新書は僕らの味方

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353205:03/02/23 00:51
本を沢山読見知識を身につけること自体は決して学問ではない。現実の人間と社会に
還元して徹底的に批判し、その上に自分自身の考えを打ち立ててこそ、はじめて意味
がある。佐々木毅の「プラトンの呪縛」を読んだが、他の学者の意見の紹介ばかりで、
佐々木氏自身の意見は最後までほとんどなく、がっかりしました。
354考える名無しさん:03/02/23 01:25
じゃあこのスレには用がないな
355考える名無しさん:03/02/23 01:30
斉藤環のはどう?
356207:03/02/23 01:44
スレ汚し、たいへん恐縮です>all

福田先生つながりで、
福田歓一『近代民主主義その展望』(岩波新書)
「自由・平等な個人が自分たちのために政治社会を組み上げて、共同生活をつくり出す、」という観念としてのデモクラシーの発展史を叙述。
そのような構成原理としてのデモクラシーではない、古代ギリシアポリスに端を発する民主政の伝統との差異に注意。
これもまあ古典的な名著ですね。

ちなみに、保守系の論客長谷川美千子は
『民主主義とは何なのか』(文春新書)において福田大先生に果敢にも真っ向から戦いを挑んでます。
この2冊を読んだ上で自分でロックなりルソーなり読んでみると面白いかも。

>>351
ウドコックのアナキズム本(これも古典的名著)も最近復刊しましたね。

>>353
ようやく戻ってきましたね。
357207:03/02/23 01:45
訂正。長谷川美千子→長谷川三千子
358新書好き:03/02/23 02:05
新書って何で新書っていうんでしょうか?

日本の新書ってどこがいつ始めたんでしょう? やっぱり岩波新書ですか?
それ以前にはなかったのかな?

岩波文庫は「吾人は範をかのレクラム文庫にとり」と言ってるくらいだから、
レクラムがお手本なんでしょうけど、新書の場合はどうなんでしょうね?

やっぱり Que sais-je? あたりかな。Que sais-je? っていつごろ始まったの?
359考える名無しさん:03/02/23 06:38
岩波文庫のマニア度はもはや本家のレクラムなんて比ではないよな。
あれは世界に誇っていい文化だと思います。
だからみんなで買い支えましょうね、岩波文庫。

微妙にスレ違いスマソー
360205:03/02/23 12:18
今時岩波文庫など読む人いるんかな。なんとなくペダンチックで、著者の「名前」だけで
買わせようという感じ。まあ商売は上手いね。
361考える名無しさん:03/02/23 12:27
>>360
>今時岩波文庫など読む人いるんかな

>まあ商売は上手いね。

たったこれだけの文章で論理矛盾を起こせるあなたの思考に感服いたしました。

ちなみに岩波文庫は大赤字らしいです。
日本人の教養レベルを下支えしてきた物質的条件が失われるのは悲しいです。どっかデカいとこが買ってくんねえかなー
362205:03/02/23 13:04
>>361
言葉とは不完全なもの。想像力を働かせて行間の意味、全体の趣旨まで
汲み取れれば、論理矛盾などない。

岩波文庫の大赤字は、日本人が「岩波形教養」から脱しつつある証拠かも
知れない。岩波は、自社のイデオロギーに合わせるた改ざんすることもある
と聞いているが。
363考える名無しさん:03/02/23 13:22
岩波文庫「きけわだつみのこえ」の新版が出版されたんだけど、
その後に旧版が意図的に改竄されてたことが暴露されてたね。
そこんところは保坂正康の「『きけわだつみのこえ』の戦後史 」に詳しい。
364205:03/02/23 13:36
あと「紫禁城の黄昏」と、「通洲事件」の歴史年表からの抹殺。岩波は社会科学に
関する限り全く信用できないということ。
365361:03/02/23 13:37
>>362
>言葉とは不完全なもの。
>想像力を働かせて行間の意味、全体の趣旨まで汲み取れれば、論理矛盾などない。

自分の言葉づかいが不正確であることをこういう一般論に還元させて誤魔化さないで下さい。
言葉が不完全であることは、言葉を正確に使おうと努力することの必要性を解除しません。
自分で言葉をだらしなく使っておいて、読む側に「想像力を働かせて私の真意を読み取れ」って要求してるわけでしょアナタ。
随分傲慢な態度だと自分で思わないんですか?

