1 :
本当にあった怖い名無し:
誰か話しを聞いてください
怖いですよ
岡山です・
2
3 :
Athery ◆CIELxeuarE :2007/03/18(日) 20:47:40 ID:LwywgdtM0
2げっとw
4 :
Athery ◆CIELxeuarE :2007/03/18(日) 20:48:28 ID:LwywgdtM0
やってらんねーマジつまんね
7 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 20:50:13 ID:DPs7RkJM0
話しきいていただけますかね?
8 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 20:50:34 ID:NexCkGrFO
9 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 20:52:21 ID:LRR/C03NO
姉さん事件です
10 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 20:53:12 ID:9J05yt3dO
蓋か?蓋を見付けたのか?
11 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 20:54:51 ID:5GKZbwWbO
はよ語りなはれ
12 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 20:55:46 ID:DPs7RkJM0
1=7です
昨日、今日と 山に上がってけいどろのような
ことをしてたんですよ。
2人1組でケータイみんな持ってるんで
電話ならしながら
すると昨日から不思議なことが続くんです
昨日は、4人で上がったんですけど普通にけいどろはできたんです
でも・・・
13 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 20:56:13 ID:yzV5gUC3O
どうした
14 :
A/I ◆dz.rFkW5Z6 :2007/03/18(日) 20:57:08 ID:oE5mb3Oo0
ソレデ・・
15 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 20:58:03 ID:5GKZbwWbO
全部語った後でいいから、けいどろとは何か教えて下され
16 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 20:58:52 ID:DPs7RkJM0
夜7時45分くらいに山から夜景を見てて・・
すると上がってくる途中の街頭のあるところで
車の光が見えたんです
その前には自転車(ばいく)の光があったんですね。
で、友だちが何か落としたみたいで拾いにいったんですね。
もちろんその道は一本道でずーっと私たちは同じ道を上にあがっていったんです
でもその人には会わなくて・・
そんときはあの人どこいったんじゃろうなくらいだったんです
ちょっとぱにくってるんで文章むっちゃくちゃですいません
18 :
A/I ◆dz.rFkW5Z6 :2007/03/18(日) 21:00:18 ID:oE5mb3Oo0
一本道
19 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 21:00:27 ID:lB3JT46yO
また釣りか
20 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 21:03:21 ID:5GKZbwWbO
>>15 十年経っても終わらんじゃないか
けいさつどろぼうだったか?
最近の子は携帯使ってけいどろするということがオカルト
22 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 21:07:15 ID:Q/4H37RdO
>15
どろけい
23 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 21:08:37 ID:DPs7RkJM0
そして今日のことなんですけど・・
今日もこりずにやったんですね・
そのけいどろを しかも同じ場所で
で,私とペア組んだ2人でケータイとかの中継の鉄塔の近くに
隠れてたんですね。
すると・・ もう1つの警察側のペアが3分後探し始めたんですよ
もちろん私たちはばれないように隠れてたんですよ
24 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 21:14:17 ID:Q/4H37RdO
日本語勉強してから来い
25 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 21:15:03 ID:DPs7RkJM0
すると私たちには気づかずにそのまま上にあがっていったんですね
そこで話しは昨日に戻ります。
で、昨日は池の横にある大きい石があってそこに隠れてたんですね
自分たちで音をだしたりして相手のペアを脅かしたりして楽しんでたんですよ
それで今日もそれをやっているんだと思ったらしく・・
その警察側のペアはその岩のところにいったらしいんですよ
すると上に上がっていくような音がして・・
確かに上に道はあるんですけど・
そこにはお墓と池と上の神社に上がる道があるだけで。
なので泥棒側のペアが上にあがるわけはないと思い撤退したらしいんです
そのタイミングで私たちのペアがケータイに電話をかけたんです。
26 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 21:15:15 ID:Pwy72/KlO
まだ?
27 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 21:15:54 ID:DPs7RkJM0
28 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 21:16:43 ID:QA4Gbt9s0
エルメスさささんんからっっへっへっへ返事がきますた!
29 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 21:17:19 ID:DPs7RkJM0
図に書いて表してもいいですか?
30 :
A/I ◆dz.rFkW5Z6 :2007/03/18(日) 21:18:47 ID:oE5mb3Oo0
いや
31 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 21:19:45 ID:Pwy72/KlO
ケータイでも見れる様にしてね
とりあえず最後まで話せ
33 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 21:23:44 ID:F+3DpL6aO
とりあえず聞いてやる。
話しはそれからだ。
山に街頭があるか…ボケッ
36 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 21:29:46 ID:DPs7RkJM0
>>32 じゃあ最後まで先に話します
それから質問お願いします
すると警察側の友だちが
『池の近くおるんじゃろ』
って言ってきたんですよ。
でおらんって伝えて・・ 一度集合することにしたんですよ
で足音が聞こえたって聞いて・・
最初は嘘だろうって思ってたんですよ・・
でも・・ 私が池に石を投げたんですよ
すると確かに二足歩行で歩く音がしたんですよ。
そして怖くなったけど帰るのも怖いんで少し待機することにしたんです
で友だちが
『この池でおばあちゃんに先だたれたおじいちゃんがリュックサックに
石をつめこんで身投げをした』という話しをし始めて・・
それは本当で家族の人にも確認したんですけど事実らしくて・・
すると池と池の間のすきまに道があるんですけど
その道のところが光ったんですよ
それは皆確認してて・・ なんで光ったんだろうと思って・・
そのタイミングで車がおりてきて車の光かなと思ったんですけど
他のところはまったく光ってなくて・・
その部分だけぼやーっと光ったんですね
しかもその角度で光が映るわけもなく
でそうしてたらお墓の近くでカーンって竹を切ってるような音が1度したんですよ
竹を切る音だとわかるのがオカルト
38 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 21:33:10 ID:DPs7RkJM0
怖くなって
皆口々にそろそろ降りるかっていいだして・・
早足でみんなおりだしたんですね?
するとまた竹を切るような大きい音がカーンってして・・
怖くて怖くて ・・
がーって一気に降りて・・
自転車で駆け下りたんですけど・・
誰か何が原因か突き止めていただけませんか?
これガチですんで・
39 :
A/I ◆dz.rFkW5Z6 :2007/03/18(日) 21:33:41 ID:oE5mb3Oo0
ソレデ?
場所はどこ?
41 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 21:35:23 ID:DPs7RkJM0
ソレデ・・ とりあえず話し終わりました・・
でも・・ 気になって気になって・・
やっぱり そのじいちゃんの霊かなとか・・
あるいは死体遺棄現場かなとか
それとも昨日の自転車の人とか
色々考えてしまって・・
つーか、状況説明がざっくばらんで
返答しようがないorz
43 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 21:36:52 ID:Pwy72/KlO
えーーーーー!
それだけ?
44 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 21:37:22 ID:DPs7RkJM0
分からないことあったら聞いてください。
>>40 倉敷市にある日差山です。
45 :
A/I ◆dz.rFkW5Z6 :2007/03/18(日) 21:37:24 ID:oE5mb3Oo0
ほーち
46 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 21:38:03 ID:xjPOT26IO
日本語でおk
47 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 21:39:19 ID:Pwy72/KlO
友達一人行方不明とかにしてくれよ
で、どうしたらいいの?
竹の音を聞いてこればいいのかな?
49 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 21:40:23 ID:DPs7RkJM0
>>47 その先に進めば充分にあったかもしれません・・
本当に気になるんです・・
50 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 21:41:08 ID:Qj/a+Am30
簡単にまとめると
光った竹からカーンって音がするでおk?
51 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 21:41:40 ID:DPs7RkJM0
52 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 21:42:43 ID:DPs7RkJM0
やっぱ図で表したいんですけど
図の書いた紙をどうやったら
あpできますか?
53 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 21:43:42 ID:5GKZbwWbO
つイメピタ
あp
56 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 21:45:51 ID:F+3DpL6aO
>>51ちょwwww
なんかムカツクのは俺だけか!?www
残念ながらそれは幻覚です。
以上
とりあえす、あpしてみて。
59 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 21:47:35 ID:DPs7RkJM0
すいません・・
>>57 ぱにくってるもんで・・
つイメピタってなんですか?
幻覚じゃあないです・・
本当にお願いします・・
因みにカーンという音の原因なら知ってる
頭鳴りだな
62 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 21:50:48 ID:DPs7RkJM0
64 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 21:53:32 ID:F+3DpL6aO
>>62おう!よし!
この写真は…
何が何やらサパーリだ
65 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 21:54:20 ID:Qj/a+Am30
よくわからんね。
図をあpして。
黒い画像を見ると、自分の顔が映って鬱になりますな
68 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 21:56:52 ID:7ibVulDJO
東京ドームの霊だな。
69 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:04:29 ID:Q/4H37RdO
かぐや姫じゃないの?
71 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 22:11:57 ID:DPs7RkJM0
72 :
た( ̄□ ̄;)!!:2007/03/18(日) 22:14:34 ID:M2JQiYfxO
シャイだね
73 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 22:16:02 ID:DPs7RkJM0
へえ…
そそそそそそそそそ、そうなんだ
たたたたたたたたた、大変だね
でででででで、
つつつつつつ次はどうなるの?
いいいいいいイサキは…?
いいいいいいいイサキは取れたの?
77 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 22:17:32 ID:DPs7RkJM0
分からないトコとかありますか?
>>77 なんでスレタイが
たいへんです
じゃなくて
たたたたたいへんです・
になった理由がわからない
79 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 22:19:55 ID:DPs7RkJM0
>>78 あの時はあせってて・・
本当に誰か突撃してください。
80 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:20:20 ID:Qj/a+Am30
全部わかんないから最初から説明して
81 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:22:03 ID:gmrdFSq10
よし、わかった。
夏になって暖かくなってから凸してやるから
それまで待ってくれ。
82 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 22:22:06 ID:DPs7RkJM0
最初からって・・ドコですか?
ってか本当にお願いします
突撃してくれる人誰かいませんか・・・
お願いします。
>>79 あせってて
「たたたたたたた」
って文字入力なるわけないよねえ?
ラノベの見すぎじゃねえの?
tatatatatatataってなったのか?
84 :
A/I ◆dz.rFkW5Z6 :2007/03/18(日) 22:22:57 ID:oE5mb3Oo0
記念カキコ
85 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:23:13 ID:Qj/a+Am30
けいどろあたりから頼む
86 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:23:59 ID:xjPOT26IO
今度はちゃんと日本語で書いてね
87 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:24:16 ID:o5pMahay0
さいごに
>>1が
うひゃひゃひゃひゃ
って豹変するスレですか?
>>82 たたたたたたたたた
って打ったあと書き込むまでに普通気付くよなあ?
しかも
>>1の文体は
>>誰か話しを聞いてください
>>怖いですよ
>>岡山です・
で嫌に落ち着きはらってるし。
ねえ、君、まだ学生?
89 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:24:25 ID:/wIClT9FO
誰か凸してきなよ
90 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:26:12 ID:gmrdFSq10
だから夏になったら凸してやるよ。
ああああああああああ
書き書き書き書き書き書き込み遅えええなあああああああああああ
イライライライライライライライライライラするぜ
冷静だけど
92 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 22:28:15 ID:DPs7RkJM0
けいどろをしてました。
けいどろの意味は分かりますよね?
>>71を見ながら説明聞いていただけたら幸いです。
2つグループがあります。
鉄塔のトコに友だちのグループ(A)と隠れていた。
↓
もう1つのグループ(B)の人たちが自分たちの前を通過
↓
車は入れないと書いてあるところまで(B)が行く
↓
物音を聞く (A)だと思い突撃
↓
その道の奥に足音が消えていく
ここまでおkですか?
車の光がなんたらとか、何処かに隠れてとかの話はどうでもよくて、
泥警やってた場所が曰く付きの土地でカーンって竹を切る(割る?)ような音が聞こえて来たから調べろって事?
94 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 22:29:31 ID:DPs7RkJM0
学生です
あせってても文章はきちんとしなければと思い・・
とりあえず連打で打ちました・・
>>92 全然OKじゃねえよ
>>83>>88が見えねえのか?
そっちのほうがよっぽど不思議で寝れねえよ
簡単な質問なんだから答えてみろよ
96 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:30:06 ID:Qj/a+Am30
やっぱ説明もーいいや
>>94 tatatatatataって連打でか?
んなわけねえだろボケ。
お前釣りとかそういう以前に国語力とかまるで駄目だよ。
>>97 そうも考えられるけど無理。
>>1の文章が冷静なのに「たたたたたた」となるわけがない。
100 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 22:32:11 ID:DPs7RkJM0
>>98 国語力とかないのは事実です。
それはすいませんでした
でも本当にこれはガチです。
たたたたって打ったのは深い意味はありません。
本当にお願いします。
話しだけでもいいんで聞いてください
いいか?
>>1が慌てて
「たたたたたたた」
とスレタイに打ち込んだとしよう。
その後に本文を書き込んで落ち着いたとしよう。
でも普通「たたたたたたた」は気付くよね?
書き込むボタンクリックする前にさ。
ご丁寧に本文にスペース一行開けるほど冷静だしよ
102 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:34:21 ID:o5pMahay0
嘘だとしても楽しめないやつはどっかいけ
話は聞いてやる、けど今服役中だから来年の2月以降じゃないと凸無理
104 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 22:35:23 ID:DPs7RkJM0
はぃ。
その件につきましては謝罪いたします
理由はありません。
たたたたたたとやったのに深い意味はありません。
しかし目立つことで本当にガチで突撃してくれる人が増えればと思いしました
これが真実です。
105 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:35:36 ID:Qj/a+Am30
たたたたたたしかめてから書き込めばいいよ
>>100 国語力と一般常識もねえんだよ。
逆の言い逃れもできねえ。
「本文を打ち込んだ後、あわててスレタイを打ち込んだからそうなった。」
その場合、本文が冷静なのに、そのあとスレタイを打ち込むのに、焦るはずがない。
ラノベとかコロコロみてーなアホ漫画の見すぎなんだからそーなるんだよ。
学生なら年いくつよ?
おめー男か?
>>102 むしろそういう奴はVIPでやればいいと思うのだが…
>>104 言い訳はいいからとっととsageろ。
釣り才能のないのに目立とうとしてるのは痛い。
恥ずかしいよ。
なにがこれが真実だよ。
お前は文才もない釣り師くずれ。
これが真実だよ。
108 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:38:49 ID:gmrdFSq10
おまえら少し人の話をクケーーーーーーー
109 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 22:39:22 ID:DPs7RkJM0
>>106 アホ漫画の見すぎなのは分かりました
自分が悪いです
言い逃れする気もありません
しかしそれが分かって突撃してくれるんですか?
>>108 ビビクッ!!
すすすすすすすすみませんッ……
つつつつつい夢中になって…
いや……本当に…ごめんなさい…
ごめんなさいッ…!!
111 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 22:40:51 ID:DPs7RkJM0
釣りではないです。
ではどうしたら信じていただけますか?
112 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:41:05 ID:Qj/a+Am30
ももももももう一回くらい自分で行ってくればいいいいのに
>>109 突撃してるのはお前の馬鹿さ加減がどの程度なのか
今、もうすでに、お前の脳髄に突撃してるんだよ。
sageってわかっててやってるよね?
あと焦ってるわりにはコテ名とトリップよーーーーーーくつけられたねえ。
褒めてやるよ
114 :
た( ̄□ ̄;)!!:2007/03/18(日) 22:42:18 ID:M2JQiYfxO
説明すればガチで突撃するのか?
115 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/18(日) 22:42:50 ID:DPs7RkJM0
分かりました。
次は懐中電灯をもち突撃します
で画像あっぷします。
それで信じてくれますか?
116 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:42:54 ID:Pwy72/KlO
群馬から向かいますが交通費出してもらえますか?
>>111 いや、なにももう信じられるわけねえだろ。
今日は諦めて明日以降作戦練り直して来いや。
今日は歯が痛くて俺はすげえ不機嫌なのよ。
>>115 画像なんてのはいくらでも捏造加工できんだよ。
いいから目立ちたいのならVIPでやれ。
お外で遊びたいなら自分一人で行ってこい。
>>113 私の馬鹿さが分かっていただけましたか?
それでびびりなんです
だから突撃してほしいって頼んでるんです。
白根スレを思い出したw
122 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:45:49 ID:Qj/a+Am30
>>1 光ってカーンって鳴る竹みつけて見返してやややややんなきゃだな
>>119 馬鹿さ加減=釣りの証明
なんだよ。
それなのにお前に釣られて突撃するなんてよっぽどの暇人しか突撃しねえよ。
その前になんで突撃せにゃいかんのかとか釣りでもいいからもっと書いてみれば?
いや、だからお前、年いくつよ。
出鱈目でいいから言ってみろ。
説明の続きしましょうか・・
125 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:47:16 ID:Q/4H37RdO
とりあえずしゃぶれよ
>>120 アホか?
じゃあお前は安倍に一緒に北朝鮮に来て、って言われれば付いていくのか?
「やらないか?」って言われればホイホイついていくのか?
頭ウジ湧いてねえか?
127 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:47:48 ID:Qj/a+Am30
もう昨日の写真他にないいいいいいの?
10代ですよ
馬鹿さ=釣りの証明
っていうのは
>>123さんの考えですよね?
自分はそうは思ってないので・・
馬鹿さは馬鹿なんで仕方ないとは思いますが
釣る気はありません
釣るならこんな時間をかけてやりません
それこそ暇です
言い訳にしか聞こえないし釣ってる人をたくさん見てるのでそう思うかもしれませんが
信じてください。
カス以下だな…
とりあえずだ…
オメーの好きな漫画と小説をちょっと紹介してみろ。
それで大体想像してやっからよ
131 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:50:33 ID:Qj/a+Am30
この辺でそろそろ1の部屋でカーンとか音がして
部屋の中うpしてみみみてよ
グダグダ言ってる奴達は消えろ。ウゼー
>>130 話しの主旨が変わってきてます
あなたの言うことも分かります
好きな漫画ですか?
BECKです
びびりなのに再び懐中電灯もって突撃できるんだ・・・
昨日?びびったばかりなのに、肝っ玉あるなぁ
グダグダ言ってる奴達しかいないけどねw
>>129 10代じゃねえんだよ
「何歳」か聞いてるんだよ。
11歳なのか?
12歳なのか?
13歳なのか?
14歳なのか?
15歳なのか?
16歳なのか?
17歳なのか?
18歳なのか?
19歳なのか?
どれか選べカス。
暇だからこんな過疎板で釣りやってるんだろテメーは…
才能ある奴がやればおもしれーけどオメーじゃつまんねえんだよ。
だから俺はオメーのボロを叩きまくって楽しんでるんだよ。
信じてくれないなら・・
それと学校すんですぐ・・
6時くらいなら大丈夫ですよ ・・
暗くなってからは大変です
>>134 >>132 ありがとうございます
138 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:52:33 ID:kOQozF8iO
ガチならフシアナしてID付けて、住所と名前と顔写真うp。
139 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:52:50 ID:gmrdFSq10
信じてやるから
住所で言うとどのあたり?
ヤフーの地図とか出してくれ
こんな私を叩いて楽しいですか?
>>36 年齢が分かったらどうなるんですか?
141 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:54:13 ID:+LgKe4P2O
普通けいどろって逃げる方はバラバラにわかれるんじゃない
>>1の文だとみんな一ヵ所にいるみたいだけど
144 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:54:38 ID:q+uvmsVFO
145 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:54:46 ID:Qj/a+Am30
もしかしたら憑いて来てるかもしれないから
部屋の中写真撮ってうpしてみよーよ おれは味方だよよよよよよよ
「ですね」の連続が読みにくいのでは。
日本語には語尾がもっとたくさん在りますよ?接続詞にも気を払ってみては?
とにかく、冷静に推敲して、説明しなおしてみては如何でしょうか?
また、このような不特定多数の人が居る場所で応援を求めるよりも、
地元の、それこそ知り合いの方にお願いしたほうがいいのではないでしょうか?
釣りかどうか、ということは関係がなく、
「気になることがあるので、だれかかわりにしらべてください。」
という論理展開があまりにも唐突で、バカらしく、ぬるぽです。
ここは、掲示板であり、お助け相談所ではありませんよ。
また倉敷かよ・・・・・
どうせ地主か警察だろ。若者が騒いでるってことで懐中電灯持って見に行ったんじゃないか?
>>140 楽しいね。
こんなアホを叩くのは楽しいよ。
年齢くらいも晒せないの?
へえーーーーーーーーーー
それで「信じろ」っていうんだから厚かましいねえ
年齢くらいも晒せないんだ
へええええええええええええええええええええ
149 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:55:41 ID:o5pMahay0
>>121 白根ナツカシス
あの時は見事に釣られましたwww
でも面白かったなぁ
150 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:55:52 ID:DuvBxPFYO
漫画はスラムダンクがすきです。
あとTHE3名様やおしゃれ手帖なんかも。
小説なら内田春菊や恩田陸(とくに六番目の小夜子あたり)が好きですね。
かぐや姫?
>>143 オイいいからとっとと年齢さらせや
いつもどおり出鱈目こいていいんだぜ?
今更良心が痛んでるんか?
>>152 だいたいのうのうと2chでのオカルト板で
「突撃してください」
って依頼かけるのは何故?
両親は?友達は?近所の人は?学校の先生は?
ねねねねねえねねねね、なんで?
>>146さん
ありがとうございます。
友だちとかに言っても突撃する人はいないし
確実な事実がないと警察も動かないし・・
竹を切っていただけでは?
157 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 22:59:05 ID:Pwy72/KlO
なぜ身内の知ってる奴に一緒に行ってと頼まない?
なぜ胡散臭い2chのオカルト板でいっしょに行きましょうなんて言ってるんだ?
出会い系サイトで「メル友募集中♪」の女に「ホテル行ってよろしくやりましょう」と言ってるのと同じだぞ?
>>59 > つイメピタってなんですか?
といいつつ、
>>62で何も言わずともPC許可してるびびりスゲーw
161 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:01:07 ID:Qj/a+Am30
あんまり1をいじめなななななないであげてっ!
>>155 友達はいいとして…
両親は?学校の先生は?
オラ無視すんなよ。
>>157 うん、今おうちで書きこんでるから
もうすでに自宅なんだよ
とりあえず信じてやりたいが、けいどろの意味すら分からない漏れはどうしたら・・・
164 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:02:18 ID:xjPOT26IO
>>159 いいから早よ答えろや
馬鹿のオメーにわかりすく質問してやるよ
1:何故、親とか学校の先生に相談しないのか?
2:何故、突撃してくれる友達がいないのか?
3:何故、2chのオカルト板で見ず知らずの人間に頼むのか。
まずこれから答えてみようか
167 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:03:11 ID:gmrdFSq10
>>158 一緒に行こうとは言ってないんじゃない?
行ってきてくださいって言ってるだろ。
>>167 同 じ だ ろ
ばーーーーーーーーーーーーーーーーか
171 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:05:18 ID:gmrdFSq10
>>168 おまえは、トゥギャザーとゴーの区別がないんか。
春ですね
冬ですよ。
基本的に信じてくれるかたのみでお願いします・・
>>169 おいおいおいおいおいおい追いおいおいおいおいおいおいおいおいおい
質問には答えないのかーーーーーーーー?
都合が悪いと答えないし、情報は出さないし、
それだけど信じてオメーの所まで来いってかーーーーーーーー?
ほーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんと、
釣り師として最悪だよ。
つまんねえよ。
餓鬼は早く寝ろよ。
ああ、そうか、お前は無職か。
いいなあああああああああ
176 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:07:17 ID:o5pMahay0
とりあえず話を続けようじゃないか
178 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:08:37 ID:Qj/a+Am30
でもいまだに何がたたたたたいへんなのか分かんないんだよなwwwwwwwww
>>171 その以前に
知らない人間によくそこまで頼めるな
ってことで
同じだよ
ばーーーーーーーーーーーーーか
って言ってるんだよ
アンダスタン?
どろけいとけいどろって
地域別? 年代別?
自分はどろけいだった。
けいどろってのは初耳だ。
よしじゃあ、一つだけ質問するぞ。 お前学校で誰か虐めてないか?又はクラス全体から虐めを受けてる奴は居ないか?
>>174 そうじゃねえと都合悪いからな
>>176みたいな暇人以外は着いて来ねえからなぁ
で、素朴な疑問の一つも答えてくれないのは何故ゆえ?
特に
>>166なんてのは信じる信じない以前の問題なんだが何故答えられないのかわからない
>169
dクス。
こんな遊びがあったとは・・・
こんな時期に山でけいどろして遊ぶ事自体オカルトなんだが…
まぁおまいさんはそんなに気にしなくていいんじゃない?
どうしても気になるのなら、昼間に同じメンツで検証しに行きゃいいだろし。
184 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:11:32 ID:5GKZbwWbO
>>134 ☆ハケーン
☆が出て来たということは‥
185 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:12:22 ID:q+uvmsVFO
ゆとり教育受けた奴達の巣窟だなココwwww
>>183 ありがとうございます。
それで、もし何かあるようだったら再度立ててもいいですか?
おぉ、ほんとだ!!
☆だ〜
ということは、このスレも同じ道をたどるのか…?
>>185 おい…その「巣窟」って漢字変換できねえんだけどどうやるんだ?
「すくつ」って打ち込んでも変換できねえんだよ…
>>180 俺の田舎ではなぜか「どろじゅう」だったな
>>187 再度立てて釣りなおしたほうがいいよ。
もしくは吊りなおしたほうがいいよ。
あつかましく開き直るのもいいけど、あまりの設定の馬鹿さ加減で開き直れないから。
>>191 私もどろじゅん派
でも、地域によっていろいろちがうんだよね
小さい頃は呼び方でケンカになったよ
>>190 「親切にどうも」
じゃねえよ。
だったら立てるよな?
お前必死なんだもんな?
そっちの方で同士を募った方が集まるのは馬鹿のお前でもわかるよな?
だったらまちBBSでスレ立てろよな。
今すぐによ。
オイオイ早く書き込めよノータリン
日付かわっちまうだろーがよ
196 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:18:49 ID:5GKZbwWbO
>>188 と、思うんだがやっぱりアンタもそうおもうかい?
>187
皆が期待出来る様な内容なら良いんじゃない?
その時は釣り氏と言われないようになw
頭脳はねえし、なにより緊迫感がねえ
最悪だよ
カス
>>196 ☆氏はするどいからなぁ
私はあのスレで思いっきり釣られたからなぁ…
希望としてはガチであってほしいけど
☆氏はどう思ってるんだろうか?
200 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:21:23 ID:gmrdFSq10
Z7qsy5WJ0は実はコワイんじゃないのか?
>>200 べべべべべべべべべべつに怖くなんてなななななないさっ!!
たたたたたただ…ちょっと気になって寝れないだけさ…
とか書き込んで欲しいんだろ?
ホラ、書き込んでやったよ。
馬鹿。
202 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:25:17 ID:Pwy72/KlO
駄目押しで言うけど、釣りだったら徹底的に設定してからやれ。
ボロ出すんだったら最初からやるんじゃない。
次、
ボロだして釣り確定なのに擁護する連中。
騒ぎたいならもっと馬鹿が集まる板行って騒いで来い。
VIPとか。
>>202 期待?
ハナから期待もなにもしてねえよ。
学芸会以下の釣りはバレたらとっととやめろってこった。
204 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:27:40 ID:5GKZbwWbO
>>190よ
なんでいきなり名無しの☆発言に反応するんだ?
俺は違うがお前に期待してるやつも中にはいるだろうからもうちょっと頑張っとけ
>>199 そうだな。あのスレで☆は☆だけに光っ(ry
205 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:28:01 ID:9wlQTggM0
>>1 恐い恐いと思ってると、なんでもないものを勘違いしちゃう事あるぞ。
分かりました。
明日必ず写真を撮ってきます。
そして新しいの立てます。
名前を決めておきたいのですが・・
207 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:29:14 ID:Q/4H37RdO
おいおい、こんな簡単に釣られていいのか?
俺はノンケでも食っちまうぜ?
>>206 おい、なんで、まちBBSでスレ立てねえんだ?
アホか?
名前は
「たたたたたたたたた立てました!!」
でいいんじゃねえのか?
209 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:30:21 ID:gmrdFSq10
>>203 なんでVIP行きなのかわからんな。オカ板でも充分だろ。
そもそもおまえみたいにスレ主を叩くだけのやつこそ
オカ板のルールに反してんだよ。
いっぺんこの板の頭に書いてある文章読み直せ。
明日の写真は 最初に隠れていた岩の周辺とのぼりざかと光ったところとかで
いいですよね?
釣りだと思うのならこのままつられてみてください
明日私が写真をアップしますから
>>209 釣りだってわかってて、
やれ実況だ
やれ突撃だ
そんなのはオカルトというのかね?
それについてどーーーーーー思う?
212 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:32:36 ID:Q/4H37RdO
まぁまぁ落ち着いて。とりあえずしゃぶれよ
>>210 ああ…
またお得意の捏造写真か…
その捏造写真をここでうpしてもいいけど、新聞社とか持ち込んでみろよ…
できねえ時点で釣り確定なんだよ…
ばーーーーーーーーーか…
はぁ…
214 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:33:18 ID:Qj/a+Am30
みんな仲良くして
1のやりたいよーにやらせてあげればいーじゃん
その☆ってのはなにか気になっただけですよ。
>>213 捏造と普通の写真の違いはどうやったら分かるんですか?
218 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:35:26 ID:Pwy72/KlO
なんか
>>208てさー、余裕が無いつーか、ユトリが無いつーかさー。
つまらない人生ぽいw
>>217 >>213を読んで、新聞社とかマスコミ関係の機関に持ち込め。
わかったか?
ところでまだ、、まちBBSにスレ立ってねえんだけどどういうことだ?
ロノマ
>>218 ああ、ゆとりのある素晴らしい人生をおくる君は、捏造
221 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:36:53 ID:Q/4H37RdO
>216
きらりん☆レボリューション
とか
らき☆すた
とかの☆
じゃあ『昨日の倉敷の件』で立てさせていただきます
>>219 まちBBSにはたてないことにしました。
まあまあ、オカ板に岡山民は多いからさ。
>>218 ああ、ゆとりのある素晴らしい人生をおくる君は、捏造TV番組みてヘラヘラしてればいいと思うよ。
ゆとりありまくりで素晴らしい人生送ってるんだろうね。
すげええええええええええ
>>222 なんでまちBBSに立てないのかなー?
そこんとこ、わかりやすく説明してくれるかなー?
>>222 きききききき昨日のくくくくく倉敷の件、にしとけ
>>199 取りあえず先に進まない事にはなんとも・・・w
現時点で判断できる材料が揃っていないと思いますし
>>216 別に気にしなくていいっすよ
日付変わったら名無しに戻りますので( ・ω・)
ちなみに明日現場に行くとして、一人で行くんですか?
