〜〜詩で遊ぼう!投稿梁山泊 3rd edition〜〜
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Canopus ◆j1h.j3e. :
02/08/07 00:11 ID:UAF++CBe
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Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/07 00:11 ID:UAF++CBe
[ルール] 一人一作品の投稿で、期間は一週間。次の日の0:00が締め切り。 ※名前欄には「詩のタイトル」を入れる。 ●投稿者に関すること お題をテーマとした詩を投稿する。 名前欄にはHNその他ではなく、詩の題名を書き込む(匿名投稿制)。 コテハンは審査結果が出るまでは作品を投稿した事をほのめかしてはならない。 (しかし投稿した作品について名無しで会話することについては禁止しない。) 以上の規定を満たさない詩は無効となる。 遅刻は審査対象外。うっかりミス(名前欄にコテハン)は、はじめの1回に限り、セーフとする。 ●審査員に関すること 審査員は必ずトリップをつけること。投稿締切前に宣言すれば誰でもなれる。 審査員の仕事は「自分の気に入った作品をチャンプ候補として挙げ、点をつけること」のみ。 審査員はチャンプ候補と次点候補を選ぶことができる。該当作品なしでもOK。 審査員はチャンプ候補、次点候補に任意の点を付ける(上限3点)。 任意で寸評をつけてくれると嬉しい。 審査員の作品投稿もOK。ただし、自作品をチャンプ候補に推薦するのは不可。 ●審査、集計に関すること 審査員すべての発表があり次第、または締切時間から丸2日経った時点で、集計を開始する。 集計して最高得点をあげたものがその週のチャンプとなる。 集計後、二人が同点であった場合、双方チャンプとし、お題は投稿の早かった者が出すこととする。 三人以上が同点であった場合、審査期間を2日間延長し、協議を行う。 集計は、週番さん(審査員や依頼されたコテが持ち回りで担当)が行う。 週番さんの仕事は、その週のスレのヲチ(寸評はいらない)と、集計。 〆切の宣言も担当する(しかしこれらの仕事は手の空いている人も積極的に手伝う)。 集計後、次の週番さんを指名して、仕事は終わり。
ecnsan :02/05/08 01:20 「4月とは何だったのか」 遠い場所からの 古い友人の手紙 花見の誘い 何度目だろう 慣習は郷愁へと変わり いつも 忙しい時節で都合が悪い 季節病で体調を崩した などと嘘をついたのは なぜだろう 美しいまま眼に焼き付いた 懐かしい古桜 手紙は一片の花びらを包み 最後の結び 桜の下で待っていると
kanon :02/05/14 00:01 「若葉のように」 晩秋の 老葉の奏まるで詩人 歳月を辿り 苦汁を省みる 初夏に萌え 風任せに擦れ合う言の葉 余りに若すぎて 未だ いかに謳うべきか知らない 俺の言の葉たち 時流れ 晩秋の 老葉の奏まるで詩人 歳月を辿り 苦汁を省みる 胸に秘めるは 未だ輝く若葉色
恩田朗 :02/05/24 23:19 「火蛙」 私という木は 草も生えない焦げた丘の上に 立ち 両手を枝として広げ 千の青い林檎を実らせて 待ち望んでいる ついばむ嘴を もぎとる手を。 私を仰ぐ蛙どもは 私に実っている林檎の蜜を狙って 喉を鳴らしてずっとそこにいるのだが 彼らのためにひとつとて 落としてやる気にはなれない 自慢の跳躍でもぎとってみろ そのうち干物となる運命か? しかし蛙とは 火を吐く動物であったか 丘を焦がしただけでは飽き足らず 私の根元は既に焦げている しかし侮るな 私の逞しい千本の根は 貴様らごときの火では焦がし尽くせぬ。
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:02/08/07 00:31 ID:UAF++CBe
しかし私には見えている 蛙どもは木に登ることを覚えるだろう 怒りに我を忘れている蛙どもは もはや蜜を啜ることなど意中に無く 千の林檎を焼き尽くしにかかるだろう 青い林檎は炎で内から赤く染まり どす黒い灰を風に飛び散らすだろう。 もしも 私がもしも歩けたなら 前へ進み続ける人間であったなら そして私の腕の林檎が 蛙の目につかぬところに実っていたなら 彼らは私を馬鹿にして 小便もひっかけぬただの蛙であったろうに。
Canopus :02/06/11 02:16 「ささやかなその両手につつまれて」 娘のおえかき画用紙に 黒いクレヨンでおおきく ぼくはパウル・クレーの天使の絵をかいた。 単純なモノクロームの曲線。やさしく閉じたひとみ。かるくほころんだ口もと。 おおきな二つの翼。いつしかぼくはことばに出して絵をかいていた。 落書きにはもってこいの「優しい」絵だ。娘に言いきかせるようにしてぼくは 天使の絵をかく。どこに出してもおかしくないパウル・クレーの天使。 そして胸のまえで さりげなくかかげられた両方の手のひら。 ぼくはそこでクレヨンが止まった。天使がなにを大切そうに持っているのかが わからなかったのだ。手のひらの間の微妙な距離にはじめて気付く。まっしろ の透明な空間になにかが確かにあったのだ。妻は娘をだっこする。ぼくは妻を だっこする。そしてぼくは誰かにだっこされる。だっこの陶酔感。 娘がぼくの天使の絵の上に 赤いクレヨンでおおきな円を何個もかいた。 天使の手のひらの間をはみだして 画用紙からもはみだして。 いつだったか ある評論家が「日本人はクレーが好きで困ったもんだ」 というようなことを言っていた。 おおきなお世話だ。
恩田朗 :02/06/24 「書物」 犬の後ろ脚した 黒い少年が 赤煉瓦で作られた迷路のような町を 月光に黒光りしながら歩き 家へ帰っていった 少年の家には 一冊も本がなかった この町に本屋もなかった だがそれでも本は 彼の人生に深く入り込んでいた 今日 星の間を歩いていた時 二階の窓からガラスを破って 放り投げられた人間を少年は見た 赤茶色の毛並みに 黄ばんだ牙をもつ女 頭部を赤煉瓦の敷石に 深く埋め 死んだまま泣いていた
9 :
:02/08/07 00:39 ID:UAF++CBe
あの女を放り出したのは 誰だったんだろう? 部屋には彼女独りだった 少年は 机に座り 空の書棚に 彼の書物を また一冊立てかける さまざまな人間が さまざまな世界が 空の書棚に並ぶたび 少年の黒い毛は 毛色を変えていく 白くなるのか さらに黒くなるのか あるいは犬の脚が床を蹴って 窓から少年を放り投げるかもしれない 星の間で躓くたび 少年の書棚には書物が並び もはや少年はそいつらを 窓から放り投げることができなくなっている
構造 :02/06/26 「 」 わたしはいつぞやのあなたのようにすっかりと 忘れてしまった 記憶を手繰ろうとしたロープで肉刺だらけの指 しめりけで頁のひとつひとつをダニを潰すように みつめられる可読の染みは 無論、血もなく 匂いなどあるはずもない すでに、違う場所の革命だった 首を落とされる筈の王は居酒屋でアヴサンを飲み ついに陵辱されるはずの后は甲虫を収集した 夜と悲しみが支配したあなたの頭脳はそれを誤解し 俺は帝国だ!俺は皇帝だ!雷鳴そのものだ!と 全世界をみすえる山へと上り詰めて叫びだした
11 :
:02/08/07 00:42 ID:UAF++CBe
おそろしいまでのけたたましさ! いままで松葉で瞼を突付かれ 耳たぶを指で弾かれた記憶が 権勢を誇る鉄条網製の王座へと いざなう警吏は 一秒単位でぐらりと廻って いくらか酔いをさまさせた それらは鼓膜がやぶれるように かなしいけたたましさを均等し ひろげて大音量の無音に かろうじてみえる風になって ひとつの音幕になりかわる
ななしくん :02/07/04 「スティールドラム」 深夜に 雨は止み 叩かれ続けた窓は 泣き止み 瓦屋根から トタン屋根へ 未練の雨のように 一滴 一滴 見えないところで 打楽器の演奏がはじまる ずっと続いてほしいようでもあり すぐに止まってほしいようでもあり 意表をついて リズムを トーンを 気ままに変化させる その演奏を聴いているうちに 僕は楽しくなっていた 彼女への気持ちを 洗い流して 明日には 笑えそうな気がしていた
うたた寝死人 :02/07/17 「星型のケーキ」 皺だらけの手が帽子をのける 下から現れるだんまり 背広はハンガーに戻され また一年の眠りにつく カフスが外されめくれるワイシャツ 腕の毛で拭う紅い顔 恐らく唇の上 薄く感じている 塩 陰の落ちるダイニング 腰掛けるあなたの 目の奥に 鮮烈な光 白十字 夏草の緑に とり残され 眠る 戦友の名前 傷口はかさぶたすら剥がれ落ち 開くことも滲むこともしない 鈍い痛みが時折 忘れた頃にぶり返す オーブンの音で あなたと私は我にかえった 部屋中に流れ出すバニラ 膨らんだ スポンジケーキ 何年前だったか あなたが初めて入れ歯にした年 私はクッキーを ケーキに変更する事にした
14 :
:02/08/07 00:53 ID:UAF++CBe
丸に刃を入れて切り取る 丁寧に作る 星型 見かけによらず甘党のあなた 年に1度 この日だけ はけで塗る メイプルシロップ あなたのプライドの 色 あなたの大切な 星の And where is that band who so vauntingly swore “黄色い猿”の一群を 火炎放射で追いつめた話 That the havoc of war and the battle's confusion 太平洋で船を沈められ 遺品もない2番目の兄のこと A home and a country should leave us no more? 息子に孫に武勇を 正当性を叫んで 揮う Their blood has wash'd out their foul footsteps' pollution. けれど本当に説き伏せたいのは 慙愧に囚われた影 No refuge could save the hireling and slave 手に 目に 背に 残されたままの“あの時” From the terror of flight or the gloom of the grave: せり上がる黒を塗りつぶし 唱える正義 脆い興奮 And the star-spangled banner in triumph doth wave 星の勲章にすがって その肯定を救いにして立つ O'er the land of the free and the home of the brave 50年が経過しても ケーキをどうぞお義父さん 星の形をした お友達の分までどうぞ 勇ある者に輝ける星 一緒に再生される苦味を グラニュー糖で打ち消して 楽しかった話でもして下さい ほおばりつつ あなたにこそ相応しい ケーキをどうぞ お義父さん
注)アメリカ合衆国国歌Star-Spangled Bannerの3番挿入 訳:あの軍隊はどこへ消えた 我らを自慢気に罵倒した者たちは この大混乱の戦争が戦闘の生む混乱が ふるさとと祖国に もはや何も残さないと 彼らの血は洗い流される 彼らの足跡に残る穢れも 傭兵や奴隷には逃れる場所などない 恐怖からも 怯懦からも そして 薄暗い墓地からも 星条旗よ 勝利に はためけ 自由の祖国の空に 勇者のふるさとに
撫子さん :02/07/21 「生きろ!」 初めてだった時は 燃えるルージュで くちびる紅く濡らして 震える舌を隠した だけど服は重装備 ジャングルでも行くように サバイバルブーツまで履いて 参る!あなたの部屋へ 見たこともない古いオーディオ装置 初めて見るスナフキン 真っ黒な革クッションの上に 注意書き [ 猛獣注意!] 生きろ生きて帰ろ 息が荒ぶる 生きろ生きて帰ろ いっそ生まれかわっちゃえ! ヒャクヨンジュウナナ回目ともなれば ナナナナナナロクナンバーの車で 乗りつける二人のあなたの部屋へ 決死の覚悟だ スッピンでただのティーシャツに 髪は寝起きのままで ブライダル臭まで匂わせて 参る!あなたの部屋へ
17 :
:02/08/07 00:58 ID:UAF++CBe
これが真実の恋ならば 飾る必要なんてない でももし真実未満だったなら 今日で壊れるこの恋ね 三日履きっぱなしのブルージーンズで あなたの部屋 生きろ生きて帰ろ いっそ生まれかわっちゃえ! 生きろ今だ生きろ 生きろ急げ! 生きろそこだ生きろ いっそ生まれかわっちゃえ!
ましゅう :02/07/28 「不眠の水辺」 ぴちょん 「水が落ちる音がする」 窓の外 流しの下 大雑把な洗濯物 ぴちょん 「水が落ちる音がするわ」 シャワーの独り言 濡れたゴールデンレトリバー 風呂上りの長い髪 ぴちょん 「水の音で眠れない」 君は秒針の音でも 眠れないと言った これ以上 君の眠りを 何が妨げるの 電話のベル サイレン ギターアンプの重低音 それとも流星群の音 アナログ時計のない部屋で このまま朝を迎えるつもりか
19 :
:02/08/07 01:01 ID:UAF++CBe
ぴちょん 「眠れないわ」 眠れない君が 流す涙で 僕は 眠れない ぴちょん
しいな まほろ 02/07/30 「水」 すべての物は 解(ほど)かれて 崩れ落ちるビルよりも あっけなく 地面に 音を叩きつけて 消えてしまうように 見えても 地底で 静かな渦を巻き 姿の見えない竜となり そっと 大きく 海をめざす
21 :
:02/08/07 01:08 ID:UAF++CBe
庭を歩いていた雀が 前ぶれもなく 解けて ただの地面の染みとなって 消えてしまったように 見えても 巨大な竜に そっと 運ばれて 千切れた波頭のなかから また青空に はばたく もしも あなたと話している途中に 私の姿がふいに 解けて 衣服もろとも 滝壷へ落ちるように 虹だけを残して 消えてしまったら 悲しまないで 海へ来て 私たちは 母から 生まれてくるのではない 巨大な竜の 鱗の一枚一枚
22 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/07 01:13 ID:UAF++CBe
今回の週番さんのCanopusです。 それでは、はじめましょう。 前回チャンプのましゅうさん、お題をどうぞ。
23 :
ネッちゃん ◆/a8bMydI :02/08/07 01:14 ID:hRGojcoD
1回限定で審査員やってみたいんですけど いいですか?
>>23 もちろんオーケー。大歓迎です。
審査員の数が足りなくて、困っていたところです。
25 :
ましゅう :02/08/07 01:17 ID:lbG88web
それでは、お題の発表をさせていただきます。 色々考えたのですが、考えすぎて妙なのになったかもしれませんが、 皆さんよろしくお願いします。 お題は・・・「車輪」です。 はい、どうぞ!
詩のことは何もわからないですけど どれだけ固まった世界に安住してない作品を書いてるか そんな視点で選んでいきます よろしくお願いします
27 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/07 01:21 ID:UAF++CBe
>>25 ましゅうさん、どうもありがとうございました。
それでは第10回のスタートです。
お題は『車輪』。
車輪をテーマに詩を書いて下さい。
期限は8月14日。8月15日の午前0時で締め切ります。
28 :
ネッちゃん ◆/a8bMydI :02/08/08 12:51 ID:ypVf4Stu
来てください
ガギガギガギガギガギガギガギガギガギガギ デトロイトは燃えてる?油カスが?ギアに焼きいれる 油の温度で冷えている?脳みそに突っ込んでやろうか 発狂するやかましさを?来た、来た、北か?これが? 月曜日の日雇い労働の金か?くそったれ!ボケ 蚤か!飲め?アルコール?工業用?死ね! ストライキ、ストロキニーネ、ストンプ、ストンプ 踏み潰せ!足が虫の潰れた吐き気がする キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ ギャギャギャギャギャギャギャギャわわわわ わめきやがってこのくずアバズレ、立ちやしねえんだよ! てめえの御託に耐えたって精液は減退するばかりなんだよ この油カスども!
30 :
"反ヴッパタール" :02/08/08 16:04 ID:QFGYPBl9
私や私の愛人はまるでスイッチのように世界を思慕せよ。
31 :
「車輪の下」 :02/08/08 17:44 ID:w5ACO18T
「ねぇベイビー車輪は廻るから車輪なんだよ くるくる上になって下になる!」 1974年 君が生まれた時のパパママ くるり 1998年 君にbay-bayを言った時のパパママ 大王は笑った ねぇ?君にだけ恐怖をあげたよ! スペシャルサービスで一年も早く! 私寂しかったわ だって一人なんだもん でも、世界はもうすぐ滅びるよって ああ そうなのかぁって思ったわ くるくる廻って下になって上になるの 次の年には大王は来なくって世界は上へ下への空回りの大騒ぎ! あたしは逆立ちしてみんなにbay-bayって手を振ったのに ちぇっ 振り損じゃない 2000年 ミレニアム!ミレニアム! くるり 2001年 双子殺しの飛行機が2機 大王は遅刻した ねぇ?忘れた頃にやって来たよ! 世界は銀のワッカでね ピンナップガールが最高の笑顔で廻してるのさ ほら!ハラショーって言って!大王の僕にハラショーって言ってよ! 私泣いたわ だって悲しかったんだもん ビルから落ちた人も飛行機から落ちた人も つぶれちゃった人なんか きっと 銀のワッカの下敷きになったんだわ!
32 :
「車輪の下」(続き) :02/08/08 17:45 ID:w5ACO18T
ブロンド巻き毛のフォトジェニックが笑って 銀のワッカをカラカラ廻すの 世界はゾウの背中の上よ!ワッカの中でワッカの上で走り続ける運命なのよ Go!Human Go!Human Go! これが神様がくれた名前だなんて酷いお話 The human race だって! 誰も頼んでないのよ?ゴッドファーザー? みんなでリスみたく走り続けるの 知らない間にくるくる廻って ねぇ?上が良いの?下が良いの? 幸せってどっちにあるの? 「そうだね ベイビー?どっちでも同じさ 車輪はくるくる廻ってんだもん。」 2002年 ワッカはまだ廻ってる ねぇ?今は上なの?下なの? あたし達って ううん あなたって 今 Happyなの?
33 :
ネッちゃん ◆/a8bMydI :02/08/08 21:16 ID:ZhLO47zb
>>29 ギターでギャカギャカギャッ!ってストローク
♪の休符を挟んで繰り返すと
似合いそうな感じします
ちょっとハリウッド映画的で固まった感じの世界観なのが
気になりましたが破壊的にノリノリでいいかもしれません
でも正直よくわからなかったので占いにかけてみました
「カレンダー」という言葉が出てきました
関係あります?
>>30 これはぜんぜんわからなかったので占いに100%頼りました
「オー・マイ・ゴッド!」と出ましたけど
どうでしょうか?
ところでどこが車輪なのかもぜんぜんわかりませんでした
>>31 長くて読むのにへこたれました
車輪みたいにくるくる回ってる世界の詩なんでしょうか?
ちょっとくどいかなって思います
オーケンっぽいところも気になる
あとどうして「車輪の下」なんですか?
車輪の上下だと思いましたけど。。。
「さようなら」 終焉の炎を 覚えている それはいつか俺を 白に染めた 焼け落ちた言葉に 今じゃ何の未練もないが 燃え尽きない塊にも 実は気付いている 「海を見に行きたかった」 あそこじゃ太陽は 悲鳴を上げて落下するらしい 夜の風にあおられて 炎は空を焼き尽くすのか 焼失する 悪あがきの果てに 無機質な月だけを残して
「こんなことに なるなんて」 うろ覚えの神話のように 太陽の車輪に 触れてしまったのは 俺の方 無知な太陽は 燃えることしか知らない それは 君という輪郭だけを残して 影のような 灰 うなる 車輪 終わりほど熱い そんなところか
空回りをすることがあって せめて羽根が付いていたなら 涼風を君に送ることや 種子を運ぶことができたかもしれないけれど 僕に大切なことは 道をうまく掴みそれを後ろへ追い遣ることだ 思い出すことができないくらいに 僕か道か 回っているのはどっちだろう 時々考えたりするけれど 運ぶ荷物のあるかぎり僕か道かを回してください 少しずつ確かに削られ悪路に震え迷うけれど 回してください うまくいけば轍ができるし 君のことを忘れられるかもしれないから 回してください
37 :
視線 :02/08/09 07:25 ID:8RrSKyNT
ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ゲロ ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール 猫 ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ゲロ ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール 血? ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ミニ地蔵 ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール 猫 ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール 花束 ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール パンジー ガードレール パンジー ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール 猫 ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール 海 海 海
38 :
人力車 :02/08/09 08:34 ID:id+JNval
車輪は力強く動く 貴方を乗せ 貴方は私の元から遠くへ ただ、見つめる私の視線 貴方は私から離れ 遠く別の場所で違う恋をなさるのですね 私と違った 約束など忘れ 車輪は同じ動きを繰り返し 安定する 貴方が去った後 貴方を追いかける私の足は 不安定で 貴方には追いつけない
39 :
オレゴン・トレイルの午後(前半) :02/08/09 09:01 ID:63ei25Pt
遠い大陸につくられた道 人と、人でないものを分つ道 この道を歩まぬものが 人と呼ばれることはない 砂塵舞う荒野に救い主などなく ただ轍の行末に楽園をみるのみ その楽園をこの目に収めるがため 独りの男が幌馬車を駆り、この道を往く たった一頭の馬だけを頼りに 車輪のたわみを引き締めるため 結び付けられた絹のハンカチーフ この峻厳な道程の半ばで 失ってしまった恋人の形見 行く手に見える神の如き山脈を見据え 男は決して手綱を緩めない この轍の向こうに必ずいる かの天使と相見えんため
40 :
オレゴン・トレイルの午後(後半) :02/08/09 09:02 ID:63ei25Pt
赤い肌の少年が道を訪れる 負傷した勇者たちと共に 痩せた土地へと移動する途上で 誇りと空虚の入り混じった気持ちで 休憩の間独り空想に耽るために 足先に何かが接触する 目を落とすとそれは小さな白骨だった どこかに埋められていた子供の死骸を 狼がここまで運んできて喰べたとみえる 恐らくは幌馬車に轢かれて死んだであろうこの子供に 少年は何故か親近感を覚えた 少年は轍の方を振り向いた 二本の線の狭間に立ち 勢いをつけて逆立ちする そしてそのまま小猿のような巧みさで 東の方へと進んでいった
>>34 きれいに造った言葉だなーと思いました
くさいどころかドップリ固まった世界じゃないですか?
ごめんなさい
>>36 そのくびきにひかれた世界から抜け出してほしいです
>>37 バカにしてるんですか?
42 :
名前はいらない :02/08/09 10:41 ID:OmoTS4LI
>>41 いいねぇ、ネッちゃん!
その一歩も引かない「頑固一徹」に今回だけ期待する。
(ただ自分の作品に3点をいれるのはやめてね・・笑)
車輪は道の上を行く 道以外では転がれない 石にぶつかり、草がからまり たちまち横転再起不能 車輪は道の上を行く 誰かが作ったこの道を 疑いもなく行ったり来たり 安心通行大通り 車輪も未知にあこがれる 石や草木をものともせず 切り開きたい光る未知 前途洋々夢遊病 それでも同じ道を行く 轍が深くなるほどに 支える荷物の危うさに 安全第一苦労性 車輪は道の上を行く それでいいの?と問うてみる たぶんそれでいのだよ 応援声援自問自答
44 :
ネッちゃん ◆/a8bMydI :02/08/09 12:06 ID:6TCXxsEB
>>38 明治ですか?大正ですか?
ひいおばあちゃんの頃の一般的な女ってこんな感じでしょうね
結構今でもそんな感じしますけど
もっと車輪の音ががたんごとんとか響いてきたら
よかったかなと思いますけど
個人的には真宮寺さくらや花村紅緒が好きですね
45 :
ネッちゃん ◆/a8bMydI :02/08/09 12:08 ID:6TCXxsEB
>>39 最初から東に向かってたんですか?わかりにくいです
過酷なように見えてなんて安逸なんだろうと思いました
>>43 なんかよくわかります
でもどうせなら舗装された道路しか走れないながらも
スーパーな車輪に憧れてほしいなぁと思いました
46 :
孤独な蒼いリング :02/08/09 20:01 ID:jcM0MuwO
使い慣れない望遠鏡で 闇の空間を彷徨う 黒 白 グレー ベージュだけの世界 蒼い色なんて 地球だけだと思っていた いや 俺は天体なんて興味ない 目で見て知っているのは 太陽と月 そしてカシオペヤ座くらいだ 彼女はことあるごとに星の素晴らしさをとうとうと述べた 切れ長な目を輝かせる彼女を横目に 俺は聞き流していた 彼女の熱意とは裏腹に たいくつだった 幾年も時は流れ 俺は独りになった 「2億年も遠い昔・・・ 渦巻銀河の真ん中を ちっちゃな銀河が突き抜け 衝撃波が周囲に広がり 蒼いリングが作られたの・・・」 俺は天体なんて興味ない なかった筈だ・・・・・・ 南天のちょうこくしつ座 中ほど5億光年・・・ 直径15万光年の蒼いリングを探す 魅惑的 いや 神秘的な 今にも消え入りそうな淡い蒼 瞳に容赦なく飛び込んできた 息をのんだ 「ほら、蒼いリングがまるで車輪のようでしょ?」 はっと振り向く 誰もいない 散らかった部屋 南の地平線近く 蒼く瞬く車輪銀河 どうしようもなく 泣けてきた
送って嬉しい 傷つけられて 迷惑 いかいかの塵収集物
48 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/10 02:25 ID:gw1LAxn8
遅くなりました。ネッちゃん、どうもありがとうございます。
どうしっよか。はじめからいきますか…。
>>29 車輪というより、油を注していない歯車を連想させますね。モダンタイムス。
独特のリズムが心地いい。ネッちゃんとダブッちゃったな。最後の三行が、題名と
合ってないかも。あくまでデトロイトにこだわってみては。
>>30 知ったかぶりでもするか…。Wuppertal。ドイツの都市だそうです。
世界初の懸垂型モノレールと、有名な舞踊団を有する都市だとか。
車輪?円環?スイッチによる位置の転換、かな…。
>>31-32 ブームになったノストラダムスの予言。世界は、人々は、車輪となって
回り続ける…。ちょっと詰め込みすぎたかも。個人的な世界と、グローバルな世界
との混沌が、銀のワッカの存在を弱くしてしまったかもしれません。
>>34-35 構成が凝っていますね。三部構成+アルファで、それぞれが独立して
いる。カッコいいんですけど、それぞれの連のイメージが微妙に異なるのにも
かかわらず、収束させるべき最終部もまた抽象的にすぎるんですよね。
簡単に終わらせない方がいいと思いました。
49 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/10 02:57 ID:gw1LAxn8
>>36 車輪は人類の三大発明の一つなんですけど、随分と謙虚に出ましたね。
何といっても、ことば遣いが綺麗です。車輪が道をつくる、という絵は、あり
そうでなかったかも。二連目が弱いかな。
>>37 視覚的な詩ですね。正直なところ、スピード感があまりありません。
縦に読むのか、一行づつ横に読むのかも迷うところです。レイアウトに一工夫
必要だったのでは。発想は面白かったです。
>>38 うーん、あなたの視線が狭いんですね。もっと綺麗な詩になりそうなのに。
別れの季節、「貴方」の表情、周囲の空気、そういったものをあなたは見ている
はずなのに、省略してしまっている。車輪も何かの象徴にしたかったな。
この対比だけでは、あまり印象的ではないように思われました。
50 :
縦から見た「車輪×2」 :02/08/10 03:17 ID:AykkI7Jo
しょうもない世の中だと思ってた。 ゃり場もないから線路上に寝転んでみたり。でも迫り来るアレはやっぱり怖い。 リズムにのって「タタン タタン…」 僕はヘタレだから踏切が鳴り出したら逃げてしまう。 ん? なんかおかしい? しかし、車輪で思い出したけど、円周率が「3.14」から「3」になったんだって? ゃっぱり、どうかしてるよこの世の中。誰が悪いの? リスクの大きさに気づいてないのかなぁ?…ってちっぽけな僕が言っても聞こえないか。 ん? 誰か気づいてくれた?
51 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/10 03:28 ID:gw1LAxn8
>>39-40 曠野を進む流れ者と、闘いに敗北したインディアンとの二部構成。
こういう詩は書いてて楽しいんですよね。ただ、絵にやや無理があるのと
(流れ者が幌馬車?開拓者が一人旅?)、表現がやや紋切り型なんですね。
少年の逆立ちの意味も、ちょっと解りませんでした。
>>43 最後の標語みたいなやつ(と敢えて言ってみる)、面白いですね。
リズムを重視したことば遣いで、車輪のスムースな動きを表しています。
最後もうまくまとめていますが、逆に、内容かリズムにもうひと波乱
ほしかったかな。
>>46 車輪銀河の美しさ、そして彼女の思い出。いい題材だと思います。
彼女を思うよすがとして、星を見続けているんですね。情景の描写は充分に
できているので、それに対応するだけの心の描写がほしかったですね。
52 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/10 03:35 ID:gw1LAxn8
>>50 「縦から見た」「前から見た」…。前からの方がいいかもしれま
せんね。確かに弧を描いていた車輪は、平面的な図形になってしまう。
構成は、題名のとおり、ひねってあって面白いです。対して内容は、
もう一工夫がいりそうですね。
53 :
名前はいらない :02/08/10 03:38 ID:ZpVTkiYT
54 :
ネッちゃん ◆/a8bMydI :02/08/10 08:39 ID:C1r7Uy01
>>46 自分には関係ない興味ないと思っているものの上に立ってたり
それに包まれていたり
電車なんかに乗ってるつもりないのに耳を済ませばがんごとん
音が聞こえる
フウシのきいた詩だと思いました
日常からフワーと広がっていくような力があって好きです
でも車輪はこじつけっぽい
>>47 作品じゃないですよね?
>>50 主張はわかる感じだけど読ませ方がつまらないです
もっと驚くくらいのほほんとしててもいいと思いました
私は詩の先生みたいに おもしろくもクソもない詩を誉めるなんてことはできません これからも自分に正直にやっていこうと思ってます
56 :
ヒーローと車輪 :02/08/10 13:18 ID:C1r7Uy01
シャリンシャリンと音がする ジャリッジャリッと砂利踏んで あいつが自転車でやってくる 黒マントのヒーロー あたしのヒーロー 名前はしらない もしもあたしの足が車輪だったらさ 階段とかさ降りられないね 平地は平気で飛ばすけど 石コロ一個で意志喪失 ヒーローヒーロー 大車輪の銀輪 ヒーローヒーロー 忙しくても心亡くさない 傷だらけのヒーロー 優しい表情で誰もを愛し けっして誰も助けない ただぴかぴかの背中で 手招きするよ
57 :
続き :02/08/10 13:20 ID:C1r7Uy01
待っててね(ちがーう!) 待ってなくていいよ(そう!) いつかスーパー車輪を身につけて いつかその背中に追いついて 地平線の彼方へあなたを 蹴り飛ばしてみせるから その時はねぇ 笑いながら飛んでいってね マイヒーロー
58 :
さらに続き :02/08/10 14:27 ID:C1r7Uy01
行き先なんて知らないよ あなたを負かしたこの車輪あれば どこまででも行ける きっとあなたの行きたかった場所 通り越して その先まで そしてヒーローと車輪は 進化していくのだ!
59 :
SPEED :02/08/10 15:03 ID:Gw+vvZuJ
車輪は回ってる 気付かない内に だいぶ進んでから気付く だから大抵手遅れさん いつの間にか通過していた場所 見ることの無かった景色 そしてその重要性 後から気付いても遅い 呆然としてる間も進んでる ブレーキは無い 出来るのは楽しむことだけ それが出来なきゃどれ程無意味? 最終地点に辿り着き 微笑いたいならアクセル踏みましょ シートに身を沈めて 周りの景色が飛ぶほどに 全てを吹き飛ばすほどに アクセルを強く強く踏み込めば さぞかし素敵なことでしょう 後ろは振り返らないのよ 前だけ見なさい 準備はいい?
車輪がひとつ外れてしまったから もう走れないと 思いこんでいた ずっと 失くした車輪の跡をさすって しゃがみこんでいた 僕に残された生き方は 一輪車 全存在を たったひとつの車輪に変えて 走ろう 倒れたくないなら 胸を張ることだ 果てしない 虚空に向かって
61 :
ネッちゃん ◆/a8bMydI :02/08/10 22:18 ID:C1r7Uy01
>>56 曲なしで書くとなんだか散漫になっちゃいますね
もっと走ってる感じをシンプルにやったほうがよかったかも
>>59 筋書きのないサクラ大戦みたいだと思いました
あの時あの選択しを選んでればロベリアが!
みたいな共感しながら読みました
>>60 一輪車は走り続けてないと倒れてしまうんですよね
人間もある意味似たようなものだと思います
最後の5行がすごく好きです
でもちょっと蛋白なのかなぁ
62 :
黒い巨音 :02/08/10 23:22 ID:65ZuDoIA
糸巻ボビンの 転がる音は コロコロコロ それが ゴロゴロゴロ に聞こえる 小さな世界がありました そこに住む人たちは 塵の砂利で 小さな広い駐車場を作って たくさんの蚤のような車を いっぱい集めて 遊園地で遊ぶのです 毎日 毎日 木屑やオガ葛の 質素な遊具で ぶらんぶらんしたり ぎっとんばっとんしたり 楽しく遊んで 暮らしているのでした (下へ続く)
63 :
黒い巨音 :02/08/10 23:23 ID:65ZuDoIA
(上からの続き) ある日 それまでは遠くにしか見たことのなかった 巨大な黒いゴムのボビンが 駐車場の坂を 降りてくるのが見えた と思った瞬間に それは駐車場も遊園地も 包み込んで 潰して行きました 私が昔おばあちゃんから聞いた話 覚えているのは ここまでです その時の音は (コロコロコロ) どんなものだったでしょう? (ゴロゴロゴロ) 私には勝手な表現などできません ( ) それでもなぜか 私は聞いたような覚えがあるのです その煤臭い漆黒の車輪の音を そして 今 家の前 坂の上 その向こうのほうから
1例にすぎませんが、「梁山泊」スレの31-32で、2分割されてる「車輪の下」 という詩の場合、行数は53行、文字数は約1500バイト、あたりですね。 この詩は、Max60行になれば、文字数は大丈夫だと思います。 あくまで1例です…
>>29 工場労働の苛酷さを哀しみブルースを唄うのではなく、それを罵倒している。陰湿さのないそれはある種のカタルシスをもたらす。一気にまくし立てる技術には驚く。>油の温度で冷えている?>いいと思った。
>>30 一行詩だが味がありすぎる。@私と私の愛人とに対する命令Aスイッチのように思慕することB世界を思慕すること。濃密だ。テーマとのつながりは薄い模様だ。
>>31-32 世界を車輪に見立てその無常を唄っている。highかlowかと言われれば後者であろう。>私寂しかったわ だって一人なんだもん>この詩の本当のテーマか。何気ないが響く言葉だ。
>>38 もし5行目の「私と違った」が「私と誓った」であったなら一本筋の通ったいい詩になると思った。それは詩の他の部分が意味の明瞭な言葉でしっかりと綴られているからだ。車輪の力強さと私の不安定さの対比がおもしろい。
>>56-58 笑えた。良質のナンセンス詩。それは行間に哀しさがにじみ出ているから。三〜五連は特にいい。「大車輪の銀輪」>かっこいい。ただ「忙しくても心亡くさない」はくどいか。「誰もを愛し」→「誰をも愛し」では?自信はないけど。
>>62-63 ひどく恐ろしげな詩。
68 :
記憶 :02/08/11 16:33 ID:CgTlTkkR
お姉ちゃんは颯爽と小回りして カーブを大きくまわっている僕に 振り向きもせずに友達の方へ やがて僕が曲がりきった時 お姉ちゃんはいなくなっていた 補助輪がきしむくらい 全速力で走った たばこ屋の角を曲がる時 補助輪があるのに転んだ いつもならそれだけで泣くのに 不安で仕方ないから また起きて全速力で走った いつもの公園に いつものお姉ちゃんと友達 ホッとして近づいていったら お姉ちゃんも友達も ちょっと嫌な顔をした
69 :
脱輪/1 :02/08/11 16:53 ID:N20daATl
脱輪して、います 8月の田舎道、たんぼの、 ど、まんなか、で 都会の人間なので 四輪駆動では、ありません ですから 車は進みません 脱輪して、います 8月の田舎道、たんぼの ど、まんなか、で 渋滞していて 高速道路を、とおくはなれて ですから 車が通りません
70 :
脱輪/2 :02/08/11 16:54 ID:N20daATl
脱輪して、います どうしようも、ないの、です 焦りすぎた、の かも、しれま、せん どうしよう、も、 ない、 から 逃げて、いたのに 脱輪して、しまった の、です こまりました
71 :
名前はいらない :02/08/11 20:13 ID:09e/8R0W
「ミロのヴィーナスであればどれだけ良かったことだろう」 いつかの時代に 私は時間を司る象徴であったようで 時に始まり終わりは存在しませんでした 現代の暦が誕生して 車軸を失った私は ただただ堕ちてゆくばかりの 回転だけを能とするものに成下がりました 更に解かれて幾つかの部分にされた私の 原型など残るわけもなく 現在では想像だけの恐竜模型のように たいへん情けない姿を皆様に晒しているのです
72 :
名前はいらない :02/08/11 20:39 ID:HN0lEcdy
天皇陛下は神
73 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/11 23:22 ID:df2MAIgh
>>66-67 さん、ありがとうございます。今回はゲスト審査員に断られ続けて
いるんです。んで、どうですか?トリップつけて、審査員をしていただければ
大変うれしいんですが。
>>56-58 これは、テーマが邪魔しちゃいましたね。詩は遠くに飛んで行きた
がっているのに、『車輪』が頭を押さえ付けてしまっている。車輪とヒーロー
で、詩の内容が行ったり来たりしてしまいました。
>>59 ある意味、開き直りの詩ですね。んで、後悔はちょこっとだけすると。
うん、いさぎよい感じが表れていて、好感を持ちました。説明調の部分がある
のと、比喩が「ブレーキ」「アクセル」など月並みなのが気になるかな。
>>60 前半が印象的で、いいですね。車輪が何の比喩なのか気になるところ
ですが。何か大切なものか、自らの脚か。全体的に(特に後半が)あっさり
しているので、喪失感や決意など、もっとほしいかも。胸を張るのは、一輪車
に乗るコツだそうですね。上手い表現でした。
74 :
名前はいらない :02/08/11 23:38 ID:2wW5wPOn
車輪がないとどこへも行けない 僕の車輪なのか 僕は車輪なのか
75 :
ダツリントン :02/08/11 23:40 ID:Opz2fqEO
豚が坂道を転がっていく ころころ ぶぅぶぅ 豚の姿は車輪のようだ ぐるぐる ぶぅぶぅ もがいた豚はドブに落ちた ぼっとん ぶぅぶぅ 脱輪豚 脱輪トントン どんどん落ちてく豚地獄 転がり落ちてく豚地獄 もがいてみても豚地獄 抜けられない豚地獄 自業自得の豚地獄 逃げられない豚地獄 這い上がれない豚地獄 困ったぶぅ
76 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/11 23:56 ID:df2MAIgh
>>62-63 誰もが抱く黒い恐怖を、糸巻き戦車に例えて、さらっと仕上げまし
たね。味わい深い作品です。遠くに見える糸巻きボビンの描写が、もっとほし
かったかも。遠くに見える恐怖と、それに気付こうとしない人々との対比。
>>68 ほほえましい内容です。ぼくをまこうとするお姉ちゃんと、それに必死
でついていく、チビスケのぼくと。一連目のことば遣いがやや雑かな。あと、
情景描写だけに終始しているため、余韻が足りない印象でした。
>>69-70 ん。こっちも困りました。寸評の難しい詩です。浅そうで、深い。
1と2が微妙につながっているようで、離れている。特に後半はつかみどころ
がないんですけど、妙に納得させられました。
>>71 なぞなぞみたいな詩です。車輪のことを表現しているんだと思うんです
けど、時間を司る車輪というのは、浅学にして知りませんでした。そこらあた
りをもう少し書き込めば、もっとイメージしやすかったのかもしれませんね。
題名は魅力的なんですけどね。
77 :
蝉車輪 :02/08/12 08:59 ID:Q51f7OZq
夏の終わりの昼下がり 片羽根なくした油蝉 残った羽根をばたつかせ 空回りする車輪のように アスファルト路面を どこにもいけず ただその場をぐるぐると ひたすら回る ただ回る くるったように回り続けてる ギーギー 油の切れた歯車のように バタバタ 風に叩かれる扉のように 路面と摩擦する苦鳴は せつないほどに 鼓膜を叩く それは喚き散らす蝉の泣き言 私は車輪です 二度と走れない 壊れてしまった車輪です 空回りするだけの車輪です ブレーキはありません でもいつか動きは止まるでしょう そして二度と回ることはないのです
やがて回転は緩やかになり 泣き声も静かになりだしたが たしかに止まることはなかった しずかにもらす最後の言葉 でもあんたの一生だって そんなもんでしょう 意味なんて蝉の空回りほどにも ない その通りだったから まだ回り続けてる蝉車輪 そっとつま先で抑えて 力を込めてやった くぐもった音を立てて 回転はようやく止まった もう 夏も終わろうとしていた
79 :
ネッちゃん ◆/a8bMydI :02/08/12 11:17 ID:RylhkNGX
>>62 不思議な詩だと思います
なんだか子供の頃の気持ちを思い出しました
>>68 他人は自分の気持ちやがんばりなんて
わかっちゃくれないんですよね
そして私もこんなうざい子供の気持ちなんてわかりません
>>70 のほほんダメな感じは好きです
最後の一行つまらなかったです
私は小学生だけど 自分だけの四りん車を持っている 速さは時速2キロメートル エンジンはないから これに乗ってどこでも行く 病院に行かない日は 学校へいく 小学生だから お母さんは車いすの一部 車いすはお母さんの一部 そんな感じがする べつの人に押してもらうと どこかちがうから 最近お母さんはこしがいたそう 後ろからささえてもらって 歩きたい時もあるけど がまんしている かわいそうだから
年はこせないでしょう 去年の秋 先生が母に言った 変な話だ だって今はもう7月だから 今度の夏休み手じゅつする 頭を全部そった せっかく生えてきたのに もったいないな しょうがないか 生きるためだから 行きたいところ いっぱいあるから
82 :
農夫 :02/08/12 12:22 ID:DPDLEab0
僕は回されていた馬に引かれて 荷台に爺さんを乗せて 草一本無き荒野を進む 馬が僕を引いてくれなくなった 爺さんは泣いていた 僕は回されていた爺さんに引かれて 荷台に少しの荷物を乗せて 水一滴無き荒野を進む 上から突き刺さる鋭い閃光 砂の混じった風 爺さんが僕を引いてくれなくなった 軽くなった爺さんは僕の荷台に腰掛けた そしてそれっきり……
83 :
名前はいらない :02/08/12 12:43 ID:Lpbw0Ddl
>>71 なんかの彫刻の話ですか?
ごめんなさい知らないです
>>74 作品ですか?
ただの思索の言葉みたいです
>>75 おもしろいです
深みもある感じ
でも脱輪の人と同じ人じゃないですか?
85 :
ネッちゃん ◆/a8bMydI :02/08/12 13:39 ID:RylhkNGX
>>77 ニヒリズムたっぷりですね
そこから抜け出す憧れがほしいと思いましたけど
悪い詩じゃないと思います
私は涙が止まりませんでした
蝉を踏み潰した人は優しいと思います
>>80 同情をひきたいんですか?バカにしないでください
小学生がそんなわざと匂わせるような書き方するわけありません
最初の2行はいいなと思って期待しました
>>82 なんか不思議な詩ですね
でもやりすぎだと思いました
情景もわかりにくいです
86 :
Catherine Wheel :02/08/12 14:25 ID:+LsRHlaO
軋む神聖楕円弧の内周 嘔吐白煙ガザの肉塊 サーキット=オーヴァルCrush! ポルハボールER アイデンディティを繋ぎ変える偏縁のバンクは熱狂の温度を上げ 上昇気流に乗るテンション切れかけ寸前 Sequin欠片 放言の対価 Sequence静寂を破壊するダービー 金切り声の方角にカリ=ユガチュア泥濘 網膜に蒸着される引き裂かれた処刑場 剥落プラスティネーションド・スライスEQUAL複合 ミニアチュール・サクリファイスorサティスファクトcrit. 轢き出されるお前のキャサリンホイール
87 :
糸車 :02/08/12 14:47 ID:GBTBzV5K
カラカラ クルクル 糸車の車輪が 細い糸の上を 頼りなさそうに歩く この柔らかな糸が絹だったなら お母さんの手があかぎれることなどなく 私が震えて眠ることなどなく 貧相な食卓の上の 貧相なパンだって 柔らかな白パンに生まれ変われるのに
88 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/08/12 23:20 ID:SlCPY/4p
んー。じゃ、
>>77 から☆
>>77 夏の終わりの感じがよく出てる☆っていうかマンガとかでは特に
こういう感じが一般的な「夏の終わり」だよにゃ★同じ情景にこれ
だけ行を費やしながら、くどさはほとんど感じられなかたよ☆
最後の二連もいーね☆自分を殺したんだね★窮屈で救いのない
世界観は別にそのままでいーから、もうちょと広がりとか遊び
みたいなものがあると、つられて深みっぽいものも出てくるかな
と思たよ☆車輪のテーマをそのまま蝉にしちゃたのはおもちろい☆
>>80 微笑ましくて明るい詩だぁ☆力強い生命力を、車椅子の車輪とともに
感じさせてくれまちた☆
五連目のフィクションくささは、ちょと気になるところ★
>>82 「回されていた」「馬に引かれて」のところ区切っといたほうが
読みやすいケド、何か意図があるのかにゃ?★「回されていた馬」
と誤読してもなんかおもちろいんだけど、んなことする必要ないって
思た★
タイトルもよくわかんない感じ★ひねらずにつけるなら「荷馬車」
とかじゃないかにゃ★
もっかい
>>82 んー。淡々と過酷な光景を歌ってるんだけど、破綻しちゃってる
感じなんだよにゃ★表現もぎこちないし、足りないし★「閃光」は
正確な表現じゃないと思うし★最後も「ふ〜ん」で終わっちゃった★
>>86 挑発的な漢字とカタカナと英語の組み合わさった外観がかっこい〜♪
ちょっと吉増ゴーたんをほうふつとさせるかも〜☆でもあまりにも
ぎっしりと詰め込みすぎちゃって、かえって光る言葉がないんだよなー★なんか誤字も混じってるっぽいし★でも最後の一文で全部
許す!そんな感じ♪☆
>>87 糸車か〜☆いつの時代だろ★「糸車の車輪」って重複っぽい★
んで、パンなのね。100年くらい前の外国かにゃ?★
生活感は溢れてると思いまちた、昔の貧しい庶民の生活感が★
糸車って見たことないからわかんないケド、糸の上を車輪が歩く
ものなの?★一体アクチュアリティーとかいうものはどこに??
って感想だけ述べときまちゅ。。。おやすみー☆
90 :
66-67 :02/08/13 01:58 ID:p6TyH0dA
>>73 >んで、どうですか?トリップつけて、審査員をしていただければ
大変うれしいんですが。
申し訳ないですが自分は審査員になるつもりはありませんしその能力もありませんので辞します。
お誘いありがとうございました。
91 :
通りの神秘と憂鬱 :02/08/13 23:00 ID:8eFK1RFO
(副題:ジョルジュオ・デ・キリコの画によせて) 車輪 その かなしいまでに線的なもの 言霊が抜けおちた晩秋の太陽 デッサンが狂った赤土の通路 車輪 その 完全なゆえに孤独な存在 不自然に果てしない かずかずの白い予感 やわらかい無機質の光が素通りする ひとり 少女の影が走り去っていく 車輪の ひとつの影とともに
92 :
4つ足の効果 :02/08/13 23:20 ID:n6CI5CVb
今日の乗用車の駆動形式は2WD(2輪駆動)と4WD(4輪駆動)に大別できますが さらに前者は前輪駆動(FWD)と後輪駆動(RWD)に分けることができます 滑り易い路面で急速な発進加速をしようとしてアクセルを踏みすぎると ホイールスピン(空転)を生じてしまうことがあります このときFWDの場合には前輪のホイールスピンによりハンドルは効かなくなります 一方 RWDの場合には後輪のホイールスピンにより 後輪のコーナリングフォースがなくなり 尻振りを生じたりして車両の安定性がそこなわれることがあります このような状況においても 4WDの場合には2WDと違い駆動力が前後輪の両方に 配分されるため ホイールスピンは生じにくくなり発進性能が向上すると 共にハンドルの効きと車両の安定性が保たれることになります 車輪に駆動力が加えられると一般にコーナリングフォースが低下するため 前輪に駆動力がかかるFWDでは前輪のコーナリングフォースがやや小さく 後輪のコーナリングフォースは十分な余裕がある状態となります そのため,ハンドルの効きは低下するが(いわゆるアンダーステア傾向) 安定した走行状態が保たれます 一方 RWDでは前輪のコーナリングフォースに余裕があり ハンドルの効きは十分ですが 後輪のコーナリングフォースがやや小さくFWDに比べて安定性が 低下する傾向にあります 4WDでは駆動システムの違いにより多少は異なるもののFWDと RWDの中間の特性を示し 十分な安定性と駆動性能を得ることができます つまり車輪は車の安定性から言って やはり4駆に分があるということですね
93 :
コギャルとHな出会い :02/08/13 23:22 ID:AoqLca3u
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>>86 ややゆるいと思われたのが「切れかけ寸前」と「処刑場」だけだと思えるのだからこの詩の言葉の密度たるや相当なものだ思う。
この場合意味の有る無しあるいは分かる分からないは問題とはならないだろう。語感を楽しめばいいからだ。
自動車レース中の事故を唄った詩だと思うが上り詰めていった先の最終前2行は妙にかっこいい。最終行で昇天。
どんよりとした雲 いつまでも鳴り響く夜汽車の車輪 けれど車内は静まり返っていた それは 嫌々ながらも 寝床でつき合い慣れた耳鳴りのように 「しずかだね」 「うるさいわ」 闇に波打つ夏の草原 開ける車窓から暑く蒸した空気層の翻り これは 青い香りに充ちた温室のようだ 無断で立ち入り摘み盗った 一輪の花は 僕の手の中で刻々と疲れをみせて 「みずをあげよう」 「いつまで?」 陰鬱な蛍光灯 僕と君の指に鈍く光る輪っかは 僕と君の誓いを繋いで久しい けれど 時々外して転がして 弄び始めたのはいつの頃だったか 「きれいだよ」 「ありがと」
降り出す黒く透明な雨 車窓のガラスを叩き歪ませる あの時 願いは追いつなかった 壊れて雨に濡れた三輪車 小さな希望と共にもう漕ぎ出すことは無い 「おもいだすね」 「わすれたいわ」 環状線 僕らの長い旅 停車駅は目に入らない 思えば最近 君と視線を合わすことが少なくなった どちらが逸らしているのか この鉄のレール上から外れたいのか 「なにをみているの?」 「どこまでいくの?」 雨が止み静けさを増す けれど僕の視界は歪んでいた 際立つ車輪の音 頬をつたう水滴 外を見上げれば 雲間から覗く夜空の一輪が無数に綻びだして 「こわいんだ」 「どうして?」 お月様が追いかけてくる
>>97 一連四行目
願いは追いつなかった → 願いは追いつかなかった
99 :
名前はいらない :02/08/14 18:55 ID:3J7LqKVF
100 :
名前はいらない :02/08/14 18:55 ID:3J7LqKVF
101 :
前進あるのみ :02/08/14 19:53 ID:sg+44Bvn
綺麗な円じゃないから まっすぐ走れない 錆びついてボロボロだから 不快な音ばかり ゆっくり周りを見てみろよ 俺よりもまともな奴は沢山いるぜ それでもいいと言うならば がんばっちゃうもんね 好きで歪んだわけじゃないし 嫉妬した時期もあったけど 転がってナンボの世の中ならば 俺を使えよ やってやる どこまでも走るぜ 壊れそうになったなら 優しい言葉をかけてくれ どこまでも走るぜ
102 :
ネッちゃん ◆/a8bMydI :02/08/14 21:40 ID:qqQu7t2a
>>86 洋楽みたいですね
かっこいいとは思いますけど
とても固まった世界だとも思います
>>87 貧乏なんですか?
>>91 絵を詩にしたんでしょうか?
その絵を見せてほしいです
あと創作ってのはやっぱり何もないキャンバスに描くものだと
思います
103 :
ネッちゃん ◆/a8bMydI :02/08/14 21:40 ID:qqQu7t2a
>>92 ごめんなさい最後まで読めませんでした
>>96 なんだか背景がまったく見えてきません
私がバカなのが悪いのでしょうか?
