【何度でも】ライダー共闘SSスレ【甦る!】

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280仮面ライダー龍騎 勇者の円卓
振り返ると、後ろから白いバイクに乗った青年と、黒いバイクに乗った青年が近づいてきた。
草太はその二人に気付き、手を振った。
「サイト兄ちゃんに士郎さん!」
白いバイクに乗った青年の名は平賀才人。穂群原学園高等部に通う青年で、皆からはサイト
と呼ばれており、草太にとっては兄のような存在である。
黒いバイクに乗った青年の名は衛宮士郎。サイトの親友で、草太とも仲が良い。
「よっ、また本探しに熱を入れすぎて寝坊したのか?」
「うん、まぁ・・・」
サイトの問いに頬を掻きつつ答える草太。するとサイトは
「しょうがねぇな、ホラ、乗せてってやるよ。」
と言って、草太にヘルメットを渡した。
「ゴメン、サイト兄ちゃん。」
「りんごちゃんは俺が乗せてってあげるよ。」
士郎もそう言うと、ヘルメットをりんごに渡した。
「ありがとう、士郎さん!」
二人がヘルメットを被り、自分達に掴まったのを確認すると、二人は再びバイクのアクセルを吹かし、
走り出した。
「そうだ、今度の休みにちょっと秋葉原に用事があるから、連れてってやるよ。」
バイクを運転しつつ、サイトは草太に言った。
「本当?ありがとう!」
草太は満面の笑みでサイトに言った。
数日後、約束通りサイトに連れられ、秋葉原を訪れた草太は、あらゆる本屋を探し回った。
だが、結局目当ての本は見つからず、仕方なく帰ることにした。
「あそこに行っても見つからねぇとは・・・こりゃ相当レアなおとぎ話だぜ。」
帰り道、バイクを運転しながらサイトは草太に言った。
「うん・・・一体、どこにあるんだろう・・・?」
草太がそう言った直後、どこからともなく異形の怪物たちが現れ、サイトと草太の
乗るバイクを取り囲んだ。
「な、何だコイツ等!」
サイトはそう言うと、今度は巨大な蜘蛛のような怪物が現れ、草太に言った。
「見つけたぞ!エルデの『鍵』よ!」
281名無しより愛をこめて:2006/11/02(木) 00:46:57 ID:Q48AmRIt0
           lヽ、  ∧,,∧   /ヽ
           i! ゙ヽ,(´・ω・`*)^ /  ゙i!しょぼ〜ん..,, .,,.;;''⌒ヽ
           l    ゝし-し/'    i!  , ,__,,;'"  "';    ,ノ
         ,/"             i!''"  ....゙'';;..,,;;  ,,Y"
        ,/'              〈         'i;;- 、,,
         i'/        \     'i,              ゙"ヽ、
          i! ●     ●       ,'i               ゙)
        'i,:::  (__人__)    :::::::  ,/    '     ゙",;''i,-‐'"
     ,,-‐''"ヽ、           ,,-‐         ,..;;;゙"
    (    ,,, ''      ,,.-‐''"       ,,'"´``´
     ヽ,..-‐''    ,.-‐''"      ノ-‐''"´
           (       ,. -'"
282名無しより愛をこめて:2006/11/06(月) 14:44:38 ID:qabKXiVt0
  !       i              |
    i     |
  /  ̄ \
 lニニニニコ  .i           |
  \___/   |    |
    | ||i
    | |    |     i
   | ̄||   i
   |  |i               |
   |_|i
    | | i                 |
    | | |     ^  |
    | | |         ______/  ` |
    | |   |      | ..``‐-、._    \
    | |   !     i       `..`‐-、._ \
    | |     i  . ∧∧    ../   ..`‐-、\
    | |   i.   | (*´・ω・)  /  ∧∧    |   |
  _| |_      /    o〆  (・ω・ )
  |___|      しー-J      uu_)〜

283名無しより愛をこめて:2006/11/09(木) 10:24:03 ID:l4kPQfH90
               _,,、-―ー―--、,,
              /~::..:      ..:::.::.`、
            ,,.、''/ハ ノ, ヽ,,ヽノ」、,,.:::::::'i
         ヽヽ`'            '`ノノ:|
      (ヽ`.. :::.:     ::..:   ::.::::.:.:.:....::.::`ー    
      \、  .:..:::.::::,:,_,.、-―ー―、,,._::::.:::.::...  ヽノ
      ニ.:.:.:.:.:::::::::,-''         `''-;,::::::::.:...::ニ  
       /ト::.:.:::::,:'  ヽ      ノ   '';:::::.:::.::ヽ
        '`ノ/ ;  ●      ●    ;'、ヽー
           ';,⊃  (__人__)   ⊂⊃;'   
            `:、   //       ,;:''
            ,-''´~ ̄~`''-、    .;''
          ;''~~'';:。::::::::::::..:.:.;''~~''、, `;;
          .;、,,_,,ノ::::o::::::::。::::ヽ,,_,,   .;
           !::::::::::::::::::::::::::::::::,'   ;''  ,,
          ;;'"~`'、:::o::::::::::::::;''"~`'、 ;;..ノ";
         .;    ;、::::::::::::::::;     ;_,,;-''
          ;、,,._,,ノ,i'~”~`'i,,,,''、,,._,,ノ''"
              '、_,ノ
284名無しより愛をこめて:2006/11/09(木) 15:28:19 ID:5/kBok4e0
とりあえずあげとけ
285受け身の 天道:2006/11/09(木) 15:42:11 ID:6hB9Ubn30

カブト「よう、カイザ。 元気だったか?
カイザ「・・・誰だ! 貴 様 は―――?」
カブト「お前は・・・俺のことを知らないのか?」
カイザ「フッ。やけに自信過剰な奴だな――? 気に入らないな」
カブト「だったら、ど う す る ?」
カイザ「どうもしないさ。一人で粋がってろ!!(変身解除)」
カブト「ほぅ。少しは骨のある、見所がある男らしいな?(変身解除)」



そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



    『つづくぅ!』 by クウガの中?? の 人だった人 
286受け身の 天道:2006/11/09(木) 15:52:37 ID:6hB9Ubn30

カブト「よう、ギャレン。 久し振りだな?」

ギャレン「・・・・・・・・・・・」

カブト「どうしたギャレン? 体の具合でも悪いか?」

ギャレン「・・・・・・・・・・・」

カブト「・・・・ギャレン、お前 は――」


ギャレン「うるさい、お前になんか一度も会ったことは無い!
   ましてや 気軽に声を掛けられる程 親しくなんか無い!!!
    (ギャレンラウザーをゼロ距離射撃で、乱 れ 撃 ち)」
287受け身の 天道:2006/11/09(木) 16:12:51 ID:6hB9Ubn30


カブト「よう、サソード。調子はどうだ?」



サソード「 OH  我 が 友 よ !」



カブト「お前って、意外と いや、やはり好い奴なんだな?」



サソード「OH 我が友。



          カ・ガーミ!!
            
           よく来てくれた 岬犬は健在なのかぁー」




カブト「――やっぱり? そういうことなのかよ ○| ̄|_ 」
288名無しより愛をこめて:2006/11/09(木) 19:44:37 ID:WqSPBawI0
ところで>>279のネタ元って、何なの?
289名無しより愛をこめて:2006/11/09(木) 23:54:40 ID:1LTw2SY10
「oh!我が友ツ・ガーミ!!」

「呼んでますよ。津上さん」
「君の事だろう?翔一くん」
「いえ、俺は沢木哲也です。だから呼んでるのは貴方の事ですよ津上翔一さん」
「くっ・・そんな名前はとっくの昔に捨てている・・・!」
「あ、ちょっと!行かないで下さい!」

「葦原涼」
「・・・あんたか」
「今の津上には助けが必要だ」
「・・・」
「彼を・・頼む」



ごめん思い付きで適当に書いた
共闘もしてねぇし・・
290受け身の 天道:2006/11/10(金) 11:17:19 ID:BacxYf8i0

ガタック「――待たせたな? 行 く ぞ  天 道!」


カブト「この時を ずっと俺は待っていた! 加賀美!!」


ガタック&カブト「 クロックアップ!!! 」




   そして 
       というか

            だ か し か し・・・・・



ドレイク「天道さん? 加賀美さん――!?

        参ったなぁ、

        二人して正面衝突して のびてやがるぜ」
291仮面ライダー020:2006/11/10(金) 12:20:34 ID:hf8Dk3E20
「お買い上げありがとうございましたー」
やる気のない、形だけの礼と一緒に差し出されるおつりの小銭を受け取り、店の外に出る。
自動ドアが無機質な音を立て開く。まぶしい外の光が目に飛び込み、思わず目を細めた。
出た外で、目に映るのは笑いあう姿、歩き姿、急ぐ姿。
誰もが、思い思いに自由に生きている。何よりも尊い、誰にも犯すことのできない自由を謳歌する姿。
誰の顔にも、形容しがたい恐怖におびえる色はない。
だが、彼はそれを冷ややかに、何処かぬぐえない違和感と共に眺めていた。
その目に、本来彼の持つ慈愛あふれる温厚さはない。
―――なにか、違う。
漫然と、そう感じる。
この自由は、間違いなく本物だ。そして、この目の前を過ぎる姿も偽りではない。
「なにか、違う」
今度は口に出して呟く。
偽りなく本物であるという確信と、彼のカンと、『人間』としての心の否定が、ずれを感じさせている。
しかし、その声は、突然ついた頭上の大型の街頭テレビがつく音でかき消された。
「みなさーん、今日はうれしいニュースで〜〜す!今日、町でテロ活動をしていた36人の人間を処理しました〜〜!
そのうち三人が、仲間入り〜〜!これで……残りの人間は3521人で〜〜す!」
その違和感を生み出す要因が、空から響く。
そして、一気に湧き上がる周りの『人々』、いや……『オルフェノク達』。
心からそれを喜び、見ず知らずのオルフェノクとも、手を繋ぎ歓喜を分け合う。
その姿に邪悪さはない。それは……人間と何一つ変わらないからだ。でも、だからこそ。
「違う」
にらみつけるようにテレビを眺める彼の肩を、誰かが叩く。
「スマートブレイン社の使いです。同行お願いできますか?」

遠くない未来。今や世界は人類の進化系的存在・オルフェノクの組織・スマートブレイン社が完全に統治し、
ほぼ全ての人間がオルフェノクと化していた。どこかの国。
残りわずかとなった人間たちは人里離れた居住区に追いやられ、オルフェノクの襲撃に脅える終末の日々を過ごしていた。
しかし、その中で、たった世界で一人だけ、人間でもなく、オルフェノクでもない――またオルフェノクとは別の進化をした
といえる生物がいた。
292名無しより愛をこめて:2006/11/10(金) 17:49:29 ID:dQu0rZuo0
>>279
超星神の後継者のアレだな。
赤いヘルメットの般若ライダーと
白いツンデレ氷ライダー、それに
万年寝不足の薔薇乙女ライダーが活躍するのか。
293名無しより愛をこめて:2006/11/14(火) 19:23:09 ID:WuOTlyIc0
   〃∩ ∧_∧
   ⊂⌒(  ・ω・)  
     `ヽ_っ⌒/⌒c
        ⌒ ⌒
294名無しより愛をこめて:2006/11/16(木) 01:30:55 ID:xUUxCKlR0
ショッカー戦闘員「な、何者だ!」
サソード「俺の名は神代剣、又の名を仮面ライダーサソード。
 ショッカーを倒す事にかけても頂点を目指す男だ」

???「なかなかの戦いぶりだ。
 だが、そのショッカー退治、日本じゃあ2番目だな」

 * * *

 正直これ以上は大惨事で、とても続けられなかった。
295名無しより愛をこめて:2006/11/19(日) 20:55:18 ID:p/j5PSCd0

           _____
   ∧_∧    /
  ( ´Д`) <変身モナー!!
 ⊂    ⊃  \_____
   〔=○=〕 
  | |  |
  (__)_)


   ∧_∧
  ( ´Д`)
 ⊂    ⊃
   〔=◎=〕 ジュウィイン
  | |  |
  (__)_)
           ____________
  ∧_∧    /
 ( 0V0) <仮面ライダーモナー参上だモナ!!
 と   つ   \____________
  〔=◎=〕
 | |  |
 (__)_)

|
| 中略
|

終了
296保守:2006/11/21(火) 11:11:48 ID:26Kdc+q90
ドレイク・風間大介って要素だけ取出すとライダーの王道っぽい

・本人の意志に関係なく巻込まれてライダーに
・記憶喪失の少女と出会い
・少女を守る為に戦う
・記憶を取戻した少女との別れ
・冤罪で殺人犯として追われ
・かって共に過ごした少女に助けられる
・愛する女を自らの手で倒す

これだけで全く別の話がつくれそうだw
297名無しより愛をこめて:2006/11/23(木) 22:59:43 ID:D9zs+iAm0
ageるぜ
298ネオゼクト四幹部:2006/11/23(木) 23:24:36 ID:fFnOQ2Zc0
古代より地球に生息するネイティブ、そして7年前の隕石に乗って飛来したワーム。
人類との共存を望むネイティブと人類に代わって地球を支配しようと目論むワームは
対立。ネイティブは理解ある人類と手を組み「ZECT」を組織、しかし一部は
ZECTに反逆しワームと手を組み「NEOZECT」を組織。ネオゼクトは、隕石落下で
壊滅状態となった渋谷を根城とし、加賀美陸に擬態した総帥、ローチワーム、そして四幹部が
率いる4種の軍団で構成されているのだ。

