【尋ね人】らげって?【人探し】

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1考える名無しさん
邦楽板のGARNET CROWスレでらげっていう人が
皆から非難されてるみたいです。この人は哲学板のボス
らしいですが、本当のところはどうなんでしょうか?

http://music.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1017303626/l50
2考える名無しさん:02/04/03 00:27
ただのピエロです
3考える名無しさん:02/04/03 00:28
らげ=・e・だっけ?
ハイデガー研究してる院生と思われる。
最近は殆ど見かけない。
4ら@:02/04/03 00:29
ぜってー俺じゃない!!!!!!!!!!!
5阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/03 00:34
Rageは僕の先輩です。
6考える名無しさん:02/04/03 00:39
らげ=・e・説は根拠が薄い……。
192 :らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/01 00:43 ID:f5noqQmE
>モー娘。はグループの在り方そのものが
>ある一つの物語を醸しだしている一種の
>舞台装置であり、そのメンバーはその物語を
>構造的に再生産するための人的資本のような
>役割を担わされているにすぎないといえる。
>度重なる旧メンバーの脱退劇と新メンバーの加入
>劇はそのことを証左するには十分すぎるだろう。
>そのモー娘。という物語構造の超越論的主体X=ゼロ記号
>つまり、娘の影のsubjectは無論、つんくその人だが、
>その主体に不在の烙印を押す反形而上学的戦略を
>娘のメンバーたちはまだ行えずにいる。
>彼女達に必要なのはつんくという超越論的主体に抵抗する
>ポスト構造主義的戦略であり、デリダ=ハイデガー的
>deconstractionの遂行だ。
>娘たちをつんくの描く不敵な大きな物語から解放せよ!

激しく笑わせていただきました。
特に前半部、よくここまで誰でもわかることを
さも、自分のオリジナルな視点のように書けますね。
すごすぎ。

>デリダ=ハイデガー的deconstractionの遂行だ。

ここも笑いました、ネタとしては秀逸ですね。



8考える名無しさん:02/04/03 09:17
(゚Д゚)ハァ? らげって人ヴァカなんですか?
9考える名無しさん:02/04/03 13:36
らげ Lage, die [独]体位。男女または男性同士または女性同士が性交を行うときの両者の体の姿勢、位置関係。らーげ。
10名無しのエリー:02/04/03 16:07
124 :らげ@ ◆qoVUMoeA :02/03/31 03:09 ID:VvgtHGdU
オナニー=他者へ性的に到達しえないことの代償行為

これを見て無知な僕は哲学って奥がふかいんだなーと思いました・
11名無しのエリー:02/04/03 16:08
214 :らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/01 02:13 ID:RmeoEjL2
「面白い」とか「勉強になった」とか
「もっと書いて」とかみたいな俺の
妄想哲学カキコを評価するレスは全部、
自作自演でやりました。なので、


逝ってきまーす(自爆!


その後これを見てらげさんがドキョソということに気がつきました。
12考える名無しさん:02/04/03 19:06
哲学板に以前書き込みしていたRAGE とは 別人なんじゃないかな・・・

というか、阿修羅無限大落とし君、まだ居たんだね・・・
13考える名無しさん:02/04/03 19:18
線路際にスックと立つカンガルーのように
水銀の泉の底から白金の尺八を吹き乍ら
顕現する
百合男

百合病の特効薬を求めて
第一幼虫の白万寿貝を想起しつつ
Juno

云う名の黄金と天使とで出来た果実

椀いで風呂に入れる

うなぎのミイラと記号付き土器片とが
大量に出現した地点で
アワガラスはあわあわと啼き
赤色野鶏のアブレオスは一日中ヒヨコと
遊んで過ごす

──操るなよ お前

一個のトドノオオワタムシ

空中を浮遊している

──兄は畸人なんです

4.5mのクレナイオオイカリナマコ
を見にヒッポリュトスは出発できない出発を
出発する

太ったキンクロハジロ

──それでは見てみまシャー
14考える名無しさん:02/04/04 00:49
らげってこんな奴だったんだー
15考える名無しさん:02/04/04 01:52
晒しらげ。
16考える名無しさん:02/04/04 02:13
>>15
なつかしい。(w
17考える名無しさん:02/04/04 03:12
らげといえば、煽り、荒らし、自作自演。
それら以外に本質なし。
18考える名無しさん:02/04/04 03:52
らげ
らーじ・・・・・・
19考える名無しさん:02/04/04 04:24
|  |ノノハ
|_| 。‘人 <らげ・・・
|文|⊂)
| ̄|∧|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

|  |
|_|
 |文| ノノ  サッ
 | ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

20考える名無しさん:02/04/04 04:26
|  |ノノハ
|_| 。‘人 <へんたい・・・
|文|⊂)
| ̄|∧|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

|  |
|_|
|文| ノノ  サッ
| ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

21考える名無しさん:02/04/05 03:10
ガーネットクロウって誰?
22考える名無しさん:02/04/05 11:01
(゚Д゚)ハァ? らげって人ヴァカなんですか?
23考える名無しさん :02/04/05 14:21
>>21
ヒッキ―達のアイドルです。
女性2人と(おまけの)男性2人のグループ。
主にアニソンの主題歌を担当しておりますです。
24考える名無しさん:02/04/05 17:25
「悲しみ」って誰?
「こけし」は?
25考える名無しさん:02/04/05 19:27
>>24
誰に聞いてるの?
26考える名無しさん:02/04/05 20:01
(´∀` )(∀` )(`  )(   )(   ゚)( ゚д)(  ゚д゚)ゴルァァァァァ
27考える名無しさん:02/04/06 13:32
606 :らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/06 00:49 ID:Go0XkkJo
>>572
俺は死を恐れてはいません。
しかし、死の後もなお生があるのではないか
と恐れています。
生が一回的でないなら、どうして生をその固有性において
尊重できるのか解らないので。
なので「生まれ変わり」という観念ほど、
人の価値を低下させる観念はないんです。
スペアのあるものはその希少価値(かけがえのなさ)を
その分、低下させざるを得ないのです。
そう、あのパン工場の無数の匿名の労働者たちのように。
彼らの一人がたとえ死のうと、変わりの人(生)がそこに
補充される。そうすることでその死は隠蔽され、あたかも
生が永続的に連鎖するかのような印象を与えるだろう。
つまり生にスペアがある限り、その死はその固有性において
把握されることはない。
「浮かばれない」とはまさにそういうことをいうのです

ウザイから引き取りにきてくれ
28考える名無しさん:02/04/06 16:57
(゚Д゚)ハァ? らげって人ヴァカなんですか?
29考える名無しさん:02/04/07 00:53
>>23
アニソンの主題歌って腹痛が痛いってのと同じだろがヴォケ
30考える名無しさん:02/04/08 03:38
>>29
細かいつっこみだな
31考える名無しさん:02/04/08 03:42
>>30
オマエモナー!
32ら@:02/04/09 02:36
そうだよ俺だよ。全部俺がやりました。もういいだろ。
33考える名無しさん:02/04/09 02:37
これって本物なの?昔ここにいたらげってここまでバカじゃなかったような気がするけど。



気のせいか。
34考える名無しさん:02/04/09 02:38
このスレのおかげでらげのイメージが昔に戻りました。
35ら@:02/04/09 02:39
単眼的で思慮の浅い連中を弄んでいたのですよ。
この板の者も含めてね。
36考える名無しさん:02/04/09 02:41
なんか阿修羅みたいだなこのレス。>>35
結局この程度だった訳か。
37考える名無しさん:02/04/09 02:43
らげは、年いくつなの?
かっこいいの? お金持ちなの? 性格いいの? 

本人答えてよー。教えてよー。
38考える名無しさん:02/04/09 02:44
>>35
>単眼的で思慮の浅い連中
ここに貼り付けられた、ネタにしても寒いレスを
前にして、まだそんなこといってるのか?
バカはいいね。
39ら@:02/04/09 02:44
>>37
博士取って今はプーです。
ブラッドピットに似てます。
貧乏人です。
女子中学生には優しくします。
40考える名無しさん:02/04/09 02:46
>>39
がんばって「ものつくり大学」の講師でも目指してください。(プ
41ら@:02/04/09 02:47
>>38
おまえのような無能には、この程度のネタでも勿体無いくらいですよ。
42キャッチマン:02/04/09 02:49
>>12
そういう気が...。結構おもしろい人だと思ったけど。キクチスレでの印象。
4337でーす。:02/04/09 02:49
何で、年かくすの?
おせーて、いくつー?
44ら@:02/04/09 02:49
では聞かせていただきますが、あなた方に俺以上のネタを披露することができますか?
45ら@:02/04/09 02:50
>>43
博士取ったばかりという情報からご自由に推測してください。
46考える名無しさん:02/04/09 02:50
>>41
オマエは自分自身を脱構築でもしてれば?
4737でーす。:02/04/09 02:51
らげは 何でこんなとこで、ネタ作りなんかしてんの?
暇だから?
48考える名無しさん:02/04/09 02:52
らげはただのウンコ。
過去スレみれば、一目瞭然。
49ら@:02/04/09 02:53
釣れるのは食えない魚ばかりで残念です。
50考える名無しさん:02/04/09 02:54
>>49
釣られてるのは、君でしょ?
このスレも君がたてたわけじゃないし。
殺虫剤振りかけられて、おめおめとでてきた
ゴキブリみたいだね。
5137でーす。:02/04/09 02:55
前にニーチェのルサンチマンとかについて
長文レスしてた、らげとはおんなじ人なんですかー?
私も、それ知りたいですー
52ら@:02/04/09 02:57
>>50
超越的地点に立つことができるのは天才だけであり
すなわちそれは俺なのである。
53ら@:02/04/09 02:57
>>51
覚えてません。
54考える名無しさん:02/04/09 02:59
>>52
>超越的地点に立つことができるのは天才だけであり
>すなわちそれは俺なのである。
ああ、多分ゴキブリの世界では、間違いなく天才であり、
超越者でしょう。否定はしません。

55ら@:02/04/09 03:01
>>54
モチベーション低いですね。
56コナン:02/04/09 03:03
>ら@
本当にガーネットクロウを知っているの?
5737でーす。:02/04/09 03:03
まじめ・らげさんとは チラッとだけ接触したことが
ありますー。とても真摯で詳しく説明してもらいましたー。
あの時のらげさんと、最近のらげさんが同一人物だとしても
私なんかは、驚きませんー。
人間の多面性の興味深い一面とでも申しましょうかー
58考える名無しさん:02/04/09 03:05
>>55
あなたは、ここ2chでの生命力だけがとりえなのですね。
さすが超越的ゴキブリですよね。
59ら@:02/04/09 03:05
阿修羅、お前な・・・
60ら@:02/04/09 03:05
>>56
ボーカル可愛いですよね。
GCはザードに音楽的な源泉を持っていると思います。

>>57
どうも。
6137でーす。:02/04/09 03:06
ガーネットクロウ手誰ですかー?
哲学者なんでしょうかー?
62阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 03:09
>>59
何でふか?
6337でーす。:02/04/09 03:11
ただ、すごーく知性的なものを持ってた 前らげさんが
出会いサイトうんぬんとかに、なった時、
何か、精神的に、現実面からうっくつ されてるのかと
心配しましたー。
64ら@:02/04/09 03:13
>>62
59は煽りです。

>>63
全く逆です。
最高にハッピーだからこそ出会いを求めるのです。
65考える名無しさん:02/04/09 03:13
てか、邦楽板のGCスレに遠征してきてよ、ら@。
阿修羅もつれてさ。
あのGCスレのなんちゃってらげ(?)では煽られて
ばっかで哲学板の名に傷がつくからさ。
本当の哲学地獄ってやつを見せてやってくれよ。
66考える名無しさん:02/04/09 03:14
>>65
らげには無理。
67阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 03:16
取り敢えず、楽して金儲けする方法を教えて下さい。
68阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 03:17
>>65
GCってゲームキューブのことですか?
69考える名無しさん:02/04/09 03:17
ガーネットクロウって何?
俺も知りたい。
おせーて、らげ様。
70ら@:02/04/09 03:17
>>65
暇があって、尚且つ気が向いたらそうします。

>>67
臓器でも売ってください。
7137でーす。:02/04/09 03:17
これ、みんなに言ってる事なんですけど、
ご飯は毎日、3度、3度、きちんと沢山食べて
ジャンクフードなんかは避けてくださいねー
バランスよく色々、体に良い物、食べてくださいー
精神が落ち込んだり、悲しかったり、淋しかったり
するときも、体がきちんとしてたらそこから
立ち戻せますう。ぎゃんばってくださいですう。
72考える名無しさん:02/04/09 03:19
ガーネットクロウって何者?
からす?
73ら@:02/04/09 03:20
ガーネットクロウ=GCはバンドです。
名探偵コナンのエンディングテーマとして使用されています。
ZARDとかが好きなら聞いて見てください。
7437でーす。:02/04/09 03:20
?????どんな風に、ハッピーなんですかー?
75阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 03:22
>>70
らげはどうやって、金稼ぐつもりですか?

>>71
キモイ37歳もいたものだね。
てゆうか、偏差値37のことですか? ップ!

・・・解ってるんでツッコミ無用!
76女子中学生:02/04/09 03:22
GCってなに?
私もしりたい。
おせーて、らげ様。
77考える名無しさん:02/04/09 03:22
ルサンチマンてなんですか?
7837でーす。:02/04/09 03:24
>>75
書きたいんで、勝手にかきますう。
37番で書き込んだから37なんですうー
79ら@:02/04/09 03:25
>>75
聞かないで下さい。
80阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 03:26
   √ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  
 / ̄  阿修羅     |   ツッコミ無用と言っただろうが!           ● ・
/   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\|         ●    ●         ●:::    ●
|   /         |              ’   ・     ●   ● :●:::::
|  /   ` | | ´   |              ● ,  彡川川川三三三ミ ∵ ●::
| /  <・)   <・) |           ●  ● ,|川|川\  /|:
(6    U  つ.   |         ●● ,  ● ‖|‖ ◎---◎|:
|     ___     |――― ―――――――― 川川‖ U  3 Uヽ::  37 
|     /__/   |\ _――――― ―――― 川川   ∴)〆(∴)::
|       ___//\ `ー―――--,-一―ー/ ヽヽヽ       /:
 ー― 、 ,―一             (  ●  (,ヽ_/_/_/_/;)    /::::
                 ___―-`-------ヽ_レ'川   __/
8137でーす。:02/04/09 03:27
GCはガーネットクロウの頭文字の略ですう。
GCは女の子のヴォーカルがいる、バンドの名前ですう。
82考える名無しさん:02/04/09 03:28
GCの「夢みたあとで」を哲学的に批評してみて下さい。
>ら@さん
83ら@:02/04/09 03:28
>>74
しょうがない。今日の講義はこれだけですよ。

ルサンチマンとは(必ずしもそうではないのだが)弱者の強者に対する
悔恨に端を発する世界解釈と価値評価の逆転であり、弱者と強者の間に
開かれている差異に対する不当感による価値転倒装置の事ですね。
しかしこのルサンチマンは弱者に特権的な論理なのではなく
むしろ人間の精神の基本的装置として、その構造に内在されている
とみるべきでしょう。ルサンチマンこそが人生に喜びを与え、一切の
人間的営為の原動力であると言っても過言ではありません。
そこで・・・飽きたのでおわり(はあと

8437でーす。:02/04/09 03:28
>>80
泣いてまで、お返事かかないでくださいー
85阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 03:29
>>79
悲しい。
86ら@:02/04/09 03:30
ではさようなら〜
8737でーす。:02/04/09 03:31
ハッピーを聞きたいですー
人のハッピーて・・・・
特に らげさんのハッピーの感覚てー・・・
88ら@=???:02/04/09 03:33
以上ネタでした。
僕はらげ@じゃありません。
勿論GCスレで暴れたのも僕じゃないです。
上げってたので遊んでしまいました。

89考える名無しさん:02/04/09 03:33
らげってガーネットクロウが好きだったの?
萎え〜〜
90阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 03:35
>>88
ちょっと面白いじゃないか!!
91?:02/04/09 03:35
>>89
たしかに(ワラ
デス・テクノとかが好きそうなのに(勝手な妄想)
92ら@=???:02/04/09 03:35
僕はGC好きではないですけど、「夢見た後で」はなかなか好きですよ。
買ってませんけどね。
93考える名無しさん:02/04/09 03:35
なんか最近ネタがおおいね。
哲板廃れてるせい?
94ら@=???:02/04/09 03:36
>>90
>>59は僕じゃないので、もしかしたらモノホンのらげが
僕を阿修羅だと思ったのかもしれません。
でも彼、のってこなかったようで残念です。
95ら@:02/04/09 03:37
阿修羅よ、今度一緒に女子中学生を買いにいこうな。
96ら@=???:02/04/09 03:38
>>93
哲板はもともと廃れていましたよ。
以前行われていた議論も空疎なものがほとんどでしたし
ただそれが今になって表面化しただけでしょう。
97阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 03:39
>>94
成る程?!

>>95
僕は画像で十分でっす!
僕には栄光の未来が待ち受けているので。
98ら@=???:02/04/09 03:40
>>95
本物かな。
9937でーす。:02/04/09 03:40
博士号の話も、ネタだったんですかー?
100考える名無しさん:02/04/09 03:40
>>96
つうても一年前の方がまだよかったよ。
まあ、その前の方がもっと良かったんだろうけど。
101ら@=???:02/04/09 03:42
>>99
どっかに書いてあったけど本物のらげは博士とってプーらしいよ。

102阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 03:42
>>100
哲板は厨房に負けたのです。
103考える名無しさん:02/04/09 03:42
らげ、いつから丁寧語を使えるようになったの(プ
104考える名無しさん:02/04/09 03:44
>>102
やはり厨房(阿修羅含む)に負けたのか・・。
よろこぶべきだな、阿修羅君は。
105阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 03:44
てゆうか???は哲板のコテハンなのかな。
106ら@=???:02/04/09 03:45
厨房が多ければ多いほど僕の株が上がります。
107考える名無しさん:02/04/09 03:45
GCスレの「らげ@」って何者なの?
108ら@=???:02/04/09 03:46
>>105
そうです。
109ら@=???:02/04/09 03:47
>>107
GCスレの奴ね。
僕は本物のらげ@だと踏んでる。
面白いからいいけど。
110阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 03:49
???=ミック説。
111ら@=???:02/04/09 03:50
香港のガラスが輝いたぐらいで骨を終わりにする?
抱きしめながらとぐろ巻いて燃える過去を変種化して明日が来る
なんて保証は無い。
112考える名無しさん:02/04/09 03:51
>済むかどうかなんて人それぞれじゃないですか?
>何がどうなら済むんですか?
ある質問にある回答者が答え、それを質問者が納得した後に
「この質問はくだらない」と回答者が述べた場合です。
113阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 03:51
>>111
まさか、びたみんか!!
114ら@=???:02/04/09 03:52
>>110
俺は思うよ。
おまえ、高性能なのはチップだけだな。
勘は鈍いし視野が狭いから融通が利かない。

全然違う。
115びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 03:53
>>113
ん。
ちうか、なんで>>111を見て解ったのん?
116阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 03:54
>>112
誤爆かよ!

>>114
俺みたいな煽り方だな・・・
117びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 03:56
眠れないので誰か素敵な唄を僕に注いでくだしゃい。
今日は嫌なことが沢山あってダウナーなんです。
118阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 03:57
>>115
ダサい暗喩で駄文を生成するところから予測した。
119考える名無しさん:02/04/09 03:57
哲学板の住人でらげ@以外にGCスレに
カキコしてる人っているんじゃないか?
時々、それなりのスレがらげ@のカキコに
つくことがあるからね。
120阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 03:58
>>117
氏ね。

てゆうか、まだオマエのこと女だと思ってるバカ共が居るぞ!
何とかしとけや。
121考える名無しさん:02/04/09 03:59
つうか、らげが結婚してるってホント?
122びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 03:59
>>118
ひどい。

>>119
かもね。
まぁ、GCの「夢みたあとで」は割とイイよ。
ザードとか嫌いだけどね。
123阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 04:00
>>119
邦楽板を見下し過ぎだぜ!
124びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 04:01
>>120
さっき俺、オマエに言ったよね。オマエは…
>勘は鈍いし視野が狭いから融通が利かない。
って。

なんつーか、アンタ、実戦が苦手なタイプですね。
敵は待っちゃくれないぞ…ふふ。
125考える名無しさん:02/04/09 04:03
びたみん&阿修羅
オマエラ何回ネタ合戦やりゃ気がすむんだ?(ワラ
126阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 04:03
>>124
オイ! 煙に巻くなタコ!
実名と電話番号バラすぞ!
127びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 04:03
そういえば皆さんはどんな邦楽聴くんだろう?
僕はブリグリの新曲が楽しみだよ。
128阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 04:04
>>125
真実は俺の側に在る!
俺を信じろ!

嘘つきはびたみんなんだよ!
129びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 04:05
>>126
ホント馬鹿だなぁ。
オマエは新しいパースペクティブなんて望んじゃいないのさ。

帰っていいよ。
130考える名無しさん:02/04/09 04:05
びたみん、GCスレのらげ@を援護してやれば。
あんた、音楽に詳しいし。
あれじゃ、多勢に無勢だよ。
131考える名無しさん:02/04/09 04:06
>>128
たしかに、俺はオマエが24歳童貞無職であることだけは
マジに信じている。(w
132超絶美少女:02/04/09 04:06
久しぶりに来て見れば…
相変らずだねぇしかし…(w
133びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 04:07
>>128
近くにいるものが最も遠いって感じィ!

てゆーか、そろそろ寝るか…。
また今度、らげ@やっていいかな?
真面目っぽくやるからサ♪
134阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 04:07
>>129
電話に出た根暗な声の男がオマエとは別人であると?
ップ! 苦しい誤魔化しだね!

ネカマは氏ね!
135びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 04:08
>>130
実は僕はそのスレ見てないんだ。
このスレに貼られたやつしか知らない。
まぁ、見てみるよ。

>>132
ぁ!チョト質問あるんだけど?
136阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 04:09
>>131
そうだろ!
つーか、全面的に信じろや!

>>132
バーカ!
オマエはOFWに泣かされて炉!
137びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 04:10
>>134
そうやって探りを入れないの。
さあ〜一緒にかんがえよ〜う。

てゆか、ネームやりなさい…。
138阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 04:11
       ↓びたみん
     _____
   /::::::::::::::::::::::::::\〜プーン
  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\〜プーン
  |:::::::::::::;;;;;;|_|_|_|_|〜プーン
  |;;;;;;;;;;ノ∪  \,) ,,/ ヽ〜     
  |::( 6∪ ー─◎─◎ )〜        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |ノ  (∵∴ ( o o)∴)〜      <   阿修羅ウザイなぁ!!
  | ∪< ∵∵   3 ∵> ムッキー!     \___________
  \        ⌒ ノ_____   
    \_____/ |  | ̄ ̄\ \
___/      \   |  |    | ̄ ̄|  
|:::::::/  \___ | \|  |    |__|
|:::::::| \____|つ⊂|__|__/ /   
|:::::/        | ̄ ̄ ̄ ̄|  〔 ̄ ̄〕   
       カタカタカタカタ
139阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 04:13
>>137
寒いヤシだな。
140びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 04:14
ワラタ
141びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 04:15
てゆっか、もう一回かけてみればいいのにねぇ…
142阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 04:18
>>141
             ζ
         / ̄ ̄ ̄ ̄\       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       /         |    < かける訳ねーだろ! これでも喰らえ!
       | ⌒  ⌒   /|      \_______
       | (・)  (・)   |||||||
       | ⊂⌒◯-----∂)___   ___
       | ||||||||_     /     ゙Y"     \
         \ヽ_/ \/              \
         \    /                 \
          / ̄ ̄ ̄ ̄)        *      ( ̄ ̄ ̄ ̄)
         |    ─<         |\      >─   (
         |      )     /  (|ミ;\    (      )
         ヽ    ̄ ̄)    /(___人|,iミ'=;\  (  ̄ ̄   )
         /" ̄ ̄ ̄ ̄   /    《v厂リiy\  ̄ ̄ ̄ ̄\
         /        /        ゙|,/'' v:,,、.¨)z,_       \
        /       /         ミ/ .-─ .゙》z、      \
        /      /           〔」″ノ‐ 、u ¨\      )
       (      /             ゙|, ..冫 .rー    ̄\_    |
        |      〔              ミ./′   ..r-ー __,,ア┐  |
        |      |              {. .,,,,   .′  .´′ .¨\|
        |       |              ∨   ノ冖′ =vvvvvv¨\
        |     /               ミ.   ,i'           .゙\_
        |     /                .{.  ノ  ,r¬″       .¨\
        |     /                 ゙|, |  ノ      ー'''''''''''  .ーミz
        |     |                  ミ.     .,、 ._,,,、、r   ,,,,_____ ゙┐
    _/"     |                  .ミ.   ./′ ´′      ̄⌒'h..¥
   (______)                  {.  }  ._,,,、  ,ノ冖''^¨    ″〕
                               ゙|, .,| ./`  ,r'′  vvvv、   |
                                .ミ、.` |    二、      〔  、 ,|
                                .〔  |  .、 〔  rーー   |  |.,}
                                 .ミ .′ .|  〕  .} ─-「  y-リ
                                 .\   |,  ´v,,,]、、、v-  ..,/′
                                   ゙\ .\、    .  _/
                                    ¨'ーvu,,____''工レ-'″
143びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 04:20
焦った。すごい迫力のAAだ。
「これでも食らえ」って…食らうわけねーダロ…。
超絶美少女いなくなっちゃったから、もう寝るゾ。
144阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 04:22
>>143
氏ね。
145考える名無しさん:02/04/09 04:27
阿修羅とびたみんの間になにがあったの?
146阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 04:29
>>145
女だと思って電話かけたら男だったんですよ!!
好きだったというのに・・・
非道いでしょ?!
147ら@:02/04/09 04:36
電話かけたのってどうせネタだろ?
哲学する者は真実のみを語るよう心がけろや。
148考える名無しさん:02/04/09 04:38
>>147
おまえもな。
149阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 04:39
>>147
本当だよっっ!!!!!!
クソっ! どーすれば信じて貰えるんだ!!
150びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 04:40
ぅーん…眠れない…。
電話かかってきたのは本当ですよぉ。>147
151びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 04:43
てゆーか、GCスレ見てるけど、なぜラゲが虐められるのか解らないな。
152ら@:02/04/09 04:44
おーい、びたみん、起きているなら答えろ。
「夢見たあとで」のどこがいいんだ?
ボーカルは声が出てないし、詞は陰気じゃねえか?
153阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 04:45
くそぉ、個人情報バラしてやりたいが
俺の方の個人情報も握られてるから、そうもいかねぇ。
154考える名無しさん:02/04/09 04:46
>>153
うそくせー、なーんかうそくせー
155びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 04:48
>>152
ん?
僕はGC自体好きじゃないんだよ。
実はほとんど聴いたことないし…(汗
ZARDも小松美歩も嫌いだし。

まぁ、今までのGCはZARD臭がたっぷりって感じだったけど
「夢見たあとで」は一般的なポップスとして、ソツなく纏まってる
感じがするから嫌いじゃないよ。
その程度のもんですね。
156阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 04:49
>>154
まあ、本当のこと知りたいなら
びたみんにメール送って電話番号教えてもらって
電話かけて確認すればいいよ。

少なくとも俺の耳でびたみんの声を聞いた限りでは
99l以上男の声だと感じたよ。根暗っぽい感じの。
157超絶美少女:02/04/09 04:49
で。聞きたい事ってなんすか?
158びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 04:50
阿修羅はどうしようもないバカだな。
敗戦を認めようとしないアフォ日本兵みたいん♪
159ら@:02/04/09 04:50
氷川きよしのズンドコ節のスゴさについて語れ。
160びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 04:53
>>157
えっとさぁ、あなたの哲学的認識の大部分は
「構造と力」読んで考えたものなんですか?
「構造と力」ってオモロイの?

あるいは別のなにかがあるんでしょうか?
161阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 04:53
>>158
純情な男心を弄びやがって!!
ゆるせん!!
162びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 04:54
>>159
氷川きよしは天才肌。
163びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 04:56
http://music.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1017303626/311
これなんてイイ感じなのにねー。
チョト「なるほど!」って思っちゃったよ。
164ら@:02/04/09 04:58
ZARD最悪。
実体ないし。詞もあほだし。
165びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 05:03
もう空が明るくなってきた。
166ら@:02/04/09 05:04
つうか、ビーイング系の奴らを徹底的に叩けや、お前ら。
あのスカシタ似非アーティストどもをよ。
このスレをそのために使うことを俺が許可するぜ。
167びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 05:05
ピヨピヨうるせーんだよ!鳥!
168びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 05:06
ビーイング系ってなに?
169びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 05:08
超絶美少女はまだ!!??
阿修羅もういないのかな?

んじゃー、らげアソボー!
170考える名無しさん:02/04/09 05:09
阿修羅に電話番号おしえるびたみんって命知らずだね。
刺されるかもよ。
171考える名無しさん:02/04/09 05:11
>>170
びたみんが女だったら、レイプとかしちゃうかもね興奮のあまり。
172びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 05:12
>>170
阿修羅は僕に本名、電話番号、住所、全部晒したよ。
僕はダミー用の携帯番号だけ。
173超絶美少女:02/04/09 05:13
>>163見てフト思ったんだけど男女関係を直行双曲線と漸近線でしかイメージできないオレ。
値域を女、定義域を男ととる(逆でも可)
んで、y=1/x(x≠0)のグラフを想像すれば分かるように
xを∞、-∞、0に近づけていくと決して接点を持つことのない接近運動の開始。
接する事はできない。ただ接近するだけの二人(ポッ
あーあ、久しぶりに来てなに言ってんだオレは糞!
それとオレの発想の根底部分は専ら「構造と力」す。
それ例外は浅く広くで構造主義以降を。久しぶりに電波ったな。つか寝る。
174びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 05:15
>>171
そういうこと書くなよ。

>>173
すぐ♪そこ♪サンクス♪
読んでみようかなぁぁぁ。。。
175考える名無しさん:02/04/09 05:16
阿修羅は何県人なの?
そこだけおせーて。
176阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 05:17
 び  .|  \\ \/     /      /  /| ll | /// /   / ̄/ //\/ //| も
  た  |\     |    /        /           // ̄        | /|  う
  み  .|\      |   /   /   /          |\//             |   | 
  ん   |  i´`丶  |_  /   /   /           | /             __,l /´`|   ゆ
     .|  | \ ヽ、/ /   /  /      ;;;;;;;;,,,     \\              ヽ、/ ヽ|  る
     |  | / \ヽ /   / /       ;;;;;;;;;;;;;;'''    l/             / /´'|
     |\| l l_/  /   / /‐- _        '';;;;;'''',,;;;;;         , -‐ "゙ヾ  / /ゝ |  さ
  ・  |  |   ) /   / /   ゙'‐-.,,     ;;;'''  '''      ,, -‐ ゙゛     ヾ / (,  |
  ・  |  ヽ、 ヽ、l  l / /- 、,,,_     ゙''‐-,, ;;     ,, -‐ ゙゛     _,,.. -‐'' ゛/   ノ  |  な
  ・  \  ヽ、  |  l /  \  ̄"''‐- 、,,_ `'‐-l l l-‐'′ ,, -‐ ''゙  ̄ /    / -‐'' / |
___/ ̄    丶、|  l/丶   \  `ー-‐'`゙'‐,-| l |-、‐ ´ 'ー-‐'′ /    /   /  |  い
   | |        | |  丶     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ===  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     /  /     |
  / |         | |`ー丶    ゙ ゙゙゛゛゛゛゛"'''   ヽ  ''"゙゛゛゛゛゙゛゛     /一'′      |  ぞ
/   \//     | |   丶            ヾノ              /        /
| / ̄\  /      |l     丶          ,--――、           /           ̄\_
/     \\          `i、          ト -- 一|        ,;'i     <\
     <_\    _  /l `丶、       ̄ ̄ ̄┃      , '′l\   /  \__/|
        \\ /:::::|/  l   `丶、     ""゛゙゙'┃   ,. '′  l  \//\_   /
177阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 05:18
>>175
大分県です。
178阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 05:19
ムカツクから、埼京線に乗って池袋でナンパしよう。
後、パルコの中にある世界堂で買い物しよう。
179びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 05:19
>>175
九州(ここまでは哲板で自分から言ってたからいいかな)。

>>176
冷たい烏龍茶飲む?
180ら@:02/04/09 05:22
『構造と力』ではOFWには勝てない。
『資本論』を原書で読め。それしかない。
181びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 05:24
資本論なんて読めるかっての…。
182阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 05:27
まあ、余りひっぱり過ぎるのも何なのでバラしますが
びたみんは女で俺は振られました。それだけ。

ちなみに俺は埼玉県に住んでます。
183考える名無しさん:02/04/09 05:27
阿修羅、びたみんの本当の歳はいくつだったの?
184阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 05:29
>>183
19だと思うよ。
185びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 05:30
>>182
ん? 
ぁぁ…もうそんな時間か。
オチつけないとね。
186びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 05:30
>>183
6月に二十歳だよ。。。
187阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 05:30
くそっ! 俺はこのまま彼女いない歴を更新し続けるのか・・・
まあ、いいけどね。所詮、女なんて肉便器さ!!
188びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 05:32
>>187
付き合ったこともないくせに解ったようなこと垂れるな。
189阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 05:35
もういい! もう沢山だ!!
みんな死んでしまえ!
190ら@:02/04/09 05:36
つうか、びたみんが本当に女なら、いくらでやらせてくれるのか
いい加減マジレスしろや。
191びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 05:38
>>190
くたばれ
192考える名無しさん:02/04/09 05:40
で、いくらなんだびたみん?
193びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 05:44
立ちくらみがする…。
194考える名無しさん:02/04/09 05:45
びたみんってやはり女だったの?
まじれす、きぼん。
195考える名無しさん:02/04/09 05:45
>>190,192
5万くらいじゃないの?
196考える名無しさん:02/04/09 05:47
びたみんは19才で童貞なんだよ
その身は神様に捧げるんだよ
197びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 05:49
>>194
そうだよ。
錯綜させたのは僕のせいじゃない…。
198びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 05:51
ハァ疲れた。
一瞬、霧が晴れたと思ってもすぐに何も見えなくなる。
199考える名無しさん:02/04/09 05:52
soregajinsei
200考える名無しさん:02/04/09 05:53
げっ、まじで女だったのか、びたみん。
阿修羅、お前の次の一手に期待するYO
逮捕されないように秘密りに頑張ってね(ww
201阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 05:55
まあ、電話で話したびたみんなら知ってますが
僕も女なんですけどね、実は。
202びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 05:56
愛なんて要らない!
けど、つい保険としてストックしてしまう。
203阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 05:57
男はキライなんで一生処女でいるつもりです。
口説いても無駄なので止めましょう。
204びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 05:59
惰性で適当ぬかす放心状態の阿修羅の巻♪
マタミテネ!
205阿修羅∞落とし ◆BWLMxAG. :02/04/09 06:00
これが
206びたみん ◆suDYa/2M :02/04/09 06:00
真実さ!
207考える名無しさん:02/04/09 06:01

        rー、
    」´ ̄`lー) \
    T¨L |_/⌒/   ←びたみん
     `レ ̄`ヽ〈
       |  i__1
     _ゝ_/ ノ
      L__jイ´_ )
        |  イ
         |  ノ--、           r'⌒ヽ_
        ゝ、___ノ二7  /´ ̄l、_,/}:\
         |ーi |   l_/ /__ィ::.  ゝ~_ィ´:; ,ゝ
        __〉 {      (T´ |1:::.  \_>、};;_」
       'ー‐┘       ! ` ̄''ァ一 、\ ヽ} ← 阿修羅
               〈` ̄ ̄^`¬ノ .::〔 ̄´
                   1  ヽ   .:::レ  ヽ、
                |_イー-、_;;j|_:.   ゝ、
                __,,,... -- |. {―――‐フゝ、   〉 -- ...,,,__
        _,, -‐ ´       ,r|__ト,    1ニノ ー'´       ` ‐- ,,_
    , ‐ ´         └―'´                     ` ‐ 、
208阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 06:02
ハハハはハハハハハハ!!!!!
愉快痛快よ!!!
209びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 06:02
あ〜しゅ〜ら〜!
オマエのトリップばらしちゃうぞ。
てゆーか、夢板のオマエのスレにお互いにトリップばらしたこと書いてあるじゃん。
210阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 06:02
>>207
バーカ!
211考える名無しさん:02/04/09 06:02
hahaahahaha
212考える名無しさん:02/04/09 06:03
やはり阿修羅はおもしろいな。
213阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 06:04
>>209
テヘ! じょーだんだYO!
214びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 06:05
つーか、もう一回やったらオマエの住所氏名電話番号晒すからね♪
ルールは守りましょうよ。

それにメールのやり取りでキミが弄ばれたと感じて不快
だったのなら謝りますよ。すいませんでした。
でも、普通、裏画像とか送り付けてこないよね…。
215びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 06:06
まったく…
216阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 06:06
つまらない真実なんて必要ない。
大衆は魅力的な虚構を求めているのだから。
217びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 06:07
>>216
オマエらしくないセリフ…てゆーかソレ、僕の持ちゼリフなのに。
218阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 06:07
>>214
オマエは俺のキャラが全く理解できてないな。
失笑モノのコメントですね。
219びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 06:09
>>218
ぎょめん…テヘ。
220ら@:02/04/09 06:12
さっさと糞して寝ろや、お前ら。
221考える名無しさん:02/04/09 06:13
>>220
らげって博論提出までに、論文いくつ書いたよ?
222びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 06:18
そろそろ髪切ろうかな。
暑苦しくって堪んない。
223 :02/04/09 06:18
相変わらずおまえら馬鹿ですね・・・
224考える名無しさん:02/04/09 06:23
削除依頼だしときました
225考える名無しさん:02/04/09 06:25
らげが院生というのもネタだろ
226阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 06:26
          ///
         ___
       ,∠==、ヽ `i'ー- .
      /    ヽ| 「`'ー、`ー、           
       l     ミ| /   `ー、ヽ  ・・・・ゴメンナサイ
      j     R|イ ー-、.  ノ7┐
      `Vハハハ/ヽ.「~ ̄ `''ァf‐┘        
.         `、 }ー-`、__..._/::l     
          `|:::::::|ヽ/l:;:;:;|
.            |::::::::l:::::::::::::::l
.            l::::::::l:::::::::::::::l
           l:::::::::l::::::::::::::l
           l;::::::::{:::::::::::::l
              `iiiiiiiハiiiiiiiij´
          ∠-、レ'ヽ〃〕
227びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/09 06:28
んじゃぁ…おやすみ…てゆっかこれから出かけるので準備します。
今日は布団干せそうもないなぁ…。

ばあい。
228考える名無しさん:02/04/09 06:28
>>225
中央大みたいなことを前に匂わせていたぞ。
229考える名無しさん:02/04/09 06:32
びたみんてやっぱ女なのか?それとらげは何歳?
230考える名無しさん:02/04/09 06:35
らげって頭良いの?
231阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 06:35
>>229
何故、俺に関して詮索しないのか?!
232229、230:02/04/09 06:37
42歳童貞無職は正しいから。
233229、230:02/04/09 06:37
24だった
234阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 06:38
>>232
女だってばよ! 24歳美形の処女だよ!
235229、230:02/04/09 06:39
じゃあ阿修羅は頭良いの?
236考える名無しさん:02/04/09 06:41
らげって木田元を馬鹿にしてたような気がするが。
237阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 06:42
>>235
正直悪いかな。
でも、オマエよりマシだね。
238考える名無しさん:02/04/09 06:45
阿修羅さ、なんか哲学的な文章書いてみてくんない?
君のカキコでそういうの見たことないんだけど。
びたみんもそうだけど。
らげのは見たことあるのでもういいが。
239考える名無しさん:02/04/09 06:45
OFW、いちご姫、らげ、ミック、稲、阿修羅、びたみん、猫電波
ミメーシス、ストーナー、ちんぽ太郎、イリジウム、無為、二酉、
メガネ、KUVRVIFVあとは忘れた。

序列をつけるとどうなる?
240239:02/04/09 06:46
超絶美少女と純丘も。
241239:02/04/09 06:48
正助もいたな。
242阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 06:48
>>238
僕そんな文章書けません。
てゆうか、哲学っぽい文章見るだけで
頭痛が痛くなるので勘弁して下さい。

>>239
余り低レベルな集団内の順列に関心を持たない方が良いね。
243先生の添削:02/04/09 06:50
>頭痛が痛くなるので
頭が痛くなるので
244阿修羅∞落とし ◆suDYa/2M :02/04/09 06:53
>>243
当を射た指摘、有り難うなサンキューでした。
245考える名無しさん:02/04/09 06:54
ちんぽ>OFW>いちご>らげ>稲・みっく・ミメーシス
>阿修羅・超絶美少女>KUVRVIFV>正助>無為・ニ酉
>びたみん・イリジウム>メガネ>ぴかぁ〜
246修正:02/04/09 06:57
ちんぽ>OFW>いちご>らげ>稲・みっく・ミメーシス
>阿修羅・超絶美少女・KUVRVIFV>猫電波>純丘>正助
>無為・ニ酉 >びたみん・イリジウム・ストーナー>メガネ
>ぴかぁ〜
妥当な線だろ。
247考える名無しさん:02/04/09 07:32
なんだかなぁ、なランキング。
哲学板での印象なんて立ち振る舞い次第じゃねえの?
そんなんで序列決めても……。
248考える名無しさん:02/04/09 08:18
245、246は何の「序列」? 頭のよさ? 発言の多さ? 電波度? イタイタしさ?
249考える名無しさん:02/04/09 08:40
議論に強そう度だろ、多分。
250考える名無しさん:02/04/09 20:55
哲学板のボスは誰なの?
251石川梨華 ◆RIKAwz.6 :02/04/09 21:00
らげさんは、OFWさんに敵意持ってるんですか?
久々に、仲良く議論してみてください。
252考える名無しさん:02/04/09 21:01
>>250
仮にボスがいたとしても
そのボスをボスだと認める奴はほとんどいないのではないかと思われるが。
253考える名無しさん:02/04/09 21:05
ひさしぶり ボス という言葉を聞いたよ        ナツカシー
254考える名無しさん:02/04/09 21:10
石原裕次郎
255考える名無しさん:02/04/09 21:11
やまさん
256考える名無しさん:02/04/09 21:12
ガーネットクロウの「call my name」はいい曲だぞ。
257257:02/04/09 21:14
2+5=7
258考える名無しさん:02/04/09 21:14
ジーパン
259考える名無しさん:02/04/09 21:15
らげはどこいった?
260考える名無しさん:02/04/09 21:15
ココロのボス
261考える名無しさん:02/04/09 21:20
らげ@、お前楕円論が好きね。
そればっかじゃん。他に批評の方法ないの?
それで本当に小林秀雄を読んでいるの?
262元コーラス部:02/04/09 21:25
>>261
小林秀雄は歌うものなんだよ。

とくに 「落葉松」は、好きな曲だな。
263OFW:02/04/09 21:27
BOSSってコーヒーのことだろ?
264川端:02/04/09 21:28
小林秀雄は「詩を書かなかった詩人」だ。
265考える名無しさん:02/04/10 00:34
びたみんが男か女かはっきりさせろ、まじで。
266かんリカ ◆RIKAwz.6 :02/04/10 01:01
>>263
おかえり。
267考える名無しさん:02/04/11 00:47
rage
268びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 00:56
すいません。俺は男です。
本当は冴えない根暗野郎なんです。申し訳ありませんでした。
ギャルを演じると皆さんに構ってもらえるので、つい調子のって
しまいました。2chでしか人と上手に接することができないんです。
そうです俺は男です。男なんです。19歳身長169体重61のチョイデブ男。
ブサイクでチビで不潔で臭くて仮性包茎で、どうしようもないバカ
のアホ童貞なんです。俺にできるのはオナニーと妄想だけです。
しかも最近は乳首の周りにすね毛並みの濃い毛が生えてきました。
数学と英語のテストで0点取ったこともあります。知恵遅れなんです。
万引きで捕まったこともあります。それに小学生の時に
同級生のソプラノリコーダーを舐めてるのがクラス中に知れ渡った
こともあります。自殺しようかと思いました。今思うと死んでおけば
良かったと思います。最近はコンビニのバイトで暴走族やヤシに
絡まれ、家族とは一切口を聞かず、友人や知り合いとは社交辞令
だけの表面的な関係で済まして、電灯の切れた湿った部屋にいつも
閉じこもってます。2年ほど部屋の掃除はしてません。
そして暗い音楽聴きながら脳内彼女と悲劇の恋愛妄想を黙々と、
まるでベルトコンベアを流れる部品をひたすら組み立てる産業機械
のようにひたすら生産しています。どうしようもない馬鹿です。
生きているのは苦痛ですが、俺にはルサンチマンの力で価値を逆転
するほどの哲学的素質もありません。俺には何もできないんです。
というか本当は哲学なんてどうでもいいんです。どうせ低脳ですし。
時間の謎も因果関係の不思議も存在の神秘も全部どうでもいいんです。
暇つぶしです。頭も悪いし彼女もいないし何の才能もないので哲学書
読んで、なにか根源的なことを考えてる素振りをしてただけなんです。
でも実際には哲学を消費することすらできませんでした。白痴です。
それに一途にテツガクしても真理に到達することなんてできない
でしょう。だから本当は全部なにもかもどうでもいいんです。
これが全てです。申し訳ありませんでした。終わりだ。

アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャブヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャウヒャウヒャゲヒャゲヒャヒャ
こんな俺だけど♪愛してくれるかい♪
つーか貴様ら跪け!
269びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:01
つーかオマエラ愚民は俺に感謝しとけや。
俺が本気だして努力とかしだしたらオマエラぶっとぶよ?マジで。
俺は「やればできる」んだ!今はただ「やらない」だけなんだ!
・・・さすがにこれは無理があるか・・・。
270考える名無しさん:02/04/11 01:01
びたみんハァハァ。
271びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:02
>>270
キモイ!
272考える名無しさん:02/04/11 01:03
びたみん〜・・・・・・・・ハァハァ。
273考える名無しさん:02/04/11 01:03
>オマエラ愚民

ハァハァ
274考える名無しさん:02/04/11 01:04
びたみんは女です。みんなでハァハァしよう。
275びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:05
そうだよネカマだよ文句あんのか?あ?何見てんじゃコラァァァ!いてかましたろかァ!!
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          /\ /\  /■\/../
          / /\  \(´∀` )./
        ())ノ__ ○二○二⌒/../
       / /||(二ニ) (___/../ 几l
   γ ⌒ /|V||彡Vミ/⌒_ノ二二ノl0
   l| (◎).|l |((||((゚ )/⌒/||三三三・) ||  (´⌒(´
__ ゝ__ノ     ̄(___) ̄  ゝ__ノ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;;
朕は神なり!朕は神なり!朕は神なり!朕は神なり!朕は神なり!朕は神なり!朕は神なり!
朕 IS GOD!朕 IS GOD!朕 IS GOD!朕 IS GOD!朕 IS GOD!
276びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:07
やっぱネタだってバレた?
今日彼氏と別れてきました。
もう夜中だからトモダチに電話かけられないんです。
起こすと悪いし。だから貴様らは僕の話を黙って聞きなさい。
277ら@:02/04/11 01:13
おしゃべりは存在者の存在を隠蔽するのだ。
278びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:14
>>277
隠蔽することで見えてくるものが在るのさカウボーイ。
279びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:15
ホントかどうか知らないけど…。
280びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 01:17
すいません。俺は女です。
本当は冴えない根暗女なんです。申し訳ありませんでした。
男を演じると皆さんがハァハァしなくなるので、つい調子のって
しまいました。2chでしか哲学の話とか自分の悩みを話したりとかできないんです。
そうです俺は女です。女なんです。19歳身長169体重53のチョイデブ女。
胸は80ですが、たいしてないです。
そこそこかわいくておしゃれで非処女ですが、どうしようもないバカ
のアホなんです。俺にできるのはあほくさいポエムを作るだけです。
しかし最近は乳倫の周りにボツボツができてきたので、それを暗喩したものを
作ったりしてます。悩んでます。
数学と英語のテストで0点取ったこともあります。知恵遅れなんです。
万引きで捕まったこともあります。それに高校性の時に
付き合ってた彼氏に無理やり犯されちゃって、それが
クラス中に知れ渡ったこともあります。自殺しようかと思いました。
今思うと死んでおけば良かったと思います。最近はコンビニのバイトで
暴走族やヤシに犯され、家族とは一切口を聞かず、友人や知り合いとは
社交辞令だけの表面的な関係で済まして、部屋に
閉じこもってる事が多いです。2年ほど自分で自分の部屋の掃除はしてません。
そして暗い音楽聴きながら脳内ムーミン畑で中性的ユートピア思想を黙々と、
まるでベルトコンベアを流れる部品をひたすら組み立てる産業機械
のようにひたすら生産しています。どうしようもない馬鹿です。
生きているのは苦痛ですが、俺にはルサンチマンの力で価値を逆転
するほどの哲学的素質もありません。俺には体を売るしかないんです。
というか本当は哲学なんてどうでもいいんです。どうせ低脳ですし。
時間の謎も因果関係の不思議も存在の神秘も全部どうでもいいんです。
暇つぶしです。頭も悪いし胸もないけど体売ることはできるので
その疲れを哲学書読んでいやし、忘れようとしてるだけです。
でも実際には哲学は俺の悩みをいやすことすらできませんでした。無駄です。
それに一途にテツガクしても真理に到達することなんてできない
でしょう。だから本当は全部なにもかもどうでもいいんです。
これが全てです。申し訳ありませんでした。終わりだ。

みんな俺にハァハァしろ!
281ら@:02/04/11 01:19
死への先駆的決意。それが存在を開示するのだ。
282びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:20
こんな夜は『夢みたあとで』が心に染みるなね。
「寂しい夜に思い出すのは愛した日々より愛された日々」
そう、そうなのだ。
283びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:21
>>280
70点てとこかな。
284考える名無しさん:02/04/11 01:21
Hey 1, listen to me beside, although this might have nothing to do with
the theme thrown to this thread.
The other day, I went eat my neighbor YOSHINOYA, yes beef bowl house, YOSHINOYA,
to find s-o-o crowded I couldn't get seated first.
And close look at the ad flag hung up, it appealed "now discount by 150yen offered!!"
Come on, you all s-o-o stupid or s-o-o foolish? How get you rarely coming in to
YOSHINOYA by just \150 discount, you ass? Just 150, 150yen!
Somebodys been there by family, whole family of 4 together to YOSHINOYA congratulation!
Hoop me DADY is oredering special bowl, my dear. So embarresed I can't look..
Hey guys all, get out the seat for my 150yen.
YOSHINOYA should get more bloody, boys. It's no strange whenever happen a fight
against the guy seated your oppsite side over the U table, I stab you, or you stab me,
YOSHINOYA should be in such atomosphere. Get away, kids and Mammys!
Then I got seated, and the guy next to me ordered "Omori bowl, with Tsuyudaku
more soup" That moment I got fucking fury again. How could you say
Tsuyudaku, with a proud face, baby! Tsuyudaku is no fashon today!
I wanna inquire him if you really wish to have with Tsuyudaku. Wanna
question close to him, wanna question for an hour. Isn't it just that
you wanna say "Tsuyudaku"?
If I, YOSHINOYA specialized, could put you opinion, the latest fashion
among YOSHINOYA freak is Negidaku-welsh-onion-full, that's it.
Omori-bowl with Negidaku and Gyoku-egg, that the way the freak do.
Negidaku is a bowl with more welsh onion for less beef and Omori, Gyoku.
That's the strongest.
However I note that way is with the danger of being marked by the shop boy.
the sword of both side edge.
I can't recommend this way to the newby.
It's just that You 1, Gyu-Shake beef and salmon Table d'hote is enough for you.
285びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 01:22
>>283
うそ〜ん!?
286びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:23
おいラゲ!
ハイデガーなんていいからオマエの魂の叫びを聞かせろ。
なるべくカッチョイイやつを希望。
僕の心を壊れるくらいに打ち震わせて!
287ら@:02/04/11 01:24
愛とは他者との合一であると同時に
それからの離反である。
その弁証法的相互転化以外に愛の痕跡はない。
288考える名無しさん:02/04/11 01:24
プロキシって遅いんだな・・・
289びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:27
>>287
ハァ? なにイッテンノ?
愛とは疎通の不可能性の伝達可能性であーる。
不可能性のコミニカビリティってやつぅ?

