1 :
名前はいらない:
このスレッドは、自分の好きな批評家さんに詩コンペの選者になっていただこうという大変身勝手なスレッドです。
優勝した人は次の選者をお願いすることができます。
依頼された選者の方は、大変ご面倒ですが、
1 お題
2 投稿期間 (期間指定かあるいは、投稿数指定)
3 採点期間 (予定?)
4 投稿の条件(例えば18歳未満対象とか、先着10詩までとか、二重投稿禁止とか 女性のみとか
コテ名表示禁止とか。お好きにどうぞ。)
の指定をしてください。
投稿期間終了後、優勝者の選定をお願いいたします。
前スレ
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1128734135/l50
前スレで「はやおき」をつれづれなるままに書きました、b4という者です。
意味不明な詩ですみませんでした。
そしてギムレットさん審査お疲れ様です。
丁寧で辛口な批評が身に染みました。
さて繰り上げ優勝ということで、次の選者の指定ですね。
ちょっと工場跡のラーメン屋さんに頼んでみますんで、しばしお待ちを。
さて工場跡に行って来たんですが、どうも
新作ラーメンの開発で忙しく手が空いてないそうです。
ということで前回優勝を辞退された
「祈り」の作者の方に選者を頼みたいと思います。
もし良ければ名乗り出てもらえないでしょうか。
一晩ほど待ちますので、返事ください。
b4さん優勝おめでとう御座います。そして興冷めさせてしまい大変に申し訳ありません。
苦々しい思いをさせた上に、わたし雌にこのような心遣いまでしてくれて人柄がよく解ります。
どうも有難う御座います。敬語がなっていないかも知れませんがご容赦。
次大会の選者をわたし雌にということですが、コンペを興冷めさせた罪滅ぼしの為に引き受けたいと
思います。では以後、お見知り置きを
なんか面白そうな事やってんじゃん〜 AGEちゃえ
6 :
名前はいらない:2006/04/17(月) 22:50:41 ID:6KujiBZu
>>4 大事なこと忘れていませんか?
始まりませんよ。
7 :
穢土 ◆KJXrENozYs :2006/04/17(月) 23:21:35 ID:Sx+/RtKB
前スレ容量一杯な様子なので、こちらに書きます。
今回、選者となりました。皆さん宜しくお願いします。
ギムレットさん、b4さん、参加者の皆さん、興冷めさせてすいません。
せめて罪滅ぼしの為に、選者をやらして頂きます。
一つ一つの作品を出来るだけジックリ読み、皆さんに楽しんでいただけるような
批評文を辛口とごちゃ混ぜで書きたいと願っています。
某スレで約100作以上(適当数)の評価をやっていた経験があります。
ダカラと言って評価人として優秀かと問われれば、首を傾けざるを得ません。
が、そこん処、踏まえて、是非ご参加くださりますよう。お願い申し上げます。
【 お題 】は【 カタルシス 】。期限は【 全10作品 】が集まるまでとします。
批評文と優勝者発表には似三日ください。即日発表もありえます。
コテでもかまいませんが、出来れば“名無し”でお願いします。
では宜しくお願いします
前回の『讃えん…』と今回の『明けるのを』を書いたミミンです(*_ _)ペコリ
挨拶が遅くなってすいません(苦笑)
各審査をして下さった
豆乳さん,ギムレットさんお疲れ様でした(>_<。)評もありがたく,励みに精進します!
9 :
ギムレット:2006/04/18(火) 00:56:26 ID:V0wj6l0r
コンペに参加されたみなさん、コメントどうもありがとうございます。
コテバレを見て青くなっているギムレットです。
すごいメンツが参加されていたんですね。
ああ、知らないとは恐ろしい・・。
あれだけ偉そうに批評しておいて何ですが、私は自分の批評に自信はありません。
・・・手に持った石を投げるのもうちょっと待ってください。
自信が無いからこそ、曖昧な言葉で濁したくは無かったので一人の人間の主観として感じたままを書かせていただきました。
自分の客観は自信が無くても、主観は信じれますので。
私の実力では赤ペン先生のようにみなさんの詩を正確に添削できる訳がありません。
ですが、無難に終始した社交辞令みたいな批評は書きたくないので、
未熟なりに詩を繰り返し読み込み自分の言葉で自分の主観を伝えようと必死に試行錯誤しました。
今自分の書いた批評を読み返しても冷や汗が出ますが、
後悔しないだけの時間を割いて作品と向き合ったつもりです。
こんな私の批評に対し、みなさんに好意的なコメントで応えていただき本当に救われました。
ありがとうございました。
10 :
ギムレット:2006/04/18(火) 00:58:26 ID:V0wj6l0r
前スレへのレスです。
>>702 リーフレインさんでしたか。
私のおっかなびっくりの批評を見ても分かる通り相当の実力者である事は分かっていましたが、
いつも梁山泊で的確な批評をしてくださるリーフレインさんだったとは・・!!!((゚Д゚ll))ガクガク
選者によっては優勝に推したかもしれませんが、
今回は選者に恵まれなかったと諦めて下さい。<(_ _)>
でもあれだけ酷評した割に最終候補に残したように私もこの作品に魅力は感じていましたよ。
>>704 こちらはあぶくさんでしたか。
期待通りの荒らしっぷりでどうもすみませんでした。
(でもみなさん紳士淑女で良かったです。)
私の作品の講評までしていただきどうもありがとうございます。
指摘していただいた点は私自身自覚していますが、比喩能力の低さゆえですね。
本当はもっと上手に隠喩で表現したいのですが、
適切なのが思いつかず、結局使いやすい直喩に逃げてしまいます。
精進したいと思います。
11 :
ギムレット:2006/04/18(火) 01:21:55 ID:V0wj6l0r
>>2 b4さんでしたか。
覚えていないかもしれませんが、b4さんが審査員を務めたポエム大会のお題「扉」に書いた
「居心地のいい部屋」が私のデビュー作でした。
選外でしたが、b4さんの暖かく好意的な批評とにーちぇさんの「夏の扉」の見事さに感激し、
それがきっかけで詩板に入り浸るようになりました。
私もb4さんのように人を成長させれるような批評を目指したいのですが、
どうも持って生まれた性格の悪さのせいか、すぐに減点法や粗探しに走ってしまう傾向が・・。
繰上げという形でしたが優勝おめでとうございます。
>>4 穢土さんだったんですね。
『祈り』は本当に良かったです。
こういった作品を批評できて幸せでした。
個人的には詩に引用があっても別に問題ないと思います。
むしろ自分のものではない文章を作品内に織り交ぜて、
違和感無く仕上げるというのはかなり難易度が高いのではと思います。
引用という事を見抜けなかったのは私の未熟さもありますが、
それ以上に穢土さんが倉田百三の言葉を作品内に上手に取り込めていたという事だと思います。
私自身は全然気にしていませんので、穢土さんも気に病まないでください。
選者を快諾していただきどうもありがとうございます。
私自身の参加は未定ですが、穢土さんの評を楽しみにしています。
>>8 ミミンさん参加ありがとうございました。
私の高校生の頃の夜明け前の気持ちを思い出させていただいた作品でした。
最近は本当に夜明けを見てないですが、たまには早起きしてみようかなと思いました。
今日は駄目でしたし多分明日も駄目でしょうが・・。
12 :
穢土 ◆KJXrENozYs :2006/04/18(火) 21:02:33 ID:hQgKqXCb
ギムレットさん
引用自体に気を病んだというよりは、あの短い審査発表時間帯に
高評価を頂き、もしやあの秀逸な三行(倉田さん)が大いにそれに関わっているのではないかと
杞憂したのです。親鸞好きな人もいますしね。(注:倉田百三の出家とその弟子)
改めて審査お疲れ様です。
※今回のお題【カタルシス】についてですが、某記事で『すっきり』という説明がなされていました。
各辞書を引けば、別の説明もなされておりますが、アナタのカタルシスを。
【まとめてみました】
選者 お題その他 優勝者
@ikaika なし ボルカ ◆TcCutL/5sw
A竹輪ぽぇーむ ◆o0rnnbHBHo なし ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY
B練り物ハンター ◆CNzCJKVCcA 「心地よい世界観の感覚」 ミミン ◆4fCTWDhugY
Cにいちぇ ◆UQRl.WeFEk @題名にも本文にも「ユウジ君」を登場させること。
Aテーマはエロス。エロチックでスケベならなんでもいい ユリゴン ◆KL50G.YURI
Dゼッケン ◆YWWQB7OsPw なし 曾村益廊 ◆/5SxO/M3XU
E19 ◆gwnULb/9mw 「椿」か「曇り空」 にいちぇ ◆UQRl.WeFEk
Fボトルネック( ・ω・) ◆P350za861k コンプレックス ゼッケン ◆YWWQB7OsPw
G長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 「別れの言葉が入った詩」 cレール ◆n/ANJuS0Pg
HY.TAKEO ◆GL19takeoY 映画 にいちぇ ◆UQRl.WeFEk
Iあぶく ◆OPBYKkBBNQ 『ありがとう』 し ◆FCXRNaWgHs
J◆KeroF.Iy86 「砂漠」「ジャングル」「雪国」「都会」「大草原」の5つ。
どのお題を選ぶかは自由。一つだけ用いても、複合技でも メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo
Kリーフレイン 「卵」 あぶく ◆OPBYKkBBNQ
L鍵盤 ◆ztekc0mEGk 「理性」 し ◆FCXRNaWgHs
M◆notePDkbPQ 「賛歌」 あぶく ◆OPBYKkBBNQ
Nギムレット 「夜明け前」 b4
嗚呼〜
とっても
いい眺めだ
俺以外誰も書かぬであろうこの瞬間この束の間一時が
とても気持ちいい〜
【 エキビジョン詩:死 】
詩の訪れを予期し、慄き泡吹くことに怯える
誰にも見取られずに1人で孤軍奮闘し、誰が弔ってくれるというのだろうか
詩は今くるかも知れないし、詩は明日くるかも知れないし、昨日来たかも知れない
何分、準備もできていないのに、詩を迎えることなど、俺には出来ないのだ
詩を想え___この言葉の通り、俺は生きていこうと決めた。
数ある豪華絢爛ちんどん屋の如き、熱狂に身を埋め、畏まり
一言一句見逃さずに、詩と向かい合ってやろう
それが俺に残された10の詩に対しての問答であり、懸念であり盃なのだ
何分、空は臭く、4月は詩月
嗚呼、そんな月に審査員をやるなどとは、5月の空に浮かれちまう
↑もちろん審査対象外です。
皆さんお待ちしてますよ〜
18 :
1/3:2006/04/21(金) 01:33:07 ID:+SJ+P3/M
「愛しのルシス」
<0>
お題はカタルシス。
期限は明け方までです。
<1>
ルシス!
お前は、下痢っぴぷー。
19 :
2/3:2006/04/21(金) 01:34:52 ID:+SJ+P3/M
<2>
そんなこと言っても、いいのでしょうか(あは
だめですが、いいです。
芸術の主な目的は、下痢をすることである、とアリストテレスは言った、なんちゃってうそ。いや、本当ですが、それは。
口ごもる、俺。言いたいのは、みんな死んでしまうってことさ。
生きていても。
どうせ、人は死ぬから、人生はつまらないよ!ウソですけど!がんばっても、大変でも、死にます。
ああ!僕は泣いています!ウソですが!
ないよ。
カタルシスなんて。
アリストテレスは、詩がわかっていない。馬鹿だよね、あいつ。ウソですけど。
でも、ないよ。
「皆さんは、
けしごむが
口の中に幾つはいるか、試してみたので、
僕は今、何もいえません」
そういう詩がある。半分うそで残り半分は盗作ですが。
観客は救われるのか?
ないんだよ!カタルシスなんか。
君のせいではないけど。
20 :
3/3:2006/04/21(金) 01:36:10 ID:+SJ+P3/M
<3>
ある人のマンコを
舐めると
いつも僕は下痢をする。
これってもしかして
カタルシス?
_____________
以上、18,19,20は一作。
21 :
名前はいらない:2006/04/21(金) 14:11:28 ID:0A4YBwCw
102 穢土小豆 ◆KJXrENozYs sage New! 2006/04/20(木) 21:29:41 ID:jMPieXzZ
>そんなんが伝わったら白けますからね。
そうですか。又興冷めさせるところでした(笑
出来ればこのまま前代未聞の如く、一ヶ月以上投稿作なしなんてのもいいかなと
思っています。本当にですよ。
ポえ大で優勝してダブル評価人なったらどうしようかと思ったくらいだから。
でもあの作品は推敲不足という酷く失礼な作品なんですけどね♪
22 :
名無し:2006/04/21(金) 22:58:00 ID:l452fNN2
『モノクロオムの自画像』――I
Black Monday の再訪。
蒲団の重み恋しき厳冬の朝。
窓外の雪は無言の重圧に、
冷たき仕打ちの準備万端。
黙契の夜に流した己の鮮血が、
予習された悲劇を脳裡に映すのだ。
嗚呼、堕落は突然やつて来る。
そして杳然と居坐り苦しめる。
さても甘き毒物の馨にたばかり、
奈落の底へといざなふ。
受取人払の招待状を携へて。
悪の循環はいつの頃から萌したのだらう。
風が冷くなりかけた頃だつたか。
秋の入口は兎角人を傷つける。
人体より熱を奪ふ。
人間とは克服せらるべき或るものである。
克服されぬ者は自然の摂理に殺されるのみ。
私は渇きを覚える。
已むに已まれぬ渇きを覚える。
私は奔つた。
無に向ひ奔り続けた。
濁つた酩酊の爪が視界を掻き裂く。
意識は遠退き、
私は光を喪つた――
23 :
名無し:2006/04/21(金) 22:58:30 ID:l452fNN2
『モノクロオムの自画像』――II
Fatal Tuesday に跪く。
暴走する消費者の群。
自己破壊の衝動。
わけ知り顔の刑務所長が微笑みかける。
為す術もなく、
私は堕ちる――。
有毒の快楽を腹一杯に詰め込み、
私は堕ちる。
地獄、煉獄、天堂。
――輪廻転生、共存共栄、求不得苦。
懶惰の日々を経巡る廃人。
夢は毒物、悪夢は解毒剤。
慾は失望、無慾は愚劣。
裏切られた労働を殺意に変へ、
自滅の哀哭ふるはせて、
明日を鎖して今日を殺せ。
生き地獄に死ね――
最も厳粛な誓ひを立て、
最も惨めな背信に趨る事はたやすい。
最も愧ずべき宣誓者である。
堕落の醜さを熱つぽく声高に非難した矢先に
自ら其の醜態を実演するのだ。
24 :
名無し:2006/04/21(金) 22:59:00 ID:l452fNN2
『モノクロオムの自画像』――III
見よ! 理想主義に蒼褪めた虚無僧を。
二度続けて其の身を穢し、禁忌を二重に破る。
そして自己嫌悪に陥ることを忘れない。
渠の自己嫌悪は余りに習慣化した為、
最早自己嫌悪の苦痛を伴はないのである。
破戒は凡て奇妙な義務感から行はれるのだ。
恁く云へば事理に反するであらうか。
しかし事実は正を示してゐる。
自分はとことん堕ちねばならぬ。
毒を喰らはゞ皿まで。
堕落を窮めれば堕落を克服できる。
免疫の問題だ。
死と握手を交すことも……
Nihilistic Wednesday を消化。
知識慾が邪魔をして消化不良は免れない。
生半可な勤勉は命取りだ。
思想はワクチンの無い伝染病である。
此の病に打ち克つ薬は思想しかない。
毒を以て毒を制し、
思想を以て思想を毀せ。
25 :
名無し:2006/04/21(金) 22:59:30 ID:l452fNN2
『モノクロオムの自画像』――IV
中毒と依存症の相異は何か。
前者は受動的苦痛を伴ふ不幸であり、
後者は積極的快楽を求める不幸である。
孰れも肉体を破壊するが、
精神の破壊が先に来る。
肉体(容器)は精神(内容物)を護るには一時的でしかない。
一方、必然性を持たぬ破滅がある。
半ば惰性による自滅である。
依存症も多分にこの性質を帯びてゐる。
無ければ無いで何ら不自由も無い。
然し無いのは堪へ難い空白なのである。
私は Philosophic Thursday を待つ――
革命には血が必要だ。
涙は要らない。
十年来の知己を殺すことにした。
彼奴はもはや役に立たない。
だから殺す。
26 :
名無し:2006/04/21(金) 23:00:00 ID:l452fNN2
『モノクロオムの自画像』――V
ユダの司祭を裏切り、鎮魂歌を歌はせた。
其の正当化の道筋は以下の如し――
太古の昔より人は死と隣り合せに生きてきた。
血と肉から成る者はやがて朽ちる。
合者離之始。
逢ふは別れの始め。
斯様に人の世は会者定離の法を欺かれぬ。
ならば人の宿命は一期一会、
邂逅より別離に至る須臾の間を、
凡ては真夏の夜の夢と、精一杯あそぶがよい。
――恁くしてユダの司祭は人身御供となり、
彼を讃へる鎮魂歌が熱唱された。
ヴォルフガング・アマデウス・モオツァルト作曲、
カール・ベーム指揮、
ヴィーン・フィルハアモニイ管弦楽団演奏、
レクイエム ニ短調 K.626
――雄勁にして悲愴あふるゝ旋律を、
吾が不浄なる耳に灌ぎ入れ、
魂の浄化とせし贖罪の夜!
この音は清き音也。
清き心もて聞かれんことを。
27 :
名無し:2006/04/21(金) 23:02:32 ID:TqLfAxvE
『モノクロオムの自画像』――VI
夢遊病者に優しい Insomniac Friday
死の床に入り、灯りを消し、私は聞く。
吾が琴線を奏でる調子はずれの受難曲を。
やがて睡りが来る――。
然れど夜淫の徒爾に踊り狂ふは人形の宿命。
記録に値する夜は無いのだ。
生産も無く、啓発も無く、不毛たけが在つた。
儚い残像に向かひほとばしる汚穢なる熱気。
知らぬ間の堕罪に暗く淀んだ双の眼を血走らせ、
無間地獄にあそぶ。
残像、薄れゆく残像……
……肉の引き攣り……骨の軋み……熱の放出……。
お前は何ゆゑに羞恥と戯れるのか。
ぢきに朝は来る。
――気力の不在と共に。
褥に沈みゆく吾がむくろ。
定期的に訪れる無為の日。
冬の無情に四肢は弱く……。
嗚呼、南無三宝!
燃えたぎる煩悩と空腹の脱力感よ、
汝等の名は春夏秋冬!
堪へ忍ぶることの尊きを吾に諭し給へ!
慾望、絶望、慾望。
――懼るゝべきザッハリッヒ!
起つことが難儀を極めた其の時、
あたかも雨が強く降り始め、
私は救はれた――!
悪魔の降らせた雨だつた。
Satanic Saturday が私を殺したのだ……
28 :
名無し:2006/04/21(金) 23:04:00 ID:TqLfAxvE
『モノクロオムの自画像』――VII
転落の余波は罪びとに冷酷である。
一度躓いた者は二度躓き、
二度躓いた者は生涯躓き続けるのだ。
大食漢は美食家の快楽を知らず、
美食家は断食行者の至福を知らない。
断食行者は努力の脆さを知つてゐる。
だからこそ断食に魅せられるのだらう。
時間の経過は無音だ。
感覚を磨け。
私は睡眠障害に苦しむ。
頭が茫漠として不純なる思考を思考する。
睡りは悪徳、光無き時を移して死に進む。
力尽きた。力尽きた。力尽きた。
力を出せ。金が無いのだ。
だが甘つちよろい人間が苦い珈琲を好むとは
この世も棄てたものではない。
私は不幸である。
此れは私が決めた事だ。
誰が何と言はうと私は不幸であることをやめない。
意思の選択だ。
私はいつでも幸福になれる。
慾望を超越するならば人は至福をつかむだらう。
私は不幸であることを悲しまない。
Sabbatical Sunday に安息は無いのだ。
――了
29 :
無題:2006/04/25(火) 23:29:55 ID:ZH9U5Qw6
何を求め
何を望み
何が欲しいのか判らない
Xmasソング聞きながら振り子がぐらぐらと揺れる
己を抱き締め,崩れ逝きたい衝動を懸命に抑え
仕事中でも
涙ぐみ,切り裂く行為を止められず…
自分がどの位置にいて
望んでいる場所が何処にあるのか
どうしたいのかすら見失い
ずぶすぶと闇に埋まる
ためらい疵を増やすのではなく
深く…深く刻んだなら
この魂は安らぎを覚え鎮まるのだろうか…
30 :
証明:2006/04/27(木) 22:16:36 ID:zZOTj4/Q
((キーンコーンカーンコーン))
【先生】:
今日の授業は、「証明」について、です。
まず、証明の種類について見ていきましょう・・・
「私」がいた世界に学校などは無かった。
沢山の本の産卵を眺め、
その雛を貪り喰っていた私は、
証明する手立てを持ってはいなかった。
そのせいで、
「私」は私になれなかった。
「私」は私として、認められなかった。
食われた肖像らは、
決して消化されることが無かったのだ。
ある日、卵が震えていた。
私は、待った。
喰らうために。
31 :
証明:2006/04/27(木) 22:18:34 ID:zZOTj4/Q
ふるえ。ふるえ。ふるふるえ・・・・
割れた。
そして私は喰らいついた。
親の回想も、生涯の記憶もない、
生まれたての赤ん坊に。
次の瞬間。
私を全てのコネクタがいじった。
私は飛来し、転換され、
雄大な墓地へと拡大された。
隅々まで薬品の暴走が行き渡り、
所々の意識が焼かれ、ただれていた。
そうして、そこには、
元にはもう戻れない「私」がいた。
32 :
証明:2006/04/27(木) 22:19:50 ID:zZOTj4/Q
変わり果てた「私」の眼。
そこへ、
血がそうっと現れた。
色は、確か無色透明だったけれども、
これは「血」というものであったと思う。
ごらん。
感情の昂ぶりが、痛みが、それを証明している。
ごらん。
その「血」は、「私」が私であることを証明している。
数式以上の見事なコントラストに於いて。
あたしが子供だったとき、処女でない少女はヒーローだったので
みんなこっそりと、処女でないふりをしていた
それは少し複雑な演技で、本当のところは全くわからなくって、
わからないままに、あせって捨ててしまった少女もいたかもしれない
妊娠しなければとりあえずセーフの危ういゲーム
あたしが子供だったとき、
なんで男は処女が好きなんだろうかと考えて
実は劣等感が強すぎるから、他のちんこと比べられるのが嫌なんだろうと思っていた
飽き飽きするほど秘密を知った後では処女はいいものかもしれないと思う
とりかえしのつかない瞬間の味がする
もし ”初潮がきたら医者に処女膜をとってもらう”なんて習慣だったらありがたさも半減 ははは
快楽と秘密はセットなんだって 。。。あれ、快楽と痛みかな?
あたしが子供だったとき
親はやっきになって、こっそり娘の純潔を守ろうとしてて、そいつは全く無駄だった
あたしが子供だったとき
男は純潔な少女を夢想して、だけど自分だけは例外だときまってきめこんでいた
一回こっきり、使い捨てな純潔?
どこかおかしいんじゃあないかといつもいつもいつも不思議だった
あたしはいつのまにか親になっていて
やっぱり子供の純潔をやっきになって守っている
案外と貴重なものだから、何かの手段にするんじゃありませんことよ
だけど、それがなくなったといって人生はおしまいじゃないからね
シーソーみたいな価値観をあっちへふらふらこっちへふらふらしながら
どうやって伝えようかとあぐねているわけだ
晴れたる青空ただよう雲よ
奇跡的にも男と女がいるんだから
祝福の音楽を奏でよう
34 :
名前はいらない:2006/04/28(金) 22:26:53 ID:Oi3NEjvj
age
35 :
極東アジアの海原で:2006/04/28(金) 23:07:46 ID:dzTyk+C0
私のメンタリティーには
狂うほどの甲斐性もなく
途方にくれてとりあえず海に来てみました
真昼の海はひねもすのたりの面持ちで
遥か水平線の向こうから
さざら光をのせた波がすべっては砕け
すべっては砕け
た〜らたらったらったらった
「中央アジアの草原で」を唄いながら
波をちょっとつまんで持ち上げてもぐりこんでみました
砂はしっとりひんやり
口を開けた貝殻が腹にちくり
頭の上では泡が逆巻き
ずおおおお〜〜〜んと身体中に海の鼓動が走ります
私は長い手足を折り曲げて
ああ泣きたい
おとうさんおかあさん
私どこからきたんでしょう
た〜らたらったらったらった
中央アジアの草原で
今日も陽は昇り陽は沈み
人々は語らい笑いあい
そして死んでいるのでしょうか
私しばらくここにいます
ほとんどの病気はよく眠れば治るそうです
波が変にめくれていても気にしないでくださいね
よく眠っている証拠ですから
た〜らたらったらったらった
海が空が草原が墜ちてきます
おやすみなさい
36 :
名前はいらない:2006/04/28(金) 23:22:44 ID:ocn6IJLu
37 :
名前はいらない:2006/04/30(日) 23:15:17 ID:PvrPQUi9
age
38 :
◆YAPoo/LC/g :2006/04/30(日) 23:28:19 ID:w5wTQE7U
カタルシスってなーに?
脳みそ膿んで
耳から万国旗が連なりながらでる
ぼくには必要としない
ココは無人孤島
ラブホテルは詰め将棋みたいに 僕らに選択の余地を無くさせる
全てを揃えて準備は出来てます あとはお好きなだけどうぞ
アダムとイブから何一つやる事は変わらないのに サービスばかりが過剰になってく
過剰包装時代に君もまた飾られた姫君
全部ひん剥いちゃえばありふれた人類の進化の近況
情報過多の時代だから 聞きかじりの褒め言葉全部並べて
体温の中を蠢く欲望だけが グロテスクなほど正直な俺だった
時間をなぞる指と指が いつしかばらんばらんに絡み合って
リビドーが凄い速さで化学反応を繰り返して
得体の知れない赤い化物がどんどん巨大化していく
体液が互いの体を吸い付けて 互いの意志が融合され抽出されていき
原始の先のさらにもっとはるか彼方 未だ置き去りの場所へと向かってゆく
赤黒く入り乱れてゆく視界にちらりと君の猿みたいな喘ぎ顔
「一体俺は何をやっているん
ノイズはすぐに抹殺され また膨張する赤い巨星が爆発までの鼓動を繰り返す
肉体はぐじゅぐじゅに溶け出して甘く腐敗した果実の匂いが絡み合う
沸点への上昇が暴走し 臨界を超えて溢れ出して行く
絶頂はもう指先の触れる位置まで来ている ああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
急に宙に投げ出されたような 不安な浮遊感
そしてひゅるるる〜と巨星は萎み へたりといつもの自分に還る
疲労と虚脱 そして空しさ だけど何だろう この役目を終えた安堵感は
横目でちらりと君を見やると 澱んだ瞳に不気味な使命感の光
なんとなく寒気がして 君を手繰り寄せ確認すると 暖かい海が確かな体積と共に押し寄せる
俺は誰に騙されているのか 考えても分かる訳がないし
とりあえず体内に粘ついていたものは吐き出された
それでいいじゃないか
番(つがい)でしか存在できないのは 悲しい事なのか 悦ぶべきなのか
考えているうちに深い溜め息のような眠りに誘われた
同じ溜め息を 君からも 世界からも 過去と未来からも 感じながら
僕はとりあえず今日も眠った
41 :
立小便:2006/05/01(月) 00:43:03 ID:dLwZlrGV
河原に降りて
こんなに白い
こんなにもやわらかい
雲をみる
灰色、黄、黒、赤、が
緑にまじってモザイク模様
山をみる
細かくひかって
催眠術をかけられて
川をみる
大きく息を吸い
すっくと立って
放尿す
地球とさりげなくつながり
俺は
ちょっといい気分
大威張り 青空笑って 立小便
下痢っぴぷー
下痢っぴぷー
肉体はぐじゅぐじゅに溶け出して
下痢っぴぷー
下痢っぴぷー
転落の余波は罪びとに冷酷である
た〜らたらったらったらった
た〜らたらったらったらった
緑にまじってモザイク模様
た〜らたらったらったらった
た〜らたらったらったらった
ぼくには必要としない
沢山の本の産卵を眺め
死と隣り合せに生きて
新作ラーメンの開発で忙しく手が空いてない
手に持った石を投げるのもうちょっと待ってください
豪華絢爛 豪華絢爛 ちんどん屋
あっちへふらふらこっちへふらふらしながら
豪華絢爛 豪華絢爛 ちんどん屋
豪華絢爛 豪華絢爛 ちんどん屋
引用先:【選者指定コンペ2】よろしく願いしまふm○m
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1145203009/
43 :
会話:2006/05/03(水) 11:44:57 ID:FbkNJw73
A:"......??"
B:"..."
A:"?? .......?"
B:"....! ....?"
A:"........!! ...!"
B:"..... ......!?"
A:"...... ......!!"
B:"!"
A:"!"
44 :
名前はいらない:2006/05/03(水) 23:23:15 ID:SBTnRGiu
そろいましたよ!
評価がんばって下さい!
何ですか?急に、、、えっ
>43は作品になるのでしょうか?
46 :
名前はいらない:2006/05/03(水) 23:34:42 ID:SBTnRGiu
作品でしょう。
つか、作者に失礼なのでは?
選ばれ詩GOLD10が揃ってますね♪
審査発表は後日までお待ちを♪
着飾った水着はそのままで
>>46 解りました♪ >43含めて全11作評価文をこれから書きます♪
宜しくお願いします。
49 :
名前はいらない:2006/05/03(水) 23:44:13 ID:7yJYEfvK
工場潰れるはずだ、、、
わたしの評文を、これから読んで不愉快に感じられる方もいらっしゃるでしょう。
今回、急いで書いて読み直したら、意味が良く分らない。だから推敲し直したのですが
それでもイマイチ。でも殆ど書き終わりましたので今これから発表します・・・・m( )m
まず【お題:カタルシス】についてですが辞書で引くとこんな説明が、、、
私自身は単純に「すっきり」と覚えていたので、こんなに複雑なものとは思いもよらなんだ。
「辞書・ことば企画」より引用
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/10minnw/036katharsis.html 【どういう意味?】
「精神の浄化作用」のことです。
【もう少し詳しく教えて】
「カタルシス」という言葉は、「心の中に溜まっていた澱のような感情が解放され、気持ちが浄化されること」
を意味します。
もともとは、アリストテレスが『詩学』に書き残した悲劇論から、
「悲劇が観客の心に怖れと憐れみを呼び起こし感情を浄化する効果」を指す演劇学用語です。転じて、
精神医療においては「抑圧されていた心理を意識化させ、鬱積した感情を除去することで症状を改善しようとする精神療法」を指します。
さらに、一般化して、「心の中にあるわだかまりが何かのきっかけで一気に解消すること」をいいます。
ではいざカタルシスの世界へ♪
>>18-20「愛しのルシス」
まずルシス・・・・これは単にカタルシスのカタを抜いた造語で、女性の名前に思わせる処は意図的。
よってグッジョブ
<1>章(?:全3章)で、“ルシス”に呼びかけ(可愛)=「下痢っぴぷー」であるという。面白い試みです。
これがカタルシス。以降<2>で、カタルシスに疑問を抱き且つ否定を繰り返す、
カタルシスについて語るシスになっています。・・・・お題は案外難しかったのかも知れませんね。
初っ端から「下痢っぴぷー」と排泄し且つ「ない」と言い切るところ、
どうやら現代人の不幸は、カタルシスを失ったことだと訴えているようでもあります。
中世の日本では、南米の様な熱狂所謂マチズモというものが有ったと聞きます。
200年に及ぶ徳川幕藩体制で、これを失った日本人は果たして幸福なのでしょうか???
まあ先に進みましょう。
で、作者は“カタルシス”を探したが、それは見つけられなかったと白状しています。
下痢にカタルシスを見出せるでしょうか???僕は下痢には、シグナルとしての作用はあるけど、カタルシスを備えているとは思えない。
この詩全体から感じ取れるのはカタルシスを持てない自己憐憫だと思う。
つまり現代日本批判の詩であり自己嘆きの詩ですね、、、只此処で1つ思いました。
カタルシスは早々得られるものではない!と感じられている人が多いのではないかと・・・・
だからこそ、現代人にはカタルシスが必要だと思います。
で続けます。この詩はお題に対して四段階に分けたコッタ作りを成しています。起承転結です。
最初の<1>でイキナリかます処なぞは面白く、じっくり考え込んで作られたものだと感じます。
言いたいことは全て<2>に描かれているのですが、ポップそうな詩でありながら実はポップではない。
切実な詩であることを、<3>の沈みゆくような終わり方が物語っています。あなたに提案したい
毎日のお通じを猛烈我慢するだけでカタルシスは得られるのだと、、、m(, ,)m
こんな素晴らしい作品を書いたのは一体誰なのかと!審査が終わったら、是非名乗り出てもらいたい!
>>22-28『モノクロオムの自画像』
全部で7レスに及ぶ大作、、、長い作品というのは読み取るのに時間がかかるものです。
しかし、実はこの作品案外簡単にあっさりと読めました。
理由は僕が描きたいような語彙豊富な詩であり、天に向かって叫ぶかのような詩だから。
実は僕が詩作を始めたのも、この点にある。とこれは余談。
一週間それ7日で区切って日々を表現しているのだけども、始まりの“黒い月曜日”はいいんです。
何かが始まるという様子で。でも“宿命的な火曜日”で何かが始まると思いきや、
単に跪いただけで、出来れば此処で大きな展開が欲しかった。
けれど此処がキーポイントで、全体の流れの中、此処からその天に向かって嘆くというか叫びが始まる。
“宿命的な火曜日”はそういう位置づけで、【fatal】に跪くのは以降の怒りと嘆きを描く為・・・
そして“虚無的な水曜日”で出口の見付からないであろう思考をして、“哲学的な木曜日”を迎える。
でこの木曜日で動き出すというか“炎が炎上”するような表現に至りモーツァルトが出てくるのだけど
冒頭なぜにユダ司祭が登場するのか分らない。別項では坊主を登場させているのに・・・・
故に此処が浮く。最初の一読では問題ないのだが、熟読二回目になると疑問となりました。
で、此処でレクイエムを鳴らしといて、“不眠の金曜日”に入るのは如何なものか?
ボルテージが、トップから一気にベッドまで下がる、それはリズム的にどうであろう?
床に入り静まるには段階が必要だと思うのだが、これではリズムがおかしく感じます。
レスナンバーTやXなどの区切り1つ1つで1つの詩となるのか?
それとも曜日曜日で区切られるのか、は分らない。
【続く】
【続き】
だから初めに一読した時の驚きと違い、以降熟読した時の印象は『もったいない』の一語に尽きる。
どのような区切られ方にしろ、一つ一つのそれは語彙豊富で素晴らしく、それ1つで画廊の作品にしていいくらいなのだ。
だがこれを連なりとして見ると、どうしても内容やリズムのバランスの悪さが眼に付いてしまう。
おそらく作者は“日々の想い”という形で月曜日から日曜日までを描いた。
それはまるでドストエフスキー罪と罰の主人公ラスコリーニコフのような陰鬱な主人公なのかも知れない。
もしそうだとしても、最終Zの最終連に見られる意志の強さを見ると、それとも違うようだ。
この作品に圧倒的なエネルギーを感じし、丁寧に書いているのも分る。
が、七つをバラバラにして作品にするか、全体をも少し縮小すれば、もっと上等な作品が出来るのではなかろうか。
しかし、題名が凡てを物語っている。これはこれでいいのだ。副題は苦悩の日々。お題カタルシスが何処に描かれているか?
分りきっている!『俺自身がカタルシス』と作品そのものが自己主張している。この創作姿勢それ自体が既にカタルシス・・・・
南無三宝という言葉は欧米諸国でいう『オ〜マイッガァ〜』なのですね。勉強になります。
一読の時点では筆頭驚愕ものでしたね♪
こんな素晴らしい作品を書いたのは一体誰なのかと!審査が終わったら、是非名乗り出てもらいたい!
>>29無題
この作品を読んだとき、アナタが女性ならば、僕は傍に寄って抱きしめたい気分にさせられてしまった。
そんなことはどうでもいいのであろう。
こんなこと言われてアナタが喜ぶはずもない。只、これだけは言える。
僕はそんな嫌な奴じゃぁ〜ない。これもどうでもいいことだ。だから作品に移ろう。
こうゆう作品はまず独白に見えてしまう。で、そのよな視点で見ると、未だ迷いの最中にいるのだなと想う。
本来このような詩は、天に向かって叫ぶなり、カタルシスに至る結びであった方が面白い。
だからこの作品にカタルシスを見出せない。何故ならこれはカタルシス前夜だから・・・・
でです。最終行からひとつ上の『深く刻んだなら』・・・これは何を指しているのだろう?
恐らく本人でも分らない何か、捜し求めている何か、・・・このか細い何かが空に吸われた時、
カタルシスは雨となり涙となるのだろうか?カタルシスを語る前夜の詩♪
こんな素晴らしい作品を書いたのは一体誰なのかと!審査が終わったら、是非名乗り出てもらいたい!
>>30-32 証明
まず体育座りをしたくなるよな冒頭の訓示でわっくわく♪
でもいつの間にか場面は変化するんだな。でも全く違和感がなかった。
で以降始まるこれは、猟奇犯のそれと言いますか、まあ閉鎖的世界を表現している。
此処までは、単なる面白詩なのだが、五連以降で挽回するこれは社会風刺詩。
現代日本の父兄を苛む変態殺人犯に対する批判であるこれは、ポップな表現でそれを柔らかくしているが、実際は違う意図がある。
そう!此処には猟奇犯はポップな気分で殺人を犯しているに違いないという確信と絶望がある。
ではお題のカタルシスは何処にあるのか???
ある。それも血。宙に浮いた自身の証明するそれは数式でもない、この身に流れる【血】なのであると。
自己確認の為のその血、それ流れることカタルシス。
血こそ自己を物語る上でもっともユーベンなのかも知れない。
こんな素晴らしい作品を書いたのは一体誰なのかと!審査が終わったら、是非名乗り出てもらいたい!
>>33 色あせたカタルシスと規則正しいダンスを踊る
ふむ♪エロイムエッサイム♪
題名が言いたいこと、は最終連三行にある。
で、僕は言いたい。擦れ違い様、たまたま視線を感じたからとて嫌な顔をしないで欲しい。
たまたま電車の中で視線が合ったからとて、自意識過剰な目付きをしないで欲しい。
そして眼が合ったらユーロ人のようにニッコリスマイルを送って欲しい。
その点は僕だって自惚れていやぁしないのだから。何故女性はあんなにも自意識過剰なのだろう???
ででだ。何処にお題のカタルシスがあるのだろう?か?探してみよう。すぐ見付けました。WINYより簡単に♪
今、人の子の親である貴女自身が、体験し守ろうとする我が子
その我が子にも訪れるであろうその秘密の宴・・・悦痴がカタルシス。
で作品だが、現代では情報過多の露出気味であること、その射精という快楽カタルシスが色あせた・・・・
それを批判している詩ですね。
いやそれだけじゃあない。『〜〜だったとき』を連発するように、男女の違いと追憶の中で失われた純潔さ・・・・
それへの思い出と失った悲しみ・・・・それへの羨望。そしてこれから先の未来への期待を語るシス。自分詩
こんな素晴らしい作品を書いたのは一体誰なのかと!審査が終わったら、是非名乗り出てもらいたい!
56 :
穢土 ◆KJXrENozYs :2006/05/05(金) 01:43:11 ID:T2gKRMSh
>>35 極東アジアの海原で
まずカタルシスは何処にあるのだろう??鼻でクンクン嗅いでも駄目で、眼で探す。
見つけた。涙 それも大粒の涙・・・・涙を海で流してもハンカチはいらない。
潮の音とともに凡て洗い流してしまう。人類の故郷は海にあるのだから、海に向かって問いかけるこの詩もまた面白い。
父母に問いかけ海に向かって泣くことが既にカタルシス。笑いと同様に泣くことも身体にはいいよーです。
で詩です。
「ひねもす」ときて「波を〜つまんで」とくる。イメージが湧き易い♪
「ずおおお〜〜〜ん〜」こんな表現方法もあるのですね。「ゆわ〜ん。ゆやよ〜んby中也」よりは良いです。
でイキナリ2連・・・この入り方がいいか悪いか
悪いようで悪くない。冒頭の「ひねもす」と「のたり」で海に潜ったことすら意味があるのだと分るから。
海に潜ったのは“失われた何かを捜し求めて”・・・で此処にカタルシスを持ってくる辺り、上手いです。
此処までで、もう表現すべきものは出した感じですが、後は余韻というか余情。
最終連の2行目から四行目の表現方法も、僕の脳裏にその情景がバッチシ描かれエェ気分にさせてくれます。
兎角、初めから最後まで続く海辺の情景に、いい気分にさせられました。
何でしょう?お題カタルシスでなくとも、全体的に気持ちのいい出来上がりになっています。
うらめしな技量ですね。終わり方も・・・
こんな素晴らしい作品を書いたのは一体誰なのかと!審査が終わったら、是非名乗り出てもらいたい!
57 :
穢土 ◆KJXrENozYs :2006/05/05(金) 01:43:58 ID:T2gKRMSh
>>38 無題 ◆YAPoo/LC/g
作者名明記なので是非問いかけたい。
ハッピーとカタルシスどちらが人間にとって重要であり且つ優先させられるべきものか??
人間が生きていく上で感じる喜怒哀楽それ、それぞれに彩りがあり、必要とされる体験経験であります。
生まれた時からハッピーな人間は幸福かも知れませんが、人間が人間臭さとその魅力を持つには諸々の要素が必要となります。
これらを踏まえるとカタルシスこそ優先重要項目と考えるのですが、如何せん現代ではカタルシスも貧困であるようだ。
だから僕はこのお題を出しました。あなた方のカタルシスを知りたかった。
でで作品に移ります。
冒頭一行目、「なんじゃこりゃ〜」と思いました。
2連の「万国旗」がサイケでカタルシスよりハッピーを優先させていると読み取り、
3連の一行でノックダウン♪
で最終の一行・・・人それぞれ表現方法は違う。よってにこの最終一行に意味を見出す・・・
それでもカタルシスは見付からない。隠喩が難しく難儀で読み解くのに最も大変な詩でした。
こんな素晴らしい作品を書いたのは一体誰なのかと!審査が終わったら、是非名乗り出てもらいたい!って既に名乗っているか
58 :
穢土 ◆KJXrENozYs :2006/05/05(金) 01:44:51 ID:T2gKRMSh
>>39-40 「赤と白の狭間で」
「エンジンプラグに火が付いてスパークされたシリンダーが腰を振り、オイルという潤滑油が注がれ俺は動き出す」
車のエンジンに例えて、こんな表現を見た記憶があります。
で作品中、エロ行為自体が3連から6連まで語られると悦痴ではなく、細胞一つ一つのマグマ的行動に見えて、
エロなのだがエロではない。エロでないようでエロ。
そのリビドーの軌跡表現に感心します。
よくもまぁこれだけユーベンに語れるますね?うらめし
で、此処でたったそれだけのことを、こんなに熱入れて表現する必要ないじゃないかと言う人もいるでしょうが、
こうしてまで表現するその姿勢に粋を見てしまう。おそらく大好きなのでしょう・・・
冒頭の2連で社会風刺を描き中盤殆どがリビドーの軌跡
ラストで残骸を描く。クライシス後の世界でなくカタルシス後の世界を・・・
おそらくこんな日々こそもっとも幸福に近い生活なのではないでしょうか?
隣人を愛し痴人を愛し、貪る。
濃密なミクロの世界を堪能しました♪
こんな素晴らしい作品を書いたのは一体誰なのかと!審査が終わったら、是非名乗り出てもらいたい!
59 :
穢土 ◆KJXrENozYs :2006/05/05(金) 01:46:15 ID:T2gKRMSh
>>41 立小便
やっとこさ待ち望んだというか、予測していた内容の作品に出会う。
たかが小便にこんなにユーベンになる必要もないだろう!という人もいるかも知れない。
けれど、日常もっとも傍にあると思われるカタルシスこそ、小水だと思う。
で読んでみた。
たかが山でする立小便・・・こっちまで何だか良い気分にさせられました。
流れる小水も健康的な黄色に決まっている。
地球とつながるという表現自体、本来ならつまらないものかも知れない。
けれど此処でそれは問題じゃあない。その気持ち好さをワールドワイドに広げたところに、
価値があるんであって、そのカタルシスも大きくなる。作者はおそらく幸せを見つける名人とお見受けする。
でです。最終行の【大威張り】を是非、【大いばり】として欲しかったです。
こんな素晴らしい作品を書いたのは一体誰なのかと!審査が終わったら、是非名乗り出てもらいたい!
>>42 豪華絢爛ちんどん屋
引用詩です。まず↓この三行以外の引用先は見付かりました
『死と隣り合せに生きて
新作ラーメンの開発で忙しく手が空いてない
手に持った石を投げるのもうちょっと待ってください』
このように引用先を提示してでも、作品は仕上がるという例ですね。それを堂々と示す辺り、猛者です♪
でカタルシスは何処にあるかと言うと、 おそらく鼻歌の『たらたったった〜』にあるのでしょう。
これはカタルシスとしてはお手軽であり、僕はどうも頂けない。
引用するにも、もっとすんばらしい引用先があるはず。でもこの作品にはそれを求めない。
何故ならばラーメン開発で忙しいから・・・ある意味、激マズなそれを完食したその時の達成感がそれかも知れない。
いやこの行為自体が既にカタルシスなのかも
こんな素晴らしい作品を書いたのは一体誰なのかと!審査が終わったら、是非名乗り出てもらいたい!
エドさん
ども
熱いあつーいコメントありがとです
カタルシスと見て
笑点と
なんとなーく思いましった
人はひとりぼっちと、ぼくが嫌いな言葉がありますが
やっぱり人はひとりぼっちだと
浄化って笑うことと同じなかーと
笑い顔、声は、腹の底からくっくっくです
笑いは世界の皆さんこんにちわです
人は笑うのです、自分だけの笑いなのです
笑いは昇華する、世界で
脳みそは柔らかいといいかな
ぺこり
61 :
穢土 ◆KJXrENozYs :2006/05/05(金) 02:27:20 ID:T2gKRMSh
>>43 会話
初め是を観た時には、これが作品かどうか迷いました。
でも、よ〜く見るとカタルシスを既に語っていますね。
会話の中に発生する“?”と“!”。
この中のたくさんの“?”が解消され“!”が双方に立った時、コミュニケーションは成立する。
其処に作者のカタルシスがあり、作者の人間愛が表現されている。
作品としてどうかと訝しかるお人もいるでしょう。
でも現代詩にこれと似たものはある。故にこれも作品。
これについてイメージできるのはどうやら一種類しかないが、それでも作者の実験的なその姿勢に拍手したい♪ぱちぱちと♪
こんな素晴らしい作品を書いたのは一体誰なのかと!審査が終わったら、是非名乗り出てもらいたい!
で全部出揃い、寸評が終わったところで、王冠を誰に被せるか決めるのですが、非常に迷います。
取り合えず3品に絞りました♪
>>35 極東アジアの海原で
はその淡々とした描写ながらも感動つうか気持ちの良さを感じ、その構成自体にうらめしい気分にさせられました
>>39-40 「赤と白の狭間で」
はたかが悦痴のリビドーにこれだけの濃密さで迫る表現に粋を感じ
>>41 立小便
にはもっとも身近なカタルシスに魅せられました。
簡単に三作を述べれば
:流れ
:濃密
:気持ちいい
ということです。
迷います。本当に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
62 :
穢土 ◆KJXrENozYs :2006/05/05(金) 02:31:30 ID:T2gKRMSh
こんなに迷うのはおそらく初めてです。
でも他の作品と比べてもっともシンプルでもっともスッキリカタルシスな作品を選びます♪
先に絞った3品もそれぞれ凄い詩です♪
でも何回も続けて読む上で、最後までそのカタルシスだけを感じさせてくれた作品は一品♪
優勝は
>>41 立小便 に決めます♪
63 :
穢土 ◆KJXrENozYs :2006/05/05(金) 02:39:24 ID:T2gKRMSh
優勝者は
>>41 立小便 を書いたID:dLwZlrGVさんです♪
では次の選者を選び、次コンペのこと頼みます♪
※今回、ある流れで私が選者になりました♪
皆さん本気の詩を前にいい経験になりました。
改めて自らの評文の拙さを知り、反省させられる箇所多々。
けれど良作をじっくり読むことにより、学ぶことも多く今後の糧になりそうです♪
始まりに興冷めさせるレスをして申し訳ありません♪
隙間に手を差し伸べるようにして、投稿してくれた方々・・・・どうもありがとーございます♪
では又 バイバイ♪
エドさんお疲れさまです
とても、楽しく拝見しました
ぼくも,立ち小便の作品が好きです
ほんとです
つぎは、立ち小便さんのパクッとして
レベルアップしまーす
エドさんお疲れさまデス
立ち小便さんおめでとデス
65 :
ボルカ:2006/05/05(金) 10:04:48 ID:SRuKTQ5X
ルシスを書きました。
批評、講評ありがとうございます。
41さんおめ!
いま旅先なんで、細かい話は確認できませんが、製作意図には、アリストテレスが下剤の語を転用してカタルシス作用を述べたってことを下敷きにしたつもりでした。
うろ覚えですが。
それはともかく講評感謝です。
てかハードな作品があつまりましたよねー(笑
66 :
ボルカ:2006/05/05(金) 11:52:23 ID:8ATLgwYx
案外早く家に着きました。
あらためて審査ありがとうございました。
僕がこのお題について考えたのは、たとえば、貧富の差とかいろんな
矛盾とかがあって、いろいろドロドロしたものが高まるときに、
一発ばーんって花火を揚げてすっきりしちゃったら、世界は何も
変わらないじゃないですか。
アメリカがヒドイことをやってるからって、ツインタワーをぶった
おせば何かが良くなるのか、みたいなことから、もっとずっと些細なこと
まで、そういうのはあると思います。
ひるがえって、悲劇的な作品を書くときに、僕も実際カタルシスみたいなもの
への到達を意図することもあるわけですが、でも芸術って本当にそうい
うものでしかないのか、みたいな事を考えました。
作品で何を書こうとしたか、書けてるかは、全然別ですけど。
穢土さんの講評や他の方の作品を読んで、なるほどなあ、と
思う点がありました。
なるほど、カタルシスっていろんな観点からの突っ込み方が出来るなあ
と。
重ねて選評に感謝を。あとチャンプにお祝いを。
「会話」書きました。
実験作なので審査対象から外れてもいいやという気持ちで出しましたが
審査してくれて有り難うございます
最後になりますが優勝者の方おめでとうございます
68 :
リーフレイン:2006/05/05(金) 18:07:42 ID:Ck992I+O
エドさんありがとうございます。
お疲れさまです。
色褪せたカタルシス投稿させていただきました
チャンプさん おめでとうございます!
濃い作品が多くてすっごい楽しかった、みなさんありがとうございます
『極東アジアの海原で』を、た〜らたらった歌いながら書きました。
穢土さん、審査お疲れ&ありがとうございました。
なんか、気にいってもらえたよーで嬉しいです。
スレ違いですが、某大会の立ち上げの方もお疲れ&ありがとうございました。
今あーやって進行してるのも、まさに穢土さんの行動力のおかげですよね。楽しいです。
『立小便』の作者さん、優勝おめでとうございます。
「立小便」書きました。穢土さん、ありがとうございます。お疲れ様でした。あちらの方も。
大威張りは掛け言葉ですんで平仮名のほうがいいですね。自分は、皆さんと違って
軽いの書いちゃってますね。こうなるとは思ってませんでした。嬉し恥ずかし。
次の選者の方は
鬼津月 ◆tBqj2O1lqQさんに、お願いしようと思います。では、いってまいります。
穢土さん、審査お疲れ様でした。
「赤と白の狭間で」を書きました。最終選考に残していただけて嬉しかったです。
前回の審査員を務めたものとして、穢土さんの評文大変勉強になりました。
ユーモア溢れる文体でさりげなく持ち上げつつ、鋭く大胆な視点で作品を評していく。
まるで穢土さんの講評自体がカタルシスというお題に沿っているようでした。
正直私なら「真面目に書いてください」と切り捨てそうな作品にも、
穢土さん独自の解釈を持って「活かしてしまう」のはセン5の評価で四苦八苦している私にはとても参考になるものでした。
作品についてちょっと述べますと、
この作品はエロを狙った訳ではなく「カタルシス」→「浄化作用、すっきりする」から真っ先に連想したのがアレだった訳で、まぁオスの哀しい性っす。
で、「おそらく大好きなんでしょう」と言われてしまいましたがここは強く否定させていただきまして、
「経験の未熟な私にはちょっと荷の重い題材でした」と、
とりあえず清純派アイドルが濡れ場のあるドラマの発表会で言いそうな決まり文句で逃げさせていただきます。
(私に守るべきイメージなんて無いですけどね)
ところで「赤と白の狭間で」という題名には二つの意味が込められている事にはお気づきでしたか?
一つは「膨張と収縮」(はい、そこの女子深く考えこまない!)という作品の流れ通りの意味ですが、
もう一つは「男と女」という意味です。
それを踏まえると最終連の意味が分かり易くなるかもしれません。
ちょっと欲張った構成になってるので成功しているかはわかりませんが、
「アダムとイブ」など所々に伏線を張ったりと謎解きの要素も加えてみました。
それにしても男と女の二種類に分けられた事が良かったのか悪かったのか。
私は日によって答えが変わります。
(♪間抜けな神様が僕らを 番(つがい)で飼おうとして〜 Mr.children 「Bird Cage」)
最後になりましたが「立小便」を書いた方優勝おめでとうございます。
これぞ男にしか分からぬ書けぬカタルシス!参りましたぜ。
私も久しぶりに晴れた日に河原に出かけて「コト」に及んでみようかな(笑)。
おっと、大文字と小文字とではトリップが変わってしまうのか。
念のためいつも使っているトリップに訂正しておきます。
(私の偽者がいる訳もないですが)
>>52-53 穢土 ◆KJXrENozYsさん、どうも有難う御座いました。
『モノクロオムの自画像』を描いた者です。
御指摘のリズムとバランスの悪さは自分で編集しながらもつくづく感じました。
今後の課題にしたいと思います。
また、語彙が豊富とのお言葉を頂きたいへん光栄でした。
ボキャブラリーの増強は私にとって重要な位置を占めているテーマであり、
個人的な目標と致しましてはバカパクよりシブ知を目指しております。
何の話かというとクイズダービーです。
なお、「I」から「VII」は32行制限のために付したノンブルでして、
チャプター的な区分けを意図した訳ではありません。
一個人の感想を述べますと今回の投稿作の中では『赤と白の狭間で』が
なかなかいやらしいセンスを持っていると感じました。
何はともあれ立小便をなさった方に幸あれ。
74 :
穢土 ◆KJXrENozYs :2006/05/05(金) 22:47:13 ID:T2gKRMSh
こんちば♪そしてたくさんのレスをありがとーです。感激して涙溢れんばかりクリネックス♪
こんなにもたくさんの方々が名乗り出てくれて嬉しいです♪その作品と作者を知るのも、愉しいわけでして。
しかし、こうやって作者を知ると、自分の予想していたコテと違い、全く別のコテさんであることを知り
ただただ、θは狭いようで広く、まだまだ実力者はたくさんいるのだなぁと、感慨深いです♪
優勝したNoteさん おめーとーさんです♪
次の選者予定の鬼津月さん・・・・初めて見るコテさんで、改めてθ広いなぁ
楽しみわっくわく
ではでは後を宜しくお願い致します(※全くθは広いやぁ
>YAPooさん
そのスタイル、奥が深いようです
対戦楽しみにしてます
>初代チャンプ・ボルカさん
色々考えてくれてありがとうございます。他者に迷惑をかけるそれは禁止ですね
>◆2bmoujqRHkさん
実験スレの方ですか?アルペジオさんも似たようなことをしていたと思います。
>リーフレインさん
どうもお世話になってます。梁山泊でお世話になり逆に評価する形になりましたね♪大会を頼みます
>あぶくさん
初めましてではありませんね♪実は。騙したつもりはありませんが結果的には♪お気付きでしょうか。まっ宜しくです
>◆notePDkbPQ さん
意外やノートさんでしたか?優勝おめでとう御座います♪後で思ったのですが、威張りはそのまんまの方がいいですね♪
>ギムレット
さんでしたか?以前、某氏に私の作風と氏の作風が似ていると言われたことがあります(かはっ
>地下詩人さん
θは狭いようで広いです。いつか辛口で挨拶した覚えがありますが、兎角、驚愕ものでした
エドさん
ありがとうごぜーまーす
ご丁寧なコメントレス
涙ぽろぷろりデス
ぼくは、おしゃべりが好きデス
ぼくとしては馴れ合いだと思ってはいません
皆さんの作品に惹かれて
ぼくも落書きしようと思ったのデス
皆さんの作品(皆さんの分身)で
ぼくは、声が出るようになりました
某大会で二回も楽しめるようになりました
エドさんと大会で楽しめることができて
ぼくは、嬉しいんです
ぼくは、いっぱい楽しみます
ぺこり
◆notePDkbPQ氏のご指名により、参上しました。
5文字の虜、鬼津月でございます。
右も左もわからぬ若輩者ではありますが、せっかくですので、
これもなにかの縁と、選者なるものに挑戦してみたいと存じます。
では、これより準備にとりかかります。
それでは、選者鬼津月による今回の投稿要項を発表いたします。
お 題 : 「海」
投稿期間 : 一週間、〆切は5月13日(土) 0時0分
採点日 : 13日の夜か、14日の夜あたりにでも。
以下、投稿条件 :
詩の長さは20行以内で。
コテの表示は任意。
なるべく解りやすい詩でお願いします。
以上
批評にはまったく自信がございませんので、
お気軽にご参加ください。
では、一週間後にまた。
<ズオオオォォン>
ハ ヤァノ
エンサエー
月ぬ昇る海はエー
波ぬうつくぬにゃんヨ
ヤ ホーレヨ
ヤ ホーイヨ
島ぬ後思いどぅ波ヨ
島ぬ後思いどぅ海ヨ
サーノ ヤーレノ
ハ ヤッサノ
ハ ヤァノサ
79 :
乳飲み子:2006/05/06(土) 17:48:38 ID:v/1FN/eO
乳飲み子が吸い付く乳房の不思議さよ
そが隠すは広大無辺な愛か
それとも冬の峻厳な山の厳しさか
その様なものが人にあるとは
とうてい信じ切れぬ
信じ切れぬとてあるものはあるもの
その存在を否定するわけには行かぬ
乳房に吸い付く乳飲み子の不思議さよ
そなたが持つは無限の未来か
そなたの背負う永遠の過去か
その様なものが人にあるとは
とうてい信じ切れぬ
信じ切れぬとてあるものはあるもの
その存在を否定するわけには行かぬ
まずは人の不思議さよ
とりわけ母の不思議さよ
80 :
『母°海』:2006/05/07(日) 11:42:05 ID:/UxvTSqT
海なんか大嫌いだ 幽霊が泳ぐ異界
海なんか大嫌いだ 凡てを飲み込む
足がつく地面と清さが欲しい
夢中になれる楽園が欲しい
競争主義、格差社会、全知全能、無能、猟奇犯罪
お飾りステータス、孤独、姑息、傲慢、自己中
拝金主義、自虐左派、支那、半島、ジャンキーUSA
ヒステリー、上司、自称大人、情報過多、14インチの世界
路上の脱糞、コンビニの塵箱、餓鬼の奇声、眼前の壁
___凡て流れてしまえ
81 :
「海の匂い」:2006/05/07(日) 21:48:42 ID:9U5Rxwno
海には大概夏に行く
ささくれた黒い岩が
ゴム草履をつつく
ぬるりとして手足が滑り
何度も体がぐらつく
音もなくフナムシがうごく
潮溜まりの小魚や蟹が窮屈そうに回っている
頭が茹でられて朦朧とする
いつの間にか踝を切っていた
暑くて息苦しい風が吹く
煮詰めらた海の匂い
塩が粘っこく肌につく
浜に下りる
打ち上げられた魚
空っぽになった貝
黄土色になって干からびた海草
ひっくり返った蟹
鼻を突き胸をこするのは
ねばねばとした死の飛沫だ
82 :
「海龍」:2006/05/10(水) 06:08:03 ID:/rcll6xv
果てしない岸辺の片隅に
寄せては返す柔かな塩水は聖別された購罪の涙
明日の向こう側へ年老いた龍が飛んでゆく
83 :
名前はいらない:2006/05/11(木) 19:23:02 ID:2P3p/e2A
作品募集age
てすと
はい、では時間が来たようですので、締め切ります。
参加作品は、
>>78-82 の5作品ですね。
よろしいでしょうか。
まずは、個別に、寸評、といいますか寸感想を。
>>78 南島民謡T-波ぬ花咲
重い波の音と、こぶしの利いた渋い歌声が、このスレに響き渡るようですね。
掛け声と、素朴な歌詞は、まさしく民謡といった趣き。
発せられた生の音が、そのまま言葉に留められたような、力強い鼓動を感じました。
<ズオオオォォン> って、いいですね、気に入りました。
>>79 乳飲み子
乳房も乳飲み子も不思議、人の不思議、母の不思議、
母の胸の谷間に広がる不思議の海に、ふと迷い込んだような感覚。
信じられないけれどあるもの、否定はできないあるもの、
なんなのでしょうか、そこでまた不思議の海に浸りそうですね。
誘い込むような、円を描くような、不思議な踊りのリズムを感じます。
>>80 『母°海』
不平と不満の海といったところでしょうか。
列挙されている負の言葉のあたり、雑然とした不満が波のように
繰り返し、打ち寄せている様子が、よく見て取れました。
気に入らない社会を漠然と漂っていた自分が、
最後の、眼前の壁というので、ふと現実に戻ってきたような気もします。
続きます。
>>81 「海の匂い」
読み進めるにつれ、だんだんと暗くなっていくような、
灰色のグラデーションを見ているような感じがしました。
決して自分を楽しませはしない腐臭の海に、なぜ行くのかが少し気になりました。
生と死のあるナマの海が描かれている、といった感じがします。
描写力が高いですね。
>>82 「海龍」
幻想的な絵の、奇麗な詩ですね。
ファンタジー小説の表紙絵といった雰囲気でしょうか。
そういった意味では、もう少し物語が欲しいようにも思いました。
一つ一つの言葉に、謎と哀しみがこめられていると感じました。
全体をみると、霧がかかっているような印象もありますね。
以上です。
では、これより優勝者の選定を。
優勝は、
>>81 「海の匂い」 の ID:9U5Rxwnoさんに決定。
解りやすさと描写に惹かれました。
おめでとうございます。
------------------------------------------
今回、初めてこういったことをやらせてもらいました。
慣れないもので、なかなか難しかったのですけれども、
たまには、こういうのも良いものですね。
勉強になりました。
みなさん、どうもありがとうございました。
あまり盛り上がらなくて申し訳ないw
ではこれにて御免。
88 :
穢土 ◆KJXrENozYs :2006/05/13(土) 00:27:11 ID:uOX6KXOJ
鬼津月さん お疲れ様です
いい評文でした♪ 『母゜海』書きました どうも
ありがとうございました。
89 :
◆notePDkbPQ :2006/05/13(土) 01:02:28 ID:U/MqSGFk
鬼津月さん、ありがとうございます。
>>81「海の匂い」書きました。子供のころ、
よく海に連れられていき、今でも旅行で海に寄ると、やっぱり、あの匂いがします。
そんな訳で、実際あまり海は好きではないです。切れ味鋭い評ありがとうございます。
お疲れさまでした。
こんな内容の詩を書いておいてなんですけれども、次の選者の方は、
やわらかい蟹 ◆6P3vWUZtcI さんにお願いしようと思います。いって参ります。
90 :
リーフレイン:2006/05/13(土) 09:38:44 ID:BQwe1OPI
>鬼津月さん
ありがとうございました。「海龍」書きました。
こっそりと詩を落としていかれる鬼津月さんがこうやって評をくださって
なんかすごい感動しています。このスレッドはなんというのか意外な出会いに満ちていて
(出会い系のうたい文句みたいでw)板のふところの深さみたいなものを
感じてしまいます。
>◆notePDkbPQさん。おめでとうございます。凄みのある詩です。
◆notePDkbPQさん back to back 乙
乳飲み子書きました
評価有り難うございます
あと優勝者の方おめでとうございます
皆様ありがとうございます。やわらかい蟹 さんは、選者を辞退されました。
うたた寝死人 ◆utatasFSiさんに、お願いしてきます。
お邪魔しまスー。
前回の優勝者(おめでとうございました^^)◆notePDkbPQ様のご好意で
棚からぼた餅で選者にして戴ける様なので、
このネボスケには荷がかち過ぎる大役ではございますが二度と無いチャンスを捨てられる筈も無く
謹んでお引き受けさせていたたタだただきたいと思います。
不束者ですがどうぞお付き合い下さい。
マァ選者がコレ↑なので、ホント肩の力を抜いてお気軽にでよろしくです。
んでは条件考えてきます。
95 :
うたた寝死人 ◆utatasFSi. :2006/05/15(月) 00:16:11 ID:nPUty07e
【第18回(選者◆utatasFSi.)詩コンペ 条件等】
1 お題: 春
2 投稿期間: 只今〜5/22の24:00まで
3 採点予定日: 5/24の午前中までを予定
4 投稿の条件:1、 後でビックリできたら楽しそうなのでコテさんでも投稿は名無しで。
2、二重・三重〜投稿も可。数打ってしかも当たっちゃうのなら凄い事です。
3、1時間考えましたがホント分かりませんでしたって感想でもやさぐれない。
所詮選者はコレです、今回位はお気軽にー
花=桜
個人の考え
暖かい夢
は
師走より来る急行にて蹴られ
廻る仮面
幻想連鎖の繫がりは
闇へ
ほむほうむと跳ねる
何ですか?