乃木「生簀に続いて間宮も敗れたか・・・それでは、そろそろ私が出よう。」
黒崎「いや、今度は私が出ましょう。あちらがライダーを使うなら、こちらもライダーを使うべきです。」
乃木「・・・貴様が飼いならしている『黒い太陽』か。だが、いかに貴様の色で塗りつぶされても『赤い靴』
であることに変わりは無い。飼いならしたつもりでいい気になっていると、地獄を見るぞ。」
黒崎「あなたこそ、その能力は自分にしかないと思っていると、足元をすくわれますよ。」
杖を投げ捨て、姿を変えて彼にしかない能力『フリーズ』を使って一瞬で黒崎に迫る乃木。乃木の刃が黒崎
の首を狙う。しかし
ガキィィン!
一瞬の内に黄金のライダー、コーカサスへ変身し、左腕で乃木の刃を止める黒崎。その腰には、ゼクトから
奪ったハイパーゼクターを更に改良した物が。
総帥「やめないか。お前達ほどの奴らがその程度のことで刃を交えていると、名が泣くぞ。」
突然、暗闇の中から現れた総帥の言葉を聞き、変身を解く乃木と黒崎。
総帥「乃木、君はゼクトのアンチミミック弾を破壊したまえ。黒崎、君はカブトの持つハイパーゼクターを破壊
したまえ。」
そう言うと、総帥は再び闇の中へと消えていった・・・
299矢車想の逆襲:2006/11/23(木) 23:36:10 ID:N0alX2w40
ネオゼクトに寝返った元ゼクト隊員、織田秀成。彼はワーム側の技術で作られたライダーシステム
を使い、銀色のライダー、ヘラクスへと変身。矢車ザビーを破ったが、加賀美ザビーに圧倒され一時
撤退、それ以来、黒崎の命令で戦闘に参加することを禁じられていたが、黒崎の許しを得て、再び
戦場に舞い戻った。そんな彼を待ち受けていたのは・・・

矢車「久しぶりだなぁ、織田ぁ。」
織田「お前は・・・矢車!」
矢車「お前のお陰で俺は闇の何たるかを知った。お前にはある意味感謝してるぜ。
だが・・・やっぱり仮は返させてもらうぜ・・・・・変身。」
ホッパーゼクターを手に取り、ベルトにセットする矢車。その姿は、緑色のライダー、
キックホッパーに変わっていく。
織田「ネオゼクトの新型ライダーシステムを奪ったのは、お前だったのか!・・・変身!」
ライダーブレスにヘラクスゼクターをセットし、銀色のライダー、ヘラクスへ変身する織田。
矢車「お前にも見せてやるよ・・・闇の世界をな。」


ゲーム発売まで、あと一週間。
300名無しより愛をこめて:2006/11/26(日) 22:16:18 ID:+shngpRB0
  ▲,,∧    ∧,,∧   ∧,,▲   ∧,,∧
  (,,・∀・)   ミ,,・∀・ミ   (;;・∀・)   ミ,,・∀・ミ
〜(_u,uノ @ミ_u,,uミ @(;;;;uuノ 〜ミ_u,,uミ
301保守:2006/12/01(金) 18:34:12 ID:UpIQHgyi0
来年のライダーキター ここでは誰と絡むだろうか
302名無しより愛をこめて:2006/12/02(土) 07:24:52 ID:1feiaIcK0
303Masked Rider Ketack:2006/12/02(土) 18:56:35 ID:9ZBIJQae0
頬を連続的に叩きつける感触で目を覚ました。
…雨か?
声に出したつもりが、口唇が動かなかった。
口だけじゃなく、手も、足も。

景色が垂直に曲がっている。
身体は燃えているように熱いのに頭だけが冷めている。
これは夢なのか、と思った。

だが、すぐに現実を感じ取る。
最初に目に飛び込んできたのは、
オレと同じように外に投げ出された烏丸所長。
そして、大きく口を開けたジュラルミンケースから、
バラバラに散らばったアンデッドのカード。

やっぱりオレ達は何者かに襲われた。
カードの完全封印に行く途中、車を破壊された。
この凍えるような雨が嘘だなんて思えない。

そう気がついた途端、頭のてっぺんから足の先まで痛みが駆け抜けた。
内臓をぐるぐるとかき回されてるような感覚。
全身を快楽と恐怖の藻に雁字搦めにされたよう。
ボロボロだ…
304Masked Rider Ketack:2006/12/02(土) 18:57:51 ID:9ZBIJQae0
…誰だ?
不意に人影に目が反応した。
オレの身体はまだ滝のように降る雨の中に転がっていた。
吐く息は白く、あちこちの肌が切れたように痛い。
辺りを見回そうにも首は動かなかった。

しかし、その人影が何者であるか、すぐにわかった。
ヤツはオレの目の前で、カードを拾いながら言葉を走ったのだ。
人外の、アンデッドの言葉を。

させるか…!
凍えるこの世界で、声を絞り出してみせる。
口の中に溜まった血を吐き出す。
咳き込むと肺に切られたような痛みが走った。
気絶しそうなオレを、視界を占める左手だけが支えてくれた。
305Masked Rider Ketack:2006/12/02(土) 18:59:14 ID:9ZBIJQae0
「…ま…て…」
やっとの想いで喉から洩れた声が、オレを絶望に突き落とす。
降り注ぐ雨音の中で、こんなかすれた声が届くのだろうか?
ヤツの足止めになど、なるはずはない。

ヤツはそんなオレに気づいていないのか、
それとも相手にならないと無視をしているのか、
闇の向こうに消えてゆく。

「う…」
寒い。熱い。身体中が痛い。
なにも感じない。耳鳴りがする。

聞こえない。
雨粒が容赦なくオレを消し流そうとする。
オレの総てを水に流そうとする。
306Masked Rider Ketack:2006/12/02(土) 19:00:57 ID:9ZBIJQae0
待て!
まだ終わりじゃない!
もう既に闇と同化しつつあった、
ヤツとオレの意識にむかって叫ぶ。

このまま終われない。
オレは人であること捨てたアイツの為にも、
人として生きることを誓ったはずではないか!
アイツがアイツらしく戦い続けているのに、
このザマは何だ!

待て!
まだオレは生きている!
まだオレは戦える!

喉から絞り出した声が、ヤツを足止めする。
そしてもう1つ、力を呼び覚ます。
307Masked Rider Ketack:2006/12/02(土) 19:02:38 ID:9ZBIJQae0
暗闇の中から飛来する黒い光…
オレはそれを迷わず手にすると、
誰から教わったわけでもないのに、
ベルトを腰に巻き、一定の所作を行っていた。

「変…身っ…!」
“HENSHIN”

『…! バカな…!?』

黒い光の効果は絶大。
ヤツに人の言葉を出させた。
“カテゴリーA”は手元にあるのに、何故?
そんなことオレにすら解らない。

ただ、オレはこの光を求め、光は闇より生まれた。
そしてこの姿になった。それだけは真実だ。

これが切り札になるかは、オレにもわからない。
だが、オレにはやはりこの道しかない。
どんなにボロボロになろうと、どんな恐怖に囚われようと、
オレは戦う。

仮面ライダーとして。

END
308名無しより愛をこめて:2006/12/02(土) 23:55:22 ID:/vIWaqXeO
ブラボー!
かっこいい〜!!
途中まで映画の橘さんかと思ったw
309名無しより愛をこめて:2006/12/03(日) 22:40:13 ID:JqN5gIfP0
この流れでファイズを是非
310名無しより愛をこめて:2006/12/04(月) 02:36:19 ID:aX/q4wei0
(`Д´≡`Д´)?

……で?誰?
311Masked Rider Ketack:2006/12/04(月) 20:56:56 ID:M0dcvMgV0
感想ありがとうございます。
主人公はもちろん、我らが橘さんです。
101でコラ話題になっていたケタックを出してみました。
話の筋としては、“剣”本編の最終回+劇場版という感じです。
312名無しより愛をこめて:2006/12/06(水) 03:30:13 ID:Wk47bj5o0
312
313名無しより愛をこめて:2006/12/09(土) 11:38:06 ID:o19JTd4K0
ほしゅ
314名無しより愛をこめて:2006/12/09(土) 21:06:36 ID:MBVeVqIc0
315龍騎×剣:2006/12/09(土) 21:24:51 ID:j0DEP7cR0
城戸真司は鏡の中、仮面ライダー王蛇と対峙する。
その右手にカードの束、十三枚の『ラウズカード』を握り締め。

ただのフィクションだと思っていた。

自分のような、未だに人間を殺す覚悟も決められない甘ったれとは違う、友を殺して世界を救った正義の味方の物語。
『仮面ライダーという名の仮面』
その主人公だった彼はこの戦いを知り、すでに壮年である自身の肉体の限界、そして鏡の中には入れないことを理解しながらも、その犠牲者を救おうと戦った。

あるライダーに対し、自ら鏡の中に引きずり込まれるという方法によって同じ戦場に立った彼は敗北したが、それを自分に託してくれた。

だから自分も覚悟を決める。
――彼の仇。仮面ライダー王蛇を討つ。

「・・・ッハァ。全くイライラさせる奴だ。あの爺がそこまで惜しいか」
それが最後の一押しだった。
「―オマエは」

「アァ?」
はっきりと言葉にし、その一言で完全に踏み込む。

「オマエは、俺が、殺す」

二つの意思が激突し、鏡の世界が凍りついた。
316龍騎×剣 2:2006/12/09(土) 21:26:00 ID:j0DEP7cR0


「―――ッッッ最高だ。最高の気分だ。今までこんな本気の殺意は居なかった。
 まさかあんな甘ったれのオマエが、オレと同じ目に成るとはな」

そんな言葉は耳に入らない。
意識に映るのはヤツの紫。そして左手の手甲。
まずは二枚、一枚はバックルから引き抜く。

――半分は自分の力、だが半分は――彼の力だ。

『STRIKE VENT』『Beat Lion』

右手にクローが出現、同時にライオンの紋章が吸い込まれ光を帯びる。

「・・・何だそれは?」
ヤツの声。その疑念に対して彼の意思を伝える。

「あの人の力だ!!」



勢いでとりあえずここまで書いた。一応先の展開は考えてる。
317名無しより愛をこめて:2006/12/09(土) 22:05:08 ID:7XNfpJFX0
ミッシングエースの数十年後って感じ?
なかなかいい感じです。
あと、細かいようだけど、ラウズすると、アンデッド名までは言わないよ。
「BEAT」とか「KICK」だけ。
続きみたいなぁ〜
318名無しより愛をこめて:2006/12/09(土) 22:16:12 ID:j0DEP7cR0
剣崎は65あたりって設定なので、まあ妥当な年代。
ただそうすると剣本編がノーパソなんざ存在しない年代に・・・

>ラウズすると、アンデッド名までは言わない
ああそうだった。何となく脳内で『エヴォリューション パラドキサ』ってメッセージが流れて。
あと、ラウズカードをどこに仕舞ってるかは聞かない方向で・・・
319龍騎×剣 3:2006/12/09(土) 23:38:46 ID:j0DEP7cR0
放った一撃は王蛇のサーベルを打ち砕き胸板に衝突、吹き飛ばす。

「・・・ッッッ!!」

息を吐き出しつつ王蛇がベントイン。

『ADVENT』

銀に輝く犀、飛翔する紅のエイ、そして地を這う巨大な紫の蛇。

「――ッハァ・・・ここからは、全力だ」

「望む、所だーーー!!」

『Tackle』

猪のそれに等しい突貫によって銀の犀の進撃を逸らし、その隙に二枚。

『SWORD VENT』『Slash』

蜥蜴の紋章を吸い斬撃力を底上げされた青龍刀がエイの片翼と打ち合い、その安定を

崩す。更にニ枚。

『ADVENT』『Magnet』

蛇が吐き掛けた強酸の毒液は斥力によって弾かれ、逆に赤龍がその喉笛に喰らい付く。
320龍騎×剣 4:2006/12/09(土) 23:40:59 ID:j0DEP7cR0
「・・・チッ!!」

『FINAL VENT』

犀の突撃は赤龍の火球が停止させた。

『FINAL VENT』

エイの巨岩を打ち砕く一撃は龍の尾によって叩き落される。

『FINAL VENT』

そして毒液を纏った連続蹴りは――

『Kick』『Thunder』『Mach』

「――ッヴェェェェェェィッ!!」

『Lightning Sonic』

雷を纏った神速の飛翔蹴りが打ち落とす―――!!