>>101 あ、そうですか
よかったですね
ごめんなさいそれしか言えないです
104 :
夜汽車 :02/08/14 21:45 ID:5PKG663T
4歳の時東京駅で飲んだコーヒーの味は苦かった そういえば、その頃新幹線もすでにあった ということは、俺は苦労したふりしてるけど 全然苦労してないんだった。 恵まれた世代なんだ。でも、昭和44年ごろが一番良かった グリコのキャラメルしゃぶってる時代が
105 :
夜汽車 :02/08/14 21:48 ID:5PKG663T
昔の吟遊詩人の本があれば読んでみようと思う
106 :
夜汽車 :02/08/14 21:49 ID:5PKG663T
世界のすべての人が吟遊詩人であれば、戦争なんか起らないんだが
107 :
夜汽車 :02/08/14 21:53 ID:5PKG663T
束の間の平和の時代 生きている事を神に感謝し 今日の夜空の星月と明日の太陽に感謝しようと思う
108 :
夜汽車 :02/08/14 21:56 ID:5PKG663T
明日に求めて今日無くなるもの、綺麗な空気と緑の山、めだかが泳ぐ 小川
109 :
夜汽車 :02/08/14 21:59 ID:5PKG663T
やはり奈良の都は今でも美しい
110 :
夜汽車 :02/08/14 22:03 ID:5PKG663T
夜汽車で銀河鉄道みたいな旅をしてみたい ひとりでに列車が中に浮いて 銀河の星のなかを走るような
>>96-97 倦怠期にある夫婦間の冷め切ってはいるがポエジーな対話が各連の最後を締める構成が光る。
ラストは不要のような気がする。
あるいは「〜追いかけてくるから」と独白のようにすれば余韻が深まると思った。
112 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/15 00:01 ID:n7g69USK
出遅れた…。締め切りでーす。
113 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/15 00:21 ID:n7g69USK
>>74 はセーフ。
>>104-110 は誤爆かな?「夜汽車」さんって、HNですよね…。
まあいいや、一連の作品と考えて、今回に限り、セーフ。
「夜汽車」はタイトルね。これからは一遍にまとめて下さい。
断片が一つの世界を形成する手法は、読んでいて清々しいです。
ただ、車輪との関連は非常に希薄です。
>>101 ことば遣いもいいし、いさぎよい感じです。しかし、表面のみの独白
に終始してしまいました。そのため、詩の奥行きに物足りなさを感じました。
114 :
夜汽゛車 :02/08/15 00:31 ID:Orff4Q/g
台風の跡って東京でも綺麗に星が降ります。米国で言う『タイフーン』って『台風』から来てるらしいですよー。
115 :
ネッちゃん ◆/a8bMydI :02/08/15 00:41 ID:tJAaEhtb
>>60 胸を張るところがとにかくよかったです
でもやっぱりもっと味がほしかったかなぁ
2点です
>>62 なんて説明したらいいのかわかりませんけど
なにか心の奥の無意識の領域に触れてしまったみたいです
子供の頃遠くから妙な音がよく聞こえてきて
姉と二人で心細くなっていたのを思い出しました
たぶん読む人の記憶に訴えてくる詩なんだと思います
もしかしたら人類の記憶にも?
3点です
116 :
ネッちゃん ◆/a8bMydI :02/08/15 00:42 ID:tJAaEhtb
>>75 69とどっちにしようかと思いましたけど
おもしろさでこっちにしました
のほほんダメな感じと
あかるい絶望感みたいなのがよかったです
3点です
>>77 ニヒリズムは嫌いですけど
その認識がなければ人生は始まらないんですよね
徹底的にニヒリズムに気づかされた夏の終わりに
蝉を踏んづけた足はやっぱり優しいのだと思いました
3点です
これでいいですか?ルールに違ってるところとかあったら
教えてください直します
たいへんなこと始めちゃったかなとか思いましたけど やってみたらかな〜り楽しかったです もっとやりたいくらいです さすがにそんなことをしているヒマはない受験生なので これで終了ですけど いちおう鋭い批評をめざしてみたんですけど なんだか読み返してみると間違った読み方してたりで された人は不快に思ったんじゃないでしょうか ごめんなさい でも精いっぱいがんばって 自分が素直にいいと思った作品を選びました 楽しかったですありがとうございました おやすみなさい
118 :
名前はいらない :02/08/15 01:02 ID:penghSkB
119 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/15 01:11 ID:n7g69USK
私の審査結果です。
>>96-97 確か「凛々と」というテレビドラマがありましたね。題名は、それ
に掛けているのかな。
一時の驟雨を駆け抜ける夜汽車に、二人の想いが交錯する。静謐の感情と簡単
な会話とのリズムが心地よいです。最終、月夜がこぼれ落ちていく情景を、
リズムを壊して綿密に描写するのがよかったかも。
最終行で詩の完成度がガクッと落ちてしまいました。しかし、それぞれの連の
余韻とたたずまいに3点。
>>77-78 蝉は、成虫として1週間しか生きられないんですよね。土の中で、
ぬくぬくと過ごす幼虫時代は、きっと幸せなんだよって誰かが言っていたのを
思い出します。
なんと言っても着眼点の鋭さが光ります。断末魔の蝉を車輪に見立てることは
なかなかできることではありません。そっと引導を渡す描写も心に残ります。
ただ、ことば遣いに、おおっと驚くような場面がないのも事実です。平易な
ことばと表現で充分に描写しきったのは評価できますが、一方では物足りなさ
も感じましたねの2点です。
>>86 これは横文字を多用してことばを疾走させましたね。サーキットを駆け
抜け、脱線する数々の車輪。スピード感が見事です。ただ、ラス前の行で、
どうして箱庭の中で腰を落ち着けるような表現になったのかが疑問。そこで
私の頭はクラッシュしてしまいました。さらに致命的だったのが、キーワード
である「キャサリンホイール」の明確なイメージがつかめないことです。
何かの用語なのでしょうか。見事な疾走感に2点。
今回から何編でもいいということで、詩を選んでいたら、みんなに点数を あげたくなっちまった…。 というわけで、私のチャンプと次点候補は、上の3編とします。 選にもれた方、ごめんね。 ネッちゃん、お疲れさまでした。
121 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/08/16 00:07 ID:3rrReibk
えー、今回はなかなかのレベルで詩が集まったと思いまちゅ☆ 正直、このムズイお題でこんなに賑わうとは思ってなかたよ☆ 油断した〜★ んで、あたしのチャンプ候補ですけど。 こんな中から選べるかぁ〜!!★ っていうのが本音!★ どうしよう。。。 時間もヨユーないし。 いい加減な選び方はしたくなーい!★ っていうことで、 棄権してもいーですか?(アセアセ 「イチバン」がないんだよぉ!★
う〜今日もこんな時間(o_ _)oぽて ちゃんと読む時間がとれそうにないので 今回は審査パスさせてください。申しわけないっすm(__)m さ、晩メシだ〜
123 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/08/16 00:30 ID:3rrReibk
いーや、6作に絞れたから、これ全部に2点あげちゃおっと♪
>>31-32 「車輪の下」
でっかい世界ってじつはただの車輪でちっぽけな個人は
>>62-63 「黒い巨音」
自動車のタイヤよく考えたら恐い音シャラシャラシャラ
>>71 「ミロのヴィーナスであればどれだけ良かったことだろう」
クロノス時間を暦で概念化してプロメテウスはあっちっち
>>80-81 「車いすと私」
車いすの人読んでどう思うかしらないケド私の四つ輪は最高よ
>>91 「通りの神秘と憂鬱」
キリコの赤土ってオレンジ色だよね車輪が角いよね
>>96 「輪々と」
想像すると笑えるのが老夫婦のまじめな会話だよね
以上、すべて2点。某おじさん流にお送りいたしまちた〜☆
んじゃ!☆
124 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/16 01:43 ID:UPtqiGHI
こんばんは。
覗いてみたら、えらいこっちゃです。
>>62-63 「黒い巨音」
>>77-78 「蝉車輪 」
>>96-97 「輪輪と」
以上の3作品が、5点で並びました。
規定通り、2日間、審査期間を延長、協議に入ります。
審査員の皆さんは、それぞれの作品につき、もう一度審査をお願いします。
審査対象は、上の3作品のみ。
わかりやすくするため、各々の作品に点数(上限3点)をつけて下さい。
この場合、点数は、あくまで参考にします。
8月18日の時点で、トップの点数を獲得した作品につき、審査員の皆さんの
異論がないようでしたら、今週のチャンプを決定いたします。
125 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/16 01:49 ID:UPtqiGHI
126 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/16 02:04 ID:UPtqiGHI
さて、私の再審査ですが、困ったね。
3作品とも横一線で並んでいる、というのが、私の正直な評価です。
どれもよく世界を作り込んでいると思います。
それでも、走馬灯のような情景の変遷と美しいことば遣いが私を捉えて離さな
かった
>>96-97 に3点。画竜点睛を欠くような終わり方には不満でしたが。
>>77-78 は、綿密な語り口と着眼点の面白さに惹かれました。「ブレーキ」の
比喩だけは、やめてほしかった。2点。
>>62-63 は、世界の作り込みにやや甘い点がありましたが、それでも情景描写
は的確で、よく伝わってきます。詩の完成度としてはこれが一番だったかも。
2点。
また18日の夜に戻ってきますので、皆さん、よろしく。
127 :
匿名希望素浪人 :02/08/16 17:14 ID:1lLpJNPI
夜の川面に見入り しづけき内外を戀ふや 結び得ぬ泡間 行方居醒めん繪空 朧寝て瀬なだれ よるのかわもにみいりしつけきうちとをこふやむすひえぬあわま ゆくへ7さめゐんゑそらおぼろねてせなだれ いろはの要領で失礼 自分達で作つた字なんだから生かして 使ひませう
128 :
コギャルとHな出会い :02/08/16 17:14 ID:7+WJHzwK
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129 :
名前はいらない :02/08/16 17:24 ID:bevOsCQt
>>128 いかwildcat
オマエはこんなものを貼ることしか出来なくなったんだなぁ。
あちこちのスレに貼りまくってるが、しつこくなってしまったな。
>>34-35 抽象的な詩。
太陽の死=詩人としての死、ということで終わり間際でますます熱く、詩想も燃えるということか。
もしそうだとしたらもっと燃やしてみても良かった。
>>36 車輪=僕、道=人生という構図か。
「けど」ではなくて「けれど」など、極力正確な国語を使おうとしている。
よくまとまっているが最後の二連の「回してください」に工夫がみられれば詩がしまると思った。
>>37 「猫」と「海」がともに3回で「ガードレール」以外では最多。
2つの「パンジー」間の「ガードレール」が唯一の不連続。
海に出る前の「ガードレール」が一番長い。
>>39-40 ある道を舞台にした男と少年のそれぞれを物語る詩。
文章的には非の打ち所がないのだが
詩的表現方法であるかあるいは詩的内容であるかはちょっと疑問。
”おはなし”として成立しているかにも疑問。
>>43 軽い感じの詩はいいのだが
こういう詩は100のうち50〜60ぐらいの出力で
なめきって書いたほうが成功すると思う。
>>46 実話と思える詩。最初の連と最後の行以外は作文みたいな気がしないでもなかった。
>>50 一連、二連それぞれの最後の行がこの詩の生命線だ。
ちょっとした開き直りと自意識がややユーモラスか。
>>59 なかなかに説明的な詩。
動き出してしまったものは仕方がないから逆にアクセルを踏むことを勧めている。
最終連は不要では?「さぞかし素敵なことでしょう」の余韻が活きると思う。
>>60 その前の連で実際的に希望に向かって走り出す決意をしているようなのだから
最終連で抽象的にニヒルに向かうのは流れとしては疑問が残る。
逆に意外で良いのかもしれないけど。
>>68 幼少の頃の記憶を掘り起こした詩。
意外と普遍的なエピソードなのかもしれない。
第一連の文体と第二、第三連の文体が違う。
>>69-70 ピンチ的状況下で、前半においては余裕があるかのように、
後半においてはそれとは逆に今にも泣き出しそうな心情であるかのように読めるのが、
句を細かく切った効果だと思った。
>>71 謎を投げかける詩。
>>74 もしYESならどこかへ行けているはずと思った。
>>75 豚がとても可哀想だ。
>>77-78 蝉の一生は一夏限りだとかそうでないとか。
ラストの余韻をさらに深めるためには
冒頭に「夏の終わり」という言葉は不要だと思った。
>>80-81 ラストを工夫する必要があると思った。
>>82 車輪を引いていた馬が死に
代わりに引いていた爺さんも死んだという内容の詩だろうか。
……で終わるというのは……という感じだ。
>>87 いくら景気が低迷しているとはいえ
この詩がまじめに共感されることはないだろう。
ただ詩のスピリットは充分だ。
「貧相な」の重複が惜しい。
>>91 借りてきた言葉を書いてしまっているような気がする。
>>92 書きたいことは書いたから
後はどうにでもしてくれといわんばかりの前衛といえなさそうでもない詩。
最後まで一切の寄り道をしなかった。
>>101 悪い意味ではなく犬的なものを感じた。
>>104-110 いろいろな意味で難解な詩群。
自信は全くないけど110の「中に浮いて」は「宙に浮いて」では?
Canopusさんって、以外と人使いが荒い(笑)ノネ ってことで、候補の3つだけ読ませていただきました。すごい力作ぞろいであることを 実感してます。 今回はすごくレベル高かったということなのでしょうね。難しいお題だと思ったのですが。 >62-63さん 読んで楽しいという意味では、これがNo1でしょう。ボビンの正体も、主人公 がなんなのかも、最後までわかりませんでしたが、余韻を持たせた最後が、どう にも魅力的でした。ぎっとんばっとんという擬音語も心地よいです。 ただ、もう少し正体を明かしてもらってもいいのではないでしょうか。感情移入しそこなった感じがありました。 ってことで、2点。
>77-78さん 車輪というテーマから、セミが出てくるとは、それだけでも充分すごいとこです。 >でも、あんたの一生だって >そんなもんでしょう >意味なんて蝉の空回りほどにも >ない ここが一番言いたかったことでしょう。「ない」の前に1行開けて間をとったところは、 テクニシャンですね。インパクトを強めるのに、有効だったと思います。 でも、セミがそういう飛び方するのは、生れてすぐのイメージが強いので(夏場に、 朝早く雑木林に行くといくらでもお目にかかれます)、そこがちょっと違和感を感じました。 でもって、2点。 >96-97さん 全然違うことを考えていてもそれでも一緒に歩いている。そんな夫婦像を感じました。 寝台列車でのアダルトな旅。お互いの距離を測るようにどうにもかみ合わない会話。 こういう世界には、私は初めて出会ったと思います。とても新鮮でしたし、高い完成度 を持った作品だと思います。 最後の「お月様が追いかけてくる」には、ちょっと安部公房を思い出させますが、じょうず な使い方だと思います。 ってことで3点。 もう夜が明けそうヽ( ´ー`)丿モウネマス
私は創作というものは価値的に白紙のキャンバスの上に 自由に価値が遊べる絵を書く行為だと思っています 詩ももちろん同じはずです だから固まった価値のキャンバスの上に書かれた詩は 価値が窮屈そうに身をよじらせるだけでそういうものは 私は一般大衆的低俗な無駄話のようなものだと思います 大人の詩を書く時でも 世界のことを何も知らない子供の目で 世界を見るべきじゃないでしょうか?
>>62 よく読んだら誰の感情も書かれていないんですよね
黒い大きな音が転がってきて
恐かったのか、悲しかったのか、嬉しかったのか
ぜんぜん書いてありません
出来事だけです
だから読者の感情が自由にされるんだと思います
価値とはばっさり切り放されて彼岸にあるような感じ
中原中也みたいな感じを受けました
やっぱり3点です
>>77 価値はない虚無だという価値観で固まっていますよね
車輪のテーマが頭にある時に
地面でひっくり返ってもがいてる片羽の蝉を
ニヒリストが見たら
ぱっと考えついちゃえる詩だと思います
でもやっぱりこの詩の一番いいところは
蝉を踏んづけちゃうところだと思うんです
しかも「そっと」です
私は植物人間を安楽死させてあげる植物人間のような
優しさを強く感じました
なにより全作品のなかでこれが一番泣きました
限りなく2点に近い3点です
>>96 先生たちの寸評を読んでようやくどういう詩なのかわかりました
たぶん世間一般の日本人の社会人的価値観で
固まりまくっているのでしょう
私は演歌に出てくる夫婦の世界がさっぱりわかりません
わからないというよりわかりすぎてわからない感じです
これもやっぱり「何で一緒にくっついてるの?」って思います
ひとつじゃない二人が一緒にいることについては
筋肉少女帯が10年前に「また会えたらいいね」という曲で
やってましたけど
あれは固まりかかった世界を解きほぐして
すべては別々のさみしい存在と断罪してしまって
その上で「また会えたらいいね」と歌った歌で
すごく泣けるんですけど
この詩はあまりにも演歌みたいに固まっていて
私が最初に書いたことにあてはめると正に
「一般大衆的低俗な無駄話」以外の何物でもないでしょう
過去にしか生きていないような老人の無駄話なんかに興味は
ありません
筋肉少女帯におじいちゃんが若い頃ファンだった女優さんと
老人ホームで出会って恋人同士になるという歌がありますけど
ああいうディオニュソス的解放感というものが
ここにありますか?ただ過去に生きているだけでしょう?
詩としても読んでて眠いだけでした
もちろん0点です
>>97 長い夜が回るだけで時計が進まない瞬間がある。早く、君に会えない夜が明けて欲しいと願っていると陽は既に高く
君はずっとそばにいる。安心できるはずなのに時計が進んでいるのか確かめたくなる。
これはいい詩。いろいろなイメージを想起できて飽きない。
141 :
ネッちゃん ◆/a8bMydI :02/08/18 11:47 ID:61D6Y0GI
ごめんなさい
>>96 に0点はちょっと感情的になってたかもしれません
私から見ればコテコテで勧善懲悪モノみたいなカタルシスもなく
おもしろくもクソもないお話で
しかもどこにも連れていってくれない上に
「今」を描き出す類のお話でもない
つまりどうしようもないとは思うんですけど
0点ってことはなかったですよね
上手に書いたよくある職業作家の作品みたいだとは思います
1点に訂正します
>>140 つまり「今」をもてあましてるってことですよね
イメージは見事に固まってしまっています
>>141 作者に失礼な書き方しているのであえて一言。この詩から銀河鉄道の夜的浮遊感を
思い浮かべるならまだしも演歌とはびっくり。どういう自信があって批評したいのか知ら
ないが「…みたい、…ようだ」と既成の価値に当てはめるだけの感想は誰にでもできるし
使いまわしが可能。減点制で値札をつける時には効率的。
>>140 のことを「もてあましている」と解釈されても困る。あえて何かにあてはめると
陳腐な言葉の暴力が生活力の源のおばさんのような発言だね。君にはPersonal的興味が
全くわかないのでここまで。
143 :
ネッちゃん ◆/a8bMydI :02/08/18 17:01 ID:61D6Y0GI
>>142 私は自分と違う価値観をもつ戦士が好きです
あなたは同意してくれる似通った価値観の人々のなかで
固まっていたいというのですか?
私もそんな戦いから目をそらしたがる一般大衆さんには
「いい共同体が見つかるといいね」と微笑むしかできません
あと私は批評なんてした覚えはありません
私は評論家なんて大嫌いです
私は私の認識を述べたにすぎません
そしてあなたも中間小説主義的な認識を述べただけでしょう?
結局ひっかかったのは私の「言い方」なんですか?
144 :
名前はいらない :02/08/18 17:13 ID:vQg3z0bx
詩板のペテン師、wildcat登場!
私は作者なんて関係なく作品だけを相手にするので 失礼とか全く気にしません むしろ作者に気をつかって正直にいわないほうが よっぽど失礼だと思います ちらっと読んでダメの烙印を押したならともかく 私には退屈すぎる作品を何度も読み返してのダメ宣告ですからね 誠意を込めてダメな理由も特別詳しく書いたつもりです でもクソはやっぱり言い方が悪かったですよね ごめんなさい 私は自分の勘違いや言い間違いを認めた時くらいしか謝るつもりは ありませんが今回この点についてだけはは謝るべきだと思いました
146 :
wildcat事件について :02/08/18 17:19 ID:fXyKUQDI
wildcatは、ななしくんのHNで投稿しておいて その詩に知らないふりをして、3点を入れました。 つまり自作品に自分で3点を入れたわけなのです。 これは明らかに「イカサマ」で弁解の余地がありません。
147 :
ネッちゃんの批評は・・。 :02/08/18 17:34 ID:B3Ddnnpw
批評の仕方の分類で述べるならば「新批評」に分類される 批評態度でしょう。 まぁ詩文の価値は「カタルシスとパトスとの関連」ですから そこから批評の主軸がズレていなければそれで良いのですよ。 良い批評を行ったと思いますがねぇ・・>ネッちゃんの批評。
旅行から帰ってきました。あとは撫子さん待ちですね。 なんと、現在3作品とも7点で並んでいます。 撫子さん、ご意見お待ちしてますね。 3人ともチャンプにしたいんですけど、どうでしょう。 私もネッちゃんにひとことお説教。 こう考えてみてはどうですか。「世の中のほとんどの人やものは、 ありきたりの常識や価値観で固まっていたりしない。」 今、ホーキング博士の相対論入門を読んでいるんですが、その思いは 改めて強くなるばかりです。ボーズ粒子、フェルミ粒子の、方程式に 組み込まれながらも個性に富んだ存在。人間もまた然りなのです。 それにしても、昨今の物理学者の、詩的で哲学的なさまには舌をまきました。 逼塞したように見えても、鳥籠の扉を開けるだけで、世界は広がって いくものでしょう。 狭いあなたの視野で「こうであると思う」と言っているあなたの方が、 私には、「あなたの」価値観に固まった存在のように見えますよ、ネッちゃん。
149 :
f :02/08/18 17:42 ID:f5kjopYu
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>>147 批評じゃないですってば
でもありがとうございます
>>148 お説教ありがとうございます
私は結構お説教されるのが好きです
でも私は私の道を行きます
あなたもあなたの道を行ってください
オプチミストなのですね
私はペシミスティックなオプチミストをめざしています
どうかあなたが「いきなり好きの輩」という言葉に
自覚的でありますように
ところで私の仕事は今度こそ終わりですか?
楽しかったです
どうもありがとうございました
151 :
名前はいらない :02/08/18 18:10 ID:aFhtcKx1
>ネッちゃんへ 貴方の批評態度に問題などありません。 むしろ「そうあるべきだ」とさえ言えるものです。 あたりさわりのない安全な批評などに価値などありません。 批評を行うときには「自己の視点こそが唯一無二」なのです。 批評者は「孤高にて妥協を絶対排除」しなければなりません。 批評とは元来そのような性格にあるものです。
152 :
名前はいらない :02/08/18 18:20 ID:eHPcIzMm
このスレでの論評継続を希望! 貴方の発言には清涼感があってよいです。 はっきりとした物言いにスゴイ好感! >ネッちゃんを熱烈に支持。
撫子ドン亀とはまた違った意味で妥協というものを あまり感じさせない良い個性なのでは? この人には批評者としての適性を感じます。>ネッちゃん。
>>152 嬉しいですけど受験生なので
この時期に何かにハマってしまうのはやばいです
>>151 私はそうは思いませんさようなら
ネッちゃん、何はともあれ、審査員どうもありがとうございました。 助かりましたよ。また気が向いたらお願いしますね。 さて、本日23時頃まで撫子さんを待ちます。 チャンプ決定は、本日中に行います。
156 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/18 23:17 ID:RsZ3tMxO
ただいまただいま。撫子さんは間に合いませんでしたね。
今週のビックリドッキリ、チャンプ決定です。
やはり、これだけ絞られてくると、優劣をつけるのは難しいようです。
というわけで、チャンプは、
>>62-63 「黒い巨音」
>>77-78 「蝉車輪 」
>>96-97 「輪々と」
以上の3作品に決定です!おめでとうございます!
次回のお題は、いちばん投稿の早かった
>>62-63 さんにお願いします。
あっ、決定してたのね。 審査員のみなさま、私の拙い作品を評価して頂き、 ありがとうございました。 SEE ME → すぃーみー → せーみー → せみ → 蝉 ということで、蝉車輪を作った者です。(HNは別にあるけどね) いったいどんな決着がつくのか、この数日ワクワクしてました。 なんか、残念なようなほっとしたような。ま、次回もがんばります。
審査員の方々はもちろんのこと非審査員で批評・感想をくださった方々も 自分の詩(96-97)をお読みいただき感謝してるっす。 今回、様々なご意見をいただきとても勉強になったです。 リライトそして次回もトライしたいとつよく思うす。 ありがとうございました。
159 :
うみのせい :02/08/19 05:06 ID:abDLS6hk
遅れてごめんなさい!
>>62-63 です。
ありがとうございました。とても嬉しいです。
こんな時間にお題の発表しちゃっていいのかな?
締切ルール変わってるし、いいよね?
ということで、次のお題は「草」でお願いします。
本当に本当にありがとうございました(お辞儀)
160 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/19 06:40 ID:U7BuzTDu
>>157-159 改めてチャンプの皆さん、おめでとうございます。
うみのせいさん、お題ありがとうございました。
今回のお題は『草』。草をテーマに詩を書いて下さい。
締め切りは8月27日の午前0時です。
ぴしっ 何の音? 畳を突き破って 草が生えてきたよ わーいわーい きっとイ草が生き返ったんだね そう開き直ってみるしかない 六畳一間の二人暮らしだ ぴしぴしっ 何の音? 今日もまた一本 草が生えてきたよ わーいわーい いっぱい生えてくれれば お金がなくても食べていけるね あたしの空しい空想に 空いた口が塞がらない兄 ぴしぴしぴしぴしぴしぱしぶちぶつつびしっ! もう慣れちゃった 畳が内側から破けて 今日も草が生えてくる まいったまいった 抜いても抜いても 生えてくるもんなー 部屋のなかで草むしり あたしに任せてタバコをふかす兄
162 :
植物物語(2) :02/08/19 20:14 ID:Atrj7N/h
にょっきりぴしぱしにょっきりぐんぐん もうほっといちゃった ついでに部屋の掃除もやめちゃった 日に日に草はどんどん増えて 日に日に草はどんどん伸びる ほっといたら地球は こんなもので覆い尽くされてしまうんだよな 兄と寝っころびながら草を眺めてた 部屋の隅で踊ってる羊歯 物も言わずにぷるぷる震えてるキノコ ざわりさわりさらさらざわざわ ぷちっにょっきりぬりぬらるらるら もう兄も植物と一体化しちゃった 何も言わずにぷるぷる震えてる あたしももうすぐ行くからね 固くて苦くて柔らかくて臭くてるろい 植物空間に押し潰されてあたしはもう 意味のある言葉も思いつかなくなりるれろわをん わをん わをん わをん わをん
通りすがりの、お手伝い定期age 投稿の人も、審査員の人もガンガッテください
164 :
姫様 :02/08/20 05:56 ID:s9IhdfBO
こんにちは。まな板の上に載りにきました。 「草のね」 ちくりとするけど 寝転びたい すうっと切るけど 分け入って 草のね 途切れない 音 草のね 千切れない 根っこ 草のね、覚えられない 香り いじわるばかりする 草のね、 まねして ごほうび吊るして 君に草刈りさせて 草のなか わたし ひるねする 草の寝息 たてて
>>164 名無しで投稿しないといけないんですよ。
166 :
名前はいらない :02/08/20 12:18 ID:49MQz20S
草と一体になって戦う人間達を 草はどういう思いで見つめているのかしら 草を身にまとった人間が 草の上で撃たれて倒れるのを 草は受け入れてくれるのかしら 倒れた人間が最期に見るのは 草?それとも
167 :
164 :02/08/20 18:28 ID:IqUOk3TJ
>>165 あ!失礼しました!失格ですね!はううう。
168 :
164 :02/08/20 18:30 ID:IqUOk3TJ
今ルール読みました。セーフ?かな?
169 :
名前はいらない :02/08/20 19:35 ID:4wXUnqKU
ここのスレタイなんて読むのですか?
いかいぬは氏に場所を考えていた。猛暑の中、初秋までに 光子に保険をかけ、逃走場所を考えていた。本当は氏にた くないのだ。何も知らない光子は無邪気にゲームセンター でいぬの縫いぐるみを取ろうとアームを操作していた。店 内は騒音でいかいぬの声もつい大声になった。「光子、こ こを出よう。」「どこ行くの」「ふいりぴんた゜」「えっ よく聞こえないよー」「ししししまった。聞こえなくてよ かった」いかいぬの試みはまず光子と心中するようにもっ ていき、光子が感傷的になるまでいろいろと小細工をする せーえくすは控えムードを盛り上げる。もし光子に他の男 に眼が向いたら光子にいいよ好きにしなさいと言ってお金 を渡す。そうすると余計に心をこっちに移すのだ。世間の 冷たい視線を感情で持って泣いて見る。なにしろ若い頃、 演劇を心ざしたので嘘がばれてはいけない。なんだあんか もぅ15行か。
171 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/08/20 21:23 ID:EoeCHFq7
いえ〜い☆前回の分までもとはいかないけど、頑張りまーす☆
>>161-162 んー。ギャグだよね☆最後意味ふめー★わからんわからん★
>>164 おもちろーい☆草のね、で、音、根、ね、と違う意味を表して
しかも楽しいくらいに草まみれんこだぁ〜♪「草の寝息」だけ
無理な言葉遊びっぽく感じたケド、のびのびとまとまってるよ〜☆
>>166 昔も今も変わらず、絹や麻や綿で作られた戦闘服を着て戦う人間たち★
着想はよかったね〜☆でも思いつきにとどまっちゃったかも?★
余韻もたせたラストがそれを救ってるぽいケド、「それとも」のアトが
漠然としすぎてると思ーよ★もうちっと書き込もうよ〜★
>>169 「りょーざんぱっくん」だよ〜☆
みなさん、
>>2 のルールをよく読んでじゃんじゃん投稿して
くださいネ!☆
>>164 はセーフっぽいよ☆
>>166 は名前欄にタイトル書こ〜★
締切はたぶん6日後です。
いい加減でごめーん★でもまだまだヨユーはあるから
きっちり推敲して悔いのない作品を投稿してネ!☆ってこと〜♪
173 :
野草の花 :02/08/20 22:04 ID:Mfn6J47e
今は貧弱な野草でも 可憐な花を咲かせよう 無理だとは言わせない 僕には君の 小さなつぼみが 見えるから 春に出会い梅雨が来て たくさんの雨が降り 仲間達は咲いていく 一人取り残された 悲しい野草 僕は 君を見守ろう 夏が来て 雨降らず 君は弱気 「きっとこのまま干からびるのよ」 そんなことはないさ 太陽にも君の 小さなつぼみが見えるはず 秋が来て 落ち葉見て 君は不安げ 「きっと 私も 枯れるのね」 そんなことはないさ 春がくれば 大きな花が咲くはずさ 冬になり 君は眠る 春へとむけて 「おやすみなさい 春に会えるといいわね」 再開の時 きっと君は花咲かせ 僕に微笑んでくれるはずさ 待ってるよその日まで
>>161-162 漫画的な味。ウエットな情感や自己陶酔の皆無な作品世界。
植物に侵略されつつあるという状況での兄妹の無策ぶりが痛快だ。
最終連で言葉が満を持してのアドリブを始める。
>>164 「ね」>音、根、寝ぐらいしか思いつかない。「草のね」という造語だとしてもおもしろい。
「いじわる」=「ちくりとする」、「すうっと切る」=「君に草刈り」>プリティ・グッドな詩想だ。
175 :
夏草 :02/08/20 22:31 ID:6Ns9/eu6
夏草を敷いて 君と僕 サンドレスを撫でる 葛の葉 道草を食う僕の掌 白く滑らかな ねじ花の根 陽の当たらない君の股(もも) 揺れて天を指す たち葵 逆光の中の君 草いきれを 小刻みに吐いて吸う ひとつがいの昆虫になろう
176 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/21 03:32 ID:RjTeTgM0
本日は、めちゃめちゃ遅くに、こんばんは。
>>164 >>166 セーフです。今度からはご注意を。
>>173 随分とセンチメンタルに仕上げましたね。小さな野草を見つめる作者
の優しい眼差しが印象的です。弱気な小さい野草が、裏返せば、花を咲かせる
勇気のないモラトリアムっ子に見えて仕方がない私は、意地悪かな。
>>175 うーん、ことば遣いが美しいですね。最小限のことばでの情景描写が
カッコいいです。三連目でのマクロからズームアップへの視線の転換は違和感
がありますね。最終連でも、淡い色彩からいきなり濃くなっていますが、そこ
は意識していたのかな。
西の地平線近くの空は 血が流れ出でて多くの影を生んだ 一本のか細い花は アスファルトの上に 横たわっていた ダレニヤラレタ? 子供に引っこ抜かれた ソレデオワルノ? どうしようもないさ・・ シンデモイイノ? 別にいいよ 元々何でもない ただの花 存在意義も 何も・・ ・・なんて 自問自答して バカみてぇ あーあ 死にたくないなぁ これで終わるのかな ・・本当に? ・・本当なんだよなぁ
178 :
ハルジオン(2/2) :02/08/21 06:53 ID:iS+8WqV3
あ 終わる その時 空は既に何かが抜け落ちた紫が広がり 力尽きて 命が終わった白い花は 吹く風にただ低く アスファルトの上を舞っていった
180 :
雨蛙の服 :02/08/21 13:18 ID:e5Me9Ivb
どういう意味を求めて こんな高くまで上ってきたのだ雨蛙よ ただガラスから漏れる灯りに群れる 蟲どもだけが目当てなのではあるまい ただそれだけの意味を求めて 5階までは上ってはくるまい その草の色は なんのためだ 人工物しかないここでは その保護色にどんな意味があるだろう それともそれがお前の 真実の色なのか 今宵は蟲もない 風もない 草もない 私はガラス越しに 雨蛙とまっすぐ見つめあい 対話した 「雨蛙よ、お前はなにも着ていない」
181 :
続き :02/08/21 13:22 ID:e5Me9Ivb
「いいえ、私は着ています」 「いや、お前は」裸だ、といおうとして 私ははっと気がついた 雨蛙の背後には何もなかったが 意識を遠くへ飛ばしてみると そこには広大なる草原が 広がっているのだった そして視線を戻してみると 雨蛙は草原を着ているのだった 「大地がお前の服だというのか!」 しかもそれは保護色で溶けあっていた 雨蛙は当然だという風に頷いた 一瞬 日が翳り
窓ガラスに私自身の姿が映った 黒いマントに身を包んだ私自身の姿は 雨蛙と比べるとひどく滑稽であった さらに滑稽なものの足音を聞きつけたのか それともその絵具臭さがガラスの向こうまで届いたのか 雨蛙はぴょんと飛び降りてしまった 振り向くと そういえばこのホテルに泊まっていた 「教養」と書かれた立派な 色キチガイな絵具を塗りたくった服を着た 有名な職業作家が 自信たっぷりな歩き方でエレベーターに乗り込むところだったのだ 私は大笑いしながら逃げ去った
183 :
最後 :02/08/21 13:55 ID:e5Me9Ivb
もし彼を裸にしてガラス窓に押しつけてみたとしたら 骸骨よりも貧弱な彼はきっと 草原に押し潰されて消え去ってしまうだろう 彼はただの絵具臭い服なのだ 彼の正体は服なのだ 私は外へ出ると ただ一枚身につけていたマントを脱ぎ 草原のなかを歩いた 草原だけの世界を 気が狂いそうな静寂の海を
184 :
草食う :02/08/21 15:30 ID:awdXcaW9
草食う ムシャムシャと 牛が草食う ムシャムシャと 青虫が草食う ムシャムシャと 腹減った俺も草食う ムシャムシャと 夜も 昼も 朝も 草食う
185 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/21 21:42 ID:ptXWZ3J7
>>177-178 植物の精神構造は誰にもわからないんで、こういうのもアリです
ね。この場合、作者の「なんちゃって思考」が投影されています。シリアスな
情景描写との対比が面白い。冒頭は、サンドラルスの詩を連想させますね。
>>180-183 着眼点は非常に面白いし、シンプルな展開と情景描写も好ましい。
黒いマントが何を意味するのか興味がありますね。しかし、何だかイヤミに
感じてしまう部分があって、それは、教養に罪があるわけではなく、職業作家
がダメになったのは、教養のみを拠り所にしてしまったためなのに、それを
うまく表現できなかったためでしょう。
>>184 うーん、これは困りました。というのも、この詩からは、情景や主張
というものが、何も浮き上がってこないんです。食べることへの讃歌なのか、
あるいは草を食い尽くすことに対する怖れなのか。文体、描写とも、再考を。
186 :
名前はいらない :02/08/21 21:45 ID:ThyEYjg9
貴方があんまり優しいから 私は一粒の涙を落としてしまいました 受け止めてくれた貴方の掌は とても大きな海のようで温かかだったけど それが余計にやるせなくて 貴方に冷たく当たってしまいました だけどね ホントはその掌に抱きついて 海が溢れるまで泣いていたかったんだよ?
187 :
186です :02/08/21 21:49 ID:ThyEYjg9
すいません 詩のテーマがあったんですね 気づかずに書いてしまいました ほんとにごめんなさい
189 :
182 :02/08/21 22:14 ID:e5Me9Ivb
今から訂正できますか? 「有名な職業作家」を 「典型的な現代人」に直したいです ダメならいいです あとあくまでも日和見主義が善という価値観を押しつけるのは やめてほしいです
太陽が眩しい 空き地一杯に育ち過ぎた草むらに 映る影 帽子をかぶった僕の姿 隠れるようにしゃがむ ちょうど掴みやすい草の根元 引っこ抜く 冷ややかな湿り気と 土の香り ボコとへこんだ土の穴で 慌てまわる蟲たち ただそれを見て 踏んづける 何度も力一杯 地を均すように 汗だくになりながらも 動くものがなくなるまで 平らな地面 まるでそこだけ禿げたみたい 手に持った草をもう一度埋めて 蟲たちの墓標 手を合わせてお祈り 手が痺れる痛み 草で切り流れる血 青臭く緑に染まった手のひら ばい菌に侵される恐怖で 泣きながら走り去った 帽子は草むらの中
191 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/08/21 23:58 ID:LNDBCHl2
>>189 時間経ちすぎててダメじゃないかなぁ〜★
みんながそうしちゃうと困るし★
すぐならよかったんだろうけどね☆
>>190 前半と後半とでガラッと変わっちゃうのが意表をつかれて
よかたよ〜☆ブラックなの好きだし☆思想すら感じまちた☆
最後で我に返っちゃう感じもイイ!☆
>>180 面白い詩ですねー(*´∀`)素敵だと想いました。
「大地がお前の服だというのか!」此の驚き方が凄い素敵です。
>>175 涼しげなエロチシズム。パーツに対する植物の暗喩が秀逸。
>>184 徹底的に草を食っている。ラストの夜、昼、朝という順番に詩心を感じる。
繰り返しにより「草食う」の意味が希薄になっていって「くさくう」化していくと仮定するとおもしろく読むことができる。
194 :
雑草 :02/08/22 09:41 ID:plJvf6q3
誰かの期待に応えて ここに生えてきたわけではない 俺には 花も咲かなければ実もならないが 最初から決まっていることだ 悲しくはない 誰にも必要とされない俺を 太陽は育て 雨は潤す 神様ってのは気前がいい 平等に生きる権利をくれるのだ 俺は雑草 なんにもない奴ほど 強いのだ
あぼーん
196 :
189 :02/08/22 09:45 ID:Ic3VrbRD
>>191 わかりました訂正なしでいいです
どうせチャンプとかどうでもいいですから
197 :
名前はいらない :02/08/22 11:15 ID:31rpU9OX
〉196 不貞腐れるなよ厨房。そういうことは思うだけにとどめとけや。
198 :
名前はいらない :02/08/22 11:33 ID:93Rh1j90
199 :
196 :02/08/22 11:35 ID:Ic3VrbRD
>>197 言い方が悪かったでしょうか?
「べつにチャンプをめざしているわけではないですから」
「結果よりも参加することを重視していますから」
どっちがいいでしょうか?
ちなみに下の言い方だといかにも誤解されそうで嫌ではあります
200 :
名前はいらない :02/08/22 11:40 ID:LN9LuRn8
ちゃんぷの詩に選ばれたと言って 歓喜する人って単純馬鹿なのでは・・。(笑
201 :
名前はいらない :02/08/22 12:05 ID:h31EaoS5
>196 ネッちゃんか?
202 :
笑う緑 :02/08/23 12:17 ID:d3p0duqL
目の前で 君の身体に草が生えていく 右手の先から左手の先へ 爪先から徐々に高度を上げて 君は 鬱蒼とした茂みの中へ ただ呆然と その様を見つめる僕を見て 君は笑う しなやかに笑う 生まれたての緑の中で 君は音を鳴らすように揺れる 波を打つように踊る きみの顔にも草は生えようとする 我に返り 君を緑から取り戻そうとする かきわけども かきわけども 繁殖は勢いを増して 僕の力は及ばず 君は緑の人に 泣き崩れる僕を見下ろし 君は笑う 声高々に笑う そして窓の外へ駆けて行った 僕は君を見つけることはできなかった
203 :
『日陰を踏む猫』 :02/08/23 17:08 ID:i+slcpXE
お前をつかんだ手の中で、お前は激しく身を捩る。 細い身体をくねらせて、 ねじ曲げられた茎と葉は、痛みに涙をにじませる。 花をつけない草だから、お前は日陰に根を張った。 お前の居場所はどこにもない。 だから、お前はどこにも行けない……。 「…なんで、」「…どうして、」 お前は、言った……、 「…やめて、」「…ゆるして、」 ――― 理由はないし、やめもしない。 その手はお前をいたぶり続ける。 ただ何となく、お前のことが気に入らないから。
204 :
203 続き :02/08/23 17:09 ID:i+slcpXE
お前は切ない叫びを上げて、土の中から引き摺り出される。 母の胸から引き裂かれて、 お前の根から滴る血にも、心を動かす他人などいない。 花をつけない草だから、お前は日陰に根を張った。 お前の居場所はどこにもない。 だから、お前はどこにも行けない…… お前はどこにも行けやしない。 お前はそこで血を流す。誰にも見えない血を流す。 お前の声は届かない。 お前の想いは伝わらない。 そして、その手はいたぶり続ける。 お前のいのちをいたぶり続ける。 たぶんお前が、 死んでしまったそのあとでも……
Canopus ◆j1h.j3e.様
「植物スレ」の>118のご伝言を見て馳せ参じました。
すっかりいい場所に設置されたかすみ網にかかってしまいました(笑)
ここのところ本業が忙しくてなかなか飛来できませんでした。
なので、あまり今は詩を書くモードではなく、理論的に袈裟切りしかねない モードなので、ちょっと言葉がきついかもしれませんが、ご容赦ください。
「草」というテーマはいいですね。宮中の歌会始のような雅な御題。
一気に行きます。
>>161-162 ファンタジーを書きたかったのか、カフカばりの悪夢に対する困惑を書きたかったのか、無感動・無感情なシュールな世界を描きたかった
のか…詰めの甘さが長さの割に気になります。あとは詩の中で、安易に言葉を放棄する締めは、詩の放棄にもつながりかけないことをお忘れなく。
>>164 言葉遊びは、えてして情景の喚起力が弱くなります。情景の喚起力が弱い詩の中で、不明な言葉が登場すると、ますます読み手は詩の世界を
構築することが難しくなります。
>>166 これはベトナムものでしょうか?(笑)
>草と一体になって戦う人間達を
>草はどういう思いで見つめているのかしら
「あなた」はどういう思いで>草と一体になって戦う人間達を見つめているのですか?「草と戦士」とのかかわりは?
(草は戦士の暗喩なのか、傍観者なのか) 「夏草やつわものどもが夢のあと」を下敷きにしているのか?
もし、読み手にそういった連想を期待するにしてもしないとしても説明不足。
ほかの方々の詩でも気になっているのですが、 ここにある詩はあくまでも読者を期待してのもののはず。
いくら詩が心情を吐露する手段だとしても読者を期待する限り、最低限の説明を必要とします。(俳句は人口の割に駄作が多く、
短歌は練習すればそれなりのものになるのも文字数と説明量に 関係があると思います。)
読者に対し一方的に理解を強いる詩は、やたらえらぶる「自称うまいラーメン屋」の店主のように傲慢です。
…やっぱり言葉がきついですね。
続き。改行がおかしいですね。みにくくてすみません。
>>173 子どもの遠足の作文と同じ過ちを犯しています。
「朝起きてから帰ってくるまで」と同じように焦点が絞られていないこと。
もう一つは「遠足=楽しかった」のように「貧弱な野草=ウェットな感傷」
というステロタイプの公式に当てはめてしまっていること。焦点を絞り、
もっと自分の五感から入ってくる刺激と感情をリンクさせる練習が必要。
>>175 今までの中では、いい出来のもの。植物の姿がうまく情景となっている。
贅沢を言えば、葛、ねじ花、立ち葵はサイズも違えば生えている場所も
違うので、そのばらばらさが公園での撮影会が終わって出来上がった写真を
眺めるようなちょっとしらけた感じがします。
>>177-178 ハルジョオンって、薄ピンクの花がしょぼしょぼで、明るい貧乏臭さを
漂わせる植物ですよね。そういうおとぼけなイメージがあるので、この
詩のシリアスさがちょっと重いような気がします。
>>180-183 180-181は経験と詩的な世界の広がりとがうまくマッチしていて、
いいと思います。(ちょっと自分の経験に固執しすぎて説明的
過ぎる部分もありますが)182-183は蛇足かと。もしくはもう少し推敲
して、言葉を精選していくかのどちらかです。
紅雀さんが批評してくれるなら投稿しよっかな〜
208 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/08/23 22:19 ID:1lKT/9UE
>>194 「ふ〜ん」で終わっちゃいそうな詩☆
「誰にも必要とされない」の根拠が不明だよ〜★エコロジーの
観点からすれば雑草だって立派に必要な存在でしょ☆
>>202 とにかく笑いまくる緑の彼女がイイね〜☆でも、どうにも一元的な
描写に終始しちゃったって感じがするよ★物語の一場面だけ持って
きた感じで、前後不明な上広がり薄いしさ〜★でも笑いながら窓の
外へ駆け出してく緑の彼女のイメージは凄いかも☆
>>203-204 ちょっと隠しすぎって感じだぁ★タイトルも結局なんのこっちゃ★
ネズミをいたぶる猫からの連想なのかにゃ?★最初っから最後まで
草が苦しんでて手がいたぶってるだけ☆なんだかこじつけっぽい
もの感じたよ★でも「根から滴る血」はよかった〜☆
わーい☆紅雀タンだぁ!よろちく〜☆わーい
ところで
>>164 はあたしのお気に入りなんだケド、なんかもしかしたら
みんな結構誤読してるっぽい感じがするので、寸評を追加しまちゅ☆
「草のね」の後にだけ読点がついてるから、この「ね」が助詞(だっけ?)
の「ね」だってことがわかりやすいよね〜☆
「あのね、そのね、草のね」みたいな、イイ感じだと思〜よ〜☆
んじゃ!☆
>207さん
どうぞどうぞ(^v^
>209 撫子さん ◆eEr7LE3I
こんばんは!新参者ですが宜しくお願いいたします!
>>184 詩の感動や詩の主題というものをどのようにお考えですか?
この詩は草が万物の生命を養うことの偉大さに注目しているのですか?
それとも牛を食べずに草を食む「俺」の行為に何か意味を持たせようと
しているのですか?それとも牛や青虫と同様に草を食むしかない「俺」の
貧しさですか?「どうとでも解釈してくれ」というのは常々申してますが、
手抜きが過ぎます。もっと詩の「意味」をご自身で突き詰める必要を感じます。
>>190 情景はとてもよく目に浮かびます。もうすこし第三者の目というか、
別の登場人物の行為に評価を与える視点があったほうが、立体的な
意味を持つ詩になったと思います。
>>194 「雑草」という「名もない草」という言葉には罠が潜んでいます(w
牧野富太郎先生はおっしゃっています、「名もない草はない」と。
目の前の植物に「雑草」という概念を与えた時点でそれは「何もない」
「必要とされていない」モノに決め付けられてしまいます。よく見てみると、
雑草にも花の咲くヤツ実のなるヤツといろいろな姿をしているはずです。
決め付けず、概念に縛られず、まずは対象をよく観察してみてください。
>>202 西炯子という漫画家の漫画にこんな話があったような気がします。その
印象が強くてどうもうまく批評できません(+v+;ゴメンナサイ
>>203-204 「花をつけない草だから」とか>194の「花も咲かなければ実もならないが」
って植物は、雑草や野生の植物の場合まずありえない。あっても匍匐茎とか
ひこばえでどんどん繁殖します。植物は居場所がないといわれようが何だろうが
とにかく人間の思惑を超えて繁殖します。詩で「ホントのこと」を云々する
のは野暮と思われるかもしれませんが、現実との関係を絶って、都合のいい
概念だけで纏め上げられた詩は、やはり何処かお題目のように形骸化して
しまいます。
「感性」とか「インスピレーション」とは、五感から入ってくる生の感性だと
思います。それをはじめて言語化し、本物以上のリアルな感じやそれ以上のものを
与えるのが詩なのでは?基本はすべて「自分」というフィルターを通して紡ぎ
だされるものです。ちょっと書き方がきついものもありましたが、お許しください。
けっして否定しているわけではないです。
ふ〜ようやく最新作まで追いついた…
泣いた 跡地に 緑が咲く という状態は 喜ばしいことなのだろうか いや クレーンの侵食を押さえるほどに 素晴らしいことでは ないのだろうか? いくらこの気持ちが晴れようとも 世間や 彼等の家族の 影を背負って 笑顔を作るべきでは ないのだろうか? 静観を 貪るつもりで 私はただ ここに 最後のお別れを 述べて去るつもりで ここに哀愁を残すつもりで居たのに ここは何を望んだ 私が 過ぎ去った思い出を押し込めたように 彼等が 全てを押し殺し笑顔を作ったように ここは 懐かしさの匂いを 古ぼけたまま 残そうと? ああ だがしかし 私はまだ この気持ちを閉ざすことで 彼等の平穏を祈るしか術を知らず 静かに 夕焼けの混じる風に 手を振り お辞儀をひとつ 小さな声で さよなら と 笑顔の混じった 言葉を一つ飛ばし 草を撫で あの日の想いを紡ぎ 私はぎらぎらしたした都会へ 札束を放り投げに向かう
213 :
まほろばの色 :02/08/24 02:34 ID:aDLSVK0U
首 切られた花は 「ただ」の草 色 失くして草ら いちめん緑 小さな小さな 草を守って 大きな大きな草が 剣のように その剣先を折って飛ぶ 小虫の悪戯 咲きかけていた夢も折る 夢 奪われた草は 「ただ」の海 それでもただ立ち 立ちつづけると 海の向こうから 風の訪れ 風はただ海を 越えて飛ぶけれど いつの間にか 海の上に 穂を開かせて 秋から夏まで 立ちつづけると 麦藁帽子の 少女の訪れ 花のない海の 花のように見え いつの間にか 憧れてた 草の海たち それぞれが それぞれの 顔をもち 声をもち ラララ 花 開いた海は まほろばの色
214 :
213 :02/08/24 02:42 ID:aDLSVK0U
ごめんなさい訂正です。 2連3行目の「飛ぶ」を「跳ぶ」に訂正します。 よろしくお願いします。
215 :
草ノ花 :02/08/24 05:58 ID:LEF/Yk5G
可憐に咲く花ならば 誰かが愛でてもくれるでしょう 清楚に咲く花ならば 誰かが守ってもくれるでしょう 人知れず咲き 可憐でも清楚でもない 小さな花だから きっと私は 愛しても 守っても もらえないのでしょう 日溜まりを見送る 小さな物陰で ひっそりと 咲いています 春だから それでも 咲いています 諦める事は苦手だから 風に吹かれても 雨に打たれても ずっとずっと 咲いていようと 思います 私は、咲いていたいと 願うのです
216 :
草野球(1) :02/08/24 10:01 ID:cMcidL+L
草野球の 草宇宙 公園 鉄棒の下をくぐり ファウルチップ 緑帽子の 草剛球投手 草いきれを切るバット 草捕手の股をすり抜け 軟球 ころすたころ 植え込みの茂みまで
217 :
草野球(2) :02/08/24 10:02 ID:cMcidL+L
学校 校庭 金属バット 黒いTシャツの 草スラッガー 飛ばすミサイルは 軟球 きんきんぐぉーん 中庭で弾け ガラスを散らす 草場外ホームラン 草野球の 草宇宙 今でも望めば 公園に グラウンドに 蘇る 宇宙は いつでも 待っている
;".:^; ;".:^; ;";'.::.:'; ;'.::.:'; ;' ;.::;.:;.:'; ; ;.::;.:;.:'; ': ;" ;'.:;.::;:::;';"" "" ;'.:;.::;:::;'; ': ;" ':, ;' ':, ; '; ミ ● ● ミ ミ ミ ミ """ ;" ミ '; """ ミ '; """ 丶,.,,,:" 丶,,,,:" """ ;" よぅ光子 ':, ミ' ~;";^ : ミ ': ミoOOoミ ': , ;ミ ○ ;ミ_
219 :
草になれ :02/08/24 16:32 ID:I0Ct2ZtG
庭のやたら目に付く処 ある雑草 汚れて見えるから抜いた そしてあたしは家に彼を招く 幸せな春の日 気が付くと又 性懲りもなく 夏の雑草はうちの庭を占領してる 土を掘り返して根ごと取り除き 今日は街へ 秋驚いた事に更に生えた雑草 上手くいかない恋をして居る その気持ちを 委ねて草を刈る 滅茶苦茶だった もうあたしの心も風も 冷たくなってきた冬 貴方は残酷だ 相変わらず抜いても抜いても あの草は 強く生きて居る 其の姿に 青い泪を注いであげたい
220 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/24 22:13 ID:d++CULWd
>>212 廃虚、の詩ですよね。せつせつとした静かな語り口がたいへんうまい。
特に冒頭の3行がいい。ただ、感情を余すところなく表現しきったのはいいん
ですが、一方では盛り上がりに欠けるきらいも。草がテーマとも言えないし。
でも、全編を滔々と流れるたたずまいは、力量を感じました。
>>213 独特のレトリックが不思議なイメージをかもし出しています。でも、
簡単な言葉遣いにも関わらず、情景がよくわからないんです。何でだろうと
思ってたら、これは語彙が少なすぎるためなんでしょう。推敲するとよくなるかも。
>>215 うう。一生懸命書いたのはわかるけど、センチメンタルに流れすぎ。
わけのわかんない小さな花を愛でるヘソマガリは、世の中に意外といっぱい
いて、私もその一人です。
221 :
名前はいらない :02/08/24 22:21 ID:4XtGWsET
>>212 この人上手いねー
ここって、すごく上手い人いる。
222 :
草! :02/08/24 22:24 ID:YfnDQj9j
誰にも明かしたことなどないが 俺は本当は草なのだ 初めて今お前だけに明かすが 俺は本当は草なのだ まきびしだって持ってるぜ (行くぜ!) 陽の当たる町 遠く離れて 山陰に忍ぶ 俺の故郷さ 町から車で35分 オーイエ!たったの35分さ 俺は小さい頃から木の上飛んだ 俺より成長早いぜ木の上飛んだ 今じゃ樹齢が300年の 巨大桜も飛び越す俺さ だけど仕事は見張るだけ 草に隠れて見張るだけ 人工衛生浮いてる時代に 俺の仕事の意義って何?何?何? とにかく生まれた時から草だ 忍者装束なくても草だ バーガー食って ゲームして すごく自由だけれども草だ
223 :
草の絨毯 :02/08/24 22:25 ID:NspPC4/b
植物園に行きますた 乳豚のリンゴ 麺出のブドウ お気に入りの菩提樹 すらりと咲いた女郎花 針葉樹林を深緑の風 紫百日紅に揚羽蝶の乱舞 姿やさしい赤松を映す 池の水面にはヤンマが飛んで 見所の多い広い園内を 散策しながらふと周りを見ると 草の絨毯 名札も何もない 雑草が生き生きとしてる 花の終ったシロツメグサが 微妙な緑の濃淡を作って よく見ると蟻が飛蝗が 秋の到来に急かされている 何げに植物園で過ごした後半は 四つ葉のクローバー探しとなりますた
信じないなら見せるぜ 忍法 俺のチャックがいきなり 解放 大したもんだろ?ズルムケ ち○ぽう 俺のニンポでお前を 貫こう お前「何わけわからんこというてんのん? 草ってアンタそこら辺に生えてる草かいな 意味不明なボケもいい加減にしとき!!」ビシィッ!! 意味が全然通じないYO! 現代人って通じないNE! そういう俺だって現代人だYO! 時代遅れの現代人だNE! 草とは忍者の意味なのだ お前「知るか!!」ビシィッ!! 江戸時代なら通じたのだ お前「しつこいわ!!」ビシィッ!! そして俺はその草なのだ お前「キショいわ!!」ビシィッ!! 俺のアイデンティティーはどうなるのだ お前「死ねやボケ!!」バキャァッ!!!
