ファとハマーンの間を一瞬、泳いだ。
「どこの者かと聞いておる!」
その声には芯のあり、突然の侵入者にも動じない、悠然とした態度には逆らう言葉を忘れてしまう。
(これが、ハマーン・カーン……!)
男は危うく自分の任務を忘れそうになった。
が、そこはニュータイプを豪語する人間だ。
すぐに未だ事態の切り札は自分が持っている事を思い出し、
ファの首に腕を回し上半身を固定させ、その銃口をハマーンに向けた。
「っく……!」
初めてファが苦しげな声を上げた。首に回された腕が思いの他、ファの気管を閉め詰めているためだ。
その声を聞き、ハマーンの眉がピクリと動いた。
「あんた、ハマーン・カーンだな?」
「だとしたら何だ?」
トリガーに指を当てた男の拳銃は、至近距離だけにハマーンに正確に狙いを定めている。
「怨むならあの好色を怨むんだな!」
カミーユ宅の開け放たれた玄関先、男はじわりとトリガーの指に力を込めた。
429 :
新ストーリー書き:02/10/05 12:18 ID:wnyuc4qZ
念のためにあげときます。
ゲーツキャパ?
新ストさんの性格上グラーブ・ガスではないだろうな・・・(切れ長)
>>431 グラーブ・ガスの名前が出るところが何気にすごい!
小説読んでなければわからん名前だよ〜
SS読者は、小説読んでる確率高そうだから大丈夫かな?
なんとなく、私の読んでいないハイストの方から出てきそうな気がするですが・・・
誰なんだ・・・全然わからん・・
「ニュータイプを豪語する人間」っていうあたり、
グラーブ(ギュネイ)の確率高そうですね…(ニヤリ)
あいかわらずワクワクさせる文章を書くお人だ、新ストさん。
お待たせしちょります0093チルドレンズ、朝までにはうpできそうです。
現在下書きが固まってまいりますた!
あ、たねぽ結構おもしろかった! 今後に期待(・∀・)
436 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/05 20:17 ID:oa8t6Rx2
ピザの箱が床に落ちるより先に、その、腰元の物を利き手に素早く握った。
→強化人間にしか出来ない動きの描写だね(多分・・・)芸が細かい。
sage
すんません。あげてもうた・・・
あがりすぎsage
sage
男でニュータイプって(含む強化人間)意外に少ないから
微妙な人といったらゲーツかグラーブくらいしか思い出せん・・・
ハマーンさまのあのキメ台詞を聞きたいがために、スパロボで何度となく味方ユニットを殺してしまいました。
ハマーン様カコイイ!!流石です。好色も出てきてホスィ・・・
でも今回はナナイが仕組んだとか?
>>434 絵師さんオカエリー!!(^ー^)
すみまてん、下書きだけでタイムアウト…
今夜もっかいがんがりまつ(つд`)
人数多いよチルドレンズ!!!
期待カキコ
hozenn
好色ってやっぱりMr三倍速のこと?
部下にまで酷い言われよう(W
えと、ハマーンの生存を知っている(疑っている)ネオジオンは、と。
まさかこの板で春巻きのはなしが出るとは思わんかった
450 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/08 07:09 ID:GIasttva
保
「誰なんだ!?」攻撃に多数のご参加ありがとうございました。ナンチッテ。
ゲーツ・キャパか、グラーブ・ガスか、ギュネイ・ガスか…。
ホント、男のニュータイプ(含む強化)って少ないですね。
ていうか、ゲーツ出したら、これまた同声っスよ…。
>>431サン ワタスの性格上って、どんな性格上なんでしょ?
>>432サン もちろん、ベルチルは読んでます。ていうか、参考文献。しかも初版。ハハハ。歳が…。
>>443サン 「なんで私のする事が分かるのー!?」byプル って感じ〜。
>>447サン 「ロリコン」呼ばわりはガイシュツですから。
>>449サン ちょうど書いてた日に作ってたんですよ。春巻き。緊張感無い文章になってしまった。
>>絵師サン 0093シャングリラチルドレンズ、Xデーが近いのも考慮し、首を長〜くして待ってます!
では、続きです。
向けられた銃口を前に、ハマーンが奥歯を噛んだ時――。
アナハイムのνガンダム開発ルームの隅に配置されていたフィン・ファンネルが、
突如、前触れも無くガタガタと不規則に動き出した。
まだ未完成のサイコシステムが、ハマーンの危険を察知した
νガンダムのコックピットに座るジュドーの脳波によって、反応したためだ。
ジュドーはコックピットの中、グラナダ居住区の方角に身を乗り出し叫んだ。
「ハマーン!?」
目を見開き、まるでそこに敵機がいるような凄み様に、
居合わせたオクトバーは、全身に汗を噴き、腰を抜かしそうになった。
それと同時刻――。
ハマーンに銃口を向ける男は、その体をビクリと硬直させていた。
(何だ!?この感覚……!)
目の前のハマーンからとは違う、あらぬ方向からのプレッシャーは、
何者かに心臓をえぐられるかのような緊張を与える。
ニュータイプ研究所でのシュミレーション戦闘では、決して感じることの無かった、
生身の人間から発せられる生気を帯びた見えない圧力だ。
(この俺にプレッシャーを……!?)
「そこまでだ!」
ファと男の背後――、カミーユ宅の庭先から声が聞こえた。
(コイツか……!?いや、違う)
声の主、カミーユを凝視するものの、カミーユから感じられる気迫と、
感じたプレッシャーは別物だと男は判断した。
緑豊かな芝の上に立つカミーユは、ひとりではない――。
「ギュネイ……!」
ファと同じように、カミーユに締め上げられた状態のナナイ・ミゲルは男の名を呼び、
それをギュネイは短く舌打ちし、作戦の失敗を責める目でナナイをにらみ付けた。
カミーユは締め上げる反対の手に、エレカのカードキーをナナイの両目目掛け構えている。
たかがカードキーであろうと、男の力で躊躇せず目を狙えば、失明は免れない。
刃物や拳銃を持たずとも、カミーユはファを奪還する勢いだ。
ジュドーとオクトバーと別れた後、急ぎエレカを自宅に走らせたところ、
スィート・ウォーターで対面したナナイを発見した。
「シャアの作戦士官が僕の家などに何の用かと思えば、こういう事だったんですか」
ナナイを拘束するカミーユの声は、その行動とは裏腹に丁寧な口調だ。
この落ち着きようがギュネイを苛立たせる。
上官を人質に取られ、もう一方では丸腰とは思えぬ気迫のハマーン・カーン。
更には出所の不明なプレッシャーが、未だ続いており、
無意識ながらファの首に回す腕に力が増す。
「あなたもニュータイプ研究所所長だって言うなら、僕の事は調べてあるのでしょ」
スィートウォーターから離脱する前に口の軽い兵士から聞いた情報だ。
失意の中でも、迷い込んだ民間人の振りをして、出来うる限りの情報収集は怠らなかった。
「僕が両親をどうやって失ったか……。
よりによってファを人質に取って、平常心を失わないでいられる自信、僕にはありませんよ」
「っく……!」
カミーユの腕力は見た目以上に強く、解こうとすると逆に締め付けられてしまう。
「これはシャアの指示なんですか?僕を始末しろと言われたんですか?」
「大佐は……、そのような命令はして……」
「大佐?っふ。大佐か……。相変わらず、総帥の名では満足できん男か……」
ハマーンの見下した嘲笑にナナイは顔をしかめた。
カミーユの構えるカードキーの先、ギュネイの奥に立つハマーンを、ナナイは凝視した。
シャアの過去を知る女――。シャアの心を一瞬であろうと掴んだ女――。
今回の作戦にハマーンが脅威になると、作戦士官としては思ってはいない。
ハマーンが持つ戦力などありはしないと判断している。
しかし、シャアの寵愛を受けるひとりの女として、
シャア本人が、二度と交わりはしないと断言しようと、昔の女の存在を許すことは出来ない。
それがナナイをシャアの指示無しに、今回の作戦に駆り立てた全てだ。
「貴様もあの男に利用されたいのか」
ナナイの凄んだ眼差しに、無意味な嫉妬心を感じたハマーンは口を開いた。
ナナイの表情は硬く固まったまま感情を見せようとはしない。
「私を殺したところで、あの男の全てがお前のものになるとは思えんがな」
いつの間にか球体の玩具、ハロが音も無くハマーンの足元に転がって来ている。
そのつぶらな瞳にハマーンはひとり、心の中で「すまん」と詫びを入れた。
ギュネイの眼差しがナナイに向けられているのを、視界の中に捕らえ、ハマーンは語尾を強める。
「つまらぬ嫉妬はいい迷惑だ!」
その声と同時に、ハマーンは拳銃を構えるギュネイの手首に向け、ハロを蹴り上げる――!
軟体のボディーをへこませ、ハロは一直線に空を切った。
ファもそれに合わせ、ギュネイの急所に膝蹴りを見舞う――!
ハマーンに蹴られたハロは見事、ギュネイの手首に命中し、
拳銃は宙を舞い、カミーユの立つ庭にガチャリと鈍い金属音を立てて落下した。
その落下地点に素早く滑り込み、それを立ちひざで利き手を支えるよう、
完璧な姿勢で構えたのはハマーンだった。
ガチャリッ……!
ハロは球体をへこませながら庭をバウンドしている。
いいよぁ〜
今ここにゴチャゴチャ書いたが全部消した。ただ、イイ、の一言。
シャア来ないかな・・・?
オールバックシャアにハマーンが一言「老けたな・・・」
勝手に妄想してしまいました。スマソ('-')(,_,)('-')
私情で動き、自らと貴重な被験体を危険に晒すナナイ....
某特務機関の作戦部長なみの使えねえ作戦士官に堕ちてますな
>「・・・老けたな」
ワラタ
sage
460 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/09 22:23 ID:nxmX5QCY
あわれハロ・・・
でも、ちょっとだけ・・・ハロが羨ましいと思う自分が
可愛いと思う。
>>455サン
ゴチャゴチャ何書いたのか気になりますぅ。駄才な書き手なんで、色々言ってくださいな。
>>456>>458サン
こりゃ、笑えます!
あっても良さそうなシュチュだけど、既にテレビインタビュー場面でスルーさせちゃった…。
>>457サン
ナナイ「来週もサービス、サービスゥ!」
ってチョッチやばそう…。しかもハマーン様と同じ声で…。
いちお、フォローはするつもりなんだけど。一方を立てれば一方がってヤツでして…。
>>460>>461サン
最近、ハロがワタスの脳内を飛び回っているらしいんです…。
続きを…。と、いく前に、サイドストーリーを書いちゃいました。
いちお設定は、前スレで書いてたストーリーの後、数ヵ月後ってコトで。
「っん、あ……、ジュドー・アーシタ、今夜だが……」
出掛けのジュドーの背中に私は言った。
「なに?」
少年の素直な目が私を真っ直ぐに捉える。
しかし、私は次の言葉を口にする事が出来ない。今夜は早く帰れるのか……、と。
「なに?ヘンなハマーン」
ジュドーの目は笑って近づいてくる。真っ白な健康的な歯が今の私には眩し過ぎる。
「行ってくるよ!」
ジュドーは私の目の前まで来ると、チュッと短く唇にキスをした。
「――っな、なにをする!」
突然の行為に、私は自分で体温が上昇するのが分かる。
慌てる私に満足したように満面の笑みを浮かべたジュドーは、
もう一度「いってきま〜す!」という、子供のような挨拶をして姿を消した。
あ、あいつは一体、どういう思考回路をしているのか!
私が無邪気にはしゃげる性格でないと知っていながら、いつまでも子供のように私をからかう。
しかし、私自身、分かっているのだ。いかに、ジュドー・アーシタに救われているのかと。
あの者がいなければ、今の私はいなかった。
ジオン再興などバカげた事を考えた愚か者として、宇宙の塵にでもなっていただろう。
ジュドーは私がどれだけ感謝しているのか知っているのだろうか。
もはや諦めていた普通の生活――、普通の青春を私に与えてくれた事に
どれだけ私が感謝しているのかを――。
それにしても、ジュドーは今夜、早く帰れるのだろうか。
あの者、あの様子だと、今日が何の日なのか忘れているのではなかろうか。
それとも、気付いていながら私から何か言い出すのではないかと期待しているのか。
いや、ジュドーはそんな姑息な真似が出来る者ではない。
きっと、単純に忘れているのだ。
……ん?
なぜ私がこのような事でチマチマと悩まねばならぬ。
子供じゃあるまいし、誰が努力などしなくとも、この日はジュドーの元に訪れるのだ。
それを、どうしてこの私が言葉を詰まらせ、不意のキスも避けれずに、ドキドキせねばならぬ。
そもそも、あのリィナがいらぬ情報をわざわざ与えるから悪い。
「お兄ちゃん、なかなかそういう機会を持てなかったから……」
そんな風に言われても、私とて、アステロイドベルトでは形式的な行事として
こなしていただけだから、ものの手順というものが分からんのだぞ。
しかし……、まあ、日頃の感謝の気持ちを表したいし、驚かせてもやりたい。
リィナがメールに貼ってきたホームページで、大体のノウハウは分かったつもりだ。
ひとつ、一肌脱いでやるか……。
その夜、私はイライラとリビングを行ったり来たりしながら、ジュドーの帰宅を待った。
よりにもよって、普段の帰宅時間より2時間も過ぎている。
まさか、よその女に声を掛けられているのではあるまいな。
それとも、怪しいマルチ商法の呼び込みに引っかかっているのだろうか。
あいつは、なんでもうまい話と思い込む悪い癖がある。
つい先日も、地元のジャンク屋に乗せられて、連邦の試作機の窃盗に加わるところだった。
今、連邦に目を付けられたら私との生活はどうなる。
いや、ジュドーも、生活のためと思ってこその行動だとは分かってはいるのだが、
どうも、危なっかしいところが多々あり過ぎる……。
あ、いや、そうではないのだ。なぜジュドーは帰ってこぬ!?
部屋の飾りつけは完璧だ。リィナに教えられたホームページの通り、
色違いの色紙で交互に輪を作り、リースを作った。
ケーキには16本のロウソクが所狭しと起立している。
そもそも、あのケーキ屋の娘は何なのだ!?
何が「では、大きいのを1本と小さいのを6本でよろしいですか?」だ。
私ははじめからロウソクは16本だと言っておろうに。
ホームページで学んだ限りでは、年齢の数だけロウソクを立てると書いてあったぞ。
しかし、今となってはあの娘の言うことも分からんでもない。
ケーキの表面が見えぬほどのロウソクは、確かに異様だ。
私は失敗したのだろうか……。何か、違うのだろうか……。
自分自身の無知への苛立ちと、いつまで待っても帰宅せぬジュドーへの苛立ちを、
私はロウソクに点火するためのライターに、カチカチと火花を散らすことで紛らわせようとした。
「ただいま〜」
やっと待ち望んだ声が帰って来た。
「ごめん、ハマーン。連絡も無しに。迷子ちゃんに遭遇しちゃってさ、送り届けて来たんだよ……」
いつもと変わらぬ口調のジュドーが、リビングに入るなり、息を呑むのを私は期待して見た。
この瞬間を見届けずに、私の一日の目標は達成出来ぬ。
「――って、一体、どうしたのさ!?」
よし!予定通りだ!ジュドーは目を白黒させて私が苦労した飾り付けに驚いている。
ふふ。私に出来ぬ作戦など無い!
「うわぁ〜。コレ、ハマーンが飾ったの?え!?コレ、もしかしてケーキ?」
キョロキョロと見渡すジュドーが見つけたケーキは、確かに、確認をしたくなる代物ではある。
あの16本、全てのロウソクに火が灯ったら、ケーキは燃え出すのではないだろうか……。
今更ながら、不安になって来た。
しかし!これもサプライズのうちだと思えばそれでよい!
「そっかぁ〜。そういや、今日、俺の誕生日だったんだな」
「やはり、気付いていなかったのか」
私がジュドーに自身の誕生日を知らせる。
これはなかなか良いものだ。ジュドーの一番近くにいるのは私だと、双方の確認になる。
私は自分でも頬が誇らんでいるのが分かる。
認めよう。私は、ジュドーが私の行為に驚き、喜んでいるのがうれしいのだ。
「ありがとう、ハマーン。うれしいよ」
「なに、普段世話になっている礼をしたまでだ」
「またまた〜」
クールな返事をしてみても、ジュドーには全てお見通しのようだ。
「そういえばさっ、まだ、言ってもらってないんだけど……!」
「な、なんだっ?」
「こういう時、言う台詞って言ったら、決まってるでしょ!」
っく……。またしてもこの顔だ。私の羞恥心を弄ぶような悪戯顔……!
この場合「お誕生日おめでとう」なのだろうか、それとも「ハッピーバースデー」か?
いや、ジュドーの事だ「愛している」とでも言わせたいのだろうか……。
「ねえ?ねえ?」
困り果てていると分かっていて、尚も迫り来るジュドーの瞳。
ええい!今日は特別なのだ!出血大サービスだ!
私は特別という名の衣を借りて決心した。
「ジュ、ジュドー……!誕生日おめでとう……。私はお前を心からあいし……!」
『ピ――ピ――!!』
なにぃ!?
いよいよ、という瞬間、電子音が目の前で鳴り響いた。
ジュドーの胸ポケットの携帯端末の着信音だ。
「ったく。いいトコだったのにさっ!」
拍子抜けした私の前でジュドーも、文句を言いながら端末を開き、通話ボタンを押した。
私の心臓はまだドキドキしている。
「――っあい!ジュドーだ!」
ふて腐れた声に帰って来たのは、割れんばかりの騒々しい声の嵐。
「「「「「 ジュドー、誕生日おめでとう!!!!! 」」」」」
小型画面に映し出されたのは、シャングリラに住む仲間たちだった。
「元気にしてるか〜?」
「ハマーンとは喧嘩してない?」
「お前ももう歳だな!」
好き勝手に喋り出すので、こちらが回答する間が無い。画面を見合って、ジュドーも苦笑している。
「おめでとうはありがたいけど、お前らタイミング悪すぎ!」
やっと答えたジュドーの言葉にエルが目ざとく、
テーブルの上のロウソクの山(いや、あれは断じてケーキのはずだ)を発見した。
「ひょっとして、ハマーンとマターリとパーティーの最中だったの!?」
「いや、それにしても、あのロウソクは異常だぞ」
「でも、飾り付けまでしちゃってさ。ハマーンも結構、可愛い事するんだね」
「そんな言い方失礼よ!イーノ!」
私は顔から火を噴くかのように真っ赤になった。
ジュドーだけだと思っても、清水の舞台から飛び降りる決意で準備したのだぞ……!
それを、よりにもよって、シャングリラの連中、全員に周知の事とされるとは……!
思わず画面から顔を背ける私の肩に「まあまあ」とジュドーが手を掛けるので、
その場から立ち去る事も出来ない。
これぞ生き恥というものだ!
「じゃ、ふたりの時間を邪魔しても悪いから、俺たちは消えるとするよ!」
今頃何を言うか!ビーチャめが!
「ははは……。ああ、またな」
やっと通信を切ったジュドーにすら見せる顔が無い。
このように赤面した顔など、見られて堪るか!
しかし、ジュドーは私の抵抗など気にもせず、背ける私の顔の中から正確に唇を狙いキスをした。
「っな……!何をする!」
今日、2回目の不覚だ。
「一生懸命、俺の事、想ってくれたお礼」
「わ、私は何も……!」
「何を今更。俺にはハマーンの気持ち、バンバン伝わってきてるからね」
胸を張るジュドーが、どうしてかいつもより成長したように見える。
やはり、誕生日だからなのか……?
「ははっ!ハマーン、大好きさっ!」
ジュドーは私の体をギュッと抱きしめた。
私はこの胸が嫌ではない。いや、むしろ、好きだ。
伝わっているとは言われても、なぜだか、私自身が伝えたくなってきた。
「ジュドー、私はお前を、心から愛している……」
ジュドーの腕の中、私はやっと、湧き上がる想いを口にした。
これさ、サンライズやバンダイの許可とって出版したいなー
もちろん絵師さんの挿絵を散りばめて・・・
ところでジュドーの両親ってどうなってるの?
>サイドストーリ
某日記スレのノリに似ていると思った僕は
逝ってよしですか?(;´Д`)
,.-─-.、
/ リハ ヽ
| |(0 0) |-、
| | ヮ.ノ,へ'
W.ヽ-((ンl |
|┤ |.ヾ┘
まず最初に、新ストーリー書き様、
>>416-417様、
うちが顔出したことで結果的に不快な思いをさせてしまったことを
お詫び申し上げます。
うちはここでは新ストーリ書き様の1ファンです。
これを最後にこのスレにカキコする際は名無しで来させていただきます。
ここのハマーン様メッチャ好きです!
今後もマターリ良作を書かれる新ストーリー書き様を草葉の陰から応援させていただきます。
おせんみこちゃ〜
ほのぼの・・・心がマターリです。
ジュドー×ハマーンってなんか落ち着きますね。シャアよりもハマーンが幸せそう。
朝から良い物読ませてもらいました。気持ち良く会社に行けそうです。
そうか、今日は元体育の日。サイドストーリー読んで思い出しました。
南極でもジュドー祭りの様子で。
是非、絵師さんにこのほんわかストーリーの絵を!と切に願う。
保全
期待
>>470サン
絵師サンの画はともかく、ワタス程度の妄想ヲタは五万といますって。
>>471サン
謎ですねぇ。何考えてるんでしょ。
シャングリラチルドレンズひとりひとりにも親っているでしょうにねぇ。
>>472サン
最近、シリアスが多かったんでね。ハマーン様1人称でストレス発散させちゃいました。
1人称文体にすると、なりきり要素も加わって似てしまうという罠。
>>473サン
こちらこそ、すみませんでした。
これからも、どのような形でとも、駄文を見守ってやって下さい。
そりゃ、怖いよw<草葉の陰から
>>474サン
ハマーン様、シャアと一緒にいると、将来、しわの多いオバンになりそう…。
はうっ!ワタスったら、言ってはならんコトを!
会社遅れませんでした?
短編でと思っていても、長くなってしまうワタスはやはし駄目な書き手です。ショボーン。
>>475サン
絵師サンに期待は禿同です。
本編に戻ります。すみませんでした、脱線してしまって。
暴走ナナイは今回で〆て、次回からジュドーくん復活の予定です。
うpは連休明けてからになると思うので、毎度すみませんが、保全ヨロシコお願いします。
「動くな!」
ファが自分の背後という安全な場所に収まるのを待って、
ギュネイに照準を合わせ、目は離さないまま、ゆっくりと立ち上がる。
「形勢は変わったようだが……、作戦仕官としては、どう出るか?」
ギロリと横目でナナイをにらむ。
銃口の先のギュネイは素直に両手を挙げている。
モビルスーツ戦目的で強化されたニュータイプは、戦果にならぬ場で不利な時、
いかに無傷でその場を離脱出来るかという方向に頭が回転するらしい。
(大佐の女同士の小競り合いに命張れるか!俺はもっとデカイ事する男だ……!)
「ここは民間人の居住区です。ネオ・ジオンの軍人が騒ぎを起こすは、まずいんじゃないですか?」
言ったカミーユは、ナナイを自ら解放した。
ギュネイが戦意を失った今、ナナイを拘束までする必要は無いとの判断だ。
「……っはぁ!」
足をもたつかせながら合流するナナイを、ギュネイの目は冷たく捉えている。
研究所時代から反りの合わない女だった。
シャアの作戦仕官に召されてからは、ますますそれを感じる。
戦果を上げるだけが身を立てる術の世界で、女を利用するナナイに嫌悪するのだ。
その挙句にこの作戦だ。
(俺はあんたの私兵じゃない!)
ギュネイの発する不快は、ハマーン、カミーユ、ファにも伝わってくる。
「戻ったらシャアに伝えよ。戦いは人が革新する術にはならんと」
ハマーンの言葉にギュネイは耳を疑った。
(見逃すって言っているのか……!?)