まあいいや。
そういえば>>351の「農林族」書いてる中村靖彦の「食の世界にいま何がおきているか(岩波新書)」はけっこう恐いこといっぱい書いてあります。
366考える名無しさん:03/02/23 19:05
>>362-364
布教活動はこちらでお願いします
http://tmp.2ch.net/kova/
367考える名無しさん:03/02/23 20:52
もうお腹いっぱい。
そろそろ放置スキル発動でおながいしまつ。
368考える名無しさん:03/02/23 21:32
大石慎三郎の著作は
教科書的な日本史の通念を打ち破っていて面白いね。
本人はアレという噂も聞いたけど。
講談社現代新書「身分差別社会の真実」
通俗的なエタ・ヒニン観に与しておらずイイ
369考える名無しさん:03/02/23 21:39
>>365
もういいじゃん…燃料加えるなよ

リストを見る限り、重版して欲しい岩波文庫が結構あるのだが、
そういうのに限ってなかなか復刊されない。

例えば日本文学のメジャーなものは新潮文庫に、
哲学ならば翻訳が豊富な方法序説とか、
他社とかぶってる著作や古典中の古典は
印刷ストップしても当面問題無いような気も。
古本でもたくさん出まわってるし。

ドマイナーな論文や、重版するほど需要はないがそこそこ重要な文献なんかは
amazon.comみたいにデータ形式で配信したらそれなりに収入が見こめると思うのだが。
テキスト化には、コスト削減のために学生ボランティアを複数募ったらどうだろう。
本オタの学生が喜んで参加するかもだぞ。
370新書好き:03/02/24 00:35
>>358の者です。文庫の話はもういいんで、新書の話しましょうよ。

で、結局、どこがいつ始めたんでしょう?
371考える名無しさん:03/02/24 00:45
岩波新書の創刊は1938年です。以来60余年の間に、赤版から青版、黄版、
新赤版と装丁を変え、現在までの刊行総点数は実に2000点を超えています。
ttp://www.iwanami.co.jp/shoseki/shinsho.html
372考える名無しさん:03/02/24 00:47
あらわれてはきえていくな
373岩並つゆだく:03/02/24 01:37
学術性、ニュース性、雑学・趣味・娯楽性、実用性、そういう多様性を入門レベルで
安価に一個所に凝縮したのが新書コーナーではないでしょうか?
新書コーナーとは書物の世界の小宇宙と言えると思います。
だから新書コーナーは楽しいのでしょう。
今までその存在を知りながら見向きもしなかったあの新書この新書にふと好奇心が湧
くのは愉快なものです。
374新書好き:03/02/24 03:00
>>371
ありがとうございます。というわけで、横着せずにちょっと自分でも
ググってみました。主だったものはこんなもんでしょうか。(あげだす
とキリない感じがするので)

中公新書:1962年から

講談社現代新書:1964年から。ちなみに同社のブルーバックスはその前年にスタート。
ttp://www.kodansha.co.jp/main/company/history_main2.html

ちくま新書:1994年から
ttp://www.chikumashobo.co.jp/company.html

文春新書:1998年から
ttp://bunshun.topica.ne.jp/kaisya04/gaiyou.htm

集英社新書:1999年から
ttp://www.shueisha.co.jp/annai/shousi.html

平凡社新書:1999年から
ttp://www.heibonsha.co.jp/catalogue/series.sinsho/sinsho3.html

不明:紀伊國屋新書、三一新書、青木新書、PHP新書

ちなみに Que sais-je? は1941年創設だと。ってことは、岩波新書のほうが早いってことか。
ttp://puf.ornis.fr/historique.php
375考える名無しさん:03/02/24 04:33
しかし最近の新書バブルって何なんでしょうね(べつに非難しているわけではない)
出版業界全体はあきらかに縮小再生産の道を辿ってるのに