225 :
223 :02/08/24 22:30 ID:NspPC4/b
>>222 , 224
割り込んでしまった。ベリースマソ。
226 :
名前はいらない :02/08/24 22:33 ID:4XtGWsET
227 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/24 22:37 ID:d++CULWd
>>216-217 懐かしい情景ですね。しかも、見事に草まみれ(笑)。
草宇宙、か。見晴しのいい、楽しい詩ですね。
無限の広がりまでは期待できませんが。
>>219 庭の草取りってのは大変なんですよね。雑草を敵視する描写は、よく
伝わってきていいと思います。対して、最終連、雑草にほのかな情をよせる場
面が弱く感じました。
光子と放課後、携帯でわたしと立川駅北口で逢う約束を とりつけた。光子は小さいのですぐ目に付く。時間は伊勢 丹の電光掲示板に表示される。約束の時間に来ない。なに かあったのだろうか。いい男に連れ去れたのか。交番が南 口と鉄道構内と北口をちらっと覗いた。補導はされていな いようだ。エロゲーならここで現るのだが、現実は携帯も 通じない。ひょっとして第一デパートのエロコーナーにい るのではないか。その時だった。電光掲示板になんと光子 がいるではないか「あんたここよー」えぇーそんな中にい ないで降りてこいよ。あぁドットが崩れて行く「光子、氏 ぬなよぉー。いま行くからよー」わたしは大声を出した。 回りの連中はいつもと同じく、人の流れに飲み込まれてい った。光子はその日現れなかった。なぜなら、2チャンネ ルネットに夢中だった。そんな約束なんか忘却していた。
熟成したほしくさに身を任せ、いつか僕は革張りの服を着て 北欧のようなあの、牛の匂いと 草の香りが混じった小屋を拠り所にして いつか一個のベルを買い求め 君と一緒に鳴らしながら とくりとくりと流れる汗粒のひとつひとつに クローバーの葉をくっつけよう とか それとも ブドウ畑の蝸牛の話をしようか。 どうしようもなく白い身体を 雨粒をぬらして葉にぺったりと 隠れているそれを 君と一緒につかまえてようとか そういう想像をしながらぼくは 今の生活の吟味もせずにせっせと咳こんで ごみ箱にティッシュを投げ込んで 穴の深さを測る それが僕の業の深さだったり 空気のせいさ 喘息薬の匂いは それでもいつか髪の毛から 海のにおいをかぎわけ ほんのひとつの波がカタツムリという貝類を ここに置いてきぼりにしたつよい潮風を感じてみたいね 君につたえると 毒のない青酸が白いシチューのなかに いまほんのすこしだけ混じった そういう、いい天気だ。
231 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/24 23:18 ID:d++CULWd
>>222 >>224 いや、あの…。本当に忍者だったらゴメンね?フィクションとい
う認識のもとに、寸評しますから。荒唐無稽で笑えます。現在での忍者像とは
そういうものかも。彼女とのドツキ漫才は読んでて微笑ましいですが、いっそ
のこと、荒唐無稽を貫いてほしかったな。
>>223 最後の2行、マターリしてますね。いいなあ。
ただ、情景描写に力量が伺えるだけに、不用意なことば遣いがいっそう気に
なります。「乳豚」「麺出」って、何だろう。「飛蝗」も厳密に言うと、変だよね。
>>230 ええと、気になる、気になる。5連目、髪の毛は、君の、それともぼくの?
多分、君のだと思うんだけど。とりとめもない空想を、うまくまとめていて、うまい。
淡い水彩画のようです。最後のシメもいいですね。テーマには外れちゃったかな。
232 :
2チャンねるで超有名サイト :02/08/24 23:18 ID:87YJYlOk
―夢を見たのよ。お母さんとお前たちで草原にピクニックに行くの。― 8月13日 大理石は太陽を反射する ―水色のワーゲンに乗ってね。― どくだみはいい草だから抜かない 煎じて飲むと身体にいいから “お母さん、家の車はもうマーチだよ。ワーゲン売っちゃったじゃん。” 猫じゃらしとクローバーは可哀想だけど抜こう 汗だくの額 ―夢だからいいのよ。楽しかったなぁ。― 石段の影で 線香に火をつける “ラベンダーの香りなんだって 菊とか桔梗はあんまり好きじゃなかったから オレンジ色のガーベラ買ってきたよ はい 綺麗でしょ また来年来るからね” 8月13日 風はとても強くて 目をつぶるとラベンダーの香りに 草原を走る水色のワーゲン バンパーの銀色がきらきら夏を反射して 反射して
“そうだ、ずっと言おうと思ってた事があるんだ 小学校の時 病室で お母さんの財布から小銭くすねちゃってごめんなさい” もう一度目を閉じる 薄青い夏の空に大きな入道雲と 広い広い緑の草原 水色のワーゲンは埃を立てて赤茶色の道を走る オレンジ色のガーベラは お母さんの見た夢の景色に良く似合うね ―くすねた小銭でなに買ったの?怒らないから言ってごらん?― “・・・・・漫画。” オレンジのガーベラに免じて許してよぉ! 陽射しにぬるまった水を黒い大理石にそそぐと 銀色にきらり と 反射した 足元でどくだみが風に揺れて くすり と 笑った
235 :
ねこじゃらし :02/08/25 03:24 ID:n3JbTIzf
さわさわと そよかぜの中 シュッとのびた細い葉を ほっぺたに感じ さぁいこう おきにいりのあの陽だまりへ 途中で出会う ちょうちょやトンボ 今日はごきげんで ごあいさつ 「今はおなかいっぱいだし」 空がすこし高くなったかな? (ぱしぱし) うすいくもが ゆっくりと流れていく (ぱしぱし) だれだよ? さっきから俺の頭をこづくのは 目をやると みどり色のあの物体 またおまえかよ? なんだよおまえ なんだよおまえ なんだよおまえ いつもいつも 俺にケンカ売ってんのか? 前足をそろえ 顔は肩より下に おしりをフルフル 今だ!! くっそぉぉ からぶりか・・・ ぬあぁぁぁぁぁぁぁ これならどうだ!!! 必殺ねこパーンチ☆ よし、やったぞ! ぬぁにぃ?? また戻ってきやがった ムキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!! もう どうにもとまらない 日常化した無限ループ 俺にとっちゃ 真剣そのもの みどり色のあの物体は また俺をバカにしてる くっそぉ 今日こそ・・・ 今日こそ・・・・・・
>>202 シュールな失恋を骨っぽい文体で綴る。発生する様々なイベントを実況しているかのようだ。
「君」と「僕」の描写の対照はコント感すら漂わせている。
>>213 「ラララ」>
夢=花を一時は失った草が再び得た喜びを唄う。
センセーショナルな一行だ。
健気な草の現実離れした純真さの表現に詩の醍醐味みたいなものを感じた。
237 :
名前はいらない :02/08/25 13:43 ID:luuUyv29
238 :
名前はいらない :02/08/25 13:44 ID:luuUyv29
239 :
名前はいらない :02/08/25 13:54 ID:HrBpCq57
240 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/25 23:12 ID:VPZGnO8S
こんばんは。締め切りまで、あと24時間あまりですね。
>>233-234 水色と薄い緑の夢を、オレンジのガーベラと夏草が彩っています。
色彩豊かで、美しいですね。絵的には、母の墓参りという地味な情景に、美し
い彩りを与えた描写には脱帽。ストーリー自体はちょっと漫画チックかな。
『ホテル・ニュー・ハンプシャー』のラストシーン(映画の方)を思い出しました。
>>235 「おしりをフルフル」まさにそのとおりですよね。子猫だね。
心理描写に関しては、どうなんでしょうか。彼らは、たとえ法律で禁じられた
としても、ネコジャラシには飛びつくでしょう。でも、微笑ましい。
スキダナー
242 :
森 :02/08/26 14:22 ID:1XD4FUwB
静かな風に誘われて 踏み入れたときは知らなんだ それは夜に続く密林で 私は無邪気に葬列に並ぶ 風を見た 同調する 蛸足のような草波に絡め獲られ もとより身から出た錆だとも 彼らは気付かないようだ 私だけを照らす月光とて 道標になりはしない 耳を衝く深い森のため息にうずくまり 一人けさざやかに呟く 躍れ躍れ風躍れ そなた踊れば 私ともに死にたもう 地面より湧いて出た蟲たちや 遠く風に運ばれた種たちが 私の亡骸を彩ってゆく しかし私を連れてきた風だけは その草波に今だ迷い 私を運んではくれない
243 :
想<sou>1/2 :02/08/26 19:10 ID:IT5OivcC
すぐそばを 空気の膜をえぐりながら 自動車の列が過ぎ去っていく その排ガス混じりの風に吹かれ ゆれている ただなすがままに 乾ききったアスファルトの街路 忘れ去られ 薄汚れたプランターの中 ときおりぱらぱらと注がれる雨が この生命を生かしている ただなすがままに ここの主が枯死したのは いつのことだったか 皮肉にもよそ者だけが こうして 今も生命をながらえさせている ただなすがままに
244 :
マルセリーノ :02/08/26 19:12 ID:DIB4Tz0n
発情した庭師の最後の仕事 肝臓を患った老人を横目に 虹が見えなくなるまで水を撒く 刈り取った小枝を集めて 秘密の武器を作る 見栄えよりはむしろ庭師のの心象風景に忠実な出鱈目な構図 出鱈目な構図 その構図の中に気の利いた労いを知らない娼婦が割り込む 娼婦が割り込む 時間切れで 訝し気に庭を見渡す一匹の猫だけが庭師を昇天させた
245 :
想<sou>2/2 :02/08/26 19:13 ID:IT5OivcC
どこにも土は見えない 世界はいつから 土のにおいを忘れてしまったのか プランターのわずかなそれからは 腐臭がただよっている ただなすがままに 側を通る誰の眼にも うつることはない 透明な存在 でもこの緑を見てほしい とは思わない ただなすがままに 風にふかれ雨に打たれ ただなすがままに 生きて想う ただ想うのだ
こんばんは。
宿題はいつも鳴きながら(笑)最終週にラストスパートをかけていた
紅雀です。今回も批評をすっかりためてしまいました(+v+;)>
>>212 タイトルが「断ち切られるべきもの」ということですが、
ポイントが「彼等」や「ここ」、そして「私」とが交錯していて
複雑な上に、残すものやお別れするもの、押し込めるもの…と
実はすっきり「断ち切られ」ていないものもありますね(w
詩的な言葉が先に溢れ出た感じで、「私」と「彼等」「ここ」との
関係に筋が通っておらず、雰囲気で読ますのはちょっと強引。
また最後の2行も、前のほうで強く暗示させるような伏線がないと
唐突の観がぬぐいきれません。
>>213 歌詞の世界はあまりわからないのですが
このまま緊張感を保ったまま詩の収束に向かうのかと思いきや
突然の「ラララ」。これは個人の趣味の話になると思いますが、
私は入れないほうがよかったと思います。
>>215 小さな人知れず咲く花のけなげさを擬人化すると
ロマンチストが夢想する少女像にもつながる感じがして。
「ちょっとだまされてない?」と思ってしまいます(藁
もっと毅然とした野の花の強さが歌われているとよかったですね。
>>216-217 草野球というテーマは独特の発想でよかったと思います。
しかし、なんといいますか、詩の世界はもっと伸びやかで
あるはずなのに、詩に伸びやかさがない。単語は喚起力があるし、
短い言葉が効果的な場合もありますが、この詩の場合は短い言葉が
詩の世界を矮小化させてしまったかもしれません。
>>219 春夏秋、そして冬まで繁茂する雑草はどんな植物なんでしょうか。
恋の終わりで収束させるなら、旺盛な雑草も枯れ果ててよかったのでは?
あるいはその雑草が自分の恋心を栄養にして生きている青臭いもので
強く生きている…というような完全なファンタジーの世界にするか
のどちらかにすれば、なんとなく最終連を力技でまとめた印象が
ぬぐえたかも。
>>222 ・
>>224 貴方はラッパーなんですか?>224のほうでノッてきたのはわかりますが、
一応一つの作品として前半と後半の整合性にもう少し気を配っては
いかがですか?おそらくそれが推敲というものだと思います。
即興性を重視する人たちには、推敲とは作品のリアルタイム性を殺す敵の
ように思われています。しかし芭蕉ですらさんざん推敲しているんですよ。
ちょっと推敲をやってみる価値ありです。
>>223 小石川植物園ですか?ニュートンとメンデルね。
ほかにも世界ではじめて植物にも精子があり、受精することを
発見するきっかけとなったイチョウの木もありますよね。
植物園の様子、よく伝わってきます。
でも、そのなかの植物や現象一つ一つが1編の詩の素材に
なりますね。素材盛りだくさんといった感じで、そこから
また詩を作り出してほしいものです。
>>230 四季派の堀辰雄や立原道造のような世界ですね。
連ごとのつながりや関係がきれいで、とても完成度の高い詩
だと思います。また、発想力を持った詩人の空想が、空想らしく
世界を広げていく感じはとても美しいです。
個人的にこういう詩、好きです。
>>233 やっぱり人間の発想には共通点があるんですね。
私事で恐縮ですが、まだ私が大学生だったころ、文芸部の部誌に
こんな感じの、オチでお墓参りだったことがわかる小説を書いたことが
あります。読後の反応は唯一、その頃文学部長をなさっていた教授から
いただきました。「あなたもお母様をなくされたのね?」と。
…うちの母は健在で、フィクションだったんですけどね。
逆に発想がオーソドックスだったかな、と。ほのぼのさせるよりは
草にかけて、「むくろも地に還り、草に埋もれる」ぐらいの、
言うなれば女の死について円地文子の『女坂』張りの凄みがあっても
よかったかも。
>>235 私はへそ曲がりで、猫がファンシーにかわいいと思えません。
ごみを漁る猫といつもにらみ合って威嚇しているぐらいですから(w
そして、「今だ!! くっそぉぉ からぶりか・・・
ぬあぁぁぁぁぁぁぁ これならどうだ!!!
必殺ねこパーンチ☆ よし、やったぞ!
ぬぁにぃ?? また戻ってきやがった
ムキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」というような、CLAMPの漫画に
出てきそうな言葉づかいにも、オタク少女たちの会話に
巻き込まれてしまったような不快感があります。
これはあくまでも私個人の好き・嫌いなので詩を書かれた人は
落ち込まないで下さいね。詩の発想はよかったと思います。
>>242 言葉づかいが気になるシリーズと勝手に名づけて、第2弾。
「知らなんだ」「〜とて」、身の回りに60歳前後から上の年の人が
いらっしゃいますか?それとも、中国地方のご出身?
それはいいとして、「風」と「草波」、そして夜の「森」…
世界がきちんと出来上がっているので、文字化されていなくても
それらに対する「畏れ」のような空気が伝わってきます。
こういう詩も私は好きです。
>>243 ・
>>245 都会をテーマに身近な草や植物というと、プランターや鉢植えの花
ということになるでしょう。
>>242 とは対照的に、都会のドライさ、
そして生命の稀薄さのようなものがよく伝わってきて、いい詩だと
思います。
>>244 うちの近所のお寺で寺男をしていた、身寄りのない背中の曲がった男の人は
宿所で独り亡くなっていたそうです。そばにはかわいがっていた猫がいて、
異変に気付いたのか、激しく鳴いていたとの事。その寺男さんには小さい頃
遊んでもらっていたので、その猫の話とあいまってとても悲しく、無情に
感じたものです。全く詩の世界とは違った感慨でごめんなさい。
詩の世界としては西洋のからくり絵のようで、雰囲気がありますね。
>>242 いまひとつ頼りにならない風が止まったため地縛霊となっている男の憮然とした感じがユーモラスだ。
風が夜の森の「草波に絡め獲られ」迷ってしまうというアイデアとそのイメージがいい。
>>243 >>245 雑草のだからこそサヴァイヴしているという勝利を唄う。
「ただなすがままに」の繰り返しに雑草的プライドはおろか雑草的優越感すら感じてしまうのだ。
>>244 庭師の仕事と同様にこの作品も出鱈目だけどラストの出鱈目ぶりがよわいどころか
逆に「庭師の最後の仕事」⇒「庭師を昇天させた」と帳尻が合ってしまっている。
暴力的であってもいいからパンチの効いた出鱈目がそのラストに欲しかった。
252 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/26 23:33 ID:z6vCpfSL
もうすぐ締め切りだよage。
253 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/26 23:56 ID:z6vCpfSL
紅雀さん、251さん、ありがとうございます。私もお手伝い。
>>242 夜の森は、地球のブラックホール。そこでは時間も風も生き物も息を
止める。幻想的な描写が、差しかかる月光のようで綺麗です。種の部分の描写
が残念です。別の風があるのか、と一瞬思ったよ。
>>243 >>245 ちょん切れましたが、ノープロブレム。まず、連ごとのリズムが
心地いい。だんだんとプランターの雑草と語り手が同化していくんですが、
そこらあたりが、ちょっとぎこちなかったかな。
>>244 マルセリーノ。『汚れなき悪戯』でしたっけ。テーマ曲が美しいんで
すよね。詩は、カチカチであり、感傷的でもある。いくらかスケッチ風でも
ある。ごめん、時間がない…。
254 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/27 00:05 ID:ZQILoM6h
締め切りです。 うちのPC、必ず0時でフリーズするんだよ。ああ、憎たらしい。 ところで、飛び入り審査員、どなたかいませんか? 今のところ3人しかいないんです…。
255 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/08/27 00:15 ID:6tE/+vJL
>>254 あれっ?4人じゃないですか?★
あたし、かのぷすタン、野猫タン、紅雀タン。
野猫さん、ここ1週間ほど行方不明なんです。 戻ってくれればいいんだけど…。 すみませんが、明日早いんで、私の審査は後ほど。
257 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/08/27 00:41 ID:6tE/+vJL
たった3人じゃおもちろくないですよね★ 最初のヒトの審査結果発表が出るまで、審査員募集を延長すると しますか?☆ 誰か、やってくれませんか〜?☆ 好きな作品いくつか選んで、1〜3点の間で点数つけて、 ちょっとしたコメント書いてくれるだけでイイのです☆
258 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/08/27 21:08 ID:Gt8b5M/I
あ。立候補者のカキコ全然な〜い!薄情者ォ〜★ しかたないから3人でやっちゃいましょうか☆ 今回は力作揃いだったって感じがします♪ ただ、もうちょと推敲しようね〜☆とは言いたかた★ かく言う自分も、速読推敲に3分くらいかけたダケだから、本当は 言えないんだケド☆ ではあたしのチャンプ候補その他を発表しまーす☆
259 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/08/27 21:09 ID:Gt8b5M/I
>>213 「まほろばの色」=3点
最初は手がかりがなくてとまどったよ★寓喩とかじゃなくてそのまんま
草の話だと読んでもさぱーり★でも、歌詞だと気づいてから入り込む
ことができまちた☆ここにあるのは単に「展開する草」ってのかな☆
常にとどまってなくて、メロディーのように流れ行く草☆そして最後で
もっとも人の目に美しくとどまる草たちの姿を開かせた☆「まほろばの
色ってどんな色?」ってのが、それまでの徹底的に花開かせてもらえなかった草との対比で、人間には表現不可能な色をちゃんと表現
できてると思たよ☆あと、これもちろん心象風景の歌とも読めるんだ
ケド、あたしは「草=死者(亡霊)」として読んだらおもちろいと思たよ☆なにしろ一行目が「首 切られた花」だもんね☆94点☆
>>230 「馬小屋と葡萄畑のはなし」=2点
都会にいて、草たっぷりの土地に移り住むことを夢見てる夢見人
さん☆その夢見っぷりが丁寧に綴られて、楽しいねー☆表現もひとつ
ひとつ気をつけられてて、好感もてる〜☆でも結局は夢オチといえない
こともない★あとね、これはまったく個人的な好みの問題なんだケド、
このテクニック主導の「清潔感」に、あたしの大嫌いな某ネット詩
サイトの作品群と同じ匂いを感じてしまったんだよ〜★ごめんね〜★90点☆
>>164 「草のね」=2点
のびのびと言葉を遊ばせて見事に草まみれ☆85点☆
>>242 「森」=1点
心象風景っていうか心の体験談として読みまちた★所々粗い★78点★
>>243 >>245 「想〈sou〉」=1点
わかりやすくてよかた☆でも結局最後まで草でしかなかった★78点★
>>258 こんばんは、そしてお疲れさまです、撫子さん!
ほんと、人来なかったですね(;v;
では、審査結果のほうを。
>>230 「馬小屋と葡萄畑のはなし」>3点
均整の取れているということと、詩らしい空想の広がりがあること
という点を評価しました。
少しきつい言い方をすると、「減点が少ない詩」でした。
では、詩のプラスとは?それを、うまく表現することはかなり
難しいのですが、言うなれば、詩を書かずにはいられない、
書かずには生きていけない、と感じさせる衝動のような強い動機。
そういう思いが、「がつん」なり「ばしっ」となり、心に衝撃を
伴う、強い言葉となって表れるのだと思います。今後のプラスの
部分に期待します。
>>242 「森」>2点
幻想なら幻想の世界を構築して、生命を与えられるのもまた詩だと思います。
この詩の世界が私の好みでした。ところで、私の不勉強なのですが、この詩の
中に知らない言葉がありました。「けさざやかに」という言葉です。
はっきりと、とか、くっきりとという意味の「けざやかに」という言葉と、
祟りや障碍という意味の「けささ」・「けざさ」から意味を推測してみた
のですが…ちょっと言葉づかいに無理や滑らかでないところがあり、推敲が
大事だったかな、と思いました。
続きです。
>>212 「断ち切られるべきもの」>1点
>>243-245 「想〈sou〉」>1点
両者に共通しているのは、ドライさと、漂う虚無観。「今」という
時代のにおいが伝わるという点で評価しました。「今」をどれだけ歌えるか、
というのも詩の力の一つと私は考えているからです。
最後に…
飛び入りで、いきなり人様の作品を偉そうに評価して恐縮です。
一つ一つが投稿された皆さんの生み出した大事な「作品」。
人の評価はカンフル剤であって、栄養ではありません。
詩に栄養を与えて育てていかれるのは、詩を書きつづける皆さんです。
どうか、これからも詩作をお続け下さい。
では、またお目にかかりましょう(^v^)ノ”
262 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/27 23:46 ID:orPi+/QV
ええっと、私で最後ですか。「審査員」って名称がいけないのかなあ。
なり手が全然いないね。撫子さん、いつもどうもありがとうございます。
紅雀さん、ゲストどうもありがとうございました。
さて、私の審査です。力作が多くて、結構みんな草が好きなのねと実感。
>>230 甘くて現実味のない空想、そして幾分、苦味をおびた現実。滔々と
話すぼく、ちょっと毒を持った短いことばで軽くいなす彼女。静かな生活の
なかに、いろんなものがつまっています。その対比がいい。なかでも、5連め
のことばの美しさにはまいりました。最終連は、技巧に走りすぎたきらいも。
んで、5連め、いったい誰の髪の毛?の3点。
次に、
>>212 静かな語り口なのに、それらが波のように押し寄せてきて、
結果として叫びとなっています。レトリックの巧さも光ります。ただ、別れを
惜しむ対象が不明確なんですよね。廃虚の茫漠たるイメージと代名詞だけで
終わらせているので、感情移入しにくい。あと、草がテーマといったでしょ、
の2点。
>>242 純粋に絵として美しいですね。テーマの扱い方としては、これがピカ
一だったかも。ただ、詩のことばが充分にその情景を表現しきれているとは
言えず、その意味では成功していないかも。でもその挑戦に2点。
続きます。
263 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/28 00:02 ID:bP2n7y6a
264 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/28 00:08 ID:bP2n7y6a
自分の審査の後に自分で集計か…。なんかわびしいぞ。
気を取り直して、パンパカパーン、今週のチャンプ決定です!
チャンプ
>>230 「馬小屋と葡萄畑のはなし」
準チャンプ
>>242 「森」
です!おめでとうございます!
わーい、チャンプ獲ったぞー。 "馬小屋と葡萄畑のはなし"は俺でしたー。 どうもありがとうございましたー。 結構種明かしめいたこともぶっちゃけたいんですが、 それは感想議論スレのほうでいきます。レッツゴー。
次のお題は"風"でおねがいします
267 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/28 20:33 ID:aR/B9abk
ほんじゃ、また始めましょう。構造さん、お題ありがとうございました。 霧都さんが新たに審査員に加わりました。審査員、引き続き募集します。 「風」のテーマで詩を書いて下さい。 締め切りは、9月5日午前0時です。
268 :
マルセリーノ :02/08/28 21:19 ID:ZY8GJ9K4
↑ すみませんペンネームでした。 亀のひとかきで消えてしまうような三十路過ぎの戯言に コメントいただいてありがとうございました。 精進して出直してきます。締め切りまでに。
269 :
心地良い風(1) :02/08/30 01:47 ID:LsqYeVUG
風が 見えた 金色の 稲穂の海 その表面を ぐるぐると 悪戯に 駆け回る 元気盛りの 少女の風 川面を ツッと 抵抗力ひとつ 感じさせず 夏の日差しに 僅かに立ち昇る 蒸気さえ 揺らさず それでいて くっきりと 細長い足跡をつけて 歩く 柳腰美人の風
270 :
心地良い風(2) :02/08/30 01:48 ID:LsqYeVUG
心が 見えた 君が ノートの 上に ぐるぐる 書いた おどけた丸い文字の その形に 君が ツッと 僕の 腕の上を 歩かせた ヒトサシユビの その 余りの 軽さに 心が 見えた 風のようだった
271 :
名前はいらない :02/08/30 02:27 ID:TndQC+Rq
流線となった俺只中に射る空気壁衝撃ソニックSuperve風洞 突き刺す針毛細を抉じ開け圧殴る頬引き千切られ滲む鉄錆の味GrayからBlack-Out加速 煮える血流吐き戻す胃耳に残る音にならぬ振動ジェット効果 筋緊張は限界の轢きつけ臭いの正体を知るぜイオン化燃料ストリーム中心 灰に溶ける酸素の実体を取り戻し嘲るスウィッチのマスターキー 500,000psファンの呪縛から放たれ 肺から漏れるのは微風
273 :
風のない美術館 :02/08/30 20:05 ID:FQR1tVu/
カンパスに描かれた 澱みなく流れ続けるカラス色の雲は 愛犬の散歩に出ている中年男性の喉に 声もなく研いだばかりのナイフを突きつけ 不気味なまでに静まり返り 雲にも劣らずカラス色を映し出す湖は ボートに乗ったカップルの漕ぐ手を止めさせ 意志を持って彼らを留めておくかのようだった そこにあるのは《嵐の前》の静けさ以外の何物でもなかった 朝の天気予報を見るのを忘れた私は 急に空模様が気になり 美術館の屋上へでて気づいた 「ああ、今日はこんなに雲がなかったのか」 ベンチに座る変人あるいは恋人たちを尻目に 少し遅い朝食のために持ってきたサンドウィッチをほうばり 「風がないなあ」 と呟いたのは 遠く遠く澄み渡った碧空と 唸るようなビルが聳え立つ景色のそばに緑があったからかもしれない 私の一日はまだ始まったばかりであった
274 :
旅風 :02/08/30 20:30 ID:mtipBS6f
緑の海を這い上がり 蒼穹を包み込み 透明な膜を 瞳を 泳がせて遊ぶ 緩やかな裸体は まどろむ渦の中 誰に淀むわけもなく 漂う庭の辺 零れ落ちた殻を 拾い集め 一つ一つの水溜まりを 揺らし 乾いた酸素を 溶かしながら ありふれた言葉の隙間を 吹き抜けてゆく 窓越しに伸びた 影を縫い 眠りに落ちた 雲を奏で それら全てを 優しく織り上げ 夏至の額に伝う汗 一滴を 響き渡る音色に 浮かせて 微笑う 軌跡は 残さない 旅情を 溢れさせて 尚 柔らかな肌に 触れ 遠い声に 耳を澄ませ 幾つもの 安らぎを 噛み締めていた
275 :
今まさに熱帯低気圧から台風に変わる瞬間を見逃した僕が思う事 :02/08/31 01:31 ID:z0WqBiqR
多分頑張って仕上げたのであろうその髪型が 意地悪な風のせいでぐちゃぐちゃになって 君は悲しそうな顔をしたけれど その表情がすごく可愛くて その意地悪な風は 僕には神風に思えたんだよ あれから一ヶ月 そろそろ秋の気配をおび始めた風の中 二人で歩く夜の道で僕が今思う事は 実はあの風は君にとっての神風じゃなかったかということ あの悲しそうな表情も 計算づくだとも気付かずに 斜め前を歩く君は颯爽 そして僕の財布に吹く秋風
276 :
霧散 :02/08/31 02:16 ID:/58TUVg5
薄い蒼をまとった 夜の匂いのする風が吹く 誰もいない校舎裏で スミレ草とボクの薄い影をゆらす 遠くで聞こえる「ミンナ」の笑い声は つけっぱなしのAMみたいに 景色の中へと埋没した 小さな泣き声を乗せた 微かな風が散ってゆく 誰にもきずかれることなく 取るに足らない雑草と水面をかすかに撫でてゆく 横なぎに吹いた風が 誰かが投げた小石の波紋が その痕跡すらも消してゆき 校舎裏にはもう スミレ草だけが揺れていた
277 :
狐火 ◆Hug/FVTI :02/08/31 13:14 ID:oSTcAYr8
月は形を変えて この地に影を落とすだろう 雲の代わりに空を覆うのは ヒトが望む深い夢 闇はそれを隠すから あんなにも黒く優しいの
278 :
狐火 ◆Hug/FVTI :02/08/31 13:16 ID:oSTcAYr8
279 :
狂暴な夜の靡き :02/08/31 18:49 ID:PHy1mMQ6
眩い幾千の眼が棲みついた 閑寂色弱脆弱な 四肢を夜空に仰向けて 闇に成り損ねた私の影は 私もろとも足並みそろえて 愚弄の奴隷のようじゃないか ああ 背を押してくれるな そなた達よ どんなに強く靡いて 私の足の 見えぬ鎖を軋ませようとも とうの昔に 私から運び去るものなどないのだ
>>269-270 ラストの一行は要らないのではないだろうか。
せっかく対にした構成の効果を半減するどころかリセットさえしてしまっているような気がする。
>>271 ロケット打ち上げ時の飛行士にかかる肉体的重圧とそのロケットのパフォーマンスがモチーフと思われる。
止められた体言にどうしても目がいくがラストを除くすべてをロケット関連の比較的わかり易い強い感じの言葉で固めていてその切れ味はとても楽しい。
ただラストの一行はリズムの面で大きなミスを犯していて気持ちよくない。
>>273 館内にいる前半部と館外にいる後半部の濃淡レベルのコントラストが見所。
「ああ、今日はこんなに雲がなかったのか」というとぼけた味の台詞に好印象。
>>274 風の旅のプロセス>詩の作業。
>>275 思ってもみなかった女の計算能力。オチも今の季節に合う。
ただ「神風」はいくらなんでも表現が強すぎる感じ。
>>276 「薄い」「小さな」「微かな」などの言葉が示すとおりの印象を作品そのものに対しても持ってしまう。
第2連はいいと思う。
>>279 失い尽くした男の見せる余裕ぶりが見事。
281 :
底の方から :02/09/01 07:00 ID:CChyexr+
ばあちゃんちのタイルのお便所 風がお尻をひんやり撫でて またまたぶるっとおしっこ出たくなる お便所の底は深くて教会みたいにぼんやり明るくて 赤土の壁に藁がちょろっとはみだしてて ピンクの花紙がひらひらしてて 空気がゆっくり動いて うんちがプカプカ浮いてて お尻について観賞&議論中 白くてウジャウジャうじ虫のみなさん わたしのお尻はチャンプでしょうか おしっこの続き出たりして ウイスキーぽい汁に洗われて 緑に光っているのは三ツ矢サイダー瓶のかけら それともラメ入りスーパーボール じっと見てると便器の縁が ぐーっと開いて吸い込まれるかも またまたお尻がひんやりつべたい とかなんとかあって07:00 突然@7年ぶりくらいにひらめいた ああそうだ薄茶色の液に漬すと相当きれいな昆虫 カナブンとかタマムシとか あれはきっと昆虫の甲羅 きらきらと緑色の髪飾りみたいな
282 :
名前はいらない :02/09/01 09:34 ID:UH7yaZyT
あぼーん
284 :
風が吹くとき :02/09/01 13:50 ID:6PYq/hsT
工場での作業の合間の昼休みには その裏手にある河川敷の土手に行って 傾斜した草の上に寝転んでいた 太陽の真っ直ぐな日差しを身体に浴びて その心地よさを全身で吸い込んでいた 短く刈られた草原を風が通り過ぎていくと ざわざわという微かな音が 耳を掠めていくのを楽しんでいた 20歳を過ぎたくらいの青年2人が よく河川敷のグラウンドにやって来て サッカーボールを蹴る音が遠くに聴こえるのが 気持ち良かった 少しの間私はそこで居眠りをして 仕事場に戻った その工場で働いている時は 昼休みはひとりで土手に上がって 寝転がるのが習慣であった 草原の上で漸く 自分は この自然の一部分になった様な気がして 心に束の間の安息を得ていた この自然のゆったりとした速度は 私が生きるのに急ぎ過ぎているということを 沈黙のままに 気付かせてくれたのだ
(省略されました・・全てを読むにはちんちんを擦ってください)
>285 おまえやっぱり中学生
自作自演するときはID変えたほうがいいよ。
288 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/01 22:21 ID:hzgTUW9P
289 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/01 22:51 ID:hzgTUW9P
>>273 空を見るのを忘れて美術館に行ってしまったんですね。絵を見て漠然
とした不安におそわれ、認識可能な風景を確認してほっとする。絵と風景の対
比もさることながら、最後の1行が効果的でした。「変人」は遊びすぎかも。
>>274 これは、風そのものを表現したんですね。ゼピュロスのような優しさ
を感じます。きれいなことば遣いでカッコいいんですが、茫洋とさせすぎた感
があり、伝わってくるものがやや希薄だったかな。
>>275 まず、題名が面白い。意外と詩の内容に微妙にマッチしているんです。
今年は夏の台風が多かったですね。やや抑えたユーモアがいいですね。オチは
こんなところかなあ、という程度かな。風でシメたのは好感が持てますが。
290 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/01 23:20 ID:hzgTUW9P
>>276 一読しただけでは解らなかったんですが、ここでのボクはスミレより
もはかない存在であり、そのわずかな痕跡と微風が、一陣の強風によって消し
去られるんですね。印象的な情景を書いているのですが、描写がいま一つうま
くいってなくて、伝わりにくいようです。
>>279 風が背を押すんですね。詩の根底に横たわる虚無感が印象的です。
題名で強い風を連想させるところも上手い。ただね、もう「ひとあじ」がほし
い。モチーフとしては新鮮味に欠けると思いました。
>>284 まっすぐな表現ですね。前半は冗長な感もありますが、ゆったりとし
た時間を表すのには効果的でした。ただ、結論は無理にまとめなくてもよかっ
たのでは。これは誰もが感じていることだと思いますよ。
291 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/02 00:15 ID:ukTNyh8l
締め切り3日前。投稿お待ちしています。 「風」のテーマで詩を書いて下さい。 締め切りは、9月5日午前0時です。
煌めく風の下で ゴミ虫が交尾している 僕はそれを グロテスクに表現したいわけじゃない J-POPの歌詞にしたいわけでもない その証拠に 不吉にざわめく風の上で 子雀の初飛行が今、達成された
293 :
「逃げたり逃げなかったりすること」 :02/09/02 15:04 ID:48NQxvY9
ごめん、悪いとは思ってるんだ 僕はゆっくりと踏みつける 本当なんだ、やりたくてやってるわけじゃない ごりごりという嫌な音が伝わってくる そんな声を出さないでくれ 風は過ぎてゆく 僕は部屋の真ん中に寝転がる 罪もない壁はもうでこぼこで 僕はそれを見てまたでこぼこにする 手が痛くってしょうがない 風は過ぎてゆく 大事にし過ぎたのか、粗末にし過ぎたのか それは分からない ただ僕のやってきた事がみんな間違っていたのは分かる 風だけがいつも僕の前にいて 僕だけがいつも風を見つめている
>>293 あんた正直すきるよ。マジ殺されるでぇ〜
295 :
293 :02/09/02 15:10 ID:48NQxvY9
296 :
名前はいらない :02/09/02 15:13 ID:mDjEl9OH
としちゃ〜ん!いないのぉ〜?
あぼーん
298 :
夢見心地 :02/09/02 21:44 ID:kV9fRau2
寝てる間に 風鈴を打つ 夏の風
299 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/03 00:26 ID:gpZlD1Ad
>>292 2連め、カッコいいね。これが風とも受け取れる、ちょっと無理めだけ
どね。風の吹くなか、風の下から上に視点が移動していきます。風の表情も
視点の移動と共に変っているんですね。徹底的にシュールに書いてほしかったかな。
>>293 失った者の、孤独な叫び。ひたすらの後悔の念。情景が掴みにくいの
は、「どこで」「何を」が抜けているから。匂わせることばが必要だったかも。
3連めはきれいなことば遣いで、いいですね。
>>298 おお、俳句だ。夢とうつつの狭間、といったところですね。気持ちいい
風です。ただ、おおっということばがないので、少し物足りない。もう2、3首
読みたいなあ、というのが本音です。
雷神は見たことがある 真夏の夕方4時過ぎだというのに いきなり夜がやってきて 町は鈍いグレーに覆われた 「まるで」と思った瞬間、雨が降り出して まだ世界の終わりじゃないんだ。ってことにだけは安心した 13階の窓から 変貌した地方都市のありさまを眺めていると 隣の屋上に立って 誰かが雷を呼ぼうとしているのに気がついた 金色のたてがみと黒いスーツが 雨なんか降ってないみたいな乾いたばたつき方で 目がないから狙いは定まらないけれど どれかのビルを間違いなく裂こうとしていた
あたしはデスクの下に潜り込んで 一所懸命ポテトを食べるくらいしかできなかった 風神は見たことがない 台風吹き荒れる最中でも 空を動いて行くのは黒い風の龍だったし 台風のあとの掃除で 落ち葉を散らして遊ぶのは風の精霊だと思った そういえば雷神が町を狙っていたあの時でも アルミサッシの窓はかた、とも動かなかった 風神を探そうと思うようになったのは どうしてもあの雷神のペアが欲しかったから 台風の季節がまたやってきたことだし 今年こそは見たいんだ まずは電車の中から探してみよう
302 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/09/03 23:01 ID:smw+CBap
寸評サボってて、ごめんなさい★
>>281 ぼっとん便所って、懐かしいな〜☆ウチのばあちゃん家、明治時代の
建物で、下水道完備の時代になってもぼっとんだたよ☆今考えて
みるとアレ、汲み取りはどうしてたんだろ。。。★アレって、底
のほうで風が渦巻いてたりして、結構未知の世界っぽい感じだった
んだよね☆トイレってすっごく詩情豊かな場所だと思ーんだケド、
ぼっとん便所はまた格別☆でもこの詩は、そんなぼっとん便所に
おんぶしてもらっちゃってる感じかなぁ★とりとめないし、印象
の薄すぎる擬音語が無自覚に使われまくってるのも気になたよ★
>>300-301 わーい!☆300ゲトおめでと〜☆わーい!
3レス使ってもよかったよね★雷神の前半に対して風神の後半が
ボリューム不足★最後の連も尻切れちゃってる感じかにゃ★
1から2のカキコまで40分以上あるのはご愛敬☆
303 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/09/03 23:05 ID:smw+CBap
「風」をテーマに、自由に詩を書いて投稿してくださいネ!☆
締切はあと約25時間っぽいです☆急げ〜!☆
投稿する前に
>>2 のルールをお読みください☆
あぼーん
醒めきった空から 発熱する地平は ほんの三千メートル と、わかったときには 夏が終わった、と ほんのすこし気が付いた ひとりっきりの部屋で ねむけとあこがれのなかで 頭のなかをつめたくしていた そんな時に見えたものを もういい加減捨て去るだろうぼくらは むかしの写真をみつけても いまの景色をかき消すことはなく
306 :
続き :02/09/04 01:58 ID:TJtUwVc6
それでもあのときの前駆症状は われてこわれゆく ことばを 震えないように きこえないようにぼくらに ぶつけてやろうとした 泣き叫びながら インド象の突撃が 威圧しながら泥だらけで ぼくらの家を崩してやろうとして やってきたはずのそれはしかし 網戸ごしに切り裂かれ 圧縮されたはずのグロテスクな 残塊にぶつかった時には 鋭さと痛みに耐えかねて いい風だ、と ぼくらはつぶやいた
>>305-306 の方
タイトルないけど「無題」もしくは「風」でいいのかな?
まあ、無効にはされないと思うけれど、タイトル忘れはちょっとイタイよ
308 :
激辛正当派 ◆UYNHN29Q :02/09/04 03:11 ID:uHgc2+Pk
春だ 春 物語が始まったり漂ったり 泡のようにはじけて人が死んだり ためいき その他 あまたあるものの透きとおる季節だ 未来とともにある不安に 買物帰りの主婦さえ 浮き足だち 名も知らぬ花など飾ったりしてしまう とたんに居間も透きとおる 春だ 春 はなぐもり せっかちな桜が風をにらんでいる (三月の満開!)
春だ 春 物語が始まったり漂ったり 泡のようにはじけて人が死んだり ためいき その他 あまたあるものの透きとおる季節だ 未来とともにある不安に 買物帰りの主婦さえ 浮き足だち 名も知らぬ花など飾ったりしてしまう とたんに居間も透きとおる 春だ 春 はなぐもり せっかちな桜が風をにらんでいる (三月の満開!) 新しいものはより新しくなり 枯れゆくものも 低くゆっくりとした若い血を肉に注いで 新しい風にそなえる そしてその先の 雨のために根を育てる 身をよじる 砂絵のようなビル壁 風の通らない路地にも けだるいぬくもりとくもり空の視線 どこかで誰かが云う 「まんべんなく街はやわらかい」 そして ようやくポケットから出された ぼくたちの白い手
新しい物語のための 新しい風が 小さく立つ 花びらはまだ枝を離れようとしない 一瞬 過ぎる倦怠に 屋上の猫があくびをする 若葉のあぶらむしたちもあくびをする つかのま透きとおる こもれびにふと 立ちどまる ぼくもつられて 大あくび
指がすべって、チョンボしてしまいました。 おはずかしいです。すみません。アウトでしょうか。 ごめんなさい。氏んできます。
312 :
名前はいらない :02/09/04 03:32 ID:h7Ys1Fqi
平日のこんな時間帯にあんたは・・。
>>311 3点貰えるところを2点とか1点くらいの減点はありかもしれないですが
正直、このスレには新参審査員なんで自分は判断出来ません
週末に、協議する形になる、かもしれませんけれど
断言するうのは、やめておきます。はい。
314 :
団扇 :02/09/04 08:44 ID:o8iQSeQZ
豚まんベビーはふかしたて ミルクを飲めばまた発熱 何とかしてよ臨界点 あれ?なんだろ? ぶわんぶわん気持ちいい ひらひらさせてる なにそれ?おかあさん ごろごろしたくなってきた ごろごろすーすー夢のカプセル 横溝正史のドラマは終わり 蚊帳の匂いに蚊取線香 何かと父に怒鳴られていた 母のそよ風は水底の肌触り 包まれ金魚の夢を見た この子の夢は何だろう 滅多に会わぬ母親の 気配を感じる今日この頃 寝かしつける振りをして ぐうたら女は昼寝する
ねぇ(ふうりん)ってなあに って聞くから 風鈴って、ほら…あれ 風でチリンチリンって鳴るじゃない… って言うと ううん、ちがうの、(ふうりんかざん)… え? 風林火山? そう、それなあに… う〜ん… …という会話があったので こんな詩をつくってみました でも、まあくんには むつかしいよね… 風は身を焦がしている 悶々と思いもがいてる 林は炎を吹いている 囂々と叫びつづけてる 火は思いのほか冷静で 眈々と獲物をねらってる 山は容姿を気にしている 翼々と心を傷めてる
これが「わたし」よって 言えるはずないから 風林火山というのはね… って言った… 風、林、火、山のことなの わかる? うん… 風はね、淋しかったの それで林に行ったら 火がついちゃって 山におこられたの… ふ〜ん… あれれ? 風林火山って… ほんとは、どういう意味でしたっけ? だれかまあくんに 教えてあげてください
>>305-306 んー。前半は距離のこと、後半はぶつかってくるもののことを
詠ってるのかにゃ?☆で、最後の2行からすると、それらはすべて
風のこと☆風を徹底的に異様なものに変えてみたのかな。それに
しても、ここまで徹底的にやられるとしんどいっすー★「インド象」
とか脈絡もなく突然出てくるのはおもちろい☆て思たケド、全体的に
脈絡なさす・ぎ・る・し、一連目のぎこちない文章、連ごとに別々の
詩みたいな統一感のなさは、うーん表現力不足なのかなー★て、思って
しまった★
あとタイトルはないなら「無題」って書いといてネ!☆
>>309-310 じっくり読みたい詩だね〜☆♪
丁寧に書かれてる上、「透き通る」の恐いほどの効果☆季節外れ
だけど、この詩は「春」以外にないと思たー☆「一瞬 過ぎる倦怠」
には、にやにやしちゃいまちた☆逆だよね?フツーは、ね☆
318 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/09/04 17:36 ID:AmpISrxo
>>314 前半が赤ちゃんの言葉で、後半がお母さんの言葉なんだね〜☆
で、どっちも団扇の風にあたってる☆一連目、おもちろい☆と
思たよ〜☆やりすぎかもしれないケド★全体的には、お母さんの
お母さんまで出てきちゃったりして、短い中に長い時間が団扇の
元にまとめられてる☆でも、言葉自体のおもちろさが持続しなかった
感じだよね★これなら一連目のやりすぎ路線で突っ走ちゃったほうが
よかったかな〜、て思たよ★
>>315-316 風鈴火山(あう。一発変換でコレ!★)じゃなくて、風林火山て、
武田信玄の闘い方を現した言葉だっけ?動かざること山のごとし、
とかいうヤツ?詳しくないんで、誰か解説ぷりーず☆
それを「わたし」にあてはめちゃったんだね〜☆それ自体は「正規の
言葉の意味をずらす」やり方で、文学的〜♪なやり方でイイ!と
思ーんだケド、なーんか「こういうことがありました」だけで済んじゃう
よーな、HPの日記みたいな味が、ちょと「他人にとってはどーでも
いー話臭さ」を漂わせてるっぽいよ★
「風」をテーマにじゃんじゃん作品を投稿してください☆
締切は5日の0時だから、今日いっぱい?☆
ルールは
>>2 にあるから、ぱっとでも読んでみてネ!☆
審査員やってくれる人も募集してまーす♪
320 :
風&流 :02/09/04 20:01 ID:tDvpkylc
僕の生活スタイルは アメリカ風? それはビールの飲み方だけだよね TVにプロ野球のユニフォームが映ると 結構なパーセンテージで アメリカ風率が増すけれど 僕の生活スタイルは 僕風の筈だよね? ヒュン コーラが空を飛んでやってくるなんてことが あるだろうか? 真っ赤なTシャツを着ていたタックは フライドチキンとコカコーラを売る僕の 職場を見て何と思っただろうか? 日本 流 アメリカ 風 抹茶はたてたことがないけれど 羽織袴は着たことがないけれど 風は時代によって変わるもの 流はどうなんだろう? オランダ人のタックには 西洋人はすべてアメリカ人に見えない 流れに 風が交わる
321 :
きせつふう :02/09/04 20:18 ID:X8b7Aa04
春は 何もかもが 生き返ったようで まどろむような 陽射しが 好き 「君に出会ったのは ほんの偶然」ーーそんな きせつふうーー 夏は 何もかもが 輝いて 突き刺すような 刺激が 好き 「夢の中で僕らは 笑っている」ーーそんな きせつふうーー 秋は 誰も彼もが 詩人になって 落ちる枯れ葉を 見るのが 好き 「君と別れたのは ……なぜ」ーーそんな きせつふうーー 一面はもう銀の国 僕の顔を刺す きせつふう 春も夏も秋も 一冊の物語に変えて 物語は雪に撫でられて 壊されて 包まれて また新しい芽を 一頁目を 生まれさせようとしている 雨が降る 朝が来る 足音が聞こえはじめる 何もかもが たまらなく 好き
322 :
扇風機 :02/09/04 20:46 ID:aV4MNXHK
「あぁ、涼しい」 そう言われて、得意げになったもんさ アホみたいに回り続けて数十年 俺の体もだいぶくたびれてきたな 俺のイカした薄水色の透明な羽 埃を巻き込むもんだから バカな主婦がタワシでごしごし洗う おかげで傷だらけの汚い羽根になっちまった そのうち、嫌な奴が出てきやがった どうやらつけるだけで部屋が物凄く涼しくなるらしい 梅雨も終盤になると、おもむろに俺が出動していたあの時はいずこ ここ数年、俺は押入れに入りっぱなしじゃねぇか 押入れまで聞こえる声 「今年はいつまでも暑いねぇ〜」 おい おいおいおいおい 俺を出せよ、一発でいい気分にさせてやるぜ 「ピッッ」 嫌な音がする、奴だな・・・ 俺の出番はないのかよ? 年末の障子の張替えの乾かし役だけかよ? 誰か、俺を思い出せよ 奴に頼ってばかりじゃ、体を壊すぜ? 「キィィィ」とコードを噛み切る、押入れの中の俺
323 :
風邪 :02/09/04 22:18 ID:XIB4w8O1
ふわりと違和感 風に色が無かった Tシャツを帆にして 体中の血管をなぞる 僕は身震いに押され 恐る恐る一歩 踏み出す 周りの音も無かった 轟々と身体の中を 吹き荒ぶ雑音が 聞こえる 血の悲鳴 散った木の葉が 渦を巻いている 僕の周りで 風は爪を立てて 痛い 道行くたくさんの滲んだ影 どこに行くのか そんなのどうでもよくて ふらふらと 風に犯されても 気にしてはくれないから 最後の錠剤を 口に投げ込む
324 :
風 :02/09/04 22:42 ID:KhcVbFXY
雲 は 追 砂 わ は れ 撒 草 か 花 れ は ふ 髪 る は え み 心 だ は れ 梳 か ふ れ と て 振 り 返 欅 っ が た 手 そ を こ 振 に る
陽はあまねくそそぎ おもい実にかがむ夏みかん 四年目のぼくらの庭で そろえた髪が羽ひろげる 止まれないのでは、と 腰を浮かすほど 娘はしばふの波を とててて越えていく ゆりかごのふちに手をかけて まわり 戻ってくる ギューニューくさー ギューニューくさーと 羽根を乱して 「その匂いはきみのものでも あったんだよ」 きょと、と止まった豚足が しらないもんっと跳ねていく そのせなかを追うように まだ見ないわが子が 力づよく一歩 そらの透明がゆらぐ目で 妻がわらった 以前のように 彼女をきれいだとは思えなくても 縁台のきょりを縮める 娘のおしりも入れないくらい いぶかる妻の注意を ことば少なにそらしそらし しらじらしく指した先 ゆりかごが娘と振れ ほころぶ庭のテクスチャー
いまこのときが 昼のみじかい夢のように こんな小さい子供たちも ぼくらの腕を去るのだろう 風化する ぼくと妻を かろやかに蹴りつけてそとへ つぎの世代へ ぼくから妻へ ぐん、 と娘へ この夏さいごの風がいく そしてはしゃいでいる ゆりかご
大気の流れに沿って ゆるやかに伸びをする この手足はどこまでも自由自在 カーテンの揺れから窓の外へ 上昇することは厭わない 三半規管を飼い慣らす 雲を突き抜けてこの星の膜になれ 見下ろせば途端 失速する ただ一人になりたくとも すべて人に埋め尽くされ 削られ色を塗られ食べられて 頬をつたう温い感触に いつしか声を失う 午後の風は気まぐれで 休日ともなれば尚更 耳をすませばどこかで 物言わぬ風が落下する どこかの部屋でベッドの上で 寝過ごして伸びをしたまま 消えないように 気をつけて
328 :
名前はいらない :02/09/04 23:56 ID:LCZzpMjw
あと五分。みんな急げ〜
329 :
風死街 :02/09/04 23:59 ID:l2fmPU6M
風を聞く その囁きは かすかな悲鳴 耳をそばだてても 探り当てられぬ 犠牲者 死に瀕して 放つ苦悶の声 切り刻まれ辱められた この大地に吹く風に 歓喜の色はなし 風を嗅ぐ その匂いには かすかな腐敗臭 鼻をかきならしても 探り当てられぬ 傷病者 死に瀕して 放つ体内よりの警告 踏みにじられ汚された この大海に吹く風に 安堵の色はなし だが私には 風を聞く耳もない 風を嗅ぐ鼻もない この街に必要ないから そもそも 風の吹かない澱みの中にいるのだから
330 :
風 :02/09/05 00:01 ID:zKOwfGHj
吹き止まぬ風に晒され 風邪をひく 吹き止まぬ風邪に冒され 風はやまず とどまることなき 風の猛威に 脅かされる 未来は見えず
331 :
囁き :02/09/05 00:04 ID:+3mAcUx1
ちいさな耳たぶに 僕の吐息が風となり 君の心を軽く くすぐる
どなたも、いらしてないようで……
とりあえず、締め切り?
