文才ないんだけど誰か小説書く?

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
ここはお題をもらって小説を書き、筆力を向上させるスレです。


◆お題を貰い、作品を完成させてから「投下します」と宣言した後、投下する。

◆投下の際、名前欄 に『タイトル(お題:○○) 現在レス数/総レス数』を記入。
 (例:『BNSK(お題:文才) 1/5』) ※タイトルは無くても構いません。
◆お題とタイトルを間違えないために、タイトルの有無に関わらず「お題:〜〜」という形式でお題を表記して下さい。


※※※注意事項※※※
 容量は1レスは30行、1行は全角128文字まで
 お題を貰っていない作品は、まとめサイトに掲載されない上に、基本スルーされます。

まとめサイト:各まとめ入口:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/
まとめwiki:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/
wiki内Q&A:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?Q%A1%F5A
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:05:30.59 ID:T/95EAzT0
▽読み手の方へ
・感想は書き手側の意欲向上に繋がります。感想や批評はできれば書いてあげて下さい

▽保守について
・創作に役立つ雑談や、「お題:保守」の通常作投下は大歓迎です
・【!】お題:保守=ただ保守するのも何だから小説風に保守する=通常作扱いにはなりません

▽規制されている方へ
>>1から辿って行けるまとめ板に、規制者スレがあります。
そちらの方に投下していただければ、心ある人が転載してくれます。

▽その他
・作品投下時にトリップを付けておくと、wikiで「単語検索」を行えば自分の作品がすぐ抽出できます
・ただし、作品投下時以外のトリップは嫌われる傾向にありますのでご注意を
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:06:20.80 ID:T/95EAzT0
273 名前: ◆Lq1ieHiNSw [] 投稿日:2010/10/06(水) 01:54:09.67 ID:B+/hfR6I0 [4/4]

それは甘く美しく。


第236回週末品評会  『退廃』

規制事項:5レス以内

投稿期間:2010/10/09(土)00:00〜2010/10/10(日) 23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外。
※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※

投票期間:2010/10/11(月)00:00〜2010/10/12(火)24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:06:54.23 ID:T/95EAzT0
292 名前: ◆Ego1E1r00Y [] 投稿日:2010/10/06(水) 18:34:21.00 ID:k55CLKVt0
第236回週末品評会  『選択肢』

規則事項:5レス以内

投稿期間:2010/10/09(土) 00:00〜2010/10/10(日) 23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。
※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※

投票期間:2010/10/11(月) 00:00〜2010/10/12(火) 24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:09:50.13 ID:/sljd07B0
乙です
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:12:19.68 ID:T/95EAzT0
(前スレ)
文才なんていらねぇぜ! 俺と小説を書けぇ!
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1285918954/



 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  前回優勝者が二名いたため、今回の品評会は二名の出題したいずれかのお題を選択して
 |   BNSK    .|  作品を書いてください。
 |________|  尚、作品の発表の際には、どちらのお題について書かれた作品なのかを、
   ∧,,∧ ||        明示してから、投下してください。
  (´・ω・)||        
   /  づΦ
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:15:30.63 ID:T/95EAzT0



 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  
 |  AAずれた.   |  
 |________|  
   ∧,,∧ ||       
  (´・ω・)||        
   /  づΦ
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:23:00.28 ID:qcu5Iqe+0
>>1
前スレ◆4enDguKo8Uの投下ってまとめられてる?
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:26:44.11 ID:T/95EAzT0
>>8
まだですな。ちょっくらまとめてくる。
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 02:54:17.16 ID:T/95EAzT0
それはそれとして、まとめサイト(http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?bnsk)に未記載の
通常作をなんとかサルベージしたいと思ってるのだけれど、
過去スレの情報が手に入らないだろうか。●持ちなのでスレタイだけでも良いので。
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:10:25.72 ID:qcu5Iqe+0
03/30 文才ないの?小説かくの?
05/04 文才ないくせに小説書いちゃうの?
05/22 文才無いけど小説書くってスレあったじゃん
05/23 文才無いけど小説を書きたくなる
05/25 文才ナースと小説隔離病棟
06/01 文才ないけど小説書く
06/03 文才ないけど小説書く?それ本気ですか?
06/06 文才ないから小説書いた
06/08 文才ないけど小説書く さみしいの?
06/16 文才無しが小説を書くテーゼ
06/21 文才ないけど小説書く
06/27 【無し】文才 【書く】小説
07/04 文才ないけども小説書くけども
07/04 文才無いけど小説書くし仕事も学校も行く
07/12 文才ないけど小説書く
07/17 文才ないけど小説書く
07/25 文才ないなら書き続ければいいじゃない
08/03 文才ないけど小説書く アレ
08/08 文才ないけど品評会の時に小説スレがないなんてあんまりだ
08/31 文才ないのに小説書くひとって…
09/12 文才「無いよ?」 小説「書くよ?」
09/20 文才なくてスレタイ思いつかないけど小説書く
09/26 文才ないけど小説書きたい物好きな方を募集中
10/01 文才の無い者が小説を書くスレ
10/07文才なんていらねぇぜ! 俺と小説を書けぇ!

まとめられてない3月18以降で俺のログに残ってるのはこれだけ
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:15:12.33 ID:T/95EAzT0
>>11
おおおお。ありがてえありがてえ。
とりあえず、拾ってみます。ありがとう。
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 04:01:52.52 ID:qcu5Iqe+0
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 04:57:01.16 ID:T/95EAzT0
ほし
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 05:52:40.90 ID:MF7aFjB00
ho
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 06:54:33.22 ID:qcu5Iqe+0
ho ニャーン
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 07:02:41.13 ID:Pvk7meXW0
>>11俺が持ってる分を追加してみる