あえてベタな展開に。
あ、ラウズカードは複数回使用出来ません。ベントインしたらどっかに消えるので。
321名無しより愛をこめて:2006/12/11(月) 13:39:03 ID:ePjPehMj0
アブソーブをどう使うかがとても気になる。
322名無しより愛をこめて:2006/12/11(月) 14:11:59 ID:FCjugpB1O
羽根の生えたサバイブとか?
・・・・・・・変だな。
323名無しより愛をこめて:2006/12/11(月) 23:13:21 ID:3ZN1OE6z0
ドラグレッダーと融合するんだろう
324龍騎×剣 5:2006/12/14(木) 00:10:52 ID:Kabj93vz0
「・・・ッ、は、く」

カードに封印された鹿の始祖が放つ雷を受け、片膝を突き呻きを上げる王蛇。

「―――――――――」
それに対し、龍騎はただ無言。

「グ、は・・・『仮面ライダーという名の仮面』・・・実話だったとはな。
 ―――つまりあの爺が剣崎一真。オマエの覚悟もそれが理由か」
「―――オマエも読んだのか、あの本を」
「ああ、気に入ったぜ。
 胸糞悪い話だと思ったが、ラストだけは例外だ。何せ――
 ―――――傑作じゃねえか。世界の為の殺人なんざ」
「それでもあの人は世界の為に戦った。自分の欲望の為に戦うオマエとは違ってな」

「ふざけるな」

「・・・何、だって?」
「オマエもあの爺も、自分の為に戦ってるんだろうが!
 剣崎一真は世界を救いたいという自分の望みを叶える為に親友を殺した!
 オマエはこの戦いを終わらせるという望みを叶える為に他のライダーの望みを踏み砕く!」

『UNITE VENT』

蛇を中心に、犀が長大な角に手足と強固な装甲、エイが大きく開いた翼を与えたその姿は西洋の竜


その顎が吐き出すのは強酸性の毒液ではない。
陽炎、あるいは彗星じみた無色の炎だ。
325龍騎×剣 6:2006/12/14(木) 00:11:47 ID:Kabj93vz0
対応してラウズカードを取り出す龍騎。
それを―

「ッハ、動揺したな・・・貰ったぜ!」

『STEEL VENT』

一瞬にしてカードが王蛇の手元に移動する。
「くそっ、なら―――!」
カードを引き抜く。
荒れ狂う焔をバックに黄金の翼が描かれたカード。
それを掲げただけで、溢れ出した真紅の焔が無色の炎を掻き消した。
顎を開いた龍を模した巨銃の、その顎の奥にカードを差し込み、飲み込ませるようにベントイン。

『SURVIVE』

生存、耐久、あるいは克服。その名を冠された、ライダーを強化するカードだ。
光弾が王蛇の胴を狙い、龍の焔が竜の炎と喰らいあう。
のけぞった王蛇に疾走し、バックルから二枚のカードを引き抜く。

『SWORD VENT』『Metal』

王蛇のサーベルを鋼と化した体で強引に弾き、激烈な一刀によって逆に弾き飛ばした。
「ッグ、ハ、が・・・」
苦しげな息を吐きつつ、カードをベントインする王蛇。
326名無しより愛をこめて:2006/12/14(木) 00:13:40 ID:Kabj93vz0
とりあえずここまで。
テスト中だが半徹して書いた。
おかげで三角関数が理解できねえ・・・
327名無しより愛をこめて:2006/12/14(木) 09:43:42 ID:UwqlKqbfO
いやぁ無理すんなw
三角関数っていうとサイン、コサイン、タンジェントだっけ?
328保守:2006/12/15(金) 21:50:05 ID:6PvobMxm0
特板いつの間にかSS系スレすげぇ増えたな
329名無しより愛をこめて:2006/12/18(月) 15:31:27 ID:/RmENfA+0
3日たちました。保守
330名無しより愛をこめて:2006/12/20(水) 21:17:36 ID:KX4WxDF50
ほしゅ☆
331名無しより愛をこめて:2006/12/21(木) 11:25:35 ID:RkGf7cET0
age
332名無しより愛をこめて:2006/12/24(日) 07:55:43 ID:cvfuhdoj0
保守
333『 softbank220035208138.bbtec.net』:2006/12/27(水) 15:25:40 ID:djfjCMN80
保守
334名無しより愛をこめて:2006/12/29(金) 17:24:51 ID:My9FpXre0
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1147074721/199-204

これイイな!
『カブト』で一旦シリーズが終わるんだったら、こういうのやってほしかったよ。
335名無しより愛をこめて:2007/01/02(火) 08:16:39 ID:nB9PMlQ00
保守
336保守:2007/01/04(木) 22:10:33 ID:qELMz4j40
ライオン丸G風お下劣ライダーってのはどうだろうかね
大の女好き俗物一文字隼人、堅物童貞本郷猛みたいな
荒れそうだよね(汗
337名無しより愛をこめて:2007/01/05(金) 09:38:33 ID:ip0zhkQt0
上げ
338名無しより愛をこめて:2007/01/05(金) 17:35:03 ID:kKMVAp8p0
>>336
むしろライオン丸Gそのものとのクロスがいい。
最終回その後みたいな感じで。
339名無しより愛をこめて:2007/01/05(金) 19:10:25 ID:EdcsljO70
>>338
ネオ歌舞伎町をひとり彷徨うやさぐれ獅子丸ちゃんは容易に想像出来るんだが
仮面ライダーをどうやって絡めるかだな
ジョーさん達を生き返らせる願いで、神崎兄に魂売るか、イマジンに魂売るか
むしろ555のベルトかカードデッキ手に入れて変身願望叶えるジュニアとかそっちの路線の方が面白そうだが
340名無しより愛をこめて:2007/01/05(金) 19:35:38 ID:EdcsljO70
ジュニアルート
↓Jr死亡
↓オルフェノクとして蘇生
↓スマートブレインに拾われる
↓ついでにベルトまで手に入れる
↓企業893として生きるか、カタギとして生きるか悩む 等々
【願いを叶えてしまった男の話】

獅子丸ルート
↓彷徨う獅子丸
↓神崎兄現れる
↓ジョーさん達を生き返らせる為にライダーバトル参戦
【願いを叶えたい男の話】

の2本立てで対立軸にして、最後にJrVS獅子丸とかにすれば意外と面白くなるかも
341保守age:2007/01/06(土) 01:34:16 ID:N/64T8lr0
クロスオーバーなら牙狼は響鬼・クウガあたりと相性よさげか
アギトはリュウケン、ブレイド・カブトは超星神あたりがやりやすそう
342名無しより愛をこめて:2007/01/06(土) 01:38:55 ID:WHt80RO30
あー、ガロ書きたいけどスレタイからしてちょっと・・・と思ってたんだが、住人的にはおk?
343名無しより愛をこめて:2007/01/06(土) 01:46:15 ID:N/64T8lr0
>>342
最近かなり過疎ってるからいいんじゃないかな、ライダーも出てれば

ホラーとマカモウつなげるとか
アンノウンは天使だったけ?そっから牙狼つなげるとか、そういうのもありかと
344名無しより愛をこめて:2007/01/06(土) 03:26:56 ID:rD1ukSGv0
そういえば、初代の話は、漫画版・テレビ版・1st版と
パラレルワールドのお話だよね

1st→テレビ版につなげられたら神なんだが
345名無しより愛をこめて:2007/01/08(月) 12:46:52 ID:Vc1qFnqg0
あー
どんな話でもいいから読ませてくれ
346名無しより愛をこめて:2007/01/12(金) 00:29:06 ID:mtD9IVT60
ほする
347名無しより愛をこめて:2007/01/13(土) 20:36:43 ID:SFIGGN+s0
保守
348名無しより愛をこめて:2007/01/14(日) 02:28:45 ID:gck6hpRl0
2chマジ閉鎖すんの?
このスレのネタであった 和風ライダー、時空越え、ダブルライダー、宇宙戦 等々結構TVでも実現されたのに
肝心の歴代ライダー共闘だけは未だ実現されてないんだよね
349名無しより愛をこめて:2007/01/16(火) 17:59:12 ID:F23huHTC0
保守
350名無しより愛をこめて:2007/01/20(土) 08:38:54 ID:+7lvHf3F0
保守
351名無しより愛をこめて:2007/01/22(月) 01:52:37 ID:16T9A+wM0
爆発の中に消えたダークカブトでも小説作れそう

352名無しより愛をこめて:2007/01/22(月) 02:04:56 ID:lvr5RgNL0
カブトは一番続編とかその後とかつくりやすいだろうね
353序章二本立て 其の一:2007/01/22(月) 18:31:35 ID:FnhexZuR0
生きた人が誰もいなくなった最低の街。そんな街に、一人の男が足を踏み入れる。男は足元に転がる血にまみれた
亡骸を見て、呟く。
「・・・いけねぇなぁ、俺達の方が生き易い時代になっちまうとは・・・」
そこにもう一人、紅いコートを身に纏った男が現れ、男に尋ねる。
「アンタ、この街のヤツか?」
男は振り向き、コートの男の身なりを一通り見ると、口を開いた。
「・・・・いや、アンタと同業者さ。まぁ、アンタらより苦しい生活してるがな」
男が言い終えると、何処からとも無く三、四体、黒いクグツが現れる。
「どうやら、こいつらが犯人らしい。全員死んだかと思ったが、ここに何体か残ってたんだな」
男はコートの男に言う。
「さっさと片付けるぞ」
コートの男がそう言って手に持っていた剣を抜けば、男も腰から鬼の顔がついた音叉を取り出し、刀に変える・・・。

2011年、ネオ歌舞伎町。獅子の戦士が居ない間に、魔を狩りし『騎士』と『鬼』とが舞い降りる・・・。
354序章二本立て 其の二:2007/01/22(月) 18:42:05 ID:/1d85tW40
「この世界を、頼んだよ」
男はそう言って、自らの仇と共に炎の中へと消えた。
ここに、一人の男の不運な、そして数奇な運命は終わりを告げた・・・かに見えた。
男は、本来の顔を失いながらも生きていた。だが、彼の手元にあった黒い『赤い靴』はもう無い。
彼に残された選択は、二つ。
このまま自分で死ぬか。永遠に暗闇の中を彷徨うか。
そして彼は、暗闇を彷徨うことを決めた。焼け爛れ、醜く変化した顔を純白の布切れで隠し、男は
闇の中を歩いて行く。どこへ行くのか、それは男自身も知らない。そんな当てもない旅の途中、男は出会った。
自分のように全てを失い、暗闇の中を彷徨い、途中、共に彷徨ってきた『弟』を殺してしまった一人の男と。
その男は、彼に言った。
「お前も、俺の弟になれ・・・」

全てが終わり、平穏な日々を取り戻したかに見えた世界。天の道と永遠の暗闇、相対的な世界を行く者たちの物語
は、「次なる段階―NEXT LEVEL―」へと向かっていく・・・。
355名無しより愛をこめて:2007/01/22(月) 22:36:07 ID:TuA1d8lu0
カブト放送終了記念と言う事でカブトと他作品の競演を考えてるけど、
どの作品がいいですかね?

カブトの時期はひよりを探してHCUを繰り返していた時で、
天道が偶然迷い込んだ世界のヒーローと共闘する流れを考えてます。
356名無しより愛をこめて:2007/01/22(月) 22:52:49 ID:gtXW2tXn0
一万年前のバトルファイトでヒューマンアンデットが勝ったのは
HCUした天道のおかげだった・・とか
357名無しより愛をこめて:2007/01/23(火) 15:40:20 ID:S3iBa7r10
ヒューマンアンデッドがなぜ勝ったのかは謎だからいいかも
でも時代が古すぎるか
358名無しより愛をこめて:2007/01/23(火) 19:46:15 ID:wj88LD2N0
>>353
上でも要望があったライオン丸Gとのクロス?
「鬼」は響鬼だと思うけど「騎士」は牙狼かな?
最初はそのままナイト(蓮)かと思ったけど。

あと来週始まる電王の主人公は気弱な振り回されタイプみたいだね。
昭和ライダーはともかく他のアクの強い平成ライダー(特に龍騎やカブト)
と絡ませたら一時間ともたなさそうw
359353:2007/01/23(火) 22:58:47 ID:XkIngVyL0
>>358
当たり。ただし鬼の方も魔戒騎士の方もオリキャラ。
360名無しより愛をこめて:2007/01/27(土) 16:15:06 ID:TzvY2PjA0
保守
361名無しより愛をこめて:2007/01/28(日) 19:48:07 ID:7gyQlcQx0
カブトと電王の書いてみよ
362名無しより愛をこめて:2007/01/28(日) 19:57:31 ID:7gyQlcQx0

あれから1年。

1つの世界から、危機は去った。

35年にも渡る人類の存亡を賭けた戦い・マスカレードは終わりを告げた。

そしてもう一つの平行世界。ここも、何ら変わりのない世界。

…時刻は、2007年。

もう一つのクライマックスが、今、始まる。

363電王×カブト カブトルート:2007/01/28(日) 20:29:36 ID:7gyQlcQx0
天の道を往き、総てを司る男・天道総司は、完全に復興しつつある渋谷を歩いていた。
「ひより、どうしてるかな」
そう呟きながら、ビストロ・ラ・サルへと足を運ぶ。

だが、その背後には「太陽の神」が迫っていた。

「ほう…予想外の再会だな」
その雄々しき角を持った神は、彼の手に収まった。
364電王×カブト カブトルート:2007/01/28(日) 20:31:58 ID:7gyQlcQx0
ネイティブの生き残りかと思っていたが、辺りには誰もいない。
だがその神・カブトゼクターは変身するよう訴える。
そこにガタック・マスクドフォームの姿の加賀美が駆けつける。
「あれ?天道…!?」
「久しぶりだな、加賀美」