しかし、その銃口は向けられたままだ。
「僕からも……、強化人間を持ち込むなんて、失望したと……」
「俺は強化人間じゃない!ニュータイプだ!」
カミーユの言葉にギュネイが逆上した。
「ギュネイ!」
ハマーンの向ける銃口を気にもせず、カミーユに飛び掛ろうとするギュネイを、
ナナイは身を挺して制しようと前に出た。
「モビルスーツ戦なら、お前など、俺が落としていた!」
「お前は戦いの惨さを知らないからそんな事言えるんだ……。だから強化人間だって言うんだ」
カミーユの反応はいたって冷静なままだ。
「そんな屁理屈……!」
拳を握り締めるギュネイの体をナナイは全身をぶつけ止めようとする。
「お前にここで傷を負わせたら、大佐に……!」
申し訳ないとでも言うのだろうか。
今頃になって、被験者を私兵にする愚かさに気付くとも、それはハマーンを嘲笑させるだけの光景だ。
「強化人間の精神制御はまだ不確立ということか?」
ハマーンの見下した物の言いは続く。
「貴様もいつか、自分がシャアに利用されただけの人間だと気付くだろう。
あの男は、人の愛し方を知らんのだ」
ハマーンの目に映るナナイの姿は、今にしてみれば滑稽に見えるかもしれない。
しかし、かつては自分もそうだったのだ。
恋や愛は、時に人に分別を付かなくさせる。
何もかも……、心すら相手に奪われてしまうのだ。
「今なら見逃してやる。消えろ!」
ハマーンの声にナナイは放心するギュネイの腕を力任せに引っ張り、3人の前から姿を消した。
保全age
ナナイはハマーンの居場所を知っていたんだろうか?
ということはシャアも知っていたのかな・・・?
まぁしらべりゃ解らないこともなさそうだけど。
ハマーン様強い、カコイイ!
>>482 多分、シャアは、カミーユの中にハマーンが生きてる事を感じたのかもしれないけど、
スイートウォーターに会いにきたカミーユを二人につけさせたんじゃないですか?
sage
485 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/15 12:10 ID:JF7v0OER
>>482サン
ハマーン様はやはり、強くて、カッコ良くて、美しくなければ。はい。
疑問については
>>483サンの見解の通りです。
突飛な登場になってしまったので、疑問に思われても当然です。駄才ですみません。
今後、ストーリー中で補正する予定です。
>>483サン
こんな駄文の行間を読み取ってくださってありがとうございます。
遅くなりましたが、続きです。
どうも、ジュドーは14歳のままな気がするんですが…。
彼らしさを追及すると、「永遠の少年」ってヤツになるんですよ。
「何かあったんだよ!行かせてくれ!」
νガンダム開発ルームに響くジュドーの声に、
作業スタッフの視線が、オクトバーとジュドーのもつれ合いに集中した。
「だから、何の話なんだ!一体、お前……!?」
突然にオクトバーが連れてきた青年は、誰の許可も得ずに開発中のνガンダムに乗り込み、
動作機能しか完成していないその機体を、いとも簡単に操り、
頭部の無い起立するそれを、無傷で作業台に横たえる操作をやり遂げたのだ。
しかも、その直後の、有能な作業員の誰もに理解不能なフィンファンネルの動き。
それは、同じコックピットに居合わせたオクトバーには、
衝撃的な光景で、急に意味不明な声を上げるジュドーが、化け物かのように見えもする。
「――だから!変な気配が……!」
「何の事なんだ!お前、サイコシステムに何した!?」
「サイコシステム!?そんなの知るかよ!」
オクトバーの腕を振り切ろうとするジュドーと、
それを押さえ込むふたりの押し問答は、進展制が見えない。
「ベースジャバの事は後でちゃんと謝るから、今は見逃してよ!」
「ベースジャバぁ?何言ってんだお前!?」
「あ、いや……、何でもないって!」
思わず口を出た言葉を引きつった笑顔でごまかして、
尚も開発ルームから抜け出そうと、オクトバーの空いた脇にスルリと上半身を滑らせた。
「あ、こらっ、待てって!」
オクトバーの手は、ギリギリのところでジュドーのジャケットの手前の空を切った。
その隙にジュドーはドアの開閉スイッチに手を伸ばし、
それに反応して開いた通路に勢いよく飛び込んだ。
ドス――ン!!
「「うわっ!」「キャッ!」」
開いたドアの向こうから同じく駆けて来ていた体に、ジュドーは思いっきり体当たりしていた。
「ご、ごめん!」
相手の声が女でなかったら、この非常事態だ、怒鳴っていたかもしれないが、
どうも、ジュドーは女には甘い性分らしい。
尻もち付いた体を起こしながら、手元に落ちていた丸メガネを手に、
ジュドーは、ヘナリとしゃがみこむ女性に申し訳無さそうに歩み寄った。
「大丈夫?怪我無い?」
先に急ぎたい気持ちは競るが、女性に怪我を負わせたのでは後味が悪い。
「ええ。大丈夫……」
ジュドーはようやく上げた女の顔に、メガネを差し出して、ギョッとした。
「ミリィさん!?」
「え……?ジュ、ジュドー!?」
メガネを受け取り、付けたミリィは、目の前にいる青年が、
かつての少年、ジュドー・アーシタが成長した姿であることはすぐに分かった。
「どうしてここにいるのよ!?」
そばかす顔もかつてのままで、歳を取ることを忘れたような幼顔は、
明るく、かつての仲間との再会に、目はキラキラと輝いている。
「ミリィさんこそ、どうして!?」
「私はここの社員だからよ」
「え?ミリィさんって、アナハイムの人だったの?」
ジュドーの陳腐な質問に、ミリィは、膨れっ面を見せて、反論した。
「私はこれでも、アナハイム所属のメカニックなのよ。失礼しちゃうわね」
「ヘヘ、そうだっけ?」
ドギマギとするジュドーを前に、ミリィは、それも仕方なしと、笑顔を見せた。
先の戦闘中のジュドーはまだ14歳だった。
モビルスーツの操縦に長けてはいても、中身は多感期の少年なのだ。
ラビアンローズのメカニックの誰がどこの所属で……、などという話に関心など持たなくて当然だ。
「ミリィ、ジュドーは一体、何者なんだ?」
いつの間にかふたりの会話を聞いていたオクトバーの声に、
ミリィはおどけた笑顔でサラリと答えを言った。
「やだぁ、知らないんですか?オクトバーさん。ジュドーは、元ガンダムZZのパイロットですよ」
オクトバーの口があんぐりと開いたのは言うまでも無く、
「あれぇ?俺、言わなかったっけ?」
と、ヘヘーンと若干自慢げに鼻を擦るジュドーを、恨めしそうにギロリとにらみ付けた。
続きキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!!!
いつも楽しみにしています。頑張って下さい。
そういう正体バラシできたか、、、
ま、誰かが言うんだと思ってたがミリィさんは忘れてた。
493 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/16 15:15 ID:L3ouU1yY
保全。
落ちそうだから上げといた
>>491サン
楽しみにして下さってありがとうございます。
>>492サン
既出レスでヒントを頂きました。
ちょっとマンネリ気味かなぁと思う今日この頃…。
既存のストーリーに沿って作るのは、結果が見えているだけに面白みに欠けてしまう気が。
ま、私が駄才なのが原因なんだけど。
あぁ〜。脳みその妄想許容量と自由になる時間がもっと多ければなぁ〜。
でも、うpさせてもらえる場所がある事に感謝して、頑張らねば。うん。うん。
と、ひとり言。
「おっと、そうだ!俺、のんびりしてられないんだよ!」
「駄目だ!」
ミリィとの再会に浸る間も無く、
再び駆け出そうとするジュドーの腕をオクトバーがガシッと捕まえた。
「頼むよぉ。怪しいものじゃないって事は分かったでしょ?」
懇願するが、オクトバーの表情は硬いまま、決してその腕を放そうとはしない。
「一体、何を急いでいるのよ?ジュドー」
「何って……」
答えかけてジュドーは言葉を呑み込んだ。ハマーンの生存について不用意に人に話せない。
「あ、まさか、またガンダムを盗もうって言うんじゃないでしょうね?」
「はあぁ?」
思いもしない突飛な発言にジュドーは、ミリィを呆れた顔で覗き込んだ。
一方のオクトバーは、ミリィの言葉の意味を分からないながらも、
過敏に反応し、ますますジュドーの腕を捕る力が強まっている。
「あのねぇ、俺がそんな事する訳ないでしょ!?」
過去の記憶を抹消したかのような言い方に、ミリィも黙ってはいない。
「トーレスから聞いたわよ。ジュドーはZガンダムを盗もうとしたって!」
「――ったく。そんなの大昔の事でしょ!
自分が出撃させられたからって、そんなの根に持つなよなぁ……。
俺が今焦ってるのは……!」
喉元まで出た言葉を、やはりジュドーは口には出さなかった。
威勢の良いジュドーの姿の印象が強いミリィは、
ジュドーの心中にどんな心配があるのかと、その顔をジッと見つめた。
真剣な表情に嘘は無いと、見ればすぐに分かる。
ミリィは、オクトバーに背を向けて、耳元に顔を近づけ小声で言った。
「どうしたのよ?力になるわ」
「ミリィさん……」
ミリィの後ろで、オクトバーは明らかに膨れているが、ジュドーは彼女の配慮に感謝した。
つい数時間前に会ったオクトバーはともかく、ミリィは、戦乱の中を共に過ごした事もある人だ。
リィナが行方不明になった時も、親身になって心配してくれた。
多少……、いや、かなり危なっかしいところもあるが、
真面目そうな丸メガネの知った顔がジュドーを安心させる。
「実は俺……、ハマーン・カーンと一緒にいるんだ」
「えぇぇ!?ハ、ハマー……フガフガ!」
聞いた言葉を大声でオウム返しするミリィの口を、ジュドーは慌てて塞いだ。
(ほんっと、この人って!)
オクトバーの耳に入らないようにと、自分から配慮しておきながら、その口でそのままを喋る。
「ジュ、ジュド……ゲフゲフ!」
取り乱したジュドーに、口と鼻を同時に塞がれたミリィは、真っ青な顔になっている。
「おいこらっ!これ以上したらミリィが窒息するぞ!」
オクトバーが仲裁に入って、ようやくジュドーはミリィの口から手を離した。
「だってミリィさん……!」
「ケフ……。ごめん、ジュドー」
ジュドーの言い訳より先に、ミリィはジュドーに素直に謝罪した。
「ちょっと驚いちゃったのよ。でも、力になりたいって言うのは本当よ」
「ああ……。俺の方こそ、ごめん」
ふたりのやり取りをやはり膨れたまま見ていたオクトバーはそこで、
ジュドーにとって、思いもしない言葉を口にした。
「何だか知らないが、俺も力になろう」
「えぇ?」
「カミーユも、Zに乗るようになるきっかけは、MK-Uを奪回したからだって聞いた事がある。
どうやらガンダムのパイロットっていうのは、ガンダムを奪ってなんぼらしいからな」
さっきまでジュドーの腕を必死に捕まえていたオクトバーの照れた笑い顔に、
ジュドーは満面の笑みで答えた。
「ありがとう。オクトバーさん!ミリィさん!」
その笑顔を見たら、ふたりともつられて笑顔にならざるを得ない。
ジュドーの説明を、ふたりは息を呑んで聞いた。
エゥーゴの元パイロットが、敵の大将と解り合い、共に暮らしているなど、
信じろと言われても、そう簡単に信じられる話ではない。
しかも、ジュドーが今、急いでいる理由が、
νガンダムのコックピット内で、同じグラナダとはいえ、
居住区にいるはずのハマーンの危険を察知したというのだから。
しかし、ジュドーが元ZZのパイロットで、
当然ニュータイプと言われる人種であろうと考えれば、
フィンファンネルの不可解な動きも、ハマーンの危険を察知したという言葉も、
更にはハマーン・カーンと解り合うというのも、理解できる。
オクトバーは、ただのカミーユの追加品として見ていたジュドーの
秘めたる事情と力に、この日何度目かの身震いをした。
ヽ(´∀`)ノ (∀`ノ) ヽ( )ノ (ヽ´∀) ヽ(´∀`)ノ
続き楽しみですー。
>>495 >ちょっとマンネリ気味かなぁと思う今日この頃…。
そんなことないです。けっこうゾクってきてます。
>既存のストーリーに沿って作るのは、結果が見えているだけに面白みに欠けてしまう気が。
それを言っちゃあ歴史小説はどうなんのさ(藁
宇宙世紀が今後どうなるか知られているわけだし、貴方のMSファイト無し、全くの
創作キャラなしって方針がはっきりしてるわけだから一見マンネリでもいいんです)
展開の意外性よりも各キャラの「個性のふくらみ」が楽しくて読んでますので
このスタイルで続けてください。
>ま、私が駄才なのが原因なんだけど。
や、ウマイしおもすろい。
楽 し み だ か ら 続 け な さ い
初めてこのスレに来ました!
一気に過去ログまで読みました!!
あまりの面白さ、ウマさに脱帽です!
これから楽しみです。
頑張ってください!
イヤー ますます面白くなってるよ
マイペースでがんがって!!
保全マン
この種のモノは個人のHPでお願いします
sage
sage
>>505 この種?
SEEDの話題は出ていないと思いますが
>508
アフォ 日本語を知らないご様子
早く続きがよみたいよ
期待age
>>510 さあみなさん、ご一緒に
「ネタにマジレ(以下略)
513 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/19 03:49 ID:TgAhWsYW
もしもウッソがハマーンに・・・
>>499サン
ありがとぉ〜!
>>500サン
歴史小説ときましたか…。確かに…。勇気付けられるレスに感謝します。
あ、オリキャラ出しちゃいましたよ。賛否両論いただいた前作のキャラママ…。
>>501サン
続 け さ せ て 頂 き ま す
>>502サン
どもども。はじめまして。皆様に支えられて書き綴っているスレです。
>>503サン
ありがたう。マイペースでがんがるよ!
ちょっち弱気な発言に尻を叩いて下さってありがとうございます。
実際“書かない”なんてワタスには出来ない訳で、読んで下さる方がいるのはうれしい事です。
と、言いつつ…。また週末を挟むのでうp遅れます。
「分かった。ジュドーが、その……、ハマーンがどうしても心配なんだって言うなら、
カミーユの家へ戻る事を許可するよ」
ジュドーの説明を聞き終えたオクトバーは、キリッと締まった顔をしてジュドーに言った。
νガンダムの全貌を見られたからといって、ここまで真剣にひとりの女の身を心配する者を
拘束することは、男としてオクトバーには出来ないことだ。
「ありがとう。オクトバーさん」
「いや、男なら当然の事だ」
急に芽生えた男同士の友情を噛み締めるよう、
互いに手を差し出し、固く握手をするジュドーとオクトバーに、
脇で見ていたミリィは、携帯端末を手に、あっさりと発言した。
「とりあえず、連絡を取ってみればいいんじゃないの?」
「「え?」」
手を握り合ったままのふたりは、ミリィの言葉に、そろって間の抜けた顔を向けた。
言われてみればその通りなもので、何も気を急いて現地に走らなくとも、
状況を確認すればいい事なのだ。
「グラナダ市内で何か大きな事件でも発生すれば、社内アナウンスもあるだろうし、
それに、今は何も感じないんでしょ?」
丸メガネの下のクリクリした目が、矢継ぎ早にジュドー訴えている。
「そ、そうだな……。今は何も……」
コックピットで感じた、嫌な感覚は確かにもう無い。
「ね?だから、とりあえず、安全を確認したら?」
「あ、ああ……」
グイッと端末を差し出すミリィが、以前よりもかなり「お姉さん」に見える。
直情的なように見えて、案外、冷静に物事を判断できる性分なのかもしれない。
彼女だからこそ、エマリーの補佐役が務まったとも思える。
親切に提供してくれる端末に手を伸ばそうとしたジュドーは、
やっと、自分がまだオクトバーと固く手を握り合っている事に気が付いた。
「うわっ!ちょ、ちょっとおじさん!」
「な、何だよ!」
慌てて互いに手のみならず、体を離すジュドーとオクトバーは、
自分の手のひらに残る相手の湿度に堪らず、手をブンブンと振った。
「お、俺はそんな趣味ないからなぁ!」
「俺だって、ハマーンがいるのに、オヤジなんかに興味あるかよ!」
フンッと他愛も無い状況に慌てるジュドーの第六感は、
もはやハマーンの危険は回避されたと証明しているようなものだった。
「まったく、お前の心配性はどうにかならんものか」
アナハイムエレクトロニクス社内、νガンダム開発ルームに足を踏み入れたハマーンは、
子犬のような勢いで飛びついてくるジュドーに、呆れたように冷たく言った。
ナナイとギュネイが去った後、カミーユの説明を受け、アナハイムに向かうエレカの中で、
ハマーンはジュドーからの通信を受信し、小型モニターいっぱいに心配顔を見せるジュドーに、
つれなく「事態は収拾した」と回答したのだった。
「だけど……!シャアの部下がハマーンを襲ったんだろ?本当に大丈夫だったのかよ?」
「私はこの通り、無傷でお前の前にいるが?」
ハマーンの冷めた答え方は変わりはしない。
そんなふたりの様子が少し離れた位置に立つオクトバーとミリィには、何とも妙な光景に見える。
「本当にハマーン・カーンなんだな……」
「ええ……」
狐に抓まれたようなふたりに、カミーユがファを紹介しながら歩み寄った。
「ジュドーからハマーンの事は聞いたんですね」
「ああ」
と答えながら、オクトバーは相変わらず、
熱っぽいジュドーと、クールなハマーンの、奇妙なやり取りに目を奪われている。
「前の戦いの時……、ジュドーはハマーンが憎くて戦っていた訳ではないんですよ」
あまりにも唐突なカミーユの言葉に、オクトバーとミリィの視線はカミーユに向けられた。
「ジュドーは、ハマーンが戦いを生む源だと感じていた一方で、
ハマーンの中の悲しさや寂しさも同時に感じていた……」
ミリィの知っているジュドーは、確かにそうだった。
兵士というにはあまりにも幼すぎる少年は、妹の救出という目的を失った後でも、
大人が生み出した戦争を終結させるために出撃するのを拒まなかった。
それは、ハマーンという悪しき根源を絶てば、戦いが終わると信じていたからだ。
「今のハマーンからは戦いの臭いは感じません。
それはもちろん、ネオ・ジオンが再び立ち上がった状況においても」
カミーユの言葉を照明するように、ハマーンに寄り添うジュドーが声を出して笑うのが見える。
「ニュータイプが戦場を去った後で、何が出来るのか……。
ジュドーはそれをハマーンに見つけたんですよ。
孤独と戦いで深く傷付いていたハマーンを救う……。しいてはそれが宇宙の平和につながると」
確かに、ジュドーが笑う横で、ハマーンも薄っすらとだが、微笑んでいる。
感情をストレートに表すのは苦手なようだが、概念無く見れば、
とても今のハマーンを、元ネオ・ジオンの摂政だとは思いつかないだろう。
オクトバーも、ミリィも政治家ではない。戦争責任などと今更口にする気は毛頭無い。
もちろん、エマリーを失った時の悲しみをミリィは忘れた訳ではない。
しかし、それを謝罪させるために、ジュドーから引き離そうとは考えられない。
人は前に進まなくてはならないのだ。
ジュドーに言った「力になる」という言葉に嘘はつけない。
「愛って偉大なんですね」
複雑な表情から一変して、スッキリと考えがまとまった顔になったミリィの迷言ぶりに、
カミーユは「え?」と困ったような顔でオクトバーを見た。
見られたオクトバーは「こういう奴なんだ」と目で訴えている。
「はは……。愛は偉大なんだよ。だから僕はファを連れて来ました。
ファが側にいればいい仕事が出来るって確信したからです」
「カミーユ……!」
真っ赤になるファとは対照的に、ぬけぬけとファの肩を抱き寄せるカミーユに
当てられたオクトバーは、ゲンコツを握り締め、頭上で構えるポーズをとった。
「こいつっ!」
「あはは!」
心の底から笑うカミーユを見て、オクトバーは、カミーユの笑い顔を初めて見た事に気が付いた。
いつも冷静で優秀な技術者は、知人にといえど、ポーカーフェイスが常だったのだ。
(それもこれも、あのジュドーの影響なのか?)
不思議と憎めないジュドーの笑顔と、カミーユの笑顔を同じ視界に入れ、
オクトバーは、このふたりが本気になったら、最強のνガンダムが出来ると確信した。
ケーラが握り潰された時、フィンファンネルが暴走したのは開発をハマーンが
受け持っていた影響。ジュドー担当だったらあの時即座に動作を停止するような
機械になってただろうな、という妄想。別にハマーンに悪意はないけど、
NT製品って開発者の個性が出るのではないかな。
勝手な希望です
リィナと面識のあるセイラを登場させて欲しいなぁ・・・
できればハマーンとジュドーと同じ場面に・・
ジャーナリストとして活躍しているカイ・シデンが
ジュドー・ハマーン・カミーユにすごい情報を持ってくるとか・・・
要望を聞いてたらキリ無いな
νガンダムはカミーユ専用にして、大活躍させてくれ
νガンダムの設計にカミーユ・ジュドー・ハマーンが
関わるならそりゃ最強のガンダムだね!
でもサイコフレームが回ってきたからこそシャアとまともに戦えるMSになれた、
なんて説はどうするよ。
アムロ・カミーユ・ジュドーの3人を知っている
アストナージがラー・カイラムから来れば
更にすごいνガンダムになるのでは・・・
サイコフレームはカミーユ・ジュドーのニッコップーンが原料
でもサイコフレームってシャアがアナハイムに流した情報なんだよね・・・たしか。
528 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/21 19:46 ID:hUG+0GOy
保全age
保守
感想が無いよ!なにやってんの!!
ひさびさに点呼でもしましょうか。
とりあえず1
はい、
2(無休です。)
3ですが何か?
カミーユ「フォウー!!」
>>519サン
サイコシステムってどうなんでしょうね?確かにデリケートなものなんでしょうが。
>>520サン
プロットに練り込み中です。やはりシャアを語るのにセイラは必須ですし。
ご希望に添える内容になれるかは分かりませんが、使わせてもらっちゃいます。
>>521サン
確かに…。
でも、520サンのリクみたいに、ワタスの中にピピーンってきちゃったものは使っちゃおうかと。
>>522サン
ごめん。それはピピーンって来なかった…。
>>523サン
そうさ!最高のガンダムさ!
>>524サン
>>527サン
はい。それはもちろん考慮します。
流出者に捻りを加えるつもりだけど、某スレサンとは違うよ。w
>>525サン
アストナージがラー・カイラムから離れたらケーラが寂しがっちゃうよ。
(想像し難い図柄だな…)
>>526サン
???
あ、点呼、「5」です。無休サンお久しぶり。
ジュドー、ハマーン、カミーユがνガンダムの開発に尽力しはじめ数日が経過した。
開発などという慣れない土壌での作業に必死になるジュドー、
終日、頭の中にプログラミングを走らせるカミーユ、
ハマーンの計算付くの冷めた言葉はふたりの男を奮い立たせ、
時に、自らもまた、意表を付く提案をする。
そしてそんな3人に癒しを与えるファ。
4人の加勢により、νガンダムの開発はしっかりとした足取りで前進し始めた。
カミーユとファ、ハマーンが合流したあの日、
4人を開発に加えるに当たり、オクトバーは開発を任されるリーダーとし、
νガンダム担当スタッフに召集をかけた。
蜂の巣を突付いたような騒ぎで作業のため飛び交っていた
νガンダム開発ルームの作業員は一同に、頭部を結合されたνガンダムの前に立つ
オクトバーに視線を向け、起立した。
その中にはジュドー、ハマーン、カミーユ、ファの姿もある。
急に現れた民間人を訝しげに見るスタッフに対し、
「オホンッ」
とνガンダム担当のリーダーとし、
オクトバーはこれからの発言に威厳を加えるために咳払いをしてみせた。
「モビルスーツの開発はもう10年来の歴史を持つ。
二足歩行の宇宙用工作機を作れって言われれば、そこらのジャンク屋にだって出来る業だ」
全ての作業が中断し、静まりかえったピットの中にオクトバーの声は響く。
「しかし今度のガンダムには、パイロットのアムロ大尉の提案で、サイコシステムを導入する。
これの出来で他のモビルスーツとの性能の差が出ると言っても過言ではないが、
だからこそ、開発には相当な能力と労力を必要とする」
オクトバーの声は凛とし、更に声を強めた。
「納期が10日早まった事は痛いが、諸君らの力量を十二分に発揮し、
ガンダムの名、アナハイムの名に恥じぬモビルスーツを共に造ろう!」
まるで演説のようなオクトバーの声に、スタッフは揃ってこそいないが、
「はい」「分かりました」「がんばります」などと口にしている。
これが軍隊ではなく、エンジニア集団の結合というものなのだ。
オクトバーも、それを分かっているので、バラバラな反応にも満足し、
「中断させてすまなかった。作業続けてくれ!」
と次の指示を出すのだ。
散ってゆく作業員の中にはもはや、ジュドーらを好奇や不信の目で見る者はいない。
4人を同席させた場でのオクトバーの奮起発言で、彼らがνガンダムの開発に必要な要員である
ということは提示されたようなものだからだ。
モビルスーツの開発というものが、共同作業である以上、いい製品を造るためならば、
素性など知ろうが知るまいが、超越できる性分をエンジニアは潜在的に持っているのだ。
自らもそういった人種であると分かっているからこその、
ややうやむやにしながらのジュドーたちの紹介をオクトバーは選んだ。
パイロットであることを辞め、静かに暮らすことを望むカミーユとファ、
更には、今はその生存すら極秘事項であるハマーンと、彼女と共に生きるジュドーを
νガンダムの開発に加わらせるに必要な紹介は、これで十分だ。
アナハイムに関わることでハマーンの身に危険が及ぶ可能性を
内心、危惧していたジュドーは、オクトバーの演説に感謝した。
いつもお疲れ様です( ・∀・)つ旦~お茶ドゾ。
ところでハマーンの生存がバレるとどんなことが起きるでしょうかね。
公式には死んだことになってるからお尋ね者ではあるまい。ガンダムの存在を
抹消したらコウ・ウラキが無実になってしまうような組織だからミモノ!!
