1 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :
2005/12/21(水) 00:29:20
3ゲト戦記
4 :
◆GAcHAPiInk :2005/12/21(水) 00:36:33
ル・グィンはル=グィンと表記する人もいるね。
あやういところでスレ立てしてくれた
>>1 乙
6 :
◆GAcHAPiInk :2005/12/21(水) 00:41:24
7 :
5 :2005/12/21(水) 00:42:22
あ、ごめん アースシーの地図はいいね。
358 名前: ◆GAcHAPiInk 投稿日:2005/12/21(水) 00:37:16 いや、俺は立てたほうがいい、って言ってたんだ 359 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/12/21(水) 00:38:53 誰かガチャをクレムカムレクのところへ送りだして性根を鍛え直してやってください。
乙!と書くのがデフォなんだろうけど スレ立ててくれた人ありがとう。
オドネ! オドネ! 我ら御身にガチャを捧げまつる!
13 :
12 :2005/12/21(水) 00:53:09
あとケシュ川上流のClearLakeは「澄んだ湖」でClearLakeのままなんだよな。 ナパヴァレイが「ナの谷」になってたりして面白い。
>>12 ちなみに、左手が北。
一番右手の湾の奥が綿織人の国。
「大谷」は一番下の大洋の近くに見える山の際。
コンドル人たちの国はこの地図ではずっと北西にある
いきなり間違えた、北東だ・・・orz
ルグィンはファンタジー作家には珍しく地理的にまともな地図を描くよね。
手伝う知識人がたくさんいるからね。 だから、逆にアースシー世界は不自然なくらいアーキペラゴしてる
>手伝う知識人 くわしく
いまさらだが……前スレの >914 もちろんこの程度の訳抜けやヘタ訳は、世の中にあふれかえっていて、粗探しどころか 目をつぶるのが難しいくらいだ。何も珍しいことじゃない。 だが原作の偉大さに感動したばかりに、「これは名訳」と思い込めるという 幸せが羨ましくてね。カラスノエンドウだのトンボだのリンゴだので引っくり返らずに 読みたいよ自分も。ノコギリソウやバラが人の名に見えたらいいと思うよ。 それ言ってしまうとアメリカで漢字が流行っていて「愛」「薔薇」とか 果てには「兄弟」「台所」までタトゥーにして彫ってしまってる(意味知らない場合多い) ってのと有る意味似たり寄ったりだったりするな……… まぁ、もしやってもらえるなら名前の部分は直すのもいいかもしれんが。 (ナルニアの最終巻で出て来る馬の名前がイチゴってのも今だと微妙だし…) ディック・ブルーナのミッフィーが昔はうさこちゃんと言われてたのもあるし 時代によって直される事もあるかもよ。
馳夫なんかストライダーが今や定訳だもんな。 あとアラルゴンとか。
馳夫さん愛好家としては、今の訳は非常に味気なく感じてしまうんだが… バラだって、向こうではバラなんだし、なんで日本語に置換えちゃいけないのか 意味がわからん…
まあ高い目標とゆーか意識を持つのはイイことだ。 それが低能な煽りと同化しちゃうのが人間の不思議なとこだなw
子とか夫つけると別の名が生まれるから微妙だけど、 作品内で複数の言語が存在して、とくに英語が使われて いないなら、名前を訳すのはありだと思うよ。 とんぼみたいな特殊な例は注つけてね
ゲドってインディアン意識してるんでしょ。 蹴る鳥とか、イーグルフェザーみたいな、英語圏で 既に訳された名前で呼ばれた人たち。
指輪瀬田訳のことがちらっと出ていたよね。 自分もあれはすごいと思う、だけど「高足家」はやっぱりコケた。 つまり訳全体の評価と、日本語にされた普通名詞固有名詞に抵抗のあるなしは 別物だろうと思う。最初のすりこみとか慣れとか。 前スレ912=914に対しては自分も好意は持ってないが >なんで戸田奈津子なんかと比べるんだろう >誤訳誤訳と騒ぎ立てるのもどうかと思うぞ。 >完璧な訳者なんてどこにもいないんじゃねーの? >直訳がそんなに好きなら 直訳の「欲しかった」をこき下ろして、しかしこれくらいはザラだと言ってるのに こういうレスを返すほうが信じられない。このスレで反論するならちゃんと読んだほうが いいんじゃないか。まあ本人はもう出てこないみたいだが。
あれは「名訳」のひとことに反発したんだな。
前スレ912の人気に嫉妬
>>26 それじゃ厨房じゃんw
それはそうとして、前スレ912の文は
ゲド1の学院のシーンにある「頭だけは切れる愚か者」という長のセリフを思い起こさせる
このスレ来年ずっとこんな感じなのかな(´・ω・`)
>>24 日本でも古事記の頃には、ハヤブサとかオオサザキ(大雀・鷦鷯)とか
メドリ(女鳥)とか女鹿とか、王族の名にもあったんだよな。
アニミズムが生きてる感じするよね
「夜の言葉」は噂だけでしか聞いた事なくて、 大学の図書館で「夜の言葉」の原書を見つけたんですが、 読んでみる価値ありますか?
>>29 そうそれ。
ハイタカとかヒスイとかノコギリソウとか、アミニズムの匂いが感じられて
素晴らしいと思うんだけどな。
ゲドが、指輪やナルニアやその他多くのファンタジーと違うと思うのは
ものすごく古代の土の匂いがするところ。
タイプは違うが、サトクリフの作品とかに近い物を感じるんだよな。
>>32 サトクリフも翻訳の微妙さに泣かされる作家だよな… (ケルトの白馬はいいと思うが)
キリスト教以前の土着性、異教的なものへのまなざしが共通してるな
>>33 サトクリフ、岩波モノはいい翻訳だと思うんだが
それ以外は?が多いような気がする
指輪も異教性たっぷりの話のはずなんだが、 統一的、普遍的価値へのよりかかりがありすぎて ルグィン、サトクリフと同じスタンスに立っている感じはしないな。
へ??? 指輪はガチガチカソリックじゃん
38 :
36 :2005/12/21(水) 23:01:20
ここでいう異教性というのは、 ローマンカソリックに対立しながらも同化吸収されていった 北欧的要素、ゲルマン的要素のことですたい。 指輪にはキリスト教化される前の北欧的要素、ゲルマン的要素への憧れが強烈にあるじゃない? でもそれはルグィンやサトクリフのような土の匂いを感じさせるアニミズムではなく、 あくまで普遍的、統一的、終末的な視野をもって語られる歴史大河物語なわけで。
39 :
37 :2005/12/22(木) 00:40:20
ああ、なるほど。それならわかる。
>>38 のまとめ方はいいね。
・・・女の作家って強いな。苔婆も言ってたが、男と違って根を覚えてるのかな。
なぜかサトクリフのスレがSF板にある理由がわかったような気がした
>>32 アニミズムとは関係ない気が。
どうでもいいが、アミニズムじゃなくてアニミズムね。
アニメーションと同語源。
モーターサイクル・ダイアリーズを見ながら 単に世界観の違いじゃないかといってみる
アニミズムかどうかはおいといて・・ >カラスノエンドウだのトンボだのリンゴだので引っくり返らずに >読みたいよ自分も。ノコギリソウやバラが人の名に見えたらいいと思うよ。 この問題についてはちょっと意見がある。 カラスノエンドウをヴェッチにしたりノコギリソウをヤローにしてしまったが最後、 アースシーというのは「英語が使われている多島海世界」になってしまうんだよ。 ハード語が使われている世界の人名がハード語の普通名詞だから、 その物語を英語で書いたときに人名も英語の普通名詞になる。 とすればその物語を日本語に訳したときには人名は日本語の普通名詞でなくちゃいかんだろう、 というのが俺の意見です。
そっかー
上で言う「人名」は「仮の名」のほうです。言葉足らずスマソ 「闇の左手」等のハイニッシュユニバースシリーズでは 現地語?が氾濫してるからその手の問題はないなあ。
ヒマなんで手持ちの三言語版「闇の左手」の名詞をちょいと書き出してみた。 予想される発音も。 (英)Gethenゲセン (西)Guedenゲデン (日)ゲセン (英)Erhenrangアーヘンラング (西)Erhenrangエレンラン (日)エルヘンラング (英)Karhideカーハイド (西)Karhideカリーデ (日)カルハイド (英)Gossiworゴシウォー (西)Gosivo'sゴシボ'ス (日)ゴシウォル (英)shifgrethorシフグレサー (西)shifgredorシフグレドール (日)シフグレソル 日本語訳に関しては、ローマ字読みしたり英発音を部分的にとりいれたりと苦労してるのがわかります。 テルミヌス方式とでもいうか。インチキゲルマンぽくてかっこいいですw 西語訳はゴシウォルの語尾をちょっと粋にした程度で、あとは発音を可能にするための改造くらいかな。
>>20 >馳夫なんかストライダーが今や定訳だもんな。あとアラルゴンとか
指輪スレや映画板のロードスレではさんざんがいしゅつな話だが、
Striderの原作訳はあくまで「馳夫」のまま、映画で「ストライダー」にした(それも、第一部のDVDで修正された)というだけ。
アラゴルンとは馳夫(あだ名)の本名で、原作訳でもアラゴルンはアラゴルンだ。
瀬田さんの「馳夫」が適訳かどうかは議論の余地があるが、映画が「ストライダー」なのはそのこととは別に、映画なりの特殊事情によるものと思う。
つまり、「馳夫」は目で見てこその訳なので、耳で聞く吹き替え版では効果がないし、
字幕版でも音声と字幕の文字とがあまりにかけ離れていると、同一人物だとわからず観客が混乱するおそれがあるから。
他にも、映画ではゴクリ→ゴラム になっている。
>>43 >カラスノエンドウをヴェッチにしたりノコギリソウをヤローにしてしまったが最後、
アースシーというのは「英語が使われている多島海世界」になってしまうんだよ
そうは言っても、「アースシー」という言葉自体が英語のearthとseaだからな。
Archipelagoは、「多島海」に「アーキペラゴ」のルビ。翻訳者が苦心しているとは思うよ。
自分としては、昔話なんかで、固有名詞の意味を取って日本語に移す方式(例/白雪姫)に慣れているから、指輪もゲドも単純にそれで納得したが。
アラルゴンは言い間違いネタと思われ グーグルで「アラルゴン」検索したら結構ひっかかったという話題が前に指輪スレであったよ。
49 :
37 :2005/12/22(木) 09:50:09
TVの映画紹介で言い間違えただけでなく、コンサートのパンフにしっかり アラルゴンと印刷されてたというのもあった(二度目のハワードショア来日では直った) ・・・っていい加減スレ違いだなw Earthseaの訳は確かに難しい。Middle-earth→中つ国だって賛否両論だし。
しもた名前消し忘れたorz
では Earthseaのイイ感じ訳をSF板のみなさんから募集してみましょう ・・・しばらくはマジレスで頼むぜ
地海(ちかい)
日本(人が読む)文学作品なら、日本語に訳すのが筋というか、訳したいなと思うけどなぁ。 日本人が皆英語を読めるからってそのままってのはちょっとね・・・。
アースシーって「ドラえもん」みたいなものなんじゃないか?
カラスノエンドウとかでずっこけるのは ファンタジー世界では英語名が使われるというゲーム的な常識が根強いからじゃ ないかな。
というか、翻訳は妥協の積み重ねでできているんだよ。 そういうのはあきらめる他ない。 ことに作品独自の造語や固有名詞(人名・地名)なんてものは 書き手が自分の知る文化的背景をもとに複数の意味や思いを込めて創作するもの。 困難さは一層増す。
アースシーとかは海地球とかそういう感じかな。直訳もいいとこだが。 簡単な英単語組み合わせた言葉だからそのまんまだとどっか知らない世界の話を 読んでるはずなのに英語なのか、と少し引っかかる。 あと関係ないが『世界の合言葉は森』でアスシーが出てきたときは 「アースシーと何か関係があるのか?」と焦った。
技術翻訳じゃない文芸翻訳の場合はその語や音から受けるイメージを脳内映像化して それをまた日本語に変換するという作業なんですよ。 そういった意味では私の持つアースシーは海水で満たされた世界(球体のイメージはない) にポツポツと島が浮いているイメージなんですが、此れを又日本語に変換しようにも 日本語語彙が乏しい香具師には言葉が浮かんでこないのですよ、、、、orz
今日は冬至でした。 ゲド戦記では"summer return"の日というのが出てきますが、 翻訳では「冬至」と訳されています。 これは「冬至」と訳した方がいいか、 「夏の帰還する日」などと訳した方がいいか、難しいところですね。
>>60 それ、どこ?
自分の持っている『影との戦い』(同時代ライブラリー版)では「一陽来復」という表現があった。
昔語り風でよいと思ったけど。
大地海 じゃだめなのか?
>>61 今、手元にないんですが、私が確認したのは児童書版でした。
『影との戦い』で、修行中のゲドが隠者の塔から学院に戻ってくるあたりだったと思います。
いずれも、自分も考えたことある案だけど 「海地球」はやっぱり「球」がなあ。こっちで言えばコロンブス以前の時代だからね。 宇宙船で行った先にあるような「惑星」ぽくてイメージがSFになっちゃうのがね。。 やっぱり地海しかないかなと思う。でもアースシー世界→地海世界、となると 地底世界とすごく似てて・・・ 島海、はもう多島海がアーキペラゴの訳語になってるからダメだし・・・ てなぐあいに堂々巡りなんだ、この何年も。
「ミドルアース=中つ国」に敬意を表しつつ「高天原」をもじって『高海原(たかみがはら?)』
あー、『高海原(たかみがはら)』 はいいな! 私は好きだ。
それと、Sunreturnなんですけど
>>60
たかうなばらと読まれちゃわないか? というかたかうなばらで高海原って一発変換された。 元々ある言葉なのか?
それだとあまりに日本的すぎないか 「中つ国」は「豊葦原」がないからそれほどでもないけど 高海原だともろに高天原を連想しそう
じゃあ「海世界」でいいじゃん。釣り雑誌みたいだけど。
winterlong 冬長のまつり
ってのもあったな。別の作家だけど。
高海原はいいなあ。
神話的な武勲詩の世界である1〜3巻には特によく似合う。
この場合のアースはシルマリルに出てくる「エルダ」的な用法で、
「地球」や「地」というよりは
>>69 の言うように「世界」なんだろな。
>>68 さらに悪乗りして
Earthsea 航津海(わたつうみ、わたつみ)
ってのはどうでしょ。たしかもとの字は綿津見。
テラ海!
自分では思いつかないけど、面白く読んでいます だから文句つけたいんじゃなくて、単純に自分の感覚ですが 海世界だと海中で、魚人か人魚の話のような気が・・・
テルミナス方式で Earthsea アルドシー とか
>>38 とっても時節の話題。いつもながらバリバリ異教なクリスマスですねえ。
summer return 冬至/一陽来復
winterlong 冬長のまつり
正体不明のサンタクロースと樅の木ですもの。
>>70 航津海に1票!といいたいところですが、
それ自体に人格(というか神格)が感じられちゃうかなあ。
ふつうに地球海でよい
76 :
66 :2005/12/23(金) 23:08:27
なんだよネットで原書読めるのか もうアマゾンで注文しちまったよ… まあ、通勤往復に持ち歩きたいし、いいか。
綿津海と言えばいわゆる海神だもんな。 去年の超巨大台風のときに博多湾は志賀島神社に行ったんだけどさ、 もう「荒ぶる海神」としかいいようのない風浪の凄まじさだったよ。
こういうものが、わずか数秒でダウンロードできてしまったりすると、 なんか、もの悲しい。
>>76 >(第一巻原書全文。第二巻以降は見つけてない)
URLをちょこっといじると、“TheTombs of Atuan”, "THE FARTHEST SHORE”って出てきたお。
>>38 トールキンルイスってオックスフォードのウルトラインテリで、
騎士道が残ってた時代に生まれた人でしょ。
文化人類学者の娘で、二度の大戦を経て、公民権運動の時代を通過した時代のものとは違うよ。
サトクリフは伝奇時代劇って感じがしたけど。
あと宗教的背景も考慮に入れたほうがいいんじゃないの?
>>76 ,81
うはw amazonで買おうかと思っていた矢先にサンクス!
84 :
38 :2005/12/24(土) 20:08:46
>>82 いや、全くおっしゃる通りだと思うが……
なんかおかしいこと書いたかな。
>>82 はさ、トルキン貶されたとでも思ったのかな?
もちろん
>>38 はそんな、優劣つけたりしてない。普通の読み方なら誰でもそれは分かる。
すいません、SunreturnをSummer returnに間違えていました。
『風の十二方位』の「記憶への旅」とか『内海の漁師』の「北壁登攀」が読んでも良く判らないんです。 「北壁登攀」とかル・グィンは何を書こうとしたんでしょう?
>>86 なにげにル=グイン女史っぽい言葉だと思ってたんだけどな。
「西へ向かって日が昇る」だとか、「ハリモグラ(だっけ?)は後ろ向きに前へ進む」みたいな
89 :
38 :2005/12/25(日) 08:30:54
>>87 「記憶への旅」はルグィン風シュールレアリスムみたいなもんだろ。
もとが意味不明なんだから別にわかんなくてもよろしい。
「北壁登攀」は落語だと思って読め。
名前消えてないし……ダサッ
ゲド戦記4巻まで読んだ。 イェス!イェス!自分には今がベストのタイミングと思える@37歳
推察
>>91 既婚である・75%、女性である・80%、の確率かな
『幻惑の都市』読んだけど 連盟滅んだ後エクーメンが作られたのかな この辺について触れてる話ってあったっけ?
連盟が一度滅んだキリスト教ローマ帝国なら エクーメンは再布教に熱心なブリテン・ケルト系修道会 てな感じだったと思う。 アシモフのファウンデーションとちょっとネタかぶってるな。 「闇の左手」など個々の使節のエピソードは 世界中に派遣されたイエズス会の修道士たちの記録を思わせる。
どうかな。イエスズ会のバチカンへの報告書なんつーものを 読んだことはないんだが、どうもそんな色眼鏡ではないように思えるんだが どちらかというと、アフリカ諸国に派遣されたがいいが まったく国際的支援を金銭面でも精神面でも受けられないままでも ひたすら、ど根性と当地の政治的センスだけでなんとかしようとする 国連職員物語、って感じのほうが強いと思う
>>95 いや岩波あたりの大航海時代叢書読んでみ。
現地人の対応とか、「使節は侵略者じゃありません!」とかの言い訳がまんますぎて笑えるから。
ただエクーメンはほんとに侵略意図を持ってないのでその辺が史実に比べて薄味かも。
ほかにも連盟崩壊のもとになった「敵」とか、エクーメン中央の機構とか、
いまいち薄味というか押井守の「都市ゲリラ」なみに説得力のない設定が多いんだよなー
バアさん興味ないだけなんだろうけど。
>>96 持とうと思っても持てないんだろう、エクーメン帝国主義って。
「オールウエイズ〜」でも指摘されていた
(っていうかあの交換台ってアンシブルなんちゃうんか?)
知的所有を共有する共同体、という存在なので表に現れないんだろう
同時性通信が行われてるわけでもないしただの自律ネットワークの情報収集ポストでは?>交換台 自律ネットワークが人間から収集できる情報は 「ケシュ人の○○村の○○ばあさんは60歳で子供を産み〜」とかのどうでもいいようなもんばっかりだが、 自律ネットワークはそれらをプールしていつでも人間が取り出せるようにしておいて 全体的な情報の豊かさ、複雑さを重視してるんだろう。 人間が要求すれば世界地図とか内燃機関の設計図とかダウンロードできるみたいだしな。 (ただし人間が理解できないし、そもそも要求しようにも思いつかない) あと五万年も不具合がないということからウィンドウズではなくMacOSの発展型であると考えられる。
>あと五万年も不具合がないということからウィンドウズではなくMacOSの発展型であると考えられる。 そ、それは笑うところでいいのかな? インターネット初期の人工無能に近い検索システムっぽかったような・・・・
夜の言葉では、大規模宇宙戦争だなんて資源がいくらあっても足りないだろと 皮肉ってた気がする だから銀河系規模の侵略主義なんて出てこないだろう
大笑い そうだね そりゃあそうだ
空飛び猫入手記念マキコいやっふぉー! 挿絵のぬこ可愛いな(*´Д`)ハァハァ ブクオフで800円ですた
文庫版?装丁版?
前の方でカラスノエンドウやトンボやリンゴで引っくり返るって出てきたけど、 自分はゲドの最初の名前、ダニーがすごく引っかかったんですが。 散々ガイシュツですか、そうですか
ナオミが日本人の名前に聞こえるみたいに、英語圏の人間には英語圏の名前っぽく聞こえるだけだよ。
108 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/01/01(日) 00:40:45
ダニーの場合は英語圏の作者が英語っぽい名前を使ってるところに違和感があるんじゃね? 異世界なのになんでダニー? と。 日本人が異世界ファンタジーの主人公に「ヨーコ」とか付けるとお寒い限りでしょ。
いや、英語使われるよりは。
バスタードのことだろうか
いや、十二国記だろう
十二国記はナルニアと同じで、現実世界から異世界へ行く話だから
ダニーじゃなくてドゥンニュなんだよ
流れぶった切ってすまんが 指輪もナルニアも映画として上出来の作品になっているのに ゲドはどうしてうかばれないんだろう? なんだか哀れになってきた
だって資本が違い過ぎるだろ… ハリウッドと日本のしがないアニメ会社じゃあな それに、アニメの地位はまだまだ低いしな>欧米 一段下に見られてしまう事は確実だろう
うかばれないって、何が?