[HENSHIN]

あっという間にマスクドフォームの鎧をまとった天道=カブト。
「恐らく…、ワーム以外の何かが迫っているんだ。
 ひよりに会うまでは負けていられないがな。」
「ワーム以外の何か!?」
「ハイパーゼクターに道案内を頼むぞ。時空に問題があったとすれば、大事だ」
365電王×カブト カブトルート:2007/01/28(日) 20:33:10 ID:7gyQlcQx0
[CAST OFF]
[CHANGE BEETLE]
[CHANGE STAG BEETLE]

「俺と一緒に来てくれるか?加賀美」
ハイパーゼクターを手にし、天道が言う。
「ああ」
加賀美は答えた。
「俺につかまれ!」

[HYPER CAST OFF]
[CHANGE HYPER BEETLE]
[HYPER CLOCK UP]

二人は、緑色の閃光と共に、時空を越えた。
ハイパーゼクターはどこへ向かうのか。そんな事は関係ない。
ゼクターが呼ぶ限り、戦い続ける。それが、仮面ライダーであるから。
366電王×カブト 電王ルート:2007/01/28(日) 20:40:57 ID:7gyQlcQx0
一方、平行世界の住人、野上良太郎。
彼の運の悪さは、ギネス級。
何をしてもうまくいかず、さらに周りにも煙を撒く始末。

彼はついこの前に未来人「イマジン」に憑依された人間。
しかし彼は、憑依したイマジンの意思を押さえ込む事ができる唯一の人間「特異点」でもある。
367電王×カブト 電王ルート:2007/01/28(日) 20:46:03 ID:7gyQlcQx0
彼は「ライダーパス」を拾い、電王としてイマジンと戦っていた。
そう、ついにこの世界にも危機が訪れたのだ。
そしてその世界に、「太陽の神」と「戦いの神」が舞い降りる…。
368電王×カブト 電王ルート:2007/01/28(日) 20:49:44 ID:7gyQlcQx0
とりあえずここで一旦休止。
電王とカブトの「時」という要素をつなげてみた。
良かったら感想を。

次回予告
ハイパーゼクターが導いたのは、イマジンのうごめく世界だった。
天道と加賀美は、偶然良太郎と出会う。
369名無しより愛をこめて:2007/01/28(日) 20:51:18 ID:CXH5V7C10
うわつまんね^^;
死んだら?
370名無しより愛をこめて:2007/01/28(日) 21:16:56 ID:pobCyjf/O
>>368
なかなか面白そうではあるけど、続きは電王の世界観とキャラが固まってからのほうがいいんじゃね?
まだ一話目だし。
371カブトvs電王(?):2007/01/28(日) 22:30:34 ID:UvphruGVO
「時の流れを曲げてでも、救わなければならない未来がある
俺はこの世界を護る。護りたいが故に、時を操るのだ
邪魔をすると言うなら…ここで消えてもらわなくてはならない」
天の道を往く男に迷いはない。彼の正義、それ即ち世界の正義であるからだ
言い知れぬ迫力が男の体から発せられていた

対極の男。最弱の男は、天の道を往く男の纏うオーラにたじろぐ
しかし彼とてライダー。彼の中の正義は、最強の男の信じる道を否定していた
「それでも僕は時を…時を護る!時は唯一の基準、それを曲げれば必ず無理が出るんだ!誰かを救えても、そのために必ず誰かが傷つく!そんなの…そんなの耐えられない!!だから僕は戦う!時の運行を護るために!」
少年の手には黒い長方形のケース
それを握りしめ、彼は精一杯男を睨みつけた
敵わぬ抵抗、そんなことはわかっている
逃げたい、しかし体は逃げようとしてくれない
守りたい、その思いが少年を衝き動かした
372:2007/01/28(日) 22:33:27 ID:UvphruGVO
「どうしても行くというなら…僕を倒していけ!!変身!!」
少年の腰に現れる奇怪な形状のベルト
彼が生涯で唯一手に入れた幸運にして、最大の不幸

「お前の決意がそれほどまでに強いというなら…」
空が歪み、赤い何かが飛び出す
赤い飛行体は空中を旋回し、男の手の中に収まった
彼はそれを斜めに構え、少年を見据える
男の腰には銀色のベルト、歴戦の、百戦錬磨のベルトだった
「お前が俺と道を違えるなら、容赦はしない…変身」

「ウワァァァァァァァ!!!」
『sword form』
「ハアアアア…」
『henshin』

どちらの信ずる道が真に正しいか、それを知る者はない。正義は絶対ではないのだ
にもかかわらず、二つの正義は道を違え、ぶつかり合う
真の正義を求めて…
373名無しより愛をこめて:2007/01/28(日) 22:39:16 ID:j+gRbrUzO
半年後ぐらいに良太郎がこんな感じになればいいなぁ。
374名無しより愛をこめて:2007/01/30(火) 13:37:55 ID:EzgoBt/L0
詳細設定が明らかになればモモタロスの単独SSも出来そうだな
375電王×カブト:2007/01/31(水) 17:19:17 ID:qFM56uAD0
ぶつかり合う二人の力。
しかし天の道を往く者・カブトはライダーフォームに姿を変える。

【俺と替われ!】

モモタロスは良太郎に叫んだ。しかし良太郎は聞かない。
「これは僕の戦いだ!僕が護らなければならないんだ…僕の正義で、時の運行を!」
「おばあちゃんが言っていた…俺はあらゆる世界の中心。俺の正義は、世界の正義だ!
その正義を否定する者こそ、悪だ!」
『CLOCK UP』
超高速の動きに翻弄される電王。―もう駄目かと思われたその時、良太郎の意思は弱まった。

【今だァ!】
 

376電王×カブト:2007/01/31(水) 17:21:54 ID:qFM56uAD0
現実世界の帰還と共に、また新たな力が目を覚ます。

「俺、参上!!」
377名無しより愛をこめて:2007/02/04(日) 18:17:25 ID:KxIZrSZ70
keep
378名無しより愛をこめて:2007/02/09(金) 16:50:53 ID:HQ/1Zt1/0
keep
379名無しより愛をこめて:2007/02/09(金) 21:30:34 ID:+joforC+0
それ
380名無しより愛をこめて:2007/02/13(火) 11:45:49 ID:LocLKxI7O
  、、、、
 ミ0w0ミ<ほっしゅ
  """"
381モモタロス:2007/02/14(水) 00:34:55 ID:0otJ4hIP0
「デンライナーが脱線事故を起こして、俺様は大昔に放り出されちまった
その時代で大暴れ出来るってんで俺は役の小角って爺様の用心棒やることになった。
その爺様の弟子達に修行つけてやっているうちに、
そいつら俺様そっくりの鬼の姿に変身出来るようになりやがった。
その中の一人のヒビキって奴と一緒にマカモウなんて化け物退治したりして、あの時代も結構面白かったぜ。
だが鬼に変身出来るようになった奴らの一部は、その力を悪事に使うようになりやがった。
そこで俺を迎えに来た良太郎が電王に変身して、響鬼と一緒に鬼退治したってわけだ。
電王になって鬼退治した良太郎は桃太郎とか呼ばれてよ、笑っちまうぜ」
382名無しより愛をこめて:2007/02/14(水) 01:05:54 ID:xYEirn+b0
なんかいいな。GJ!
383名無しより愛をこめて:2007/02/16(金) 12:37:35 ID:yoqJXlmMO
384名無しより愛をこめて:2007/02/17(土) 00:44:49 ID:GKbRXEuLO
ブレイドとなのはで小ネタ書いたんだけどここに載せてもok?
385名無しより愛をこめて:2007/02/17(土) 00:51:53 ID:69RilE/e0
いいんじゃない?見たい。
386魔法少女リリカルなのは剣ーブレイドー 1/2:2007/02/17(土) 01:11:52 ID:GKbRXEuLO
「えっ!?」
「…そんな……」
「う、嘘や………」
三人の魔法少女の最大魔法を持ってしても、最後の障壁を破壊することはできなかった。
『失敗』
その二文字が皆の頭をよぎる。
その時だった。
ブレイド・ジャックフォームが飛び去った暗い空から黄金の鎧を身に纏った戦士が現れ、防御プログラムへと落下していく。
その姿はまるで、闇を斬り裂く一筋の光。
光の名は、仮面ライダーブレイド・キングフォーム。
「あれは………剣崎!!!」
「なにっ!?」
「剣崎さん!?」
ヴィータの言葉に皆が一斉にブレイドを見た。
しかし、ブレイドは視線を外さない。
「止めろ剣崎一真!!いくらお前でもそいつは倒せない!!!」
「剣崎さん!止めてください!!」
「無茶すんじゃねぇよ!!戻れ!剣崎!!!」
ヴォルケンリッターが声を荒げてブレイドを呼ぶ。
「剣崎さん!!戻って!!」
「一真!だめ!!」
「だめや!剣崎さん!!」
三人の魔法少女がブレイドに向かって叫ぶ。
それでも、ブレイドは視線を外さない。
ただ真っ直ぐに、敵を見つめ、落下していく。
「剣崎一真!!はやく…」
「俺は」
「…!?」
静かな、しかし真の通った力強い剣崎の声がシグナムを、引いてはその場にいる全員を黙らせる。
同時にブレイドの鎧が輝きを放ち、輝きは五枚のカードとなってその手に収まった。
「俺は仮面ライダーだから」
手から離れ、自らブレイドの大剣・キングラウザーへとラウズされてゆくギルドラウズカード。
387魔法少女リリカルなのは剣ーブレイドー 2/2:2007/02/17(土) 01:17:01 ID:GKbRXEuLO
「この世界の…戦えない大勢の人々の為にも…」
『Spade Ten』
「シグナムさんやシャマルさん、ザフィーラさん、ヴィータちゃん達の想いの為にも…」
『Spade Jack』
「これから幸せにしなきゃいけない…リィンフォースの為にも…」
『Spade Queen』
「なのはちゃんやフェイトちゃんの気持ちを無駄にしない為にも…」
『Spade King』
「そして…はやてちゃんの為にも…!」
『Spade Ace』
「…俺は戦う!!!!そして…みんなの悲しみを終わらせる!!!!!」

『Royal Straight Flush』

電子音声と共に五枚の光の壁が剣崎を導く。
ターゲットは闇の書の暗黒面にして、リィンフォースらの悲しみの象徴…防御プログラム。
「はあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キングラウザーが魔力障壁とぶつかり、そこから眩い光と爆音が発せられる。
刹那、ヴィータが渾身の力を込めて
「剣崎いいぃぃぃーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」
その名を呼んだ。

ーーーーーー運命の切札を掴み取れーーーーーー
仮面ライダー剣afterIF

『魔法少女リリカルなのは剣ーブレイドー』

公開予定…なし(?)
388魔法少女リリカルなのは剣ーブレイドー:2007/02/17(土) 01:21:18 ID:GKbRXEuLO
以上

設定的には「なのは世界に迷い込んだ剣崎(始を封印した未来)」です。
ツッコミ所は満載ですが、まぁそこは『IF』ということで

お目汚し失礼しました
389名無しより愛をこめて:2007/02/17(土) 01:26:20 ID:69RilE/e0
実はなのはってよく知らんのだが、(とりあえず見てみたかった)
おもしろいですよ。剣崎がスゲーカッコいい。
390388:2007/02/17(土) 01:39:02 ID:GKbRXEuLO
>>389
そう言ってもらえると書いたこっちとしてもありがたいかぎりです。
また気が向いたら何か書かせていただきますね
391名無しより愛をこめて:2007/02/17(土) 15:45:17 ID:EyO6BByUO
モモタロスとバットイマジンが小学校の同級生という設定。あと一部設定変更。
未来の小学校。
先生「今日の給食は、パン一個です」
一同「えー!!」
先生「いただきます」
帰り道
モモ「んたくっ、あれじゃ、ハラへるっちゅうの」
バット「しょうがないよ、むかしのおとなが、給食ひ、はらわないから、ふたんがたまって、はたんしたから」
モモ「マジ?それになんで、むかしのことが、おれたちにかんけいあるんだよ!」バット「むかしの人が、むだづかいでこっかのざいせいを、はたんさせて、つぶしたんだって」
モモ「なんだか、わかんねぇけど、おれは、さいしょから、くらいまっくすだぜ!」走りだす。
バット「そんな、むだづかいする、むかしの人なんか、いなくなってしまえば、いいんだ、そうしたら、ぼくらたのしくすごせるのに」
392名無しより愛をこめて:2007/02/18(日) 01:26:08 ID:JpHdE6tT0
自分自身忘れていたのだが、>>388を見て思い出したので再開したいと思う。人も多くなってきたし。
393仮面ライダー龍騎 勇者の円卓:2007/02/18(日) 01:45:18 ID:JfYG3ic+0
「鍵?…っていうか、何なんだ、お前ら!」
 サイトは蜘蛛の怪物に言った。
「その小僧こそは、我らの主サンドリヨン様が探し求めている『エルデの鍵』!その『鍵』と『聖杯』が
一つになる時、二つの世界はサンドリヨン様のものとなるのだ!さあ、若造よ、命が惜しければその小僧
をこっちによこすのだ!」
 蜘蛛の怪物はそう言って、才人と草太にゆっくりと近づいていく。
「ワケわかんねぇことばっか…喋ってんじゃねえっ!!」
 才人はそう言って愛車のHONDA X-5のアクセルを吹かし、蜘蛛の怪物の下を潜り抜けた。
「ほう…それが答えか。いい度胸だ…シアゴースト!」
「ォウ」
 灰色の怪物は蜘蛛の怪物に従い、才人と草太の乗るX-5を追いかけた。あっと言う間に
追いつかれ、再び囲まれる才人と草太。
「チッ…」
 もはやこれまでかと思われたその時、一つの声がその場に響いた。
「そこまでだ、ミラーモンスター!」
「そ、その声は、まさか…!」
 声を聞き、焦る蜘蛛の怪物。そして、一陣の風が吹き、才人と草太の目の前に、黒いマント
を纏った仮面の男が現れた。西洋の騎士と蝙蝠を思わせる姿をした男は、剣を抜き、こう名乗った。
「仮面ライダー…ナイト!」
394ゼクトルーパー 生きるために:2007/02/18(日) 09:37:32 ID:BjuicKcS0
2006年12月10日、渋谷隕石と共に飛来したワームはカッシスという個体に率いられエリアZに進軍
友軍がそれを迎撃するが、防衛線は次々突破され遂にワーム軍は俺達木村班と田所班を始めとする友軍が待機する最終防衛ラインに到達する
ここに到達する途中、マスクドライダーの『サソード』と『ガタック』と『ザビー』がカッシスと戦ったらしいが、ワーム軍の進撃は未だ止まらず
全く、大層な物持ってる割にはお前らはワーム1体倒せないのか。まあ蛹1体倒しただけではしゃいでる俺も俺だが
とにかく、俺達はエリアZ防衛のため、戦闘体制に入った