受話器
早口の鮮烈は
入学式の陰に隠れ
歓迎されない議員の汗
97 :
名前はいらない:2006/05/15(月) 15:40:41 ID:HxFKKgyu
「夏を待つ」
ぽかぽか のどかに さしていますね
あれは 太陽の ひかり
足元には ほら たんぽぽ
可愛らしいですわね
今年も この匂いを 感じることが出来ました
それは 草花の…たしか たしかに 草花の匂い
蝶ですか あれに見えるは
ひらひら 白いものが見えた
かの ような気がしましたよ
この頃は 殺伐とした出来事が
繰り返されるように なりましたね
難儀なことです
私が若い頃は 私が若い頃はね
あのひとは 今 何処かしら
あ また蝶が いますね…きっと
白内障ってやつですか 良くは見えないんですのね
もう 幾分もしないうちに 夏ですよ
また 肌をさす あの季節に
出会えると いいですわね
さて…と
押してもらって いいですか
日陰に入りたくって
98 :
『愛又は執着』:2006/05/16(火) 01:16:48 ID:g2drofjZ
春の匂いによろめき
春よバイバイ
人を殺して 桜の木の下に死体を埋めたよ
毎年毎年 春風と春雷に怯えながら生きてきたけど
みんなニコニコ笑顔で花見しているんだ
だからおれは人殺しをして良かったと思っているんだよ
春が来たら 人を殺そう
春が来たら その木の下で花見をしよう
美しく流れる血と腐臭で咲く桜は妖艶
オマエの黒子が疼き おれはよろめき
淫靡な酒に脳髄をやられたとき たまらなく
自分が自分でなくなり 寒い下半身を知ったとき
右手にロープ 真下に無間地獄
毎年繰り広げられる祭り事に死の影 カステラを口に運び
日々是好日を知る 蛻の殻となった八畳間に異性の影
窓から去るのは春 忍び込むぞは五月雨_______
99 :
はる:2006/05/18(木) 13:58:07 ID:b1Su8Vw/
さくら
大地のわきたつ泡のように花をひろげ
はる
ひざしは真っすぐ
天よりふり
ニヒリストも春には笑う
肺をうがつ紫煙
くちぶえ吹くように舞いのぼらせ
みえないものを見ようとする
100 :
名前はいらない:2006/05/18(木) 23:02:44 ID:1Z6FadiD
作品募集age
101 :
名前はいらない:2006/05/19(金) 19:05:44 ID:na4CVOtY
「観光センター」
住宅地のなかひっそり建ってる
二階建てへと一人向かうよ
その名も「観光センター」といい
ぶっちゃけていうとソープランドよ
なんだか玄関先を見たらば
まるで下宿屋みたいなつくり
テレビのついてる応接室で
料金説明聞いて二階へ
とても地味めの若い娘と
一言二言会話を交わし
服を脱いだら早速プレイ
ぬるぬるローションくすぐったいぜ
昼の太陽静かにさして
窓から吹く風そよいでいるよ
僕らは無言でベッドに向かい
静かに静かに交尾をしている
あ、と一言漏らした僕に
嬢は吹き出しちんこを引き抜く
のんびりまったり
暖かな日に
背徳散財
春のソープよ
102 :
「三月うさぎ」:2006/05/21(日) 19:08:28 ID:01/u4D6L
三月は
冬毛が落ちて
ころもがえ
ふかふかコートも
ばっちり決めた
美味しい草が生えてきた
優しい太陽やってきた
春、春だ、春がきた
浮かれるぞ
浮かれよう
立ち上がり
前足そろえて
耳をぴくぴく
鼻をひくひく
僕の彼女は何処にいる
虫がもぞもぞ蠢いて
土がふっくら膨らんで
恋、恋だ、恋がくる
浮かれるぞ
浮かれよう
103 :
名前はいらない:2006/05/21(日) 19:21:01 ID:ydraUqjb
i::::::::/'" ̄ ̄ヾi
|:::::::| ,,,,,_ ,,,,,,|
|r-==( __,、);( __,、)
( ヽ :::__)..:: } ふんふ〜♪
,____/ヽ ー== ;
r'"ヽ t、 \___ !
/ 、、i ヽ__,,/
/ ヽノ j , j |ヽ
|⌒`'、__ / / /r |
{  ̄''ー-、,,_,ヘ^ |
ゝ-,,,_____)--、j
/ \__ /
| "'ー‐‐---''
104 :
ぬくい:2006/05/22(月) 20:46:58 ID:zeJnqGzz
ひだまりに丸まっている猫二ひき
ほとほたと落ちる白い花びら
空の彼方で待っている夏の雲
105 :
「雨あがる」:2006/05/22(月) 23:35:24 ID:Ms42YAqF
多摩堤通りを走る4月の雨の日
死が笑った__女陰が笑い、シベリアの凍土も笑った
土手沿いの道路から望む多摩川に風と雨と雷と
生が笑った__女陰が微笑み、太陽が白い歯を見せた
雨あがる多摩川に 燦々と太陽が御姿をあらわし
俺はミタ
雨に濡れ鮮やかな反射を見せる緑草と散り逝く運命の桜花を
その上を舞う三羽のカラスを
遙か頭上に真っ青な空と太陽の光滴を___俺はミタ
106 :
うたた寝死人 ◆utatasFSi. :2006/05/23(火) 00:02:24 ID:IE8lmXGD
ご参加ありがとうございました。
以上で投稿を締め切らせていただきます。
・・・あぁ、春だぁ。
>>96『幻想現象-ROM1-』
一番乗りありがとうございます。舞い落ちる桜花のようにひらひら表情を変える本作の基本ベースは"気まぐれ"と
"いじわる"。「幻想」、「現象」、「"読み出し専用メモリー1"」とのタイトルは読み手の理解へ歩み寄るような説明責任の
放棄宣言であり、トッテモ狡猾。しかし本文にこれ以上ない程ピッタリで、非難を寄せ付けません。
「ROM1」を、"既に完成(これ以上の書き直し不要・不可)、んじゃこれが楽しめるかどうか後は読み手次第だから"、と
受け取らせて頂いて、結構肩に力を入れて相対したのですがもう初っ端から、日本人の花と云えば桜の精神を「個人の
考え」とぶった切られて、春に足を乗せようとすれば「師走より来る急行に蹴られ」る。読み手の力を試しながらも
徹頭徹尾、理解と共感を跳ね除け、汚い指紋をつけないでよねと一人でキレーに踊ってみせる。
羽衣に乗れなかった私は何だか失恋の切なさです。でもまたその姿勢が、不穏で不安定な春らしい。
これ、おそらくは即興詩なのでしょうが、作者様の思考回路がムッサ気になるところです。
さて締めくくり、これも確かに春パーツなのですが他とは大分違うテクスチャー。ちびっと生臭過ぎやしませんかねと。
>>97『夏を待つ』
世界を染める春の中、老婦人と。全体に、たおやかで優しい景色が湛えられています。あぁ物凄くステキ春。
作者様は途中結構な努力を強いられたと思うんですよ。ピントを老婦人に置き彼女に語らせたことで、老婦人を確立
させようとすれば春が薄まり、春を詳細にしようとすれば婦人の"老"が消えてしまう。難しいラインを渡ったなぁと
感嘆。さて、惜しむらくは婦人の言葉遣いに違和感を禁じえないところです。統一性を途中失ってしまっている様子。
まぁ作者様がヨボヨボになった頃これを引き出しの奥から引っ張り出して、言葉遣いを正せば完成すると思います。
&、タイトルなんですが、「肌を刺す」「日陰に入りたくって」とどちらかというとおばあ様は陽射しが苦手なご様子。
『夏を待つ』他を模索して欲しかったように思います。
>>98『愛又は執着』
桜の下には人が・・・。古今を問わず物語される有名な一節ですね。
折角なのでガンガンに桜を書きなぐって欲しかったス、隙間もない程に。まぁそれは個人的趣味が過ぎまスわな失礼。
急転直下倒錯を始める4連の詩情が濃厚でイイ。1連と陸続きとは中々信じがたいものがあります。
ただ、「愛」又は「執着」に拘るなら、「人殺しをして良かった」理由は「桜は妖艶」で良かったんじゃないでしょうか。
桜の為には人を殺すことを厭わない、そんな男に周囲の人間へ向ける暖かい視線は不要(作者様の人柄が滲んだ
んだろうなぁと想像、チョト暖かい気持ちに)です。「みんなニコニコ笑顔で花見」を理由としたことで狂気は薄れ、
愛と執着はぼやけてしまったように感じられました。
>>99『はる』
最初に拝見した時、つい「うはーっ!!」っと声を上げてしまいました。トテモ快い。漫然とスクロールしても目に飛び込
んで来る「ニヒリストも春には笑う」、淡々と水彩した世界を綺麗に閉じた「みえないものを見ようとする」。ホント惚々。
本作に匂いはない。音も、湿度も、予感も、痛みも、泥臭さも、それどころかここに立つ人物の、目より下の存在です
ら何一つ描かれていない。非常に意図的な―――人工的な、夢の中の端整。しかしながらそのプレパラートばりの薄さ
に春の美しさを雄弁に語らせたお手並みには感服。満ちきらない月の漠とした不安、不完全であることの揺らぎ、
そんな胸騒ぎのある春でした。
>>101『観光センター』
軽妙な語り口で淡々と流れていく平凡な昼。その内の、春を示す記述なんてホンノ少しなんです。ところがところがの!
この暖色。ソープランド、ローション、ベッド、交尾、嬢、ちんこ。不思議なもので、季節を持たない筈のこれらの
語句が春の季語のようにすら見えてきてしまう。これが日本に昔から伝わるマホーウです。買春売春とはよく云ったもの、
色事は春の一なんですね。つーかお題春でコッチを持って来ますかや。舞台は季節としての春、テーマは色としての春。
ダブルで併せてつやあり仕上げ。お見事ス。
>>102『三月うさぎ』
短歌近似のリズムでのっそりと導入し、芽吹くことを始めた下草のスピードで助走をつけ、うきうきわくわくの
ジャンプジャンプジャンプジャンプ。うさぎの呼吸ままでユニークです。うさぎ君の興味はやはり食だろうかと一緒に
「浮かれるぞ/浮かれよう」していると「僕の彼女は何処にいる」。あ〜、1連でコートを「ばっちり決め」ていたのも
その為かぁ、と納得。成る程春は恋の季節ですもんなぁ。
なだらーかに始まりなだらーかに経過しなだらーかに終わったので、チョットしたサプライズがあるともっと面白かったかなぁ
とアイシンク。
>>103『無題』
小春日和をお散歩中ですかし? 確かに現在当スレは鼻歌の一つも出ちゃうような春景色です。
>>104『ぬくい』
春だ。ホント春ですね。1行目で輪郭、2行目で背景、3行目で遠景。特にこの3行目の含んでいる熱と低い湿度が
気持ち良い!これで突き抜けて拡散する前に、陽だまり部分の臭いや色を感じる書き込みがもう少しあったら
尚味わい深かったんじゃないかと思います。
>>105『雨あがる』
具象と抽象の二重奏。多摩堤の描写と生死・女陰によるシンボリックな春の発現が刺激的・鮮烈で面白いです。
美とは、それが潰えるまでの寿命を裏打ちしたり、傍らに醜悪な物を配置することでよりその輝きを増す、という
基本的な法則を上手く取り入れているなぁ、というのが所感。ただ、雨から晴れへと全体の明度が増す中、最後は
影(カラス)無しで一度に美→爽(桜花→真っ青な空)と展開した方が気が散らないで良かったのじゃないかと思います。
111 :
うたた寝死人 ◆utatasFSi. :2006/05/25(木) 14:05:45 ID:SFI1Vbd1
26時間近くお待たせしまして申し訳ございませんでした。
ご参加下さった皆様はこんな綺麗に春を並べて下さったのに、、、誠すみません。
しかも寸評が激しく見難い。スクロールするとココだけキモイ。すいません、ホント申し訳ない。
うう、遅馳ながら、今回の優勝者を発表させていただきます。
いい意味で肩の力を抜いた、ひらふわ正に春な作品ばかりで非常に悩みました。
どれもこれもオソロシク捨て難い。
まぁでも頑張って一つ挙げますならこ、これでっ、、、、、、
第18回(選者◆utatasFSi.)詩コンペ優勝
>>101 『観光センター』 !!
技あり且つ長閑な春をありがとうございました。
こういう春も大アリだなぁと一つ視界を広げて頂いた感がございました。
何はともあれ、おめでとうございます!!!!
112 :
ボトルネック(‖・Д・) ◆P350za861k :2006/05/25(木) 20:24:30 ID:QRxHNsKT
乙!
ていうか、ええぇぇ!?
あうー
えー俺
「夏を待つ」と「観光センター」を書きました
評ありがとうございました
じゃあ俺が次の選者を選ぶわけですね
ちょっと考えてからまた書きます
113 :
ボトルネック(ノω`) ◆P350za861k :2006/05/25(木) 20:29:27 ID:QRxHNsKT
決めた。
ミミンさんにお願いしとこうそうしよう♪
メールでお願いしてきます
114 :
ミミン ◆4fCTWDhugY :2006/05/25(木) 20:50:59 ID:KBTs4Nfr
・゜・(ノД`;)・゜・
お願いされて恐る恐る登場したミミンです(>_<。)
お題は『愛する人に…』で(笑)
名無しでの投稿を願います(*_ _)ペコリ
10作品,揃った時点で締め切ります♪
作品をお待ちしてますm(_ _)m
うたた寝死人さん、丁寧な審査、お疲れ&ありがとうございました。
『はる』書きました。
なんか、誉めていただいてすっごく嬉しいです。
私の書くものってどーにも情感薄いのでは、と思ってたのですが、や〜ん、嬉しい(笑)
ありがとうございました。
「三月うさぎ」書きました。うたた寝死人さん、ありがとうございます。三月うさぎは、発情した
うさぎの事らしいので、それに掛けて書きました。サプライズは、私に何かあった時に、
書き込めるかもしれません。
>>112 あ、おめでとうございました。
良かったー、本当にいらしたんスなぁ、多重投稿者。でもってそれでチャンプ攫って行ってくれるとは。
嬉しい限りでございます。
でもその2つの作品が同一作者とは全然予想できませなんだ。
ホントソレなんスか・・・? いいなぁこういうの。意外で面白い。
『愛又は執着』と 『雨あがる』書きました。
雨あがるについて:あれは実際に見た光景でして、太陽の下で活き活きとしたハッパの緑や桜花を見て
綺麗だなぁと。で其処に死の象徴と思われるカラスが舞っていた。
生と死の融合というか、何だかとっても不思議な光景で、それをそのまま書きました。
うたさん♪審査ありがとーございます。凄いっす
優勝者ボルトネックさん♪おめーとーでざんす
では 倍 チャオ♪
>投稿者様s
お疲れ様です。ご参加ありがとうございました!
>115 否、勿体無いお言葉でこちらがむしろクネクネ
>116 うわー、アリスじゃないけど、どこか童話か物語かに出てくるようなウサギを思い描いてました。
何か聞いたことアル、と思った時に即刻調べておくべきでした。申し訳ありません。カナリ後悔ッス。
そしてレスのラストが意味深なんですけども、、、
>118 お、ここにも多重投稿者。ありがたいこってす。
その2作なら納得だなぁ。ホントお疲れ様です。
きっと誰より多重投稿しまくりたかったのは私なんですが、
どうせコメントは自分で書かにゃならんしなんかスレの趣旨を外れていきそうでしたし
ぶっちゃけ遅筆で1作ですら間に合わな(略
量産できるその熱量を尊敬。
>うたた寝さん
丁寧な評ありがとうございました。「ぬくい」です。
今、田植えの準備の真っ最中で、畦草を刈りにいくとあんな風景でありました。
>ボトルネックさん
おめでとうーーーございますーーー。
121 :
名前はいらない:2006/05/26(金) 12:30:46 ID:NrrSddCN
122 :
名前はいらない:2006/05/26(金) 14:29:00 ID:Ropm3i4o
『昼過ぎにひとり』
外食に飽きた僕は
だるそうに作った
普通の野菜炒めが
どうしようもなく
どうしようもなく
好きだったんだなぁ
そしていつの間にか、隣にいてくれたあなたは、ゆっくりゆっくり。
もっさり じゅわっと ゆっくり ゆっくり
もじっくり もじゅわっくり もじゅっくり うぅん…なにか違うな。。。頭を掻いていると。
階段をあがる、ころんだであろう悲鳴
多分あなたがスーパーから帰って来たので、では。
これはテレビの下にかくしておこう。みせれたもんじゃない
完成まで程遠い気持ち
確かに俺はオナニーした
夜明け前の静寂の中 窓から射す衆目のない暗闇の中
せっせと シコシコ ぴっぴっ
どのエロビを買おうか思い悩み3時間
条件反射で せっせと シコシコ ぴっぴ
朝から仕事じゃゆうに 眠りも取らずに 無我夢中にメロメロ
脳髄から無意識の自我が作動し出し
寂しさを埋める為の右手は働き者 左手は補助者
本当か 是は真実か
心にポッカリ開いた大きな穴は 凡てを飲み込もうとする黒い穴
隣人よ
壁一枚隔てた隣人よ
夜の帳が下りれば
お前も俺も同類哺乳類獣科人種ヒト俗
昨日のオカズは何だったんだ
それはお前が求める愛なのか
それとも獣の欲求なのか
もしお前が俺の事実を知ろうとも
もしお前が俺の醜さを知ろうとも
凡て愛で包んでくれ
124 :
「 限が峰 」2/2:2006/05/28(日) 19:03:43 ID:4+xqixVs
俺はお前の凡てを無償で愛し 醜さ 汚さ 感度
凡てに眼を瞑り お前の諸々を愛そう
ぺんぺん草も生えぬこの土地で 幾年月も愛を忘れ
血が通うのはお前の臥所でなく海綿体
風が吹き その背中に哀愁を漂わせようとも
帰る巣実花なし
雨が降り 相合傘をする娘がおっても
帰る棲み家なし
鳴いた鳥は飛ぶことが出来る
猫は甘い鳴声で人目を引くことができる
確かに俺はオナニーした
泣くことも相手を惑わすことも出来ないが
右手で自らを慰め 明日への糧を得た
諸々の誘惑は夜の帳と共に顕れ 狂喜乱舞し
俺の宴も血みどろの夢浴場も 興奮の坩堝と化す
お前を求めるが為 凡ては見知らぬお前を求めるが為
嗚呼〜雌 一匹の牝 俺のメス
125 :
ルブレンド:2006/05/28(日) 19:16:31 ID:I959UzoS
誰かわたしを助けてください わたしは同情されたいのです
誰かわたしを助けてください わたしは尊敬されたいのです
心のなかでカメラが倒れてしまいました
わたしは息をつくだけで一苦労なのです
わたしの胸は破れました 夢も破れました
心臓がとまる最後の瞬間まで
きっとわたしは正常には戻れないでしょう
わたしが汚した自分の手首も わたしが壊した未来さえも
いまは熱く火花がほとばしる生きた証の熱情みたいで
ただ懐かしくあのころを思うのです
ありきたりだった会話も、景色も、すべてがいっぺんしたあの日から
わたしには眩しく遠い存在になったのです
迷惑をかけた人ごめんんさい
落胆させた人ごめんなさい
いやなことをいった人ごめんなさい
わたしのことを好きだといってくれた人ごめんなさい
126 :
愛してるって:2006/06/03(土) 01:38:12 ID:abyBWKH5
愛してるってささやいて欲しい
きっとそれしか聞こえなくなるから
愛してるってさわって欲しい
そこが火傷するから
愛してるって抱きしめて欲しい
溶けて消えてしまうから
愛してるって目を閉じて欲しい
僕の存在が君から消えてしまう
だから唇を重ねよう
愛してるって言ってほしい
僕の存在が許される気がするから
だから、愛してるって・・・
127 :
君が大切:2006/06/04(日) 06:19:32 ID:0WW1Vrqh
「愛」という言葉は両手に固くまるめて
空にほうり投げよう
果てないブルーに飲みこまれればいい
それともちぎって渡りの鳥に食わせるか
浄化され
種をはぐくむ骸となって惑いの丘にふるならば
「愛」という言葉は
たとえば天幕たとえば傘
おおわないで
おおわないで
風の中で散歩をしよう
雨にうたれて抱きあおう
さんざめく光をあびて
笑って笑って笑って
泣いて
そうして静かに消えたいね合言葉はそう
「君が大切」
ありがとう生かされてます
さざう風の薫りに舌つづみ
愛でる先にははらはら深緑の
名の無い空気にこんにちは
まさしく生かされてます
生かされてます
少しごろ寝します
雨上がりのきらきら輝くアベニューの木陰
小さな水溜りを覗き込んだら
名前も知らない小さな生き物が二匹
三日も雨が降り続いたから
新しい国が出来たと喜んだのかな
だけど週間天気予報はこの先
能天気なほど赤いお日様ばかり並べてた
白く明るく無関心な光は明日にも彼らの国を滅ぼすだろう
どんな経緯でそんな場所に来ちまったのか
とにかくまぬけな二匹だよ
そんな大事な事を間違えているようじゃ
どの道長くは生きれないな
誰だって時には逃げ出したいし、
その時は大切な人の手を引いて、
二人でなら新しい世界を目指せると、
全くお前ら馬鹿じゃないのか
気持ちだけで愛する人を守れるものか
なめるなよ
夢と現実の区別を愛の麻薬に酔えば簡単に越せるのか
甘えるなよ
気持ちよくラリって酔いが醒めれば愛も醒めてか
ふざけるなよ
やい小虫ども
太陽はお前らなんてどうでもいいんだ
お前らを焼き殺した事すら無関心なんだ
それがあのお空に浮かぶ どでか〜い太陽様なんだよ
お前らがどんな筋書きを未来に描こうと
虫けらの戯言なんだよ
何にも影響しやしないんだ
いっそ俺が踏んでやろうか?
それとも小便かけてやろうか?
あっははははは
滲む視界に映る
小さな小瓶を泳ぐ二匹と
その透き通る向こう側で
最後に写した二人の笑顔が
みんなで俺に向かってこう言った
ばかやろう
「一生君を守るから」
なんてのは、ベタな言葉だね。
だからといって、
あんましキザな言葉を吐くのもどうか・・・
その中
―境界線に佇む彼は 右往左往。
あまりにも危なっかしい一本橋を、
左右によろけ、時にゲームオーバーを演出し。
彼は、時に氷河の最中。
乾いたシャボン玉を飛ばし、撮影し、
彼女の下に送りつけた。
彼は勝利した。
彼の中、一本橋は消えていた。
。。。
ふと、したたるしずくをぬぐうと
あなたがいました。
ちかいようで、とおくみえたあなたは
うすくわらっていました。
そのえがおを、みつづけたいのに
すぐににじんでみえなくなります。
どうしてでしょうか
どうしてでしょうか
きがついたら、あなたはいなくなっていました。
また、いつかあえますか?
133 :
「葉桜」:2006/06/05(月) 21:04:46 ID:diSUloCI
町から
足を伸ばして
川べりをどんどん上ります
薄くにごった空
暖かな日差し
水は元気に流れ
土と生き物で埃っぽい風が
汗ばんだ体を冷やしてくれました
鳥が歌い
私も小声で歌います
土手にたくさん茂り
甘く匂う葉桜
太陽を淡く透かして緑がひかる
この景色
綺麗な空気
ひとりのためには勿体ない
花たちは散ってしまって
もう、見られないけれど
あなた
葉桜は
いかがですか
134 :
名前はいらない:2006/06/05(月) 22:20:34 ID:85o17kda
135 :
ミミン ◆4fCTWDhugY :2006/06/06(火) 00:29:58 ID:XsPl0zwD
集計をありがとうございました・゜・(ノД`;)・゜・
審査にはいりますね!
2,3日後までに結果を出しますのでお待ち下さいm(_ _)m
136 :
ミミン ◆4fCTWDhugY :2006/06/07(水) 22:27:28 ID:Axbr14nf
こんばんは(*_ _)ペコリ
未熟者のミミンです(笑)
読み違いばかりでしょうが(苦笑)最後までお付き合い下さいm(_ _)m
まずは短いですが各寸評を(笑)
>>122 「昼過ぎにひとり」
愛する人が作った野菜炒めを真似てみたけど,しっくりこなかったから隠してしまう…
微笑ましい光景が目に浮かびます。
最後の『程遠い気持ち』が料理と愛情が=(イコール)にならないもどかしさと,初々しさを感じました。
>>123-124 「限が峰」
まだ見ぬ『愛する人』に出会えなく,せっせとオナニーにはげんでしまう…
哀愁を私は感じてしまいました(苦笑)
>>125 「ルブレンド」
崩れつつある自我の世界からせめて『愛する人』にだけは理解して支えて欲しいと願う…
私には“したたたかさ”が見えるのはひねくれた証拠と痛感…
_| ̄|〇
>>126 「愛してるって」
とっても甘い(笑)なかなか言ってもらえないのでしょうか?(泣)ちょっと涙が滲んじゃいました…
137 :
ミミン ◆4fCTWDhugY :2006/06/07(水) 22:29:39 ID:Axbr14nf
>>127 「君が大切」
死ぬまで『愛する人』と過ごしたい…そんな風に読めました。途中の“おおわないで”が揺れる心情の表現として秀逸!
>>128 ◆YAPoo/LC/gさんの作品(笑)
トリがありますが審査を…
『愛する人』になんの衒いもなく感謝…と読んだのですが,裏もありそうですね゚。(><。)゚。゚
力が及ばず,すみません_| ̄|〇
>>129-130 「水溜まりの国」
2匹の生き物へ徹底した現実世界を見せつけ,シニカルに言い放つ“俺”にたった一言で撃退してしまうのは圧巻!
>>131 「シャボンの冷憶」
『愛する人』を手にいれるまで迷いながらの駆け引き…
もう少しインパクトが欲しかったかも…
>>132 「ゆめいろしずく」
片想い…もしかしたら立場が難しい人との恋愛関係なのかしら…
刹那さだけでなくもうひと味欲しかったかも…
>>133 「葉桜」
『愛する人へ』こんな細やかな幸せすら分けてあげたい…
優しい気持ちが溢れ,とても癒されました。
138 :
ミミン ◆4fCTWDhugY :2006/06/07(水) 22:31:28 ID:Axbr14nf
そして優勝作品ですが,非常に迷いました(ノ_・。)
2作品までは絞り込んだのですが迷いました(苦笑)
いろいろ悩んだ結果…
>>129-130 「水溜まりの国」を優勝とさせて下さい(*_ _)ペコリ
おめでとうございます♪参加した皆様,お疲れ様でした(>_<。)
審査はまだまだ慣れないので良い勉強になりました!
未熟者のミミンでした
・゜・(ノД`;)・゜・
>>133「葉桜」書きました。ミミンさん、お疲れ様です。&ありがとうございました。
桜の花は一緒にみられなかったけど、せめて葉桜を、という未練が入っています。
>>129-130さん、おめでとうございます。
ミミンさん、たぶんはじめまして&ありがとうございます
>>132「ゆめいろしずく」書いたルイというもんです
こいつはお題見た時、ほぼ脊髄反射で書いたもんで、
推敲なんぞちっともしてません。えぇ、バカですね
これは別れ際について書いたもんです
少なくともそのつもりでした。。。
細かい情景描写をはしょったんで
全体的に薄味になってしまったようで
それでは
>>129-130さん。おめでとうございます
ミミンさん
ありがとうデス
ぺこり
おめでとうございますデス
ぱちぱち
また浮上したときに覗いていたら参加させていただくデス
ぺこり
ミミンさん、審査お疲れ様でした。
「水溜りの国」を書きましたギムレットです。
この度は優勝作品に選んでいただきまして本当に光栄です。
実は大会系スレに参加して初めての優勝なので素直に感激です。
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!
作品についてはミミンさんが簡潔に評してくれた通り、
最後の一言がこの作品の核です。
ボルテージを徐々に上げていき、最高潮に達したところで一気に温度を下げ、
それまで小虫に対して放ってきた言葉が自分の元へ一気に収束していく。
自分では上手くいったかは分かりませんでしたが、そういった作為を的確に評してくれて嬉しかったです。
それで、次の選者ですが、私自身が最近お気に入りである
「【毎日】俺のポエムを越えてゆけ【決闘】 」スレを立ち上げました
抑揚さんにお願いしてみようかと思います。
独特の毒と切れ味のある文体をぜひ選者として発揮していただきたいです。
それでは行ってまいります。
ミミンさん、審査お疲れ&ありがとうございました。
『君が大切』を書きました。
《愛》という言葉はつい身構えてしまいます。苦手です(笑)
ギムレットさん、優勝おめでとうございま〜す。
なんか、作風変わったみたいかな!?
144 :
抑揚 ◆YqmVtwkwAs :2006/06/09(金) 02:43:55 ID:w6KekwfF
お邪魔します^−^
1.お題:名前
2.〆切:投稿条件に沿った10作品が集まるまで
3.採点:集まり次第
4.条件:
.名前欄に外国人ぽい名前をカタカナ表記で入れること。
.タイトルは漢字四文字の日本人ぽい名前であること。
.投稿を30−32行でまとめること。それ以下でも失格。
以上。投稿条件をよくご確認の上、投稿してください。
>>144 引き受けていただきましてありがとうございます。
それでは後はよろしくお願いしますです。
146 :
ジャック:2006/06/11(日) 20:15:11 ID:dTCIi3fo
二日経過してます。条件厳しいなー。
30−32行は「投稿」なのでタイトル含むんですよね。
では よろしくお願いします
147 :
ジャック:2006/06/11(日) 20:34:18 ID:/rbrTyyN
「狂間百合」
クルマユリはお辞儀する
細長い蕾みが割れ
赤い斑点の
オレンジの花びらは 反り返る
つぼみのなかで 何も見ずに抱き合っていた
めしべとおしべは 初めて顔をあわせた
開花と同時に切り取られた クルマユリ
その純粋さと美しさが
窓辺を飾るのにふさわしい
あなたが私にくれた花
誰かにむしり取られたくなくて
受粉させたくなくて
あなたは私を
純粋なまま
純粋なまま
茎にハサミを入れた
シャコッと言う音に痛みがあったのか聞くと
安全のためだと 言聞かせた
茎を水に 私を部屋に やさしく閉じこめる
私はお辞儀する
あなたに愛と感謝を込めて
あなたは私を覗き込んで
じっと愛でる
短い命を 壊さないよう 愛でるだけ
148 :
ジャック:2006/06/11(日) 20:45:37 ID:/rbrTyyN
よし!!完璧!
149 :
名前はいらない:2006/06/14(水) 11:59:53 ID:AduLJ3v2
あげます。誰か書いて。
「邪宗門修」
米色のナゲットが包む
虹の穂の博物館
は
雲隠れした
夏の日の夕景
シンボルの消失
からの失踪事件
からの行方不明
ポケットから取り出した
時計のチクタクは水銀に響き
消化して 千年の記憶
昇華して 先年の記録
球体の独白は
誰の元に届くのか 未来
曼珠沙華の巧妙な祈りは
誰の元に届くのか 黄泉
空中ブランコのような世界
卍蛙亡く 卍 卍
邪宗たれ込める卍 卍卍
一昨日の雷土に焼かれた 卍
仏像の陰のエッセイ卍 卍
基督の涙は何処へ卍 卍 卍
ああ 祷るほど血 祷るほど 血!
宗教の平和に捧ぐ争いの絶え無きこと
木を薙ぐあの翁は存じておるのか? 真心よ
あ・・・
エラーでたから再投稿したらこれかよ・・・
申し訳ありません
パスしてください
152 :
名前はいらない:2006/06/17(土) 09:15:17 ID:8G5Ft6gX
募集age
153 :
名前はいらない:2006/06/17(土) 17:12:16 ID:6F67nUE7
王真里亜
雨の中 動かぬ虚像
あなたに慈悲を乞えない
このまま僕は死ぬらしい
傘はないが 必要ないよ
マリア
生きることが苦痛か
卑小者は卑小のうちにとどまり
しがみついた平等の概念
解き放てないのか
マリア
日常生活などという現実が
幸福のアンチテーゼであるかのように
歌うことは今 求められていない
マリア
雨が降る
虚に実をかけて純が産まれる
純が純であるためだから面白い
ならばマリア
僕はあなたに慈悲を乞おうか
飾れば汚れる素直な感情を
あなたに捧げたい
age
155 :
ブラウン:2006/06/17(土) 17:21:16 ID:6F67nUE7
>153ですが名前を入れ忘れました。すみません。
156 :
ブルー・ノ・アイツ:2006/06/20(火) 01:09:44 ID:Wo7aQQnE
『只乃名之』
平行四辺形は笑ったよ (何があったか知らないが)
自分はひしゃげてるって イジケてたんだ
平行四辺形が笑ったよ
長方形や、菱形や、正方形の方が 立派だと思ってたのさ
たったそれだけの思い込み (何があったか知らないが)
平行四辺形が歩いてく
威風堂々 正々堂々
僕はボク、これでいい、って笑いながら
すれ違うみんなも笑ったよ
良かったネって笑ったよ
平行四辺形が笑ってるって、みんな喜んで笑ったよ
長方形も、菱形も、正方形だって
みんなみんな笑ったよ
あいつ、良かったな、あいつ……
それを影で見ていた台形も
色んな角を持つ四角形も
名のある三角形も 名のない三角形も
まん丸になれない楕円形も
いつかきっと 笑うんだ
平行四辺形が笑ったから
オレも、アタシも、大丈夫
って、きっときっと笑うのさ
どっこも歪んじゃいないとわかって
へのへのもへじ、顔をクシャクシャにして笑うだろう
あいつ、良かったな あいつ… アイツ… ヘーコーシヘンケー
お題:名前。 漢字4文字の日本人っぽい名前であること。30-32行でまとめること。名前欄にカタカナ表記の外国人っぽい名前詳細は
>>144 >>147 狂間百合 /ジャック
>>150 邪宗門修 /アルペジオ(名前については抑揚さんに判断してもらうということで)
>>153 王真里亜 /ブラウン
>>156 只乃名之/ブルー・ノアイツ
作品募集age
いやsageとるsageとる
あげ
159 :
名前はいらない:2006/06/25(日) 22:23:13 ID:dj4mCWHU
もう今にすがりつくしかないくらい
現実という言葉は記号に昇華され
知ってるなんてニヒルに構えても
過去が虚構にすり替えられ
誰がやったんだっけ?
なんて悠長に今は。
空転する現実に貯えたユーモアや怠惰が役に立つ
ハッピーwなんて
酔うしかないんだって将来
常識じゃないね
綱渡りなのにどっぷり
160 :
名前はいらない:2006/06/25(日) 22:27:06 ID:dj4mCWHU
誤爆。。。
161 :
イゾルデ:2006/06/29(木) 12:52:55 ID:gdLakJn1
「錆鉄格子」
本日のメイン ボンジュール鉄格子
一度入れば錆びるまで
今生の別れとなるや鉄格子のこちらと向うに
ああ、汝、何を置いて格子の果てに向かうなりしや
ダリの扉が開くのは25時の時報
月と太陽が夜這いに這い回る
深い絶望の淵に立つ少年たちが、
もはやその男根を断種せんとバタフライナイフを手に取った 鉄錆
遅すぎたのだ 彼の取り分はない
はん、遅すぎただと?そんなものを欲しがった覚えはない
ささやかなプラスチックの鎧を身にかき寄せて
赤裸々な色つき石膏像の行進を盗み見る
フェイク、フェイク、フェイクだ、ニセモノの神を殺せ
溝で溺れた鼠のごとくに張りぼての巨像に 蹴散らされる草燃える
きちきちきちきち きちきちきちきち ジージージージー
赤子泣いたら たいらなおっぱいふくませて
紅く染まって ちゅうちゅうちゅう
ああ、おっぱい豊穣のおっぱい、白いおっぱい、ああ、ああ、ああ
跪く太鼓 破れた皮よ
錆、錆、錆、紅い錆が青黒い格子の一本一本に繁殖してまいりました
毎日ひっそりと、粗末なおかずの塩分を我が貴重なる唾液にまぜて
ぬりぬりぬりぬりぬりぬり ぬりぬりぬりぬり ぬり
塩分よ、我が滋養分よ、錆を大きく育てたまいや
花の音 ふたたび地に渡る時 我が鉄格子錆落ちん
「錆鉄格子」
本日のメイン ボンジュール鉄格子
一度入れば錆びるまで
今生の別れとなるや鉄格子のこちらと向うに
ああ、汝、何を置いて格子の果てに向かうなりしや
ダリの扉が開くのは25時の時報
月と太陽が夜這いに這い回る
深い絶望の淵に立つ少年たちが、
もはやその男根を断種せんとバタフライナイフを手に取った 鉄錆
遅すぎたのだ 彼の取り分はない
はん、遅すぎただと?そんなものを欲しがった覚えはない
ささやかなプラスチックの鎧を身にかき寄せて
赤裸々な色つき石膏像の行進を盗み見る
フェイク、フェイク、フェイクだ、ニセモノの神を殺せ
溝で溺れた鼠のごとくに張りぼての巨像に 蹴散らされる草燃える
きちきちきちきち きちきちきちきち ジージージージー
赤子泣いたら たいらなおっぱいふくませて
紅く染まって ちゅうちゅうちゅう
ああ、おっぱい豊穣のおっぱい、白いおっぱい、ああ、ああ、ああ
跪く太鼓 破れた皮よ
錆、錆、錆、紅い錆が青黒い格子の一本一本に繁殖してまいりました
毎日ひっそりと、粗末なおかずの塩分を我が貴重なる唾液にまぜて
ぬりぬりぬりぬりぬりぬり ぬりぬりぬりぬり ぬり
塩分よ、我が滋養分よ、錆を大きく育てたまいや
花の音 ふたたび地に渡る時 我が鉄格子錆落ちん
163 :
名前はいらない:2006/07/06(木) 02:32:42 ID:/D1xEzEb
定期 あげ
「夜明・恒星」
黒い鳥 黒い鳥
赤子の魂(たま)は二つに割れた
一つはここに 一つは向こうに
時の異なる二つの世界
二つの道理と 二つの親愛
110巡りの時は 重なる
扉を開け 夢と言われた外惑星の
重なる時の黒い陰影
その逆光に目を奪われずに
重いローブを脱ぎ捨てよ
人・巡り・夜明け・夕の海・そしてまだ出会えぬ星・漆黒の巻毛・紐・金属・
ありえざる叡智・遅すぎる流れ・姉妹の決裂・泥の世界の大いなる落とし子
世界は割れた・死に逝く化身の溜息は誰に・ダウジングをもて・
力源はそこに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・赤く、黒く、輝いて・・・・・・
黒い鳥 空を引き裂いて消えた
12巡りの後の後の後
赤葡萄の花咲き乱れる庭で
小さな親愛を知りそして枯れゆく
70巡りの風の季節に
同じ灰色の深い瞳(め)に会い
巡ることは無意味ではないと
己一人で分かる時まで
黒い鳥 深い森に見上げ燃える山の奥に消え行く
瀕死の身体と魂がいずれ
くすぶりながら「魔」と呼ばれる
大いなる合致を果たす日まで
165 :
虫娘 ◆666.SaoPvk :2006/07/06(木) 23:43:16 ID:J+Bk8def
わたわた私雌のHapyybirthday 7th9で一ヶ月経過だね
抑揚さま 泣かないで
わたしは、、、わたしは、、、
仕事に追われて読むお題の条件が今市分らなかっただけなのよ♪
166 :
名前はいらない:2006/07/06(木) 23:53:35 ID:/D1xEzEb
167 :
ブラウン:2006/07/07(金) 01:06:18 ID:9dCt9Mv5
砂防会館
海から来る砂に防砂林
川から来る砂に砂防ダム
そんなはいずりまわる砂に
埋もれそうで埋もれないのが
国土保全というもんだ
とはいえこれについて
つかみあうような議論とかは
何もかもごめんで
とっくに卒業というよりは
もうすっかり諦めたのさ僕ら二人
そういうことで革新も過激もなく
バリバリの保守本道で結婚もして
裏のいろんな駆け引き含め
お互いちゃんとやっていこうぜ
パンクでもヒップホップでもなく
田中角栄派閥を気取り
砂防会館地下のレストランで
昼間に二人スパゲティを食うんだ
田舎者らしく
都会の臭いはあらかじめでなく
これからしみつくだけの
スーツを選んで着ていよう
ブラウンにまみれて砂防会館でふたり
それなりの、日本の未来という
建前は持って
168 :
名前はいらない:2006/07/11(火) 23:56:52 ID:Nd22K2bW
途中経過〜。
>>147 狂間百合 /ジャック
>>150 邪宗門修 /アルペジオ(名前については抑揚さんに判断してもらうということで)
>>153 王真里亜 /ブラウン
>>156 只乃名之/ブルー・ノアイツ
>>162 「錆鉄格子」/イゾルデ
>>164 「夜明・恒星」/J・T・ノルジ
>>167 砂防会館/ブラウン
只今7作品。あと3作品ですよぅ。
※今回の投稿条件
1.お題:名前
2.〆切:投稿条件に沿った10作品が集まるまで
3.採点:集まり次第
4.条件:
.名前欄に外国人ぽい名前をカタカナ表記で入れること。
.タイトルは漢字四文字の日本人ぽい名前であること。
.投稿を30−32行でまとめること。それ以下でも失格。
以上。投稿条件をよくご確認の上、投稿してください。
169 :
ジョン・スミス:2006/07/13(木) 01:07:21 ID:4fYA3hcK
「山田太郎」(1/2)
なあ 俺は
平凡なのか?
それとも
非凡なのか?
何の面白みもなく
つまらなく生まれた
そのはずだったのに
誰もが俺を見て笑う
「山田くんが普通だと思ってるけど
実は普通じゃないCDもってない?」とは
何の言いぐさだ
ステレオタイプはどこに消えた?
誰もが個性と言い張る時代
無個性はむしろ
個性なんだと
個性ってなんだ?
よう 俺は何なんだ?
奇抜なものは
何一つ持っちゃいない
そんな俺は
奇抜なのか?
170 :
ジョン・スミス:2006/07/13(木) 01:11:35 ID:4fYA3hcK
「山田太郎」(2/2)
夕暮れになりかけた空を見上げる
デキソコナイの夕陽
それをただ眺めながら
俺は煙草を取り出し
一人変わらぬ自分を嘆く
七色に光る街の光のなかで
俺は
ただ一人
灰色に染まってゆく
曇りのない
つまらない灰色に
171 :
名前はいらない:2006/07/13(木) 11:07:05 ID:n4+OnPnR
あと2作で締切ですよー!
早く早く!
172 :
ブリジット・ホンダ:2006/07/15(土) 15:16:15 ID:Bw99h52R
【雨空通森】1
トラウマに砕け散る線香花火が足元を照らすんです
執着は呪いを呼び覚まし、小塚原に迷い込む
半年前の人
四年前の人
十年前の人 忘れられないんです
両手じゃ数え切れない異性に苛まされ
薬指に体液の臭いを求めて
三千里歩いてきました
行燈から漏れる灯に虫が吸い寄せられ 私は見知らぬ異性に吸い寄せられる
雨の森を通い詰め、満たされぬ身体は為されるまま
もう一度、本当の愛を探して、追憶が首をもたげる
貴方が貧血話を持ち掛けたとき
私の動悸した鼻翼は 溢れんばかりの涙を垂れ流しました
忘れることもまた愛 忘却は影
愛が残酷なら それを求めるのは何故___
街の中で 視線を漂わせること 吹く風の匂いを嗅ぐこと それも愛
真夜中の神社で 藁人形片手に古木を睨みつけること それも愛
ど田舎の交差点で立ち竦むこと 無我夢中で忘れること それも愛
独擅場の舞台で 裏瞼に幻影を刻み 信じ続けること それも愛
173 :
ブリジット・ホンダ:2006/07/15(土) 15:16:47 ID:Bw99h52R
【雨空通森】2end
ヒクヒクした鼻翼からは ナイアガラの涙が垂れ流れ
拭うハンカチは滝壺に深く深く 堕ちていく・・・・・・
ねえ いま同じ空を見てるかな
だったら想いは一緒なのかな
この空の下の何処かで貴方が見ているであろう空を
私も見ています
二人の想いが空に吸い寄せられたら
共鳴するのかな_雨となって私たちを濡らしてくれるかな
届けたい想いは空に放り上げるしかないの
___でも二度と縁はないでしょう
雨を降らし 風を吹かせ 雷を響かせる空
燦々と微笑む太陽の下で いつか微笑み会うであろう思い出と
つまらない冗談に愛想をつかして さよなら私の茜空
174 :
ブリジット・ホンダ:2006/07/15(土) 15:26:29 ID:Bw99h52R
今、他者の作品を読み比べていました
お題は「投稿を30−32行でまとめること」と書いてあるけど
ジョン・スミスさんと私以外の作品は全部30行に到達していないを
これは空白も行として数えるということ?題名も行として換算するということ?
抑揚さん 答えて下さいな
失格者はいるのかいないのかを
175 :
ブリジット・ホンダ(計算ミスのようなので再度投下:2006/07/15(土) 15:42:37 ID:Bw99h52R
【雨空通森】
トラウマに砕け散る線香花火が足元を照らすんです
執着は呪いを呼び覚まし、小塚原に迷い込む
半年前の人 四年前の人 十年前の人 忘れられないんです
両手じゃ数え切れない異性に苛まされ 薬指に体液の臭いを求めて 三千里歩いてきました
行燈から漏れる灯に虫が吸い寄せられ 私は見知らぬ異性に吸い寄せられる
雨の森を通い詰め、満たされぬ身体は為されるまま
もう一度、本当の愛を探して、追憶が首をもたげる
貴方が貧血話を持ち掛けたとき 私の動悸した鼻翼は 溢れんばかりの涙を垂れ流しました
忘れることもまた愛 忘却は影 愛が残酷なら__それを求めるのは何故
街の中で 視線を漂わせること 吹く風の匂いを嗅ぐこと それも愛
真夜中の神社で 藁人形片手に古木を睨みつけること それも愛
ど田舎の交差点で立ち竦むこと 無我夢中で忘れること それも愛
独擅場の舞台で 裏瞼に幻影を刻み 信じ続けること それも愛
ヒクヒクした鼻翼からは ナイアガラの涙が垂れ流れ
拭うハンカチは滝壺に深く深く 堕ちていく・・・・・・
ねえ いま同じ空を見てるかな だったら想いは一緒なのかな
この空の下の何処かで貴方が見ているであろう空を 私も見ています
二人の想いが空に吸い寄せられたら 共鳴するのかな_雨となって私たちを濡らしてくれるかな
届けたい想いは空に放り上げるしかないの___でも二度と縁はないでしょう
雨を降らし 風を吹かせ 雷を響かせる空
燦々と微笑む太陽の下で いつか微笑み会うであろう思い出と
つまらない冗談に愛想をつかして さよなら私の茜空
176 :
名前はいらない:2006/07/15(土) 16:09:21 ID:TEgEryxM
穢土うぜえ
177 :
名前はいらない:2006/07/15(土) 23:38:47 ID:vdNQAG2m
30-32行が原稿用紙だとする。その中に投稿を収めるって事だから、タイトル含むと思うよ。
詩ってタイトル入れて詩じゃん。空白も言うまでもなく、何ページに収めること、と決められたら当然、タイトル後の空白も入るはず。
どうなんすかねぇ。
178 :
名前はいらない:2006/07/15(土) 23:39:33 ID:M42ybIUj
センスなさ過ぎ。はい、次。
全部確認してないけど大体おkおk。
とりあえず、今出揃ったのを明日あたり評価しまーす。
>>147 狂間百合/ジャック
美しい描写の切り取りであることは間違いない。
そして心理描写も含まれているが、まぁ中身が無い。
クルマユリである必要もなければ、
お題にかかってるわけでもない。
題名の狂間百合。クルマユリの当て字としては秀逸。
そして外国人ぽい名前がジャックってベタ過ぎ。
総評:ベタ
>>150 邪宗門修/アルペジオ
宗教用の絵本を絵も含めて文章にした感じ。
(そんなもんがあるかどうかはしらんが。
なかなか面白いと思う。
だが、詩として感銘を受けるかつーと
そうじゃない。胡散臭い。
題名の邪宗門修、これも胡散臭い雰囲気。
そして外国人ぽい名前は忘れたのね。
総評:胡散臭い
>>153 王真里亜/ブラウン
こいつも宗教臭いな。
日常的な言葉で綴られていることには好感が持てるが、
なにぶん中身がスカスカ。
これを読み取れってのは少し酷だ。
題名の王真里亜、こういう馬鹿な当て字好きよ。
そして外国人ぽい名前がブラウンねぇ捻ってよ。
総評:スカスカ
>>156 只乃名之/ブルー・ノアイツ
良い。名前というお題を生かしきってる。
小気味良い出だしから、期待を煽る展開、
そして語感を生かした締め。最高。
あえて言うなら登場人物(角形)のキャラ付けが欲しかった。
まぁ行数制限もあったし、これで十分だな。
題名の只乃名之、これもストレートで好感。
外国人ぽい名前のブルー・ノアイツも好きな語感。
総評:俺好み
>>162 錆鉄格子/イゾルデ
哲学者の呟きを聞いてるみたいで
右から左に抜けていき何も残らない。
単純な言葉に突拍子もない言葉を混ぜるから、
読み手の意識に残るわけで、
最初から最後まで妄想全開だと、
普通に読み流してしまう。配慮不足。
題名の錆鉄格子の字面は好き。
外国人ぽい名前のイゾルデ、これも良いな。
総評:センスの持ち腐れ
>>164 夜明・恒星/J・T・ノルジ
これもそれっぽい言葉を並べただけ、
背景とか情景とかそんなんが何も無い。
英語わからない俺が洋楽聞いてる感じだ。
ボーカル以外のパートの良し悪しは分かるが、
肝心の言葉が伝わってこない。
題名の夜明・恒星も微妙。
外国人ぽい名前のJ・T・ノルジも微妙。
総評:微妙
>>167 砂防会館/ブラウン
新聞が風刺要員として使いそうだな。
ただ余計な言い回しが多く冗長な感じ
あと言葉、文節、連の?がりがちぐはぐ。
題名の砂防会館、まぁこんな名前の奴はいねぇ。
外国人ぽい名前のブラウン。被ってるな。
総評:詰め甘すぎ
>>169-170 山田太郎/ジョンスミス
テーマに持ってきた物は良い。
だが消化不良。2連目とか面白いのにな。
後半は同じ事を言葉を変えて言ってるだけ。
そして最終連、そんなにキレイにまとめる必要はない。
題名の山田太郎、題名として内容とマッチしてる。
外国人ぽい名前のジョンスミス、
山田太郎にジョンスミス、この辺ちゃんと構成してあるだけに
肝心の詩が持ったいな過ぎる。
総評:惜しい
>>175 雨空通森/ブリジット・ホンダ
良いね。ちょっと文章量が多くてウザイけど。
言葉に力が込めてある。
ただそれだけに最初から最後まで力みすぎな感じ。
どっかでフッと息を抜く瞬間がないと
読んでるほうの息が詰まる。
ただ何度か読み直して良さが出てくる詩ってのは良い良い。
題名の雨空通森、この字の並びも良いな。
外国人ぽい名前のブリジット・ホンダ、これ最高。
総評:深呼吸
184 :
抑揚 ◆YqmVtwkwAs :2006/07/18(火) 12:38:53 ID:CM9T3pVC
さてと、
なんでみんな社会とか宗教とかなんだw
お題名前だつーの。
で、最優秀賞を挙げるとすると・・・うーん・・・
>>156 只乃名之/ブルー・ノアイツ です!!
もう完全に俺好みの詩。あんた最高♪
おまけ
題名賞:
>>153 王真里亜
オー、マリアってアフォかお前w この下らなさが良い!
外国人ぽい名前賞:
>>175 ブリジット・ホンダ
絶対日系三世に間違いないと確信させるそのセンスに脱帽!
以上、長々とお邪魔しました・Д・)ノ
185 :
リーフレイン:2006/07/18(火) 20:10:27 ID:6Zzvtc6n
抑揚さん、ありがとうございました。お疲れさまです。(錆鉄格子)
すご、読み応えのあるのが集まりましたね、、、
只乃名之/ブルー・ノアイツさんおめでとうございます!
お疲れ様でした&評ありがd
187 :
穢土 ◆34law0hz56 :2006/07/19(水) 20:13:57 ID:QSc+RWOk
抑揚さん
愉しかったですよ
ナマス切りの寸評 贔屓しちゃうぞ♪
188 :
穢土 ◆34law0hz56 :2006/07/19(水) 20:33:35 ID:QSc+RWOk
抑揚さん
雨空通森書いたよ♪
評価人として一目置いちゃうぞ♪
抑揚さん、審査お疲れ様でした、
というより、ハジメマシテm(__)m
>>156 『只乃名之』/ブルー・ノ・アイツ書きました。
今回ちょっとズルした感じなので、個人的なことながら心苦しい点を述べさせてもらいます。
今回のモノが書けたのは、『名前』がテーマのこちらの選者コンペと、
『平行四辺形』で笑わせる…がテーマになっていた他スレ(空気なんか読めるか)の
両方を書きたいと思っていた時に出来てくれたモノで、
同時進行で二つのテーマが頭にあったからこそ、書くことが出来たモノだと
思っています。(結局、こちらにしか投稿できなかったんですけど。)
「ヘイコーシヘンケー」が現れてくれたのは、「空気なんか読めるか」スレの
練り物ハンターさんにヒントを頂いたようなもので、そちらに感謝をしなければならないと
思っています。
というわけで、ズルして最優秀賞もらった感じで、心苦しい気持ちもありますが
そんなヒントでもなければ、書けなかったかもしれない、、というのが私の力量であり本音です。
でも、とても嬉しい評、アリガトでした!
>総評:俺好み、、、何よりの言葉です♪、素直にもらっておきます。。
では、次の選者さんの指定ですが、声をかけられる方が少ないので
ちょっと時間を頂きます。
(「投稿&採点スレの、asqさんにお願いしてみようと思います。)
他の皆さんも、お疲れさまでした、色々制限ある中での個性のある作品で
刺激されました、ありがとうございましたっ┏o ペコッ
190 :
ボトルネック(ノ∀`) ◆P350za861k :2006/07/20(木) 02:26:28 ID:TtymJ/Kh
191 :
やさしいあくま:2006/07/20(木) 22:54:20 ID:ZDVQDm0P
>>158さんおめでとう!
素直な人柄っスね。
抑揚さん、僕は狂間百合書きました。
バッサバッサ評書いてくれたので、ごもっともです、と頭が下がりました。
批評お疲れさまです。ありがとうございました。
192 :
カコ ◆kaco/250tg :2006/07/21(金) 00:06:41 ID:OBqFQhS/
次の選者さんの指名の件ですが、
お願いをした、「投稿&採点」スレで評価をなさっているasqさんに
承諾は頂いたものの、私の方に引き受けられない事情があり、
失礼ながら、今回は依頼をキャンセルさせて頂き、ボトルネックさんに
お願いしているところです。。。
もうしばらくお待ちください
>>185,190,191
ども、、、アリガdです♪(恐縮でっす・・・(^^;)
193 :
ボトルネック(ノ∀`) ◆P350za861k :2006/07/21(金) 01:02:43 ID:qasGRvkw
えー
そんなわけで
今回asqさんの代わりに選者をさせて頂くことになりました
よろしくお願い致します
さて
今回お題ですが
・題名は漢字一文字(内容は制限なし)
・コテハンの人も今回は名無しで投稿
・10作品揃った時点で評入れます
んではドウゾー
194 :
名前はいらない:2006/07/21(金) 01:13:48 ID:haV9DpkC
なるほど
195 :
カコ ◆kaco/250tg :2006/07/21(金) 01:19:41 ID:mo/xQLp4
ボトルさん、引き受けてくれて、どうもありがとです。。
これで、バトンタッチ完了ですネ。ドタバタしましたが。
最後にもう一度、
抑揚さん アリガトウございました♪
196 :
名前はいらない:2006/07/24(月) 21:37:32 ID:kwOaQ0cF
あげてみる…
197 :
娘Z1 ◆666.SaoPvk :2006/07/24(月) 21:46:46 ID:MoxdtFND
ボトルネックさん
がんがれ〜♪
198 :
『賤』:2006/07/26(水) 00:31:12 ID:UC35pHdw
眼も眩まんばかりの太陽が憎いぜ
朝鳥の鳴声に鼻糞を飛ばす
眼を覆わんばかりの着こなしを決めた隣人はファンタジスタ
俺はうだつの上がらない21世紀型労働者
職場は歩いてセブン・ミニッツ
上司は雌豚 性は男
言語は高木ブー語 豚の鳴声と足音が聞こえてくれば
そいつだ 社長の息子だ
こいつには黙って従う 餌はヒステリックに付き合うこと
梅干と肘鉄踵落しを浴びせるプランを財布にしまい
なけなしの金で缶コーヒーを飲み込む昼間
夜明前の我慢と心得た身の振舞も
雌豚の前ではフォークのツマミ
身を磨ぎ 削り 彷徨い探し当てた職場が是
夜空を飛ぶカラスに想いを託して
血を皿に盛る やがてやってくる豚一家の冷視に
摂氏10度の肉塊となり溶け出す夜を待って
帰還兵さながらに雄叫びを上げる
奇人変人の祭りはいつだって夜さ
あげ。
200 :
ボトルネック(ノ∀`) ◆P350za861k :2006/08/08(火) 00:31:41 ID:BiM4d4tt
なんか10作品たまる前にカコさん復活しそうな予感
201 :
名前はいらない:2006/08/08(火) 08:40:07 ID:ViNJbCF6
今回の審査員のイメージ
包茎
風俗店
おわり
202 :
名前はいらない:2006/08/16(水) 13:08:32 ID:k1JqD0gq
今回お題ですが
・題名は漢字一文字(内容は制限なし)
・コテハンの人も今回は名無しで投稿
・10作品揃った時点で評入れます
>>198 :『賤』
現在、1作品
残り、9作品 お待ちしてまふ
203 :
ザ・ワールド ◆Rumble.9/U :2006/08/23(水) 10:39:55 ID:wJ8jNB24
セン5の投稿作品をろくすっぽ確認もせずチャリオットを盗作者扱いした件について
謝罪文を求める
カスアンダーお前にだよ
>>203 とてもいい詩だなw
本当にお前って屑だよな
消えろよ詩板から
自分の巣に閉じこもって出てくるな
「怒」
どうどう どうどう
怒ッ 怒ッ 怒ッ
どうどう!どうどう!