それにバブルで始まったとしてもそのうち
10年後,20年後にどれだけ残ってるのか、っていうのもまた別の問題ですが。
376新書好き:03/02/24 04:54
>>375さん
そうですね。自分で整理してみて(丸善新書とか、光文社新書とか抜けてる
ことに後から気がつきましたが)、やはり「ちくま新書」あたりが大きな
変わり目になっていたことに今さらながら気づかされました。それから、二
匹目や三匹目のドジョウを狙って各社が参入したということだと思うのです
が、それ以前に先行三社(と言ってしまっていいのかな。岩波、中公、講談
社)が新書市場でそれなりの成功を収めていたというのもあったんでしょう。

新書みたいに話題性のある幅広いテーマの新刊を定期的に送り込めば、それ
だけ書店でも置いてもらいやすい。全体的にはどうなのかわかりませんが、
他の単行本や全集なんかに比べると、相対的にウマミが大きいというところ
ではないでしょうか。
377新書好き:03/02/24 05:11
(↑ なんか当たり前のこと書いてしまった)

新書が売れるのはけっこう。いろんな会社が参入するのもけっこう。でも、
新書レベルのその先の世界にまで足を踏み入れさせるきっかけとなる本が
もっと出てきてほしいなと思いますね。

最近では少なくなったけど、「新書という性格上いちいち参考文献などは
あげなかった」なんて断り書きがけっこうよくあった。これもよくわから
ない話で、「一般読者」にも抵抗感ないように、という配慮だとは思うん
だけど、本当はそういう「一般読者」にとってこそ参考文献とかが必要な
わけで、その本を読んで「ああ、面白かった」に終わらせず、「次は参考
文献のこの本を読んでみよう」と思わせるようじゃなきゃいけない。

これは外国語の入門書なんかを見てて一番感心する点でもあるんだけど、
一般向け、初心者向けであるからこそ、厳選された bibliography がちゃ
んとついていて、それ自体が本の評価にもつながっていると思うのです。
378考える名無しさん:03/02/24 06:46
参考文献もそうだけど、おれがとくに要求したいのは索引
その点中公『世界の名著』シリーズは個人的に高評価
解説とバイオグラフィーと索引は必ず付いてるもんな
379考える名無しさん:03/02/24 07:39
まあさすがに新書で索引は贅沢な要求か
380考える名無しさん:03/02/24 07:39
>>378-380は同一人物です 失礼
381考える名無しさん:03/02/24 11:09
まあ目次だけ見て論点が網羅的に分かるような書き方する人ばっかりじゃないからね。実際索引があると便利ではある。
ともかく新書ってやっぱ教育的な使命を担わされてるものなんだから、
参考文献にしろ索引にしろ、読む側にとっての情報検索ツールが豊富であるに越したことはない(当たり前か)

宮台・奥平『憲法対論』(平凡社新書)はよかったage
382考える名無しさん:03/02/24 12:12
哲学板のレベルがある程度高ければ、新書を持つ全ての出版社に、
参考文献も掲げるよう統一要望書を提出することもできるんだけど、
哲学板がこのありさまだと、2ちゃんねる哲学板の署名で世間には
出れないよね。
残念ながら。
383新書好き:03/02/24 17:09
>>378-380さん
索引の必要性、同感です。今はパソコン上で編集をやってることがほとんど
でしょうから、索引をつけること自体、技術的には全然難しくないですよね。
問題はページ数が増えることかな。

>>382
> 哲学板がこのありさまだと、2ちゃんねる哲学板の署名で世間には
> 出れないよね。

身につまされますw。まあ2ちゃんはともかく、そういう声が強くなれば、
出版社のほうでも考えるようになると思うんですけど。というか、向こうも
プロなんだから、そのくらいわかってるのかな、やっぱり。予算とか、分量
とか、刊行スケジュールとかの制約が大きいということでしょうかね。
384考える名無しさん:03/02/26 02:12
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/philo/1044886595/
返事かいといてやったぞ
>207
385207:03/02/26 11:42
↑了解

>>381
個人的には宮台と奥平の『憲法対論』は2002年新書のno.1です
386考える名無しさん:03/02/27 12:19
>>381
ああいう本が憲法学者や法哲学者からでないのが
法律学会の現状の悲惨さを表しているね。
奥平も宮台に相槌うってるだけな印象だし。
387考える名無しさん:03/02/27 18:10
>>386
著者の名前を見ただけで、買うのを止めました。戦後日本の憲法学ほど
不毛な世界はない。最高裁の判例にも米国の判例の猿真似がある。
388考える名無しさん:03/02/27 18:13
梅原猛の哲学の復興はよかった
389考える名無しさん:03/02/27 21:53
>>387
>戦後日本の憲法学ほど不毛な世界はない