何かうpするなら複数で行った方が、証拠などの信頼度は増すんじゃないかな?
>>216 じゃあ何か
オメーは
漫☆画太郎
とか
つのだ☆ひろ
のファンなのか?
ファンなのか?
229 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:41:07 ID:Q/4H37RdO
>222
ぷぷぷぷぷぷぷっすま!!!
>>227さん
明日きちんとしたの立てますので
名無しではなく☆さんできてください。
ぜひお願いします
今日行った友だちと行こうと思います
1人ではとうてい行けれるようなところではないので・・
写真以外にどんな手がありますかね?
>>230 はあ?
お前アホか?
友達が一緒に行って…どういうこと?
友達は突撃してくれないんじゃなかったっけ?
もうおねむで頭にウジわいたか?
今北産業
倉敷かよ?
動画うpして
>>232 >>155で書き込んでるだろテメーは。
友達が一緒に行ってくれるならなんでわざわざ突撃してくれなんて頼むわけ?
馬鹿?
そして行ってくれる友達がもう見つかってるのに2chのオカルト板で結果報告するって何?
アホ?馬鹿?
もう何?
>>230 カーンって音が鳴るんだから写真がそれが分かりませんよね?
カーンって音が鳴ってるトコが分かりやすいと思いますが、やり方は当然1さんの思ったやり方でいいと思いますよ
動画ですね・
ケータイで撮れたらとります。
どのあたりのを撮ればいいですか。
アドバイスください。
>>71を参照ください。
はい。
落ち着きましょう。
お茶でも
241 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:50:11 ID:Qj/a+Am30
びびりの部屋でカーンって鳴る設定にすれば面白くなるとおもうよ
242 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:50:28 ID:Pwy72/KlO
Z7qsy5WJ0
お前さー、子供の頃虐められっ子だろ?
>>240 お前が落ち着けよ。
落ち着いてよおく考えて釣りすれば、こんな設定ミスはねえんだよ。
もしかして落ち着いててもこのザマなのか?
244 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:52:40 ID:cY+EjyA5O
>>243 元から落ち着いてます。 はい。
ですから釣りと思うなら思っといてっていいましたよね?
それ以上のことは明日新しく立てるともいいましたよね?
なんで分からないんですかね?
落ち着いてない証拠ですよね?
それとも釣りではないと思い始めましたか
それが1番うれしいんですが
>>242 ああーーーー
ゴメン
虐めてた方だな
但し、虐められる方に完全に非がある時にガンガン攻めてた。
合法的に。
つまりここの
>>1がボケ晒した時と同じだね。
で、なんで俺に興味持ってるの?
他に何知りたい?
次から何か聞いたら、お前のこと何か聞くぞ。
ばーーーーーーーーか
暇だからびびりの部屋みせてぇ〜
250 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:54:35 ID:6++4nIHYO
すみません だれか盛り塩の仕方おしえてくれませんか
>>248 無理ですね。
はい。 汚すぎて。
それでは明日立てますので
題名は『昨日の倉敷の件』でお願いします。
>>244 ああ、どうも、ゆとりさん。
ゆとりさんにはもう敵わないっスよ。
もうゆとりパワーですごすぎるッス。
>>244さんのゆとりパワーで何故か僕、無職ですもん。
もう勘弁してくださいよ
>>245 じゃあ、落ち着いてるなら、なんで他の質問に答えられないのかなーーーー?
なんでかなーーーーー?
このスレはどうするの?
削除依頼だすの?
NGワードに追加とはどういう意味ですか?
255 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:56:54 ID:Pwy72/KlO
Z7qsy5WJ0がお気の毒な人に思えてきた
>>251 もしかしたら何か連れてきてて写るかもしれないじゃん盛り上げてよ
やれやれ
ゆとりクズ共が暇人同士で馴れ合い釣りですか。
>>255 あそう。
で、なんでさっきから携帯で書き込みしてきてやけに俺につっかかってくるかワケがわからない。
本当はワケがわかってるけど。
>>256 盛り上げるのも明日ということで。
明日必ずアップしますんで。
楽しみに待っていてください。
>>254 専ブラ使ってないの?
便利だからイントールしておいて損はないよ
それでNGワードはその専ブラのマニュアル読んでくれ
どれをインストールしたらいいかわからないなら
俺のオススメは「Jane Style」だな。圧倒的に数が多い
俺はギコナビ使ってるけど時代に取り残された感が…
>>258 ああ、そうかい
次の設定に穴あったらとことん追求してやるからな。
せいぜい盛り上げてくれよ
261 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 23:59:51 ID:cY+EjyA5O
>>255 思えてきたんじゃなくて、実際にお気の毒な人なんだよ( ゚Д゚ )
今度やっておきますね。
Jane Style
了解しました
>>261 ゆとりさんから見れば俺は気の毒な人なんですよ。
ハイ。
で、俺一応職あるんスけど、明日仕事場行ったらクビなんスか?
ニートとかゆとりさん言ってるっスから。
本当にガクブルっすねぇ。
で、ところで人の職業を決め付けるってオメー霊能者か?
それとも唯テキトーに言ったんだろ?
ばーーーーーーーーーーーーーーか
264 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 00:03:28 ID:Pwy72/KlO
>>262 そう
そうやって都合の悪いことを無視して逃げながら人生を送っていくといいんだよ。
そして負け組みじゃない負け組みじゃない、俺を馬鹿にする奴は無職ニートだ、って思いながら負け組みの人生を完走してくれ。
>>Pwy72/KlO
悪いがお前の勝ち誇った態度がキモイ!
>>262 あれだ。俺も最初は疎遠気味でIEで2ch見てたけど慣れたらかなり便利だからなw
スレ一覧もスレタイで検索しやすいし、見やすい
宣伝じゃないが一回インスコしてみてくれ
>>264 ほんとそうッスね。
ゆとりさんも素晴らしい人生送ってくださいよ。
なれなれしくおやすみとか口きいてくるな。
キモイんだよカス。
269 :
ちゅみみん:2007/03/19(月) 00:05:21 ID:WAi1dDgT0
この間、ドッペルゲンガー見たらしい
達が
270 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 00:06:34 ID:y9kXLtk70
ID:Pwy72/KlO
きもw
マジでカスどもはVIPとか行ってろよなあ
低脳児のすくつ(何故か変換できない)かここは。
272 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 00:07:21 ID:b7XORyg2O
>>272 ほんとそうッスね。
ゆとりさんも素晴らしい人生送ってくださいよ。
なれなれしくおやすみとか口きいてくるな。
キモイんだよカス。
274 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 00:10:35 ID:1vq97170O
>>265 おまいも少し落ち着け。歯が痛くて機嫌悪いんだったかな。
明日頑張るんなら明日に備えて早めに寝れ。な?
ゆとりとかニートとかやめろよオレのこと言われてるみたいだから
277 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 00:11:45 ID:b7XORyg2O
>>271 すくつ(何故か変換できない)
すくつ(何故か変換できない)
すくつ(何故か変換できない)
すくつ(何故か変換できない)
すくつ(何故か変換できない)
すくつ(何故か変換できない)
すくつ(何故か変換できない)
すくつ(何故か変換できない)
すくつ(何故か変換できない)
すくつ(何故か変換できない)
ID:Z7qsy5WJ0さんは、どうしてそこまでご立腹なのですか?
1さんのことが気に入らないのであれば、スルーしていればいいのではないでしょうか?
また、こういう場面で敬体を使わずに叩くのはあまり効果がないように思われます。
第三者の見解としましては、あなたのレトリックは社会人なのかどうか疑わしいレベルです。
いちど冷静になって、自分が何に腹を立てているのか、また、追求の末になにをなさりたいのか、
見つめなおしてはどうでしょうか?
このままでは、たかが掲示板の書き込みに全力でぶつかっているあなたの姿勢が滑稽で、
ばからしく、ぬるぽです。
ご検討の程よろしくお願いします。
281 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 00:14:21 ID:7eSn2dfdO
巣窟(そうくつ)でいいか?
>277 この位で揚足とってウレシイか?w
>>277 人を批判するレスをする際には一度ググってその言葉の元ネタや流行ってた言葉等かどうかを調べて来た方がいい
ジョジョネタにマジレスしたことがある俺の経験談だw
285 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 00:15:07 ID:APK/nJMZO
〜ッスってしゃべり方する人って
対話中に間合いをとるのが下手で人間関係を築きにくいらしいね
会社でなにかあったのかな?
>>274 今、「クラムボン殺し」見てるんだよ。
見終わるまで寝ないんだよ。
一時くらいまで寝ねえよ。
昼寝しちまって寝られねえんだよ。
>>275 いや本当に、マジでごめん。
>>277 なんで変換できないのか、お前知ってる?
>>278 アホを叩き上げるのが好きって書き込んだんだけど、マヌケには見えねえのか?
それとも読む能力がねえのか?
どっちだ?
>>284 いや…マジで変換できねえんだよ
なんでなんだああああああああ!!!!
>>286 >>1のたたたたたたたたたたと同じ。
お前もラノベの読みすぎじゃねえのか?
空気読め阿呆。
>>288 おまwwwwwマジに「巣窟」が読めないわけじゃないよな?w
>>289 すみません。
僕、嘘付いてました
と
>>1とは違う僕ちゃんは素直に謝るのでした。
じゃ、小説に力入れるから去る。
291 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 00:19:50 ID:l+wGMwmj0
>>277 まだいるんだ、こんな古いボケにマジレスしちゃいやつ
以下、馴れ合い厨による批判が入ります
↓
│
│
│ _、_
│ ヽ( ,_ノ`)ノ 残念、それは私のおいなりさんだ
│ へノ /
└→ ω へノ
294 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 00:22:14 ID:7eSn2dfdO
自分が嫌われ者だってやっと気付いたんだねw
295 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 00:30:47 ID:1vq97170O
>>287 スレ主や名無しにあまりに噛み付き過ぎると、スレ盛り上げる為にわざとやってる
>>1とグルのやつと思うヤツも出てくるかもしれんからもうちょっと冷静に。
な?
びびり ◆gVTHFJ1ngI 氏のまとめ
場所:倉敷市にある日差山
日時:平成19年3月17-18日
<出来事>
17日
日差山で友人4人と池の大きな石のある付近でけいどろをして遊んでいた。
人が通ったはずがないのに車とバイクが置いてあった。
友達が何か忘れたようでどこかに探しに行った。
18日
17日と同じようにけいどろで遊んでいた。
泥棒組の1達は隠れていたが、警察組のペアは1達の足音をきき、山の奥の方に上がっていったと思い込んで、そのまま山の上の方へ向かっていった。
しかし上の方はお墓と池とさらに神社へと続く道があるだけ。さすがにここには来てないだろうと思い、警察組は引き返す。
そこで警察組から1の泥棒組へ電話が入る。
警「池のちかくにおるじゃろ」 1「おらん」
一旦4人が集まり、警察組は池の方へ上っていく足音が確かに聞こえたという。
そこでなぜか1が池に石を投げる。すると人が歩く音がした。
びびってその場でガタガタ震えていると、今度は池と池の隙間にある道路が突然発光しだす。
なんだろうと不安がっているとお墓の方からカーンという竹を割ったような音が聞こえた。
4人はなんとなくヤバイと思って早足で山を降りだしたが、再び先ほどのカーンという音が聞こえてきた。
もうびびりまくり。
17日には自転車が放置してあったりとか怖いのでだれか検証してくれ
こんなとこか?
まとめてもgdgdだから、
>>1はちょっと違っているところを補足してくれ
>>296 よくそこまでまとめることが出来たなかんしんする
まさか同一人物じゃあるまいな!?
問題は
>>1の話は、1>>があせってるわりには怖くないんだよね・・・
ごめんよ
>>1・・・もうそんなことは忘れて新学期の準備とかしたほうが
いいんじゃ・・・。
>>296 通訳乙
ようやく概要を掴めたよw
推測するに、1らのグループとは別に、誰か人が居たんだろなぁ
そして誰もいなくなった…
↑300ゲトしたうえ、IDは700じゃまいか!!
97170じゃね?
これだけ数字が並ぶIDもすごいよ、
アルファベット、PCとモバイル識別別にすればvqだけやん
知らん間に300ゲトしてたわ。スマソ
>>301>>302 お二人さんに言われるまでIDの事は気付かなかったよ。
気にして見てるときは普通のIDしか出んのにね。
巣窟を「すくつ(なぜか変換できない)」と書いたり
雰囲気を「ふいんき(なぜか変換でいない)」と書いたりするのは
2ちゃんの一昔前の流行だったんだけど
それに対して空気の読めない突っ込みしてる奴は一瞬で初心者確定
>>1の釣りのやる気のなさは異常
擁護してる奴らもなぜかキモイ
306 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 07:58:22 ID:O0aFKEh2O
307 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 08:07:34 ID:PtUhkokSO
ロマンティック(←何故か止まらない
>>304 ふいんきはまだガイドライン板にスレあるな
309 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 08:45:16 ID:kCqC+pjsO
今北(・∀・)記念パピコ
サガッツスレの仲間ハケーン(・∀・)人(・∀・)
>>311 お祭り気分を味わいきれなかった人達が偶然にも集まってきたんだろね。
アッチにもね〜。
今北産業
…
>>1の三行を見るだけで大体分かるな。
竹薮で「カーン」なんて音
極普通の自然現象なわけだが。
315 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 15:04:26 ID:UC8CBCCh0
今から凸します。
家かえって新しいの立てます。
写真と取れたら動画も撮ってきます。
今から、19時30分くらいまで散策します。
316 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 15:56:41 ID:kCqC+pjsO
(・∀・)新しいの立てないで ここでいいと思われ
317 :
ソニック:2007/03/19(月) 16:06:05 ID:JZqp0rKQ0
邪魔だ邪魔だどいたどいたーーーーーーーーーーー!
北海道のおれはずっと、ドロケだと思ってたんだが、どろけい
だったんだろうな。
んでどろじゅんの「じゅん」って何の略?
え?「けいどろ」って俺は言っていたよ。
「どろけい」が正しかったのか…
321 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 16:38:08 ID:v773Hm1JO
「けいどろ」に一票
322 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 16:57:08 ID:CPmTIoITO
私も「けいどろ」に一票
小学校の頃かなり流行ってたwナツカシス
地元住民としてこっそり<<1を支援中
323 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 17:02:35 ID:CPmTIoITO
結局今日はここでいいの?
それとも新スレ立つの?
「たんてい」だったな。
けいどろとたんていって意味違うの?
たぶん板踏みとカン蹴りぐらいの違いじゃないかな
どうせ規制で立てれませんでしたとか言い出すんだからここでいいよ
びびり頑張れよ 分かりやすく簡潔に頼む
1が凸する→連絡が無くなる→救出に向かう→みんないなくなる
の展開マダー?
331 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 19:34:46 ID:kCqC+pjsO
(・∀・)
>>1別スレ立てるなら 解りやすいスレタイにしてちょ
おれはここでいいと思うが
>>1はこんな考えらしいんだぜ
251 名前:びびり ◆gVTHFJ1ngI [sage] 投稿日:2007/03/18(日) 23:55:32 ID:DPs7RkJM0
>>248 無理ですね。
はい。 汚すぎて。
それでは明日立てますので
題名は『昨日の倉敷の件』でお願いします。
333 :
びびり ◆Jp0u1Ss6h. :2007/03/19(月) 19:57:43 ID:UC8CBCCh0
ここにしましょうか? もう帰ってきたのですが・・
あとスレタイ考えてください
新すれたてるのであれば・・
イヤここでいい
さーどうぞ
335 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 20:00:29 ID:UC8CBCCh0
やっぱり立てます。
スレタイは
『昨日の倉敷の件』でいきます。
ここでどうぞ!
どうやら、倉敷アピールして
蓋の名無しやコテを
引っぱりだしたいようです。
どんだけ身勝手だよwwwwwwwwwwww
339 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 20:18:56 ID:kCqC+pjsO
(・∀・)ここでいいやん
340 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 20:21:43 ID:UC8CBCCh0
てか・・・今日いってきたんなら、万事解決なんじゃね?
342 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 20:22:50 ID:UC8CBCCh0
全体的に暗いw
345 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 20:24:48 ID:UC8CBCCh0
346 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 20:25:26 ID:1vq97170O
347 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 20:25:48 ID:kCqC+pjsO
で 何か怪奇現象あったのかな?
348 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 20:26:05 ID:UC8CBCCh0
349 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 20:27:13 ID:UC8CBCCh0
350 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 20:28:01 ID:UC8CBCCh0
351 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 20:29:51 ID:UC8CBCCh0
行った感想。
今日は何もおこらりませんでした。
足音は問題の場所では聞こえませんでした。
日中だからじゃね?
終了?
354 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 20:31:12 ID:sEPDHrph0
ん?で、結局本人と友達が突撃して何もなかったということで
無事解決じゃいのかな??
355 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 20:32:51 ID:UC8CBCCh0
>>353,354
今日凸したのでは何が原因か分からなかったです。
その追求をしていただきたいのです。・
356 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 20:34:29 ID:kCqC+pjsO
別に何か取り憑かれたとかないんだよね?
それなら平気じゃないのかな
357 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 20:36:18 ID:kCqC+pjsO
びびりさんは、今日写真撮影しただけ?
謎解きしなかったのかな?(笑)
358 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 20:36:29 ID:UC8CBCCh0
しかしガチで大変なことはありましたよ
聞いてくれますか?
発見したんだけどさ、びびりさん
文章の最後に・つけるのなんで?
361 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 20:38:47 ID:UC8CBCCh0
>>359 くせですね。 それと・と。が間違うこともあります
362 :
A/I ◆dz.rFkW5Z6 :2007/03/19(月) 20:39:09 ID:NR2TcB4x0
358 なーに?
363 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 20:40:28 ID:sEPDHrph0
まずこのスレに岡山の人がいるのかってのが心配。
おれ東京ノ
365 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 20:40:55 ID:UC8CBCCh0
友だちがケータイで4時か5時くらいに写真を撮るためにケータイを
用意したんですよ。
まだ買ったばかりのケータイで電池残量も残ってました。
しかし・・ 写真を撮ろうとした瞬間にケータイがきれたんですよ。
なんでもバッテリー電池がなくなったらしく・・
しかし、まだ新品ですよ?
バッテリー電池がなくなるとは・・
それも写真を撮ろうとした瞬間ですよ。
多分偶然だとは思いますが・・
366 :
A/I ◆dz.rFkW5Z6 :2007/03/19(月) 20:41:39 ID:NR2TcB4x0
多分偶然だ
367 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 20:42:28 ID:O8FWlQIpO
長野ノ
「いつまで赤なんだよ!もう!」
のび太は苛立った様子で横断歩道の信号を睨んだ。
学校までの道のりの丁度中ほどにあるこの信号はいつだって中々青に変わらない。
右手には陸橋があるのだけれど、今から陸橋に向かっても結局時間を食うだけだったので大人しく信号が変わるのを待った。
「ドラえもんが起こしてくれないから、また遅刻しちゃうじゃないか!」
のび太はそうやって毒づくが、実際は少し違う。
ドラえもんは何度も布団をはがして彼を起こそうとしたのだけれど、のび太が頑として起きようとしなかったのだ。
369 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 20:43:22 ID:kCqC+pjsO
その後で携帯使えたなら霊障
使えなかったら単なるバッテリー切れ
(・o・)ノ
あと5分、もう5分……というのび太の頼みに負けた格好である。
近頃ではのび太の親もドラえもんも、彼の悪癖に半ば呆れ気味だった。
「あの子の寝坊にも困ったものだけど……遅刻して、先生に怒られて。そういう風に身をもって知れば、少しは経験になるでしょう」
「そ、そうですよね」
のび太が出て行った後の野比家の食卓で、のび太の母とドラえもんとの間にそんな会話が交わされていることをのび太は知らない。
「おはようございます!」
「野比!今何時だと思ってるんだ!」
教室のドアを開けた瞬間、先生の雷が落ちた。
「え?く、9時10分ですか?」
馬鹿正直に答えるのび太の声に、教室のところどころから押し殺したような笑い声が漏れた。
え、どうして?と首をかしげながら教室を見渡したしたのび太の目に、スネオが口の形だけで「バーカ」と言っているのが映った。
「……もういい、お前は廊下に立っとれ!」
戸惑うのび太の鼓膜を、先生の怒号が激しく揺らす。
あまりの大声にのび太がビクッとして振り返ると、真っ赤になってプルプルと震えている先生の顔があった。
どうやら何か間違ったことを言ったらしいと悟ったのび太は「は、はい!」と甲高い声で返事をすると、ランドセルもそのままに廊下へ駆ける。
後ろ手にドアを閉めた瞬間、教室から大きな笑い声が起きた。
「ただいま……」
のび太が学校を終えて帰宅する頃には、もうとっぷりと日が暮れていた。
結局この日は遅刻をした罰として放課後に裏庭の掃除をさせられ、それが終わると先生からの長い長い説教が待っていた。
「おかえり。今日は随分と遅かったじゃない。空き地で皆と遊んでいたの?」
机の上に力なくランドセルを置くのび太に声を掛けるドラえもん。
片手にドラ焼きをパクつきながらだらしなく寝そべって呑気な声を上げているその姿を見ると、不意にのび太は怒りを覚えた。
「遊んでたんじゃないよ!この時間まで学校の掃除させられて、その上先生に説教までされたんだから!もう、こっちの身にもなって欲しいよ!」
のび太は大振りなジェスチャーで自分の感情を伝えようとするのだけれど、ドラえもんは相変わらず口をもぐもぐさせながらゲラゲラコミックをめくっている。
あまりのび太の話には興味がないといった素振りだった。その姿を見て、のび太の内により大きな苛立ちが募る。
「大体ね!ドラえもんが朝、ちゃんと起こしてくれないからこんなことになったんじゃないか!全く、何のために僕の家にいるんだよ!」
のび太は唾を飛ばしながら大声を上げた。
それでもドラえもんは漫画雑誌から目を上げようとしない。
ドラ焼きの最後の一口を洗面器ほどもある大きな口に放り込むと、欠伸を堪えたような声でのび太の方に視線を投げた。
「起こしたじゃないの。でも、君が布団の中で『あと5分、あと5分』って言うから、それで遅刻したんじゃないか。僕のせいにしないでおくれよ」
鋭いところを突かれてのび太は一瞬口ごもる。
けれども、この時間まで学校に居残りを命じられた怒りの根は深い。
たじろぐ頭で、それでもどこか文句をつけられる理屈を探してのび太は再び口を開いた。
けいどろした位で祟られたんではたまったもんじゃありませんなw
「だ、だからってそんなの素直に聞かなくっていいんだよ!君は僕を幸せにするために来たんだろう!?
学校に遅刻ばかりするようじゃ、立派な大人になんてなれっこないじゃないか!」
「だから僕は起こしてるじゃないの」
ドラえもんは面倒くさそうに呟くと、手に持っていた雑誌を本棚に押し込んだ。
「いいかい、のび太くん。確かに僕は君を幸せにするために未来からやって来たよ。でもね、それはあくまで手助けをするためだけなんだ。
極端な話、僕が君の代わりにテストを受けて100点取っても意味がないんだよ。僕ができるのは道案内まで!その後に君がどうするかは、もう君次第なんだよ」
ようやくのび太を見据えて喋るドラえもんの声は、少し困ったような、それでいて真剣なような……様々な感情の混じる複雑な色のそれだった。
もう同じような説教を何度繰り返したのだろうか?――そんな、疲れにも似た気持ちが根底にはあるらしい。
「そ、そんなこと言ったって、実際に僕は起きられないわけだし」
「じゃあ僕がビシバシお尻を叩いて、布団をひっぺがして、無理やり頭にタケコプター付けて学校まで突き飛ばせばいいの?そんな風に学校に行って楽しいの?」
今度は、少し悲しげな色の声。今朝はのび太の母にああいう風に言われたけれど、ドラえもんにしても色々思うところがあるのだろう。あくまで対等な、友達のような関係でいたいからこそ厳しくしない接し方もあるのかもしれない。
「……でも!僕だってもう遅刻はしたくないんだよ」
「だったらもっと早く起きればいいじゃない」
「それができたらとっくにそうしてるよ!ねえ、ドラえも〜ん……」
急にのび太が猫なで声を出した。幾度となく繰り返したこのパターン。ドラえもんは心の底で溜め息をついた。
376 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 20:48:13 ID:UC8CBCCh0
本当に怖いですよ。
誰かガチで凸してくれる人はいませんか?
「道具は、出さないからね」
「ま、まだ何も言ってないじゃないか!」
「分かるよ、そのくらい!『朝寝坊しないような道具出してよ〜』って言おうとしたんでしょ!」
ピシャリと言い捨ててドラえもんは腕を組んだ。
のび太は一瞬たじろぐような様子を見せたが、すぐに相好を崩すとニヤニヤと笑いながらドラえもんに歩み寄る。
「分かってるんだったら出してよ〜、ど・う・ぐ!」
「ダメー!さっきも言ったでしょ!僕ができるのは道案内まで!起きるのはのび太くんの仕事なの!」
「なんだよ、ケチ!」
「ケチじゃない!あのねえ、のび太くん。朝自分で起きることくらい、今時の幼稚園生だってやってるよ?
それくらいのこと、自分ひとりでやれなくて恥ずかしくないと思わないの?」
378 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 20:49:25 ID:kCqC+pjsO
ドラえもんって文章だけだと さすがに微妙だなww
心底哀れむような調子でドラえもんはのび太に語りかけた。
小学五年生にもなる目の前の少年が「朝起きれないから便利な道具を出してくれ」と懇願するのだから彼が苦慮するのも無理はない。
しかしのび太はそんな慮りを察する様子もなく平然と言葉を続ける。
「起きられないものはしょうがないじゃん。だいたい、学校が始まるのが早すぎるんだよ!
そうだ、じゃあ朝起きる道具はいらないからさ、代わりに学校が遅く始まるようになる道具出してよ!
これならいいでしょ、ねえドラえも〜ん」
「あきれた……」
ドラえもんは自分の肩にしがみつく少年の手をうっとうしそうに払うと、ふすまを開けてスタスタと階下に向かった。台所の方から暖かなカレーの匂いがする。先ほどドラ焼きを食べたばかりだというのに、ふと、腹の虫が鳴るのを感じた。
「ケチー!!」
その背中にのび太の未練がましい叫び声を受け止めながら。
-----
「でもさあ、確かにのび太の言うことにも、一理あるよな」
翌日、裏山にはジャイアンとスネオ、それにのび太といういつもの見慣れた顔が揃っていた。
「この前パパから聞いたんだけど、人間の頭ってさ、起きて何時間かしないときちんと働かないらしいんだ」
雲ひとつない快晴だった。この日の授業は午前で終わったので、昼食をとり終えた3人は誰ともなしにこの場所に集まった。
最初は千年杉に登ったりスネオのラジコンで遊んだりしていたのだけれど、この日珍しく学校に遅刻したジャイアンが
「今日先生からこっぴどく叱られてさあ……」などと愚痴り始めたので、のび太が昨夜の考えを二人に披露したのである。
「学校って勉強するところなんでしょ?だったら、頭が働かないうちに学校に来る必要もないはずじゃない」
「そ、そうだよね!」
ペラペラと自分と同じような考えを喋るスネオの存在を心強く思ったのか、のび太も大きな声で賛意を示す。ジャイアンもその脇でうんうん、と目を閉じて頷いていた。
「学校がいらないわけじゃないんだよなあ」
スネオは腰を下ろしながら呟いた。
それに併せてのび太、ジャイアンと続いて円を描くような格好で地べたに座る。
「セイドが僕たちに合ってないんだよ、結局」
のび太の頭の中でスネオの発したセイド、という言葉が「制度」という漢字に繋がるまで少し時間が掛かった。
何となくその言葉の持つ意味を想像で補いながら、スネオの言葉に耳を傾けた。
「だって、今の学校の登校時間とか、勉強することなんて、全部大人が決めたことでしょ?
もちろん、勉強する内容は僕たちは決められないけど、せめて登校する時間くらいは僕たちに決めさせて欲しいよ」
「そうだ!その通りだ!」
不意にジャイアンが強い調子で喋った。少しだけ怒ったような目をしている。
今日先生から怒られたことが相当腹に据えかねているのかもしれない。
「そうだよ!大人は、仕事するだけだから朝から会社に行っても問題ないけど、僕らは勉強するんだよ?たくさん頭を使うんじゃないか!
