■ ジル・ドゥルーズ Gilles Deleuze 5 ■

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1考える名無しさん
伸び伸びになる『シネマ1』(Cinéma 1: L'image-mouvement,1983)の邦訳刊行。
ニコニコやYoutubeで日本語字幕作業が部分的に進行し、
アベセデールへの関心と日本語版DVD(あるいは書籍化)が望まれはじめている昨今。

『意味の論理学』『アンチ・オイディプス』に引き続き『フーコー』『差異と反復』もまた河出文庫に入り、
『カントの批判哲学』もちくま学芸文庫化。
『対話』(旧訳は『ドゥルーズの思想』)『ニーチェと哲学』の刊行の噂が出始める。
はたしてミルプラトーと哲学とは何かは文庫化されるのか?

前スレ
■ ジル・ドゥルーズ Gilles Deleuze 4 ■
2前スレリンク:2008/06/26(木) 01:50:36 0
前スレ
■ ジル・ドゥルーズ Gilles Deleuze 3 ■
http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/philo/1180855487/
3前スレリンク:2008/06/26(木) 01:51:34 0
スマン。■ ジル・ドゥルーズ Gilles Deleuze 4 ■ だったorz
4考える名無しさん:2008/06/26(木) 06:22:38 0
乙です。
51:2008/06/26(木) 08:02:52 0
前スレリンクありがと〜
6考える名無しさん:2008/06/26(木) 08:36:45 0
スレ立て乙
前スレは一年強かけて使い切ったんだね
7考える名無しさん:2008/06/26(木) 14:17:13 0
>>1に前スレ993は立ち入り禁止と明記すべきだったな、むしろ。
8前スレ993:2008/06/26(木) 14:22:41 0
>>7
お前のそういう馬鹿な振る舞いが逆に荒らす原因だって気付けよw
頭悪いな
9考える名無しさん:2008/06/26(木) 14:37:01 0
ドゥルージアンって、もっと飄々としているもんかと思ってたが、
いろんな人がいるもんだね〜。
まぁ当然か。
10考える名無しさん:2008/06/26(木) 15:38:40 0
『スピノザと表現の問題』は文庫化されるとしたら新訳になるのだろうか
11考える名無しさん:2008/06/26(木) 17:53:45 0
前スレより

河出文庫
ニーチェと哲学
ジル・ドゥルーズ 著 江川 隆男 訳
文庫 ● 2008.08.06発売 ● ISBN:978-4-309-46310-0
定価1,575円(本体1,500円)

単行本
タイワ
対話(仮)
ジル・ドゥルーズ 著
江川 隆男 訳

定価2,310円(本体2,200円)
ISBN 978-4-309-24450-1 ● Cコード 0010
121:2008/06/26(木) 19:08:58 0
「口上(w)」とか「馬鹿?」「頭悪いな」といい、
いちいち人を苛立たせる発言を連発するやつだなあ。
「逆に荒らす原因だって気付けよw」の言葉をそっくり返しておくよ。

>ここが間違ってるんだよ。
>君がたどれないだけだ。
Janeとか使ってる人だっているだろう。
まあ、リンク張らないよりは張ったほうがよかったね

>スレの1で主張すべきことかよ。
4スレ目のはじめから使い切るにいたるまで1の文章にまとまった代替案も出ない、
スレ終盤に達しても何ら書いていないのに、残りレスが10切って新スレが出た途端に
「スレの1で主張すべきこと」なんて話題を周知のように言われても困る。
それとも3スレ目終わりごろに言われてたの?
ログも保管してない一年前のレスのことを熟知してると思われてもな。

あ、このリンク以外の一連レスは「蛇足だった」と言ってたね。
蛇足にしてはずいぶんな物言いだな。
13前スレ993:2008/06/26(木) 20:56:19 0
>>12
過去ログのリンクはたどれる。
自分がたどれないという個別的な事情を一般化してリンクは「いらない」というのは、
あまりにも反ドゥルーズ的。
それだけのこと。
141:2008/06/26(木) 21:01:27 0
それは悪かったって。反省してるよ。いやマジで。
リンクはしておくべきでした。
15前スレ993:2008/06/26(木) 21:12:46 0
口上については全くの相対的な問題で、
リンクも貼らないでそんな口上だけ書かれてもね、
という程度の話。

しかし、リンクを貼らないのにはよっぽどの理由があるのかと思って、
993を書き込んだら、
994みたいな馬鹿レスが返ってきたので、
ちょっと追求してみただけの話。

所詮は2ちゃんだし。
16考える名無しさん:2008/06/26(木) 22:17:58 0
>>11
文庫で¥1500は相変わらずちと高いが、頑張ってみるか。
17考える名無しさん:2008/06/26(木) 23:25:37 0
ドゥルーズ キーワード89

芳川泰久/ 出版:せりか書房/ 発行年月:2008.6/
税込価格:\2,100 (本体:\2,000)
内容説明
「欲望」「戦争機械」「器官なき身体」「ソマド」など哲学・文学・美学・倫理の諸領域を横断する89の基本概念を簡潔・明快に解説したドゥルーズ哲学への最良の入門書。
18考える名無しさん:2008/06/26(木) 23:44:30 0
>>16
5000円も出してミルプラトーを買った俺は負け組みか?。

あの糞訳はどうでもいいな、基本w。
19考える名無しさん:2008/06/27(金) 08:58:26 0
ソマドねぇ・・・
20考える名無しさん:2008/06/27(金) 11:40:46 0
ふと思ったんだけど、ドゥルーズってヘルダーリンに言及してたっけ。
ヘルダーリン『省察』の帯文で
「ハイデガー、ヘーゲル、ドゥルーズによって絶賛された詩人の〜」
という言葉があって。
21考える名無しさん:2008/06/27(金) 12:20:22 0
ぱっと思いついたところでは『差異と反復』の主に第二章
邦訳単行本144頁「カント哲学の帰趨は(略)、ひとりヘルダーリンにのみ
あると言ってよい。ヘルダーリンは純粋時間の空虚[な形式]を発見し(以下略)」
云々。
カントが一度は見抜きながら、しかし再び隠蔽してしまった「神」「主体」「自我」
「世界」の一貫性の解体の契機を、それとは知らずに引き継ぎ、また、時間によって
ひび割れた主体というドゥルーズにとって決定的な要素を発見したのが
ヘルダーリンである。
ドゥルーズはハムレットの科白「時間の蝶番が外れてしまったのだ」を好んで引くが、
時間は、カント(&シェイクスピア)と共に円環であることをやめ、純粋な順序としての
時間へと変貌する(『シネマ』での運動イメージから時間イメージへの転換)。
ここでヘルダーリンの「中間休止」を、自我の亀裂を構成するものとしてとりあげている。

このあたりは『アンティゴネーへの注解』『オイディプスへの注解』を熟読することが
必須だと思われます。
ドゥルーズの文章では『シネマ2』とほぼ同時期に書かれた「カント哲学を要約する4詩的表現」
も必読かと。

・・・駄文ですみません、自分の拙い理解ではこれぐらいしか分からない。
とりあえず図式としては、カント→ヘルダーリン→ニーチェ、ということだと思う。

もっとシャープにまとめてくださる方をお待ちしております。
2220:2008/06/27(金) 12:31:36 0
いや、すっげえ助かりました。
他にも言及例はあるかもしれないけど
その二つのテキストは代表的な言及例なんじゃないかな。
ありがとう!
23考える名無しさん:2008/06/27(金) 21:12:04 0
いや、駄文どころかすげぇよ、そこまでまとめられんなら^^;
今ちょっと索引引いてみたら「意味の論理学」でも言及してるようだね、
ヘルダーリンは。主に詩法に関してのようだけど。
24考える名無しさん:2008/06/28(土) 00:59:29 0
このスレの底力を21が体現してくれたようで、みな新鮮な驚きと喜びにひたっています。
25考える名無しさん:2008/06/28(土) 08:25:46 0
ヘルダーリンも晩年統失で入院生活だったっけ
26考える名無しさん:2008/06/28(土) 14:46:11 0
晩年じゃねーよ
30そこそこでだ
しかもかなり長生きした
27考える名無しさん:2008/06/29(日) 16:29:49 0
ドゥルーズって狂人が好きだから
ヘルダーリン好きなのも当り前よ
28考える名無しさん:2008/06/29(日) 17:42:12 0
狂人が好きってのは語弊がある
狂人とされつつも偉大な達成をなし遂げた人を評価している
批評と臨床を読むべき
29考える名無しさん:2008/06/29(日) 18:58:53 0
>>28
アルトー、ヘルダーリン、リラダン、キャロル、カフカ、プルースト、
マラルメ、セリーヌ、ゴンブロヴィチ、マゾッホ、ベケット、ホイットマン…
どれも正常と狂気のあわいのギリギリで書き続けた作家ばかりだよね。
その意味じゃ境界例(狭義の)に興味あったのかもなぁ…
30ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/06/29(日) 19:26:19 0
狂人は美しえ。

病苦を理由に自殺したのはドゥルーズでしたっけか?。
31考える名無しさん:2008/06/29(日) 22:00:16 0
本を読んでてvirtueの適切な訳語は何なんだろうな、と調べていくうちに、
virtus(力)の意味につながり、もともとアリストテレスの「デュナミス(可能態)」
のラテン語訳なのだということ、この時点でエネルゲイア(現実態)/デュナミス(可能態)の対があり、
このラテン語版がアクトゥアリタス/ヴィルトゥスになったことを思い出した。
virtualite潜在性・潜勢力は同時にvirtus力の空間なのかな。

ドゥルーズのvirtualite〜デュナミスに関して詳細に追うとなると、
やはり『差異と反復』熟読が必要なのか。
とりあえずアガンベンでも読んでみよう。
32考える名無しさん:2008/06/29(日) 22:33:18 0
>>31
『襞』
33考える名無しさん:2008/06/29(日) 22:55:21 0
>>31
『膣』
34考える名無しさん:2008/06/29(日) 23:08:12 0
え、襞ってそういう本だったの?
そんなこと言われちゃうと、本棚から取り出して読み始めちゃうよ。
35考える名無しさん:2008/06/29(日) 23:23:00 0
>>34
『襞』179頁に>>31っぽい図があるな。
他にもあるかも知れんが。
36考える名無しさん:2008/07/01(火) 23:06:47 0
キーワード89購入された方はいらっしゃいますか?
37考える名無しさん:2008/07/02(水) 16:48:04 0
シネマ1、今月出るのって既出?楽しみでたまらない。
38考える名無しさん:2008/07/02(水) 21:00:41 0
>>37
おつちけ、まだ予定だ
39考える名無しさん:2008/07/02(水) 21:01:28 0
>>37
既出。しかし、この時期まで正確な発売日が出ないというのは…w
40考える名無しさん:2008/07/02(水) 22:48:44 0
>>38
君が落ち着けよ^^;
41考える名無しさん:2008/07/03(木) 20:51:50 0
どうせ、また糞訳だろ。
42考える名無しさん:2008/07/08(火) 04:55:15 0


             _,,..r'''""~~`''ー-.、
            ,,.r,:-‐'''"""~~`ヽ、:;:;:\
           r"r          ゝ、:;:ヽ        
   r‐-、   ,...,, |;;;;|       ,,.-‐-:、 ヾ;:;ゝ    
   :i!  i!  |: : i! ヾ| r'"~~` :;: ::;",,-‐‐-  `r'^!    そんなことより外で野球しねえか??
    !  i!.  |  ;| l|  ''"~~   、      i' |
     i! ヽ |  | |    ,.:'"   、ヽ、   !,ノ
    ゝ  `-!  :| i!  .:;: '~~ー~~'" ゙ヾ : : ::|
   r'"~`ヾ、   i! i!   ,,-ェェI二エフフ : : :::ノ~|`T <
  ,.ゝ、  r'""`ヽ、i! `:、   ー - '" :: : :/ ,/
  !、  `ヽ、ー、   ヽ‐''"`ヾ、.....,,,,_,,,,.-‐'",..-'"
   | \ i:" )     |   ~`'''ー---―''"~
   ヽ `'"     ノ
43考える名無しさん:2008/07/08(火) 20:42:51 0
。昨年1月には、フランスのラルマッタン社から、白仁高志(1956-)さんの博士論文『ドゥルーズと内在の哲学』が刊行されています
44考える名無しさん:2008/07/08(火) 21:10:09 0
45ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/07/08(火) 21:17:41 0
シネマ、くぁぁぁぁ面白そうジャンか。
よみてぇよなぁ。

仮に俺が原文なんか見たって文字にすら見えないからなぁ。
46ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/07/08(火) 21:19:37 0
まあでも、糞約なんだろw。

5000円も出して買った糞訳書、
まだ実家で眠ってるんだろうなぁ。w
47考える名無しさん:2008/07/08(火) 21:27:31 O
法政のカバーデザインのセンスはなんとかならないのか
48考える名無しさん:2008/07/08(火) 23:37:28 0
サブカルのノリっつかファッションで買う奴がいなくなるからいいじゃん.
49考える名無しさん:2008/07/09(水) 01:20:01 0
>>48
今更そんなやついないだろ。
むしろダサいぞ、哲学書なんて。
まぁオレはそんなの気にしないが。
50考える名無しさん:2008/07/09(水) 01:28:26 0
どうせ読まないんなら原書で買えって話だよな
51考える名無しさん:2008/07/09(水) 06:54:40 0


      /ヽ  ,
    /´  `´ |      /ヽ_____/l 
    '、      ,l      /     '、
  / ̄  ,_,..ノ        l      l   
  /    '、       _,ゝ    _,.ノ
 / , ヽ     l´      `ヽ
 |    /`ヽ、`'‐‐-、 _|     |
 l   '`   ` ̄_,.' ヽl i     / l, 、
  ヽ、__,. -‐ '' ´   .ヽ`' |     l.,_,! /
               ヽ '      /
                `、.,____  ,        

52考える名無しさん:2008/07/09(水) 15:57:49 0
>>36
本屋でぱらぱら見ただけだが、書誌が、これでもか、っていうくらい充実。
目分量だが下手すりゃ本全体の三分の一くらいは書誌情報かも。
53考える名無しさん:2008/07/09(水) 18:54:45 0
へえ、書誌ってどんなのが出てたの?
タルド、ユクスキュル、シモンドン、などなどといった
ドゥルーズおよびドゥルーズ&ガタリの参照文献に関する視角の方か、
それともドゥルーズ論の適宜紹介みたいなものか。
どっちにしても、直にそれらを読んでいる層にとっても読んでおいたほうがいいぐらいの水準なのかな。
河出の没後10年特集のは、読まなくてもいい程度、って感じだったし…
54考える名無しさん:2008/07/09(水) 19:34:32 0
底意地が悪いレスだな
学部生のステップアップに使える書誌ならなんでも歓迎ですよ
55考える名無しさん:2008/07/09(水) 20:07:36 0
意地悪かな。
書誌情報はたしかに無いよりはあったほうがいいけど…。
56考える名無しさん:2008/07/09(水) 21:22:41 0
それにしても、「タルド、ユクスキュル、シモンドン、など」について
「直にそれらを読んでいる層」というのがかなりの高「水準」にあり、
しかもそうレスする話者53はどうやらその高「水準」の「層」に自ら所属している
ということをかなりはっきりとほのめかしているのであってみれば、
「本屋でぱらぱら見た」が結局は買いもしなかったある怪しげな匿名の人物52が、
「下手すりゃ本全体の三分の一くらい」もあるとうそぶく「書誌」についてだけは「充実」していたと口にすれば、
高「水準」の「層」に自ら所属しているということを暗にほのめかしている話者53にとっては、
どこの馬の骨とも知れぬ人物52の底意など手に取るようにわかるだろうと私は考えたくなるのだが、
どうやらそのような私の考えは間違いであるらしく、
しかしだからといって私には人物52の真意を直接語るような出過ぎた真似もできないのだった。。。
57考える名無しさん:2008/07/09(水) 21:24:22 0
出たよ2ちゃん狂人
5853:2008/07/09(水) 21:47:24 0
いや、直にそれらを〜ってのは、
一冊一頁で頑張って的確に説明したところで、
論旨の鋭いサーヴェイ論文の方が面白いのでは、という程度の意味だったんだけどね。
ユクスキュル、タルドに関しては全著作が訳されているわけではないけど、
読むこと自体は無理じゃないでしょう。私にしたってシモンドン読めてないよ。

ただ、>>52の書き込みで、へえ、(周りの書店が悲惨なので)今度大き目の書店行って
ざっと確認してこようかなあ、とは思った。その点、52には感謝してるよ。
書誌情報で大半って、ある意味すごいことだし、頑張って作ってるかもしれない。
59考える名無しさん:2008/07/10(木) 03:53:10 0
キーワード解説の方はどう?
60考える名無しさん:2008/07/10(木) 10:30:54 0
『無人島』と『狂人の二つの体制』が文庫化される。



という夢を見た。何でこの二つなのかは謎。どちらかというと千プラの方が。
61考える名無しさん:2008/07/11(金) 06:03:05 0
>>56
ハスミっぽければいいと思っているバカ丸出しの文体
62考える名無しさん:2008/07/11(金) 10:06:37 0
文学板にもあったネタだろwww
63考える名無しさん:2008/07/11(金) 11:32:39 0
そして文庫化される重合
64考える名無しさん:2008/07/11(金) 12:20:43 0
>>57
二分後に、わかる人間にはわかるという、そこそこできた突っ込み。

>>61
二日後に、直接的で誰にでもわかるという、まったく芸のない突っ込み。
65考える名無しさん:2008/07/11(金) 18:21:23 0
はすみんが映画狂人って名乗っているのって北斎の画狂人のパロ?
66考える名無しさん:2008/07/11(金) 21:10:26 0
単行本
タイワ
対話
ジル・ドゥルーズ 著
クレール・パルネ 著
江川 隆男 訳

定価2,310円(本体2,200円)
ISBN 978-4-309-24450-1 ● Cコード 0010 ※未刊


『アンチ・オイディプス』を経て、『千のプラトー』を刊行する直前にドゥ
ルーズが、その思考のエッセンスを鮮やかにまとめた名著『ドゥルーズの思
想』を28年ぶりに新訳。ドゥルーズの重要な概念と『千のプラトー』への最
良のガイド。
● 256頁
発売日 2008.08.22

67ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/07/11(金) 21:42:57 0
>>56
投影した振りをみせて、そのレベルを語るのは、
果たして正解なのだろうか・・・・?。

68ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/07/11(金) 21:43:31 0
>>66
おおっ、安い。即刻買いだねw。

69考える名無しさん:2008/07/11(金) 22:16:16 0
対話は文庫で出るかと思ったが、しかしそれでもGJなことに変わりはなし!
70ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/07/11(金) 22:25:04 0
糞でないことを祈る。w

71考える名無しさん:2008/07/11(金) 23:27:09 0
>>66
河出書房新社だね。
出版社のページからコピペすると、出版社名が抜けてしまうんだよな。
まあググればわかるけど。
72考える名無しさん:2008/07/12(土) 08:48:51 0
bk1で9月に延びているなw>シネマ
73考える名無しさん:2008/07/12(土) 08:56:50 0
今月出るっていうソースが分からなかったんだけどbk1かよ
74考える名無しさん:2008/07/12(土) 08:57:41 0
(´ω`)・・トホー
75考える名無しさん:2008/07/12(土) 09:45:09 0
今月出るってソースは法政大学出版局のHPだろ。
こっちはまだ7月上旬になっている。
76考える名無しさん:2008/07/12(土) 21:57:19 0
とりあえず年内には、くらいのつもりでいることにした
77考える名無しさん:2008/07/13(日) 13:34:33 0
翻訳者にプレッシャーかけてるんだよな
だからあまり遅くすると本当にサボる
感覚の論理も相当待たされた
78考える名無しさん:2008/07/14(月) 08:42:46 0
アンチは市倉訳で読んだが、文庫版はどうなんだろうね。
あと財津の差異と反復は良かったね。
ミルを今原文で読んでるが、新訳出るの?
79考える名無しさん:2008/07/14(月) 17:42:12 0
財津はまぁさすが
80考える名無しさん:2008/07/15(火) 12:21:15 0
さすがに翻訳が遅い!

またか!
81考える名無しさん:2008/07/16(水) 09:35:09 0
当初の予告よりすでに1年以上延びてない?
いやもう、何のための2巻先行発売かと…。
82考える名無しさん:2008/07/17(木) 21:38:45 0
そういえば、原田・丹生谷訳の『原子と分身 ルクレティウス/トゥルニエ』って
本が昔あったけど、これって小泉新訳で読める「ルクレティウスとシミュラクル」
以外にどんな文章が入ってる本なの?
前スレのドゥルーズ著作リストでもこの論文箇所でしか触れられていなかったけど。
『無人島』『批評と臨床』などもろもろの既訳単行本で読めないものってある?
83考える名無しさん:2008/07/17(木) 22:12:24 0
「ルクレティウス/トゥルニエ」って副題で想像つくと思うが

「ルクレティウスとシミュラクル」以外に
収録されてるのは「ミシェル・トゥルニエと他者なき世界」の1本。

こちらも、同じく小泉新訳で読める

ちなみに「ミシェル・トゥルニエと他者なき世界」は、

・トゥルニエ『フライデー或いは太平洋の冥界』(岩波書店)の巻末付録(榊原晃三訳)
・『意味の論理学』法政大学旧訳(宇波彰訳)
・『意味の論理学』河出文庫新訳(小泉義之訳)
・『原子と分身』(丹生谷貴志訳(それとも原田の方か?)

の、4つあるんじゃないかな。
8482:2008/07/18(金) 07:54:23 0
>>83
ありがとう!
確認だけのために古書で購入する気にもなれず、悩んでいたんだ。
結局、2論文だけで単行本化した本なんだね。
哲学書房や筑摩、みすずなどによくあったフーコーの邦訳オリジナル編訳と同じタイプのものかあ。
85考える名無しさん:2008/07/21(月) 00:50:05 0
『ニーチェと哲学』文庫化うれしい
86考える名無しさん:2008/07/21(月) 07:13:43 0
筑摩でけっこう前からなかったっけ?>>ニーチェと哲学
87考える名無しさん:2008/07/21(月) 08:06:39 0
>>86
前にちくま学芸に入ったのは、朝日出版社から出てた『ニーチェ』の文庫化。
別の本だよ。『スピノザと表現の問題』に対して『スピノザ 実践の哲学』、
『経験論と主体性』に対して『ヒューム』があったように、軽い方だね。

一方、今回新訳でちくま入りするのは、かつて国文社で足立訳があった『ニーチェと哲学』。
ドゥルーズのニーチェ論としてはこっちがメインといっていいと思う。
88考える名無しさん:2008/07/21(月) 08:11:06 0
>>87
なるほど、ありがとうございます
勘違いしたままスルーしてたかも…
89考える名無しさん:2008/07/21(月) 18:34:01 0
足立訳は誤訳が目立ってたからね
9084:2008/07/23(水) 09:32:15 0
>>83
文献リストでは、「ルクレティウスとシミュラクル」の方が原田訳だったから、
2論文で本にしてるってことは、「ミシェル・トゥルニエと他者なき世界」は丹生谷訳でしょうね。
もともとMichel Tournier, Vendredi ou les Limbes du Pacifique(1967)への後書きとして寄稿されてたものだから、
榊原晃三訳があるのはそれゆえかな。
91考える名無しさん:2008/08/07(木) 18:31:37 0
『ニーチェと哲学』1200円wやっすwww
92考える名無しさん:2008/08/07(木) 20:35:08 0
安からず高からず( ゚д゚ )
93考える名無しさん:2008/08/13(水) 18:55:54 0
『ニーチェと哲学』の旧訳(足立訳)には
足立和浩「ドゥルーズのニーチェ論」なるそれなりに手際よい要約が
入ってる。新訳はどんなかまだみてないけど、一応記しておく。
94考える名無しさん:2008/08/13(水) 21:30:12 0
>>93
江川さんによる訳者解説が付いてたよ。
最初のページ読む限りでは割と平易で良さそうだけど?
95考える名無しさん:2008/08/13(水) 22:12:05 0
>>94
あれで平易なのか!>江川さんの解説
まぁ俺の場合、読んだとはいえ腰を落ち着けてじゃないが、
それなりに読み慣れてる読者じゃないとキツイのでは?
96考える名無しさん:2008/08/14(木) 00:33:43 0
足立訳にはけっこう疑問があった
97考える名無しさん:2008/08/14(木) 01:10:55 0
>>89,96
足立訳にも初版と新版があって、後者でかなり修正されとったはず。


>>94,95
最後に「器官無き身体」と言って投げ出してるところで笑った。。。


あそこ、笑っていいんだよな???
98考える名無しさん:2008/08/14(木) 02:31:05 0
「対話」ってタイトルださいよなあ
99考える名無しさん:2008/08/14(木) 03:21:32 0
【エセ右翼の目的は、右翼は痛い団体だと日本人に思わせ、まともな愛国心ある人を貶める事です】
 
・右翼団体「松魂塾」(豊島区) − 極東会(構成員1500人)
 松魂塾最高顧問:松山眞一こと曹圭化(在日)
・右翼団体「祖国防衛隊」(大阪) − 七代目酒梅組(構成員160人)
 七代目酒梅組組長:金山耕三郎こと金在鶴(在日)
 六代目酒梅組組長:大山光次こと辛景烈(在日)
・右翼団体「松葉会」(台東区) − 松葉会(構成員1400人)
 松葉会六代目会長:牧野国泰こと李春星(在日)
・右翼団体「日本皇民党」(高松) − 山口組宅見組系
 日本皇民党行動隊長:高島匡こと高鐘守(在日)
・右翼団体「日本憲政党」(世田谷区) − 中野会弘田組
 日本憲政党党首:呉良鎮(在日)
 日本憲政党最高顧問:金敏昭(在日)
 金俊昭の実兄:金銀植(在日)
・右翼団体「双愛会」(千葉)− 双愛会(構成員320人)
 双愛会会長:高村明こと申明雨(在日)
・右翼団体「三愛同志会」(下関) − 六代目合田一家
 五代目合田一家総長:山中大康こと李大康(在日)
・右翼団体「東洋青年同盟」(下関) − 四代目小桜組系
 四代目小桜組組長:末広誠こと金教換(在日)
・右翼団体「日本人連盟」(会津若松)
 四代目会津小鉄会長:高山登久太郎こと姜外秀(在日)
・右翼団体「アジア建国党」
 アジア建国党最高顧問、金相洙(在日)
・右翼団体「亜細亜民族同盟」
 三代目山口組柳川組、柳川次郎こと梁元錫(在日)

【興味がある方は、「右翼の正体」でググって下さい。さっきアドレスが打ち込めたんですが、
 さっそく規制かけられた様でアドレス入力出来ません。】
100考える名無しさん:2008/08/14(木) 06:33:02 0
国文社 (1982/07)新装版 (単行本) がふつうに出回ってる。
たとえばどんな誤訳があるの
101考える名無しさん:2008/08/14(木) 10:17:03 0
超越論関連があやしい
ハスミを笑えない
102考える名無しさん:2008/08/14(木) 10:23:30 0
ようするに、実はカント論になっている事情が十分訳せていない
103考える名無しさん:2008/08/14(木) 10:29:54 0
モゴモゴ言ってないでどこが誤訳なのかはっきり指摘しろよw
104考える名無しさん:2008/08/15(金) 00:37:12 0
すみません、フランス語わかりません。
ゆるしてください。
105考える名無しさん:2008/08/20(水) 00:22:21 0
キーワード99を買ってきて、流し読み。
もうちょっと辞書的なもののほうがよかったかな。
106考える名無しさん:2008/08/20(水) 01:56:03 0
器官なき身体ってどういう意味?
107ZEEK:2008/08/20(水) 08:49:18 0
わしのHPみてくれ。
ドゥルーズの著作の解読をやっとる。
http://deleuze.hp.infoseek.co.jp/
1冊づづ解説指摘つもり。あと1年ぐらいかかりそうだ。
108考える名無しさん:2008/08/20(水) 11:42:33 0
江川氏の訳者解説、いわばドゥルーズの手つきによる
「ドゥルーズのニーチェ論は批判的哲学としてなかなかのできだが、未だ不十分。
人は批判的哲学としてはミラーボールでいいし、それが凄い、とまでいう。
だが、ミラーをこそ破壊せねばならない。器官なき身体、それが問題だ」。
109考える名無しさん:2008/08/20(水) 13:25:22 0
ドゥルーズの研究書ってあんまいいのないよな。
小泉とか檜垣とか、バカしかやってないような。翻訳は異常に進んでるが。。。
110考える名無しさん:2008/08/20(水) 17:47:14 0
自分はドゥルーズ初心者ですが、
たしかに>>109の二者の本を読んでも、
ドゥルーズの読解にはあまり役に立たないと感じました。

もっとドゥルーズの思想を形式的に解体しているような、おすすめの入門書・研究書はないでしょうか?
ドゥルーズの奇妙な概念群に翻弄されてしまわれないために、
また、千プラやアンチオイディプスの非アカデミックな語り方に流されてしまわないために、
ドゥルーズ思想の論理的構造を把握する必要性を感じています。

