行き先は誰も知らない。
隣町かもしれないし、よその国かもしれないし、もしかしたら銀河かもしれない。
私たちは旅人です。日常の喧騒から逃れたい時、夢うつつでフラフラ歩きたい時。
この列車はすぐ傍で停まっています。
「詩」という切符さえあれば、誰でも乗れます。
でも、その切符の有効期限は一日です。
さて、あなたは列車の窓から、何が見えますか?
ちなみに私は電車マニアではないので、SAGE進行で列車は進みます。
あしからず。
愛国から幸福へ
絶望という名の地下鉄 ですね?
>>2 切符は?
>>3 あなたも切符は?
この列車に名前はありません。
あなたにとっては日の光の見えない絶望かもしれませんが、
できることなら降りる頃には少し絶望を忘れていて欲しいです。
ゆうべより乗客が増えたような
気のせいでせうか?
とかいって私も切符不携帯。
「明日の話」
銃声が響いて
花が首ごと落ちました
この胸を刺すのは なに?
そこかしこで
笑い声がするけれど
目の前の群像に顔はない
鳥は一斉に飛び立ち
鐘は夜明けを告げたのに
私はまだ手探りでしか歩けない
波の音が少しずつ 少しずつ
遠くなっています
そうして私も少しずつ 少しずつ
笑顔が上手になるのでしょう
ほうら また
明日が始まる
日付が変わったので、ひとつ。
「青い金髪」
哀しいかな彼は金髪 風に吹かれても金髪
泣いても金髪 ひとりでも金髪
すねても金髪 空腹でも金髪
ケンカしても金髪 甘えても金髪
迷子でも金髪 反吐が出ても金髪
眠れなくても金髪 置き去りにしても金髪
非難しても金髪 いつだって金髪
哀しいかな 彼は金髪
ねえ 手をつないでみてよ
光に透けそうな 金髪
IDにちなんで。
「room」
今夜も
きっと明日の夜も
私はここにいる
それが当然のように
目を閉じる
一筋の線が泳ぐ
なだらかな曲線を描いて
求めるものを探す
耳をふさぐ
心地よいリズムを刻む
なによりも温かい
音楽を奏でる
夜は長いし
昼間は知らない人みたいだし
ここが私の居場所でしょう
このままでも良いでしょう
きっと明日もここにいる
ただ ひとりを受け入れて
そして眠る
「渡り廊下の脇の水呑場」
たとえば
君を象徴するものを考える
私は
炭酸水
それしか思いつかない
一息で飲み干す
快晴の空を
飛行機が突き抜ける
この場面
暑いねって君が言って
暑いねって私は答える
この会話
冷えた風が
都合よく吹いて
だまる
汗が ぽたん
もっと君と
話すべきだったけど
言葉にならなくて
口づけした
放課後の掛け声が
耳の奥に残った
君のイメージ
あの夏の
私の落し物
>>4 古いところからの引用ですかね??
不勉強なもので、分かりません。
やっつけ仕事みたいに頑張ってみました。もう寝ます。
♪あ〜しくじった しくじった♪
途中下車
どうにか読める速さで流れゆく景色に
きつい言葉の数々を解かないよう努める
行き過ぎた看板のつづりを反復し
答えを探すことを投げ出した
少しだけ上がってる窓に風は吹き込まない
刃物の視線は交わる瞬間実体化しそうだ
思い違いで開いた空間を想い
膜を張った視界で防がった
絶え間なく横切る瞬きの間の電柱は
漂う沈黙から息継ぎのタイミングを計る
もう数えることさえしなくなる
焦らされる衝撃を待つならば自ら降りた
しまった眠れない…と思って見に来たら、あら、乗客さま。
>>12 途中下車ですか。ありがとうございます。あなたの切符、確かに受け取りました。
やりきれなさ、あきらめ、自責、うっすらとした絶望
おそらく加齢とともに
おそらく後悔として
それらばかりが増殖していく
それでも答えだけを急かされるから
またひとつ かつての自分を裏切る
優しい言葉を期待していたとは
とても言えない
景色だけが めまぐるしく変わっても
変わらないものを
ぼくを
きみを
探すように
また 一回りして
景色を眺めよう
さすがに眠くなってきたので寝ます。
不定期で、私が車内を巡回します。
どんな色の切符か、私にみせてください。
でないと私の無駄な切符だらけになって、
言葉を無駄に消耗してしまいますから。
明日はどこまで行けるかしら?
「くらげ」
私はいつから
この海に漂っているの
長い髪を
水面になびかせているの
ゆっくりと
私の身体は沈んでいく
ゆっくりと
私は海面の光を見上げる
まるで螺旋みたい
そう思ってまた沈む
底まで身を沈めてみても
きっと私が求める答えはない
そんなことは知っていた
けれど
少しずつ海に侵食されていく身体
私はうっとりと
まだ見ぬ海底を
おもう
たとえレスがつかなくとも
無情にも列車は行くのです。
だって線路が続いてるんだもん。
これからこの列車は「青春一直線」に乗り換えをいたします。
振り返らずに今を生きたい人、あまり良い思い出のない人は
お乗換えください。
ちょっと昔を懐古してみたい人、大切なものを置いてきてしまった人、
また、青春真っ只中の人は、お乗りください。
では、しばらく、青みのある切符で、この列車は走ります。
「帰り道 橋の上」
踏み潰してしまえ
そんな約束
一度たりとも
守られたことはない
夕暮れの指きり
当てにしていたわけじゃなし
日が落ちるのが早いことを理由に
逃げようとしないで
帰り道の半分で
違う約束を思い出さないで
僕は明日を見据えているんだ
そんなことは私の約束を守ってから言って
二台並んだ自転車が
遠ざかっていったのは
ただの不安だと言って
予兆だなんて
思わせないで
「カクテル・モラトリアム」
あたし もう少しで
10代とお別れ
ささやかにお別れ
なんだか今までの記憶が
居場所を失って
まぜこぜになって
新しいカクテルができそう
このままでいいのかなって
迷いながら
グラスを持つ手が
揺らぐ
そこに映るあたし
どんな顔かしら
そのカクテル
どんな味かしら
眺めていても
答えは出ないし
ほら 色があやふやになるから
どうせ
すぐに飲み干すことになるんでしょ
さようなら
あたし
ちょうど10代に
飽きてたところ
切符手に入れたら、乗せてください。
>>19 どうぞどうぞ。いつだって待ってますよ。
切符を手に入れるのにも、労力いりますからね。
まだ私は身を削ってでも詩を作る気力があるようなので、
今のうちにやっときます。
改行が多すぎるって言われちゃいました。
悔しいけど、二つに分けます。 くそう。
「ともしび」
あの夏の夜
線香花火は確かに
落ちて消えてしまったけれど
消えないで
なんて願いも叶わなかったけれど
本当はすぐ消えてしまうこと
分かってて受け入れてる
自分に気付いていた
あまり都合の良いことを
考えないようにして
悪い結果の言い訳を
始めから考える癖が
作られていた頃の話
君はきっと変わらずにいるね
でもそれは嬉しくも許せなくもある
変わらないなら
何故もう僕といられないの
最後まで言えずじまい
君は卑怯
僕はもっと卑怯
ただ少し弱いだけさ
ただ少しうまくいかないことが続くだけさ
どこまでこれが通用するかな
ちょっと試してるだけさ
あの夜のともし火の話
落ちた花火を
惜しんでいる君の前で
次の花火を出して
踏みつけたのは
僕の方だったね
きっとそういうことだったんだ
繊細な手つきでマドラーを操り
彩りと比重の兼ね合いを図りながら
慎重に重ねていきます。
プースカフェを作るのはこれで2度目
知ったか男の為に私は
最高の技術を費やします。
積み重ねられるプリズムは
柔らかいクリスタルのラインから
伸び行く影をも色づけます。
7層目のグランマルニエが
ゆっくりと匂いを咲かせ
甘ったるい香りが立ち込めます。
この香りに想いを込めて
あなたに送った私は
以来作っていませんでした。
至極の一杯を限りなく優しく
喜ぶ女性の方に男は
ストローで混ぜてしまいました。
>>23 ご乗車、ありがとうございます。
おや、その切符は少しここのより青みが強いですね。
大人のミッドナイトブルーですね。綺麗な青です。私は好きです。
無表情な内に思いを秘めたバーテンダーの思い入れなど知らない男が
趣もなく美しい色の層を混ぜてゴチャゴチャにしてしまった、ということですかね。
すみません、さほどお酒に詳しくないもので。
誤読だったらごめんなさいね。
彼、もしくは彼女の仕事への誇り、それゆえの悲しみ、気持ちを押し殺す日々がみえました。
なんとなく。
またのご乗車、お待ちしております。
いい感じで下がって参りました。
どんどんこの列車は急降下いたします。
ご注意ください。
またもや、IDにちなんで。
「SF」
何よりも不思議なのは
あなたの眩しさ
それは午後の陽がやわらいだ頃
いっそう光を増す
何よりも不思議なのは
あなたの澄んだ声
それは何気なく横たわり会話をする時
いちばん私の耳にしみ渡る
夢の中で
あなたが目の前で喰い殺されたの
でも
不思議と悲しくなかった
私の中であなたの身体は
翡翠の原石で成り立っていたみたい
とても綺麗だったから
私 おかしいかしら
今日もあなたは
目覚めると優しく微笑むのでしょう
そのとき私は
夢の中の獰猛な獣の
気持ちが分かるの
さあどんな顔で
目覚めようかしら
レスがないと好き放題になってまいますね。
これはこれで気楽。
さて、また自分で言っておいて変な色の切符を持ってきてしまいました。
青臭い色のをみつけなきゃ。
「カーテンとホコリ」
揺れる揺れる
窓際はいつも揺れている
茜射す教室
君とふたり
無人の机の列が
寡黙に黒板を見つめてる
今日僕は
大きな失敗の予感がして
うまく帰れない
だから君だけ
先に帰っても良いのだけれど
ふわりと大きな風
光に舞う
カーテンとホコリ
それはどこまでも
はかないような
いとしいような
ねえ
僕は少し汚れすぎてしまったから
どうか 君の白い手で
僕の頬を
ぬぐって
そろそろ寝ます。また眠れなかったら、フラッと来ます。
見えない誰かに、ちょっとだけ聞いて眠ることにします。
そこから、どんな景色が見えますか?
ではでは。
♪とーおーりゆくーきーいしゃにーなんとなーくみみーをすますー♪
あら、失礼。
「横暴な水色」
ひとしずく
落としてみて
きみのひとみから
きっときれいだから
もっと落としてみて
あたし うれしいから
君なんか
ずっと 泣いて いれば いい
「果汁100% 粒入り」
漠然とした不安が
いつもあちらこちらにあったよ
なにもないのに
いつも振り返りたくなるんだ
誰も呼んじゃいないのにね
空を切る
一瞬の隙間を
誰かに見られているんじゃないか
いつのまにか
大切なものを
粉々にしたまま
どこかに置いてきてしまったんじゃないか
壊すのはあまりに簡単だから
いつも
直すのは難しいんだってこと
忘れちゃうんだよね
失敗
ねえ これは不純物かな
それとも僕は不純物かな
この中にいてもいいのかな
みんなこんなにも
輝いているのに
いつか
まぜこぜになって
僕のことも分からなくなるかな
なら
もっと振ってちょうだい
初恋の思い出
誰だって
オカシクなんだろう
こんな退屈なレールの上
走ってって
僕の頭を
狂わせるようなモノなんて
キミなんかには何もないだろう
だから憧れんのさ
久々に見たキミは
僕の知り得ない何かで
やたら苦しんでるようで
キミは少し枯れてて
ただ流行のピアスで取り繕って
とてもほっとしたんだ
僕らは何がしたくて
シャワーのように流れる日常風景で
汚れ堕ちてってんだっけ?
キミは僕のことが好きなんだっけ?
意思表明しないからってんで
キミのせいにして
逃げ回ったんだっけ?
>>30書き終わって気づきましたが・・
詩中の「退屈なレール」とはスレタイと関係はないです。
多分に誤解を招きそうなので・・・念のため。_(._.)_
32 :
あずさ2号:02/08/16 21:30 ID:uMj1bsrN
信州行き
さよならは いつまで経っても とても言えそうにありません
私は あなたから 旅立ちます
旅立つ私のこころを 知っていたのでしょうか?
インターネッットから離れてしまえば
愛は終わると知った
地球の長い午後
やがて地球は片側を太陽に向けたまま止まってしまった
そして永遠に続く昼がやってきた
世界は地表を晒すのが許せないのか
緑は全てを覆い尽くした
生き物は本能を糧に存在し
それは人間といわれた生命にも平等だった
はるかなる知識とゆるぎない思想は失われ
生存こそが命だった
・・・圧倒的な映像で表現された世界に私は魅了された。
作中の生物は私の頭の中で実存する生き物となった。
ハヤカワSF文庫SF224
「地球の長い午後」
ブライアン・W・オールディス
1977 原作1962
>>30 31
DOさん、ご乗車ありがとうございます。よい感じでございます。
私は三連目と四連目で少しギクッとしてしまいました。
その場面がリアルに思い浮かべられます。
後になって思い返してみると、余計なにが本当だったか分からなくなるものですね。
淡い青色の切符、確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。
>>32 これは、「あずさ二号」の替え歌ととっても良いのでしょうか?
「インターネッット」がとても気になってしょうがありませんが…。???
私はネッットで恋愛はできません。
ネッットから離れるだけで終わってしまう愛なんてクソですわ。なんて。
汚い言葉、失礼。
早朝の空の色の切符、受け取りました。またのご乗車お待ちしております。
36 :
あずさ2号:02/08/16 22:33 ID:uMj1bsrN
>35
「狩人」の歌ってた「新宿発8時ちょうどのあずさ2号」って
今は走ってないんだよね。
でも、今年春頃、特別にイベントかなんかで走らせた。
ただ、列車のダイヤがどうしても8時ちょうどには出来なくて
8時3分とかになったらしい。
あーでも「狩人」って字をみた途端、似たコテハンの人思い出した(w
今でも、我、我、我ーーってカキコしてるのかな?
小さな小さな箱庭を造り続けています
沢山の人を招待してきました
箱庭は少しずつ大きくなっています
ベリーの垣根を張り巡らします
箱庭はどんどん美しくなっています
やさしくマメに剪定をしています
しかし箱庭は人が去ったら
いっとき荒れてしまいます
でも次に訪れる人のために
箱庭を造り続けます
箱庭はより落ち着けるようになっています
オールドウッドのベンチを置いています
箱庭は笑いが溢れるようになっています
小さな池を作っています
しかし箱庭は人が去ったら
荒れてしまいました
それでも私はあなたのために
今日も水を撒きます
38 :
あずさ2号:02/08/16 22:57 ID:uMj1bsrN
上の方で、いかいかがどうとかって騒いでるけど
3日前に来たばっかりの初心者だから
何いってるのか意味ふめ。
ちょっと他板でもロムりに逝ってくるね。
>>34 読んでくれどうもアリガトーゴザイマス
早速またご乗車に来ました(w
独り言ですが、昔は、なんでみんなの書く詩は
ああも難解なのだろうかと(w 思ってたんですが
考えてみれば言葉が命ですから当然ですね。
自分が書いてみて思いました。
KID A
目的の無い人生は
つまらないものだよ
そのとうり
目的の無い人生はつまらない
「現実見据えてるんです」
なんつって
手頃な快楽に身を浸らせて
愚痴ることだけが
生き甲斐なら
今すぐ死んだ方がいい
>>33 >>37 「簡単な言葉で」さん、ご乗車ありがとうございます。
二つも切符が。さて、どうしましょう。
「地球の長い午後」とは、きれいな言葉ですね。小説のタイトルですか。
恥ずかしながら、私はその作品を読んだことはありませんが、「SF」ですか。
その作品が想像力をかきたてる、とても魅力的なものだと分かります。
こんど読んでみましょう。
「箱庭」は、私も好きな言葉です。どんな箱庭を詩の中で使おうかと実は企んでいました。
これは、彼女(もしくは彼?)の心の箱庭ですか?人と親しく接するには、
心の中を曝け出す部分がありますから、箱庭に招き入れる、という表現はよく合っていると思いました。
荒れても、また次はその欠点を克服するように進化していくのですね。
いつもそのようにありたいですね。
二色のきれいな切符、ありがとうございました。またのご乗車、お待ちしております。
>>34 早速、また乗車していただき、誠にありがとうございます。
そうですね、私も他の人の詩が難解で難解で…。
言葉は命、その通りですね。即興は、上手くいけばそれでも良いのかなと思いますが、
やはり推敲した詩とはオーラが違います。もっと言葉を大切にしなければ…。
>>40 身につまされる言葉です。はあ〜・・・。
目的はあったはずなのに、目前の快楽に溺れて、それを誰かのせいにして・・・。
見覚えのある状況。端的なのがますます説得力ありですね。
でも、最後にうっすらと絶望感が見えました。
はるかな青色の切符。受け取りました。
またのご乗車お待ちしております。
今日のIDは微妙。無理やりなことをしてみます。
「たまご」
もう起こさないで
揺らさないで
私に何も求めないで
中身が何か知ったかぶりで
そんなつまらないものに
なるための命じゃない
しずかに
分離して
すこしずつ
融合して
私は
私で
あるために
この中にいるの
分裂する細胞
そのひとつひとつに
私がいることを
証明しなくては
納得いくまで
だまってて
今ちょうど
気持ち良いところ
「めくれた空」
帰り道
やつれたアスファルト
汗を流した短い影
どうでもいいはずの昼の音楽が
今日はやけに耳につく
ふと
空を見上げる
この裏側の空も
同じだけきれいなら
少し救われる
そんな気がした
なぜかは
知らなくとも
やばい、夕方寝ちゃったから目がさえて仕方がない。
明日、というか今日から、少しずつ忙しくなる予定です。
だからあまり詩を書きにここへ来られないかも、なので、今の内に・・・。
書くものに詰まったら、高校時代の青臭い詩でも載せてやれとか思っていましたが、
今読み返してみてちょっとシャレにならないシロモノだったので断念。
今書いてるのもどうだとつっこまれたら何も言い返せないので、この話題には触れないで。
では、ほかのスレに載せてしまいましたが、こっちにも持ってきます。
高校時代のものです。
少しリライトしてみました。
「てのひら」
あなたの手のひらが揺れて
光がさし込んできました
あたしは
熱い洪水の中にのみ込まれて
あなたを見失いそうになりました
まばゆい黄色の空が
静かに息をひそめてゆきます
このまま ふたり あかね色に染まったら
ひとつになれるのかしら
あとかたもなく
溶け込むことができるのかしら
ただ 世界は色を変えて
あたしひとりを
置き去りに
>>38 下の方で良いのです。
とりあえず、落ち。苦し紛れに布団の中へ。
今日はBGM無し。それでは。
「椅子の下」
こぼして
落として
椅子の下
手が届かなくても
身体をねじってでも
手をのばす
転がる
指から
するり
もういちど
骨を引き伸ばしてでも
けして
椅子から降りてはいけないルール
こぼして
落として
転がって
「いちまいの は」
あしたのあさ
わたしは
あのくすのきの
はの
いちまいになる
ちいさくとも
わたしは
からだじゅうに
めまぐるしい
ようみゃくをはしらせるのだ
おもてにも うらがわにも
わたしは
おびただしいちからを
みなぎらせる
それはなんて
うつくしいことだろう
うつくしいことだろう
ひっしにえだにしがみつく
いちまいの
わかい は
わたしはうまれてはじめて
いきることになる
「走れ!」
何故かはわからないの
でも そんな気分
あなただって
わかるでしょ
ほら あれよ
わたしの「全細胞が走れと言っている」わけよ
おかしなことじゃないわ
あなたからもホラ
きこえるわ
走って
夜になっても
太陽は裏側で燃えてるんだから
ひとりごと
あさはかな言葉が
いたるところで
大手を振って歩いてる
こんなもののために
あるのではないの
いきぐるしい
みぐるしい
「だんだん気にならなくなるよ」
そんな慣性の法則
いらないわ
お前、手に持ってるのは何だ?
剣か?銃か?
私はこれでもって
歩いてきたの
そうね
切符というところかしら?
溢れ返ることしか知らない世界
私は
本当の言葉を
探してる
うん
目的としては
悪くないでしょ?
52 :
あずさ2号:02/08/17 19:05 ID:qGegRGy+
あんまり書き込みしてないけど
この板をウロウロしています。
ちなみに閉鎖的なスレの1もやってます(w
住んでた都会のワンルームマンションの壁が薄くて
隣人の話声がうるさいって大家に苦情をいいにいったら
逆にそんな事気にするあなたの方が悪いと言われて
ここなら静かに暮らせるかなと思って引っ越してきました。
田舎の実家は、父母が亡くなって、兄夫婦と子供がいて
兄嫁とは、いまいち性格合わないんで帰れないし。
>ましゅうさんの詩
コンバンワ〜
「椅子の下」って詩がとてもおもしろいです。
何で椅子から降りてはいけないのか。
他にもましゅうさんの詩は不思議な雰囲気が漂ってますね。
今日も詩かきます。
学校の屋上でタバコ
うさんくさい
自己表現の嵐
見ると自分が一発
ブチかましたくなったりする気持ち
まぁ、俺も分かるんだけど
だけど俺は
自分がヨゴレヤクやるなんて
いやだし
傷つけ合いを
自ら始めるのも
メンドークサイんで
結局自分も
特別ではないというコトさ
なんつって
他の子と
手ぇつないで
生きてる
55 :
あずさ2号:02/08/17 20:41 ID:qGegRGy+
>54
>他の子と
>手ぇつないで
>生きてる
一人じゃ何も出来ないから?
多分、他の子も一人じゃ何も出来ない子ばかりだよ。
一人じゃ何も出来ない子ばかりが集まっても
前向きには生きていけないね。
>>53 DOさん、今夜もご乗車、ありがとうございます。
そうですか?私の詩って不思議ですかね?
自分では、分かりやすくてしょうがないように思ってて、
もっと色々な表現を駆使しなければ…と思っているのですが…。
書きたいものが私の中で定まってないのかも???駄目だわ。
椅子の下は、アレです。「自分ルール」です。「トンネルを出るまで息しない!」
とか。ちょっと、童心にかえってみました。
>>54 青い切符ですね。「屋上」と「タバコ」が結びつくと、「素に帰ろうとする自分」
になります。私のイメージでは。所々にあるカタカナが、若さの象徴みたいですね。
大人ぶって、割り切ってる風な彼の、「他の子と手ぇつないで生きてる」と
認めている様が健気で可愛らしくて切ないですね。
切符、受け取りました。またのご乗車、お待ちしております。
>>52 あずさ2号さん、切符がないと、切符不携帯で捕まっちゃいますよ。
気をつけて。
折角、詩板にいらしたのですから。一度、見せてください。
日ごろ思っていることが、そんなにあるのですから、勿体ないですよ。
>>55 あまり野暮なことは言いたくないのですが、恐らく、
あずさ2号さんが仰っていることを、
>>54の詩は暗に言っているのだと思いますよ。
素晴らしい読みです。鋭い。
でも、それだけではなく、もっと色々な意味が含まれてますよ。
よく読んでみてください。きっと分かります。
あくまで、今のここのテーマは、「青臭さ」ですから。なんて。
58 :
あずさ2号:02/08/17 21:20 ID:qGegRGy+
ひとりで旅にでる
ひとりで窓の景色を見つめている
「何を考えている」
「何も…」
「何故、誰にも話さない」
「話す必要がないから」
「重くないのか」
「一人でも背負えるし」
淡々と生きて、何も望ます、失うものを恐れないーその強さ
一人で生まれたのだから、一人で死んでいく、決して寂しくない。
>>58 はい、あずさ2号さんの切符、確かに受け取りました。
あなたは、強い人なんですね。なあなあの関係を強く拒む人なんですね。
恐らく、この詩でそう言いたいのですね。…構いませんか?
私も、無理に関係を築こうとは思いませんが、「淡々」とは生きたくはないと
思っています。別にここで言うことではありませんが。
自己完結で終わらせることができるのも強さですが、それが逆に誰かを悲しませていることがありますから…。
「強さ」とは何か。難しい問題ですね。
何せ、表裏一体の危うさの中に私たちは存在しているのですから。
ん?意味不明??とにかく、強い青の切符、確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。
「キレモノ注意」
これ以上近づくな
お前 切っちゃうぞ
馴れ馴れしく触るな
お前 毒が回って死ぬぞ
なにせ生まれながらの切れ物ですから
これが精一杯の優しさなんです
器物破損
もうむやみにさせないでくれよ
ほら 街の影すら
俺を避けてる
孤独か
それもいいが
それってみんな持ってるだろ
だから別に特別でもないって
独りのが楽
だって何も俺を変えないで済む
尖がっていたいんだ
丸くちゃ
転がりすぎて いけねえ
間違ってはいないさ
何が正しいかは
知らないけど
>ましゅうさん
>私の詩って不思議ですかね?
なにか世界が。まぁ、人って心はひとりひとり別世界の住人ですからね。
それにしても「青臭さ」がテーマとは知らなかったっす。
なんで切符が青なんだって思ってたんだけどそーいうことか(w
>あずさ2号さん
詩に向かい合ってくれたのなら万々歳です。マジで。
・・自分の書いた詩に後々フォロー入れるのもあれなんで。メンゴ
たいとる おぶ まいん
みんなで旅にでる
みんなで窓の景色を見つめている
「何を考えている」
「楽しいなって」
「何故、誰にも話す」
「話す必要があるから」
「一人で背負わないのか」
「重いし」
貪欲に生きて、多くを望み、失うことを恐れるーその弱さ
一人で生まれたのだから、一人で死んでいく、寂しく。
>>62 はい、そうだったんです。今は「青春」テーマだったんです。勝手に。
一応始めは何かしら統一した方が良いかなと思いましてね。
レスが50いくくらいまでかな〜とか思ってたので。そろそろネタつきそう?
いえ、このテーマはなんだかいくらでも出来そうな勢いだったため、もうこの辺で、
打ち切り!なんで、これからは好きな色の切符でどんどん乗車頂けると嬉しいです。
ところで、なんだか野暮なことをしてしまったようで…申し訳ないです。
こうやって、1つの詩に向き合って意見を言い合うというのは、
何よりその人のためになりますからね。色々な角度から見ることができる機会ですから。
そういうのがあったら、是非言ってください。
…私の1人歩きしちゃってる詩にも…。長くなりそうなので、次に。
>>62 これがDOさんバージョンですか。
「人それぞれ」というつまらない言葉でくくりたくない一連のやりとりですが。
私はどうもこちらよりの人間ですが、決して望んでこうなったわけでもなく、
ただ人の温もり(って言葉もクサイですが)に触れていると手放したくなくなったり…。
確かに、生まれる時、死ぬ時、人は1人ですが、生きていく上で本当に1人では
生きていけないんですよね。う〜ん、私が単に寂しがりやなだけかしら??
というか生まれる時も一人じゃ生まれられないです。そういうことなんです。…多分。
ああ、私の駄文スレになってしまう…。誰か止めて…。
なんだか今日は色々と考えさせられました。
あまり、詩は書けませんでしたが、また違う収穫があったので、満足してます。
なんだか見放され感がそこら辺に充満している列車ですが、
みなさん、切符ができたら是非乗車してください。
そして私の詩にイチャモンつけてください(w
悔いが残りますが、明日は朝からバイトの為ここで落ち。
それでは、皆様のご乗車、お待ちしております。
>>62 >なんだか野暮なことをしてしまったようで…申し訳ないです。
いえ、大丈夫です。
>確かに、生まれる時、死ぬ時、人は1人ですが、生きていく上で本当に1人では
>生きていけないんですよね。う〜ん、私が単に寂しがりやなだけかしら??
>というか生まれる時も一人じゃ生まれられないです。そういうことなんです。…多分。
そうですね・・。
別に個人的に、詩で哲学思想をを誰かに押しつけるつもりはないですしね。
おもしろいからあずさ2号さんの詩を拝借させていただきましたけども。
単純に、自分は独りでない人生を歩むつもりですけれど。
>ましゅうさん
「果汁100% 粒入り」って詩がとても良いと思いました。
うまいですね。
哲学者のコトバ
誰にでも
隠れた才能
熱中できるモノ
本当に強い情熱を注げるモノがある
キミも
大きな夢を持て
信じればきっと叶う
なんて言葉に
騙されるな
ただ生きてるだけで
素晴らしい
なんてコトバに
騙されんな
69 :
あずさ2号:02/08/18 21:05 ID:FntQ+F4w
アップルキャンディとオレンジジュースを片手に
ひとり、電車に乗る
お気に入りのスピッツを聴きながら
ぼんやりと窓の外を眺めている
静かでささやかな時間
アップルキャンディをなめ終わるまでは
あなたのことだけを考えて
オレンジジュースを飲み終わるまでに
あなたへの手紙を書いてしまおう
70 :
あずさ2号:02/08/18 21:06 ID:FntQ+F4w
ごめーん、sage忘れた
何気に70ゲトしてる♪
やっとオウチに帰れました…。ちょっと、今はレスだけで落ちます。すみませぬ。
つうか、いやん、浮上してるわ。下げなきゃ下げなきゃ。
>>66 DOさん、今晩も乗車頂きありがとうございます。
そうですねえ、詩は押し付けるものではないですからね。あくまで作者の世界の表現の手段で
あって、それをどう読み取るかは読み手の自由で、そこが詩の面白さでもあります。
作者も思っていなかった深い所まで読み手が掴むこともありますし、そのような詩を
書けるようになれたら、それは素晴らしいことですね。
>>67 いえいえ…。勿体無いお言葉です。ありがとうございます。ただ日頃思っていた漠然とした
ものを詩にしてみようと試みてみたものです。まあ、ほとんどの詩がそうなんですけど。
私は、ラストがちょっと気になってます。リライトの余地ありまくりかと…。
とにかく、お褒めのお言葉ありがとうございます。とても嬉しいです。
>>68 「騙されるな」の後は、どう展開するのでしょうか?どうとも考えられてしまいます…。
「哲学者のコトバ」は、人間賛歌とまでは言わなくとも「前向きな言葉」として
ここでは捉えられてますよね?そして、その後で、「騙されるな」と言って突き放しています。
が、その後の説明はありません。「哲学者のコトバ」とは、彼らが長年悩み苦しみ考え生きて、
その上で出された1つの結論であり、彼ら程考え抜き、悩み、それを克服した経験を持たない
私たちが安易にその言葉を信じると痛い目にあうぞ!…と私は取りました。
ただ、どこまでも突き落としたいのか、それとも別の抜け道があるのか?
それを匂わす複線があれば、もう少し完成度が上がるかも…などと偉そうなことを言ってしまいました。
でも、私はこの詩で色々な想像が膨らみましたから、十分でしたよ。
高潔な朝焼けの色の切符、確かに受け取りました。またのご乗車をお待ちしております。
>>69 あずさ2号さん、ご乗車、ありがとうございます。早速、切符を受け取らせていただきます。
「アップルキャンディ」、「オレンジジュース」、そして「スピッツ」がこの詩の
キーワードかなと思わせていただきます。
どれも言葉のイメージとしては「軽く、爽やかで、甘く、ちょっと酸っぱい」という感じです。
私は一番「軽さ」が重要ポイントかと…。心地よく、自由な時間。それが、
「静かでささやかな時間」に繋がるのだと思います。それはとても脆く儚い大切な時間です。
そして、その間だけ、この詩の彼、もしくは彼女は、ひとりでも「あなた」と傍にいられる。
その時間の儚さ、愛しさを言っている詩と、取らせていただきました。
通り過ぎていく羊雲の色の切符、確かに受け取りましたよ。
>>70 謎が解けました。まあ、旅にはそういうこともあります。すぐに潜っていきます。
>>71 初めての2ちゃんらしいレスです。どうも有難うございます。こういうのもアリかな(w
では、またのご乗車、お待ちしております。
明日は、多分、もうちょっとは時間があるはず…。
それでは、おやすみなさい。
「たそがれパラノイア」
西向き
たそがれ
帰り道
うしろに
続く
長いかげ
来ないで
たそがれ
パラノイア
かたかた
ゆれる
ランドセル
みないで
たそがれ
パラノイア
はやあし
たいよう
落ちないで
ななめに
せおって
六弦ケース
それより
ちいさな
あのこを追って
どうして
たそがれ
パラノイア
ごめんよ
おうまがどきのせい
やめてよ
たそがれ
パラノイア
はやく
おうちに
かえらなきゃ・・・
さよなら
たそがれ
パラノイア
ひらいて
とじて
またあした
>>72ましゅうさん、こんちわ
そこまで詩に向かい合ってくださるとは思いませんでした。
ありがとうございます。
>それを匂わす複線があれば、もう少し完成度が上がるかも
いや、本当にその通りですね。そう思います。
ちょっと不完全すぎたかも。頑張ります。
次の詩でもう少しそこいらへんを伝えようかなと思います。
>>74 パラノイア。個人的に最近知った言葉です。
いい言葉ですよね。
仙人のコトバ
退屈な日々 それはそれでよしとしよう
夢も目標もない これはこれでよしとしよう
いいんだ
だって僕は金持ち
仙人のように
生きている
真夜中
独り酒を飲んでる
なにもないけど
これはこれでよしとしよう
まるで全て悟ってるよう
金あるだけで
偉そうね
ブタ
ただのブタ
>>76 DOさん、ご乗車ありがとうございます。
長ったらしいレスを読んでいただき、ありがとうございます。
>>77 「パラノイア」。響きが良いんですよね。意味は…「偏執病」。ううむ。
それでも、詩としては魅力的な言葉です。
ちょっと、ここで落ちます。切符は、後でちゃんと受け取りますので。
しばしお待ちを。
80 :
お露:02/08/20 21:24 ID:GOFjHTZ/
>ましゅう
幽霊でも切符いるのかしら?
81 :
お露:02/08/20 21:38 ID:GOFjHTZ/
何気に80ゲトー
やっと時間ができた…。
>>78 お金があるために、あくせく働く必要もなく、持つべき目標もなく生きていく日々。
何も求めることなく、毎日をやり過ごしていく日常。
「これはこれでよしとしよう」自分を省みようとする努力もしない。
それは仙人の無欲ではなく、堕落の無気力。
私は人間なので、仙人とは違って時間が限られています。なるべく、
無気力にならないようにしたいのですが…。目標はそう簡単に見つけられる
ものではないから、色々悩んでしまうのです…。
憂鬱な曇り空の切符、確かに受け取りました。またのご乗車、お待ちしております。
>>80>>81 幽霊ですか。夏ですからねえ。もう終わっちゃいますけど。
この世に留まるくらいですから、思うこともたくさんあるでしょう。
是非、その恨み辛みを詩にしてください。
成仏できるかもしれませんよ。ご乗車お待ちしております。
>>82 ましゅうさん、おかえりなさい
詩、読んでくださってどうもです。
そうですね、そんな感じです。
ウーン、暗い詩(w 暗すぎるのはもーやめよー。反省。
じゃ、また
これは夢だと思ったんだ
でき過ぎた話だから
焼きつける日差しから
ゴールポスト裏の木陰
遠目に見ても君なのはわかったよ
約束の返事を待ってるんだ
照れくさくて死にそうだ
でき過ぎた話だから
冷やかしを背負い
大事な話の時なのに汚くてごめんね
一晩かけて考えた言葉は
最初のセリフでつまづいて消えた
飛んでく心を思わずつかまえた
でき過ぎた話だから
思いつく言葉は
驚くほどストレートで
それでなくても俯く君は
切りそろえた髪に瞳を隠した
恥ずかしくて消えてしまいそうだ
でき過ぎた話だけど
でもありがとう
「メヂカラ」
驚いたのは
彼女の睫毛
あまりにも潔く
上を向いていたこと
わたしは何も言うことができませんでした
言うべきことは
たくさんあるのに
息をのんだのは
彼女のまぶた
鮮やかな青が
奇跡の光で輝いていたこと
わたしは泣いてしまいそうでした
聞きたいことは
たくさんあるのに
神様 彼女を殺してください
出来なければ
彼女の目を奪ってください
わたしには
言うべき言葉がもう見当たりません
言葉を失ってしまうのです
わたしはこんなにも醜く
彼女はあんなにも美しいのです
彼女の眼差しで呼吸が出来ないのです
神様 それも無理なら
わたしを消してください
「哀しいサカナ」
あなたの前では
わたしは一匹のサカナになる
瞬きのできない目で
鈍い銀色の身体で
口をパクパクさせるだけのサカナ
あなたのまわりは水がなくて
近寄ることも
息をすることもできない
だけどあなたが笑うから
性懲りもなく
今日もあなたのそばへ
わたしは一匹のサカナです
泳ぐことしかできない
しがないメスのサカナです
泳ぎ着く場所が
例え波打ち際の岩山の隙間でも
そこで息絶えても
泳ぐしかないのです
哀しくても
涙はたちまち水に溶けてしまうのです
わたしはサカナです
いつか水の無いところで生きたいと願う
一匹の サカナ
>>85 「簡単な言葉で」様、ご乗車ありがとうございます。
早速、切符を拝見させていただきます。
違っていたら、申し訳ございませんが、もしかして、前のテーマで詩を書いて頂いたのでしょうか?
ありがとうございます。「ゴールポストの裏の木陰」、「冷かしを背負い」の
言葉の選択が上手です。「切りそろえた髪」で瞳を隠した彼女と彼の身長差。
「大事な話の時なのに汚くてごめんね」が微笑ましいですね。
恥ずかしさと嬉しさと自分の格好の申し訳なさでグルグルしている彼の姿が目に浮かびます。
放課後の空の一番きれいなところを切り抜いたみたいな色の切符、確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。
「ピアノの恋人」
僕の手は何も掴まない
君の小さな手には宇宙があるのに
僕には何も無い
君の手もつかめない
君の小さな手は
時を止めて誰かを待っているのに
鍵盤の上
くるくる踊るように
小さな両手が走るのが
奇跡としか思えなかった
その旋律は僕のモノだと
勘違いしたかった
いつまでも君の手は小さいのだろう
だけど僕の意味もなく大きな手には
けして収まりきらない
僕の手は何の音も
奏でないから
あ〜今日はなんかダメだ〜!こんなのが書きたいんじゃない〜!
時間の余裕がないと人間だめです。
そして良い精神状態でなきゃ私は書けない。
ので、ここで落ちます。無念。
まだしばらく忙しいのですが、是非乗車してください。
レスはできます。ヘボレスですけど・・・。あう。おやすみなさい・・・。
>>84 すみませんレスの順番がおかしいです。あんな感じで宜しかったのですか。
それは安心しました。ふぅ。
来週からは自由な時間が戻ってきますから、是非、違う感じの詩も見せてください。
誰のものでも詩を読むことが好きなのです。
それでは、ご乗車お待ちしております。
昼間、釣りをしました
釣りをしてる
川で
昼間
ただ静か
ボンヤリと
記憶の川
思い出す
聞こえてくる
卒業できるのー?
できるさぁ
就職頑張ってねぇ
言われなくたってなぁ
ブクブクプク
走馬燈みたいでおかしいと思ったんだ
こんな最期かよ
マジかよ!!
ザバー
あ、どうもありがとうございます
「泳がなきゃ、溺れるに決まってると思うんだけど」
ごもっともで・・
>>92 ご乗車ありがとうございます。
記憶の川を辿り、白昼夢のような懐かしい日々が蘇り、気が付くと目の前の川で
溺れてしまっていた自分。いつか泳ぐことをやめていた自分。
通り過ぎの誰かに引き上げられて、やっと気付くことが出来た自分。
そこからまた、進むことができるかどうか。そこが重要です。
まだ彼(?)は釣りを続けるのでしょうか?そこが知りたいです。
歪んで定まらない水面の色の切符、受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。
個人的には三連目のやり取りを身近に聞くので楽しく読めました。
拙い詩は押し付けられたら汚いものだと
狭い思想は押し付けられたら醜いものだと
言葉がかわいそう
わたしはかなしくなりました
「性癖」
もっと顔を歪ませてくれ
すぐに終わらせてやるから心配するな
後には何も残らないさ
誰も傷つきやしない
どこまでも優しく葬ってやるよ
それで俺も終わる
それが全て
俺を終わらせろ
「アンコンディショナル・ラヴ」
あなたの彼岸
わたしの此岸
あなたの運転席
わたしの助手席
そこを通り抜けるのはいつも冷たいものでした
それは実態のない象徴のようで
いつもわたしを困惑させた
あなたのステージ
わたしの客席
割り切っていけるかしら
既に知ってしまったわたしに
うまく立ち回ることができるかしら
ただひとつ
こちらとあちらは
相容れることなどできないのに
解り合うことも
求めることも
叶わぬあなたに
わたしは変わらぬものを信じることができる
それは とても 強く この胸に
日常に潜む狂気
過去に残る残骸
傷跡
信念
絶望
見てみぬふりはできない孤独
渇望
そして少しの希望
それらが表現できるよう
私は比喩を求める
>>97 「過去に残る残骸」って・・・。ダメじゃん!
「過去の残骸」で良いや。失礼。
多分眠れないのですが、明日5時起きなので落ちます。
では、25日に会いましょう。
>>93 ましゅうさん、ありがとうです。
うむむ・・詩の説明考えてたんですけど・・
やっぱ説明って苦手かも。
ホントダメだ(笑
とゆーわけで、また詩を書きます。
釣りに行こう
「あーあ、人生にうんざりさぁ」
「どうしたの」
「このままじゃいけないのに何もしたくないんだ」
「つりでもしながらかんがえよう」
「そうだね」
ボチャン、ブクブクプク
「わ!」
「ありがとう」
「泳がなきゃ溺れちゃうよ」
「そうだね」
「きょうはもうかえろう」
「そうだね。でもなにもわからなかったね」
「いいじゃないか。ぼくたちはこたえをさがしてみたんだ
なにもしないよりずっといい」
「そうだね」
おしまい
>>100 と言ってもまた分かりづらいかも・・スンマセン・・
やっと帰って参りました。おやおや、少しだけ進んでいるようですね。
お待たせいたしました。切符を拝見させていただきます。
・・・100超えてる?あら、じゃあ、上げてみようかなあ〜(ニヤリ
>>99 >>100 >>101 DOさん、ご乗車、ありがとうございます。
今度は2人で釣りに行っているのですね。
いえ、こちらの淡々とした会話の方がやはりDOさんらしいというか、
なんだか分かりやすいです。「泳がなきゃ溺れちゃうよ」
この言葉に気付かなくちゃ・・・。私にとってはこれが答えです。
午後の水しぶきの色の切符、確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。
さて、下がっていきましょう。
「ウッベ」
ウッドベース
唸ってちょうだい
ここ一番のラインで
走ってちょうだい
テンポキープ テンポキープ
それだけ忘れないで
滑らかに動く彼の指なら
何も怖くないわ
歌ってウッドベース
突き抜けてウッドベース
あなたが落ちてしまうと
何もかもが台無しなの
ドラムもピアノもテナーもペットも
耳そば立てて道しるべ
ねえ うねりを作って
音の渦を巻いて
低音の洪水
この夜の終わりも
巻き添えにして
「メトロノーム」
だれのものでもない目で
あなたを見つめた
あなたは誰かのものだったから
ふいと目をそらした
明日目覚めた世界が
今日と同じものだとは信じない
誰の心もリアルタイムで
動いているもの
規則正しいメトロノームも
そのうちずれて
足を引きずるみたいになるの
新しい世界では
新しいリズムの中で
新しい心の
あなた と わたし
まだわたしは誰のものではなく
あなたには誰かがついてるけれど
それは音もなく近づいてくる
狂いにも気付かずに
「クローバーは泣かない」
クローバーは泣かない
少女に引きちぎられても
その手はどこまでも柔らかくて
優しく優しく冠にしてくれるから
クローバーは泣かない
少女に戯れに踏まれても
喜びに満ちた笑顔には
晴れ渡る空が似合うから
クローバーは泣かない
少女に選別され摘み取られても
四つの葉に託す願いには
何の罪もないから
クローバーは泣かない
そこに息づいていれば
きっと誰かが見てくれるから
きっと誰かに愛されて
また次の季節に生まれ変われるから
そう 信じているから
「緑の手のひら」
木陰で君とおしゃべり
話し疲れて眠る君
手のひらは緑
印象派の緑
昨日
君と階段をのぼる夢を見た
どこまでも続く暗い階段を
君と二人
強く握り締めた君の小さな手は
いつか朽ち果てて土くれに
その中で
小さな緑の芽が ひとつ
夢の意味など知らないけれど
僕は君の手のひらが緑なのを
少しも不思議だとは思わない
そのまま生まれたての緑を両手に抱え
僕は階段をのぼっていくんだ
どこまでも
どこまでも
階段は暗い
でも
君の手が緑なのは分かった
それはとても
素晴らしいことだろう
目を閉じる
私は大地と繋がっている
足の裏から
幾万も枝分かれした根が広がり
その先に私は
抱えきれない愛と悲しみの力を得る
そして いくつかの 怒り
私は息を止める
極限まで息を止める
苦しさで目を開ける
途端空気が肺になだれ込む
そして思い知らされる
ああ 私はこんなにも生きている と
そのことがどうしようもなく
嬉しくて
哀しい
私の身体で
脈だけが激しく
波を打っていた
「箱庭の町〜すべてが赤になる〜」
朝焼けを飲み込んだカラス
ごみ捨て場に戯れトマトを探す
信号は一時停止の点滅を止めない
ヘッドライトも知ったこっちゃない
ここは工場の煙だけが高い箱庭の町だから
誰もが背中を曲げて歩くんです
ユーリの唇は赤に濡れて
夕べの人を思い出そうとしてたけど
夜のネオンはみんなの顔を揃って赤にするから
思い出せないってゴミ箱を蹴ってた
朝焼けスモッグは悪くない
ユーリの頭も悪くない
この町の古いネオンも悪くない
雑食のカラスも悪くないさ
大人たちの猫背だけが
ボクを苛立たせるんだ
老いぼれた野良犬が
落し物のネックレスを咥えてた
朝焼けを反射した イミテイション・ルビー
ボクはそれを奪って綺麗に拭いた
この町に生きるユーリに きっと似合う
ツンと伸ばした背中で
ボクはユーリの元へ戻った
「泣き虫ピアス」
去年開けたピアスの穴も
だいぶ安定してきました
あの頃 わたしは あなたを求めて
1人で泣きじゃくってばかりでした
あなたの部屋の明かりを見るたび
この胸は締め付けられてばかりで
後ろに乗ったバイクのシート
あの感触が恋しくて
わたしは理不尽な失恋を受け入れられずにいました
誕生日を迎え
二十歳になったわたしの両耳には
今は別の人からのプレゼントが光っています
鏡でそれを見るたびに
滑稽だったわたしを
少しは微笑ましく思えるのです
わたしは あなたが居なくても 大丈夫だったんだ
車で彼が待っています
もう行こうと思います
心から あなたに
「さようなら」
あ、108のタイトルは「脈」で。
「欠けた満月」
あれは本物の満月じゃあ ない
本当の満月は
あの夜をさかいに消えてしまった
今夜夜空に浮かぶ満月は
大切なものを失ってしまっているんだ
分かるだろう
ある日をさかいに
大事なものを見落としてしまったんだ
有りえないことじゃない
ごらん 私にはもう
あの月がただのハリボテに見えてしまう
神経を張り巡らせた美しさ
感情を掻き立てる狂気
あれは
ただ丸いだけがとりえの物質の塊
悲しいんだ
そう見える満月が
そう見えてしまうこの私が
あの夜をさかいに
大切なものが 確実に
消えた
「セブンスター」
夜のドライブ
暗い海へ
熱にアタマをやられたまま
線香花火で夏を締める
風の強い浜辺ならば
炎の命もより短い
あなたのライターも
心もとない
火をつけるその指は
誰にも触れようとしない
四人で囲む火花
あなただけが遠い目
満ちていく潮
落ちていく月
最後の花火が尽きた後
あなたの煙草だけが燃えていた
その煙でわたしは
満たされてしまいたかった
この夏が過ぎても
あなたの口もとに
小さな ともしび
>>103 読んで下さってありがとうです。よかった。
今日も詩載せていただいていいですか?
じゃ、載せます。
>>103 どうぞどうぞ!
1人で寂しかったんです・・・(爆
↑は
>>113 です・・・。
またやってしまった・・・(鬱
>>114 レス無いと寂しいですよね(笑 (^^=
初恋の思い出2
ナンもない気がして
ただ、空っぽのままで
自分の全てが嘘くさかったんだ
ナニカが欲しくて
適当に悟ったふりで
それなりのこと言ってただけだったんだ
自分が醜く見え始めると
よけいに地に堕ちてしまいそうで・・
僕等は何処へ行っても
未だ何も変わってない
変色も
変形もしてなく
いつでも変わらない僕等として会えるだろう
その時は笑顔で
それじゃあ、その日まで
蒼く澄んだ空の下で・・
>>117 DOさん、ご乗車ありがとうございます。切符を拝見させていただきます。
>>30の続き・・・と、とっても良いですか?とりますよ?とります!
30の「僕」と違って、何かしらの答えを得たように思います。
「僕らは何も変わっていない」ということが強みになっているようです。
肯定的な普遍。そうして、ようやく思い出から歩き出すことができたのですね。
再会の笑顔が良く似合う、澄んだ空の色の切符、確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。
「コクーン」
ああ 溶けていく
わたし からだを ばらばらに して
伸ばした手が
先から先から分解されてく
細胞レベルの崩壊
痛いのか熱いのか
それとも気持ち良いのか
分解され形成されゆく後に
どんな姿になるのだろう
ねえ わたし まだ 考えて いる
あ
ああ
あ。
あなたのことさえ忘れて
私は大人には
なれないよ
胎動する私を
まだ誰も 知らない
「この森の果て」
ねえ 君の手は一人歩き
いつからか僕から離れて
暗い森を早足で行くの
ここは人気の無い森だから
暗闇だけを味方に大きくなるの
君を見失った
僕を許して
耳をつんざく突風が
奥へ奥へと僕を誘う
そこに君がいるとは
もう思えないけれど
影が後ろから僕を覆う
何よりもうるさいのはシジマ
鼓動が早くなる
そこに近づくにつれて
風鳴りが響く
それは
一度も聴いたことがなかった
君の悲鳴に似ている
「キラキラ」
むかし金色の稲穂の海を
視界いっぱいに抱きしめていたの
そこに吹く風のこと
みんな知ってるんだと思ってた
窮屈な広さを知ってから
私の城壁は脆く崩れていったの
ねえ道しるべなんてどこにあるの
誰も正しいことを知ったふりで
本当は何も分からないのね
ここにキラキラ光る最後の星があるの
私の小さな手の上でしか光らないのだけれど
全て消えてしまった今になって
やっと気付くことができた
問い掛けても何も返ってこないけれど
私の手に道しるべはあったの
私しか照らさない星
私にしか見えない星
それは涙を流すたび
頼りなさげにだけれど
瞬く それはそれは綺麗に
ありがとう
まだ 私は大丈夫
「名もない怪物」
名もない怪物が
夜から夜へと大移動
彼らには実体もない
だから仲間のことを知らない
見てくれよ俺のこと
本当は気付いているんだろう
ほうら お前のすぐ傍に
見るんだ俺を
呼ぶんだ俺の名を
夜から夜へ
獲物から獲物へ
ありもしない名前と
実感の持てない自分の存在感を求めて
俺のことを無視できないだろう
そうら俺を見ろ
仲間に気付かぬまま
誰の名前も呼ばぬまま
彼らの旅は続く
固執するたびに失われていく
影にも気付かずに
俺の名前を呼べよ
「リアル」
生まれていく明日
死に近づく今日
化石の昨日
どこに行っても同じ
手のひらの運命線は変わらない
一握りの今
指の隙間から逃がさないで
振り返ることを覚えたら
進むことを怖れてしまう
容赦ない時間のシャワー
洗練された身体になりたい
さらさらと
それはいつも流れていて
ただの効果音
ただの風景に
気をつけなくちゃ成り下がる
耳をすませて
瞳をひらいて
ほら あの産声が
あなたには聞こえる?
>>123 >ただの風景に
違うなあ。「背景」だよ…。訂正!
他にも、後から見直してリライトしたいものがチラホラ。
即興はやっぱダメだわ。ちょこちょこと、リライトしたものも載せていきますね。
ひとりごと
「恋愛」という関係において
「重ねる」ことは
目的なのだろうか?
手段なのだろうか?
いま それがとてつもなく分からない
いつも この段階でおかしくなる
ただの倦怠というものかしら
いいえ 私きっと これからも 誰とであろうと
ここから進めなくなるだろう
私にとっては手段なのだ
なにかしらの目的のための
けれど目的が何なのかが
分からない
あなた 目的って言ったわね
「その後」の私を結果だと
そうでない時も結果だと
あなた 私に 何をしたの?
ただの独り言なのだけれど
どうしても分からなくて
あなたといても今じゃもう
寂しくて たまらない
「はさみ」
ちょっきん
どこにでもあるはさみで髪を切る
あなたのやる気ない伸びっぱなしの金髪
襟足を中心に
徐々に 徐々に
ざく ざく ざく
うっとおしければ全体をすいてみる
しゅっ しゅっ しゅっ
どうせまた伸びてしまうし
どうせその内ちゃんと切るんでしょ
なら 今だけ
あなたを私の好きにさせて
こんな金髪
私にも気付かない細胞
きれいさっぱり忘れたいのに
はさみが金属で良かった
持ち手がプラスチックで良かった
本当はすごく
私は熱くなっているから
想いだけ伝えてよ
この熱は
秘密にしていて
「ブラインド・ワールド」
虚ろなカラスが飛び交う
灰色の電柱は無言で立ち尽くすだけ
いま空は厚い雲に覆われている
物言わぬ風は
心なしか怯えているよう
だれか返事してください
ここには誰もいないのですか
食卓からはおいしい匂いがするね
きっと隠し味のカレーだよ
ぐつぐつ煮込むんだ
野菜の形も分からなくなるくらい
それでも子どもたちは
嫌いな野菜を選り分けるんだ
どこかで銃声がした
まだ争いは続いているの
雨が降りそうで降らない日々
降っても晴れても
きっとその日
世界は終わる
「おままごと」
おままごとしましょう
わたしがママよ
ほら かえったら うがい てあらい
おそいから おやつはあしたにしなさい
しゅくだいはあるの
ごはんができたらおりてきなさい
きょうはどんなことがあったの
そう ただしくんはえらいわね
パパはきょうはおそいの
だから さきに おふろに はいりなさい
おふとん きょう ほしたから
きっと よくねむれるはずよ
あしたは なんじにおこすの
そう わかったわ おやすみなさい
あれ あなたのおなまえ なんだったっけ
ごめんね わたしもよばれないから
はなしかけるだけで なまえをいわなかったわね
で わたしたち なまえ なんだったっけ
「再生と光」
誰のものでもない落とし物
もう
忘れられたから
いらないから
探す人もいなくなって
落とし物ですらなくなって
ただのゴミに劣化する
その様を
手のひらの上で眺めている
なす術もない孤独に
身を寄せる
光を求める
本能に従う虫のように
私は
光に向かう
駄文。
明日から数日間、旅行をする為お留守状態になります。
書き込みできないけど、戻ってきたらちゃんと復活するので。
いえ、独り言ですから。
でも、もしも見てくれてる人がいたら、お好きに乗車してください。切符携帯の上でね。
ちゃんと受けとります。
それでは、駄文終わり。時間が許すまで、私を乗せて、この電車は進みます。
「青い迷走」
青い青い青い
何もかもが青い
空が海が街が
笑いかける人並みが
青い青い
どうしようもない
爽快だといいたいのか
憂鬱だといいたいのか
こんな青い世界に
俺は生まれても良かったのか
青い青い青い
何もかもが青い
それはどうしようもない
この星の青さ
132 :
ましゅう ◆MASyU/iM :02/09/02 03:36 ID:Ip3M9K2V
一時間だけでも寝るかな…。皆さんごきげんよう。
数日後帰ってくるので、とりあえず、上げときます。
ではでは。
【社会】鉄道ファンの中2、線路に耳をあて列車にひかれ即死 静岡
1 :レコバφ ★ :02/08/31 22:36 ID:???