って、0時からもう2時間たってるけれど……(汗
>>331 はすべりこみセーフということで、良いのでしょうか?
335 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/05 05:57 ID:E4LFzstP
すみません、寝てしまってました。
霧都さん、ありがとうございました。
規定通り、
>>309-310 はセーフ。次からはダメですよ。
>>331 は、口を酸っぱくして言ってるように、遅刻はアウトとなっています。
何か言い訳などあるようでしたら聴きますので、雑談スレにどうぞ。
>>330 は?
1分過ぎてるみたいだよ
霧都タン、見落としたね(w
337 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/05 06:31 ID:E4LFzstP
>>336 私も見落としました。ひとこと。
「どーしてギリギリに投稿するの!!」
締め切り期間は1週間もあるんだよ、ぷんすか。
>>330 さんも、言い訳があるようでしたら、雑談スレにどうぞ。
視覚、として風を見たかというよりは、感じたか否かで。
>>269-270 前半の"風"そのものを女に例える感覚と
と後半の"女"を風に例える感覚、
この方向性の相違と、それぞれ融合させるのを失敗したことかなあ、。
シメがきまったようで実は、前半を収束しきれてない
ともあれ、表現そのものは風感じますね。
>>271 風、をすべてが吹っ飛ばされるほどの猛威と考えた着眼点に敬意
タイトルの"真空"を考えると、切断性ある表現は妥当として
問題はやっぱし最後かなあ。この猛威は死の猛威とはまたちがうからなあ。
>>273 個人的には、好きな詩だけど、これは、テーマに沿ってるかというと
非常に微妙。まったく風はない。空虚じゃなくて、空気感があって
本当にそれが止まってる。で、それが
題名にも含まれてるのでなにも言いようがないのだが
>>274 非常に比喩の巧さは際立つんだが、どうも凝縮されすぎたせいで
風を感じるにはゆとりがないかと
>>275 その その 二回続け
あの あの 二回続けはちとな
風も舞台装置だし
>>276 おそらく、霧のこもった空気がすこしずつ風で
散らばっていく様子を書きたかったんだろうけど
"遠くで聞こえる「ミンナ」の笑い声は
つけっぱなしのAMみたいに
景色の中へと埋没した ”
おそらく、これが"風"だったら"掻き消す"か"吹き流す"だろう。
このくだりが、どうも無風状態っぽい感じがするんだよね。
あと
個人的には、横なぎという表現がひっかかる。
横薙ぎ、なんだろうけど、風に関してこれを使うのはどうかな。
風だと普通、横殴りだよね。
凪(風がない)、という同音語があるのですこし
混乱を起こしてしまった。
>>279 風、はあくまで舞台装置なんだよねこの詩では
>>281 ウンコかよ!
>>284 あくまで、普通の普通の表現ね。
ラーメン屋のしょうゆラーメンみたく
凡庸の凡庸に徹した感覚で逆に好感
風は普通に感じる。
>>292 空気、は感じるんだけど風、は感じない。
やっぱり舞台装置になってる
>>293 これで、風を感じるかといったら微妙
内側の現象、に風を絡ませるのはちょとむつかしいかな
>>298 風は感じるし、コンパクトにまとまってはいるが
ちっちゃくまとまりすぎ。
>>300-301 情景、としての風を、ビルの中あるいは電車の中という
徹底した第三者的立場におくことで
冷徹に描いている、という感じですか。うむ。
風が肉薄していても、決して感じることのない場所に
おくとは、士郎にやられた雄山っぽい気分。
>>305-306 威力としての風、ですなこれも。ただ、心理的威力に絞った
点は評価できるかな。つまりは心臓が停止する瞬間のすずしさ。
>>309-310 これも実は春の詩なんだよな。風は舞台装置でしかない。
>>320 実は本質など風になかったり
341 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/09/05 23:51 ID:dAlfbYY2
体力ないクセにスポーツの秋とか始めちゃったもんで、
はっきりいって死んでます★も〜フラフラ〜★
でもがんばる! あたしの審査結果発表いきまーす♪☆
>>325-326 =3点
んー。なんとなく数字が名前のひとっぽいから、落としてあげたい
作品だったんだケド、思い違いだったら悪いので、これがあたしの
チャンプー候補でっす♪☆
日常的な光景。一般的な若夫婦。かわいー子供。まだ生まれてない
二人目の子。ゆりかご。ひねりのあるレトリックに対して、内容は
まったくそのまんまで、あたしが詩に欲しがるモノってなんだか正体
不明な未知の世界みたいなモノだから、そーいう意味ではあたしの
好みじゃ〜ないんだケド★この世界には色があるし匂いがあるし
温度がある〜☆なにより世界自体が風として流れている感覚に
負けただよ☆よくもこのあたしを微笑ませやがったな!で91点☆
もちろん名前当ての先入観はなし〜よ☆
342 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/09/06 00:11 ID:Xzot5qbT
>>309-310 =2点
イイ!んだよね〜☆季節外れとか関係なしに☆
ただ、ちょとフォーカスが甘いっていうか、ほぐれすぎだと
思ーんだよな★いろんなモノを同居させたはいーけど、それら
がどこかに集中してくれない★っていうか、そういう世界が
書きたかったよーな匂いが最後のほうでするんだケド、世界の
裏ぐらいはどっかに集中してほしかった★「透き通る」がもっと
もっと活きてくればな〜★あと、いまいち具体的になりきれて
ないとも思たよ★でもイイ!世界☆88点♪
>>305-306 =2点
どーにも言葉同士の繋がりが読み取れないんだケド、
たぶんそれはあたし自身に共感するものがないからなんだな★
立体的なパワーは感じたんだよね☆パワーという意味では
一番だったかも☆86点☆
>>281 =1点
ぼっとん便所でうんちする楽しさは、確かにこんな感じ♪
なんか作者に友情じみたものを感じてしまった☆82点☆
こんばんは。
3点
>>274 旅風 (シンクロ出来るところが良)
2点
>>325-326 揺りかごを干しながら (情景が浮かぶ描写が好)
1点
>>271 真空 (言葉の使い方が秀)
以上です。
Canopusさんと、構造さんの点数結果待ち ……今回4人ですよねえ?審査員。
>>314 おそらく、団扇はただ置いてあるだけなんじゃないだろうか。
むしろ、団扇って無風状態の象徴かもしれないですしな。
>>315-316 子供相手のほのぼのとした情景ですが、まあ自分になぞらえることで
、ってこれもやっぱ、風というよりは感情の表現形態として用いている
だけですなあ。むしろこれはとどまっている。
>>321 風を、時間軸と混同させることによる、実体化効果をねらってますな。
それでも、やっぱり感じるのは時代の流れだったりときの流れだったり。
何かはすぎさらずくさったり、しんだりあたらしく生えたり、で
そこにとどまっている。
>>322 扇風機の視点でのボヤキちゅうのはなかなかですな。
ただ、扇風機からクーラーへという変遷以外はあまり
書かれていないのが残念。
>323
実際風邪は風がおそろしく冷たく、
気持ち悪く感じるんですよね。その意味では感覚的に
風を感じるにはもっとも適した健康状態かもね
健康的な状態とは一歩離れた風、ですな。
>>324 これは、現象的にとらえた、風そのものですな。
結局のところ本質もなにもなく確かに風は吹いています。
さしたる意味もなく、そして感興のみがそこにある。
>>325 風に象徴される、終焉の予感、の詩ですな。
まだまだ終焉は先でしょうけど。
ワーズワースの詩を思い出しました。
>>326 自由はただ翻弄されるのみ。その意味で、これも風でしょう。
>>327 澱みの中、と自分で言ってるから何も言い様がないんですが
これも空気はよどんでますね。
>>330 >>323 と比較するとわかりやすいですが、風邪の悪寒が書かれてませんね。
その点でちょっと薄いかなあ。
>>331 吐息の微風、と考えるとこれは一番感じるものだとおもいますが、
心理的影響についてもおそらく軽微な感覚でとらえてらっしゃる。
言語の軽微さについて、とも読めますな
349 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/06 21:34 ID:N3iCMCti
あ、構造さん、寸評どうもありがとう。じゃ、私は審査だけしますね。
撫子さん、やっぱりモンゴル相撲は疲れるね…。
さて、審査結果です。
>>273 特に前半の絵の描写、ことばの遣い方が甘いんです。もっと引き絞る
ように書かないと絵の緊張感は生れてこないと思うんです。しかし、風のない
ことをテーマにした点や、認識できる風景を目にした安堵感など、はっとさせ
る表現ということでは一番だったと思いました。ターナーの絵ですか?の3点。
>>300-301 何と言っても冒頭のインパクトですね。「雷神は見たことがある」
の一言で、うおう、と来ました。独特な切り口の世界観が光っています。ただ
後半になるにつれて別人かと思うほど、ことばの緊張感がなくなってヘロヘロに
なってしまうんです。推敲しようねの2点。
>>325-326 いやあ、何でもない情景なんですが、見事に現在から未来へ吹く
風を表現しきっていますね。使っていることばも目新しいものはないんですが、
それがかえって、この穏やかな人類の歴史の1ページには似つかわしいです。
ただ、「しばふ」「きょり」は私なら漢字表記にするし、「豚児」ということ
ばはあるけど、「豚足」って…。ま、それは個性ということでの2点。
>>269-270 前半と後半が別の詩なんだよね。私は後半に風とポエジーを感じ
ましたの1点。
>>276 これは、情景描写には成功していないと思うんです。でも、夢幻の
情景を何とか表現しようという気概に打たれましたの1点。
>>324 うーん、風、ですね。最後の1行が必要だったかどうか。私なら、6行め
でリズムを変えて、「ふと振り返ったそこに」で締めるかなあ、の1点。
350 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/06 21:37 ID:N3iCMCti
ちょっと300さんにはキツく書きすぎました。ごめんなさい。 ほぉるてさんも誘っているんだよね。来るかな、来るかな、ドキドキ。 本日24時まで、待ってみましょう。
351 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/07 00:05 ID:tI0sUken
来ませんでした。残念…。
内心、ほぉるてちゃんの審査員はすごく楽しみにしてたんだけど、ね。
さてさて、お立ち会い、今週のチャンプが決定しました。
チャンプ
>>325-326 揺りかごを干しながら (9点)
準チャンプ
>>300-301 風神 (4点)
です!おめでとうございます!
投稿してくれた皆さん、ありがとうございました。
>>325-326 さん、もしよろしかったら、お名前をどうぞ。
次回のテーマもお願いします。
あ、もう集計終わってましたね。 失礼しました。
みなさん、お疲れさま☆
>>349 あい。モンゴル相撲って、とにかく足にくるんですよ〜★
イテイテ。。。ちがぁぁぁ〜〜〜うぅぅぅ〜〜!!★
あたしの始めたのは球技ですよぉ。何かは、言わないケド☆
ちなみに
>>300-301 は、あたしですぅ☆ありがと〜!☆
>>350 キツすぎたなんてことはなくて、大当たりですぅ。
(1)と(2)の間に40分も間があるのが、ちょっとした苦労を
物語ってるんですぅ★で、おっしゃる通り、推敲、まったくして
ません★
いい加減なモノ読ませちゃって、すみませんでした★汗★
&ありがとうございました☆
遅くなりまして。 テーマは、 「黒」 でお願いしたいなあと。
355 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/07 01:03 ID:tI0sUken
うたたさん、お題ありがとうございました。 「遅くなりまして」って…。早いよっ。まだ1時間もたってないじゃない。 さて、今回のテーマは「黒」です。 締め切りは、今回は休日があるので、1日延ばしてみましょう。 9日後、9月16日の午前0時を締め切りとします。 投稿をお待ちしています。
356 :
呟き :02/09/07 03:11 ID:BFjwUEfU
私は呟く 極まれり ここに極まれり君の残酷 なにもそれは、罪悪だけを意味しているのではないのに 何故、そうも忌み嫌われなければならないのか 例えるならば それは、とばり 遥かなる眠りの世界への緞帳(どんちょう) 星の瞬きのしとね 愛するあの人の瞳にも似た 温かく心地の良い深淵の色 その深さゆえに 光は輝きを増し 死は意味を持つ 祝福された 塵の帰り着く、誰問わぬ故郷 極まれり ここに極まれり君の残酷 どうしてそうも恐れを以って見るのか 何よりも近しいこの色を
357 :
暗室 :02/09/07 04:03 ID:PJdxJUL9
ふらりとゆれてわたしの顔を おかしくゆがめる 現像液 そのなかに現世でうけた ひかりに焦げて 黒く濁った コダツクをひたした そうして 赤くかなしひ ひかりをあびて ぜんたいがでてくるまで 幾百秒とたち すぎて 陰画のなかに ぼんやりみえる 地獄のやうな あかりのなかでも ゆつくりとゆらゆら しろうくうつる ちいさなしみは 打ち棄てられたストオブだつたり くるしくしかめた顔に彫られた 深い深い陰影だつたり ほんたうのものは黒くて暗く つめたひはずのそれらの像は これらこの世のさびしひものを うつすことにはたえかねて はっきりするのをついにはやめた ぱあっぱあっとひかりだし しろくしろく ついにはわたくしのうでへとおよび すべてをやわらかく けしさりはじめた
358 :
名前はいらない :02/09/07 07:13 ID:CffQSbap
『揺りかごを干しながら』・・に一言。 1、書き込みがギクシャクとしていてなめらかさに欠ける。 それが故意だとしても効果としてはかなり疑問な挙動です。 2、庶民的な情景をよくものにしているとは思うが常套の カテゴリーを超越しているとまでは評価されないでしょう。 普通によく見かける一般的な詩文の範疇を越えているとは 言えないものと思います。 3、エレジーとしてはそれなりに上質な書き込みで良いとは 思いましたが、惜しい事は文章の細部の仕上げ・表現に荒さ が散見・残存しています。妥協を排して細部にもこだわって 創作してみてはどうでしょうか?
359 :
名前はいらない :02/09/07 07:44 ID:O4T2jS1d
今週のちゃんぷの詩、揺りかごを干しながら、について。 その詩想に目新しさとか斬新さとかがないです。 暖かくほのぼのとした哀歌としては良い方だろう。 ただ巷で普通に書かれるタイプの詩の、典型だとは思う。
>>356 死を恐れ忌み嫌うことを「残酷」だとし死も悪くはないと美しい言葉にそれを喩える。
「死は意味を持つ」>説明的で浮いている印象。「黒」を書かなくてよかったように「死」もそうしてほしかった。
2連の内容を最終連で繰り返し表現していて主張がクリアになるとともにリズムを生んでいる。
>>357 世界の虚実に光学的アプローチでせまる。
最終行>無(黒色)⇒有(黒以外の色)であるはずの”結像”の意味を有(黒色)⇒無(黒以外の色)に逆転。
362 :
無題 :02/09/07 16:13 ID:Ej9de0Us
じっとして 夕暮れ溶かす 落窪に 床白きまで 熱灯す
363 :
黒部長 :02/09/08 13:50 ID:lhDvPsHl
俺の名前は黒いさお 会社じゃ部長って言われてる といっても げっぷが染まるほど腹黒くはない 黒いタクシーに乗ることがある 黒いタクシーに乗っちゃぁいけないって事はないからだよ 世の中そんなもんだろ? 俺の名前は黒いさお 年齢(とし)のわりには子沢山 葬式には黒を着ていく ダークグレイってわけにはいかないからな そいつは休日用なんだよね 世の中そんなもんだろ? 俺の名前は黒いさお 世の中そんなもんだろ? 俺の名前は黒いさお 会社じゃ部長って言われてる 会社じゃ部長って言われてる
364 :
黒焦げ詩人 :02/09/08 14:46 ID:tZf4eYbz
日焼けの黒と 雨夜の黒 どっちもやっぱし黒だけど 黒といえば。。。XXXX(報道規制させていただきます) 何で黒いんでしょうねえ。。。 特にブラ●ル人の方なんか。。。 ↑ ぶらぶらぶらぶらブラックホール さかさにすればラブラブだ♪
365 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/08 22:07 ID:0pqsI4Lb
>>356 私と背中合わせ、すぐそこに存在している死、そしてその色。「黒」
ということばを使わずに頑張りました。甘美に誘う終末のイメージ、いいです
ね。色は、完全な黒というよりはモノトーンのイメージでしたね。
>>357 ゆらゆらと現像液にひたったネガが、だんだんと自己に同化していく
さまが上手く描写されています。三連め、ネガの情景と自己の内面が同時に
映し出されて、読んでいて心地いい。最終連はリズムを変えてもよさそう。
>>362 落窪っていうのは、『落窪物語』でしょうか。いや、読んだことはな
いんですが。暗闇に、心にともしびをかかげて。「黒がテーマ」という前提で
読まないと、見落としてしまいそうな危うさがありますね。
366 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/08 22:16 ID:0pqsI4Lb
>>363 姓は黒、名はいさお。確かに黒さんがテーマの詩だなあ。偶然と必然
と常識と。その条件をうまくつなげられれば、あっと驚く詩になったかもしれ
ませんね。
>>364 題名、それでいいの?ことば遊びが断片で終わっています。それなり
に面白いんだけど、もっと黒のイメージを氾濫させて、それから削っていくと
よかったのかも。長さはこのままだっていいんですよ。
367 :
新月 :02/09/09 00:47 ID:mSULCFmb
空と海が 一つに成り 何時もより大きく 闇が鳴る 黒い月はローレライ 包まれて 僕はもう帰って来ない
368 :
名前はいらない :02/09/09 01:24 ID:MIcSco3f
今日は勝負に出ちゃいます 3回目のデート 相場ですよね? 3回目 彼も解ってるはず 勝負に出るのは私だけじゃないように 神様お願い ナンチャッテ 小窓だってついてます
369 :
私の黒 :02/09/09 14:27 ID:KqZgKxx1
アスファルトは タールの匂いを残す青み 車輪は 艶を奪い取られて今や木炭色に 一本だけ ぴかぴかの新品が黒耀石みたい ブラック塗装のボンネットは 青空を映している 星の輝きはじめた夜空は 幻想を誘う宇宙 真っ黒なブナの葉っぱも よく見れば生命の色で溢れている 足元に寄り添う黒猫 背中が月光色に濡れて綺麗
挟まれた夕刻 その刻になると すべては同じく オレンジ色に己の色を奪われて たやすく自分の影を地に脱け出させ 木々の影も 人の影も 長く伸びて まるで一度に千年も成長した 蛇のよう そしてそれが 私の黒
371 :
黒い男 :02/09/09 23:24 ID:QB35f4CM
瞳は黒いダイヤモンドの輝きで 顔全体を占領していた 黒いリボンタイは胸元の三角形を覆い 髪は年に不相応なほど漆黒 目を縁取る隈は深い孤独 顔を刻む皺はエッチングの線に似て 遠目にはなめらかに見えた 心が黒い物に侵されている者が したり顔で語れば 暗雲のように立ち上がり 帰れと雷鳴のような声を轟かせた カフカは言った 「意識と存在との間のクレバス 水滴と大海との間の緊張 彼はそこに身を置いている」 男は全てを知っていて 平明な言葉で語ったのに 誰も理解出来なかった その男の名 Rudolf Steiner
>>362 夜の穴は漆黒の闇。そこに浮き上がる白色蛍光灯の光で満たされた幻想的な建物。秋の夜長。
>>369-370 荒っぽい部分が目立つ。
@「ぴかぴかの新品が黒耀石みたい」>喩えるものと喩えられるものとの意味が近すぎる。
A「よく見れば」>詩人がある発見をするときに「よく見」ているのは当然であり説明する必要はない。
B「刻」、「己の」・「自分の」、「影」>重複させる効果がない。
加点も多い作品であるだけに惜しい。各連のラストはとてもいい。
373 :
362 :02/09/10 19:09 ID:37hTWkU+
>>365 「落窪」、家屋で一段低くなった場所です。
昔の日本建築などにあると思います。
374 :
ドン亀 ◆Tp8oxx7. :02/09/10 23:00 ID:WnJx0AzH
撫子が熱出してるので、代わりに俺が寸評してやる覚悟しろ。
>>356 うまいっちゃぁうまいが、陳腐っちゃぁ陳腐。あんまり黒くない。
「君の残酷」が浮き上がってくるにはまだ不足してる。81点だオルァ!
>>357 むぅぅ。プロの詩貼ったんじゃねぇのか?本当の世界=暗室=黒から、
世界が哀しいほどにぱぁっと出てきやがるぜ!畜生!もってけ96点!!
>>362 黒いところ見つけたのね。ワッビィ&サッビィ?80点。
>>363 なんだかたけおっさんの作風真似してねぇか?真似すんだったら
意外性まで真似しやがれ!56点!!
>>364 自分の作品かと思っちまったじゃねぇか!!!そこ、隠すな!34点!!
>>367 真っ黒か。まさしく暗黒世界だな。それだけだが、普通新月にも
光はあるのに真っ黒にしちまう強引パワーが気に入ったぜ。
ローレライって見たことねぇが、ちょっとここは強引すぎねぇか?77点!!
>>368 こ、小窓ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!100点!!!!
>>369-370 それ、2レスに分けるほどの長さか?心配せずにドーンと送信しな。
見たまんまを素直に表現してみたって感じで好感もてるぜ。でも
2レス目についちゃぁ、やっぱり推敲ってもん試してもよかったんじゃ
ねぇのかな。俺はしたことねぇが。80点!!
>>371 パス。
375 :
黒 :02/09/11 01:28 ID:xtt0lOyU
純白の心だけをを 純粋な笑顔だけを 白い輝きだけを ただ 集めて そうやって埋め尽くされた庭園で 影を消すために閃光が埋め尽くした ちくり 痛んだ それは 自分でも気づけなかった ボクの黒のあげた 幽かな悲鳴
376 :
名前はいらない :02/09/11 02:08 ID:y9eDBwSv
羽根についた傷は、まだ暖かい血を流してる? 傷つける為の爪はまだ鋭く尖ってる? 心臓が悲鳴をあげながら鳴き続けてる 拘束しろ 縛りつけて・・何もかもを僕のものに・・・ 蔑むように光る視線は何処を見てるの? 僕を握り潰してよ 大事に 優しく 優しく抱きしめてめちゃくちゃにしてよ これ以上、心を掻き乱さないで・・・ これ以上、一人にならないで・・・ 差し出した手が腐り落ちる前に きみの魂で 繋いで
>>376 お題なしで、いいのか?「無題」もしくは「黒」ぐらいいれてくれ
378 :
La Nuit Americaine :02/09/11 14:28 ID:p5Oy9GYc
プロテスタント天蓋は満天の星を増量する赤外 地上の太陽を緑の輝点と為すラスタファリアン増幅ノイズ まだら彼の地の衛星写真は刻々ナショナルジオグラフィック隆起陥没する鳥瞰図と成り クレーター笑窪はにかむじゃじゃ鳥が供される感謝祭毟られた羽毛 ハッブル境界ブロードウェイのリストが日々書き換える メインアクター英雄 chorus:“Hallelujah, Hare Krishna !”ヴァルキリー御座 雷鳴に似た埃まみれゴラン高原へと連なる葬列“nine-one-one is jok'n your town.”詠唱永劫 シャム69双生児の街は並び手折れ花は移ろい 儚げな破片の 落ち逝く果て Hack, Crack, Jump! Ground Zero ベスビオスの火口から溢れ出る蒸気噴煙の Fuck'n situation イオニア式に立ち尽くす首脳達の顔が TIMES 表紙に飾られる頃 墓碑[Amen / Allah-o-Akbar]の立ち並ぶ地上 未だバロック様式に美化される被害者面した悲劇 雲は低く 風は凪ぎ 仲買人の思惑もまた ステルスに吸収されゆく 'Fiat lux'
379 :
偽装黒豚 :02/09/11 23:55 ID:RnaZAT5C
黒豚仕立てのバイエルン ボイルがうまいマスタードたっぷり柔らかジューシー 贈り物にはハムの人別所哲也から筑紫哲也だよ23時だ全員集合 #!/usr/bin/perlで呼び出されたウサマビンラディンが print "Content-type: text/html\n\n"; あぼーん<>あぼーん<>あぼーん おいしいお菓子はスコーンスコーン小池屋スコーン デタラメだらけの掲示板なんか好かん好かん好かん 渡した血の死臭が漂う祇園精舎の鐘の声 魔羅怒我慢汁放出カウパーの滑り良く膣前庭への突入は叶わず 素人童貞の偽装黒豚発覚自作自演発覚西遊記は猪八戒 〜ギターソロ〜 電気按摩になるんですよ (♪はMP3が付いてます) Ufo,Evil Alien,Noah'sFlood,FlyingSaucer,Satan,Moon,religion <META HTTP-EQUIV="keywords"CONTENT="フラッシュ画像,UFO,宇宙人,天文,天体,エイリアン, 太陽系,ノアの大洪水,津波,不思議,バベルの塔,神,キリスト.パンドラの箱,宗教,空飛ぶ円盤, 不死,キリスト教"> 偽者だらけ
380 :
静止する目 :02/09/12 10:19 ID:3lKMHRs/
逃げ水が走る 頭上を越えて宙空に 潰れたキーラの目がみっつ 真昼のバイパス 削げた地膜は金の蝶だ 見下ろす目に触れて消える 僕ら 今日は何処まで行こう? 海岸線をドライブなんて いいね 光がぱんぱんに詰まった夕陽を見に行くのは それはとても いいことだよね 真昼のバイパスに 光の完全に抜け落ちた 鴉さえ潰す目がみっつ 銀馬車が走る 三車線を赤金青に 取り戻せないキーラの目はただ見下ろしている
381 :
満月でない月 :02/09/12 10:56 ID:q/fmyWia
今日地平線から顔を出して 輝いていない部分は どれだけ時が経とうとも 光を受ける事は無い けれどそれを気にもとめず 黒く暗く 白く明るい部分の その今日限りの美しい形をとどめるがため 今日はじっと黒く輝く ああ、その苦痛がわかるようだと 橋の上から月を見上げる ああ、まるで僕のようだと 黒い部分を眺めている その考えを否定するように いつか月は満月となり 面一帯にうさぎが踊る
382 :
ありんこ :02/09/12 11:51 ID:QeeegtH5
みる 部屋をみる 部屋の隅をみる じっとみる じっとじーっとみる 白髪がおちている ほこりが溜まってる 歩いてる その白髪のうえ ありんこが歩いてる ありんこが歩いてる 一匹、歩いている
>>378 戦争あるいはテロリズムの犠牲者のための葬儀パレードが胡散臭い。
前半部に多く見られる【カタカナ】+【普通名詞】(ex.「プロテスタント天蓋」)の妙味。
最終行>辞書引き>隠密に走行すべきイタリア車の黒い輝度。
>>381 1連>「今日」の繰り返しが目立つが悪い感じはしないhop
2連>一行はさんでの「ああ、」の繰り返しに新鮮な響きstep
3連>いきなり満月になってかなり驚く構成。1、2連の努力は一体なんだったのだろうかというjump
>>382 もし自分が部屋の外にいたならその蟻はいなかったかもしれないという哲学が確かあったはず。
蟻の歩きがほかならぬ自分の存在を浮き彫りにする。
384 :
ドン亀 ◆Tp8oxx7. :02/09/12 23:18 ID:7eh89xpZ
ぐへへ。寸評だ覚悟しやがれ!!
>>375 「心だけをを」か。一連目からやってくれるな。なんて個性的な
レトリックなんだ!!「埋めつくす」の重複もなかなか混乱させて
くれるぜ。庭園なのか。なんでだ?必然性ってもんは必要ねぇのか!!
うん。要らないよな。んじゃ、43点。
>>376 あはん?
>>378 すまねぇ、さっぱりわからん(藁
アメリカに関係ありだってことはわかったぜ。タイトルでな(藁
なんにしろ、この方法でいっくらでも違うのが書けそうな感じだな。
パロディーってのとはまた違う感じで。
385 :
ドン亀 ◆Tp8oxx7. :02/09/12 23:34 ID:TFsFeODe
>>379 うーむ。ぎっしり書いてあるのに思わず全部読んじまったぜ(藁
みんな偽物なのか、楽しいな。黒豚食えよ。偽物でも信じれば
本物だぜ。しかし、黒いのは豚だけだな。おまけに偽物だしな。
俺でも書けそうな感じは気に入ったぜ。19点!!
>>380 不吉な感じだな。「キーラ」っつーと、ウルトラQか?
わかんねぇ奴多そうだな(藁 もう、こりゃ読んだままを想像して
いいんだよな? 「光がぱんぱんに詰まった太陽」と「光の完全に
抜け落ちた」「目」の対比か? なんかシュールな絵になりそうだな。
ウルトラっぽいかっこいい絵になりそうだ。
>>381 自分の認識ばっかにとらわれないで、おおらかに書いてるって感じ
がした。いい意味で裏切るのね、自然は? でもその場でいきなり
作ったって感じがしないでもないな。すんなり読めすぎた。まぁ、いいが。
>>382 四行で書けそうな内容に12行もかける「ひきのばし作戦」が
気に入ったぜ。部屋の掃除くらいちゃんとしろよ。俺はしてねぇがな。
あえて一言文句つけるなら、じーっと見るのがありんこがいるから
なのか、たまたまじーっと見てたらありんこがいたのか、ちっとも
わかんねぇじゃねぇか、ゴルァ!!!
386 :
ドン亀 ◆Tp8oxx7. :02/09/12 23:36 ID:TFsFeODe
テーマは「黒」。 このテーマで自由に詩を作って投稿してくれ。 締切は15日一杯だ。 殺す気で来い。俺は逃げる!!
387 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/13 01:30 ID:1tqP6ISz
うおっと、お休みしている間に、ドン亀氏、頑張ってるね。
と思ったら、逃げてんのかい(笑)。
ピンチヒッター、ありがとうございます。
>>367 情景は魅力的。残念なことに、ことばの魅力が負けています。ローレ
ライは書きたかったんでしょうからいいとして、1連めのことばを掘り下げた
いところですね。
>>368 何か誤爆のような気がするんですが…。
>>369-370 昼の黒、夜の黒、そしてその狭間の私の黒、という構成は凝って
いてカッコいいです。ただ、前半と後半のことばの遣い方と速度がまるっきり
違うんですよね。狙いなのかな。
>>371 人智学の大家、ルドルフ・シュタイナーの顔写真をモチーフに。あの
顔は怖くて、ただならぬ感じですね。顔の黒だけに絞って書いてもよかったの
では。彼の思念を表現するには、ことばがいくらあっても足りないと思いました。
388 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/13 02:14 ID:1tqP6ISz
>>375 明るいものだけを取り揃えたアルカディアに、ぽつんと残された心奥
の暗黒というテーマは好きなんですけど、ことばが荒いなあ…。推敲が必要だ
ったのでは。
>>376 作者の感じた黒、なんでしょうね。どちらかというと血や太陽の酷薄
な赤をイメージしますね。黒のイメージは充分に表現されていないように思わ
れます。
>>378 黒、なあ…。セピア色の情景がパッパッパッと切り替わっていくイメ
ージでした。たゆまないことばの潮流は読んでいて楽しかったんですが。
流れる血が無機質なのも気になりましたね。
>>379 ちょっとした悪意をスパイスにしたブラックなことば遊びですね。
黒は「黒豚」だけなんですけど、結構ことば遣いが高度で、全体を流れる作者
の毒が黒さを感じました。これ、褒めてんのかな(苦笑)。
389 :
白い遺伝子 :02/09/13 02:33 ID:Fafun20z
体は黒だ カリスマだろうか 人は私に皆 惹かれたがる 人は度々自重が過ぎると 引力を宿す真空になる 光を吸うほどの果てしない存在 誰からも目視され得ぬ体 そろり遺伝子を 投げだそうにも 外へと向かう周率は無し 何を見ようか 黒い周率 この身からでは白しか見えぬ 時間は光 この身へ向かい 沈む果てには 無意味すら無い 体は黒だ 有るのだろうか
390 :
モノクローム :02/09/13 02:47 ID:toTLpu0A
思い出に色をつけてはいけない 散々いいきかせてこのていたらく 過去は過去であり記憶は記憶である 事実は事実であって記憶は事実でない 見たかこの写真を 私の髪は美しい黒であった 色はないのだ あのときに流れた血にも 色はない 全てモノクロームの思い出 抱っこをせがむ私を もう一人の自分が空中から見下ろしている 狂っているからもうあの口から 事実は語られることはない 私の髪は次第に空中に融合していく 黒さえなくなる なにもなくなる 本当はあのときの血は紅かったのに
391 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/13 02:48 ID:1tqP6ISz
>>380 亀ちゃん、キーラはウルトラマンですわ。信号機の灯とキーラの眼は
似ているね、確かに。信号の停車と時間の静止をかけて情景をうまく構築して
います。「暗黒の眼(でも光ってる)」をもっと強調したかった。
>>381 月の陰の部分への同調、そしてくまなき満月へ。陰へのことばがせつ
せつと語られているだけに、満月へのことばも、もう少し何かほしかったとこ
ろでした。
>>382 情景、レトリックとも、面白いですね。どこが黒いんだろうと思った
んですが、ありんこが黒いんだ(!)。となると、白髪とありんこの対比も
際立ってきますね。
こんなに暗いのに 君は笑顔で遊んでいる 夜に寝ない子供達 知らなかったんだ 君のベッドがアスファルトだって事を 私は通り過ぎるビジターで こんな夜まで遊び続ける君たちを 仲がいいのだなぁと眺めていた 知らなかったんだ 君たちには君たちしかいない事を 亜熱帯の国の 大きな太陽に焼かれた私の肌は 少しだけ君たちの色に近づいた 剥き出しの腕を並べて まだ僕の方が黒いよ と 君は嬉しそうに笑った 少し 上目遣いに 宝物に触れるように そぉっと私の腕に触れた君の指は 細く小さく
少女達は常夏の島国で 春を掲げた部屋の中に並ぶ 薄暗い部屋に赤い電灯がともり 満面の笑みで少女達は男を見つめる 私を買ってね 売られる彼女達の大きな瞳は 幼さを浮かべながら乾いていく 15歳よ 少女は誇らしげにそう言った この国で 若さは高値がつくから 毎朝ホテルの窓から 帰っていく君達と挨拶を交わした 私はただ通り過ぎるビジターで 知らなかったんだ 君たちが背負っているものを 君はその指で何を掴むのだろう この村で この島で この国で この命で 君は何を掴むのだろう この国が少しでも肌に沁み込む様にと 私は陽光に身を晒す 生きる為に染まった黒 君たちの肌を思いながら でも太陽は 焼き付ける太陽は 全ての人を同じく染めやしない この国の上でも
394 :
名前はいらない :02/09/13 04:28 ID:1oZIg+wQ
あなたがたなあ なんでんな そげんことしてしとこんげそ
395 :
黒は真夜中の空にもそう簡単には見つけられないよぅ :02/09/13 11:48 ID:10kdhfcS
1) 振り子時計が時を刻む、昭和 二十世紀梨の栽培には斜面が適している お婆ちゃんがしわしわの汚い手で梨を剥いてくれる もぎたての甘い果実にはほんのり土の味がして チクタクボンボン チクタクボンボン あれはいちように時を刻む、 「お婆ちゃんもう梨食べたくないよぉ。」 幼い頃によく一人で遊んだ 押入れに指してきた蛍光灯の明かりと眠れない七月の夜 蚊帳のなかで江戸川乱歩の探偵小説を読み終えたあと、ふと見あげた 仏壇に飾ってある知らない人の写真 「ねぇ、ぼくを見てた?」
396 :
黒は真夜中の空にも〜 :02/09/13 11:49 ID:10kdhfcS
2) どってん便所のカマドウマがボクの足先に触る ボクはうんちを粘っている あっちにいけやい、便所コオロギめっ、 木枠の小窓から見えるお月様 ずっと見てるとだんだん大きくなってくるみたい だんだんこっちにくるみたいで ボクはうんこを全部しないで母屋に走った 「お婆ちゃん、外に何かいるよっ」
397 :
黒は真夜中の空にも〜 :02/09/13 11:59 ID:10kdhfcS
3) ビルの谷間をせわしなく歩ていた アブラゼミが鳴き ミニスカートの女が闊歩し 東京の空はいつでも狂ったように晴れ渡っていた、平成- 俺たちは目的をすでに忘れてしまっていた子供だった オレは公園のベンチで昼休みののりから弁当を食べながら ふと、あのお婆ちゃんの剥いてくれた土の匂いのする梨のことを思い出す 今は亡きあの離れにあったドッテン便所で見た月を思い出す 詩人よ漆黒の闇はどこにある? そんなに明確な黒がどこにある? 私の「ボクのお婆ちゃん」が他界してから丁度十年になる 黒は真夜中の空にもそう簡単には見つけられなかった。
398 :
黒は真夜中の空にも〜 :02/09/13 12:02 ID:10kdhfcS
4)黒は真夜中の空にもそう簡単には見つけられないよぅ。 完
399 :
コクトウ :02/09/13 12:13 ID:SgAHMt8I
失われていく現実から 逃れていく自分 愛せないことを 悔やんでいく自分 拒絶 後悔 世界はまわる 貴女は生きる 私は一人 空は遠く 闇は近い
400 :
『下降』 :02/09/13 15:23 ID:t4TSu+oc
黒一色に染められた 美しい世界に抱かれて さあ 交わろう 冷たい温もりを手繰りながら 踊ろう 酒に酔ったマイナスみたいに 私は溶けてゆく あなたの中へ 黒一色に染められた この美しい世界に抱かれて 堕ちてゆく 新しい苦痛のネビュラの中を どこまでも どこまでも 果てしない私の下降 たとえ行き着く果てが 虚無の現実だけだとしても 私は満たされている あなたの冷たい 胸に抱かれて
闇の只中 ふと 眼を見開く ・・・ 見開いた 視線の先は 何も無い 闇 ただ ォォオォ 時空の 微かな流れ 私は盲目のまま 身動ぎもせず ォォォォオオオオォォォォ しかし 視線の先 闇は渦を巻き すべてを呑み込みはじめ ォォォォォオオオオオォォォォォォォォ やがて ォォォォォ 私の惰性をも引き剥がし ォォ 私を ォォオオォォォォオォ 巨大な速度の中に ォォォオオォ 渦巻く ォォォ 闇の只中に
ォォォォォ ォォォォォォォォォォォォ ォォォォォォォォォォォォォォオオォォォォ ォォォォォォォオオオォォォォオオオオォォォォ ォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ 吸い寄せられる オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ 何もかもが オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ 闇の中で 形を失い オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ もがき オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオオオオオオオオオ 叫ぶ オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオオオオ その声 オオオオオオオオォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オォォォオオオォオオォォオオオ オオオオオォォォォオオオォオオオオオオォォォオオオォォオォオオオオオオォォォオ オオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオォォォォオオオオオオオオオォォオオオオォオオオオ オォォォオオオオォォオオオオオオオ その声が オオオオォオオオオォォオオオオォオォオオォオオオォォオオオォォォオ オオォオォオオオオオォオオオオ 巨大な速度を オオオオォォォオオオオオオオォオオオォオオ オオオ オオオオォォオオォ オオオォオオオオオオオ 異形の黒へと変えてゆく オオォオオオオォォオォオオオオ オォオォオオオオォオォ オオオォオォォオオオォオ オオォオオォオオオオォォオオオオォォオオオオォオオオォォォオオオォオ オォォオオオオ オオオオォオオオオォオォォオオォォォオオオオォオォオオオォオオオオオォオオォオオォォオォオオオオ オオオオオオォオォォオオオォオォオオオオオオオオオオォオオオォオオオオオォオオオオオォオォォオオオオオオ オオオオォオオオオォオォオオォォオォォオオオオオオォォオオォオォオオオオオォォオオォオオオォオオオオオオオオオオオオ 見開かれたままの 眼
オオォオオォオオオオオォオォオオオォオォオオォオォオオオォオォオオォオオォオォオオオォオオォオオオォオオオォオオオオォオオオオオオ オオオオオオォオオォオォオオォオォォオオオオオオオオオォォオォオオォオォオオオォォオオオオォオォオオオオォオオオォオオオオオオオオ 闇の只中 オオオオォオオオォォオオオオォオオオオオォオ オォオオオ オォォオオオオォォオオオ オォオオオオオォオオオオオオオオオ 私の叫び声も また オオオオオオォオオオオォオォオオオ オォオォオオオオ ォォオオオオォオオ オオオオォオオオオオォオオオオオオオオ かき消されてゆく オオオオォオオォオオオオオォオオオォォ オオオオォオオオオオォオオオオ ォオオオォオオオォオオオオオオオオオオ オオオオォォオオォオオォォオオオォオオォオォオオオオオォォ オオオオオォオオオオォオオ オオオォオォォオオオォオオォオオオオオ オオォォオオォオ かォ消されオゆく オオオォオォオォオオオォオ オオオォォオオオオォ オオオォオオオオオォオォォオオオオオオオオ オオォオオオオオオオオオォオォオオオオオォオォォオオオオオオオオ オォオ ォオ オオオォオオオオオォオオォオオオォオオ オォオオオオォオオオオオオォオオオかォオ消オオォてオく オォオオオオオォオオオオオオォオオオオォオオオオオオオオオオオオオ オオオォオオオオオォオオオオオオオオォオオォオオオオォオォオォオオオオォォオオオォォォオオオオオォォォオオオオオオオォォォオオォオ オオォォォオオォオオォオオオォオオオオオオオォォオオォォオォオォオオオオォオオオ消 オオオオオォォオオオォオオオォオオオオオオオオ オォオオォオオオオオオオオオォオォオォオォォォオオォォオォオオオオオォオォオオオオォオオオォォオォオオォォオオオオォオオオオオオオ すべてを覆い尽くす オオオオオオォォオォオォオオオォォオオォオオォォオオオオオオォオォォオオオオオォォオォオオォオォオォオオオオ オォオォオオオォオ 闇 オオオォオオオオオオオオオオオオオオオオオォォオォオオオォオオオオオォオオオオオォォオオオオ オオオオォオオォォオオ 渦 オオオオォォオオォォオオオオォオオオオオオオオォォオオォオオォオオオオオオオオオオォォォオオオオ
オオォォオオオオオォォォォオォオオオォオオオオオォオォオォオオオオオオォォォォオオォオォオオオォォォォォォオオオオオオオオオオオ オォオオすべてを掻き消す オオオオオォオォォォオオオオオオオォォオオオオオオオオォォォォオォオォオォオォオオォォォオオオオオ オォオォォオ 暗黒ォォとォ混沌 オオオオォォォォオオォオォオオオォオオオオォォオオオオオオオォオオォォオオオオオオオオオオ オオォォォォオオオォォオォォォオオオオオオオォォオオォォオオオオォォォォオオォオオォォォォオォォオォォオオオォオオオオオ オオ時さえも オォオオォオオオオオオォオオオオオオオオオオオォォオオオオオオオォオオオオォォォォオオオオオオオ オォオオ畏れ慄き オオオオオォォォオオォォォオオオオオオオオオオォォォォオオオォオオォオオオオオォォオオオオオ オォオやがて 凍りつく オオオォオォォオオオォォオオォォォォオォオオォオオオォオオオオオオォオオオオオオオオオオ オオォォオオォォオオオォォオォオォオォオオオオォォオォオオオオオォォオオォォオオオォォォオオォォォオオォォォオォオオ ォオオオ す べてが オオォォオオォォ オオオォオォオォオォオ ォォオォオオ オオォォオオ オオ ォォオオォォォオ オ オ オォオオォ ォォ オオオォ ォオオ ォオオォォ オオォオォ オ オォオ ォォ オォオオ オオ オォ ォオオ オオォ ォ オオ オ 闇 に オ オォ ォオ オォ オ オ オォ オォオ オ ォオオ オオ オ ォォ オ ォ ォオ ォ オオオ 渦 を 巻 い オ ォ ォ ォ オ ォ ォ オ オ た ォ ォ オ ォ ォ ォ ま ま
405 :
カラ穴 :02/09/13 22:38 ID:iR3GfCxg
セカイに真っ黒なところは何ヶ所かある でも近いところといったらね ここだけ 鏡の中 入って行くと キラキラの瞳の向こうに 真っ黒い洞窟が見えたから もっとずっと奥まで覗くと 見えない筈のそこにね あたしのパイロットが座っているのが見えたの ちょこんとね 小さすぎて顔が見えなかったから 怖気づきそうな心を誤魔化して 殻穴の中へ 殻穴の中へ ずりずり ぐりぐ 顔は見れなかった とても人間らしくないターンのしかたで 奥のほうへ逃げて行ってしまったから あたしの見てる世界は 黒くないのに あたしの穴ん中は なんて真っ黒いの
反転する色彩 輪郭線が震える わたしはネガの世界へ 遠のく意識と共に 全てが黒になれば良い 何もかも飲み込まれて それでもってこの世界は統一される みな寡黙に身を沈めよ ふと 思う 果たして黒とは 無から生じるのか 混沌に由来するのか 立体も滲むこの世界に 自我や尊厳や思想や自由は なんの意味があるのか 瞳を開けて両手を確かめる てのひらの皺の黒いことを知る 黒はわたしを受け入れたが 同時に拒絶もしていた あと少しで消えるところであった わたしは瞳を閉じた いつもの ポジの世界で
407 :
カラ穴(つづき) :02/09/13 22:39 ID:iR3GfCxg
振り返ろう 振り返りたいから あたしはあたしの操縦席に座って 両手でレバーをしっかり握って 鏡の中のあたしを動かすんだ まわれ後ろ! 人間らしいターンで あたしのパイロットの乗ったあたしが あたしの乗った鏡の中のあたしの 後ろ姿を見てる あんまり見ないでよ あんたの瞳孔って後ろ髪に突き刺さるから 嫌い さっさと立ち去ろうよ>あたし 自分の手足が動くのが見える そのまま真っ直ぐね 居間のドアの向こうの すべてさかさまの部屋へ バイバイ
408 :
ロミオ :02/09/13 23:41 ID:KdfE5HtD
これは まったく 貴方にふさわしいよ ロミオ 待つことも出来ずに性のない人 後ほんの少しで 薔薇色の日々が待っていたのに これは まったく 貴方にふさわしいね ロミオ 罪を犯したのは誰 初い乙女は信じることしか知らなかった 真っ直ぐ過ぎた融通の利かない ロミオ 全く これは 貴方にふさわしい色 後ほんの少しで純情にも似た 薔薇色の日々が待っていたというのに
409 :
名前はいらない :02/09/14 12:01 ID:gHZXx8Pv
「うんこ」 道ばたで転がっている 黒 無理矢理ひねり出された 突然光が差し込み 音を立て 地面に落ちた それから ずっと 太陽に干されて ひからびた どいつもこいつも俺を避けて通りやがる そんなに俺は雄大か 俺はある日気がついた 俺は誇れるうんこなんだと
410 :
名前はいらない :02/09/14 12:34 ID:vUSBwjWp
>409 「うんこ」 これが今週の、ちゃんぷの詩だな。(w
411 :
コギャルとHな出会い :02/09/14 12:44 ID:gchb4UxP
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>>411 > 織 田 敏 憲
小 馬 鹿 者。 氏 ね。
>>395-398 昭和のエピソード>変にきどらない筆力。生きたセリフにリズム感。
「詩人よ漆黒の闇はどこにある?
そんなに明確な黒がどこにある?」
>突然の陶酔感>インパクトが臭さを凌駕。
4)>シリアス調を回避しつつそれを求めがちな読者を翻弄。
>>401-404 言葉さえも奪っていく闇のスケールを感覚的に表現。
そのような種類の闇であるなら一見突飛に見えるその方法も逆に至極妥当なもののように思えるのだ。
嗚咽混じりの絶叫にも似た無意味な轟音であるかのようなそれは
一時は永続するかのようでもあったがいよいよ無へとフェードアウトしていくのか。私という闇。
>>408 普通死人を真剣には非難しないものだしましてや彼が作中人物ともなればなおさらだろう。
自己をロミオに投影させたものかとかんぐりたくなるほどだ。
A⇒A'⇒A"という繰り返しにその真剣ぶりをみてとることができる。
414 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/09/14 23:58 ID:toAAf7Ph
ごぶさたっす☆
体力の都合で、寸評5つほどでご勘弁〜★
>>389 んー。ブラックホールみたいな人なんだね☆言葉は凝ってるんだケド、
全体的に見るとバラバラで、唐突に単語が提出されちゃう感じ★
結局「ブラックホールなんでしょ?」で終わっちった感想★
>>390 なんとか頷きながら読もうとしたケド、どーにも「色」の意味が
ずれすぎてるよ〜な印象で、入ってけなかたよ★モノクロームの
写真でしょ?色をつけてはいけないってゆーのは★記憶を脚色
しちゃいけないってことじゃないよね?あと、やっぱり「いけない」
の根拠が不明だと思たよ★お題からもずれてる〜★
>>392-393 なんか脈絡のない表現をブツ切れにして読まされてるよ〜な感想でつ★
「宝物を触るように」って、わかるケド、浮きすぎてない?★
フィリピンの空気もあんまり伝わってこなかたし★どっちかって
いうと黒くないくらい★
415 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/09/15 00:00 ID:kNYKGVks
>>395-398 平明な言葉で見事にポエジー☆生まれてるね☆でも「詩人よ〜」の
ところはべつに黒じゃなくてもいい感じ★まとまりは、見事に
ないよね★細かいこというと、唐突な「俺たち」や「オレ」「私」
はやっぱり気になる〜★多重人格を表してるにしても効果は弱い☆
「現実、生活からの詩を書くべし」みたいなメッセージが伏線の
おかげで強く伝わってきた感じ☆でも、結局は読者の想像力を圧迫
しちゃったかも〜★
あと、作者バレバレっぽいのは、味かな☆
>>399 うん、現実逃避って、こんな感じ☆
んーと、それで?