>>288
串なんて抜け抜け!
290びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:29
なんか人少ないですね。
あーあータルいなー。
291ら@:02/04/11 01:29
ロラン・バルトの死は自殺だ。
死をもって愛が完成すると彼は知っていたのだ。
292高ぞう→将軍:02/04/11 01:30
エピソードをきかせたまへ。
聞き役を使命したのはオメイだろげ
293びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:32
>>291
おみゃえ…偽者か!

>>292
何処から話せばいいか分からない…。
294びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 01:32
さあ、みんあボクが降臨中だよ!
ボクにハァハァして、パソコンにでも
君達自身の究極の先駆的存在である
スペルマをぶちまけるんだ!
295びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 01:32
しまった。「みんあ」になってた。鬱だ・・・。
296高ぞう→将軍:02/04/11 01:34
原因だよ。俺達はいつでも原因を反省するだろ。
297考える名無しさん:02/04/11 01:35
びたみんさん。あなたはなにか政治系の団体に入ってたりします?
298びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 01:37
>>297
一水会に入ってました。
そこで犯されました。で、すぐやめました。
299びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:38
いやね、別に彼氏のことを嫌いだった訳じゃないんだよね。
勿論、それほど好きでもなかったけど。

まぁ、直接的な原因は、誤解とそこから生じたズレを修復できなかったんですよ。
うん、別の男の子から少しアプローチされてたんだけど、どう断っていいか
解らなかったし、その後の関係が気まずくなるのも嫌だったので、その人とも
少しだけ仲良くしてたら、彼氏にイロイロ疑われてさ。
こっちもメンドイしウザイから適当にいなしてたら彼氏怒っちゃった。
そのまま険悪な雰囲気でいるのは嫌だったし僕も一人になりたかったので
別れた。可哀想だったかも。でも、いざ別れてみると寂しかったりする。
300ら@:02/04/11 01:38
<顔>の固有性は人の事実存在だ。しかし
<顔>を隠蔽する時、人は本質存在を得る。
人類という幽霊にその時人はなる。ゆえに
人類そのものを殺すより顔を潰すことの困難を知れ。
幽霊の実在の不可能性のために。
301考える名無しさん:02/04/11 01:38
せっかく生きているのを見つけたのに・・・
302びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:38
>>297
うんにゃ。
政治全般興味ないです。
303考える名無しさん:02/04/11 01:40
 そうですか。
 
304高ぞう→将軍:02/04/11 01:40
仲良くとはどのくらいかね。チェチェくりあっていたのかね。
305びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:40
愛された日々が夢だったとしても、醒めてみると、またその虚構に触れてみたくなる。
306考える名無しさん:02/04/11 01:40
 やはり哲板に来る以上はひととおり通っているみたい。
307びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 01:42
本質存在?

308びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:42
>>300
ワケワカメ

>>301
???

>>304
寝てないけどね。
一緒に買い物したり映画観たりするくらい。
よく電話もする。
309考える名無しさん:02/04/11 01:44
 19歳とはいえ、否、むしろ、すのスパンが十代、
なのかも知れない、と仮説として書いておきます。
びたみんさん。びたみんさんへ。
 とね。
310びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:44
>>306
恋愛板行っても面白くないし、ここで自分をパロディ化
するのもどうかなって思った。
311高ぞう→将軍:02/04/11 01:44
とりあえずそのキープくんとは
付き合うのかね?
312考える名無しさん:02/04/11 01:45
 びたみんさん、は、浅田さんの本は読んだのかな?
313びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 01:45
みんな、早くボクでハァハァしろよ。
ほんとはボクなんてどうでもいいんだろ?
性的対象としかみてないんだろ?
それこそが君達の存在の本質的側面だろ?
314考える名無しさん:02/04/11 01:46
「構造と力」は1983年出版です。(哲板では常識でしょう。)
315びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:48
>>311
まさか!
付き合ったらまるで、その人と付き合うために彼氏と別れたみたいじゃん。
一人でいいです。つーか、彼氏に対してかなりひどいことしたような気が
するけど、ほとんど罪悪感とか無い。自分の方が可哀想…。
悪い人間だな…。

>>312
遥か昔「構造と力」を流し読みしたけど全く理解できなかった。
今のところ浅田とか東とか興味ないな。
316びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:49
>>313
性的対象とすら見られない奴よりはマシだよ。
逝ってこいや。
おのれのボツボツなどに惑わされるほどの人間ではない。
俺達はもっとリアルな幻想を求めているのだ。
ひとえに肉棒のため。
彼とのセクースが恋しくないのかい。そこだ。答えは。
318考える名無しさん:02/04/11 01:50
 それではなにに興味がおありで。
319びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:52
>>317
別に恋しくない。
つーかセクースあんま好きじゃない。
抱き合ったりしてるほうがいい。
320考える名無しさん:02/04/11 01:52
 317sage
321びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 01:52
>>317
やっぱ人生セクースだよな。
最初はイタかったけど徐々にその快楽に
真の実在性を見出せたよ。
322びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:52
>>318
べつにー。
323ら@:02/04/11 01:53
若いな、びたみん。
324ら@朕げっと:02/04/11 01:54
びたみんってまだいたのか
325びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:54
「望まなければ失わないのに求めずにはいられないよ」
326ら@朕げっと:02/04/11 01:55
こんなクソつまんねぇ板によくいるもんだ。
327びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:55
>>323
ネタだよ。
つーか、キミ等みたいに垢まみれになってないのさ。
328びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:56
>>326
じゃあなんかオモロイ板紹介して?

329考える名無しさん:02/04/11 01:57
 327sage
330びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 01:57
>>323
だってまだ19才だからね。
まあホントの事いうと
彼氏とのセクースの相性が合わなかったんで
別れました。だって一度もいかせられないんだぜ?
信じられる?オマエラクソどもも、
最悪チンポは小さくていいから
テクはちゃんと身につけとけよ。
331びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:57
僕はどうせショウジョウバエ
332ら@朕げっと:02/04/11 01:58
ニュー速ぷらすで十分だろ
駅チャットとかどう?
333ら@:02/04/11 01:58
愛の脱自体験を知らないとはね。
334考える名無しさん:02/04/11 01:58
ビタミン君でハァハァしたことないよ・・・
好きだけど・・・
335考える名無しさん:02/04/11 01:58
328age
336びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 01:58
>>330
すっこんでろよ童貞君。
びたみんはこれで何人目なんだ?
いや、もちろん、セクース相手は
338ら@朕げっと:02/04/11 01:59
リロードもめんどくせぇ
339考える名無しさん:02/04/11 01:59
哲板以上に面白いところなし。ゆえに、328age
340びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 02:00
ああ、どうせ俺は童貞さ。もてないよ。
341びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:00
>>332
チャットはあんま好きじゃないなー。
ニュー速は夢板の人もオモロイって言ってた。
見てみる。

>>333
だから難しいコトバ使うなよ。

>>334
ありがとう…
342びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:02
>>337
4人目。

>>340
ちょっと…そういう可哀想なレスしないでよ。
悲しくなっちゃうじゃん。
343びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:03
だから最近はどんどん痩せてるよ。
夏になったらバテてまた痩せるだろうし…。
食うのが面倒臭くってかなわんよ。
344考える名無しさん:02/04/11 02:04
びたみんすうまっち ひびあん・すー
345ら@:02/04/11 02:05
大人の恋愛は楕円を描く。
ガキには出来ない芸当だ。
346びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 02:06
>>342
びたみんハァハァ。
347びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:06
>>344
ビビアンスー可愛いよね。

>>345
また楕円…。
んじゃぁ、あなたの愛の楕円論を聞かせてたもう。
348びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:07
>>346
出会い系でも逝って炉!
349考える名無しさん:02/04/11 02:08
 びびあん びびあんかざり
びたみんとつきあうやつぁどんなタイプの人間なんだろうなぁ。
(一人でマジレス)
351びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:10
つうか、テツガクなんかと関わらなきゃ良かった。
普通に生きてれば…世人マンセー!
352びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 02:11
ほんとは、チョイデブなんでダイエットしてるだけですけどね。
お腹いっぱい食べ物食べたいなあ。
353考える名無しさん:02/04/11 02:12
 アルケーからの逃走は人間において人間しか哲学しない以上
 不可能、と規定できはしないか?なんてね。
354びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:13
>>350
自己の問題やテツガクに関係するようなことは特に話すつもりないし
割と普通に振舞ってるので、相手のタイプは普通の人間ですよ。
あんまベタベタしなくって、多少振り回されても構わない人が多い。

355びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 02:14
>>353
現存在の存在にアルケーなどない。
356びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:14
>>352
それはオマエの勝手な願望ダロ。

>>353
アルケーてなんだっけ?
357ら@:02/04/11 02:14
存在忘却したかったら、もう寝ろや。
そして夢の中で恋人と再会してな。
そこのお嬢ちゃんよ。
358びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:16
>>357
オマエモナー♪
てゆーか、古東哲明ってハイデガーに絡んでるけど、どうなの?
359考える名無しさん:02/04/11 02:16
 356の問い: アルケーってなんだっけ?
 
    哲学の問いが発されるような根源的なものです。
360高ぞう→将軍:02/04/11 02:16
だろうなぁ。でもフツーと言う言葉にも色んな意味がありますぜ。
361びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 02:17
まあ、ようするにボクにレスしてる人は
精神の根源的なところでハァハァしたいってとが
現象的に露呈してるわけなんですよ、ハイ。
362無為:02/04/11 02:17
ネムイ。夢も現実もいっしょさ、くそー。
363びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:19
>>359
ぁ…原理みたいなもんですね。

>>360
うーん…。他に適切なコトバが見つからない…。

>>361
そうですね、ハイ。
364びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:19
>>362
無為しゃん。
最近どうよ?
365ら@:02/04/11 02:21
理想の恋人というイデアの具体化を
恋愛相手に要求している限り、
恋人は無限反復的に取り替えられなければ
ならない。
イデアと現実との間には無限の距離が
あるからだ。
そのことを理解しない限り、愛の持続はありえないと知れ。
366無為:02/04/11 02:21
>>364
君でオナニ−しまくりさ。
367高ぞう→将軍:02/04/11 02:21
ハァハァは途中の現象か。終りの現象か。始まりの高鳴りか。
368無為:02/04/11 02:21
忙しすぎ・・・。暇なし・・・。役職が増えるに比例して時間は逓減する。
369びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:22
>>365
単純だね。
370びたみん ◇BWLMxAG :02/04/11 02:22
>>367
それ問いが、時間論の罠
371無為:02/04/11 02:23
>>366 あっ!初めてにせものがあらわれた!うれしいなあ。
372びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:24
>>366
騙ってんじゃねーよバーカ。

>>368
でも結構給料いいんでしょう?
僕なんてバイトやめるよ。多分。
373びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 02:24
>>371
落ち着けよ、カス。
一回だけのサービスだ。
374高ぞう→将軍:02/04/11 02:24
どうせsageびたみんだろ
375びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:25
さて皆さん。
そろそろキミ達のパワーを見せてもらおうか。
僕を感動させてくれぃ!
376びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 02:27
さて皆さん。
そろそろキミ達のオナニーを語ってもらおうか。
僕をいかせてくれぃ!
377考える名無しさん:02/04/11 02:27
 -過去 タイムテレビで見る

  少年 少女 達 80 年代の子供達 ポストモダン

   ファミリーコンピューター
378びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 02:27
>>377
はぁ、それが何か?
379考える名無しさん:02/04/11 02:28
実はわたし
380びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:29
ハァ・・・・・・・・チカレタヨ・・・
381びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:30
僕は「考えたい」のに「感じる」ことしかできない。
382考える名無しさん:02/04/11 02:30
逃走する文明 
383無為:02/04/11 02:31
生きろ!!以上!
今日は酒が入ってるのでもう寝ます。
384考える名無しさん:02/04/11 02:31
 381意味より刺激。ポストモダンだからね。
385びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 02:32
僕は「イきたい」のに「感じる」ことができない。
386びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:33
>>383
惰性で生きるさ!
おやすみぃ。てゆうか、二度と起きてこなかったりして…。

>>384
刺激ねえ。腕でも切るかな。
387高ぞう→将軍:02/04/11 02:33
遂に、自然主義的態度、そして観念連合説の妥当、信憑においての
「脳(の情報システム)≠心」を証明。(自負)
388無為:02/04/11 02:33
>>381 感じてりゃアいいのさ。言葉は月のありかを示す指に過ぎない
月の場所がわかれば、もう指はいらないんだよ。
389考える名無しさん:02/04/11 02:33
 ゲイ・カルチャーの軽やかさ。
390びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 02:34
>>384
ポストモダンっていいたいだけちゃうんか、オメーはよ?
391びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:34
>>385
キミさあ…大変レベルの低い煽りだねぇ。
悶々してアタマ鈍ってるんなら別板逝って来いや。
元々鈍いんなら消えてくれよん。
392考える名無しさん:02/04/11 02:36
390消えてくれよん
393びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:36
>>387
ワケワカメ

>>388
そうか。
うん、そうかもね。
でも・・・うーん・・・よく解んなーい。
394びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:37
ワンピースの23巻買った人いる?
395びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 02:37
>>388
>言葉は月のありかを示す指に過ぎない
>月の場所がわかれば、もう指はいらないんだよ。
それは、違うな。
言葉はマンコによる感情の発露を表す大事な指だ。
マンコの位置がわかれば、そこから本当の意味で指が必要になるのさ。
指とよばれる物体と共にな。
396考える名無しさん:02/04/11 02:38
ポストモダンはアメリカが発祥なんよっ。フランスのイメージ
あるけど、最初はアメリカね。
397びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:39
>>396
そうなの?
アメリカのどんな動向が発祥となったん?
398無為:02/04/11 02:39
考えるからわかんなーいんだよ。ぶるーすりーもいってるぞ。
399考える名無しさん:02/04/11 02:39
 395のニセ びたみん sage
400びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 02:39
>>391
無理言うなよ。僕にレスしてる人がもともと鈍いんだから。
401無為:02/04/11 02:41
>>395 もっと洗練された下ネタを言えるようになれば、
  きみも有名人!
402びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:41
>>398
そーだけどさぁー。

>>400
すーぐ人のせいにする…!
403びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 02:42
>>398
考えなかったら、わからないという状態に陥らないってか。
おめでてーな。
404無為:02/04/11 02:42
現象学的還元しる!おやすみ。
405高ぞう→将軍:02/04/11 02:44
感じないものを考えなさい。
406びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 02:44
>>402
まあ、キミはオナニーでもしてなさいよ。
407びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:45
>>403
キミの解決を聞かせてください!

>>404
還元するの大変んー。
おやすみ。目覚ましのセット忘れずにね。
408びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:47
車の免許ほしーなー。
割と田舎だから車ないと不便なんだよね。
409考える名無しさん:02/04/11 02:49
 ポストモダンとは、70年代の北米で社会学的な文脈で使われた言葉。そこでは
「ポストモダン」とは、60年代始まり、70年代に一気に顕在化したさまざまな社
会的変化を目指す、曖昧な言葉に過ぎなかった。当時の知識人の多くは、68年革命
の挫折やオイルショック、ヴェトナム戦争、カウンターカルチャーの台頭などに直面
する中で、社会全体が大きく変わりつつあるという強い予感を抱いていた。
「ポスト、脱post-」という節頭辞は、その予感を表現するため、70年代の初めには
すでに知的流行になっていたらしい。ポストモダンは脱近代化、という意味。東さん
の文章から、抜粋して。
 
410びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:50
そして誰も居なくなった…
つーか、始めから誰も居なかったのだ…
泣くよ
411考える名無しさん:02/04/11 02:51
 東京の渋谷はポストモダンだ。
412考える名無しさん:02/04/11 02:52
 ないてどないすんねん
413びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:52
>>409
ふぅーん。ごきゅろう様。
んでも、現代思想の文脈で理解されているポストモダン
とは大分、意味合いが異なる感じだね。
414びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 02:52
>>409
で、結局は近代を抜けきれず、近代批判で終わったという罠。
それがポストモダンの終焉。プ
415びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:52
>>412
精神の排泄作用ですよ。
416高ぞう→将軍:02/04/11 02:53
で、中心的な思想はなんなのよ。
そのポスちゃんの。
417びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 02:53
>>415
お、アホがはじめてまともなこといったよ。
418びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:55
ポストモダンて近代批判に留まっていて、近代を乗り越えることは
できないって話を聞いたことがあるん。だから?って感じだけど。
419びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 02:56
>>417
フン!
420考える名無しさん:02/04/11 02:57
 いや、80年代に顕在化した、複雑多岐な一様には
とらえられなくなった状態を示す意味では一緒です。
因みに単なる社会学的な概念から、美学的で思想的
な概念へと大きく役割を変えることになったことのひ
とつにイギリスの批評家、チャールズ・ジェンクスが
77年に出した「ポストモダンの建築言語」この著作が
「ポストモダン」という言葉を特定の表現やスタイル
を示す最初の例だと言われているようです。東さんから
の抜粋による。

421考える名無しさん:02/04/11 03:02
近代批判に終わっている、というより、それがなかったら、今の
面白おかしいような2ちゃんねる自体もないようなもの。ポストモダン
で十把一絡げにするのはだめなように感じたとしても、現在をあらわす
用語は東さんがいうように「ポストモダン」しかないのには同意。
 現在社会は「状態」として「ポストモダン化された」状態なのです。
422びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 03:02
ねーねー。
自我は幻想だっていう言説をよく耳にするけど
これは具体的にどういうことなのかな?
自我がそれ自体で自律しているのではなく、周りの関係性との
関連において初めて自己と言えるから?
でもだからって『自己は幻想だから自我に拘るのはダメダメ』って
いうふうに繋がっていいものなの?
423考える名無しさん:02/04/11 03:03
●ニューアカ●

知を消費社会的な消費の対象の一種として扱う
      ↓
軽いノリで消費社会そのものをアイロニカルに擬態する
      ↓
だんだん消費自体が馬鹿馬鹿しくなってくる
      ↓
消費社会が自滅する
424考える名無しさん:02/04/11 03:03
>>422
おまえの自我に限り幻想。
425びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 03:03
ポストモダンかー。
これからどうなんだろ。
426びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 03:06
>>423
そ、その先は…?

>>424
ガソリン被って燃えちまえ。
427考える名無しさん:02/04/11 03:07
●ニューアカの後遺症●

ニューアカの戦略とは裏腹に、知の消費のやり方を積極的に、偏執的に真似る連中が増えてしまった
     ↓
逆に消費社会を加速させてしまった
     ↓
浅田マンセー
428びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 03:07
ジェンクスは、「複雑系の〜」も出してなかったか?

>>422
オマエは存在しない。以上。消えて。
429考える名無しさん:02/04/11 03:09
わたしに権限があるわけではないが、デカルト的な意味で
 「自我がそれ自体で自立しているのではなく、周りの関係性
との関連において初めて自己と言えるから?」という時、身体が
まず先行するのであるから、脳が外界の情報を得て、つまりは五
感による周りとの関係性において、あるわけであるから、幻想で
はない。自我は幻想ではない。柄谷的に断定出来る。自我はそう
呼ばれることによってあるのであり、サルトルにおいては対自で
ある、人間は対自存在、である、ということになります。


430びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 03:10
>>428
そう。じゃあね。
431考える名無しさん:02/04/11 03:11
そのニューアカってのそのまま2ちゃんに当てはまるな。
432びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 03:13
●そして2ちゃんねる哲学板の後遺症●
ネット上での閉鎖的哲学談義
   ↓
その哲学コミュニティは
そのメディア的特性から不可避的に拡大
   ↓
厨房流入
   ↓
びたみんマンセー


びたみんマンセー。
433考える名無しさん:02/04/11 03:13
 自我、と呼んでいるものが人間という動物、ほ乳類で
ある、ヒト科の言語中枢の発達した状態、とするなら、
違う言語で考える時、自我は存在するか?などなど。自我
は言語による思考性ではないか?デカルト的な範囲を出ませんが。
434考える名無しさん:02/04/11 03:13
オレだってよ、本当は「対象a」とか声高に言いたいんだぜ。
だけどよ、すげー恥ずかしいんだ。
なんとかしてくれよ。
435びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 03:15
>>434
>だけどよ、すげー恥ずかしいんだ。
あなたは、僕の呪いにかけられてます。
436考える名無しさん:02/04/11 03:17
 435それはない。君はシャーマニズムか。なってない。
437びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 03:19
>>436
うそ〜ん?
中央アジアで修行したんだどな。
438考える名無しさん:02/04/11 03:21
437ひねっても無駄。君は落ちた。
439びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 03:23
>>438
じゃあ、きっと自己暗示だね♪
440考える名無しさん:02/04/11 03:23
びたみんは消えたか。
441びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 03:26
ただいま。
442びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 03:28
こなくていいのに・・。(ボソッ
443考える名無しさん:02/04/11 03:28
あうち。いたか。ノマド。インターネットしてる人はノマドよのう。
444びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/11 03:29
でももう寝るね。
そんなに眠いわけじゃないけど、なんだか眠りたい気分。
睡眠薬の残りがあったから飲んだ。
445高ぞう→将軍:02/04/11 03:29
知覚は、自我の行為というより前人称的に与えられるわけだから、
言葉にすると、「私の中の何かが知覚する」というふうになる。
しかし、反省して立ちあらわれる事象についての意識を、全て知覚
と同じ様に考えたら、いったい、自我とはどこにあるのか。そこには
自我とされるものには外的にちがいない意識というものがあるだけである。
ここで、そもそも私と呼ばれていたものも怪しくなる。結局は、全て
外的な意識が総合して動いていただけなのではないか、と。
(現象学チックな勝手な妄想)
446考える名無しさん:02/04/11 03:30
 睡眠薬飲むような人なのね。おやすみ。
447考える名無しさん:02/04/11 03:31
 わしもノマド。インターネットしてる時。
448考える名無しさん:02/04/11 03:36
偽びたみんは哲学徒と見た
449ら@:02/04/11 03:38
なんとしてもこのスレを1000まで伸ばしたい。
つうわけで、びたみん、また来いや。
お前が来ると、200はレスつくからな。
450考える名無しさん:02/04/11 03:40
いなくなった所で、びたみんは男なのか女なのか?
451びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 03:41
>>449
テメーが暴れろよ、ボケ。
452ら@:02/04/11 03:41
>>448
同意。
奴はただものではない。

453考える名無しさん:02/04/11 03:42
おまえらびたみんに振り回されすぎ。
オレもだけど。
454考える名無しさん:02/04/11 03:43
らげに命令。
びたみん推理と偽ビタミンとの決戦
455考える名無しさん:02/04/11 03:46
偽びたみんはチンポ太郎と絡んだことあり。
456ら@:02/04/11 03:48
>>451
俺は理性の狡知を使うのみ。
457びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 03:49
おめでてーな、オマエラ。
さあ、そんなことよりみんなで叫ぼう。
びたみんマンセー!
びたみんマンセー!
びたみんマンセー!

さあ寝るか。
458考える名無しさん:02/04/11 03:50
おりびた=偽びたみん
459びたみん ◇BWLMxAG:02/04/11 03:52
>>456
おまえのは、道具的理性。
おやすみ。
460ら@:02/04/11 04:04
びたみん、睡眠薬の量間違うなよ。
それだけは言っとく。

461考える名無しさん:02/04/11 23:02
びたみんの安否が気になる。
age
462考える名無しさん:02/04/12 01:22
ポストモダンはそのままだと「脱近代」となり、ポストモダン化
で脱近代化、となりますね。ポストモダン。意味としては脱近代、
脱近代化=ポストモダン化 となりますね。厳密にはね。補足。
463考える名無しさん:02/04/13 03:26
偽びたみん=超絶美少女
464考える名無しさん:02/04/13 17:11
>ら@
邦楽板と同じトリップ出せよ。
465考える名無しさん:02/04/14 00:09
なんでらげはGARNET CROWスレなんかに行ったんだ?
466らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/14 01:52
>>465
ネタ披露のためだけど、もうあのスレには
いかないな。
らげ擁護派ももういないみたいだし、
まともなレスはもうつかないしな。
住人も俺を放置することを覚え出したし、
もうネタが通用しない雰囲気が今のあのスレにはある。
467らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/14 02:08
なので、以下、このスレをネタ披露の場に
活用することにしようかな、と。それと断っておくが、
このスレはまじでGCスレの住人が立てたんで
あって、俺の自作ではないよ。
それ位、俺はあのGCスレでうざがられてたわけだ。
まあ、本望だけどな。
468らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/14 02:18
このスレはおそらく、以下、あのスピノザスレ
のような独り言スレになるだろうと予測する。
つまり分裂分析的なモノローグスレにね。
469GCスレの住人:02/04/14 02:22
>>467
音楽一般板にでも別スレ立てない?
ここはGC知ってる人少ないだろ?
ログ読むとZARDと同じみたいに言ってる人がいて苦笑。
470らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/14 02:47
とりあえず、あのGCスレは中村・AZUKI萌えヲタ
の巣窟だった。9割は萌えヲタだ。
あのスレには「ラグビーマシン」というコテハンがいるが、
それはその萌えヲタどものいささか誇張された戯画にすぎない。
そのスレではヲタ特有の同一性志向のゆえ、
穿った意見は荒らし扱い。
違った意見がカキコされると排除しようとする実に抑圧
の効いたスレだった。
471らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/14 02:56
>>469
だから、ここでのカキコは俺の独り言になる
といっているのだよ。
音楽通のびたみんでさえGCのことは
ほとんど知らないのだからな(ちなみに奴は洋楽好き)。
まぁ、2ndアルバムの批評もここで書く予定だが、
レスは期待していないね。
知っている人マジでいないんだから(w
472らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/14 03:04
たとえ音楽一般板にGCの別スレを立てても、
煽りや叩きに遭うのは目に見えているしな。
俺の使う用語や言い回しにアレルギーを感じるのは
むしろ一般人としては当然だ。
『事典 哲学の木』でも読んで、抗体を作れば話は別だが(w
473GCスレの住人:02/04/14 03:16
>>470
>とりあえず、あのGCスレは中村・AZUKI萌えヲタ
>の巣窟だった。9割は萌えヲタだ。

昔はそうでもなかったんだけどね。ちゃんと音楽面を評価してるやつが多かった。
(もちろんラグビーマシンみたいなのはいなかった。)
最近はTV出演の影響か目に余るものがあるな。他スレでまで恥晒してるやつもいるし。
あのスレに対する不満は俺もいっぱいあってとても一回じゃ書ききれん。

>>472
やっぱそうなるかな?邦楽ファンてどうしてああも厨房が多いんだろうな(藁
474GCスレの住人:02/04/14 03:49
>そのスレではヲタ特有の同一性志向のゆえ、
>穿った意見は荒らし扱い。
>違った意見がカキコされると排除しようとする実に抑圧
>の効いたスレだった。

禿同。見事にあのスレの雰囲気を言い表してると思うよ。
俺があのスレでずっと感じてた異様さを。
475GCスレの住人:02/04/14 04:15
>俺の使う用語や言い回しにアレルギーを感じるのは
>むしろ一般人としては当然だ。
>『事典 哲学の木』でも読んで、抗体を作れば話は別だが(w

用語も言い回しもたいして難しいとも思えなかったけど
バックボーンの違いから来るアレルギーなんだろうな。
あの連中は「GC聴いた、イイ!」で終わりだから(藁
476らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/14 04:16
>>473
俺はGCスレにも書いたけど、TV出演は
個人的には良かったよ。
ところで、正直に言うけど、俺はGCのことは
「Mysterious Eyes」の頃からコナンのEDテーマ
を歌うグループとして知っていた。
しかし、ボーカルが中村由利であるとか、作詞がAZUKI七
であるとかそういう具体的なことは知らずに、
「Mysterious〜」はいい曲だと思ったし、声もいいし、
「君と僕とは別のいきものだから〜」で始まる詞も鮮烈だった。
最近買った1stアルバムで、「Mysterious〜」
を聞きかえしたが、なんか"懐かしかった"。
そんな「Mysterious〜」はかなり印象に残ったけど、
GCそのもののファンにはならなかった。
でその後のGCの活動は何も知らないし、フォローも
していなかった(つづく)。
477らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/14 04:58
>>473(>>476のつづき)
で、年月はながれ、ある時なんとなく『ARMS』という
深夜アニメを見るようになった。
『サンデー』の原作は知らない。しかし面白くて毎週みていたら、ある時からEDテーマにGCの「call my name」が
流れるようになった。聞いた。そしたら
頭からその曲が離れなくなってね、CDをおもわず買ったね。
これが俺が初めて買ったGCのCDです。
なんで「call my name」に俺の心が特に感染したかは、
おそらくその詞の内容が、クリプキの固有名(proper name)論とか「偶然ー必然」論とかその時俺が興味を持っていた
哲学的テーマを詩的に表現しているように思えたからだと思う。
無論メロディもよかった。
その詳細はいずれカキコするが、「call my name」から
俺はGCに強く関心するようになったのは間違いない。
つまり、ファン歴はまじで浅いのです(w
で、買ったCDを聞いたら、『ARMS』ED仕様のものとは
ちがって、その詞は「白い壁とRembrandt」から始まった。
レンブラン?あの「光と影の画家」のことか?知ってるね〜!
という具合いにますます「call my name」の作詞家に
興味が湧いた。
(長文はまだまだつづく。この時点でGCスレでは「らげ氏ね」
という叩きが始まるだろう(w)。しかし、哲学板では長文は
めずらしくないのだ)。
)。
478らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/14 05:20
今日はここまでかな。
GCスレの住人さんのレスには以降断続的に
再レスします。
貴重なネタふり、どうもです。
479GCスレの住人:02/04/14 05:35
らげ氏ははやっぱりGCファンというよりAZUKI七ファンなのだね。
でもGCの曲はまず中村が曲作って、それにAZUKIが
イメージにあった詞をつけるのだから、やはり中村もちょっとは評価して欲しいね。
詞と違って難しいけど。妄想だが中村の好きなマンガがスラムダンクで
趣味はストレッチってところに彼女の複雑な人間性が表れてると思うが
基本的には内向的、内省的な女性なのだろう。俺も今日はこれが最後。
480GCスレの住人:02/04/14 05:50
おっと、ちゃんとメロディも良いって上に書いてるね。
失礼。
481GCスレの住人:02/04/14 05:59
>>478
いやいや、GCの曲を深く考察してくれる人こそ貴重だよ。
それとたまに変なレスするけど許してね。
482GCスレの難民:02/04/14 15:09
なんかここ雰囲気いいね。あちらでらげを擁護してた一人です。
しばらく見守らせていただきます。
483 ◆w.meVk1A :02/04/14 17:14
ここのスレを立てた者だけど、たしかにらげの書き込みは
カマッテ君的だったし、哲学等の予備知識がない者には気分が
悪いものだったと思う。

しかし、ここでの書き込みを見る限り、漏れとあまり
違いのない普通のファンなんだという印象を持った。

つまり、わざわざ嫌われるような書き込みでなく、
ここに書いてあるようなまともな書き込みだったら、
こんな結果には終わらなかったのではないかな。
484らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/14 20:45
>>479
中村由利の歌声・メロディとAZUKI七の詞(詩)は
相補う関係にあると思う。
ただ、俺自身、作曲のことはよく知らないので、
その評価の仕方もわからないんだよね。
「良い」と判っても「何故良いか?」までは踏み込めない。
あと、中村がストレッチ好きというのも面白いね。
ストレッチってのはつまり身体を伸ばすことで、それが好きな
彼女には「身体志向」があるということだね。
『スラムダンク』というスポーツ漫画が好きなのも、
その「身体志向」の現れだろう。
他方AZUKI七は「意識志向」だね。つまり、GCを
ひとつの生命体(いきもの)に例えると、頭(意識)がAZUKIで
身体が中村だと思う。知性担当がAZUKIで、
感性(五感)担当が中村と言い替えてもいい。
無論知性と感性はどちらが欠けても機能せず、相補う関係に
ある(知性>感性という不等式はまさしく不当)。先に
中村の仕事とAZUKIの仕事が相補関係にあるといった
のはそのためなのです。
あと男二人は補佐役かな?男にはそもそも興味ない(w

485らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/14 21:21
>>481
変なレス、歓迎。
「君と僕とは別のいきものだから。好みが違う、
歩く速さも思いの伝え方も」ということでね。
>>482
いままで擁護してくれてサンクス。難民さん、歓迎ですよ。
486らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/14 22:45
>>483
おそらく君はGCの良いファンなんですよ。
対して俺はGC初心者ということを差し引いても
悪いファンなんだ。なぜって、「call my name」
にえらく感激したのに、その後に
「Timeless sleep」(だっかか?)や「夢みたあとで」と
いったニューシングルが出ていたことを知らなかったからね(w
「フォロー」することを知らなかったんです(w
Mステの生出演を見たのも、「call my name」の作詞をした
AZUKI七という人がどういう人かを知りたいためであって、
その時初めて、「夢みたあとで」を聞いたというありさま。
だが、あのMステの生GCの視聴は貴重な体験だったな。
AZUKI七の意外なほどの幼い顔立ちとあのカメラ目線。
「call my name」で構築したAZUKIへのイメージが崩壊する
体験だったね、Mステは。
「夢みたあとで」の詩も「call my name」の詩とは違って、
失恋(片思い?)の詩だったし、ナイーヴだなと思ったしね。
つまりあのTV出演を見たことは「違い(差異)」の発見だった。
それが俺に色々なインスピレーション(妄想?)を与えたんだな、これが。
そのインスピレーションを文章化してGCスレにカキコした
までなんだけど、その結果がこれさ(w
487考える名無しさん:02/04/14 23:11
ひさびさに、さらしrageでもするか。
しかし、rageほんとにGCってのが好きなんだな。
488考える名無しさん:02/04/14 23:58
これが血気盛んな頃のらげと同一人物だとしたら、やっぱ若いんだな〜。
らげがロマンティックに語るなんて。
恋でもしたか?(w
489GCスレの住人:02/04/15 00:51
call my nameはバラード3部作のなかでは一番好きだな。
クリプキの固有名論とどう関係するのか批評を楽しみにしてるよ。
490らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/15 00:56
>>488
とういかね、懐疑論者のいうようにこの世になにも
確実なものがないとしたら、人にはロマンティックに
語ることしかそもそも許されていないんでないの?
俺が音楽に興味を持ち出したのは、懐疑論に打ちのめ
された頃とちょうど同じ時期だからな。
若い頃はむしろ独断主義者のように真理は把握可能と
考えていたが、その頃はロマンティックな音楽など
糞だとむしろ決めつけていたしね。
491考える名無しさん:02/04/15 01:07
いやはや、らげも丸くなるとは、月日というものは、
物事を変えていくものですな。(w
いや、哲学板だから、月日というものに物体及び精神を変化させる
要因を安易にみとめるめるべきではないかもね。
492GCスレの住人:02/04/15 01:13


493考える名無しさん:02/04/15 01:17
>>490
>独断主義者のように真理は把握可能と考えていた
これロマンティックだと思わない?(w
強いて云えば、選ばざる得ない現実主義と云うものが何か分った、が分らないフリを・・・。
ここら辺を揺らいでんでない。青春やな〜。(ポッ
494GCスレの住人:02/04/15 01:18
スマソ。つい書き込みボタン押してしまった。他意はありません。
>>らげ
ハイデガー先生スレにもどっておいれ
496らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/15 01:24
作曲にしても詩作にしても、それらはいわば
「無からの創造」だ。ところで、
独断論者が支持する真理の対応説からすると、
主観的表現は客観的事実との対応性が確保されれば、
真理と認定されるが、そうすることの不可能性をヒューム
が暴いてしまったわけだ。
そうだとしたら、表現は事実との基礎付けを喪失したまま
浮遊する運命を課せられていることになる。
つまり事実を模写している表現はありえない。表現は何にも基づ
かず、つまり無から創造されるほかない。
作曲や詩作という表現形態は表現そのものが持つ
そういう宿命を真正面から肯定し、享受するところから
生まれているといえよう。
497考える名無しさん:02/04/15 01:28
>>496
>作曲にしても詩作にしても、それらはいわば
>「無からの創造」だ。ところで、
音にしろ言葉にしろ、せいぜい有限個の組み合わせ
から生じるに過ぎないのであって、しかもそれに
表現形態の知識および経験を考慮すれば、
無からの創造は原理的にありえない。
498考える名無しさん:02/04/15 01:35
俺はらげよっかヒロミ・ゴーが気になる。
499ら@朕げっと:02/04/15 01:38
誰なんだろうらげって。。
500考える名無しさん:02/04/15 01:40
作品は実現された真理ではなくて、作品が真理を実現する。
あらかじめ真理をもっている作者という考えは排除され、
真理の開ける無の場所としての作者。 そんな感じ?
501らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/15 01:55
>>489
バラード三部作は「call my name」とあと二つは
何なのですか?それと「call my name」は
「<名前をちゃんと呼ぶ>というただそのことが何故
温かく響くのか?」という観点から、つまり
愛=他者の全存在を享受する行為が「名前を呼ぶ」という
ありふれた行為とリンクするのは何故なのか?という観点
から批評するつもりです。
いつになるかわかないけど(w。しかし、
固有名があらゆる可能世界に通底する固定指示子だと
いうことを想起することが、「call my name」を読解
するカギだと思っているで、いずれやります。

502GCスレの住人:02/04/15 02:12
>>501
>バラード三部作は「call my name」とあと二つは
>何なのですか?
もちろんTimeless sleepと夢見たあとでのこと。
シングル3曲連続で続いてるでしょ?スパイラルでようやくやめるみたいだけど。
何故か中村はcall my nameの頃からバラードが歌いたくて
しょうがなくなったみたいなこと言ってるけど会社の命令のような気も・・・。
個人的にはlast love songのようなのが好みなんだけど聴き込むとバラードも良いね。
それと今日サンデージャポンでスカイブルーを我慢しきれなくて聴いたんだけど
よかった(発売前だからこんな感じと書けないのがツライ)アルバムが楽しみ。
call my nameの批評も期待できそうだね。
503らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/15 02:16
>>500
そう、そんな感じ。
芸術はコペルニクス的転回の極北に位置している
ものだと思う。
世界が主観に迫るのではなく、主観が世界をそうたらしめる
というその転回は、芸術家的主体性においてその真の実現形態
を獲得するに至るのではないかな?
504GCスレの住人:02/04/15 02:30
502はまるで邦楽板のようなカキコだ(w
しかし哲学板には排除の暴力はないと期待してるよ(藁
GCは哲学の対象になりうるとも(冗談、ハマってるね、俺も)
505らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/15 02:53
>>502
なるほど。「call my name」と「Timeless sleep」
と「夢みたあとで」がバラード三部作か。サンクスです。
「last love song」は未聴だけど、2ndアルバムに
収録されているようだから、今度聞けますね。
「スカイブルー」も。あと、
バラード三部作は会社の命令といのうは正解でしょう。
「夢みたあとで」を中村由利は「春らしい切ないバラード」
と解説してたけど、これも決まったセリフの可能性大。
「歌の大事典」と「メチャE」でそういう同じセリフで
「夢みたあとで」を解説していたからね。
それがなんか哀れだったな。芸術家的主体性を剥奪されてる
みたいでね。


506GCスレの住人:02/04/15 03:45
>>505
まぁ、商業ベースのアーティストなんだからしょうがないよね。
ただ、あのビーイング系アーティスト共通のマニュアル的優等生的発言は
神秘性を高める意味では効果あると思うし
TVでの必要最小限のトークもそういう意味では正解かと。
しかしAXでの「これからも質の高い、クオリティーの高い音楽を作りたい」って発言は
自分の言葉かどうか知らないけど芸術家的主体性を感じた。でも、やっぱりこれも言わされたのかな?(藁
507らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/16 02:20
>>506
その発言はさすがに自分の言葉でしょうね。
ところで、さっきGCスレになにか有益な情報がカキコ
されてないかと覗いてみたら、俺宛てに
一つ面白いカキコがあってね、AZUKIの詩作上の力点は
彼女自身によれば、「諸行無常」にあるというのだね。
『WHAT'S IN』とかいう聞いたことない雑誌のインタビュー
にそう答えたそうだ。そういえば、
「flying」にも「輪廻」という仏教用語が出てくるけど、
AZUKIは仏教に関心があるようだな。これは面白い。
彼女の仏教趣味は一種の「京都風情」とも解釈できるが、
あえてここでは彼女には「哲学志向」があるとしておこう(w
508らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/16 02:53
仏教が栄えたのは時代的には中世だけど、
AZUKIの詩作の根底に仏教があるなら、
彼女の詩はおのずと中世の色彩を帯びる
ことになる。ところで、
GCの作品にはある種の「時代逆行性」を
みることができるが、それは彼女らの作品が
中世的であるということの反映ではなかろうか。
時代はいままさに近代の臨界に達しようとしているが、
その臨界の彼岸に中世的なるもののの復権があるなら、
GCのそのスタンスは一周遅れのランナーの如く、
時代のトップを行く可能性が十分にあるといえるのではないか。

・・・雑誌記者のみなさん。こういう寸評を書いてGCを
盛り上げましょう(w

509らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/16 03:08
ちなみにビーイング(being)とは「存在」の意。
ドイツ語ではZein。
そういや、ザインというレコード会社
なかったっけ?厨房のころ聞いたことあるな。
記憶違いかな?
510GCスレの住人:02/04/16 03:46
>>509
ビーイングにザインってレーベルがあるけど
つづりはZAINになってるね。
511らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/16 03:54
固有名は確定記述に等置できない。
例えば、AZUKI七は「call my name」を作詞した人だ、
という文は「call my name」を作詞した人という確定記述で
AZUKI七という固有名が解説的に等置され尽くしている
ようにみえるが、そうではない。
なぜなら、もしAZUKI七が「call my name」を作詞して
いなかったなら・・・という可能世界を想定したら、
その確定記述は固有名との関係を容易に切断されて
しまうからだ。ひょっとしたら、「call my name」を
作詞したのは中村由利かもしれない(?)のだ。
つまり、固有名と確定記述との結合面は、可能世界の想定で
尽く切断可能なのである。

512らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/16 04:09
>>510
ZAINでしたか。これは何かの略称なのかな?
それともZeinの音だけもってきて、そこに
そのローマ字表記をあてはめたのかな?
513らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/16 04:37
>>511のつづき
であるなら、固有名とはなんなのか?
「らげは人間だ」とはありふれた自明の文だが、しかし
らげがもし人間でなかったなら、らげとは何者なのか?
可能世界は固有名をもつものをこのような試練に
晒すものであるが、あらゆる可能世界を想定しつくしたとき
おそらく確定記述はなにも固有名をもつものの性質を
指示しえなくなるだろう。
「らげは何者でもないものである」
これが全可能世界がらげという固有名に突き付ける最終宣告
にほかならない。
しかし、らげはその本質(確定記述で表記されるもの)を
すべて抹消されても、その存在は確かに残るだろう。
たとえ、何者かが、つまりその本質が失われようとも。
その存在(Zein)の証こそらげという「固有名」なのだ。
固有名があらゆる可能世界の試練を越えて、なお存在者の存在を
指示する固定指示子だとクリプキがいうのはこのためだ。



514GCスレの住人:02/04/16 04:43
>>512
さぁ、そこまでは知んない。ビーに詳しいページにひさしぶりに行って見たら
メンテ中だった・・・。
あんまりビーイングについては知りたくないけどね。
知れば知るほどうさんくさい会社だから。
聴くところによればビー全体の社員は300人ぐらいで
B-gramなんて社員3人だってさ(藁
515らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/16 05:27
>>514
社員三人の会社って一体・・・(w
つっこみどころ満載の企業のようだね、ビーイングって。
GIZAもやはり胡散臭い会社なのでしょうかね?
ちと不安です(w
516GCスレの住人:02/04/16 07:09
>>515
いや、もうビーのことは考えない方が・・・(藁
ところで511と512は前フリ?
凡俗の俺にもなんとなくだけどわかる気がする(なんとなくね
517らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/16 18:33
>>516
そうです。>>511-512は「call my name」を批評するために
伏線であり、補助線です。
「名前(固有名)」については、他にもこんな詞の一節が
あります。
「Melodies Of Life」(シオミ作詞)の一節。
「記憶の中の手を振るあなたは、私の名を呼ぶことが出来るの」
記憶の中にいるということは、もう「思い出の人」という
ことですね。もう二度と会えない人。そんな人でも
名前を呼ぶことはできるし、そのことがここでは重要なこととして詠われている。これはどういうことか?
「たとえあなたがいなくても」という可能世界(ifの世界)、
つまり「もう会えない」という関係の断絶がそこにあろうとも、
名を呼ぶことで、相手がすぐそばにいると感じれる。
「もう会えない」という関係の溝を越えてなお、名前は相手の
「存在そのもの(Zein)」に及ぶ。
だから相手の存在を喪失しようと、というかまさにそのために、人は「名を呼ぶ」ことによって、存在忘却に抗うのだろう。
死んだ人の名を時々呼びたくなる理由はそこにあると思います。
こういう固有名の特異性が「名を呼ぶ(call the name)」とい
うありふれた行為に神秘的性格を与えるんですね。
518らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/16 21:13
「call my name」において、AZUKI七は次のように言う。
<<名前をちゃんと呼んでくれるただそのことが、温かく響き、
なによりも甘美なことと気づいた(=be aware)。>>
「なによりも甘美なこと」が「名前を呼ぶこと」だとAZUKIは
いう。つまりAZUKIは「名を呼ぶ」というありふれた行為に特別な意味を見いだしているのだが、それは>>511>>513>>517の伏線
からするに、決して偶然ではない。
名(固有名)は相手の存在そのものを指し示す。
その前にいかなる困難(たとえ相手の死であろうと)が立ちはだかろうと、相手の固有名を呼ぶ時、人は相手の存在(Zein)に触れている。
固有名があらゆる可能な想定(その最たるものが「死」だ)
を越えてなお、相手の存在に到達するなら、
「名を呼ぶ(call the name)」ということが相手を最大級に
享受する行為(つまり「愛」)とリンクするのは決して
偶然ではない。
それは死の想定さえ越えて、相手を享受することを含むからだ。
死してなお相手を思うこと。それを可能にするのが、
「call the name」という行為なら、永久の愛(死後も続く愛)
は「call my name」というありふれた行為においてこそ
予兆的に約束されている。
この詩にはAZUKI本人が好む「諸行無常」の諦観はむしろない。
AZUKIはこの詩において、「名前」という不動の点に触れて
いるからだ。確かに全ては無常に流れるかもしれない。
しかし「名前(固有名)」は地に根をはり世界の流れに抗う
人間の幹なのだ。
「call my name」が甘美な詩であるがどこか
力強い印象を与えるのはそのためだ。
「call my name」の詩はそういう「call the name」と
いう凡庸な行為の非凡な神秘に支えられているのだ。

519らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/16 22:07
>>518が以前に約束していた「call my name」の
批評文です。
ちなみに「名前が不動の点だ」というのは
「固有名が固定指示子(rigid designator)だ」ということ
と同じことです。名前の位置価は可能世界の在り方に一切左右
されないので、それは「不動」と形容されてもおかしくない。
520考える名無しさん:02/04/17 00:08
rage
521考える名無しさん:02/04/17 00:52

『Can You 気づいてる? こんなにも Crazy Over You』

麻衣ちゃんの言語の固有性をも脱領域化するその形式は、超越論的な主体の
不可能性を固有名で乗り越えようと企てるロマン派的な美学から、詩学の回復
を目指しているのだ。



    / ̄ ̄∞\
  /  / ̄><\
 /  /  /   \ヽ
 |  |  / \.   /| |
 |  |  |  ∩  ∩( |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 |  |  | '''  ー  '''| | < わかったか?
 |  ∧ |\  __/|/  \________
 |  | |//    ヽ
 |  /
 |//





522GCスレの住人:02/04/17 01:18
>>518
なるほどね。名前とはすごいもんなんだね。
言われてみれば曲と同じように壮大なスケールの歌詞なんだな。(俺もbe awareてか)
よくそんなことに気づくなー。AZUKIは哲学者なのかな。
「一つの答えに新しい問い その疑問にまた次の答え」
ってところも哲学者ぽいね。
サビの「君と歩いてゆく日々に 偶然重ね続けて運命の輪にしてく」(このフレーズ最高)
ってのもよく考えたらすごい。偶然と運命は相反するものだと思うけど。
非決定論者なのか決定論者なんかよくわからない。
個人の日常というのは非決定論的レベルだが人の生涯や運命というのは
決定論的レベルなのだろうか?AZUKIの考えでは。
日常のゆらぎが運命というものの動脈硬化(破局)を防いでいるなんてね(パクリ)
このごろ疲れてるので訳わからんこと書いてるけど許してくだされ。
とりあえず第一感的感想でした。
523らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/17 01:23
>>521
つまり「Can you 気づいてる?」という日本語とも英語とも
区別が付かないその倉木の表現はまず、言語の固有性(文法と語法)を脱領域化(つまり区別の廃棄化)しているといいたいのだな。
そして超越論的主体とはチョムスキー的にいえば、
「ideal-speaker-listener」のことだが、それが、文法と
語の用法を守護し、具体的な個々の発話主体はその理想化され
た主体へと漸近することで、言語を習得していく。
しかし、言うように、超越論的主体がそもそも不可能なら、
言語の習得は原理的にはその固有の領域を横断しつつ、
なされることがむしろ不可避ということになろう。
「Can you 気づいてる?」という倉木の表現はその不可避性の
痕跡を色濃く残している点で白眉ということか。
そして、超越論的主体が不可能なら、詩人の固有性がその代補
とならねばならないだろう。
フッサールの超越論主義を批判し、ロマン派へと向かった
ハイデガーが詩人の言語の解明にむかうのはその意味で
偶然ではなかったということだな。
524らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/17 02:19
>>522
いやはや、すばらしい感想、どうもです。
俺も「君と歩いていく日々に、偶然重ね続けて運命の
輪にしてく」というフレーズ、最高だと思いますよ。
偶然の連鎖がいつのまにか運命の様相を帯びるなんて、
これほどの愛の落ち着いた進展への賛辞はないと思う。ところで
このフレーズはある意味「運命的出会い」を否定してるん
だと思います。つまり、
相手との出会いは最初は単なる偶然にすぎなかった。
しかし、偶然の重なり合いが後から振り替えると、運命としか
思えなくなるほど、相手との愛を深めていきたいという願いを
AZUKI七はこのフレーズで表現したと個人的に思います。
つまり、最初の出会いは偶然であったが、やはりそれは運命
でもあったという「矛盾」。この矛盾は偶然性と運命性(必然性)
を分離する時解消される。偶然はどこまでもいっても偶然であり、必然性とのリンクはないと。
しかしAZUKI七はその矛盾をあえて享受し、偶然のなかに必然
を見ることで、この最高のフレーズを完成させたのでは
ないでしょうかね。私見ですけど。
525考える名無しさん:02/04/17 02:41
愛を語るらげは矛盾の自己展開そのものだな
526考える名無しさん:02/04/17 02:50
『サラリーマンの死』という映画をチョイスするあたりが、よかばってん。
527GCスレの住人:02/04/17 03:47
>>524
それは中村とAZUKIの出会いにも言えるのかもね。
>>526
何?
528526:02/04/17 04:36
あ、間違ってる。
『セールスマンの死』だった。
529考える名無しさん:02/04/17 07:33
くそスレ立てるな!
近付く理想の方へ あなたがこの手を引いて
冴えない時間を越えて 私の名前を呼んで

どうでもいいけどこれがあるべき運命なら
ねぇどんな風に明日から生きればいい?