31日午後3時10分ごろ、静岡県御殿場市東田中のJR御殿場線狩屋踏切近く
の線路で、同市西田中、中学2年、石田亮介君(14)が上り普通列車にひかれ
て即死した。
御殿場署によると、列車が約50〜60キロで加速中、踏切の約30メートル
手前で運転士が、約50メートル先にいる石田君を見つけた。右耳を左側の
線路にあて、進行方向を向いてしゃがんでいたという。警笛を鳴らして
急ブレーキをかけたが、間に合わなかった。
現場は御殿場駅から約2キロ。緩やかな左カーブの単線で、見通しが悪かった
という。
石田君はミニチュア列車を集めるなど鉄道ファン。線路に響く列車の音を
聞いていて、接近に気づくのが遅れたと同署はみている。踏切近くに石田君が
乗ってきたと見られる自転車があった。
※以上記事引用しました。全文はリンク先参照して下さい
http://www.asahi.com/national/update/0831/022.html sさんんの依頼です。ある意味、鉄オタの殉職か。。
362 :名無しさん@3周年 :02/08/31 23:27 ID:x8tb7Cl9
パパ、今日ね電車の足音を聞いてきたんだよ
すごくでっかい音でね、ごっとんごっとん走るんだよ
電車に乗って遠くに行きたいなぁ
だって、また学校が始まると、みんなにいじめられるんだもん
先生もいじめるんだもん、パパはいつもいそがしくって話聞いて貰えないし
ママは、がんばれがんばれって言うだけだし
電車っていいよね、あんなに大きくておっきな音立ててるのに
誰からも邪魔だって言われないんだよね
電車の足音がごっとんごっとん近づいてくるよ
ごっとんごとっん ごっとんごっとん
僕も連れてい行ってくれないかな、遠くに遠くに連れて行ってくれないかな
ごっとんごっとん ごっとんごっとん ごっとんごっとん
190 :名無しさん@3周年 :02/09/01 03:42 ID:N2WRGfoC
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| ⊂⊃ (〇〇)[国府津]| /
|┏━━┯━━┯━━┓| プアァァァァァァァァン!
|┃ | │ ┃| \
|┗━━┿━━┿━━┛|
|____|_____|____| 鉄
| ○| |○ | 線 ヲ
| ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| 何 路 タ
|____|___|___| の に や
│ │[=.=]| | 声 し
└─┰┴──┴┰─┘ ? み
::::/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;\:::: る
/ \ は
/ ∩( ´∀`) ┬___
/ \∩∩) (*)(*)
::::::::: :::::......::::::
帰ってきて速攻寝てました。
・・・切符不携帯なのでレスなし。
「浮世逃れ」
萱葺屋根の民家
うねる山道
ノスタルジックな音楽バス
夕焼け赤とんぼの群れ
光を反射する稲穂の海は金
清流はささやかに
人の時間も伸びやかに
念願かなってこの里へ
蕎麦茶の香りに満たされて
手を繋いでバスを待つ
良かった
こんなにも私は
あなたと共有している
木陰に冷やされた風
疲れを癒す
また あなたと
ここへ来れる?
「相互粉砕」
あなた 私を咀嚼している
わたし あなたを反芻している
粉々になったところで
世界の見方が変わるとも思えないけれど
再構築の末に
何かが突然変異を起こすかもしれない
あなたは私を壊して再生
私はあなたを壊して再生
その 繰り返しのなれの果て
眩い光の天使となるか
醜い闇の怪物となるか
わたしたちは今
破壊している
「白昼夢・悪夢」
あなたの中のわたしが
一人歩きして
わたしよりも先の場所で
わたしを笑っている
この映像は何だろう
現実の光景ではないが
しっかと見えてしまう
むしろ現実よりもリアルに
もう此処にはいられない
あなたが見ているわたしという人間は
わたしではない
わたしの居場所がない
無意識という名の
名もないわたし
栄養たっぷりに育てられ
大きく 大きく 肥大して
そしてわたしは食べられた
−私的小旅行−
地図帳と写真集
虫眼鏡とメモ帳
ペンを持ったら
小さな旅へ
遠くへも
近くへも
思いのまま
言葉を探して
風景に見とれて
時は過ぎていく
気が付けば
外は真っ暗
小さな旅を終えて
晩御飯の支度
「今日は、何を食べようかな」
こんばんは。そしておやすみなさい。(←何しにきたんだ、自分!)
「空っぽ・穴・もしくは平日の昼間に目が覚めるのこと」
虚空に誰かの名を呼ぶ
空を裂くだけ
音が響くだけ
始めから期待などしていないから
とても心地よいんだ
返事など
そんなもの
不意に君を思い出した
あまりに唐突すぎて
僕は
泣いてしまった
>>139 っとと…。知らず知らずで失礼しました。ちょっとした交通事故発生。
霧都さん、ご乗車いただきありがとうございます。
こんな辺境まで小旅行いただいてしまって・・・。では、切符を拝見させていただきます。
小さな旅を、時間の限り、思いのままに楽しんでいる様子から、最終連でいきなり
日常に切り替わる所が面白いと思いました。旅の余韻が無さ気なようで、実はいつものレシピに
新鮮なおいしさを感じとれるような…。個人的に「まっくらくらいくらい」を思い出してしまいました。
切符は光を反射した緑の金色です。では、またのご乗車、お待ちしております。
「小旅行いただいてしまって」って・・・。
「していただいてしまって」?いやいや、「していただいて・・・」かな。
日本語間違い、禿しく鬱でございます。
正しい日本語難しい(><)
「カフェオレ」
ボサノヴァ流れるあのカフェで
あなたとカフェオレを飲むこと
木枯らしに吹かれて帰宅して
君がカフェオレを入れてくれること
なんとなく二人して寝つけなくて
開き直ってカフェオレを飲むこと
暖かい陽気の中でくつろいで
ソファで並んでカフェオレを飲むこと
とっておきの豆と
お気に入りのカップ&ソーサー
ミルクフォーマーのふわふわミルクで
かけがえのないもの
それを慈しむこと
知ることができた
ありがとう
「諦め」
いつからか夜は
月をなくして
東から西へ
行ったり来たり
光を無くした私は
爪先立ちの足取りで
ドアからドアへ
彷徨って
ただ
彷徨って
振り返ると
それはただの闇ではなかった
醜悪な偽善と
腐乱した後悔と
鬱屈した欲求が
うねりを上げて巻き起こる
底のない絶望
私は瞳を閉じて
それらに身体を空け渡した
IDがADSLみたいだ!!いや、言ってみただけ。言ってみただけ。
「性─サガ─雄」
それには抗えないのかね
たったこれっぽっちの為に
息を荒立てて
汗をかいて
見たことない視線を作って
そんなに必死になることかね
その目に映るのは誰なんだい
違う何かを求めて
そのクセ虚無感がどうのって
求めるもののすれ違い
それで抱き合ってても
結局は1人
本能の寂しさ
男の子って哀しい
だから愛しい
「といかけ」
あれはなんという星ですか
これはなんという花ですか
あなたは誰ですか
わたしのことを知っていますか
目の前のどんな事象にも
向き合うことができますか
死にゆくことは
美しいですか
生きることは
醜いですか
あなたのてのひら
誰かのぬくもりを
知っていますか
抱いていますか
「夜の特権」
今夜 空は
混じり気無しの闇で
君の枕もとに潜り込む
なのに君は
簡単に受け入れてしまうから
とばりの音は
沈黙の音がする
それを知ってから僕は
眠れなくなってしまった
夜に魅せられちまったみたいに
君の寝息は
生まれたての風みたい
妙にくすぐったくて
僕は
寝られないことも
苦じゃなくなった
ひとりごと
嫌いな人も
「いつか死ぬ」って思ったら
憎めなくなるなら
わたしの嫌いな目の前のアボガドも
「いつか絶滅する」って思ったら
憎めなく
なるはずがない。
「穴」
この闇は
深さだけを追求したような穴の底
どんなに叫んでも
地上に声は届かない
かつて
地上にいたとき
高い高い穴の入り口から見える空は
あんなに美しく見えていただろうか
頼りなく狭い
ぽっかりと浮かぶ空
この穴の底が
何よりも暗いからだろうか
取り囲む世界は
むかし思っていたよりも
色鮮やかだったのか
身動きもとれない
暗く狭く深い闇の中
ここでなら
あの罪人も許せる気がする
傷ついた誰かを
初めての感覚で労われる気がする
ただ自分だけを
戒め続けて
この闇の中で
私は瞳を閉じる
おはようございます。
うっす初恋の思い出2は
>>30の続きです。
「性─サガ─雄」が素敵です。
「穴」もめちゃ良いと思いました。
感想書くのにがてです。
すんません。
切符、持ってきたんで載せます。
『いいの』
疲れた身体
血液うまく巡らない 頭がボンヤリしてる
灰色のビル群
人混みため息愚痴
傍観して 皆そうしてる 自分もそうしてる
喧噪 飛行機が飛ぶ 無神経な人とかさ 好きで 嫌いで 愛してて
聞こえたセリフ 「君のためなら死ねる」 派手に流れたBGM
誰かいる? ねぇ、そこ誰かいる? 僕と同類「仲間だね」
すがった事 確かな事 「それは無い」と皆言ってる
探してる 掲げてる 誰にも分からない事 だけど自分は正しいと思ってる 僕も思ってる
笑顔 誰かの事 「寂しい」 本当の感情 そして偽物の
こんにちは よろしく それでは さよなら 僕 君 知らない人 知ってる人
いつか 今 これから 明日から 「今?」 「過ぎた過去」 遅すぎた? 過ぎた事
思い出し 音が聞こえ 「音だ」 「なんの?」
瞳に映る物 「涙拭いて」 そこにあるもの 「何もないの?」 それで「いいの」
「いいの」
子供の頃 小さい頃 もっと前は前世 本当は無いモノ 宗教とか神様 本当はいないはず 「幻だよ」
現実 社会の事 マスコミが伝えた 知る事 無修正のポルノ 感動と得た世界観
思春期の1シーンと引き替えに 君の舌 真夏の屍 汗ばんだ掌 うるさい冷房
子供の頃の大人達 あの先生達 社会の歯車 僕のお金 クスリを買って飲んで それで
あの交差点 手を振った 別れた時 その過去
「それで」 「いいの?」 「いいの」
「うん・・いいの。ありがとう」
微笑んだ
>>150 あら、DOさん。は、早いですね。こんにちわ。ご乗車ありがとうございます。
良かった、「続き」ととって良かったのですね。一安心。2が続きであるなら尚更。
とりあえず、行き場のない私の駄切符を閲覧していただいて本当にありがとうございます。
それだけでも、もう十分なのですよ(T-T)
…誰も見てないさ!って思って書いてしまっても、やっぱり誰かは見ているもので。
拗ねてしまいそうでも、大切に作らねば、と改めて思いました。見てる人がいるわけですし。
なら即興やめれという話ですが、ううむ。ちょっと、まあ、色々あって即興にならざるを得ない感じです。
>>151 では、切符を拝見させていただきます。
これは少し、今までと(といっても全て知ってるわけでないのですが…)少し趣の異なった色ですね。
主人公の視点、感覚、記憶を象徴的な言葉の連なりで表している部分と、「君」とのやりとりの部分。
前者の時間の流れは怠惰にやり過ごして、感情を押し込めようとしている主人公の日常が伺えます。
そして、それとは対照的に「君」の一挙一動を追う、リアルなスピード感。効果的な表現ですね。
その表現であるからこそ、最後の「微笑んだ」が色鮮やかに浮かび上がります。
ただ、始めの二行で少し違和感を覚えました。多分、それから続く言葉よりも、そこだけ
主人公の状態に関して説明的すぎ…というか、体言で終わってないからかな?と思いました。
ですが、言葉の少ない会話が良いと思います。それだけで色んな感情が見えましたよ。
では、果ても知らない曇り空の一点の晴れ間の眩しさの切符、確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。
某匿名投稿スレに投稿した詩なんですけど…。めっちゃ推敲し直したい。
した後だったら、載せても良いかな?…「日曜日の風」って題なんですけど…。
とりあえず、推敲したらの話なんですけどね。
真っ白な気持ちで
お米を研ぎます
雑念などいりません
そんなものに構ってる間はありません
お米は真っ白に光るべきです
新米ならなおさら
こんな汚い感情など
邪魔にしかならないのです
無垢な白
純潔の白
静寂な白
純粋な白
昨日のあなたの知らない顔
あなたの横の知らない女
召しませおいしい新米を
こんばんわ
今日はキセルで登場です。
いえいえ、気にしないでください
読んでくれてマジありがとうです。
確かに全然工夫の余地有り。
じゃ、捕まらないうちに(・−・)/
>>156 DOさん、大丈夫。
切符は一日有効ですから、その時点では全然捕まりませんよ。
また新しい切符を見せてください(*^-^*)
以上、車掌の一言でした。
「お上手」してあげる
だれにも言っちゃダメよ
「お上手」してあげる
あなただけ 秘密よ
ほら
夜も星を落として急かしてる
そんなに慌てないで
お日様もようやく寝息をたてたばかり
「お上手」なことしましょう
あたし と あなた さえ いれば良い
くぐもったため息が
きれいにきれいに
指の先から滴り落ちる
なまめかしい一対の蛇が
今夜水たまりの中から
一匹の蝶々に生まれ変わる
燐粉振りまいて
光の国に落ちていくのよ
「お上手」なことしましょう
満ちていく月に
軋むおとぎ話の一片を
おすそ分けしましょう
>>158は、「お上手」。そのまま。
詩なんだかなんだか分からないものを作ってしまったのですが、とりあえず載せてみます。
長いの・・・。
「ラジオは電波が届かない」
ここは天然ラジオの産地なんです
女が言った
でも 電波が届かないから アレなんですけど
恥らうように上目遣いで続けた
私は
ああ そうなんですか
と 合い変わらず熱い珈琲を手に
さして声色も変えず答えた
なぜ天然ラジオの話になったかは覚えていない
その時 レコードがかかっていたのは覚えている
気まぐれなベイシーのピアノが
妙に彼女の動きにあっていた
ほら これですよ
と 女は例のラジオを差し出した
それは傍から見て普通のラジオと変わらなかった
どうです 今年家の畑で採れたんです
女が良い子良い子するようにラジオを撫ぜる指を目で追った
(続き)
そのうち
撫ぜていた右手の動きが徐々に速くなり
残像の速さになり
とうとう
天然ラジオは摩擦の熱で
焼け焦げた臭いを発しだした
あなた どうしたのですか
問い掛けたが
女は恍惚としたままで遠くに視線をやったままで
少し 汗も かきながら
う ふ ふ ふ ふ
左手に抱えたラジオを
右手で もう 憎くて仕方がないようにしかみえないくらい
撫ぜつづけて 撫ぜつづけて 撫ぜつづけて
ぴたり
と そのまま果ててしまった
私は 立ち尽くしたままのソレを抱きしめて
もっと 早く 会いに来るべきであった
と 一人 悔やんだ
熱いラジオのベイシーは拍手を受けていた
「我」
天井のシミに
死神を見た
嗚咽だけ発する生き物になる
お布団の匂い
いつかの あなたの 汗
瞳こじ開けても歪む風景
いつからだろう
混濁した意識でもって自分を呪う
いつまでだろう
養分をただ悪戯に浪費する日々
あたしはいつまで
あたしでいられるだろう
あたしはどうして
あたしでしかいられないのだろう
むしろ
不確かなあたしを求めすぎて
失ったのは
あたし自信ではないだろか
あたし
今
どこにいるのだろう
「女の子は苛まれた」
不憫なアノ子は13歳
もう白と黒の区別も分かるお年頃
膨らむ胸などいらないと
生臭い子宮などいらないと
スカートを引き裂いた桜の行列
ふわふわしているセーラー服の
ひらひらしているスカーフが
生ぬるく首を締めている
膨らむ胸などいらないと
生臭い子宮などいらないと
美しいアノ子は13歳
長い睫毛のアレルギー
くしゃみした途端漏れた息が
堪らなく汚らわしいと思う
ママ
学ランが追いかけてくる
「焼失」
見ている
背筋に沿ってしなだれて
あなたを頭のてっぺんから
見ている
感触だけを残して
昨日のあなたは知らない顔で
うらぶれた夕日を従えていたから
あの鋭い視線に焼かれたら
あとには何も残らないでしょう
アタシ 焼カレタ カナ
見ている
枯れた花より乾いた身体で
あなたには決して気付かれない
見ている
足音すら立てずに
入り乱れたグラウンド
砂煙の向こうの喚き声
金網だけを掴む十本の指
あたしは
ため息を味方にして帰るだけ
「フルフル」
ふるふる
よぎった泡沫の
絶え間ない愛しさに小雨ふる
ふるふる
交差した道に
指絡ませた二人の間
足並み揃えた秒針の
行進を止めた瞬間に
ふるふる
優しく音もなく
寄せ合う二人に小雨ふる
ふるふる
世界を包み込む
このまま溶けて消えれば良い
駄文
ああ、言葉が出てこない・・・。
無理して言葉をひねり出しても、虚しくなるだけのようです。今の私には。
そういえば、昨日・・・14日で、ちょうど一ヶ月目を迎えました。
何が足りないのかな。足りていると思っていたものは、実はハリボテだったのかな。
嘆くだけが能ではないのだけれど。
しばらく、ここを沈めようかなぁ・・・。
目が覚めたら、またどうなるか分からないのだけれど・・・。
私はどこに行きたいのだろう?
「箱庭の町〜夕暮れリピーター〜」
知らない足跡を辿って
行き着く先はいつもの工場
あそこで何が作られているか
誰も語ろうとしない
うつむいた途端影の伸びに気付く
この町はこんなにも夜を欲しているのに
老いぼれた太陽が隠れようとする
よそも同じなのだろうか
同じように死にかけた光で
この空を染めるのだろうか
瞳に映る全てが昨日と違うのに
一つもその違いを述べられない
見届けてやるよ 今日は
お前が悲鳴を上げて落下する様を
そして早く
新しい太陽でこの町を照らしてくれ
帰り支度の大人達
みな同じ顔で通り過ぎていく
下を向いた集団に混じる
ユーリのまっすぐな瞳を捉える
僕は
夕日に背を向け彼女の方へ
走った
しまった、箱庭の町の少年の一人称は「僕」じゃなくて「ボク」だった。
訂正。
やはり、書けない…。困った。
「夜道 唾を吐き捨てる」
踏み切りに閉ざされた夜道
立ち尽くして走る影を見送る
所詮 手のひらの正義
薄笑いで自虐することも可能
せめてもの救いは
みんなも笑ってくれたこと
神様 この星の夜です
この瞬間にもあなたは生と死を弄ぶ
唾吐き捨てた夜空では
膨れ上がった月が雲に潜む
この夜が明けたら
誰よりも早く君に会いたいと願った昨日
手ごたえのない風に巻かれて
もうここから動けない
神様 見ていてください
こうも人間は脆く儚いのです
握り締めた右手
もう何も残さない左手
せめてもの救いは
君も笑ってくれたこと
どうか見ていて
「生キタ屍 死人ニ口無シ」
私を血も流さず殺したのはあなたです
ええ
間違いございません
私を言葉もなく殺したのはあなたです
私を見て見ぬふりして殺したのはあなたです
私をそれでも愛していると言って殺したのはあなたです
ええ
間違いございません
涙も流さず
いえ
既に死んでいることにも気付かずに
沈黙という武器で私を殺したのは
あなたなんです
カスピ海ヨーグルトを、友から譲り受けた。るん♪
「落日、あなたを想う」
薄紅色に爛れている
あなたの肌に触れたら
たちまち私は溶けてしまうだろう
美しい終末の炎を見ながら
この想いとは
間違いだろうか
死すら恐れぬ欲望とは
あり得るのだろうか
鱗雲が流れを速めて
まだら模様の幻燈を作る
空から雫が落ちてくる
あの鱗が かつて海にあった頃の名残
あなたはその一片を
大事に大事に拾い
そして
舐めた
「落日、君を思う」
優しい色彩に落ち着いた光が
我先にと君に集まる
明度を落とす前に
君の姿を捉えなくては
僕は今夜 後悔するだろう
目の前にいるのに
こんなにも儚い影
昼間の熱に浮かれたままで
いられなくなる境界とは何処
雲の流れさえも止めて
夕凪を呼んで
君に落ちる僕の影も消して
忠実な君の曲線だけを抽出しなければ
ふいに君の小さな手のひらが
僕の頬に柔らかい感触を残す前に
「ギョロメ」
得体の知れない気体を吐き出し
剥き出しの身体で地上を這いまわる
あっちこっちあっちこっち
粘膜だらけの皮膚ではどこに行っても痛すぎる
安息の地を求めて
ぎょろり
飛び出た目玉で辺りを見渡す
なんだ
俺と同じ奴等ばかりじゃないか
ぷかぁぷかぁぷかぁ
腹の底から笑った
得体の知れない気体を吐きながら
「雫」
指を伝ってこぼれていく水滴
一節ごとに止まって また流れて
指の先でギリギリまで溜まって
ぽたり
その重量
その質感
その潔さ
その儚さに
私は愛しさと羨望を重ねる
この声が届く頃
あなたは遠い人になる
出したことのない声で言ったことのない言葉を吐いた
それは私が知らなかった私だけれど
あなたはどこかで気付いていたのでしょう
浮世を重ねても望んだ世界にはならないこと
妄想と現実の繰り返し
あなたは何時気付いたのでしょうか
私は今更気付いたのです
夜は明けてもまた同じ夜が訪れるということ
朝はいつも違うのに
私は目覚めるたびに
そのことに戸惑うのです
あなたとの距離は遠くなるばかり
あんなに近かったから余計
私はあなたを思う時間が増えていきます
でもいつか そのイメージすら
曖昧になっていくのでしょう
今は それが辛いのです
だから私が
遠い人になろうと思うのです
「焦燥」
膝が言うことを聞かない
みすぼらしい程弱い足腰では
このスピードについていけない
しっかりと見つめているだけでは
どうにもならない
走らなくては
気持ちは先走ってばかり
ああ また
膝が痙攣してる
古い骨を噛んで眠る
朝はまだ来ない
きしきし音が口の中で鳴っている
夜はまだ逝ってくれない
骨を強く噛む度に心臓がひどく痛むのは
私を貫いた銃弾が
この身体に残っている証拠
少しずつ肉をえぐって
今度は私の骨に
噛み付くつもりなのだ
まだ明日にならない
まだ
私はあの日の中
「駄」
成績を取りに行ったら教官との人生相談
果ては嗚咽交じりの会話
インナーチャイルドがどうのこうの前世療法がどうのこうの
「仕方がない」ではなく「居直ることが重要」
「自分を愛することは大切」「自分を責めるな」
無理です
探る
そこに何も無いということを確かめるために
弄る
この手は何も悦ばさないことを思い知るために
非生産な存在
養分を吸い取って二酸化炭素を吐いて汚れを溜めて臭いを放って
誰かの機嫌を損ねて誰かを傷つけて誰からも嫌われて
それでも生にしがみついて
帰り道はいつも
私を世界から隔離する
「存在の否定により成立する存在」
お馬鹿さんだこと
消滅を心から願うことはあっても
自滅を願うことはない
結局
生きるということを渇望しているのだ
強く
これから先も
私は私を許さないだろう
愛しい人を
傷つけてしまって
そのことに傷ついて
涙
沢山の優しい人が
この手を取って
この身体をすり抜けて行きました
その度に何かを失っていったように思います
まだ間に合うでしょうか
まだ私はあの頃と同じ気持ちで
同じ星を見つけることができるでしょうか
思い切りきつく髪を結いました
そうすることで
いくらか上手く上を向くことができます
でも
そんな時に限って空に星はないのです
いつか
夜空を真っ赤に塗りたくってみせた少年のことを思い出しました
そして あの星を指差して教えてくれたのです
彼は私に大切なことを告げようとしたのですが
何も知らない木枯らしが
彼を連れ去ってしまったのです
本当は知っています
あの時から
私の中の あの星は
ずっとずっと不在なのです
赤い夜空を失ってから
ずっと
発展途上の気持ちのままで
誰かを思っても
不完全な愛は
剥き出しの幼さで
深く残る傷跡だけを作る
その痛みに耐えられなくて
残酷な自己愛は
二人を引き離す
自分だけ守るように
傷跡とは癒えるものではなく
内側へと沈みゆく異物
その異物に触れるたび
胸の痛みが疼く
もっと上手に
誰かを愛せるように
ひとりごと。
私ってば、思春期の乳臭い女子かよ!?って突っ込みたくなるほど詩が青臭い。
こんなん、発達心理だかなんだかで習ったことやないの。
いかんいかん。一人よがり。これが一番の悪。
明日から授業始まるし、そろそろ元に戻ろう。元も、ろくなもんやないけど。
馴れ合い?自己満足?自慰?
どれも正解で、どれも間違い。
泣いていても朝は来て、腫れぼったい目のまま光を受け入れる。
私は私の足によって、立ち上がる。
そういうこと!!
セーラー服を着たシロツメクサ
身体を震わせて
茂みの中へ逃げていった
?トリップが10桁?じゃあ、今までのはどうなるの?
ってことで、TEST。
「みじかい幻」
みじかい間の幻でした
それは
とても柔らかな
月の光より速く優しい日々
目もくらむ悲しい光
トンネルに遮られて
僕は揺られて
僕の生み出したモンスターと
電車の中
彼は弱虫で
隅っこで怯えていた
終わりを恐れて
この単調なリズムが
またあのみじかい幻を呼び起こしたんだ
停車駅を告げる声で目覚め
少し泣いた
無機質なプラットホームは
涙を弾いた
ひとりごと聞いてしまいました(・∀・)
>>Mewさん
ご乗車ありがとうございます。ひとりごとは右の耳で聞いてしまったら速やかに
左の耳から吐き出すことをオススメします。逆もまた然り。
今ちょっと体調を崩しているため、詩を書いたり切符を拝見する体力すらがないのです。
申し訳ございませぬ。また、戻ってきたときに・・・。
「雨と珈琲」
カサブランカが流れていました
外は相変わらずの雨で
私を喫茶店の隅から放してくれません
雨音混じりのBGMで
この髪の毛が濡れてしまったと錯覚しました
珈琲が甘いのはお砂糖の所為
冷めてしまったのは何の所為?
目の前には
いつか あなたと交わした銀の指輪が
太陽の輪っかみたいに光っています
そうです 確かにあの日は晴天でした
でも今は終わりのない雨空なのです
あの日のままではないのです
珈琲がまろやかなのはミルクの所為
冷めてしまったのは誰の所為?
ええ本当は
分かっているのだけれど
二人席の空席が
二度と埋められることはないと
冷めた珈琲に ぽとり
あたたかな一雫
ここにも雨が降るのかと上げた
私の顔が雨模様でした
「うさぎのシッポ」
うさぎのシッポだけを売る男に会いました
彼はうさぎをシッポの部分だけしか愛せないそうです
だからシッポを切断するときも
辛くないそうです
きれいな真綿色のシッポさえ手に入れば良いから
不思議なことに
そんな時にもうさぎは鳴かないそうです
しばらくはその衝撃に驚いているそうですが
そのうち何も無かったように跳ねてどこかへ行くそうです
白いからだを赤に染めたままで
どこまでが本当の話かは分かりません
買う側の罪悪感を少しでも減らすための嘘かもしれません
でもそれが本当だとしても
シッポを切られたうさぎは
方向感覚をなくして血を流しすぎて
どこかでのたれ死ぬことでしょう
私は切断されたフワフワのシッポを一つ手に取りました
それはきっとうさぎの躰のごく僅かな部分にすぎないのでしょう
でもそれは確かに彼らのお尻にくっついて
愛らしく揺れていたのです
生臭いほどの日なたの匂い
私は
男から一つだけ買って
一度も振り返ることなくそこから立ち去りました
あ、なんか動物虐待とか言われそう。
勿論フィクションですよ。私は動物好きですよ!ええ、ほんとに。
あしからず。
>>186 Mewさん
遅れてすもません。えっと、体調回復したのですが、
数日前から今度は違う病気になってしまいました。
いつ治るか分からないので、今のうちに切符を拝見させていただきます。
とても幻想的で、淡く眩い色彩と薄暗いモノクロ世界の対比が美しいですね。
最後の二行が好きです。大切なものの突然の消失と、自己批判。
みじかい幻という名の儚い時間。
トンネルというものは、突然世界を黒く覆って、また突然元の世界に連れ戻す。
実は詩的な対象なのですね、こんなスレタイのくせに何も考えてませんでした(爆
ええと、それでは。切符の色だけでも、綺麗な色彩にしましょうか。
優しく淡い色彩の切符、確かに受け取りました。またのご乗車、お待ちしております。
忘れ物のないよう、お気をつけてください・・・
「薬指」
使い古されてゆくもの
日常の中で
あなたとの約束の中で
薬指は擦り減っていく
寂しい唇を飾るために
紅差すためにあるという指
毎朝紅く染まる指
二人の間で消耗されゆくもの
それはきっと薬指
右の指がなくなれば
次は左の指が減っていく
磨り減って両指が消えたとき
二人は終わってしまう
今日も紅を差すこの指は
また少し減ってしまった
残り僅かな左の薬指
終わりを止める術はただ一つ
あなたがこの指に約束の指輪をはめること
駄文
体調回復。復帰?いたします。
えっと、休んでて、ぼちぼち書き込んだりROMしてて、「SAGE進行」、「詩の感想」、「自スレ」
というものについて考えてみたりしました。
今までさんざん他の人も論じてきたことなんで、あまり言いたくないんですが、自分の中でも
このスレを否定的に捉えてしまって、これからどうしよう?とか考えてみたんですけども…。
放棄…はあまりにも無責任なので、とりあえずここは全部使い切るということにしました。
で、今かなり沈んでるんで、時々は浮上させます。
詩は、あくまでも「切符」として扱い、批評めいたことはせず(ていうかできてないし)、
感想というか私個人の詩から受けた印象やイメージを述べます。いらなかったら、感想いらないと
ことわってくだされば、「ご乗車ありがとうございます」とだけ言っておきます。
あと、ここのタイトルから電車関係の詩を書いてくださる方が多いですが、それがテーマじゃないですよ。
一応。あなたの世界から見た風景…という意味で…。
いや、多分皆さん分かっていらっしゃるとは思うのですが。
長いです。続きます。
あまり論じたりするような堅いところではないし、そんな頭も持ってないので、
気楽に書き込んでくださればと思います。
本当は、自分のスレよりも他のスレに参加したい気持ちが強いです。
ですが、なんだか今思うようなものが書けないので、リハビリの意味で自スレに引き篭ってます。
どこかで「寂れた自スレ」って書かれちゃって、とっても寂しかったし(w
どうぞ、お相手してください。
では、長々と失礼いたしました。
次の駅は200です。それまで各駅停車で、お付き合いください。
「愚者の玩具」
お前みたいな奴は
藁紙の上で転がしてやるよ
底が破けるまで
端から端まで転がしてやる
破けたら?
落ちるだけだよ
グシャッ!て
目が回ろうが
吐き散らそうが
お前が落ちるのを見届けるまで
俺が転がし続けてやる
だから安心して転がれ
右に傾けて
左に傾けて
藁紙の薄さだけが
お前の命を救っているんだ
それを忘れるなよ
お前は
落ちるために転がるんだ
摩擦して弱った藁紙は
お前の重さを投げだすから
その時お前が落ちて
グシャッ!てなるまで
転がしてやる
それまでここにいるから安心しろ
>>193ましゅうさん
確かに最後の二行はけっこう気に入ってます
このフレーズから広げて作った感じですた
体調復帰おめ
これからお気をつけて・・・
(今回は無賃乗車・・・186も実はリライト・・・たいーほ?
今度いくつか持ってきます
>>198 Mewさん
どうもどうも。ありがとうございます。
無賃乗車くらいどうってことないですよ(w
リライトも全然かまいませんよ(^-^)
いつでもいくつでも良いので、またいらしてくださいませ。
つぎは200!
「プラグ」
回路を走る電流
私から出るたくさんのコードが
この世界につながろうとしている
心の奥まで接続する
小さな火花
それから世界が開く
けれど
悲しみだけが
どこにもつながらない
誰かを求めるコードが
行き場を無くそうとしている
でも大丈夫
きっとまたどこかとつながる
だけど
悲しみだけが
どこにもつながらない
このままじゃ
負荷なしでショートしてしまう
その前に
このエネルギーの行き先を
どうか教えて
「トロルの森」
人であって
人でないような
はたまた
どんな人間よりも
純朴で愚鈍
見上げるほどの巨体に
今日も北風が吹きすさぶ
じっと
過ぎるのを待つ
一たび声を上げれば
周囲の森の木は全てなぎ倒されてしまうから
どこにも身を潜められないから
息を殺して
夜も過ごしてる
大きいのに
ひとりぼっちだから
怖くて仕方がない
人なのか
人でないのか
きっと完璧に人でない方が
幸せに違いないのに
ましゅう様。約束通り、お迎えにあがりました。
銀河鉄道の車掌ことドン・亀・鉄五郎でございます。
はっきりいって、あなたは梁山泊スレの審査員をやる為に
生まれてきたお方です。私にはわかるんです。
あなたも運命を実感されたなら、どうぞ本スレの方へ。
寸評等は任意ですので、星の気蓋な煌きのままに。ぢゃっ。
「白い個室」
剥き出しの白壁に
無理やりはめられた窓枠
ガラスはまだ入れてない
枠が大きすぎて
そこらへんのでは物足りない
ヒビの入った厚い壁
無機質な温度で景色を包む
無糖コーヒーの香りと苦味
そんな色の街を見渡す
空は
空の色はどうだったっけ
思い出せないし
今じゃもう見たくもない
風だけが物々しい
うねって響いて
私まで巻き込んで
ここから落とそうとする
空は
空はあまり好きじゃない
目に見えないものに流されているから
突き動かされて
無言で急かそうとするから
そうだ
カーテンだけでもつけよう
それでこの白い部屋を飾ろう
それで少しでも
剥き出しの窓枠を隠してしまおう
風に吹かれて揺れても
許してあげよう
カーテンをつけるのは私の希望だ
>>202 ドン亀さん
わざわざこんな辺境の路線にお越しいただき、誠にありがとうございます。
えっと、女の子は運命という言葉に弱いのが定説?ですが、もう少し考えさせてください。
なにせ、詩を書くのもままならないので、審査員なんて…。
私にも出来そうであれば、本スレか雑談スレの方に伺います。
>>205 承知しました。よいご返事、お待ちしております。
ちなみに、審査とは申しましても人気投票みたいなものなので、
ざっと目を通してみて、気になる作品だけ鑑賞してみて、
ご自分の好みに合うものを選んでいただくだけで結構ですから、
誰にでもできます。亀にだってできるんです。
あまり構えずに、お気軽に参加していただければ幸いです。
ちなみに丁寧語使うのは物凄く疲れました。お返事待ってるぜ!ぢゃっ!
>>205 承知しました。よいご返事、お待ちしております。
ちなみに、審査とは申しましても人気投票みたいなものなので、
ざっと目を通してみて、気になる作品だけ鑑賞してみて、
ご自分の好みに合うものを選んでいただくだけで結構ですから、
誰にでもできます。亀にだってできるんです。
あまり構えずに、お気軽に参加していただければ幸いです。
ちなみに丁寧語使うのは物凄く疲れました。お返事待ってるぜ!ぢゃっ!
>>206-207 ドン亀さん
事故でしょうか、二つも。とりあえず雑談スレの方に返事しておきました。
気に入ったものだけなら、なんとかなりそうです。多分。
丁寧語の亀さんが見られて、大変不思議な気持ちです。いつも通りで結構ですよ。
でも、その前に「月」で一つ考えなくては・・・。
「名もない星」
このまま 名もない 星になれたら
出逢って二百六十六日目の夜
やっとあなたと抱き合えた
もう欲しがるだけの子供は卒業します
これからは
傍にいるだけで満たされる生まれたての赤ちゃんになる
だから
このまま 名もない 星になりたい
あなたに名前をつけてもらう日まで
私は誰のものにもならない
ただ傍にいる
この気持ちが伝わらなくても
抱き合ってから一晩たてば
あなたは知らないふりして手を振るのでしょう?
それくらい知っているから
だから もう一度生まれ変わって
生まれたての気持ちであなたに出逢う
だから この瞬間に
私は名もない星になるから
「箱庭の町〜木枯らしと陽炎〜」
木枯らしの季節に陽炎が揺れる
焦点の定まらない眼差しの群
その中でただ一人
彼女だけが直線の光でボクを貫いた
そうしてやっと分かった
ボクの 来た場所 行き先
だれもボクに振り返りはしない
この町に生まれながら拒絶反応を起こしたから
そしてボクは何を見ようともしない
工場の煙には紛れてやらない
ボクの肺にそんなものはいらない
昼過ぎに目覚めたユーリと
窓からこの町を眺めた
この視界にスッポリ収まる貧相な景色
額縁は立ち込める分厚いスモッグ
この町は閉ざされているのよ
四方形に工場と煙で区切られているの
ユーリが呟く
長い睫毛をピンと伸ばして
黒い瞳は感情を殺して
木枯らしは手当たり次第引き裂いてばかりで
季節を分断しようとするのに
この町に居座り続ける陽炎を断ち切ることはできない
恨めしく睨んだ低い空
耳元でユーリの髪がゆれる
黒を夜の海に浸したような長い髪
ユーリの白い手が
もう寒いわねと言って
小さな窓をピシャリと閉めた
「ささくれ」
ささくれが治らない
指を動かすたび
触れるたびに
細い痛みが走る
この指はもっと
滑らかに宙を旋回するはずなのに
冷たい爪の根元に
剥き出しの弱み
ささくれが治らない
今朝また一つ増えていた
私の手は 指は
滑らかな皮膚で守られているはずなのに
荒廃した土くれの
風化した跡のように虚しい
ささくれ指の私に
今日も風と水は冷たい
治す術は
次の季節に忘れたまま
審査、お疲れさま&ありがとう!
つーか、ここでも俺、二重カキコとかやらかしてたみたいね(汗
全然気づかなかったっす(涙
えー。あちらこちらで迷惑かけまくってる亀っした。他にどこで
やらかしたかは、聞かないでくれ(涙
また遊びにくるよん。ぢゃっ!
>>213 ドン亀さん
いえいえ、あなたの登場シーンはいつも劇的で、それだけで詩になってますよ(w
あんなので良かったのでしょうか…。次があるのなら、もっと真摯な態度で
詩に向かいたいと思っている次第でございます。
ぜひ、またいらしてくださいな☆
ところで、今回久し振りに投稿したのですが、後になってみるとますます恥ずかしくって
カミングアウトできなくなってしまいました。
ので、リライトしてここに載せたいと思います。
きっと、誰も見ていないわ。ええ、きっと。きっとよ。
タイミングを見計らって
頭上に半月が現れる
ぼかし絵の輪郭で存在を告げる
冬目前の午後六時
それは立派な夜だった
半月は一人になったばかりの私の前に
追い討ちをかけて独りであることを告げた
そうか 私は 半月だったのか
彼と別れたばかりの私が
冷めた空に映っていた
今夜は半月であるべくして半月なのだ
満月や三日月ではなく
ただの半分
満月は満ち足りた顔で似合わない
三日月は儚げで媚を売ってるみたい
私は半月だ
ただの半分だ
半身を失ったまま闇夜を彷徨う小船
片割れを求めて東から西へと迷走する横顔
その光は
夜道を照らすには頼りなくて
落とす影も たちまち地面に溶ける
車の鮮やかなライトは
薄暗い光をかき消して轢き去った
今は冷たい空気に滲んでも
あの見えない半分の月に出会う
誰かの見えない半分になる
俯いた赤い頬は
今夜だけ独りではない
もう一度顔を上げた
白い息が半月にかかる
そうすると少しだけ
半月の輝きが増したような気がした
上二つは、「半月の恋人」
これで、だいぶ変わったかな??
209の名無しは私です。常時接続の悲しい宿命。嗚呼。
本当は、10月30日に投稿し終えるはずだったのに、ちょっとの差で日をまたいで
しまった間抜けな209の私です。
「白い息」
去年買ったカシュクールのカーディガンは
曇ったベージュ色が好きだったのだけれど
それにしては少しクタクタになり過ぎたので
もう 捨てることにした
高すぎる秋空は遠く
あと少しで手が届くと思えていたのに
今では違う顔でそびえるものだから
私も知らない顔でマフラーを巻くことにした
欠伸したノドの奥に
沁みる速さで空気が押し入ってきた
あまりに突然のことだったので
私はあわてて両手で隠した
指の間から 白い息が漏れて
去年の冬を思い出してしまった
手を振っていたのは日常だったはずで
ただ あの日だけが特別だった
明日も逢うはずであった
ちぢこまった小道の木々さえ
その葉の数を変えない程の時間のはずだった
白い息はたちまち風景に溶けて
頭上にも届かぬうちに消えうせた
白々しい冷たい耳朶が
じんわりとほどけていった
涙さえ 流す暇もなかった
耳をつんざいた
痛ましい音の洪水
資料画像のような私の記憶
また その後のモノクロ画像
いけない
この季節は感傷的になりすぎる
それだけのこと それだけのこと
白い息の儚さで
この冬も終わるはずだと
密かに願った
「秘密は秘密に消滅する」
見たわね
あなた 昨日の夜
死にかけた私の悦ぶ顔を
聞いたわね
あなた 昨日の昼
後に気持ちを残さない私の電話
爪先だけで立っているには
あまりに長すぎたから
私はアノ時間を
きれいに切り取ってしまった
知ってしまったのね
あなた 私の秘密
焦がれて気のふれた私の日常
爪先は血まみれ
どうせなら全部断ち切ってしまいましょう
忘れないで
あなただけは
昨日の私
昨日限りで消えた私
「置き去りの白い蝉」
間抜けな白に犯される
奪われて
奪われて
私は
脱殻さえ食べた白い蝉
覚えたばかりの泣き声は
聞こえた?
「白昼夢にてキスをする」
一人ぼっちが怖いのならば
白昼堂々とキスしましょ
手のひらから手のひらへ
指の先から指の先へ
そして
唇から唇へ
伝わるのは温度だけじゃないこと
鼓動が重なり合う
スウィングさせてもいい
そのリズム感はパーフェクト!
喧騒という歓声
忙しい音の洪水は拍手の渦
私たちをちっぽけな中心Oにして
白昼堂々とキスしましょ
怖れていたアノ人たちは
夢の中の産物にできるから
223 :
ましゅう ◆ACMASyU/iM :02/11/07 22:29 ID:ha8PMekB
どきどき時々浮上
怖くても恥ずかしくても
探すのが難しくなったのだもの
不便だもの
仕方ないもの
ねえ?
なんだか 味気ないね
呟くキミの横顔
逆光で目を細めた
繋いだ手から伝わるのはイメージ
私たちは激しく絡まっているようで
成す術もなく解けていく事実
または その予兆
陽が落ちていくよ
私たちを茜色に染めて
まだ逝きたくないと
最後の力で燃えているよ
ねえ キミは一度でも
「あと もう少し」と願った?
明暗だけで歩いてきた道に
もう振り返らない
体温しか残さない
キミの手のひらは
最後に一度だけ
強くこの手を握った
・・・と
思い込むことにした
よそ様でお邪魔した物です。
「トリコロール」。フランス。好き。色合わせから何から。
シンプル・ベーシックの基本でしょう?
「トリコロール」
トリコロールの君にあげたい
極彩の花は枯れてしまった
ただ三色で満たされていく
君の違う顔が見たかった
花の散る季節に
目を背けて生きてきたような
トリコロールの君に告いたい
脆い呪文は破れてしまった
混ざり合うことを拒絶した
境界線を越えられなかった
魂の一番おいしい所だけ
吸収してきた半透膜のような
頬を染めて
青ざめて
冷たくなって
終わりだなんて
トリコロールの君に
いつまでも優しい歌だけを
寛容な揺りかごを
捧げるよ
何を犠牲にしても
ましゅうさん、最初、体育館の裏に呼び出しをかけられたのかと思いました(笑)。
あくまで参考物件です。「自分好みにつくりかえる」などと、無理解な誹謗を浴び
ましたが、あくまで文脈に沿って、たとえば、ということです。
139 :半月の恋人 :02/10/30 23:59 ID:KkaEg8AP
>>タイミングを見計らったように
>>半月が表れる
>>ぼかし絵の輪郭で存在を告げる
>タイミングを見計らって
>頭上に半月が現れる
>ぼかし絵の輪郭で存在を告げる
チャンプスレでは、冒頭の「ように」を避けるべきといいました。
つかみですから、一般的にはそういえると思いますが、もう一度読み返すと、
この作品の場合、まあありかなと。とすると、「タイミングを計ったように」
あるいは、「タイミングを計って現れたように」くらいか。朗読してみるとわ
かりますが、「みはから」は噛みます。冒頭には避けたい。
続き
「頭上に」はいいかげんです。理由の1、たいてい月は頭より上。何も言っていな
いに等しい。理由の2、後出に「私の前に」とある。この場合、「自由は私の前に
あった」というような前ではないだろう。重要なモチーフである半月が、どのよう
に現れたかは書かれているが、どこに出たのかは書いていないと同じ。「頭上」で
「私の前」なら、「正面」とか。
「ぼかし絵の輪郭」は重複している。輪郭がぼかされている絵をそう呼ぶ。この重
複の意味と狙いは? 「存在を告げる」も不満。半月は朧だった、というだけのこ
とではないか?
続く
>>冬目前の午後六時
>>それは立派な夜だった
>>半月は一人になったばかりの私の前に
>>追い討ちをかけて独りであることを告げた
>冬目前の午後六時
>それは立派な夜だった
>半月は一人になったばかりの私の前に
>追い討ちをかけて独りであることを告げた
「冬目前の午後六時」。思わせぶりと暗喩は違う。思わせぶりな手紙を想像してみ
たらいい。読みにくくて不愉快なだけだと思う。夜に対して意外な形容詞「立派な」
を使ったのは気に入っている箇所と思うが、そこでニマリとせず、どう立派なのか、
さらに進めて考えてみては。私なら、「立派な紳士のような夜」とか、いろいろ考え
てみる(ような、は比喩比喩しているのであまり使いたくないが)。あるいは、
「立派な紳士が携帯する黒手帳のような夜」とか、けっこう楽しいでしょ。
冒頭で、「正面に」とか「(振り返った)背後に」とか、半月がどこに出たかを明
らかにしたという前提で、次の行も「一人になったばかりの私に」くらいでいいの
では。「半月は」やや冗長。ここでは「一人」が重要。また、「一人」と「独り」
を使い分けたのだろうが、それほどの意味や効果を上げているだろうか。「追い討
ちをかけて半月は告げた」で充分では。
>そうか 私は 半月だったのか
そんな風に前の連を抑えることで、この気づきもより生きてくる。
以下も、逐一やれそうですが、それはやりすぎでしょう。やはり冗長な、ややくど
い説明が多いように思います。もっと縮尺できる。縮尺したら、これでは足りない
と思うでしょう。まだ何か出てくるはずです。それと「彷徨う」「迷走」と同義反
復。こうした強い言葉を並べると安心して、ほかがおろそかになりやすい。魅力的
な言葉はできるだけ使わない。「満月は〜」の連で、「で」が4度も出るのは無神
経。最後に一言。リアルとは車のライト、ではないと思う。何がリアルかは、「私」
や「彼」ではない、マイマイにはわからない。
ではまた、どこかで。
ましゅうさん、怒っちゃったかな。
優しくざぶとん勧めて、お茶も出したつもりなのだが。
>>マイマイカムリさん
どうもすみません、こんなに丁寧にレスいただいたのに、長い間沈黙してしまって…。
あれよこれよと、身辺で忙しくて、そしてまだしばらく忙しいのです。目が回りそうな。
私からもちゃんとレスしようと思っていたのですが、どうも頭は回らなくて、ちゃんとした
レスが返せそうになかったのです。かといって、これもちゃんとした返答とは言えないのですが。
えっとですね、決して怒ってなどいませんから、そこまで傲慢な人間ではないので、
どうかそんなことを思わないでくださいね。
ともかく久し振りに2ちゃんに、そして詩板に来ました。
もう少ししたらば、また来ます。
ま、悪いことは言いません。あんたら2チャンネラーに代表される
下界の凡人連中には、ベートーヴェンの晩年の弦楽四重奏がちょうどよいです
から、そのあたりをお聴きなさい。
間違えても、ぼくやドビュッシーの作品は聴かないように。
豚・に・真珠・でございましょう、ファッハッハッハッ・・・・・
で、ぼくのホームページK.OKADAワールド
(URL;
http://debu1957.hp.infoseek.co.jp/)には
あんたら2チャネラーには似合わない私の傑作の音楽がついていますので、
ぜーーーーーったいに来ないで下さいね。
どうも……。ご無沙汰してますね、ましゅうさん。
忙しそうだけど、体の方は十分気をつけて。
今日は、保全です、ごめんね。
旅に出たくなったら、また詩を持ってきますね。
ああ、またもや久し振りに来ました。が、今週で忙しいのも山場を迎えて素晴らしい
結末を見せる予定なので、もう少ししたら完全復活いたします・・・。
>>霧都さん・・・(T-T)ありがとうございます。霧都さんこそ、体には気をつけて。
みなさん、忘年会シーズンですが飲みすぎには注意してください・・・。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
ホゼンサゲ(・∀・)カンゼンフッカツキタイ
>>Mewさん、ありがとうございます。昨日、詩板ウォッチ板で初めて
この保全の意味を知りました。感謝します。
まだ今週いっぱい、ちょっとヤバイです。レポート地獄、生き抜いていかなければ。
ちょくちょく見には来れるので、できたら詩を少しずつでも置いていこうと思います。
凍えても良いよ このままで
耳朶は冷たいような熱いような
小声で言って もう一度
ここが静か過ぎて聞き取れなかった
年に一度
知らない人たちが作った
遠い昔から続く習慣
今日はどうやら聖なる日らしい
涙とか 息とか 体温とか
繋がるものだと知って
私の縁取りはなんて自由自在なのかと思った
今日も昨日も同じ世界のはずなのに
特別な日があって良かった
メリークリスマス
鼻を赤くして二人で笑った
「クリスマスよりも三日前の夜が忘れられない」
ドライブの間も
夜景を眺める間も
あの時も
違う人のこと思い出してる
別れ際まであなたは優しいので
私は最後まで嘘をつき通す
いつもより2割増で頑張った
プレゼントも喜んでくれた
こんな日に私は
誰よりも醜くて愚かだった
雲の隙間から月が覗く
満月にもなりきれない中途半端な塊が
鉛の光で私を貫いた
隣で感動するあなたに
何も答えられなかったのは
私も「あなたの私」になり損なったから
明日は雨が降ればいい
3日前の夜みたいに
嘘に羽が生えた
私を越えて
飛んでいった
誓いとか約束とか制約とか建前とか本音とか
全部抜きにして私を見てよ
そこに何が残るのよ
翼を得た嘘
それが全てで それが真実
「白昼夢」
「僕の舌を君の歯で噛んでくれ」
意味もなく空を切る白い腕
石油ストーブの寝言
親父のイビキ
スモーキーピンクのカットソゥ
リモートコントローラーの暴走
溶けた牛乳石鹸
黄色のバスタブの残り湯
淡い 香水の移り香
これだ 君がいた
僕を細い脚で絡めてくれた君を
やっと見つけた
歪む微笑 陽炎 抱擁
君は力なく僕を捕らえて
夢から追い出した
「ワガママな両目」
今日は君の頭皮を流す
これでまた一つ
君が離れていく
散々 僕に喚き散らしたよね
もう苦しい もう何もいらない って
涙と鼻水の境も分からない程にさ
僕に何ができる?
君の答えは
私を殺して
昨日は君の両目を
この河に流したんだ
朽ちていくか
魚に食われるか
運が良ければ海に届くかもしれない
この一部分も君だったなんて
愛しくて堪らないのに
明日はどこを流そう
君の小さな爪にしようか
明日どこかを流したら
残りは僕が燃やしてあげる
灰にして海に還してあげるよ
ねえ 僕は
誰に殺されればいいんだい
愛しい君の
最期の眼差しに捕らわれた僕は
悪詩を撒き散らせて なんとか今日も無事に眠れそうな そんな夜
薄板を通して 知らない誰かさん達の息遣いが聞こえてくる
風の隙間を・・・闇の抜け道を・・・
戦車と軍艦の戯れ 上を見上げ
天窓に射す光が記憶を呼び起こす
いかないで・・・ 泣き疲れてあきらめて どれくらい前だっただろう
がらくたを大切そうに抱えているあのひとを見て 昔の自分をふと思い起こす
>>245 Mana魔名さん
ご乗車ありがとうございます。
た、たて読みですね。でも横に読みます。
日々の喧騒の中で疲れ果てたまどろみの中、一筋の光に焼きついた記憶。
なんだか続きがありそうです。多分、この詩には続きがあるのではないでしょうか。
だけど縦読みですから、行数の制限があるのですね。残念。
折角こんなに綺麗な単語を使うのですから、また乗車していただけたら、
是非、縦読みではない詩を見せてください。
それでは、光差す海の中で生まれる群青色の切符、確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。
名前で遊んでいるだけです。
「裸数学」
きつく結んだ身体が
くすぐったいよ 息漏れ
鳥肌から歓喜
教えてあげたいよ 塊
触れてあげる
一筋の視線を
束ねて夜空に放って
軋む揺れる髪の毛が
気持ちよさそうに 震えて
これで終わる私を
力づくて巻き込んでくれた
触れてあげる
気持ちい
い
迸り逆流する
記憶の洪水
教えてあげる
放物線の公式
円グラフ
一番多くもらったのはだあれ
唇から受け取る
暗号を解いてあげる
今度は
あなたの番
「隕石」
がなるニワトリのトサカの群
そこで生まれた小さなお前は
一握りの理性を頼りに
朝焼けに叫ぶ
苦し紛れに一呼吸おいて
詰まらせた言葉の裏側に
本能の血筋をたぎらせるんだ
こんなにも生きているぢゃないか
瞼に浮かぶのは
生まれる前に抱かれていた 宇宙 空間 暗闇 真空
今 放たれろ
生まれながらに
お前は燃えているよ
こんなにも えて いるぢゃない か
あけまして・おめで・チュウ★(^ε^*)
なんて。今年もよろしくお願いします。
みなみなさまにとって、今年が良い年でありますように・・・・・☆
∩(´∀`)∩オメー
>>250 Mewさん
おめー(^∀^)
今年もよろしくです。
おみくじ引きに行きたくとも風邪でヒトゴミが嫌で行けないです。
けれど明日は人でいっぱいのライブハウスへ行くのです。
矛盾。
「記憶 焼却」
長い夜を抜ける その先で君は私を待ってる?
「君の焼け跡を開いて見せて」
口笛 曲名は「独裁者の最期」
「ブーメランは投げたあなたを許せなくて戻ってくるの?」
群れる常識で窒息しそう
「ずっと傍にいられたら いつか一人になるかしら?」
先から先から解けていく
この体を繊維にして繋げていた
君がいなくなった
この心を溶かして接着していた
君がいなくなった
この記憶は誰のもの
私のものであって 君のものでもあるはずなのに
こんな君は知らないよ
「もう傍にいられない」
私の焼け跡
開かれたまま
「グレイプフルーツを片手に」
「あなた 食べませんかグレイプフルーツ」
やあやこれは見事に大きなグレイプフルーツ
生命を誇示せんとする原色の塊
鼻の奥がくすぐったい
セブンスターを洗い流して地に落とす香り
空っぽのワイングラスを片付けて君が言う
「グレイプフルーツには アルコールの分解を促進させる効果があるんですって」
君が毎週観ている健康番組の情報だろう
へえ そうかい
簡単な相槌を打って早く食べたいと訴える
一筋の切れ目から
生命の裂ける音がして
まだここにありたいと叫ぶ飛沫と匂い
その内部に潜む
外側から思いもつかぬ内側は赤紫
おい お前は原色ではなかったのかい
呼びかけたが
「あなた 食べるならお砂糖降った方がおいしくてよ」
ばら撒いた砂糖が音もなく液に溶け
どろりとして時間を止めてしまったので
そうかい
僕はまた気のない返事をして
息絶えた其れを抓み
じゅるりと 食べた
ここにあるのは
むくりともしない
沈黙の舌
のどの奥で焼ける音がする
ガラス越しの夜は
リアルを取り除いた瓶の底
昼間 太陽に照らされたアスファルトに
少しずつ消えない沁みが滲み始めてる
もう少しで後戻りできなくなる
それ 分かってる?
結露したガラス窓で
君の輪郭をなぞる
途端 力なく溶け出す君の笑顔に
少しだけ私の体が強張る
向こう側は先が見えない真夜中
何もかも風景に変えてしまう境界線
準備は出来た?
さあ 力を込めて
こんなもの割って砕け散ってしまえよ
すっかり水滴になった君が言った
私の右手から赤い雫が流れて
君と交わった
それは妄想ではなく
「秘密のメアリー 23番目の」
メアリーに体を許してから
私はちょっと貧血気味
細かく腹筋を震わせて高音で笑う癖がある
青い目で見る世界と黒い目で見た世界は脳内重力が微妙に違うと言っていた
だからときどき
おへその内側に隠したネジで調節しなくちゃいけないらしい
私は23番目のメアリーの容れ物
だけどメアリーは
永遠に11歳のままで
光に抱かれることしか知らない振りした金髪は巻き毛で
私の衝動を中から触発する
メアリー
それは少しくすぐったいよ
彼の車から降りる時
なんていうんだろう、ドアを開けるアレで、そのどこかに指の先を挟んだの
左手の人差し指の先ね
いってえ!