何がって、ゲドがだろ。ル・グィンかもしれないが
アースシー・シリーズに関してはゲドスレで話せ。 それはともかく、たしかにル=グイン女史はメディアミックス的には 浮かばれないかもしれないけど、「オール~~」なんかでの協力はどうなんだ?と 「オールウェイズカミングホーム」をアニメ化するんなら、過ぎ越しの祭りだったか 少女たちが未明に家々の屋根で歌にならない歌を歌うシーンから初めて欲しい。
ゲドスレは新規乱入組みを隔離するために立てたから その話題すべて排除する目的じゃないぞ。
デュニー?
ちっちっち (唇をとがらせて) デゥニィー . .
>>118 >浮かばれないかもしれないけど、「オール~~」なんかでの協力はどうなんだ?と
これってオールウェイズカミングホームは映像化されてるって事ですか?
「天のろくろ」もされてるんでしたよね
>>123 ちゃうねんね、「オール~~」の原作版には実際の歌とかがCD付きで
販売されててね、これの協力にどうもインディアン系の友人さんたちが
絡んでて・・・
つまり、実際ル=グイン女史が、自分の作品をどうイメージしているんか?が
わかる一つの鍵になるんちゃうんかしら?などと。
家業も仕事のキャリアのうちだな。
126 :
123 :2006/01/04(水) 00:56:30
>>124 教えてくれてありがとう!
そんなのついてたのか。凄いな。小説にそんなのついてるなんて
結構斬新なアイデアだね
『オールウェイズカミングホーム』翻訳されたのを今読んでる途中だけど
日本語版にはついてないか。俄然興味が湧いてきた。
127 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/01/04(水) 08:45:20
>>110 御名答。どう考えても変でしょ。俺、ヨーコって読むたびに鳥肌よ。
あ、それオレも。
YO-KOは彼女がJOHNをゲットしてからバンドを解散させる要因として 代名詞化してるからもう30年前から英語よ? 大体異世界で忍者マスターやら出てんねんからそんな人の名前に どうこういってもしゃあないて。 固有名詞なんて英仏伊西でも読み方変わって極東の民には訳分からんし 銃夢のヨーコなんてチャイ語版だと「ヤンズ」やで。 作者は貴方達を含めた客層認識の為に作品世界を構築した訳じゃなくて、自分の 妄想世界認識に基づいて命名しているのですよ。 タブン、、、
>銃夢のヨーコなんてチャイ語版だと「ヤンズ」やで。 字で書きゃ陽子じゃないのか?
この世に理屈で引っ込む鳥肌なんてないよ
>130 まあその通りなんだが、その音から人(国外も含めて)が受けるイメージなんて それぞれなんよ、と言いたかった訳。 フィレンツェなんて英語読みしたらフローレンスやしなあ、、、 名前もステファンのことを皆「スティーブ」がさあ〜とか言うしなあ、、、 ホンマ。
>>130 広東だか北京だかでは「子」は”ズ〜(語尾下がる)”だから
さもありなん
>>132 ほんとほんと。
ジョン、マーク、ルーク、ポール、その他計12人が、弟子たち。マイケルは天使。
だもんな。
(まあ慣れれば、MarkとかLukeでもマルコ伝やルカ伝に見えてくるものだが)
Dunyがダニーってのはひどいな・・・英語にあるのはDanny(Danielの愛称形)だし
nが1個なんだから普通に読めばデュニィ(別に
>>121 でも
>>122 でもいいが)。
オギオンの間違いといい、こういうのは訳す前に問い合わせるのが普通だろう。
特に信じられないのがクレムカムレク。Kurremkarmerrukの名が、なぜこんな・・・
名無しはキモイ!!
137 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/01/05(木) 12:52:47
ハイタカを名乗るなら、名無しを名付けてみせろ。
>>135 Kurremkarmerrukは回語になってるのが重要なんだから、
そのままの発音(クレムカマルク?)でやったら意味が分からなくなるだろ
成ってるか?>回文 Dunyが不評なのはわかるがKurremkarmerrukは大した問題じゃない気が。
Kurremkarmerruk 原語綴りでは真ん中のkarのところが回文になっていないよ。 正しい読み方はどんなの?
142 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/01/05(木) 22:04:13
ゲロ戦記ってきたならしい名前ですね。
ハイハイ、ワロスワロス って返せばいいの?この板の礼儀としては
自分的には、
>>60 の誤解した"summer return"ってのが大変気に入ったんだが
>>140-141 「クレムカムレク」
カタカナとして、前から読んでも後ろから読んでもってことでは。
>>141 どーでもいいんだが、英語の素養がない自分でも「kar」のkって発音するのか?って疑問が生じる。
面白いんだから、回文でいいじゃないか。
>>141 カーレムカームラック
かな?
karは一音節としての扱いかと。
148 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/01/06(金) 00:53:17
ゲロゲロゲーーー! 二日酔い! 戦場は死体だらけーーー!ゲーーー!ゲロ 戦場は醜いよ、戦争の悲惨さを訴える 嘔吐小説 阿修羅 刑 ぐいーーんぐいーーん ルをわすれてるよ!
これは何の主題歌であろうか?
ゴミが増えたねえ
なんとパート2まで出来て、しかも結構伸びてると思って見てみたら、 ・・・これが本当にル=グィンのスレなのか?
152 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/01/06(金) 19:51:32
ゲロゲロせん気ーーー
ハーラン・エリスンの朗読ではドュニ、クーレムカーメラックと発音している
エリスンが朗読したことあるのか…凄いな
155 :
154 :2006/01/07(土) 00:35:11
157 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/01/10(火) 20:15:15
阿修羅とか刑とかゲロとか ハードそうな本ですね
オールウェイズ・カミングホームの付録テープはどうしたら手に入るだろう?
いま『言の葉の樹』よんでます。 最初は1・2ページは読み難い印象があったんだけど読み進むにつれて、面白くなってくるね。 しかしテラの状況がいまいち理解できません。 大公害時代(資源枯渇とか)→ハイン人が訪れる→銀河連合に加入→シングに占領(『幻影の都市』)→ 再び大飢餓・公害時代→ユニスト→エクーメン加入 でいいのかな ユニストっててっきりキリスト教系の運動かと思ってたけど、よく考えたらそういう描写ないし シング後に新たにできた宗教だったのだろうか
>>159 いまの軍産複合体によって、秩序の崩壊が進みつつあるアメリカを
そのまま惑星規模に広げた状態、って感じじゃアルカイダ?
実際、軍産複合とキリスト教はよくよく馴染むしね。
「もしこのまま続けば」だな。
なんかさシング時代ってホント文明が滅んじゃってます、ってかんじだったので そのあとエクーメンしたときに『マハーバーラタ』残ってるとかありえねー、って思ってしまうんですよ
いろいろ混ざっちゃってミッキーマウスが主人公だったりするんじゃないのか そのマハーバーラタは
阿修羅マンや 阿修羅原とも関係ありますか?
165 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/01/16(月) 09:24:41
>>163 そういうラファティじみたことをできないのが
ルグィンのつまらんとこでもあり、キュートなとこでもある
>>164 ゲド戦記には阿修羅マンやキン肉マンが出てきます
無視されたあげくの自己レス乙。誰も相手しないのがわかったら他へ行けや。
>>167 オタクの2chネラーがムキになりなさんな
>>165 「ゴルゴン人との第四種遭遇」「北壁登攀」あたりは、
むしろラファティのパスティーシュではないかと思えるくらいだが。
>>155 買おうか迷ってるんですが、実際に聞いた人います?
エリスンが筒井康隆並みに朗読下手だったらやめようかと・・・
>>170 >>155 >CDの内容ですが、BGMに中世音楽のリュートの響きが流れながら、落ち着いた女性の声で、物語が語られます。
・・・??
相手はエリスンだからな 裏声朗読とかじゃないのか
・・・ひょーっとしてひょっとしてなんだが、 エリスン違いなんじゃないだろうな?
174 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/01/19(木) 07:50:07
ハリー・ハリスンの誤植だったとか?
Harlan Ellison (ナレーション) とあるんだから、いくら何でも とは思うが。買った人レポきぼん
米アマゾンの Editorial Review によると、 Harlan Ellison sounds like the guy next door, and his approach adds a touch of reality to this youthful fantasy story. Ellison's excellent pacing, volume, and use of dramatic pauses help weave a spell of enchantment and magic. らしいから、少なくともこの Harlan Ellison は男だ。
今まで聞いた中で最も上手い朗読者は、 W大のイスラム美術史の先生だ。 アラビアの寝取られ亭主の話だった。
劇団による、という紹介記事もあることから エリスンは例によって例のごとくプロデゥーサーなのでは?
179 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/02/09(木) 13:56:49
天のろくろ復刊記念age
>24 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 メェル:sage 投稿日:2006/02/04(土) 19:28:32
> 村上春樹はルグィン読んでるけどサパーリ影響は見られないな
>48 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 メェル:sage 投稿日:2006/02/10(金) 08:27:32
>
>>24 > 所有せざる人々 と 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
> の関係は?
> 二つの世界が交互に出てきて最後に交錯する構成なんて、まるまる
> パクリ、いやオマージュだと思うけど。
けっこうあるんじゃないかなあ。そういうクロスオーヴァ構成は。
ルグィン自身「闇の左手」でもやってるし。
それに村上春樹ともあろう御方が気に入った作品の構成だけパクるというのも不自然だ。
あの人は気に入った作品はガジェットからセリフの雰囲気からなにからパクっちゃう人だから。
村上春樹はルグィンの文章については「うまい」と評価していたな。
(でも、これもちょっと距離が感じられる表現のように思う)
>それに村上春樹ともあろう御方 >それに村上春樹ともあろう御方 >それに村上春樹ともあろう御方
182 :
48 :2006/02/11(土) 11:42:25
舞台が2箇所で、交互に描写が続くといった構成は確かにめずらしくないと思う。 でも、章ごとにまったく無関係な話が進行するところや、話は無関係なんだけど、 物語の深いレベルで二つの物語がつながっていることによる緊迫感なんかは、 共通するものを感じるんだけど。 二つの物語の対称性。表と裏、陽と陰といった構造も似てるかな。 ぼくは初めて「世界の終わりと‥」を読んだときにはすぐ「所有せざる人々」を想起 したんだけど、少数派なのかな。
まったく無関係な2つの筋がからみあうのはミステリなんかに多いしな。 ただ構成に意識的、という共通点はあるだろうな。
184 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/02/11(土) 12:58:05
いま「なつかしく謎めいて」読んでまーす ああいいなぁ ルグィンのユーモア大好き
>174 朗読はまごうことなきエリスンだよ。 冒頭はたぶんルグイン本人。やっぱ Only in Silence the words とか本人の声で聞きたいね。途中でエリスンに変わる。 エリスンは自作の朗読もいくつか出してて、滅茶苦茶うまいぞ。 ゲドCDもいろんな声色使って演じ分けている。
隔離スレが隔離スレとして機能している件
隔離スレ、ひどいなあ
某荒らしが一人で遊んでるだけに見えるが
190 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/02/16(木) 07:55:50
うんうん いい動きが出てきた
>192 ソフトカバー版 4月7日発売、1050円。 少年文庫には入れずに、別の廉価版シリーズを出すということかね?
194 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/02/23(木) 22:31:29
中身は?全く同じ?
刷り直すんなら一巻冒頭のアースシー地図は左右離して印刷してほしい。 ハードカバーなら問題なかったけど、同時代ライブラリー版は中央部分が綴じられて見えなかったので。
今書店にならんでいるハードカバー版のゲド戦記についてる帯がほしくて もう一冊ずつ買おうかと悩んでいる
あれ結構壮観だよね 少年から老年へ
2巻は青年ゲド でも話すことがジジ臭くて、帯見て「あっ、青年だったっけ・・」 と思い出したり
ゲドをいたぶることに快感を感じるテナー=アルハたまらん。
テナーはツンデレの先駆的キャラだよな… しかも女王様(=大巫女)で14、5才だなんて 萌え要素がつまり過ぎているよな!
それを四巻でおばちゃんにしちゃったグイン死ね。
4巻では首輪をつけられてよつんばいで歩かされ、 男どもにビッチビッチとののしられるテナーたまらん
ブラジルで整形して若返ったんじゃなかったか
「ゲド」は人間の内面を深く探ってゆく作品。 児童書では無い、思想性や哲学性をも含んだ文学だと思う。 半面、FTやSFファンに喜ばれるような派手さはほとんどない。 なので、ゲド好きはFT/SF好きよりも、文学好きに好まれると思う。 「指輪」は壮大な神話、歴史書というイメージ。 古くは「ホメロス」や「ニーベルンゲンの指輪」のような作りで 一つの歴史や世界観を作り上げた手腕は見事。 綿密な別世界を描き出す、FT/SFファンに喜ばれるのは当然として 神話や歴史好きからも好まれる傾向があると思う。
そりゃ君の好みだ
ル・グウィンは他の作品だとかなり性に関してつっこんだ描写があるけど それに比べると、ゲド1−3は性については省略されているように見える。 やはり青少年向けとして意識したんだろうか。
織田まゆみさんという方の論文がいくつかネット上で読めます。
2巻ラストでテナーが女の性(さが)に目覚めた描写は艶かしかったと思うが。
指輪物語は些細な事にも描写がくどいから好きになれない。 その割に人物造形の安直さが鼻につくから、余計苦手だ。 「アラゴルンなんて、素直すぎて影の無い、何ともつまらない男」 てル・グィンも「夜の言葉」言ってたな。 もちろん、そのあとでファンタジーとしての指輪物語の素晴らしさを 強調する訳なんだけど、そこの部分は読んでて大いに同意したよ。
>>204 の言うこともわかるが、
SF/FTを派手さと一体としてとらえている点には賛成できない。
エンターテインメント/文学の二分法こそ、
ルグィンが「夜の言葉」で固く戒めていたものではなかったか。
>>207 4巻は性に関する「つっこんだ描写」というより「社会的にリアルな描写」かと。
個人的にはファンタジーとしてのアンリアリティを保ったまま書いてほしかった。
>>207 (続き
今はどうか知らないが、1−3巻当時のルグィンは子供向けの本というものをとても重視していた。
もちろん赤裸々な性描写や残酷描写は避けるべきと考えていて、
これは子供たちがそういった社会のリアリティにまともに対峙できないからだと前掲書で述べている。
だがそういったものが存在しないかのように振る舞ってハッピーなお話だけを与えるのではなく、
なんらかの別のかたちに変換してこれらのテーマを子供たちにも語らなければいけないとルグィンは思っていた。
で、ファンタジーというフォーマットがこれをやるのに非常に好適だとも書いている。
だから俺は4巻を読んで「ああ、ファンタジーでこういうの書くことあきらめちゃったのかな……」
と残念に思ったわけ。
「4つの許しへの道」の邦訳は出ないの?
214 :
報告の長w :2006/03/02(木) 23:57:42
†【ゲド戦記の部屋】
プロジェクト・ゲド(PROJECT−GED)内容一覧。
http://www.asahi-net.or.jp/~HS2T-TKG/index.html 【真の名を語る】……入室する時に門番との駆け引き。
【長の名を語る】……退室する時に門番との駆け引き。
【朝・昼・夜】……背景・文字・音楽が時間によって変化。
【占い】……作品の内容に因んだ光の占いと影の占い。
【スロット】……ファンタジックなスロットゲーム。
【謎解き】……賢者の証・竜の勲章・全き者の印を獲得する。
【のろいのランプ】……好奇心に負けてさわってしまうと…。
【クイズ】……初級・中級・上級・最上級の問題が30問以上。
【マニア度チェック】……Yes、Noだけでマニア度を診断。
【お宝探し】……様々な場所に散らばっている宝を発見する。
【対話】……登場人物との会話システム。オタクも参加。
【まじないの修行】……術の修行。失敗すると化け物が…。
【美術館】……作品の映像化に挑戦。
【リレー小説】……「ケト戦記」謎の10人目の長を探す物語。
【アチュアンの迷宮】……墓所の地下を探検するRPG。
【ホーゲンの旅路(β)】……未知の大地を冒険するRPG。
【ドラゴンカードで勝負】……ヒスイとゲーム。殴る機能付。
【アースシー珍品発掘隊】……4つの珍品を発掘するゲーム。
【賢人語翻訳機】……通常の文章を賢人達の言葉遣いに変換。
【竜王語変換器】……通常の文章を竜達の言葉に変換。
【オジオンの一日】……リアルタイムのシミュレーション。
【空想の部屋】……もしも〜が〜だったら、というシリーズ。
【賢人の目】……あなたの詳細情報を賢人が教える。
【愚者賢人との不毛な雑談】……幻の老人との会話システム。
しかし全ては謎。
>>212 >だから俺は4巻を読んで「ああ、ファンタジーでこういうの書くことあきらめちゃったのかな……」
>と残念に思ったわけ。
たしかにゲド4巻って他のル・グィンの話に出てくるこの手の話のどれよりもきつい描写がされてるように感じるし
もう諦めちゃったんだったらちょっと悲しいな
216 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/03/10(金) 01:35:38
>>216 テナー役 : クリスティン・クルック なんだあ。
海外ドラマ「ヤング・スーパーマン」のヒロイン、ラナを演じてて好きだったんだ。
なんだか見たくなったよ。
何でカワウソって300年も生きてるの?
219 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/03/12(日) 07:35:26
ゲドの人、名前を聞いても思い出せない。 X-MENUに氷男なんて出てったけ?
ローグといい感じになってたやん。
>>218 代がわりをしてるんじゃないの?
てか、カワウソが300年生き続けてるなんて描写あったっけ
代替わりしてるのか? なんとなくずっと同じ人がやってるイメージ。
>>216 >期待してますよ。宮崎吾朗監督!
ハゲワラタ
224 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/03/26(日) 07:28:13
おお、いつのまにか更新されてる。確かにそのセリフはワロタ。
手元に今ゲド戦記ないから、どうしようかずっと悩んでたんだけど 今日になってソフトカバー版の予約をしてしまった 明日岩波が出荷するらしいから、運が良ければ明日入手できるかなあ
>225 とりあえず1〜3巻まで確認した 扉絵は例の版画チックなやつだった
そういや『天のろくろ』の復刊はどうなった
228 :
sage :2006/04/11(火) 23:18:41
だ、だれか、夜の言葉を・・・(TT)。
部分的な引用でよければ書き写してあげるけど。 引用してほしいテーマが明確なら。
いい人発見(TT)! 古本屋も高くて、今回の映画化で復刊されないか 狙いだすと手に入れられないジレンマです。 8章の「性は必要か」なぞ、主要なところを引用 していただければ、シャスのゲセレンと仰ぎ奉りますw。
『闇の左手』ではあの民話が一番好きですね ゲド1巻よんで良く判らなかったところがアレ読んでようやく理解できた ところで230はなぜ図書館で『夜の言葉』(『世界の果てでダンス』『SFファンタジーの世界』にも載ってたっけ?) 借りてくれば済む話じゃないの?
232 :
229 :2006/04/13(木) 00:30:02
まあそれがルール的には一番問題ないやね。 でも言ったことなんで実行しますわ。 しかしそれもこれも岩波が再版してくれればすむことだ…… とりあえずどっか沈んでるスレに書き写してこのスレにリンク張ることにするわ。 少しずつ写すから堪忍な。
今手元に二冊あるんだよね・・・ 一冊あげたいところだが。
復刊されると岩波のHPで見たぞ?
ま じ で !? まあ復刊するなら今しかなかろう。 ハリポタ厨の沈静化した今はちょっと遅すぎた気もするが・・・
236 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/04/13(木) 22:08:46
237 :
228 :2006/04/15(土) 13:06:21
229さん、ありがとうございます。 待ちに待った復刊ということで、販売されたら即購入します。 お手を煩わすことになるので、アップ希望は辞退します。 233さんも、サンキューです。 >231さん ル・グィンはどうしても手元においておきたくて、手に入らないなら 我慢するという強迫思考っす(TT)。
>>237 手に入らなければいっそ読まない、と
すごいなあ
復刊してよかったですね
239 :
229 :2006/04/16(日) 11:34:23
遅い……遅いよ岩波たん!
でも嬉しいことに変わりはない。
この際だから最新のルグィンの「日本語版によせて」を載せてくれ!
そしたら10冊買って各所に散布しておくから。
>>237 いやマジでよかった。
ともに手を取りあって喜ぼう!
「夜の言葉」5月16日発売 1050円だそうですね。 それにしても10年遅いぞ岩波! 現代文庫が創刊されたときは 当然入るものと疑わなかったよ。 遠出のたびに古本屋を探す日々もこれで終わりかと思うと 多少口惜しい気もしないでもないw まぁまずはめでたい。3冊買って妹たちに押しつけます。 そんで次は「所有せざる人々」だな! しかし岩波以上に期待できない早川タン… 頼むよホント…
241 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/04/22(土) 14:41:11
抄訳ではない「壊れた腕輪」「さいはての島へ」も・・・
岩波のって抄訳なのか
「影との戦い」岩波のと小学館同時代ライブラリを読み比べてみれば分かる 冗長な部分を除いてあるのでよい抄訳だが、全文読んでみたい
小学館版なんてあるのか
箱入りもライブラリー版も持ってるけど実家の本棚だな… 両方読んだはずだけど、省略なんてあったかな? あ〜今すぐ読み比べたい!
最近の岩波はちょっとおかしい。 まさか岩波の文庫でグレート東郷の話が読めるとは・・・
ガチャは前からちょっとおかしい。 「オールウェイズ」上下はどっから出てたっけ?
ガチャのスレスト能力の高さに驚愕した。
CATWING読んだ。 猫に羽根生えたらかわいいもんですか?