08/29 ウチ文才ないけど小説書きたいねん……ええやろ?
08/22 まさか、お題付きの小説を<文才>無しで?
08/17 文才ないけど小説書く×
08/14 文才ないけど小説書く交差点
08/12 渚には文才の無かった小説たちが眠っているんだ
08/12 文才ないけど夏の思い出に小説かく
08/02 鯖移転でも文才なしは小説を書く
07/30 文才なかばってん小説書く
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 07:04:26.17 ID:Pvk7meXW0
てかうpロダにほとんど揃ってんじゃね?
http://bnskvip.jp.land.to/up/upload.html
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 07:04:46.56 ID:u85ysXJ30
久しぶりに来たが絶好調で過疎ってんな
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 07:59:57.44 ID:7kfI6aMxO
そんな褒めるなよ
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 09:13:08.72 ID:qcu5Iqe+0
照れるぜ
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 10:30:07.36 ID:T/95EAzT0
おはよー。
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 10:30:52.98 ID:T/95EAzT0
>>17
>>18
ありがとー。
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 11:01:39.70 ID:T/95EAzT0
きょうはさむい
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 12:15:34.57 ID:qcu5Iqe+0
曇りのち晴れところにより雨
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 12:23:50.47 ID:eIypdzs1O
お題くださぃいいいッッ
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 12:26:43.32 ID:qcu5Iqe+0
ミニ
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 13:13:17.46 ID:qcu5Iqe+0
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 13:45:33.35 ID:YBA0522O0
お題ください
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 13:55:01.79 ID:qcu5Iqe+0
呼び出し
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 13:55:39.26 ID:0RYCHBfZ0
お題ください
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 14:03:06.27 ID:qcu5Iqe+0
常識
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 14:18:20.72 ID:sqDav+UT0
お題もらたけど全然かけん保守
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 14:18:59.82 ID:09yDuJvgO
お題プリイィィィズ
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 15:12:06.47 ID:qcu5Iqe+0
カレー
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 16:07:39.73 ID:sqDav+UT0
hosyu
37クズと、歯車と、人間と(お題:退廃) 0/3 ◆7C6LTZ08z6 :2010/10/09(土) 16:11:17.47 ID:sqDav+UT0
ついでに品評会作品投下。

3レス。お題は選択肢も絡んでいるけど、退廃で。
38クズと、歯車と、人間と(お題:退廃) 1/3 ◆7C6LTZ08z6 :2010/10/09(土) 16:13:59.14 ID:sqDav+UT0
 朝に商店街を歩いてみれば、まだ開いていないパチンコ店の前で人々がたむろしていた。
 ひとりはシャッターに背を向けて座り込み、ひとりは自分の家のように道端に寝転がり、ひとりは立ったまま
ちびちびと缶コーヒーを飲んでいる。他にも苛々とせわしなく足踏みを繰り返す者、くしゃくしゃのスポーツ新
聞を読む者など、とにかく十人ぐらいの人たちが、パチンコ店が開くのをいまかといまかと待ち侘びているのだ。
 かれらを見て大吾が思うのは、「この人たち、会社に勤めていないんだろうな」ということだった。まず、平
日の午前十時頃にこんなところに並んでいる。この時点で八割がた、まともな職についていないと考えられるだ
ろう。次に外見。白髪混じりの髪や、なんとも言えぬ見苦しさが入り混じった顔などは、お世辞にも若いとは言
い難い。ついでに言えば誰もかれも、汚れの目立たぬ暗い色の服を着ている。肌も浅黒い。やはり、まともな生
活を送っているようにはとても思えない。

 大吾はふと、昔のことを思い出した。もう十年以上前になる高校時代のことだ。
 大吾は高校入学の時点で人生をある意味ドロップアウトしており、わざと偏差値が低い(どちらかと言えば専
門学校に近い)学校にいった。中学時代の周りの連中と比べると自分は頭が悪く、同じように勉強していたので
はとても敵わないと感じたからだ。そんなふうにして入った学校だから、もちろん進学校であるはずもなく、授
業の内容は大学受験にほとんど絡んでいなかった。
 そんな学校の性格にかこつけて、とにかく内容がメチャクチャだったのが政治経済の授業だ。授業とは名ばか
りの、少し思想が偏った先生の、単なる喋り場だった。某政党の党首が出来損ないだの、この新聞は右翼だの左
翼だの、性犯罪者は皆死んでしまえだの、とにかく極端な内容を五十分間、延々と喋り続けた。部落のことなど、
他の先生が形式的にしか触れない部分も好き好んで喋った。世界でかつて行われた様々な処刑の話もした。学期
始めに教科書を買わされたが、授業では結局一度も使うことはなかった。
 そんなデタラメな授業だったが、大吾はあまり嫌悪感を感じなかった。どちらかといえば好きといったほうが
いいくらいだった。その先生は生徒の意見をそれなりに聞いたし、話す内容もわかりやすかった。大吾は少なく
とも、試験に出る用語を黙々と覚え続けるよりはずっと有意義だと感じていた(その授業にも一応テストという
ものがあったが、先生が出るところを全て教えてくれたので、覚えるのは最小限で良かった)。
 その先生がいつの日か、まともな生活を送っていない人々の話をした。

 かつての未明、日中でも人が通らなそうな暗い場所へ行くと、そこにはチラホラと、薄汚い格好をした人たち
が集まっていた。誰もが無力で死んだような目をしており、まるでそこだけが日本ではない、発展途上国の貧民
窟のようだった。
 しばらく待っていると、ぼんやりとした二つの光が遠くから近づいてきた。それはまるで人魂のようで、どこ
39クズと、歯車と、人間と(お題:退廃) 2/3 ◆7C6LTZ08z6 :2010/10/09(土) 16:16:17.26 ID:sqDav+UT0
となく気持ち悪かった。次第に光のまわりが闇の中に少しずつ浮かび上がってきて、それは小型トラックである
ことが分かる。老婆が手押し車を止めるように、ゆっくりと停止した。
 人々は冥界行きの乗り物に乗るように、ひとりひとり荷台に乗り込んでいった。少しましな格好をした運転手
が窓から顔を出し、全員乗ったことを確認すると、速やかにトラックを発進させた。静寂のなか、無感情なエン
ジン音だけが絶え間なく響き続ける。
 数十分ののち着いたのは、これまた薄暗い工場だった。トラックのライトで照らされていた部分だけでも、い
かに古びて錆びれてボロボロになっているかが分かる。かれらは工場内に通された。工場に明かりがつくと、目
の前にはこれでもかというほど多くの袋が積まれていた。白いラインを引く石灰を入れたような、そんな袋がた
くさんあったのだ。不透明な袋なので、正確な中身は分からない。ただ何となく、粉が入っているように思えた
だけだ。かれらを連れてきた運転手は言った。「今日はこの袋を、外に停めてあるトラックに運んでほしい」
 かれらの作業は始まった。肩に担げばなんとかひとりで運べる重さだから、皆ひとりで運んだ。かれらには作
業前に、数字が書かれた紙が渡されおり、各々の服の胸元にピンで留められていた。かれらは袋を外のトラック
に運び込むたび、運転手から監視員に早変わりした男に、胸元の紙の数字を見せびらかした。監視員は数字を見
るたび、ノートに何かを記録していた。ときどき、誰かが転倒した。強く尻餅などをついて痛そうだったが、声
をかける者はいなかった。数台留めてあったトラックは、荷台に袋を目一杯載せて何処かに向かうと、また荷台
を空にして戻ってきた。次々に間を開けず戻ってくるので、かれらはせわしなく、袋を運び続けなければならな
かった。
 日が昇り始めた頃、ようやく作業が終わった。監視員はひとりひとりに茶色い封筒を渡した。中に入っている
千円札の枚数は、人によって違った。トラックに監視員が乗り込むと、皆も行きのときと同じようにトラックの
荷台に乗った。ただし行きと違い、目は皆ギラギラしていた。獲物を物色するカラスの目のような、心地の悪い
ギラギラさだった。帰りは気をつけなければならなかった。せっかく稼いだ金を盗まれてしまうからだ。もし盗
まれてしまえば、全員が疑わしい状況なので、どうすることもできなかった。
 かれらはトラックを下りると、思い思いの場所に散っていった。ただし、結局はどこかのパチンコ店だった。
シャッターや壁にだらしなくもたれかかったり、道端に寝転んだりしながら、パチンコ店が開店するまで辛抱強
く待った。開店すれば、お目当ての台に金をつぎ込み、一日で全部すった。万が一儲かることがあれば、今度は
競艇場に行った。競艇は平日も開催しているからだ。
40クズと、歯車と、人間と(お題:退廃) 3/3 ◆7C6LTZ08z6 :2010/10/09(土) 16:18:37.78 ID:sqDav+UT0
 大吾はその話を聞いたとき思った。

