文才無いけど小説書く

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
落ちてる?
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 18:58:17.27 ID:AEtGKtJS0
ニートが主人公でたのむ
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 18:59:31.35 ID:UEr3H7ki0
いや逆に主人公はニートでいこう
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 18:59:58.77 ID:oJBIAROuO
http://story.awalker.jp/Baranouta/
ここの方を見習え
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 19:02:35.82 ID:HeOJQdjg0
あんな面白かったのにもうスレ無いのか。残念だ。
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 19:04:58.69 ID:V2fSoI180
ってか人来るかね?

テンプレ

ここは筆力のある人・ない人がお題をもらって自由に小説を書き、それぞれの筆力を向上させるスレです

■前スレ
文才ないけど小説かく【4冊目】http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1143983132/

■まとめ http://novel.news4vip.org/?BNSK

▽初めて投下する人へ
安価指定をしてお題をもらいましょう。
人のお題を使うのもありです。たくさん投下すればスレも盛り上がります

▽投下の際の注意
他の方が投下中の場合は投下終了まで待ちましょう
小説の最後に「終」「完」などをつけると投下待ちの人に目印となります

▽読み手の方へ
感想をくれることは書き手側の意欲向上にも繋がります
感想や、ここはこうした方がいいかも、等の意見は出来れば書いてあげてください

▽保守をしてくれる勇士へ
保守は大体15分おきが効果的です。保守ついでの投下も勿論OKです。
まとめのスレ取得も行ってもらえると助かります。
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 19:05:10.26 ID:nLLJgFtb0
しぶといのか脆いのか分からんなこのスレ
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 19:07:15.47 ID:HeOJQdjg0
まとめサイトの存在すら知らなかった
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 19:15:14.29 ID:UPDtvB7Z0
人が居るときは面白いスレなのに
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 19:32:28.14 ID:+/FgoUXi0
わっはっは
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 19:43:27.31 ID:UPDtvB7Z0
だれか投下しないかなぁ
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 19:43:42.80 ID:tR4JfiyH0
前スレ、小説張って少ししたら落ちてたよ・・・(´・ω・`)
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 19:57:49.74 ID:fYRsY/JZ0
もっかい貼れば?
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 20:06:48.27 ID:NnlJq3ss0
保守代わりにお題を頂きたい

15ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/08(土) 20:10:01.52 ID:WTOY+nKG0
やさしいオタク
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 20:13:05.77 ID:NnlJq3ss0
>>15
把握したが電車男しか思いつかんwwww
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 20:22:41.45 ID:oPpgZM41O
お題たのむ
なんとなく横文字がいいな↓
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 20:22:58.81 ID:fYRsY/JZ0
LOVE AFFAIR
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 20:28:31.53 ID:oPpgZM41O
>18
把握っ
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 20:40:28.27 ID:nLLJgFtb0
上げとく
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 20:47:56.77 ID:frQ5L5uYO
みんな頑張って。俺も書き中保守
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 20:54:48.79 ID:Eh5+tARs0
じゃあ、その間おれが即席で
テーマ>>24-25を混ぜる
23ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/08(土) 20:55:41.05 ID:WTOY+nKG0
ksk
24ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/08(土) 20:56:30.41 ID:WTOY+nKG0
巨大ロボ
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 20:56:39.97 ID:oGGmuTxz0
まとめサイトの存在を今知って見てきたが、自分のがないのが悲しかった。
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 20:57:29.36 ID:oGGmuTxz0
>>25
安価と被ってすいません。
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 20:58:31.99 ID:frQ5L5uYO
>>25
載せる前に落ちたんだよ多分
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 20:59:32.05 ID:Eh5+tARs0
>>24-25
承知
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 21:00:11.83 ID:nLLJgFtb0
>>25
5、6スレは途中で落ちたからサイトにログないんよ。
俺は自分でテキスト貼って編集した。
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 21:04:01.19 ID:Eh5+tARs0
俺は、確かにまとめサイトを見に行っていたはずだった・・・
正気は失っていないはずだ。が、しかし・・・
なぜだ!?今俺の目の前にあるのは体長20mはあろうかと思える
鋼鉄製の巨大ロボなのだ・・・
つづく
31 ◆WGnaka/o0o :2006/04/08(土) 21:05:36.59 ID:BD0XN9m00
仕事帰りのお題ぼしう
>>34
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 21:11:56.35 ID:oGGmuTxz0
>>27
>>29
わかった。
とっておいたのもあるからそれを載せてもらえるようにする。
33ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/08(土) 21:16:24.64 ID:WTOY+nKG0
ksk
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 21:17:48.50 ID:W5WDuyrh0
人間の条件
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 21:18:11.01 ID:frQ5L5uYO
仕事帰り
36 ◆vMDm/ZpiU6 :2006/04/08(土) 21:18:11.68 ID:Fummvhd10
スレの性格上、どうしても居ない時間つーか集中する時間があると思うのさ。
だからどうということありません。本当に有難うございました。