とか思ったけど、とりあえず笑顔でバイバイして
家まで歩いてる間
指の先 ほんと どくどくどくどく して
こんなに指って動くのかよっ!?て思うくらい脈で震えて
暗くてどんな風になってるか分からないまま、なんとなく左手グーにして
家の中入ったら 血が だくだくだくだく 流れてて
貧血気味の私は血に弱くって、自分の血を見てもうダメ
ほんと、よくこんなトコロからこんなに血が出るなってくらい
結構深く切ってたみたい 挟んだから 皮膚とかめくれてそうだったんだけど
キレイな切り傷 痛いけど
まあ 消毒して カットバン貼って 血を吸いまくって
今はもう大丈夫 大したことじゃないけど 久し振りに血を流す怪我したので興奮
年明け早々いいことないなあ。風邪治らないし。
新年初の駄文でした。
先輩痩せましたね
肉体労働のバイトが効いたんですね
ちょっと知らない人みたい
あ メガネ落とした
決めのところでなんで変な顔になるかな
気付いた人 どれくらいいるだろう
ブラックライトのライブハウスは
正月早々人で埋まって
一番奥のドラマーのこと
見てる人なんてどれくらいいるんだろう
私の連れはベース弾きだから
ベーシストのOさんの方ずっと見てて
だけどショッチュウ目が合うもんだから
二人ともずっと笑ってた
あたしも目が合って笑った
うた歌いの彼女が客席に向かって指差してる
彼女はとても格好良く白目になるので
あたしは感心しながら
その後ろのドラマーを見つめることができる
ギタリストのあの人はここからじゃ見えない
スティックが右へ左へ旋回して
空気を揺るがせて
最後まで目は合わなかったけど
まあいいや
前日車で家の傍まで
チケット渡しに来てくれたもの
生命線はいつも心細くて
私の手のひら全体に
深く赤い傷をつける
ここは視線が乱反射しすぎて
糸が切れた私は
脚を開いたまま笑うしかなかった
また日が暮れる
生命ってやつが減ってる
冬の冷たさに色をなくした私の手のひら
薄い手相の意味も知らないまま
存在を消そうと
裏側で血が流れてる
また
日が昇る
手や 胸を刺し 犯人は逃亡
手や 胸を刺し 犯人は逃亡
支離滅裂なのは私だけではない。
257の文章、相変わらずひどいな。わざとそういう風に書いたといえど。
こんなんやけん甘ちゃんて言われるんやってば。
やけん違うって言よるやんか
うちはもっと傲慢や
そんなんに騙されるほど純粋やない
全部分かっとるもん
全部分かっといてしよんやもん
もう
放っといてや
雨は嫌いやし
風が強いのも嫌いやし
どうなん
どうなん私
ほやけんなんでそんなんうちに頼むん
もう知らん
帰ってこうわい
うん
帰ってくる
もう忘れて
ほしたら うん
ばいばい
もう電話せんけん
安心してや
私よりももっと優しい人に
その言葉をあげてください
ごめんなさい
もう無理です
このまま続けても意味がないこと
分かっていたまま2年過ぎました
これからは本当にしたいことをしようと思います
もう誰かのせいにして
私の無力さを無様に披露したくありません
さよならウッドベース
私はシンガーになる
せめてここで誓わせて
神様は言いました
天使のシナプスを繋ぎ合わせて
お前は成り立っているんだ
思考 その先の一挙一動
全ては私が作った天使のシナプス回路によって生じる
其れは起き上がり
自分の身体を見て言いました
お言葉ですが神様
私には翼がありません
頭の中は天使であるなら
何故翼をくれないのですか
私は何者なのですか
神様には其れの言いたいことがさっぱり分かりませんでした
どうしてだ
お前はお前ではないか
何故 天使という一くくりの存在に
お前も属しなければならないのだ
翼を持たない体に天使の頭脳を持った新しい生命体
それで良いではないか
其れは神様の答えにうんざりして言いました
新しい生命体を作りたいのであれば
この頭脳も新しく作れば良かったのです
そう言い放って
其れは天上の城から地上を見下ろし
腕を広げて
翼のない体で落ちていきました
ああ このシナプスは
空を飛ぶということを知っている
涙だけが宙を舞いました
「グリーンドルフィン教えてあげる」
そうして始まるお話は
昔おばあ様から聞いたお話
神経質な緑のイルカ
緑のイルカを見守る一人の少女
少女はイルカ達の海の番人で
首は鎖で繋がれている
神経質すぎる緑のイルカは孤立して
毎日不貞腐れてばかりいた
私はグリーンでもドルフィンでもないけれど
彼の気持ちが分かる気がした
月の沈む夜 イルカ達は沈む月の上を輪になって跳び
太陽が沈む夕暮れには イルカ達は太陽の代わりに光を放つ星になった
ただ 緑のイルカだけは一人
少女のいる秘密の洞窟でそれを眺めた
私たちには 見えない鎖がある
そう 洞窟の孤独な少女のように
目に見えないモノに繋がれて
もがいても あがいても
そこから離れることはできないのだ
「グリーンドルフィン どうしてみんなと踊らないの
みんな楽しそうに 飛び跳ねているわ」
緑のイルカ 不貞腐れたままで
「僕が跳ねても 僕だけ緑色で
皆と違う色に光るから 皆恨めしそうに僕を見るからさ」
「皆と違うことが どうしていけないことなの
あなたのグリーンは こんなに綺麗なのに」
緑のイルカ まだ不貞腐れて
「君から見たら綺麗でも 僕や皆からしたらうっとうしいのさ
君はずっとそこに一人だから こんな気持ちは分からないだろうけど」
少女は少し黙って それから答えた
「グリーンドルフィン教えてあげる あなたがグリーンに生まれた理由
私はいつもここで同じように 同じ色のイルカ達が 同じように踊るのを
毎日毎日繰り返し眺めてきたの いつも同じで 皆同じだったわ
だから違う色のイルカが欲しかったの ワガママでも そう願ったの
グリーンのイルカが飛び跳ねてくれたら きっと美しくて 私ここに一人きりでも
死ぬまで一人でも構わないって 空の星に願ったの 強く 強く」
緑のイルカ そう聞いて
とても嬉しくなって 悲しくなって
少女がいる限り 生きている限り
どのイルカよりも高く美しく飛び跳ねてみせようと 誓ったのだ
私がおばあ様から聞いたのはここまで
これはグリーンドルフィンのお話だけど
大きくなって そのお話には
続きがあることを 知った
イルカの海の番人で
誰も知らない洞窟で一人きり
首を鎖で繋がれた少女のお話
洞窟は暗く 深く 険しい岩山に囲まれていた
少女はある業を負って 鎖で繋がれたまま
使命を守っていた
これ以上もなく これ以下もなく イルカ達の数を制限せよ と
少女は一匹イルカが増えると 一匹のイルカを間引いて食べた
食べれば 食べるほどに 鎖は頑丈になり
鎖が繋がる先は より強く少女を捕らえた
少女はイルカの残骸に繋がれていた
緑のイルカは暗すぎて 少女の背後にかつての仲間達がいたなんて
気付かなかった
私は思う
少女の業とは何か
それは イルカを間引き食べることではなく
あんなに美しく 嘘を答えたこと
見えるはずがないのだ 暗く深い洞窟の奥で海の上を跳ねるイルカの光景など
何もかもが嘘で その先は
私は思う
この首に繋がれた見えない鎖 その繋がる先
私達は繋がれているのだ
少女のように
一つのお話に その先を作りながら
嬉しくなって悲しくなって
生きている限り
遠くに行くよ ほら
三頭の狼が 遠くに行くよ 見て
はらはらと木枯らしに体温を奪われていく小さな手が
小高い丘の上を指し示す
魂を抜かれて また戻されたみたいな小さな声で
赤い血を垂れ流して
三頭の狼の兄弟が 行ってしまうよ
行ってしまうよ
そうだ
あの狼等を銃で撃ったのは この私だ
もう大丈夫だ
喰い殺されることはない
小さな手が きゅっと私のコートの裾を掴む
息を切らせた私の止まない白い息が
空中を浮遊する間もなく消えては生まれる
269 :
続き:03/01/09 21:42 ID:y9SGQIIP
お姉さん これで良かったの?
お姉さんは これで良かったの?
本当は 跡形もなく食べられてしまいたかったんじゃないの?
骨も残らないほど
おいしく食べられてしまいたかったんじゃないの?
私は さわりと鳥肌を立たせた
その小さな手は
その小さな声は
身体を持っていなかったからだ
いや 元々はあったはずで
その 小さな手から先が
喰い千切られた跡を残して 私のコートを掴んでいたのだ
ああ そうだ
私は彼らに
とうの昔に喰われてしまったのだ
身体は綺麗なままで
おいしく味わって喰われてしまっていたのだ
私もそれを望んでいたのに
彼らを残らず拒否したのだ
訳の分からぬ幻覚のために 私は
本当に一人になってしまった
木枯らし吹く枯野で
かつての私の残骸と共に
270 :
ナゾ:03/01/10 00:29 ID:AXK9/zdF
私の顔が愛らしければ
あなたはお友達になってくれる?
ましゅうです。ここまでの名無しやら名前が題名なのも私です。
気持ちの問題で、多分3月くらいまで名無しでいます。
もしかしたら、ましゅう、と名乗って戻るかもしれないし、違う名前に変えるかもしれません。
まだ、先のことは分からないです。いつも。
この調子で詩、書いていきますが、それまでに今までの整理として、う〜ん、自分を整理
する意味で、これまでの詩を振り返りたいと思います。
子宮瓶の中で培養していたのは
他でもない君自身で
くびれを描いた挿入口から
そのうち僕の両腕と共に産声を上げるだろう
君よりも純粋な君を
作って
育てて
愛して
愛して
ほの暗い出口を求めて
走行性の名の元に
無駄なものを省いたミトコンドリアが
精製する縁取りと妄想
それは将来 僕を抱擁する
奥までまだ届かない
ああ
挿入口は泣いている
子宮瓶の中で培養していたのは
他でもない君自身で
まだ開かない目蓋に明かりを灯して
君がここにうずくまっている
もうすぐ僕は君を
愛して
愛して
破棄する
いま 鳥になって
飛ぶことを忘れてしまうくらい
眠る
くちばしに
朝露が落ちるまで
油を切らした身体で
新しく内蔵されたあなたを感じ取る
嬉しい音を立てて
赤・赤・黄色の鳥肌センサーがくるくる回る
この身体に潤滑油を塗り込んでくださいな
手っ取り早く黙らせてくれないと
多分旧式の私が白目になって追いかけてしまう
それを眺めるのはあなたの仕事ではないって
右手のスパナが泣いています
裸っていう作業服に汗を染み込ませて
あなたからはいつも鉄の匂いがします
そうやっていつも優しく
背中を撫でてくれるから
この背に 肩甲骨の真中くらいに
秘密のゼンマイがついていると思うようになりました
それを取り扱うことができるあなただけが
私をコントロールするんです
本当です
今日はナトリウムを含んだ液が
ちゃんと黒目がちな眼から流れて止みません
このままでは私は錆びてしまうのに
微調整してくれるはずのあなたが何処にも見当たりません
私は旧式で不器用で
嘘も都合の良い忘却機能もついていないのです
あなただけが私を改良できるんです
本当です
気が付いたらこんな名前になっていた。
もっと気持ちが綺麗になったら、元に戻ります。
天使の堕胎
忘却の魔物
神様の棺
不思議は意外とその辺にある。
今朝方 あなたが鍵をしめた
お道具箱の行方を 知りませんか
私が もつれた足で ふいに
ベランダを越えて 宙を舞う夢を見ていた時
蛍光灯が点滅して
終わりを告げていて
だけど私には
新しいのを買うことしかできなくて
本当はあなたに
お道具箱の中身で
付け替えて取り替えてもらいたいのに
どこ行っちゃったのよ
ねえ
右手から左手へと するり
名前の知らない部品を弄びながら
私に言葉を投げかけることで あなたは
いつか私を 一本のネジに例えて戻さなかった
蛍光灯が点滅して
私をモノクロに染めて
だんだん光を失っていくのに 今日は
お天気予報はずっと
傘マークと雫の模様
あなたが部屋を出てから私は暗がりの中で
手探りで箱を探して
這い回るネジの気持ち
違う 本当は私があなたをネジにしてた
ずっと点滅してた
あなたを無視して私は
振り向きもせず
気付きもせずに
光を当たり前にしてあなたを消耗してた
夢の中で 宙を舞いながら
下で私を見上げる あなたを見たのよ
あなたは微笑みながら
部屋の電気を消して
そして私はどこまでも落下して
どこ行っちゃったんだろう
なにも心の整理できていないけれど、この名前で。
今、ホムペ作りに励んでます。まだ肝心の詩をうPできてませぬ。あう。
そんなことは置いといて、最近、「別にもう死んでもいいなぁー自分」とか思うことが
多いのに、じゃあ何故死なないのかという答えが今更ながらに分かりました。
自殺って最高に自己中心的なことですね。
どうせ死ぬなら老いても元気でいて、色んな事を成し遂げた後でコロッと逝きたいですね。
事故なら苦しまずに逝きたい。
そんなことを真面目に考えてる私、成人の主張(わら。
>>279 ・・・近頃の成人様は立派ですね。日本も先が明るいです。
ご成人(で、良いのですよね…?)おめでとうございましたましゅう様。祝。
>>280 ぬおーうたた寝さん、見られちゃったんですか、あわあわ。油断。
ありがとうございます、振袖着て筋肉痛になっちゃいました。貧弱です。
私の初恋の人は医学部でがんがっているようです。きっと、まだ日本は大丈夫です。
それに比べて私はなんだー?とか、思っちゃいましたけど。くすん。
上の雑談スレ、ここんとこの私の心境に近くて、他人事に思えなくてレスしようかどうか
迷ってましたけど、貴方様がレスしていらっしゃったので、安心してROMってました。
>>281 いや、、いつも拝見だけはさせていただいています。
ムゥ、ましゅう様の方が余程云いレスをつけたでしょうにね、、
余計な手出し申し訳無かったです、ましゅう様にも奈々氏の憂鬱様にも。
以下は、恥なので云わないでおこうと思っていたのですが、
ましゅう様も色々と心配されているのですよとプレッシャーをかけておこうと(笑)。
・・・実は、何をどう読んだのか分かりませんが、
私は
>>262を詩板サヨナラ宣言かとド勘違いいたしまして、、
凄まじく焦って詩を書きました。莫迦ですので。
http://book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1027778948/220 書きこみ直前に気が付いて、ナンダーもういらんこんなもん、、と思いまして、
しかし勿体無いので(笑)慌てている部分なんかを数日後リライトしたのがこれです。
元のはもっとすがって大変でした、、、
とにかく元気出してください車掌ましゅう様、と。それだけのことでした、、スレ汚しスマソです。
>>282 ああ、心配かけてしまってすみません。
>>262はですね、本当に私的なことで、
本当にそのまんまなんです。私がサヨナラしたいのはウッドベースのことなんです。
そんでもってヴォーカルに正式になりたいっていうことなんです。
そのことで最近、精神的にまいってしまって…。人生相談板にも行ったり…(苦笑
ちなみに、貴方様のその詩、既に拝見済みでした。読んで、「わ、私のこと!?」とか
思ってレスしようかと思いましたが、いや、考えすぎだろうと思って踏みとどまりました。
その心遣いに感謝致します(T-T)ありがとうございます。
早く、健康な精神とやらを取り戻して、元気良くこの列車を進行させたいです。
それまで、見守ってやってくださいませ・・・。ここを出て行くことはないですよ、多分。
284 :
蝶々の灰:03/01/16 01:33 ID:axmKE4us
穴だらけの蝶々
南の森に落ちていくよ
燃える燐粉を火の粉に変えて
緑の灰を降らせているよ
私は目蓋を焦がして
その光景を眺めた
ありふれたブラウン管に向かって
右脳に火花の生まれるイメージを描きながら
緑の灰が森の木に降り注ぐよ
枝じゅう 色を染めて
いつか緑を作ることを諦めてしまうよ
眠ってしまうよ
冷蔵庫はその間も
いそいそと氷を作って
冷たい個室の温度を一層下げて
私の一部分の熱を奪った
私が眠る間も
はるか上空の蝶の羽に
またひとつ 穴が
ぽかり
285 :
無理な話:03/01/16 01:46 ID:axmKE4us
この耳ひとつあげるから
私のことが分からないって言って
悲しむのはやめてください
混沌しかないに決まっている
始めから
この耳ひとつあげるから
同じ音で
同じ言葉を
噛み砕くことができるなら
適度な運動
適度な食事
適度な睡眠
適度な快楽
適度な性活
適度な排便
適度な陵辱
適度な会話
適度なSM
適度な挨拶
適度な成長
適度な放置
適度な病気
適度な骨折
適度な挫折
適度な寿命
適度な勉強
適度な労働
適度な嘔吐
適度な乳房
適度な体形
適度な吐血
適度な妊娠
適度な
たわわな葡萄一房を掴んで
あなたが私に見せびらかす
見ろよこんなにビッシリと実って
おいしそうだろう
なんて
私のは貧弱で
お世辞にも食欲をたたせるとは言えない葡萄
だから私は後ろ手に持って隠して
そうね とてもおいしそうね
なんて
言うしかなかった
あれから随分探した
おいしい葡萄のなる木
けれど
私が摘む途端
葡萄の実はしぼんでいく
あなたの葡萄が欲しいのに
また
あなたがおいしそうな葡萄を掴んでいた
前とは違う色ね
そう言うと
少し趣向を変えてみたのさ
おいしい葡萄の作り方 教えてやろうか
なんて
本当は知っている
おいしい葡萄がどこにあるか
どうやって作ればいいのか
あんな風にがっしりと
手のひらいっぱいに掴んで離れない葡萄
私の葡萄
私の
言葉を詰まらせて
立ち去ることしかできなかった
その根っこ
ちょん切ってやろうかしら
なんて
言ってやれば良かったのに
あなたは今ごろ
新しい葡萄をお口いっぱいに頬張っている
甘酸っぱい飛沫を飛ばして
薄い皮を優しく裂いて
そして
堪能して
私の葡萄
絶対おいしくしてやるから
いつか来る最後のデザート
おいしい葡萄より
もっとおいしい葡萄
289 :
山崎渉:03/01/19 14:04 ID:0KpP5AQU
(^^)
↑
????ダレ?
付き合って1年目の記念日にペアリングなど・・・
ハン!
猪口才な。
ま、貰ってあげてもいいよ?
とか言ってみたい。
けど言ったら悲しむから言わない。
本当はめっちゃくちゃ欲しくって1年たってやっとかよォ〜!とか思ってたことも
言ってあげない!!!
(それ聞いて喜ぶ顔も悲しむ顔も見たくないもの)
やばい 透明すぎる
いや 今はまだいい
大丈夫 大丈夫・・・
いや 違う
くそっ 右に反れた
違う違う違う違う
違う違う違うんだってば
も〜
そこ突付くんじゃねえよ
吸う
やわらかな刺の先端を
吸う
溢れて声を上げるまで
漏れてしまいそうなら
迷わず出してください
大丈夫
私が飲み込んであげる
蜜は甘いものですから
吸う
密集させた神経を意識して
吸う
あと少しで私のものになる
>>293 築城(HP)おめでとうございました。見せ方ですとか格好良かったです。
"前の人がお題を書きこんでくれました。"は笑いました、、
本当はBBSに書くべきことなのですが、
心底ああいった場に慣れていないものでどうして良いか分りませんでした(頭悪)。
|
|゚Д゚)<・・・ど、どんまいということで。
|彡サッ
>>294 どうもどうも。見てくださってありがとうございます。
そんなにスグ人がいらしてくださるとは思ってもみなかったので、なんだかドキドキです。
「前の人が〜」はですねぇ・・・。分類しようがなくて、あのような形に(^^;)
はい。どんまいです。
さてはて、今日はこれから何しよう??
「お前、花なら枯れてるな。」
だれのせいだ。
ばかやろう。
光源
光には虫が群がるものさ
そんなもの蹴散らしていけばいい
蹴散らしていけばいい
「花弔い 風船のタマシイ」
この子を棺桶の中で遊ばせているのです
飛ばす風船は この子の友達です
煙に咳こんでいないかしら
メいっぱいの白い花を
この子のために咲かせてあげるのです
高いところからでも
一目でここが家だと分かるように
大きな河を渡れたかしら
種をまくのです
たくさんの小さくて白い花を咲かせる種を
満開に咲き誇ったら
そこから また風船を飛ばしましょう
いっそ そこから鋭い矢で貫いて欲しい
私は傷つく側の人間か、傷つける側の人間か、と問うと
きっと、傷つく側の人間のふりをした傷つける側の人間でしょう
人間の原罪
誰も救えない
誰も救っちゃくれない
薄い膜の甘さに優越して
中から外をそっと突付いてやめない
小さな傷をないがしろにして
後ろの正面 だあれ
あなた だあれ
だから
私は私を戒めるために 苦しめるために
生きつづけなければならないのです
逝きつづけなければならないのです
心無い人は嫌いです
それは即座に嫉妬ととらせていただきます
残念でした
わたし そんなに弱くないの
ごめんね?
傷つかないとでも思った?
ああ
こんな気持ちでこんな言葉なんて吐きたくないのに
やっと精神的に落ち着いてこれたのに
ここの人たちにうんざり
でも あんな人ばかりじゃないって分かってるし信じてるから
誰も見てなくても一人でも私は怖くないと思えるので
ここで細々とやっていきます
そんなこんなで、300です。
「極彩の犬」
飢えているのね
この体を切り開いてあげましょう
出来たての温かな骨を咥えて
這いつくばってしっぽを振りなさい
あか あお きいろ
だけじゃ足りませんから
私はムラサキとミドリとダイダイを加えました
お前は原色だけでは物足りないと
盲目の両目で訴えてばかりですから
春にはクリムゾン・レッドの桜を
夏にはメロウ・イエロウの向日葵を
秋にはディープ・パープルのおばけ紅葉を
冬には有刺鉄線シルバーの雪を
おいしくいただいて私の元へ届けなさい
それが私の脳内フィルムの保存ファイル
お前は
きゅるきゅるきゅるきゅる
きゅきゅきゅきゅ
きゅっ
陽の届かない両目からビーム
極彩メインディッシュ
おいしかったわ
ありがと
しばらく来ません。
さようなら。
[終電過ぎて、無人駅]
まだお辞儀一つ決まらないうちに
黄昏は褪せ駅に夜がおりる
、、、 ストーブの上の鳴らないやかんと
雨雲が盗んだ汽笛を慕い線路ののびる東の裾を引く
「始発が来たら車掌室で寝よう」
佇むホームにしんしんと闇
。。。 痩せていく月の声が薄れ増えるコートの内側
・・・勿論、車掌様にとてお休みは必要ですのでまぁその時のご気分で。
´・ω・)
オルゴールの天使はとても愚かで無様で脆いのです
1つ音を鳴らす度に 死んでいくのです
とても愚かです
とても無様です
とても脆いです
なのに愛しくて堪らないのです
オルゴールの天使はとても小さいです
誰もオルゴールを鳴らせなければ
自分で鳴らせてみせるのです
音が鳴ると死んでしまうのに
本当に馬鹿です
大馬鹿です
だけどオルゴールの天使を馬鹿にするのは何人たりとも許しません
ぜったいに
わたしを殺そうとする全てのわたしと戦ってる
わたしの味方はわたし1人
敵は その他全てのわたし
まだ 死ねないから
戦ってる
悪いけど
みんな道連れにして行くから
それくらい
分かっていたことでしょう
いまさら嘆いてみせるのは
ルール違反だって
何度言わせれば気が済むの
どうして
私と同じ覚悟を持つことができないの
みんな
みんなそうよ
どうして
ですから
みんながみんな自称嘘吐きになってしまえばいいんだと思います
そうすれば誰も嘘なんてつかないと思います
賛成ー反対ー賛成ー賛成ー反対ー賛・・・
ぱちぱちぱち。
明日、いえ、もう今日ですが。
・・・これから寝て、起きて。
それでもって病院へ行って全てを明らかにしましょう。
私は絵も描けるし歌も歌えるしベース(ウッドベース)だってなんとか弾ける。
体はボロボロでも、若いはずでしょう?そうなんでしょう?
今は、ろくな詩が書けません。イメージが降りてきません。
名無しで暴れていたのもバレバレだろうし。
もう僕の授業を受けないでくださいって言った先生。
安心してください。学校辞めるから。
とりあえず、みんなおやすみ。
心をもぎ取って思い切り空に投げることができたらいいのに。
|ω・´) <、、、
>>310 │A。)<サカサマデ ジィーーーッ
メルシーボクー
優しい人達と触れ合うことができたため
無事ましゅうに戻ることができました。
これからは、ちゃんと、詩を作って。
さかさか作って。
子作りに励もうと思います。
お盛んに。
それ程遠い昔のことではありません
ピンと伸びた長い睫毛を潤ませて
古いオートクチュールに身を包ませた
ハチミツ色した髪の毛を腰まで伸ばした
小さな女の子が ひとり
気狂いメイドに支配された屋敷を抜け出して
命からがら
屋敷の前に広がる深い森へと
消えていきました
お気に入りの赤い靴も履かずに
息をはずませて
ひとり
逃げて行きました
彼女の足には
締め付けられた跡がありました
あの 気狂いメイドが取り付けた鎖の跡です
屋敷の主人はとうに脳みそを犯され
毎日 ミツバチを捕まえて 油で揚げては
美味しそうに食べてばかりなので
そのうち 油の毒で
身体が不自由になってしまいました
屋敷は あのメイドのものです
年増の皺ばかり気にしてすぐにヒステリーを起こす
あの馬鹿げた女のものです
小さなころ 子どものいない主人に手をひかれやってきた
夢のようなお屋敷は
あのメイドが来てから
全てが狂ってしまったのです
この世の全て美しいもの 正しいもの 愛すべきものから
途方もなく遠ざかってしまったのです
いつか メイドによって侵食されてしまいそうな
小さく細い体だけを確かな感触で 奮い立たせて
いつか 目の前に広がる 深く広い森に
昔 主人と二人 散歩して歩いた森に
守られていたあの頃と同じ森に
逃げることだけを考えて
そのときはやってきたのです
水溜り
アスファルト
ぴちゃちぴぁ
転んだら冷たかった
文字溜り
メモリチップ
ツーターツーターツー
転んだら熱かった
晴れたらどっちもお空に消えました
− 風のあとさき −
閉じこもったまま
向かい風に晒され
追い風に煽られ
台風の勢いで飛ばされ
気が付けば
どことはしれぬ場所で
そよ風に吹かれて
すべてを亡くして立ちつくす
戸惑いの 一瞬
|ω・´) <ゲト、、、、、
|彡 サッ
僕はぬいぐるみ
いつも彼女はぬいぐるみを抱いている
悲しい時は、僕で涙を拭き
嬉しいときは、僕を抱きしめる
いつも今日あったことを嬉しく話してくれる
そんな日は少し気分が明るくなる
落ち込んだ日は独りでは寂しいから
僕をベットの中に寝かすんだ。
そしたら彼女は少しだけ、いい顔になって
スース寝てしまう。でも僕の目は開いたまま
なんだか、その場に溶け込んで
そわっと枕元に座っている
ちょっと、古いけど
小さい頃から可愛がられてきたぬいぐるみ
汚いけど、洗濯したらダメだよって
ママに言い続けてたっけ・・・彼女は
汚いけど、僕は気にしてない
ママに洗われた日には、ひどく機嫌が悪くて
僕にまた自分の匂いをつけようとしたね
でも、それがまた嬉かった
今日もぬいぐるみは枕元で静かに座っている
僕はぬいぐるみ
>>303 うたた寝さん
ありがとうございます。優しい切符。
ご存知かと思いますが、もう大丈夫です。あとは私が切符を作れるかどうか、、、
またいらしてくださいな。
>>304 Mewさん
コッチニオイデー
>>315 奈々氏の憂鬱さん
はるかお空からようこそいらっしゃいました。
堪るものはどこにだってあるし、
足を踏み込んで転んで傷ついてしまうかもしれないけれど
その傷だって晴れた空になれば消えてしまいます。
雨上がりの空の色の切符、確かに受け取りました。
またのご乗車お待ちしております。
[アヒル行進曲]
ぐわっぐわっ!アヒル隊長行進!
母ちゃん頑張るでーついてきー
ぐわっ ぐわっ ちゃん!
ぐわっ ぐわっ ちゃん!
元気に ぐわっ ぐわっちゃん!
足音立てて ぐわっ ぐわっ!
おしりふりふり ぐわっ ぐわっ!
雑踏かき分け 突進だあー!!
ビル間を縫って 鈍行行列!
ぐわっ ちゃん ぐわっ ぐわっ ちゃん!
少女はなんとか
森の奥まで逃げ込むことができました
木々の色は緑でも青でもありませんでした
ただ 植物の色として
そこらに広がるばかりでした
外界から閉ざされた森ですので
道とよべるものは獣道しかありませんでした
主人と来たのは何処であったのだろう
ここには救いようのない孤独しかない
心臓を躍らせて
逃げてきたのも束の間
少女は途方に暮れてしまいました
いつか
主人からお話を聞いたことがあります
この森を抜けたところに
白く塗られた壁に青い旗が翻る
大きなお城があるのだと
そこには
この国で317番目に生まれた王子がたった一人で住んでいるのだと
とかってお話考えてたんだけど、
その前に316になっちゃって317をあっさり取られてしまいました。
あーあ!!!!!!327!
犯人は手や胸を刺し逃亡しました
皮膚という皮膚はみな内側の柔らかく冷めた赤黒いのを見せていました
ええ
手や胸だけです
その他はまぁキレイなものです
なんせ ガイシャは色白の若い女なものですからね
そのコントラストと言ったらもう
ええ
失礼しました 口を慎みましょう
それにしてもね
何故手を刺したのでしょうね あんなにも
殺すなら胸だけで良かったでしょうに
何故手なのでしょうね
ええ 手です 両手ですよ
裏と表も分からないくらいにメッタ刺しです
ただの肉片に成り下がっていましたよ
何故でしょうね 何故手までもあんな風に刺したのでしょうね
ここのところ彼女は家に帰ってなかったそうですよ
恋人と二人暮らしをしていたそうで
婚約もしていたとか言って幸せそうにしていたらしいですよ
男は 今 錯乱していて まともに口も聞けないのでね
何故帰ってなかったのかは分からないのですよ
ああそうだ
彼女の左手の薬指
指輪をしていたそうですが それがどこにも見当たらないのだそうです
というより指輪をしていたはずの指ごと消えてしまっているのだそうです
さぁ
彼女は何処に消えていて
どうして戻ってきて
どうしてこのようになってしまったんですかねぇ
はらいそへ私も連れて行ってください
そこに流れる水でこの身体を洗わせてください
昨日 失速した一羽のカラスが
そこへ墜ちていくのを見たのです
それは はらいそ です
一昨年亡くなったおじい様の庭で
柿の木の枝の隙間から夕日が差したのです
その時おじい様は恍惚とした閉ざされた目で言ったのです
「はらいそは近い」
次の日 おじい様は逝ってしまったのです
そこが はらいそ です
どうか私も連れて行ってください
ここは何でもあるようで何もないのです
どうして消えて逝く彼らはあんなにも美しいの
道端に腐る獣も 押し花になったカエルも
みなそこに残っているわけではないのに
いつまでも私を唆す声がするのです
それは 彼らがはらいそへと辿り付いたからです
どこにもないのに ここには はらいそは ないのに
ここにはないのです
いつからあの子は喪服で踊るようになったのでしょうかねぇ
今朝未明に生まれた青い鳥を
両手に抱いて昇る太陽を見ました
朝焼けに濡れたお空はカーテンを朱色に染めました
きっとその露はライムの香り
小さな小さなくちばしに新しい果実を運ぶのです
大きくて透明な魚は朝を待ちきれずに東の空を目指していきました
まあるい雫が玉虫色の鱗を伝って落ちてくるのが見えましたが
尾ひれと雲が重なり合って 光が乱反射して
私は眩しくて瞳を閉じてしまいました
瞼の奥は
途方もなく深い夜のままでありました
ただ黒く生ぬるい大気の中で
音もなく青白い光を放って
一羽の立派な紺碧の雄鳥が
遠く 遠くへと羽ばたいていきました
瞳を開けると空には知らない太陽だけが残っていました
何もかもが真新しい風景画でした こざっぱりとしていました
青い鳥は 青い鳥は息を引き取っていました
あの時落ちた雫は
私の頬も伝ってポトリと青い羽毛を滲ませました
小さな果実を1つください
できれば まだ青いライムの実
はらいそを夢見ていましたが
まだ私には はらいそ を表現する技量を持ち合わせていないようでした
もう少し はらいそ を眠らせて
おいしくできたら 召し上がっていただきたいと思っております
>>316 風というモチーフは好きです。
四方八方に彼らはいます。行く当てもなく好き勝手していますから。
自然現象でない風は好きではありません。
あれは心を束縛します。
知らない場所に飛ばされて、ようやくそよ風に吹かれて戸惑うのなら
その方がいくらか気持ちが楽になります。
>>317様
どうせだから、切符も置いていってくださいな。
あんなに綺麗な色の切符を持っているじゃないですか。知ってますよ?
>>318 ご乗車いただき、ありがとうございます。
私にも少女の時代がありまして、ぬいぐるみに関して、似たような思い出を持っております。
小さい頃のぬいぐるみは自分だけの友達であり、ものではありませんでしたから、
そのように大人からモノとして扱われてしまった時点で、彼らは死んでしまい、
ただのぬいぐるみとなってしまうのです。
洗われたぬいぐるみの彼は、今でも彼女に大切にされているでしょうか・・?
懐かしい柔らかい日差しの切符、確かに受け取りました。またのご乗車をお待ちしております。
>>320 どうも、ご乗車いただきありがとうございます。
ええ、どこかで見たアヒルの親子ですね。
今、遮断機は上がっておりますよ。どうぞ、お気をつけて踏み切りをお通りください。
私のもたげた頭のてっぺんから
垂れた髪の毛が陰影を作る
その先が少し伸びて
ロウソクの揺れる光に焦がれる双頭の蛇になる
これが夢でなければなぁ
これが夢などでなければねぇ
右足を上に組んだあなたの長い脚
椅子に上半身を投げ出してツンとした鼻の先
今 写真を撮って ストロボくらわせて
形ないフレームに収めて時間を奪ってしまえ
これら全てが夢ならば
これら全てが夢なのならば
私を構成する細胞や妄想や記憶など
本能や抑圧や葛藤 排泄さえ
なにもこの世にないのだろう
始めからなにもないのだろう
ここにいる あなた さえも
見ている私の夢なのだろう
小さな頃に見た夢の中で
虹色の蝶々は黒い蛇に喰われたままなのだから
吐露したのは半透明の大きな蛙
私は慌てて手掴みで井戸に投げ捨てた
でこぼこな皮膚は両生類のそれと同じくぬめりから
まり 私はその後1時間手を流水で洗い続けた
気付かれる前に証拠隠滅
井戸は深くて底は見えない
潜り込んだ毛布の外で聞こえたのは
昼間私から生まれた蛙の声であった
振動で結露した窓ガラスは 響き ひび
われて 私は聞こえないよう耳を塞いだ
鼓膜を通さず聞こえる声のようでもあった
それは直に私の胸をなぶり締め付けた
所詮 どこにも行き場のない蛙にすぎない
なのに蛙は暗く深い井戸の底で明けない夜の中で
飽きもせず鳴き喚き つづ
けた 中途半端に空白も埋めずひもねす
私にすくい取られることだけを願いつづけた
自分を噛み砕いて
食べろ と
はや く
首筋を流れるのは泪ではありません
思い出の中で液化した いつかの翡翠でございます
どこで道筋を間違ったかは知りませんが
雛鳥は母鳥を待ちわびて乾涸びてしまったようです
そのうち荒れ果てた巣は枝から落ちて
その下を通りかかった彼に衝突し
打ち所悪く 彼は2時間後に息絶えました
ええ それは私の元へと通う彼でした
私は西日刺す部屋で待ちくたびれて
このまま私は乾涸びてしまうのだろうかと思っていました が
その前に 私 どこを濡らしてやろうかと画策しました
濡れたのは頬ではありませんでした
その時は
巣が落ちたとき骨と気持ちばかりの皮だけの雛鳥は
たった一羽だけだったそうです
そして その雛鳥はポトリと
彼の唇の上で粉々になってしまっていたそうです
ああ 今 私もカラカラに乾いています
求めています
できるならば 私も彼の身体の上で果てたかった
泪も嗚咽も底をついて
かつて栄えた湖のなれの果てです
↑続く予定ですので。
目が覚めたらするつもりですので。
お願い。怒らないで。邪魔しないで。たまには下に走らせて。
苗床のバラは枯れました
カーペットの上にかさぶたになっているのは花びらの死骸
通り過ぎる風は注意報を帯びています
私はどうかしているのだろう
求める個所だけ濡れている
彼の訪れを待っている
あの 母鳥はどこへ飛んでいったのだろう
お腹をすかせた雛鳥をおいて
どこか別の男の巣にでも行ったのだろうか
カラスにでも喰われたのだろうか
ええきっと 帰るつもりではあっただろう
きっと 彼女も事故に巻き込まれたのだ
その事故は結果
彼と私を確実に捕らえた
脚の間を流れるものは 泪です
333 :
はなまる:03/02/25 08:09 ID:JWw5EA/Z
地下スレって伝説の中だけのモノだと思っていたのに・・・・・・
>>333 わぁぁんほっといてください
いらっしゃいませ&ぞろ目ゲトおめ?
・・・・ふむ。
>>335 そんなこともあるさラララ
キリ番も魅力的ですが、それよりも切符をくださいな。
伝説だろうがなんだろうが、ここにあるのだから仕方ないでしょう。
頑張ってここのところ詩作してみましたがままならないので、
よそ様でお邪魔したものをサルベージ。
「青猿」
7オクターブの中に
横たわって夢を見たまま歩いている
この感覚を愛して止まない僕は
群青という群青を残らず飲み干してしまう
投影眼からスクリーンにB級のブルーフィルム
起承転結無しの安っぽさに口づけして
骨格だけのサルになる
ニセモノよりも嘘っぽいんだ青くないものは
音にならない鳴き声で
君も鳴いてくれないか
できれば
7オクターブのてっぺんで
「肌に波が立つ」
水面を
黄色い魚がぴちぁぴちぁ跳ねて
水の中に潜り込めないでいたので
私は一思いに銀のフォークで中に突き刺してあげた
穴が開いて気泡が音を立てた
たまらなく血の匂いが噴出したので
私は嬉しくて何度もフォークを突き刺した
地底のマグマが冷めない内に殺してくれと魚が言ったので
突き刺したまま液体の中でかき混ぜてやった
フォークは銀から金に そして銅へと変わっていき
魚は息絶えて
私はシーツに打ち上げられてひとりぼっちだった
全部私がしたこと さ
「それから」(1/2)
深夜、あまり人の居ない車内で
女の人が嗚咽を漏らしながら
ボトボト涙を流していた。
周りを目をやると
にやにやしたOL達
困惑した顔の年配の男性が居た。
しかしその女は
全く周りを気にはしていなかった。
私は少し離れたところからしばらく見てはいたが
ああ、気の毒だなとしか感じなかった。
感情を床にばら撒き
こちらにも流れては来てはいたが
私のそれとは違う層を流れている様だった。
前に知り合いと
この電車に乗り合わせたとき
こんな話をしてくれた。
少し込みあった車内
みんな何気ない顔をして
一つの電車に乗り合わせてはいるが
それぞれ家に帰るとそれぞれが
深い悩みを抱えているのだと。
そしてこうして公に出ているときだけその顔を
表に出さないのがその人のプライドなのだと。
その時は、当たり前の事だと思って聞き流していたが
彼の言をふと思い返した。
しばらく私は他の人達の目を遠目で覗いて居たが
到底、自分には彼らの眼底の哀しみ等
汲み取る事は出来なかった。
だから瞳を閉じ
隅のほうで
重い頭を壁につけ
その場に座り崩れないように立っていた。
途中、寂れた町の小さな駅で
電車は急行をやり過ごす為
信号待ちとなった。
エンジンが一時停止した車内は
不気味な程の静けさに包まれていた。
どうやらその女は前の駅で降りたようだった。
----------------------------------------
梁山泊に出したものです。
線路に合うと思います。どうかお受け取り下さい。
もう朝だ、、おやすみです。
「ペチコートNO.9」
翻して見え隠れするペチコートはハニーピンク
裾には蝶々を縫いつけたフリル
お気に入りの音楽でもかけて
右手の果物ナイフで僕の喉元を狙ってよ
そうして飛び散ったのは血液なんかじゃない
アナスイの香水を両手首に付けて匂わす
その細い腕に通うものはただの血液なんかじゃない
ただの赤くて鉄臭いものを流してないんだよ君と僕は
証明してあげよう
そのナイフで今この喉を狙ってよ
それは ただの死ではないから
知ってるくせに
「とりとめのない事柄など」
とりわけ声を大にして言うことじゃないが
君の右足 ほら かかとの先からさ
さっきから白い糸がチラついてるんだ
すごく細くて 薄くて きっと長い
多分 この世の汚れとか 吹き溜まりとか
そういうのには一切関係ないんだろうな
だけど 淡い憧れとか 若い情熱とか
そういうのには少し 敏感なんだろうと思うんだ
ときどき 誰かが吸ったタバコの煙に紛れて
ゆっくりと 気持ち良さそうに伸びをするんだろうな
それはさ 確実に君から生まれているんだ
君が後ろを振り返ったって 見えやしないけどね
でもそれは君のものなんだ
僕は それの動きを気付かれないように目で追うのが好きなんだ
ほら 声を大にして言うことじゃない
ところで 今は何時だろう
>>339-340 奈々氏の憂鬱さん
ご乗車いただき、ありがとうございます。
ええ、先日上の方でその詩を拝見させていただきました。
切符を大切に預からせていただきます。
電車など、公共交通機関は見知らぬ人間が密集した不思議な空間だと
私は常々思っておりました。ですから、だれもがその空間に私的な
事柄を持ち込むことができないのです。
けれど同時にだれもが、その女の人のようにもなり得るのです。
そんな時、黙々と異なるリズムに揺れながら人を運ぶ電車という空間は、
とても残酷になります。自分の私的な顔を暴かれるのを拒むことと同時に、
誰かの私的な顔も拒絶しているのかもしれません。
うまく言えないけれど、深く考えさせられました。
晴れているはずなのに霞がかった初春の午後の光の切符、確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。
「残響」
置き去りにした白い思春期の罠など
君の細くてしなやかな腕にえぐられていくんだ
たまらない たまらない たまらない心地で
命中したダーツの切っ先に見とれたまま
絹の渦にのまれていきたい
忘れかけた雨宿りの約束など
とうに灰になっていた
寝そべる二日月は見覚えのある微笑
ねえ その尖がったところで 僕を突付くのは終わりにしてよ
夏の畦道はいつも揺れていたということ
夕立のあとの空が喚くように赤紫だったこと
引っ掻いた爪に残った赤みがかった皮膚など
打ち上げられた花火の音で吠え出した近所の老犬の最期など
君の腕がゆるやかなカーブを描いて僕に絡みついた
スピード出しすぎてこのまま転落してしまいたい
淵に落としてよ
終わりにして
「ハネキリムシの白い影」
羽切り虫に見つかったら
そこで全てお終いになるから
気をつけて
見知らぬ白髪の女の子に言われたんだ
あれは小学4年生の冬 帰り道
急に後ろから腕を掴まれて 人差し指を口の前に立てて 深刻な顔で
羽切り虫の羽音は 鼓膜を鋭く震わせるから
きっと スグ気付くわ ひどい頭痛がするの
だから 早く逃げるのよ 絶対よ
あまりに突然だったので
その子が長い白髪だということに後で気付いた
光を拒絶するような 白い顔 白い指 だけ見ていた
そう言ったきり彼女は
何のことか聞き返そうとする僕を置き去りに裏道へと入って
それきり姿を現さなかった 逃げるように
いまだに 「ハネキリムシ」が何なのかは分からないけれど
大人になった僕は
盲目の行列と喧騒の中で ひどい偏頭痛を抱えて窓際で笑ってる
5階 白い個室は とても感傷的で 今の僕にはお似合いだけれど
物凄く怖いんだ
あの女の子は 無事 家に帰っただろうか
大人になれただろうか
羽切り虫に見つからなかっただろうか
窓ガラスに映った影と目があって
余すことなく白い僕に 訳もなく口づけをして
窓枠を視線でなぞって
僕は
永遠に宙を舞う夢を見ることにした
あ
羽音がする
ええ 本当に泣きたいときには
涙は流れてくれないのですね
当てつけの涙など そんなもの
この身体が拒絶するのですね
だって そんなことをしたら
今までひた隠しにしてきたことが 台無しになってしまうでしょう?
今までにだって聞きました
あの人と付き合いだした もう別れちゃった あの子に告白した 振られちゃった
今度はバレンタインに告白されたのね チョコに手紙を添えて
なんて可愛らしくて愛しいことでしょうね
ええ 思わず微笑んでしまいます
昨日あなたが私のせいで車ごと橋から流れの急な河に落ちる夢を見ました
あなたの遺体も見つからないまま私は夢から覚めてしまいました
覚めてしまいました
夢から
目覚めると雨が降っていました
この頃やけに勘が冴えていたわたしは思わずあなたにメールを送りました
「くれぐれも車の運転には気をつけてね!絶対!!」
夕方メールが帰ってきました
「朝 自転車と事故しそうになってたよ。危なかった」
そうです
あなたに死なれたら
ええ 明日私は彼と会うことでしょう 何もしらない顔で
そしていつもと同じように笑っていることでしょう
ええ 笑います 私は笑います
どうしてもっと早く気持ちを伝えられなかったのだろう
どうか今だけは音楽を止めて
あれらは直に心の中に干渉してくる
どうか今だけはお喋りを止めて
いい加減こちらを見て 私の異変に気付いて
なにもないならどうしてあの日
お願いだからタバコを吸って
その匂い この服につくことがなくなるなんて
堪えられませんから
どうか 今だけ
その匂い この服に移ることがなくなるなんて
堪えられませんから
どうか どうか今だけ
「さようならは白痴の合言葉」
白鷺が見捨てた河原
コンクリートの上の猫の死体
通り魔の潜む曲がり角
夕焼け
あの子がさらわれた墓地
みんなみんな笑っています
お父さんとお母さんは夜中ケモノになります
だから僕はきっと
大人になったら肉食獣になると思います
それで いなくなったあの子の足の間を流れるものを
恋しく思って夜な夜なうなされるんだと思います
喉ごし 空から降り注ぐ死外線
亡霊のブラスバンド
見上げたら雲は爛れて泣いていた
僕は
さようならを言わないよ
あの子は
きっと未来の僕が食した
− 妄想 −
廃線路を辿って
遠くへ逃げ出す夢
甘い夢は夢でしかないので
人はそれを妄想と呼ぶけれど
ゼロで生きて行くには
私の中を走る糸たちが
丈夫に出来ていないので
甘い妄想に浸る許可を
時々与えてあげるんだ
それは決して救いなどではないのだけれど……
「彩度燃ゆる黒」
花・花・花の中で
色彩を忘れた一羽のカラス
輪を描いて踊る花びらの風に
一枚だけ羽根を落として行った
尖ったくちばしに
掠れた歌声を添えて
どんな笑い声よりも
高い音で
空へ 空へ 空へ
影が 一つの花と
重なって
黒は
赤に
燃えた
羽根一枚だけ残して
「パペット・ダンス」
パペットが踊る
私より上手に
お手製の雛壇の上で
吹き上げる北風を彩って
木製パペットが踊る
作られた笑顔はそのままで
関節を右へ左へ回転させて
私より表情豊かに
世界中の歓喜はここに
飢えて死ぬ子ども達を置き去りに
私達は老若男女問わず毎日同じ広場で
止まらないパペット・ダンスに夢中になるんだ
もっと魅せてよ木製パペット
パペットが踊る
飽きない私達のために休むことなく
さあ私達に永遠の快楽を
花の枯れた窓辺に
埃をかぶったベッドに
燃え尽きた暖炉に
何も並ばない食卓に
原色の風を呼んでよ
そして私を塗り分けて
華麗に
踊りながら
踊りな
が
ら
らら
らららららららら
ら・ら・ら
パペットが踊る
拍手喝采
打つ手は
踊らない私の手
>>351さん
ご乗車いただき、誠にありがとうございます。
時に存在しないはずの妄想が実体を持つことがあります。
許可を与えることは大切だと思っています。私などは、いつも甘すぎていけない人間
なのですがね。
いつか細くて頼りない糸が強くしなることを夢見て。
終わりない線路の先に見える緑色の切符を確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。
春の上辺のモンタージュなど絵空事にかこつけて
睡魔に取り繕う君の頬紅はパウダーにもならない
午後はまるまる一人体操のお約束で軟体動物の肌
暁など宵などと言ってたむろしてはコンビニの袋
溜まる一方で去年のセーターの毛玉にすりおろし林檎
齧る まどろみ 舐める ひるむ たじろぐ
今
林檎が鳴いた
春は上辺の絵空事
何もかもが美しいのです。
分かりませんか、何もかもが、です。
この、美しいと感動している意識ですら、必ず消滅してしまうのです。
私は今、生きていますが、それは死といつも合い席しているのです。
1つのテーブルに、私と、そして生と死が向かい合って座っているのです。
今、私が会話しているのが生であって、ふと視線をそらせば。
そこにはいつも死が私に言葉をかけられることを待って微笑みかけているのです。
その微笑の、美しい造形といったら。
ええ。生も死もただの局面に過ぎません。
ええ。全ての事象というものは、無常であるのです。
限られているのです。
いつか必ず、手を振る間もないほどに別れなければないのです。全ての生から。
永遠など、ありません。
永遠など、ないはずですのに。
ただ、無常だけが延々と繰り返されてゆくのです。
ただ、無常を取り囲む宇宙は広がり続けていくのです。
無常も宇宙も時間など関係ないのです。
ただ永遠に繰り返される、それだけが事実なのです。
そして、それは本当に永遠なのか?
それすらも、限られていることが確かな私には知ることはできないのです。
だからこそ、私は思うのです。
なんて美しくて素晴らしくて可愛らしくて愛しい小さな世界なのかと。
湧き出る涙の気持ちを、抑えることができないのです。
ありがとう、と。
自分で書いておいてわけ分からん。
次行こう、次。でなければ寝ましょう。
全部荒削りの衝動ですから。
許して。
・こうも哀しいのは、あなたの笑顔しか思い出せないから
・裏切られたと思わないのは、信頼に足る要素が少なすぎたから
・背中が熱いのは、いつも天火に干されていたから
ねえ、湯加減は如何いたします?
お砂糖は何杯?
私は、無用?
ねえ?
「アルミニウムな娘」
裏通りに白々しい銀色
金属と呼ぶにはあまりに軽すぎる
「ねえ、アタシのことを、好き?」
不安定な身体を支える
ありふれた問いかけ
宙を舞うだけ
答えは 宙を舞うだけ
宙を舞うだけ
何度も噛み砕いた
優しい言葉だけ食べて生きる
「ねえ、アタシのこと、好きでしょう?」
さらりとした細い腕に
イミテイション・シルバーをじゃらり
宙を舞うだけの生ぬるい吐息
無機質な気持ちだけを秘めた
華奢な肉体 肢体 四肢
いいよ 僕は
君の気の向くまま
風に吹かれる重力で君から離れない
どうも頭の中を空にすると
余計な雑念がチカチカチラツイテ
哀しくともなんともないのに泣いてしまう
なので私は部屋の電気を点けて
コップ一杯の水に救いを求めてみようとお布団を出ました
ウエハースの裏側の粉を掬い取って舐めました
舌の上で緩く溶けかかり
飲み込むと喉にまとわりついて離れようとしませんでした
時計の針はチタチタと深夜3時少し前と示していました
ぱきいぃぃぃん と
家鳴り
「私を泣かそうとするのは お前だね?」
そう言って飲み干したコップをテーブルに置くと
「 れ、 っ ん あ。」
と声がして
私の背中を名残惜しげに這ってからドアの向こう側へ引きずり込まれていきました
心臓が
鼓動を今まで忘れていたのかと思うほどざわついて
私はもう一度お布団へ戻りました
もう泣いてしまうこともなく
私は朝までぐっすり眠ることができました
・・・・・こわい・・・・・。
採光する瞳の太陽が揺れていて頭の中が真っ白。
どこでなにが見えようと私にはなんの関係もない。
どこでなにが見えようと私にはなんの関係もない。
胸元のフリルはいつの間に濡れていたのだろう。
私はいつから雨が振ることを許していたのだろう。
ドコデナニガ見エヨウト私ニハナンノ関係モナイ。
ドコデナニガ見エヨウト私ニハナンノ関係モナイ。
反芻する草食動物の胃の中に紛れろ。
排泄された緑の若葉に思いを馳せろ。
目蓋を降ろしたまま通りを歩いてビルの5階からガラスの破片が落下してくるイメージ。
ほらね。
どこでなにが見えようと私にはなんの関係もない。
なにもかもが衝動でした。
衝動によって私はあなたを求めて
今朝 衝動によってあなたにサヨナラしました。
なにもかもが衝動でした。
衝動によって私は生かされているのでしょう。
衝動には終わりがあるものです。
新しい衝動によって古い衝動は息を止めるのです。
私は、
いつ生きる衝動を止めるのかしら。
止めるのかしら。
残像にいつも片目だけが映っていました
あなたはだあれ
あなたはだあれ
いつも片目だけで
私を見透かしていました
だあれ
だあれ
毒を吐いたり
沈黙で通り魔みたいに約束破ったり
身体が言うことをきかないことを理由にしたり
そんな時は必ず
私を諌めているつもりかしら
あなたはだあれ
あなたはだあれ
あなたは私のなあに
ちらちらとエーテル
白熱したビルが目を射す
どこか厭わしい
しゃがれた声で告げられた街
冷たい空気が車内に流れこんで
朦朧として 手すりにもたれていた僕は
窓の外に目をやる
たくさんの人がざわざわしてる
反対車線に停車した水色の電車は
引き裂くような音
ざわざわした澱みを照らすように
楽しいことなど何もない
それなのにいつまで僕は
この感傷を信じるんだろう
何があっても
見えないものは見えないままで
声だって聞こえない
間違いにだって気付いたのに
遠見で探す小さな影
ざわざわした駅を後に
途切れずに走る電車
あるかすらわからないけど
なくなるかもしれないけど
遠くで誰かが誰かに手を振っている
私はそれを親しみを込めて眺めている
白熱灯が照らす影と
笑いジワの陰が
既視感を起こして通り過ぎていく
ホームから電車が生まれ出る
ざわついた音を掻き消してベルが鳴る
薄暗い胎内は人いきれで温かい
さようならを告げた人もただいまと告げる人も
足元を流れるのは歩きつかれた靴の群
目蓋を閉じて動き出す揺れを感じる
座席の端っこに身を寄せて座る癖は
一人で乗り始めてから治らないまま
この窓から一人降りようとも
それすらも残像の一部分にすぎないのなら
瞳を開くように
電車はトンネルを抜けた
かちゅ導入記念カキコです。
慣れるまで一苦労・・・・・。
>>366 Mewさん
ご乗車ありがとうございます。
只今絶不調の為、
>>367をお返しとして受け取ってくださいませ。
なにが不調なのかはよく分かりません。
「円を描く」
大きく迂回して飛んでいく鳥と
犬のしっぽの渦巻きと
水たまりの波紋と
牛乳をこぼした床を拭きながら
書きかけの手紙を思い出した
水性のインクがところどころ滲んでしまった理由だけ
どうしても思い出せなかった
波を打つ手紙と
時報を知らせる朝のTV番組が
楽しそうに笑っていたので
雑巾を床に置いたまま
流しで手を洗った
水しぶきや波紋や流れていく渦が1つの模様に見えてどうしようもなく
朝だった
花散る夜の笑う貝殻
それ見てしなる老いた蝋梅
イリハニホヘトチニヌルヲ
藤の傘差し息絶えて
見上げた空のあやしさの
向こうに潜むナニヌネノ
メジロ鳴いては羽散りぬ
我を忘れて唄歌う
アサキユメミシヱヒモセス
我を呼ぶは何者ぞ
我を憎むは何故ぞ
花散る夜に染まる紅
ソメイヨシノ悲鳴咲き
あああああ、、、やってしまった、、、アウアウアウ。
>>370 3行目間違い
イロハニホヘト
ですよ、、、。もうやんなっちゃうよ、、、。
(゚з゚)キニシナイ!