ワームの姿が1体、2体と見えてきた。すでに配置完了していた我々は、ワームがマシンガンの有効射程内に入るのを今や遅しと待ち構えていた
隊長の私も戦闘服に身を包み、陣頭指揮を執っていた
「ったく、なんで俺達がこんな面倒くさい雑魚の片付けをしないといけないんだよ」
後方に配置している真面目な性格の森川隊員の後ろで、加藤隊員が呟いた。私は任務中の私語は慎めと注意しようと思ったが、その間にもワームが接近していたので、ワームに注意を向けた
「仕事です。それに我々は雑魚の相手で精一杯じゃないですか」
「まあ、それもそうなんだがな」
「おい、森川!加藤!私語は慎め!ワームが来るぞ!」
私の代わりに吉田隊員が2人を注意した。吉田の声は緊迫感に溢れていた
ワームが来るのが早く感じる。友軍の銃声が聞こえた。そして遂にワームの1体が我々の射程圏内に入った…!
395ゼクトルーパー 生きるために:2007/02/18(日) 16:53:59 ID:BjuicKcS0
「撃てぇ!!」
隊長の声で一斉にマシンガンが発射された。先頭にいた1体のワームが大量の弾丸を浴び緑の炎を上げて死んだが、次々と後ろにワームが続く
他の班も既に戦闘を開始している。もう殆ど銃声と仲間の悲鳴とたまに起こる爆発の音しか聞こえない
俺は怖くなり、撃つのをやめた。そして走ろうとした。だが仲間がそれを抑えた
「止まれ加藤!任務放棄すると謹慎処分になるぞ!」
「うるせえ!おめえは命が惜しくねえのかよ!?」
次の瞬間、俺はそいつをワームの中に放り込んだ。ワームがそいつに群がる
「うわあああああ!!」
そいつを助け出そうと、3人の隊員がマシンガンをワームに撃ち込むが、ワームはそれを気にせず、俺が放り込んだ奴を殴り、蹴った
そして、弱々しく抵抗をしていたそいつはやがて動かなくなった
「おい加藤!止まれ、止まれ!」
隊長の木村が俺を止めようと呼びかけたが、俺は気にせずそこから逃げた。生きるためにだ
396モモタロス:2007/02/19(月) 22:47:01 ID:aS3QxbqV0
>>381の続きだがな

俺が役の業者の爺様の用心棒をしてた頃はよ、
前鬼・赤鬼=モモタロス、後鬼・青鬼=響鬼なんて言われてたもんさ。
ところが鬼の力を私利私欲に使って悪事を働く奴らが多くなっちまって、
世間の鬼へのイメージはすっかり悪くなっちまったんだよ。
まぁ結局最後は良太郎とこの俺が電王になってそいつらを退治してやったわけだが。

もともとこの時代の住人じゃねぇ俺には大して関係のねぇ話だが、
もともとこの時代の人間として生きてた響鬼は、
人に信用してもらえなくなって、後ろ指さされてよ、故郷の村も追い出されちまったのよ

そんな響鬼がちょっと可哀想になったんでよ、俺様は一計を案じた訳だ
ちょっと村に出ては悪さしたりしてな、暴れたり、お宝盗んだり
別にただ暴れたかった訳じゃねぇからな、ホントだぜぇっ

で俺の悪行を聞きつけた響鬼がやって来たんで、
俺様は村人達の目の前で、鬼に変身した響鬼にわざと退治されてやったんだよ
その甲斐あってか響鬼は村人達に信用してもらえたようで
今まで通りに村人達と一緒に暮らせるようになったって訳だ

まぁおかげで俺はあの時代に居られなくなっちまったが
もともと俺はあの時代の住人じゃなかったしな
そのまま良太郎とデンライナーでこの時代に戻って来たって訳よ

ん?昔話と色が逆じゃないかって?
まぁ細かいことは気にすんじゃねぇよ 」
397仮面ライダーカブトVS仮面ライダーBLACKRX:2007/02/20(火) 17:53:58 ID:3HoM97fM0
1989年 8月某日
仮面ライダーBLACKRX、南光太郎とクライシス帝国との戦いは佳境に入り、既に4大隊長のうちのゲドリアンとガテゾーンがRXにより倒されてしまった
そんなある日、RXは怪魔ロボット大隊隊長ガテゾーンの残した、怪魔ロボットデスガロンの残骸を回収、改造したデスガロンUと戦っていた

RX「怪魔ロボットデスガロン、何度貴様が地獄から蘇ろうと、貴様の野望はこの俺が打ち砕く!」
飛び上がってデスガロンUに組み付くRX。だが、逆に動きを抑えられてしまう
デスガロンU「貴様の力など俺には通じない!これを喰らえ!」
デスガロンUの体が光りだし、RXと共に空へとジャンプする
RX「こ、これは!?まさか俺を怪魔界に連れて行くつもりか!?」
デスガロンU「そうだ。貴様の墓場は怪魔界だ」
怪魔界と地球の狭間で、必死にデスガロンUから離れようとするRX
ふいにRXの体がデスガロンUから離れ、怪魔空間から落ちていく
RX「うわあああああ」
デスガロンU「しまった!このままでは、将軍の立てた計画が台無しになる」
398仮面ライダーカブトVS仮面ライダーBLACKRX:2007/02/20(火) 18:02:30 ID:3HoM97fM0
2006年12月11日。仮面ライダーカブト、天道総司達ライダーは、ワームの大規模な攻勢を退け、ほんの1時の平和な時を過ごしていた
そんなある日、渋谷のエリアXでは謎の物体(RX)の調査のため、田所班が急行していた
田所「物体の詳細は不明だ。全員警戒を怠るな」
ゼクトル一同「了解!」
加賀美「了解!」
捜索を開始する田所班一同。そんな時、RXの意識が戻った
RX「ここは…怪魔界?」
RXは3人のゼクトルーパーの姿を見つけ叫んだ
RX「クライシス!!」
RXの大声に3人も気付く。しかし気付いた次の瞬間3人はRXに倒されていた
3人の悲鳴を聞き、加賀美がガタックエクステンダーに乗って駆けつけた
加賀美「お前は…?」
RX「クライシスの手先か!?トウッ!」
加賀美「クライシス?なんだそれは?うわっ!」
加賀美に襲いかかるRX。加賀美の手にガタックゼクターが飛来し、それをキャッチする加賀美
加賀美「変身!(HENSHIN。チェンジ、スタッグビートル)」
RX「クライシスの野望は、俺が打ち砕く!」
2人の力の差は歴然としていた。ぶっちぎりの強さでクライシスを何度も退けたRXと、幹部級でもなんでもない成虫ワーム1体に敗北したガタック
RXが相手ではガタックも相手が悪すぎた
RX「RXキック!」
ガタック「ライダーキック!」
ぶつかり合う2人のキック。しかしガタックが吹き飛ばされる。変身を解除する加賀美
加賀美「うわあああああああ!」
RX「クライシスめ、まさか仮面ライダーを模した怪人を作るとは」
どこからともなく走ってきたアクロバッターと共にどこかへ走るRX。倒れながら加賀美がそれを見送る
加賀美「だから…クライシスって…何のことだよ…人の話を…聞け…よ(バタッ)」
しばらくして田所と岬、そしてゼクトルーパー数名が駆けつける
岬「加賀美君!しっかりして!」
田所「加賀美を病院に連れてけ。早く!」
ゼクトルA「了解!」
399仮面ライダーカブトVS仮面ライダーBLACKRX:2007/02/21(水) 18:57:51 ID:EIHqJKnI0
1989年 クライス要塞
ジャーク「馬鹿者!貴様それでも最強の怪魔ロボットか!」
デスガロンU「(恐る恐る)RXはもしや、未来へと行ったのでは…?」
ジャーク「ええい言われなくともわかっておる!早くRXが向かった未来へと行けい!」

2006年 東京
変身を解き、バイクで東京を疾走する光太郎
光太郎「(おかしい…怪魔界のはずなのに人々は普通に生活している…)」
人気が無くなった場所で、2人の男がバイクの前に立ち塞がる
光太郎「君達!ここは一体どこなんだ?怪魔界じゃないのか?」
影山「なんなんだ、あんた。ここは怪魔界なんてもんじゃない。地獄だ」
光太郎「地獄?俺は死んだのか?」
矢車「俺達は地獄の住人。俺達は絶望してしまったんだ」
光太郎「(この人達はクライシスに酷い目にあったのか?)駄目だ、絶望してはいけない!希望を持つんだ!」
矢車「希望だと…笑わせるな!」
矢車&影山「変身」
光太郎に襲いかかるキック&パンチホッパー。2人の攻撃を避け、光太郎が叫ぶ
光太郎「変、身!」
パンチ「貴様…ライダーだったのか」
RX「俺は太陽の子!仮面ライダーBLACK、RX!」
パンチ「汚してやる…太陽なんて!」
キック「眩しいんだよ…!」
戦闘を開始するRXとキックホッパー、パンチホッパー
400名無しより愛をこめて:2007/02/21(水) 22:21:05 ID:Kq7oRyDh0
原作版Blackもタイムリープネタがあったよね
401仮面ライダーカブトVS仮面ライダーBLACKRX:2007/02/22(木) 20:08:08 ID:pGZUZunn0
パンチ「ライダーパンチ!」
RXにパンチホッパーが襲いかかる。しかしそれを軽くあしらい、逆にパンチホッパーにRXパンチを叩き込む
パンチ「うわああああ!」
倒れて変身解除するパンチホッパー。その直後にキックホッパーが襲ってきた
キック「…貴様…!ライダージャンプ、ライダーキック!」
RX「RXキッーク!!」
2人のキックがぶつかり合い、激しい光が辺りを包む。そして…
矢車「ぐぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
物凄い勢いで消し飛ぶ矢車
影山「ま、待ってくれ兄貴!」
影山もそれを追う。変身を解除するRX
光太郎「……なんなんだここは」
光太郎は再びバイクに跨り、またどこかへ走り去っていく
402名無しより愛をこめて:2007/02/25(日) 13:30:04 ID:5v55sSgS0
なんか作家さんたちがいろいろなスレにばらけちゃったね
403名無しより愛をこめて:2007/02/25(日) 15:58:43 ID:bzfXBk1i0
ライダーロワがなあ。
正直あっちの方が面白いし、良書き手も多いしコメントも付くし。

……かくいう俺も流れた内の一人だが。
404名無しより愛をこめて:2007/02/25(日) 18:27:23 ID:rXJOkvEX0
ロワもいいが一番のお気に入りは平成ライダー兄弟スレ。
あのなんともいえないほのぼのワールドが大好きでw
405名無しより愛をこめて:2007/02/25(日) 21:09:58 ID:DKzH3rhh0
兄弟スレはわかったのだけど『ロワ』ってどこ?
406名無しより愛をこめて:2007/02/25(日) 21:21:07 ID:bzfXBk1i0
407名無しより愛をこめて:2007/02/26(月) 17:14:09 ID:FFGg6yPv0
>>406
ありがとう、楽しんでくる(*0w0)
408名無しより愛をこめて:2007/02/27(火) 13:35:54 ID:kMP2NCb90
>>391はもっと評価されてもいい
409謎の男の軌跡:2007/03/02(金) 17:03:20 ID:nkx00gZZ0
そこは、喫茶店ハカランダ。
俺は相変わらず暴飲暴食をしていたのだが、少し引かれているようなので手を止めた。
勘定を済ませて、財布が軽くなった気がした。「全く、あれでまけてやったとでも言うのか!?」
彼は、自分が食べ過ぎたのに気付いていなかった。
しかしその帰りであった。「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアア」俺は無駄にでかい悲鳴をあげた。