それだったら、やっぱり朝はゆっくり寝なきゃ!」
やはり自分は間違ってなかったのだな、とのび太は思った。
学校は子供のためにあるのに、大人の都合で今の学校の仕組みがあるんだったら、そんなのやっぱり間違ってるんだ――
そんなことを考える。
「やっぱ、登校時間を変えさせよう!」
ジャイアンが拳を振り上げてシュプレヒコールを上げる。つられてのび太とスネオも「オー!」と声を上げた。
高く振り上げた拳はしかし、行き場なく元の位置に戻される。一瞬の沈黙が3人を包んだあとに、のび太がぽつりと呟いた。
「どうやって?」
「それは、お前……」
そこまで言ってジャイアンはもごもごと口をつぐんだ。気持ちだけではどうにもならないこともある。
小学生3人にできること、考えられることは、あまりにも少ない。
「ねえ、大昔の日本に行った時も皆で話したけどさ……」
それまで黙って聞いていたスネオが再び喋り始めた。
この中で一番頭のいいスネオなので、皆で何かを考えたり話し合ったりする時は自然と会話のイニシアチブを取るようになるのだ。
384 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 20:53:25 ID:AQwadvbn0
「日本の土地とか、社会の仕組みとかさ。そういうのって、元から何もなかったわけじゃん。なのに、
大昔の祖先が生きていく中で勝手に決めたこととかが、今も僕たちの常識になってるわけだよね。
そんなのって、やっぱりおかしいよ。だって今の僕たちには何の関係もないわけじゃん!」
「おお、そうだ!その通りだ!」
ジャイアンはまたもや腕組みをすると、感心した素振りを見せながらスネオに賛同した。
このコンビがいつも一緒にいるのは、やはり相性がいいからなのだろう。
「で、でもスネオ!」
「なんだよのび太」
「確かにそれはそうなんだけどさ、前も同じようなこと言って大昔の日本に行った時に、大変なことになったじゃないか!」
3人の脳裏にかつてのことが蘇る。白亜紀の日本にドラえもん、しずかちゃんを加えた5人で行ったあの時のことを。
「もう、雪山で遭難するのはこりごりだよ……」
「未来から来た、変なヤツと戦うのも嫌だぜ……」
ジャイアンとのび太の顔がみるみる曇っていく。
先ほどまで興奮しながら大きな声を出していたのに次の瞬間には落ち込んでいる。
感情の起伏が激しいのも、小学生ならではのことなのかもしれない。
「いや、何も大昔の日本に行くことはないさ。ドラえもんの道具があれば色々できるんじゃないの?」
「おお、そうだ!ドラえもんの力さえ借りればなんだってできるぞ!おいのび太、すぐにドラえもんを呼べ!」
「いや、でも、それは……」
スネオとジャイアンの言葉に、のび太は昨夜のやり取りを思い出す。
『僕は、道案内しかしないよ』
あいつ、変なところで融通が利かないからなあ……口の中でそう呟くと、のび太は目を伏せて地面を見つめた。
「なんだよのび太、乗り気じゃないっての!?」
「テメエ、俺たちに期待させといて、今更やめようったって……!」
「ち、違うよ!そうじゃなくって……」
二人の剣幕に負けたのび太は、しぶしぶと昨日ドラえもんが言ったことを喋り始めた。
-----
「――と、いうことなんだよ」
「なんだか面倒くせえな、いいよ!俺がドラえもんぶっ飛ばして話つけてやるからさあ!」
のび太の話を聞き終えると、ジャイアンは腕を捲くって大股に裏山を下り始めた。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよジャイアン!」
「なんだよスネオ!お前も反対すんのか!?」
「違うよそうじゃなくて……ヘタにドラえもんの機嫌を損ねたらマズいってことだよ」
スネオはジャイアンの腕を掴んで必死に説得した。確かにのび太にしても、力ずくでドラえもんを説き伏せることができるとは思えなかった。彼の頑固さを考えれば――それは過去の経験からも確からしい。
「じゃあ、どうするっつーんだよ」
ジャイアンが憮然とした様子でスネオに向き直る。その言葉を聞いたスネオは、ニヤリと笑うと二人を近くに寄せてヒソヒソと喋り始めた。
「こういうのはどうだろう」
-続-
>>365 言いたいことはわかるけどな…もうちょっとよく推敲してからレスしような
例えば
>友だちが「ケータイ」で「4時か5時くらいに」写真を撮るために「ケータイ」を
>用意したんですよ。
>まだ「買ったばかりのケータイで電池残量」も残ってました。
>しかし・・ 写真を撮ろうとした瞬間に「ケータイがきれた」んですよ。
>なんでもバッテリー電池がなくなったらしく・・
ら辺がパッと見表現がちょっと変だな
別に貶すつもりはないぜ
のび太が家に帰ると、ドラえもんがニコニコと機嫌よさそう顔で出かける準備をしていた。
のび太が帰ってきたことに気付くと、おかえり!と声をかけながら体に香水のようなものを振りまいた。
「嬉しそうだね、何かいいことでもあったの?」
「これからミイちゃんとデートなんだ!」
ミイちゃんというのはドラえもんのガールフレンドの一人(一匹?)だ。
ずんぐりむっくりな体型にも関らず、ドラえもんは意外とモテる。面倒見のいい性格と、普通の猫にはない博識さが異性を惹きつけているのかもしれない。
「ああ、そうなんだ。楽しんできてね」
のび太が興味なさげにそんな声を掛けると、ドラえもんは相変わらずしまりのない笑顔を浮かべながらタケコプターを付けて飛び立った。窓からその後ろ姿を眺めていると、澄み切った青空にドラえもんの真っ青な体がすいすいと溶け込んでいくように見える。
「無理に外に出かけさせる必要もなかったな」
のび太の背後にあるふすまがガラリと開き、ジャイアンとスネオがどすどすと大きな足音を立ててのび太の部屋に入ってきた。
声のした方に振り返ったのび太は二人と無言で目配せをすると、ドラえもんが寝床にしている押入れを開く。
薄暗い押入れには布団が敷きっぱなしになっているが、じめじめとした様子などはなく清潔さが保たれていた。
布団の足元には四次元くずかごがあるばかりで、たまにドラ焼きが隠されていることを除けば、押入れの中には何も置かれていない。
もちろんそれは「一見すれば」の話であるが。
「おい、どうだ?」
「たしか枕の下だったかな……あった!」
一人呟きながらドラえもんの枕の下をゴソゴソと漁っていたのび太は目当ての『それ』を探り当てると、後ろでじっと見守っていた二人の方に向き直った。
「あったよ、スペアポケット」
「よし、よくやったぞのび太!」
ジャイアンが大きな手でのび太の肩を揺すし、のび太はえへへ、と照れくさそうに笑った。しかしスネオだけは険しい表情を崩さない。
「安心するのはまだ早いよ。もしかしたらドラえもんが急に帰ってくるかもしれないしね。とりあえず、それを持ってもう一度裏山に集まろう!」
スネオが相変わらずのリーダーシップを発揮しながら二人に指示を出す。ジャイアンとのび太もそのことに特に異論はないようで、コクリと頷くと一斉に駆け出した。
「あら、スネオさん、タケシさん、もうお帰りになるの?」
「まった来まあす!」
「すいませんおばさま、また来ます!あ、今日もお綺麗ですね!」
「あらやだスネオさんったら……」
スネオは走って玄関に向かいながらも、のび太の母に対するおべっかは忘れない。
このあたりは流石、と言うべきであろうか。二人に少し遅れて、のび太がドタバタと階段から駆け下りてきた。
「あ、のびちゃん!宿題は終わったの?」
「今日はないよ!行ってきまーす!」
本当は今日もたっぷり宿題が出されていたが、今はそれどころではなかったのでとりあえずウソをついた。
ま、大事の前の小事ってヤツかな?と、のび太は今日学校で習ったばかりの言葉を頭に思い浮かべつつ、玄関を飛び出した。
「ねえ、スネオ!」
「なんだよ!」
「宿題が出されるのも、大人の勝手なツゴウだと思わない?」
のび太は走りながらスネオに声を掛けた。スネオはしばらく何も言わず前を見据えたまま走り続けたが、
しばらくするとのび太の方に顔を向け、「そうかもな!」と大きな声で言ってニッコリと笑った。
-----
「とりあえず何を出そうか?」
裏山に着いた3人は、地面に置いたスペアポケットを取り囲むようにぐるりと輪を描いて立っていた。
しばらく皆黙っていたが、眉間に皺を寄せて考え込んでいたスネオが最初に声を上げた。
「違う星に行けばいいんだよ!」
「違う星?」
スネオの提案にのび太が頓狂な声を上げる。ジャイアンも「どういうことだ?」という風にスネオの顔を覗き込んだ。
「僕らも随分と色んなところを冒険したけど、やっぱり日本……いや、そもそも地球であれこれするのって、無理だと思うんだ」
スネオの言葉にのび太は自分の記憶を紐解く。確かに彼の言葉には一理あった。海底、地底、過去、雲の上――どんな場所に行っても、大抵示し合わせたように事件が起きたものだった。
「確かにそうかもな」
ジャイアンも同じようにかつての体験を思い起こしたのだろう。険しい顔でスネオの意見に賛同した。黙って顔を見ながら二人の意見を確認すると、スネオは再び言葉を接いだ。
「もしもボックスを使うっていう手段も考えたよ。『学校の始まる時間を遅くして下さい』って。
でもさ、そんなんだったらキリがないじゃん。さっきのび太も言ってたけど、
宿題にしても何にしてもとにかく今の世の中には大人が勝手に決めた取り決めが多すぎるんだよ」
「それに、あんまり今の世の中を変えすぎちゃうと、タイムパトロールがやって来るしね」
「それもあるね。だから歴史は変えない方向で考えなきゃならない。で、どうも地球上には僕たちが自由にできそうな土地もない。となると……」
「他の星に行って、自由に過ごすってわけか!」
結論の部分をジャイアンが大声で叫んだ。スネオは嬉しそうにうんうんと頷く。
「そうは言うけどさ……」
それでも、のび太は一人不安そうな声を上げた。確かに様々な冒険を経験しているとはいえ、突然「他の惑星に行こう」と提案されては戸惑うばかりだろう。
「他の星に移住して、実際どうするってのさ?一生そこで暮らすわけ?僕、さすがにそんなのは嫌だよ!」
「馬鹿だなあ、何もそんなことをする必要はないんだよ。いいかい……」
スネオは手近にあった木の枝を拾い上げると、二人を近くに招いて地面に図を書きながら彼の抱いた着想を説明し始めた。その内容は以下のようなものである。
・・・
最初にのび太・スネオ・ジャイアンの3人で手ごろな無人惑星に移動する。そこでドラえもんの道具を使いながら、ある程度の生活基盤を築き上げる。
そうしてそれなりの環境が整ったら、クラスメイトや他の友達、最終的には学校全体の生徒を惑星に移住させる。
・・・
「全校生徒を移住させるだって!?」
「まあ、それはあくまで最終的な理想だけどね」
スネオは木の枝をポイ、と後ろでに放ると改めてのび太とジャイアンの顔を見渡した。
「いいかい、僕たちの目的は惑星に移住することじゃない。
あくまで『子供を無視した勝手な決まり』をどうにかすることなんだ。そこまではいいよね?」
「まあ、そうだな」
ジャイアンが相槌を打ち、のび太も頷く。二人が自分の話に着いてきていることを確認して、スネオは更に話を続けた。
「でも、僕らは選挙に行けない。この前社会で勉強したろ?国の仕組みを変えるには、選挙で自分と似たような考えを持っている人に投票するしかない、って」
「おうおう、やったやった。それか自分が国会選手になるかなんだよな!」
「国会議員だよ、ジャイアン。野球じゃないんだから……まあいいや。とにかく、僕らにはそのどちらも参加できないんだ」
「どうしてなんだよ!」
スネオの言葉にジャイアンが声を荒げる。あまりの剣幕にのび太とスネオは一瞬たじろいだ。
「ぼ、僕に言わないでよ!法律でそう決まってるんだから仕方ないじゃん。だから僕はさっきのアイデアを出したんじゃないか。
いいかい、もし僕たちが今のままで『登校時間を変えろ!』って主張しでも、誰も取り合ってくれないよ。
所詮子供の言ってることだしね。一々聞いちゃいられないさ。でも僕たちは本気だ……そのことを分かってもらわなくちゃいけない。
ところでのび太、サボタージュって言葉知ってるか?」
「知らないよそんな言葉」
「ま、そうだろうな。これはフランス語で『怠ける』って意味の言葉なんだけど……ほら、僕らも『サボる』って言葉使うことあるじゃない」
「おう、それなら分かるぞ。俺もたまに家の手伝いをサボったりするしな」
「そうそう。でね、この言葉は本来、資本家……ああ、うん。まあ偉い人たちに『俺たちのこともちゃんと考えろよ!』っていうのを主張するための行為を指してたんだ。
ほら、会社の人が皆休んじゃったら、社長は困るだろう?」
「そうだなあ、うちの店も母ちゃんがいなかったら閉めるしかないもんなあ」
「そこなんだよ!」
スネオはパンと両手を打つと、ここが話しの勘所、といった様子で大きく手を広げた。のび太も押し黙ってスネオの話に耳を傾ける。
「だから僕たち生徒が学校からサボタージュしたら、どうなると思う?」
「そりゃ、学校を閉めるしかないだろうな」
「え?先生たちだけが来るんじゃないの?」
「バカだな、のび太。先生たちの仕事ってなんだ?」
「そりゃ、僕たちに勉強を教える……あ」
「そうなんだよ、僕たちが学校に行きさえしなければ、先生たちの仕事はなくなっちゃうんだよ!
そうなったら、僕たちの要求を呑むしかないんじゃないの?」
のび太はなるほどな、という風に頷いた。確かにこの方法ならあるいは……僕らの主張も受け入れられるかもしれない。
むしろ選挙にも参加できない以上、主張を通すにはこの方法を選ぶほかないようにも思えた。
「……でも本当に成功するのかよ、それ」
「さあ」
ジャイアンの問いかけに、スネオはあっさりと答えた。熱弁をぶっていた割には随分といい加減な調子である。
「さあって、お前……」
「いいかい、ジャイアン。いきなり制度が変わるなんてのはやっぱり無理なんだよ。
世界的に見てもクーデターが成功した例っていうのはほとんどないんだ。だから、もっと長いスパンで見ないといけない」
クーデター?のび太とジャイアンは新しく出てきた単語に頭の中で疑問符を浮かべたが、何となくは言葉の意味は理解できたので黙ってスネオの話の続きを待った。
スネ夫にしてくれ
「そうか!もしそれで他の子供たちも『僕たちもサボろうか』ってなったら!」
「そうなんだ!今回の狙いはそれなんだよ。僕たちは選挙に行けないけれど、
子供が、それも日本全国の子供が本気だって分かったら、大人だって黙って見ているわけにはいかないと思うんだよ」
「選挙に行けない代わりに、実力で大人を動かすってわけだな!スネオ、お前は天才だ!」
思わずのび太とジャイアンが拍手する。スネオははにかんだように笑うと、それほどでもないよ、とニヤニヤ笑いながら胸を張った。
「よし、その方向でいこう!」
「さんせーい!」
「じゃあ、まずは適当な無人惑星を探すか。おいのび太、お前何かそういうのができる道具知らないの?」
「そうだなあ……」
のび太は腕組みしながら、これまでドラえもんに出してもらったあれこれの道具を思い出す。
宇宙救命ボート?いや、以前あれを使って有人の惑星に行ったことがあったな。たずね人ステッキ?
いやいや、人を探したいわけじゃない。ええと……うんと……。
「そうだ!」
何かを閃いたのび太は足元に置いてあったスペアポケットを取り合げると、乱雑に手を突っ込んだ。
「お、おいのび太!あんまり乱暴に探るとドラえもんにバレるって!」
スネオは慌ててのび太をたしなめた。スペアポケットは、四次元空間を通してドラえもんのポケットに繋がっている。
そのため、あまりポケットを乱雑に扱うとその感触がドラえもん本人に伝わってしまいかねないのだ。
「あ、そうだった。えへへ、ごめんごめん」
再び、静かな手つきでポケットを探るのび太。しばらくゴソゴソとやっているうち、あった!と声を上げた。
「これで調べれば分かるはずだよ!」
「なんだい、それ?」
「宇宙完全大百科端末機、って道具なんだ。この世のありとあらゆる情報が取り出せるんだよ。
ほら、一回ジャイアンズ対チラノルズの試合結果で揉めた時に証拠写真を出してくれたじゃない。それがこの道具なんだよ」
「おお、あの時の!」
「よし、じゃあそれで調べてみてくれよ!」
「OK!」
のび太は端末に設えられたマイクを手に取ると、口を近づけて喋り始めた。
-続-
「無人の惑星を探して!」
410 :
A/I ◆dz.rFkW5Z6 :2007/03/19(月) 21:27:25 ID:NR2TcB4x0
「無人の惑星を探して!」
411 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 21:34:34 ID:1vq97170O
わはは。どこまで続くんだ。
1000まで?
び び り 完 全 敗 北
Z7qsy5WJ0=2AWSTlrv0?
何だか凄い人に絡まれたもんだね。
びびり氏が不憫だ。
のび太の声にゴトン、と機械が少し揺れたかと思うと、一瞬後に端末の後ろ側から検索結果を記した紙が出始めた。
「おお、出始めた……っておい、のび太!」
「ええ!?何これ、紙が止まんないよ!」
「当たり前だろ!この広い宇宙に、無人の惑星が一体どれだけあると思ってんだよバカ!」
「そ、そんなこと言われたって!」
端末からはもの凄い勢いで紙が排出され、ついには10mほどまでに伸びていた。
「ええい、もういい!僕に貸せ!」
スネオが声を荒げてマイクを引っ手繰ると、端末にある『検索中止』のボタンを乱暴に叩いた。
「少しは考えて検索しろよ!お前GOOGLE使ったことないだろ?」
「だ、だってそんなにあるとは思わなくって……」
「もういい、黙って見てろ。あー、テステス。うん、大丈夫みたいだな。それじゃ……『無人の惑星で、かつ地球と同じ大気の状態を備えた星、更に水や資源も豊富で、一年を通して温暖な惑星』を検索してちょうだい。あ、『危険な生物はいない』ってのも付け加えてね」
スネオはスラスラと条件を読み上げた。
2AWSTlrv0も
たたたたたたいへんだね・
「さすがはスネオだな」
「最初からそうやって言ってくれればいいのに……」
スネオの指定が終わると、端末の画面には『OK』という文字が現れた。
しかし、しばらく待っても検索結果が排出される様子はない。3人は固唾を飲んで見守ったが、どうにも紙が出てくる気配はなかった。
「やいのび太!お前のせいで紙がなくなったんじゃないのか!」
「し、知らないよ!僕のせいじゃないよ!」
「どう考えてもお前のせいだろうが!この野郎、ぶっ飛ばしてやる!」
「いや、ジャイアン。そうじゃない。ほら、コレ……」
拳を振り上げたジャイアンを制止すると、スネオは端末の画面をジャイアンとのび太に指し示した。
画面には『Now searching…』の文字が浮かんでいる。
「何だ?これは」
「インターネットとかで同じような英語を見たことあるけど、多分まだ検索中なんだろうね」
「で、でもさっきはあんなにすぐに紙が出てきたよ!」
「そりゃ、数が多かったからさ。逆にこんなに時間が掛かるってことは、僕の指定した条件に当てはまる星があまりにも少ないってことなんだよ。いや、もしかすると……」
「もしかすると?」
419 :
A/I ◆dz.rFkW5Z6 :2007/03/19(月) 21:52:13 ID:NR2TcB4x0
なななんだー このインターネットは・・・・・・
こんな感じかな。がんばれ
「この宇宙には存在しないのかも。地球ほど人が住むのに環境の整った星なんて、ほとんど奇跡みたいな確率でしか存在しないからね。こりゃ検索条件を変えるしかないか……」
「そんなあ……」
のび太は力なく肩を落とした。ジャイアンも心なしか落胆したような表情を浮かべている。スネオの横顔にも、それは少し。
「仕方ない、一旦検索を中止してもう一度条件を変えないと……」
「待て、スネオ!」
ジャイアンが言葉を遮った。それとほぼ同時に端末がガタン、と音を立てる。3人が黙りこくって結果の排出される部分を見つめていると、ガガガ、と音を立てほんの10cmほどの紙が出てきた。
「……出、た!」
頓狂な声を上げて、スネオは吐き出された紙を指差した。
「やった!やったぞスネオ!のび太!」
「イヤッホーー!」
3人は検索結果を見ることもなく声を上げて抱き合う。これで、ようやく計画の第一歩が踏み出せる!
彼らの喜びは存外に大きいものだった。
「おっと、喜ぶのはまだ早い。ちゃんと何て星か確認しないとね」
ひとしきり喜んだ後に冷静さを取り戻したスネオは、二人を落ち着けるように喋ると再び端末に取り組むと、
後部から排出された紙を千切り取った。もしかしたら『Not found』なんて書かれているかも……
と少し憂慮したスネオであったが、心配とは裏腹にそこには一つの惑星の名前が記されていた。
『惑星ヒストリア』
「ヒストリア?聞いたこともないような星だね、それ」
「そりゃそうさ、この星は地球から何万光年も離れてるみたいだからね」
「コーネン?遠いのか、そりゃ」
「そりゃ遠いさ。光の速さでも何万年も掛かる距離にあるってことなんだから」
「新幹線でそんなに掛かるんだったら、確かに遠いよね」
「のび太、お前は本当に馬鹿だよな。いいか、光ってのは新幹線の種類じゃなくって、太陽から出てる光、つまり分かりやすく言うと『1秒間に地球を7回半回る速さ』ってことなんだよ」
「地球を!?」
「7回半!!?」
前にも言ったがもう1度言う。スネ夫にしろ
のび太とジャイアンは同時に声を上げて驚いた。
ジャイアンものび太も、同じような説明は既にドラえもんに何度となく受けているにも関らずこの体たらくである。
スネオは少し参ったような表情を浮かべたけれど、この二人は興味のないことにはてんで頭が働かないんだな、と思って納得することにした。
「とにかくそのくらい遠い星なんだ。今の地球の科学ではまだ確認できてなくても全然不思議じゃないってことさ」
「ふーん。でもまあ、関係ないかそんなこと!とにかく住めればいいんだしよ!」
「そうそう、住めば都、って言うしね!」
多少意味の合っていない慣用句を使うのび太のことは無視して、スネオは話を先に進めた。
「これだけ条件の整っている星だ、ドラえもんの道具は最小限のもので足りるだろうね。
あまり余計なものを持っていっても荷物になるだろうし、
第一勘の鋭いドラえもんだ。あれこれ道具を持っていくような行動は慎んだ方がいいと思うんだよ」
それはそうかもしれないな、とのび太は思った。ドラえもんは妙なところで勘が鋭い。
その代わり肝心なところで役に立たなかったりするのだけれど……。
のび太はそんなことを考えながら、じゃあ、どんな道具を持っていけばいいのだろうか?と考えた。
「どこでもドアは、必要だろうね」
「意義なーし」
「ちょ、ちょっと待ってよ!そんな大きな物持ってったら、それこそドラえもんにすぐ気付かれちゃうよ!」
ドラえもんはどこでもドアをタケコプターの次によく使う。
そんな物を持っていったら、たちまちのうちにドラえもんに気付かれてしまうに違いなかった。
「あのねえのび太。何もオリジナルの道具を持っていく必要はないんだよ」
「ど、どういうこと?」
「必要な道具は、フエルミラーで増やしてから持っていけばいいってことだよ!もう、何で僕の方が詳しくなってんのよ」
スネオは苛立たしげにのび太を怒鳴った。全く、どうしてこいつはこんなにもオツムの巡りが悪いのだろうか。
スネオはイライラしながら顔を上げると、のび太は「ああそうか」とだらしなく笑いながら頭を掻いた。
「あ、でも……どこでもドアじゃ大きすぎてミラーに納まらないかも」
「スモールライト使えばいいでしょ!もう次、次!」
こいつに付き合っていると日が暮れても時間が足りない、そう思ったスネオは、
独断で必要と思しき道具を次々とリストアップしていった。
のび太とジャイアンはその提案に特に反対することもなく頷いていた。
「全部でこんなもんかな」
「結構多いなあ。もう少し減らせるんじゃねえの?」
ジャイアンがリストアップされた道具の名前を見て、横から口を挟んだ。
「そうだよ。このカラオケキングとか、特にいらないんじゃないかな」
「何だとのび太!俺様の歌がない生活なんて考えられるか!カラオケは最優先だ!分かったか!」
「ま、まあまあジャイアン!とにかく、そういう風にジャイアンの娯楽とか色々考えてリストアップしてるんだから、これだけ持っていけば間違いないんだよ。それでいいか?のび太」
語気荒くわめき散らすジャイアンをなだめながら、スネオはのび太の方を見た。
まあ実際に歌うことはないと思うし……とその目は訴えていた。どちらにしてもこれ以上暴れられても困るのでそれ以上の議論を打ち切る。それでものび太には疑問の残る道具があった。
「でもさあ、武器はいらないんじゃないの?だって人のいないところだろ。ショックガンとか、ぶっそうじゃない」
「いや、万が一ってこともある。一応危険な生物のいない星を選んでもらったけど、ほら、狂犬病の犬とか、暴れ牛とかいたら僕たちだけで対処できないだろう?」
なるほど、スネオはそのあたりのことも考慮して道具を選んでいたのか。自分だけなら決して思い至らなかったことだな、と思いながらのび太はスネオの機知に感謝した。
「で、ほんやくコンニャクはどうするんだよ?まさか、食料代わりか?俺はコンニャクだけなんてまっぴらだぜ!」
「違うよジャイアン……僕らは何も知らない星に行くんだよ?これを使って、その星の動物と色々話せたら情報も集められるし何かと便利じゃない。もちろん非常食にするっていう手もあるけどね」
一通り道具を検討すると、3人は「スネオの選んだ道具を持っていけば充分だろう」という結論に達した。それでも随分な数である。
「じゃ、とりあえずスペアポケットから道具出して、フエルミラーでコピーしようか!」
「OK、僕がどんどん出すから、二人はそっちでコピーしておいてよ」
「任されよーう!」
「のび太、くれぐれも慎重に、ドラえもんに気付かれないようにやれよ!」
「分かってるって!」
こうして、ドラえもんには秘密裏に3人の計画は動き始めたのである。
-続-
430 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 22:16:25 ID:UC8CBCCh0
もうドラエモンはいいです。
はい
432 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 22:30:57 ID:UC8CBCCh0
とにかく話しを元に戻したいんですが?
ドラえもんの勢いに負けずにやっちまいなよ
【見られた?】変態電話が怖い!【オナニー】
1 :1 ◆gVTHFJ1ngI :04/08/11 21:42 ID:IowfOwmM
今日、漏れ(♀)以外誰もいなくなった、夕刻の事務所に一本の電話が。
漏れ「はい、○会社名○です」
相手「これはこれは、オナニー大好きなおねえさんですね」
変態電話 キタ━━━(;´Д`);´Д`);´Д`);´Д`);´Д`)━━━━!!!
漏れ「は?」
んで電話をガチャリ。
週に1度は、誰もいなくなった事務所で
ブラインドを締め切ってスッキリしていた訳だが、
もうバクバクでした。
何処からか覗かれていたんですか脳。。。。。
ちなみに周りで、事務所の中が覗ける建物は3つ。
1個はマンションの玄関側。2個目はセキ○イハウスのビル。3つめはマンションの部屋側。
何だかすごく怖くて、これから遅くまで残業ができないです。
436 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 22:37:15 ID:UC8CBCCh0
そこの山では自殺者がたくさんいます。
だから霊かなと・・
そういう霊感とか強い方います?
なぁなぁ、オレ埼玉から出撃するから、交通費出してくれ
マジで
良ければサブアド晒すわ
438 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 23:00:08 ID:UC8CBCCh0
交通費はいくらくらいになりますか?
100万円です
440 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 23:03:51 ID:fIjjOkLw0
びびりさん
「ガチ」ってどういう意味?
ガチ=本気でとか素でとかいう意味です
ガチンコの略です。
>>438 オレもオレも
交通費+宿泊費用だしてくれんなら明け方まで凸してやるぜwwww
444 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 23:07:07 ID:U/CJmzQ40
東京から岡山だったら片道だけで2万ちかくかかるよ〜。
>>441 ちょっとお金は用意できそうにないっすね・・
電車はかなりかかりますよ・・
最寄りが倉敷の場合、安くても片道16000かかるな(´・ω・`)
流石に、こんなに出すのはキツイかな?
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ突貫してみてぇぇぇぇぇぇ
突貫ってあんんですか?
16000かかるのは無理っす・・
すいません・・
その気持ち感謝します。
449 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 23:20:47 ID:UC8CBCCh0
あげ
最近スロットで勝った分があるから行けない事はないんだけど
釣り相手に金は使いたくないからね( ゜д゜)
だが蓋の聖地も見てみたいから、倉敷は一度行ってみたいぜ
ちょっと、
ドラえもんの続きのほうが気になるんだけど、
蓋というのはあの伝説の奴ですか?
俺もあれは拝見させていただきました。
同じように凸してください。
もし倉敷にくる用があればいいんで・・・
ついででもいいんで・・
探索してみてください。
>>451 それを言っちゃあおしまいよ
おまいのレスが引き金になるかもね
454 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 23:26:42 ID:Xq+F/lS50
解った!
>1の釣りの目的は泥警の新しいメンバー集めだ!
>>453さん
人がたくさん集まったら凸してくれるって勇者現れますかね?
456 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/19(月) 23:30:10 ID:UC8CBCCh0
飛行機なら14000円くらいよ?(;^_^A
と元岡山人より。
てか、頼むからこんな糞スレたてないでね。
値段がいくらにしても、
流石に金払ってまで行って欲しいとまでは
考えられないっしょ?
もっと近くだったらなぁ( ´〜`)
459 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 23:38:17 ID:RS6NciSXO
ドラえもんは?
これってコピペなの?
ここまでのまとめ
のびた不満
↓
ジャイアン不満
↓
スネオぺらぺら
↓
ドラえもんデート
↓
惑星ハッケン!
>>455 お?どした?いきなり?
勇者は無理だと思うよ。昨日から見てる人も釣り前提で見てるようだしね。
釣りだとわかってても全力で釣られるハズのオカ板住人がノってきてないでしょ?
スレ主の真剣さというか本当に凸してもらいたいってのが伝わってないんだと思うよ。
だから岡山県スレのレスへの反応もイマイチでしょ。
今日連れと凸して大して何もなかったってのでみんな離れたのかもね。
幸い1000までまだまだあるし時間あるならガクブル体験するまで再凸し続ければいい。みんなwktkできるような事がおこるまで。
それもスレ主の責任だと思うよ。
長文ごめんね
463 :
sage:2007/03/19(月) 23:52:36 ID:rMXoiSVLO
山から木を切るようなコーンという音や、銃声みたいな音(鳥避け?)が聞こえてきたことはいくらでもあるけど、気にしたことなし・・・。
山からはそういう音がするもんだ・・・。
怪談話のシチュエーションと相まって想像力が豊かになっちゃっただけでしょ。
大体、怪談話と竹の音が全然結びつかん。
ドラえもんにしてやられたなw続きが気になる
スレ主はこわいから誰かに凸して欲しかったんだね。忘れてた‥スマソ。
凸勇者が現れなくてもそのままでいいんじゃないかな?山の中ってのは普段聞かない色々な音がするもんだ。
最初に凸してから体調が悪いとかじゃなかったら気にせず忘れたら?
そうじゃなければお寺とかに相談するのが良い。
466 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 00:31:08 ID:ZQG61EWy0
そもそも1が体験した出来事がみんなに正しく伝わっているかが怪しい。
>>296 がまとめてくれてるけどこれでOK?
竹がカーンしか、印象がないから
あんまり怖い感じがしなかったよ。
ドラえもんマダー?
o((=゜ェ゜=))owktk
469 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 00:49:05 ID:ib8Fzg+CO
ぬるぽ
470 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 00:50:29 ID:jRCNsKNdO
471 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 00:55:28 ID:mHjBBq9r0
ドラえもんの続きが気になる
ほんと1はどうでもいいよ。
473 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 01:12:27 ID:HTZSdR8zO
…うーん
>>1があまりに凸してくれ、という所に疑問がある
普通、
(
>>1)こういう事がありました→(
>>1)何か曰くつきな場所でしょうか?→(
>>1+住人)それは心霊現象なのか?→(住人)じゃ凸いくか〜
みたいな順序なのに、
>>1は最初から誰かに現場へ行ってほしいとやたら懇願する。
割には次の日自分も行っている。
私の憶測だが、
>>1はスレを見て凸してきた人を友達と共謀してビビらせようとしている風にみえる。
まちBBSに立てないのは、下手に地元民が凸って来たら困るから。
まぁ私の憶測だが…
携帯からスマソ
475 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 02:36:32 ID:tEee+zDg0
これはツマランね
魅力があれば俺が凸してやったんだがなw
おまいら余計なレスするなよ
ドラえもんの続きが気になるんだよー
477 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 02:40:57 ID:tEee+zDg0
二番煎じ臭臭で、痛さ満載だわ^^
478 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 02:49:05 ID:yIsoKsRHO
レンタルで昔の映画ドラえもん借りて見た。
のび太の結婚初夜おもしろかったぉ
途中まで読んだ俺がマジレス
アップの仕方も知らないのにURLだけ教えてもらってからアップするのがはやすぎ
種松山と足高山なら探索したことあるけど日差山行ったことないなあ。
夏だったら行ってもいいけど、一体何が不思議で何を調べて欲しいのかワカンネ。
しかし、ドラのおかげで明日もこのスレ見に来る奴は一定数いるだろうなw
1はタイミング見計らってうまいこと興味をひけばなんとかなるよ。
もう一度山に行ったら光る竹があって切ってみると中に幼女がいたことにしたらどうだ?