(・∀・)ニヤニヤ
>>372 Σ(゚Д゚|||) は!もしやMewの呪い・・・!?
うずくまるロクロ首は夜の街灯がお好き
私は点滅に合わせて反転する自分の影と暇つぶし
ここで一休みしたら新しい地獄絵図を描こうと思う
流れ星のしっぽに人面瘡が出来てしまって
それが誰かに似ているような気がするのに思い出せないでいる
爪切りを探し始める就寝前
屋根裏で母親を食べた赤ちゃん蜘蛛が行進している
魑魅魍魎が歌う子守唄はいつも逃げ場所がなくて泣いてるみたい
白熱灯はゆっくりと光を灯して
鏡に映る私を拒絶していた
お布団の中身は不在
タマゴの中で壊死したヒヨコは誰の後を付いて行くのかな
誰の後を憑いて行くのかな
飛び散った爪の先は確かに私の一部だったのに
どうしてこんなに尖って痛いのかな
身をよじってじゃれ合って。
度が過ぎたらたしなめて。
心地良すぎて目蓋の裏側が見えてしまいそう。
付着したオマケが他愛もない玩具だったとしても。
私はそれを後生大事にしまっておくよ。
だからもう少し。
蜜の味を芯まで染み込ませて。
絶対おいしく仕上げるから。
召し上がるのはもう少し後になさって。
今は絡まりあって関節が痛くなるのが先ですよ。
落し蓋の中身はまだ誰にも見せてあげない。
もつれた足跡が次第に
靴底擦り減らして柔らかになっていくのは
仕方のないことと眺めることだろうか
感傷的になってみて自分の靴を改めて見つめることだろうか
だれかが気まぐれに吐き捨てた言葉を
今も大事に保管していることは
そんなに滑稽だろうか
畜生
誰も彼も朗らかに笑っていやがる
私は積み木で遊んでいる子供らとどこが違うのだろう
何の基盤もないままに積み上げたものを
崩して
また積み上げて
光がなくとも呼吸を止めない深海に潜む微生物
光が見えなければこの目など潰してしまえば良い
串刺しにして礎にして
この積み木遊びを終わらせよう
庭の猫がボエ〜と鳴いて
西の山から霞が生まれた
ガーゼに通した光が氾濫して
洗濯ものを蜜色に染めてしまった
私はとりたてて急ぎもせずに
縁側で甘い光を吸い込むことに明け暮れた
ぐるぐるぐる猫の喉がなって
小さな桜の芽が
ふくらんだ
ピンクの肉球がいっぱい
洗濯物はすっかり蜜に酔ってしまって
私は袖を通すたびににやけてしまうだろうなと
ぼんやり想像してしまった
猫はとうに
寝入っていた
熱しやすく冷めやすいこの性質が
人まで傷つけてしまうことになろうとは
諸行無常をいうけれど
これ程脆いものとは思わなかった
風の前の塵に同じとは
なんとまぁちっぽけで容易い情念
都合の良い神様を祭り上げて
願うことはいつも同じ
どうかあの人と結ばれますように
よくもまぁ言えたものだね
また誰かの面影に重ねているのかい
頷き傾いた首が
春なのに寒々しい
>>378 またやっちまった、、、。
×諸行無常をいうけれど→○諸行無常というけれど
なんで「と」と「を」を間違えるんだ、、??
鬱。
>>377を少しリライト。。。
庭の猫がボエ〜と鳴いて
西の山から霞が生まれた
ガーゼに通した光が氾濫して
洗濯ものを蜜色に染めてしまった
私はとりたてて慌てずに
縁側で甘い光を吸い込むことに明け暮れた
ぐるぐるぐる猫の喉がなって
小さな桜の芽が
ふくらんだ
ピンクの肉球がいっぱい
洗濯ものはすっかり蜜に酔ってしまって
袖を通してにやけてしまうだろう明日の私を
ぼんやり想像してしまった
猫は私の膝の上で
とうに寝入っていた
霞でおなかいっぱいの空と大あくび
私もボエ〜と
鳴いてみた
>>380 >ピンクの肉球がいっぱい
と
>霞でおなかいっぱいの
の
「いっぱい」をどうにかしたいんだけど、どっちも捨てきれない、、、。
言葉に優柔不断だなぁ、、、。というか即興しかしてないなぁ、、、。
あまり意味はないのですが
超能力者の憂鬱に思いを馳せていたら
ビビビビビッて
ビビビビビッて
耳鳴り 轟音 軽い目眩
それから
目の前の扉が熱を帯びて
バタンと音を立てて開いて
小さな緑の人が現れて
「ソンナコトナイヨ!!」
と言って
また勢い良く扉を閉めて
ケタケタ笑いながら
声が上へ昇って行くのが分かりました
わたしは軽い金縛りになっていたことに気付き
一息ついて
「もうあんなことを考えるのは、止めよう。」
と思いました
おしまい。
名前がないわけじゃない
いらないんだ
それだけ
− 砂糖菓子の憂鬱 −
泣きながら
泣きながら
僕は甘ったるく生きる
痛い
苦しい
切ない
そうぼやきながら
ぼろぼろと涙をこぼして
僕は
これからも甘ったるく生きる
そんなやり方しか出来ないから
僕は
泣きながら 甘ったるく生きる
そう思った途端に
涙は止まっていた
止まって、いたよ
焼却炉の中で昔の男と目が合った。
>>return
すんません、しばらく詩を書けません。ここに書き込みに来れません。
>>384さん
お越しいただき誠に有難うございます。
死にかけの金魚の腹が少しだけ下がったら戻ってきますので、そのときに、また。
では。
このスレ、ageてもいいのかな?
>>386さん
ああん、、ごめんなさい。それだけは勘弁してください(´Д`;)。
一応、下げ進行のスレですから。
よろしくお願いします。
てゆうか
>>370、、、。
チリヌルヲも間違えていた、、、。
なんで今まで気付かなかったんだろう。次のレスで訂正してるのに、、。
アホな自分に鬱。
では。
389 :
386:03/04/17 00:45 ID:KJPMubjU
>ましゅうさん
>ああん、、ごめんなさい。それだけは勘弁してください。
この台詞に萌えますた。
だから、sageたままにしておきます。
では。
390 :
山崎渉:03/04/17 14:40 ID:h0xijIvJ
(^^)
>>389 フフ、、フフフ、、、。
有難うございます。嬉しいです。いえ、嬉しかったです。
>>390 ウワアァァァアンヽ(`Д´)ノ
389さんの心遣いを無駄にしやがりなさって、、、、!
あうあう、、。
以下、sageでお願いいたしまする、、、、。
では。
392 :
384:03/04/19 05:30 ID:DcgPfQF1
>>385 気にしないで
ただの「保守」だと味気ないから
詩を、時々投下するですよ
それだけですよ
デハ。
393 :
山崎渉:03/04/20 01:41 ID:3rQpfsMd
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
>>392さん
有難うございますです。
ただ個人的な生活の変化に追われて書けないというだけですので。
いくらか慣れて、すこし薄着になった頃には、戻って来れると思います。
では。
フィーメンミィア そこに御直り
いつも おんなじ髪飾り
いいこと 野原に咲く花は
毎朝違う色に変わっているのよ
覚えておいて フィーメンミィア
柱時計はぼぉおんぼん
ちくたく ちくたく 夕闇を切り裂く雁の群
置いてけぼりのフィーメンミィア
いつしか押し入れの中に神様を宿した
小さな小さなフィーメンミィア
ソバカスと土の匂い
どんぐりを映した丸い瞳に
せいいっぱいの草いきれを飲み込んだ
お伽話はここでおしまい
フィーメンミィアもここでさよなら
私は彼らと語らうには
少し大人になりすぎた
フィーメンミィアは置いてけぼり
ひとりぼっちのすすだらけ
繋いだ指から透けていく
泣いていたのは雁の群
ちくたくちくたく ぼぉおんぼん
押し入れに私の髪飾り
しまってくれて
ありがとう
SCENE 1
貴方がいなくちゃダメだと貴方が言うあの子の元へさっさとお行きなさいよ。
私は貴方がいなくても一人で立派に生きていってみせるから。
今もあの子は泣いてるんでしょう。
早く行ってあげてちょうだい。
そしてその面二度と見せるな。
397 :
山崎渉:03/05/22 03:21 ID:R3rNNKvM
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
は、ここの線路はJRのだったのか、、、!!!
嫌だ!
ええと、そろそろ戻ってきました。日本語が滅茶苦茶ですが気にせずに。
どんなペースになるかは分かりませんが、各駅停車くらいでいきましょう。
では。
遠くで汽車が呼んでいる
あの山を越えて
トンネルを抜けて
黒い砂利道を横切って
お花畑を走って
風が少し涼しくなった頃に
なんだか切なく恋しくなって
来た道を振り返る
ああ、もう帰ろう…
そして門を開けて
誰もいないのに「ただいま」
少し匂いの抜けた布団で
深く深く眠り落ちる
>>山崎駅の似合うスレそうないですよ。。笑
>>385からのインスパイア
金魚一匹焼くのに焼却炉が必要な僕は
灰の中に煌きが消えたのを
蹴り散らす
これでいいのかと
煙に思い
汚れた雲に混ぎれ込む
「どこか遠くに同じ人が居る」
また一つオレンジ色の塊が
終りの言葉を亡くしたまま
浮かび上がり
白い目と
閉じない瞼が
そこに溜まる
やがて
雨が
水面を騒ぎ立て
止まらない夜の咽びを
追い立てられるように
予感めく
習作・スケッチ・デッサン・ラフ・・・
としての、「ジャミルの長い腕」
ジャミルという名の小さな男が地球にいた
彼は14の時に両親を亡くし
頼れる親戚もなくただ朦朧と月日の中で混濁していた
彼は誰かに抱きしめられたかった
そして同時に誰かを抱きしめたかった
その先にキスがあるとしても
その先に脱ぎ散らかした下着がないとしても
それは問題ではなく
ただ抱きしめ合いたかった
ジャミルは旅に出た
「将来、僕と抱きしめ合う我がパートナーに逸早い握手をしようじゃないか!」
純粋に抱きしめ合う為に手ぶらのままで
*
ジャミルは背丈が短い
足も短いし胴も短い(ほんの少し足より胴が長い)
手のひらも小さく足のサイズも小さい
見た目にもこじんまりとしている彼だが腕だけニョキと長かった
森の聖人のようにしなやかに伸びた両腕は
見る者に少し緊張感を与えるが
彼には少しも気にならなかったし
むしろ彼はその長い両腕を気に入っていた
「僕のこの長い両腕は、まさに抱きしめ合うためのものさ!」
短い間隔のステップに合わせて長い両腕は風を起こして振り子になった
*
*
さて彼は抱きしめ合う誰かと出会えたのだろうか
答えはノーでもありイエスでもあった
彼にはもう意識もなく今後の予定もない
彼が球根になったからだ
*
*
旅の過程は酷いものだった
誰もが抱きしめ合うパートナーを持っていて
その誰もが本当には抱きしめ合うことを必要としていなかったからだ
一人きりのジャミルに入り込む余地はなかった
テレビ塔の微笑も路地裏の捨てタバコもそのことを知っていた
そして彼等にそう突きつけられる度にジャミルの歩幅は消耗していった
ジャミルは街のはずれの木陰に倒れこんだ
「どうしてこんなに抱きしめ合いたいと願う僕にはその相手がいないんだ!」
とうに涙になる水分も持ち合わせていなかった
ふわり
と彼の額に花びらが舞い降りた
よく見るとそれはしおれてはいるが黄色いチューリップの花びらだった
風に乗ってここまで飛んできたのかとジャミルはそのまま瞳を閉じた
するとその暗い網膜に美しい女が浮かび上がった
ジャミルは驚いた
しかし鼓動を悟られないようにじっとそのまま女を見つめることにした
女は泣いていた
「ああ、私離れてしまった。一人になってしまった。このまま乾涸びて朽ちてしまう。」
さめざめと白い両手で顔を覆いつくしてしゃがみ込んだ
「君は、抱きしめ合う人を失ったの?」
「いいえ、私誰とも抱きしめ合うことなんてなかった。
ただ季節にしがみついているだけだった。
そうしないと生きてさえいられなかったから。でももう終わる」
そしてまた泣き崩れた
「じゃあ僕と抱きしめ合おうよ。今なら間に合う。日時計だってそれくらい許してくれる。
僕だって君が泣くなら泣いてしまうよ(もうそんな水分ないけど)。」
「いいえ、私にはもう抱きしめ合える体がないの。球根はもう遠いの。
出来ることなら私もそうしたいのだけれど。
ああ、もう時間がない。日が落ちて扉が閉まると私は眠ってそれきりよ。」
「じゃあ僕の体を貸してあげるから。僕にだってもう時間がないんだ。
夕焼けまで間に合うかどうか・・・。君のためになら、球根にだってなるよ。
そうすれば君の茎にだってなれるし、もう一度君を咲かせることができる・・・。」
そう ジャミルが言い切らないうちに
今まで味わったことのない力が果てようとしていた彼の体に漲り
そして胎内に遡るようにして彼の短い身体は縮まり
ただ 長い腕だけを残して
彼の身体は足も胴も頭も無くしてしまった
その分腕は長くなり
いやそれ以上に彼の腕は伸び
彼はとうとう両極に小さな手のひらを添えた1本の長い腕となった
その腕は地中深く根ざし
地球の両極から生えた腕となり
人知れず伸び続け
ある程度伸びたところからぐるぐると表面に巻きついていった
残された本能だけできつく絡み合ったそれは
地球と抱きしめ合い
そして同時に彼は彼自身と抱きしめ合っているのだった
*
メモライズ!
そしてジャミルの長い腕に抱かれた同士よ!
私と共に抱きしめ合おう!!
奈々氏の憂鬱さん
>>400 乗車いただきありがとうございます。
400の門出に相応しい電車と旅の詩でございます。
けれどこの中での汽車は、回想を呼び起こす1つの事象で
そこからこの主人公は呼ぶ声に誘われてきた道を振り返ろうとしてしまう。
それでも、今を生きている彼には帰るべき場所があり、誘いに乗るわけにはいかない。
深い眠りの後、彼の汽車が明日へ向かっていますように。
鬱蒼とした深緑の中でまだらに輝く懐かしい光の切符、確かに受け取りました。
>>401 私の他愛も無い書き込みを生まれ変わらせていただいてありがとうございます。
こういうのは、初めてで、なんだか嬉しいような恥ずかしいような。でも楽しいことは確かです。
煤だらけの暗闇で確かにあなたと出逢った
分かる?
この煙突じゃ綺麗な空には届かないこと
燃えおわった焼却炉でしか繋がらないこと
太陽は高すぎても低すぎても
亡骸を焼くには不便で仕様がない
「このオレンジ色 また生き返るよね」
オウム返しの夕焼けが胸に刺さった
もう行かなくちゃ
きっと明日は私と同じ人に逢える
この灰色の中で
//お返しとして。息を吹き返す前のセピアオレンジの切符。
確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。
「あそこに、ホラ、水色の夕映え。」
3ヶ月を過ぎても
あの人からの返事はなくて
4ヶ月ぎりぎりまで待ってみようと
寝返りを打つ下腹部に手を当ててみた
さあ新緑が私を呼んでいる
これよりもっと遠いところへ行かなければ
歯磨きの後いつもより早く家を出たけれど
何も変わり映えしなかった往路
廃棄ガスよりも低いところで
真綿の肺が浮き沈みしているかも
もしかしたら全て私の妄想かもしれないと
思ってきた頃に込み上げてきたのは
これまで私が溜めてきた
行き場所のない膿だった
私の中は全部化膿して生きたまま腐っていく
息を吸うだけでいっぱいになった二つの乳房に
心からの嗚咽を漏らしてしまった
「ごめんね生きていることがこんなに罪深いなんて知らなかった」
コト コト コト コト
まぶしい鼓動が身体中に響いて
上から下から排泄してしまいたかったけれど
開かれた目蓋にありもしない夕焼け
君にも見えるかしら
あそこに ホラ
水色の夕映え
揺れているのは
君を宿した私だったね
ごめんね
中から呼ぶ君を殺したのは
それから一週間後の昼過ぎだった
私はそうやって膿んだの
「メレンゲの気持ち」
見て
メレンゲだけでこんなに
わたし
膨らんじゃった
白いままで良いの
白いままが良いの
泡だて器のカーブが
丸顔にとってもお似合い
空気のようなものなの
見て
空気にも満たない軽さで
わたし
こんなに膨らんじゃった
だれも気付かないの
だれにも気付かれなくて良いの
そっぽ向いた横顔の小高い丘のてっぺんに
憧れているだけなの
空気になっても良いの
「もっとはやく君と会えたら良かったのに。」
まわるまわるまわる
朝と昼と夜が交互にまわる
ただ二人のときだけは
夜と朝だけで循環していたけれど
愛だ恋だと言う前に
もっと触りたかったし
触って欲しい
それはカラダであるとか
ココロであるとか
言葉だけでお腹いっぱいになる幸せな人にはなれん
私のこと忘れてもいいけど
覚えていてね
裸足で砂浜はちょっと痛いよ。こんな柔肌じゃ。
恋愛詩のようなものばかり書いてしまうのは
今までのちょっとした反動みたいなもので
言わばリハビリみたいなもんやね
ような、とか、みたいな、とか曖昧語を使いすぎやね
それだけは確かなんやけどさ
なんせ縁取りの浸透圧が高くってさ
滲み出したらキリがないの
だから
曖昧なものを曖昧にしか言うことができないのさ
言葉よ
すまんね
「星は笑う」
地球がもの凄いで音を立てて周り続けていて
振り飛ばされないように
僕らただ地面にしがみついているだけで
星達はそれを見て嘲け笑っているのだ
416 :
山崎渉:03/05/28 11:05 ID:gH/nLI1G
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
明日も今日と同じ実験が続く
原因結果の嵐
またはその要望
剥げかけたネイルの端に
触れそうで触れられなかった隙間が
プレイバック
白い歯見せて笑っている壁
メスシリンダーに添えられた
宙を舞う瞳の睫毛の長さに
落ちたマスカラの行方を聞く
振り出しに戻れと命令
フィードバック
裸体したい気体液体期待期待期待期待・・・・
泡
君の表面張力を舌舐めずり
融合
>>417 訂正
×ネイルの端→○ネイルの先
ゴメン遊ばせ。
コ
らぁ!舐め
ん
な
な 化
く 粧
なるだ した意味が
ろ
う
が
!!
コらぁ!
舐めんな
化粧した意味がなくなるだろうが!!
ダカらぁ
見えるところに痕つけんな
今日はスクエアカットの
白ブラウスだってば!
アんたが
脱がしたでしょう
が!!
ワタシの
風と樹の詩
勝手に
読むな!!
恥ズカシイでしょう
がっっっっ
(赤面)
>>415 もの凄いで → 物凄い勢いで でした 訂正です。
『駄作量産注意報発令中』
警報かも。
>>415 >>421 奈々氏の憂鬱さん
翻弄されて生きている無力な僕らですからね。
轟音とスピード感の映像を感じ取れます。
4行の短い中でとてもよく出来上がっていると思うのですけれど、
この詩の主体は、
地面にしがみついている僕らとそれを見て笑う星のどちらなのでしょうか。
星が笑う対象が僕らで、僕らを見て笑う星を僕らが見ているので、僕らが主体と思うのですけれど、
その場合、タイトルに違和感があるように思います。
私も人のことを言えない人間なのですがそれを承知で言ってます。
もしかしたら、この詩にこのタイトルは安易かもしれません。
もう少し、選んでみてくださいませ。勿体ないと思ったのです。
ではでは、早送りで色が溶け合っている淡いマルチボーダーの切符を受け取りました。
またのご乗車をお待ちしております。
レスありがとうございます。
非常にいい点に注目されたと思います。
実は本体の詩は地球であり、題は星であるという位置づけになっています。
第一者視点は僕らであり、第二者は地球、第三者は星達となっています。
つまり読んでいる人の視点が第一者の視点に引き込まれると、この第三者である
題は非常に軽率に見えるような仕組みになっています。
ただ少々意図的すぎるのが"あざとい"かもしれません。
しかし、題で星をまず擬人化していることと、輝きを笑うと表現していることで
二重のメタファーになっていて、実はここは三重にしてぼかしたかったのですが
どうも上手い言葉が見つからなかったのは確かです。もしかしたら三重にする為には
詩本体側にそれを匂わすためのスイッチとなる言葉が必要なのかもしれないと
考えるに至りました。精進しますです。ありがとう。
>>駄作警報
書けない時でもイイ部分部分の断片だけでも控えておかれると良いと思いますよ。
そのBLOOMが拡大していくことで大きくまとまって行くのだと思いますです。
あとあえて短いのばかり書いてみるとかね。私も最近短いのしか書けないです。
>>423 奈々氏の憂鬱さん
あわあわ、そんなに深くまで考えてなんていませんでした。
頭が下がります。どうも偉そうなことを分かってないのに言っちゃってすみません(汗
短い言葉の中にそれだけを思索して組み込むことはなかなか出来ないことです。
私はわやくちゃに言葉ばかり付け加えて肥満化する傾向があるので、
とても良い勉強になりました。ありがとうございます。
とりあえず、書いてみる姿勢だけ残して、私も精進していきます。
ありがとうございます。
またのご乗車、心からお待ちしております。
もしも私が裏切っても
もしも私が狂っても
もしも私が眠りから目覚めなくても
もしも私が死んでも
もしも私が悪魔でも天使でも
きっとそばにいてくれたように
私のことなど
忘れて
血を吐く臓器がうめいています
同じように私も布団の上でもがいています
這いつくばってこの先続く約1週間を呪います
なんだかなぁ
あんたがこの先膨らむことなんて
あるとしても1回か2回程度なんだからさぁ
せめて予定のない今くらい大人しくしていてよぉ
痛み止め効かない体なんだよぉ
たのむよぉ
痛みは
空腹に似ている
近づく奴はぶっ飛ばす勢いで痛くて愚痴ってしまいました。
すみませんすみません。
ああ早く穏やかな日々を。
心を。
あの人のことが好きです
でも誰にも言いません
あの人にだって言いません
だって私にはパートナーが既にいます
別にパートナーになって欲しいというわけではないのです
そうそう滅多に使う言葉じゃないけど他に見合う言葉がないから使ったのですが
パートナーって間抜けな響きですよね
あまり連呼するものじゃないかもしれませんね
「パートナー」なんて
ともかく私はあの人が好きです
あの人がこの気持ちに気付いていようがいまいが
関係なく私は心に秘め続けるでしょう
あの人っていうか
あなたのことが好きなんだけどね
ホント。
>>428 チョト危ない女っすねぇ〜、ましゅうさん。
でも案外、それは"普通のこと"かもしれませんけど。>パートナーがいるのに、他に好きな人がいる。
つまり、アイドル(ジャニーズ系やビジュアル系など)に想いを馳せることや、
上手な詩を書く人を尊敬することと、ほぼ同質のものと判断することも可能だからです。
こういうことは例えパートナー(彼氏や彼女など)がいたとしても、健全な反応として処理できますし。
安心して良いでしょう。
しかし。
果たしてましゅうさんの"好きな人"は、リアルに存在しているのか、ネット=詩板住民の誰かなのか、
想像は膨らみますねぇ〜
変な書き込み、お許しくださいませ。
>>429さん
こんばんわ。レス有難うございます。
なんといいますか、好きな人っていうのはたくさんいますので、
この場合不特定多数のつもりだったのですが、
それだともっと危ない女ですね。
てゆうか私が好きなのは読んでくださった
>>429さんです☆キャッ
ふざけているつもりではなく、こういう気持ちでしたが、ダメですか?
リアルでもネットでも好きな人くらい男女関係なくいますよ。
想像膨らませてくださったあなたのことも好き好き(はぁと
ではでは。
「蜜柑」
彼の人との夜は悦びと共にふけてゆきます
食卓に無造作に置かれた蜜柑が鈍く光っておりました
明日は海まで行かんとね
夕方になれば風も止んで
波打ち際にカモメが来よろうね
裸足の爪先に灯した淡い期待が薄暗いシーツの合い間を縫って
下腹部を滑っていく二対の眼に光が届きました
陽が沈む前に帰らんとね
やないと
鳥肌が「行くな」ってうちを引き止めるんよ
可愛いやろう
遮光カーテンが層を成して縁を作り私達は約束のように引き剥がされました
鋭角三角形が視界のはしから突き刺さり
私は蜜柑の意味を知りました
どうかこの縄を解かんといて
うちを縛りつけるあんたの指の
爪が短いことに今更気付いたんよ
それを優しさやと信じて疑わんうちは
例えばあんたになら幾らでも蜜柑の皮を剥いてあげられるんよ
舐めたそばから蜜柑はしぼみ俯いた睫毛の先に飛び散った果汁が
「後生やけん置いていかんといて」と懇願する
小さな子供の幻を私に見せて
ぼたぼたとこぼれてゆきました
それきり 蜜柑は朽ちてしまったのでした
「休日のパウンドケーキには秘密の暗号が隠されている」
やわらかな午後の匂いで焼きあがったパウンドケーキを
ママと パパと お兄ちゃんと 私 で分けるのに
「どうして ママ
1つだけ多いよ」
そう聞いたら
ママはゆっくり微笑んで日差しに眼が溶けた
ふふふ
そう笑って人差し指を立てて口を縦に結んだ
人差し指はいつも秘密がそこにあるという秘密を暴くだけで
それ以上の見晴らしを許してくれなかった
私は甘くて香ばしいパウンドケーキを頬張りながら
ママの新しい頬紅の色がかわいいなあ綺麗だなあと
右斜め下から眺めていた
せめてもの救いは
私が休日を家族ではない男の子と過ごすようになって
ママの秘密が開かれたことだ
アーモンドパウダーでもなく
ドライフルーツの甘酸っぱさでもなく
ママが隠した暗号は
恋をしている私の秘密と
たいして変わりがなかった
休日のパウンドケーキが作られることはもうないけれど
いつか私が作る時は
どこにも余りが見当たらないように
そんな旦那様を見つけるか
もっとうまく暗号を隠すよ
あともう1つの詩はあまりにもアレというか直接的なので、
サルベージせず。
>>431 >可愛いやろう
本当はこっちの方言で言えば
>可愛い(かわい)かろう
になるのだけれど、
「〜やろう」の方が分かりやすいかしらと思って、そうしてみました。
ヘラヘラと笑っている
仕方がないからそうしている
手を振るのも
挨拶するのも
いつも同じ顔でいる
それ以上見透かすな
破滅の呪文が漏れてしまう
特別なものとは何だ
車の助手席か
メールのやり取りか
目配せか
触れそうで触れない指先か
高等過ぎて理解不能とはもう言えない
パスワードはとっくに割れてるだろうさ
もう終わりにしてしまおうか
「じゃあ言う?○○って言う?」
「・・・・・やっぱ言わない(言えない)。」
秋が来る頃には
「希望」などといった上っ面だけの言葉を
吐かないくらいに
渦にのまれていたい
おやすみなさい
古めかしい私
髪を少し切った
アイカラーを変えた
チークの色も変えた
短い爪を磨いた
左手薬指の指輪を彼が「おかしい」と言う
私はただ微笑む
水玉模様のハイウェイを走る
バックミラーに映る顔は
彼にも見せられない
二の舞は御免
雲間から刺した光に
銀の指輪が
我先にと
反射していた
鐘よ鳴るな
私はまだ少しも大切なことを言っちゃいない
太陽よ夕陽の名の元に膨張してみせるな
私はまだ目的地へと着いていない
河の水よ流れるな
雲よ風に流れるな
鳥よねぐらに戻るな
私よ
まだ泣くな
私を置いていかないで
約束もなしに手を振らないで
ノースリーブの無防備さを
そんなに笑わないで
頭を撫でたり
ふざけて叩き合ったり
真剣な顔で耳を傾けてくれたり
そっぽ向いて煙草をふかしたり
左胸の表面が波を打っているのではないかしら。
これ以上繋がったら
私どうなってしまうだろう
私どうかしてしまうだろう
見送るクラクションが鳴って
テールライトが遠くなるころ
しゃがみ込んで泣いていること
あなたがこの先知ることはないだろう
情に駆られたメス犬に
駆られていたのはどこのどいつだ?
*
そうそう。
仮にあの人にパートナーがいなかったとしても、私は気持ちを秘め続けます。
パートナーがいたら?
秘め続けるに決まっているでしょう。
パートナーの有無ではないのです。
単なる自己満足に過ぎないのです。
秘め事なんて、いともたやすく生じるものです。
ああ、、、なんだか書けば書くほどドツボにはまっていく自分発見。
意味深にとらないでください。
あれらはだだっ広くごく浅いのです。
ましゅうたんの見てると自分もいけないコトをついついぽろっと
書いちゃいたくなるよ。まぁ、そんな詩なんて書けんのだが(*´▽`*)
そしてトイレにひっそり隠れて無賃乗車。。
いまなんか詩がかけないのですょ。ごめんちゃぃ。
>>442-443 あらあら。可愛らしい乗客さんを発見しました。
見て見ぬふりして、いつか見せてくれる切符を待ちましょう。
あられもない姿でどうも申し訳ございません。
切符は気が付いた頃に、ポケットから見つかるものですから。
トイレから出て、どうぞ走る電車の風景を、窓から覗いて楽しんでくださいませ。
445 :
429:03/06/16 20:14 ID:JjnXb+Tw
>>430 半分ネタのような書き込みに対して真摯にレスして頂き、こちらは感謝感激であります。
しかもワタクシのことを好意的に受け取ってくださるなんて、信じられませんw
正直言いまして、そのことにワタクシ自身びっくりしてしまい、どのようにお返事を書けば良いのやらと、考えあぐねておりました。
よって遅レスとなりますが、ご容赦くださいませ。
ワタクシとしましては、
>>428を読んで、逆三角形(▽)の上辺から下方部の頂点へと収束されていくような気分になったものでして。
つまりですね、不特定多数の好きな人「三人称"あの人"」 → (パートナーとは別の)もう一人の好きな人「二人称"あなた"」、
みたいな印象を受けたのです。
よって、「ましゅうさん、あれれ??」みたいな穿った見方をしてしまったようです。
そして図らずも書き込んでいたのですw
>>430のレスを拝見する限り、どうやらワタクシの憶測は間違っていたようですなw
あなたの仰る意味での"好きな人"であれば、何人いても問題ありません。微塵も危ない女ではありません。
かく言うワタクシも、そういう意味ではましゅうさんのことが大好きですよ☆キャッ
ユーモアに溢れている方だなぁと、たまにROMっていた次第であります。
乗客(このスレに詩を投下する人)に接するときの態度など、思わずクスクスと笑ってしまいますw
ワタクシにそんな良い気分を味あわせてくれたお礼として、みなさん同様、詩をこのスレへ投下したいところですが、
そんなことをするとワタクシの正体がバレる恐れがあるため、遠慮させて頂きますw
どうもすみません。恥ずかしがりやなのですw
そんなわけで(どんなわけだ?)、このスレもあと少しで折り返し地点ですね。
病気に怪我に、自分の健康管理には十分の配慮をし、ゴールを目指してくださいませ。
では。
>>445さん
体の心配もしていただき、有難うございます。
今度は、是非詩を読ませてくださいませ。
ではでは。
枯れた蝋梅に隠れた赤鬼よ
どうか私をさらっておくれ
見え隠れした粗目の2角に
私を挟んであの山へ
しとしと と
塊のまま降り注ぐ雨に濡れて
鬼の体の赤色が
鮮やかな紫陽花よりも
寂れた庭を照らしました
あの身体を伝う雫とはどのような味かしら
私と鬼はひたすらに遠目で見詰め合うばかりで
長い雨が止んでも
とうとう梅の陰から出てきてはくれませんでした
あら
取って喰うとでも思ったのかしら
「あ。」
の一言の後を飲み込んだ空白が
私のカタルシスも
一緒に飲み込んでしまった
だから私は
「なんでもないの。」
とはにかみ笑いで
顔をわけもわからず紅くして
その場を去るしかなかった
歩幅まで
齧り取られてしまいそうだったのだけれど
走った
息切れとかそれ以上
肺が横隔膜がパンクしそうだ
厚いゴムの皮が裂ける
樹液じゅえき樹液ごっくん
唾が天井から落ちてきた
まだ若い女の唾だ
首が長く頭が短いそれを美しいと老いた芸術家が誉め称える
ぐるぐるする否定形が船になってnotが櫂になったので
取っ手に捕まり血の気が引いたらフィンランドのトロールが白い目で見ていた
空
赤と黒のツートンカラー
ゼブラ
草原だサバンナかいやタイガだ
白樺が累々とストレッチして骨のなる音がする
うるさい
うるさいうるさいうるさい
蝿がちょうど目蓋の上を飛んでいた
朝だ
寝汗で身体中から
種をこぼしていた
「夢」
「ウワアァァァアン」
「ねぇ、たまには違う言葉で泣いてみてよ」
「・・・例えば、どんな風に?」
「アオォォォォオン」
「いいねぇ!!」
「いいの!?アオーン」
穹窿駆けたる憧れの
星のあひまを掻き分けど
まほらに心を据え非ず
劫の彼方を
見つめ流離ひ
光焔の河越え
魂の宿求め遷ろう
故に人は皆旅人なり
しょうもない背中ねぇ
うっすら白くて骨だけ浮いて
これじゃあ抱いている気もしないわねぇ
つ つ つ
細くしなやかな白蛇
の
舌
の
ような右手人差し指
の
爪先
が
僕の背骨を首の付け根から
透明で期待に震え上がった尻尾の方へ
今全神経が
脈が
背面から生まれようとしている
これは胎動であって
快楽ではない
あら
立派に育ちましたのね
ほほほ
吐息がなまめかしく
鱗のように塗られた紅い唇が
ざわついた
>>451 奈々氏の憂鬱さん
ご乗車ありがとうございます。ここで初めての文語調の詩でございます。
幾分、勉学から離れて久しいわけでもないのですが、頭の中が丸きり
あれらを忘れ去ってしまったため、解読する努力と時間が必要でございます。
申し訳ございませんが、これを宿題とさせていただいて、もうしばらくお待ちくださいませ。
ではでは。
ああもう何も言うまい何も言うまい
一体これ以上何を言えるというのだろう
「言葉なんて虚しい」
私の言葉は、その目に届きもしなかった
いつもチラチラとあの言葉が気になってしょうがなかった
最近また気になってチラチラが眩しかった
これが人間の原罪ですか
人は他人を救うことはできないと
分かっていたはずなのに
こんなにも今私は無力な自分を思い知っている
分かっていたはずなのに
分かっていたはずなのに
自分を救うのは自分でしかないと
自分で再生しなければならないと
分かっていたはずなのに
6月の雨が
季節はずれの台風が
言葉をかき消していく
「虚しい」と
誰かを悲しませないために
強くあらねばいけない …ですよ。
彼はその場で溶けてそこに悲染みが残った
>>455-456 奈々氏の憂鬱さん
「強くありたい」ということは、
自分のためだけではなく、
誰かのためでもあったのですね。
うん、そうですね。
生きなくては。
どうも、ありがとうございます。
もう一度、「ノルウェイの森」の中へ。
言葉を持たぬ夕暮れの
風に霞む白アジサイ
猫にとっては不遇の季節で
肩を揺らす厚き雲に
慰みの草笛
望郷歌を途切れ一つ
きっと忘れないように詠うのだろう
しばらく降り続いていた雨も
ここ2日止み
雲はまだ厚いですが
梅雨の中休みのようです。
名前が暑苦しいので
今日から夏向きに名前の奈々氏を取ります。
そろそろ季節がら鱧の梅肉和えが食べたくなります。
なんでこんなに暑いのかなぁ、、正直バテソウです。ではでは。
うぬ、詩切符不携帯失礼、シツレイ。
>>458-460 奈々氏の憂鬱さん改め憂鬱さん
グランドピアノに居場所を盗られてから
白い家を捨てた猫にとって
一人で過ごす初めての夏は
柔らかな肉球を
少しずつ強張らせていくものかもしれない
けれど尻尾はふわふわだから
もう少し遠くへ行ってみようと思う
低い姿勢で見上げると
眩しい青色が揺れていた
河原沿いを子供達が
草笛を鳴らしながら笑い合っていた
あの子のピアノは
もう聴こえない
//
同じ日なので切符は有効なのです。ご乗車ありがとうございます。
梅雨もそろそろ終わりそうです。雲間から夏の空がチラチラと。
今年も暑くなりそうですから、夏バテには気をつけて。梅など、クエン酸を摂りましょう。
ところで素朴な疑問なのですが、「憂鬱」とは夏向きなのでしょうか、、。
(ノ*゜▽゜)ノ ウォォォォォン
↑
ましゅうさんならこんな感じだね……
たまたま
>>450を読んだ後に見つけたので進呈(笑
顔文字キップは何色でしょう……(ペコッ
いま
ものすごく つかれてる
じかんは どこまで
ながれていくもの だろうか
このせんろは どこまで
はしりぬけて いくのだろうか
たちどまりすぎて
うごけなくなった
ぼくの いちにちが
きょうも はじまっていく
464 :
山崎 渉:03/07/12 12:24 ID:NWO/CALS
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
465 :
山崎 渉:03/07/15 11:47 ID:7z6F/fGC
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
あぼーん
ごめんね。
忘れていたわけじゃないの。
ただ、まっとうに詩を作れないの。
だから私は今、乗ることはできないの。進むことができないの。
もう少ししたら、再び走り出す日が来ると思う。
その日まで、待っていてとは言わないわ。
ただ、私も忘れないから、あなたも忘れないでいてねって。
それだけ伝えたかったのよ。
7月、半分も眠っていた。
>>462さん
惜しい。違います。アオオォォンです。進呈していただきありがとうございます。
顔文字は、白地にその顔文字柄の切符ということで。
でもその顔なら、パッションピンクくらいでしょうか。
ぶっとんだ感じで。
>>463さん
乗車いただきありがとうございます。
立ち止まりすぎて動けなくなったのは、私も同じですね。
漢字なしの平べったく淡々と続く言葉に怠惰なまどろみ。
移動中の電車の睡魔のような。
ベルと遮断機の音が鳴るのは聞こえるはず。
梅雨の終わりのライトグレイ。
またのご乗車をお待ちしております。
傷つくよ。
そんなこと言われたら、どんぐり返ってまた戻ったりして、
同じ所を行ったり来たりしながらすり減っていっちゃうよ。
それが傷なんだよ。
なんでそんなこと、そんな、そんな、なんで?
なんで君にそんなことが言える?
私が君のことを何も分かることができずにぐるぐるしているように、
君に私の何が分かる?
いや、少しでも分かろうとした?
傷はつくだけついてさ、私はすり減っていっても、
決して消えてしまうことはないんだよ。
ぼろぼろのびー玉、そのなれの果てが残るんだよ。
そんなでこぼこで、元通りにまっすぐ転がることなんてできないし、
私はビッグ・オーじゃないんだから。
少しはそんなこと言う前に、考えてみてよ。
こう書き殴ってる私に言えたことじゃないって分かってるけど。
少しは考えてみてよ。
あなた一人がここにいるわけじゃないんだよ。
「少年の森」
それは 晩年ではなく
死を知らぬまま受け入れる赤ん坊の まどろみ
幾重にも実る乳房の茂みを越えて
透かし絵で微笑む えくぼ
見たこともなく
懐かしい 少女
「おいでなさい
尖ったままで
そしてこの膨らみかけた胸を
それで突き刺しなさい
ひるんでは 駄目よ
丸くなってしまうから」
どこかで聴いたファルセット 天涯
「そこから 晩年が始まってしまうものよ」
皮膚
細工も飾りもない
人間の 皮膚
爪
いびつに切りそろえられた
グラディション
透明絵の具の
赤 と 青 が 重なった 所
ぱぁぷる
「赤ん坊になって
おいで ここへ
私の大きな子ども」
食べ忘れたシャーベットが太陽に滲む頃
深海魚の溜息が西から溶け始め
断層に埋め込まれた眠らない幼虫が
物語の続きをせがむ
私はカーテンを開け
かつて 二人で迷い込んだ森の中へ
一人で駈けて行く少年の影を追いながら
「いいえ もう今ではなにもかもが
丸過ぎて 転がり過ぎて
こうも速く走ってしまったものだから
続きを見る間もなかったのよ
腕が引きちぎれる前に
離れてしまったのよ」
誰からも手を差し伸べられなかった 彼へ
甘い言葉で欺いた 私へ
「アレが死んだ日」
新しい夜が来るから
早くしなよ乗り遅れるよ
昨日見た夢は忘れろ
でないとアレはお前を迷わず撃ち抜く
そういう奴なんだよ アレは
待合室のシケモクがぼやく
「みんな俺のことなんて忘れちまってるんだ」
お前そんな覚悟もなしに煙吐き散らしてたのかよ
アレは泥まみれのアディダスで踏み潰した
靴底はどこも汚れていなかった
波が来て
帰って
いくつもの太陽が生まれて
死んでいった
臓器に根を張り巡らせるように
アレは息を吸った
吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いてハイテ吐いて
アレは浮遊する点の動きを見定めて
6月の雨が止まないうちに行ってしまった
行ってしまった
新しい夜へ
目が覚めたら何も覚えていなかった
大好きだった私に土足で踏み込んでよ
ゆっくりと
この世にあり得ない面白い話をしてよ
ゆっくりと
寝不足でも常人のふりをしていてよ
ゆっくりと
怠惰に散りばめた涙を忘れてよ
ゆっくりと
真新しい絞首台が見えるよ
ゆっくりと
キスをしてよ
夢中で夢中で負け続け
仕方なく敬愛して
頑張りすぎて
あっけなく終わる
こんな今日一日を
治らない深爪で切り裂いてよ
ゆっくりと
八つ当たりばっかりでした
大気圏内はため息で埋め尽くされて
行き当たりばったりでした
恐ろしい石ころをぶつけられて
もたれかかった壁には名前もなにもなくて
作者不明の落書きと渾然一体の私の影
呂律も回らず歩き続けて
ふと口にした
「ここどこかなぁ」
靴磨きは不眠症で
路上詩人は皆言葉に関して拒食症でした
磨き続けた研ぎ石だけが
夜空に輝く権利を持っているようでした
そうして良い子で眺めていた私もまた
虚言症と名付けられたのでした
ああ、過食症なのかも
食っちゃ吐き食っちゃ吐き自己嫌悪と肥大への恐怖
あ
もちろん言葉に関してね
それでいて虚言症
依存症
境界例
アパートの3階から見える景色に
わたしは無言で話しかけて
遠くの高層マンションからの
世界が明るくなるまで垂れ流される
ケイコウトウの光の波のなか
線香花火の健気なオレンジが
あまりにいとおしくて
蛍を捕まえたときみたいに
両手の中で愛でたくなる
>>476 ご乗車、ありがとうございます。
なんだか続きがありそうな切符ですが、
その中にエモイワレヌ孤独や優しさが伝わってきました。
アパートの3階と、高層マンション
朝までずっと、夜じゅう垂流される蛍光灯と
夜、ただ数秒の間だけ弾けて消える線香花火。
だだっ広い都会の夜中、微かに揺れるカーテンの一室を区切って、
そこから優しさが流れてます。
全てを愛せなくても、その中にある小さな小さな光にキスを。
赤と、黄色と、オレンジが散りばめられた切符を確かに受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。
♪
ねぇダーリン
初めての魔法で嫌いになってあげるよ
ねぇダーリン
この先どんなに愛想笑いが得意になっても
君の前じゃ笑えなくなるかもしれない
そこんとこ覚えててよダーリン
〜♪
果ては、砂漠か、草原か。
歩くことも、沈むことも、倒れ込むこともせず、
ただ立ち尽くす、孤独。
見上げるのではなく
俯くことでもない。
ただ漠然と
全方位から
この世の果てに見つめられることの
孤独。
見つめるべき相手のいない
孤独。
足は
立っているか?
あなたが
あなた達が
「私がここにいるとみんなが困る」といった顔をするので
エヘヘヘヘ
なんておどけながら
私は向こうのドアから退出した
はやく逃げなくっちゃ
嗚咽が漏れる前に
第1の月より解き放たれた
第2の月が満ちる頃
魔王が長き眠りから目覚め
地底深くより怪しき者達が這い上がり
緑の王国は灰と黴に包まれる
あと100年後の話らしいのだけれど
何が困るかというと
この世に魔王が生まれても
勇者が生まれる保障はないってこと
あの人のストーカーってアナタだったの…?
>>482 憶測で物いうのは考えものだぞ。慎みなさい。
漏れは釣りにマジレスですか。暇だな俺も、、
484 :
名前はいらない:03/07/31 18:38 ID:wCwyhORz
この人何処でも出てくるね 偉そうに命令口調か
オマエモナ
俺モナー
487 :
名前はいらない:03/07/31 19:42 ID:VmhYLylo
16
488 :
名前はいらない:03/07/31 19:59 ID:fnvk6mbX
489 :
_:03/07/31 20:00 ID:jjU7DQvd
490 :
96253:03/07/31 20:07 ID:Q8apMJtT
( ´,_ゝ`)プ
ククククク
494 :
山崎 渉:03/08/02 01:02 ID:TahhWmQI
(^^)
目指す所もないのに
私は興味半分にこの電車に乗り込んだ。
何処に行くのだろう?
廃れた鞄と灰茶のコートを私は脱ぎ、煙草を咥えようとした。
?
あぁ、此処は禁煙でしたか。
喫煙室があるんですか。
え?
いいですよ、煙草は無くても私は平気ですので。
何処に向かうのか分からない終点のない旅。
窓越しの椅子に凭れながら、先程のホームで買った蒼いミント水で喉を潤す。
次の駅に向かいながら 私は一眠りしようと思う。
君の眼にも少し
夕暮れを加えて
散っていく午後の破片
雨の予感
背後に委ねられた
影の頭を踏んで
今日はもう疲れてしまったから眠りませんか と訊ね
君の代わりに溜息が答えた
鉄瓶の底から見える空が結露して
ここにも あそこにも
湿度をもたらした
君にも
そして僕にも
明け方のシーツにも
↑
ニモニモうるさい・・・
書き込み成功。多謝。
ましゅうさんこんばんわ。
一駅どころか、いくつかの駅を通りすぎてしまいました。
一眠りどころじゃないですね・・・。
詩をあなたに捧げます。
虫の話を。
蜉蝣 蛍 天道虫 蝶 蛾 蟻 甲虫 蜘蛛
「無印のドラム型洗濯機の前にて」
巨大な電化製品の先っちょにある
白いコードのプラグから
月の裏側や
またその他の優しさに触れてみたりして
真新しい食器類を買い揃えるときの気分を
味わうのです
・
・
また
それはときには乱暴だったりするので
とても私には
扱いきれない
・ 悔しくって涙を飲む夜もしばしば
・
・
・
あの渦の中に
指を突っ込んだら
危ないよって
誰も教えてくれなかったみたいにね
・
・
・
君にもそれを教えなくちゃいけない
目玉商品がいつまでも
おおきくて白いドラム缶洗濯機であるように
その先っちょに
みんなと同じコード・プラグ
が
ついているように
どこにでもいそうな私が持ってる
コンセント
が
壁に張り付いて
うずうずしてる
・
渦
渦
・
それは優しくって怖いよ
・
・
・
お店の前で座り込んでいたら
君に置いていかれそうになったけど
目はずっと
洗濯機の、真ん中
恐らくどうでも良いことなのでしょうが、明日でこのスレが生まれて1年が経ちます。
そしてようやく、このスレも折り返し地点を越えました。
乗客の皆様、見送りしてくださった方々、誠に有難うコございます。
いまだに、どこを目的地としているのか分からない電車でございますが、
またそれなりに走りつづけようと思いまする。
多分、この1年で何かは変わった。
車掌より。
/////
>>495 >>498 蟲篭(ムシコ)さん、ご乗車いただき誠にありがとうございます。
切符を拝見いたします。
ああ、思わずニマリとしてしまいました。
本当はここに切符など必要ではないのかもしれません。
ポエジーを燃料としていますから、それだけで走れます。実は。
子どもの頃は、よく虫を素手で捕まえて男の子顔負けだったのですが、
今ではあるトラウマにより触ることができません。
ですが、題材としての虫は大好きなのです。詩でも絵でも。
どうぞ、私に虫のお話を聴かせてくださいませ。。。ではでは
うつろう季節の影の中 あなたは何を思うのか
ありもしなゐ幻想を抱き
何も知らなゐ虚空の狭間で
哀しみは闇に呑み込まれ 漆喰は碧の桶に蔓延る
朝焼けに光る大地も氷のやうに
拙く 養う
幽かに馨る
かの細ひ声で 弱々しくあなたは
仄暗い空の天井に吊り上げられた五体の幼生
蜉蝣という虫は
実に儚く 弱々しい
聴こえないはずの過細ひ声は蜉蝣の鳴き声
聴こえたのならば己に問へ
504 :
山崎 渉:03/08/15 12:45 ID:jFO+cPAl
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
>>502-503 ご乗車いただき、ありがとうございます。
旧仮名遣いによってほの暗い世界がぐっと引き立つ切符をありがとうございます。
泡沫の翳りの中で見届けた弱い光と声が
いつか自己の内で静かに浮かび上がり
もしかしたらあれは夢だったのかしらと首をかしげた自分に
その姿を見出してしまうような。
なんのこっちゃよく分からないかもしれませんがそのようなイメージを
勝手に持ってしまいました。すみません。
くもりガラスの一番薄いところでできた切符を確かに受け取りました。
またのご乗車お待ちしています。
知っている人が詩ボクに写るってやはり不思議。
くねくねしてしまうわ、わたくし。
>>506 独り言と雑念は無視してください、すみません。
「あんたきもーい
ひゃっひゃっひゃっ」
彼女はキモイという言葉で壁を作り
彼はキモイという言葉に串刺しになり身動き取れず
私は笑ってキモイと放った彼女の顔に
か細く震えながら隠し切れない虚勢の尻尾を見つめた
あんたきもーい
ひゃっひゃっひゃっ
物陰に隠れて小声で言うことが罪なわけではないんだよ
明るく朗らかに放ったって言葉の力は変わらないんだよ
ひゃっひゃっひゃっ
ふと窓の外を見やって
濁りなく染める空の色に私は眠たい脳みそを委ねた
「世界の果て」
世界の果ては、草原が良い
と言った、あの人は
自由人のふりをした
ただのマザコンでした
世界の果ては、砂漠が良い
と言ったあの人は
孤独愛好家のふりをした
ただの引き篭りでした
私は草原も砂漠も
この眼に映したことはありませんが、
この世の果てならば
はて、いつのことだったかしら。
と、見たことがあるような気がするのです。
ふふ。洒落じゃありませんけど。
世界の果ては誰もいないなんて
一体だれが決めたのかしら。
次に出会う人はきっとこう言うでしょう。
世界の果ては、海が良い。
その次はどこかしら。
世界の果ては、世界の果ては・・・
世界の果てはどこまで旅を続けるのかしら。
草原まで?
砂漠まで?
世界の果ては本当にこの世界にあるのかしら
海まで
地平線まで
今まで辿りついた人はいるのかしら。
それとも、そこは見覚えのある風景かしら。
空とか
宇宙にだって
私へ
あなたへ
コーヒーカウンターから眺める
通路を挟んで向こうにはパン屋
湯気の茂みを潜り抜けて
馴染みのお客さんを見かけて
今日はあのおじいちゃん来ないのかしら
なんて気にかけながら
私は豆を挽いて
琥珀色の香ばしい海に浮かぶ泡に乗って
静かに静かに抽出される珈琲から生まれる
様々な些細な思い出に
浸っていくのです
シトシト と
落ちていく
珈琲は
きっと
雨
よりも
高い所から
落ちているんだわ
ぼんやりくすんで汗を拭いて
今日もどうぞ
召し上がれ
泳いで泳いで泳いで
乱れながら整列しながら氾濫する文字の中を
泳いで泳いで泳いで
途中で寄り道しておなかいっぱいになっても
一目散に君のところへ
泳いで
あ 誰かが泣いてる
泳いで
あの二人 またいがみ合ってる
泳いで
談笑してる
真面目に議論してる
閉ざしているのに開かれている独り言が聞こえる
泳いで
泳いで
泳いで
泳いで
一番に君に会いたいのだけれど
かき分けても波は絶えず生まれて
私は水の飲みながら必死で
この海を泳ぐ
潜って
君に
あ
笑ってる
訂正
水の飲みながら→水を飲みながら
ピャ───!!!(己への怒り)
アー書けねぇ書けねぇ
書けねぇけどとりあえず書いておいたほうがいいかもとか思ったけど
やっぱり書けないうちはなにも書くべきではない
本格的に秋が来るまで待ってて
さみしい と
私を操縦する
真っ白な穴が
さみしい と
大きな欠伸をはきだすように
誰宛でもなく呟く
さみしい
と
それから私は
穴の中身を埋めたつもりになる
さみしい と
赤い消しゴムを探しているんです。
どなたか、私の赤い消しゴム、見かけませんでしたか?
今日中に済ませなくちゃいけない宿題だらけなんだわ
きっと
誰かのノートを写している途中で
答えを書き違えちゃったんだわ
私の字は煩雑で拙くて
誰にも解読不明なんだわ
しくじったわ
なんでこんな時に突然先輩から電話かかってくんのか分かんないし
ほんともうほんとにこうやって最近ずっと頑張って連絡取らなかったのになんで
なんでだ
うー
ハイ、酔ってます私
彼女とどこへでも行って遊んでくりゃあええ
でも友達の墓参りも忘れずに行きなよ
だから今日はもうおやすみ
あんたがいくら時間あるからいつでも誘えって言ったって
あんたが約束を作らない限り
もう私から電話やメールをすることはないやろう
彼女と仲良くしてりゃあええ
始めからそれを望んどったんやけん
あんたが幸せやっていうならなんでもええわって
やけん私はいつでも話を聞いとったんやけん
天国のお友達に
生きている彼女に
慕っている彼らに
いくらでも寄りかかっても大丈夫なように
この世で一番好きかもしれないあんたに
届けきれないほどのハグを
キスを
多分
未来の私の一人暮らしの住居は
私以外の誰かの空間を
既に持っている
もしくは
待っている
気がする
二人乗りした自転車の
背中越しでは届かなかった想いを
面と向かって
こうやって
伝える
>>516訂正
解読不明→解読不能
しくじり虫が背中で笑う
この世で一番大嫌いなのは
伝えなくてはいけなかったことを
ここで
こうやって
人の目に触れていると分かっていながら
またそれが
きっと誰かの気に障ると気付いていながら
伝えるべき人に伝えもせず
こんな風にぶちまけて汚物をゲェゲェ吐いている
もう寝る前だからって油断した格好でディスプレイに向かっているお前だ────!!!
動揺している可笑しな私。
おいたが過ぎました。
頭を冷やす意味で
電車はお休みさせていただきます。
気分屋だからいつまでとかはまったく分からない。
線が重なり立体ができ
路はすべてローマに通じる
はしゃぎ転げる仔犬達
続きは交尾の夢の中
くだけちった思想
よごれちまった自由
どろまみれの国家
こまぎれの平和
まだまだトンネルの中
でもいつかは青空の下
もどりめぐるループの上
赤い消しゴムが見当たらない。
どうしてだろうペン入れ(高校の頃姉がくれたアフタヌーンティーの生成り地のペンケース。
でも鞄の中で水筒から漏れたお茶の色がついてまだら茶色に染まっている。でもずっと愛用。)
の中に入れておいたはずなのに。
私の赤い消しゴム。
私だけの赤い消しゴム。
だれか、知りませんか?見かけませんでしたか?
探しているんです、赤い消しゴム。
なんの変哲もなく赤い
ただ真っ赤な消しゴムです。
あれで沢山の思いを消してきました。
きっと始めは真っ白で真四角の消しゴムだったんです。
だけど私がおかした嘘や間違いに気付くたびに
ひとつひとつきれいに消していって
そのうちに真っ赤に染まっていったんです。
だからあれは私の赤色で
私だけの赤い消しゴムなんです。
それを大事に
ペン入れの奥にしまっておいたんです。
だって
いつまた間違いをしてしまうかなんて
分からないじゃないですか。
だからいつも鞄の中にはペンケース、
そしてその中に、赤い消しゴム。
ああ、見つからない。
見つからないったら見つからない。
ねえ、そこのあなた、ご存知ないですか?