111考える名無しさん:2008/08/20(水) 18:49:49 0
ドゥルーズの哲学は、批判です。批判というものの練り直し。
ニーチェがカントの批判哲学の完成者だとすれば、
ドゥルーズの「差異と反復」「哲学とは何か」はニーチェの批判哲学の完成。
カントはあくまで外在的なもの、力の発生に関して、
条件付けと条件付けされるものとの関係を
外在的に論じたにすぎない。存立構造論に甘んじたとすれば、
ドゥルーズはあくまで内在的なもの、力の発生論を内在的に論じた。
存在-生成の発生論を展開した。肝は器官なき身体。
カントにあっては批判は自己純化にすぎないから純化されるものそれ自体に
批判は及ばない(それ自体は破壊されずに残る)。
ニーチェにあっては批判は鉄槌による破壊、創造されたもの(鉄槌)がとってかわるから。
では鉄槌はどう発生するか、この仕組みのもととなるものが
高い低いという差異的な境位だ。そしてこの差異的な境位はどこにあるのか、
といえば、のちに器官なき身体として見つけられる内在平面だ。
ドゥルーズは真に批判を内在的に生み出す素地として器官なき身体というものを
アルトーの詩の中に見つけた。だから、「ニーチェと哲学」の続編として
「意味の論理学」「差異と反復」「哲学とは何か」があった。
江川氏の解説が器官なき身体といって終わってるのはゆえなきことではないんだ。
112考える名無しさん:2008/08/20(水) 19:03:47 0
対話
ジル・ドゥルーズ 著
クレール・パルネ 著
江川 隆男 訳

これが本屋に並んだらどうか教えてください。
論文「現働的なものと潜在的なもの」が含まれてるかどうかを。
仏語文庫版には含まれてるんだが。
田村訳の古い版には含まれてない。
113考える名無しさん:2008/08/20(水) 19:07:29 0
>>110
國分功一郎の諸論文や「カントの批判哲学」(ちくま文庫)の
訳者解説なんか参考になるかも。
114考える名無しさん:2008/08/20(水) 19:14:24 0
話蒸し返すと「ニーチェと哲学」はカント論なんですか?
115考える名無しさん:2008/08/20(水) 19:18:20 0
>>95
いや、あくまで「訳者解説」1ページ目読んだだけだから^^;

>>109>>110
同感。ドゥルーズの表層をなぞっただけのものがやたらと多い。
宇野邦一なんかはそれでもまだマシだと思うけどね、どれ読んでも、
表層をなぞってるだけだってことをあらかじめ断って書いてるような
気がするから。
116考える名無しさん:2008/08/20(水) 19:28:27 0
「ニーチェと哲学」はニーチェ論。
矛盾なき批判哲学思想としてニーチェのテキストを読解した
その批判思想のドゥルーズなりの構成。
その際にカントの批判哲学を比較対象として論じてる。
國分の解説に沿っていえば、カントは統覚統覚といいながら、結局は
「判断力批判」で
「諸能力の自由な偶然の一致が調和(あえていえば統覚)」だとその思想の根本を現した。
そのような自由で偶然の一致を仕切る「おれ」はないんだ。
ただ、そのような「おれ」を結果的に発生せしめるものはある。それが
器官なき身体。
意識(統覚)は、意識を動かすものではなく、流れ着いたものなんだ。
そしてそのような流れ、吹きだまりの平面として、器官なき身体が見つけられる。
統覚がなければ狂ってしまうと柄谷はいうが、それは間違いなんだ。
統覚なしでも狂わない。ただ、あたかも統覚があるかのように、内在平面は
うごいてる。
117考える名無しさん:2008/08/20(水) 19:34:40 0
>>110
宇野『ドゥルーズ 流動の哲学』 まぁまぁ
篠原『ドゥルーズ ノマドロジー』 伝説の神本
コールブルック『ジル・ドゥルーズ』 哲学って言うか文学批評

一番のオススメはマルタンの『ドゥルーズ変奏』だな。
118考える名無しさん:2008/08/20(水) 19:43:16 0
>>113
國分さんはいいかもって最近思ってる。

>>117
篠原のってそんないいの?
図書館から借りっぱなで全然読んでないんだけど…
119考える名無しさん:2008/08/20(水) 19:46:00 0
篠原は神だろ。神だよ。神過ぎる。

品切れになっていた拙著『ドゥルーズ』が、同じ講談社から、「現代思想の冒険者たちSelect」の一冊として刊行されました。ただし、内容は同じです。
この本は、ドゥルーズの簡単なフランス語を邦訳する以外何の取り柄もない自称哲学者をはじめ、一部の筋よりひどい評価を受けてきましたが、着実に版を重ね、またこうして刊行されることになったことを素直に喜びたいと思います。
それにしても、どんなバカにでももわかるように繰り返し書いたことさえ読みとれない人たちの評価など、相手にする気も起こりませんが、そういったバカ以下の人たちが哲学の世界にうごめいているかと思うと、胸が悪くなる次第です。

こんなこと言うほどまでの自信作なんだぞ。
120考える名無しさん:2008/08/20(水) 20:02:46 0
ああそれは神だね!
神過ぎるぜ!!
121考える名無しさん:2008/08/20(水) 20:41:59 0
別の意味で神じゃないかw

俺が好きなのは國分、江川、鈴木かな。ややスピンオフとしては河本英夫。

小泉は気質として好きだけど、ドゥルーズ読解・理解としての興味はさほどでもない。

>論文「現働的なものと潜在的なもの」が含まれてるかどうかを。
ああ、それは1995年新版Dialoguesに入ってるってやつだよね。
狂人の二つの体制巻末資料では未邦訳なのが確認できて辛い思いをしたものだった。
たしか『文藝』1995年春号に小沢訳があった気もするけど、このために古書で探すのは億劫過ぎる。

>ドゥルーズ思想の論理的構造を把握
その点では、DGの現在に入ってた美馬論文はちょっと良かったかな。
ラカンの想像界/象徴界と、意味の論理学の時期のドゥルーズがどう交差しているかについて扱ってた。
「ドゥルーズの言う構造はラカン派のそれとは異なり、世界に対する否定性でも欠如でもないからだ。
 構造は世界を構造化することで秩序を与える図式ではなく、此の世界の清算という過程に浸透している生成の原理なのだ。
 《おそらく、潜在性なる語が、構造の有様や理論の対象を正しく指し示す》(何を構造主義と認めるか)
 (...)微分化と分化という差異の二つのあり方は、原理としての潜在的な構造(象徴界)と
 その構造の現実化の過程とに正確に対応している。
 (...)潜在性としての象徴界は、現実化することによって、具体的事物の場である現実界を生成するだけではない。
 それと同時に現実界の傍らにイメージの場である想像界を生成する。
 こうして現実界と想像界が双子のように共存しているという考え方は、ドゥルーズの構造主義に特徴的なものだ。
 (...)ドゥルーズの理論が、たんなる生成の哲学(潜在的な構造が世界へと現実化する)にとどまらず、
 転覆的な哲学になっているのは、非物体的な想像界が象徴界に陥入していくあいまいな性質をもっていることに由来している。
 じっさい、『アンチオイディプス』においては、象徴界と想像界は一体となって構造を形作ると規定されることになる。」
122考える名無しさん:2008/08/20(水) 20:57:21 0
國分功一郎の論文って、どこで読める?
大学に紀要貰いに行ったりしないとダメな感じ?
123考える名無しさん:2008/08/20(水) 21:07:11 0
>>109
檜垣のって、『解けない問いを生きる』?
あれ、アマゾンではわりと良い評価なんだよね。
だから読んでみたが時間の無駄だったよ。
というより、
あんなつまらない読みをするためにドゥルージアンやってんなら、
それこそ時間の無駄だと思った。

124考える名無しさん:2008/08/20(水) 21:14:13 0
>>122
ドゥルーズにおけるライプニッツに関してはたしか『情況』2004年7月号と8-9月号に。
ドゥルーズとスピノザに関しては『思想』930号(2003年6月)スピノザ特集号に。
ドゥルーズとブランショに関しては『思想』999号(2007年7月号)ブランショ特集号に。

より詳細に文献情報を知りたければ、というか論文方面はCiNiiを使うと便利だよ
ttp://ci.nii.ac.jp/cinii/servlet/CiNiiTop
上の三本とカントの批判哲学巻末解説ぐらいかな、この人。
水声通信の入ってるのはドゥルーズとは直接関係なし。
しかし3スレ目でちょいちょい俺が國分の名を挙げているうちに、いつの間にか認知が上がってきてる…。
当時は「國分ファンが妙にいるな」というレスに「いや俺が何度も言ってるやと思う」とか返してた。
125考える名無しさん:2008/08/20(水) 21:15:23 0
訂正 いや、たんに俺が何度も言ってて目立ってるだけやと思う
126考える名無しさん:2008/08/20(水) 21:18:12 0
『ニーチェと哲学』がいい入門になるよ。
127121:2008/08/20(水) 21:18:57 0
訂正 此の世界の清算→此の世界の生産

上の引用箇所は論の最良の部分というより、紹介文句程度に思って。
面倒くさくなって途中で力尽きたので議論の進行を追わずに中盤だけで適当に切ってしまった。
128考える名無しさん:2008/08/20(水) 21:20:09 0
現状では江川・鈴木・國分の3人が評価高いみたいだね
129考える名無しさん:2008/08/20(水) 21:21:48 0
そういえばマルタンもビュイダンもずっと積んだままだ。このスレの熱気を受けてまた紐解こう。
130考える名無しさん:2008/08/20(水) 21:24:01 0
このドゥルーズという人は具体的にどんな問題を論じたのですか?
Wikipediaの項目見てもあっさりしすぎでよくわかりません。
論理学の仕事もしたようですが、どの分野なのでしょうか。
又、彼の議論で「間違っていた」事がわかった議論はありますか?
131考える名無しさん:2008/08/20(水) 21:28:48 0
ヘーゲルとハイデガーを踏まえながら、否定性を媒介することなく、
より差異としての差異にこだわり、そこでハイデガーよりもニーチェを理論的に再構築できないかと模索した人。
その視角ゆえにスピノザとベルクソン、個体化論なども獰猛に摂取、取り込んでいった。

何かわかったようで何もわからないような説明だ…スマン
そういえば去年の現代思想のヘーゲル特集の大河内のナンシーとヘーゲルに関する論文で、
ヘーゲル対ニーチェという巷間知られる構図そのものも再検討しなくてはならない、
否に対する諾(ヤー)は、否定に対する否定として読めてしまうのではないか、とあったが、
ヘーゲルは単に死んだ犬ではないと考える俺には、ちょっとグっと来てしまった。
132考える名無しさん:2008/08/20(水) 21:31:15 0
論理学 については、ヘーゲルの『大論理学』の訳語は「論理学」でいいのかということもたまに言われるように、
いわゆる論理学の仕事では全くない。logiqueの意味ってそれだけじゃないでしょうし。(よく知らないけど)
133考える名無しさん:2008/08/20(水) 21:35:59 0
日本のドゥルーズ研究者まで追ったりしたことはなかったけど、
鈴木泉はちょっと気になってる。
河出の道の手帖で、
ドゥルーズを読む意義はその非人間主義的思考にある、と
はっきり言っているのがいい。
まぁ単純にそれが自分のドゥルーズの読み方と一致しているからだけど。

研究者の人たちも、それぞれの問題意識の突破口をドゥルーズのうちに見出したからこそ、
ドゥルーズ研究なんてことやってんだろうから、
もっとその問題意識を中心にしてドゥルーズを語るべきなんじゃないかと思う。

書物ではなく論文レベルなら、そういうことやっているのかもしれないけれど。

134考える名無しさん:2008/08/20(水) 21:41:07 0
>それぞれの問題意識の突破口をドゥルーズのうちに見出したからこそ、
>ドゥルーズ研究なんてことやってんだろうから、
>もっとその問題意識を中心にしてドゥルーズを語るべきなんじゃないか

全くですね。ほろりとした。
そういう旋回をたどると、もっと議論の筋をそれぞれに出せそうな気がする。
DGの現在で言ったら、廣瀬論文、藤本論文、増田論文が濃厚にそういう感じで、
論がレジュメに留まってる云々の程度はともあれ、好感をもった。
135考える名無しさん:2008/08/20(水) 21:43:12 0
>>132
なるほど、いわゆる「論理学」ではないわけですね。
哲学の初心者ですがその辺りのニュアンスはわかるつもりです。

「間違っていた」事がわかった問題はどうですか。
というのもその辺りの議論の展開を追えば難しい問題も多少食いつきやすいかもしれないと考えるからなのですが。
136考える名無しさん:2008/08/20(水) 21:53:06 0
なんか久々に熱いな、このスレw

137考える名無しさん:2008/08/20(水) 21:54:19 0
あんまり正誤、真偽で哲学読む体質じゃないからよくわかんないな。
ウィトゲンは哲学を真偽問題にしてしまったと罵るドゥルーズの真似というわけでもないのだが
(あのウィトゲン像とかは『宗教哲学日記』などを含めて考え直すと、ドゥルーズの個人的な誤解も入ってるのではと思ったり)。
138ZEEK:2008/08/20(水) 22:24:07 0
>Wikipediaの項目見てもあっさりしすぎでよくわかりません

つって、ウイキにはこの間まで「まだよくわかってない哲学者」
と書いてあった。昨年あたりイギリスでドゥルーズの研究書が
どっさり出て、「ドゥルーズは怖くない」という副題がついていた。
139考える名無しさん:2008/08/20(水) 22:26:48 0
>「ドゥルーズは怖くない」

わろたw
140考える名無しさん:2008/08/20(水) 22:30:21 0
『ヴァージニアウルフは怖くない』
と引っ掛けてるんだろうか?
141考える名無しさん:2008/08/20(水) 22:36:50 0
561 :553:2006/12/18(月) 22:27:01
>>559
昔「ニーチェと哲学」を読書会で回し読みしていたら、
ある先輩が朗読する時だけ「勝手に作文して」読んでいて、
変な先輩だと思っていたら、
実は先輩の本は第一版、他の人のは全部第二版で、
かなり違っていて、特に凄いのは否定文が肯定文になっていたりしてw
だからそれ以来、翻訳と女は新しいほうがいいということになってw
いずれにせよ、誤訳は修正されたほうがいいな。

そろそろ翻訳の話を離れてドゥルーズの話題に戻るべきかなw
俺も消えよう
142考える名無しさん:2008/08/20(水) 22:38:22 0
廉価版が出たのが大きいだろうな。
でもフランスでもそんな大した研究書はないんじゃないかな。

ところで篠原の本をけなした自称哲学者って、クリイチ?
143ZEEK:2008/08/20(水) 22:42:20 0
>ヘーゲルとハイデガーを踏まえながら、否定性を媒介することなく、
>より差異としての差異にこだわり、そこでハイデガーよりも
>ニーチェを理論的に再構築できないかと模索した人

ヘーゲルを意識しているわけではないんだけれども、
「大論理学」は三章立てになっており「有論」「本質論」「概念論」
であって、ドゥルーズは「存在」を論じ、「概念」も論じるのだから、
似ているところはとうぜんある。ただ、「本質」論を論じることはない、
というのが味噌。

144考える名無しさん:2008/08/20(水) 22:42:26 0
585 :考える名無しさん:2006/12/20(水) 18:49:46
ドゥルーズの哲学を要約しうる四つの定式について

1「内在と何か?それは生である」

この定式は何を意味するのか。何よりもまず存在の間には階層秩序がないこと、
起源的な原理も神も存在しないことを意味する。人間だけでなく動物、植物、
事物といった森羅万象は同じ水準にあり、しかも、待ち伏せするマダニの観察
の方が、大臣の交代よりも重要な意味をもつこともありうるのである。全ては
思考の内在領野で繰り広げられる。内在領野に筋目をつけ、そこを多くの障害
物で満たしてしまう「超越」の幻想に我々が阻まれることなく、そこを駆け回
ることができる限り、そうなのだ。

超越とは、その最も際だったものからあげれば、意識、主体、シニフィアン
などである。内在の肯定は単なる確認行為ではない。それは、境界、信念、制
度、あらゆる種類の権力を覆す行為であり、事態のなりゆきに忍従することに
対する抵抗および、革命の行為である。

2「欲望が主体のなかにあるのではなく、欲望のなかに機械がある。」

3「ひとが文章を書くのは、常に生を与えるため、生が囚われている場所から
  生を開放するためである。」

4「裁判官であるよりも、むしろ掃除夫でありたい」


            ―ルネ・シェラール【ドゥルーズへのまなざし】より
145ZEEK:2008/08/20(水) 22:50:56 0
「内在」を肯定すること自体が哲学史上革命的なんでしょうに。
146考える名無しさん:2008/08/20(水) 22:55:05 0
マイケル・ハート『ドゥルーズの哲学』読めば
ドゥルーズの対ヘーゲル戦略が分かる。
147考える名無しさん:2008/08/20(水) 22:59:20 0
>>141で言われている第二版というのは、
1982年新装版のことだろうか。改訳したということは巻末に書いてないんだが。
新装版って改訂版とは全く違う、新装丁版ってことだし…。
本当に足立訳に異動ってあるの?
148ZEEK:2008/08/20(水) 23:07:40 0
ドゥルーズの理解ではニーチェについては「権力の意思」と
「権力闘争」とは何の関係もない、のであって。価値意識の転換を
自らの実践において実現すること、が問題なのでは。
149考える名無しさん:2008/08/20(水) 23:38:26 0
>>148
そこまでならハイデガーの二ーチェ講義でもやってる。
150考える名無しさん:2008/08/21(木) 00:06:10 0
>>135
間違ってるのかどうかはわからんけど、例のソーカル事件で
理数系の概念の転用(「誤用」?)は批判されてるよね。「微分」とか。
オレは理数系弱いんでその辺詳しくないんだけど。
151考える名無しさん:2008/08/21(木) 00:11:29 0
日本語で読める入門書としては、
コールブルックの『ジル・ドゥルーズ』が現時点での決定版だと思う。

あとはズーラビクヴィリの『ひとつの出来事の哲学』。
『差異と反復』が読めなくて苦しんでいたときに、大いに助けになった。

152考える名無しさん:2008/08/21(木) 00:22:49 0
>>151
コールブルックは哲学っぽくない。文学畑の人間に向いている。
153考える名無しさん:2008/08/21(木) 00:53:24 0
コールブルックのやつは、個人的に、
國分の後書きが目から鱗モノだった。
あれだけで元がとれた気がした
154考える名無しさん:2008/08/21(木) 02:28:14 0
シネマT……
155考える名無しさん:2008/08/21(木) 10:18:39 0
ずっとDGでの仕事を中心に読んできたけど、
おいらの胸をキュンとさせるのは、むしろD単独での仕事のほうにあるんだと最近気づいた。

とりあえず、再読するために、スピノザ実践を買ってくる。
ついでにニーチェと哲学の文庫本も買ってこよう。
156考える名無しさん:2008/08/21(木) 16:42:44 0
いうほど國分や鈴木泉っていいかな?
特に後者は伝統的な枠組みに回収してるから読みやすいだけのような
157考える名無しさん:2008/08/21(木) 17:27:06 0
>>150
ソーカル事件は有名だが、よくドゥルーズの著書を読むと
微分についての考え方は、単なる思い付きではない。

カントの「理念」は「未規定性」「規定可能性」「相互規定」の
三契機を含む。これはカントにおける「コギト概念」と同様である。

この三契機の数学的表現が「微分」なのであり、数学の哲学的解釈と
しての「微分哲学」はカントにとっての最大の理解者といわれた、
ザロモン・マイモンによって提唱されており(1790)、さらにヘーネ・ロンスキー、
さら(1814)にボルダス・ドゥムーラン(1843)によって提唱された、
マイナーではあるが、カント理論を独自に発展させた書哲学者たちの
前史の上にドゥルーズが提唱するにいたったものなのである。

どちらかといえばオーソドックスな哲学史的展開なのである。

差異と反復(p261〜p263)
158考える名無しさん:2008/08/21(木) 23:33:15 0
ロンスキーとドゥムーランを持ってくるのは超レアだろ
159考える名無しさん:2008/08/23(土) 10:22:19 0
ドゥルーズは現代思想の最前線




なんて思ってた時期もありました(苦笑
160考える名無しさん:2008/08/23(土) 11:58:40 0
どうでもいいことだと思いますが
161考える名無しさん:2008/08/23(土) 12:54:02 0
あまりにも後衛すぎて前衛的になった
162考える名無しさん:2008/08/23(土) 15:18:49 0
自分も最前線だろうがどうだろうが構わない感じだけど、
今の最前線って誰なんでしょ?

哲学も脳科学なんかに統合されちゃっている感じなのかな?
163考える名無しさん:2008/08/23(土) 17:15:03 0
ダニエル・デネットとか?
164考える名無しさん:2008/08/23(土) 17:49:28 0
最前線なのか?

単純に哲学って言えるものが減ったからね。
文献学的な意味じゃなくて、その人固有の哲学(大陸系)ならもうほとんど壊滅状態じゃないか?
いわゆる英米系の哲学に飲み込まれている。

大陸とか英米って言うのは便宜上使っただけだから、あんまりそこは突っ込まないでね。
165考える名無しさん:2008/08/23(土) 18:14:11 0
『ニーチェと哲学』と『カントの批判哲学』、
どちらを先に読んだほうがよいと思います?
166考える名無しさん:2008/08/23(土) 19:03:46 0
どっちも内容は同じ
167考える名無しさん:2008/08/23(土) 19:12:59 0
ドゥルーズの、古典的哲学者と哲学を論じた著作は
どれも学部生向け解説書の第一級でしょ。
解説など不要なほど明晰、わかりやすい一品。
どれから先に読んでもかまわない。
ただ、ドゥルーズの思想を知りたいなら、國分の解説は私はいいと思うので
カントの批判哲学(ちくま文庫)の解説を導入として読むのもいいのでは。
ヒューム論から順に読んでもわかりやすいと思う。
ものの外的条件付けに終始したカントではなく、ものの内在的発生の仕組みや
発生の把握の仕方といったドゥルーズ的問題設定に沿う哲学者を
論じている。意味の論理学や差異と反復はのっぴきならない概念が多いので
後回しでok。
168考える名無しさん:2008/08/23(土) 20:21:49 0
わかりやすいってのは言い過ぎ
169考える名無しさん:2008/08/23(土) 20:31:35 0
さすがにわかりやすいってことはないよねえ

…俺が不勉強だからそう思えないだけなきっと、と萎縮してそう言えなかったけど、
どうなんだろう、やはり不勉強なせいもあるのか。
170考える名無しさん:2008/08/23(土) 21:00:05 0
まるで外国語をしゃべってるようだ
171考える名無しさん:2008/08/23(土) 21:27:18 0
「カントの批判哲学」って、ドゥルーズを読むうえで必要なもん?
どうもカント的な議論って苦手だ。
172考える名無しさん:2008/08/23(土) 21:56:34 0
と不平を述べながら、「カントの批判哲学」における國分の解説を読んでみたが、
たしかに評判が良いだけあるね。
173169:2008/08/23(土) 22:54:13 0
>>171
いや、ドゥルーズにおいてはカントはかなり重要らしいよ。
ランボーにおける4つのテーゼ、だっけ、あれもカント論になってるし、
カントとニーチェが対比的に考えられ絡み合ってる…んだっけかな、DGの現在に入ってた
ニーチェ読解に関するハイデガーとの対比ラフスケッチである増田論文でもそういう指摘があったと思う。

ニーチェ論、カント論をしっかり読んでない俺が言うのもどうなんだという感じだが。
174考える名無しさん:2008/08/23(土) 22:57:15 0
「あれは『敵』について書いたんだ」みたいな発言が
175考える名無しさん:2008/08/23(土) 23:10:30 0
>>174
その文意は、軽いものではなく、カントと取っ組み合わざるをえない、という意識が
ドゥルーズにあったんだ、ってのを記しているのが國分の解説なんだよ。
176考える名無しさん:2008/08/23(土) 23:16:09 0
カントなんていなければ、哲学はもっと簡単になっていたと思うんだ
177考える名無しさん:2008/08/23(土) 23:26:36 0
カントがいなくても別のだれかがドイツ観念論を始めたかもしれない
178考える名無しさん:2008/08/23(土) 23:58:02 0
カント哲学を要約しうる四つの詩的表現について
カント哲学を要約してくれる四つの詩的表現について
cf.ex.http://www.ne.jp/asahi/net/jpn/1000p/051103.html
1.「沙翁のハムレットの科白「時間の蝶番が外れている The time is out of joint.」
(運動と時間の関係の逆転。継起性、同時性、永続性は時間の諸様態であるが定義ではない。
カントは時間の新しい定義を創造せねばならない)
2.「ランボー「<私>とは他者である」
(カントによれば「私」とは、ただ時間形式のもとで受容的でかつ変化し続ける現象的自我の現実存在
としてのみ規定されうる(非能動的で、他者として自己触発する受動的自我)。
...単なる継起性によってはもはや定義されえない、不動の形式としての内部性形式として出現し...
内部性形式とは、単に時間が我々の内部にあるということを意味するだけでなく、
我々の内部性が絶えず我々を分割し二重化することを意味する。とはいえ、この二重化は完成することはない、
時間には終わりがないからである。
時間を構成しているのは、[二重化・分離と結合の]振動であり、眩暈なのである)
3.「カフカ的と呼ぶべき表現「「善」とは「法(なるもの)」が命ずるところのものである」
4.「ランボーは「あらゆる感覚の錯乱」といった。これをむしろ、あらゆる能力の錯乱
(規則から逸脱)した行使、と言い換えれば、「判断力批判」における徹底したロマン主義者
としてのカントを示す第四の表現とみなすことができよう」
179考える名無しさん:2008/08/24(日) 00:36:14 0

3 は間違っているよ、善ではなく正義だ。
180考える名無しさん:2008/08/24(日) 00:40:40 0
ては、カントで十分だということか。
181考える名無しさん:2008/08/24(日) 00:51:07 0
>>179
いや、3.はカント「実践理性批判」を要約する詩的表現だから、
善でいいのでは。私は上では田中敏明訳を参照した。
訳注の文脈を見る限り、善で意味は通るけどなー
182考える名無しさん:2008/08/24(日) 00:58:49 0
「対話」、出たみたいね。
見た人いますか。
183考える名無しさん:2008/08/24(日) 01:04:38 0
>>180
ある意味ではそう。ただ、普通はカントはこんなふうには解釈されないから。
ドゥルーズくらいでしょ、
諸能力の錯乱した行使とその条件付けこそカント哲学だ、
なんていうのは。
ふつうは、ヒューム哲学をはじめ、自己なりなんなりのバラバラ加減、危機が
論じられ、形而上学はいまや危機に瀕してたのを、カントが議論を整序し
基本的概念を根拠付け、うまいこととりまとめた、
調和を取り戻した、ばんざーいってんだから。
それがドゥルーズの手にかかるとヒュームだって怖れる壊乱ぶり、
戴冠せるアナーキーにだって至るぜ、ってんだからw
柄谷行人はカントをもってきてNAMを始めた。そしてすぐにこけ、解散した。
カントの真実はNAM(救済や調和の箱船)にではなく、
NAMの解散(諸能力、諸個人の壊乱)にこそあるんだというのが
いわばドゥルーズのカント解釈w
184考える名無しさん:2008/08/24(日) 01:07:50 0
柄谷などはアホだからカントと何の関係もない。
185考える名無しさん:2008/08/24(日) 01:11:57 0
カントなど、だだのモラリストだろ。
186考える名無しさん:2008/08/24(日) 01:20:03 0
カントもドゥルーズもくだらんね。
187考える名無しさん:2008/08/24(日) 01:20:34 0
>>185
ある意味ではそう。ただ、これほど狂ってるモラリストもいない、
もしくは、たんなるモラリストでいることが人間には難しいってだけ。
善と法なるものの関係(眼前の利害ではなく法に従え)もそうだし、
美と普遍性の関係にしてもそうだしね。
趣味なんて人の勝手じゃんいっときながら万人に妥当せねばならない
(法に従え)だもんなーw
188考える名無しさん:2008/08/24(日) 01:24:21 0
>>186
ていうか、以上のカント、ドゥルーズ解釈が
くだらないんですよ。
言い換えれば、あなたのカント解釈、ドゥルーズ解釈が
それらの哲学をくだらないものから解放することに賭けましょう、
ということです。
189考える名無しさん:2008/08/24(日) 01:24:22 0
カントとサドを総合した「カント」ということかな。
190考える名無しさん:2008/08/24(日) 01:28:19 0
>>189
たぶんそう。
私は読んでないけれどラカンもカント論でサドに言及してるはず。
191考える名無しさん:2008/08/24(日) 01:30:07 0
解釈は解釈で、われわれは遠近法主義でやっているので、
それはそれでいいんでしょう。
192考える名無しさん:2008/08/24(日) 01:44:49 0
では、カントに対するラカンと、カントに対するドゥルーズでは、
何が同じで何が違うのですか。
193考える名無しさん:2008/08/24(日) 01:49:42 0
ばっと言うと、ガタリがいたか、いなかったかの違いだな。
194考える名無しさん:2008/08/24(日) 01:56:11 0
>>192
無知を承知で、講義での記憶を頼りにいいますよ。
ラカンのカント解釈では実践理性に関するものが有名。
カント=サドの図式でね。カントが善ならサドは悪であるせよ
法に従ってなんぼじゃって話。あるいは、カント主義者の真実は
サドにこそある、と。
ドゥルーズのカント解釈では実践理性だけでなく、諸能力とその行使が
言及される。実践理性の解釈ではラカンの解釈と重なるんじゃないのって話。
195考える名無しさん:2008/08/24(日) 02:06:25 0
そうでしょう。
実践理性に乗っかる限り、そこで批判哲学はそこでとまり、
新たな批判を始めるか、判断力批判にかけるしかなくなるのではないでしょうか。
ドゥルーズは、その両方に手を染めたのでは。
196考える名無しさん:2008/08/24(日) 02:44:38 0
なにこの面白スレ
197考える名無しさん:2008/08/24(日) 03:47:49 0
ラカン派のカント論を見る限り、実践理性批判を重視してて
判断力批判には殆どノータッチな感が強い(ex.ジジェク、ジュパンチッチ
判断力批判を最重視するドゥルーズのほうが一歩先を行ってるのではないか
198考える名無しさん:2008/08/24(日) 04:19:26 0
「判断力批判」は、カントのテキストのなかでも最難関だからなぁ。
ジジェクごときの素人が手を出すと火傷する。
敵について書いたとはいえ、カント論は、ドゥルーズの優秀ぶりが冴え渡ってるよ。
199考える名無しさん:2008/08/24(日) 12:58:41 0
みんな、すごいな。
俺はカントが怖くて仕方ないよ。
200考える名無しさん:2008/08/24(日) 15:12:11 0
それ別のカントだろw
201考える名無しさん:2008/08/24(日) 15:28:20 0
    \    ∧,,∧    /
  ∧,,∧\.  (・ω・`)  /∧,∧
  (´・ω・) \( つと ノ/ (・ω・`)
.  (っ U)  ∧∧∧∧_  (  と ノ
 ――――<審議中!>――――
   (  ´・) ∨∨∨∨ (・`  )
  (l    ) /∧,,∧\. (   ノ
   `u-u/ (   ) \ `u-u'
.    /  (l   l)   \
         u-u'
202考える名無しさん:2008/08/24(日) 15:52:29 0
差異と反復を読んでいるところだけれど、文庫本で買ったのは失敗だった。
線引くのにも不自由するし、書き込みするにも余白が小さすぎる。
けちるんじゃなかった。
203考える名無しさん:2008/08/25(月) 02:59:10 0
オレは本にもの書くの嫌いだけどな。
生理的に無理。
204考える名無しさん:2008/08/25(月) 04:20:47 0
>>173
オレもニーチェ論、カント論しっかり読んではいないけど、よく考えたら
ニーチェもカントも、今最も焦点とされてる思想家=哲学者だよな。
それを60年代の時点で(ニーチェ論は1962年、カント論は翌63年)しっかり
向き合って物してた哲学者なんてのは、皆無とまでは言わないまでも、
稀有だよね。その意味でも、ドゥルーズってすごいと思う。
205考える名無しさん:2008/08/25(月) 04:35:22 0
おいおい、ニーチェとカントが哲学界で焦点になってない時代なんてないよw
206考える名無しさん:2008/08/25(月) 05:05:46 0
>>202
おっきいのはおっきいので、また、もっと不便だよ。
重くて、外に持っていくのがたいへんだから、
読む時間がどうしても少なくなってしまう
207考える名無しさん:2008/08/25(月) 07:25:27 0
たぶん、204は、少なくともカントが一時「古びた古典」のようにされていた時期があり、
70年代以降ぐらいに再びラディカルに読まれ始める、というストーリーを考えてたんだろうけど、
残念ながらそれは違って、19-20世紀というのは、新カント派のみならず、多様なカント的な人がいたというかね。
ショーペンハイアーにしてもフッサールにしてもカントからつながってるところがあるわ、
ロシア・フォルマリスムやバフチンにしても新カント派とつながってるわ、
かなり持続的なものだと思う。

