■創作怪談三題噺■■第参部■

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1右目
提示された三つの語句を使用して、怖い噺を創ってみませんか?

★ルール
 ・提示された三つのキーワードを全て使用して怪談を創る
 ・噺を書いた人は、次のキーワードを指定する
 ・次の人は、そのキーワードを使用してまた別の怪談を創る
 以後繰り返し。

★過去スレ
 第壱部
 http://hobby2.2ch.net/occult/kako/1027/10270/1027067834.html
 第弐部(前スレ)
 http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/occult/1053512678/l50
2右目:03/08/26 07:57
前スレはすでに書き込みできなくなってるようなので、
新スレ立てました。

ちなみに前スレ最後に出されたお題は
「ピザ」「ギャラリー」「テレビガイド」です。
3徹夜人:03/08/26 11:45
1)
何だかうるさいなぁ・・・。
外で近所のガキ共が騒ぐ声が聞こえる。
夏休み中のガキってのは遠慮無し暴れるから厄介だ。
「ふわぁ〜あ・・・」
だるいけどそろそろ起きるか・・・。
昨日の夜は暑かった所為で余り眠れなかった。
「ちっ・・・ガキ共め・・早々と起こしやがって・・・」
時計を見るとAM10:00である。
「そんなに早くもねーか・・」
汗で粘つく体が気持ち悪い。
洗面所で歯を磨きシャワーを浴びる事にする。

冷たい水が寝起きで熱った体に気持ちいい。
今日は休みだ・・・何をして暇を潰そうか・・・。
浴室から出て居間を覗くとテーブルの上に広告チラシやテレビガイドが乗っている。
「おっ・・・たまには昼間っからテレビでも見るか」
独り言を言いながらガイドに目を通すが面白そうな番組は無い。
「ちっ・・・ワイドショーばっかじゃねーか・・日本の放送局ってダメだよな」
実際のところ外国の放送局がどうかは知らんのだがどうでもいい。
取り合えずワイドショーをつけておくことにした。
「飯作るのめんどくせーな・・・・」
ふとテーブルのチラシが目に入る。
デリバリーピザか・・・。
あれって昔有った30分以内に届けられなかったらペナルティー幾ら・・・って最近
見ないけど無くなったのかな?
取り合えず腹減ってるし頼む事にしよう。
チラシに書いてある電話番号にかけてみる。
4徹夜人:03/08/26 11:46
2)
トルルル・・・ガチャ
おっ・・・・随分早いな・・感心感心。
『はい、毎度有り難う御座います。○○○ピザ○○店です』
中年の男性だ・・・店長といったところか?
俺「あっ・・・注文したいんですが」
店長『はい、お届けですか?それともご来店で・・・?』
俺「宅配でお願いします」
店長『はい、少々お待ち下さい・・・・メモの準備できました。どうぞ』
俺「え〜と・・・」

チラシにはミートピザが特価だと書いてある。

俺「ミートピザってミドルとビッグサイズが有るけど両方ともいつもより安い?」
店長『はい、どちらも特価サービス中になっております』
俺「・・・・どっちがより得かな?」
店長『ええ・・・と、そうですねー・・大きさの比率で言えばビッグサイズの方が安い
とも言えますが・・』
俺「そうですか、んじゃビッグで」
店長『はい、有り難うございます。ではミートピザビッグサイズお一つで宜しいでしょ
うか?』
俺「はい、それでいいです」
店長『お飲み物の方は宜しいですか?』
俺「ん・・・飲み物は別にいいや」
店長『ではご住所の方をお願いします』
俺「市内○○町○○ー○××です」
店長『○○町○○ー○××ですね・・確かに承りました』
俺「ほい・・あっ!どれくらいで来ますかね?」
店長「1時間以内にはお届けできると思います」
俺「そーですか・・でわ〜・・」
ガチャッ
5徹夜人:03/08/26 11:48
3)
ふーむ・・・やっぱ今は30分以内とかって言わないんだな・・・。
取り合えず1時間待つとしよう。

テレビではホモの少年が幼児を殺しただのリンチで少年達が少年を殺した等物騒な事ばかり言って
いる。
嫌な世の中だなぁ・・・・俺の周りではそういった話は聞かないが此処等が田舎の所為だろうか?
テレビの中で起こってる事件は俺には干渉してこないものばかりだ。
同じ国で起こってる事件だとしても俺のような人間は常に傍観者に過ぎないんだろうな・・・。
そんな事を考えていると玄関のチャイムが鳴った。
「おっピザかな?」
頼んでから35分だ。
「はい?」
玄関のドアを開けると思ったとおりピザを持った青年が居る。

店員「毎度有り難うございます!ご注文の品お届けにあがりました!」
俺「ご苦労様・・・早かったね」
店員「ミートピザビッグサイズ2500円になります!」
俺「ほい」
店員「こちらレシートになります・・・有り難うございます!またご利用下さい!!」