 なんてクズなのだろう。
 生きている価値があるのだろうか。

 シャッターを上げる音がした。
 道端に寝転んでいた者が起き上がる。シャッターにもたれかかっていた者が、薄汚いジャケットのポケットに
手を突っ込んでうずうずしている。
 店員が開店を告げれば、外にいた者たちは大急ぎで店内へと駆け込んでいった。かれらは蜘蛛の子を散らすよ
うにそれぞれの台にバラけていったが、お目当ての台が被ったのか、台の前で小競り合いしている者たちもいた。
 大吾はかれらを見て思う。かれらはかれらと同じなのだろうか。十年前に授業で聞いた、かれらと。
 しかしながら、今のかれらを見る大吾の目には、侮蔑の色はなかった。
 かれらをただ、空虚な目でずっと眺めていた。
 かれらのことを馬鹿だと思っていた。どうしようもないヤツらだと思っていた。しかし、どうだろう。かれら
は将来の人生を楽しむ時間を、いまにつぎ込んでいるだけではないだろうか。
 かれらのような生き方をすれば、きっとそう長くはない時間で破滅してしまうだろう。借金まみれになって家
族も友人もすべて失って、絶望してしまうだろう。あるいは今のかれらが、その成れの果てなのかもしれない。
それでもいまの自分に比べれば、かれらのほうが健全なのではないか? 会社の歯車になり、月に百時間を超え
る残業をこなし、脳味噌のリソースをすべて使い切ったような状態で毎日帰路につく自分よりも。
 大吾は大きく息を吸う。そして出来る限りゆっくりと吐いた。
 いまの道は、高校入学時に決めた道だ。周りの者たちには普通の勉強じゃ勝てないからと、少し変わった専門
系の学科を選んで、歩んできた道だ。そしてずっと道を外れずに進み、いまも生きている。けど――

 大吾は自分の貯金額を頭に思い浮かべた。遊ぶ暇もなく仕事して貯めたお金だ。どう計算しても、一生暮らし
ていくには全然足りなかった。大吾はため息をつく。ため息をつきながら、結局自分は会社を辞めないのだろう
なと、悟るように思った。

〜 完 〜
41 ◆7C6LTZ08z6 :2010/10/09(土) 16:20:48.04 ID:sqDav+UT0
終わりっす。

通常お題でもらった「師匠の師匠」がどうしても書けない・・・
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 16:54:10.29 ID:MF7aFjB00
>>41
他の人に出したお題をもらってもおkだし新たに貰うのもおkだよ
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 17:20:29.93 ID:sqDav+UT0
>>42

お、他の人に出されたお題もらってもOKなのね。
すぐ話が思いつくものがないか、探してみよ。
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 17:56:16.98 ID:T/95EAzT0
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 18:34:21.35 ID:izEYOWws0
age
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 18:53:10.13 ID:aMyEVRld0
おだいくれ
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 19:05:07.02 ID:izEYOWws0
寡婦
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 19:05:15.05 ID:dwq7Nr4B0
あさ
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 19:07:00.31 ID:vipfd/4R0
会議
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 19:08:24.63 ID:DsFxa6QE0
おk
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 19:23:35.56 ID:f3T9I6ni0
品評会用の作品を投下します
52ツツツ、ツツツ (お題:選択肢) 1/5 ◆xaKEfJYwg. :2010/10/09(土) 19:25:48.14 ID:f3T9I6ni0
 ブウンンン――ンン――ンンン
 真っ暗な部屋の中で、パソコンが鈍い音を立てる。モニターの光で一瞬目が眩んだ。
 私は目を瞑ったが、瞼越しに見える真っ白な光が、絶え間なく私を攻撃する。それと同時に、まる
でカナヅチで殴られたような痛みが、私の頭を襲う。
 ガンガン痛む頭を振り回しながら、私はぼぅっとした脳味噌で、痛みの原因を探った。
 昨夜はたしか、中学校の同級生と泡たっぷりのビールを飲んで、語り明かしたのだと思う。いつの
間に部屋のベットに戻ってきたのだろう。記憶に無い。
 きっと、同級生は、酔いつぶれた私を担いで、部屋まで付き添ってくれたに違いない。だとしたら
本当に申し訳ないことをしたなと思う。
 だんだんと覚醒してきた脳味噌で、ふらっと台所へ向かう。
 冷たい水が飲みたい。
 喉がからからだ。冷蔵庫に確か買い置きの炭酸水があったと思う。
 私は、台所にある冷蔵庫に駆け寄って、炭酸水を飲み干した。その最中、昨晩の同級生との語った
内容を必死に思い出そうとした。
 確か……。