Baby 空は閃く 雲影もない真昼に
一粒の雨が落ちた

ため息走り抜けて疲れて疲れ果てた
時計は海の中 時間は止まった
私の名前を呼んで

昨日と今日のスピードに何度も泣いたけど
なぜそんな風に? 教えて want your love again
531考える名無しさん:02/04/17 13:00
どうやら、゛初代らげ"かは測りかねるが、この゛らげ"はAZUKIに恋心を抱いてるらしいな。
見てて気恥ずかしいぞ。(ポッ
532らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/18 02:19
>>527
中村とAZUKIの出会いは偶然であって偶然でない。
確かにそうかもしれないね。
>>530
これはだれの詞?
>>531
俺は確かに男は嫌いだよ。
533GCスレの住人:02/04/18 02:45
>>532
530はブリグリ(the brilliant green)のcall my name(japanese version)
最近どこでも(GCスレ、ファンサイト)パクリ、パクリとうるさいですなー(藁

534らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/18 02:57
ところで、
「水のない晴れた海」とは「砂漠」のことではないだろうか?
砂漠には無論、水はないし、それでいて砂漠は
海のように広大だから。砂漠といえば「エジプト」。
そして、「white mermaid」とは「地中海」の隠喩かな。
「レクイエム」「地上の天国」「天使」といえば
「聖地エルサレム」だ。
こうしてみると、「水のない晴れた海へ」にはエジプト近辺の
風景(オリエント世界)が見えてくるかもね。

535らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/18 03:03
>>533
えっ、どっちがパクリやったの?
ブリグリの方?GCの方?
事情がよく読めなくてすまそ。
536GCスレの住人:02/04/18 04:03
>>534
あれは人魚姫が元ネタだと思うけど、
そういう隠喩もあるかもね。AZUKIは砂漠好きそうだし。
>>535
いや、パクられましたって書いてるから。
こんなの全然パクリじゃないと思うけどな。
537らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/18 05:19
>>536
なるほど。人魚姫か。そういわれれば、そうだね。
これは誤読したかな。
「水のない晴れた海へ」にオリエント発祥の
ユダヤ=キリスト教の水脈を堀りあてようとしたが、
これは深読みのようだ(w
あと、パクリ疑惑はどうだろう?
川瀬智子(漢字はこれでOK?)とAZUKI七。
まぁ、切瑳琢磨してほしい二人ではありますな。
パクったとは俺も思わないけどね。
たいして似てないし、詞の中身。
538らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/19 03:21
しかしながら、
1stアルバムのジャケットはなにげに「砂漠色」。
そして1stアルバムの第一収録曲は「水のない晴れた海へ」。
隠喩の戯れをそそるよなぁ、こりゃ。

539GCスレの住人:02/04/19 03:53
>>538
普通に考えたらブルー系を持ってくるのが自然だから
あながち戯れとも言えないかもよ。
それと534読んでまた違った印象を受けるようになった感じ>水のない〜
ああ、それにしてもアルバムが待ち遠しいですなー。
でもこれだけ待たせて聴いたことない曲がスカイブルー入れても5曲ってのはつらいものがある。
「夕立の庭」ってのがはいってたらな・・・。
アンケートはがきで抗議してみようかな(藁
540らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/19 04:24
「夏の幻」
「近づいて来る至福の時は痛みを伴いながら、
足音をたてる。」
ここでもAZUKI七は「至福」と「痛み」という相反する
ものを同列に並べて表現してる。
しかし、一体、至福の到来が痛みを伴うのはなぜだろう?
それはその至福がジャック・ラカンの言う「剰余享楽」
のことだからだ、といえばそれまでだ。
しかし、AZUKI七はもっと素朴に考えている。
つまり至福が高まれば高まるほど、いつか来るその
至福の終わりは死の苦痛にさえ似てくるということだ。
「消えゆく命(まぼろし)」という言葉がそのことを
暗示している。そして、AZUKIは最後に言う。
「I like a dream.」
しかし「夢」とは何だろう?それははかないものの隠喩だ。
生命ははかない。しかし、生命=夢を好きだという。
ここで一つの反転が現れている。
つまり、至福は痛みに至り、死を呼ぶ。死があるからこそ
生命ははかないものだが、その夢のようなはかなさが
「好き」なのだと。
至福と死が隣接しているが、その隣接を受け入れ肯定すること。
つまり、AZUKI七は死からescapeしないのだ。

541らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/19 04:58
>>539
おお、そうすか。違った印象を与えたなら
嬉しいです。批評の使命とは作品読解のための
「違った視点」を提示することで、作品に
「違った印象」を与えて、その作品の付加価値(剰余価値)を
高めることだからです。
(その意味で批評文は広告文(宣伝)と機能上の大差はない。なので
俺は宣伝屋になったつもりでここにカキコしております(w)。)
それと、2ndアルバムは俺の知らない作品に満ちています。
耳と目を慣らすのに時間がかかりそうだけど、楽しみですね。
その批評=宣伝もやるつもりです。
宣伝のためにも時々誰か晒しrageしてよね(w
542GCスレの住人:02/04/19 08:09
>>540
まずAZUKIはよくBメロに一番言いたい事を持ってくるそうだから
そこに注目したのは慧眼かと。
その批評からするとAZUKIは死を必要不可欠なものとして受け入れてるのかな?
ロザリオまでつけてるし(これも死のイメージを軽く感じる)
なんであんなに死にこだわるのか興味あるね。
543らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/19 18:17
>>542
AZUKI七の詩には「相反するものの同一性」
という基調があると思います。
「夏の幻」では「至福と痛みの同一性」、「call my name」
では「偶然と運命の同一性」という具合に。
尤も、その最たるものが、実は「愛」そのものなのですがね。
「愛」とは男と女という相反するもの同士が
合一化することなのですから。
おそらくそういう基調からするに、AZUKI七が
「死」にこだわるのはまさに、彼女が「生」を持続
し得ているからだと思う。
「生」にも「死」という相反者があるからです。
つまり、まさに生きているからこそ死を想うという矛盾を
AZUKIは体現している。
「死者は死を想えない」というnaturalな(当然の)事実
からしても、生者であるAZUKIが死を想うのはある意味、
naturalな(自然の)事なのかもしれない。
しかし、そのnaturalnessがそのまま無邪気なほど素直に
現れていることに、AZUKI七の白眉があるのではないか、
と思います。そして、
彼女の「天然ぶり」もおそらくその彼女のnaturalnessから
来るのでしょう。
天然=natureなのですから。
544らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/19 18:49
因みに、「call my name」の冒頭に登場する
Rembrandtという画家は、「光と影」という相反
するものを同じ視点に収斂させることを目指した画家
であります。
「相反するものの同一」を志向するAZUKI七が
レンブラントを唐突ながら登場させたのはそれゆえ
偶然以上のものを思わせる。そして、
多分、レンブラントのモチーフである「光と影」は
そのまま、「君と私」「男と女」「偶然と運命」など
のメタファーにもなっているのだろう。
それゆえ、詩の冒頭におけるレンブラントの唐突な登場は
この詩全体の基調を先取り的に暗示する役割を演じて
いるのもかもしれない。
545考える名無しさん:02/04/19 23:19
晒しrage
546麻衣ちゃん:02/04/19 23:27
>>544

メタファーでなくメタノミーの優位が、美学に対する詩学の優位に相当
するのです。
    / ̄ ̄∞\
  /  / ̄><\
 /  /  /   \ヽ
 |  |  / \.   /| |
 |  |  |  ∩  ∩( |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 |  |  | '''  ー  '''| | < わかったか?
 |  ∧ |\  __/|/  \________
 |  | |//    ヽ
 |  /
 |//

547らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/20 01:03
>>546
すまん。メタノミーという概念の意味が
わからない。
548らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/20 01:19
「夏の幻」はsecret arrange ver.の方が
いいな。
normal ver.は音調と詞の調和がイマイチかな。

549GCスレの住人:02/04/20 01:57
>>541
宣伝を兼ねるのであれば
毎回「GARNET CROW」をどこかに入れた方がいいんでは?(w
550らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/20 02:30
>>549
確かに俺のカキコはGCではなくAZUKI七の宣伝に
しかなってないね(w
551麻衣ちゃん:02/04/20 02:41
浅田彰を「メガネ」って呼ぶのがメタノミー(メトニミー)つまり換喩
「カイワレ」って呼ぶのがメタファーつまり隠喩。


    / ̄ ̄∞\
  /  / ̄><\
 /  /  /   \ヽ
 |  |  / \.   /| |
 |  |  |  ∩  ∩( |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 |  |  | '''  ー  '''| | < らげは換喩で「紫パンツ」でしょ
 |  ∧ |\  __/|/  \________
 |  | |//    ヽ
 |  /
 |//


552GCスレの難民:02/04/20 02:46
>>541
>批評の使命とは作品読解のための
>「違った視点」を提示することで、作品に
>「違った印象」を与えて、その作品の付加価値(剰余価値)を
>高めることだからです。
まさにその通りだと思うよ。俺にとってのらげの魅力は
自分が考えもしなかった「違った視点」を提示してくれるところ。
おかげで夏の幻とcall my nameがものすごく好きになっちゃったよ(w
553らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/20 03:52
>>552
そういってくれるのはまじで嬉しいです。
いままで批評を書いてきた甲斐がありました。
なんか、
「見えない言葉の力、信じてしまいそう」
って気分です。
554らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/20 04:14
>>551
なるほど。メタノミー=換喩か。
換喩は『広辞苑』に載ってないね、しかし。
『事典 哲学の木』にも載ってない。
メタファーは載っているけど。
(・・・使えない事典だ(w))
これではメタノミーがメタファーより優位に立つ理由が
わからない。
浅田彰の例からするに、「カイワレ」というより「メガネ」
といったほうが、浅田の特徴が直接的に語られている
印象はうけるが、その指示の直接性がメタノミーの
優位の根拠なのかな?
しかし、「紫パンツ」は・・・(w
555GCスレの住人:02/04/20 05:05
>>552
禿同。
GCって付加価値高めてくれるような人があまりいないから
らげ氏は貴重な存在だよね。AZUKIの詞は難解過ぎる気もするけど。
しかし「紫パンツ」が気になる(w
556麻衣ちゃん:02/04/20 18:47

ある有名な詩でヘルダーリンは<神々>が人間にとって再び現実の存在になる
ときのことを語っている------

・・・・今や彼は自分の最愛のものの名前を呼ぶ
  今や、今や、それを表わすことばは
   花のように生じなければならない
       (「パンと葡萄酒」第五連)

これだけを取ってみると、この個所はかならずしもイメージについて述べた
ものではない。ヘルダーリンは言葉(Worte)のことを述べているだけで、
イメージ(Bilder)のことは語っていない。しかしこれらの詩行自体は、
<ように>('wie')という接続詞によって引き入れられる率直な比喩として
あらゆる隠喩的構造体のうちでもっとも単純で、もっとも明白な構造をとる花
のイメージを含んでいる。
557麻衣ちゃん:02/04/20 18:57

ここで触れられている言葉が通常の言語の言葉でないことは、<生じる>
(entstehn)という動詞から見て明らかである。日常の用法では単語は互換
され、様々な用に供せられるが、それらの単語が新しく生まれてくるとは
考えられない。それとは反対に、私たちは自分が手に入れたいと思っている
ものを単語が手に入れてくれることを確実にする為に、単語ができる限り
よく知られ、できる限り<普遍的>であることを欲するのである。
単語は、一つのことが以前と変わらず同じものであることを確認するために
、確立した記号として用いられる。それに再=認は純粋な起源を排する。
558麻衣ちゃん:02/04/20 19:02

だが詩的言語の領域では、単語は記号としては用いられず、名前としてすら
用いられず、それは<名づける>ために用いられるのである
「彼は言語のためにそれ自体の名前を発見する」(シュテファン・ゲオルゲ)
などの言説に表わされているように。
詩人たちは名づける行為(「今ふたたび彼は自分のもっとも愛するものに名前
を与える」)を源泉への回帰として、初動の体験の純粋運動への回帰として思い
描くのである。
559麻衣ちゃん:02/04/20 19:03

    / ̄ ̄∞\
  /  / ̄><\
 /  /  /   \ヽ
 |  |  / \.   /| |
 |  |  |  ∩  ∩( |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 |  |  | '''  ー  '''| | <これが『ロマン主義のレトリック』
 |  ∧ |\  __/|/  \________
 |  | |//    ヽ
 |  /
 |//

560らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/21 00:38
>>556-559
おお。なんだこの難解な文章は。
『ロマン主義のレトリック』という本からの引用?
それとも麻衣ちゃんが自分で書いたの?(だったらすごい)

ところで、紫パンツの謎は・・・(w
561らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/21 01:24
GCには中村由利が曲を書き、AZUKI七がそれに
詞(詩)を添えて、中村が演奏に合わせて歌詞を
歌うというどこのバンドにも普通に見られる
作品制作の過程があるけど、AZUKIの詩にこだわって
きたら、そのなにげない風景が別の様相に最近
見えてきたよ。
つまり、中村は確かに歌詞を歌っているんだけど、
別の視点から言えば、それはバンドの演奏に合わせつつ
「詩を朗読している」ようにも見えて来たんだね。
中村由利はAZUKI七の詞を歌ってくれていると同時
にその詩の朗読もしてくれているのだ、と。
あるいは、語って聞かせてくれていると言ってもいい。
その特別な歌唱力と希有なメロディラインに拠って。
「詞を歌う」ことが同時に「詩の朗読」にもなっている
ところに、中村由利の歌唱の魅力(語りの巧みさ)
があるのかもしれない。




562らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/21 02:14
>>555
GCはタイアップに恵まれているとは
お世辞にもいえないしね。
ただ、『ARMS』とのタイアップは極めて個人的
にはヒットでした(これで「call my name」と
出会えたわけだし)。それは
『ARMS』の世界観と必ずしも合ってはいなかったけど、
(『ARMS』はサイエンス・フィクションそのものだったから)、
「call my name」がバックに流れるEDのアニメとの絡みは
個人的に良かった。
そのEDアニメには最後に「アリス」というこの世の滅亡を
望む天才的頭脳をもつ少女が「call my name」のサビの部分で
ちょうど登場するんだけど、そのアリスは愛を知らずに
育った少女なんです。だから、この世への憎悪を募らせていた。
そこに「call my name」の「見えない気持ち信じて
しまいそう」というフレーズが来るから、実に感慨深かった。
それはまさにアリスに欠けていると同時にアリスが痛切に
求めてやまなかったもの、つまり「愛を信じる心」だったから。
なんか不遇の少女アリスへの福音のように聞こえたね、
「call my name」のそのフレーズが。
因みに「flying」に「私以外のものすべて消し去りたいよ」
というフレーズが出てくるけど、これはまさにそのアリスの
心境そのものだったりする。まさに奇妙な偶然の一致です。
563GCスレの住人:02/04/21 05:14
>>561
インタビューで表現力アップしたって言ってるけど
それはAZUKIの詞がもたらした効果なのかも知れないね。
なんかそんな力があの詞にはあると思う。
>>562
俺、1話しか見てないからあれだけど、不思議な偶然だね。
しかしARMSってSFだったのか。ミリタリーアクションかと思ってた・・・。
見ればよかったな。
564らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/21 23:45
『ARMS』にはミリタリーアクション的要素もあったけど、
土台はSFでした。「ナノマシン集合体」だの「超振動」だの
とSFチックな用語が頻繁に登場したからね。ところで、
『竹取物語』が日本最古のSFだというのは知ってました?
かぐや姫は月から来たのだから、かぐや姫はいわば「宇宙人」
なんです(w
因みに『ARMS』は『サンデー』の連載の方も先週で終了
した。その『サンデー』には『名探偵コナン』も連載されて
いるけど、この二作品ともGCの曲を採用している
ところからするに、おそらく『サンデー』とGIZAとの間
には業務提携の関係があるようですね。
(それとも、この憶測は既出だったかな?あるいは常識?)
565らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/22 00:12
2ndアルバムまであと二日か。
詞のみならず、メロディの批評も書きたいな。
しかし、そのための素地がない(w
これでもガキの頃、エレクトーンを習っていたのにな(w
曲のアレンジもやったし、コンサートもやった。
しかし何分、ガキの頃だったんで、理屈で鍵盤を叩いて
いたのではなく、曲をそのまま暗記して鍵盤を弾いていたな。
つまり楽譜を読まないで弾いていた(w
なので、作曲の理屈なんて知らんのさ。
全部「感じ」だけで弾いていたから(滅茶苦茶だな)。
だから、未だに楽譜が読めない。そういえば、
コードというものがあったな、確か。長調、短調とか。
変ホ長調とか、ニ短調とか(なんだそりゃ?)(w
こんなことなら、もっと気合い入れてやってればよかたな・・。
566GCスレの住人:02/04/22 00:28
>>564
コナンは作者がBZの稲葉と同郷だったのが縁とか聞いたけど(友達だったかな?)
それがARMSタイアップにもつながったのかも知れないね。
ミリタリーアクション、「ナノマシン」、「超振動」って士郎正宗(ちなみにこの人はARMS読んでるらしい)
のマンガにも出てくるね。俺もそういうの好き。
かぐや姫と聞くと士郎がメカ設定で協力した
「バウンティドッグ」ってアニメ思い出すな。これも見てないけど。
ARMS、読んでみたいけど何巻まで出てるのかな?
2ndアルバムその他で出費が重なるから苦しいが(w
567らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/22 01:32
>>566
『ARMS』は確か21巻位まで出てたような・・(違うかな?)。
アニメのほうは尻切れとんぼで無理矢理終わらせて
いてたね。第二章で終わり。原作のほうは四章まであるらしい。
(じつは俺も詳しくない(汗))
漫画喫茶で全巻読破するという手もあるので、単行本を
買わなくてもいいかもね。
俺は最終話を『サンデー』で立ち読みした。
途中の話が判らないのでちぐはぐだったが、やはり
あの「アリス」が最後に絡んできたね。
ネタバレになるのでそれ以上は???だけど、よかった。
ただ、大友克洋の『AKIRA』みたいなドライなSFが好きな
人には『ARMS』は少々湿っぽいかもしれない。
全然グロくないし。(しかし足がもげてる描写もあったかな?)
基本的に愛と友情がテーマのSFですから、『ARMS』は。
しかし、大友の『AKIRA』はすごかったな。中学生の時見た
けど、あのしわくちゃのガキが恐かった。
鉄男(だったかな?)が最後に醜く膨張するところとかも。
これはかなり批評のしがいのある作品ですよ>『AKIRA』。
実写版も今度制作されるようだし。
ところで、士郎正宗って誰ですか?
どこかで名前は聞いたけとあるような・・
568らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/22 01:41
>>567
最後の文が変だな。
「聞いたことあるような」の誤りだね。すまそ。
あと「無理矢理終わらせていてたね」は「て」が余分。
569GCスレの住人:02/04/22 01:48
>>565
作曲は俺もわからない。
音楽知識もないからスカイブルーにディストーションが使われてると聞いても
何のことかわからない・・・。
詞はらげ氏がいるけど、誰か曲の評論出来る人がいてくれるといいね。
570GCスレの住人:02/04/22 02:20
>>567
21巻か案外少ないね。マンガ喫茶か。その手もあるな。
AKIRAはさすがに全部読んでるけど、面白かったね(もう売ってしまったけど)
士郎正宗は世間的には「攻殻機動隊」(映画化されてる)で有名なSF(?)マンガ家。
絵は大友克洋にそっくり。だから絵の密度も濃いんだけど
コマの外やページの下にいっぱい補足情報を書くという作風なので情報量が多くて
面白い。ネタも日本神話から最新のハイテク技術まで幅広い。
書き下ろしが多く、筆も遅いので金もかからなくてお気に入りのマンガ家(w
うまく説明出来てないな、ゴメン。
571GCスレの住人:02/04/22 02:41
書き忘れたけどAKIRAの批評もよかったらお願い。
572らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/22 05:16
>>571
手元に『AKIRA』がないので、それはかなり
キビシイですね。
ただ、弱虫の鉄男は「鉄男(鉄の男=強者)」になるべき
でなかったということですね。
つまり、鉄男は鉄男であってはならなかったと。
鉄男の悲劇はその「鉄男」という名(name)に既に暗示
されていたのだ、とふと思ったりした。
『AKIRA』という作品に見られる壮大な舞台仕掛けとは
裏腹に、大友が真に言いたかったことは、
<<鉄男は鉄男でない>>
というレトリカルな矛盾その一点にあったのではないか?
おそらく、大友が弱虫な少年に「鉄男」という不釣り合いな
名前をつけた理由はそこにある。

・・・原作本が手元にないので、こんなところで容赦してね(w
573らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/22 05:45
>>570
なるほど。士郎正宗とは何者かがよく分かりました。
『攻殻機動隊』って押井守が映画の監督をして、
アメリカでも大ヒットした作品でしたよね(確か全米1位)。
その原作者でしたか、士郎正宗って。
>>569
メロディは詞と違って意味を取りにくいから、
厄介なんですよね。逆に、
その意味の取りにくさが歌詞のなくメロディだけで
構成されているクラシック音楽の魅力だったりするから、
もうお手上げ(w
だから、なにも考えたくない時はクラシックがおすすめ。
寝る前とか。
(寝る前に「巡り来る春に」とかはさすがに・・・(w))

574考える名無しさん:02/04/22 13:34
なんだ、このらげ偽者か。
そういや、トリップ使うわけないな。
575 :02/04/23 01:17

いくらなんでも、ド・マン知らん訳ないよな。
576GCスレの住人:02/04/23 02:22
>>572
それ俺も感じたな。最後の少年時代の回想シーンで何かせつなくなった。
>>573
確かに。
クラシックでも歴史や理論を知らないと真の理解は無理みたいだし。
クラシックのことはGCスレでも言ってたね。
たしかモーツァルトのレクイエムが好きとか。
俺はG線上のアリアとかパッフェルベルのカノンとかが好き(典型的素人・・・)
577考える名無しさん:02/04/23 02:22
>>575
同意。
らげがヘルダーリンに反応おこさないもありえないし
>>560のレスも厨房っぽいしな。
578らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/23 02:35
>>575
ポール・ド・マンか。読んだことない。

『AKIRA』の批評はジジェクがやれば面白そうだな。


579らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/23 03:17
>>576
クラシックに関しても、おそらくGCスレの住人さん
より俺のほうが素人ですよ。
Final Fantasyシリーズの作曲家の植松伸夫や
ドラクエシリーズの作曲家のすぎやまこういちのほうが
モーツァルトやエルガーより正直好きですから(w
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏する
『ドラゴンクエスト交響組曲』の類が俺のいうクラシック(w
『ドラクエ2』の「この道わが旅」とかはロンドン・フィル
ハーモニーが演奏すると本当素晴らしいですよ(嘘ではない)。
FF8の「Liberi Fatail」なんかはモーツァルトの
レクイエムを越えていると思ったりしてね(褒めすぎ)(w
まあ、そのくらい惚れぼれする曲がこの「Liberi〜」。
FFのエンディングテーマもオーケストラで聞くとしびれる。
580GCスレの住人:02/04/23 04:49
>>579
俺クラシックはMIDIでしか聴かないけど(藁
ドラクエの音楽は確かにいいな。ずっと聴いてても飽きないもんね。
FFは7しかやってない・・・。「Liberi Fatail」か探してみよう。

オーケストラといえばcall my nameが素晴らしいのは
ストリングス(オーケストラ風な感じを出すエフェクトらしい)
を使ってるからってのもあるよね。古井氏のアレンジもいろいろ言われるが俺は好きだなぁ。
・・・明日はいよいよ2ndか。なんか緊張。
581らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/23 05:07
>>577
ヘルダーリンか。読んだことない。
ハイデガーがその解読に腐心した詩人である
ことは知っているけどね。ところで、
そのハイデガー哲学を主に批評した大澤真幸の
『<不気味なもの>の政治学』は名著だな。
ハイデガーの存在論とクリプキの固有名論を
トランスコーディングしたのは大澤さんが
世界で初めてではないかな?
こんな「読み」はかつてなかったと思う。
分析哲学と存在論をトランスコーディングするなんて、
これほど論理実証主義者の逆鱗に触れる「読み」はない。
(『意味と他者性』など特にその「読み」が冴えている。)
その意味で、これはまさに「批評」だ。
柄谷行人の『トランスクリティーク』もカントとマルクスの
トランスコーディングの試みだが、これはカント派マルクス
主義という"先例"があるけど、これもまさに「批評」だ。
(というより、大澤さんが柄谷さんから「読み」の手法
を学んだといったほうがいい。大澤さんの文体はどこか
柄谷的だから。)
582らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/23 05:51
>>580
「Liberi Fatali」はFF8のサントラである
『FITHOS LUSEC WECOS VINOSEC』の第一収録曲
です。この曲は宗教音楽的な感じの曲で、
そこからモーツァルトの「レクイエム」みたいなのに
興味を持ったほど個人的には惚れました。
因みに、俺は『classical ever!』というクラシックの
名曲ばかり集めたCDを持っているけど、そこにはヴェルディ
の「レクイエム」が収録されていますね。
この作品が収録されたのは多分劇場版『エヴァンゲリオン』
の影響かもしれない。劇場版『エヴァ』のCMでヴェルディの
「レクイエム」が採用されていて、盛んにTVで流れていたから。(劇場版『エヴァ』はまだ見てないな。)
さらに、バッハの「無伴奏チェロ組曲」も『エヴァ』効果
で『classical ever!』に収録されたかもしれない。
まぁ、単なる偶然かもしれないけど(w
(しかし、劇場版『エヴァ』CMでこの二曲が繰り返し
流れていたのは事実。)
それと「call my name」の壮大さはオーケストラ風の作り
のためなんですね。納得です。

2ndアルバム、いよいよ明日ですね。どんな作りなのか楽しみ
だな。
583らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/24 00:01
>>579
「Liberi Fatail」は「Liberi Fatali」の誤りですね。
すまそ。
(おっ、ついに、日付が4月24日になったな。)
584GCスレの住人:02/04/24 01:26
>>583
「Liberi Fatali」聴いてみたよ。
なかなか高揚感あって壮大でいい曲だね。
普段GCの曲ばっかり聴いてるからちょっと興奮してしまった。
>おっ、ついに、日付が4月24日になったな。
ついにだね。GCスレみるとフライングゲットしてるやつ多いな。
それより店に一枚しか置いてなかったとかいうレス見てちょっと心配になってきた。
ちかくにTUTAYAぐらいしか大きい店ないんだけど大丈夫だろうか・・・。
585らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/24 01:36
言葉が自分の感情を適切に表現してくれていない
と感じる瞬間がある。
逃れゆく感情を言葉は「記録手段」というその輝かしい
使命でもって、その感情の捕獲に乗り出す。
が、しかし、「花は美しい」と美意識の記録したとしても、
花はいつかは枯れる。そして再度「枯れた花は美しくない」
と記録したとしても、花はやがて再び大輪を咲かせるのだ。
そして、この「ずれ」はいずれ言葉へのもどかしさとして
現れる。
言葉は真に何かを表現しえているのか?、と。
言葉でこそ表現したいものに限って、それは言葉から逃れゆく。
言葉は「瞬間」を記述しえない。瞬間とはその本性上、
ただちにその場から立ち去るものだから。
その瞬間のスピードに対応するためには、言葉はあまりに
「永遠」を志向している。
記録されたものとは、「再生」可能なものであり、
それゆえ、それは「永遠の生(再生し続ける生)」を手に
入れるからだ。
それに対して「生の現実」とは生成流転、"諸行無常"の世界だ。
そこに「永遠なるもの」はない。
我々は言葉(文字=エクリチュール)を手に入れることで
「永遠」を手に入れたが、その言葉が記録する永遠の世界とは
裏腹に、今日もまた「一切はただ過ぎてゆく」。

AZUKI七が「千以上の言葉を並べても・・」で見つめたのは
"千以上の言葉=永遠"の陰に隠れて見えなくなっているそういう
「ただ過ぎゆく無常の世界」なのだ。





586らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/24 02:11
>>584
「Liberi Fatali」、聴きましたか。
高揚感があって壮大な曲というのには禿堂です。
この曲を作った植松伸夫には、他方で「Eyes on me」
みたいな甘美なバラードの作品もあります。
それを歌うフェイ・ウォンを日本で一躍有名にしたのがこの
「Eyes on me」ですよね。
その後フェイ・ウォンは日本のドラマにも出るように
なったりして、「Eyes on me」以来活躍の幅がました。
TVゲームのようなサブカルチァーの力は決して
あなどれないことが分かりますよね。

あと、TUSTAYAでならまず買えるのでは?、2ndアルバム。
個人でやってるレコード店とかなら、入荷数すくないだろう
けど、TSUTAYAほどの全国的チェーン店なら大丈夫でしょう。
587GCスレの住人:02/04/24 03:11
>>586
ちょっと厨房質問なんだけど585はポスト構造主義を意味してるのかな?
「Eyes on me」はGCとはまた違う感じだけど昨今のチャート上位の曲の中では
珍しくいい曲だったので良く聴いてた。
>TSUTAYAほどの全国的チェーン店なら大丈夫でしょう。
それを聞いて安心した(w
588らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/24 04:33
>>587
ポスト構造主義とはちょっと違うかな?しかし、
エクリチュールという概念はポスト構造主義の
代表的哲学者であるジャック・デリダが追求した
概念でありまして、文字表現と生の現実との「ずれ」
はひょっとしたらそのデリダのいう「差延」のことに
相当するかもしれない。
俺自身としては、>>585のカキコはポスト構造主義を
念頭に置いて書いたわけではないけど、結果からすると
ポスト構造主義的になったかもしれない。
>>585の「花の例」はヘーゲルの『精神現象学』に
同類の例えがあったので、それを手本にはしましたね。
そのヘーゲルの例えとは「今は夜だ」という言葉は
昼になると気の抜けたものになるし、「今は昼だ」と
訂正しても、また夜になれば・・・という"弁証法"です。
なので、>>585の批評は「万物は流転する」という弁証法
のほうを意識して書きましたね。
AZUKI七の詩にはその弁証法を思わせる表現が色々あるので、
そこが興味深いんです。

それと、「Eyes on me」はいい曲ですよね。
前に言ったFF8のサントラにそれが入っていて、
俺も繰り返し聴いた。
589GCスレの住人:02/04/24 05:46
あ、そうか弁証法か。エクリチュールからデリダ、ポスト構造主義を想像してしまった。
弁証法ってヘーゲルの三段階的展開のことかな?
つまりAZUKIは千以上の中で「言葉」の矛盾に気づき、アウフヘーベンしていると。
(多分間違った解釈だろう・・・)




590GCスレの住人:02/04/24 05:50
あ、589の「間違った解釈」というのは
俺の585に対する解釈のことです。
591らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/25 03:57
>>589
「千以上の言葉を並べても、言い尽くせない事もあるよ」
とAZUKI七はいっていますが、言葉とは表現手段という
その本性上、何かを言い尽くせなければ、その役割を果たして
いるとはいえないので、「千以上もの言葉」をもってしても
言えない事があるのなら、それはまさに「言葉の矛盾」
と言って然るべきものでしょうね。
つまり、言葉には確かに矛盾=限界がある。
しかし、AZUKIはその後こうも続けていますよね。
「たった一言から始まるような事もあるのにね」と。
これは言葉の矛盾=限界を乗り越えるような「たった一言」
の存在があるのを明かしている。
千以上もの言葉の羅列を凌駕する「たった一言の凄味」。
この「たった一言の凄味」はまさに神秘的といっていい
ものです。
「一」が「千」を越える(超越する)のですからね。
(この「超越」をアウフヘーベンといっても差し支えない。)
どうして「一」が「千」を越えてしまうのかは、
自分としてなんとなくだけど分かるのですが、
これを説得的にかつ緻密にやるには、
大澤真幸さんのコミュニケーション理論がおそらく不可欠。
なので、俺には手に余る。難し過ぎるから(w

先日、2ndアルバム、getしました。
CDをその発売日に買ったのはこれが生まれて初めて。
そんくらい、GCにはまってしまったということだね。


592GCスレの住人:02/04/25 05:34
>>591
うーん、なんか哲学素人の俺のレスをフォローしてくれてるみたいでスマソ。
アウフヘーベンの意味がよくわからなかったけど、おかげで何となくだけど
わかってきた気がするよ。
>先日、2ndアルバム、getしました。
ゲットしましたか。うらやましい。実は昨日忙しくてCD屋いけなかった・・。
まー楽しみがちょっと延びたということでよしとしよう(w
593らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/25 19:19
人生のある断片を寄せ集めたとしても、
それは生そのものの全体を表しはしない。
生とは眼差しや言葉によっても、捉え難い
ある種の「瞬間の連続」という矛盾である。
連続する瞬間という形容矛盾こそ、生の名称に
ふさわしい。
つまり、生とは殺戮という行為さえ及ばない
徹底した矛盾だ。
驚くべきは「人は死ねない」というその背理なのだ。
音楽になにか真理があるとするなら、それはある透徹した
表現のなかに、「抽象化された生としての死」を内包して
いるところにある。
音楽という真理は生の背理に一瞬だが、輝かしい勝利を
おさめるだろう。
だが、それはまさにほんの一瞬だ。音楽が鳴り止むまでの。
そして、人は音楽が鳴り止んだ静寂のなかで、永遠の生
という背理にまたたそがれるのである。
再び、CDプレーヤーの再生ボタンを押すまたその日まで。

GARNET CROW 2ndAlbum
『SPARKLE〜筋書き通りのスカイブルー〜』とは、何か
そんな観想を想い起こさせる作品である。
594らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/25 22:21
そんな『SPARKLE』。そこにある宝石の輝きのような
作品群を通して聞いていると、ある一つのことに気づく。
やはり、自分は「call my name」が好きなんだと
いうことが。
Nameに内在する独自の価値。その価値は悲惨な戦争さえ
終結に導く力がある。おそらく、名前をちゃんと知っていたら、
敵軍の兵士であろうと、その兵士を容易には殺戮できない
だろう(少なくとも、殺すのに躊躇はするはずだ。)
われわれに殺戮を容易ならめるものに、固有名への無知ほど
効果的なものはないのだ。
ゆえに「無名」の大衆への殺戮である戦争より、肉親同士の
殺し合いのほうがセンセーショナルなのはそのためだ。
それは「名前をよく知る者をよくも殺せるものだ」という
感覚があるからこそ、センセーショナルなのだ。
この意味で、殺戮とは一般人という「集合(set)」に常に
向けられている。集合化された「ヒト(Das Man)」はその
連鎖と結合のため、永遠の生をもつ。ヒトは死なないのだ。
故に、ヒトへの殺害は不可能な殺害として、常に未遂におわる。
戦争に終結がないのは、それが本来的に「ヒト」を殺害
しようとする試みだからなのだ。
永遠に未遂の殺害を完遂しようとする不可能な試みが、戦争だ。
そしてその悲惨を終わらせる行為が「call the name」なのだ。
このように、名前には独自の価値がある。
つまり、「call my name」には「倫理」があるのだ。
(大袈裟だけど)
595GCスレの住人:02/04/26 00:14
らげ氏、気合入ってるな。俺もようやくさっきゲットしてきた。
CDラベルもブルー系で「青いガーネット」って感じでキレイ。
今、歌詞カード見てるんだけど(もったいなくてすぐ聴く気がしない)
新曲ではHoly groundの詞が強烈だなー。prayや他の曲もいい感じ。批評が楽しみ。
596らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/26 01:01
>>595
ついに、ゲットしましたか。TSUTAYAでですか?
俺はジャケットの「青色」を見て、『ARMS』のあるセリフ
を思い出しました。
「青とは憂鬱の青であるが、アリスが夢見た空のような自由の色
(スカイ・ブルー)でもあるのだ」というキース・ブルーの
吐いたセリフを。
その「スカイ・ブルー」はなかなかいい感じの曲ですね。
「pray」や「Holy ground」は「祈り」であり「聖地」
ですよね。ジャケットのAZUKIがしている"ロザリオ"
と何かリンクしている感じがした。

とりあえず、>>594に「call my name」の新批評を
書きました。「倫理」というのが新たなキーワードです。
>>593は『SPARKLE』全体から受けたイメージを書きましが、
この批評文は明らかな失敗作ですね。読み直してそう思った。
やはりそんなすぐには分からないね、『SPARKLE』全体
のことは(w
なので、>>593は忘れてやってください(w

それとよかったら、GCスレの住人さんの『SPARKLE』批評も
聞きたいですね。無論、気が向いたで構いません。
お互い気長にやりましょう(w
597GCスレの住人:02/04/26 01:53
>>596
うん、TSUTAYA。新譜コーナーに一枚だけあった。オリコンデイリー2位なのに
そこのランキングには入ってなかった・・・。一般の知名度まだまだだと痛感。
一応新曲はひととおり聴きました。俺もサビのインパクトからかスカイブルーが
一番良く感じられたのが意外。もちろん他の曲もprayをはじめ期待通りの出来。
やっぱりGCはアルバムだなー(シングルがよくないというわけじゃないけど)
あとミステリアスアイズやTimelessもリミックスの方が数段良く感じた。
ARMSのセリフは意味深だね。AZUKIはアニメや原作見てるのかも知れないな。
それとHoly groundは聖地の事だったんだね。ちょっとびっくり。
>それとよかったら、GCスレの住人さんの『SPARKLE』批評も
>聞きたいですね。無論、気が向いたで構いません。
いや、俺の批評なんて(w
ただ出来るだけ多くの人の批評聴きたいね。(俺以外のGCスレの人達もまだここ見てるのかな?)
>お互い気長にやりましょう(w
うん、まだ発売されたばかりでなかなか把握は難しいけど気長にいこう。
598GCスレの住人:02/04/26 02:52
また書き忘れたけど593、594の批評も興味深く読んでるよ。
やることありすぎて感想はいつになるかわからないけど(w
しかし「倫理」とはまた難しいキーワードだ。
599らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/26 02:54
>>597
最後の一枚をGETすか。それはラッキーでしたね。
『SPARKLE』、デイリー2位か。売れてますね−。
ところで、一つ気になることがありまして、
「pray」にclossという単語が出てきますが、
これはcloseの誤りではないか、とおもわれます。
clossという単語は辞書にはなかった。
(多分、既出だろう。それともclossって単語あるのかな?
俺のしょぼい辞書にはなかった・・・)
どうなんでしょう?

600GCスレの住人:02/04/26 03:33
>>599
clossなんて単語はきいたことないな。
closs my eyesとあるので私見ではcloseの誤りかと。
それともcross my eyesという使い方もあるのかな?
どう訳していいかわからないけど。
601らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/26 03:49
>>598
相手のことを名前(固有名)で呼ぶことは
人にある種の倫理を課すと思うのです。
別に名前で呼ばずとも、「お前」とか「おい」
とかでも、相手を呼べるし、そっちのほうが
容易だったりする。
しかし、そうすることは、相手をその「固有性」で
捉えるのではなく、「一般性」で捉えることなんです。
「お前」という言い方は誰に対しても適用できるから。
しかし、固有名はその所持者にしか適用できない。
つまり、相手を固有名で呼ぶことは相手をその固有性に
おいて肯定することと同じことだから、そこには他者への
最大限の「配慮(Sorge)」があるわけです。
そして、他者への最大限の「配慮」こそが倫理の実体です。
他者への最大限の侮蔑が殺戮なら、倫理とは殺戮の正反対と
いえる。「call the name」の倫理が最大の殺戮で
ある「戦争」にさえ打ち勝つ可能性がある理由ですね。
誇大妄想かもしれないけど(w

それと、感想は気長にまってます。
別に忘れてもいいし(w

あと『SPAKLE』の最後に「Holy ground」を持ってきたの
は構成上、成功ですね。聴く者を最後に"聖地"に連れていく
のだから。そして、
表紙のAZUKIのロザリオは最後の「Holy ground」
で結ばれる。そこで、『SPARKLE』という作品は
円環(運命の輪)を描くようにして、幕を下ろす。




602らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/26 04:08
>>600
やはり、clossはcloseの誤りか・・。
closs my eyesはclose my heartと
対をなす表現になっているわけだし。
明らかに誤植だな、これは。
603らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/27 02:10
順番通りに批評していこうかな。
「夢見たあとで」「call my name」は以前書いたので、
次は「Timeless Sleep」の番だ。
この作品も確か『ARMS』のEDテーマではなかったかな?
「call my name」より印象は薄かったけど、
改めて聞くと、決して悪くはない曲だ、
Timeless sleep=永遠の眠り。
604GCスレの住人:02/04/27 02:18
>>603
リミックスのアレンジがすごくいい。ミステリアスアイズもだけど
だいぶ好感度アップした。リミックスって買う前は「いらねー」って
思ってたけど馬鹿にできないね。
605らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/27 02:44
>>604
リミックス、いいですよね。
ただ、「Holy ground」でグランド・フィナーレ
といってほしかったので、リミックスは間奏曲
として、5と6の間に入れてほしかったな、個人的には。

606らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/27 03:36
<<Timeless sleep=永遠の眠り>>とは
"生"のことである。
人生とは「永遠に覚めない夢」だから。
我々は目覚めていながら、夢を見ている。
人間とは永遠のDreamerである。
しかし、我々は常に夢を見てはいない。
「醜い傷」が夢をfade outする(次第に薄れさせる)。
傷の存在は覚醒を促す。傷は"現実"を開くのだ。
そこに現れるのが、夢が追い付かない「他人」と
いう現実。
「他人」という現実の到来は、しかし、夢を越えた"愛"の
始まりでもある。
愛とは他人同士(たがい)との間をこそ繋ぐ「甘い希望」。
他人なくして、愛はない。だとしたら、
愛とは夢の反対語なのだ。

・・・"夢みたあとで"こそ、愛が始まる。
しかし再び、愛は夢へと退くかもしれない。
そんな時「Timeless Sleep」がその音色を
奏でるのだろう。



607らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/27 04:13
「Timeless Sleep」の批評は>>606
のようになりました。
Timeless sleep(永遠の眠り)が「死」ではなく、
「生」であるということがポイントですね。


608GCスレの住人:02/04/27 05:14
>>606
感想というか、「夢」ときいてなぜか気になって歌詞カード見直したら
新曲にはなんとどの曲にも「夢」または「夢」を連想させる表現がある!
驚いた。2ndのキーワードなのかな?もしかして気づいてた?
609GCスレの住人:02/04/27 06:00
いや、2ndの曲全部か。「夢見たあとで」は言うまでもないし
call my nameに出て来る「イメージ」は夢のことかもしれない。
last love songも直接夢を連想させる言葉はないようだけど
夢の中の出来事みたいな印象を受ける。


610らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/27 12:01
>>608-609
なるほど。>>608の批評では、なにげなく、
夢という言葉を取り上げたけど、2ndの歌詞カード
を読み返してみたら、確かに夢という言葉が多いですね。
GCスレさんの指摘がなかったら、見逃していたかも。


611らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/27 12:04
>>610
>>608の批評」は「>>606の批評」の誤りです。
スマソ。
612らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/27 13:01
あーあ、これから仕事だよ。・・欝だ。
しかし、仕事から解放された時の至福感がね、また。
俺はとある港町に住む人間で、帰宅はいつも深夜。
帰るための足がないので、帰宅は深夜の海を見ながら徒歩で。
その時歩きながらGCの作品についてぼんやり考えたりしている。しかし、悲しいかな、その時必ずGCの作品への
"アンチテーゼ"に出会う。市街を歩いている時は、町のネオン
がもの憂げで、世の中はまるで幻のように感じる。
こんなときはGCの作品はリアルなものに感じる。
しかし一旦、市街を抜けて、深夜の海に出会うと印象が
違ってくる。深夜の海の恐怖に似た漆黒の深さ。
これは幻ではない。幻想が醒める。夢が醒める。
死の世界がすぐそこにあるのを感じる。
「市街には生に似た幻。深夜の漆黒の海には死に似た現実。」
こういう対の世界が、俺に「批評」を強いているのではないか?
とぼんやり思う。
(かっこつけすぎだね、こりゃ。・・・欝だ(w))



613らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/27 23:51
てなわけで、ただ今帰宅しました。
疲労感が快感に変わる弁証法的瞬間だね、まさに。
614らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/28 00:02
>>610
GCスレさんはGCスレの住人さんの誤りですね。
名前を間違うとは、大変失礼しました。
615らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/28 00:30
「pray」。祈り。
これはお盆休みに故郷に帰ったときに聞くと
しみる曲ではないかな。
「迎え火」「束の間甦る」「川原の流れ」
「人の世に手繰り寄せてく」「夏祭り」など
祖先の霊をこの世に迎えるお盆の雰囲気を醸し出す
言葉がちらほらあるからね。
「京都だなぁ」って感じのする作品がこの「pray」。
沈んだメロディラインと低音を這う中村由利の歌声
も"霊的な磁場"を醸し出していて、雰囲気出ててよい。
616らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/28 01:00
つまり、「pray」には「古風」という言葉が
良く似合うということだね。そして
この作品は気持ち(想い)を表現したものではなく、
雰囲気というか、ある"空気"を表現しているね。
空気がそのまま振動して、詩の世界を自ら
作り出している感じ。あるいは、
主観性の不在というべきか。受動性の冴えというべきか。
AZUKI七はこの詩を書くにあたって、空気の流れに
素直であり、受け身に徹している。そして
その姿勢が、この詩に霊的な叙事詩性を与えている。
617GCスレの住人:02/04/28 01:04
いきなりマウス壊れて俺も鬱。操作しにくい・・・。
「夢」のことだけどあれからGCの曲全部チェックしたら
出るわ、出るわ、ほとんどの曲に「夢」が入ってる。
これにどういう意味があるのかわからないけど。
「pray」は「水のない〜」の継承と言う意味で最も期待してた曲でした。スカイブルーが2ndの象徴なら
prayは核となる曲だと思う。
期待以上というか今の段階では「凄い・・・。」とただ唸るしかないのが実のところ。
日本的な「静・止・動」の「間合い」の概念とかフラクタル(自己相似性集合)とかは感じるけどまとめるのは難しいね。
霊的なものは気づかなかった、さすがだね。おかげでまた違った印象を持つことが出来たよ。
618GCスレの住人:02/04/28 01:12
>>616
それは俺も感じてました。
あの詞はAZUKIの感受性の鋭さ、確かさを証明してるね。
なんとも素直で流れるような言葉の繋ぎ方が心地よさ、ヒーリング効果を倍加させてると
思う。
619GCスレの住人:02/04/28 01:19
2ndアルバム発売記念ということでage
620あちょー:02/04/28 01:52
621らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/28 02:20
>>617
「夢」か。なぜ、AZUKI七がこれほど夢という
言葉に拘るのか?それは俺にも解りません。しかし、
「夢」、本当多いですよね。夢とは何か?と問いたくなる。
「pray」はGCスレの住人さんのイチオシなんですね。
ただ唸るしかない、というのは解ります。
批評の力が及ばないことを俺も感じたので。表面を
なぞることしか出来なかった。
(「pray」にはなにか"言霊"のようなものがある。)
間合いの概念。フラクタル。これらは気づかなかった。
「静・止・動」。体言止めできっちり纏めるところが
「静・止」で、副詞と動詞で流れをつくるところが
「動」ということだろうか。そのめりはりがよく効いていると。
そしてフラクタルとは意外な着想ですね。部分が全体の
縮小形になっている図形のことだったかな?フラクタル図形。
ここの辺は不案内なので、俺は沈黙するしかない(w
>>618
AZUKI七は「ミコ」だと前にGCスレでいったけど、その考えは
「pray」でさらに深まった。AZUKIは言霊のtranslator
ではないのかな?
622GCスレの住人:02/04/28 03:22
>>621
「夢」というと「うる星やつら/ビューティフルドリーマー」という映画を思い出す。
GCの(AZUKIの)世界ってあれに似てると思う。
「pray」はイチ押しというか別格。(自分の中では)
「間合い」や「フラクタル」はおっしゃる通りの意味。間合いついては
曲もそんな感じ受けるけどどうかな?
中村の「日本的なものに影響されて作った」というコメントから
想像しました(「間合い」は歌舞伎とか剣道とか、フラクタルは日本庭園とか)
実は上に挙げた映画もフラクタル構造になってる
俺の知識はみんなマンガとか他人の受け売り。しかも浅い。だからあまり真に受けないで(w
(あー知識がもっと欲しいな。知識あったらもっとGCの曲楽しめるのに・・・。)
それとAZUKIが「ミコ」ってのはうなづける。「夢」を多用するのもきっと
意識してやってるわけじゃないんだろうね。
623らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/28 03:25
そういや「夢みたあとで」のシングルがセブンイレブン
でも売られているのを今日見かけた。
なにか場違いな感じがしたけど、
そこまでして、GIZAはGCの作品を売りたいんだね。
「芸術とは売れ残った商品だ」というテーゼは
販売促進に躍起な営業マンの耳にはまず響かない言葉
なんだろうな。
624GCスレの住人:02/04/28 03:43
>>623
GC聴くようになって1年ぐらいだけど
その頃はほったらかしだったのに何故か急に力入れだしたね。
思うに倉木や愛内が思ったほど売れないのが原因ではないかな?
知名度に比べてファンサイトや固定ファンの多さとかも要因かも知れないけど。
他にメッチャEでは音楽関係者の評価が高いって言ってたな。
まービジュアル面もなかなかだけど。
売り上げは他にまかせてGCはマイペースでやらせてもらうてのが理想だが
現実はきびしいね。(芸術性保てるだろうか・・・)
625らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/28 04:10
>>622
「pray」の曲調は「静・止」でしょうね。しかし、
所々で「動」がある。平行線的な静的メロディー
ラインが続くかと思えば、ここぞという時にそこから
太陽が昇るかのように音域の動化がある。
このめりはりが曲調における「間合い」かな。
難しいけど。
626びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/28 04:20
GCは好きじゃないけど、素敵な批評するね。
感心して読んじゃう。引き込まれるよ。

音楽でもなんでもそうなんだろうけど、読み手の思慮の深さに
応じて、ソレはいろんな色を見せてくれるんだな。

だから、僕が「クダラネー」って思ってる音や歌詞の低級さは
音や歌詞の内にあるのではなくて、僕の側にある場合も多いんだろな。

逆に、「スゲー!」って思ってる音でも、読み方によって、
もっと深くそれを感じることができる、そんな可能性もあるわけだ。
ゾクゾクしちゃうね。
627GCスレの住人:02/04/28 04:40
>>625
そうだね。あの絶妙の流れが「pray」の命だと思う。
その曲の流れに逆らわず、おもねらず、ときに日本的な写実も交えながら
詞をつけたAZUKI。繰り返しになるけど唸るしかない。


628GCスレの住人:02/04/28 05:01
>>626
これはマジレスだろうか?邦楽板のGCスレなら間違いなく叩かれてるんだが(藁
629らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/28 05:07
>>624
邦楽板のGCスレに初めて行ったとき、なにより意外
だったのは、そのスレがpart10まで成長していたという
ことだったね。
『コナン』とか『ARMS』とかのタイアップしかこない
マイナーグループなんだから、専用のスレさえないんじゃ
ないかと始め思ったけど、part10までスレがあったこと
には正直驚いた。
固定ファンが多い証拠だろうね。
その求心力にGIZAが目をつけて、ファン拡大に乗り出した
のかもとは俺も思う。
630ネ・ボウ:02/04/28 05:13
>>628
へ、マジ?
叩かれるって、どんな具合に?
631GCスレの住人:02/04/28 05:29
>>626
TV出演のときは便宜上?GARNET CROWを「深紅のカラス」と
紹介していたが実はガーネットという宝石にはいろんな色がある。
これは多分GCの音楽性が広いことから名付けたんだと思う。
いろんな輝きを見せてくれるGCに対して浅い評価しかしないのは
失礼というか、もったいないと思うんだよね。
632GCスレの住人:02/04/28 05:43
>>629
俺が初めていったときはpart2か3だったと思う。
確かpart2まではdat落ちしてた。
それがだんだん住人が増えてきて
今では15まで延びてるんだからすごいよね。
しかし最近はほとんど萌えオタしかいない・・・。
別にいいけど、そんなのばっかりてのもな・・。
それとビーはファンサイトはチェックしてるけど
2chはどうかな?かなり前からの疑問なんだけど。
633GCスレの住人:02/04/28 06:06
>>630
あのスレは秩序を保つために排除の暴力が必要なところ。
彼らはらげ氏の批評になんらかの暴力誘発性を感じ、「異物」と判断したのだろう。
634GCスレの住人:02/04/28 06:29
いや、秩序あるところどこでもそうか。
でも、異常だよね、あのスレ。
ちょっと気に入らない意見が出るとすぐ叩くんだから。
俺もマンセー意見書いてよく叩かれた(藁
635考える名無しさん:02/04/28 10:48
>>1
>哲学板のボス

ワロタ
636らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/28 15:19
>>632
たかが2ch、されど2chだからなぁ。
筑紫哲也によれば、2chは「便所の落書き」
だし、そういわれて仕方のないところもあるが、
2chより面白いサイトもないとは思う。
2chやりだしてから、TVも見なくなったし、ゲーム
もやらなくなった。とてもじゃないが、つまらない。
それにプロの批評家でもなんでもない一般ピープルの俺が
批評の真似ごとを出来るのも2chという"はけ口"のおかげだし。
(2ch的言論の自由マンセー!
2ch的アナーキズムマンセー!(w))
ビーの関係者がGCスレを見ているかどうかは定かでないけど、
個人的に2チャンネラーという人も少なくないのではないかな?
637らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/28 17:07
>>626
GCの2ndアルバム『SPARKLE』はいいぞ。
レンタルとかして聴く機会あったら、感想聞かせてよ。

638らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/28 19:06
びたみんは「夢みたあとで」は割といいといっていたよね。
ところで「夢みたあとで」は"安っぽい(チープだ)"という感想が
GCスレに前にあって、それに俺は妙に感じ入ったな。
「call my name」に
「チープな贋作を集めてみて、一枚づつ週変わりにして」
というフレーズがあるんだけど、そのチープさが
「夢みたあとで」にもあるんだとその人はネガティヴにいう。
しかし、AZUKI七は贋作というもののチープさに
何かをみている。それはある種の価値転倒だろう。
「本物=善、贋作=悪」という画廊的(サロン的)価値体系
への価値転倒を(チープな贋作にも光があるという背理を)。
なので、「夢みたあとで」はチープだという感想はある反転
を描きつつ、そこで批評へと変わっているのだと思った。
そこに俺は勝手に感じ入ったな。
その時「夢みたあとで」のチープさが別のものに
見えてきたのでね。
複製芸術時代におけるアンディ・ウォーホール的憂鬱を
共有するものにとっては、チープさとはある"愛しさ"を帯びず
して我々の前に現れることはない、ということかな。
639GCスレの住人:02/04/29 01:24
>>636
「便所の落書き」って当たってるとおもうなぁ。
あるいは「近所のおばさんたちの井戸端会議」とも言える。
結局2chてカタルシス(精神の浄化)を得るための場所だと思うね。いい意味で。
ビーの社員てたった一人の人間に振り回されて精神汚れてそうだもんな(藁
2chに来てることは十分予想できる。
>>638
「夢見たあとで」を聴いてチープと感じるところがすごい。
確かにlast love songと同じような70〜80年代のアイドルポップスみたいな
チープさは感じるし俺も好き。つーかlast love songでGCのファンになったんだけど(藁
話がそれるけどこの曲はすごいね。一年聴き続けてやっとその凄さに気づいた。
鑑賞者としていかに自分が不真面目な態度でGCの作品に接していたかを痛感。
批評を書きたいんだけどそれやるとネタバレになるから、どうしようかなと思案中。
640らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/29 01:40
「Naked Story」について。
「We're born in this way」
僕らはこのように生まれた。どのようにか?
「無防備のまま」つまり、「裸のまま=naked」で。
赤ん坊は無防備のまま(=裸のまま=naked)生まれる(born)。
つまり、nakedとは、赤ん坊の裸体のことだ。
「無防備のまま飛び出したい」とは赤ん坊の誕生のことを
いっているのだろう。
赤ん坊は無防備で非力そのものだけど、それでも母親の
子宮から飛び出すのだ。その「意志」は誰にも否定できない。
しかし、この赤ん坊の"生きんとする盲目的意志"は、
「巡り来る春に」では、ネガティヴなものとして言われている。
「何も手にせずに(つまり無防備のまま)生まれてきたから、
このまま世界に終わりを告げたい」と。
ここには「誕生=再生」の拒絶がある。
しかし、「Naked Story」にはそのようなペシミズムはない。
ドイツの哲学者ニーチェは「超人」とはどういうものか?
と問い、それは「幼児(赤ん坊)」のことだと答えた。
超人はペシミズム(あるいはニヒリズム)を越えていく存在
だ。その姿勢は"純粋な第一運動"だとニーチェが称した
赤ん坊の在り方にこそ発見されるのなら、
「Naked Story」におけるAZUKI七はニーチェ的な
雰囲気を漂わせているだろう。
対して「巡り来る春に」におけるAZUKIは『自殺について』
という著作もあるショーペンハウワー的な姿勢をとっている
といえるだろう。

「舞い上がれ!浮き立ってゆけ!現実(いま)をゆけ!」
ここには強い肯定(Ya)への意志がある。
まさにニーチェ的なゆえんだ。



641らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/29 01:53
>>640
「無防備でも飛び出したい」だね。
「まま」ではなく「でも」でした。
スマソ。
642らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/29 02:14
>>639
「Last love song」の批評、是非聞きたいですね。
("ネタバレ"ってのも気になるし。なにかこの曲
には秘密があるのかな?)



643GCスレの住人:02/04/29 02:26
>>640
なるほど「舞い上がれ!浮き立ってゆけ!現実(いま)をゆけ!」というのは
ニーチェの能動的ニヒリズムを表していると。
ショーペンハウワー→ニーチェということはAZUKIは着実に進化してるわけだね。(自信ないけど)
>>642
そう、かなり凝った仕掛けをAZUKIはこの曲に施してる(勝手な思い込みかもしれないが)
大袈裟に言えば壮大な実験、試みとも言えるかもしれない。
ネタバレもあるけど俺の文章能力でうまく伝えられるかわからないかの方が不安。
発見したばかりで興奮してるのもあるけど、気持ちが固まったら挑戦してみます。

644らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/29 03:23
>>643
因みに、「Naked Story」って日本語に直すと
どうなると思いますか?
GCスレでは「暴露話」とか訳している人がいたけど、
それではなんの暴露なのかが、詞からは分からない。
そのnakedという単語には「裸の」という意味があるけど、
それが詞のなかの「無防備」ということばとリンク
しているように思う。
(そしてその「裸」が赤ん坊のメタファーにも
なっているように思う。)
なので、「無防備なストーリー」と訳すのが普通かなと
個人的には思う。
「無防備で不安定なストーリー=人の一生」みたいな意味を
AZUKIは「Naked story」という言葉に託したのではないか?
そこんところ、どうなんでしょう?
(AZUKI本人はどう訳しているのだろうか?)

それと「Last love song」には「壮大な実験・試み」
があるのですか。これは意外ですね。
ぱっと見た感じ、凝った仕掛けがあるようには
見えませんからね。
これは批評が楽しみですね。気長にまってます。
645GCスレの住人:02/04/29 03:45
「Last love song」〜AZUKI七の壮大な実験〜

(始めに断っておくが、この批評は多分にネタバレを含むのでそのつもりで。)
この曲は「オールド・ファッションド・ラブ・ソング」という言葉がピッタリの叙情的なラブソングで
筆者も大好きな曲なのだが、この曲には一度聞いただけではわからない数多くの
ミスティフィケーション(トリック、仕掛けのことだと思ってください)が施されている。
まずわかりやすいところから言えば、曲の構成。この曲を最後まで聞けば
曲の流れが一本のストーリーのような構成になっているのがわかるだろう。
この曲には普通の曲のように1番、2番という区別がないのである。
これだけならまぁ、なんてことはないのだけど問題はこの曲の詞である。
読んでもらえばわかるが、この詞に出て来る世界は、はじめから終わりまで夢のような世界ある。
有り体に言えばわけがわからない(・・・
その中でも特に気になるのは「ノイズの音が心地よく響くこの部屋で」というフレーズ
この「ノイズ」とは一体「何のノイズ」を指しているのだろうか?それまでの詞の中で
「ノイズ」を出すモノ、連想させるモノは出てこない。つまりいきなり「ノイズ」という極めて抽象的な言葉が出現しているのである。
(長いのでつづく。つーかもうわかりました?)
















646GCスレの住人:02/04/29 03:46
あ、スゴイ空白・・・。スマソ
647GCスレの住人:02/04/29 05:55
>>645の続き(もうかなりおかしな文章になってるけど)
しかし筆者は最近になってようやく(アホだね)この「ノイズ」の正体に気づいた。
これが詞の最後に出て来る「回り続けるold player」から出ている「ノイズ」だと言うことに・・・。
これに気づいたとき筆者は背筋に冷たい物を感じた。この発見が何を意味するのか直感的にわかってしまったから・・・。
結論から言えば,この「last love song」の世界は前述の「old player」の中で回り続けている「レコード」の中の世界である。
(もちろんそのレコードのタイトルは「Last love song」)
そう考えると全てのつじつまが合う。「喜び悲しみ繰り返す」「ストーリーが滑り出す」といったフレーズが意味を持ち輝き出す。
つまり、驚いたことに、AZUKI七はこの「Last love song」の中で「虚構内虚構」を描いて見せているのである。
この「虚構内虚構」というシチュエーションは他の表現芸術(映画、小説、ゲーム)でも見受けられるが
それらと「Last love song」には決定的な違いがある。
映画やゲームの場合、大抵、最後の最後にネタばらしをするわけだが(last love songでもそうだけど)
鑑賞者がよほどの間抜けでない限り、今まで見てきた世界が「虚構内虚構」であったことを鑑賞者は知る。
しかしこの「Last love song」はいわゆるJ-POP、それもわずか数分で終わる曲なのである。
こんな凝った仕掛けをしても鑑賞者がそれに気づく可能性は極めて低いハズである。
では何故AZUKI七はそんな一見無意味とも思えるようなことを試みたのか?単なる自己満足?いや、この非凡な作詞家が
そんな理由でこんなことをする訳がない。ここからは私見だが、AZUKI七は「虚構内虚構」という表現を持ち込むことによって
この「Last love song」という曲に何らかの「プラス効果」を与えようとしたのではないだろうか。
その「プラス効果」の正体は残念ながら今の筆者の力ではわからない。今後の課題ということで、どうかご勘弁願いたい。
なお、タイトルの「Last love song」にもちょっとした仕掛けがあって、これは「最後の〜」、「最上の〜」、「流れ続ける〜(これは動詞だけど)」という
トリプルミーニングを含んでいると思われる。
勿論この曲にはこの他にもまだまだいろんな仕掛けが施されているのだろうが、今回はここまでということで。
648GCスレの住人:02/04/29 06:48
出来るだけ短くしようと思って書いたけど
言葉が足りなすぎるね・・・。言いたいことの半分も書けてない感じ。
>>644
実はnakedはあんまり聴いてないので・・・。
また聴き込んでからレスします。
649らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/30 01:31
>>645-647
おお!なるほど!
唐突に出てくる「ノイズ」とは「old player」から
流れていたものだったんですね。
俺もなんで最後にold playerが出てくるのか
不思議だったけど、おかげで謎が解けた。
そして、「流れ続けるLast love song」というのは
「Last love song」というレコードがあり、
そのレコードがold playerから文字通り流れているのを
意味しているのだ、と。
つまり、俺やGCスレの住人さんも「Last love song」
をCDプレーヤーで聴いているが、実はこの「Last love song」のなかに登場する「君と僕」もノイズ混じりの
「Last love song」をold playerで聴いているのだ、と。
で、しかも、その「Last love song」を聴く二人の風景が
まさに「Last love song」の歌詞の内容になっている。
こういう「虚構内虚構」「入れ子構造=フラクタル構造」
が「Last love song」にはある、と。
(やるな〜、AZUKI!)
いやいや、これは本当に気づかなかったことですよ。
俺も背筋がぞくっとしました。
「Last love song」を見る目ががらりと変わりましたよ。
まさに、「批評」ですね。感心しました。

650GCスレの住人:02/04/30 02:16
>>649
いや〜、そんな誉められるほどの批評じゃないけどね。
今、読み返してみるとひどい文章だ(トホホ
でも何とか伝わったみたいで嬉しいっす。
それに俺がわからなかった「プラス効果」の意味を補足してくれて感謝。
古き良きアナログ時代の気分やロマンティックな雰囲気を聴く人により深く味わってもらいたかったんだね、AZUKIは。
それはこの「凝った仕掛け」に聴く人が気づかなくてもちゃんと伝わってると思う。
ホント、やってくれるよ、AZUKI七。
それと良く聴くとnaked storyも奥が深いねー。曲調があまり好みではないので
後半の中村の神秘的なファルセットの部分以降をリピートして聴いてた(藁
軽々には語れないので、これから気長に研究してみます(レス出来なくてスマソ)
651GCスレの住人:02/04/30 02:31
>>650
「補足」と書いたけど「気づかせてくれた」と書くべきだったかな。
とにかく、らげ氏の感想で、もやっとした霧のようなものが晴れた気がするよ。
652らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/30 03:20
>>650
「Last love song」、見る目変わったよ、本当に。
こういう目が覚める体験は、本当いいね。
久しぶりに、脊髄に電流が走りました(w

それにAZUKI本人への見方も変わって来た。
前にGCスレで、AZUKIは詩で遊べていない、と
書いたけど、それは撤回しなければならない。
フラクタル構造にはロシアの民芸品(パカッと開ける
と同じ形の小さな人形が入っていて、その中にまた
さらに小さい同じ人形があるという"あれ"ね。名前は
忘れた。)みたいに、遊びの要素があるので、そのフラクタル
構造を操れるAZUKIに遊びの素質がないとは
いえなくなるのでね(勝手な推測だけど)。
遊びの素質がないのは緊張癖のある中村由利のほうかも
しれないな(これも勝手な推測)。
中村の方が活発な感じがするのにね(これも(w))。

653らげ@ ◆qoVUMoeA :02/04/30 04:02
これで、「Last love song」はGCを語る上で、
欠かせない作品になったと思うね。
GCはクオリティーの高い作品を作ると言われている
けど、その質の高さは「Last love song」の「凝った仕掛け」
に直接明快に表れているわけだからね。
(こういう仕掛けをJ-POPでやるアーティストは皆無でないか?)
そのことが、GCスレの住人さんの批評で明確になったわけだ。

GCの株がまた一つ上がったといえよう。
654GCスレの住人:02/04/30 04:50
>>652
うーん、俺は中村も遊び心あると思うけどね。last love songの曲の構成とか。
あれも実は長いこと疑問に感じてたんだよね。せっかくいい曲なのに
なんでああいう構成にしたのかな?と。で、これは映画のような一本のストーリーを
意識してるんだなと気づいたとき、AZUKIの詞ほどではないにしろ驚いてしまった。
(過大評価しすぎだろうか?)
655らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/01 01:59
曲の構成か。一番、二番という区分が
ないといってましたよね。
それがストーリー仕立ての味わいを醸し出して
いる、と。
反復の技法を用いず、リニアーな(線的な)構成を
採用している、と。
繰り返し得ない(反復し得ない)"出会いの偶然性(一回性)"
をメロディックに表現するために、中村は
リニアーな構成を曲の構成に採用したのかもしれない。
曲のことは難しいけどね。
656GCスレの住人:02/05/01 02:22
>>653
皆無かどうか知らないけど、たいしたもんだと思う。
こだわって作ってる証拠だからね。
>>655
そうだね。正直、曲に関しては本当のところは俺もわかんない(w
インタビューとかじゃあんまり細部のこと語ってくれないし。
ところでアルバム、ウイークリー初登場4位だったね(自己ベスト更新)
もうちょっとで19の解散ベスト抜けてたのが惜しいけど
今の知名度、不況ってこと考えるとこれは快挙だと思う。
地味なイメージの上にマイナーコードな曲ばかりのバンドなのにすごいよ、ホント。



657らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/01 02:48
>>656
初登場4位か。いい曲作っているから
ようやく相応しい評価を受けつつある
ということだろうね。
不況という状況は、この場合、プラスに
働いたかもしれない。
世相は決して明るくないから、GCの音楽的ニヒリズム
が歓迎される土壌が形成されているのかもね。
他方で、モー娘みたいなお祭りグループもあるけど、
これは単なる深刻なまでの"空元気"だ。
世界の底に「穴」が開いているのを、GCは直視するが、
モー娘はただ穴の存在を知りつつも、見ないようにして
いるだけだね。
穴の存在の隠蔽のうまさにかけては、いまのところ
モー娘がNO.1だけど、彼女らは空元気をしているに過ぎない
ことには変わりはない。


658GCスレの住人:02/05/01 03:38
>>657
なるほどね。naked storyも一見楽しげで前向きな曲だけど
最後の「目を開けたままで見れるだけの明日を夢みてゆくよ」
の部分は「厳しい現実から目をそらすな」って言ってる気がする。
そうか、世相にあってきてるんだね、GCは。
659らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/01 04:07
>>658
それと、今の縮小した音楽業界の規模のほうが、
かつてのミリオン連発のバブル状態からすると、
むしろ適正なんだと思うな。
稼ぎは少なくとも、次回作の制作費用が回収できたら、
よしとしないと、バブルの歯止めが効かなくなるからね。
音楽なんて、本来そういう控えめな所があるから、
奥ゆかしい美しさがあるわけだし。
批評家の花田清輝の言う「単純再生産のユートピア」
を真面目に受けとっいい時期に、日本は来ていると思うな。
660らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/01 04:11
>>659
「受けとっていい」だね。スマソ。
661GCスレの住人:02/05/01 04:49
>>659
同意。GCみたいなバンドにとっては良い傾向だよね。
一気に売れるより、着実に伸びていく方がGCには合ってるしね。
662らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/02 02:37
「スカイ・ブルー」について。
「傷ついてた君は過去(とおいむかし)」「忘れない懐かしさ」
という言葉が示すように、この作品は遠い昔を懐かしむ
ノスタルジックな作品である。
幼馴染みの君と僕。君は成長し、今や大人になった。
大人になった二人は再会し、過去(とおいむかし)を懐かしむ。
そして、大人になって失ったものがあるのに気づく。
それは「筋書きのない自由さ」だ。決まりきったルート
しか走れない「緑のバス」は、レールの上しか歩けなく
なった大人の生のメタファーであろう。
大人になり、子供の頃の想い出もひねくれていく。
涙が流れる。
そんな時、スカイブルーが隙間を抜けて覗く。
ベランダに白い鳩が潜んでいる。
スカイブルーを飛ぶ白い鳩は筋書き通りに空を飛ぶのだろうか?

「追いかけてゆこう無意味な未来。後付けの色彩を塗りに
ゆくよ。」
そう、あの自由のスカイブルーを行く白い鳩のように。
未来は決まっていない。それは自分で決めてゆくもの。
「忘れない懐かしさ」とともに、不定の未来を決めていく。

"一歩後退二歩前進"。
そんな気分がこの「スカイ・ブルー」にはある。
663らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/02 03:09
>>661
一気に売れるものは、飽きられるのも早いしね。

「スカイ・ブルー」の批評を>>662に書きました。
これで、「夢みたあとで」「call my name」
「Timeless Sleep」「pray」「Naked Story」
「Last love song」「スカイ・ブルー」までの批評が
出揃った。
充実してきたなぁ、こりゃ。
664らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/02 03:38
関係ないけど、19って解散するんだね。
確かこのグループはオリンピックのテーマソング
も唄ってなかったっけ?それなのに解散か。

GLAYは天皇誕生日の式典(?)にYOSHIKIと
一緒に出席して以来、人気が落ちたような気がする。

国策に利用されるアーティストは、落ち目に遭うと
いうことだろうか?
芸能人が国会議員になることに似た間抜けさが
確かにあるな、アーティストの国策協力にはね。
白けてしまう。

665GCスレの住人:02/05/02 05:16
>>662
一歩後退二歩前進か。たしかにそんな印象受ける。
また新境地を開いたなって感じだね。
実のところスカイブルーについては
今のところ何にも考えずに聴いてただ「心地よさ」につかまっていたい気分。
特に今ごろの爽やかな風が吹く晴れた日に聴くと最高に気持ちいい。
>>663
>一気に売れるものは、飽きられるのも早いしね。
同じGIZAの小松やモンテビなんかそんな感じだもんね。
GCは多分その心配ないと思うけど。
>>664
今時のアーティストは緻密なマーケティング戦略にもとづいて
デビュー前からから解散の時期まで大体決まってるというから19もそうなのかな(想像だけど
ビーにはどうもそれはないようだから、解散も当分GCは心配ないと思う(藁
666らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/03 00:10
>>665
「スカイ・ブルー」は言葉の意味や曲の構成ではなく、
語感や音質を享楽すべき作品かもしれないね。
それに続く、「wish」や「Please,forgive me」も
それと同じタイプの作品かもしれない。

「人気のあるうちに引退(解散)」みたいなのは、
山口百恵以来、定着した戦略だね。
その当時はそうすることが、センセーショナルだったが、
それが、今では恥ずかしい位、見え透いている。
業界のマーケティング戦略、もっと工夫すべきだろう。

「伝説のねつ造」より「作品を創れ」、と言いたいな。
伝説の神秘より、作品がそこに在ることの神秘を知れ、と。
667らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/03 00:36
しかし、大衆が伝説を求めて止まないということも
否定できない。
そこに例のマーケティング戦略が執拗に生き残る
根拠がある。
この根拠はだからといって、簡単には否定できない。
なぜなら、大衆こそ現代社会の「主役」だから。
ゆえに、大衆性を拒絶する孤高のアーティストは
現代社会にあっては、常にマイナーたらざるを得ない。
その分、その存在基盤は常に危ういものになる。
ここにアポリアがある。
668らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/03 00:55
大衆性を絶対的に拒絶する方法は何か?
それは「沈黙」することだ。
沈黙こそ、大衆が最も恐れるものだからだ。
大衆は祭のような騒々しさこそ好む。

ところで、沈黙とは「表現をしないこと」である。
しかし、芸術は何かを「表現する」行為だ。
ゆえに、沈黙と芸術はそのベクトルを相互に真逆にもつ。
つまり、沈黙とは芸術の否定にほかならない。

であるならば、大衆性を否定する孤高のアーティストの
行き着く先は、芸術という自己の誇りの否定であろう。
この意味で、孤高のアーティストは大衆に"二度殺される"のだ。

そういう宿命との格闘を孤高のアーティストは強いられる。
彼らのはかなさはこの宿命と共に在る。

669らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/03 01:22
表現に始まり、沈黙に終わる。
これは、しかし、人の生そのものにも似ていよう。
我々は産声をあげて生まれ、そして、絶句して死んでいく
のだから。
表現から沈黙へ向かうことは、それゆえ、生の道程
のようなものだ。
死が不可避なら、沈黙もまた不可避。
そうなら、孤高のアーティストは生の流れに実に素直だ。
永遠に生きようとする騒々しい大衆にこそ、
生の流れが欠如しているのだ。
670GCスレの住人:02/05/03 04:49
大衆性の拒絶か。中村の(おそらくメンバー全体の思い)
「クオリティーの高い、質の高い」というTVでの発言は
言い換えれば大衆性の拒絶を宣言するものとも捉えられるかも知れない。
GCの曲がよく「聞き飽きない」とか「色褪せない」と評されるのも
その辺に由来するのだろうね。
ホント、今が「大衆性を拒絶」しても生き残れるいい時代で良かった。
671考える名無しさん:02/05/03 07:13
naked、おぼろげなら掴めてきた感じ。
「無防備で不安定なストーリー=人の一生」
というのは「無防備で不安定なストーリー=人の心」とも取れるかな?
そのことと関連するけど、この曲の構造もなかなかすごい。
1番が過去、2番?が現在、最後が未来を表してる気がする。
「時間論」や「輪廻転生」を想起してしまうがどうなんだろう?
672GCスレの住人:02/05/03 07:16
671は俺ね。スマソ。
673 ◆w.meVk1A :02/05/03 13:52
横レスで悪いけど、GCの楽曲は大衆性は十分あると思うんだけど。
どの曲もPOPS、ロックとして、ポピュラーなものだし、
歌詞にしたって、世相を反映してると思うよ。

歌詞について新鮮な印象を受けるとしたら、それはAZUKI七の
センスというか先取性が優れているからではないかな。
大衆性を狙うなら少しぐらいは先に行っていないと
売れないと思う。
674らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/03 17:28
>>673
俺がAZUKI七の詞に新鮮な印象を
受けたのは、そこに「メメント・モリ」
というエスプリがあるように思えたから。
<<メメント・モリ=死を忘れるな>>
このエスプリはおそらく、大衆性というものから最も遠い
精神だろうと思う。

「大衆」とは死の忘却において成立する、
「ヒト(Das Man)」という"不死のモンスター"
なのだから。

だからといって、GCが大衆受けすべきでないと
いうのでは勿論ないですよ。
自己を絶えず肥大化させようとする大衆の欲望への
"鎮静剤"として、GCのメロディーは重要だろうから。
それに、大衆自身、絶えざる自己拡大("バブル"志向)に
いい加減疲れ始めている。
そんな時、GCの控えめで奥ゆかしいメロディーが
心に染みるだろう。

「すみれほどの小さき人に生まれたし」(夏目漱石)。
そんな気分が、GCの作品には満ちている。

675らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/03 18:18
>>670
「聞き飽きない」「色褪せない」、
本当だねぇ。
この評価はGCの作品の強度の強さを物語っているね。
摩滅しない強さ。
それは作品が描き出す「はかない世界」とは裏腹で
興味深いな。
このコントラストは注目に値する。

676らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/03 18:38
世界の真相が「はかなさ」に在るのなら、
その「はかなさ」を語る言葉のみが、
「はかなさ」の外部(つまり強さ)に立てる。
・・・ということだね。

強がりを語る言葉(応援ソングみたいな)は、
一時的なファナティシズム(熱狂)を得るのには、
有効だけど、直ぐに萎えてしまうのが不思議だ。
強がりは結局「弱さの隠蔽」でしかないからだろう。

「弱さ(はかなさ)を語れる強さ」。
GCの作品にはそんな本当の強さが在るように見える。
677らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/03 20:42
>>671
人の一生とは心の成長の過程でもあるから、
「Naked Story」には「人の心」の表現も
ありますね。
「Naked Story」の詞の冒頭が「誕生(be born)」
のことを言っているのは、俺も感じていた。
GCスレの住人さんは、それを「過去」という時間性に
読み換え、さらに過去に続く「現在」「未来」を
詞の2番と最後に見たわけですね。
「カラリ晴れた日=現在」、「見れるだけの明日=未来」
という具合に。
なるほど、と思いました。

「輪廻転生」はニーチェ的には「永劫回帰」となりますね。
円のように循環する時間性がそれなのですが、
「Holy ground」では「今日が終われば今日へ」
という奇妙な時間感覚が出てきますね。
普通は「今日が終われば明日へ」だけど、
AZUKIはそうは言わない。何故か?
それは永劫回帰、循環する時間性への強い自覚があるから。
「絶え間なく降りかかる日々」。日々は明日(未来)から、
容赦なく送られてくる。それが、"終わらない日常"、
繰り返す(循環する)時間を形創る。
それは我々が生きる上で、不可避に強いられる事態だ。
それは否定できない。ならどうすべきか?
全ての時間を「今」と見ること。
つまり明日さえ今日とみること。
こうすることで、我々は日々が未来から押し付けられる疎遠な
ものとしてではなく、今を生きる生の実感を可能にする
条件として時間性を組み替えることができる。
「現実(いま)をゆけ」とは、そういう時間の組み替え
への決意を意味していると思う。

つまり、AZUKIの詞には輪廻転生を受け止める視点と、
そこからの超越を模索する視点、という「二重の視点」
があると思いますね。その視点の二重性が、AZUKIの
詞を時にショーペンハウアー的にし、時にニーチェ的
にするのだと思いましたね。



678GCスレの住人:02/05/04 01:02
GCスレでまた叩かれてるけど、あれは偽者?(藁
>>673
GCスレの住人?
大衆性うんぬんは人によって見方変るんだろうけど
中村の歌声からして既に大衆性を拒絶してるように俺は感じる。
(中村の声こそGCというバンドの出発点だと思う)
だからどんなジャンルの曲を歌ってもそれは変わらない。
それと、倉木の新曲を聴いてGCとの違いをはっきり意識した。
耳触りのいい声、思わず口ずさみたくなるような曲と詞。
だがそれも最初だけで、聴き続けるうちにどんどん色褪せて来る。
もし倉木を大衆的というなら、GCは芸術的と言うしかない。
679GCスレの住人:02/05/04 01:44
>>675
「聞き飽きない」、「色褪せない」はホントよく聞くね。
現実世界はエントロピー増大の法則が示すように、均一な状態から拡散していきやすい
世界だけど、GCの作り出す「はかない世界」は逆に永遠への憧れを強調するのかも知れない。
このへんのメカニズムは難しくてよくわからないけど。
680らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/04 01:50
>>678
GCスレ見てきたよ。激しくわらた。
俺のに似た文体のカキコがあると全て「らげの仕業」か(w
俺はGCのことに関してはトリップなしでは
絶対書かないことにしているので、識別は簡単。
あのカキコは俺のじゃないですよ。
それに、俺はGCスレには、あそこから去って以来、
一度も書き込みしていないな。
もし書き込みしていたら、ああなっていただろうから(w





681GCスレの住人:02/05/04 02:20
>>680
やはりニセモノか。早くもネタ切れなんだな。
でも357には俺もワラタ。書いたヤツ才能あるなー(藁
682GCスレの住人:02/05/04 03:31
>>677
まだ、うまくレス出来ないや(w
一度自分なりの批評書いてみてそれから考えることにするよ。
しかしAZUKIの詞は難解(そこがいいのだけど
683らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/05 01:25
>>679
永遠なるものを求める気持ちは、AZUKI七自身
人一倍強いと思うね。
永遠を求めるんだけど、それがなかなか見つからなくて
苦悩する。
そして時々、その反動から虚無的(ニヒル)になったりする。
そんな姿が、詩から窺えるね。
684らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/05 01:56
>>681
357を書いた人はニーチェを噛っているみたいだね。
力学的運動の無意味性とは、ニーチェが
永劫回帰の思想を確信するきっかけになった
ことだからね。

685らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/05 04:02
流れゆくもの(はかないもの)が
静止したもの(永遠のもの)になるためには、
流れゆくものの速度に観測者(自分)も併せて、
走ればいい。そうすれば、流れゆくものは
流れず常に自分のそばにあるだろう。

永遠を求める者は、常に疾走しなければならない。
目を持った動きだけが、静止(永遠)をもたらすのだ。

自分が止まると世界が動き、自分が動くと世界が止まる。

そうならAZUKI七は自ら疾走せず、窓際から、
世界をうっとり眺めている。

諸行無常観とは「窓際における観想」にほかならない。

686らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/05 04:16
「何も変わらないためには、全てが変わらなければ
ならない」。
オーストリアの経済学者・シュンペーターの言葉である。
687GCスレの住人:02/05/05 07:58
>>685
なるほど、そんな感じ受けるね。よくわかる。
自分が動いてたらあんな詞は書けないだろうな。



688考える名無しさん:02/05/05 19:17
らげの自作自演のスレはここですか?
689らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/06 01:16
>>688
このスレ立てたのは俺ではない。

690らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/06 01:37
>>687
AZUKI七は頬杖をついて、アンニュイな
感じがよく似合うね。フランス的な感じ。

地平線を見て世界の果てを想うんだけど、
その世界の果てにむけて走ることはない。
いつまで経っても追い付かない地平線を
それでもなお追いかけるみたいな無駄はしない。

そこにAZUKIの理知的なクールさを感じるな。
全てを悟っているといった感じ。
691GCスレの住人:02/05/06 02:16
2chでは煽り、叩きは避けられないね(藁
ま、人間の自由意志だからしょうがない(条件反射かも
>>697
俺もAZUKIの詞から
世界の果て、この世の果てって言葉をイメージするな。
Please,forgive meの「でも きっと繰り返すでしょう」ってフレーズも
どこか理知的で冷めてるね。預言者みたいだ。
692らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/06 03:15
>>691
予言者か。的確な表現だね。
魔女といってもいいかもね。

理知的で冷めているといえば、文学者でいえば、
芥川龍之介だね。芥川の文学世界とAZUKIの詩の世界は
どこか似ていると思うな。芥川は作品を理知的に構成
するに秀でていたけど、AZUKIも「Last love song」
で「虚構内虚構」という理知的な構成の手腕を見せたからね。

そんな理知的でクールなAZUKIだけど、「call my name」
みたいな何でもないラブソングも時として書く。
これは芥川が『蜜柑』みたいな作品も書くのに似ている。
あるいは太宰治が『走れメロス』みたいなのを書くのにも
似ている。
普段、冷めている人達なだけに、少し熱のこもった作品
を書かせると、その熱は太陽並の温かさに感じてしまう。
あるいは、厳寒の中で出会う、焚火のかけがえのない温かさ
に似たものを感じるね。

そこら辺のめりはりの付け方に一種の巧みさを感じるな。
693らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/06 04:26
「call my name」には冷めたフレーズが一つもない。
(あっても、フォローが必ずついている)
そこがこの作品の大きな特徴の一つだね。

哲学的に言うと、超越論的主観(世界を過ぎ去った視点で
みる主観)から経験的主観(世界を現在において見る主観)に
「主観のレベル」を一歩"格下げ"して、AZUKIは
「call my name」を書き上げたということだろう。
つまり、AZUKIは超越論的主観にシニカルに退かず、
経験的主観にあくまで内在して「call my name」
を書いたと思われる。

AZUKI本来の持ち味は、超越論的主観のレベルから
世界を観想するというところにあるのだけど、
「call my name」にはそういう本来の持ち味が
影を潜めているところに、この作品の注目すべき点が
あると思う(多分、持ち上げ過ぎだけど)。
694GCスレの住人:02/05/06 06:20
call my nameはそれぐらい持ち上げる価値あると思うよ。
個人的にはあれで勝負した方がよかったと思うぐらい(大衆には受けないと思うけど)
ここからは俺の意見だけど
call my nameって日常を描いてるようでどこか非日常的な感じがする。
日常というのはホントにどうしようもない。今日は昨日の続きで、明日も今日の続きという基本構造は
死ぬまで変わらない。多少のゆらぎはあっても、土台の部分はびくともない。
AZUKIの言葉を借りれば「いつまでたってもスタート地点から動けない」。
そういう運命を生まれたときから我々は背負っている。そんな決定論的なこの世界で
自らの意思で主体的に生きることは不可能と思える。
しかしAZUKI七はそれに挑戦している(ように見える)。
彼女がAZUKI七というあからさまなペンネームを使うのは
自らの意思で主体的に生きることへの決意とも取れる。
call my nameのような詞はそういう人生に疲れたときに
ふと出て来る、日常へのあこがれなのかも知れない。
この曲の最後のフレーズ「見えない気持ち信じてしまいそう」。
つまり理知的で冷めている本来の彼女は、決してそんな曖昧なものを信じたりはしない(勝手な妄想だね)
695らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/07 02:11
>>694
いや、勝手な妄想ではないですよ。
AZUKI七は本来目に見えるものしか信じない理知的な人だから、
「見えない気持ち信じてしまいそう」
というフレーズはそれだけ、意外性をもつフレーズ
だし、その分このフレーズから受ける感動も倍加する。
まさにその通りだと思いますよ。

日々の日常はどうしようもなくルーティーン化されて
いて、毎日同じことの繰り返し。そんな時、AZUKIの
冷めたフレーズがすばり言い当たる。
だけど、我々は、そんな冷めた日々に飽き飽き
していたりもする。

「call my name」にはその点、冷めている気配がない。
冷めていることが日常の証しなら、冷めていない「call
my name」には日常性が外見とは裏腹に実は乏しい。
まさに、その通りですね。

AZUKIが主体性を求めているというのも、そうだと思う。
ペンネームを使うのも日常性からの決別の意志だと
俺も思うな。
名前を変えるだけで、世界との関わり方も自由に変えられる。
やはり、名前って不思議なものだね。
「call my name」の非日常性もそのNameの独特の不思議さに
関わっているがゆえなのかもしれない。

これで、「call my name」のまた新たなる一面が
見えてきたね。勉強になりますよ、本当に。
696らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/07 04:26
「いつかその足で歩いてゆける時がきたら
聖地へ辿りつける?」、と「Holy ground」にある。

やはり、自分の足で歩いていなかったんだね。
絶望し、無力感に捕らわれると、歩くことさえ不可能になる
のはわかるけどね。

絶望とは「死に至る病」だとキルケゴールはいうが、
死とは運動性の消滅でもある。死者は文字通り"動かない"。

死に至る病床に映る世界は憂鬱そのものだろう。
AZUKIは床に伏す病者の視点から世界を詠っている
のかもしれない。

病者の視点は、弱肉強食の世界にあっては、
得てして、忘却されがちなものだ。
そのような忘れ去られたものの視点にまで遡及し、
そこから世界の様相に迫るAZUKIの視点に、
一種、"看護婦のような慈愛"を見ることも出来よう。
(看護婦もまた死に立ち会うことの多い職業だ)

697GCスレの住人:02/05/07 04:42
>>695
「見えない気持ち信じてしまいそう」は最初聴いたときから不思議だったので。
なんか自分の考えをAZUKIの詞に投射してるようであれだけど。
まー、しょうがないか。作品とはそれ自体最初から決まった価値があるわけではないと思うし。
なんかGC聴いてると人生観変わるな。
たとえばTVで「整形」をテーマにしたバラエティ番組あるけど、最初見たときは見せ物的に感じて不快だった。
でもあれもペンネームと同じだよね。整形する人は「顔」を変えようとしてるんじゃなくて
「運命」を変えようとしてるんだ。つまり「運命」に流されず主体的に自分の意思で生きようとしてる。
でないと、とても顔を変える勇気は出てこないと思う。
だからこれは実存主義の実践ではないか、と(ニーチェ的ニヒリズムかな?)
とにかく俺もAZUKIやらげ氏の批評には教えられる事が多いと思う今日この頃。
698らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/07 18:37
>>697
作品の価値はその中にあるようで、
そこにはないし、鑑賞者の中にあるようで、
そこにもない。
価値は作品と鑑賞者との「関係」の内にこそある。
・・・ということだろうね。

顔を変えることは、顔を変えることのみならず、
他者との関係をも変えることを意味すると思う。
整形とまではいかずとも、化粧することや、
ヘアスタイルを変えることも、もそういう運命の変換
をもたらす効果があると思う。
ファッションを変えることもそうだろうしね。
(ただ、俺は見た目を変えてもなお変えられない何かが
あると思う。「過去の記憶」などがそれ。これは消せない。)

そういう意味で運命とは過去の記憶の総体ではないかな?
それは文字通り「昨日負った傷のこと」でもあれば、
遡っては「祖先の系譜」であったりもする。
そういう諸々の過去の呪縛が、現在の方向性
否応なく決定してしまう。
そのような運命の呪縛に対抗する術こそ、
先に挙げた「変身」という技法にほかならないが、しかし
いつまでも「変身」していられるというわけでもない。
素に戻るという時もまた不可避だろうから。

AZUKI七の詞において「call my name」的な色調のもの
が極少数に止まっているのは、そういう運命への抗い難さ
の現れなのかもしれないな。

しかし、それでもなお、運命に抗うのが人間の実存構造
というものだろう。
実存は本質(=運命)に先立つ。人は何者でもないもの
として生まれてくる。その意味で、人は可能性そのものだ。
サルトルはそう考えた。

699らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/08 01:34
邦楽板のアンチ中村スレに一つ書き込みしてきた。

700らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/08 01:57
700レス突破。
ネタが不思議にも尽きないな。
これも色褪せないGCの作品の懐の深さの
反映だろうかね。

701GCスレの住人:02/05/08 03:27
>>699
見てきた。いやーアンチスレが出来るとは人気が高まってる証拠だね。
らげ氏の意見に対する1のレス見るとどうも最初から貶すのが目的で立てたようだけど
1にはがんばって上げ続けてもらってGCの普及に貢献してもらいたいな(藁
702GCスレの住人:02/05/08 04:40
>>698
なるほど、過去は不可逆的なもので上書きも出来ないものだからね。
AZUKI自身も運命は変えられる、いや変えられないという
アンビバレントな状態をひきずってるのが歌詞から見て取れる。
2nd後半3曲の最後が「筈」、「きっと〜」という自信のない言葉で締めくくられてるのは
決して偶然とかではないんだろうね。
それと696も面白い見方だね。そういう視点もありだろうな。
>>700
真に理解しようと思ったら一生かかっても無理だろうな。
鑑賞者の知識や経験が増えるたびにGCの曲はまた新たな
一面を見せてくれるだろうから。
703らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/09 03:02
>>701
今日もあのスレ上がっているね(w
>>702
アンビバレンツがAZUKIの詞の特徴の一つだと
俺も思う。AZUKIの詞が多様な解釈を許すものなら、
それはそのアンビバレンツなところが一枚噛んでいるね。
鑑賞者の視点次第で、ああも見えたりこうも見えたりする。
決して一枚岩ではないんだよね。


704らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/09 04:25
AZUKIの詞には「傷」という言葉も多いのに
気付いた。
「Timeless sleep」「Naked story」「スカイ・ブルー」
「Please,forgive me」「Holy ground」に
「傷」という言葉が一様に出てくる。
キータームの一つだろうね、「傷」は。

「傷(トラウマ)」を「夢」で補完し、癒す。
つまり「夢」とは「傷」を癒すために創られた物語。
そう考えると、「夢」という言葉の多さも、
「傷」という言葉の多さから説明つくかもしれない。
「傷」と「夢」との間になんらかの対応性があるのなら。
705らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/09 05:33
今考えると「傷」という言葉から、>>696
のような見方を思いついたのかもと思った。
病者とは傷を負った者にほかならないから。

人は時として深い傷を負い、床に倒れ伏す。
そこで伏し、深い眠りに就きながら、人は夢を見る。
そして「夢=生」を取り戻す。
AZUKI七の詞(ことば)はこの"再生への道程"にこそ
表現を与えている。そんな感じがする。
706GCスレの住人:02/05/09 05:39
「傷」(トラウマの意味だろうね)は気づかなかった。
言われてみれば確かに多い。(トランス・トラップとかもそう)
非常に興味深い言葉だね。
「傷」がなければ「夢」(癒し)も必要ないだろうから
「傷」とはAZUKIの創作の原点なのかも知れない。
これはAZUKIの詞の核心に触れる発見かも。
707らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/09 23:37
>>706
実は俺も「傷」という言葉の重要性については
昨日はじめて気付いた(w

傷を負い、夢を見る。しかし、
"夢みたあとで"、再び傷を負う。だが、
「There will still be love in this world」と
締めくくられる「夢みたあとで」には、
「まだ諦めなてはいない」という姿勢がある。
つまり容易には屈しまいとする「主体性」がある。
ここが、「夢みたあとで」のいいところだね。


708らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/09 23:43
>>707
「諦めなて」は「諦めて」の誤りだね。スマソ。
709らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/10 00:12
かなり下がってきたので上げさせてもらいます。
710らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/10 00:59
ちょっとした発見をした。
「Holy ground」の歌詞カードに、
「なんて偽善者みたいな願い声にして」
というフレーズが出てくるけど、
歌の方では、中村はその「声」を「口(くち)」と
言って歌っているんだよね。
「なんて偽善者みたいな願い口にして」と。
(俺の耳がおかしいだけかもしれないけど)

「声」が正解なのか?それとも「口」が正解なのか?
声に「くち」というルビが打ってあったら、おかしく
ないんだけどね・・・。
(AZUKIはそういうルビの打ちかたが得意だから)。
誤植なのかな?
711GCスレの住人:02/05/10 01:19
>>710
ホントだ。ルビ打ち忘れたんだな(藁
しかしAZUKIもディテールに凝る人だよね(w
職人気質というか。
712らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/10 02:07
>>711
やっぱ、「口」って言っているよね。
これで「pray」の「closs」と合わせると、
誤植、二つ目だね、残念だけど。

しかしGIZAの関係者はこの誤植に気付いているのかなぁ?
即刻誤植の訂正をして、以後の『SPARKLE』には
誤植のない歌詞カードを付けて欲しいね。

2ndの歌詞カードを眺めていると、AZUKIの
ルビの打ちかたに対するこだわりが感じられるね。
1stもそうだけど。

713GCスレの住人:02/05/10 02:56
>>707
「夢見たあとで」また傷を負う。
この繰り返しで曲の情感をアップさせ
「There will still be love in this world」で希望を繋ぐ。
何というか美しいね。
それとこの曲に出て来る「花の雨」とは俳句の世界では本来
「桜の花が咲く頃に降る雨」のことだそうだけど
これはどっちなのかな?インタビューで中村は「桜の花が雨のように舞っている」みたいに捉えていて
AZUKIも否定してないけど、どうも前者の意味で使ってる気がする。
こういうところがAZUKIの詞の面白いところ。
>>712
禿同。誤植は興ざめするもんね。




714らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/10 04:11
>>713
なるほど。
「花の雨」とは「桜の花の咲く頃に降る雨」か。
俳句に由来を持つ季語だったとは、知らなかった。
俺もてっきり、桜の花がぱらぱらと散る様を雨
に例えて「花の雨」と表現したのかと思った。
「夢みたあとで」のPVをCD屋で見た時、
桜の花の散る様が映し出されていたので、雨とは
ぱらぱらと散る桜のメタファーだと感じてしまった。
一つの語に二つの意味を持たせる"掛詞的"に、
AZUKIは「花の雨」という言葉を使用しているの
かもしれないね。そうだとしたら、巧みだなぁ。
"様々なる意匠"があるよ、本当に。
715GCスレの住人:02/05/10 07:00
>>714
ホント感心するよ。「変わりゆく」とか「コワレユク」という文語調を混ぜてるのも
そういうことだったのかと。
これでまた「夢見たあとで」とAZUKIへの評価が高まった。
716考える名無しさん:02/05/10 21:22
自作自演うぜえ、初代らげのまねして何がおもしれえの?
くだらない批評のオン・パレード,
しかも大澤アフォの naming 解釈の受け売り
717らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/10 22:22
>>715
季語、掛詞、文語調。
なにか和歌のような詞だったんだね、
「夢みたあとで」は。そういえば、
「巡り来る春に」も、文語調だね。
桜の咲く季節は、日本が最も日本的に見える時
だから、春を巡る詞には文語調がよく似合うね。
718らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/10 22:59
>>716
大澤真幸を単に罵倒する意見が目立つのが残念だ。
大澤は先天的にアフォといわんばかりの決めつけが
しばしばある。
大澤スレにおいて然り、浅田スレにおいてもまた然り。
そんなに駄目かな、大澤は?