伏線だったらスマソ。
点呼6
新スト様‥最高で御座います!
これからも応援しております。
点呼7
520を書いた者です。
リクエスト使って頂けるなんて光栄です!
これからも応援してます!!
点呼8!
539ですが忘れておりましたので…・゚・(ノД`)・゚・ウエーン
点呼9
初代スレで、お馬鹿なハンドルネーム使ってました。すんません。
点呼10?
新ストさん、応援してまつ
点呼11
>>540 とりあえずバレないよう偽名使用。キャラママの名前貰っちゃったりしてね。
>>546 ハマーンは髪型変えてるのかな?
ピンクのおかっぱじゃバレバレだと思うんだけど・・・
点呼12。影ながら応援してますヨー!
・・・by柔道、明日。
点 呼 1 3
>>547 あれって固めてるだけじゃないの?ZZで髪下ろしてるシーン無かったっけ?
点呼14
>>550 そうそう・・ショートカットみたいにしてたよ。
でもおかっぱに戻ってたから・・・
あれって固めてるのー??
age
ZZの髪を下ろしてるの良かったよー。
水着もスーツもかっこよかった。
。o O( 15やいび〜ん! )
>>553 あれから5年経ってるハマーン様・・・・さぞやいい女になってるんだろうな(;´Д`)ハァハァ
お肌の曲がり角ハマーン様。
お風呂にて― お尻にしみのような跡が!!
「ばかな!なぜこの様なところに!」
よくみるとキスマークだった。
「ジュドーめ!いつのまに!!」
>>556のシチュ萌え〜(・∀・)
なんかそういう普通の女の子っぽいことで
うろたえたりするハマーン様好き。
いや本編だとそういった普通っぽいことにわずらわされる時間なんて
なかったんだろうなーなんて思って…(´・ω・`)ショボーン
>>539サン
あ、どもども。ズズズズゥ〜。うみゃあでいかんわ。w
>>540サン
ハマーンとコウでは犯した罪のレベルが違うかと…。
「戦争犯罪人」の心理ってとても奥の深いものだとは認識しているんですが…。
このストの場合のハマーンの心理とか周りの扱い方とかは、
「もしも」スレらしくご都合主義のハッピー進行で書いちゃってますね…。
>>546サン
でも単純明快ジュドーが「ハマーン!」って素で呼んじゃったりする。w
>>547>>550>>551>>553サン
絵師サンに以前伝えたワタスの脳内設定では、“固めてない”ピンク髪だった気が…。
今までに頂いた画でもナチュラルに近いかな?
初代スレでもたしか載ってたけど、リィナに「スプレー代が!」って怒られてそう。w
>>555サン
ハマーン様はいつまでもいい女です。と断言。
>>556サン
キャー!湯気のもやの中にハマーン様のお美しいお尻様が…!脳内妄想完了です。
>>557サン
日光浴はしてたけどね。今思うと優雅だな。
点呼参加の皆々様、いつもありがとうございます。
こんなつたない文章に付いて来て下さるなんて、萌えなキャラクターサンたちに感謝です。
「ナナイ!自分のした事を分かっているのか!?」
民間船に偽装した小型輸送艇がネオ・ジオン主要艦に着艦するや否や、
ホルスト・ハーネルの声がうるさくナナイに向けられる。
「作戦仕官の名が聞いて呆れるぞ!」
「全て大佐に報告の後に伺います」
輸送艇内で軍服に着替えたナナイは変わらぬ丁寧な口調だが、
内心うるさそうにネオ・ジオンの政治を司る“老人”に言い放った。
「ニュータイプ研究所所長の名だけで十分じゃないのか!?総帥が甘やかすからこの様だ!」
わざと聞こえるように言う陰口をナナイは目を閉じて聞き流し、
体をシャアのいる私室へ泳がせる。
「はい、ごめんよ」
ナナイの後から出てきたギュネイも、仏頂面でホルストを邪魔そうに抜ける。
グラナダ以降、機嫌はすこぶる良くない。それでもシャアへの報告は命令だ。
たとえナナイの独断でのグラナダ潜入だったとしても、
目の前にいた、ネオ・ジオンにとって邪魔な存在を抹消する事が出来なかったのは
兵士として叱責されるに値する。
ハマーンの気迫とカミーユの機転、それと謎のプレッシャーに負けた。
それを分かるから尚のこと、ギュネイは苛立ちに歯を噛み締めた。
「失礼します」
ナナイとギュネイが揃って入室しすると、シャアはデスクに落としていた目線を上げた。
総帥としてのデスクワークも、最近では板に付いてきたが、
しかしそれは、やはり、本来の姿ではないと本人も含め、多くの兵士が思っている。
「戻ったか」
「「はっ!」」
「報告を聞こう」
ふたりの敬礼を解き、シャアはいきなり本題に入った。
「大佐、ギュネイを勝手に使った事……!」
「報告は」
ナナイが謝罪しようとする言葉を、シャアは表情ひとつ変えず、低いトーンで繰り返す。
釈然としないナナイをよそに、ギュネイはシャアの命令に従った。
元々、上官であるナナイの命令でカミーユの追跡をしたのだ。
自分までもが独断行動を咎められるつもりはない。
ナナイよりも一歩前へ歩み出たギュネイは、軍人らしい切れのある声を発した。
「カミーユ・ビダンの所在はグラナダで間違いありません。
フリーのエンジニアとして、玩具や家電の開発、修理などが主な仕事です」
「うむ」
「同居人はファ・ユイリィとハマーン・カーン」
ハマーンの生存という重大な報告もギュネイは事務的に伝える。
それを受けるシャアも、既出事項の確認のように動じる様子をふたりには見せない。
「そうか」
実際に、シャアはカミーユに向けた誘導で予想は付いていた。
事を興そうという自分にプレッシャーを掛けられる者など、そうそういはしない。
シャア自身、戦いの混乱の中、生き延びたのだ。
ハマーンがそうしていたとしても不思議ではない。
ただシャアは、自分とハマーンが今、生きる理由が決定的に違うことを知りはしない。
再びジオンの名に身を置くシャアと、ジュドーというひとりの男のために生きるハマーン。
ハマーンがジュドーを見つけ、通じ合えたように、
シャアも第二のララアとなる人を探し出せたのなら、今の事態は生じていなかったかもしれない。
それを知らしめるかのように、ギュネイが報告を追加した。
「ハマーン・カーンに銃口を向けた時、強烈なプレッシャーに襲われました。
カミーユ・ビダンのものとは違う、ストレートな感情の波動でした」
「カミーユとは別の……?ニュータイプか?」
「間違いありません」
ギュネイの報告にシャアは初めて怪訝そうな顔をした。
あの潔癖なカミーユがハマーンを許し、共に生きているとは考え難い。
ならば、他の誰かがハマーンを救出したのだろうと想像は出来る。
しかし、誰が――。
調べようと思えば、工作員をグラナダに潜り込ませれば済む事だ。
だが、ネオ・ジオンにとって、今のハマーン・カーンなど気にするに足らん相手だとシャアは思う。
今はハマーンに気を取られている時でもない。
「ギュネイ、ご苦労だった」
「はっ!」
何の咎めも無く報告の義務を終えたギュネイは、短い敬礼をし、シャアに背を向けた。
すぐ前に顔を歪めるナナイがいる。
(大佐に完全無視で、さすがの女史も穏やかじゃいられない……、かっ!)
通過しながらもう一度横目で見て、ギュネイは鼻で笑った。
が、それをみすみす許すナナイではなかった。
「戦場で敗れてから、強烈なプレッシャーでしたでは済まされんぞ。
任務ご苦労。訓練に戻るように」
その声は少しも卑下していない。
(くそっ!ただの女が!)
ギュネイはナナイには目を合わさず、退室した。
新ストーリー書きさん
お疲れさまですーー
毎回毎回楽しみに読んでますー
以前の分も含めて、本で出版して欲しいです!
そしたら絶対買いますよーー
新ストさんに、カミーユが廃人になってジュドー一派がガンダム盗みにアーガマに
潜り込むところから本編書き直してもらいたいでつ。好きなように展開変えても
いいからさ。
さすがにMS戦無し、じゃ無理かしら。
564 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/26 15:42 ID:JxTjVyPs
シャアがハマーンに影で連絡とって「お前は幸せになれ・・・」なんて
言っていたらシャアの株は私の中で急上昇↑なのだが・・・。
シャアに関わった女で幸せになった人物がいないし。
シャアがそんな大物なら
ハマーン様はあんなに不幸になってなかったと思われ
どっちかと言うと自分から捨てたくせに
嫉妬心燃やす方がヘタレシャアっぽい
>>565 このあとジュドーとハマーンはラサに潜伏していて嫉妬に狂ったシャアが
コロニーを(以下略)
保全させていただきます
ジュドーがカミーユに語った
「ハマ−ンとの関係が目隠しでロープを渡っているようなもの」という不安
乗り越えて欲しい。2人には幸せになって欲しい。
2人でいることが一番の幸せなんだから・・・
ところで、ジュドーはハマーン様にプレゼントってあげたことあるのかな?
保守
保全〜
>>562サン
褒め殺し…?
>>563サン
あれはあれで結構好きなんですよ。
本編は尊重した上で、あくまでもサイドストーリー的な妄想が性に合っていまして。
>>564-565サン
なるべくならヘタレにしないでおきたいんだけど、どうしてもねぇ〜。
今回、赤い派の方々には目を瞑っていただきたい展開かも…。ヒエー!スンマセン!
>>568サン
いや〜。よく覚えていらっしゃる。>目隠しロープ
ジュドーからハマーン様にプレゼント…。
なんか、蛙や蛇のゴムおもちゃとか、びっくり箱とか子供染みたモノしか思い浮かばなんだ。
久々「誰なんだ!?」攻撃。今回はノーヒントです。w
「大佐、私は……!」
ギュネイの気配が消えると同時に、ナナイはシャアに弁解の言葉を言いかけた。
しかし、何をどう言い訳すれば良いというのか。
作戦仕官の肩書きを考慮すれば、どんな言葉をもってしてもナナイの取った行動は、
シャアの昔の女の生存を危惧し、嫉妬に狂った情けない女の暴走としか言いようがない。
「私は……」
ハマーン・カーンを仕留めていたならば、ネオ・ジオンのための作戦だと言えるかもしれないが、
結果はギュネイを無傷で戻せたから良いようなものの、何の利もない。
「まだ報告事項があるのか?」
ナナイの言いたい事は分かっていようが、シャアは事務的な対応を維持している。
その態度がナナイを不安にさせる。
自分はただの部下ではないはずだ。シャアとは一線を越えた関係である。
(大佐は私を切り捨てるのですか……!?)
たった一度の理性を失った行動が、シャアの逆鱗に触れたのか……。
ナナイは目の前が真っ暗になる感覚を覚えたが、次に出たシャアの言葉に目を見開いた。
「ふたりが無事だったのだ。私はナナイを咎める気は無い」
「大佐……?」
「いや、むしろ……」
言いながらシャアは絶望的な表情を浮かべるナナイにフワリと近づき、その腰を抱く。
「私は不思議な優越感すら感じている。冷静なナナイの心を乱した事にな……」
先程までの総帥の顔を剥ぎ取ったシャアの顔は、ナナイにとって、
今は自分だけが知っているひとりの男の顔をしている。
強い男と見せかけながら、その瞳の中に寂しさを漂わせるこの男の表情に
自分がいかに魅了されているか、ナナイは思い知らされる。
(大佐の心は今、確かに私にある……?)
絶望から不安に変化したナナイの瞳にシャアは無言のままそっと口付け、その瞳を閉じさせると、
次は妖艶な艶やかさ漂うナナイの唇に自分のそれを重ねた。
彼女が抵抗しない事を熟知した上での行動であり、
今回の行動の全てを許し、もうこの話題に触れさせまいという、文字通りの口封じだ。
しかし、唇の愛撫を受けるナナイの心にはハマーンの冷たい言葉がよぎる。
『貴様もいつか、自分が利用されただけの人間だと気付くだろう。
あの男は、人の愛し方を知らんのだ』
ハマーンにそう言わせるシャアの腕の中、ナナイの心の混乱はますます渦を巻く。
自分はシャアにとって最後に行き着いた泉であると信じたい思い。
同時に、このキスですら、自分を利用しようとするシャアの策ではないかと疑う思い。
(大佐の本心は……)
首筋に降りてくるシャアの息がナナイの体を熱くさせる。
「……っんぁ」
心の葛藤とは関係無しに体が反応すると、シャアはその身を離した。
「私にはナナイが必要だ。私のためによく働いてくれ」
「……はい」
全身でシャアの息遣いを感じていたナナイの酸欠状態の脳は快楽に比重を移し、
一時的にしろ、抱く疑惑をうやむやにしたまま忘れさせらていた。
シャアの作戦勝ちだ。
「ホルストが手ぐすね引いて待っていたぞ。老人の小言は聞く振りだけでもしてやってくれ」
「了解しました」
硬い言葉で返すものの、シャアに吸われた首筋がまだ熱い。
言い終えたシャアの目が柔和な笑みを含んでいるのを、ナナイは心底嬉しく思う。
握られた手と首筋の熱が、今夜にでも肌を重ねようという意志を伝達してくる。
「報告、ご苦労」
スッと手をシャアが手を引くのに合わせ、ナナイは敬礼をし、部屋を出た。
ナナイの瞳にとりあえず安心が浮かんでいるのをシャアは小さく笑い、
何事もなかったように、執務用のデスクに戻るのだった。
ギィィ……。
シャアが深々と腰を下ろした直後、シャアの私室の内ドアのひとつが
タイミングを見計らっていたかのように、ゆっくりと開き、
やや頬の痩けた男がわざと茶化すようにシャアに言った。
「相変わらず、女にもてるようで」
「いや……」
謙遜ではなく、この男には自分の策の全てを見透かされているようで、シャアは曖昧に答えた。
実際、この男はシャアの今まで、そしてこれからの全てを知りうる人物なのだ。
続き、待ってましたよ〜〜
>「誰なんだ!?」攻撃。
策士で、シャアの上を行きそうなのは、マ・クベが、第一印象で浮かんだのですが、
まさか、彼まで生きてるはずは、ないしな〜〜
シロッコなら、自分が前に出てくるだろうし、生きてるわけがない。
生きてるならカミーユもハマーンも気づかないはずないしな〜〜〜
もうちょっと考えてみます。
は、ガルマか?
ジンバ・ラルなんてのは、とっくに天寿を全うしてるだろうしね・・・・
なんか、死んでる筈のキャラしか浮かんでこない・・・・
私も死んだように寝ます。
マス家の義理の父?(名前知らない)
キグナン
・・・かな?
>>574 アカハナ??
・・・なんて冗談・・・マ・クベかと思ったよー
ただ、シャアとマ・クベは犬猿みたいなものだったし・・・
でも映画版だとマ・クベは死んでないんだよね?
っていうことは、キシリアをシャアが殺したという事もマ・クベは知っているから、
お互い何かの利害が一致して、グリプス戦役の頃から2人で組んでいたとか??
もし本当にマ・クベなら、シャアはすっごい壷を貢いだに違いない・・・
作者がわざわざ「誰なんだ!?」攻撃というからには創作キャラではなく、
皆さんには既知の人物であるはず。
私室でナナイとの半情事まで目撃しているからには結構近い人物。
ある面で目上である面で目下、みたいな関係、、、
ウォン・リーか?
581 :
579:02/10/28 09:29 ID:???
マ・クベの隠し鉱山にシャアが目をつけたんだー?
まさかマ・クベだとは思わんが、もしそうなら最期はシャアに騙されてアクシズに
鉱山掘りに行ったまま地球に落下、、、し損なってセーフ、って感じか?
元祖木星帰りの男 シャリア・ブルが生きていた!
584 :
通常の名無しさんの3倍 :02/10/28 19:25 ID:p75EeZxB
シャリアブルっぽいな〜
そうか!
元祖がいたよな・・・・
シャリア・ブル
キグナンに一票!
587 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/28 20:15 ID:SLm0cg/M
もしくはアナハイム会長!
サイコフレームの情報ながしたんだし・・・
えっと、点呼16!!
もう終わってた?すんません。
いいですね、次に期待です。はっきり言って面白いデス。
点呼17!!
おそいっすか…
逝ってきます。
ワタスもキグナンに一票ッス!
「誰なんだ!?」に出るわ出るわ、懐かしいキャラの数々が…。
でもですねぇ…。正解者無しです…。
いちお、黄泉の国からの生き返りはハマーン様だけの方針なんで、
おいしいキャラがたくさんいるのに、我慢してます。
とりあえず、続きをうpしますんで、正解を読んで下さい。
座布団飛んでくるかも…。よけとこ…。コソコソ。
「金に困ったら『シャア総帥の女遍歴』とでも題打って出版しますかね?
ご婦人どもが飛びつきそうだ」
遠慮なくシャアの私室に入る男は、口元には笑みを浮かべながらも、その目は鋭い。
「はは。政治専門のジャーナリストが何を言うか。カイ・シデン君」
軽口でシャアを笑わせた男――、
カイ・シデンはややよれかかった白いスーツの上に、
やはりくたびれたトレンチコートを羽織っている。
自分が飾り上げられた道化のように、総帥の威厳を保つよう身を固められているシャアは、
カイの外観がそのまま、彼の自由さを表しているように思い、少し羨ましくすら思う。
「わざわざ私に報告するために宇宙(そら)に?」
「いや、俺はあなたの私兵じゃない。報告の義務なんて背負っちゃいない」
シャアのデスクの前まで来たカイは、椅子に深々と腰を落とすシャアに対し、
デスクに両手を突き身を乗り出した。
目の前の男が“赤い彗星”だというのに、不思議と、さほど緊張していない。
あの頃は言葉通り、その存在に震え上がっていたというのに。
立場が変わればこんなものなのだろうか……。
カイはアムロとハヤトが、カラバでシャアと共に戦ったという事実が理解出来る気がした。
「あなたの言う通りにしましたがね、あれは余りに無責任だって言いに来たんですよ」
その顔は真剣で、言葉以上に訴えている。
しかし、シャアはカイの機嫌よりも、カイに依頼した内容の結果に関心は惹き付けられている。
「では、アルテイシアに……」
「会いましたよ。苦労しましたがね」
シャアの反応がカイは気に入らない。
自分にとってセイラ・マスという女性は、
あくまでも元ホワイトベースのクルーのセイラであって、
ジオンの忘れ形見、シャアの妹、アルテイシア・ズム・ダイクンとは見ていない。
それが彼女のためだと思うし、生死を共にしてきた仲間としての礼儀と思っている。
が、シャアからの一通の私信により、カイはセイラをシャアの妹として探す羽目になった。
なまじフリーのジャーナリストなどという、組織に捕らわれない仕事をしていると、
カイ・シデンの名で流す政治に対する記事は酷評となり、それなりに評価されている。
恐らく、それがシャアの目にも留まったのだろう。
元々、面識が無いという訳ではない。最も、敵同士ではあったが。
フリージャーナリストの捜査力と行動力、そして何よりセイラとの面識があるカイに、
シャアは新生ジオン軍が公となる前に、内密にある依頼をしたのだった。
ちょっと短目ですみません。
>>574の『実際、この男はシャアの今まで、そしてこれからの全てを知りうる人物なのだ。』
コレで策士とか、元同士とか、連想されちゃったようですが、
カイさんも、まったく別の視点でシャアが赤い彗星だった時も、クワトロだった時も、
ずっと知っている人物であるかと思うのですが。
そして、シャアがカイさんに何を依頼したのかはまだ秘密。ナンチッテ。
おぉ…。点呼も17ですか。と人事のように感心した後、自分の立場にガクガク。
いいんでしょうか?こんな書き手でも…。
新ストさま、
座布団なんか投げませんよ。
コロニー落としておきますから・・・・・受け取ってください。
| \ /
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/ ( ) ヽ ############_/
|⌒ ヽ \ |############ノ
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丿⌒\/⌒ヽ ヽ##∠ |二l
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| ̄| | | 冂
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| ̄|__| |┌┐ | ̄| | ̄| ┌┐ | ┌┐| ̄ ̄| 冂 | || ̄|
| || |冖L」 |―| ̄| |_厂|-┌┐_冂 ||| | 冂| ̄| |┌―┐
冖
いや、カイというのは、考えなくは、なかったのですが、書き込む勇気がなかった・・・
(無休)
俺もまっさきにカイ・シデンと思ったがあまりにも安直過ぎて、、、
「氏ね」「逝ってよし」コールが怖くて書けなかったです。
>座布団飛んでくるかも…。よけとこ…。コソコソ。
新ストたん かーいーw
598 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/30 07:57 ID:v3kaRwBc
期待あげーっ!!
カイでしたかー!
てっきり元ジオンの人物とばかり思ってたんで・・・
カイ好きなので、登場させてくれて嬉しいです・・・
・・・殺さないでね・・・
新ストさま、
私はもう貴方無しでは生きていけない…
面白いですな〜
保全&18(今更)
ジオン「ズム」ダイクン
キャスバル「レム」ダイクン
アルテイシア「ソム」ダイクン
だった気が…
>603
その通りだけど、あんま気にすんな。
602=601?
おほ?
>>595無休サン
キャー!コロニーが落ちて来たー!だから寒いのか?