羽にどういう性的メタファーがあるんだろうとか考えてしまった。
空飛び猫か… ぬこたちが始めから人間に飼われたがってることに 違和感を感じた記憶がある。うろ覚えだけど。
ルグィンは猫飼ってるのになあ…… でも彼女の作品の登場人物はみーんな犬型ということに今気づく。
>>252 猫の絵は可愛かったけど人間サマの絵はかなり名状しがたかった。
「モーニング」で大橋ケンヤのマンガ?「俺もうハエでいいや」を見たとき
「空飛び猫」のことを思いだした。
257 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/05/16(火) 10:51:19
『夜の言葉』岩波現代文庫版発売日age おまいら一人3冊な
気になる装幀は? 前の非常口みたいな装幀はちょっと気に食わなかったんだけど。
天のろくろはどうなりましたか?
夜の言葉売ってナス 店員に「岩波現代文庫の…」と言いかけたところで 「取り扱ってません」
まあ、岩波だし
買い切り制の本はあまり扱いたくないのが本音でしょうね
ジブリがらみだし平積みしてポップ付けときゃ 売れると思うんだけどなぁ まぁ店員も知らないんだろうな
岩波って、たいていまとめて置いてないか ゲド戦記も児童書やファンタジーコーナーに置いてないし
ゲド戦記が児童書コーナーに無い店は見たこと無いなあ
ゲド戦記が児童書コーナーに無い店は見たことあるけど 置いてあるのに児童書・ファンタジーコーナーに無い店は見たことない
「WはHのingをapprしない!!―表現!」には、はっきりした意味を確認できずとも、 なんかすごく共感できるんですが・・・。 でも、「表現」は、"representation"なんだろうか?それとも"appearance"なんだろうか、 ちょっと気になる。
ちょっと面白そう
某地方都市4軒目で『夜の言葉』入手。 ハリポタはエンドに平積みのコーナーづくりだったが、 岩波の文庫と児童書、ハヤカワとぜんぜん別っこw POPのポの字もなし。
私も見付けました。 やはりふつーに岩波の他の文庫とならんでおりましたな。 岩波新書の同時に出た大学の先生の著書といっしょに買いましたよ。
渋谷ブックファーストくらいヲタな書店じゃないと、 なかなか「夜の言葉」をファンタジーブームに突きつけるような売り方はできないかもね。 先日行ったところ特に目にもつきませんでしたが……
青山ABCですら「リ・ルインですか?」だったからなぁ……。
『ファンタジーと言葉』って、東京じゃもう店に並んでる? いまジュンク堂のページで検索したら「在庫なし」って 出たんだけど。
>>276 神田三省堂には平積みになってたよ。
俺は買わなかったけど。
278 :
276 :2006/05/27(土) 14:25:15
>>277 情報ありがとう。
今調べたら、紀伊國屋書店の在庫検索やネット書店でも在庫があるらしいので、
ジュンク堂が情報更新をサボってるだけのようですね。
279 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/05/30(火) 01:14:08
ハードカバーで『天のろくろ』が復刊される時代が来るとは思わなかった。 既出だろうが、アニメ『アースシー』じゃなく『ゲド戦記』なんだね。 この語感キライ。
「戦記」はないよなぁ… ル・グィンは知ってるのかな。 知ってたら許さないと思うんだケド
ゲドの勳って英語ではなんていってたの?
ふとしたきっかけで「闇の左手」原書を読んでます。"The Left Hand of Darkness" 初ル・グィンです。無謀だ。 正直、すんごく読みにくいです。 これまで読んだ英文小説の中で1、2を争う読みにくさ。 こりゃもう放棄して邦訳版に切り替えるかと、本屋でパラパラ立ち読んだら なんと、邦訳版もなかなか読みにくいじゃありませんか。 仕方なくまた英語で読んでます。 でも、話はすんごく面白いです。 途中で挿入されるゲンリー・アイのゲセン人ジェンダー考察が よくできてるなぁ、と感心しますた。
原書のどこが読みにくいんだかよくわからん。 ああいうつれづれと書きつづったような文体は英文学の王道だろ。 邦訳が読みにくいってのは訳が古くなったんだろう。
284 :
282 :2006/05/30(火) 17:55:31
>>283 王道ですか。
では、私が邪道な小説ばかり読んできたのでしょう。
まぁ、実際、否定はできません。
面倒くさいのは固有名詞ですね。
適当に読んでいますが、邦訳版見て「ぜんぜん違うじゃねーか!」と。
これはSFとかファンタジー全般に言えることですが。
あれで話が面白くなかったら放置できるのに
面白いから困ったもんだ。
夜の言葉を読んで、ちょっと実験中
《書くということは》 「…望むならば、チューバで真実が吹けるようになるまで。」 《レムの批評に対する反論》 「…わたしは小説家であって、電報局ではない。」 思いきり吹いた所、抜粋してみました。
>>284 闇の左手の固有名詞の訳し方に関しては、
前スレかゲドスレあたりに論争があったと思うので検索してみて。
個人的には
「カルハイド人やオルゴレイン人が20世紀英語の発音に拘束されることはありえない」
という前提を忘れてはいけないと思う。
ルグィン絶賛のザミャーチンの「われら」 図書館に在庫ある 今度借りてこよう
>>289 上 「夜の言葉」
下 「牧神10号」ル・グィンの神話と幻想 1977刊 だよ。
>>288 『われら』懐かしい
ロシアの小説だから地味かと思ったら、えらく垢抜けた、洗練されたものだと記憶する。俺が無知だったんだけど。
ル・グウィン、最近の写真見ると、もう、ええおばあちゃんだなあ。
まぁ年齢を考えればね〜 Changing Planesなんか読むと老け込んだ感じは 全くないけど。 しかし邦題は最低だな
>>293 や、あの邦題はあれはあれでいいけどね。
自分も最初はなんとなく変かな?って思ってたけど
よくよく鑑みるとあの邦題で正しかったように思う
夜の言葉買ってきたぞ あんなめだたないところにおかないでゲド戦記の隣におくべきではなかろうか
どこの本屋もそう。 子供向け(という認識)の本と「夜の言葉」が結び付かないだろう、書店員には。 それに、一般的には、「ゲド戦記」買う人が一緒に買うとも思い難いけど。
297 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/06/05(月) 12:54:34
夜の言葉はしょっちゅう話題にあがるけど、 『ファンタジーと言葉』を読んだやつはいないのか?
そっちはアマゾンから宣伝メールがきました。
マジ?マジ? 天のろくろ復刊されたの? 出版社どこ? 買う買う
夜の言葉を読んで、某所でちょっと女性性を出す 実験をしてみたけれど 居心地を悪くさせてしまったようなので、終了します 御免
302 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/06/05(月) 21:36:23
303 :
299 :2006/06/05(月) 23:43:31
「ファンタジーと言葉」読み始める。 原著の30編中、11編翻訳しなかったんだって。勝手だなあ。 読者は出来るだけ沢山読みたいと思って、飢えてるのに。
なんで訳者って余計なことするんでしょうね 頑張って全部訳してくれればいいのに 『ファンタジーと言葉』感想待ってます いずれ図書館にはいるかも、とかおもって買うのまよってるんですよね
そうやって買わないから売れない→翻訳、出版されないの悪循環が展開されることを SF読みなら知ってるだろうに。
とりあえずル・グィンはこれからが売り時 ついでにティプトリーとかコニー・ウィリスとか 色々売っちゃっておくんなまし つうかチャンスはちゃんと使えよこんちくしょう
SFスキャナーズをむさぼり読んでたあの頃と違って、今のSF読者はガラが悪いみたいだな。
私が悪うございました。許しておくんなまし。
ローマ法王の如く 銀河系より大きな気持で赦そう(笑)
お言葉ですがローマ法王が大きな気持ちの証明になるとは思えない
(笑)
帝国よりも大きくゆるやかに
河よりも長くゆるやかに
とりあえず長くゆるやかに
お言葉ですが、旦那様大閣下
317 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/06/09(金) 07:39:41
夜の言葉に、日本語には「彼」でも「彼女」でもない総称代名詞があると書いてあったんだが なんのこと言ってるんだろうね?
「あの人」「あいつ」とかじゃない?
それって総称代名詞じゃないよな。ただの三人称で特定個人を指すときに使うわけだし。
指示代名詞だよな
ルグィンに日本語に関して嘘を吹き込んだ奴がいるっぽいんだよな。 他の作品でも誤解を匂わす記述があったはず。 日本語ほど言葉と性別が結び付いてる言語も珍しいんじゃないか?
吹き込むもなにも、欧米インテリの典型的東洋崇拝ジャネーノ? 「言の葉の樹」でも漢字崇拝してたし
>321 日本語は作中の会話にshe said,he saidなんて挟む必要が無いのでうらやましい、 とヴォネガットもいってたな
昨今の日本のティーンエイジャーの会話言葉には性差が少なくなってる希ガス 女性には度を越した汚い言葉を話して欲しくないという気持ちはしかし、差別意識なのだろうか
その対象が女性だけならね。
>>324 ある意味、英語圏に近づいたのかもしれない。
別板で比喩として「レイプ」という言葉を使うの事の何が駄目なのと言ってるのもいるし。
日本語には冠詞がないというと向こうの人は 「そりゃ不便だろ」 と思うそうだ
冠詞はないけど、複数であることを強調したいとき用の複数形はあるんだよな
文章表現の授業で、日本人は客観的に文を書く訓練が なされてないつうの習った。 英作文書くとI think~ I thinkばっかりという例文を見てなるほどと。 主語が無くても文章が成り立つつうのも大いに関係あるな。
>>330 それ「論文の書き方」っていう本でも指摘されてた
ルグィンの話しようぜ
333 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/06/11(日) 00:57:07
アタイこそが 333へとー
アタイの彼女はどうなったんだよ
335 :
HH :2006/06/16(金) 01:09:24
>317 日本語と性差別ということで思い出すのは、 「さん」という敬称がうらやましいという言説ですね。 ミス、ミセスと言ってしまえば、それだけで 構造的に女は、未婚か既婚かで分類されてしまう (ミスターしかない男とは違って)けれど、 日本語には未婚/既婚どころか、男性/女性の 区別さえない、「さん」という敬称があって、 だからうやまやしいという話でした。 あるいはそれが間違って伝わったのかも。
それなら納得
日本語の文章は人称代名詞を使わないで書ける (むしろ固有名詞のほうが自然) というのが歪んで伝わったのかもしれない
ミス・ミセス回避のために 最近ミズも大分定着してる(のかな?)けど 昔は確かにそんな風に思えたのかもね でも大人の働いてる女性でも 「うちの女の子」「○○ちゃん」呼ばわりなんだから あんまり関係なかったと思うけどね
役割イメージってやつさ
ハイペリオンでは、ミスター、ミス、ミセスを使用せず M(マン)という性差の区別のない敬称が使われていたね。
闇の左手に関して言えば、漏れはジェンダー云々より兄弟の近親相姦がショックだったよ…。 ゲセン人には心理的にエディプスコンプレックスの類が存在しないって書いてあったけど、 それと関係あるのかな? 心理学なんて有名な用語以外は知らないから漏れにはわからないがorz
兄弟じゃなくて姉妹だと思えばいいジャマイカ
それも夜の言葉に書いてるよね。 同性愛OKにしなかったのは失敗だったと。
明日のデートで「夜の言葉」買ってきます ジュンク堂ならあるかな? 10年間古本屋を探し続けたのに 復刊.comにも投票したのに… と思うと買うのが悔しいのだった
兄弟の近親相姦がショックなのは そういう教育を受けたからだと思うわ 遺伝的に問題がなく、そういう教育がなされていなければ 別に忌避しないんじゃないかな
そういうモチーフなんだろ
no incest, no life
>>346 遺伝的に問題があるから、科学的な知識はなくとも
近親婚は人間の歴史では淘汰されてきたんだよな。
(動物社会でも、本能によって近親婚は避けられる傾向にある)
遺伝的な問題がなければ、兄妹はまったく問題はないだろうし、
むしろ、歓迎されていた関係だと思う。
(事実、古代文明では血統の純血性を維持するために、兄妹婚を
推賞する国家はいくつもある)
問題ないっていうけど、立場と体力的な強弱がある場合は強姦だし、 性行為の対象とならない面で家族に信頼がおけないと 安全に生きられないよ。
子供の頃に姉がいつも自分に性行為をしてたら、 逃げ場ないだろ?
漏れはいつも自分に性行為をしてますが
そんなこと書きたかったらよそへ行け、アホ! 「ファンタジーと言葉」読書中。 僕の愛読書「人間の土地」や「ハックルベリーフィンの冒険」が出てきて嬉しいし、今まで3回読んでも良さがさっぱりわからず悔しい思いをしている「ライ麦畑でつかまえて」もでてきて嬉しい。(納得して諦めよう!) 「インディアンのおじさん」は泣きそうになった。 ル=グウィンは何度も読めますよ。
軽やかにワロタ ほかの評論が重いってことかよw
359 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/06/21(水) 21:12:17
「ギフト」は6月27日に延期(TT)。
>>356 あれだわ、ふつう、炉縁や食卓で”話す”というと大体思い出話になるわけで
ル=グイン母さんのおとーちゃんは思い出は語らない、と言う以上、彼は
「寡黙」な人と言わざる得ないんだけど、実際には「おしゃべりなほうだった」という。
…?これはどういうことだろう?と考えると、確かどっかの魔法使いも
「ダンマリ」なんて名前の癖に意外と良く喋っていたことが思い出される、
あれだわ、このおとーちゃんはきっと突然こんなこと言い出すんだぜ、
「ヤギを飼うのもいいですね」なんてね。
話題は豊富だけどみずからの過去には口をとざしてるっつーことじゃないかね
上昇志向が強かったのかもね。 )ヤギを飼うのもいいですね なんだっけそれ
つ【地の骨】
>>361 そりゃ友人の死体を切り刻む稼業なんて
口にもしたかーねーだろう
>>364 それはファンタジーと言葉に出てくるのかい
映画板で「肌の色は重要じゃない」と散々言って、 原作読者をバカにする人ってなんなの?
ジブリ信者だろ。 非パヤオ信者の
どれどれ、見に行ってみよ。
「ギフト」買って来ましたよ。
371 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/06/29(木) 20:32:07
ギフト読了 読む前は正直言って、ゲド戦記の二番煎じかと思ってました。
75 名前: 投稿日: 02/03/13 08:04 ID:q2GHXKSG
「帝京大生お断り」っていうアパートがかなりあるらしいよ(実話)
マナーがヤンキー高校の生徒よりも悪いんだってさ。
帝京ってオウム並みに差別されてるね。
憂さ晴らしに教員を二人がかりでリンチしたアホや警備員の顔に
スパイクを履いたまま跳び蹴りを食らわせたキチガイもいたってさ。
ものすごいイジメにあって校舎から飛び降りた学生もいたらしい。
学生食堂は暴走族のたまり場みたいになっていて勝手に席に座るとイジメられるとかもね。
このドキュソ以下の大学は他にも麻薬とか放火とか臭い話は挙げればキリがないよ。
帝京大学過去の犯罪特集
http://choco.2ch.net/news/kako/1015/10154/1015445145.html
itune で遊んでたら ル・グィンのオーディオブックも何個かあって驚いた 全然知らんかったわ 「帝国よりも大きくゆるやかに」とかあるし 全然知らんタイトルもある
詳しく! 俺は「オールウェイズ・カミングホーム」の歌を聴きたい!
突然ですが、アニメ『ゲド戦記』について皆さんにお知らせです
公式ホームページ(
ttp://www.ghibli.jp/ged/ )の製作概要より
・原作……アーシュラ・K.ル=グウィン「ゲド戦記」(清水真砂子訳・岩波書店刊)
・原案……宮崎駿「シュナの旅」(徳間書店刊)
との発表がありました・・・ orz
さすがに「作画参考」のクレジットはマズかったのかw
・原作……宮崎駿「シュナの旅」(徳間書店刊) ・製作総指揮 鈴木P ・脚本/web広報 ゴロー ・時代考証……アーシュラ・K.ル=グウィン だよな
だから、おまえら原作が売れればそれでOKだろうがと。 インディアン風俗のまま、アースシーを模しても違和感がでるだろうに。 風俗や背景世界に「シェナの旅」用いてなにが悪いと。 キャラや世界観の使いまわしが悪いってんなら、まず手塚アニメ全般を叩け。
煽るのはジブリスレでやんなさい>ガチャ
どこ行っても似たような展開なんてツマンナーイ#FF0000♥
嫌だと思うのは自由なのに なぜいちいち絡むのかな
>>378 ええ、手塚治虫の創り上げたキャラや物語を使い回して
全く別の糞駄作を垂れ流している現在の手塚プロと手塚息子でしたら
もちろんとっくの昔から叩きまくっていますが何か。
なんか、もっと自分を客観視するために必要なことをしてはどうか。
・・・・・・ (もうどーでもいいような気分になって来た・・・)
そもそもどうでもいい。 原作さえ読まれるきっかけになればそれでいいのだ
菅原文太の肩入れぶりはなんなんだろ。ずいぶんはっきりしてるけど。 それにしても、父と息子の格闘が家庭内じゃすまないのは大変だねえ。 母娘の葛藤も一生終わらないけどさ。
消されるなこの想い、忘れるな我が痛み
「流れよ我が涙」と作者は言った(か、どうかは知らないが・・・)
少なくとも、原作の愛読者は涙を流して・・・(以下略)
いつも、見てから文句いうのを信条としてきたけど、 こんどだけは、その掟はやぶる。 映画は見ない。
せっかくのイベントムービーなんだから、観て、さんざん文句言って楽しむって選択肢もあるよ
おれは見るよw 原案シュナの旅ってところがひっかかるけど
「ユリイカ」2006年8月臨時増刊号 特集=アーシュラ・K・ル=グウィン 『闇の左手』から『ゲド戦記』まで (8月上旬発売予定)
>>ユリイカ 辺境の惑星 は?
他に原案があっての『ゲド戦記』なんですか? 意味が分かりません。 ホントですか? ユリイカ楽しみですね。
397 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/07/14(金) 22:41:36
このすれではまったりギフトの話をしてほしい。
ル・グィンが、「闇の左手」について語った言葉があったよな。
「男性でも、女性的な要素が表に出る場合がある」とか、何とか。
何で読んだのかは忘れたけど。
正直、それ読んだ時は、全然ピンと来なかった。
「おばはん、何かアヴァンギャルドな事、言いたいだけちゃうん?」
とか、感じたもんだった。
だけど、エロパロ板で納得できる言葉に出会ったので、張っとく。
リンク先21禁。要注意。
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152530203/292 SS書きの控え室 49号室
| 心のちんこがあるように、
| 心のまんこもあるんだよ。
読んだ時に、ものすごく腑に落ちる感じがした。
>>396 換骨奪胎ってことか?いや、嫌味じゃなくて…orz
>>398 男性脳と女性脳とか、色々わかりやすいデータ出てるじゃん。
男女差の本、1つも読んでないのかな。
>>398 ユング大好きっ子のルグィンのことだから、アニマ・アニムスを念頭においてたんじゃないかな。
カンナバーロに抱きついてたピルロとかかな
「ギフト」をいま買うべきか。 文庫になるのを待つべきか。 that is a question.
404 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/07/17(月) 23:17:27
買いです。
>>401 当時はまらユングについて、ル・グィンは詳しくなかったと何度言ったら(ry
>>405 × 当時はまら
○ 当時はまだ
どうでもいい間違いだが、ここは2ちゃんだからな
フロイト的には言いまらがいは無意識の
まら。
コラコラ。あんまり405をいじめたらあかんよ。 407の言う通りだが。 それとも、まらか405本人はフロイトやユングに詳しいの?
まらええやんけ
おまら、こまらいな
ユングフロイトに詳しい人がいるとは、うっかり言いまつがいもできないな。 くわまらくわまら
まらまらうるさいぞ、おまぃら 俺はまらよりほとが好きなんじゃー
ほとって福山雅治もCMで言ってるよねそういえば。なまらびっくり
あんまりやるとクソスレになっちゃうのでここまでとして。 「コンパス・ローズ」って持ってる人います? ル・グィンのれっきとした第二短編集なのに、未だ絶版の理由が分からない。 (一度古本屋で見つけたけど、ぼろぼろで変色してる奴に六千円くらいの値が付いてて買わなかった。 おまけに次行ったら売り切れだし。)
>415 そうなのか。 秘蔵しよう。もう、この本がうちの玄関を越える事はないだろう。w でもこの本、訳の分からない話ばっかりで…。
前から気になってたんだよな>コンパスローズ 簡単な紹介でいいから頼むー
>コンパス・ローズ すまん。この本の紹介は、俺には荷が勝ちすぎる。目次を書く。 天底 ・アカシアの種子に残された文章の書き手 ・ニュー・アトランティス ・シュレディンガーの猫 北 ・北方線の二度の遅れ ・SQ ・小銭 東 ・”ダーブのカダン”星に不時着した宇宙飛行士の最初の報告 ・バラの日記 ・白いロバ ・不死鳥座 天頂 ・船内通話機(イントラコム) ・目の変質 ・迷路 ・欲望の通路 西 ・グイランのハープ ・マリュール郡 ・湖面は広い 南 ・ザ・ワイフス・ストーリー ・時間の欠乏という問題の解決法いくつか ・スール 読んで解った人。紹介頼む。 絶版なのはきっと一般受けしないからだ。w
>>418 サンクス。
何か題名だけ見ると面白そうだけどなー。
買うのは難しいかも知れんが、
近くの図書館に入ってないか探してみるわ。
アカシアの種子〜は、河出文庫の「20世紀SF(4)1970年代」に 収録されてて読んだけど、面白かったよ。
なんでル・グィンはいままでゲドの映像化をこばんでたのに それを許しちゃったんですか?