んで翁は幼女を連れ帰って育てるの。
スレタイ打ち込む時に冷静に「たたたた」とか打ち込んでる
>>1を想像すると萎える
483 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 05:15:21 ID:qmolxxtvO
終了
「バカ、のび太!どこでもドアだけ出してどーすんだよ!スモールライトとビッグライトも一緒に出せよ!」
「ああ、ごめんごめん!」
「ちょっとジャイアン、タケコプターは余裕もって4つくらい作っといた方がいいんでないの?」
「おお、そうだな。悪い悪い、ガハハハハ!」
20分、30分と作業を続けていく内に、次第に道具の山が出来始めていった。
ふと耳をそばだてると、遠くの空からはカラスの鳴き声が聞こえる。いつの間にか辺りを夕景が包んでいた。
「のび太、あと幾つだ?早くしないとドラえもんにバレちゃうぞ!」
「待って!あと一つだから……はい、これ!」
そして最後の道具『ほんやくコンニャク』をジャイアンに手渡すと、素早く4つのコンニャクがコピーされた。
「結構な数になったなあ」
人数分をまかなうために一種類の道具を何個かコピーしたものもあるため、作業が終わって見直してみるとボリュームは相当なものになっていた。
「なあ……コピーしたのはいいけど、どうするんだ?これ」
「うーん……ま、僕が何とかしておくよ。とりあえず、だ。のび太は先に帰った方がいいね」
「え?どうして?」
「見ろよ」
そう言って、スネオは空を仰ぎ見た。木々の隙間からは真っ赤に染まった空がところどころ顔を出している。
「もうすっかり夕暮れだぜ。いい加減スペアポケットを元のところに戻しておかないと……」
「あ、そうか……じゃ、悪いけど先に帰るよ!また明日学校で!」
のび太は少し慌てたような口調で二人にそう告げると、駆け足で裏山から下りていった。
「ふー……じゃ、とりあえず道具を人目に付かないところに隠すから、ジャイアンちょっと手伝ってもらっていいかな?」
「任されよーう」
真っ赤に色づいた夕日が、西の空にゆっくりとその姿を隠そうとしていた。
「ただいまー!」
勢いよく玄関を開けると、乱雑に靴を脱ぎ散らかして一目散に部屋へと向かった。ドタバタと廊下を駆け、階段を走りあがる。のび太は背中に「廊下を走るんじゃありません!」という母親の怒鳴り声を聞いたが、今は構っていられない。
「ただいま!」
部屋にドラえもんはいなかった。どうやらギリギリで間に合ったらしい。のび太は安堵の溜め息をつくと、ドラえもんの寝室に向かった。
「ええと、枕の下に……と」
カラカラカラ。その時、背後で部屋の窓の開く音が聞こえた。タケコプターを外す音も、一緒に。のび太の背中に、冷たい汗が流れる。
「ただいま。……ん?何やってんの、のび太くん」
ドラえもんが家に入ると、何やらのび太が自分の寝室をいじっているのが見えた。心なしかドラえもんの目には、のび太の背中がギクリと反応したように映った。
(なんだ……?)
訝しい気持ちを抑えながら、ドラえもんはのび太の背中に近づいていく。
お、早起きだねw
「やあドラえもん、遅かったじゃないの」
振り返ったのび太は、にこにこと穏やかな笑顔を浮かべてドラえもんに言葉を返した。
「うん、それで君はそこで何をしてるのさ?」
「僕?ああ、今日は天気が良かったろ?だから、僕の枕と君の枕を天井のところで干してたんだよ。たまには干さないと、ダニがわいちゃうしね」
「へえ、君にしては気が利くじゃないか。どうもありがとう」
のび太はへへへ、と笑うと、後ろ手に襖を閉めた。その顔をよく見るとしかし、笑顔はどうも引きつっているように思える。
ドラえもんは「どうも不自然だなあ」と直感的に思った。
「ねえキミ……」
「のびちゃーん、ドラちゃーん、ご飯よー!」
丁度その時、階下からのび太の母親が晩御飯を呼びかける声が聞こえた。
はーい、のび太は返事をすると一目散にキッチンへと向う。
ドラえもんは未だ釈然としない気持ちを覚えながらも、自分の腹が随分減っていることに気付いたので「ま、いいか」と呟きながら階段を降りていった。
「おはよー!」
「お、のび太!今日は早いじゃん」
級友の言葉に「まあね」と軽い調子で返すと、のび太は教室を見渡しジャイアンとスネオを探す。実のところ計画のことをあれこれ考えると、いても立ってもいられなくて早起きしてしまったのだ。
のび太の母もドラえもんも、普段はギリギリまで起きてこないのび太が余裕を持って起床したのを見て随分と驚いていた。
「おいのび太、こっちこっち、来いよ!」
見ると、スネオとジャイアンもすでに教室に来ていた。3人は顔を見合わせると、へへへ、と笑った。どうやらみんな気持ちは同じらしい。
「悪かったね、昨日は先に帰っちゃって」
「いいってことよ。それより、ドラえもんの方は大丈夫だったか?」
「うん、何とか!ギリギリだったけどね。そっちの方こそ道具は大丈夫だったの?」
「おう!スネオの提案でな、裏山の崖に『あなほりき』で穴掘ったんだよ。それで、『おもかるとう』で道具を紙みたいに軽くして、一気にその中に運んだんだ!」
「え?裏山に置いたままなの?それじゃ、見つかっちゃわないかなあ……」
「はは、それは平気だよ。運んだ後はもう一回『おもかるとう』でものすごい重さにしといたから。ブルドーザーでも持ってこない限り運べやしないさ」
そう言ってスネオは朗らかに笑う。話しながらのび太は、相変わらずの機転を利かせているスネオを頼もしく思った。
「当番は誰だー?授業を始めるぞ!」
振り返ると教卓に先生が立っていた。話に夢中で、いつの間にか予鈴の鳴っていたことに気付かなかったらしい。
各々の机に向かいながら、スネオが小声で「昼休み、グラウンドな!」と呟くと、のび太とジャイアンは親指を立てながら大きな笑顔を浮かべた。
「のび太くんったら、せっかく枕を干すくらいなら布団も一緒に干してくれればよかったのに……」
「ドラちゃん、ありがとうね。助かるわ」
「あ、いいんですこれくらい!」
のび太の母の言葉を笑顔で返しながら、ドラえもんは竿竹に布団を干し終えた。
たまには家事も手伝っておかないと……居候であるドラえもんは、こうしてしばしば野比家の雑事をこなすようにしている。
「はー、終わった。どうして僕ってば、もう少し背の高い設計にしてもらえなかったんだろう。腰がメリメリいうよ」
ぶつくさと文句を言いながら階段を上がる。身長僅か129.3cmのドラえもんは、何をするにも一苦労だった。
「もう一眠りしようか……ん?」
欠伸をかみ殺しながら押入れに向かおうとしたドラえもんだったが、のび太の部屋の畳の上に一枚の紙が落ちていることに気付いた。
部屋を出るまでは確かに何もなかったはずなんだけど……不思議に思いながら、ドラえもんは紙を拾い上げ目を通した。
「何だ、未来デパートからのお知らせじゃないか。どうせまたDM……ん?ちょっと違うみたいだな。なになに、えー
『平素より未来デパートをご利用いただきまして云々……
昨日、午後3時より午後7時までの間、弊社の製品である【宇宙完全大百科端末機】のデータベースに障害が発生しておりました。
現在は通常通り稼動しておりますが、該当する期間にご利用になられたお客様におかれましては、早急に新しいデータをお調べになるようお願い申し上げます。
これからも我が未来デパートを……』
ふうん。相変わらずいい加減なところがあるなあ、あのデパートも。ま、僕には関係ないや。寝よう寝よう……」
−続−
494 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 07:12:35 ID:qmolxxtvO
お詫びと訂正
ドラえもん好評につき 打ち切り中止になりました
>>473 勇者が凸ったら、マネキンの首が現場に!って展開か。
マネキンならまだしも、エアガンで撃ってやろーぜ〜な事にもなりかねないな
この見解はどう?
>>1
497 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 10:06:20 ID:qmolxxtvO
⊂(・∀・)つ●
ドラえもんに占領されるのイヤなら
>>1が盛り上げなきゃなスレ主の義務やで
498 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 10:17:44 ID:KHp3L/RlO
母 「たけし…!」
たけし「ああ‥全てはこれからだ。」
>>1 よかったね。ドラえもんのお陰でスレが盛り上がってるよ
君さ、歌舞伎町スレとかメールスレ立ててた人だよね?
もう少し特徴消さないと、バレバレですよ
五百円
501 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 11:55:37 ID:qmolxxtvO
>>473に禿げ導。
なんつーか、まったく好奇心というか、魅力を感じないんだよな。
この程度の内容なんて、各地域心霊スポスレとか体験談スレに書いてもスルーされる程度のもんだろ。
そもそも凸ってる猛者たちはその場所に言い知れぬ魅力を感じて勝手に行くわけで。
「凸して下さい」だの「釣りじゃないです」だのは、誰に言われるわけでもなく、猛者たちが自分で判断すること。
最初から凸だの実況だのを前提にしてる次点で釣り臭い。何より厚かましい。
突撃して欲しかったら依頼スレに行け。どのみちスルーされるのがオチだが。
慈善事業だが凸人にも功名心というものがある。
スレの内容自体gdgdでこんだけ
>>1が叩かれてるような場所に好き好んで凸るアホがいるか。
山ん中で変な音聞いたことくらい俺だってあるっつの。
取りつかれたとか友人が消えたとかでもないし、別にスルーしても俺も
>>1も日常生活を送る上で困ることなど何一つ無し。
>>1はそんだけ自分で行動してんなら原因も一人で解明できるさ自信持てよやればできるさ良かったね。
無駄にスレ消費してないで、不思議な体験したなーくらいで終了しとけ。
「じゃ、決行は明日にしよう」
鉄棒に体を預けながら、スネオが提案した。
「明日!?それはちょっと急すぎないかなあ」
「バカ、こういうのは早いほうがいいんだよ。それに、僕らが向こうの惑星で生活基盤整えないと、皆がやって来れないじゃんか」
「そうそう、早ければ早いほどいいっつーの」
スネオの言葉にジャイアンも賛同した。そういうもんなのかなあ、と呟きながらのび太は首をかしげる。
「で、メンバーはどうするの?やっぱり、最初はクラスメートくらいから始めた方が……」
「バーカ、何言ってんの。この3人だけで行くに決まってるだろ」
「ええ!僕らだけなの!それはちょっと……」
さすがののび太もこの提案には承服しかねた。いくら無人の星とは言え、3人だけであれこれができるとは思えない。どうせ後から学校の友達を移住させるのならば、最初から誘っておいた方が楽なんじゃないか?
そんな思いを抱いていたからである。しかし――
「あのねえ、のび太くん。キミ、自分の胸によーく手を当てて考えてみたほうがいいんでないの?」
「え?僕の?」
「のび太、お前一度地底に子供だけの国を作ろうとしたことがあったろうが。
その時、クラスの奴らをあれこれ連れて行ったけど、それでどうしたよ?お前は」
「あ……」
のび太は記憶を振り返った。
あれはそう、ドラえもんに「どこでもホール」という道具を出してもらって地下の大空洞を見つけた時の話だ。
調子に乗った僕はその洞窟を「のび太国」と名付けて、独裁者を気取って、それで……。
「いいこと?のびちゃん。ある程度の人数が集まっちゃえば、必然的にそれをまとめるべき人間が必要になるし、
お前の時みたいに反発する人間も出てくるの。面倒でしょ?そういうのは。だから、まずは生活環境を整える!
それまでは余計なところにエネルギーを使いたくないわけよ」
「そうそう。それに惑星を整えてから友達を連れてくるんだったら、それからは最初に色々働いた俺たちが文句なしにあれこれ指示できるだろ?
ルールも決めやすいし。ま、確かに労力はかかるかもしれないけどな。ヘマするよりかはマシだろうが」
ジャイアンとスネオの言葉に、何も言い返えせずに頷くのび太。それでも、3人だけというのにはやはり不安が残った。
「じゃ、せめてしずかちゃんくらいは誘ってみようよ!これまでだって、色んなところを一緒に冒険してきたんだしさ。
それに、女の子がいたほうがあれこれ細かいところに気が回ると思うよ?」
「しずかちゃんか……」
「まあ、のび太の言うことにも一理あるかもな。でも……来るかあ?しずかちゃんが何もない惑星に、いきなり」
「学校をパニックにさせるなんてとんでもないわー、何て言いそうじゃんか」
「それは、まあ……でも、とりあえず声を掛けてみるだけ損はないんじゃないの?何も、氷河期の日本に行こうってわけじゃないんだしさ。
それに本当のこと言わなくても、とりあえず『惑星開拓に行くんだ』ってことだけ伝えれば充分じゃない!終わってから目的を告げればいいわけだし……」
しつこく食い下がるのび太に、初めは多少不服そうだった二人もついには折れた。
「のび太が誘うってことなら」という条件付きで、ヒストリア星開拓のメンバーに静が加わることが了承されたのであった。
「じゃ、一回家に帰った後に裏山で!」
「おう!」
「じゃあ!」
声を掛け合い、3人は校門でバラバラに別れる。のび太はその足で静の家に向かった。
(やっぱり、しずかちゃんは必要だよ!)
心の中でその言葉を何度も繰り返しながら、のび太は走る。
学校が始まるのが遅くなっても、宿題がなくなっても、それでもそこに、しずかちゃんがいなかったら――
そんなの、何にも意味がない!そんなキザな台詞を頭に思い浮かべて、のび太は一人はにかんだ。
・・・
「あらのび太さん、いらっしゃい。どうしたの?」
源家のチャイムを押すと、静はすぐに顔を出した。
大急ぎで走ってきたせいか、のび太の息はぜいぜいと荒い。すこし、まって……と絶え絶えに告げると、ようやくと深呼吸して3人の計画を話し始めた。
「実はね……」
・・・
太陽が少し傾いて、段々と空が橙になり初めた頃。スネオとジャイアンが昨日コピーした道具を前にあれやこれやと話していると、のび太が力ない足取りで2人の下へやって来た。
「遅いぞ、のび太!」
「あれ?何だか随分元気がないじゃん。どうしたってのさ。あ、分かった。お前のかあちゃんに何か怒られたんだろ!」
のび太は2人の質問には答えずに洞窟の中に入ると、声もなく座り込んで顔を腕の中に沈めた。
スネオとジャイアンは、どうしたのだろうという風に顔を見合わせるのだけれど、のび太は一向に口を開こうとしない。
しばらく待ってみてものび太は相変わらず何も喋ろうとしなかった。その様子に短気なジャイアンが業を煮やして大声で怒鳴りつける。
「
「やい、のび太!せっかくこれから惑星に飛び立とうってのに辛気くさいヤツだな!一体何があったってんだよ!何とかいいやがれ!」
ジャイアンは大声で威圧しながらのび太の襟首を掴んだ。
のび太は突然のことに一瞬狼狽したような表情を浮かべたのだけれど、すぐにまた悲しげな表情を浮かべ、やはり黙っているばかりだった。
「ジャ、ジャイアン!暴力は!落ち着いて聞いてみようよ、ね?な、のび太。一体どうしたんだよ。もしかして、ドラえもんにバレたのか?」
「おい!そうなのか、のび太!?」
スネオの思わぬ言葉に狼狽を隠せないジャイアンは、のび太の襟首から手を離すとその小さな肩をぐいぐいと揺すった。
のび太は後ろに前にガクガクと体を揺さぶられながら、ようやく静かに口を開いた。
「違う、そうじゃなくって……ゴニョゴニョ」
「はあ?!しずかちゃんに断られたあ?!」
「お前、たったそれくらいのことで、そんなに落ち込んでたってのかよ!?全く、驚かせやがって……」
「そんなことくらいだって!?違う!それだけじゃないんだよ!」
2人言葉にのび太は剣幕を変えて怒鳴った。
「しずかちゃんが言うには
『惑星に行くのはいいとしても、その間ずっと学校を休むの?そんなことしてたら、すぐに大騒ぎになっちゃうじゃない。
バイオリンのお稽古もあるし……。だから、ごめんなさい。勉強に遅れちゃうのも嫌だから、今回はタケシさんとスネオさんと一緒に行ってね』
って……」
「……」
確かに静の言うことにももっともだった。
開拓をすると言っても、その間地球に3人の姿がなければすぐに計画は露見しかねない。
そこを何とかせずに、移住も何もあったものではないだろう。
「やっぱり、無理だったんだよ最初から……」
のび太が再び力ない声を上げた。
ジャイアンもここに至って計画が重大な暗礁に乗り上げたことに気付いたのか、何も言わずに黙って目を閉じている。
そしてその横のスネオは――
「――つまり話を総合すると『僕らが地球にいたまま、僕らがヒストリア星を開拓すれば』何の問題もないわけだ。そうなるよな?のび太」
「そ、そうだけど!そんなの、無理に決まってるじゃないか!」
スネオのバカげた提案にのび太は声を荒げて反論した。地球にいたままヒストリアを開拓する?
そんなメチャクチャな話があるか!のび太は内心で憤った。
しかしそんなのび太の気持ちとは裏腹に、スネオは何やら確信めいた目つきをしている。
「……ドラえもんの協力が必要になるな」
「ドラえもん?何言ってるんだスネオ、だからドラえもんは――」
「いいから聞け。協力って言っても、別に計画のことを話すわけじゃないさ。のび太、お前はまず適当な理由をこじつけてドラえもんから『分身ハンマー』を借りてこい」
「あ……」
のび太は思い出した。『分身ハンマー』、かつて二度ほど使ったことのある道具。
やらなければいけないことが2つできた時に、そのハンマーで頭を叩くと自分の分身が出てくる道具だ。
なるほど、確かにこの道具があれば静の要望も、僕らの心配も一度に解決されることになる。しかし――
「でも、ドラえもんが貸してくれるかなあ?」
「そこはちょっと頭を使えよ。まあ、お前自身の都合で道具を出してもらおうとしたら渋るだろうよ。
でもさ、例えば『しずかちゃんが家の手伝いと学校の宿題を両方しなくちゃいけなくて困ってるんだ』とか言えば、案外すんなり貸してくれると思うぜ」
なるほど、確かにスネオの言う通りかもしれない。ドラえもんはのび太の頼みには中々厳しいところを見せるが、その友達のため、とりわけ静の頼みには結構簡単に応じる部分がある。
「確かにそうかも……うん、じゃあその方向で頼んでみるよ!」
「頼んだぞ、のび太。そこが上手くいくかどうかが計画の成功を握る鍵なんだからな!」
「失敗したら、ぶっとばす!」
スネオが知恵を出し、ジャイアンが檄を飛ばし、のび太が道具を調達する。それぞれがそれぞれの役割を果たしている分、これはこれで存外いいトリオなのかもしれない。
・・・
のび太が家に帰ると、ドラえもんは大きな口を開けて昼寝をしていた。
自分は気ままに生きてるくせに、僕に偉そうに説教しないで欲しいよな……
と内心で苦々しく思ったのび太だったけれど、本来の目的を思い出しドラえもんに声を掛けた。
「ねえドラえもん、起き……」
起こしかけたところで、はたと気付く。
(寝てるんだったら勝手に借りてっちゃお)
何も馬鹿正直に頼むこともないな、と思ったのび太はドラえもんの押入れを開けるとスペアポケットを引っ張り出す。
口の中で分身ハンマー、分身ハンマー、と呟きながら目当ての道具を探し出した。
「あった!これだこれだ」
ふと、振り向いてドラえもんの様子を確認した。相変わらずガーガーといびきをかいて眠っていた。本当に呑気なものだ。
(もうすぐ僕が家出をするっていうのに)
そんなことを思いながら、のび太はタケコプターを頭に付けて再び裏山に向かった。
「おうのび太、無事に持ってこれたか?」
「うん、この通り!」
ジャイアンの問いかけに、誇らしそうにハンマーを振りかざすのび太。スネオが安堵の表情を浮かべた。
「よし、じゃあまずは僕たちの分身から作ろうか。のび太、このハンマーの使い方を教えてくれ」
「使い方って言っても、ハンマーで頭をコツンと叩くだけだよ……あ、でも」
「でも、何だよ」
「分身のやる気がないと、やる気のないぶん色が薄くなっちゃうんだよね。だからやる気のない分身だとすぐにバレちゃうかも……」
のび太は思い出す。
一度、家の手伝いと静との用事がブッキングした時にこの道具を使ったことがあるのだが、その分身の色が随分と薄かった。
とは言えその時は用事をこなせればよかったので、色が薄くとも不都合はなかったのであるが。
スネ夫「…何故、ここへ来た。」
のび太「僕は…ドラエモン129型の同居人、野比のび太です!」
スネ夫「残念ながらこのドラは三人用なんだ。悪いけどのび太は…」
出来杉「総員、第一種鑑賞配置。耐音迎撃席用意。」
しずか「パターンオレンジ!たけしさんです!」
スネ夫「のび太…出撃だ。」
「ま、とりあえず出してみるか。よしのび太、とりあえず頭貸しな」
「ええー?僕からあ?」
「経験者からすんのが一番でしょ!どうせみんなやらなきゃいけないんだし。ほら、出す出す!」
スネオにせっつかれて、しぶしぶといった様子で頭を垂れるのび太。
それを待ってからスネオは振りかぶるようにハンマーを持ち上げ、のび太の頭をガツンと叩いた。
「痛ったー!!」
ピョコン!のび太の叫びと同時に、体から分身が飛び出す。
「おお、出たな!」
ジャイアンが目を大きくした。そこにはのび太と身長も見た目も全く同じの人間、まさにのび太の分身そのものが立っていた。
「でもやっぱ、薄いなあ。これじゃドラえもんにすぐにバレちゃうな」
二人ののび太をしげしげと眺めながら、スネオが眉をしかめた。
「じゃ、分身じゃない方ののび太が残ればいいんじゃないの?どっちにしたってのび太はのび太なんだしよ」
「嫌だよ!僕が惑星に行くよ!」
「僕だって惑星に行きたいよ!」
「何を!僕のくせに!」
「なんだよ、そっちだって僕のくせに!」
ジャイアンの言葉に、二人ののび太がケンカを始めた。のび太がのび太とケンカする――
最初はその様を面白がって見ていたスネオとジャイアンだったが次第に何が何やら分からなくなってきて、最後の方にはうんざりした顔になっていた。
「ああ、もう!うるさいうるさい!とりあえず一つに戻れ!」
スネオは一喝すると、オリジナルののび太の頭をもう一度叩く。コツン。その瞬間、分身ののび太が本体ののび太の体にスポンと収まった。
「自分とケンカして、どうするんだよ!バカ!」
「だってえ……あんまり生意気だったから……」
「それも含めてのび太でしょうが!
もう、真面目にやってくれよ!いいか、どっちが惑星に行ってもいいけど、どっちものび太なんだから3日おきに交代、とかにすればいいんだよ。
最初の目的は生活の基盤を整えるだけなんだから!サボタージュする時は分身は不要なんだし」
「あ、そうか。えへへ、忘れてた」
「忘れてた、じゃないっつーの!」
だらしなく笑うのび太の頭にジャイアンのゲンコツが飛んだ。ゴチン、と鳴ったその音は、ハンマーで叩かれるよりもよっぽど痛そうだった。のび太は涙目になって、声もなくうずくまる。
「じゃ、もう一回叩くよ。僕の説明で少しはやる気出たろ」
「もう少し優しく叩いてくれよ」
スネオはOK、と言ってから再びハンマーを振りかぶる。コツン。今度は先ほどよりも控えめに振り下ろされた。と、同時にピョコンとのび太の分身が飛び出す。
「おお、今度はどっちがどっちだか分かんないぞ!」
「うん、これなら本体も分身も同じようなもんだね!」
どっちが行っても同じ、というのが分かってのことだろう。のび太の分身は少しも色が薄くなることなく飛び出してきた。
「ま、じゃあ後は二人で話し合ってくれよな。今度は僕たちが分身を出しとくから」
「じゃ、とりあえず一カ月おきに交代するってことでいいんじゃないの?」
「そんなに待てないよ!3日おきにしよう!」
「何言ってんだい!3日じゃ短すぎるよ!」
相変わらずのび太同士はケンカを止めない。ジャイアンはやれやれ、とため息をつきながら苦笑いを浮かべた。
「じゃあ、ジャイアンもなるべくやる気だしてね」
「おう、朝寝坊のためだ。やる気はバッチリだぜ」
コツン!スネオがジャイアンの頭を叩く。やる気バッチリ、その言葉の通り、のび太と同じく本体と遜色のない分身が出てきた。
「何か、自分で自分を見るのってあんまりいい気持ちじゃねえな」
「そりゃ、俺も同じ気持ちだって」
「それにしても……」
「ああ、いい男だな……」
うっとりと互いを見詰め合うジャイアンとジャイアン。そのあまりにも異様な光景を見てスネオは総毛立つ気持ちだった
「ぼ、僕も分身を出そう」
ぶるり、と震えながらスネオは己の頭上にハンマーを振りかざす。コツン、と音を立てて頭に当たると、スネオの横にその分身が立った。
「これで皆揃ったね。おいのび太、話はまとまったか?」
「分かった、じゃあ一週間交代でどう?」
「うーん、じゃあそこで手を打つよ。ちゃんと一週間したら戻ってきてよね!」
「俺らも一週間ってことでいいよな、俺」
「おう、それでいいぜ、俺!」
のび太もジャイアンも、それぞれの分身と話がまとまったところのようだった。
スネオはその様子を確認すると、チラリと自分の分身の方を見る。
「僕らは……」
「ああ、僕はこっちで待ってるよ。読みたい漫画もあるし、それに元に戻れば記憶とか経験とかが一緒になるでしょ?だったらどのみち同じことじゃん」
さすがは自分の分身だな、とスネオは思った。分身の方もそれを察したようで、お互い無言でにやりと笑う。
「よーし、これで準備万端整ったわけだな!それじゃ、ヒストリア星に向けて、しゅっぱーつ!」
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
勢いよく声を上げたジャイアンをのび太が慌てて留めた。
ジャイアンとスネオ、そしてその分身が一斉にのび太の方を睨みつける。
「なんだよ!」
「しずかちゃんがまだじゃないか!しずかちゃんも連れてこないと出発できないよ!」
「もう、モタモタしてんなよ!」
「さっさと行って、分身作ってきなさいよ!」
叱咤の声がステレオで飛ぶ。のび太はうるさそうに「分かった、分かったから!」と叫ぶと、スネオからハンマーを受け取って静の家に向かった。
「今度は了承してくれるといいんだけど……」
不安げな呟きを漏らしつつ空を飛ぶのび太の眼下に校庭が見える。放課後のグラウンドには、サッカーやドッヂボールをしている生徒がちらほらいた。
「学校、ずっと昼休みか放課後だったらいいのにな……」
そんな無茶な願望を、本気で祈っているのび太であった。
・・・
「しずかちゃーん!」
玄関の前で大きな声を上げて静を呼び出すのび太。
今度は首を縦に振ってくれればいいのだけれど……やっぱり一緒に惑星に行きたいよ……
そんなことを考えながら、ドアが開くのをドキドキしながら待つ。
「あら、のび太さん。また来たの?」
「あ、うん。さっきの話なんだけどね」
「またなの?あのことだったら、私は行けないって……」
静は説明も待たずにのび太の誘いを断ろうとする。その言葉を慌てて押し留め、のび太はハンマーをポケットから取り出した。
「ほ、ほらこれ!覚えてないかな、ドラえもんの道具で、自分の分身を作るハンマーだよ」
「分身?ああ、そう言えば一度のび太さんが使ってたことがあったわね。でもそれがどうかしたの?」
「だからさ、これがあればしずかちゃんが二人に増えるんだよ!学校にも行けるし、惑星にも行けるようになるんだ!だからさ、行こうよ惑星!ね、一緒に!」
「分身って……」
突然の提案に戸惑いを隠そうともしない静だったが、今度は無下に断るのではなく少し冷静に考えている様子だった。
静は優等生ではあるが、男勝りに活発な部分もある少女だ。
かつて一度のび太と体を入れ替えて、男の子と野球をしたり木登りをしたこともある。
そんな静のことなので、惑星を開拓するというのは興味のない話ではなかった。
「それならいいけど……でも、学校の勉強に遅れちゃわないかしら?」
「それなら大丈夫だよ!分身がしずかちゃんの体に戻ったら、その間に分身が見たり聞いたりしたことは、しずかちゃんが実際に経験したことになるんだからさ!」
のび太は早口でまくしたてた。ここで不安を与えるようなことを言ってしまえば、また断られてしまいかねない――
直感的にそう考えたからだ。静は口に手を当てたまま黙って考える素振りを見せたが、それも少しのことで。
「……分かったわ、行きましょう」
と朗らかに笑った。
「本当?!やった!じゃ、さっそく分身出すね!しずかちゃん、ちょっと頭出してもらっていいかな?」
「あんまり強く叩いちゃやあよ」
のび太は大丈夫、大丈夫、と得意気に腕をまくると、ゆっくりとした動作で静の頭をハンマーで叩いた。
コツン。
同時に静の体から、分身が飛び出す。
「出た!……って、あれ」
「本当に私そっくりなのね。でも……なんだか色が薄くない?」
静は自分の体から飛び出した分身をまじまじと見た。背格好は全く同じなのだけれど、全体的に何か色が薄く……
いや、色がというよりは、存在感そのものが希薄な感じがしたのである。
「これじゃあダメだよ、しずかちゃん。このハンマーで出てくる分身は、あんまりやる気がないと色が薄くなっちゃうんだ。だからもう一回やり直さないと……」
「え?どうして?ちゃんと分身ができたじゃない」
のび太の言葉に、静はひどく不思議そうな声を出した。
「どうしてって、この分身じゃあしずかちゃん本人じゃないって皆にバレちゃうじゃないか」
「ううん、そうじゃなくって……この分身さんの方が惑星に行けばいいんじゃないってことよ。
元に戻ったら、経験や記憶は一緒になるんでしょう?