店員は帰っていった。
うむ・・・なかなかの好青年であった・・そんな事を考えながら居間に戻る。

「なんかピザ食うの久しぶりだな〜」

独り言で勢いを付けてみるつもりだが・・・・でかすぎる!
ビッグサイズなんて独りで食えるだろうか?
多少不安だけど残りは後で温めて食えばいいや・・・少し後悔してる自分の心をなぐさめながら
食ってみた。
6徹夜人:03/08/26 11:50
4)
「おお?うまいぞ!」
予想してたより遥かに美味い!
これなら後で食うにしてもそれ程飽きないで食える・・・・・・かもしれない。
しばらく黙々とピザを食う事に専念する。
腹がいっぱいになったので少しゆったりとテレビを見る事にした。

「んん?なんだ?生放送?」

なんだか緊急で生放送が入ってるらしい。
おお・・・・事件かな?
休日で偶々テレビを見てる時に生放送が始まるなんて俺は運が良いなぁ・・・そう思いながら画面
を見守る。
画面の端に何か書いてある。

『何故?妻を殺してミンチにした夫』

キャスター『・・先程逮捕された○○容疑者は特に暴れる様子も無く、妻殺害の容疑も素直に認めた
模様です』
俺「なんだ・・・捕まってるじゃん」
キャスター『・・○○容疑者と妻の○○さんはここ数年離婚の訴訟で揉めており二人を知る近所の人
達は・・』
俺「良くある話だな・・・バラバラはあんま無いような気もするけど」
キャスター『被害者である妻○○さんは数日前から行方不明となっており、○○容疑者の手で警察に
捜索願いが出されていました』
俺「日本も物騒だねぇ・・・」
キャスター『こちらが○○容疑者が店長として勤めていたファーストフード店です』

画面に映し出された店の周りにはギャラリーが群がっていた。
頭の悪そうな夏房共が飛んだり跳ねたりしている。

俺「こいつらアホ違うか・・・・・」
7徹夜人:03/08/26 11:51
5)
人が1人死んでるというのになんて馬鹿騒ぎだ・・・死ぬならこいつ等が優先して死ぬべきだな。
心の中で悪態をつきながら画面を良く見てみる。

俺「あれ・・・?」

この店って・・・・・。

キャスター『・・○○容疑者はバラバラにした妻の肉を厨房内のミートチョッパーを使って挽肉に・・・』
俺「・・・・・」
キャスター『・・事件はこの店の利用客の1人がピザの中に肉がついた人間の爪を発見した事から・・・』

俺は最後まで画面を見ていることが出来なかった。
胸にせまって来る熱い塊を吐き出す為に口を押さえてトイレに駆け込んだ。

額からタラタラと冷たい汗を流しながら、俺は食った物を全て吐いた。

言うまでも無かろう・・・・画面に映っていたのはミートピザだけを特価にしていたあの店だった。
8徹夜人:03/08/26 11:57
なんだかな・・・あらためて読み返すと在り来たりで先が読めすぎだな・・・。
凄く意外性が無くてつまんないね。

お題の「ピザ」「ギャラリー」「テレビガイド」に気を取られ過ぎてる感じがする。
全然だめだな・・・お目汚しマジですまん!!
9徹夜人:03/08/26 12:00
一応・・・・次は『病院、衝動、女の子』でお願いします。
外国の事件でミートパイに人間の挽肉入れて売った奴が居たらしい。
>>3-7
広域には怪談かもしれんが・・・・
病院での検死の結果は、首を絞められたことによる縊死という事だった。
被害者は、俺の職場の同僚の女の子Rである。
Rは、自宅で死後8時間で発見されたらしい。
麻縄で首を吊った格好で発見されたのだ。
検死にまわされて自殺にしては、不審な点が有るということになって。
実は、素手で絞め殺された後、麻縄で吊るされた様だ。
第一発見者は、Rの恋人であるKである。
自殺から一転、殺人事件となって俺の出番である。
俺の職場とは、警察署であり、俺とRとKは同僚の警察官なのである。
しかし、もちろんの事。第一発見者がまず疑われ、事情聴取となる。
取調べには、俺が当たり。Kも素直に応じ、容疑は否認した。
しかし、前日にR宅でRとKが口論をしていたと言う証言が取れたので。
Kにさらに事情を聞いてみる。
口論の原因はどうやらRの浮気と言う事だ。
疑いは深まる。俺も同僚が容疑者と言うのは、いささか心苦しいが、
仕事上、仕方が無い事だ。
翌日の朝刊には、
「現職警察官のカップル痴話げんかの末、男が女を絞殺!」
こういう見出しが躍った。
俺は、ライバルであった同僚が一気に二人いなくなって忙しくなった。
多分これで署内では、出世頭になるだろう。
しかし嫌な世の中だ。法を尊守すべき警察官が凶悪な殺人事件を犯すなんて。
しかも、麻縄を前もって用意している所なんかは衝動的犯罪ではない。
他人の女を寝取るような間男もけしからん。
Rを殺した殺人犯もこんなけしからん事件のきっかけになった間男も、
地獄に堕ちるべきだ!と俺は、心から思った。
まぁ、Rの浮気相手が俺でなくて、間男が俺でなければだが。
スマン
女の子+衝動=エロ
病院+女の子=心霊
と言う王道ホラーも考えたんですが。
結局つまらん話になってしまった。
>>17
しかもまちがってるし。
正>まぁ、Rの浮気相手が俺でなくて、殺人犯が俺でなければだが。
致命的だな。
次は、日記、事件、雨で。
才能ある人お願いします。
>3-8
確かにオチは読めちゃったかもだけど、
日本の放送局がどうとか、店長との注文のやりとりとか、
ピザのサイズとか、店員が好青年であったとか
物語には直接影響しない部分の描写のこだわりが面白かったです。
文章の端々に面白い表現もたくさんあったし、楽しめました。