あなた、私の赤い消しゴムの在り処、知りませんか?
探しているんです。
もう、あれほど私に似合う赤い消しゴムなんてないんです。
知りませんか、そう、知らないの。
あなたは、知らないのね、私の赤い消しゴムがどこにあるか。
いいわ、じゃああなた以外の赤い消しゴムを知っているあなたに聞くわ。
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
も、知らないの、そう、知らないのね・・・
ねえ、あなたは?
あなた あなた あなた アナタ あなたあなた 貴方 あなた アなた
どうして誰も知らないの。
どうして知らないあなたにしか会えないの。
あなたは知っているはずよ、ええ、きっと忘れてしまっただけで。
私がこの前赤い消しゴムをいつ使ったのかも、
知っているのでしょう?本当は
そういえば
前に赤い消しゴムを使ったのは
いつのことだったかしら・・・?
長い間探したけれど
とうとう、赤い消しゴムは見つかりませんでした。
そして、赤い消しゴムを知るあなたにも出会えませんでした。
私はいくつもの間違いや、失敗や、嘘を犯して、
裏切ったり裏切られたり、
人間不信に陥りかけそうになりながら、あぁでも人間って大好きだぁなんて叫んで裸になったりもしました。
聞くに堪えない恥ずかしい会話や、
叱責、事故、耐え難い屈辱、自尊心のひび割れ、老いてゆくブルー
コーラルピンクの夜明け、逃亡
あの、なにもかもを消すことが出来ずに
飲み込むことだけ覚えた乳児へと成長していきました。
ああ、これは無垢なる長寿。
そして1つだけ
なくしてしまった赤い消しゴム。
ふと
猫背で歩く仕事帰りの路上で
若い男に呼び止められました。
「あなた、赤い消しゴム、落としましたよ。」
私は振り返り、その男を凝視しました。
するとその男はみるみるうちに(顔をみとめる間もなく)小さく纏まっていき
タイル敷きに出来た私の長い影の上にちょこん、と
真っ赤な真っ赤な小さく削り取られた消しゴムのカスとなりました。
知らず、ぶわわと溢れた私の眼から、
膨大な時間をかけて生まれた赤い消しゴムのカスが流れ出て、
背中にうずもれていくふやけた太陽を感じました。
その熱の、優しさといったら。
ああ、
私という黄昏。
私という名の、あなた。
歌いたい。
とても
今
歌いたい。
誰か私と歌いませんか?
「なくしてしまったものは 忘れてしまうに限るさ」
最善の方法を選んでも、別れは別れであることに変わりない。
なんかこう、揺るぎない感じで。歌って。
お布団の中にまで夕焼けを連れてきた猫を抱いて眠る
夢は
懐かしくてひどく冷静な
ジャングルジムの上
私は裸足で
鉄製のそれにしがみついて
木に登って降りられなくなった子猫のような面持ちで
前日の雨で生まれた水たまりを眺めている
なんて朧気で無責任な記憶だろう
私に涙を流させて
目を擦って横を見ると
猫は鼻を膨らませたり縮ませたりして
くすぐったそうに眠っていた
今日も一日なぁんにもしなかった日は
夕方外に出てはいけない
なにもしなかったからと言って
日が落ちる前に太陽を拝もうだなんて企んではいけない
なにもしなかった薄い眼には
達成感を味わいながら焼け落ちていく西の空の赤色が
ひどく
後ろめたい
なにもしなかったという事実が余計誇張され
東からのぼる夜の気配が
やーいやーいとはやし立てる
呆然としている私の心臓の芯を締め付ける透明な手は
もう見えなくなった太陽の
一番眩しいところ
ただひたすら腹が痛いと何もできなくなってしまう悲しい性
だいきらいですあなたなんか
ほんとかおをみるだけでむしょうにやるせなくなって
こう
なっとうのにおいをおもいだすんですよ
においはしませんけど
いやなんですよあなたなんか
ことばをかわしたら
そのたびにくちのなかでうごめくしたが
こだいせいめいたいのように
こっちをにらむんですよむごんで
くちのなかからのどのおくからはなのあなからめからけあなから
しせんをかんじるんですよやめてくださいよ
だいきらいなんです
だいきらいなんですから
これいじょうわたしを
わたしを
くらがりでなら
いいんですけど
ね
535 :
名前はいらない:03/09/28 04:06 ID:7+ERR+Jq
再び失礼します。
詩とは関係ない話なんですが、このスレの雰囲気や設定とか、かなり気に入って
いるんですが、ましゅうさんの名前と設定借りてよいですか?
・・・・。
536 :
名前はいらない:03/09/28 04:10 ID:arIUn/ZS
流石に名前借りちゃいけないでしょう。(笑)
名前を借りたら「準騙り」ですw
トリップまで同じだと、「マジ騙り」ですw
あ〜んど、このスレはsage進行ですよん。
このスレの「設定」を拝借するのであれば、
そこまで留意しなければいけません。
>>535さん、このスレに書き込むときはメール欄に「sage」を入れましょう。
//追伸:このスレがageられているのを見て「大いに」笑ってしまった俺は逝ってよしですか?
やべぇ、、
別板でのトリップ消し忘れた。。。
名前と一緒に消したつもりが。。。
なんとも奇怪ですな、、
保守
ぽかーん・・・
今回は切符もってきますタ
「小さな自分」
小さな自分を
自分で小さいと
認められるようになりたい
小さな自分を
認めてくれるような人を見つけたい
小さな誰かを
認めてあげられるような自分になりたい
小さな幸せを
それでいいんだと
認められる人になりたい
小さな幸せをみんなと分けあえる人になりたい
山手線に乗って一日中回っていたい
そしてそのままバターになってしまいたい
あらまぁ今日は車両が賑やかですね。
でも
車掌は今制服脱いで帽子も取って休憩室で宙を泳いでるのよ。
座りながら。
つまり、ええと、なんか、気の利いたことを返せないので、
また今度・・・・。
人いっぱいいるからサッカーしよう
ちょっと下がってきたので運行開始。
>>535さん、あの、話が見えないのです。再びと言われましても、
前にどこであなたがいらしたのか分かりませんし・・・。
まだ見てらしてるのでしたら、私のアドレスを晒しておくので、
そちらでお願いいたします。
>>536-539 本人不在中のフォローどうもありがとうございます。
赤いマルボロも水色
今朝
本当は死んでいるのに
生きていると思い込んで
幽霊のまま生活している
夢を見ました
あれは本当に夢だったのでしょうか
バンド名は
「センチメンタルかまいたち」
です
問3.「愛している」を、よりソリッドな感覚で表しなさい。
愛しています 愛しています
愛しています。愛 愛しています。愛
愛しています。愛して 愛しています。愛して
愛しています。愛していま 愛しています。愛していま
愛しています。愛しています。 愛しています。愛しています
愛しています。愛しています。愛しています。愛しています。愛
愛しています。愛しています。愛しています。愛しています。 愛し
愛しています。愛しています。どれだけ愛しています。愛しています。
愛しています。愛しています。言葉に変えても愛しています。愛してす
愛しています。愛しています。届くはずがないということを愛しています。
愛しています。愛していいつから思い知ったのだろう愛しています。愛して
愛しています。愛しています。伝えることと伝わることは決して愛しています
愛しています。愛していイコールで繋がらないということ愛しています。愛し
愛しています。愛しています。愛しています。愛しています。愛しています。
愛しています。愛しています。知ってもらいたい、それは本当に愛してい
愛しています。愛してい僕が君が望む行為だろうか愛しています。愛
愛しています。愛していますほんの少しの仕草で温度で愛してい
愛していま交流は摩擦に変化し愛しています。愛しています。
愛しています。歪なカーブを描いてしまう愛しています。愛
愛していますそれでもまだ愛しています。愛しています
愛しています。愛しています。愛しています。愛し
愛しています。愛しています。愛しています
愛しています。愛しています。愛して
伝えずにはいられない、熱を
僕は君の胸の中で
昇華させる
「愛しています。」
と。
>>550 ビミョー、、、、。
また、しばらくお休みします。
書けない上に、忙しくなってきましたもので、、。
一番辛いのは書けないということですが。
はぁ、、、秋はきたのに。
きら きら きら
きら きら きら
きら きら
きら きら きら
「ごめんなさい」と
打とうとしたら、「きら」と出た きら きらきら
またカナ打ちになっていたのねと
ローマ字打ちに変えようとしたのを きら きら
取り止めた
「ごめんなさい」 きら きら
本当にごめんなさい。
もう現れませんから きら きら きら
もう話しませんから きら
私は一人になろうと思います。 きら きら
強い人なんてどこにいるというのだろう きら きら
ごめんなさいごめんなさいさようなら きら
最後にありがとう きらきら きら きら きら
きらきら
足を挫きバイトも休むこととなり今月一杯の予定がなくなりました。
また線路に篭ろうと思います。
鬱血も冷たい湿布も冷え症にはこたえます。
「アスファルトは明け方刺を生やす」
人見知りしながら振り返る電信柱
わたしが抱きしめたのは
電車から眺める河原に生えるセイタカワダチソウ
縦ジマと横ジマをお好みで交差させて
焼きついた映像と薄くなる面影
夜道を歩いて靴を鳴らせたのは
いつしがたの女の子
忘れて
寝室を灰色に塗りつぶした夜も
果物ナイフがここぞとばかりに光る夜も
浴室の止まないシャワー
バスタブを赤く濡らす後れ毛
横たわるフローリングに知らない振りができるようになってから
カレンダーの空欄まで赤丸で塗りつぶし始めた夜も
「あれは私のキスだから、早急に返してください。」
怪文書は届かないまま
ポストを青くする
河原に群生する
セイタカワダチソウが揺れる
沢山の目から茶色いマツゲを光らせて夜の終点を睨む
「もっとトゲが欲しい
見渡す限りにトゲを生やしてくださいよ神様」
なんて馴れ馴れしくも切実な願いを託して花粉を蒔く
線路を越えた向こう側に白く滲むアスファルト
ネズミ色さえ輝き始める夜明けにわたしは神様を見つけて
「もう一度キスをさせてください」
と懇願し横たわり全身全霊をかけて抱きしめる
身体中に生えたばかりのトゲを刺しながら
そうしているうちに
また朝がきて
あなたが
いなくなる
あの人から教わったこと。
「油絵の具は猛毒。
ゴキブリでさえ死んでしまうんだよ。」
クリムゾンレーキ、血よりも濃くカンバスを染める紅。
ねえ、おまえ、
あの人の血に何気なく交わって、
あの人を殺してくれるかしら?
ねえ。
ねえ。
4階の窓から
いつも同じ夕焼けを見ていた
同じ色に染まって
頬を内側から染めている自分を誤魔化していた
ただ明日も同じ色に染まるための
たくさんの嘘
息がつまる駆け引き
あなたの鋭い指摘に
ペインティングナイフを尖らせながら
描き終えていったいくつかのカンバス
私は紺色の制服を白いエプロンで保護して
グレィスーツが近づく足音に鼓動を走らせる
白いエプロンは
すっかり赤く染まって
凶器じみたペインティングナイフでカンバスを切り裂く
もうどんな絵も描けません
あなたがいなくなってからは
私は夕焼けを飲み込んで
いつかあなたが話したゴキブリの気分で
身体中を毒で犯して
死に続けているのです
あぶく、泡です、いたるところが泡に
皮膚がめくれて
心になる
泡にまみれている
見覚えのない楽園の記憶ですとか
サイコロを振るのは次はあなたではありませんとか
うっすら憎悪を抱えて微笑んでいる誰かしらの肩を掴んで
殴りかかりそうな
浮き足だっているわたくしの心
膨らんだら萎むしかないような額縁の中の太陽を
口の中から出す手品師のわたくしの心
嗚呼わたくしの恥ずかしいところ
例えば
ふとももですとか二の腕ですとか白いお腹ですとか
左右かたちの違う乳房ですとか
恋しがっている局部ですとか
そのようなところが
みるみるうちに泡になって
わたくしは全て曝け出されてしまっている
なんて恥ずかしいのと赤くした顔を手で覆っても
その両手が泡になって赤い顔が泡まみれ
髪の毛は既に泡になってアフロのようですし
いてもたってもいられなくなったわたくしは
目の前をあぶくの海に変えて
そこに静かに身を沈めていったのです
ぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶく
泡淡淡泡泡泡淡淡泡泡泡泡泡沫泡泡嗚呼泡淡淡泡泡泡泡泡沫沫泡淡淡泡
ぶくぶくぶくぶくぶくぶくここはなんて穏やかでぶくぶくぶくぶくぶく
ぶくぶくぶく孤独ぶくぶくぶくぶく慈愛ぶくぶくぶくぶくぶく狂気ぶく
ぶくぶくぶくぶくぶく暗闇ぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶく
ぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶく
ぷちん と
誰かが最後の泡を踏み潰しました
わたくしはとめどない自らの泡に怖れを抱いておりましたので
その重み、一瞬の痛みに、いたく感激し
静かに、目を閉じ、こう言ったのです
「ああ、本当に有り難うございます」
声はまだ泡に成りきっておらず
その人は大変驚いておりましたが
また何もなかったように歩いてゆきました
わたくしは、幸せの中におりました
明日本番です。
気合を、、ああああぁぁ誰か私に気合を、喝を、、、(懇願
誰もいないわな、そりゃ誰もいないわな。
あした
うたって
おいしいおさけを
いただく
優しい人の言葉で、今日まで生き長らえた。
線路が続く。
いくつものレールと交わりながら、また、離れながら。
一度も交わることなく、ずっと傍を走っている線路は、あなたでしょう。
ありがとうありがとう。
ありがとう。
明日も生きていくために。
明日を生きて逝くために。
ありがとう。
たいして可愛くも綺麗でもない
かといって性格が良いわけでもない
そんな女ですが
好きになってくれますか。
抱きしめてくれますか。
冬が近づくとどうも人肌恋しくなるけれど
手を繋いでくださいますか。
ただ柔らかいだけがとりえです。
|^*) 優しいふりをするなら
|A・) ずっと優しいふりを続けてね
|-) でないともう誰も信じられない
|゚)じっ と見つめているもの
|∀`) その間変わらないでいてくれたら
|-^) 嘘でも気付かないでいられる
|^) それは 悲しいことだと思う?
|) けれど始めに
|゚) 優しいふりをしたのは 君だよ
|ー^*) 私もちゃんと
|*) 優しいままでいるから ね
in the air
窓枠の中の朝焼けは
小さいから
眼を開けたままで深呼吸ができる
天候・曇り後雨
コンクリート脇で泣き続けるカエルが
今日を生きのびるための
雨降り
厚い毛布から青い紐を垂らしたような
その隙間を縫って
見つけて
吐息と
僕の手を
空気になって
降り注ぐための
優しさを見せて
ねえハグをしよう
ねえキスをしよう
君以外の人としてしまった数を越えて
たくさんたくさんしようしよう
年中発情期のウサギになろう
君が来年私の年になる頃には
私はまたひとつ年をとってしまっているから
熱で
縮められない距離を埋めよう
ねえ
こっち向いて
最近頭が浮かれて馬鹿になってるので
身体中から空気より質量の軽い気体を出して空を飛び回っているようなのばかり
大目に見てやってください。
>>566 |* ノノ)<きゃっ
白い光差す美しい人。
是非その人にいつも通り目の前で眼鏡をかけていただきたい
細い銀縁眼鏡を
ゆっくりとかけ直す様を見せていただきたい
光に囲まれて
眩しくて目を閉じてばかりいる私は
それをこっそり参考にして
物陰で眼鏡をかけ直す練習をしたいのだ
笑うつぼが全く違う人を好きになってしまったら
私はとりあえず身だしなみに気を遣うしかないぢゃないか
会話の中でなんと答えられても取り乱さぬよう
しっかり平静を装って
見つめる先は
つまりレンズの向こう
適当に話してるふりをして
同じしぐさで眼鏡をかけ直すのだ
私はそういう女になるのだ
なるのだ!
冬の帰り道
夜空に混じる淡い三等星が
私のイノセンスを
硬い球体の表面へと誘い出す
そこは一面白いフェイクファーで覆われていて
寝そべって流れ星を探すには丁度良いのさ
春にはまだ遠い
涙は少し近い
君が街で誰かと親しそうに喋る私を見たって言うけど
それは私じゃないかもしれない
それは私じゃないかもしれない
ただ一つ言えることは
君が知ってる私じゃないってこと
>ID
まぁ確かに現役ヒッキーとも言えるけど。
>>576 私も
>>575に「汗」つけたいです。
でも人前で歌ってればまだ完全引き篭もりではないなと安心してます。
一行で紡ぐ言葉の難しさが腹立たしくって放っておけない。
サポーターを2日程外して生活してるけれど歩くには支障がないだけで
ただ足首を伸ばすと痛みが走る。
せめて晴れてくれたら
伸びた靭帯のこともスッピンの顔も忘れて
青い自転車で走りそうなのに
幸せな子供になる方法
肺呼吸
朝の国道は排気ガスで埋もれ
私はその端っこを原付で走る
反対方向に
灰色にまじる淡い水色を
ちゃんと温かい肺に染み込ませて
今度はそれを白に変えて吐き出す
午前7時
そうあの感触
まるで両生類の皮膚のような
まるで誰かの粘膜のような
いくら手を洗ってもまだ粘りつくような
あの感触が
私の眼球にこびりついて離れない
ガードレール脇にしっかりと濃く
赤黒い
血
内臓
一瞬で息絶えたであろう茶トラの猫が
こうして一晩明けても
まだ
同じ場所に横たわっている
「いつまでそうしているつもり?」
そう訊ねたのは
私だったか
猫だったか
昨日の夜を覚えているならば
私は進む道を誤ってはならない
確かに脈を打つ体に熱を刻み付けて
尚且つ瞼を腫らして飛び出した
重たい瞼
横たわるのは
まだ覚めない夢
と
呼吸をやめない
細胞
私は私の妻が夜中金魚になることを知っている
それは
白
と
赤
の
まだら模様
透けるように薄くまた長い尾ひれは
じぐざぐに広がっている
水を撫でる
懐かしい水草の匂い
を
嗅ぎ分けながら
私は妻を
壊れそうに優しく
掬い上げて
飲み込んだ
ぴちゃぴちゃ
と
その柔らかでうすい尾ひれが
私の喉を撫でながら
滑り落ちていった
翌朝妻はベッドの隣ですやすやと眠っていた
今晩もまた
金魚になる
青い鳥は誰のもの
夕暮れのルノワール
真夜中のクリムト
眠れないゴッホ
早起きのピカソ
いつまで子どもでいられる?
いつまで子どもで許される?
許される部分は、どこまで、だなぁと
書き込みを押した途端に気づいた子ども
諦めて夜明けを迎える
脳内タバコをふかす
七つの星でも平和でもなんでもいいけど
バージン・スーサイズ 夢は見ないけど
ほんの少し あたたかみが欲しい
100円ライターの火でもいい
ねぇ 私の胸ポケットを押さえてくれない?
このシャツにポケットなんてついてないけど
分かるはず
夜が明けるまでなら
だれもいないと
信じたくなるほどに
騒音だらけの
真夜中
ネジまき乙女の子守唄は
子どもたちがが寝静まった夜更けに似合う
優しく撫でても痛がるので
大人たちは彼女の飼育を放棄したのだ
ネジまき乙女は自分で自分の油を注して
おへそのネジを軋ませながら巻く
その歌は
あまりに大人たちの良心を呵責するので─
ネジまき乙女はいつまでたっても
ネジから解放されずにいるのだ
あなた
今
ちょっと光ったでしょう
知ってるわよ
知ってるんだから!
光るの
だれもみてないすきに
からだを半透明のうつわにして
なかからライトを最大にして光らせるのよ
ライトはみんなもってるの
たまごがこんにちわしたらすぐ生まれるの
わたし 光るの
あなたも 光るの
まぶしくってあたたかくってね
涙出そうになりながら
ちょっと鼻水も出そうになりながら
よりそって寝転んだら
たちまちうつわは破裂して
破片の影絵が宙を舞うのよ
MILK FEDな娘になる為の修行
それがたとえ 僕であったとしても
君には声をかけることも できないのではないか
たそがれ
風が凪ぐのは 地下鉄も通らないどこかで
すっかりうらぶれちまって 泣いているからじゃないか
たそ かれ
呼び止めてみる
朱塗りのビルに
赤面のポプラに
通りを走る真っ赤なスポーツカーに
「お前たちはどうしてそんなに明日を急ぐのですか」
と
君が初めて作ったスポンジケーキでも食べなきゃ
僕はうまく呼吸ができない気分だ
それをどうして
カラスが笑うのだろう
誰そ 彼
夕闇
僕の正体を早く君に教えてあげたい
ファミレス雑記
うちらは2年前とどこが変わったのだろうかと
向かいに座って話して鍋をつつきながら考える
お互い違う人と付き合って
一方は別れ
一方は来年から遠距離恋愛
君は2年前のちょうど今頃に付き合い始め
私は1ヶ月遅れで今の人と付き合い始めた
一方は留年決定で
一方は中退決定
本当
付き合わなくて良かったなぁとつくづく思う
鍋をつつく
笑い話も暗い話もこれからの話も同じテンポで話せる
恋人ではなく
このテンションでいられるのも
2年前があってこそなんだろう
目も当てられない程辛いときも苦しい時も許せない時もあったけど
今は素直に楽しんでいられる
ありがと
でもあの恥ずかしい話はもうせんといてな
「君が誰でも関係ない」
とでも言えば良かったのか
あのね
関係なくないほどに
ちゃんと君から自分の言葉で
はっきりとした言葉が聞きたかった
私の期待なんかかき消す程にさ
そうやって人を試すような言葉で
私の神経を逆撫ですることになんの意味があるのか
期待ってなにさ?
そんなこと君が聞くことじゃないよ
もう知らない
指の先が
背中に食い込む程に
冷たいまま
特別な速度で撫でている
息が
塞き止めるものを失った喉から
一瞬だけのためらいの後にあふれる
見たことの無い肺から生まれたそれは
夜の虚空に白く浮かぶ
さりげない白熱灯の光に照らされた神社の境内は
セメントの低い階段は
座ったまま抱き合うのに適しているとの判断を下し
私たちは砂地の地面に
まるで産声を上げたばかりの怪物の姿をした影を
落として
産み落として
ナイロン素材のジャケットが
擦れ合う音に
心臓を震わせながら
声を潜めたまま
深く
唇を吸う
言葉などはなく
また
不安でもなく
言いようのないものが混在するカタマリを
互いの身体に移し合っている
それは透明であったような
けれどほとんどの場合不透明であったような
そんなカタマリを
何度黒くしたことだろう
何度輝かせたことだろう
電子音に遮られながらも
私たちは瞼を閉じたままの交信に成功し
そこに なにが あり どう なって いるのか をも
隣にいるだけで伝わるほどに
街頭の下
ベッドそばのランプ
昼間 遮光カーテンから漏れる日差し 窓辺
カーナビの青白い点滅
それらのもとでささやかな怪物を産み落とした
もしかしたら 幻だったのかも しれない
いや そんなことはないよ
そんなこと あるはず ないってば ないって
ない
髪の毛が絡まりあって
プツンと
モーターが哀愁を混ぜた音を鳴らせて
ブゥン・・・と
指の間から流れ出る砂が
サラサラと
切れるように止まるようにこぼれ落ちるように
私たちもまた
さようなら
といった
ある種の擬音によって
ない
ない ない
どこに
あるの
ない
なにが
あ
あ
ああ。
いいえ馬鹿な女ですので
散る散る散る散る
髪の毛を肌に落としながら
る散る散る散る散
誰を待っているのかも分からないままに
声を上げて悦んでいるのでございます
ここに阿呆な女が生まれました
産声をあげました
馬鹿から阿呆となって
あっはっは
これから痴の痕跡を辿って四つん這いに
薄暗く生臭くやわらかな
散る散る散る散る散る散る散る散る 肉片を
頬張って無邪気に笑っているのでございます
散る散る散る散る
わたくしの
あれ
ないがしろにしてきたのは
あなた方ではなく
わたくし自身であったのかと
かじかむ指先が紡ぐアプリケに
火が灯ってたちまち雪が溶ける
「われわれは、さようならするために、ここへ来たとも言えるのです」
「われわれは、出会い以上に別れが最高のスパイスであるということを知っているのです」
それは感情を蝕み
砂混じりの傷を舐めたような味付け
知れば知る程に忘れがたい香り
別れがたい人
理解しがたいのは
今日はさようならするのにもってこいの日
明日の朝には雪になって昼過ぎ溶けていく
わたくしは去ります。
おそらく、去らねばならぬといったきまぐれな使命感のために
流されていくのです。
誰を信じられないという前に、一番信じられないのが己であると気付いたとき
私は謝らなければならないと
同時に気付き
あぁ、これが今生の別れであったら
素直に、「あなたにもう一度逢いたい。」と願いを請い、
指折りそちらへいける日を待ちつづけることができたのに。
今のわたくしには、これまで以上に、不能です。
「あたしたちこの1週間SEXしかしてなかった」
・
・
・
白髪交じりの教師が描く傾斜はゆるやかに黒板を越えて
魚眼レンズの犬の鼻をも貫き
幾度も変化し続ける
砂地を右足で踏み片目ながら
スニーカーを半笑いして
ああそうだ今日はアディダス履いてたんだったって
トリコトールの三本線を見て感慨に耽る
そのほんの一瞬に似た
間
・
・
からっからに頭が悪いに違いないと思わせる口調で
一昨日の化粧を落とさないままにできた笑い皺を凝視すると
小川から抜け出そうと垂直に蠢く無数の赤いぼうふらを思い出した
この冬エアコンがおかしくなってしまって
携帯のバイブがテーブルの上で鳴った音ってのを真似しやがる
いやでもずっと携帯は鳴っていない
俺の携帯は一度も鳴っていない
そうだ誰も俺に用はない
俺も誰にも用はないんだそうだそうだった
と安心したのも激しい運動の後の動悸に虐げられ
不平等な平穏は訪れなかった
・
そんな1週間
・
・
・
・
先週買ったばかりのジャケットから煙草の匂いが取れない理由は明白
そういえば最後に歯磨きしたのっていつだったっけ ぼんやり頭 あは
そんなに鼻くっつけあったらどっちが息吸ってどっちが息吐いたのか分かんないよぉって
笑いあったのは一昨日の午前2時くら いだったよね あ
あはは カレンダーとか時計とか携帯とかメールとか関係ないし
ノートの落書きと同じくらいいつまでだって続けられる し
・
喉は渇いてるのに汗だけこんなにかいて
・
あたし骨になってもあんたとつながってるのかも とか
きゃーーーーーーーーーーっ
・・・・・・・・・ああっ
・
ははははははははhっはhどうしよう楽しいのかなこれは
どうしようもなくってさ あははははああはは
もしかしたらどうしようもなく悲しいから
楽しいと思い込むしかもう術がないのかもしれないね
どうしよう笑うしかできない口はずっと開いたままだしきっと皺とかできてるし ねえ
もう戻れないなんて嘘でしょうねえもう笑うしか笑ってあたしとあたしと笑えるのなんてもうあんたしか
・
ね 発見
・
「「あたしたちこの1週間SEXしかしてなかった」」
アルミの引き出しから
置き忘れたタバコを取り出す
画面はエラーを呼びかけ
うっすらと忍び寄るウィルスの影に怯える日々が消滅する
一服し終えたらメモはテーブルに
合鍵はポストの中に
フォトフレームの中身は既に
最新の情報に更新されているし
この部屋に空き容量はもはやない
私を起動させるものもまた然り
あんたのこと好きだったけど
劣化した激情に積もる粉雪の日々
思い出すパスワードは
忘れた
わたしは りんごの木の下で 攫われていった 春
南から吹く風に トップデザイナー達の思惑を乗せて
胸を膨らませて 歩くマドモワゼル
垂直なジェンガ遊びを見上げる
空を見渡せない窓辺から 覗き見るのは
しゃがれた声でスーツの皺を伸ばす アダム
わたしは りんごの木の下で シャープペンシルを分解する
羽毛に包まれた 可愛いタヌキをスケッチして
額にしるしを付ける 蛍光ペンが欲しいと思う
宗教色のスカーフは 湖に棲む継母に奪われた
優しみだけ残して 空は今日も赤い
仕方がない気持ちのぶんだけ 仕方がない歌がある
わたしは りんごの木の下で 乾涸びていった 子ども
綿の雨で産毛を濡らすこと 幾日かの後に
忘れ去られた
ただ それだけの 子ども
微かに揺れた草よりも 静かに 地中深く沈み
涙も知らない瞳を焦がして 歪んでいく閉じた唇
ちぎれていくの
ただそれだけが
ここちよくて
しあわせなの
わたしは りんごの木の下で 愛されていた
残像
種村直樹はほんとに消えて欲しい!!
鉄道雑誌で上野市駅のことをひどくバカにしてやがる!
自分の立場を勘違いしてるんじゃないのか??
ご意見番気取りしやがって。いいかげんにしろ。
あそこまでクソに書かれると三重県人として絶対許せない。
県は違えど先日は養老のことをここまで言うかというぐらい扱下ろしていた
お願いだからこの近辺には来るな!!
ていうか存在自体消えてくれ!!みんな怒っているぞ
>>605 ( ▽|||)\( ̄ ̄;)どうどう……
せめて実名は隠したまえ……
わたしはまだここにいるのに
あなたのすがたがみえない
サルヴァドール
飛んで
ぼろきれで縫い合わせた翼が似合ってる
海のむこうで始まった涙の月曜日に
成熟した柘榴の赤い果汁を混ぜ合わせてちょうだい
砂漠にたたずむ鷲鼻の怪物が
真夜中に流したのは涙じゃない 涙じゃない
揺りかごから休日を奪い取って
全ての月曜日を模様替えするべく
校庭の鉄棒前に集まれと
誰かが鏡の反射で合図をしたから
全てのガラスを石で砕け
全ての石でガラスを砕け
愚鈍な午前4時を撃って
サルヴァドール 飛んで
孤独なのは怪物だけじゃない だけじゃない
朝のこない谷間へ
わたしを連れて行って
落として
あなたのすがたがみえない
スカートとは、跳ねるものだ
皮をむいだばかりの白桃の香りをまとい
その中では休み時間のお喋りが
ぴーちく ぱーちく
続く
止め処ない安堵と疾走
わたくしは、横たわっているのだ
ファスナーをこじ開けようとする不器用な手に
嫌気がさしたわけではないのだ
ああ、白いレースのカーテンが、くすんでしまったのはこういう理由だったのね
スカートの裾からでは、気付かなかったこと
スカートの白い糸切れが、千切れてしまった
お願い、その綿毛を紡いで空を泳ぐ魚を作ってください
その魚に、わたくしを食べさせるのです
わたくしは、綿でできた
骨になるでしょう、血になるでしょう、鱗になるでしょう、排泄物になるでしょう
お喋りは止みません
鳴り響くのです
女の子のお口のオーケストラです
スカートとは、飛び跳ねながら、逃げ去っていくものだ
ああ、あんなに遠くへ行ってしまって
わたくしは、わたくしとだけ近づいてしまった
わたしはまだここにいるのに
「ワレワレハ、ワレワレハ。」
歩きなれたはずの道に迷い
尚且つ財布をドブに落としてしまうほどの愚かさを
必死に隠そうとしながら
姑息な彼らの過ちを暴こうと
黙々と匍匐前進し
一張羅をただの作業着に変えている
「ワレワレハ、ワレワレハ。」
母さん
夕焼けに殺されてしまった僕のことを忘れて
どこに買い物に行こうとするのですか
羊水に浸されたカーテンの沁みに
どうして見てみぬふりをするのですか
といった用件を見ず知らずの彼らの留守電に残し
達成感に苛まれて射精してしまうほどの
「ワレワレハ、ワレワレハ。」
生まれながらに幸福に生きる権利を持ちながら
その保障は一切ない現実に頭をもたげ
右手後方に刺す影にのみ優越感を得て
それで良しとするような
我々は
生きているだけで良しとすることさえ忘れて
泥水で顔を汚して笑ったつもりで泣いているのか
「ワレワレハ、ワレワレハ。」
僕は泣ける
雨に濡れた髪の毛が蛍光灯に反射して艶々としているところ
異質な風が運ぶ潮の匂いの一番生々しいところ
耳鳴りのように頭の真ん中を掠めて枕元を通り過ぎていく波の音
身体中まんべんなく熱を散りばめた君
今はまだ泣ける
夜明け前に本能を試す野良犬の遠吠え
その群の中に混じるおぼつかない足取り
小さくとも踏み固められた肉球を全て強張らせながら必死で後を追う子犬
山の向こうが白む頃を覚えて浮かれ始める
まだ夜が終わらないうちに
今ならまだ僕は泣ける
寝息を立てている君の白くまた赤く上気した頬の温み
ぽたん と音も立てないよう密やかに
ようやく 君の隣で僕は生まれて
今 初めて涙を流す
今のわたしは、溢れるポエジーを掴み取るマシーンにすぎない。
指の間から、どれだけ零れていったか知らないけれど。
「もしかしたら、
抱き合っている私達だけを残して、
この世は滅んでしまったのかもしれない。」
眼を閉じて抱き合う。
二人の肉体が消えた暗闇の中で、体温だけが溶け合う。
実体のないもの全てに愛が潜む。
アスファルトに染み入るように音を掻き消していく雨は、朝には止んでいるだろう。
この世の終わりに降る雨は、喉の奥を湿らせて、諦めたように私達を祝福する。
ここに、優しい絶望があって、私は、皮膚一枚向こうのあなたの心臓の音に、嫉妬していた。
聖人君主モノレール
橙色の心臓が落ちる
空を赤と黒に分断して落ちる
ひつじ雲の梯子で金星まで上るライオン
金色のたてがみが眩しくて三等星が見えない
三等星が見えない
三等星が見えない
地平線で一服するオリオンが矢を放つ
ライオン逃げて
もうすぐ夜が眼を覚ませば
あなたのたてがみも月にひれ伏すから
わたしは灰になりたい
だれかの鼻をくすぐる匂いだけを残して風に吹かれて
もう身を焦がすほどの力もないわ
諦めきって宙を待って消えていく
わたしは灰になりたい
生まれ変わったら花になりたい
だれかに手塩をかけて水をもらって愛されて
芳しい香りを放つだけ放てば
萎れて散って枯れていく
生まれ変わったら花になりたい
塞ぎこんだ部屋の中で
唯一陽が差し込むところ
そこで寝返りを打てば願いが叶う
────ような気がして。
わたしは灰になりたい
もう会えないだれかを思うのに疲れ果てた女としては
妥当な願いであろう、と
自嘲して頭をもたげる
一度灰になってしまわなければ
わたしは永遠に花にはなれぬ
あなたを呼び戻そうとする
目を閉じて
眠りの中で
今すぐ会いに行きたいけれど
想像の中であなたはいつも戸惑うばかり
想像の中でさえも
キレイな最後はお好きですか
なにも後に残さず立ち去るものを美しいと思いますか
立ち去るまでの醜態をあなたはご存知ですか
そんな状態を晒けだしてしまおうとも
あなたの側にいたかった私をご存知ですか
この後生活する上でのいくつかの習慣を済ませてしまえば
私は眠りにつきますが
そうするとまた
あなたと過ごした日々から遠ざかってしまって
暖かい夢から引き裂くように朝が訪れます
美しさになんて拘っていては
欲しいものも手に入りません
そう思い込んで必死に
情けなく見苦しい程にあなたの側にいようとしたのですが
今となってはどれも同じだったのでしょう
なにかしらの感傷をあなたに残すことができたでしょうか
それならば私としては上出来であったと思います
いつか忘れた頃に
そのかさぶたが疼くよう
私はあなたから遠く離れた場所で私を磨いておきます
久しぶりに、ライブの音源CDを聴いてみた。
拙い私の歌を支えてくれたメンバーの音が胸に沁みた。
後日談として、無口なベース君が言ってくれた。
「このバンドの練習は楽しかった。」
裏表が激しいドラムも言ってくれた。
「楽しかった。もっと一緒にできたらよかったのに。」
沁みこむ沁みこむ音楽を聴きながら、
揺れるキャンドルの明かりに、
願いをかける。
「また君らの音で歌えますように。」
センチメンタルは、どこにでもあるけど、
いつでも見えるわけではないから、
忘れないでいるよ。
私の歌も、いつか誰かの胸に沁みこむことができるかしら。
明日は雨らしいけど、
そんなことは関係ない。
「感涙惑星」
「王子様、扉を、はやく。」
ガーリーな時代。
そう、思春期の少女のように脆く、危うく、虚ろで、かつ、激しい。
夢。
虚構。
幻想。
なんと呼ばれてもいいの。
イノセンス。
私はガーリーを抱いて。
ガーリーを忘れることなく。
そう、決して決して忘れないで。
消え去っていく私達を。
分かってるわ、私ですら、もう、ガーリーの抜け殻だってことくらい。
分かってるから。
忘れないで。
チェリーブロッサムの季節を過ぎた頃に、訪れる溜め息が、
ネガティブの感度を上げて、
ゆるやかに締め付ける襟元を、
脱ぎ捨てていくように。
なだらかな下り坂を、手を繋いで駆け下りていったけど、本当は怖かった。
怯えながら、何度も振り返りながら、
行き着いた先がどこでもいいなんて、強がりばかりで。
ホラ、王子様、急いで、見つかってしまうから。
王子様、早く、扉を。
扉を、閉めて。
そして、開いて。
陽だまりのモネ
rrrrr・・・・・rrrrr・・・・rr
「もしもしー?あ、おかあさーん?わたしー。うん。うんうん(笑)
あのねー、写真のことなんやけど・・・えっ、やっぱそうやったーん?
そっかー。うん。えっ?うんうん、そうやと思っとったぁ。そっかぁ。
あーそれでね、」
rrr・・rrrrr・・・・・rrrrr・・・r
「ねぇ。起きとった?・・・あ・・。寝てた?うん・・ごめん・・。
明日早いん?うん。うん・・・。そっかぁ、うん、分かった。
え?ううん(笑)違うって(笑)大丈夫よ。うん、元気元気。
うん、じゃ・・・。ごめんね、起こして。うん、うちもそろそろ寝るわ。うん、おやす」
rrrrr・・・・rrrrr・・・・rrrrr・・・rrrrr・・rr・rr・r・r・r・・・・・・・・
「ねぇ」
rrrrr・・・・rrrrr・・・・rrrrr・・・・rrrrr・・・・・rrrr・・・・rrrr・・・・rrrr・・rrrr・・・r・rrr・・・・rr・・
rrrrrrrrrrrrrrr・・・・・・・・・rr・rrrrrrrrrr・・・・・rrrrrrr・・・・rrr・・rrrrrrrrrrrr・・・・r・r・・rr・・r・・
「違うの」
rrrrrrrrrrr・・・・・・・・rrrr・・・rrrrrrrrrr・・・・・・rrrrrrrr・・・r・・・rrrrrr・・・・・rrrrrrrrrrr・・・・・rr・・
「うちはね、うちは、」
rrrr・・・・rrrrrrrrrr・・・rrr・・rrrrrr・・・・・rrrr・・・rrr・・・rrrrrrrrrr・・・・・・・rrr・・・・・・・・r・r・r・・・・r
「どうして」
「どうして一番話したいあんたが電話に出てくれんのか、分からんままなんやけど」
rrrrrr・・・・・・・rrrrrrr・・・・rrrrr・・・・・rrrrr・・・・rrr・・・・rrr・・・・・・rrrrr・・・・・・・rrrrrr・・・・・
「電波 感度 良好。」
ツ ー ツ ー ツ ー ツ ー ツ ー
あたしはまだ生きていてここにいない君のことをずっと考えている
あたしの左腕の傷はようやく癒えたけれど痕はずっと残るだろう
あたしの心臓は拍子を失いつつある あたしの海馬は君を失いつつある
あたしの樹の根は水脈を辿って地下深く潜るけれど君は雲の上にいる
あたしはまだ息をしていて19歳で取り残された君と同じ空気を吸うことはもうないが
君のことをずっと考えている
ずっと
ずっと
ほんの少しイッちゃってるくらいが今の気分には最適。
「ごらん、煙がたなびいている。」
シンとした
夜道
街灯に向かい弾かれる小さな蟲
私達は
しゃがみ込む
曲がり角より
一番遠いところで
どこかで
子供が泣いている
窓の明かりを消す二人の影が見える
カーテンの向こうで晩御飯のあたたかな光が揺れる
私達は
子宮の中でひっそりと誕生を待つ双子の胎児のように
寄り添って1つの影を作った
それはまだ見たことのない
ささやかな安堵
そして子守唄
張り詰めた直線の道を
ここで塞き止めて
混濁していく空気を
二人
タバコの煙に換えた
振り返る空は狂気色
飛ぶ鳥はすべて
赤いスポーツカーの赤い舌をめがけて墜落する
一斉に
白い風船を配る道化師の頬紅が
涙で溶けて爛れていたら
明日は快晴だと言って喜ぶ娘は
去年の秋 ある夕暮れに駅へと出かけていまだ帰ってこない
けど
毎晩 家の窓を叩く
中へ入れてくれと
黒い影のまま
振り返らなければ良かったのに
体育館裏の銃声も
地下水路の白骨死体も
まだ気付かずにいられた
知らなければ良かったのに
膝を抱いたままロッカーに閉じ込められた男も
夜道を一人で歩くことができなくなった女も
まだ笑っていられた
目を瞑って
耳を塞いでも
ご覧
狂気色の空
期待しちゃイヤ
無視しちゃイヤ
葛藤するよな沸騰するよな
夜な夜なそんなこと思う
誰かにこの部屋を訪れて欲しいと思う反面
誰にも立ち入って欲しくないとも思う
考えちゃイヤ
イヤイヤ
こんなままじゃ駄目だよぅ、と
腕を掴むがその顔が見えぬ
こんな場所で会いたくなんかなかったよぅ、と
かすれ声が耳元でするがその顔が見えぬ
残り香撒き散らして我はどこへ行こうとするのか
「じょうねつ。」
何度も口にしてみろ
「じょうねつ。」
「じょうねつ。」
「じょうねつ。」
「じょうねつ。」
・
・
・
・
・
口にした回数だけそれがお前には足らんのだ、
と
根拠のないことを考えるのはもうやめることにした
使い古されてすっかり錆びれちまった言葉としか踊れないならもうここには来るな
来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな
愛してる
とかいらない
瞳をうるませても無駄
肩をふるわせても
熱い吐息とか
いい加減興ざめ
踊れよ
アキレス腱おかしくなるまで
夜が宙返りに失敗するまで
隣の奥さんが狂気の沙汰を起こすまで
踊れよ
地球ごと滅びるまで
最期まで笑っていてやるさ
泣いた空を見た
二人手を繋いだ
それは少しもおかしいことじゃなく
声を聴かせて
忘れないよ
影が立ち並ぶ路地
朽ちかけた約束は
カラスの寝床に預けて
言葉は
ひとつの赤く熟れた苺に
びっしりと埋め込まれた小さな小さな種の
集合よりも
ちっぽけな
喉を通り抜けて
吐き出してくれたら
今日はそれで我慢できるし
明日からもきっとうまくやれる
泣いたそばから笑う空が
一筋の涙を落としたら
君の勝ち
生まれたときから子どもだった
子どもなので大人にはなれなかった
少しばかり、目線は地面から離れてしまって
少しばかり、頭は空に近づいた
でも、空にキスできないし
あぜ道で転んで膝を擦り剥いて
それでも泣かないでいられるようになったのは
ばら色の雲に見惚れて
青色の夢を見始める草の匂いに酔ったから
オオイヌノフグリの蜜の味を忘れて
河原に並ぶ肉石の火花のことも忘れて
私は知らなかった遊びを覚えて
それでも大人になれなかった
帰り道、地面に落とす影に
いつか尻尾が生えたら
私は完全に子どもになって
大人になれなかった私のことを忘れることができる
つまり、もう子どもにも大人にもなれないってことだ
ベッドの隅で
明け方
太陽を撃ち抜こうと
銃をかまえる
女がひとり
眼は血走り
汗はだらだら
それでも寝返り打つことなく
カーテン越しの雲の切れ間に
一筋のナイフが
空の皮膚を裂く瞬間を
魂ごと弾丸で撃ち抜くため
乱れた髪の毛が
まだよまだよと
息を潜め
真摯な程冷たい春の眠りに
空腹が鞭をしならせる
「環状7号線を走るトラックが風に煽られて横転する夢を見ました。
目覚めたけれど、実際に起こってもいいような出来事だったので、
私は残念に思いました。」
書置きを残して
女は銃口を向ける
太陽を映した右目に
おとこの、臭いがする。
本日9本目の煙草の火を消す。
油で鈍く光る銀の指輪にフィルターが当たる。
灰皿の中身は、昨日の夜からの吸殻の墓場だ。
無縁仏のごとく安らかな顔で乱雑に転がっている。
コーヒーカップの底には、茶色い跡が残り、洗い物をする気力を失わせる。
おんなの、臭いがする。
茶渋とヤニで着色しきった前歯を鏡で見る。
そういえば、あのこは肌も歯も真っ白だったよなぁ、と
面影を頭の中で描こうと思い出そうとするが、どうしても思い出せない。
向かいの家のベランダで奥さんが洗濯物を干す音がする。
パンパンパンパン
パンパンパンパン
制服を脱ぎ捨てたのは、もう4年も昔のことだ。
下着だけで煙草を吸う私の隣には、もう誰もいない。
朝よりも遠いものが見つからない。
不意に抱きすくめる夕方が愛しい。
窓辺から窓辺へ、ベランダからベランダへ。
パン パン パン パン
草原に靴を
置き忘れたままで
彼女はどこに行ってしまったのだろう
お気に入りの樹に取り付けてもらった
白いブランコに乗ることもやめて
お気に入りの赤い靴を脱ぎ捨てて
彼女はどこに行ってしまったのだろう
見て
草原の終わりに
私は見たのよ
深い森の入り口を
そこには風が吹いていて
今にも泣き出しそうな
皺くちゃの子どもが
渇いたハンカチを具合悪そうに
日陰で乾かしている
渇ききっているのに
渇ききっているのに
見てはいけないものを見てしまった
と
南から来た雲が頭をもたげて言うので
我々は
彼女がもうこの季節に帰ってこないであろう
ということを悟る
窮屈だったに違いない
と
風貌に似合わぬ低い声で最後に話したきり
赤い靴は黙り込んでしまった
置き去りにした数だけ置き去りにされるものさ
と
蚊の鳴くような高い声でキィと喋ったのは
白いブランコだったが
我々は始めから
何も見なかった
何も聞かなかった
何も知らなかった
ことにして
草原に火を放った
赤い靴も白いブランコも灰になり空高く舞い上がったが
森だけは何も燃やされることなく
彼女を隠し続ける
空からも見つけられなかったよ
と
風の合間を縫って悲痛に嘆く灰の言葉も
もはや我々には聞き取ることはできなかった
彼女は暗い森の中を
裸足で歩き続ける
ただ一人の年老いた子どものために
木陰で
ハンカチを濡らす
二人きりで
空をも赤く染めた草原の炎は
明朝には何事もなく太陽に晒され
草原の跡地は
翌年には遊園地が建設予定
そこには白いブランコも
彼女の赤い靴の跡もなく
コンクリートで固められ
中心には虹色の大観覧車が回る
しかし
遊園地を楽しむ客も従業員も誰にも
森を見つけることは不可能だろう
彼女だけが
永遠に残っている
我々は去り
もしくは置き去りにされる
壁越しに喘ぐ女の声がする
白々しい呪文を唱えている
己に魔法をかけている
あのような声よりは幾分か風の唸りの方が官能的だ
脱ぎ散らかしたスカートやジーンズに紛れて
飛び散った季節の断片が光る
海辺に流れ着いたガラスの破片のように
宝石箱に入れてもおかしくない程美しく高貴な流線形
流線形は走らない
走らないから両手で包み込んだ
たった一晩の悪天候に紛れて
女は喘ぎ続けていた
私は眼鏡を探す
角が丸くて
そう
レンズが流線形のを身に付けようと思う
耳をすますよりは
床下のタイムマシーンを探す方が幾分かましだ
咳が止まらない
病院は休みだ
畜生死んでたまるか
こんなところで
東京なんかで
「悪態をつこうとしても、もう・・・」
一足先にやって参りました。
我が姫君の御手を拝借願います。
明くる朝お声をかけましても
最早 どうなっているかも分らぬ我が身でありますので。
「隠し扉の鍵はとうに亡くしてしまいました。」
何を象徴しているのか。
黒に縁取られた青い蝶々が2匹、虚空を飛び
私の目はそれを追うばかりか、
其れらの目と同じく俯瞰しているのです。
彼の思想家の言う夢とは、
つまり地上の興亡という現実であり、
まさしく幻なのです。
「髪の毛を撫でてください。」
さあ、私の手を取ってください。
新緑は既に燃え尽きた。
後は果実が熟れ朽ちるばかりの荒野です。
なるべくなら、誰も殺さずして、行きましょう。
「舞台の奥に、奈落は存在する。」
行きましょう、行きましょう。
わたしとデェトしよう。
手を繋いで歩こう。
洒落たタイルの路地でも、
馴染みの商店街でも、どこでも。
わたしとデェトしよう。
好きな映画の話でも、小説の話でも、漫画の話でも、音楽の話でも、
なんでもいいから話そう。
手を繋いで。
散る花びらを仰ぎながら覗き見る夏の太陽。
わたしたちは、ひとりだ。
だから手を繋ごう。デェトしよう。
半袖の季節になって
あらわになった私の腕は少しうしろめたい顔をする
「傷は癒えたけれど、傷痕は残るのね。」
5月ようやく合間見えた快晴の風が挨拶がわりに吹いていく
「こんにちわ、良いお天気で。そちらは、どうですか。」
言葉は、酷く寂れた、廃墟の中で木霊し続ける
詩人は、とうの昔に死に絶えて、ブルーフィルムで悶えながら
人類最後の詩人は、息絶えて逝った
かくて我々は言葉を得たのだと、密林の猿達が遠吠えを忘れて演説をしている
それを赤い靴を履いた少女が眺めているのだ
ソフトクリームを舐めながら
溶けて流れて手についたそれを、舐めようとして
母親に叱られて、彼女は、礼儀正しい顔で、謝罪する
手についたソフトクリームは言葉にならなかった
そういえば詩人が死に絶えても誰も悲しむ人間はいなかった
何故なら詩人の死を悼むのは詩人しかいないからだ
残りの人間は何も知らずに生きるか頭がおかしくなるか、どちらかで
結局生き残った人間は何も知らないで
空は良いお天気で
携帯が鳴った
私はそれに応えるだろう
そして言うだろう
正反対の言葉で、「愛してる」、と
板移転に気付き嫌な予感がしたら、予感的中、こんな上に来たのも超久々で、、
ハ、ハズカスィ、、、、、
(,,´-`).。oO(早くもっと沈まないかなぁ、、)
自意識過剰、これにてお終い。
あとはひたすら黙秘
最下層詩人集団「地下茎」が
ニンニンとも言わずに待機しているというのに
炎上する城内の姫君ときたら
あんあんなんて喘いでいるので
あっさり陥落した城跡はその後
詩人たちの歓楽街へと変貌を遂げた とか もう意味不明
呼びかけ。
どうしよう、だれもいない、いない、いないの?このまま続けてていいの?
わたし酔っ払ってるよ?早く寝ないと明日はリポビ○ンDでも間に合わない程疲労困憊だよ?
いないの?
本当に、だれも、いないの??
大丈夫かな、、、
「まだ少し 傾いている」
鉄道高架沿いの道は大きなコンクリートの口で
舌は生えていないが錆付いたトラックや見たこともないナンバーの自動車が
排気ガスを有無を言わさず出して走るので
コンクリートでできた魔物はそれらを思い切り飲み込まないと
吐き出してしまう
未消化の液体ごと 全部
眺めているだけが仕事だった毎日は今日でお終い
明日から実働24時間の奉仕の日々
荷造りを終えたら
あの魔物の喉を私も通らなくちゃ
信号機を兼ね備えた彼は落書きに犯され
前から後ろから摂取と排泄を繰り返す
口元に白いガーゼを押し当てなければ潜り抜けられない
私ももうすぐ排泄されていく もうすぐ もうすぐ
昨日の夜緑色の油の浮いた液体が海に還り浮き沈みしながらまだ沈まない満月を眺めていました
あれこそが私で今2本足で青白い顔をしながら自転車で高架をくぐる私は私ではないのです
あの頃 鉄道の高架は少し傾いて見えていました
私が揺らいでいたからかもしれません
しかしその真下にいる私の目にも高架は傾いて見えます
泣いているのでしょうか
ずっと泣いているのでしょうか
>>646 こんばんわ。お久しぶりです。ちゃんと生きていてくれてますか?
形だけでも生きていると示すのはなかなか大変です。
最近は頭が一日中重くて、いい加減病院へ行って良くなるものなら早くどうにかしたいと思ってます。
流石に毎日酒飲むのはやめようと思います。眠れなくても。
おかげで灰皿の中身はたまる一方です。
喉から血がでるほど歌いたいです。
ギター買おうと思ってます。
詩は相変わらず下手でどうしようもないです。詩とも呼べません。糞です。
こういう中途半端な女はとっとと子ども生んで井戸端会議に性をだす主婦にでもなっちまえばいいと、
叶うこともない妄想を抱く日々を過ごしております。
私の子どもは不幸でしょうから、やはり産む気はないのですけれど。
嗚呼なに言ってんだ。とっととくたばっちまえ。
ほい〜お久しぶりです。。
>形だけでも生きていると示すのはなかなか大変です
最近僕もこれ"つと"に思ってて いや〜、、ほんとそうだね。ある意味核心だね。
で、まぁ色々考えてたのですけれども、示し"続ける"必要は本来ないのだと
最近は理解っていうよりは自身諦めております。
しかし、そう思った後に"残念"という想いは不思議と薄いのです。
それが個人的には少し意外でした。
またその辺りの事情を理解していただける方が広がれば
もっと世の中過ごしやすくなるのだと思うのです。
雑談になってしまいますね。でもここでしか洗いざらい言えない。
私は3月の終わりから、生まれて今年で22年になって初めての一人暮らしを始めて、
そして今思うことは、あのまま家にいて家族に甘えていたら本当に死んでいたと思います。
荒療治かもしれませんが、とりあえずここでは自分の食べるものは自分で用意しなければ
いつでも死ねます。だって一人だし。
野菜炒めを作っているときも、実家から送られてくるお米を研いでいるときも、肉じゃが作ってるときも、
ハンバーグを作っているときも、カレーを作っているときも、パスタを茹でているときも、冷凍食品を
レンジで解凍しているときも、死のイメージがつきまといます。
食と死。正反対のはずなのに。正反対のせいだからか。
シャワーから出れば今日着ていく服を選ぶし、一日着た下着や服は洗濯するし。
休日には掃除をするし、友人か来るときも掃除をするし。ファブリーズするし。
自分ひとりを生かしていくということは、直接死に繋がるのかもしれない。
だから逆に私は生きていられるのかもしれない。
もしもあのまま家族に守られていたら、私は本当に自分のためにも誰かのためにも何をすることもなく
自分勝手に死んでいたかもしれない。今よりずっと腕に傷が増えていたかもしれない。
それでもやっぱり思うことは、生きるって難しい。
死ぬのはもっと難しい。だから生きてるだけかも。
身体の休日はあっても、心の休日がいつか分らない。
多少酔っ払っていますので、読み難いのはそのせいだと言い訳しておきます。
やっぱり飲んでしまった。しかも今日買った瓶飲み欲しそうな勢いだった。
汚泥の中でしか
掃き溜めの中でしか
生きられないという生物が
めしいた蟲がいるとしたら
それは私だ
「 」
「ただひたすらに僕と彼女は交接していたのです
病めるように互いの身体を引き寄せ合い
いつか果てるときが来ればその後も共に眠ろうと」
形のあるものが全てだと言う黒いスーツで身を固めている世界では
僕のような曖昧で浮遊することを良しとする命は
一体どこへ行き着くというのか
両手を大きく振りかざして笛を鳴らし裸で叫ぶ「 」は
彼女に届いたのだろうか
「 は 」 で終着し
次の 「 へ
「私が持っているものはいくつかのCDとマリアが顔を覗かせるロザリオ
そして僅かなお金に手鏡で
いずれも彼の顔を曇らせるものばかりでした
憂いた風が西の空で声を出して笑って私は恥ずかしくて赤くなります」
僕にも私にも彼女にも彼にも
通りすがりのカラスが奪い去った光り物が足りない
黒い影も落とさずささやかな光を放って
寄り添う彼と彼女を途方もなく引き離す
彼は裸だったろう 彼女は着飾っていただろう
同じ形を違う言葉で叫ぶだろう
「 」「 」「 」「 」「 」「 」「」「 「 「 「「「
「 さ よ な ら 」
「○*☆×■◎あふ〜ん」(ややリラックス気味の息遣い)
と、先程隣の部屋の住人(男)が叫んだ(?)。
様々なシチュエーションを想定してしまった自分が鬱である。
、、、え、私、ドクオ?