落ちていく!しかしどこへ!?何も解らない。
ただただ、無の空間に落ちていく感覚が伝わる。

「小夜子―――!」
410謎の男の軌跡:2007/03/02(金) 17:12:15 ID:nkx00gZZ0
気付けば…俺は町のゴミ捨て場で眠っていた。
どこだ?なんでここに?疑問は浮かぶばかり。ゴミをあさる気はしなかったので、空腹に耐え
歩いていく。適当にさまよい、辿り着いた店はなかなか美味そうな気品が漂っていた。
「ビストロ・ザ・サル」
看板にはそう書かれていた。
すぐに転がるように入ると、歳はいってそうな妙に明るい女性が、注文を聞く。
俺は即座に言う。
「ウニ」
「ウニは当店にはございません」
即答であった。仕方ないのでミートパスタで我慢。
411謎の男の軌跡:2007/03/02(金) 17:21:26 ID:nkx00gZZ0
大量のミートパスタを食し、笑みを浮かべる俺。財布が心配になった。
「ハカランダでだいぶ使ったが、まあ足りるだろう」
彼は気楽であった。自分が別世界に居るのも知らずに。
そしてポケットに手をやる。

「……足りないどころか、無いじゃないか――――――――――!!」

逃走する俺。「ドゥクナンダココハイッタイ!!ムォウオレノカダダウァボドボドダ!!」
息切れのせいか、うまく喋れない。どうしてここに居るのか、なぜ財布が無いのか。彼は全てがわからなかった。
412謎の男の軌跡:2007/03/02(金) 17:32:16 ID:nkx00gZZ0
走って居ると、誰かとぶつかる。
「ダリナンダアンダイッダイ!」俺は聞いた。我に返り、あっ、たまたま歩いてた人か。と、ほっと胸をなでおろす。
しかし次の瞬間、そいつは緑色の蛹のような怪物に姿を変える。
「ウワアア…じゃなかった!アンデッドか!?ヘンジ…」
しかし、あの愛用のダイヤのバッグルはない。
「ど、どうすれば!」本気で困る俺は、道に捨てられている赤いグリップを見つけた。
「コレクッテモイ…じゃなかった!」スライディングで怪物の攻撃をかわし、グリップを手にする。

「どこをどうすればいいんだ?」とりあえず威嚇にとグリップを振り回す。しかし何も起きない。
413謎の男の軌跡:2007/03/02(金) 17:39:43 ID:nkx00gZZ0
一発殴られ、吹っ飛ぶ謎の男。もう駄目かと思われたその時、空から何かが飛来し、ワームにダメージを与える。
「戦えって言ってるのか?」ゼクターの動きを察した俺。するとゼクターは、グリップに合体した。聞きたい事は山ほどあるが、今は戦うしかない。
久しぶりに、その叫びをあげる。

「ヘンジンッ!!」[HENSHIN]
414謎の男の軌跡:2007/03/02(金) 17:44:49 ID:nkx00gZZ0
次回予告「赤き風」

その瞬間、俺の体は朱色の装甲に包まれた。
レッドドレイク・マスクドフォームが姿を現す。
「銃撃戦なら!」自慢の腕を見せ、ワームを倒していく。
しかしある日彼は、何を思ったかZECTに進入し…
415謎の男の軌跡 第2話 「赤き風」:2007/03/03(土) 14:56:14 ID:/XFeJhjB0
死ぬ。

彼は、自分の死を悟った。

だが、神は彼を見捨てなかった。
[HENSHIN]
赤と朱色で彩られた装甲が、右腕から徐々に生成・構成を繰り返し、変身を完了させる。
レッドドレイク・マスクドフォームの誕生だ。
そのスーツは、どこか懐かしく想えた。Z・E・C・T…ゼクトと読むのだろうか。
何のマークかは解らなかったが、グリップにはそれが刻まれていた。しかしこれがなかなか動きにくい。
そこで、遠距離からの射撃でワームを追い詰める。この銃の性能は謎の男を満足させた。赤い光弾が、
トリガーを引くたびに2発3発と発射される。威力も高いようで、倒れこみひるむワーム。
彼はその隙を見逃さなかった。目にもとまらぬ速さで光弾を連射し、ワームの体は限界を向かえた。
蛹の姿をしたその怪物・ワームは、体に稲妻が走らせながら、断末魔の叫びと共に爆死した。
416謎の男の軌跡 第2話 「赤き風」:2007/03/03(土) 15:01:05 ID:/XFeJhjB0
修正。 稲妻が走らせながら
        ↓
    稲妻を走らせながら
417謎の男の軌跡 第2話 「赤き風」:2007/03/03(土) 15:22:58 ID:/XFeJhjB0
…それからは、護身用にとグリップを常備する事にした。
どれだけ運が悪いのか、今までであの怪物に6回は会ってしまった。その度にグリップを使い変身し、倒す。
ただ気に入らないのが、やはりあのスーツは動きにくい。防御力・パワーに重点を置いたシステムの様だが、
かつてスピード重視で戦っていた俺には、扱いにくい物であった。当時俺が使っていたライダーシステムとは
明らかに形式が違う。だが変わったのは、それだけでは無い。敵のほうも全く未知の生命体なのである。
蛹のような見た目で、頑丈そうな外骨格を持っていた。ある程度ダメージを与えれば爆発する。
つまり、あいつらは「不死」では無いのだ。これであのライダーシステムに「封印」の機能が無いのも納得できる。
そして何日たったかも解らないが、この場所で過ごしていくうちに、俺は一つの結論に到達した。

「やはりそういうことか!」

………。俺は、どうやら俗に言う「並行世界」って所に迷い込んだらしい。
それも、怪物がうごめくメチャクチャな世界に。

――西暦は…2006年?
418謎の男の軌跡 第2話 「赤き風」:2007/03/03(土) 15:48:00 ID:/XFeJhjB0
ならばと、グリップを手にとる。「じゃあ…これが対怪物用の兵器、この世界のライダーシステム。」
それだけ解れば―いや、正確には、それだけ推測できれば十分だ。後は、この世界からどうやって脱出するか。
――茂みから、音がした。
とっさに身構え、ワームの姿を確認。そして、グリップを天にかざし…叫ぶ!

「ヘンジンッ!」

レッドドレイクゼクターがグリップに合体し、眩い光と共に鎧を生成する。威嚇射撃をしようと銃をかざす。
しかし銃口の先には、見慣れた緑の怪物ではなく、異形の生物が立っていた。手を止める謎の男。
「な、なんだあれは!?」そう叫んだ瞬間、体に重い衝撃が走った。「ゴフッ…」相手の攻撃を喰らったらしい。
だが、姿は見えない。そして受身をとる暇もなく次の攻撃が彼を襲う。速い。
どれ位の時が流れたのだろう。そのまま倒れるレッドドレイク=謎の男。体中に激痛が走り、立つ事も出来ない。
苦しみの中、彼の目はようやく怪物の姿をとらえる事が出来た。ワーム成虫体の姿を…。
419謎の男の軌跡 第2話 「赤き風」:2007/03/03(土) 16:09:39 ID:/XFeJhjB0
倒れている謎の男。ワームが彼を殺そうとするが、間一髪で青いゼクターに助けられる。雄々しき2本の角を持った、
ガタックゼクターに。「俺のほかにもライダーが!?」驚く謎の男。「大丈夫ですか!?」若い男が駆け寄ってきた。
「ドレイクに似てるけど…赤い?」俺を見て首をかしげる。襲い掛かるワームの攻撃をかわすと、彼はガタックゼクターを
手にした。――ベルト?その男の腰には、何かが巻かれていた。「変身!」[HENSHIN]
ガタックゼクターをベルトにインサート。すると青年はガタック・マスクドフォームに姿を変える。
両肩の砲門から光弾を発射し、ワームがひるむ。「今だ!」ガタックはゼクターに手をやる。
「いいですか?ゼクターを操作してください!マスクドライダーシステムには、二段変身の機能があるんです!」
ゼクター。マスクドライダーシステム。二段変身。聞いたことも無い言葉ばかりであったが、何をすればいいかは、
予測がついた。レッドドレイクゼクターを操作する。そして2つのゼクターから、[CAST OFF]という電子音声が
発声された。体に稲妻が走り、体を包んでいた重装甲が一気に弾け飛ぶ!
420名無しより愛をこめて:2007/03/12(月) 00:02:16 ID:jTtZg/Rm0
それ
421『モモいえでする』第一話 0/5:2007/03/13(火) 21:11:55 ID:Dicn282eO
モモタロスの話。

予想以上に長くなっちまったので分けました。
様子見ながら一週間くらいかけて貼っていきます。
全四話で完結の予定です。
422『モモいえでする』第一話 1/5:2007/03/13(火) 21:13:58 ID:Dicn282eO

デンライナー食堂車。モモタロスとウラタロスは今日も元気に喧嘩していた。
もう既に相当殴りあったらしい二人の身体はボロボロで、お互いを睨みつけながら肩で息をしている。
両者の壮絶な睨みあいは、ハナの鉄拳で終わりを告げた。
「ぐっ!何だよ、暴力ハナクソ女ッ!!」
「何だじゃないわよ!全く毎度毎度、一般のお客様に迷惑でしょう!」
「今日は客は居ねえじゃねェか」
今日は食堂車に客の姿はなく、ナオミとハナ、喧嘩の当事者二人のみであった。
「何?あんたに、口答えする権利があると思ってるの?」
確かに、客が居ようが居まいが二人は喧嘩を始めるであろう。
しかし、非情な言葉の投げナイフに、文句のひとつも言いたくなる。
「はっ、大体、亀公だって悪いのに、叩かれるのは俺ばっかりじゃねえか。」
「そう、自分の事は棚上げするの。最低ね!」
423『モモいえでする』第一話 2/5:2007/03/13(火) 21:16:33 ID:Dicn282eO

「くあぁっ、それが乗務員の態度かよ!」
「あんたはお客じゃない。それに、そんなに嫌なら出ていけばいいじゃない」
「ぐ………」
どんな事をしたって、口ではハナが優勢である。
ハナは更に追い討ちをかけた。
「ほうら、言い返せないでしょう。イマジンの弱みね」
カッとなったモモタロスは、遂に言ってはならない事を口走ってしまった。
「言われなくったって出てってやるぜ、こんな電車!!」

――何時までそうしてるつもり?
「知るか。もう帰るかよ、あんな所」
――別に、僕はいいんだけどさ……
良太郎――…いや、モモタロスは、良太郎の自室で横になり、天井を見つめていた。
家出すると言っても、実体を持たないモモタロスが住める場所など、
デンライナーを除けば、皆無に等しい。
必然的に、良太郎の体の中しか選択肢がなかった訳で。

「暇だ、良太郎」
――……はいはい、そこの本棚の本、読んで良いよ。
主に『ミルク・ディッパー』店主、野上愛理の趣味である、星の本が本棚ひとつを占領している。
店内にも相当な本があったが、ここでさえ本が溢れかえっている。
「活字は嫌いだ」
――…絵本もあるから……それなんかどうかな。そう、その青い表紙の。僕が小さい頃、好きだったやつ。
モモタロスは指定された本を手に取った。
ぱっと見、絵本にしては文字数は多いが、読めない程ではない。
「『双子の星/宮沢賢治』か…熱い奴が主人公なんだろうな?」
――うーん、モモタロスの考えてるのとは、ちょっと違うかもね……
でもとっても良いお話だよ。
ふうん、と唸り、モモタロスはページをぱらりぱらり、めくり始めた。
424『モモいえでする』第一話 3/4:2007/03/13(火) 21:19:38 ID:Dicn282eO

意識を共有しているため、良太郎には彼の心の内が何となく分かってしまう。
モモタロスは分かっているのだ――自分が悪いのだと。
だからこそ、良太郎はあえて干渉せず、モモタロスが自分から言うのを待っている。
数日もすれば、帰る気にもなるであろう。
――…でもこの調子じゃ、日が暮れちゃうな……
良太郎の心配をよそに、モモタロスは絵本を黙々と読み耽っていた。

「良太郎、双子ってスゲエ良い奴らだな!!
蟹とカラスが喧嘩してもどっちも助けてやるなんてよ!!」
良太郎の与えた絵本は、モモタロスの琴線に少なからず触れたようだ。
モモタロスと言えば、蟹だのやれ、させ、だのぶつぶつ呟きながら、さっきからずっと号泣している。
予断だが、蟹ではなく『蠍』なのだが彼は漢字を解読できず、
挿絵のハサミの存在から蟹と判断したようだ。
この間相対したイマジンにも、少しばかり影響されたようだが。
――…き……気に入って貰えて嬉しいよ
多分、モモタロスは『喧嘩は駄目だ』と言う良太郎のメッセージには気付いていない。
もっと直接的な描写の物がよかったかな、でもそうしたら本当に幼稚園児向けになっちゃうよなあ――…
良太郎は、本日何十回めかの溜め息を漏らした。
425『モモいえでする』第一話 4/4:2007/03/13(火) 21:22:19 ID:Dicn282eO