>12-19
一瞬どういうオチだったのかと考えてしまった(なんとなく伝わったけどね)。
オカルトというよりはどんでん返しのショートショート風、だけに
オチの間違いは確かに致命的でしたね。オチの見せ方を工夫すれば、もっと
衝撃的なラストになってたかも。個人的にどんでん返し系は好きなので、
是非また書いてください。

新スレも立ったことだし、と思って、出先でネタ考えてたんだけど、
出遅れまくり。でもせっかく考えたから誰か読んでください↓
通り道のギャラリーがたまたま目にはいった。特別絵に興味があったわけでは
なかったが、俺は吸い寄せられるように、そのドアを開いていた。
かなり広いスペースに風景画や人物画が並んでいた。
これは油絵だろうか。絵画に疎い俺にはそれすら分からない。
ただ、写実的な画風はまるで写真のように綺麗で目を見張った。
2、3枚(絵はどう数えるのかも知らない)の風景画を眺めていて
俺はあることに気付いた。描かれているのは俺が見たことがある景色ばかりなのだ。
実家のすぐ近くを流れる新見川と、それにかかる萌加橋。
俺が卒業した新見小学校の校舎。合併で校舎はすでに壊されたと聞いた。
日が暮れるまで友達と遊んだ伊浜公園のジャングルジム。
この作家は地元の出身なのだろうか。それにしても懐かしい。
懐かしい風景も見慣れた風景も絵画で見ると、なんとも味わい深くて、
心が洗われる気がした。
次の絵は、かなり古い家の前に5、6歳くらいの少年が立っている絵だった。
この古い家もどこか見覚えがある。
確かうちの実家は俺が小学校に入った頃に建て替えられたと聞いた。かすかに
覚えているその建て替え前の家に似ているような気がする。
そしてこの少年。顔ははっきりと描かれていないが、この背格好と猫背気味の姿勢。
……俺…だろうか…。奇妙な感覚が体に走った。
疑念は次の絵を見た瞬間に吹っ飛んだ。その絵にはとうもろこしをおいしそうに
ほおばる少年の顔が大きく描かれていた。それはまぎれもなく子供の頃の俺だった。
その後も俺の絵がつづいた。母親に手を引かれて歩く俺。
大の仲良しだった瀬っちゃんと遊ぶ俺。俺がよく行った駄菓子屋。
遠足で行った和住山。鹿島先生に怒られて半べその俺……。
俺はもちろん絵のモデルになった覚えはないし、絵に描かれている光景の中には
写真も残っていないはずのものがたくさんあった。
あり得ない。なんなんだこのギャラリーは。
ふと周りを見渡して、客は俺一人しかいないことに気付いた。それもおかしい。
不可解で空恐ろしいギャラリー。俺は一刻も早くここを出た方が良いと思った。
しかし俺はそうしなかった。いや、そうしたくなかった。飾られている絵に
描かれた懐かしい光景をもっともっと見ていたかったのだ。
ちょっと好きだった西村さんを泣かして複雑な表情の俺。
おもちゃ屋の店先でガンダムのプラモをねだられて困惑顔の両親。
中学に入学して、大きめの学生服をお互い笑い合う俺と友人たち。
バスケで終了直前ゴールを決めるカッコイイ俺。
俺は一枚一枚の絵をじっくり見ながら、ゆっくりとギャラリーをまわっていった。
絵はおおむね年代順に並んでいるようだった。
高校の時制服のまま行って、つまみ出されたパチンコ屋。
親友だった月岡と二人で学校を抜け出して遊びに行くところ。
大学受験のために柄になく机に向かってる俺。
どれひとつをとっても、当時のことが鮮明に思い出されて、懐かしかった。
バイト先で知りあった悠子と初めてのデートではしゃぐ俺。
夜の街で怪しげなお兄ちゃんに追いかけ回されて泣きそうな俺。
サークルの飲み会で友人のゲロを嫌々片付ける俺。
これはつい三日前のことだ。
部屋着で寝ころんでテレビガイドを読む口半開きの俺。
交差点でケータイをいじりながら信号が変わるのを待っている俺。
そして最後の絵は、側面に冷凍ピザと書かれた大型トラックだった。
これだけは見覚えがなかった。
パパアァァアァァー!
轟音のクラクションがすぐ近くで聞こえ、俺ははっと我に返った。
俺は交差点の喧噪の中にいた。目の前に猛スピードの大型トラックが迫っていた。
……ああ。なるほど。
人が死ぬ直前、これまでの思い出が頭の中をかけめぐるってのは本当だったんだ
…………………………………。


■次のお題は>20の「日記」「事件」「雨」ですね。
2412:03/08/26 21:05
>>21フォローありがとうございます。
>>22->>23面白かったです。
次のお題もお願いします。
>>20
才能のあるなしは関係ない。
書きたい人が書いたらいい。このスレを敷居の高いものにしてはいけない。
何かもうネタが出尽くした感があるな。
どこかで見たような話ばっかりだ・・・

