1 :
名前はいらない:03/02/10 23:58 ID:mRhNUBI4
2 :
名前はいらない:03/02/10 23:58 ID:mRhNUBI4
3 :
名前はいらない:03/02/10 23:59 ID:mRhNUBI4
さあ、詩板のみんなもやってみよう!
ペットボトルにキャップを入れる
それは凍えるような冬の日
街を行く私達は
大したお金も無く
どこの店にも入れない
温かいものが飲みたいねと
言い合って
ペットボトルのお茶を
一本だけ買った
二人で少しずつ飲み合う間
私達の重なった手は
キャップをずっと握り締めていた
大切に飲んだけれど
お茶はすぐになくなってしまった
手を開くと私達の熱で
キャップはとても柔らかくなっていて
それは簡単にボトルの中に
入ってしまった
私達はボトルの中の
キャップを鳴らして遊んだ
そんな話をしたところ
だから詩人はバカなんだと
言われた
5 :
名前はいらない:03/02/11 17:24 ID:lg+EVDFS
6 :
火尭烏 ◆lXZBPVO3GQ :03/02/11 20:20 ID:KIz1vFGI
ボトルの淵をくるくる廻りながら、或る日、キャップのやろうがこう言った。
『おい、ボトルよ
おれはいつも外側に覆い被さっているから
たまにはおれを内側にいれてくれ
おれが内側に行ったなら、おまえも外側に行けるから』
たまには外側もいいだろうと思って
そうやって交換してはみたものの
おれの方はと言えば
頭以外はいつだって外側にあるので、
あまり面白いもんではなかった。
キャップのやろうは内側で、
随分良さそうにカラカラ笑っているので
おれはいよいよ嫌になって
元に戻るように頼んだ
キャップのやろうは言った。
『もう戻り方を忘れちまったよ
これじゃあ外には出られない。』
7 :
名前はいらない:03/02/11 20:46 ID:AOtYNZCj
ペットが食べますた
スマソ
8 :
ドン亀糞ジジイ星人:03/02/11 22:50 ID:XjMB54H3
糞スレに加齢臭振りまく銀蝿が数匹(w
9 :
名前はいらない:03/02/12 10:22 ID:1C6+3ely
「ペットボトルにキャップを入れる方法」
たとえちりぢりになってもキャップはキャップであれるなら
ちぎっていれればいいけどちからがなくて無理だし
溶かしていれようとしてライターで炙ったら変な臭いがしてきてもういやだし
どうせ壊してしまうならペットボトルを輪切りにして
そん中に放り込めばいいじゃん
10 :
ぽえ:03/02/12 17:48 ID:QZnNW7pn
「ペットボトルにキャップを入れる事」
ライブステージで言葉に詰まり口ごもるラッパー
じゃあお友達から。で始まる告白の返事
夜景を見ながら 宝石箱をひっくり返したみたいだろ?
そこらにありそうで見たことの無いって点では
ペットボトルの中のキャップと同じ
目にした瞬間 うそくせぇと思うだろうことも一緒
それぐらいの比重で
ペットボトルの中にキャップは入ってる
「ペットボトルにキャップを入れる方法」
詩的ナイフの柔らかな切っ先は
PET樹脂の自己防衛の鎧をするりと切り裂いて
その虚ろに肥大した欲求のはらわたを顕わにさせる
最早飲料であったという過去のプライドも霧散して
ただ空気を孕んだだけの孵らぬ卵を抱え暴力よってのみ
存在を許された哀れなペットボトルを詩的ナイフは
樹脂の断面をなぞりながら小さく傷をつけてゆく
虚ろを抱えた卵にヒビは走り狂乱するキャップという
蓋をする意義を半ば失った物体はまるでヤモリのように
這いまわりボトルは虚ろの代わりにキャップを抱き、
「キャップが入ったペットボトル」という新たな名を得た。
12 :
ボルカ:03/02/13 20:18 ID:OD7b9iZ1
『方法的懐疑』
ペットボトルは3重になっているし
すぐはがれるし
内圧を高めれば再び接着するから
ペットボトルにキャップを入れるのは
簡単
問題はその目的
「金銭を目的とせずに」
人は何を目的としうるのか
ビール瓶の中に
王冠を入れるのも
本当は簡単
茶色いガラスでできた王冠を
入れておけばいいだけ
問題は
その後の
詩的解決さ
13 :
ぽえ:
「ペットボトルにキャップを入れる事」
役立たずが一つ生まれた
色んな感情や言葉や態度を
もう収めておくことが出来なくなったと
ペットボトルが泣いた
僕の中身は空っぽだ
僕を満たしていたものは
こぼれちゃったんだ
ころころと僕が鳴る
キャップだった物は僕の中で
やくたたず やくたたずと
ころころ泣いている
こうして僕は
道端に転がっているだけ
ねぇペットボトル
私の中でも
ころころと鳴ってる物があるよ
隠しておきたかった言葉が弾けて
中身がこぼれてしまった記憶が
私の中でも鳴っている
やくたたず やくたたずと
私に思い出させる
キャップが入ってしまったペットボトルみたいに