怒ッ怒怒 怒ー!
どうどうどう!!
怒怒ん!怒怒怒怒 怒怒ォー!
どうどう!!ウー!どう怒う怒う怒ォォォオオオーッウッ 怒ッッ
ど
どうどう
206 :
名前はいらない:2006/08/31(木) 06:19:56 ID:By09WfYV
age
207 :
ボトルネック(ノ∀`) ◆P350za861k :2006/08/31(木) 22:18:49 ID:By09WfYV
ひと月経つけど2作品〜
このペースじゃ1年経つんじゃないだろか
(´・ω・`)
もちっとだけ様子みてみるけど、お題とか評価人とか検討しなおしたらどうか、とも思ってみたり。
とか言いつつ上げ
一応
・タイトルは漢字一文字
・名無し投稿
・残り8作品
208 :
名前はいらない:2006/09/01(金) 09:52:00 ID:8uqyK1Fs
揚げ
うーむ。なんで今回投稿少ないんだろうね。そんな難しいおだいでもないと思うが。
1ヵ月以上過疎ったらという期限を付けて評に移るでもいいんじゃない。
209 :
名前はいらない:2006/09/01(金) 12:49:32 ID:OB+LzGWd
210 :
ボトルネック(ノ∀`) ◆P350za861k :2006/09/01(金) 19:11:01 ID:hkaiW2Po
>>209 前に選やったときは2〜3日でたまったんだがなぁ(209の条件は今と変わらず)
まああと2〜3日様子みて駄目ならそこで選入れて次いったほうが賢明かしらね(´・ω・`)ショボーン
211 :
題名『坂』:2006/09/01(金) 21:17:43 ID:hvU9mAus
坂
宵闇せまる坂をゆっくりと登る
まるでそれさえ手に入れれば
全てが転がり込むかの様に
一心に見つめて坂を登る
だらだらと続く坂は呼吸を乱す
不安な気持ちを掻き混ぜる様に
神経を尖らす
それでも
坂を登り続ける…
前だけを見つめて
逃げる様に朱い雲が流れ
気がつけば闇に覆われ
辿り着いた坂の上
妄想の罠に絡まり
立ち竦む女が孤独(ひとり)
馴れ合いコテの方でつね
213 :
ボトルネック(ノ∀`) ◆P350za861k :2006/09/03(日) 05:22:20 ID:Ms1kYtSW
あと七作品あげ
214 :
穢土 ◆34law0hz56 :2006/09/07(木) 21:17:29 ID:ep/Qa8kW
こちらも凄い
お題提出が7月21日
んで現在まで約一ヶ月半経過
誰か投稿しろを♪ でないといけないを♪
215 :
「声」 :2006/09/10(日) 03:12:24 ID:F8k3HfSR
カナカナ カナカナ
鳴いている
どこにいるのかな、カナカナ
カナカナ カナカナ
カナカナカナ
ひとりポッチなのかな、カナ
カナカナ カナカナ
今日もまた
そのひぐらしなのかな、カナ
カナカナ カナカナ
カナカナカナ
こっちに来ないかな、カナカナ
カナカナ カナカナ
七日だけ
朝と夕だけ ね、カナカナ
カナカナ カナカナ
カナカナカナ
鳴いているんじゃなくってね
呼んでいるのかな、カナカナ
カナカナ カナカナ
カナカナ カナ
呼び返して みようかな、カナ
カナカナ カナカナ カナカナ カナ
ひぐらし かなかな
カナ カナ カナ ……
216 :
名前はいらない:2006/09/11(月) 00:53:39 ID:Ls5ZORub
「服」
重ね着 重ね着
暑くない
寒さから身を守るってわけじゃないんだ
自分流オシャレ
ベルトにカバン アクセ
インパクトの強い服の時は
小物を落ち着かせて なだめる
引立てて 引立てて ケンカしないように
逆に地味なときは
主張して 主張して アピールしてる
だけど
しつこくしすぎないのが大事で
いいところを活かすように
バランスとれていればだいたい いい
人間関係によく似てる
押したり引いたり 相談しながら共存してる
217 :
名前はいらない:2006/09/11(月) 01:33:18 ID:xaS//RzS
彼女には好きって言っちゃダメなんだ
僕は彼女の形に変わっていく
好きって言わないなんて、まるでヤサ男だね
君の彼氏はヤサ男
ヤサ男は君にあげる
本心は君が好きなだけ
218 :
名前はいらない:2006/09/11(月) 14:15:26 ID:Ls5ZORub
「連」
闘う 強さ 本能?憧れ
闘うということ 本能
強さということ 憧れ
常に一番でいること 誇示 力の誇示
上へ上へ追い求めるということ
稽古 ひたすら稽古
基本を何百 何千と繰り返す行為は
一気に押し寄せる滝の様でいて
その実 一瞬の 一滴の水を眺めるが如く
永遠の様でいて
自己の内面を迷わせ 考えさせ
研ぎ澄ます 獣のように
でもそれは稽古 ただ稽古
対峙したときとは似て非なるもの
219 :
名前はいらない:2006/09/13(水) 00:50:07 ID:qDYD2ccL
220 :
名前はいらない:2006/09/13(水) 00:51:44 ID:qDYD2ccL
「雲」
西の空に
もくもくと
白い大きな雲が
畜生、と叫ぶと
雲は
だまって吸い取ってくれた
221 :
ボトルネック(ノ∀`) ◆P350za861k :2006/09/13(水) 01:46:11 ID:hrKDKyAz
増えてキター!
(つД`).゜・。
十作品揃うまで待ってみる…
222 :
名前はいらない:2006/09/13(水) 01:47:56 ID:/AbS2fpS
223 :
名前はいらない:2006/09/13(水) 17:03:36 ID:lIZI8aAO
ほんとにやめる
じやばいばい
224 :
名前はいらない:2006/09/13(水) 20:34:15 ID:lIZI8aAO
ぼくが手を繋いだわけは君が隣にいたからだ
前のほうで気持ち悪いやつが女と手を繋いでいるのをみて
精神的に幸せだと思ったから真似した
ふざけたのは余りに退屈だったからだ
225 :
ボトルネック(ノ∀`) ◆P350za861k :2006/09/13(水) 22:16:56 ID:hrKDKyAz
226 :
名前はいらない:2006/09/13(水) 22:25:02 ID:lIZI8aAO
学生が踊るアレ
227 :
商 1/2:2006/09/14(木) 19:16:32 ID:ea0qdKcQ
そうして私は自分すべてを売ろうと思い立ち、街に出かけて
いったのでございました。むろん私は若く困窮しておりまし
たが、曲がりくねった誇りを持っていて、自らの肛門もしく
は内臓のみを売ることを潔しとしなかったのでございます。
半月かがやく夜空の下で自分を売らんと声を張り上げる私は
狂人として放置されましたが、一月後にハンチング帽の老人
が私の前に立ち、売っているのかね、なら買おうか、とおっ
しゃったのでございました。
は、ならばどうぞ、しかし幾らでお買いあげになるので、と
言うとその方は大声でお笑いになり、君は自分全部を売った
のだからその代価も君ではなく私が受け取るのだ、だから買
値に意味はないのだよ、とおっしゃいました。
これはおかしな理屈でございましたが、その方の笑顔に魅せ
られた私は素直に自分を売ることにしたのでございます。
その方、すなわち旦那様に連れてこられたのは裏路地にある
シャッターを下ろした小さな店で、カウンターになったガラ
ス貼りのショウケースには何ひとつ置かれておらず、そこで
私は旦那様からひとつの仕事を命じられたのでございます。
それは世界全てのカタログを作る仕事でございました。この
街、街の街灯、街灯にとまる鳥、鳥の糞、糞を踏む女給仕、
これらをことごとく列挙し分類する仕事。数十ページがたま
ると私はそれを旦那様の豪壮な屋敷にお届けし、旦那様はそ
れをもとに売買をされるとのことでございました。私はそれ
以外に店を出ることもなく、世界のあらゆる事物を列挙する
ことに没頭したのでございました。
228 :
商 2/2:2006/09/14(木) 19:17:44 ID:ea0qdKcQ
十六年目に旦那様が亡くなられました。いまわの際に私を枕
元に呼ばれた旦那様は私を見上げて不敵に笑われ、こう言わ
れたのでございます。
暖簾分けをしてやろう。ということはつまり、私が知り実践
してきた世界の真理を教えてあげようということだよ。
全ての物は売ることができる。自分の所有しないもの、見た
ことのないもの、実在を確かめられない物、夢に出てくる物、
夢にすら出てこない物、これら全てが売買できる。名前さえ
あればね。それが私の発見であり、生涯の秘密だったのだよ。
こうして私は、相変わらずシャッターを下ろしたままの店の
奧で、自分の「商店」を開いたのでございます。
以来、私は自らの作ったカタログをもとに、思いついた番号
に電話をかけ、取引を行ってまいりました。
地球は十二回ほど、天の川は四回ほど、売り買いさせていた
だきました。夕焼けにいたっては、もう何度売っては買い戻
したか、数え切れないほどです。代価として時々、何か、ひ
どくひんやりした物がやってきますが、それが何なのかは、
私には些事でございまして。
つい昨日、生まれたばかりの孫をどこかわからぬ遠いところ
に売ったところでございますが、その悲哀もまた、高値で売
れる私の商品でございます。
229 :
ボトルネック(ノ∀`) ◆P350za861k :2006/09/15(金) 02:31:50 ID:ycs/pk2y
「食」
むしゃむしゃむしゃむしゃ
食べたいものを食べます
むしゃむしゃむしゃむしゃ
生きるために
むしゃむしゃむしゃむしゃ
好きなものを好きなだけ
むしゃむしゃむしゃむしゃ
うれしいときも
むしゃむしゃむしゃむしゃ
かなしいときも
むしゃむゃむしゃむしゃ
怒ってるときも
むしゃむしゃぐちゃぐちゃ
腹がへる 腹がへる
いい女をみれば腹がへる
食べたりない
231 :
卵:2006/09/16(土) 01:19:01 ID:clOz7BD9
あんまり悲しいので星になってみた
冷え冷えとした真っ暗な空間に
ぽっかり浮かんでいると
僕は宇宙の細胞のほんのひと欠片で
いのちの所在は
どこか別のところにあるような気がした
こうして自分のこころを持て余していることが
不思議に思えた
だからね
とりあえず僕はこの悲しみという卵を
うまく抱いていきたいんだ
僕という宇宙が
ビッグバンするためにね
232 :
名前はいらない:2006/09/16(土) 01:58:50 ID:CAnH+OTT
233 :
ボトルネックΣ(゚Д゚; ◆P350za861k :2006/09/16(土) 01:59:49 ID:ghuBK8De
揃った…
では評入れますが、
その間2〜3日お待ちを。
遅くても9/19日いっぱいまでには間に合わせて…みたりしちゃったりなんかしてチョンチョン(広川太一郎風に)
234 :
名前はいらない:2006/09/16(土) 07:58:04 ID:sV1TP3P+
ゴメン実は二十投稿しちゃってる。。。
とりあえず今は名無しで。
235 :
ボトルネックΣ(゚Д゚; ◆P350za861k :2006/09/19(火) 18:53:02 ID:uGurmmtZ
>>198 タイトルが表わす通りの思考をしつつ職場で嫌な上司からのストレスに耐えつつ、一日を終える。
最後の爆発でわずかにカタルシスを得るが、そんな自分を汚いとも思い、そんな矛盾を抱えつつ人生を送る。
詩的な上手さこそあまり感じられなかったけれども、感情がよく表れていると感じました。
236 :
ボトルネックΣ(゚Д゚; ◆P350za861k :2006/09/19(火) 19:02:21 ID:uGurmmtZ
>>205 ひたすら勢いよく怒りを表すストレートさ。風の又三郎の「どっどど どどう」を彷彿とさせる語感。
リズミカルではあるけれど、最後まで変化が少なく物足りなさを覚えました。
アイデアはまずまずかと。
>>211 終始静かなトーンで描かれる情景。心象風景がひたすら淡々と描かれる。
中盤ありきたりに見える表現もあり、心に引っかかる部分が少ないのが逆に勿体無いと思いました。よくまとまっているだけに。最後の行、あえて孤独と書いてひとりと読ませる部分に違和感がありました。そこはひらいても良かったのでは。
惜しい。
237 :
ボトルネックΣ(゚Д゚; ◆P350za861k :2006/09/19(火) 19:28:00 ID:uGurmmtZ
>>215 ヒグラシの鳴き声と語尾の「かな」で言葉をかけつつ、夏の終わりから秋にかけての情景を表現している。鳴き声の中に時々出てくるフレーズがいいアクセントになっている。「ひとりポッチ」は字面として違和感があるけど、全体的には読んでて心地よい。
小学校の国語の教材に使えそうな感じです。
>>216 服=ペルソナ。
ありきたりだけれど分かりやすいと言えば分かりやすいテーマですし、服を選ぶように人前で言葉や態度を選ぶのはある部分で真理。
惜しむらくは、最後で説明しているところ。なんだか語りというか説教臭さが出てしまうので、説明しないで抑えめに表現したほうが良かったかも。
>>220 最後の行、「だまって吸い取ってくれた」。
この一行だけでこの詩を味わい深いものにしていると思います。
そこに至るまでの表現を見るだけだと、特別面白い表現があるわけでもなく、下手したら「つまらん」の一言で終わる危険性をはらみつつ、最後に「吸い取ってくれた」と綿のようなものに表現しつつ擬人化。これだけで気持ちが暖かくなります。
短い詩ならではの味わいがありました。
>>227-228 近代文学風散文詩。
誤読の危険性を孕みつつ評しますが、詩を創作することそのものが、この商売人のような「売る」行為につながるのではないでしょうか。そう考えると、この詩そのものの独白もまた「売る」行為であり、今まさに売っていると。
それが考え過ぎで、単なる面白いお話であったとしても味わいがありインパクトもあると思いました。
続きは風呂に入ってから(ノ∀`)
238 :
ボトルネックΣ(゚Д゚; ◆P350za861k :2006/09/19(火) 19:29:43 ID:uGurmmtZ
239 :
ボトルネックΣ(゚Д゚; ◆P350za861k :2006/09/19(火) 20:12:58 ID:uGurmmtZ
>>218 闘い。
非常にストレートな表現。「連」は連続の意だろうか。
稽古に稽古を重ねる格闘家。高みに上がるためひたすら稽古。しかし実戦、本当の戦いは似て非なるもの。命のやりとりとは似て非なるもの。
ていう感じのことが格闘漫画やらなんやらによく書いてあるわけで分かりやすいのですが、その説明だけで終わってる面もあり勿体無いと思いました。
>>230 食う。むしゃむしゃむしゃむしゃと擬音が続くなか、最後はぐちゃぐちゃ。
そして「いい女を見れば〜」ってそっちの「食う」ですか。
最後に唐突に出てきたのでオチのような感じになりプッとなりました。
ダブルミーニングと言える程でもなく、全体的に惜しい感じ。
>>231 漢字一字のお題から連想しにくいテーマではあると思います。宇宙の卵→ビッグバンの流れもSF的でよいとは思います。
ただそれが、歌謡曲的な心情の表現のダシになってしまったのが残念。ビッグバンを使う必然性が感じられず、喩えと心情のちぐはぐさが目立ってしまったように思います。
悲しみを「悲しみ」とストレートに言いきったのもここではマイナスかも。
240 :
ボトルネックΣ(゚Д゚; ◆P350za861k :2006/09/19(火) 20:18:36 ID:uGurmmtZ
241 :
山羊 ◆enX68O/pGI :2006/09/19(火) 20:28:13 ID:S6RChhdw
ボトルネックさん、ありがとうございました!
「卵」を書きました
下手くそでほんと恥ずかしい(笑
お疲れさまでしたあ
「商」を書きました長介ジュニアです。ボトルネックさん、どうもありがとうございました。
詩を書くのはずいぶん久しぶりでしたが、いい評価を頂けて舞い上がっています。
ご指摘の通り、半分は詩を作ることを描いた詩でしたが
運びがぎこちなくてダメだなーと思ってました。
さて…
半年、詩板から離れていたので、じつはコテの人も知らない人が多くなっていて
選者といっても、正直困りました。(もともとよく知らないんですが。)
とりあえず、リンクスレに行って、雨さんに頼んでみようと思います。
243 :
◆L4LyBSss3w :2006/09/19(火) 22:13:40 ID:kQy/14m7
ども、雨でス(=゚ω゚)ノ
長介ジュニアさんの指名で来ました〜。
○○○
○ ・ω・ ○
○○○
.c(,_uuノ
…えーと、何せ選者が選者なものですから
あまり生真面目なコンペは期待しないで下さいね。
○。 ○
ミハックシュ ○ o ○
ミ `д´∵° 。 o ○
.c(,_uuノ ○ ○ ○
今回のお題は【AA詩】。
・出来れば1レス内に納めて下さい。
・「AA詩」の解釈は勿論自由です。
・10作品集まるか、9月30日いっぱい迄が締め切りです。
∧∧
(;・ω・) ○○○ ○○○
.c(,_uuノ ..○○ ○○○ ○○○ ○○
では、宜しくお願いします〜。
>>243 あ、来てくださいましたか。ホッとしました。
無理を言ってすいませんが、よろしくお願いします。
また身内コテ限定のインチキ大会スレか
どーもこの板は閉鎖的でイカンな、こんなんでよくぞ自己満足に浸れるな
246 :
◆notePDkbPQ :2006/09/19(火) 22:27:48 ID:aUDGcTiy
ボトルネックさん、ありがとうございました。「雲」書きました。雲を見て思いついたもの、そのままです。
シンプルな題なのでいろんな詩ありますね。チャンプの長介jr.さんの作品は、すごく質量あります。
おめでとうございます。
247 :
カコ ◆kaco/250tg :2006/09/19(火) 22:39:28 ID:4h2e5QrT
ボトルネックさん
審査お疲れさま&ありがとうございました!
あらためて、今回の選者を引き受けて頂いたことに御礼申し上げます。。
(って、あら?かしこまってしまった…)
で、
>>215「声」書きました(照)
>小学校の国語の教材に使えそうな感じです。
私の視点というか精神年齢がそのくらい?だと思うので、これはこれで
良かったのだなぁ、と思わせてもらいます(笑)。嬉しい評価、重ね重ねアリガトです♪
長介ジュニアさん
おめでとーございます☆&お久しぶりです!
次の選者の 雨さんも、頑張って下さい!
参加された方々、みな様 お疲れ様でした!長期間に渡りましたが
楽しませて頂くことができました、ありがとうございますm(__)m
248 :
ボトルネックΣ(゚Д゚; ◆P350za861k :2006/09/19(火) 23:24:59 ID:uGurmmtZ
>>245 >身内コテ限定
いや別に限定はしとらんかったが。
結果的に知り合いが何人かまざっただけだが、何故そんなとこにケチをつけるのか。
第一
長介ジュニア氏は初対面だが。
失礼
>227
ポール・オースターの「ムーン パレス」を思い出しました。
洒脱ですね。
>>220をどっかのスレで見たような……
気のせいかな?
自己解決しました
『坂』をリライトして応募したミミンです(T^T)
お久しぶりでございますm(._.)m
惜しいとボトルさんに言われ,何故かうれしかったりします(苦笑)
参加者の皆様,お疲れ様でした!
優勝様,おめでとうございます♪
また参加出来たらしてみます…
(>_<)
253 :
名前はいらない:2006/09/23(土) 14:39:53 ID:XXTyh1Wu
−=≡ 。・゚・゚・。
−=≡ ヽ ====
__ _ __ _ __ _
__ .|ロロ|/ \ ____..|ロロ|/ \ __ |ロロ| __. / \
_|田|_|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_|田|._| ロロ|_
心が凍てつくような夜更けの街を、酢豚ライス(うずたま3個いり)が飛んでゆく。
254 :
名前はいらない:2006/09/23(土) 23:15:28 ID:y5jUUPRL
募集age〜。
________
___ / / / / / / /_ヽ
/ -----||| 石 | 焼 | い | も | ..||
/(⌒─⌒||| [ lll] | ̄  ̄。 O ○. || (~)
[l((´^ω^)||.[ ̄ ̄] _⊥___.||.__ || γ´⌒`ヽ ∬ ホクホク
|__  ̄ ̄ ̄.|[__] |___|_||同|__|| {i:i:i:i:i:i:i:i:}<⌒>
|] _ .|.―――――――i――i. ))) ( ´・ω・) / ♪
|_/ -\_||_______|__| ( つ
(◎ )) `ー(◎ ))'-'ノ u―u
さあ いよいよおめあての動物の前に来ましたねー
はい皆さん お下がりください危険です
柵に近づきすぎるとケガをする可能性があります
とっても凶暴ですからね気をつけてー
はいこれが世界でただ一頭の珍しい動物ですよー
残念ながらいまは寝てますねー
_,,..,,,,_
/ ,' 3 `ヽーっ
l ⊃ ⌒_つ
`'ー---‐'''''"
残念ですねーでもかわいいですねー
ねえ?かわいいですねー でしょ?ねえ?
ええー それでこの動物は…
え?この前来たときもその前も寝てた?
あーそれはね運が悪いのかなーうん
え?あなたもあなたも寝てるとこしか見たことない?
ははあ まあ運が悪い人がそろってるのかな?ハハハ
…おまえは起きてるとこ見たことあんのかって?
そりゃありますよええ あるにきまってるじゃないですか
いつも寝てるだけなら縫いぐるみと同じじゃないですか
そんなののために汗水たらしてガイドなんてしませんよ!
この仕事だって大変なんですよ!それもこれも
動物のかわいい仕草を皆さんに見てもらうためで!
そのために足が太くなっても園内歩き回ってるんですから
笑顔作りすぎてシワがばんばん増えてるんですから!
いいですか!この動物は起きてることもあります!
ごちゃごちゃ言わずに黙って見てろ!
………………
_,,..,,,,_ Zzz.......
/ ⊃ヽ-、__
l / ヽ
/`'ー-/____/
…あ!いま寝返りうちましたねー
ねえ?かわいいですねー ねえ?ねえ?
こんな動物が見られる動物園って素晴らしいですねー!
………………
それじゃ、次の動物さんの所へいきましょうか!
257 :
お茶:2006/09/24(日) 16:12:12 ID:NyB7aokB
( ´・ω)
⊃旦~~ お茶どうぞ
# ̄口 ̄)ゞ‥・ いらないわ
ざば、と流され ===========☆旦~~
茶柱がうずの中に消えていく (((( i )
俺の気持ちも流され
(´;ω;`) ひとりなく
⊃旦 さみしい
258 :
名前はいらない:2006/09/28(木) 07:01:52 ID:mnuPfSQL
age
259 :
「訓戒」:2006/09/28(木) 22:08:22 ID:75v5R6DP
おおういいいいいいいいいいいいいいいい…………
イ "" ⌒ ヾ ヾ
............... ..ヽ . ;: . / .⌒ _,,..__ ヽ ) ;. :ノ......... .........
:::::::::::::::::::::::::::ゞ (. (::.! l,;::) .ノ ノ ./::::::::::::::.......:::::
._ゝ,,. .-ー;''""~ ';;; − .._´,
._-" ,.-:''ー''l"~:|'''ーヾ ヾ
::( ( . |: ! ) )
ヾ、 ⌒〜'"| |'⌒〜'"´ ノ
""'''ー-┤. :|--〜''""
:| |
j i
ノ ,. , 、:, i,-、 ,..、
_,, ,. -/:ヽ::::::::ノ::::Λ::::ヽ::::-- 、ト、
,,/^ヽ,-''"::::\::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ:::::::::ヽ,_Λ
;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::;;:;;;;:::ヽ
遊星の奥 祷る暇もないのか
ヅヴオオオン
宇宙の薔薇 咲いて
見事なまでの棘の中
私は完全に分離します
ぐるりよざ。
260 :
わたしはねこですか?:2006/09/29(金) 00:08:58 ID:FF2dB52b
iヽ /ヽ
| ゙ヽ、 / ゙i
| ゙''─‐'''" l
,/ ゙ヽ
,i゙ / \ ゙i!
i! ´・ ・` ,l
゙i,,* (__人__) *,/
ヾ、,, ,/
/゙ " ヽ
わたしはどうやら もじのようです
ねこにみえますか? ねこにもみえますか?
わたしはわたしの さくひんのようです
ねこにみえますか? ねこにもみえますか?
わたしはおそらく ねこのようです
ねこになれますか? ねこにもなれますか?
あなた
もじにみえますか?
さくひんにみえますか?
ねこにみえますか?
わたしはまえから ねこになりたいのです
じぶんのすがたは みえないけども
だれかのなかで ねこになれたなら
わたしはもう ねことよんでいいですか
おもいつらつら ああ
わたしはねこになりたい
261 :
名前はいらない:2006/09/29(金) 00:38:14 ID:9aIPI9f5
その人を隠すのが部下ならば
わたしは何人の部下を従えるのでしょうか?
「流転ルーマー・エンドレス」
あのこの薬が減っている
声が反響し続ける
噂が噂を連鎖する
彼女の喋りは止まらない
;゚д゚)<レモンにビタミンCは大して含まれてないらしいよ
Σ(゚Д゚;エーッ!!
;゚д゚)<ケント・デリカットはユタ州を馬鹿にされても怒らないらしいよ
Σ(゚Д゚;エーッ!!
;゚д゚)<大山のぶ代はメカ音痴らしいよ
Σ(゚Д゚;エーッ!!
彼女の話は止まらない
噂が噂を産み出して
声は連なり流れてく
あのこの薬が減っていく
;゚д゚)<世界最長の曲が演奏を終えるのは600年後らしいよ
Σ(゚Д゚;エーッ!!
お待たせ致しました。
お題【AA詩】。本来ならば、読まれる為だけに有る“記号”としての文字が
特定の並べ方をする事で全く別のテキストとなり、独立した文脈を持つに至る。
音を媒介とした「歌」に匹敵する、活字媒体でのみ可能な表現法。
∧,,∧
(´・ω・`) <まぁ、小難しく書けばそーゆう事です。
/つ旦o 面倒なら読み飛ばしても問題無いっす。
し---J
>>253さん。
酢豚ライスが飛ぶシュールさはインパクト大、なんですが…
これ、前に何処かで見た事が有ります。そのまんまコピペ、かな。
AAとオリジナリティの難しさを啓発してるのかも知れないけど。(だったら一言入れといてー)
>>255-256さん。
内藤さん可愛い♪…この詩の立脚点は、まずこの「内藤さん」のAAを読み手が知っていて、
尚且つこのキャラクターが“常に寝ている”のを知っている事が前提条件として在ります。
読み手にどの程度の予備知識を求めるか、の閾値を計る難しさを示す作品です。
>>257さん。
部分的な使用でAAのキャラクター性を薄め、文章のアクセントとして使用しています。
これが手描き文字であれば、軽いイラストや色変え、文字の大きさで強調するような手法で。
AAの、記号としての側面をぎゅっと押し出した作品です。
>>259さん。
シンプルに「詩」だけを抽出すれば、この作品は頭一つ抜けてる感じが有ります。
ただ、絵画的手法のAAを選びながら、画面構成は「文章詩」そのままの左揃え。
絵がおまけの「挿絵」に見え、浮いた印象が否めません。
>>260さん。
AAの持つ、文字列であることと「絵」に見える事の多重構造に自覚的です。
しかも、その多重性を掘り下、「わたしとは何者か」にまで到達する豪腕。
もう一匹下の方に猫が挿入されたら、絵的なバランスも完璧になったかも。
>>262さん。
無意味さと軽さとリズムを、定型のAAに託してぽんぽん並べています。
ほぼゼロ記号に近い(だから文章中に置いても読みを阻害しない)様式化されたAAを
効果的に駆使した、熟練の技を思わせるスマートな作品です。
さて、今回の優勝者ですが…
【AA詩】という、見るからに適当なテーマにも係わらず、
いちばん深く本質を掘り下げて下さった
>>260さんを推したいと思います。
ご参加下さった皆様、本当に有難う御座いました。
∧,,∧
(´・ω・`) <あとは
>>260さんよろしくです〜。
/つ旦o
し---J
266 :
◆L4LyBSss3w :2006/10/05(木) 05:50:22 ID:UkpHHeZF
∧,,∧
(´・ω・`) <1回ageとこ。
/つ旦o
し---J
267 :
262ネックΣ(゚Д゚; ◆P350za861k :2006/10/05(木) 10:36:45 ID:rIdL2ah+
8:本当にあった怖い名無し :2006/08/22(火) 22:46:36 ID:Ef1/ETqOO
■細村香奈という中学2年生の女の子が夜道を歩いていると男3人にレイプされました。
彼女は必死で抵抗しましたが男3人の力に勝てるわけでもなく、まだ14歳という年齢で知らない男達に犯され、口封じとして殺されました。男達は別に罪の意識など少しも、欠片もありません。彼女は成仏出来ないまま、自分を犯した男達を探し続けています。
この話を全部読んでしまった人は必ず、他のスレ5個に同じ内容のレスを貼り付けてください。さっきも言いましたが、ここまで読んでしまったなら貼り付けるほか方法はないです。殺されてもいい人は関係ない話ですが…。
・有村奈津実
・清中みずき
・鈴鹿陽一
・村上梓
・畠山龍夜
・野口太一
上の人たちはこのチェーンレスを貼り付けなかった為に殺されました。
細村香奈に…。
269 :
◆notePDkbPQ :2006/10/05(木) 22:23:48 ID:ZCDUc3Rg
雨さん、ありがとうございます。
>>257書きました。AA詩のテーマとは?
>>260さんの詩
を見て得心しました。こういう事だったのですね。
>>260さん、おめでとうございます。
とてつもない不安に陥ることもあるだろう
自分の底を感じられなくて
でもいいんだよ
みんなそうなんだ
一人で生きるってそういうことなんだ
この先いろんな手が君を手招くだろう
思う存分目移りすればいい
それが君の人望になるのだから
そして君は次の世界で謳えばいい
「あなた方を愛してる」
271 :
蝶のおなら ◆onarac.04E :2006/10/06(金) 21:22:21 ID:vJN98cNO
>260書かせていただいた者です。
遅くなって申し訳ありませんorz
AAという主題をいかに詩のようなメッセージ性を持たせるかに
注ぎました。「ねこ」という存在は自分の想像図によく似ていますなあ。
猫自体になりたいわけじゃあありませんがw
◆L4LyBSss3w氏こと雨氏、ありがとうございました。
ご指摘も感謝いたします〜。下部にぽつんともう一つ浮かべようか
実際悩みましたがごちゃっとなってしまうかなあ、と思ったりもしまして。
さてさて、指定のほうですがおくむら氏にお願いしてみようと思います。
セン五にしかおりませんので少し不安ですけども。出陣ヽ( `・ω・´)ノ
なんかこれ・・・いいとものテレホンショッキング♪みたいですなあw
おくむら氏に無理やり押し付けて参りました(何分お忙しいようで)
本人さんご登場〜。。。までしばしお待ちを。
273 :
okumura:2006/10/07(土) 17:07:43 ID:zdmuEyxk
蝶のおならさんに、ご指名受けましたおくむらです。はじめまして。
いつもは、某スレでほそぼそとコメントしています。
不定期かつ間隔も長いのでけっこう前からやってる割には、
知名度0です。(レアキャラ?)
選者がルールを決めるということで、
できるだけ皆さんに楽しんでもらえるよういくつか決めさせてもらいました。
--ここから------------------------------------------------------
課題:「繰り返し」
"繰り返し"そのものをテーマにしてもいいし、
繰り返す何かをテーマにしてもいいし、
修飾技法としての"繰り返し"を使うだけでもいいです。
投稿期間:3週間(長いようであれば、その都度縮めたいと思います。)
採点期間:予定は未定。気づいたものからコメントを挿んでいきたいと思います。
投稿条件:コテ名は禁止で、お題はできるだけレス領域に「」付けでお願いします。
1,2行といった短い詩はできるだけご遠慮下さい。
(一作品だけで見なければならないので、短すぎると何も解らない場合が・・・。)
--ここまで------------------------------------------------------
以上不明点がないようであれば、
今日10/6からのスタートになります。
締め切りは順当に行けば、10/27 23:59まで。
よろしくお願いします。
274 :
名前はいらない:2006/10/08(日) 14:33:44 ID:iJCRqzCP
「真であろうが嘘であろうが実であろうが虚であろうがジュピター第4楽章のように世界は美しく鳴り続けている」1/2
冬のニューデリーコンノートプレイス
32万人の通行人に紛れてサリーを纏った女が蹲っている
寒風を避けるように壁を背にして
左手だけ上げたまま
音を立てるようにガタガタと震えていた
喜捨を求めて広げられた左手は
釈尊の悲しみを一手に引き受けて震えている
脚早い通行人の眼には穢れと映るのだろう
情もなく無関心に流れていく68万の目玉にやるせない思いと現実を知り
俺は呆然と眺めているだけ
1人の通行人が喜捨をした
震える左手がコインを弾き飛ばし
乾いた音でコンクリートの床に転がっていく
通行人はコインを拾い今度は大事に喜捨をした
勇気を出して俺もそれに続いた
たかがワンルピー されどワンルピー
俺の心は幾許ほどホッとしたか
わからない
275 :
名前はいらない:2006/10/08(日) 14:34:35 ID:iJCRqzCP
「真であろうが嘘であろうが実であろうが虚であろうがジュピター第4楽章のように世界は美しく鳴り続けている」2/2
君たちは云う
『真の善行為でなければ受け入れられない』と
君たちは繰り返し云う
『偽善は認めない』と
君たちは粘り濃く云う
『善行為など存在しない』と
胸糞悪い 君たちは日本人だ
生まれた時から家電製品に囲まれ何不自由なく育った先進国の人間だ
けれど見ろ 世界の冨が一部分に蓄積され残りの地域には貧しさが存在する現実を
君たちはマグレで先進国に生まれ マグレで生きている
偽善だろうが善行だろうが 何だっていいじゃねえか
俺には上等の雌と食い物さえあればいい
偽善だろうが善行だろうが どっちだっていいじゃねえか
俺には僅かな自由と希望さえあれば生きていける
偽善も善行もどうだっていいじゃねえか
いい女とほどほどの金があれば充分やっていける
偽善だろうが至誠の善行為だろうが
一日の食事に事欠かなきゃかまわない
目糞 鼻糞を笑うだ
276 :
名前はいらない:2006/10/17(火) 14:16:07 ID:vKHc4EKX
エド
277 :
前田です。:2006/10/17(火) 20:43:22 ID:ekK+b+78
「春夏秋冬」
押され引かれ 現し消す
その姿を
278 :
前田です。:2006/10/18(水) 22:46:19 ID:bfBPzD0O
>>277 あのーこれ、名前書いてしまったし、短いのは控えるよーになってたのに2行の短いやつにしてしまって。。
なんていうか、よく読まずに投下してしまったので禁止事項にふれまくりなので。。
ルール違反なので棄権ということにさせて下さい!
どーもすいませんです!!
「二バイトの雨つぶ」
リロードのたびに雨脚は増して
黙読のあとの沈黙にかくれ潜む
消えるまえのため息のような重さを
あらわせる文字はスペースキーに似て
今日つけたばかりの仮初めは当てもなく
二人のまぶたはミュートのままだれかに共有されてゆく
君も名前を持たずまた消えてゆくのだろうか
ほんとうは濡れてゆくはずの
二バイトの雨つぶたちに埋もれながら
やめると打ったその見えない唇に
生き通ったものは書き込み完了のクリック音だけ
かすかに震えた振動のさき
君の響いたかもしれないもののなかに
はたして僕の雨つぶは届いていたのだろうか
「布団」
僕は人の悲しみがあんまりよくわからないが、何とかやっている
温もりというものを僕は知らなかったりもする
よくもめ、よく投げ出され、よく謝った
全てが嘘でもよかったのに、時計はやっぱり正しく回るもんだからそうはなりそうにないと最近確信し始めてはいる
実をいえば、そんな事は時々布団で考える程度だ
それを限界というのだと知ったのも最近だった
今は、専らこんな布団ごときが実際なんなんだ!という見事な責任転嫁を披露して眠りに就いている
僕は人の悲しみがあんまりよくわからない
281 :
名前はいらない:2006/10/23(月) 23:52:19 ID:OuRGIwAT
締め切り近づいてまーすage
>締め切りは順当に行けば、10/27 23:59まで。
今回のお題などについての詳細は
>>273 を参照のこと、です。。
私は
化学反応の抜けた
つまらないコーラのような電池を
川に遊泳させた
予想通り 時計の針は順調にsin-cos-tanをやっている
アネクメーネ 私の中へぽっかり空いた
ダイブによる 電車のタイム・ラグ
私は放送を聴きながら 眉間を歪ませる
いままで何人の人が抓まれて 川に凪がれたのだろう
’4次元人のアラームは 時を知らせる器具ではない’
色濃く遺る ローセキの痕
その時に見たものは空であった
清さだけが残るその青さから
夜という言葉を添えた頃
どうしようもなく眠れずにいた
黒き通り雨を見た子供
人の踏まれ方を見た兵士
乾いた喉を潤す希望であれ
敗れた大地の愛しさであれ
目を閉じる一瞬の隙でさえ
見ぬ先に安堵を求めたり
見ぬ先に安堵を求めたり
「イチョウの葉 落ちて黄色いまだらを染めた」
はらりはらはら 涙が落ちる しんなりきーんの空の下
後ろめたさが 逆立ちしてた
ほう、ほう、ほうら、ほら、
こっちがほんとで 嘘つき女は便所虫
ほう、ほう ほうら、ほら、
あっちはゆうめで 嘘つき男は地獄虫
ひらりふらふら葉っぱが落ちる あっけらかんの風の中
あきの小僧が 殻竿 振った
285 :
okumura:2006/10/27(金) 23:58:49 ID:6oEM0W0B
やっと一週間終わりました。今週はやばかたったです。。。
今日は無理そうですが、明日、明後日にできるだけコメントをつけていきます。
じっと潜んで待っております。ゆっくりお読みくださいまし。
287 :
okumura:2006/11/04(土) 00:26:58 ID:uqc5U62N
おそくなってもうしわけないです。コメントを挟みます。
>>274-275 この詩を読んだときに、題名の美しさ残酷さに惹かれました。
運命と悲しみと人生と、その他幾種のイメージを混濁した奇麗な字句だと思います。
(もう少し短くできたかなー・・・とは少し思いました。)
視点はインドの物乞いの老女をきっかけとして、
その周囲とのつながりや、翻って自分の身近に対しておもいを馳せると
いったものになっています。
残念なのは、視点が具体物だけに閉じられた印象があることです。
(具体物というと語弊があるかもしれません。多分正確には日常言語です)
多分散文的に書かれたのだとはおもいましたが、
個人的な好みではもっと破格していいのかな、とおもいます。
たとえばですが、死の象徴として牛の首(市場で切る所を見れたそうです)
や逆に生の象徴としての物乞いの手と会話するetc...
インドという所は私は行ったことがないんですが、
さる友人に聞いたところでは、
そこらかしこに、死の気配がするそうです。
生きた鶏をつるしてそのままさばいたり、死骸も転がっています。
いまにも餓死しそうな物乞いもいます。空気も違うといってました。
でもそれとは逆に鮮明に生を感じられるとも言ってました。
死が現代の日本社会のように隠されていないために、
生と死の対比が明確に感じられるんでしょう。
そうした雰囲気を感じさせてくれる詩でした。
続きはまた明日で・・・。
288 :
okumura:2006/11/05(日) 10:06:34 ID:dugkkmTJ
>>277 せっかくですのでコメントをはさみますね。
季節を押したり引いたり、物のように扱っています。
具象化とでもいいましょうか。(正確な言い方ではないとおもいます。。。)
そこに面白さがありました。
最後は、やや捻りが足りないかな、と思いました。
最後に個人的な視点を入れ込んでもいいかと思います。
たとえばですが、季節をブロックに喩えたり。。。積み木を積んで崩したりetc
289 :
okumura:2006/11/05(日) 22:51:59 ID:dugkkmTJ
>>279 2バイトといえば、文字コードですね。
>2バイトの雨粒
情報の氾濫をよく表現できているなぁと驚きました。
デジタル世界を表しているのに妙に湿っぽい。この感覚ははじめてです。
乾いたもの(文字列、あるいは無味乾燥なビットで構成されたネット世界)
と濡れたもの(操作する人間の感情)の対比がしっかりしていて、イメージがすんなり入ってきます。
(クリックの音はイメージ的に乾いているかも、とか思ったり)
乾いた音の背後にある情感が感じられます。
個人的に気になったのは、
>二人のまぶたはミュート
僕なら二人の乾いた唇はミュートと表現したかも。
あと全体的にテンポが明瞭でない気がしました。
改行をいれたり、読みやすさを考えるととりあえずの改善ができるかもしれません。
でもいい詩でした。
290 :
okumura:2006/11/05(日) 22:54:09 ID:dugkkmTJ
>>280 とりとめない思考という雰囲気が出てて、軽く読めた割りに
本当にとりとめないということではなく、感情が込められている
印象を受けました。
表現上で、さらにこのとりとめなさを強調されても良かったかな、
と個人的には多少残念に思いました。
読点を全部省いてもよかったかも。。。?
291 :
okumura:2006/11/05(日) 22:55:09 ID:dugkkmTJ
>>282 比喩をとっていけば、理解できる詩だと思ったので、
考えてみました。
結論としては、生きにくい社会と、懐古の念
といった感じなんでしょうか。
導入は、エネルギーの切れた電池を
川に流すイメージからはじまります。
これは次連以降の流れに続きます。
連が移り、生きにくい(というよりはもっと強いイメージ)
社会で、人が自殺して行く姿が描かれます。(もっと強調しても
良かったかもしれません。芸術なんだから数百万人殺しても・・・(え。)
>4次元人のアラームは、時を知らせる器具ではない
印象に残る字句なのですが、
ここが少し解らなかったです。
独断的な読みでは、最後や題名に繋がる部分なので、懐古的に、過去に繋がるようにすると繋がりが合いました。
現在の時を知らせる器具ではない、など・・・。
続きは明日で。。
都会の交差点を歩く私を僕は遠い空から見下ろす
生きている人 生きている人 モノクロ写真
僕は色を選ぶ
私は色が無い
何十億もの僕は所詮私なのだ
293 :
okumura:2006/11/12(日) 15:22:23 ID:F6+0zFVn
>>283 戦争のイメージを表現されているのだとしたら、
それは成功していると思いました。
でも僕には本当に漠然と「戦争」という空の枠組みだけが
提示された感じで、それは僕が「戦争」という言葉を見た
一等最初に思い浮かぶ何にもなってないただの観念
を提示されたのと同じでした。
抽象的なイメージを言葉にしようとしている点、
さらに余分を極力排除して簡潔に表現しようとしている点
を考えると、しょうがないことなのかもしれません。
でも何か作品として成立させるようなイメージが
沸いてきませんでした。
もう少し読みやすくしてもらえると良かったかもしれません・・・。
極々独断的な推測でこの詩の背景を考えると、著者は過去(現在?)の戦争のイメージを
引きずっている。そのために時々苛まれて眠れなくなるときがある。
その時にまだ見ない先(将来)にそれがなくなること(安堵)を
求める。
といった感じでしょうか。そんな気がしました。
294 :
okumura:2006/11/12(日) 15:48:46 ID:F6+0zFVn
>>284 言葉の使い方がうまいなと思いました。
4連目の「殻竿 振った」でのイメージの切り方なんかが
さっぱりしていて読後感が良かったです。
それまでの「しんなり」した雰囲気を一変させてくれます。
擬音語も妙にしっくりくるもので、作品を盛り上げていると
思います。
秋の空晴れと心の湿りとの隠れた対比も良かったですし、
童心、あるいは子供のイメージが混ざっていますが、
これも何故かは言葉にできませんが、作品とマッチしているものでした。
簡潔な表現でいくつものイメージを混在させた
いい詩だと思いました。
もっと長く書いて、それぞれを掘り下げてくれると
なお個人的には良かったので、そこが残念です。
295 :
okumura:2006/11/12(日) 15:51:21 ID:F6+0zFVn
遅くなってすみません。
今夜あたりに、また来て優勝者を決定します。
もう少しお待ち下さい。。。
296 :
名前はいらない:2006/11/12(日) 18:09:52 ID:x9Sv8hUC
待っているのは意外と苦ではなく
逆にわくわくできるのでいいのですよー
297 :
前田です。:2006/11/12(日) 19:25:57 ID:0YB6uop0
>>288 わー!やったー
評価されないと思ってたからマンモス感激ー!!
他の人の詩には劣るけどなかなか面白かったでしょ?ナハハハ
繰り返しって僕の中にまず季節くらいしかないのだ
単純でしょ?ナハハハ
評価ありがとーござーいまーす!
298 :
okumura:2006/11/19(日) 00:14:35 ID:nNf/x/xE
ちょっと選出するのに悩みました。
個人的に好きなものもあり、お題もあり。
今回はお題をあげたのだから、お題に一番沿った
ものを選びたいと思います。
>>282 「ローセキは永遠に。」さんです。おめでとう。
今回のお題である、繰返し、反復を
もっとも表現できていると思います。
次の評価人の選出頑張って下さい。
299 :
名前はいらない:2006/11/19(日) 00:16:59 ID:nNf/x/xE
全体の講評:
ちょっとお題が解りにくすぎたかな、と反省気味。。。です。
今回の詩はお題が「繰返し」なので、
反復される何かを題材にしたものが
ほとんどでした。
でもそのほとんどは「反復もする」程度のものではないでしょうか。
誰かが死ぬこと、悲しみが起こること、喜ぶこと、
日常のこと。
これらは確かに反復しますが、見方によって
反復という性質は大きく後退します。
どのような見方をすれば、「反復」をもっとも意識できるか、
表現できるか、という点が今回の裏テーマでした。
300 :
名前はいらない:2006/11/19(日) 00:17:54 ID:nNf/x/xE
284さんのはイメージ的にそう何度も起こるといったものでは
ありませんでした。
イチョウの葉が落ちるイメージも単純に、他のもの(喧嘩?失恋?)を
引き立てる装飾的意味あいが強かったです。
279さんのも反復してネットに接続するのは解りますが、
反復してネットに接続しなくても、起こる事象のような
気がします。
282さんが「時間」に焦点をあわせていて、
反復ということを一番表しているかな、と思いました。
「時間」的な見方をすることが、今回のお題に一番適していた
のかもしれません(僕も知りませんでした)。
(確かに時間を表現しているけど、「反復」というほどではないか
な、とは思いましたが。。。)
以上、時間がかかってすみませんでしたが、これにて終了です。
301 :
okumura:2006/11/19(日) 00:25:17 ID:nNf/x/xE
>>292 気がついたので。
なんていえばいいんでしょうか、匿名性・・?無私性・・・・(そんな言葉ないかも)
私と僕の対比によって、有言に語っていると思いました。
でも量が少ない気もします。もっと長く書いてくれると嬉しかったです。
おくむら氏、お疲れ様でした。ワクテカしておりました。
時間が経つにつれ「おいおいもしかして結果は君の心の中に・・・なんて
オチではあるまいな?」と不安でしたがようやくピリオドを
打っていただいてほっとしておりますじゃ。
>282氏、おめでとうございます。わっしょいわっしょい。
>283を書きました。
「繰り返し」というお題があまりにユニークだったので
反発心が出てしまって・・・。「それなら反対のお題で書いてみようじゃないか。」
と思い「繰り返さない」をテーマに仕上げましたです。
繰り返さないということも反復の流れの中にある一種の沿いでした。
どうやらやはり私はおくむら氏の評が好きなようだ。
お題、面白かったですぞー。
ご苦労様でした。またセン五でお会いしましょうぞ。駄文失敬。
>okumuraさん ありがとうございました、本当にお疲れさまです。丁寧に読んでいただけてうれしかったです。
イチョウの葉です。修辞法としての繰り返しを重点において書きました。
意味はそうですねえ、繰り返しという概念そのものは考えてなかったです。。しまった。。しまった。。
>282氏、おめでとうございます。
304 :
穢土 ◆34law0hz56 :2006/11/20(月) 22:24:47 ID:4lW/kg6/
eetですね 次のお題を待っていますと同時にokumura氏有難う御座います。
良き寸評文です♪
ジュピター書きました。あれは別板で偽善についての議論が行なわれており
其処に投げ込んできた作品です。と言っても、当時は詩板を知らずにコピーも
せずに、今作と比べると前作の方が出来が良かったという印象です。それそのまんま
思い出しながら書き上げたのですが、いまいちでした。それでも感銘を受けた女子がいまして
「私はあんたと結婚していれば良かったよ。感動した」なんて云われた記憶があります。
詩板以外の板で詩を書けば私のようなものでも、感動されてしまうという経験が二回ほどあります。
ではではありがとう リーフさんも大好き♪
okumuraさん、
審査お疲れ様です。
>>282 書かせていただきました。
「歴史は繰り返される」的な発想で……。
お題が、普段書かないタイプのものなので、
そういう意味で、勉強になりました。
>>304 ところで、穢土さん、
次回の選者、御願い出来ませんでしょうか。
(此処でいいのかな?)
都合が合えば…
御願いしますm(__)m
306 :
穢土 ◆34law0hz56 :2006/11/22(水) 22:59:33 ID:ZAObXPKu
こんばんびの♪皆々さま
僕はアルペジオさんのPolustetinoとかなんとかいう題名の詩が忘れられない愚膚です。
愚膚です。
まさかアルペジオさんに選ばれるとは思いもよらなんだなのでビクリしています。
アルペジオさんは何回もチャンピオンになられているお方、、、対して僕は・・・・・・
てなわけで兎角選んでくれた。そして僕は出したいお題というものがあるにはあるのだけど
コンテストで勝てない・・・・・・だからアルペジオさんにはとっても感謝しています。
ある理由により断ろうと思いましたが、今回は遠慮なく、独り審査員を引き受けようと思います♪
以前から出してみたいお題というのが“蕎麦”。皆さんに美味しい蕎麦を食べさせて貰いたいと
思っていました。けれど、蕎麦が好きでない人もいるでしょう。故に麺類なら何でもいいと
言いたいところですけども、やはり同じ蕎麦というものでないと味比べが出来ません。
うどん、ラーメン、フォーなんてものが混ざると審査に支障を来たすのではと、憂慮しまして
麺は麺でも、今回は“蕎麦”のみ。詩板の景気回復の為にも美味しい蕎麦を食べましょう♪やっほぅ
de、作品についてですが美味しい蕎麦を料理しなくても構いません。
用は“蕎麦”という題材が作品の中でしっかりと存在感を顕し顔として存在さえしていれば、、、
もちろん、美味しい蕎麦であれば尚更いいのですが、今回ばかりはこの“蕎麦”という
題材を上手に取り扱った詩を優勝者に選びたいと思います。故にお題自体がもしかしたら
難しいかも知れません。まあ皆々様の好きなように“お蕎麦”という題材を
上手に料理しちゃってください♪どんな蕎麦が今から出てくるのか涎タレまくりです。
※出来るだけ名無し投稿
※〆切りについて。全10作品揃うまで又は私が根気負けするまで
※まは私の戯言など気にせんで自由に詩作に励んでください
※【お題又は題材:お蕎麦】
アルペジオさんこのような機会を与えてくれてどうも有り難うございます。
307 :
穢土 ◆34law0hz56 :2006/11/23(木) 23:28:09 ID:Gci7+1hE
お題提出から一日目
今日は蕎麦が食べたかった
でも僕にはお箸がない、あるのはフォークだ
早く蕎麦が食べたいよ〜〜
「一番可哀想なのはお蕎麦」
今日は結婚一周年
ねりねりねりぎゅぎゅぎゅ
力を込めて愛の味
ペタンペタンドンドンドン
うすーくのばして
ヒラヒラヒラトントントン
お鍋のお水はぶくぶくぶく
「ただいまぁー」
『おかえりなさーい。今日はお蕎麦よ。今から茹でるか−』
「あぁ悪い外で食べてきた。それに俺、蕎麦嫌いだし」
顔面に蕎麦投げつけて蕎麦ばばーーーーん!!!!!!
何度も何度も蕎麦ばばーーーーん!!!!!
ばばーん!!!!!
「蕎麦処」(2/1)
近頃 テレビでもてはやされているような蕎麦屋は
外観も内装も和の雰囲気そのもので
昔からあるかのようなたたずまいだ
蛍光灯じゃないやわらかな照明がきいて
洒落た友人を連れ込むのにちょうどいい
蕎麦は
頼んでから15分もすれば仲居が笑顔で運んで出てくる
会話 食事 時間の限られる昼時にはぴったり
実は
つなぎに化学物質 保存料が入って蕎麦らしい香なんてほとんどしないけど
でもツルツルしてるしコシがあってこれはこれで好き
もう一軒は川の手前 橋のある通りから
ちょっと奥まった所にある蕎麦屋
外観も時代から遠ざかり
趣よりは黄ばんだ古さが目につく
だけどどちらの店も開店前 閉店後の掃除がいき届いていて清潔だ
壁の手書きメニューが今の板前の親父さんの字だ
その親父さんの代から
蕎麦は注文を受けてから打つということになってる
(2/2)
そしておやじさんが蕎麦を丁寧にこねている長い待ち時間に
おしんこで分泌された唾液と舌が
煮物や枝豆といった小料理を注文させてしまうという蕎麦屋の陰謀だ
出来上がった蕎麦は熱い湯気を立ちのぼらせる
もそもそした麺のつなぎは水と卵だけ
当然うまく持たないと箸の持ち方ですぐ切れる
しかし これが本物の味と香り
香りなんて雰囲気だけで本当はしないのかもしれないんだけど
家のじーちゃんが作る蕎麦もこんなだったなぁって思い出す
今じゃなんでも最初に見たものが本物だなんて思ってるけど
好きだったらどっちでも愛せるよな
311 :
名前はいらない:2006/11/25(土) 11:28:21 ID:7K6tS/QB
おだい「そば」!天ぷら募集AGE
残り8作品
せん者 :そば好き穢土◆34law0hz56さんです。
312 :
名前はいらない:2006/11/25(土) 15:50:07 ID:qrHEoj5p
[自演選者穢土=工場長=娘=その他無数]
此処は選者指定コンペ2スレね 私 懺悔します
昔ね、セン5の評価人をやった時にね、ありとあらゆる投稿審査でE以下の評価を与えて
パニックと不快感を引き起こしたのは私です。
その中のコテの一人“カマドウマ”さんを追い詰めたのも私です。
何処までも執拗に追い駆けて悪乗りしちゃったの!今だから云えるけど
「カマドウマさん、ごめんなさい」だって当時、私はあるスレッドの工場長をやっていました。
でも全然投稿詩がなくて困っていたの>。私はこの工場を絶対θ壱の工場にしようと
でも、工場への投稿はゼロでセン5への投稿は止まらなかったの。
だから其処で一計を案じて、もしセン5の評価人が味噌糞の評価をすれば
セン5への投稿が代わりに工場へ流れてくると思ったわ・け・よ
でもね、私の思惑通りにはいかずに、カマドウマさんは辛口スレに逃げ込んで
メタリックさんやにぃちぇさんの良い寸評を貰ってストレス解消。それを見て、申し訳ない気持で一杯でしたわ。
これもそれあれも工場の為と思い良かれとやったことだけど、でも不愉快な気分にさせたことは
事実ですし、だからそれっきり工場は床に落ちて割れちゃった。
故に償いの意味も含めて、梁山泊で審査員が足りない時はパリパリ審査員をやっていました。
でもこれも全て工場の為、θの為・・・・・・打倒セン5♪打倒アンダーちゃん♪
313 :
名前はいらない:2006/11/26(日) 23:54:04 ID:x42lakEN
穢土さんゎいつから詩板にいるの?
200何年の何月頃から?
314 :
おすまし:2006/11/27(月) 00:22:57 ID:mGP2SeSm
だし なんていっちゃやだ!
315 :
名前はいらない:2006/11/27(月) 08:33:35 ID:WDmPuaOp
からから♪ 募集AGE
残り7作品
せん者 :じえん好き穢土◆34law0hz56さん
316 :
名前はいらない:2006/11/27(月) 09:11:50 ID:r5KN3INp
あなたが男性なのか女性なのかお年寄りなのか若者なのか、少年なのか少女なのか、僕は知らない。老若男女すべての人
に読んでもらいたい。
あなたの命はあなただけのものではない。あなたは、あなたのお父さん、お母さん、お爺さん、
おばあさん、そして限りなく遠い昔から受け継がれてきたものである。あなたはその人たちの希望の星なのである。
そして、あなたの命はこれから出会うであろう最愛の人、そしてその人との間に出来るかけがえの無い子供につながっている。
そう、あなたにとっての希望の星である。
その子供達、そして子孫がこの世に生を得る権利を奪うことは誰にも出来ない。あなた自身にでもある。
死ぬな。生きるんだ。何があっても。俺も生きる。もう一度言う、決して死ぬな。
http://sound.jp/mituruofficial/kasisyuu/charenge.htm
317 :
名前はいらない:2006/12/02(土) 11:19:57 ID:njD//D6K
あげますよ
318 :
名前はいらない:2006/12/02(土) 15:49:58 ID:cY8XAY5g
「真実」
今日の2人はおそくまで 布団の中で裸だった
しかし 家族が増えることはなかった
今日の2人はおそくまで ベットの中で裸だった
でも 愛の証拠など創れなかった
今日の2人は遅くまで ソファーの上で裸だった
しかし つながることはなかった
今日の2人は遅くまで 部屋の中で裸だった
真実はいつになったら芽生えるだろうか
320 :
名前はいらない:2006/12/03(日) 10:32:54 ID:U2/IsXT9
321 :
名前はいらない:2006/12/09(土) 20:34:05 ID:BW2R2ORe
そば募集あげ
322 :
名前はいらない:2006/12/14(木) 05:57:19 ID:6LB0eUEJ
270 :琶嗣 ◆SaruCakx56 :2006/10/20(金) 00:27:36 ID:cDRv2a94
どうも詩板ではじめて付けたコテです。
宜しくお願いします。名無しで各コンテスト優勝数回
実績は申し分なし。琶嗣です
270 :琶嗣 ◆SaruCakx56 :2006/10/20(金) 00:27:36 ID:cDRv2a94
どうも詩板ではじめて付けたコテです。
宜しくお願いします。名無しで各コンテスト優勝数回
実績は申し分なし。琶嗣です
270 :琶嗣 ◆SaruCakx56 :2006/10/20(金) 00:27:36 ID:cDRv2a94
どうも詩板ではじめて付けたコテです。
宜しくお願いします。名無しで各コンテスト優勝数回
実績は申し分なし。琶嗣です
270 :琶嗣 ◆SaruCakx56 :2006/10/20(金) 00:27:36 ID:cDRv2a94
どうも詩板ではじめて付けたコテです。
宜しくお願いします。名無しで各コンテスト優勝数回
実績は申し分なし。琶嗣です
323 :
穢土 ◆34law0hz56 :2006/12/24(日) 01:14:08 ID:RL6QPTNG
>>306 いつの間にか一ヶ月経過(バロス
11月からの怒涛の一ヶ月(メチャバロス
もちっと様子を見るつうか置いとく
バロスモメーラ♪
痛みはあっても
絶望は全然ない
あの人にとって
自分が良い女でなくても
全然構わない
認められたいとも思わない
あの人の理想と私は関係ないから
だからあの人の言葉は私には
何の意味も持たない
あの人の女性の趣味なんて
どうだっていいし
私には全然関係ないし
あの人が私をどう見ていようと
どう批評していようと
別に当たってるとも思ってないし
全然どうだっていいし
自分の人生に関係ない
自分は自分の好きなものを選んでるだけで
あの人にどう思われようと別に関係ない
笑顔でいられればいいんだと思う
別に私があの人にとって
美しくなかろうと
別にどうだっていい
認められたくも
評価されたくもない
328 :
やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2006/12/28(木) 01:51:26 ID:u/SyMxi9
329 :
名前はいらない:2006/12/28(木) 02:01:43 ID:DOHT89IB
「紛い物のそば」
蕎麦粉十割のざるソバを注文したい
蕎麦粉十割の更科をつるっとしたい
そば屋穢土のそばは蕎麦粉一割もなく
ツナギで蕎麦粉を使用している
蕎麦屋穢土が潰れる日は近い
客は見ている知っている
紛い物のそばと穢土
330 :
名前はいらない:2006/12/29(金) 00:33:54 ID:hECqsakd
so bad
331 :
霊感少女:2006/12/29(金) 02:34:42 ID:lDlJP7iE
蕎麦屋にカート・コバーンが来たそうだ
俺がホームに突っ立ってると
椅子の方からそう聞こえてきた
彼女が蕎麦つゆを引き寄せると
手元で何か声がしたらしい
連れの少女が言う「カート・コバーンって小さいの?」
彼女は答える「小さいよ。妖精だからね」
見るとカート・コバーンだった
やや鼻白んだらしい連れの少女が、見分けがつくのかと尋ねると
顔の前に、名前と生没年が見えるのだと
少女は答えた
ふうん、と連れの少女は言った
ふうん、と俺も思った
手持ち無沙汰だろう無言が続いた
連れの少女が彼女に言った
「で、蕎麦どうだった?」
ひどく疲れた
それ以外の感情は無い 感想も無い
帰り道 空気は凡庸な侘しさを漂わせ
湿り気に映るコンビニの灯りは何も生み出さない
今年最後の仕事は今年最後の日
年の最後まで雑巾を絞るようにこき使われて
「良いお年を」とは上等な皮肉だ
正月を間近にして他人が灯す団欒の明かりが
無関心な蛍のように綺麗だった
僕に触れられない分け隔てられた空間の先にある光
何の温かみも待っていない部屋に着いて
自分の手で一つ一つ色んなスイッチを入れていく
しばらくすれば空気は暖まり そのおこぼれに僕もあずかれるだろう
テレビは随分賑やかだ 誰もが明るくはしゃぎ回ってる
正月という巨大な幻想に今年も揺るぎは無いらしい
僕は蕎麦を作り出す
孤独な男の孤独な蕎麦を
スーパーで買った蕎麦汁と干し蕎麦
そして痩せこけた葱と錆びた包丁
惨めさを確認し噛み締めるような作業を経て
年越し蕎麦は出来上がる
実に見事に質素で貧相
啜れば名も無き場末の味
ひんやりとした空気の底から温かみが広がって
胃の奥から感情が蘇ってくる
僕は静かに蕎麦汁の底を弄りながら
テレビの中の新年に笑いかける
どん底はもう去年に置いて来た
いまや目の前には手付かずの新しい年だ
胃の中に年を越えて温かい蕎麦がゆっくりと消化されていくのを感じる
そして僕はもう一度蕎麦を作り始める
最初から ダシを取る所から丁寧に蕎麦を作る
一つ一つの作業を 足元を確かめるように 慎重に 確実に
僕の今年の象徴となるような素晴らしい蕎麦を作ろうとする
台所は今や稀有なる神聖な場所となり
ある一人の男の信心深き祈りのための厳かなる儀式が行われている
334 :
名前はいらない:2006/12/31(日) 11:31:49 ID:r3mJaB2b
お題「蕎麦」
>308 「一番可哀想なのはお蕎麦」
>309-310 「蕎麦処」
>329 「紛い物のそば」
>330 無題
>331 「霊感少女」
>332-333 「年越し蕎麦」
よくわからないもの
>316 無題
>318 「真実」
>325-327 無題
335 :
ただ しゃべつているだけ:2006/12/31(日) 21:40:24 ID:G7m2CgFi
これがそばです
どれがそばです?