もっと黒くしなきゃ〜、ただ言葉があるだけの景色しか見えないゾ★
あとタイトル、、、何??黒糖??コクトオ??HN??
416 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/15 01:19 ID:gIDcINRK
>>413 さん、いつもながらありがとうございます。気に入った詩、推していた
だいても、いいんですよ?
撫子さん、お帰りなさい。このまま帰ってこなかったら、ドンちゃんに審査も
お願いするところでした。
>>400 隠喩がキツいんで、ちょっとわかりにくい面もあるんですが、私と
パ・ド・ドゥを踊っているのは、死あるいは胎内への逆行(時間)かな。
後半からエンジン全開で美しいことば遣いですが、冒頭5行が少し甘いかも。
>>401-404 思念の質量と速度の大きさにより時空が曲げられ、渦となってい
く。思念のブラックホール。うーん、やりましたね。ことばを失いますね。
417 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/15 01:40 ID:gIDcINRK
>>405 >>407 鏡に映った瞳の中に、自分を操縦している「者」。私の分身でも
ある。どんどん私も増えていくんですね。カラ穴は空(から)にも掛けている
のかな。アイディア、面白いですね。もう一歩踏み込んでもよかったかも。
>>406 黒は、やはり死の隠喩かな。ネガの世界に入り込み、沈黙と死の根源
に触れる。ネガの世界に、もうちっと魅力がほしいところでした。真面目な
構成には好感を持ちました。
>>408 運命のすれ違いによって、みずから死を選んだロミオ。黒を強くイメ
ージするまではいきませんが、黒を根底にして読むと、作者の強い哀惜の情が
ひしひしと伝わってきます。
>>409 うん、これは結構いいよ。最終行の「誇れるうんこ」いいですね。
ただ、うんこに感情を持たせるとすれば、複雑な感情も入れてよかったのかも
しれませんね。ことば遣いが所々でおかしいのも気になりました。
418 :
原色 :02/09/15 14:08 ID:DKIQ1jAM
僕の中に新しい色を見つける それは年を重ねるごとにだんだんと パレットの中に様々な色が揃いだす 目を覚ます原色 遊びながら描きだす感情 混ぜ合わせると僕が作り出した色 それを周りに見せびらかして 塗り潰していった世界 邪魔ものを消すため使った白色 もう無くなってしまったので 周りにあるのを利用した 計算して混ぜ合わせて 気に入らない色はどこかへ捨てて それを繰り返すほどに グロテスクな暗色へと侵食しだした けれど描くモチーフは技巧を重ね 原色を真似だす それでも僕の描いた絵をみせたい 残り少ない原色を使いきってもいい あなたも混ぜ合わせて このまま全てを混ぜ合わせて 満たされれば僕と同じ 純粋な黒
太陽を埋めたあの場所で 森が森であることをやめたあの場所で 僕は黒山羊を待つ なんて明るいんだ 夜空は その広すぎる背中に後ろ手で輝きを隠して なんて明るいんだ 宇宙は 虫ピンで標本にされた星星が硝子の向こうで煌めいて 明るさが指も引っ掛けない場所へ行こう 黒山羊の眠る場所へ 僕はうわついたスキップで深い森へ入る 紅葉の淡い恥じらいも 楠の静かな威厳もぜんぶ闇に溶け去った おいで 黒山羊よ 木々が結んだ手と手の間から 無数のインクが滲んでゆく 夜空に雲が差し掛かる 黒山羊が目を醒ます その凍りかけのメデュサの瞳が僕を見つめる やあ 待ってたよ
踊ろう 黒山羊と 遊ぼう 黒山羊と 誰も僕らを見つけられない 一緒に手紙を食べよう 読めない手紙を 一緒に栗鼠を殺そう 見えない栗鼠を 踊ろう 黒山羊と 遊ぼう 黒山羊と 君の角は立派かい ひげは長いかい ぼんやり浮かぶ光の幽霊で 君の姿を描いてみよう 笑おう 黒山羊と 跳ねよう 黒山羊と 時計の音は聴こえない 誰も呼びにこないよ もっと見つめておくれよ 僕を石にするまで 踊ろう 黒山羊と 遊ぼう 黒山羊と 聴こえるのは迷った風 潮の匂わない遠い波涛 僕らはどこにいる? どこにいる? 遊ぼう 黒山羊と 遊ぼう 遊ぼう
空がゆっくり後ろ手をまわし 拾ってきた太陽を再び目覚めさせる 少しずつ森が生き返る 様々な色がよみがえる 潮騒が木々のざわめきに変わる 森がおしゃべりになる 遊ぼう 黒山羊と もっと手紙を食べようよ 見つめてよ メデュサの瞳で でも黒山羊は 消えてゆく 鮮やかな森の中に溶けてしまう 姿も見せずに ああ なんて明るいんだ どこもかしこも 深い森で 日没を待つ この深い森で また黒山羊を待つ 僕はひとり
422 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/09/15 21:30 ID:EpKtmWvW
体力、完全復活でーす☆
>>418 んー。構成がごちゃついてて読むのに苦労する〜★ 言葉もなんだか
ひとりよがりで、壁に弾かれちゃう感じ★ 「邪魔なもの」とか
「周りにあるの」「あなた」とか、いきなり出さずに具体的な
言葉になるように書いたほうがいいんじゃないかな★ 自分の中に
増えて行く色、時には減ったり捨てられたりしてて、最後には全色
混ぜあわせて絵を描きたい、でも全色混ぜ合わせると純粋な黒に
なっちゃった? 絵の具にたとえることで「純粋」って言葉に
説得力は生まれるよね☆ でもその説得力、小さいんだよな〜★
>>419-421 構成も表現もオーソドックス☆ しかしとっても上手だな〜と
思いまちた☆ くわえて凄くイイ!☆ ひねったところもなく
びっくりするようなところもないのに、これほど読ませるのは
なんでかなぁ?と思たら、筋よりも文章じたいを読ませるよーな
「一語入魂」みたいな丁寧さがあるんだよね☆ おかげで読み解く
ことの楽しさがすっごくありまちた☆ 見事に読者の目を意識してる☆
このまま商品化しちゃってもいいくらい☆ ああ、作者が知りたい〜★
423 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/15 23:03 ID:j9Vy4aWR
こんばんは。締め切り1時間をきりましたよageです。
午前0時きっかりも遅刻なので、注意してね。
>>419-421 シャガールの絵に入り込んだような心地よさがありますよね。
ある日 闇のように黒いはねをもつ天使が生まれた これまで神様のおつくりになった天使に 黒いはねをたずさえたものなど ひとりとしていなかったから 天界は大騒ぎになった 目にも眩しい白いはねをうちふるわせて 天使たちは相談した この黒い天使をどうするか これは何かのまちがいだ 黒いはねは歪んだ醜いこころをもつあかし 天界が汚されぬうちに 地上に追放してしまえ 黒いはねをもつ天使は 何もわからぬまま地上に墜された 黒いはねをたずさえて生まれたというだけで 天使は途方にくれ ただ地上をとぼとぼ 歩いてまわるしかなかった 黒いはねは本来の役目を失い 空を飛ぶこともできなかったからだ
そのころ地上では 人が 信じるものの違いから起こした小さな争いを 世界を巻き込む いつ終わるとも知れない戦いへと広げていた 一粒の戦火はまたたくまに拡がり 多くの人々をその炎の渦に飲み込んでいた 天使は 焼き払われた街の片隅で 黒く煤けながらも 未だ苦しい吐息をもらす少年と出会った 天使はどうすることもできず ただ自分の黒いはねで その顔を拭ってやることしかできなかった 少年は歓喜の表情をうかべて 息をひきとった 不思議なことが起きた 少年の顔を拭ってやったはねの一部が 暗闇に投げ上げた真珠のように 白く輝いていたのだ 天使は希望を見たような気がした そして 天使は戦場を歩きまわり人の最期を 次々と看取っていった そのたびに天使の黒いはねは 白さを増し ついには純白のはねへと生まれかわった
天使は泣きながら空を舞い やがて地上に降り立つと 両のはねをしっかりと握りしめ 力の限り引き抜いた はねは切り口から夜光虫のような淡い光を放ち やがて幾つもの光の粒子となって 天へと還っていった それを見届けると 天使だった者は 地上に墜された時と同じように 歩きだした 少しだけ力強い足取りで
427 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/15 23:58 ID:j9Vy4aWR
締め切りでーす。
428 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/16 00:07 ID:OaFjDCtn
>>424-426 物語としては綺麗ですが、内容が詩の長さに負けている感
があります。もっとことばを絞って、はねを天に解き放つシーンを書き
込んで、印象的なものにしては如何。
審査に移りますので、ちょっと待っててね。
429 :
名前はいらない :02/09/16 00:15 ID:uQMghTK0
次は「月の下で」
皆さん、まだ審査結果の発表をされていないようですね・・・。
とりあえず、ちょっと立て込んでるので、お先に自分の分、発表します。
>>392-393 フィリピンの太陽 → 3点 (いろんな意味で 秀)
>>389 白い遺伝子 → 2点 (言葉運びに雰囲気がある 良)
>>424-426 黒いはね → 1点 (不思議な世界感がいい 好)
434 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/17 00:40 ID:9KmRvi/B
遅くなりました。って、私が最初かな。審査の結果です。
>>401-404 実は、とある掲示板で、波を利用した視覚詩を見たことがあって、
それと同工異曲であるという指摘は免れないところです。前半のことばの部分
は、これといった欠点もないかわりに、目をひくような表現もありません。
しかしながら、4レスにわたる膨大な闇の叫びに圧倒されます。時空を曲げて
渦を巻く、思念のブラックホール。私は、「人間の思念は、光速を超える。」
という持論をもっているだけに、底知れぬ共感を覚えました。間違いなく力作
ですの3点。印刷物で読んでみたいですね。
>>419-421 明るすぎる夜空。大きな瞳をもった、踊る黒山羊。陰影となって
消えている森。これらのイメージがフーガとなってキャンバスの上に描写され
ていきます。暗闇に山羊と踊るのはサバトをイメージさせるんですが、この詩
では、いくぶん淡い、シャガールの絵のような風情で、読んでいて心地よさを
感じます。何といっても気に入ったのが、主義主張を感じないところ。純粋な
エンターテイメントを感じましたの3点。ストーリーは単純なんですけどね。
>>357 ゆったりと哀しみをたたえた、かなを多用した口調でありながら、漢
字の部分は「陰画」「地獄」「黒」「暗い」など鮮烈なんですよね。心の奥に
潜んだ激情をするのには充分でした。旧かな遣いは、無理して使う必要があっ
たのかな?の2点です。
審査、続きます。
435 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/17 01:14 ID:9KmRvi/B
>>378 上質なことばの変格です。テーマは戦争ですが、いくぶん戯画化され
ており、軍事衛星のような鳥瞰的な視点で話を進めています。ベトナムも少し
入っているのかな。これもまた力作。徹底した無機性で、哀しみは排除される
方向で、そのためか黒はイメージしにくかったですの2点。
>>362 いいですよね。落窪の黒と、灯りに映える白との対比。題名を付けた
方がよかったんじゃないかな。あと、冒頭の「じっとして」は甘いかなの1点。
>>369-370 昼と夜の狭間にある黒を表現しようとした、着眼点の良さが光り
ます。ことばの「つぎはぎ」感が気になりますの1点。
>>379 ギターソロ以下の後半がいいよね。通俗性を狙ったことば遊びで、な
かなか楽しめますが、視点が絞れないのと、毒の強さに辟易してしまうのが
欠点かなの1点。
>>395-398 うーん、逆手にとりましたね。余裕すら感じられて、面白い。
撫子さんも言ってるけど、「俺たち」と「私」は一緒の断片に入れるべきでは
なかったですね。完成度が今ひとつだけど、根底に流れる詩情に1点。
436 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/09/17 22:18 ID:Q+lBWzKl
うー。遅れちった★ 審査結果、発表しまーす☆
>>419-421 「深い森」=3点
いやー☆もう、何も言うことはないだぁよ☆
「無数のインクが滲んでゆく」とか「ぼんやりと浮かぶ光の幽霊で」とか
印象的なシーンがたくさんありまちた☆
イメージするものも言葉も構成も、ほんとうにオーソドックスだから、
もうちょっと時間をいじくったり、言葉をバラバラにしたり、
とか要望はあるんだケド、これほど隙なくまとまってると、何も
言えないよー☆ 一語入魂の力。とにかく読み解く快感を存分に
味わわせてもらいまちた☆96点! ありがと!☆
>>357 「暗室」=2点
こういう退廃的な世界観って好きー☆ しかも漂うレトロな哀愁がステキ☆
もうちょと言葉にピシッ!と立ってほしかったかな★ 特に最終連★89点。
>>401-404 「moment」=2点
ヴィジュアル詩って、可能性あると思ーんだよね〜☆
非合理的な感覚を、言葉にミックスするとか、音楽まで視覚的に
表現できちゃうかも☆って思ちゃう〜☆
でもヘタするとただ単なるコケオドシになっちゃうのが欝〜★
で、この詩の場合は、コケオドシのほうに行っちゃってるぽいと思た★
でも凄い迫力に鳥肌!☆ マンガ読んでるみたいな感覚で読めたのは
凄い〜☆ 最後のほうの散らばり方もムチャムチャよかった〜☆
87点!
437 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/09/17 22:19 ID:Q+lBWzKl
>>395-398 「黒は真夜中の空にも(以下略」=1点
んー。はっきり言って、関係ないものを脈絡もなく繋ぎあわせてる
って感じだし★ 「お題が黒だから」って以外、黒をテーマにしてる
理由、感じないし★ 最後の主張にしても、結構みんなわかってる
ことだと思ーよ★ だから点数低めだケド、この作品の凄いところは、
これだけマイナス要素多いのに、なんだか壮大なポエジーを感じ
ちまったってとこ☆ これも力量だね〜☆ 78点。
>>369-370 「私の黒」=1点
これも上の作品と同じく、言葉は荒いわ、前半と後半がべつの作品に
なっちゃってるわ、で、マイナス点多いんだケド、強烈なポエジー
感じちったんだよね〜☆ こっちは鋭いポエジーって感じだた☆
現代の枕草子って風にも読めまちた☆ 光を浮かばせる黒に対して
光に塗り潰される夕方の黒をもってきたのがポイント高し☆ 77点。
438 :
霧都 ◆LWQf3H.k :02/09/18 01:34 ID:QpugrZxw
Canopusさんはお忙しいようですし、微熱さんもいらっしゃらないようなので、集計
結果を発表します。
テーマ 「黒」 (審査員〜 Canopus氏 撫子氏 霧都 以上3名)
チャンプ
>>419-421 深い森 計 6点
準チャンプ
>>401-404 moment 計 5点
次点
>>357 暗室 計 4点
以上でした。
>>419-421 の作者の方、おめでとうございました。
次回のお題をお願いします。
439 :
雨 ◆sXJFXmoY :02/09/18 01:56 ID:8kZKMJR3
>>419-421 です。
審査員の方々おつかれさまでした。
早速次のお題行きます
食欲の秋つうことで「味」でお願いします。
>>439 雨さん
おめでとうございます。お題、ありがとうございます。
では、次のテーマは「味」 締め切りは9月26日午前0時です。
(間違ってたら、誰か教えてくださいね……汗)
投稿のきまりをよく読んで、ふるってご参加ください!
441 :
:02/09/18 03:50 ID:s9g2LZYd
442 :
微熱くん ◆/504x/.Q :02/09/18 05:05 ID:ttSYFsAU
PCが不調でアクセスできませんでした。 申し訳ない。
「深い森」ねぇ・・・。 読んだけどさ、心にせまるものが、心の鐘を打ち鳴らすという 斬新な訴求力が微塵も感じられなかった。 ただ淡々と無感動に物語っただけなのでは? 申し訳ないが、詩文としてはごくつまらない部類です。
444 :
名前はいらない :02/09/18 09:22 ID:WV6wovtB
>ちゃんぷの詩について 読者の感性の浄化にも、苦悩する日常を癒すことにも 「深い森」という詩はさほど貢献していない。 したがってこの詩の「価値」を述べるならば 決して高いものではありません。
445 :
名前はいらない :02/09/18 09:44 ID:xjUZfGWG
モチーフが幻想なのだろうが それにしてもその書き込みには浅さを感じる。>深い森という詩。
446 :
名前はいらない :02/09/18 10:06 ID:bT9al1KY
>深い森という詩の最後の一行の 「僕はひとり」←なんかこの一行がこの詩を壊しているように 感じるのは俺だけか?
447 :
名前はいらない :02/09/18 10:35 ID:4mHFhqEw
やはり優れた詩文というものはなかなか出てこないものだね。(笑
448 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/09/18 20:08 ID:PtiZCKto
食欲の秋だ〜♪ キノコが美味いぜっ☆
「味」をテーマに好きなタイトルをつけて詩を書いて
投稿してくださーい(悪文の見本☆)
ルールは
>>2 をよく見てネ!☆
締切は9月26日午前0:00時で間違ってませーん☆
間違ってたとしても、あたしが強引に決定する☆
449 :
無題 :02/09/18 21:46 ID:6aVOUrMs
ロマネの価値を知り ボジョレ解禁を待ち キャビアはカスピ海 三陸から蠣を取り寄せ 輸入物の松茸は食わず 牛は松坂 鰹は初物に限るといい 女も初物がいいと宣う ジョークは年代物 あなたが知っているのは金の味 僕が知っているのは嫉妬の味 所詮 一つの木にぶら下がる秋の柿 落ちてしまえばカラスすらつままない
450 :
大都吟味 :02/09/19 01:40 ID:bqIs+SQT
擦り減った影に ふわりと重ねた影 鼻につく硝煙に 振り返えったのは 嘘みたいな 耀き浴びて 綻びた 一つの標識が 其処に在ったから 薄暗く狭い 小路を潜り抜けると 吐き出した息が 宙に吸い込まれる ぽろぽろと 零れ落ちた垢 雑踏に潰された 紅い実から 流れ出す滴を おもむろに包み 呆然と 食指を動かす 舌先で 濁った幻覚混じりの 景色を肴に 乾いた喉を 癒す様に 舐め回した 甘ったるい匂いとは 裏腹に 真っ黒に淀んだ 苦さで満たされて ああ 理に惑うのは 仕方が無い事だ と 改めて 地べたを這う己に 言い聞かす 世界が酷く美しかったのは きっと 影のせいだ なんて 嘲笑を飛ばし 誰が 削り落としていたのかを 思い返しながら 舌に残った 苦味を 唾で濡らして 滑り込んだ 胃袋の中 皮肉な声を上げて 今も 匂いの続きを 嗅いでいる
451 :
感謝の気持ち :02/09/20 01:17 ID:gzv9v3NU
一人暮らしの念願かなった入学当初 買い揃えた真新しい調理道具で 毎日毎日夕飯を作っていた頃が 今では懐かしく感じられます 味噌の賞味期限を見てみれば 平成12年7月まで 所詮僕は甘えん坊で 一人で生活する能力など 備わっていなかったのかもしれません 洗った服と今日来た服は ごっちゃになって部屋の隅 3年間お盆も正月も 自宅に帰っていません あなたの顔を見ていません ギャンブル三昧そして留年 こんな親不孝の息子ですが 芋の煮っころがしが食べたい そう思った昨日の夜 体重が10キロ減って髭も伸びて 人相も大分変わったけれど あたたかい笑顔で迎えてくれて ありがとう お母さん 食卓に並ぶ料理の中には やっぱり芋の煮っころがし ありがとう お母さん 明日肩を揉ませてください
452 :
ケムリ :02/09/20 15:40 ID:PpP26ffm
ゆぅらり 昇る紫煙を 味わい 飲み込む 苦い 溜め息と 共に ごくん
453 :
自作迷宮 :02/09/20 18:00 ID:6f8g9S4d
天の雲より伸びし糸、其の先には一滴の雫 其れは大きさを増し糸を離れる 私はあんぐりと口を開け水滴を受け止める 得体は知れないが何の躊躇いも無い 微かに広がる味、其れにより引き戻される曖昧な思い出 記憶の歯車が一斉に動き出し脳を刺激するそして衝撃 体は硬直し仁王立ちでしっかりと大地を踏んでいる あぁ・・・あの時の・・・・そうか、そうなんだ・・・・ 面白いじゃないか 天の雲より伸びし糸の雫よ 次は私にどの味を思い出させる
454 :
味を秘める :02/09/21 00:26 ID:PLT4OVYq
幼い私は いつも世界に向かって 口を開けていたっけ 父のオートバイの後ろ 震動に乗って なまぬるい夜風を押し分けて ヘルメットに顔面を守られながら ぼうっと月を見上げているのが好きだった それでもコガネムシはなぜか ヘルメットの下から飛び込んできたっけ 木のような味だった お庭の芝生 寝っ転がって 雲から出たり隠れたりする お陽さまと向き合って なんにも考えない時間が好きだった 庭石の上から 生アマガエルが飛び込んできたっけ おしっこの味を初めて知った
455 :
味を秘める(2) :02/09/21 00:28 ID:PLT4OVYq
今は私 口を開けてはいないけれど それでも内側で感じる味がある 世界を遮断したアパートの一室 大きなステレオ装置からは あの日の月のような音楽 膝の上に開いた文庫本からは あの日の太陽のような詩 口を開けば これまで味わった さまざまな味が 呼吸とともに出て行って 呼吸とともに戻ってくる 雨の響きのようなシャワーの音も 私の口の中から出てきて 今そこにあるのかもしれない しかし浴室から姿を現すだろう男は 生まれて初めて味わう男だ 市販のアイスキャンディーのような恋をしてきた それは溶けて今は色を変えつつあるアメーバ 私はこれから彼の肉体を舐め 私の知らない彼の顔を噛る コガネムシよりも生アマガエルよりも おかしな味がするかもしれない
456 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/23 00:50 ID:RAufE3+H
ほっといておいてすみません。ご投稿いただき、毎度ありがとうございます。
>>449 早速の投稿に敬意を表します。が、味に対する一般的なイメージを
ザッと書き並べただけの印象が強いですね。ことばの運びは結構上手いし、
ニヤリとさせられるところもあるんですけどね。
>>450 いいですよ。ちょっと乾いたかなしみが染みてきます。「世界が美し
かったのは影のせい」なんて、いいなあ。ただ、テーマと行動のわりには表現
に大仰しさを感じました。
>>451 これは、やはり「書きたい」という動機に基づいて書かれた詩なんで
すね。平凡で、構成も予定調和ではありますが、共感を覚えます。ことば遣い
も、作者の素直な気持ちがよく表れていますね。
457 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/23 01:13 ID:RAufE3+H
>>452 うーん、溜め息も飲み込んじゃいましたか。溜め息も自由にはけない
のが、世の中の常ですね。このままだと溜め息の苦さが伝わりにくいので、も
う一言ほしかったところですね。
>>453 かつては体内にあった、循環する思い出の水なのかな。オリジナリ
ティがあって、いいですね。お釈迦様の蜘蛛の糸みたい。一種の救いでもあり
ます。記憶の再生の部分に、もう一工夫あってもよかったかも。
>>454-455 いろんな物を飲み込んで、心の糧としてきた。前半の描写が個性
的で、上手いです。心はまだ世界に開かれている。最後の展開が強引かな。
特に、今までの流れから、男を「味わう」という表現に違和感を覚えました。
458 :
名前はいらない :02/09/23 01:58 ID:V+bCPaOR
暑さ暑さも彼岸まで〜 熱さ熱さも悲願まで〜 あずさあずさも2号まで〜 胃もたれ胃潰瘍、胃ガンまで〜 私の人生これまで〜よ!
459 :
○種類別名称:乳飲料 :02/09/23 12:40 ID:X7JNVsMe
●無脂乳固形分:3.5% ●乳脂肪分:1.1% ●原材料名:濃縮乳、砂糖、コーヒー、全粉乳、脱脂粉乳、香料、 乳化材、カゼインNa、酸化防止剤(V.C、V.E) ●内容量:290g ●品質保持期限:缶底ロット記号の下段に記載 ●開缶後の取扱:開缶後はすみやかにお飲みください。
彼のことばを背にした 真空パックを夢見た 彼女には勝てなかった 首切って最後に願った グロテスクな映画は嫌いだったけど この際なら良いと思った 痛いという感覚も無かった 淡々とした世界は愛しかった ぼやける視界は涙の所為 笑ってさよなら 後は頼むね
彼は泣いたらしい 彼女は笑ったらしい ビーフシチュー 弔いの席に出されたらしい 真っ黒でどろどろ 友人は式を蹴ったらしい それ程と言う影もない ビーフシチュー 一皿だけ余ったらしい 彼は仕方ないと言って 自分の口に運んだらしい 頼んだ相手は彼じゃない 寧ろ彼女の方だった 彼女なら喜んでくれたから グロテスクな映画は嫌いだったけど 彼女は好きな類だったから 笑ってさよなら 貴方が好きでよかった 貴方の一部になりそうでよかった 解ってくれなくても 貴方が好きでよかった 私が貴方を好きでよかった 貴方が私を嫌いでよかった
>>449 嫉妬していることを明言していて浄化作用がある。
だからこそ最終連は負け惜しみを言っているようではなく一つの達観を示しているように思えるのだ。
金と嫉妬とどちらが良くてどちらが悪いということないというような。
>>450 裏街道的倒錯感。
言葉の意味の破綻している個所が見受けられる。>「鼻につく硝煙」⇔「甘ったるい匂い」、「理に惑う」
>若干のストレスを生んでいる。
>>451 第4連だけで第1〜3連の事情を想像してしまえるのが詩の読者というものではないだろうか。
最終行の「明日」が「さっそく」ではないところに若者のモラトリアムぶりが垣間見れていい感じがする。
>>452 「溜め息」は出ていくものであって入ってくるものではないので
ナチュラルに書かれていると読者は不安になる。
そうすべきではない煙を味わい飲み込むという意味の破壊と再構築がメインなのであるから
「涙」ぐらいに留めておいても良かったのではないのだろうか。
>>453 「面白いじゃないか」
>その面白いことを描ききってもらえないと読者は置き去りにされてしまう。
>>454-455 「コガネムシ」…「木のような味」、「生アマガエル」…「おしっこの味」
>今ひとつ表現が弱いために最終連の破壊力にも影響を及ぼしているような気がする。
>>459 明らかな説明文が媒体によって詩文になり得るかという実験が行われているような気がする。
その結果は微妙である。
464 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/23 20:48 ID:RyVvWJLY
>>462-463 さん、いつもながらありがとうございます。
相変らず冴えていますね。
>>459 メチャ甘のコーヒーか、カフェオレか。興味深いんですけど、詩とし
ての体裁は整っていないんじゃないかな。
>>460-461 ライトな描写ながら、ところどころ人間の急所を突き刺している
のが、たまりませんね。一つ気になるのが、登場人物の関係が不鮮明なところ。
「彼」「彼女」から突然、人称が変ってしまうんですよね。
465 :
ミミミ :02/09/24 00:04 ID:fQw8o55k
月の色のクッキー 星の味のビスケット 太陽と地球の香りする君
466 :
浄土 :02/09/24 01:08 ID:iLi5emfD
ついに誤字脱字をみつけた ゴミ袋の中に 黒くなった野菜のかけらや 肉汁のきれっぱしが さらりとべたつくそのなかから 黄色い魚の頭をみつけて ほんのすこし爪をおしあて 中身をえぐりだすと 清掃公社も気が付かぬほどの ほんのわずかな狂いが そこから白い粒となって あふれでていった おそらくこの太陽の中で あたたまり発酵してゆく これらいくつもの 乱反射していく光が 温もりだと思い依存していく おおぜいの存在を
467 :
浄土2 :02/09/24 01:08 ID:iLi5emfD
指をなめてみると にがにがしい歓喜の味がした ありふれるまでの黄金にまみれて 別に富豪や王者のようにふるまう わけでもなく、ただにただに ぼくらは浮遊している 如来の来迎を待ちながら そこがどこかという検証もなく 香をたきこめる 匂い袋を持ちながら 娑婆を歩いてゆこう そうしてすべては花のごとく!
468 :
記憶の音楽再生 :02/09/24 01:21 ID:TmDFI503
このCDをかけるのは 何年ぶりだろう? あの日には 目の前いっぱいに広がった夕焼け空 それが今は 私の目の前でしおれている かさりと畳に落ちた 夏の夜空を染めた花火を思い出す ひとりで見るとそれは 火花だった 火薬臭くて 目に染みるだけの あなたがいたからこそ 花火だった 無機質なスイッチを切る 電気の口とにらめっこ あの日 電気の口が放つ夕焼け空が美しかったのではない 花火に染まったあなたの横顔に恋をしていたのではない そんなものに味などあるわけがなかった そんなものに味など このCDをかける時が また来るだろう 今はさようなら
469 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/25 00:09 ID:y89NPc7Y
あと24時間ですようアゲ。
>>465 『ミミミ』題名かな…。可愛らしくまとめましたね。が、惜しむらく
は、ぐっとくるものに欠ける。
>>466-467 ことばの飛躍の楽しさを感じながら読みました。最終行のカッコ
よさが光ります。しかし、だいぶゴミの描写にこだわってしまいましたね。
ゴミからすぐにイメージを飛翔させてもよかったのでは。
>>468 音楽の描写がないのが気になります。記憶の描写で音楽を表現しよう
としたのかな。音楽のイメージにのせてストーリーを展開していくと違った
印象になって面白いかも。「あの日…」以下のことば遣いが美しいですね。
470 :
欲美人 :02/09/25 00:15 ID:Q2/FpTIP
びっくりするほどの甘い憂鬱に 少しだけ、少しだけ頼ってみました・・・ 偶然の中から整然とした悲しみが 白い、大きな花を咲かせていたよ。
舌が知りたいんだと 何を知りたいんだと 大人たちの愛の形にもよく使われるあの一連の交わりのはじまりで 入れたり 出したり 識別したり 包んだり 丸めたり 引っこ抜いたり、する時にも 僕らはしっかりと 味わっている。 秋葉原の薄暗い中古ソフトショップに並んでいて少女たちを次々に襲うあの触手のやり方で 焼肉屋の焼肉のたれだとかアセロラだとかビタミンA1だとか乳房だとか玩具のミニカーだとかを 綿密に、それが善なのか悪なのか受け入れてもいいものなのかいけないものなのかを調べている。 舌が知りたいんだと 何を知りたいんだと 僕らはしっかりと味わっている。
472 :
I was dead :02/09/25 00:51 ID:Q1OdIPVW
[やっぱりI was bornなんだね]なんて、言わせねぇ。 俺の中には尻の先から喉の奥まで、糞が詰まってんだよ! ぎっしりな! [I was dead]なんだよ、俺はな!! 何を食っても味がしねぇんだよ! 何を読んでも六法全書みたいなんだよ! どんな美人を見てもちんぽが勃たねぇんだよ! 俺をそんな身体にしたのは一体、誰だ!! 俺だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! カップラーメン糞になるまで、牛のように 戻しては食い、戻しては飲み 食いカスばっかり、腹に詰め込んだ その報いがここに来た!
473 :
I was dead(つづきんこ) :02/09/25 00:52 ID:Q1OdIPVW
犬に松茸食わせろ! 猫の口に太宰治つっこめ! 松嶋菜々子に蚤の生殖器挿入しろ! ああ無駄だ! 無駄無駄無駄だ! そんなもん、食ったかどうかも気づくもんか!! ああ世界は味がない! 俺は既に死んでいる! しかし聞きやがれ凡衆 [I was dead to be born]だ! うるせぇ、俺! 理想ばっか語ってんじゃねぇぞ!! ああ、世界はおもしろくねぇ! 天才の俺、世界を知りすぎた! 誰か俺を殴ってくれ! せめて痛みの味を知りた。 本当に殴るなよ!!!!!!!!!!!!!! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー サンキュー、ベイベー、おかげで目が覚めたぜ。 ちなみに寸評は要らねぇからな。ただのサクラだ(藁)ぢゃっ!
「たわむれ」 銀紙を噛んだ 上下への負荷が大き過ぎた 歯の先から貫かれて、神経の根まで 舌にはブルーベリーガムの 爽快さだけ、しみた
475 :
河童 1 :02/09/25 04:28 ID:fh2fQMfG
宮川に真夜中がきて 鈴が鳴る 舟が出る 静かな水音をたてながら 下っていく どこかのお姉さんの 白むく姿が あきらめたように 揺られている 漕ぎ手は 何百年もまえから 川端町の吉崎さん 舳先には はおりはかまの まめ男 小さなかがり火が 黒い水面に落ちて そこだけ暖かく 揺れて見える 婚礼の日の 夜は深い 私はおふとんのなかで 寝たふりをしている また鈴の音
476 :
河童 2 :02/09/25 04:29 ID:32iqZGvO
お姉さんの 白むく姿はいまごろ 度会橋のピーヤの ごん掘りに沈み 白粉をはたいた きれいなおしりから 抜かれたばかりの つるつるの玉は 青い水の底で 人肌に暖かく 桃のように しっとりと甘い 私のおしりも 抱いているのだろうか うすいピンクの巨大パール 指のとどかない奥のほうに まだすこし すっぱいやつ 婚礼の日の 夜は深い 私はおふとんのなかで 寝たふりをしている また鈴の音
477 :
醸造 :02/09/25 04:42 ID:IX5EYE65
好きです 言ってはならない想い 乳先から溢れたので 緑のワインボトルに詰め 胸の底に安置した 栓が飛び悪臭を放つか 酸となり舌を刺すか 古今まれな美酒となるか 味見に来て下さいますか 14年後の8月 初めて会ったあの日に ボトルを開けます グラスを一個用意して 原料の糖度は申し分なし 天然ボケの天然酵母 温度は高くなく低くなく そう 高くなく低くなく もしも 見事酒になっていたら ゆっくりと味わいましょう あなたから私へ 私からあなたへ 口移しに
479 :
chemical :02/09/25 21:59 ID:XSYtPMhP
havoc因習融解する珪酸タンジール結晶 dust-flake 火花蠢く tongue汁 snow 於パウダールーム 鏡の上踊るブレード網膜が記憶する slow ポリモーフィズム アルミナム臭気舐めまわすレトロフィット・サディズム 横たわる dub ゴーギャン胃液の色彩 アニマトロニクス演じるアニマ+アニムス 視界支配するテンソル象形 揺らす内耳マンデルブロート目眩 側転する地平這い回るなめくじパレード肌 メガロドン背鰭ザラつく Ne オン/オフ渦 アニミズム耽溺アウストラロピテクス ジグジグこめかみ刺しやがる天使塵化合物 噛み砕く奥歯灰泥アマルガム 輪郭{ピンク,グリーン}明滅する残像 浸透圧快楽は粘膜を乾かしコラージュ 先端恐怖 hound's-tooth竜巻と共に粉末欠片嚥下 プワゾン香気心拍カツ入れ覚醒 Enfants! Spiralスーパーウーファー Spiritual薄片 内臓食い破る雪華極光ジルコニア
あぼーん
481 :
名前はいらない :02/09/25 22:14 ID:XcVFYLd9
482 :
柘榴1 :02/09/25 22:17 ID:Sfa6blhW
そうね秋になったなら 熟した柘榴の果実を繋げて 首飾りを創りましょう そして、私と共にあなたに捧げましょう 柘榴の冷塊鮮紅は火照る褐色の肌によく滑る 私は私で癘気潤んだ沈香の楽園 捧げたことも忘れて逝く白昼夢のアントシアン この儀式が済むまえにどうか私をバスタブへ 腹が割ければ熟れたしるし 柘榴の命となる前に バスタブいっぱいの実をよく洗って 光をよく通すようになったなら 排水溝に流しましょう あなたの元に辿るよう しかし、落とした端から端から 跳ね返りの水より放(ひ)り出されたのは 臭腐を纏う麝香犬 彼らは追う、渋い果実を
483 :
柘榴2 :02/09/25 22:18 ID:Sfa6blhW
もし、その実を見つけたならば、 指で触れてはいけません 麝香犬があなたの指ごと食らえつく 実よりも指の好きな怪物ですから 彼らにとって実は極上のスパイス、人肉は最上級の食材、 ですから是非ともお気をつけて そのときは箸をご用意下さい 箸で世界を摘む居心地はどうですか? 食べるときにもご注意を あなたの貌ごと喰らわれます そんな危機を圧してまでも食べたいとは あなたも予予、酔狂な御方ですね それを存分に味わったなら、 あなたの腹ももうすぐ割れるでしょう
>>460-461 失恋の痛手による自殺という重い主題は今回のテーマを逸脱しているが
語尾をそろえた短文のラッシュが「笑ってさよなら」と気丈にふるまおうとする女の
内心の無念、ウラミそしてやりきれなさを読者に伝えるのだ。
>>465 ”AのBのC”に統一>「香りする君」→「香りの君」
A>天体まとめ>good
C>洋菓子1、洋菓子2、恋人>good
B>色、味、香り
>視覚、味覚、嗅覚と一応の説明がつくが「味」という太い語感の処理に困る。
>>475-476 亡霊の嫁入りだろうか。
超現実的な情景に固有名詞が現実的な場所を与えていて
額縁が絵をそうするように詩を引き締めている。
>>477 期待させる1連を受けての最終連に疑問がある。
「あなたから私へ」ということはないし最終行は突発的でありながら陳腐だと思う。
流れに添いしかもインパクトのある「乳」関連の方法があったはずだ。
485 :
秘密の味 :02/09/25 22:54 ID:p8cPAKx2
わからないふりして みんな気づいているんだ おいしいものの在りか 太りすぎた甲殻類 殻の継ぎ目から肉がはみ出ると 新聞広告に目撃情報 殺到する飢えた犬は鋏の餌食 千切って租借される欲望 感情のない節足を操る巨大な海老 どんどん膨らんでいく透明な殻 その堅くて薄ピンク色のキチン質の中へ 狂気じみたペーパーナイフを入れれば プリッと弾けずに ドロッとグロテスク さあ召し上がれ 残念ながら味は保証しないよ いつの間にか後ろにいた 真っ黒な影が錆ついた金切り声で続けた 君の調理しだいだね 高分子バイオマス構造に仕組まれた方程式 それを解いたやつだけが味わえる 勉強嫌いで細胞がフニャフニャしている僕には わかるはずもない 緊張しながら塩を一つまみ けれど汗で溶けて落ちてしまい それはちょうど海老の涙のようだった
486 :
名前はいらない :02/09/25 23:30 ID:sGEWHsNA
にせものに囲まれた僕はもうすぐほんもののにせものになる。 ぼくの詩は生活は、輝きを増すだろう。やがて世界が色彩を帯びるだろう。 君は死が訪う様を見たか? 生きたい魂の彷徨を知る人は多い。
487 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/26 00:00 ID:v5pb0pyT
遅くなりました。締め切りです。
>>471 味を知るには、確かに舌が必要ですね。舌が生き物のようにのたくり
回っているさまは読んでいて面白い。テーマを無理矢理合わせちゃったかな。
「味わう」という表現以上のいいことばがありそう。
>>472-473 サンキュ。猫の口に太宰治…。すごいな。吉野弘へのオマージュ
ともとれますね。
>>474 これだけの長さで表現しきる力量には感心。銀紙が何を意味するのか
が、残念ながら不明でした。そのため、点景に終わってしまっています。
488 :
名前はいらない :02/09/26 00:08 ID:sxJJOm9K
中華街の片隅で僕は見つける 土曜日には出ないランチのメニューに挟まれた 君の痕跡 可愛いレストランの前で僕は止まる 隠れ家のようなこの店をいつ見つけたのか 君に驚く 君はいつも食べることに貪欲で 出会うたびに違う味のキスをする いつも違う匂いがする 小皿料理を並べたように飽きさせない君は メインディッシュだけはださない 高速を走りながら僕は尋ねる 忘れられないほどおいしいものは何かと 君に聞く 忘れたいものならあると君は笑う いつもいつも隠されていてわからない香水だけの あなたの味 僕だって君の 君の本当の味なんて知りはしない
489 :
名前はいらない :02/09/26 00:10 ID:sxJJOm9K
>>488 すいません 締め切り越えてましたね。
無視してください。 失礼しました。
490 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/26 00:20 ID:v5pb0pyT
>>475-476 『美しい水死体』っていう小説がありましたね。あれは男ですが。
花嫁さんと河童との関係が、実はよく分らないんですが、なんとなく納得して
しまう魔力があります。おふとんと鈴の音、小道具も効いています。
>>477 あなたへのおもいを思いっきり寝かせるという発想、いいですね。
ことば遣いの温度も、高くなく低くなく、いい中庸を保っています。難をいえ
ば、展開が素直すぎるところかなあ。
>>479 ことばが(口腔内で?)化学反応を起こして、色やフレーズが変わる
ように移っていくさまは面白いですが、ことばのミジン切りを噛んでいるよう
な、この読後感は何だろう。手ですくうと、指の間からこぼれ落ちるんです。
491 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/26 00:24 ID:v5pb0pyT
>>488 さん そうですね、遅刻ですね。すみませんが審査対象外となります。
レスは付けますので、しばしお待ちを。
492 :
味だ :02/09/26 00:35 ID:kag3Ao3H
これが 味だよ 胡椒の野郎が 邪魔しやがるが ママゴトいいじゃん これが 味だよ! 森 森 リスキーッ!! これが あ じ だよ!
493 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/26 00:49 ID:v5pb0pyT
>>482-483 柘榴をつなげて首飾りって…。普通、考えないよね。果実が割れ
るイメージを大切にしたかったんでしょうね。腐臭を伴った極彩色の悪夢。
いい映像だと思います。イメージの氾濫が世界を表現するのには必要だったかも。
>>485 秘密の味に群がる人々。「太りすぎの甲殻類」があまり魅力的に感じ
ないのは、多分狙いでしょう。何か社会の汚物のようなイメージすら覚えま
すね。最終連が弱いですが、面白い表現が随所に見られ、楽しめますね。
>>470 >>486 誤爆っぽいですが…。美しいですね。
>>488 第1連めの表現が面白いですね。エピソードだけにしとくのは、もった
いないかも。本題であるはずの後半部よりも魅力的でした。
今日の私の仕事は、ここまで。審査は、すみませんが、明日やります。 では、ねんねこ。
該当無しで。今の気候といっしょに口に頬張れるものはどれもおいしい。 だから食べなれたいつもの言葉がよかった。465は僕 Canopus君ありがとう。
前回すっぽかしたので、今回は1作毎に1行コメントを。
>>449 まとまりが感じられなかった、最後の連は良いと思う。
>>450 美しい碁石を、さあ食べろと言われた様な感じ。
>>451 慕情といえば慕情なんだけど、不甲斐なさの表現が多くてバランスが悪い。
>>452 本当は短い詩は難しいんです。明らかに拾い方も描写も稚拙だと思った。
>>453 長編の名作のクライマックスだけ引き抜いても不足感だけが残る。巧いけど、足りない。
>>454-455 〆というかオチでがっかりした。味という意味では面白い詩なのだが。
>>459 味の組成である。無機質な文字に羅列された真実だが、ヒネりがない。というかありすぎるのか。
>>460-461 友人を途中で彼としているのか。面白いけど読みこなせない。
>>465 もっと引っ張って書いて欲しかった。正直、これでは足りない。
>>466-467 マネキンの着ている美しい洋服を連想した。
>>468 むりやり味にこじつけたような感が否めないが、悪くはない。
499 :
微熱くん ◆/504x/.Q :02/09/26 04:35 ID:eDchVRvk
>>470 率直にコメントすれば、だから何なの?と感じました。
>>471 本当は苦手なんだけど、二連目の旨さというか、そこに惹かれた。
>>472-473 >ちなみに寸評は要らねぇからな。 <左様に致します。
>>474 上手いなあ。短いけどね。でもタイトルは名前欄に。
>>475-476 テーマに沿ってないと思うけど、面白い詩。巧いし。
>>477 乳先〜の行が、喉元から溢れそうなので、だったら一押しにしたかも。描写だけで十分だったのに。
>>479 こっちの方は苦手なので、寸評はパス。無理に書いて叱られてもつまんないし。
>>482-483 (同上)
>>485 (同上)
500 :
微熱くん ◆/504x/.Q :02/09/26 04:42 ID:eDchVRvk
501 :
名前はいらない :02/09/26 08:23 ID:XDHE3Wy9
>微熱 氏ね。
502 :
名前はいらない :02/09/26 08:44 ID:yxu/+m10
>いかいか微熱くん 詩板の公害。無職のボンクラ。低脳。
503 :
名前はいらない :02/09/26 09:10 ID:j/YqW+sv
荒らしの本領発揮だな。微熱くん。(w
504 :
放浪の名無し ◆2rFXeWb6 :02/09/26 22:34 ID:EG4qq8d/
締め切り後に書くのが楽しい。 「味」 部屋と同化かした死体は気体となった 臭わない香気が目に見える 味のしない香気に味覚が反応する
今回、自分の選に3点はありません。そのかわり、2点が4つ。
(全体に、あとひと味が足りない印象です。みんなとても上手い。反面、弱い。)
>>450 大都吟味 → 2点 (言葉の使い方、配置の仕方がいい。)
>>466-467 浄土 → 2点 (構成力等、うまい。)
>>475-476 河童 → 2点 (雰囲気がいい。)
>>482-483 柘榴 → 2点 (情景描写が上手い。)
506 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/27 00:26 ID:8nvdiM31
こんばんは、遅くなりました。今回はテーマが難しかったですね。
私の審査結果です。
私のイチ押しは、
>>460-461 。 人間関係をわざと複雑にしているきらいがあ
り、登場人物の少なさにもかかわらず、背景が読み取りにくいんです。でも、
淡々と繰り返され、時おりナイフのように急所に刺し込むことばの流れに力量
を感じます。独特のリズムも心地よい。「味」は脇役でしたね。ベルリオーズ
の交響曲、ワルプルギスの狂宴、その後のお葬式に2点。
>>454-455 何つっても、思い出を即物的なものにして、丸ごとパクンと食べ
ちゃう描写が面白かったです。後半で普通になっちゃうのが残念の1点。
>>466-467 ゴミ漁りから世界に拡がっていく必然性が、この詩からは感じら
れないんです。それでも、最終行が魅力的で、全てを受けとめてくれています。
不条理なゴミの王に祝福を、の1点。
>>475-476 美しいなあ。幻想的な水の世界、闇のなかの甘美な死。固有名詞
や小道具のちりばめ方も非常に上手い。ただ、テーマとの関わりが誤爆かと思
うほど薄いです。花婿が河童である必然性も?でした。尻子玉を抜くだけの存
在に思えましたの1点。
>>477 ことば遣いが良くいえば中庸、悪くいえば平凡。ほどよい温度の流れ
には好感を持ちますけどね。この詩では、思いを寝かせて醸造する、という
発想がよかったです。視点の捉え方はピカイチでしたよ、の1点。
507 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/09/27 01:09 ID:cDxicKqM
遅くなりました〜〜〜★ ちょと最近、書き物を始めたので、ここは読むだけで精いっぱいと いう感じです★ ごめんなさい★(ちゃっかり投稿はしてるケド☆) しばらくは(っていうかたぶん2ヶ月くらい)は忙しくなりそうです★ でも審査員は頑張って続けるつもりっす〜☆♪ 今回はテーマが「味」ということで、実はちと困ってまちた★ ていうのもあたし、実は味オンチなんですね〜★食べること自体、 あんまり興味ないし★ グルメ詩とかアンチグルメ詩とかがどっさり来るかと思て、正直 うんざりしてだよ〜★ でも、さすがにみんなそんなに安直じゃなかったね☆ おもしろいもの、なつかしいもの。興のあるものには味があるものだから、 今回のお題、じつはかな〜り「なんでもアリ」なお題じゃなかったかと、 あたしとしては思ってます☆
508 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/09/27 01:11 ID:cDxicKqM
んで、審査結果発表なんだケド、どーにも「うーん?」な感じ★
みんな、ひねってくれたのはいいケド、ちょと無理やりひねりすぎたんじゃ
ないかなぁ★
>>468 「記憶の音楽再生」=1点
これ、4連目までで終わってたほうが、タイトルには合ってると思たよ★
前に感動したCDを久々にかけてみたら、全然感動できなかったんだね★
恋人なしで見る花火が味気なかったよーに★ でも花火や音楽は食べ物じゃ
ないんだから、味がなくなっちゃったのは、じつは自分のほう★
うにゃー。世界が死んじゃったような経験、あたしにもあります★
すべてのものに対する興味がなくなってしまっても、それでも
またCDをかける時は来るだろう。。。だと、すると、タイトル合って
ない★ う〜ん??★
>>471 「タイトルぐらいつけなちゃい!★」=1点
んー。「味わっている」、ちょとだけ正確じゃないっぽい★
「味わわされている」じゃ、受け身になっちゃうし★うーん★
個人的には、この詩みたいな「味」って、プリミチヴ☆な感じでスキ☆
グルメに味わうってより、識別するために、そして貪欲にあれもこれも
って感じで味を見てみるんだよね☆ 赤ちゃんみたいだケド、迫力ありまちた☆
どーにも説明的かつ自動的な言葉で減点★
>>475-476 「河童」=1点
コレはいくらなんでも「味」から外れすぎっしょ〜!★
「なんでもアリ」なお題だとは思うケド、「すっぱい」がとても
強引な感じ〜★ 詩の中に「味」は出て来てないも同然だとあたしは
読みまちた★ でも、詩そのものは味があるよね☆ お題に合ってれば
3点あげたかもな〜★
509 :
撫子さん ◆eEr7LE3I :02/09/27 01:25 ID:cDxicKqM
。。。んで、集計してみたところ、なんとっ!!☆
>>475-476 「河童」が4点獲得でチャンプでーす!☆
わーい!☆おめでと〜☆わーい!
「お題に合ってない」と言われながらのチャンプ。こーゆーのは
初めてですね☆ お題に合ってなくても選ばれたほどの作品、ということで
文句なしでーす☆ おめでと〜!☆
ちなみに次点は
>>474 >>477 >>466-467 がそれぞれ3点。
ってことは、準チャンプはなし?★
どなたかフォロー&集計結果の確認、お願いします。
>>509 は、はや・・・(苦笑
大丈夫です、自分が出した集計結果と、同じですから。
>>475-476 「河童」の作者の方、おめでとうございました。
次回のお題をお願いいたします。
今回選出の・・・ 「河童」という詩?のようなものについてですが。 これは明らかに駄詩だ。「便所の落書き」のようなものですね。 愉快犯のイタズラ書きを選出してどうする! 全く、アホな審査員どもだ。頭とりかえろ。わかったね。
512 :
名前はいらない :02/09/27 02:46 ID:MNaVxgU+
>審査員諸君 またハズレを引きましたか。(笑)
お題を置き逃げします(泣 「海」でよろしくです
>>513 犬大好きさん
おめでとうございます。
>>511-512 さん
書いた詩批評〜スレに批評家が足りません。
どうかお願いできないでしょうか?
あと3作ほどなんですが。
解りきった事だが511=いか粘着という事で良い?
つーか 2chにある書き込みそのものが「便所の落書き」だと 一般世間では言われているというのに 何を寝言ぬかしてるんだ?511は
518 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/27 21:52 ID:x4WBtKWy
こんばんは。犬大好きさん、おめでとうございます、ならびにお題をありがと うございます。関係ないけど私は猫好き。 今回のお題は、「海」です。 海をテーマに詩を書いて下さい。 締め切りは、10月5日の午前0時です。
519 :
現実と想像の間に挟まれ :02/09/27 22:23 ID:QJZyAQbH
本でしか見たことのない海を回想して 週一の美術で仕上げた 僕だけのミニチュア・シー 瓶に入った手紙 プラスチックの透けるイルカ 白くなった珊瑚礁 水彩絵の具で塗りたくった 抑揚のないコバルトブルーの海の上を 歩く、当てもなく歩く 中2の夏 記憶の底から溢れ出しそうな水を止めることができずに 海に行く道を 独り自転車を走らせていた どんより重い潮のにおい ざわめきにも似た波音 砂浜に広がる人の群れ それなら僕はただ流れてみたかった すべてを海に投げ出して海になりたかった 藻屑でもなんでもなく、『海』とひとつに 本で見たあの海は偽物だった 僕のミニチュア・シーは作り物だった 目の前にあるのは昔から幾分も変わることのない真実だった
>ここの審査員さんへ 「このスレの審査員は詩に盲目だ」←とか、いろいろ散々 他スレで審査員が酷評されているが・・・。どうなのだ?
521 :
名前はいらない :02/09/28 05:43 ID:SX3br2VD
>>520 そうそう。
ひとりは、オチャラケ審査員。
もうひとりは、感情的な子供の審査員、、とまで言われている。
522 :
名前はいらない :02/09/28 05:58 ID:JlfmYCkL
審査員の質が、そもそも劣悪だ。このスレは。 それなのに、ちゃんぷだ、ちゃんぷだ、なんて 満面で喜んでいるなんて、馬鹿だ。(冷笑
ここの審査員は批評の手法を理解していないのでは? 、、、とも言われていますが。(w-w
>このスレの審査員へ 詩文に対する「批評の行為」に 勘違いがあることだけは確かなようですね。 批評の行為は「個人的な感想」を述べることではありません。
111 名前 : 名前はいらない :02/09/28 07:26 ID:GRV7X4yO >ちゃんぷのスレの審査員って >人生経験が希薄なのではないのかな。 >だから、その詩が人にどう響くかを >あまり理解できないんだと思う。 >だから「河童」などという駄文を >オモシロ半分に、ちゃんぷに選んで >笑いものになっているんだと思う。 ↑↑ 申し訳ないが上記に同感しました。
526 :
ミミ海 :02/09/28 08:04 ID:Dhm93HOr
塩味だね 広く地球にぺったり丸く貼り付いていて 僕もそんな感じ
>>524 う〜ん、しかし・・。
特に印象批評などにおいては個人的な感想が
その主体なのではないだろうか?