常連さんが来るように一応ageておこう。
27ぼっこし屋 ◆cBCRASH/NU :03/08/27 00:55
「おかしな内容なんだよ、この本さ」
 そう言ってTが差し出したのは、革表紙に金装飾が施された、辞書ほどの厚さと大きさの書物だった。
「中古屋で見つけたのよ。日記風に綴られた私小説って感じなんだけどさ……」
「ん? どうしたよ」
「いやさ、気味悪いんだよコレ。ほら、ちょっと読んでみろよ。八月二十七日、今日の日付があるだろ。
 ここにさ、『雨がしとしとと降り始めた』て書いてあんじゃん。降るよ、間違いなく」
「まさか」
 俺は反射的に窓の外を見た。抜けるような青空。雨なんて降るわけが……。
 だが、俄かに空が曇り始めたかと思うと、やがて静かな音と共に雨が降り注ぎ始めた。
「な、言っただろ? これな、書かれた事がそのまま現実になる本なんだよ」
「まさか」
 先程と同じ言葉を、だが大分に違う面持ちで僕は発していた。
「昨日の所、見てみろよ。『自転車と共に坂道を転がり落ちる』
 ほら、昨日俺、学校の前の坂でチャリでこけたじゃんか」
「そういえば……て、ひょっとしてお前の事が書かれてんのかこの本?」
「そういうこと。正確には、俺と俺の周りの出来事、なんだけどな」
「気味悪いな。捨てちまえよそんなの」
「けどなあ、気になるだろ、自分のことなら余計さ。これから先、何が起こるのか」
「でも、未来が判っちまうんだぜ。そんなの楽しくねえよ」
「うーん、そうなのかなあ」
 俯き悩むTの背中越しに見えた空からは既に雨雲は去り、先刻のような青空が広がっていた。

 事件が起きたのは四日後だ。Tが、何者かによって惨殺されたのだ。体はズタズタに切り裂かれ、脳と心臓が抜き取られていたそうである。
 当時Tの部屋のドアや窓はしっかりと施錠されていた。では、何者がTを殺したというのだろう。
 事件は解決の目処が立たず、十年近く経った今でも犯人は捕まっていない。
 そういえば。Tの部屋からは例の書物が消え失せていた。犯人が持ち出したのだろうか。だが、何の為に?
 
 本の最終ページに、Tが殺される場面が描写されていたかどうか、今となっては確かめる術は無い。
↑「日記」「事件」「雨」でしたよ。名前欄に入れ忘れてた。

>>1
スレ立て乙&サンクス!
てわけで、お礼と記念の意味を込めて大急ぎで書き上げましたよ。(世界陸上見ながら)

■「ノコギリ」「鍬」「肩」でよろしく。
2912:03/08/27 21:33
>>27
面白かったです。
俺の出したお題でこんなに頑張ってくれるなんて。
ありがとうございます。
やっぱり日記物=予言ですかね?
いや〜な終わり方が、よかったです。
目を覚ますと、真っ白な空間にいた。体の重さを感じない。
きっと、光のみに満たされた世界にただひとり漂っているのだろう。
そこで思う。
ああ、またか。
昨日もそうだった。一昨日のことはわからないが、きっとそうだったのだろう。
目を凝らせば、コンクリートに白ペンキを塗っただけの無機質な壁。
じっと見ていると、その冷たさが肌に痛い。
黄色いはずの太陽光さえ、この壁に射すと薄青く凍てついた光になる。
ああ、これは壁じゃない。天井だったな。今日もまた同じことを思っていることに気づく。
視線を落とすと体が見える。白いベッドに掛け布団もない、大の字の体。
すると途端に体の重さが感じられた。ああ、これも同じだ。
起き上がると、さっきまで正面にあった天井が頭の上に来る。それがなんだか可笑しい。
もう一度寝てみる。ほら、正面に来た。起き上がり、上を見る。ほら、上にある。
白い服を着て白い布を丸めたものを頭に載せた女が入ってくる。なんだか可笑しい。
だってここも白いじゃないか。なにも君まで白くなくたっていいじゃないか。笑いを堪えきれない。
「おはようございます、川野さん。ご気分はいかがですか?」
なんでそんな笑顔なんだ?なんでそんな、無視した笑顔をするんだ?
「何が可笑しいんですか?」くらい訊いたらどうだ?
ああ、確か昨日もそう思ったな。ことごとく昨日と同じだと気づくたび吐き気がする。
31「ノコギリ」「鍬」「肩」2/2:03/08/28 02:02
白い女に連れられて歩き、白い部屋に通される。そこには白い服を着た男がいる。
なんで君は白い布を丸めて頭に載せてないんだね?
そんな質問を思い浮かべると、やはり笑いが込み上げてくる。
「これから私が言う言葉を聞いて、おもいついたことをすぐに言ってください」
確か昨日もこんなことをした。一体いつからこんなことをしていて、いつまで続くのだろう。
そう思うと、また気持ち悪くなってきた。そして、昨日も同じように気持ち悪くなったことを思い出す。
白い男はそんなことはおかまいなしに単語を発する。
「太陽」
「肌」
昨日も同じことを聞かれ、同じことを答えたのだろうか。思い出せない。
「犬」
「ウサギ」
「鍬」
「黒髪」
「頭」
「すいか」
「のこぎり」
「肩」
「息子」
「…息子…?」
思い出した。昨日も「息子」に答えられなかった。
ああ、明日は答えられるように考えておこう。明日はちゃんと答えてみせよう。
そしたら、きっと、明後日には、違う明日がくるはずだ。
32あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/28 02:06
オカルトじゃないかも。すまん。お題は継続で。
33あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/28 02:28
vfh
3530~31:03/08/28 10:03
わけわからんすかね。一応解説をしときます。
息子を殺し、病院に収容されて精神鑑定を受けている精神異常者の話です。
感性の鋭敏化、精神の幼児化、記憶障害を描いたつもりっす。