それに全く一緒の分身さんだったら、私が行っても彼女が行っても何も代わりはないんじゃないの?」
静は淡々と語った。最初は釈然としなかったのび太であるが、静の説明を聞きながら「なるほど、それもそうか」と納得する。
「じゃあ惑星開拓して来てね!記憶、楽しみに待ってるわ!」
「うん、私も勉強とかバイオリンのお稽古とか、頑張ってね!」
目の前で二人の静が快活に話しているのを見て、のび太は何となく照れくさい気持ちになった。自然と頬が赤くなるのを感じたので慌ててそっぽを向くと、静の方を見ないようにしてタケコプターを渡す。
「裏山、みんないるから。行こう!」
飛び立つ静を静が見送る。少し色の薄くなった静は髪の毛が栗色になっていて、太陽の光を受けてまばゆく輝いていた。
・・・
「遅いぞのび太!」
「やあしずかちゃん、いらっしゃい!あれ?髪の毛染めた?」
やって来た二人をジャイアンとスネオが出迎える。違う違う、そうじゃなくて……と言いながら、のび太は一部始終を説明した。
「ふうん、じゃあしずかちゃんだけは分身の方が来たんだ」
「分身って言われるのは何だか変な気分だわ」
スネオの言葉に複雑そうな顔を浮かべる静。
それもそのはずで、いくら分身といえどそれは便宜上の呼び名に過ぎず、実際はどちらが本体でどちらが分身かという区分にはあまり実益がない。
531 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 12:56:12 ID:KHp3L/RlO
ジャイ子「私は3人目だから…」
スネオもそのことに気付いたのか、慌てて
「ごめんごめん!変な意味はなかったんだ。しずかちゃんはしずかちゃんだもんね」
と紳士的な笑顔で対応した。
「じゃ、これでメンバーは揃ったわけだな!」
改めてジャイアンがこの場を仕切る。こういう空気の運び方に長けているのは、やはりガキ大将だからかもしれない。
「よし、じゃあ行くぞ!」
「今すぐに行くの?寝るところは大丈夫なの?ドラちゃんは?」
ジャイアンの言葉に、静が不安そうな声を上げた。
「あー、と。うん、大丈夫大丈夫、寝るところとかは心配ないよ。ドラえもんに色々道具借りてるからね。
ドラえもんは、そう、ちょっと体の調子が悪いみたいで、しばらく22世紀に帰ってるんだって!そうだよな、のび太?」
「え?う、うん!そうなんだ、ドラえもんのやつ、今メンテナンスしてるんだよ!終わり次第、来るんじゃないかなー?」
スネオのウソにのび太が合わせる。少しだけ声に動揺の色が出てしまったけれど、静はそれには気付かなかったらしく「そう。でもドラちゃんの道具があるなら安心ね」と言ってそれ以上は異議を唱えなかった。
「ようし、じゃあ改めて!スネオ、どこでもドア!」
「はいよ、ジャイアン!」
洞穴の奥にあった道具の山からどこでもドアを取り出すスネオ。のび太には鮮やかなピンク色のそのドアが、これから待つ楽しい未来を象徴しているように思われた。
「じゃ、行ってくるね。分身ハンマー、こっそり戻しておいてね」
「任せてよ!それと、きっかり一週間だからね」
「店番とか大変だろうけど、任せたぜ!俺!」
「おう、心配すんな!」
「じゃ、ママによろしくね。あ、ちゃんとゲラゲラコミックと少年ジャプンは買っておいてね」
「大丈夫だって、安心して行ってきてよ!」
それぞれがそれぞれの『自分』に別れの挨拶をすると、のび太、スネオ、ジャイアンは連れ立って裏山を下って行った。
「よし、それでは記念すべき第一歩です!みんなで力を合わせて、がんばろー!」
のび太が音頭を取ると、4人は声を揃えて「オー!」と叫んだ。
「惑星、ヒストリアへ!」
(遡ること6日前――)
「どうだ?斥候は帰って来たか?」
「いえ、まだです。この分ではおそらく……」
「そうか……」
薄暗いテントの中で男が二人、声を潜めて話し合っていた。
「タカベさん、もう一度斥候を出すよりはいっそ進軍した方がベターだと思います。
斥候が捕まったとなれば、こちらの動きも向こうに知れているでしょうし」
「いや、このままパルスタ軍とぶつかってもジリ貧になるだろう。戦力に劣るこちらの血が無駄に流れるのは自明のことだ。とりあえずは様子を見た方がいい」
「しかし!」
タカベと呼ばれた男は大声を出した男の口に無言で手を当てた。男は息だけの声で、すみません、と呟いた。
「どちらにしてもう夜更けだ。兵も休んでいる。我々も一度体を休めてから作戦を練り直そう」
タカベはそれだけ告げると、ランタンに灯った火を消してテントを後にした。もう一人の男も無言でそれに着いていく。
「今日は星がよく見える……」
呟いたタカベは、懐から煙草を取り出した。
「明日は暑くなりそうだな」
「この季節ですからね……」
タカベは男と他愛もない会話をしながら、胸一杯に吸い込んだ煙をゆっくりと虚空に吐き出した。
-続-
536 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/20(火) 14:53:38 ID:+M4NN+Pj0
友だちのケータイの件ですが・・
家に帰って充電すれば直ったとのことです。
しかし変です。
昨日、現場周辺探索したときに同じケータイの友だちがいて・・
1人は山に持っていっていて、もう1人は家が山から近いので置いていったんですね。
だから充電器ももちろん同じなわけで・・
途中でその友だちの家にいって、充電してみたんですよ。
ほかにも裏に入ってる、電池?みたいなのを交換したりと・・
それで原因はバッテリーだったはずなんです。
友だちとの入れ替えたら写真撮った側のケータイはつきましたから。
>>369さんがいうように確かに使えました。
でも家に帰って充電器にさすまでは使えなかった。
やぱなんかありそうな・・
537 :
A/I ◆dz.rFkW5Z6 :2007/03/20(火) 14:54:34 ID:0foSpFd10
しかし変ですね
538 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/20(火) 14:58:11 ID:+M4NN+Pj0
539 :
A/I ◆dz.rFkW5Z6 :2007/03/20(火) 15:02:16 ID:0foSpFd10
あなたのうしろに・・・・気配をかんじます
540 :
A/I ◆dz.rFkW5Z6 :2007/03/20(火) 15:03:43 ID:0foSpFd10
いや・・・・やめときましょー
気配? A/Tさんはどうやったら
みんな信じてくれると思いますか
u---Mu あなたの守護霊が言っています
543 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 15:10:40 ID:FXDpJGrbO
>>541 A/Iさんじゃないが
もうこの状況やったら無理じゃまいか?
気を悪くしないで聞いてもらいたい。
釣りだろうがガチだろうがオカ板じゃあまり関係ないんだ。
要は内容がショボすぎるんだ。
544 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 15:14:11 ID:jZSp9+JI0
やばすぎる話ですが の方はどうなったの?
>>542さん
守護霊ですか・・
って怖いですよ。 なんていってるんですか?
>>543さん
内容は確かにショボいと思います。
別に対してオカ板の人にしたら怖くないと思うし凸したいと思えない内容だと思います。
夏にでも夜いけるときにそういうの大丈夫な友だちなどにとりあえず凸を頼んでみようかな
と思うんですけど・・
あなたの守護霊は「 けーたいの電池買え」と・・・・・言ってます
「スネオのウソにのび太が合わせろ」とも・・・・友人のことでしょうか?
まぁーしかしぃーーとんだ災難にあわれましたねー
「触らぬ神にたたりナシ」・・・しみじみwww がんばってね!
>>541 小学生か中学生か分からないけど、
せめてもう少し日本語勉強してから出直してきた方がいいよ。
煽りとかじゃなくて、本気でね。
548 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 15:24:43 ID:FXDpJGrbO
>>545 それがイイんじゃまいか!?
その時に心霊写真なり怪奇現象が起これば書き込めばイイし。
あと、文章は一回どっかにまとめてから、ある程度一気に書き込む方がイイぞ
起承転結をしっかりとな。
レスが読みやすいだけでみんなの関心もカナリ違ってくる。
間のあけかたも重要だしな
549 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 15:57:15 ID:KGpVc6rpO
どうした?
下手な釣り師がキャラ作りに失敗した例としてのサンプルとさせていただきまし。
フフーン
552 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 17:58:14 ID:gTHJsxnp0
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555 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 18:11:42 ID:DB61j0rGO
作ってミミカ No.1(´ω')-☆
話題のフィッシング詐欺ですか?
いけない子でちゅね1は。
ドラえもんも終了?
558 :
シズカちゃん:2007/03/20(火) 18:51:43 ID:0bd8rb5K0
このスレは一〇〇〇両した
抵抗は無意味だw
ビビンバ、ズッパ、たんたんめ〜ん♪
561 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 20:20:18 ID:qmolxxtvO
(・∀・)ノアゲじゃ
562 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 20:52:56 ID:ib8Fzg+CO
クスクス・カタプラーナでポイッ!!!
「ここがヒストリア星かぁー!」
ドアを開けると、一面に広がる緑の平原。
空は抜けるように青く染まっていて、気候は汗が出そうなほどの暑さだった。
「なんて心地のよい緑の匂い……」
静は目を瞑ってヒストリアの空気を胸一杯に吸い込むと、陶然とした表情を浮かべた。
その可憐な横顔を盗み見ながら、のび太は「やっぱりしずかちゃんが一緒でよかったな」と改めて思った。
「さあさあ皆さん、僕たちは地球人でこの星に来た最初の人間になったわけです。これは非常に喜ばしいことです!」
スネオがおどけたような口調で演説を始める。
堅いことを言っているようだが、口元はだらしなく緩んでいた。どうやらスネオも興奮しているのだろう。
ジャイアンに至っては、着いた瞬間から大声を上げてそこらを走り回っていた。
「スネオ、最初に着いたのがここっていうのも何かの縁だよ。とりあえずここから全部を始めようよ!」
「そうだな、賛成!」
「異議なーし!」
いつの間にか皆のところに戻ってきていたジャイアンものび太の提案に賛同した。チラリと横目で静の方を窺う。
相変わらずこの土地の空気を楽しんでいるようで、別段のび太の話には興味がなさそうだった。
「じゃ、まずは住むところからだね……よし、これだ!ポップ地下室!じゃ、とりあえず地下室作るからちょっと離れてね」
のび太は皆を遠くに行くように言って、ポップ地下室の操作に取り掛かった。
「広さは……とりあえず教室くらいの大きさにして……これでよし!」
道具の調整が終わったところで、のび太はポップ地下室の取手を握り、一気に垂直に押し込めた。
その瞬間、のび太の足元で『ドド……ン』と静かで重い音が響く。無事に地下室が完成したようだった。
「できたよー!」
「よし、じゃあ早速中に入ろうぜ!」
遠くでその様子を見守っていた3人がのび太の下へ駆け寄る。のび太がドアを開けると、4人は地下室になだれ込んだ。
「なーんか、殺風景な部屋だなあ」
地下室の中は一面白く、がらんどうとしていた。
「そりゃあただの地下室だからね」
のび太が言うと、静かはたちまち顔を曇らせる。
「こんなところに住むの?あたしこんなところいやあよ!お風呂もないじゃない」
憮然とした様子でのび太に抗議する静。彼女にとって風呂もない居住環境というのは、まず有り得ないものなのだろう。
早くも帰りたそうな雰囲気を出し始めていたので、のび太は慌てて言葉を付け足した。
「ち、違うんだって静ちゃん!それぞれの住む部屋は今から別に用意するんだよ!そこにはちゃんとお風呂もあるからさ!」
「あら、そうなの?なら良かったわ」
お風呂がある、と聞いた途端に静は機嫌を良くした。
女心ってのは中々面倒なんだな……そんなことを考えながらのび太は安堵のため息をつく。
「じゃあ、とりあえず外においてある道具をある程度こっちに運んじゃおうか」
スネオの音頭でもう一度地上に戻る。空は相変わらず青く明るく、日の落ちる様子もなかった。
「あれは、太陽なのかしら?」
空に燦燦と光る星を指差し、静が聞いた。
「さあ、どうなんだろう?なんせ地球から随分遠い星だからね。もしかしたら、太陽系ですらないのかもしれないし。ま、とにかく住めるんだから難しいことは言いっこなし!運ぼう運ぼう!」
静の疑問を適当に受け流すと、スネオは両手一杯に道具を抱えて地下室に運んだ。
「のび太、大きい道具はどうする?」
「全部持っていっても狭くなっちゃうし、入り口も狭いから、どこでもドアとかはとりあえず外に置いておこうよ。別に雨が降ったからって壊れるような代物でもないしね」
「こういう時、四次元ポケットがないと不便だよな……おいのび太、四次元カバンとか、なかったのかよ?」
「し、知らないよそんな道具」
軽口を叩きながらも作業は順調に進み、5分程度で全ての道具を地下室に運び終えた。
「よーし、じゃあ次はそれぞれの部屋を作ろうか!」
「まあ作るって言っても、かべ紙を掛けるだけなんだけどね」
そう言いながらスネオは、道具の山の中から『かべ紙ハウス』を取り出した。
「これ、中身の構造は全部一緒だよな?」
「うん、そのはずだよ」
「じゃあ皆、好きな家を選んでいいよ」
スネオの言葉にめいめいが思い思いのかべ紙を選ぶ。のび太が黄色、スネオが青、ジャイアンがオレンジ、そして静がピンクのかべ紙だった。
「部屋の様子を確認したら、一旦ここで食事をとろうよ!」
「おお!俺もう、お腹ペコペコだよー」
「ジャイアンはいつもペコペコでしょ……」
「何か言ったか!」
「いえ何も!」
「そう言えば、お着替えはどうするの?あたし、持ってきてないわよ」
「着せ替えカメラがあるから大丈夫だよ。着たい服があったら、自分でスケッチしてくれたらいいよ」
そんなことを言い合いながら、ヒストリアの初日は更けていった。
【パルスタ・軍本部】
「大佐、ようやくトリユの斥候が口を割りました」
のび太たちの位置する場所から、北方に50kmほど上ったところにパルスタ国は位置している。
ここはパルスタの抱える軍本部司令室。国の中心地からは、およそ20kmほど南に下った場所にあった。
「何と言った」
「はい、どうやらトリユの軍勢はケンジュ平原を超え更に南、ウガクスの森の中にキャンプを張っているそうです。大佐。この戦い、ケンジュをどちらが先に越えるかが鍵になるかと……」
パルスタ兵と思しき男は、かしずいたまま『大佐』と呼ばれた男に報告を行なった。
戦闘服をよく見ると、ところどころにドス黒く変色した血がこびりついている。おそらくは、返り血であるところの血が。
「報告は以上か?」
大佐は燭台の上にある蝋燭の炎を眺めながら、兵士に問いかけた。
「……トリユの指揮を執っているのは、やはりタカベでした」
その言葉に大佐の眉がピクリと動く。けれど表情が変わることは一切なく、吐き出すように「そうか」と呟くと、天井をゆっくりと仰ぎ見た。
「……ご苦労だった。あとはその情報を基に、こちらで今後の動きを練る。指示を待て。では、下がれ」
「はい!」
兵士は敬礼をすると、機械のような動きで回れ右をして部屋から去った。
「タカベ……」
大佐はぼんやりとした目つきで地図を見る。パルスタ国とトリユ国、両国は距離にして僅か100kmほどしか離れていない。そしてその中間地点にあるのが、ケンジュ平原だった。
「先手必勝だな……」
顎にたくわえられた髭を触りながら大佐が椅子から腰を上げると、部屋の外にいた兵士に指示を出す。各部隊の将校を招集するよう、伝令を飛ばした。
「手加減はできんぞ、タカベ」
――のび太たちが、未だ深いふかい眠りの中にいる時のことであった。
-続-
静じゃねぇぞ。静香だ
573 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 22:12:27 ID:HZZ3eBsX0
びびりは吊りに逝って帰らぬ人となったようです。
釣り餓鬼哀れwwwwwww
「ふああああ……よく寝たなあ……いま、なんじ――」
そこまで言って慌てて飛び起きるのび太。学校!大慌てで枕元にあったメガネを掛けた。
随分深い眠りに就いていたようだが、一気に眠気が醒めたようだった。
「ドラえもん!どうして起こしてくれなかったん……あれ?」
視力を取り戻した視界で辺りを見渡して、のび太はやっとそこが自分の家でないことに気付いた。
未だよく働かない頭を回転させ、少しずつ記憶の糸を手繰り寄せる。
「ああ、そうか。ここは地球じゃないんだった……へへへ」
のび太はコツン、と自分の頭を小突くとベッドから起き出して寝巻きを脱いだ。
スネオのデザインしてくれたこの寝巻きは、普段袖を通しているものと違って随分着心地が良かった。
「あいつ、いつもこんなパジャマ着てんのかなふあああああ」
安心したところで大きな欠伸が漏れる。もう一眠り、しようかな――
そう思わないでもなかったけれど、移住して二日目からぐうたらしてたらジャイアンにどやされそうだな、と思ったのび太は、手早く着替えて部屋を出た。
「おはよう!」
大きな声で朝の挨拶をする。中央の部屋にはしかし、誰もいなかった。
きょとんとした顔をして部屋を見渡すと、机の上に3人が食事をした跡があった。
どうやら皆、先に朝食を済ませてどこかに出かけたらしい。
「なんだよ、薄情だなあもう!」
のび太がひとり憤っていると、急にぐるぐると腹の虫が鳴るのを感じた。
さっさと地下室から出ようと思ったけれど、どっちにしても皆いないのならすぐに外に出ても食事をしてから出ても同じことかな、と思い直したのび太はとりあえず食事の準備をする。
「ホットケーキ!」
のび太が声を出すと、『グルメテーブルかけ』の上にできたてのホットケーキが現れた。
ナイフとフォークで皿の上のホットケーキをぞんざいに切り分けると、誰もいない食卓でひとり頬張った。
「みんなどこ行ったんだろうな。あんまり遠くに行ってなければいいんだけど……」
『なんでも蛇口』からグラスに注いだ牛乳を飲みつつ、のび太は考える。
部屋をぐるりと見渡すと「それにしても時計がないのは不便だな」と、そんなことを思った。
「ひー、疲れた疲れた」
「畑仕事なんて、あたし初めてよ」
「力任せじゃダメみたいだな」
のび太が丁度食事を終わった時、地下室への入り口からどやどやと3人が降りてくる声が聞こえた。
のび太は降りてきた3人をキッと睨みつける。
「おお、のび太。おはよう」
「おはよう、じゃないよ!みんなひどいじゃないか!僕を起こしもしないで勝手にどっかに行っちゃうなんて!」
ヒステリックにわめき立てるのび太。
それでも3人はあまりそのことを意に介していないようで、バラバラに椅子に座ると昼食の準備を始めた。
「もう!何とか言ったらどうなんだ!」
「おいおいのび太、お前は朝ゆっくり寝たいだろうと思って起こさなかったんだよ。
そんな優しい僕たちのことを怒るっての?それはちょっとひどいんじゃないの」
グルメテーブルかけから出したハンバーグランチを口に運びながら、スネオがのび太を見据える。
全く悪びれた様子もなく言ってのけるスネオの口調に、思わずのび太も口をつぐみかけた。
「で、でも!僕を放っておいてみんなだけ遊びに行くなんてひどいよ!」
「いやだわ、のび太さん。別にあたしたち、遊んでたわけじゃないのよ」
「のび太。お前ちょっと表に行ってみろよ」
そう言って地上の方を指差すジャイアンの目の前には、すでに空になったカツ丼の器が転がっていた。
ジャイアンはそれに蓋を閉じると、もう更に一杯カツ丼を注文する。
のび太はその旺盛すぎる食欲に唖然としながらも、ジャイアンの言葉通り地上へと足を向けた。
「うわあ……今日もいい天気だなあ」
ドアを押し開けると、そこには昨日と同じような清清しい空が広がっていた。
暑さはかなりのものだったけれど、日本にくらべて湿度が随分低いのだろう、カラッとした気候はむしろ気持ちよいくらいだった。
「外に何があるってんだよ……あれ?」
ぐるりと見渡した視線の先、地下室の入り口から少し離れたところにそれはあった。
「これ、畑だあ!」
のび太は駆け寄って歓声をあげた。そこには、まだ規模は小さいながらも確かに畑があった。
「でも、畑なんて一体何に……あ!」
一人ごちながらのび太は思い出す。
記憶の隅にこびりついている、どこか見覚えのある目の前の光景。
それはかつて、大昔の日本を冒険した時に見たのと同じものだった。
「畑のレストランかあ……」
田を耕し、そこにドラえもんの道具『畑のレストラン』の種を蒔く。
土にもぐり、雨を受け、日の光をいっぱいに浴びた種はやがて芽を吹き、立派な大根……のような形をした、ランチプレートに育つのだ。
「これを作ってたんだ、みんな」
のび太は、みんながこの暑い最中せっせと農作業に勤しんでいる姿を思い浮かべた。すると途端に顔が真っ赤になる。
しずかちゃんたちが頑張っている時に、僕は一人ぐうぐうと寝てたんだ……そんな風に思うと、穴にでも入りたい気持ちになった。
頭をぶるぶると振って気を取り直すと、のび太はもう一度畑に目をやった。
「そっか、たくさんの子供がやって来るんだもんな……」
確かに、今の四人だけだったら食事もグルメテーブルかけでまかなえる。
けれどそのうち100人単位で人が増えていくのならば、とてもじゃないがその食事をあの道具だけでまかなうことはできないだろう。
スネオはきっと、その辺のことまできちんと考えていたのだ。
「僕もしっかりしなくちゃ!」
パンパンと自分の頬を叩き、気合を入れなおすのび太。
ふと、頭上からピーヒョロロ、という音が聞こえた。見上げたのび太の視線の先に、トンビのような一羽の鳥。
この星の生物と地球の生物の生態系は、意外と似ているのかもしれない。
「子供が増えるんだったら、遊び場も必要だよな……」
のび太がぶつぶつと考えながら地下室に戻ると、3人はとうに食事を摂り終え、めいめいがグラスを片手にくつろいでいた様子だった。
「みんな、すごいね!あんなに立派な畑を作っちゃうなんて……」
「この前、大昔の日本に行った時も僕が畑を作ったからね。お手のもんさ」
スネオがへへ、と笑いながら胸を張った。
あの時の僕はそう言えば……そう、僕の、僕だけのペットを作ったんだ。
ペガ、グリ、ドラコ……みんな元気にしているのだろうか?
思わず感傷的な気持ちになったのび太は、ふと目頭が熱くなるのを感じた。
慌てて服の袖で目をゴシゴシとこすると、改めて3人の方に向き直る。
「ねえみんな!畑もいいけどさ、そろそろこの星を探検してみない?何か面白い遊び場があるかもしれないよ!」
「探検か……ううん。確かにその意見には賛成だけどさ、ほら、見ろよのび太」
スネオが顎でしゃくって「左を見ろ」とのび太に促す。見ると、ジャイアンがこくりこくりと頭で大きな舟を漕ぎながら、すうすうと軽いいびきを立てていた。
「お前はいいかもしれないけど、僕らは結構早くに起きたんだよ。加えて今の時間まで農作業。少し休みたいんだよな、ねえしずかちゃん」
「ええ、のび太さんの提案は素敵だけど、あたしお風呂に入りたいわ」
みんながもろ手を挙げて賛成してくれると思っていたのび太にとって、あまり乗り気でない二人の言葉は少しショックだった。
けれど言っていることはもっともだったので何も反論できずに黙り込む。
「ま、あんまりあくせくすることもないって。せっかく親も先生もいないんだからさ、スローライフってやつを楽しもうよ」
のび太にはスネオの言う『スローライフ』という言葉の意味はよく分からなかったものの、とにかく今日はもう働いたり遠出したりはしたくない、という意図だけは伝わった。
スネオの言う通り、せっかく目当ての惑星に来れたのだから敢えてまで気ぜわしく動き回る必要はないのかもしれない。とは言えこのまま一人だけ怠けたままでいるというのも何だか気の引けることだった。
「じゃ、皆はここで休んでおいてよ!働かなかった分、僕がこの辺の様子を観察してくるからさ。何かあったらここに、ええっと、地下室……」
そこまで言って、のび太は考え込む素振りを見せる。
「ねえ、この場所に何か名前を付けない?何だか地下室っていう呼び名のままなのもさ、味気ない気がするんだよね」
「うーん、言われてみればそうかもね。僕たちの家、僕たちの場所。何か、僕らだけの名前を付けてもいいかもしれないな。でも、何て名前にする?」
「そうだなあ……」
言い出したはいいものも、のび太自身特に深い考えがあっての提案ではなかった。
何かに名前を付けることなんて、これまでほとんど経験したことがない。
ピースケ、フー子、キー坊……いやいや、これは生き物の名前だ、のび太は色んな名前を頭でぐるぐると考えながら、それでも何も思い浮かばなかった。
「スネオ、何かある?」
「骨川京、とかどうだろう?」
「ふざけてんの?」
のび太は言下に却下した。けれどスネオは存外本気でそのネーミングを考えていたらしく、のび太の言葉になんで?と目を丸くした。
頼りになるのか頼りにならないのかよく分からないやつだな、とのび太は思った。
「ねえ、『ナシータ』っていうのはどう?」
そこに、それまえずっと黙っていた静が声を上げる。
「ナシータ?何だか聞きなれない言葉だね」
「ね、ね、しずかちゃん。その言葉にはどんな意味があるの?」
のび太とスネオが興味深そうに静の方に首を伸ばす。二人から急に詰め寄られた静は、少し恥ずかしそうな表情を浮かべたけれど、すぐに説明を接いだ。
「ママから聞いたから、直接はよく知らないんだけれど……ナシータって言うのは、どこか外国の言葉みたいなの。意味は確か、誕生、とか。そんなことを言っていたと思うわ」
「誕生、か……」
のび太はナシータという言葉の響きと、その言葉の持つ意味をすぐに気に入った。
口の中でナシータ、ナシータ、と呟いていると、むしろその名前以外は有り得ないような気持ちになってくる。
「うん、いいんじゃない!ナシータ、それにしようよ!なんだか響きも『あした』に似てるしね。縁起もよさそうじゃない!な、スネオ!」
「え?骨川京は?」
相変わらずバカなことを言っているスネオのことは無視して、地下室の名前は『ナシータ』に決定された。
ジャイアンはと言えば、よだれを垂らしながら相変わらず深い眠りの淵にいた。
「じゃ、何か見つけたらナシータに戻ってくるよ!」
付けられたばかりの名前を嬉しそうに使うのび太。
その背中に静がいってらっしゃい、と声を掛ける。
スネオはまだ諦めきれないようで、骨川京、骨川宮、などとぶつくさ呟いていた。
「とりあえず、あっちの方に向かってみるか!」
のび太は頭にタケコプターを装着すると、南の方角に向かって飛んだ。
【遡ること6日前】
「タカベ、ケンジュにはまだ進軍しないのかい?」
トリユ国・中央会議場。
タカベはこの日、国家首脳の前でこれからの進軍方針を諮問されていた。
とは言え小国のトリユでは『首脳』と呼ばれるほど大した存在の人物はおらず、基本的には国を統括する王のような存在の人物と、それを脇でサポートする者が二人ほどいるばかりである。
今、タカベに質問を行なったのが、トリユ国の王たる存在の人物その人であった。
「はい。先日パルスタの様子を探るべく斥候を送り込んだのですが、どうやら敵に捕まってしまったようでして……
パルスタ軍勢の動向が把握できない以上、ケンジュに攻め込むのは時期尚早かと」
「数も力も劣る僕たちの国がパルスタに勝つには、奇襲しかないって言ってたのはタカベだろう?」
国王から率直な疑問をぶつけられ、タカベは押し黙った。
彼も分かっているのだ、このままパルスタに攻め込まれでもしたらトリユが敗北するのは確実だということを。
「……私が斥候となって、パルスタに忍び込みます」
「タカベが?」
タカベから発せられた意外すぎる言葉に、国王は驚きの声を上げる。
普通、斥候というのは一般の兵がこなすべき役割のものであり、タカベのように軍を指揮する人間がこなす役割ではないのだ。
「でも、それじゃあ……」
「これ以上能力に乏しい斥候を送り込んで、こちらの動向を察知されては元も子もありません。なに、心配には及びませんよ。あらかたの動向を掴んだらすぐに戻って参りますし、それに――」
「パルスタのことならよく分かってる、ってね」
国王が目を細めながらタカベの言葉を補う。タカベはその通りです、と返事をすると、黙って国王の判断を待った。
「……うん、そうだね。それがいいのかもしれない。トリユの軍で一番強い兵士はタカベだし、僕たちもいつまでも手をこまねいているわけにはいかないし。ただし、二日以内には帰ってきてくれよ。みんなの士気に関わるからさ」
「ご理解いただけて何よりです。それでは早速向かいます。失礼します」
タカベは敬礼をすると、機敏な動きで会議室を後にした。
バタン、という音がして扉が閉まると、会議室が沈黙に包まれる。
「国王、果たしてパルスタに勝てるのでしょうか」
出し抜けに国王のサポート役の一人が問いを発する。その言葉に、難しい顔をして黙っていた国王がゆっくりと口を開いた。
「分からないよ、そんなの。でも、勝つしかないんだ。それと一つだけハッキリしてるのは……」
国王はそこで一息つくと、手元にあった水を飲み干してから言葉を続けた。
「……タカベが斥候に失敗したら、その時点で僕らの負けは確実になるってことさ」
窓の外に強い風が吹く。ざざ、と音がして、トリユの国で最も背の高い木が、大きく揺れた。
-----
「空から見ると、ホントに大きな原っぱだなあ!」
タケコプターで地下室から飛び立ったのび太は、眼下に広がる広大な平原を見下ろしながら率直な感想を漏らす。
目を凝らすと、遥か遠方のほうにきらきらと光るものが微かに見えた。おそらく、海もあるのだろう。
「海水浴もできちゃうし、本当にいい星だなあ……おや?あれは森かな?」
しばらく飛んでいると、のび太の目に大きく広がる森が飛び込んできた。
「森かあ、これは探検のし甲斐があるぞ!」
のび太は湧き上がる興奮を覚えながらゆっくりと地上の降り立つと、タケコプターを外してポケットに突っ込む。
見上げると、生えている木々は随分と背が高い。森の中はうっそうとしている様子だったが、不気味な様子はほとんどなかった。
「見たことあるような植物と、そうでないのとが、ごちゃまぜって感じだなあ」
きょろきょろと辺りを見渡しながらのび太は森に分け入っていく。
のび太は半ズボンのままで歩いているけれど、虫に刺されないところを見ると、この暑さだというのに蚊の類は存在しないようだった。
「はあー、かなり広いなあこの森は。こりゃ、一人で歩いて探索するのはちょっと無理がありそうだぞ……」
しばらく森を探索したのび太は少し疲れたのだろうか、脇に生えていた木の幹に背中を預けると、どっかりと腰を下ろした。
「一旦戻って、みんなと探検しよ……」
そんなことを呟いて、目を閉じる。木々の葉っぱの隙間から木漏れ日がさしているのを瞼に感じた。
森の風が土の香りを運んで、優しくのび太の頬を撫でる。ざざ、ざわ……という木々の葉のこすれる音が、心地よい子守唄となってのび太の鼓膜をそっと揺らした。
「気持ちいいな……」
のび太は、頭の隅の方から甘く広がっていく眠気を感じながら、そのまま眠気の海に身を委ねようとする。
僕がしたかったのは、こういう生活なんだ……そんなことを考えていた、その時。
「ユダレユカ……イユルノユカ……」
「な、何?!だ、誰かいるの!?ジャイアン?!スネオ?!」
不意に耳に飛び込んできた、奇妙な音。聞きなれないその音は喋り声のようにも聞こえた。
無人の惑星で喋り声?まさか!のび太は馬鹿らしい、
と考えながらも、あまりにも鮮明に聞こえたその声が幻聴であったとも思えず、慌てて立ち上がった。
「まさか……オバケ?!」
無人の惑星にもオバケがいるのだろうか?動揺しているのび太は、下らないことを考えてしまう。逃げ出したい、一刻も早く――怯えきったのび太は前を見たまま後ろに歩き始めた。その膝がプルプルと震えている。
「うわっ!」
後ろ足に軽い衝撃が走った。のび太はそのままバランスを崩し、尻餅をついて倒れる。
「あいたたたたた……何だよ一体……」
腰をさすりながら顔を上げた。するとそこには信じがたい光景があった。
「ひ……人?!」
無人の惑星、ヒストリア。しかしのび太の視線の先には、確かに人が、それも血の着いた戦闘服に身を包んで――倒れていた。
「どうして、どうして人が……誰もいないはずじゃ……」
のび太は相変わらず膝を震わせながら、それでも少しずつその『人間と思しき』人に近づいていった。
さっきの声の主はこの人なのだろうか?パニックに陥りそうになる頭を必死に押さえつけながら、のび太は様子を窺う。
「怪我、してるのかな……」
戦闘服の太ももの辺りにべったりとこびりついているのは、初めて見るドス黒い模様。
乾燥した血はドス黒く変色するのであるが、血は赤いものと思い込んでいるのび太の目には、それが血であるとは考えることができなかった。
-続-
いつの間にか続きが書いてあるのがいいね。
ところでこの話は映画?それとも自作?