「新カント派含む、20世紀諸哲学とカント」というパースペクティヴで何かまとまった論文・著作が無いのかな、と思うぐらいの世界だ。
208考える名無しさん:2008/08/25(月) 07:55:39 0
>>112
ウラゲツの21日付の記事を読む限りでは、「現働的なものと潜在的なもの」は所収のようですね。
209考える名無しさん:2008/08/25(月) 08:06:49 0
ドゥルーズはマルクスについての本を書かなかったのが落ち度だな。
アンチ・オイディプス辺りでマルクスについての本を書くべきだった。
210考える名無しさん:2008/08/25(月) 08:26:55 0
>>208
thx!
211考える名無しさん:2008/08/25(月) 11:04:31 0
>>209
実はマゾッホ論が初期マルクスだったりする
212考える名無しさん:2008/08/25(月) 12:11:35 0
>>205>>207
いや、オレが言いたかったのは、ニーチェとカントがセットで、しかも
相反しないものとして捉えられるようになったのはやっぱりつい最近のことで
それを60年代初頭にしっかり向き合ってたってのはすごいなってことで…
213考える名無しさん:2008/08/25(月) 12:55:43 0
『差異と反復』を読んだ後に、
ズーラビクヴィリの『出来事の哲学』を再読したら、
あまりの秀逸さにびっくりした。
214考える名無しさん:2008/08/25(月) 13:58:48 0
>>209
書こうとはしてたんだっけ?
215考える名無しさん:2008/08/25(月) 14:15:40 0
http://biblia.hp.infoseek.co.jp/g/gs28.htm

ここにいろいろ書いてあるよ。

個人的には、マルクス論も読みたかったけど、
真に書く予定だっという、
ドゥルーズの音楽論こそ何よりも読んでみたかったよ。

216考える名無しさん:2008/08/25(月) 14:21:55 0
ドゥルーズは色々手を出してるなぁ
範囲が広い。
217考える名無しさん:2008/08/26(火) 02:12:32 0
デカルトに対して相容れないスピノザが再びカントに対して
相容れないニーチェとして反復される。ドゥルーズは
これを見事に描き出したね。
218考える名無しさん:2008/08/27(水) 02:27:45 0
どうしてもニーチェだけは忌避してしまうんだよなー。
素人が手を出すもんじゃないという印象がある。
219考える名無しさん:2008/08/27(水) 07:10:54 0
俺の場合、ニーチェを避ける理由は量・長さ・文体かな…。
何から読めばいいのか、どこを重点的に読めばいいのか。
妙に散漫で困る。尤も、ニーチェ自身は体系的著作を書く過程での草稿執筆だったらしいけど。
仕方ないから悦ばしき知恵を少しずつ読んでる。
220考える名無しさん:2008/08/27(水) 08:04:16 0
キーワード89はどうして、「コード」を扱っていないの?
221考える名無しさん:2008/08/27(水) 08:28:36 0
アホリズム
222考える名無しさん:2008/08/27(水) 12:18:24 0
ニーチェに入り込むなら哲学者の書オススメ
223考える名無しさん:2008/08/27(水) 12:41:32 0
ニーチェに取り組むために
いきなり手当たり次第読むと痛い目に合う。
下手すれば厨房なみの読み方しかできない。

ニーチェについては、まずは
レーヴィット、フィンク、ハイデガー、
あたりの古典的なニーチェ論を読んで、
ニーチェを哲学として読む枠組みを作ってから、
ニーチェ自身のテキストに取り組んだ方がいい。

ドゥルーズのニーチェ論は実はかなり難しいと
思うので、読む順序としてはさらにその後、かな。
224考える名無しさん:2008/08/27(水) 14:17:36 0
それはすすめない
単にハイデゲリアンのフレームに乗れってだけじゃん
225考える名無しさん:2008/08/27(水) 14:55:15 0
俺は223じゃなけど、ニーチェ読解の系譜でハイデガーを完全に省くのって無理なんじゃないかな…。
ドゥルーズもハイデガーを読んだ上でさらにニーチェはそうではないのでは、と切り込んでる感じ。
226考える名無しさん:2008/08/27(水) 17:29:04 0
>>223
いや、一度ニーチェで中二病にかかってみるべきじゃない?w
「おれは超人、神を殺した男」とか言ってw
で、いったん恥かいた後に、ハイデガー→ドゥルーズと来ればいいんじゃね?
そうすれば恥ずかしい思いをしてる分、冷静に読めるかと。
227考える名無しさん:2008/08/27(水) 17:51:45 0
人間なんてやめちまえ!
超人になるんだ!
228考える名無しさん:2008/08/27(水) 18:50:12 0
だから、どうやって?
229考える名無しさん:2008/08/27(水) 19:50:24 0
善悪の彼岸に行けばいいんじゃね?
230考える名無しさん:2008/08/27(水) 19:55:39 0
だから、どうやったら善悪の彼岸に行けるのか、
その方法を尋ねているのだ。
231考える名無しさん:2008/08/27(水) 20:50:26 0
そんな貴方に君主論
232考える名無しさん:2008/08/27(水) 21:38:31 0
>>225
いや、でもハイデゲリアンの解釈格子に乗っかるとそのままって人が多いからさ
233考える名無しさん:2008/08/27(水) 21:40:47 0
>>230
それがわかるんだったら、ハイデガーもドゥルーズもいらねw
234考える名無しさん:2008/08/27(水) 21:55:11 0
そうじゃない。ニーチェやドゥルーズを読むということは
まさにそうした仕方を考えることなんだ。
235考える名無しさん:2008/08/27(水) 21:57:22 0
それは格好つけすぎ
236考える名無しさん:2008/08/27(水) 22:19:06 0
千プラが読めないです・・・
読めない哲学書なんて、今まで腐るほどあったが、
ここまで意味不明なのははじめてだ・・・
とにかく、その独特な概念で躓いて、論理展開が追えない。

まだ、『差異と反復』や『意味の論理学』のほうが、
おぼろげながらも理解しやすかったように思う。

千プラの各章の論理的構造を正面きって論じた論文とかないでしょうか?



237考える名無しさん:2008/08/27(水) 22:27:48 0
たくさん本を読まないと読めないですよ。
238考える名無しさん:2008/08/27(水) 22:36:23 0
意味盲と価値盲では、何を読んでも西洋の哲学はわからないし、
特にそれを批判した哲学書はさらにわかりませんよ。

沈黙。
239考える名無しさん:2008/08/27(水) 22:46:30 0
千プラはロックだと思うべし。
240考える名無しさん:2008/08/27(水) 22:48:11 0
>>236
説教垂れる連中も分かってないから問題なし。
むしろ読まなくてよろし。
241考える名無しさん:2008/08/27(水) 22:58:38 0
シネマTはもう出た?
242考える名無しさん:2008/08/27(水) 23:11:59 0
もうすぐです。
243考える名無しさん:2008/08/27(水) 23:12:10 0
>>236
ドゥルーズによれば、読めないところはどんどん読み飛ばしていいらしいよ。
244考える名無しさん:2008/08/27(水) 23:52:29 0
キーワード89、よく見ると、「機械」の項目もないな。
245考える名無しさん:2008/08/28(木) 01:03:06 0
ガタリに興味がないって事でしょ
246考える名無しさん:2008/08/28(木) 01:14:07 0
それは思ったけど、
ガタリに帰属されると思われる概念で掲載されているのもあるからなー。
地図とかリトルネロとか。
ドゥルーズ単独の著作では、機械とかコードは出てこない?
247考える名無しさん:2008/08/28(木) 01:17:43 0
出る
ドゥルーズ=ガタリの二人組については、
鈴木泉は全然明確じゃないよな
どうせガタリが嫌いなんだろう
248考える名無しさん:2008/08/28(木) 02:13:32 O
そういや蓮實がガタリのことを
存在しなくていい人
みたいな言い方をして退けてたな
249考える名無しさん:2008/08/28(木) 13:52:38 0
>>244
「欲望(欲望する機械)」ならあるけどね。

>>247-248
ガタリはどうしても反精神医学色が強いからなぁ…
重要だとは思うけど
250考える名無しさん:2008/08/28(木) 13:56:30 0
実際のところ、いきなりガタリの「具象的機械」(精神と記号所収)を読んだりすると、
もう内容がさっぱりわからん…。
251考える名無しさん:2008/08/28(木) 14:42:37 0
でもガタリ外しはありえないよ
哲学の枠内でのみ読むのには反対だな
252考える名無しさん:2008/08/28(木) 15:00:47 O
ガタリなしでも哲学外でいくらでも読めるでしょ

実際シネマやベーコンや文学なんかを論じるのにガタリは要らないし
253考える名無しさん:2008/08/28(木) 15:47:00 0
いや、ガタリはいるって
カフカの成立はガタリなしではありえん
254考える名無しさん:2008/08/28(木) 17:17:48 0
今も精神分析は現代思想家の敵なの?
255考える名無しさん:2008/08/28(木) 17:21:00 0
D&Gは精神分析を単に敵視したんじゃないと思うよ
256考える名無しさん:2008/08/28(木) 17:28:07 0
オイディプス・コンプレックスの存在は認めてたね。
いかに克服するかで精神分析と意見を異にした。
257考える名無しさん:2008/08/28(木) 18:14:49 0
ガタリは不要。ガタリと関わらなかったらもっとドゥルーズは仕事できてただろう。
258考える名無しさん:2008/08/28(木) 18:29:30 0
二人が穴兄弟ってホントですか?
259考える名無しさん:2008/08/28(木) 18:33:32 0
でも、千プラは素晴らしい書物だよ。
260考える名無しさん:2008/08/28(木) 19:00:00 0
千プラよりドゥルーズのマルクス論の方がよかったな
261考える名無しさん:2008/08/28(木) 19:23:08 0
ガタリがいなければドゥルーズをめぐる現状は存在していないよ
哲学科の人がなるたけ排除したい気持ちはわかるけど無理
262考える名無しさん:2008/08/28(木) 19:28:54 0
たしかに、ガタリがいなければ、多分、ドゥルーズを読んでいることもなかったかもしれない。
一番好きなのは差異と反復だけど、
入り口は千プラだったし、今もこの本には魅了され続けてるよ。
263考える名無しさん:2008/08/28(木) 19:33:12 0
鈴木泉がガタリ苦手だから、日本のドゥルーズ受容はそれに影響されるんだろうな
264考える名無しさん:2008/08/28(木) 19:35:11 0
んーガタリを排除する気はないんだけど、後期では
ドゥルーズの思考のいちばん微妙なところが
ガタリのせいでぼやけてる印象があるんだよな。

だからいっぺんドゥルーズからガタリ臭を抜いた
純粋ドゥルーズを抽出再構成したらいいと思う。
ガタリはその後で好きな人が論じればいいよ。
265考える名無しさん:2008/08/28(木) 19:35:54 0
だからそれこそが排除だろうに
ジジェクかよ
266考える名無しさん:2008/08/28(木) 19:37:29 0
ようは政治的な側面を脱臭したいってことなんだろうけどさ
267考える名無しさん:2008/08/28(木) 19:42:46 0
まーでもガタリの影響とか言ってドゥルーズ論じても
正直たいして面白い議論にはならんと思うよ。

政治といっても、そもそもガタリの政治なんてのは
全く信用できないしね。

エピソード的な意味で興味をそそることは
いろいろあるんだろうけれど。
268考える名無しさん:2008/08/28(木) 19:47:10 0
鈴木泉はガタリが嫌いなんだ?
でも、日本でのドゥルーズ受容に鈴木泉がどれだけの影響を与えただろう?
やはり、ニューアカじゃないの?まぁ、浅田でしょ。
茂木健一郎と電通のアホが組んで、ドゥルーズを語っちゃうような本が出るのも、
遠因はそこだろう。


あと、『キーワード89』の用語漏れの報告と>>247が発端となって、
この話題が続いているんだと思うけど、
『キーワード89』は鈴木泉の著ではないよ。
芳川泰久と堀千晶ね。
269考える名無しさん:2008/08/28(木) 20:19:33 0
>>264
ドゥルーズとガタリにそこまで明瞭な差異があるとは思えないなぁ。
ともあれドゥルーズとガタリが共同で一連の著述をしてたのは事実だし、
読む側はその差異を念頭に置いて読めばいい。
270考える名無しさん:2008/08/28(木) 21:19:27 0
東大の教師ってことで学者の再生産に関わってるから、
鈴木泉の存在は今後のドゥルーズ受容に大いに影響あり
271考える名無しさん:2008/08/28(木) 21:38:33 0
鈴木泉が、本格的なドゥルーズ論の単著を出せば状況が変るかもな。
日本語のドゥルーズ論て、翻訳書を除けば、解説本とか入門書とか
ばかりで専門書レベルの単著ってまだ殆どないんだよな。
例外は、江川隆男の本ぐらいか。
272考える名無しさん:2008/08/28(木) 23:32:52 0
國分って鈴木泉門下?
273考える名無しさん:2008/08/29(金) 00:50:54 0
違うよ彼は駒場
274ZEEK:2008/08/29(金) 00:52:58 0
>>151
私の持っている和訳の「一つの出来事の哲学」(初版)は、
実は原文で読んでいたのでうんざりした。
誤訳が多い。(例)p68「考えのまっすぐな本性(la nature driot de pesse)」は
「思考の自然権」と訳すのが正解。「ニーチェと哲学」の和訳p154を見ると
この翻訳がいい加減なものとわかる。

改版して直っていればいいがね。
この人勉強もしないで翻訳出してるのが
丸出しだな。


275ZEEK:2008/08/29(金) 00:55:27 0
あははタイプミス "pansee"でした。
276ZEEK:2008/08/29(金) 01:05:14 0
>>225
ニーチェにつては岩波新書の入門書でよくて、実はドゥルーズの独特の読解と整理
が重要なのであって、いきなり「ニーチェと哲学」を読んでみるがいいと思う。
フロイドがやったのとは別の仕方で「精神の徴候学」を置くなったのがニーチェである
というのが、ドゥルーズの読み込みなのであって、この観点から「資本主義と分裂症が
書かれている基盤になっている遠因であることが読み取れるはず。

277ZEEK:2008/08/29(金) 01:08:13 0
またタイプミス「おこなった」です。
278考える名無しさん:2008/08/29(金) 01:14:56 0
速やかなマゾッホ論再訳が望まれるね
プルースト論も
60年代の徴候学三部作って感じだ
279考える名無しさん:2008/08/29(金) 01:18:29 0
>>274
>ニーチェと哲学」の和訳p154
これは足立訳の方だね
280考える名無しさん:2008/08/29(金) 01:26:37 0
>>274
>「ニーチェと哲学」の和訳p154
これは足立訳の方だね

新訳、江川訳ではp207
281考える名無しさん:2008/08/29(金) 02:28:24 0
サドッホ
282考える名無しさん:2008/08/29(金) 05:44:42 0
http://www.google.co.jp/search?q=%82%A2%82%A9%82%C9%8E%A9%91R%82%F0%8Ev%8Dl%82%B7%82%E9%82%A9%81H

検索結果の一番上の「いかに自然を思考するか?」
見つけたばかりで、まだ読んでないけど、
鈴木泉によると、千プラの「道徳の地質学」を
>この上ないほどに明快に読解する論考である
ということらしい。

千プラが読めないと嘆いている人がいたけど、
そういう人は多分、「道徳の地質学」で苦労しているんだと思ったので、
一応紹介してみた。
283考える名無しさん:2008/08/29(金) 14:13:41 0
YouTubeに字幕がつけられるようになりました
 YouTube公式ブログの8月28日のエントリによると、動画にキャプションや字幕をつける機能が追加され、編集ページの
“Captions and Subtitles”メニューを使って字幕ファイルをアップロードして画面に表示させることができるようになった。
ひとつの動画に複数言語の字幕をつけることも可能で、対応言語は120以上にのぼるという。

 字幕やキャプション付きの動画では、再生画面の右下に表示されたボタンをクリックすると「キャプション機能をオンにする」
という選択肢が表示される。

 この機能は、異なる言語を使っている人に動画の内容を伝える字幕として利用できるほか、音声を聞き取れない場合や
音声を切った状態で動画を楽しみたい場合にも役立てることができる。

字幕職人さん、abcdaireよろしく〜
284考える名無しさん:2008/08/29(金) 14:17:30 0
「道徳の地質学」は最初、ぱらぱら流し読みだけするといいよ
ちょっとしたお笑いになってるから、そこで笑えれば
挫けずに読み通せる。構図やら概念やらは何度か読めばいい。
あと、河出のドゥルーズ入門の座談会にもちょっとした解説めく
コメントありましたよ
285考える名無しさん:2008/08/29(金) 14:38:55 0
http://www.bk1.jp/contents/booklist/0808_deleuze
>9月に刊行の見通しがつき〜
286考える名無しさん:2008/08/29(金) 14:44:44 O
>274
違う。
「思考の自然権」なら
le droit naturel de penseeでなければならな
い。
足立訳が正解
287286:2008/08/29(金) 14:59:14 O
ただ俺なら「思考の自然な性質」くらいに意訳
するかも。
288考える名無しさん:2008/08/29(金) 15:03:26 0
>>286よくわからない。
ニーチェ論日本語版みると
足立訳も江川訳も同じ「思考の自然権」て訳してると思う。
他方、>>274は別の書物の訳語を誤訳として述べているはず。
そこで質問。
ニーチェと哲学仏語原書にはおっしゃるようなle droit naturel de pensee
ていう記述があるの?
289考える名無しさん:2008/08/29(金) 16:35:27 0
>>274さんへ
「考えのまっすぐな本性(la nature driot de pesse)」でも、
間違っているといわけではない。
290考える名無しさん:2008/08/29(金) 18:46:31 0
pesseだのpanseeだの、もうねww
291考える名無しさん:2008/08/29(金) 19:08:17 0
>>288
私の持っているPUFの「ドゥルーズの哲学」には確かに”LA”になってんだよな。そうすると
NATURUEにLAがかかってんだけど、「思考の権利上の本性」かね。
足立訳はすんなり「思考の自然権」なんだけど。
292ZEEK:2008/08/29(金) 22:17:03 0
「差異と反復」の原典の引用箇所には”UNE NATURE DROITE DE LA PANSEE”
とあり、財津訳は「思考の正しき本性」になってます。「ニーチェと哲学」の原書がない
ので、すみませんね。
293考える名無しさん:2008/08/30(土) 04:21:10 0
『差異と反復』は第三章の思考のイマージュを何度か読み直しているけど、
全体を読み通したことは一度もなく、
そのためか解説も一度も読んでないことに気づいて、さっき読んだ。
んで、財津のへタレ体験談に大笑い。
こりゃシネマの翻訳が進まないのも仕方ないと思ったよ。
294名無し:2008/08/30(土) 14:39:21 0
ドゥルーズとライプニッツ(襞)についてコメントするのは、難解ですか?
それとも、この文章も無視しますか?
295考える名無しさん:2008/08/30(土) 16:46:06 0
ttp://ci.nii.ac.jp/naid/40006258033/
を読むといいと思う。
296考える名無しさん:2008/08/30(土) 21:10:29 0
荒らしでも来てるのかと思ったらなんだか熱いことに
297考える名無しさん:2008/08/31(日) 06:10:44 0
ドゥルーズのライプニッツ解釈、
これの要約のひとつはドゥルーズ「記号と事件」において
語られてるはず。たとえば、
一つには可能世界論を予定調和と結びつけず、かえって
不調和も視野に入れた上で生成の存在へと開くこと、
があったような、なかったようなw
298考える名無しさん:2008/08/31(日) 10:15:16 0
>>283
日本語じゃなくても、英語の字幕がついたら本当に助かる。
299考える名無しさん:2008/08/31(日) 10:37:34 0
フランス語の字幕の方が良いと思うが
哲学科だと聞き取りできなくても読める人って多いだろ
300考える名無しさん:2008/08/31(日) 10:46:59 0
既出かもしれませんが、現在、スペイン語字幕が
入手できます。
http://www.opensubtitles.org/es/subtitles/3282196/abecedaire-de-gilles-deleuze-l-es
301考える名無しさん:2008/08/31(日) 11:04:03 0
ドゥルーズはスペイン・ポルトガル語圏で強いんだよな
アリエズなどのおかげだと思うけど
302ZEEK:2008/08/31(日) 11:44:28 0
河出書房新社の方針がどうだったのかわからないけれども
80年代から90年代に、当時異端的哲学でしかなかった
ドゥルーズを、あれだけエキセントリックな本の翻訳を
した財津さんと宇野さんの苦労は先駆的なものだったと思う
のだけれども。
303考える名無しさん:2008/08/31(日) 22:31:24 0
「無人島」と「狂人の〜」も文庫にして欲しいな〜
304考える名無しさん:2008/08/31(日) 22:52:42 0
ひさしぶりに覗いてみたら、良スレ化してたので、age
305考える名無しさん:2008/08/31(日) 22:57:00 0
なぜ上げる・・・
306考える名無しさん:2008/08/31(日) 23:12:07 0
プルースト・マゾッホ・カフカのを早めに文庫にしてほしいなー
307考える名無しさん:2008/08/31(日) 23:42:01 0
全部糞訳で有名なやつか
308考える名無しさん:2008/09/01(月) 00:18:32 0
訳者の息子がどっちも音楽家なんだよなw
309考える名無しさん:2008/09/02(火) 02:34:24 0
>>303
つかドゥルーズの著作全部文庫化してほしい。
310考える名無しさん:2008/09/02(火) 21:47:49 0
http://video.google.com/videoplay?docid=438091653681675611&sourceid=docidfeed&hl=undefined
L'abecedaire de Gilles Deleuze--Pierre Andres Boutang (1996) PART 1
311考える名無しさん:2008/09/04(木) 04:46:09 0

【あの ル・サンチマン™ が好んで引き合いに出すってとこでそのレヴェルはわかりますよね(笑)】

312考える名無しさん:2008/09/04(木) 12:41:31 0
>>310
DAF A1しかとってない私には、とても聞き取れないな。
仏件2級も落ちたし。最近聞き取りやってないから
何階も見なきゃ。

ところでSWFファイルのダウンロードってどうすればいいのかな。
313考える名無しさん:2008/09/04(木) 12:43:23 0
>>311
このスレでやんないでポストモダンスレでやれば?
314考える名無しさん:2008/09/04(木) 13:03:36 0
311の意味がわからない
315考える名無しさん:2008/09/04(木) 13:36:08 0
ウェブブラウザがfirefoxならこれでビデオファイルをダウンロードできる。
http://www.web-video-downloader.com/web-video-downloader.xpi
無料。
316考える名無しさん:2008/09/04(木) 16:32:14 0
311は各種スレを保守ageしていたコピペ文。
よく見るとsageのsが大文字になってる。
文章の内容もageる理由もほとんどない、つまらんageだね。
317考える名無しさん:2008/09/04(木) 20:47:06 0
フーコースレにもありました
318考える名無しさん:2008/09/06(土) 08:59:41 0
リトルネロってなんですか?
319考える名無しさん:2008/09/06(土) 09:15:38 0
リフレインだと思ってればおk
320考える名無しさん:2008/09/06(土) 14:34:45 0
>>319
「反復」の言い換えってことですか?
321考える名無しさん:2008/09/06(土) 15:29:58 0
ささやかな領土をつくって、そこを足場に外へと開いていくことを
延々と反復すること?
322考える名無しさん:2008/09/06(土) 15:39:05 0
広告の仕事やっているんですが、
ドゥルーズの概念で商品になりそうなキャッチーなものないですかね?

欲望機械ってのはいいですね。
323考える名無しさん:2008/09/06(土) 15:47:16 0
面白い釣りですね。
324考える名無しさん:2008/09/06(土) 16:04:39 0
面白いか?
325考える名無しさん:2008/09/06(土) 16:07:35 0
面が白いと笑えるってどういうことだろう?
326考える名無しさん:2008/09/06(土) 16:44:31 0
そういえば、
電通の社員と茂木健一郎との対談本で、
ドゥルーズの欲望の概念をキーワードに
マーケティングを語っていたらしいな。
327考える名無しさん:2008/09/06(土) 16:51:47 0
つうか80年代のセゾンが延々やってたじゃん
328考える名無しさん:2008/09/06(土) 17:12:12 0
80年代は少年だったからわからない。
浅田彰がいろいろやっていたのは知っているのですが、
ドゥルーズの名前も結構流通していたんですか?
329考える名無しさん:2008/09/06(土) 23:34:54 0
糞スレ化しきたので、sage
330考える名無しさん:2008/09/07(日) 03:13:43 0
千プラ読んでると、
この辺はガタリが書いたんだろうなぁと思えるところが
ところどころあって、そういうときは少々読み飛ばしたい気分になるが、
ガタリの音楽論は好きだな。
331考える名無しさん:2008/09/07(日) 03:47:13 0
ガタリ語り
332考える名無しさん:2008/09/07(日) 19:16:35 0
「意味の論理学」の極意:
存在と生成変化、「ある」と「なる」の時間構造の二元論、
「ある」は現在そして身体。
「なる」は(現在を欠く)過去そして未来への分岐としての効果-意味。
効果-意味として「なる」出来事は飽くまで「器官なき身体」の上での話。
反対に、たんに「ある」身体は「なる」出来事とは分離しており、無関係である。
333考える名無しさん:2008/09/09(火) 02:15:05 0
「ニーチェと哲学」の新訳を書店で手に取った。
そしてちらっと読んでみた。
というか正確にはまず解説を読んだ。
そして白けてしまい、文庫を棚に戻した。
ああいう解説を書く人間が優れた翻訳をするわけがない。
334考える名無しさん:2008/09/09(火) 02:20:55 0
そういうのを「先入見」と言う。
335考える名無しさん:2008/09/09(火) 02:39:04 0
國分を褒め称えるのも似たような先入観だと思う
336考える名無しさん:2008/09/09(火) 02:39:09 0
>>333
どういうところが気に障ったの?
337考える名無しさん:2008/09/09(火) 02:47:27 0
ニーチェと哲学は國分訳じゃないでしょ。
江川 隆男。


338考える名無しさん:2008/09/09(火) 02:50:10 0
>>337
省略しすぎたか
江川嫌いな人がむやみに國分とか褒めそうじゃん
339考える名無しさん:2008/09/09(火) 09:20:57 0
どうだろう、割と関心が違うんじゃないの、あの二人。
340考える名無しさん:2008/09/09(火) 10:41:10 0
だからそう言ってるんじゃないの
341考える名無しさん:2008/09/09(火) 11:36:09 0
wikipediaにヒュームとか重合とか消尽したものとか載ってないね
共著は避けたのかな
342339:2008/09/09(火) 11:49:18 0
あ、すみません。江川好きな人とか〜 と読み違えました。
343考える名無しさん:2008/09/09(火) 12:33:35 0
江川は引退早かったね
344考える名無しさん:2008/09/09(火) 12:53:15 0
引退してないだろ
345考える名無しさん:2008/09/09(火) 15:24:26 0
ドゥルーズって、今のフランスでは無視されてるの?
346考える名無しさん:2008/09/09(火) 23:27:40 0
江川の解説に納得した香具師っているのか?
347考える名無しさん:2008/09/09(火) 23:31:41 0
はいはい、で國分と鈴木泉はすげーと。
なんとなく背景が見えるから面白くないんですわ
348考える名無しさん:2008/09/09(火) 23:32:35 0
>>335
別に読んだ上でいいと思って褒めるんならいんじゃないの?
読まずにどうのこうのとか言うのが一番性質悪いと思うけどな。
349考える名無しさん:2008/09/09(火) 23:34:05 0
江川の文章は読解不能。
350考える名無しさん:2008/09/10(水) 10:26:47 0
インドラを!
351考える名無しさん:2008/09/10(水) 15:08:02 0
>>349
ドゥルーズから最も遠い意見だと思うけどな、そういうの。
最初に批判ありき、みたいな。
352考える名無しさん:2008/09/10(水) 15:11:47 0
粘着じゃないの
具体的な批判抜きで賛同を求めているから、
基本的に無視で良いと思う
353考える名無しさん:2008/09/11(木) 09:51:46 0
別に悪口言うつもりはないけど、やっぱり
ニーチェと哲学の江川氏の解説、殆ど解説になってないよ。
既に内容に知悉している専門家にしか分からないような
ジャーゴンだらけの独りよがりな文章で、
一般読者に説明する気がないとしか思えないな。
>>333の気持ちもわからぬではない。
354考える名無しさん:2008/09/11(木) 16:07:06 0
持ってないけど、あれだっけ?