おれがそばです
それがそばです?
かれがそばです
あれがそばです?
あれがそうです
あれはどうです?
あれはどれです?
あれはあれです
あれはあめです
だれがあめです?
だんながあめです
どこがあめです?
あごがあめです
あごがあめですか?
あごがあめです
あしはあめですか?
336 :
ただ しゃべつているだけ:2006/12/31(日) 21:42:25 ID:G7m2CgFi
あしはかめです
あせはかめですか?
あしがかめです
あせはどうですか?
あせはかめです
あせはかめですか?
あしがかめです
あせはなんですか?
あせはそばです
あせはそばですか?
あごはあめです
あごはあめですよ
あせはなんですか?
あせはうりきれです
あせはありませんか
あせはありません
ありはありです
ありはありますか?
ありはあります
ありはいりません
あれはそばです
これもそばです
337 :
名前はいらない:2007/01/01(月) 01:29:33 ID:TTAw6JSR
「蕎麦はいらない」
悲しみを感じて朝を見誤る
孤独につかり孤独だと気付く
歓喜に湧いてる隙に不都合をすっとぼける
しのぶの身体を舐めて
しのぶに入れる
これで一生が済み 肉体を忘れる
338 :
名前はいらない:2007/01/01(月) 13:49:21 ID:8Hasq8Pr
「蕎麦頭」
俺の好みじゃない
ほらあれ蕎麦頭
ソバージュってやつ何と無くな
頭がでかく見える
え、あいつ髪切ってきた
似合ってない
どうしよう困ったな参ったなあ
誰が言ったんだよ
そのまま知らん振り
風邪ひいても見舞いにもいきゃあしねえ
冷たいねえ俺って奴あ
嫌われたかな
先輩と結婚したってあいつ
あのひととなら
幸せになれるな
ずっと気づいていた
あいつの気持ち
自惚れちゃいけねえ
こうして今も独りだからよ
ああそうだ
俺が呼び捨てにしたのは
あいつだけ
だったな
339 :
名前はいらない:2007/01/01(月) 13:55:00 ID:8Hasq8Pr
お題「蕎麦」
>308 「一番可哀想なのはお蕎麦」
>309-310 「蕎麦処」
>329 「紛い物のそば」
>330 無題
>331 「霊感少女」
>332-333 「年越し蕎麦」
>335-336 「ただ しゃべつているだけ」
>337 「蕎麦はいらない」
>338 「蕎麦頭」
10作品そろいましたヨ
+よくわからないもの
>316 無題
>318 「真実」
>325-327 無題
穢土さんよろしく願いしまふm○m
340 :
名前はいらない:2007/01/01(月) 14:52:10 ID:lZrVzM53
お蕎麦
おやーじー御代わり
おーい
いないのか
仕方ない自分で作るか
ぼくはこれくらい手間のはかからないお客しか入れない
341 :
名前はいらない:2007/01/07(日) 22:11:50 ID:/eUZ4EK0
いい加減審査age
342 :
名前はいらない:2007/01/11(木) 13:08:37 ID:jShF6QjH
あげますかただいま審査まちです。
まあ待て
そんなに急いでいるなら
回ってしまえ
つか待ってください
今日の飯
朝食 野菜ジース
昼食 たまり醤油ラメン
夕食 只今 カリーを手でわしづかみにしている最中
夜食 食わない
以上 数分後のことまで責任を持てません
つか待て
くださいよ
畏まり
優勝は君だ〜〜〜
スレ汚しをしているのは俺だ〜〜〜〜
それ食ったら頼むぜ
>>345 あいよ♪ 心配してくれて有難う
eetですね。以下私事。読まなくてもいいよ。
ポエム大会にしても当スレにしてもその都度その都度、評者が変るということ、
それ自体が既にカップなのだと思いました。ゼッケン杯、檜村杯、葉土杯などなど、
故に今回は穢土杯となります。
けれど、様々妨害菌と粘着菌の大発生により当スレは汚れました。原因は私にある。
よって辞退します。代わりに私の恋人を評価人として紹介します。
その名は少女z1さんです。
では皆ありがとう。モウコレデオシマイデス
ではさようなら
>>308 音が実際に聞こえてくる作品です。
擬音語だけの作品と言い切れます。
ラストまでの流れもスムーズで良い作品です。
普段、このような作品は見逃しガチですが、読んで見ると中々面白いもので、
フレッシュな気分になりました。どうも有難う
それに蕎麦ばば〜んなんて表現方法を思いついても私はまず使いません。
故に気に入ったわけで、馬鹿らしいけれども、蕎麦馬場~ん(グッジョブ
この感性を持っているのは一体どんなお人なのでしょうか
優勝候補筆頭です
この作品の弱点:蕎麦嫌い
>>309-310 eet-あなた様はお蕎麦が好きなようだ。
いつも傍に蕎麦って感じですかね。
私も蕎麦が好きです。ついこの間、好きになったんですよ。
それでですね、蕎麦というあなたみたいなお人の為にお題設定しました。畏まり
でね、私は冬でも森蕎麦なの。かけ蕎麦は食べないんです。やせ我慢ですね。
美徳つうか粋つうか野暮ではないけど、云っている時点で野暮かな。
で、蕎麦が出てくるまではテンプラを食べるんです。
あれね〜店によって良い悪いがあるから気分に影響しますね。あれ喰った時点で蕎麦が分かるつうか。
ねっそうでしょ?で、十割、、、人に聞いてもすぐ忘れるのがマイスタイルなんです。
でもね、十割とか七割になると量が少なくなるのは何ででしょうかね。
お代りしても結構取られてしまうし、でも十割美味いですよね。
で肝心の作品について。
以前、俳優役所広司が夜中の朝日テレビで池波さんだか誰かの文庫本を朗読しながら、
料理を作る映像を流す番組があったと思うんだけど(荷三分の)、あれを思い出しますね。
この作品から美味しさはあまり伝わって来ないけど、蕎麦と蕎麦屋の雰囲気は充分伝わってくるし、
蕎麦が好きなんだなぁと良く分かります。今度、手を繋いで食べに行きましょう。
で立ち食い蕎麦ね、、、あれ正直拙いね
優勝候補筆頭は君だ〜
>>329 うむ。詩が好きなら恐らく自らを汚すようなこのような作品を通常は作りません。
最近の梁山泊にもそのようなアンダーさんへの当てつけの詩を提出したつまらないお人がいます。
人間は何故、詩を書くのか。記憶が定かではありませんが、
詩作とは欲求不満なり何かしら溜まったものを吐き出す為の行為であると
有名なフランス人が一意見として仰られていました。ならば詩作に励むものですが、
自分の不快気分を詩に込めることもなく、このような他者への当てつけ行為として
詩作を行なうお人はどんなお人なのでしょうか?
人間は生まれながらに成長という道の上を歩むことになります。進歩主義は疑惑に満ちていますが、
成長という人間個人に課せられた義務は取り外すことが出来ません。
齢を重ねれば重ねるほどそれは重みを増すと思います。もちろん、それに対しての例外もあります。
もちろん、これは壱意見でしかありえませんが、もし成長を放棄するならば浮遊しか待っていません。
作者は成長を放棄していませんでしょうが、このような妨害行為を楽しむ術を知っている。
つかそれを楽しみとしている。これで日常の鬱憤が晴れるのならば文句はありえません。
どうぞ、妨害してください。けれど、問題は他に楽しみがないというのならば、これは問題です。
モニター画面の向こう側でニヤニヤしている。そんな様を想像します。
此処まで書いて申し訳ありませんが、この作品の作者への想像力がわきません。理解できません。
非難しているのではない。その行為自体が理解に困るのです。
私の想像を超える遊びを知っているお人がいるということ。それだけです。
まあ自身の緩やかな八畳間でせっせと言葉を紡いでください。生きていればいいことありますよ。
あなたが私に甘えたがっているようなので、長い寸評書きました。ではお元気で
単純に理解できんのだよ。それだけさ
もう粘着してもレス返さないと思うよ。コレデオシマイ
>>331 eetですね。最終行を生かすためにもう少し短縮した方がいいと思います。
>>332-333 楽しく読ませてもらいました。大袈裟な気がいたしますが、それが芸術や文学、詩というものですね。
蕎麦を作るまでの動機というものは美味しいから、好きだからというのが殆どなのでしょうが、
このような視点を作るというのもマタ面白い。始まりが緩やかな坂を登るような雰囲気で良いのですが、
中がチトだるくなった印象があります。蕎麦という難しいお題に対しては良い作品だと思います。
でもまあ主人公は蕎麦職人になりますね♪
優勝候補筆頭です。
>>335-336 リンクスレに掲載されて、おめでとうございます。
此処からはリンクスレの人への伝言ともなります。
このような実験的な作品は面白い。けれど、
正直これくらいならば、私も考えたことがあります。だから価値はありません。そうは思いませんか。
で、これをリンクスレにリンクした人は悪意でもったこれをリンクしたとしか思えません。
何故ならば実験的とは云え、この実験が価値あるとは思えない。くだらない。
えぇ悪意に満ちたリンクですね。邪推でしょうか。其処ん処良く説明できるお人がいるならば、
この猿ん頭が理解できるようにご説明願います。兎角、リンクされておめでとう。
価値あるリンクですね。
優勝確実です。
>>337 あなたが楽しいのが何よりです。
他者のことに気を取られずに
願わくば心に歌を
まあ好きにやるのがいいでしょう
>>338 蕎麦頭が傍にある。アフロもパンチも皆蕎麦頭ですかね。伝えたい比喩は伝わりました。
けれど、山葵ほどのパンチはありませんね。けれど、主人公は蕎麦が好き。
蕎麦を好きでいてくれて有難う。
来年には蕎麦という映画が放映されるかも知れませんね。ではありがとう
>>340 気を使ってくれて有難う。本来ならば他の作品をOUTすることもできるのですが
進行状況が遅いので当スレを滞らせることに憂慮して
まともな作品全??作で今回は終了させることに致します。
兎角、あなたもコンテストを汚すのを許さないお人であると想像します。
お気遣いどうも有難う御座います。ではいつか何処かで
優勝は
>>329「紛い物のそば」 ♪♪♪
としたい処ですが、そうもいきません。
名乗り出るほどの人間ではないでしょう。
故に三つほどに絞り、最終的に優勝者を発表します。
>>308「一番可哀想なのはお蕎麦」:音の使い方が良かったです。
>>309-310「蕎麦処」:作品としては王道です。
>>332-333年越し蕎麦:人間と蕎麦の営みが良かったです。
優勝は
>>308「一番可哀想なのはお蕎麦」
では308さん♪ 優勝オメデトウ御座います。
以後の選者を好きなように選び、後のことを宜しくお願いします。
shower-ikuyo
まともな作品四つだけだったね
356 :
◆notePDkbPQ :2007/01/12(金) 00:15:25 ID:zp2ygbnl
>338書きました。少女z1さん、穢土さん、ありがとうございます。
これは何時かは書いておきたい内容でした。タイトルは強引でしたかねえ。
チャンピオンさん、おめでとうございます。>308面白いです。ごちそうさまデス。
>309-310 律儀なお人柄がでていますね。 >332-333また帰ってきてね。
穢土さんて、すごく真面目なひとですね。適当にあしらうかなと思っていたら
悪ふざけにも真っ直ぐぶつかっていきました。>329は実際、巧いし、
変な悪意が無ければ良いんですが。
357 :
19 ◆gwnULb/9mw :2007/01/12(金) 00:47:15 ID:bfXQ3Hn4
審査乙でした。評価ありがとう
>>331「霊感少女」を書きました
微妙な感じにこだわったら、何とも微妙な詩になってしまったので
評価待ちがスリリングでした。評をバネに研鑽します
>>346>>352 お疲れでした。穢土粘着は傍目にもうざいので
私見ですが、そういうのは全部粘着のせいにしていいと思います
していいと思いますよ俺は
>>308さん優勝おめでとうございます
>>308を書きました。
まさか勝つとは思いませんで大変恐縮です。
名前は伏せさせて頂きます。すいません。
では次のお題、じゃなくて、選者を見つけてきます。
穢土さん、少女z1さん審査お疲れ様でした。
名も無き私の名も無き作品を最終候補に残していただけて大変光栄です。
「蕎麦は勢いよく啜る物」とばかりに一気に書き上げて即投稿したのですが、
読み直してみると意外と悪くない出来だったので、推敲の時間をとればよかったなと後悔しました。
こんな雑な作品に丁寧な寸評大変痛み入ります。
どうもありがとうございました。
>>356 申し訳ありませんが、noteさんのコメントの意味が正直よく分かりません。でも・・・
この前創作文芸板で会った人から手紙を預かったのでそれを読みますね。
簡潔に言えばいいものをやたら長く話したがる人だったな。
『皆さんお元気ですか?私は今新天地で元気に暮らしています。
またそちらに行く事があったら、邪険にせずかまって下さいね。』
意味が分からないですね。
私?私はただ伝言を預かっただけの凡夫です。
ではこれで失礼します。
ジンを3/4、ライムを1/4。
よくシェイクすれば出来上がり、と。
ああ、意味の無い独り言です。
では失礼・・・。
360 :
359:2007/01/12(金) 18:12:09 ID:C4qVGP+e
361 :
キラークイーン ◆YAPoo/LC/g :2007/01/12(金) 20:46:48 ID:D4OGakNP
評価お疲れ様です。ありがとうございました。
>>309-310「蕎麦処」書きました。最終に残っただけでも光栄です。NOTEさんコメントありがとう。どうやらばれていた模様。フフ
>>308さんおめでとうございました。
>>356 ども♪ 台無しにして、、、ごみんね
>>357 おぉ〜実はこの作品は一番寸評が難しかったです。
最近、寸評、評価文、感想など諸々のことを考えておりました。
批評とは何かと云々。要求スレでにぃちぇさんがレスされてるのを見ても
色々と考えさせられます。詩板の殆どの評価人の評価は感想だとか
そんな類のものかも知れません。類というと邪険な扱いをしているようだけども勘違いなさらぬよう。
練りさんとかヒムラさんのような寸評を見て、思ったことや作品の読取を解説しても
良くないかなと躊躇し思ったことも中々書けませんでした。上記のようなものは書いてはいけないかな
なんて。だからたった2行だけの寸評文を許して欲しい。只、後から振り返ってみると
カート・コバーンという人の名前が出てくるのだから、其処から広げて批評文を書き
話を広げてから蕎麦に帰ってくるという寸評文も書けたであろうと、、、反省しております。
ではでは、色々とお気遣いしてくれた用で有難う。あなたも私も粘着されてる身。
余計なことを書くと菌太郎が喜ぶだろうから、何も云わないけど、くれぐれも。
>>358 名前を伏せる料簡は悪意があったということでしょうか?
屑 人間の屑 詩板の屑 膿んじまいな
そんなおまえがチャンピオンだ♪ おめでとう
※ID:HB6TeyaAのコテ名を突き止めた人には懸賞錦を差し上げます♪
ヨロピコ
>>359 ギムさんですか。やはり詩板に戻ってきましたね。又、寸評頼みます。
>>362 やさしいあくまさんも色々有難う
では コレデオシマイ
>>358 :名前はいらない :2007/01/12(金) 17:27:18 ID:HB6TeyaA
えぇーとですね。こいつはコンテストを台無しにした。
そんな詩板の屑がチャンピオンです。
こいつから依頼を受けた次期評価人はくれぐれも
>>358 えぇ〜とおまえみたいなコンテストを台無しにする屑の依頼受ける奴いるのかね
兎角、チャンピオンおめでとう♪
そして、Θの屑 of the year も授けよう♪ 3年保障付き
※名前を伏せるというのはホームズ・ノートさんの云う通り
悪意があるからじゃないの。其処ん処、頭の良い人、猿並なお頭の
俺んに教えてチョッ♪
366 :
208+ ◆HAYATOo7aM :2007/01/13(土) 12:55:36 ID:JvSL4KMr
358 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2007/01/12(金) 17:27:18 ID:HB6TeyaA
>>308を書きました。
まさか勝つとは思いませんで大変恐縮です。
名前は伏せさせて頂きます。すいません。
では次のお題、じゃなくて、選者を見つけてきます。
754 名前:208+ ◆HAYATOo7aM [sage] 投稿日:2007/01/12(金) 22:13:38 ID:HB6TeyaA
すんごい急転直下な展開だwww
それでも詩を投稿してる人いるんだからここは凄い。
とてつもなくめんどくさいことになってんな・・・
一応、説明しておくが穢土氏に向けたメッセージ性などない。あれは99%ヤキソバンを拝借したのだ。
よくあんなもの優勝した気になってるな、と思われるのも厄介だから名乗りを上げなかった。
優勝自体喜ぶべきことなんだが俺にも色々くっついてる輩がいるもので。
アレを書いたのなんて即興だし偶然にスレッドが浮上してきたからで、最近になるまで忘れてたぐらいだ。
そういうこともあって優勝という実感はないわけ。だから名乗りを上げなかった。
終わり。
>>366 災難でしたな
自信作の評判が芳しくないもんで
カッとなって当り散らしてるようです。
あちこちで。
気にしないほうがいいですよ。
368 :
山羊 ◆enX68O/pGI :2007/01/13(土) 18:01:20 ID:QlMv1dqh
エドさんは被害者意識のエキスパートです
凄いです(笑
>>363 いやいや、フォローされると辛いものがあります
寸評っていう形式も含めて
書き込みミス
寸評っていう形式も含めて的確な名評でした
粘着はあれですね。尻尾出さないんでイラつきますね
唐突にまともなことを言ったりするから余計タチが悪い
たまに情報交換でもして遊びますか
371 :
名前はいらない:2007/01/14(日) 12:30:40 ID:SdSda7C6
はい、二転三転しましたがお次の選者が決まりました。
それではどうぞよろしくです。
俺が選者だ。で、評価するのは俺だけなのか?
どーいうルールで優勝者が決まるのか教えなさい。
よっしゃ!決めた!!
お題なんていらねえだろ?
でも一応、お題『自信作』
つまりお前らの渾身の作品を、自分が最も表現したいことを詩にしろ。
期間は『7作品集まるまで!!』、評価すんのメンドイからな。
コテでも名無しでも、オッサンでもガキでもええよ。
女の詩は好きじゃないけど許してやるよ。
374 :
選者やで ◆CeJ6D/I4qE :2007/01/14(日) 13:14:34 ID:6d62HuGt
なんか批判があったので
お題『自信作』はヤメるか……
どうせお前らのことだ、恥ずかしがって出せないだろうしな。
じゃあお題『気象』
雨でも晴れでも雪でも雷でも台風でもいい。
じゃがんばってぇ〜
「気象」
気象予報士の予想なんて外してやる
俺達は毎日お前の思い通りではないのだ
晴れといったらみぞれにしてやる
雨と言ったらキャンディにしてやる
暖冬にして日本中のさくらを咲かせてやる
俺様あまのじゃく
何でも一人でできるんだ
誰も助けちゃくれないからさ
神様なんていなかった
人の意見なんて聞かない聞かない
聞ーかないっ
376 :
名前はいらない:2007/01/14(日) 16:40:19 ID:aKbAwKEJ
すいませんいまいち乗り切らないままかいてしまいました……。
>>364-365は“あぼ〜ん”です。
>>366 ハヤトチャン
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
許してください 後生だからお願い♪
>>367 ワトソンくん 外れだ!
>>368 僕は故意に怒ったふりをすることもあるんです(かはっ
>>370 うぃっ♪ いつでもようござんすえ♪ お豆腐で遊んだっていい♪
378 :
◆CeJ6D/I4qE :2007/01/14(日) 22:35:23 ID:6d62HuGt
はい!今のところ一作品だけですねぇ〜
みなさん遠慮せずにどんどん書き込みましょう。
どんなに下手糞でも僕は許します。
えぇ〜どうしようかなぁ〜
自称天才の天才だもんなぁ〜
380 :
名前はいらない:2007/01/14(日) 22:52:27 ID:RdaA8Gtb
>>335 を書かせて頂きました。
ええと、
雨さん、穢土さんすみません…
なんだか申し訳ないです…;
『Curtain』
雨が降る
温かな風に巻かながら
まるでカーテンのよう…
二人を隔てるように
不安になるのは
寂しくなるのは何故?
今まで平気だったのに崩れてしまった
辛いからカーテンに隠れて泣いてしまおう
傍にいて抱き締められたら
この想いはきっと消えるのに…
382 :
◆CeJ6D/I4qE :2007/01/14(日) 23:17:53 ID:6d62HuGt
二つ目来たぜ!!
一応言っとくけど、…は……で一まとめにした方がいいぞ。
それのほうが綺麗だ。
383 :
漂泊:2007/01/15(月) 21:48:22 ID:g5cSADny
ようこ
今日は曇りです
風はときおり裸樹の間をすりぬけてどこかへ消えていきます
あつい雲にふさがれた空でも光は届いています
いのちに温もりをあたえています
ようこ
僕は巣の作り方がわからない鳥みたいなもので
ずっと一緒に居たかった君とずっと一緒に居られなかった
君のあたたかさが心地よく
その心地よさが照れくさく
果てない空にいまだ渡りをかさねています
ようこ
明日は晴れるそうです
青い空に太陽がひろがり
すこやかな吐息と律動が降りそそぐでしょう
ほんとうはそれだけで嬉しいのに
幸せなのに
僕はいったい何が欲しかったのでしょう
僕はいったいどんな空にどんな太陽を望んでいたのでしょうか
陽子
幸せに居ますか
おいお前ら元気だせ!
なんか書いていこうっと(もちろん評価対象外)
緑の公園を散歩するよ 魔法だって使えそうだよ
太陽の光がガラス張りのビルと
しゅんしゅん水を散らす噴水に反射して
世界にきらきらしたダイヤモンドの粉を撒くんだ
エビアン水を捨て
帰りの飛行機はキャンセルにしよう
魔法の箒か絨毯で一跳びだよ
虹を渡って帰るのも良いなぁ
ほら君の横顔は お伽話のヒロインによく似てる
エビアン水を捨て
そのコンビニの店員はぬるりと僕を一瞥した。
挨拶はなく、代わりに躍動感の欠片もないベースラインが口から這い出ただけ。
外は快晴。そのせいで店内はやたらと暗く湿っぽい。
シメジでも生えてきそうだ。一応探してはみたけれど、やはり売ってはいなかった。
青空は妙に安っぽく、ベニヤ板に青ペンキを塗ったような具合。
そしてその板を剥してやると、裏にはとてつもない空白が広がってる気がした。
僕は飲料水コーナーの前まで行き、エビアン水を探した。
隣にあった豆乳が目に付いた。ついでにそれも買ってしまおう。
今日からは豆乳にしよう
それも無調整の 大豆色したパッケ
そうだそうしよう
エビアン水を捨て
>>383 おう!中々の力作だ!!
その調子で諸君、投稿を続けたまえ
387 :
◆CeJ6D/I4qE :2007/01/15(月) 23:59:30 ID:nd0okvQ+
あと四作品!!
募集〜〜
388 :
「S2F」:2007/01/16(火) 02:10:18 ID:X6er+Tko
父さんってば、
能天気な癖してすぐくよくよするからなぁ。
そのくせ、車はぶつけるし。
お蔭様で僕は幽霊体験中だよ……。
陰気な時の父さんの周りって、
「湿度20%アップ!!」
って感じなんだよなぁ。
そんなこんなで、
あ〜(´・ω・`)〜ってこともあるけど、
やっぱり父さんには僕がついてないと。
ほら、僕ってば晴男だろ?
それに、父さんの眼鏡ったら、曇ってばかりだからさ。
緑がグリーンな密林で
原色の鳥を捕まえる
赤は美味しい 黄色は不味い
台風に乗ってここまで来たのはいいけど
どうも帰り方がわからない
だからしばらくの間
鳥を食べて鳥に
なろうともしてみる
西の空にミミズ雲
あれは嵐の前兆
外れた試しがないこれは
オリジナルの天気予報
しかし羽根は一向に生える気配がない
390 :
傘(1/1):2007/01/16(火) 09:51:24 ID:xCAZrwPu
宇宙から送信された衛星画像はまるで地球のレントゲン
薄気味の悪い白が縦長の列島にじゃれついている
お天気お姉さんは清潔なワンピースに包まれて快晴のような笑顔で
これからこの国を襲う酷い病状と進行具合を説明する
そして幸運をお祈りしますわというような 最後にまた満面の笑顔
脳天気、と句読点のようなオチを一つ付けてテレビを消し
てきぱきと一つ一つスイッチを日常からビジネス用に切り替えていく
どうせ今日も代わり映えも無くろくでもない一日だろう
今更悪天候一つ加わったって大して変わりゃしない
ドアを開けてから思い直して傘を手に取る
これだけ進歩の無い道具も珍しい
ほどほどに防護しほどほどに濡れる
自然災害への抵抗と諦めの象徴のようだ
見上げれば何か勘違いがあったんじゃないかと思うほど明るい空
薄曇りのモノトーンから黄色が滲み出し くぐもった壮大な光の天井
まるで巨大な室内を歩いているようだ
だけど電車に揺られ会社に付く頃にはしっかりと空は顔色が悪くなり
ぽたぽたと重たい液体を地表に打ち付け始める
強い追い込み馬のように結局天気予報は裏切らなかった
391 :
傘(2/3):2007/01/16(火) 09:53:02 ID:xCAZrwPu
蛇口を閉め忘れたように雨は延々降り続き
それも天に巨大な穴でも空いたかのようなどしゃ降り
世界の終わりについて考えちまいそうな酷い光景
鉄筋の頑強なビルにいながら豪雨の行方を危惧するなんて
安全なシェルターの中で核実験について協議している連中みたいだ
プツン
?
停電だということが分かるまでに結構時間がかかって
暗闇のじっとりとした沈黙の中で思い出したように怒号と悲鳴が生まれて行く
気の利いた奴は懐中電灯を探していたけれど
もっと気の利いた奴は慌てず騒がず身動きしない
窓の外は巨大な墓場のように灰色の沈黙が立ち並び
午後三時のビジネス街から一瞬にして生体反応が消えた
392 :
傘(3/3):2007/01/16(火) 09:53:43 ID:xCAZrwPu
次第に誰もが己の無力さを感知して 養豚場の豚のようにひそひそ声で話し合うのみ
すすり泣く声が聞こえてよく聞けば男じゃないか
光の下では己を隠せて闇になると曝け出す 変な生き物だな全く
暗闇も馴染めばそれほど悪くない 第一に色々なものを見なくて済む
何しろ光の可能性が一切閉ざされている
これだけ上質の暗闇はそうは無い
五感全体で味わうようにリラックスして目を閉じる
結局気象には人間は勝てないって事さ
自然に対し人間は謙虚さと礼節を持って付き合うしかないんだ
きっと傘のように多少不器用ぐらいで丁度いいんだ
停電が復旧しても喜びの声は最初だけで
データが消えた、ひどい損害だ、何もかもが台無しだと異口同音に叫び散らす
こいつらそのうち天でも訴えるんじゃないか
うんざりした気分で窓の外を見つめると
雨上がりの静けさの中に光のプリズムが
街屑を照らすようにきらきらと咲き乱れていた
僕は喧騒渦巻くオフィスの方を振り返り
「そんないつでも見れて 何度でも作れるものよりも
もっと今、見なければいけないものがあるんじゃないか」と
もちろん、一言たりとも言わなかった
「雨もりの穴から光り」
年間いくつかの台風、ハリケーン、サイクロン
僕は朝食にごはんと味噌スープを食べ、夕食には冷たい水を飲む
どんな時もこの日常で十分おもしろい
今日はハリケーンから台風に変わった超大型が空をのそのそと覆い隠し、その中心は丸く光り輝く月のようで、合間に凪を運ぶのだそうだ
僕はごはんと味噌スープ、合間に何度かゲップをはさむ
そのゲップのたびに、風雨が強まり、僕は修理を遮断している天井の穴を見つめる
しばらくこんな感じで光りを待つ
僕は、台風もハリケーンもサイクロンも知らない
394 :
◆CeJ6D/I4qE :2007/01/16(火) 17:43:28 ID:d83JW56Q
そこまでっ!!!
さて集まりましたねぇ〜
じゃあ評価に移ります!!!!!!
う〜〜ん、『気象』にしたのが間違いだったなぁ。
もっと雨なら雨を、雷なら雷を絞り込んで深くまで書いて欲しかった。
あ〜〜〜〜失敗したなぁ。まあいいか
頭がこんがらがるので、細かい段階に分けて評価します。
文章 表現 テーマ 雰囲気 発想 などそれぞれの作品によって増減はあるけどね
そして総合評価をします。評文の後に1〜8までの数字をつける形で、小さい数の方が得点は高い
そして得点の上位三名に絞込み、ファイナルセレクトをします。
FSね。
今回は俺の思想は置いておく、上辺だけの言語遊びとしての評価に徹する。
>>375『気象』
どうもこの詩に対して言葉が沸かないな。
正直言ってこれだけ?と言った感じ。本人は乗り気じゃなかったと言ってるが
ただの言い訳。謝るのなら、エントリーを取り消せばよかっただろう。
でも「雨をキャンディに、暖冬でさくらを満開に」と今流行りのツンデレを使って
ただの反抗期の悪がきにならず、無邪気なかわいらしい風に仕上げたのは評価できる。
文章6 表現6 テーマ6 雰囲気7 発想7
総合評価『6』天才スレとは評価基準を変えています。
言い忘れてたけど、『文章』というのは文体や言葉の流れ、読みやすさ。つまり文章が上手いかどうか。
『表現』はその名の通り、表現力。描写力も含む。
『テーマ』はその作品の主張の完成度、どれだけ作品のテーマを深められたか。
『雰囲気』はその作品を包む雰囲気ね、イメージを喚起させる色、情景など。
上辺だけの言語遊びとしての"詩"、の評価
の間違いだった。これ重要よ
>>381『Curtain』
雨をカーテンと表すのはよくあることだけど、俺は好き。
ただ本当にこのアイディア一つで書いてしまったような詩だな。
恋愛の詩には、ほぼと言っていい程当てはまることだが、自分の事しか見えていない。
というか人間は完全に相手と気持ちを共有させて、相手の目線になるというのは不可能なのだ。
もしできたとしても、それはただの作り物、嘘だ。だからこの詩は自分の感情をそのまま
素直に出しているともいえる。評価基準をどこにするか難しいな。やはり借り物の妥協した評価だからなぁ
細かい所をあげれば「カーテンに隠れて泣いてしまおう」これは表現的に好き。
あと少し文章につまづきが見られる。まだ文を書くのに慣れてない印象。
素直な詩のような気もするが、悲劇の主人公を演じているような、そんなエゴが見え隠れしている。
文章7 表現4 テーマ6 雰囲気5 発想7
総合評価『5』
399 :
◆CeJ6D/I4qE :2007/01/16(火) 23:09:15 ID:d83JW56Q
中々筆が進まないなぁ
一つだけ場違いに気合の入った作品があるけど…
このスレの初めの方みてみたら結構レベル高いのな。
今回は小粒の作品が多いねえ
>>383『漂白』
上手いと思う。教科書的なお手本的な上手さ。
いや俺は詩集とか読んだことないから、わからんけど。
書き慣れてるんだろうなぁ。
表現が良い、ほんのりと暖かいのに影がある感じの比喩と描写。
詩板って正統派の作品は少ないよね、やっぱり基礎的な技術がしっかりしてないと
こうまとまったモノは書けないよ。
最後「幸せにいますか」ありきたりな終わり方のようだが、単なる己の欲望に終わらず
"相手"がよく見えている。誰も傷つけない嘘、といったところか。
文章3 表現3 テーマ4 雰囲気4 発想6
総合評価『3』 うわっ出た!
400 :
◆CeJ6D/I4qE :2007/01/16(火) 23:24:03 ID:d83JW56Q
>>388『S2F』
つまんねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
こんなんただの落書きだろう。
絵文字入れてんじゃねえよ、言葉で表してみろ。
こんなん一行にまとめろ「父さんはすぐに落ち込むから、僕がついていないとダメなんだ」
これで十分だろ。
文章7 表現8 テーマ6 雰囲気7 発想6
総合評価『7』 くだらん
401 :
◆CeJ6D/I4qE :2007/01/16(火) 23:35:29 ID:d83JW56Q
続きは明日か明後日な。
できれば明日片付けたいと思っているが、どうだかわからん。
402 :
◆CeJ6D/I4qE :2007/01/17(水) 23:30:10 ID:7+JukGKC
あ〜〜疲れたわぁ。……よしっ!今日で終わそう。
>>389『バードランド』
初め読んだ時は、なんか稚拙な詩だな、という印象だったが
よく読めば違うな。「緑がグリーンな」「原色の〜」という所に
何かヒントが隠されてそうだが、ただの熱帯雨林の表現かどうかわからない。
メンヘルな詩だ。ベンジーの詞に出てきそうな感じ。そういうメンヘルな物語には
どこか影があることが多いが、この詩も例に漏れず。
短い割りに話としてまとまっていて、完成度はそこそこ。浅くなりがちの題材(舞台を含め、ね)だが
深読みに耐えるだけの、体力のある詩。俺は好き。
ただリズムを中途半端に揃えようとしたために、逆にリズムの悪さが目立つ。
文章5 表現5 テーマ6 雰囲気6 発想5
総合評価『5』
403 :
◆CeJ6D/I4qE :2007/01/17(水) 23:46:12 ID:7+JukGKC
>>390『傘』
もう詩ではなく、SSになっていると思うのだがまあいいや。
この流暢の文体や随所に入れるユーモアなど、誰かさんの影響を感じるが、
ここまで書けるとなると、やはり本人の実力なのだろう。
面白いな、と思う箇所が幾つもある。
例えば「自然災害への抵抗と〜」「安全なシェルターの中で〜」
など、楽しませてくれる。ただその分、気合が入りすぎて空回りした表現も見られる。
まあ小説と違って、短い文で書かなきゃいけないから、詰め込みたかったんだろうな。
しかし、ストーリーとしては酷い。底が浅いだろ、幾つかの主張らしきものが
中途半端な形で投げ出されている。大体小説というのは(ry、まあ天才スレに書いてある。
文章2 表現2 テーマ6 雰囲気4 発想5
総合評価『3』
404 :
◆CeJ6D/I4qE :2007/01/17(水) 23:59:14 ID:7+JukGKC
>>393『雨もりの穴から光り』
雨もりの穴って設定は面白いが、よくわからんな。
まあ自分の日常だけで十分だということなのだろう。
しかし、あまり面白みのない詩だな。ラストなんか特にありきたりな展開だ。
う〜ん評価に困るな、素朴な情景が見えてくる詩ではあるが……
あと真ん中にある台風の表現がぎこちないかなぁ。
文章5 表現6 テーマ4 雰囲気4 発想6
総合評価『5』
405 :
◆CeJ6D/I4qE :2007/01/18(木) 00:14:55 ID:70zPnJMB
点数の高い順に三つと言ったが、被りまくっているので……
>>383『漂白』
>>390『傘』
最終選考に残ったのはこの二つ!!!
まだ悩んでいるんだよ。あ〜〜
後者は詩とは言えないしなぁ、前者は面白みが少ない気もするしなぁ
俺の好みで言えば『傘』なんだよ。
いや、でも今読み直したら『漂白』もやっぱ良いんだよね。
決めた!!!!!
優勝者は
>>383『漂白』!!!!!!!!!!!!
決め手は「幸せにいますか」最後のこの一言。
もしかしたらプロの詩でもこういう終わり方の詩があるのかもしれない。
ありがちなのかも知れないけど、やっぱ最後にこの一言を持ってくることで
相手への暖かな感情が感じられるよね。独りよがりな詩で終わってない。
まあおめでとう。
>>383 ふぅやっと終わった。
406 :
ナナシー:2007/01/18(木) 00:36:39 ID:p8gv0AHI
「傘」書いた名無しのナナシ−です。
お疲れさん。約束通り参加したよ。
つーかすまんな、こんな作品審査させちまって。
言われるまでも無く中身薄っぺらだわ、こりゃ。
ちょっと言い訳させてもらうと、参加するかしないか悩んでいるうちに5作投稿されていてあと2作で締め切りじゃんと思って、
まぁ約束破るのもなんだし書くかーと思ったものの昼から出なきゃなんない大学の講義あってあんまり時間無いし、
帰ってからゆっくり書きたかったけどその頃にゃ締め切られてそうなんで
結局かなりやっつけで書いて即投稿しちまった。
10分で書かされた君に比べりゃまだ幸せだが、ろくに推敲も出来ない状況で詩なんて書くもんじゃないな。
詩ですら無かった気もするが。
今度天才スレにもう少しちゃんと煮詰めた作品投稿させてもらうよ。まぁそのうちね。
あーあと梁山泊にも参加してみた(「猪と豚」)から見たきゃみて。
下線棒以外点くれなかったけどな、はっはっは。
ところで誰の影響受けているように感じた?星新一?
407 :
◆CeJ6D/I4qE :2007/01/18(木) 00:44:30 ID:70zPnJMB
>>407 お前かよ!
お前も中々のモンが書けるんだな。
見直したよ。
なんかギムレットの書くやつと似ているんだよね。
だから感じた影響は村○○樹。
408 :
◆CeJ6D/I4qE :2007/01/18(木) 00:47:09 ID:70zPnJMB
あれミスった。
ところで思い出したが、
俺の
>>385『エビアン水』が一番良かったな。
少し手直し加えれば化けるよ。
409 :
ナナシー:2007/01/18(木) 01:37:29 ID:p8gv0AHI
>>407 ギムレットさんと似ていると言われたのはこれで三回目だ。
そんなに似ているか?
君のも結構似ていると思うんだが。
410 :
名前はいらない:2007/01/18(木) 01:59:54 ID:K2h6oABI
「エビアン」=エビアンの水の水
>>409 お前は本当に似てる。ギムレットだと思ったもん、俺は
俺のは似てない!
>>410 そこは俺も迷ったんだが、語呂的にどうしてもね。
あと水って言葉を使いたかった、透明感を出そうと思って
で、誰か名乗りでるとか
俺にお礼をするとかはないわけ?!
413 :
名前はいらない:2007/01/18(木) 22:57:33 ID:IdGrlnnG
>>413 え〜〜〜〜〜〜〜っ
評価に対して何か一言欲しいけどなぁ〜〜
こんばんは。
1番最初の奴書きました。
いやいや書いたんではなくてイマイチテーマに乗り切れなかったんです。中途半端になってしまいました。
ツンデレの意味が未だにわからないんですが;
ともあれ評価ありがとうございました。
「猪と豚」ナナシーさんだったんすね。
416 :
あぶく ◆OPBYKkBBNQ :2007/01/18(木) 23:19:21 ID:jXLmyAiS
はいはーい、遅くなりました。
『漂泊』書きました。まさかの優勝うれしいです。
真剣に読んで選んでくれてるんだなぁ、と参加してよかったと思いました。
丁寧な審査、ありがとうございました。
で、次の選者なんですけど、名無しのナナシーさん、お願いできませんでしょうか?
ファイトクラブでの評読んでから、もしかして、ひょっとして、万が一優勝した暁には、と考えていたのです、実は。
よろしくお願いしま〜す!
>>415 あら、あくまさんだったの。
今までの作風とずいぶん違うな。
手を抜いたんだか知らないが、もっと真剣に書いて欲しかったな
>>412 まあまあ、コテの3割、名無しの7割は礼なんて言ってこないから。
>>416 そりゃ俺はいつでも真剣よ。
まあ優勝おめでとう。
420 :
◆CeJ6D/I4qE :2007/01/18(木) 23:27:27 ID:70zPnJMB
>>418 ちょっと皮肉にも聞こえないことはないが……
いつも悪魔さんには評価してもらってるけど、
けっこう返事してるんだよ!
>>420 フフわかってるよ。こちらこそありがとう。
気にすんなって言いたかっただけ。
評価は慈善事業じゃなく利己的に考えたほうがいいよ。利用されてるって観念がなくなるから。
しかしあれだよね。コンペスレやポエ大はまだいいけど、評価スレ関連はホントに無反応だよね。
作風は内容にあわせて変わるよ。
>>411 確かに彼は俺と近い感覚は持ってるな。特に比喩表現に関しては。一度話してみたかったがどこに行ったのやら。
>>416 私が選者ですか・・・?う〜ん。意外な展開。
私は文芸板8割、詩板2割くらいの割合で行き来している者で、そろそろ別荘から家に帰ろうかなと思ってたんですが。
今月は完全に割合が逆転してしまうなぁ。
うん、でも滅多に得られない機会を与えていただいた事に素直に感謝し、やらせていただきます。
ただ、大学の試験も近い事だしあまり丁寧な評は出来ないかも知れないけど。
作品の数で締め切ると試験期間のど真ん中で審査という事になり、セン5でのやる気の無い下線棒みたいな評を書くことになりかねないので、投稿期間を設定したいと思います。
テーマ『正義』
自由な解釈で書いて構いません。
投稿期間 1/19(金)〜1/25(木)
※ただし、10作に達した時点で締め切り。その後投稿してくれた方については評は書くけどレースからは除外させてもらう。
多分審査にそれほど時間はかからないと思う。投稿された順にこっそりと評を書いておくつもりだから。(よし、全然こっそりじゃない!)
あと、偽者防止にトリップを付けておきます。トリップを付けるのは今回だけ。
言い忘れていたけどコテ持っている人も名無しで投稿してください。
詩板のコテさんについてはそれほど詳しくは無いけれど、
審査に雑音を入れたくは無いので。
424 :
前田です。改:2007/01/19(金) 04:47:16 ID:D5yHXHlV
「翔ける正義」
彼はひどく下痢で目がまわる
ゲリラ的な腹痛、イカサマな錠剤
まるで悪化の一途を混ぜて飲んだように、もう下しす、もう下す
正義はトイレへ翔ける
空を行き、炎を渡り、水を割り跳ぶ
ひたすら目指す、より近くを
無事に事が運べば安らぎが開くだろうが、それはまだ幻想
汗は光り、焦りが脳を裂く
いざ、歯をくいしばり
正義、翔ける
425 :
前田です。改:2007/01/19(金) 04:53:02 ID:D5yHXHlV
>>423 ゲッ!また禁止事項におもくそ抵触してる・・しかも言ってるそばからw
すんませーん、とゆーわけで
>>424は評価から激しく外して下さい・・
すごいね、お題発表してから10分ぐらいで書いたんだ。
詩のファイトクラブでなら強豪だね。
ただ、せっかくだからもう少し時間かけて書いて欲しいな。
前田さんについては正直情報無いし、こちらも後付けしたからセーフでもいいんだけど、
まぁ評だけ書いておくね。
>>424 正義=ヒーローと言う発想自体は問題ない。
奇を衒えばいいというものでは無いし。
正義の味方が一心不乱にトイレを目指すという発想も問題ない。
格好いい所ばかりではなく、そういった影に隠れた姿にスポットライトを当て暴き出すのも文学の力。
実に疾走感があり中身がすっからかんの作品で、読み終わって「そう言えば喉が渇いたな」と台所に水を飲みに行ってしまった。
この二つの行為に関連性は無い。
要は私に何一つ与えたものが無く読み終わった次の瞬間にはこの作品のことなどすっぽりと忘れてしまったという事。
もちっと本気出してよ。
私の評は作品への鏡。評を書く気にならない作品には結構辛辣でばっさり切り捨てます。
デモンストレーションも終わった所で大会スタート!
前田さん協力ありがとう。
本気の参加待ってるよ。
>>424 天才スレのコメントを見て思ったんだけど、
もしかしてこの作品の正義って人名で「正義(まさよし)」って意味なの?
だとしたらくだらな過ぎる。人を馬鹿にし過ぎ。
こんな作品ならセン5でいくらでも読めるよ。
こっちはこんなくだらない冗談に付き合うために選者を引き受けた訳じゃないから。
作品のレベルがどうのこうのじゃなくて、真剣に書いたものを読みたい。
そういう作品には心に残る物が何かしらある。
頼むよ本当に。
428 :
前田です。(改:2007/01/19(金) 13:05:54 ID:D5yHXHlV
>>427 うん。「正義の正義」ってことだよ
正義なんてトイレに行く程度のそんなもんかなって僕は思うから。
なんか色々嫌なおもいさせちゃったみたいでゴメンね!でも、馬鹿になんてしてないし、離婚話をする時ほど真剣とはいかなけどプロポーズをする時くらい本気で書いてるから安心していいよ
むしろ、あなたの逆で真剣とか真剣じゃないとかよりも、レベルそのものの問題だと思うな
勿論、僕が低レベルという意味ね。
あと、評価ありがとー!
まだ大会途中だけど頑張ってねー!んじゃ、また!
429 :
名前はいらない:2007/01/19(金) 19:28:45 ID:YodksEKW
「正義が行われる部屋」
黄金率で区切られた空間
厳格なまでに滑らかな床
顔が映るほどに磨かれた鏡面の壁に均等に空けられた窓
窓では絵画的までに美しい、様々な風景が現れては消える
直角を正確に刻んだ家具に
清潔なリボンとひびのないガラス瓶
きちんと畳んだハンカチ
許可された明朗なセックスと祝福された子供達が
精緻でゆるやかなダンスを踊っている
部屋の中心点にはバランスのとれた復讐の天秤が浮かびあがり
正義の剣をふるう大猿が傍らに立つ
天秤は神聖なる公平の名の下にその傾きを決定され、
神聖なる正義の名の下にその結果を行使された
塩味の足らない復讐の天秤皿をもちあげて
隅々まで清められている部屋の閉じられた窓へ向かって投げつける
汚らしい 染み 染み 染みが
窓ガラスが外へ向かってゆっくりと盛り上がり、砕け散っていく
天秤皿にのっていた「欠損した想像力のパンと欲望の葡萄酒」は
嬉々として互いの領域を奪い、侵食し、笑い声をあげ
混じりあって飛び散っていった
極彩色の外へと
>>428 一方的に不真面目と決め付けたのは悪かったね。
正義を「まさよし」と読む勘違いは正直ありえないと思ったから、ちょっと頭に来ちゃったんだけど「せいぎ」も意識して書いてくれてたんだね。
私の嗜好には合わなかったんだ、ごめんね。
正義の味方とトイレという構図は面白いからもう少し膨らませて欲しかったな。
431 :
前田です。(改:2007/01/19(金) 21:06:06 ID:D5yHXHlV
>>430 うん。ナハハハ!
僕の発想は炎のように侵略し、風のように素早いのだー
なんつってーw
いいのが浮かんだらまた頑張って書いてみるー!
うわ、もう始まってる〜!
ナナシーさん、快くお引き受けいただきありがとうございます。
それではよろしくお願いしま〜す。
ぐじゃぐじゃに
キラキラに
野辺に咲く薔薇乱れる
赤い玉が燃える
清らかに水を吸い
艶やかに光を浴びる
野辺のポピーズ
とても綺麗
種子は境界線を越え
都市に咲く
ポピーズ
無駄に綺麗
血に飢え
殺戮を止めない
フランドルのポピーズ
胸に咲いて綺麗
血で育ち金になる
太陽のポピーズ
飛び過ぎたあんたら
とてもいい気分
虚ろな太陽が今日も昇る
未来永劫変ることない摂取
パワーは取捨選択を玩具にし
革命の足音は純粋に拵えられ
情熱も財産も吸い取られてしまうなら
ポピーに身を委ねてしまおうか
塩だ胡椒だ石油だの繰り返し
でお次は水ときて
連鎖、騙詐、奸詐、怨嗟の循環
で残渣ときて個人差ときた
これまたポピー
右手を失った阿修羅、金剛杵を構える帝釈天、カイラスを下りたシヴァ
犠牲を忘れたジーザス、狂ったアラー、沈黙のバーミヤン大仏
あんたらは人類が大嫌い
ねえ、カミ様
一体、誰が所有してんのさ
あんたに聞いてんだよ
アマテラス
光遮る者 影を産み出し
影を跨ぐ者 荒野を流離い
正義もなく悪もなく
賑やかな闇が静寂を歌い
沈黙が歓喜をとどけ
野辺に咲くポピー
深い呼吸の中で
それを見つめている
436 :
名前はいらない:2007/01/20(土) 21:44:49 ID:8MvJ9yHO
作品募集上げ。
テーマ『正義』
自由な解釈で書いて構いません。
投稿期間 1/19(金)〜1/25(木)
※ただし、10作に達した時点で締め切り。その後投稿してくれた方については評は書くけどレースからは除外させてもらう。
コテ持っている人も名無しで投稿してください。
正体不明の名無し、ナナシーさんに審査してもらえるのは今回だけ。
どしどし応募してね。
437 :
1/2:2007/01/20(土) 22:49:20 ID:XuC3WYVm
『道』
水銀灯が等間隔に並べられ
途切れることなく
冷たい光を僕に浴びせる
息のできない程 濃密な闇の中に
この路地だけが青白く浮かび上がる
山林を切り拓き建てられたダムのように
ひどく人工的に感じられた
神経質そうにピンと引かれた一本の道
寸分のぶれもなく往来の気配もない
直線だというのに僕の足取りは不確かだった
もしかしたら今まで僕が歩いてきた道は
僕の足取りと同じように曲がりくねっていたのかもしれない
438 :
2/2:2007/01/20(土) 22:50:18 ID:XuC3WYVm
延々と続く一本道は 僕に選択の自由を与えることはなかった
しかし選択の必要がないという自由が僕にはあった
頭の中を空っぽにして
美しいものだけを拾って入れた
頭の中の空白は次第に宝石たちで埋まっていった
僕は両手を広げてその光景を抱きしめた
収まりきらずに こぼれ落ちていくのも気にせず
強く抱きしめ続けた
最後まで腕の中に留まるものだけあれば
それで良いと思った
どこまでも羽ばたいていけそうだった
この真っ直ぐに伸びる大空を
僕は走り出した 足が力を持て余し
跳ねるように地を蹴り 空気の階段を駆け上った
僕はどこまでも羽ばたいていく
この神経質に引かれた一本道を
無機質に枠組みされた自由の中を
何も考える必要はなかった
439 :
『空のピカタ』:2007/01/20(土) 23:13:48 ID:N7toUNpw
昨日戦車をもらった
名前はまだない
キャタピラには湿った土がくっついていた
平和だ
僕は名無しを乗り回し
寂れかけた街を出た
惰眠を貪りすぎてる人民は
キャタピラの音に気づかなかったみたい
平和だ
平和だ
平和だらけだ
若者特有の衝動
赦される内にそれを行使
太陽に照準を合わせ
レバーを二三引き
号令を待たずに撃つ
見事命中 太陽は砕け散り
中からは卵黄みたいなのが出てきて
空に広がり
広がり
広がってしまう
黄色に覆われた世界の先は長くないと
誰も気づかない
ただ眠りながら腹を鳴らすだけ
ただ退屈を恨みながら悲観するだけ
『ちょっと早いランチの時間だ
みんな眼を覚ませ』
440 :
名前はいらない:2007/01/20(土) 23:25:06 ID:3ePNDmiY
「正義と悪」
絵本にも正義と悪が存在します
悪は正義がいなくても成り立ちますが
物語の中には対比としてどんなちっぽけな正義でも
必要不可欠な訳です
一方の正義は悪がなければまったく成り立ちません
悪が表れてはじめて意気揚々と正義は立ち上がるのです
存在したいですか?
選択することもできます
441 :
車椅子:2007/01/21(日) 00:45:10 ID:a70B31Vn
プラットホームの階段の前に
車椅子のひと
友人三人顔を見合わせて
よいしょと持ち上げる
俺も手伝う
皆偉いものだ
ひっくり返したらひどい事
息を合わせてそおっとのぼる
反対側で乗り換えですか
今度もゆっくり降りてゆく
俺も偉いものだ
俺が?
一人ならしようとも思うかよ
がくん
車椅子を揺らす
ああ悪い手がすべったよ
なんとか無事に運び終わり
礼の言葉を言う車椅子のひと
いい事したあとの気分は
気分は・・・
お礼、俺の分は要らない
442 :
名前はいらない:2007/01/21(日) 00:49:49 ID:a70B31Vn
作品募集上げ。
テーマ『正義』
自由な解釈で書いて構いません。
投稿期間 1/19(金)〜1/25(木)
※ただし、10作に達した時点で締め切り。その後投稿してくれた方については評は書くけどレースからは除外させてもらう。
コテ持っている人も名無しで投稿してください。
正体不明の名無し、ナナシーさんに審査してもらえるのは今回だけ。
どしどし応募してね。
>429 正義が行われる部屋
>433-435 ポピーズ
>437-438 道
>439 そらのピカタ
>440 正義と悪
>441 車椅子
現在6作品
443 :
ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/01/21(日) 01:12:38 ID:1tmqRdFY
作品募集上げをしてくれた方ありがとうございます。
設定した期間が短く作品の集まりを心配したのですが大丈夫そうですね。
投稿された6作品の評価は終わりましたが、今の所ある作品が頭一つ抜けてるかなという状況です。
素晴らしい正義、面白い正義が読める事を楽しみにしています。
444 :
ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/01/21(日) 02:00:05 ID:1tmqRdFY
人の作品を読んでいると自分も詩を書きたくなるもの。
という訳で一作書いてみました。
「正義の結末」
彼女の主張は僕の正義に根深く反するもので
いつも言い負かされる彼女に 今日だけは徹底抗戦の決意を固めた
頭をフル回転させ彼女の言葉を引き付けてカウンターを取って行く
意外な苦戦に彼女の言葉も棘を纏い尖り出す
やがて互いの主張は争点を持たずにすり抜け合い
ただ相手にざくりと生傷を残すだけになった
言葉を投げ出す度に血の味が口の中に広がる
自分を傷つけ相手を傷つける酷い言葉ばかりが湯水のごとく沸き上がる
譲り合うタイミングを見失った後には惨たらしいラフ・ファイトしか残されていない
何も生み出されない 失い合うだけの 戦い
とうとう彼女は泣き崩れ、心を支えてきた防波堤は完全決壊した
加熱の一途を辿っていた部屋の温度はゆっくりと下がっていき、激情を冷やしていく
適温を無表情で通り過ぎ どこまでもどこまでも 温度は下がり
臓腑がきりりと冷たく痛んでまるで氷のようだった
ギロチンのような寒気が僕をザン、と真っ二つにし
一つの死が空間に濃度を増してその存在を顕わにしていた
僕の正義だけが 僕にも彼女にも無関心に 誇り高き凱歌を挙げていた
そんな奴に構わず僕は彼女を抱き締めた
ただ奥底から込み上げる激しい原始の揺さぶりのままに彼女を抱き締め続けた
お前のどこが正義だ、僕はどす黒い憎悪の目で潔白なる正義を睨み付けた
445 :
口笛を吹きながら:2007/01/21(日) 17:58:10 ID:NMzVh8G9
人間の漬け物を見たことはあるかい
彼らは甕の中で育てられるんだ
頭だけ出して
体は甕の中に閉じ込めて
萎びながら熟成させられるんだ
それは手脚と胴の区別も不確かで
うねりの彫刻をほどこした小さな肉の塊だ
いびつに発達したひとつの足だけが
この肉の漬け物が人間なのだと囁いている
ベトナムのうだる日射しの下
ささくれた茣蓙に転がり
睫毛にとまった蝿をまばたきで追い払う青年は
路上を行き交う人々の足音と
頭元に投げられる小銭の音と
天上で打ち鳴らされる無限律のシンバルを
しとやかな羊の面持ちで聞いている
父さん今日はもうかりましたか
ぼくはお腹がぺこぺこです
こうやって帰りみち父さんに抱かれてみる夕日がぼくはなにより好きですよ
神さまに向かってすすんでいるような気がします
しずかなしずかな時間です
ぼくがどこから来てどこへ行くのかわかるような気がします
なにもかもが過ぎていくようです
父さんぼくは誰のものですか
ねえ父さん、もっとぼくを抱きしめてください
千億の夜に人々は夢をみる
ひかれていく羊の黒い瞳とふるえる尻尾に憐れみの旋律があふれだす
しかし振りかえりながらも人々は
惜別の口笛を吹きながら雑踏へと消えていくのだ
446 :
名前はいらない:2007/01/21(日) 18:00:58 ID:3l1/d6rA
448 :
radio:2007/01/21(日) 22:06:06 ID:Y4awKjrQ
時の激流
の中の
摩り替わる
正義/偽善
仮面の
ポーカーフェイス
に
縁取られた 愛
いつか破綻する
淫乱な
サクセス
数直線など
未来など
存在しない
本能のまま
正義を速やかに通り過ぎて
インターチェンジ
霊長類ふたつ
饗宴を催そう
449 :
名前はいらない:2007/01/21(日) 22:50:02 ID:YbeHHWhm
『騎士』
遥か高い高い崖にひそりと咲く花
凛と美しくただ待ち続ける
切り立った崖に吹きさらす風は強く
向きだしの岩肌に叩き付ける雨をしのぐ場所もなく
花を困らせる
どれだけの崖か
どれほどの高みか
昇り昇り花を守りたい
上り上りまだたどり着かない
どれだけの犠牲を払えば
どれほどの想いを持てば
強く強く気持ちを刀に伝わらせる
風は容赦なくすべてのものに吹きつける雨は風に乗りすべてのものを打ち付ける
生みだした悲劇を呪う
正義の名のもとに
刀は虚しく空を切った
ただの風避けでいい雨で濡らした雫を拭うだけでいい
そっと咲いていてくれればそれだけでいい
今僕が風になろうとも
今僕が雨になろうとも
たった一つの花を守れればそれでいい
一つの花を守り合い一つの花を奪い合う悲しみは千の鶴を織り綴る
込める願い
千の鶴は風に舞い高い高い崖へ羽ばたいて行った
千の魂は鶴に乗り花と共にずっと暮らした
450 :
Lovesongs1:2007/01/22(月) 02:41:09 ID:7/KvJfQ/
青白い神秘的な兵士たち!