前スレのログ、104で終ってた。少々耳が痛い。 orz
37 ◆WGnaka/o0o :2006/04/08(土) 21:20:44.30 ID:BD0XN9m00
>>34
なかなか難しいが…書いてみる
38ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/08(土) 21:28:18.20 ID:WTOY+nKG0
つべこべ言わずにお題をよこしなァ!↓
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 21:32:56.54 ID:W5WDuyrh0
酒癖
40ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/08(土) 21:35:33.47 ID:WTOY+nKG0
>>39
把握した。と思いたい
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 21:51:29.89 ID:8+n/HfHr0
ほす
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 22:00:28.48 ID:tR4JfiyH0
>>13
12だが張って良いかね?
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 22:02:17.35 ID:W5WDuyrh0
>>42
多くの人に読まれたほうがいいんじゃね?
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 22:09:52.24 ID:tR4JfiyH0
>>43
おk、張らして頂きます
45前々スレ510 お題 猫 1:2006/04/08(土) 22:22:07.61 ID:tR4JfiyH0
「題目:今の私の状況にふさわしい言葉」


シュレーディンガーの猫

まず、フタのある箱を用意する。
この中に猫を一匹入れる。
箱の中には他に、放射性物質のラジウム、粒子検出器、さらに青酸ガスの発生装置を入れておく。

もし箱の中にあるラジウムがアルファ粒子を出すと、これを検出器が感知し、
その先についた青酸ガスの発生装置が作動し、猫は死ぬ。
しかし、アルファ粒子が出なければ検出器は作動せず、猫は生き残る。

この実験において、ラジウムがアルファ粒子を出すかどうかは完全に確率の問題である。
仮に1時間でアルファ粒子が出る確率が50%として、この箱のフタを閉めて1時間放置したとする。
1時間後、猫は生きているだろうか。それとも死んでいるだろうか。

それは観測者が観測するまで判らない。
46前々スレ510 お題 猫 1:2006/04/08(土) 22:22:37.67 ID:tR4JfiyH0
「シュレーディンガーなる人物にあった覚えは無いのだけれど」
何も見えない暗闇の中、誰に聞かせるわけでもなく言葉を投げる。
そうしないと暗いこの箱の底に、自慢の黒い毛皮ごと溶けてしまいそうになるからだ。
そしてまた、溶けないように消えないように暗闇に言葉を投げる。
「畜生め、同じような実験犬の話とはえらい違いだ」
パブロフの犬とか言ったか、馬鹿な犬の話だと思っていたけれど
今となってはあっちのほうがよほど救いがある。
涎さえたらしておけば、餌はもらえてるし殺されるようなことは無いだろう。
「ああ、まったくどうしてこのような事になったのか」
生を受け、此処に生まれ出でて、最初に見たのが光すらないこの暗闇。
「最初はまた、いま出てきた母の中に戻ったのかと思ったけれど」
違う、きっと出た後だ
「此処は寒いから、違う」
しかも最悪なことに、前に聞いたシュレーディンガーの猫とやらの話と状況が良く似ている。
出口の無い暗闇に猫の自分、その上真後ろに鉄の筒…ボンベのような。
「…ああ、本当に此処は寒いなぁ」
そう言って私は、申し訳程度に敷かれた薄い毛布に包まる。
幾ら自慢の毛皮でも此処の寒さは堪えるものだ。
「ほんと、前とはえらい違いだよ」