ゴローに、真の名前を握られたに違いない。なむなむ。
'`,、('∀`) '`,、
そうかーそうだったんだ・・・ それでは仕方ない。
現時点で読めなくなってる作品が結構あるよね ルグィンが亡くなったら全集が出て読めるかな
>>421 孫がジブリのファンだからって聞いたけど、ホントかどうかは分からない。
>>421 思うに、アメリカ版のドラマが最低な出来だったから。
当てつけに、東洋の制作会社に頼んだってのもあると思う。
それと、千と千尋の神隠しを見たのも(もののけ姫も見ているかも)大きいだろう。
何といっても、ゲド的なエッセンスが詰まった作品だからな。
ゲド戦記ってハードやソフトでてるみたいだけど、中身は全く同じと考えていいのかな? 無知な質問でスマソ。
児童書板のほうが、そのへんは詳しいかもしれない。
ゲドって昔読んだとき、1巻がおもしろかったので続きを読んでいったら、 恐ろしく退屈で挫折してしまったんだけど いままた話題になっているし読み返したらやっぱりどんどん退屈になる。 4巻読んでいてやっと理由がわかったんだけど、これSFとかFTだと思うとだめなんだよね。 だって、2巻なんか巫女が洞窟に迷い込んだ男と逃げる話。 3巻は穴をふさぐ話。 4巻も、専業主婦の日常みたいな話。 (ある意味知性のある専業主婦ってのはSF的か?) 魔法とか竜なしでもぜんぜん無問題な話。
結婚相手って相談相手なんだよオバカさん。
>>430 君にはもっと派手なSFやFTが合うんだと思う。
SWや映画版指輪物語とか。エルリック・サーガも合いそうだ。
というわけで、ここに書き込むのは辞めてくれないか?
ここはゲドというより、ル・グィン全般について語るスレだ。
>430には「天のろくろ」を。さもなくば「所有せざる人々」を。 この罰ゲームクリアしたら許してやってくれ>432 そういや「『辺境の惑星』のテーマは"結婚"です」って、 自分で言ってたっすよね。
評論を読んだ後、自分が賢くなった様な気がする(笑)数少ない人なのに ゲド戦記1を面白いとおもわなかった。 何故大人が読んで楽しめるのかと… いや、悔しくて書いてるだけどね。 それに一回しかよんでないし…
>>434 それはあなたが大人じゃないからですよ(ニコ
そりゃ万人が面白いと思えるはずもなく
>>434 はほかの作品をあたれ
アニメ映画観て、ようやくネタバレの呪縛から開放されて自由になった のでスレに戻ってきますた ダブルクラウンSF2冊、十二方位、アースシー6冊、までは読んだものの、 次なに読もうかと思う次第
ゴメン、邦訳作品一覧見直してみると、 ハイニッシュとオルシニアものも一部のぞき一通り読んでたな(忘れんなよ俺…)
>>436 いやいや、「闇…」「所有…」「天の…」等は面白く読んでる。
>>435 それがもういい大人なんだなあ(笑)
そういう事じゃない?(笑)
ゲド、ただのファンタジーじゃなくて深いところまで触れてる作品だな、と思っ たんだが、読み方間違ってるのかな テルーに赤い服をすすめる場面の言葉なんか、ただのファンタジー作家には出せ ないと感じたんだが
1巻なんてモロ青年の成長物語じゃん。 そら読むタイミング逃しちまったのよ。
もう影に食われてしまっている
>>440 いや、自分が所属する文学研究サークルでも
ゲド戦記は児童書というより、小説としての扱いだよ。
結構、内容について語り合ったりもしている。
>>439 たぶん、他作家のほうが世間知らずの偏見に抵抗なくひたれると思うよ。
>>439 です
多分誤解もあった上での色々な書き込みありがとう
>>441 それはあるかもしれい。タイミング…
>>442 ガ〜ン!
でも、え〜い、思いきって書いちゃうと
ゲドは子供(一般)からは縫いぐるみ扱い
成人(アカデミズム)からは
安心印の取っ付き易いテキストとして扱われている/読まれてる
そんな不幸な目にあってるんじゃないかと思ったりするんですが
勝手な能書きすみません
ル=グウィン好きなんで。
上昇志向はけっこうだけど、第1巻はそもそも傲慢さが砕かれる話からだから 君の理解できるステージじゃないんだと思うよ。
>>444 そうか、レスd
人間の内的部分の描きだし方等、小説としても、質が突出してる 貴重な作品だと思った
世界中にファンがいて、しかもグィンの作品を大切に思っている理由が、読んで
みてよく分かったよ
すいません 誰かドラマ時の抗議文の要約とか知ってる人いますか?
アニメ映画化を機にソフトカバー版を購入して2ヶ月あまり。 いまだにわからないことがあるのですが…。 5巻の表紙で手を空に差し伸べている人間の女性は誰? 竜はどう見てもテハヌーとオーム・アイリアンの2体。 であれば、人間はテナーかセセラクか、と思うんですが、どっちでもない気もします。
イメージだから、イメージ。
普通にテハヌーだと思ってた 変身前、変身後て感じだと
>>450 >SF板ジブリアニメ隔離スレ
ってどこにあるの?
>>454 ついさっき3スレめが1000に到達した。
4スレ目は?
ゲドで検索
>458 いやその、確かに、かのアニメはEarthseaにとって最終戦争ともいうべき大災厄ではあるが。
463 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/02(水) 20:31:36
ルグィンが「夜の言葉」で言及してたオースティン・タッパン・ライト「アイランディア」 なぜかうちにあるんですけど。 1章読んだだけで力つきてそのまま。 印象としては「あー確かに闇の左手の原形だねこりゃー」という感じ。
465 :
464 :2006/08/03(木) 16:57:47
「架空地名大辞典」の新訳には「アイランディア」の項目があるらしいね。 俺が持ってるのは旧版だからわからないけど。
466 :
渚 水帆(作家) :2006/08/03(木) 19:41:08
4095.ゲド戦記パンフ 返信 引用
名前:渚 水帆 日付:8月3日(木) 19時35分
ゲド戦記のパンフレットは、宮崎吾朗監督と岡田准一くんとの対談が
あったり、原作者ル=グウィンの紹介があったり、綺麗な映画のシーンが
たくさん載っていて本当にお勧めです!
日記を読んでくれた人もありがとうね!
カウンターが伸びていると書きがい、執筆意欲が湧いてきます♪
サンクス!
http://hp.jpdo.com/cgi21/236/joyful.cgi?
467 :
渚 水帆(作家) :2006/08/03(木) 19:48:47
「闇の左手」って映像化は無理としても舞台化はある程度可能じゃないかな?。 もともと「語り」の累積なんだし。 燐光群あたりがやってくれると----いやまて、逆手洋二が脚色したら正味5時間を超えるのは明らかだ!!;;。
469 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/06(日) 22:33:48
旅に終わりがあるのはいいことだ。 でも結局、 大事なのは旅そのものだ。
>>468 たしか日本語台本化されてたと思う。
くわしくは知らないけど。
闇の左手って映像化されたらむさいおっさんの愛憎劇できもくなりそうだ
473 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/07(月) 16:50:04
ハッハッハッハッw
>472 キャラデザインは吾妻ひでおに依頼しよう。
そこは、ゲンリー・アイは背の高いハンサム・ボーイで、 エストラーベン卿は美中年でなけりゃ。
魔夜峰央ではいかがか
>>474 確か三蔵がエストラーベンだったな>不条理日記
俺内のイメージはみんなナウシカ7巻のヒドラだったんだが ゲンリー・アイは黒いハンサム・ボーイ
なんか見てみたくなってきちゃったじゃないか、 摩夜峰央ビジュアルの「闇の左手」
んでそれはどこで連載するんだ? サンデー?ジャンプ?マガジン? あんだけ転々とする漫画家も…、
白泉社。 別に転々とはしてないよ。ずっと白泉社の作家なんだから。 逆にそれなりの固定ファンが見込める作家だから、テコいれにつかわれて、 でも力及ばず雑誌がこける、というだけのはなしだ・・・
そうなんだ 幕張の中の人とはエライ違いだな。あと女子高生に詳しい○○光年先生も んでも、彼女の作品(ジャンプ)読んだことあるが、どうもシナリオのまとまりに欠けないか?
彼女?だれのこと??? もし摩夜峰央のことなら男ですよ。 むろんグインは女性だ。
がーん 「茄子」の黒田 硫黄 と揃って今世紀二度目のショックだ…
誰か別の人と間違えてないか?
弓月光もあだち充も男性ですよと書いてみよう ルグィン漫画は森川久美さんでいいのでわ
>>485 同意。
魔夜峰央はパタリロとか描いてる人だよ>>◆GacHAPiUUE
しかし、出版社を転々とする、女性っぽい作風、ジャンプで描いたことがある…
誰だろ?
>>487 竹本泉や立原あゆみはジャンプでは描いてないよな?
そもそも、ルグゥィンに合うとは思えないが。
489 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/08(火) 11:50:23
弓月光・・・とか?
弓月光は、雑誌は転々としてるけど、出版社は一貫して集英社だと思うが
鈴木央? 女性っぽい作風と言えなくもない。 ファンタジーっぽいのも描いてるし。 出版社もかえてるし。
ル・グィンと親和性のある漫画家っていったら何よりもまず萩尾望都が思いつくなー。
萩尾望都っつーたらブラッドベリじゃね?
494 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/08(火) 16:49:47
ジョジョのアラーキを推薦
>>492 萩尾望都って、ル=グィンがイイ!って表明したことってあったっけ?
ラララ書店(萩尾女史が店長)にも一冊もなかったと思うけど。
ソースがあるなら知りたい。
他にル・グゥインに近いというかル・グゥインのネタを継承(?)してると思われるのは・・紫堂恭子かなぁ?。 「王国の鍵」なんかモロry。
佐藤史生かなあ。「世界の合い言葉は森」と似た雰囲気の短編があった。
>>495 とりあえず、辺境の惑星の新しい表紙は萩尾だ。
11人のヌーとかマージナルや銀の三角はハインっぽい雰囲気があると思う。
498 :
495 :2006/08/08(火) 19:36:40
>>497 レスありがとう。やはり本人が明言っていうのはないのかな?
例えば新装版の表紙を萩尾側からやらせてくれ、って言ったとか。
自分もと萩尾作品に対しては常々ル=グィン作品に似ていると
思ってたんだけど、その割にはアシモフとかブラッドベリとか
ディックあたりが好きなSF作家として挙げられていて、
ル=グィンのルの字も出てこないところに「ありゃ?」と感じてた。
(まあ偶然似たっていうこともあるかもしれないんだろうけど)
499 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/08(火) 20:07:35
宮崎駿だろ もちろん
500 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/08(火) 20:08:49
宮崎駿だろ もちろん
501 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/08(火) 20:11:40
ルグウィンおばさん、ゲドアニメを絶賛www ここで酷評してたヤツラの悔しがる顔が見えるぜwww
>>501 It is not my book.
It is your film.
It is a good film.
これだけの文を、絶賛と読み取るお前様の脳が腐ってるんじゃないか?
それに「ルグウィン」じゃなくて、「ル=グウィン」な。
これだけでもお里が知れるぞ。
おそらくお里はクネクネ
>>497 萩尾さんが辺境の惑星の表紙を描いたのは
1981年のサンリオ文庫版じゃなかったっけ。
新装版ってのはその後に出たやつ?
>>501 「It is not my book.
It is your film.
It is a good film.」
が絶賛といえるなら、まぁ絶賛なんでしょうね。
貴方は幸せなお人のようで羨ましい。
というかそろそろ映画の話はいいや 本の話しよう
>>504 辺境の惑星のサンリオ文庫版は竹宮恵子じゃなかったっけ。
>>506 > 辺境の惑星のサンリオ文庫版は竹宮恵子じゃなかったっけ。
今、本棚 見たら、確かに竹宮さんだったよ。
「ギフト」について書きたいが、ネタバレになってしまうのでまだ書けぬ。みんな読んだ?
まだ 簡単に紹介頼む
萩尾望都がSFハンドブックに寄せたベスト5ではアジモフなんかの古典をあげてた。 やっぱり子供のときに読んだものが一番くるんだろう。 あまり関係ないが星里もちるも男なんだよな。
別に原作がちゃんとあるんだから、萩尾モトさんである必要性はないと思うんだけど。 絵柄がルグィンに合っていると言うなら、それはまた別の話で。
ルグィンがどうこうとか関係なしに、英語の常識としてgoodは誉め言葉として 最低ランクなわけだが
アメリカには、自分の小説が原作の映画を気に入って、 絶賛どころか、批判から擁護する作家までいる。 最後の最後で聞かれたから答えた、しかもたったの三行。 冷ややかな反応、としか言いようが無い。 しかも It's not my book.とまで言われて。情けない。
プラマイゼロ
515 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/09(水) 11:16:40
>512 いやほめ言葉じゃないと思う。 単なる社交辞令だ
>>515 字句だけで言えば512の通りでしょ
ただ、私も大人の社交辞礼だと解釈するけど
引っ張る程のネタじゃないな
ゲド戦記映画化で、翻訳・復刊が活気があるね。 ギフト読んだよ。 天のろくろも店頭で発見、即購入。 ちなみに、 映画本体は華麗にスルーが、ファンのたしなみ。
>>517 そうそう。今回の映画化について寄せられたのは
映画本体に対しての期待というよりも、日本では
希少種とも言えなくも無いゲド戦記(ひいてはSF作品)ファンが
わずかなりとでも増えるかもしれないということと、
未邦訳・絶版作品が入手容易になるかもしれないという
希望だったんだよね。
ギフト読みてええええ
なつかしく謎めいても未読だっつーのに
SFってとっておかないと絶版になるのね。
別にSFに限らない マラマッドなんてもう…
所有せざる人々が復刊されるかもと思ってたのだが はかない願いであった 夜の言葉だけで我慢する
>>512 「まぁ悪くないね」で不満の表明だよな
not bad のほうがまだ褒め言葉に近い
アシューラのゲド戦記って 阿修羅マンがでてきてゲロ吐くんだろ 映画館で見たら気分悪くなりそ
ここまで低レベルな釣りもひさびさにみた
>ゴローのインタビュー 要らない。こいつの言は読んでてムカつくだけだ
某種の監督と同じで、インタビューとかで喋れば喋るほど 観客の神経を逆撫でするよな
>>523 ゆでたまごの作品のように高尚で高邁な書き込みですね
心が洗われた気分で一服の清涼剤です
>>475 ワスの脳内ではエストラーベン卿の声が故塩沢兼人氏で固定しとる。
冷たい怒りと諦念に満ち溢れた文面だな ジブリもやらかしてくれたもんだ
excite翻訳で読んでみてるが、パヤオにル=グウィンがいくつか面白い提案してたんだな それを全部ジブリがぶっこわしたと
ル=グウィン自身がここまで明解に原作と映画との違いの不満を述べるとは思わんかった 原作に込めた意図をある程度まで作者の口から知ることができて、 これはこれで嬉しい もちろんその意図を4巻外伝5巻で部分的に崩したり再構築してったり、 って過程があったのも含めて
原作と原作読者に対する"disrespect"とまでハッキリ書いてるからなぁ。 日本の原作愛読者に対する配慮の意図もあるのだろう。
児童書板で、「Preliminary Note:」「Brief history:」「The Film.」まで日本語訳されたね。 「The issue of color:」 「When can we see "Gedo Senki" or "Tales of Earthsea" in America?」 「Note:」 の日本語訳は、訳する人がこれから夜中まで時間とれない都合もあるようで、しばらくは待ちか。
日本語訳完了したみたい
538 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/14(月) 23:18:40
直接、間接に何度も手紙を送って、「やりたいやりたいやりたい」と言っていた。 そのたびにル・グインさんはエージェントを通して、もしくは本人から「ニホンのアニメなんかに 「ゲド戦記」はできませーん」という無礼千万な返事を送りかえしてきていた。 こう書いてあるんだけど、これが本当ならル・グインさんには同情の余地は無い。 だって彼女は日本のアニメを馬鹿にしたわけだ。それなのにそのかって馬鹿にしたものがアカデミー賞を取ったりして 有名になったら、手のひらを返して自分の作品を映像化して欲しいと擦り寄った。 だとしたら、今回の事は彼女の傲慢さが引き起こした当然の結果ですよ。 彼女は日本のアニメを馬鹿にした。今度は日本のアニメが彼女を馬鹿にした。それだけ。
散々反論くらってるものをわざわざコピペしてくるなよ
ヴォンダ・マッキンタイアかぁ 懐かしい名前だなあ 龍つながりか。
541 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/15(火) 01:01:27
>>541 ええとお、ジャパニメーションの意味くらい知っとけよ
ってか、「ゲド戦記が糞アニメになって嬉しい」って意味で良いの?
隔離スレより上げてどうする
544 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/15(火) 01:09:49
>>542 ウィキペディアによれば「日本のアニメを anime と称し、批判的な者が Japanimation と称するという見方もある。」
って事か?
それならオレが間違った使い方をしたな。
でも本気でジャパニメーションという言い方に関してそういう意味が出来たとは全く知らなかったな。
指摘有り難う。
>>541 そのコピペについては、隔離スレにいろいろ話題が出てるよ
きょうび「ジャパニメーション」の意味でやりとりかよと。
確か自分の記憶が正しければ、
初期、日本製アニメーションを「ジャパニメーション」と名じていたが
>>544 という特典もあるにはあった。が、日本製アニメーションのシナリオが
アメコミやそれまでのカートゥーンとは別格なものであることがだんだん知られてくるに
従い、「ジャパニメーション」の名称はそれまであった「アニメーション」の意としての「アニメ」から
「ジャパニメーション」=「anime」と呼ばれるに至ることになる。
昨今では「anime」といえばジャパニメーションのことである、だったような
548 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/15(火) 01:29:10
>>546 書いている人の「日本NO.1」ってスタンスが臭いが、なかなか面白かった。
良いWebの紹介を有り難う。
549 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/15(火) 01:38:02
でも嘘話かよ。 ================================================ 文中の「海外版ヤマト」に関しては、岡田の勘違いの可能性が高い。ヤマト研究家の方から「そのような内容のヤマトが米国で放映された、という話は知らない」というメールを受け取って、現在も調査中 ================================================ 高校の頃「宇宙戦艦ヤマト」が米国にも行ったという話は聞いていた。 でも敵は確かに「gamilus」(スペルが間違っているかも)だったな。
550 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/15(火) 02:17:41
「ハウルの動く城」を見た後ならル=グウィンも、パパ宮崎に話を持ちかけなかったかも知れない。 その方が双方にとって幸せだった。 女史が「トトロ」を見るのを(もっと)遅かったらと悔やむ。
551 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/15(火) 02:22:07
>>550 まあまあ。
女史も全能じゃない訳だし。今になってOKとなってもべつに良いじゃないか。
これでルグィンの作品がもっと多く日本で翻訳されて、もっと多くの人が読んでくれる様になれば万歳だ。
ジーク原作原理主義!
うーん、「時かけ」を観て思うのは、 「ハヤオはハウルに口出しを一切せずに、ゲドやっちゃった方が良かっただろ」というか。 まあ、な、 いやさ、 なんてーか、 うん。 息子、酷すぎ。
海外の賞に出すんだろ?ゲド戦記とかいうの。 時かけと並べて見せればいいんだよ、恥は日本の文化だから
自分で見てないものの悪口はいけない
甥っ子らが区の教育映画としてこれ見せられたらしい。 …クダンの「スプー」並のトラウマになってたようだ。クモさんが怖いらしいぞ。
俺は見たから、悪口OKということだな。
俺はがちゃを見た事が無いからがちゃの悪口を書けない・・・
キミはわたしであり、わたしはキミである、レスでもって成り立つ世界では レスのみがわたしでありキミでもある
>>555 ベネチア映画祭のこと?
賞を受けるための選考作品としてじゃなくて、
単なる招待上映じゃなかったっけ。
>>561 そこにねじ込むとか。できんのかいのー…。
とにかく、最低の出来だってことだけは知って欲しい
ベネチア映画祭でジブリ作品として招待上映されるんだよ ゲド戦記
いいかげん隔離スレにひっこせや
なんか決着ついちゃった感じだしな
そのうちに感想もかわるかも、だし
ここって、SF板のアーシュラ・K・ル=グィンスレですよね。 じゃ、『辺境の惑星』のはなしをしても、 『天のろくろ』のはなしをしても、 『所有せざる人々』のはなしをしても、 いいわけですよね?
いいんですよ。というかこのスレでの話題は 映画の出来不出来ではなくて 映画によって復刊祭りが起きるかもという期待がはずれたことのほうでして
『天のろくろ』は改訳されたんでしたっけ? サンリオSF文庫で読んだっきりなんですが。 すごくストーリー以上に読みにくい訳だった 気がするのですが。それとも読解力?
訳者後書きによると「昔よりはいくらか読みやすい形で復活させることが出来た」 とのこと。 旧訳はもってないので比較は出来ないが。
自分にはずいぶん硬い、というかごつごつした読後感が(旧訳 もちろん訳者の人が若かったせいもあるんだろうけど ル=グインが一生懸命、PKDみたいに書こうとしていたからじゃないか、と 二人が高校の同級生だったと知った時に思った
>570 うーむ。新版を手に入れねば。 >571 そ、そんなことが…。 でもどうして初訳時ずばり『天鈞』ではだめだったんでしょうね。
>>571 誰と誰が同級生なんですか?
えっ、PKDとアーシュラ?