「良ちゃーん、ご飯よー」
「やった、飯だ!」
階下で姉の呼ぶ声がする。モモタロスは、喜び勇んで絵本を乱暴に仕舞った。
――モモタロス、姉さんの前で僕のフリ…できるよね?
「!!……そうだった……」
良太郎の姉、愛里はモモタロスの存在を知らない。
姉を巻き込みたくない良太郎は、電王に関する事を何ひとつ伝えていないのだ。
前にもこんな事があったが、正直上手くいったとは思えなかった。
しかも今回は、成り済ます時間が前回と比べると、大分長い。
もし良太郎が良太郎でない、なんて事がバレたりすれば――…モモタロスはこの体から退去せねばならないだろう。
恐ろしさに身震いする。
モモタロスのそんな気持ちを、良太郎は敏感に感じ取ったようで。
――大丈夫、何かあったら早い段階で知らせるから。
不安は全く拭えなかったが、さ、行こう。と促す良太郎に従って、モモタロスは立ち上がり、
ドアノブに手をかけた。

つづく
426名無しより愛をこめて:2007/03/14(水) 01:02:38 ID:5mnUfZtn0
GJ!!!
自分こういう話大好きです。
続き楽しみにしてます♪
427名無しより愛をこめて:2007/03/14(水) 22:37:07 ID:lN3Bppmc0
これは非常に和んだ
GJ!
428『モモいえでする』第二話 1/5:2007/03/15(木) 17:47:32 ID:5sbTEIXZO

「あ、良ちゃん。座っていいわよ。もう少しだけ待っててね」
確かに良太郎の姉――野上愛理は美人であった。ウラタロスが力説するだけはある。
促されるままテーブルに着くと、モモタロスは眼下に広がる料理に目を見張った。
一人分にしては相当な量だ。
いや、それよりも特筆すべきは、そのメニューの方であろう。
驚いたことに、ドンブリのご飯の上にかき揚げが乗っている。普通は蕎麦であろうに。
その他にも、枅川のサラダに山椒とチーズが添えてあったりと、数々の不思議料理が食卓を彩っていた。
もしかしたら、良太郎のセンスは姉譲りなのかもしれない、とモモタロスは思った。
と、それにしても。
「旨そうだ」
料理に手をつけようとすると、早速良太郎から待ったがかかった。
――待たなきゃ駄目だよ。お行儀が悪い。
「ちぇ…何だよ、良いじゃねえか。目の前にあるのに待たないといけないなんて拷問だぜ」
429『モモいえでする』第二話 2/5:2007/03/15(木) 17:48:47 ID:5sbTEIXZO

「さ、良ちゃん、いただきますしましょうか」
愛理が席に着いた。二人は手を合わせる。
「「いただきます」」
漸く食べる事ができる。モモタロスは箸を手に取るや否や、豪快にかき揚げ丼を掻き込む。
「旨え!」
やはりと言うか何と言うか…――がっつくモモタロスに良太郎は苦笑した。
「まあ、良ちゃん今日はよく食べるのね!嬉しいわ、まだお代わりあるからどんどん食べてね」
――…まあ、姉さんも喜んでるし……いいか。
「あれ、良ちゃん……御箸の持ち方が変よ?」
首を傾げて、愛理が呟く。
二人にひやり、と戦慄が走った。
箸を二本揃えて、人差し指と親指で挟むようなスタイル――モモタロスはまるで、スプーンを持つように箸を持っていた。
――ッ、おい!良太郎何とかしろよ!
箸の持ち方は盲点であった。対策なんて全く用意していない。
――何とかって言ったって……その…人差し指と中指で…
――ああ、クソッ!口で説明されても分かるか!!
430『モモいえでする』第二話 3/5:2007/03/15(木) 17:50:39 ID:5sbTEIXZO

こんなところで計画がパアになってしまうのか。二人が覚悟したその時、
なんと、愛理はくすくす笑っている。やがて声すらたてて笑いだした。
「アハハッ、やだ良ちゃんったら。それ、『私、スプーンより重い物持った事がないの』っていう洒落でしょう!」
「あ、…うん……じ…実はそうなんだぁ」
ははは、と乾いた笑いを発する。二人はホッと胸を撫で下ろした。
「あ、でもわざわざ洒落を説明するのは野暮よね。ごめんなさい。」
――姉さんの素敵な勘違いに助けられた。
どうもこの家の住人は、ことごとく一般常識(特に芸術的センスが)から微妙にズレているようだ。モモタロスでさえそう思った。
とりわけ彼女のセンスは、良太郎に似ているのではない――良太郎すら越えている。
もし、あやまってモモタロスが良太郎でなく、愛里についたとしたら――どんな奇天烈な姿になったか知れない。
――良太郎、俺…お前でよかったのかもな……
人知れず呟くモモタロスであった。
431『モモいえでする』第二話 4/5:2007/03/15(木) 17:51:58 ID:5sbTEIXZO

窓を開けると、ビルの隙間を縫うように、月がでていた。何時もよりも朱い月。
夜風が吹き込むのも気にせず、モモタロスは月を見つめて、考え事をしていた。
今日は散々な日であった。毎日これが続くのか、と思うと溜息がでる。
もし、良太郎の機嫌を損ね、体から締めだされれば――モモタロスは今度こそ本当に居場所が無くなる。
いつかの誰かの様に、砂の味がする唇を噛み締めるのは嫌だ。それだけは避けたい。
そうならぬ為に、モモタロスはそれ以外の事は何でもしなくてはならなかった。
幸い、良太郎は、そう理不尽な要求はしてこない。
今回のミッションだって、理論的に考えれば当たり前の事なのである。
でも。
――俺は何をしているんだったっけ
危うく忘れかけていたが――…普通は…本当なら、良太郎の願いを叶えれば、過去に行くことができる筈なのに。
なのに、今のこの状況は何なのだろう。
まるで逆ではないのか。
イマジンのアイデンティティを問われる問題に、モモタロスは(足りない頭なりに)苦悶していた。
432『モモいえでする』第二話 5/5:2007/03/15(木) 17:53:30 ID:5sbTEIXZO

月を見つめて、ふと浮かんで来るのは、(僅かな期間ではあったが)懐かしき我が家(宿)――デンライナー。
デンライナーの中というのは、相当恵まれた環境であった事を嫌でも思い知らされる。
少なくともあそこでは、ある一定の(実際はパスポートの有無くらいだが)規律の上で自由であった。
今の様に、自由に個性を表現できなかった訳ではないし、要らぬ気遣いをすることもなかった。
確かにハナやウラタロスは嫌な奴らだが…――今の状況を鑑みるに、仮にそれらを差し引いてもお釣りが来る。
しかも、寝床と三食コーヒー付き――…
幸福数量計算の結果は明らかだった。
急に後悔の念に苛まれる。しかし、あんなタンカを切った手前、帰る事なんてできやしない。
頬杖を外す。何だか、伽藍堂な胸の中を隙間風が差し込むようで。
「良太郎」
呼べども返事がない。寝ているようだ。
「俺も寝るかな……」
窓を閉めた。風の音が遠ざかる。
モモタロスは、いつか自由を切望していた頃のように、夜遊びをしようなどとは到底思えなかった。
433名無しより愛をこめて:2007/03/16(金) 00:36:42 ID:olaieTi10
続きキタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆
モモがカワイイw
434『モモいえでする』第三話 1/2:2007/03/17(土) 22:23:18 ID:l6tX7HdgO

家に居ると、より鬱屈した気持ちになるから、散歩に行こう――そう誘ったのは良太郎だった。
家に居ても、生産的な事は何ひとつするでもなし。
良太郎から借りた絵本(童話か、若しくは星の本ばかり)にも、ルービックキューブにも飽きた。
退屈していたモモタロスにとっては、またとない申し出であった。
近日、暖冬ゆえにコートもマフラーも要らない暖かさであったが、何もないとまだ肌寒い。
そして、今日は寒の戻りが激しく、特別風が強かった。
「っはあ、寒ィ。流石良太郎の姉ちゃんだな」
――後でお礼、言わなきゃね。
風は手足を叩きながら、そこここで音を立て、去ってゆく。
過保護な姉に半ば無理矢理持たされたジャンパーは重宝していた。
「しっかし、イマジンいねえとこうも暇だとはな。体がなまってしょうがねェ」
人っこ一人いない。平日の住宅街なんてこんなものだ。
――あ、猫だ
良太郎が言ったとおり、道の端に段ボールと一匹の猫。
モモタロスはそれらに近付いた。段ボールを覗き込む。
「お前ェ、不細工な面してやがるな」
ひひ、とモモタロスは猫を抱きあげた。
顔はくしゃりと潰れており、片目がヤニだらけ。明らかに飼い猫ではなさそうだ。
――尻尾が無いね、喧嘩か何かで失くしたのかな…
「ふうん、なかなか根性のある猫だな」
みィ、ふみゃァと返事をする様に鳴く猫。
「はは、何言ってんだよ、コイツ」
普段こんな体験をしないモモタロスは、とても嬉しそうに猫の腹を撫で回した。
ふ、と手を止め、モモタロスの視線は、濡れ跡でボロボロになった段ボール箱に注がれた。
「そうか、お前も家が無ェのか……」
ぽつりと呟き、小猫を自分のジャンパーの中に放り込んだ。
――モモタロス、どうするの。家じゃ飼えないよ。
「でも、放って置けるかよ」
モモタロスは、走り去るようにして、その場から離れた。
435『モモいえでする』第三話 2/2:2007/03/17(土) 22:24:47 ID:l6tX7HdgO

ハナは今朝からずっと苛々している。
さっきだって、挨拶をしても何も言わずにとびきりキツイ眼光を寄越したし、訳もなく食堂車を行ったり来たりしている。
彼女の纏う空気は何時もよりぴりぴりしていた。
――……あーあ、見ちゃいられないね。
ウラタロスは、本日六杯めのコーヒーを一口飲んで、ちらりとハナを盗み見た。
僕に助けを求めないなんて、強情なんだから…まあ性格から言って、彼女はとても言いそうに無いけどさ。
僕もこの雰囲気飽きてきたし、そろそろ助け船を出してもいいかもね。
よし、完全に意識を遮断してるわけではないみたいだな……
確認をしてから、空間に言葉を放り投げる。
「僕、居場所分かるよ」
「本当?」
早速反応が来た。いれぐい、という奴だ。



「また嘘じゃないでしょうね」
「ハナさんがデートしてくれるなら――…」
「ふざけないでよね、目玉潰すわよ」
冗談半分、本気半分で言ってみると、間髪をいれず解答を投げ付けられる。
口元は笑っているが、目は笑っていない。
――こいつはかなりキてるな……
今は大人しく従った方が無難かもしれない。ウラタロスは溜息をついた。
「…――しょうがないな……今回だけ特別だよ?」
家出したモモタロスの気持ちがほんの少し分かった気がした。
――…ま、だけど何時までも僕にばっかり、ハナさんの相手を背負わせられるのは嫌だからね。
折しも、今のハナの不機嫌さはクライマックスである。連れ戻すには絶好のタイミングだと思われた。
ハナが擬餌の友釣り漁だ。
覚悟しとけ、先輩――…にやりほくそ笑みながら、ウラタロスは意識を集中させた。
436名無しより愛をこめて:2007/03/17(土) 23:52:02 ID:sGYtN3Gq0
5話でモモがやった乗っ取り返しだねw
437『モモいえでする』第四話 1/4:2007/03/19(月) 17:36:57 ID:ld+wCABWO

――…こんなもんかな
「おう、ちょっと五月蝿ぇが前よりゃマシだろ」
駅のガード下。鉄が擦れあう喧騒の中に二人はいた。
彼らは、猫の第二の居住地にここを選んだのだ。
店も多く、食料には事欠かないだろう。
飼う訳にはいかないので、せめて…と良太郎は自分の青いハンカチを猫に与えた。
新しい段ボールの中の猫は、ハンカチを引っ張り遊んでいる。
その微笑ましい光景に、微かな既視感を覚えた。
前だって、こんな――…
そうだ、良太郎のハンカチだ。
そういえば、良太郎は何時もこんな風に人を幸せにしてきたのではなかったか。
もし、それが単なるその場限りの同情なら、彼らはまた同じ過ちを繰り返す事だろう。
しかし彼らは――彼らが一番必要な、自立する心を取り戻した。
もう彼らは生きてゆける。
ささやかな幸せの為の、未来への分岐点。
それが特異点――良太郎なのだ。
傍から見れば、ただのお節介にも見えるが……それは確実に彼らを未来に導いていたに違いない。
「つくづく、変な野郎だ」
――ん?なあに、モモタロス
「いいや、何も」
猫の頭を撫でながら、モモタロスは寒い風とは裏腹に
なにか温かいものが広がるのを感じた。
438『モモいえでする』第四話 2/4:2007/03/19(月) 17:39:07 ID:ld+wCABWO

プァン、という音が微かに響く。
駅のほうからかもしれないが、それにしては妙に聞き慣れた音だ。
モモタロスは不吉な予感がして、振り返った。
つい、げ、という声が漏れる。
「ハナクソ女…!」 ――…ハナさん!
ハナであった。
ハナはつかつかとブーツを鳴らし接近してきた。
そして、目の前で立ち止まったかと思えば、挨拶がわりと言わんばかりの右ストレート。
小気味よい音をたて、渾身の一撃が見事に決まった。
出会った頃より、格段にキレが増した気がする。モモタロスにとっては迷惑極まりない話であるが。
「ぐっ…!……何だよ、ハナクソ女……!!」
慌てて、さらに繰り出される拳を両手で封じる。
すると、無防備な横腹に強烈なキックを叩き込まれた。
たまらず、膝と片手をついた。すぐに起き上がる事ができない。
――…痛い……
「何すん…だ、……テメエッ…良…太郎の……体だぞ……」
「それはこっちの台詞よ!よりにもよって死のうとするなんて!!正気!?」
胸倉を掴まれ、耳元で叫ばれるので、耳の奥がきん、と痺れた。
「はあ?」  ――…へ?
439『モモいえでする』第四話 3/4:2007/03/19(月) 17:41:19 ID:ld+wCABWO

「あれは……確かに私もちょっと言い過ぎたって思ってるけど、何も死ぬ事――…」
更にぎりぎり締め上げようとするハナ。
「ち、ちょっとまて。誰が死ぬって!?」
「誰って――…あんた達が」
「良太郎が死ねば、俺も死ぬだろうが」
「だから!あんたが良太郎を道連れに――…」
「するか!!いつ俺がそう言ったんだよ!」
「だってウラが………あっ」
ハナはやっと認識したようだった。
ハナは、先程のウラタロスとの会話を思い返した。

――…あ、橋かな……いや、駅のガード下に居るみたいだ。
――えっ…でも、どうしてそんなところに?
――さあ………身投げでもするんじゃないの?