つまり器官なき身体だ!

で閉じる解説だっけ?
355ZEEK:2008/09/12(金) 23:01:10 0
>>322
おそいresですけど、
文字どうり「ノマド」っていう名前の
車があったの御存知?
356考える名無しさん:2008/09/13(土) 02:19:09 0
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/book/1154313624/659-661

よかったらドゥルーズ読者、研究者の方からの情報をいただきたいかと思います。
このスレ的には初歩的なことでも、上スレ的には非常に重要です。
よろしくお願いします。

ちなみに、さらにこの議論に参加される方は全スレの流れも把握していただければ幸いです。

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/book/1154313624/

以上告知でした。

スレ汚しスマソ
357考える名無しさん:2008/09/13(土) 04:04:45 0
>>356
    へ          へ|\ へ     √ ̄|        へ
   ( レ⌒)  |\   ( |\)| |/~|  ノ ,__√    /7 ∠、 \ .  丶\      _ __
|\_/  /へ_ \)   | |   | |∠  | |__   | /   !  |     | |_〜、  レ' レ'
\_./| |/   \     .| |( ̄  _) |     )  | |    i  |  へ_,/    ノ   ,へ
  /  / ̄~ヽ ヽ.   | | フ  ヽ、 ノ √| |   ! レノ  |  !. \_  ー ̄_,ー~'  )
 / /| |   | |   | |( ノ| |`、) i ノ  | |   \_ノ  ノ /    フ ! (~~_,,,,/ノ/
 | |  | |   / /    | | .  し'  ノ ノ   | |       / /     | |   ̄
 \\ノ |  / /      | |___∠-".   | |      ノ /       ノ |  /(
  \_ノ_/ /     (____)     し'      ノ/      / /  | 〜-,,,__
     ∠-''~                        ノ/         (_ノ   〜ー、、__)
358考える名無しさん:2008/09/13(土) 09:38:15 0
要領を得ないレジュメと、意味不明な感想文が絶え間なく混在し続ける
電波紛いレスに誰が相手しようというのか。
359ZEEK:2008/09/14(日) 09:44:46 0
>>333
買ったよー。今朝Amazonから"江川版"「ニーチェと哲学」が届いた。

なんだなー。ジャーゴンつってわからないのは多分
「真夜中」と「正午」のことだろうな。
本文p65に出てくるんだな、これが。
ニーチェ特有の詩的表現なわけで、許してやってよ。

この「真夜中と正午」に関してドゥルーズは
生成の肯定と、生成の存在の肯定という
二重の肯定によって、永遠回帰が成り立つ、
という基本を、前者を「真夜中」、後者を「正午」
の時間と言っているわけで。

すぐ次のページに「真夜中」が偶然の肯定、
「正午」が必然の肯定の時間であることが書いてあるよ。

永遠回帰については、この話(ニーチェ本人の
アフォリズムだから)ぬきには語れない側面もあろうかと。
大体永遠回帰自体が、神秘主義と英米圏で
いわれるものだしな。


その書き方は
江川先生らしい独特の
意匠だった。

本文まだ読んでないので、続きはまた今度。
360考える名無しさん:2008/09/15(月) 06:49:33 0
対話、もう出てたのか。
買いに行かなきゃ。
361考える名無しさん:2008/09/15(月) 22:11:31 0
お待たせしました『シネマ1*運動イメージ』10月1日発売です
362考える名無しさん:2008/09/15(月) 22:21:02 0
早く論議してよ。
「プリプリ」=「襞襞」
宇野とクレア・コールブルックと篠原と財津と豊崎・小沢・田中など
誰が一番のドゥルージアンでしょうか。
363考える名無しさん:2008/09/15(月) 22:23:29 0
蓮實重彦
364考える名無しさん:2008/09/15(月) 22:25:17 0
一番のドゥルージアンはジミヘン
365考える名無しさん:2008/09/15(月) 22:26:55 0
363
どうして?
366考える名無しさん:2008/09/15(月) 22:28:02 0
森毅。



なんつって。
367考える名無しさん:2008/09/15(月) 23:05:23 O
千プラの各章に付された年号って、それぞれ参照される歴史的出来事があるんでしょうか?
368考える名無しさん:2008/09/16(火) 00:42:59 0
>>365
最初の訳書
最初の日本人によるインタビュー
だったかな
369考える名無しさん:2008/09/16(火) 06:38:17 0
http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/philo/1220750794/489
cf.「記号と事件」ちくま文庫版p.218f
370考える名無しさん:2008/09/16(火) 08:33:59 0
>>367
零年―顔貌性
 零年キリスト生誕の年と本文中にあったね。

1933年―ミクロ政治学と切片性
 ヒトラーが政権握った年

1227年―遊牧論あるいは戦争機械
 チンギスハーンが死んだ日?

あとは分からない。
371考える名無しさん:2008/09/16(火) 11:41:56 0
いや、死んだ日か。
372考える名無しさん:2008/09/16(火) 13:58:18 0
千プラ、
絵画について述べているところはドゥルーズの領分で、
音楽についてはガタリかな?
373考える名無しさん:2008/09/16(火) 14:02:59 0
そう単純ではない
374考える名無しさん:2008/09/16(火) 14:04:56 0
領分って意味合いではそうなんじゃないの?
きっちり役割分担はされていなかっただろうけど。
375考える名無しさん:2008/09/16(火) 14:07:31 0
いや、違う
376考える名無しさん:2008/09/16(火) 14:08:42 0
いや、そうだ
377考える名無しさん:2008/09/16(火) 14:10:28 0
ガタリ単著でも扱われている題材、
ドゥルーズ単著でも扱われている題材なら確実だけど、
それ以外はあまり決めつけない方がいい
378考える名無しさん:2008/09/16(火) 21:14:23 0
ドゥルーズ横断のおすすめ論文あったら教えてほしい。

論文集にちょっとこの値段は出す気しないので、
図書館で2,3の論文だけコピーしようと思っている。
379考える名無しさん:2008/09/16(火) 21:21:01 0
と思ったけど、DGの現在がおすすめだったのか・・・

こりゃ、あちこち検索しても置いてないな。
でも6千円は高すぎる。
だったら、差異と反復のハードカバー買いなおすよ・・・
380考える名無しさん:2008/09/16(火) 22:20:09 0
>>378
ドゥルーズ横断のバデュウは今もオススメ
ぶっちゃけ現在のどれよりもいい
381考える名無しさん:2008/09/16(火) 23:24:23 0
>>380
力強いお言葉。
読んでみます。
ありがとう。
382考える名無しさん:2008/09/17(水) 00:10:20 0
>>381
バデュウの論文は『襞』論になっていて、
私見では単行本になったドゥルーズ論よりも抑制が利いていて良い論文です
あとはドゥルーズのドローイングをコピっとくべきw
383名無し:2008/09/17(水) 13:07:28 0
お忙しいとは存じますがドゥルーズとライプニッツの関係についてどなたか
教えていただけないでしょうか?
384考える名無しさん:2008/09/17(水) 13:24:53 0
>>383
マルチはマナー違反。教えてやらん。
385考える名無しさん:2008/09/17(水) 21:44:55 0
だから國分を読めっての
386考える名無しさん:2008/09/18(木) 22:36:43 0
ライプニッツのほうはドゥルーズなんて知るまい
387考える名無しさん:2008/09/19(金) 08:32:26 0
ドゥルーズのライプニッツ解釈については
國分が、河出から出てる「ドゥルーズ」という入門向け冊子にも
明解な見取り図を書いてる。
388考える名無しさん:2008/09/20(土) 12:17:08 0
ドゥルーズってしょっちゅう話が飛ぶな
そこらへんジジェクよりタチ悪い
389考える名無しさん:2008/09/20(土) 12:52:55 0
語り口がクドクドしているのは、
あの時代のフランスの著作家の特徴?

スピノザとかニーチェとか、
入門者向きの本は非常にクリアでリズミカルな文章なんだけどね。
390考える名無しさん:2008/09/20(土) 18:40:51 0
「諸々の〜」が多いな。
391考える名無しさん:2008/09/20(土) 23:32:20 0
ニーチェの遺稿集を思わせるような話の飛び方だね
392考える名無しさん:2008/09/20(土) 23:34:33 0
「諸々の〜」とか「諸〜」というのは日本語と欧米語の違いだわね
訳しわけない人もいるけど哲学書は厳密に訳出する人が多い
393考える名無しさん:2008/09/20(土) 23:54:24 0
そこは重要だからね
ただunやuneを「ひとつの」とやるのには若干の違和が
ドゥルーズにとっては単数ではなく不定であることに意味があるので
394考える名無しさん:2008/09/21(日) 00:12:39 0
丹生屋貴志は「ある」と訳してるね。
さっきはじめて読んだが。
395考える名無しさん:2008/09/21(日) 00:14:35 0
>>392
そうなんだ。知らなかった。
どういう違いがあるの?
396考える名無しさん:2008/09/21(日) 00:35:30 0
>>395
アリストテレス以来の形而上学におけるカテゴリーは
印欧語族の単数-複数の区別に対応している
397考える名無しさん:2008/09/21(日) 07:54:08 0
>>396
どう対応するの?
398考える名無しさん:2008/09/21(日) 12:55:21 0
>>394
「或る」ってのはいいよね。複数にも単数にもなり得る。
399考える名無しさん:2008/09/21(日) 13:01:14 0
或るって単数不定冠詞の訳語とてっきり思ってたんですが、違うのか・・
400考える名無しさん:2008/09/21(日) 13:22:14 0
いや、日本語としての「或る」ね。
仏語のunやuneの代用としては適してると思うってこと。
>複数にも単数にも
まぁこの辺が誤解与えたかも知れんけど。
401398:2008/09/21(日) 13:27:44 0
なるほど、ならいいや。
402北海道酸:2008/09/21(日) 17:56:01 O
ダイアグラムあるいは
抽象機械に興味があります

誰かお話ししませんか?
403考える名無しさん:2008/09/21(日) 17:59:54 0
ならガタリを読む必要がある
大変さ
404北海道酸:2008/09/21(日) 18:09:16 O
ガタリの単著は
読んでないです
405考える名無しさん:2008/09/21(日) 18:43:45 0
ガタリのどの本でダイアグラムって頻出するもんなの?

うう、『フーコー』初出概念という夢想が打ち砕かれた・・
406考える名無しさん:2008/09/21(日) 18:47:11 0
機械状無意識
407考える名無しさん:2008/09/21(日) 19:21:37 0
ああ、高岡幸一訳の・・・。
『精神と記号』の「具象的機械」でメゲてしまう俺はついていけるのだろうか。
408考える名無しさん:2008/09/21(日) 19:23:51 0
訳悪いからね……
げのすこ本オススメ
409考える名無しさん:2008/09/21(日) 19:29:50 0
げのすこ本?
410考える名無しさん:2008/09/21(日) 19:30:36 O
差異と反復の時点で
ダイアグラムの概念は出てますね
完全に概念化されていない分
描写に妙な熱がこもってる
411考える名無しさん:2008/09/21(日) 19:32:55 0
Felix Guattari: An Aberrant Introduction
Gary Genosko
412考える名無しさん:2008/09/21(日) 19:38:31 0
ありがとー
413考える名無しさん:2008/09/21(日) 19:48:37 0
異常序論ってすげえタイトルだな。
ゲノスコって(珍しいことに)ガタリ研究者だったよねたしか。
414考える名無しさん:2008/09/21(日) 19:51:36 0
逸脱的ぐらいに考えるべき
415考える名無しさん:2008/09/22(月) 16:40:27 0
ドゥルーズのほうが好きだけど、
サルトルのほうが元気が出る。
416考える名無しさん:2008/09/22(月) 17:10:05 0
『身体なき器官』は読む価値あり?
417吾輩は名無しである:2008/09/22(月) 18:03:08 0
それは、どこから出てる文書ですか?
418考える名無しさん:2008/09/22(月) 18:21:45 0
419考える名無しさん:2008/09/22(月) 18:29:13 0
ジジェクの本も高いんだな
ドゥルーズも高いが、紙はたしかによいんだよね。
420吾輩は名無しである:2008/09/22(月) 18:29:39 0
試したのですね?一言いおう!
アルトーを読め!
421考える名無しさん:2008/09/23(火) 00:42:22 0
>>380
ヴアデューの「存在と喧騒」読むと。
「潜在的」なものと「現働的」なものの
二元論にドゥルーズが陥っていて、
矛盾している、とか書いてあって、
ヴアデューは批判的なんだな。(ナンセンス)
その分バイアスがあって、
私はドゥルーズ読解の本としては読むのをやめた。
どうもドゥルーズスピノザ理解に敵対心
抱いてるのが、みえみえだな。
422考える名無しさん:2008/09/23(火) 00:45:46 0
ヴアデューってどういう寒いジョークなんだ
423考える名無しさん:2008/09/23(火) 00:47:33 0
ドゥルーズは結局のところ全部肯定しちゃうから、
彼の思想からは抵抗の契機が見えてこないんだ、
とバディウが批判していると、
どこぞで読んだが、
自分もドゥルーズ読んでて、そういう行き詰まりを感じている。

424考える名無しさん:2008/09/23(火) 01:20:51 0
ヴァデューは一者(唯一実体:スピノザ)を
無神論なのか、どうしてもやなんだと思う。
多様体の理論をシミュラークルの
クロソウスキーの路線で考えたい、
らしい。
 国分の「カントの哲学」の解説も
ヴァディューを下敷きにした批判になってる。
非常によく理解している国分さんにしてこれだな。

「内在平面は想定されているのではないか?
その発生を問うべきなのではないか。」
つって、「こうした構築主義によればあらゆる創造は
それに自律的存在を与えるひとつの平面の上での
構築でなければならない。」
(哲学とは何か)p13〜p14

内在平面は思考のイマージュであって、
認識の発生に関与しない。その上で
概念は構築される場だと考えますが。

425考える名無しさん:2008/09/23(火) 01:27:28 0
>>423
ドゥルーズは講壇的学者として、マオイストのヴァデューを
諌める手紙書いてんよ。学生紛争時代の日本にもよく似た
微妙な立場の先生であったわけで。あはは。
426考える名無しさん:2008/09/23(火) 07:47:11 0
>>424
一晩寝て目がさめたら「思考のイマージュ」自体も発生する
ことに気づいた。

国分さんの論旨に言うべきことは
内在的な平面一般と「哲学的内在平面」は
混同されないということです。

概念創造としての哲学にとっては、
「平面それはつくるべきものである。
問題それはたてるべきものである。そうしたことは
概念が創造されるべきものであるのと同じことだ。」
(p41)
「必要なのは・・・<概念を創造すること>と
<平面を創建すること>である。」
(p62:哲学とは何か)


という意味において、「哲学はひとつの構成主義なのであって」(p54)
哲学的内在平面は問いを立てることによって
選択され、構築されるものだということです。
427考える名無しさん:2008/09/23(火) 09:22:21 0
全部國分さんの言うとおりなんじゃね?
428:2008/09/23(火) 09:47:48 0
國分さんて、そんなにすごいひとなんですね。
429考える名無しさん:2008/09/23(火) 09:49:52 0
國分は神だからね
430考える名無しさん:2008/09/23(火) 09:51:16 0
ちょっと待てw
431考える名無しさん:2008/09/23(火) 10:42:08 0
スレ民にとっては國分以前以後で全然違うよ
これは神と言わざるを得ない
432:2008/09/23(火) 10:58:10 0
418さんへ私はこの学者のことを詳しく知らないのです。
正直あまり関心はありません。
ネグリとアガンベンの本ならいくつか読むつもりです。
433考える名無しさん:2008/09/23(火) 19:59:39 0
國分って、まだ若いよね?
何歳くらい?
434考える名無しさん:2008/09/23(火) 20:18:04 0
1973年生まれ
でもあまり射程は広くないのでは
435考える名無しさん:2008/09/23(火) 20:18:35 0
1974年でした
436考える名無しさん:2008/09/23(火) 21:32:32 0
ネグり読むなら、その批判者ジジェクを読むのも道理でしょう。
437考える名無しさん:2008/09/23(火) 21:35:52 0
ジジェクはレーニン=スターリンの露悪的擁護者って感じだからうさんくさい
438考える名無しさん:2008/09/24(水) 01:16:22 0
東浩紀スレにドゥルーズにかぶれてる高校生がいるんだけど
何とかしてやってくれよ。

あんなドゥルーズの読み方してちゃ彼の将来が心配だ。
439考える名無しさん:2008/09/24(水) 01:23:11 0
ちらっと見てきたけど、仲山ひふみ?
440考える名無しさん:2008/09/24(水) 01:23:32 0
あのスレはそういうものとみなすしかない
実年齢によって強制的に世代交代が起きるという強迫観念に支配されすぎ
441考える名無しさん:2008/09/24(水) 01:34:16 0
>>426
初心者だけど、だからこそ「批判の肯定」に繋がるんじゃない?
言い換えれば「強度」の問題、または「大きな物語」への批判にもなる。
「大きな物語」ってのは言ってみれば政治性の問題、社会的抑圧の謂いだから、
ヘーゲル的価値観に対立するドゥルーズ的主張としては、そうならざるを
得ないと思う。
442考える名無しさん:2008/09/24(水) 01:34:39 0
>>439
そう。
443考える名無しさん:2008/09/24(水) 01:59:51 O
>>441
物語は作り直すべきたよ。物語を生きる事しか人にはできないのだから。
444考える名無しさん:2008/09/24(水) 02:22:31 0
>>443
それはそうだと思うけど、でもドゥルーズの論旨って要は
「みんなが同じ物語を共有する必要は無いんだよ」ってこと
だったと思う。「抵抗の契機」はそこから容易に生まれ
うるんじゃないの?
445考える名無しさん:2008/09/25(木) 08:22:00 0
國分先生の講義?話とかぜひ聞きたいのだけど、東京?までいかんと
無理ですか?
446考える名無しさん:2008/09/25(木) 08:50:43 0
高崎に行けば聞けるだろう。
447考える名無しさん:2008/09/25(木) 11:15:50 0
ジジェクのラカン論買いました。読んでみます。
ところで高崎って、何県?それに素人が聞かせてもらえるでしょうか?
448考える名無しさん:2008/09/25(木) 11:26:27 0
多摩美でも、非常勤講師のようだけど。
高崎は、群馬だろw
449考える名無しさん:2008/09/25(木) 11:43:13 0
群馬は遠いです・・・
450考える名無しさん:2008/09/25(木) 12:01:17 0
國分の話は面白いけど哲学者ぽいかというとそうでもない
文章でいいんじゃないの
451考える名無しさん:2008/09/25(木) 12:03:58 0
國分さんのベストの著作書教えてください。
翻訳物は、2点所有ありです。
452考える名無しさん:2008/09/25(木) 12:09:24 0
著作は無いよ。論文のみ。
訳者あとがきを除くと、代表的なものは>>124-125にリストアップされている。
453考える名無しさん:2008/09/25(木) 12:10:46 0
ぶっちゃけ持ち上げられすぎてる
2ちゃん的にコアな人ってのはわかるが
454考える名無しさん:2008/09/25(木) 12:27:35 0
それは全くそのとおり。
2chで若手批評家をほめる人の視野の狭さが出てると思う。
「悪くないし、まあ読んでもいいと思うよ」という意味なら、そうそう、悪くない、とは思うんだが。
宇野とかに比べて。
455考える名無しさん:2008/09/25(木) 12:29:47 0
宇野と比べるあんたもさすがに乱暴すぐるw
國分は優秀だし、高桑みたいにまったく論が書けない人ではないけど、
それでも基本的には翻訳や解題が得意なタイプに思える
456考える名無しさん:2008/09/25(木) 13:04:07 0
コールブルック訳本、まじ翻訳はオニうまい
457考える名無しさん:2008/09/25(木) 14:08:39 0
私は國分さんを持ち上げているつもりはありません。
ただ広くドゥルーズについて読んで、自分なりに考えてみたいだけなのです。
ほかの方に反論するつもりもありません。
458454:2008/09/25(木) 14:11:41 0
いや、國分をけなすつもりもないので、興味があるのなら、
「なかなかいいよ、読んでみるといいよ」という感じなんだが。
459考える名無しさん:2008/09/25(木) 14:47:51 0
2ちゃんでは、繰り返し話題に上る事自体が、持ち上げるのと同じ効果を持つ
460考える名無しさん:2008/09/25(木) 15:12:47 0
國分さんによる解説は
良くも悪くも図式的理解に役立つ程度に明解。
ただ、思想のもつ深みはそのぶんだけ犠牲になり
平板な理解になりかねない。その点をおさえるなら、
--これがドゥルーズ思想の核心ではないが、初めの一歩に役立つ--
相対的によきガイドだろうと思います。
核心は読者それぞれが勝手に汲み尽くせばそれでいいんだし。
461考える名無しさん:2008/09/25(木) 15:15:31 0
マイケル・ハートのドゥルーズ本ぐらいの明解さはあるね
462考える名無しさん:2008/09/25(木) 15:17:15 0
2ちゃんではそういう図式が求められているんだろう

よく槍玉に挙げられて叩かれる?江川は、
たしかに電波っぽいところもあるけど、
彼の著書の最終章とかはオリジナルな論点で、
ああいうのは國分に期待しにくい
463考える名無しさん:2008/09/25(木) 15:18:55 O
ドゥルーズの思考なんてハチャメチャなのがいいんだからさ
分かるやつだけ分かればいいさ

哲学者というよりも
哲学のエッセンスをネタにした漫談家なんだし
464考える名無しさん:2008/09/25(木) 16:35:56 0
465考える名無しさん:2008/09/25(木) 17:54:07 0
ハートは読んでないですね。
でも、ドゥルーズ自体の著書をまた読み返さねばと思いました。
私はただの気の多いスケベオヤジです。
466考える名無しさん:2008/09/25(木) 20:03:03 O
國分自演?
467考える名無しさん:2008/09/25(木) 20:23:09 0
國分本は秀才がしっかり勉強すれば書けるが、
江川本は、誰もが書けるわけでなく、個性あふれる思想本。
どちらも優れたドゥルーズ研究者にはまちがいない。
468考える名無しさん:2008/09/25(木) 20:23:58 0
たしかに國分は気の多いスケベオヤジかもしれんが……
469考える名無しさん:2008/09/25(木) 20:29:35 0
日本の諸々の研修者には自分の論文書くより、
ズーラビクヴィリの書いたドゥルーズ関係の論文を
全部翻訳してほしい。
470考える名無しさん:2008/09/25(木) 20:49:16 0
研修・・・?
471考える名無しさん:2008/09/26(金) 01:04:53 0
LIVESTRONG
472考える名無しさん:2008/09/26(金) 01:23:55 0
来月号の『思想』でまたまた國分さん登場!

自然主義者の運命
シュトラウス,ドゥルーズ    國分功一郎
http://www.iwanami.co.jp/shiso/1014/shiso.html
473考える名無しさん:2008/09/26(金) 01:28:24 0
レオ・シュトラウス?
474考える名無しさん:2008/09/26(金) 01:33:33 0
レオ・シュトラウスって、随分需要なさそうな特集するなぁと思ったら、
思想のバックナンバーみるかぎり、そういう雑誌なのか。
それに、國分はこっちのほうもカバーしてるのか。
475考える名無しさん:2008/09/26(金) 01:56:03 0
スピノザ論で対比させるとみた
476考える名無しさん:2008/09/26(金) 01:59:54 0
國分さんは元々17世紀が専攻じゃなかったか
477考える名無しさん:2008/09/26(金) 06:50:13 0
〈書評〉恋愛から自然へ
 ──シャルル・フーリエ『愛の新世界』
http://www.iwanami.co.jp/shiso/1008/shiso.html

うーん、あれ、この書物の邦訳がかつて「GS」にあったような。。。
478考える名無しさん:2008/09/26(金) 06:53:29 0
〈書評〉恋愛から自然へ
 ──シャルル・フーリエ『愛の新世界』
http://www.iwanami.co.jp/shiso/1008/shiso.html

うーん、あれ、この書物の邦訳がかつて「GS」にあったような。。。
と思ったら、邦訳の全訳はまだないそうです。
http://urag.exblog.jp/1913176/
479考える名無しさん:2008/09/26(金) 08:28:35 0
あはははは
480考える名無しさん:2008/09/26(金) 08:35:02 0
全訳あるだろ
http://www.amazon.co.jp/dp/4861820898
その刊行記念特集みたいなものだ
481考える名無しさん:2008/09/26(金) 16:57:41 0
國分って、学部は早稲田の政経だったのか。
どこのゼミだったか知っている人いる?
482考える名無しさん:2008/09/27(土) 01:33:45 0
大学入るぐらいじゃまだ専攻とか自分の適正とか判断しきれないよね
483考える名無しさん:2008/09/27(土) 01:39:46 0
表象竹峰の友達
484考える名無しさん:2008/09/28(日) 02:20:38 0
『対話』買ってきた。
入門向きと聞いてたけど、
パラパラめくった感じでは、それなりに読み応えありそうな感じ。
「現働的なものと潜在的なもの」は遺稿なんだね。
「内在性:ひとつの生」がそうだと思い込んでたよ。
485考える名無しさん:2008/09/28(日) 08:16:03 0
バティウ「ドゥルーズ」読んでいます。
ジジェクはたぶん後、一冊くらいしか読まないつもりです。
486考える名無しさん:2008/09/28(日) 09:54:59 0
「対話」ジル・ドゥルーズ+クレール・パネル 河出書房新社
も出てるな。
バディウ「ドゥルーズ」はどうなんだ。
487考える名無しさん:2008/09/28(日) 10:41:33 0
>>486
「存在と出来事」をあわせて読まないと、コメントできません。
バテゥの倫理論は、今日入手予定です。
488考える名無しさん:2008/09/28(日) 14:14:10 0
こんなの見つけた

『 われら瑕疵ある者たち 反 「資本」 論のために 』
長原豊  予価2,940円
(2008年10月 刊行予定)
489考える名無しさん:2008/09/28(日) 14:52:58 0
「対話」より・・・
  裏切りとは・・・未知の創造である。

私にとっては、悲しき創造だと思っています。
490考える名無しさん:2008/09/28(日) 14:57:43 0
はいはい。
491考える名無しさん:2008/09/28(日) 15:34:27 0
>>488
うんこ投げんな
492考える名無しさん:2008/09/28(日) 18:00:21 0
>>423のような、抵抗(運動)の契機が見えてこない、
ドゥルーズの「肯定」解釈がある一方、(「ニーチェと哲学」を参照してほしい)
ドゥルーズ自身は法や規則に対しては、過剰にあるいは字義通りに厳格に
従うことでそうした法や規則(のねらい)を壊乱する、順法闘争の可能性を論じてる。
これは肯定すること=服従すること、ただし、その力の限り相互に押し合いへし合い
しながら果てまでいく限りでの肯定が条件になってる。
肯定といってもハンマーで叩く肯定もあれば、ハンマーで叩かれる肯定もあれば
ハンマーで叩かれた反動ではじき返す肯定もある。それら肯定がハンマーをより強化
せしめることもあれば弱化せしめることもある。ハンマーがなくなることはない、
ハンマーはありつづける、そして変化に富み続ける限りにおいて、その変化の逃走線を
それぞれに力の及ぶ限り展開してみること。注意したいのは、ひとりの教条主義者は、
すでに過剰な従順さと熾烈な裏切りとによる水漏れを起こしているではないかという
多元論的発想をドゥルーズは手放さないだろうという点。
精細に現実分析をするなら、おのずと「抵抗の契機」が見いだせなくもない、
そう考えられはしまいか。
493考える名無しさん:2008/09/28(日) 18:01:26 0
もう少し文意を整理して論文書けよ
494考える名無しさん:2008/09/28(日) 18:02:14 0
また、河出のドゥルーズ本の中で、國分が「狂人の二つの体制」を論じるなかで、
ドゥルーズ自身の政治的態度についてこう紹介しているのも見逃せない。
事例は、フランスでのムスリム少女たちが学校でもスカーフを着用したいと主張した
問題を扱っている。
これはドゥルーズ自身の分析:
「非宗教性の原則に反対する両親たちの圧力は各個に異なるものだろうが、とにかく
少女たちのごく自然な願いはそうした圧力によって強化されているように思われる。
少女たちがこのことにそこまで拘っているのかどうかははっきりとはわからない」