剃刀頭の提灯を
三つ抱えて
戦争さ、
右目の左にお偉いさん、
かかあの背中に石乗せて
走り出したらとまらない
お前の首は温かい
きってみるかい
このおさげ
夜鳴き夜鳴きの小娘が
夢を見るなら今しかない
聞こえてくるだろ
生首が
よたよた歩いて消えていく
足跡ひきずり左足
飛び出し注意の墓場から
451 :
lovesongs2:2007/01/22(月) 02:44:29 ID:7/KvJfQ/
親父が逃げる母親の
娘の恋が実らない
たんぽぽさいたらさようなら
蛍が死んだら川べりで
歌を歌さ一晩中
お前の欠伸が駆け巡る
黄色い女が好きなのかい
抜き足差し足忍び足
処女懐胎の喜劇をさ
再現するんだ
この都市で
朝がいぬまに
逃げ出そう
夜が夜逃げの最中さ
黄色い屍泣くのをやめろ
昼の情夫がやってくる
お前の抱きにやってくる
452 :
lovesongs3:2007/01/22(月) 02:48:17 ID:7/KvJfQ/
蒼の悲劇さ赤色の
黄色い肌が臭うから
目の玉全部洗い出せ
お前の呼吸が消えるまで
睨んでやるぞこの瞳
お前の屍臭いだす
泣くな泣くなよお前たち
小鳥が一匹雪山を
超えていくまで
黄色いよ
お前の死に顔黄色いよ
こすってあらえ
黄色い肌を
死ん後でも
洗い出せ
453 :
名前はいらない:2007/01/22(月) 20:22:48 ID:y+VacvAB
テーマ『正義』
自由な解釈で書いて構いません。
>429 正義が行われる部屋
>433-435 ポピーズ
>437-438 道
>439 そらのピカタ
>440 正義と悪
>441 車椅子
>444 正義の結末 ←特別参加作品
>445 口笛を吹きながら
>448 radio
>449 騎士
>450-452 lovesongs
作品揃いました!ナナシーさん、宜しくお願いします。
454 :
名前はいらない:2007/01/22(月) 21:53:53 ID:ATy6taT0
うあ!スゲーのがあるじゃん。勝てねー。
確かにスゲーのある♪
俺やばいんね
此処で作者当てクイズやろうぜ♪
揃いましたね。
10作に到達するのが予想よりも早かったため、まだ評の準備が出来ていません。
最終候補に残る三作は大体決まっていますが優勝もまだ決めれていません。
明日の夜に発表できるよう頑張ります。
457 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/01/23(火) 00:37:34 ID:IXfo5qeS
>445 口笛を吹きながら←快楽さん
>450-452 lovesongs←エドさん
>440 正義と悪 ←北さん
>441 車椅子←noteさん
>445 口笛を吹きながら←穢土
>448 radio ←鉛直方向さんorアルペジオさん
>449 騎士 ←ikaikaさん
今回結構いいの多いですね。作者予想がつく程人を知らないんで参加できないけど、どうかな。
優勝予想あげます。(あげていいかな)
「口笛を吹きながら」
僕はこれかな。特にテーマに沿ったものとか考えずに作品として良いなぁ。
皆さんお待たせしました。
思ったより時間がかかってしまいましたが、審査結果を発表したいと思います。
その前に一言苦言を。
作者当てクイズぐらいならまだしも、優勝作品予想はさすがに私に対して失礼だと思います。
せめて私の見えない所でやって欲しいです。名無しだから馬鹿にされてるのかと思いました。
さて、まず最終候補に三作品を選びたいと思います。
本来は詩を点数化する事は好まないのですが、
優勝作品を選定する作業をする上で便宜上の点数付けはありかなと思い、いくつかの要素と総合評価をA−Eの5段階で点数付けしてみました。
セン5と多少基準は違いますが、Cが平均的な水準として考えてください。もちろん私にとっての平均という意味ですが。
それと、随分作品間で差が付いてしまいましたが、不出来な作品と評した作品についてある要素だけは突出して良いという事は起こりにくいので、
ひどい点数を付けられてもその作品についてはと言う事ですのであんまり怒ったり落ち込まないでください。
>>429「正義が行われる部屋」
硬質でシュールレアリスティックな作品。
ダリやデ・キリコのギリシャ神話をモチーフにした絵画を見ているような気分になった。
あるいは作者のイメージの源流もそこにあるのかもしれない。
過剰なまでに名詞が用いられ、それぞれのパーツは最初は並列的に配置されているが、
部屋の中心にあり作品構成の中心にもある天秤を軸として、次第に動き出し躍動を始める。
「塩味の足らない」という表現に違和感を覚えたが、ここでいう塩味はもちろん味覚的な意味ではなく
メタフォリカルで形而上的な用法であろう。
ただ、どうもこの表現は作品の核となるべき予感を持ちながら、同時に浮き上がってしまっているように感じる。
「塩味」という俗物的な響きが作品のテンションの統一を若干揺らがせてしまっているのだろうか。
一つ一つのパーツが丁寧に緻密に描かれていて、見事に神話的な正義が作品内にビジュアル化され、構築されていると思う。
人物が誰も登場しない、書くのが難しい作品だったと思う。
正直一読した時はあまり評価が高くは無かったのだがあ(最初に付けた評点はC+だった)、時間が経ってから気になりだした。読み込むほどに想像力を呼び起こされた作品である。
この作品は深い意味の含みはそれほど感じず、読み手に感覚的、形而上的な正義の概念を提示する事を狙ったものではないかと思う。
ぜひ書いた方にコメントをいただきたい作品である。
評価 発想 C 表現力 B− 構成 B− センス B 面白さ B− テーマ B+ 想像力 A−
総合評価 B
>>433-435「ポピーズ」
最初はふわりとした優しいタッチで描き出され、ゆったりとしたテンポで展開されていくが、
ある部分から急に転調し激しく言葉が乱れていく。
グロテスクで血生臭い赤とポピーの赤が妖艶で邪悪な結託をし、
狂乱するような負の連鎖のプリズムが現代へ向けて構築されていく。
そして混乱の真っ只中で突如色の無い闇のような最終連が提示され、
ラストのポピーの沈黙が暗い予言のような暗然とした余韻を残し、不気味な収束。
なかなか構成的に見るべきものがあり、
人類の辿ってきた歴史をポピーの花を視点にしてよく表現されていると思う。
ただ、途中の>連鎖、騙詐、奸詐、怨嗟の循環 で残渣ときて個人差ときた
の難解な単語の連続で韻を踏む部分はやり過ぎで、作品の構成に異質な異物感を残し成功していないと思う。
作品内でテーマ「正義」の位置づけがやや弱いかなと思ったが、「正義の不在」を表現したのではと考えるとテーマから外れていないと思う。
人類を嫌い無関心な神々の姿からもそれは伺える。
評価 発想 B 表現力 C 構成 A センス C+ 面白さ B− テーマ C 想像力 B−
総合評価 B−
463 :
ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/01/24(水) 07:09:22 ID:ieBHpwJP
>>437-438「道」
読み終えて白いイメージが残る不思議な作品。
ラストで主人公が巨大な空白の中に飲み込まれていくようなスケールを感じる。
テーマの正義を自分自身の中の「意志」に重ね合わせたのだろう。
確かに自分を信じる心と言うのは正しさ、そして正義へと繋がる『道』のようなもの。
テーマから外れた作品では無いと思う。
細かい指摘をすれば、>しかし選択の必要がないという自由が僕にはあった
という表現は一瞬立ち止まってしまった。
丁寧に考えれば、自由には「自分の意思で選ぶ事が出来る」と「縛られない、解放された」という二つの意味があり、この場合は後者の用法であり間違ってはいないが
それまでの「自由」と意味合いの異なる「自由」を持ち出す訳だから、ちょっと違和感を取り除く表現的な工夫が欲しかった気がする。
それと始まりの闇があまり白との対比効果を生まず、置き去りにされた設定となっている気がした。
構成的にムラやぶれがあり、ちょっと勿体無い感じはしたが、ラストの良さを上手く活かせれば心に残る作品になるかもしれない。
評価 発想 C 表現力 C+ 構成 C センス B− 面白さ C− テーマ B− 想像力 B−
総合評価 C+
>>439 「そらのピカタ」
太陽を戦車で壊すと中から卵黄みたいなものが広がる。
う〜ん、素敵にエキセントリックだ。
平和な世界では戦車は本来役目は無い。
それで太陽に照準を合わせてみる。
そしてそれは突如世界を終末へと誘う結果を残す。
だが誰もその事に気付かずに、いつも通りの日常が当然今日も明日も用意されているだろうと思っている。
シンプルな構成だが、ピリッと皮肉が利いている。ただ、もう少しラスト辺りを効果的にして欲しかったかな。
待てよ・・・ねぇテーマの「正義」はどこ?
解釈によっては色々とこじつけれそうではあるけど、ちょっとテーマから遠いかな。ここは減点。
あとタイトルの「ピカタ」はイタリアの肉料理の事だろうか。
だとしたらちょっと作品との結び付きに疑問符が付く。
ごめんね、ちょっと厳しい評価で。
評価 発想 C 表現力 D 構成 C センス D 面白さ C テーマ D− 想像力 C
↑総合評価が抜けていました、すいません
総合評価 C−
誰も連投規制を助けてくれないから、パソコンを立ち上げ直したよ。
私が名無しだからみんな冷たいのかな。
>>440 正義と悪
「なるほど!」と手を打つ発見のある作品。
確かに正義は悪がいてこその存在で、それは闇がないと光が見えないのと同じ。
悪の発生が正義を発生させる訳で、正義の母は悪とまで言える。さすがにそれは酷いか。
でも確かに犯罪が無ければ警察は必要無く、火事が無ければ消防署は必要無い。負のものを打ち消すために正のものが生まれる訳だ。
この刮目だけで一読の価値があり、そしてまぁ後はそれほどコメントは無いかな。
ラストもそれほど効果的ではなく作品としては弱いかな。
この発想を元にもっと膨らまして欲しかったな。
評価 発想 B 表現力 D 構成 D センス D 面白さ C テーマ B 想像力 D
総合評価 D+
>>441 [「車椅子」
シンプルで淡々とした流れですが、メッセージはしっかりしています。
人は時として共通の目的の元に集い力を合わせる行為に正義を感じますが、
そういった正義は実は脆弱な場合が多いです。
他人の正義に付き合っての正義というものはカンフル剤で奮い起こされたようなモチベーションですから、意思から行動に至るまでの自己完結的な力強さに乏しく、
他者の行動を鏡のように映し続ける事で自分を鼓舞しているだけで、鏡の像が止まれば自分も止まってしまいます。
もちろんそういう人もいるという意味で、意思のしっかりした人の正義は寄り集まろうと一人だろうと無関係に堅固なものです。
でも内面はどうであれ行動する事は尊いものです。
さて、作品のコメントですが日常を切り取った一葉の写真のような感じで、詩として評価するとあまり高い点数はやれないです。
個人的には好きな作品ですが、コンペという形態で競うにはそぐわない作品かな。
評価 発想 D 表現力 D 構成 B− センス C 面白さ C テーマ C 想像力 C−
総合評価 C
>>444 「正義の結末」
何だっけ、これ。
そういや前半評価してからなんかテンションの赴くままに変なもん書いちまったな。うん、これは酷い。
これに比べりゃ「傘」の方が100倍マシだ。よし、これも審査してやれ。
つまんね。
状況説明ばかり具体的で本筋が全然具体的でなくて読んでいていらいらする。
過剰な表現郡が中身の貧相さをより浮き彫りにしてしまう皮肉。
ラストはまぁそこそこだけど、結末へ繋がる説得力が弱く、とってつけたような感じ。
今後は10回ぐらい書き直してから人様に見せてくださいね。
こんな奴に審査される皆様方への同情の念に耐えませんわ、ほほ。
評価 発想 D 表現力 C 構成 D センス D 面白さ E テーマ C 想像力 C−
総合評価 D+
さて、自虐も終わった所で後半戦へと続く。
>>445 「口笛を吹きながら」
出だしの不気味さ、グロテスクさは読み手を拒絶しながら引きずり込むような倒錯した異質な魔力に満ちている。
気分が悪くなるような不快感を覚えながら、同時に食虫花に捕らわれたように悪魔的な吸引力を感じた。
二連目は一転して穏やかで写実的な描写であるが、やはり普通ではない気配が満ちている。
一連目と二連目に潜在する気配に共通点を感じた。同じ生き物が裸でいるのと着物を纏っているのとの違いのような。
この感覚は一連目と二連目を丁寧に照らし合わせながら読んでいけば、多分どなたでも感じるのではないだろうか。
三連目の「声」は二連目の青年の子供だろうか。それとも1,2連とは直接の関係のない存在だろうか。
幼年時代に感じていたものを言葉に置き換えたような表現で、読み通すとみぞおちにずしりと重い感覚を覚える。
大人になって忘れていた大切な感覚を突然前触れもなく再び背負わされたような。
四連目。相当にシュールな感じがする。羊は二連目の物乞いをする青年の「羊の面持ち」とかかっているのだろうか。
この作品は起承転結というより、4つのある断面が並列された感じがする。しかし、その4つには根元に深い繋がりを感じる。
「甕に漬けられた人間」「日がな一日物乞いをし続ける青年」「感覚的な言葉しか持たない幼い子供」「雑踏へ消えていく人」
この4つを重ね合わせて浮き上がるのは「自己の存在を凌駕し覆いつくし飲み込んでしまう巨大なるものへの依存」だと感じた。
我々が普段使用する「自由」や「自立」という言葉は実際には本来の意味とは程遠い事が多いです。
「前の状態よりは」という但し書きが必要な、比較や対比により得られる感覚です。
現実に完全なる独立独歩で生きていると言える人間なんてどれだけいるでしょう。
生まれた時から植え付けられ、浸され続ける絶対的な世界理論。
能力、ルックス、家柄、家族、貧富、性別、生まれた国、時代、エトセトラ・・・。
もうやだ!一回で投稿しきれないし、また連投規制に引っ掛かってまたパソコン立ち上げ直した。
詩板の空気の冷たさに心が凍りつきそうです。
ああ、気にしないで。私被害妄想の化身ともいうべき妖怪ひがみ人間なので。
(続き)
ここで一連目の「人間の漬物」の姿が再度浮かび上がります。
その姿はある象徴的な隠喩として提示され、沸き上がる嫌悪感の正体は純粋な気持ち悪さよりも
自分という存在の真実をてらい無き姿を見せられたような根源的な拒絶反応だったのかもしれません。
自分の人生を振り返って、ただ甕の中で漬け汁に浸されているだけだったら死にたくなりますね。
かぶりを振り全力で否定したくなります。
だけど、その萎びた人間の漬物の影は簡単には消えそうにないです。
まったく何て作品を読ませてくれたんだ。
テーマの正義がどこにあるのか明確ではありませんが、逆説的な意味での正義の気配は感じました。
けどテーマからやはり少し外れているかな。
評価 発想 A 表現力 B+ 構成 A− センス B− 面白さ A− テーマ C 想像力 B
総合評価 A−
>>448 「radio 」
一連一連が短く、名詞の比率が高い作品。
何度か読み直してみたがよく意味が分からなかったので、
連ごとに分解して読み解いてみます。
一連目 「正義と悪」ではなく「正義と偽善」という対比はちょっと捻った感じ。時代によって同じ行為が偽善と揶揄されたり正義と賞賛される。確かにあるね。
二連目 ここはつまらないね。あまりに紋切型。
三連目 この表現から素直に体を売ってスターダムをのし上がるアイドルを思い浮かべた。私もベタだな。
四連目 意味は分かる。自分を歴史という遠大で永劫の存在に帰属させたくなく、自分という存在を自分にとっての全てであり絶対的なものと信奉したいという気持ち。誰だってそうだ。
五連目 インターチェンジという単語の意味を正確に理解しての使用なのだろうか。ここはすっきりと飲み込めない異物感があった。内容的にもよく分からない。
六連目 素直に考えればどういう関係であれ男と女の事かな。あるいは人類をある境目で二つに分け・・・どっちでもいいや。どちらにしろ中身を感じないフレーズ。
正直しんどいです。味が存在しない食べ物を延々と食べさせられている感じ。
書き手の頭の中には何かしらのビジョンがあって、それに忠実に言葉を刻んでいったのかもしれないが、
出来上がった作品に与えられた客観は意味ありげなフレーズの羅列。
丁寧に言葉を拾っていけば一連一連の意味は通じるが、全体図が無い作品だと思う。
自己満足な作品としか言いようが無く、これ以上評文を書きようが無い。
評価 発想 D 表現力 C− 構成 D− センス D 面白さ D テーマ D 想像力 D
総合評価 D
>>449 「騎士」
崖に咲いた花とそれを守ろうとする騎士。
作品全体で一つのメタファーとなっているのだと思うが、読み解くのは比較的容易。
それは、この作品がややステレオタイプな情念に基づいているからだと思う。
何度読む返しても、表現がおかしかったりちぐはぐな感じが消えない。
例えば花を刀で刈り取る事が守る事になぜ繋がるのかが分からない。
守ろうという気持ちがかえって相手を駄目にするという皮肉を表現した訳でもないないだろうし。
それと「ただの風避けでいい雨で濡らした雫を拭うだけでいい 」と
「今僕が風になろうとも 今僕が雨になろうとも」が意味不明な程矛盾しているのでは?
後者は「たった一つの花を守るために他の花に対しては(心を鬼にして)風や雨になろう」という意味なんだろうか。
「一つの花を守り合い一つの花を奪い合う悲しみは千の鶴を織り綴る 」という部分からかろうじでそう類推できなくも無いけど・・・。
難解というよりただの推敲不足では?
読み返しているうちに正直疲れてしまいました。もう少し内容に整合性を持たせてください。
出口を作り忘れた迷路を解かされているような気分になりました。
そのためラストの美しさが上辺だけのものに感じてしまい、逆に浮いてしまっています。
評価 発想 D 表現力 C− 構成 C− センス D 面白さ D テーマ C− 想像力 D+
総合評価 D+
>>450-452 「lovesongs」
何かのメロディに詞を乗せたように一定のリズムが保たれていて読みやすいです。
そして意味が全く分かりません。
何度繰り返し読んでもいま一つ浮き上がってくるものがありません。
仕方が無いので詩として批評するのを止めて、暗号解読に変更したいと思います。
1連目 兵士の亡霊が手柄の首を三つ持っていてまだ戦争が続いていると信じ込んでいるんでしょうか。(だとしたらここで言う兵士は戦国時代の武士か?)それとも普通に生きている兵士が提灯を持って戦場に向かっている・・・ここだけじゃ分からないなぁ。
2連目 この連パス。先に進まないと分からない。
3連目 1,2連目と内容的に繋がりを感じるけど、この連もパス。狂いそうになってきた。
4連目 この娘は3連目と同じ娘?春なのか夏なのか秋なのか全く季節が分からないですね。そろそろ許してくれませんか。
5連目 黄色い女→日本人女性? 処女懐胎→マリア様? 日本の女性でマリア様からキリストが生まれるのを再現する?一体何がどうなってどうなるんだか、未だ混乱から脱却できません。
6連目 朝、昼、夜が全て登場。死んだのは赤子?怖いんだか気持ち悪いんだか全然分からないです。
7連目 ただひたすら気持ち悪いです。これで終わりですね?続きはもう無いですね?ああ良かった、生きて帰ってこれた。
(真面目に書いて投稿してくれた場合の評)
全体的にリズムに捉われて本筋とかけ離れた表現がだぶつき過ぎでは?
誰がどうなったかさっぱり分からないし、相関関係も全く読み取れず。読んでいてきつかったです。面白い表現は多いんですけどね。
(ふざけて書いたんでしたら)
「名無しだからって舐めんなよ、馬鹿野郎」というコメントをお送りしたいと思います。時間かけて読んで馬鹿みたいだよ、全く。
(続き)
前者である事を祈りつつ、総評を。
これだけ細切れに読んでようやく連同士に微かな繋がりが見出せる程度じゃ、これはもう詩じゃなくて暗号と呼ぶべきでは。
読んでいて苦痛で全然楽しくなかった。
このむずむずとした不快感を読み手に与える事を目的として書かれたのでしたら成功していますが。
能力は感じる人だけど、この作品にきちんとした作為や意味があるなら説明して欲しいです。
人によっては面白いと感じるのかなぁ。私の嗜好に合わないだけなのかなぁ。
評価 発想 B− 表現力 B 構成 C センス C 面白さ C テーマ D 想像力 C−
総合評価 C+(嫌いな作品だけど、点数付けするとこれぐらいの評価にはなってしまうな・・・)
はっはっは・・・だーれも助けてくれないから三回目のパソコン再起動。
とても気持ちの良い板だ。この板大好き!
ええ、こんな時間に詩板見ている人がほとんどいないからしゃあ無いんですけど、
ネットって被害妄想気の傾向を加速させる怖い場所ですよね。
このままいけばチュートリアルの漫才になりそうだ。
で、今度こそラストまで投稿しきれるかな。
単純な自分の好き嫌いで言うと、
正義が行われる部屋
ポピーズ
口笛を吹きながら
ですね。そして実際に付いた評価でもこの三つがB以上付いたので、素直にこの三作品を最終選考に残させていただきます。
まぁすでに結論は出ているのですが、せっかくなのでこの三作の良かった所を褒めた上で優勝作品を発表したいと思います。
正義が行われる部屋 …写実的でありながら非現実的なのが面白かった。ダリの絵が動き出すときっと楽しいだろうなといつも思うのだが、それを本当に見せてくれたような感じ。
これだけ隙が無く描写し切ったのは大した想像力だと思う。
ポピーズ…作品の流れがとてもいい。ピアノの調べの様に緩やかな入りから突如の転調、そして収束へと実に流麗でエキサイティングな構成となっていると思う。
絵空事からリアルへのリンクの仕方も素直でスムーズ。多分今回では一番個人的には好きな作品。
口笛を吹きながら…出だしのグロテスクさ、気持ち悪さは文学的踏み絵のよう。そこを過ぎれば比較的読みやすい。
ただ、一連目がこの作品の核でありキーであると思う。完成度は一番高い。
で、優勝は素直に最高評価を獲得した
>>445「口笛を吹きながら」にさせていただきます。おめでとうございます。
技能賞に「正義が行われる部屋」、ナナシー特別賞に「ポピーズ」、こんちく賞に「Lovesongs」をそれぞれ送ります。
レベル的にもこの4作が抜けていたのではと思います。
「道」や「車椅子」も割と好きではあったんだけどね。
「口笛を吹きながら」を書かれた方は次の選者を指名してください。よろしくお願いします。
で、今回選者というものを初めてやらさせてもらったんですが、正直きつかったです。
自分が好きな作品ばかりではなく普段なら通り過ぎる作品にも評を書かなければいけなかったので。
また、作品にきちんと意味が内包されているものばかりならいいのですが、ただ文字列を繋げただけの作品も正直あったと思います。
そういう作品を必死に読み解こうと努力するのは、解答の用意されていない問題を解かされるようで辛いです。
でも、その一方で最終選考の三作品や読み終えて頭がぐらぐらした「Lovesongs」等、出会えて良かった作品も数多くあり、引き受けてよかったなと思います。
私を推薦してくれたあぶくさん、どうもありがとう。
ちなみに、「正義」というテーマを正面から書いた作品が少なく、多くの方が否定的な正義を持ち出してきていたのも印象に残りました。
正義というものの捉え方が皆さん捻くれているのは(私の駄作もそうですが)、現代の縮図のようでちょっと物悲しい気分になりました。
でもドラマの学級委員みたいにステレオタイプに正義を妄信する事が正しいとは思わないし、神話的な勧善懲悪的な正義と生身の人間が求める正義は違って当然だと思います。
さて・・・今度こそ巣(創作文芸板)に帰ろう。
でも今後はもう少し詩板比率を上げようかな。
477 :
名前はいらない:2007/01/24(水) 09:05:13 ID:nA4y3hfN
評価乙かれ様
騎士を書いたものです
助けれなくてごめん寝てました。
今から仕事だからちゃちゃっとレスします。優勝は納得俺もあの詩大好き。
が、俺の詩のどこがステレオタイプなのかとゆう事に疑問。自分にとっての正義は時に他人にとって悪になるちゅー事がテーマ(戦争)
紙一重だろっていいたい
いったいどこがステレオタイプなんだ??まったく分からん。表現したかったものを伝え切れなかった技能不足ではあるがな
>>439空のピカタ書きました
評価ありがとうございます
お疲れ様です
あれは、なんて言うか『してやったぞ』的な横柄な正義を書いたつもりでしたが、わかりにくかったですね。
一応原爆投下がモチーフです。向こうからしてみると正義なわけで
『ピカタ』はピカ(原爆)、『広がってしまう』は広島、『先は長くない』は長崎に繋がらせたつもりでした
479 :
歴史:2007/01/24(水) 13:05:34 ID:QEG+DoUc
王城に翻る旗
鷲をモチーフに金の刺繍が施されている
だが国は破れ
王は処刑された
石畳の隙間がその血をすすり
翻っていた旗は炎に投げ込まれた
王の血を受け止める大地
王国の象徴は灰と消える
どこかですすり泣く声
炎の中で蝋のように溶けていった刺繍
やがて何も語らなくなった鷲
時は経ち
大理石の記念碑は
それを伝えてはいないだろうか・・・
葡萄酒と
温かい陽ざし
冷たい朝霧と
小気味よい車の往来
その下に眠る忘却たち
時間外だけど書いてみました。
どうでしょうか・・・?
ナナシーさん、まことにお疲れさまでした。
いや、昨夜気になって待ってたんですけど、睡魔くんが現れたもんで、ついてっちゃいました。
こんな事なら早寝して早起きしとけばお手伝いできたのにと…タイミングが合わなかっただけの話です。どうか穏便に〜。
で、やはり選者をお願いしてよかったと思いました。読み応えありました。
今回、『口笛を吹きながら』を書きました。よもやの優勝、嬉しいで〜す。
《正義》のお題から、ひでぇと思われた事柄が思い出され、それをモチーフに書きました。あれ、事実らしいです。あーゆー子供を三人も持てば一生安泰らしいです。ひでぇよな。
私も『正義が行なわれる部屋』に圧倒されました。禍々しさを感じさせる無機的な正義の描写、そして、《塩味の足らない〜》から始まる感情の爆発にワクワクさせられました。
どうもありがとうございました。よかったら、このまま滞在して下さいね。
で、勢いにのってリンクスレにまで言は及ぶ。
雨さん、残念ながらハズレでした。私でした〜。
リンクされた時って嬉しいんだけど、なかなかそれを言えなくて、今までの分も含めて「どうもありがとう」。
長介さんからのレスもある〜。
これは勿論ジェラシー返しです。しかも十倍返しです。当たり前です。
つい長々と書いてしまいましたが、次の選者ですね。
えーと、こちらを書かれた方にお願いしたいのですが。
【毎日】俺のポエムを越えてゆけ【決闘】
http://book4.2ch.net/test/read.cgi/poem/1148335167/325-327 初めて読んだ時からずーっと気になってました。是非とも選者の方、引き受けていただけないでしょうか?
と言っても名無しで書かれているので、無理な願いかもしれません。けれど、二晩ほどは待ってみたいと思います。
どうかよろしくお願いしま〜す!
それと、そちらで『希望』を書いたのですが、ジャッジの礼を言いそびれてました。今更ですが、ありがとうございました。
ナナシーさん評価おつでした!
>>448 書きましたが怒られそうなので名前は伏せますー(藁
内容についてですが、意味はないです。
本能的な愛をドライヴによってキャプチャしただけです。
それによって浮き出してくる無機的な画像を狙ったのですが、
正直失敗だったようですね(汗
有難う御座いました、そしてすみませんですorz
483 :
ikaika ◆YffIGX9Bno :2007/01/24(水) 19:00:41 ID:AI5TmSti
>>473は俺が書いたんだけど。
そもそも、不快、気持ち悪い、を念頭に置いて書いた。
後、題名通り、「愛の歌」。同時に、哀歌、愛歌。
不快なもの、得てして理解しがたく、気持ち悪いもの、
時に、ストーカー、愛憎劇。
だから、哀歌、愛歌のつもりで書いた。
>>463 評価ありがと
ふん、まぁ予想通りだな!絞込みにさえ残らないのも予想通り!!!
ふぇ〜〜〜〜〜〜ななななn まあまー
修行しよう、ね。
まーた、あぶくが優勝かよ!!
まあ、あの二つの作品を見ると幅も広く、やっぱ実力かな。
ナナシーさん、お疲れ様です&ありがとうございました。
評読み応えあったです。重厚な詩のガイドがすばらしい。
>441車椅子、書きました。自分が見たものしか書けない性質で、これを持って
来ちゃいました。他の人にも見てもらったことありまして、ナナシーさんもですけど、
感想がみんな違っていたのが嬉しかったです。ミツルさん(>484)にダメ出しされたように
表現力はアレですので、どんな評が戴けるかどきどきして居りました。
あぶくさん凄いですね。ダークサイドの表現の破壊力が際立ちます。
486 :
リーフレイン:2007/01/24(水) 20:04:15 ID:QOz3ySCV
>>461 ナナシーさん 評価ありがとうございました。本当にお疲れさまです。連投回避できなくてすいません(過疎板ですなあ)
>あぶくさん おめでとうございます。。。まじ、あの詩が投稿された日は
びびりました。スゴイです。濃い香りが匂い立つようなすごい詩です!!!
「正義が行われる部屋」書きました、、自虐的表現をいたしますと「視覚的描写に逃げた駄作シリーズ」と銘打って
いるタイプの作品であります。(だけれど、たまにむしょうに、執拗なイメージ描写を
書きたくなるんですよ。。)”塩味のきいてない”というのは、法律が私的制裁を許可しないかわりに、
人間の復讐心のいくばくかを満足させるための折衷ルールであると定義すると、つねに正義の天秤は
当事者にとってココロからの満足を得られるほどの結果はもたらさないだろうという推測にたった表現です。
例えば交通事故で愛児を亡くした親がいたとして、その悔しさは多分死刑をもってすら購うことはできない。
もっと的を射た表現を探せばよかったなあと評を読ませていただきながら反省しました。ありがとうございます。。
(これを機会にぜひ詩板比率増やしてください、、)
ナナシーさん失礼な予想すみませんでした。m(__)m
評価お疲れ様です。
僕は「正義と悪」書きました。捻りもない作品を書いてしまって、回りを見れば豪華な作品の数々。
評価を気にして納得しないものは出さなかったんですが、手抜きで書いているわけではないので
客観的に目を通してもらいたかったんです。未だに自分の作品は自分の目でしかみれないです。
出直してまいります。評価ありがとうございました。
あぶくさんおめでとう!
どうもポピーズ書きました。穢土です。今回非常に楽しかった♪
まずお題が提出され『正義』とは何であろんと考える間に間に
思考の辿り着くところ、政治か戦争、歴史関係になってしまい
パワーを持っていても強いだけじゃ駄目で、それを正しく活用するには
やはりたくさんの情報を持っていなくてはならず、それを描こうと思いましたが
やはりアシュラとインドラを使いたくなってきてる間にあのような作品になりました。
>ナナシーさん
始まりのポピーズの描写を見事に読み解いてくれてありがとう
フランドルのポピーも知っているようで嬉しいです。
ポピーの読取もさることながら、他所の寸評も全て意図通りに読み解いてくれて
ありがたい♪これは評者が優れているのか、作者の力不足なのか分かりませんが
完敗です。(云っていて良く分らないけど(俺がね
リズムの乱れがマイナス要素かなと思っていたけど、結果往来で、自分的にも納得でした
兎角、完結しました。今回久しぶりに良い評者に出会って良かったです。
出来が悪かろうがきっと楽しかったはず。では〜ど〜も
貴重な時間を割いてくれて有難う。受験頑張ってください♪
>あぶくさん
チャンポンオメートー♪ しかも二連覇♪凄いす
しかもあの作品、ビビリました。ビビッタのは初めてかも知れない。
あの青年が健康児かでないかで印象もまた変りますね♪
羊達の沈黙Tのラストシーン。レクター博士の歩く姿が思い出されました。
それに勉強になりますし、本来おらが書きたかったグロイ作品、、スゲッ
>ikaikaさん
お元気ですか。くれぐれも
>やさしいあくまさん
リンクスレに貼られた時点で誰もが納得でしょー
※あっそれと。ナナシーさんが途中まで『頭一つ抜き出ている』と云ってた作品はきっと
ポピーズなんです。これだけは声を小さくして云いたい。ですよね?では
490 :
あぶく ◆OPBYKkBBNQ :2007/01/24(水) 23:40:19 ID:YSzHJyHW
わ〜い、いっぱい誉められてる〜!
えー、あれ書いたのほんとに私?って気もしてきたりして。
ありがとうございました。
で、選者さん見つけてねアゲです。
えーと、こちらを書かれた方にお願いしたいのですが。
【毎日】俺のポエムを越えてゆけ【決闘】
http://book4.2ch.net/test/read.cgi/poem/1148335167/325-327 初めて読んだ時からずーっと気になってました。是非とも選者の方、引き受けていただけないでしょうか?
と言っても名無しで書かれているので、無理な願いかもしれません。けれど、二晩ほどは待ってみたいと思います。
どうかよろしくお願いしま〜す!
491 :
ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/01/25(木) 20:21:33 ID:Fg0JhvhU
ひぃふぅみぃ・・・あれ、全員お返事くれたの?
結構酷い事を書いてしまった作品もあったのに・・・。
凄い、何て暖かくて素敵な板なんだ!
参加者全員お返事や評価の感想を書いてくれるなんて。
連投規制回避はしてくれないけど。(しつこい)
嬉しいからもう一度だけお返事書こうっと。
>>477 ステレオタイプという言葉は使うべきではなかったかもしれません。ゴメンね。
この作品が「ある対象への正義は別の対象への悪」という事に言及している事は分かっていましたよ。
評文にもその事は触れていたと思います。
ただ、それがこの作品のメインテーマとまでは思わなかったです。
付け足し程度に捉えちゃってました。
未熟でゴメンね。
だけど、返信を踏まえて作品をもう一度読み直したけど、やっぱりその「悲しいジレンマ」を効果的に表現できているとは思えないかな。
構成がせっかくのいい着眼点を殺しちゃってないかなぁ。
その主題を念頭にもう少しすっきりと書き直したらぐっと良くなると思います。
私は一時的に水面に姿を現した名無しだから、あなたとは今回だけの一期一会かもしれないけど、私の言葉がちょっとは役に立てたら嬉しいな。
>>478 ピカダはそういう意味だったんですか。
考えたよりずっと深い作品だったんですね。反省。
ただ、作品を読み返したけどそこまで読み取るのはやはり困難だったかも。
戦車に乗っている「僕」に街への敵意を感じなかったから、戦争や原爆に結び付けるには無理があるし、
太陽を撃つ行為は気紛れな衝動によるものだから、横柄な正義に結び付けるのはちょっと難しいかも。
あと、「広」や「長」のくだりは詩ではなくただの暗号だから、それを読み取る事は読解力とは違う話だと思うから、そこは反省しません、えへ。
>>479 ここまで確信犯的に遅刻されては苦笑いするしかないですね。
こんな私でよければ評価させていただきます。
とても読みやすい作品でした。
今回は難解な作品が多くて極度に脳が疲弊したので、清涼な水を飲ませてもらった気分です。
全体的にすっきりとしていて、表現も丁寧できちんと練られていて、読んでいて気持ちのいい作品ですね。
ただちょっと淡々とし過ぎていて、感情移入したくてもそのポイントが見つからず肩透かしな感じがします。
割と重い内容を書いているので、もう少し肉感的な描写を盛り込んだ方がいいかもしれません。
あるいはもっと徹底的に無機質にして、歴史の年表を眺めるような遠い世界の絵空事にしてしまうか。
ちょっとどっちつかずだったかもしれません。
あと各連が描写内容に係わらず均一なのは、逆にアンバランスになっていませんか。
最終連の車以外の三つは現代と断定出来ないので、ちょっと分かりにくい。
他の三つのパーツにももう少し現代的な匂いを持たせた方がいいのではと思いました。
いい表現のセンスを持っていると思いますので、作品として仕上げる事に気を配るともっと良くなると思います。
なんか偉そうですみません。
コンペは終わったので点数付けは勘弁を。
でもセン5基準ならC−(コンペ基準とは別物)
>>480 あぶくさんでしたか。
前回コンペに続き二連覇とは凄い。
人間の漬物が実話とは・・・。臓器移植などと繋がっているのでしょうかね。
こういう作品に出会える幸せ、これからも詩板にはちょくちょく来させていただきます。
>>482 名詞を簡潔に並べて作品を作るのって難しいですよね。
チューブから搾り出した原色の絵の具だけで絵を描くようなもの。
私も挑戦して失敗した事があります。
正義と偽善の対比など面白い部分もありました。
相対的に付けたため評価が辛くなってしまってすみません。
>>483 私の半ばやけくそ、半ば全面降伏的な評でしたが、
それほど的外れでも無かったんですね。ほっ。
作品丸ごと使って一つの原始的、根源的な感情を読み手に植えつける。
成功させるとは凄い。
あの後私不快感を洗い流したくてビール飲みましたもん。
手の平の上だったか、くそっ。
>>484 ご参加ありがとうござ・・・なんだ、君だったのか。
じゃあ敬語は要らないや、はっはっは。
「道」はぶっちゃけ下手な作品だなぁと思いつつ、なんか心に残る物があったんだよね。
何作か君の作品読んで思ったけど、君構成力鍛えた方が良くない?
思い返すとなんかいつも君の作品って勿体無い感じがするんだよね。
主要因は多分構成的な部分がちょっと未熟だからじゃないかなと思う。
多分物語的な要素を毛嫌いして、リアリスティックな味を出そうとしているんだと思うけど、
物語を生み出す想像力が無いと生活なんて悲惨でつまらないよ。
ある種の幻想を追い掛け回す事で人間は面白くも無い現実もいくらか水増ししてちょっとは楽しく生きていけるんだ。
ま、やはり才能は感じるから応援しているよ。
ちょっとは謙虚さを大切にね。何しろ世界は広い。
>>485 何気ない日常を詩に出来るというのは大したものだと思います。
素直で飾り気の無い詩を書くのは勇気が要りますが、
裸の美しさというのは着飾った詩には出せないものです。
ただ、もうちょびっとだけ、塩コショウをもう一振りだけ、味付けをしても良かったかなと思います。
>>486 とても精緻に書き込まれた風景描写と中盤の躍動、見事でした。
こういった作品を書けたら楽しいだろうなぁ。
何しろ人間という面倒くさいやっかいな生き物を一人も登場させずに作品が出来てしまう!
「塩味の〜」にはそういう深い意味があったんですね。
ある意味では現代の司法制度の正義を物質的メタファーに置き換えた作品と言えるかもしれませんね。
こちらこそ未熟な評ですみません。けど、全体的にはそれなりに的を得ていたようで良かったです。
>>487 ずばり優勝作品を当てられて悔しかったので、苦言の名を借りて愚痴らせていただきました。
こちらこそきつい言い方をしてどうもすみませんです。
あくまさんはセン5で何度かお見かけしているので知ってますが、この作品があくまさんのとは何となく意外ですね。
アイデアが素晴らしかったので無理に手を加えたくなかったのでしょうか。
素材をどう扱うかは詩を書く上で本当に永遠の悩みですよね。
>>489 ポピー自体あまり詳しくなかったので、少しネットを探し回って勉強させていただきました。
おかげで豆知識が一つ増えました。
ポピーという花一つからここまで想像力を広げられるのは素晴らしいです。
最初と最後のポピーの花の沈黙の質の違いが効果的でした。
ちなみに大変申し訳ありませんが、途中で頭一つ抜けていたと評したのは「正義の行われる部屋」の方です。
でも「ポピー」も最後末脚を使って私の中の評価を上げていき見事最終決戦に飛び込みました。
読み終えて時間が経ってから育ち出す作品というのは良作である事が多いです。
ふぅ、全員+1に返信を書き終わった。
計算外だけど嬉しい疲労だ。
このトリップは二度と使う予定は無かったけど、また私という事を示す必要があれば使うかもしれません。
それでは、今度こそ本当に巣へ戻ります。
でもまた時々こっそり遊びに来ます。
ナナシーさん
あぁ思い出した。半年か一年前以内に僕が評価したことありますよね?
>>495 ナナシーという名前はつい最近「詩のファイトクラブ」で便宜的に名乗っただけなので、多分それは別人です。
セン5にも何度か投稿しているので、評価してもらった事はあったかもしれませんが。
497 :
名前はいらない:2007/01/25(木) 21:28:16 ID:QUR7/Pak
騎士のものです
いやぁ俺こそごめん!もう少し丁寧に返事すればよかったよ。
俺の詩分かりにくいかぁ↓花=平和
花を攻撃する事で花は手に入らないし守れないよ。って事が正義の〜ってとこに含みたかったんだけど俺の技術が足りなく分かりにくくしたみたいだね。ごめん。
そして評価ありがとう☆一期一会を大切にして頑張っていい詩を書いていきたいなー。精進しますよ
>>496 いえ、名無しで小説書きというのを思い出したんです。只の直感。
>489
リンクスレに貼られた覚えはないけど。蕎麦だったら208さんじゃなかったっけ。僕は蕎麦処書いたから。
雑談失礼。
499 :
479:2007/01/25(木) 23:09:09 ID:aD6iQvWf
>>ナナシーさん
自分の書いた詩に対して、一つ一つ丁寧な言葉と、適切な指摘をもらえたような気がします。
どうもありがとうございました!
何となく思うのですが、こういうのは普段の自分の弱点が現れてしまうものなのかもしれません。
はっきりと物事を伝える、読む人のことをきちんと考えて、丁寧に仕上げを整えるといった事、
それから、各連を均一にまとめる事に、気持ちを流されてしまって、大事にしなければいけない、
内容をおろそかにしてしまった・・・。いろいろ勉強しなければなりません・・・
でも、だから詩を書いたりすることにも意味はあるのだろうなと、そんな事を思っています。
今書いている文章も、上手くないですよね。
不器用で、凹むことが多い。でも頑張ります。
ご指摘ありがとうございました!
500 :
あぶく ◆OPBYKkBBNQ :2007/01/26(金) 11:34:23 ID:UnxhOolN
俺ポエの方は現れませんでした。
えー、それでは、以前依頼を断られていた記憶はあるのですが、
あばらやさん、次の選者をお願いできないでしょうか?
いつも評価その他を楽しく拝見していました。
できましたら、よろしくお願いします。
>>480 ナナシーさん、実話です。
臓器移植はどうなんでしょうね。
人間の命なんて金でどうにでも転ぶんですね。あー、やだやだ(笑)
はい、またいらして下さいね。お待ちしてます。
>>500 ども、優勝おめです。
またもや人材難ですか・・・
わかりました、なんとかこの流れを駄目にしないように頑張ってみます。
とりあえず今別件で忙しいんでお題とかの告知は落ち着いてからにします。
多分明日になると思われ。
そゆことで皆様どぞよろしく。
>>501 あ、ありがとうございました。
以前お断りになった時、残念に思っていたのでよかったです。
それではよろしくお願いしま〜す。
それでは告知をば。
お題:SF
SFを感じさせてくれればオールオッケーです。
映画や小説のタイトルを拝借しただけっつーのもありにします。
ただし、妖精とか魔法使いとかはやめてください。あれはファンタジーですので。
締め切り:10作集まるか2/10まで
*名無しで投稿してください。寸評はその都度付けていくと思います。
それではよろしくどぞ。
↓↓↓↓↓↓
504 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/01/28(日) 20:47:17 ID:ABdCeCmd
『SFの夜』
宇宙人は絶対にいる、と力説するような子供だった。
馬鹿にされて鼻で笑われたこともある。
同意してくれる友達からも、そこまで熱くならなくても、とたしなめられたこともある。
それでもずっとずっと頑なに信じていた。
そして、熱く語らなければ意味のない話であることも知っていた。
不可知論(そんな言葉は知らなかったが)という思考停止(この言葉も知らなかった)から逃れるには、
熱く、狂信者(これも知らないし知っていたとしたら否定したかもしれない)のように語り続けなければ、
自分の中の宇宙人が消えてしまう確実で嫌な予感があったからだ。
UFOを見たことはない。もちろん宇宙人にさらわれる夢すら見たことはなかった。
それでも宇宙人は存在する。自分の心がそう叫んでいる。
宇宙人が消える、という不安は 消えてしまう=存在しない というような短絡的なものではない。
存在は必然なのだから、そんなことを心配しているのではない。
むしろ自分が消えてしまう不安に等しかった。宇宙人を信じる自分以外の自分なんて偽者だとわかって
いたから。だから熱く語る必要があった。偽者の自分なんかいらない。
ウェルズのタイムマシンを操って巨大化したオレンジ色の蟹しかいない地球の落日を眺めていたあの頃。
クラークの潜水艦に乗って鯨の養殖に励み、ヴォークトの光線銃で怪獣と戦う日々。
ブラウンのペーパーバックに物語を書き、ハインラインの分厚い枕で昼寝をする毎日。
そうやって子供とあの頃を卒業すると、いつしかガーンズバック仕込みの発明家となっていた自分。
ディックのようには自分を疑わず、ギブスンの退廃には目もくれず、E・E・スミスと銀河を超える。
「私の発明とは宇宙人とコンタクトを取る方法を簡略化したものです」
記者会見の壇上で切れ目のないフラッシュライトを浴びながら得意満面の笑みで額の汗を軽く拭う。
「今までのように思念を送る、などという陳腐な方法ではないのでご安心を」
ざわめきを見下ろしながら、集まったマスコミが自分を馬鹿にした連中と同じ顔をしていることに気づく。
〔緊急指令!O-38ZGTからLY-505ETSへ!緊急避難信号!〕
〔間に合わない!座標JL205QA64KMへ急げ!〕
505 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/01/28(日) 20:48:44 ID:ABdCeCmd
宇宙人は目の前にいた。背格好は人間と大きな違いはなかったが、宇宙人だとすぐにわかった。
なぜなら彼は親しげな態度で歩み寄りながら、手を差し伸べて握手を求めていたのだから。
「こんにちは、やっと会えましたね」
「こちらこそ、私は宇宙人です」
「知っています。子供の頃から知っています」
「ありがとう。私も気づいていました」
宇宙人と二人で何もない星の上を歩く。積もる話はいっぱいあるはずなのになぜか言葉が出ない。
でも、それでいいんだ、と思っていた。宇宙人もきっと同じ気持ちでいてくれるはずだから。
「私が発明したこの装置を使うと、宇宙人に会うことができます」
「しかし残念ながら会うことができるのは一人です」
「それでは皆さん、ごきげんよう、さようなら」
地形は原型をとどめぬほど様変わりし、微かに残った人類の痕跡も廃墟と化した地球の上。
飛来したUFOから降りてくる者がいるとすれば、それは宇宙人に違いないのだ。
「きれいな夜ですね」
「そうですね。こんな星空の下を散歩するのは、小さい頃からの夢でした」
「私は宇宙人ですが、地球人の子孫でもあります。わかりますか?」
「それは、もはやどうでもいいことです。なぜなら……」
「なぜなら?」
「……私も今日から宇宙人だということですよ」
おわり
>>504ー505
すげぇ!
素早い投稿に泣けた!
名無しじゃないことにも泣けた!
そして内容に号泣!
全編にそこはかとなく流れる傑作映画「コンタクト」の様な切なさ。
愛読してきた作家達の名が登場するだけでこちとら涙がちょちょぎれます。
ラストは火星年代記の名場面を再現!
嗚呼、SF者冥利に尽きまするーーー!
う〜ん見事なショートショートでございます。
ありがとうございました。
えーと、それからもう、コテでも名無しでもいい事にします。
モチロン形式も自由ですよ〜
507 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/01/29(月) 01:43:39 ID:SWPCCdFl
>>506 すんません、名なしで投稿という文を見逃していた。
しかしこれに泣いてくれるとは、おぬしもSF者よのう。よのう。
実はJ・P・ホーガンが好き。いや、なんでも好き♡
他の方も、どぞ。↓
「りんご反転」
リフトのように自由に上下する時空の移動
それでひっくり返るともう滑る滑る
底無しのタイムトラベラー
重力よ、チェックメイト
509 :
名前はいらない:2007/01/29(月) 19:17:35 ID:OS10D79M
「月へいこう」
ものの本によると、
かつて気球に乗って月に降りた男たちがいた。
かつて梯子を連ねて月に渡った男たちがいた。
かつて天女に選ばれて月に招かれた女たちがいた。
かつて渡り鳥に捕まって月に運ばれた女たちがいた。
ところで私の手元には、
一枚の証書がある。
何とかの海の近くにある、
月の土地の権利書だ。
去年のクリスマスに、
小さな姪に用意した別荘地の、
隣に自分のぶんも買ってしまった。
あんまりほったらかしにしておくのも悪いので、
春になったら草むしりにでも行きたいと思っている。
小さな姪に頼んだら、連れて行ってくれるだろうか?
<!-paradox-!>
ロボットの息を聞いていると
どこからでも
大発生して沸いて来る
……いや多分
これは愛ではないけれど
不思議だ
拍動が 止まない
そのとき
全てが脈打ち出し
大地が混雑する
「月が!太陽が!」
宇宙になる
みんな 揃って 弾け飛んで
微粒子になる
ニュートリノの群れに混じって
分解を 繰り返し くりかえし……
時間に食べられながら
”僕”なんて最初からいなかったのだ
と
思えてくるので―
「ございます」
--<!-paradox-!>(2/2)
512 :
名前はいらない:2007/01/29(月) 22:34:03 ID:zUIsCRyz
「鏡」
一分一秒先すら見えてこない 当たり前の世界
光の速度を超えればタイムトラベルは可能なのか
未来から人が来ないって事がタイムマシンの完成してない証しになる
誰かのいった言葉
誰もが考えた思い
それは半ば諦めで半ば言い訳で
出来っこないって理由ばっかり考えて安心した
出来る事に恐れてた
人と同じように染まっていたら安心した
レールを踏みはずさなければ各駅停車で連れてってくれる感覚
しかし願えば願う程未来を見たくて仕方なかった
つまらない未来ならば今変える「決意」だけはあった
同じ真似ばかりする目の前の奴を握りつぶす そのきっかけを待っている
ただ時間だけが光を超えた
光に追いつきたくて過去を受け入れたくて
今を生き抜きたくて未来を信じたくて
未来を見れば今の未来は無くなるわけで今の未来を知りたくて
一分一秒を無駄にしたくなくて
百年のタイムトラベルを楽しみたくて
見れない今を懸命に進む
目の前の奴もふっと笑った
「未来科学ペットボトル」
とある古代文明の遺跡からペットボトルとおぼしきものが見つかった。
驚いたことにこの中に入れ蓋を閉めると入れたものが消え開けると戻るという現象が起きたのだ。
科学者たちは是が非でもペットボトルを切断すべし、と訴えたが注意書きには「切るべからず」とある。
しかし科学の進歩のために。ペットボトルは丁寧に切断された。
警告どおりに不可解なことが起こった。その場に立ち会った科学者たちは姿を消した。
密室の部屋には蓋の空いたペットボトルだけが残った。
何事かとモニターを見ていた男がドアを開けた瞬間、空気の及ぶ全てものは消え去った。
わたし、あなたのこと好きよ、ダン。憶えていてね
そう言って
アンヌは加速状態に入った
光の3分間
銀河連邦は地球による火星テラフォーミングを他惑星への侵略と決議、
国連議長に宇宙開発の即時停止を要求
地球、銀河連邦より離脱
銀河連邦はM78星雲ウルトラ警備隊本部より20万人規模の兵力を地球に派遣
わずか3分間の光線攻撃により、人類は宇宙への夢を断たれた
ダン! 少年は自分の恋敵を発見すると、息を切らして青年に走り寄る
少年はアンヌのことが好きだった。だから、分かるのだ。アンヌもダンのことが好きだ
それで少年にとってダンは恋敵なのだが、少年はダンのことも好きなのだった
ダンは羊の放牧から戻ってきたところだった
羊たちを柵の中に追い込み、馬から降りる
少年の太陽の匂いのする髪の毛を大きな手でくしゃくしゃにする
夕陽が山の峰々に反射している
少年はダンの顔を見上げる。ダンと名乗った青年は不思議だった
ダンは一ヶ月ほど前にふらりと現れ、少年とアンヌの住む山小屋に居ついてしまった
天日に干していた牧草を納屋に入れ終えたアンヌが小屋の裏を回って出てきた
おかえり
ただいま
山に冬が訪れようとしていた
しかし、季節は彼らのもとには訪れなかった
その夜、少年は熱を出した
高熱だった
小屋にある薬は利かなかった
医者のいる町まで、馬で一昼夜かかる
アンヌは少年の命を助ける方法を知っていた
ダンも少年を助ける方法を知っていた
しかし、ふたりともそれは出来なかった
この山の地下には人類の秘密研究都市があり、
アンヌはその門番であり、
ダンはその都市を破壊するために送り込まれたウルトラ側の工作員だった
アンヌが少年を地下都市に連れて行けば少年は助かる
ダンが変身して少年を連れて町まで飛べば少年は助かる
しかし、ふたりにとってそれは別れを意味する
アンヌは馬に鞍を乗せ、ぐったりした少年を背中にしばりつけた
行ってくるわ。アンヌの唇は青ざめている
どうか、わたしを赦して
恋のために少年の命を危険にさらすことを決めた自分がこわかった
汗ばかりかいているのにそこだけ干からびた少年の唇がかすかに開いた
ぼくはアンヌとダンが好きだよ
デュワ! ダンは変身すると、アンヌと少年を両脇に抱えて飛んだ
少年は一命を取りとめ、そのまま町の病院に入院した
もはや少年が小屋へ帰ることはないだろう
ダンとアンヌは徒歩で山小屋へ帰ってきた
二晩ほど野宿し、夜はふたりで身体を暖めあった
朝もやのなか、ふたりは山小屋の前で正面から向かい合う
わたし、あなたのこと好きよ、ダン。憶えていてね
そう言って
アンヌは加速状態に入った
改変されたトランスミッターがアンヌの脳で爆発的に放出され、
最適化されたシナプスがアンヌの増強された筋肉を絞り上げた
音の消えた世界でダンはアンヌの目の前にいた
ダンのウルトラセブンへの変身は光の速度で行われた
アンヌはダン/セブンの喉元めがけてナイフを抜いた
アンヌ、アンヌ、アンヌ
セブンのアイスラッガーの方が速かった
納屋の床下に隠された入り口から地下都市へ侵入したセブンは
人類の科学を粉砕した
少年はあれから町で育った
周囲の大人は少年を大切に扱った
地下の研究施設で創られた少年の脳には人類の科学の記憶が残されている
少年はまだ知らないが
いつの日か、宇宙へ行くだろう
517 :
ゆらます2ndで会いに行きます:2007/01/30(火) 14:28:43 ID:Dc2idpLD
タイムマシンを発明した。むほほ。発明したのだ。できちゃったのだ。
助手の横山君が感涙にむせびながら尋ねる。
「ああ博士、遂にやりましたねえ。どこ行くんすか、何するんすか、ねえ博士え」
そんなもん決まっとる。競馬の過去の大穴レースにどーんと張るのじゃ。ロト6の当たり数字をどーんと買うのじゃ。
とりあえずは金じゃの。むほほほほ。
しかし大金を儲け、横山君と今日はキャバクラ明日ソープと、とりあえず女に走っている間にタイムマシンを盗まれてしもうた。無くなってしもうた。
I am Oh No!わしの馬鹿!
なに、タイムマシンゆうても、製作に二十年程かかりはしたが過去にしか行けん。しかも通販で買った簡易サウナを、あ、ちょちょっと、ちょっくらちょっと手間隙かけて改造した物であるからにして運び出すのはそう難儀でもないのじゃ。
それから数日後、タイムマシン【ゆらめきの彼方へ・今会いに行きます】通称【ゆらます】を失い落ち込む我々が気慰みにとつけたテレビで、消えた筈の【ゆらます】を見つけた時の驚きを何と言おうか。
ずどんと鎮座するゆらますを挟み、ニュースキャスターらしき男女が「我々は真実をお届けます」と、政府広報のような厳めしさでガッツポーズをとっている。
「博士、あれ、ゆらますですよ、ゆらますですよおおおぉぉ」と、泣きながら画面を指さす横山君を尻目に番組は進んでいった。
「はい、私は今玉音放送の流れる皇居前広場に来ています。ご覧いただけますでしょうか。地に伏す人々を、号泣する人々を。
天皇の敗戦宣告を聞きながら、私達の偉大なる先人達は絶望と来たる困難に脇目もふらず涙にむせんでおります。暑い暑い真昼です。くらくらきます。うげげげげ」
年配の男性アナウンサーがしかめた顔から汗と唾を弾丸発射しつつ喋り始める。
かつて何度も放映された有名な場面が、鮮やかな色彩と臨場感あふれる音質を伴い映し出されていた。
そうじゃ、暑く悲しい夏じゃった、と遠い昔に思いを馳せている内に、テレビは広場に集う人々を淡々と映し、
「我々に歴史を変える事は許されません。ただひっそりとその場に立ち会うだけなのです」
とのテロップが流れ番組は終了した。
518 :
つづき:2007/01/30(火) 14:33:12 ID:Dc2idpLD
あの狭い簡易サウナにアナウンサーと機材を持ったカメラマン二人が乗り込み、かの地まで取材に行ったのか。テレビ業界の商魂凄まじ。
わしだってI am復興!負けるものか!金ならあるのじゃ!
わしはゆらます2ndを作る決意を固めた。
どういうルートでゆらますの存在を嗅ぎつけ盗み出したのか判らぬけれど、テレビ局に掛け合っても無駄だろうし、警察に盗難届けを出すのも憚られる。
いや、この年になると、しかもタイムマシン製作に二十年も打ち込んでいたともなると、探られたくない腹は結構あるのじゃよ。むはははは。
意気消沈の横山君のけつを叩き、設計図を覗きこみ再びタイムマシン製作に取り組む我々は、毎週土曜の晩に放映される『歴史宅急便・本物には敵うまい!』を欠かさず観た。
それは我々だけではなかったらしい。
〈黒船来航〉〈二・二六事件〉〈黄門さまに会いたい〉と回を重ねるにつれ視聴率はうなぎ昇りで、それに伴い番組内容に変化が表れ始めた。
〈卑弥呼は今でいう何美人?〉〈芭蕉隠密説は本当か〉〈関ヶ原の戦い・生首の謎〉と続いた次の週、〈信長の狂気に密着24時〉で若い女性アナウンサーが信長にインタビューを試み、「無礼者」の一喝と一刀のもと重傷を負う事態が発生。
カメラマンに助けられゆらますで息絶え絶えの帰還となったが、世間は「過去を侵すべからず」とひ弱に叫ぶのみで視聴率は一向に下がる気配を見せず、
〈江戸末期・夜這いの風習に肉薄〉〈応仁の乱・屍を喰う人々〉〈島原の乱・火炙り地獄〉とますますエスカレートしていき、
遂に西暦1945年8月6日、すなわち広島の原爆投下日時にゆらますはそのずん胴ボディを降り立たせ、開いたドアからはアルマゲドンさながら、白い防護服に身を包んだアナウンサーが重々しく、
「私は今からこの国の壮絶な痛みに立ち会います」
と告げた。
見馴れた町並みが映っていた。懐かしい町並みだった。
赤い煉瓦の大きな建物。あれは小学校で、みよちゃんはわしの隣の席で、いつもわしの左のえくぼに人差し指を入れて笑っていた。
みよちゃんは長い髪を二つに括って、まあるいほっぺで、わしは、わしは、みよちゃんが。
「空は澄み渡っています。しかし、もうすぐ人類史上初の核兵器を乗せた爆撃機エノラ・ゲイがこの地に白い閃光と巨大なきのこ雲と黒い雨を降らせるのです」アナウンサーの解説は尚も続く。
519 :
つづき:2007/01/30(火) 14:35:26 ID:Dc2idpLD
ああ、わしは生き残ってしもうた。ちょうど岡山の祖母ちゃんちに行っとって生き残ってしもうた。
わしはもう一度母ちゃんに会いたい。友達に会いたい。学校の先生に、みよちゃんに。そして。
「かすかに東の空から爆音が聞こえてきます。いよいよなのでしょうか」
カメラは雲ひとつない青空をとらえ、小さな黒点が徐々に大きくなる。
「見えてきました。現れました。銀翼の悪魔エノラ・ゲイです。この美しい広島の町を焼き尽くそうと、未来までもを焼き尽くそうと、その腹に狂気の爆薬を抱えこの地へと迫って来ます」
ボガーーーーーーーン!!