これは本当に岡山で起こった事なの?
597 :
シズカちゃん:2007/03/20(火) 23:56:13 ID:0bd8rb5K0
-続-
びびりは責任とって倉敷の山中で首つってたな
死して伝説を残したようだ
599 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/21(水) 07:51:40 ID:alGj2/+G0
岡山県倉敷市で、小学5年生(11)が自殺。
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1169774261/ 岡山県倉敷市の山中で、19日深夜、小学5年生の男子児童(11)が変遺体で発見された。
遺体は首にロープがかけてあり、県警では首吊り自殺したと判断、捜査している。
現場には遺書が残されており、「誰も僕をわかってくれない」などと自殺の理由とされる記述が2枚のメモ書きとして書き込まれていた。
また、自殺した生徒の自宅パソコンからは、自殺直前に大型掲示板にアクセスした記録が残っており、
岡山県警では自殺した動機の更なる解明につながるとして、アクセスの解析を急いでいる。
「生きて……ますか?」
のび太は目の前の人――性別があるかは分からないが、おそらく男――に向かって、恐る恐る声を掛ける。
するとのび太の言葉に反応してか、うつぶせに倒れていた男は弱弱しく顔を上げると、鋭い目つきでのび太を見た。
刺すように鋭い目つき、ぎらぎらとした生の色を発するその瞳が、のび太をまっすぐに射抜いた。
思わず、ひっ、と声を上げて後ずさりする。するとその時、男がわななく口で声を発した。
「ユコクオユウ……ナユゼコユコニ……」
ほとんど掠れたような声だったが、狼狽している様子だけは確かに感じ取れた。
のび太は相変わらずがたがたと震えていたが、目の前の男が息も絶え絶えであることが分かると、誰だかは判らないけれどこのままにしてはおけない、という思いが募った。
「お、おじさん、僕のところに行こう。怪我、手当てしてあげるからさ……」
「トリユ……ユモユドル……」
言葉がお互いに通じない。それも無理のないことで、ここは日本では……いや、地球ですらないのだ。
男はまだ何か言いたそうな目をしていたが、のび太は強引に男の体の下にすべりこむと、そのままタケコプターを付けて空に舞い上がった。
「お、おいのび太!だ、だ、誰だよそのおっさんは!」
何とか男を抱えたまま地下室に帰ってきたのび太を見て、ジャイアンが悲鳴にも似た嬌声を上げた。
スネオと静も信じられない、といった表情を浮かべてのび太を見る。
「説明はあとでする!この人、怪我してるみたいなんだ!しずかちゃん、包帯とお医者さんカバンを!」
「は、はい!」
のび太がぜいぜいと息を付きながら静に指示を出した。
それまで呆然としていた静だったが、のび太の大声に弾かれたように反応すると、大急ぎで手当ての道具を持ってきた。
きず薬つき自動巻きほうたいが怪我の部位を見つけると、男の体にぐるぐると巻きつく。
のび太はその隙にお医者さんカバンで男の胸の辺りに聴診器を当てた。
『寝不足と栄養不足です。十分な休養と、ビタミン剤を与えてください』
ウィンドウにそのような文字が浮かんだと思ったら、バッグの中から注射器に入ったビタミン剤が飛び出してくる。
のび太はそれを右手に取ると、強引に男の口をこじあけビタミン剤を注入した。
男は最初に少し咳込みをしたが、ビタミン剤を少しこぼしただけでそのままゴクゴクと飲み干した。
「これで、一安心だな……」
のび太が腕でぐい、と自分の額を拭うと一息ついた。それと同時にジャイアンとスネオがのび太の下に詰め寄る。
「おいのび太、どういうことだ!この人は一体誰なんだよ!」
「そ、そうだのび太!大体、この星は無人惑星じゃなかったのか!」
二人がほぼ同時にのび太を詰問する。ジャイアンにがくがくと肩を揺さぶられるままになっていたのび太は、しかしそれでも何も言わない。
のび太にしても分からないのだ、何も。
「……タケコプターで飛んでたら、森を見つけたんだ。面白そうだったから探検してみたんだけど、結構広くて……。
それで、今日は帰ろうと思ったんだけど、そしたらこの人が倒れてて、怖かったけど、怪我してたから放っておけなくて……」
ぽつり、ぽつりと呟くようにのび太は一部始終を説明した。
3人は黙ってのび太の喋ることに耳を傾ける。みな一様に戸惑ったような表情を浮かべていた。
「人間なのか?この人……」
「人間……だと思う。なんか、言葉らしいのを喋ってたし。ただ、地球の人じゃあないみたい。あんな言葉、聞いたこともなかったもの」
「とにかく、目を覚ますまで様子を見よう。幸いほんやくコンニャクがあるから、言葉は通じるでしょ。それにしても……」
言葉を区切ってスネオが男の体をしげしげと眺めた。
「戦闘服、だよな。これは」
スネオの言葉に、のび太も改めて男の全身を見た。
短く刈り揃えられた髪、額にはバンダナのようなものが巻かれている。
眉間あるのはひし形のような形の傷痕。顎には僅かに髭がたくわえられている。そして迷彩の入った服と、編み上げのブーツ。
それら全ての要素が、のび太の頭で『戦争』という言葉に向かって収斂していった。
「どちらにしても、穏やかな様子ではないわ……」
「怪我もしてるしよ……」
「とにかく今は、起きるのを待とう」
部屋が静寂に支配される。誰も、何も喋らずに死んだように眠っている男の体を見つめていた。
それから1時間ほど経った頃だろうか。ん……と微かな声を上げて、男が目覚める兆しを見せた。
「あ、起きたみたいだ!あの、大丈夫……あ、そうか。ほんやくコンニャク食べなきゃ」
のび太は慌ててほんやくコンニャクを頬張ると、改めて男に向かって話しかけた。
「大丈夫ですか?起きられますか?僕の言葉、分かりますか?」
「ん……ああ。生きて、いるのか?俺は……」
目覚めたばかりの男は、上半身だけを起き上がらせると首を左右に幾度か振ったあとに、瞼を閉じたり開いたりした。
そして大きな深呼吸をすると改めて部屋を見渡し、その視線がのび太の顔のところでピタリと止まった。
「国王……!」
「え?こ、こく?」
「国王!このようなところで一体……ああ、いや、ここはどこですか?見慣れない場所ですが。それに、この者たちは……」
喋りながら男は、ジャイアンとスネオを鋭い目つきで睨みつける。
それは、二人がこれまで出会ったどんな大人も有していない類の目つきだった。
針で刺すようなその視線を一身に受け、二人は金縛りを受けたようにすくみ上がる。
「ちょ、ちょっと待ってよ!こく、国王って何のことさ!僕のこと?僕、僕は、のび太。野比のび太だよ!」
「野比……」
狼狽した声を上げるのび太に反応して、男はのび太の全身を上から下まで眺めた。値踏みされるような視線を受け、のび太は思わず緊張する。
「……確かに、国王はそのような服を着ないな。すまない、よく知る人物に似ていたもので、勘違いをしたようだ。それにしても、似ているものだ」
男は一人で呟くように言うと、床に手を付いてさっと立ち上がった。
「怪我の手当てをしてくれたことに、まずは礼を述べる。ありがとう、あそこで君に出会わなければ私は死んでいたかもしれない」
そう言って男は深々と頭を下げる。こんなに丁寧に大人から謝辞を述べられたのは初めての経験だったので、のび太はひどく戸惑った。
「そ、そんな!僕は当然のことをしたまでです。死ななくて、よかったです!」
「そうか……いや、本当にありがとう。自己紹介が遅れたな。私の名前はタカベ。トリユ国の者だ。ところで、君たちは一体……」
タカベはさっきとは打って変わって今度は穏やかな目で3人を見回す。
今の彼の瞳は、どこにでもいるような穏やかな大人の目だった。ジャイアンとスネオはほっとした表情を浮かべる。
「ええと、僕たちはその……この星に住もうかと思ってやって来たんですよ」
「星?星だって?ということは君たちは、違う星からやって来たということかい?」
「え、ええ。そうなんです。そのー、ここから遥か遠い、地球という星からはるばると」
脇からスネオが口を挟んだ。何か喋らないと、落ち着いていられないのだろう。
それでもまだ動揺が収まらないのか、いつものような弁舌さはナリを潜めていたけれど。
「そうなのか……いや、にわかには信じがたいが、確かに君たちの服装はこの星で見たこともない。
それに、あの傷がこんなに簡単に治ったのも考えられないことだ。信じよう、君たちの言葉を。それに、助けてくれた者を疑う道理もないしな」
タカベはそう言ってニッコリと笑った。
笑うと目じりに深い皺が刻まれる。
それはとても優しい目だった。
のび太と、そしてスネオとジャイアンはその笑顔を見て暖かい気持ちに包まれた。
「あの、タカベさん!幾つか伺ってもいいですか?」
「ん?なんだい?」
「あの、この星……ヒストリアには、人が住んでないんじゃないんですか?」
のび太は率直に聞いた。端末では確かに無人惑星と記されていた、この星。
しかし今のび太の目の前では、現実にタカベという男が動き、喋っているのだ。
「人が住んでないって……面白いことを言うね、君は。ほら、現にこうして俺がいるじゃないか。
俺だけじゃない。俺の住んでいる国、トリユと言うんだけど……そこには何万人という人が住んでいるよ」
タカベの姿を見た時からこの星が無人でないことはある程度予想していた。
けれど、改めて言葉となってその事実を知らされると、やはり3人の落胆の度合いは大きい。
「トリユだけじゃないさ。この星にはもう一つの国……大国パルスタもある」
「もう一つって、この星には2つしか国がないの?!」
タカベの言葉にジャイアンが頓狂な声を上げた。ヒストリアには国が二つしかない。
その言葉が本当だとすれば、随分と小さい星なのだろう。
もっとも全ての星が地球ほどの規模を有しているわけではないことを考えれば、そのような状況も当然存在し得るのであるが。
「そうだよ。君たちの星には、もっと多くの国があるのかい?」
「ええ、まあ……」
「ああ、さっぱりしたわ。あら、その男の人無事に目覚めたのね」
背後から静の声が響いた。タカベが起きるのを待つ間、再び風呂に入りにいったのである。
この少女は本当に風呂が大好きなようで、今日だけですでに二回目の入浴だった。タカベは声のした方に振り返った。
「助けて下さってどうもありがとう。私の名はタカ……」
その時、静の顔を見たタカベの顔が見る見る内に険しくなった。
それは先刻、射抜くようにスネオとジャイアンを睨み付けた、あの表情だった。
-続-
パブロフの犬だ
パブロフの犬だ
あなた方は
リング・ア・ベルで
よだれをたらして
パブロフの犬だ
パブロフの犬だ
あなた方は
何も知らないで
生きてゆけばいい
私はもういい 去りゆくのみだ
警官は男の言葉が気になった
何をしていても
言葉から逃れることが出来なかった
やがて彼は本を読むようになり
家庭をも仕事さえもかえりみぬ男になっていた
警察官の髪が真っ白になる頃
彼もまた そして、彼もまた!
警官のピストルが火を吹いた
説得にあらわれた少年は彼の孫さ
警官は自分の額にピストルを
濡れた瞳を少年に向けてこう言った
パブロフの犬だ
パブロフの犬だ
おまえも含めて
何も知らないで
生きてゆけばいい
私はもういい 去りゆくのみだ
それでも もしも
おまえが何か
思うことあれば
パブロフの犬に
パブロフの犬に
噛まれてはいけない
走れるうちは
どこまでだって
逃げてゆきなさい
パブロフの犬よ
パブロフの犬よ
私はもういい 去りゆくのみだ
パブロフの犬だよ 噛まれちゃいけない
-戦慄のトラウマ詩集、絶賛発売中-
(BOOK OFFで100円なら買ってもいいと思う。素人にはおススメできない。)
-本編続き-
「エイレーネー帝……!」
タカベは、地を這うような低い声で搾り出すように言葉を発した。
その殺意を孕んだ視線が自分に向けられているのだと気付いた静はびくん、と体を震わせるとその場に縛り付けられたように立ち尽くした。
「まさか帝自ら……」
何事か呟きながら静の方ににじり寄るタカベ。そのあまりに異様な雰囲気に、逃げることも叫ぶこともできずに硬直する静。
その時、それまで黙ってことの成り行きを見ていたのび太がタカベに叫んだ。
「た、タカベさん!その人はエイなんとかじゃない!僕の友達の、しずかちゃんだ!」
その言葉にタカベは我に返ったようで、静の方に歩み寄るのをぴたりと止めた。
ピン、と張り詰めていた空気が一気に弛緩していく。それにしてものび太といい静といい、タカベは一体何を誤解したのであろうか。
「……すまない、随分と威圧するような真似をしてしまった。私の勘違いからとはいえ、幼いお嬢さんにあのような態度を取るとは……軍人として失格だ。非礼を詫びる、許してくれ……」
先ほどのび太にしたように、タカベは深く頭を垂れた。そのままの状態でいつまでも頭を上げようとしないタカベを見て、静かは慌てて「いいんです、いいんです」と許しを与えた。
「僕もさっき誰かに間違えられたんだけどさ……もしかしたらこの星には、日本人に似た人が多いのかもしれないね」
場の雰囲気を変えるために、のび太は軽い調子で話題を振った。
「ああ、そうかもしれないな。確かにこの星の子供たちと、君たちの顔立ちはよく似ている部分がある。特に君なんかは国王と……ああいや、なんでもない」
「タカベさんのお国はナシータ……ううん、この場所から近いのですか?」
「そういえば……ここは一体どこなのかな。気を失ったままのび太君に運ばれたから、全く覚えていないんだ」
「そうですね。ちょっと外に出てみましょうか」
そこで話を打ち切ると、5人は揃ってナシータから外に向かった。
「しずかちゃん、先に行っていいよ」
のび太はどこかで聞いたレディーファーストという言葉を思い出し、静に声を掛ける。
「あたし、スカートなのよ?」
ジェントルに振舞ったはずののび太だったが、それは空回りしたようだった。スネオが梯子を上りながら下を振り向いて、ばーか、と小声で囁いた。
「ここです、ここ」
のび太が腕を広げてタカベに草原を示す。相変わらず日は高いままで、気温も少し上がったようだった。この星は、日照時間が随分長い。
「ここは、ケンジュ草原じゃないか!」
「ケンジュ?ここ、ケンジュって言うんですか?」
「変わった名前だなあ」
「何か意味があんのかね」
スネオとジャイアンが間の抜けた声で感想を漏らす。
しかしそれとは逆に、タカベの眉間の皺はどんどんと深くなっていった。
「……のび太くん、悪いことは言わない。すぐにこの場所から、いやむしろ……この星から、出て行った方がいい」
「え、どうしてですか?」
突然、ここから出て行けと言われ、のび太は軽く混乱した。スネオとジャイアン、そして静もどうして?なんで?と疑問の声を上げている。
「それは……」
タカベが口を開きかけた、その時。
「みんな!すぐに地下室に入るんだ!」
「え?え?なんですか?」
「いいから急げ!」
タカベが鬼のような形相で鋭く叫ぶ。
4人は、ほとんど蹴りこまれるように地下室に叩き込まれると、最後にタカベが激しい音を立てて地下室の扉を閉めた。
それと、ほぼ同時に。
ドオオオオ……ン
「な、なんだ!?」
地上に響く激しい炸裂音。
ナシータ全体も、僅かに振動したようだった。寸前に響いたあの音は、これまでの冒険で幾度か耳にしたことのある音であり、決して喜ばしい類のものではなく――
おそらく、爆発音だった。
「タカベさん、一体何が起こったんですか!?」
全員が梯子を降りたところで、のび太がタカベに詰め寄る。苦虫を噛み潰したような表情を浮かべたタカベは、一瞬何か言おうと口を開いたがすぐに諦めたような表情を浮かべ、話すよ、と息だけの声で呟いた。
「……この星には、トリユ国とパルスタ国の二つ国がある。それはさっき話した通りだ。
ただこの二国は必ずしも友好的ではない。いや……その関係は、極めて険悪なんだ。その理由、それは少し長い話になる」
タカベはそのまま静かな調子で話し続ける。タカベによれば、ヒストリアにはかつて大小様々な国がひしめいていたのだそうだ。
自然も豊かで気候も温暖なこの星は、人が生活を営むのに好適な状態だった。
しかしそれは生来のものなのであろうか、ヒストリアの民はいずれも戦闘を好んだ。
あらゆる国家がそれぞれにぶつかり合い、国が興されては潰えていった。
穏やかな土壌とは裏腹に多くの、夥しい量の血がヒストリアの大地に吸い込まれていった。
戦争ばかりしている国が発展するはずもない。
兵器や戦術などは一定程度発達したけれどそれ以外の文化的なもの、あるいは民の繁栄などは望むべくもないものだった。
しかし30年前その状況は大きく変わる。
その当時、ヒストリアで最も大きな国家であったクレキガがついにヒストリア全土の国家統一を果たしたのだ。
激しい戦いだったらしい。何千、何万もの命が失われた末の和平であった。
もっとも、戦争が終盤に近づくにつれてクレキガの優勢が様々な国家に伝わっていき、無条件にクレキガに併合された国家も多くあったそうだ。
その事実は、大昔から続く戦乱に次ぐ戦乱に民も、そして元首すらもとうに疲弊しきっていた現実を雄弁に物語っている。
「そうしてできたのがパルスタなんだ」
4人はタカベの話をじっと押し黙って聞いた。
この穏やかな大地にそんな忌々しい歴史が隠されていたなんて……のび太はにわかに信じられなかったが、タカベの真剣な眼差しと口調からすればとてもウソをついているなどとは思えなかった。
「それが30年前ってことは……トリユは、それからできたんですか?」
スネオが沈黙を破った。タカベは、ああ、と頷くと会話の残りを喋り始める。
統一国家パルスタに、初代皇帝にレオーンという人物が即位した。彼はヒストリアの歴史に明るい人物で、この星から戦乱を根絶しようと尽力した。
最初に徹底した身分制を敷いた。様々な国家を寄せ集めるようにしてできたパルスタである。
元より民の間には『平等』という概念がなかった。まず、最大の戦勝国であったクレキガ出身の民が最も優遇された。
とはいえそれは意識レベルの選民に過ぎず、貴族の地位を与えた、経済的な援助を受けた、などの事実は存しない。
一番の狙いは身分差を民の意識に植えつけることだった。
上の者には決して逆らわない。
人は皆、平等ではない――
そう考えさせることによって騒乱が起きることを回避しようとしたのだ。結果、その政策は今に至るまで成功している。
次に行なったのは教育制度改革だった。
様々な国家が有していた独特な知識を抽出し、それを民に教育していく。
それは義務という形で民に背負わされ、1年中休みなく教育は施された。
それが終われば、強制された労働。
これに関しては身分差に関係なく課されることとなる(もちろん職業の貴賎は存したが)。
「休みがない?!」
タカベの説明にのび太が驚きの声を上げる。
1年間、自分の時間がなく過ごすだなんて……ぐうたらなのび太からすれば到底考えられないことだった。
「そうだよ。まあそれでも人民は『戦争が続くよりは随分マシだ』って思ったのだろう。
血が流れるよりは、国の政策に従って安穏に過ごした方がいい……そういう風に。もっともそれは、段々と崩れていくのだが」
「トリユ国の登場、ですか」
「その通りだ」
圧政とまでは言わないが、それでもパルスタには自由が全く存しない状態だった。
そして、そのことに対して徐々に不満を述べ始める者が増えてくる。
自由を、もっと自由を、国家からの自由を――声は次第に大きくなった。
「そして10年前、パルスタから逃げた大勢の人間でトリユ国が立国されたってわけさ。
パルスタからすれば、せっかく安全に住む場所と、高度な教育環境を与えてやったのにも関わらず逃げ出した『裏切り者』国家、っていうところだろうな」
『裏切り』
その言葉が4人の頭の中でぐるぐると駆け巡る。
民を統括していた国家と、そこから逃げ出して作られた国家と。
そしてさっきの爆発音。ヒストリアの歴史――
様々な情報を得ることによって、4人はようやく現在この星を取り巻く状況を理解し始めた。
「トリユが標榜したのは『自由闊達』。パルスタで様々なことを強制された反動だろう、トリユの国王はまず人民から一切の義務を排除した。
働きたい者が働き、学びたい者は学べばいい、寝ていたい者は寝ていていい。
その代わり、生活は皆で扶け合う、困った人には手を差し伸べる――それがトリユ国なんだ」
「素晴らしい国じゃないですか!」
タカベの説明を聞いて、興奮の面持ちでのび太が叫んだ。
ひたすら自由に、そして気ままに。皆で皆を扶け合って作る社会……
もしかしたらそれは、僕がヒストリアに求めていた世界そのものなのではないだろうか?
まだ見ぬトリユの情景を思い浮かべて、のび太は馬鹿に嬉しい気持ちになった。しかしそれとは逆にタカベは険しい表情を崩さない。
「問題はパルスタだった。戦乱を収めるべく国家を統一したにも関わらず、
ほんの20年で独立国家が現れる、これは決して気分の良いことではない。
それでもパルスタは、最初のうちはトリユの存在に目を瞑っていた。
小さい国家が世界の片隅でささやかな生活を営んでいる、そのくらいのことに目くじらを立てることはない、とね。
けれど段々とそうも言っていられなくなるんだ」
「どうしてですか?」
「トリユに移民する人間が徐々に増え始めたんだ。パルスタが最初からかん口令でもでも敷けば良かったのだろうが、政府はトリユなんて歯牙にも掛けていなかったからな。
そして噂は徐々に広がっていく。『トリユに行けば、何も強制されずに自由に過ごせる』ってな。
この噂によって、それまで無批判にパルスタで過ごしていた人々の隠れた不満が顕在化していって……
パルスタを離れる人間が止め処なく増えたのさ。そして昨年。
ついにその状況を捨て置けなくなったパルスタは、トリユに対して宣戦布告を行った。国家を解散して、パルスタと併合しろと」
皮肉な話である。パルスタ帝が行なったのは、争いを絶無にするために行なった政策であったはずだ。
しかし結果的に発生したのは新たなる騒乱。そんなことは、誰も望んでいないにも関わらず。
「結局、パルスタとかトリユとかは関係ないのかもしれない。我々がヒストリア人であり続ける限り、戦争という因果の螺旋からは逃れられないのかもしれない――」
タカベはそんな言葉でヒストリアの成り立ちの説明を締めくくった。
『戦争という因果の螺旋』――その言葉の孕む重さ、意味。戦争も何も体験したことがない4人だったが、海底、地底、魔界、鉄人兵団……
様々な戦いを経験した彼らにはタカベの、いやヒストリア人の抱く苦悶や絶望の声がありありと聞こえてくるようだった。
「でも、それでも!そんな素晴らしいトリユがパルスタから戦争を仕掛けられるなんて、やっぱりおかしいですよ!
自由気ままに暮らしたいって願うことの何が悪いんですか!」
たまりかねてのび太は叫んだ。おそらく、学校からサボタージュしたいと願った自分の姿と、トリユを興した人々の姿が重なったのだろう。
それにどんな理由にせよ、戦争が肯定されて良いはずがない、そんな思いが根底にあった。
「良し悪しの問題ではないんだ、のび太くん。国家には国家の論理があるし、自分の存在を脅かす存在が現れた時、そこに歩み寄って共に歩く道を選ぶのか、それとも対象を叩き潰して国家の安定を図るのか……
国家がある行為を選択した場合、そのどちらの目的でそれを行なっているのかは、外部からは必ずしも判然としないのさ」
「ど、どういうことですか?」
628 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/21(水) 09:21:37 ID:AZmazup/O
「だからのび太、こういうことさ。のび太がラーメン屋をやってるとして、突然隣に別のラーメン屋ができたとするよね。
その影響でお客さんが減ってしまった。お客さんからすれば、食べられるラーメンの種類が増えたから嬉しいはずだけど、じゃあのび太にとってはどうだ?」
「邪魔、に思うかも……」
「だからその時、『こんなに近くの場所で客を取り合ってもいいことないですよ、一緒にラーメン作りませんか?』って持ちかけるのか、
あるいはいじわるをしてそのラーメン屋をぶっ潰すのか。それはどっちがいいか分からないってことだよ。そうですよね、タカベさん」
「多少語弊があるけれど、そんなには違ってないな。結局皆、自分の大切なものを守るのに必死なんだよ。それが今、個人ではなく国家の間での意地の張り合いになってるってことだな」
自分の大切なもの、とのび太は頭の中で呟いた。
トリユが守りたいもの、それは『自由』だ。じゃあ、パルスタが守りたいものは一体何なのだろう?
人に恨まれ、騒乱を生み出して、また新たなる血が大地に流れる。
その果てにあるものは、一体何なのだろう――のび太は腕を組んで考える。その時。
ドオオオオ……ン
「追撃か!」
再びナシータが鳴動する。激しい爆発音とともにタカベが立ち上がった。
「タカベさん、どこに行くんですか!」
「怪我の手当て、本当にありがとう。もうしばらく君たちと話していたいが、俺には俺の任務がある。
トリユで俺の帰りを待っている人がいるんだ。だから、ここでお別れだ。早くこの星から離れるんだな」
それだけ言うと、タカベはバンダナを巻き直してナシータの出口に向かった。のび太がその後を慌てて追う。
「タカベさん無茶だ!今外に出るなんて死にに行くようなもんですよ!外が落ち着くまでここで待っていた方が!」
「……行かなければならないんだ。分かってくれ」
説得するのび太の方に向き直り、力強い目でそのように語るとタカベは再び踵を返した。
「みんな、口をふさいで!」
背後にスネオの叫ぶ声が聞こえた。振り向いたのび太の視線の先には、何かを構えるスネオの姿。
「タカベさん、ごめんなさい!」
言葉と同時に、スネオの手からタカベにグッスリガスが噴射される。
突然のことで何も対応できなかったのだろう、タカベはガスを顔一杯に浴びると
「な、何を……」と呟いた後に、その場に倒れこんだ。
「こうでもしないと、こうでもしないと、タカベさんが……」
「いや、スネオ。お前はよくやった」
スネオの肩にぽんと手を置いて、ジャイアンは労いの言葉を掛ける。
そして4人は、ふと天井を見上げた。今は爆発の音は聞こえないけれど、またいつ次の爆発が起きるとも限らなかった。
それに、もしここにパルスタの兵士が踏み込んできたとしたら。
「……追っ払おう!僕たちの手で!」
-続-
>594
つ肉欲企画
>>632 大乱交モノAVしかリリースしないようなネーミングだな、おい。
さんくすはおあずけだっ
>633
っ【ドラえもん のび太と傭兵】
現地に突撃したら
>>1の自殺体を見つけたんだけど、どうしたらいい?
うp
637 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/21(水) 12:34:12 ID:AZmazup/O
>>635 スレで散々相手してあげたんだから…
放置プレイでFA
638 :
シズカちゃん:2007/03/21(水) 12:59:41 ID:xyxcgCxZ0
なぁにぃぃぃいいいい!!1111
_,,,,,,,,,
>一'''==‐ュ、,,_ ,、='' ̄::::::::::::::: ゙̄'''ヽ、
/ . : : : : : : : : : : \ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/ : : : : : : ,,,_: : : : : : ヾ/:::::_,_、:::::::>‐-、:::::::::::::::::::::::::::::
ム≠ー'" ̄~'''ー_\: : : : : /::::/~ヾ,}::::j| 。 }::::::::::::::::::::::::
j| ヽ:: : :l::::/|_ ゚ ,.>ー、ゞー≠ ̄ヽ::::::::::::::
l、_ イ__,,,_.._、_ |l: : |::/ ヾ≦ヘ,_ノヽ \:::::
l}=、 `チC ̄`ヽ |: : |Y l| ヽ
{ lト {! ,} |: :|ノ〆 l| ー- |
゙t,,_.j くミ、二,,ノ 7_/| / l| ー- |
| ノ ゙" 'l / r 」{, ヽ |
| ゝ,‐ l, ヘ_ _,,>ー=、_ /
∧ =ー--、 ∧ `Σ,,、-‐─゙ゝ=´ /
・ ヽ ヾ≧ ′ ヘ ===一 ノ
・ ヘ´ / | ∧
・ ゝー┬イ'''" |_ \≧≡=ニー ノ 、
・ |、′ /´ ]、 ̄ _ニ=、 ,,..