 中学校のときの同級生である加藤は、真っ赤な顔で、私に語りかける。とろんとした目は、私を見
ているのか、それとも夢を見ているのか判断がつかないほどに、細まっていた。
 「お前、ゲーム会社はおしまいだ。なんだって、俺がつまらないゲームを作らんきゃいけないんだ。
おい、聞いてるのか?」
 私は、嘆く加藤を苦々しく見つめながら、ビールを一気に煽った。
 「おいおい。お前の介護は嫌だぞ。あまり飲み過ぎないようにしてくれよ。お前の奥さんにどやさ
れるのは俺なんだから」
 加藤は、つまんないことを言うなよ、とでも言うように、手元にあるジョッキを口元に寄せる。
53ツツツ、ツツツ (お題:選択肢) 1/5 ◆xaKEfJYwg. :2010/10/09(土) 19:29:39.79 ID:f3T9I6ni0
 「PS(プレイステーション)時代はまだマシだった。意欲作を次々に出して、俺達も色めき立っ
たと同時にやる気が満ち溢れてきたもんだ。
 だが今の時代どうだ? グラフィックがどうだとか、キャラクターデザインがどうだとか、挙句の
果てに頭の固い株主が睨みを利かせやがる。俺はな、ゲームはエンターテイメント性を持つと同時に、
芸術作品でもあると思うんだよ」
 加藤は持論を並び立て、今のゲームは……とぶつぶつ呟く。
 私は、加藤はもう飲みすぎて大変だなと思うと同時に、加藤の言っていることが良く分かったので、
二重の意味で嫌な気持ちになった。
 私と加藤は、高校で離れ離れになったのだが、なんとも不思議な偶然で、同じゲーム会社に勤める
ことになって、実に7年振りの再開を果たしたのだ。
 その後、加藤は自分で会社を興して、今に至る。加藤の誘いで、私も加藤のゲーム会社に移るつも
りだったのだが、踏ん切りがつかずに、結局移動することを止めたのだった。
 思いついたように、私は話題を変える。
 「そういえば、加藤がこの間話していたゲームをプレイしてみたんだけれど、どっちも良かった。
面白かったよ」
 加藤は、一瞬視線を宙に彷徨わせたが、やっとこ思い出したように、嬉しそうに唾を飛ばした。
 「あぁ! やってくれたか。確か、moonとLSD の二つを貸したんだったよな。な、面白かっただろ
う?」
 したり顔でニヤリと笑う加藤に少しばかり腹が立ったが、私はそのことについて深く言及せずに正
直な感想を述べた。
 「moonのほうは、斬新だったなぁ。ゲームの中でゲームをプレイするっていう設定が良かったよ。
それがちゃんとオチになってるんだから、やられた感も味わえたしね。
 LSD のほうは、なんとも言いがたい不思議な気分を味わわせて貰った。丁度、この間プレイした
the pathみたいな感覚になった。彷徨うだけのゲームは、世界にのめりこめるからいいよね」
 加藤は、何度も頷き私の感想に聞き入った。加藤は、今もなおジョッキを握り締めて、目を細めて
いるが、私の感想はしっかりと聞いていたみたいだ。適度に相槌を打って、満面の笑みを零している。
54ツツツ、ツツツ (お題:選択肢) 3/5 ◆xaKEfJYwg. :2010/10/09(土) 19:32:10.36 ID:f3T9I6ni0
 私は少し嬉しくなって、またビールを頼むと、運ばれてきたビールを一気に飲み干した。飲み終わ
って、さらに酔いが廻ってきたのか、今度は私がいろいろと語るほうになって、はしゃいだように語
りだした。
 「PSP(プレイステーションポーダブル)の無限回廊や、勇者30だとかの作品を見ると、まだ
まだゲーム業界も捨てたもんじゃないなぁと思うよ。tokyo jangleは、すっごいのが出たなぁと思っ
たし」
 「シリーズものや、従来の枠の中に納まったゲームが氾濫している時代だからこそ、そういった
ゲームが光るんだな」
 加藤はそういった後、ゆっくりと息を吐き出した後、寂しそうに言葉を繋げる。
 「まぁ、長生きはしないと思うがな」
 少しの間、加藤と私は黙りこくったが、加藤は思いついたように上着のポケットからCDケースを
出して、私に手渡す。
 「これ、なんなんだ? 今お前が作っているゲームか」
 加藤は、舌なめずりをして唇を湿らせたあと、私のに向かって言葉を吐き出した。
 「俺が作ったゲームではあるが、会社で作ったゲームではない。趣味で作ったゲームだよ。だが、
趣味だとしてもだ。俺は満足のいくゲームができたと思ってる」
 私は真っ白なCDを見つめて、加藤とCDを交互に見る。
 「どういうゲームなんだ? 話の流れだと、普通のゲームじゃなさそうだけど」
 ジョッキはもう空だった。だけど店員を呼んで注文する気持ちにはならなかった。このゲームの内
容を聞かねばならない。そんな気がしたのだ。
 もったいぶったように口笛を吹く加藤は、私の顔をみて、諦めたように説明を始めた。
 「本当は予備知識のないままでやってほしいんだが……どうしても説明が聞きたいというなら仕方
が無い。説明するよ」



 私は、炭酸を飲み干して、思い出したように部屋に戻る。
 そういえば、加藤が渡してくれたゲームは上着のポケットの中にあるはずだ。
55ツツツ、ツツツ (お題:選択肢) 4/5 ◆xaKEfJYwg. :2010/10/09(土) 19:34:12.37 ID:f3T9I6ni0
 真っ暗な部屋を、モニターの光を頼りに歩き回る。上着はなかなか見つからなかったが、落ち着い
て見渡してみると、上着はベットの下に潜り込み、まるで見つかるのを恐れているかのように、隠れ
ていた。
 上着を取り出して、ポケットをまさぐる。CDケースはちゃんとポケットの中に入っていた。
 私はいそいそと、そのCDをパソコンのCD受けにセットして、プレイする準備を済ませる。
 確か……ゲームの説明を聞いたはずだけど、覚えていない。
 そこで酔い過ぎて記憶を失ったのだろうか。
 だが、過ぎてしまったことは仕方が無い。私は、マウスを動かして、モニターを見つめる。
 ツツツ、ツツツ、ツツ……
 CD―Rドライブが奇妙な音をたてる。
 BGMは鳴らず、ただ、「NEW GAME」という文字だけで埋め尽くされたページがモニタに
現れた。
 私は、ゆっくりとマウスに力をいれ、左クリックする。
 タイトルは無かったが、別段ヘンなゲームという感じもしなかった。
 ゲームの内容は、選択肢を選んでいって、擬似人生を楽しむといった内容だった。
 しばらく欠伸をしながら、選択肢を次々に選んでいったのだが、3時間たって、ぜんぜん終わる気
配がないことに気づいた。
 私は、自分で言うのもなんだが、早くゲームをやり終えるのは得意だ。そうでないと、いろんな
ゲームができないし、レビューもブログに書けないので、そういう練習をしたのだ。
 だが、このゲームはまだまだシナリオがありそうだ。
 今やっと中学校の運動会が終わるところで、同級生とゲームについて議論しているところだ。
スタートは小学校の高学年からだったので、三時間でまだ中学校というのは序盤と言ってもいいだろう。
 多分、これから高校、、大学と、きっと結婚までプレイするに違いない。そうでないとドキドキ感
無しに終わってしまう。
 それから8時間も費やして、大学卒業、ゲーム会社に勤めるところまでやっと漕ぎつけた。
 そこで、奇妙な感覚に囚われる。
 私の今迄の人生と似すぎてやしないか?
 擬似人生ゲームだったら、もっと政治家だとか、野球選手になって活躍してもいいだろうに。
 選択肢をなんのけなしに選んで、こういった結果になったのか。確かに膨大なテキスト量だったに
違いないが、それにしてもおかしな暗合過ぎる。
56ツツツ、ツツツ (お題:選択肢) 5/5 ◆xaKEfJYwg. :2010/10/09(土) 19:35:11.97 ID:f3T9I6ni0
 いつの間にか食い入るように選択肢を選び続けていた。
 まるで今頭をよぎった不吉な考えから逃れるように。
 ゲームはお構い無しに進行していく。
 長い間プレイして、たどり着いたシーンは、飲み屋で、元同僚からCDケースを受け取るところだ
った。
 この先は知っている。
 飲み過ぎだせいで、記憶を失って、台所へ向かうのだ。
 そして、CDを思い出して、ゲームをしてしまう。
 やめろ。どうにかして逃れることはできないだろうか。
 だが、そのシーンでの選択肢は無かった。
 ゲームの中の私は、ゲームの外の私にお構いなく、CD―RドライブにCDをセットしてしまう。
 ツツツ、ツツツ、ツツ……
 CD―Rドライブが奇妙な音をたてる。