柄谷行人はいずれ死ぬし、その時起こる
批評の空虚を埋めれるのは、大澤真幸くらいだと思うけど。
719らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/11 01:54
「Holy ground」について。
喪失への不安は未来を闇へと変える。
欲望の充足が生の目的なら、その実現を
もって、生はその目的を終える。
しかし、喪失が満たされた欲望に再び、
亀裂をもたらす。その亀裂を埋めようと、
欲望は再度目を覚ます。そして生は再度
目的を取り戻す。
欲望こそ生なら、生は喪失さえ望む。
それは未来が闇であることさえ望むのだ。

未来が闇なら、闇に優しい光をもたらそう、と
偽善者は言う。しかし、それが偽善に聞こえるのは
優しい光をもってしても、喪失=闇は本質的に
消せないからだ。他者(君)は蜃気楼の向こうへ逃れゆく。

しかし、本当に変わればいい、と願い、闇へと祈る。
だが、他者は帰らない。なら、自分の足で歩いていこう。
蜃気楼の向こうにある聖地まで。歩みを与えることでしか
辿り着けないHoly ground=地の果てまで。

欲望は喪失さえ望むのなら、喪失されたものを再び、
この手にしようとすることもまた欲望だろう。その時、
揺れ動く波のように欲しがる術=情熱=ココロは甦る。
そうなれば、人は再び歩いていける。そしてその歩み
だけが世界の闇に優しい光をもたらすことができる。
ただ歩むことだけが喪われた他者へと近づく術だからだ。

おそらく、この世に聖地(終着点)はない。地平線の向こう
にはまた更なる地平線が現れるだけだろう。だが、
人はその歩みを止めはしない。ground(大地)を踏みしめ、
不在の終着点まで歩むことだけがholyな(神聖な)ことだからだ。

不在の駅まで歩む永遠の旅人。
それが人というものなのかもしれない。
720考える名無しさん:02/05/11 02:19
この偽らげ、かなり痛いな。。。
らげを語る意味が和漢ね。
転移?プッ
721らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/11 02:50
この>>720のカキコのほうが確かに
らげ的ではあるな(w
722GCスレの住人:02/05/11 04:00
お、久しぶりにお客さんですか。
しかし自作自演かどうかぐらい読んでわかんないのかなぁ。
ところで中村スレの1が中村の長所を認めるレスしてるけど
本物だったら評価を変えないといけないなぁ(w

723らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/12 00:11
>>722
中村の声のセピア感は、彼女の才能だといって
いたね。本物の1の意見かどうかは計りかねるけど。

それと、>>719に「Holy ground」の批評を書いて
みたけど、再度読み返してみると、かなり強引な解釈に
なりすぎたなぁ、と思った。「聖地はない」なんて
AZUKIはどこにもそんなこと言ってないからね(w
「地」を這う歩みだけが「聖」だ、などとも言っていない。
欲望は喪失さえも望むということも、俺の勝手な意見。
(俺、自分の祖父が死んだ時、不思議だが笑ってしまったんだな)
この詞の基調にはもっとアンビバレントな「迷い」が
あるずだから、割り切り過ぎた強気の解釈はまずかったと反省。
(強引な解釈はいつものことかもしれないけど)
724GCスレの住人:02/05/12 01:58
>>723
俺も「聖地はない」とAZUKIは思ってると感じたよ。
Holy groundではどうしても「昇華」という言葉に目が行ってしまう(俺だけ?
おそらく精神分析でいう「昇華」(不安のエネルギーを社会的なもの修正して放出する防衛機構。芸術もこれにあたる)
の意味だろう。(強引かな?
フロイトは「芸術作品とは現実で満たされなかった作家の無意識的な願望から生じ、
作品はその願望の充足」と言うけど、作家は他方、「与え続けることでしか満たされない」存在ともいえる。
なぜなら作品とは他者との関係性なしでは十分な価値を持ち得ないのだから。
そして「与え続ける」ということは終着点(聖地)がないということ。
つまり作家とはらげ氏のいう「不在の駅まで歩む永遠の旅人」だということを
AZUKIは無意識に(かどうかは知らないが)、この詞で暗示しているのだと思った。
ただ希望は捨ててないと思うね(これが”盲目の希望”ってやつだろうか)
「行き場をなくした情熱は冷えていく」から。
「聖地(作家としての終着点)はある」いや、「ない」というAZUKIのアンビバレントな葛藤が
「昇華」された詞だと思うね。Holy groundは。
うまく書けないけど、現時点ではこれが精一杯の俺のHoly groundに対する印象。
725らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/12 03:58
昇華という言葉は重要だね。
抑圧された無意識が芸術作品に昇華するという
ベクトルは深い傷が夢(反実可想世界)へと昇華するという
ベクトルとパラレルだからね。
だとすると、そのパラレル構造からして、まさに、
<<夢=作品>>となる。AZUKIの作品が"夢に彩られている"のは
その意味で決して偶然でないことが分かる。

GCスレの住人さんの批評で面白いと思ったことは、
「Holy ground」の「昇華」という言葉を頼りにし、
フロイトの芸術家論を加えて、そこにAZUKIの作家
としての自意識を見たことですね。
AZUKIはまさにGCファンに作品を与え続ける存在。
与え続けることに終わりがないのは、
まさに、GCファンという他者がいるから。
価値は他者との関係性の内にしかないなら、
聖地(価値のある場所)は他者との関係性そのものだ。
しかし、GCファンは常にいるとはかぎらないし、
「Holy ground」を気に入らないファンもいるかもしれない。
だから、作品の提供とは"未知の他者(不在の他者)"への
「呼びかけ(call)」と鋭く隣接している。そして、
ここに「迷い」が生じる、と。他者に届くのか否かという
「迷い」が。そして、
その迷いは聖地(他者のいる場所)を見えなくさせる。
聖地はひょっとしたら、ないかもしれない。
希望は捨ててはいない。その「迷いという傷」もまた
作品として昇華し得るからだ。
そうして出来た作品がまさにこの「Holy ground」。

そういういくつものモーメントが重層的に折り重なるって、
「Holy ground」が編みあげられているのなら、これは
実に興味深い作品だと思った。
726らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/13 01:56
この宇宙もまた神という名の作家の作品なら、
この宇宙にいる我々は、神の頭のなかの登場人物
ではないか?
宇宙という作品が、神の夢みた世界なら、我々もまた
神がみている夢の中の住人となるだろう。

しかし、この神話には致命的な欠陥がある。
神とは本質上、「完全無欠の存在」なので、
神は創作のエネルギーである「傷」を負うこと
絶対にない。だから、神は「夢」も見ない。
よって、この宇宙を作ったのは神ではない。

この宇宙を作ったのは、神に劣り、不完全な存在ゆえ、
傷も負える神の敵対者「悪魔」こそ、その制作主だ。

人は無論、神よりも悪魔に近い存在だ。人は悪魔と
同じく不完全な存在だからだ。
かのアダムとイブが楽園を追放されたことは、
それゆえ、決して理由のないことではなかった。

・・・などといってみる。
727らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/13 04:10
おそらく、不完全な存在である人には
楽園への復帰は永遠に果たせないだろう。
人は楽園から堕ちていくほかない。
AZUKIの詞にある「堕ちていく」という
イメージはこういう視点からの解釈もありかと。
AZUKIの言う「無力さ」とは人の不完全性
の現れだろうし。
728GCスレの住人:02/05/13 07:56
>>726から
グノーシス主義を連想するんだけど
AZUKIは肉体や現世的、地上的なものを否定するグノーシス主義の影響も受けてる気がしてきた。
Holy groundの詞なんか特にそう。
間違った解釈かも知れないけど面白いね。



















729GCスレの住人:02/05/13 07:58
あ、またスゴイ空白・・・。
ホントは長文書いたんだけどイマイチまとまらなくて・・・。
スマソ。
730GCスレの住人:02/05/13 08:10
ついに邦楽板にAZUKI専用スレが・・・。
いいのかなー(藁
731らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/13 19:40
>>728
グノーシス主義が出てくるとは。よくご存じですね。
GCスレの住人さんは哲学板の下手な住人より、
その手の専門用語を知っていると思う。普通は
知りませんからね、グノーシスは。俺も中沢新一の本
を読んで、ようやくグノーシスを知った、一年前位に。

中沢によれば、実存主義とはまさに現代に蘇生した
グノーシス主義らしい。AZUKI七の詞の底流には実存主義
的思潮が流れているけど、グノーシスが実存主義の
プロトタイプなら、AZUKIの詞にグノーシス的なものを見ても
決して不思議はないと思うね。

>>726はグノーシスを念頭に置いて書いたわけではなかった
けど、確かにグノーシス的に見える。>>726はどちらかと
いうと芥川龍之介を意識して書いた。芥川は世界を創造
したのは神ではなく悪魔だと考えていたけど、グノーシス主義
も『聖書』の創世記を認めず、悪の神(悪魔)による世界創造
を説いていたんだよね。もし最善の神が世界を創造したのなら、
世界もまた最善でなければならない。
しかしこの世界は最善の状態とは程遠く、苦悩や争いに
満ちている。だから、グノーシス主義者は最善の神による
世界創造説を否定したんだよね。
ニーチェの「神は死んだ」というテーゼもこの文脈から
理解すると納得のいくものがある。まさに実存思想は
蘇生したグノーシスと呼ばれておかしくない理由でしょう。
732らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/13 22:44
>>730
見てきたよ。余りレスがついてなかったね。
1が煽り文かけば、レスの付き方が違うんだろうけど(w

それと、今日初めてコナンのEDアニメ見た。
アニメの最後の方に散る桜や桜の木をあしらったりして、
それなりの工夫はみられたね。「花の雨が降る〜」という
フレーズのところでね。ところで、
最近のアニメはコンピューター技術の導入もあって、
表現(グラフィック)がなにか"記号的な"感じがするね。
俺は『北斗の拳』とかをガキのころ見てきた世代だから、
うすっぺらく感じるね、絵が。決して濃くない。
美術思想史的にいえば、
「三次元立体表現」から、「二次元平面表現」へ、
「古典絵画的なもの」から、「浮世絵的なもの」へ。
ということなんだろうな。AZUKIは
「call my name」で贋作(複製品)のレンブラントを
登場させているけど、古典絵画の模範たるレンブラント
を複製(コピー)という浮世絵の制作方法と絡めている所
が面白い。古典絵画の唯一性がとコピー技術にという
近代テクノロジーによって解体される様をアイロニカルに
表現しているようにも見える。
贋作のレンブラントが象徴しているのは、そういう唯一性の
喪失という近代の疎外状況かもしれない。人は平均化の圧力
のなかで、均質的な同じコピー製品のような存在におとしめ
られている。そういう唯一性の喪失を贋作のレンブラント
でシンボライズしときつつ、
その失われた唯一性を「固有名(Name)の唯一性」によって
再び取り戻すという、ある再生の物語でもあるのかもね、
「call my name」は(深読みすぎかな)。
733らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/13 22:53
>>732
「とコピー技術にという」は
「コピー技術という」の誤り。スマソ。
734らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/13 23:56
なんと、文学板にもAZUKI七専用スレが。
(因みに俺じゃないからね、立てたの。)
なんにしても、どんなレスがつくか楽しみだな。

ていうか、このスレの1が立てたような気がするな、
あのAZUKI七スレ。
スレの立て方が似ているよ、なんか。
(違っていたら、スマソ。)
735毎日ROMってる難民:02/05/14 00:53
>>734
詩・ポエム板にひょっとしたら誰か立ててるかも・・・
と思ってちょくちょく見に行ってたけど、文学板に立ったのか。
なんか見所が増えて嬉しいな。しばらくROMっとこ(w
736らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/14 02:59
>>735
俺も詩・ポエム板で探したことあるよ。
でもなかったよね。
さっきその文学板のAZUKIスレをまた見たけど、
まだ動きがないね。
ありきたりの詞という評価が一つある位。
737GCスレの住人:02/05/14 03:32
というわけで復帰。お騒がせしました。
いろんなところにスレが出来るのはいいけど
見回るのが大変だね。(w
>>731
グノーシスに詳しそうな人のページ見てたらそこの人、中沢って人を批判してた。
有名な哲学者?中沢って人の本読んだことないから、わからないけどいろんな見方あるんだろうね、グノーシスは。
他にニーチェとリンクさせてた人もいたから当たらずとも遠からずということなのだろうか。
芥川は「蜘蛛の糸」と「羅生門」ぐらい。読んだ事あるの。
確かにグノーシス主義的、実存主義的な話で
AZUKIの詞に共通するとこあるね。



738らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/14 04:33
>>737
中沢新一は哲学にも詳しいけど、本職は
宗教学者だね。哲学板にも中沢スレがある(パート2
まで成長しているね)。
まぁ、この人は色々と問題のある人だからなぁ。
(詳しくは中沢スレにて)。
中沢は独自の解釈をする人だから、その反面として
確かに批判も多いだろうね。
あまりに独創に走るため、東大の先生になり損ねた
位だから(某東大教授からアンチを突き付けたられたらしい)。
739GCスレの住人:02/05/14 05:54
>>732
そういうメタファーも含んでるのか。なるほど。
現代の光と影の部分を表現してるんだね。
「差し込む光」が「再生」の象徴かな?
という事は、レンブラントは「光と影の画家」と言われるから
あの絵は「レンブラント」じゃなきゃ駄目なんだ。
「光と影」が何であるかの解釈はともかく
この曲がレンブラントの絵と同じ構造になってる事は確かだね。
もう凄すぎてどう評価していいかわかんないね・・・。
740らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/14 22:56
>>739
あれはやはり、レンブラントでなければ
駄目だったと思うね。ピカソとかでは駄目なんだ。
ピカソの絵には陰影(光と影)がないからね。

それと最近「空気遠近法」という言葉を憶えた。
背景の色に「青」を使うことで背景に更なる奥行き感を
作れるというレオナルド・ダ・ヴィンチが発明
した目の錯覚を利用した美術の手法なんだけど、
『SPARKLE』のジャケットにも、その「空気遠近法」が
利用されているようだね。ジャケットの
背景のビル群が必要以上に青かがっているけど、意図的に
そうすることで、ビルが本当の見た目より後ろにあるように
見える効果があるということだね(そう見えない?)。
奥行きが増すことで、臨場感と空間性を色濃く打ち出すことに
成功しているわけだね。背景が遠のいて見える分、手前にいる
GCの四人の存在感がより強調されるという効果もあるしね。
こういうところにも隠れた意匠があるということだね。
741GCスレの住人:02/05/15 01:57
なるほど。あれは「空気遠近法」という技法なのか。
うん、確かに効果を上げていると思う。
パっと見た瞬間、4人の存在が強烈にクローズアップされる感じ。
このジャケ写は評判いいけど理由はその辺にもあると思うね。
それと、このジャケ写の空にも緑と白が入ってるけど
これらの色はスカイブルーの歌詞にも出て来るね。
「緑のバス」と「白い鳩」という風に。
緑や白は青、とりわけ「スカイブルー」を引き立たせるのは自然の景色(歌詞カードの最初のページにあるような)
を見れば明らかだけど、そういう視覚的、映像的効果を狙ってるんだね。
「緑」と「白」を始めに置く(聴く人の頭の中に)ことによって
後の「スカイブルー」をより引き立たせようとしてるわけだ。
「作詞は色塗り」というAZUKIらしい細やかな配慮だよね。
742らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/16 02:11
>>741
本当だ、よく見るとジャケ写の空に緑と白が
使われている。
青、緑、白と「スカイ・ブルー」に出て来る
色が"筋書き通りのスカイブルー"というサブタイトル
を持つ『SPARKLE』のジャケ写に全て活かされて
いたわけだね。そして最初のページの自然の景気にも
それらの色が全て登場する、と。
にくい演出をするな、AZUKIは。
743らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/16 03:26
>>742
「景気」ではなく「景色」だね。スマソ。

ただ"筋書き通りのスカイブルー"というサブタイトル
の意味がいまひとつ分からない。
「スカイ・ブルー」では「筋書き通り?」と
疑問形になっているから、「筋書き通りではないかも」
という含みがあるはずだけど、サブタイトル
では明確に「筋書き通り」が肯定形になっている。
まぁ、おそらく、筋書き通りの意味が違うのだろうね。
サブタイトルのほうは、朝日が毎度のこと筋書き通りの
ように毎朝昇るという際の「筋書き通り」なんだろう。
青い空も筋書き通りに明日になればまた見られる。
つまりこの筋書き通りは「自然の循環性(輪廻=サンサーラといってもいい)」を言い表している。
対して「スカイ・ブルー」の方の「筋書き通り?」は白い鳩に
対して言われている。白い鳩は太陽や青い空という物理的
存在と同じではあるが、それ以前に「生物(イキモノ)」である。
生物の行動は筋書き通りというには余りに不確定で予測不能
だろう。だからそこには「?」マークが付くのがふさわしい。
青い空は毎日筋書き通りに現れるが、そこを飛ぶ白い鳩は
筋書き通りには飛びはしない。そういう
"イキモノ"の自由さと自然法則に縛られた"モノ"の不自由さ
のコントラストをここにみるのもおもしろいかも。
(イキモノには単なるモノとは区別される固有の次元がある)
744らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/16 04:31
(>>743の続き)
しかし、そのイキモノの固有の次元が、「wish」では、
「地上につないだavarise(貪欲) and ambition(野心)」
と言われていたりもする。
「僕ら宇宙(そら)に浮いてるmaterial(モノ)」だけど、
「貪欲」と「野心」を持つ限り、単なるモノとは違うと。
だが、静かなる自然(モノ)に比べると、人(イキモノ)の
貪欲なふるまいなど、role-playing game並の大袈裟な
作為性と虚構性と嘘臭さに満ちている。
このようにAZUKIはイキモノに対してもアンビバレントな
態度を示すが、「wish」ではそのrole-playing gameが
シンボライズしているものからの「覚醒(めざめ)」も
wishされて(希望されて)いたりもする。
尤もそこに「間に合うかな」という留保が付いているところが、
いかにもAZUKIらしいけどね。
745らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/16 06:38
(>>744の続き)
他方で、「Holy ground」ではAZUKIはこうも言っている。
「欲しがる術なくしても今、生き延びるの」、と。
欲しがる術とは無論avariceとambitionの言い換えである。
つまり、AZUKIは貪欲と野心を無くしては、人は
死ぬほかないと言っているのだ。ところで、
「覚醒(めざめ)」とは貪欲と野心からの解放のことであった。
であるなら、覚醒とは死を暗に意味するのかもしれない。
その時、「wish」の「目を閉じる」という言葉が何を
意味しているかが明らかになるだろう。
死とは人が単なる肉塊、躯(むくろ)へと回帰することだ。
即ち、死とはイキモノがモノへと帰る瞬間なのだ。
その時、我々は文字通り、宇宙のmaterialと化す。

しかし、我々はやはりイキモノだ。生き続ければならぬ。
たとえそれが盲目の意志の命令であろうと。
であるなら、我々は覚醒してはならないだろう。しかし、
「覚醒(めざめ)」に抗うことは「目を閉じること」ではない。
ただ目を閉じることは死を意味するからだ。それは覚醒の
罠でしかない。なら、どうするのか?
目を閉じながら尚世界に目を見開くこと、これである。
ところで、「夢」とは目を閉じながら尚世界を見ようとする
行為ではなかっただろうか?
夢とは眠り(目を閉じ)つつ覚醒(目を開く)する曖昧さそのもの
だろう。
AZUKIはおそらく、この比類なき曖昧さに、「夢」という
名称を与えたのだ。
「目を閉じても、見える筈」のもの。
それが「夢」というものなのだろう。

746らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/16 18:00
他者にびっくり、分裂病者にどっきり、ですか、
麻衣ちゃん。
言い得て妙ですな(w
747らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/16 21:30
>>745を総括すると、
「眠り」と「覚醒」の絶え間ない対立が「夢」において
止揚(aufheben)されるということだね。夢とは眠りながら、
目醒めていること、目を閉じながら、尚世界を見ること
だから。目醒め(見る)と眠り(見ない)という正反対のものが、
夢において統一されている。夢とはそういう弁証法的なもの
だったんだな。
夢にも弁証法的性格があったとは、AZUKIの詞を
トレースしてこなかったら、分からなかったことだね。
夢にロジカルな形式美を見れたことは、一種の嬉しい
出会いだね。もっとも、
AZUKIの夢に対する真意はおそらくこんなところには
ないのだろうが、強引な整理屋の俺には嬉しい出会いであった。
(・・・などと弁明してみる。真意の無視も甚だしいな、俺。
多分こんなことを言うためにAZUKIは詞を書いているわけじ
ゃないはずだ、ということは重ねて明記しときます。)
748GCスレの住人:02/05/17 02:59
興味深く読ませてもらってるけど
>>746は何?誤爆?
それにしてもAZUKIの短い詞からここまで読み取るとは驚異的。いつもながら。
749らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/17 04:20
>>748
「麻衣ちゃん」というHNの人が以前このスレに
書き込みしてたことあるけど、その麻衣ちゃんをつい最近
哲学板の別スレで見かけたもので、麻衣ちゃん健在
だったかと思い、>>746を書いてみたんだけど、
釣れないね(w。もうこのスレを見てないのかも。
「他者にびっくり、分裂病者にどっきり」とはその
麻衣ちゃんが別スレでドゥルーズというフランスの哲学者の
超越論的経験論をユーモラスに解説したカキコです。
(「麻衣ちゃん」って呼び捨てにしてスマソ。アグネス・チャン
みたいに「さん」付けすると興ざめになってしまうので(w))

このスレは何分参加者が少ない。GCスレの住人さんの
レスがなかったら、ほとんど俺のスレジャック状態
になってしまう(w
(哲学板にはコテハンによってジャックされているスレが
俺の知る限り3つある。モノローグが好きなんだね、
哲学徒は。そこが詩と哲学が通ずるところでもあるんだけど)。
毎度のこと、貴重なレスには感謝しております。
750らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/18 03:51
文学板のAZUKIスレがAAで荒らされて
いたので、釘をさして来た。
751らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/18 05:45
『SPARKLE』については大体書いたと
思うので、それを踏まえて、再度1stアルバム
である『first soundscope』に遡ろう
かなと思っております。
(このスレを1000まで使い切るまでは、批評するのを
止めないつもりなので。)
752考える名無しさん:02/05/18 06:35
>>751
これがJACKの本髄か。なるへそ・・・
753らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/18 23:49
>>752
一日一善、一日一カキコ。これ、定石。
というわけで、本日のカキコ。

机に手を触れていると、不思議な感覚に襲われることがある。
自分が机に触れているはずなのに、机に自分が
触れられている、と感じることがある。
自分が主体として机に触れる時、机は当然客体と化すが、
その主客が反転し、机が主体と化し、自分が客体と化す
時があるのだ。たとえ、相手が机であっても。
これがコミュニケーションというものの基本構造である。
つまり、主客の絶えざる反転がそれである。
相手が机であろうと、そこに主客の反転があるなら、
相手が人なら尚更であろう。そこにおいて主客は高速反転
しつづける。
つまり、コミュニケーションとは、相手を客体におとしめ
なければ、自己を主体とし得ず、相手を主体たらしめよう
とすれば、自己は客体に甘んずるほかないような関係性をこそ
基底にもつものである。であるなら、サルトルが、
そこに「相剋」を見たのも無理からぬものがあろう。
コミュニケーションは主体というポジションの取り合いに
ほかならないからだ。

ところで、「愛」とは相手を主体とし、自己もまた主体たらんと
するところの関係性である。愛もまたコミュニケーション
の一つなら、そこにはある不可能性がつきまとう。
コミュニケーションの基底が教えることは、相互に主体たる
ことの不可能性だからである。しかし、愛は相互に
主体たることでしか実現しない。であるなら、愛は
いかにして可能か?無論、「コミュニケーションの否定」に
おいてしかない。

AZUKIが愛を描く時、「ただそばにいる」というフレーズ
を用いる。ただそばにいることは、コミュニケーションの
ある意味の否定だろう。無論、ただそばにいるだけでは、
関係の深化はあり得ない。故に愛は破綻する。
しかし、それは相互に主体たらんとする愛の理想の必然的
帰結なら、愛の破綻とは愛の宿命と違わないだろう。

コミュニケーションに対する絶対の否定は、「死」である。
恋人の死は、それゆえ、愛の理想の完全な実現と差異はない。
AZUKIが恋人の死をもって愛を描く時、愛は至高の時を
迎えているのだ。
AZUKIの詞は愛の理想に殉じているのである。
754らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/19 00:42
ハイデガーのいう「Mitdasein」も愛のある関係を
現しているといえる。それは「共同現存在」などと
訳すと興ざめだが、「共にそこ(同じ場所)に在ること」
とするとそこに愛の側面が見えてくるだろう。
"一緒にただ並んでいること"が、AZUKIにおける愛の概念
だからね。

755らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/19 01:15
ただ、ハイデガーの不幸は、その「da(そこと指示される
場所)」を民族と国家に見いだしてしまったことだ。
そこからハイデガーは"友愛の民族共同体"に走ってしまった。
つまりハイデガーは「da」を民族共同体として実体化したが、
しかし、「da」はそもそもどこの場所も指示していないことに
着目すべきである。それは有り体に言えば、
どこにもない場所をこそ指示している。
つまり、"ユートピア=どこにもない場所"を。
「そこ」とはどこなのか?それはどことは特定できない。
特定できないがゆえ、どこでもあり得るような無限の地平
をこそ、「da」は指示している。この「da」の無限性を
民族共同体に空間的に有限化したことに、ハイデガーの
落ち度があった(そこにユダヤ人への排除の暴力も生まれた)。

かつてアイドルのファンに親衛隊を名乗るものがいたが、
親衛隊とはハイデガーが支持したナチスの一組織に
その名の由来をもつことを改めて想起する必要があるだろう。
それは形を変え「萌えヲタ」という形で今尚残存している
ことを知る必要があるのだ。
756らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/19 03:27
因みに、Daseinというドイツ語は「ダーザイン」と
発音するけど、これに「太宰(ダザイ)」という
日本語を当てはめてペンネームにした人こそ、
あの太宰治だったりする。
太宰府の太宰にも勿論ひっかけていて、太宰府を治める
というシャレもはいっているが、ハイデガー哲学にいう
Daseinが太宰というペンネームの本当の元ネタらしいね。
(これを知った時、ちょっと驚いた。そうだったのか、ってね。)

AZUKI 七というペンネームの元ネタは何なのかな?
それとも元ネタなしの単なる思い付きかな?
757らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/19 03:54
音楽は「音を楽しむ」から音楽なんだけど、
文学も「文を楽しむ」から"文楽"でいいんじゃ
ないかという案があったらしい。
しかし、文楽という落語家がいるから、文楽という
日本語案は廃止されたという伝説がある。なんにしても、
音楽も文学(文楽)も明治以降に創られた新しい日本語らしいね。
「自由」なんてのも福沢諭吉が勝手に創った日本語だし。
758GCスレの住人:02/05/19 06:55
>>751
ここなくなったらGC関連で見たいスレなくなるな・・・・。
あるスレを見て邦楽板にもマトモなやつは結構いるなと思ったけど
なぜかGCファンには少ない・・・。
GCはもっと高く評価されてもいいと思うんだけど、あの声や詞は好き嫌い分かれるから仕方ないか。
らげ氏が哲学的視点からAZUKIの詞を解釈するの見てて感じたけど
ある意味GCはプログレッシブ・ロック的だと思う。
その代表的バンド、キングクリムゾンの「Night Watch」(夜警)がレンブラントの絵の世界を直接的に表現してると言えるなら
「call my name」は間接的、抽象的に表現してると言える。
とりとめのないこと書いてゴメン。first soundscopeについての批評も楽しみにしてます。
759びたみん ◆BWLMxAG. :02/05/20 02:09
晒しrage
このラゲはやっぱ、本物のらげじゃないかと思う。
760ら@:02/05/20 02:14
らげトハ固有名デハナク組織ノ謂イナルベシ。
(らげノ痕跡)
1 名前: ◆RAGE5ze. @京都県民がらすき以下略φ ★ 02/05/20 01:15 ID:???
【私怨】ひろゆきが切込隊長を告訴!?【喧嘩別れ】

294 名前:名無しさんのみボーナストラック収録 02/05/20 01:56 ID:kZpAum2c
二十代で500とか持ってる奴はホントCDにしか金をつぎ込んでないんだね
ママから買ってもらったネルシャツしか着ていない姿が思い浮かぶわw

295 名前:らげ@援助大好き 02/05/20 02:02 ID:/2avp17Y
正直1000枚超えてるヤツはヴァカ
ラックぐらい自分で作れヴォケ

296 名前:名無しさんのみボーナストラック収録 02/05/20 02:03 ID:???
294さんってものすごく哀れ。
761びたみん ◆BWLMxAG. :02/05/20 02:16
そか…。
762らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/20 05:24
>>758
キングクリムゾンか。今度聴いてみます。

『first soundscope』についてはネタがたまり
次第何か書きます。(CDプレーヤーには『SPARKLE』
が入りっぱなしだね。出す気がまだ起きない。)

763GCスレの住人:02/05/20 06:38
>>762
クリムゾンは実は俺も聴いたことない(w
たまたま訳詞をみつけたんでレンブラントつながりで対比させてみただけ(藁
でもいつか聴こうかなとは思ってる。
クリムゾン大好きな人でfirst soundscopeを高く評価してる人もいるから
きっと素晴らしいのだろう。
しかしGC関連のスレは見るたび悲しくなって来る。顔ネタばっかりで。
「いい詞を書くアーティストは誰?」ってスレでAZUKIの名がよく出てるのが救い。
764らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/20 18:35
>>763
GC関連スレの萌えヲタは頭の中をフェティシズム
に深く汚染されているね。
中村もAZUKIも容姿端麗だから、表に出ても
遜色なく勝負できたんだけど、その美貌を敢えて
隠すかのように公の場にあまり出てこないこと
が逆にヲタ心理をくすぐるんだろう。
有り体に言えば、「美貌は罪」ということかな。
イスラム教で女性は公の場に出るときサリーという
布を顔に巻いて美の露出を制限するけど、それは不必要に
フェティシズムを煽ることを制限するという意味もあるんだね。
イスラム教は偶像崇拝(フェティシズムの原型の一つ)を
禁止しているが、女性の美貌はその偶像崇拝を誘因してしまう
ので、女性は顔を隠さねばならなかったわけだね。
フロイトが言うよう、「母(最初の女)の身体」がフェティシズムの絶えざる源泉だからね。

つまり、萌えヲタ(フェティシスト)は「母の身体」から未だに
離脱できない"ガキ"ということだね。"ガキ"しかいないスレ
は確かにつまらない。
GCにはアニメのタイアップが多いから、余計"ガキ"が
多くなってしまうのかもね
(ここにGCの不遇の一端がまさにある)。
765考える名無しさん:02/05/20 20:42
あほ
766考える名無しさん:02/05/20 21:26
あんたちゃんとフロイト読めてねえぞ
767らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/20 21:43
>>766
そうなの?なら、>>764の「フロイト」の名を
「大澤真幸」に変えますか。
「母の身体はフェティシズムの源泉だ」というテーゼ
はもともと大澤のフロイト解釈なので。
参考文献:「エルヴィスが母にロックを捧げた意味」
     (大澤真幸著『<不気味なもの>の政治学』所収)
768らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/20 23:52
『first soundscope』を意訳すると
なんになるのだろう?
「始めに見た音」が直訳だが「宵明けの木霊」
と意訳すると雰囲気でるかな?
或いは、そのまんま「産声」とか。
「声の生まれ」「生まれし声」なんかもありかな。
769らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/21 05:33
見逃していたけど、「夢みたあとで」の
「時が経つことに怯えて泣いてた、変わりゆく
人の心に」というフレーズは重要だね。
AZUKIは「諸行無常」観を詞作の基底に置いていると
自己解説しているけど、その諸行無常の世界を
必ずしも肯定的には描いていない様が、このフレーズ
から窺えるからね。
諸行無常とは「時が経つ」や「変わりゆく」というような、
時空の推移性一般を指す概念だけど、AZUKIは
その時の推移や心の変化を「不安」や「怯え」をもたらす
ものとして描いている。
つまり、AZUKIは諸行無常の世界を畏怖の対象と捉えている。
そしてそれが畏怖の対象だからこそ、それは詞の主題たり得る。
その畏怖を詞という芸術表現の内に昇華させられるからね。

AZUKIのいう「傷(不安や怯え)」とはそういう
変化(移りゆき)という「時間性」がもたらすものなら、
AZUKIがしはしば、「死」の想念を詞に内に持ち込むことが
偶然でないことが分かる。
「死」とはまさに時間性への完全な否定だから。
つまり、AZUKIは死を「無時間性」のメタファーの一つ
として用いているわけだ。
「call my name」の「名前」や「Holy ground」の「聖地」
やAZUKIの詞キータームたる「夢」も無時間性のメタファー
のバリエーションだと言ってよい。
「Last love song」にもこういうフレーズがある。
「時を止めたlast love song」
AZUKIが時間の停止(無時間性)を望んでいることが、
ここからも窺えるだろう。
770らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/21 05:55
「Timeless Sleep」の「優しい眠り」も、
無時間性のメタファーだと言っていいね。
眠っている時は、時間の推移を忘れることが
出来るからね。
>>769
「AZUKIの詞のキーターム」ね。「の」が抜けた。
スマソ。
771GCスレの住人:02/05/21 07:08
>>764
納得。
アニオタの2次元コンプレックスてのはフェティシズムの一種だからね。
>>768
first soundscopeはどうやら中村が付けたようで
soundscopeは「音の万華鏡」という意味だそうな。
「SPARKLE」はAZUKIの命名みたいだけど「シンプル」を好む彼女らしい。
「宵明けの木霊」っていいね。1STの雰囲気に合ってる。
>>769
AZUKIが時間の停止を望んでるのははっきり感じるね。
タバコとかもそうだと思うけど、人は意識の底で時間の停止を望む生き物。(なぜだろう?)
GCの曲はそういう人の根底に潜む欲望を喚起するんだと思う。
「時間性の否定」はGCを語る上で欠かせないキーワードだね。



772らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/21 22:45
>>771
soundscope=音の万華鏡か。
kaleidoscopeにひっかけたひけだね。
辞書見たら、kaleidoscopeには「万華鏡」のほかに、
「絶えず変化するもの」という意味もあるんだね。
これを知った時、驚いたよ。何故なら、
「絶えず変化するもの」=「諸行無常の世界」だからね。
なので、諸行無常を描くAZUKIの詞の世界もまた、
まさにkaleidoscope的だったんだね。
「kaleidoscope」はまさにGCの作品世界を象徴するものと
言っていいわけだね。驚きだ。


773らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/21 23:04
>>772
「ひっかけたひけ」は「ひっかけたわけ」
の誤り。スマソ。
>>771
GCの作品は曲も歌も詞も深層意識にアクセス
するような志向性があるね。
そこにGCの作品が聴き飽きないし、
色褪せない秘密があるのかもしれない。
>>758
キングクリムゾン、YES、ジェネシス、ELP、ピンクフロイド、
マイクオールドフィールド他、プログレを聞き漁ったことがある。
GCを知ったのはCDショップで流れてたのを聴いて。
声に惹かれてすべて買い揃えたけど、いいね。このバンド。
758さんは詩をプログレ的と感じたそうですが、俺はサウンドも
そうだと思う。
YESのラウンドアバウトを初めて聴いたときの感動を思い出す。
エピタフを聴いたときに鳥肌が立った時ように。
今、中村由利の声に魅せられてる。

らげさんの批評、いいね。いいスレ見つけた。
775考える名無しさん:02/05/22 04:30
相当お熱な御様子
何がそこまでの陶酔を可能にするの?
何かに取り憑かれたように貪っているように見える
776考える名無しさん:02/05/22 05:32
test
777通行人test:02/05/22 07:16
>らげ@ ◆qoVUMoeA 評
時に語彙水準に比せず接続詞、助詞の冗長用法あり
行間から放たれる放射角に齟齬があり、平行線が交差する印象

推敲されよ

>AZUKI七 評
才能あるも未だこれから
「チープな贋作を集めてみて」は誤り
『贋作』とは一見して判る模造品やlithographyの類ではなく
主に詐取目的で慎作を模写した精巧な労作
したがって反社会的だがチープではない
「一枚づつ週変わりにして」集めることもできない
(ここは『変わり』ではなく『替わり』だろう)

が、期待はしている
778らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/22 18:27
>>774
サンクス。中村由利の歌声はいいよね。
俺はここでAZUKIの詞についてばかり書いて
いるけど、中村がそれを歌ってなかったら、
詞にもこれほど興味をもたなかったと思っているよ。
>>775
(これは俺宛てのカキコなのかな?とりあえずそう見なします。)
陶酔か。これもAZUKIの詞のキーワードの一つだね。
陶酔感とそこに亀裂をもたらす傷の存在(覚醒の時)。
その両者の間の交錯ダンスによって、AZUKIの詞は
自らを語る。
因みに、陶酔かどうかは知らないけど、俺はGCの曲を
毎日聴いているね。毎日聴いているから、書くことも
なんかかんかは出てくるわな。
(毎日聴いても聴き飽きない強度がGCの作品にはある。
こっちのほうが余程驚きだ。)
勿論、俺の中でのネタが尽きたら書くの止めるよ。
でも呆れられようと、1000までは書くの止めないね。
779らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/22 21:17
>>777
助詞と接続詞が冗長になってしまうのは、
自分でも感じている。推敲もしていないのも確か。
しかし平行線が交わるのは非ユークリッド幾何学では
あり得ることだから、これはどうなんだろう。
交わらないはずの平行線が交わってしまう背理の内に
愛の可能性=不可能性もまた内在しているのではないか?
交差しない平行線が交わるかの「無限遠点」には愛の成就
(交わり)がその破綻(背理)でもあるような愛の"あの"悲劇性
が隠喩のように内在してもいるであろう。
(論点ずらしてスマソ)。

ところで、交わりを拒絶し、"ただ一緒に並んでいること"を
愛の概念とするAZUKIの愛への姿勢は一見、この無限遠点
における悲劇を回避しているかに見えるが、しかし、
悲劇は再度反復されてしまう。
なぜなら、平行線を辿り交わりを避ける愛もまた、
いずれ愛としての自己否定を強いられるからだ。
交わらない愛はやはり愛ではないのだ。
であるなら、まさに、「愛」とは徹頭徹尾「悲劇」として
しか自己を開示しない理由がここにあるであろう。
780通行人test:02/05/22 22:05
>らげ@ ◆qoVUMoeA 氏
いや、貴台はセンスあるとおもう。
知人に、京大理学部数学科後期博士課程終了がいるが、
大したことないよ、あなたのが上だよ。
781GCスレの住人:02/05/23 00:04
なんかいろんな人が来て盛り上がってるな。
GCスレでここがリンクされてたからかな?
>>773
志向性というとフッサールの現象学を思い浮かべますな。
事実的世界の存在を無批判に認めないという点で
AZUKIの詞とフッサールは共通するところがあるかな?よく知らんけど。
>>774
エピタフとラウンドアバウト聴いてみた。
どっちも凄いね。たしかに衝撃走った。しかし、サウンドといい、詞といい
GCもそうだが、俺が理解出来るようなレベルじゃないな・・・。
理解出来ないけど、なんとなく凄いと感じられるのが音楽のいいとこだね(w
それと俺も中村の声に魅かれてファンになった。
日本の歌手で声にハマるなんて一生ないと思ってたけど世の中広いな。
詞に興味もったのはらげ氏のおかげ。ぼうっと聴いてるとありきたりの抽象的な歌詞に聞こえるが
細部を観察すると、ちゃんと演繹的に作られてるのがわかって、それだけでも面白い。
曲についても音楽理論とかわかるようになって、いつか構造を解析するのが夢だね(DTM勉強中)
そして、いつか把握出来得るあらゆる情報をを統合してGCの全体像を自分なりに掴みたいがそれは叶わぬ夢だろうな。
782らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/23 02:32
>>780
俺が京大の院生より上?(誉め殺し?)
それは俺の最終学歴からいって、あり得ない(w
しかし、俺のカキコは京都大学助教授・大澤真幸の単なる
受け売りだから、大澤>>>>京大院生からして、
俺の受け売りカキコが京大院生より上に見えることは
ある意味あり得るのかもしれない。
>>781
実存主義つながりでいけば、フッサール
とも関係あるかも。フッサールの現象学はハイデガー
やサルトルに多大な影響を与えたからね。
ハイデガーはフッサールの志向性概念を「関心(Sorge)」と
読み替えて行くんたんだけど、>>773にいう志向性は
その「関心」という意味で使ったと思う。
「深層意識のほうに関心が向く」といった感じに。



783らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/23 02:39
>>782
「行くんたんだけど」は「行くんだけど」の誤り。
推敲しなくてスマソ。
784らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/23 17:40
「君の家までずっと走ってゆく」について。

「生きてゆくことさえ意味もなくて
価値あるものなんて何にもない様な気がして・・」
生きていくことに意味もなく、価値あるものはどこにもない。
おそらく、一人孤独でいるうちは。
キルケゴールは絶望とは他者なくして自己が自己たらんとする
ことだと言った。
生に意味がなく、価値もないことが絶望の様相なら、
生に欠けているのは価値や意味ではなく、他者であろう。
価値や意味は他者との関係の内にしかなく、自己の内には
そもそも無い。価値の欠如は自己の本質なのだ。
ゆえに、生の意味を求める者は他者を求め、そこへと走る。

「君の家(他者の居る所)に着くまでずっと走ってゆくつもり」。
なぜ「ずっと」なのだろう?それは走りを止めると
自己が自己のまま固着し、価値の不在(穴)がそこに露呈する
からだろう。
走りを止めるとそこにおぞましい空虚が顔を覗かすのだ。
そして、走りを止めることは他者との関係性を遠のかせる。
ゆえに人は永久の旅人のように「ずっと走ってゆく」のだろう。他者のいる"あの"場所へ向けて。
785らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/23 17:46
>>784
タイトルが違うね。
「君の家に着くまでずっと走ってゆく」だ。
スマソ。
786らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/23 18:25
詩人の中原中也がしばしば夜中じゅう、外をひたすら
走り回っていたという伝説があるね。
(決してマラソンの練習ではないよ)。
その伝説の真意もまた>>784にあるだろうと思われます。
忙しくてなかなか顔だせないけど、会社でROMってます。
串の規制で会社でカキコできなくて残念。
帰ってきてもいつも酔っ払いだからカキコは控えてる。
とかいいながらもついカキコ。
駄レスで汚したくないもんだからね。ここは。
>>781
そうそう。らげさんの批評が無ければ詩に興味は持たなかったね。
俺はサウンド重視。
中村の声だけでも充分だった。
でもazukiさんの詩は心に残るよ。本当に。
うまくいえないけど一粒で二度おいしい・・そんな感じ。
788らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/25 02:37
>>787
サウンド面で思うところあらば、
なんでも書いて下さいよ。


789GCスレの住人 :02/05/25 03:34
>>787
うーん、そう言われると俺なんか駄レスのオンパレードかも・・。
>でもazukiさんの詩は心に残るよ。本当に。
>うまくいえないけど一粒で二度おいしい・・そんな感じ。

歌モノは作曲者が詞を付けるのが望ましいと言われるけど
GCの場合は相乗効果以上のものを発揮していると思う。
>>785
この批評を読んで、この詞はAZUKI版「罪と罰」なのかも知れないと思った。
「絶望」を背負ったラスコーリニコフがソーニャ(だったかナ?)に会いにいくとき
走っていったかどうかはもう忘れたけど、心情的にはそうだったはず。
キルケゴールは神を絶対他者とし、ラスコーリニコフにとってソーニャもまた神のような存在。
AZUKIはこの曲で「罪と罰」のように、キルケゴールの言う「宗教的実存」を表現したかったのかも知れないね。
・・・いつもながら勝手な解釈でスマソ。
しかし、あの最後の英詞の部分は何と訳せば良いのだろう?よくわからない・・・。
790らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/25 04:09
「今日が終われば今日へ」という「Holy ground」
のフレーズが今も不思議なんだよな。前に書いた時とは
印象が変わって、これは「何も変わらない退屈さ」
であったり、「傷付く毎日が欝々と変わらず続く」
みたいな意味で言っているように思えて来たんだが
どうなんだろう。
対して、「明日がくればまた明日へ」とは
深い傷を負った今日のことは過ぎ去ったもの
として忘れ、今日に滞留せず明日へ向けて前進する
しかないだろう、という意味で言っているように思う。
この時間軸の移動にはそういう意味もあるのかも。
791毎日ROMってる難民:02/05/25 12:19
>>789
>しかし、あの最後の英詞の部分は何と訳せば良いのだろう?よくわからない・・・。
ずいぶん昔にどこかのファンサイトで見た英訳・・・
「たぶん僕ら テレビをつけたまま眠っちゃうんだろうね
いつまでもこうしていたいよ ずっとずっと愛していたいから」

AZUKIのこういった「今ある幸せが永遠に続かない悲しさ」といった表現、好きだな。
792らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/26 03:01
>>789
「君の家まで走る」と「聖地までこの足で歩く」
にはある種のパラレル構造があるんだよね。
なので「君の家〜」にキルケゴール的な読みを
入れてもおかしくないと思ったけど、
「犬みたいにじゃれていよう」とか「ピザを食べよう」
といったフレーズとの整合性がつかなくなるという問題も
あったりする。
しかし、「じゃれあう」や「ピザを一緒に食べる」
といった他者と関係するありふれた行為の内に"死に至る病"と
キルケゴールが称した「絶望」への処方せんがあるのだ、
という或る不思議さをもこの詞は醸し出してもいると思う。
その或る不思議さをAZUKIは「happy・・?」と
いうフレーズの「?」マークで表現しているのだろうね。
先ほどまでの絶望が君の笑顔を見るだけで晴れてしまう。
「こんなに簡単に幸福になれていいの?」みたいな
戸惑いがある一方で、絶望を癒す他者と関係するという
ことの神秘を迷いながらも受け入れて行く・・・。
何かそんな感じのする詞だね、「君の家〜」は。

『罪と罰』は遺憾ながら、未読です。
・・・俺の教養の浅さが露見してしまうな(w
793らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/26 06:25
>>791
いい訳だね。なるほどと思った。
それを踏まえて自分でも訳してみた。

「ねぇ、たぶん僕ら、TVをつけたまま眠っちゃうんだろうね。
おやすみ。
ねぇ、愛って永久(とわ)に変えたよね、全てを。
そんな愛ん中、僕ら、ずっと居続けたいよ。
おやすみ・・・・。」
794らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/27 00:27
『罪と罰』とは直接関係ないかもしれないけど、
そのタイトルを見て、芥川が「罰せられない罪ほど
辛い罪はない」と言っていたのを思いだした。
難破した船で死んだ仲間の人肉を食べて生き延びた
船員が死体損壊の罪に問われて服役したという
実話があるが、その船員は刑期に服しているその時
が一番心が落ち着いていたと回顧したそうだ。
罪と罰。深いテーマだねぇ。

それと「君の家〜」の英詞の
「lovin'that all last forever」ってフレーズは
「Please,forgive me」にも出てくるね。
これはAZUKIのお気に入りの英文なのかな。
795GCスレの住人:02/05/27 03:17
>>791
ふーん、そういう意味なのか。ありがとう。
なるほど「今ある幸せが永遠に続かない悲しさ」を表現してるわけだね。
「君の家〜」は一番初期の曲だけにAZUKIの原モチーフみたいなのが如実に出てるなという印象。
「Please,forgive me」に同じ詞が出て来るのもうなづける。