紀元前のSFMに載ってたPKDのインタヴュー(追悼号?)でウロオボなんだけど 少なくともハイ・スクールが一緒で、学年も一緒だたような で、記憶の脚色効果済みのエピソード(あてにしないで、ということで) 長じて同じ業界で出くわした二人 PKDが自分のアイディアだか妄想だかを手紙に書いて送ると アーシュラ言下に 「あなた、あたまヘンよ」 でも『天のろくろ』って、PKD流の現実崩壊をなんとか書こうとして どうしても理性のタガをはずせなかったって感じがしてね
紀元前のSFMってなんだ
>>575 ありがとう
(笑)いいなあ、アーシュラさんなら正に言いそう。
>>575 PKDワロタ
在学中のエピソードだったらもっと面白かったのに
大物ってのは早くに出会うものなのかな。 俳優でもジーンハックマンとダスティンホフマンが一緒に住んでたり メルギブソンとジェフリーラッシュが一緒に住んでたりとか。 自分のまわりは大物になったやついないや。 そんな程度なんだな。
天のろくろ は、いろんな描きたい要素がル=グィン女史レベルで煮詰められないまま 小説にしてしまった感があるんだけど、それでもファンタジーとしてはなかなか高いレベルでは ないかな?って思うぞ。 特に時間改変のたびに変容していく世界の前後の描き方は屈指だと思う。 どっちゃにしても、読みにくくはなかった。
復刊「天のろくろ」の後書きで学者さんは 〈ゲド戦記を彼女の代表作品とする〉と早くも結論づけているが 「ろくろ」の異様な描写を好む私としてはノンである なぜ「天鈞」でなくて「天のろくろ」なのか? 訳文と同じでちょっと馬鹿正直なんじゃないか
そもそも『荘子』の英語訳があかんので、女史や日本語訳者を責めるのは筋違い
映画板ではエリノアが諸悪の根源と決まりませんでした。
そもそも「荘子」の英語訳が あかんと分かってたんやから わざわざ現行訳題にせず 直せば良かったのよ。 訳題は訳者らが決めることやろ? そんなことより訳者の変節はやっぱり赦せん―と、これは言い掛かり。
読みやすいんだからそれでいいのだ
天のらくろは軍国主義的だから・・・
河合先生が倒れた。 先生はゲド戦記のことも本に書いておられる。
>>588 筑波大出身の同僚が「あいつはキチガイだ」と言っていた人物です。
河合先生がそんなにいいとは思わんのだけど なんか信者たくさんいるよね。 あ、名前もハヤオだな
セックス・マネー・バイオレンスから離れると理解できね
594 :
589 :2006/08/18(金) 15:02:07
その同僚の話では、学生の間ではかなり評判の悪い人だったらしい。 具体的にどのような理由で嫌われていたのかまでは聞かなかったけど。 著作から受ける印象とはだいぶ違う評価で、しかも生で講義を受けていた 人間の話だったのでずっと気になっていた。 まあ、ユング系の研究者って紙一重なところがあるんだろうね、やっぱり。
確かに、あの人が学生に手取り足取り説明するとは思えないねw たぶんみんな何を求められているのか分からないだろう
>>595 つまりコミュニケーション能力に難有りってこと?
心理学者としては問題じゃない?
いや、工大の教授がこぼしてたけど、最近の学生は手取り足取り教えてやらないと 何をしていいかわからないっていう・・・よく聞く話あるよね。 河合さんは枠付けして決まった答えを導き出せるようにするっていう形はしてくれないだろうと。 ↑推測にすぎないけどね。 私も詳しくないし。
でも大学教授ってそんなもんだよ
私もそう思う。 学生だった人があと20歳くらい年をとれば、多少理解も変わるのでは。
仕事の内容(業績)で評価されるんだよ、良い悪いは。 SF読みとしてはこの人にも借りがある。 隠された因果律とか妄想しながら読んでた。
心理学板で、教育学部での講義が楽しかったと書いてる人がいたよ。
評判が悪かったのは、学生運動時代だったのではないだろうか? 学生部担当か何かで、バカ運動家とやりあってたらしい。 運動家学生に妙に媚びる人や、完全無視の人が多い中、 かなり毅然とした態度で臨んで、転ぶ人やら、嫌う人やら、色々だったって。 ユリイカは半分映画特集だったので、どうしようか迷ったけど、 河合御大が書いていたのを見て、すぐに買うことにした。 ニュースを聞いてからだったしね。 ご回復お祈りしております。
いい加減、話題を戻せ。
だって売れないんだもん
607 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/21(月) 00:38:48
>>581 >なぜ「天鈞」でなくて「天のろくろ」なのか?
英語版の翻訳というのもあたりまえだが
「天のろくろ」のほうがいみありげでSFっぽいって判断もありそうだ
「アインシュタイン交点」とか「フューチャーマチック」みたいなものだな
608 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/21(月) 06:36:30
ちょっと聞いても良いでしょうか?そもそも何で原題『アースシー』が日本では『ゲド戦記』になったのですか?
装丁家の肝いりと言うことらしいが。>608 当初は二巻以降を出す予定がなかったのかもしらんね。 1巻からしてどうみても戦記じゃないけど、 意図としては「ゲドの勲(いさおし)」みたいな意味合いで使いたかったのかも
610 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/08/21(月) 07:26:40
えっと、夏の映画としてはメガヒット。 これでやっぱ、続編とかやんの? 第二回監督作品。
【こわされた】ゲド戦記 第5巻【アースシーの夢】 が1000逝って次がないんだけど?
んじゃ、次の隔離スレ立ててみる
613 :
612 :2006/08/21(月) 12:56:45
>613 なんだか「戦闘妖精少女 たすけて!メイヴちゃん」みたいなスレタイですね ( ^_^)
>>613 ありがとう、そしてスレ立て乙!
「天のろくろ」は自分はすごく面白かったけど、友人には不評だったな。
ジョージ・オアのキャラはユニークで大好きだったんだが。
オアのスタンスは「ニュートラル」というより「ナチュラル」
>>616 日本人にはそう思えるかもね。「自然体」ってことで。
でも、スタトレ第一世代キャプテンや第二世代副長みたいなのが「男」だぜ、イェイ
のアメリカ人としたら、ああも闘争心を欠き、ヘザーみたいな女に魅力を感じるような
男は、きわめて異例というかほとんど異常だから、「ナチュラル」 ではあり得ないよ。
そうなのか>ナチュラルではありえない 私の怒れる女神(うろ覚え)、っていうモノローグに凄い感動した 世界をいい方向に持っていこうとする博士に対する反感・批判は「なぜ?」って思ったし いまもちょっと思ってる でもそれは私が(たとえ実際に世界を変える力なんて持ってないけど)そういう 支配欲を持ってるからなんだな、と気付かせてくれた作品でもありました。
「換えてるのは自分の夢で、
自分はそんなことしたくない、っつーてんのに、
そんな責任負いたくないのに、
なんでよりにもよってお前の夢を叶えにゃならんのよ!」
ってのがオア君の主張で、
「いやいやいや、夢が実態を変えるなんてそんなこと信じてたらオカシくなるよ、
まあ百歩譲って、代わってるんだとしてもだな、前よりずっとマシじゃないか
少なくともオレの回りはさ。オレはいい目見てるよ?でも、それは
世界のため、キミのため、いいことじゃないか、なにが不満なんだよ?」
っていうヘイバー医師の主張はまったくかみ合わないわけで、
そこへ宇宙人がやってきて、やり手の法律専門家も絡んで、
変と変を集めて、もっと変にしまして、もう宇宙はタイヘンだ。
という話だ。
>>617 闘争心がない、っつーよりも持ちえようがない。だって一度世界が滅んだのを救っちゃってるんだから。
世界が滅ぶ前からオアは中肉中背のおとなしーい男性だったわけだが
今まで、ルグィンの本はゲド戦記しか読んだことがなかったのですが、 今回の映画で関心が高まった勢いでギフト読了しました。 ゲドとの翻訳の調子の違いに戸惑ったりもしましたが、面白かった! 続編が待ち遠しいです。 他にも、ルグィンの本を読んでみたいと思っているのですが、 どれから手を付けたらいいかわかりません。 (ネタバレ恐さに過去ログもざっくりとしか読んでないですスミマセン) 基本的に児童書読みで、SFは児童向けに出ていたものをちらほらと 読んだことがあるくらいで、本格的なものは経験がありません。 おすすめの本などありましたら教えていただけると嬉しいです。
ゲドまさかヒットするとはな
ちょっと前、oazoの丸善でル・グィンのコーナーできてた(洋書)。 映像化は嫌いだけど、いいことも少しはあるもんだ。
最高傑作が復刊しないことには。 早川なにやってんだ
>>621 SFなら、ヒューゴー賞やネビュラ賞クラスの代表的なとこで
『所有せざる人々』『闇の左手』かな
児童向けというと『空飛び猫』?これは自分は未読なんだが。
どれが絶版かは知らない。ぐぐってね
俺は『風の十二方位』をお奨めするな。 空飛び猫は、正直つまんなかった。
空飛び猫は村上春樹訳だし、手に入れやすいと思う。 河合隼雄先生の本でも取り上げられてるわ。 フェミニストルグィンが書く母親 読んでないけど
いちばん美しいくもの巣 読みやすい、わかりやすい、面白い ぺらい絵本だけど。
『所有せざる人々』はとてもよいが、残念ながら絶版。古本屋に万一あったら即購入すべし。 SFならヒューゴー賞ネビュラ賞受賞の『闇の左手』がオススメ。 そのあと『風の十二方位』を読むと、『闇の左手』に近い世界のストーリーが読める。 ゲドに通じるアースシーっぽい世界の話もあるしな。 『風の十二方位』収録の『セムリの首飾り』から『ロカノンの世界』に進んでもいいし、 そこから一連のハイニッシュ・ユニヴァースものといわれてる 世界の共通するSF(作品はそれぞれ独立している)を読んでいくのもいいだろうな。
>>627 読んでもいないのにまたフェミ話か…いい加減して(ry
空飛び猫は猫好きにオススめ。
あとは絵本好きかな。
631 :
621 :2006/08/28(月) 21:39:19
ありがとうございます! 地元の図書館に所蔵していた「所有せざる人々」「風の十二方位」を予約しました。 「闇の左手」が検索しても出ないのは所蔵してないのか・・・ どんな話なのか予想がつかなくて楽しみ!
『風の十二方位』はとっつきやすいとおもうし面白いです 割とわかりやすい、いろんな話が読めます。 個人的には「闇の左手」読まれる予定があったら「冬の王」は後回しにした 方がいいと思います。 ところでユリイカ買ったんですが、早川ちゃんはル・グィンの詩集も発売してください
『所有せざる人々』は長くて結構しんどかった。 つうことで、『闇の左手』を薦める。
>>633 に喧嘩を売るわけではないが
『闇の左手』は文章が難解で結構しんどかった。
原文も訳文も平易な『所有せざる人々』を薦める。
621さんが女の子なら、『闇の左手』はお勧め。 少女漫画ぽいファンタジーの文脈で読みやすいと思う。 その流れで、『言の葉の樹』
「所有せざる人々」絶版なんかぁ、ヒューゴー、ネヴュラ取った作品くらいは絶版にしないで欲しい。 そういえば高校の時、読書感想文でこの作品について書いたんだけど クラスみんなの分プリントされたんだけど俺のだけ載ってなかった。 当時はアレ?と思ったくらいで気にしなかったけど今にして思うと、 教師が「アナキスト」という部分に反応したのかも知れないなぁ。 内容は全然覚えてなくて大したこと書いてないはずなんだけどね。 高校の頃はピンと来なくて面白いと思えたのは大学にいって再読してからだし。 わざわざこの作品を選ぶなんて、なんか背伸び?をしたい年頃だったんだろうなw
日教組に洗脳された教師が多い中立派じゃないか。
「アオサギの眼」なんかも好きだが、初読にはお奨めできんな。
あらゆる「支配・被支配関係」に批判的なル・グィンですが 「猫の幸せは人に飼われること」と考えているようですな
『所有せざる人々』も『闇の左手』も素晴らしかった。 夢中になった。どっちがお勧めかというと、 SF好きなら、どっちも大丈夫と思う。 あまりSF読んでない人には、『辺境の惑星』とかが 準備運動にならないかな? 『風の十二方位』は、 知らない設定が次々でてくるのに いらいらしない人ならいいと思う。 >636 カタロニア賛歌を読んだあとに読み返したら、感動も一入だった。
SFといってもS(サイエンス)Fが好きな者としてはどっちもイマイチ。 ル・グウィンはドラマのほうを優先させることが多く、SF的な設定をうまくつかっているとは 言い難い印象だ。小説ないしは文学として読むならあれでいいのだろう。
>>642 それはSを自然科学に限定しすぎ
その基準だとバラードもディックもティプトリーもSFの本流から排除されてしまう
ル=グィンを初め60〜70年代のSFではSに社会科学も含めるべき
>>641 『辺境の惑星』は、確かに読みやすいと思う
>>643 >>641 でSF好きというから、SF好きにもいろいろあって、Sを”サイエンス”と断りを入れ、
そういう嗜好の人間にとっては、という意味でかいたのが642。そういう人間にとっては文学として
読むならまぁ良いだろう、というわけ。
「サイエンス」って、社会科学も含む言葉だよね 「自然科学」って言えば誤解がないのでは
命を大切にしない奴らは、腹を切って死ぬべきだ。 また、彼らはただ死んで終わるものではない。 地獄の業火から蘇った獄悪外道魔界導師ゲドが煉獄の灼熱溶岩に投げ込む者だ。 映画館に足を運んだ愚かな奴らも同様だ。 理由は映画雑誌の安易な提灯記事に安易に騙されるなら自分が腹を切るべきだからだ。 詳しい理由はル・グィン公式サイトで熟知すべし。
>>631 > 基本的に児童書読みで、SFは児童向けに出ていたものをちらほら
似たような経験を持つ者としては「オルシニア国物語」も
強くおすすめしたい。
どうしても「オルシニア国物語」というタイトルを心の中で読んでいると途中で 「オルシニア国酔夢譚」に変わってしまう
>646 同意。 >642 20世紀の社会科学の実験の一つが、『社会主義・共産主義』の国家を作る運動だったと思う。 しかし、お題目に唱えたことは、達成できず、弊害が上回ったというのが実験結果だ。 無政府主義の一種と位置づけられたオドー主義の原理に基づく社会、という思考実験は、 魅力的だった。社会科学だけど、サイエンスの香りはぷんぷんにおう。 しかもそのオドー主義の社会が、やはりお題目どおりには作れず、その中で生きる人間は 苦闘を強いられる。単に現実の社会主義社会の類推やあてこすりではない描写がなされていた と思うのだが、いかが? 一方文化人類学+性・ジェンダーの社会科学のサイエンス・フィクションとして、 闇の左手はスリリングな物語だった。 この手のすぐれたSFは歴史改変ものでは多いが、突拍子もない原理をもとに構成された 社会の中に生きる人間関係や、人間の感情まで描きだされたこれらの作品は、 俺の肌を今もチキン肌にする力が十分ある。ゾワゾワ >642氏は、『幻影の構成』『モンゴルの残光』『プロテウス作戦』『渚にて』『地球の長い午後』 も科学が少ないとお考えだろうか?
スレ違いだが、20世紀の社会科学的なものを好むなら アイン・ランドを読むのもいいかもね。 リバタリアニズムの論拠とも言われる「水源」「肩をすくめるアトラス」などなどの 実験的小説は、そのヤリスギな思想に頭がクラクラできる。
サイエンスというよりspeculative(思索的)とかいう定義?もあったっけ 実際にはない世界をあり得る世界として十分緻密に構築すれば そこで「生きる」ことができるし、人間とは何かを問うのに、今までにない方向 から光を照射して影のできぐあいをシュミレートすることもできる、という。 面白い人にはたまらなく面白いし、馬鹿にする人には無意味なジャンル。
>>636 その教師、きっとサブルみたいな奴だなw
>649 お露西亜国?
ルーマニアをベースにハンガリーとブルガリアを混ぜたような国だよな>オルシニア ちなみにドラキュラで有名なルーマニアのワラキア地方は ムンテニアMunteniaとオルテニアOlteniaに大別される。 諸民族の侵入から逃れてトランシルバニアアルプスの南側斜面へ逃げこんだダキア・ローマ人の子孫が のち山間地からだんだん平野に降りていってワラキア王国の基礎を作ったそうだ。 山住みの異教徒が出てくる「塚」あたり、 オルテニアの山麓部をベースイメージにしているのかもな。
オシルコヤ国物語
ご本人の人柄のせいか、良識あるスレですな。
>>642 S派かF派か、という話とはちとずれるんだけど
ルグインはSFも文学として認められるべきだと強く主張していて、
それはいいんだけどSFのガキっぽさ(銀色の制服を着た戦士が活躍するスペオペ)を
すごく否定的に見ている
俺はSFのガキっぽいところも好きなんで、
そういうルグインの気高いところが苦手なんだよね
>>658 というより、エンターテイメント系は基本的に嫌いみたいだな。
それでいて、映画の指輪物語には感動したらしい。(あれこそエンタメだと思ったが)
結局は、読み慣れていないんだと思う。
アニメも最初は毛嫌いしていたみたいだしね。
(まぁ、今のディズニーも日本のアニメもどうかと思うものが多いが)
エンターテイメントとは何を指して言っているの解らないが、 人物像とかセリフ読んで枠付けが見えて「ハイハイハイそうですか」 と放り出す気持ちはわかるよ。
王道、というか、お約束なキャラとストーリーとか? 誰が見ても分かりやすい設定と展開を用いながら(観客は悩まずにすむ) ワクワクドキドキさせる、または感動させて泣かせる。 そんな感じかと思う>エンターテイメント
うーん・・・?
基本的に善vs悪の二元論と強引なご都合主義が嫌いなだけかも? しかし指輪(トルキン)はフロドが「生きて」いるし、その他もろもろの理由で 傑作と認めているからね。 少なくとも物差しが単一ではない人なんだろう。間口は決して広いとはいえないが。
>>659 >映画の指輪物語には感動したらしい
FotR冒頭のホビット庄には、どんな頑固な原作読者も感動したからね。
文字で構築された世界のビジュアル化として奇跡的に成功した
それだけでも価値はあるよ。第一部ではまだ、改変も納得のいく範囲だったし
>>664 それは自分も認めてるよ。
あの、第一作目は本当に素晴らしいと思った>映画指輪
しかし、第二作で「?」になり
最後の王の帰還では落胆以外の何者でもなかったな…
それにしても、「魔女の宅急便」まで、ディズニーで実写で
映画化されるらしい。
ジブリのアニメが認められての結果だと思うが
それに反して、ゲドの方は…つくづく映像化に運がないな
いっそ 『時をかける少女』(アニメ版)を 『天のろくろ』に触発されて作りました、と 嘘をついて持っていったら… …いや、いたたまれなさのあまりの世迷言
>いたたまれなさのあまり わかる。わかるけど、忘れようよ…
>>663 映画の「指輪物語」は原作と違ってかなり二元論的になっていたと思うが。
「王の帰還」見た時の落胆は忘れない。愚痴ですまん。
>>663 〉決して間口が広い人とは言えない
えっ!? 人によって認識が違うもんだなあ
>>669 世界認識の間口は広いが、アニメや映画や読むものは結構自分で限定してる
という意味で書いた
>>663 たとえば彼女、ミステリは一切読まない。唯一の例外がTony Hillerman
と本人が言っている(ナヴァホ族の現在を描いている作家。日本では不遇)
>>670 ほ〜そういうことか
特定のジャンルをとやかく言うわけじゃなく
また、言葉尻つかまえるわけでもなく
限定ととるか、選択ととるかでそれを
狭いと言う言わないが分かれますね。
いやいや、本音言うとミステリ読まない、アニメ観ない位
たいしたことじゃないと…
オレ旧式か?
それなりの高齢者がアニメやミステリを読まなくてもなんの不思議もない
突然ですが、「ファンタジーと言葉」の原書 "The Wave in the Mind" 持ってる人います? " 最も初期に録音された詩人の自作朗読のテープ、 それはキャドモン(イングランド最古の宗教詩人)写本に相当する一つの里程標なのですが、 これに耳を傾ければ、聞こえてくるのはT・S・エリオットの「ダーダーダーダーダー」という灰色のつぶやきや、 エリザベス・ビショップの「グネングネングネングネン」という低い単調な鼻声です。 " 訳書.p.96 この部分に相当する原文教えていただけませんか? キャドモン云々の部分が誤訳臭くて気になってます。
amazonのチラ観があるかな?と思って検索したんだがなかったな
>>673 あと、そのくだりでWEBにおける言葉の在り様について
「2ちゃんねる」の髣髴とさせる指摘を女史はされてたな。さすが
この部分かな。 " ノンフィクションはどうかと言えば、正確さや事実の確認に関して注意が払われないことと、 噂や偏見に対する大幅な寛容さが、インターネット上で情報として通用しているものの大半の特徴である。 ネットを通じてのコミュニケーションのその場限り的な性質は、私的な会話のような自由を促進する。 噂の拡大、ゴシップ、独善と尊大、裏付けのない引用、悪口の応酬などが すべて自由にサイバースペースを流れ、 フィクションと事実に即した作品の両方がもつ技術そして/あるいは自己規制はショートカットされてしまう。 擬似口頭的で、匿名的で、一時的という、電子的文書の特性は、 印刷されたものには当然生じる責任を簡単に放棄することを促進する。 しかし、このような責任はネット上では真に場違いなのかもしれない。 新しい形の文書は、それ自身の美学と倫理を発展させていかなければならないのだ。 それはこれからのことである。 " p.118
>それはこれからのこと のその後が2ちゃんであり、ブロガーであり、海外のメーリングであったりするわけだよね
678 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/09/03(日) 03:04:49
ジェンダー関連はミードの神話がまだ生きてるのが嫌 tp://www.netlaputa.ne.jp/~eonw/sign/sign73.html tp://www.netlaputa.ne.jp/~eonw/sign/sign74.html
>>673 原書しか持ってないから訳書のページ数だけ書かれてもわかんねえよ。
章の題名も書いてくれ。……と書こうとしたが"Off the Page:Loud Cows"の章で
無事発見。原文では
"If you listen to the first Caedmon tape of poets reading,which was a landmark,(後略)"
とあるから、ル・グィンは
・Caedmon という会社が詩人たちの朗読をテープ化して販売した
・それまでそういうことをした会社はなかったから里程標といえる
・そのシリーズの中にはエリオットやビショップの肉声が収録されているものもある、
ということを言っているのだと思う。あなたの思った通り、誤訳ですね。
681 :
680 :2006/09/03(日) 07:19:50
680に自己つっこみ。 再読すると、"the first Caedmon tape"と単数形で書いてあるから、 私が680に「シリーズ」と書いたのも誤訳で、実際は一本のテープに エリオットもビショップも録音されているようですね。反省。
683 :
673 :2006/09/03(日) 20:01:08
イヤッッホー!!ヘア!ヘア!ヘイ!ヘア! みんなぁ〜〜!!愛しあってるかぁ〜〜い!! ベイビー!イヤーッハー!! 今日、オールウェイズカミングホーム到着、これで心置きなく!何度でも!読み返すことができる! はっーっはっはっは、麻呂は今ご機嫌なるぞ。んじゃそゆことで
ガチャって氏ねばいいよね
オモーン海に沈めとけ
ゲド→闇の左手→風の12方位→事の葉の木→ロカノン→オルシニア と、評論をいくつか読んだ新参者ですが、 他に何かおすすめはありますか? できればハイニッシュ・ユニバースもので。
短編だけど、「内海の漁師」 この話の中に、エクーメンの使節は任務完了後も現地に留まり移住してしまう例が多いと、書いてあった。 ゲンリー・アイもゲセンに永住したのかなって・・・
>>688 そこまで読んでるんなら『所有せざる〜』も読んどいたほうが。
アンシブルの作動原理を発明した時間物理学者の物語。
あと個人的には『幻影の〜』もオススメしとく。
世界観、ストーリーの方向性としては『ロカナンの〜』に最も近く、
初期のハイニッシュユニバースが好きな人には最高の作品。
>>688 オーソン・スコット・カードのエンダーシリーズを読むのだ
アンシブルも出てくるぞ
面白いのは「ジェノサイド」までだけど
>688 気楽に読めるのが、 辺境の惑星
>>691 カードとル=グィンてイデオロギー的に真逆な気が
風の十二方位が面白かったから短編集を読んでみたいと思ってるんだけど、 「内海の猟師(内科医の両氏と変換された。)」ってイキナリよんでだいじょぶ? Earthsea方面から来て風の十二方位しか読んでない新参者です。 あ、闇の左手は読んでた。
「内海の漁師(すなどり)」です イキナリいっちゃってください
>>695 Earthseaと「風の十二方位」と「闇の左手」を読んだなら、心構えは十分過ぎる
ほど!