 END
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 19:36:16.30 ID:f3T9I6ni0
投下終了です。1/5が二つありますが、二番目は2/5です。
すいません orz
お粗末さまでした。
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 19:56:37.20 ID:T/95EAzT0
めしくってくる
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 20:31:24.29 ID:7kfI6aMxO
じゃあ僕は風呂に入ろうか
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 21:00:25.51 ID:7kfI6aMxO
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 21:16:49.05 ID:MF7aFjB00
はやほ
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 21:36:29.13 ID:sqDav+UT0
はやほ
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 21:58:03.25 ID:Pvk7meXW0
ツモ
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 22:13:06.27 ID:GN1PLt9JO
イチサンニロク
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 22:51:10.70 ID:7kfI6aMxO
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 23:11:46.57 ID:Pvk7meXW0
ハコ割れ
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 23:40:20.70 ID:7kfI6aMxO
トイトイ
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 23:57:33.70 ID:T/95EAzT0
ゴミみたいなリーチだけど。
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 23:58:27.88 ID:Pvk7meXW0
残念、通らないんだな
70 ◆YSzMt9EHnk :2010/10/10(日) 00:05:35.61 ID:Pu8FWf5w0
通常作品を4レス投下します。
71自殺した人のお話(お題:妄想) 1/4 ◆YSzMt9EHnk :2010/10/10(日) 00:06:47.99 ID:QcdjUyCv0
…けたたましく鳴るベルの音で現実世界に引き戻された。
まぁ、ここ最近は特に夢を見るわけでもなかったし、そう言い方は不適切だ。
たたき起されたというのが正しい。だが、だからと言って寝坊するわけにもいかないし、
これは目覚まし時計なしではなかなか起きることのできない自分自身が悪いのだ。
ともかく、今日も起きることができた。これは僕にとってはとても重要なことだ。
ベッドからもぞもぞと出ると、カーテンの隙間から差し込む光の集団が勝手に部屋の中を跳ねまわっている。
ひよこのようにぴよぴよ鳴きながら戯れているが、こいつらはご丁寧にパソコンにも群がっている。ちょっと邪魔だ。
電源ボタンの近くにいる光ひよこをつまみあげてボタンを押すと、電源ランプがつき、
ファンが一瞬うなる。ああ、起動までの間に顔でも洗うか。
洗面所に行くと、歯ブラシがこちらを向いて言った。
「よう、久しぶりじゃないか。どうしていたんだ?」
まぁ、ちょっとね。
歯を磨いて、顔を洗って部屋に戻ると、光ひよこは消えていた。
その代わりに、パソコンの画面から鶏が出てきた。流石にこれは邪魔だな…
と思って鶏をどかそうとしたが、画面の中に逃げられてしまう。画面を見ると、
他にも鶏がいて、アイコンがついばまれていた。

ああ、もうこれではだめだ。

パソコンをぱたんと閉じると、僕は外に出た。
ノブをひねると爆砕ボルトが窓を吹き飛ばした。うまく外出するには、ドアノブを掴む握力が重要だ。
爆砕の瞬間にドアに垂直な体制を保っていなきゃならない。
僕はそのまま地面に叩きつけられた。
72自殺した人のお話(お題:妄想) 2/4 ◆YSzMt9EHnk :2010/10/10(日) 00:08:11.44 ID:Pu8FWf5w0
勿論君にいわゆる"正常な"理性が残っていたら、「これは妄想だ」と思うだろうし、
それから逃れようと考えることだろう。逆に、これが当たり前の状況としか認識できなければ、
要は病感がなければそのままになってしまうかもしれない。
だが、そんなことはこの場合どうでもいい。
ある辞書では、妄想とは、非合理かつ訂正不能な思い込みのこととされている。
もちろん、これだけでは語弊があるだろうが、大体合っているだろう。
しかし、人間は既にその存在自体が非合理なんだ。きわめて不確定要素と矛盾に満ち溢れている。
その人間が、妄想を擁することなど別に不思議ではないと言ってもいいいのではないか?

とはいっても、妄想と言えば、一般には疾患の一つとして扱われる。
問題は、妄想はどこからが、そして何が妄想かという事だ。大雑把にいえば、
いわゆる健常者と比べて著しく逸脱した感覚や体験を話したりすれば、
病的な妄想である可能性が高いと言えるだろう。正にさっきの君の感覚がそうだ。
しかしながら、それはあくまでも多数の感覚から乖離しているということにすぎない。
だから、それが実際に起こっていることを、一般人とは別の方法でセンシングして、
それを見ている、感じているという可能性は否定できないわけだ。
しかしながら、それはあくまでも突飛な仮説の域を出ない。それどころか、
ただのオカルトで片付けられてしまうだろう。万が一、それが事実だとしても、
自身以外の他者が未知の感覚を評価するのは難しいし、どの現象と、
どのような関連性を持って妄想として現れるのかをきちんと説明できなければ意味がない。

そもそも、本当にその妄想が新しい感覚だったとしても、
それがどんな人間が何を使っても知覚できないような現象―そんなものがあるのかは別としてだが、
そういうものだった場合、証明は不可能だ。
それに、他人と感覚が大きく異なるのならば、それは日常生活に多大な悪影響を与えることと等価だ。
73自殺した人のお話(お題:妄想) 3/4 ◆YSzMt9EHnk :2010/10/10(日) 00:08:52.29 ID:Pu8FWf5w0
「今日は晴れているね。」
「ああ、光ひよこが元気に跳ねているな。」

こんな具合ではコミュニケーションもまともにとれないことは明らかだろう。
コミュニケーションが取れるという事は、すなわち両者が同じ感覚を共有しているからということだからだ。