そして國分はまとめる:重要なのはドゥルーズの提案である。彼は、イスラムの権利を
主張する協会の数々が、何をどこまで求めてくるのか、それを知る必要があるというのだ。
学校で祈祷することも求めるのか。反イスラム的なフランス文学の古典の禁止まで求める
のか。個々の事例を原則(「公的機関における非宗教性の原則」とそれへの賛意)と
照らし合わせつつ、あくまでも具体的に、分析も怠らず、折衝するというのが
ドゥルーズの提案である。
495考える名無しさん:2008/09/28(日) 18:05:54 0
>>492
ほう。興味深いな。
どこで論じてるんだろ。
マゾッホ論?
496考える名無しさん:2008/09/28(日) 18:22:04 0
>>495そうだったような気がする。手元になく確認できず。
497考える名無しさん:2008/09/28(日) 18:35:08 0
それに、フーコーとの対談「知識人と権力」も無視できない。
そこでドゥルーズは、もし囚人や子供たちが自分の言葉で異議申し立てしたり、
せめて疑問だけでも表明しうるようになれば、それは監獄を取り仕切る全体系、
教育を取り仕切る全体系を破壊させるに至ると述べている。
正確に邦訳を引用します
「実際、われわれが生きている体系は、何ものにも耐えることができない。
その点から、この体系が各領域で示す根底的な脆弱さと、その包括的弾圧の力とが、
同時に導き出されてくるのです。」
ドゥルーズの思想では、肯定と抵抗と破壊とが一つになっていることが
ここから伺えはしないだろうか。
498ZEEK:2008/09/28(日) 21:34:41 0
ドゥルーズって「リベラリスト」だと思うね。
言葉の本来の意味で。
「私は、デモクラシーを擁護する人間です。」
と言ったらしい。(現代思想:1996)

忍耐強く、さまざまな軋轢を一つ一つ
解決していこうというのが「リベラリズム」
の政治家なのであって、「大きな物語」
をふりまわす、あるいは、わかりやすい
スローガンで大衆をいじるってのは
ファシズムだと思う。


499考える名無しさん:2008/09/29(月) 02:15:08 0
意味の論理学って、新訳の文庫本のほうがいいのかな?
500考える名無しさん:2008/09/29(月) 06:40:29 0
>>499
文庫は安価でよい。
訳の質について評価はいろいろあるので
できれば両方を参照し自分の原書解釈の参考とすることが
望ましい。
501考える名無しさん:2008/09/29(月) 11:36:02 0
ひでーw
宇波訳は議論の余地なく読む必要なし
502454:2008/09/29(月) 11:52:08 0
小泉訳にも不備がひょっとしたらあるかもしれないけど、
宇波と比べたら断然小泉訳だよな。宇波は訳出し落としてる文章まであるんだぜ
503考える名無しさん:2008/09/29(月) 12:41:09 0
>>498
うん、その意味でやっぱりアーレント以降の人だよね、政治的には。
504考える名無しさん:2008/09/29(月) 17:38:11 O
ドゥルーズ好きが
読める日本人作家を
教えてください
505考える名無しさん:2008/09/29(月) 18:05:45 0
そういうハイデガースレのような質問には答えたくない。
アンケートに相手してスレを盛り上げるぐらいなら、静かにゆっくりスレ進行させたい。
506考える名無しさん:2008/09/29(月) 19:21:50 0
ジジェクを読んでいます。
ドゥルーズ←→ジジェク→ラカン→エチカ→スピノザ
      ↓
      ?
混乱しております。
507考える名無しさん:2008/09/29(月) 19:27:14 0
ラカンもスピノザ大好きなんだよな実は
508考える名無しさん:2008/09/29(月) 20:29:07 0
ドゥルーズの「肯定」は
ニーチェの「怨恨感情」と同程度に難解な概念だと思う。
たとえば、敵対するものを受け入れることや
敵対するものからの攻撃に対する諦念が「肯定」かといえばちがう。
どちらかといえば、ドゥルーズにとってはそういうのは怨恨感情の一つ。
「意味の論理学」における
戦場で負傷した事例、プスケを論じた21セリーを何度も読み直したい。
プスケの詩について論じた箇所ならびに次の箇所を。小泉訳p259f:
たぶん、諦観もまたルサンチマンの一つの姿である。ルサンチマンには
実に多くの姿がある。出来事を意志することが、何よりもまず、
出来事を養う火の如き永遠真理を出来事から解き放つことでもあるならば、
この意志は、戦争を戦争に反して導くこと、まるですべての
傷の傷跡のように傷を生々しく描くこと、すべての死者に対し故意の死を
返すことを意志するまでに至る。意志的直感、あるいは、突然変異である。
509考える名無しさん:2008/09/29(月) 20:38:01 0
ブスケの訳がない以上なかなかわかりにくい
ブランショとは違うんだよな?
510考える名無しさん:2008/09/29(月) 20:47:20 0
ブランショのは読んでないのでなんともいえぬ。
ブスケの訳は部分的にこちらに
http://d.hatena.ne.jp/furuyatoshihiro/20070731
511考える名無しさん:2008/09/29(月) 20:52:48 0
そいつ単にドゥルーズから孫引きしてるだけだろ
512考える名無しさん:2008/09/29(月) 20:54:42 0
そして
運命愛が自由な人間の闘争と一体となる・・・
513考える名無しさん:2008/09/29(月) 20:57:58 0
それはすまない。
514考える名無しさん:2008/09/30(火) 18:05:50 0
ドゥルーズよりもガタリvsジジェク
という図式ですか?
図式化はすきではないですが・・・
515考える名無しさん:2008/09/30(火) 18:27:22 0
元々「差異と反復」「意味の論理学」の頃のドゥルーズは
ラカンを高く評価していた。
ところが何故か「アンチ・オイディプス」以降、突然
ラカンや精神分析を激しく批判することになる。
ラカニアンを自称するジジェクからすれば、
同じ仲間のラカニアンだと思っていたドゥルーズのことが、
反ラカンの立場をとるガタリ如きに誘惑され堕落してしまった
優柔不断の浮気者にみえるのだろう。だからガタリを許せない

・・・と、三角関係ドロドロ劇風に図式化。
まあ、実際は「アンチ・オイディプス」でも、ラカンのことは
結構肯定的に論じてもいるわけで、かなりアンビバレントだと思うけども。

ちなみにジジェクの評価では
ドゥルーズの最高傑作:意味の論理学
ドゥルーズの最低駄作:アンチ・オイディプス
だそうで。分かりやすいわな。
516考える名無しさん:2008/09/30(火) 18:35:24 0
ドゥルーズの影響を受けた作家聞いた人おられましたっけ?
春樹のアフターダークでも読んでみては、駄作ですけど・・・
517考える名無しさん:2008/09/30(火) 19:46:18 0
佳作ですよ
518考える名無しさん:2008/09/30(火) 20:42:31 0
>>515
実は第三項としてのセルジュ・ルクレール『精神分析すること』が重要
519516:2008/10/01(水) 12:27:53 0
実は私、春樹ファンです。
でも文学の話は終わりにします。
ドゥルーズについてもっと知りたいので・・・
520考える名無しさん:2008/10/02(木) 09:46:39 0
村上春樹とドゥルーズって、意外な組み合わせを主張するね。
日本のドゥルージアンって揃って春樹を潰すことに執心していたイメージがあるが。
といっても、知の三馬鹿トリオのことだけど。
521考える名無しさん:2008/10/02(木) 09:51:07 0
全然意外じゃないだろ
三馬鹿っていっちゃうあんたの見取り図がだめ
522考える名無しさん:2008/10/02(木) 09:53:30 0
じゃ、説明してよ。
見取り図とやらも正してくれ。
523考える名無しさん:2008/10/02(木) 09:58:08 0
なんで意外性を感じるのかがそもそもわからないので
524考える名無しさん:2008/10/02(木) 10:29:50 0
村上春樹は「ノルウェイの森」をずっと前に読んだだけ。
だからほとんど知らない。
意外だというのは、ドゥルーズの影響が明らかだった時期の
柄谷やハスミが春樹を批判的に批評していたから。
そういう、テクストを読みもしないで、
批評家の意見を指標とするような見取り図がダメだというなら
多分そのとおりだとおもいます。

でも知りたいのは、ドゥルージアンとしての春樹のことです。
春樹がフィッツジェラルドやアメリカ文学が好きで、
ドゥルーズもそうであることは知っているけど、
春樹のテクスト自体にもドゥルーズ的なものがあるんでしょうか?
525考える名無しさん:2008/10/02(木) 13:29:31 0
見出すのはそう難しくないんじゃないかな
俺は厳密なドゥルーズ読みではないので、どんどんそういう読解をやればいいと思う
『海辺のカフカ』の感触とか、ドゥルーズなら何かを言うかもしれないし、
阪神大震災絡みの彼の仕事をいきなり嘲笑はしないように思う
526考える名無しさん:2008/10/02(木) 18:50:13 0
日本でドゥルーズ的な作家といえば坂口安吾だと思う・・・
527考える名無しさん:2008/10/02(木) 21:12:07 0
現代思想のドゥルーズ追悼号で、
香山リカが投稿寄せててびっくりしたことがある。
意外な人がドゥルージアンだったりするもんだよ。
村上春樹は知らんけれど。
528考える名無しさん:2008/10/02(木) 21:13:53 0
日本にドゥルーズが入ってきたとき、
紹介者の好みが色濃く反映されていたと思う。
たとえば、ドゥルーズは「表現主義者」だし「ロマン主義者」と厳密に言いうるのだけれど、
「表現」や「ロマンティックなもの」を嫌う人によって解釈された。
529考える名無しさん:2008/10/02(木) 21:14:43 0
そうか、香山リカといえば今ではイメージが変わってるんだよな……
530考える名無しさん:2008/10/02(木) 21:16:12 0
と思って、
香山リカ ドゥルーズ
で検索したら、結構ひっかかるね。
自分の著作でもドゥルーズに言及してたりするのか。
日本の80年代を旺盛に生きた知識人なら、
肯定的にせよ否定的にせよ、多かれ少なかれ、
ドゥルーズに触れているもんかもしれんね。

まぁ誰がドゥルージアンかなんて、どうでもいいことか。
失礼しました。
531考える名無しさん:2008/10/02(木) 21:19:03 0
530は527です。

>>529
香山リカがいろいろ活動していたのは松岡正剛とかの言葉で知っているけど、
それに直に触れたわけではない世代からすると、
やはりタレント精神科医というイメージが強かったりします。。。
532考える名無しさん:2008/10/02(木) 21:46:00 0
ポストモダーンがファッションだったころがあったみたいだし
だぶん、それ
533ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/10/02(木) 21:57:45 0
>ドゥルーズは「表現主義者」

そこが面白いんだよなぁ。

534考える名無しさん:2008/10/02(木) 22:01:09 0
>>528
そういう側面、かなりあるよね。紹介者がドゥルーズと大きく違うって感じが。
535考える名無しさん:2008/10/02(木) 22:18:16 O
ただ
ドゥルーズが表現するのは
表象の臨界点に立ち会った身体の声だからさ

単純なロマンチックじゃないわけ
536考える名無しさん:2008/10/02(木) 22:22:28 O
妙なドゥルーズ解釈を
前提にお話しされる方がたくさんいるし
時折へし折ってやりたくなけど
ドゥルーズはそういうところで語られるのは快く
思わないだろう
537考える名無しさん:2008/10/02(木) 22:24:30 0
>>536
頼む、へし折ってくれ。
そういうレスこそ読みたい。
538考える名無しさん:2008/10/02(木) 23:01:52 0
とりあえず海辺のカフカ読んでみ?
539考える名無しさん:2008/10/03(金) 12:55:16 0
>>536
威勢だけはいいな。
やってみろよ。
ぶっ潰してやるから。
540考える名無しさん:2008/10/03(金) 18:48:53 O
>>539
こういう人を
呼び込んでしまうから
ドゥルーズは議論を
嫌いました
541考える名無しさん:2008/10/03(金) 19:07:15 0
おいおい、そうやって逃げんのかよ。
へし折られてんのはお前のほうだぞ。
542考える名無しさん:2008/10/03(金) 19:40:02 O
543考える名無しさん:2008/10/03(金) 19:40:46 0
>>536
好きなように、使えるように解釈すればいいってドゥルーズ自身が言っているじゃない。
544考える名無しさん:2008/10/03(金) 19:41:25 0
携帯
545考える名無しさん:2008/10/03(金) 19:44:59 O
>>543
ドゥルーズはカント研究者であったことも
お忘れなく

カントのいう<自然>と
あなたがたのいう
まったりは
別物
546考える名無しさん:2008/10/03(金) 19:56:56 0
このスレに國分の存在を感じるw
冗談だけどね。
547考える名無しさん:2008/10/03(金) 20:00:32 0
この携帯、國分?w
548考える名無しさん:2008/10/03(金) 20:01:44 0
その場合、國分を相対化しているレスがあやしい
549考える名無しさん:2008/10/03(金) 20:12:46 0
ドゥルーズ研究者がいるなら、もっといろいろ教えて欲しいです。
論文ネタとか、こんな場で明かしにくいかもしれないけど。
550考える名無しさん:2008/10/03(金) 20:17:39 0
論文ネタを明かす馬鹿はいない
551ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/10/03(金) 20:29:16 0
>>535
それでも、かなりのロマンチストだろうと思うけどなぁ。

まるで哲学の童話だ。

>>536
好きなように展開するのがドゥルーズ的表現
主義(俺流なら解釈学とか解釈「至上」主義論とか呼びたいな)なのだよ。

552ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/10/03(金) 20:32:40 0
>>550
キミはここで論文ネタを探さないようにねw。
553考える名無しさん:2008/10/03(金) 20:42:39 0
>>552
安価間違ってるぞ
554ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/10/03(金) 20:54:15 0
そうか、論文を書く地位でもなければ、立場でもないってことか。

そら残念。

まぁ、そんな輩がこの2chにいるとは思ってないけど、
それにしても、ドゥルーズ学は超楽しいぇっ。

おれも大学で哲学やってみたかった。
555考える名無しさん:2008/10/03(金) 20:56:29 O
>>551

ドゥルーズがいう

好きなように解釈すればいい

なんてのは蓮實風に換言
すれば
カタギに接するヤクザの態度なわけ

本来は決定不可能なものに対して
あえて形をつけてみせてあげる

残酷な優しさ、建て前なわけ

ドゥルーズ読みが
ドゥルーズに距離取られることに
甘んじていてどうするのですか?w

カントは
<自然>を意識に侵入するものとして捉えます

アンフォルム

誰のものでもない手が
書き始めること

ドゥルーズはそこばっか
556ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/10/03(金) 21:12:23 0
>>555
上澄みばかりをすくって見せて、綺麗な水だよね、っていがドゥルーズさ。
、で俺はその論調が好きなのさ。ほっとけw。
それ故に、ドゥルーズには危うさと共に力がある。

と言ってみても、俺にはそれ以上の彼を分析するだけの情報がない。w

機会があったら、読んでみたい書籍はおおい。

まぁ、そんなに彼を批判するな、半分否定されて残り半分が
繰り返されて進歩するもんだ。

文化は変化するわけだし文化が変われば役に立つ知識にも
変化が生じ、学者専や門家はその文化の変化に従って何に
優先順位を置くべきかを指し示すさ。

>ドゥルーズはそこばっか
キミにとっては何が大事さ?。君自身は何主義者か?。
557ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/10/03(金) 21:19:48 0
>>555
キミの名前が決まりましたよ。

シュールレアリズムを通り越した、ハイパーリアリズム主義者と命名しますね。

結局、勝ち負けの構図の中で、逃げ遅れてる人なのかな、キミって?。

勝つにしても色んな勝ち方があるよ。

558考える名無しさん:2008/10/03(金) 21:23:18 O
何々主義とかいう区別は
必要か?

みんな同じことだろ
559考える名無しさん:2008/10/03(金) 21:25:02 O
シュール

ハイパー




だろ
560ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/10/03(金) 21:31:48 0
>>559
おフランス流の余流ある表現じゃなくて、
今すぐにでも金儲けしないと直ぐに死んじゃうような
米式ハイパーって意味だ。w

↓ 誰かさん、もうちょっと面白いレスしてくださいね。
561考える名無しさん:2008/10/03(金) 21:33:01 0
ハイパーリアルってのはまさにボードリヤール的な主題
562考える名無しさん:2008/10/03(金) 21:43:08 O
ドゥルーズは
泣かせるのが
うまい

どのチャプターも
終盤で一気に畳み込んでくるから
そこだけ読んどけば
いいともいえよう
563考える名無しさん:2008/10/03(金) 21:43:55 O
あー

襞られるー

みたいな
564考える名無しさん:2008/10/03(金) 21:46:43 0
>>562
ぼくの読解力に問題があるんだろうけれど、
ドゥルーズの論述って、くどすぎて、
高揚感が損なわれてしまっているイメージがありました。

千プラのリトルネロの章とか、特にそう感じた。
565考える名無しさん:2008/10/03(金) 21:50:45 0
>>564
せめてフランス語で嫁
566考える名無しさん:2008/10/03(金) 22:00:25 0
>>564
ドぅルーズ本の意訳は酷いからなぁ。

567考える名無しさん:2008/10/03(金) 22:07:12 0
>>564
それ、執筆ガタリかもしれんぞ
568考える名無しさん:2008/10/03(金) 22:10:09 0
ガタリを切り捨てるのが哲学連中の悪癖
これはドゥルーズの企図と真逆です
569考える名無しさん:2008/10/03(金) 22:16:31 O
えw
570ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/10/03(金) 22:18:52 0
周辺じゃなくて内部を語ってください。

ぼくはあんまし知らないですが。

571考える名無しさん:2008/10/03(金) 22:22:38 0
じゃあ『ドゥルーズ/ガタリの現在』で読むに値する論文はあるのかどうかについて
572考える名無しさん:2008/10/03(金) 22:23:30 O
5、6ある
573ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/10/03(金) 22:33:56 0
ショコタン最高、w。

確かに四六時中お相手が居たら狂気に触れるw。

574考える名無しさん:2008/10/03(金) 22:44:29 0
前半のほうは読むに値すると思う
後半は知らん
575考える名無しさん:2008/10/03(金) 22:46:24 0
またも鈴木泉弟子筋系か
576考える名無しさん:2008/10/03(金) 22:52:09 0
泉タン
577ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/10/03(金) 23:17:27 0
よし、本気で哲学しようぜ。

までも、哲学って明らかに解釈学、

解釈学って分類は無いけどさ。

578ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/10/03(金) 23:23:59 0
なんだよ。飲み会に誘われそうなのを上手く逃げ帰って
自宅で2chにレスしてるってのにw。

飲んでる席で話す話しって、極めてつまんない。

この2ch哲板のほうが数倍面白いが、

までも、俺の日常的面白みに比べれば、
10分の1以下だがなw。
579ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/10/04(土) 01:16:08 0
フェニックス・ガタリ

笑いw。

580ZEEK:2008/10/04(土) 20:33:57 0
三日前にBK1から予約注文の「シネマ1」が
とどいたよん。

(HP誤字脱字直したよん)
581考える名無しさん:2008/10/05(日) 11:21:21 0
私の中でジジェクを読むのは終了しました。
ただ彼のマルチでなく自分の立ち位置を明確にせよ、という言葉には納得しました。
〜主義ということでもなく・・・・
バデゥの「存在と出来事」の翻訳完成をまっています。
ドゥルーズとの対立点と、交流のあった点を明確にしたいので・・・
582考える名無しさん:2008/10/05(日) 13:56:22 0
おお!
迷える子羊たちよ
583考える名無しさん:2008/10/05(日) 21:13:40 0
死んでしまうとはなさけない
584ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/10/05(日) 21:21:11 0
>>580
適当に読んだら読書感想文頼むwww。

っていうか幾らしたよw。
585考える名無しさん:2008/10/05(日) 21:22:24 O
俺もシネマ1来た。2とは翻訳の感じが結構
違う。
586考える名無しさん:2008/10/05(日) 23:46:54 0
できれば下巻も財津がよかったな
587考える名無しさん:2008/10/07(火) 12:46:00 0
訳に造語が多すぎ
588考える名無しさん:2008/10/07(火) 21:30:10 0
ばかなやつ
589考える名無しさん:2008/10/07(火) 23:17:47 0
原文に造語が多いんじゃないのか

オレ的には「3」がいちばんおもしろかったよ。ラーメン屋で一気に読んだ。
590考える名無しさん:2008/10/07(火) 23:27:02 0
財津の芸術音痴もちょっとなあ
591考える名無しさん:2008/10/08(水) 01:53:13 0
>>587
造語なんてあるか?
例えばどれ?
592考える名無しさん:2008/10/08(水) 22:07:06 0
>>589
オレ、便所で、数回に分けて読んだ。
593考える名無しさん:2008/10/09(木) 07:59:55 0
財津シネマ出てたのか、びっくりだ。
594考える名無しさん:2008/10/09(木) 10:00:02 0
日本語音痴もちょっとなあ
595考える名無しさん:2008/10/09(木) 20:34:32 0
一人変なのがいるな
596考える名無しさん:2008/10/11(土) 03:50:50 0
これでドゥルーズの著作は全部翻訳完了?

論文等ではまだ他にもあるかもしれんけど。
597考える名無しさん:2008/10/11(土) 10:39:38 0
講義録を訳してほしいよな
598考える名無しさん:2008/10/11(土) 12:11:02 0
アベセデールも
599考える名無しさん:2008/10/11(土) 12:14:50 0
アベセデールなんて、字幕付けて
日本語版出したら、シネマ以上に売れると思うけどね。

10年前に出てるのに放置したままなんて、もったいない。
600考える名無しさん:2008/10/11(土) 12:15:41 0
929 名前: エターナルラブ ◆8Vylq27qIQ 投稿日: 2008/10/11(土) 11:59:12 0
ドゥルーズの問題は、精神分析を目の敵にするあまり、逆に精神分析を
重視しすぎているということです。結局、神経症/分裂病の二元論に
陥ってしまっている。
だからフーコーの規律訓練を精神分析(神経症)側の落とし込んでしまう。
フーコーが規律訓練で示すのはこのような体系化されたものではなく、
もっと末端で政治的なものです。フーコーはここで構造主義/ポスト構造主義
というドゥルーズが閉じこもる超越論的なフランス思想の言説とは異なる次元を
導入しているのです。それは英米系の経験論の言説、具体的には後期ウィトゲ
ンシュタインの言説です。

訓練とは、精神分析的な大文字の他者でも、ドゥルーズの精神分析に過剰に
反論する分散=器官なき身体でもない、そのような超越論ではなく、
僕たちが日々行っている当たり前の身体の経験です。

930 名前: エターナルラブ ◆8Vylq27qIQ 投稿日: 2008/10/11(土) 12:03:53 0
もう少し簡単にいえば、身体とはなにかということです。
精神分析では身体は、言語(象徴界)に排除された現実界として
ネガティブな形でしか現れません。
ドゥルーズはこれに対抗して、器官なき身体として、
精神分析のネガティブな身体を徹底的に能動的、ポジティブに
とらえようとする。
それに対して、フーコーはこれらの過剰を排除して、日々歩き、
鼻をほじくり、寝っ転がり、という日常の普通の身体を導入する
のです。
601考える名無しさん:2008/10/11(土) 12:15:57 0
宇野が監修して立教の映像身体学科の売りにすればいいんだよ
602考える名無しさん:2008/10/11(土) 15:36:01 0
バティウ 多と多
  ↑
  ↓
ドゥルーズ 一と多    という図式でしょうか? 
603考える名無しさん:2008/10/11(土) 16:54:00 0
その図式自体バディウの土俵に乗ることになる
昔ヴァンサン・デコンブが「差異の差異は同一だろ常考」という的外れな叩きをやってたのに近い
604602:2008/10/12(日) 15:09:57 0
私は、不勉強者ですが、バテゥの「多」のなかに、{不死なるもの}、非存在
?、つまりは「一」と連なる可能性をもっており、ドゥルーズとの交流が可能
であると・・・わからなくなりました。
もっとドゥルーズを考察します。
とにかくご助言ありがとうございました。
605考える名無しさん:2008/10/13(月) 02:59:25 0
ドぅルーズは、バディウが「数」と「多」を混同していると批判している。
多が一に還元されてしまう危険を指摘していると思うが、バディウが集合論(離散が前提)を、
ドゥルーズが微分(連続が前提)をそれぞれ念頭に入れていたための齟齬と思われる。
606考える名無しさん:2008/10/13(月) 03:01:39 0
バディウはベルクソニズムにおける二つの多様体の区別を無視してるんだよな
607考える名無しさん:2008/10/13(月) 10:29:44 0
基本として、バテゥは弁証法的考察、ドゥルーズはノマドロジー、リゾーム
思考という捉え方でよいのでしょうか?
608考える名無しさん:2008/10/13(月) 11:07:17 0
まずは弁証法に代わる論理として「差異と反復」を挙げていることを考えるべき
609607:2008/10/13(月) 13:37:02 0
>>608
ありがとうございました。
610考える名無しさん:2008/10/14(火) 08:12:37 0
ドゥルーズでもっとも感動的なテクストってなんでしょ?
611考える名無しさん:2008/10/14(火) 08:26:13 0
フーコー論じゃないか
612考える名無しさん:2008/10/14(火) 09:59:12 0
意味の論理学 20-22セリー が感動的
613考える名無しさん:2008/10/14(火) 10:12:30 0
内在:ひとつの生 かな。
614考える名無しさん:2008/10/14(火) 15:23:39 0
千のプラトー
リトルネロについて
615考える名無しさん:2008/10/14(火) 17:56:09 0
差異と反復 第三章 思考のイマージュ
616考える名無しさん:2008/10/14(火) 22:16:04 0
>>610
『スピノザ』読んで感動した俺。
617考える名無しさん:2008/10/14(火) 22:37:11 0
そしてやはり、「ニーチェと哲学」第三章 批判、
とりわけ、「哲学の役割。哲学者-彗星」節 以降は
有名。
618考える名無しさん:2008/10/14(火) 22:50:06 0
意味の論理学って、順番に読まずに、
セリーごとにパラパラめくって読んでも楽しめる?
619考える名無しさん:2008/10/15(水) 03:02:46 0
口さがない批評家への手紙でしょ、やっぱり。
620考える名無しさん:2008/10/15(水) 18:56:11 0
「無人島」だな
621考える名無しさん:2008/10/15(水) 18:57:32 0
>>618
いや結構ちゃんとしてるよ構成
622考える名無しさん:2008/10/15(水) 22:22:09 0
ドゥルーズってのは、その存在そのものが感動的だったよなあ。
623考える名無しさん:2008/10/15(水) 22:27:35 0
ええこと言うやん
624考える名無しさん:2008/10/15(水) 22:54:53 0
差異と反復は、この世界とは別の世界の存在をこの世界の中に信じたのだと思った
625リトルネロについて、冒頭:2008/10/16(木) 17:50:58 0
「暗闇に幼な児がひとり、恐ろしくても、小声で歌をうたえば安心だ・・」

「自らのうちにカオスを抱えない人間は、躍動して輝く星を生み出すことはできない」

「『我々には民衆が足りない・・・・我々はそれをバウハウスで始めた・・・・我々にそれ以上のことは出来ないのだ。』」


626考える名無しさん:2008/10/16(木) 22:05:16 0
>>600
初学者だけど、それってドゥルーズを読み間違ってるような気がすんなぁ。
コピペにマジメに反応するのもおかしいかも知れんけど(苦笑)
ドゥルーズ=ガタリは必ずしも精神分析に対して放縦な(分裂的な)ありようを
完全肯定してるわけじゃないし、むしろ精神分析に代わるものとして
「スキゾ分析」を置いて「創造性」を担保しようとしてるだけだと思う。
フーコーについて、オレはドゥルーズを通じてしか知らんけど、ドゥルーズが
フーコーと違うのは結局、その「創造性」を担保するかどうかってとこじゃない?
別な言い方すると、身体像もまた、社会を通じて備給されるものだってことかと。
627考える名無しさん:2008/10/17(金) 08:13:43 0
「差異と反復」を読まなきゃ、と思いつつ、バディウを批判的に読んでいます。
彼の  愛とは「一」ではなく「二」である・・・ということばにプルーストを
連想して、泣けてきます。
たぶん私は、愛を知らないのです。  ドゥルーズ読まなきゃ・・・・
628考える名無しさん:2008/10/17(金) 09:59:32 0
セリーってどういうことでしょ?
629考える名無しさん:2008/10/17(金) 11:29:51 0
蒟蒻セリー
630考える名無しさん:2008/10/17(金) 12:17:18 0
セリーなずなごぎょうはこべら
631考える名無しさん:2008/10/17(金) 12:27:59 0
>>628
>セリー
二項対立もしくは二項が、弁証法と違って揚棄されることなく連続化(series,シリーズ化=複数)してゆく、、、、
その一つ一つのプロセスにあたる、場、段階、群、列(serie,セリー=単数、『千のプラトー』では各章冒頭の年号が
該当)が重要ということか、、、
632考える名無しさん:2008/10/19(日) 16:18:00 0
セリーは、『意味の論理学』を読みすすめているうちに、
あぁこういうことかと分かってくるはず。
633考える名無しさん:2008/10/22(水) 21:50:24 0
今セリーが話題になっていますが、「差異と反復」ではどうなっているのですか?
これから読むつもりなのですが・・・・
634考える名無しさん:2008/10/22(水) 23:41:04 O BE:739483946-2BP(2176)
なんでドゥルーズばっかり人気あるんだよ・・・
635考える名無しさん:2008/10/22(水) 23:45:57 0
>>633
>「差異と反復」
『差異と反復』での「セリー」という言葉は、第二章及び結論部で、通時的でなく共時的な意味合いで扱
われている印象。
ちゃんと構築された本だから「章」の意味では使われていない。

今まで葡萄の房中の粒のようなイメージで読んでいたが、気をつけて読み返したらカントの言う「様相」
に対応しているような気がしてきた。
ドぅルーズはカントを越えていないのでは??
(結論部におけるドゥルーズによるカントのカテゴリー批判はブーメランのように返ってくる種類のものだ。)
636考える名無しさん:2008/10/23(木) 00:04:40 0
ちなみに『千のプラトー』では「アレンジメント(アジャスメント)」=機械上の仕組みという語がセリーに
取って替わる。

この用語の方がドゥルーズのテクスト観(=「小さな歯車(from『記号と事件』文庫版p22)」のように外部とか
み合う)にあっている。

『千〜』は演奏しているような本だから、「コード」(これも頻出語)から逃れようとするセリー音楽=十二音
音楽のようなものと言えなくもない。
637考える名無しさん:2008/10/23(木) 01:22:36 0
>>635

カント本の解説で国分氏も似たようなことほのめかしてたね
638考える名無しさん:2008/10/23(木) 01:24:29 0
國分はそんなにドゥルーズが好きじゃない
639考える名無しさん:2008/10/23(木) 09:37:53 0
そりゃカントは転回点だからな
640考える名無しさん:2008/10/23(木) 10:34:58 0
誰もカントを超えることはできない
641考える名無しさん:2008/10/23(木) 13:55:53 0
ドゥルーズの奥さんは英米文学の研究者ということだけど、
ドゥルーズの著作で英米文学の引用が多いのは、
奥さんの影響もあるのかな?