「太陽」といえば「肌を射す光線」、「犬」といえば「ウサギを追う猟犬」。
任意に選ばれた単語に対する反応から見て取れる残虐性。
「鍬」は「黒髪」につきたてられ、「頭」はすいか割りの「すいか」のようになり、
「肩」に「のこぎり」を入れバラバラにし始めた。
閉ざされた記憶が語る自身の犯罪。しかしその記憶の声が自身に届くことはあるのだろうか。
そんなかんじっす。

自分が正常かどうかなんてわからんわけで、けっこう考え出すとこわいな、と。


>>35難解でしたが、説明を読んで分かりました。
結構怖いです。
よく冷えた冷酒を二合程飲んで俺は、次の料理に目をやった。
「もみじおろしを乗せてポン酢をかけた白子の湯引き」
俺の好物である。
この店の板前は俺の学生時代からの友人で、料理の腕前は確かである。
この男の招きで今日の晩飯は、彼の経営する割烹料理屋でとあいなった。
何か相談事でも有るのかと思って来てみたが、特に何を話すでもない。
「今日は奥さんは?」
いつも店を一緒に切り盛りしている。奥方の姿が今日は見えない。
「あぁ、今日はちょっと・・・。」
口ごもるような感じで歯切れが悪い。
先月来た時は、奥方が御懐妊と言う事をこの男から聞いて。
俺と一緒に乾杯したものだが・・・。
「ん、この白子は変わった味がするな。」
「気づいてくれたか?ちょっと手に入らない特別な材料を使ってみたんだ。
お前、それ、好きだろう。それを食わせてやろうと思って今日は呼んだんだよ。」
こいつは、昔っから黙って何か世話を焼いたり親切をしてやるタイプなのだ。
決して恩着せがましく言ったりしない。だから付き合いが続いているのだと思う。
この男の奥方とも俺は良く知った仲である。
この夫婦は、傍から見ると非常に仲が良く見える。
妻と折り合いが悪くてむしゃくしゃして誰かと話したかったのだろう。
それが証拠に、この白子はあまりうまくなかった。
その夜俺は、自宅であるアパートに帰ってウイスキーをボトルの半分ぐらいを
ラッパ飲みであおって、早々に寝床に潜り込んだ。
誰構う事無い一人暮らしは、気楽でいい家族なんか抱え込む奴はバカだ。
嫁さんの機嫌を伺ったり、夫婦喧嘩の憂さ晴らしに他人を巻き込むなんてまっぴらだよ。
などと考えながら俺は、眠りに落ちた。

妙にリアルな夢を見ている。
奴が怒鳴っている。
「それは俺の子供じゃないのか?なんでなんだ?」
「俺より奴の事を愛しているんだろ?お前の裏切りは許さない!」
俺は夢の中で奴に謝り続け、そして恐怖した。
やがて、奴は、いつもカウンターの中で器用に使っている包丁で俺に斬りかかって来た。
俺は、夢の中で気絶する。そして、また夢の中で今度は激痛によって目を覚ます。
俺の肩口で、ノコギリが音を立てて何かを切り離した。
俺の腕である。
そこで俺は、また夢の中で気を失った。