逆を言えば、いわゆる普通の人が妄想で、君の感覚が真実だったとしよう。
だが、現実にそうだとして、人間としてあるべき姿はどちらだい?
もちろん正しい答えは妄想だろうと"普通の人間"でいるという事だ。
コミュニケーションを多用する人間においては特にこの問題は重要になる。
それに、例えば科学者が凡人では理解不能な計算をやってのけたり、
理論を導き出したりするように、同じ感覚を共有する者同士の中に、
様々な能力に秀でてるものが何かしら偉業を成し遂げるだろう。それによって、
仮にその感覚そのもが虚構、妄想であっても、その感覚の中で生活している人間社会は発展する。
つまり、ある意味では同じ感覚を共有している人数が極めて重要になってくるのだ。
同類の数が多ければ、それだけ進化も加速する。

そして、妄想というものは相対的なもので、
その原点は社会の中で一番感覚を共有する人間が多いクループにおかれる。
だから、妄想―異なる感覚という意味で限定するが、
そんなものは極めてあいまいなものなんだ。存在しないと言っていい。
オフセットがかかっているか否か、他者との変位があるか否かということしか違いがないんだ。
もちろん、どの視点からも完全に支離滅裂な幻覚そのもののような感覚ならば、
それは確かに病的な妄想と断定できるだろう。だが、現実にはそんなことは不可能だ。
そうなれば、必然的に数がものを言うのは分かるだろう?
つまり、君の置かれた状況はそういうものなんだ。君が真実を見ているかどうか、
病的な妄想ではないのか否かは君も私もわからないし、問題はそこじゃないんだ。
74自殺した人のお話(お題:妄想) 4/4 ◆YSzMt9EHnk :2010/10/10(日) 00:09:43.44 ID:Pu8FWf5w0
さて、ここまで言ってなんだが、私が君の前に現れた理由は君の妄想について講義するためじゃないんだ。
すまないね。こういう話が私は好きなんだ。

君の選べる選択肢は二つだ。
君がこのまま諦めるか、私に原点に戻してもらえる方に賭けるか。
残念ながら、私は医者じゃないからその手の分野になってしまうと手が出だせない。

そうだね。君は自分自身の妄想をどういうものだと思うかい?
75 ◆YSzMt9EHnk :2010/10/10(日) 00:11:28.54 ID:Pu8FWf5w0
投下終了です。
お題は前スレでいただいたものです。
初めて書いたので、色々残念だと思います…。
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 00:27:41.12 ID:Os2fSAW6O
読んでみたが2レス目からは完璧スピーチだな
作者の思想やメッセージは地の文じゃなく登場人物の行動で伝えるべきだと思ってる自分には合わなかった
乙でした
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 00:44:53.60 ID:qfadE9o/0
お題ください
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 00:47:23.47 ID:6YBBHLJB0
>>77
先週
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 00:55:36.45 ID:qfadE9o/0
先週


「ちょっとそれ取って」
「ほい」
「先週」
「あ?」
「センキュー」


終わり
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 00:58:19.07 ID:qfadE9o/0
先週


「この前はありがとう」
「この前って?」
「やだ、覚えてないの?」
「だからいつ?」
「わたしがあなたにアルゼンチンバックブリーカー極めた日よ」
「先週か」


終わり
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 01:02:17.00 ID:qfadE9o/0
先週


まことに勝手ながら先週休ませていだたきました


終わり
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 01:08:32.64 ID:kGUtGO2C0
お題!ちょうらい!
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 01:09:36.52 ID:Mqs73H+j0
>>79
お題の「先週」と発言の「センキュー」がかかっているのは分かるが
もう片方の登場人物にとっては「先週」という言葉になんの意味もなく、親父ギャグにすらなっていない
せめて最初の発言で「先週」と関わりのある指示を出すべき

>>80
女性がアルゼンチンバックブリーカー極めた「日」と限定しているのだから先週のどこか一日のはず
それに対して男性が思い出したように「先週か」というのはいささか不自然 コミュニケーション能力を疑う
「先週の○曜日か」などにした方が良いのでは

>>81
先週休ませていただきました→先週は休ませていただきました
細かいようだが謝罪文のようなので

>>82
地下
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 01:11:32.32 ID:qfadE9o/0
お題ください
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 01:13:05.74 ID:SkS0pjSj0
>>84
定員
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 01:13:23.23 ID:QtIiuVYE0
>>84
コーヒー
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 01:16:46.11 ID:qfadE9o/0
定員


ブブーーーーーーーーー
「犬もカウントされるの!?」


終わり
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 01:23:15.60 ID:qfadE9o/0
定員


「君は助手席座って、あとは後部座席。あ、お前はトランクな」
「なんでですのん」


終わり
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 01:26:09.33 ID:qfadE9o/0
定員


「これ動かないんですけど。壊れてますよ。」
「シーソーは二人で乗ってください。」


終わり
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 01:37:57.87 ID:PLIMWaYC0
odaiくれ
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 01:41:06.29 ID:Mqs73H+j0
>>87
「定員」でブザーが鳴るといえば、エレベーターが一般的だろうか
しかし定員オーバーになるほど混雑したエレベーターに犬を乗せる状況が想像できない
そもそもカウントも何もエレベーターは重量でブザーが鳴るのではないだろうか
もしもエレベーター以外のものであったなら、私の知識の無さを棚に上げ説明不足で不親切と言いたい

>>88
ふーん、そう

>>89
1人、あるいは5〜6人で乗っているのだろうか どちらにしろ、寂しくも笑える光景だ
誰に訴えているのか気になるところだが

>>90
自動
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 01:43:14.82 ID:PLIMWaYC0
>>91
d
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 01:54:53.59 ID:QtIiuVYE0
品評会苦戦
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 02:32:03.95 ID:lVS/4nh30
ほしゅしたい そう思うとき やはり規制
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 02:40:34.88 ID:7LkPGIRgP
odikdsi
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 02:42:17.43 ID:lVS/4nh30
>>95
飛沫

落ちるなよ。ねるほ
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 02:42:46.90 ID:Mqs73H+j0
「kwsk」
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 03:07:07.28 ID:lVS/4nh30
トイレ途中のらすほ
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 03:07:51.70 ID:PLIMWaYC0
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 03:20:45.12 ID:QtIiuVYE0
>>98
携帯で、……ないだと?
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 03:48:53.00 ID:QtIiuVYE0
ふろまえほ。