>>596サン
ワタシの頭は安直に出来ているんです。
>>597サン
かーいー!?素晴らしい妄想力をお持ちのようだ。
>>599サン
殺しません殺しません。ワタシもかなり「お気に」の部類の人なんで。カイさんは。
なぜかつい「さん」付けだし。
>>600サン
ワタシもこのスレ無しでは生きてけません…
>>601サン
点呼ご苦労様です。18名かぁ…。恐ろしや…。
>>603>>604サン
キャー!お恥ずかすぃ。ご指摘ありがとうございます。脳内修正して読んで下せぇ。
ミラー係さん…。よろしゅう…。(懇願
毎度アフォな書き手ですみませぬ…。いつも何気に直してくださってありがたう。
>>605紫電サン
おほ?ぢゃないですよ。出番ですよ。
「セイラさん……、彼女に全てを委ねるっていうのは、どうかって思いますが」
カイはあくまでもセイラをセイラと呼ぶ。それが彼の意思を主張している。
「また私を卑怯だと言うかね?」
「言いたいですね。俺はあなたに、こんな形でシャア・アズナブルに戻って欲しくはなかった」
カイにはシャアが憎いほどに冷静に対応しているのが分かる。
自分の軍艦の中で、いち民間人が何も出来ないと分かっているからなのか。
それとも、ホワイトベースの元クルーと言っても、アムロ以外は眼中になど無いと言うのか。
どの道、そんな相手にこれ以上熱を上げてはならないと、カイは自制しながら言葉を発した。
「俺のようなジャーナリストが、戦争だって言ったら、まず、何から調べるかご存知ですか?」
「ふむ……。何かな?」
「地球圏に浮遊する隕石、要塞、コロニーの所属ですよ」
シャアの表情は歪みもせず、それが逆にポーカーフェイスを保とうとしているとカイに思わせる。
(やはりな……)
「移動が容易で、それなりの重量のある石は皆、連邦軍の管理ですがね」
「それが……?」
当たっては欲しくない読みが当たり、カイは内心舌打ちをした。
シャアはかつての戦争と同じように、隕石落としをする――。
連邦政府に対する牽制は、やはり脅しではない――。
「俺はあなたを買い被っていたようですね。あなたなら、もっと別の方法で、
スペースノイドとアースノイドの共存社会を実現出来ると思ったが……」
「地球にはもう限界が来ているのだよ。
それは君らの発信するジャーナリズムも、謳っている事だろう」
確かに、カイの書くコラムに、地球環境の悪化や政治腐敗といった内容が無い事は無い。
しかし、それとこれは別だ。
カイは自分の事を保守的な人間だとは思ってはいないが、
シャアがかつて、地球のために戦ったクワトロ・バジーナと同一人物だと思うと、
ますます、今の彼がしようとしている事に矛盾を感じざるを得ない。
「俺はセイラさんがアムロに付く事を期待しますよ。
そして、アムロがあなたの感傷染みた作戦を失敗させる事をね」
「臨むところだな」
シャアの口元に笑みが浮かぶのをカイは不気味な光景のように見え、思わず地が出る。
「あんた……、死に場所を求めてるのか?」
「私はそこまで馬鹿ではない。これは世直しだよ」
理解不能なシャアの笑みは、カイにはやはり捨て身のあやふやさに見える。
これ以上、この男に何を言っても無駄だ。カイはシャアのデスクから身を離し、
「色々とお忙しい時に、邪魔したな」
わざと言葉を嫌味っぽく強調して、カイはシャアに背を向けた。
はじめから、赤い彗星と分かり合おううなどと、無理な話だったのだとカイは苦笑する。
(俺は敵とでも理解し合おうなんてニュータイプになんか、なりたかないね)
あくまでコツコツと床に足を付けてドアに向かいながら、カイはふと思い出して足を止めた。
「ハマーン・カーンが一緒にいる男、誰だか知りたいかい?」
「 …… 」
どっちにせよ、即答出来ないシャアに、カイは笑った。
「教えてやらない。あんた、少しは女を大事にした方がいいと思うからな」
レコア・ロンド――。
彼女の口からクワトロの名を聞いた事がカイにはあった。
シャアと関わった女性は、誰もが不幸になっている。
「せいぜい、自分が捨てた女が、他の男と一緒に、
あんたと一緒にいた時よりも幸せそうにしているのを想像して、勝手に妬いてな」
「 ! 」
カイは、シャアの顔を見ずにドアの外に出た。
最後の最後に男の情けのつもりだが、それを分かるシャアは、ますますひとり不快な顔をした。
「言いたい事を言う……」
しかし、シャア自身、否定出来ない事実でもある。
ドアに背を付けたカイは、周りを警戒して、
ジャケットの内ポケットのレコーダーのスイッチをそっとオフにした。
(どの隕石を落とすかなんて、言うわけないか……)
カイは、改めて、セイラの行動に期待した。
もちろん、彼女は、誤った行為に走る兄の道を絶つ術を選ぶと思っている。
セイラとアムロ――。
シャア本人が選んだ、彼の生に終止符を打つべき人物に任せよう。
(これが俺の性分には合ってるんだ……。軟弱者って怒りますかね?セイラさんは)
時代が変わっても、ヒーローにはなれない自分の立場をカイは割りと好きだと思った。
総帥直々の特別入船証をかざすカイに対し、
歳若い兵士たちが、ばかに丁寧にデッキの小型シャトルに案内する。
(俺にもあんな時代もあったんだよな)
ただの少年だった人間がモビルスーツに搭乗する時代――。
アムロもシャアも、まだその時代の延長線上にいる。
(いい加減、これで最後にしてくれよ……!)
カイは、同じ宇宙空間のどこかにいるであろう、ロンド・ベル隊のアムロに向けて願った。
新ストさま
カイ&セイラ登場で、話がややこしくなってきそ〜
どう収拾するのかが、楽しみです。
しかし、なんか、すごい時間のうpですね〜〜
新ストさまが、どんな生活形態なのかの方が気になったりして・・・・・・
ふ〜。
ボ ク が ん ば っ た よ 。
痒い、もといカイいい〜
カイがはじめてカッコ良く思えた・・・
1stのミハル事件の時は良い味出してる脇役にしか思えなかったんだけど。
<パート2>を立てた「元・1」です。
前スレが消えたのでどうなったと思ったていたら、
ここでまた復活していてウレシイ限りです。
皆さまのご活躍に期待しております・・・
・・・ということで保守カキコ。(笑
とっても(・∀・)イイ!ので保守
早く続きが読みたいー♪
617 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/01 17:39 ID:pTxSj1gx
age
>>610サン
なんとか収拾は付く予定でいますが、皆様の反応や、思い付きでどうなるやら。
ワタシの生活形態ですか…?そんなの気になさらないで…。イヤン。
>>611紫電サン
う 〜 ん。 お 疲 れ。
>>612>>613サン
カイさん、ワタシ好きなんですよぉ。たぶん、ファーストではアムロ以上に。
幼少時代からちょっち変わった趣味でして。
>>614元1サン
ご活躍…、出来ているかはともかくとして、がんがってます。
私事で恐縮ですが、しばらくネット環境を持てない状況になるので、うp出来なくなります。
少しだけ続きが出来ているので、それだけでもあげようかとも思ったのですが、
場面展開になるので、あまりキリが良いとは言えませんが、
ココでしばらく「お休み」させて頂きたいと思います。
1〜2週間ぐらいで戻って来れると思うので、それまで保守の程よろしくお願い致します。
毎度、勝手な書き手で申し訳ありません。
新ストさま、
人跡未踏に地に行くのですか?
無事に帰ってきてくださいね。
新スト様、復帰楽しみにしております。
いつもありがとうございます。
新ストたん旅にでもでたのかー
待ってるよ (;´Д`)ハァハァ
しかしネットにつなげない環境って・・・・(w
| がんばってください〜
\____ _____________
/||ミ V
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|:::::::::::::::|| ̄\ ガチャッ
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|:::::::::::::::||ノハヽo∈.||
|:::::::::::::::||( ´D`) .||
|:::::::::::::::||ノハヽo∈||
|:::::::::::::::|| ´D`)/ ||
|:::::::::::::::|| .〈 .....||
|:::::::::::::::||,,/\」......||
\:::::::::::|| ̄ ̄ ̄ ̄
\ ::::||
\||
623 :
点呼17@589:02/11/03 02:01 ID:M2LbUkXN
保守age
保守
圧縮怖いよ〜
保全
保全はたまに上げた方がいいの?
わからんので保全sage
>627
>26
だそうなので、age
なるほど・・・それでは・・・
さてと・・・保全
631 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/05 12:17 ID:N8tbgKEv
私も保全。
保全&ageだけだとさびしいので、
新スト様がどこにそして何をしに行ったかを考えよう。
ア・バオアクー/キシリアタンのお墓参り
632 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/05 12:36 ID:GLzXwKsW
最近は、こういうスレは荒れないんだな。
そーですねー
ロンドベルに取材!
アクジズにアムロ探索
喫茶頑堕夢でミルク塗れに
636 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/06 07:03 ID:ylCGqlNV
あっ!あぶない!!
荒れないのは、元凶となたったスレがDAT落ちしたからじゃないのかな。
やっぱ、荒れたら延命図るより放置で落としとかないと、周辺のスレまで荒らされるってことだな。
ミラーさんもいつもありがとうです。
新参者の自分はミラーさんのおかげで
偉大なる遺産を拝読できましたーヽ(´∀`)ノ
続きをキボンヌ
640 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/06 20:04 ID:MjicI4iL
思い出しちゃったよ。あのスレ、この良スレより好きだったのに・・・
また荒らしが憎くなってきた。
>>640 つか、もうスレタイさえ変えておけば大丈夫なんじゃないのか?
保全
644 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/07 20:59 ID:/0tsQp5P
保全
hosyu
646 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/08 06:42 ID:/d+B5WXt
ガンダム全作でも、本気のハマーン様はアムロの次に強いよ。
ジュドー戦はファンネル全開にしてなかったし。
ジュドーが嫌いage
新ストさん、お早いお帰りを・・・
つか、アムロよりハマーンのが強そだね
650 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/08 23:39 ID:Q0BhOnQu
!
651 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/09 04:52 ID:5lfa44Vz
究極の対決:
アムロ(νガンダム)vsハマーン様(キュベレイ)
652 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/09 08:55 ID:zdoljE8T
ジュドーがガトーくらいの漢であったら、
ハマーン様の心の透き間を埋めてあげられたかもしれない。
ジュドー戦の最後は自殺にしか見えなかった。
ニナさえも救ってやれないガトーなんかにできるわけがない。
死に際セリフや表情からも、むしろハマーンを救ったのはジュドーだけだよ。
シャアやカミーユでも無理だったこと。
とマジレス
でも、なんだかジュドーに思い入れが強くできないんだよね
お互い敵だから、など諸々の理由で生じる憎悪の連鎖を
断ち切ったところがジュドーは偉いと思われ。
思い入れるのはちょっと難しいけど。
でも友人にほしいタイプだなぁー。
テレビを見てたときはジュドーって
あんまり好きじゃなかったけど、このスレを
読み始めてから好きになった。
・・・これって、何か違う??
>>656 禿同。
そして私はこのスレを読んで
ハマーンにはジュドー!!としか思えなくなりました。
658 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/09 21:47 ID:MUXEYqRF
ハマーン「ジュドー・アーシタ!
お前にはグレミーがどれほど危険か
解っていないのか!
グレミーはあのジオン公国を
復活させようとしているのだぞ!
ジュドー「お前だってそうだろう! ハマーン・カーン!」
ハマーン「私はミネバ様を……ジオンの血を利用して
ザビ家を見返したいだけだ!
しかしグレミーは血の力だけで
宇宙を治めようとしているのだぞ!
宇宙を血で染めようとしている男だ!
お前には解るはずだ!」
ジュドー「解るよ、ハマーン!
結局はあんたのやろうとしている事も
同じだってね!」
ハマーン「ジュドー! それは違う!」
ジュドー「同じ結果になる、それが俺には解るんだ!」
ジュドー「憎しみを生むもの……
憎しみを育てる血を吐き出せ!」
ハマーン「吐き出すものなど無い!」
ジュドー「自分の頭だけで考えるな!」
ジュドー「何故もっとファンネルを使わなかった!」
ハマーン「一騎打ちだって……言ったろ?」
ジュドー「その潔さを何でもっと上手に使えなかったんだ!
持てる力を調和と協調に使えば、
地球だって救えるのに!」
ハマーン「ふふ……アステロイドベルトまで行った人間が
戻って来るっていうのはな……
人間が地球の重力に引かれて
まだ飛べないって……証拠だろ?」
ジュドー「だからって、こんな所で戦ったって何にも!」
ハマーン「そうさ。お前達のお陰で
地球にしがみ付く馬鹿どもを抹殺出来なかったよ。
全てお前達子供が……!」
ジュドー「ハマーン!」
ハマーン「帰って来て良かったよ。
強い子に……逢えて……」
↑で、このあとベタベタイチャイチャの本作が、と。
あらためて最初の方、読んでみたが上手くつながってるな〜
とりあえずageとく
小説のΖΖではハマーン様は死亡ではなく行方不明という設定って本当ですか?
>>664 そうですよ〜。
しかもジュドーは「一緒に行こう」ってハマーン様に告白してるし…。
アニメのZZも確実に死亡しているとは思いたくない自分(´Д`;)
2日かけて読ませてもらいました。とても素晴らしいッス。
1さんの絵、最高です。
新ストたんの復帰を願って・・・・
保全
シャアに魅入られ、やがて彼の薦めでミネバの摂政に就任し、
ネオジオンを率いて戦ってきたかのような彼女が、
実はギレンやシャアすらも越えるほどの宰相としての統治能力をもつにいたり、
父の敵姉の敵としてザビ家を利用して成り上がり、地球の馬鹿共を粛正して、
やがては利用してきたミネバを廃嫡にし、
新たな帝国の女王として宇宙の覇権を握ろうとしていた彼女の野心家としての側面は、
彼女がその辺のどこにでも転がっているただの女ではなくて、
政治家としてもパイロットとしても宇宙に傑出した逸材であったことの証だ。
愛と権力のハザマで苦しむ、そんなハマーン様もステキだ!!
お久しぶりです。新ストです。
やっとこさ我が家に帰って来ました。
5ヶ月間の長期出張お疲れー!と自分で労い。
キシリア姐さんの墓参りも、ロンドベル取材も、喫茶玩堕夢にも行ってませんから(w
強いて言えば、浜名湖ガンダム村には行きたかった…。(遠い目
久々のデスクトップはキーボードのタッチが大変よかですわ。
字書きにノートのタッチは軽すぎていかんです。
そして、久々ネットを見てみれば、スレを大事に保全して下さる住人の皆々様。
感謝感謝で、また駄文を綴らせていただきます。
ワタシはあくまでもこのスレに全力入魂ですから。(トボウスレノウワサヲフッショク。ヨンダホンニンガオドロイタワ)
>>652以降のジュド×ハマ推奨定義についてですが、ワタシも激しく同意です。
ジュドーがアムロやカミーユ、はたまたガトーよりも、ハマーン様に近づけたのは、
(ん?この時点で既に妄想入ってますかね?)
出会った時、ジュドーが少年だったっていうのも大きいと思っています。
彼が感性より先に理屈を考える大人になっていたら、
ハマーン様の心に触れることも出来なかっただろうし、
そんなジュドーには、ハマーン様も見向きもしなかったのではなかろうかと。
ていうか、ZZ全体に流れている大人と子供って定義の受け売りなんだけど…。
とにもかくにも、ハマーン様にはジュドー!
先回でカイさんとセイラさん、シャアを絡ませてシリアス路線まっしぐらでしたが、
ワタシはやはり、この子達が好きなんです。
期待外れになってしまったらごめんなさい。
「勝手な事して!後でジュドーに怒られたって知らないんだからね!」
「っんだよ!気に入らないなら、乗らなきゃいいだろ!」
シャングリラから発進した小型輸送船のブリッジでは、
出港から後、ずっとビーチャとエルの言い争いが続いている。
いい加減、計器を確認するモンドとイーノは相手にする事すら止めにした。
いわゆる『どうせいつもの痴話喧嘩』という奴なのだ。
「大体!なんでジュドーに怒られるんだよ!?俺たち立派な大人だぜ!
仲間が心配で出て行くのに、どうしてジュドーの許可がいるんだよ!?」
「あんた、自分が立派な大人だなんて思っているの!?
私がいなきゃ、なんにも出来ないガキのくせに!」
「なんにもって何だよ!お前が勝手に世話焼いてるだけだろ!?」
それにしても、よくもまあ、ここまで喧嘩を繰り返していながら、
一緒に生活しているものだと、リィナは単純に感心してしまう。
(きっと、本質的には合うものがあるのよね……)
さて、どうなのだか……。
「あぁ……。もう、いい加減、静かにしてよね」
イーノが呆れたように言うのにも、誰が任命した訳でもないのに、
自ら決められたようにキャプテンシートに身を置くビーチャは、
「エルがギャーギャーうるさいんだよ!」
と火の粉を振っている。
いつの間にか、ヘッドフォンで流行のラジオでも聴いているモンドの頭が
リズムに合わせてふわふわ揺れる後ろで、ビーチャは声高らかに命令を下した。
「目標、グラナダのジュドーとハマーン!全速前進!」
「「もう、やってるよ!!」」
さすがにその罵声にヘッドフォンを外したモンドと、
うんざりした顔のイーノは、声をそろえて憤慨した。
(あああぁ〜。大丈夫かしら?)
リィナは、どこまでも続く宇宙の彼方に存在するであろう月の表面に想いを馳せ、
心配のため息をもらした。
ビーチャがエルの反対を押し切って、
ジャンク屋組合共有の小型輸送船で、シャングリラから出港したのは、
ハマーンからふたりが無事、カミーユに再会したと連絡があった直後である。
シャアが地球連邦軍に宣戦布告した事は、ハマーンとの会話の前に、
グラナダのジュドーたちと同じく、テレビ放送で知った。
通信でハマーンは心配無いと言ってはいたものの、やはり、宇宙全体が緊張している状態である。
絶対に大丈夫とは言い切れない不安が胸に残る。
「心配してたってしょうがない。俺たちもジュドーとハマーンに合流しよう!」
唐突なビーチャの提案に、別れの挨拶も無しに旅立っていたジュドーを、心配していたリィナと、
そんなリィナを不憫に思ったイーノは、すぐに合意し、
「戦争になったら、どこにいたって同じだもんね」
と、モンドは軽く答えた。
エルだけが、保守的な意見を持ってはいたが、そうと思えばすぐさま実行の
連中に押し切られて、文句を言いながらも輸送船に乗り込んでいたという訳だ。
「ハマーンが一緒なんだから、大丈夫でしょぉ!?」
エルの文句はシャングリラを遠く離れても終わりはしない。
「ハマーンが一緒だから、逆にジュドーが危なっかしくなるんだよ!
あいつ、ハマーンの事となると見境無くなるだろ!?」
「そうそう。爆弾巻いて敵艦に乗り込むぐらい、何てことないんだもんな」
ビーチャの反論に、モンドも加わる。が、それはすぐにイーノに否定される。
「それは、リィナの時だよ」
「あれ?そうだっけ?」
言った本人が惚けているのか、ウケを狙っているのか……。
ブリッジが寒い空気に包まれたのをかき消すように、
ビーチャがキャプテンシートに立ち上がって熱弁を振るった。
「とにかく!ネオ・ジオンなんて危ない存在が現れたんだ、ハマーンが無茶しないとも限らない。
そうなったら、ジュドーだってジッとしちゃいないだろ!?
そんな時、俺たち仲間がジュドーとハマーンの力になってやらなくてどうする!
これは、ネェル・アーガマ艦長の命令なの!分かった!?」
今頃“ネェル・アーガマ艦長”なんて持ち出されても知りはしないのだが、
ここはビーチャの性分を分かり切っている仲間内、一同にビーチャを仰ぎ、
「「「「了解!」」」」
と言って“あげる”のだった。
その雰囲気に、ビーチャが大きく鼻から息を出し、満足する――。
と、同時に、ブリッジ内に、『フォンフォンフォン』と警告音が鳴り響いた。
新スト様、お帰りなさい〜ヽ(´∀`)ノ
新スト様〜〜おかえんなさいまし〜〜 (無休)
やっと帰って来てくれましたか。
ものすごい長い10日間でした…。
お帰りなさい〜ヽ(´∀`)ノ
676 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/12 00:07 ID:7uq+bCkg
新ストさんお帰り〜(^ー^)
続き待ってました!!淋しかったよ〜
おかえりなさいませーーーーーー!!!
ハマーン様はショタ代表!
新ストさんー
お帰りなさいーーーお待ちしていましたよぉーー
あぁ皆様、歓迎して下さって本当にありがとうございます。
いわゆる“僕には帰れるところがある”ってヤツですね。嬉しいです。
>>680サン(?)
当時は名古屋テレビ様様だったんですがね…。
どうして種は一週遅れなんでしょ?名古屋圏のCB○さん…。
おかげでワタシは移動の関係で、2週分ビデオ撮れなかったよ。ショボーン。
続きです。時間軸がまた微妙にずれた文章になってます。
各々で脳内整理していただけたら…。
後でまとめて読めば、いちお、筋が通ってるつもりなんですが。
なにぶん、アフォな書き手なんでご了承下さい。
ビーチャ率いるシャングリラの一行が、宇宙空間に飛び出したほぼ同時刻――。
地球から一機のシャトルが、月を目指し重力圏を抜けようとしていた。
深くシートに身を任せ、地球のGに耐える気品ある女性――、セイラ・マスは、
真下に潤いを見せるその星を視界に納め、ひとり深いため息を漏らした。
この蒼い輝きは永遠のものであって欲しい。
シャアの宣戦布告映像から後、宇宙に上がるシャトルのある空港はパニックが続いている。
そんな中、セイラがすんなりとシャトルに乗り込めたのは、
パニックの元凶、兄、キャスバルの計らいにあることをセイラは複雑に思う。
乗り合わせた面子の大半が、世論への影響を配慮してか制服こそ着ていないが、
連邦政府の高官関係者であると、軍属の経験のあるセイラには雰囲気で分る。
傲慢な態度でふんぞり返る連中は、特権で得た地球危機の情報から、
一般人よりもいち早く宇宙行きのチケットを入手したのであろう。
(だから兄さんに叩かれる……)
単純な発想だが、それは分る気がした。
しかし、そんな面々が宇宙に逃げれば、地球に残るのは罪の無い一般市民なのだ。
(ミライはどうするのかしら……?)
出発の慌しさで、そこまで配慮出来なかった自分をセイラは悔いた。
が、自分とて、本意ではないが、
兄の手引きがなければ宇宙へ上がる事は不可能だったのである。
(兄さん……)
膝の上にしっかりと組まれた手には、小ぶりなハンドバッグがある。
それをギュッと握り緊めるセイラの脳裏には、カイを通し、
兄、キャスバル・レム・ダイクンから受け取った文章の内容が、堂堂巡りしている。
(今になって私にこんな選択をさせるなんて……)
この目的がなければ、セイラは地球に住み続けることが危険だと分っていても、
宇宙に上がる事は選ばなかった。
突然にカイがセイラの元に訪れたのは、ふた月も前の事だ。
カイに文章を渡されてから、実際に宇宙に上がるのにこれ程の時間を要した事を、
セイラは自分自身、情けなく思った。
地球の自宅のテレビ画像にて、シャアの連邦軍に対する宣戦布告を目にするまで、
心のどこかで兄を信じたいと願ってしまった。
(キャスバル兄さん……、アムロ……、ブライト……)
セイラの決断は重力をまとわぬ体となった時、ハッキリと固まった。
これより約2ヶ月前――。
地球でひとり、ひっそりと暮らすセイラにとって、
かつての戦友、カイ・シデンの訪問は懐かしく、
うれしい出来事であって欲しいと切望したが、
それが、許されぬ事であるとも、セイラ自身がよく分っていた。
自分の生ある限り、ジオンの名は本意でなくともついて回る。
政治ジャーナリストのカイが、わざわざ居場所を探してまでも訪れるとなれば、
それは談笑で済む話ではないと、セイラは笑顔の下で覚悟を決めた。
「久しぶりだね……」
昔と同じはにかんだ笑顔を見せるカイが発した言葉は、
やはりもうひとりの、ジオンを父に持つ存在、キャスバル・レム・ダイクン――、
シャア・アズナブルからの伝言だった。
「申し訳ないけど、内容は確認させてもらったよ」
ただの伝令役であるつもりはないというカイの姿勢を、セイラは嫌な顔せず了承した。
そして、文章を読み、自分ひとりで背負えそうにない内容に驚愕した。
「兄は何をしようと?」
手紙を持つ手が若干震えているのを、カイは見ない振りをした。
「スィート・ウォーターが占拠された。まだ連邦内でも極秘事項らしいけどね。
それと、月のアナハイムエレクトロニクス……、あそこが妙に最近忙しそうにしてる」
「そう……」
それだけでセイラには十分な情報だ。兄、キャスバルは再び動き出そうとしている。
セイラの視線が無意味に空間を泳いだ。
「セイラさんを宇宙(そら)に上げたいって事は、つまり、そういう意味だろうね」
セイラが困惑するのを分っていて、カイは率直にものを言う。
彼女ならば、どのような判断も冷静に下せると見越しての態度だ。
戦場を離れて長いとはいえ、セイラにはそうあって欲しいという
かつて“軟弱者”と、頬を打たれた者の願望も含まれている。
カイは、文章と共に同封されていたマイクロチップを指先で摘み、
シャアをセイラの兄と分っていて自分の希望を口にした。
「罠とも考えられる。けど、赤い彗星ほどの男がそんなケチな事すると思えない。
これがアムロの手に渡れば、シャア・アズナブルを墜とせるかもしれない」
「アムロ……!?」
セイラはかつての戦友、アムロの名に反応した。
「ああ。宇宙は放りっぱなしの連邦も、やっと本腰入れる気になったらしい。
ブライトの指揮でロンド・ベルって隊が結成された。そこにアムロの名前も挙がっている」
ジャーナリストとしての伝手を最大限に利用して得た情報の数々は、どれも信憑性がある。
「アムロとブライト……」
セイラにとってもふたりは何があっても忘れられない存在だ。
1年戦争を共にホワイトベースで戦った仲間――。
彼らが再び兄と対決しようしているという話は、
政治からも戦いからも疎遠するセイラにとって、どこか遠い世界の話のようにも聞こえる。
しかし、このマイクロチップを望まなくとも手にしてしまった以上、
他人事では済まされない立場に自分は再び立たされている。
セイラの全身を貫く覚悟は、その身を震わせた。
「自分の首を絞めるかと妹に訊ねる兄なんて……、あっていいものかしらね?」
失笑するセイラの言葉に、カイは慰めを含めて言葉を返した。
「自分の行為に負い目があるから、
最愛の妹、セイラさんにだけは懺悔しておきたいんじゃないかね?