逝け逝け、どんと逝け。
698 :
695 :2006/09/09(土) 09:15:04
ありがとう、さっき注文ボタン押してきた! 変換気付かなかった、、すなどりって訳なのか
スナドリネコさん
-イシ-
北米最後の野生インディアン
著)シオドーラ・クローバー
訳)行方昭夫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4006030851 北米、カルフォルニアのヤナ族最後の一人、そして最後の「野生」のインディアン、イシの物語。
よく混合されてるんだけど狩った人間の頭を剥いだのはインディアンではなく、白人なんだよね。
しかも得意げに。今回、その辺の自分の誤解だとか19世紀末から20世紀初頭のアメリカ開拓期の
真の姿をよくよく写す第一部、そして、人間として暖かさと優しさの思い出としての第二部。
読んでてこれだけ安心していられるのは、書き手の控えめで穏やかな性質のおかげなんだろう。
でもお母さん、娘さんと書き方が似すぎ。皮肉や批判の描き方が実に似ていてほほえましかった。
一つの文明が、文化が、国家の事業としてではなく、個々人の野心によって八つ裂きにされていく
姿というのは読んでいても痛ましいものがあって、でも読みながら、これはもしかしたら我々日本人の
過去にもそして未来でも起こりうる光景なのだ、ということを否がうえにも思い起こされた。
また、イシや、ヤナ族の印象があまりにオールウエイズカミングホームやアースシーに灯影されて
感慨深くすることもあった。これは家族の記憶でもあるんだな。きっと。
ともかく、「オール〜」再読前に届いてよかった。ル=グィン母さんを理解する上で絶対不可欠な書だろう。
10点
>>母さん、娘さんと書き方が似すぎ。 それは普通逆じゃないんか?笑 でも、やっぱり有名な方にマイナーな方が似てるって直感的に思うもんだよな・・
良い両親に育てられて 良い夫と、子供たちにも恵まれて それで真に優れた小説、後世に残る作品を書ける人って 他には1人も知らない 文学にはトラウマやルサンチマンや絶望が不可欠の構成要素 と思っている人は今でも絶滅していないが
後世に残るまで行かなくたって、ある程度以上の女性作家は 確かにたいていどっちか欠けてるよね 10人くらい考えてみたが、自分か親か、少なくともどっちかは離婚か未婚だ うーむ
やー単に文章をつづるのが好きな人、物語を考えるのが上手い人はいるでしょう。 アシモフなんて、頭に沸いてくるのをどうにかしてくれ的な短編書いてたよね。 エリア・カザンは芸術は傷の上にできたカサブタのようなものって書いてるけどね。 トラウマがあっても、共感能力がなきゃ人物造形はできないだろうし。
>トラウマやルサンチマンや絶望が
>>702 何か書いて伝えたいと思う原動力として、こういうものって大きく働くものだろうしね。
706 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/09/11(月) 17:00:19
>>702 上手いこと書くね。
そう、何か否定的なものが唯一立派(?)と勘違いしているのがいるもんな。
ルグインの短編で、氷に閉ざされた基地に女だけ集まっていて、ちょっとエロな展開になる話があったんだが、 何というタイトルの話か知っている人いたら教えてほしい。 厨房の頃読んだ本でどうして思い出せない。
>707 まさか辺境の惑星の後半じゃあるまいな。
うーん、いろんなSF作家の作品を集めた短編集の中のひとつだったような気もするし… 辺境というタイトルは覚えがありませんです。 作品は数十ページほどの短編だったのは覚えてます。 基地になぜ女だけしかいないのか、というのがテーマなんだけど、厨房だった俺には全く理解できてなかったw
ティプトリージュニアの短編じゃないかな。
辺境の惑星のレビュー読んできた。
ガール族? なんとなくこの響きに覚えが…でも辺境惑星は長編小説だよね?
辺境惑星の外伝を短編にするってことあるのかな…
>>710 作者名は変わっていたのではっきり覚えてるんです。ルグインでした。
>>707 男二人しかいない基地に、クローン隊員10人(男女ペア5組)がやって来て
という話ならル=グインだが(あれはよかった)
女ばっかりしかいないとこへ男が1人やってきて、ならティプトリーだろ
ワシも両方タイトル忘れてるけど
! もしかするとその短編集、ティプトリーも入っていて、作者名が入れ違い(印象強い方の刷り込み)入ってしまってた可能性が… >女ばっかりしかいないとこへ男が1人やってきて、ならティプトリーだろ おぼろげな記憶に頼ると、ほぼこの設定です。
「愛はさだめ、さだめは死」? 読んだことないけどちょっと気になってた短編集・・・
ヒューストン、ヒューストン聞こえるか? じゃないの?
>>706 なんとなくオメラスから歩み去る人々、の「苦痛のみが知的で…」
の一文を思い出した。
ヒューストン、ヒューストン聞こえるか、が載ってる短編集の序文を
ル=グィンが書いてたからちょっとごっちゃになっているのかも
でも別に氷に閉ざされてはいないしなあ
SF者は女性が入ると逃げ出していく、だっけ夜の言葉のは
先日、ゲド戦記1〜4の英語版(puffin books ISBN 0 14 03.4803 4)
を入手したのですが、驚いた事にアチュアンの地下迷宮の地図が
岩波書店版(第41刷)と全く違いますね。乾きに苦しむゲドを
誘導するアルハの指示も、英語版と日本語訳とでは異なっている。
消失した先行ログで既出の問題であれば申し訳ないが、
理由を御存知の方、教えていただけませんか?
ある程度理由は想像がつくのだが、私の憶測の域を過ぎないので。
なお遅レスですが
>>281 "ゲドの勳" は "Deed of Ged" です。
イギリス版とアメリカ版で迷宮が違うというのは聞いたことがある。
721 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/10/01(日) 00:09:34
版ごとに変わる迷宮! なんかリアル。
毎年新版が出る住宅地図とか道路地図みたいだ。
アルハの不思議のダンジョン。 すまん、言ってみたかっただけだ。
rogueだな、ゲドが(出逢ったばかりのアルハにとっては)。
725 :
719 :2006/10/02(月) 03:56:23
あ、そうか、大巫女が転生するたびにマップが自動生成
されるタイプの迷宮だったんですね。
冗談はさておき、
>>719 で引用した英語版の地図は、
美的センス優先で描かれたものに見えます。
通路の渦巻き具合がアールヌーボー風味、とでもいいますか。
しかし、作中で言及されるSix-Cross(六叉路)や、
ゲドが壁をナイフで突いていた川の傍の
end of the blind alley (地下通路の行き止まり)
がどこなのか、この地図をみてもはっきりしない。
私の想像ですが、地図の改定の理由は、これらの問題を解消する
ためかと思われます。なお、日本語版の地図では、川の横の
行き止まりからアルハの指示通りに辿ると、確かに壁画の部屋
に着きますね。
>>720 イギリス版も違うのですか、となると翻訳に使った底本
を調べれば良さそうですね。岩波書店に聞いてみようかな。
PuffinBooksのと日本語版と見比べてみた(ほんとだ・・・)。 そして"pit"が"底なし地獄"ってどうなんだろうと思った。地獄ってちょっと訳が くどいよなあ・・・と。"淵"とか"穴"とかシンプルな方が感じが出る気がするけど。
727 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/10/06(金) 18:28:38
姫路市立図書館でルグイン展開催、 清水さんの後援会もあるとか
訳者の後援会ってすごいなオイ、と思ったが講演会なんだろうな
ウッフッフフ
ゲド戦記の1と2を甥っ子に送った。 いま12歳だが3巻はいつ送ろうか。送るまいか。
3は12歳ならぜんぜんOKだろう。 4はストップ。あとは本人に任せるのがよいとおもうな。
どうせ図書館で読んじまうよ
闇の左手を読みました。 抑えきれない悔恨に悩まされ、懐かしいはずの船の仲間に異質さを感じ、 はるばるエストラーベンの生家を訪ねるゲンリー・アイの姿が泣けました。 エストラーベンがあくまでゲンリーを助け、エクーメンと結ぶための行動を ごく当たり前に、しかし断固として行うさまが素敵でした。 話が始まった時点で、エストラーベンはすでにその域に達している状態 なので、ゲンリーを信ずるまでの過程がどうだったのかが興味深いです。
ゲンリー・アイはうちらと同じノーマルなテラ人だもんだから 政治的陰謀とか収容所とか氷原の旅を共にした後でないとエストラーベンを信じることはできなかった。 一方、エストラーベンは過程抜きでエクーメンの存在とゲンリ−・アイを信じたんじゃないかと。 彼/彼女の個人的な素質およびハンダラ教徒としての直感から。 まあこれって少女漫画の主人公が王子キャラに一目惚れするのと一緒なわけで、 そこらへんはルグィンのロマンチカなところが出てるよね。
ああ、それと。
短編集「風の十二方位The Wind's Twelve Quarters」所収の「冬の王Winter's King」が
「闇の左手」のシークェルなんで興味があれば読んでみるといいです
>>733 まあシークェルたって本編より先に書かれてるんだけどな。
ただし絶版かも。
>>734 ゲンリーが出会った人々の中で、ゲンリーを信じた唯一の人だったわけですよね…
エストラーベンのそんな素質は、どんな風に培われたのでしょう。
過去の兄との別れや、家を出る顛末などもあまりはっきりとは描かれてないので。
確かに、エストラーベンの描かれ方はロマンチックですね。でもかっこいいっす。
何故最後ああなってしまうのだろう。ゲンリーじゃなくとも悲しいじゃないか。
ゲンリーがあれだけ「信じることができない」と言っていたのに、最後は地球人でなく
ゲセン人に「人間」を感じるようにまでなる変化もすごいなあと思います。
ほかのシリーズも読んでみます。
『風の十二方位』は、ここ数年本屋で元気に並んでるのを見かけてるのでOKかと。 『闇の左手』を読んだ人は入手して読むと吉。 ついでにアースシーと『所有せざる人々』などの長編に関連する短編も収録されてるので 長編読んでからがオススメなんだけど、前者は大部、後者は絶版なのよね。
738 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/11/05(日) 14:56:36
Wikipediaで指輪オタが必死になって、ゲドが三大ファンタジー なのを否定して削除しまくります。三大ファンタジーが出てくる 項目探しちゃ、ゲドが三大ファンタジーなわけないとか言って。
・ そのWikipediaにあるとおり > 三大**の例にもれず、基準が明確でないので、人により選択は異なる でいいじゃん ・ もともと三台なんたらなどという権威くせーもの、ル・グィンのおばちゃんも「はぁ?そんなのペッ」だろう ・ ハリーぽっと出が三大なんたらに選ばれれば、あぁいまどきの大衆にはそれが人気だね、 というだけのことであって、別にアースシーの内容が劣化するわけじゃあない 世間での評価は相対的に地味になるとしたって、 読む側がそんなことに惑わされなければいいし、実際惑わされないことは可能だ とかまぁいろいろな反応はあるだろうな
ディズニーランド、ハリーポッター、イラーキフリーダムかと思ってた >世界三大ファンタジー
741 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/11/05(日) 17:53:16
ハリポはいいけど(あんな3流ラノベ、もうブームも去ってるし) ゲドが指輪よりも知名度が低いだの、程度が低いだの、だから三大ファンタジー だから高尚な指輪と一緒にされたくないっていう感じなのが痛いんだよな。 本当に氏ねよとか思うわ
世界三大ファンタジーは、 封神演義、三国志演義、水滸伝 の三つです。wwwwwww
743 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/11/05(日) 21:59:15
それでいいよ
>>741 同意。
「指輪はナンバーワン」でなければ気のすまない狂信的な一部の信者に引く。
でもまぁ、三大ファンタジーなんて定義しても日本でしか通じないし
中身はけして引けを取らないと思っているので(要は好みの問題だ)
そういう心ない連中は放っておけば良い。
自分の中でのアースシーシリーズはオンリーワンに変わりはないし。
なんで西遊記じゃなくて三国志演義なのかと
指輪ヲタだがゲドも好きだし、他作品も含めて優劣つける類のもんじゃないと思ってるから、 一部狂信者の言動は悲しい。リアルで会った事あるが正直友達になりたくない連中だった。 まぁお互い様だろうがね…w
指輪って、そんなに熱烈な人が多いんだ… ナルニアも指輪も、とても面白く読んだけど完全に 別世界の絵巻物を読んでるような感じだったな。 ファンタジーなんだからそれで当たり前なんだけど。 だからそんな強烈に思い入れするようなことはなかった。 ゲド戦記はその点生活している人々が結構リアルに想像できて、 自分は生活感とか感じさせてくれるの好きなんでゲド戦記好きです。
748 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/11/06(月) 23:56:41
指輪は狂信者多いよなぁ。
言の葉の樹がまったく読み進まない ぱらぱらめくって目に付いたところ読むぐらいしか出来ないorz
正直、あれは駄作だから無理して読まなくていいと思う>言の葉
えーおもしろいのに。
面白かったっけ? 発売された時に読んだけど、ほとんど印象に残ってないな なんか売れない三流作家が描きそうな どうでもいいチープな内容だった記憶が俺にもある
なんか読みづらかった あんまりル・グィンがあの世界をちゃんと内面化で着てない感じがした でも最後の一節はすごく印象深かった
欧米の読者ならまた違うのかも知れんけど、 日本人的には「それどこの中国?」でお終いだからな
>>742 封神演義は少し落ちると思う。
三大ファンタジーは
三国志演義、水滸伝、西遊記
または
金瓶梅、紅楼夢、花と蛇
ということで。
家畜人ヤプー、芋虫、ソングマスターじゃないのか
オープンソースにして1000年は揉まないと
759 :
749 :2006/11/10(金) 00:56:46
なんかね、雰囲気とか文章はすごく好きなんだけど 一つの筋の通った話として読みづらい、なんて言うんだろうこういうの…
もう1回読みたいとは思うが、今は読むのめんどい
ハイニッシュ・ユニバースものでは初期の 「ロカノンの世界」「辺境の惑星」「幻影の都市」が好きだな。 瑞々しい詩的な文体に、神話的な冒険譚。たまりません。 「闇の左手」や「所有せざる人々」も傑作だと思うけど、 やっぱり初期の作品にも捨てがたい魅力がある。
辺境の惑星は、ロマンス部分もあり、若い女性にも薦めやすい感じ。 幻影の都市は、ああいう終わりだとは思わなかったなあ。 ロカノンは、あれ、よく覚えてないや。 闇の左手は、自分にはすごく合ってたようだ、一番好きな話。 所有せざる人々も良かったけど、交互に時系列をすすめていくのは 読んでてじれったくなってしまうタチなので、そこがちょっと。 言の葉の樹は、失敗作という指摘を見ると、確かにそうかな、と思うけど あれはあれで結構好きだ。
764 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/11/22(水) 00:38:21
ロカノンのプロローグにもなってる「セムリの首飾り」(風の十二方位所収)にはマジ衝撃を受けた。 さわやかで悲しく、適度なケレン味を持ち、キンキラキンの80年代少女漫画の匂いもあって…… まあこっちのほうがオリジナルなんだが。
コンパクトななかに世界を描いてるのもあって、想像力をかきたてられたよ、セムリの世界。
『風の十二方位』の中の「地底の星」がとても好きです。 特に最後の炭鉱夫達が銀の鉱脈を掘り当て闇の坑道の中で星の群れのように どこまでも深く果てしもなく続いていた、というところが世界で一番美しいと思う。 あの天文学者の人は一度は星を奪われたけどもう一度自分で発見したんだ 9歳の時、学校でいじめられている時に『ゲド戦記』を読んで 自分がいじめられている世の中にはこんな美しい物があるんだと初めて思ったけど 「地底の星」でその時の感覚を思い出した。
「パリは四月」もいいなあ。 ルグィンがダンナさんと会ったのはこんな感じのふわふわの雰囲気だったんだろうかw
『九つのいのち』でカフが他人を仲間だと認識して
おやすみをいうラストシーンはいつ読み返してもぐっとくる。
>>766 あの作品は誰かいい人に映像化して貰いたい
確かに「12方位」のサイコミスじゃないのは映像化してほしいのばっかりだよ。 「マスターズ」「地底の星」あたりジャンジャックアノーが好きそうだが。 新進気鋭のアニメーター集団とかがやってくれんかな。 プラモ売ったりうじうじしたボーイミーツガール描くだけがアニメじゃないと思うんだぜ
>>769 「マスターズ」「地底の星」はサイコミスだと思うのだが。「九つのいのち」とかがSFで。
771 :
770 :2006/12/07(木) 19:51:49
>>769 >ジャンジャックアノーが好きそうだが。
ってのは、「好きそうだけど、別に映像化してほしくない」ってことですね。勘違いスマソ。
九つの命は確かにSFだけど同時にサイコミュ 「もの」が好きだ。あの単純かもしれないけど、前向きなものがあふれてる。 「視野」もすき。あの懐疑。プライド。 『風の十二方位』はまじで最高。 「ゲド」でもなく『闇の左手』でもなくこの短編集があったから 私はル=グィンが好きになったんだと思う。
SFかファンタジーかという軸に関係なく、 小説として成立しているかどうかギリギリなやつかと思ってたが >サイコミス ドラッグ飲んでレーニア山登るやつとか 虎と語る奴とか「もの」とか
775 :
766 :2006/12/13(水) 02:57:06
>>769 「地底の星」は一応「天空の城ラピュタ」の坑道の中で飛行石の原石が
光るシーンが多分、アニメ監督がこの小説をモチーフにして映像化してると思います。
あのシーンも綺麗だけど、私はやはりこの小説のほうが好きです。
>>775 地底の星読んだとき、ラピュタのそのシーン真っ先に思い出した。
多分かなり意識してるよね。
ポム爺さん萌え〜な漏れが777ゲッツ
ウルスラ・K・ル・グィン婆さん萌え
この人って、さりげなく、感覚や情景が生き生きと伝わるような名文を書く。 本が手元になくてうろおぼえなんだけど、 「鏡を通して見るように暗い」 『幻影の都市』 「おおなんと美しい怒りだろう」とその前後のシーン『ロカノンの世界』 (サンリオSF文庫版とハヤカワSF文庫版で変わってるかも) 『所有せざる人々』の締めの文章 「(子供の名前)に持ってきてやるのだった」 だが、彼の両手はいつものように空だった。
>>779 かの惑星に何も持たずに発ち、なにも持たずに還ってきたあとのことだな
うん、読んでいるときの印象は地味なのになあ。 だんだんずしんと来る感じ。
僕の肛門もケメル期に入りそうです
水野さん、そこは出るところです
「天のろくろ」のドラマ版DVDが日本で出るね。
ル・グィンの映像化ってなんか他にあるのかな
ゲ(ry
今自分がティプトリーと間違えてたことに気がついた>映像化
789 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/01/04(木) 21:20:30
ギフトを早くも映画化でしょ。
え?マジで?ソースは?