47前々スレ510 お題 猫 3:2006/04/08(土) 22:23:52.87 ID:tR4JfiyH0
前、というのかどうかは今一自信は無いけれど、本当に前はよかったと思う。
古びてはいるが草の臭いのする良い場所だった。
美味しい食事と緑豊かな大きな庭。
私の相棒はすこし小汚かったが根は優しい、枯れ木のような男だった。
その男はいつも暖かい軒下で、自分の事をひざに乗せ様々なことを語ってくれた。
学の広い男なのか、本当に様々なことを語ってくれたものだ。
結局のところ自分は、鳴いて会話の真似をすることしか出来なかったけれど…
彼の話を聞くのは本当に楽しかった。
そうやって日常をゆるゆると消費していたけれど、ある日ポクリと彼は天に召されてしまった。
私もそろそろお迎えが近かったようなので丁度良いと、お気に入りのレンガ塀の上でお迎えを待つことにした。
そうしてしばらくすると、ふいに一匹の虫が目の前に落ちてきた。
普段の私ならば追い掛け回すかもしれないが、そのときの私は心穏やかで特に何をしようという気が起きなかったんだが、
驚いたことにその虫は私に話し掛けてきたのだ。
「やあ、君があの人の言っていた猫のようだね」
「あの人とは私の相棒のことかな?」
「そう、優しい枯れ木男さ」
そういってその虫はくるりと宙を大きく回る
その行為に意味は無いのか虫はそれについての説明もなく私に語りかけてきた。
「あの人、神様にいたく気に入られてね」
「ひとつこの世の事を動かす権利を貰ったてわけさ」
そうか、あの男は神様にも気に入られたのか。
なんだか誇らしくなって、うれしくなった。
「それで、この世を動かす権利を貰って君に頼んだことがそれを私にそれを伝えることかい?」
「いいや違うよ、もっと素晴らしいことさ!」
48前々スレ510 お題 猫 4:2006/04/08(土) 22:24:25.25 ID:tR4JfiyH0
そういって彼はまた、ブンブンと一層激しく宙を舞う。
どうやらあの行為は彼の癖のようである。
「では、その素晴らしいことってなんだい?」
すると彼は、もったいつけるようにゆるりと私の鼻に止まった。
「君の願いを叶えることさ」
「私の願いを?」
「そう、彼はこう望んだのさ
”自分はすでに死んでしまっているし肉親も友人もいない、大切な者は僕の愛猫ぐらいだからその子の願いをかなえてほしい”
とね」
そういって虫は愛されているね、とケラケラ笑いながらまた宙を回った。
その時私は、相棒の話を聞いて嬉しかったがそれ以上に困ってしまっていた。
なにせ自分もお迎えが近い、かといって折角相棒のくれたチャンスである、無駄にはしたくない。
「それなら命を長くしてほしいというのは?」
そういうと彼は動きを止めゆるゆると着地して言った。
「出来ないことは無いけれど生物の限界は超えられないからね、たぶん数週間しか伸びないよ」
「では、他の生物になるというのは?」
「他の生物になっても寿命は変わらないからすぐ死んでしまうけどいいかい?」
なかなかに規制が厳しくてうまくいかないものだな、と思う。
まるで相棒の言っていた”懸賞で当たった、やたら規制の多い夢を叶える券”のようだ。
「いやはやすまないね、世の中の仕組みを変えると色々問題があるからやりたくないんだ」
「しかしなるほど、君は要するにどんな形であれまだこの世に居たいんだね」