ガタリとの共著ばかりが問題になるけど、
奥さんとも生活のパートナーとしての関係のみならず、
エクリチュールのレベルにおいても共同関係があったのかなと思いますた。
642考える名無しさん:2008/10/23(木) 13:56:53 0
あとは公然の秘密だったクレール・パルネかな
643考える名無しさん:2008/10/23(木) 15:49:45 0
>>640
それ言うならヒュームこそ誰にも超えられてないんじゃない?
644考える名無しさん:2008/10/23(木) 15:55:11 0
はいはいパルメニデス
645考える名無しさん:2008/10/23(木) 16:07:02 0
数百年後の哲学史ではドゥルーズはどう捉えられているもんかね?

カントと肩を並べているか、忘れ去れているか。

そこまで大袈裟じゃなくとも、数十年後にもドゥルーズは読まれているか。
あるいは、哲学は生き残っているか。


646考える名無しさん:2008/10/23(木) 16:18:00 0
千プラの文庫化の話はどうなったんだ?
ていうかいつも思うんだけど哲学本って雑誌『現代思想』みたいな判型で下に注があるのが読みやすくないか?
647考える名無しさん:2008/10/23(木) 16:19:06 0
今の現代思想は駄目すぎだよな
648考える名無しさん:2008/10/23(木) 16:21:23 0
今ですら哲学は脳科学の奴隷。
でも、だからこそ、
ドゥルーズが今も生きていたら、脳科学の知見をどういうふうに利用していただろうかと
興味深く思うこともある。


まぁ時代を代表する最高の知性が哲学するという時代が今後も続くとは
ちょっと考えにくいですね。
649考える名無しさん:2008/10/23(木) 16:23:30 0
心理学主義や社会学主義がはびこっているという点で、
今は現象学登場前夜と似てる
新たなドゥルーズはベルクソン路線で頑張ったろうね
650考える名無しさん:2008/10/23(木) 16:33:31 0
>>649
今の時代の知的状況をそんなふうに形式的に考えたことなかったけど、
言われてみれば、そういうもんだと思えてくる。

ところで、心の哲学とかでは、ドゥルーズは参照されたりしてないのかな?
651考える名無しさん:2008/10/23(木) 16:37:52 0
>>650
アメリカでは反フランスがデフォだからなあ
ドイツとは結びつきやすいけど
652考える名無しさん:2008/10/23(木) 16:38:40 0
アメリカでドゥルーズ好きなのはZone系の人だから、
クレーリーみたいな芸術論になる
653考える名無しさん:2008/10/23(木) 16:40:43 0
>>650
> ところで、心の哲学とかでは、ドゥルーズは参照されたりしてないのかな?
参照されるようなことなんか言ってるっけか?
654考える名無しさん:2008/10/23(木) 16:45:33 0
ベルクソンやスピノザが参照されているんだから、
ドゥルーズが参照されていてもおかしかないということじゃない?
655考える名無しさん:2008/10/23(木) 16:48:38 0
その理屈はおかしいなwまあいいけどw
656考える名無しさん:2008/10/23(木) 17:28:12 0
アジャスマンagencementとはズレてしまうが、フーリエ、プルードンと続く
系列的弁証法(dialectique serielle)の系譜にドゥルーズはどれくらい意識的だったのだろうか?

二項をヘーゲルの弁証法とは違って止揚することなく開きつつ、(新たな均衡の系列=se'rieへと)
展開させるのは、プルードンとまったく同じなのだが、、、、
657考える名無しさん:2008/10/23(木) 20:37:07 0
2008年 10月 23日
ドゥルーズ
Deleuze, La logique du sens

実は最近、学生に言われて『意味の論理学』の後半、メラニー・クラインを論じた部分を読んでいる。かなり書き込みが残っているのだが、内容をまったく覚えていない。
すごいな、と思う瞬間もあり、かつ精緻に論証する必要がある箇所もある。いずれにしてもきちんと検討する価値がある。アイディアの宝庫なのは間違いない。
# by ojamo | 2008-10-23 20:05
658考える名無しさん:2008/10/23(木) 23:15:48 0
検索して、その人のブログに辿りついたけど、だからなんなんだ?
659考える名無しさん:2008/10/24(金) 00:24:23 0
人間って忘れる生き物だよねってことじゃね?
真剣に書き込んで何も覚えてないんだぜ。
660考える名無しさん:2008/10/24(金) 13:56:55 0
かなりの書き込みにも関わらず内容をまったく覚えてないってことは、
その問題がその思考者の中では「既に終わった=解決済みの問題」になってる
ってことだ、みたいなことを、内田樹がどっかで書いてたな。
それを読み返して「アイディアの宝庫」と感じるってことは、思考者が
その問題について実はまだ考えつくしてなかったことがいっぱいあった、
ってことじゃね?
661考える名無しさん:2008/10/24(金) 14:12:35 0
>>660
意外に関心が本の流れで並列してたりするから、
そういうことってよく起こるよ
662考える名無しさん:2008/10/24(金) 14:25:30 0
>>661
うん、それこそ「間テクスト性」だよね。
663考える名無しさん:2008/10/24(金) 14:37:25 0
>>662
「この頃の自分の方が冴えてるんじゃね?」
とか思えてくるときもあるから困る
664考える名無しさん:2008/10/24(金) 14:52:44 0
>>663
あるある(苦笑)
665考える名無しさん:2008/10/24(金) 15:10:42 0
>>664
まあ、昔の自分のキャッシュを拾いながら再び緊張できるだけ、
余白の書き込みってしておくと得するものだなと、思ったりもするけどw
666考える名無しさん:2008/10/25(土) 00:18:32 0
逆に痛いことをメモしていることもある
667考える名無しさん:2008/10/25(土) 00:51:43 0
痛い会話
668考える名無しさん:2008/10/25(土) 00:55:05 0
つうかお前らみんな物書きかよw
669考える名無しさん:2008/10/25(土) 01:09:52 0
>>666
それはあんまりないな。
ただ、思考と使ってる語彙が妙にズレてて、ちょっとイミフな文章になってることはある
670考える名無しさん:2008/10/25(土) 01:14:36 0
文庫本って書き込みにくいよね?
最近、ドゥルーズ読んでるけど、
意味の論理学はハードカバーが見当たらないし、
新訳ということもあって文庫で読んでる。
でもおもしろすぎて書き込みまくりたいのに、
スペース狭すぎて困っとる。
671考える名無しさん:2008/10/25(土) 01:16:12 0
書き込みには文庫は不向きだね。
傍線とか○とかマークをつける程度しかできない。
文庫で晦渋なものに限っては、小さい手帳みたいなのに
書き込むなどして補助するしかないんじゃないかと。
672考える名無しさん:2008/10/25(土) 02:55:40 0
ベストは要約作ることだがなかなか時間がないな
673考える名無しさん:2008/10/25(土) 03:05:39 0
痛い会話
674考える名無しさん:2008/10/25(土) 03:17:39 0
まぁドゥルーズ読むこと自体、世間的には痛いことだから、
今さらどうでもよいんだよ。
675考える名無しさん:2008/10/25(土) 03:36:18 0
痛いのはガタリ!
676考える名無しさん:2008/10/25(土) 03:48:49 0
ガタリが痛いって言うのはそろそろやめるべき
哲学系の奴がそう語ることになんの射程もない
ベルクソンとかに回収する典型的に保守的な身振りじゃん
677考える名無しさん:2008/10/25(土) 05:44:02 0
ところで、國分さんの話がよくでてきますが、
ドゥルーズの「襞」は、ライプニッツを利用して自論を展開した書である
と解釈しているところなのですが、(もちろん内容にはついていけてない
私なのですが)・・・どうでしょう?
どうでしょう・・・というのも変ですが・・・
678考える名無しさん:2008/10/25(土) 07:34:39 0
>>677
そんなの襞に限らず、ドゥルーズの書いたモノグラフィーすべてに言えることじゃん。

他の哲学者の研究を通してその哲学者を食い破り、自分の哲学を打ち立てる。
ドゥルーズに限った話ではないけど、これこそ哲学者の面目躍如。
679考える名無しさん:2008/10/25(土) 07:40:28 0
テクストもひとつの出来事なわけで、そこから思考がはじまる
680考える名無しさん:2008/10/25(土) 08:35:03 0
現代思想 2008年12月号

       特集=ドゥルーズ


       (2008年11月27日 発売)


681考える名無しさん:2008/10/25(土) 08:41:25 0
おぉ。
時間の蝶番がはずれちまったような特集だな。
682考える名無しさん:2008/10/25(土) 09:19:56 0
なにか目玉はあるのかな?

ドゥルーズの未翻訳の論文ってあるもんですか?
あとは海外のドゥルーズ研究者の翻訳でもあればいいけど。
683考える名無しさん:2008/10/25(土) 11:54:47 0
6年ぶりか
684考える名無しさん:2008/10/25(土) 13:35:00 0
ズーラビクヴィリの論文読みたい
685考える名無しさん:2008/10/25(土) 13:54:38 0
お亡くなりになって私は大変ショックを受けております。
ご冥福をおいのりいたします。
686考える名無しさん:2008/10/25(土) 14:13:27 0
調べたら、ズーラビクヴィリ、4月末に自殺していたんだね・・・
この人が書いた『ひとつの出来事の哲学』が本当に好きで、
だからこそ>>684と書いたんだけど、まさかこんなことになっているとは・・・





687考える名無しさん:2008/10/25(土) 14:17:38 0
>>686
三点リーダうざい
688考える名無しさん:2008/10/25(土) 14:18:06 0
ごめん。2006年に亡くなったのか。
689考える名無しさん:2008/10/25(土) 14:21:02 0
たしか日本から留学してた人がいて涙目だったはず
690考える名無しさん:2008/10/25(土) 18:37:28 0
たしか、rue descarteだっけ? それとも
revue de philosophieとかだっけ、ズーラ特集号がちょっと前に出てたんだけどね。
691考える名無しさん:2008/10/25(土) 21:58:12 0
>>687
中黒三つ(・・・)と三点リーダ(…)の区別もつかんのか
692考える名無しさん:2008/10/26(日) 22:14:29 0
ズーラビクヴィリ、物故してたのかぁ…
知らなかった。
693考える名無しさん:2008/10/27(月) 01:37:35 0
セリーヌと共にtrois pointsで逝け...
694考える名無しさん:2008/10/27(月) 01:39:16 0
まあドゥルージアンなら自殺するよな
常識的に考えて
695考える名無しさん:2008/10/27(月) 01:40:59 0
アルチュセーリアンは配偶者を殺すのかいな
日本の某優秀なラカニアンがそんな感じの振る舞いに及んだけど
696考える名無しさん:2008/10/27(月) 02:07:08 0
じゃ俺は耳を切り落とす。
697考える名無しさん:2008/10/27(月) 04:37:26 0
ドゥルーズの死をリアルタイムで知った人はどんな気分だったの?
698考える名無しさん:2008/10/27(月) 17:06:30 0
今のニート・ワープア・下流・ロスジェネ・負け組…etc.は、
全員、千のプラトーを読むべきではないだろうか。
699考える名無しさん:2008/10/27(月) 22:25:52 0
>>695
じゃあバルト信者は轢死で。
700考える名無しさん:2008/10/28(火) 01:41:50 0
>>698
なぜ?
701考える名無しさん:2008/10/28(火) 19:34:05 0
岡崎乾二郎がドゥルーズを論じた論文とかってあります?
702考える名無しさん:2008/10/29(水) 01:40:58 0
>>701
論文じゃないけど、
http://www.eris.ais.ne.jp/~fralippo/demo/voice/OKK030310_philosophy/index.html
ドゥルーズっぽい。
703考える名無しさん:2008/10/29(水) 06:35:00 0
80年代って、ブルータスでドゥルーズ特集とかやってたりするんですか?
704考える名無しさん:2008/10/29(水) 08:39:56 0
>>701
岡崎ってドゥルーズに言及することはほとんどなかったと思うよ。
705考える名無しさん:2008/10/29(水) 21:13:36 0
ズーラヴィクヴィリさんはご存知とは思いますが、J・L・ナンシーさんの
娘婿だったそうですね。私はナンシーさん、よく知らないのですが、とにかく
ズーラヴィクヴィリの作品翻訳希望です。

ところで、岡崎さんて、どういうひと? 無知人より
706考える名無しさん:2008/10/29(水) 21:26:59 0
久しぶりに梶井基次郎を読んだら、なんか思いっきり
ドゥルーズっぽかった。『卑怯者』とか、まんま「機械」って
表現が出てくるし。
707ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/10/29(水) 21:53:49 0
>>698
俺は読む前にタイトルだけで内容が分かっちまった。
千の頂、つまり・・・って訳だね。

さぁ皆でそのタイトルの象徴的意味合い、解釈を理解してみようw。

(ボケは前提知識として散々心理学の書を
読んでますのでry(wwww)読む前に分かっちゃうことは多いw)
708ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/10/29(水) 22:34:35 0
更に進んで、選択論心理学を齧ると分かりやすい。

ユングとかフロイトとか違って、痛いところは突っ込まない

俺等に優しい心理学だからwww。



709考える名無しさん:2008/10/30(木) 05:47:22 0
作家といえば、ル・クレジオの 逃亡の書 なんてどうですか?

まだ手元にあって読んではいないのですがwww。
710考える名無しさん:2008/10/30(木) 11:35:06 0
711考える名無しさん:2008/10/30(木) 21:39:34 0
>>633
数学的「公理系」の考えだと、論証の順序性を指していて、
不完全性定理のことは別として、「意味のの論理学」の
論旨の展開における論理的順序性のことだと思う。

ドゥルーズの「意味の論理学」が数学的公理であるはずはないのだけれども。
712考える名無しさん:2008/11/03(月) 06:00:17 0
身体なき器官 読まれた方その感想を・・・

ジジェクはもうお腹いっぱいです、私は。
713考える名無しさん:2008/11/03(月) 15:13:24 0
反復って、英語だとなんと訳されているんですか?
714考える名無しさん:2008/11/03(月) 15:15:01 0
というか、
英語のwikiでも見れば、すぐ分かることでしたね。
Repetitionか。
715考える名無しさん:2008/11/03(月) 18:02:39 0
そいえばCsOも英語だとBwOだったっけな
716考える名無しさん:2008/11/04(火) 06:27:54 0
来るべき民衆
717考える名無しさん:2008/11/05(水) 21:33:02 0
バディウ「存在と出来事」翻訳版刊行 来年に延期です。
718考える名無しさん:2008/11/05(水) 22:03:34 0
来年出るだけでも嬉しいよ。デリダ邦訳なんかいつになるのかよくわからないものが大量すぎる。
絵葉書下巻はいつでるんだ。
719考える名無しさん:2008/11/06(木) 01:13:02 0
全集まだぁ〜〜?
720考える名無しさん:2008/11/06(木) 09:52:55 0
いつ出るか分からないものを待つより、フランス語勉強することにしたよ。
アベセデールとか講義の映像を見たいから。
721考える名無しさん:2008/11/07(金) 02:37:29 0
なんでシネマ2のほうが先に発売されたの?
722考える名無しさん:2008/11/07(金) 10:11:03 0
翻訳担当者の仕事が雑だから
723考える名無しさん:2008/11/07(金) 11:06:03 0
ここ法政スレでつか?
724考える名無しさん:2008/11/08(土) 10:30:23 0
法政といえば、池田雄一という、人が出てきましたが・・・
カントの哲学などについて、書いた人です。
どうでもいい話かもしれませんが。
725考える名無しさん:2008/11/08(土) 11:37:21 0
ドゥルーズも結構苦戦しながら、続いているのう。
何を言いたかったのか、少しは解ったかい。
なぜ、欲望の思想家が自殺だったのか。
分らんのう。なぜ二人で書いたのか。これは解るのう。
「間」であるがのう。
726考える名無しさん:2008/11/08(土) 14:54:45 0
「間」 ですか。 深いですね。
727考える名無しさん:2008/11/08(土) 17:30:43 0
「間」である事で、それは主体ではないことになる。
つまり、間において、それは生成となる。AとBはともに指し示すことができるが
「間」は指示せない、いわば、欲望の流になるちゅうことだな。
728考える名無しさん:2008/11/08(土) 19:02:39 0
主体化ちゅうことだな
729考える名無しさん:2008/11/08(土) 20:26:04 0
おお、何とありがたいお話じゃ
730考える名無しさん:2008/11/08(土) 20:56:41 0
差異とは言わないのか
731考える名無しさん:2008/11/08(土) 21:55:46 0
AとBは主体ではないが、「間」であることで、欲望の流れ「主体化」へと
赴き、それは、 差異化 と関連してゆき、

・・・ちょっとズレましたかね?
732考える名無しさん:2008/11/09(日) 00:08:39 0
この数十年間で日本の政治思想・評論業界は孤絶し、かなり立ち遅れてしまった。ドイツとフランスの
古色蒼然たる百年前、二百年前の政治思想の本を。訳も分からないまま読み続けてるのが現状だ。
全くヒドいものだの一語につきる。
日本の八十年代の言論を圧倒したフランスの構造主義の大家ミシェル・フーコのような、現代もの
でも、かなり癖のある思想・哲学なのであって、本当はフーコや、ジル・ドゥールズらの思想は
「人文」である。文学あるいは文化研究なのだ。政治権力なるものを生まで扱う学問ではない。
現在のフランスやドイツの本当の最高の知識人たちとは「どうやったら、自分たちが、アメリカ
の支配から脱却できる」を本気で考えている人々だ。日本知識人は文化研究しかできない人々だ。
副島隆彦「日本の秘密」 P148~149


これ以外に下等学問としての 「人文」というのがある。この人文というのはヒューマニティーズの
日本語訳である。 ヒューマニティーズとは「人間、および記録された文学に関わること」という
意味である。 簡単に言えば現在で言う文学(部)のことである。他に歴史学があり、その内容は
古文書や石碑の文の解説などを行う。これらは、学問としては下等学問である。
これとサイエンス(学問)の区別をつけなければならない。これが日本人にはできていない。
すべてごちゃまぜなのが日本の大学制度である。国家的学問犯罪と呼んでもいい。
大欠陥学問観と呼んでもいい。日本の大学は、世界基準では高等学校程度であろう。
このヒューマニティーズとサイエンスの区別がついてる日本知識人がほとんど
いない。すべてごちゃまぜである。
副島隆彦「ハリウッド映画で読む世界覇権国アメリカ(上)」P324
733考える名無しさん:2008/11/09(日) 02:51:09 0
734吉田メロウ:2008/11/09(日) 09:23:41 O
ドゥルーズの思考法はメタファーに頼る傾向がある。それから
認識の仕方が図式的だ。しかし彼の哲学に欠けているのは認識
から行為を引き出す一連の基準系の設定がない。実践から離れ
た哲学は我々の生活の一部となることはない。つまり思考の文
字性に囚われエクリチュールの遊戯に後退していく、件の哲学
することの病に陥っている、ポスモ系の思弁閉域で語られもの
に過ぎないということだ。(´-`;)yー~
735考える名無しさん:2008/11/09(日) 09:49:27 0
「間」である事は主体の脱構築であるので、非主体化なのだよう。
分ったかのう。
ポストモダンを批判しておる輩がいるが、これは、構造の意味
が全く分っておらん。つまり、形而上学と言うナルシズムによって
政治学的に行動して、働きかけ、改善できるのだと言う信憑性
を鵜呑みにしておるのじゃ。浅はかじゃな。
まずはソシュールに向かうのじゃ。そこから、構造に先立たれて
認識する「我」を見出し、それを脱構築・廃棄しなければならん。
そこから、再度政治に戻るのじゃ。いや、政治とは「我」の運動で
はないのじゃ。欲望の逃走線いそった、解放であり、作動配列なのやよ。
ここを踏まえねば、何を言っても無知だと言う事になるのう。
勉強が足りん。出直すのじゃ・・・・ふふふ・・・・
736考える名無しさん:2008/11/09(日) 10:03:05 0
実践ではなく実験ですよね。実践には何か目標がありそれに向かって
欲望が阻害される訳ですよね。
737考える名無しさん:2008/11/09(日) 10:07:28 0
なぜ一人で書かなかったのじゃ?ドゥルーズ君?
君はなぜガタリをあるいはパルネを必要としたのじゃ?
それは、一人で語ることが、超越論的形而上学に落ちるからじゃ。
存在論的に「我」を構築する事になるのじゃよ。
だから、二人の「間」で会ったのじゃ。互いに言っている事が
異なり、ときには響き合い、逃走する線と「成る」のじゃよ。
738考える名無しさん:2008/11/09(日) 10:10:23 0
雀蜂は蘭になるのじゃ。蘭は雀蜂になるのじゃ。
これは同時に起こり、そこから逃走線を引く。
これがなる事である。
739考える名無しさん:2008/11/09(日) 10:14:08 0
なんか仏教みたいだな
740考える名無しさん:2008/11/09(日) 10:21:43 0
そうだね。対象を見出して、認識しない様にする以上、
仏教にも似ているが、仏教は世界全てを内面に持ち込み、悟る
と言う姿勢だよね。ドゥルーズは表層=皮膚=表面=欲望に
なるわけだよね。そこが大きく違うね。
741考える名無しさん:2008/11/09(日) 10:26:26 0
作動配列・アレンジメント・アジャスマン・リトルネロ
・「と」・セリー・「なること」・出来事・リゾーム・ノマド・
器官なき身体ってこっちゃね。
742考える名無しさん:2008/11/09(日) 10:28:41 0
パレルゴン何があったんだ
743考える名無しさん:2008/11/09(日) 11:43:09 0
問題は「間」非主体化と 差異と反復です。つまり、GDとD/Gを読めということですね。
744743:2008/11/09(日) 11:48:24 0
私もパレルゴンでしょうか?
745考える名無しさん:2008/11/09(日) 12:58:57 0
そうです。君もパレルゴンです。すべての人間はパレルゴンであり
そうではないのです。これこそが返信=メタモルフォーゼなのだと言う事です。
全て「反省」に迂回させない事。すべてが欲望の逃走線なのです。
「存在論」の「〜である」を脱構築する時、純粋な「力能」が生まれる。
所有格のない不定詞「〜する事」が生まれる。それは純粋な運動であり、
「〜事」はどの名詞にも属しない純粋運動となる。
この純粋な運動はどこにも帰属しないので、表層=襞となる。
襞は内面でも外でもない中間=「間」の意味であり、「と」によって
逃走線を引くのだ。
746考える名無しさん:2008/11/09(日) 13:02:06 0
変身でしょう?パレルゴン
747考える名無しさん:2008/11/09(日) 14:41:29 0
パレルゴン吹っ切れたか、がんばれよ
748考える名無しさん:2008/11/09(日) 15:15:28 0
もっとやってください。
勉強になります。
749考える名無しさん:2008/11/09(日) 17:11:18 0
無意識は我々に従属を求めておるのじゃ。
だから、精神分析学における分析が言語によるのは、帰属する構造に
隷属するように、欲望の去勢をもたらしておるのじゃ。
私は誰でもない。私は欲望するのであり、私は力能であり、
私は欲望の襞=トレ=線であり、私は欲望として消失する。
この時に襞は領土化からの欲望の逃走であるのじゃ。
750考える名無しさん:2008/11/09(日) 17:16:50 0
経験論とは他者との出会いのことであるのじゃ。
形而上学にうんざりしたドゥルーズはニーチェ・スピノザ・ヒューム
などへ向かうのじゃ。そこで、英米文学に触れることで、なる事を知る。
つまり、フランス文学にはストーリー性が強過ぎて、変身すると言う
解放=非決定性がない。ここに、ドゥルーズは実験を見てとる。
実験とは結果に回収されないものであり、始まりも終わりもない。
それは、「永劫回帰」の欲動なのであるのじゃ。
751考える名無しさん:2008/11/09(日) 20:08:40 0
皆の衆、何というありがたいお言葉じゃ
752考える名無しさん:2008/11/09(日) 20:52:03 O
音楽とはそれ自身における差異と反復を享楽する力能の舞踏である。
753考える名無しさん:2008/11/10(月) 01:35:48 0
ドゥルーズが、マルクス主義者であれ、と言うとき、
どういうことを意味しているんですか?
754考える名無しさん:2008/11/10(月) 02:12:03 0
>>735

「間」は主体化です。
非主体化は主体です。
755考える名無しさん:2008/11/10(月) 03:23:45 0
その通り。「間」は主体化であり、生成のブロックであり、
一般性のもっとも低い共通概念の形成の場である。
756考える名無しさん:2008/11/10(月) 06:09:20 0
「間」が主体化で、生成のブロックである。

非主体化は主体であり???
757考える名無しさん:2008/11/10(月) 08:51:25 0
「〜なのじゃ」という語尾の方はフーコーを読んだことがないのだし、
ポストモダンという概念とそれへの批判をほとんど理解していないのじゃ。
ただそれだけのことであるのじゃ。
758考える名無しさん:2008/11/10(月) 08:54:14 0
ドゥルーズを読む場合、断定は出来ないのじゃ。
「主体」「主体化」は同じ意味ではない様でもあるが、
「主体」に向かうのが「主体化」で以上、ドゥルーズ思想にとっては
強調されてはならないのじゃ。それでも「主体化」と言うのであるならば
領土化され、捕獲される欲望の事じゃろう。
だから、その解釈でもよいじゃろうが、いずれにせよ主体からはそれを
離れて脱構築せねばならんのじゃよ。構造にはまっていてはいけない。
だが、脱領土自体が、ある領土化でもある。つまり、規制の構造を
のがれる行為自体が、ある領土化であるのじゃ。
だから、差異は反復に還元されるのじゃ。差異を繰り返す事が差異ではなくなる。
これが、差異と反復なのじゃ。ニーチェの「永劫回帰」の思想と共鳴するのじゃ。
759考える名無しさん:2008/11/10(月) 09:03:35 0
残念ながらフーコーも読んでおるのじゃわね。
753君の質問はどこから引いてきたものなのかわからんのう。
一般的にはドゥルーズをマルクス主義者とは言わんだろう。
しかし、ドゥルーズの死の直前に「次はマルクスじゃ」と
言っておったそうだが。デリダも晩年マルクスについて書いておる。
柄谷もそうだが、柄谷はマルクスの弁証法的史的唯物論を決定論
としては見ないようにしているのう。これによって、マルクスを
構造主義的決定論から救い出そうとしている。つまり、「命がけの飛躍」
と言う売買関係の不安定性を強調しておるのじゃ。
いずれにしろ、マルクスとポスト構造主義は相反すると言う事じゃろう。
それを無理やりこじつけているのが見えるのう。
760考える名無しさん:2008/11/10(月) 09:05:59 0
ぴかぁの新キャラ?
761考える名無しさん:2008/11/10(月) 09:17:34 0
「時間とともに移りゆき、その中で絶えず他のものに成り変わって行く
主体。それは能動ではなく、出来事によってその都度産出される受動的
で派生的なものでしかない」と言う大塚直子はそうでまでして、
ドゥルーズに主体を持ち込もうとしているのであるが、ドゥルーズ
の思想は仮に、彼が「主体」「主体化」と言う概念を持ち込んでいようが
それからはほど遠いものなのじゃ。主体とは派生的であると言う事は
デカルト的な「主体」=「自我」とは全く異なる、偶然の産物である事
によって、非主体的な欲望の流=線に過ぎなくなるのじゃ。
こう言う意味で、主体は脱主体にとって代わると言う事じゃろう。
762考える名無しさん:2008/11/10(月) 09:19:15 0
パレルゴンの新キャラじゃろ???
763考える名無しさん:2008/11/11(火) 03:08:43 0
大塚直子さんが言いたいのは、
主体を持ち込むとか、持ち込まないとかということではなく、
つねに能動性や自発性のもとでしか語られなかった主体が
実は本質的には受動的でしかなかったということ、
またこの点を指摘することで、
主体の価値低下を狙っているということです。
764考える名無しさん:2008/11/11(火) 06:49:36 0
765考える名無しさん:2008/11/11(火) 06:58:05 0
修士論文なら、せめてフロイトもドイツ語原文を読んだようなポーズぐらいしようよ、と思ってしまった自分が嫌いです
766考える名無しさん:2008/11/11(火) 12:36:10 0
764へ
ぜんぜん面白くないのだ
767考える名無しさん:2008/11/11(火) 14:51:40 0
そんなもの読む必要はないのだ。
ノマドなのだよ。ガタリ君。
「定住する事なく草原を自由に駆け巡る遊牧民のように生きるのじゃ!
日常は無意識のうちに領土化されておる。その図式を拒絶する遊牧民
の生き方は、外部性を持ち、画一化を迫る様々な力と格闘する多様体
の理論を有しておるのじゃ。新たなものを生成し、閉塞からの逃走線
を引くための武器がノマドロジーなのじゃよ。」(現代思想の冒険者たち
ドゥルーズ)篠原資明著 参照の事じゃ。
768考える名無しさん:2008/11/11(火) 15:02:21 0
そうとう社会にいじめられたんだなこいつ
769考える名無しさん:2008/11/11(火) 17:32:57 0
>>767
はー? 篠原? 歯ー?
770考える名無しさん:2008/11/11(火) 18:24:03 0
767
篠原を出したことで、
墓穴を掘ったな。
771考える名無しさん:2008/11/11(火) 18:38:28 0
まぁいいじゃない。いろいろ面白かったし、
もっと聞かせてください。
772考える名無しさん:2008/11/11(火) 22:16:37 0
>>758
差異が反復に還元されることはない。
これではぜんぜん違う。
永劫回帰の時間においては
「異なるものが回帰し、差異そのものが回帰する」のであって。
「異なるものの回帰」は同一なものの回帰ではない。
773考える名無しさん:2008/11/11(火) 22:24:06 0
>>741
そう思うのであります。
ドゥルーズに特徴的な文体である、
「自由間接話法」(フランス語特有の)で書かれた
文章は、どちらがGDでどちらがFGかからないような
「ET」の二人のどちらでもある、
二人の間において「生成した出来事」としての
思考なのでありましょう。
774考える名無しさん:2008/11/11(火) 22:29:52 0
自由間接話法って別にフランス語に特有ってわけじゃないだろ
775考える名無しさん:2008/11/11(火) 22:38:13 0
>>761
この線をいくと、単に「欲望する機械」のアジャンスマンに
いたるわけで、いわゆる個人の主観性の特権性を、
引き下げる位置につける方針が見えてくるわけです。
主体項抹消路線ではあるわけです。