791 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/01/05(金) 21:03:23
ネタだよw
792 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/01/12(金) 20:24:24
「闇の左手」のエストラーベン氷上日記で 「なぜアイが泣いてはならぬのか予には推測のしようがない。 しかるに彼の名は<苦痛の涙>という。 はじめてエルヘンラングで彼に逢ったときーー遠い昔のように思われるがーー <異人>ときいてその名を訊ねると夜の帳の向こうより 人間の喉を通して<苦痛の涙>という答えがかえってきたのであった」 という一節があって、ずっとよく解らないままひっかかっていた。 これ、「哀」のことじゃないだろうか。 中国人や朝鮮人が「哀号」で泣くことからの連想かもしれない。 ゲンリー・アイは黒人だけど、テラはもう文化が混ざってしまっていて 東洋的な文化も受けついでいるという設定なんじゃないかと。
名前を聞いたエストラーベンがそう思ったんだからゲセンの言葉で<苦痛の涙>という 意味なんじゃないのかな
ああ、たまたまそういう意味だったと。 そっちの線かもしれないな。
「辺境の惑星」は図書館にしかない さすがに今は売ってないな 手元に置いておきたい本なのに
>>794 でもなんかロマンチックで不思議な一節ですよね
>>796 秘教的、魔術的とさえ言えるね。
村上春樹がルグィンのことを「美しい文章を描く人だ」と言っていたが、
確かに訳されてもなお美しい。
>過去の兄との別れや、家を出る顛末などもあまりはっきりとは描かれてないので。
>>736 2章「ブリザードのこちら」のゲセレン、ホード兄弟の運命を
そのまま繰り返してしまったんじゃないだろうか。
エストラーベンとその兄は。
シャスのゲセレンが最後にそうしたように、
エストラーベンも氷原をさまよい、「名前と影を取りもどして」死んだのだろう。
ファンタジーの文章には一家言ある人だよね。
なつかしく謎めいてと天のろくろ読んだ。 児童書以外のルグウィンは初めてだったんだけど、凄く面白かった。 前者の旅行記風の短編はホントに旅行できそうな気がしてしまったよ。 口下手だから現地の人と仲良く出来るとも思えないけどw
「なつかしく謎めいて」は良いよね! ル=グィンおばさんが肩の力を抜いて楽しく書き上げた感じがまた良い。 これを思うと『ハイニッシュ・ユニバース』は、作者に壮大なインスピレーションを与えたけど、 同時に非常な重荷だったんじゃないかと思えてくる。
…自分は、もう時間の許されていない作者が自身の中にあった イメージを総目録したようにも思えたけどね。 レムの「完全な真空」に近い感じ。なんかそんなこと思い出したら悲しくなった。
>なつかしく謎めいて 無理やり原書だけよんで結局邦訳は読んでないから細かいとこが全然理解できてないけど、 最初は楽しく読んでても憂いが感ぜられる、胸が苦しくなるような話が多かったように思う。 ↑に共感。
このスレ読んでたらギフトとなつかしく謎めいてが読みたくなって衝動買いしてしまった ついでにゲド戦記外伝とオルシニア国物語も買ったから金欠。
図書館に何故か『言の葉の樹』だけあったんだけど、 他のハイニッシュシリーズを読んでからの方がいいですか?
というか「言の葉の樹」は読まなくてもいい
言の葉の樹も、けっこう好きだよ 男よりは女向けかもしれない
809 :
806 :2007/05/02(水) 01:48:55
ありがとうございます。 とりあえず後回しにして、他の作品から読んでみることにします。
そして次に
>>806 が選んだのが「世界の合言葉は森」だったりする
「闇の左手」「所有せざる人々」や短編集「風の十二方位」あたりから
時系列で攻めていくのが一番いいかもね
「ギフト」は嫌味のない翻訳で悪くなかったが 待てずに次のVoicesをペーパーバックで読んだ。 ジュブナイルということで平易な英文だが いきなり引き込まれた。ものすごく良かった。 自分にはここ数年で一番の傑作。 三部作最後のPowersはいつ出るんだろうか、待ち遠しい。 しかし翻訳者さんが気の毒になるくらい、キーワードがシンプルすぎ Giftsでは "undo"、Voicesでは "maker" や "broken"・・・誰にも訳せないよこれ。
812 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/11(金) 12:17:18
Voices楽しみ。Giftsは Harcourt Childrens Books ってとこで 出てるペーパーバックのが安かったのでこっちで次が出るのを 待ってるんだけど…早く出ないかなー 日本語では読んでないけど(高いし)確かに大変そう
813 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/08/31(金) 00:25:02
ヴォイス出たね。
見た、買った、読んだ。
そんでどうよ?
816 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/02(日) 20:45:46
今ネットで申し込んだ + + ∧_∧ + (0゜・∀・) ワクワクテカテカ (0゜∪ ∪ + と__)__) +
昨日入手読了。期待通り好。 皮相的には、期せずして(狙ってかも)合州国のイラク政策失敗のパロディになってるな。 解決法がある、という強いメッセージなんだが、 こういうやり方は、美しい国ではむしろ敵視されるご時世になってるな。 雌伏して、耐え、生き延びよ、後世に伝えよ、ということだな。 俺は牡だが、絶対に兵卒で死にたくは無いな。 創り人にはなれなくても 「継承するもの」として生き延びられるだけ生き延びてやる。
個人的にはギフトよりヴォイスのほうが好きでした 舞台が海岸地方だからでしょうか、生活の描写が抑圧されてるとはいえ、明るい 主人公に感情移入というか、寄り添って読めるような本だったね
話としては私もギフトよりはヴォイスの方が好き。 でもギフトの、愛する人を失った男の深い孤独の描写がぐっとくるものがあった。 セツナス… 自作にも期待!!
820 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/10/20(土) 17:40:41
風の十二方位のセムリの首飾りで、ふぃあの説明に「また短距離間のTKもある模様。」とあるのですが、TKとは一体何のことなのでしょうか?
821 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/10/20(土) 20:35:53
ルグィン語なのでわかりません ……あと惑星GDEって何て発音するのとか、 チャーテン航法の転送原理とかも聞いてはいけません
TK…テレキネシスとか?
823 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/10/25(木) 09:29:51
だろうな。 フィアは地球のいわゆる「妖精さん」の外見をしてるしな。
ギフト・ヴォイスすごく好きだ。 ゲドと比べるのも変だけど、ゲドよりは明るくてわかりやすいね。 キャラクターに彩りがあって、読んでて楽しい。 中学生高校生あたりにぜひ読んでみて欲しいけど まだ喪失感を身近に知らない世代にはちょっと感情移入しにくい場面もあるかな?
尼ドットコムのレビューみたら、今回のシリーズは パワーで完結というわけじゃないみたいだな
ギフトはかなりきつかったなあ…… ルグィンは昔から暴力についてよく言及するわりに バイオレントなものを書くのが下手だと思ってたけど、あれはやばかった。 あと、いつもながら地図が素晴らしいですね。 あれだけの地域を描き込んでおきながら 右上のせせっこましい寒村だけで1巻終わるってどうなのw ヴォイスはまだ読んでない。
ヴォイス面白かった。 地図が面白いのには同意だ ヴォイスで地図が広がってたのがうれしかった
西のはての年代記って、 ファンタジーだけどむしろSFだよな。 ギフトの能力って、ことごとくSF的発想の能力だし。 医学に使える能力だよね全部。
つーか「ヴォイス」なんてカタカナで書かれたら 思わずスパイスを産する砂漠の惑星を連想してしまうよね。 映画版なら変なエフェクトのあの声。
>>800 「なつかしく謎めいて」は笑えた。
ルグィンばあちゃんが肩の力抜いて書いたんだろなっていう評が上にあったけど、
ほんとにそんな感じ。
しかし
「移動といえば飛行機、飛行機といえば空港、
空港といえばハブでの退屈な乗り継ぎ待ち」
ってのがまたアメリカ独特の連想だな。
最近は日本でも飛行機利用が増えてきたからそうでもないか。
831 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/02/05(火) 17:22:08
風の谷のナウシカのwiki読んでみたが、 ル・グィンについての記述がまったくないのはどういうことか! 漫画7巻なんてゲド戦記1−3巻の影響が非常に濃く見られるというのに。
>>831 煙たがられない程度に加えてみては?
宮崎氏を盲信するファソからは反発くらいそうだがね。
本人が影響を公言していても暴れかねん・・・。
どう考えてもモロパクリのデューンですら 「影響があると言われている」 だからねw
魔女の宅急便のウルスラとか、作品ごとにいろいろこっそりオマージュをささげている気がする どっかでそういうまとめを見たような見ないような
なのに本人撮らなかったんだよなぁ 死力を尽くして映像化、そして引退 とかってなればやなオヤジだけど見直したのに
だって基本は紅豚みたいな女性観だろうし べつにルグィンのために生きてるわけじゃなかろう そもそも男性だし
>>835 自分の作品の中で、影響を昇華(消化でもいい)していったから、もう満足してたんだと思うよ。
物事にはタイミングってあるし。
宮崎が作りたかった頃には原作使用の許可が下りなかったんだっけ?
そう。 うろ覚えだけど、ナウシカ制作前の話だとか。
アニメにされれば儲かってウハウハ、みたいな価値観じゃないだろうからね女史は。 そうだな、許されるとすればロゴリゴ・ガルシア監督くらいじゃないかな と勝手に推測。 アニメじゃないけど。 息子さんの失敗に関してはプロデューサーも責任大でそ。
というか、ナウシカの頃なんて世界的に日本のアニメなんてほとんど認知されてなかった。 海の物とも山の物ともつかないような輩に、自作を任せるなんて思いもよらないことだったんだろう。 長靴下のピッピのアニメ化も作者に断られたからね。 しかし、時代は下って宮崎氏の作品が世界的に知れるようになると事態は一変。 女史もその作品に触れ(トトロを観た)、これなら任せてもいいだろうと、映像化の許可を打診したってことでしょ。 ただ不幸にも、既に当人には映像化の意志はなかった。 けれども、プロデューサーとしては、こんな美味しい話を見逃すわけもなく、息子を祭り上げてごり押し。 個人的にアニメは悪い作品ではないと感じるが、原作サイドからみると非難されるのも仕方ないなぁ、と思う。 まぁ、ゲドは素直に諦めて、シュナの旅をアニメ化すればよかったんだと思う。
「あなたの女性観には賛成できない」じゃなかったっけ。 でもそれからの精進ぶりと千と千尋とか見て信頼したんでないの。
>>843 なるほどなるほどありがとう。
言ったとは書いてないね。
熱いなあこのHP。
駿の作品には一貫してル=グウィンの強い影響が見られる。 1巻と2巻の間で自由に創作していいと言われたらしいけど、 ル=グウィンは駿にとってあくまで源泉であって、 駿自身が源泉になろうとは思えなかったってことだろうな。 怖じ気づきやがってw
えらっそうにw
今日朝から半日クラーク御大の追悼スレで泣いていたら まだご存命の著名作家リストに女史が78歳だと書いてあって あらためてお年を考えるとすごいなと まだ新作を期待できるファンは幸せだと 考えてたらまた涙出てきて 彼女が生きているうちにファンレターを書こうとオモタ
名作と言われているファンタジーにつく信者って総じてキモイな 作品はとても素晴らしいと思うけどお前等信者が気持ち悪すぎて手を出さない人が 多いのは不幸だなと思う・・・おまえらみたいなのになりたくないだろうからな
何かの信者ってのは、ジャンルを問わず 信者じゃない人間からみれば、キモく見えるんだよ ル=グウィンをはじめ、おおくのファンタジーは、 というか、ファンタジーじゃない表現物でも そういう事をちゃんと描いている、つうか 昔から、手を替え品を替え、繰り返し描かれるテーマだ と思うのだけど・・・ 信者キモい教の信者ってのは いったい何を観たり、読んだり、してるんだろうな?
信者キモイ教 で鼻水でたww
それって、ナルシシストってやつじゃねえのw 鏡しか見てないんだよw
宗教だな
言の葉の樹読み始めたんだけど なんかスラスラ読めない。
854 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/04/13(日) 13:52:38
旅行記みたいなものだからね、あれ。
なんか訳が・・・会話のところはいいんだけど他のところで読み詰まる。
853じゃないけど、1周読んだあとそのまま2周目読み中。 1周目よりスラスラ読めるようになった。 1周目で気付かなかった伏線に気付いたりも。
言の葉の樹、あんまり評判良くなかったような気がするけど 自分はけっこう好きだな 2度目以降、全てを知ってじっくり読むほど、好きになった
言の葉の樹はセツナス
859 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/04/15(火) 00:14:58
あれ、企業独裁政権の書き方は極端すぎると思う。 なんか中途半端にリアリスティック。 仮想旅行記としては逸品だけど。
終盤のオチのためにはあれくらい極端なことが必要なのかもしれん あそこはぐっときたなあ ネタバレしないようこれ以上は黙っておく
うん、まだ読み始めたばっかりだし グィンは文化粛清政治の末路を見届けるまで生きて欲しい
パワーよんだ ヴォイスと違って特別な事態が起こるわけでもなく自己探索の話だった。 てっきり予告読んでてなんかクーデターとか起こるような話なのかと…
しまった ギフト、ヴォイスに続いてもうパワーも出てたのか 新宿行ったついでに紀伊国屋で買ってくればよかった
こういう情報をキャッチするたびに、近所の本屋で買うか、 アマゾンやbk1で取り寄せるか迷う。 近所の本屋は老夫婦でやってて良心的な品ぞろえなんだよな。 そういう本屋で買って本屋文化を長続きさせることに貢献すべきか、 単純に手っ取り早く通販で取り寄せるべきか。
どちらも「あちこち本屋を探し回る時間」は節約できてるので、 個人的には老夫婦に取り寄せを依頼するかな。
bk1だと100円のギフト券が使えるんだよな。
867 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/09/15(月) 08:50:53
でも書店で取り寄せると2週間はかかるからなあ・・・ 新刊を予約しようとしても、 「うちの店に入るかどうか確実ではありません。入らない場合は発売日を過ぎての注文という形になります」って言われるし
その2週間を待てるかどうかだな
ネットで注文して書店受け取りてシステムどこかになかったっけ? 書店で広告見たような気がするんだけど。
>>870 そこ、何回か利用したけど、受注→納品までの日数が長いし、
対応する店舗も限られる。近くにあればいいけど。
新刊も、普通の注文とは別の扱いで、発売の4日後くらいに入ってくる。
自分はセブンイレブンが近くにあるんで、セブンアンドワイを
使うことが多くなった。
パワーはアマゾンにしたけど。
872 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/10/15(水) 10:39:10
このスレ生きてますか〜!? パワー、まだリクエストしてません。 明日しようっと。
パワー買ってきた 地元の本屋に入ってたのは嬉しかったなあ ギフトとヴォイスのときは入ってなくて都心まででかけたもんだった
ル・グィンのはなしってなんかオメラスの話で言ってたみたいでお上品なところがある。 それでもあの人のその人間への希望お上品振りとかが好き
ふとアマゾンで「闇の左手」見たら、表紙が変わってて驚いた。 これは一体どなたのイラストなのですか? そうか…こんなに身長差あったか…。 この作品は本当に好きだ。 あの表紙の絵のシチュエーションを見て胸がきゅっとするくらいに。w ところでエストラーベンって一体何歳くらいなんだろう。 作中で言及されてたっけ。
あれ、いつのまに表紙変わったんだろ? これもなかなかいい表紙だね。 エストラーベンの年齢描写はうーん憶えてないなぁ 脱線だけど、個人的イメージでは漫画ナウシカ7巻の館の主をもうちょっと老けさせたような感じ
中年くらいかと思う 王よりは上だし、子供も割と大きいし
そうか…なんとなく30代くらいを想像してた そんな若くて一国の宰相じゃないよな。 >877 ナウシカ取り出してみた。うん。わかる感じ。
天のろくろを買おうと思うんだけど、ハードカバーは財政的にきついから 近所の古本屋で安くなってるサンリオ版にしようと思うんだけど問題ないだろうか
清水眞砂子氏の自伝を読んだ。 幼少期〜20代の、なんともいえない心の世界や気づき、意識の変化などを 誠実に文章にしておられた。 ストイックで潔癖で。こんな方だからこそ、あのゲドの硬質な世界ができあがったんだな。 この方がゲドの訳者でよかった。と思わせられる一冊だった。
誤訳とかじゃね?
むしろ古い方が良いと思う自分は古書店のを買うな
「闇の左手」を1989年の15刷を持っています 最近出たのは改訂されてますか? もし中身が同じなら新しいのを買い直したいと思っています
>>876 あたりで表紙が変わったっていうニュースはあったけど、
改訂されてるかはわかんない
新装して活字を大きくするのを機に、部分的に訳を見直すことはわりとある その場合、訳者後書きか何かでその点に触れてたりはするな
888 :
885 :2009/01/24(土) 22:41:54
>>886-887 見かけたのでとりあえず買ってみました
ちょこちょこ変わってたorz 古い版捨てられない
本編のページ数が古いのは321頁、新しいのは366頁
後書きによると「20刷より版が組みかえられ、同時に訳文も一部手直しされた」そうです
18 氷原の上で を例に
古:やがて彼は私に優しいまなざしを向けた。
新:やがて彼は私に優しいまなざしをまっすぐに向けた。
古:物おもいにふけりながら無言であなたを
新:(同上)無言で相手を
古:私は遂に彼をあるがままに受けいれざるをえなかった。
新:私は遂に彼の中に認めるものをあるがままに受けいれざるをえなかった。
古:「私もまったく同意見です」
新:「私もまったく同感です」
新でいいんじゃね…
おー まっすぐに向けた、とかは良い感じだね
ええー。 新表紙がほしくて新しいのも買ったけど、まさか 改訂されてるとは。 微妙な違いだけに気になるなあ。 885さんリサーチありがとう
左手の話でついでに疑問なんだけど エストラーベンは、自らの死によって決着をつけるという決意を いつからしていたんだろう? 死の直前までは、国境を越えようとしてたんだから、生き延びるつもりだったんだろうか? とか、無粋ながら考えてしまう。 故郷からも国からも追放されて、自分の人生への執着は少なかったのはわかるけど。
氷原越えという過酷な旅をやってのけたんだから その後の逃亡生活も出来そうなのにな なんで銃撃されるの分かっていて突っ込んで行ったのか分からなかった
なぜそう行動したか、なんてことは本人にも論理づけはできないんじゃ ないかな。
ル=グウィンも、そこは読者への問いかけとして書いてるのかもな。 おまえなりの答えを出してみろ、と。
闇の左手読んだときは、大して興味なかったんだ。 オメラスから歩み去る人々と 世界の合言葉は森で、好きになった。 ル=グウィンが、対極にあるものを切り出してみせるときの緊張感がなんとも心地よい。 言の葉は何故か記憶に残らない。(で、同じ本を何度か買う羽目に…) ゲドの最後はゲドとティナに今までがんばってくれてありがとうって… 開放(≠引退)の為に描かれ訳された、そんな気がした。
闇の左手で好きになって、所有せざる人々でもっと好きになったなあ。 でハイニッシュものをよみふけって。 そのあとでアースシーものに出会ったので、4巻以降も自然に読めた。
898 :
896 :2009/02/04(水) 00:13:51
あ、本棚の奥から…アースシーまでは入手して読んだんだけど、あとは図書館だとか思って 存在、忘れてた。しかも、ティナじゃなくてテナーかorz
自分は、言の葉は、2回目からすごく好きになった 闇の左手は、最初から文句なく面白かった 所有せざるものが、どちらかというと馴染むまで時間がかかった、4回くらい 辺境の惑星とかは、少女が読むのにはなかなか入りやすいと思うけど 内海の漁師がじわじわと好きだな
所有せざる好きだ もう手に入らないから図書館で何度も借りて何度も読んでる 借りる度に書庫から出してきて貰ってる 面白いのに人に勧めても「意味分からない」「長い」と言われ 読破してくれない
確かに長く感じる
インターナショナルスクールの高校に2年だけ行ってたんだけど、 政治学みたいな授業があって、アメリカ人の先生が 「所有せざるもの」を読んだことある人は?と生徒に尋ねた。 北欧出身で後にハーバードに進んだ秀才と、自分だけが手を挙げた。 クラスの半分はアメリカ人だったが、誰も読んでなかった。 そんなものなのかな〜 ま、英語が得意じゃない自分が読んだのは、正確に言うと 日本語の翻訳だったわけですがw 原題を覚えておいてよかった。 英語できないってだけで、無意識レベルで馬鹿にされるんだが、 おかげでその後は少しは敬意を払ってもらえたよ。
へー今度読もう 持てる者持たざる者、を先に読んだほうがいいとかあるだろうか
パワー読んだよ! 最後、ちょっと余計に嬉しくなった。
あの名前の女性が、鍵になってると思う 失って、失って、最後に得て終わったのが良かった
私もこの前読み終わった! よかった。 ところで、「ほんとうのゲド戦記」という本が出てるのを最近知った。 けど、原文を味わうというより、「俺ならこう訳す!!」と言いたいのか?と 思わせる内容だったな。タイトルといい… 作品の考察自体は興味深かったけど。
ゲドを小学生の頃に読んで以来 作者紹介のところに書いてあった闇の左手が気になってしょうがなかったが 最近図書館に有る事を知り(市内に一冊だけ)借りてみた 最初はSF特有の突き放し感を感じたが もうなんか凄い面白い。人文好きな俺は引き込まれた
ル=グウィンのSFはどの作品も文化人類学的アプローチが多くて面白いね
最近ようやく「なつかしく謎めいて」を読んだけど、やっぱり面白かった
>>892 それは自分のために死んだのではなく
アイのためでしょ(カルハイドのためでもある)
国境越えは不可能でこのままグダグダしていても
アイを危険に晒すだけと判断したのでは?
まぁもっと複雑なシフグレソルからの行動なんだろうが
うーん でも最初から死ぬ決意だったのなら 国境に到着してから暗くなるまで、極寒の中、 半日待ったのはなんだったんだろう その間に決意が固まったってことか… まあ、シフグレソルの問題と言われると 地球人としてはお手上げだけど。
>>911 最初から死ぬ決意だったのかな?