俺は、シャアって人は、悲しいぐらい不器用な人だって思うよ」
「不器用……。そうね」
“赤い彗星のシャア”とも“クワトロ・バジーナ”とも言われた男を
不器用と形容するカイにセイラは悲しいかな納得した。
セイラ「アムロのチンポ・・。ああっ待ち遠しいわ!
離れていてもいい・・たくましく育っていてほしい・・。」
おーサイコフレームの情報ですな!!
こんな風につながるとは・・・!
新ストさん最高ですーー
これからも期待しています!
新ストさん乙!
690 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/14 07:55 ID:jkxn2HBB
すごい・・・こんな風につながるのか・・・神!!
assyukumaehozen
ジュドーってヒーローらしいヒーローだよな。
優等生過ぎて、かえって感情移入しにくい。
その点、アムロやカミーユは素直に共感できる。
ということはオレも病人なのか‥‥‥はは(苦笑
>>686サン
某別スレでよく見る文面…。セイラさんの登場の副産物でしょうか。
>>687サン
こんな風につなげてみました。はい。
>>689サン
どういたしまして。うp速度が遅くなりましてすみません。
>>690サン
いやぁ〜。お恥ずかしい。
>>692サン
ジュドーが優等生!?こりゃ初耳です。
むしろシャングリラチルドレンは、ジャリガキの象徴のように言われてるかと思ってました。
まあ、ヒーローについては、敵の命も大事にしちゃういい子って点で認めるけど。
ウルトラマンでいう「コスモス(?)」みたいな感じ?
種…、今ごろになって見ました。1〜3話と6話。(途中2話はCB○の策略で…チクショー!)
感想は…。
コロニーって随分丈夫になったのね。
あのガンダムはジュドーぢゃ動かせないかも。なんか、頭良くなきゃダメっぽい…。
ビーチャ率いるシャングリラ発の輸送船で警告音が鳴り出した時、
地球発シャトルのシートに身を埋めるセイラも、ただならぬ気配にハッと身を起こした。
「――危ない!?」
宇宙に出たからか、セイラの第六感はシャトルのアナウンスより先に、
身の危険を瞬時に知らせたのだ。
――そして、もう一機の緊急事態の輸送船では、鳴り続く警告音の中、
「何事だよ!?」
とビーチャの叫び声が飛び、慌てて計器を確認するイーノが、青ざめた声を上げた。
「地球からのシャトルが急接近してる!」
「なにぃ〜!?エル、モンド!急速回避!」
「「もう、やってますってば!」」
いつの間にか操舵席に付いていたエルがビーチャの遅い判断に、モンドと口を揃える。
「リィナ!」
急に不安定な動きになったブリッジで、ひとり担当のシートを持たないリィナを、
イーノは咄嗟に腕を引っ張り、シートに座ったまま小脇に抱えた。
「なんで発見出来なかったんだろう……!」
オペレーターの役割をする自分が、安全な距離から感知していれば、
騒ぎになどなるはずのない、初歩的なミスだ。
珍しく自分を責めるよう悔しそうな顔をするイーノの体に、リィナは腕を回して体勢を整え、
逆に励ますように、力強く、揺れる艦内で頷いて見せた。
「リィナ……」
リィナの顔が鎮静剤の役割を果たしたのか、イーノの顔がいつもの穏やかな表情に戻った。
「うわぁ〜!間に合うのか!?」
意味も無く、キャプテンシートで頭を抱えて衝突を回避しようとするビーチャに
「間に合わせる!」
とモンドはギリギリの距離を保って、シャトルの背面スレスレに輸送船を交差させ、
目の前の光景に、ブリッジの全員が冷や汗を流しながら、回避の瞬間を待った。
モニターにはスペースノイドの一同にも知れる、
メジャーなシャトル会社のエンブレムが極大に写り、
更にはハッチのノブまでもがハッキリと見えていたが、それがゆっくりと移動してゆく。
うるさく鳴り響いていた警告音がピタリと止んだ。危険回避という意味だ。
「ふうぅ〜」
何の仕事もしていないビーチャが真っ先に安堵のため息を漏らした。
他の4人も全く同じ心境だ。
戦乱は生き抜いたのに、宇宙で交通事故では死んでも死に切れない。
「そ、そういや……。この船、レーダーが故障しているって
貸してくれる時、チマッターさんが言ってたような……」
ビーチャがキャプテン席で恐縮しながら思い出して言った。
「ビーチャ!そういうの、早く言ってよね!」
当然、イーノの逆鱗に触れたのであった。
「だから僕が点検してから出発しようって……!」
珍しくイーノが罵声を上げるのを止める者は誰もいない。
ビーチャのおっちょこちょいは、少しぐらいきつく言われた方がいいのだ。
「さぁってとぉ……、相手は大手の定期便飛行会社だ、
ここはこっちの整備不良って事で、艦長として低ぅく謝っておこうかなぁ〜」
イーノのお叱りをごまかすように、既に低姿勢のビーチャは、
キャプテンシートの脇の通信機を操作し、接触間際だったシャトルへと回線を繋いだ。
『バカヤロー!』
当然、手にした通信機から聞こえた言葉は、シャトルの操縦士の罵声と、
損害賠償請求のため、責任者をシャトルによこせとの声だった。
新スト様、ご苦労様です。
セイラとリィナのつながりでビーチャたちには、借金が回ってこないって感じでしょうか?
ただし、セイラのために東奔西走させられそうな予感・・・・・
で、種のガンダムは、頭だけでなく驚異的なブラインドタッチの能力も必要。
うーん、相変わらずすごい時間のうpだ…。
お疲れ様です。さぁ、悪夢の金曜日みんな保守ヨロシコ。
あげちゃった。
スマソ 逝ってくる。
シャトルの操縦士はヤザン!!とみた。
新スト様、乙!
新ストたんは中京方面の人なんかぁ
(;´Д`)ハァハァ
いつも楽しみにしてます
続き期待&保全カキコ
age
704 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/16 15:47 ID:yEp2TOKM
シャア×ハマーン以外認めません
シャア×ハマーン×ジュドーの3P
hozen
しかし大丈夫かなぁ
捕手
続きが楽しみ〜
さらに保守
保全三号
1反安芸!!
ハマーンはコロニー落としの国家犯罪人。
戦場で殺害したジュドーはもしかして英雄なのか?
ハマーン様はシャア専用
713 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/18 15:31 ID:qB5TtD32
こういうのは、さくっと終了したほうが名作になる
sage
ハマーン=カーンとキラーカーンって似てるね!
>>697サン
種ねぇ…、かなりのお久しぶりな新作なんですよ。ワタシにとって。
ちょっとカルチャーショックが多過ぎです。
>>698サン
今日も「すごい時間」でしょ!?
>>700サン
再就職活動のためネクタイを締めるヤザン氏…。いとをかし。
>>702サン
今は激しく違います(w
>>704サン
すみませんねぇ。他のスレあたって下さい。
でも某スレもハマーン様、ジュドーと浮気中ですよね…。
>>705サン
おじさん、体力持つんかな?
>>711サン
ま、子供向けアニメとしてはそうでしょうね。
>>712サン
シャアは欲張りだからあげません。ハマーン様は俺様専用(w
>>713サン
ごもっとも。
>>714サン
そうだね!とでも言えばいいのだろうか…。スマソ。
保全活動ありがとうございました。遅くなりましたが続きです。
>>713サンの言うように、そろそろさくっと終了させた方がいいんでしょうか?
ワタシとしてはもちっと続けたいのですが…。
考えてみれば、まだCCA本編に突入してないんですよね。
それなのに既に今回で第34話ですよ。いいんかな?やっぱ長いよな。
ホント、無駄に長くてすみません。
渋々渡ったシャトルのブリッジで、ビーチャは散々な説教を、
アーガマ時代に培った“右から左”で聞き流しで決め込んだ。
確かに自分の機体に不慮があったのだ。
ここでいくら、ねちっこい嫌味の連発とはいえ反発してはならないと、
20歳のビーチャには判断が出来るようになっていた。が、
「こっちも色々と面倒な客を乗せているんだ。
客席で一言詫びを入れてくれれば、賠償金額について、考えなくもない」
という人の足元をみる発言には堪らず、
「ちょっと、おたくらも急いでるんじゃないのかよ!?」
と反抗の声を上げた。。
「なぁに、お客さん、地球の大地から足が離れてりゃ安心できるんだろうよ」
その言葉でビーチャには、地球が今、どのような状況で、
このシャトルの乗客がどのような職種の者たちなのか判断できた。
シャアの思想に賛同するつもりはないが、エゥーゴに加わり、
地球に住み続ける連邦政府高官がスペースノイドの事を、
さも軽く考えているのには腹が立つ。
そんな連中に頭を下げるのは納得できないが、
リーダーたるもの、仲間の生活のため、時には辛抱も必要だ。
(どうせ俺の頭なんて、どれだけ下げても上がって来ちゃう軽い頭だ。
高い賠償金払わされると思えば、いっくらでも下げてやるっつーの!)
幸い、シャングリラの仲間は誰ひとりシャトルには移っていない。
身内の誰にも見つからずに、頭ひとつで解決するなら。
と、ビーチャは言われるままに客席へと向かった。
乗客は案の定、誰もがビーチャの一番嫌いとする、態度の大きなおじさん連中だった。
「こちらの整備不良で運行の妨げを致しまして、申し訳ありませんでしたー!」
内心舌を出して、それでも、ポーズだけは深々と頭を下げるビーチャは、
既に頭の中では金策の検討を始めている。
(ちぇっ。俺たちも運が無いねぇ〜。一生ジャンク屋かなぁ〜。
もうちょっと俺もしっかりしなきゃ、エルにいい生活させてやれないよなぁ〜)
傍目には鋭角にまで頭を下げる、礼儀ある青年に見せかけてはみたが、
中身はジャンク屋リーダーのぼやきでいっぱいだ。
もう良かろうかと頭を上げたビーチャは、
ふっと、他の乗客とは明らかに雰囲気の違う女性をその目に捕らえた。
(え!?)
それはセイラも同じ反応だ。
(この子……、知っている……!?)
そして、俊敏に働いた思考回路が記憶の隅の残る少女の姿を映し出す。
(リィナ……、アーシタ……?)
「あ、あなたは……」
口をポカンと開けるビーチャにセイラは黙ったまま頷いた。
「お久しぶりです。セイラさん」
シャトルからビーチャが戻るのと一緒に、輸送船に乗り込んできたセイラに
リィナは目頭に涙すら浮かべ、万感の思いで言った。思いもしない再会だ。
ジュドーが木星へ旅立つ予定だったあの日、セイラの一押しがなければ、
リィナはジュドーに元気な姿を見せることが出来なかった。
そして何よりも、怪我を負った上に、被弾したモビルスーツの落下という、
到底助かりそうに無い状況から救出してくれたセイラには、
言葉に表しようの無い感謝を持っている。
「大きくなったわね。元気そうで嬉しいわ」
短い言葉の奥にどれほどの感情が隠れているのか、
リィナの心優しい性格を理解しているセイラは、
以前と変わらぬ優しい姉のような表情で、リィナに微笑を返すのだった。
新スト様、乙!
>>713サンの言うように、サクッと終わらせたほうが名作になるけど
名作じゃなくていいんです
我々は新スト様の作品を見たいのですから
というわけで保守
俺も 新スト様、乙!
以下同文。
ま、シャアとアムロが心中してもこいつらの物語は延々と続くわけだ。タノシミ♪
新スト様、いつもありがとう〜。
押忍!乙ッス!ワタスも禿市区同意です。もちっと、否、もっと続けて下さい。m(__)m
就活?!・・・アワワワワワ・・・
新ストさんが納得いくように書いてください。
こちらは楽しみにしてますから・・
今くらいの方が、ストーリー展開に納得がいきますので
これから急にサクッと展開が早くならないでほしいです。
っていうか、新ストさんの性格では、サクッと急展開というのは、
考えられない・・・・・
私もそれが楽しみなんです。
私も急展開は望みません、ラストまで読ませてもらいたいと思ってます。
ただ、カップルを愛でるためだけのエピソードや、だらだらとした展開は避けて欲しい
(今までがそうだったと言う訳ではなく)
いい作品だから、いいラストになって欲しい。
727 :
698:02/11/18 23:52 ID:???
確かに今日も。
新スト様の生活環境がわからない。。。
CCA本編というより、これはジュドー達から見たCCAのSSなんだから
こういう展開もありだと思う。
あまり急展開だとストーリーを追うだけになってしまいそうだし。。。
これからも期待してます。
次は15:00頃更新に100ペリカ!
age
hozen
サクッ!と、おさつ‥‥どきっ!女だらけの水泳大会!だみょ〜ん
新スト様、乙!
731 :
通常の名無しさんの3倍 :02/11/19 07:24 ID:GIQu4hZU
新ストさん!神スレはこの板には必要なんです!
思う存分書いてね!
732 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/19 09:52 ID:izYTyF/E
必死だな
735 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/19 14:47 ID:It6c3gzM
あげ
736 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/19 15:02 ID:jw0z7pN6
それじゃ俺もあげ
なんか嫌な感じだな
あげなければ落ちるぞ、木馬は。キュベレイ最強!
皆様、あたたかいお言葉、ありがとうございます。
どうもワタシは、さくっとした文章は苦手なんで、
やっぱ、このままのスタイルで続けさせてもらいます。
どうもねぇ〜。ねちっこい性格なんでしょうかねぇ〜。
量の割に遅い展開ですが、我慢して読んでくだしゃい。ペコペコ。
>>726サン
鋭いご意見ありがとうございます。
今回のうp分は、「だらだら」に該当していると思われてしまうかも…。
でも、セイラさんの心理に訴えるエピとしてつながるつもりなので、目を瞑って下さい。
>>727サン
100ペカリgetならず! ん?ペリカ? 日本通運のポイントか何か?
ハマーン様「最後に‥‥よかったよ‥‥強い子に会えて‥‥」
強い「男」に会えて‥‥に聞こえたのは漏れだけか?
>>741サン
「子たち」に聞こえるけど…。
チョコットよそ見してたら間に入られた!
この時間帯でものんびりしてたらダメなのね
来訪者呼び出しで、アナハイムエレクトロニクス社内
ミーティングルームに入ったカミーユは、
そこにジュドーのシャングリラ仲間に混じって、知らない女性がいる事を怪訝に思った。
落ち着いた物腰でカミーユとファに対し会釈する大人の女性は、
シャングリラの連中の知り合いとは、到底思えない雰囲気を持っている。
(誰、なんだ……?)
その謎は、機械油の匂いを漂わせ、
カミーユの肩越しから室内を眼中にした、ジュドーの一言により払拭した。
「セイラ・マスさん……!?」
黙って頷く女性の顔を改めて見て、カミーユの頭脳は絡まった糸を解くように、
アーガマのブライト艦長と、カラバのハヤト・コバヤシから
その名を聞いた事がある事を思い出した。
聞いたと言っても、どちらもクワトロ大尉と両氏が話しているのを
たまたま耳にしただけの経験だ。
しかし、その内容は衝撃的だったのでハッキリと覚えている。
クワトロ大尉……、シャア・アズナブル、
すなわち、キャスバル・レム・ダイクンには妹がおり、
その妹は1年戦争時、地球連邦軍のホワイトベースに乗り、兄と戦ったと――。
その人の名がセイラ・マスだった。
なるほど、その金髪はシャアと同じ色合いで輝いている。
(この人が……。でも、なぜこの時期にアナハイムに……?)
カミーユの目が厳しさを孕むのに、対してジュドーは何の考えもない様子で、
セイラに……、シャアの肉親に歩み寄るのだった。
「リィナの事、本当にありがとうございました」
深々と頭を下げるジュドーは5年前、木星に旅立つ予定だった時には、
十分にお礼の言葉を言えなかった、妹、リィナの命の恩人に、改めて礼を言った。
「いいのよ。もう、随分昔の事だわ」
ジュドーに頭を上げさせるセイラは、その真っ直ぐな瞳が、
かつてのアムロの眼差しに似ている事に気付き、頼もしく思える。
なるほど、14歳にして、兄の去った後のエゥーゴで
ネオ・ジオンを潰した主力パイロットだけある。
それから5年が経った今のジュドーは、更に別なる強さを増し、
立派な青年へと成長しているように見える。
シャトルの中でのビーチャの潔い対応といい、
シャングリラから仲間の安否を心配して、
宇宙が戦場となりつつある状況であっても飛び出して来る、
この仲間意識を、セイラは、純粋に美しいものだと思える。
が、そのように見られているとは露知らず、
思わぬところにジュドーらがいることについて、
「ったくよぉ、ジュドーもハマーンも、アナハイムに協力してるならしてるって、
早く言ってくれよなぁ〜。グラナダの街中探し回るところだったよ」
と、ビーチャのぼやきが先程からずっと続いている。
「ごめん、ごめんってば!ドタバタしてて、言うタイミングがさっ」
平に謝り通しのジュドーの事を、とっくに許してはいるくせに、
いつまでもくどくどと言うのは、ビーチャ流のコミュニケーションというものだ。
「けど、セイラさんを先にアナハイムに送り届けようって思って良かったよ」
イーノはもちろん、セイラがアナハイムに何用なのかは知らずに、のんびりと口を開いた。
「ホント、ホント。
ビーチャのおっちょこちょいが無かったら、セイラさんとも会えなかった訳だし!」
「ま、災い転じてってヤツかな?」
「ほんとよぉ」
エル、モンド、リィナの追加をジュドーが不思議そうな顔で事情を問おうとするが、
「な、何でもないんだよ!」
とビーチャが慌てて口止めするのでますます怪しい。
結局、イーノからシャトルとの接触未遂騒動を聞いたジュドーは、
更に、その賠償金で納品したばかりのかえる運輸からの入金分が全て消えると聞き、
逆にビーチャを平謝りさせるのだった。
「あぁ!かえる運輸と言えばっ、ビーチャ、お前、俺とハマーンが出発する時の射出、
アレ、納品前のチェックに使ったろ!?」
「あ?分っちゃった?」
急に思い出したようにまくし立てるジュドーに、ビーチャがあっ気らかんと答えるので、
ふたりのコミュニケーションに拍車が掛かる。
「あんなG、首が折れるかと思ったぞ!」
「お前とハマーンは頑丈に出来てるから、絶対、大丈夫だって計算の上さ!」
「そんな計算あるかよ!?」
ドタバタと狭いミーティングルームを駆け回る大の男ふたりに、
シャングリラ仲間は、また始まったかと呆れ顔をしている。
そんな中、カミーユはセイラの来訪の目的に不安を抱き、
もうひとり、ハマーンは、セイラの思いつめた表情から、
現状と、彼女の立場から想像出来るその心理に胸を痛めた。
>>新スト様乙〜
無念。100ペリカget出来ず(´・ω・`)ショボーン
ペリカは確かカイジだったような。。。
よく知りません。スマソ
ハマーン様のセイラさんへの絡みにハゲシク期待します。
髪型とか・・・いろいろと。
新スト様乙!
>>748 微妙だな。どんな展開になるのか想像できん。
ベルスレではこのシチュエーションとちょうど反対のストーリーが展開している。
ある意味、NTスレの共振だな。
hosyu
753 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/22 06:37 ID:mDr439vV
754 :
752:02/11/22 11:27 ID:???
>>753 サンクス!行って見た。(・∀・)イイ!!
>>753 あっちもなかなか良いね。
という訳で保守age
sage
しかしガンガルに出てくる女ってみんな不器用だよな。
主役やレギュラーよりも脇役あたりにいい女が多いというのは、
これはどうかと思うぞ、富野。
シャアとジュドーとマシュマーでハマーンを支えてあげたら、
彼女はジオン公国の新女帝になれたかも知れない。
759 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/24 00:08 ID:7rB9fIut
age
おもしろいからみんなよめ
ハマーンはシャアにふられたショックのあまり突如ジュドーに走ったとみた
ジュドーに何を求めていたのかな?
やっぱシャアに捨てられた心の穴をジュドーで埋めようとした?
じゃあNT共振できたカミーユを拒んだのはなぜ?
個人的にはジュドーの前向きなところが良かったのかと思ってまつ。
怒りの感情はぶつけてきても、憎悪の感情はなかったようだし…。
カミーユは似た者同士で駄目だったのかなーと思ってみたり。
カミーユもハマーンも「捨てられた」者同士だったもんな。
カミーユは裏切りと死別と洗脳だったから、発狂しちゃったんだと思うが。
カミーユが拒まれたのは、ハマーン様の言葉の通り。
NTとして優れているのはわかるが、人の心を土足で・・・みたいな事
言われてた。一人の女として、プライバシー筒抜けは嫌なんじゃないか?
シャアやジュドーには筒抜けにならんのけ?
>>747サン
神出鬼没なうpですみません。今日は珍しく週末にしてみたり(w
>>748サン
ハマーン様とセイラさんの絡み…。激しく難しいです…。
あぁ!凡才が憎い!と、産みの苦しみに喘ぐ新スト…。
お?髪型の話題とかしちゃえばいいのか!女子高生ノリで! ……なんて展開出来るかよ!!
>>749サン
どんな会話なのかはまた次回…。引っ張ってるつもりぢゃないんだけどね。
>>750サン
NTスレの共振!?恐れ多いですわ。
>>753-755サン
神職人様のみえるスレです。
ワタシもセイラさんの書き方を研究してみたり…。しかし、アム×セラ神には近づけません。
>>757サン
素直ぢゃない男の子の心を、明るい女の子が開かせる…。
ってのは、少女漫画の王道だと思うんだけど、
女の方が大人で不器用でっていうのが、万人をそそらせるんぢゃない?
>>758サン
マ、マシュマーさんも加えちゃうわけね…?うん。まあ、好きだからいいけど。
>>761サン
初心なおなごのように聞こえるなぁ〜。
>>762-766サン
「やさしい目をした誰かに 会いたい」でしょ?
遅くなりましたが続きです。
産みの苦しみの結果作なので、読み難い点が残っているやもしれませんが、お許しを。
(兄さんに、こんな風に解り合える仲間がいたなのなら……)
セイラの思考はどうしてもシャアに結び付いてしまう。
兄は今までどんな思いで生きてきたのか。
ただの一度も連絡を取らなかった自分にも、今の事態の責任があるように思える。
「お兄ちゃん!こんなところでいい加減にしなさいっ!」
子供同士の戯れのようになっている、ジュドーとビーチャを一括したのはリィナだ。
その一言で、ジュドーはシュンッと静かになる。
しっかり者の妹に叱られてバツが悪そうな表情は、誰もの心を和ませる。
「もうっ!」
と膨れるリィナには頭が上がらないといった態度のジュドーが、
シャングリラを離れる時、リィナに一言も無かったことを、今更ながらに謝罪した。
「リィナ、黙って留守にして悪かったな」
改めて確認するまでも無く、健康そのもののジュドーに、
リィナは胸に、僅かながらに抱えていた不安が一掃した。
何も分らなかった前の戦争の時には、兄を軍艦に乗る事を勧めてしまう幼い妹だったが、
いくつもの悲劇を目の当たりにして成長した今は、
戦いに行く訳ではないにしても、ほんの数日であろうと、兄の身の安全が心配だった。
「ううん。お兄ちゃんもハマーンさんも無事なら」
心配していた心境を隠して笑顔を見せる妹の姿には、セイラは目が熱くなる思いがする。
(どうして私と兄さんは違う道を……)
そして今、セイラの抱えるハンドバッグの中には、兄を撃つための秘策が納まっている。
ジュドーとリィナ――。
この兄妹ならば、妹が兄の命を絶とうなどとは、何があっても思わないだろう。
それに比べ、自分と兄は、笑顔で会話を交わした記憶さえ、
もう色あせた遠い昔の記憶となっている……。
(いつか解り合える時が来るかと思ったけれど……)
悲しいかな、アーシタ兄妹の姿はセイラにとって拷問のようになっていた。
「思い詰めるは、良くない」
いつの間にか厳しい形相になっていたセイラに、ふっと声を掛ける者がいた。
「あなたは……、ハマーン・カーン……」
不確かなものの確認のように、その名を口にするセイラに、
ハマーンは落ち着いた微笑を見せた。
その存在をセイラは、ミーティングルームに彼女が姿を現した時点から気付いていた。
騒ぐ連中を遠巻きに見守る姿は、気高く、知性が溢れている。
ビーチャ指揮する輸送船の中、セイラはネオ・ジオンのハマーン・カーンが生存し、
元ガンダムZZのパイロット、すなわち、リィナの兄と共に生きている事は聞いた。
もちろん、信じられない思いはしたが、戦いの中でお互いのニュータイプ能力のためなのか、
敵同士であろうと惹かれあう者があることは、
ホワイトベースのクルーであったセイラには、理解出来る話でもある。
そして、改めてその本人を目の前にし、
かつてメディアで見ていた印象と違っているという思いを、セイラはそのまま顔に表していた。
それを理解出来るハマーンは、セイラを前にまた微笑を見せた。
「ふっ」
やや顔を伏せたものの、その姿に、セイラは適当な言葉を見つけられない。
微妙な雰囲気を先に破ったのはハマーンの方だった。
「困惑するも無理は無い。今の私は滑稽に見える事でしょう」
「そんな……」
決して、相手を軽視している訳ではないセイラは、
ジュドー、ビーチャらの喧騒の中、ハマーンと自分、
ふたりだけが異世界の渦に送り込まれたように感じた。
ハマーンの目を見ると、その中に自分が吸い込まれていくように思える。
それは、セイラにもニュータイプの素養があるが故の現象であり、
互いにそれぞれの立場を理解し、労わろうという思いがあるからこそ、その渦は深くなり、
それをカミーユは喧騒の端からそっと見守っていた。
カミーユって男版ララァだからな。ある意味NT能力最強。
新ストさん乙!