声にもならない。
ポエにもならない。
「春の終わりの夕暮れに」
赤と青のカスタネットをポケットに隠し持つ
下校途中の小学生が羨ましくて
無言で追い越した
春よりは暑くなった昨今
私はお気に入りの八百屋へ通う日々を過ごしています
実家ではそろそろ田植えの季節
父さん母さん今年はカワセミを見ましたか
どれをとっても窮屈な道で自動車が暴君と化しています
学校近くの築云十年アパートの軒先で紋白蝶が
「間違ってここへ来てしまったのだがどう帰ればいいか分らないでいるよ」
とでも言いたげにふらふらと飛んでいました
「私も帰る場所が分らないよ」
私がそう言うと同時に紋白蝶は向こうの方へ急に飛んで行ってしまいました
小さな玉葱5つ100円 小さな人参6つ100円
カゴに取って小さな店内の入ると
大きな春キャベツ人玉1つ 値札もつけずに置いてありました
私は 手を 振るえる 手を 少しでも その 艶やかで立派で柔らかそうな 春キャベツ に
近づけようとしたかった けれど
どうしても触れることが できなかった
ついていない値札のことばかり 考えて
私がその日買ったのは いつもの小さな玉葱と人参 だけ
小学生を自転車で追い越すと目の前を紋白蝶が通り過ぎた
目的をもって飛んでいく彼には大きな春キャベツが並ぶ畑が広がる
私の目には1匹の小さな紋白蝶が
夕暮れの空に飲まれながら影を残して消えていく
もう誰もいないじゃないか、なんのためのなんのためのなんのための言葉だ
もう歌うことさえないじゃないか、なんのためのなんのためのなんのための声だ
呼ばれることもない名前を持って
なにもかも台無しにしている女が
世界史の地図を広げてチグリスとユーフラテスの間に立つ夢を見る
溜め息を漏らすとたちまち大気を汚してしまうと知った女は
呆然としてせめて樹として生まれたかったと泣く
涙は少し暖かい温度でチグリスとユーフラテスの間の土を濡らした
もう夏だ
658 :
つとむ:04/06/01 17:43 ID:VaYi/t0o
こんにちわ!はみだしっこでお会いした、つとむです
ホントにサンリオと隣りあってたんですね
2日ぐらいかけてこのスレ全部読みました
全部すごいやとおもったんですけど、
僕は特にこのスレの500レス目あたりから目を回しながら
ドキドキして読んでました、これからも頑張ってください!
659 :
つとむ:04/06/01 17:48 ID:VaYi/t0o
「波」
僕たちがお金をもうけない日
僕たちがただ黙って立ちつくす日
人間の数は2倍に増える
僕たちがお金もうけをやめる日
車は動きを止め
高速道路の真ん中に置かれたひとつのリンゴ
川の流れは少しだけ速くなり
バッティングセンターのマシンからでるボールの速度も
いまや
トウキョウタワーの頂上にも
とまった新幹線の屋根にも
ビルの谷間の駐車場にも
冷蔵庫の中にも
人間はあらゆる場所を埋めつくし
ただ黙って立っている
そして君の時間は無視されながら流れる
僕たちがお金もうけをやめる日
世界中の小さな取引が停止する日
一生分の歩数 本屋の倉庫に眠る辞書の数
空は高く広く 雲には三つの層があって
青白い顔をした僕たち
楽しくなれないんだ 君が「ハロー」と五回言う
この場所にトウキョウドーム三つ分ぐらいの広さ大きさの
レストランを建設しないか?
理由はただ 悲しかったからって事でいい
660 :
つとむ:04/06/01 17:49 ID:VaYi/t0o
↑
切符です
>>658-660 どうもです。切符というシステムも既に忘れきっていました 笑
今じゃただの名無しですし。
私は君の詩がここにあるっていうことだけで今すぐ泣いてみせられるくらい幸せです。
ありがとう。
全部読まれちゃって恥ずかしくて泣けてしまうのもあるんですけど、そんなことはまぁ
どうでもよくなれる勢いです。君こそもっとたくさんの詩を私に読ませてください。
よければ、前の方にマイサイトのアドレス貼ってあるんで、そっちにも来てね。
また、朗読会で。
ああ、別にナンパしてるわけじゃなくて、そっちの方が朗読会関係の話が
できるって意味ですょ。
私のせいですか?私がなにもかも台無しにしたのですか?
私が去れば良い話じゃないですか、どうしてそういう風になるんですか?
分かってるんです、私がなにもかもいけないことは分かってるんです、
あそこを全てなくしてしまう必要があるのですか?
これ以上私を基地外にしようというのですか?
空気が読めなくてごめんなさい。
みんなの遊び場所をなくしてごめんなさい。
感じ悪くてごめんなさい。
なにもかも、なにもかも、なにもかも
ごめんなさい
あそこであんなにもあなたが、過去の傷を晒してくれたのに、
台無しにしてごめんなさい。
だけど私があなたに「今すぐここへ来て抱いて」と言うわけにはいかないじゃないですか
東京は今週一杯良い天気が続きます
私は今週は学校を休むと決めました
これからタバコを買いに行くついでに散歩でもしようと思っています
見ていますか?
ここを。
空を。
どうか皆さん幸せになってください
私には届かなかった場所へ手を伸ばしてください
そしていつか思い出してくれたらと思います
私は生まれ変わったら一輪のチューリップになりたい
「夜工場」
「夜だよ。」
ピートは諭すように大人びた顔と声で静かにそう言った。
「あの煙は、夜だよ。あそこらへんの工場の煙突から、夜が生まれるんだ。
あれは夜を作る工場なんだ。知らなかったの?」
私はもう一度、工場の方へ目をやった。
なるほど、煙はたちまち西の空に溶けて赤から紫、そして青、紺色へと端から染めている。
滲むように雲もそれに混ざって、裾からはちらちらと揺れて輝く金星が見え始めた。
「夜だよ。」
ピートはもう一度言った。
「夜だね。」
私も言った。
夕焼けが徐々に工場が生み出す闇に飲まれていくのを、私は息を飲み込んで見守っていた。
すこしずつ、無力感に苛まれながら。
私は灰色の遠い工場の群がうっすらと影絵になってこの町を取り囲んでいる夜を、ピートと一緒に睨んだ。
まじやっばーい
最近はナンバーガールばかり聴いている日々です。
バイト終わってこれから飲みに行きます。
まじやっばーい!!!
ライフルは殺人のために生まれた
獲物をかるためたというのはただの口実だ
では言葉は
言葉はなんのために生まれた
彼の励まそうとしているであろう言葉が
私には「死ね」と言っているようにしか聞こえない
間接的に死ねと
イエス、私は死んでみせよう
イエス、そして生まれ変わってみせよう
朝目が覚めてこの世の詩人という詩人が絶滅していたら私は気が狂う
彼らの死を悲しむためではなく
自分は詩人ですらなかったのかという事実に気が狂う
人間の戦争は人類が絶滅しない限り終わらない
私の戦いも私が死なない限り終わらないのだ
私は、ましゅう、という名前を捨てて
どこへ行こうか
名前に意味があるのか
詩と人格とを結びつけて大切なものを見失っていないか
それが嫌だそれが嫌で
実験として一時期、というか今もときどき、
違う名前を使っていた
淋しい日曜日だ
同一人物だと気付く人間はいなかった
あ、一人いたか。
とにかく名前なんか関係ないんだ
なにしろここは匿名掲示板さ
お前、首に名札ぶら下げて偉そうにしてるけど、
その口から垂れ流してる涎が臭えんだよ
だけど彼らは気付いていない
気付かずに体臭を撒き散らし皆で混ぜ合ってスカトロ趣味に恍惚としてるのさ
ああなんかわけわかんねえわけわからん
わけわかんねえまま死にてぇよ
帰り道チャリ走らせててさ前をサラリーマン風の男が大人しく歩いてた横をすり抜けようとしたら
いきなりマエストロの動きしやがってさ
カラヤンがのり移った気分だったのか
はたまたいきなりベートーベンが鳴り響いたのか知らないけどさ
とにかく突然腕を大きく振り上げるもんだから当たりそうになってとっさによけてふらふらになっちまったんだ
折角気持ち良くチャリ走らせてたのにさ
色々あった今日は本当に色々あった
まずチャリ置き場のおっちゃんが優しかった
古着屋で買ったお気に入りのサンダルがチャリから降りると同時に壊れて靴の修理屋を聞いたら
めっちゃ親切に教えてくれたそれから靴の修理屋のおっちゃんもその弟子らしき無口な外国人も優しかった
その外国人がちょっとアンディ・フグ似でさ 俺はアンディが大好きだったんだよ
格闘技のことよくわかってなくてもアンディの試合だけは見てどきどきしてたんだ
アンディが死んだときなんか大泣きした親族が死んでも泣かない俺がだよ
とにかく優しい人達がいる事実に俺は感激したんだ
それから猫さ 白い猫 白い猫が駅前の広場に座ってて横を通りがかった俺に声をかけてくれた
にゃあ
それが結構な美人だった いや美猫かこの場合 しかもな オッドアイだったんだ
青と金色の目で俺を映したんだ この事実に感動しない理由がどこにある?
そして詩人たちの戦いを生で見てきた
それが本当になんか出てた ほとばしってた こう臭ってくるくらい
液体の種類で言えば本気汁
ああなんかちょっと嫌か でも我慢汁よりは全然ましだろ
とにかくみんながみんな異質なものをぶつけあっていた
異質にもこんなに種類があるのかって再認識 個性の時代とか言ってる知識人は皆ここへ来るべきだよ
あいつらこそが個性を無視しているんじゃないか
丈の短いスカートで携帯で話してる女子高生をみんな同じと思ってるんじゃないか
駅の構内で腰に手を回しあっているカップルがみんな同じと思ってるんじゃないか
正解だ みんな同じなんだよ 未分化なんだよ
つまり個性が個性を追ってみんな同じになっちまうんだ
詩人が今更人前で言葉に関して話してどうするんだよ
そんなことどの詩人も考えまくって考えまくって考えまくってそれでも答えがでなくてだけど考えて
つまり考え飽きてるんだよ言葉に関してなんて
今更だれが他人のしかもライバルである詩人の言葉に関する主張を聞くかって話だよ
分かってないなんにも分かってないんだあいつら反吐がでらぁ
だけど俺は言いたい
お前ら詩人が大好きだ 俺は俺を決して詩人とは呼ばないだろうだけど俺は詩人とともにありたい
詩人のいる風景を見守り続けていきたい生きていたい
もう一度前をみるんだ ブラウン管じゃない 今目の前にあるものをだ
東京に星が見えた北斗七星を見たんだ
今すぐ消えてしまってもおかしくないほど軽く脆い存在の自分にもう一度響かせるんだ
そしてだれも耳を傾けてくれないでいても 俺はこう叫ぶだろう
「詩人に祝福を!
詩に喝采を!」
まあさすがの私もイライラしましたよ話を聴いて
まあどちらにもいえることなんですけど
でも悪趣味は昔からなんでそれでもそれ以上に楽しいんで良いです
話した方が楽になるの知ってるし
それから私に詩人を押し売ってくるのはちょっと勘弁してくださいまじで
やっぱり詩人とは付き合いたくないっす
もう本気でだれも振り向いてくれないくらいどん底にいったら大安売りしますから
詩人に。私を。
叩き売りです!ましゅう叩き売り!時間制限とかなし!出血大サービス!すりむどかん!
あはは
なんだか楽しいな
このままバイト行ってきます
語弊があったのかもしれない
何がイライラしたかっていうと、どうしてそれを二人は私に話すのだろうということだ
どうしようもないことを二人が話していて結局答えを出せないでいる
本当のところを切り出せないでいる
ように勝手に思っただけのことで
ああ、もう何を言っても無駄やなって思ってます
何を言っても届かんのやろなって思ってます
率直な意見は悲しいってことです
はい
二人とも悪いし、二人とも悪くないんだよ
ただ違うだけだよ、色んなとこが
たとえば性別とか
それだけだよ
それだけなのに
なのに
本当に消えたい
消えてなくなりたい
死ぬ とかじゃなくて
消えたい
はじめから存在もしなかったかのように
だれの記憶にも残らないように
ささやかにささやかに
消えてしまいたい
もうこれ以上は恥ずかしくて辛くて苦しくてもどかしくて愛しくて憎くて優しすぎて
ごめんなさい
ごめんなさいしか言えない
みんなごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさいしかいえなくてごめんなさい
やさしくしてくれてごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさいのいみがわからなくなってごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい・・・・・
腫れ物にさわるような優しさは逆に腫れ物を刺激しているという事実
私は自覚あるボーダーで
そのことはあまり人にばれていない
と自分では思っている
もう嫌だ自分がなにしたいのかどうしたいのかわかんない
淋しいことしかわかんない
今日が日曜日だってことしかわかんない いや それは嘘 もうちょっと他のこともわかってる
だけどわかんない
ひとりになってもならなくても私はいつも、いつ死のうかなって軽く考えてます
だからあまり真剣に心配しないでください
もともとこういう性質の人間で
多分本当にいつか自殺すると思います
宣言しちゃったよ
あああ。
ぬほーガチャピン激しすぎますぞ〜スレが、個人的に超ツボにはまっていたので、
落ちてしまって残念です。
これは詩などではなくただの独白だ
だから無視して欲しい
思春期の多感な少年少女は汚らわしい道端のなにかだと思って一瞥だけ投げて通り過ぎて欲しい
ようやく分かったことがある
目の前に広がっている現実を超えた現実の正体を私はやっと見ることができたんだ
これは私という私自身の人格という病気だ
私は私という病に冒された病人であって、詩人ではない
生ぬるい膜から見えたんだよ
明け方 白んでいく東の空で
♪の記号をたたえた看板が 赤い日産の看板が ビルが マンションが
細かく細かく分解されて ただの言葉になって崩れ落ちていって
隣を歩く詩人らしき男の顔も消えて
目の前には明け方の濡れた薔薇色の空とまだ姿を見せない太陽の筋の通った光だけが残った
崩れ落ちた言葉は土となり誰の気配もない荒れ地 草原となった
私はそこでただ一人 一人でヘルメットをかぶり 迷彩服を着て
草の長い影にかくれ 匍匐前進もせずただ空を睨んでいた 怯えながら
ここは平坦な戦場だった
敵の姿はなかった
私が持っている銃にはあらかじめ弾は込められていなかった
そうだ 殻の銃を命の頼りにして必死に胸元に携えて身を伏せていた
わたしたちの平坦な戦場
戦争はいつから始まっているのか分からなかった
もしかしたら終わっているのかもしれない
もしかしたら始まってすらいないのかもしれない
なにもかもが分からないが とにかく戦場だけが私には用意されていた
他の誰もどこに配置されていない 誰も私に指令を下さない そんな戦場
静かだった 静寂が耳元をずっとかすめ続ける
ときどき 空を高く早く飛び去るカラスの陰に体をびくんと動かせる
私は臆病者の兵士だった
ただ目に昇り沈む太陽を映しながら気配を消しつづける日々
どこかで聞こえる威嚇射撃 威嚇射撃が聞こえるんだ
しかしそれすらも静寂が呼んだ幻聴で本当の音など聞こえはしない
そうだ誰の声もここには届かない
私は私の頭の中の声だけに敏感であるために人の声に耳を傾けることが不能だ
脳みその中にだけ広がるそんな戦場が なだらかで果てしなく続く戦場の地平線が
とてつもなく遠い
そこではいつも太陽が沈む
太陽はいつも眠りにつこうとし起きようとしていた
感情がいつからか麻痺する
人が死につづける戦場において人の死に鈍感になる
私達は知りすぎている 情報が飛び交っているということを意識しないでいられるほどに
そのことを知りすぎている が なにも本当のことを知らない
地雷で断末魔も響かさず死んでいったこどもの笑顔を知らない
自殺願望者と名乗りつづけ今では連絡すらとれない現在の彼女の所在を知らない
美しく顔の整った青年がかかえる生来の病の原因もそれが治る術も知らない
本当のことを伝えたいのにどこかで婉曲して表現してしまう彼の葛藤を知らない
誰かのことを必死で愛したことがないよといいながら人淋しそうにしている彼の見上げる顔を知らない
たくさんの人間からたくさんのことを必死で学ぼうとする彼女が自分探しのためにいつしか自分を苦しめている原因を私は知らない
なにもかもを知らない
私をこころから心配しているよと言ってくれる彼ら、彼女ら、の顔を、人となりを私は知らない
知らないんだなにも 剥き出しにしたくても剥き出しは痛いからできないと知ってからの
彼ら彼女らの剥き出しにできなくなった感情を 私はなにも知らない!
そして思い出す
ここは誰かが作り上げた戦場ではなく
自分自身が作り上げた孤独な戦場であるのだということを
戦友などはどこにも存在しない
なぜなら彼らの戦場は違う次元に個別に存在するからだ
これは生きているのではない
みずからを、ころしつづける、という行為だ
その術を上手く学んだとき
草原を取り囲むように人垣が生まれ
私はようやく優しく戦場を後にすることができる
諦めてしまえば すべてに終わりがあり死んでいく最期を予期できれば
なにもかもに優しくなれるんだ
それを人は偽善 という
しかしそれを許せなくもあって だからこそ私は戦場でまだ戦争が続いているふりをしつづける
みずからをころしつづけることよりは、潔く自殺した方が何より自分に優しい
そしてこうして言葉で自らを慰めることは一番自分に優しい
脳みその中身だけが自分自身であって 私はいまだどの体の一部分も自分だと認めることができない
少年少女にとりつくようにして いつしか凶暴に勝手に成熟していく生殖器をどうして自分の一部と思えるだろうか
だから人は生殖ができる ただの快楽を目的とした性交ができる自慰行為ができる
少女はいつしか自慰に耽るようになる
午後の窓辺で
だれにも知られないように
恍惚としたまどろみの中で流れる感覚のみが
彼女の現実となる
これは他の誰でもない、わたしの、わたしたちの、孤独で平坦な戦場だ
肌を撫でていく風がやけに熱く
破れ汗にまみれた迷彩服からむわりと臭う体臭が混ざり合うが
それに慣れてしまった鼻は最早なんの嫌悪もおこさない
惰性で戦争は続く だらだらしている だらだらと銃を構える
世界は惰性で動いているだけであってもはや生きていない
21世紀に車は空を飛ばなかった
新しい移動手段とされた体重移動によって前進するあの機械は
歩行者の邪魔であるとされて人の歩く道を通ることはできなくなった
つまり人間は歩くことを選んでいた はじめから 人間になりはじめたときから分かっていたことだ
私たちは進化をしない
進化をしないから戦争は終わらない
戦場だけが残る
戦場で人は死ぬ
岡崎京子が言うような一人の落ちていく女の子である私は戦争を続ける
みんながみんなして戦争を一人で続ける
だからだれにも声は届かない
だれかがだれかを呼ぶ声だけが飛び交う そんな虚ろな戦場
諦めながら生きているといった 彼女と 彼の 目が 視点が 似ているからといって交わることはない
なぜならお互いが眺めている 諦めている戦場は なにもかもが違うからだ
海の向こうで始まる戦争を知ることはできても
そこで死ぬことはなく
また終わりも見えない私たちが続ける
戦争
終わりが近づいているのに
資源を消費しつづけて夏にはUVカットに必死になる私たちの
戦争
なにもかもが
現実的に見えない
現実
そこに生きる私という病人
そこに生きる叫ぶ詩人
私は決して、電車の窓から眺めていない
むしろ私は通り過ぎていく電車の窓を眺めている
どこかで私は私と駅で別れた
彼女は電車に乗って、見たことのない線路の終わりに向かい車窓を眺め続け
私は駅から離れ、線路が走る戦場で身を潜めながらときおり通りすぎる電車を見送る
あの私と、ここにいる私は、とおくかけ離れてしまっていた
いつからだろう
いつからだったろう
恐らく私という病が発病したときに私達は私達と別れを告げた
「もうわたしたち、一緒にいることは、できないのね」
わたしはわたしと最初で最後のキスをした
さようならは、とうに告げられていたし、私からも投げかけていたんだ
道行く人々の笑顔が、店員の売り文句が、優しいらしい人々の励まそうとする言葉が、
「死ね」
と言っているようにしか聞こえなくなったのも、その頃からだ
ちょっと疲れた
まだ言葉が溢れてきて自分で怖い
全部勢いで、衝動で書いています
さすがに疲れた
もうどこか遠くへ行ってしまったはずの私の成功が それに伴う痛みが
痛みを伴う構造改革を感じる
だけどその痛みは幸せそのものだ
私は薄ら笑いでよかったねを呟く 何度も 何度も 力ない小さな声で
だって 敵に居場所を察知されるわけには いかないからね
私は電車の中にいないからね
私は戦場にいるから ね
だんだん睡眠時間も短くなりだんだん皺が増えだんだん体重が減りだんだん肌が汚くなっていく私を置き去りにして
私の理想としていた私は もう 見えない
いつか 自慰行為を覚えた少女は
窓辺で自慰行為に耽る少女は
夕暮れの日差しに目を細めながら快感を覚えるが
達成感の後に虚しさも同時に覚える
そして罪悪感に苛まれる
いつか 違う窓辺で
同じ夕暮れの日差しに目を伏せながら快楽を得ることに慣れた少年は
罪悪感すらも もう
諦めたように受け入れはじめる
そして 二人は出会う 身を寄せ合う 寄り添おうとする
同じ窓辺で 同じ闇夜に溶け合いながら
体で体を繋ぐ
交差させる
そうして朝日を一緒に迎えるときに
彼女の戦場では彼女に似た一体の屍が残り
あっというまに朽ち果て 土に還り 草を生やす 分解されていく
孤独が
食べられて 排泄されて そして 違う 命に
跡には誰もいない戦場だけが残る
ときおり電車が走る線路のある戦場
電車の中では 少女と少年が手を繋ぎ 体を寄せ合って 座席に座っている
窓の外に背を向けて 二人肩に頭を乗せ合い 無言で うとうとと 目を瞑ったままで
電車が走っていく まだ見たことのない場所へ続く
そして彼女の戦争が
終わる
私の戦争とは違う 彼女の 戦争が
太陽が沈んでいく
私はそれを睨み続ける
殻になった銃というのは 本当は嘘で
本当は一発だけ 残っている
そう 私という敵を撃ち殺すのに必要な数の弾が込められている
何度も電車は通り過ぎていった
電車はときどき私のすぐそばで停車し 乗らないのか と だれかが声をかけるが
私はシッと 無言で黙れ去れと示すか 無視をするか ためらうように先へ行ってと 言うだけだった
電車は去っていった
窓辺は遠ざかった
本当は怖かったんだ 自分の膨らむ胸も 得体の知れない生殖器も 自慰行為も 男の裸も
SEXも
だけど凶暴だから 時間は凶暴だから 奪うだけ奪って去っていくから 受け入れるしかなかった
小学校の帰り道にイタズラしてきた男が普通の少年にしか見えなかったことだって怖かったんだ
私は 怖いと思っている
私を好きなままでいてくれている遠く離れた彼も
私を好きでいてくれるらしい会ったこともない彼も
私を好きではないのに隣にいてくれる彼も
みんなみんな怖いんだ
私には無理だ 受け入れきれない 私は無責任だ 人の感情に無責任だ
私は私をいつか殺すだろう ただ一つ込められた銃弾で頭を打ち抜いて戦争を終わらせるだろう
つまり私は自分の命に無責任だ
つまり私はだれのことも愛せない
だれのことも大好きでいるってことは だれのことも特別に愛せないという こと
なだらかな感情の波に飲まれて
私の孤独で平坦な戦場が果てしなく続く
いつか私がこの戦争を終わらせるときには
これを遺書にしていくよ
みんなありがとう
私は本当にここから去るべきかもしれない
まだよくわからないけど
なんだか眠いのに眠れないんだ
夜中 知らないところで 戦争は続く
爆撃音が頭で鳴り響き
私は泣きつづける 嗚咽を 漏らし
助けを求めるが
それは顔の見えない
携帯電話の
向こう
思春期の多感な少年少女は詩人に触れてはならないよ
大人たちは情報の制限をするべきだ
情報を無責任に与えるだけ与えて 見たくもなかったものまで見せようとする
うんざりだ
私のような病人をこれ以上増やすな
銃声が響いて
一人の病人は
見たこともない笑顔で
息絶える
終。
わたしたちの会話が少ないのは
お互いがお互いに腫れ物にさわるように
接しているからかもしれない。ね。
無意識にでもそうかもしれないね。
ましゅたん。
わたしはあれから毎日たばこを吸うようになって
いまなんか一日一箱以上消費するようになってしまったよ。
ましゅたん。
わたしが死んでしまったのなら
「なんでなにも言ってくれなかったの」って
いってくれるひと、あたまんなかで探して
さがして、さがして、さがして。
ましゅたんは言ってくれる、ひとですか。
ましゅたん。
わたしは確かに口を開くと
「わたしの傷をなめてください」と言うんじゃないかと、こわいよ。
こわいんだよ。
膿がだらだらと流れ出るんじゃないかって、こわいよ。
それでもあなたにまた、会いたい。
ふたりでお気に入りの雑貨屋さんとか古着屋さんとか行きたいよ。
そんでまたあのチョコレート色の空気のカフェで
落書きしながら長いまどろみの時間を一緒に過ごしたい。
そうそう、鴨川。鴨川の川べりでたばこ一緒に吸いたい。
風とね。川の音がね。ほんとに心地いいんだよ。
それだけでいいんだ。
彼が鳥籠のなかにいて苦しがってるのなら
夜中に彼の家の窓にどっかのなんかでみたみたいに
小石でもぶつけて
窓を開けた彼にロープ渡して
連れ出しちゃおうよ。
そんで夜の海にでも行こう。
もう花火の季節だから
コンビニで買い占めてさ。
好き勝手しちゃおう。
もうなんも考えずに。
「さよなら人類」でも歌おう。
「 君は君にしかなれない 」
たとえ百万年たっても
君は君でしかないから
君以上の何かに
なりたがる必要はないんだ
無理をしてまで
君がそこにいること
ただそれだけで
救われる誰かはきっといる
それは今じゃないかもしれない
ずっと遠い昔だったり
ずっと遠い未来だったり
君にはとりとめのない時間の
出来事に思えるかもしれない
それでも
君を必要で
君を見ていたくて
君に救われて
君に微笑まれて
幸せ
そう思う誰かが
きっとずっと必ず
どこかにいるから
だからどうか 君は君のままでいて
戦場のことも忘れて
戦場で屍になっている私のことも忘れて
私は彼と電車に乗るの?
さよなら、ましゅう
さよなら、詩板
私は○○○○○○という名前の
ただの女になろうと思う
さぁ鬱は終わった
私は学校へ行こう
感情線を配置する
部屋中に張り巡らせる
あなたがそれに触れる 引っ張る ぷ
つりと音を立てて切
る
引き金は引かれた
私はもう帰らない
あなたが突き動かした
私はもう私にならない
私にもならない
本棚の上で優しい猛禽類が
闇夜に目を光らせて二人を見守っている
私は止まらない涙を
あなたは流れない涙を
それに反射させる
愛とも呼べない
華奢な人間だ
非常に敏感な人間だ
都会の真中で突然叫びたくなるほどの
耐えがたく馬鹿な人間だ
向かいの家の庭先で萌えるなにかの樹木の新緑に
語りかけたくなる純粋な人間だ
お前は
さびしい
お前は
いつもだれかに間違いを指摘された気分でいる
お前は
めちゃくちゃだ
お前は
絶対死なない
死にそうなまま
死なない
お前はあまり賢くはないが
気は違ってなどいないから
安心おし
だれかにずっとそう言ってもらいたかった
救いがたい馬鹿だ
私は
>>697 お前はあまり賢くはないが
気は違ってなどいないから
安心おし
例えばさ、死ぬことを語る前に
俺と生きることについて語らないか?
死ぬことは常に生というものの前提であり、終着駅でもあるんだよね。
だからこそ、死ぬことを語る前に生きることについて語るべきなんだ。
死はもうすでにここにあるんだよ。だからこそ生について語ろうぜ
メセカモン
nityoumenokaika@hotmail,com
nityoumenoikaikaだった(;´Д`)
つきがきれいだな
でも世界は悲しみでいっぱいだと最近思うよ
弱さでも一杯
そろそろ人という存在はこの一杯の中で溺れてしまうんじゃないかと思う
あなたから来なさい 面倒くさい
matthew_murmur@hotmail.com
いかいかってなんでもかんでもメッセでって方々で宣伝するのはどうして?
キショイ
メッセの方が言葉の反応が早いから。
レスまちめんどくせぇ
konosure............
maeha sukidattanoni
kouhannha kimoi
kimoi kimoi kimoi...........................................................................
走ってるいのはちょうど、世界の真ん中
線路で世界は真っ二つ
左の窓から見えるのは、雪の振る、学校やら、遊園地やら、横断歩道やら
右の窓から見えるのは、嵐の中の、病院やら、歓楽街やら、スーパーマケットやら
こどもたちはそれこそ、ベルトコンベアに乗せられて運ばれておりますし
おたなたちはもはや、何もかもごちゃまぜにしようとしております
列車はそのちょうど真ん中を、左へ曲がったり、右へ曲がったりと、
眠ったままの乗客をゆらゆらと揺らしては
ときおり、もっとも灰色な煙で「ポーー」と
静寂を真っ二つに切り裂いて行っておるのです
どうやらわたしが目覚めたときには、乗客はほとんど半分くらいで、
隣の座席のおんなが、右の車窓から身を放り出したあとでした
そのスカートの後ろへとゆっくり流れてゆく様を見送り
わたしは左の座席へと移動しました
空はずっとないております
雪のいつ溶けることはなく
嵐のいつ止むこともなく
空はひたすらないております
わたしはとうとう
眠りからさめることができませんでした
とりあえず、あのときの一番酷い鬱状態からは自力で回復しましたので
幾分かキモくはなくなれそうです。心配やら迷惑やらおかけしましたので、
報告だけしておきます。
もう少ししたら車掌業務再開します。
「人身事故は未然に防ぎました。」
それでは。
IDオモロイね
L人造R2 チョトカコイイ
左半分は機械 右半分は、なんか二倍
そんなん。
ついでに、708一行目 走っているのは の間違い。
そんなん。
>>708 ご乗車誠に有難うございます。
当電車はどこへ進んでいるのか、どこへ帰ろうとしているのかさっぱりですが、
各駅停車で、どの駅でも乗り込む人はいて、どの駅でも降りる人はいて、
どの駅でも、電車を待っている人の中には
ここで線路に落ちてみようかとか、誰か落ちないかとか、仕事や学校に間に合うだろうかとか、
平常心を保ち、こんなことは毎日のことと言い聞かせている彼ら独特の面持ちが
切符なんか買わなくてもいいんだよ、おまえらはどこにだって行けるんだよと
プワァーーーーーーーーーーーーーーーー
「間もなく電車が参ります 危険ですので 白線の内側へお下がりください」
だけど誰も知らない
白線の内側が本当に危険でないのかなんて
白線の向こうは
だって
私の家に続く道があるのに
大人たちは少したくさんのものを作りすぎてしまって、線路の向こうは飽和状態ですね。
だけど線路には電車しか走らないのです。
彼女が、或いは、彼がそこに横たわろうとも電車は止まりません。
電車は走ります。
眠っていても、目覚めても、同じならば、全てを見届けたい。
肉片になってしまったもの、そこに残らなかった、だれも知ることができなかった、
彼女、或いは、彼の、風景。
彼女、或いは、彼が、いなくなった後の風景。
夏の夜明け、ペールイエローの切符、拝見いたしました。
またのご乗車、お待ちしております。
712 :
t:04/09/01 11:52 ID:kGf4irnq
偶然、乗車して、読みました。
センスがあると思います。
あと、出力量も。
そのセンスと出力量が両刃の剣になっているのが
魅力だと思いました。
まあ、それは、大変といえば大変ですが。
また、時間があったら乗車します。
それでは。
713 :
t:04/09/01 12:18 ID:kGf4irnq
切符忘れてました。(長いので分割してアップします)
-----
神話@
三億年ぶりに首を上げた
その先に
白い鳥を見る
遠いので
声は届かない
声より遥か先を飛ぶ鳥は
さらに遠ざかり
ずっと前
うな垂れた首に水が落ちた
その重さと痛みに
拭わないまま
ずっと
うな垂れていた
714 :
t:04/09/01 12:19 ID:kGf4irnq
神話A
三億年ぶりに首を上げ
乾かないままの水が背へと伝う
その静かな冷たさ
/変化したのは速度と毀れ方だろ/
いや
どれほども変わるものではない
水の在り様は
変わらない
声の先、
白い鳥が点となる
点となるその先に
永遠に乾かない
静かな冷たさを湛えた湖を
見つけに行くのか
715 :
キャップを付けたネコ:04/09/01 12:30 ID:pQhEhqLx
歌えるかな 歌おう〜♪
たくさん抱えた ブランクをうめていこー!!! ☆
歌えるかな 歌えるかな 歌えるさ!!! 自分の声から歌ってみる!!!
むかしみたいに 上手くいけるかな
少し変わってしまったかな 素敵な服に着替えたら 行こう〜
むかしみた 子供のような 強さをー!!!! そうさ!!! 君がヒーロー!!!☆
ボクだって ヒーロー!!!
おとなのカベを ぶっこわす準備ができたら ぶっぱなして 行こうー!!!
717 :
:04/09/01 12:40 ID:pQhEhqLx
「たくさん付けれたキズ跡に 笑顔を」
きみに近づけたかなー ☆
まだまだ あまいね!!!!
もっと強くなれる かな? 自分に いいきかせてー HIGH!!! HIGH!!!
そのもどかしさを なんとかぶっこわして!!!いけよ!!!!!
君が 追いかけたユメなら きっとつかめる!!! 絶対に〜 ☆
まだまだ ボクが〜 楽しく死ねば〜 世界は平和になれるのならー!!!
足跡を刻んでいこうー!!! ☆ むかしみたいに 戻れるまで!!!
ボクはあきらめない!!!!!!! また綺麗な声で歌えるまで描き続けようー!!!!!!
718 :
:04/09/01 12:46 ID:pQhEhqLx
まだ死線を超え切れていない ガンバレ!!!!
きっと できる!!! あきらめないで!!!
そしたら歌おうー!!! みんなに!!!
すてきな ぬのを うでにかぶせて〜 まわっていたい
まだまだ 舞台裏さ!!!!
FUCK YOU!!! 自分を叩いてみな!!!
叫んでみな!!!! ひもをといたら〜 きっと素敵な時計が鳴る〜 ♪
719 :
:04/09/01 12:55 ID:pQhEhqLx
「みすい」
ホッチキス カチッ カッチ カチ
セロテープ キュッキュ キュ
----------------------------------------------------
デンワさん りんりーん リーン ☆
ソファーで フワフワ したい〜 ☆
ベシッ 監督にまるくなった台本で頭を叩かれる
100%中 1.5 いや 10
720 :
:04/09/01 13:02 ID:pQhEhqLx
監督:ダメ ダメ
ちゃんと死ななきゃ
し 死ぬんですか?
監督: 君はむかしよりも難しいことをしようとしているだろう?
「ガラスへ あたまぶちコミー」
ホラここ いくら覚醒するための起爆剤だとしても
君が目的とするラインを超えているよ
でもそうしないとつかめないんです
監督: だったきみもう少しバレないとろこで sageで
たくさん練習しなさい
私はお茶のボトルをゆさゆさと抱え 控え室を出 深い廊下へと奥進んだ。
「ぼくの生きる証」
無駄なスペース とか〜♪ ! だの ? だの ☆ だの ★ だの ♪ だの
無駄に乱発させてる!!!!!!!!!!
そういう記号や〜♪
無駄に長すぎる 一行〜★ 「例えば」 こんな感じで! どこまでも! 進む! 線路は続くよ! どこまでも! それに倣うように! これぞ超絶一行! 無駄な改行も好きだが〜♪ 改行せずに! どこまでも逝きたいのさ〜♪ えへへん!
ようやく改行ボタンに〜★ 手が伸びた〜♪ ポチットナ??? 『成功しました!』
隊長! ええ?? 改行のコトですよ〜!!!!☆
----------------------------------------------------
たまに点線で! 区切って! 無駄の好きな〜♪ ぼくだけど〜♪ 1つの書き込みの中に〜! 2つや3つも〜♪ 詩を書き込むのさ!!!!!☆!★!
省エネと〜♪ 無駄遣いを好む〜♪
<それがぼくなのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!♪>
激しい改行は〜♪
もっと好きかも〜♪ あはははは〜!!!!!!!!!!!!!!! どがしっしゃーーーーーーーーん!!☆
>ましゅう氏
スマソ。少々遊び杉ますた。反省⊃д`)
723 :
稽古:04/09/01 13:58 ID:pQhEhqLx
でんしゃの中から〜 手をフリフリ〜 ☆ イエイ!!☆
みんなが 笑顔で お手て フリフリ〜 !! OH YAH!!!
すき透った マド ガラスに 君へのサイン
マドを 大きくあけてー 身を乗り出して キスしてみた〜 ☆
724 :
稽古:04/09/01 14:07 ID:pQhEhqLx
お口についてた マヨネーズソースー ♪
ユビ ピストルでとうめいにんげんさんの ハートを狙うよ
そうさ Kiss Kiss キス ☆
もしも世界中の ひとが愛しあえたら〜 Kiss Kiss お空にキス !!
ボクはたくさん 歌うよ ボクが楽しく死ねば良いのさぁ〜!!♪ ドントクライ
そんな悲しい言葉も 消してしまえるくらい 強くなれるさ!!!
FLY−!!! HIGH!!! いつも心で感じてた奇跡を 決して 忘れないからー!!!
>>712-714 ご乗車、ありがとうございます。切符を拝見させていただきます。
私の湖にはたくさんの鳥がいる。
その鳥はフラミンゴ。フラミンゴが長い足で優雅に立ち、長い首でときどきうなだれたりしている。
もしかしたら、その湖では時が止まっているのかもしれない。彼らは飛び立とうとはしない。
いつまでたっても私の湖で、各々の美しく整った羽を遊ばせている。
もしかしたら、いつでも飛び立つ準備はできているのかもしれない。
私は永遠に手の届かない距離で、その光景を眺めているだけだ。
どのフラミンゴにも平等に湖が存在している。
まばゆい楽園の光が、フラミンゴの逆光を作り出し、朝靄の中で、彼らは、静かに静かに、
そしてとても優雅に、私に気付くこともなく水浴びをし続けている。
3億年という言葉に感じるポエジーと、
その時間の重みに捕らわれることなく飛び去っていく白い鳥の対比が良いと思いました。
水はいつまでたっても水で、私たちばかりが変化していく。
水面がきらめく透明水彩絵の具の青色の切符、受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。
>>715-724 寂れた電車に一陣の風が吹きました。
どうぞご自由にお歌いくださいませ。
では、今回の車掌業務を終了させていただきます。
皆様のご乗車、お待ちしております。
今度生まれたときは
迷わず私のもとへおいで
名前をつけてあげよう
「ルーシー」
ルーシーは眼鏡をかけたまま生まれてきた
変なの!
728 :
t:04/10/15 15:04:23 ID:PNVVx7YT
切符拝見していただきどうもありがとうございます。
729 :
人形使い:04/10/15 16:43:18 ID:xE0CqjMU
通り過ぎた車窓の刹那に吊り革握ったドッペルゲンガー
そんな驚きの夕暮れみたいな
鏡を覗き込んで
鳴々あそこにおわすはご本尊
私はヤセギスの鏡像に過ぎなかったのかと知らされたみたいな
「今言おうと思ってたのに言うんだもんな〜」幾つか
久々に他所のお池の豊かさに嫉妬しました
でもほんの一瞬だけ、ね
さて私は駅のベンチでいつまでも列車を見送っています
私が望む行き先の列車が現れるまで
深夜の底まで待ち続けます
暁光に浸りきって待ち続けます
ところで駅員さん
私が握っている切符の行き先は真っ白けなのです
どこへ行こうと思っていたんでしょうね
知るわけ無いでしょってそりゃそうです
そうだった私がここに来たのは夕陽に金色屋根の駅舎に惹かれたため
ただそれだけのためなのですから
>>728 また気が向いたときにでもご乗車くださいませ。
この電車はどこにでも存在していますから。
>>729 駅まで来てくださってありがとうございます。
本来切符とは白いものなのです。
それに色をつけるのは貴方様次第でございます。
あなたがポエジーを感じたとき、きっとなにかしらの色をつけて
あなたを新しい場所へと導いてくれることでしょう。
多分!
またいらしてくださいませ。
731 :
人形使い:04/10/18 01:46:22 ID:e0eQDitI
うむ車掌さん、受け答えも素敵だなや。
―黄金に染まるこの切符を握り締めきっと素敵な詩想をぶら下げてまたくるからねと振り返る駅舎訪れたときと同じ輝きの夕暮れ
天国の扉を
悪戯に開けてしまった少女がひとり
天国の階段を
逃げるように駆け上った少女がひとり
天国の穴を
畏れながら覗いてしまった少女がひとり
天国の歌を
聴いてしまった少女がひとり
天国の絵画を
無我夢中で描いた少女がひとり
天国の誘惑を
すべて断ち切って
この世で生きながら苦しむ少女が
たくさん
断ち切ろうにも
振り返ってしまう
不確かな足つきの少女なら
たくさん 見たよ
734 :
人形使い:04/10/19 14:54:36 ID:/XB4Lzdx
インスピレーション
『そして天国についてと
まつわる少女たちの全ての感慨に思い馳せるものがひとり
彼はそれら全ての少女
その底を誰も測り知ることができないために
彼が連れだつのは孤独
けれども誰しも震わせる言葉を描けるのだから
彼が連れだつのは多くの魂
そして相反するその性質に授けられた字は詩人』
そう言葉を接いでから
自分は嘘ばかりついているのではないかと怯える
(いや怯えていることを噛みしめる)
秋雨の日に付き物の
時間を貫いているいくつかの沈黙は
冷たい金木犀の匂いのする雨粒をすずなりに繋ぎとめ
ディスプレイ中央には淡黄色の花が一輪咲いていて
受容している一連の感覚はいま美しい首飾り一房となっており
なぜかそれはこの首を締め上げるように飾り
私はただ暗がりに目を青く光らせるばかりである
>>734 青い光に照らされて
この世と天国の境界をさまよう少女は
幼いころに匂った金木犀の香りを思い出した
あのころ
雨に打たれて
足元に落ちた無数の小さな花が
水溜りに流れていくのを眺めていたこと
少女はなにもないつまさきを
じっと見つめて
再び歩きはじめた
ご乗車ありがとうございます。
こすると金木犀の香りのする水玉模様の切符受け取りました。
またのご乗車お待ちしております。
736 :
人形使い:04/10/19 18:27:16 ID:/XB4Lzdx
境界の少女の彷徨いの足取りは
五線譜の上に記されて豊かな旋律となり
雨水に流れる花と絡まりあい
絶えることなく流れている
それは薄布の修飾で覆われた軽薄な同情ではなく
爪先立ちの尊大な言い草ではなく
桃色フェミニズムでも秋の空の気の迷いでもなく
ただ真夜中の椅子に座る空気のように私はその旋律をありのまま愛でる
―あなたの言葉は美しい
最大の賛辞の証として
企みを隠すかのようなせわしなさで乗り降りを繰り返し
幾つかの多少じめじめとした水滴を
客車の床にこうして残しているのでした
---------------------------------------
というわけで
本気ファンになったので以後お見知りおきください〜☆
甘いみずたま
ひとつぶ舐めて
ポケットの飴
じわりと溶けた
いえいえ私はただの車掌にすぎません故。そう仰っていただくことに
慣れておりませんのでどうにもこうにもエンジェルウィングがzukizukiします。
意味がわかりません。申し訳ない。
懲りずにまたのご乗車お待ちしております。こちらこそどうぞよろしくおねがおしまし。
えらいこっちゃ。
738 :
人形使い:04/10/24 15:38:04 ID:16da2tSg
「あぁ僕がずっと待っていた列車が僕を置いて行ってしまったよ」
呆然となってベンチに座っている
と思っていたのだけれど
どうやらそれはうとうと眠り込んだ末の夢で
はっと気付けば
すっかり暗くなったホームにその車両は停車して
ぽっかりと開けた乗降口から
温かい光がゆらゆらと流れ出しているのでした ヨカッタヨカッタ
---------------------------------------
ねぇ詩人さん
風景の中に溶け込んでいる思惟が心地よいよ
描いてゆく全てとのつながりは方程式
それはまさに言葉だから
とおもいきや
熟読いたすに貴殿どうやら同じく鏡の大敵戴く同志
戦線における貴殿の必殺の戦術に万感極まり候
はたまた
あんたも歌うたいかいな
ちゃんと口から音楽の喜びを吐き出せとるんか
まぁ色々な夢を見せてくれる列車だこと!
私は私の輪郭を更新してくれる美しい精神の作品を求めて彷徨っていて
この列車はその点実に素晴らしいと思ったのです。
雑談はほかのお客様のご迷惑でしょうから声をかけるのは中々勇気のいることでしたが。
私、ちょうどこの詩板において料理店を経営しておりまして
ここで車両をこれ以上私の拙文で汚すよりは当店にご足労願えればとも思っております。
見つからないようであればご案内致します。
ぜひ一度ご来店ください。そのエンジェルウィングでひとっ飛びして。
垂れ流す咆哮
犬。赤茶けた犬。雨の中を歩く。濡れたアスファルトをよたよたと、手馴れた足つきで。
ふと止まる。なにかを見ている。
孤独。
孤独が、水溜りの中でふるえている。
孤独は鼻を濡らしてくぅぅんと鳴く。
空は、垂れ流す情念
遠い遠いとおいトオイとおおおおおおおおおおおいto-Iとおい--------------
所に見える山脈が雲海に飲まれる。
太陽が原型をとどめないほどに燃えて風は止まることを知らない。
ファミレス深夜の笑いつかれた後のようなけだるさが罪になる。
犬!
赤茶けた毛を雨で濡らし憂いた目!
瓶の底の肉球がガラスの地球儀を踏む!
月が見えなくとも吠えるんだ、負け犬とは勝者の言葉だ、
吠える、遠く遠くとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおく
まで。
この雨がやめば水溜りは渇き、孤独な犬はその場を後にするだろう。
赤茶けた野良犬が歩く、雨の中を─
吠えることもなく。
拝啓 私のヒットマン
如何お過ごしでしょうか
あの日貴方が撃った弾丸は
今更私の胸を貫きました
ご存知でしたか?
いくらか過ごしやすい季節になりましたが
風邪などひいてはいないでしょうか
それとも私のことなど忘れてしまったのでしょうか
貴方にとって私は
所詮ただの標的の一人にすぎないのですから
それは無理のないことだと存じ上げております
ですが一度も姿を見せることなく
事も無げに私を撃ち抜いた貴方を
私はきっと一生忘れません
虫の息を晒して歩く冬の新宿は
貴方も好きだったという林檎嬢の歌を呼び起こします
私のヒットマン
私を貫いていった弾丸は今はもう遠くに飛んでいきましたが
いつかきっと地球を一回りして再び私に命中する予感がします
そのとき私は貴方に言いたい
愛しのヒットマン
今度はその弾で貴方を撃ち抜いてみせようと
こんにちは、ヒットマン
そして
さようなら、私のヒットマン
いつか都会の路上で逢いましょう
かしこ
741 :
人形使い:04/10/27 14:00:15 ID:c0kYAO0/
『深夜電線傍受せよ/非通知ショートメール』その1
―この意図の読めない通信がもたらした探検について
夜に浮かぶ大きな魚の背のように
銀色一面輝く屋根の上
白猫が一匹歩いてゆき
夜空に枝を伸ばすアンテナに寄り添うと
月から飛んでくる泡々をひげにひっかけて
瞳の宝石に二匹のちいさな月を泳がせている
そのときぼくは四角い部屋の薄闇で
常闇の沼に棲む苔亀のように黒く丸まって
町の全てが寝静まる頃合を
真っ白な沈黙が降り積もる時間を
ひっそりと伺っていました
そして町で一番大きな蝙蝠のはなちょうちんがぱちんと割れる音を合図に
打ち延ばされた一枚の影そのものになって
ドアをすり抜け階段をするすると滑り降りて
秘密めいて静まり返った星明りの町にそっと立ったのでした
しじまの薄氷を踏み割らないように
それでも幾つかの波紋を立てながら
街燈が描いているひかりの輪の中に入ると
高い先端を夜に浸している電信柱に
息を飲んで耳を寄せ
ひとつの樹になりました
誰も使っていない電線をながれてゆく
さらさらという音のなかに
消え入りそうな声で囁かれている秘密
…サンチョウメノ
アキチノクサ…ムラニ
ホシ…ノカケラガオチテ
チイサナ…コエデ
ハハナル…ウミノオモイデ…ヲ
…ルル…ル…
…ウタッテイル…ヨ
ごぼりと泡ののぼってゆく音
たぶん惑星の溜め息
ぼくはそこまで聴くと
蒼い闇のたなびく野原を歩いてゆくことにしました
たとえば青色のダンボールのようなビルの壁にとりついている透明なものは沢山のわたを風に撒いていて
たとえば電線の上をいかにも楽しそうに飛び跳ねながら渡ってゆくものの小さく赤い双眸
たとえばゆさゆさと小山のような身体をゆすって六本足で夜を股にかけて歩く真っ黒なもの
誰もいない町は存在そのものが嘘めいて
その隙間と隙間をぼくの知らない何者か達が蠢き
その呼吸を肌で感じるのだけれど
ぼくはきちんと礼儀正しく領域を侵さぬように
まるでそ知らぬ顔をして
けっして足並みを乱すことはしませんでした//
錆びたバス停の標識のとなりでぼんやりと凝り固まって光っている
ただ黙ってぼくを知り人のように見つめるあれの名前はたぶん孤独
横目にしながら冷たい蔦の匂いのする道を折れればようやっと目的の地です
荒れ放題の草むらは薄紫のゆったりとした燐光が満ちていて
いまは静かに地面に撫で付けられ
波打つ光にあわせてさやさやとおとなしい伴奏をかなでていました
わずかな丘陵の頂上の樹には
巨大な黄昏の国の甲冑蟲が
鎧をみごとに輝かせて無数の脚と長い胴を巻き付け
樹冠を枕に腹を微かに膨らませたりへこませたりして寝息をたてているのでした
ぼくはその絵に描いたような光景を壊さないように抜き足で
それでも目標に向かって突き進む確かな足取りで
淡い月の木陰で煌めいているなにかの方へ歩いてゆき
蟲の腹を見上げる格好になりながらそれをつまみ上げたのでした//
それは欠けた水晶の球の一部分のようでしたが
みっしりとした透明な結晶の中を七色の細かい砂が動いていました
ぼくはなぜだかそれを眺めながら
それは星の海に潜っていく潜水艦の羅針盤か何かだったもので
きっと今は誰かの宝物になっていたものなんだろうなと
そんな気がしていました
ふと携帯電話が今まで見せたことのない優しさで静かに振るえました
『ありがとう/非通知ショートメール』
―ああ君だったのか
ディスプレイに青く照らされたまま
ぼくは群雲の晴れた月の気分になって町をみはるかしました
蟲が大きく息を吐いて気門から吸い込んでいた星の塵をきらきらと吐き出しました
夜空に向けてのばした携帯電話のアンテナに月の泡がひっかかっていました
--------------------------------------
おしまい
>>738 ご乗車ありがとうございます。じっくり物語切符拝見させていただきます。
そうです、私も歌うたいさせていただいてました。今はもう人前で歌う機会はありませんが、
とても良い思い出です。本当はまた歌いたいとは思ってます。JAZZ歌ってました。
電車が近くを通ったので、人形使いさんのお店にお邪魔させていただきました。
とても良い雰囲気ですね。私、最近はあまり詩がかけないので次に行けるのは
いつになるか分かりませんが、そのときはまた失礼します。
アン・バートン、エラ、ビリー・ホリデイ、シエラ・・・
エラのhow high the moonを聴くたびにうずうずするのは
まだどこかで歌いたいと思っているから
自在な声の波にトリップする リズムに誘われる
テーブルの端で眠っていたシャープペンシルが
もう一度踊らせてと私にせがむ
私はノートを探す
746 :
人形使い:04/10/28 01:33:30 ID:wj9ImdgA
先に謝っておきますが私は無類の雑談重爆撃機です。
JAZZ!!
あの慣れないきれいなお店で気もそぞろになりながら聴いたりする音楽ですか。
きらびやかな観客の中で自分の粗野な服装に気恥ずかしくなりながら
いつ拍手をすれば良いのか周りを盗み見たりして
でもいつの間にか引き込まれてしまって思い切り手を叩いてしまうあの音楽ですか。
いつか私が一度だけ青い手帳の中で神様を讃える歌に一緒に手拍子したあの音楽ですか。
ハイハットがそっと撫でられて鍵盤の上を指が流れてゆき
美しい大人の女性がしっとりと歌ったりしていたわけですね。
どんないきさつがあったのかは私は知らないけれどもそれでも言える事はあります。
ROCKなんて子供っぽい音楽を
ただ観ている人を躍らせるためだけに歌っている私でも言える事があります。
あなたの歌を妨げることができるものなんて死神の鎌くらいしかないのです。
私にたまたま似たようなだめな男たちが二度いたように
あなたに善き機会が、善き仲間が、再び訪れますように。
きっと息をするように歌をうたうあなたがもう一度美しい旋律を呼吸できますように
music freak リズムある音楽を区別無く愛するものより
747 :
人形使い:04/10/28 01:54:31 ID:wj9ImdgA
さてもう少し。
私のお店は冒頭文こそいかめしいですが
なんせ店主がこの調子のおしゃべりなので
詩など一篇も持たずとも気安く入店できるようになっております。
いつになるか分からないなんて少し寂しくなるようなことを言わず
いつでも誰かの言葉に反応したり
ふとした発見を呟いてみたりしてください。
そういうお店なのです。
言葉をいかにも言葉らしく使うためのお店なのです。
詩に関しては前にも言いましたように
私はあなたの言葉のファンですから
いつまででも無限の時間熱意を持って待っていますよ。
ジェーンの歌ったEx-fan des sixtiesに似て
いやそれはもっとブルーに歌われる
私はうっとりとして
今はシャープペンシルが踊りだすまでの時間を愉しんでいる。
--------------------------
それではお邪魔さまでした〜♪
さいれんと
わたし くびをながくしてる
まってる
あなたがわたしを よぶこえ
くびをながくしてるのは
もっと みみを すますため
ここはとっても しずかなうみ
ちいさなさかな のみこんで
おひれが くち から のぞいてる
あれは りゅうし かわいい りゅうし
あなたがおとした あなたのかけら
ひとけのない うみで みえるものは なみだ
うねりを つくって たえずながれる なみだ
なめたら あなたのあじを おもいだすような
ここはとっても しずかなうみ だから
わたしは みなもから くびをだして
あなたのこえを まってる ずっと
>>746-747 まあ各駅停車でのびのびたらたらしてますから雑談も無問題ですよ、わりと。
そして断っておきますが、
私は決して「美しい大人の女性」では、ありませんから!
ROCKも好きですから!
人を踊らせる魅力ある音楽は素晴らしいものです。
と、これだけは言っておきたかったのです。はい。
またのご乗車お待ちしておりますね。
750 :
人形使い:04/10/29 03:16:27 ID:sMEhhBxM
寝ようと思たら
「…っていうじゃなーい?私美人じゃありませんから〜 残念!」
侍魂に大ウケ☆
その屈託の無さは充分大人で充分魅力的だと思いますとも、ええ。
手拭いほっかむり天下御免の無賃乗車たぁ俺のことだぁ〜
それじゃあこの辺でおいらは今度こそ布団を被るぜアバヨヨヨー
image1.jpg
その日全ての花嫁はブーケを地面に叩き付けた─
生まれるとき
老いた星が膨張を繰り返して破裂するとき
私の目の前を飛ぶ星も弾け飛び
眩暈と偏頭痛に似た痛みを下腹部に感じる
それはとても熱い
私はきっと白い壁に頭を何度もぶつけた
だから目の前を星がいくつも飛ぶ
そして宇宙に帰っていく
いつか生まれたばかりのあの星も老いて膨らみ破裂して─
白いレースの目隠しが外れた花嫁は初めてその惨事に気付く
そして絶叫して教会から走り去っていく
皆一つの場所を目指して
小さな星の欠片を手にした緑の宇宙人が不思議そうにその光景を見ている
私はそれを白い壁を通して見ている
あなたの肩越しに白い宇宙が見える
あなたの目の中に私の知らない緑色の私がいる
目が回る─
image2.jpg
私は軽薄な死にたがりであるので
あなたと朝を向かえて一緒に淹れたてのコーヒーを嗜み
微笑みをあたたかな逆光に目を細めながらかわしたその直後に
ベランダから飛び降りることができる心の準備をいつでもしています
できれば
その後に残されるあなたのことなど
一切考える暇もなく落ちていきたいものですね
image3.jpg
>>748 ここはとっても しずかなうみ?