詳しく説明キボンヌ
390世直し一揆:03/02/27 22:07
<血液型A型の一般的な特徴>(見せかけの優しさ・もっともらしさ(偽善)に騙され
るな!!)
●とにかく気が小さい(神経質、臆病、二言目には「世間」、了見が狭い)
●他人に異常に干渉し、しかも好戦的でファイト満々(キモイ、自己中心、硬直的でデリカシーがない)
●妙に気位が高く、自分が馬鹿にされると怒るくせに平気で他人を馬鹿にしようとする
(ただし、相手を表面的・形式的にしか判断できず(早合点・誤解の名人)、実際にはた
いてい、内面的・実質的に負けている)
●本音は、ものすごく幼稚で倫理意識が異常に低い(人にばれさえしなければOK!)
●「常識、常識」と口うるさいが、実はA型の常識はピントがズレまくっている(日本
の常識は世界の非常識)
●権力、強者(警察、暴走族…etc)に弱く、弱者には威張り散らす(強い者にはへつらい、弱い者に対してはいじめる)
●あら探しだけは名人級でウザイ(例え10の長所があってもほめることをせず、たった1つの短所を見つけてはけなす)
●基本的に悲観主義でマイナス思考に支配されているため性格がうっとうしい(根暗)
●単独では何もできない(群れでしか行動できないヘタレ)
●少数派の異質、異文化を排斥する(差別主義者、狭量)
●集団によるいじめのパイオニア&天才(陰湿&陰険)
●悪口、陰口が大好き(A型が3人寄れば他人の悪口、裏表が激しい)
●他人からどう見られているか、人の目を異常に気にする(「〜みたい」とよく言う、
世間体命)
●自分の感情をうまく表現できず、コミュニケーション能力に乏しい(同じことを何度
も言ってキモイ) 
●表面上協調・意気投合しているようでも、腹は各自バラバラで融通が利かず、頑固(本当は個性・アク強い)
●人を信じられず、疑い深い(自分自身裏表が激しいため、他人に対してもそう思う)
●自ら好んでストイックな生活をしストレスを溜めておきながら、他人に猛烈に嫉妬
する(不合理な馬鹿)  
●執念深く、粘着でしつこい(「一生恨みます」タイプ)
●自分に甘く他人に厳しい(自分のことは棚に上げてまず他人を責める。包容力がなく冷酷)
●男は、女々しいあるいは女の腐ったみたいな考えのやつが多い(例:「俺のほうが男
前やのに、なんでや!(あの野郎の足を引っ張ってやる!!)」)
391考える名無しさん:03/02/27 22:40
>>386
樋口陽一「個人と国家」
渋谷秀樹「憲法への招待」
392考える名無しさん:03/02/27 23:45
>>389
憲法9条の文理やイデオロギーに関する膨大な発言や論争は一体何だったん
でしょうね。
393考える名無しさん:03/02/27 23:54
>>392
つまり、「戦後日本の憲法学ほど不毛な世界はない」ことの端的な例が9条論争だということですか?
394考える名無しさん:03/02/28 05:04
とりあえず、ロクに本読んでないのに断言口調のヤツって決まってバカだよな。
395考える名無しさん:03/02/28 05:44
講談社現代新書の新・哲学入門ってすげーおもろかったけど読んでる人いる?
396考える名無しさん:03/03/02 02:16
>>395
俺は読んでないけど面白そうだね。
どんなかんじだった?
397考える名無しさん:03/03/02 15:50
>>395
>>201さんも読んだそうだ
398考える名無しさん:03/03/04 01:20
「美の近代」粟津則雄、岩波黄版はどうでしょう
399205って:03/03/08 19:51
まれに見るバカだったな。ああ面白かった。
400考える名無しさん:03/03/12 10:17
新書の話しようよ。
401山崎渉:03/03/13 12:32
(^^)
402考える名無しさん