逃走線と言うのが実際の経験の中で,いったいどうもの
であるかがわからないのであり、われわれの行為の
結果生じるのか、われわれを導いていく線なのであるか、
逃走線を見出すべきなのか。逃走線は
われわれを、別の方向に主体化化するのであるのか
776考える名無しさん:2008/11/11(火) 22:45:27 0
>>749
欲望として「われわれが消失する」ときに
はじけて、われわれは主体でなくなるという。

「超人となるためには何か新しい感じ方が
必要なのだ。」(ニーチェと哲学)
777考える名無しさん:2008/11/11(火) 22:53:11 0
>>774
他の言語では、文法的に実際何語にあるんですか。
778考える名無しさん:2008/11/11(火) 23:01:25 0
>>777
http://en.wikipedia.org/wiki/Free_indirect_speech
ドイツ語だとカフカ、英語だとジェーン・オースティンとジェームズ・ジョイスが
例として挙げられている
779考える名無しさん:2008/11/12(水) 09:24:00 0
やっと集まってきたかいのう。
差異は分子の乱舞であり、主体から存立平面に行くのじゃよ。
存立平面では秩序・法則は解体されているのじゃ。
よってそこには欲望の分子が生成をしておると言う事じゃな。
一方、領土化・脱領土化と言うわれるように、捕獲と逃走線
とは回帰するのじゃよ。だから、差異は繰り返す事で差異を反復するのじゃ。
差異は永遠に逃走線を引こうとするが、その逃走が反復する事になる。
つまり、分かりやすい例でい言うとじゃな、サラリーマンと言う領土化された
ものを脱領土して、ニートになったとしよう。そうすると、ニートは
サラリーマンからの脱領土であるが、この移行運動が静止すると、
ニートは領土化になる。つまり、差異としての運動は、差異化されたとでは
差異化ではなく、領土化された事になるちゅこっちゃ。
780考える名無しさん:2008/11/12(水) 09:33:49 0
異なることの回帰とは回帰と言う同じものの回帰でもあるのじゃよ。
だから、ニーチェは何回も無限に同じものの回帰も「しかり」と
受け止めたのじゃよ。異なるものであれば、回帰はしない。
同じものの回帰と言ったのは、「回帰」と言うものが同じだと
言う意味だ。回帰するかしないかと言う問題で言ったまでじゃ。
回帰はするのか?する。いくらでも回帰する。無限に回帰する。
それは、回帰の反復なのじゃ。差異化する運動は反復すると言う事じゃな。
逃走線は、構造から理性から規範から抑圧からの逃走じゃ。
だから、これに意味を求めようとすること自体が馬鹿げておる。
逃走は欲望の運動であり、理性によって自覚される自我=主体からの
逃走なのじゃ。砂漠に向かいなさい。そこには分子の乱立する運動が成る事が
そして、運動と静止・速さと遅さ・情動・強度しかない。
781考える名無しさん:2008/11/12(水) 09:37:09 0
そう言う意味では、ドゥルーズの思想は構造からの逃走であって、
現代の実生活、特にサラリーマンや具体的な政治政策や金融危機
には何の対処法もないよね。だから、ドゥルーズは終わっている
と言えるのでしょうかね?
782考える名無しさん:2008/11/12(水) 11:04:39 0
どのような危機に瀕してある人が死んだり生きたりしても、
またはそのような危機を上手いこと乗り越えたにせよ、
ドゥルーズ哲学であれば上手く説明するだろう、その限り
ドゥルーズ哲学は哲学的真理を述べたには違いない。
ただそれだけのことなのだし、それですらただごとではないのだから
ドゥルーズは終わるどころか始まったばかりなのだし、
それでもなおあなたにとっては意味がないのなら、
ドゥルーズは「終わっている」ので、読まず飛ばして差し支えない。
783考える名無しさん:2008/11/12(水) 13:35:00 0
哲学自体が「終わっている」ので、読まず飛ばして差し支えない。
784考える名無しさん:2008/11/12(水) 13:40:03 0
>>783
お前にとってはな。
785考える名無しさん:2008/11/12(水) 19:21:14 0
ドゥルーズは、自分をマルクス主義者?である、と言ったと どこかで
読んだ記憶があるのですが、 デリダ の間違いだったかな?
私の記憶違いだったら、ごめんなさい。

今日、哲学とは 哲学 を どうとらえるか だと思います。
786考える名無しさん:2008/11/12(水) 19:26:52 0
>>785
遺稿かなんかで「マルクスは偉大だ」「マルクスが終わったと人がいうとき、
わたしには意味が全くわかりません」「次に書く本はマルクスについてです」
などと言ってた。マルクス主義者だとは言ってない。
787考える名無しさん:2008/11/12(水) 20:39:17 0
>>780
「物質的反復は裸の反復であり、精神的反復は着衣の反復である。」
「ベルグソンの仮定からするなら、裸の(物質的)反復を、
着衣の(精神的)反復の外被として理解しなければならないのである。」
差異と反復(p139)

物質的反復への傾斜は死の本能であり、
アドルノの言うところの「同一性は死である。」
と言うことを、ドゥルーズは救済するのだ。

あなたが何を信じているかはかまわない。
788考える名無しさん:2008/11/12(水) 21:24:45 0
ドゥルーズがコギトについて書いたまとまった部分はありますか?
789考える名無しさん:2008/11/12(水) 22:17:30 0
>>787
50字以内で反復ってなんだか喩えを上げて表現してみてくれ。

790考える名無しさん:2008/11/12(水) 22:24:29 0
>>788
哲学とは何かと差異と反復
791考える名無しさん:2008/11/12(水) 22:53:28 0
>>790
トンクス、たしかに『差異と反復』にはいっぱいありました。
『哲学とは何か』は、索引がないのでたいへんだ・・・と思ったら
冒頭近くに見つかりました、
T哲学:1ひとつの概念とは何か:例1
792考える名無しさん:2008/11/13(木) 01:47:43 0
>>789
差異と反復の第二章を読む。
すぐわかるよ。

「再現性のある出来事」
793考える名無しさん:2008/11/13(木) 06:50:00 0
〜じゃ さんですが、別に 篠原 出しても ボロが出たってことには

ならんとおもうけど。

なんでもありです。なんでも。
794考える名無しさん:2008/11/13(木) 07:11:33 0
ドゥルーズに関して研究すればするほど
恐らく本人の意図に反し存在論的構図に回収されてしまうことが多いという矛盾
795考える名無しさん:2008/11/13(木) 13:30:10 0
ハイデガーに回収されてしまうということ?
796考える名無しさん:2008/11/13(木) 13:32:24 0
存在論だから駄目ってのはデリダ的偏見かと
797考える名無しさん:2008/11/13(木) 14:17:50 O
微分ってどういう意味でいってるかわからん\(^o^)/
おせーて
798考える名無しさん:2008/11/13(木) 14:20:10 0
差異の理念的側面が微分
感覚可能なものに関わるのが分化
799考える名無しさん:2008/11/13(木) 15:19:25 0
存在論的であってはなりませんよ。
存在論には「我」が隠されていますよ。
存在するもの、この場合は現存在を指しておるが、現存在の存在には
「存在者=もの」への意味づけると言う事があるからだよ。
ドゥルーズにはこのようなものを定義づける「私」は否定される。
もっと内在面=存立平面と言う内部の欲望の分子的なものへの
注目があるのだよ。だから、個人・主体の基底にある欲望が活動する
平面を捉えようとしてるのだな。簡単に言うと対象=ものと言う見方
が形而上学的であると言う事だよ。デリダの現前批判と同じだろう。

800考える名無しさん:2008/11/13(木) 15:31:42 0
理系じゃないので、微分の概念だけ掴めばいいのではないかな。
微分は函数について、独立変数の限りなく小さい変化に対する、従属
変数の変化の割合を求めることと書いてあるので、これで十分でしょう。
つまり、ある分子(ドゥルーズの言う分子)の最小単位の変化が
近傍=系にもたらすdifference(差異)で良いのでは。
ちなみに、英語でdifferentialは特異の、微分の、特異形態と言う意味が
あるので、この辺からもドゥルーズの術語や彼の哲学のスタイルが見えてく
るだろう。
801考える名無しさん:2008/11/13(木) 15:43:10 0
分化は篠原によると、分化=差異化であり、潜在的なものの顕在化
のプロセスだとしているよね。分化は分割されるで差異化は分割
される事で、本性の差異を生じるからとしているよ。
要は分化は分れることを指し、差異化は分化したものの質的変化を指
すのでしょう。
また、この分化=差異化を強度の多様体の散在性が顕在化される際の実相って言ってるよね。
この辺はベルグソンの説明を読めば想像できるよ。42P参照。
802考える名無しさん:2008/11/13(木) 15:46:17 0
801は「散在性」ではなく「潜在性」どすな。こっちゃ。
803考える名無しさん:2008/11/13(木) 22:40:29 O
ドゥルーズの著作をかじって思ったのですが
ドゥルーズ的にいうと
一般的には、宇宙のはじまり=「起源」は、
現在のオリジンであり、
現在ははじまり=「起源」の差異であると考えられているが、
はじまり=「起源」とされている時点も
さらにそれに先行する時間の差異にすぎないと考えることができるため、
宇宙が存在する以前には別の宇宙が存在しそれは無限に循環する。
したがって、人間が宇宙にはじまり=「起源」を置くのは、
形而上学=存在論にすぎない、
ということになるのでしょうか?
804考える名無しさん:2008/11/14(金) 00:11:22 0
「809」 副島隆彦の「ミネルバの梟(ふくろう)は夜、飛び立つ」論。

私が原著は12年前に書いた本である「決然たる政治学への道」(弓立社=ゆだちしゃ=刊、2002年)の
P.174に、「本当は学問の体系はこのようになっているの表」で、私は、はっきりと、「フィロソフィー
(×哲学と訳すのは嫌いだ。知恵の学)と数学は、神学(セオロジー、テオロジー)の下女、はしためである」
そして、「サイエンス(ヨーロッパ近代学問)と、この神学が、大きく闘うのである」と書いた。
神学(セオロジー)は日本人には分からない。「神学論争」なる言葉は、日本語になっているが、その中身を
日本人で分かる者はいないだろう。そして、その下に、初級学問=下等学問としての、ヒューマニティーズ
(人文、じんぶん、人間の文字による記録、石碑、古文書の解読、文学部の世界)があるのだ、と書いている。 

「数学は、神学の下女」なのだ。これは、ヨーロッパの学問の体系の中では、はっきりしていることだ。
数学は、決して自然科学(しぜんかかく、ナチュラル・サイエンス)には、所属しないのだ。
ただ道具として多用される。私、副島隆彦がこのように書いて、まだ反論したり、何か異論を唱えることの
出来る、日本人は、誰でもいいから、名乗りを挙げて出来てください

人は人生の年月の中で、五年、十年単位で、自分の考えが変わってゆく。その変わってゆく自分を、
しっかりと記録しつづけることだ。あのときは、ああ考えて、ああ信じていたが、今では、このように
変わって、こう考えている、と書くこと。なるべく正直に書くことだ。自分に向かってきちんと文字で
書いて確認してゆく作業をすることである。それが、知識、思想、学問なのだ。
人間は年を重ねるにつれて考えが変わってゆく生き物だから、それでいい。それが成長するということ
なのだ。だから知識、思想、学問というのは、何か新しい知識を西欧やアメリカから持ち込んで、自分
勝手に改造、変造して日本語で適当に売りさばくこと、なのではない。
今の私は、このように考えている。だから私は、吉本の、「転向とは、人間が成長してゆくことだ」と
書いた転向論としての吉本の思想観を、今でも受け継いでいることになる。昔の吉本はやっぱり偉かった。
805考える名無しさん:2008/11/14(金) 01:02:25 0
>>803
どこをかじったんだ?
806考える名無しさん:2008/11/14(金) 01:12:55 O
>>805
差異と反復ですな
807考える名無しさん:2008/11/14(金) 01:15:36 0
背表紙を少々
808考える名無しさん:2008/11/14(金) 01:16:44 O
小口をかじりました
809考える名無しさん:2008/11/14(金) 07:58:04 0
うチューの起源の人はあちこちのスレで似たような質問してるな
810考える名無しさん:2008/11/14(金) 10:29:42 0
803
ドゥルーズの宇宙=世界の起源論については、聞いたことがないので
正確には答えられないが、ドゥルーズ哲学の常識から見て
オリジンの定立なんてあり得ませんよ。無限に続く変化=差異化こそが
彼の哲学でしょうね。だから、今tからある過去t1その先の過去t2へと
無限に過去があり、この過去は可能無限としてあると言う事でしょう。
この様な過去の見方が、カントール・ゲーデル的な不完全性定理の
問題や、クリプキのクワス算、固有名の確定記述の不可能性にもあるんでしょうね。
そう言う意味から、構造主義・ポスト構造主義のパラダイムは開かれている
と言う事でしょう。捉えられない無限によって、理性によるロジックが
破綻をきたした。その事を哲学にしたのが、ポスト構造主義者たちなの
でしょうね。それを踏まえて、内在・欲望・逃走・脱構築って事になるの
でしょう。
811考える名無しさん:2008/11/14(金) 15:00:35 O
>>810
でも、そういう過去の記述の仕方も、
つまり「書くこと」も
別種の形而上学=存在論なのではないでしょうか?
構造的にはキリスト教もポスト構造主義も同じであり
この別種の形而上学=存在論こそが
いわゆるポストモダンという状態であるということでしょうか。
812考える名無しさん:2008/11/14(金) 15:08:03 0
そうなのじゃ。
宇宙の起源を証明出来るとするやつらは、形而上学者なのじゃ。
そうでないと、演繹に綻びが見えるからじゃよ。
ビッグバン以前には世界はなかった。そして時間も、ビッグバンによって
生まれたとするのじゃな。
しかし、そのビッグバンが発生する原因を突き詰めるとき、ビッグバン
以前の原因がないといけない事になる。物事には特に物理的な世界の出来事には
原因が結果より時間的に前に存在せねばならんのじゃ。ここが矛盾なのだ。
公理のように、詮索してはならぬ事を隠していて、さも、証明できるふりをしている
やつらが、形而上学者達なのじゃよ。
813考える名無しさん:2008/11/14(金) 15:12:35 0
起源とは過去と未来がどうじに生成される場所である
814考える名無しさん:2008/11/14(金) 15:19:06 0
>>812
それボスト構造主義じゃなくてカントのアンチノミーじゃん
815考える名無しさん:2008/11/15(土) 00:05:30 0
>>812
>物事には特に物理的な世界の出来事には原因が結果より時間的に前に存在
せねばならんのじゃ。ここが矛盾なのだ。

現代の物理学では時空は一体化しているから、ビッグ・バン「以前」という
のはない、つまり時間というものさえない、ということだけれどもね。ビッグ・
バンとともに時間も始まる、というか。これは形而上学というか、いま可能な
理論に最も整合的な仮説ということで、将来否定される可能性はあるけれども。
816考える名無しさん:2008/11/15(土) 15:30:52 0
無限に連なる時間であれば、時間の始まりなどないと言う事でしよう。
しかし、始まりと言うものがないと、認識に完結が生まれない。
常に、新たな要素が加わると言う事でしょう。
この問題が、可能無限の問題で、実無限が終わりがある無限=神
であるのに対し、可能無限はどこまで行ってもその先があると言う事
から、多くの問題が出ているのでしょうね。
817考える名無しさん:2008/11/16(日) 15:23:37 0
なのじゃさん。

ドゥルーズにとって、<倫理>とは、そして<法>とは何でしょうか?

そして彼の哲学は、アナキズムと同じなのですか、違うのですか。
818考える名無しさん:2008/11/16(日) 21:13:59 0
817さん
としてもよい質問ですね。
「なのじゃさん」に限らず、
ほとんどの人は先程の無限の話も含めて
単に対象を記述しているだけです。
これじゃ、「エチカの鏡」のほうがまだましだ。
それらを倫理に結び付けてこそ、
あるいは倫理的問題として提起して初めて
哲学ってモンでしょ。
819考える名無しさん:2008/11/16(日) 21:19:55 0
樫村晴香のページ

ドゥルーズのどこが間違っているか? 
強度=差異、および二重のセリーの理論の問題点
http://www.k-hosaka.com/kashimura/jiru.html
820考える名無しさん:2008/11/17(月) 01:05:39 0
ニーチェの病がわからず、ラカンのネタにマジレスする馬鹿、みたいな
書き方で、ちょっとひどいと思うんですけど。
821考える名無しさん:2008/11/17(月) 01:15:50 0
最後に自殺した点で「ただの主体の人じゃん」と見限った人も多い
822考える名無しさん:2008/11/17(月) 02:59:05 0
ゴダールはドゥルーズのことをどう評価していたの?
823考える名無しさん:2008/11/17(月) 02:59:07 0
819から821へ
「自分を憎むものが破壊されることを表象する人は喜び
を感ずるであろう」(スピノザ「エチカ」第三部・定理20)。
824考える名無しさん:2008/11/17(月) 19:24:56 0
>>822
たぶんほとんど読んでない。
アンチ・オイディプスは読んでたみたいだが、どこまで理解していたのかは怪しい。
シネマについては一言だけ触れているのを見たことがあるが、本当に読んだのか不明。
825考える名無しさん:2008/11/17(月) 20:45:08 0
>>824
822じゃないけど、どんな評価なの?
ゴダールのドゥルーズ観って?
826考える名無しさん:2008/11/17(月) 21:14:22 0
運動イマージュ
827プラトー:2008/11/17(月) 21:15:09 0
時間イマージュ
828考える名無しさん:2008/11/17(月) 21:40:49 0
ドゥルーズの音楽論読みてぇ〜!(>_<;)
829Pちゃん:2008/11/17(月) 21:55:31 0
ベルク
830考える名無しさん:2008/11/18(火) 00:13:06 0
ゴダールがレヴィナスの「顔」について切り返しショットを間違えていると批判してたな
それは映画監督としてだけど

ドゥルーズはレヴィナスに言及したことあるんだろうか たとえばシネマで
831考える名無しさん:2008/11/18(火) 01:14:02 0
『シネマ』にレヴィナス言及はゼロだった気がする
832考える名無しさん:2008/11/18(火) 17:01:58 0
ドゥルーズは音楽の理論面が全然理解できなかったと言ってるくらいだし
音楽論はどうなんだろうか
833考える名無しさん:2008/11/18(火) 17:05:54 0
パルネもドゥルーズは音楽に興味がなかったと言ってた
834考える名無しさん:2008/11/18(火) 18:41:29 0
パルネって今はどうしてるんだろ?
835考える名無しさん:2008/11/18(火) 19:27:15 0
『シネマ』に限らず、ドゥルーズってレヴィナスに言及したことあったっけ?
完全無視?
836考える名無しさん:2008/11/18(火) 22:16:15 0
結局、自殺の理由は苦痛からの逃避ってことですか?
837考える名無しさん:2008/11/18(火) 22:22:48 0
『哲学とは何か』でなんかあったような気がしたが…
記憶違いかもしれない
838考える名無しさん:2008/11/19(水) 00:21:57 0
『哲学とは何か』の58-59頁確認してくれないか?
今手元にないんで.
839考える名無しさん:2008/11/19(水) 06:16:47 0
>>836
そうかも知れないし、何も出来なくなっても生きているということを望まなかったのかも知れないし
あるいはドゥルーズにとっての伝説上のサリエリのような誰かがいて実は自殺ではなかったのかもしれないし
840考える名無しさん:2008/11/19(水) 06:41:17 0
自殺したからドゥルーズがダメだとはまったく思わないけど、
当時は随分と落ち込んだもんだ。
841考える名無しさん:2008/11/19(水) 07:19:19 0
>>838
原書のそのページにはなかったある
842考える名無しさん:2008/11/19(水) 11:47:21 0
>>841 申し訳ないが頁指定はシネマ1の邦訳の注に書かれてあったため
843考える名無しさん:2008/11/19(水) 15:20:04 0
肺が三分の一ぐらいしか機能してなかったんじゃなかったか。
じん肺患者の場合、半分は自殺で死ぬらしい。
ドゥルーズは、じん肺でないにしても、苦痛は同じようなものだろう。
とすると、長い病気の期間をむしろ生き抜いたほうだと思うが。
844ZEEK:2008/11/19(水) 17:13:17 0
>>832
んなこたないだろ。
「狂人の二つの体制」1983-1995 (p143
「計算せずに占有するーブレーズ、プルーストと時間」
というのはピエール・ブレーズについての音楽論だよ。
845ZEEK:2008/11/19(水) 17:40:44 0
>>836


経験論と主体性
p108「自殺するものは〜自然が彼に残しておいてくれる
唯一の道をとることによってこの自然の衝動に従う」


846考える名無しさん:2008/11/19(水) 17:47:05 0
あとは意味の論理学に入ってるストア派の生死観とかね。
847考える名無しさん:2008/11/19(水) 18:04:26 0
>>843
それって生まれつきそうだったの?
848考える名無しさん:2008/11/19(水) 18:12:10 0
とんでもないヘビースモーカーだったらしいから、後天的なものじゃない?
849ZEEK:2008/11/19(水) 18:53:22 0
>>836

「哲学とは何か」p304

「内在平面の上でおのれを維持することの出来ない
疲労した思考は、今度はこの無限速度をもはや
維持することが出来ないのである。」


「<脳ー主体>の〜二つの薄層、つまり
概念ならびに感覚はとてももろい。
べとつくようになった諸感覚が、
次第に縮約しがたくなるもろもろの
要素と振動をとりにがすという事態を
作るのは

850ZEEK:2008/11/19(水) 18:56:14 0
(中略)
ある計り知れない疲労である。
老いとはまさにこうした疲労なのである。」

哲学とは何か(p304)
851考える名無しさん:2008/11/19(水) 20:32:48 0
消尽したものもなんか息が詰まるような感じ
言語の分類はアンチオイディプスにでてくる生産の総合のヴァリアントっぽいのに
852考える名無しさん:2008/11/19(水) 21:58:54 0
>>847
チェーンスモーカー(1日4、5箱ぐらいか?)であったことが原因で、
中年頃に発病したと思うが。
853考える名無しさん:2008/11/19(水) 22:28:46 0
ドゥルーズ哲学は禁煙には使えないのか。残念だ。
854考える名無しさん:2008/11/19(水) 23:27:31 0
アルコールもね。確か、ベロベロに飲みながら書いたんじゃなかったっけ? 『意味の論理学』
855考える名無しさん:2008/11/19(水) 23:42:14 0
禁煙するにはフーコー研究家にならないとだめだ
856考える名無しさん:2008/11/20(木) 01:50:12 0
フーコーは煙草じゃないけどLSD
857考える名無しさん:2008/11/20(木) 08:51:00 0
あとフーコーは人間的にはドS、プレイはドM
858考える名無しさん:2008/11/20(木) 08:58:04 0
フーコーとドゥルーズって仲直りしたの?

死の床でフーコーがドゥルーズに会いたがったとかなんとか
どこかで読んだけど、
結局最後の数年間は全然会わなかったんだよね?

859考える名無しさん:2008/11/22(土) 20:38:35 0
フランソワ・ドッスの評伝の邦訳が来年にも出るらしいな
860考える名無しさん:2008/11/23(日) 19:54:43 0
>>780

プルーストとシーニュを読んでいて、

「差異と反復は、外見においてのみ対立する。
偉大な芸術家の作品は<同じだが違っている>と
我々に言わせる。」(p60)と書いてあるのにきづいた。

即ち、反復されるのは、ある
作者に固有の「スタイル」であると。

ドゥルーズの著作がまさしく
ドゥルーズ固有の「スタイル」
において書かれているとしたら、
ドゥルーズ哲学の本質は
同一なまま反復しているとみなすべきである、
と言っていいはずと気づいた。
861考える名無しさん:2008/11/23(日) 22:08:13 0
偉大な作家には文体がないって言ってたような…
862考える名無しさん:2008/11/24(月) 08:15:45 0
>>859
マジすか ありがたいお知らせ
863考える名無しさん:2008/11/25(火) 18:22:42 0
【 『シネマ』 を読む】
映像・脳・言語 間隙を俯瞰する / 宇野邦一 [聞き手=松本潤一郎]
時間の総合か、時間イメージか / 財津理 [聞き手=江川隆男]

【映画=思考】
マキノ雅弘から金融危機へ あるいは、二〇〇八年一〇月に 『運動イメージ』 を読むということ / 廣瀬純
シネマ的価値形態論 素描 / 長原豊
イメージのリアリティ / 増田靖彦

【討議】
来るべきドゥルーズ / 小泉義之+檜垣立哉

【科学・情動】
ドゥルーズの存在論 ひとつのスケッチ / マヌエル・デランダ (訳=近藤和敬+小倉拓也)
彼岸のエコノミー ドゥルーズ 『マゾッホ紹介』 再読 : デリダ、マラブーのフロイト解釈と比較しつつ / 千葉雅也

【情報・生命】
アンリ・ベルクソンからジル・ドゥルーズへの三つの手紙 / エリー・デューリング (訳=小林卓也)
パラドックスとユーモアの哲学 / 檜垣立哉

【言語・芸術・文学】
統辞法の強度‐内包的線 / ジャン‐ジャック・ルセルクル (訳=大山載吉)
リトルネロ/リフの哲学 ドゥルーズ&ガタリの音楽論に寄せて / 鈴木泉
サブ(プ)ライム、サブ(プ)ライム! 諸ジャンルのアレゴリー / 松本潤一郎

【権力・社会】
動的発生から生成変化へ ドゥルーズ/ガタリにおける主体化と脱服従化 / 佐藤嘉幸
重なり合う哲学 ドゥルーズとヒューム / 大山載吉
864考える名無しさん:2008/11/25(火) 18:27:56 0
現代思想の特集?