・ /ヽ_/>'" 〃/」,,廴 / ヽ \-‐ニ´
/ 「 ヘ ≦〆 / /_ο _z
\ / / {二=ー '"´
/ \、_..,、_
>>634 そうなのか。昔の映画かな。聞いた事あるような無いような。
今度は言おう。
さんくすであると
>>639 いや、自作だろ。こんな話見たことないぞ
ドラえもんツマンネ
642 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/21(水) 14:47:28 ID:hCdamjyFO
ここ電波悪いな
遺書発見
おまわりには電話しといた
今から内容を書き込むよ
643 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/21(水) 15:24:41 ID:hCdamjyFO
釣りスレが失敗してすみません
そのせいで荒れてしまったので責任をとって死にます。
こうすれば万が一ここに突撃してくれた人が、僕の死体を見て怖い思いをするはずでしょう。
ここに、僕の死をもって恐怖を真実に変え、オカルト板の伝説を残すこととします。
やはり、ネタスレがすべったことを悲観しての自殺のようですね。
しかし自分の死でスレの幕をおろしたことを判断すると、最期だけは責任感を持っていたようですね。
……これで事件は解決しました。
「そうさをやめる」を選んで捜査を終了してください。
>>ボス?
>>640 のび太と傭兵ってタイトルに聞き覚えがあるような気がしてね。
自作か。1000までにおさまるかな?
続きを待っておきます
645 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/21(水) 16:29:40 ID:iolO5E7DO
最近までずっとカプ板に張り付いててオカ板来なかったんだが、釣り師のレベルが著しく低下してるな。
階段スレ思い出した
自殺してません。
はい。
648 :
シズカちゃん:2007/03/21(水) 22:01:05 ID:xyxcgCxZ0
びびり がんばれ!
649 :
びびり ◆gVTHFJ1ngI :2007/03/21(水) 22:38:50 ID:NmzuL8YP0
ここ見てなかったら自殺したみたいな流れになってたんでw
岡山県の心霊スポットのほうにいますんで。
はいw
ありゃ面白そうなスレができてるな。
とりあえず今北産業!
一応いまからログ読むけどw
みかんハケーン
ドラえもんの人
もうやめようよ
お前のほうがびびりよりみっともないし
つまらないし
恥ずかしいよw
654 :
シズカちゃん:2007/03/21(水) 23:11:04 ID:xyxcgCxZ0
びびり。試練の時だ。 チャンスはピンチの仮面をつけてやってくる。たぶん
【びびり・立て逃げ糞スレ埋め立て企画】
第一回
-星 新一先生作:合法-
おれは特別捜査部の警部。
ある日、なにかぴんとくるうわさを耳にした。
ある病院に関してだ。そこは金持ち相手の高級な病院として有名。
入院料がむやみと高いのに、やってくる患者はかなりの人数だという。
つまり、そこで治療してもらうと、ほとんど全快してしまうという評判がひろまっている。
しかし、それにしてもおかしいではないか。いくら大金を払っても、なおらない病気だってあるはずだ。
だが、その病院だとなんとか助かるらしい。
生きるも死ぬも金次第か。
おれは不愉快だった。
ヒューマニズムに反する。
もしその秘密を明らかにできれば、社会のためになるのではなかろうか。
そういう正義感ばかりでなく、おれは好奇心を押さえられなかった。
おれのいつもの仕事は、殺人とか傷害とか、ぶっそうなことの担当ばかり。
そのためか、死ぬべき病人がみんな全快してしまうというこの現象に、妙に気をひかれたというわけでもある。
「というわけで、この件を調査してみることにする。手分けして聞き込みをしてくれ。
まず、あの病院から全快して退院した患者の家族あたりからはじめよう」
おれは部下たちに命じた。
はじめてみると、関係者は口が堅くなかなかしゃべろうとしなかったが、そこは警官、おどしたりすかしたりにはなれている。
何日かたち、その報告が集まった。
それによると患者たち、胃だの肝臓だの心臓だの、どこの病院からも見放された重症だったのに、
あそこで治療を受けると、見ちがえるように元気になったという。いったい、いかなる方法なのだろう。
つぎの段階として、その病院の看護婦たちにねらいをつけた。
しかし、よほど待遇がいいのか、口の堅さは患者たち以上だった。
非常手段を採用せねばなるまい。おれは部下のなかからハンサムなのをえらび、身分をかくして看護婦たちに近づくよう命じた。
数週間がたち、そいつは戻ってきて報告した。
「なんとか手がかりをつかみました。看護婦のひとりと親しくなり、それを聞き出すに至るまでの、わたしの苦心といったら……」
「そうだったろうが、その恋愛術の話を聞いているひまはない。で、どうだったのか」
>>654さん
そうですね。
信じてくれそるかもしれませんし・・
>>655さん
分かったからもういいです。
スレ違い。
「ちょっと口をすべらせたところによると、あそこでは臓器移植が行なわれているようなのです」
「なるほど、そうか。だが、移植するからには、他のだれかから臓器を取り出さなくてはならないはずだ。
そして、臓器を取られたやつは死ぬだろう。しかるに、あの病院で死者はめったにでない。
いやがるやつを病院へむりやりさらってくるのだったら、これまでかくし通せたはずがない。
このところ、失踪《しつそう》届もあまりないのだ。計算があわない。どういうことなのだろう」
おれが首をかしげ考えこむと、部下は身を乗り出して言った。
「わたしも同様の疑問を持ちました。そこでもう一押しとねばりました。
苦心して聞き出したところによると、大変なものの存在が浮かびあがりました」
「なんだ、それは」
「どうやら臓器ブローカーなるものが存在し、そこから買い取っているようです。
しかし、看護婦の知ってるのはそこまでで、その秘密組織については、病院の上層部しか知っていないようです」
「ご苦労だった。出現を予想されていたとはいえ、臓器ブローカーとは恐るべき秘密組織だ。
許すことのできぬ犯罪行為だ。よし、あそこの院長を逮捕してこい」
やがて連行されてきた院長にむかって、おれは机をたたき、大声で尋問した。
「なんということだ。こちらで調査したところによると、あなたの病院では臓器移植がなされている。非人道的きわまることだ」
「移植手術についてはみとめます。しかしですよ、それによって患者が助かっているのです。人道的ではありませんか。医師として良心に恥じておりません」
「その点を問題にしてるのではない。臓器を取られて死ぬ人についてだ。それをやっているのだろう」
「そんなことはしていません。電話をかけると、注文にぴったりの、健康にして良好なる臓器が配達されるのです。
一方、現実に目の前に死にかけた病人がいる。それを見殺しにして、いらないからもとの持主に返してこいともいえませんでしょう」
院長もブローカーの存在をみとめた。
「どこに電話をかけるのだ」
おれは核心に触れた。
だが、この質問には院長もなかなか答えなかった。
臓器が入手できなくなると、これから患者たちを救えなくなる。そのことを考えてだろう。
しかし、なんとしてでもしゃべらせねばならない。
殺人の共犯になるとか、このままだと脱税になるとか、病院に閉鎖命令が出されるだろうとか、おれはさんざんおどかした。
院長は青くなり、ふるえはじめ、とうとうその電話番号を口にした。
ここまでくれば、あとは簡単だ。その電話の所在地を調べ、捜査令状を用意し、おれは部下たちとともにそこへ乗りこんだ。
-続-
ドラエモンと同時進行すかww
664 :
シズカちゃん:2007/03/21(水) 23:32:03 ID:xyxcgCxZ0
文句ばっか いってねーで
誰か ノビタ スネオとか ジャイアンとかになれよ
665 :
デキスギ:2007/03/21(水) 23:39:14 ID:Q92T/r4g0
>>664 そういうがな大佐・・・・
ちょっとまえにこういう、九分九厘釣りとわかる
スレがあったんだけど、そのスレ主は
架空サイトまでつくってやってきたもんだよ
666 :
シズカちゃん:2007/03/21(水) 23:44:59 ID:xyxcgCxZ0
そーか。それも敬虔だな。ちゅぎに期待するか。あーあ
次スレは「たたたたたいへんです・ vs ドラえもん」で立てていいか?
サーセンwwww次スレあるんスかwwwwwww
てかびびり岡山スレにあんだけ迷惑かけてなんとも思わないんだろうか
サイテー
ドラえもんの続きまだ?
670 :
ぽんらぶ:2007/03/22(木) 06:42:37 ID:37Cn9XJKO
うはっぽんちゃんww
うちはドラえもん見に来てるよぉ
671 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/22(木) 12:24:04 ID:b4QsQkI00
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9分9厘の残りの1厘です。
釣りならこんな内容の薄っぺらいものを作りません。
誰かが行方不明になったわけでもなく
誰かが死んだわけでもなく
変な夢を見るようになったわけでもない
ちっとも大変じゃないじゃん
たたたたたいへんです なんてスレ立ててんじゃねえよ
ボーっと光ってカーンと音がするぐらいで
だれが凸るかよ
とりあえずお前はもう岡山スレには顔出すな
前回までのあらすじ
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1158636796/704 「あ、タカベさん!」
会議室から出てきたタカベの下にのび太が駆け寄る。
ジャイアンとスネオは図書館にあった本を枕にして、机に突っ伏して眠っていた。
静はひとり黙々と本を読んでいる。
「待たせたね。さ、とりあえず君たちを寝床に案内しないとな。おっと、その前に」
タカベは静の方を見た。静もそれに気付いたようで、読んでいた本をぱたんと閉じると、真面目な顔つきでタカベの目を見つめ返す。
「さっきのタカベさんの言葉、あれは一体どういう……」
「のび太君が我が国王に瓜二つであるように、静くん、君はパルスタの皇帝・エイレーネーに生き写しなんだ」
やはりな、とのび太は思った。ナシータでタカベが静に見せたあの殺気、そして先ほどの国王の狼狽具合。
静もそれはある程度予想していたらしく、ぽつりとそうですか、と呟いた。
「でもさあ、トリユにしてもパルスタにしても、どうしてそんな子供が国王とか皇帝をやってんのかな。
おかしいじゃん、だってこんなに沢山大人がいるってのにさ」
いつの間にか目を覚ましていたスネオが脇から口を挟む。
確かに考えてみれば、それは不自然なことのように思えた。
「エイレーネー帝は、先代パルスタ帝の一人娘なんだ。数年前に先代が病で急死したから、自動的に娘であるエイレーネーが皇位を継いだのさ。
もちろんそれは形だけのもので、実際に政治を指揮してるのは別の人間だがね。傀儡政権、と言ってもいいかもしれない」
「か、かいら……?」
「操り人形ってことだ。王様だけど、何もできない、言われるがまま……
ま、パルスタのような大国を年端もいかない子供が指揮できるはずもないから当然なんだけどな。それで、トリユなんだが」
「やっぱりロイさんも、エイレーネーと同じで二代目なの?」
のび太は聞きながら、自分と同じような顔をした人間のことを『さん』付けで呼ぶことには少し違和感があるな、と思った。
「ああ、それもある。けれどトリユの場合、大人があれこれ政治的実権を持つことはよろしくないと考えたんだ。
子供の方が自由って言葉に対して貪欲だからね。子供の持つ純粋で、悪意のない意見。
それをこの国の指針とする……結果、今の国王がいるってわけさ」
子供の持つ純粋で、悪意のない意見、か――
のび太は考えながら、自分が理想した社会がトリユに極めて近いことの理由がなんとなく分かった気がした。
「世襲した二代目国王同士の戦争か。因縁の戦いってわけだね」
「因縁の争い!血で血を洗う抗争!仁義なき戦い!親分ー!」
ひとり苦悶の表情を浮かべ芝居がかった声を出すジャイアンを見ながら、こいつってこんな奴だったかな、とのび太は思った。
「そういうわけだから、静くんはなるべく顔が分からないようにして欲しいんだが……」
「そういうことだったら、な!スネオ」
「任せてよ!」
まとめられた道具の中から手早く着せ替えカメラを取り出すスネオ。
紙を広げると、ささっと静のためのイラストを描いた。
「じゃあしずかちゃん、こっち向いて!」
バチン!と音がして静の服装が変わる。ボーイッシュな装いで、頭にはベージュのハットが乗せられている。
ご丁寧にメガネまで装着されていた。
「うん、いいね。それで髪の毛をハットの中に上げちゃえば」
「こう?」
言いながら静がお下げの髪を帽子の中に入れ込む。パッと見ただけでは女の子とは分からないような容貌になった。
「しずかちゃん、メガネも可愛いねえ」
のび太がデレデレと笑った。
その隙にスネオが何やらカメラをいじったかと思うと、バチン!と音がして一瞬でのび太の服装が変わる。
「わっ!何するんだよスネオ!」
「よっ!国王!」
よく見ると、のび太の服装が先ほど会った国王の服装と全く同じものになっている。
「ほう、こうして見ると本当にどちらがどちらだか分からなくなるな」
その姿を見て、タカベが率直な感想を漏らした。スネオとジャイアンも「よっ!色男!」などと言って持て囃している。
「よし、じゃあ行こうか」
「ちょ、ちょっとタカベさん!僕、このままですか?!ま、街がパニックになるんじゃあ」
「はは、のび太くん。さっきも言ったと思うけど、我が国王はそんなに権威的なものではないんだ。
民との中もすこぶるいい。街をふらふら歩いてたとしても、別段珍しいことではないさ。それに」
そこでタカベはいたずらっぽい笑みを浮かべると、腰を落としてのび太の目線に合わせた。
「何か、面白そうじゃないか」
タカベはからからと朗らかに笑った。
のび太は未だ納得いかない気持ちだったが、楽しそうに笑うタカベの顔を見ているうちに「まあ、これもいいか」という気持ちになった。
「木の多い国ですねぇ」
坂道を来たほうに下りながら、スネオが率直な感想を述べた。
つられてのび太も顔を見上げる。なるほど、確かにトリユの街にはそこかしこに大振りな木が生えている。
「そうかもな。街にある自然は切り崩したりしないようにして家屋を建築してるからな。
パルスタはその逆で、路をきちんと整地したり、邪魔な木々はどんどん伐採しているんだけれど」
ふと、のび太は自分の住む町のことを思い出した。昔にくらべるとあの町からも随分緑が減った気がする。
かつてであれば他人の庭先に生えた柿の木から柿を盗んだりして怒られたりもしたけれど、今では柿の木自体ほとんど見なくなったように思う。
「ここが俺の家だ。皆はここを自由に使ってくれていい。ま、そんなに大した物はないけどな」
タカベが右手に示した先には、古いとも新しいともつかない木造の家が建っていた。
どこか宿か何かに案内されるものとばかり思っていた4人にしてみれば、いきなりタカベの家に案内され少し驚く。
「お気持ちはありがたいんですが……タカベさんはどうするんですか?」
「俺かい?俺はこれからしばらく軍の本部に戻るよ。おそらくしばらくは帰ってこれない。だから気兼ねせずに使ってくれ」
「軍の本部って……」
のび太は再び『戦争』という言葉を思い出した。
タカベと談笑しているうちにすっかり失念していたけれど、今トリユ国は戦争の真っ只中にいるのだ。
そうだとすれば、軍人であるタカベがいつまでも自宅でゆっくりしているはずはない。
それは当たり前のことであるはずだが、しかしのび太は戦場に赴くタカベの姿を想像して暗澹たる気持ちに包まれた。
「それじゃあここでお別れだ。元気でな。皆が無事に地球に帰れるように祈っておくよ。じゃあな」
軽く手を上げてタカベは踵を返す。足早に4人の下から遠ざかっていくタカベの背中に、強い西日がじりじりと照りつけられていた。
「タカベさん!」
意識してのことではなく、のび太の口から自然と声が出た。
その声は思いのほか大声で、思わず周りの3人もびくりと肩を震わせる。タカベが立ち止まり、まっすぐにのび太に振り返った。
「また、会えますよね!」
突然強い風が吹き、むき出しになった地面から砂埃が舞い上がる。
慌てて腕で顔を覆うのだけれど、どうやらメガネの隙間から砂が入り込んだらしい。のび太の目が涙で滲んだ。
「……るよ!」
「え……?」
砂埃に目が眩んでいる瞬間、タカベの声が鼓膜を揺らす。
けれどその言葉はどうにも上手く聞き取れなかった。
のび太はごしごしと強く目をこすると、もたつく手でメガネを掛けなおしてタカベの背中を目で追った。
視界に捉えたタカベの背中は今は遥か遠方、すぐにでも森の中に入ってしまいそうな場所にあった。
「タカベさーん!」
もう一度、声の限りにのび太が叫ぶ。
ねえタカベさん、さっきあなたは何て言ったんですか――
そんなような思いを託して。
タカベはしかし、振り返ろうとはせずただゆっくりと右手を上げて応えると、迷彩の戦闘服が森に溶けて消えていった。
・・・
「退屈だなあ、それにしても」
タカベの家のベッドにごろりと寝転んだまま、ジャイアンが不満の声を上げる。
あたりは夕景に包まれており、窓の外に目を遣ると、日が完全に落ちてしまうまでに、もう何時間もないことを感じさせた。
「それにしてもテレビもないなんてなあ」
ジャイアンは相変わらずぶつくさと言っている。
退屈はのび太も感じていたけれど、無言で消えていったタカベの背中が妙に頭に残っており、胸がざわざわと騒いだ。
「ねえ、ロイさんのところに行って一緒にご飯食べましょうよ!」
「国王のところで?一緒に食べてくれんのかなあ」
「地球の食べ物を食べましょうって言ったら、きっと興味を示してくれるわよ。
それにロイさん、そんなに偉そうな感じじゃなかったわ。もし断られても、ここでジッとしてるよりはいいじゃない」
結局3人は静の意見に賛同し、のび太がグルメテーブルかけを手にするとタカベの家を出た。
通りにはほとんど人がいない。トリユの民も夕食を摂っている頃なのだろうか。
「あれ?ここを左じゃなかったっけ?」
「右だよ、この方向音痴!」
タカベの家から中央会議場はそれほど遠くなかった。
5分ほど歩くと先ほど下った坂道が姿を現す。
4人とも何となく無言になってしまい、沈黙を保ったまま坂道を登りきった。
「夕方に来ると、あの大きな木がちょっと不気味だよなあ」
会議場裏の大木が西日を受けて真っ赤に映える。
会議場も、背中に日の光を受けているせいか、ほとんど真っ黒な建物に見えた。
のび太の目にはその光景が少しばかり異様に写り、思わず寒気がした。
「まだ居てくれたらいいんだけど」
図書館にはさっきまでまばらにいた人たちの姿が既になくなっていた。
シーンと静まり返った図書館は、まるで本だけがその世界を支配しているかのような佇まいだった。
「ごめんくださ……」
会議室のドアをノックしかけたのび太の手が止まる。
ジャイアンがどうしたんだよ、とばかりにのび太の肩を掴んだが、のび太はすぐに振り返って「静かに」というようなジェスチャーをした。
「……トリユは捨てて……逃げるべきです……!」
「……それでは……兵士たち……」
耳をそばだてると、中から諍うような声が聞こえてきた。
トリユを捨てる?逃げる?声の主はおそらくロイと、側近のミヤイのそれだった。
「揉めてるの?」
スネオがのび太に小声で問いかける。
のび太は口の形だけで「分からない」と伝えた。
そのままじっと集中して会議室の会話を盗み聞く。
「……スタが恐れているのはタカベ……やつの首さえ……」
「……カベは仲間だ……できない……!」
のび太は思わず息を呑んだ。どうしてここでタカベさんの名前が出てくるの?
同時に、脳裏に先ほどのタカベの煤けたような背中が浮かぶ。
どうしようもない胸騒ぎが心臓のあたりに小さな穴を空けると、それは一気に体中を駆け巡った。
『何か、よくないことが起ころうとしている』
それは幾多もの冒険を潜り抜けた、のび太の直感だった。
「失礼します!」
さっきよりクリアーな声がドア越しに聞こえる。
次いで、怒ったような強い足跡。
誰かがこのドアから出てくるのだと理解した4人は、慌ててドアの前から飛びのいて壁に体をくっ付ける。
バタン。大きな音でドアが開き、ミヤイが肩を怒らせながら会議室を後にした。
「何が、あったんだろう」
図書館を抜け、ミヤイの姿が消えたことを確認してからスネオがぽつりと呟いた。何かがあった。しかし何があったのかは、分からない。
「とにかく、ロイさんと話してみよう」
「おう、俺はもう腹がペコペコだぞ」
「ジャイアンはいつもペコペコじゃないの」
スネオとジャイアンがいつものように掛け合う。その何気ない光景が、のび太のざわつく心を優しく癒してくれた。
「失礼します」
ノックをして静が会議室に足をいれる。次いで、のび太。
部屋の真ん中にはラウンドテーブル、西日を受けて部屋全体が真っ赤に染まっているようだった。
ロイはその中でひとり眉間に手を当てて座っていたが、4人の来訪に気付くとにっこりと笑った。
「やあ、地球の――どうしたんだい?何か不都合でもあった?」
声に疲れが滲んでいた。無理のないことだろう、いくら建前的な国王といえど、今は戦時中である。
平民ですら疲弊するというのに、一国の元首たる者がどれほどのプレッシャーを感じているのか。
それはいくら考えても及びのつかないものだ。
「あのう、もしお食事がまだだったら、私たちと一緒にいかがかなと思いまして。地球の料理に、ご興味はありませんか?」
「地球の?」
「そうです!こうやって知り合えたのも何かの縁ですし、ヒストリアと地球との文化交流ということで、ひとつ!」
相変わらずスネオは弁舌にベラベラと喋る。末は詐欺師か弁護士だな、そんなことを考えながらのび太は国王の隣に歩み寄った。
「ねえ、ロイさん。色々大変だろうけどさ、ご飯はきちんと食べないといけないんじゃないかな。ロイさんが倒れちゃったら、それこそ大変なことになると思うよ」
「お、おいのび太!お前国王にそんな失礼な口……」
「いや、いいんだ。僕と君たちはそんなに年齢も変わらないみたいだし、変にかしこまった態度を取られたらこっちが恐縮しちゃうよ」
ロイはそう言って機嫌よさそうに笑うと、4人に席を勧めた。
ロイから一つ席を空けた横にのび太、その隣に静、スネオ、ジャイアンと続く。
「じゃあせっかくの厚意に甘えることにするよ。でも、見たところ何も持っていないようだけど?」
「ここから食事が出てくるんですよ!」
のび太は得意気に言うと、机の上にグルメテーブルかけを広げた。
「ただの布切れに見えるけれど」
「カツ丼!」
脇からジャイアンがすかさず叫ぶ。それと同時に、テーブルの上にできたてのカツ丼が現れた。
目を剥いてその光景を見るロイに、4人はにやにやと笑った。
「こうやって好きな食べ物を注文したら、ここからぽんぽん出てくるんですよ」
「あたし、スパゲッティー」
「僕はビーフシチュー!」
静、スネオが立て続けに注文した。机の上に注文どおりの品が並ぶ。出来たての食事のいい匂いが会議室を包んだ。
「すごいな、これは……」
ロイは心から驚嘆した様子でその模様を見つめた。ジャイアンはいただきますを言うこともなく、早くも丼を半分空にしていた。
「じゃ、ロイさんもどうぞ!」
のび太はそうやって勧めたが、ロイは困ったような表情を浮かべた。
「僕には地球の食べ物のことがよく分からないから……そうだな、のび太くんと同じものでいいよ」
「ぼ、僕と?」
「ロイさん、こいつと同じ食べ物だったらおこちゃまランチになっちゃいますよ」
スネオがビーフシチューをすすりながら混ぜっ返した。
のび太はスネオのことを睨みつけたけれど、図星だったのだろう、小さな声で「おこさまランチ」と注文する。
チキンライスにハンバーグ、スパゲッティーに、そしてデザート。
彩りだけは豊かなランチプレートだった。けれどロイはそれをもの珍しそうな目で見る。
「きれいな食事だね。うん、僕もそれを貰うよ。ええと、『おこさまランチ』!」
テーブルにのび太と全く同じおこさまランチが現れた。のび太がそれを手に取ると、ロイの目の前に差し出す。
「これが地球の食べ物かあ。美味しそうだね!ところでこれは何ていう食べ物なんだい?」
そう言ってロイはチキンライスに突き立てられていた小さな旗を手にした
「ろ、ロイさん!それは食べ物じゃないんだよ!それはその、飾り?」
「え?食事なのに飾りが付いてるの?」
予想外ののび太の言葉に、ロイがびっくりした声を上げる。そのやり取りを聞いて静がくすくすと笑った。
「じゃあ、他のみんなの食事にも飾りが付いてるの?」
「さ、さあロイさん!とにかく食べましょう!」
全く同じ顔をした二人が漫才のような掛け合いをしているのを見て、残りの3人は大声で笑った。
「とっても美味しかったよ。こんな食べ物、ヒストリアにはないな。どうもありがとう」
皆がすっかり食事を終えた頃、ロイは4人に向けて感謝の言葉を述べた。
ジャイアンの目の前には、丼のほかにカレーライスの器も転がっていた。
「ところでロイさん、一つ聞いてもいい?」
出し抜けにのび太がロイに問いかける。
ロイは振舞われた日本茶の熱さに悪戦苦闘しながらも、なんだい、と答えた。
「こんなこと聞いていいかは分からないんだけど……さっき、ミヤイさんと一体何の話をしていたんですか?」
ロイが表情を強張らせた。
急に雰囲気が変わったことに、思わずのび太もたじろいでしまう。
けれど先ほどの胸騒ぎが忘れられないのび太は、なおも黙ってロイの言葉を待った。
「まもなく我が軍がケンジュ草原に進軍を開始するんだ。
だから、そのことに関する話し合いだよ。君たちに関係のある話じゃない」
ケンジュ草原に進軍する――のび太は昨日パルスタ兵をショックガンで撃ったことを思い出した。
おそらく、あんな小規模な戦いではいられないのだろう。
何百、何千、いやもしかしたら何万もの兵士があそこで戦いを繰り広げるのだ。
そうなればタカベさんだって……。のび太は胸騒ぎの意味が分かった。
「そ、そんな!戦争は、戦争は避けられないの!?」
こんなことを言うのは筋違いだと分かっていてものび太は言葉を止められない。
タカベの優しい言葉、笑い顔。今までに会ったことのない種類の大人だった。
一緒にいた時間は短かったけれど、タカベはどこか人好きされる何かがあった。
それは静も、スネオも、ジャイアンにしても同じらしく、皆一様に複雑な表情を浮かべている。
「そうは言うけれど、これは僕たちが持ちかけた戦争じゃない。
パルスタが一方的にトリユに宣戦布告をしてきて、戦争を仕掛けている。
だからこそ僕は、僕たちにはトリユを守る義務がある。トリユを守る、そのためには武力で応じるしか途はないんだよ」
「でも、トリユの人たちを守りたいんだったら、パルスタの言うことを聞いて、ある程度譲ってもいいじゃない!」
「じゃあ君は、僕たちにしたくもない勉強を、やりたくもない労働をやれって、そう言うのかい?
偉い人からあれこれ強制されて、自分の時間もないままに毎日を過ごして、そうやって死んでいけって言うのかい?
パルスタに戻るってことは、そういう意味なんだよ」
「でも、それでも死ぬよりは――」
言いかけてのび太はハッと口をつぐんだ。学校、遅刻、宿題、居残り……ヒストリアにやって来た当初の目的が次々と思い出される。
『学校ってそういうもんだから、我慢しないとだめなのよ、のびちゃん』
いつか母親に言われた言葉が、急に頭に蘇った。学校に行きたくない、どうして宿題があるの?
遅刻したらなんでダメなの?そんなことを素直にぶつけたあの日。
『学校だって、楽しくないことばかりじゃないでしょう?』
最後には決まってそう言った。友達と遊べるんだから、
日曜日は休みなんだから、夏休みだってあるんだから
だから、だから、だから……。
『我慢しなさい』
死ぬほど納得できなかったその言葉と。
「死ぬよりはマシ」と言いかけた僕の言葉と。
では一体何が違うと言うのだろう?
思わずのび太は考えこむ。
しかしのび太の幼い頭では、頭のどこを突いても答えは出てきそうになかった。
「心配してくれてるんだね。ありがとう。でも、大丈夫だよ。トリユの人たちは強い。それに……」
すっかりぬるくなった日本茶の器を手の中で弄びながら、ロイは一つ息を継いだ。
「トリユには、タカベがいるからね」
「タカベさん……?」
「うん、君たちは聞いてないかもしれないけれど、タカベは兵士の中でも別格なんだ。ヒストリアの歴史は聞いたかい?」
「ええ、それは。30年前にパルスタが独立した、って」
「そう。それと前後して、この星では大きな戦争があった。
小国同士が潰しあい、大国が小国を取り込んだ。血で血を洗い、更にまた新しい血が大地に流れる。
僕の生まれるずっと前の話だけどね、それはもの凄い戦いだったらしい。
ま、その辺はどうでもいいんだけど、のび太くん。タカベの父親は、その長く続く戦いの中で『伝説の傭兵』として名を馳せていたんだ」
「ヨーヘイ?」
「雇われ兵士のことさ。それぞれの国が全部軍隊を持ってるわけじゃないからね。
戦争ってのは金食い虫なんだ。小さい国なら、軍隊のない方が普通だ。
だから、戦争になれば兵士を雇う。雇われた兵士は、金を貰って戦場に赴く。戦争が終わればまた違う国に行く。
『戦争はありませんか?』って言いながらね」
平和な日本に住むのび太には、その『傭兵』という職業の存在をにわかには信じがたい気持ちだった。
お金を貰うために戦争に行く?なんでそんなことを?どれだけ考えても、のび太にはその気持ちは理解できそうになかった。
「タカベの父親は先の戦乱の中で、あらゆる国を渡り歩いた。
その実力は各国の間に響き渡り、どの国もこぞって彼を欲しがった。
そして終戦の1年前、タカベの父親はパルスタの前身・クレキガへとその身を預けたのさ」
ナシータの中で淡々とこの国の歴史を語っていたタカベの口からは、そんな話は一言も出てこなかった。
あそこまで詳細に歴史を話しておきながら、どうしてそのことを話してくれなかったのか?
