>>391 http://life9.2ch.net/test/read.cgi/psy/1158112520/282-291 >>393 ソラトのような悪しき霊的存在について知ることは、確かにあまり愉快なことではないかもし
れません。現代の危機的状況についてのシュタイナーの言葉を読むたびに、なんとなく気が重く
なる人もおられることでしょう。ここまで読んで、なんとなく未来に対して不安になり、「こ
んな話、聞かなきゃよかった」と思っておられる方もいるかもしれません。しかし私とし
ては、無条件に「人類はいまのままで大丈夫です。人類の未来はバラ色です」と信じ込ま
せようとする人よりも、シュタイナーのように、あえて本当のことを言ってくれる人のほうがず
っと信頼できるような気がするのです。たとえばクレジットカードを使って、毎日のように高価
な服を買い続けるている人がいるとしましょう。その人の借金は雪だるまのように膨れ上
がり、このままの生活を続けたら破産するのは眼に見えています。この場合、「そう、借金
してでも人生を楽しまなくてはね」といって、さらに贅沢な暮らしをするように進める人
と、「あなた、そのままじゃ、だめになるよ」といって賢明にたしなめてくれる人とでは、
どちらが当人のことを親身になって考えているといえるのでしょうか。
まずこのようなことをいうのかというと、どうも近頃では、人類の未来に関してあまり
にも楽観的なことばかりいいたがる人が増えているような気がするからです。
私は何ももっと絶望的になれ、などというつもりはありません。ただ、過度に楽観的に
なると、人間は現実というものをはっきりと見据えることができなくなるようなきがする
のです。すべてが取り返しのつかない状態になる前に、私たちはたとえつらくても、いま
の本当の現実に目を向けておいたほうがいいようの思うのです。人類の未来をただ楽観視
して、生き方も考え方もまったく改めないでいるよりも、むしろ一人でも多くの人間がソラト
のような霊的存在の働きに対して意識的になることのほうが、人類を新しい未来に導くき
っかけとなるはずなのです。