こんにちは!
いいですね、セイラさんとハマーン様の対峙が。
萌えます。
それから、多分な誉め言葉、恐れ入ります。
ハマセラは最高に見たかったよ。
2人とも鬼畜シャアの犠牲者だもんね。
幸せそうなハマーン様がイイ!
二人の共通点
・髪型似てる
・言葉遣いに育ちの良さを感じる
・俗物は嫌い
・その人生にもっとも影響を与えたのはシャア
・スタイルがイイ
・なかなか笑顔が見れない
くらいかな?
新ストたんのレスも結構楽しみだったりするw
保全・保全と
>>新ストさん
すみません、、、髪型は難しいですか。
けど、この絡み?もすごくいいです。
ジュドーって意外といい男かも。
少なくともシャアやカミーユよりは共感できる‥‥かもしれない。
ハサウェイ氏ね!
そういえば絵描きさんはどうしたんだ・・・
>>780 漏れも気になってた。
サイト立ち上げの件はどうなったんだろうか...
絵描き板?順調に更新されてるぞ。
>>771サン
男版ララァ!?う〜む、そうだったのか。
>>772サン
いえいえ、遅くなってすみませぬ。
>>773職なりさん
萌えていただけますか?恐縮です。
スレ住人の方々がだいぶシンクロしているようですね。今後ともよしなに(w
>>774サン
鬼畜!?そこまで言っていいんかい?
どこかに赤い人の刺客がいるやもしれんですぞ。夜道にゃ気をつけろ。
>>775サン
共通点の提示、ありがとうございます。
似ているからこそ書き難い…。
>>776サン
ワタシのレスが楽しみ!?
な、なにか面白い事言わんと…、く、くわぁぁぁ〜! ボンッ!(←頭吹っ飛んだ
今夜はおでんです。
>>777サン
髪型の話題…、ネタぢゃなかったんですか!?
>>778サン
な、何を今更!
ジュドーは絶対、いい男になります!この自信は十数年揺らぎません!
>>779サン
?????
>>780-781サン
お忙しそうな方ですから。
>>782サン
絵描き板?某爆弾所のコト?
久々に連投してみたり(w
しかし、ストック1話でうp出来るなんて、随分度胸付いたな、自分…。
「私は、あの者たちに人として生きる道を教えられた」
「 …… 」
あまりにも唐突なハマーンの言葉に、セイラはやはり返す言葉を見つけられない。
それを解りながら、ハマーンは更に続けた。
「本気で戦った相手だった。本気でネオ・ジオンの邪魔になる者は倒すつもりだった」
ハマーンの目は、相変わらずビーチャやイーノと戯れるジュドーを、真っ直ぐに捉えている。
セイラも、その視線に倣った。
無邪気さを失わないジュドーの笑い顔が、今の沈んだ心に光を灯す。
「しかし、あの子は最後の最後にもこの私に情を掛けるのだよ」
ハマーンのその言葉はセイラの脳裏に、戦闘中の連邦軍のモビルスーツ、ガンダムと、
ジオン軍のとんがり帽子、エルメスを浮かばせた。
殺し合う対象である敵同士でありながら、閃光がきらめく宇宙空間で、
あの2機はまるで互いに求め合うように接近していたように思えた。
それが、ハマーンとジュドーの間でも起きていたと言うのだろうか……。
「ジュドー・アーシタの純粋なニュータイプ能力は、荒んだ私の心を、
馬鹿げた血の世界観に捕らわれず、ひとりの女として生きよと導いてくれた」
ハマーンの言うそれは、先程、真っ直ぐな瞳で礼を言われたセイラには分る気がした。
純粋で優しさに満ちた強さを持つ青年だと直感出来た。
ゆえにセイラはハマーンに対し頷いて見せた。
「私は数え切れぬ人間を不幸にしてきた。
あの者たちの中にも、戦いの中、愛する者を失った者さえいる。
しかし、そんな私を仲間だと言ってくれる」
ハマーンから見えるモンドの後ろ姿は、仲間をそっちのけに、
アナハイムの内部をなんとか覗こうと、
作業エリア側のシャッターの制御装置にドライバーを向けている。
(相変わらず、たくましいものだ)
ふっと頬が笑むハマーンの横顔に、
セイラはしかし、ハマーンに対し抱く釈然としない思いを述べてみた。
「地球で怪我をしたリィナ・アーシタを見つけた時、正直、驚きました。
こんな幼い子が、戦いに巻き込まれているのかと」
その目は、ハマーンを責めているようにも見える。
噂に聞いた通り、セイラ・マスは潔癖な性分であるらしい。
しかし、それをハマーンは当然のように受け止める。
今更、過去は取り消せはしないのだ。
「話を聞けば、エゥーゴに参加する兄と引き裂かれ、
ジオンの捕虜になっていたなど……!」
セイラの視線は確実にハマーンに対し、責任追及に及んでいる。
リィナの一件は、グレミーの独断ではあり、
“捕虜”という言葉も適当であるとは思えないが、
ハマーンはそれを自罪のように目を伏せた。
自分もジュドーの切り札としてリィナを使うつもりはあった。
全ては戦いの混乱ゆえの悲劇ではあったが、
10歳足らずだったリィナの負った傷は決して小さくはない。
「ネオ・ジオンの勝利のためなら、たとえ幼子であろうと利用する。
それがあの頃の私だった」
決して言い訳するではなく、かつての自分を振り返るハマーンにセイラは息を飲んだ。
リィナの事だけではない。
戦いで死んだ者、傷を負った者、悲しみを背負った者、
全ての不幸を、ハマーンは自らの幸せの中、忘れようとはしていない。
決して取り消す事の出来ない過去の過ちを十二分に知り、心を痛め、懺悔しながら、
それでも、新しい世界を真っ直ぐに見つめようとしている。
セイラには、自分の揺さぶりに動じないハマーンに、真の強さを感じずにはいられない。
これが、自分をその瞳に吸い込ませる原動力なのか……。
そんなふたりの雰囲気に遠慮なしにエルの声が飛び込んできた。
「銃口向けられたって、ハマーン、大丈夫だったのー!?」
どうやら、ファと話していたエルは、
カミーユ宅でギュネイとナナイに襲われた一件を聞いたようだ。
「なに、大した事はない」
いつものように冷めたハマーンの口調に、ビーチャの声が続く。
「ったく、無理するなよなぁ!俺たちの前では、いい加減、その鎧、脱いでもいいんだぜ!」
「っふ。お前には見せずとも、見せるべき相手には見せている」
切り替えしがハマーンの方が一枚上手だった。
「ホントかよ!?ジュドー、ハマーンが甘える事なんてあるのか!?」
「それ、聞きたいねぇ!」
話題は摩り替わり、純情に赤面するジュドーが男共に質問攻めにあっている。
その光景に不敵に笑うハマーンは、もはや、すっかり、
シャングリラの青年たちの輪の中に入っているのだとセイラに窺わせた。
そして彼らの存在が、ハマーンを後悔の苦しみから救っているのだとも。
セイラさんとハマーン様の絡みがいい感じです。
今日はもう、うp終了かな??
リアルタイムで見てたので、割り込みしないようにしてたんだけど。
うーん、やっぱ良いわ。お疲れ様です。>新ストさん
>>785 ×リィナの一件は、グレミーの独断ではあり、
○リィナの一件は、グレミーの独断であり、
やっぱ、ワタシ、アフォです…。
いちお、ハマーン様の幸せと過去、シャングリラチルドレンズとの関係、
セイラさんの真っ直ぐな正義感を表現してみたつもりです。
“対決”って程ではないですが、それぞれの立場を立てれたかと。
どうかしら…?ドキドキ。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
新ストさん 乙!!!
>>新ストさん
お疲れです。
髪型はネタではなかったです。すみません。
というわけで、一度逝ってきます。(また戻ってきますが、、、)
あぶねぇあぶねぇ・・・。
上げとく
794 :
:02/11/26 12:26 ID:BBFs3zxK
マーベラス@新ストさん乙!
ジュドーにゴロニャンするハマーン様も見たいな。
それはそうとセイラの潔癖症はまだ治ってなかったんだな。
アムロに「乳首って意外と小さかったんだな」って言わせたくせに。
796 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/26 13:24 ID:YgIRERXF
本編のような完成度ですね。
ジュドー・アーシタ、そしてハマーン・カーン。
80年代を代表するニュータイプにして、ガンダム全作でも最強クラスのパイロット。
ハマーンがジュドーの童貞を奪うために、夜這いをかけるシーンが楽しみだ。
800
800
801 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/26 18:18 ID:v52Fv6jz
あげてやるっ
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とりあえず続きを期待カキコ
新ストさんはおいくつですか?
36歳でし。
にせものかYOワラタ
>>788サン
いいですか?ホッ。
>>789サン
ストーリー内では割り込みにならなかったけど、うp後のレスでは入られちゃいました。(w
気を使わせてしまってスミマセン。
>>791サン
キマ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━シタ!!!!
>>792サン
お〜い!戻ってきたかい〜?
>>793サン
ご苦労さんです。
>>795サン
マーベラス???難しい単語は注釈つけて下さいよぉ。アフォなんで理解不能です。
ゴロニャンハマーン様は別で短編ででも書いてみたいですね。
しかし!その前にマターリシーンの練習せねば!なんかシットリが苦手なんですよね…。
び、び、び、び、びーちく!?昼間っからハァハァさせんで下さいよ。
>>796サン
いやぁ〜。お恥ずかしい限りです。
>>797サン
はい。その通りであります。
しかし、80年代って…。えらく年より臭く感じるなぁ…。
>>798サン
ソレ、アクこんサンのスレでありましたよ。(w
>>802-803サン
それっぽいのを別スレでお見かけしました。どぼちてココでは失敗…?
>>804サン
/sukebe/この辺が怖くて踏めん…。
>>805-807サン
36歳ではないでし! 人に聞く前に自分の年齢を答えよ!(w
ハマーン様ラヴ系の人間は、ダム歴長めのいい大人が多いんぢゃないかと推測。
前ストも含め、ストーリー書き始めてから初めて今日、ZZのビデオを再視聴しました。
訳あって「ラサラの命」周辺を。 う〜む。初心に返るぜよ。
ふたりの会話が終わるのを待っていたかのように、
カミーユはハマーンとセイラに歩み寄った。
「はじめまして、セイラ・マスさん。僕は……」
「知っているわ。カミーユ・ビダンさんね」
自己紹介するより先に言うセイラに、
カミーユは「はい」と短く答えて片手を差し出した。
しかしその目は鋭く、セイラの表情の変化を探そうとしている。
相手はよりにもよって、シャア・アズナブルのたった一人の肉親だ。
妹の命の恩人だか知らないが、ジュドーのように能天気に歓迎できる相手かどうかは分らない。
そんなカミーユの疑りを知った上で、セイラはその手を握り返した。
心の隅々までこのニュータイプに見られても構わない。そう意識しての握手だ。
そのあえて開け広げたセイラの思いは、そのままにカミーユにも伝わっていた。
(シャアのスパイではない……?)
それはもちろん、カミーユにもνガンダムを開発するアナハイムにも安心出来る事ではあるが、
第一喚問を通過したというだけだとカミーユは気を引き締める。
そして、黙ったままその手を引いた。
「単刀直入に聞きます。シャアが軍を動かしているという今、あなたが何の用でここに?」
カミーユの言葉に、セイラは手にしたハンドバックを握り直した。
女性特有のゆったりとした動きで即答しないセイラの態度が、カミーユを苛立たせた。
十分に言葉を選ぶ必要のあるセイラの事情には構っていられない。
「失礼な言い方ですみません。でも、時間が無いんです。
今、あなたのお兄さん、シャア・アズナブルが何をしようとしているか、
知らないわけではないのでしょう!?」
「カミーユ!そんな言い方……!」
いつからか、カミーユの言動に注意していたファのその声に、
ミーティングルームの一同が一斉に、カミーユとセイラに注目した。
「言い方なんて構ってられるか。今はνの開発を一分一秒でも早く進めたいんだ!」
ファに言い返すカミーユの言葉はこの事態において尤もであり、ファは更なる言葉を飲み込んだ。
「こんな時に、あのシャア・アズナブルの妹を歓迎なんてしてられるなんて、おかしいんだよ!」
それはシャングリラから押し寄せて来た一行と、ジュドー、
更にはハマーンに対しても向けられたカミーユの苛立ちでもある。
その発言に対し、声を上げたのは意外にもイーノだった。
「ちょっとカミーユさん、そんな言い方ってないんじゃないかな?」
普段、人に対して……、ましてや、カミーユに対し、
意見などする事のないイーノの言葉は柔和な言い方ではあるが、その行為だけで人を驚かせる。
「カミーユさんは知らないかもしれないけど、セイラさんは、リィナの命の恩人なんですよ。
その人が、悪い人だなんて、僕は疑いたくもない」
プイッとそっぽを向くイーノの見慣れない態度に、ビーチャやエルはあっ気に取られているが、
カミーユがそれで引き下がりはしない。
「ここがどこで、何をしている所か知らない訳じゃないだろ?
子供っぽい感情だけで人を判断していると、取り返しのつかない事になりかねないんだよ!」
「カミーユさん!」
喧嘩口調になるカミーユに声を上げたのはジュドーだ。
「なんだよ!?」と睨み付けるカミーユに、ジュドーは珍しく真面目な顔で言った。
「危機感が無いのは悪かった」
カミーユの言いたい事は、共にνガンダムの開発に汗してきたジュドーには理解出来る。
「でも、セイラさん……、この人、悪い人じゃないよ。カミーユさんだって分ってるはずだ」
「っん……」
それは指摘されなくとも、先程の握手でそれはもちろんカミーユは把握している。
しかし、今の事態を考えれば、子供の友達選びの感覚でいてはいけないのだ。
ミーティングルーム内の雰囲気を、著しく悪化させた元凶である自分をセイラは責めた。
恐らく先頭に立ち、ロンド・ベルの新型モビルスーツの開発に励んでいる
カミーユ・ビダンの心配は当然の事であり、
それなのに自分を庇おうとするハマーンを救った青年、ジュドー・アーシタの優しさは、
ますますセイラの自責の念を駆り立てる。
セイラは、無言のまま握り緊めたハンドバックの中から一枚のマイクロチップを取り出し、
目の前の苛立つカミーユに差し出した。
その行動を全員の目が追う。
「なんです?これ……」
それがセイラがここに来た理由である事は分るが、その中身は分りようがない。
受け取ったカミーユは、揺れる金髪の中のセイラの青い瞳を覗いた。
若干、潤っているのが確認出来る。
それだけこの小さなマイクロチップには重大な意味が含まれているのだ。
「これで……」
言って、セイラの瞳がギュッと意識して閉じられた。
それはシャア・アズナブルを兄に持った妹の、大いなる決意の一瞬であった。
そして、次に顔を上げた時のセイラは、決意の末の迷い無い瞳をして言った。
「これで兄を……、シャア・アズナブルを殺して下さい」
その言葉は、全ての者の耳に届き、それぞれの胸に衝撃を与えた。
うp終了でしょうか…(割り込み心配)いつもお疲れ様です。
つかこのスピードでこのクオリティーすごいですな
え〜ん、セイラさんをいじめないでよ、カミーユ!(w
おお、すごい展開です。
>>新ストさん
お疲れ様!戻ってまいりました(w
新ストさんって高知の方なんですか?、と推測(>う〜む。初心に返るぜよ。)
>>新スト様
いつも律儀にレスを返してくださって…
再視聴ですか、更に描写が鋭くなりそう。
期待しちゃいます。
不快なプレッシャーとか呼ばれそうだな(W
新ストさん 乙!!
勘だけど同世代のような気がする
当方31歳
820 :
SEED 君へ:02/11/28 01:12 ID:tUG6wq5q
すごくよかたです、カミーユ。読んでてカミーユの声が聞こえてきました。
感動
新ストさん乙!
カミーユの存在は僕を不愉快にさせる‥‥。
嫌なプレッシャーだ。
嫌なプレッシャーだけど、なんか懐かしい気がする。
不思議だ。
822 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/28 16:54 ID:ZKxlE4yw
こんなカミーユはいやぁぁぁぁぁっ
カミーユってやっぱカミーユだよね。痛さ全開。
824 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/29 15:58 ID:SZrU5zQq
まあまあ落ちけつ。
仕事でテンパってるんだから、多少刺々しくなるのも無理はないと思われ。
元々神経質なカミーユだし、敵(シャア)の妹となれば警戒するのも当然。
>>814サン
ご配慮ありがとうございます。
これからはレスを原稿の後に付けた方がいいんでしょうかね?
>>815サン
スピードは……、時々私事でプイッといなくなる時もありますから。
出来る時には出来るだけ。って感じです。
クオリティーは……、お目汚し文でスマソです。
>>816職なりさん
ひえぇ〜!お叱りのお言葉が!お許しを!
>>817サン
いやぁ〜、ちがうんどす。(w>高知人
>>818サン
再視聴で描写が鋭くなるかどうか…。
でも、再発見する事や、以前とは違った感じを受ける部分もあって、
ダム世界の奥深さを感じました。
>>819サン
はっ!目上の方でしたか。失礼な振る舞い、すみませんでした。
詳細は伏せますが、ワタクシ、ファースト放送当時、幼稚園児でした。
ちなみに明日は、誕生日です。ホントデス!ネタヂャナイゾ!
>>820>>821サン
そう言っていただけるとうれしいです。
>>822-823サン
カミーユの取り扱いについて…。
困りましたねぇ〜。今後の展開を読んで頂いて、カミーユの心理を分ってやって下しゃい。
>>824サン
そうそう。フォローありがとうございます。
揃いも揃って歓迎ムードぢゃアホでしょう。
カミーユにはいいトコ持ってったつもりだったんだけどね…。
やはしワタシの愛が足りないのか!?
「どういう意味です?」
まるで全員の代表をするように、問題のマイクロチップを受け取ったカミーユが口を開いた。
シャア・アズナブルを……、自分の兄を殺して欲しいなどという言葉は余りにも穏やかではない。
「このチップの中には、兄のモビルスーツと対等に戦えるための資料が入っています」
「 !? 」
それを手にしているカミーユは、セイラの話が途中なのを構わずに、
ミーティングルーム内にあるマシンに飛び付いた。
挿入したマイクロチップの内容はすぐに起動し、モニター上に現れる。
「こ、これは……!?」
カミーユがその内容に目を奪われているその間にもセイラは説明を続ける。
「アムロとは対等なモビルスーツで決着を付けたい。
そんな感情、お分り頂けないと思うけれど……」
セイラの言う言葉の意味は、確かに、理解し難い内容だ。
シャアは自分の首を絞める結果になるかもしれないと分っていて、
ロンド・ベルに新型モビルスーツの秘策を伝えようなどと考えているなど。
「シャアって奴は相当な自信家なのかよ!?」
「同じ百式に乗ってた人とは思いたくないね!」
「敵に情報を与えるなんて、普通じゃないよ」
ビーチャやモンドらの言うことは当たり前の見解だ。
ただひとり、ハマーンだけが分ったような顔をして苦笑を見せた。
それをジュドーは膨れた顔で遠巻きに見ていた。
(ハマーンにはシャアの気持ちが分るって言うの?)
それは、ハマーンの心を独り占めしていると自負する者には、気に入らない事だ。
しかし、そんな事を言っている暇は無い。
周りのざわつきを気にもせず、マシンに向かうカミーユのキーボードを弾く動きに導かれるように、
ジュドーもモニターを覗きこんだ。
カチッ!カミーユの指の動きがピタリと止まった。
「どうなの、カミーユさん……?」
その内容が本当にνに搭載できる秘策なのか……、それとも罠……?
さすがのジュドーにもシャアの理解できぬ行動には疑いの余地を持ち合わせていた。
「ザッと見ただけだけど……」
カミーユの言葉に全員が注目する。
「確かにこれを使えば、サイコシステムの動きは格段に良くなる」
言っている本人も信じ難い結果だ。
「それじゃあ……」
“罠ではないのか”セイラの前でその言葉を飲み込むジュドーに、カミーユは頷いた。
「これをネオ・ジオンが搭載してくるなら、こっちも使わなければ、勝てない」
その断定形の言葉は、カミーユ自身にも、ショックという言葉では済まされない衝撃だ。
この、材質に応用する技術を使えば、
アムロの言う敵の波動を強化してキャッチするというアイディアも活かせる。
しかし、それはシャアの慈悲にすがる行為に値し、技術屋としても敗北に値する。
(いつもいつも、こうやって人を見下す……!)
カミーユは無意識のうちに握った拳をデスクに打ち付けていた。
しかし、それを止めよと言う者は誰もいない。
シャアと面識のある無いに係わらず、ネオ・ジオンの総帥のやり方に、
誰もが少なからず元、戦士として苛立ちを抱いていたからだ。
本日のうp終了。
お疲れ様でつ( ・∀・)つ旦~
あと明日ですがお誕生日おめでとうございますヽ(´∀`)ノ
新スト様はどうやら同年代ぽい。
誕生日Offでもしましょうか?
なんつったりして
新ストたん明日誕生日かぁ
わしと思いっきり同世代だ!!
そろそろ誕生日がうれしくなくなる年頃ですが(w
いいお誕生日であることを祈ります
>>新スト様へ
i i i i i i
,{〜〜〜}
{〜〜〜〜}
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Happy Birthday!
新ストさんお誕生日おめでとうございます!!
今日はイイ(・∀・)人と一緒にすごされるんでしょかw
また続き期待してますよん
新ストさん乙&おめめ
続きキボン
無理なくガンガレ!
おめでとうございます
ついでに保全
本格的なストーリー展開になってきましたな。
萌えとは別の次元で興奮します。
新ストさんお疲れ!&電報です。
>タンジョウビ、オメデトウゴザイマス
さすがに今日は新ストさん来ないか・・・(w
今頃は・・・・
「○Xイキまーすっ!」なんてね!
(下世話で申し訳ない・・・)
君は彼の腕の中♪
多分 今頃は夢の続きだろう♪
新ストさん 次もよろ
新ストリートファイター・ドジョー
都合により、次回が最終回となります。
>>842 ほんとにヤダよw
つか名前をかたっちゃだめよw
>>842 心臓止まるかと思った…
マジでやめてよ
845 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/02 15:51 ID:Z7OqS04o
>842 氏ね!
>>829サン
あ、お茶どうも。ズズズゥ〜。うみゃあ。
>>830サン
誕生日オフ!?お付き合い長い方も多いですしね。
>>831サン
一体、何歳になるのか分らなくなって母親に確認しました。←アフォ全開です。
1年得した気分です。←やっぱりアフォです。
>>832柔道、明日。サン
わ〜い!ケーキだ!ふっ、ふぅぅぅ〜!!