品評会また見送り……。
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 03:49:17.25 ID:Os2fSAW6O
この時間に上げておけば朝まで安泰だろう
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 04:41:12.50 ID:QtIiuVYE0
しかしさらにあげる
104お題 自動 0/7:2010/10/10(日) 05:32:21.99 ID:PLIMWaYC0
投下します
なんか微妙だが・・・orz
105お題 自動 1/7:2010/10/10(日) 05:33:16.47 ID:PLIMWaYC0
「世の中なんでもかんでも「自動」に頼りすぎているのだ。何もかものが自動になると、
 便利であるがゆえ、人間関係が単純化・希薄化し、人としての本来のあり方を忘れてしまうだろう。
 本社はそういう問題を黙って見過ごす訳にはいかない。そこで、明日から社内では『自動』を禁止する」
 ある時、社長は皆に向かって言った。頭の中で「なんじゃそりゃ」と思った社員は僕以外にも何人も居ただろう。
しかし、社長が大きな権力を持ち、実質社長によって成り立っているこの会社で、彼を止めることが出来る
人は一人も居なかった。本当に翌日から「自動禁止」が始まった。
106お題 自動 2/7:2010/10/10(日) 05:34:47.58 ID:PLIMWaYC0
 僕はいつものように出社し、デスクの前に座り荷物を置いた。まだ仕事開始まで時間があったので、社内の
自販機に缶コーヒーを買いに行った。お金を入れる・・・が反応はない。僕は社長の言ってることを思い出した。
「そういうことか」
 思わず口に出してしまった。社長は社内から自動を駆逐するつもりなのだ。
「どうかしました?」
 振り向くと、後輩の根岸が小銭を持って立っていた。
「あ、使えんよ、この自販機。本当に社長は自動を禁止するみたいだな」
「えぇ、本気だったんですね、あれ」
「ああ、なんというか仕事は凄い出来るんだが、変わった社長だよな」
「えー、困ったなぁ」
「根岸、ちょっとコンビニまで行って、コーヒー買ってきてくれ。お釣りはいらないから」
 後輩に買ってきて貰ったコーヒーを片手に僕はタイムカードを押しに行った。しかし、いつもの位置にタイム
カード用のパソコンはない。代わりに鉛筆と、A4の紙が置いてあった。その紙は表になっており、一番上の所
に社長の名前とおそらく出社時間と思われるものだけが、ぽつんと寂しげに書いてあった。

<谷村 語郎  07:35>
107お題 自動 3/7:2010/10/10(日) 05:35:40.89 ID:PLIMWaYC0
「ここまでやることないよな」
 と先輩の三鷹さんが僕に話しかけた。
「ええ、これはやり過ぎですね」
「そもそも『自動』の定義があやふやだから、このままじゃ何でもかんでも禁止にさせられてしまいそうだ」
「なんだか僕、これに名前書くに気になれませんよ」
「皆そうさ、名前を書いてるのだって社長一人だろ。昼の会議の時、社長に文句を言おうってことになってるんだ」
「社長に文句・・・うーん、言いにくいですね。でも、これはさすがに言わなきゃ・・・」
「うん、社長って凄い真面目だからなぁ、なんかとっつきにくいけど・・・俺が言うよ」
 僕は名前を書かずにデスクに座った。とりあえず、何もしないわけにはいかないので、昨日残っていた書類に目を通し
つつ、パソコンの電源のボタンを押した。
「ちょっと私のPCがつかないんだど、そっちも?」
 隣のデスクの柏木さんが僕に話しかけた。確かに僕のパソコンも電源を入れた筈なのに何の反応もない。
「うわ、つかない。もしかしてこれも自動禁止の一環ってこと?」
「本当にありえない、社長は私たちにどうしろって言うのよ」
「社内のPCは全部使用不可だ」
 三鷹さんが僕らの間に立って言った。
「本当だ、僕のもつきませんよ。PCも自動機械だからってことですかね」
 向かいの席に座っている根岸が声を挙げた。
「これは昼の会議まで待っていられない。これじゃあ仕事にならないよ、ちょっと皆で社長室に行くぞ」
108お題 自動 4/7:2010/10/10(日) 05:36:30.07 ID:PLIMWaYC0
 三鷹さんを筆頭に僕らは社長室に向かった。皆変に緊張しているようだった。そりゃあそうだ。考えたら、
社長に文句を言うなんて初めてのことかも知れない。社長は凄い真面目な人で、僕らは仕事の面では社長に
全面の信頼を寄せていた。その一方で、真面目過ぎて、気軽に話しかけたりすることの出来るタイプの人で
はない。何故社長が自動禁止なんて変なことを思いついたのかは、誰もわからない。真面目な人は意外に結
構天然だったりするから、社長もそうなのかも知れない。
 社長室の扉を三鷹さんが3回ノックする。が、何の反応もない。
「居ないのかな」
「出社はしてる筈よ」
 皆がどうしようか話している間、僕は社長室の扉に手をかけた。鍵はかかっていない。恐る恐る僕は扉を開けた。
 社長室に社長は居なかった。僕はなんだかちょっとホッとして中に入った。他の人も僕に続いてきた。
 それにしても、いつ来てもガランとした社長室である。仕事に関係のあるもの意外、何も目につかない。社長は趣味とか
はないんだろうか。
 ふと、社長のデスクの上には開かれたノートが置いてあることに気付いた。何だろういうと興味から、僕はそこに書いて
あることを目で追った。
109お題 自動 5/7:2010/10/10(日) 05:37:29.09 ID:PLIMWaYC0
<○月×日
 社会の歯車になっていることを痛感する。仕事の自分と本当の自分は別にいた筈なのに、気付いたら仕事の自分しか残っていない気がする。
 自分で言うのもなんだが私がいなくては、この会社は成り立たない。私は仕事はよく出来る方だ。機械のように仕事をこなすだけの毎日。
 今日もそうだ。なんだか私は、ただ会社を運営するだけの自動機械のように思えてくる・・・。今日も私の心臓は自動的に動いている、変な気分だ・・・>

 なんだか僕は見てはいけないものを見てしまった。これは・・・社長の・・・日記?・・・だろうか。自動禁止とは、もしかして・・・。
「うわっ、何これ」
 柏木さんが声を挙げた。行ってみると、そこには真っ二つになったタイムカード用のノートパソコンがダンボールに入れられていた。
「普通、ここまでしますかね・・・?」
 と根岸。
 壊れたパソコンを見た皆を、変な沈黙が包み込んだ。
「社長はもしかして精神的に病んでいたのかも知れない」
 僕は言った。
「そこに、社長の日記みたいなのがあるんだけどさ、自動禁止ってもしかして・・・」
 皆デスクの前に行き、三鷹さんがノートを手に取る。顔を上げた三鷹さんが震えた声で言った。
「自動禁止ってつまり・・・社長自身を禁止するってことか・・・。まさか自殺とか・・・いや、まさか・・・」
「でも、この徹底振り、普通じゃありませんよ。そう言えば最近、なんだか特に暗い感じでしたし・・・」
 またしても沈黙が皆を包み込む。
「とにかく社長を探そう」
 三鷹さんが言った。
「し、死体かもしれないのに・・・嫌よ・・・」
 柏木さんが泣きそうな声で反発した。
 でもそれじゃあ何も解決しない。結局、三鷹さんと僕と根岸の三人で社長を探すことにした。
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 05:38:31.11 ID:+Xs2T9aI0
そこまでだ