ただし、その感想を批評として述べるときには
取り巻く状況の中で、いかに客観的にその詩文の
価値を位置づけできるか・・。
ということなのでしょうが。
批評には研ぎ澄まされた時代感覚が必須であると
いわれる所以ですね。
それと豊富は人生経験も必要でしょうね。
>>525 さん。
夕焼けが地面にくっつくとこに 嘘つきが孤独に眠ってるって? やつにゃ顔も名前もない 居所なんてしるかよっ やつにはトランク一個につまった人生、それだけ それも借り物のトランクにね 俺ら、自分に乾杯して ささやかに楽しむよ 空の終わるとこで いっちばん下のとこで 地の果てでさ、くり返しくり返しね とっとと失せろってせいぜい祈ってろよ 住所不定の仮住まいでわりぃかよ そのうちぴかぴかの新しい気分になってるさ わかったよ、もうたくさんだ、うるせーってんだ 俺らに必要なのはトランク一個につまった人生、それだけ それも借り物のトランクにね 俺ら、自分に乾杯して ささやかに楽しむよ 空の終わるとこで いっちばん下のとこで 地の果てでさ、くり返しくり返しね
530 :
錯覚 :02/09/29 00:31 ID:7bHoHv4p
世界が満ちた夜に沈む頃 頭上に張り巡らされた 高速道路の下で 静かに目を閉じて見る 波の音が聞こえる
531 :
暗い海(1/2) :02/09/29 07:32 ID:WRuceZTA
流れ出す血の赤を見るたびに あたしの中に 暗くて深い海が広がっていく タールのように真っ黒で ねっとりとした海が 雲間から顔を覗かせた半月 妖しいまでに黄色い光が タールの海で照り映える たった今 大嫌いなセクハラ課長の胸に 何度もナイフの花を咲かせ 二度と巫山戯た口が きけないようにしてやった あとは暗い海の底に 深く深く沈めてやるだけ 二度と浮かび上がって 来られないように
532 :
暗い海(2/2) :02/09/29 07:33 ID:WRuceZTA
先月は定職にも就かず 人の稼ぎを充てにしてるだけの 無能な彼氏を絞め殺してやったっけ もちろんその後は 真っ暗な海の底に 女であることをいやでも 実感させられる日々が訪れるたび あたしの中は暗い海で満たされる 雲の切れ間からは半月 あたしの心の闇を照らす
533 :
名前はいらない :02/09/29 12:20 ID:4hF7DAfN
>>532 訂正 × 充てにする
○ 当てにする でお願いします
534 :
別れ :02/09/29 12:58 ID:bopTUlph
時は時に別れを告げる時です。 人は人に別れを告げる人です。 「いまさら海について何を語れというのだ・・・」 その老いた詩人は嘆いていました。 「私は何年かかっても故人の言葉に勝ることはできなかった。」 人々も嘆いていました。 「仕方ないのです。時が進み人が生きる限り、変わらぬ言葉は消えますから」 そして波がありました。 止むこともなく、変わらぬ響きで。
535 :
しじま :02/09/29 15:26 ID:K+wpBL52
目をとじた肩ごしに 広がっていく 蒼く月がわれて いくえにも 魚にかわり たわむれて 沈み 沈み 月はいない 沈み 色は濃さをまして いつか
536 :
懲りない :02/09/29 17:06 ID:KMqI3aA5
駅まで続く長い下り坂の オケラ街道がこんなにも長くて 下りなのに足が重いなんて 店先のテレビでは満面の笑みの男が一人 インタビューを受けている 目を背けずにはいられなかった 最寄の駅を通り過ぎて 海へ向かう電車に乗り換える この単勝馬券捨ててしまおうか それとも引き出しにしまっておこうか 夕日が落ちてしまった薄暗い海 おじいちゃんが死んだ時だって 涙一つ流さなかった男が 何の関係も無い一頭の馬の運命に 号泣する 海に落としたわけじゃないのに ぼやけてしまった紙の上の字 サイレンススズカ 今も財布の中に入っている けれども男は今日も叫ぶ 負けた馬に罵声を浴びせる
>>519 想像の海にまつわる情景を奇を衒わない表現で綴っている。
幾分新鮮味にかけるものの伝わる絵、においそして音がある。
ただ最終前の連の情感は突発的であると思うし
最終連の時的場所的背景が不明瞭なことには難があるように思う。
>>526 まずその味的性質を海に語り告げ体様も併せそれらが自己の性質に通じるとの紹介。
「貼り付いて」にかかる副詞の数が多すぎてリズムに淀みも。
>>530 害するほどの騒がしさの中で波の音を聞くという試み。
「見る」→「みる」、「聞こえる」→「きこえる」or「聴こえる」の方が良かったのではないだろうか。
>>531-532 この社会で女として生きていく上での強い鬱憤が二人の男を殺した。
実際なし得ないことを詩中で敢えて行って
「暗い海」に象徴される自身の「心の闇」のはけ口としている感が否めない。
照らす「半月」の存在が詩に微妙なアクセントを与えている気がする。
絵的に強烈というのではなく何かひどく観念的な光なのだ。
538 :
Canopus ◆j1h.j3e. :02/09/30 00:57 ID:Os3SBS0k
こんばんは。
>>534 「年年歳歳花相似」という漢詩を思い出しますね。構成としては大成
功なんじゃないかな。静かなたたずまいがよく表れています。語りとのバラン
スもいい。雰囲気に流されたことばが多いのが気になりました(冒頭の2行と
か、1連めの最終行とか)。
>>535 視覚的な情景ですが、「沈む」「いつか」に感情をのせていますね。
「いつか」で締めるのだったら、もう少し感情をのせる必要があったのではな
いかな。「月はいない」は余分かも。透徹とした描写は好感。
>>536 この海、無理矢理だな…。府中だしな…。私はミスターシービーから
の競馬歴ですが、サイレンススズカには思い入れたっぷりです。お父っつあん
もこないだ死んだしね…。共感はできますが、踏み込みが足りない感じです。
539 :
つらなり :02/09/30 01:43 ID:o5Mwy/ts
小舟を漕ぎ入り江を手にいれ 恍惚として夕暮れを待つ その繰り返すのみの毎日だけだが 海は彼女を受けいれたという 波のない夜が星をひきつれ すべてを喰らい肥え太った朝がくる 焼けるような太陽と支配 静止画の脈拍を盗み取る樹木 蝋燭の火の揺れに波あわす海 火あぶりにもがく囚人の祈り 大地が川に想いを託し 意識を海に植えつけていく 循環する神経細胞のつらなりに 誰かの震えも風に吸われて 的確な自然に溶けあい薄れ 歩行する物を受けいれてくれる
540 :
高楼より望む :02/09/30 03:30 ID:3sD9mNIc
それは野分けの過ぎた翌日だった 高見に立ちて海浜のささくれを見る 眼前の海面は無傷に青く ただ平らかに波浪を癒すのみ 河口へは泥色の暴流がなだれ込み 地表のすべてが押し寄せていた そして陽光のない海底へと向けて あまさず大洋は飲み込むのだった
541 :
楽園の海 :02/09/30 14:03 ID:7a2smNQT
鳥は毎夕波打ち際に出でて スタイロフォームの漂着する砂浜に 打ち寄せられる屍骸を啄ばんでは 腐った肉と 半ば固形化した血にまみれた嘴で 水泡のはじける音と 沈む太陽を曲解した鶏の喚声に合わせ ひとしきり不協和音を奏で 闇の訪れる前にと 藪の中へ羽根を隠し 食い散らかされた人肉を 洗う満潮の頃ともなれば 波は黒曜石の輝きを取り戻し ただ朧げな生白い月の微光を映しては 沈黙を守り 朝になれば発酵する赤潮を内包しながら 言葉を海底へと 深く沈め続けるのみ
Will she see sea she want to ? She will see sea she have to You have reason am I so blue Up and under the sky of true As she will see sea she have to I will see sea I have to too Then might have reason she is so true Up and under the sea of blue 「海の青」 彼女はそうしたい海を見るだろうか 彼女はそうすべき海を見るだろう 俺がこんなに青いわけは分かるよね 空の本当の上と下で 彼女がそうすべき海を見るだろうから 俺もそうすべき海を見るだろう そうすれば彼女がこんなに本当なわけが分かるかもね 海の青の上と下で
車をとめたとき音楽も止まった 君の横顔が夕暮れと競演する 君はバッグを一つ買った ヨコハマ 夜の海を見た きらめきは足元に降りて 僕らの呼吸は一緒になった
544 :
お手伝いドン亀 ◆Tp8oxx7. :02/10/02 00:01 ID:W2L6UyvR
撫子は知恵熱対策で沈黙している。さぁ、俺の出番だ。クックック。
>>539 見事にあっちこっち飛んでる感じだな。こんだけレトリック多けりゃ、
各人好みの言葉も見つかりそうだ。なんだか人間と自然の融け合う
ところを見た感じだぜ。自分でも何言ってっかわかんねぇけどな。
>>540 台風去った後の海か。ただいま関東は台風まっさかりなんだろうけどね。
情景描写に終始してっけど、最後の行がとっても強大な力を感じさせるな。
>>541 まさに楽園だな。人間なんぞいやしねぇ。無為の自然ってやつだな。
しかし長ぇ一文だな、オイ。バカな俺なんて集中力がついて行かず、
5回くらい読み返してようやく内容が入ってきたぜ(藁
>>542 韻踏んでるのね。英語は韻踏みやすいらしいね。シーシーシー、って
スンスンスンみたいでおもしれぇな。そんだけ。ぢゃっ!
>>543 なるほど。これから二人は心中するんだな? 呼吸を揃えていっせーので
ジャンプ!!そして一緒に呼吸は止まった。かに思えたが、彼女は
バッグを一つ買っていた。それはこの世への未練を表すアイテムであった。
そのアイテムが、橋の手摺にひっかかって、二人は止まった。
宙ぶらりんのまま彼女は言った、「ねぇ、やっぱり死ぬのやめよ?」
俺にはそう読まれちまったぞ!!!!!!
テーマ「海」でなんでもいいから書きやがれ。 締切は10月5日の0:00分。 ちなみに俺は部外者だ。ぢゃっ!
こう言うと、皆様はお笑いになるでしょうけれど ワタクシって、こう見えても海ですのよ いえ、誤解なさらないで! 海のような女、ということではございませんの 海そのもの、なのですわ とはいえワタクシが産み出せるものといえばーー 絶えて無くなるまでには限られた言葉の組み合わせ やがて地球に定住するまっかな宇宙人 ーーそんなものですけれど そして、海が産み出した子を放り出すようには、できず 自分が産み出したものに執心してしまうのですけれど 波の力に操られるように執心してしまうのですけれど それでもワタクシは身体の内に潮をもち 満ち干きを風とともに感じるのです かもめの声が聞こえます 海産物だって獲れるかもしれませんわ 「生命の源」とはよく言ったもの やっぱり皆様、お笑いになりますのね ええ、いつものワタクシの「電波話」だとお思いなのでしょう? よろしくってよ、気にいたしません だって証拠をお見せすることができないんですもの 証拠なんてものは、いつだってメルヘン☆の中にあるんですものね それでは皆様、ごきげんよう ワタクシはこれから一人、寝室に入って 今宵はどんな生命を産み出そうか ワタクシの中から
こっちへ来いと呼んでいるのか 来るなと追い払っているのか 太陽を呑み その欠片を夥しい浮標として 海は同じ所作のなか それぞれ違う叫びを砂浜に投げ捨て 私を途惑いに溺れさせる 夏を過去に追いやり 海は次第に凛とした表情を見せ 悪戯な立ち入りを拒むその硬さは 靴越しに温度となって表れる しかし海は私を見つめ続ける ただひとつの真っ直ぐな眼差しで それは確かなことだ 私の見つめる海は ただひとつの私の海 それは松葉杖をつき歩く あの少年の海でもなければ 漁船の近くで言い争う あの老人たちの海でもない 彼らには彼らの 私の見た事のない ただひとつの海がある
息を荒げる水平線が 強く私の感傷の首を絞める ただひとつの海と相対する ただひとつの命 それは暗くなってゆく 海への帰途に就く太陽に 次第に似てゆく 海は誘いつつまた拒み 流木のように私を置き去りにする 少し冷えてきた砂浜に 誰かの大きな陰影が広がってゆく ランボーが永遠と喩えた 太陽と海が番う瞬間までに まだ少し時は余った
549 :
酸い口 :02/10/03 14:16 ID:cxflOAaD
倦怠なるまがい言葉にふさわしからぬ激動が私の体を覆った そいつは痺れになりきらぬ点描をここだあここだあと 描きつつ私の目に、鼻に、口にと五感すべてを満たし いつぞやの空気をおもいおこさせるときがそこにやってきていた 冷たい海よ、もはや土のにおいのする秋風をその上で遊ばせ 自らの蒼い色へと染めていくその過程に わたくしというテトラ堤は港には収まりきらず膨張していく その虹色の円環がこのキャンバスの額になりきる、という幻想も ふくめて潮風だ!とおまえはさけびわたしはあくまで冷静に 麻酔だと水をあびせる、わたしがくわえたその電撃を あらゆるベクトルへと進行させる鉛管を地下に忍ばせながら 海よ おまえは酸味に満ちているのか?
550 :
オセアーノ (1) :02/10/04 00:52 ID:tp2ert8U
君の胸に抱かれているような 幸福な眠りから覚めた朝に 沖が時化はじめているのを見た 僕は取り残されてしまったのか 椰子の下で 影と一緒に 愛を知った心は砂漠だ 情念の海を乗せ 決して潤うことのない砂漠だ 僕は椰子の実を拾いあげる 波間に放った 影も一緒に 僕は一日中ここでこうしているんだ 嵐がここまでやって来ない限りは 椰子蟹と戯れたりして 海をなだめすかしている
551 :
オセアーノ (2) :02/10/04 00:52 ID:tp2ert8U
そしてまたあの夕暮れ時がやって来る 凪いだ海さえ激しく狂おしくさせる 砂漠は呻き 君を求める 光と影が波を荒立たせ 最も静かな嵐がやって来る しかしそれでも海を傷つけることなど出来はしない 西に太陽 東に満月 やがて乾燥しきった月が権力を奪うだろう しかしそれでも海を乾かすことなど出来はしない やがて君の姿が 海を渡って来る
少し寸評してから寝ます。
>>546 三好達治が「海」と「母」を引っ掛けて名詩を書いてますが、そこは
かとないオマージュを…。うーん、もう少し感じさせてもよかったかもしれま
せんね。個性的ですが、2連め以降に展開の弱さを感じます。
>>547-548 ことば遣いの綿密さに好感を持ちます。1連めと最終連、いいなあ。
ひとりの瞳と心に映る、たったひとつの海。主題は魅力的ですが、構成にスマ
ートさを欠いています。大事なところはガツンと言っていいと思います。
ごめん、今日はここまで。
>>546 詩作をする内的世界を海に喩えた。
そこは海のように独りで充足したところなのだろう。
>>547-548 この海は私の心象の鏡だ。
>>549 言葉がどんな世界も構築していないあるいはそのつもりもないと思われるほど
絵が見えないしはなしを読むことができない。
無意味という意味さえももつことを拒むかのような難解な詩だと思った。
>>550-551 ここでの海は君への恋慕あるいは愛情の象徴だろうか。
かつて潤いを知り今はそれを渇望する砂漠だ。
海辺のニュータウン ここは昭和40年頃まで 根と呼ばれた海底の岩山 地名すらなかった 海の生き物達の住処 旧海岸の波よけ神社 ニュータウンの住人は氏子ではない 我々2万4千人は海の亡者か ほら 小学校も中学校も 水底にゆらめき立つ フローリングの渚で 打ち寄せられる 宝物とゴミと洗濯物と食いかす 浅蜊でも飼おうか 毎週の掃除もむなしく 潮は満ち 潮は引き 翌朝は元通り
山葡萄の模様のソファーは 船になり 岸壁になり 島巡りクルーズ 魚釣り 小さな船長は忙しそうに梶取り 海には赤ちゃんアザラシ 大潮の晩は リビングルームは浸水し 船をふわりと浮かばせる 波に揺られて水音に耳を澄ませれば 彼方からゆっくりと近づく 津波 公園を歩く千鳥 薄暮の空を旋回するおびただしい数の鳶 海の磁場を鳥たちは感じている 私の身体も感じるようになった 月と太陽が正面と背後に来る時を 待っている
「海が見たい」と言った 10年前なら、耳にも入らなかっただろう 5年前でも 半年前なら、車を飛ばしただろう、誰の制止も構わず どうして、 今まで一度も言わなかった そんな台詞を 今、君は言う? 消えかけた 途切れとぎれの 意識の合間 君は、そう呟いた 海を見せたい、そう思った 15年、一緒に居た君に はじめて、海を 見せてやりたいと、思った
「海に行こう」と言った 消えかけた 途切れとぎれの 命の瀬戸際 君は、うなずいて 「海が…」と そして、ひとり 旅に、 でて、 しまった。
558 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :02/10/05 00:03 ID:FUIQinoP
締め切りです。すみませんが、残りの寸評と審査は、明日で。
559 :
名無し物書き@推敲中? :02/10/05 00:21 ID:n0FntF2S
久しぶりに海に潜った 私の体力では30秒が限界 海底を蹴り上げる 上へ上へ 30秒振りに吸う空気はなかなか美味く感じた 再び潜る 深く深く 昆布茂みの中に体が引きずり込まれそうだ 体を翻す 海中から見る海面は普段とは違った美しさであった あぁ私も内側から己を見直すとこの海のように違って見えるのだろうか さぞかしどす黒い色をしているのであろう きっと3秒も直視していられないだろうな この海で私の黒さを流し出せるなら このまま海と一つに成るのも良いかもしれん
560 :
名無し物書き@推敲中? :02/10/05 00:23 ID:n0FntF2S
あぁ〆切過ぎちゃった・・・・ 一応題名は「洗濯」 です
561 :
名前はいらない :02/10/05 00:51 ID:yjz5qJ/w
チンコのレス】 〓〓〓〓〓 |〓| |〓| |〓| (⌒⌒) \/ 〓 【チンコお守りレス】このお守りを見たあなたは超超超幸せ者! 2週間以内に必ず彼氏・彼女が出来るよ! すでにいる人は超〜ラブラブ みんなが幸せになりますように… そのかわりこのコピペを1時間以内に、5つ別のスレに貼り付けてね・・ でないと、あなたはインポや性病になります
562 :
撫子さん ◆ikeEr7LE3I :02/10/06 00:34 ID:qYy/xcHF
いえ〜い♪ひさしぶり☆
まずはついてないところの寸評〜☆
>>554-555 海だった場所に人の町ができる。一連目は説明的すぎて読む気失せ
かけたカモ★ 想像力を飛ばして楽しそうだケド、ちょとひとりよがりで
引っ張って行くパワーがないカモ★ 最後から2連目が説得力を
与えてるのが救いかな☆ そのあとの最終連の伏線としても効いて
るし☆ でも、そこまでがちと、長かった★
>>556-557 そんなTVドラマあったな〜☆ なんてドラマだったったか、忘れ
たケド★ そのドラマのクライマックスだけダイジェストでお送り
してる感じ〜☆ 悪くはないケド、ちょと薄いよな★ もちっとお肉が
ほしかった★
563 :
撫子さん ◆ikeEr7LE3I :02/10/06 00:43 ID:qYy/xcHF
あたしの審査結果発表でーす☆
>>549 「酸い口」=3点
今日はTVで「マトリックス」見まちた☆ こういう現実と言葉世界を
自由にひん曲げてしまったよーな作品、なんだかマトリックスぽい
よなー☆ 各連を独立したものだとして読めば、とってもその不確定な
物のダイナミズムが味わえるなー☆と思ったんだケド、はっきりいって
各連の繋がりはさぱーりわかりませんでちた☆ 「私」「わたくし」
「わたし」は別のものを意味してるのかな? よーわからんケド、
読んでて一番気持ちよかったのはコレでちた♪ 88点!は本当は
2点にしてるんだケド、特別サービスで3点あげる☆
564 :
撫子さん ◆ikeEr7LE3I :02/10/06 00:56 ID:0ZtFK7Df
>>541 「楽園の海」=2点
ほんっと長い一文だよね☆ でもそれがひとまとまりとしての
楽園の海を表現してるんだと思た☆ まさに人間なんて知らない
楽園の海っちゅ〜☆ 正直、キレイだぁ☆と思いまちた☆ 最後の
行なんて、惚れぼれ♪ でも、もうちょと読ませる工夫も欲しかった
かな★ 82てん☆
>>535 「しじま」=1点
海のお題からこういう詩が出てくること、正直予想はしてたケド
(結構、歌詞に多いっぽいよね☆)、このシンプルに沈んで行く
潔さがよかた☆ 79点。
>>534 「別れ」=1点
これだけで海を感じさせちゃうんだよね☆ すっごい☆
でもちょと言葉がカタイっていうか、平凡になるのを危惧して
わざわざもったいつけた書き方になっちゃってるぽいと思たよ★
76点。
>>551 「オセアーノ」=1点
2連目までがよかったな☆ でも2連目2行のあとに「ながら」が
つくんじゃない? クライマックスのところに力があればな〜★
76点。
以上っすー♪☆
565 :
名前はいらない :02/10/06 00:57 ID:nv2bxXh7
566 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :02/10/06 10:41 ID:Anx3qCpD
こんにちは。ちょっと御無沙汰しちまったっす。
審査したんですけど、
>>528-529 の誤爆が、結構いいんだよね。確かに水平線
ではなく、地平線なんですけど、あと繰り返しは詩の精度を落としただけで、
あまり効果的ではなかったんですが、魂にことばが乗っかって、はばたいてい
ます。個人的にはいちばん好きだったかも。裏の2点をさしあげます。
>>534 何つっても、魅力的な世界観、これにつきます。人々のかなしみをた
たえたことばが堆積して海になり、波になり、時間になるさまを思い浮かべま
した。個々の部分は、見事に何言ってるか分んないんだけどね。寄せてかえす
潮騒を感じながらの2点。
>>541 反語的な楽園です。時間の推移に従って微妙なきらめきを見せる海。
静謐であり、やわらかく死を包み込む。満潮時と朝の海は、ほぼ同じことを
言ってるよね?そこが気になりましたの2点。
567 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :02/10/06 11:13 ID:Anx3qCpD
>>530 コクトオの『耳』の現代版、って感じですね。題名がストレートすぎ
るのと、表現のかたさが気になります。ポエジーを感じることばがほしかった
ですねの1点。
>>547-548 鏡としての心の海。ところどころに魅力的なことばもあって、い
いですね。ただ、中盤の大事なところで表現が停滞しているんです。そのため
か、平板な印象ですの1点。
>>549 タイトルは『すいろ』と読ませるのかな?それにしても何とかならな
かったのかな…。題名で萎えます。2連めがいいですね。前半で飲み込んだも
のを後半で循環させる、つまり味わう図式。口腔にじわっと海の、いのちの味
がひろがってきます。描写力には脱帽でした。1点のつもりだったけど、気が
変わった。2点です。
568 :
霧都 ◆bKLWQf3H.k :02/10/06 22:50 ID:rb1noO5G
>>550-551 オセアーノ 2点 (ラストが陳腐なので、残念)
>>547-548 鏡像 2点 (少しだけ、くどい印象)
>>546 ワタクシは海 1点 (最後まで、集中力が持続していれば3点あげた)
>>541 楽園の海 1点 (連分け等、工夫があればもっと良くなる)
す、すいませんが、たてこんでるので、自分の結果を起き逃げさせていただきます。
569 :
撫子さん ◆ikeEr7LE3I :02/10/07 23:42 ID:qUoHcSeJ
あれっ? 今回、審査員、3人だけかぁ★
んじゃ審査発表しちゃいまーす☆
☆チャンプ☆
>>541 「楽園の海」5点獲得♪
☆準チャンプ☆
>>549 「酸い口」?「酸いロ」?4点獲得♪
>>541 たん、おめでと〜☆
次のお題をよろちくお願いしまーす☆
次回はちょっと亀ちゃんと審査員交代しまちゅ☆ あんまりエラソーにしたら殴っていいからね☆
571 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :02/10/08 01:42 ID:2f5PFeTJ
撫子さん、集計ありがとう…って、間違えてるがな!
>>549 も5点、ですね。
というわけで、チャンプは
>>541 さんと
>>549 さんです。
おめでとうございます。
んで、お題は
>>541 さんに出してもらいます。
準チャンプは、ごめんね、該当者なしで。
バ カ 撫 子
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◯( ´∀` )◯< チャンプゲットー!!
\ / \_______
|⌒I、│
(_) ノ
∪
∬
オーッホホホホホホホホホ! 遂にチャンプになれたのね!
>>541 はアタシYO!
4回目にしてやっとヨ! 長い道のりだったワねぇ、、、
審査員の皆様や、毎回寸評を書いてる名無しさんのコメントが嬉しかったり参考になったりと、
元々「締め切りを守る」「テーマを与えられて書く」という2つが苦手なアタシには、
(・∀・)イイ! 勉強ばっかりさせてもらえるスレだから、これからも投稿させてもらうワネ(w
そうそう、次回のお題は「落葉」ヨ! 上田敏訳に負けないような詩を書いてネ!
じゃ、これからいつものバー貸し切って祝勝会よ!
今日はみんなジャンジャァン呑んで頂戴!(w
やたっ、チャンプまた頂き!
>>549 は俺ですた。
ちなみにあれは、すい くち と読みますです。
ちょっと題名気をつければよかったですなたすかに。
575 :
かえる :02/10/08 14:56 ID:fsAX2JZr
さようなら もといたところにかえる もといたところのむこうに もといたところがあって ゆくえとよぶなら ゆくえのむこうにも ゆくえが
576 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :02/10/09 00:01 ID:NCaSpkHc
どすこい。Canopusでごんす。 ピンク関、お題ごっつあんです。 今度のテーマは「落葉」でごんす。 今場所は少し締め切りを延ばして15日間とするでごんす。 千秋楽は10月25日の午前0時とするでごんす。 たくさんの金星お待ちしてるでごんす。ごっつあんです。
このスレの最後は仲間どうしの馴れあいで終わりだな。 君もチャンプなの? じつはオレもそうなんだ・・とか言って(笑
578 :
こんじき :02/10/09 00:37 ID:SnNhpUZD
山を包む広葉樹が夕日よりもあかく映え 風に生命を得てそよぎ歌う 枝より離れるのは最高の瞬間を迎えたもののみ あの日落ちたのは葉っぱだけだったのだろうか 降り積もる葉があんなにも美しく そして土くれを覆い隠すのなら 私はあえて葉にもなろう 季節は終わりにたどり着こうとしている
579 :
名前はいらない :02/10/09 01:07 ID:yc9yeEk1
>>577 同意します。最後にはそうなるのでしょうね。
意味も価値もないことで、喜び合うという
そんなナンセンスに堕落することでしょう。
警告、警告。投稿がはじまってからのご意見は、雑談スレにどうぞ。
>>578 の作者に失礼です。詩書きとしての最低のマナーを守りましょう。
581 :
名前はいらない :02/10/09 01:16 ID:2pzhO1X9
>審査員へ またハズレの詩を引いてるのかと思うと もうチャンプの詩なんて読む気力が湧きません。 だいたい、その批評が画一的で面白くないです。 言うことが毎回毎回、同一ではさすがに飽きます。
582 :
落ち葉 :02/10/09 01:18 ID:er4w9QVm
秋の日の ヴィオロンの ためいきの ミニ染みて ひたぶるに うら悲し。 金のおとに 胸ふたぎ 色かへて 涙ぐむ 過ぎし日の おもひでや。 げにわれは うらぶれて ここかしこ さだめなく とび散らふ 落ち葉かな?
さーて。恒例となったチャンプ作品こきおろし、行くか!
。。。と、思ったが、今回の俺は審査員なのであった(涙
>>579 今回はお前一人に任せる。頑張れ!
584 :
名前はいらない :02/10/09 01:27 ID:kZwwb2gT
>>580 Canopus君
君はそれを言うまえにローカル・ルールを読み直すべきだろう。
>>581 「批評が画一的」そう思います。
585 :
ドン亀審査員 ◆YdTp8oxx7. :02/10/09 01:30 ID:er4w9QVm
さて寸評でもするかな。
>>575 おもしれぇな。特にタイトルが「かえる」なのが気に入ったぜ。
見事に落ち葉だな。すげぇな。どこがだよ!!!!!
>>576 酔ってやがんな?どすこい!
>>577 俺もチャンプになったらそうするぜ!なったことねぇけどな(涙
>>578 タイトルだけひらがなっての、なんかミスマッチングじゃねぇのか?
内容は、なんだか断片的な感じだよな。もうちっと、ぐぐっと
伝えてほしかったぜ。各行の繋がりがイマイチ弱い感じがした。
>>579 俺も喜びてぇよ(涙
>>580 ごめん。俺、荒らしなもんで。
>>581 違う詩に同一の批評できるなんて、すげぇ才能じゃねぇか!!!
>>582 俺がバカだからって、そんな有名な詩まで知らねぇとでも思ったか、
バカをあまりバカにするなよ!!!!
大体、IDが俺と同じってところが気に食わねぇ。お前は死ね!!!!
ふー。お仕事、完了。ぢゃっ!
586 :
名前はいらない :02/10/09 01:45 ID:uuze9998
ちゃんぷの詩を酷評する批評って 以外にマトモなことを述べている。
587 :
名前はいらない :02/10/09 01:48 ID:G7O4EANy
「3年間を振り返って」 一度も学校には行かなかったけど 本当に3年間いい思い出が作れたと思います 皆もそれぞれの道に向かって頑張ってください
588 :
名前はいらない :02/10/09 01:55 ID:98gdgibt
>いつもの酷評さん 今回は酷評しないんですか?(笑)
俺が審査員になったからには、ここは既に俺のスレだ!
俺以外の書き込みは現金払ってしやがれ!!
>>586 そうなん?よく読んでなかった。読み返してみよ♪
>>587 卒業詩集かよ!!!!!!!!
>>588 だってそれ、俺だもん(涙
ドン亀=いかいか
>>575 ゴールに着いた瞬間に新たなゴールが生じることはよく聞く話だけど
逆ベクトルの場合もそのようなことが起こるという。
オールひらがなの表記がその退行感に効果的だ。
>>578 膨らませば詩想となるアイデアの箇条書きのような印象を受ける。
「最高の瞬間」は「最高の」という語を用いないで表現されるべきだろうし
「あの日落ちた」「葉っぱ」以外のものが何であるのか読者は知りたい。
>>582 秋的哀愁を文語調で綴ったすきのない古典的情緒感を
「ミニ」、「かな?」という掛けことばが現代的ライト感で見事に破壊した。
592 :
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :02/10/10 22:49 ID:e2NWd8UF
>>590 すまねぇ。マルチポストにはコメントしない主義なんだ。
>>591 おつかれさん☆
みなさん今晩は。私が審査員のドン☆亀五郎信安(ちょっと臭い)です。
さて、今回、最も糞だった詩には、私から「ドン亀賞」を出すつもりでおります。
だからてめぇらもじもじしないでかかってこいや、ムーミンども。
ちなみに「ただつまらん詩」に価値はねぇ。伝説となった某スレ1の
「We are family」ぐらいのすんげぇ〜糞詩にしか賞はやらねぇ。
お前ら、むしろチャンプよりもドン亀賞を狙ってきやがれ!!!
さて、お題は「落ち葉」だ。お題に添った詩ならなんでもいい。
書け。そしてかかってきやがれ!
10月25日の鐘を合図に投稿を締め切る。
ルールは
>>2 にあるからちゃんと読みやがれよ。
俺を殺す気で来い!!
594 :
キョウ :02/10/10 23:15 ID:qig+BykR
おもしろいことしてるね。最近インターネット始めたからこういうの見るの楽しいな
>>594 見るだけでなくて、参加しなさい。
投稿するもよし、審査員やるもよし。。。決まり。君、今から
審査員な。
えー。ただいま当スレでは審査員を募集しております。
審査員ちゅーても俺みたいな阿呆でもできるモンだから、
はっきりいって犬でもできます。テキトーに「あ。この詩、
好きカモ〜☆」とか思った詩に投票してくださるだけで結構
結構結構仮面という奴だ。ち。文章長くなると誰も読んで
くれねぇな。よし。ここはいっちょ簡潔に。
596 :
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :02/10/10 23:59 ID:wqQS6pcY
審査員は多ければ多いほどいいのだ!! つまり、お前も今日から審査員だ。来い!!!!!! トリップつけて「審査員やります」とカキコするだけで、 お前も今日から権力者(爆藁
597 :
名前はいらない :02/10/11 00:10 ID:pM1UJk3u
∧,∧ |~|⌒⌒(*゚д゚)、 審査員やります♪彡 | \ ⌒( ) く \ (⌒⌒⌒⌒⌒) ~~ ̄ ̄|~| ̄ ̄ ┛┗
∧,∧ |~|⌒⌒(*゚д゚)、 | \ ⌒( ) く お名前とか忘れてた。ドキドキ \ (⌒⌒⌒⌒⌒) ほぉるてです。よろしく♪彡 ~~ ̄ ̄|~| ̄ ̄ ┛┗
>>597 イヤーン☆ 亀、うれしい!☆
つーか、トリップつけて来いやぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!!
600 :
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :02/10/11 00:14 ID:6ywc7vhx
>>598 ああっ!!!!ごめん!!!!!!!!!!!!!
お詫びに死んできます!!!!!!!!!!!!!
よろしく!!
ついでに600ゲトォォォォォォ!!!!!!!!!!(涙
∧,∧ |~|⌒⌒(*゚д゚)、 死なないで下さい!ドキドキ | \ ⌒( ) く トリップは10桁用のを検索ちうです! \ (⌒⌒⌒⌒⌒) しばし待たれ!!! ~~ ̄ ̄|~| ̄ ̄ 活動は昼メインですがよろしく! ┛┗
>亀 職員室はここか? とりあえず来てみたぞ。 シャーーーーーー!! ∧∧ .∧_ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (,,゚Д゚)/|Θ (.)< こんな俺でよければ、、、トホホ・・・ ノ.ヘ 〜( つ- / ̄ \_______________ ~~^ ( |317U 丿 ___ || || ̄ || || \ || || ̄ || || ̄ ̄\ ||\ \ ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ || || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| .|| || まぁ、俺なりに頑張ってみます、、、 ついでに600ゲト
>>601 よろしく!よろしく!死なないから安心して!
>>602 おおおおおおおお!!釣れたぁあああああああ!!!じゃなくて、
協力感謝!!
>600ゲト
プッ。
604 :
◆L7EROpoemk :02/10/11 00:37 ID:/M4O34O5
ドン亀がアクティブに動き回っているとうだけでチョット感動したりしたりした。 審査員に参加させていただきます。皆さんよろしくお願いします。ペコリ:D 【混乱を避ける為にあらかじめ俺審査の俺ルールを提示】 1 全部の批評はしないと思います。俺の極めて個人的世界観、主観を元に琴線に触れるものだけ。 2 あらかじめ言うが俺は理論、理屈を言葉にするのが下手糞です。 3 チャンプスレの締め切り日にリアル用事がある場合リアル用事を優先させる事が多いと思う。 故に、批評、コメントはしたが点数をつけたり出来ない回もあるかも知れない。 (俺のリアル用事、或いは用事がなくても気分が向かない等に、採点を待たすわけにもいかないので) 4 特徴として現代詩は苦手です。けれどそれは長文か苦手というわけではありません。 5 あと、2ちゃんねるにいる時は酒を飲んでいることが多い。 ではこのスレに関わる皆さんよろしくっす:D
>>604 おお。おかえり〜☆
もちろん、それで全然構わんよ。よろしくな!
よし。この調子で審査員一気に34人まで増やすぞ!!
そこでぼーっと見てる名無しのお前も来い!!!!!
606 :
名前はいらない :02/10/11 00:50 ID:Yk64gLN2
もしもし亀よ〜亀さんよ〜? そろそろ雑談行きませう? 投稿しづらい雰囲気よ〜? まあ、まだ1週間あるけどね〜? じゃ!
審査員参加キボンです。 いいと思った作品にぽこっと点数投じます。
608 :
辞去 :02/10/11 02:11 ID:IIRNcVDs
今際の際 徐に満たす 緋色の実 弔いの場 歪に描く 落葉の軌跡 対極の汀 虚ろに結ぶ 盛衰の像
質問です。 字数制限はありますか?
>>2 のルール上では、文字数制限そのものは無いと思われ
あの時全てはきれいな世界で 太陽はとがった光を放ちました 空気はきんと冷えていて 透明感がありました 真夏の庭の片隅の 大きな老いた桜の木 生っぽい葉を少しずつ 毎朝庭にまいていた 真夏の風に煽られて さらさらと散る桜の葉 「弱っているのよ、老木だから」 「酸性雨の影響だ」 大人は色々教えてくれました わたしはただただ葉を集め、庭の隅に埋めました スコップを目印に立てました どんどん増える若葉のお墓 するどさを失っていく太陽 冷たさを増した風 老木は丸裸になった かちかちの幹、こわばってもろくなった枝を残して 日光がすっかりまるくなってしまったある日 桜は伐採されました 枯れ木は危険だからです よどんだ曇り空の下、わたしは少し泣きました 何が悲しいのか分からなくて 小枝を記念にもらいました
612 :
Sの見える風景 :02/10/11 20:07 ID:IxhPRSEe
おちばちちば ば こじわじじわ わ おい君!どんな感じなんだ! 歩道”S”は人工落ち葉を集める そのわざとらしい姿勢をいつまで続ける気なのか 落ち葉工場のスターオペレーターS氏は語る 「そのわざとらしい姿勢をいつまで続ける気なのか」と おい! おちばちちば ば こじわじじわ わ
613 :
最近 :02/10/11 20:45 ID:HlHQwv6u
最近、寒くなった。 最近、何かと揉め事が多い。 最近、ちょっと疲れる。 もし、木の葉が北風に舞うように 誰かが私の心の中のもやもやをかき混ぜて、 ついには溶かしてくれたら。 最近、そんなことを望んでみる。 広がりのない世界の中で ひとりポツンと在る落ち葉は いままで一体どれだけの足音を聞いて、 悲しみに染まった影に混じって、 どれだけの人をこんな気持ちにさせたのだろう。 最近、そんなことを思う。 ―――最近。
落ち葉(1/2) あなた達が来る前に トイレだけでも水洗にしようと思って 改装で部屋の隅に積まれた 荷物の一番上 絹の平紐でとじられた 義母の嫁入り道具 様々な形 大きさの 落ち葉が貼られていた 台紙の心地よい余白 特別な日の記念写真 軟らかく微笑み 私を見つめる人達 緑の蜜柑のような娘たち 私がページをめくる直前まで 隣の人とはしゃいでいたかのよう
背が高く美しい義母の姿は どの写真を見ても すぐに目に飛び込んできた 一番輝いて見えた 感想は届けられなかった アルバムを見せていただきました そう告げた途端 義母はいやな顔をして黙ってしまった 帰宅後間もなく届いた 明細つき現金書留 帰省旅費 5年前私が譲ったカメラ代 十数枚の落ち葉
616 :
けむる森 :02/10/11 22:18 ID:M3ia4+qm
透明な、水銀の実る、縁には何故か 赤い喉をした蛙の一匹が、水に片足をつけて陸を向いてそこに居る 私は、潜水具をつけたからだで、湖の一メートル程、 内側に入り、そこに、ひとまず座り込み 腰から下を、そっと、粘性のない液体につける 湖底を覆っているのは、見える限り、おそらくは 紅葉樹の葉であり、それが朽ちもせず 敷き詰められては、今も私の下で重なりあっている 思うよりは、硬く、脆くはなく 砕けるよりは、しなやかに曲がる そして私は両手をも水につけて 真っ直ぐに視線を放つのだが こうしてみると、上空、低く薄い靄の下に 私が潜り込んで隠れているのが分かる 私は水遊びをする子供のような仕種で 片手をすぐ顔の前に持ってくると、 こうした姿勢というのは、当たり前の潜水夫には 決して分かられはしないものだと思う 水につけてよりすぐに、やはり下半身は低温が侵入し 感覚をなくしているのだが、あの独特のかゆみを感じていて 今には、それが全体に、響き低く発熱しているように感じられた ようよう、私は腰を上げ、沖合いへ歩き、 立ったまま半身が埋まる頃に、 水面をできる限り波立たせぬよう 膝を少し曲げ、頭頂から潜り込んでいった (続く)
湖の中で、湖底はアリノス状に中心に深くなっていて 私は斜めにその先へ刺さっていった やはり生物の居ない、僅かに白濁した水質であり、 透明度が高いのでかなり先の湖底を見ることができるが、 底には水草ひとつなく、縁と変わらずに落ち葉が、 堆積している 中心近くまでくると、深度はかなり高く、 見上げることもないが、辺りはふいに暗くなった そこで、相変わらず湖底を覆う落ち葉は朽ちもせず ただ、段々と、黒く、深く、変色している 奥へ、 私は深く突き刺さり 今や、湖底近く積もった落ち葉を掻き分けようかという頃に、 腕の先で、動かした手が水を回し それと共に、すぐ近くまで迫っていた黒い落ち葉が、 一瞬に舞い上がって、私の目の装備に張り付いては落ちた その次には、私はほとんど湖底に顔を埋めるようになっていて 眼前が迫ってきた だが、そこには何もない 変わらぬ灰とまだらの黒ばかり 落ちている はずの友人のからだ そして、私は、突き刺すように手を伸ばし その先へ からだを、至らせようとするが、 近付いては、やんわりと反発されて戻り 巧くいかない そうするうちに、乱れた落ち葉が何度も視界に渦巻き 張り付いては、一枚の仔細な形を 見せては落ちて、流れていく
618 :
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :02/10/11 22:25 ID:GimCX9E8
>>606 2週間だよ!!!!!!!!
>>607 ぽこっと、よろしく☆
>>608 五七五。辞世の句なのかい?いや、三行あわせて一つの作品ってこったな?
正直、俺みてぇなバカには絵が見えてこねぇや。最後の行はあの世だと
見たが、どうか?つーかCanopus氏Help me please!!!(泣)
>>609 ただ、あんま長すぎっと、少なくとも俺は読まねぇと思うぞ(藁
>>610 ご苦労さん☆
619 :
609 :02/10/11 22:26 ID:M3ia4+qm
620 :
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :02/10/11 22:26 ID:GimCX9E8
>>618 終わったんだよな?(汗)交通事故かと思ってビビッたぜ。
>>611 むぅ。子供の世界だな?俺はそんな純心忘れちまったよ(泣
「禁じられた遊び」のほのぼのヴァージョンっつー感じでいいよな。
でもなぁ。書き慣れてないっつー感じがする。最初の一連なんて特に、
あんたならではの表現がまったくねぇぞ。
>>612 てめぇ!撫子じゃねぇだろうな!?つーか、説明してほしいけど
説明してほしくないような、マカフシギな世界がおもしれぇな。
見事な意味不明だぜ。まったくわかんねぇぇぇぇぇえええ!!!!
>>613 「最近、寒くなった」←この出だし、あまりにも平凡な日常会話風
なのがかえって新鮮だったぜ。でも、北風は木の葉を溶かしちゃ
くれないぜ?なんか強引なもん感じた。あんたの素直な心情を
描いてんのかな?と思いはしたが、イマイチ伝えきれてない感じだよな。
あんたならではの表現をしようとして失敗した、っつー印象。
621 :
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :02/10/11 23:18 ID:aDwZoyTv
えー。また審査員がドバッと増えます。嬉しいことに。 確認を取ったところ、 4th氏、sei-N氏、激辛正当派氏、ピンクフラミンゴ氏、 薮鳩氏、が快く承諾してくださいました。ありがとうございます。 あと、碧谷さんは、返事をくれなかったので、強制的に審査員 やらせることにしました。ありがとうございます。 それでは、審査員の方々、投稿者の方々、どちらもよろしく!! 激しく火花を散らしてバトルに突入いたしましょう!!
622 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :02/10/11 23:39 ID:6aBf3gK+
亀ちゃん、精力的にまわってくれて、本当にありがとうございます。
お礼のしようもないね。
>>608 多分「緋色の実」は桑の実でしょうね。桑の実の緋色は血の色という
神話があります。生と死の狭間を緩急を付けて描いたところ、上手いです。
落葉なども、いいスパイスです。「歪」「虚ろ」は直接的にすぎるかな。
623 :
sei-N ◆fBavT4hGkE :02/10/11 23:52 ID:yqq1qoAQ
(トリップ付けるのは初めてなので、 きちんとなっているのかどうか不安ですね・・・。) >ドン亀 ◆YdTp8oxx7様 お言葉に甘えてやって来ました。 よろしくお願いします。。
624 :
てい :02/10/12 00:09 ID:9rZkwtNV
ひらりゆらり ゆらりひらり 頬がわずかに張り詰める中 私は少し寝坊して いつかの夢を見ていました 黒服の姉と手をつなぎ 煉瓦の道を歩きながら ただ周りは黄色の世界 ただ色が降っています ひらりゆらり ゆらりひらり しばらく歩き ふと私は尋ねます 「この黄色は何?」 姉はしばらく考え 「イチョウの葉よ」 ただそれだけ答えました そこで私はあわてて目覚め 支度をすまし家を出ます 姉の墓石に向かう途中 夢の道を通ります 今日は道に色が降る あの日の黄色がいつまでも ひらりゆらり ゆらりひらり
625 :
再輝 :02/10/12 00:09 ID:J8dsg4HH
日本という大きな木は 今でも緑色を保っていますか? お日様は空高く 輝いていますか? 別に僕はこの木全体が緑じゃなくても たとえば僕の周りの 家や学校や、そして枝の先に翼のような 二つの葉 君と僕だけでも 深い緑を保っていれば それでいいよと思っていました 今年父の会社が倒産しました 今までのマンションには住めなくなりました 小さな小さなアパートに引っ越して さすがに彼女はよべなくて まるで僕の周りだけが枯れたような気がしていました
626 :
再輝 続き :02/10/12 00:10 ID:J8dsg4HH
見上げれば大きな木は ところどころを除いて 寂しく枯れているように見えます お日様も今まさに 西の空に落ちようとしています ところどころの緑がうらやましい ところどころの緑が憎らしい 大きな木の全てが緑を取り戻せば やはり僕の周りも緑が戻るんだ 簡単なように思えて 不可能であることもわかっています でも僕は祈ります 天を見上げて祈ります 戻って来い初夏の日 笑顔のさわやかな初夏の日 そう祈る僕の足は 落ちた葉を踏み潰しています でも気付かぬふりをしています
627 :
626 :02/10/12 00:12 ID:J8dsg4HH
訂正。最後の行「でも」⇒「けれど」で。 長くてすいません
628 :
624 :02/10/12 00:16 ID:9rZkwtNV
>>624 すみません!!間違えてHNを書いてしまいました。
もうこの投稿は無しにして下さってもかまいませんので。
>>578 タイトルはこんじきだけど、脳裏に浮かんだのは紅でした。
それがざぁーって燃えてるみたいで、すごい好きです。
……批評? いや、批評はしなくていいって云われてるんで。
>>611 寂しい絵本を読んでるみたいな気持ちになりました。
でも、五行目と十五行目だけ丁寧語じゃないのはなんでですか?
ダメだ。3作ほど読んだだけでズズーンと疲れた!
俺みてぇなバカには一日で読める量なんてたかがしれてんな(涙
つーことで、俺による寸評はまた明日!!!
>>622 (Canopus氏)
どもっす! 俺はまだまだ増やすつもりっす!
Canopus氏も、あの人あたり誘ってみては?
>>623 よろしく!!まぁ、好きにやってくださいな!
>>628 おい、ルールちゃんと読めよな!!って、注意はするけど、
ルールによると「失格」では、ないのね。ま、いい作品だったら
違反関係なく点数は入れてくれるヤツいるよ。安心しな。
んぢゃ、おやすみ〜!
>>628 (624)タン
>>2 に記載されたルールにもあるけど、、
>うっかりミス(名前欄にコテハン)は、はじめの1回に限り、セーフとする。
∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧| | / って事なので、
( ´∀`)/< (・∀・)イイ!!と思いますが。
_ / / / \____________
\⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄\
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
カブタスマソ、、
633 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :02/10/12 01:01 ID:Vqigv8Ih
>>624 三たびカブりますが、セーフです。
>>614-615 実話かな…。というのも、情景のエッセンスは上手い表現もあっ
てよく解るんですが、心情の省略がキツすぎてよく掴めないんですよね。義母
の心情の変化、送ってきたカメラ代や落葉が何を語っているのか。
>>616-617 うほう。面白いね。丹念な情景描写が、一種特異的な湖の風景を
語っています。意識的かは分らないけど、文章が一本調子で、説明的で、固い。
かと思うと、練られていない表現も散見され、詩の完成度にミソを付けています。
634 :
決然と :02/10/12 01:03 ID:dPU+RkOG
さようなら、とつぶやいて電話を切った こころでは当然のように 嵐が迫っていた 私の四方には壁があり それは部屋だった 仕切られて動かぬもの それは私だった 窓は北向きで太陽はいつも見えない すべてはどうやら私向きにはできていないようだった ないている ただないているのは鳥たち 窓外に目をやると空は柔らかく晴れていた 弱い光にまんべんなく照らさせた景色が 陰影のない顔だちのまま息をつめ 身をこわばらせた木々の 次の呼吸を支えているだった ゆくりなくも死に急ぐもののふの しずかな躍動を懐かしむように 私は目を閉じ ありえなかったものだけについては思い巡らせながら 次に起こるはずの何かを だらしなく待ち受け ただじっと 待ち受けていた
635 :
決然と(つづき :02/10/12 01:04 ID:dPU+RkOG
ないている まだないているのは鳥たち あの日のあなたのつぶやきが 私をかき混ぜ いまも生かしつづけているように 美しいものは音の中だけに 存在している、と深く念じ 次の何かは必ず起こる、と深く念じ はたして 風は山を越えて立ちがる 景色は乱れて音は激しく揺れ 木々は弛緩し吸い込んだ熱を再び吐き出して身を震わす そして舞い上がる 無数の枯葉 ありえなかったことはただ ありえなかったのだ あったこと かつての季節だけが確かにあり 木々はそれを決然と脱ぎ捨てていく その力強い摩擦音を聞く 私はおもむろに目を開いた 過ぎ去るべき冬の嵐を 受けとめるために
636 :
neri ◆yNlw8TzHjk :02/10/12 01:51 ID:se5J/Qk4
チャンプスレですよね?ここ。 亀さんお誘いいただきありがとでしゅ。 批評眼なんて持ち合わせていませんが出来る限りの範囲で やってみようかなとおもいますです。 (●´ー`●)みなたんほんとウマーね
637 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :02/10/12 01:53 ID:Vqigv8Ih
>>624 最初の2連がいいですよね。夢の情景と種明かししているのが気になり
ますが、これだけの描写で、遠景から近景にパッと切り替わるんですよね。姉
さんの横顔まで見える。惜しむらくは、最終連がそれを支えきれていません。
>>625-626 破綻と欠点の少ない詩だと思います。共感できる部分も多い。た
だ一つ言っておきたいのが、果たして経済的な困窮が「僕」という個人の黄昏
に即つながるのか、というところです。もっと深い黄昏をテーマにしたい。
>>634-635 表現力は目をみはるものがあります。時おり放つ畳句が効果的で
す。後半の描写が、かなり強いですよね。生きていく決意と読めばそのとおり
なんですが、前半の展開上、乖離を感じました。
638 :
ボビバ :02/10/12 08:14 ID:6movL6fH
ブルッ よかった 今 ふるえた僕が仔犬の薄毛 割れていく枯葉 目に入れず さがる いい横たわり 手に入れる
639 :
名前はいらない :02/10/12 08:53 ID:r5FG/F8l
こら!亀! オマエ、適当にこのスレを潰す気だろ!
ドン亀氏の招集に応えて審査員やりま。 みなさん、よろしくお願いしま。 お題も把握しなくては。 10桁になったそうで、ちゃんと出なければフリップ変えないとあかんな。
ドン亀って弱い子なんだよな。 だから必死に強がり書くんだ。 虚勢を張っているんだ。(笑
組織がどういうものか知っている。 過去恐怖の大王とみなされた時代 俺がどういう扱いされたか。 だから、今は監視だけで済まされている。 たいした事できないとみなされたから もし、俺が自衛隊や共産党に所属していれば 即座に抹殺されていただろう。
自分では虚勢もはってない。 余暇を趣味に使っているだけ
644 :
名前はいらない :02/10/12 10:14 ID:nUQsrN/u
>>641 知ってるよそんなこと。>ドン亀の虚勢。
そこが可愛いからウケテンだろ!