>>833ミラー係サン
どもども。お世話になってます。
イイ(・∀・)人!?うふ…。それは秘密。
>>834。・°°・(≧□≦)・°°・。サン
無理なくガンガルでぇ!
>>835サン
ありがとうござます。保全ごくろうさまです。
>>836サン
いつの間にか萌えが薄れていました。
今はこの雰囲気を保っていこうと思ってます。
とか言いつつ、ドタバタミックスになったりして。
>>837サン
あ、電報。郵便屋さんご苦労様です。
>>838サン
今頃なんなんだよぉ!?
>>839サン
ホント、下世話だ…。俗物めが!
>>840サン
あいよ。
>>841サン
泥鰌?なんか、弱そうだな…。必殺!どんぐりころころどんぐりこ!
>>842サン
あ、あんた誰!?
>>843-844サン
よく偽者を見抜いてくれました。ホッ。
>>845サン
まま、穏便に…。
セイラの持って来たマイクロチップを受け取り数分後――、
カミーユはアナハイムエレクトロニクス社の材質開発部の担当者に会っていた。
セイラによって……、いや、シャアによってもたらされた
サイコフレームの開発を自家談判しに――。
「ですから、この設計の通りに造ってみて下さい」
突然にやって来た臨時のνガンダム開発担当者に、
職人肌の材質開発部が、すんなり「はい」と言うはずがない。
ましてや、その設計の出所をカミーユが決して口を割らないから尚更だ。
「オクトバーからは何も聞いていないぞ」
渋る担当者の気持ちを分らないでもない。
カミーユとて、シャアに与えられた設計など、喜んで使いたい気分ではないが、
自信の持てない機体を作って、アムロ・レイを見殺しには出来ない。
「こっちが勝てなきゃ、意地張ったって仕方ないんだよ」
ミーティングルームで、サイコフレームの使用を渋るカミーユにジュドーが言った言葉だ。
シャングリラの連中は、頭が柔軟で楽だとカミーユは思う。
「男のメンツってものが無いのか!」
ひとり意固地になる自分に、あっ気らかんと
「ズルしてでも生き残った方が勝ちなんだよ」
「盗んだっていうんじゃない。あっちが勝手によこしたんだ」
「くれたもの使って、文句言われる筋合いは無いでしょ」
ときたもんだ。
(勝てなきゃ意味無い……、か……)
これまでのモビルスーツの開発の歴史を振り返ってみても、
情報の奪い合い、試作機の奪取の繰り返しだ。
カミーユ自身が乗っていたMK−Uとてティターンズの新型だった。
(もう、後が無いんだもんな……)
宇宙に戦火が走る時は、刻一刻と迫っている。
それを、カミーユもジュドーも、ハマーンもピリピリと感じ始めている。
なんとしても、完璧な機体をアムロに渡さなければ。
(大尉には、この情報を流した事を絶対に後悔させてやる……!)
カミーユはセイラから受け取ったマイクロチップを手に、材質開発部へ急いだのだ。
「地球が救えるか救えないかが懸かってるんだ!造ってくれ!」
綺麗な顔立ちに似合わない罵声を上げるカミーユに圧され、担当者は思わず了解していた。
割り込みだったらスマソ
迫力のカミーユキタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!
なんとなくカミーユ主役?とおもって、スレタイ確認してしまいました・・・・(w
キタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
盛り上がってまいりました!!
新ストさん
お帰りーーー(???
誕生日は楽しく過ごせました?
しかし上手くカミーユを生き返らせてくれたよな。
適度にキレっぷりも残しつつ、、、いいねぇ。
保全します
いーなー 彼氏 ウラヤマシィ
えっ!新ストさんって女性なの?!
俺と同じこと考えてる奴がいて感動した。
おれがジュドーだったら間違いなくハマーン様についていきます。
>>850サン
カミーユが主役!?いえいえ、あくまでもジュドーとハマーン様です。
スレタイはもう既成の事実って事になっちゃってます。(w
>>851サン
この盛り上がりを……!連中がほのぼのでぶち壊します。←いいんでしょうか?こんな書き手で。
>>852サン
ただいまぁ〜???
え?ワタシ、どこか行っていたんでしょうか?え?逝っていた? この俗物め!
この歳にもなると、誕生日だからって、何てコトありませんよ。(涙
>>853サン
カミーユくん、こんな感じでOKですかね?
いまいち、彼って把握し切れていないんですよ。
やはし、愛が足りない!?
>>855サン
なぜだか分りませんが、勝手に妄想が膨らんでみえるようで…。
>>856サン
新入りさんですか?前スレでのネカマ呼ばわり騒動をご存知無いと。
まあ、性別も年齢も所在も、どうでもイイってもんぢゃあ〜りませんか。
>>857サン
はい。ワタシもハマーン様にどこまでも付いて行きます。(w
カミーユがサイコフレームの設計の入ったマイクロチップを持って、
材質開発部に向かったのと同じ頃、
オクトバーはジュドーに呼ばれてミーティングルームにやって来ていた。
「作業クルーに加えて欲しいぃ!?」
最高の愛想笑いを満面に浮かべたビーチャ、モンド、エル、イーノを前に、
オクトバーの口はあんぐりと開けられたままだ。
「こいつら、俺の仲間なんだ」
拝むように言うジュドーだが、オクトバーの反応は決して良いものではない。
「うちはその辺の工場とは違うんだぞ」
「分ってますって」
モンドの軽口に、オクトバーの眉間のしわが深くなった。
「ジャンク屋だけど、腕はいいんだ。俺が保証する」
「別に人手が足りなくて困ってる訳じゃない」
確かに、アナハイムほどの企業に人手不足など無縁だ。
しかし、ジュドーも引き下がらない。
「俺と同じ、元、アーガマのパイロットだよ」
「そうそう。私たち、モビルスーツの事だったら、ただのジャンク屋の知識じゃないよ!」
「俺なんて、ネェル・アーガマの艦長代理までしてたんだぜ。
あのロンド・ベルのブライト艦長に任命されてね!」
鼻高々にエルとビーチャは言うが、オクトバーはチラリとその風貌を見ただけだ。
「正社員にして欲しいって言ってるんじゃないんです。
こんな時だから、何かお手伝いがしたいんです」
イーノの低姿勢にはオクトバーも聞く姿勢にはなったが、
それでも、結論ははじめから出ていた。
「っう、うん!」
言い難い事を話す時、咳払いから始まるのはオクトバーの癖らしい。
「君らが地球の危機に協力したい気持ちがあるっていうのは分った」
「ふむふむ」と、モンドは身を乗り出した。
技術屋の最高峰、アナハイムに足を踏み入れる時が、刻一刻と迫って来ている気分だ。
が、「しかし……」の声にガクッとその上半身は崩れた。
「我々は企業です。一般人をこれ以上、開発ピットに入れるは、信用に傷が付く」
次の言葉はもう聞かなくとも分っている。
「君らの申し入れは、受け入れられない」
ジャンク屋風情を相手にしながら、それでも精一杯の誠意で律儀に頭を下げるオクトバーに、
ジュドーはそれ以上、何も言えなかった。
ドタバタの中で、戦艦に乗ったあの時の方が異常だったのだ。
これが、普通の大人の対応と言うものだ。
「さぁってと!」
落胆で空気が淀むミーティングルームにエルの景気付けが響いた。
「私たちは、私たちのやり方で、ブライト艦長のお手伝いをすればいいのよ!」
「って言ってもどうやって……」
ビーチャもすっかりやる気を失しているし、
モンドなど、アナハイムを目の前にしながら入れなかったショックにうな垂れている。
「私たちジャンク屋でしょ?」
「あぁ……」
「ジャンク屋はジャンク屋にしか出来ない事すればいいのよ!」
「はあ?」
ひとり乗り気のエルだが、そのビジョンは一向に見えてこない。
「ネオ・ジオンが使えそうなジャンクを買い取っているっていうの、アレ、妨害しましょ!」
「妨害ぃ!?」
突拍子もない提案に、ビーチャらだけでなく、居合わせたオクトバーも、セイラも、
何を言い出すのかと目を見開いた。
「そうよ。ネオ・ジオンにはまともなジャンクは渡さない」
「って言っても、どうやって!?」
「ジャンク屋組合に掛け合うのよ。これでも私、組合では顔が知られてるんだから!」
どこから湧き出す自信なのか、もう成功したようなエルの自慢気な顔に、
ビーチャの表情も熱を帯びてきた。
「そ、そうだな……!ココで腐ってても仕方ない」
「そうだね。僕らに出来る事、頑張ってみよう」
「シャングリラ魂を見せてやる!ってね」
イーノもモンドも、もう先を見つめ、それぞれの顔に笑顔が浮かんでいる。
「ブライト艦長には世話になったもんね」
「世話してやったの間違いだろ!?」
イーノが言うのに、ビーチャが茶々を入れ、
ミーティングルームには、不謹慎ながら笑い声が飛んだのだった。
「さあ、ジュドー、ハマーンさんも、サイコミュのチェックの続きが待ってるぞ。
今日、明日にも、ロンド・ベルのメカニックが来るんだ」
シャングリラの面々の方向性が決まったところで、オクトバーが、仕事の顔に戻って言った。
「はいはい」
「了解した。オクトバー」
オクトバーに言われて開発ルームに戻ろうとするジュドーの後で、
ハマーンはリィナにそっと歩み寄った。
「すまんが、リィナ……」
小声で言うハマーンにリィナは分っていると頷いてみせる。
「心配しないで。私、付いていてあげるから」
要点を得ているリィナの賢そうな顔に、ハマーンは安心の微笑を見せ、
ジュドーとオクトバーの後を追った。
(大丈夫。今度は私が側にいてあげるから……)
リィナの視線の先には、沈んだ表情のセイラ・マスがいた。
元気な子供達はいいですなヤパーリ(´∀` )
これこそが望んだZZ以後の展開だったような気がする・・・
トミノー、今からでもこれで逆シャアやりなおせー(W
応援してますー>新スト様
うぉ?アストナージ登場の気配?
新ストさん乙&ガンガレ
新スト様乙!
ZZで半数近いガンヲタは逃げ出したよな。
>867
私は一番好きですが、ZZ。
なにせハマーン様が衣装をとっかえひっかえ。
終盤はシリアスにちゃんとガンダムしてるけど
序盤のギャグノリに耐えられなくて見なくなったやつは多かったな
>868
俺も実はZZが一番好きなんだけど、この板ってアンチZZが多いからなー。
新ストさん、がんばれ!
早く前スレがHTML化されないかな…
873 :
872:02/12/04 15:21 ID:???
直リンしちまった…(鬱
ミラー係さん、すいません
スタンパのハーレムに入れられたハマーンにハァハァ
変装してるハマーンたまに気づかないジュドーに
イライラするハマーン様ハァハァ(´Д`;)
876 :
864:02/12/05 00:24 ID:???
数日かけてミラーも全部読んでしまった。実に面白い〜。
思わず感化されて(w ジュドー×ハマーンで駄文作っちまったけど、
この流れを止めたくないなぁ。別スレ作った方がいいのかな?
『もしもジュドーがハマーンに【ショート編】』とか。意見求む。
>>876さん
私は是非拝読したいです…が、自分もこのスレ初心者なもので。
他の方のご意見を是非是非。
自分もこちらに完全に感化されましたw
そのうち自サイトにジュドー×ハマーン絵などをうpしたいです(´∀` )
878 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/05 00:51 ID:ELtOb4QE
保守。
>>876さん
ぜひ読ませていただきたいのですが、別スレを作った方が問題が少ないと思います。
880 :
872:02/12/05 01:11 ID:???
881 :
871:02/12/05 01:24 ID:???
>>872 ありがd。
これで過去スレ読めるよ〜。
過去スレ読み終わったよ〜ありがとう(つд`)
ずっと読みたかったんだわ…。
883 :
872:02/12/05 01:59 ID:???
>>881 この時間におきてる俺も俺だが、
君も結構…
ちなみにヒッキーではないぞ(似たようなもんだが
884 :
882:02/12/05 02:02 ID:???
あわわ。スマソ。
881さんとは別人です〜。
作中のハマーン様のヘアーはミンキーモモスタイルを想像すればいいの?
私の中じゃハマーン様はボリュームをちょっとさげたショートボブってカンジ。
ムチムチエンジェルのVol.5はすごいぞ。なんとガンダム特集だ!
さっそく14歳のハニャーン様も登場なされておられる。
>>883 Wow!リストラほやほやのFreshプー太郎発見!W
>>886 うんうん沢渡香澄ちゃんは可愛いよな。
>>883 漏れも一気に読んでしまった。
結果、どうなってるかというと・・・
激しく眠い・・・(w
でも、おもろかった。やっと漏れの中でパート1から繋がったよ。
ミラーは一気に読むにはいいんだけど、やっぱスレの雰囲気のなかで進行するのも(゚∀゚)イイ!
>>863サン
ワタシも元気なチルドレンズは大好きです。
しかし、それぞれ20歳前後の設定だよな…。成長してねぇ…。(欝
>>864-865サン
誉めすぎです。
>>866サン
はたして、アストナージでしょうか!?好ご期待。
>>867-870サン
アンチZZの多さには悲しいばかりです。
でも、それはそれなりにレア好きって感じでワタシとしては悦ですがね。
>>871-873サン
こんな嬉しい板があったとは…。
ミラー係サンにはいつもいつもお世話になって…。ペコペコ。
ミラー貼ってみえる別ネタスレの中に、かつてワタシが書いたものが入っていて赤面しました。
>>874-875サン
アレってヘアカラーしたんでしょうかねぇ?そもそもピンク毛は地毛?
最近またピンクの人をよくお見かけしますが…。だいぶ違うな。
>>876サン
ぜひに読みたいです!
>>879サン的な意見もありますが、ワタシとしては同居でも良いではないかと。
ま、876サンの意向にお任せしますが。
別スレ立てた場合は誘導よ ろ し く 。
>>877サン
新手の絵描きサン ハケーン!ハケーン!
うpした際には申告すべし!すべし!w
>>880サン
依頼して下さってありがとうございました。
最終回うpしたその日のうちに落ちてたんですね…。数ヶ月を経て知る真実。
>>885-886サン
こらこら、ミンキーモモ言うなぁ!(w ラミパスラミパスルルルルルッ!? ←こんなんだったっけ?
ヘアスタイルは886サンのイメージ推奨です。ワタシとしては。
>>889@仕事中サン
おつかれー。ワタシもザッと目を通しました。ひと夏の思い出がよみがえる…。哀愁。
とりあえず、仕事しろよっ!
「どうしたんだ?」
遅れてνガンダム開発ルームへ来たハマーンにジュドーは訊ねた。
「いや」
ジュドーの質問には答えようとせずに、
ハマーンはサイコミュのチェックのための、ヘッドセットを頭に装着した。
カミーユが主となり設計したサイコシステムを、
ジュドーとハマーンが分担して、その動作確認のチェックをするのが、
今のところ、ここでのふたりの役割だ。
ガラス越しの分析ルームでは、白衣を着たアナハイムの担当者たちが、
これまでのデータを厳しい表情で睨んでいる。
いまひとつ、サイコミュの作動に俊敏さが足りない。
オクトバーが言うように、今日、明日にもロンド・ベルからは
メカニックがνガンダムの完成度を確認にやって来る事になっている。
施主からクレームが付くと分りきっている出来の今の段階を思うと、
人相すら変わりそうな厳しい状況だ。
「ハマーン、シャアのした事、どう思う?」
分析ルームとの音声回線のスイッチを切って、ジュドーはハマーンに言った。
グラナダへ向かうベースジャバの中でも確認はしたはずだが、
ジュドーにはどうしても先程の、
ミーティングルームでのハマーンの苦笑が気になってしまう。
「サイコフレームの情報を流すシャアを、ハマーンはどう思うんだ?」
「その事か」
わざわざ回線を切ってまでも、ハマーンの本心を知ろうとするジュドーに対し、
ハマーンの態度は余りにもそっけなかった。
「そういう事をしたがる男なのだよ。あの男は」
「やっぱり、ハマーンにはシャアの気持ちが分るって言うんだな?」
「何が言いたい?」
「 ! 」
ジュドーの焼もちをハマーンは冷めた言葉で返した。
その瞬間に、分析ルームに置かれた脳波受信計が異様な数値を表示した。
「うわっ、な、なんだぁ!?」
音声回線こそ切ってあったが、ふたりが装着したヘッドセットからは、
シャアの登場で、やり場のない苛立ちを抱えるジュドーの感情と、
いつまでも過去にこだわる、幼い恋人を冷ややかに見るハマーンの感情が、
数字という絶対的な値となって露呈しているのだ。
が、そんな事態に遭遇させられた分析官たちは堪ったものではない。
「フィン・ファンネルの回線を切り離せ!暴走するぞ!」
「何してんだよ!実験中でもないのに!」
「音声回線、被験者側で切断してあります」
「誰か、あそこ行って、ふたりを止めてこいよ!」
肉眼でこそ見えないが、ガラス張りの中のふたりの間には、
火花が飛び散っているようにすら見える。
当然、誰もそこへ飛び込もうなどという命知らずは居らず、
ガラスの向こう側の分析官たちの動揺も知らず、
ジュドーとハマーン、ふたりの苛立ちは高まっていた。
ふたりのオーラの絡み合いキタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!
色は、なに色だったっけか?
うp終わりかな?
久々リアルタイム
やっぱうれしいねーお疲れ様です>新スト様
>>888 ちなみにプーでもない
しかしあれだな、リア庄の頃ZZ見てた時は、ハマーンのこと嫌な奴だと
思ってたけど、ココ読んでるとハマーンに惚れてしまいそうだ…
>>新ストさん
お疲れ様です。焼きもちイイナ〜
ちなみに、ラミパスラミパスルルルルルッ!?はひみつのアッコちゃんですよ〜
ミンキーモモは・・あれなんだっけ?
>新ストさん、乙カレーさんです。
この先どうなんのか楽しみに待ってますよ〜!
なんか、自分の嫁サン(年上)と比べてしまうなー、ココ読んでると。
そういえば、ミラーの羊と狼ってパラレルになってるわけ?
>>900 漏れも。
ちなみに7歳上だったりするんだが、
もしかしてこの2人の年齢差って同じくらいだったような気が(汗
>>902 この2人の年齢差は6歳ですよー多分(・ω・)
>>901 最初の頃は別の人によるもう一つお話があったの。(そっちのが先だっけ)
もう終わっちゃったけどね。
引っ張ればこっちくらい面白くなったと思うけど。
元祖さんはもう来ないのかな?
実はひそかに待ってたりする
906 :
877:02/12/06 02:16 ID:???
907 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/06 02:50 ID:0JTJWFtZ
魔法使いハマーン様キター!新ストさん乙!
ミンキーモモは、
「ピピルマピピルマ・プリリンパ・パパレホ・パパレホ・ドリミンパ
アダルトタッチで看護婦さんになあれー!」
変身系の呪文では一番ムズイ。
モモとペルシャは大人になったとき可愛いんだよねー。ニヤニヤ
マミは、「パンプル・ピンプル・パムホップン
ピンプル・パンプル・パムホップン」
エミは、「パラリン・リリカル・パラポラ・マジカル」
ペルシャは、「ペルッコ ラブリン クルクルリンクル」
「クルクルピカリン クルピカリン」
サリーは、「マハリク・マハリタ・ヤンバラ・ヤンヤンヤン」
アッコは、「テクマク・マヤコン・テクマク・マヤコン」
「ラミパス・ラミパス・ルルルル」
チャッピーは、「アブラ・マハリク・マハリタ・カブラ」
メグは、「テクニク・テクニカ・シャランラー」
チックル、「マハール・ターマラ・フーランパ」
ルンルンは、「フレール・フレール・フレール」
ララベルは、「ベララルラー」
ユーミは、「スティク・ステップ・スキップー
光のライン・描けばイチ・ニッ・サンで・願いがかなう」
「パステル ポップル ポッピンパー」
ファッションララは、「ピンキー・ポング・ミラクル・ファッショーン」
「テクマクマヤコン」はテクニカル・マジック・マイ・コンパクトの略。
「ラミパスラミパス」はスーパーミラーの逆さ読み。
以上、今日の豆知識。
>908,909
スゲー!なんでそこまで知ってんの?
ハマーン様って愛し方が強烈だよな。
「私に従え、従わない無いのなら氏ね」が求愛の言葉だもんなあ・・・
も少し緊張が和らいだ時にでも、
旧アクシズの資料で14歳当時のはにゃーんを見て萌えてみるジュドーなシーンをお願いします。
荒れることもなく、ここまで続いている良スレってこの板でも数少ないよね。
ガンガレ
ファッションララってなんだ?
上がりすぎW
上がりすぎsage
ピピルマピピルマ・プリリンパ・パパレホ・パパレホ・ドリミンパ
ロリロリタッチではにゃーんになーれ!
いつからここは、魔法少女ハニャーンのスレになったんだ? (無休)
>>895サン
今回は巨大化はしませんよ。と呟いてみる。
>>896Freshプー太郎サン
今日もリアルタイムで見ていらっしゃるのでしょうか…?
ワタシはここ最近の異常なレスの多さが嬉しいです。
とりあえずもう一回、仕事しろよぉー!(オマエモナーってピンクハロの声が聞こえる…)
>>897サン
ワタシも消防時代はルー派でした。w
>>898-902サン
焼もちジュドーくん。
ちょっとガラぢゃないかと悩んだんですがね。進行止めちゃいそうだし…。
でも、後々に本編に影響させるつもりなんで、も少しゴタゴタさせます。
年上奥さまを持つ方々は、やはり、ハマーン様症候群で……ゴニョゴニョ……!?
>>905サン
元祖サン、ワタシも待ってたりしています。
>>906の877サン
乙女ハマーン様マンセー!よくぞ申告して下さいました!
>>907サン
/haman-toile ←トイレ?怖くて踏めん。誰か踏んだら報告きぼんぬ。
>>908-909サン
あ、あなた何者!?思わず口に出して読んでしまったワタシ…。
>>911サン
初代スレでよく話題になってましたね。
14歳の時はあんなに初々しいのに…。シャアはハマーン様に謝罪すべし!
>>912サン
萌えるかな…?萌えるよなぁ〜。
>>913サン
スレ住人の皆々様のおかげでございます。
ホント、いつの間にやらレスも900を突破しまして。
これからも、なにとぞ よしなに。
>>918無休サン
すまん…。いらぬ台詞をレスしたがために…。
「な、なんの騒ぎだ!?」
構内緊急ブザーで飛んで来たのは、
ほんの数分前にジュドーとハマーンを分析室に送り届けたばかりのオクトバーだ。
「分りませんよ!あのふたり、なんとかして下さい!」
「フィン・ファンネルへの回線はレジスターしてますが、こっ、これ以上は限界ですっ」
上ずった助手の声に、主任分析官は青くなるばかりだ。
軍属でもない、ただの研究者、技術者の集まりなのだから、
緊急事態に対する馴れなど持ち合わせていないのだ。
「ジュドーの奴、また暴走させる気か!?誰か、カミーユを呼んでくれ!」
こうなったら、同じニュータイプのカミーユ・ビダンしかない。
オクトバーが今までに出会ったニュータイプと言われる人種は、
νガンダムの関係で面識のあるアムロ・レイと、
技術屋として身分を隠して出会ったカミーユ・ビダンだった。
どちらも冷静沈着で、物事を広く大きく見れる人物だ。
それなのに、この、ジュドー・アーシタは
先のふたりよりも若いという事を差し引きしても、目先の事、感じた事にすぐ捕らわれる。
実際に、ハマーンの危機だと言って
ピット内でフィン・ファンネルが動き出した時には肝を冷やした。
「今度はハマーンも側にいるっていうのに、なんだって言うんだよ!?
分析官、数値取っとけよ!」
誰もが緊張状態だというのに、さすがにオクトバーは仕事の事は忘れてはいなかった。
そつないハマーンを前にしたジュドーの眉間には、似合わないしわが刻み込まれている。
「シャアの気持ちが分るっていうのは納得だ。ハマーンも潔かったもんな」
「だからお前は何が言いたい?」
珍しく毒つくジュドーの言い回しに、ハマーンの口調は冷たさを増す。
「俺との最後の決戦の時だってそうだ。ファンネルをたいして使わないで……!」
「一騎打ちと言ったろ?」
「だから、それがムカツクんだよ!」
今更、こんな大昔の敵対していた時の話を持ち出すつもりなど、
ジュドーにはもちろん無かったが、
ハマーンの冷ややかな視線がジュドーの苛立ちを増大させる。
「ハマーンのその潔さは、シャアから受け継いだものなのか!?