>>794
キルケゴールをあるページで勉強してると絶望の例として「罪と罰」が挙げられてたので
つい書いてしまった。
状況は全然違うけど、作品の根底に流れるものはよく似てると思う。
「Please,forgive me」なんかもそんなこと考えながら聴くと面白い。
確かに実に深いテーマだよね。
飛躍しすぎかなと思うけど
「すぐれた作品というものは作者の手を離れ、作品それ自体が固有の運動性を持ち、
鑑賞する者の現在の知覚とそれまでの経験が結合し、有機的な総体としての時間が流れはじめる」
ということなので、これも無理からぬ事なのかと。
796らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/28 02:31
>>795
すぐれた作品ほど作者の手を離れ、他の文脈に
置き換えられていくということは、「引用」と
いう手法に如実に現れているよね。
引用したくなるような表現はやはりすぐれた表現
でないといけないし、引用されるとその引用文は
他の文脈と意味的に離接を繰り返して固有の運動
をしはじめる。
AZUKIの詞を引用しつつ自身の体験相を表出し得る
のも、それだけその詞が経験の深い位相にまで
到達し得ているがためなのだろうね。
797ら@:02/05/28 03:53
ヘルダーリンの詩はラルクアンシェルの詞みたいな
ものです。
798考える名無しさん:02/05/28 04:03
ら@とらげ@ ◆qoVUMoeAは別人?
799ら@:02/05/28 04:15
>>798
名前からして微妙に違う。
800らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/29 01:05
問:人は何故生きるのか?
答:生きているのは人だけではないから。
これは2ch哲学板で見つけた珠玉の名言である。

てなわけで800レス突破。
801らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/29 01:44
「君の家〜」でAZUKIは、
「生きてゆくことさえ意味はなくて、価値あるもの
なんて何にもない様な気がして」と言い、
その直後に「野に咲く花にやけに感心したりして」
と唐突に続けるが、その謎めいた前後の繋がりは
>>800で挙げた問答によって光を与えられるだろう
と思われます。
ところで、AZUKIは「野に咲く花に感心すること」を
「無難に過ごすこと」のメタファーとしていっているが、
しかし、野に咲く花に感心することは中々出来ないことだろう。
だからといって、このことがこのフレーズのメタファー
としての機能不全を示していると取るべきではない。
そうではなくむしろ、そこにAZUKIの「Sorge(気遣い=関心)」の鋭さをこそ看取すべきであろう。

生きているのは人だけではない。野に咲くちっぽけな花
だって生きている。そのことに無難に感心してしまう
AZUKIの鋭いSorgeにこそ感心すべきなのだ。
802らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/29 03:19
野に咲く花に感心することが中々出来ない理由。
まず、俺自身、小学校の頃植物が生き物だと
中々実感できなかった。というより、何かのオブジェだと
思っていた(w。阿呆だね。
つまり、植物は動かないので、そこに動物に表象される
ような生き物性が際だっていない。
そのような生を想起させない花という植物に生を見ること
は、それゆえ、生を改めて発見したという「再生」の
モチーフとも繋がるだろう。
次に花のみならず、他の人が本当に生きているのかどうか
分からないという「独我論者」なる者達がいる。つまり
「他の人も生きている」という自明の真理さえ信じない
人達が現にいるのだから、「いわんや花をや」なのである。

なので、野に咲く花にやけに感心したりすることは見た目程
容易ではないのである。
803らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/29 03:53
(>>802の続き)
そして、「君の家〜」の
「犬みたいにじゃれついていよう」というフレーズ
は「野に咲く花にやけに感心する」というフレーズ
と同じ位置価を占めていることは多言を要しないだろう。
犬もまた花と同様に人以外の生だからである。
人という生の如何ともしがたい空虚を人以外の生を
援用することで、充溢せしめようとするその表現の内には
人いう生への"もののあはれ"を感じさせるものがある。


804GCスレの住人:02/05/29 04:11
>>801
そこの詞の流れは一見唐突で、矛盾してるように感じるからやっぱり気になるね。
自分の解釈では、その流れを可能にするキーワードはやはり「Sorge=関心」だと思う。
シェーラーという哲学者は「関心」の根拠を「愛」だと言ったそうだけど
そう考えると、この流れは矛盾でもなんでもなくなる。
つまりこの詞の主人公は
本来、独我論的な考えの持ち主だと思うけど「君」という他者に出会ったことによって「愛」を知り、
自己を超え、独我論の殻を打ち破り世界に対しての「関心」を取り戻しつつあるのだと思う。
上手く言えないけど。
805GCスレの住人:02/05/29 07:55
>>802
804は802、803を見る前に書いたのだけど
802に「独我論」が出てきてちょっと驚いた。
やっぱり、あの詞はそういう事を考えさせるよね。
ラブソングという形態を利用して「独我論」の否定、
「他者の実在を信じること」の困難さを表現してるんだね。
806らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/29 18:43
>>804-805
AZUKIの詞は愛による独我論の乗り越えと
愛の破綻による他者の実在の喪失を両方、
交錯するように描いているよね。
AZUKIはしばしば「他者の死」を描くことで、
他者の実在の信じ難さを表現し、独我論を優位
たらしめているように見えるけど、
"いつかいなくなる君"という不確かな他者への
愛はその不確かさ(揺れ動き)の故にこそ、やがて
或る「祈り」のようなものにまで昇華するわけです。
「祈り」という行為はどうなるか分からないものを、
なお良い方へ向かうよう(優しい方へ倒れ込んで行けるよう)
信じることにほかならないので。

他者の存在の不確かさを、他者が存在することへの
或る「祈り」へと昇華させる。
この昇華に出会うためには、しかし、2ndアルバムの登場
まで待たねばならなかったと思う。
(あくまで1stの詞と2ndの詞だけを比較した上での独断だけど)

しかし、独我論という言葉が同時に出てきたのは
不思議だね。まさに「偶然の一致」というやつだね。
(決して自作自演ではありません(w))

807GCスレの住人:02/05/30 02:16
806を読んで思ったこと。
「他者と自己」の問題はAZUKIのメインテーマだと思うから
独我論が出て来るのは必然かも知れない。
独我論は頭では否定出来ても深層意識のレベルでは抗いがたいものがある。
なぜなら現代社会は独我論に人を誘う要素であふれてるから。
これはほんの一例だがセールスマンは自分に言わせれば独我論者以外の何者でもない。
アポイントも取らず、いきなり来訪し、他人の迷惑かえり見ず、長時間自分本位の話をし、自分の都合で去っていく。
これは他者の実在を認めないからこそ出来る芸当だ。
彼らは目の前の人間を直視してるようで実は直視してない。
彼らが見てるのは目の前の人間が持ってる「金」である。
セールスマンはまだ他人だからいいが、これが「家族」にもいる場合問題は深刻である。
例えば身内の言葉よりTVの芸能人の言葉をありがたがる主婦などはこれにあたるだろう。
唐突だが、ヘッセは代表作「デミアン」の中で「今日では人間とはなにか、を知っている人はほとんどいない」と言った。
であるなら、現代ではほとんどいないどころか、そのような人間は絶滅してると言っても過言ではないだろう。
(ヘッセは自身を「人間とはなにかを探し求める者」と言ったが、AZUKIもまた「探し求める者」なのだろう)
人間とはなにかを知らない者、また探し求めようともしない者(=独我論者)たちによる「人間ごっこ」という現実。
「祈り」が「良い方ヘ向かうと信じること」ならば
AZUKIの「祈り」とは独我論者であふれた現代社会に向けられたものなのかも知れない。
808らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/31 02:11
>>807
セールスマン(ビジネスマン)や主婦の質の悪さは
俺も感じるね。その質の悪さはなにより、彼らが
独我論的に振る舞っているのに、そのことにそもそも
気付いていないことにおいてまさに極まっているね。
他者の実在を踏みにじっているのに、そのことに
気付いていないし、気付いていても何もSorgeを
払おうとしない。つまり、
極限の独我論者は哲学者や文学者のなかにいるのでは
なく、ほかならぬ一般大衆のなかにこそいるということ
だろうね。
こういう観点はすごく重要だと思います。
809らげ@ ◆qoVUMoeA :02/05/31 03:26
世界が優しい光にいつか包まれますように...
なんて偽善者みたいな願い声にして、
本当に変わればいい。

世界が優しい光に包まれることは極めて困難であり、
それ故、到底実現不能な困難な願いを声にすることは、
現実を見ていない夢想に似た偽善に聞こえてしまう。
しかし、それが偽善だと分かっていても、祈り、願わ
ずにはいられない。
世界が優しい光へと本当に変わればいい、と。

「世界へのSorge」がここにはある。
810GCスレの住人:02/05/31 05:45
>>809
個人的な感慨ばっかり書いて申し訳ないけど
ある哲学系のページで「日本人は普遍的に物事を考えることに恐怖心を持っている」
という一文にものすごいショックを受けた。
なにか自分が小さい頃から感じてたこの国に対する違和感の理由がわかった気がした。
これまで体験してきたあらゆる違和感がこの言葉で説明できる。
GCスレで感じた違和感もそうだ。GARNET CROWの曲が普遍的なものを持っているにも
関わらず、彼らの発言はすべて個別的、場当たり的なものに終始する。
売り上げがどうした、中村やAZUKIのルックスがどうした、そんなことばかりである。
GARNET CROWの持つ普遍さについては何もふれない。らげ氏の書き込みに対する異常なまでの彼らの反発は
普遍的なものを考えることへの恐怖の表れだったのだ。
GCスレだけではない邦楽板、2ch、そして現実の日本の社会すべてが
このような個別的、場当たり的な論理で動いてることを再確認してあらためて恐怖した。
(もちろん俺だってそういう社会で生きている以上場当たり的にならざるを得ない状況もあるわけだけど)
AZUKIのいう「世界」がどのレベルを指すのか、わからないけど仮に日本の社会を指すとして
「世界が優しい光へと本当に変わればいい」と俺も祈りたい気分。
(Holy groundが心に染みる・・・)
811カミーユ:02/05/31 18:27
横レスすみません。
こちらでこんな風に展開されていたんですか。興味津々です。
Holy ground いいですね。時々カキコさせてください。
812らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/01 03:40
日本には不気味な同化圧力が今尚働いているから、
そこから外れることは、容易ではないという
ことだろうね。
普遍的に思考することは、共同体の慣習をしばしば
逸脱するので、共同体意識の強い日本で普遍的思考が
タブー視されるのも偶然ではないかもしれないね。
>>811
どうぞ、カキコしてくださいな。





813らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/01 03:43
>>812
前半の文はGCスレの住人さんの>>810
宛てです。書き忘れてしまった。
814カミーユ:02/06/01 04:04
レスありがとうございます。
GCスレで前に「邦楽にも時々スゴイのがいるから困る」
てあったのが印象に残ってます。が、普遍性という言葉を
投げかけられると、なんとなく納得できますね。
815考える名無しさん :02/06/01 13:14
コヴァ板の複数のスレに、同一のコピペを貼り付けている
人物がいるスレは、ここですか?
816らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/01 16:29
>>814
自分の考えなんだけど、GCの作品が普遍的に見える
のは、そこに或る悲劇の表現があるからだと思う。
悲しみは喜びと違って万人が共通して体験する感情。
その極致にあるものが「死」ですよね。
いつか人は全て死ぬ。死なない人は誰もいない。
だから、死とは言葉の正しい意味でまさに
普遍的=万人共通的なわけです。
AZUKIの詞にはしばしば死のイメージが
出てくるけど、その死の持つ普遍性がGCの作品を
普遍的たらしめる力の一つになっているのではと
思われます。

「いつかすべて忘れて消え去る瞬間が来るのなら、
なおさら愛しいよ。」
"末期の眼"に映るものは皆、はかなげで幻のように
こころもとないけど、それ故にこそ愛しさもまた深まる
のだろう。
愛しさとは今まさに夭折せんとする我が子を想う母の
悲しみにこそ、その純粋な表現の形があるからである。
817カミーユ:02/06/01 20:43
その普遍性というか芸術的価値を、これからポップミュージシャン
として振る舞うGCが保てるのか?むしろ1stとともに消え去って
いれば伝説的ミュージシャンになっていたのでは?

AZUKIさんという人も、GCというユニットも、何か根本的に
引き裂かれた部分があって痛々しく感じることがあります。野暮な
私見ですが。

ハズしてすみません。早く本題に戻ってくださいね。では。
818らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/01 23:23
>>817
これからGCがどういう方向に向かうかは、
実際なってみないと分からないけど、例え話で言うと、
方向性としては、ドラクエのように本質的な軸の部分
は全然変えないで、その軸に新たな要素を接ぎ木して
行くのか、それともFFのように軸そのものから変えてしまう
のかの、二者択一があると思う。
しかし、ドラクエは本質は変わっていないと言われて
いるけど、年々つまらなくなっているとも言われているね。
これは制作者サイドもユーザーサイドも時間とともに
成長=老いを強いられているからなんだよね。つまり、
ドラクエが変わったのではなく、人が変わったのだ、と。
(ドラクエも3までで終わらせれば、文字通り伝説のゲーム
だったかもしれない。「そして伝説へ」のサブタイトル通り)

なんにしても変わらないことは難しい。
その「痛々しさ」というのも変化の必然性に対して、
それでも変わるまいとする抗いのオメガのようなもの
なのかもしれないね。

それとこのスレには「本題」はないです。
>>1をみてくれれば、それが分かると思います(w
なので、脱線なるものはこのスレにはありませんよ。
このスレ自体が脱線の産物みたいなものなので。
819らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/02 15:25
「進化して行く時代(せかい)の中で、
同じものを求めて。」
時代は変わっても、変わらない何かを
求めて行く。しかし、
「君と僕とは別の人間(いきもの)だから、
好みが違う、歩く速さも、想いの伝え方も。」
なので、
「同じじゃない愛、すれ違う。」
でも、だからこそ、
「形のないものに焦がれて」行く。
しかしながら、
「目に映るもの、手に触れたり、感じるもの。
それが僕らの世界のすべて、どんなに夢見ても。」
形のないものは、目に見えない。だから、
形のないものは僕らの世界には現れない。なので、
形のない愛は不確かさのなかへ消えて行く。
だけど、
「世界は広く、知らない事溢れてて...」
知らないこととは、感じられないことであり、
それは形のないもののことだ。形のないものは
見えないけど、やはり「在る」のだ。
「見えない気持ち信じてしまいそう。」
そう、見えないものは感じるものではなく、信じるものだ。
「信じたいモノ信じてゆける、そんな強さ求めて」
820らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/03 01:56
キルケゴールは信じることは「無根拠の飛躍」
だと言った。その場合の無根拠とは、
感覚的・経験的基礎の一切の不在である。
信じることと感じることとの間には深い断絶がある。
だから信じることは感覚的基礎という跳躍台なしで
行われねばならない。
それは梯子なしに高い所に登るという背理に似ている。
カントはそういう背理を純粋理性の越権として批判し、
経験の領野(現象界)に留まることを説き、ハイデガーは
経験の地平としての「大地」に帰属することを説いた。
しかし、明日へと向かう旅人はキルケゴール的背理
を享受しなければならない。
明日が来るのが厄災でしかないのは、明日という時間が
今という経験可能な時間を超越しているからであり、
その明日という経験可能な基礎の徹底した不在が人を
「不安」に突き落とすのだ。

明日を生きることは背理を生きることである。
「不合理(背理)ゆえに我信ず」。

821GCスレの住人:02/06/03 04:23
>>812
なんなんだろね。目の前のモノや現象にとらわれすぎの感があるよ、
日本人は。肝心の「人間」が置き去りにされてる。
>>814
俺もマジでスゴイと思うね。GCは。
哲学や文学、音楽理論、音楽美学、心理学、数学などなど
いろんなことに興味持たせてくれる。
みんな結局根底にあるのは「人間とは何か」「世界とか何か」ってことなんだなとこの頃思う。
>>816
死は「儚なさ」の極致だと思うけど
この世界にあるものはみんな「儚い」ね。
prayなんかまさにそれを象徴した曲という印象。
曲もそうだけど詞も全編にわたって「儚さ」をイメージさせる言葉であふれてる。
まるで触れたら壊れそうな曲だ。この曲を聴けばどうしたって「普遍」について考えざるをえない。
>>817
俺はもうGCのこれからなんて考えるのやめた。
人には常に「今」と「ここ」しかないのだから。
それとGCは「周縁の者」が集まったって印象がある。
みんな他にそれぞれ別の仕事もってるしね。
引き裂かれてるって印象を持つのはわかるけど
だからこそああいう脱中心的な音楽が作れるのだろう。

>>818
>>それとこのスレには「本題」はないです。
いいね。「有意義な暇つぶしだよ」って感じで(w
822カミーユ:02/06/03 17:58
>>819-821

「信じたいモノ信じてゆける、そんな強さ求めて」
「生きていける強さ求めて」
歌詞の一節で
そんな風に、わざわざ言挙げしなければならないAZUKI
さんという人は、やはり何となく痛々しく感じますね。
少なくとも伸び伸びとした健康的な信心者ではないと。

らげさんのいうキルケゴールの断絶については、人は意識的
にせよ無意識的にせよ皆が気づいてると思う。ただ、その後の
振る舞いで人は幸福にもなり、恐ろしい不幸にも陥る。哲学者
は常人より頭は良いのだろうけど、そこにハマッてしまった人は
やはり気の毒だし、病だとしか言いようがない....

まるでAZUKIさんが不健康、みたいに言ってしまったけど、
それは本意ではありません。わかりやすい言葉だけで、十分に
香気高く作られた作品は、shadows & lightsではないけど人を
惹きつけてやまないものがありますね。凄い才能を感じますよ。
823 :02/06/03 18:53
下がりすぎ。あげ。
824らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/04 03:21
>>821
「周縁の者」「脱中心的音楽」って的確な指摘だと思う。
GCはどこか音楽シーンの主流からは外れている印象が
あるよね。
それはGARNET CROWという名前にも既に現れていて、
「CROW=カラス」という余り良いイメージのしない鳥の名を
敢えてグループ名にしているところからもその脱主流性
が窺えると思う。
>>822
「病んだ体が昨日までの健康(しあわせ)を
喜ぶことなんてことしない」というフレーズが
「Holy ground」にずばりあるから、
AZUKIが不健康というのは当たっていると思う。
AZUKIのことを「幽霊みたいな女」といった人が
いたけど、的確な指摘ですね。それは、AZUKIが
"末期の眼"で浮き世を詠っているということと符号する。
そして末期の眼とは死者(幽霊)の眼の一歩手前のこと。
それと哲学者の眼は「複眼」ですね。眼が沢山ある。
眼が沢山あるから、世界を多面的に見れるけど、その
代償として精神を分裂させてしまう。
詩人も哲学者も「特異な眼」を持っているがゆえ、
変な病にも患わせられるのだろう。だから、
単眼的なことが"幸福"ということなのだろうか。
825らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/04 03:54
>>824
「喜ぶなんてことしない」だね。
スマソ。
826GCスレの住人:02/06/05 01:36
>>822
AZUKIの詞を構成してるのはいわゆる詩的言語でわかりにくく
それが高い芸術的価値を生み出してるわけだけど
ひとつひとつの言葉は確かにわかりやすい。
実はそこがAZUKIのすぐれたところだと俺は思う。
たとえば同じ「諸行無常」を表現するにも某国民的歌手は
「風の前の塵に同じ」という平家物語の一節をそのまま引用する(無論そればかりではないのだろうけれど)
これもロシア、フォルマリスムで言うところの「異化」の一つ手段なのだろうが
AZUKIはそういう、わかりやすい「異化」を「自動化」(陳腐化)とみなしてるのか極力避ける傾向がある。
実際「風の前の塵に同じ」なんて言われても使い古されの感があり、ちっとも芸術的な新鮮味は感じない。(俺は)
ラップのような曲の詞もそうだけどこういうわかりやすい「異化」はすぐ「自動化」(陳腐化)してしまう。
AZUKIの詞はまさにそのような詞に対するアンチテーゼのように思える。
両者のどちらに詩的テクストとして魅力を感じるかは人によるのだろうけど。
(いつもながら、知ったかぶったわかりにくい主張でスマソ。)
827らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/05 04:29
「気づいた時にはもう、ただ走り続けることに
安らぎさえ感じていたなんて....」(「flying」)
何故走り続けることに、安らぎを感じるのか?
それについては>>784を参照してくれれば、
この謎めいた一節の意味が分かると思います。
この一節も一見して分かりやすい言葉で構成
されているが、その意味構成の仕方はミステリアス
だと思う。
普通の意味連関では「走る=安らぎ」とは、まず
ならないからね。
まさか、これはマラソン選手が体験する所謂、
「ランナーズ・ハイ」のことを言っているはずもないしね。

言葉使いは易しくとも、その意味連関はミステリアス。
この"易しい難解さ"という矛盾がAZUKIの詞に、鑑賞者に
精神の運動(=感動)をもたらす力を与えているのだろう。
828GCスレの住人:02/06/05 04:46
>>824
そう言えば今まで「GARNET」の意味については考えてたけど
「CROW」については全然考えてなかった(w
「カラス」は日本に限らず世界各地で死や時間や神の意志を伝える鳥として
恐れられ、また崇められてきた鳥だけど、GCの曲のイメージにピッタリだね。
それとAZUKIが不健康ということについてだけど
バシュラールという詩人は
「無気力な読者を誘い込み、詩人の称讃に端を発して読者
が世界を理解し得るようにするためには、詩人はなんと多くの魅惑を
とり集めなければならないことか!」とその苦労を語っている。
そう言えば上に挙げたヘッセも鬱病で苦しんでる。
詩人とか哲学者ってあんまり「幸福」ってイメージないね。
やはり特別な目で世界を見るってのはあまり健康的ではないのかもしれないな。
829らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/06 03:18
>>828
鬱心理はある意味では、人間の自然な感情でも
あると思う。
人はいつかは必ず死ぬのに、生きなければならない。
こういうアンチノミーに精神が晒されれば、誰だって
多かれ少なかれ憂鬱になるに相違ないからね。
だけど、皆死ぬんだと思うと、自分の死を相対化は
出来る。死ぬのが自分だけの宿命なら、納得いかないけど、
しかし、死は生命あるものに等しく与えられた宿命だから、
死はどうでもよいものに見えてくる。
むしろ、限りある生をどう昇華させるかが問題だと思えてくる。
今ここでどう生きるかが問題なのだ、と。
だから、死のイメージがつきまとうAZUKIの詞だけど、
その死のイメージはやがて裏返って、生のイメージに
接続される回路をも所持していると思う。
その生は死を媒介にした生だから、それはまさに、
「新生」のことだと言える。

「行き場をなくしたココロはいつか目覚めて、
揺れ動く波にのって、きっと生まれるよ。」
830らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/07 02:30
おそらく非常に困難なことは、明日(未来)を
完全な未規定性(非決定性)の相で観じることだと思う。
未来は誰にも分からないのに、他方では、不思議にも
未来を分かったつもりにもなっているのが人の
理性の誤謬推理(パラロギスモス)というものだからだ。
未来は誰にも分からない。だからこそ予測というものが
価値をもつのだが、重要なのは、その予測にはいかなる
経験則的な裏打ちも不可能ということだ。
人はしばしば、経験則に照らして、この未来予測は当たる
と言う。しかし、その態度には未来がいかなる経験則をも
本質的に超越しているということへの感受性を著しく
欠いている。
未来は誰にも分からない。であるなら、かえって経験則に
反するかのような予測を未来に立てても構わないのだ。
「自分はひょっとしたら不死なのかもしれない」
こういう超越論的仮象を未来に立てることはそれ故誰にも非難
できないはずなのだ。
それがたとえ"夢"のように非現実的なものだろうとも。

「追いかけてゆこう、無意味な未来。後付けの色を
塗りにゆくよ。」
831GCスレの住人:02/06/07 07:02
>>829
現実では死は忌み嫌われ、遠ざけられるものだけど
それを前景化して描くのは「諸行無常」をテーマとするAZUKIにすれば当然か。
「諸行無常」とは言い換えれば「世界は生成消滅を繰り返して発展していく」という
この世界の真理を表してると思う。
「行き場をなくしたココロはいつか目覚めて、
揺れ動く波にのって、きっと生まれるよ。」
この詞にはそういうことを感じずにはいられない。
おかげで輪廻とか魂の存在を信じてしまいそう(w
しかし、やはりAZUKIはタダ者ではないな。
832GCスレの住人:02/06/07 07:25
>>831
うまく書けなかったけど要は829に「激しく同意」ってことです。
833らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/08 02:41
>>831
「揺れ動く波(潮の満ち干)」って言葉は輪廻を
想起させるよね。満ちたり干いたりする波の
波動は生命のリズムをも想起させるしね。
それに生命は海から生まれたものだから、
「揺れ動く波にのって」から「生まれるよ」
という言葉の移り行きが実に、ナチュラルに響く。
立て板に水が流れるが如く、言葉が己の意味を
語りだしているようなのがこの詞の一節だね。
834らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/08 04:22
人との別れがあるのは、別れがあるからではなく、
出会いがあるからである。
出会わなければ、別れもない。

「染まりゆく空に願うのは、一人で生きて
ゆける強さ求めて。」

しかし別れがあるから、約束もいらないのではない。
人と人とを結び付ける約束は、人と人との別れ(距離)
があって初めて意味を成すもの。であるなら、
約束の拒絶とは、別れの拒絶にほかならない。
約束という紐帯が人と人との断絶をかえって浮き彫りにする。
約束が必要であればあるほど、人と人とはその関係を
本来的に引き裂かれているのだ。
それゆえ、約束の不在は、他者との全き癒合の予兆のように
響くかもしれない。

「いつかまた咲き誇る。守る約束もなく、
眠り生きとし巡る。」
835らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/09 01:39
give and take。
与えたら、返ってくる。
おそらく世界がこのgive and takeの倫理の
名のもとに統治されていたら、何の不都合もなかった
だろう。
問題は与えても、それが反響の如く返ってこない
ことにこそある。
自然界は作用・反作用の法則の名に於いて、
幸福の内に統治されている。だけど、
人間界はそうではない。そこでは、
与えても、奪われたままであることがあるのだ。

「与え続けることでしか満たされない
聖地へ辿り着こう。」

「与え続けること」とは見返りを求めないことであり、
従って、それは「奪われること」と等価である。しかし、
奪われてもなお与え続けることは何人にも不可能であろう。
ゆえにそういう聖地は不在の場所としてしか現れない。
人間界とはそういう聖地に似ている。
"愛は惜しみなく奪う"。
であるなら、自然界に欠けているのは、
そういうアンフェアな"奪い"である。
愛は自然(フィジックス)からは出てこない。その意味で、
愛とは徹頭徹尾、メタフィジカル(自然を超えた)なものなのだ。
愛の条理も不条理もこの愛の形而上性に因を発している。
836らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/09 02:31
「通り過ぎたあとの静寂に降る太陽。
優しすぎて愛しさ増す。」
愛とは与えること=奪われることであった。
しかし、奪われることは自己を摩滅の淵に追いやる
痛みを伴わずにはいない。そして、その摩滅を癒す
愛を与え返してくれる他者(君)はもういない。しかし、
その他者の通り過ぎた静寂=空虚に「太陽」が光を
与え返してくれた。
あたかも過ぎ去りし恋人が与えてくれた愛の代わりのように。
しかし、太陽の与える光は、他者の与える愛の代わりになって
もやはり、それは代わりであって愛そのものではない。
それはかえって、かつて愛を与えてくれた他者を
むしろ強く想起させてしまう。
太陽の与える光の優しさによって、他者への愛しさがかえって
増すのはそのためなのだ。
837GCスレの住人:02/06/10 03:07
疲れてて、らげ氏のカキコミにチョットついていけないので(スマソ)
「whiteout」についての批評つーか雑感。
この曲最初聴いたとき全然良いと思わなかったけど最近良い曲に思えてきた。
曲の疾走感と中村由利の声が持つ倦怠感というミスマッチが
日常感覚を麻痺させ、聴く者を「異次元」の世界に連れて行く。
詞では「スライムみたいな他人(ひと)の中」というフレーズが秀逸。
他人の内面をスライムみたいにどろどろしていると言ってるのか、
それともスライムみたいに同じような人間ばかりの現代社会を揶揄してるのか、
とにかく曲の流れに嵌まっててカッコイイ(聴いた人じゃないとわかんないね)
最後の「そこには凡てがあって何もないから 永遠が通り過ぎる white-out」。
whiteout=「意味消失」と捉えていたんだけど
AZUKIはこの曲について「天地の識別が困難になっちゃうのだ」とコメントしてるから
やっぱりなって感じ。
中村は「ドライブに最適」と言ってるが運転中にこの曲流すのはちとヤバイかも(w
838らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/11 02:39
>>837
GCスレの住人さんの「whiteout」批評に触発されて、
今日、「Timeless Sleep」のシングル買って来た。
前から近くのHMVに「Timeless〜」のシングルが一枚
あって、B面の「whiteout」ってどんな曲なのか、
興味あったけど、常時金欠につき、買ってなかったけど、その
「そこには凡てがあって何もないから永遠が通り過ぎる」
という謎めいたフレーズにそそられて買ってしまった。
んで、聞いてみたら、曲そのものの疾走感と、
声と詞(言葉)の憂鬱感とのミスマッチに驚くね。
>>817でカミーユさんが、「引き裂かれている」という
言葉を挙げているけど、まさに「whiteout」は
そんな印象を受ける作品だと思う。
俺の決まり文句でいえば、弁証法的。
「今此処に在る大地さえも揺らいで」というフレーズ
があるけど、この曲自体も疾走感と憂鬱感という相反
するものの間の対立のなかで、揺れているわけだ。
839らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/11 06:28
俺の読みでは、
whiteout=白い世界=異次元の世界=永遠の世界。
その美しき白き永遠の世界に、悲しみや嘘や欲望や痛みや
あきらめといった世俗の情念が亀裂をもたらしてしまう
ことの不条理と、その不条理への問いかけが
この詞において語られていると思う。
そしてその亀裂(断絶)に再び橋を架ける他人(きみ)の存在が
挙示され、その他人(きみ)の架橋によって再生せられた
白き世界に再度歩みだす。
そして、その時、永遠が通り過ぎる。
"無限(永遠)としての他者"(E・レヴィナス)が。

.....って違うかな?


840カミーユ:02/06/11 16:49
>>837-839
whiteoutは、GCの曲でベスト3に入るくらい気に入ってます。
サウンドや、ことに端的な詞(「スライムみたいな他者の中」etc)もイイ。

またAZUKIさんの世界観が、これほど素直かつ単刀直入に表明されている
作品はないと思う。その分、むき出しの青さみたいなものが感じられ、白い世界
に佇む18歳のAZUKIさんをイメージしてしまう。

「ねえ、どうして幸福に悲しみが混ざるの?」
「虚偽や欲望は、真実とどう繋がるの?」

 年を重ねるにつれ、人はふつう世間や他人に狎れては大人になり、理想や価値
への現実的な遠近感を身につけてゆく。けれど詩人の宿命は、決してそこに落ち
着かせようとはしない。白い世界への執着と焦燥は、しばしば絶望や虚無へと反転
する。この不安定と不幸。その痛々しさ。(引き裂かれ?)
 けれどふと気が付くと、汚濁のような現実の世界も、スライムのような他者も、
以外と瑞々しく、自分の身の回りに和んでくるのを感じる。いつも救われるのは
なぜか同じ場所。

「息を吹き返すのは、スライムみたいな他者の中」


結局、らげさんのおっしゃった「AZUKI=永遠の初恋者」のテーマに戻って
きた気がします。ちなみに私のwhiteoutの感想は「AZUKI=永遠の青春者」
でした。
841カミーユ:02/06/11 17:28
>>840
(誤)以外と瑞々しく
(正)意外と瑞々しく
842らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/11 23:19
この詞は確かにAZUKIの詞のモチーフが、
素直かつ鮮明に出ていると思いますね。
ルビの打ち方にも冴えがある。
「他人」という言葉にある時は「きみ」とふり、
別の時には「ひと」とふる。
これは、大切に想う君もかつてはスライムみたいた
群衆(「ひと」)のなかの一人に過ぎなかった。
だけど今では、変わる筈ない存在とまで愛しく想えるほど
かけがえのない他人=「きみ」になった、ということを
表現していると思う。そして、
スライムのようにのっぺらぼうの群衆が渦巻く
汚れた浮き世のなかでも、きみのなかにさえわたしが
いれたなら、息を吹き返し、また今日を始められるはず。
スライムのようなひととの間には大地さえも揺らぐ
ドロドロした不確かさしかないけど、きみとの間には固有名で
呼び合える確かな関係=愛がある。
(ちょっと我田引水的"読み"がはいってます)

18歳の若者というとこれから世へ船出しようとする
新芽のような存在。それは自分を特別の存在として、
守ってくれていた環境との惜別の時であり、自分を
群衆のなかの一人として非特別化しなければならない時
でもある。だれでもないような「ヒト」となる時ですね。
そのヒトの浮き世なかにあって、なお汚れのない白き異世界を
求め続けること。
ここに永遠の青春者の悲哀と誇りがあるのかもしれない。
843らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/11 23:27
>>842
>>840を文頭にいれるのを忘れてしまった。
スマソ。
844らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/12 01:19
最後の「凡てがあって何もない」とは、
「白」という色の特徴を言っているように
思う。
白は無色の代名詞として使われることからもわかるよう、
それは(色が)何もないという状態のことといえるが、
他方では、何もないが故にこそ、何色にも染められるという
ことにおいては、凡てのものを受容し得る可能性
をも秘めているといえる。
故に白の世界には「凡てがあって何もない」となる。
そういう白の世界はしかし、ある特定の色に染められると、
もはや、凡てがあって何もないとは言えなくなる。その時
白の持つ無限の可能性は有限化され、卑小化されてしまう。
もはや、永遠(無限の可能性)はそこには通り過ぎない。

白は何かの色によって染められるためにあるのではなく、
白という名の固有の色があるのだ。
白という色へのAZUKIの想い入れは、こういうメッセージ
をも発しているのかもしれない。
それは永遠(無限)を永遠(無限)のまま保とうとする、
或る抗いの訴えである。
845らげ@:02/06/12 02:13
下がりすぎたので、あげます。
846考える名無しさん:02/06/12 02:27
らげちゃんへ

どうやってこういう曲を見つけてくるの?
てゆーか、テレビで聞く流行の曲かクラッシック以外
知り得ることができないです。
どうやってどこで仕入れてるのか教えて。
847らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/12 03:14
>>846
GARNET CROW自体はTVで
その存在を知ったけどね。
GCの曲はTVでも聞けるけど、流行ってない曲なわけです。
つうか、俺も洋楽好きな人とかが、どこで
その知識を仕入れているかがわからんね。
多分、雑誌で仕入れているのだろうけど。
あるいはHMVのなかを数時間徘徊していると、
なにかがありそうだなという曲に出会えるかもしれないねぇ。
確証はできないけど。
848らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/12 05:53
ただ、いろんなミュージシャンがいるということに着眼
するより、一人のミュージシャンのなかに、いろんな作品が
あるというところに着眼したほうが面白いと思う。
多分、共時的には構造化の圧力でどのミュージシャンも
大概似たようなサウンドを創るわけだけど、
一人のミュージシャンを通時的にフォローすると、
そこには一人の単独者から発せられた表現の多彩な
バリエーションを垣間見ることができるはずだから。
多くの個性あるアーティストが構造化の圧力の下で同じような
作品を創ることはいたしかたないことだとしても、やはり
そのことには或る退屈さが付きまとわずにはいないだろう。
(人間は個々人として本来誰にも似ていないのだけど、
それを横に並べてしまうと似てきてしまうんだねぇ。)
849考える名無しさん:02/06/12 09:08
>>800-802
たまたま読んだんだが、らげ、いい事いうなぁ・・・
らげって健全だったんだな。知らんかった(無視して続けてOK)
850小松未歩のファン:02/06/12 13:57
ここでは初カキコ。よろしゅ〜 ( ゚∀゚)ノィョ―ゥ
らげさんへ
>>470
同意。ささいなことで叩かれてマジでびっくりしました。
>>476
俺もそう思う。いろんな人に存在を知ってもらわないと音楽活動
やっていけないと思うから。
俺もTV出演のおかげでGC知ったわけですから。
>>485
私も歓迎してくれ(ワラ

GCスレの住人さんへ
>>473
そうだったのか。最近のGCスレしか知らないから。
>>474
同意。


851846:02/06/12 21:23
レスありがと。
GARNET CROWはTVに出ていたんですか。
見たことも聞いたこともありませぬが、
暇なときに気が向いたら探してみます。
でわ。
852らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/13 02:23
>>849
文学板のヘルダーリンスレにも行ってみて下さい。
>>850
無論、歓迎しますよ。
そういや、小松未歩のファンさんも、ハンドルネーム
が災いして叩かれていましたよね?
心中御察しいたします。
>>851
GCの曲をてっとりばやく聞くには、
『名探偵コナン』という月曜19:30から
やっているアニメのエンディングを気が向いたら
見てみて下さい。
GCの「夢みたあとで」という曲が採用されてますから。
(ひょっとしたら、EDテーマ曲もう変わっているかも
しれないけど。そこんところ未確認。変わっていたらスマソ。)
GCの曲はアニメ番組の主題歌に採用されることが
比較的多く、そのことがGCファンのトラウマになっている
ようです。
853luciferase:02/06/13 03:39
ふぅ、やっと全部ロムりました。感想は…哲学って難しい。ですね。
でも曲の中にいろいろ発見があって面白かったです。
途中横レス入れたいのもあったけど、今日は寝ます。

PS. ファンに人気なfirst kalaidscopeの A crown って曲があるんですけど、
クラウンが何を指しているのか気になってます。
854らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/14 03:33
>>853
確かに王冠が出てくるのか不思議ですねぇ。
俺の読みでは、こうなります。すなわち、
人生に勝利者なんていない。
だれでも死という現実の前に等しく敗北するからだ。
であるなら、かえって、すべての人にcrownという
栄誉の象徴が付与されるべきではないか?
誰も真の勝利者などこの世にいないのだから。
たとえ、なにも起こせなかった今日を無力さに
囚われつつ振り返る弱き僕らにだって小さな王冠を
かぶる資格があるのだ。

死を前にしてはすべてが終わる。だけど、
手探りで明日を進む旅の途中では、すべてはまだ
終わっていない。
僕らは公園の緑が育つが如く、確かに生きている。
そのこと自体に価値がある。
明日のずっと先には死しかない。でも生きている。
その暗闇のなかの勇気にcrownを。

.....こんな感じではないでしょうかね。難しいけど。
855らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/14 05:24
>>854
最初の文の「確かに」のあとに「何故」を入れ忘れた。
スマソ。

哲学は確かに難しいですね(自分のカキコが哲学に
なっているのかどうかは知らないけど)。
しかし、俺の言いたいことはGCスレの方で書いた
"楕円軌道論"に尽きているとも言えるんだけどね。
楕円が真円へと収束するとき、楕円にあった二つの中心が
一つになり、愛(一つになること)はその完成を見ることになる
なるけど、その真円のように美しい愛の至高の形は、しかし、
もう一つの中心の消滅(その極限が恋人の死)という悲劇の
予兆をもはらんでいる。或いは美しき滅びの足音が。

「いつかは近づきすぎて君のことさえ見えない日が
来るかもしれないけど....」
856luciferase:02/06/14 23:33
>>854
ふむふむ、楽しく読ませてもらいました。
crownを生と捉えますか。
私的にはもうすこし前向きな内容かとおもったんだ。
がんばって自分的な解釈をしてみたんだけど。どうかな。

毎日を能動的に生きることで、
いいこと悪いこと、いろんなことに出会うかも知れない。
そんなふうに過ごした日々を、のちのちに振り返ってみると
それらは「かけがえのない思いで=crown」になっていたんだ。

とまあ簡単にまとめてみました。crownを最高の、または栄光の日々と捉えてみた。
「ドアの外送り出すんだ」「 手探りでゆこう」ってところが行動的な部分。
「たまには立ち止まって」「いつか 二人で振りかえる時」って回想するのかな。
単純すぎ?

ところで、あずきってほとんどの曲が恋愛の内容だよね。
でもそこには、出合い、恋には終わりが来るってことを悟ってしまってるよね。
でもこの歌だけは、相手の心に不安を感じながらも永遠に続くと思ってますね。
やっぱり初期の作品だからちょっと違うのかな?
857らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/15 02:56
>>856
的を得た解釈だと思いますよ。
明日を生きることは不安を伴うけど、
いつかその日々はきっとcrownの様に
かけがえのない思い出として輝くよ。
AZUKIの言いたいことは、きっとそういうこと
なんだろうね。

AZUKIが恋愛の詞ばかり書くのは、おそらく、
愛が人間関係で最も大切なものなのに、にもかかわらず
最もその維持が困難なものだからだと思う。
愛は人間関係で最も大切なものなのだから、かえって
何人にも容易に手にされてよいもののようにも思えるけど、
愛の成就は、しかし、高山の頂きに登るが如き困難を
伴っている(神様はなんともイジワルだねぇ)。
愛の内にあるそのようなもどかしさをAZUKIは表現
したいのだと思うな。
いわば、そのイジワルな神様へのプロテストをも込めて。

それと「愛よ永遠たれ」という願いは初期の詞に限らず、
AZUKIの詞作の姿勢として一貫していると思いますね。
ただ、その願いの強弱の差が、反響のようにして、愛の末路
をプラスにもするし、マイナスにもするのでしょう。
858GCスレの住人:02/06/15 06:23
>>839
ども。whiteoutに対するらげ氏やカミーユさんの意見を
興味深く読ませてもらってたんだけどレスが難しいので
それを踏まえて、自分なりのこの詞に対する解釈(一番だけだけど)。

人間にとって世界は生まれてからしばらくの間は白銀世界のように
眩しくまさに映画のように映る。しかし、いつしかその美しい姿は
他者との関係性によって次第に怪我されていく。
幸福と真実で満たされた白く、美しい世界に悲しみや嘘や欲望という
醜く汚れた色が混ざっていく。
どうすれば人はあの白き世界を取り戻せるのか?
皮肉にもその答えは、やはり他者との「相互了解」によってしか得られない。
「自分の中 他人がいる」
「他人の中 自分がいる」
このような体験があってはじめて人は「生きてる気がしたよ」と言える。
そして人はまたあの美しい、白い世界に向かって歩き出す・・・。

難しいな・・・。本当は実存哲学、マルクス主義やポスト・モダニズムと絡めて
書きたかったんだけど途中で挫折してしまった(w
しかし、この詞には確かにAZUKIの世界像が端的に表れてるね。
それと以前GCスレで2ndのサブタイトルの元ネタと書かれてた
宮部みゆきの「R・P・G」読んでみたけど
なるほど、AZUKIの世界と共通するものがあるな、という印象(ラブストーリーではないが)。
小説としてはちょっと納得いかない話なので読後感はあまりよくなかった(藁
859らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/15 16:55
>>858
面白いですね。
白き世界を汚すのは他者だけど、
その汚れを清められるのもまた同じ他者なのだ、と。

「スライム」というのは「不気味なもの(unheimlichなもの)」
のメタファーだと思うけど、フロイトはそのunheimlich
というドイツ語には「不気味な」とか「馴染みがない」
という意味のほかに、「内密の秘められた」という相反
する意味をも担わされていることに着眼している。
つまり、unheimlichなもの(不気味なもの)とは元来、
heimlichなもの(親密なもの)だったとフロイトは言う。
だとすると、「スライムみたいな他人」の不気味さは、
馴染みのなさであると同時に、親密さでもあるという
二重の意味を担っているのかもしれないね。
けだし、スライムみたいな他人(ひと)との"馴染みのなさ"の
なかでも、他人(きみ)と"親密"になれるゆえんなのだろう。

AZUKIは「他人」という言葉にルビを時に"きみ"とふり、
時に"ひと"とふることで、そういうunheimlichなものの
意味の二重性を巧みに表現し得ているといえる。
他人とは疎遠な者であると同時に親密な者でもあるのだ、と。
(他人を敵(疎遠な者)か味方(親密な者)かに明確に二分するの
ではなく、そのどちらでもあって、そのどちらでもないような
曖昧さで他者との関係を捉える時、きっと、
「世界は優しい光にいつか包まれる」ことであろう。)
860カミーユ:02/06/15 17:39
>>
その新しい一歩を繰り返す、というところに詩作のエッセンスが
ありますよね。

現実世界との「和解」、他者との「和解」「相互了解」によって、
生存の病と思えたものも何時しか癒され、足取りもおぼつかぬまま、
白い世界へ再び歩き出す。

それは哲人への歩みでもなく、もちろん世間との妥協による俗物化
の道のりでもない。引き裂かれ対立するものの中での苦しみと和解、
それに続く再生と新たなる彷徨。

”巡り来る春に”でも深刻さに違いはあれ、同じ響きを感じます。
「何かを大切に思える気持ちが、いつまでも続くよう瞳閉じた」
861カミーユ:02/06/15 17:44
上のレスでは
>>858
と書くつもりでした。失礼。
862らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/16 03:14
マルクス主義か。広松渉は好きだったな。
弁証法が探究の方法として確たるものだと
教えられたのはヘーゲルではなく広松の著作
からだったな。ヘーゲルの『大論理学』は
理解不能だったからなぁ。
一時期熱心な広松信者だっただけに、柄谷行人
なんか大嫌いだったけど、今では柄谷大好きだ(w
変われば変わるものだねぇ。
広松と柄谷の間を架橋してくれたのがまたしても大澤真幸。
柄谷は今コロンビア大学で教えているけど、宇多田ヒカル
とは会ったのかな?
宇多田なら柄谷の本を読んでいる可能性あるねぇ。
文学のほかに哲学もやりたいとか言っていたから。
863らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/17 00:02
目指すべき目的はないけど、生きる。
そういう無目的的な生を生きるという気分は
AZUKIの詞の低音をなしているといえるけど、
その低音はポストモダンな響きも奏でていると
いえるねぇ。
ポストモダンな世界とは目的や理念といったものが、
一切消尽してしまった超水平的世界のことだから。
無論、目的なき生とは、方向性をもたない生であるから、
そこを生きることは、いわば「永遠の迷子」になること
に似ている。
行き先も帰り道ももはや分からない「永遠の迷子」。
そこにおける心細さと寂しさと焦燥感と虚しさ。
目的という出口を失った生は迷宮に似ている。
しかし、出口なき迷路とは入り口なきトンネル
のように不条理でナンセンスで馬鹿げている。

「時に迷宮みたいなmind。
やけに馬鹿げた気分になる。投げやりな感じ。
それでも孤独じゃ淋しい生き物で、
すぐに君にあいたくなる。」

「君(他者)」とは、それ故、出口のようなものである。
君のもとへ走って行くことは、出口なき迷宮から
抜け出すことにほかならない。
他者を出口=目的として扱う。なんともカント的ではないか?