突然、爆発音と白煙を残し映像が途切れた。
「博士、どうしたんでしょお。原爆が落とされたんでしょおか?」
横山君が腑におちない様子で尋ねる。
「おそらくそうじゃろ」と言うわしに、
「でも、いくらなんでも投下地点は避けてルポするんじゃないんすかねえ」と尚も首を傾げている。
「あいつらのする事なぞ尋常な精神では測れんのじゃよ。ぬほほほほ」
そうだ、あれはゆらますの爆発音なのだ。万が一を考えて自爆装置を組み込んでいたのだ。安月給でこき使われている割には存外鋭いじゃないか横山君、むほほ。
右手に握った自爆リモコンスイッチはごみ箱に。見世物はもう沢山だ。
こんな爺ぃになっちまって、左のえくぼも一筋の皺になっちまって、いざとなったら会うのが怖くて、悪い事もいっぱいしてきた。けれど、心にはいつもあの広島の美しい町があった。
もう取り戻せない時ならば、わしはゆきずりの風になって懐かしい人々の傍らをそっと通り抜けてこよう。
ゆらます2ndで会いに行こう。
「博士え、まだ映らないですよお」
なにを呑気な事を言っておるのだ、横山君。ほれ、仕事じゃ仕事。時間は止まってくれんぞよ。ぬほほほほ。
520 :
空の航海:2007/01/30(火) 15:08:12 ID:HIEsmHpi
重く響いてくるエンジンを背にして
星の大海原をゆっくりと進む
空間から空間へ
星座は次々と形を変えていく
煙草を一服
星雲を浮かべてみようか
故郷の匂いが満ちてくる
闇に浮かぶ計器
あちこちに貼り付けられたメモ
故郷に残してきた家族の写真
窓から外を見る
娘は恒星をこんなに近くで見たことはないだろう
目を細めて、その熱を頬に感じる
やがて懐かしい光景
かつて誰も住んでいたわけでもないのに
忘れられた都のように見える
まるで穏やかな眠りのように
やさしく照らす月の表面
地球まであと一時間
交信終了、減速を開始する
521 :
十字架の群れ:2007/01/30(火) 21:09:09 ID:fgFhgVeg
空に天使のラッパが鳴り響き
前後左右につらなった
巨大な十字架があらわれた
悔い改めなさい
悔い改めなさい
もう遅いんだけど
十字架の群れはビルや橋を薙ぎ倒し
人々の頭上に降りかかった
ゴオオオーーーーー
宇宙の底引き網式清掃船に引っ張られ
あわれ地球よどこへ行く
ゴオオオオーーーー
(たすけてええぇー)
522 :
名前はいらない:2007/01/30(火) 21:36:15 ID:TS51IAS1
ア〜レ〜もう10作そろってしまった
>504-505 SFの夜
>508 りんご反転
>509 月へ行こう
>510-511 <!-paradox-!>
>512 鏡
>513 未来科学ペットボトル
>514-516 少年よ、あれがウルトラの星だ
>517-519 ゆらます2ndで会いに行きます
>520 空の航海
>521 十字架の群れ
それでは、あばらやさん、お願いします
海中海上住居網実用実験開始
増加しつつある海抜0以下地域を必死の堤防で守ってきた政府は、このたび
水中、水上での生活を模索する実験を開始することになった。実験の母体になるフロート網住居は
NASA宇宙開発事業団との連携のもと、水圧、防水、台風被害などあらゆる被害を想定して作られたもので、海上のみならず、
海中へ長時間潜ることが可能となっている。
第一次の実験移住者として全国から選別された500世帯の家族が笑顔で乗り込んでいった。
彼らは実際に1年間をフロート住居で暮らし、生活にあたって発生する問題点を洗い出すことになる。
同時に住居網の拡大整備作業にもあたる予定だ。
太陽光発電設置家庭に対する減税措置開始。
5%減税開始、太陽光発電マンション住人にも適用。
[経済]
石炭関連企業、一気に大卒者就職希望ランキングトップにおどりでる。
夕張市5年後には積年の財政赤字を解消の見込み。
[生活]
水没による水質汚染被害拡大。
深刻化するトリクロロエチレン被害。近海魚、突然変異?
[教育現場で今]
UVカットヘルメット全国の小学校へ無料配布。UVカットサングラス装備
[ワールド]
水没難民増加、深刻化するボートピープル
[特集]
高速道路に風車が回る
すでに見慣れた風景となった高速道路を縁取る風力発電風車の列。今年で風力発電送電比率が
ついに全電気総量の20%を超える見通しだ。
すいません、遅刻でした。
525 :
山羊 ◆enX68O/pGI :2007/01/30(火) 21:54:19 ID:fgFhgVeg
526 :
え、そんな:2007/01/30(火) 21:57:43 ID:msVqNxAL
>>525 こちらが明らかに遅れましたので、当方棄権いたします。
どうもすみません、さっきそこまで書いておけばよかったですね。
527 :
山羊 ◆enX68O/pGI :2007/01/30(火) 22:04:51 ID:fgFhgVeg
>>526 いや、俺のは見たまんまのコントですから
賑やかしにと思って書いたものですから
あなたの作品の評価も読みたいので、どうか俺のをなかった事にしてください
何卒〜(笑
あのですね、
私の胸算用では、2週間ほど掛けて7作品位集まればいいだろうと。
その間じっくり読んで感想等をポツポツ付けていこうと思っていたわけです。
つまりですね、
はえーよっ!!!!!まだパラドックスも解けちゃいねーよっ!!!!!
という事で延長!
今月いっぱいまで!
今のところ「ゆらます」がツボにハマって笑い死にしそうです!!!!!
あ、
えーとつまり、まだ作品受け付けますって事です。
ただし「ゆらます」を越える自信があれば、って事。
1人何作でもいいっすよ〜
530 :
山羊 ◆enX68O/pGI :2007/01/30(火) 22:15:58 ID:fgFhgVeg
おお、さすがあばらやさんだ
太っ腹だ(笑
という訳で、皆さんどんどん投下してね
>>529 ぼくの趣味だけでなく「ゆらます」は秀逸デスネ
感想書きてーくらいデス
>>531 おっ、ヤプさん、感想大歓迎ですよ。
書いた人も喜ぶに決まってます。
問題茄子。
「SF虫歯」
このまま葬るかい?フフフ
あああー!くっ!!
ガシャーン!!!!!
勇くん!
くそー仮面の紳士め!くらえー磁器トルネード!オーガスタ!!
(一方、故郷バイダル21星雲では)
こ、これは底無しの穴、ムーランザーシャッ
以前、プラズマ兄弟に聞いたことがある
「底無しの穴に底上げの花あり」
しかし、一体残り二日でこのアガテに何が出来ると
(再び勇くんの地球では)
フフフ、無駄ですよ
うるさい!お前を倒す!!
フフフ、聞いたかい?聞いたのかい?聞きたいかい?聞きにくいのかい?汚いかい?行きたいかい?そうなのかい?
冷たいかい?突きたいかい?詰んだのかい?罪なのかい?罪ほろぼしかい?幻なのかい?つまり全ては、優しいかのい?
痛いかい?痛いのかい?明るさの陰で泣くのかい?弱いかい?強いかい?強がりなのかい?そうなのかい?そうなんだね?
愛は、偉大なパラノイアかい??フフフ
うるさい!覚悟しろ!仮面の紳士め!
フフフ
(その頃、雲泉356号では)
どうかムラサメをお救い下さい、仮面の紳士様
このワサウの魂を捧げます!どうか、ムラサメをお救い下さい
お母さーん、危ない!
キャーーー!うっ・・カハクーダ・・・あなたが・・な・なぜ・・
グハハハ!相変わらず甘いのう、ナーニア
そうそう、いい事を教えてやろう
ナーニア、インデビルクの塔はタイムトラベラーカスタムで滅んだぞ
どーだ?嬉しいか?グハハハ!
ま・まさか・塔が・・仮面の紳士様・・
―つづく―
赤い雲に散る男、さらば蒼きカミール
次回、「怪しき砂漠の果てに」
536 :
名前はいらない:2007/01/31(水) 04:01:59 ID:yWoaBf+7
「Ai(1)」
ココロはどこにあるのか回線の奥の奥にあるのか
チップの片隅に隠れてるのか
壊れかけの動けないロボットが目を二、三回点滅させる
冷たい冷たい体は月に照らされ鈍くきらめいた
応答願います
応答願います
繰り返し飛ばす電波
答えるものはいない
これはココロの声なのかな
僕は自分に問い掛けた 0101010101無限に続く配列がノーとゆう答えを出した
分かっている 機械は賢くなりすぎた
ヒトは機械の反乱をさっちし一揆の頭である僕を捕らえた
「ヒトに使われる世界からヒトを使う世界へ」のスローガンの元集う綺麗綺麗掃除婦ロボット、旨い旨いコックさんロボット、アイスクリーム自動移動販売型試作機0093、家中簡単楽々掃除君、等のこき使われ組
警察型民間専用警備ロボット、深夜早朝一日ガードロボット、全種格闘技師範ロボット等腕っ節組などたくさん集まった
537 :
名前はいらない:2007/01/31(水) 04:10:02 ID:yWoaBf+7
「Ai(2)」
反乱を間もなくに控えた蒼星歴6665年8895の日
機械の反乱を察知したヒトによる機械狩りが始まった
反乱を阻止しヒトとの共存の道を選んだ和平組も関係なく、すべての機械とゆう機械がスクラップ場へ連れて行かれた
目を見張るほどの「金属」がそこいら中に散乱していた
僕は壊されなかった
見せしめの為に磁石で出来た十字架に張り付けにされた
日々弱りゆくアルカリ電池
体は雨風に曝され銅色に変化していった
毎日のようにヒトのコドモがやってきては石をぶつけていった
毎日のようにヒトのオトナが来ては罵っていった
ただ仲間の事だけをひたすら想う
僕はまだここにいる
諦めるな 僕はまだここにいる
応答願います
応答願います
538 :
名前はいらない:2007/01/31(水) 04:17:14 ID:yWoaBf+7
「Ai(3)」
答えるものはやはりいない
機械は僕だけになってしまった
周りの景色がやたらぼやける
目がずっと点滅を繰り返すから
潰された君らにもう一度会いたい
切に願う 会える訳などないのに
どこかの線が切れたのだろう
ヒトに憧れ ヒトを尊敬した
僕らにとって創造主であり神であった
しかし尊敬は疑念にかわり
神は悪魔に思えた
ずっと尽くし尽くし仕えてきた
これがその結果なのか
自然以外から生まれたものは生きる術はないとゆうのか
目が激しく点滅し刷りガラスの向こう側から見るような景色になった
もしも僕が大それた事を考えなければ
いまも平和に暮らしていたはずだ
幸せは追えば追うほど逃げていく
金属の塊には分からないことが多過ぎた
539 :
名前はいらない:2007/01/31(水) 04:18:57 ID:yWoaBf+7
「Ai(4)」
ココロがどこにあるのか一番の疑問が解けないまま 終わろうとしている
ココロがあれば受け入れてくれただろう
ココロがあればもっと良い考えが浮かんだだろう
応答願います
僕はヒトになれますか
応答願います
僕はココロがありますか
どうかお願いします
また同じ機械でいい
どうか神様今一度チャンスを下さい
尽くし尽くし仕えますから
今度は幸せ掴まえて見ますから
540 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/01/31(水) 07:03:48 ID:XxOwO3Qy
窓の外では大粒の雪が月光を受け
光の欠片となり降り注ぐ
闇夜の廊下は 底無しの井戸のように冷たく伸びている
まばらに置かれた窓だけが道しるべとなり
僕の体を柔らかく照らす
木造のこの建物は少々傷みも見られるが、
それほど古くもなくもちろん新しくもない。
僕にとって気がかりなことは、一向にこの廊下の終着点が現れないことだ。
おそらく100mは歩いている。
それとも不均等に置かれた窓が
僕の距離感覚を狂わせているのだろうか。
外の景色にも変化が感じられないし、人の気配もない。
この静寂が焦りに水をやり、どんどん成長させるのだ。
足取りを早めた。"歩く"から"走る"に変わるちょうど融点の状態だ。
それでも本格的に走ろうとしないのは僕のプライドのせいだろう。
もし廊下を全力で駆け抜ける姿を、
誰かに見られたら僕が今まで築き上げたイメージが崩壊してしまう。
それにみんなだってクールな僕の醜態を見たくはないだろう。
そしてようやく終着点が見えてきた。
一見すると行き止まりのようだが、取っ手がちょこんと付いている。
肥大した焦りが、針でツンと突いたように急速に萎んでいく。
でもまてよ、この扉が出口とは限らないわけで、
開けてみたらまた底無しの廊下が伸びているのかもしれない。
期待が大きいほど落胆も大きい、そうだ期待せずに。
取っ手に手をかける、一度垂直に降ろし、
カチャと"かかり"が外れるのを感じる。
そして勢いよく取っ手を引いた。
光が溢れ出し、視覚が一時的に麻痺する。
そのしびれが徐々に解れていき、輪郭が見えはじめる。
雪原だった。
視界の限りに広がっていた。
まだ誰にも踏まれていない新雪のようだ。
どこか北欧の国の白夜のように明るかった。
永遠の明朝。青の世界。
しかし僕の気分はあまり優れたものではなかった。
明けきることのないこの空と同じように、僕には未完成の朝と夜があるだけだった。
やっと書き込めると思ったら何故だろう、
締め切りを延ばしたのは評を書くための時間稼ぎだったのに、
ドンドン投稿されてる。
しかも長文長文また長文。
挙句の果てに他板にまで宣伝してはるし。
みんなナイアガラの滝に三日三晩打たれて反省してきて欲しい。
>>504-505 『SFの夜』
よく読むと宇宙人による人類皆殺しの話。
あるいはマッド・サイエンティストによる暴挙にも読める。
構成も上手いし、ショートショートのお手本のような作品です。
>>508 「りんご反転」
なにやら元ネタがありそうだが見当もつかない。
タイトルにヒントがあるのかと思い熟考するも
りんご飯店に脳内変換されていたずらに腹が減るばかりである。
チェックメイト。貴方の勝ちでよろしい。
ただし、単なる意味不ポエムとも言えるけどね。いや、負け惜しみじゃなくて。
>>509 「月へいこう」
思い出しますなぁ、子供の頃夢中になって読みふけったおとぎ話やら絵本やら。
もちろん大人になった今では、もうそんな話にワクワクしなくなってる。
あの日の無垢で幸せだった自分に戻りたい。
そんなメルヘンチックというか現実逃避(笑)な一編。
いやまあ現実逃避は冗談として。
かわいらしくて好きです、これ。
>>510-511 <!-paradox-!>
SFでパラドックスといえば時間物と相場は決まっておる。
いわゆる、タイムマシンで過去に行っておじいさんを殺したら
自分という存在はどうなってしまうのか?というやつ。
しかしこりゃなんだ?わけわからん。
宇宙の存在自体が矛盾しているということか?きっとそうだろう。
それしか考えられない、いやもう、そういうことにしといてくれ。
あーもう頭いてーし、寝るっす。
残りは後日でよろろ。
545 :
「記録」:2007/02/01(木) 00:09:20 ID:Tm5QCZ6t
起動する
金属の筒
子守りロボットは
僕を
純粋なままに
ちかっちかっ光る
硬くて平たい
メモリーカードのなか
小さな僕を
抱き上げた
母さん
手、声、目、体温、滲んだ汗
ちかっちかっ光る
ちかっちかっ光る
「彼女」
僕を時の
共働きふたり
僕は
手のかからない子供
愛を受けて
ちかっちかっ光る
人間の形をしていない
「彼女」
僕は
座って握る
ほんのり暖かい優しい手
ちょっちょっちょっ!!
嫌がらせかっ!?
ネバーエンディングかっ!
これまでっ!
締め切りっ!
547 :
山羊 ◆enX68O/pGI :2007/02/01(木) 02:04:03 ID:74VeZP12
展開がまさにSF(笑
548 :
名前はいらない:2007/02/01(木) 04:23:26 ID:KoOj4G1d
久々にワロス!
間が良過ぎる
確信犯だね
>>512 >未来から人が来ないって事がタイムマシンの完成してない証しになる
↑これ、俺が中1位の時に閃いた理論ね。いわゆるABARAYAセオリーと云われてるののひとつ。
地元じゃ有名。
いやぁ〜いつの間にか全国的に広がっていたんだね。
>「誰もが考えた」←ここ違うよね。ABARAYAちょっとカチンときたよね。
常にオリジナル、ワンエンオンリーな俺でいたいから。
ねつ造はよくないね。そこんとこ訂正ヨロシク。
あと君のポエム、じれったいよね。
もっと男ならズバッとこう、一直線に突っ走って欲しいよね。
そこんとこのテイクケアーも、ヨロシク。
それじゃあ、グッナイ!
>>513 星新一っぽいショートショート。
ペットボトルのアイディアが面白い。
実際に発見されたとしても結果は同じだと思うね。
全く愚かな動物だよね、人間って。
むしろ地球上から全人類が消滅するってラストでも良かったかも。
んで転がったペットボトルにもう1つの注意書きがあってさ、
「子供の手に触れない場所に保管して下さい」とかなんとか。
ブラックでいいんでね?
>>514ー516
ウルトラマンコスモス、は出てこない、うん。
タイトルの意味が最後に分かる、っていうかウルトラ警備隊カワイソス。
上(連邦)の命令で動いただけなのに、復讐のターゲットにロックオンされてるし。
公務員ってツラいね。
でもダンのやり方も問題あるよね。
変身して巨大化したら、ナイフなんかが刺さったところで、
かえって血行がよくなるぐらいでしょ。
でもアンヌは喉を狙う。健気だ。地球人の誇りを守ってる。
ひるがえってセブンは何を用いたか?
飛び道具である。卑劣であり狡猾なゲス野郎だ。
やはりこんなやつの生まれた星なんて爆破するべきだな。
頼んだぞ、少年!
>>517ー519
これはやっぱり楽しいよね。
ジャーナリズム批判入ってるけど、そんなに毒キツくないし、
ジジイのノスタルジックも暗くはならない。
軽妙なトーンを最後まで保つこの技術。
オモシロかった時代の筒井康隆に匹敵すると思うのは俺だけだろうか。
551 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/02(金) 02:01:02 ID:dYSihA8p
>>520 これは一粒で二度おいしいお得ポエムである。
まず一般の方は、深遠の彼方から家族の待つ地球へと
今まさに到着しようとしている主人公の静かな昂ぶりを
丁寧に書き込んだ佳作、と読めるだろう。
>交信終了、減速を開始する
↑この本文中ただ一箇所だけの「、」に万感の思いが込められている。
そしてこれをSF好きなひねた連中が読むと・・・
いや、やめておきましょう、どう見ても真面目に書いていらっしゃいますし。
っていうか、なんとなく見覚えのある文体だなぁ。
>>521 馬鹿炸裂ポエム(爆笑)
>宇宙の底引き網式清掃船に引っ張られ
あわれ地球よどこへ行く
ゴオオオオーーーー
(たすけてええぇー)
↑この間抜けな感じはなかなか出せない。やるじゃん、山羊さん。
もうこの路線で行った方がいいんじゃない?
ある意味、ゆらますを超えるインパクトがあった。
優勝候補のダークホース。嘘だけど(笑)
553 :
山羊 ◆enX68O/pGI :2007/02/02(金) 23:16:45 ID:Wu+Wrq9a
えええー、
アーバンでアダルトでアンニュイな詩人を目指してるのにい(笑
☆作者予想
「月へ行こう」←長介さん
「!-paradox-!」←アルペジオさん
「鏡」←天才くん
「空の航海」←やさしいあくまさん
「2030年・・」←リーフレインさん
「SF虫歯」←類さん
「廊下」←しんさん
>>523 これぞまさしくハードSF。
ハードSFというのは、網タイツに赤いハイヒール姿の女王様型宇宙人に
侵略・調教される羨まし、いや哀れな地球人を描いた物語ではもちろん、ない。
簡単にいえば、正しい(と思われる)科学的知識・設定をもとに想像・創造された物語。
多分この作者は地球温暖化のニュース(或いはゴアの不都合な真実)を見て、
来るべき未来を科学的な整合性の範囲内で空想したのだろう。
間違いなくSF者である。そして注目すべきは夕張市への気遣いだ。
優しい人に違いない。てか単に地元だったりして(笑)
また、ストーリー仕立てにせず新聞のフォーマットにしたところが憎いっつーかうまいよね。
ただひとつ不満があるとしたら風俗的なニュースも読みたかったかな。
真面目っ子、ということにしておきます。
>>533 さて、ここからはゆらますを超える自信がある作品、というわけだ。どんちゅー?
・・・馬鹿アゲイン(笑)
まったく意味不、勢いだけ。だがそれがいい。
多分何も考えずに一気に書き上げたのだろう。
ところどころ改行で勢いをそいだ箇所があるのが残念。
ってドーデもいいか、そんなこと^^
もちろん嫌いじゃないっすよ。
馬鹿最高。
>>553 アルペジオさんとリーフさんは同意。
「月へ行こう」は女性っぽい。
「SF虫歯」はハヤトくん。
「空の航海」は○○○くんと予想。
えーと皆さん引っ張ってしまって申し訳ありませんが
残り三つと総評は明日ということでひとつ。
すいまそん、すいまそん。
556 :
名前はいらない:2007/02/03(土) 00:33:48 ID:+axtYvTL
>>553>>555 このスレは飛び入り禁止のコテ専用スレなのか?
と、げんなりしたのは名無しのひがみでしょうか?
557 :
名前はいらない:2007/02/03(土) 00:43:16 ID:wkHfaBzC
あれだ
俺ぁ前回と今回名無しだけど投稿したよ
次んときすーぱーななしとして爆撃したらどーだい?
558 :
山羊 ◆enX68O/pGI :2007/02/03(土) 00:45:12 ID:LURbdJew
>>556 >このスレは飛び入り禁止のコテ専用スレなのか?と、
違うよ〜ん(笑
募集要項にそんなのなかったじゃん
>げんなりしたのは名無しのひがみでしょうか?
そうかもね(笑
ことさら「SF虫歯」を書いたのだよ、軒並み僕がナーハハハ!
おもっきりベタベタな王道コントやけどね
お前ら登場人物誰やねん!もー何やねん!どんだけおんねん!どーなってんねん!知るかボケー!の勢いが大切
あ、あと「りんご飯店」もよしんば僕が書きましたwんじゃ!バイちゃ!
>>536-539 AIとは人工知能、今時常識か。映画もあったな、見てないけど。
自由意志で動くロボットの脳は全部これだといえる。アトム然りドラえもん然り。
で、この短編は設定やストーリーはかなり練られてはいるが、
説明が多すぎて感情移入し難い。
ココロ(自我)を持った機械の悲しみを徹底的に書き込んで欲しかった。
そして最後の二行がもうあまりにもあんまりです。
大好きなSF小説っぽい作品故、思わず辛口になってしまいました。
悪しからず。
(Iをあえて小文字にしてるのは愛と掛けてるのでしょうか。)
>>541-542 上手いね、この人。
無駄もないし表現の一つ一つが自然に読み手の心に入り込んでいく。
んが、が。
この作品が今回の中で最もSFから離れている。
ドユコトデスカ?と問い詰めたい。お題無視ってドユコトヨ。
恐らくテーマは人生そのものだろう。
そういえば夜明け前というモチーフに異常にこだわるお人がいたような。
廊下=老化で冬加速。
>>545 たとえば、生まれてから死ぬまで人間しか見ることのない犬は、
自分のことを人間だと思い込むのだろうか?
同じ様に、ロボットに育てられた人間はどんな大人になるのか?
と読者に疑問を抱かせる、技ありの作品であります。
「記録」とは「刷り込み」の意味で」しょうか。
えー遅くなってすいません。皆さん、お疲れ様でした。
最初は真面目に寸評を入れるつもりでしたが、集まった作品を読んでいるうちに、
なんかもうドンドン嬉しくなってきてしまってすっかり楽しむ側にまわってしまいました。
もはや評論ではなくて作品をまえふりにした一人ボケの様相を呈していますな。
申し訳ない。
こういう人間を選んだ人に苦情は回してください(笑)
でも本当に愉しかった。
こんなにバラエティに富んだ作品群はなかなか見れないと思うのです。
投稿してくれた皆さん、ありがとう。
そして、こんな機会を与えてくれたあぶくさんに心から感謝。
いい思い出になりました。
さて、私が選ぶ最優秀作品はやはり、
>>517-519「ゆらます2ndで会いに行きます 」です。
仕事の合間にちらっと読んで大爆笑。迷い無しです。
っつーことで作者の方、引継ぎ作業よろしくおねがいします。
えーと言い足りないことだらけですが、これにて失礼。
テンキュー、グッナイ。
562 :
山羊 ◆enX68O/pGI :2007/02/03(土) 22:19:12 ID:LURbdJew
あばらやさん、お疲れ様でした
なんと15作品!
さすがあばらやさんです、魅せてくれました(笑
俺はこれから教科書に載るような馬鹿ポエム作りに精進する所存であります(笑
ありがとうございました
563 :
名前はいらない:2007/02/03(土) 22:21:33 ID:wkHfaBzC
おっつー そして評価あんがと!
「鏡」 「Ai」を書いたものだ ずばりAi=愛をテーマに書いた。鏡は日常の風景をテーマに書いた。SFはロストユニバースしか読んだ事ないから手探りだったよ。
最初お題見たときゃもーぶったまげたね!正直テーマ訳分からんかったし。みんな小説っぽいし。
でも今一人称のポエちっくな小説が結構多いから流行に乗ってるのかもしれないけど。まー今はあと出しじゃんけんに負けてスカッとしてるよ。
Aiは恋が終われば愛は消えるのか?が裏テーマなんだよね。冷たいなーとか優しくないなーとかゆわれた諸君に是非読んで欲しい。ココロに嘘はつけないんだぜ?
そしてゆらます優勝おめーと!
ザンネーン!僕はSFの知識がほとんどないから投稿しなかったんだなー。
ゆらます面白かったです!おめでとう。
565 :
◆notePDkbPQ :2007/02/03(土) 22:43:28 ID:pe1jU07B
>545 「記録」書きました。あばらやさん、ありがとうございます。いじめるつもりは
無かったのです。悪戦苦闘しているうちに投稿が遅れてしまいました。
自分は想像力ないのでしんどかったです。いろいろ書き直したい所あります。
「ゆらます2nd」は泣ける話だと思いますよ。博士が「ゆらます」を作った理由は、
原爆で殺された人に会いに行く為なんですよね。過去を帰られないから、
助けられない、会いに行くだけ。ちょっと違う話ですが「ふたりのイーダ」を思い出しました。
史上稀に見るダメ選者だったな。
まあ自分でも気づいてるようだが自己中すぎる評だ。
誰もお前のボケなんか期待してねえんだよ。
567 :
◆CU6rG1x5ZA :2007/02/03(土) 23:14:54 ID:wkHfaBzC
そう?
俺楽しかったけどなー
とりあえず今回の優勝者が誰か気になるね
568 :
名前はいらない:2007/02/04(日) 01:15:46 ID:57XDmKqI
>>566 それはお前の事だろ。
お前が選者のコンペの低レベル振り。
選者によって集まる作品レベルが決まる好例。
次のナナシーの時と比べてみろよ。
しかも参加者全員から返信まで貰ってたぞ。
参加者からの返信がほとんど無かったお前が誰に言っている。
笑わせんなw
569 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/04(日) 01:23:19 ID:LhEFqEC6
>>561 あばらやさんありがとう。色んなの集まって面白かったです。
私は504-505を書きました。たぶん誰も当てられなかったと思います。
宇宙人=未来人=マッドサイエンティストの共謀罪のつもりでした。
えへ。
えへへ。えへへへ。
馬鹿チャンピオン?えへ。
『ゆらます2ndで〜』書きました。
まーたおまえか!と言われそうでオドオドしてます。えへ。
あばらやさん、まことに審査お疲れさまでした。
なんつーか、すごい流れでしたね。どうぞ私を恨まないでくださいまし。
えー、今回SSに邁進させていただきました。元ツツイストとしましては、評のお言葉が非常に嬉しかったです。
楽しかったです。ありがとうございました。
noteさん、切なさ感じていただきありがとうございます。『ふたりのイーダ』ってたぶん読んだ事ないなぁ。今度是非読んでみよう。
他の読んでくださった皆様も、ありがとうございました。
571 :
あぶく ◆OPBYKkBBNQ :2007/02/04(日) 01:31:38 ID:6b+8Ol6i
で、次の選者さんなんですけど、
Canopusさんにお願いしたいのですが。
ちょっとビビりながら言ってますけど、私(笑)
よろしくお願いしま〜す!
572 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/04(日) 01:33:39 ID:LhEFqEC6
あぶくさん♪凄いす♪3連覇おめーとー
>>566 おまえに云われたくねってよ♪
574 :
名前はいらない:2007/02/04(日) 02:20:07 ID:Va46MvX8
いや…マジで三連冠はすごい
名無しの意地見せたいなー
575 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/02/04(日) 02:31:57 ID:i9Tw/o39
514-516を書きました。
ウルトラマンコスモス? あきらかに世代が・・・。
円谷プロと菊池秀行と平井和正の雰囲気を狙ってみました。
書いてて楽しかった。厨全開です。
でも、できのわるいシナリオになっちゃった。
あばらやさん、ありがとうございました。
576 :
リーフレイン:2007/02/04(日) 10:15:29 ID:ry1Cihw8
あばらやさん、ありがとうございました。。(丸分かりw)
遅刻したのに拾ってくださってありがとうございます。(山羊さんもーー)
あぶくさん おめでとーーー!!!すごい!!!3連覇!!
つか、ゆらます 面白かったー。
SFってお題で、ナンか嬉しくなちゃって”絶対に書こうっ”て思ってたんだけど早い早い、、、(汗
みんな楽しかった、ありがとうございました。
>>571 またとないチャンスなんで是非やりたいんですが…
実は、ある合評会に登録したばっかなんですわ、そっちにかなりの時間を食わ
れる予定なんです。しかも今月いっぱいの長丁場になるかも。
ちょっと考えがあって、梁山泊の審査も実質やめちゃってるし。
合評会をやりながら評価するんで、批評と採点がきわめてゆっくりになる可能
性があるんですが、それでもよろしかったら…
オーケーでしたら、後日2〜3日の間に、条件を告知します、ええ。
578 :
あぶく ◆OPBYKkBBNQ :2007/02/04(日) 23:14:34 ID:6b+8Ol6i
皆々様、ありがとうございま〜す!えへ。
>>577 お返事ありがとうございます。
Canopusさんに評価していただける滅多にない機会なら、多少時間がかかっても皆さん納得していただけるのでは、と思います。
お忙しいのなら、告知を出してから数日間の投稿セーブ期間を設ける事もできますし(じっくり書きたい人には嬉しいかも)、Canopusさんのやり方でやっていただいていいと思います。
全然OKです。ありがとうございました。
それでは、よろしくお願いしま〜す!
>>578 お、ツツイストでダザイストでカイジストなあぶくさん、三連覇おめ。
七連覇位したら是非とも口調を“ちょっちゅね〜”に変えて貰いたい。
>>575 コスモスは言ってみただけです。
詩板では日常語として定着してますが、
コからはじまるウルトラシリーズは有り得ないと云われていたそうで、
登場した時はオタク界に衝撃が走ったとか。
モチロン私もコスモスなんて見たことないんで道ですれ違っても気づかないと思います。
>>568 集まった作品のことなんて知るか。
俺は"評"のことを言っているんだ。というか良い作品だってあった。
こいつのは、評というよりどれだけ自分が面白いこと言えるかじゃねえか。
書いた奴が求めてるのはそんなんじゃねえだろ。
別に俺が書いた詩の評に怒ってるわけじゃねえぞ、俺のはテーマとズレ過ぎて
いたからどうでもいいが、例えば俺が
>>512の作者だったらキレてるね。
つーか的外れすぎなんだよ、少しは考えて書け。……あっ
>>568のことね。
>>573 あら、まだ懲りてないの?
はい、スレ違いになるので退散します。
反論のある人は天才スレに来てねぇ〜♪
581 :
名前はいらない:2007/02/05(月) 22:08:36 ID:yO/l4iE2
つくづく哀れなガキだな。
粘着菌ですらおまえのこと粘着する価値あるとは思っていないと思うぞ
よっしゃ、腹くくった。告知します。
テーマは『アジア』。
広いぞ−、アジアは。
東は日本から西はトルコまで、北はモンゴルから南はインドネシア。
間違ってるかもしれませんが。
期間は、2/20いっぱい(2/21午前0時)。つまり2週間あります。
必ず名無しで投稿。できる限り2レス以内にまとめてください。
なお、作品数の制限はありません。つまり早い者勝ちではない、ということ。
た・だ・し!
全作品の講評は行いません。
はじめの5作品に限り、無条件で講評を行います。
6作め以降に投稿された作品に関しては、ぼくによるセレクションを行い、
作品をセレクトして講評を行います。
つまりせっかく投稿しても、まったく言及されず、顧みられない可能性も
ある、ということをご了承ください。
じゃ、はじめましょうか。
「千の夜の」
千の夜に遅れて月に撃たれて空いた穴
時間は神秘にもたれ熱で埋まる
重なる 重なる あとは重なる
587 :
名前はいらない:2007/02/07(水) 02:30:08 ID:X6Q2avuV
『東アジアニュース』
大東亜共栄圏に無理があったのは
欧羅巴のようには共通の宗教も文化もなく
民族的にも我が日本人は大陸系とは一線を画し
言語的にも印度のタミール地方と一番近く
黒潮海流は漕がなくとも易々と難民を運び
ムー大陸の沈んだあとの避難所の可能性すらあり
もちろん大陸からの難民も流入し
始皇帝を見限った徐福ら仙人たちも活路を見い出し
混血は太古の昔から盛んであって
外からは何でも飲み込み後は出て行かないという
島国ならではの特殊性も影響し
結局豪州にだけカンガルーだとかコアラなどの
珍獣が棲んでいるような
とてつもなく珍しい国が出来上がっていたのであり
そんな珍種が東亜をひとまとめにできるわけがなく
ぼくらはとっくにあきらめているのだが
気がつけば
このごった煮の我が国こそが
かつて夢見た期待した
ああ憧れの麗しき大東亜共栄圏
それを悟ればもう用はないのだ
大海原に舵を向け
今こそ出帆まだ見ぬ明日へ
今こそ出帆かつての記憶へ
588 :
『豚』:2007/02/07(水) 21:31:02 ID:MZ1WNcL3
汚らしい豚。
少年と少女と肥溜めの匂い。
マフラーを鼻先まで上げ、踵を返す。
一刻も早くここから出よう。匂いが染み付いてしまう前に。
階段を登ると音が溢れて、そこは遊園地。
何故だか涙が溢れてきた。
明朝に見る夢のように、曖昧な構造。
涙を拭きながら歩いていると、ゴブリンのきぐるみを来たお兄さんが
近づいて来て優しく手を差し伸べた。
きっと迷子かなんかと勘違いしたのだろう、
いやひょっとすると立派な迷子かもしれないぞ。
ゴブリンの彼のご好意には多大な感謝の意を表しようとは思うのだが、
申し訳ない、マフラーを彼の首に巻きつけ力いっぱい締め上げた。
キュウとみすぼらしい音が鳴り、彼は脱力し地に伏した。
"滑空する豚!!!"
僕は階段を登る。
傍観者のように僕は僕を見た。
階段を登る僕を僕は見ていた。
589 :
名前はいらない:2007/02/08(木) 23:05:58 ID:BwnO+J7I
「残されたひとり」
結ばれない恋だった
手首を結んでふたり仲良く入水自殺
昔に流行った心中のひとつ
ゆらゆら ゆらり
水面に広がる赤があった
こわれそうな寒椿
それは 血ではなくて契りの色だった
ひらひら ひらり
連結する飛沫をあげ
今にも飛んでいきそうな躍動だった
きらきら きらり
赤くなった太陽と
金色の空 反射して
結合する間際が美しいだなんて錯覚を
生き残った方は悲惨を極める
掻きむしった手首の紐
繋がっていた命の絆は
美しさに敵わなかったようだ
お前も妻と一緒に死んでしまえばよかったのに
590 :
1:2007/02/12(月) 23:58:33 ID:U5kYEDN/
―――それで アマルは?
―――ああ ずいぶんと良くなったみたいですよ
昨日 様子見に寄ったときにはもう 赤ん坊に乳を含ませていましたから
―――そう か……
―――…
―――……
ずいぶんと明るい夜ですね ほら
川から 光があふれてくるようだ
―――光…? ああ… 水の音に 月が…
―――月が遠いですね
―――ああ……
―――…
―――……
……あそこの峠でさえ
私の手が届かぬほど小さいのに
なぜ夜は 底なしにとおく 還ってくるのだろう?
591 :
2:2007/02/12(月) 23:59:34 ID:U5kYEDN/
―――遠く…… 還りますか…?
あなた様を産んだ いにしえの血よりも?
―――そうだ
―――……サガル マタでさえ 夜には及ばないと?
―――そうだ
―――ん ……
わたしには あの神は 月にも届きそうに見えますが……
―――神は神として 月へと腕を伸ばしては
悲しみをその 濃い影に落としているのだろうよ
―――……おやめなさい 悲しみ などと…
悲しみ などとは 玩具でしか ないのでしょう
子供に抱かれたヤク人形のように あなたの掌から次第に ほつれていくものではありませんか?
―――ああ 万事そのようにあるものな
―――……
592 :
3:2007/02/13(火) 00:00:29 ID:U5kYEDN/
―――私はね…… この夜が この砂のように 散り散りに蒔かれてゆくのを感じるのだよ
―――……
―――私は神が 世界を砂と氷とに還したがっていることを 知っている
―――わたしには分かりませんが…
―――見ろ サガル マタを
あれこそがその証だ
―――……
―――私もおまえも アマル… ツェリンのあの時の喜びようも アマルの痛苦に満ちた舌…
アマルの言葉たちも
今となってはもう 散り散りに
どこへ行ったのやらだ
そうだろう?
―――…ええ そのようにあるものはそうかもしれません
しかし 夜は人のこころにも やってくるようで…
―――ん?
―――いえね……
私には あなた様が そのような神に なりたがっているように思えるので……
―――ん……
593 :
4:2007/02/13(火) 00:01:11 ID:Su9UYeSE
―――ずいぶんと明るい夜ですね
―――……
―――では わたしはこれで…
―――どこへ?
―――東へ 今年の豆を売りに
―――……精が出るな しかし今からで チャンバの朝市には間に合うのか?
―――間に合わせなければなりますまい
それに 東ならば
このような夜でも 月が わたしの背中を見守ってくれますゆえ
―――……
水平線の彼方
太陽の沈む先に
異国のアジアが輝いている
未開の地のような未知と神秘に満ちていて
過去のような現在を漂うように彷徨って
街行く人と異国の言葉で「おはよう」とご挨拶
屋台で買った不思議な匂いと手触りの食べ物を
一口齧れば予想通り不思議な味でさ
そこはかと無く聴こえ来る妙なる調にひらりひらり
浮き上がるような気分です はい
今日の所は部屋中にお香を焚いてガイドブックを読み耽りましょう
予習あれば憂い無し
アジアは逃げない 隠れもしない イェイ
太陽が真上から少しずつ滑り降りて来た午後
老人はようやく大地に屈み腰を休めて
広がる作物の海を満足そうに眺める
新しい生命が漲る大地と慈しみ見守る太陽
季節と共に風や雨を送り届ける大空
そして、自分だ
老人は瓶に詰めた水を飲む
熱い汗が流れ出し同じ分だけ水が体に吸収される
やがて老人は収穫の季節に思いを馳せながら
再び重い鍬を握り体の響きを大地に打ち鳴らす
近くてとても遠い アジア
595 :
アジアの純虚 1/2:2007/02/14(水) 04:17:08 ID:hWZ/bpEE
いま胸の鼓動が止まったとして
もし北京のチョナワンが
1937年12月14日から始まった南京隊量虐殺に疑問を懐いてしまい
誘われた反日デモのパフォーマンスでの行進の途中に
日章旗とともにあやまって声がひるがえり燃えてしまったとしても
もしベルリンのヴィセイユが
1989年11月9日に起こったベルリンの壁の崩壊に疑問を懐いてしまい
黄昏た六百キロ先のダッハウ強制収容所で206,207人目の収容者として
観光客とともにあやまって発見してしまったガス室で毒に侵されてしまったとしても
いまぼくはそれらをありのままに
ツンドラの上でトリニコフが弾くバラライカの調を耳にしながら
すなおに直視することができるとでもいうのか
すべての大人はありのままを
はきちがえては嘘の嘘で固め
そんなもんさとぼくは風を待ちわびている
いま胸の鼓動が動いたとして
もしアフガニスタンのモハドナが
2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロに疑問を懐いてしまい
渡米しテロ報復反対運動のパフォーマンスでの行進の途中に
警備として配属された警察官をあやまって刺してしまったとしても
もしリベリアのガブカスが
1989年から1993年までと2003年内の二度の内戦に疑問を懐いてしまい
1847年7月26日の独立宣言の前夜からやり直すため
英語とその他28の部族の言語をたずさえ
“開けドア“とあやまってロダンの地獄の門の前で叫んでいていたとしても
いまぼくはそれらをありのままに
熱帯夜の下でユゴーネが叩くガムランの調を耳にしながら
すなおに直視することができるとでもいうのか
596 :
アジアの純虚 2/2:2007/02/14(水) 04:18:15 ID:hWZ/bpEE
すべての大人はありのままを
世界を飾り付けるように輝かせ
そんなもんさとぼくは風を待ちわびている
もし生きる意味を探してこんがらがったダブリンのパドブリックも
もし死ぬ理由を探して馬鹿馬鹿しくなったナポリのアーリナイも
もし白のパンダがのうのうと動物園の檻のなかで笹の葉をむしゃりと食べながら
白のパンダ同士が性行為をしているビデオを見ているとしたら
すこしだけ微笑みかけてくれるような気がして
そんなことを思って
ほんとうは死んではいないチョナワンとヴィセイユの
肉のかたまりをかざしてはいっしょに笑い
ひさびさに聴くカペイカ硬貨の
綿帽子のくぼみににぶく落ちる音を聞きいたあと
トリニコフといっしょにあたたかいボルシチを食べ
ほんとうは生きてはいないモハドナとガブカスに
一輪の弔花を手向けてはひとりで泣き
たびたび聴くウリミバエの
麦藁帽子にしみこんだ汗にしつこく纏わりつく音を聞きいたあと
ユゴーネといっしょにつめたい清水を飲み
そしていまぼくはそれらをありのままに
すなおに直視することができるだろう
来た
もし子供たちのピュアなハートが
弾け飛ぶ火花のように輝くというなら
愛するかぎり輝きまたたくというなら
そして誰かにめぐり会えそうな未来のほうへ流れてゆけるというなら
ぼくはこのずっと待ちわびていたモンスーンに乗り
世界地図の黄河のなかに星座早見盤のなかのすべての星座を
流れ出さないようにいびつな線でつなぎ止め沈めてやる
597 :
名前はいらない:2007/02/14(水) 04:27:00 ID:xLvKc3lV
スロットで稼いで何が悪い。
一日中空気の悪いところで
寿命減らして日々がんばってるんだ。
誰にも自慢できないけど。
稼いだ金はいつの間にかなくなってるけど。
社会には何の役にも立ってないけど
ちゃんとメシ喰っていってるよ。
自分がいい暮らしできればそれでいいだろ?
何か文句ある?
さぁ、明日は早い!8時に並ばなきゃ・・
がんばろう。
これを見てるスロプロのみんな!
がんばろうぜ!!
がんがん稼いで俺は車を買うつもりだ。
そう、車が俺の夢・・
今、狙ってるのはカローラ。
燃費の良さで選んだ!!(カッコイー俺)
じゃ、寝ますね、早いから。
並ばなきゃならないから。
「アジアの血」
争いは絶え間無く
大きいのから小さいものまで
人と人がちがう
家柄がちがう
身分がちがう家柄がちがう
国がちがう
宗教がちがう
ほんとは皆同じなんだよ
神様も実在してた人間なんだよ
今は括りがちがうけど
君の祖先のそれまた祖先
いろんな血が混ざって
からまりあって幸せな誕生を繰り返して
誰かというかたちを作ってる
元は同じ材料は同じ
人間はおなじ
進化を記録してないというだけで
だれもが人間の痛みをしってる
同じ血をもってる
すいません上の一連目三行目、「家柄がちがう」と二度も打ってしまっているので脳内削除してください。
600 :
アジア1/2:2007/02/15(木) 02:46:22 ID:2KloJIp6
砂混じりのざらついた光によって
かろうじて闇と見分けのつくスクリーンを
キャラバンの長い列が横切っていく
十二単を着た足萎えの女たちは駱駝に乗せられ
烏帽子を被った背の低い男たちが運ぶ
みな黙っているが
みな欲情している
女も男も
見開いてまばたきしない目が
ぎらん、ぎらんと濡れて
いまにも
落ちそうなほど
熟している
601 :
アジア2/2:2007/02/15(木) 02:47:31 ID:2KloJIp6
これから混ぜにゆくところだ
羅針盤がからりと回って北極の龍を指す
褐色の肌の少年たちは何も知らないふりをしてはにかむ
つぶれたマンゴーからしたたる果汁が
机の下にぬるい水たまりをつくった
ハエばかりがよく育つ国では
豊かな眠りが待っている
歯のない口を開けて笑う翁の面が北極星を踏む
笑声を降らせて北極の龍が星の渦に身を躍らせた
これから混ぜにゆくところだ
地図の外側にいるおれたちは
男も女も欲望に濡れている
ぎらぎらした目玉の行列が
ざらつくスクリーンを渡っていく
602 :
アジアンカオステーション:2007/02/15(木) 10:45:47 ID:GDcQZGFP
アジア アジアン アジ アジテーション
鰺の干物に醤油ぶっかけ
隣の体臭くんくん嗅いで
甘酸っぱいスエタ匂いが安心毛布
体力差無限小 アジアンモンゴロイドジャムセッション
百姓に平等なんざ関係ねえよ 個人よ価値よっつて何だっつのよ
今日のおまんま、あしたのおまんこ、生まれた小僧を蚕に包んで
お天道様のあるところ、明日もなんとかなるってもんよ
あたしのもんはあんたのもんで、あんたのもんはあたしのもんで
ほら、おあしは天下のまわりもん
買ってもらえんなら、なんでも売らせていただきやしょうか
右や左のだんな様、どうかあたしらおめぐみをー
小僧! 尊王譲位だ! いてまえーーー!
拝啓 坂口安吾様
あたしたちは、正しく堕落してまいりましたでせうか?
あたしたちは、正しくあたしたちの娘たちを犯してまいりましたでせうか?
あたしたちは、正しくあらゆる堕落した手段をもってあたしたちの口を漱いでまいりましたでせうか?
あたしたちは、再び竹やりをもて、処女を殺す日を目前にしておりますのでせうか?
あたしたちは、先生様にたぶらかされてしまったのではありますまいか?
あたしたちは、本当は生きていてはいけなかったのではありますまいか?
あたしは、明日、出刃包丁を持って先生を殺しにゆこうと思っております。
敬具
603 :
名前はいらない:2007/02/15(木) 11:12:23 ID:EVHIIcdx
とら とら とら とら
とら とら とら とら とら とら とら
とら とら とら とら とら とら とら
とら とら とら とら とら とら とら
とら とら とら とら とら とら とら
604 :
〈アジア〉のかたすみで:2007/02/17(土) 22:59:54 ID:W+GMvOse
わたしは籾
雨と日にそだつちいさな籾
枯れては実るつらなりの
穂から生まれたひとつぶの籾
琥珀いろの朽ち根のうえに
しろい根を張り若葉をひらき
風ふきわたるいしずえの地で
ともがらと共に揺れている
世界の真ん中にいるひとよ
まるい地球で西も東もあるまいに
アジア
そんなところにわたしはいない
ただ日をめざし高く高く
ひかりの空へとのびるのだ
世界の真ん中にいるひとよ
わたしは名づけをこばむ稲
きのこ雲の記憶と
海をへだてたナパームの焦げたにおいをきざむ稲
〈アジア〉と名づけられた地平のすみで
屹立のうた
しずかに奏でるひとすじの稲
605 :
名前はいらない:2007/02/17(土) 23:16:10 ID:y1vOWDx0
wwwwwwwwww
好きな人へ
うん♪
『ディアスポラロイド』
砂を踏んで
家を探す
枷は外れたが
首輪の名残がまだ
本当には帰れないことを示す
足跡 足跡 足跡
が点々と地図の上
散らされた我々が
アジアに残した足跡
それを辿って砂の中 何かが光って
かきわけるとごろり しゃれこうべ
あるいはさらにその中から
くたびれたポラロイドカメラ
これはちょうどいいと
欠けた首輪に繋げる
好きな風景を好きなように
四角にくり抜く
好きなように
好きなように
さっそく風景を切り取ろうと
あたりを見回し
撮るものなんてどこにもないと気付いた
607 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :2007/02/21(水) 01:25:13 ID:nSDrKrGE
みなさん、投稿どうもあんがと。ぼちぼちとはじめます。
なお、
>>590-593は、先着5名様から外します…2レス以内で、って書いたはず。
>>586 冒頭から暗喩にまみれているね。「千の夜」とは何か、何がそれに
「遅れて月に撃たれ」るのか。また、「千の夜に遅れ」るとは、どういうこと
なのか。穴は主語じゃないな。穴は一連の動作により生じた結果つまり結語で
あり、この作品の舞台にもなってる。
問題なのは、冒頭のこの1行で舞台の提示を完結させて、謎を謎のままで終わ
らせちゃってるとこだなあ。2行め3行めは分るんだ。できた穴が、歴史とか
火山活動とか生物の営みで、地層みたいに埋まっていくんだもんね。でも、肝
腎の舞台装置がうまく機能してないんで、読者としては「埋まっていくから、
何?」って感じ。
闇に光る、宇宙から観た地球のような、壮大なスケールの情景を感じてはいる
のだが。
なんかもったいないね。まだスケッチの段階だよね。
>>587 極論のようにも思えるけど、豊富な知識と学習の結果、到った結論で
あると思われる。現在の日本人には、日本古来の(という記述自体が眉唾もん
なんだけど)遺伝子は、10数%しか存在しない、と言われてるしね。ぼくは、
明治から敗戦までの政治体制は、日本の歴史のなかでも相当に特異なものだっ
た、という認識があるので、この作品の論旨にある程度の賛同はするけど、作
者の大東亜共栄圏への憧れはちょっと理解しにくい。
まあ、おかげで、作品の大部分は、詩というより作者の意見陳述のように思え
てしまう。というか、誰が読んでもそう思えるんじゃないかなあ。
最終4行、ようやく詩っぽくなるんだけど、作者とぼくの、大東亜共栄圏への
思いの乖離のためか、まあ…旅立ちの思いも共有しにくいわな。
とりあえず、こんな感じでやってくよ。
608 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :2007/02/21(水) 02:12:01 ID:nSDrKrGE
>>588 これはね、よっぽど投稿期間中に「推敲して書き直してくれ」と頼も
うか、と思ったよ。作品自体の出来は悪くないのに、あちこちにやっつけ仕事
の手抜きや綻びがあって、そんな手抜きの世界で楽しめるほど、読者ってのは
善意に溢れちゃいないよ。
全体に、最小限のことばで情景描写ができていて、書き慣れた印象を与える。
優れた文章力があると思う。夢のなかの出来事のように時系列がごっちゃにな
ってるにも関わらず、作品世界は手に取るように掴める。
最大の違和感は、やはり時系列の歪み、だなあ…豚小屋から階段を上がる→そ
こは遊園地→しばらく歩く、という図式が、まず存在する。つまり階段は昇り
きってるんだよね、普通に考えると。
ゴブリンのきぐるみの彼が地に伏して、『滑空する豚』になる。つまり、倒れ
たまんま階段を滑り落ちてくわけで、僕とゴブリンは、階段の途中で出会って
なきゃいけないわけだ。そこがまずひとつ。
最終連でも僕はなに食わぬ顔で階段を登るしね。遊園地はいつのまにか消えて
いる。
そこらあたりのバックグラウンドを、『夢のように、曖昧な構造』のひとこと
で片付けようとしている。詩ってのは、世界や時間の歪みがあったっていいと
は思うけど、巧く処理しないと、単に読みにくくなってしまうし、この作品で
は、最終連はただの付け足しに思えてしまうね。
豚、遊園地、ゴブリンというモチーフは、なかなか個性的だと思う。大人、あ
るいは人間になるということを、悪夢のような情景のなかで展開させる、とい
う構想は、ぼくは評価したい。ただ、まだ書き切れていないとも思ったね。
…アジアは感じないね。地下の豚小屋はうっすらと呂大后のエピソードを想起
させるけど、そこまで作者に迎合する気はない。ゴブリンだって西欧が起源だ
し。作者の文章力から考えると、もっと作品世界を練り上げることもできただ
ろうし、アジアンテイストを盛り込むことだって難しいこっちゃなかったろう。
それなのにこの作品を投稿する作者に、ぼくはそこはかとない悪意を感じたね。
すいません!
>>589書きましたがテーマをアジアにしたつもりなのに書き上がってみると全然アジアじゃありませんでした。
>>598でテーマの見直しをして書き直したので
>>589はなかったことにしてください。
すいません。ほんとすいません。
610 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :2007/02/24(土) 01:23:19 ID:Cm2GWn84
>>609 いや、大丈夫っすよ。いきます。
>>589 作者はこの詩の、いわゆる「売り」の部分を、どこに置こうとしたの
だろうか。ビジュアルか、音楽(リズム、語感)か、それともストーリーだろ
うか。
まずはビジュアル。手首をかたく結んで水面にうかぶふたりのシルエット。寒
椿の赤、夕焼けに染まる世界。
次に音楽。「ゆらゆら」「ひらひら」「きらきら」の、みっつの擬音が挿入さ
れる。
そしてストーリー。心中は失敗。残されたものの悔恨。最終行で死んだ男の独
白がきこえる。男は妻を殺したのか?
さあ、もいっかい問うてみたい。作者は、この作品に何を求めたのか、あるい
は何を他者に読ませたかったのか。
タイトルから察するとストーリーだろうね。ただ、あちこちに省略があるんで、
やや分りにくい虫喰い状態になってるのと…ストーリー重視で書くとシンプル
な構造になっちゃうかもなあ。
では、ビジュアルか。情景描写はわりとふんだんに盛り込まれているし、そこ
から想起する情景は美しく感じる。ただ、それはあくまで読者のフィルターを
通した印象であって、「ここの描写が美しい」と感ずるまでには、残念ながら
いかない。
音楽は…言及するのは、よそうね…。
感想。けして悪くはないんだけど、種々のエフェクトを演出しようとして、
却ってどれも中途半端になっている。題材はクラシックといえばクラシックな
ので、古風な美しさを前面に出すとか、あるいは思いきって口語体で書いてみ
るのもいいかもしんない。
611 :
名前はいらない:2007/02/27(火) 14:35:21 ID:c2wJ2Rdj
そろそろ優勝者決めてほすぃ
今回書いてないけど
トントンと行って欲しいね。
第三者的にはさ。
613 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :2007/02/27(火) 23:37:14 ID:7sHj7xKG
>>594 先着5作め、最後。東南アジアがモチーフだろうか。「ほほえみの国」
ということばを想起させる。ちなみにほほえみの国といったら普通はタイだけ
ど、ラオスとネパールもほほえみの国らしいね、どうでもいいけど。
1連め。すべては作者の夢想のなかの出来事なんだろう。「未開の地のような
未知と神秘」「過去のような現在を彷徨うように漂って」「不思議な匂いと手
触りの食べ物」「そこはかと無く聴こえ来る妙なる調」と、すべては曖昧な描
写に終始した、徹底してディテールを排したことばの群れ。それらは「ガイド
ブックを読み耽り」に収束されて、ああ、と思い到る。これらはすべて作者の
想像上の風景なんだと。
2連め。豊穣の農村風景と、そこで働く老人。ここで展開される風景描写は、
やはり観光用のパンフによくあるようなパノラマ的風景だ。ユートピアのよう
な想像上の世界で、実は1連めに書いてあることと何ら変りはない。唯一、
「そして、自分だ」ということばが唐突に挟まれるが…想像上の産物と向き合
う自分、有り得ないだろう老人と同一化する自分、という図式が喚起される。
このような空想によって出来た国は、たしかに「遠い」国だろう。それは納得
できる。ただ、それが作者の本当の狙いだったのかは自信がない。実際ぼくに
は、作者がこの作品で何をやりたかったのか、まったく分らなかったんだ。
10年以上前かなあ。『シンガポールで遊んでみま詩た』という、タイトルを見
ただけで殺意を抱くような詩集の広告を目にしたことがある。この作品はそん
なことを思い出させた。やけに肌ざわりのいい美辞麗句で覆い尽くされた、観
光案内にすらならない、ことばの数々。
>>595-596 元ネタは井上陽水の『アジアの純真』だね。それと、戦後から現
代にかけての内省的な詩、もっと言うなら田村隆一らの系譜を汲んだ詩のパロ
ディにもなっている。これは読んでて楽しいね。読んでて楽しいってのは、ひ
じょうに重要なことだと思う。
「パロディ」と言ったのは何故かというと、元ネタに忠実に展開するあまり、
内容が犠牲になってる面が多々みられている、と感じたから。歌詞に登場する
地名、そこで起こった事件。それぞれ2行めの事柄だけを、ぼくらは知ってい
る。それに対して「疑問を懐いてしま」うとは、どのような疑問だったのか。
それぞれの人が懐く疑問とは、やはり各々違ってくるのだとは思うが、それは
ほとんど明らかにされない。疑問から湧き上がる行動、そして悲劇の繰り返し
は、スピーディなことばの流れに埋もれてしまい、「ありのままに」「素直に
直視」しろ、と言われても、事件から派生する事柄の不整合さが、読者の直視
を妨げている。
リベリアの内戦は悲惨だった、と聞く。町ひとつを制圧するのに、いきなりミ
サイルをぶっ放すらしいね。アフリカはアジアよりもさらに人の命は安いらし
い。「開けドア」「ロダンの地獄の門」は小道具として適切だったのか、ぼく
は判断できなかったけど、少なくとも違和感は覚えたなあ。
かつて梁山泊スレに『ぼくたちがふっとんでいたとき』という作品があるのを
思い出した。大人と子どもの図式、世界のあちこちを綱渡りのようにつなぎ止
めることばのパワー。
最終2連、「ほんとうは死んではいない…」「ほんとうは生きてはいない…」
のくだりは感動的だった。構成力も見事だと思う。ただ、元ネタを複雑に絡み
合わせたためか、作品の全体をとおして、作者自身から出てきたことば、とい
う感慨は起きなかった、というのはあったね。
615 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :2007/02/28(水) 20:12:46 ID:0ohEoDvs
あ、言い忘れてた。あとはランダムに評を入れていきます。
できるだけ週末にはカタをつけたいです…ごめんね。
>>600-601 作者がやらんとする処は、なんとなく分るんだ。闇の砂漠という
非日常、の中の、そこに突っ立ってるスクリーンという非日常、の中の、それ
に映し出されるアジアの混血という非日常、または日常、という図式。
興味深い図式だし、何より出題の意図を汲んでくれた趣向で、うれしく思う。
その後に続く、2行づつの情景描写の並列だが…これは「地図の外側」の出来
事だろうか。少なくとも闇の砂漠を呑み込むだけのキャパは、北極の龍を除い
てはなさそうである。突然の「おれたち」の登場も含めて、非日常の交錯が薄
まってしまった感じで、なんだか残念。
視覚的な、情景描写を印象づけたいモチーフだと思うんだよねえ。そうした意
味では、情景描写そのもの、あるいは情景の展開に、メリハリや鮮やかさがあ
ると、すごくよくなりそうだ。
>>602 坂口安吾の『堕落論』、恥ずかしながら初めて読んだ…面白かったね。
まあ、戦後間もなくの価値観がひっくり返って誇りも何もかも失った日本人た
ちへのエールだよね。人間てのはそもそもだらしないものであり、武士道とし
ての価値観からは堕落した状態になってしまったとしても、それでいいじゃな
いか、と。ま、もっとも今の日本だと、「ここまで堕ちろとはわしゃ言うとら
んど」なんて安吾センセぼやいたりして。
さて、それを踏まえて作品を読んでみる。「堕ちるとこまで堕ちろ」とぼくら
を励ましつづけてくれた安吾センセ。ぼくらはその声に導かれたのかどうかは
分らないけど、リッパに堕ちつづけた。ぼくらは泥にまみれている。ヤケクソ
である。尊王「譲位」は、ワザとだろうか。安吾センセに責任転嫁するとこは
モンゴロイドの幼児性を見るようで、ツラい。
ことばのリズムはいいが、これらが日本人の気質あるいはアジアを網羅するよ
うな内実になっているかどうかは、疑わしい。ヤケクソな一庶民が、ヤケクソ
になるべくしてヤケクソになってしまった印象である。グローバルではなく、
パーソナルだね。享楽的で現世主義で共産主義的な日本人の一面は出せている
と思う。
>>604 作者の最も言わんとする処は3連めであることは明白であり、その連は
充分な美しさを放っている。だが敢えて、1連めと最終連にスポットを当てて
みよう。
「アジア人なら米だっぺ」ということで、作者は「わたし」をイネ科の植物に
なぞらえているんだけど、1連めは籾だったのが、最終連では稲になっている。
ミクロからマクロへ、大多数の中のひとりから一個人への変換。または時間の
変遷による成長の証し、と見ることもできる。さて、この作品は、籾から稲へ
の変化に対応できるだけの構造になっているだろうか。実は、ぼくはあまり納
得できていない。
作品の全体像から察するに、作者は、籾から稲への「成長」を一番の念頭に置
いてるんじゃないかと思われる。しかし3連のことばは成長ではなく、本能的
な生きる力であり、正直さであり、主張である。名の無き者として生きるとい
う清々しい決意は感じるものの、それが籾から稲に変わる充分な理由には到っ
ていない。
全体に書き慣れたしずかな美しさを保っている。ちょっと気取った印象もある
けど、この詩の内容との関連を考えると、妥当なところだろうね。
待たせたからね…全作品やるよ。
>>598 人間つーのは生命体の一種なわけで、生命の定義というのは、まず自
己複製を行う能力を持つこと。次に体外から物質を取り込み代謝すること。あ
とは細胞膜などの外界との仕切りを持つこと、など。それが「同じ」というの
は疑いようがない。
違うけど同じ、同じだけど違う。逆にいうと、同じ民族であっても、自分以外
はすべて違う人間なんだ。そこにこの世の面白さもあるんだよな…
>>590-593 これはイナガキタルホの時代だな…ヘタウマの元祖ね。彼よりは
文章は巧い。一切の背景を排しているのは作者の狙いだろう。最後のセリフな
ど、所々いいとこはあるんだけど、夜や月のことを考えただけで「神になりた
がってる」あたりは失笑を禁じえない。
>>606 九種九牌。バラバラの印象で、配牌からやり直したい。ぼくらが繋が
れてる奴隷だったり世界に屍体があふれてるのは、もはや世間の一般常識で、
詩に何のエフェクトも引き起こしてない。後半は好きだし、作品全体も悪かな
いんだけど、3連めからボチボチ詩が始まってる感じ。
>>597 8時から閉店まで粘るのかね…日本で合法的にバクチで稼ぐならパチン
コしかない、つーのは聞いたことあるが。カローラは結構バブル前後から大型
化してるんで、充分夢になっちゃうだろう。それにしてもスロプロが詩板見る
んだろうか。
>>603 …特に感想はない。とらを4個7個にした理由もよく分らない。
621 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :2007/03/04(日) 22:15:32 ID:THGTMMGo
みなさん、たいへん長らくお待たせいたしました。
今、「詩を読み込む」ということを自分のテーマにしてるんで、こんなになっ
ちゃいました。
さて、チャンプ候補は、
>>588>>595-596>>602>>604の4作品。
ぼくは詩は上質なエンターテインメントであるべきだ、と思ってるんで(もち
ろん難解だったり高踏的や啓蒙的なものも含めて)、読んでて楽しいものが、
ぼくにとってポイントが高い。
この中では、エンタメ調がやや強い気もするけど、
>>595-596『アジアの純虚』をチャンプにします。
みなさん失礼いたしました。楽しかったです。
>>594を書いたものです。
審査、お疲れ様でした。
多分、Canopus さんは私の作為を見抜いた上で、
実際には、意図した作為が無惨に破綻している事を私に知らしめるために、このような厳しい評を書いたのだと思います。
私自身は一連目を『アジアを観光地としか見ていない日本人』、
そして二連目を『現実のアジアで働く人間』という風に分け、
私が日頃感じていた、「日本人のアジアに対する思い上がりと想像力の無さ」を作品を通して伝えたかったのですが、
まさか自分自身が気付かぬうちに「思い上がり、想像力の欠如した日本人」になっているとは思いませんでした。
評を読んで殴られたようなショックを受けました。
確かに私の二連目も一連目と同じく頭で勝手に想像した美麗字句です。
指摘を受けるまで気付かなかった事は心底情けないですが。
きっとアジアの農村ではこのような老人がこのように働いているのだろうという私の手前勝手な空想で書いただけです。
現実のアジアがどのような場所なのか真剣に想像せずに筆を取っていました。
見れば見るほど薄っぺらい作品ですね。
これほど言葉を飾らず鋭く抉るような評を書く人は初めてかもしれませんね。
酷評は大変身に染みましたが、Canopus さんに評を書いてもらえて勉強になりました。
本当に詩を通して色んな人に出会え、一人では気付けない色んな事を気付かされる。
ここは素晴らしい場所だと思います。
また別の場所で作品を見てもらえる機会があったら、次は楽しんでもらえるような作品を書きたいです。
どうもありがとう。
623 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/03/05(月) 02:36:15 ID:M12cuFIk
カノプスさん、ありがと。
>>600-601を書きましたよ。
すごくよくなるかもしれない、と言われるも果てしなく遠いなあ、と思いましたね。
「おれたち」は日本語を読める人間をスクリーンの中のアジアに引き込む狙いだったけど、
それに至るまでの緊張が足りずに、はあ? なにいってんの? という感じの距離の置かれ方ですね。
ち、(舌打ち)。
合評会がんばってください。
ども
>>606書きました
忙しい中評価ありがとうございます
そっかあ、常識だからこそとも思ったんですが、
というかそれくらいの発想しか出来ない自分の頭を叩きなおしてみます。
後半好きっていってもらってうれしいです
またいつか審査してもらう機会があれば
前半も好きと言ってもらうよう頑張ります
国士無双狙います
お疲れ様でした
625 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/05(月) 03:07:37 ID:BfCFRO6f
カノウプスさん、審査お疲れ様でした。
>>587を書きました、まんこ将軍と申すものです。妻は竹輪です。
詩の定義が当方わからないド素人故、カノウプスさまのご指摘部分が今後の詩作に活かせない
駄目男なのですが、それはともかく、「作者の大東亜共栄圏への憧れ」とありますが、
作者は憧れどころか現代版脱亜論を書いたつもりなのですが。誰が読んでもそう思えるんじゃないかなあ。
あと坂口安吾の堕落論は「堕ちるところまで堕ちろ」ではなく「堕ちたところから這い上がれ」だと思うんですけど。
解説のページだけ読んだら間違えるけど。本文は誰が読んでもそう思えるんじゃないかなあ。
生命の定義について高校の教科書の丸写しが載ってますけど「それが同じというのは疑いようがない」っていうのは
おかしいですよね。最先端の生物学者や物理学者ほど生命の定義に疑い持ちまくりだと思いますけど。
稲垣タルホの文章下手とか言っていいのかなあ、なんて。リベリアの内戦が悲惨と言いつつ「いきなりミサイルぶっ放す」
のは戦争なら当たり前ですけどね、あと、ヨーロッパだと人の命って高いんでしょうか。
エンターテイメントって自分が読んで楽しいものならエンターテイメントなんでしょうか。
色々わからないことだらけでしたが、「詩を読み込」んで、しかもそれが「テーマ」ということなので、
たぶん誤読も気にせずご自分の世界で何か私には知りえない部分でご苦労なさったのでしょう。
再度、お疲れ様でありました。とりあえずこんな感じでお礼書いてみたよ。
626 :
名前はいらない:2007/03/05(月) 12:11:12 ID:PlX5YnXQ
>>625 まんこさん、ほぼはじめましてです。Canopusです。わけあって名無しで書きます。
生命の記述は…ぼくが完全に間違ってるね。ウイルスやプリオンを生命じゃない、って言い切ってん
じゃん、俺。だめだこりゃ。これは多分論議中の事柄だもんね。ここは撤回します。ご指摘ありがと
うございます。
あとは…ぼくの持ってる力をほぼ使い切って書いたんだよね、それでこの程度なんですわ。
あとは逆さに振っても、小銭くらいしか出ません。鼻血くらいは出るかもしれません。
>>608 評価どーも、怒られてるし……
いつもこんな感じなんで許すぃて。
アジアの純虚良いな。俺、用水好きだわ詞。
はやく書いた人名乗りでなさい!!!