逃げ切れるかもしれないと思っていたけど
警備が厳しすぎて無理だと判断したのかもしれない
アイがついて行かなかったらもっと別の選択肢もあったのかも
その解釈はあまりにアイが気の毒なw むしろ、1人だったらまっすぐ死に向かって行ったが アイがいたために躊躇が起きて、1日先延ばしにしてしまった と思いたい気もする
このスレまだあったんだ…誰にかわからないけど感謝。
自分は
>>811 、ようやく最後の一冊を読んだので久々に来てみたんだ
それでつい前のほうを見たら、なんと2005年始まりではないか
あの映画化の嵐も乗り越えて生きのびている長寿スレ…しみじみ
ええと、Powersは期待に違わず良かったです。「物語」を読む喜びを
最高に味わわせてくれる三部作でした。ル=グインありがとう
このスレ、頭から読んでくと波瀾万丈で面白かった。 『「ゲド戦記」戦記』って感じだw
このスレ2005年からだったのか
まあこの板ではそう珍しいことではないな フレドリック・ブラウンとか、2001年からある
918 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/27(水) 13:26:41
197 :名無しは無慈悲な夜の女王:2009/05/27(水) 13:13:42 晩年はともかく人生を通してみればまさにSF界の巨星だよ 女性でこれほど沢山のことを成し遂げた人は類を見ない しかしまさかアーシュラ・K・グウィンよりグウィン・サーガの方が早く逝くとは誰が思っただろうか アーシュラ・K・グウィンの追悼文を書けるのは栗本薫しかいないと思っていたが
そーいや栗本も女性だったっけな 冥福を祈っとく
すくなくとも、グウィン・サーガではない
>>918 あくまで内にこもって自分の王国をつくる栗本薫と
現実や社会との関わりを重視するル・グィンとでは
同じファンタジーでもだいぶ違うと思うが
栗本薫にだけは書けない、だ、どちらかと言うと
>>921 これは栗本とル・グインに限らず、日本と西洋の大いなる違いって気がするな。
日本の作家は、男女を問わず、自分の箱庭宇宙を作ってそこに閉じこもっていくのが多いと思う。
一見世界が壮大でも、感覚や価値観が似通ってて話が通じやすい登場人物ばかりというか。
日本の場合、異文化に遭遇するとき 自分と同じ平面上に「異」がいないんだよね 箱庭を何らかの形で逸脱したら異文化に遭遇した、という 考え方が多い なんらかの逸脱の装置がないと、異文化に遭遇しないんだ でもこれからは変わって来るだろうな
>923 日本の作家でも物語作品中に現実のパロディや批判を織り込む作家はいるから、 個人的差異のほうが多くない? ただ日本の場合は読者にも物語に現実逃避を求めて、物語の中には現実的な 政治的経済的な問題を避けてほしいという人が多かったと思う。 作品の中に異文化が少ないというのは、日本国内でも明治昭和時代に日本人として 他人に均一な価値観を求めて来た結果だと思うな。 大陸の歩いていけるところに異質な言語や価値観があるという感覚が当たり前 って国じゃなかったからね。
いや、日本の文芸は基本が日記文学とか私小説だから「箱庭」。 均一な価値観を求めるというなら、魔女狩りなんざその極致であって >歩いていけるところに異質な言語や価値観がある からこそ、それを敵視し争いを繰り返してきたのが西洋(中近東まで含む)の歴史。 それと現実逃避(または生きる苦痛の短期長期の癒し)は東西関係なく必要とされ 詩歌や歌舞音曲まで含む芸術の多くがそれを提供しつづけている さらに言うなら西欧でも「異文化」は20世紀に出てきた新概念で 欧米白人の優位を疑わなかった間は、異質イコール「未開野蛮」でしかなかった
↑926を書いたのは
>>923 ではなく、それに同意した異文化モノ好きの別人です
>>924 の「逸脱の装置がないと異文化に遭遇しない」って表現もいいね。
ナルニア連想した(あれは異世界であって異文化じゃないけど)
連投スマン
>926 日本も江戸時代までは国は今の藩=県(廃藩置県)であって、言葉や文化がかなり違っていたよ。 今習う日本の歴史は大和朝廷の歴史とも言われ、大和朝廷が外部の文化、クマソ、エミシ アイヌ、リュウキュウなどを征服していった結果を正当化したもの。 >それを敵視し争いを繰り返してきたのが西洋(中近東まで含む)の歴史。 これは明治時代の日本を一つの国民と考える思想ができるまで日本国内でもあった。 >欧米白人の優位を疑わなかった間は、異質イコール「未開野蛮」でしかなかった 。 夜郎自大ということわざがあるように、白人に限らず日本や東洋でも、自分たちの 民族や人種の優位性を疑わず、他国や他文化を下にみる民族主義的思想はある。 世界の広さや多様さを知るほど狭量だと理解できるようになるようになる。
言葉が違うのは、わざと違う風にしてた(他と区別するために)もあるんじゃないかな…
日本って単一民族って言われてるけど 実際には小さい部族の寄せ集まりなんだと思う 台湾の山岳民族たちの文化が部族によって細かいちがいがあるみたいに あまり違いが問題にされないけれど地方ごとの特色凄くあると思う 世界がぐっと狭くなったのは、東西問わずどの民族にとっても 産業革命以降だと思うけれど 東京とかニューヨークなんかの近代都市文化の中では 「異」を積極的に求める必然性が生まれにくいから 自閉的にならざるを得ない そんな都市文化をバックボーンにしている作家が多いし これまでの日本全体がそうした都市文化を指向して来たから 自ずとやや閉塞感のある描かれ方になるんじゃないかな
閉鎖的なムラ社会ってのはよくいわれるよね
932 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/13(土) 17:40:27
「闇の左手」を読んだ。 ひとつ疑問があるので聞いてくれないか。 ストーリー終盤。 リレー衛星に宇宙船への覚醒信号を送ったあとは、 宇宙船がゲセンの惑星軌道上に到着するまでの八日から半月をとりあえずどこかで隠れしのぐとして、 それから先は「宇宙船の着陸準備がすでに整っている」という状況を武器に、 アルガーベンのもとにカルハイドのエクーメン加盟を交渉しに行くつもりだったのか? それとも惑星軌道到着後すぐに宇宙船をカルハイドのどこかへ着陸させた上で、アルガーベンに交渉を持ちかけるつもりだったのか? アイは、エストラーベンの被った汚名を正式に取り消させてから宇宙船を着陸させたかったみたいなことを、最終章のアルガーベンとの謁見シーンで言ってたから前者だと思う。 でもエストラーベンは、チベから降りかかるアイの命の危険を回避するために、話し合いなどせずにすぐにでも宇宙船をカルハイドへ呼び寄せて着陸させるべきだとしきりに主張していたから後者だよな。 新装版の文庫310ページで、エストラーベンはアイに対して「きみらの同胞をカルハイドへ呼びよせきみの使命をただちに達成すべきだ」と言ってるけど、惑星軌道上に呼ぶだけだったら「この星orゲセンへ呼びよせ〜」という言い方をするんじゃないかな。 「カルハイドへ呼びよせ〜」だと、カルハイド上空への降下か、あるいはその領土への着陸を示すようなニュアンスに取れてしまう。 しかし結局、発信機がないと軌道上の宇宙船へ着陸申請の連絡ができないことになる。軌道上に届くほど高出力な通信施設をもう一度借りるほどのお金は、もう二人の手元には残ってなかったはず。 覚醒信号を送ったあと、もしエストラーベンが死ななかった場合は、具体的にはどんな風にことを運ぶつもりだったんだ? そこのところがいまいち判然としないんだ……。 新参者が携帯から乱文・長文かつ理解力に乏しくてスマン。
スレを上げてしまった。 スマンorz
難しいなあ そこまで考えて読んでなかったYO
>>932 自分はアイは結局エストラーベンの政治家の部分を信じきれなかったから、
そしてアルガーベンを初めとするゲセン人の性質を誤解してため、結局自分は殺されないだろう、
という希望的観測を持っていたから「話し合い」に持ち込もうとしてた、と思ってた。
だけど実際にはエストラーベンの「政治家」としてのゲセン人への気質に対する理解のほうが正しかったため、
つまり、そういう二者択一の選択を要求されること事態を嫌って、使者を殺す選択をする可能性があるがため、
アイを殺させないために亡命を選択し、それを手伝い、さらに「政治家」としての自身の責任を真っ当するために
殺されに行ったんだと思ってた。違ったのかな?
>>934 レスありがとう。
>>935 おぉ。物語を大局的にみていないと出てこない考察だな。感心した。確かにそう考えれば、アイが最後まで話し合いを続けようとしたことや、エストラーベンの最期にも納得がいく。
だけど俺が聞きたいのは、厳密にはそういうことではないんだ。
結局のところ二人は、
ゲセンの軌道上に待機している宇宙船を、カルハイドに着陸させる前にアルガーベンへ交渉をもちかけるつもりだったのか、
それとも着陸させてから(つまりカルハイドのエクーメン加盟を目に見える形で余儀なくさせた上で)交渉しようとしていたのか、
一体どっちだったんだろうということなんだ。
それについてのアイとエストラーベンの台詞には、曖昧なところやわずかな食い違いがあるような気がして、今ひとつはっきりしないんだよ。
でもよくよく考えてみたら、エストラーベンが死んだあと、「宇宙船がゲセンの軌道上にくる」ということをカルハイド側に話しただけで、チベは退場したんだよな。
だったら宇宙船を着陸させる前に交渉するつもりだったとしても、勝算は十分にあったということか。
エクーメンのサイドに立って考えると、別に今回の使者(アイ)の説得で加盟を促さなくてもいいんだよ。 そこに使者が居り、世代を跨って理解から始まる説得を行うのがエクーメン加盟の意義だから。 そういう観点は逆にゲセン人であるエストラーベンには理解できなかっただろうな。
ああ確かに。 アイの代でゲセンの加盟が叶わなかった場合も、エクーメンは次の使節を送ることになるんだよな。
しかし、使者を一度に1人しか送れないというエクーメンのルール、 不条理だよな。 使者に負担がかかるし、敵視されて殺された場合、責任は誰が取るんだろ? それに使者が1人で突っ走って交渉がメチャメチャになる可能性だってあるし。 どう考えても、得な政策とは思えない。
>>939 他の短編では、例えば奴隷至上主義者の星とかはよく似た背景として、
アメリカの南北戦争期を模したような世界に投じられた使者の話があるんだが、あ、題名忘れた、
ここでは奴隷制に対して革命を起こした改革派に宇宙船を呼ぶよう強制されて奴隷のように屈する描写がある。
これは明らかに相手に対する嫌味で行った行為だったんだけど、こうすることでエクーメン使者の性格というものも
説明してる。
つまりさ、彼らはその世界に干渉できないし、してはならない、とされてるんだよ。善意であれ悪意であれ。
例としてタイムトラベルが挙げられるけど、その時代に派遣し、観察する行為そのものがその時代に多大な影響を与えてしまう。
エクーメンとしては、相手世界へエクーメン加盟の意義を理解してもらう行為は、
逆にエクーメン世界がその相手世界を理解する手段でなければならない。使者はそのための仲立ちなので、
グループではなく、個人でなければならないんじゃないかな?
実際、「言の葉の木」では物語終盤にこのエクーメン加盟の意義に対する重大な違反が発覚して、物語の辻褄が合って来るんだが
あ、ごめん、もしかしてネタバレしてしまったかな?まあともかく、一人称で描かれる形式であるハイリッシュユニバースでは
ある種のドキュメンタリーの解説者としての「使者」の存在を個人、としなければ物語が成り立たない、ってのもあると思うんだ。
> 奴隷至上主義者の星 『SFの殿堂 遙かなる地平1・2』ロバート・シルヴァーバーグ編 に収録された 「古い音楽と女奴隷たち」 かな? これ持ってなくて図書館で読んだおぼえがある
>>941 たぶんそれだ。短編集だったから。
パッと観、入りもオチも弱いので、ル=グィン女史にしては珍しく失敗作なのかな、と読んだ当時は感じたんだが。
ハイニッシュ ハインだから
うお!名作ついに復刊!? 表紙が新しくなってるね。 絶版のほうも持ってるけど、これも欲しくなるなあ。
ハイン宇宙について、もっと色々書いてほしかったなぁ。 せっかく壮大な世界を作り上げたのに。 ル・グィンはハイニッシュ・ユニヴァースについて多くを語ろうとしない。 そこが神秘的と見る人もいれば、物足りないと感じる人もいるんだよな。
神秘的でよかった読者だな。想像の余地があって、世界の奥行きを感じられる。
ストロスの「シンギュラリティ」世界が似てると思う
ん、俺も読んだ。うろおぼえだけど、 ハイニッシュ・ユニヴァースに通じるものがあったかもね
ただ違うとすれば、ストロスのほうは人類側が努力も意思も持たずに無理矢理転移させられた、 ということであるのに対して、ハイン人たちは、各惑星に独力で、しかもかなり強烈な意思と思想を持って入植しており、 このため、各惑星ごとにまったく違う文化圏や特殊能力ともいえる独自の機能 (言の葉の木では政治的な機能に長ける人種がいたし、ゲンリーアイには共感能力がある) がそれぞれ育っている違いがあるようだ。
ハイン人って英雄的な人々だよなぁ 「所有せざる人々」の新装版が出たので読み返したら、 主人公のシェヴェックももちろんだけど、終盤で登場する 若いハイン人にも目を引かれた 「種族は古いが自分はまだ何もしていない」と新しいところへ 飛び込めるなんて・・・
過去の贖罪みたいなのが根底にあるとかじゃなかったっけ ずいぶん長いこと読んでないから記憶が定かではないけど…
河出から新刊が出てるぞ
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309205281 ラウィーニア
アーシュラ・K・ル=グウィン 著
谷垣 暁美 訳
定価2,310円(本体2,200円)
ISBN 978-4-309-20528-1 ● Cコード 0097
○在庫あり
SF/ファンタジー界に君臨するル・グウィンの最高傑作、ついに登場!
英雄叙事詩『アエネーイス』に想を得て、古代イタリアの王女として生きた
一人の女性の数奇な運命を描いた、壮大な愛の物語
954 :
◆GacHaPR1Us :2009/11/18(水) 22:09:46
ゝ_i/ / // / | l / ! | l i 〉' ⌒⌒_/ 「ミ| / /ィ'「´! ! l l 」___| l |l _,くミ 、_/ ̄´ 〈 j | ハ{ ,l-ニ!、 | l | ,|=、|ヽ|l/! 'ヽ,-ァ ヽ } j' {i'r':j! ,.=、ヾ!/ r' | i' ,, ゞ=' i!-':i! i!' / ┃ ┏━┃ { ト、 r‐‐- 、_゙''=' / / /. ┃┃┃ ━┏┛ ┏━┃ ━━━━━━ト、 ノ ━━━━━━━┛ ┃┃┃ ━┏┛ ┛ ┃ .〉/ / ( `ー-ァ' .r「 / / /. ┛┛┛ ┛ ┃ l/ /_____ゝ<´ l | ∧ ' i/ ┛┛┛ ∧--‐‐‐''"ヽヽ_! | 〉 / /ト、 @/ ヽ_/ /`-/ / ! ヽ { r.‐‐‐┐ / / j @ l !(゚∀゚)l / /
気になるよね パワー読み終わったら、買って読んでみよかな といいつつ今はアオサギの眼の再読に寄り道してたりする
956 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/11/23(月) 00:49:59
ラヴィニアじゃなくてラウィーニアなの?
英語発音には特に一家言あるル=グィン母さんのことだから なんか元ネタがあるんだろう
しかし、あの歳でこの執筆量はすごいな。 普通、作家って40代にもなると世の中について行けなくなって クオリティはガタ落ち、50になれば事実上引退って感じなのにな。
それにしても、いかにもヨーロッパ然とした世界観を拒絶してたはずなのに (少なくともデビュー当時はそんなでもなかったんだが、アースシー世界編み出した頃から…) いきなりイタリアだなんて。
>>959 そんなこともないんじゃない
最初SFだからそう思えるだけで
そもそもはフランス文学向きの人でしょ?
なにが言いたいか分からないなあ 「唯一神を崇拝し神に愛されている自分たちが絶対正義」という前提は拒絶してたと思うけど 古代イタリアとは関係ないと思うし
気力は体力に繋がるっていうけど この歳でも精力的って、なんかスポーツでもやってるのかな 食生活はヘルシーっぽいけど
元ネタ「アエネーイス」じゃないか
>>959 の言っているのは何のことなんだ。さっぱり分からん
Rosemary Sutcliffとか読んでみたら?
いやーおもしろかった、堪能した。 訳もいい。
965 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/12/01(火) 16:10:06
ちょっと書店で読んだんだけど、なんか意欲が湧かなかった・・・。 実際の元ネタがあるとなんかすんなり読めないというか。 まあ全体を少し読んだだけなので評価は全く出来ませんが。
ここで知ったおかげで今日書店で入手できた、ありがとう 表紙絵は「闇の左手」でGJだった丹地さんだね。 ちょっと少女風味だけどいいのかな? 読むのが楽しみだ。
うーん、自分もなんでそう感じたのかよくわからなかったので
調べようとは思ってたんだが、結局投げやりになってしまってるな。
思うに、たしかアースシー「影との戦い」前後の作品に対する批評というか女史の発言だかを
どっかで読んでそう感じたんだろう。
「影との戦い」著作の基礎には、「偉大な魔法使いを青年期から書く」という
今では当たり前にすらなってしまった手法を試そうとしたところから始まってたはずなんだが、
アースシー諸世界を突き詰めるうちに、女史独特の「ユートピア」概念を突き詰める物語りになっていったんだと
自分は読んだんだが、その過程において、彼女の中にあった原始的インディアン文化への啓蒙という素地が
そのまま世界観に現われるようになっていき、その世界観が彼女の作品群のあらゆる「ユートピア」概念の
素地になっていった。
昨日、再度読み終えた「所有せざる人たち」でも中央集権的原始共産制へのアンチテーゼとして
「アナーキズム」を基礎に置いたのもその所為だ。
この概念はユーロッパ圏では、常にかなり批判される概念なので彼女の作品の中では
ユーロ圏並びに英語圏内にある「ユートピア」概念と乖離する要因になっていったんじゃないんだろうか?
女史自身は英語圏の人であり、そのファンタジーの基礎にある「剣と魔法」にもかなり理解がある人なので
やはり物語り自身の中には、ヨーロッパ圏の物語りを素材として捉えることが多いんだろうけど、
やはり、どこかで一歩引いてるように思う。そういうのが自分の中で
>>959 のような印象を与えたんじゃないだろうか?
まったく説明になってないが
うん、なってないねw
自分が育ったアメリカの筋肉馬鹿な剣と魔法ファンタジーへのアンチテーゼじゃないの? 思索的なところはヨーロッパに通じるものがあると思うけどな
所有せざる人々の新装版文庫本 あれは昔のハードカバーの中身が全部入ってますか? あの本がこの文庫一冊に?と思うと何だか信じられません
俺は昔から文庫本で読んでるので、ハードカバーで出たほうはみたことないんだ
ラウィーニア読んだ まだローマすらできていない昔のイタリアが舞台なのに 生活している人々が目に浮かぶようだった 戦のシーンより、そういった生活描写がよかったな
ラウィーニア開いて読んでみようとちょっと先進んでから
「はっ!!?これはあかん!」と読むのを止めてた。
この本はまず先に図書館で
「アエネーイス」ウェルギリウス (著), 岡 道男 (翻訳), 高橋 宏幸 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/dp/4876981264 借りて読むことが先決だ、と読み出したんだが、これが手子摺る手子摺る。
この前の週に「マギノビオン・シャーロット・ゲスト版」
http://www.amazon.co.jpdp/4562037156/ref=pd_bxgy_b_img_b 挫折してたので、ちょっと問題だな、とか思ってたんだが、内容自体はなかなか面白いんだよな。
ただ、以前イーリアスでも手子摺ったのが、武将総閲覧の部分で、「そんなん知らんがな」とは思うんだが、
でもパスするには忍びないのでしゃーなく読み出すとこれが頭にも目にも入らない。
ただ、アエネーイスのに関しては、イリアムに比べて武将の数も少ないし、そもそも目的が非常に厭らしいので
とても人間味が出てて笑えてなんとか乗り切った。ああ、よかった…。
とか言ってられない。第8歌までですでに今週おわっちまったじゃないか。来週には返さんといかん。
どないしょ…
元ネタを知らずに読める機会を自ら手放すなんて、もったいない
ゲド戦記の映画を観て、原作に奥行を感じてル・グィンに 興味を持ちました。 英国文学と海外古典ミステリーと国内ミステリーばかり 読んでいるSF初心者ですが、どれから読んだらいいか さっぱり分からない状態です。 粗筋を読んで「闇の左手」が気になっていますが こちらは何かシリーズものでしょうか? ル・グィンに手を出す上で「まずこれを読んでおけ」と いうのがありましたら教えていただけると嬉しいです。 クレクレばかりですいません。
「闇の左手」「所有せざる人々」がSFではイチオシ。
スレ内を「オススメ」などで検索すると、
>>629 などいろいろ見つかるのでそっちも見てみるといい。
なお、
>>629 の時点で絶版とされている「所有せざる人々」は
最近復刊し、入手できるようになった。
『闇の左手』は確かに共通した世界観を持ったシリーズの一つですが 確固たるつながりがあるわけではないので『闇の左手』だけ読んで大丈夫です 『風の十二方位』は短編でいろんなエッセンス詰まっていてお勧めです ゲドっぽいなら『ギフト』とかの西のはての年代記、というシリーズもいいと思います (こっちは全3冊で上記と違って順番に読むのがお勧めです)
980 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2010/02/18(木) 22:14:44
>>977-979 どうもありがとうございます。
まずは「闇の左手」から…と思い、注文してきました。
遅くても月曜日には入荷する予定なので今から楽しみです。
それを読破したらお勧めいただいた他の作品にチャレンジ
したいと思います。
大袈裟ですが新しい扉の前に立っている気分です。
どうもありがとうございました。
o