▲4.24 2ndアルバム発売 GARNET CROW part.12 ▲
「二人のロケット」。
「二人のロケット宙に舞うよ、軌道にのるまでが肝心」
というフレーズはごもっともだね。
軌道とは無論「楕円軌道」のことだが、楕円には
真円とは異なり、二つの中心がある。
その二つの中心が「君」と「私」の比喩になっている。
お互いを中心として認め合う関係こそが愛だとしたら、
愛とは歪んだ円である楕円的関係においてこそその姿を現す。
中心が一つしかない真円にはむしろ孤独しかないのだ。
AZUKIの詩にはその真円=孤独と楕円=愛との葛藤が
そのテーマとしてあるといえるだろう。
真円の完璧な美しさに惹かれて楕円をそれへと矯正する時、
人はその代償として愛をむしろ失う。
二つの中心が一つになることが愛の極地と考えられるだけに
これは愛の宿命的な悲劇性を想起させずにはおかないだろう。