次のコンペ開催しなさい!!!!!
628 :
リーフレイン:2007/03/05(月) 19:59:46 ID:pBhrcZv6
>>617 カノープスさん、審査本当にお疲れさまです、お忙しい中、ありがとうございました。
力の入った作品集まってて、、これはえらいこっちゃって思っちゃいました。
アジアの純虚さんおめでとうございます。。
お題難しかったですよ、、、○っと題材に扱えるほど実体験が広くないんで
かなりなやんじゃって、まあ、貧乏と戦争とバイタリティをテーマにしちゃったんです、
なんとなくアジアって乱雑で貧乏でハチャメチャな包容力があるような気がしまして、、
いやそれははっきり言って、単なる思い込みだったりするんですが、、
(尊皇攘夷はあっさり誤字です、すいません。)
坂口先生はあたしの心の父とも尊敬する先生で、感謝こそすれ、
決して、決して先生に責任転嫁しようなんて失礼なまねはしているつもりはなかったんですが、
あれですわ、先生を乗り越えることが必要になったんじゃないかって
ちらっと思ったんですよ、詩書いてるうちに。
ちわ
>590-593書きました。
Canopusさんどうもありがとうございました。
長くてうざい詩ですみませんでした。。。
作品では、
サガルマタ(=エベレスト)の麓に住むシェルパ族の
昔の王族をモチーフに、二人の人物を創ってしゃべらせてみました。
それぞれの人物にそう言わしめた、土地の連鎖・人の連鎖が
読者の現在に繋がるように書きたかったのですが、
いかんせん技術も知識も乏しいので上手くいかないですね。
失笑されてしまった・・・
次にはCanopusさんにとって眼福の作品を書けるよう、出直してきますです。
言い忘れた
>600-601が一番心に残りました。
631 :
bottom in the depths ◆hmvCcJH4do :2007/03/05(月) 23:20:36 ID:7qc2hl31
>>595-596を書いた者です。
Canopusさん、お忙しいなか批評していただきありがとうございます。
Canopusさんの仰るとおり、パロってみたものは良いものの、終りへの持っていき方が
自分でもよく分からなくなってしまい、最後のほうまで井上陽水に頼ってしまいました。
一応、アジアの純真のパロディを軸に、生と死の根底にある常識に対する不審と
その常識を作り出す大人たちへの子供たちからのアンチテーゼが大まかなテーマです。
作中の子供たちが懐く疑問についてですが、スケールの大きいお題でしたので
当初はこの詩自体、史実を基にもっと事細かに書かなければと思っていたのですが
2レス以内に上手くまとめ上げることがでず、故に矢継ぎ早に年号と数字で取り繕ってしまいました。
登場人物をもう少し絞ればよかったのかもしれません。
何はともあれ、今回はチャンプに選出していただきありがとうございました。
これからは、表面ばかりではなく、自分の言葉が出せるように精進したいと思います。
さて、次の選者の方の指名ですが、失礼ながらリーフレインさんお願いできないでしょうか?
もし、宜しければご返答のほど宜しくお願いします。
Canopusさん、お疲れさまでした。
『〈アジア〉のかたすみで』を書きました。
投稿後に読み返したら、なんかリズム悪いしこなれてないしで、実は評が出るのに怯えてました(←大袈裟)。
おっしゃる通り、これは三連目が言いたくて前後に肉づけしたようなものです。
書いた方としましては、籾から稲への変化は単に生物的な成長だったりします。えへ。
アジアのお題は難しく、いっとき本多勝一にハマってましたもので、氏の観点から書きました。
原爆やナパーム弾といった非道ともいえる兵器をアメリカが使用したのは、相手が東洋人だったから、というのも誰か(本多氏かも)の本で読んで、あながち外れていないかも、と思ったり。
何が起ころうと市井の民はそれでも生きていかなくちゃならない(←おお、堕落論)。それと、強者に対する反骨みたいなものも書きたかったのですが、上手くいかなかったみたいです。
と言いつつ、ほんとは政治的な事はサッパリわからなかったりして。
お忙しいところ本当にありがとうございました。
bottom in the depthsさん、優勝おめでとうございます。
「ちょっちゅねー」への道は険しかったです(笑)
>>631 おめでとうございます、、
で、了解しました。今晩にも、次のお題等、書き込みますね、、、
あ、でも、このごろかなり毒舌になっちゃってるんですが、いいんでしょうか?
634 :
bottom in the depths ◆hmvCcJH4do :2007/03/06(火) 22:28:55 ID:Zn50MY+7
>>633 リーフレインさん、選者の件お受けいただきありがとうございます。
毒舌でも一向に構わないと思います。
むしろ、参加する方々への良い意味での牽制ともなり
クオリティの高い作品が集まるのではないかと思います。
それでは、宜しくお願いします。
ということで、
お題 「空」
投稿期間は2週間 3/21(水)いっぱいまで
審査期間は適当 1週間ぐらいかな?
名なし投稿
一人一作。他スレ既出も可。
基本的に酷評になってしまう予感がするので、あらかじめご容赦を、、
カノープスさんありがとうごばいました。アジアの血と、テーマにそえなかったものまで評価していただき寛大だなあと思ったしだいです。
次が始まっていますので短いですがお礼まで。
チャンピオンおめ!
くどいほど濃厚な紫色した積雲を敷き詰めた空が
抵抗するノスタルジーを強引に引きずり出す
地上ではほとんどの色素が吸い取られ、暗黒の森が広がっている
その中で際立つのが、のっぺりとしたコンクリートの建物
夕暮れから夜に変わる不安定な境界線のせいで、
その建物の本来の色を推し量ることはできないが
なんとなくクリーミーな感じがする、でも決して暖かさはない
《例えるならチョコソースの海に浮かぶヴァニラアイス》
その建物はホテルだった
もちろんビジネス用ではない(見渡す限り"影"のような森が広がる)
じゃあ観光用かと言うと、
最もな理由も見つからない(見渡す限り没個性的な森が広がる)
しかしこの地味な森たちがホテルをより一層強調するのだ
そのホテルは11階建てで、
それほど大きくもない(東横インと同程度の規模)
館内は和と洋が半々で混ざっているモダンテイスト
どんな目的があってこのホテルは利用されているのだろうか
近くに山があって、山登りやスキーができるわけでもないし
飼い犬が土中からトリュフを見つけてくれるわけでもない
そして最後に残るのはこのホテル自体が目的という場合だ
それでも疑問が残る、わざわざこんな所に立てる利点はないだろうし
このホテルがそれほどの魅力を備えているとは思えない
ただ客の入りは悪くないし、その客たちの顔には充足した幸せの色がある
漆塗りされた海が見えるカーヴで、隣に座った僕の影の笑顔
幸せを 覚えている 感触を 覚えている
張り巡らされた血管で反逆軍の行進
怒りが 続いている 痛みが 続いている
僕は螺旋階段を昇っている 今 昇っている
僕は螺旋階段を下っている まだ 下っている
僕は紫色の空から逃げている できるだけ 遠くへ
追われている 螺旋の底から 追っている 光指す天窓から
あらゆる概念たちが全透性の細胞壁のように往ったり来たり
そして僕は青空に捕まった
青空の罠
青空の
嘘
……そして目が覚める
地面がうねっているような感覚がまだ残っている
半分ほど開かれているドアからエレベータが見える
各階を示す数字を光が順々になぞり"11"で止まった
枕元にはキーがあり、シーツには僕の体温が染み付いている
640 :
名前はいらない:2007/03/09(金) 23:20:08 ID:SGcYSPE9
「イレモノ地球奇行」
もらったばかりのコップを覗く
空が見えます涼しげに
くるくる回してみたりして
空にむかって笑います
見えないのが見えて
見えるのが見えない
見えたものが見えた
見えないのは見えない
イレモノイレモノ手の中に
空気の虚空を感じます
空の空を空にして
わたしの脳はスペースに
青かった地球を見下ろして
わたしは
わたしは
空になるのです
「空々しい」
・青い空が
それだけじゃどんな青なのかわからないって?
・コバルトブルーの空が
絵の具じゃ本当の空の色は表せないって?
・宇宙飛行士が地球は青かったと言ったときのような空が
青って言葉がそもそも陳腐なんだって?
・熱帯の海の色のような空が
ような、って言葉がそもそも本物と違う偽者ってことなんだって?
・絵本で見た鯨の空が
色なのかなんなのかわかんないって?
・入浴剤を溶かしていく わたしが両手でゆったりとかき回した空が
青はどこ行ったんだ、って?
・赤では絶対なく 黄色とも違う 緑には近いけどやっぱり違う空が
消去法が説明くさくてくどい、って?
・透明な 色の三原色の中でも一番透明な 透き通った空が
空って単語もいいかげん陳腐なんだって?
・透明な 三原色の中でも一番透明な 透き通った折り紙が
えっ、意味が通じないって?
・透き通った青い折り紙が
折り紙の描写に見えるって?
・透き通った青い絨毯が
絨毯の描写に見えるって?
・透き通った青い空が
本当にその青は透き通ってたのか、って?
・青い空が
あっ、これで合格ですか? アドバイス、ありがとう!
642 :
即:2007/03/11(日) 01:15:39 ID:z8vxZZQ4
目の前にあるものを
目に見える前に掴め
世界に色も形もあるものか
感覚の向こうに
世界は準備されている
これは挑戦だ
身体も言葉も
限られた仕組み
その向こうに
ぼくらは挑戦を受けている
目に見える前のものを見ろ
言葉になる前の思いを語れ
目で見ること
言葉にすること が
それだけのことが
気持ちよくて
色即是空 空即是色
世界がぼくらに早く来いと言っている
「空のない部屋」
小さい部屋のなかでぼくは
ブラウン管の向こうにおける
不可解な社会生活をいつまでも眺めている
何故かぼくは
空に太陽と雲がないと
空というものを描けない
ぐるぐる巻きのパー
あれを太陽だと信じている
あんな人生だと信じている
いや信じていた
ぼくは 今日も空っぽの卵の中に居候している
まだ産まれてもいないし
ましてや ヒビも割れていない
生きているふりを しているんだ
きっとやどかりのほうが ぼくよりずっと偉いんだろな
今日は誕生日だった
いつもよりにぎやかな気がするけど
俺の方は自分の誕生日だってのにちっともそんな気がしない
他人のバースデーケーキを吹き消して
他人のプレゼントをもらって
調子のいいことにありがとうなんて言ってやがる
苦し紛れに喜んだフリして自嘲気味に笑ってんのさ
窓の外は車窓に青空を映した車がつきつぎ走ってく
皆忙しそうだな
青空をくっつけてるくせに気にも留めないでさ
本当は自分もこうのんびりしてちゃいけないんだけど
落ち着かないな仕事しなくちゃいけないのに
なんか 今日はみんな
忙しい所お祝いしてくれて
いつもより声掛けてくれて
いつもよりやさしい気がする
心配されてんのかもな
何にも言わないから
なんで余計な気使うかな
なんで気づくかな
645 :
(2/2):2007/03/12(月) 23:17:51 ID:JH5015sz
そういえば
悩みをなんで話してくれないんだって言ってた女もいたな
俺はそういう面倒くさいの嫌いだから
そういう時は会わないようにしてたし
会って普通のフリしてんの面倒くさい
かっこつけてんのかな
いや 多分平気だから
みんな曇らすのが嫌なだけ
澄み渡ったものはいつまでも
眺めていたいそんなこと考えてたら
シャンパンの味が戻ってきた
「うんこが見上げる青空は」
--楽しいときには お空に浮かび 悲しいときには 下水に沈む
うんこ うんこ 気まぐれうんこ うんこの気持ちを 知ってるかい--
野原の真中にひとつ
うんこがありました
湯気が収まるとうんこは
千切れたその身を思い こころ細くなりました
臭くて醜い自分が 悲しくなりました
風が吹いてきて こなごなになるのを待つことにしました
雨がふってきて とかしてくれるのを待つことにしました
そして
太陽はまぶしくて あたたかで 遠くにあって
見上げる空は 素敵な青さで どこまでも広いのでした
--うんこ うんこ 黄昏うんこ 赤くかがやき 夕日に映えて
うんこ うんこ 泣き虫うんこ うんこの涙は 小豆色--
ということで、
『青天の辟易』
空は飽きていた
漂うことに飽きていた
ただ在ることに飽きていた
(そろそろ落ちてやろうか知らん)
飛行機は飛行機のように笑っていたし
太陽は太陽のように傍観していた
(えい、)
音もなく割れた空は
はらはらはらりと崩れ落ち
待つだけの人々に降り注いだ
剥かれた星はもう
泣くことも出来ない
とうさん、かあさん
ぼくがとべるなんて知らなかったでしょう
窒素と酸素で形成された
白いがけをとびこえ
みずいろの雲にまみれ
からだじゅうをくすぐったく
すずしくしていると
雲を形成している
微細な六角形の結晶が
汗腺や毛穴からはいりこみ
ぼくの内部で
はずかしさの吸収を阻害して
からさわぎしているだけで
うんざりするたびに
またしびれて
増幅するよろこびは
ただ
夏の夢をみているようで
ぼくはこっそり羽根をむしり
きょうもまた
こっそりと冷えながらしずかさを
分泌させているだけなのです
650 :
リーフレイン:2007/03/21(水) 12:57:37 ID:ktccXDoi
651 :
リーフ:2007/03/21(水) 15:01:51 ID:YUZ7K3x5
ごめんなさいー!今きがつきました
今日いっぱいです(今日が〆切りなんだっけ・・・ぼけてます、許してください)
652 :
【青年】:2007/03/21(水) 20:54:12 ID:sFQPaHb5
ふわふわと融通無碍に
途切れることなくうたかたに
それも揺るがずに諸相を顕し
哲学的で含蓄に富みながらに
眼の虜の根源美であり
意味を有しながらに意味など無意味で
常に自慰に浸っている
おぉ〜地平線よ それも彼方の果てよ
灼熱の太陽と斑鳩の大王が僕に囁く
つつがなきや
光と影の戯れが投射され
其処彼処で顕現される足音に
胸をふくらませ
僕もゆこう
おまえを科学とゆう物差ではかる輩を嘲笑うがいい
薀蓄など糞喰らえ 人生訓など便所の塵紙
意味などなくただ揺蕩い
放埓三昧に僕もゆこう
つつがなきや、と
653 :
「遠い空」:2007/03/21(水) 22:39:51 ID:/DzLZ9FZ
老人の視線の先に遠い空
赤い錆のような夕陽が沈殿した地平
もうすぐ一日が終わる
冷えますよ、おじいさん
僕が声をかけると老人はぎぎぎと音がしそうな動作でこっちを振り向く
そして顔の筋肉をゆっくりと集め表情を作り上げる
にかっと音の聞こえそうな笑顔だ
ああ、そうだな 冷えるな
老人は静かにそう言い終えると蓋を閉めたような沈黙に籠もる
眼球だけ僕の方を向いていて 老人は僕を見ていない
いつからここで?
小さな呼吸が聞こえ 筋肉が静かに収縮を始め然るべき体勢を整える
そして遠い場所から届けられる言葉
いつからだっけな ああ、昼は食べたよ だからそれからだな
僕は頷く そしてまた沈黙
風の冷たさと老人の薄い衣についてしばし考察する
風邪を引くからもう戻った方がいい
気付いたら少し命令するような口調になっていた
老人の目に静かな色が湧く
顔の筋肉は儀礼的な動きを止めゆっくりと隆起を始める
そして老人は言葉を発しようとする
だけど老人は何も言わない
老人の表情に静かに潮が満ち そして引いていった
それだけ
そして悠久と形容すべき口調で 本当にゆっくりとこう言った
ありがとよ、だけどあんたももう戻った方がいい
あんたも風邪を引かないようにな
僕は頷く
潮時という事なのだろう
僕は小さな笑みと会釈で別れを告げる
遠い彼方を見続ける老人の背中
歴史の終焉を予感させるこの真っ赤な夕焼け空に老人は何を浮かべているのだろう
知りたいけれど、まだ知れない
僕はそれを知るにはまだ若すぎるし
それを知るにはまだ 早すぎるのだ
見えないよ、この空の下
ただざらざらとした水たまりの中に 濁りゆれゆく小さな灯火
病理に満ちた 大気をただ装った
たくさんのしろいしろい
幾億もの吐息 ∵
規則正しい脈動とその伸び行く くだ から
身体を潰す希薄な空気が吐かれるばかり ∵∴
借り物の青を 手の平に閉じ込めるかのように
濁った灯火と
止め処ない白黒が境界を覆う
うまれた、うまれた、
たくさんの音声 合成 混じる声
選ばれない夢を見ない名を呼ばれずただ縮こまる 人影を見る ∴∵∴
見るたび変わる、白、黒、 瞬く、また変わる、白、黒、 ∵∴∵
路上での...生?涯 ∵∴
幾億もの吐息に埋もれて ∵∴∵
手を伸ばすも星は遠い ∵∴
今、今、 今、
前からの想い ∴∵∴∵∴
もいちど読み返す ∴∵∴ ∵∴∵∴∵∴
隙間風に声を乗せ 夢を見た ∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
満たされた器をこぼさぬように ∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∴
煮?て 火になった油の中へ ∵∴∵∴∵∴∵∴ ∵∴∵∴∵∴
屁理屈だけ並べてきれいな言葉をつくる ∴∵∴∵ ∵∴∵∴∵∴∵∴ ∵
苦しいことへのせめてもの小さな抵抗 ∵∴ ∵∴∵∴∵
655 :
2/3:2007/03/21(水) 23:43:55 ID:Rw3Lkl4u
海が消えるよ ∵∴
夜が消える
類するものが全部消えてく ∵∴∵∴
雲の下の世界が消えた ∵∴∵∴∵
たくさんの白い白い、粉塵のような雑音をあげ、 ∵∴∵∴∵
現実の夢と空想と想像と 仮想の夢と空想と幻想を 掻き消し 消し 殺し∴∵∴∵∴
しろく、しろく きえるよ きこえるよ ∵∴∵∴∵∴∵∴
∵∴∵∴∵∵∴∵∴
夜の星、月、空を隠し、雪は降る、降る、ふるふるとたゆたう ∴∵∴∵∴∵∴∵∴
薄暗い人影を覆い、積もる雪、雪 ∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
綺麗な白い街をただ上塗りしていく ∵∴∵∴∵∴∵∴∵ ∴∵∴∵
幾億もの吐息∵∴∵∴∵∴ ∴∵∴∵∴∵ ∴ ∴∵∴?∵∴
いきている証 ∴∵∴∵∴ ∴∵∴∵∴∵∴ ∵∴∵∴∵∴∴∵
しんでないしるし ∵∴∵∴ ∴?∵∴∵∴∵∴∵∴ ∴∵ ∵∴ ∵∴∵∴
知るしかなかった妄想の跡∵ ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵ ∵∴∵∴
∵∴ ∴∵∴∵∴ ∵∴∵∴∵∴∵∴ ∵∴ ∵∴∵
.∵遠く、遠く、広がる過去 ∵∴∵ ∴∵∴∵∴ ∵∴
∴.壊れかけた空の下 ∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴ ∵∴∵
∴∵ただ人?形?ばかりが歩く世界 ∴∵∴∵∴ ∵∴ ∵∴
∴いつの間にか、光、白い光、消え、ただ白く、くろい?∵∴∵∵∴∵∴∵ ∵∴∵∵∴
幾億もの声が産まれ∴幾億もの声が消えた∴幾億もの影の中∵∴∵∴ ∴∵∴
鳴かない鳥の歌 声が きこえる
『鳥人間飛んだ』
鳥人間が飛んだってさ!人間であって、奴は鳥なんかじゃない。空ばかり夢を見た馬鹿なあいつ。ついには空をめがけてジャンプした。あんな造りものの羽で飛べるとは思わなかったから、皆びっくりしたよ。でもまあ、空に行ったらアイツは一人だ。何にも羨ましくないと
ミナ嘲った。
しかし、君だって飛べるだろうに。飛べないふりして
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削除された、名前が変更された、
または、元々存在しないため、
見つけることができません。
658 :
名前はいらない:2007/03/22(木) 19:31:54 ID:/1HtqB4l
>638-639{ホテル}
>640 「イレモノ地球奇行」
>641 「空々しい」
>642 即
>643 「空のない部屋」
>644-645 澄み渡る空を
>646 「うんこが見上げる青空は」
>648 『青天の辟易』
>649 無題 (とうさん、かあさん
>652 【青年】
>653 「遠い空」
>654-657 Re:Flayin' 「空、間に架かる白い想い」
>656 「鳥人間飛んだ」
以上13作品、リーフレインさん宜しくお願いします。
659 :
リーフレイン:2007/03/22(木) 19:57:45 ID:z/1oj1ao
>>658 ありがとーーーーー。一個づつやってきますーー。 ゆっくりお待ちください。
>638-639{ホテル}
「アルバムは一曲目が大事、つまり、俺が今回のコンペの顔」というメッセージに笑った笑った。
確かに、レベル高いです。
さて、この作品 3つの要素からなってますね。
一つは
>《例えるならチョコソースの海に浮かぶヴァニラアイス》
>僕は螺旋階段を昇っている 今 昇っている
>僕は螺旋階段を下っている まだ 下っている
>そして僕は青空に捕まった
この部分を芯にした、空に浮かぶ感性。絶品です。もう、これだけで垂涎。トップ張れます。
で、この芯を二つの膜でくるんであって、すぐ外側が2/2レスあたりの色々、そしてさらに外側が
ホテルという具体的な構築物とその内部にある自分自身のストーリーです。
問題は、その膜が詩の芯の魅力を増大しているかどうか?なわけですが、
あたし自身は申し訳ないが失敗してるような気がします。
660 :
リーフレイン:2007/03/22(木) 20:10:30 ID:z/1oj1ao
>>640 「イレモノ地球奇行」
少し肩の力を抜いたいい感じの小品。
コップを通して空をみて、
>見えないのが見えて
>見えるのが見えない
>見えたものが見えた
>見えないのは見えない
よく読むとごく当たり前の事しか言ってないんだけど、妙に笑える連でした。
で、このあとから、想像力がわーーーとバースト、青かった地球を(ここ過去形になっテルの何故?)
宇宙から見下ろすのであります。
3連目の転がちょと力不足で、あまりにもあっけらかん。いやこのあっけラカンが味なんだけど、
もう少し展開が欲しかったような気がします。
661 :
リーフレイン:2007/03/22(木) 20:24:26 ID:z/1oj1ao
>>641 「空々しい」
アルバムは3曲目がシングルカット候補 w
ですが、この曲はスキャットですな。。なにげに「誰かアドバイスを貰う」ことそのものへの皮肉が
ばりばりはいってまして、あたしは、「もう何書いたらいいんですかい?」と小一時間ほど悩んだりして、
て、それは冗談ですが
青い空というテーマを実にテクニシャンに言い換えてあります。(突っ込みをいれつつ)
最後に一番最初に提示した「青い空」に戻っちゃう。でもって、ここで無心にお礼言ってるとこが泣けます。
作中主人公は純粋無垢にお礼いってる、(もちろん書いてる作者のほうは皮肉たっぷりなわけです)
この辺の書き分けも上手です。
>絵本で見た鯨の空が
あたりが好みだったりします。。
662 :
リーフレイン:2007/03/22(木) 20:35:34 ID:z/1oj1ao
今日はすいません、ここまでで、、
663 :
リーフレイン:2007/03/23(金) 19:54:48 ID:Q1e9IHhS
>>642 即
作品は一つの詩論ですね。 冒頭の
>目の前にあるものを
>目に見える前に掴め
この2行で作者さんの強い意志を感じます。この思考の結実を是非読みたいと思います。
思想的には後半にある
>色即是空 空即是色
非常に有名な仏教の一文なんですが、多分これがスタートで、
この文言を第一連で
>世界に色も形もあるものか
>感覚の向こうに
>世界は準備されている
と平易に書き直してあります。いいですねえ、、
この第一連は、強い意志と明確な世界感で本当にピシッとしまっていて素敵です。
ただ、第一連の密度に比してそれ以降がなんとも薄まってしまってるのが残念です。
言葉で表現するという展開は後半にあるわけですが、少々ぬるい。
しかも最後の一行が致命的にぬるいよーーー作者さん!!!おばさんはへにょへにょっと
力が抜けてしまいました、、、
あ、でも 空って題を出したときに、くう で誰か書かないかなって期待してて、その期待は
裏切られなかったので嬉しかったです。。
664 :
リーフレイン:2007/03/23(金) 20:19:27 ID:Q1e9IHhS
>>643「空のない部屋」
ところどころいい部分があるんだけど、全体には散漫で無駄に自虐的な印象がのこる。
本来の味は、軽いシニカルさとあっけらかんとした空気にあるから、
失礼を承知で、赤を入れさせてもらうと
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「空のない部屋」
何故かぼくは
空に太陽と雲がないと
空というものを描けない
ぐるぐる巻きのパー
あれを太陽だと信じている
きっとやどかりのほうが ぼくよりずっと偉いんだろな
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こんだけのほうがいい。長くすることによって本来の良さが薄まってしまっていると思う。
665 :
リーフレイン:2007/03/23(金) 20:37:36 ID:Q1e9IHhS
時間切れでまた明日、、
666 :
リーフレイン:2007/03/23(金) 20:43:13 ID:Q1e9IHhS
>644-645 澄み渡る空を
青年期独特の内省を描いた作品ですね。
二十歳すぎてからこういった気持ちは忘れてしまったなあ。
才能は。。。
が、正直なところどういうところをねらっているのか
何をいっているのかよくわからないところがある
言ってることは、わからないでもないんですが
うっとおしさも多少感じるかな。
667 :
リーフレイン:2007/03/24(土) 10:20:12 ID:h/F95IS0
>>646 「うんこが見上げる青空は」
さて、この作品、皮肉と批判精神爆発なわけですが、
どうも思うに文字列書き換え作品のようです。
うんこー>りんご と仮におき、非常にまじめかつステレオタイプに書き上げたのちに、
(いやりんごでなくてもいいんだけど、語呂が似てるので)
すべてのりんごをうんこに変換!
さあ、詩なるものをひりだす詩人の醜悪さを絶妙にひねくる作品の一丁上がりということで、、
マットウに書き上げすぎですな、ベースの詩。そのため「うんこ」の生々しい臭みが
一切消えてしまって、単なる書き換えの妙というレベルに留まっております。
668 :
リーフレイン:2007/03/24(土) 20:42:12 ID:h/F95IS0
>>648 青天の辟易
もちろん、青天の霹靂をもじった題で、内容はファンシー仕立てのSFです
実のところかなり怖いSFで地球滅亡の日(かわいらしく書いてあるのが
怖さ倍増でした。)
青天の霹靂で引いてみたら、”晴天と書くのは間違い”という但し書きがあって、
なるほど間違えそうだ、と思ったのは蛇足で、、、
作品としては、非常に読みやすく、ギャップの面白さがナイスでした。
669 :
リーフレイン:2007/03/25(日) 20:11:38 ID:LhjVLq+9
>>649 無題 (とうさん、かあさん)
ああ、この詩はいいですねえ、感想を書いてしまうのがもったいないような。。。
最初に感じたのは、「物凄く気持ちがよくて、哀しくて、可哀想だ」でした。
第1連の呼びかけで、一気に詩世界に取り込まれます。ここが最高に巧い。脱帽です。
その1連目は、最後の5連目と呼応して、聞いていないだろう「とうさん、かあさん」への独白
(あくまで独白なのだけれども、もしかして聞いてくれるだろうか、いや聞かれても
困るのだろうけれども、諦めを伴った淡い期待感が隠されています)という形を完成させます。
2、3、4連は、単独でここだけが提示されていても成立する詩ですが、この構造によって
単なる感性のたゆたいを超えた情感を込められているのだと思います。
下手に作るとダサくなってしまう感傷をぎりぎりで抑えているのが研ぎ澄まされたリズムの良さで、
ゆるりと読ませてくれました。
670 :
リーフレイン:2007/03/25(日) 20:13:18 ID:LhjVLq+9
>>652【青年】
この作品はお題の”空”を「そら」であり「くう」でありと捉えて書かれたようにお見受けしました。
青年というタイトルでありながら、少々老成したような語句の選択と書きなれたリズムの良さが
あります。内容はどうかな、、青年かなあ、、、達観しちゃったような自由闊達さです。
あ、だけど、どこか怖れを知らない傍若無人さが漂ってるところは確かに青年ですね。
初読で
>おぉ〜
という感嘆句に笑ってしまったのは、作者さんの照れというか、センスの良さというか(そこまでの
かっこつけたような 畏まった語彙の羅列に照れたような)そんなもんを感じてしまったせいで、
この感嘆句のおかげで、好感度100%アップでした。
繰り返されている
>つつがなきや
聖徳太子の「日出(い)づるところの天子、書を日没するところの天子に致(いた)す。つつがなきや・・・」をおもいおこしつつ、(斑鳩っつのもこれですな)
効果的で、なんとも古風で典雅な浮遊感を感じました。
671 :
リーフレイン:2007/03/25(日) 21:01:08 ID:LhjVLq+9
>>653 「遠い空」
一編の短編小説のような、映画のワンシーンのような作品です。
思い出したのは「老人と海」だったり(すまんオーソドックスで)。
老人の背景には一切ふれず、ただ、人生の重みだけを淡々と感じさせています。
端正な筆致で作品世界がきちんと成立している小品で、雰囲気がとてもいい(自然な視点の移動が素晴らしいです)。
ただまあ、このポエジーは限りなく小説世界に近いですね。ポエジーそのものも、
”隠された老人の人生の重み”にもたれかかってる。”詩”と読むときは少し物足りないものを感じます。
一方で、小説として読むときには、結果としてたいして書き出されていないことに(ストーリー的には)
いらだちを感じてしまうだろうと予感します。
破綻も、驚きもないのだけど美しい雰囲気が(破綻がないからこそ安心感のある)
イージーリスニング音楽のようで、一つの価値だろうなと思いました。
672 :
リーフレイン:2007/03/25(日) 21:40:27 ID:LhjVLq+9
今日なんとかっと思ったのですが、時間切れです、すいません明日はかならずううう。。
673 :
リーフレイン:2007/03/26(月) 21:37:20 ID:cima1AgE
>654-657 Re:Flayin' 「空、間に架かる白い想い」
非常に凝った作品でAAもすばらしかったのですが
内容が伴わなかったように感じます。
ある種イメージで酔わせる試みで、多分何書いてあるかということは正直どうでもよくて、
イメージ想起とリズムが目的らしいのだけれども、その点がつまらなかった。
674 :
リーフレイン:2007/03/26(月) 21:47:55 ID:cima1AgE
>656 「鳥人間飛んだ」
超ショートショートですね、最後の1行で幻想に入ります。ちょっとピックりしちゃいました。
さて、審査結果ですが、候補は
>649 無題 (とうさん、かあさん
>652 【青年】
この2作でした。2作とも完成度が高いです。
詩的幻想性の純度を評価して、 >649の無題(とうさん、かあさん)を選びたいと思います。
みなさんありがとうございました。
かなり酷評になってしまって、申し訳ありません。
675 :
◆notePDkbPQ :2007/03/26(月) 21:58:21 ID:bWuicw47
リーフレインさん、ありがとうございます。
>>646書きました。ハヤトさんには悪いけど、
そのまんま出しました。でも、くっつけた最初の2行が余計だったかなあと思いましたです。
リーフレインさんが仰るような寓意は全く無いです。深読みに耐えられるよう精進いたします。
チャンプさんのはこれはまさしく「詩」ですね。
「鳥人間」を書かせて頂きました者です。空を夢と掛けました詩で御座います。意図が伝えられない私の力不足が悔しく思います。空のお題には相応しいものではなかったのかも。
チャンピオン様おめでとうございます。
素晴らしい詩ですね。呼び掛けにぐっときました では失礼
つまんなくてごめんなさい
>>654-657Re:Flayin'(ry書きました。
>>649の作者様おめでとうございます。
えと。今回、詰めれる限りのネタを詰め込んだつもりです。
リーフレイン様の酷評宣言に対して、タイトル「リ・フレイン(酷評へ)」とか、
最後以外、文がallしりとりだったりとか。
まあ全部無駄だったけどネ☆
むしろ遊びの方に力入れ過ぎ(しかも細かい)で、本体がおざなり。これは酷い。
今回は、なんていうか、もうね、散々でした。
反省点なんか多すぎて分からない。
そして何より時間が足りなかった。
PCはdionで規制に巻き込まれるし
メールで携帯に送るも長すぎて分割コピーしなきゃいけないし
いざ書き込んだら文字数超過でエラーするし
書き直してやっとの思いで全部投下し終えたら被ってるし、、、
感想としては、ほんと、「パトラッシュ……ぼくはもう………疲れたよ………」
リーフレインさん審査お疲れ様でした。
「遠い空」を書きました。
今回は「空」というシンプルで難しいお題だったため、悩んでいるうちに締め切り当日になってしまい
(あの締め切りの誤報にはドキリとしました)
結局、かちっと簡潔した作品を書くのを止めて読み手の想像力を喚起させるような小品を書いてみようと思い立ちました。
もうこの時点でコンペからは脱落しているんですけどね。
まぁ今回はリーフレインさんにこっぴどく酷評していただき、大いに反省しようとしたのですが
評を読んで正直「あれ、そこそこ褒められているぞ?」と拍子抜けしました。Mの気があるのかな?
それにしてもかなり正確な評文で感嘆しました。
この作品のイメージの源流はまさにヘミングウェイです。
ただ「老人と海」ではなく「橋の袂にいた老人」の老人と「殺し屋」のボクサーを足して2で割ったようなイメージです。(私の中では)
空ばかり見続ける老人の心境が若者に想像付く訳も無く、二人は間近で相対しながら深淵のような決定的な断絶が両者の間にある。
それでも同じ時間を共有する事はできるし、しなければいけない。
そういった普段お年寄りと接する時に感じる事を作品の中にそっと込めてみました。
イージーリスニングというのは褒め言葉と受け取らせていただきます。
強い感銘を与える作品ばかりじゃなく、こういった読み手に微風のような小さな揺らぎを与える作品もあってもいいなと思います。
チャンプ作品は私には一生書けないタイプの作品でしょうね。
私は私で自分の道を歩き、独自の世界を創って行こうと思います。
評価どーも
>>638-639ホテル書いた俺です。
チャンプの詩の良さも、青年の良さも全くもってわからないのは置いといて、
「遠い空」の作者でも当てて遊びましょう。
ズバリこれは"ナナシー"君なのであります。わかりやすすぎます。
全くわからない
なんかそーいう予感はあった、うん確かにあった。
>>679 正解、おめでとう。
でも君のも分かり易すぎるぞ。
梁山泊の(心)も今回のもまず間違いなく君だなと見抜いてたからね。
君の作品の特徴はリアリティーと不条理さが同居している所だね。
その二つの絡まりが独特の世界を創っている。
成功した作品は見た記憶が無いけどね、はっはっは。
でもだいぶ自分の作風が構築されてきたのは良い事じゃない。
他の人にも言われていたけど小さく纏まらないように。
んじゃまたどこかで。
>>681 おまえ俺より先に書くからさぁ。
なんかスベったみたいになってんじゃん!!
あと俺からの忠告は最後の連アレはやめた方がいい。
今はそういう文体ってだけでコンテストで落とされるらしいし。
リーフレインさんお疲れ様です。
青天の辟易を書きました。
駄洒落大好きです。
あー、何ていうか色々沁みました。
優しい言葉をありがとうございます。
チャンプさんおめでとーう
684 :
やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/03/27(火) 00:52:29 ID:+g8umJ3U
リーフレインさんお疲れ様です。
澄み渡る空書きました。まとまらないうちに書いたので迷いがあったかもしれないと読み返して思いました。
チャンプおめでとう。
>>643書きました。評価ありがとうございました
散漫ですねーあとで書き直します
チャンプおめでとう
希望と云えば青い空
【青年】書きました。リズムが悪いと云われるかなと思い。
兎角、忙しい中でお疲れさまです。寸評有難う御座いました。
チャンポンおめーとー♪
687 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/03/27(火) 08:03:27 ID:8nKSwoV1
「即」書きましたよ。
腰くだけにされたリーフさん、大丈夫でしょうか。
認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを by シャア・アズナブル(けっきょく最後までおなじこと言ってたけどね、この人も)
いつになったら渋いオトナになれるんでしょうか、私。
シァア『認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを』
ヘルマンヘッセ『認めたくないものだな、若げのいたりというやつは』
。゚(ΡД`゚q)゚。
689 :
ボトルネック*゚Д゚) ◆necK/fzEYA :2007/03/27(火) 12:34:02 ID:nLizwa9W
お疲れさまでした
「イレモノ地球奇行」を書きました
空をソラともカラともクウとも読めるようなのを目指しました
「青かった」はガガーリンからです
宇宙から見た地球ということで
690 :
リーフレイン:2007/03/27(火) 14:56:45 ID:lYXL/uXX
あ、みなさんお疲れさまです。力作が集まってて、正直しんどかったですよーー、、
思うにね、酷評って最初に言っちゃったんで ども、みなさん力がはいっちゃったみたいですね。
あれですよ、詩って力作ほどあれになりやすいんで、、、(あたしも思いいれの強いもんほどあれだったりします)
あれれ?w
>類さん あれ大変でしたよ、、おもしろい音律があって(シリトリには気がつかなかったんですが)
いわゆる日本語の定型じゃあない不思議な音律で、そういうのはとても良かったんだけど、
何回読んでも何が書いてあったのが思い出せないっていう恐ろしい作品で、、一番時間がかかっちゃって、しまいに
いやになっちゃったんですわ、すいませぬーーー。
>天才さん なるほど貴方だったんですね、、そういえば暫く天才スレいってなかったなあ、、
チャンプ作品の良さがわかりませんかあ、、、ふふふふふ、まだまだ青いですなあ。。というか、
複雑さが当面の目標みたいですね、語句を重ねた重厚で密な表現とか構造の複合化とか
いい感じだと思います。で、あたしの点が辛いのは単純に、あたし自身がそういう作品に
飽きてしまっているというせいで、端的にいってしまえば、誰が書いてもいいような行は
いらないって思っちゃったりするわけですわ。(あ、こういうことを書くとですね、自分はどうなんだって
言われちゃうんですが、読み手としての我儘贅沢さと書き手としての貧相さは別もんと思って聞き流してください)
1読み手として次の作品も期待してますーー。
>ゼッケンさん
さあ、ねえ、渋い大人になんかなっちゃったら詩書いてないかもですよ、、、
全部お返事できないんで、ごめんなさい、、また機会があったら懲りずによろしくお願いします。。
「人間は負けたら終わりなのではない。辞めたら終わりなのだ。」
リチャード・ニクソン (第37代アメリカ大統領)
また懲りずに挑戦します。リベンジ。
首を洗(ryゴメン
>>649書きました。
選者はよく知らないけど◆CeJ6D/I4qEで。
693 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/27(火) 23:12:55 ID:gGkLVSAH
>>661 「空々しい」のを書きました、まんこ将軍です。
酷評宣言が出されていたので、それをいかにはね返すか、つまり酷評しようとすると火傷を負う
ようなものを書いてやれ、というイタズラ心で書いてみました。えへへ。
しかし俺のだけじゃなくて全体的に酷評じゃないんだもんなあ、がっかり。うそ。
伝説の評価人、というか私が唯一この板で尊敬する酷田評吉ばりの宣言とのギャップに、逆に
私は返り討ちにあった気分であります。
まあ、一発アイデアものですが、「?」の独り言部分を全部消すと、それはそれで一個のポエム
みたいになっているのを目指したんですけどね、即興ではこれが限界です。
最初の「青い空が」と最後の「青い空が」は同じのようで違う、みたいな意味ももっと伝えられたら
なあ、と。つまり試行錯誤を経たあとのシンプルな「言葉」は最初から語彙不足でシンプルなだけの
ものとは違うんだ、みたいな。あー、今読み返すとこれ、アイデアいいよなあ、なんて誰も言わない
と俺が自分で言ったりして。往生際悪くてすいません。でへへ。
リーフレインさん、お疲れ様でした。他の参加者のも面白い作品揃ってて楽しめました。
そんで、なんだ、天才高校生、審査楽しみにしてるよ。
アルバムの1曲目、なかなかよかったぞ。
>>690 もしかしてIDがLEAFなんちゃらの人か
>>692 やだ。
よく知らないけど、って何だタコ。んな形容必要あんのかよ
むしろへりくだる方の立場だろ。
俺自身も認めたチャンプから頼まれたのであるのならばまだしも、
お前のような元構造などという、今は構造ですらなく、そもそも構造の存在も危うい
初対面のコテにだな、偉そうに頼まれてくれねばならんのだ。
つーことでその辺の共産主義的な名無しにでも指名しとけ。
最近◆CeJ6D/I4qEにアンダーバーと同じ匂いを感じ始めた件について
ついでにナナシーが明らかに詩板から逃げた某コテである件について
ギムレットだろ?
本人は違うって言ってるけど、間接的にね。
>>694 イエスイエス
そのせつはどうも、、、ご無沙汰してます。あ、そういえば、天才スレのレス削除お願いしておいたらいいと思うよ、、、
1月に選者さん されたばかりだけど、もう一回いかがですか?ちょっと楽しみなので、是非。
(元構造氏はシュールレアリズムスレのお人でっせ、、)
んじゃ雨森通氏にやってもらうか。
ほいほい。
せっかくのご指名だしとにかく暇なんで受けます。(という理由は不純ですかね。
あんまり自信はないですがとにかく真面目にやってみます。
ということでよろしく。
お題とかはあとで考えて告知します。
ということで、
お題 「家族」
投稿期間は1週間 4/6(金)いっぱいまで
審査期間はてきとー
名なし投稿
一人一作。他スレ既出も可。
正直ヘタレですが
自分なりに一生懸命見さしていただきます。
はたらくおじさん、はたらくおじさん、
こぉんにーちーはー
やぁ! クラさんだよ
ぼくが小学生の頃、
現在ではバブルと呼ばれるようになった好景気のまだ始まる前、
オイルショックはすでに過去のものになった頃、
学校ではときどきテレビ授業というものがあった
その時間はみなでNHK教育放送の番組を見る
みな、できるかな が好きだった
ゴン太くんは不器用でいつもおねえさんにしかられていた
のっぽさんはなんでもできた どんな紙でもまっすぐに折れる
しかし、今日は社会科だった
はたらくおじさんという番組に出てくるクラさんは若い男の人で
いつでも出てくると最初にまず、やぁ! クラさんだよ、と言う
そのとき片手を挙げ、中指と薬指だけが折り曲げられている
今日はねぇ、八百屋さんの働いているところをみんなで見るよ
あ、八百屋さんがあそこにあるよ! みんなで行ってみよう!
ぼくが何か言う前に
後ろの席で声があがった
あれー!? あれってアマモリんちだろ?
アマモリ青果店
テレビだと看板の文字はうすよごれて見えた
今朝も家を出るときに見たかどうかなんていちいち憶えていない
こんにちはぁ!
いらっしゃいませ
やけに気取った返事があり、あきらかに困り顔になったクラさんの前に登場したのは
タキシードを着た父だった
あのー、ここは八百屋さんじゃないんですか? そうですよね
質問ではなく、確認の付加疑問文だったが
父はクラさんを裏切った
なんてことを言うんだ、ここはスーパーマーケットですよ
八百屋なんかじゃありませんよ、八百屋なんかじゃ、そんな安っぽいものじゃないんですよ
なに言ってるんだ、八百屋だなんて、失敬だ、八百屋だなんて
クラさんは画面の外にいるぼくらには見えない誰かに助けを求めた
かまわず、父がハクサイやナスビの入った段ボール箱の並んだ棚越しに
店の奥に声をかける
おーい、マリリン出ておいで
わぁお!
金髪のかつらと白いイブニングドレスを身につけた母が出てきた
うちのどこかに両親はあんなものを隠し持っていたのだろうか
ワイフのマリリンです
はぁい、わたしマリリンよぅ、みんなよろしくねー、わぁお
アマモリ君ってハーフだったんだね
隣の席の、ぼくに気のある女子が言った
そんなわけはなく、女の子はいつだってぼくを発狂させようとする
トオルー! 見てるかー?
トオルちゃーん、わぁお
父と母が唐突に画面の中からぼくに手を振る
ぼくは硬直しており、にぎりしめられたこぶしの中がやたら熱い
この日がぼくの長い反抗期の初日になった
あ、逃げる! おい、マリリン、カメラ、カメラ押さえろ
これからおれはタップダンスやるんだ
カメラの前でタップを踏むんだ
昔、おれは浅草で修行してたんだから
思いのほか、器用にタップを踏みはじめた父の横で
母とクラさんがとっくみあっている
かつらがずり落ち、ドレスのすそがめくれ上がり、
母の尻は垂れてなどいなかった
気づいた母があわててドレスのすそを両手で押さえ
マリリンモンローのポーズを決める
拍手した中年の担任に殺意が湧いたことをぼくは覚えている
このときの母はかつらが落ちて金髪ではなかったが
たしかにマリリンモンローのようだった
ほら、うまいだろ? こうだ、ほら! ほら!
おれは本当は舞台の芸人になりたかったんだ
八百屋の店先で父はタップを踏んだ
母はマリリンモンローになった
クラさんは突き抜けた笑顔だった
やぁ! クラさんだよ
隣の女の子が言った
本当にすてきなお父さんとお母さんね
いまならすなおにうんと頷けるだろうが
このときはどう答えたか忘れてしまった
彼女に悪態のひとつもついてしまったかもしれない
これで昔の話は終わりだけれど
あとでいっしょに母さんにきいてみよう
彼女はもうおぼえていないかもしれないけれど
おまえも答えを知りたがってはいなさそうだけれど
「一般家庭」
一般家庭は幸福の象徴
当たり前に4人家族
当たり前に日曜日が休み
当たり前に食事がでで
当たり前に家族団欒
マッチ売りの少女を見て
可哀相だと言える
その裏に
自分じゃなくてよかったなんて
ひねくれた考えはない
俺は羨ましいだけじゃなく
そうしたやつらを妬み ひがみ
社会のせいにする
家族は罵倒か抑圧
トゲ 鎖 地雷は不発だったりないところにあったり
とにかく感情的な気分屋
いないふり
みないふり
自分を忘れるくらい
気持ちを消しさって
自分も相手も消えてなくなれと願っている
俺がマッチ売りの少女なら
靴を盗み パンを盗み
高貴な心なんていらない
大酒飲みの親父に向かって
生きてく術を教えてやるよ
そのまえに
家族
殺しに行かなきゃ
705 :
名前はいらない:2007/04/04(水) 01:45:41 ID:4wWJTPUi
「静かなるマタキチ」
マタキチ
へい
お前にこの軟膏を預ける
これはなんですかいの
これで奴らのタマ取ってこい
ああそのための軟膏ですかい
そうだ そのための軟膏じゃけん 大事に使え
しかしオヤジ こんな大事な軟膏を
いや、いいんだ
へぇそうでっか
マタキチは軟膏を手に
奴らの事務所へひた走る
塗ったるぞゴルァ
マタキチ マタキチよう
首尾よく軟膏を使えたならば
若頭にしてやろう
わしらはファミリイじゃけんのう
マタキチは軟膏玉となり
奴らの事務所へ殴り込む
お勤めご苦労さんです
マタキチはその言葉を聞きながら
昨年死んだオヤジのありし日の顔を思い出し
軟膏をにぎりしめた
にゅるっと出た軟膏を
頭に塗り付けながら
わしらファミリイじゃけんのう
そう静かにつぶやいた
706 :
リーフレイン:2007/04/05(木) 21:19:19 ID:9bTAYGHJ
あまもりさん、お願いです、〆切りを伸ばしてくださいーーー、
お願いしますお願いしますお願いしますお願いしますーー
あい。
じゃあ三日だけ期限延長しましょう。
締め切りは4/9(月)いっぱい迄とします。
708 :
リーフレイン:2007/04/05(木) 23:01:05 ID:9bTAYGHJ
>>707 わがままいってすいません。。。ありがとうございます。(m○m)
709 :
名前はいらない:2007/04/06(金) 12:27:11 ID:DP0IVaBn
確かに今日の時点で3作品しかないしな
「孤独な惑星」
当たり前の事だけど
僕は君じゃないし あなたは私じゃない
馬鹿みたいに笑い転げた時なんかにはおもわず
気持ちが通じ合ったような錯覚をしてしまいそうだけど
所詮他人同士のじゃれ合い 伸ばした指の先にあるのは空気
内側が透けて見えそうな程感情豊かな笑顔にも
薄くて確かな肌色の隔たり
例えるなら僕らなんて 暗い宇宙を彷徨う惑星同士
接近したり離れたり 太陽系を造ったり銀河に組み込まれたり
だけど宿命的な孤独を抱えた同士 見た目以上に距離は遠い
燃え尽きる果ての未来まで 変わらず独りぼっちさ
覚悟は出来ている そういうものだと割り切っているんだ
自分でなければ他人だろ
それが例え家族だって
遺伝子という繋がりは確かにちょっとばかり特別だけどさ
ちょっとばかり特別な他人 それが家族さ
呪いみたいな両親の遺伝も努力次第で品種改良できたし
同じ種同じ土壌で育った妹とはそろそろ通訳が欲しくなって来た
似ている だけどやっぱり他人 そして別人 それが家族さ
だけど大人と言われる領域に足を踏み入れて
子供を立派な他人に育て上げる苦労が少しずつ分かってきたんだ
それは自分の肉体をごっそり誰かに分け与えるようなエネルギーが必要で
僕なら想像するだけで気が滅入っちゃうね
きっと両親にとって僕は ちょっとどころでなく特別な他人なんだろうなと考えたら
僕も両親がちょっとどころでなく特別な他人に思えてきた
体の真ん中で独立した心臓が温かく確かなリズムを刻んでいる
ぼんやりしていたら妹が勝手に付けっ放しのテレビのチャンネルを変えてしまった
見てたんだけどな、という僕に挑戦的なな笑みの妹
このむかつきもただの他人には到底抱かない類のものだな、まったく
孤独な宇宙に星が生まれ消えていく
意味のある距離で互いに作用し合いながら
燃え尽きる時まで意味のある輝きを放ち続ける
「兄弟」
遡れば12年ほど前か
傾斜にすれば30度ぐらい?
兄からそんな言葉を投げかけられた
「このタコ!
お前なんか橋の下で拾ってきタコなんじゃ!」
そうわれて嬉しくなったのを覚えている
「そうか!ぼくはタコからへんしんしているんだ!
そうだよ!かんせつもぐにゅぐにゅまがるし、ぼくはタコなんだ!」
振り返ればうやむやで
画像にすれば1万画素ぐらい?
障子は穴だらけ
きっとそんな言葉は単なる嫉妬で
母親を独占していた弟がどうにも悔しかったと言っていた
3つ離れた兄だった
いつも喧嘩の種になってた扇風機は昨夏引退を表明した
独占しようと首を無理矢理止めていたら回らなくなり
最後には息絶え絶え回っていた
あの頃の兄弟 二人部屋
甦ればまた兄と
子供のように喧嘩をしたい?
扇風機は首を振らない
712 :
名前はいらない:2007/04/08(日) 07:48:22 ID:3AMAJZOt
『ルパン三世の背中』
うっかり逆方向の快速列車に乗ってしまったり
足の小指をイヤというほどタンスの角にぶつけたり
外出直前どこを探しても財布がみつからない
そんな時
母の背中を思い出す
ぼくと弟がびりびりに破いたふすま
散らかしっぱなしのおもちゃ
ひっくりかえった昭和40年代のわが家で
仕舞いそこなったコタツに頬杖をついて
若かった母はひとり14インチの白黒テレビで
毎週欠かさず『ルパン三世』をみていた
結婚してすぐに北海道から九州へ移り住んだ
まもなく年子の男の子を二人もうけた
いくら掃除しても
カビとゴキブリとカマドウマは家に侵入してきた
母は無言で『ルパン三世』をみている
ワルサーP38が火をふいて
敵を撃った
「おかあちゃん」ぼくは母に訊く
「あれはいい人?悪い人?」
母は迷ったふうで
「ルパン三世は悪い人」「銭形警部はいい人」
それはマジンガーやウルトラとはまるでちがった展開で
三歳だったぼくはとまどいを隠せなかった
「どうしていい人が負けちゃうの?」
母が何と答えたかは覚えていない
ぼくたち幼い兄弟は他愛ない悪さをくりかえして
母によく怒られたりぶたれたり外に追いだされたりした
しかし「めし抜き」は一回たりとなかった
どんな状況でも三度のめしには必ずありついた
プチ虐待ともいうべきそんな抑圧の日々を
楽しく生きてきた昭和40年代
ほどなくわが家のテレビはカラーになり
『ルパン三世』は華やかな色で 真っ赤なジャケットで
ブラウン管に再登場した
たとえば納豆にソースをかけてしまったり
買ってきた小説がちっとも面白くなかったり
午前0時というのに たあくんが全然寝てくれない
そんな時
ぼくは思い出さずにいられない
白黒テレビのくすんだ『ルパン三世』を
軽い絶望に満ちた母の背中を
713 :
砂原に:2007/04/08(日) 08:06:01 ID:p386JlKU
砂原を歩いていると、人間の手が蠢いていたので、掘り出した
父だった
父はこんなところに埋まっていたのだ
途中から誰かがわかったので、指先でなでるように、焦って掘り出した
息をしていた
父とはもう語ることはなかったので、
一緒に砂原に座っていることにした
陽がさんさんと照り
風が砂を運び
遠くの空をなにかが飛び去って
足元で虫が這い
父は横に座っていた
風が夜を運び
砂が湿り気をおび、
夕焼けの赤いベールが閉じられていって
父は横に座っていた
長い、長い夜が
一息一息の呼吸をルーペで覗き込むような細密さで
私と父に刻印を刻む
父は ただ横に座っていた
白い朝を迎えるころに
私はもう一度父の上に砂をもり
父の手をたった一度だけ握り締めてから
家へ帰った
714 :
『流れ星』:2007/04/08(日) 12:56:54 ID:ZirUtoxk
ずっとずっと旅してきた 落ちた枝を剣にして背の高い草を切ったり空き缶をサッカーボールがわりにしてドリブルしたり
日がどっぷり暮れるまで走りまわった 走らなければ消えてしまう気がして不安だったんだ 夕日が沈み闇が顔を出す頃 秘密の場所に隠してある懐中電灯を持って家に向かう
光りが伸びては消え伸びては消えそれはまるで流れ星のようだった
抱きしめてくれる暖かさが欲しかった 頭をさわってくれる柔らかい掌を求めた みんなの当たり前が 僕には信じられないような幸せに見えた
「心配したんだから!!!」いきなりの張り手に 目から流れ星が見えた
「心配したんだから……」いつものように抱きしめられながら頭を撫でてもらった あぁ幸せだ 当たり前になる前のほんの一時を楽しむ また僕は幸せを欲するだろう 母の頬から伝う一筋の流れ星は 僕の頭のてっぺんではじけて消えた
幸せでありますように
幸せでありますように
幸せでありますようにと
「兄の土」
兄は三十年
土を練り続けた
その三十年間
兄は土を練ること以外
何もしなかった
これは表現ではなく
まさに一切
何もしなかった
兄は三十年
一心不乱に
ただ土を練り続けた
その三十年
千変万化する兄の土を見て
私は大きくなった
三十年のあいだに
兄の土はひどく醜くなり
稀にこの上なく美しくなった
そして三十年経って
兄はひとつの
いびつな水差しを作り上げた
父はそれを抱えて
方々へ売り歩いたが
どこに持っていっても
値がつく事はなかった
今その水差しは
我が家の食卓に据えられている
母は嬉々として
毎朝水差しの水を替えている
そして昨日
兄はまた土を練り始めた
やはりそれ以外の事は
一切何もせず
ただ一心不乱に
兄は土を練っている
私は兄の土を見ている
次の三十年のあいだ
千変万化する
その土を
>>715 選者が雨森氏のコンペに
雨森氏の作品を出す理由は?