なんか代わり映えのしない面子だな。
期待して損した。
865考える名無しさん:2008/11/26(水) 00:48:49 0
翻訳と、千葉、佐藤、鈴木ぐらいしか興味もてね・・
866考える名無しさん:2008/11/26(水) 02:52:11 0
1300円なんだから、
文句言うんじゃねえ。
867考える名無しさん:2008/11/26(水) 03:39:12 0
問題は値段じゃなかろう
868考える名無しさん:2008/11/26(水) 13:08:09 0
金融危機とかサブプライムとか、そんなにネタが無いのか?
奇を衒ったのかもしれないが、面白くも何とも無さそうだな。
869考える名無しさん:2008/11/26(水) 13:28:57 0
松本のことか? 彼なら昔からああだろうし、今更でもないだろう。
870考える名無しさん:2008/11/26(水) 13:29:51 0
ドゥルーズの死は自殺だったけど、これは、ドゥルーズ哲学と
全く関係ないと言えるのか?この辺については著名なドゥルーズ
研究者からは何の分析もないようだが、
実際は関係していると言える。
つまり、領土化を脱構築し、脱領土化する代表である器官なき身体は
再領土化されないと、タナトス的な破壊=死の欲望であり、
実際は、領土と脱領土と再領土とが循環しなければならない。
しかし、ドゥルーズはむしろ、脱領土と言う反復する差異を強調
しているので、最終的には再領土化を拒んだと言う事が、彼の
死と関係しているとも言えるだろう。
この辺については、詳細なページは分らんが、パルネとの「対話」に
述べているようである。
871考える名無しさん:2008/11/26(水) 13:48:26 0
何も分析がないどころか、追悼特集号の時点で
「ニュースを聞いたときは驚いたけど、よく考えれば彼のストア派論の一節やもろもろで
すでに死生観が描かれており、今回の自殺もそれに整合するものであったのだ」
といった指摘が数個あったぐらいなんだが。

生物学的身体として不可逆な窮状にあり、人工心肺にずっとつなげられており、
晩年の数年間は執筆も読書もろくにできなかったというよく知られた事実がある。
その上で選んだ一種の自発的安楽死ということだろう。
他に選択肢って「ギリギリまで病の悪化に任せ、生命維持装置を以前からの意志表示によって
あるいは家族の意思によってオフにする」ぐらいしかないじゃん。

まあ、詳細に「彼が肺ガンだったのか進行度はどの程度か」は知られてないが、
そんなに問題にすることなのだろうか。
それともあなたは「レヴィストロースが長寿であることは分析すべきだ」とも言うのだろうか。
872考える名無しさん:2008/11/26(水) 13:55:44 0
人工心肺→人工肺

>器官なき身体は再領土化されないと、タナトス的な破壊=死の欲望であり、
これは再領土化を経ない器官なき身体は死の欲動に駆られる、と言いたいようだが、
「ドゥルーズは自殺したから彼の器官なき身体の展開である」という強引な話に見える。
重病患者は仕事もできなくなっても、ただ生命の尊さだけの理由で強迫的に生きなければならない、
という前提が感じられてしまう。むしろ、そんなことに屈託もなく、
あっさりモノのごとく死んだって印象の方が強いけどなあ。

仕事の途上で死んだフーコー、ひょっとするとデリダもそうかもしれないが、
晩年のドゥルーズは妙に完成感があるのが罠なのかもしれないが・・
873考える名無しさん:2008/11/26(水) 14:33:02 0
やはり、機能不全による、嫌気がさして自殺と言う線も
捨てきれないよね。でも、哲学者ドゥルーズなので、そこは
器官なき身体性の自己破滅性によって、考えた方がよさそうだよ。
最近「対話」を読んで、器官なき身体性の自己破滅が述べられていたので
これだろうなって気がしたけどね。あくまで差異・逃走・「成る事」
と言う脱領土の面を見て行くと、彼は、自己破滅を求めたこと
つまり、自殺と言う線で良いのではないかな。でないと、ただの
人の、晩年の身体不自由さにいや気がさして自殺って事じゃ
ちょっと空しいよね。
874考える名無しさん:2008/11/26(水) 14:42:48 0
フーコーはホモシェクシュアリテであって、エイズだった。
しかし、彼はギリシャの倫理感に傾注して、外からの抑圧を否定して
自分が自分を律する事で、性の氾濫を収拾しようとしている気がするよね。
一方では、自由な多様な性の抑圧を批判してもいるわけだが、
この辺はバイセクシュアルを肯定している訳で、つまり、ホモも
容認せよと言うわけでしょう。一方倫理によって性の錯乱を
自己の鍛練によって、鎮静しようとする。
ちょっと矛盾してもいるけど、要は、生政治って事で、国家などの
権力機関が統制する生政治には、反対な訳でしょう。
戦争の時には家庭内において性を推奨し、子供を増やそうとする。
逆に世の乱れには、一定のポルノ禁止策を取るようにする。
この様な国家や統制機関による規制を批判する意味で、倫理を持ち込む
訳だけど、要は、自分が自分を律するか、統制機関が律するか
って事だろうね。
875考える名無しさん:2008/11/26(水) 14:53:26 0
フーコーがすごいのは、国家や家庭や言語も含めて全ての組織=構造
にいかに権力が浸透しているかと言う事を述べている点だよね。
一般的には何となくよく脱と思われる、教育についても、
これが、国家や資本にとって、扱いやすい人間を製造するために
知識に権力が張り付いている訳だよね。この辺を分析している
訳だね。「言葉と物」では、言語=言説 が時代とともに
スタイルを変えていく、その変遷を探っていく。
ラスメニイナスの絵による視点の不在としての古典主義や
ドンキホーテの言説など、言葉と意味と物との位置関係が
微妙に変わってくる。この辺だろうね。
876考える名無しさん:2008/11/26(水) 14:56:10 0
「一般的には何となく良いとされる、教育・・・」
と言う事です。
877考える名無しさん:2008/11/26(水) 16:47:19 0
肺がんで肺を全摘出?うわあ、こわっ
そら人生嫌になるわ
878考える名無しさん:2008/11/27(木) 01:26:56 0
>1
879考える名無しさん:2008/11/28(金) 22:47:38 0
現代思想、どうだった?
880考える名無しさん:2008/11/28(金) 23:53:07 0
小泉と檜垣の対談は読んだ。個人的には面白かった。ただちょっと短いかな。
論考は千葉、佐藤、あとデューリングの偽手紙の3つが興味深いのでこのあと読む予定。
鈴木は読むべきなんだろうが如何せんロックや音楽に疎いので敬遠気味。

意味の論理学が好きな身としては、近藤智彦、河口丈志あたりに寄稿してほしかった。
あと國分。
881考える名無しさん:2008/11/28(金) 23:58:41 0
なんで國分は書かなかったんだろうね?

鈴木のはロックか・・・いまひとつよく分からんリトルネロの章を
こぎれいにまとめてくれるだけで十分だったんだけどね。
882考える名無しさん:2008/11/29(土) 04:34:37 0
いつも思うんだが、佐藤も、千葉も、引用文に頼りすぎ。
とくに佐藤。
883考える名無しさん:2008/11/29(土) 04:42:10 0
所詮、「現代思想」の特集なんて、
こんなもんだよ。要するに単なるごった煮。
小泉なんて、どの発言も
もはや「・・・すべき」としかいえなくなってる。
884考える名無しさん:2008/11/29(土) 20:44:06 0
>>880
俺も「意味の論理学」が一番好き。
小泉訳でぜんぜん印象が変わった。
フーコーが激賞していたのがはじめて分かった。
ところで、この本では
アルトーの深層の「器官なき身体」
よりキャロルの「表層」のほうを優位に押していたよね(「分裂病者と少女」)。
むしろアルトー的深層の、その底なしの無−形態の無ー意味によって
脅かされている表層にある出来事をいかに救い出すか、
というモチーフがあると思う。
それが「アンチ・エディプス」では減少して
「器官なき身体」のほうを強調していると思うんだけど。
「意味の論理学」のモチーフはその後も持続しているの?
たとえば「シネマ」とか。ベルグソン的と聞いただけで、読むのをちょっとためらうんだけど。
あと、この辺だれか論じていないかなあ。小泉とか。
独断でいうと博士論文用に、
どうしても体系を作っている「差異と反復」より「意味の論理学」は読んで、
興奮するし可能性を感じるんだけど。
885考える名無しさん:2008/11/30(日) 00:36:13 0
興奮しちゃうんだ。
886考える名無しさん:2008/11/30(日) 00:59:41 0
「意味の論理学」のモチーフは全然変わってないね
もちろん「差異と反復」にもあるんだが
887考える名無しさん:2008/11/30(日) 01:30:12 0
>>884
>ベルグソン的と聞いただけで、読むのをちょっとためらうんだけど。
こういう偏見もたいがいにした方がいい
888考える名無しさん:2008/11/30(日) 01:40:33 0
>>884
>アルトーの深層の「器官なき身体」
>よりキャロルの「表層」のほうを優位に押していたよね(「分裂病者と少女」)。

全く逆だよ。アルトーの一ページも渡さないって言ってるんだぞ。
889884 :2008/11/30(日) 02:05:24 0
おお、ありがと。
ではシネマで論じられている
「イマージュ」とは「出来事」なの?『意味の論理学』で語られているように
、・・・言うと恥ずかしいんだが、自由と運命に関わるの
(そこでストア派とパラドクスとユーモアが出てくる)?

いや読みたいんだけど、蓮實風に、映画にイマージュが現前している!だと
萌えないんだよなあ。
890884 :2008/11/30(日) 02:06:43 0
>アルトーの一ページも渡さない

出典求めます。
891884 :2008/11/30(日) 02:17:44 0
というと悪いんで、自分から。
上巻P169〜170
キャロルとアルトーは出会うことはない(・・・)
アルトーは、今日においても未知の下層ー意味を探検したのである。ところがやはり、キャロルは、
表面の主人あるいは測量士である。表面のことはよく認識されていると信じられているために、表面が
探検されることはない。しかしながら、表面には、意味の論理の全てがある。
892884 :2008/11/30(日) 02:24:24 0
上巻P169
「反対にキャロルは、自分の非-物体的な意味の言葉にふさわしく、
こどもを待ち望む。キャロルが待ち望むのは、母の身体の深層を
離れて、まだ自己自身の身体の深層を発見してはいない時点と時期の
こども、また、自分自身の涙の池の中のアリスのように、水面にちらっと
現れる短い時期の少女である。」

この「水面にちらっと現れる短い時期の少女」というのが「シネマ」でさらに拡大されているんだったら
激しく読みたいんですが。
893考える名無しさん:2008/11/30(日) 02:59:00 0
上巻P.170一行目
「キャロルのすべてを引き換えにされても、
われわれはアントナン・アルトーの一頁も与えないだろう。
アルトーは、文学で絶対的に深かった唯一の者であり、
自身で言うごとく、苦痛の力のおかげで、生ける身体を発見し、
生ける身体の途方もない言葉を発見した唯一の者である」

>>891で引用されずに省略された箇所の一部。

キャロルの全てがアルトーの一頁にも満たないわけだ。
何せアルトーからすれば、キャロルは、
「底の一切の問題から保護されて気取っている少女」
に過ぎないのだから。
894884 :2008/11/30(日) 03:24:07 0
>>893
出典ありがとう。しかしドゥルーズからすれば、やはりこの本ではキャロルを
アルトーより重視しているんじゃない?P169引用の直前では「キャロルとアルトーは出会うことはない」
としているけど。

例えば、「少女だけが、ストア派を把握し、出来事のセンス(意味)を持ち、非物体的な複製を
反転する」(P32)は?

P 170の前。P169 の直前には、キャロルと
アルトーは出会うことはない。けど意味の論理学まともに読んでいる人
と話せて嬉しい。P 170の前。P169 の直前には、
895884 :2008/11/30(日) 03:25:47 0
>P 170の前。P169 の直前には、キャロルと
>アルトーは出会うことはない。けど意味の論理学まともに読んでいる人
>と話せて嬉しい。P 170の前。P169 の直前には、

ごめん。これ書きかけを削除するの忘れた。
896考える名無しさん:2008/11/30(日) 04:08:02 0
ポール・ヴァレリーの「最も深いもの、それは皮膚である」(上巻31)
を引用していることにも注目してもらいたいね。
キャロルとアルトーは果たして君らの言うような関係にあるのかな?
897考える名無しさん:2008/11/30(日) 04:30:36 0
テスト
898884:2008/11/30(日) 04:38:44 0
>>896
うん、そこで上巻p246
「あらゆる底より深いもの、それは表面、皮膚である。ここで新しいタイプの
秘教的な言葉が生成される。自己が自己自身のモデルであり自己のモデルである
言葉である。狂気−生成は、表面に上昇するとき、アイオーン・永遠性の直線上
で姿かたちを変える。それと同じく、解体された自我、ひび割れた〈私〉、失われた
同一性は、沈み込むのを止めるとき、反対に表面の特異性を解放するために姿かたちを
変える。無‐意味と意味は、動的対立関係を終わらせ、表面の無‐意味と表面を滑走する
意味として静的発生の余現前に入っていく。悲劇とイロニーは、新しい価値であるユーモアに
場所を変える」
となるわけだ。
・・・・って釣られて出てきてごめん。
899考える名無しさん:2008/11/30(日) 04:45:13 0
>>893
>上巻P.170一行目
>「キャロルのすべてを引き換えにされても、
>われわれはアントナン・アルトーの一頁も与えないだろう。
>アルトーは、文学で絶対的に深かった唯一の者であり、
>自身で言うごとく、苦痛の力のおかげで、生ける身体を発見し、
>生ける身体の途方もない言葉を発見した唯一の者である」

その箇所は、その直前に言及されている「註釈者が犯しがちな誤り」の
実例を示してるにすぎない。
だから、ドゥルーズ自身の見解ではない。
900884:2008/11/30(日) 04:50:46 0
・・・とここまではいいんだけど、要するに
ドゥルーズの、ミメーシス論と出来事の関係がやっぱりよく分からないんだな。

分からないというのは、自分の中で応用が利かないというか。
たとえばおそらく鏡の比喩である「非物体的な複製を反転する」
「自分自身の涙の池の中のアリスのように、水面にちらっと
現れる短い時期の少女」というのも、なぜこのような比喩表現を使う必要性があるのか
のかよくわからない。

そこでシネマにヒントがあるんじゃないか、と思ったわけです。


901884:2008/11/30(日) 05:09:27 0
あるいは下巻p111
「脱性化のこの過程について、表面から表面へのこの飛躍については、
われわれはほとんど何も語ってこなかった。ルイス・キャロルには脱性化
の力能だけが現われている。その力能は、食べることー話すことのために、
基底のセリー(秘境的な語が包摂するセリー)を脱性化する力そのもので
あり、しかしまた、性的な対象、少女を維持する力でもある。
神秘はまさにこの飛躍、表面から表面へのこの移行にある。そして第一の表面の上を第二
の表面が移行する時に、第一の表面がなっていくものが神秘なのである。物理的な
チェス盤から論理的なダイアグラムへ。あるいはむしろ感覚的な表面から超感覚的な乾板へ。
この飛躍のなかでこそ偉大な写真家であるキャロルは、ある快楽を完成する。
キャロルはその快楽を無邪気に宣言する(…アメリー、君は私のものだ)」

確かにキャロルは、少女の写真を撮ったことで有名だけど、・・・
しかしそれは「出来事」なのでしょうか?

「出来事」とは写真や映画やつまりアートの中にだけあるわけ???
902考える名無しさん:2008/11/30(日) 10:18:53 0
>>899
>その直前に言及されている「註釈者が犯しがちな誤り」

これこそ「出典求めます」だな。
903考える名無しさん:2008/11/30(日) 14:43:58 0
>>902
直前の箇所だよ。
「キャロルとアルトーは出会うことはない〜」と「キャロルのすべてを引き換えにされても〜」
のあいだの部分

Carroll et Artaud ne se rencontrent pas pour autant; seul
le commentateur peut changer de dimension, et c'est sa
grande faiblesse, le signe qu'il n'en habite aucune. (p. 114)

翻訳持ってる人、補完よろ
904考える名無しさん:2008/11/30(日) 14:46:45 0
その章はもともと書評論文だった
905考える名無しさん:2008/11/30(日) 14:54:42 0
翻訳持ってる人だなんて、きぃっー、悔しいぃ
906考える名無しさん:2008/11/30(日) 15:34:09 0
>「キャロルのすべてを引き換えにされても、
>われわれはアントナン・アルトーの一頁も与えないだろう。
>アルトーは、文学で絶対的に深かった唯一の者であり、
>自身で言うごとく、苦痛の力のおかげで、生ける身体を発見し、
>生ける身体の途方もない言葉を発見した唯一の者である」

え?これはドゥルーズ自身の見解じゃないの?

第12セリーまでずっと一貫してキャロルに拠って表面の世界の特異性を記述してきたのに
突然評価がアルトー>キャロルになる第13セリーがミステリー
第14セリーからは再び表面の世界に戻る
907考える名無しさん:2008/11/30(日) 15:42:16 0
>>903
「それでも、キャロルとアルトーが出会うことはない。
註釈者だけが次元を変えることができるわけだが、
それこそが、註釈者の最大の弱みであり、
註釈者がどの次元にも住んでいないことのサインである。」(小泉訳p.169)

"sa grande faiblesse" が「註釈者が犯しがちな誤り」と訳せるかどうかはこの際どうでもいい。

わからないのは、>>899で言われていること、つまり、
>その箇所は、その直前に言及されている「註釈者が犯しがちな誤り」の
>実例を示してるにすぎない。
>だから、ドゥルーズ自身の見解ではない。
ということが、どうして言えるのかということだな。

どうして「註釈者」の「誤り」なり「弱み」なりの実例が、
「キャロルのすべてを引き換えにされても、
われわれはアントナン・アルトーの一頁も与えないだろう。」
という文章以後のアルトーの評価の文章の部分になるんだ?
908考える名無しさん:2008/11/30(日) 15:45:44 0
常識的に読めば、キャロルとアルトーを厳密に釣り合わせている文章だろ
909考える名無しさん:2008/11/30(日) 15:55:17 0
>>908
キャロルのすべてがアルトーの一頁の重みにも達しないと言ってるのに、
どこが「キャロルとアルトーを厳密に釣り合わせている」んだ?
910考える名無しさん:2008/11/30(日) 15:59:06 0
>>909
何言ってんだか……
意味の論理学という書物の文脈を考慮しろよ
911考える名無しさん:2008/11/30(日) 16:00:17 0
重み≠マンセー
912考える名無しさん:2008/11/30(日) 16:03:25 0
「キャロルのすべて」と「アルトーの一頁」を比較しようとすること自体、
二人が異なる次元に属してることを無視する行為なのでは?
913考える名無しさん:2008/11/30(日) 16:08:50 0
>>909
仮に、アルトー>キャロルだとしても、それが、
それこそどういう
「意味」を持つのかを言ってくれないと、
単に909の気質として、アルトーがよっぽど好きなんだな、
という判断がされてしまうのでは?
914考える名無しさん:2008/11/30(日) 16:16:35 0
悪いな、あきたよ。
議論に勝つためだけの主張とかが沸いてきてもなー。

原書持ってるなら、「註釈者」の「実例」のところを引用してみれば?

もしそこが自由間接話法にでもなっていれば、
そこで初めてドゥルーズ以外の声が交っている可能性を検討しうる。

13セリーをよく読めば、アルトーよりキャロルを「優位」とか「重視」とかありえない。

>>913
いい加減にしろよ。
俺がアルトーが好きだから言ってるとかいう俺の主観的な読みの問題じゃないだろ。
ドゥルーズが書いてるんだろ。
よく読めや、俺のレスではなくて、ドゥルーズを。
915考える名無しさん:2008/11/30(日) 16:26:55 0
キャロルが糞なんてなおさら言ってないわけだが
916563 ◆W4s5gUn5PM :2008/11/30(日) 16:32:06 0
参考になるかどうか分かりませんが東浩紀『存在論的、郵便的』にこんな記述があります。


(…)本来はアルトーこそが、キャロルに替わって最後の八セリーで範例と
されるべき形象だったと考えねばならない。静的生成とセリー化された潜在性
を扱うキャロル/フッサールに対し、動的生成とセリー化されない潜在性を
扱うアルトー./フロイト。この対置が明確化されなかったがゆえに、
『意味の論理学』は曖昧さを残した。(p.209)
917考える名無しさん:2008/11/30(日) 16:33:46 0
動的生成だから良しって本じゃないぜ
そこは東の偏見
918考える名無しさん:2008/11/30(日) 16:48:06 0
俺もアルトーに1ページも与えないというのは
アルトー>キャロルという読み方をするとまずいと思うな。
「1ページも噛み合わない」というニュアンスじゃダメなのか?
919考える名無しさん:2008/11/30(日) 16:55:46 0
確かに住んでる世界が違うというだけで、価値評価は含んでいないのかもしれんね。
大抵、深層と表面のどちらが優位か、みたいな話になるから
920考える名無しさん:2008/11/30(日) 16:55:53 0
>>916
むしろ東はこの偏見あるいはこういう読み方ゆえに、「ピストン東」になったと思っているわけ。
で、そこに可能性はあるのか?と疑問があるわけ。
921考える名無しさん:2008/11/30(日) 17:03:36 0
>>914
フランス語かじったことないようだから一応言っとくけど、
自由間接話法なのか、地の文なのかってのは、文章の
形だけみて判断できるもんじゃないんだぜ?

Pour tout Carroll, nous ne donnerions pas une page d'Antonin
Artaud ; Artaud est le seul à avoir été profondeur absolue
dans la littérature, et découvert un corps vital et le langage
prodigieux de ce corps, à force de souffrance, comme il dit.
Il explorait l'infra-sens, aujourd'hui encore inconnu. Mais
Carroll reste le maître ou l'arpenteur des surfaces, qu'on
croyait si bien connues qu'on ne les explorait pas, où pourtant
se tient toute la logique du sens.
922考える名無しさん:2008/11/30(日) 17:13:47 0
>>903, >>921

こいつ、ホントに原書持ってますってハッタリだけなのかw
何でそんな馬鹿な嘘を言うw

理解できんな。寒いわ。
923考える名無しさん:2008/11/30(日) 17:39:39 0
>>914
別に、自由間接話法かどうかなんて問題じゃないでしょ。
注釈者としての「われわれ」はキャロルよりアルトーに軍配を上げるけど、
実際には、両者は次元を異にしてるから、比較すること自体が駄目なんだよ。
そして、意味の論理学にとってはキャロルのほうが重要だとドゥルーズは明言してる
924考える名無しさん:2008/11/30(日) 18:45:49 0
>>923
めちゃくちゃだな。
もういいよ。見苦しい。

>注釈者としての「われわれ」はキャロルよりアルトーに軍配を上げるけど、

アホか。
925考える名無しさん:2008/11/30(日) 19:05:44 0
何だか少女少女と言ってるキモいペドフィリアがいますね。
アルトーがキャロルを倒錯者の糞と罵倒した気持ちがよくわかります。
926考える名無しさん:2008/11/30(日) 19:07:34 0
ドゥルーズカワイソス
927考える名無しさん:2008/11/30(日) 19:14:53 0
>>914
>俺がアルトーが好きだから言ってるとかいう俺の主観的な読みの問題じゃないだろ。
>ドゥルーズが書いてるんだろ。

だからですね、それが、ドゥルーズ、及び、「意味の論理学」においてどういう意味を持っているかを
言ってくれたほうが、アホか、見苦しい、ドゥルーズよく読め、よりいいんじゃないか、と言っているわけです。
別にアルトーの重要性を否定しているわけではないんですから。それは「アンチ・エディプス」をあげるまでもなく
当然でしょう。

別にそんな、罵倒されるようなことを言っているわけではないと思うんですが。
928考える名無しさん:2008/11/30(日) 19:26:17 0
そもそもロリキモイとか、ドゥルーズを真面目に読んだらそう安易に言えないだろ
929考える名無しさん:2008/11/30(日) 19:43:28 0
これが議論の典型
ドゥルージアンは回避すべし
930考える名無しさん:2008/11/30(日) 20:05:11 0
やっぱり俺等みたいな東洋の猿にはドゥルーズは理解できないんだ・・・
931考える名無しさん:2008/11/30(日) 20:09:43 0
ドゥルージアンは自殺してなんぼ
932考える名無しさん:2008/11/30(日) 21:09:25 0
意味と論理学がドゥルーズの最高傑作かもしれんことは、
今まさに読み進めている最中ながらも感じていることだが、
そうであるにもかかわらず、新訳のハードカバーがないことは腹立たしい。
余白に書き込みしないと読書した気になれないのだ。
933考える名無しさん:2008/11/30(日) 21:11:02 0
拡大コピーしてノートに貼れよ
または原書を買ってそっちに書込み
934考える名無しさん:2008/11/30(日) 21:14:27 0
わしはフランス語が読めないのじゃ
勉強しておるところじゃがな。
935考える名無しさん:2008/11/30(日) 21:15:47 0
じゃ前者で
936考える名無しさん:2008/11/30(日) 21:47:16 0
俺も意味の論理学今読んでる。
頭の中セリーになりそう。
937考える名無しさん:2008/11/30(日) 23:37:05 0
アイオーンって何なのか分からない
938考える名無しさん:2008/12/01(月) 00:26:25 0
イオングループと関係があるのだろうか
939考える名無しさん:2008/12/01(月) 18:50:41 0
ドゥルーズ自身はあんまり「差異と反復」(1968)


<ドゥルーズの国家博士論文>では
フロイトを大きなテーマとしては論じていないが、
「意味の論理学」(1970)ではフロイトを
論じはじめ、「欲望論」を問題にする
ようになる。このころのフロいディアン
の主調とは「ラカニズム」
だったわけで。

結局、アルトーマンセーなら「器官なき身体」マンセー
でありマショウ。

要するに「ラカン」への批判が
「アンチ・オイディプス」なわけでしょ。
940考える名無しさん:2008/12/01(月) 21:48:40 0
意味の論理学は1969だし
すげー適当なこと書くな
941考える名無しさん:2008/12/01(月) 22:35:36 0
>>940
間違えたよ。すんません。
942考える名無しさん:2008/12/01(月) 22:44:26 0
そもそもマゾッホ論がすでにラカンと違うじゃん
943考える名無しさん:2008/12/01(月) 22:49:28 0
>>940
1969年は間違えたよ。この読み方には自身あるよ。
944考える名無しさん:2008/12/01(月) 22:58:58 0
だめすぎでしょ
プルースト論読み直せと
945考える名無しさん:2008/12/01(月) 23:56:05 0
そう、プルースト論にふっとでてきた、言語の「使用の問題」
が全面的に展開されている感じがするんだよなあ。
「意味〜」でも20セリー、「だからこそ表象の「使用」ということがある。
「使用」がなければ表象は意味と生命を剥奪されたままである」、(翻訳p254)と
出てくるよね。
946考える名無しさん:2008/12/02(火) 02:32:33 0
やっぱアルトー>キャロルだったわ。
947考える名無しさん:2008/12/02(火) 03:06:08 0
マゾッホ論では、ラカンの「カントとサド」に依拠しているけどね。
948考える名無しさん:2008/12/02(火) 09:29:34 0
全面的依拠じゃないと思うが
949考える名無しさん:2008/12/02(火) 09:30:01 0
そんなのあたりまえじゃん。
950考える名無しさん:2008/12/02(火) 09:36:39 0
でも引用したら影響とか言い出しそうな流れじゃん
951考える名無しさん:2008/12/02(火) 10:04:00 0
ラカンとの関係は、ドッスの評伝で詳しいんじゃないかな
952考える名無しさん:2008/12/02(火) 11:55:04 0
レヴィストロースってまだ生きてるのか・・・

どっかで不老不死の術でも見つけたんだろうか?
953考える名無しさん:2008/12/02(火) 14:52:15 0
サリンジャーも不死身
954考える名無しさん:2008/12/02(火) 15:17:32 0
サリンジャーも長生きしているみたいで驚いたけど、
レヴィ・ストロースはこないだの11月28日で100歳かw


955考える名無しさん:2008/12/02(火) 17:31:27 0
詳しくは知らないけど、
レヴィストロースは今でも書いているらしいね。
956考える名無しさん:2008/12/02(火) 19:49:55 0
100歳でもセックスオナニーしたいもんなのか。
957考える名無しさん:2008/12/02(火) 23:04:27 0
故人だが、ハンス・ゲオルク・ガダマーは102歳だったらしいな(1900/2/11〜2002/3/13)。
他にも100歳まで生きた哲学者が居たと思うんだが…忘れた。
958考える名無しさん:2008/12/03(水) 03:11:37 0
今日も、名もない道を何かを引きずる
音が聞こえる。
悲しき熱帯
959考える名無しさん:2008/12/03(水) 14:46:18 0
>>957
レヴィ=ストロースが先日百歳になりました。
960考える名無しさん:2008/12/03(水) 15:04:00 0
ガダマーとレヴィ=ストロースのほかに、ってことだろ?
961考える名無しさん:2008/12/03(水) 21:52:05 0
ドゥルーズが美の概念について論じているようなテクストってありますか?
962考える名無しさん:2008/12/03(水) 21:58:20 0
カント論だな
あとプラトニズムの転倒
963考える名無しさん:2008/12/03(水) 22:23:19 0
ありがとう。
読んでみます。
964考える名無しさん:2008/12/04(木) 11:20:03 0
男=人間であることの恥辱から哲学も文学もはじまる
965考える名無しさん:2008/12/05(金) 02:42:37 0
そんな恥辱は知らないというところからドゥルーズ哲学ははじまる
966考える名無しさん:2008/12/07(日) 14:04:08 0
>>932
ウニベルシタス版を書き込みオンリーで使え
967亀レス:2008/12/09(火) 00:14:12 0
>>961
ドゥルーズ『千のプラトー』14「平滑と条里」のラスト 「美学モデル(遊牧民芸術)」
でヴォリンガーについて触れています。
美の概念、美学というより政治的概念、政治学ですが、、、
968考える名無しさん:2008/12/13(土) 21:42:38 0
哲学などという最もくだらない学問を学んでしまった恥辱から、真なる哲学も文学もはじまる。
969考える名無しさん:2008/12/14(日) 19:50:52 0
真なる哲学(笑)
970考える名無しさん:2008/12/15(月) 01:41:52 0
ばらばらな順番に読んできたけど、
ヒュームから順番に読んでいくのが一番分かりやすそうだね。

971考える名無しさん:2008/12/15(月) 14:48:59 0
なぜ最後にライプニッツを研究したのだろう?
972考える名無しさん:2008/12/15(月) 14:56:21 0
ライプニッツ論って、
ドゥルーズが単独で書いたものには珍しく、
現代社会における生き方みたいなものについても論じていると聞いたけど本当?
973考える名無しさん:2008/12/15(月) 15:19:10 0
最後じゃないじゃん

差異と反復の「副次的矛盾vice-diction」とか超重要
974考える名無しさん:2008/12/15(月) 16:40:29 0
アンチオイディプスだけは何度読んでも途中で断念してしまう。
975考える名無しさん:2008/12/16(火) 00:18:09 0
>>972
バロック=資本主義=ネオ・バロック、という図式は成り立つだろう…
ライプニッツがとても現代的な哲学者だ、ってのはよく言われることだしな
976考える名無しさん:2008/12/18(木) 02:07:05 0
ドゥルーズのモノグラフィーは明晰で読みやすいね。
977考える名無しさん:2008/12/23(火) 06:20:04 0
廣松渉との共通点ってある?
978考える名無しさん:2008/12/23(火) 11:06:24 0
「意味の論理学」と「存在と意味」を読み比べるべし
後者が難しすぎるなら、まずは「哲学入門一歩前」から。
979考える名無しさん:2008/12/23(火) 11:32:57 0
廣松の「存在と意味」と読み比べるなら「差異と反復」だろ。
980考える名無しさん:2008/12/23(火) 21:11:36 0
>>977
「存在と意味」のような、廣松的な意味論の「体系」
みたいなものとは、全然関係ない。
981考える名無しさん
意味の論理学ってフッサールが下敷きなんだ。ちょっとびっくりした。