異常心理スレ

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394,

>>391  http://life9.2ch.net/test/read.cgi/psy/1158112520/282-291  >>393

ソラトのような悪しき霊的存在について知ることは、確かにあまり愉快なことではないかもし
れません。現代の危機的状況についてのシュタイナーの言葉を読むたびに、なんとなく気が重く
なる人もおられることでしょう。ここまで読んで、なんとなく未来に対して不安になり、「こ
んな話、聞かなきゃよかった」と思っておられる方もいるかもしれません。しかし私とし
ては、無条件に「人類はいまのままで大丈夫です。人類の未来はバラ色です」と信じ込ま
せようとする人よりも、シュタイナーのように、あえて本当のことを言ってくれる人のほうがず
っと信頼できるような気がするのです。たとえばクレジットカードを使って、毎日のように高価
な服を買い続けるている人がいるとしましょう。その人の借金は雪だるまのように膨れ上
がり、このままの生活を続けたら破産するのは眼に見えています。この場合、「そう、借金
してでも人生を楽しまなくてはね」といって、さらに贅沢な暮らしをするように進める人
と、「あなた、そのままじゃ、だめになるよ」といって賢明にたしなめてくれる人とでは、
どちらが当人のことを親身になって考えているといえるのでしょうか。

 まずこのようなことをいうのかというと、どうも近頃では、人類の未来に関してあまり
にも楽観的なことばかりいいたがる人が増えているような気がするからです。

 私は何ももっと絶望的になれ、などというつもりはありません。ただ、過度に楽観的に
なると、人間は現実というものをはっきりと見据えることができなくなるようなきがする
のです。すべてが取り返しのつかない状態になる前に、私たちはたとえつらくても、いま
の本当の現実に目を向けておいたほうがいいようの思うのです。人類の未来をただ楽観視
して、生き方も考え方もまったく改めないでいるよりも、むしろ一人でも多くの人間がソラト
のような霊的存在の働きに対して意識的になることのほうが、人類を新しい未来に導くき
っかけとなるはずなのです。
395,:2008/05/22(木) 09:07:21
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396,:2008/05/22(木) 09:11:47

 ここで個人的な意見を述べることをお許しいただくなら、私としては、この20世紀末
という時代にシュタイナーの一連の予言に出会うことができて、本当に幸運だったと思っていま
す。このような予言は、よくないことがすべて実現してしまった跡で知っても意味がない
からです。

シュタイナーは、人類はもう救いようがない、などということはまったく述べていません。20
世紀のいいまがこれからの人類の行く末を決める大事な時期だから、心して目を覚まして
いなさいーーこれこそがシュタイナーからの最大のメッセージです。私たちがたとえ誤った方向に進
みかけているとしても、今ならば、正しい進路に変更することができます。ソラトの存在を知
ったからといって、どうか、人類はもう神に見放された、などとは考えないでください。
現代という時代に、シュタイナーの精神科学を通して、ソラトに関する正しい認識が私たちに与えら
れる、ということは恩寵以外の何ものでもありません。ソラトの到来を事前に知ることができ
た私たちはとても運がいい、といってもいいと思います。私たちは最悪の事態が生じる前
に事実を認識し、意識し、自分に何ができるかを考えるためのきっかけを得たのです。私
個人としてはシュタイナーの予言に関して、恐れや不安はまったく抱いていません。むしろ私は
シュタイナーの予言の言葉の一つ一つに、人類の未来を気遣う、深い愛のようなものすら感じ取
るようなことができるような気がします。この20世紀にシュタイナーという人物が存在したと
いうことに、私は万軍の味方を得るよりももっと心強いものを感じるのです。

いま、一人一人の人間が目覚めたいしを保っているかどうかが、今後の人類の行く末に大
きな影響を及ぼすといってよいでしょう。

唯物論的なものの考え方に固執する人はアーリマンやソラトのような霊的存在を一切認めようとし
ませんシュタイナーの考えに従うならば、このような人たちは唯物論という夢を見ながら眠りこ
けているのです。このような考え方も後主こそ、ソラトが作用を及ぼすにあたって、最も都合
のよい人間であることは言うまでもありません。ソラトは人間に気づかれないまま、影響を及
ぼすことができるときに、最大の成果を上げることができるのですから。
397,:2008/05/22(木) 09:15:00


これに対して、シュタイナーの精神科学を通してアーリマンやソラトについて学んだ人は、現実の中に現
れてくる悪しき霊の作用に対して意識的になることができます。一人でも多くの人間がソラト
の働きに気づくならば、それだけ悪しき霊の作用は効力を失うはずなのです。

人間は、3千年紀の前に終わることになるこの時代を寝過ごして、意識的な人生
の中に持ち込まれるものを逃すようなことがあってはならないのです。私たち
は、アントロポゾフィーによって方向つけられた精神科学の中から、雑多な教義を受け
取るのではなく、そこから意図を汲み取ろうではありませんか。この意図が、
私たちに目覚めた人間になるための力を与えてくれるのです。

いま、現実に起こりつつあることをぼんやりと見過ごしてしまうのか、それともそれにた
いして意識的に向かい合うのか、すべては私たち一人一人にかかっています。人類の未来
をよい方向に向かわせることができるものは、今を生きる私たち一人一人の意識のあり方
なのです。  、、、

最後になりますが、本書が現代という困難な時代を生きるためのささやかな指針となると
こを願ってやみません。