「寂しがりのナイーブな奴」って、よく言われてんだろ。
弱いから、そんな自分を見抜かれまいとして、頑張って
悪者や乱暴を気取ってるんだよ!
そんなヤンチャが可愛いっての♪
645 :
名前はいらない :02/10/12 10:25 ID:52Y4P0YP
ドン亀のヤンチャぶりは 見てて確かに微笑ましい。(w
646 :
リズム :02/10/12 10:44 ID:rFwB1q+q
そのリズム 隠される事の無い そのリズム ふわふわ くるくる 舞って 笑って それだけで 灰色の意識は 赤へと変わる そのリズム 隠される事の無い そのリズム しとしと じめじめ 凋んで 萎えて 情けなく 雨垂れの餌食 悲しむ者は? 水の情景 嘆く女はひとり 雨の慰めも足りない 手に持つは ただ一つの贈り物 銀杏模様のブックカバー あの日赤に輝いた思いも 今となっては こぼれ落ちるだけの、、、、、
647 :
てい :02/10/12 18:26 ID:t+EtIDS3
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. さん むこうの317 ◆317..n/Ke6 さん Canopus ◆DYj1h.j3eさん すみませんでした。今度から気をつけます。 あと、批評ありがとうございました。
648 :
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :02/10/12 22:07 ID:znK06YI5
>>634-635 うめぇな。。。
>>636 本命ゲットォー!!!!!!じゃなくて、サンクス!!
もうね、自由にね、なんでもかんでもやっちゃってください。
>>638 どんなに寒くても 猫を膝にのっけてりゃ ぽかぽかさ
ドタッと横たわるさま 床に見たくないし このまま
>>639 行き先なんて知るかっ。俺は考えるより先に挿れるタイプなんだよ!!!
>>640 ひじょーにありがたい(泣)あんなフザケたカキコ見て来てくれるとは
思ってませんでしたわ。。。よろしく!
>>641 今頃理解するなんて、そんな出来の悪い子には補習が必要だ。
後で職員室へ来て繊細な俺のためにフルーツ・ポンチを作るように。
>>642-645 ふーん。
>>646 ラブ絡みの詩か?一連目がなんか好きだな。そのあとでいきなり
濡れちまうんだな。濡れるのは好きだな。でもセンチに流れすぎじゃ
ねぇのかな。ちと、ついて行けなかったぜ。どういうリズムなのかも
よーわからん。
649 :
秘密森 :02/10/13 00:36 ID:dskA6A+q
650 :
Human Touch :02/10/13 06:39 ID:L240tzqb
どんなに若々しい葉でも 季節が過ぎると 色は変わり また季節が過ぎると 幹から離れ地面に落ちる それは 葉がどんなに落ちたくないと 願い 訴え 懇願したとしても 葉の意思などとは関わりなく いつか必ず落ち葉となり 果てる という意味ではない 去年の秋 友人から便りが届いた 「あかちゃん、できた」 彼女が結婚したことも知らないうちに 知ってしまったその事実は なんだか踏んでもいない星のつちをかけられたようで いっそ旗でも立ててやろうかと・・・
651 :
Human Touch(つづき) :02/10/13 06:40 ID:L240tzqb
結婚する気がなくても 仕事してなくても 想うことすらなくても つけ忘れたわけでもないらしいんだけど、アハッ でも妊娠して 仕方なく周囲は納得して 結婚して 子供生んで そしたら仕事も出来て 家族ともうまくいって そんな偶然のような でも運命は きっとふたりが望んでいたからだって ふたりも言うからそうなのだろう 季節が過ぎれば 生まれた子供は大きくなる また季節が過ぎれば もっと大きく そしていつか必ず 死ぬる
652 :
Human Touch(これでおわり) :02/10/13 06:41 ID:L240tzqb
どんな要素が混ざり合って どんな人々が繋がりの中に呑み込まれ 誕生した形の中に在る唯一の確信は またひねり歩くように 繋がりの中をとことことことこ オノレが望み いつかのオノレが育んだ オノレともいえる繋がりをまた オノレの中に呑み込んで呑み込まれて 運命はそう、創られたり創ったり ともに履行される 葉が落ちて人が死んで でもそんな概念は運命という繋がりの中にはなくて だから葉が落ちるのや人が死ぬのは 生きてきた繋がりの線上にただ在るだけで・・・ だって落ちることや死ぬことが悲しかったりするのは 「生きてきた」ってことがとても素晴らしいから ってそれだけなんだから
653 :
名前はいらない :02/10/13 06:46 ID:s/DGQein
654 :
無様 :02/10/13 08:06 ID:BWaW1Rbp
風は 葉を揺らして 葉は 答えるように 落下する そうやって死体は増えて行く 美しい 色とりどりの死体 木に依存していた されていた時 想像も出来ずに居た この 惨めさ 風に答えなければ 落ちる事も無かったのにね そうしたら 目に誉められたのにね 口にしても 手を伸ばしても 届かない事を知りながら 道路に積もった 死体を踏んで歩く とどめを 刺すように また 生まれておいで
____ メモメモ.... ( |_,_| | >654 c⌒っ*゚д゚)φ 冷たくてあたたかい季節を ゛"゛"゛"゛"⌒⌒゛" 上手にあらわしてると思った。 空を仰げば広がる青に ささやかに揺れる風と はらりと落ちるはっぱ 悲しいのかな。幸せなのかな。 読むだけで風景が浮かぶってスゴイ。ドキドキ
____ メモメモ.... ( |_,_| | >646 c⌒っ*゚д゚)φ スゴイイイと思います!あたし的には ゛"゛"゛"゛"⌒⌒゛" 最後の、、、、、が不必要か、3個までが しつこくなくていいかなってそこだけ 気になったよ!でもあとはキレイ。 思い切って1つめの区切りで仕上がりに しちゃうのもイイ!って思った。ドキドキ
657 :
名前はいらない :02/10/13 12:18 ID:mbwOnDJa
オレも、forte♪ちゃんに誉められてみたいな・・。(遠い目
659 :
「 冬の季節 」 :02/10/13 12:47 ID:ZR31qQsZ
目を閉じて思い出す心 器いっぱいに広がる懐かしい思い出 あの頃 貴方に恋をしていたの 私は少女だったから 貴方を一途に信じていたの 裏切りは飛び降りるように鮮やかで 唐突で 今も傷ついた心を癒すことはできないけれど 落つる葉の後に芽吹く葉が 必ず生まれてくるものだと 信じていた 信じていたい 今はまだ冬の季節 はらはらと落ちる葉を見上げ 涙拭う季節
660 :
名前はいらない :02/10/13 12:59 ID:V353uO6l
>>659 >裏切りは飛び降りるように鮮やかで
この部分、気にいったよ。あとは普通だけど。
____ メモメモ.... ( |_,_| | >659 c⌒っ*゚д゚)φ 誰かに話し掛けるようにすると ゛"゛"゛"゛"⌒⌒゛" もっとキレイと思った。 訴えたい事いっぱい含まれてるて思った。 5個くらいにわけて新しい詩が出来そう。 発想はとーってもカコイイ!です!
662 :
名前はいらない :02/10/13 13:07 ID:AdVndu7x
212 名前:モリ美 ◆ZKiCFm8B3o :02/10/13 12:04 ポエム ああ、眩しいこの季節・・ 君の心をとかしてしまいたい・・ 愛は哀しい幻影・・・・・ 玉が、私を交差する・・ あなたは私のフォーエバー
>>608 盃を中心に描く花札的情景。脚韻を探した。
>>611 もし各連で四季を表しているのなら太陽光、空気、風の的確な描写分けにより
温度的季節感を際立たせると良かったかもしれない。
最終行>抑えた感情の詩情がいい。
>>612 1、3連>ロボット語だろうか。カタカナだとその効果はどうだっただろう。
>>613 第1連の率直さで「落ち葉」を詩に織り込みたかったところだ。
>>614-615 義母の美しさと語られない複雑な事情が印象的だ。
「落ち葉」が2つ書かれているがそれぞれが関連していないので
そのテーマ適合アイテム的インパクトを弱めている。
>>616-617 死体探しの湖ダイビングだけど今回のテーマを一瞬たりとも忘れることはなかった。
「落ち葉」という素材そのものの超日常的アングルからの絵あるいは映像を見た気がする。
潜水前の周到すぎると思えるほどの情景描写に自己完結的孤独感を感じた。
このたび審査員に選出されました南仙崎と申します。
みなさまよろしくお願い致します。
でも、わたくし自慰詩以外の詩を見たことがございませんの。粗相はご容赦くださいませ
>>662 愛は幻影などではございませんことよ?
肉欲のなか弾けあう肢体のなかに永遠を孕んだ刹那が生まれるのです。
瞬間のなかに永遠を感じ、永遠の結晶として二人が繋がっている。
こういう愛もありましてよ。
666 :
秋の音 :02/10/13 18:50 ID:04Ook0gb
ハラリ ヒラリ 落ちた もみじ パサ っと コソコソ と虫が葉の上を歩く ヴィユーン ガシッ と上空から虫をつかむ バキューン 飛んできた球が 鳥を撃ち殺した ドサ ガシガシ 近寄ってきた足音が 息絶えた鳥をつかみ込む シーン ガサゴソ また虫が 葉の上を歩く
667 :
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :02/10/13 23:12 ID:depva9q2
>>650-652 うわぁ!最後の連がもったいねぇ!!!説明的になりすぎてねぇか??
それまではすんげー惹かれた。2連目最終行のひっくり返し方とか、
3連目最後のほうのユーモアとか、コンドームとか、5連目冒頭とか。
最後でゴチャついて詩情みたいなモンがなくなっちまってるけど、
それまでは凄く広げ方、ひっくり返し方&遊びっぷりがいいと思ったぜ。
もっと作者の「頭」から離れた世界を描いたほうがいいんじゃねぇのかなぁ。
>>655-656 イイ!
>>657 超メガ禿同!!!
>>659 うーむ。とてもよくあるような感じだな。
>>660 に糞禿同。
>>663-664 ありがと☆
>>665 期待通りの活躍っぷりだ☆よろしく&サンクス!
>>666 擬音語いっぱい使ってるわりにゃ、音が聞こえてこねぇ感じだな。
もっとウハァッ!とするような擬音語を開発してほしい。音が要なんだろ?
>>658 ご苦労さん☆
テーマは「落ち葉」だ。好き勝手に詩を書きやがれ!
糞詩でも詩モドキでも正体不明の文章でも、このスレはなんでも
受け入れてやる。ルールは
>>2 だ。嫁!!
締切まではまだまだ長いから、焦る必要はないぞ〜(金八風)
669 :
枯葉の下で :02/10/13 23:51 ID:m4FU2w77
世界が真空管に閉じ込められて そうして木々は葉を落とし始める 世界を侵食していた醜悪な緑は あっとゆうまに枯れ落ちて 老女の肌に似た色の葉で中を舞う ひらひらと連鎖する枯葉色の爆発は 陽だまりの大地に襲いかかる 凍りついた季節はアナログの歯車を軋ませ 秒針は止まる ヒトはうずくまる そして凍傷に覆われたココロが腐食し 枯葉が全てを埋葬する 世界は その下で腐食を繰り返す 緑の若葉を茂らせた世界樹が一本 枯葉に沈んだ地球を食らい 星座の間を根でつなぐ頃 たった一人蛹となって 冬を越した老人が呟く 春はまだかい?
670 :
名前はいらない :02/10/14 00:01 ID:76xgz4OA
亀は時々、適当に刺激してやることが大切なのだ。
連投します。ごめんなさい。
>>575 「ゆくえのむこうにも/ゆくえが」のような抽象語による詩情のつかみ取りがうまい。
正しく「落葉」の詩でもあるのだけど、別に「落葉」がテーマでなくてもいい。
そういう意味では、うまくテーマを掘り下げていないとも言える。
>>578 「私はあえて葉にもなろう」の説得力もやや欠けるかもしれない。
葉になりたいと言えるほどには、葉に対する共感の度合いが薄いのでは。
真正面から切り込んだ詩だが、やや視覚に頼りすぎの感。
>>582 面白い。まあ
>>591 の感想でほぼ言い尽くされていると思う。
「ミニ染みて」ってかわいいな。
>>587 テーマに則してないのは置いといて、
せっかくだからちゃんと3年間を振り返ってほしかった。
彼の3年間はとても詩的でありえるかもしれない。
>>611 「落葉」のテーマから、真夏の若葉を持ってきたのは面白い。
「生っぽい葉」の落葉なんて、あまり想像しないからね。
ただ、収束の仕方が普通すぎて残念。もう一飛びの飛躍がほしいかも。
>>612 この詩の語り手って誰なんだろ?とか、
「落ち葉工場のスターオペレーター」て何やってるんだ、とか、
詩的想像力をちんまり刺激する小品。
>>613 第一連の何気ない口調は面白いけど、
そのあとありきたりに詩的な表現になってしまい残念。
どうせならもっと普段通りな口調で突っ走ってほしかった。
>>614-615 義母との距離感が簡潔な描写から読み取れる。うまいと思う。
しかし、「落ち葉を送ること」は相当のメッセージであるべきだが、
それがうまく伝わらない。唐突で、オチをつけるために無理に書いた感じ。
>>616-617 緻密に流れていく描写が素晴らしくいい。
荒削りなリズム、まだるっこい言い回し等も、意図的な個性だとしたら、
それなりに面白い。「友人のからだ」もうまく効いている。
>>624 きれいな構成にしたいと思うと、夢だとばらすのは最後がいいのかもしれないけど、
それはそれで面白くないかもしれない。夢の中の野原を扱った、
これとよく似た組立ての幻想的な歌、中島みゆき「萩野原」を思い出した。
>>625-626 経済状況と木を並列させるというのも、初めて見る切り口で面白い。
平易な語りにも好感が持てる。
ただもう一歩踏み込んだ表現もほしいところ。
>>634-635 憂鬱な心が決意へといたる過程。
ただしその転換がうまく説得力を持ち得ているかは少し疑問。
うまくまとめようとして、息切れした感じ。
>>638 落葉がテーマで無ければ、「枯葉」の部分が蛇足な感じで、
むしろ仔犬に焦点が合わされていると思う。
でも、この省略の面白さは、他ではなかなか味わえないもの。個性強すぎ。
>>646 タイトルからして、言葉のリズムには気を使ったと思うけど、
あまりに淀みがなさすぎて単調に感じてしまう。緩急が欲しい。
>>650-652 感情過多で、妙にクセの強い言葉遣い。僕は少し苦手。
前半は軽快で面白い表現もあるのだけど、
末尾にしたがって冗長になっている。軽快さをキープできたらよかった。
>>654 「とどめを 刺すように」は何気なくいい表現。
落葉を死体と比喩するのは割とありそうだし、みんな理解しやすい。
だからこそ、あまり説明的な語句は必要無かったかもしれない。
>>659 自分の感傷に没入しすぎると没個性になる。
気持ちの高ぶっている時には、どんなありきたりな言葉にも満足してしまうからか。
自分自身と、あるていど距離を保った方がいいと思う。
>>666 擬音語で表現したい情景そのものが、ありふれてしまっている。
そのことで擬音の効果も薄らいでいるようだ。
個性的な擬音語は、個性的な情景にこそ宿るのではないかしら。
>>669 二字熟語の多様が、詩の風合いを堅くるしくしている。
動詞の終止形で終わる文の繰り返しが、単調さにつながっている。
これは意図的なものだろうか。
にしても、感情の揺れがなくて物足りない。
>>666 「ヴィユーン ガシッ」というあまり見ない擬音を評価。
新しい言葉を作っていくというのも詩人の役割ではないかと思う。
>>624 物語の設定を評価。ここから「落葉」を捉えようと試みた作者の視点が好きだ。
ただ文章の構成、見せかたに甘さが見える。もっと言葉をしぼれたように俺は感じた。
>>613 「最近」を三行繰り返す冒頭、絶妙。
「揉め事が多い」という個人的な視点から、終い風景が浮かぶような落葉への描写、流れ
まとまりがあり気持ちいい。
>>582 >>591 の名前はいらないさんにまったく同意。
特に「ためいきの ミニ染みて ひたぶるに うら悲し。」は
まったく手のつけるところが見当たらない完璧な言葉選びリズム。
>>575 正直、美しい。好きだ。
冒頭の「さようなら」が唐突なはじまりに見えないのは作品の完成度故。
「ゆくえとよぶなら」への移行も絶妙な天下一品の味。完璧。
>>638 ここから「落葉」を捉えようとした作者の視点が面白い。
「割れていく枯葉 目に入れず さがる いい横たわり 手に入れる」
素晴らしい言葉選びじゃないかしらと思う。「いい横たわり」なんて言葉ははじめて目にした。
もしかして知らない人もいるのでは、と思うので一言。
>>582 は上田敏の「海潮音」にあるヴェルレーヌ「落葉」のパロディです。
パロディとして完成度が高いです。
著作権もクリアしてるので引用しましょうか。
「落葉」
秋の日の
ヴィオロンの
身にしみて
ひたぶるに
うら悲し。
鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや。
げにわれは
うらぶれて
こゝかしこ
さだめなく
とび散らふ
落葉かな。
682 :
ゆくえ :02/10/14 18:19 ID:JvKxmDmT
帰路を急かす風 砂埃とともに撒き上がる枯れ葉は 夕暮れの紫暗へと溶けて消えた 地面に残るいくらかを踏み躙れば 乾いた音とともに砕ける葉 これらは土に沁み還るのだろう では舞っていった葉はどこへ どこへ帰るのか 冷たく澄んだ匂いが肺を満たす 繰り返す呼吸は白く 想いが剥がれ 空を彷徨うように あぁと 嘆息が漏れた
683 :
無題 :02/10/14 19:38 ID:RGmQky/F
散る 散る 皆散る 今 思う うだる昼 命 逢い 日 ループ 悠 原始 幻視 直視 現実 踏む 歩く 進む 道 虚飾 装飾 裂く 時 ただ 枯れる 落ちる 朽ちる
>>624 シンプルな言葉とシンプルな構成が紡ぎだすシンプルな詩世界。
各連に配置された同一の擬態語が
禁欲的であるとさえいえそうなそのシンプルさのなかにあってちょっとした惰性を感じさせる。
>>625-626 第5連の驚くべき直截さはケレンミがなくてよいと思うが
第7連の他力本願的なところには共感できない読者もいるかもしれない。
>>634-635 落葉に再生のコンセプトを持たせた点がいい。
>>638 秋。昼。公園。僕と犬の散歩。木陰(寒)(hard luck)。→{枯葉踏む?}→日向(暖)(good luck)。昼寝。
>>646 「ただ一つの贈り物」である「銀杏模様のブックカバー」だけでは物語を読むことはできず中途半端だ。
いっそその具象を詩から削除して全くの抽象詩にしたほうがおもしろいと思った。
>>650-652 652の変調ぶりはちょっとした謎だ。
「運命論」に対する一つの反論としての自説を展開しているようにはおもえるのだけど。
惹かれた作品にチョト感想など。(決して寸評に非ず)
>>575 |゚д゚)<投稿者の意図とかけ離れたものでしょうが、、
まだ俺が幼い頃、宇宙は果てしなく続いてて、終わりがない、と
聞かされた時、そんな事あり得ないと、その境目を考え寝れなくなった
記憶がある。この詩を読んで、ふとそれを思い出した。
>>611 |゚д゚)<雰囲気とか、構成、設定はすげー好きです。
ただ、視点を変えたら、もっと良かったかな、と思ったりした。
俺が言うのもおこがましい事ですが、チョト説明的過ぎるかな、と、、
俺なら、、桜の木そのものを一人称にしてみるかなぁ、、、?
>>614-615 |゚д゚)<俺、バカなんで、数レスにまたがる長い詩はすっ飛ばしちゃう傾向にあります。
でも、この詩は最後まで読んじゃいました。
詩の技巧的なものなんて、はっきり言って俺、全然分からないっす。
俺にとって「良いな」、とか、「うーん、、、チョトねぇ、、、」ってのは、
俺みたいな文章を読む力がない者までも惹きつける事ができる力かなぁ?
と思ったりしてます。
この詩は読んでて眉間に皺よる事なくすっと俺の中に入ってきた感じ。
こういうのって簡単そうでいて、実はすげー難しいと思うんですが、
それを難なくこなしてるとオモタ、、
>>624 |゚д゚)<俺って、抽象的な作品よりも、読みながら情景が思い浮かぶ作品が好きだと思う。
この作品はまさにそういう感じです。
詩のなかにくり返し出てくる
>ひらりゆらり
>ゆらりひらり
ですが、何気ない言葉なのに、とてもいいな、と思いました。
コテ名だしちゃってますが(藁)他のコテでこういう雰囲気の詩を書く人がいますね、、
>>634-635 |゚д゚)<うーん、、、実は、現在の作者自身の心なんでせうか?
と思っちゃうほど読んでて身に迫ってきました。
上手ですねぇ、、、、、
他に余計な事を言うとぶち壊しそうなので「上手ですねぇ」とだけしか、、、
>>666 |゚д゚)<視覚と共に聴覚まで刺激させる詩なんだろうな、と思いますた。
でも、その音ですが、もうチョト意表を突くといいのかなぁ、、、?と。
例えば、自然の中にある"音の質"とはかけ離れた"楽器"というもので
それを表現する事なんて、よくある事ですよね。
そういう意表が欲しかったかも。けど、印象に残る詩ですた。
気が向いたら、また感想書くかも?
んじゃ、これにて!
|彡 サッ
688 :
失恋 :02/10/14 22:56 ID:+go6J1d7
並木道で、お前を見かける。 左手を捉え立ち止まり、矢を抜かず俺は愛をねだる。 〜あいづちなら幾らでも打ったお前は、無視ばかりしていた。〜 そしてお前は謙虚にそれを貫き、俺を振りほどく。 大風の中、逃げる女の姿が美しい。偽者の愛を司るな。 ひらひらと銀杏の葉は舞いながら、俺を時間で埋めてゆく。 〜口うるさい、思想が合わない、挙句の果てにくさいと罵る。〜 俺は銀杏の匂いが好きだよ。お前は俺が嫌いかい。 余計な流行歌、しゃがれた音符を並べて行方は狂う。 掃除好きな女よ、偽者の愛を司るな。 〜二度塗りの甘ったるい虚実は、押さえつけられて今にも潰れる。〜 並木沿いの和菓子屋の前で、俺は涙を流す。 お前に言えることなどもうない、俺はすさんだ。 俺は流線をさまたぐ、苦い苦い銀杏の葉。 誰にも見られずに死ぬのを恐れ、地にへばるのを避けても やがては埋もれる銀杏の葉。
689 :
無頼派 :02/10/14 22:59 ID:VAKAeXWH
ageruhito
690 :
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :02/10/15 00:14 ID:xm6ZqLxI
>>669 うーむ。大袈裟だな。。。大袈裟の似合う作風って感じでもねぇな。
でも「なんじゃコリャ!!」って思わせるパワーはあったぜ!
>>680 いや、パクリだろ(藁 「ミニ」も一発目に出た変換をそのまんま
使ったっぽいぞ(藁
>>682 「それもいずれ地に落ちて同じようになるんだよ」ってツッコミ
入れたくなった俺様は詩人失格!!!!つーか、ふと思ったことを
詩にしてみただけって気がした。「蒔き上がる」とか、造語か?
うまく行けばおもしろそうだが、なんか違和感があるだけだった。
>>683 散る 散る ミチル 。。。って、何かが違う。
単語ばっかでおもしれぇけど、どうしてもこういうのは入沢康夫と
比べちまうな。。。あっちと比べると単なる連想に終わってるし、
なにより不気味なまでの存在感がないな。
>>688 なんか本に載ってそうな詩だな。うまいとは思うぜ。でも、俺には
ちっと退屈だな。想像力は働かせてくれるんだけど、それがどうにも
平凡な想像力になっちまうのな。でも、うまいとは思ったぜ。
>>689 このage荒らしが!!!
フッ
>>690 >いや、パクリだろ(藁 「ミニ」も一発目に出た変換をそのまんま
>使ったっぽいぞ(藁
いや、それがいいんだよ! 絶妙に下らなくて。
>>682 「撒き上がる」「踏み躙る」「沁み還る」「彷徨う」なんて、
これみよがしな漢字の使い方だな。格調が高くなっているとも言い難い。
好きな人は好きなのかな。それと、嘆息でオチつけるのはやや安易か。
>>683 配置される単語が一般的すぎるし、連想にも飛躍がとぼしい。
冒頭2行は、よくできた韻なのだけど。特に「うだる昼」。
>>688 具体と抽象のあいまいな重なり。
ゆえに読みにくい、というかイメージが捉えにくいように感じた。
読者が突っ込みを入れたくなる、独りよがりな断定調をどう評価すべきか。
>>654 「〜想像も出来ずに居た この 惨めさ」自然の営みをこういう視点から見るのは面白い。
残酷な命のリアリティー世界を、実はやさしく包んでいる作者の視界の広さが伝わる。
一点言葉づかいで気になったのが「木に依存していた されていた時」。
相互依存を上手く噛み砕く言葉が欲しかった。このリズムの悪さが全体を崩しているという気が俺はした。
>>680 まったく知らなかった。。アングリ( ゚ρ゚ )
>>634-5 長い懲役生活なのだろうか、落葉のように重力に底に落ちた生活なんだろうなと思う。
綺麗だしとっても完成度の高い大人の作品だが個人的には物足りなさを感じないわけではない。
とても上手いのだが読後「うん、定番だな」と俺の場合は思ってしまった。
高評価を得られる作品故への辛口、素人批評申し訳ないと思うところもあるが
貴方が冒険して書いてみた詩を俺は是非読んでみたいと思う。
>>625 彼女を呼べないリアリティーはほのぼのと伝わってくるし好みの作風なんだけど
「落葉」から離れすぎていやしないだろうか、とも思う。どうだろう?
>>611 大人たちとの関わりを子供独特の受動的な視点からの表した
「わたしはただただ葉を集め、庭の隅に埋めました スコップを目印に立てました」
また終いの「何が悲しいのか分からなくて 小枝を記念にもらいました」という
世界全般の現実に訪れてしまう、実は単純な一出来事に過ぎないリアリティーを
しっかりと認識した上で、瑞々しい言葉と感性で見事に表現している。
>>646 作品を通して一貫した言葉のリズム感がいい。
もしかすると三行、(もしくは四、五行)でまとめたほうが作品に鋭さが出たのかも知れない。
落葉(速度としては静止している、スローなもの)を三行というスピードを持たせる事によって得られる疾走感から
描いてみるというアプローチなんかどうだろう、と独り言。
「灰色の意識」「雨垂れの餌食」「水の情景」「嘆く女一人」等、
使い古された言葉が散りばめられ過ぎている感は多々にしてあり。
もっと言葉を噛み砕けるんじゃないだろうか。
>>587 学校に行かずに三年間家にいた主人公は
咲く事も枯れる事も無かった生まれながらの「落葉」だったのだろうか。
だとすると高校の三年間に焦点をあてて書かれたこの作品の意図は何だろう。
698 :
(仮)落葉 :02/10/15 06:56 ID:K2RhHDa4
化石は夜集まる 人知れず俺たちは地層をでっち上げ 信号の赤が点滅している頃にはそれを構築し こと細か作業日報を書いては水を喰らい憤怒! またしても恋人たちは桜の季節によって開花し 実を結び数々で飲み潤し与え奪い さまよっては俺たちの根に向かって頭を垂れ さんざんなれども輝きのたたずまい、この生命の仕草!
699 :
608 :02/10/15 14:18 ID:30MrKGJo
700 :
青春と落ち葉 :02/10/15 15:52 ID:1OyHg4rT
嫌な秋だ。 嵐も吹雪もない、おれをまいてくれるものは何もない。 静かすぎる! そんな時にこそおれの心は荒くれ立つ。 人が見える。 人の波と街とが溶け合った空が見えるぞ。 人でありながら人を否め、また人に舞い戻ってくるおれが! あぁ、落ち葉よ。まだ何者でもないものよ。 お前が見上げたその先は天国なのか? ならば地獄は下か。 人外の形相でおれにたった今踏みつけられ 沈み腐ってゆくその先か? 何がちがうというのだ。 どこもかしこも似たような臭いばかりだ! 金輪際おれはお前を見つける自信などないぞ、例えどこにいようとも! あぁ、お前はいったいなんなのだ。 どこにいるのだ。 こたえてくれ。 心あるうちに・・・。 おれが人間になる前に!
701 :
涙する身体 :02/10/16 00:02 ID:epcegnFZ
カサカサと音をたてて 舞い落ちる葉の死体 虚ろな目は ただ それを追いかける 心は いつ 死んだのだろう 身体は 何故 生きてるのだろう 求めても求めても手に入らないのなら この身体は豚にくれてやろう 始まりには終わりがあるはずなのに 終わりを見つけられない 認められない その空白を埋めるように 一夜の恋に身を投げる 飢えた醜い豚どもに 餌をくれてやるように もう 溢れることの無い涙 代わりに 涙溢れる身体 だけど 自分の上で鼻息荒く蠢く豚は何なのだろう 何でもいい 貴方以外の生き物ならば 何でも 窓の外 カサカサと舞い落ちる葉の死体 やがて 私の中で蠢くそれが果てた時 祈りのような涙が 溢れたような 気がした
>>654 葉が落ちることのための詩想のやわらかさと落ちた葉のためのそのかたさ。
>>659 あるジャンルに属する詩のようであるけど
作品全体に安定感があり第3連第1行のような突出した表現もあって
確信犯である可能性がある。
>>666 ショートフィルムタッチ。シーンが切り替わるスピード。再び歩きだす虫に摂理。
703 :
肩にすれ違う小さな落ち葉 :02/10/16 16:37 ID:FiuZrlS0
肩を寄せてくる仕草を感じた穏やかな昼下がり にび色の景色が足音から映し出される すぐにわかりあえた声は秋風とともにふわふわと浮いたまま れもんを絞る指と濡れ光るリングの眩しさを覚えている 違う小径を空ろに歩く 街路樹のささやく声に立ち止まる うなずきながら枯葉を踏みしめる 時計の針が気になって 小さな影がすぐにでも現れそうな秋の夕暮れ ささやかな日のあたり やわらかく吹き荒ぶ風 なめらかな木肌に映る何も変わらない光景 落日の憂いもなぜか今ではいとしくて ちがって見える身体にそっと微笑んでいた 葉の舞踏を窓辺にもたれて眺める 映写機に写る朝
704 :
柿木の葉 :02/10/16 16:56 ID:mZrh5V3S
柿木は 実を落とし 決したみたいに 葉は散らかさなかった ラヴと散歩の 通り道 いつもあかるい土手に 立っている 誰のものでもない 自分で生まれてきたような そんな柿木のお話です 秋の陽は べっこう飴みたいに 深い光で 鞭で叩いては優しくほぐす 秋の風と一緒になって ぷっくりカチカチ 実を育て 私たちが通るたんびに たんころりん 草の上に実がまたひとつ 下草はもう おじいちゃんの白髪頭の色でした
705 :
柿木の葉 :02/10/16 16:57 ID:mZrh5V3S
葉っぱは キラキラ 秋の陽を乗せて 秋の風に揺れて いつまでも いつまでも そこにあるもののように見えました 通りかかるたび 立ち止まり 私はキョロキョロ 橙の実を鞄に詰めて ラヴはわんわん 草に玩具を探すのでした あのたくましそうな 緑の葉っぱが降ってきたら いくらでも遊べるよ 悪いね 今はあたしだけ美味しい目 明日はきっと 一枚くらい散ってるよ 明くる朝 柿木はすべての葉を落とし 草の上には 一枚の落ち葉もなく 朝靄に隠された向こうの川面に 無数の影がありました
706 :
柿木の葉 :02/10/16 16:58 ID:mZrh5V3S
私は知らない明日に放り出されたように ラヴの姿も見えなくなって ただひとつ見知っているもののように 無数の影だけを見つめ 川面へひらり 私の心が落ちて行きました
>>575 :かえる :02/10/08 14:56 ID:fsAX2JZr
堂々巡りです。
それが狙いさとはいわせない。
「さようなら」の決めはもっと引っ張って出して欲しい。
>>578 :こんじき :02/10/09 00:37 ID:SnNhpUZD
1行ずつ書いているなと思えます。
1行ずつ書いている欠点が目立つ。
1行から次の行にまたがり、そしてイメージが拡がっていく、
とはいかない。
>>582 :落ち葉 :02/10/09 01:18 ID:er4w9QVm
そうか、ヴェルレーヌだったか(読んだことないが)。
「ミニ染みて」のみちょっといけます。
ここから一点突破全面展開できればおもしろかった。
パロディにはなっていないと思います。
>>611 :桜のわかば :02/10/11 19:59 ID:j5lndNTY
桜の老木が切られて悲しい。
その表現がフラッシュバックだけでは繰り言めいて物足りないです。
「何が悲しいのか分からなくて」を読む者にわからせなくては。
>>612 :Sの見える風景 :02/10/11 20:07 ID:IxhPRSEe
「人工落ち葉」という着想はいけます。
「わざとらしい姿勢」もおもしろい。
ただ、やはり枝葉だろう。幹が欲しい。
>>613 :最近 :02/10/11 20:45 ID:HlHQwv6u
無理矢理落ち葉にくっつけていませんか。
論理的におかしいところが多いです。
たとえば、
舞うように〜溶かしてくれたら?
もやもや〜悲しみ?
最近の日常生活を詠嘆するなら、落ち葉を擬人化するより、
自らを落ち葉化してみるとか。もう少し発想に腰をためてほしい。
>>614 :落ち葉 :02/10/11 22:11 ID:FiMbAWGM
山口百恵の「秋桜」を想わせる筆致。が、「感想は届けられなかった」以後
に裏切られた。後味がよくない。それが狙いさとはいわせない。
>>616 :けむる森 :02/10/11 22:18 ID:M3ia4+qm
当然、この作者が超えるべきハードルは高い。それを前提にいくつか。
行数制限のための分載したとしても、「落ちているはずの友人」の伏線が
中盤までに張られていなければならない。湖中の落ち葉の堆積に死をイメ
ージさせたとはいわせない。水中の「友人」は落ち葉と同様に、生きてい
るかの如くだったか、そうではなかったのか、そこで「私」は何を思い感
じたか、ただの判断停止に思える。細かいところでは、「あの独特のかゆ
み」はいただけない。あえて、「あの独特の」という禁忌を犯したとして
も、続く表現で救えていない。また、「アリノス」は蟻の巣だろう。
>>624 :てい :02/10/12 00:09 ID:9rZkwtNV
夢で回想して現実に戻り、その現実でまた回想する。
ならば、現実で初めてイチョウに気づき、さらにその先がなければ、多重な
回想の意味がない。「ひらり〜」という導入は入りやすい。しかし、もっと
不協和音的なものがよかったのでは。
>>625 :再輝 :02/10/12 00:09 ID:J8dsg4HH
素直で好感が持てる、わるくない。
最終連がしりすぼみであるし、この程度の感慨は落ちに持ってくるほどでは
ない、やはりもう一転がりほしい。でも、これまでのところ私のチャンプ
候補です。
>>634 :決然と :02/10/12 01:03 ID:dPU+RkOG
無駄が多いように思います。
たとえば、2、5、7、9、10行などは余計です。
また、前半の最終連はリアルを欠いた言葉遊びに思えます。
心象の投影を除いてみると、空虚しかないように思う。
それが狙いさとはいわせない。ここで終わる脆弱な詩が多いが、
後半で決然と覚醒するのはいい。だからこそ、前半の弱さが惜しい。
>>646 :リズム :02/10/12 10:44 ID:rFwB1q+q
これも「落ち葉」へ無理矢理アプローチに読めました。
リズミカルではないので困ります。
リズム=律動と置き換えてみるとよくわかります。
字句に寄りかからずねじ伏せてください。
>>650 :Human Touch :02/10/13 06:39 ID:L240tzqb
ここから集中して1時間の推敲を5回もやれば、表現したいことの骨格が見えて
きます。たぶん、いまの半分以下になって、かなり行数が足らなくなるでしょう。
相田みつおみたいな「結論」はよしましょうや。
>>654 :無様 :02/10/13 08:06 ID:BWaW1Rbp
風にも落ち葉にも、吹かれて踏み歩くあなたにも、まったく愛情がないのに、
どうして書いたのだろう。
>>659 :「 冬の季節 」 :02/10/13 12:47 ID:ZR31qQsZ
「裏切りは飛び降りるように鮮やか」のみ鮮やか。
オリジナルなら、この一行をつかんだだけでも、あなたの失恋は意味があった。
>>666 :秋の音 :02/10/13 18:50 ID:04Ook0gb
虫瞰の狙いはいいのだから、もう少し粘ってほしい。
ビデオカメラがあれば、撮影してみたらどうです。
再生する必要はない。撮影してみるという取材方法です。
>>669 :枯葉の下で :02/10/13 23:51 ID:m4FU2w77
世界・大地・季節・星座の間と字句の不統一が目立つ。
とくに季節が頻出するのは困る。あれもこれもはできないと思います。
>>682 :ゆくえ :02/10/14 18:19 ID:JvKxmDmT
嘆息を共にできないのは、中途半端だからでしょう。
視点や主体の移動や濃淡、深浅が。もっと自覚的に。
>>683 :無題 :02/10/14 19:38 ID:RGmQky/F
この手法ならもっと言葉とリズム(音韻)に凝らなくては。
>>688 :失恋 :02/10/14 22:56 ID:+go6J1d7
この人はもしかしたら化けるかな、あと一歩でおもしろいところへ行くかな、
と思います。ただ、「失恋」というタイトルと「偽者の愛を司るな」が買いかぶり
かな、と首をひねらせます。
701 :涙する身体 :02/10/16 00:02 ID:epcegnFZ 落ち葉は死体かな? それは比喩か、実相ではないのだから。 豚は比喩になりえているか、それも実相ではないのだから。 豚に同情するなあ、それは絶対に実相ではないのだから。 「カサカサ」は不要。音を立て舞い落ちる葉、で充分。 703 :肩にすれ違う小さな落ち葉 :02/10/16 16:37 ID:FiuZrlS0 ラブラブの弛緩をもっと徹底させればおもしろかったけれど、マジなら 困るぜ。 704 :柿木の葉 :02/10/16 16:57 ID:mZrh5V3S 「キラキラ」「キョロキョロ」「わんわん」「ひらり」 などを使わずにいてほしかった。「無数の影」がサスペンスフルで いけます。「私は知らない明日に放り出されたように」「ただひとつ見知っている もののように」の「ように」は不要。緩めて流すところと。締めたり急いだりして 息継ぎをさせないところを意識して書き分けてください。
713 :
染まり行く秋 ひとりの帰り道 :02/10/17 10:55 ID:aRiCL8ow
最近 彼氏はボサノヴァ 毎日 頭の上から南国が降ってくる 私の 初めて聴くヒット曲たち 最近 私の一部となりはじめた ジョアン・ジルベルト ワン・ノート・サンバ なんとか・ジー ソ・ダン・サンバ? 知ったかぶりして 外を歩く あなたの側では 迷惑顔 「またボサぁ?」 この間までレゲエばっかり聴かせたくせに でも好き そろそろ銀杏 道路に舞い散りはじめた アスファルトの下の 地面に還りたがりはじめた 踏みたくないけど 踏んであげる 銀杏の葉と 私のボサノヴァ
>>575 いわゆるループ詩ですな。
こういうのは概念をしっかり突き詰めないとねえ
栄養分、になって、それがまた葉をつけるという意味なら
成立しないところがでてくるぞ。腐葉土とはいえ
下に生えてる雑草にも栄養として行き渡っちゃうわけで
>>578 厳しく言えば凡庸に過ぎる、かなあ
こういうタイプのは自分の感情を入れてスパイスにするとええかな
>>582 もっと突き抜けろよ
>>611 全体が天然でイカれた感じでいいですな。
若葉の墓ってのが夢遊病っぽくて面白いし
木がいきなり人が死ぬように枯れるのも面白いし
最後の小枝をもらうところもイカレてていい。
>>612 まとまりがなさすぎるかなあ。
人工的感覚というか人工落ち葉の感覚も
なんかちぐはぐで全体の感触がつかみづらい
>>613 木の葉、ではちょっと
かきまぜる、とか溶かす、
そういう表現にはかたすぎるかなあと
おもうのです。なんかな
>>614 こりゃ結構狙ってるっぽいですね。
マヌケな味でおもしろいです。
エドウッドが小津映画を撮ったような感覚
淡々とした表現のなかに天然ボケの嵐
そりゃ敬語間違って"見させていただきました"を
"見せていただきました"なんていわれたら。
そりゃ姑もやな顔するわ
>>616 最初に潜る理由をまったく説明してなかったのと
最初のほうの淡々とした描写が効いて
"友人のからだ”で読者が感じる緊張感や意外感は
ピークに達してくる。たーだ、ところどころ
言葉たらずだったりで咀嚼が悪いのが欠点。
構成は悪くないと思う。。
>>624 これも面白いですね。
夢だっていうのに、ビデオテープで
記憶が再生されてるだけのような
姉の夢もおもしろいし、
現実の"姉の墓石に向かう"までの
過程も突然でボケてておもしろい。
叙情詩なのにこの切断感。
昼1時のフジテレビドラマ
のような感覚でいいっす。
>>625 多くを望まないけど、さすがに根っこが
やばければ自分のとこもやばいんじゃないかと
不安に考えることなく、自分たちのささやかな
幸せを願ってるところがおもしろくていいですね。
ナチュラルトリップできました。
>>634 これも面白い、大袈裟なこころの嵐の感触をいきなり
さえぎるようにこれもいきなり壁がでてくる。
そして窓が北向で太陽が見えないという
この生活感。そして、いきなり鳥が鳴く静かな光景
からいにしえの戦の記憶へと行く
ドラッグムーヴィーのようなトリップ感です。
>>646 最初の希望に満ちたリズムから、だんだんリズムが
ヘタレて惨めになっていくのが"ああ、やっぱ駄目だった"
って感じのダメダメ感を醸し出してていいですね。
たとえて言うと、そろそろ引退って時期に達した
ボクサーがモチベーションを高め、いざ対戦というときに
なって1ラウンド一発KO食らって控え室で落ち込んで
帰ってから一杯飲み屋でためいきついてるような
717 :
名前はいらない :02/10/17 16:05 ID:l1Yhtgcf
色鮮やかに 衣替えをする 山々 踏みいれば 夏とは違い落ち着いた老人がたたずむ 妖艶な葉はきらびやかに 呼応し 大きく揺れ動く ざわめく音は 優しい雑踏の音 見間違えるほど実った葉は 完熟となり妖艶さおまとい 古き黒き大地に 落ちていく
718 :
名前はいらない :02/10/17 16:22 ID:dHP1PZZ8
マイマイカムリ・・って、何者? 批評眼するどくて、たまげました。
719 :
名前はいらない :02/10/17 16:32 ID:St3vqzIb
まぁ、批評なんてのは、カタルシスにどう絡むかを評価する作業 ・・・だからねぇ。時代感覚なんだよ。 そのへんがズレてると、ピンボケ批評になるんだよ。(笑
720 :
名前はいらない :02/10/17 16:43 ID:2pOsczFt
その詩文が、その読者にいかような内的影響を及ぼすのかを予測し その差異で価値を確定しようとするのが「論評」の実態でしょう。
721 :
四十歳 :02/10/17 16:46 ID:azXhIto6
722 :
名前はいらない :02/10/17 16:48 ID:2pOsczFt
>>718 同感です。
マイマイさんには、常駐審査員でやってもらいたい。
723 :
名前はいらない :02/10/17 17:04 ID:nsspJPU/
>>721 >四十歳さん
そこは裏通りです。
表通りを歩きなさい。(笑)
前半をいいと言って下さる方もいれば、後半を評価して下さる方もいるし、 上手いと一言下さる方もいれば、全然だめ、ときつく言われる方もいて。 たくさん審査員がいると、評価される側もうれしいですね。 詩は一面だけでは評価できないということがよく分かります。 批評家のみなさん、ありがとうございます。
>>718 さんと
>>720 =
>>722 さんが同一人物に見えるのは漏れだけでしょうか?
人の少ないこの板でこれだけ同じクセのレスが続くなんて不思議でつ。
ついでにこの二人、マイマイカムリさんとも同じクセの持ち主なのも不思議(w
ここまで判りやすいジサクジエーンはホント久しぶりです。
この頭の悪さを評価して、是非、マイマイカムリさんを常駐特別審査委員に推薦します(w
>>650 二連目の"果てる という意味ではない"のところが
力強くて、ある程度の再生を予感させるけれども
次の連の彼女の結婚というところで一瞬しおしお感が
ただよってからヤケクソに暴走していくのがいいですな。
>>654 つめたさとやさしさが同居した感覚ですね
思春期の女性っぽさを感じました
葉は落ちて、それはそれで冷酷に見つめて
また生まれておいでと吐き捨てる。
偽悪的な自己破壊衝動と結びついてますな。
>>659 思春期の女性というよりは逆に成熟した感じを
受けました。ほんっとに逆説的なんですけど。
割り切れてなさでそう思いました。
案外、癒しの過程の詩という感覚かな
>>666 地上を這うような感じから、上空に持ち上げられて
また落ちる、視点の移動が見事ですな。実験段階だと
思いますたが。このシンプルさには惹かれるっすね。
>>669 季節っていうものの猛威を強調した作品ですな。
原爆実験で家が吹っ飛ばされてくような
そして核の冬、という感じの。
意外とその辺の隠喩も含んでるのかもしれないなあ。
冬の"老人"の何かあったの?って感じのとぼけた感じもなかなかいい
>>608 辞去
語彙、構成ともに、やや窮屈な印象。
落葉=死のイメージ、に縛られ過ぎているかもしれない。
落葉のイメージに新しい光を当てるような部分がほしい。
>>698 (仮)落葉
前半部、化石の独白部分はリアルに幻視でき面白い。
そこから後半部へと有機的に繋がっているかといえば疑問を感じる。
化石→恋人たち→化石へと、循環する体系のように描写しても面白いのでは。
>>700 青春と落ち葉
素直に読めば、単に思春期の焦燥を表現したと思うが。。。
そうするとオーバーアクションな言葉の羅列もこけ脅しにしか見えない。
最終連の感傷過多なまとめも、詩全体をつまらなくする要因になっている。
>>701 涙する身体
豚なり枯葉なりを、素直な隠喩と取れば、あまり斬新さはない。
細かいところでちょっと気になるのは、「祈りのような涙」。
オチで祈りという言葉はしらける。万能な語すぎるのでむしろ忌避してほしい。
>>703 肩にすれ違う小さな落ち葉
おだやかな幸福について書かれていると思うのだけど、
それにしては奇妙に「空ろに歩く」は浮いてみえる。
あと、やわらかく「吹き荒ぶ」風というのは変じゃないだろうか。細かいか?
>>704-706 柿木の葉
こういう詩は僕の好きな感じです。
けしてよく練られた詩ではないけれど、しっかりと視点を定めて言葉を載せている。
擬音語にみられるような、やや過剰な装飾は、もう少し抑制してもいいと思う。
>>713 染まり行く秋 ひとりの帰り道
最後2行は素敵だ。
にしても、そこまでにいたる部分は薄いと思う。
落ち葉とボサノヴァをバランスよくかき混ぜないと、味が分離してしまうような。
>>717 (無題)
なんか、秋のイメージを、なるたけ大仰な語彙で語ってみましたって感じだな。
何が言いたいかって言えば、「秋だ」ってことだけがいいたい、というような。
。。。想像せよ、秋の何たるかを。
729 :
Buuuuurn!! :02/10/18 00:40 ID:l22vmYsw
山は落ち葉で出来ている 落ち葉の下にも落ち葉があって 掘っても掘っても落ち葉の匂い たまに死体の匂いがしたりもした 落ち葉の上で煙草をふかすことが、どれだけ危ないことかなんて あの頃の僕は知らなかった。かっこいいと思っていたわけじゃな く、ただ本当に煙草がうまかった。特にその場所では。カエデ、 ニシキギ、ヌルデ、ドウダンツツジ、そしてイチョウ。そんな落 ち葉たちに囲まれてふかす煙草がどれだけうまかったか、きっと 同級生どもにはわからなかったろ。 落ち葉たちは、落ち葉だった。 虫食いや、末枯れに彩られた葉は、木にしがみついている奴まで 落ち葉だった。下に落ちている奴は、腐葉土からゾンビ葉、虫の 棲家、液体落ち葉、人間好みの落ち葉まで、どいつもが美しく、 触れたくないほど汚いものだった。僕は、人間には考えもつかな いほどの意外なかたちを探しながら、煙草をふかすのだった。 親父は煙草を吸わない人で、時間に決められた生活をしていた。 夕飯までに帰らないと殴られるので、鴉が鳴く前に僕は鞄を持つ。 どうして親父に従わないといけないんだろ。僕は下山した。 下界 に降りて、気がついたことは。人の目がある世界って無色だ。す べての色は、すべての目によって色を奪われてしまう。すべての 手によって作り替えられてしまう。たとえばルージュの広告。そ れはビルの最上部に貼られて目線を待っている。誰の目にも気に 入られるように、無色の赤で作り替えられている。 山の紅葉はどんなに赤かったか。振り返って思い出そうとした。
730 :
Buuuuurn!!(続き) :02/10/18 00:41 ID:l22vmYsw
ちょうど僕が煙草をふかしていた辺りから、どくどくと黒い血を 噴き上げているじゃないか。僕が気づいた途端、炎は紅葉の山か ら立ち上がり、僕の瞳を焦がして燃え移った。 通りの向こうから 親父が僕を捕まえに来て、「ヒデヒロ、食事だぞ」と犬が唸るよ うに言う。魚屋の政さんが、「いらっしゃい、いらっしゃい」。 呉服問屋の若旦那が庄屋さんと立ち話、「本日はいい天気でござ いますねぇ」。時計屋の主人は無愛想な顔でスーパーマーケット の袋を持って通り過ぎて行った。 僕は、「火事だ! 山火事だよ!」 と、西のおっぱい山を指さす。大人たちは声を揃えて、「紅葉だ。 紅葉だ」「紅葉すれば、ドライブインが儲かる」「燃え上がるよ うな紅葉だ」「ああ今年はいい紅葉だ」。まるでミュージカルの 合唱みたいに。ダウン症の徳ちゃんだけが、僕と一緒になって怯 えていた。犬のようにキャンキャンと叫んで、連れのお母さんは 「よしよし、ドウドウ」と、徳ちゃんを連れ戻した。 その頃には、西のおっぱい山は完全燃焼。きっとあちこちに埋葬 されていた殺人死体もお蔵入り。夕焼けの終わろうとしていた空 をもう一度赤く染めた。落ち葉は無数の火の玉に化けて、一枚一 枚、空へと駆け上がって行った。 山は落ち葉で出来ていて 燃え上がったならすべてが燃えて 落ち葉の底まで燃え尽きて 跡形もなく消えてしまって
731 :
名前はいらない :02/10/18 00:59 ID:f5IG01mF
>>725 希望的観測に基づく妄想は常にウザイものです。
>>725 私はマイマイさんではないですよ。
貴方、空想が好きですか?(笑
>>669 SF的なイメージの凄さを表現する方法があらい。
重複が目立つし不正確なところも見受けられる。
>>682 舞う枯葉のように吐かれた息のようにさまようこと必至である自分。
>>683 時代的な男らしさを感じた。
「原始 幻視」の同音と「虚飾 装飾」の意味の近似に疑問。
冒頭と最終のはやさでサンドした。
734 :
名前はいらない :02/10/18 01:23 ID:v2YVf5yg
ジサクジエンだと!!
ククククククク・・・ミンチにされてーか!!
>>725
「落葉」 乾いた風が色を落とすように 街を抜けてく、美しく舞わせる 瞼の裏でくすぶるように 手を振る君の面影が消えない まだ体になじまない季節に 言いかけた言葉、思い出せない言葉 消えゆく声を集めるように 歩き出してはまた少し立ち止まる 空はまた昨日とは違う 顔で僕に語りかける 街の灯がともる。夜が青を飲み込む 空っぽの心に戸惑いながら もう君のいない家路で 踏みしめた落葉 消えてゆく落陽
736 :
黄楽 :02/10/18 04:58 ID:3z4OB++o
アスファルトの舗道に 金色に浮き上がった楓の葉 その朽ちかけの迷路に 俺はすっかり迷い込んでしまった 余す処なく費われ燃え尽きてゆく 楓 櫨に蔦に公孫樹 余す処なく打ち棄てられながら なぜ未だに俺を迷わすのか 木々は押し黙っていた もう語るべきことは全て語ったよと 遊びたがりの風だけが公園を走り回っている まるで幸せのようだった それぞれの純度で数々の墓標は打ち立てられ その下で夥しい蟲達は忙しく働いて それはまた土にそして再び木々に手渡しされてゆく 軽い嫉妬が落葉のように降りかかる 一体誰に何を手渡せるだろう 最早土に還ることもない俺は と 突然風が俺を殴る アスファルトの上にあった楓の葉は飛び立ち 迷路から一気に解き放たれ よろめき見上げたそこには あざやかな額に飾られた空が見えた
737 :
736 :02/10/18 05:00 ID:3z4OB++o
スマソ 題名「黄落」の誤りです。
あれぇ〜!!? 誤って
>>730 の冒頭が削除されちゃってるー!!!