色んなことが頭を巡ったけれど、とにかく今はロイの話に集中することにした。
「一進一退だった戦況は一変したらしい。タカベの父は固体の兵士としても優秀な能力を擁していたけれど、その真価はむしろ戦術や師団を指揮する部分にあったそうだ。
少数の兵を率いてその何倍もの数の兵力を打ち破る……とにかく凄まじい実力だったらしいよ。
それに、噂っていうのは一人歩きするものだからね。『クレキガにはタカベがいるらしい』っていう噂が広まるにつれ、敵軍の兵士の士気は相対的に下がっていって、クレキガの勝利はどんどんと数を増していった。
そしてタカベの父がクレキガに付いて1年後、ついに統一国家パルスタが誕生したってわけさ」
長い話だった。けれどのび太は一言も口を差し挟まずに聞いた。理由の一つには、単純な好奇心から。
もう一つには、あの優しいタカベにそんな獰猛な血が流れていたのか、という思いからだった。
「でも、その話とタカベさんと一体どんな関係が……」
「一つには、彼に流れる最強のDNA。そんな親父さんの子供だからね。
普通の兵士とは違って当たり前さ。それともう一つは、タカベに施された英才教育だ」
「英才教育?」
「そう。確かに戦争は終わったけれど、タカベの父親の中には戦闘の血が流れ続けた。
父親はしきりと言っていたそうだよ、『このパルスタには再び必ず戦争が起こる。その時に必要なのは、人をどう殺すか……そのスキルだ』って。
タカベにしても小さい頃から戦場を転々としながら育ったんだ、父親のその言葉にも、タカベは特に疑問を持たずに格闘術や戦術のあれこれを学んだらしい」
タカベは見たところ30代中ごろの年かさだ。ということは、今ののび太よりもずっと幼い頃から戦争を経験していたことになる。
小学校に上がるよりも幼い子供が――と思わないでもなかったけれど、あの時ナシータで静に見せた刺すような殺気の理由が分かった気がした。
707 :
シズカちゃん:2007/03/22(木) 22:08:14 ID:gJ3f+jU00
「英才教育?」
「それが、どうしてトリユに?」
「……最初はタカベも優遇されたらしい。戦勝の最大の立役者と言っても過言ではなかったからね。
けれど国が安定し、最早戦争が起こることもないだろうと分かり始めた頃から周りの見る目が変わり始めた。
『あの親子は殺人しか取り柄がない』『いつか何かをやらかすに決まってる』ってね。それでトリユに、ってわけさ」
「え?でもおかしいじゃない。そんなに実力のある兵士なら、パルスタの軍だって放っておかなかったんじゃないの?是非来てください!ってのが普通だと思うんだけど」
「その辺のことはよく分からないんだけど、タカベが言うには『軍人っていうのはプライドの塊なんですよ』って。
どうも傭兵上がりが軍隊の将校に上り詰めたりするのは、軍のお偉いさんが認めなかったらしいんだ。
タカベの父親にしても自分より実力のない上官の下に就くのは耐えられなかったらしく、そうこうしているうちにどんどんと溝が生まれた……ってことだそうだよ」
軍人にもなれず、平民にもなれなかった最強の男。
功を立てたはずなのに、年を追うごとに嫌われ、疎外されて。
それは一体どういう気持ちだったのだろうか?
「そういう訳で、タカベの実力は折り紙付きってわけさ。確かに戦力に劣るトリユの軍勢だけど、タカベがいればあるいは……そんな風に僕は考えているんだ」
「……もしくは、その最強のタカベさんの首を差し出してパルスタに命乞いをしよう、とか?」
突然、おだやかでないことをのび太が言う。その言葉にロイがぎくり、とした顔を浮かべた。
-続-
ヒステリアっていう爆弾魔を思い出した
「……何のことだい?」
「さっき!僕はドアの外で聞いたんだ!ミヤイさんが『タカベの首を』って言ってるのを!
あれは、パルスタも恐れるタカベさんを向こうに差し出して戦争を止めさせようとか、そういうことを話してたんでしょ?!ねえ、ロイさん!」
「何を言ってるのか、よく分からないな……僕はタカベにそんなこと……しないよ」
ロイは悲しそうな顔で呟いた。自分の顔を鏡で見たようなその表情に、のび太は感情的になり過ぎていた自分の胸中を恥じる。
「ごめん、ちょっと言い過ぎた……」
「いや、いいんだ。さあ、じきに外も真っ暗になる。
そうなると足元も危ない。食事、本当にありがとう。気をつけて帰ってね」
ロイが椅子から腰を上げると、それにつられて4人も席を立つ。
ふと会議室に設えられた大枠の窓を見ると、外は薄っすら西の空が明るくなっているばかりでもうほとんど夜だった。
「じゃあ僕たちはこれで」
スネオが代表して挨拶すると、ロイは笑顔を浮かべながら軽く手を上げた。
のび太はテーブルかけをギュっと握り閉めながら会議室のドアをくぐる。
「どうしたの、のび太さん?」
そこで足が止まった。
瞼の裏に、タカベの煤けた背中がフラッシュバックする。
戦争の因果、と悲しい顔で語ったタカベ。死ぬことも恐れずにナシータから外に出ようとしたタカベ。
優しい顔でスネオの頭をくしゃくしゃと撫でたタカベ。
一緒にいた時間を越えて、いつの間にかタカベはのび太の心に深い足跡を残していた。
「ロイ!」
振り返ってのび太が叫ぶ。薄暗い会議室の中で、ロイは黙ってのび太を見つめた。
「君が守りたいのは、トリユっていう国なの?それとも、トリユの国に住む人たちなの?ロイ、答えてくれよ!」
「のび太くん……」
「ロイ、どうなんだ!?ロイ!」
「おい、お前ら!何を大声出してるんだ!」
会議場の入り口から咎めるような声が響いた。4人が一斉に振り返ると、そこにはミヤイが立っていた。
「国王への無礼は許さんぞ!」
「おいのび太、行くぞ!」
強い力でのび太を引っ張るジャイアン。それでものび太はロイから視線を外さない。
「ロイ、ロイ!人も何もないところで、自由もへったくれもないじゃない!なあロイ、そうだろ!ロイ!」
静寂に包まれた図書館に、のび太の声だけが木霊する。
その様子をギロリと睨み付けるミヤイの脇を抜けて、のび太はずるずると会議場から外に引っ張り出された。
「国王、この危難の時にあのような者たちと……慎んでいただきたいものですな」
「うん、分かってる。すまない。ところでミヤイ、何かあったのか?」
「はい。先ほど伝令が来まして……ケンジュにて、交戦が開始された模様です」
「そうか……」
ロイの脳裏に、先ほどののび太の叫び声が蘇る。人か、国か――か。
(それは択一的に選ばなければならないのだろうか?)
ロイは考える。
できることなら、人も国も一緒に守りたい、そう考えてしまうのは自分のエゴなのだろうか、そんなことを。
それでもどちらかを選ばなければならないのだとしたら……。
(父さん……)
「国王、どうしますか?」
「よし、まず公民館に傷病兵を受け入れる体制を整えよう。そこに手の空いた者を集めて、それから――」
こうして、ついにパルスタとトリユ、両軍勢による本格的な激突が開始されたのである。
・・・
「のび太、あれはまずいよ。いくらフランクだって言っても、仮にも一国の王様なんだからさあ」
「そうそう。せめて『さん』くらいは付けないと。お前、客商売と出世には向いてないぞ!」
ジャイアンが商売人の息子らしい言葉でのび太をたしなめる。
のび太も口を尖らせながら、そんなこと分かってるけどさ、などとブツブツ呟いた。
「でも私も気になってたわ。私たちが会議室に入る前にロイさんとミヤイさんが話していたことは、確かに不穏な感じがしたもの」
「そ、そうだよね!」
静が賛同してくれたことで、のび太は元気を取り戻した思いだった。
スネオとジャイアンも「まあそれはそうだけどさ」と言った表情を浮かべる。
「それでもさ、結局僕たちにできることなんて何もないんじゃないの?
友達のケンカじゃなくて、これは戦争なんだよ?第一トリユとパルスタの戦争なんて、僕たちには何の関係もないじゃない」
「それを言っちゃあおしまいだけどさあ……」
あれこれと言っているうちにタカベの家に着いた。ドアを開けると部屋は真っ暗だった。
「ちょっと誰か電気点けてよー」
「あるのか?そんなもん」
「えっ、ないの?!」
「ちょっと、足踏まないで!!」
「うわ、何か踏んだ!」
「あーもう、うるさいうるさい!」
暗闇に広がる喧騒がようやく収まったころ、タカベの家は暖かな明かりに包まれた。
「電気もないんだな……」
ジャイアンがぽつりと言った。テレビもない、と嘆いていた彼だったけれど、それどころか電気すらなかったのである。
思わずタカベの言葉を思い出した。
『戦争ばかりしてきた民族だから』
ナシータで聞いたあの爆発音。あれは確かに大きな兵器のそれだった。
そんな技術力はあるのに、反面、人民は電気すらも享受できない文化、社会。
「考えちゃうよなあ」
パルスタでは各国家独特の知識を抽出して、それを体系的に教育していると言っていた。
勉強、という言葉の字面に囚われてネガティブな印象しか抱いていなかった4人だけれど、
もしかしたらそういう教育の結果として色んな文化というのは生まれるものなのかもしれない。
もちろん、勉強を無理やり押し付けられるのはまっぴらだけど。
「おっし!カラオケでも歌おうぜ!」
ジャイアンがベッドから飛び起きた。
その言葉に3人は一瞬ギクリとした様子になる。ジャイアンの歌……
それは説教よりも宿題よりも、何よりも大きい災厄のようの思われた。
「えーと、カラオケキングはっと……」
「ジ、ジャイアン!こんな非常時に歌なんて!歌なんて非常識だよ!」
「馬鹿野郎!こんな時だからこそ、だろうが!元気がない時は歌を歌う!
歌を聴く!これが一番なんだよ!俺の歌を聴けば争いも一発で解決だぜガハハハハ!」
違う意味で解決しそうだけれど……と3人は思ったが、それは口には出さなかった。
「そうだ!いきなり歌ったら喉に悪いって!とりあえずこのアメ、喉によく利くアメだから舐めてみてよ」
「おうスネオ、気が利くじゃねえかガハハハハ」
ジャイアンは機嫌よさそうにアメを口に放り込む。スネオのやつ、調子いいよな……
と思いながらため息をつくのび太。ふとスネオの方を見ると、にやりと笑ってのび太に近づいてきた。
「あれ、声のキャンディーなんだよ。だからジャイアンの音痴も問題ないってわけさ」
さすがスネオ、である。
「ところで、誰の声紋をコピーしたの?」
「まあ聞けば分かるさ」
「それでは剛田武、心を込めて歌います。お聞きください、『少年期』」
-----
悲しいときには町のはずれで
電信柱の明かり見てた
七つの僕には不思議だった
涙浮かべて見上げたら虹のかけらがキラキラ光る
瞬きするたびに形を変えて
夕闇にひとり夢見るようで
しかられるまでたたずんでいた
ああ 僕はどうして大人になるんだろう
ああ 僕はいつごろ大人になるんだろう――
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「よっ!日本一!」
歌が終わるとスネオが大声ではやし立てた。ジャイアンもまんざらではない様子で手を上げる。
「これ、ピリカ星で聞いた曲かあ!」
「そ。懐かしいでしょ?あの後、この曲を日本でも発売したみたいだよ」
目を閉じると、ピリカ星での光景が瞼に浮かぶ。そう言えばあの星でもクーデターが起きたんだよな……
パピ君、元気かな……のび太は遥か遠く、ピリカ星の友人に思いを馳せた。
「えー、それでは次の曲です――」
勢いに乗ったジャイアンは、更に次のナンバーをカラオケに打ち込んだ。
・・・
「あのう、さすがにもうそろそろ苦情がくるんじゃないかなあ?」
カラオケを始めて一時間半。途中スネオが声のキャンディーを継ぎ足したりしながら、
延々とジャイアンのリサイタルが催されていた。いくら道具のおかげで音痴ではないとは言え、
一時間半も同じ人間の歌を聴かされてはたまったものじゃない。3人はうんざりとした表情を浮かべていた。
「ん?そうか?まあ夜も更けたしな。いくら俺の美声でも、さすがに睡眠の邪魔になっちまうかなガハハハハ」
気分よく笑うジャイアン。ようやくカラオケから解放されるのかと思うと、一同は揃って安堵のため息を付いた。
「それじゃ、〆の一曲を歌って……」
予想外の言葉に3人がぎくりとした、その時のことだった。
「こっちだ!こっちに運べ!」
「あまり動かすな!もっと慎重に!」
喧騒、怒号。家の外で大きな声が飛び交っている。
「何かあったんだ!」
言葉より先にのび太が家を飛び出すと、残りの3人も後に続いた。
通りには先ほどまで存在していなかった松明があちこちに立てられていた。そしてあちこちで散見される人、人、人。
空気はすこぶる緊張しており、みな気ぜわしく動き回っていた。4人はとりわけ人の声のする方角に向かう。
「何かあったんですか?!」
走りながら、のび太が途中にいた人を捕まえて尋ねた。
「戦闘だよ!ついにパルスタとの戦闘が始まったんだよ!」
のび太に掴まれた腕を振りほどくと、その女性は再び走り始める。遂に交戦が始まった――
その言葉がのび太の頭の中で空転する。しばらく動けないまま、その場に立ち尽くした。
「もっと!もっとお湯を沸かして!」
公民館は騒然としていた。中にいた大半の人は女性だった。
体育館ほどの広さの公民館には所狭しと布団が敷かれている。
その上には幾人かの負傷した兵士。
まだ全体の二割程度の布団しか埋まっていないけれども、このままいけばここが満杯になるのもそう先のことではないのかもしれない――
のび太はそんなことを思った。
「邪魔だよ!」
どん、と背中を突き飛ばされる。女性も皆険しい顔をしていた。
おそらく彼女たちも戦争に参加している意識があるのだろう。
たとえ直接的な参加はできなくとも、彼女たちもたしかに戦争に参加しているのだ。
その自負は彼女たちの表情を見ればよく分かった。
「あんたたち、ぼーっと突っ立てるくらいなら何か手伝いな!」
女性の一人がのび太たちに向かって叫ぶ。
ここには何もしない人間がいてはいけないのだ。公民館の中に目を遣る。血を流しながら呻く兵士が横たわっていた。
「ううっ……」
初めて見る光景。
胃の中からこみ上げてくるものがあった。
手近に洗面器がないか探すが、どこにもなかった。のび太は慌ててトイレに駆け込むと、胃の中の物を全て吐いた。
「う、うう……」
嗚咽を漏らしながら顔を洗う。どうしてこんなことに――
誰も戦争なんて望んでないはずだろ――
自問自答を繰り返すけれど、答えはどこにも見つからない。
(ドラえもん……助けてくれよ……)
心の中で呟く。今は遥か遠い、故郷の親友。少し前まで毎日顔を合わせていたはずなのに、その顔をばかに懐かしく感じる。
帰りたい、帰りたい、何もかも見なかったフリをして、今すぐにここから逃げ出したい――口の中で呟いて、のび太は顔を上げた。
『守りたいのは国なの?人なの?』
「ロイ?!」
見上げた先には一枚の鏡。土気色になったのび太の顔が映し出されていた。
その表情が国王ロイのそれと、そして――先ほど発したのび太の言葉とリンクする。
『……るよ!』
ねえタカベさん。
あの時、あなたが言おうとしたことは一体何だったんですか?
ねえタカベさん、教えて下さいよ。
ねえ、タカベさん。
ねえ、僕はもっとあなたと色んなことを話したいですよ。
タカベさん、タカベさん……。
『しずかちゃん!包帯とお医者さんカバンを持ってくるんだ!』
『はい!』
トイレの外から、スネオたちの声が聞こえた。
『強いな』、ジャイアンの背中で穏やかに呟いたタカベさんの声も、少し。
のび太は自分の顔を両手で叩くと、トイレを外に出た。
「ジャイアン!スネオ!」
外で慌しく動き回っていた二人の姿を見つけると声を掛ける。
タカベさん、僕は、僕らは強くなんてありません。
学校からも逃げようとしました。
朝は寝坊してばかりです。
立派な大人になれるのか、いつだって不安です。
でも、それでも――
「僕はタカベさんのところに行ってくる!二人がどうするかは任せる!」
僕は人を、あなたを、守りたいと思ったんです。
-続-
中学生のレス入らなくても続編きた!
730 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/24(土) 11:21:43 ID:Ig3h78/fO
のび太と傭兵で検索しる
731 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/27(火) 12:50:38 ID:Antoa0KY0
誰か凸しないの??
732 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/27(火) 17:55:05 ID:7GLFNf6uO
しない。
733 :
シズカちゃん:2007/03/27(火) 18:51:38 ID:A2Eb55c/0
まだあたぁーーー
734 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 03:56:18 ID:xuWVosNL0
のび太は公民館から全力で駆け出した。
松明の薄暗い明かりでは足元が覚束ず、何度もコケそうになった。
けれどその度に足を踏ん張ってタカベの家まで駆け抜けた。
「のび太さん!」
入り口のところで静が驚いたような声を上げる。
のび太はハアハアと荒い息をつきながら、少しだけ深呼吸すると静に向かって笑顔を見せる。
「僕は今から、タカベさんのところに行ってくる。
スネオとジャイアンは、どうするか分からない。
しずかちゃんは公民館で傷ついた人の手当を手伝ってて欲しい」
「そんな!無茶よ!本当に死んじゃうかもしれないのよ!」
「分かってるよそんなの!
でも、僕にだって分からないけど、分からないけど、ここでじっとはしてられないんだ!
助けたいんだよ、タカベさんを!トリユの人たちを!」
735 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 03:57:32 ID:xuWVosNL0
のび太は大声で叫びながら、どうしてこんなに自分が必死なのかを考えた。ふと、今日の昼間のことを思い出す。
『タカベさんの守りたい自由と、そして僕が求めた自由と
そこの間には、きっと何の違いもない
それだったらタカベさんを守ることは
僕の自由を守ることなんだ』
ああ、そうなのか
タカベさんはきっと、僕だ
そんなことを言ったらタカベさんは嫌がるかもしれないけれど
ごめんなさいタカベさん
今はそう思わせて下さいね
タカベさんは僕で、僕はタカベさんで
そういう風に思ったら何だか勇気が湧いてくるんだ――
736 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 03:58:25 ID:xuWVosNL0
「のび太ぁー!」
背中から聞こえる聞きなれた声。
振り返らなくても誰かは分かる。
のび太は静に向かって無言で頷くと、タカベの家の中に入った。
部屋の奥に入ったのび太は手早く道具の山に手を突っ込んだ。
まず手にするのはショックガン、次にタケコプター。
念のためにグッスリガスも持っていくことにした。それと――
「のび太!空気砲も出せ!」
背後でジャイアンが叫んだ。
頷いたのび太は、空気砲と瞬間接着銃、それとタケコプターを2つ取り出す。
のび太はその他にもいるものはないか、と道具の山を漁った。
「ジャイアン!のび太!こっち向いて!」
振り返った瞬間にバチン、とこの星に来て何度も耳にした音が鳴った。
思わず自分の体を見る。
そこにはタカベが着ていたのとほとんど同じデザインの戦闘服があった。
737 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 03:59:19 ID:xuWVosNL0
「やっぱこういうのは、形からも入らないとね」
そう言ってスネオがはにかむように笑う。
タカベと同じ格好になると、一層力が湧いてくるような気持ちになった。
「おいスネオ、この頭に付いてるのはなんだ?」
「それは暗視ゴーグルだよ。夜でも周りが見えるようになるんだ。
て言っても見よう見まねで描いたから、上手く作動するかは分からないけどさ」
「スネオ!後の道具は適当に見繕っといて!」
残りの仕事をスネオに任せると、のび太はタケコプターを頭に付けて夜空に飛び立った。
行く先は、中央会議場。
暗視ゴーグルはスネオの心配とは裏腹に、きちんと作動してくれた。
眼下に会議場を見る。
うっすらとではあるが、明かりが漏れていた。
おそらくロイはあそこにいる……のび太は高度を落とし着地すると、
走って会議場の中に入った。
738 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 04:01:08 ID:xuWVosNL0
「ロイ!」
会議室ではロイとミヤイが地図を広げて話し込んでいた。
その方にのび太はつかつかと近づいて行く。
「何だ貴様は!今は会議中だぞ!」
ミヤイの怒声を無視して、のび太は地図を覗き込んだ。
「タカベさんは!」
「え?」
「トユリの軍隊は、今どこにいるんだ!」
のび太は一気にまくし立てた。
あまりの剣幕に怖気づいたのか、ロイは「ここに」と呟いて地図の一点を指差す。
ケンジュからウガクスの森に少し入ったところ、そこにトリユの軍本部が展開されているとのことだった。
「分かった!」
それだけ確認すると、のび太は会議室を後にする。
呆然としていたロイだったけれど、去り行くのび太の姿にようやく平静を取り戻したのか、
慌ててのび太の後ろ姿に声を掛けた。
739 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 04:01:50 ID:xuWVosNL0
「の、のび太くん!まさかそこまで行こうってんじゃないだろうね!」
「ああ、その通りさ!」
「無茶だ!子供の遊びじゃないんだぞ!」
唾を飛ばしてロイが叫ぶ。
ミヤイは口の端を持ち上げて侮蔑的に笑っていた。
「……無茶でもなんでも、僕には守りたい人がいるんだ!」
それだけ言ってのび太は会議室を後にした。
「馬鹿な子供だ」
「……」
「国王。とにかく先ほど申し上げた通りです。
パルスタの密使の言うことに従いましょう」
開戦から既に6時間。
それぞれの思惑が、静かにゆっくりと動いていく
740 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 04:03:16 ID:XGN70QJn0
・・・
「のび太、早く行くぞ!」
タカベの家の前に戻ると、スネオとジャイアンはすっかり準備を整え終えていた。
「本当にいいのかい?無理して君らまで僕に付き合わなくても」
「バーカ、それはこっちのセリフだっつーの」
「そうそう、のびちゃん一人で何ができるって言うの?
運動神経も全くないくせに!」
2人は軽い調子で言い合って、のび太を笑い飛ばした。
普段なら腹を立ててしまうようなその言葉は、今日だけは妙に嬉しい。
のび太は笑いながら「うるさいなあ!」と言うと、拳を上げる素振りを見せてまた笑った。
「行くか……」
ひとしきり笑い合った後にジャイアンが静かに呟く。
のび太とスネオも無言で頷いた。
741 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 04:04:00 ID:XGN70QJn0
「スネオ、この暗視ゴーグルちゃんと使えたよ!」
「よし、じゃあそれを着けて出発だ!」
トリユの夜空に、地球から来た小さな兵士が3人、勇ましく飛び立った。
「方角はどっちだ!」
「タカベさんの家があそこで、僕らが抜けてきた森の出口があそこだから……左だ!」
「本当に大丈夫かよ、のび太のナビで!」
自信があるとは言えなかったけれど、さっき見た地図は必死で頭に叩き込んだはずだ。
それに戦闘が繰り広げられているのならば、嫌でもそのマズルファイヤーは目に付くはずだった。
3人は無言で速度を上げる。
「スネオ、ジャイアン!あそこ!」
叫んだのび太が指し示した先、森の中。
おそらくトリユの野営であろうか、うすぼんやりと光っている部分があった。
暗視ゴーグルでその光が増幅され、とりわけ目立った。
「降りよう!」
742 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 04:04:49 ID:XGN70QJn0
「待て、のび太!このまま降りたら僕らが敵と間違われない保障もない。
これ、被れ!」
そう言ってスネオが2人に何かを手渡す。見ると、それは石ころ帽子だった。
「よくこんな物持って来てたなあ」
「かくれんぼの時にでも、一人でこっそり使おうと思ってたんだよね」
この時ばかりは、のび太はスネオのこすい考えに感謝した。
姿を消してトリユ軍本部に降り立つ。
ピリピリとした空気が辺りを包んでいた。テントの入り口には見張りと思しき兵士が2人立っていた。3人はその間を堂々と歩いてテントの中に入る。
中では、タカベが難しい顔をして地図を睨んでいた。
その顔を見ると、のび太の胸にじんわりと暖かいものが広がっていく。
「タカベさん……」
思わず声が出た。
タカベがその声に即座に反応すると、脇においてあった小銃を目にも止まらない速さで構える。
「誰だ!」
743 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 04:06:06 ID:cy+NGE080
「ぼ、僕です、のび太です……」
「のび太くん……?」
そこでのび太はようやく自分が石ころ帽子を被ったままだと気が付いた。
相変わらず小銃を構えたままのタカベを前にしてのび太、そしてスネオとジャイアンは帽子を脱ぐ。
「タカベさん、来ちゃいました……」
そう言ってえへへ、と笑うのび太。
突然現れた3人の姿に一瞬ぽかんとした表情になったタカベだったが、
すぐに怒ったような表情になって怒鳴った。
「何をやっているんだ!こんな所で!
いいか、これは遊びじゃないんだ!戦争なんだぞ!すぐにここから帰れ!」
744 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 04:06:52 ID:cy+NGE080
「そ、そんなことは分かってます!戦争だってことくらい、分かってます!
それでも僕はタカベさんを守りたくって!」
「俺を守る?ふん、俺も見くびられたものだ。
こんな子供に守られようなんてな」
タカベは自嘲気味に笑った。その様子にショックを覚えるのび太。
自分たちがやって来たら喜んで迎え入れてくれるに違いない、そんな思いがどこかにあったのだろう。
けれど実際に目の前に出てきたタカベは、昼間見せた表情とは全く違う、軍人の佇まいだった。
最強の傭兵の息子の顔だった。
「気持ちは嬉しい。けれどな、戦況は君たちがやって来たくらいでは変わらないんだ。
それに君たちはトリユとは何の関係もない」
「関係なくなんてない!」
タカベの言葉を遮ってのび太は言った。
745 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 04:07:40 ID:cy+NGE080
「トリユの人たちが目指した社会は、僕が地球で夢見た社会と全く同じものでした。
そして今、それが脅かされようとしている。
それだけじゃ理由になりませんか?理由にならないんだとしたら、
じゃあ、タカベさんが戦う理由って、一体何ですか?」
「俺が戦う理由……」
「隊長!一次防衛ラインが突破されました!」
テントの中に兵士が飛び込んでくる。
のび太たちのことを見て一瞬怪訝な顔をしたが、今はそれどころではないのだろう。
荒い息を付きながらタカベの指示を待った。
「残りの兵の数は?」
「正確には把握できませんが、3000は割っています!」
「パルスタの兵は?」
「およそ10000です!」
「分かった、これより前線は俺が指揮を執る!お前もすぐに戻れ!」
やって来た兵に指示を飛ばし、タカベはその場から立ち上がる。
もう一度地図を睨み付けると、足早にテントの出口に向かった。
746 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 04:08:41 ID:uR13hHay0
「タカベさん!」
「血、だよ」
「え?」
不意に発せられたタカベの言葉に、思わずのび太が頓狂な声を上げた。
「戦う理由、それは俺の中に流れる血だ。
騒ぐんだよ、戦え戦えってな。だから、それが俺の理由だ。
自由も、トリユもパルスタも関係ない。俺はただ戦うことが――
好きなんだよ」
それだけ言ってタカベはテントを後にした。
スネオとジャイアンと、そしてのび太は、冷たく言い放たれたタカベの言葉を
聞いてしばらくその場から動けなかった。
・・・
747 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 04:09:19 ID:uR13hHay0
「反撃が止んだな」
パルスタの先行部隊がケンジュに掘った塹壕に身を隠しながら呟いた。
「元々戦力ではこちらがずっと勝ってるんだ。
敵さんが黙り込むのも当たり前だろ。
ちょっと時間が掛かりすぎたぐらいだな」
「違いないな」
蛸壺の中で兵士が軽口を叩き合う。
隣の塹壕から二、三発ほどぱん、ぱんと乾いた発砲音が聞こえたが
それも少しのことで、すぐにまた静寂が闇を包んだ。
「こりゃ、本格的に降参したんじゃないのか?」
「既にウガクスから撤退したかもな」
748 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 04:09:57 ID:uR13hHay0
言いながら兵士たちがククク、と声を絞って笑った。その刹那。
ドオオオオ……ン!
「なんだ?!」
「ウガクスからだぞ!」
兵士が素早く蛸壺から顔を出した。
再び轟音が鼓膜に突き刺さる。視界の端に鈍い光を捉えた。
次いで、また轟音。
「おい、ウガクスにすげえ爆撃が起こってんぞ!」
「ウガクスに砲撃!?どこの部隊だ?!」
「知るか!けどこれで決定的だろ。
直に突撃命令が来るはずだ!」
「そんなの待つ必要ねえよ!
おい、手柄は取ったモン勝ちだ!行くぞ!」
「おい!上官の指示を待てって!」
749 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 04:11:16 ID:KCELqjqW0
しかし昂ぶり切った兵士は制止を聞くこともなく、うおお、
と雄たけびをを上げると蛸壺から飛び出した。
見るとケンジュの平原には、暗闇に紛れて数多くのパルスタ兵がウガクスに向かって疾走している。彼はそれを見て苦々しい気持ちになりながらも、
功を立てたい気持ちは同じであるらしく蛸壺から飛び出すと前を走る兵士の後に続いた。
「全軍!進軍を止めろ!」
ケンジュの草原に立ち、指揮官が叫ぶ。
先ほどから胸騒ぎが止まない。
おかしい、そもそもあのような爆撃の指示すら出していないのだ。
しかし実際にウガクスの森に三発の爆発が発生した。
そして突然起こったトリユ軍の静寂。できすぎている、あまりにも。
「止まれ!止まらんか!」
野生の動物は火を恐れる、と言うが人間はどうなのだろうか。
この夜、ケンジュ草原に潜伏していたパルスタの兵士はただでさえ大量に分泌されていたアドレナリンが、先のウガクスの大爆発を見ることによって一気に臨界点に達した。爆発、そして発光。その光景は兵をすくませるのではなく、
殺人の本能を一気に鼓舞したのだ。
指揮官の声はもはや遥か遠く、どの兵士の耳にも届かなかった。
「一番乗りだ!」
750 :
本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 04:12:15 ID:KCELqjqW0
喚声を上げながらパルスタ兵がウガクスの森に足を踏み入れた。
せめてもの頼りである月の光も高く生い茂った木々の葉が遮り、
森の中は漆黒そのものに包まれている。
その後に2人、3人10人とパルスタの兵が続いた。
先ほど起こった突然の爆撃、その閃光。
そしてケンジュよりも更に深い闇を孕んだウガクスの森。
様々な要素が相まって、パルスタの兵士は完全に夜目が利かなくなっていた。
だから彼らには見えようはずもない、暗闇の中に潜んだトリユの兵・数百の姿が。
―続く―
751 :
本当にあった怖い名無し:
誰か凸しないの??