馬鹿め。
時に沈黙程やかましくて凶暴なものはないね
殺してやりたくなる
沈黙って奴を
国道沿いにある中古車屋にはでっかいゴリラの絵があって
(それはきっとキングコングなのだと思うんだけど)
そいつは夜になると目を赤く光らせる細工がしてある
(細工というか電球があるだけで細工という程複雑なもんじゃないね)
私は車で夜その横を通るたび横目でしかその光る目を見ることができなかった
目を合わせちゃいけない気がして──
数年経ったら
彼の目は右目しか光らなくなった
それから数年経ったら
両目とも光らなくなった
誰も彼も彼の目が光っていたことを忘れてしまった
今なら私は彼と目を合わせることができる
だって今じゃもう
私の目が赤く光っているから
ね
─息もすれば、噛み付きもする。
当然でしょう。
「首無し街」
本当にあったこと───────
本当にあったことを話します、よ
蝋燭
赤い蝋燭を一本だけ灯して
話します、
よ
そう言って女はカーテンを締め切り、部屋中の電気を消して、
どこからともなく赤い蝋燭を取り出し、火をつけた(それがライターによってか、マッチによってか。私は何故か思い出せないでいる)。
赤い蝋燭の灯は、今迄見たこともないような程に煌々と紅く、しかしささやかな炎であった。
女の口元には、うっすらと笑い皺が浮かび上がっていた。
私は旅に出ました
行くあてのない旅でした
私には旅に出る理由がありました
それを探すための旅でした
ようやく街に着きました
その街は奇妙な街でした
道行く人は皆首がなく胸に抱く犬にも首がない街でした
私はそこで暮らしました
首のない人々は裕福な暮らしをしていました
大きな家に住み立派な黒光りする車を持ち(或いは2台、3台と)
皆よく笑いよく泣きよく怒りました
─────私は首のない人間に慣れようと努力しましたがその度私のありもしない尻尾がうなだれました
犬は日没になると首のないまま吠えました
私はベランダからそれを見ていました
首のない子どもたちがはしゃぎながら家に帰っていましたが
私には彼らが無理矢理そうしているように見えました
首のない人間は皆そうでした
無理矢理暮らしていました
首のない人々は無理矢理笑っているのでその声は異様に聞こえました
私はそれを聞くと笑うことが恐ろしくなりました
首のない街で私は首のあるまま尻尾をアンテナにして暮らしました
あるとき私は尻尾を出して首のあるまま街を歩きました
首のない人々は首のないまま歩いていました
心なしか首のない人々は首のないまま私をジロジロ見たりヒソヒソ話しているように見えました
私の尻尾はやはりうなだれてしまいました
皆は首がなくても平気そうでしたが私は首も尻尾もあるのに全然平気にはなれませんでした
私はこの街に来て初めて五体満足なのに尻尾が生えていることに気付きました
─────私は尻尾を生やしたままこの街を後にしました
ここまで女は、ほとんど一息で話し続けた。一体どこで息継ぎをしていたのか。
私には判断できない速さで、女の口は動き続けていた。
そう、女は話している間、口元しか動いていなかった。
瞬きもせず、目線はどこか遠くを見やったまま始めから動いていなかった。
そして最後の一文を言い終えたところで、張り詰めた細い糸がぷつん、と、切れるように、
女はその言葉とおり、「止まった」。
風もない狭い部屋で、赤い蝋燭の炎が、揺れた。
女の顔にかかる灯りや、皺にできる影も、揺れた。
─いや、そうではない。
女も揺れている。
蝋燭の炎のように、ぐにゃりぐにゃりと、身動きひとつ取らなくなった女の、
鼻が、口が、目が、耳が、顔が、髪が、髪の毛一本一本が、首が、腕が、脚が、背中が、腹が、肩が、
───────尻尾が─────
映写機に映ったノイズのように、女の姿が全て揺れている。
女がこの世にいる不具合が生じた瞬間をこの目で見たような感覚に私は陥った。
「この世」というシステムが、異物を排除しようとしているように、女は一層影を黒くして揺れた。
果たして、女は気付いているのだろうか。今、自分がこんなにも不穏な程揺れているということに。
しかし女は相変わらず「止まって」いる。視線をどこか遠くにやったままで、「止まって」いるまま、揺れている。
私は、その様子を固唾を飲んで見守っていたが、段々と不安になってきた。
どのように、何に対して、不安なのかは分からない。
分からないが、今、自分は、知ってはならないことを知ろうとしているのではないか─
─つまり、それを知るとこの女のように、「この世」の異物となってしまうのではないか、と
訳のわからない予感が、胸の辺りで騒ぎ始めたのだ。
じわりと首筋や衣服と皮膚の間に脂汗が浮かび、
今にも震え始めそうな程、私の不安が強まった頃。
私は旅に出たことはありません
女は突然再び話し始めた。
見ると、先ほどの揺れはなくなっていた。蝋燭の炎もぴんと上を向いていた。
逃げたことならばあります今現在逃げてここに辿りついているのです
首のない街はこの世界に実在しています
あなた方にはきっと見つけることはできません
絶対見つけることはできません
絶対見つけることはできません
絶対見つけることはできません
絶対見つけることはできません
「絶対見つけることはできません」を4回繰り返したところで再び女は止まった。
しかし、先ほどの緊迫した気配は感じられなかった。
「それは・・・何故?」
私も少し余裕ができたのか─相変わらず汗が滲んではいるが─止まっている女に、そう尋ねることができた。
女の口元が、動く。
女の顔にある全ての薄い皺が動き、一つの表情をゆっくりと作り上げた。
それは、笑みという表情だ。
・・・何故、って?
───────聞かない方が良いです、よ
「何故。」
私には尻尾が生えているので、
私は少し頭がおかしいのです、
──────────────────────────よ。
そして、蝋燭の炎が、消えた。
外はすっかり日が落ちているようだった。
蝋燭の灯りが消えた部屋は一寸先も見えない程暗く、向き合う女の姿も見えなくなった。
ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、
唐突に、女が、腹筋を力なく振るわせるようにして、笑う。
ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、
再び、汗が、身体中の穴という穴から吹きでるように滲み始めた。
動悸は激しくなり、私はなにか危機に窮しているのではないかと思い始めた。
部屋の空気は、しんとした冬の気温を更に際立たせていた。
ふふふ、ふ、ふ、ふ、ふふ、ふ、ふ、ふ、 ふ ふ ふ
女の消え入りそうな笑い声が、暗闇に響きながら、溶けて消えていく。
私は、流れ落ち始めた額の汗を拭おうと手を頭に持っていったが、
─私の手が額の汗を拭うことはなかった。
終。
何万年も眠り続けていました
夜は何度も明けました
ひとつ大きなあくびをしたくて
目を覚ましたら
太陽と目があいました
まぶしくって
何万年も眠っていた間に
太陽は近くも遠くもなっていなかったから
まだあくびは
止まらなくって
退屈
君に教えよう
私は君と向かい合っているから
退屈のことしか考えられなくなるんだ
退屈
君が動こうとすれば
私は君と遊ぼうと思うから
退屈じゃなくなる
退屈のばか!
退屈なんかいますぐやめてしまえばいいんだ
退屈なんかモテないよ
君を理解することはできてもずっと付き合うのはちょっと、だから
いつまでたっても君は本命にはなれないんだ
退屈
君がほんの少しでも身体を動かしてくれたら
退屈
君に話し掛けていたら
少しばかり退屈じゃなくなってきたよ
君も試すといい
まぁ
次は寂しいと虚しいがやって来るけどね
夕焼けおるがずむ
夕焼けが
おるがずむに達して
喘ぎ声が五月蝿いので
耳を塞ぐ
わたしそんな声なんて
聞きたくなかったから
発情期の猫を見つけて
追いかけていくわたしは
つまり年中発情している
はなびらみたいな肉球に
よだれを垂らしている
産婦人科の玄関で
お腹の大きなお母さんと
手を繋いでいる男の子
その夜きっとあの男の子は
お腹の中の妹を恨む
夕焼けが
おるがずむを振りかざしているせいで
小学校の帰り道は
少し怖かった
通りすがりのお兄さんと目が合ったら
歩くスピードが自然と速くなったのも
つまりはそういうことだったのだ
部屋の隅でカーテンの下で窓辺で草むらでグランドピアノの下でシーツの上で黄昏で息を殺しながら試したいくつもの実験がことごとく失敗したのは誰のせい?貴方のせい?わたしのせい?夕焼け?
夕焼けが真っ赤に真っ赤に喘ぐ
夕焼けが五月蝿い
夕焼けが五月蝿い
五月蝿い五月蝿い五月蝿い!
なにもかも夕焼けに犯されて
真っ赤に染まるから
わたしは部屋の隅で
微熱を抱えたままずっと
おるがずむが来るのを
待ってる
思えばここに来てきちんと詩というものを書き始めてから2年が過ぎました。
色々な詩人と知り合うことができました。
少しだけ、生きている詩の世界の扉を開いて覗くことができました。
知り合い、親しくなって、交友を深めることができた人がいる一方で、
絶縁状態にまでなってしまった人がいることも事実です。
私はどこに行こうとしているのか。
いつか、誤解を解くことはできるのか。ほころびを、切ることなく、ほどくこと。
今はただ悲しく、寂しく思っています。
はやくこのスレを1000までいかせてあげたいと思っています。
この電車を終点へ連れていってあげたいのです。みなさまの乗車をお待ちしています。
みなさまの詩の切符で、この電車を供養したいです。色々なモノが詰まってますから。2年間の。
終ったら、どなたかが車掌を引き継いでくださっても結構ですし、そうですね、
次は戦場は続くよどこまでもみたいなのでも今の自分の気分に合ってていい気もしてます。
平坦な戦場でいきのびること。
明日、生きていくための鎮魂。
久々の独り言でした。おやすみなさい。
766 :
人形使い:04/12/02 02:36:10 ID:4BiIVMPZ
我が家へ繋がる最後の電車
間一髪で滑り込むために
研究室の
とろりとした暖かみの引力を振り払って
星空へ飛び込めば
第一宇宙速度突破なり!
吹き下ろすエーテル風が
樹々の頭をむんずと掴み
激しくわさわさ揺さぶるために
空に浮かんだ樹冠はどれも
コカインで音楽を聴く人のように
激しく踊り
星の光を掃き散らすのでした
ぼくは何度か
その幾重にも折り重なった冬風の波に飲まれて
冷たさに溺れそうになって喘ぎました
駅への通りは
すっかり闇に沈んでいて
繁った街路樹の間から
頼りなく点る街灯の環状の浮島を
春を告げる風の速度のつもりで
僕は渡っていきました
767 :
人形使い:04/12/02 02:36:36 ID:4BiIVMPZ
//続き
真夜中の駅の構内は
人の気配ひとつ無い代わりに
塗装の剥げた梁からは
錆が密やかに夜に根を張っていました
ぼくはその空白に吸い込まれるように
プラットホームへの階段を駆け上がり
曇りガラスから明かりの漏れる駅長室の壁に
くっつくように組んである
黄色と黒の縞々の骨組みの台の上へよじ登り
額から不可視聴域の声を発して
小鬼の歌を歌うのでした
そうしていると
蛍光灯の明かりがゆっくりと筋に纏まって
伸び始め
ぼくの喉元を柔らかく刺すのでした
ようやく到着した列車に飲み込まれて
流れ始めた沢山の家々、そして町々の灯
列車はまるで銀河の平原を行くような美しさなのだけれど
ぼくには語りかけるカンパネラもメーテルもいないのでした
ぼくはそれきり考え事をやめて
駅についた後は黙ったまま家路を急ぎました
そして帰宅してまずやったことは
湯船に鼻まで浸かりきって
「ただいま」の独り言を泡に閉じ込めること!
768 :
人形使い:04/12/02 02:41:21 ID:4BiIVMPZ
---------------------------------
本当はもっと足繁く訪れたいんだけど
なんかもうスランプというか
恐慌を起こしている毎日で嫌やー。
その証拠にだいぶ現実に忍び込んでいる幻覚。
あー、でもなんか書いたらすっきりしました☆また来ますー
>>766-768 人形使いさん、ご乗車ありがとうございます。
詩はとても気まぐれなのでそういうときは無理せずに降ってくるのを気長に待っていると良いと思います。
私はその状態を詩の便秘と呼んでいます。
でもまぁ決壊するときは怖くなるくらいにとめどなく溢れてくるのでうまくバランスとりたいのですけれど。
少しでもすっきりできたのでしたら、大丈夫と思います。
気持ち良く歌えますように。
またのご乗車、お待ちしております。
クレマチス目を覚ます
魔がさして球根飲み干す
見知らぬ貴方に求婚迫る
あぁ懐かしいセリフが聞こえるよ
「あいしている」って
旧時代の言葉
芽が出る日を心待ちにしている
くれまちす一人で生きていけるの
春にのまれていく身体
貫いて、茎
空まで伸びる逞しい茎!貴方!
貫かれて、身体
わたしただの殻だから
おびただしい数の根毛に
望まれて、生きている
今日はお祭り
クレマチスたくさん生まれたから
私はみんな背負って売りに行く
花を咲かせた貴方、私に手を振って
いってらっしゃいと言う
重そうね球根、キスしてあげる
祭囃子に掻き消されて貴方微笑む
惨事とも知らずに
おやついただきましょうね
クレマチス、ゆりの根おいしいでしょう
あなたの子どもは皆高く売れたわと告げると
どこか寂しげ、それでも微笑んで
「空、青いね」って
言わないで私をぶって貴方
知らないうちに枯れてしまっていた
くれまちす
実を結んで、産毛が揃う前のわたし見てね
何度でも何度でも
クレマチス会いに行くよ
次出会うときはきっと
「あいしている」を知っているはず
固い殻を破っても空っぽじゃないよ
青いけど、それは空
クレマチス眠れないの
クレマチス怯えているの
クレマチスどこにいるの
貴方、どこへいったの
芳しい香りをしているね、クレマチス
ご覧、空に雲が棚引いている
くれまちす
炎上
「あなたの青春を損なうおそれがありますので
狂いすぎに注意しましょう。
発狂マナーを守りましょう」
やぁ今年も見事にすずなりだね
そろそろ収穫の季節だ
老いた大木にたくさんの先生が実る様は何度見ても圧巻だね
青春狩りが昨年流行ってね
今年は生徒の数が激減しているんだよ
だから少し先生の間引きをしなくちゃあいけない
見てご覧
偉そうなのとかエロそうなのとかいるだろう
ああいうのから間引いていくんだよ
watasidokomookasikunannkaarimasennmono
譬え此処で息絶えても
君は此処に生きるぢゃないか
赤 赤 赤 赤 赤 赤 群青 赤 赤 赤
本当は青春じゃなくって、赤春って呼ぶべきじゃないかしら
だって私こんなだったもの
だけど確かに青はあったわ
深い深い青 群青色が
敢えて呼ぶならば
「紫春」
紫春期 だったね
教科書開いて粘膜のことばかり考えていたわ
私これでも
優等生だったの
煙草の匂い けむり
紫煙
よかった
ようやく私 ムラサキになる
花粉にまかれていたわけじゃなくって、ホラ
分かるでしょう?
アカムラサキに
毒されていたの
今は私
春紫苑 まみれ
某所にて連詩す。
(受信しませんので朝は来ません )
朝は昨日からずっとここにいますようずくまってる
─うずくまっているのは本当にあなたの朝だったのですか?
朝がきて昨日の朝に朝だよって起こされているの
ええ、私の朝です。私は朝を集めるのが好きなんです、
─そう、そのガラスの小瓶に?
はい。この小瓶に。物心ついたときからずっと続けている習慣です
日本は朝らしい 私は深夜を越えて底夜だ
だけど夜になると朝は弱ってしまう。もうたくさんの朝が死んでいくのを見ました
そのたびに私は腕に墓標を刻むのです。朝。忘れないよ、朝って。
今朝
登校中に、たくさんの朝が死んでいました
最近では
朝はあまりに扱いが酷すぎるといって
─朝顔が青ざめて
人間から離れていく朝が多いのです
─花弁を落としました
それはそういう朝の死骸でしょう
─ぱらり、と?
私はモーニングコーヒーをカフェで飲む習慣があるのですが
朝は石でできた墓や家よりも朝顔の中のほうが好きなのです
今日見るとコーヒーの中にも朝の死体がありました
「かわいそうに。」
それは溶けていきますよ、琥珀色のなかに
朝の吐息を一滴、珈琲に垂らすとおいしいのですけれど
きっと足をすべらせて落ちて溺れ死んでしまったのね。
濁った苦味だけが口に残りました
「飲み干して、あげてください。」
(ごっくん)
(あらいやだ)
「それだけで充分なのです。彼らは。」
(朝がまた一つ減った)、と朝数えが言う
また朝数えの野郎か。嘘つきめ。
「僕たちに残された朝はあといくつでしょうね」
あなたはいつも言うぢゃないか。朝に代わりなどいくらでもいると
(交代制なのでシフトが回りません)
あとは、夜が増えていくばかりですよ。
知っていますか、朝、昼、夕方、夜、達は、ずっと争っている
私の空が一番美しいと。馬鹿げた話です。
ためらうことはありません どうせ薄闇のころにはきれいさっぱり消えてしまうのですから
一番おいしいところは、気まぐれにやってくる黄昏様が全部持って行ってしまう
「球形領域をめぐる闘いですね。」
夕方がいつも肩を落として去っていくのが悲しい。あの背中。夜にまで笑われて。
黄昏に散る花弁はとてもきれいですよ。
最近の子どもたちは、朝よりも夜を好む。
夜になると子供たちは
うえに乗って子供たちもたのしそうでした
空があんまりきれいなので、なめてとってしまうのでした
ええ、知っています。あの花弁はとても優しい。さすが黄昏の恋人です
でも黄昏は花を愛することはない、黄昏が花の方を向いたことは一度だつてないんだ
夜は黄昏が静かにおくりこむスパイ
(本当はね。黄昏は怖がりなんだ。
あの、ちっぽけで、ひ弱な朝が、愛しくて愛しくてたまらないのさ
こないだ深夜に黄昏とすれ違ってね、いつもと違う照れた笑顔でそっと教えてくれたんだ)
朝、斜光線を滑って戻ってくる子供たちの笑顔は、
深夜からの贈り物とでも思えて、私にはとても眩しいのです
僕にはまぶしすぎて、どう愛していいのか、どう触れていいのかわかりません
地下鉄777
地下鉄道の夜
雑踏の下で蠢く鉄塊
おいでこどもたち
非常口はこっちよ
少年たちがみんな揃って太陽に「死ね!」と叫んでいた泣きながら
少年たちがみんな揃って太陽に「死ね!」と叫んでいた泣きながら
♪メガネラプソディ♪
俺のレンズと君のレンズが触れ合って亜熱帯で鯉のぼり
鼻は濡れているかい?う〜ん2倍速
昨日ギター買ったんだよ。ほら、あのメガネ野郎の。
言うならばメガネモデルギター?略して・・・メガデギ?
クスッ
ケミカルジーンズだからってそんなに恥ずかしがるなよ・・・
メガネ初登場1位!
セロハンテープについたケラチンばかり見ないで・・・
マジはまりメガネランキング第1位!
お前次アイウェアなんて言ったら俺たち絶交な
てゆうか・・・解散な?
目が数字の3なんて嘘だろ・・・!?
///////////////////////某所で投稿したものを今ここで晒すという暴挙。
デフレスパイラル
電話に鼻息漏れてるって昨日アノ子に言われたんだよ・・
もしも、このまま いや、もしもだよ?
このまま俺がさ・・
ってお前聞いてるのかよ 聞けよ こっち向けよ
人の話聞くときは顔を見て聞けって先生どれだけ言ったら分かるんだ!
光合成?
そんな話してねえよ人を見くびるのもたいがいに、ああ、ああ、ああんもう
んっ フゥ〜
wow wow ・・・
デフレスパイラル・・・・
////////////////////その上2までとっていたという事実。
781 :
人形使い:04/12/23 03:40:44 ID:7q51z4Qr
美しい宝冠を戴く陛下拝謁
―と、かろく摘まんで会釈する姿はあれれ車掌さん?
私の本当の名前を告げたから紙くずは駅のゴミ箱への懸念
「探してみてくれませんか?」
-----------------------------------------
尻目に滑り込む最終電車回送車庫行き
ついに欺いて乗り込んだ
きっと夜の車両にはすごい秘密が隠されているに違いない
と膨らむ期待を両腕でひしと抱いて
いつのまにか眠る長い座席
あたたかい
いつのまにか線路途切れてモンゴルの草原をも越えてゆく列車だとか
星を散りばめた夜空をそのまま固めたような真っ黒不思議な建材でできた車庫だとか
車両内に金色の霧を撒く顔の無い全身つるりとした白人形だか人だかだとか
腰にいっぱいの工具をつけた屈強の小人たちの奇妙な修理方法だとか
きっと誰も聴いたことのないいつもと違った歌うような警笛の音だとか
青い海底の夢のような光景にでくわしたような
まったく夢を見ていたような
なので優しい笑顔でぼくを揺り起こしてくれた車掌さんを
ぼくは少し疑ってしまった
ごめんなさい
あけましておめでとうございます。
皆様にとって良い一年でありますように。
勿論私にとっても。
というか、今年こそ。今年こそは、、、。
エレクトロピカ。
少女は、電撃。
まだ青い肌の上を滑る白い蛇。
少女の欠陥とはつまり、
なにも知らないということ。
恋焦がれた輪廻を、何度も繰り返し、
少女は。
消耗しつつある肌を、破る蛇。
つぼみが膨らんでいくのに。
見て見ぬふりできる蛇。
つぼみがしぼんでしまうことを、
恐れている少女。
少女の楽園、エレクトロピカ。
上空を飛び交う鳥の名前を、誰も教えてくれなかったから。
闇夜に捕らわれ連れ去られる少女。
もう永遠に帰ることだけができない、
少女の、輪廻。
784 :
名前はいらない:05/01/22 23:24:40 ID:C6uuYSpC
「冬」
駅のトイレでつまんだ陰茎が温かくて
俺はどうしていいのか分からなくなった
そして 泣き叫ぶように思いきり放尿した
つまり本当には泣かなかった
煙草をつまんで火をつけて
電車を待っていたらものの20秒でやってきた
吸い余った煙草が惜しかったが
俺は電車に乗らなくてはならないから
それを灰皿へ捨てた
日常は変調しない
かといって退屈などする暇もない
エンカウント率の恐ろしく高いRPGをずっと続けてきた俺の所感
おそらく
この世界をつくった神様は 素人だ
「赤城」
音という音は聞こえない
ただ目が若干悪いこの目から見ると
等間隔で立たされている木々が
残像を残しながら物凄い勢いで消えていく
赤城の山が見えた
「汚ぇ。汚ぇんだ、あそこは」
白髪混じりの薄い頭は
無表情
そんなに街がいいものか
そんなにあっちがいいものか
二周りも少ない自分には
汚いと言う親父がわからなかった
それとも自分を生んだ人達に対してなのか
昔から主語だとかを省く癖のような物は変わっていなかった
深くそして何か変な物を混ぜられた青色のてっぺんは
白くなっていた
ハンドルを握る その横顔を見ると
昔に比べれば染みやらなにやら
お婆さんやお爺さんはというと
どうせ変わりなく
頭は真っ白だ
長い時間がすぎると汚れがでるものだ
それを上から白い絵の具をたらしてやって
初めに戻してやろうとでも考えていらっしゃるのか
そうしてそれも終わらぬうちに人間は朽ち果てる
人間とは何なのか
何千年も前から出された問題は
こんな短いドライブじゃ答えはでなかった
ただ赤城の山は相変わらず綺麗だと思えた
こんにちは、良い冬の午後です。
コンニチハ、コンニチハ。
>>781 人形使いさん、ご乗車ありがとうございます。年を越してしまいましたが、切符拝見させていただきます。
回送電車に乗り込まれたのですか?実は秘密が隠されていたのに。どうしましょう。
その夢のような情景を私も見てみたいです。金色の霧を撒く顔のない全身つるりとした白人形なんて、
どうしたら思いつくことができるのでしょうか?素敵です。
ひと時の夢をありがとうございました。
金色の粒子が混ざった深い夜色の切符、受け取りました。
またのご乗車をお待ちしております。
>>784 ご乗車ありがとうございます。
都会の、慌しい時間軸。喧騒をやりすごして生きていくのは、サバイバルで、
感情をどこかに置き忘れてしまったような、だけどそれにかまっている暇もなくて。
最終連までの空白には、どんな日常が埋め込まれる予定だったのでしょうか。
言葉にはできなかったのでしょうか?まだ続いている日常なのでしょうか?
いつかこの詩が完成することがあれば、また見せてください。
冬の曇り空に、ひとつ、希望としての煙草の灯火をつけて。切符を受け取りました。
またのご乗車お待ちしております。
>>785-786 softさん、ご乗車ありがとうございます。
老けてしまった父親と息子のドライブ。
父親と息子な微妙な関係。
同じ時間を、同じものを見ているのに、すれ違う二人の感覚。
彼独特の話の合間のモノローグに、一歩引いた冷静な目で距離を置いて見る父親の姿に、
緊張感や、なかば諦めのような、生きていくことの悲しみのようなものが感じられます。
考えても仕方がないと分かっていて考える不毛さ。また、そんなことを考えてしまうドライブ。
赤城山の出てくるタイミングも良いと思います。
すこし、薄くなって汚れてしまい、だけど、存在感のある、時間のたった古い切符、確かに受け取りました。
またのご乗車を、お待ちしております。
恐らく飢えている。
人に。人との繋がりに。
そして同時に恐れている。
人と人が繋がるということは素晴らしいことだ。
しかし恐ろしいことでもあるのだ。
その繋がっているものを見たことがあるか?
それはそれはおぞましい物質で出来ているんだよ。
きっと、目を背けたくなるだろう。
しかし、そのままでいたら、そのおぞましい物質は、
もっとおぞましく苦しく重いものを呼び寄せて。
最後には取り返しのつかない事態になるんだ。
繋がるということは容易いことではない。
それは、責任を伴う。
繋がりを保ちつづけるということを、安易に受け止めてはならない。
その人生の一部になるという覚悟はあるか?
その人生を作る上での一端を担っているという自覚はあるか?
いいかい?
まだ生まれたばかりの君の目には、この世界は美しく見えるだろう。
どうかその美しい光を忘れないで欲しい。
いつか、君もおぞましいものを知り、それに触れるときがくるだろう。
そのとき、君が生まれて一番初めに触れた、美しい光が、もう一度、やってくる。
そうして君は、おぞましいものに打ち勝つ力を得ることができるんだ。
どうか、覚えていて欲しい。
そして、このおぞましい姿をした僕のことは、すぐに忘れるんだ。
いいね。
約束だよ。
790 :
◆ACMASyU/iM :05/01/26 03:04:55 ID:NzZ1zjnm
それから。
君はその約束を飲み込む。
美しいグラスに注いで。
光が、水の中で乱反射しているね。
覚えることと、忘れることに、この世の全てを振り分けて。
光に濾過された水が、君の喉に注ぎ込まれる。
そのグラスが空になったとき、
君の目にはもう、
僕は映らなくなるだろう。
もう少しで800です。
これから春の暖かさを知る頃まで車掌業務をこなしまくるつもりですので、
みなさまのご乗車お待ちしております。
切符受け取りまくります。デハ!
きらいだ
殺されない
なにをやっても愛されてしまう
バンビ
なんか
昨日ぶつかって
受け取ったばかりのあいす・くりぃむを
落としてしまった
ぶつかってきたのは
あいつ
バンビ
バンビは長い睫毛で囲んだ大きな瞳で
うるるんって
うるるるるんって
私を見つめては
細い脚を震わせているばかり
だからわたし
あんたなんか嫌いって言ったら
バンビ
泣いて
わたしは
みんなに責められた
私から見たら、あなたがバンビ、だけどなぁ?
……嫌いじゃないけど。ちょっと羨ましいとは思う時があるだけで。
こういうことって、そんなもんじゃない?
横レスしてごめん。
>>793 えーと。
いや、この詩のバンビは誰のことでもないですよ。
むしろ小鹿という意味そのものでとっていただいた方が良いです。
というか、フィクションで書いてるものも、そのように読まれるとしたら、少し困ってしまいます、、。
うーん、、、
そして私は793様からしたらこんな弱弱しいのですか、、、うーん、、、
ちなみに横レスは大歓迎でございます。
バンビは、なにを隠そう、私の中にも生息していて、
ときどき、にゅっと顔を出す。
だけど、私は、バンビに体の中へ押し込まれた私は、
そんなバンビが、バンビのふるまいが、大っ嫌いで、
こんなバンビ、死んでしまえばいいと思って、
だけどいまだに、
私の中でバンビを飼っている。
バンビ飼いは、他のバンビ飼いのバンビが見える。
どのバンビ飼いも、バンビを飼っていながら、バンビを嫌っている。
もしくは、バンビを飼うことに開き直っている。
バンビは他のバンビの存在を許さない。
バンビは中からバンビ飼いを操る。
バンビを傷つけようとする。
殺そう
と する。
でも、
バンビは殺されない。
なぜなら、
可愛らしい愛らしい、バンビちゃん、だから、ね。
貴女の最近の文章の書き方は、あの人にそっくりだね。
言いたいことあればはっきりとおっしゃればよろしいのに、、、。
てゆうか。
私の文章の書き方ってどんなんや。
わりとよく文章ぶつ切りするというか句点読点をつける癖は昔からあります。
その他は気分で変えてます。
あなたが言いたいのはあの人の文章のことでしょう?そうですね、
>>795なんかの最終行とかは似てますね。
自嘲しているというのに、そのへんの意図も読みとっていただけないのでしょうか。
そしてあなたは似ていると言うことでなにを言いたいのか、はっきりしてごらんなさいよ。その方がすっきりするでしょう?
ほれほれ。言ってみなされ。
当事者同士で終ったとしたことをいつまでも持ち続けるおつもりですか。そういう風にしか私を見れないというのであればもう二度と私を見るな粘着。
そして釣られまくった私は回線きってちょっくら首つってくるよ☆
頭に血が上ってる。反省。
親が生きてる間は死なないって言ったじゃない。馬鹿。はい、馬鹿です。
西の空にたくさんの土星が光って輪っかを回しているのでわたしは目の前にたくさんの星を飛ばしながらくるくると目を回してしまうのでした。
きっと幽体離脱というものは
電撃が
あたまのてっぺんから
走って
体を
縦にまっぷたつに切るようにし
て
もういい加減にし
てってばっ
て叫んでも無駄なくらいに横暴な
頭痛
あ、鳩ぽっぽが、
ぽっ。
やっと800!
あと200。
風邪ぎみの電車が風を切って走るよ。
ましゅー^^
>>801 (*´∀`)はぁーい
というか最近無賃乗車が多いゾ☆
逮捕するぞゴルァ!!
なんだか自分の発言が香ばしいなって思ってたら、
うわぁー熱出てたよあははははどうりで頭痛したり頭がぼゎーっとしたりするのかぁって、
気持ち悪い、吐きそ、、、
考える子宮
二人分のシケモクで埋まった灰皿の底で
燻っている赤い花の絵は
種子を蒔いて枯れることを知らない
(それは沈黙に埋もれる小部屋に浮き上がっては沈んでいく言葉)
ひたすら夜を待つ朝を待つ日々の中に
一瞬だけ灯る火は
音もなく煙を吐き出して
「愛している」と「馬鹿野郎」の区別をなくす
(そして小部屋はますます沈黙する)
たまごほどの大きさの内臓が
たまごを作っても
たまごを産むことはなく
しぼみもせず
痛みだけ訴えて
あなたは知らんふりをしていて
私も知らんふりをしたいのに
(本当に伝えたい言葉だけが)
(浮き沈みして)
(黙り込み)
(降り積もる)
(たまごはそんなモノで満たされているために)
(どんどん大きくなって)
(どんどん)
(どんどん)
(赤くなっていく)
(そういえば)
(灰皿の赤い花はなんという名前だったかしら)
(どの季節の花だったかしら)
(あの鮮やかな赤い花が)
(雪の中に咲いたらどんなに美しいかしら)
(散歩途中の犬に)
(おしっこなんてかけられてはいないかしら)
(心配で心配でたまらないわ)
(かわいそうな赤い花)
(私の赤い)
痛みで横たわる私に
あなたは無言で痛み止めと水を渡して
私は無言で
それらを飲み干した
>>794 うん、ごめん。
そう見えるって思っただけなんだ。ごめんね。
>>795はなんだかよくわかる。
好きかも。ううん、かもじゃなく、好き。
ほかんとこは話が見えないけど、無賃乗車で逮捕はイヤンだから、キップ置いてくの。
雪 雪 雪
橙色の空から降ってくる白い雪
半月を蹴散らして 舞い降りる冬の白
雪にまみれて心を冷やして
雪がこぼれて頭を濡らして
降り積もる雪のただなかで
見えない星に目を凝らす
闇夜のこない街の灯が
白を照らしてちらちら揺れる
君から見える雪の色
今日は何色?
身体、大事にしてクダサイ
(*--)ヾ( ̄▽ ̄*) ナデナデ
貴女の言動は、見てて見苦しい程にあの人の言動とそっくりだねえ(ゲラ
しかも後追いでなw
そんなにあの人になりたいのかねえ?www
せいぜい真似っ子頑張りなw
あたちはマターリ観戦してますことよ(ハァト
809 :
人形使い:05/02/02 23:18:24 ID:OMWwY1pZ
たわまぬ樹は伸びぬ。
探らぬものは進まぬ。
揶揄の効用を私は知りません。
好きなのかもしれない
そうではないのかもしれない
自分の感情の把握されもできない
自分が、嫌になる
「ちくしょう」
と呟きながら通りすがった人がいて
わたしはそれを聞きながら
彼になにも
声をかけない
「マジ超ウケるんだけどー!!」
と笑いながら通りすがった人がいて
わたしがそれを真似してみても
どうしたって
東京のイントネーションにはならない
言葉は
通じている
しかし
話が合うかは別の話だ
ミニスカートの女子高生が二人仲良く会話しながら歩き
二人良く似た髪形で会話を弾ませていても
ミニスカートの奥に渦巻くものは
二人全く異なる模様を描いて
わたしはそのうずまき模様に目を回しながら
女子高生とすれ違う
ジーンズの股間を膨らませた
わたしは
眩暈を覚えながら
言葉の壊し方を考える
もしも壊すことが叶えれば
再びコトバを構築する
などとは別段考えもしなかったのだ
新宿は青色やなぁとばかり
今日は手を繋ぎながら目を回していただけなのだ
813 :
w:05/02/26 05:21:14 ID:zroEewAt
月の光に照らされ
トパーズのように輝く砂漠のまんなかで
一人の男が死にました
果てしない道程を
独りで歩いた男でした
砂漠にはステーションがありました
いつも男の前にありました
そして歩いても歩いても
ずっと男の先にあるのでした
トパーズのように輝く砂漠のまんなかに
よこたわる男の死体は
右手を固く握りしめたまま
氷点下の風が吹いて
砂が男の死体を隠し
溶けるように消えました
やがてステーションに灯がともり
始発列車がゆっくりと
線路を走ってゆきました
それが夜空に見えなくなると
ステーションの灯は消えました
砂漠の上に月が
煌々と輝いています
(線路は果てしなく続くようで、面白そうなのでたまに投下してみようかと。
切符を作ってきました、つぎはぎで、ぼろぼろの切符を。)
814 :
w:05/02/26 05:23:38 ID:zroEewAt
>813
ちなみに題名は「アンドロメダ行き」だそうです。
夜とは一日の中の病気なのかもしれない
僕の身体に褐色の斑点が浮かび上がり
アレルギー症状に苛まれる
行き先を失った煙草の煙が
僕に振り返りながら天井へとゆっくり舞い上がる
そうだ
そのまま上へ上へ
そして僕を見下ろして笑うといい
煙は
笑い声を上げることなく
うっすらと消えて
僕は
また新しい煙を口から吐き出した
夜に混ざっていく思惟
昏睡状態の部屋
病魔の名前は数多くあるが
ただ一人でPCに向かう青白い顔は
病人の顔以外のなんなのか
メールが届く
差出人は不明で
本文にはひたすら
「吐き気がします助けてください吐き気がします助けてください吐き気がしますタスケテくだサイ・・・」
目蓋が顔からずれ落ちて
僕はそのまま金魚になって
窓から夜空を泳いでいって
今夜はもう帰らない
ssws見ましたよ!
>>816 うわ!いらっしゃったのですか!恐縮です。。
最後までいられなかったので、審査員の講評を聞けなかったのが残念です。
参考までに感想を聞きたいなぁ、とか、思うけど怖いなぁ。。
どうもです。
傍にいるということ
ただ傍に
寄り添って生きていくということ
寄り添い
時に傷つけ合い
それでも寄り添おうとしていくこと
生きていくということ
暗闇の中の街灯が切れかけているということ
ぶぅん・・・っと
音をたてて
糸が切れて
それでも
知らんふりをして二人寄り添おうとして生きていくこと
季節はずれの大きく肥大した蚊が
薄暗い部屋の隅に止まって私の出方を窺っている
彼は去年の秋から私と同棲をしているといっても過言ではない
もしかしたら愛しているのかもしれない
愛をかんじているのかもしれない。この同居人に。
愛を。アイを。あ い ヲ。あげたい、よ。
青い白い右腕の二の腕を差し出す
彼は細く長く伸びたストロゥで
私の垢黒い血を
ちぅちぅちぅちぅちぅちうぅちぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おいしそうに飲んで、喜びで顔の周りは血だらけ
まるでト、ト、マトジュースを飲み干した
夜ブロンド蜜アミの少女の満面の笑みみたいで、さ、
そのお
大きく肥大した
季節はずれの蚊
が
の口付けに続く営みのまんねりに
気付かないふりをしていくこはえたたき
愛してる」が
何時の間にやら
「アイシテル」に変わっているということ
世界中に回線でつながるのは容易いことだね
SEXも君が思っているよりずっと容易いことだし
だって原始人だってヤッてたんだヤリまきってたんだぜ
満足げな顔のかわいい顔のブロンドソバカス少女に、100均で買える派えっ他秋ちょうだおい
ばいばい
ブロンド美少女
君の弱点はこれだよう
ライトグリーンの生えた瀧
少女、断末魔の叫び!!!!!!!!!!!!!!1111111111111111111111111111111
死んでしまったのあよ彼女は11!!!
永遠のなおい政界で永遠絵お密いけて彼女はそそて死んでしまっちゃので
音楽!おんあが
、く!「」音楽!オおんがく!音楽!
こsのいる赤いわんピース北を物知りがおの女は誰だよ!
そいつだろう!
私を!
死骸!
疎外!
しようとじているおもjは!1
こpろせお
こsろせお
ころせこれろせこおせぉころせおlころせころせころせkprpせpこrせこlろせこrぉせあああああああああああああああああああああああああああああああぁ<M<MX.mC>m../m/m/mbmfbfンアッがl気宇!
そl
「愛してる」が
何時の間にやら
「アイシテル」に変わっているということ
世界中に回線でつながるのは容易いことだね
SEXも君が思っているよりずっと容易いことだし
だって原始人だってヤッてたんだヤリまきってたんだぜ
満足げな顔のかわいい顔のブロンドソバカス少女に、100均で買える派えっ他秋ちょうだおい
えーと、これ書いた記憶がまったくございません。
酔っ払って書いたものと思われます。なので、違う人物の文章と思ってください。
あーいっつもこういうの後で見て自分で引くなぁー。。なんとかならんかなあ。
「君は狂っているね。ほら、穴という穴から狂気が溢れているよ。僕には見える。」
「は?あなたはどこのどなたですか?あなたはどこから来たのですか?」
「狂気は白い煙に似ている。真っ直ぐに細くうねりながら棚引く。宇宙では死化粧が笑っている。」
「わたしは、わたしは何も見えません。何も聴こえません。何も知りません。何も覚えていません。」
「今、ひとつの流星が、狂気にぶつかり、砕けた。」
経口投与で淫らになるあたしの
昨晩の過ぎた遊びは
メイドインチャイナ
上海からあなたが密輸した
この安物のピストルの玩具で
トーストを焼くみたいに
でもジャムを丁寧に塗っていくみたいに
イージーにけど愛を以て
あなたを殺せたらいいのになぁって
君の唇に言わせる
君の唇に言わせる
あなたを殺せたらいいのになあって
君の唇に言わせる
温室育ちのサボテンが
知りもしない荒野を夢見てるみたいで
笑えるんだけど
逆上した君がこの躯を
怒りと性欲と愛で
犯すのに疲れて
だらしなく眠ってしまったあと
君が脱いだズボンから
ベルトを抜きとってあたしは
まるで自慰のように首吊りごっこをする
悪いけど君に
出来るとは思わないし
玩具のピストルじゃあ多分
空に穴が開くくらいだし
メイドインチャイナ
メイドインチャイナ
イージーにけど愛を以て
メイドインチャイナ
ましゅうおはよぉ。まだ寝てないけど。
夜更かし大好き。最高。仕事してたら夜更かし出来ないから
連休の夜更かしは貴重なお時間。素敵なお時間。
ミキさんは都立くんのことだったのね。
詩を読んだけどなんだかいい具合に本当にクレイジーかもw
いいじゃぁん。もっと、今のうちにたくさん味わっときなぁ苦みも。
焦らなくても誰にも置いてかれたりしないし大丈夫ぃ。
ひとりじゃないし、、
でもそれが本当に良かった。。
一つ囓ったら苦かったから
飴色の電球と取り替えてみたのよ
この木になっていた林檎みんな
酸性の夜の底で
もいだ沢山の林檎達は
そっとアルコールに沈めて
蜂蜜を注ぎ込む
やがて恋焦がれて糖度もみんな
いい塩梅になるでしょう
発酵して百二十と百二十一ずつ
朝と夜を数えて
きっと両手で
掬ってあげるから
いまはまだおやすみ
>>823-826 時間を超えておはよう。今、じかんって打とうとしたら「こかん」って打ってしまって慌てたよ。おはよう。
ここに来てくれてありがとう。覚えていてくれたのね。ありがとう。
私と連れは仲良く風邪をひいて、立体マスクがキャシャーンみたい。
風邪だろうがイブを飲もうが眠れないまま朝を向かえた病人です。
いっちゃってるやつを、これからリライトしてみよう。
季節はずれの大きく肥大した一匹の 蚊 が
薄暗い部屋の隅に止まって私の出方を窺ってい る
去年の春から同棲を続けている私たちは寄り添って
それから同棲をしているのかも しれない
愛を 感じているのかも しれない
この同居人に
愛を。 アイを。
あ
い ヲ。
あげたい、よ。
青白い右の二の腕を彼に差出し
彼は細く長く伸びた自前のストロゥで私の赤く黒い血を
血を
ち
うちうちうちうちうちうちうちうちう・ ・ ・ ・
おいしく飲んで喜びで顔の回りは血まみれ
まるでと、トト、トマトジューーーースを飲み干した
ブロンド三つ編み少女の満面の笑みみたいで、さ、
ばいばい
ブロンド美少女
君の弱点は、これだろう、ライトグリーンのハエタタキ
少女。
断末魔の叫びー!!!!!!!!!
「死んでしまったよ彼女は!」
永遠のない世界でえ いえんを見つけてそそそして死んでしまった の
音楽!おんがぁ
く!オんがく!音楽!!
「ここにいる赤いワンピースを着た物知りがオの女は誰だよ!
そいつだろう!
私を!
死骸!
疎外!
しようとしている物は!!
殺せよ。
殺せよ。
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せころせころせころせころせころせコロせコロセコロセコロセコロセコロセ・…・・・・・・」
「愛してる」
が
何時の間にやら
「アイシテル」
に
変わっているということ
世界中に回線で繋がるのは容易いことだね
SEXも君が思っているよりずっと容易いことだし
だって原始人だってヤッてたんだや
りまくってたんだから
満足気な顔のかわいいブロンドソバカス少女に
100均で買えるハエタタキちょうだい
君に「愛してる」はあげられないけど
「アイシテル」ならいくらでもあげよう
さすれば私にも聴こえてくるだろう
永遠のない世
界で、
永遠の音楽
が
ここ一年?半年?で
同一人物と思えないほど
作風が変わりましたね
何かか誰かに影響されたのですか?
影響というかなんというか、、、
去年一年は色々ありすぎた一年で、うーん、活動をフォーラムに移したこととか?あと、
朗読を始めたことと、ちゃんと現代詩を読み始めたこと、かなあ?ちゃんとって程読めてないですけど。
それまで全然読んだことなかったので。ようやく詩の書き方が分かってきたというか、、。
あとは、いいアドバイスをくれる人達がまわりにできたということ。
環境の変化のおかげじゃないでしょうか。
でも、本質的なものは変わってないですよ。
勘違いされてしまったようですね
「誰かに」ソックリな作風になったねと
言いたかったのですか
あなたは831さんですか?
申し訳ありませんが、言っている意味がよくわかりません。
「ですか」は「ですが」と打ちたかったのでしょうか?
特定の誰か、何かに影響されたかどうかは考えてみましたが思い当たりませんでした。
朗読では、某サイトで聴いたカオリンタウミさんの朗読に衝撃を受けました。
テキストは、フォーラムにもいいなと思う人がいたり。あとは友人たち。付き合っている人。
あとここ一年で一番変わったことといえば、詩はもっと自由でもいいんだと知ったことですけど。
勘違いとはなんのことでしょう、、?
噂では朗読までクリソツだったとか...
あの人のネットラジオ聴いて猛練習したんだろうな。
かわいそうに...
日曜のベンズ来てくださいとしか言いようがないですね。
はい。
ベンズ宣伝age
みんな来て下さいね
そんなにムキになって...即レスするとは...
かわいそうに...
生憎、遠方のため見に行けませんが、頑張ってくださいね^^チュパッ(はぁと
839 :
人形使い:2005/03/25(金) 21:25:26 ID:Pc6sGfqS
妬みそねみの炎は自らの足枷を精製してしまうそうです。
陰口を叩く生き物は絶対に人前に自分の正体を現さないそうです。
が、噂によると口から青い炎を吐く、痩せこけた哀れな生き物だそうですよ。
店で詩人に聞いた噂話ですけどね、えぇ。
線路はどこまで続きますか?
841 :
人形使い:2005/03/25(金) 21:45:28 ID:Pc6sGfqS
その先がわからない道だからわくわくして進めます。
決して教えてくれないのがわかっているから車掌さんと話すのが楽しかったり。
そういう終わりの無い物語を信じたくなりませんか?
だからきっと、終点はきっと車掌さんの気分しだいで、それが楽しいこの列車〜♪
それでも線路が続くから。
どんなに過酷な道のりでも。
どんな爆撃を受けようとも。
この線路は続く。
電車は、時に人を跳ねることもあるだろう。
けれど、その衝撃に、返り血に、
耐えて走っていかねばならない、
どんなに傷を負っても、
硬質な体を軋ませながら、
昨日も今日も重複しない、
数えたりない情念を抱えて、
駅に止まり、再び走り出す
再生していくのだよ、人は、目に、見えない線路を、終わりの見えない線路を、這って。
血も、汗も、涙も、傷も、
いつか雨が優しく降り注ぎ、
癒していく、
また、
汚れるために。
そして、
私は「エレクトロピカ」という時代の名を持つ駅から、
とうに離れてしまっているのだ。
次へ、終って、そして、始まる。
再生を繰り返すための、
線路。
君はいつまでもあたしの体内の全てに巡る
針を刺したらあたしは弾けてあたり一面君だらけ
さしてみようかさしてみようか
あたしが形を失っても
もう一度君に会いたい
ユキに逢いたいよぉ。せつないい。結婚話はわたしの気まぐれで破談(w
neriいいいいいい
そんなぁー。。。
また。メールするね。。もう。もう!!
始めてきたとき私は自殺ごっこ好きの
狂ったおバカな女の子だった。
視野が狭くて周りなんて何も見えてない
他人なんてどうでもよかった。ただ救われたかった。自分だけ。
だから暖かく迎え入れてくれた人仲良くしてくれた人を
大切に出来なかった。みんな優しかったのに。
最近副作用でよく記憶が飛ぶ、
でも詩板のひとたちのことはきっと忘れないでいれる。
根拠はないけどそんな自信
詩板はあたしの随分深いところに今もまだあるから。
誰があたしを嫌いになってもあたしは詩板とここにいる人たちが好き。
ましゅ。心配しないで^^
仕事楽しいし充実してるし
あたしからもまたメールするね。
安アパートの浴室は
窓もなく
愛もなく
嗚呼 水道の蛇口から
火傷しそうな程の衝動です
白い蒸気にとろけ出すものは
わたしの下卑た性欲です
石鹸の匂いで誤魔化しきれると
まだ信じている次第であります。
ましゅ。メッセできるんだけど自分の忘れちゃったからましゅとあんずの教えて。
ジャズに組み込まれた遺伝子を解いてゆくこの指は
あなたの体温さえ知らない
真夜中にようやく無音に辿り着いてあたしは
宗教のようにあなたを想う
解けた音でじゃれるリスキーな色の幽霊は
あたしの肌の柔らかさを知らない
純日本製の不味いガンジャビールを
やるせない気持ちと一緒に飲みこむ
傷跡を、
コンシーラーで、
隠して。
4月の空はあくびが止まらない、
寝惚けた、
ひかり。
帰る場所はない、
隠さなければ、
私には帰る場所などないのだ、と
肌色の上のかさぶたを、
肌色で隠して、
言い聞かせながら、
4月の空を飛ぶ、
私は飛行機の中。
傷があるままの私の、
帰る場所から、
傷のない私の、
帰る場所へ、
寝惚けた光のせいだろう、
あくびが止まらないのは。
だから涙が出るのは、
止まらないあくびのせいだ。
<キマグレッシャ>
もしかしてがやっぱりになったり
噛んであげたり裏切られてみたり
なんとなく気持ちいから
コートもマフラーもひっこめて
ひっぱりだした春物のシャツ
胸ポケットから去年の桜
切符に変えて飛び乗ったら
あるいは風景
あるいは心情
そこには何があるかねぇ
隣の席に乗りあわせたら
レモンドロップあげる
外ばっかみてたの振り向かせて
酸っぱい顔みて
笑ってやる
852 :
名前はいらない:2005/04/05(火) 01:23:53 ID:Fs78Tq/S
離島の女はブスが多い
そういうコト
ましゅは健康的美人ですよ
よく朝に声を掛けようかと思うけれど
仕事があるので長引けないし夜に会う事が
あればと思っているよ。
昨夜ゲッキーがオンでしたがお元気でしょうか。
5月は必ず行きますからね^^
東京の方の詩人さん方で縁と時間のある方がおれば
お誘いして皆で談笑しましょうね^^
>>851 うまく言葉にできないけれど、とても素敵な切符です。
ご乗車、ありがとうございます。
フィリップのお喋り帽子が君を罵る
つばから唾を吐いてフィリップの顔が曇る
モノトーン・モノトーン
フィリップの
どらい・ぼーんず
アスファルト
モノトーン
モノトーン
とーん
こんなもの
早く消えてしまえばいいのに
フィリップ、
生クリーム、
垂れて、
空。
ばいばい、と、仔牛がつぶやいた
それじゃあ、またね、と、私はこたえた
仔牛は頭をもたげて
来た道を歩いていく
私はその後姿を見つめる
やがて、仔牛の後姿は
点、となり
消滅した
いや
消滅したのではなく
分解されたのかもしれない
限りなく0に近いなにか、に
分解されていったのかもしれない
そのなにか、は
やがて
宇宙に届くかもしれない
忘れないよ、仔牛だった君の、モゥ、というつぶやき
私は私の来た道へと振り返り
二度と仔牛を見ることはなくなった
ばいばい、と
つぶやいたのは
私だったかもしれないけれど
点となり
そして限りなく0に近いなにか、に分解されて
宇宙へ届いたのも
私だったのかもしれないけれど
二人いるの
どっちもわたし
昨日は全部あっち、
幸せだった
今日はお昼過ぎからわたし
消えたい
分かれてるわけじゃないの
すごく遠くにいるだけ
でもあまりにも遠すぎて
違う人みたい
わたしだってわたしが嫌なの
あっちのわたしでいれたら
わたしなんかいなくなってもいい
わたしはあっちに憧れてるし
皆あっちのわたしだったらいいねっていうの
でも一人だけこのわたしを
求めるひとがいる
ううん
ひとじゃないかもしれない
ロボットみたいだもん
こっちのわたしは
パソコンあんまりしないし
頭も悪いし
何にもできなくて
あれの保護がなければ
沈むだけ沈んでしまう
それを保護する
忠実に
命令どうりに
あんなに自我が希薄でも
ロボットじゃなくて
人間だから
どうしようもない
なんであんな人間がいるの
このわたしがいるから
わたしはもらった銀色の首輪をしてる
ロボットを好き勝手してるのは
わたしだけど
もしかしたら飼われているのは
わたしかもしれない
わたしさえいなければ
あっちのわたしは必ず
この首輪を原っぱに投げ捨てる
でもそれができないの
あのわたしならきっと
一人でどこまでも高く高く
飛んでいける
なのにずっと海でいるのは
わたしとあれがいるから
わたしはわたしが消えればいいと思うけど
あれは消せないの
ロボットみたいだけど
本物の人間だから
壊したりできないの
わたしはまだまだ
ぜんぜんてんびん人形みたいに
大きく揺れ続けて
こんな日も
あるよ
>>858-859 イエス
今日は向こう岸の私が
にこやかに手を振っています
私は血を吐きながら
その笑顔に胸を貫かれました
こちらの岸辺の私の手を
引いてくれたのは誰だったのでしょう
とても懐かしい人だったように思うのですが
息も切れ切れの私には
もはや思い出すこともままなりません
向こう岸の私は
そうプログラムされたかのように
いつまでもいつまでも
血を吐きながら倒れ込むこちら側の私に
にこやかに手を振りつづけるのでした
まるで私が
そう願っているように
私がそうしろ、と
命令したように
呪いみたいに
喉が痛い
熱は下がる気配なし
季節はずれの熱は
頭から
私のおなかを侵略
痛いし
熱い
よ
また離島のブスが、あの人のことを意識しまくった日記を書いてるなぁwww
やっぱり見てて面白いなぁ
その自己陶酔ブス加減w
いかに、あの人より上に立つかで必死だねwwwww
このドブスったら^^
864 :
人形使い:2005/04/16(土) 00:21:49 ID:3AwYQm8O
>>863 吐き捨てたガムをお気に入りの靴で踏んじゃった時の気分がします
大山ぁのぶ代のぉ
風邪をひいたときの声を
聞いたことがあるかぁ
わたしはないー
きっとないー
のっぽさんのぉ声を聞いたぁ
ことも無いぃぃぃ
きっと健康
おまいちょっと不健康かぁ
青汁のめーゴーヤ食え
黒酢のめジャスミン茶でも飲んで
精神も安定させろぉ
ジャスミン茶はいいぜぇ
そしてぇくだらないことも書いてみろ
文字売ってる間は空っぽ
頭空っぽのほうが夢詰め込めるーーーーーーーーーーー
ちゃーらーへっちゃらーーーーー
胸がわくわくさん
昨日ロボットに「わくわくさんとのっぽさんの違いって何?」って
質問されたぁ
あいつぁかなりぃ
『陰陽師2』でスサ演ってた時の
市川隼人にぃそっくりー
髪がボサボサだからぁ
バンプオブチキンにいそうとも言われるぅ
でもウォーターボーイズ2の時
体が締まってたから似てねぇと思った
ヒョロヒョロリー怪盗ゾロリー
いつも同じジーパンたまには洗えと
自分で言ってたじゃあ洗えよさっさと卒業しろよぉ
2000年に入学したぁのにぃまだ大学生大学院生でもねぇのにぃ
後輩後輩後輩が二人激辛〜(一人中退)
激辛と言えばきのううまい棒めんたい味
8本食ったぁぁ
「教えてください
光が入っているのでしょうか?」
「光など存在するのでしょうか?」
「教えてください、くらやみ」
「教えてください、えいえんのまばたき」
おはようビリジアン
情緒不安定が空を覆います
揺れる前髪に飾りをつけて
シアンが振り止みません
裸のままで
太陽が
眠りから醒めず
空の果実がメロウ
いつまでもいつまでも
マゼンタを燃やし続けるのです
もう、なにもない。
犬が、
君の陰茎を咥えて、
野生の血走る目をして、
草むらへ、
私は、
裂けた乳房を抱えて、
台所で、
唾を吐いて、
君は、
なくした陰茎を探そうともせず、
穴の開いた体に、
次は何を飾ろうか、
思案している、
なにもない、
どこにもなにもない、
なくしたものだけが重い、
君の陰茎のような月が赤い。
PLUTOの2巻を買ったら、
手塚治虫のアトムのシールが2枚と、
浦沢直樹のゲジヒトとノースのシールがついていた。
喫茶店でバイトをしていた頃、
カウンターでエスプレッソマシンの掃除をしていたら、
カウンターに座っていたおじいちゃんに、
写真を撮られた。
せめて、一言、言ってくれたらよかったのに。
撮る前にも、撮った後にも、おじいちゃんは何も言わなかった。
傘の先端で、
水たまりを貫く。
何度も何度も、
水が、足にかかっても、
何度も何度も傘で水たまりを、
あとは蒸発するだけの雨水を、
殺した。
背中が熱いのは、
私がなにもない女だからですか。
871 :
名前はいらない:2005/04/27(水) 00:55:02 ID:pNFcvtO0
なにもない。
872 :
虹猫:2005/04/28(木) 20:43:47 ID:xLcW57wU
七色に輝く線路を夜汽車が走っていく
どこまでもきっと
どこまでもきっと
停車駅で降りる人影
どこか懐かしい追憶の薫り
誰だったかな
何で僕は泣いているんだろう
思い出せない
けれども貴女は多分大切だった人
僕はこの夜汽車から降りることは出来ない
サヨウナラ
七色に輝く線路を夜汽車が走っていく
どこまでもきっと
どこまでもきっと
タスケテー
874 :
ましゅ:2005/05/04(水) 21:45:43 ID:EVwNGBtL
875 :
名前はいらない:2005/05/04(水) 22:08:49 ID:ZJGPDxyM
もし何でも願いが叶うなら、願い事は一つだけ
皆さん元気ですか?