だから、ハナは血相をかえて飛んで来たのだ。
あいつか。あいつの要らぬ情報に、またもや踊らされた。
思いだすだけで腹が立つ。
「〜〜ッ、あんの嘘つき亀ぇっ!!」
意図せず振り上げた拳はアッパーカットと化し、良太郎に襲い掛かった。
それは顎に綺麗にヒットし、二人に悲鳴を上げさせる余裕さえ与えない。
「あ…ああっ、良太郎……ごめ…」
ハナは謝るものの、良太郎は気を失い、返事が返って来ない。
良太郎の運の悪さは、たとえモモタロスがついたところで、ちっとも代わり映えしないのであった。
彼の幸運の星は、まだまだ先のようだ。
440『モモいえでする』第四話 4/4:2007/03/19(月) 17:47:29 ID:ld+wCABWO

あのあと、モモタロスは謝罪、和解を経て、漸くデンライナーに搭乗を果たした。
良太郎は、モモタロスを匿っていた事が解決の遅延を招いて悪かった、と詫びたし、
ウラタロスはハナに、ハナは良太郎に殴った事を詫びた。
みんな謝る事があって、少し可笑しかった。

「いやあ、楽しかったよ。ここじゃあ釣りネタには困る事はないね」
一部始終を見物していたウラタロスは、まだ彼を肴にクスクス笑っている。
「しっかしやり過ぎだぞ、良太郎まで怪我させちまいやがる」
「いいよ、別に。あれ位きついお灸を据えてもらった方が、モモタロスの為だし」
良太郎は、さらり、と言ってのけた。
彼は、正直彼ひとりではモモタロスを連れ戻すのは困難だと思っていたのだ。
しかし、二人が絡むと、これだけ早く話が収束するとは。
良太郎は二人の行動力と影響力に、素直に驚嘆した。
「でも、最後のアレはちょっと効いたかな……」
良太郎は気を失う程の鋭いアッパーを思い出し、苦笑する。
「それに、僕だって殴られたんだぜ。痛み分けだよ」
「へっ、良い気味だ」
「ありがとう、ウラタロス。モモタロスが謝るきっかけ作ってくれてさ」
良太郎はにっこり笑って言った。
ウラタロスは、少し意外そうな顔をしたが、またすぐ普段の笑みに戻った。
「良太郎が言うなら…そうゆう事にしとこうかな」
「チッ、嘘に決まってら」
「さあね、釣られる間抜けは、針なんざ見えてない」
「んだとコラ!」
「やめなよ、二人とも。折角帰ってきたのに」
ウラタロスと軽口を叩きあい、それを良太郎とハナが止める。
傍らにはナオミのコーヒー。
たまには気に食わないこともあれど、こう言うのも悪くない。
モモタロスは、いつもの日常がある幸せを噛み締めた。

おしまい
441名無しより愛をこめて:2007/03/19(月) 21:56:57 ID:00/sbfjCO
いい話でした。お疲れ様!
もしネタが浮かんだらまた書いてくださいね〜
442名無しより愛をこめて:2007/03/19(月) 23:53:46 ID:rITCX63J0
昨日「ヴァン・ヘルシング」見てて思いついた『世界中に蔓延る怪物や魔化魍と戦いながら
旅をする鬼』っていうファンタジーでバイオなライダーと、攻殻見てて思いついた『ある組織
に改造されるも脳改造寸前に脱出し、情報操作で警察から追われる身になったサイボーグ』
っていうSFでメカニックなライダー。どっちがいい?
443名無しより愛をこめて:2007/03/20(火) 07:22:43 ID:P4QHfHZUO
>>442
個人的には後者が好きかも

442の活躍に期待
444名無しより愛をこめて:2007/03/20(火) 20:48:33 ID:ws5B1rWK0
>>世界中に蔓延る(ry
誰かが書くとしたら
ライダーはバイオライダー
でいいんじゃないいかな
445名無しより愛をこめて:2007/03/21(水) 20:19:02 ID:9q0jLs96O
雑談でもしながら神を待とうや。
職人さんも何か思いつくかもだし。

イマジンとかかなり個性的なの多いから、オリジナルの話とか来そうな余寒。
それが良い奴で、でも悪役の振りして倒されたりとかしたら泣く。
446名無しより愛をこめて:2007/03/21(水) 23:25:14 ID:hTzgvpTvO
え〜と、ちょっとSS投下してみようと思うんですがいいですか?
一回の話が短めですが一応ライダー共闘SSです。
447名無しより愛をこめて:2007/03/22(木) 00:01:05 ID:9q0jLs96O
>>446
バッチ恋
448名無しより愛をこめて:2007/03/22(木) 00:02:53 ID:WGrteAXbO
では投下させていただきます

プロローグ

空は紫がかっていた。
もうすぐ夜が明ける…それを告げるかのように次第にその明るさを増してゆく。

その場所に人影は無い。
あるのは荒涼たる廃墟、そして虚しさ。
無造作に山積みされたスクラップが、まるで何かのオブジェのように見える。

「それ」はそこにあった。
いつから存在していたのか。
何故存在しているのか。
金属的に輝く脳のような「それ」が強く輝いた。
スクラップの山が「それ」に集まる。

フェンス。
鉄パイプ。
折れ曲がった鉄塔。
かつて自転車だったもの。
人によってつくられ、人によって処分されたモノを「それ」は身に纏って行く。

スクラップを纏った「それ」は次第に形を変えてゆく。
腕、脚、そして頭を作っていった。
やがて完成されたその姿はあまりにまがまがしいものだった。
朝日が昇り、陽光が射す。周囲に散乱するガラスの破片に反射しミラーボールのように光を撒き散らす。
まるで「それ」の誕生を祝福するかのように。
そして「それ」は産声とも聞こえる雄叫びをあげた。
449名無しより愛をこめて:2007/03/22(木) 00:12:00 ID:WGrteAXbO
ACT.1

『1・2・3、ライダーキック』
「どおりゃぁあ!!」
懇親の力を込めて放った右足は、ワームを完全に捕らえていた。
爆音と共にワームは爆砕され、後には緑色の炎だけが残っていた。
「一体なんだって言うんだ。何故こんなにワームが…」
『ガタック』の変身を解除し『加賀美新』は疑問を呟く。
ここ最近ワームの数が異常に増えているのだ。
何が発端なのかは見当がつく。
一週間前に「渋谷遺跡」で観測された謎のエネルギー反応だろう。
7年前に隕石が落ちた場所は今は遺跡…廃墟と化し今は何も無いはずだ。一体ここで何があったのか…。

「…!?」
咄嗟に殺気を感じた。無意識に回避行動に移っていたのは、ガタックとして戦いをこなしてきた賜物だ。
案の定、さっきまで加賀美がいた場所には一見して五寸釘にも見える針が突き刺さっていた。

針の刺さり方から、相手がどこにいるのかは見当がついた。
空だ。
見上げた先には蜂のようなフォルムをした『何か』がいた。一見してワームのようにも見える。だがそれはワームとは違うものであることを、加賀美は感じとっていた。

「くっ、変身!」
空間が裂け、蒼いクワガタが飛来した。加賀美はそれを掴み、ベルトのバックルにセットする。
一瞬。
まばゆい閃光を放ち、加賀美の姿は『仮面ライダーガタック』にかわっていた

「相手が何であろうと…人を脅かす存在なら、俺は倒す!!」
加賀美の叫びに答えるようにその『何か』は呟く。
「…ゲゲル、ザヂニ(ゲーム、開始)…」
450名無しより愛をこめて:2007/03/22(木) 00:15:45 ID:WGrteAXbO
すいません、一回の話が短いのでちょっとずつ投下していきます。

一応次はACT.2です
451対カッシスのそのあと:2007/03/24(土) 15:10:34 ID:rgDN6/SyO
保守がてら、地獄兄弟投下。


「準備運動は…できたな」
矢車はくわえて間もないハコベを投げ捨て、カッシスワームの巻き起こした火の粉を踏み潰した。
歩道橋の下では、一斉に集まったワームどもがひしめきあっていて、さながら緑の海が眼前に展開していた。
集まり、うごめく怪物たち。時折、飢えた、彼ら特有の声があちこちで響く。

「弔い合戦か…似合わない事してるのかなあ、俺達」
「勘違いするな。可愛い弟の、最期の望みを叶えてやるだけだ」
いつもの仏頂面で矢車は答えた。
相変わらずの矢車に、影山は嬉しそうににっこり微笑んだ。
影山は、引きちぎった鎖の欠片を拳に忍ばせ、握りしめた。
パン、と強度を確かめるように、左手に自らの武器を叩き込む。

……――もう一度光を求めてみるか

それを聞いた時、影山は本当に嬉しかったのだ。
昔、兄弟は共に、同じ力の資格者であった。
部下に裏切られた時、矢車はどんなに悲しかったのだろう。どんなに孤独だったのだろう。
どんなに――…どんなに絶望したのだろう。
矢車はその時の事を話したがらない。また、影山もそれを強いることはない。
故に、空白の数カ月間に、元上司を闇の住人に変貌させる何かがあったはずなのだが、影山はそれを知らない。
「…そうだね、兄貴」
矢車の事、自分が同じ道を辿って、漸く理解できた気がする。少し、遅過ぎたけれど。
もしかしたら、俺はその時間の埋め合わせの為に闘っているのかもしれないな。影山はふと、そう思った。
いや、闘う理由なんて最初から決まってる。

――…俺は、どんな事があったって、兄貴に着いていくと、決めたのだから。
452対カッシスそのあと:2007/03/24(土) 15:17:58 ID:rgDN6/SyO

影山は、俯く矢車の端正な横顔を見つめながら思い出していた。

以前、矢車が、醜い根性の影山を叱り飛ばした事があった。
あの時…過去の栄光に縋った影山は、ザビーを求めた。
どうしようもなく力が欲しかった。今でも愚かだったと思っている。
だけれど――…自分の正義に嘘を吐かなかった事だけは、誇る事ができる。
今だってそうなんだろ、兄貴。
あの時の、俺と同じだ。
口はぶっきらぼうだけど、正義感が溢れててしょうがない、って顔だぜ。

昔の様に、他人の事ばっかり考えてて
昔の様に、自信に満ち溢れていて
昔の様に、正義の塊みたいな兄貴は――やっぱり最高に格好良い。

矢車は立ち上がり、黙祷を捧げた。
影山もそれに倣う。
目を開け、顔を上げると、さっきの立ち位置のままの矢車の横顔。
「ざっと数千か。やり甲斐がある」
矢車はにやり笑って、体ごと彼らを見遣る。彼の目がたちまち鋭く光る。獲物を淡々と見据える戦士の瞳。
そこには、ZECT・シャドウ精鋭部隊隊長――…矢車想がいた。
いや、最早あの時よりも、矢車の瞳は黒く、深く光っており、彼の言葉を借りれば――闇を見た人間独特の、強い色彩を放っていた。
453対カッシスのそのあと

影山は考えを改めよう、と思った。
今の、兄貴をしてる兄貴が、一番格好良いな。
見てるか、剣。
俺たち、幸せだったよな。
こんなに格好良い兄貴が、俺らの兄貴でさ。

風が音を起てて、顔を、手足をなぶってゆく。
破片を握る拳が、微かに震えた。
ふたつのゼクターは、もう既に二人の手の中。
「さあ、地獄が待ってる――行くか」
「うん」

「変身」「変身」
『『HENSHIN』』

二人のホッパーは闇を背にして――…群衆へと一歩、踏み出した。


sage忘れスマソ
あと改行エラーで随分遅くなったり、長さが中途半端だったりしててごめん。