864GCスレの住人:02/06/17 07:38
>>859
>>860
レスどうも。
何かいつも言葉が足りなくてゴメンね(レス遅いし)
>>863
俺も858でそういうこと言いたかった。
出口のない迷宮とはうまい喩えだと思う。
ポストモダン的というか
今のようなイメージ消費型社会では相互了解なんてのはそれこそイメージの世界の話に思える。
我々の生は日々イメージを作り出し、消費することを繰り返すだけの無目的なものになっていて
実存哲学もマルクス主義も、
そういう迷宮みたいな生から抜け出すための「アリアドネの糸玉」にはもはやなり得ないところまで来てる。
それぐらいこの迷宮は深く、複雑にそして巧妙に出来ている。
「君(他者)」との相互了解をAZUKIは出口=目的として提示してるように見えるけど
やはりそれは「夢」のようなものでしかないのではなかろうか。
もちろん人は「夢」がなければ生きていけないのだけど。
いずれにしろ、
AZUKIの詞はそういう時代状況を的確に表現してると思うね。
ところでカント的とは?
865らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/18 02:43
>>864
同意。
出口のない迷宮に出口を穿ってくれるかに
見える他者との相互了解の過程にも、>>855
の"楕円軌道論"で示したパラドクスがまたしても
まちうけているからね。
なんというか、試練に次ぐ試練だね。
この世という名の迷宮を創りし神はほとんどサディスト
と思えるほどに、人に数々の試練を課したようだ。

「死んでしまえば、生きなくていい。」

芥川龍之介はこういう不条理に満ちた出口なき迷宮を
「狂人の主催によるオリンピックゲーム」だと揶揄した。
(無論その狂人とは神のことである)
そこから退場するには自殺もまた便法の一つだと嘆息し、
実際彼はそこからみずから退場したのだった。
866らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/18 03:11
カントは「他者を手段としてのみならず
目的として扱え」と言っているんだよね。
カントの場合それは命令=義務としてあるんだけど、
君のもとへ走って行くということは、AZUKIの詞
の場合、誰かから課された命令ではなく内なる衝動
からだから、レベルに相違はあるにせよ、他者を
目的として見ている点で、カント的かなぁ、と。
......まあ、ほとんどこじつけなんだけどね(w
867らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/18 04:38
しかし、試練(受難)が深まれば深まるほど
救済の時も近いというが.....。

「ねぇ、耐えがたき痛みの途中で、
なんで夢を見られる?」

この一節の末尾の「?」マークは、それ故、痛切である。
868らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/19 01:08
人の不幸は見えないものを見ようとする
ことに始まるのかもしれない。
見えない自分の後頭部を直に見ようとすることは、
首の骨を折るという不幸を人に与えずにはいないからだ。
自分の後頭部は自分のものであるのも関わらず、
それは自分には直接見えない。
しかし、他者にはそれが直に見える。ここには、
自分のことはかえって他人のほうがよく知っているという
ある「をかしさ」がある。その極地は自分の顔だろう。
自分の顔は自分のなかで最も大切なものなのに、それは
鏡を使わずには見えない(なんとも、もどかしいことだ)。
間接的にしか誰も自分の顔を見たことがないのである。
しかし、他人には容易に直に見えてしまう。であるなら、
自分の大切なものの存在証明とは、実に「他者の眼」による
証言に全てを負っていることになろう。

「自分の中、他人が映る。他人の中、自分が映る。
生きてる気がしたよ。」

もどかしいかな、自分の存在証明は、それ故、幸か不幸か
自分では成し得ない。
それは「他者の眼」によるのだ。自分の存在が他人の眼の
中にある時、その時のみ、自分はその存在をこの世に
かろうじて繋ぎ止めることができるのだろう。
そして、生の実感とはおそらくそこにしかない。
自分の大切なものは、自分では直接確かめなれないからだ。
生の不安とは、自分の顔を誰も直接知らないことに、
その集約があるのかもしれない。
869GCスレの住人:02/06/19 05:16
>>865
楕円軌道論か。あれは名文だったね。
保存しておくべきだった。どのあたりのスレだったか忘れたけど
探してみよう。
芥川も読んでみないといけないな。
>>866
なるほど。いわゆる「実践理性」の話かな?
AZUKIもカント的な人間観の持ち主かも知れないね。
ところで今オフィシャルで一番好きな曲を選ぶアンケート(全曲試聴可能というのがまたすごい)を行ってるけど
これも神の試練か?(藁
一番好きな曲ねぇ・・・
GCファンにとって究極のアポリアだが無理矢理選ぶと「last love song」かな。
この曲でGCを知ったわけだし。
870らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/20 01:47
>>869
「Last love song」は、
「これが最後のlove songの始まりに...なるよう祈る」
という一節がいいなぁ。
恋人との出会いと別れを繰り返していく度に、lovesong
はそのつど新たになるわけだけど、そのlovesongがもう
新たにならなく、最後のlovesongになるよう祈ることは、
それ故、今の恋人との別れが永遠に訪れないことへの祈りでも
あるんだと思う。
歌の永遠の終わりは、恋人との永遠の結び付きの始まり。
last love songを奏で続けるold playerは、それ故、
love songに終止符を打つ存在として、二人の永遠の愛
を見守り続ける"機械仕掛けの神"なんだと思う。
(間違った読みかもしれないけど)。

いずれにせよ、確かなる名曲だと思います。
「Last love song」。

871考える名無しさん:02/06/21 01:01
しかしなんですね、半年前位には濃密な哲学論議を書き込んでた
らげに、こういう趣味というか感覚・感性があるとは
人間とは不思議な者ですね。他にもいろいろな面が有るんでしょうね。
でも意外と物事を突き詰めて追ってくタイプのような・・・(のめりこむというか)
今何やってんだい?らげ。
872らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/21 03:23
>>871
今は固有名は社会的に伝達=伝承されるものだ、
という説の妥当性を深く痛感しているところですね。
873GCスレの住人:02/06/22 01:15
>>870
「これが最後のlove songの始まりに...なるよう祈る」
このフレーズ確かにいいよね。
あとエンディングの
「回り続けるLast love song」も永遠を感じさせる不思議なメロディーだ。
「時間の風景」(タイムスケープ)をイメージさせるメロディーというべきか。
アインシュタインは「過去、現在、未来の区別は幻想に過ぎないが、頑強な幻想である」と言ったそうだけど
何かそういうことを感じさせる曲。(dreaming of loveなんかもそうだが)
「終わりとはじまりは、はじまりの前、そして終わりのあとに常にある。そしてすべては常に今である」(T・S・エリオット)
old playerとは確かに「神」のことを表しているのかもしれないね。
874らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/22 03:32
>>873
「時間の風景」か。
「いつかいなくなる君」「いつか倒れる僕」あるいは、
「悲しい気持ちがいつか流れゆくものなら、
喜びもまたそこに在り、また去りしものへと変わるでしょう。」
と、時とともに生命が朽ち果て、悲しみや喜びといった
感情もまた去りしものへと変わるという"無常といふこと"を
一方で詠いつつ、「時を止めたLast love song」と
続けて、「時の停止」即ち「永遠」をも詠う、というところに
この詞の時間の風景が端的に現れていると思う。
この「無常」から「永遠」への飛躍は、一見唐突に見えるけど、
Last love songを奏で続けるold playerが最後に現れ、
「無常」と「永遠」の間の橋渡しをするという仕掛けなん
でしょうね。
Last love songが流れている空間では、愛の歌は既に
終わっている。なぜなら、それは「最後の」愛の歌だから。
最後の愛を告げる歌として、それは永遠のつまり終わらない
愛を予告している。終わりの歌が終わりなく続くことは、
結局、決して終わらないということ即ち永遠が到来
しているということにほかならないであろうから。
(うまく言えないなぁ。ムズカシイ....。)

このように「無常」と「永遠」の交差が映し出され、
その絡まりがこの曲のタイムスケープを成していると
いうことなのだろうねぇ。




875らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/23 04:29
言葉というのは単にコミュニケーション・ツール
なのに、往々にして言葉の意味が取る人によって
違う。であるなら、言葉は意志疎通手段としては
或る欠陥を有しているのではないかという疑念
さえ浮かんで来る。
言葉は切れないノコギリのようなもの。
そのことを最も痛感しているのは、他でもない
言葉の達人たる詩人その人であろう。
詩人はいかようにも取れる言葉を文意なく列挙
することで、言葉が結局なにも意味しえないことを
啓示するだろう。意味の取れない言葉は意志の疎通を
阻害するが、言葉とは伝達手段という外見とは裏腹に
本来そういうものだということを詩人は開示してしまうのだ。
詩人の言語は言葉の意味の一義性を撹乱するものとして、
プラント主義者を敵に回すことになるが、しかし、
詩人こそ真のプラトン主義者と言わねばならない。
詩人は言葉とは多様な意味の間を浮遊する迷子のような
ものだと誰よりも知っているがゆえ、かえって言葉を
正しい方向性へと教導したいという願望もまた人一倍強いのだ。
しかし、その願いは己の異様なまでに研ぎすまされた
詩的言語の意味多様性の前にまた敗れ去るだろう。
だから、コミュニケーションとは、人間固有のものではなく、
機械の電気信号としてしかその実現の形を見ないことを
知るのだ。どうも、
人の固有性には「沈黙」しか残されていないらしい。

「thank you for our silence」
876らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/23 05:29
情報端末が張り巡らされ、「コミュニケーションの時代」
と呼ばれる昨今の世相は「人間の再生」だとまことしやかに
囁かれているが、その風景ほど滑稽なものはない。
それは単に「機械」のような人間、即ち、「ロボット」を
大量に生み出しているだけだ。
その典型を情報端末を自在に操るビジネスマンに見ることが
できよう。彼らの語る言語は明朗快活にして、意味一義的だ。
それ故にこそ、彼らはただ信号を発しているに過ぎないのだ。
彼らはコミュニケーションを円滑に行っているが、それは
彼らを単純な電気信号で動く機械にするだけだ。
そこに「人間」はいないのだ。

「一人が好きな君と人が苦手な僕」
それ故、この一節には、人があくまで人であり続けようと
した痕跡が刻印されているだろう。
坂口安吾は、孤独は人のふるさとだ、と言ったが、
人のふるさととは、そういう孤独=沈黙のうちにしかない。
能弁は機械の属性であって、人のそれではないのだ。
877らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/25 03:08
どうも、話は変な方向にいってしまったようだけど(汗、
ついでだから、言ってしまうと、
例えば、ある人が他人の悪口を言っている場合、
その悪口はかなりの確率でその当人にもあてはまる
ということを常々感じる。
(よく喋る人ほどその傾向がある。)
他人の悪口は自分にも妥当するなら、結局、
それは自分への悪口であるが、そのことは
中々気付かれないことでもある。自分はああではないが、
他人はああであり、ああだから、他人は駄目だとその人は
言うが、その人も実はああなのだ。他人を批判するためには
自分がその批判される欠点を有していないことが根本条件
だけど、その欠点を自他共に共有しているなら、批判の
権利は中に浮くだろう。
だから、他者批判は自己への盲目を必要とする。
つまり、「みんな自分がわからない」(北野武)のだが、
であるのなら、かえって「汝自身を知る」必要があろう。
そして、汝自身を知れば知るほど、自分に他人を批判
する権利がないことを知るだろう。他人についてあれこれ
言うことが、自己言及だと分かるからであり、そこには
あの「クレタ人のパラドクス」が待ち受けているからだ。
無論、パラドクスとはこれ以上先に進むことを阻む壁であり、
我々に限界を突き付けるものだ。
その限界の前に、我々は素直に「沈黙」すべきであろう。
そうすることで、我々は始めて「人間」になれるのだから。
しかし、汝自身を知ることは困難なことだ。
それは自分の顔を鏡を使わずに直接見ようとすることに
似た困難を有しているからだ。
故に有史以来「人間」は一度も存在しなかったというべきだ。
(その意味で「人間は死んだ」(フーコー)とは単なる
トートロジーであろう。存在しないものはそもそも
死んでいるのだから。)
であるなら、その「人間」とはほとんど「天使」の別名の
ようなものだ。

「舞い上がれ静寂まで。
君を連れてゆく哀れみの天使達。」

天使=人間は白い人魚を地上の天国に連れて行く。
そこもやはり「silence」がきしむ世なのだ。
「水のない晴れた海=地上の天国」とは「人間」の世界である。
だから、そういう世界は存在しない。
"水のない海"という矛盾した(それ故有り得ない)表現でしか
「人間=天使達」の世界がここで表現されざるを得なかった
ゆえんだろう。
878考える名無しさん:02/06/25 05:54
確かに「人の振り見て、我が振り直せ」など反面教師的な意味と共に
みずからの悪癖をきずかせるべき言葉も有る
前レスで「誰かが誰かの悪口を言う権利はない」との言葉も
半分しか私は賛成できないのだ、なぜなら批判にも種類があり
相手に対する中傷から、注意、批判客観的な批評まで
中身は様様だ。それこそ、らげが言葉はいろいろに取られてしまう
人によりその言葉の意味が違ってると言ったように。
言葉は確かに伝達を迅速に行うためのツールでではあるし
その有用性も無視は出来ないと思う。そしてその言葉の意味が単一の場合
伝達は早いがふくらみ早発展性に欠けるのではないかなあ?
人間とはよくした者で、意味の部分で感情的にや精神的なものを
言葉の中に込めるという時も有るし。
感性が鋭く、なおかつその差を認識し内面で整理した人間ならば
その異差に気ずくのじゃないかな、
ある意味機械的なツール部分と、感情内面部分の伝達(これは個人個人だから
いろいろあるだろうし)の二刀流に使い分けてるんじゃないの?
この話前にも話題に上がってたような。音楽についてのスレでも(鉄板でだいぶ前)
南下に多様な事話した憶えも・・

>>>875のレスの内容なんかは、もろ宗教板で半年くらい前にけんけんがくがくの
議論だったな。
疲れたから、また後日書き込むよ。
879考える名無しさん:02/06/25 08:34
>ある人が他人の悪口を言っている場合、その悪口はかなりの確率で
その当人にもあてはまる

このことについて少し思うことを.

私たちは何かを理解するとき、すでに自分のなかにあるものをみている。
なぜなら、自分のなかにないものは、みても、認識も理解もできないから。
だからまったく自分のなかにないものをみても、人は全く気づけないか、
違和感を感じたあと、無視するんじゃないかなあ。
いいことをかいてあるなぁ。宇宙論にしても世界観にしても「世界」にしても
自分の世界観の全体というのを人は直接は把握できないから、人は自分と似た他人を規範として必要としている。

ということをレヴィナス(「外部」)スレに書こうとおもたらスレを見失ってしまった。
881らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/25 23:42
>>878
機械的な伝達ツールとしての「シグナル」と
感情部分の伝達ツールとしての「シンボル」を
区別したほうがいいということかな。
確かに言葉と一纏めにしてしまい、その区別は
曖昧だったかもしれない。
>>879
自分のなかに既にあるもの。それは他人の顔かな。
他人の顔は自分の顔とは違い、直接把握可能だから。
従って、自分のなかにあるものを表出することは、
とりも直さず他者について語ることであり、
他者の悪口を言えば、反響のようにして己へと
反射してくる。そして自分の顔の直接的印象は
他者の所有にあるので、他者の悪口を言えば言うほど、
それに応じてその所有の仕方も変えてくる。
「あなたの顔は鬼のようだ。」
鏡に映る自分の顔は常に聖者のように清らかなはずなのに。
「沈黙」とは、それ故、鏡のなかの迷路
から出口を穿つ打ち下ろすハンマーの音なのだ。
>>880
自分の顔は自分では見えない。だから、他者による
自分の顔の直接把握を必要とするね。
間接把握は媒介的なので、反−媒体としての
直接性=愛をそれは欠いている。従って、
鏡に映った自分の顔を愛するナルシシズムには、
当然にも愛はなかったというべきだろう。
882らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/27 03:03
まぁ、自分の顔というのはカントの言う「もの自体」
みたいなものだねぇ。
自分の顔は自分では直接把握できないけど、だから
といってそれは存在していないということでは勿論ない。
バークリーは知覚できないものは存在しないと言ったが、
自分の顔は直接知覚できないけど、確かに存在している。
自分の顔は直接知覚できないが、鏡や写真を使って間接的には
知覚できる。しかし、その知覚は間接的なので、本当の
自分の顔なのかどうかは懐疑の余地が残る。その懐疑を
払拭するためには、自分の顔の直接的知覚像との照合が
必要になるが、残念なことにそれは自分ではなし得ない。
自分の顔を直接見ることは自分には叶わないことだからだ。
しかし、他者は自分の顔を直接知覚することができる。
従って写真に写った自分の顔と他者に直接見えている自分の
顔との照合が唯一取り得る手段となるが、しかし他人が嘘を
ついていないことの保証もまたどこにもない。
本当は写真の顔と実際の顔が全然違うのに、両者は同じだ
と嘘を付くことは容易だろう。
なにせ自分の顔の直接的知覚像という決定審級は他者の
所有にあるからであり、それ故自分にはその決定の真偽を
検証することは叶わないからだ。従って、
他者の決定を素直に信じるしか、自分には取り得る道は
ないが、かといってその決定もまた正当かどうかも分からない。
自分の顔を直接見れれば話は簡単だが、もどかしいかな、
それは叶わぬ夢なのだ。だから他者の任意を全面的に信じる
ほかないが、その任意が善意だという保証はどこにもない。
嘘や裏切りの可能性はどこまでも残ってしまうのだ。

「君を信じるほどにねぇ、傷は深くて....。
私以外のものすべて消し去りたいよ。」

ある意味、我々は他者の任意を信じることを強いられている。
自分のことは直接自分では永遠に分からないのだから、
他者の言葉を信じるしか、自分については知り得ないのだ。
だから、他者の言葉を信じるのだが、その言葉が嘘でない
保証はどこにもない。嘘を付く権利もまた他者に帰属している。
決定審級は他者の側にあるが、その決定を意図的に操作
し得る可能性を消すことはできないからだ。
他者の言葉を無垢に信じれば信じるほど、その言葉が
嘘である場合の反響は大きい。他者の言葉にしか真理の
担保がないだけに、そこで裏切られたことの傷はこの上なく
深いだろう。自分以外の存在を消し去りたいと思う位に。


883カミーユ:02/06/27 04:28
他者という鏡の中に自分を発見してゆく、でしたっけ。
もし私以外のものが消え去ったとしたら、そもそもの自己認識
(確立)が不可能というパラドクス。
やっぱりAZUKIさん=詩人=ラディカルという感想です。
884らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/28 01:10
おそらく、AZUKI的には、

「一人きりじゃ叶わぬ夢をドウシテ見てしまうんだろう」
「染まりゆく空に願うのは一人で生きてゆける強さ求めて」

とあるように、本当は他者の任意に悪戯に揺さぶられる
生に身を委ねるのではなく、一人でも叶う夢を見たいの
だろうね。だけど、一人きりでも見られる夢を見る時、
人は二度と目覚めない眠り=Timeless Sleepのなかに
堕ちて行くことになるだろう。

「空があまりにはかなげで、fade away。
無理に未来求めてゆくこと笑えた。」
「Timeless Sleep。
優しい眠り包まれて、何も望まない。」

AZUKI的には、このような何も望まない"死に似た生"
を生きることにも或る真理を感じているように見えるけど、
他方では、こうも詠っていますよね。

「望まなければ失わないのに、求めずにはいられないよ。
どんな未来がこの先にあっても。」

この前後はほとんど矛盾しているけど、Lifeとは
そういう背反するものの含みをもつものでもあろう。

「明日は風に乗る、気分次第。」

気分次第で世界の様相はpositiveにも転ぶし、
negativeにも転ぶ。気分とはそういうサイコロ
のようなものだろう。偶然に出るサイコロの目
によって偶然に転んで行くような生の様式。そんな
gameのような生が生の隠蔽されざる真実なら、
生とはこう言われても不思議はない。

「有意義な暇つぶしだよ。」
885らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/29 04:48
「言語性悪説」というのについて二、三書こうと
ぼんやり考えていたけど、『朝まで生テレビ』を
見ていたら、その内容を忘れてしまった。不覚。
しかし、野坂昭如は面白すぎだね。野坂は小説家だから
言葉へのこだわりがあるし、その観点から、
同じ小説家の石原慎太郎を総理にしたら「言葉」で
政治や戦争について話合えるから、石原を総理にすべし
という奇抜な発想を披露していたけど、面白いのは、
野坂は言葉へのこだわりがあるわりに、口下手なんだね。
口ごもって、よく聞き取れないんだね、野坂の喋りは。
詩人の吉本隆明なんかもそうで、野坂以上に口下手。
なに喋っているのか本当に聞き取れない。
言葉の達人である文学者は、言葉を駆使する能力に秀でて
いるわけだから、コミュニケーションスキルも高そうだけど、
案外そうではないらしい。
自分の発する言葉が他人に意図通りに伝わるかどうか
分からないことを文学者はよく知っているから、逆に
他人によく伝わる言葉を選ぼうと必死になるわけだけど、
その必死さがかえって、文学者を口ごもらせるんだろう。
結局どの言葉が一番伝わるかは、言葉を発した後でしか
わからないことだから、相手の先を読もうとするわけだけど、
相手の心を読みつくすことはできないので、つまるところ
絶句してしまうわけだ。
886らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/30 02:28
「Jewel Fish」ってのもいい曲だねぇ。
詞の本旨としては、恋人との出会いと別れ、
といった感じだね。

世界人口60億が住む大海。
それは砂漠のように荒涼としている。
そんな60億人が住む砂漠でたった一人の君と
出会った。その確率は1/60億。そのような
確率で出会った君との奇跡の出会いは、それ故、
永遠に似た確かさにも思えた。しかし、その結び付きも
たかだか信号が変わる一瞬の間にも離ればなれになってしまう。
そこで振り返りもしない君に、暗い予感を覚える。

「引き金は腕の中で」

いつか来るだろう別れの時が来た。それは愛する人の
腕の中でだった。別れの引き金は、恋人との抱擁から
引かれたのだ。

離れ離れ、再会、そして抱擁、それなのに永遠の別れ。
恋人の腕の中の温もりが、悲しく雨のように冷たい別れに
繋がってしまうのは何故なのだろう?
こういう問いは、AZUKIの詞に一貫している。

「bury at sea.
bury at sea for me.」
887らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/30 03:54
極めてどうでもいい余談ですが、>>886の文章を
書くのに3時間かかっています。
そう考えると、2chのカキコ全体には物凄い量の
時間が対象化されていることに気付く。
ネット世界全体では、もう測り知れない。
腐る程の言葉がそこに溢れている。
その言葉の海で、なにかに出会うことは「1/無限」
にほとんど近いわけだから、"奇跡”だね、まじで。


888らげ@ ◆qoVUMoeA :02/06/30 04:47
このように、確率=偶然性は人を奇跡という
地平へと導く。
ところで、奇跡とは神がもたらす必然性(運命)とも
神学的に解釈されてきた。
こう考えると、偶然性が必然性と結び付くという
あの捻れに光が当てられることになろう。
神の名において、偶然性は必然性と一致するのだ。
他者との出会いはまごうことなき偶然の産物であるが、
そこにある必然を感じる時、人は神の影を見るだろう。
ところで、愛とは偶然の出会いがもはや必然としか感じ
られないような位相に達した関係性のことであった。
であるなら、神の子であるイエス=キリストが、
その教えとして「奇跡と愛」しか説かなかったのは、
それ故、決して由無しとはし得ないだろう。
愛も奇跡も共に神のもとにおいて、在るのだから。

その意味で、AZUKIの詞は「神の死」の後でなお、
愛と奇跡はあり得るのか、という問いに支えられている
と言えよう。
なぜなら、他者との離別とは、他者との出会いの偶然性
が必然性(強い結び付き)というベールをはぎ取られ、
偶然性のまま剥き出しに露呈することにほかならないので、
他者との離別を詠い続けるAZUKIの詞には、偶然を必然に
変える神の姿がもはや消え去っているからだ。
889GCスレの住人:02/06/30 05:48
>>884
AZUKIの詩作の根底にはやはりニヒリズムの超克があるんだろうね。
そう考えると2ndのラスト、Holy groundは一つの到達点のような気がする。
AZUKIはこれからあれ以上の詞を果たして書けるのだろうか・・・。
890らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/01 06:07
>>889
「Holy ground」は文字通り「聖地」だからね。
これ以上、先を求めにくいのは確かだよね。
神が存在する神聖な大地においては、愛と奇跡は再生せられて
いるわけだから、「Holy ground」の後継となる詞には
案外平凡なラブストーリー(つまりhappy endで終わる詞)
が来るのかもしれない。
その平凡なラブストーリーとはいわば結婚生活を
詠むような詞になるのではないか。
結婚とは平坦な愛の形だけど、強い愛の形に違いないからね。
「聖地」とは「教会=結婚式場」のことだった、という帰結が
その時、明らかになるのかもしれない(勝手な邪推スマソ)。
いずれにせよ、今後の展開に期待が膨らむな。
891小松未歩のファン:02/07/01 09:58
ようやく復帰できました。
以前の書き込み直後にパソコンシステム壊れてしまって・・・
またよろしく
892らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/02 02:10
「Timing」の詞なんかも切ない詞だね。
この詞は自分と他人との間にある「ずれ」が
テーマ。
そのずれによって二人の関係は、冷えて行く。

「君はどうして私を繋ぐの?
私はどうして離れられないの?」

もう二人の関係は離れているに、しかし、
なお幽かに繋がってもいる。離れているのに繋がっている
という曖昧さ(不純さ)がそこにあるわけだが、
純粋な愛を求める私はその不純さが許せない。

「ずれてたタイミング、今揃えよう。」

不純な曖昧さに汚れた愛を今一度純化しようと私は試みる。
だけど、ずれは広がるばかりだ。

「だんだん君の嘘が気にならなくなる。
私の声は君に届かなくなる。」

悲しい哉、離れているが繋がっているという曖昧さは、
繋がっているという優しい方へ純化しなかった。
しかし、完全に別れ別れになることもまた、反対の意味で
一つの純化に違いなかっただろう。いずれにせよ、それ故、
この私は「純化」という道を手放さなかったのだ。
この「Timing」という詞はそういう
「純粋さ(曖昧を許さない潔癖さ)」によって貫かれている。
この詞の美も悲しさも両方、その「純粋さ」から発せられて
いると言えよう。

>>891
こちらこそ、よろしく。

893らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/02 03:14
「Jewel Fish」も「Timing」も共に
恋人との惜別の詞だけど、
前者の「夢を描くなら二人がいい。」という一節と
後者の「ずれてたタイミング、いま揃えよう。」と
いう一節はそのなかにあってなお、愛の再生を願う
祈りの一節になっている。だけど、結果としては、
二人は別れてしまうわけだから、その祈りの一節は
かえって別れの切なさを浮き彫りにすることになる
んだね。
そういう風に悲しく光る一節なんだね、この願いの一節は。
894GCスレの住人:02/07/02 03:22
>>890
最近「風の谷のナウシカ」(マンガの方、あれはニーチェの思想そのものだろう)読んだんだけど
妙にHoly groundとリンクするものがある。
やはり基本的にはニヒリストだとおもうね。AZUKIは。(当然ニーチェとか知ってるんだろうな)
「聖地」てのは「ナウシカ」でいう「清浄化された大地」のことで
同じ意味作用を持つものだと思う。
汚れた人間がないものねだりで生み出した幻想の地。
辿り着けたとしても人間が人間である以上そこには住めない。
マルクス主義が失敗したのもそういうことだろうか?ユートピアなんてのはきっと永遠の幻想だな。
AZUKIも「聖地へ辿り着ける?」ってちゃんと疑問符をつけてる。
何か人間以外がもたらすパラダイムシフトでもないとシステムチェンジは不可能だと思う。
今のままだといずれ自らが生み出したAIとかマイクロマシンかなんかに乗っ取られて滅亡ってパターンのような。
三流SFの世界だけど海外ではそういう志向性を持った科学者がTVで堂々と「人間なんか滅びりゃいい」っ言ってるし(w
でもAZUKIが将来らげ氏の言うように平凡な結婚生活を描いたら
それはそれでニヒリズムの徹底による超克だね。きっとAZUKIがヤケクソになった時だろうな(藁
あー、またくだらないこと書いてしまった。確かに時間かかる割に上手く書けないから嫌になる
らげ氏のレスと噛み合ってないし、Holy groundも曲解してるんだろうな(スマソ
895らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/02 23:47
>>894
「世界人口60億、嫌になっちゃうな。」なんて
言っているから、「人間の滅亡」はAZUKIの心理
内においても多かれ少なかれ、存在する感情なのかも
しれないね。
そこから「私以外のものすべて消し去りたいよ。」
という一節もまた生まれ得るものだろうし。
そんな中にあって、集塊化したヒトの群れのなかから、
"たった一人"のかけがえのない他者と出会うこと。
それはおびただしい岩石のなかからたった一つ宝石を
発掘することにも似た困難を持っている。
それ故にも、そんな他者を発見した時、その他者のeyesは
mysteriousにしてjewelのように輝くのだろう。
だけど、その他者の生は宝石の輝きのように永遠ではない。
「いつか倒れる君」は、私を他者なしで自己自身たらしめ、
そして「大きな闇」と言う名の「絶望」へと私を誘う。
乗り越えたはずのニヒリズムがここに回帰する。
「聖地」はするり蜃気楼の向こうへと消えて行く。
このように、GCスレの住人さんが言うよう、ニヒリズムは
AZUKIの詞を捉えて放さないわけだね。

「二度と帰らぬ三途の川のほとりまで、
飛び出すの。」

たとえ君が死のうとも、愛の続きは三途の川の向こう側で、
きっとはかなくも続いている。幻想と共に。
896らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/04 01:02
「世界の何処にいたって僕らは、
星屑よりも小さくて。
そして大きすぎる夢もみれる。」

この一節はパスカル的な響きを持つ一節だね。
僕らは宇宙の大きさに比すれば、星屑のように小さく、
葦のように弱々しい存在だ。
だけど、僕らは宇宙とは違って考えることができるし、
大きな夢も見れる。宇宙は確かに大きいけれど、
僕らの見る夢もまたそれと遜色なく大きい。
僕らは「夢見る葦」だ。

パスカルは宇宙が人を殺すのには水滴一滴あれば、
それで十分だと言う。だけど、人の思惟する精神までは
殺せない。思惟する精神は宇宙の全体を認識できる
ほどの広大な内的世界なので、思惟する精神はその実
「宇宙の自己意識」にほかならない。
人の身体は確かに星屑よりも小さい。だけど、その精神は
宇宙の自己意識として余りに大きいのだ。
その極小と極大の交錯的総合として人の実存は在る。
肉体は滅ぶが、精神は滅びない。精神の滅ぶ時は
その片割れである宇宙が滅ぶ時と同じだ。
精神=魂の不死は宇宙の不死と共に在る。
897らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/04 03:10
精神=魂を死から守るためには、
精神を一切の身体的属性(五感)から
分離する必要がある。
例えば「精神とは眼だ」というように
五感の一つを精神と混同することは、
五感の消滅である死とともに、
精神をも死のなかに葬ることになる。
精神も肉体とともに滅ぶという望みのない思想が
その混同から生まれることになるが、
その混同から精神を救い出そうとしたのが、
デカルトの『省察』という試みだった。
この書こそ「身体−精神」の悪しき二元論を基礎付けた書
として数々の批判に晒されてきたが、デカルトの意図
はただ精神をあらゆる身体的性質から区別することで
精神を身体性の宿命たる死から守り、精神の不死性を
確立することで、死の恐怖を相対化することにあった。
身体の死は全ての終わりではない、とデカルトは言いたかった。
やがてくる身体の死が生の意味を空洞化するものなら、
デカルトは身体の死に精神の不死を対置することで、
その生の意味の空洞化(ニヒリズム)に毅然と立ち向かったのだ。

(以上、「ニヒリズムの超克」に関する小話でした。)
898らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/05 01:59
でも、面白いことは、世の人々は案外
「自分は死なない」と思っているらしいよ。
生まれたばかりの子供(ニーチェは子供を「超人」だと
考えていた)は当たり前として、割と中年の人とかも
そうらしい。老化して体にガタが来るのは、死の必然性
からして何も驚くに値しないけど、その老化に驚きを
覚える人が少なからずいるというから、そっちのほうが
かえって驚きだね。やっぱ「自分だけは死なない」と思って
いるんだね(w
北野武が言うよう「人は生まれながらの死刑囚」なわけ
だけど、そんなことをわめきたてると、
『だから私は嫌われる』となるわけだね。
だけど、自分のことを死刑囚だと思っている人には、
神の存在は証明される必要なく見えているのかもしれない。
今や詩も書くビートさんもあのバイク事故から生還した時、
神を見ちゃったらしいし(w
899GCスレの住人:02/07/05 04:50
>>898
死と言えば昔はGCスレにも死の緊張感があった。
いつスレが消えてもおかしくなかったし、GC自体も解散説が絶えなかった(あの売り上げでは無理もないか)
今の状況はあの頃のことを思えば夢のようだけど
緊張感がなくなったからかバカみたいなレスばかりになったね。
あれじゃファンサイトの掲示板を低劣にしただけだ(2chだからといえばそれまでだがもう全然読む気しない)
しかしまたMステに出るんだねぇ・・・・。
当分出ないと思ってたが、「夢みたあとで」と2ndがそこそこ売れたせいかな?
何にせよ、うれしい誤算だけど
今度は前回よりももうちょっとマシな扱いだといいな。
それとデカルトはなかなかいい文章を書いてるそうだから今度読んでみるよ。
900らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/06 03:21
>>899
今のGCスレは100レス読むのに五分も
かからないからねぇ(w
スレの人口が増えると、それだけレスの濃度は
低下するという「2chの法則」だよね、まさに。
(疑う者はニュース速報板を見よ。)
何かが増えるということは、即ちその希少性の低下であり、
希少性の低下とは、即ち価値の低下にほかならないわけで、
「世界人口60億」ともなれば、人の価値も低下するばかりで、
まさに「嫌になっちゃうな」ってところでしょうな。

それと8月16日にまたMステ生出演なんだね。
AZUKIのあのカメラ目線が再び見れるのかぁ(w
俺がGCスレに初めて乱入したのも、前のMステ生出演
の数日後だったね、そういえば。
その当時の俺にとってはGC=「call my name」だったから、
「夢みたあとで」をMステで初めて聞いた時、その切ない曲
に正直違和感があって、その違和感をGCスレに書いたわけ
だが、その後、GCスレから追放されて、このスレに
漂着したんだよな。
そしてこのスレで色々書いて行くうち、その違和感も今では
ほとんどなくなり、今や想い残すことは何も無いという
感じになっちゃった(w
見えないものは見えていない内がやはり花であって、
見えてしまえば、即ちそれでおしまいなのかもしれないね。

「われらいかに生くべきか。ーーー未知の世界を少し残して
置くこと」(室生犀星)

901らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/08 00:08
というわけで、残すはあと100レスになりました。
このスレを1000まで使い切ることが、このスレを
立ててくれた1さんへの逆立ちした"恩返し"だと
考えているので(笑)、1000までは喋り続けるつもりです。
902らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/08 00:39
「ありがちな絶望感に形を変えて、
目隠ししたまま、雨にうたれてる」

泣いているんだよね。
そこを「泣く」とは直接言わず、顔を手で
覆っている様を「目隠し」と言い、涙を流している
様を「雨にうたれてる」と言う。
このような婉曲表現は、悲しみをただ「泣く」と
表現するより遠回しの言い方なので、悲しみの深さが
直接表れていないかに見えるが、そうではない。
それは強い光がかえって直視に耐えないものであるように、
深い悲しみはそのまま受け止めるのは、余りに酷薄なものだ。
「本当に悲しい人は涙さえ流せない」と言われるゆえん
だが、それ故にも、本当の悲しみは「泣く」という
そのままの表現ではなく、「雨にうたれてる」と
婉曲的に表現するほうが、かえって真に迫る言い方なのである。
903考える名無しさん:02/07/08 02:42
レス数を横領してほんとうにすまないが、三秒間だけ
この場を貸して妄言を吐かせてくれ。そしたら、消える。
ボクは今日七夕に流れた星を見て偶然の世界を知った。
なんだか身体が軽くてたまらない。千々に裂かれたみたいだ。
七夕に星が流れたということは多分にすごいことだが、
たくさんの願い事はどうなるというのだろう?
ひどく関係のないことだが、あなたは素敵だ。
それだけですまない。
904らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/08 04:02
この「ありがちな絶望感」という言い方は、
ある意味強がりの表現でもある。
私を振った君は、確かに私に絶望感を与えた。
だけど、それはよくあるシチュエーションでの
出来事であって、私を真に傷つけるものではない、と。
しかし、この言い方には「形を変えて」という語句が続く。
この言い方の全体は、それ故、私の受けた絶望感は本当は
深きものであり、それをありがちな(一般的な)絶望感へと
クラスチェンジすることで、その深き痛みを緩和しようと
する様を描いているのだが、形を変えて緩和しようとする
その身振りが、この言い方には直接言明されていない
私の受けた本当の絶望=痛みを影のように浮き彫りにしている。

「自分だけが死ぬ」という恐怖は、「皆も死ぬ」という
一般化を経て緩和されるものなのだが、たとえ皆が同時に
死のうとも、死ぬ主体はやはり自分以外でしかあり得ない。
この死の単独性からついに人は自由になれないなら、私の受けた
絶望感の単独性もまた、そこに在り、ついに一般性の
中に解消されることはなかっただろう。
そうなら、そこに取り残された私の絶望感は、より深きもの
として浮き立ってくるのである。
905らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/08 04:34
このように、
「ありがちな絶望感に形を変えて、
目隠ししたまま、雨にうたれてる」
という一節の全体は、「本当の絶望感」
「本当の悲しみ」を一般化と婉曲の彼方に
隠す表現になっている。しかし、
その「隠す」という行為が、逆に隠されたものの
真実性・迫真性をもその隙間から覗かしてもくれる。
「隠すこと」と「真に明るみに出すこと」はどこかで
繋がっているということをイメージさせてくれるのが、
この一節の巧みなところであろう。
906らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/09 00:19
>>903
身体が千々に裂かれて、いわば「粒子状」になる
という体験は、「身体の気体化」とよばれる
体験の一種だね。
重く固体化した身体が粒子レベルにまで還元され、
いわば気体化し、宙にも舞うほどの軽さにまでなる
という重力からの解放の体験。
地獄と天国は「下」と「上」という方向性によって
それぞれ特徴付けられるわけだが、下へという方向性は
重力への従いであり、上へという方向性は重力への抗い
なら、天国へ向かうことは重力からの離脱としてイメージ
されることになる。天使にしばしば羽がはえているのは、
まさにそのためだろう。

P.S. このスレのレス数を一番横領しているのは、
   ほかならぬ俺ですので(w
907考える名無しさん:02/07/09 05:26
>>904
どうもありがとう。御陰で心持ち軽くなりました。
なにより手紙の形を取ってくれたことが身にしみます。
納得のゆかないこと、納得のゆくもの、みんなひっくるめて
僕まで送ってくれたことが、とてもうれしいのです、ほんとに。
すこし見習って、ナマケモノの僕も努力するようにしますね。
あなたとおしゃべりしたいのに、悲しきかな今はまだ僕に
あなたの豊かさへ応えることができないでいます。
ただ、この場を借りてちょっとの接触をとれたことに
感謝するだけで精一杯なのでした。
ともかくも返事をくれてありがとう。
実の話、あなたを初めて見かけたのは紛れもしない
ニセモノ様でしたが、僕にはとても新鮮でした(w
あなたが云うには、もうこの板を愛していないそうですけれど、
あなたの書き込みを見かけますと不思議と落ち着きます。
そのことだけを伝えていつかどこかで話すことができる日を待ちますね。
では、名無し勝手なままに失礼させてもらいます。

P.S. このスレタイが【人探し】というのも、
   何某かの巡り合わせなのかもしれません。
908らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/09 20:57
「重力からの解放」というテーマを追求するとき、
人は「空」とともに「海」を発見するだろう。
というより、天使のように羽をもたない我々は
「揚力」よりも、むしろ水による「浮力」のほうに、
重力からの解放のメソードをより強く発見するだろう。
水の浮力もまた我々を重力(時空間の歪み)から
解放するが、重力からの解放が天国への方向性なら、
海は空とともに天国のメタファーとして機能するだろう。
海への道は、それ故、空への道とともに天国への道として
在るのである。

「海のみえる街へゆこうよ。
君だけにみえたあの日を
誘い出して連れてきて。」

「海のみえる街」は、それ故、天国に似ている。
しかし今や陸で生活する僕と君はその天国をすでに失っている。
それは「君だけにみえたあの日」として記憶の内にしか無い。
しかしその記憶を再び連れ出す時、海への道は再度開かれた
のだった。
909らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/09 22:39
>>907
いや、あなたの>>903のカキコから、
「重力からの解放」という批評の新たな視点を
得ることができたので、感謝すべきは
こっちのほうですよ。
これでしばらくはネタに困らなくて済みます(w

910考える名無しさん:02/07/10 04:40
子供の頃何かの本で、人間はこの地上で普通に歩き生活してるが
空気の重さは人間一人当たり ゴリラ3頭分だか、5頭分だか(うろ覚え)
ある時それを意識した時、急に重さや、息苦しさを感じた事を思い出した。

そんな知識など知らない時、私はこの精神の広がりがなんと拡大して
行くのだろうと、その大きな広さと自由さに喜びを感じた。
しかし肉体自体はそれを超えられなく、また現実と言う名の重力も横たわる。
精神の存在を支える肉体は重力の干渉を受けざる得ない。
では精神はどうだろうか?
精神自体も外界からの肉体的、精神的干渉は
受けるものの、それを回避すれば(遮断か?いや集中か?)精神の開放が訪れる。

911考える名無しさん:02/07/10 04:43
すまん。あげてしまった・・
912考える名無しさん:02/07/10 04:43
これ、細胞分裂だって。体が軽くなる?

(((・∀・)))→(・∀∀・)→(・∀・・∀・)→(・∀・)(・∀・)
913考える名無しさん:02/07/10 04:44
あげ

らげって・・。
914考える名無しさん:02/07/10 04:45
だから、


あげるなって・・。
915考える名無しさん:02/07/10 04:46
あげるなって、何?
916考える名無しさん:02/07/10 04:47




誰がボスですか。
917考える名無しさん:02/07/10 04:48
たのむ、レス数を使わないでくれ!!
918914:02/07/10 04:52
>>951
あげるなって、いわない。
919考える名無しさん:02/07/10 04:53
まだまだ
あるじゃん。
920考える名無しさん:02/07/10 04:54
>>919
彼のカキコがあと60も読めない。
これはとても、、、

たのむから。
921考える名無しさん:02/07/10 04:57
そういうオマエが、あげててどうする!!
922らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/10 23:21
>>910
広がり行く精神と、縮まり行く身体。
この相反するベクトルが一つのヒトのなかに
共在しているという矛盾。
その矛盾こそ人間存在の実存構造そのものだろうね。

ヘルダーリンなんかは精神が「広がる」という動向を
もつが故、精神は帝国主義的(領土拡張的)であり、
「精神は植民地を愛する」なんて言っているんだけど、
「力への意志」とは「絶えず拡大しようとする意志」なら、
精神とは実に力への意志そのものとも言える。
しかし、デカルトの考える精神はそういうところになく、
精神の広がりはなにより身体から精神を実体的に区別
するメルクマールとして在り、そのように、精神は身体
と明確に異なる存在性格もつが故、精神は身体性の宿命
たる死(衰滅)から区別されるとした。

ヘルダーリン的な精神は、ある意味、ヘーゲル的である。
なぜなら、ヘーゲル的な「精神」をマルクスは「資本」と
解読したが、「資本」とは無論、脱領域的な絶えず広がろうと
する或る力のことにほかならないからだ。言うまでもなく、
資本はヘルダーリン的精神に劣らず、植民地を愛するのだ。
しかし、重要なのは、ヘルダーリン的精神でもなければ、
ヘーゲルのそれでもなく、ましてや、資本などでもない。
ただ、デカルト的精神だけが重要なのである。
デカルト的な精神は、それらの精神とはなんの繋がりを
一切もっていない。
デカルト的精神はただ、デカルト的精神なのである。

923 :02/07/11 00:09
らげちゃんへ

コナンの終わりの曲聞いてみたよ
924らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/11 01:55
「デカルト的精神とはデカルト的精神だ」とは、
単なるトートロジーであり、それ故、それは
何も説明していないかにみえるが、そうではない。
言うように、デカルト的な精神は身体的なものとの
明確な区別においてあるが、それは身体に限らず、
精神を身体の一部に還元する特定の立場とも区別されるし、
いうなれば「繋がり」という関係性一般との
完全な断絶において在るのである。
関係性は因果性の世界をその一様相としてもつものだが、
因果性は原因の消滅とともに結果をも消滅させるという
消滅の連関をも意味するが、消滅とは身体の属性であり、
それ故、精神を因果性のなかに巻き込むことは、精神を
身体の一機能とする立場に立つことになる。
無論、そのような立場を非難する理由はどこにもないし、
その立場はかえって世の常識によく適合してさえいる。
だが、信じ難いことに、デカルトはその立場を全否定し、
精神を一切の関係性から切断してみせる。
あの懐疑のカミソリによって。その結果、精神はあらゆるもの
からの完全な独立性(自立性)を得ることになるが、
その関係性の一切のアブストラクションは、カントの最高善
と同様に、精神を「なにものでもないもの」にまで至らせる
のである。その時、もはや、こういうしかないのだ。
「精神とは単に精神だ」或いは「精神とは精神以外のなに
ものでもあり得ない」と。
デカルト的な精神が、もはや、トートロジカルな"説明"しか
受け付けないゆえんである。
>>923
本当?ありがとさん。
925らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/11 22:41
魂(精神)の不死に関しては、画家の横尾忠則の説
も面白いので、紹介しとこうかな。

「ちょっとここから話題の次元を変えよう。心霊科学の
話題を少ししていいですかね、たけしさん。心霊科学
ではたけしさんの記憶はちゃんとその霊体に記憶され
ているはずです。ただし肉体を捨てて霊体になった時
には全ての記憶が蘇ります。霊体にも霊体脳があるか
らです。人間が死んだ時肉体脳の記憶は全て霊体脳に
移されるからです。移されるというより、肉体脳と霊
体脳は同時に知覚しているので、肉体脳が灰になって
もどうってことないのです。ハイ、心霊講座終わり。」
(ビートたけし著『私は世界で嫌われる』の解説より引用)

これが横尾忠則の"心霊科学"だが、この理論の正否は
ともあれ、肉体(身体)が灰になってもそこで全てが
終わるわけではない、という志向性がここにも読み取れる
と思う。しかし、言ってしまえば、魂の不死とは
カントが言うよう、あくまで「要請」なのであって、そのこと
自体は論証されるべき事柄ではないので、デカルトの
『省察』を持ってこようと、横尾の心霊科学を持ってこようと、
究極的には徒労なのだが、しかし、彼らの魂の不死への
並々ならぬ関心の高さが、いかにそれが要請されうるに足る
重要性を帯びているかを示すには十分な効果を挙げている
とも言えるだろう。だから、
デカルトも横尾も本当は魂の不死をほとんど無根拠に信じて
いるんだけど、その無根拠に信じている様のある意味での
"滑稽さ"を隠すためには、形而上学や科学の体裁を取り繕
わねばならかったのであり、いわば、「根拠の偽装」を
しなければならなかったのだけど、そういう体裁とは裏腹に、
彼らが魂の不死を何の根拠もなしにいわば直観的に信じていた
という隠された事実のほうにこそ、かえって魂の不死が
たとえ無根拠であっても信じ得るに足るほどの核心性を
帯びたエレメントであることを裏から逆証してもいるのである。
926考える名無しさん:02/07/11 22:53
らげ自身は「精神」という物をどう捕らえ、感じてるの?
927考える名無しさん:02/07/13 04:22
私は哲学に詳しくないから「デカルト的精神」と一言で言われても
何を指してるのかは端的には解らないけれど
コギト・エルゴ・スム的という事なのかなあ?(違っていたら、ごめん)
我思うゆえに我ありなら、散々言われてきた事なのかもしれないけど
そこにはただの「我」と「我を省みる我」が有ることになる。
もちろんこれは精神の動きの一つなのだと思うけれど、
「顧みる我」で、その前から常にあった「我」を見つけた、
しかし別に顧みなくても「我」はただそこに在っただろうけれど
「思う我」をを発見する「我」の出現で一つの精神サイクルから
違うレベルの精神(視点)にジャンプした事になるんじゃないかな。
これって、精神の成長(拡大)過程なのではないかなあ。

ああなんだか、支離滅裂な文章ですいません。
928らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/14 00:35
>>926
俺自身はデカルトと同じラインで
精神を捉えているね。繰り返すけど、
デカルトは精神を身体と厳しく峻別
しているわけだけど、それは精神を
身体の一部である脳の機能としてさえ見ないと
いう視点をも含んでいる。

「精神は脳の機能でさえない」

これは一見して奇妙に聞こえるけど、ゲーデル
なんかもそれに似たことを唱えていたりもする。

「人間精神はいかなる有限機械をも上回る」
「人間精神は脳の機能に還元できない」

ゲーデルはこれらを不完全性定理の哲学的帰結として
導いたと、高橋昌一郎は言っている(『ゲーデルの哲学』)。
同書によると、ゲーデルは「神の存在証明」をも
行おうとしていたようだ。ここでデカルトの『省察』の
正式タイトルを挙げておこう。

『神の存在および人間的霊魂の身体からの区別が
論証される第一哲学についてのルネデカルトの省察』

こういう古くさい「第一哲学」はとうの昔に滅び去った
かにみえるが、それは第一哲学なとどは一見無縁にみえる
一人の知性の中に着実に継承されていたわけだ。
929らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/15 01:16
>>927
「我在り」というのは「我思う」という故が
なくとも、ある意味自明だと思う。
Dasein=そこにあるものとして、在る我=身体は
先所与として与えられているからね。このことは
誰にでも受け入れられる基礎的与件であろう。
だけど、その先所与である身体は公理のように堅固
なものではなく、死(衰滅)という宿命がそこに内在している
いわば不安定なもの。つまり身体とは基礎的与件なのに、
それらしからぬ死という不安定要因をもはらんでいる。
身体は確かに存在の基礎なのだが、そこには基礎らしからぬ
脆弱な不安定要因をも同時にはらんでいるから、
それは「基礎の不在」と鋭く隣接してもいる。だから、
いうなれば、身体とは所与的基礎であると同時にその否定
でもあるような「矛盾」そのものとも言えるだろう。
身体とは、それ故、矛盾なのだが、矛盾は存在し難さの現れ
でもあろう。この矛盾にまつわる如何ともし難い「不安」
は是非とも解消されなければならない。そのためには、
身体という"基礎"を"基礎の不在"と等置してしまう、死という
宿命にその反対者である「不死」を対置するほかない。
その不死という使命を担って精神(我思う)がここで登場する。
身体(我在り)は精神(我思う)と出会うことで、その重き宿命
から解放されることになる。

というのが俺の「デカルト的精神」の解釈(誤読)なのだが、
この誤読からすると、「我在り」から「我思う」へと上向
することで在る我=身体の矛盾がaufhebenされるわけだが、
デカルトは反対に「我思う」から「我在り」のほうに下向
していて、この"コギト優位の姿勢"が色々と批判の的になる
原因でもあると思われるが、しかし、我在りの自明性が
デカルトのいう「身体の衰滅」に本来的に晒されていて、
それはもはや基礎的=自明的とはいえない(滅ぶものが基礎的
とは到底言えない)と判断されるがため、コギトの明証性が
それと置換されねばならぬとデカルトは言いたかったのだろう。
この身体から精神への"基礎の反転"を駆動としているピボット
は、実にあの「死」なのであり、「コギト・エルゴ・スム」とは
その「死」への一つの抗いの表現だったのであろう。
930らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/15 03:12
であるとするなら、おそらく、デカルトの
「コギト・エルゴ・スム」を批判できる者は
「自分だけては死なない」と夢想している者だけだろう。
ところで、AZUKIがその詞で言いたいことは、
「結局みんな死んじゃうんでしょう?」ということに
ほかならないと思うのだが、こういうフレーズは
普段は明るい人や幼い子供が時にふと漏らしたりすると、
ドキッとするよね。TVで見る限りでは、AZUKI七という人は
こういうフレーズを言うような人には見えなかったので、
それこそドキッとしたものさ。というより、女はこういう
フレーズを吐かないものだ、という固定観念(偏見)が
自分にはあったので、余計ドキッとした。
ある意味、女を馬鹿にしていたのだけど、その固定観念
への有力な反証が現れたことは全く歓迎すべきことだ。
芸術家や哲学者には男が断然多いが、それは男ほど死への
感性が優れているためだと思っていたが、実はそうでは
ないらしいということだね。この事実の発見に、自分は
相当興奮したのだが、それは「女は死を忘却している」という
偏見がそれだけ自分の中で根強かったからにほかならない。
その根強い偏見への訂正が以上のような膨大なカキコとなって
結晶したといっていいかもしれないな。
つまり、馬鹿なのは俺のほうだったということだね。
931らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/15 03:22
>>930
「自分だけては死なない」の「て」は余計ですね。
スマソ。
932GCスレの住人:02/07/16 00:39
デカルトまだ読んでないので何とも言えないのだけど
今月のMFMのAZUKIのインタビュー読むと
彼女が常に死や終わりを意識してることがわかるね。
ここにアップされてるのでもし読んでないならどうぞ。
http://plaza16.mbn.or.jp/~akion/sub62.html#MFM vol.92
結構衝撃的なこと書いてる気がするけど抽象的すぎてよくわからない。
もしかしてこれからは詞の内容がガラリと変わるのかも知れないし
変わらないのかも知れない。
とにかく彼女の中で第1期GARNET CROWは終ったってことだろうか。
933考える名無しさん:02/07/16 03:45
>>930
人間というか、個人のらげが見える。
「女を馬鹿にしていた」か・・ほうっ・・
なんだか意外な感じだが、らげはまだ若者なのか?
20代?? 

