2006年07月10日
小林クリエイト株式会社と有限会社福岡テクノ研工業が共同で
世界初(*1)の小型イオンプリントヘッドによる電子ペーパー印字技術を開発
http://k-cr.jp/topics/new1.html 小林クリエイト株式会社(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:小林祥浩)は、ベンチャー企業の
有限会社福岡テクノ研工業(本社:福岡県福岡市、代表取締役:松添久宣)と共同で、世界初の
イオン照射制御技術を利用した小型イオンプリントヘッドを開発し、電子ペーパーへの印字を
可能にしました。
今回開発したイオンプリントヘッドは、従来とは全く異なる方法で小型・低コストでの
イオン照射制御を実現したもので、普通紙感覚で電子ペーパーにプリントするシステムの構築が
可能になりました。
ビジネスフォーム印刷大手の小林クリエイト(株)は、森林資源保護の観点からペーパーレス
プリントシステムの開発に取組んでおり、繰返し利用可能な表示媒体として注目されている
電子ペーパーを低コストで利用できるシステムの実現を目指してこの技術を開発しました。
今回開発したイオンプリントヘッドは独自のイオン照射制御技術により、静電気による微小な
ドットを媒体表面に形成させることで文字や画像を印字するもので、これまでに2mmサイズ程度の
小さな文字の印字にも成功しています。
電子ペーパーの駆動方法としては、TFT等の液晶駆動技術を応用したものが主流ですが、
今回開発した技術により、電子ペーパー側には駆動回路を持たせることなく、画像の書換が可能となります。
【イオンプリントヘッドの特長】
@ 独自のイオン照射制御技術により、低価格、超小型な印字プリントヘッドを実現。
A シンプルな構造でありながら階調制御も可能な性能を持ち、モノクロ及びカラー印字への対応が可能。
B 解像度としては100〜1200dpi、ヘッドサイズは最大A0までの実現を目指す。
C 対応可能な電子ペーパーとしては、電気泳動方式、液晶方式 等。その他電荷により書換可能であれば、
電子ペーパーの種類は問わない。
D 電子ペーパーへの書込み以外にも、電子写真技術、静電記録プリンタ、ディスプレイ等への応用が可能。
小林クリエイト(株)では今回の開発が、紙の消費を抑えたいというユーザーニーズに対する一つの
回答になると考え、今後商品化に向けて、多くの企業との提携を行っていく方針です。
2006年10月4日
小林クリエイト株式会社は米国 E Ink社と共同で
小型イオンプリントヘッドによる電子ペーパー印字システム開発をスタート
http://k-cr.jp/topics/new3.html 小林クリエイト株式会社(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:小林祥浩)は、米国ベンチャー企業のE Ink社と、
小林クリエイトが開発した小型イオンプリントヘッドに適したE Inkシートの共同開発契約を締結しました。
今回の開発は、小林クリエイトが開発した小型・低コストのイオン流照射ヘッドを使って、E Ink社が開発した
電子ペーパーに印字する技術開発を行うもので、普通紙感覚で電子ペーパーにプリントするシステムの実現を
目指します。
ビジネスフォーム印刷大手の小林クリエイト(株)は、省資源へのニーズに答えるためペーパーレス
プリントシステムの商品化を目指して独自のイオン流照射技術を使った小型・低コストな印字ヘッドを
開発してきましたが、この印字ヘッドで印字可能な媒体をE Ink社と共同開発するもので、これにより
繰返し利用可能な表示媒体として注目されている電子ペーパーを低コストで利用できるシステムの早期完成を
目指します。
E Ink社の電子ペーパーは、高コントラスト・低電圧駆動などの特徴を持ち、TFTなどの内部駆動回路で
表示を行う電子書籍や掲示板などに広く利用されておりますが、イオン流照射による外部駆動で新たな
アプリケーションの開拓につながるとして今回の契約締結に至りました。
【印字システムの特長】
@ 低価格、超小型な印字プリントヘッドによる小型・低コストな電子ペーパープリントシステムの実現。
A 繰返し印字・消去可能なプリントシステムによる低ランニングコストの実現。
B 200dpiを超える高解像度、高コントラストな画像表現。
C ヘッドを広幅とすることにより大面積表示が容易。
小林クリエイト(株)では今回の契約により、これまで開発してきたイオン流照射ヘッドの実用化に向けた
評価をスタートさせると同時に、より広くパートナーを募ることで具体的なアプリケーション発掘に
結びつけて行きたいと考えております。