大きな怒号で我に返った


警察官・・・
あ、そうか俺は
111お題 自動 6/7:2010/10/10(日) 05:40:31.54 ID:PLIMWaYC0
 僕らが社長を探そうと決心したとき、重い低い声が社長室に響いた。
「何をしている」
 びっくりして扉の方を見ると、社長が腕を組んで立っていた。
「し、社長・・・」
 みんなあっけにとられてしまった。
「ぶ、無事だったんですね」
 根岸が動揺しながら言った。
「なんのことだ」
「・・・あ、いえ、なんでもないです」
「そ、そうだ。自動禁止ってあれはやり過ぎですよ。PCまで禁止させられちゃったら何も出来ませんよ」
 三鷹さんは勇気を振り絞るように言った。
「なんのことだ」
112お題 自動 7/7:2010/10/10(日) 05:41:30.46 ID:PLIMWaYC0
「・・・柏木」
「は、はい」
「今日は10時まで電力会社の都合で社内は停電することと伝えておけ、と言っただろう」
「え、あ、はい、そうでした。すみません!忘れていました!」
「・・・まったく・・・」
「で、でもタイムカード用のパソコンは・・・?」
「あれは・・・」
 申し訳なさそうに社長が言った。
「私が机から落としてしまったのだ。すまない、自費で修理する」 
 しばらくの沈黙の後、皆からホッとしたように笑みがこぼれた。根岸はクスクス笑い始めた。
「すみません、なんか僕たち勘違いしてました」
 僕は言った。
「どういうことだ」
「自動禁止と社長が言うから、何でもかんでも禁止させられたと思ってしまって・・・」
 そう言うと社長は少し笑みを浮かべて答えた。
「私は自動が嫌いだ。人に仕事を頼むとき、機械に仕事を頼むときのように何の感謝も抱かないのが気になってな。
 実際機械も人が作るものであるから、完璧に自動的なものはないと私は思う。自動禁止とは、人は自動的な機械
 でないということを自覚した上で、仕事をこなしていこうという、まぁ精神的な渇を入れたつもりだったんだがな」
 それじゃあわかんねぇです、と僕は心の中でツッコミを入れたが、とりあえずホッとした。
「先日、山本が突然辞めただろう・・・、彼の机を整理していると、会社についての悩みがかれたノートが見つかってな。
 これは解決しなくてはならない問題が多くあるように思えてきてしまってな・・・」
 社長は悲しそうに続けた。しかし次の瞬間にはいつもの社長の顔に戻り、デスクの前の革張りの椅子にドシンと座り、僕たちに言った。
「早く仕事に戻れ。今日も一日頑張ろう」
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 05:42:19.87 ID:HXiCf1Ub0
お題:夢でみたこと
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 07:34:50.46 ID:FybsB+XO0
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 09:31:46.98 ID:QtIiuVYE0
ほほ。
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 09:33:38.54 ID:g2lZ8a/fO
最近かつて常勝のあの人みてない気がするが
117 ◆4enDguKo8U :2010/10/10(日) 10:14:18.98 ID:pf1Lc9Be0
>>113
頂きます。そして投下宣言
118錯誤(お題:夢で見たこと)1/1  ◆4enDguKo8U :2010/10/10(日) 10:16:17.27 ID:pf1Lc9Be0
 今朝私に困ったことが起きた。こういう事は普通の人にもよくあると思われるのだが、実際書いてみると、そんな馬鹿なと思う
かも知れない。
 夢と現実とがわからなくなってしまったのだ。
 ある日目を覚まして庭に出ると、十月にも関わらず粉雪がほんのちょびっとだけ降っていたのだ。おかしいな、と思いながら台
所へ向かい水を一杯飲んだ。
 他方、ある日目を覚まして庭に出ると、秋の長雨からか単なる小雨が降っていた。気にすることなく私は台所へ向かい水を一口
飲んだ。
 その両方の行動が確定しないまま今に至る。果たしてどちらが真実なのか分からない。気になって友人達に色々と聞いてみたが、
口を揃えて絶対後者だと言う。
 確かに私の住む場所は、北海道みたいな十月中旬には既に雪が降りかねない場所ではない。現実的に考えれば、明らかに秋の小雨
が降っていたに違いないというのだが、どうも否定されればされるほど妙な点に気がつくのだ。
 その両方の現象の後、どちらの夢ないしは現実の私は、全く同じ行動をしている、という点である。雪が非現実的だというのであ
れば、その後の行動もまた非現実的な行動に直結してしかるべきが夢というものである。
 では小雨が夢なのか。しかし、それが現実であると言うことを疑うならば、最後に水を一杯飲んだと言うことも疑わなくてはなら
ない。ところが実際口をつけたコップは今こうして手元に残っていて、しかも水がまだ少し残っているときている。
 それを言うなら雪が夢なのか、というのは間違いだ。何故なら雪自体は疑わしいことこの上ない十月の出来事であるから、水が例
え少し残っていようとも、それがまだ夢の中でない保障がない。
 雪が夢である事と、小雨が夢であることでは両者の条件が違う。雪が夢だとした場合には最後のコップですら夢でない保障がなく
なるのは、雪が非現実的故だからだ。一方、小雨が夢だとした場合にコップが現実を確定する条件になるのは、小雨が現実的だから
である。
 疑うべきを三つに絞れば、そもそもどちらの風景にしろ十月だったか。夢という概念は何なのか。そして、
「現実に生きる我々は確定できる事実の中だけで生きているのか?」
 ということである。私はその揺らぎの存在を確定したところで、この話を締めようと思う。



評論風になってしまったことを後悔しつつ、読んでくださった人に多謝
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 11:52:03.95 ID:Os2fSAW6O
ほい
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 12:30:14.29 ID:D5tLtg3u0
お題はいいからプロットをくれ、書き起こす
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 12:32:15.01 ID:sGrTUf9o0
てめぇら文才ないなら小説書こうとすんな 見苦しいんだよダボが
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 12:34:45.42 ID:D5tLtg3u0
謙遜というのは我が国の美徳でしてな
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 12:53:03.95 ID:GvSe84Av0
お題
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 13:03:33.90 ID:6KZPKfvyI
過剰な謙遜
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 13:55:30.65 ID:6KZPKfvyI
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 14:33:57.06 ID:Os2fSAW6O
あげ
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
ho