私は元気です
あの頃クラスメートだった君
喧嘩別れしたアイツ
社会の厳しさを教えてくれた恩師
隣に住んでいたあの子
みんなみんな元気ですか
私はとても元気です
たまには思い出してください
俺俺
877 :
ましゃあ:2005/05/05(木) 02:04:53 ID:7rb1vS1n
俺俺詐欺かよ!金ならないぞこっちが欲しいくらいだ。
|つI →
|つ★ ←
879 :
ましゃあ:2005/05/05(木) 16:39:27 ID:7rb1vS1n
ん?なに?十円くれんの?
(・∀・)つI<アリガトー
んで何?
(・∀・)つ★<コレホシイノ?アゲルー
|つIII →
|つ<・∀・) ←
881 :
ましゃあ:2005/05/05(木) 17:42:34 ID:7rb1vS1n
イテテテテそんな引っ張んなって!な!イイ子だから!
< ノД`)<アアン、こんな伸びちゃったよぅ…グスン
|ノシ ☆ 三 < ノД´)
883 :
ましゃあ:2005/05/05(木) 18:27:32 ID:7rb1vS1n
なんやなんやぁ!
なんか変な名無しさんがいじめるー
(´・ω・`)
イジメダメ(・A・)ゼッタイ!
(・∀・)フレアイ・・・ダヨ
(・∀・)トキメキ・・・ダヨ
ソシテコレハ・・・
( ・∀・)つ)`Д´)クリリンノブンダ!!
885 :
ましゃあ:2005/05/05(木) 18:52:33 ID:7rb1vS1n
ほんまアナタ誰ですか?
クリリンをやったのはフリーザだよ私じゃないよ!
怒られた・・・ごめんなさい(;´д`)
|∀・)ノシ
|彡
\ │ /
/ ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
─( ゚ ∀ ゚ )< さいたまさいたま!
\_/ \_________
/ │ \
∩ ∧ ∧∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ∩∧ ∧∩\( ゚∀゚)< さいたまさいたまさいたま!
さいたま〜〜〜〜! >( ゚∀゚ )/ | / \__________
________/ | 〈 | |
/ /\_」 / /\」
 ̄ / /
 ̄
888げとー★
889 :
ましゃあ:2005/05/05(木) 23:47:56 ID:7rb1vS1n
なんやなんや?なんで急に名無しさんが増えたんや?しかもさいたまされちゃったよ!
さいたまー!
てゆうかテメエラ詩を書け!ゴルァ!!
えろえろえろ
消毒液の臭い
頭からかかる消毒液の臭い
えろえろえろ
ばかやろう
口から頭へえろえろえろだけ
たまにリアルに
たまにイヤらしく
目玉を舐めあって
黒目がなくるなるの
れろれろれろ
もう死んでいいわ
感覚が
溶かしては
えろえろえろ
えろ
消毒液の臭い
臭い
車掌業務に戻ります。
>>890さん。
ご乗車ありがとうございます。
冒頭がら「えろえろえろ」と始まるのですね。エロをえろとひらがなで表記し、
しかもそれが3つ繋がること。それはエロではなく擬態語としての意味合いでこの詩を読みました。
嗅覚を刺激するエロシズム。けれどこの詩の中には鼻という単語はあらわれず、
頭、口、目玉(黒目)があらわれる。
ばかやろう、という罵倒の言葉に、どうもSMの入る快楽風景が思い浮かぶのですが、
この詩の中でのエロスはそういう行為自体ではなく、消毒液の鼻の奥深く、体の内部を突くような
刺激のある臭いにエロスがあり、行為ではなくその臭いによって絶頂に達するような、そんな倒錯した
エロスを感じました。
保健室のベッドの清潔なシーツのような、白い切符、確かに受け取りました。
またのご乗車をお待ちしております。
いいなぁましゃあのとこは楽しそうだにゃン
にゃーにゃーうるさいスレの後遺症だにゃー
その後どうですかにゃ☆
わたしは結構ロウですよ、でも頑張るですにゃん☆★キラキラリン☆
うはぁ。バカな書き込みであげてしまった、ソーリィましゃあ(;´д`)
Σd(>∀・´) 友達いないぜ!
夜空に輝くオリオン
ふっと感じる冬の風
誰もいないこのベンチで
僕は君が乗った電車を待つ
空から降ってきた白い雪が
僕の手のひらに1つ2つと
流れるように落ちていく
いつまで経っても電車はこない
町のイルミネーションが僕を余計に孤独にさせる
私は早朝、眠れないまま、一晩中明るかった部屋の(それは路上に面した3階にあって)中で、
窓の外から、
鈴の、
音が、
する・
・
・
・
・
・
・ ・ ・ ・・・・・・・
朝の光が、カーテンを、つついている
のではない、あれは風である、ささやかな朝の風である
弱々しい声でおはようをつぶやく代わりにつついているのだ
カーテンを、いや、この部屋を、一晩中起きていたこの部屋
を、あぁ、自分は暗いうちは眠りにつき明るくなると風として、
仕事をこなしているのだとでも、言いたげに、あぁ、私は、
猫が歩いているのだ、
恐らくチャトラの彼が朝の仕事―――――――――――――――仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕
をしているのだ、あの大きな体を揺らしながら、 ちりん、ちりん、ちりん、ちりん、ちりん、ちりん、ちりん、ちりん、
鳥の声を彼は聞き逃さないだろう、
朝の風の冷たさに毛並みをきゅっと引き締めるだろう、
シンと緊張したアスファルトに首の鈴を鳴らしながら、
彼は今日、小鳥を1匹しとめるだろう、
恐らく私は、
今日も明日も、
朝の寝起きにおやすみを言って私の仕事をしとめることができないのだ。
「ペパーミントにさよなら」
朝を向かえる窓辺に
今日も羽根が降る
一枚一枚数える間に
雲の形が変わっていく
死んだほうがましだという夜更けに
いくらかの色を足して
それから徐々に眩暈
白い羽根を咥えたカラスの嘴が
まぶしくて
喉の奥が熱くなる
におい
赤いランドセルも
湿ったアスファルトも
靴底の階段も
みんな
熱いから
私の羽はミントの葉っぱ
おはよう
から
おやすみ
まで
みんな
さよならペパーミント
始まるのではなく
何度も死ぬこと
それから
何度も生き返るということ
ようやく終わりが見えてきたね。
あと100回のつぶやきを誰に晒そうか?
恥ずかしいものだらけでした。
私もすっかり歳をとりました、歳だけ重ねて中身は未熟なままです。
線路は、
本当は、
どこまでも続かないってこと、
本当はね、
知っていたのだけど。
乗り換えができない鉄の箱にうずくまって、
走る景色を眺めながら、
私はまだ考えている、
置き去りにした6月のこと、
どうして撫でてあげなかったんだろ
って、
考えてる、
ふりをしている。
ときどき、意味もなくageたくなります。
上に同じ
もうじきだね。車掌さん。お疲れ様ってまだだね^^
ところでMIXI登録したよ!本名で検索してもneriで検索しても
引っ掛かると思います。えーん。また歯が痛いよぉ
904 :
名前はいらない:2005/06/23(木) 02:51:55 ID:Obarz37U
夢をみていたのかな
あなたの言葉
人生を 共に 列車で
走る夢を
私を愛してくれるゆめを
よろしくです
『円』
ガタンゴトン ガタンゴトン
列車は走る
悲しみの道を長い事進んでいる
ずっと夜で
乗客は誰もが黙り込み
寝ているのか 起きているのか
死んでいるのか 生きているのか
列車は路線変更
喜びの道を行くと言う
沈黙の車内が一変した
しかしそれは束の間の事だ
誰もが気付き始めてる
だからこそなのか
まるでお祭り騒ぎだった
ガタンゴトン ガタンゴトン
列車は走る
喜びの道を進んでいたはずだった
しかし僕は見た
たいして時が経っていないのに
もう線路は切り替わる
止まらない列車
いつの間にか消えていて
いつの間にか増えている 乗客
終わりは来ない
終着駅は存在しない
いつ走り出したかもわからない
知ってる乗客はとうの昔に消えている
悲しみと喜びのループ
そうわかってしまった
一本道に思えていた線路
しかしそれは終わりを許さない円だった
ガタンゴトン ガタンゴトン
列車は走る
かなしい詩だね‥
私は あなたに
さらってほしかったのに
ここから全て捨てて
あなたを受け入れたかったのに
>>905-906 乗車いただき、まことにありがとうございます。それでは切符を拝見させていただきます。
自分なりに朗読してみると、この詩には終始電車の「ガタン ゴトン」という音がリズムになって
ずっと聞こえてきました。
悲しみと喜びという二つの感情に支配された線路を走る列車、というイメージしやすい詩ですが、
どこか腑に落ちない固まりを感じます。
それは恐らくこの詩が「円」によって塞がれているために広がりを持てないという点が原因だと思います。
果たして本当にそれは円なのでしょうか?
一度通った道を再び通ることはできませんし、同じ出来事は二度と起こりません。
だからこそ円なのでしょうけれど、円の中にも突然の変化(事故さえも)は必ずあるはずです。
この詩はまだ終わっていません。終わっちゃいけません。
よっていつかあなたの中で再提出してみてください。
空白の切符、受け取りました。
またのご乗車をお待ちしております。。
うああああああああageにしたままやったああああああ
アホ、アホです自分、、、ouz
眠れなかったので、ボツ詩を投下してみる。
「肺呼吸」
だって夏だから、
ヒエログリフの黒い犬みたいな、
男の子と女の子が、
手を繋いで、
歩いていく、
泡が見える、
ソーダ水の空、
溺れている、
雲、
乱反射している、
水の中の心臓、
赤い。
まぶたのない魚、
まぶたのある私、
うろこのある魚、
うろこのない私、
せめて真珠の首飾りで、
尾ひれを気取ってみようか、
目を。
瞑って、
歩く、
目を開けたら、
君がいて、
そのワンピース素敵だね、
って。
言ってくれるに違いない、
と、
願いかけて、
やめてしまった、
だって、夏だから。
912 :
犬大好き:2005/07/07(木) 05:37:29 ID:R/IjDutA
この前の夜はお相手してくださってありがとうございました。
あれから読みはじめて、いまここまで読みました。
うちの方では朝方、このくらいの時間には
枕に耳をつけると遠くに鉄橋の鳴る音が聞こえます。
そうすると、寂しさとわくわく感でごちゃまぜの、微妙な気分になります。
評価能力が低いのでうまくいえないけど、それとすごくよく似た気分になりました。
※
踏切の高いところに すごいスピードで夕陽を映す窓があって
こっちをじっと見ているひとがいます
かっこわるく自転車を支えながら
髪の毛ばっかり気にしてるわたしは そんなとき慌てて目をそらしてしまいます
そのくせ電車のしっぽが 小さくなるのを確認しながら
あのひとは会社の帰りかな、それとも鳥羽に旅行にいくのかな、などと0.3秒ほど考えます
もしもこんなスピードでなくて
散歩でもしてて目があったなら 友達になれたかな これは0.1秒
風と轟音に祓われて せっかく清潔になった踏切の周辺に 街の空気が流れこんでいきます
ゆっくりと 透明な渦を描きながら
913 :
◆d2FDl3Ij7c :2005/07/22(金) 08:23:21 ID:yvqR5lWx
てす
914 :
名前はいらない:2005/07/22(金) 11:08:44 ID:29Za1CLb
ネヲンの届かぬ路地裏の
レェルの冷たき鉄に
月光蘭灯が幽らゐで落ちる
こんなにも気だるい
焦燥を抱え
定かではなゐ
行き先を指で辿る
この線路に涯てはあるのか
停車駅はあるのか
見下ろす月だけが
知ってゐる
「ニュータウン」
この駅の3つ向こうにお父さんはいる
愛と幸せのまちに住む
裕福な人だけの高層マンション
おとなのためのコミュニティ
お父さんは幸せ者だね?
昔は随分苦労して
小さな会社を立ち上げた
今は2代目 お兄さんが
それなりに継いでやっていってる
55年の苦労はどこかで
報われなければいけないね
やっぱりお兄さんは頼りになる
あんないい所を紹介してくれた
少し早めの隠居に入って
悠々自適の暮らしをしてね
小さく萎んだお父さん
わたしには優しいお父さん
ボケ始めてるって嘘だよね?
お兄さんの勘違いだよ
二つの柱は要らないんだと
言っていたのはどういうことなの
苦労したのは俺の方だと
言っているのは?お兄さん
・お前にはやらん あいつに全てを その理由はな・・・・・・・・・・・・ ・
お父さん 今週末には遭いに行くよ孫を連れて
真夜中に、明日のためのお茶を作る
君のいる街から、私のいる街へ、
夏風邪をひいて歩く人影が
まだら模様に泳ぐアスファルト
君のいない街には私がいる
そして君を知らない人と私は「生活」をする
それはとても寂しいことだけど、必要なことだ
君を知らない人たちと会話をすること、
それはなにか物足りないけれど、大切なことだ
そうして穴を変わりのなにかで埋めようとすること、
それも、「生活」には、必要。
いつだって君のことばかりで頭をいっぱいにするわけにはいかない
君には新しいもので毎日、頭の中はいっぱいになるだろう
そうして私は少しずつ、君の中で小さく小さくうずくまっていくだろう
だから忘れた頃に、こうして、君のことを、書く、
君のいる街へ、私のいる街から、
遮るものは全て追いやって
君に届けていく言葉、のはしばしで、
夏風邪治らずに、私は咳をする
あさひるばん、
私は緑色のコロボックルを連れて散歩している。
コロボックルは黒い革でできた首輪をして、そこに鎖をつなげて、
嬉しそうに歩いている、ときにはスキップをしながら。
コロボックルは正直にいってかわいくはない。
だって見た目おっさんやし。
てゆうか肌の色が緑色やん。
かわいいというか、むしろキモイに分類される。
だけどかわいい。
誰がなんといおうと、私のコロボックルはかわいいのだ!!
彼には私が作った焦げ茶色の白地にパンツにベージュのラインが入ったシャツを着せている。
もちろんパンツはサスペンダー付き。サスペンダー。これはかかせない。
なにしろおっさんなのだ。お腹もぽってり出ているのだ。
ぽってりお腹にも対応する優れもののゴムパンツだけど、
散歩のたびに、こんなにはしゃぐものだから、どうしてもずるずるパンツが落ちてきてしまう。
パンツが落ちると白いブリーフがさらけ出す。これはどうしても避けたい。
だから私のコロボックルにはサスペンダーは必需品なのだ。
ペルトじゃ、きつそうで、苦しそうに見えるし。
上から持ち上げてくれるサスペンダーこそ、彼にはふさわしいのだ。
備考:コロボックルのおなら超臭い
車掌業務に戻ります。
>>912 犬大好きさん、よくいらっしゃいました。ご乗車ありがとうございます。
遮断機の向こうとこちら側、流れるスピードの違う二つの世界が接するのはほんのわずかな時間なのに、
色んな人たちのふとした一瞬の表情が、窓枠から見えて、それはまるで誰かの日常を覗き見しているような、
目が合うと、こちらも窓枠にはめられて見られているんだって気づく、夕焼けの道が、
本当ならきっと一生話すことも会うこともない人の日常と交わる不思議さを思いました。
一連目で、オカルト風味を予感させながら、少しずつ犬大好きさん特有の和やかさとさわやかさが混じる
ほんのりとした詩です。
夕焼けレッドの切符、受け取りました。
またのご乗車、お待ちしております。
誕生日までにどこまでいけるかな。
ちなみに14日でこのスレ、3才になります。
そろそろ走りきらせてあげたい。
ひっとよーひっとよーにひっとみーごろーー
「また眠れないの?
お薬は?飲んだ?飲んだの・・・そう。
最近、あんまり効いてないんじゃないの?
ん、それだけじゃない?
考えごとしちゃうんだ?そっか。それは、あまりよくないことかもしれないね。
よくないこと、なんて言葉も、どうかとは思うけど。
・・・焦ってるんだ。焦ってもしようがないのに、って、分かってるからよけい焦ってしまうよね。
自分一人ではどうにも動かせないことや、もし一人で動かそうとしたら、その重さに耐え切れなくて、
圧し潰れてしまうこと、分かってしまっている。
引き裂かれてるんだ。
だけど本当のところはどう?引き裂かれていたいんじゃないの?
引き裂かれている自分しか、自分だと思えないんじゃないの?
・・・あなた、いつも本当に思っていることを言わないね。
どうしてかな、本心を押し殺すことを良しとする国に生まれたからかな。
・・・フランスか、いっそアフリカとかで生まれた方が良かったのかもね。(笑)
・・・・・・・・ごめん。そんな仮定をしたところで、あなたの気持ちが楽になるわけではないのに。
言ってごらん?言わないの?本当のところ。あなたが言わないなら、私が言ってあげようか?
・・・あなた、本当は。
誰かにでもなく誰にも彼にも大勢の中から見つけてもらいたくて、認めてもらいたくて、期待の新人扱いや、
お姫様、王子様みたいにチヤホヤされたくてされたくてしょうがないんでしょう?
そうしてみんなに好かれて親しまれて誰かにねたまれても自分以外の誰かがその人をもみ消してくれたり、
自分の発言一つで物事が動いたり誰かの生き死にが決定してしまうくらいの権力を欲しがっている・・・
そうでしょ?認めないの?(笑)
そう、まずあなたは見つけて欲しいの、発掘されたいのよ、ふふ、かわいらしい。どうしてって?だって。(笑)
焦って考えてるばかりでじっとしちゃって文句言うだけで自分じゃなーーんにも動かないで、
だだこねて泣いてる子どものくせに大人のふりしてこんな自分が嫌いだなんていって、
そのくせ自分が本当はだーーーーーい好きなんだもの!
死ね!!」
ちょっと自分に怒ってるんです。
気にしないで。
、、、今日、寝て、起きたら、車掌業務に戻ります。。。
夜が乱反射
写真に収めた恋人ポピー
ピーコがジーコとヒーコラ絵を描いた
イタリアからスペインへ空を飛ぶ白馬の旅
度重なる重圧に鬱憤溜まらずクシャミ
ヤミーなごちそうちょうだいティンカーベル
ベルリン系の壁を作っては壊すフェチ
絵ちくちくする
するめのお宿はちょと臭う
お馬追う魔王
お馬追う魔王を追うお馬
うまみ成分に溺れて
0点のテストが洗濯物と午後の空を舞うよひらひら
平居堅の彫りの一番深いところに隠れようかな
悲しいかな私そんなに小さくないの
伊能忠敬の皺の一番深いところに隠れようかな
悲しいかなもう彼はいないよ
いよいよ腹が減ってきた
キタロウ、ご飯買ってきて!
風船を紅く塗りましょう
少女の手の平から離れて
慣れていく俯瞰図
缶 ずっと転がしている少年が
年がら年中撃ち放つ弾丸と
岩頭ぶつかって風船が
線画の街並みに落下
楽観 それから 悲観に走って
知っているの いないの どちらか
散らかしたままの空に
ソラ 煮えたぎる ぐつぐつと
ぐっと 握り締めた手の平の中に
中庭で眠る猫の鼻
野花を摘むことを覚えた私
渡してあげる 紅い花を
罠を仕掛けたのは秘密ね
蜜捏造してる働き蜂が
八月裁判にかけられ逃亡し
帽子を深く被って
ぶって欲しいと少女にせがみ
背が皆より低い少女はひきかえに欲しいと頼みました
白い
風船
ばいばい、またお会いできることを楽しみにしております。
車掌役・ましゅう(ぬくみりゑ)
それから
恐らく私は始めから気づいていた
鈍色の壁に落書きがあり
様々な人間が様々な言葉で様々な人間を中傷している
あれは全て私が愛する詩人たちだ
力強く一つの言葉で宇宙を作り上げる詩人の一つの表情だ
君は一体私たちになにを期待していたのかと
見慣れた顔で問いかけてくる
あれは私が愛する詩人たち
夢を運ぶモグラ
彼はそう言って地下鉄へ乗り込む
切符も持たず改札を通り抜ける
君、君、待ちたまえ
幽霊のような駅員の言葉は彼の身体をすり抜けて消えていった
彼は構内へと進む
私の羽根のような意識も彼について行く
いくつもの階段が並んでいる
彼はその中から適当な階段を選び降りて行く
どこにも正しい道順の階段などない、分かっている
踊り場ではルンペンの寝床にも目をくれず彼は歩いて行く
どこに行っても同じ、分かっている
壁には長い間貼り替えられることのないポスターがある
薄汚れた紙面で女が笑っている
君、君、もう戻っては来られないよ
女が笑顔のまま言葉をかけるがそれも蛍光灯に吸い込まれる
彼は深く深く心臓を研ぎ澄ませる
私は女の唇の上の埃を指で拭いながらついて行く
さて朝が来る
朝は、不思議だ、何故いつも「来る」のだろう、どうして僕は、朝を「迎える」のだろう
彼が言う
虚空を見つめる
地下鉄の構内にはどこにも朝はない
どこにも朝はない
無機質な虚空
影を本体として
私は彼の後ろをついて行く
夢を運ぶモグラよ
出てこい
私はつま先を睨む
モグラの目は飾りのようなもの
地下を削りながら爪をとがらせる獣
ホームには誰もいない
彼と意識だけの私だけだ
モグラがのそのそと毛を逆立ててドアを開ける
彼は乗り込み私も乗り込む
こんなもの
なにも必要ではない
全てが蛇足なんだよ
つまり僕がどのようにモグラに乗り込もうが
そんなものを描写しようが意味がない
始めから分かっていたはずだ
そうだろう
私がドアを跨いだ瞬間彼が振り返り私にそう言う
君がこれ以上僕について来たところでなにも変わらない
それも君は始めから分かっていたはずだし
僕の行き先が重要ではないことも分かっているはずだ
そうやって僕を君の詩、らしきもの、の登場人物に仕立てあげようとしたって
無駄だよ
車掌の笛がなる
モグラはぴしゃりと毛を引き締めてドアを閉めた
私はホームで一人になった
君は
一体 何者で
僕を
何者にしようとしたいのか
反芻する
彼の言葉を反芻する
彼は何者だったのか
そして私とは、私が私と認識しているこの意識とは
一体誰なのか
辺りが急に明るくなる
朝だ
朝・・・朝・・・朝・・・・・・朝!
私のゲシュタルト崩壊、はははそれも結構、私はこの身体を操縦している、なまみ、のにくたい、の内部で
稚拙なレバーをあれやこれやと操る、否、操っているふり、をしている、景色が遠ざかる、景色、景色とは、
一体何か、光を浴びて反射してそれが色となりこの肉体についた眼球に映っているだけではないか、そうだ
物質だ、これも、それも、全て、分子から原子へと分解されていく膨大な情報の一つでそれは本当にちっぽけ
な存在の集合体、存在、存在、存在、存在、存在、存在、存在、存在、存在、存在、そんんさっざいそんざああい
存在とはなにか、夢、夢を運ぶモグラの存在、薄汚れたポスターの女の存在、
瞼を閉じる、赤や青や黄色の光が網膜にちらつく、この光を認識する私、
認識している、光の存在、重みのない存在、誰とも分からない彼の存在、
崩壊していく私の意識のその存在
言葉の存在
存在
という言葉
にんげん
と口にする途端、憎悪してしまうような、
936 :
名前はいらない:2005/10/18(火) 14:53:50 ID:dF8Bc7Wk
愛国から幸福へ
地下鉄にも、窓がある、不思議だ、
くらやみを、舐め続けて、
削り取る、新しいくらやみを欲しがる舌、
足をなくしたわたしたちは、
跪くことはできないので、
倒れ込みながら、ひかりに、ひれ伏す、
許してと、許さないを、
交互に唱えながら、
ひかりが点滅する、
地下のえくぼに抱かれる、
車輪の股間が膨らむ、
埃が目にはいって、しみる、から、涙を流しているのではないよ、
涙が目にしみて、痛いから、嗚咽を漏らした地下道が、埃を舞わせているのだよ、
教えてくれた貴方に敬礼をします
死んで下さいありとあらゆる幸福な方法で!
938 :
名前はいらない:2005/11/09(水) 23:49:58 ID:HePE4cb1
age
「コンソメプールの歩き方」
もう忘れました歩き方なんて
自分の寝息が
コロス、コロス、ブッコロス
と聞こえます
と先生に言うと
先生はニコリと笑って
脳みそに効くお薬をくれましたが
帰宅後そっくりそのまま
三角コーナーに放りました
秋はものすごく早くて高いので
財布の中から赤ん坊が生まれたのですが
産声が五月蠅いと
ママハハに奪われてしまいました
それはつい去年のことです
君の懐中時計は狂っている
僕が直してあげよう
そう言って差し伸べられた手を払いのけて
突き進むは真冬のプール
緑色に煮詰められた
具材は季節の腐敗
少女の尿に
興奮してしまった少年の精子
全て自然に出来上がった25メートルの胎内を
泳ぎきったら月が綺麗で
食べられないのが不思議
忘れてしまった歩き方のせいで
足が小枝に挟まります
どこも狂ってなどいない頭で
私はも一度ここからおぎゃあと啼こうと決めました
ハロー、ハロー、親友よ
結局ここへ戻ってきてしまう私を笑っておくれよ
日常というお勤めに励んでは
電車の中で眠りこけて寝過ごして
終電へ着いてゲームオーバーを繰り返す
ハロー、ハロー、親友よ
また会ったね、毎日が再会だね
泣き崩れて毎日今生のお別れだね
会わなければ良かった、と、君に会えて嬉しい、の反動で
私は戻ってくる
きっと今日の終わりにも
二度と顔を見たくないくらい君が疎ましくなるだろう
そして明日の始まりにはコンマ1秒でも早く君に会いたくなるだろう
ハロー、永遠の親友
ハロー、永遠の私
942 :
名前はいらない:2005/12/30(金) 16:31:25 ID:Y1eyf/qv
age
943 :
蘭:2005/12/30(金) 18:46:32 ID:j+qwYjo1
アタシは
キミの相談役
どんな時だって
「そっかぁ」 「気にしたらアカン」 「大丈夫」
って 隣で呟く。。。。
たまにはアタシの事も聞いて
その時はちゃんとぃぅカラ
相談役なんかじゃナク
彼女としてみてほしぃって
鬼になれ
優しい人たちを踏み台にして生きるような
鬼になれ
人の生き血をすするような
鬼になれ
美しく醜い心と体の
鬼になれ
泣かなかった青鬼をも忘れるような
鬼になれ
そうして孤独になっても孤高などと勘違いしないような
鬼になれ
そうして死んでいっても決して後悔しないような
鬼となって
鬼として生きて
鬼として死ね
二度と人間には戻らぬように
強い覚悟をもって
鬼になれ
使い古された少女の遺体を抱いて眠る
さようならをしなくては。
2006年になってしまったのだよ
まさかこんなに続くとは思っていなかった
もうやめよう、
こんな悲しいことは
もう終わりにしよう、
こんなきな臭いことは
スレッドの寿命とはいえ、
1000まで逝くことができたのなら、
それは大往生ではないか。
よくここまで一緒に
私に付き合ってくれたね、線路。
途中、いくつか、君、
血を流しただろう。
未明に息を引き取る青い猫。
哀しみの青い猫。
包丁を咥えて、
私に突き刺したね、
もう死んでしまった青い猫。
誰かちょっと手伝っておくんなもし。
この子を天国の入り口まで連れていかないかんのよ。
ほら見てみ、こんな
未熟なままで、
皺くちゃになって、
きんにょ見たよりももっと、
白髪が増えとるやろう、
かあいそうに、かあいそうに、
この娘を連れて行かんとね。
暗いうちに連れて行かんとね。
951 :
◆ACMASyU/iM :2006/01/12(木) 06:12:46 ID:xO2zOVTh
最後くらい自分で上げてみよか。ほれ。
ちょっとちょっと、
一番上で発言するってかなり緊張する。きゃー。
せめて、かつて某所に投稿したものを再掲するくらいはしてみようか。。。
メンソール・ギター・メンソール
何ド
も弦の替え方を教えてもらったけど、君に
何ド
もそのやり方を忘れてしまう
鼻歌ばかりが耳に残って
容易く弦を操る両手の動きを
紫煙フィルター越しに眺めていた
睫毛にかかる前髪や
その奥の伏せた瞳や
中心にある整った鼻の造形や
かかる息の温度
メンソールを加えた唇に
頼りない背中が
EになってAになってDになってGになってBになってEになって
を、繰り返し
ソレラ全てが私の聴覚に伝わる
のは、気のせいではなかった
けれど、
そのうち
もしも、を考えるようになってしまった私は
弦の替え方を覚えることを拒絶した
灰皿にメンソールが積もって
抱えきれなくなるころに
必ず切れ
た、安物ギターの六弦
は、
ちゅう
にんぐも効かなくなってメン ソォー
ルルルルルルルルルルるるるルるるルルルルルルルルルる・・・
の変わりに埃を積もらせ
た
もシもきミがいなくなレばこのげんをかえるのはわたシシかいないか
ララララララララララらララらららら
らんらんらん
らん
結局ド・忘れしたまま切れた弦を
そのままにして君はいないから
せめてと吸い込んだメンソールの匂いで
私のギターが静かに眠る
そのたび密かな音を奏でて
君が持っていたEとAとDとGとBとE
も
私の中で錆びていつか切
レ
る る る。
シチューの底の手紙
*とろみがつくまでシチューを煮たら
具が焦げてしまったの
だからまだらに茶色いんだけど
本当にごめんね*
テーブルに置手紙を発見
蓋されたままの鍋をコンロ上に発見
僕は探索する
お焦げの匂いから君がいた時間を辿る
*
昨日はごめんなさい
*
昨夜
狭い部屋の中で
煮詰まったのは
何だったのかと
ふと考えながら
銀のスプーンで一掬いして
まだら模様のシチューを鍋から舐めた
お焦げは
香ばしいと思う
底にいけばいくほど
シチューの底の手紙
*とろみがつくまでシチューを煮たら
具が焦げてしまったの
だからまだらに茶色いんだけど
本当にごめんね*
テーブルに置手紙を発見
蓋されたままの鍋をコンロ上に発見
僕は探索する
お焦げの匂いから君がいた時間を辿る
*
昨日はごめんなさい
*
昨夜
狭い部屋の中で
煮詰まったのは
何だったのかと
ふと考えながら
銀のスプーンで一掬いして
まだら模様のシチューを鍋から舐めた
お焦げは
香ばしいと思う
底にいけばいくほど
失敗してた orz
不眠の水辺
ぴちょん
「水が落ちる音がする」
窓の外
流しの下
大雑把な洗濯物
ぴちょん
「水が落ちる音がするわ」
シャワーの独り言
濡れたゴールデンレトリバー
風呂上りの長い髪
ぴちょん
「水の音で眠れない」
君は秒針の音でも 眠れないと言った
これ以上 君の眠りを
何が妨げるの
電話のベル
サイレン
ギターアンプの重低音
それとも流星群の音
アナログ時計のない部屋で
このまま朝を迎えるつもりか
ぴちょん
「眠れないわ」
眠れない君が 流す涙で
僕は 眠れない
ぴちょん
初めて詩板に来て、ろくに詩を書いたこともなかったのに腕試しに投稿してみてチャンプになった詩。
この詩がなければ、詩板に居座ることも、このスレを立てることも、
今東京で色々やってる自分も彼や仲間と出会うこともありませんでした。
さよなら、小鳥
小鳥
お前は小鳥
まっしろな小鳥
お前は今朝生まれたばかりで
まぶたは薄い膜に覆われているから
そんなに必死に朝日を見なくても良いのだ
お前は真綿のような産毛に包まれて
朝露に身体を震わせている
あの林のどこかに
お前がいる
小鳥
今はまだ飛ばなくても良いのだ
母鳥は帰ってこなくても
小鳥
お前のくちばしが木漏れ日に輝いている
今はまだ囀らなくても良いのだ
お前は小鳥
生まれたばかりの小鳥だ
ただそこにいて
愛を乞う
それだけで良いのだ
小鳥
お前は母鳥に忘れられて
いつかこの木の根元に巣ごと落ちてしまうだろう
怖がらなくても良いのだ
私が必ずお前を見つけ出して
目を閉じたままのお前をそっと抱こう
小鳥
お前はまだ
お前はもう
鳴くことはできないけれど
私はお前を探しに行くよ
林の奥深いところへ
密集する木の根元
そのなかに流れる脈
険しい樹木の皮を昇って
萌える緑の葉と葉をすり抜けて
さて
私たちが無事出会ったら
まずどこへ行こうか
小鳥
私とこの林を抜けて
どこまで行こうか
私の小鳥
お前が行けなかったところまで
空まで
私たちは出会う
それがさよならになっても
お前は小鳥で
いつまでたっても小鳥のままで良いのだ
銀色コスモ
「さぁ、鈍く光るホットプレートでおいしいホットケーキを焼き上げましょう!」
ホットケーキはまあるく狐色に飛び跳ねた挙句の果てに少女に租借されている
お父様のセブンスターはフィルターまで焦げてしまって
少女は灰皿から一本それを取り出し弄ぶ
フィルターは少女の小さな手の平から落ちる
そして転がる
ひとつのパターンが連なった床の上を
そして踏まれる
土の中のバクテリアを知らない素足が踏みつける
こなごなに傷ついた彼は
離れ離れになった仲間を思い出すが
皆はとうに灰になり肺に吸い込まれ
スカイ・ハイ 高く高くそれから弱く
蛍光灯にも届かずに煙は消えていったことを知る
せめて少女が
地平線に染み込んでいく太陽を知っていれば
水平線に溶け落ちていく太陽を知っていれば
彼は違和感を抱くことも裏切りを予感することもなく
平日の昼下がりに塗りつぶされたというのに!
少女は表情豊かに楽しみながら彼を真っ暗な地下室に塗り込めてしまう
少女とは大罪を犯した死刑囚でありながら無知で従順な模範囚でもある
背中に走る鳥肌はいつか晒される裸体への淡い戦慄
記憶の中でホットプレートのホットケーキは租借され
いつか口に運ばれることもなくなりミキサーにかけられる
そのとき もはや少女の額に
キラキラと輝く北斗七星は映らない
流れ星はすべて重くなって耐えきれずに落ちていく
今はただ甘い蜂蜜にまみれて
人差し指に垂れ流れるそれを少女が舐めるだけで
セブンスターは静かに瞬いて
ホットプレートは銀色に瞬間冷凍してしまう
今はただ甘く
今はただ軽く 脆く
本当に改行規制だけはどうにかして欲しかった。台無しになるよ。詩・ポエム板なのに。
初夏、ひとりぼっち
太陽に睨まれて肩をすくめた初夏の午後
私の汗は小さなスパンコールになって
アスファルトに散らばった
眩しさと同じ甘い匂い
背丈を伸ばしていく影が云う
「今この瞬間に私を待っている男がいる」
私はてのひらを固く閉じて
世界中に散らばった
「おいで」
そう呟いて恥ずかしそうに目を伏せる癖のあるのは
17番目に飛び出していった私が出会った3つ年上の日本人だった
私はなんの抵抗もなくしなやかな腕に身を任せた
出かける前に必ずハグをするのは
いつも力強く35番目の私を楽しませるシチリヤの男だった
私からはキスを与えた
幾千 幾万もの私の破片
一粒一粒が輝きを増して世界中で喜びを歌う
それは闇夜から朝を告げる一筋の光で
それだけが地上を照らす
私を満たして
私は溢れていく
私の頭を撫でる上海
傷つけ合ったダウンタウン
手を取り買い物をした日曜日のモンマルトル
わずかな着衣すら疎ましいジャマイカ
数え切れない細胞が全て
彼らを愛して
彼らを覚えた
そしてそのたびに
小さな私のスパンコールは砕けていった
けれど飛び出していったたくさんの私は
まだ世界中を旅する
彼らは私をすぐに忘れるかもしれなかったけれど
私は彼らを忘れるわけにはいかなかったけれど
私はまだどこかで待ちつづける彼らに出会う
着せ替えをするように
幾重もの肌をすりぬけて
幾千 幾万もの私は
幾千 幾万もの彼らと出会う
一つとして同じ声はなかったけれど
どの愛の言葉も同じだった
どこかで聞き覚えがある気がするのは
温もりを知っているからだろうと思った
今 私は泣いている
きっと泣いているのだろう
ずっと探し求めているもの
それを持っている誰かに出会いたかった
けれどそれを確認する間もなく
スコットランドの彼と薄暗い部屋で278番目の私が一つの命をもうけたとき
それを最後にして
私の旅は終わりを告げたからだ
日はもう暮れていた
私は路上で影を伸ばしきっていた
汗はただの汗で
服の中を皮膚の上を湿らせた
私は出会う
いつか同じ夕方と夜と朝と昼を過ごす
あなたと出会う
そして幾千 幾万もの小さな小さな私の破片
全ての細胞が
すべてあなたにそそがれていくのだ
そして彼らは皆一つになって
あなたになる
私は満たされても
もう溢れて乾くことはない
水槽
先生
いつからか、あたしの制服の襟元から心臓にかけて
緩いカーブを描きながら何度も何度も真っ赤な金魚が往復していくの
みぎゃっ
って小さな小さな声で鳴くあたしの金魚
だけど先生
先生の顔を見るたびに金魚がもがきながら速度を上げて泳ぐから
あたし 苦しくなって
吐き出してしまいそうなの
先生に
「 」
だめ やっぱりまだ金魚は外の世界に出してあげられない
ねえ 空気が欲しい
先生 人間用のポンプってどこにあるの
酸素ボンベなら病院にあるよね
ああっ やっぱりこれって病気なのかしら
どうしよう先生、あたし怖い
小さな金魚一匹があたしを動かしてる
真っ赤になる
耳も頬も首筋もてのひらも全部
あたし真っ赤な水槽で
小さな金魚一匹のために今水を溢れるほどそそぎ込んでる
口をぱくぱく
先生の前で開いてるあたしのかわりに
みぎゃっ
って金魚があたしにだけ聞こえる声で鳴いた
先生にも聞かせてあげたいよ
とってもとってもかわいいんだよ金魚の声
きっとその言葉の意味もかわいいに決まってるのに
まだ先生に聞かせてあげる勇気がないんだ
残念
恥ずかしい水槽は
結局5年経った今でも
乾涸びてしまった赤い金魚を浮かべて
なみなみと水をたたえて
ときどき言えなかった言葉や送り込まれなかった空気のことを考える
「好きっ」
って、
やっぱり言えないよなぁ、とか、ぼんやりして
日曜の夕暮れ歩く道筋に長い影法師ふたつ並ぶ
手をつないでいる、あの頃は知らなかった彼は
ときどき先生と良く似たまなざしで
新しく生まれた赤い金魚が
飛び跳ねる
みぎゃっ
ってね
サイレンのこども
サイレンの音はずっと女がスピーカーに向かって叫んでいるのだと思っていた
その女は時間を告げることだけに日常を費やす
思春期を過ぎた頃スピーカーしかない四方を白い壁で囲んだ狭い部屋に閉じ込められ
定時になるとめいっぱい叫ぶ
それは抑圧された思春期が暴走したまま終わらずに狂ってしまった少女の
言葉にもならない悲痛な感情
仮に彼女をサイレン女と呼ぼう(そのまんまであるが)
サイレン女にも母親と父親がいたしもしかしたら年の近い兄弟だっていたかもしれない
そしてクラスには思いを寄せる同級生がいたかもしれない
サイレン女が連れ去られたのは息の白い2月の夕暮れ
下校途中の出来事だ
それから彼女はずっと外に出ていないし
叫ぶこと以外彼女の口が声を発することはなくなった
サイレン女は白く狭い部屋に閉じ込められてからずっと
思いを寄せていた彼に恋をし続けているがそれは永遠に叶わないことも知っている
さて遂に彼女の務めが終わるときが来た
それは彼女自身が力尽きるときで
スピーカーの台の下には一冊の古いノートが隠されていた
赤色の風船が割れてから狂ってしまったこと
夕暮れすれ違う青年の顔が皆同じに見えたこと
白と黒のぶち猫の白と黒が入れ替わっていることに誰も気付かないこと
わたしの腕がわたしの腕ではなくなっていて
わたしの体は既に失われている・失われ続けている
街灯がともる時間帯は特に気をつけなくてはいけないよ
こどもたち
帰り道にはかなしみがいっぱい
わたしの庭にはこどもがいない
今日から全てのこどもはわたしのこども
呼んでいるから
呼んでいるから
書きなぐられた文字は古臭い丸文字
サイレン女はゆっくりと私の妄想の中で息を絶った
それとは全く関係ないことだけど
去年の暮れに祖母が死んだ
それから想像を絶する速さで時間が流れた
両親は色々な手続きに終われ私は初めて会う親戚の顔を覚えるのに必死だった
兄は帰ってこなかった
姉は手際よく母を手伝った
あるとき夕方のサイレンが聞こえて私はふっと昔抱いていた妄想を蘇らせた
それは祖母が持っていた金色の菓子箱を開けるような匂いがして
私はつい息を止めた
空襲で焼ける街を前に呆然と立ち尽くす若い祖母の顔が見えた気がした
お盆が過ぎてももう一度御参りしようと思った
耳の奥が焼けるように熱い
サイレンが聞こえる
関係ないことだけど
春眠トリップ
4月といえば青い顔
ははは春のことだったぁー
蝶番に油を注すことばかり考えておりました私の目の前に
それは突然現れたのでございます
まっさおな顔
見覚えなんてない睫毛の長い細身の男で
とても青い顔をした男が
買ったばかりのシルバー輝く自転車に乗って颯爽と走り去って行ったのです
シルバーホイールは四月の太陽を浴びて
青い顔は四月の太陽の影を作って
温度差に幅をつけた異質な彼が私の前に現れてそのまま消えていきました
それは4月で
つまり春だった!
5月の淡い恋は
黄色い声を作り上げて
私を白髪に仕立て上げてしまったのですとても上手に
息を呑む老け込んでしまった可哀想な私
恋のステップを駆け昇りすぎて私ってばこんな所まで来てしまって
誰もいないし暦の上ではまだ春のはずなのに辺りは真っ白
ってそれは全て灰で肺の中まできっと真っ白になってしまう廃墟で
私の夏と秋は奪われて春がもう訪れないなんて嘘よそんな
そんな あっ
カレンダー見て気付く
まだ5月じゃない
まだ4月にもなってない
今は3月で春になったばかり
3月は人殺し
多分誰か死んでたはずだ
それも親しくしていた数人が一気に
もしかしたら父か母か姉か兄か従妹か爺様か婆様か義理の兄か甥か姪か
恋人か昔の恋人か恋人の昔の恋人なのか
恋人とその昔の恋人は今も連絡を取っているのかどうか
取っていないならばいつから取っていないのか今どうしているかどこにいるのか知っているのか
取っているのならどうしてそれを私に隠すのかいつか言うつもりなのかどれくらいの頻度で連絡を取るのか
連絡を取るのはメールか手紙か電話か
それとも体?
嗚呼!
いてもたってもいられなくなった私がいて
片手には料理途中のモリブデン鋼含包丁を持って
モリブデンを混ぜたら鉄は強くなるんだよって得意げに教えてくれたのは貴方だったのに
化学の知識をそれとなくひけらかして悦に浸るのが好きでそれを嬉々として聞いていたのは私だったのに
裏切るなんて酷いわって包丁を握りしめる右手が熱いのなんの
頬の内側を噛む歯が尖ってすっかりお口は血だらけで般若一匹出来上がり
桜が散って散って散って散って散る散る血ル血が散る散るから
殺してしまったのは私で貴方はもういなくて
始めからいなかったことにして
全部夢だったら良かったのにと今更口にすることもできなくて
皆さん夏がもう終わりますね
如何お過ごしでしょうか
汗にまみれたベッドに投げ出された白い罵詈雑言
エロティックだね
あんたよりも
なんどもなんども
わたしたちは
なんどもなんども
した
たくさん
した
するたび
なぜか
いつも
まどのむこうでゆうひがおちた
自転車を押す
日曜日の人込みをよけながら
わたしは一人で商店街を歩く
自転車を押しながら
後ろで父とこどもの声がする
こどもは男の子で5,6歳くらい
まだまだかん高い声で必死に父親に話し掛ける
「ぼくら、将来ヒーローになるかもしれないしね!」
後ろから背中を貫いて心臓に透明な矢が刺さった
打ち果てたわたしは幼い子どもの言葉に服従するしかなかった
「ぼくら、将来ヒーローになるかもね!」
たくさんたくさんはだかになった
はだかになって
わたしはカーテンのすきまからゆうひをみた
めを ほそめながら
わたしのはだかはまっかで
こと の おわり
ただのおんなのしかばねだった
たくさんたくさん
はだかのままでしんだけど
そのかずだけたくさん
いきかえった
いろとりどりのパンツやブラジャーやおようふくと
いっしょに
「わたしたち、将来、」
ヒーローはそそくさと服を着て
煙草をふかしていた
生き返った私はさしずめお姫様という設定で
ビリー・ホリデイのCDをかけた
夕日はアスファルトにおしっこをしてから
気持ちよさそうに沈んでいった
なんでもない夜のはなし
例えば僕の他に誰もいないという状況になったとき
僕が真っ先に思うことは君のことだ
例えば日曜の新宿の雑踏の中で
僕に聞こえてくるのは君の声だ
固く手を繋ぐ
僕の右手と君の左手を
利き手が二人とも違うというのは
とても便利なのことだと知ったのは最近
そして手を繋ぐという行為が
決して一つにはなれないという前提の上に成り立っているということを知ったのも最近
「孤独と孤独が寄り添いあってる。」
そう言って君は笑う
例えば虫は本能で光に向かって走っていくけど
弱虫2匹の僕にはもちろん君にもそんな本能は残されていないから
ただひたすら深夜のホームで電車が来るのを待つ
「今日この時間の割に人が少ないのはサッカーがあるからかしら」
そう言って君は線路の向こうのネオンを見る
日付を塗り替えながら走る車内でドアの前の端に立つ癖を知っている
もう話すべきことはなかっただろうかと考えあぐねている僕に
「見て。レールが青く光っている。」
進行方向とは逆に流れていくレールはネオンの光を受けて
深夜の影の中青く光って
あっという間に見えなくなった
いつもわからなくなる
僕は本当は君で君は本当は僕なのではないか
馬鹿げていると知っていても
多分馬鹿な僕はいつもわからなくなる
車内は密度の割に静かで皆知らないふりをしているのだろうか
君と僕がいつの間にか入れ替わってしまったことに
「あの歌の中でどうしても、小さい鬼太郎がさぁ〜って言ってるように聴こえる部分があるの。」
電車が新宿でとまるといつも車内が明るくなる
君の白い顔も明るくなって
走り出すとまた
泣き出しそうな白い顔に戻る
雨の中歩く犬の夢を見た
犬は赤茶けた雑種の犬で小雨が降る中を歩いていた
アスファルトに落ちる雨粒を4本の足で弾きながら歩いていた
あるとき犬は立ち止まったんだ
そしてなにかをじっと見た
視線の先には雨でできた水溜りがあって
そこには孤独が映っていた
「そして、その犬はどうしたの?」
明るい部屋の中で君は両目を僕に向けてきく
犬は
雨でできた水溜りを
そっと舐めて
波紋を作ってまた歩き出したのさ
赤茶けた毛並みを雨に濡らしながら
「きっとその孤独は幸せにふるえたのね。」
君はにっこり笑っている
なんでもない僕となんでもない君と
なんでもない夜となんでもない会話の中で
「感傷的すぎるのは、
こんなにもなんでもなさすぎるからかしら。」
それから
なんでもない二人は
なんでもない眠りに入った
明日の幸福ななんでもない一日のために
キキララ
頭に星をつけたキキとララが手と手を取り合って雲の上を走る
走る
走る
走る
これが波打ち際だったら水のかけあいとか
アハハ、待てよぉーララー
ウフフ、キキ、捕まえてごらんなさぁーい
のようなやり取りの仕様もあるものだが
ここはただひたすら雲しかないので
キキとララはお互い目を合わせることも話すこともなく
走る
走る
走る
走る
はぁはぁはぁはぁハァハァハァハァハぁはぁはぁ
走る
走る
走る
走る
あっ
走る
走る
走る
走る
走る
生まれたときから二人きりで
生まれたときから二人には頭の星と足元の雲しかなかった
だから二人は走るしかなかった
なんのためにとかは
分からないまま
こんなに真っ暗な部屋では
皮膚二枚分の隔たりだけが本当
頭の星がチカチカ光るたびに
細胞が死んでいく
「このような死は幸いである」 と
音も立てずに細胞が ひとつ ふたつ 死んでいく
私は幸福だ
全身 細胞 ひとつ残らず
あっ
肩越しに見える天井の白い壁の隙間から
キキとララが 見てる
私たちを 見てる
だめ だめよ あなたたちは 走ることだけ知っていればいいの
こんなこと知らなくていいの お願い 見ないで
あっ
太陽が昇ってしまう
あっ
あっ
明るくなると 私の 接合部分が 見えてしまう キキとララに
見ないで 見ないで 見ないで 見ないで
あっ
何も知らない雲の上の王子様とお姫様は
いつか走ることをやめるだろうか
手を繋ぐこととは別のことを覚えてしまうのだろうか
密やかに密やかに
真っ白な何もない雲の上で 二人
ご覧
キキとララの星が見える
その夜から二つの星はずっとずっと点滅し続けた
そんなことを
私は真っ最中に考えてしまう
それから蜜柑
わたしの蜜柑
甘くてすっぱい
味覚をくすぐる色彩に
わたしの胸までふくらんだ
わたしの蜜柑
てのひらの上
ひんやりとして
目と目が合った
わたしと蜜柑
くちづけをして
それからお互い探りあった
わたしと蜜柑
傷つけあった
ひっかいた痕と
爪に残る甘い匂い
わたしと蜜柑
仲直りして
涙を拭って舐め合った
少し震えて嬉しげ蜜柑
わたしは蜜柑
名もない蜜柑
熟したぶんだけ
痛みを知った
わたしは蜜柑
あなたの蜜柑
その舌先で
転がりたい蜜柑
わたしとあなたと
その間に蜜柑
シーツに残った
小さな果汁
蜜柑満たされて
ベランダへ飛び出していった
それから蜜柑
ふくらんだ
オレンジの風船になって
はるか宇宙を目指すだろう
わたしとあなた
蜜柑を見送る
いつかふたりで
蜜柑を産むため
太陽について
軟体動物の気持ちで
深呼吸をしています
春になったら
目を覚まそうと思っています
雪の上を
2人の子どもが走っています
真白な雪を踏み潰して
後少しで死に絶える彼らの命など
子どもたちは知りません
今日は気持ちの良い氷点下の午後です
紅茶も白い息を吐いてからだを震わせています
軟体動物なので
皮膚の下の骨のことは忘れます
心臓が淡く浮き出る肌色の膜に覆われている
と
思い込んでいます
隣の家のお姉さんは昨日
知らないおばあさんに殺されてしまったそうです
なんでも
毒林檎を食べてしまったのだとか
軟体動物なので
塩水に浸かろうと思います
浸透圧のことなら
半透膜に聞いてください
やかんが泣いています
涙は熱いと聞きます
紅茶はやがて息を止めて冷えていきます
紅茶は冬の寒さに凍えて死んでしまったのです
砂糖が葬列を作っています
軟体動物はテーブルの下で葬列を見送っています
軟体動物はやかんの涙でふやけてゆきます
軟体動物は静かに冥福を祈るのです
軟体動物は深呼吸を続けます
子どもたちは
好きなだけ足跡を残したら
雪のことは忘れて手を繋いで走り去っていきました
軟体動物は静かに冥福を祈るのです
窓辺の植物は
この冬の寒さに耐え切れず少しずつ枯れていっています
軟体動物は静かに冥福を祈るのです
深呼吸をしながら
毒林檎を食べたお姉さんの元には
まだ王子様は現れません
軟体動物は静かに冥福を祈る準備をするのです
すべて冬がもたらしたことです
軟体動物になったのも
この冬の寒さによるものです
軟体動物の身体には
冬の太陽はどこかくすぐったく
やわらかく
だから軟体動物はもっと身体を伸ばしてしまいます
深呼吸をすると
白い息が生まれては天井に届く前に死んでゆきます
春になったら
目を覚まそうと思っています
それまで起こさないでください
エレクトロピカ
エレクトロピカ。
少女は、
電撃。
まだ青い肌の上を滑る白い蛇。
少女の欠陥とはつまり、
なにも知らないということ。
恋焦がれた輪廻を、何度も繰り返し、
少女は。
消耗しつつある肌を、
破る蛇。
つぼみが膨らんでいくのに。
見て見ぬふりできる蛇。
つぼみがしぼんでしまうことを、
恐れている、
少女は。
少女の楽園、
エレクトロピカ。
上空を飛び交う鳥の名前を、
誰も教えてくれなかったから。
闇夜に捕らわれ連れ去られる、
少女。
もう永遠に帰ることだけができない、
少女の、
輪廻。
無数の、少女が、手招きして。
誘いながら、迷う、
楽園の中で。
どの少女もやがて、
消えて、
新しい少女が、
やってくる。
淡い光の中、通り抜けていったのは、
エレクトロピカ。
少女を連れ去り、置き去りにしたのは、
エレクトロピカ。
ただいまも、おかえりも、存在しない、
大きな鳥の嘴に捕まり、ひとり、ふたり、消えて、そして、新しく少女を、ひとり、ふたり。
無数の少女たちの、
風に揺れる無数の髪の毛。
エレクトロピカ。
少女の、
残酷。
引き裂かれた、白い蛇。赤いはらわた。
エレクトロピカ。
少女の、
非力。
連れ去られてゆく少女の、
悲鳴。
ひかりと、はなと、はちみつと、不穏を、混ぜて。
さようなら、だけが鳴り響く。
少女の、
輪廻。
エレクトロピカ。
終
さよなら、線路。今までありがとう、線路。
ようやくここでお別れだ。
きっと君のことなんてすぐ忘れる。
君はすぐにデータの海に落ちていく。
今まで生温かく見守ってくださっていたのかどうか分かりませんが皆様、どうも有難うございました。
ここで私の車掌業務も終わりです。
皆様、あとはご自由にご歓談ください。
なにも上手い最期の言葉なんて考えていなくて今、後悔しています。
この線路はここで息絶えるけれど、私はまだ死んではいないし、これからもまだ道のりは続いていきます、
皆々様においても、この先、どうかご無事で。
それでは、さようなら。
ありがとう。本当に。
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。