翌朝 俺は、目を覚まして五体満足なのを確認した。
「大丈夫だ・・・。」
まだ全身がなんとなく痛む。変な夢を見た。
奴の奥方と俺は、確かに、まぁ、そう言う関係だ。
その罪悪感からあんな夢を見たんだろうか?
おれは、どっちかと言うと嫌な奴で他人の痛みなんて屁とも思わない方なんだが。
寝床から起き上がって、リタリンと言う抗鬱剤をウイスキーで所定量以上流し込む。
俺は、元々躁うつ病の気が有るのだ。
シャワーを浴びて今日の現場に出動だ。
俺の仕事は、色んな業界の著名人からインタビューを取って、業界紙に記事を書く事なのだ。
今日の現場は、某農業大学の研究室だ。そこの教授に有り難いお話を聞いて記事をでっちあげる。
研究室に着くと助手の学生が教授の所に案内してくれると言う。
大学の一角はさすがに農大だけあって、きれいに手入れされた畑になっている。
「あそこです。」
鶴のようにやせた白髪の老人が、地面に鍬を振り下ろしていた。
挨拶もそこそこに、今日のテーマは「医食同源」と言う事で話し始めた。
「よく俗説で、自分の具合の悪い部分の肉を食べればいいって言うでしょ?」
「ほぅ、」
「例えば目が悪い人は、鯛や鮪の眼肉を食えとか。」
「有りますね。リュウマチで手が上がらない人に熊の手とかね。」
「あれは効果が有るんでしょうか?」
「有るのも有れば、無いのも有ります。」
「けど、同じ哺乳類なら、大体同じ成分で臓器が作られてるだろうから、
体を構成する要素を多くとると言う点では、理にかなってそうですが。」
「まぁ、単純にはね。そうなんだけど、例えば髪の毛を食べれば髪が濃くなるなんて事は無い訳で。」
「そうですね。」
「しかし、外国の例で言うと興味深い事実が有るんですよ。」
「へぇ、どんな事が有ったんですか?」
「南洋の人食い土人の話では、人間の脳みそを食べると賢くなるって言うんです。
他所の部族の兵士を殺してその脳みそを食べると相手の作戦が読めるようになる。
こう言うんですね。その他にはアメリカで連続殺人鬼がやはり、殺した女性を調理して
食べておったと。そうすると自分が殺される妄想を抱くようになった。
殺せば殺すほど殺される恐怖を味あうわけですな。これから考えると共食いの場合は
細胞レベルでの消化が出来ずに、神経細胞や脳内物質が消化器官から本来の持ち場へ
帰って元の場所でやっていた様に働いてしまう。記憶ごと運ばれてしまう・・・。どうされました?」
俺は、涙が溢れて止まらなくなっていた。
40あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/28 17:54
次のお題は、「登山」「火星」「世界」
で、火星見物した事を後悔させる様な怖い奴をお願いします。
「ノコギリ」「鍬」「肩」1/2

俺のばあちゃんは、今年85になるが、まだまだ元気だ。
両親が共働きだったせいか、俺は小さい頃いつもばあちゃんと一緒にいた。
俺は優しいばあちゃんのことが大好きだったし、それは今も変わらない。
ただ……。俺の記憶の片隅にぼんやりと残る、あのばあちゃんとのやりとりの
ことを思い出す度に、俺の心にもやもやとした霧がかかるのだ。
あれは俺が小学校低学年の頃だから、もう二十年以上も前のことになる。
俺は畑から帰ってきたばあちゃんの肩をもんであげていた。
「おばあちゃん、あんまり無理しちゃ駄目だよ」俺がそう言うと、
ばあちゃんは「久ーしぶりに鍬さ使ったら、さすがに疲れだねえ」と言った。
それに続いてばあちゃんがぼそっとこぼしたひと言。
「だども、ノコギリでじいさんバラしたどきはもっと疲れだなあ」
一瞬。一瞬だけ、肩をもむ俺の手が止まった。
その時のことは今ではよく思い出せない。
俺はただただ動揺を悟られないように、ばあちゃんの肩をもみ続けてた気がする。
「おばあちゃん、今何て言ったの?」そう訊き返すこともできなかった。
なぜか訊いてはいけないような気がしたのだ。
言葉ではうまく説明できないが、子供ながらにそう感じた。
「ノコギリ」「鍬」「肩」2/2

俺の祖父は俺が生まれた直後に山の事故で死んだと聞いている。
だからあれは、ばあちゃんのちょっとした冗談だったのかもしれない。
「やだなあ、おばあちゃん。何言ってんの」軽くそう言って笑えばよかったの
かもしれない。けれどその時の俺にはそれもとてもできなかった。
背後にいた俺は、その時ばあちゃんがどんな表情をしていたのかは分からなかった。
ただ、「ありがとね、だいぶ楽になったよ」と振り返ったばあちゃんは、
いつもと変わらぬ優しい顔をして笑っていた。
二十年が経ち、あの時のことはもうぼんやりとしか覚えていない。
もしかしたら、夢だったのかもしれないと思うこともある。
ばあちゃんはその後、その時のことを話すことはなかったし、俺も訊かなかった。
俺は両親にも話していない。もう今さら誰にも話すことも訊くこともないと思う。
今年のお盆も俺は実家に帰った。
ばあちゃんは「お兄ちゃん、お帰り」といつもの優しい顔で笑っていた。


■新スレ効果か、ペースが早いね。
次のお題は>40の「登山」「火星」「世界」です。
43あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/30 17:36
進まなくなったね。
右目さんはすごいな。
こういうスレはペースが早くて、どんどんお題が消化されてこそ
意味があると思う。
>>25の言うように、才能のあるなしとか気にせず書きたい人がどんどん書いて、
>>26みたいな人は、その中に傑作が生まれることを期待して読む。
言葉は悪いが、粗製濫造こそがこのスレの醍醐味でしょう。
ささ、誰かどんどん書いて。俺は読むのを楽しむ!
ノンジャンルでなら楽に思いつくんだけど、怪談だからなあ。
今回のお題にしても、「登山」「世界」まではいいとしても
残りのキーワードは「火星」……。
火星で怪談、てどんなだ?(w
まあ、難しいお題ほど遣り甲斐があるのもまた事実。
俺ももうちょっと脳みそ振り絞って考えてみるか。
みなさんはご存じだろうか。
人間の体内時計が一日を25時間としていることを。
そしてそれが、火星における一日に一致していることを。