それとは別に
なんだか、一休さんみたいな考えなのかなあ?
一休さんはみんなが正月で浮かれた時に、「死ぬ時が一つ近ずいただけなのに
何をそんなに浮かれるのか」と腹を立てたというような
逸話を聞いた事があるが・・

934らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/16 03:52
>>932
サンクス。読んでなかった。
このエッセイは確かにかなり意味深なことが
書かれていて、ショッキングだね。そこには
「流行もの」の話が出てくるけど、「夢みたあとで」
と『SPARKLE』でGCの世間の認知度が上がり、GCも
その「流行もの」に仲間入りをしつつあるという認識
が述べられているように見えるけど、同時に
いつかは飽きられ衰滅するという「流行もの」の無常
定めも述べられているから、単なる楽観ではないね。
GCスレの住人さんが言うように、「夢みたあとで」と
『SPARKLE』を境にして、AZUKIのなかでは第一期GCは
終わったということだと自分もこれを読んで思ったが、
その終わりは第二期GCの始まりでもあるということだよね。
しかし、その始まりにも終わりがやがて必ずやってくる
という認識が第二期GCの始まりにも同様に反復適用されて
いて、ここら辺が"AZUKI節"全開といったところだね。
第二期GCがせっかく始まろうとしているのに、もうその
終わりのことを考えている。それは

「結局何でも始まった瞬間終わり、最期に向かっている」

という透徹した諸行無常観がAZUKIにそう強いて考えさせて
いるということなんだと思うな。
AZUKIは実に"無抵抗=素直"なんだね、この「無常の定め」に
対しては。
935らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/16 23:19
>>933
一休さんのそういう考え方にも一脈
通じるかもしれないけど、AZUKI的には、
他者との愛による関係に切断をもたらす
ものとして死がイメージされている。
愛とは他者との関係を永遠化しようとすることを
テロスにしているけど、そのテロスは死を前にして
はその結び付きがいかに強かろうと、不可避に敗北する。
終わり=死は始まりのうちで既に約束されているという
わけだから、そのテロスは予め敗北を約束されているわけだ。
「どうせいつかは離れ離れになるのに、どうして
結び付けるの?」とAZUKIは言いたいのだろうと思うけど、
死という名の別れのほうに如何ともし難い不可抗力が
あるわけだから、それを前にしては、結び付きとはなんと
はかないものなのだろう、と詠っているわけだ。

「他人同士を繋ぐものが在るとするなら
甘い希望のようなもので」

それ故、互いを繋ぐものは甘い希望のように容易に挫折する。
あの不可抗力を前にしては。AZUKIがよく口にする「無力さ」
とは、この不可抗力に対して言われているのだろう。
不可抗力とは抗うことが不可能であるような力なのだから、
人はその暴力の前では無力であるほかないからである。
936らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/16 23:42
因みに俺は若者ですよ。
具体的な年齢は伏せとくけど。

それとこのスレ、昨日何故か上がっていたんだよね。
みんなsageで書いているのにさ。たしか
300番第まで落ちていたのに、今は70番第だね。
何故だ??.....まあいいか。
937らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/17 01:09
抗うことができないこの死という名の不可抗力になおも
抗おうとする時、人は第一哲学=形而上学と
出会うことになるだろう。「魂の不死」という形而上学的
観念でしか、不可抗力(暴力)としての死に応答することは、
とてもでないが、かなわないからだ。
形而上学とは本来そういう根源的暴力へのささやかな抵抗
としてあるのに、デリダは形而上学のほうを暴力だとした
わけだが、これは誠に滑稽な話だろう。
どちらに暴力があるのかを見誤ってはならないのである。
938考える名無しさん:02/07/17 01:52
らげってさあ、すゴーく哲学的に詳しく、感性的にも鋭いと言うか
敏感な面が有るようにも感じるけど、
実人生の中で、やっぱ苦労とか挫折とかしてるの?
哲学的苦悩じゃなくて、個人的なものとか生活的なものとかで。
だってさー、内面的にあれだけの考えを生み出す、あるいは知識量が高い
人間がどういう、感じなんか知りたいんだよね。
周りの人間なんか、あんましそういう話を、掘り下げてしない人
ばっかだからさ。
でも、らげのその哲学的知識は正規の教育(大学の哲学科とか)
を、通ってきてのものなの?
もちろん個人的には、みずから沢山の本を選んで読んでると思うけれど・・。
それと、キリスト教徒とか?
939らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/18 02:31
>>938
実生活上の苦労ねぇ....まぁ、今日も胃が痛い一日
であったことは確かだな(w
しかし、見知らぬ<他者>と接触していくということは、
ある意味痛みを享受して行くことにほかならないわけで、
その痛みから解放された時の味はまたいいものでもあるね。
だから、休日はある種味気ないかな。
痛みと快感の弁証法がそこでは働かないからね。
人は受苦(Leiden)的あるがゆえ、情熱(Leidenschaft)的に
もなれるとマルクスが言うゆえんだろう。

俺にとっての哲学とは日々出会い、目撃している不条理に
合理的外観を与えてくれるものであり、そうでなければ、
それは哲学の名に値しないと思っている。自分はそういう名の
哲学を好んで学んできたかな。
一応大学の哲学科は卒業しているけど、俺がこのスレで
展開している哲学的知識やその解釈はほとんど邪道だね。
かなり滅茶苦茶なことを言っているので、あまり真に
受けてほしくない(w
それと、哲学の正規教育なるものの実態は、単なる語学
だね。例えば「Dasein」と出てきたら、「現存在」と
訳しましょうという翻訳上のルールを学んだだけという感じ。
尤も、哲学の正規教育にそれ以上のものを求めようする必要
もある意味なくて、それ以上を求めようとすると教授との
仲が険悪になることうけあいなのでね(w
俺のここでのカキコはそういう教授の目からすると、
きっと噴飯ものだと思うよ。

最後に、俺はクリスチャンではありません。
だけど神学には興味があります。そのうちそちら関係の
本を機会があれば色々と読もうと思っています。
940らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/19 02:31
因みに、俺が個人的にいままでで一番面白いと
思った哲学書は、柄谷行人の『探究2』(講談社学術文庫)だね。
この書だけは未だ飽きずに今も読み続けている大変
面白い本だよ、これは。

941らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/19 17:55
「Holy ground」については今まで色々と喋ってきたが、
ついにこういう解釈に到達したので最後にその解釈を
喋っておこう。

この詞は「君」と名指しされている自分にとってとても大切
だった人がいなくなった(死んだ?)後の世界をまず前提
にしている。つまり「他者喪失後の世界」がその舞台である。
大切な人を失い、その人と過ごした幸福な時だけが記憶として
そこにあるばかりだが、その記憶の大きさとは裏腹に、
大切な人の姿は目の前に二度と現れることはない。幸福な時
の記憶が大きい分だけに、かえってその幸福をもたらして
くれた君と二度と会えないことは、いわば「二重の苦しみ」
として自分に跳ね返ってくる。

「死んでしまえば生きなくていい」

そんなことばかり考えるほどに体はその苦しみに病んだ。
その苦しみを振り払うかのように、自分は君と過ごした
幸福な時を忘れようとした。「昨日までの幸せを喜ぶなんて
ことしない」という決意とともに。
だけど、いなくなった君を焦がれる気持ちは依然として
消えず、それどころかかえって強くなるばかりだった。
いなくなった君をあたかもいるかのように求め続けることは、
日々の生を空回りさせ、蜃気楼のように掴み所のないものに
してしまう。いなくなった君と出遭うことはもはや現実では
く「夢」に等しい。しかし、そんな「夢」を抱き続けながら
過ごす日々の虚しさをAZUKIは敢えてここで肯定するのだ。

「与え続けることでしか満たされない聖地へ辿り着こう」

与え続けることとはいなくなった君になおも愛を与え続け
ようとすることなのだ。無論、もはやいない君に愛を与えても
何も返ってこない。それはあたかも死者に向かって話しかける
ようなもので、極めて虚しい行為だ。
だから、もはやいない君に向かってなおも愛を与え続ける
ことは、まさに「行き場をなくした情熱」であり、その虚しさは
その情熱を無常にもあっさり冷やしてしまう。
いなくなった君の喪失の虚しさを、その喪失にも関わらず、
かつてのように君に愛を与えることで乗り越えようとする様を
AZUKIはこの一節で表現したわけだが、その行為はまたしても
虚しさのなかに挫折する。その挫折感(不確かな気持ち)を
抱えながらまた日々を過ごすが、もはや自分には何も守るもの
がないことを悟る。

「何を祈ろうか」

祈ることなど本当は何もない。どんなに祈ろうと、いなくなった
君が自分の目の前に返ってくることは二度とないからだ。
だから、そういう優しい願いを口にすることは偽善に過ぎない。
だけど、そういう偽善が実現し、「本当に変わればいい」と
想う自分がそこにいることもまた否定できない真実だった。
(つづく)
942らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/19 20:36
(>>941のつづき)
「世界が優しい光にいつか包まれますように」と祈り、
「深い傷よりもいつの日にか愛しい気持ちが残り
ますように」と祈り、「優しい方へ倒れ込んでゆけるように」
と自分は祈った。だけど、
いなくなった君は自分の前へ返っているはずもなかった。
そんなことは始めから分かっていた。だけど、祈ったのだ。
いなくなった君にはもう二度と遭えない。君の居る場所は
聖地のようにこの世からは最も遠い場所だからだ。
それにも関わらず、もう一度君に遭いたいという想いは
募るのだった。祈りはその想いをかえって強くした。

「いつかその足で歩いてゆける時が来たら
聖地へ辿り着ける?」

いなくなった君にそれでも愛を与え続けることは、もはや
虚しささえも通り越している。そういう無償の愛の贈与
をしてさえ、君の逝った聖地は依然として遥か遠いのだ。
聖地とはなんと遠い場所にあるのだろう?であるなら、
そんな祈りでさえも届かない聖地に逝った君のことなど、
はなから忘れるべきだった。だけど、愚かにも、
自分にはそういう都合のよい忘却の術などなかった。
喜ぶなんてことしないと誓ったはずのあの「幸福な時の記憶」
が、昨日のことのように甦る。
出遭うことのない夢をみて過ごすなら、君と出遭う「夢のような
現実」を自分は選ぶ。
そう、自分も君の居る遠い聖地へ自らの足でゆくことを。
(与え続けても返ってこないなら、自らゆくしかないのだ)

「行き場をなくしたココロは
いつか目覚めて
揺れ動く波にのって
きっと生まれるよ」

こうして、いつか来る新たな目覚め(その目覚めの時、いなくなった愛しい君と再会することになるだろう)のために、この詞の
主人公は、二度と目覚ることのない深い眠りに就いたのだ。
そして、行き場をなくした情熱(ココロ)はついにその
安息の場所を手にいれた。
そう、己の命さえついに"与えること(差し出すこと)"によって。
己の命さえも与えるという愛の極限の贈与を、この詞の主人公は
最後になしてみせたのである。
いなくなった愛しいあの人にもう一度聖地で出遭うために。
<Holy ground>とは他者のために己の命でさえ差し出すこと
を厭わせないような、そして、そうすることでしか辿り着けな
いような、愛の極地がそこに現れるような場所だったのだ。
943らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/21 22:17
とまぁ、「Holy ground」を"後追い自殺の詞"と
解釈してみたのだけど、邪推かな?
この詞は「きっと生まれるよ」というポジティヴな言葉で
締めくくられているから、自殺の詞には余りみえないけど、
それは「死後の転生」のことを言っているようにもみえる。
「生まれ変わってまた再会しよう」という意味の言葉にみえた。
そして「揺れ動く波」は「輪廻」のメタファーであってね。
なにより決定的なのは「いつか目覚めて」という言葉だが、
目覚めるためには、まず眠らなければならないわけで、
その眠りが表象する死のイメージが、目覚めるという肯定的な
行為の裏で影のようにちらついているわけだね。
「死から輪廻へ。そして輪廻から転生へ。」
こういう道行きが最後の三行の部分で表現されていると思った。

しかし、なにはともあれ、AZUKIがこの「Holy ground」で
表現したかったことは、中原中也の

「愛するものが死んだ時には、自殺しなけあなりません」

という言葉が意味するのと同じ感情なのではないかな。

944らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/21 23:10
こう考えると、「Holy ground」は2ndのなかで、
一番悲しい曲なのかもしれないな。
その次に悲しい曲は「Timeless Sleep」かな。
この詞の

「Timeless Sleep
優しい眠り包まれて何も望まない」

というフレーズ以下は唐突に明るい言葉が散見される
ようになるから、この詞は一見して悲しい詞には見えないけど、
AZUKIの詞において「眠り」とは死の婉曲表現としても
機能しているわけだから、このフレーズ以下の明るさは、
「この世」における明るさではなく、「あの世」で再会した
二人の喜びの情景を詠っているとも言えると思う。

「忘れえぬ喜びの記憶がah-
生命を吹き込むでしょう out live」

だから、ここに言う「忘れえぬ喜びの記憶」とは、
生前における二人で培った喜びの日々のことで、あの世で
再会した二人はまたその生前に培ったその喜びの記憶で
固く結ばれる(その固く結ばれる様を「生命を吹き込む」と
表現したわけだ)でしょう、ということ言いたかったのだろう。
生命を再度吹き込まれるためには、つまり、転生するためには
やはり一度死んでいなければならないわけで、この詞の「私」
も「いなくなった君」を探し求めて、地平線の遥か彼方へと
"die away"したのたかもしない。


945らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/22 01:26
永遠に目覚めることのない眠り=Timeless Sleep
の中で見る夢は、おそらく永遠に醒めることはないだろう。
「あの世」とはそういう"永遠に醒めない夢の世界"の
ようなものだね。「Holy ground」と「Tineless Sleep」
の主人公達は、きっとその永遠に醒めない夢の世界で、
いなくなった大切な人と再び出会ったに違いない。
そう考えると、これらの詞は、ある意味、極めて明るい詞
であるのかもしれない。永遠に醒めない夢の世界では、
再会した二人はもう二度と離れ離れになることはないのだから。
(夢の世界には、死=別れはもうないわけだから)。
だから「bad end」は必ずしも「happy end」でないとは
限らないということだね。
しかし、確実に言えることは、永遠に醒めない夢の世界を
手に入れるためには、その代償として、この世における生(身体)
を放棄しなければならないということだ。
この代償はやはり大きいだろう。この代償の大きさからすると、
永遠の醒めない夢の世界へ行くことは、やはり或る悲劇性を
伴わずにはいないということだね。
この意味では、「Holy ground」も「Timeless Sleep」も
或る悲劇性を表現していることには違いないだろう。
946名無しの歩き方@お腹いっぱい。:02/07/22 17:21
>子供の頃何かの本で、人間はこの地上で普通に歩き生活してるが
>空気の重さは人間一人当たり ゴリラ3頭分だか、5頭分だか(うろ覚え)
>ある時それを意識した時、急に重さや、息苦しさを感じた事を思い出した。

ありゃりゃ
947GCスレの住人其の二:02/07/23 01:12
>らげ
「Last love song」のc/w「Jewel Fish」の歌詞はどうよ?
それと、以前「Last love song」の種明かしみたいなことしてたけど
やっぱり、中村が「old player」の「old」をわざと歌わないのは
「old」を強調したかったからかなあ?
948らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/23 22:59
>>947
「Jewel Fish」、いいね。歌詞については
既に>>886で書いたので、まぁみてやって下さい。
(意味不明なことを書いているかもしれないけど)
メロディや中村の歌い方もどこか牧歌的で、かつ
のびのびした感じで、好感度大だね。
しかし、歌詞自体は悲しい「別れの詞」であり、

「いつか少しでも
君のいないこれからの日に
優しくなれるように」

という一節は「Timeless Sleep」の

「かろうじて憎しみに変えずいれた
私がんばれたよね?」

という一節と絡めてみると、実に意味深だね。
私をふった君のことが本当は憎い。
でも君を憎まずに優しくいたい。なら、どうするか?

「bury at sea
bury at sea for me」

君を海に葬る。私自身のために。私が君のことを憎まず、
そして、私が優しくいられる唯一の道は、君のことを
微塵の名残もなしに完全に「忘れること」しかない。
その忘却への苦渋と共にある意志が"bury(葬る)"という
言葉になって結晶した、と思う。

それと、「Last love song」の「old player」の部分
だけど、GCスレの住人其の二さんの指摘をうけて、再度、
「Last love song」を聞いてみたよ。で、俺の結論では、
曲の開始から3分13秒のところで、「old」は歌われて
いると思ったね。ただし、発音が「オウルド」と明瞭に
発音されているのではなく、「オウ」と曖昧に発音されて
いるんだよね。「オウ」に続く「ルド」まで発音していると
歌がメロディに遅れをとってしまうから、「ルド」が欠落
してしまったんだと思うよ。
つまり「オウ、プレーヤー」と歌われるほかなかった、と。
949らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/24 00:05
個人的なことだが、『first kaleidoscope』以外の
全CDを漸く揃えることができた。色々なCD屋を
巡り歩いて揃えたので、時間がかかってしまった。
(金欠という大きな理由もあるが)
だけど『first kaleidoscope』だけはみつからなかった。
これだけは、amazonに頼るしかないらしい。
色々なCD屋を巡って集めたのは、GARNET CROWコーナー
の各店における充実度具合をサーチする目的もあったのだが、
俺の地元のHMVはGCに冷たいね。
今日みたら『SPARKLE』しか置いてない。シングルは皆無。
売れたからないのではなく、以前よりスペースが縮小されて、
そこに『SPARKLE』が表置きに詰め込まれていただけ。
んで、HMVより小規模な某店では、逆に全シングル、全アルバム
が揃っていて、小規模店もあなどれないと思った。
HMVほどの大手でこの扱いなら、小規模店などでは.....
と勘ぐりを入れていたが、真実はその全く逆だったわけだ。
950考える名無しさん:02/07/24 11:22
>君を海に葬る。私自身のために。私が君のことを憎まず、
>そして、私が優しくいられる唯一の道は、君のことを
>微塵の名残もなしに完全に「忘れること」しかない。

指輪か何かを海に投げ捨てるドラマのワンシーンのようだ

>『first kaleidoscope』
HMVのオンライン通販にもあるし、どこの店でも注文すれば来る

>HMVほどの大手でこの扱いなら、小規模店などでは.....
>と勘ぐりを入れていたが、真実はその全く逆だったわけだ。

それぞれ洋楽に強い弱い、邦楽に強い弱いとか店長の裁量とかあるからね
店長もレジに立ってるような店の場合、自分の贔屓のアーティストの作品は店長ばかりに会計してもらうと
なぜか岡本のCDまで揃えてくれるようになる
POSとか関係なしかいっ!!(w
951らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/26 02:02
>>950
なるほど。
彼との思い出の品を海に捨てるシーンを思い浮かべると、
「Jewel Fish」のラストの一節は雰囲気でるね。
特に、jewelが散りばめられた指輪なんかをね。

そういや、>>949で挙げた例の某小規模店には、岡本のCDも
GCコーナーに一緒に置いてあったな。
952らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/26 03:58
「未完成な音色」。聞いてみたけど、
確かに、分かりずらい歌詞だ。何かの神話が
元ネタにあるとGCスレにあったけど、何の神話だろ?

この詞には生きる術を失い、「無力さ」に打ちひしがれた
男女二人が登場人物としているように思う。
この詞に言う「闇の国」とは無力な故に生きる方向性が
見えない、つまり、出口を失った生の閉塞感の隠喩か?
で、男は後を振り返らず、その出口を懸命に模索している。
しかし、女はただその後ろで出口の発見を「願うこと」
しかできないほどの底知れぬ無力さに捕らわれている。
女にはその無力さをほとんど「罪」のように感じられている。
そしてその罪にはいつか「裁き」が来ることを悟っている。
「弱者(無力者)必滅の法(ある種の自然淘汰)」による「裁き」が。だけど、それに抗うかのように男は或る「希望」を抱いている。
闇からきっと抜け出せるという希望を。でも、女はその希望が、
「未完成な音色」つまり決して完成することのない希望だと
知っている。
この闇から抜け出すことはきっと「未完」(つまり失敗)に
終わる、と。

「大地に耳をあてて目を閉じたら
君にも感じられた筈の
めぐりくる運命」

この「めぐりくる運命」とは「この世を去ること(=死)」
のことであろう。
大地のその奥から聞こえてくる地獄からの声がその運命を告知
している。
それは生を死へと引きずりこもうとする死の引力。
女にはその声がしっかり聞こえている。
だけど男はその声を振り払い、「未完成な音色」(淡い希望)を
唱い続ける。しかし男にもやがてその「めぐりくる運命」
が分かる時が来ると、女は知っている。
大地からのその呼び声に耳を澄ませば、男にもきっと分かる。
自分達にはもうこの闇から抜け出す力が残されていないことを
女は誰よりも深く悟っていたからだ。

「みつめ合うこと許されず
この闇を抜け出すこと
二人には重すぎた罪
超えることは出来なくて」

男の抱いた希望は未完成な音色のように、はかない希望だった。
無力さという罪はこの二人には乗り越え難く、何より重かった。
そしてその無力さへの、あの「裁き」の時がついに来た。

「ひそやかに勤めを果たす様に
この世界を去りました」

「勤めを果たす様に」という言い方は、
「弱者必滅の法("所詮この世は弱肉強食"という律)」へ
無抵抗に、かつ、素直に従う様をよく表している。
(その律へ素直に従うことで、この二人はこの不条理な律への
あらんかぎりの軽蔑と抵抗を逆になしたのだが)
そして、この無力な二人はこの法に則り、あたかも義務を
果たす様に"心中"した、というより、するほかなかった
(と俺は解釈したんだけど)。
953 ( =゜ω゜)ノ:02/07/26 08:51
>>952
元ネタの神話は琴(琴座の琴)の名手オルフェウスとその妻である羊飼いエウリディケの悲劇
黄泉の国から地上に完全に出るまで、妻の姿を振り返ってはならないというシーン(日本の神話にも同じ場面がある)が有名だが
エウリディケ・オルフェウスの死のエピソードもかなしい
954GCスレの難民:02/07/26 12:44
詳しくはこれね
ttp://www.win.ne.jp/~youyou/makyos/sinwa/sinwa14.html

>>らげ
ちょっと話題はずれるけど、WANDSの「今日、ナニカノハズミデ生きている」っていう
曲の歌詞はどう思う? 
この曲の歌詞はAZUKIの提供作なんだけど、彼女の生への価値観ってものが
にじみ出ているように感じる。
AZUKIも自身の詩集の最後に似たような詩を書いるし。
歌詞は歌詞検索サイトで検索して。(著作権の問題でリンク貼ったらダメみたいなんで)
955らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/27 03:50
>>953
「オルフェウスの琴」という神話が元ネタだったのか。
サンクス。
この神話を知ると、「未完成な音色」の

「決してその手を離さずに
振り返らないでいて」
「見つめ合うこと許されず」

という諸フレーズが納得行くものになるね、確かに。

ところで、この神話が意味するところは、「死者は二度と
生き返らない定めにある」ということだろうか。
冥王がオルフェウスとエウリディケに課した試練は、
「見つめ合ってはいけない」ということだが、黄泉の国
まで追いかけて行くほどオルフェウスはエウリディケのこと
を愛していたわけだから、そんな二人に「見つめ合うな」
というほうが実は無理で、これは冥王がしかけた一種の「罠」
なのだろう。つまり、それは死者を再度この世に生還させまい
とする罠なのだが、しかし、死者が蘇生することは神話の
世界ならいざ知らず、現実の世界では決してありえないこと。
この点、この物語は神話の形態を取っているけど、結末は
いたって現実的だったりする。
死んだエウリディケは"当然のように"生き返らなかった
わけだから。
そしてオルフェウスは回帰してきたその「現実」に直面して
気が狂うわけだが、「現実」とはそのように人を狂わせる
に足るほど「無情ということ」なのだろう。
いかに永久の愛を誓おうと、死とともに来る永久の別れは
たとえ冥王の力をもってしても越えることは出来ないという
ことをこの神話は教えているように思う。
AZUKIがみつめているのも、そのような「無情の現実」
なのであろう。
956らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/27 04:09
>>954
「オルフェウスの琴」のリンクを貼ってくれて、サンクス。
御蔭で「未完成な音色」への理解が深まったよ。

それと「今日、ナニカノハズミで生きている」の歌詞だけど、
検索してgetすることに成功した。
なので、そのうち(明日か明後日)感想書きます。
957GCスレの住人:02/07/27 05:36
>>954
うーん。横レスで申し訳ないがタイトルからしてすごい詞だね。
諸行無常というか、この世界の曖昧さ、複雑さをうまく表現してて、やっぱり凄い才能だなと思う。
本当、この世界(人間が認識できる世界)はあいまいで不確定で移ろいやすい。
例えば物質を構成する最小単位とされる素粒子は
力や意味や性質であって物理的実体じゃないそうだし、
他に遺伝子やカオス理論なんかもこの世界の曖昧さ、複雑さを教えてくれる。
でもその一方、世の中には霊能者や超能力者という者もいる。
世界はあいまいで常に流動的であるハズなのに、彼らは未来を正確に予知出来たりする。
普通の人でも虫の知らせとか、ユング言うところのシンクロ二シティ(意味ある偶然)ような科学では説明出来ないような
経験はあると思う。
果たして我々は「今日、ナニカノハズミデ生きている」のか?
それとも・・・。
いつもながら恣意的な解釈だな・・・。
哲学と科学とスピリチュアリズム(今はニューエイジって言うのかな?)関係の
本を同時に読んでるので頭がさらにおかしくなってる(藁
それと「未完成な音色」も興味深くていい曲だよね。
958( =゜ω゜)ノ:02/07/27 10:24
>らげ
もうすぐ黄泉の国を出るぞというときに
オルフェウスはエウリディケの足音が聞こえなくなって振り向いたという説もあるよ
手を繋いでるのに彼女の存在を信じきれなかったというのは2人の愛が未完成だったということか?
結局、オルフェウスが殺され黄泉の国へ行くことで2人は再開できるというのも意味深げ
日本の神話の伊耶那岐の命・伊耶那美の命の話もおもしろいので調べてみるといいよ
959らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/28 02:34
「今日、ナニカノハズミデ生きている」についてだけど、
読んでみると、なるほど、これは確かにAZUKIの詞だという
感じだね。

今日ナニカノハズミデ生きているとは、目指すべき目的を
喪失した生の様相のことのように思う。"未来"という目的が
あるのだが、どうもそれは自分が遠き日に呼んでいたそれとは
また違う。それは未来が変わったからではなく、自分の気持ちが
変わったから未来がかつて夢見ていたのとは違って見えている。
そのことはちゃんと分かっている。だから、

「変わりゆく気持ち抱いて
幸せだと言い切れよ」

と自分に言い聞かす。未来が変わったのではない、
自分が変わったのだ、と。今ある未来は自分がかつて望んだ
未来だ、その到来に喜べ、と。だけど、そんな変わりゆく
気持ちのなか、変えられぬ願いもある。それは夢のある未来を
求めるという気持ち。それだけは変えられない。だけど、
変わりゆく気持ちは、未来をかつて夢見たものとは異質のもの
に見えさせてしまう。そしてまた夢をみては、これは違うと
思ってしまう。まさに不毛な堂々巡り。

「同じ世界に立ち尽くす」

そういう同じ世界に立ち尽くす不毛な堂々巡りに
僕らは戸惑う。ドアの向こうにはまたドアがある。
目的(goal)が定まらない酔うような不安定な生。
生きている感じがしない。
だけど、生きた確たる証は残したい。でも、今の二人には
それが出来ない。出来ることはドアの向こうにあるドアを
開けまたその向こうにあるドア開け、駆け抜けるように
「限りなき今」を"衝動"とともに生きることだけ。

「限りなき今を
ナニカノハズミデ生きている」
960らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/28 03:29
>>958
なるほど、「オルフェウスの琴」と一口にいっても、
様々なパターンがあるのだね。おそらく歴史を通じて
この神話が伝承されていくうちに、様々に脚色が
加えられていったのだろう。
(批評のオリジンをそこにみることもできるだろう。その意味で
伝言ゲームなんかも批評だよ。そこでは初期情報が他人に
伝えられ解釈されていくうちに、最後には別の情報に変化
しているからね。無論、伝言ゲームは情報がいかに他人に
正確に伝わりにくいかを利用したゲームで、正確に伝わり
にくい情報を逆に正確に伝えたチームが勝つゲームだが、しかし
正確に情報を伝えたいなら、なにも人間を使う必要はないね。
コンピューターにでもやらせればよい。だから、コンピューター
とは異なる人の脳の弁別素性とはかえって「誤読する能力」
にこそあるといってもよいかもしれない。
だから誤読は恥ではない。それはむしろ人間性である。だから
コンピューターが誤読するとすれば、それはコンピューター
がそれだけ人間の脳に近づいたということを意味するだけ
であろう。)

それと日本の神話も面白そうだね。今度調べてみようかな。
961考える名無しさん:02/07/28 23:29
「私がハイデガーだけど何か質問ある?」ていうスレはどこいったの?
962らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/29 02:00
「blue bird」なんかはメーテルリンクの『青い鳥』
を意識して作詞されているのかな?『青い鳥』は
幸せをもたらすとされる青い鳥を病気の少女のために
チルチルとミチルが探し歩き、見つからなかった挙げ句に
家へ帰ったら、そこにあれほど探し求めていた青い鳥が
いたという物語だけど、この物語の結末は、その青い鳥を
病気の少女に渡そうとする時に、その青い鳥を逃がして
しまうんだよね。
そして物語はまた振出しに逆戻りというように、この物語は
循環構造的に構成されているわけだが、これは幸せだと夢
みていたことが実際手に入れてみると、もう幸せではなく
なっている、だから、また新たな幸せを追い続けなければ
ならないという欲望の無窮の反復を意味しているように思う。
(或いは、幸せとはそう簡単には手に入らないものだと
いうことをメーテルリンクは諭したかったのかもしれない。)

で、この『青い鳥』はしばしば誤解されていて、この物語は
チルチルとミチルが青い鳥を自分達の家で発見して、幸せは
身近なとこにあるという教訓を残して終わると思われているが、というよりそういう話しの筋だと自分も思っていたが、
メーテルリンク自身はチルチル達の努力を無に帰すかのように、
幸せの青い鳥を彼らの手から再度逃がしてしまう結末を
用意していたわけだ。メーテルリンクとしては、幸せは
遠くにあるのではなくあなたのすぐ隣にあるのだよ、という
こともこの戯曲を通して言いたかったのであろうが、力点は
その身近にある幸せさえもいつかはするりとどこかへ逃れて
いってしまうという或る不条理さこそ置かれているように
思う。
人は常に欠如を抱えていて、たとえその欠如が全て満たされて
もその欠如が満たされたことにさえ欠如を覚えてしまうほどに、
人は欠如とともに実存しているというか、そういうことを
言いたかったのではないか?
そうだとすると、青い鳥はチルチル達の手から勝手に逃げた
というより、チルチル達が敢えて逃がしたのかもしれない。
あたかも満たされることを拒絶するかのように。
963考える名無しさん:02/07/29 16:21
しつこいようですが、
「私がハイデガーだけど何か質問ある?」ていうスレはどこいったの?
それで勉強しようとおもうのですが。
964考える名無しさん:02/07/29 16:26
そんなにしあわせになりたいのかい。
965考える名無しさん:02/07/29 21:08
らげさんは、院には行かれたんですか?
柄谷の探求以外にリスペクト
している本等あったら教えてください。

あ、GCのファースト買いました。
966らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/30 01:35
>>936
さぁ?俺は知らないです。スマソ。
>>937
メーテルリンクは案外そういいたかったのかも。
幸せの青い鳥をいつまでも追い続けても、結局
は徒労に終わるのだから、幸福を追いかけること自体
やめたら?とね。まあ、しかし、幸せの青い鳥を
追いかけること(幸福を追求すること)を放棄した
とたん、幸せの青い鳥は自分達の前に現れたというのが
『青い鳥』の結末なのだから、幸福の追求を断念すること
でかえって得られるような"逆説的な幸福"もあるということ
もメーテルリンクは示唆してもいるだろう。いずれにせよ、
幸福を志向していることには相違はないのだけど。
たとえ、それが幸福を拒絶することで得られる"裏返し幸福"
であろうと、それが幸福の名を持っていることに
相違はないのだから。
>>965
大学院には行ってません。学部だけですね。

すごいと思った本は
大澤真幸の『行為の代数学』(青土社)
広松渉の『世界の共同主観的存在構造』(講談社学術文庫)
などでしょうか。
(前者の著作はヘーゲルを、後者の著作はフッサールを、
それぞれ過去の無用の長物として葬り去るに足るほどの著作
だ、などと妄言してみる。しかもこれらの著作はヘーゲルや
フッサールの著作と違って、論述の仕方が鮮明で解りやすく、
なにより日本語でそのまま書かれているので翻訳による
バイヤスがないのが嬉しい。難解な西洋の原書を読む苦労
がないのが嬉しい。原書読むだけで脳疲労を起こしてては、
それをもとに考える余力が残らないから、日本語で書かれた
哲学書はとても重宝する。まぁ、難しい西洋の文献を読むのが
自分としてはめんどくさくて嫌なだけなのだけど(w))

あと、『first soundscope』買ったのですか?
そりゃいいですね。
よかったら、感想など聞かせて下さい。
967らげ@ ◆qoVUMoeA :02/07/30 02:38
>>966
>>936>>963の、>>937>>964
それぞれ間違いですね。スマソ。
968GCスレの住人:02/08/01 02:01
GCスレに(あんなクソスレを未だに覗いてる俺萎え)
「『好きなものだけをやってればいい』では済まなくなってきている」(by中村?)
とあったけど
「GC終わったな」って印象。AZUKIのエッセイもそうだけど
本人の口から聴かされるとやっぱり萎える。
まぁ、結構売れてきたからしょうがないよね。でもただの「商品」を聴く気にはなれない。
というわけでこれをいい機会と捉え、俺もここを含め、すべてのGC関連スレから撤退しようと思う。
らげさん、他の皆さん、今まで楽しませてくれてサンクス。
またGCが「好きなことだけやってればいい」時代に戻れたら(多分無理だろうけど)
どこかでお会いしましょう。では。
969( =゜ω゜)ノ:02/08/01 08:35
>GCスレの住人さん
ずっとROMってただけだけど今まで楽しませてくれてサンクス
で、俺はというとGCが変わってきていることはGCスレの住人さんと同様でわかってるけど
「好きなことだけやってればいい」時代が後腐れらしきものにずっと突入しないと
非常に前向きに予想しつつ、これからもGCに注目していきたい。
970luciferase:02/08/01 16:36
>968
おつかれさまです。
実際メロディーが変わってきてますね。
でも中村の声は変わらないし、あずきの歌詞は注文がきても変えないだろうから
基本的には変わらないのではと。
まだまだ、初期のストックがカップリングなんかで出てくるだろうから
まだまだ応援するよ。
971らげ@ ◆qoVUMoeA :02/08/02 03:54
>>968
GCスレの住人さんには、大変お世話になった。
約4ヶ月の長きに渡り、自分の駄文に粘り強く
好意的なレスを沢山つけて頂いたことを心から
感謝します。GCスレの住人さんがいなかったなら、
このスレはきっと空虚なものとなっていたでしょう。
今まで、ありがとうございました。

自分としては、『first kaleidoscope』以外の全曲を
聴いた感想として、メロディも詞も後期の作品のほうが
好きだったりする。特に詞は後期のほうがうまくなって
いると個人的に思う。単純に言って「Mysterious eyes」
や「君の家〜」より「call my name」や「Holy ground」
のほうがうまいと思う。なので、今後どうなるか知らないけど、
期待しています。
AZUKIは宇多田ヒカルより作詞の力があると思うのでね。
宇多田の「Letters」を解読するスレが哲学板にあって、
そこにその詞がupされていて、読んでみたけど、解釈をそそる
詞ではなかった。宇多田の声も野太いというか、良家の育ち
に支えられた確固たる生活力が背景にあるのだろうか、
はかなさがないね。別に宇多田は売れなくても、親の遺産で
飯が食えるわけだから、こういうのは頂けない。
「チープな贋作」しか買えない生活は宇多田には無縁なのだ。
(関係ないこといって、スマソ)
972( =゜ω゜)ノ:02/08/02 15:35
>らげ
「チープな贋作」で思い出したけど
レンブラントは自分の作品も含めて作品を買ったり売ったりして値を動かすことを
楽しんでいたらしいということを聞いたことがある
意外に「call my name」の中で「チープな贋作」を扱ってるのはレンブラントだったりして
ということもないかw
973考える名無しさん:02/08/03 01:30
974.:02/08/03 01:59

Tom事故ったらしい。意識不明の重体とか即死とか、噂が飛び交ってるようだが。
今年は黒人アーティストがいっぱい死ぬな。
http://music.2ch.net/test/read.cgi/musice/1026553539/l10
975らげ@ ◆qoVUMoeA :02/08/03 03:10
>>972
「call my name」に登場する二人は、画商としての
レンブラントから贋作を買った、と。
もしそうだとすると、この詞の時代設定は17世紀
ということになるね。もしこの詞に「ビデオ」とか「TV」
というものが出てくれば、時代設定は明らかに我々の
生きる現代だけど、この詞にはそういう時代設定を特定し得る
ものが特に出てこないので、逆にそういう解釈も許容される
と思う。「call my name」の詞の時代設定が実は17世紀
で、ここに出てくる二人は実はオランダ人だとすると、
詞の印象が一変して実に面白い。
まさか、この二人が17世紀の人だとは夢にも思わないからね。
(おそらくこの詞の作者のAZUKIでさえも)。だから、
そういう意味で、意表をつく実に鋭い読みだと思いましたよ。
976らげ@ ◆qoVUMoeA :02/08/03 03:48
>>973
Rage Against The Machineについては、
アルカイダによるWTCテロの後でも、なお白々しく
続くアングロサクソン・キャピタリズムの強かな現実に
驚異せよ、と言っておこう。
たとえ、強行路線を突っ走り、支配体制に度でかい爆弾を
くらわせたとしても、その結果は、土木建築資本と武器商人
が漁夫の利を得るだけだ、ということを知るべきである。
977らげ@ ◆qoVUMoeA :02/08/03 05:08
Rage Against The Machineというバンド名も
涙をそそるものがある。
機械打ち壊し運動(ラッダイト運動)そのまんまだからね。
しかし、ここにいうMachineは社会構造(「牢獄」と形容される)
のことも意味するようで、「自由を圧殺する牢獄ような
社会体制への怒り」というのが、バンド名の由来らしい。

「ああ、俺は自分の敵を知っている
それは俺に己と戦えと教えた教師たち
妥協、順応、同化、
従順、無知、偽善、獰猛
エリート
こういうものがアメリカン・ドリームってやつなのさ」
(「KNOW YOUR ENEMY」)

アメリカン・ドリームを思いきり皮肉っている。
貴重な証言だ。
978考える名無しさん:02/08/03 09:18
鬼塚ちひろは?
979カミーユ:02/08/03 12:38
>>(横レス失礼)
らげさん、皆さん、どうもありがとうございました。

このスレがなかったら、相変わらずボンヤリと2chをながめ、
ボンヤリとGCの曲を聴くだけだったでしょう。

若い頃から音楽は聴いていますが、GCみたいなアーティストに
出会うことが生き甲斐で、音楽ファンを続けてるようなものです。

GCは詞も好きですが、中村さんの極めてオーソドックスなスタ
イルの音楽指向(とりわけ最近の”pray”のようなトラディショ
ナルな要素を含めて)にもまだまだ可能性を感じています。

さてこれと関係しますが、このまえ京都の街を歩いていて気がつ
いたことがあります。

京都を南北に地下鉄が貫く、烏丸通り(からすまどおり)という
大きな通りがあるんですが、京都人の中村由利さんからすると、
案外garnet crow という名前の由来はこの辺にあるんじゃないで
しょうか?

ある意味で古風ともいえる普遍性を持ったGCの音楽スタイルと、
千年の古都の地名は、妙に符合するものを感じてしまいました。
京都の街はまだまだローカルな香りがあり、「東京の街を歩くの
が怖い」という人にも和むものがあるようです。

さてそんな妄想をいだいて脇道に入った私ですが、なんと目の前に
「あずき」(AZUKI)という居酒屋(バー?)が現れたではありません
か!
(これはホントの話です。この話を覚えているのも、この時の
強烈な印象のおかげ・・・)

さて長々駄レスすみません。
それではまた。
980GCスレの難民:02/08/03 22:34
このスレもあと少しで終わりですか。
このスレは自分にとって得るものが非常に多かったと思います。
らげさん、有意義な時間を楽しませてくれてありがとう。
981らげ@ ◆qoVUMoeA :02/08/04 03:23
>>978
よく知らないけど、歌はうまいね。

>>979
詞にも旧仮名遣いが時々出てくるから、「古風」という
のはその通りですよね。詞によく出てくる「はかなさ」
というのも「幽玄」という古の美意識と共鳴するものがある。
(これらは「伝統への回帰」というべき現象だが、これは
最近の音楽シーンの一つの潮流になりつつある。例えば、
元ちとせの音楽は沖縄の伝統音楽を継承しているし、
三味線を巧みに操る吉田兄弟(だったっけ?)も活躍している。
音楽シーンもいよいよポストモダニズムの向こう側へ行き、
コミュタリアン化しつつあるということだろうか。
だけど、Rageのロック音楽はモダニズムの水準でまだ
ふんばっているようだが。というより、ロックという音楽形式
がそもそもモダニズムと共振して出てきたというべきか。)

「烏丸通り」とバー「あずき」。これも不思議な符合ですね。
偶然の重なり合いが運命の輪を織りなして行くということで
しょうか。まさにmysteriousですね。

とまぁ、興味は尽きないところですが、長々とお付き合い
頂き、ありがとうございました、カミーユさん。

>>980
いやぁ、何か有意義で得るものを提供できたなら、
こちらこそ光栄です。
初期のころからこのスレを見守ってくれて、
どうもありがとうございました、GCスレの難民さん。
982GC本スレも最近ROM:02/08/04 03:38
難しいことかけないからこのスレずっとROMってたんだけど
もうすぐ終わりってことで
色々な解釈読ませて頂いて楽しかったです
らげさん他ここの住人さん ありがとうございました
983終了:02/08/04 04:23

Hey yo, and dick with this...uggh!
Word is born
Fight the war, fuck the norm
Now I got no patience
So sick of complacence
With the D the E the F the I the A the N the C the E
Mind of a revolutionary
So clear the lane
The finger to the land of the chains
What? The land of the free?
Whoever told you that is your enemy?

Now something must be done
About vengeance, a badge and a gun
'Cause I'll rip the mike, rip the stage, rip the system
I was born to rage against 'em

Now action must be taken
We don't need the key
We'll break in
984らげ@ ◆qoVUMoeA :02/08/05 03:26
AZUKIの詞の世界観の特徴をまとめると、
それは所謂「二世界説」というのになるかな。
具体的には、それは「この世」と「あの世」とか、
「一切が流れる無常の世界」と「一切が停止している
永遠の世界」、ということになろう。
AZUKIは自らの詞作のモチーフは「諸行無常」にあると
自己解説しているのだが、その無常に流れる世界に対する
或る「虚しさ」の情感もその詞のなかで表明していると思う。
ところで、何故、流れ行く無常の世界が「虚しい」と
感じられてしまうのだろうか?
それは、おそらく、本当は焦がれている永遠の世界との
遠い距離感がそこに露呈してしまっているからだろう。
確かに、この世は無常の世であって、それ以上でもそれ以下
でもない。つまり、この世は「単に」無常なのである。
その単に無常であるこの世に虚しさという異和を抱けるのは、
永遠という観念が他方であるからなのである。
無常のこの世は永遠の世界とは程遠い姿にあるが故、
この世は虚しいと感じられてしまうのである。
だから、諸行無常の世を或る虚しさと共に詠うAZUKIは、
それだけ他方では切に永遠の世界を希求してもいるという
ことになろう。
「流れ行く」というある意味この世では当然のことがわざわざ
言葉にして表現したいと思う程にインプレッションを与える
ものたり得るのは、それがまさに自分が希求して止まない
あの「永遠」を無碍に否定し去ってしまうからなのであろう。
だから、流れ行く無常の世を詠い続けるAZUKIのその詞には、
永遠を否定し去るものへの密やかな"Rage(怒り)"も宿って
いるのである。
その意味では、AZUKIの詞の主題はかえって「永遠」のほうに
こそ在るというべきなのかもしれない。

>>982
いままでロムってくれて、ありがとう。
985らげ@ ◆qoVUMoeA :02/08/05 05:42
永遠を希求することが、無常の世を虚しく見えさせて
しまうと先に言った。しかしながら、我々の「生」とは、
その無常の世のなかでしか展開し得ないものである。
であるなら、永遠を希求することは、その反映として、
無常の世にしか存在し得ない我々の生をも虚しくしてしまう
ことになろう。つまり、そういう生の虚脱感や倦怠感
といったものは、永遠を希求することのいわば代償として
あるのである。
無論、この代償は余りに大きいに違いない。
その代償の甚大さに直面する時、人は裏返すようにして、
永遠を希求することのほうにかえって虚しさを覚える
ようになるだろう。
無常の世が虚しいのではなく、永遠を希求することのほうが
虚しく思われてくるのだ。
つまり、ここで或る「逆転」が生じるて来るのである。
そして、その逆転の結果として、無常の世はなんら虚しいもの
ではなくなってくる。
なぜなら、今や虚しいのは永遠のほうなのだから。
やがて、この逆転劇は、AZUKIの詞においても、その姿を
現わすことになる。
「Naked Story」や「スカイ・ブルー」がまさにその
逆転劇の産物である。
これらの詞を読んで、これらは本当にあのAZUKIが詠んだ詞
なのか?と疑った人もいたに違いない。
しかし、虚しさの位相が、かなりの必然性を伴って、
無常から永遠に移ることがあることを知った今、これらの詞は
紛れもないAZUKIの詞であることを知ることが出来ると思う。
だから、AZUKIは「Naked Story」や「スカイ・ブルー」
でその詞作の方向性を転換したのではない。
ただ、虚しさの位置を無常から永遠の方に"ずらした"のだ。
その結果、たとえ無常であろうとも、この世を肯定する
ような詞が紡ぎ出されたのである。だから、
AZUKIの詞作の本質には、このような方向へと発展する可能性
がもとから秘められていたと言うべきなのである。
つまりここには"転向"など始めからなかったのだ。
.........そして、おそらくこれからも。
986らげ@ ◆qoVUMoeA
『千や千尋の神隠し』を観た。
で、印象に残ったのは、千尋の優しさと共に千尋の両親の
ふがいなさだね。この両親は自分の不注意から、湯婆婆という
魔女によって豚に変えられてしまう。で、千尋は両親を
もとの姿に戻すべく、色々と尽力をし、両親を救うことに
成功する。その過程で、千尋は色々と活躍し、ハクやカオナシ
などの異世界の住人達を救ったりもする。だけど、
その千尋の活躍の間、両親は依然、豚のまま。
そして、この両親は我が子についに救われることになる。
このコントラストは面白い。
なにせ、親より子(しかも少女)のほうが立派に描かれて
いるからね。この親は実にだらしないんだ。
豚にされた理由は彼らの「無銭飲食」なんだからね。
湯婆婆の仕切る街の食べ物を勝手に食べて、その罰として豚に
されただけ。いわば、自業自得だね、これは。
そんな両親でも、千尋はけなげに気遣い、元の姿に戻そう
と尽力する。
千尋(子供)と両親(大人)の間にあるこのコントラストは、
見逃せないポイントだと思う。
「子供は大人よりも実は立派」という逆説がここには
あるのだから。

で、千尋は両親を元の姿に戻すべく、湯婆婆の下で働く
ことになるのだが、その過程で、千尋は強く成長していく
んだね。しかし、千尋のその成長の間も、やはり両親は
豚のままで何もしない。ただブヒブヒいっているだけ。
千尋を強く成長させたのは、両親を救いたいという想い
なのだが、だけどやはり両親は豚なんだね。子を成長させる
のは親の役目だけど、この両親はその役目を果たさないどころ
か、かえって子である千尋に救われたりする。
宮崎監督のある種のアイロニーが、ここに見え隠れして
いると思うな。

そして、千尋の両親は千尋に救われ、元の姿に戻れたの
だけど、しかし、両親の口からは千尋への感謝の言葉はない。
勿論、自分達が実は千尋に救われたなどとは知らないし、
千尋もそれを説明しようとしないから、ある意味それは
当然だったかもしれない。
説明しても、大人にとっては夢物語として相手にされないのを
千尋はあたかも悟っているかのように、千尋はなにも語らない。
ただ、異世界で別れたハクのことを想うかのように、
後ろを振り返り、物語は終わる。ところで、
このラストの場面は念願だった親との感動の再会の場面なのに、
そこに何も感動はない。あるのは、ハクとの別れの悲しさ
だけなんだね。
このことは千尋のなかでは、もはや両親よりもハクのほうが
重要な存在になっていたことを意味していると思う。
つまり、ここにおいて千尋は所謂「親離れ」を果たした
のだろう。

『千と千尋の神隠し』とは、それ故、千尋という一人の少女が
異世界の他者と交わることで親離れをするまでの成長を描いた
物語なのだろう。それに連動するかのように、湯婆婆の子供も
自分の足で立つことをおぼえ、カオナシは自分の居場所を
見つけたのである。つまり、湯婆婆の子供やカオナシにとって
千尋こそが異世界の他者だったと言える。
このように、千尋を中心とした様々なる成長の諸相が、
この物語には描かれているのである。