シャアがこういう奴だから、ハマーンはこんな風に……!?」
もはやジュドー自身、何を言っているのか分らなくなっている。
シャアの行動とハマーンの行動。ダブる事柄が多過ぎるのだ。
シャアとハマーンの事など、エゥーゴとネオ・ジオンの対戦よりも、
もっと前、ハマーンがまだ宇宙の彼方にいた時の話だ。
関係無いといくら自分に言い聞かせようとしても、ジュドーはどうしたって、
ハマーンがシャアと出会った14歳の時を知らない。
その時、ハマーンがシャアをどんな眼差しで見ていたのかも。
分らなければ分らないなりに勝手に妄想は膨らんでゆく。
自分ひとりに見せているはずの、悲しいほどに儚いハマーンの姿も
あの、シャア・アズナブルは知っているというのか――!
宣伝age
新ストさん乙です。
だからプーじゃないってば!!・゚・(ノД`)・゚・ウエーン
>>907 jpeg画像 無害
ただし、ハマーン好きには精神的ブラクラ。。。
いや、むしろ高度の燃料か。。。
精神的ブラクラとは描いた香具師に失礼な・・・
>918
ちょっと遊ぶぐらいいいじゃねーか、もう来ねーよ!
928 :
925:02/12/06 21:06 ID:???
>>926 確かに失礼だなスマソ
でも俺には燃料になったぞ。ってなんのだよ!(藁
>>927 そんな事言うなよ。俺はお前のノリすきだぞ
929 :
876:02/12/06 21:14 ID:???
>>新ストさま
温かいお言葉ありがとうございます。
とりあえず今の緊迫した展開中に発表しちゃうとかなり
おジャマな雰囲気のお話なので、パート4に突入して
新ストさまのお話が一段落ついたあたりでこそっと
発表しようと思います。が、期待しないでね(^_^;
ちなみに他にもこの設定(ジュドー&ハマーン)で
SS書こうと思っている、あるいは書きたいって人います?
需要があれば分家スレ作成も考えますので再び御意見よろしこ。
930 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/06 21:37 ID:ahul3bQr
新ストさん乙〜!ジュドーのヤキモチが良いね、ハマーン様うらやますぃ。
>>876 ワーイヽ(^ー^)ノ待ってまーす!!
>>900 >>902 ワタシも同意ッス。(まだケコーンはしてないけど)
少し苦笑いしながら最近の展開を読んでます・・・(^_^;)
私も結婚してたときの嫁さんは、6歳上でした・・・
別れて8年になるけどね。 (無休)
新ストさん乙!
昔の男の影ってなかなか消えないよね。
元カレのことも、たとえ過ちや甘苦い思い出しか残さないものであったとしても、
それは彼女の辿ってきた道であり、彼女の分けられない体の一部になってるわけで
元カレとの思い出ごと彼女のすべてを受け入れてあげられるなら理想なんだけど、
一人前の大人でも難しいことだし、やっぱり若いジュドーには無理かな。
さまざまな過去があって、現在の彼女が自分の腕の中にいるわけだし、
過去も現在も未来も引っくるめて彼女自身を受け入れてしまうというか、
自分の心の中に彼女の存在を住まわせるというか、
人生の重荷を2人で分かち合っていくということが、愛というものなんだとこの頃思うわけで。
アムロやシャアがララァを心に住まわせたように、カミーユがフォウを住まわせたように、
たとえ亡くなってしまったとしても、心の中ではまたいつでも会えるわけであり、
そこでは痛かったことも苦しかったこともすべて昇華されて、
一番美しくてやさしかった思い出だけが、残留思念として残っているわけで。
思い出の中の彼女はいつまでも優しくほほえんで自分を見つめていてくれるわけで。
でもハマーン様にとってはそういう家族や両親や姉妹や異性の存在はなかったのかも知れないね。
いや、それにしてもジュドーもハマーンも青春してるよなー(笑)
源氏物語で言えば、藤壷と光源氏のような関係かな。
いや息も抜けないピリピリとした空気は、六条御息所と光源氏に近いか(w
ジュドーはハマーン様の前では背伸びしてるし。
マシュマー「聞け!ハマーン様親衛隊よ!
今日この日をハマーン様の最良の日にしたい!
シャア・アズナブルは裏切り者である!悪い奴という事だ!
私の後に続いて、シャアを叩きのめすのだ!」
936 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/07 13:39 ID:h7C2wIP3
*
age
圧縮前・・・・
そろそろ次スレの季節なんだよなぁ
新スレはいつ頃立てますー?
950くらいかな?
ちょっと成長したかと思えば、やはり不良のクソガキだな、ジュドーって。
誰か修正しろ。
950越えたら新スレ。970くらいでもいいと思うけど。
保全
ところでこのスレのSSと絵師さんの絵で
一つのサイトにするって話はどうなったのかな?
>>923サン
別に宣伝なんてせんでもいいんですが…。ハズカチィ。落ちない程度にsage進行で…。
>>924サン
あれ?プーさんぢゃないんですか。こりゃ、失礼。シゴトシロヨ。
>>925-926サン
人それぞれ嗜好がありますからねぇ…。
>>927魔法博士サン
そう言わずに、またお越し下さい。
「男の子と違う女の子って〜♪」ってモモ?
>>929の876サン
>温かいお言葉ありがとうございます。
こんなかしこまった言葉を言われると、恥かしいでござるよ。
ワタシはただの妄想駄文書きですから。
SSをうpする時期ですが、ワタシの方の内容を考慮して…。
などとしなくても良いのではないかとワタシ的には思ふのですが…。
つい最近まで、このスレはSS同居スレだったわけですし、
同じ「もの書き」として、書き上げたホカホカの作品は
少しでも早くうpして晒したいって願うものぢゃないかと。
それに、こっちストーリーもこの先どう展開するか分りませぬよ。(w
あげちゃえ!あげちゃえ!読ましてくれいぃ! ←煽りヤロー化。
>>930サン
ジュドー>>>>ハマーン様の視点で読むと、ハマーン様がうらやましくなる。
なるなる。
>>931-932柔道、同意。?明日ぢゃないの?サンと無休サン
やはし、このスレの住人様はお姐様教が多いらしい。
>>933サン
長文でどうも。
なんか、今、恋愛小説を書いているんだぁ〜。と実感させられるレスです。
>>934サン
年齢差だけで藤壺と六条を挙げられているならば、それもそうですが、
女遊びをステイタスにしていた光源氏とジュドーくんは烈しく違います。(w
しかし、ハマーン様が六条のように嫉妬に狂ったら恐ろしや…。
呪い殺しとファンネル攻撃…。どっちもイヤー!
けど、ハマーン様は相手の女ぢゃなくて、ジュドー自身を消すでしょうね。(w
>>935サン
「ハマーン様、バンザーイ!」
>>940サン
ていうか、ハマーン様の態度も随分なものだと思うんですがね。
↑書いてる本人が何言ってんだか・・・。お互い、成長が必要な時期なんです。
>>943サン
サイト立ち上げの件ですが、力不足ではありますが、ワタシ自身で作ろうかと。(絵師サン了解済み)
元祖サン、転記してもよろしいでしょうか?
ミラー係さんよかですかねぇ?
お二人含め、スレ住人の皆様のご理解を得られましたら、加速掛けちゃいます。(w
新スレ立てのタイミング、お任せしますんでヨロシク。
「ジオンが復活した事とかは関係無いんだ。
ハマーンはシャアの事、本当はどう思っているんだ!?」
ジュドーはハマーンの肩を掴み、その体を勢いのままに振った。
その振動で自身のヘッドセットが床に飛び、
サイコシステムからジュドーの脳波は除去され、分析室の面々は胸を撫で下ろした。
が、数値の問題は去っても、ジュドーとハマーンの間の緊迫は以前続いたままだ。
それに、前の時にはサイコミュの受信装置など付けずして、
ジュドーはフィン・ファンネルを作動させた前科もある。
「カミーユはまだなのか!?」
さすがのオクトバーもその声は悲鳴のようになっていた。
「ハマーン!ハマーンはシャアの事……!」
ハマーンに向かうジュドーは執拗に質問を繰り返す――。
「 !? 」
一瞬のハマーンの表情に、ジュドーの揺さぶりが止まった――。
と時を同じくして実験室の扉が乱暴に開け放たれた。
「ジュドー!ハマーン!」
飛び込んで来たのは、もちろん、緊急呼び出しで駆け付けたカミーユだった。
「何のつもりだ!?」
ハマーンに言い寄っていたはずのジュドーに、今度はカミーユが詰め寄った。
「カミーユさん……!?」
カミーユの勢いに呑まれながらも、
ジュドーはハマーンの一瞬の表情の変化を確かめるのは怠らない。
間違いない。ハマーンの目が特異に潤んでいる。
重力装置が作動している構内のため、
その真珠のような涙の粒はハマーンの瞳の中に留まったままだが、
真一文字に唇を噛み締めたその顔は、
カミーユによって強引にハマーンから引き離されるジュドーから、
決して逸れようとはしない。
あらぬ理屈で怒りに身を任すジュドーに対し怒り、失望と落胆の色すら見せている。
「ハマーン……!」
無言のままのハマーンの瞳が、ジュドーの荒ぶった心を冷却させる。
取り戻せない自分の口から発せられた言葉の数々。
「ハマーン……、ご、ごめ……」
「今がどういう状況か分らないわけじゃないだろ!頭冷やして来い!」
ジュドーが率直に謝ろうとした言葉は、全くもってタイミング悪く、
カミーユの罵声でかき消され、ハマーンの耳に届かなかった。
思わず耳を塞ぐ仕草をしたジュドーが、次にハマーンを見た時、
その瞳はもうジュドーを見詰めてはいない。
―― 拒絶 ――
ジュドーは自分のとった言動の幼さを最大級に後悔した。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
お、おもしろい・・・(;´Д`)ハァハァ
新ストさん乙でつ
ハマーン様のオマンコはまだまだピンク!樹里明日
新ストさん乙!
体は大人でも心は少女。
カミーユ邪魔
新ストさん、乙です。
ふーん、この最古システムは乗っている者の精神状態を惑わす力がありそうですね。
MS如きで超巨大隕石を押し戻そうだなんて無謀なことした人もいるし。
そういえばあんな巨大なものを結局吹っ飛ばしたような力が実際このシステムには
あったわけだから間近でその共振にさらされた10月さんたちは恐かったでしょうね。
新ストさん乙です
プージャナイッテ,ヤトワカッテクレタヨ…
でもこのコテ半気に入ったので、使わせてもらいます
仕事してきまーす
新ストさん、乙かれ様です。
あーあ、ジュドーやっちまったね。
今後に機体ageです。
新ストさんZかれ様です。
あー、俺にもこんな事あったなぁ・・・(遠い眼・・・)
p.s.大学、雪で休講ですた。がんがってレポート仕上げたのに・・・(T_T)
>>954 雪だろうがナンだろが講義受けてキマスタが
956 :
954じゃねーけどさ:02/12/09 17:17 ID:yZwJQANq
>>955 認めたくは無いものだな、自分自身の若さ故の過ちというものを・・・・・
失礼、ageちゃいました・・・
何てドジだよ俺は・・・・・
>>958 新スレ立て、乙♪
それではパート3終了のドサクサに紛れて駄文発表を致します(w
基本的に新スト様のお話とは全く接点のないお話です。
ある平和な日のジュドー&ハマーンの風景と思ってくださいませ。
なお、ハチミツに砂糖を溶かし込んだ上にさらに煮込んで
アンコで包んだような甘〜〜〜いお話を目指しましたので、
読み終わったら歯磨きをお忘れなきようお願いします(^^;
その日、ハマーンはちょっとフンパツして豪華な夕食を用意していた。
「フフ・・・ジュドーは驚くだろうか?」
普段より豪華な夕食を見た時のジュドーの顔を想像し、1人笑うハマーン。
間もなくジュドーが帰ってくる時間だ。何度も何度も時計を見るが、
時間は思うように進んではくれない。
「ええい、遅いわ!」
時計に文句を言ってみる。もちろん、それで時計が急ぐ事は無い。
基本的に”幽霊市民”であるハマーンは、いわゆる正式な『結婚』の手続きを
する事はできない。が、いつしかハマーンは今日を記念日と決めていた。
やはり普通では無い二人の生活は、毎年この日が来ても祝う暇をなかなか与えてはくれなかった。
が、ここにきてようやく得た落ち着いた生活・・・それが初めてこの日を穏やかに迎えさせた。
そう、初めてジュドーと出会った日・・・ジュドーは覚えているだろうか?
いや覚えていなくてもいい、今日は自分だけの大切な記念日・・・
思い出がハマーンの胸中をかけ巡り、その想いは再び時計に向かって文句を言わせた。
「遅い・・・・」
いつもならとっくにジュドーは帰っている時間である。
なぜ、今日に限って?急な仕事でもあったのだろうか?いやまさか事故か?
ジュドーに限ってそんな事はない!待ち遠しい期待が高まっていただけに、
不安がよりいっそう募る。思考が悪い方、悪い方へと転がっていく・・・
(ジュドー、早く帰って来い!)
思わず玄関の扉の前で固く目をつぶり、祈るように顔の前で指を組む。
徹底したリアリストだったはずのハマーンの、それは心からの願いの現れだった。
「ただいま!どうしたハマーン?!」
ジュドーは息を切らせながら玄関に飛び込むなり、大きな声を張り上げた。
ニュータイプとしての感性がハマーンの不安を感じ取ったのだろうか?
帰り道の途中からジュドーは走って帰って来たようだった。
「遅いぞ、バカ者・・・」
と責める言葉をハマーンは口にするが、本人も気付かないほどうっすらと
涙を浮かべた瞳とその表情には、心からの安堵の気持ちが現れていた。
「ゴメン、連絡すればよかったな。」
素直に反省するジュドー。張り詰めていたハマーンの気持ちが緩んだ事で、
ジュドーも安心した。
「いや、もうよい・・・珍しく遅かったな。何かあったのか?」
「へへ、ちょっとこれをね・・・ホイっと。!」
「これは・・・」
放り投げるようにジュドーがハマーンに差し出したそれは真っ赤なバラの花束。
「俺たちの記念日だからね。」
まっすぐな目でハマーンを見つめ、優しく笑うジュドー。
ジュドーもこの日を覚えていてくれた・・・
ハマーンは抗議の声を挙げる事もできず、ただ頬を朱に染めたままで
笑顔のジュドーを上目遣いで見つめる事しかできなかった。
しかし、今度はそのハマーンの表情を真正面から見てしまったジュドーが照れた。
「ん、まぁ、たまにはいいかな、と思ってさ。でもシャングリラの花屋なんかじゃ
新鮮なバラなんてほとんどなくてさ、何件もハシゴして山の手まで行っちまったよ!」
ブーツをスリッパに履き替えながら、視線を合わせないようにハマーンに語りかける。
伏せたその顔はハマーンとお揃いの朱色に染まっていた。
さまざまな感情や言葉が脳裏を駆け巡っているが、呆然とした表情のまま固まってしまったハマーン。
何かを言おうと、やっとどうにか金魚のように口をパクパクさせてみたが、上手く言葉が出せない。
「ん?」
一足早く赤面から立ち直ったジュドーが少し背中を丸めて真正面から自分の顔を覗き込む。
ハマーンはさらに照れてしまい、耳まで真っ赤に染まったまま下を向く。
右手でバラの花束を抱えたまま、左手を振り上げる。まだ口はパクパクしたままだ。
ぽむ。
ハマーンの細い左腕がジュドーの厚い胸板に当たり、可愛い音をたてる。
そして真っ赤な顔をうつむかせたまま、いつの間にか自分よりはるかに背が高くなった
青年の胸に頭を預ける。
その両肩にジュドーがそっと手をかけようとした瞬間・・・
「ジュドー・アーシタ!!」
「はいっ!」
突然強い口調で名を呼ばれ、ジュドーは思わず硬直した返事をしてしまう。
「ぷっ。」
その間抜けな返事に思わず吹き出すハマーン。ようやくリラックスできたハマーンは
ジュドーの顔を見上げる。その頬はまだ上気して桃色だったが、とろけるような
優しい瞳が嬉しさを隠しきれていなかった。
「このまま私を強く抱擁してキスをするか、夕食が済んだら朝まで私を愛するか・・・
せ・ん・た・く・し・ろ♪じゅ・ど・ぉ♪」
濡れた唇から紡ぎ出される魔法の言葉。ジュドーがそれに抗えるハズもなかった。
「もちろん・・・両方お願いする。」
ジュドーの日焼けしたたくましい腕がハマーンの背中へ回され、ハマーンの細い腕が
花束を持ったままジュドーの首筋にかかる。
「この、ぞ・く・ぶ・つ・め♪」
そのまま二人は長い長いキスをした・・・
fin.
・・・ってゆーか勝手にしてくれ、お二人さん。(^^;
オイラの文章はさんざん引っ張ってこの程度ダス。(^^;
お騒がせしました〜。
新ストさん、本編(wも楽しみにしてますので
これからもがんばって下さいね〜!
いやいや、ええもんみしてもらいました。乙です。
なかなかよかったぞ。これで1スレッド引っ張られても困るが・・・
>960-963
なかなか良かったよ。
新スレ製作、ご苦労様です。
けど、どっちにうpすればいいの?
もうみんな<パート4>に移っているんでしょうか?
<パート3>の方もまだ少し残っているし、
レス返したいってのもあるので、とりあえず、こっちにうpします。
>>948サン
おもしろいでつか?うれしいでつ。
>>950サン
>体は大人でも心は少女。←わはは!
>カミーユ邪魔
↑カミーユスキィにまた怒られそう…!
どぼちてワタシはカミーユをこんな風に扱ってしまうのだろう。
>>951サン
サイコシステムが誘発させるのか、それとも、過敏に反応するのか…。
ワタシとしては、後者を意識して書いてます。
>>952 Freshプー太郎 サン
何人目のコテハンさんだろう…。よろしく。シゴトシロヨー!
>>953サン
あーあ、ジュドーくんやっちゃいました。若いからねぇ。
>>954 柔道、休講。サン
年上彼女、女房持ちサン方には是非ともレポート提出して頂きたいトコロですな。(w
>>954-956サン
首都圏は大変だったようですねぇ。
レポート、講義…。ああ懐かしの学生時代…。
>>958サン
>そろそろアホが書くから、作っておきますた。
ワタシのこと?
>>959 短編サン
甘〜〜〜いお話、堪能させてもらいました。(w
こんなかわいいハマーン様もワタシ的には大好きです。
>ぽむ。 ←こういう描写、ワタシには出来ん技ですわ。
今後も、959サンに限らず、色んな平和なふたりを読めたら嬉しいです。
>968新ストサン
激しく期待ageです。
自分のしでかした言動に後悔とするジュドー。
分からず屋な幼い恋人を拒むハマーン。
一番大変な時に、公私混同するふたりに怒るカミーユ。
ニュータイプと言われながら、
それぞれに苦悩を抱えた3人がいるその実験室に、
オクトバーはじめ、分析官たちはなだれ込んだ。
第3者の介入で、先程までほどの緊迫感は消失してはいるものの、
ハマーンが装着したままのヘッドセットを外したり、
ジュドーが切断した音声回線を繋いだりと、
白衣姿の分析官たちはそれぞれに仕事をしている振りをしつつ、
全員がフィン・ファンネルを暴走させる寸前だった
“ニュータイプ”を訝しげに垣間見ている。
数値の上だけでニュータイプを考察する者が、
ジュドーとハマーンの意識レベルでの衝突に興味を持たないわけが無い。
「どういう事なんだ?」
オクトバーが問いただす言葉にも当然、聞き耳を立てた。
が、訊ねておきながら、オクトバーにはその答えを催促する様子がない。
「何があったか知らないが、またファンネルが暴走する所だったぞ。
頼むから、グラナダを火の海にするのは止めてくれよ」
大人の取り繕った笑顔で、なだめるように言ってみるだけだ。
ジュドーとハマーンが男と女の関係であり、
想像も付かないような高い壁を乗り越えて共に生きていようとも、
ジオンが復興した今、ふたりに揉め事が生じないはずが無い。
ふたりの口論の原因など、大人の視点で少し考えれば分る事だからだ。
しかし、だからと言って、今はその問題解決に時間を割く暇は無い。
(ふたりの問題は棚上げだ)
つまらない仕事人間だと自分でも思うが、今はそうでなければいけない。
「さあ、実験に戻るぞ」
オクトバーは、子供に言い聞かせるような口調で、場の空気を元に戻した。
分析官がそれぞれの持ち場へ戻ろうとした、その時、
オクトバーを呼び出すアナウンスが鳴った。来客の旨を知らせる内容だ。
「ちっ、まだ未完だっていうのに……」
当然、その来客者はロンド・ベルから
νガンダムの開発状況の確認のため訪れたメカニックである事は、
日頃からオクトバーのボヤキを聞いている者にはすぐに分った。
「遊んでる暇は無いんだぞ。みんな持ち場に戻ってくれ」
言いながらオクトバーが一番その体を重そうに実験室のドアへ向かう。
――と、その体をすり抜けるようにジュドーが先にドアを抜けた。
「俺が行く」
「 !? 」
軽い身のこなしのジュドーは、オクトバーらが呆然とするその前で、
とっとと、手近にあった、カミーユの乗って来たエレカバイクにまたがっている。
「ちょっと頭冷やしてくる」
「な、何言ってんだよ!?」
「ブライトさんトコからの、お客さんを連れてくればいいんだろ?
頭冷やしついでに行ってくるって言ってんの」
オクトバーの額には冷や汗が噴出しているが、
そんな事はお構いなしに、ジュドーはエレカバイクのグリップを廻した。
青くなるオクトバーの後にハマーンの姿が見える。
ジュドーの突飛な行動に驚いてはいるようだが、止めようという気配は全く無い。
(ホント、ごめん……。ハマーン……)
ジュドーは、嫌な自分をかき消すようにバイクに加速を掛けた。
>955サン
お、お疲れ様です(^_^;)
>929の876の959サン
これも (・∀・) イ イ!! ですた。
・・・なんか恥ずかしかったケド・・・・モジモジ(^^ゞ
さてここでギモンです。
このストーリーではアムロとジュドーは面識があるんでしょうか?
原作(本)ではあるけど、アニメだとないよね。
鎖さんと初対面のジュドー・・・気になる。
>>975 このSSでは、以前にシャングリラで、
ジュドーとアムロは、あってることになってます。
でも、小説の方が、アニメの後じゃなかった?
新ストさん乙!
いやあもう、シリアス来たーーーっ!よりも、
ベッドシーンが読みたくなってきたYO!
やばっ……女たたき起こしてHでもしないと……
って、お前誰?>ベッドで寝てる香具師
きっ・記憶がない……
けっ化粧落としてねーし……
ああっ!……毛布が大変なことに……
ふぎゃー!
>>977 もちつけぇェェェっぇェェェェェッェぇぇっぇぇ!!!!
___ ガスッ
|___ミ ギビシッ
.|| ヾ ミ 、 グシャッ
∩_∧/ヾヽ
| ,| ゚∀゚). .| |;, ゲシッ
/ ⌒二⊃=| |∵.
.O ノ %`ー‐'⊂⌒ヽ ゴショッ
) ) ) )~ ̄ ̄()__ )
ヽ,lヽ) (;;;;;;;;;;;;;;;;;)(_(
>>977 もちつけぇェェェっぇェェェェェッェぇぇっぇぇ!!!!
___ ガスッ
|___ミ ギビシッ
.|| ヾ ミ 、 グシャッ
∩_∧/ヾヽ
| ,| ゚∀゚). .| |;, ゲシッ
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もちつけぇェェェっぇェェェェェッェぇぇっぇぇ!!!!
___ ガスッ
|___ミ ギビシッ
.|| ヾ ミ 、 グシャッ
∩_∧/ヾヽ
| ,| ゚∀゚). .| |;, ゲシッ
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.O ノ %`ー‐'⊂⌒ヽ ゴショッ
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>>977 もちつけぇェェェっぇェェェェェッェぇぇっぇぇ!!!!
___ ガスッ
|___ミ ギビシッ
.|| ヾ ミ 、 グシャッ
∩_∧/ヾヽ
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.O ノ %`ー‐'⊂⌒ヽ ゴショッ
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>>977 もちつけぇェェェっぇェェェェェッェぇぇっぇぇ!!!!
___ ガスッ
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>>977カレーどぞー
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>>977さん、カレーどうぞ
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>>977以外あっち行け
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