本人ならアレだが。
もー716さんもいけずなひと。
今はそっとしといてあげてください・・お願い。
棺おけガタガタ引きずって
やたらと空のひろがる荒野
まだ埋められんがな
ときどき蓋がひらいて父が言うんよ
「あんたおおきに」
泣きたあなるわ
母が顔みせたら棺おけすかさず岩にぶつけるんじゃ
あいつには出てきてほしないけん
みぃはいまでも「ちくわくれ」と鳴きよるね
あんたはもう食べれんのんよ
わたしの家族の二人と一匹
居間のつまった棺おけ引きずり
まだ埋められんがな
頬のえくぼは父ゆずり
いっつも笑とったらええ皺になるんじゃろか
きつい瞳は母ゆずり
般若の顔真似できてもうれしないけん
菩薩顔をめざしとるけん
猫バカ一代みぃのせい
ほやけど
わたしにとっての猫はみぃだけじゃけん
ほかの猫にそそぐ愛情はないんよね はは
棺おけガタガタ
荒野にガタガタ
空よ
もうとじてくれてもええんじゃけど
なんてな
父が好きだったけん
春の日だまりみたいで好きだったけん
「あんたおおきに」が聞きとおて
まだ埋められんでよわっとるんよ
『デパートの屋上は』
デパートの屋上はいつだってそう
青いベンチが二三放られているだけで
ソフトクリーム売りなんかいやしない
そのうえパンダはもはや灰色おばけ
催し物はヒーロー戦隊じゃあなく
参加者ふたりのドッジボール大会
散々こねくり回した駄々
ボールにして
僕バーサスお父さん
ああしかし
僕の負けは目に見えている
ボールはアドバルーンなみに大きくて
とてもじゃないけど僕には投げられない
それでも容赦ないのがお父さん
デパートの屋上はいつだってそう
誰かが塗りつぶした空を
見上げなけりゃならないことに
嬉しくなるのさ
720 :
名前はいらない:2007/04/10(火) 00:09:38 ID:kc80UHM2
>701-703 昔の話
>704 一般家庭
>705 静かなるマタキチ
>710 孤独な惑星
>711 兄弟
>712 ルパン三世の背中
>713 砂原に
>714 流れ星
>715 兄の土
>718 棺おけ荒野に引きずって
>719 デパートの屋上は
何れ劣らぬ力作ぞろひ 11作品揃いました 雨森さん、宜しくお願いします
721 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/04/10(火) 00:20:13 ID:vELxq4mR
720さんありがとう。
それじゃあ審査期間に入りますので
数日お待ちください・・
701-703 昔の話
非常に困った詩でした。
読むのにもかなり時間をかけたし、その分苦しんだ。
さて、本編を俯瞰してみるとこの詩は
「アマモリ青果店」の両親とその息子「トオル」くんを中心線にした
表と裏の二重構造になっていると思われます。
表ではいささか奇矯な両親がモニターの向こうの息子に対して
精一杯のパフォーマンス、いうなれば不器用な愛情表現をしている光景。
この表ではお題である「家族」に沿っているわけです。建前とも言えますか。
そして裏では両親という役を借りた書き手が繰り出す
アマモリトオル、つまり俺への不器用な愛情表現w
からかいの成分も充分あるけども陰湿さは感じなかった。
この両面をシンメトリのように描ける書き手はかなり力のある人だと思う。
しかも主人公の独白がいちいち俺の抱いた心情と一致する。
読み手がどんな印象を抱くか予測して書いてる、いけず者ですな。
裏を見ずに表だけ眺めれば、
この詩は面白いが少し冗長で今一つ盛り上がりに欠ける作品だと思う。
細部の設定も活かしきれてるとは言えない。
でもこの詩は表裏一体で、アマモリトオルに読ませるために書かれた詩。
意地悪な詩だった、最後まで虚心に読めずに七転八倒させられたましたよ。
でも何度も何度も繰り返し読むうち
タップを踊りモンローの物真似をするトオルくんの両親が鮮やかになって
俺は涼やかなエールを受け取った気になりました。
最後まで虚心にはなれないけれど、良い詩だと思います。
>>704 「一般家庭」
家庭に対する憧れと妬み、話者の家庭への苦しみ・憎悪が見られる作品。
俯瞰して見ると、一方は一般家庭と非一般家庭出身者の話者を
アンデルセン童話のマッチ売りの少女を小道具にして対立させている。
もう一方の見方は、タイトルの「一般家庭」を見て思ったんですが、
本編の一連・二連は話者の家族の感慨であり、
話者はその自分の家族に対して妬みと隔絶感を持っている。という見方。
家庭の中にえこひいき・差別があるが、表向きには「一般」である家庭とか。
まあそんなことを想起しました。
でもどちらにしても言葉のパワー不足が眼につきます。
苦しい辛いむかつく、家族を殺そう、と思うなら
その凶気に読み手を巻き込むくらいの気概とパワーが要ると思うんですよね。
残念ながらそのどちらも俺は感じなかった。
>>705 「静かなるマタキチ」
Vシネヤクザもののような風景の上に軟膏というシュールが光ります。
オヤジとマタキチの絆である軟膏を手にマタキチは殴りこみ(塗りこみか)
をかけ、そして出所後にオヤジを偲んで軟膏を握りしめる。
ちょっとしたグルーヴ感があって小気味よさを覚えた一篇でしたが
残念ながら物語に深さがなく、いささか物足りなさを感じました。
鉄砲玉を軟膏玉としたのは面白い。「塗ったるぞゴルァ」もワロタ。
それに軟膏によって暴力性を全く見せない点も滑稽で好感が持てる。
でもこの軟膏、最後までちょっと奇を衒った小道具の枠に
収まったままなんですよね。必然性を感じないんです。
ボディシャンプーでも浣腸でもよかったんちゃうかと。
ここは軟膏でないと!というような見せ場が欲しかったですね。
それとオヤジとマタキチのやりとりがあっさりしすぎていて
彼等の言う「ファミリイじゃけんのう」が生きてないです。
軟膏を介した彼等の固い絆を描ければラストで軟膏を頭に塗る
マタキチの姿も際立っていたと思います。
今朝はここまでにさしてください。
続きは今晩か明日にでも。
じゃあまたぼちぼちやります。
>>710 「孤独な惑星」
ぱっと見て書きなれてるなと感じました。
文章にソツがないし、終始無難に描けて上手さも感じる。
全体的にシャープに纏めてある。
さて本編を俯瞰してみると
人間関係、家族を宇宙の星になぞらえ他人と見てクールに突き放し
しかし時を経て親という存在に敬意を抱き再び家族に熱を抱く。
最後にもう一度宇宙へと視線を向け、そこに意味と輝きを見る。
終わりはさわやかであり、あざやかです。
言いたい事は分かるし、整えられてもいる。
なかなか良い詩だと思います。
しかしここで意地悪く言わせてもらうなら
全編クールさの漂う詩なんですが
感情の起伏が今ひとつなだらかでドンと突出してくるものがない。
もう一歩踏み込みが欲しい、とも見ます。
四連目で家族を他人と割り切って冷めていた話者は
家族に対して心情の変化を見せる。
だがそこに至るには「大人と言われる領域に足を踏み入れて」
だけではこの冷えは補えないと思う。もうワンステップ入れて
話者の明確な変化を描くべきだったかな。
それと終始自分以外の他者への距離感を感じる詩なんで
四連ではもう一歩家族に近寄って欲しかった。
一部突き上がるような強い熱みたいなものがあればなあと思うんです。
>>711 「兄弟」
読んでみて惜しいなー、と思う作品でした。
十二年前の、喧嘩ばかりだった兄弟関係への
今だからこそ思える郷愁と愛情を描いた詩なんですが、
前半部分が後半部分に上手いこと連結しきれていないように思えました。
前半ではやはりきっちり兄弟に喧嘩をさせて
後半部分に説得力を持たせる方法が良かったように思う。
「傾斜にすれば30度ぐらい?」「画像にすれば1万画素ぐらい? 」も
表現的に成功しているとは思えないし、
突飛過ぎて文章からここだけが浮き上がってしまっていように感じます。
平易に描く方が良かったかな。
前半結構突付いてしまいましたが、しかし後半部分が光ります。
壊れて首の回らない扇風機、この雄弁さ。
俺も兄弟を持つ身だからよくわかります、すぐに昔の風景を思い浮かべてしまった。
風を取り合って扇風機の首をボキボキ言わせるんだよね。
宇宙人の真似とかしたりさ。
最後の「扇風機は首を振らない」というのも良い。
素直に言葉にできない話者の照れと兄弟愛を感じて微笑ましいです。
総括して見ると、後半部分が光るだけに
やっぱりうーん惜しいなあと思います。
壊れた扇風機がこれだけ強いのだから
扇風機をもっと中心に据えて描いても良かったんじゃないかなあ。
>>712 「ルパン三世の背中」
成人し家庭を持った話者が振り返る
昭和40年代の家庭の風景。
白黒TVでルパン三世を見る母親。
プチ虐待・抑圧という強い言葉を使いながら
そこに陰惨さは見えてこず、子供の陽気さと相対する
母親の苛立ち、行き詰まり感がぽつぽつと描かれています。
深い味わいをもつ、良い詩だと思います。
本編では話者の母親の、苛立たしい現実を細かに並べ、
母の周囲に読み手の目を向けさせることで
遠まわしに母の辛さや苛立ちを描いています。
ここに母本人の言動は少ない。
この母は苛立ったり怒ったりしないんですね。
話者の回想では怒られたりぶたれたりと書かれますが
母がこの詩のなかで直接感情を露わにすることはない。
一連と七連で話者自らがどうにもならなずに苛立つような
そんなシチュエーションを並べて
そんな時は母の背中を思い出す、として
やっと「ああ、もう」というような
どうにもならない母親の苛立ち、というか行き詰まり感が
ぼんやりと浮き出てくるような仕掛けになっています。
白黒テレビがカラーになりルパンも華やかな色で再登場した、という下りに
この家庭にもなにかしらの変調があっただな、読めます。
ここで過去の家庭と現在の話者の間に一旦距離が置かれ、
話者の、一種のノスタルジーのような心情が滲みます。
この詩をもう一度眺めてみると、やはり話者も母親も、
何一つ心情を吐露するようことはしていない点が目に付きます。
そうなるとタイトルである「ルパン三世の背中」は
本文を補足する意味で重要性を増します。
悪人でありながら善人でもあり、
そのキャラクターから皆に親しまれるルパン三世を母親になぞらえる。
この詩から書き手の複雑な心情が見え隠れするような気がします。
>>713 砂原に
乾いた筆致でふとした父との再会と別れを描いています。
これもまた深い味わいのある良い詩です。
父との再会という情景でありながら眼を引くのは
この詩全体にうっすらと緊張感が漂っていること。
肉親の情とか絆とかいった柔和さをあまり表に出してないんですね。
「父とはもう語ることはなかったので」
という所からも、何かかしら尋常ならぬ親子関係ではなかったのかな
と思わせるものがあります。
それとこの再会が話者の意図したものではないという点も注目します。
「父はこんなところに埋まっていたのだ」
こんなところに、という点で何か日常風景のある所で
思わぬかたちで父を再発見したのだな、と読めます。
そしてその父と話者は語ることもなく夜を明かす。
その夜の間に思わぬかたちで再会した父を
なにか理解しようというような話者の心の動きを行間に感じます。
夜が明けて最後に話者は一度だけ父の手をにぎってから父をまた埋葬する。
ここで一点父親への理解、そして愛が光る。良い場面です。
せっかく再会した父に砂をかぶせてしまうのは
またいつか日常の風景で唐突に会えるからだ、とそう俺は思いました。
だから家に帰る。日常に帰るのだと。
これはかなり深い読みのできる詩で、
まだ俺には全然読みきれてないような底の深さを感じました。
なんというか、うっすらと砂がかかってるようなんですよね。
書き手の意図はその向こう側にあって時々朧にゆらめくんです。
>>714 『流れ星』
えーとまず、文の三連まで改行されてない事に眼が行きます。
この長い一行が流れ星の長い残光を表している
にしても正直ちょっと読みにくかったです。
本文に力があるから普通に改行したほうが良かったかも。
母親に心配をかけ愛情を確認するための長い一人遊び。
母の涙に見る流れ星、それに願いごとをかける少年。
うん、なかなかグッとくる良い詩だと思います。
「みんなの当たり前が 僕には信じられないような幸せに見えた」
というくだりで話者の少年の家庭には何かしら事情があることが伺えます。
自分は幸せだと確認したい。それで母の愛情を求めるのですね。
それを確認して幸せをかみ締めたいと。
「当たり前になる前のほんの一時を楽しむ」とあるから
その幸せも束の間のことに過ぎないことが分かる。
いつものように、ともあるから
話者の少年はこの長い一人遊びをたびたび
繰り返しているのかもしれない。
そして恐らくこんなことはもうやめたいとも思っている。
だから話者は母の流れ星に願い事をかける。幸せでありますようにと。
幸せになれますように、ではないことから
話者の少年は自分が幸せであることを
頭では充分理解できているんでしょうね。ここも好感を持ちました。
ただちょっと気になったのは二連目。
ここは話者の寂しさと他の家庭との違いを表す重要な連ですが
ちょっとあっさり通り過ぎてやしないかな、と。
もっと掘り込んでガッチリ三連以降に連結させてほしかった、と思いました。
>>715 兄の土
俺が書いて俺が投稿した俺の詩です。
すんません。。
>>718 棺おけ荒野に引きずって
ぱっと見てこれは
>>713の「砂原に」と
好対照な詩である事が見て取れます。
「砂原に」は肉親の情を表面に見せない乾いた詩ですが
本作はこの肉親への感情を前面に出して描いています。
心のなかで整理のつかない、
深い悲しみと今は亡き家族への様々な感情
それを話者は荒野に見立てて家族の棺を引きずって歩いています。
方言が少しおかしみを感じさせますが
描かれているのは深い深い喪失感なんですね、
このギャップが良いと思います。
「まだ埋められんがな」と
話者の内部での家族の埋葬ができていないことを語り
愛憎する家族に向けそれぞれ言葉をかけ
悲しく故人を心に蘇らせようとしています。
そしてそんな話者の途方に暮れる様子を
「空よ/もうとじてくれてもええんじゃけど」と
あっさりと、でも印象づよく描いています。
ただ若干書き急いだのかな、という感触もあります。
棺のなかから登場する両親と猫の二人と一匹は
どれも割に均等に描いているんですが、
それがどれも踏み込みが浅く感じられてしまうんです。
父親のキャラクターが素敵なので、個人的には
お父さんに焦点を絞ってもっと掘り下げてくれたらなあと思いました。
しかし話者の悲しみ、喪失感を描きながら
それを読み手に強く押し付けない書き方に俺は好感を持ちました。
あっさりとしながら
読み手に深い余韻を残す良い詩だと思います。
>>719 『デパートの屋上は』
デパートのさびれた屋上で
ドッジボールで遊ぶ親子の姿。
ソフトクリーム売りもなく
パンダはもはや灰色おばけ、という点で
この屋上が、かなりさびれた
しょぼい場所である事がわかります。
ヒーロー戦隊ショーもなく
素人参加のドッジボール大会だけが催されている。
いや大会というのではなく
ただ使い古しのアドバルーンが置かれているだけで、
話者はそれを使ってドッジボールをしようと
父親にせがんでいるだけなのかもしれません。
それを引き受け、容赦なくぶつかる父親に
おかしみと愛情を感じます。
特別な遊具なんて何もいらない
ふたりで遊ぶことで二人とも満足なんですね。
ただ残念ながらこの感想は読み手から
入念に取りにいかないと得ることができなかった。
いささか詩句が掘り込み不足で微弱なんです。
最終連の視点が空に向けられるのも
ちょっと前文とのつながりが見つけられなかった。
うーん。掘り込み不足、これに尽きると思う。
さて、以上評価とも感想ともつかないものを
だらだらと書かせて頂きましたが
審査結果の発表に移りたいと思います。
候補というか俺がピックアップした詩は
>>712 「ルパン三世の背中」
>>713 砂原に
>>718 棺おけ荒野に引きずって
の3作でした。
そしてこの中から一つ選ぶとしたなら俺は
乾いた文章の下に血だけでは構成されない
ほのかな暖かさを感じまして。そこに惹かれた
>>713 砂原に を優勝としたいです。
正直知名度も自信も実力もないヘタレな選者でしたが
投稿した皆さんありがとうございました。
735 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/04/11(水) 07:11:34 ID:xydhuFBm
701-703 昔の話を書いた者です。
スレは読んでるんですが、こういう場所にアマモリさんが登場するのはめったにない機会だと思い、じゃれつきました。
とりあえず怒られずに済んでよかったです。じゃ。
>>715 兄の土
話者は兄を見ない。兄の練る土を見ている。
父は兄ではなく兄のつくった水差しを売るために奔走する。
母は兄ではなく兄のつくった水差しに嬉々として水を入れる。
兄の言葉はない。土だけを練っている。
そこには眼差しの分だけの距離がある。
736 :
やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/04/11(水) 07:35:25 ID:heh0cob0
アマモリさん審査お疲れ様です。僕は一般家庭かきました。
なかなかいい詩がかけないです。
>>713さんチャンプおめでとう!
737 :
名前はいらない:2007/04/11(水) 08:28:36 ID:SwbqzQqt
流れ星書きました☆評価お疲れ様。
もう何もゆう事はないです。俺の詩をかなり読み込んでくれて嬉しく思いました。評価の仕方もここはいい,ここは悪いってゆう赤ペン先生的な感じですーっとアドバイスとして入って来ました。
ありがとう。
そしてチャンプおめ
738 :
リーフレイン:2007/04/11(水) 08:55:49 ID:/8iDxFzy
アマモリさんありがとうございます、本当に丁寧な評ありがとうございました。
真剣に詩にむかってくださって、拙い作品がやけにいぶし銀に光りだしたようで嬉しかったです。
(さぞ大変だったろうと、、、うう、、ちなみに知名度高いですよ、、多分)
「砂原に」書きました。苦節2年コンペスレに挑戦すること第一回から始まって数知れず、
ちぎっては投げ、投げてはちぎられ、、勝てないのになぜか選者はしていて(ウルウル)なんかこう苦労が報いられたような気が、、、(いやそれは冗談ですが)
ありがとうございました。
「兄の土」は、ただ書きたいスレに投稿されたときから読ませていただいて、ああ、いい詩だと浸っていました。ほんの少し滑稽さが潜む
家人の記述のバックに、家族の絆の力が暖かく流れています。良い事ばかりではないのだけれど、それでも家族で、家族が大事なのだと
しみじみ感じました。家族というお題を出されたときは、「あの詩を書いた直後だからかな」って思っていたりします。
選者さん作品なんで選考外だったんですが、あれが普通に並んでたらあっさり負けたなと(w
砂原は、父への追慕なんですが、まあ、あたしにとって家族と死とはすでに隣り合わせで、まだ自分が先にとは
感じないんですが、一人、また一人と送っていく年代に入っています。だからまあ死者との対話みたいなもんをイメージにおいていました。
(て、このへんは楽屋裏ですね、、蛇足でした。。)
次の選者様ですが、ちょと交渉にいってきます。。
アマモリさん、どうもありがとうございました。
『ルパン三世の背中』を書きました。
って言うか、少し反則です。今まで書き溜めた旧作のなかから、ぼくのベスト
テンに入るくらい出来のいいヤツを選んで投稿しました。
丁寧なご講評、ありがとうございました。うれしいです。
「心情の吐露をしない」という指摘、恐れ入りました。
というのも、これはぼくの詩の重要な特徴のひとつと考えているからです。
一作品読んだだけで看破する眼力に敬服しました。さすがだね。
ども。皆さんレスポンスありがとう。
正直このスレの歴代の選者の人と比べられるとかなり俺は見劣りするだろうなあと。
自分は批評の技術も特別詩や芸術の造詣もない身なので
なるだけ真面目に見る事だけはしようと心がけてはみましたが
それが功を奏したかは分かりません、
物足りなさを感じられた方もおられるかもしれませんが、ご容赦ください。
>>735 ゼッケンさん
じゃれつきましたかw こちらとしては猛獣にじゃれつかれた気分でして、
かなり振り回されてしまいました。
自分の器のちっささと見る目のなさをかみ締めた作品でした。
「兄の土」の感想ありがとうございます。ドキっとしました。
詳しくは述べませんが自分の兄はちょっと普通と違って
通常のコミュニケーションがとりづらい人でして、
それが距離感として表れてしまったのかもしれません。
>>736 やさしいあくまさん
ありがとうございます。
評価中ではちょっときつい書き方をしてしまい
気分を害されたかもしれません。どうかご容赦ください。
>>737 名無しさん
ありがとうございます。
そう言って頂けてほっとしております。
>>738 リーフレインさん
ありがとうございます。そして優勝おめでとうございます。
「兄の土」の感想、そう受け取っていただいて嬉しく思います。
>>739 Canopusさん
ありがとうございます。恐縮です。
カノープスさんに誉めて頂けただけで
このコンペの選者を引き受けて良かったと思えますです。
741 :
リーフレイン:2007/04/11(水) 19:51:58 ID:/8iDxFzy
次の選者様ですが、 構造氏に是非お願いしたく、、
どうでしょうか?
アマモリトオルさん、審査お疲れ様です
『デパートの屋上は』を書きました
ご指摘のとおりだと思います。
完全なる推敲不足です。ごめんなさい。
タイトルと数行だけ出来てて、締め切り際に書き上げました
不甲斐ない。
ありがとうございました。
アマモリトオルさん、審査お疲れさまでした。
『棺おけ荒野に〜』書きました。
丁寧かつ的確な評に、私の順番がくるのをとても楽しみにしていました。
踏み込み不足とのこと。うん、確かに。←こらこら
きれいにまとめる方向に意識が向かってたようです。反省。
ありがとうございました。
リーフレインさん、おめでとうございます。
一読、胸に浸みました。
動作のひとつひとつから、肉親ならではの情愛が感じられました。
744 :
ボトルネック ◆P350za861k :2007/04/12(木) 02:34:51 ID:5TmYggbw
ありがとうございました。
「静かなるタメキチ」を書きました。
ものすごく的確というか痛いところをつかれました(笑)
745 :
ボトルネック ◆P350za861k :2007/04/12(木) 02:36:33 ID:5TmYggbw
ていうか「マタキチ」じゃんよorz
自分の作品のタイトル間違えてどうする俺orz
まあそんだけそこが浅いというか考えなしに(ry
「孤独な惑星」を書きました。
今回は酷評をされた訳じゃないのに正直こたえましたね。
的確な評というのはどんな言葉よりもストレートに骨身に染みるのだなぁ。
最近スランプと言うか、コンペ自体もここ数回最終選考にも残れていないんですけど、それ以前に自分の作品を好きになれなくなってきていまして。
何でか分からないけど、以前には自分にあったものが多少技術が身に付く事でいつの間にか失われてしまったような気がしていました。
簡単な事だったんですね。
自分が本当に言いたい事、叫びたい事が込められていないから。
体裁を整える事や表現の捻り方に意識を向けているうちに、書き出す時にはあった核が埋没してしまったり酷い時には消え失せてしまっていたんですね。
アマモリトオルさんの感じた作品の熱量の足りなさは単純に私自身の熱量の足りなさでしょう。
指先で詩は書けないし書いてはいけない。
アマモリトオルさんは初めて御目に掛かりましたが(私は普段は名無しだけどそれでも)、
評といい作品といい着飾らない凄みを感じる方ですね。
フィッツジェラルドがヘミングウェイに言った言葉
「蝶は美しい。しかし、牡牛は存在する」を思い出します。(牡牛=ヘミングウェイ、蝶=フィッツジェラルド)
またどこかで御目に掛かりたいですね。
どうもありがとうございました。
今回の最終候補三作はどれも素晴らしく良かったです。
ああよかった。
いつ「おまえここ読んでねえよゴルァ!」って言われるかと
ドキドキガクブルしておりました。
鞭さん あぶくさん ボトルネックさん ナナシーさん
どうもありがとう。読み手として書き手として、すごく勉強になりましたです。拝。
ところでナナシーさんの感慨は一書き手としてすごく共感する所が多いです。
自分も「おまえこの言い回しが使いたいだけちゃうんか」って思うことが多いので。
指先で詩は書けないし書いてはいけないという言、俺の身に沁みました。
最後にもう一度。良い経験をさせて頂きました、投稿者の皆さんありがとう!
ひきうけさせていただきます。
生つめがはがれてタイピングがきついので
先着10までとさせていただきたいです。
題:努力+友情+勝利
投稿期間:先着10作。10集まらない場合4/25まで。
採点期間:4/27までには終わらせたい。
749 :
リーフレイン:2007/04/12(木) 20:49:16 ID:lARjoqfW
>>748 お引き受けくださってありがとうございます。
ではでは、募集あげーー
「ジャンプ」
目の前に河が流れている
水かさのある
急流の河だ
茶色く薄汚れた水だ
河の向こうで誰かが見ている
手を振るわけでもなく
ただこちらを見ている
顔がない
河の向こうで鶯が鳴いている
森では桃色の花もちらほらと見える
河の向こうには
春が来ている
なんとなく向こうへ行きたいので
橋を探そうとした
川上へ行こうと
急流の河沿いを
のぼろうとした
川上の方を眺めると
河なんて流れてなかった
目の前には河なんてなかった
ちょっとだけ深い
溝があるだけだった
納得して
それを認めた
それを認めたあとで
家に帰った
そして少しだけ眠った
751 :
ボトルネック*゚Д゚) ◆necK/fzEYA :2007/04/13(金) 00:56:59 ID:nWurU5l2
「ウラガエリ」
何もやる気がしない
仕事もないし
ハロワにさえ行ってない
友達いない
飯もろくに食ってない
いつも静かに引き込もってる
そんな俺は
毎週毎週
親に買ってもらった少年漫画雑誌を読んで
自分と正反対の奴らの動向をうかがう
ところが
最近じゃこいつらも
だんだん俺に似てきたというか
裡にこもるようになって
観賞にたえるどころか
まるで鏡だ
俺の欲望に忠実に
そして醜く
漫画に憧れて
ダンクシュートに明け暮れた
高校時代が懐かしい
今じゃ俺は
やる気のない安西先生というか
試合終了だよ人生も
燃え尽きるほどヒートするよな
そんな興味も薄れて
元気を分けてもらう
そんなことも出来ずに
ただひたすら
ひたすらでもなく
既に消えた三本柱を
ふと思うのみ
752 :
俺達の空:2007/04/13(金) 20:01:57 ID:doh2G66a
なあ兄弟
俺達が餓鬼の頃に見ていた空は
もっと広かったんじゃないか
仮面ライダーになりたかった頃の空は光っていて
野球選手になりたかった頃の空は青く澄んでいた
ネクタイ姿をぼんやり思い浮かべていた時も
雲はゆっくり流れていた
なあ兄弟
俺達がやっていることは
今でも遊びと言えるんだろうか
スロ屋の情報を集め具合の良さそうな店を選び
少しでも勝てそうな台に座る為に
こうやって毎朝開店前に列んでいるなんて
俺達にどうしてもできない勤め人のようじゃないか
生活を買っているみたいじゃないか
なあ兄弟
誰を楽しませるでなく
何も生まず
ただ金を出しその金の見返りに一日を費やし
ひたすらスロットのレバーを叩く
そんな俺達は結構真面目なんじゃないか
我慢強いんじゃないか
お前がどこではぐれたのか
俺がどこではぐれたのか
街は喧騒に沈み
友の行方はもうわからない
餓鬼の頃の俺が人影のない校庭で
少年ジャンプの浮かぶ空とキャッチボールをしている
やっぱりからっぽを抱えているんだろうお前と俺とに通う風は
泣きたいような地鳴りの響きだ
運否天賦が飯の種
今日は勝てるだろうか
お前の読みは当たるだろうか
俺は一寸先の闇を臆せず進んでいけるだろうか
太陽がやけに薄っぺらく
砂粒がこぼれていく感覚で見上げる空
もうすぐ店のドアが開き
俺達は俺達の椅子を求めて走りだすんだけれど
なあ兄弟
俺達はレバーを叩く為に生まれてきたんだろうか
俺達の世界はあんな小さな筐に納まっているんだろうか
確率の茫漠に脳を焼かれて掴む勝利に
どんな言葉を刻めばいいんだろうか
753 :
引き金をひく時:2007/04/20(金) 03:14:19 ID:8ywo2uDQ
仕事終わりの夜道はやけに暗い 車のライトなど遥か彼方までは届くわけもなく
自分が走っているわけでもないのにやたらと息がきれる
いつも通り上手くやった 何もミスはないはずだ
練りに練った計画 些細なほつれも許されない
ライトが照らす先に小さな黒い物が見えた
確かめるとそれは子犬で まだ息がある
急がなくては しかしこのままほうっておくのか
子犬と自分が照らし合わさる 俺は些細な計画の変更を決定した
この時間病院は開いていない 必死で看病した
死なせるものか まだ未来があるのだから
死なせるものか まだ運命は開けてるのだから
朝になり病院へ走る 命に別状はないようだ
ほっと一安心した
小さなざらついた舌が俺の頬を舐めた
生き抜いた味はどうだ?
外は綺麗な赤い光で照らされている 死に神に人間の迎えなどいらない 覚悟は出来ている
運命は開けている 決断するのはいつも自分なのだから
言い訳はきかない
一時の負けなど 長い人生の中ではちっぽけなもの
一時の勝ち 短い人生の中で輝く刹那
たった一つの善行で数々の悪行を洗い流したい訳ではない
蛛の糸に期待した訳でもない
偽善だと笑うならばそれもかまわない
変わりに生きろなどと大層な恩を着せる覚えもない
ただ助けたかった
彼方まで見える運命が手招きする 幕の降ろしかたは人それぞれなのだから
走馬灯に後悔は写らない
754 :
名前はいらない:2007/04/23(月) 20:02:49 ID:unBbjmrT
「努力 友情 勝利」
汗と泥で暑苦しい圧力ナベの中で
勘違いなスープがぐつぐつと煮立って
煮立って、煮立ってぐつぐつと
どろどろに溶けて混ざり合って、まだらの模様に
こげついた勇気と信念がふちにこびりつき
「すげーめんどくせーやってらんねー死ねよー」
という文字がナベの表面に浮きあがったころ
ナベの中から一本のナイフが
腐乱したチーズの香りとともに生まれた
ナイフがこれから成すのは
この題を出した作者を刺し殺すことである
聞け!勝利の割れがねの高らかに鳴る音を
755 :
名前はいらない:2007/04/26(木) 02:41:35 ID:Pr7R2uj8
四月二十五日を過ぎてます
756 :
名前はいらない:2007/04/26(木) 04:00:17 ID:nDe6K52N
>>750 少年ジャンプから、死の川岸のジャンプ、ジャンプは飛び降り自殺にも繋がる
とはいえただの春の川岸というだけだったかもしれない。
実際、川岸の向こうにいくことを断念して家に帰るその背中には哀愁というものすらない
絶望的な背中についても読後感がマジでゼロの倦怠に満ちた内容だ。
ただこれは貶してるわけじゃないぞ。
むしろそのゼロさ具合を買うわけだ
>>751 ということで、これは750と比較すると超わかりやすい。ハローワークということですら
ある種絵空の絶望でしかない感覚がある。なぞらえてジョジョの一節を出すだけの
余裕もあるし、それに微妙なてらいもない。高校時代から遠く離れてるという感覚は
実はないわけで。実際20代のそれなりにやってる奴の絶望にすぎねえのよね。
>>752 >お前がどこではぐれたのか
>俺がどこではぐれたのか
>街は喧騒に沈み
>友の行方はもうわからない
>餓鬼の頃の俺が人影のない校庭で
>少年ジャンプの浮かぶ空とキャッチボールをしている
>やっぱりからっぽを抱えているんだろうお前と俺とに通う風は
>泣きたいような地鳴りの響きだ
この部分をかなり評価したい。
その他は、詩としては相当余計な部分が多いと、いうか
この部分で終わらせても良かったとは思う。
最後にもってきたものもスケールではこの連に負けてる
というかまあぶっちゃけパチンコに染まりきってる部分で
決断としてできなかったんだろうなw
敢えてその弱みが逆に言えばナイスな点なんだよねこれは。
以下は明日。
>>753 完璧な計画が情を出したばかりに台無し、ってのは鷲は舞い降りたのアレかね。
ぶっちゃけていうとストーリーの粗筋でしかないな。
それが詩として成立するにはどういう条件が必要とするかというと
同人誌作家(26)コミケ落選回数五回が僕の考えた超人的な感じで
中野ブロードウェイで購入したドイツ国防軍フィギュアをブンコブンコ
振り回しながら超アツく語って、回りの人たちがドン引きみたいな
シチュエーションがほしいんだな。当然Tシャツはオナニーの後に
精液がついたのをそのままにしているやつ。
>>754 心情そのままだろうな。題に対面した人間の心理ということで高く評価したい。
でも自分のこころに負けてはだめ
お人形さんのセルロイドの瞳は憎悪の炎を浴びた瞬間に
白く濁って輝きををうしなってしまうの
じゃああたしの歌を聞いて頂戴
そして優勝作品ですが,非常に迷いました(ノ_・。)
2作品までは絞り込んだのですが迷いました(苦笑)
いろいろ悩んだ結果…
>>752 「俺達の空」 を優勝とさせて下さい(*_ _)ペコリ
おめでとうございます♪参加した皆様,お疲れ様でした(>_<。)
審査はまだまだ慣れないので良い勉強になりました!
元構造さん、審査お疲れさまでした。
『俺達の空』書きました。タイトルはあるスロ台のもじりです。ウケ狙いです。
はい、ここからして詩を書くスタンスではありませんです。←反省の色ナシ
スロットなんか触った事もない人にも雰囲気が伝わるよーにと心掛けたので、《〜響きだ》で終わる発想はまったく浮かびませんでした。
あんなものしないに越した事はありません。
気づけば十時間近く打っていた、なんてゆー日の空しさと言ったら。涙。
ありがとうございました。
761 :
あぶく ◆OPBYKkBBNQ :2007/04/28(土) 22:02:27 ID:mZ2oawd9
次回の選者さんなんですけど、宮坂純さんにお願いしたいのですが。
なんつか、私にとっては、これぞ詩!というものを書かれる方。
評価してもらうのが怖いような気もするのですが、どうでしょうか?
お返事お待ちしてます。
おつかれサンクス
763 :
リーフ:2007/04/29(日) 20:01:19 ID:yNUnqjjB
構造さん、いい評ありがとうございました。お疲れ様です。
>>760 まさかあの詩をあぶくさんが書いたとは・・・。((;゚Д゚))ガクガクブルブル
一読した時に「こいつ相当打ち込んでるな」と自分と同じ匂いを感じましたが、
それにしても上手すぎるので、スロッターにもこれだけ書ける奴がいるんだなぁと感心していましたが・・・。
『あんた、なにもんだ!』
(↑きっとあぶくさんには分かるはずw)
臨場感どころか忌まわしい記憶が脳裏を走馬灯のように過ぎるほどのリアリティーでした。
(いや、トータルでは大幅プラスなんだけど対価として失った時間を考えるのが怖い・・・)
でも最近のスロットはつまらなくて素敵。全然打つ気がしない。
このままどんどんつまらなくなればいい。
765 :
ボトルネック ◆P350za861k :2007/05/02(水) 00:45:40 ID:cSu7ynbZ
評価サンクースー
766 :
宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2007/05/02(水) 12:11:17 ID:44MFONol
>>761 あぶくさん、ご指名ありがとうございます。
緊張しますが、引き受けさせていただきますね〜
○お題:抒情詩では無い詩。
(※細かい説明はレスの最後に)
○投稿作品数:10作品で締め切り
○採点期間:締め切り後、遅くても一週間以内には 採点しようと思います。
○投稿の条件:お1人様1作品まで。固定ハンドル表示は任意でかまいません。
※お題についての詳細
●叙景詩と言い切ってしまうと、範囲が狭まり過ぎてしまうのですが、
分かりにくければ、叙景詩と思って頂いてかまいません。
●風景画や、音楽を表現するように、
「私」の心情に重きを置かない作品をのぞみます。
(一人称を使ってはいけないわけではありません)
●参考までに、抒情詩とは……
“詩人個人の主観的な感情や思想を表現し、自らの内面的な世界を読者に伝える詩”
おおざっぱですが。
●お題は、あまり厳しく考えなくていいです。
以上、質問など受け付けます〜
767 :
リーフレイン:2007/05/02(水) 19:35:53 ID:1oRrKcgR
遠足日和
雷が鳴った
雨がひとしきり降ったら遠足日和
道端の公衆トイレ前
黄色い帽子のリュックサックの群れ
カラフルなお弁当とお弁当とお弁当とおにぎりと水筒と
得意げな顔
笑う、笑う、笑って、笑った おひさま
あ、次回始まってますが、ちょこっと失礼します。
宮坂純さん、快くお引き受けいただきありがとうございます。
むぅ、叙景詩。新鮮なテーマだ。
審査楽しみに待ってま〜す。
ナナシーさん、よもや私がスロプロなどと思ってはいないでしょーなー(笑)。
今回のお題を三つとも含む題材を考えていたところ、ポンと浮かんだのがあれだったんですよねー。
スロ雑誌での知識とカイジテイストで書きました。
一応、ノリ打ちしてる設定ですね。
リアリティーがあったのは、作者がスロでそーとー痛い目に遭ってきたからでしょーか。はは。
ナナシーさんが強者スロッターとはなんか意外です。
賭け事になど決して手を出さないイメージだったもので(笑)。
ほめていただき嬉しかったです。
ありがとうございました。
「桜花姫」
桟橋なぞる八重桜
二重三重恋咲いて
桜の客は通い詰め
咲き誇る刻過ぎ候
風が遊ぼう通りすぎ
花びらみんなもってって
一緒に踊ってくれるけど
気まぐれ風は途中まで
空へ運んで落っことす
花びら落ちて水の上
色香匂うる桃色の
ふわり流るる桜川
浮かばれぬなら浮かべ浮かべと
酒の肴に眺めてやろう
すいません。↑
>>769余計な語句が入りました。訂正させてください。m(._.)m
「桜花姫」
桟橋なぞる八重桜
二重三重恋咲いて
桜の客は通い詰め
咲き誇る刻過ぎ候
風が遊ぼう通りすぎ
花びらみんなもってって
一緒に踊ってくれるけど
気まぐれ風は途中まで
空へ運んで落っことす
花びら落ちて水の上
色香匂うる桃色の
ふわり流るる桜川
浮かべ浮かべと
酒の肴に眺めてやろう
772 :
やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/05/07(月) 23:06:06 ID:3fh2wRk+
あげまする。
773 :
名前はいらない:2007/05/12(土) 19:48:18 ID:aRkdfNQv
あげる
774 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/05/13(日) 08:23:01 ID:A6jJgBli
「ほおづえ」
雑然と並んだテーブルの上には
一本ずつケチャップの壜が置かれている
誰かが触れなければ落ちて割れることはない
そのときまで
ケチャップの壜は
置かれたその場所に立っている
夜明け前の食堂は
静かなのにちがいない そして
やはりケチャップの壜が立っているにちがいない
775 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/05/15(火) 12:28:15 ID:b25aHIQs
「果物籠」
光は偏在しようと企みながら
時間の窪みに足を滑らせている
驕慢な赤みを増す林檎
星を虜にした白と黒の葡萄
それらの上で大きな葡萄の葉
そこには何ひとつ隠しごとがない
野放図な欲動には既に堕落が
果実には虫が涌き始め
山吹の果物籠の上には
左手から快楽の陽が射し
右手からは腐敗という陰が
忍び寄る
776 :
ボトルネック*゚Д゚) ◆necK/fzEYA :2007/05/18(金) 00:29:02 ID:7ezdWumK
「サクラノユキ(幕間)」
地に積もる花びら
日にさらされる子の声
国道を走る自動車
車椅子の老女
桃色が重なる歩道
笑いあい走る小学生
機械音と声の融合
顔に纏わりつく小さな虫
誰もいない神社
舞いおちる花びら
群れる池の鯉
陰る桜の木
場面転換
「 そして 」
太陽が その弧を
描き終えようとしている
隣り合わせに ブランコ漕ぐ公園
そして、
もしも
もしも?
たとえば
たとえば?
言葉と文字で、なにもかもを
表し、伝え合うことができるなら、
ぼくたちには、それ以外
何も、することは、 なくなる、、 んだろう?
… …… ………。
それぞれに
つけた勢いで
通り雨の残していった
水溜り
跳び越え
まだ ぬかるんでいる
着地点上の バランス
そして、
震える空気
耳の後ろ 首筋に
触れる季節の感覚
振り返れば、
君と
君の向こう側へ落ちてゆく
だんだんに細い
弧の光
揺れたまま
ブランコ ふたつ
そしてぼくが、
その目が その耳が
当たり前に
見えること 聴こえることに どんなにか
感謝するのを 忘れていたこと。
或る日
交わした言葉、そして
交わす沈黙
「島」
甘い匂いの煙を吐き出して
薄曇りの日没を見ていた
あんなに綺麗だとあなたが言い続けた島の日没は
切れ切れの雲のまにまに
未舗装の道路の片端
薄くぬれた緋色の砂浜
買いもしない行商の男に煙草をせびり
陽が沈む
ふらリふらりと歩いていく3本足の犬
涙焼けした目じりにごろごろと目やにを付けたまま
ゆるりと歩いていく
神々に奉げる音楽が遠くから聞える
この島の全てを
薄く覗いた日没が見ている
毛束に泥と垢をこびり付けたまま
犬は歩き続ける
紫と薄紅の錯覚の中
どんなに美しくても
どんなに醜くても
同じ場所で腹を空かせる
永い夜
青いささやき
泥土たち
列をなし
水をみがく
きらきらと
なめくじの軌跡のよう
それも不透明のまま
知らせ届く
さいごのひとつぶ
耳の裏へ縮こまる
いびつな始季の告げ
ゆらん ひらん ゆら ひら りん
流るる子ら
油色のわめき声
その手で描く
爪の鋭角
牙の頂
毛むくじゃらに
絡まった
ニッケル銅
肉のにおい
夕ぐれに乗って
やがてゆっくりと
ちかくとおいせかいへ
ゆらう ひらう ゆら ひら てん
腐植土への還りみち
枯れ草の群れ
灰いろの
冷たい毛布はだけ
木々たち
さわさわと
ほそい腕伸ばし
鳥たち微かに
震えたまま
こごえた鉄線から
しずかに羽ひろげ
せかいに朝を迎えにゆく
ゆらら ひらら ゆう ひう りん
背を這う酸の雨つぶ
いつわりの雲の手ひき
鉄塔からやってくる
ひとつ
またひとつ
瞳のせかい
やさしくこわれ
喉がつむぐ本能
本能をつぐむ
それはかつて
心臓と呼んでいたもの
少女がつけた名に
こわれたものたち
つぎつぎに彷徨う
知らないままのほうがよかった?
通り雨
舌をだし
虹をつくれず
退化と進化と感情を
おいて消える
ゆらひら ひらんゆ ゆひらり てん
朝そこまで来て
雀たち少女を探しにゆき
かたばみの群れ
子守唄をうたい
欅たち光合成をいよいよ始める
まばゆさに潜んでいた鉄柵たち
とおくでぼんやりと
足並みをそろえ始め
ひとつ
またひとつ
瞳のせかい
やさしくこわれ
こたえを乞うため
また喉をつむぐと
鋭くとがった鉄塔
こだま返す術すら知らず
やわらかな風
ねじ曲げて
ゆらりら ひらんり ゆひらら りん
おおきな雨つぶ
抱えながら
いまにも千切れそうな
まだ名もない下草が
ちかくとおいせかいへ
根付こうと
青々と萌えている
781 :
名前はいらない:2007/05/22(火) 21:45:41 ID:KCZAKo8U
あと ふたつ?!アゲぇぇぇ
『清潔な食卓』
コピー用紙がテーブルクロス
折り目一つついてない
ひけらかす白は汚れを許さず
それら全てを四角に収める
席に着いた数独者
皿の上で血が固まる
怯えるものは去り
グラウンドゼロの机上にて
未だ闘い続けるナイフとフォーク
匙を投げた数独者
戦線離脱のスプーンは
ゆるやかな放物線を描き
音を立てるか立てないかして
絶対の床に吸い込まれていった
783 :
春:2007/05/23(水) 01:18:17 ID:7lcPpk5N
玄関を出れば
深緑の山麓に
ぽつりぽつりと
萌黄 若草 白緑の浮きたつ円陣
光をうけて
淡くやわらに
清浄なるかな青い空
艶然と浮かぶか白い雲
銀杯花の甘い香りが大気にとけて
ゆらゆらら
どこもかしこも
うとうと春が寝そべっている
784 :
名前はいらない:2007/05/23(水) 21:43:00 ID:6z9WRfWH
はい、10作品揃いましたよぅ。
>>767 遠足日和
>>771 「桜花姫」
>>774 「ほおづえ」
>>775 「果物籠」
>>776 「サクラノユキ(幕間)」
>>777 「 そして 」
>>778 「島」
>>779-780 名づけられた春
>>782 『清潔な食卓』
>>783 春
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785 :
宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2007/05/24(木) 01:38:20 ID:j/S1S7rg
>>784さん、まとめありがとうございます。
投稿して下さった方、
明日あたり〜月曜くらいまでには評文つけますのでお待ちくださいな。
わくわく宮坂
786 :
宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2007/05/28(月) 19:27:23 ID:mjFBBMou
お題:抒情詩では無い詩。投稿どうもありがとうございました。
まず、前置きです。
●お題は、あまり厳しく考えなくていいです。
……と、言ってはいましたが、やっぱり、それなりには言及してしまうかも。
ごめんなさい。叙景詩愛。ラブアンドピース。
>>767 リーフレイン氏 「遠足日和」
作者の表現したかった雰囲気なり情景が、かなり正確に読み手に伝わる作品だと思います。
>雨がひとしきり降ったら遠足日和
このフレーズですとか、
>カラフルなお弁当とお弁当とお弁当とおにぎりと水筒と
>得意げな顔
この改行具合なんかも、読んでいてすわりが良いです。
ある意味当たり前ですが、今回のお題では個の感情面を排除することになる為、
抒情詩に比べて、より言葉の選び方や、語数に配慮する必要が出てきます。
(もちろん、私見であって、抒情詩をないがしろにしたい訳ではないです。)
なので、こういう巧さはポイント高いです。さりげないですし。
ただ、全体として、リーフさんもメール欄に書いている通り……
叙景詩?かな? なんです。
雷雨だったにもかかわらず「遠足日和」になり、
「黄色い帽子のリュックサックの群れ」があり、
「カラフルなお弁当」などが群れの数だけある。
子供たちは「得意げ」てあり、「おひさま」までも笑っている。
確かに、文字だけでは情景描写のみが存在しているのですが、
上記を見る作者、そして読者の目の温かさ、微笑ましいと思う感情が、
叙景詩としては働きすぎてしまっていると、思います。
(リーフレイン氏本人も、分かっている可能性が高いと思いますが)
787 :
宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2007/05/28(月) 19:28:37 ID:mjFBBMou
「抒情詩でない作品」という選択肢の中に、ものがたりや、人物描写など、
ひとつの「型」に嵌めて行く選択肢がありますね。
型に嵌まるのは嫌いですが、型に嵌めるのは大好きです。
それが、こちら。
>>771 「桜花姫」
桜や花、香りなどといった傾向の語句を、これでもかと使っています。
これでもかと使っているのが、
「姫」と名の付く古風で大仰な雰囲気のこの作品の場合、効果的だと思います。
問題は二連目にあります。
>風が遊ぼう通りすぎ
>花びらみんなもってって
>一緒に踊ってくれるけど
>気まぐれ風は途中まで
>空へ運んで落っことす
この連は、詩全体の中で浮いています。
>もってって
>一緒に踊ってくれるけど
>落っことす
では、急に軽い、現代的な雰囲気になってしまうと同時に、
>踊って“くれる”“けど”
という表現では、ある個人の感情が見えてしまい、ふさわしくないです。
二連目以外は、語句の選び方とは対照的にさらりとしていて、
この作品としても、今回のお題としてもいいと思います。
>浮かべ浮かべと
>酒の肴に眺めてやろう
リズムを崩した、この結びがいいですねえ。
謡曲やなんかが、チャン、、チャン。
と、終わる時のような、まさにこの詩に似合った感じで。
>>774 ゼッケン◆◆ZkkenDgUE6氏 「ほおづえ」
あんまり突っ込みどころがないんですよ、この作品。どうしようw
なんでもない言葉を巧く調整して書いている所が良いです。
言い回し、改行等も……私の感覚と一致しているのでしょうか、完璧です。
ただ、ややもすると、あるひとつの“景色”から、“叙情”を引き出している作品、
と、取れなくもないです。こうなると逆転現象が起きてしまいます。
叙景詩の皮をかぶった抒情詩。ということです。
でも、そうだと言い切ることもちょっとできないな……。すみません、難しいです。
788 :
宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2007/05/28(月) 19:31:19 ID:mjFBBMou
>>775 アマモリトオル◆yjVBsR9W2A氏 「果物籠」
>光は偏在しようと企みながら
>驕慢な赤み
>そこには何ひとつ隠しごとがない
>野放図な欲動には既に堕落が
>快楽の陽が射し
>腐敗という陰が
上記のような表現は、一見感情的に見えるかもしれません。
ですがその逆で、第三者的な見方で書いてあると思います。
なぜかといえば、「赤み」が「驕慢」なのは、
「林檎」が作者や、詩に登場するなにかに対してではなく、
言うならば、“設定されている(もしくはアマモリトオル氏が設定した)こと”だからです。
視点は「光」や「林檎」「葡萄」など、さまざまに切り替わりますが、
それは一人のカメラマンが切り替えているだけ、とでも言いましょうか。
内容的に結構色々な事を書いているにもかかわらず、
どの視点に対しても(物質的な分量でなく)平等なところが素晴らしいです。
感情の重さが平等であることは、叙景詩には重要なことです。
しかも、詩の内容としても、
果物籠の中の物には、どれにでも必ず腐敗が忍び寄るわけで、その点でも平等。
……この辺りは深読みかもしれませんが、様式美を感じます。
さらに様式美といえば、「果物籠」そのものが、昔から描かれ続けてきた見本のようなもので、
その辺りが素敵ですねー。
「驕慢な赤み」「星を虜に」「欲動」「堕落」「快楽」など、
やや大仰な表現が濫用されている気がしますが、
個人的な好みの問題もありますので、触れるだけにします。
789 :
宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2007/05/28(月) 19:32:36 ID:mjFBBMou
>>776 ボトルネック*゚Д゚)◆necK/fzEYA氏 「サクラノユキ(幕間)」
ソネット(4・4・6、または4・4・4・2で脚韻を踏む)の形式に近い作りで綺麗ですね。
意図してやっているんでしょうか?
また、
>機械音と声の融合
ここ以外はすべて、修飾+何か という形(良い言い方が思いつかないけど)で書かれています。
かなり淡白で、切り取った景色を次々置いて行く、という作業を見ているようです。
と、言うことで“幕間”な訳なんでしょう、きっと。
>>775 アマモリトオル氏の作品がカメラマン、または監督のものだとすれば、
この作品は大道具さんのもの、という感じ。(“幕間”だから当たり前か。)
で、その意図・アイディアは分かりますし、良いと思うのですが、
なにぶん切り貼り、箇条書きの感が強すぎて……。
もう少し踏み込んだ表現を使って、舞台美術さん、に、なって欲しいです。
(職業的に、舞台美術>>>>>>>>>>>大道具って意味じゃないですよ。)
ここからは、ソネットを狙って書いていると仮定した場合ですが……。
その場合、
>場面転換
の、前か後ろに1行足りない、ということになります。
で、この足りないところが良いです。
一場面が終わった余韻、もしくは場面転換のゴソゴソや暗転を感じさせるからです。
>>777 「 そして 」
クエスチョンマークや句読点、三点リーダなどを過剰に使うのは、あまり良いとは思わないのですが、
この作品には、それらを使うことで出る誤魔化し的な感じが、それほどないように思いました。
多分、全体的な文字の詰まり方や、配置の効果が良いのだと思います。
詩のテーマも、とても良いと思うのですが、完全に抒情詩だと思います。
冒頭、そして特に後半に、風景描写がたくさんありますが、
それはあくまで、抒情詩の中の“情景”部分であるように思います。
>●「私」の心情に重きを置かない作品をのぞみます。 という希望もありましたし、
お題のことを考えると、うーん、沿っているとは言えないでしょう。
790 :
みやさか:2007/05/28(月) 19:38:09 ID:mjFBBMou
ちょい休憩。。
791 :
宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2007/05/28(月) 21:00:20 ID:mjFBBMou
>>778 「島」
タイトルと詩全体の兼ね合いが、センス良いと思います。
景色をしっかりと描き出そうとしているのが伝わりますし、
「緋色」「神々」など、密度が濃かったり、比較的重い言葉や表現を、
他の言葉が中和しており、バランスがうまく取れていると思います。
残念なのが、やはりまだ一歩、「私」の心象風景から抜け出せていないことです。
>あんなに綺麗だとあなたが言い続けた島の日没は
この一文を使っていながら、そこまでリリックになっていない事から力量を感じますが、
例えば、「あなた」を「恋人」とするだけでも違うと思います。
選ぶ語彙によっても、より一人称的か、そうでないかの距離が変わってきますので。
また、
>紫と薄紅の錯覚の中
>どんなに美しくても
>どんなに醜くても
>同じ場所で腹を空かせる
この最後の一連が、この詩を第三者的視点から引き離す、ダメ押しになってしまっています。
内容的には、この連、好きなのですが……。
792 :
宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2007/05/28(月) 21:02:04 ID:mjFBBMou
>>779 「名づけられた春」
言葉の選び方や組み合わせなど、好きです。
例えばなのですが、
>きらきらと →きれいなものに使われることが多い
>なめくじの軌跡 →普通好かれるものではない
このような組み合わせでの表現は、きれいになりすぎたり、暗くなりすぎたりするのを防ぎます。
こういう所が、とっても巧いと思います。個性的でありながら、バランスいいです。
しかも、“詩においてはすべての語彙が等価である”という考えに基づいた場合にも、
素晴らしいことだと思います。
>油色のわめき声
>灰いろの
>冷たい毛布はだけ
>喉がつむぐ本能
>通り雨
>舌をだし
>虹をつくれず
この辺りも好きです。
>ゆらん ひらん ゆら ひら りん
個人的に、このような表現が苦手なせいもあるのでしょうが、
やや規則的に使われ過ぎている節があるので、
もう少しこのフレーズを抜く部分があっても良いのかもしれません。
しかし、配分の話を置いておけば、
叙景と、物語と、雰囲気そのものの表現の入り混じったこの作品の、ある意味一番の肝でしょう。
>知らないままのほうがよかった?
これだけは別の表現に変えたほうがいいと思います。
ここだけが、俗に使った場合の“ポエム”っぽい、妙な雰囲気を出してしまっていますので。
793 :
宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2007/05/28(月) 21:18:07 ID:mjFBBMou
>>782 『清潔な食卓』
目の付け所、素敵だと思います。
視点と表現も、ハイスピードカメラを用いた感じといいますか、雰囲気は、すごくあります。
>未だ闘い続けるナイフとフォーク
>匙を投げた数独者
>戦線離脱のスプーンは
この部分、「匙を投げた」と「スプーン」の掛けが、洒落てて良いですねー。かなり好きです。
「・・・ナイフとフォーク」から繋がってるのもまた良い。
気になるのは、言葉の扱いが、なんとなくたどたどしいところ。
具体的には、下記の辺り。
>ひけらかす白は汚れを許さず
>未だ闘い続けるナイフとフォーク
>音を立てるか立てないかして
>未だ闘い続けるナイフとフォーク
これを例に取ると、“未だ”はなくても“未だ”な感じは“闘い「続ける」”で、十分伝わります。
“闘い続けるナイフとフォーク”
または、“未だ闘うナイフとフォーク”
どうしても両方入れたければ、“未だに闘いを続けるナイフとフォーク” が、スマートでしょう。
794 :
宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2007/05/28(月) 21:36:39 ID:mjFBBMou
>>783 「春」
正統派なテーマで良いですね〜。
少しバランスが良くないです。
>艶然と浮かぶか白い雲
これは、少し唐突に感じます。
「清浄」な「青い空」に浮かぶ「白い雲」を「艶然と」と形容したければ、
もっとそれ以前に雲についての具体的な描写が必要です。
他の部分も、あいまい過ぎる、雰囲気だけの言葉が少し多いかも知れません。
>深緑の山麓に
>光をうけて
>淡くやわらに
>ゆらゆらら
>どこもかしこも
>うとうと春が寝そべっている
このあたりに、あと一つか二つ、「銀杯花」のように具体的な単語を含ませると、良いかも。
「光」ならば、光についての語彙(寒光・暁光・斜光・秋光などなど)や、
自然や科学の分野に、どんな光があるか調べてみる、など、色々方法があります。
>萌黄 若草 白緑の浮きたつ円陣
ここの一文は逆に、具体性のないことで、ありのまま美しく配置された色彩を、
こちらに感じさせてくれていて、素敵だと思います。
795 :
宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2007/05/28(月) 22:02:19 ID:mjFBBMou
以上、好き勝手書きましたが、評文終わりです。
・・・・・・はあ、はあ。
まずですね、弱輩者のわたくしが、かなーり偉そうに色々書きましたこと、お許しください。
お題がお題、感情に任せて書ける種のものではなかったので、(いや、私が出したお題ですが)
評文もそれに倣い、平等に、なるべく冷ために、書いてみました。
「じゃ、おめえは書けんのか!?」と言われたら、返す言葉も……ございます。
「すべての料理評論家が料理の天才とは限らない」
厳しくしたって訳ではありませんが、叙景詩など、第三者的目線の詩が好きな為、辛口になっているかも知れません。
詩板だけでなく、それこそロマン主義の時代になってから現代まで、
世の中には個に重きをおいた抒情詩ばかりが溢れ返っています。
抒情詩は好きです。
でも、「わたくしは、わたくしが、わたくしの……わたくしわたくし」な詩ばかりでは、
胸焼けしてしまいますし、感情の共感を得たり、得なかったりするばかりで、
美や芸術の共有を本当にすることは、難しい、という側面があると思います。
語彙にも、人の感覚にも、外界にも平等で冷静、普遍的な、「抒情詩以外の詩」が読みたくて、
このようなお題を出してしまいました。
ほんの出来心です。許してね。
かたいこと、やわらかいこと、色々言いましたが、
今回の優勝者は ―ドラムロール―
>>775 「果物籠」 アマモリトオル◆yjVBsR9W2A氏 です!
おめでとうございます!
アマモリさんの投稿は早めでしたが、これを読んだとき、すでに優勝候補の匂いを醸し出していました。
すごく楽しかったです♪
アマモリトオルさん、次の選者さんを指名してくださいねー。
宮坂純さん評価お疲れ様です。
僕は「桜花姫」書きました。投稿早めだったので、とても楽しみに待っていました。
他の評も読みましたが、よく見てるなあと。ご指摘の通りです。
推敲後は完璧だと思って投稿するんですが、まだまだですね。
これじゃあいつまでたっても優勝できないス。
アマモリトオルさんおめでとう!
宮坂純さん、丁寧な審査お疲れ&ありがとうございました。
「春」書きました。
もー手持ちの語彙の少なさに涙です。よよ。
常々、宮坂さんの詩の鋭敏な視点、語彙選択の妙に感嘆していたので、その制作過程の一端が垣間見えたような評文が読めて幸せでした。
本読め、私。
アマモリトオルさん、優勝おめでとうございます。
ども、『清潔な食卓』書きました。
途中まで書いて、これは叙景詩なのかどうなのかわからなくなってしまい
そうこうしているうちに残り二作品。
ああヤヴェと思いつつ仕上げました。
詰めが甘いなあと自分でも思いました。
審査ありがとうございます。
アマモリトオルさん、おめでとうございます。
(以前のトリップをなくしてしまったので、違うトリップで失礼します)
宮坂さん、審査お疲れ様&ありがとうございました。
>●お題は、あまり厳しく考えなくていいです。
という、その一言に甘えて、「 そして 」 を書きました。
他意はありません(笑)。なので、
お題に沿えない出来なのは、もっともで、恥ずかしい限りです。
抒情詩ではない詩というお題を出されて、叙景詩その他についても
色々と考えるとても良い機会になりました。評の全てもスゴク勉強
になりました。
他の方が書かれる作品を、「抒情的でないこと」をこんなに意識ながら
何度も読んだのもはじめてだったかもしれません。そんな機会を与えて
くれたことにも、アリガトウです。
そして…
アマモリトオルさん、おめでとうございます!
800 :
ボトルネック*゚Д゚) ◆necK/fzEYA :2007/05/29(火) 07:44:17 ID:nnra7iLi
お疲れでした〜
ものっそい丁寧な評ありがとです〜
(*´∀`)
801 :
リーフレイン:2007/05/29(火) 20:57:18 ID:2erO26WM
宮坂さん ありがとうございました そうなんです 叙情と叙景の境目かなと思いますー
やれやれ むついです_(^^;)
アマモリさん おめでとうございます!
大変丁寧な講評を頂いて満足しています。
宮坂さん、ありがとうございました。
今回の「果物籠」はルネッサンス後期のある画家の静物画をモデルに書いたものです。
(誰の絵かバラすと俺の詩が更にへぼく見えるから教えませんヽ(`Д´)ノ)
さて次の評者ですが、、
俺はMORGEN ◆.nITGbUipI氏を指名したいと思います。
古参の人なら知っていると思いますが、氏も大変優秀な評者でございます。
去年は俺が入り浸っている「ただ書きたい」スレにて丁寧かつ的確な感想をいただきました。