ごめんなさい★
>>730 の冒頭に次の行を追加お願いしまつ★
「今、降りて来た山を振り返った。すると山が燃えているじゃないか。」
今更手直しNGならこの書き込みは無視してください(笑
739 :
入相(いりあい) 一 :02/10/18 14:36 ID:4/vDKbfa
子供と 子犬 もつれて遊ぶ お家に帰ったら 美味しいビスケを食べよう なんてこと今は 頭からすっぽりなくなって 小犬と 子供 もつれて遊ぶ コンクリが落ち葉に覆い尽くされているから あんまりはしゃぐと滑って転んで危ないよ なんて叫ぶママの口も目も ここにはなくて 子供 と小犬 もつれて遊ぶ
740 :
入相(いりあい) 二 :02/10/18 14:37 ID:4/vDKbfa
やがて落ち葉は 舞い上がって ふたりと一緒に 遊び出す 赤と黄色と緑に灰色 溶け合って 忍者ごっこの つむじ風 子供と 小犬と 落ち葉と つむじ風 もつれて遊ぶ 子供のおべべに 貼りつく落ち葉 小犬のお顔は すっかり落ち葉 つむじ風はおおきくなって 世界はすべて 落ち葉になった 落ち葉と 落ち葉と 落ち葉と 落ち葉と お日さまとお月さまとが 入れ替わっても もつれて遊ぶ もうお家には帰らない
745 :
人道意味違い :02/10/18 19:39 ID:EZpZcgs3
大小様々な樹で生まれ、そして育ち 舞い散り落ち葉となり肥やしとなる 私も育ち、舞い、そして次の世代の糧になりたいと思う 人も葉も、姿違えど目指すは同じ 次の命へ一握の糧
>>725 でつが。
6時間も放置された後、突然レスの嵐?
しかも
>>731 >>732 >>734 と連続して、ほんの30分の間に3人も?
しかも何故かまた、
>>725 で指摘したのと同じクセがある人ばかり?
偶然にしては、出来すぎですねえ(ププ
図星当てられてムカついたか、焦ったかのどっちかですね。
そういや
>>718 と
>>722 の自己レスも30分の間を空けてのジサクジエーンでしたね(w
もうちょっと考えてからやった方がいいんじゃないですか?
あまりにもアタマワルすぎて、笑っちゃいました(ププ
747 :
名前はいらない :02/10/18 20:51 ID:cm/dyX2u
そのヘボイ探偵っぷりからみるに死亡した◆Dbf2世か?
748 :
落葉 :02/10/18 21:05 ID:ImMNHqkB
冷たい風が柔い頬を突き刺す キンと張り詰めた空気が朽ちてゆく刹那 川のように流れる道を一心に突き進めば 足元に懐かしい香りがカサカサと鳴く 歩いても歩いても頂上に辿り着けないのは 木立と共存する孤独な時間がここにあるが故 敷きつめられた落ち葉は容赦なく手招きをしている (なぜそんなに歩くの? 震える鼓動が止むことを知らないから) 朦朧とした意識のまま与えられた生を飲みこむ 沈みゆく夕陽はとても美しく ゆっくりと落下する心拍で昨日までの僕が色づいてゆく
俺には君の痛みがわかる でも君はまたそんなことをしてる やめないと 抜け出せなくなるよ 毎日鏡を見てると だんだんはっきりしてくる 誕生日ごとに君は5つずつ歳をとってる これだけは言えるよ 君を地獄からは救い出せない 君はただ死ぬために生き それを繰り返してるみたいだ 線路の上を転がり落ちて いつかは戻れなくなるよ でも君は愚かなことに 間違った列車に乗っている この列車を止めなよ 遥か遠くへ連れていかれる前に この列車を止めなよ 自分が誰なのかわからなくされてはダメだ もう君は混乱して 選択眼はほとんど曇ってしまっているよ だってもう遠くに行きすぎてしまったから これだけは言えるよ 君は貝殻のように見える 君がいったい誰なのか 覚えているかい?
750 :
昔の葉 今の葉 :02/10/19 01:31 ID:jH0FOii4
こんなことを考えるのはひさしぶりのことだが がらになくいまはセンチメンタルな気分でいるんだ 昔ちぎった葉は今頃もう土にかえっているだろうかとか それとも川に落ち流れてどこかの水底の沈殿物となったかとか (考えだしたらとまらなくなってくる) もしくは突風に大気圏まで吹き上げられて 人工衛星のような理屈で永永と落ちつづけているのだろうか いや、どこぞの割烹料理屋の店主に気にいられて 肥え太ったどこぞの鮎に押しつぶされてしまったかもしれない・・・
751 :
昔の葉 今の葉 :02/10/19 01:32 ID:jH0FOii4
子供の頃の運動靴が片方だけだがいまさらになって出てきた 俺が鍵などをひまっつぶしに放り投げたりして 未来永劫不動を守れたかもしれないいわゆる大きなのっぽの邪魔ってなだけで ろくすっぽ靴もしまわれていない下駄箱と黄ばんだ白壁との隙間に落とさなければ そんな謎の運動靴なぞ今日の白昼の食卓の上になぞ置かれるはずもなかったはずだ 落ち葉なのか、それともただしおれて焦げ茶色に辿り着いただけなのかはしらないが その片方だけの明らかに俺の名前が名前ペンで描かれたズックの中に 枯れた葉が一枚あった これがかならず俺が昔にちぎった葉っぱなのかどうかなんてことは いま横の椅子でうす目あけて呆れたようにこっちを見ている じつにまあ19年も生きながらえている他称確実な化け猫であるところの 自称多少ぼけたふりをしているだけである愛玩ネコでさも解らないことは明らかなのだが 所詮葉っぱをちぎったいろんな場面があふれてきて止まらなくなっているんだ ズック靴は時代の生みだした新しい理屈の電気製品からはみ出す 極微量さながらの放射能がてらのマイナスイオンにまるで守られ通したかのように 少しばかりの変色をまといいま俺の前にある それを経て 理科の時間に昔見せられたフタバの発育の速すぎるビデオテープのような 急成長していく俺のセンチメンタルが落下 外の風が強くなっていることに気づいてふと一昨日の天気予報を思い出した 台風が進路を変えたのか気になってテレビをつけてみると 童顔の観たことがない男のニュースキャスターが ぶんぶんと飛び立ちそうな勢いではち切れそうな樹木をバックに 透明を破られそうなレインコートの姿で映った
>>745 明からに意味が違うね。けどこのスットボケ加減は激しく好み。
これが詩か否かに問題はあるが貴方の持つ世界観に共感。
>>739 「小犬と 子供 もつれて遊ぶ」このリズムがとても気持ちいい。
「忍者ごっこのつむじ風」なんていう可愛さも僕はかなり好き。
ただ、ビスケ〜のくだり、口と目のないママ〜のくだりが説明的過ぎるんじやないかなと僕は思う。
「子供と 子犬 もつれて遊ぶ」という始まりでボクは貴方の作った詩の世界に
すんなり入っていく事が出来たんだけど、まだ言葉を噛み砕いていないと僕が感じてしまった説明的過ぎる部分で
その居心地の良かった世界から追い出されてしまったような気がしてしまった。
>>729-730 まずパッと見て改行や語句点のつけどころがダイナミックだと思った。
よく読んでそれを美しいと思った。(俺はここで煙草に火をつける)
「紅葉すれば、ドライブインが儲かる」から徳ちゃんを連れ戻すくだりがまったく完璧で
手のつけようか無い。天才的。(俺から見たら、だからね)
評価は分かれると思うが、一般的に言えば荒いとされる部分、
また「落葉」との関連性の低さを踏まえても
新しい詩の世界を提示してくれたこの作品の作者を俺は支持する。
>>713 ニ連目冒頭の「なんとか」というのが馬鹿っぽい女のリアリティーを表していて美しい。
「そろそろ銀杏」という強引な展開も好感が持てる。
>>735 例えば「空っぽの心」っていう言葉って結構、普段まわりで使われていたりするけれど
「空っぽの心」ってどんな状態かな?
言葉の意味について、定義について考えたりしてるかな?
「心」
が
「空」
なんだよね?
ホントに空っぽかな?何一つ無い状態?
戸惑っているんだから空っぽではないし、んー
そんな細かい事はどうでもいいんだよね、
ボクが言いたいのは「言葉を大切にしてほしいな」って思うよ。
ボクは貴方の「上手な詩」でなく、貴方の「素直な詩」が読みたい。
>>612 「スターオペレーター」「わざとらしい姿勢」はかなり好き。
だが何か「やさしさ」に欠けるような気がした。
作品のなかに貴方の持つ才能の或る一部を感じる事が出来るし
この作品のなかに「やさしさ」を求めているわけではないんだけど
今の俺のテンションetcなどの個人的、俺的な要因等も前提として含みつつ
何か足りないんじゃないか?、とボクは感じ実は何日か前に作品は読んでいたんだけど
即レスをためらった。でも本当に珍しく俺が「長文で読みたいなぁ」と思った作品です。
>>614-5 一連二行で既に主人公がどんな女性なのかを簡単に思い浮かべることが出来る。
素晴らしい詩世界の入り口だとボクは思う。
(*ボクは詩で一番大事なのは一行目だと勝手に思っている)
構成、展開、言葉選び、どれをとってみても作者の力量を感じるのだが、
やや中だるみしているという感は否めない。余計な描写が最後の「落葉」の印象を
薄くさせてしまったようにボクは感じてしまった。
が、このボクのレスの場合、批評というよりは個人的感想のようになってしまったかも知れないので
そんなに気にしないで下さいね。
>>616-7 自分の世界を外に出すことに一杯で、もしかすると読者を置き去りにしてしまっているのかも知れない。
言葉が、詩が好きだ、というニュアンスが文体が伝わってくるようでそれはとても嬉しいこと。
>>643 誤爆なんだろうけど落葉の情緒は感じる。
>>659 貴方の「異性」でなく「同性」を主題にした詩はどんな感じなんだろうとちょっと思ったり。
>>669 「凍りついた季節はアナログの歯車〜」
詩の真似をしているという感じがしてしまう。
ボクは展覧会に飾ってある有名な画家の絵よりも貴方の心の言葉が見たい。
>>688 率直にうまいなぁと思った。
「思想が合わない」「お前は俺が嫌いかい」「掃除好きな女」等
昭和チックな独特の言葉の言い回しをとても面白く読んだ。
特に「思想が合わない」って言葉を今の時代に使う作者のセンスに激しく萌え。
前時代の文学に憧れて興味を抱いていた頃の自分を思い出したり楽しんで読んだので
読んでいて批評するということを忘れてしまっていた。
「俺は銀杏の匂いが好きだよ。お前は俺が嫌いかい。」「俺は流線をさまたぐ、苦い苦い銀杏の葉」〜終いへの流れ。
美しいなぁ。自分が書けないうな作品だから素直に憧れる。
テーマ「落葉」から「銀杏」への連想は今回やはり多かったんだけど
この作品の「銀杏」の場合、他にまったく替わるものが無い使われるべきして
使われた「銀杏」であったから、容易に思いつくことが出来る「落葉→銀杏」ラインが気にならなかった。
>>758 フォローありがとう :D
761 :
名前はいらない :02/10/19 09:02 ID:eXJZr+UR
また活況を呈してきたね。
762 :
名前はいらない :02/10/19 09:04 ID:eXJZr+UR
いろんな人が批評するのはいい!
763 :
名前はいらない :02/10/19 09:06 ID:mcWVI5Go
おれ的には、マイマイカムリさんの批評が好きだ。
764 :
名前はいらない :02/10/19 09:10 ID:vQ2VkoHt
>マイマイカムリの批評 清新で切り口が鋭い。馴れ合いに決別しているのもいい。
765 :
名前はいらない :02/10/19 09:12 ID:bJzccdl1
今回のチャンプは本物かも。
766 :
名前はいらない :02/10/19 09:13 ID:bJzccdl1
いままでのは嘘くさいよ。
767 :
名前はいらない :02/10/19 09:16 ID:SDRu3nzU
まぁ、投稿期間の延びたことだから なんとか佳作ぐらいは出るんじゃないの?
768 :
名前はいらない :02/10/19 09:18 ID:W3cCJ9Pc
いつもの酷評さんも酷評するのかな?
769 :
名前はいらない :02/10/19 09:28 ID:PF/AuE0W
酷評親父はキマグレだからな。どうだか。 親父!サボッテないで酷評しろ!(笑
770 :
名前はいらない :02/10/19 09:39 ID:0K6k0Smf
771 :
終葉 :02/10/19 17:14 ID:qDNds44c
《 ;´y;; はらはらと ,,i´;;丿;;;;;ヾ,, はらはらと ただ はらはらと ,ノii;;;;ノ;;;;;;;;;;;;iiソ こがね色は くれないを 見つめ ;i;;;;;;丿;;;;;;゜;;;;iii;;/゜ くれないは こがね色に 見いる ;i´;;;丿;;;;;;;;;;;;iiii;;;ノ ,;:i;;;;丿;;;;;;;;;;;;iiiiii;;ノ 芽吹き 優しい陽を 浴び ('';;丿;;;;';;;;;;iiiiii;;ノ 冷たい雨に 濡れ \;;;ii';;;iiiiiiiiiii;;ノ 薄緑に映える ;;/;;;;'iiiiiiノヾ yゞ 》 眩しい陽差し 蝉の声 ;´y;; 気まぐれな 雷鳴 ,,´ii;;;;;ii;;;;;ヾ,, 濃緑に萌える ,;;iiiiiii;;;;;;;;;ii;;;;;;;ソ ;iiiiiiii;;;;;;;;;;;;;ii;;;;;;;;ゞ゜ ;iiiiiiiiiii´;;;;;;;;ii;;;;;;;;;ヾ;; 静寂の日々 ,;:iiiiiiiiiiii;;;;;;;;;ii;;;;;;;;ゞ;; 乾葉擦れを 耳に (''iiiiiiiiiiii;;;;ii';;;;;;;ソ; こがねやくれないへ 衣をかえ ´''iiiiiiiiiiiii';;;;;;;ゞ 生なる大地へ ´''iiiiiiiii/;' 落ちてゆく ´´ゞ はらはらと はらはらと
何も知らないし、何も見てない。 だから、関係ないんだよ。ゴメン
無様というか、無様なのが、元もとの習性だから、 そうなんだよ。目で永遠に見たければ、どうぞ。 無様を見たければ、
悪気はないよ。監視されて、行動制約されるのが 嫌なだけ、名古屋で強力な電波感じた。 これが、一生続くのか。
>>729 あーなんだっけ。黒澤明の「夢」って映画の「赤富士」を思い出した。
すごく面白い語り口なんだけど、それが最後になって割と落ち着いてしまうのが物足りん。
でも今のところチャンプ候補かもしらん。
>>735 めちゃおもろそうなタイトル!と思たらHNなのか。。。
詩は淡々としすぎ。丁寧といえばそうなんかとも思うが、それだけかもしらん。
まとまりすぎて面白くないというのは、俺自身の作品にも言えるんやが。
>>736 「まるで幸せのようだった」という迂遠な語りかたに好感。
でも「なぜ未だに俺を迷わすのか」「最早土に還ることもない俺は」の、
自分べったりな独白はいまいちと思うた。
酔ってるのでここで断念。寝ます。
776 :
落ち葉 :02/10/20 01:28 ID:PzSrNgxF
太陽は次第に、身を隠し 葉肉のクロロフィルは減少してゆく 紅葉した、あの木々の葉がすべてなくなる頃 僕はきっとここにはいない 病院の窓辺から見る景色は、街路樹のおかげで飽きる事はなかった 全身に転移した活性酸素の悪業が メキメキと僕をむしばんでゆく この喉はただの空洞と化した スプーンで流し込まれる石ころを必死で飲み込む 目を閉じれば、あの楽しかった日々が蘇る どうぞ、今が現実でないなら… どうか、目が覚めた時 僕は家のベットにいますように… 遠くで、自分の名前が聞こえるけれど 目を開けたくない すごく眠いのに、誰かが邪魔をする 目を開ければ一面の花園 ああ、もう秋は過ぎたんだな 「春が来たんだ」 病院へと続く街路樹は、黄金色の葉をたわわに身につけ光輝いていた それは、雲ひとつない秋晴れの午後だった
777 :
名前はいらない :02/10/20 01:43 ID:mfc2R+i0
age
778 :
ひまわり堕ちるぽとりと :02/10/20 02:14 ID:OLp15B35
柿の葉 太陽を見あげて ならんで咲いている やわらかい かたむいた日ざしをあびつつ オレンジ きいろ 一枚 ぽとり 牡丹 インディアンの夏 夏はとうに終わってる ※すいません、2本目です 流してください
>>608 :辞去 :02/10/11 02:11 ID:IIRNcVDs
短いので見落としていました。ごめん。
「緋色の実」「落葉の軌跡」とリアルで押し上げて、
観念・抽象でさらに尖るかと思いきや、「盛衰の像」と対比ではなく両義で
落ち着いてしまった。誤読かもしれぬが、それでも結語としては弱い。
>>713 :染まり行く秋 ひとりの帰り道 :02/10/17 10:55 ID:aRiCL8ow
たわいないのはいい、たわいなく言葉を使うのは困る。
「行く」は「ゆく」、「ヒット曲たち」もないだろ。
「踏んであげる 私のボサノヴァ」。これを落ちにするのではなく導入に
すれば、彼氏と私についてもっと先まで語ることができるはず。
>>729 :Buuuuurn!! :02/10/18 00:40 ID:l22vmYsw
長いのはいい。饒舌に語るのはいい。稚拙なようで不思議に連関を失わない。
一気に吐き出したい思いがあるからだろう。僕とその他大勢にせずに、一人
ひとり2行程度で書き分けてほしい。
>>735 :デジタル乳首 :02/10/18 01:30 ID:ge7DIC/D
「落葉」
たとえば、
「まだ体になじまない季節に」
と
「言いかけた言葉、思い出せない言葉」
の間に、行間はあるだろうか、ない。
身体性から言葉に、ただ飛んでいる。
「まだ体になじまない季節に」のみいい。
>>736 :黄落 :02/10/18 04:58 ID:3z4OB++o
黄落より黄楽にして別の詩を書いてもよかった。
降りかかる踏みしだく落ち葉の間に佇む「俺」が、
何に俯き、何を仰いだのか、もう少しほしい。
>>739 :入相(いりあい) 一 :02/10/18 14:36 ID:4/vDKbfa
たしか、漁業権の一つに入会権というのがあったような。いや、水利権だったか。
「もつれて遊ぶ」がキーワードか。冒頭の提示だけで充分リフレインするから多用
は控えて、「もうお家には帰らない」と越境するまでの間に、不安な楽しさを工夫
して欲しい。
>>745 :人道意味違い :02/10/18 19:39 ID:EZpZcgs3
いや、目指したり、なりたいのではなく、それが天然自然。
論理的に破綻していないか。
>>748 :落葉 :02/10/18 21:05 ID:ImMNHqkB
これだけ比喩を使ったなら、「沈みゆく夕陽はとても美しく」はない。
圧倒的に広大な色をカタルシスにしたのだから。
>>750 :昔の葉 今の葉 :02/10/19 01:31 ID:jH0FOii4
「がらになく」は、柄にもなく、だろう。
冒頭2行は不要。なくてもわかる。次の2行の「とか」と()も。
「水底の沈殿物」は意味重複。最後の2行はいける。
極大極小というサイズの対比だけに終わらず、極私でさらに転がそうとする
のは買える。が、ブリッジがない。
751 :昔の葉 今の葉 :02/10/19 01:32 ID:jH0FOii4
おもしろい。ただし、「俺のセンチメンタルが落下」の「センチメンタル」
は使うべきではない。その後の台風へつなぐ重要な1行をどうするか。やは
りブリッジの問題だ。
>>771 :終葉 :02/10/19 17:14 ID:qDNds44c
絵も含めてかっちりつくった。
冒頭で「こがね」と「くれない」を重ねているのに、「こがねやくれない
へ 衣をかえ」とさらに重ねて、冒頭を相殺してしまっている。効果として
も意味としても。「はらはらと」も1回限りでいい。
>>776 :落ち葉 :02/10/20 01:28 ID:PzSrNgxF
紅葉も活性酸素も自然なはず。「悪行」とは書かないところから始まるはず
。
782 :
776 :02/10/20 10:16 ID:aSErnNf3
>>781 マイマイカムリ様
講評ありがとうございます。
>紅葉も活性酸素も自然なはず。「悪行」とは書かないところから>始まるはず
自分としては、紅葉を活性酸素の悪行と書いたつもりは毛頭無く、貴方がご指摘下さった紅葉と活性酸素は無関係です。
「活性酸素の悪行」は、「紅葉」ではない「何か」を指すのですが何だと思われますか?
読み手がそのことを文脈から判断できないとすると自分の詩は相当な駄文なのである…という気になってきました。
しかし、よい作品とは誰もが、一目でわかるようなものでなくてはいけないのでしょうか?自分の経験では、必ずそうではないと思うのですが、今回の自分の作品にそれが当てはまるかどうかは疑問です。
783 :
落ち葉の宝刀 :02/10/20 11:51 ID:ZRpr6P8d
絶望の海にうち捨てられた赤子のよう 定まらない足取りで、ふらふらと 疲れきった私 あまりに魅力的な「森」 色とりどりの葉が、 ひらひらひらひら 舞落ちる 奥へ、奥へ、もっと奥へ 此処ではない何処かへ ぽっかりと開いた 落ち葉の森へと 憑かれたように迷い込む 黄金、オレンヂ、紅… 色の洪水が まぶしく理性を解糖する 洛陽の海へと漕ぎ出すボートに乗って 鮮やかな快楽と心地よい感触に身をまかせ ひらひら 、ひらひらと 母体の中で眠りに落ちた旅人は 安らかな眠りを享受する 始まりは終焉に向かい、終焉は始まりへと続く 森というリリスの中で、始まるのを待っていた
>>782 あなたのは駄文ではないし、私の理解とも違っていないとわかって
よかった。誤解を与えたとしたらゴメン、少し補います。
紅葉も活性酸素も(ともに)自然(物)なはず。(一方を)「悪行」とは書
かないところから(紅葉への観察も)始まるはず。
785 :
782 :02/10/20 13:24 ID:6zgGWwBd
>>784 マイマイカムリ様
なるほど。了解しました。
確かに、双方は自然の流れの一環でであるのにも関わらず、
趣きあることだと受け止めるのは紅葉のみですね。
その(紅葉は悪行ではないが、活性酸素は悪行であるという)概念こそが、我々が紅葉を観察するという行動に起因するということなのだ。
…と、いうことで良いのでしょうか。
マイマイカムリ様はなかなか、哲学的な事をおっしゃいますね。
マイマイカムリ様の詩も読んでみたいです。(もしかして、もう投稿されましたか?)
実は、「悪行」ではなくて、「悪業」なんですけれどね。
わざと業にしてあるんですよ。
業=カルマというのをかけてみました。
ちょっとした漢字の変換法すら見落とす批評眼か… あれはいらんこの言葉は使うなばかりで本質的な事に一切ふれないよな…
787 :
785 :02/10/20 14:05 ID:qfWnhE8u
>>全身に転移した活性酸素の悪業が >>メキメキと僕をむしばんでゆく わざと悪「業」にすることで この詩の主人公の病魔に犯されて行く、儚さとか、自然へあがらえないむなしさとか表現したつもりなのでしたが…。 ここの行はただ、それを述べたかっただけなので >>紅葉も活性酸素も(ともに)自然(物)なはず。(一方を)「悪行」とは書かないところから(紅葉への観察も)始まるはず。 ということはまったく考えていませんでした。 こういう詩の見方は、とても斬新だと思いました。 ただ、やはり、自分の伝えたかったことがマイマイカムリ様には届いていなかったようです。 マイマイカムリ様は駄文ではないとおっしゃってくれましたが、 詩を作った張本人がこのような戯れ言をぬかして、自分の詩の意図を解説するようでは…それはやはり、私の詩がいかに駄文であるかという最たる証拠です。 少しでも、ましな文が書けるよう、精進できるよう、努力せねばなりません。 また、出直してきます。 批評有り難うございました。
漢字の変換を読み取るのはなかなか難しいからしょうがあるまい。 確かに批評家が詩の本質より、技法的なところや、詩の一行に固執しすぎているという感はある
批評への批評・反論などは雑談スレでやったらどうだい?
790 :
ミュージック :02/10/20 19:55 ID:Fr5Sf5Ya
もう このアスファルトの国には 還るべきところもなくて 土にもならず 掃かれて 終わる すべての葉っぱが ひとりぼっちだ もう アスファルトしかなく その下にも そのさらに下にも アスファルトしかなく 遠い古代に 落ちた葉は 何処へ行った? すべての葉っぱが ひとりぼっちだ せめて 晴れた日には 風に吹かれて 転がりつづける 落ち葉たち
>>682 この詩だと葉が残りますよね、前半部の消えた鮮やかさと比較して
この残った葉の存在が最後に生かされてないかな。
そしてため息、これは冷たい吸った息、に比較すると
最後を閉めるには全体の冷たい雰囲気と比較すると苦悩の象徴にせよ
"なまあったか"すぎるんですな。やや書き込みが甘いかな。
>>683 結局は羅列の前と後にネガティブな感覚を提示しただけですな。
>>688 うーん、実際、この詩は素直だなと思いますです。
ザクザクした感じでこなれてはいなし
まあ、平凡ていえば平凡なんだけど
それが逆に全部味かなっていうか。
ガレージパンクのバラードっぽい感じで
俺は嫌いじゃないっすね。
>>698 このたくらんでいるような膂力を感じさせる
たくましさはいいんだが
2連目、これ花見が背景なんだよね。春かよ!
>>700 二連目はなかなかのもの。表現もいい言葉を選んでる。
>あぁ、落ち葉よ。まだ何者でもないものよ。
>人外の形相でおれにたった今踏みつけられ
特にこれらの部分は最高
一連目、三連目で勢いが完全にそがれてる。
イメージを枠にはめて、額縁をつけて、はい、これは絵ですよ
といってるようなもの。題で救われてるけど。
個人的にはちっちゃくまとめようとする意図がみえてちょっと。
>>701 安易なネガティブさに陥っているような感覚があるなあ
最後の救い、もちょっと突然で安直。
もうすこし、経路をしめしていけばいいものになったと思う。
>>703 よいものだと思う。ぼんやりとしたノスタルジーと
古いフィルムと秋の空気がちょうどマッチしてるんですよね。
後半部でフィルムの中と現実界での自分の行動を改行で
パキっとわけておくと気持ちよかったかも。ちょっと
イメージを捉えるのに時間かかるけど、どうだろな
これは好みの問題かな。
793 :
「氷解W 〜 1/fの揺らめき 〜 」 :02/10/21 09:32 ID:m7H76Xlk
記憶に残る男の 行き過ぎた賭け 夢覚めやらぬ男の 途切れた男の 行き過ぎた賭けだった 別れた二人の結晶 残る面影 俺が どれだけ こいつ可愛がろうと おまえに絶対かなわない どこまで こいつ育てようと おまえに絶対かなわない 記憶に残る女の 行き過ぎた出会い 夜に舞う女の 途切れなかった女の 行き過ぎた出会だった 別れた二人の結晶 残る面影 お前が どれだけ こいつ可愛がろうと おまえに絶対負けない どこまで こいつ育てようと おまえに絶対負けない 記憶に残る女は 行き過ぎた相手と 夜に舞った女は 途切れなかった女は 次の男と歩きはじめた 別れた二人の結晶 残る面影 次の男よ 誰よりも こいつ可愛がって 俺を負かしてくれ いつまでも こいつ育てて 俺を負かしてくれ あいつより俺より長く こいつのそばにいてくれ 別れた二人の結晶 残る面影 こいつの瞳に 真実を読み取られているような気がして
>>704-706 ほのぼのした空気がいいですね。
日常生活のなかの秋の寂寥感がよく出てます。
いわゆる非凡なる平凡という感じかな。
最後から二番目の連がちょっと蛇足かも
>>713 ボッサと秋、だけでとりあえず普段着で無印良品とかの
ボーダー着てそうな郊外っぽいオシャレ脳エキスが
ドッピュドッピュほとばしってますな
とりあえずこぎれいな喫茶店辺りでコーヒーとケーキを
頼んでマターリするには最適というかなんというか。
>>717 表現は悪くないし見事なんすけど、展開が無い分どう対処していいか
わからない部分があるかな。入るとっかかりがないというか。
>>729-730 燃え上がるような紅葉、のイメージを
破滅的に拡大していった感覚はなかなかすごい。あと
紅葉の汚さ、これ書いたのは特筆に価するなと思います。ほんと紅葉の時期は
葉の裏にムカデとか貼ってて汚いの何の。それと死体の匂い、とか
リアリティが段違いですね。リアルさじゃなくてリアリティが。
本当に山の中は結構廃棄物とかがちょこちょこ捨てられてて死体があっても
ぜんぜんおかしくはない。
人間関係の非リアルさと相まって奇妙な感覚を出してます。
>>735 イメージのぼんやり感はちょっとアレですね
何も残らないし、流れもしない。
795 :
Leaf :02/10/21 16:44 ID:KWmlRuMz
796 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :02/10/22 00:44 ID:zw8WuXVM
>>778 インディアンサマーは、小春日和。別名、「小さな嘘つき」ですね。
二本目ってのも嘘だったりして。くすくす。微妙な季節感で面白いですが、
もっと季節を壊してもよかったのでは。「柿の実」とかね。
>>783 美しい情景描写です。しかし、直接的な表現が目立つのと、飛躍が少
ないのが欠点ですね。ボートの周りに展開する落葉の筏たち。生命の神秘に近
付けるためには、しつこいほどの描写が必要だったかも。
797 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :02/10/22 01:08 ID:zw8WuXVM
>>790 乾いた感傷が心に残ります。一つ問題にしたいのが、題名。音楽を奏
でているのが、落葉なのか、アスファルトの支配する世界なのか、語り手なの
か、はっきりさせると、『ミュージック』が形を帯びてくると思います。
>>793 だいぶ落葉から離れてしまったね…。独特な語り口で綴られる、破局
のリフレインは、落葉を連想させないこともないですが。「行き過ぎた」は、
「とおりすぎた」の方が意味が通りそう。内容も、もうひと味ほしかった。
>>795 Agastiaが美しいことばだったんで、調べてみました。インドに伝わる
予言の葉っぱ、だそうです。内へ、内へ切れ込んでいく宇宙ですね。土壌のパ
ートを閉じた世界にしたのは面白いけど、ちょっと息が詰まりました。
>>700 :青春と落ち葉 :02/10/15 15:52 ID:1OyHg4rT
断定や問いを多用するなら、モチーフが明瞭でないと。
「おれの心は荒くれ立つ」とは何?
「嫌な秋だ」という導入のみ感心。
>>703 :肩にすれ違う小さな落ち葉 :02/10/16 16:37 ID:FiuZrlS0
ごめん、やり直します。スペースを改行にして読んでみると、弛緩ではない
ですね。「映写機」とあるから、タブロー入りの中景が狙いかもしれないが
、ソフトフォーカスだけでは物足りない。「やわらかく吹き荒ぶ風」は疑問。
>>717 :名前はいらない :02/10/17 16:05 ID:l1Yhtgcf
首をひねるところが多くてタイトルを付け難い。「落ち着いた老人」から
「妖艶」という流れ。6行に2回も「妖艶」が続く。アスファルトでないなら
「古き黒き大地」と大時代なのも。
>>783 :落ち葉の宝刀 :02/10/20 11:51 ID:ZRpr6P8d
1行目からつまづく。「絶望の海」と「赤子」が認識しているのか。もちろ
ん「赤子」は認識していないが、そこは「絶望の海」と呼ばれているのか。
「のよう」のおかげでわけわからぬ。どちらでも好きなように読んでとは
いわせない。
>>790 :ミュージック :02/10/20 19:55 ID:Fr5Sf5Ya
「すべての葉っぱがひとりぼっちだ」とリフレインしながら「落ち葉たち」
では矛盾していないか。視線や視点に無自覚に思える。
799 :
名前はいらない :02/10/22 01:29 ID:DqymL8Lp
相変わらず切れ味のいい批評だ! >マイマイ
800 :
名前はいらない :02/10/22 01:39 ID:YCMwGji3
>マイマイカムリさん。 2ちゃんのコテ人気投票に今日の1票プレゼントいたします。
801 :
一葉 :02/10/22 04:42 ID:R2Jt/14M
風に煽られて落ちる一葉 色を失い高い空に舞う 「何事だ…?」 眠りを覚まされた一葉 孤独の光に呵まれて 目を覚ます 高く高く舞い上がり 空から地面を見下ろす 夢のような気分で されど刹那が過ぎ あっというまに落ちる一葉 後は空をただただ眺めて 土に還り また茂る青々とした一葉に 戻る日を夢見る その前に 腐る事も知らずに
802 :
姫野義弘 :02/10/22 05:20 ID:/2DbqO07
争わなくてもいいよ 苦しまなくてもいいよ 頑張らなくてもいいよ 反省しなくていいよ 変わらなくていいよ 俺はすごく幸せです 信じなくてもいいよ
803 :
をち婆の唄 :02/10/22 07:25 ID:pYeLo8B6
落葉はらはら 落ちばが原 遠(をち)なる落ち場 をち婆(ば)が孕む 堕ちるをち婆 はらはらと 落とす涙は落葉色 涙は御乳(おち)の胸のうち 遠なるをち婆ヲチすれば おちおち良い子だ ねんねしな をち婆は母になりました 母なるをち婆 小さないのち 婆は嬉々と乳をやる ねんねんころころ暖かい 落葉のベッドは暖かい 落葉はらはら 落ちばが原 をち婆の歌う子守唄 今日も遠から聞こえます 耳をすませば聞こえます
804 :
fall 〜紅(くれない)の傷心〜 :02/10/22 10:59 ID:sDSIDXsp
ブーツの音 響かせて 君が乾いた色に溶けて行く 冷たい落ち葉の色が 君のコートにも移り 遠くなる 背中はまだ すぐそこにあるのに 朝は無惨な 白さで 僕をここに取り残した 火傷のように疼く 心を風にあてて 見送る 背中が 雑踏の中へ 君が消えて 僕は一歩も動けない 愛しさの火は まだ消えてない 置き去りにしたのは 君ではなくて 本当は自分 わかっているさ 君が消えても やはり僕は何ひとつできない 愛しさの火を 燃やし尽くしてくれ 紅く燃える木々よ この心も一緒に どうか お願いだ 落ち葉が 僕に降り注いで 落ち葉が 僕を埋めて行く なにひとつ燃えあがることはなく ただ降り積もって行く
805 :
落ち葉メタル :02/10/22 21:07 ID:nhl/qGRk
落ち葉ああああああああああああああああ!! 焼き芋おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! 地球!資源! 再利用!! 地球にやさしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい! 腐ってたい肥いいーーーーーーー!! YES!YES!YES!!! 落ち葉!落ち葉!落ち葉!落ち葉!落ち葉! 掃除した後!や き い も !! や ? き み も !! や き い も ? 落ち葉あああああああああああああああ!! 利用!火事!注意! 落ち葉!ダバコ!山火事!注意! 落ち葉!落ち葉!落ち葉! 秋です!秋です! 食欲の秋ーーーーーーーーーーーーーーー!! イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアー!!!
806 :
805 :02/10/22 21:08 ID:nhl/qGRk
嵐ではありませんのであしからず! まじめっすよ!
807 :
ふるふる おちば :02/10/22 21:45 ID:Y2DMAmHi
せかいは くうきで みたされた すいそう だよね うすあおい すいめんが あんなに たかーいよ いまの くうきは とっても つめたくって しろくて ほっちゃりした にくまんが おいしい ぼくが にくまん たべると ぽろぽろぽろ たべるのが へたなわけじゃないのに ぽろぽろぽろ ありさんにも わけてあげるんだ おいしい しろい おちばが いっぱい ふってきて ありさんは よろこぶよ ちょこぽこ ちょこぽこ コリドラスみたい ぼくらには すいめんから かるーいのが ふってきて ねったいぎょの フレークえさ みたいに ふってきて ぼくらは それを ぱたぱたせっせと あつめて たきびを たくんだ トルストイひげのおじいさんが むずかしそうな かおして たきびを たいているよ ぼくも いっしょに いいかなぁ わらって わらって わらって やきいも トルストイひげのおじいさんが にこっとわらった おちばの けむりは すいめんに かえっていって くもと まざりあって もうすぐ とうめいな あめを ふらせる ああ いい きせつだね
808 :
木がその葉を落とす国で俺は :02/10/22 21:47 ID:EEYyvoTG
意外にもこの国の空は 俺達と同じ顔のつくりで 島の道を北西に進んだら着けたのではとすら思えた 「夏だからさ」と先輩は 目の奥を深くしたけれど 送電線の下の緑化工事に 俺達は接がれた ワイヤーや縄を1日使えば軍手ごしに マメがちぎれ 石材や木を動かした晩は 腰の断面が重ならない それでも俺は 先輩や部長達とおんなじ 譲らない重い踏みこみで 太陽が急かす日々を汗で浸し 陽炎であぶった 夏だったから 緑は腹からの勢いで強く 痛いほど生きていた 空気に混じりだす鋭角 そして葉が 落ちた 黄色 黄色 茶色 赤 黄色 茶色 茶色 茶色 木が一斉に葉を落とすさまは 俺の爪を剥ぎ緩慢に浮かすが この国の 背景に過ぎない 冷える この地では 木を生かすために葉が死ぬという ひび割れが駆ける痩せた幹 土中で裂け白を晒す根 枝も葉もそれを知っているから 全身の夏の形跡を 最後の暖かな樹液にして すじと溢し 除き 葉を捨てて(捨てられ) 断ち切り(切られ) 身を震わせ一葉も残さず 残らない
809 :
:02/10/22 21:48 ID:EEYyvoTG
封筒の中で軽い”離層”は 事務的に指に傷を引く 秋が陰を増した動画は 視線にすら触れられない他人 あてもない葉は吹きだまり 葉脈も露わにかけらを散らす 戻れは しない枝 冬が来る 俺が曝されたことのない風がうろこを軋らせ 幾重もの渦で 昼を殺し 雪を 降らすという 俺達や秋を叩き潰すべく 迫る迫りせり上がる津波 「春になれば「春にさえなれば 「少しは ましだろう」 堪える 落陽の地表 だが 落ちた葉も抱いてくれるのか 春は 落ちた葉も 確かに春は 訪れるのか 冬は 過ぎるのか 綻びたスニーカーの傍 息を無くした葉の黒に 何千と霜が突き刺さる 注)離層 葉柄の基部に作られる特殊な細胞の集団 葉が離れて行く部分
>>739-740 ホラーと読めば面白い。
行を追うにしたがって、もっと緊張感を高めるような構成にすれば、
最後の一文も効いてくるはず。マイマイカムリ氏とややかぶったかな。
>>745 良し悪しは別にして、みつを的。
「姿違えど目指すは同じ」のような古風な表現が、説教臭さに輪をかけている。
これを素直に楽しめるかどうかは、読者個々の問題か。
>>748 小手先の表現が目立つし、感情やリズムの起伏にも乏しい。
刹那、一心に、あるが故など、日常語ではないのに、
詩的な語として平凡な表現を多用すると興をそがれてしまう。
>>749 これは誤爆だよね。ポップさはそれなりに秀逸。
>>750-751 「センチメンタル」という言葉を自嘲気味に使うのは、いい狙い。
自分で「センチメンタル」に言及しなければ、本当におセンチな詩になってしまう。
詩を書くことの滑稽さそのものを表現していると言ってもいい。
過度な饒舌さも含めて、主人公の弱さに共感。
>>771 いわゆるビジュアル詩であるが、このジャンルにとって最も大切なのは、
「絵と詩が切り離せないものであること」だ。この詩の場合、絵は単なる挿し絵。
そして絵を抜きに語れば、落葉の表現だなあ。としか思わない。まとめすぎ。
>>776 O・ヘンリー『最後の一葉』がモチーフか。
末尾の展開によって詩全体が「他人事」になってしまっている。
その付け足しを、僕は残念に思うのだが、他の人はどうなのだろう。
>>783 樹海を彷徨する自殺志願者と読んだが、これは作者のトラップに引っ掛った?
そう読むと、救いもなく冗長な感傷の詩と受け取れるのだが。
>>790 それは狙いなのかもしれないが、内容が空疎だ。
還るべきところのない落葉、という「事実」について語るだけに終わっている。
ひとりぼっち、という言葉が、悪い意味で空ろに響いている。
>>793 (僕はマカーなのでタイトル文字化けです)
妙な語り口(これが1/fの由来!?)が魅力だが、中身はあまりない。
視点には揺らぎがないのだ。それで単調になっている。
>>801 葉の心理描写をもっと深くしてもよかった。説明的でしかない。
葉の「死」が腐ることであるとしても、葉が夢見た「戻る日」は、
また別の「生」なのではないか。葉を人間に置き換えてみれば、そうなるはず。
腐ることは別段、悲しむべきことでもない。
>>803 これは秀作。言葉遊びがよく練られている。
後半になると疾走感がなくなってしまって残念。もっと加速してほしい。
813 :
楓の一葉 :02/10/23 01:53 ID:VeQwoBtK
水の白銀は 和式便器ならではの色 妻の手入れも行き届いて 黄茶の染みのひとつなく この水に空の青が映ったなら どんなに美しいだろうなぁ 思いを飛ばしながら 毎日便をひる 水の白銀に 楓の一葉 それはまったく「ある日、突然」でした。網戸を張った窓から は舞い込んでくる筈もないものでした。深山の紅葉、といった風 情でしたね。私は便をひりに入って来て、何をするのだったか忘 れて、暫し見とれました。何か、待望のものが舞い込んできた。 そんな感じでした。 便意 便意 便意 便意 便意 便意 便意! どうしようもなかったんです。私が便をひるためには、そいつ の上にどうしてもしなくちゃならない。した後には、何がどうし ても、流さなくちゃならない。どうしようもなかったんです。 初恋の女の子が差し出した手のひらの上にひるように、私は便 をひりました。かけがえのない想い出を流すように、私は水洗レ バーをひねりました。どうしようもなく、それは流れて行きまし た。 水の白銀に 映る幸せ亡くした顔 水の白銀は 和式便器ならではの色 妻の手入れも行き届いて 黄茶の染みのひとつなく しかし手は触れられなかった どうしようもなかった そこにあった楓の一葉は 遥か宇宙よりも遠くにあった
814 :
壁 :02/10/23 12:54 ID:WiHIZ8by
町にはいろんな人が歩いてて だけどそのうちのほとんどが一生触れ合うことのない人 いろんな人が歩いてるのだけど かわいい女の子はめったにいなくて でもたまには歩いてて ひとりでこっちへ歩いてくる女子高生が すごくかわいくて すれちがうのがうれしかった においを嗅いでみたりしようかな でもにおいを嗅がなかったのは 女の子がひとりごとを呟いた 「せつないなぁ」 ってよく通る小さな声で だから
815 :
_ :02/10/23 12:55 ID:WiHIZ8by
ぼくは今すれちがった女子高生を その背中を抱き締めてあげようと はげしい思いに突き動かされて早足で 彼女まであと最後の思いきりの距離まで 近づいたのだけど 上から枯葉がふってきて それがぼくらのあいだに 越えられない壁をつくった 壁のむこうで 彼女は止まることなく歩いていって ぼくは壁を前に 立ち尽くすしかできなかった 足元には虫みたいなブナの枯葉が ぼくをじっと見つめてて ふと上を見あげると 枯葉が降ってくるような木はどこにもなくて 幾何学模様の空があるだけだった
あぼーん
最初は性器を隠した 女は次に乳首を隠した なぜだかはわからない 僕たちは体内に爆発を隠して生まれてきた 噴き出す汗は太陽の肉汁だ 溢れ出す精液は精神の脳汁だ 丸裸で町へ出た 誰も俺のことを見てくれなかった 不思議だ 犬さえ俺のことを不思議がってくれない 夏の猛暑に私は痒くなっていたのだ おまけに膝上には猫が住んでいる あぐらをかいているのがたまらなかった 私は獣のように正座をするべきではなかったのか? 女は丸裸で歩いているのがたまらなく恥ずかしい 気づくまでもなくずっと恥ずかしかったのだ 通行人は男も女も老いも若いも犬も猫も じろじろなめまわすような湿度で見るから 女はヤツデの葉を拾い 最初は性器を隠した 男はヤツデの葉を拾い 暴力だけを隠した 犬はヤツデの葉を拾い 噛って遊んだ 初めてのSEXの時驚いたことは 女の服を脱がすとそれが落ち葉となって 白いベッドにバラバラになって溶け 唾液色の染みをつくったことであった
818 :
ユグラドシル(世界樹) :02/10/24 01:56 ID:4bRIZXU5
宇宙のどこにでも存在する黄昏の時。神々はとうに此処を去り、彼らの親星さ えも輝きを、フレアを失い、赤色巨星と化しつつある。かつては生命に満ちあ ふれたこの惑星に、今はただひとり、巨大な世界樹だけが立つ。 ひとつ、またひとつ、生命の火が消える度に、それを抱きかかえるようにして 世界樹は、その枝を伸ばしていった。荒廃しゆく世界に対抗するかのように、 あおあおとした葉と、頑丈でまっすぐな幹をたくわえて。メタンの霧につつま れ、硫酸の雨を浴び、二酸化炭素の雲を貫いて、世界樹は立つ。 たった今、この惑星最後の、小さな生命が誕生した。かすかにふるえる、出来 そこないの有機物。それは細胞の形態を保つことすら出来ずに、生れて数秒後、 砕け散るようにして死んでしまった。生きる歓びと、生きる哀しみを全身に享 受して。世界樹は小さな屍体をしっかりと抱きとめる。 そしてその瞬間だった。あおあおとした世界樹の葉の一枚一枚が、燃え上がる かのように、いっせいに紅く染まったのは。それらはゆっくりと枝をはなれ、 真紅の帯となって、明滅する蝶の群れとなって、空の深淵へと落ちていった。 横なぐりの風にも、硫酸の雨にも、揺らぐことなく。 世界樹は立つ。音もなく崩れ落ちるバベルの塔。真紅の帯は、明滅する蝶の群 れは、成層圏を超え、星系を超え、彼方へと落ちていく。その光かがやく二重 螺旋の軌跡は、かつて生命に満ちあふれた惑星への鎮魂曲(レクイエム)であ り、哀しくも生き続けた思い出のすべてだった。
819 :
名前はいらない :02/10/24 02:11 ID:9dfwPTUW
お題は「落ち葉」です。 テーマに沿った投稿をして下さい。
820 :
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :02/10/24 10:10 ID:SHlnw5rm
お前ら、今のままじゃ「ドン亀賞」該当作品なし、だぞ!
人間の落ち葉=「ハゲorフケ」で、誰か書くべし!!
>>805 うーむ。息をもつかせぬシャウトの嵐。血管破裂させて死なんようにな〜。
しかし「落ち葉」から連想した言葉叫んでるだけっつーのは、バカっぽくて
親近感もてるな。「や?きみも」ぐらいか、ひねってあるのは。
その素直さに免じてドン亀ラリアット進呈!!ドン亀賞には程遠いぞゴルァ!!
>>807 なんだかTVCMみたいなかんじですね。まるだいハムあたりの
CMにありそうだなーっておもいました。アリをねったいぎょの
コリドラスにしちゃうのは、ちょっとごういんかなぁ?っておもい
ました。ぜんたいてきには、やさしくてあかるい、つめたいくうきも
かんじるいいさくひんだとおもいましたよ。
>>808-809 この詩は重めのリアリティーをもったつくりで、よく読み解けば
その現実にさえ辿り着けるのではないかとさえ思えた。落ち葉と
いうもののない南国から来た外国人労働者なのだろうか、作者は?
それともそういう人を身近に知っている人物か。どちらにしろ
丁寧な描写が生々しい。が、暗喩がひとりよがりになっているような
ところがあり、それが全体の印象と比較してちぐはぐな印象を受けた。
「夏だから」という説明が繰り返されるエンターテインメント流の
親切さと、読者を弾き返す暗喩とを、同居させてしまっては全体が
壊れるのではないだろうか。とはいえ、重みと凄みのある、外国人
労働者の「今」を表現した良い作品だとは思った。
。。。つ、疲れた(泣
822 :
名前はいらない :02/10/24 11:31 ID:XYxorRQ4
>>817 公序良俗をなんと心得るか! 馬鹿めが!
823 :
名前はいらない :02/10/24 11:34 ID:ahrQZFxg
馬鹿は 自らの馬鹿を 自覚できないから 馬鹿なのだ
825 :
名前はいらない :02/10/24 11:41 ID:xlDweeDu
826 :
名前はいらない :02/10/24 11:45 ID:HzFxYPt7
>>817 板を間違えるな! どっか逝けよ! バ〜カ!
828 :
詩も募集! :02/10/24 14:59 ID:7anU0RuM
829 :
名前はいらない :02/10/24 18:50 ID:asLyJSlG
締切は本日一杯です。
まだの方は急げ〜!
「落ち葉」をテーマに詩を書いて投稿してください。
詳しいルールは
>>2 にあります。
830 :
暮色落葉 :02/10/24 22:49 ID:rSlWKBMH
あの 舞い散る落ち葉は 誰の夢か 黄昏の 街路に音もなく 降り積もり 深まりゆく 秋の装いが 癒すのは いったい誰の心か 黄金色の 秋風に吹かれて こぼれ落ちた ためいきは あの赤子の掌のような 紅葉のものか それとも 今 狂った小鳥のように舞い踊る あの銀杏のものか ああ 秋が私の心に降ってくる 秋が私を黄金色に染めて 今 私は哀しくも美しい落ち葉の 囁きを聴く
紫に枯れた樒が 姉の耳からさくさく出て リノリウムの床を埋める 十月の夜 私は枯葉をザルいっぱい集めて 病室の水盆で焚く テレビが見えなくなる前にと 毎晩焚く 薄い煙りが枯葉の来し方の たぶん人々の姿を真似て ねじれ 裂ける 青い花びらみたいに ひらひらと揺れる炎 廊下では発情松虫が うっとりと鳴き 赤んぼ蒲団を着たきりの姉は かなり止まってる 火サスを見ているうちに 揉み砕いた枯葉 指先には お線香の匂い せめて蕨餅くらい その肌が透けていれば 黄泉路に黒々と口を開けた からっぽの体内を覗けるのに 青い花びらみたいに ひらひらと揺れる炎
832 :
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :02/10/25 00:03 ID:LYAq59nP
えー。投稿期間を〆切りました。 これより審査期間に入ります。 審査員名簿は専用雑談スレのほうに載せときました。 専用雑談スレはageときました。 10月27日の0:00とともに審査投票を〆切ります。 「これは」と思った作品(何作でも)に1〜3点をつけて 簡単にコメントしてあげてください。何作でも選べますが、 多すぎる時はばっさり切り捨てるように。平均で3〜7作くらい だと思います。 それではかかれーーーっ!!
>>804 「冷たい落ち葉」「朝は無惨な 白さで」と、
「火傷のように疼く」「愛しさの火」「紅く燃える木々」とのコントラスト。
なのだが、あまりくっきりして見えない。燃える木々の冷たい落ち葉、は違和感。
>>805 ドン亀賞狙いか。こういう作品は、自分に書けないので手放しで賞賛してしまう。
手放しで賞賛しつつ、評価は保留します。採点不能。
>>807 これも水と火のコントラスト。
全体からすると、「トルストイひげのおじいさん」部分が浮いて見える。
感情豊かな風景描写に対して、人間が登場する部分にむしろ人間味がない。
>>808-809 とてもきれいな表現も多いが、レトリックに酔っているところもある。
「黄色 黄色 茶色 赤」とか「秋が陰を増した動画は〜」の部分とか。
自然や地球といった縮尺でなく、「国」としたのは面白い。
ただ、魅力的な「俺」の視点が後半に薄れてしまうのが残念。
>>813 「水の水銀に 楓の一葉」は「便器に糞一本」の意だと思ったが。ほんとの楓だったか。
そうとう下らない抒情だが、丁寧な演出に引き込まれる。
最後に「宇宙」を持ち出すのも、全体をさらに下らなくしていて爽快。
>>814-815 むやみに他人に感情移入してしまう詩人の特性を逆手にとり、
ストーカー風味に仕上げたのが、この作品の個性。
何もない空からの落ち葉を「壁」と直感した感性はまさに詩的。
>>817 着想はとても評価したいのだが、うまく咀嚼して詩につくりあげられなかった感じ。
第一連はいらなかったと思うし、最後のイメージに持って来るには、
「唾液色の染み」というのは弱い。もっと鮮烈であっていい。
>>818 これも着想を評価したい。しかしそれを完成させる踏ん張りがあと一歩。
文体は説明的で神話的な響きに乏しく、成層圏、星系とスケールを増す語も、
語だけが浮いている。的確に作り上げれば、そうとうな普遍性を獲得できるのだが。