ご存じだろうか。
高度な発達を遂げた人間の遺伝子が、
地球上に生物が誕生した時点からでは到底発達しえない水準にあることを。

ご存じだろうか。
我々の祖先クロマニヨンがネアンデルタールを駆逐して今の我々があり、
今回と同距離に火星が接近した6万年前、
地球上にいたのはネアンデルタールだったということを。

わたしは知らなかった。

唐突に卑近なことですまないが、女性は「限定もの」に弱い。
今回の火星大接近や、近年の獅子座流星群など、天体ショーもそれにあたる。
登山と天文を趣味にしてきたわたしには、おいしい限りである。
「女を落とすには位相を見失わせること」
これはわたしが師と仰ぐ先輩の言である。
先輩は「一発はヤッておきたい女」をことごとくものにしている。
先輩の言う「女に位相を見失わせる場所」とは六本木なのだが、
残念ながらわたしは六本木には場違いな男だ。
だからわたしは、天体ショーを口実に夜の山に誘う。

夜の闇の中、女は淫れた。
まわりに少なからず人がいるであろうにもかかわらず全裸だった。
女に知覚しうるものは夜空に浮かぶ微細な光のみ。
自身と外界を隔てていたものはもはや存在していない。
いや、自分すら存在していない世界にいるのだろう。
おそらく、これは究極のトランス状態なのだ。
しかし女とはこれほどまでに喘ぎ声をあげるものなのか。
そう思った。

「位相を見失った女は記憶もなくす」とも先輩は言っていた。
おそらく女たちはその日のできごとを非日常のものとして
別の記憶の部屋に入れるのだろう。
だから先輩はヤッた女につきまとわれたことがない。
それは男として一種の快感である。
ヤッた女たちと何事もなかったように次々すれ違う日常。
仲間と歓談しつつも、そこにいる女はかつて抱いた女たちという日常。
わたしはそれを手に入れつつあると思っていた。
しかし…

女は死んだ。異常な子孫を残して。

わたしは聞いたこともないような政府機関に連行された。
そして事情聴取を受けた。
しかしわたしには何も知らされなかった。
わたしは独自に調査した。
予想以上に多くの人間が事情聴取を受けていた。
天体望遠鏡で火星を見た者すべてを調査するつもりなのかとさえ思えるほど。
わたしは当局の人間を装い、証言の照会のためと偽って証言のすべてを聞き出した。

わたしの調査した96人の証言をまとめると、以下のようになる。

・体に変調をきたした者は男女含め62人。
・そのうち男性は既にすべて死亡。
13日間生き長らえた者ひとりを除けばすべて発症後4日以内。
・症状は妊娠に酷似。
・女は約20日ののち、異常な生命体を出産後死亡。

わたしは遺伝を専門とする友人を訪ねた。
幸運にもその友人は当局に依頼を受けた研究者の一人だった。
拒むので凶器で脅した。
その友人から得られた情報は以下のようなものである。

・異常な生命体は高度な単相生命体であった。
単相生命体とは、女から(本来は性別のない個体から)生殖行為を介さずして
誕生する生命体。現代の科学では、地球人類がそのように進化するとは考えら
れない。地球上にも単相生命体は存在するが、それは永遠にクローンを生み出
し続けるだけの極めて下等な生物である。
・原因は火星観測にあることは間違いないが、詳細は未だ不明。過去に同様の症
例の報告はない。
・火星観測をしたすべての女性を隔離、男性は死亡後死体を収容する方針である。
・死体の細胞は人類とは明らかに異なっていた。
「火星には火星人の墓があるらしい。その呪なんじゃないか?」
友人はニヒルに笑った。
「地球人類は火星から来たという仮説がある。俺は物理的に不可能だと思っていたのだが、
今回のことを思うと、個体の移動は無理でも、移植は可能ということになる。つまり…
…何らかの手段で、遠く離れた場所の他の生命体の体を作り変える…」

しかしわからない。なぜ単相生命体なのだ。

「進化のシミュレーションをしている学者がいる。
それは生物に見立てたコンピューター・プログラムなんだが、猛烈な勢いで進化してるらしい。
おまえ、どう思う。
地球が近い将来、人類が住めないようになることがほぼ確実になったとする。
惑星間の移動は寿命の限界から不可能。絶滅は必至。どうすると思う。
俺なら……。ハハ、忘れてくれ」

つまり火星人は絶滅に際し何らかの形で自らを残し、進化を宿命づけ、
移植可能な距離に入った天体に向けて移植を試み続けているということなのだろうか。
6万年前はクロマニヨンを移植し、今度は高度な単相生命体。
絶滅してもなお火星人は進化を続けている。その今の到達点が単相生命体なのか。

「火星人の墓の呪い」。言い得て妙である。

わたしはもうすぐ死ぬのだろう。しかし不思議と恐怖はない。
この仮説が正しければ、
もともと我々は地球人・ネアンデルタールを駆逐した火星人・クロマニヨンの子孫なのだから。

わたしは新しい火星人になって死ぬのだ…!


50あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/31 05:37
もっと常連さん来ないかなぁ・・・
もしかして新スレの存在を知らないのだろうか?
とりあえず、ageとこう
5146~49:03/08/31 05:38
>>44お言葉に甘えて書かせていただきました。
>>40後悔していただけたかどうか。ちょっと荒唐無稽すぎましたかね。

細かいことですが、1の「到底発達しえない水準に」の「発達」を「到達」に
直したいです。

次のお題は「ポテトチップス」「挽肉」「同級生」でお願いします。
456 :名無しさんは青かった :03/08/27 01:05 ID:Kj489rhG
今、火星が話題になってるけど、中学の同級生でこんな娘がいた。
その娘と話ししてる時にいきなり「私、今度火星行くんだ」って言うのよ。
その時点で俺としては、はあ?状態なんだけど、詳しく話聞くとますます
わけ分からんこと言うの。
「何言ってんの? 火星なんて行けるはずないじゃん」
「あんまり言っちゃいけないんだけどね、極秘に行けるらしいの」
「そんな話あるわけないってw」
「旅行会社から招待の手紙届いたの。来月の初めに行くんだよ。でも内緒だよ」
「いや、火星行くんなら訓練とかいるでしょ? 少なくとも一般人が行ける
わけないじゃん」
「うん、簡単な訓練はあるって書いてあったよ」
「なんでS子(当然その娘の名前)んとこに招待状が来るわけ?」
「分かんない。抽選で選んだって。もしかしたらさ私前にポテトチップスの
懸賞に出したことあるから、その関係で当たったのかも」
「はあ?どんな関係だよ。自分でおかしいこと言ってるって思わない?」
「絶対内緒だよ。極秘だから。また帰ってきたら、火星の話ししてあげるからさ」
正直、この娘危ない子だなって思いました。
しかもその娘、その翌月の初めにホントに5日間学校休んだんです。
長くなったから一旦切ります。
457 :名無しさんは青かった :03/08/27 01:08 ID:Kj489rhG
で、休み明けに登校してきたS子は嬉しそうに言うんですよ。
「火星すごい良かった。今まで見たことない世界が広がってたよー」
この娘マジ危ないって思いました。火星なんて5日間で行って来れるもんでも
ないし、そもそも火星旅行なんてできるわけないし。
「写真で見たことあるー? 火星って土とかほんとに赤いんだよ。なんかね
乾いた挽肉みたいな色してんの。けっこうさらさらしてたよ」
はいはい。
「火星にも雲あるんだよ。知ってた? 何とか山の登山の時にね。すんごい雲が
かかっててもう大変でさあ……」
はいはい。
「今度うち来なよ。ホントは禁止なんだけど、火星の土見せてあげるから」
はいはい。
俺はマジで呆れて、今後この娘とは付き合わない方がいいなと思いました。
でもそんなことを思う必要もありませんでした。
その娘、一週間後に死んだんです。
担任の先生は病気らしいとしか言わなかったけど、実際のところ先生も
死因は詳しくは聞かされてないようでした。
一週間前まで元気でピンピンしてた友達が急に死んだというので、さすがに
ショックでした。一体どうして死んだんだろう、そんな病気あるんだろうかと
しばらくはクラスでも話題にあがっていました。つづく。
458 :名無しさんは青かった :03/08/27 01:09 ID:Kj489rhG
まあ、中学時代のことだから、その娘のことはもう忘れかけてたんですけど、
最近の火星接近のニュースでふと思い出したんです。
で、そん時のコメンテーターがこんなことを言ってたんです。
「隕石の調査で、火星に生命の痕跡があることはすでに分かっています。
いわゆるタコみたいな火星人はいないでしょうが、未知のバクテリアや
病原体ウイルスが存在していても全く不思議ではないんですよ……」

もしかして彼女はホントに火星に行ってきたんじゃ……………。


■天文板からのコピペ風で。
火星の話を書いてるうちに、新しいお題が出てたので、
「ポテトチップス」「挽肉」「同級生」も強引に組み込んでみました。
次は「無人駅」「帽子」「暗闇」でよろしく。
「無人駅」「帽子」「暗闇」
俺は、今、列車のシートに腰掛てボーっとしている。
「いつの間に俺はこの列車に乗ったんだろう?」
通学や通勤の為に乗っているような気もするのだが・・・。
なぜか今日は、頭の中がはっきりしない。
確かに乗り慣れた列車なのである。
車外の景色は・・・。
荒涼とした砂漠が広がっている。
ここはどこだろう?外国に来たみたいだ。
それにこの列車は、どうやら特急列車の様である。
なぜ分かるか?
車窓から眺めていると無人駅を通過して行くのが見て取れる。
時間は・・・?
夕暮れの様である。
車窓からの景色は、次第に暗闇に包まれて行く。
もうすぐ終点に着く。
終点に着いた俺は、理解した。
終着駅は無人駅ではなかった。
骸骨の駅員が帽子を被って、大きな鎌で乗客の首を順次切り落としていた。
56あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/31 13:37
次のお題は、「高速」「台風」「惨劇」で、お願いします。
57あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/09/01 12:06
>>55
天国行きor地獄行きって事ですかね。
ageとく。
59寸善尺魔 ◆Rb2BYpTc1w :03/09/05 07:43
遅ればせながら、新スレオメ!
また書かせてもらいます。
60あなたのうしろに名無しさんが・・・
>>56
むか〜しむかし、あるところで、
高速の台風が惨劇を巻き起こしたそうな。