「それなら提案があるよ」
49前々スレ510 お題 猫 5:2006/04/08(土) 22:24:53.86 ID:tR4JfiyH0
「それで前の記憶をもったまま転生する、ねぇ」
その結果がこれである、とことんついてない。
生まれて、何も知らずにこの状況であればきっとこの世はこんなものだと納得できるだろうが、私は知ってしまっていた。
草の臭いも、日の暖かさも、人のぬくもりも。
世界はこんなに狭くてじめじめして暗い場所じゃなく、広くて暖かくて明るい場所だってことを。
「ああ、生きたい」
もう一度、相棒からもらった猫生なんだ。
相棒の話してくれた、広くて美しい不思議な世界をもっと見てみたいんだ。
「生きたい、生きたい、生きたい」
ガリガリと暗い壁に向かって爪を立てる。
出口が無いのはとっくに知ってる、でもそれなら穴を開ければ良い。
「生きたい、生きたい、生きたい、死にたく、無い」
まだ生まれ変わって殆ど経っていないんだ。
自分の母の顔すら見ていないんだ。
「生きて、みたい」
もう一度、相棒の分まで。
そうして箱の中で暴れているとふいに床が明るくなった。

「おかあさん、この子元気になったみたいだよ!」
そういってトタトタと駆けていく小さな背中が見える。
そこは自分の知っている場所とは違っていたけれど。
同じように草の香りがして
同じように暖かくて
同じようにひとのぬくもりがあった
私は一瞬呆けたあとに、一つ気が付いた
「ああそうか、相棒はやっぱりシュレディンガーだったのかもしれないな」
「開けてみるまで、わからない」

そうして僕は泣こうとしたけど、鼻が詰まってくしゃみに消えた。
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 22:28:28.43 ID:tR4JfiyH0
ごめ、終つけるのまた忘れた…orz
長い上にオナニー全開でゴメス
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 22:32:43.30 ID:W5WDuyrh0
>>ID:tR4JfiyH0氏
すごく読み応えがありました。
シュレディンガーをよく料理していると思います。
ラストはほっとしたなぁ。

ただ、>>47が少々もたついているため、ボリュームがありすぎであるところ、
「転生」の条件や契約についてもう少しわかりやすくなっていると、
ラストがより生きてくると思います。
あとは、アルファ粒子の象徴をもっと本編で前面に出したら>>45がもっと面白く読み直せたかな。

口はぼったくてごめんなさい。
パブロフの皮肉がとってもお茶目。
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 22:51:20.52 ID:Fummvhd10
ほっしゅー

久々に長いのができそうだぜー。
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 22:58:04.83 ID:8+n/HfHr0
あーやばいなスランプだ○| ̄|_
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 23:02:40.03 ID:UysKjTaB0
他人の小説も面白いけど、やっぱり自分が書いた奴が一番面白いって奴挙手。

>>シュレディンガー
思わせぶりな鉄の筒(ボンベ)がほったらかしなのが気に掛かった。
オチに至るまでの部分に、複線などを配置していけばもっと効果的なラストになったと思います。
現状ではラストが唐突すぎる感ありです。
描写は的確だったし文章も読みやすい。
ラスト一文も、情感たっぷりで素敵でした。
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 23:05:15.06 ID:UysKjTaB0
散々偉そうな事いったからには自分も書かにゃあかもだぜ。
お題を?
>>60
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 23:06:23.05 ID:nLLJgFtb0
ノシ
57ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/08(土) 23:06:24.67 ID:WTOY+nKG0
ksk
58ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/08(土) 23:06:39.96 ID:WTOY+nKG0
ksk
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 23:07:43.82 ID:nLLJgFtb0
ksk
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 23:08:00.30 ID:nLLJgFtb0
翻訳
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 23:15:36.45 ID:UysKjTaB0
>>60
把握した。そして把握されていた。

ところで五冊目と六冊目のログ最後まで持ってる人いる?
自分が出したお題を書いてくれたかもしれないのにそれが読めないのは無念だ。
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 23:18:52.98 ID:frQ5L5uYO
自分はログ持って無いがテンプレに

・まとめ更新はこまめに 出来る人は自分で

とか入れるべきなんだろうか
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 23:36:08.36 ID:Fummvhd10
ほっしゅー
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 23:39:49.79 ID:tR4JfiyH0
>>51 >>54
感想ありがとう御座います。
やっぱり中弛みしてて終わりが唐突ですか; 
いやはや、初めて最後まで一応の形ではありますが完成をさせたわけですが中々上手く行かないですね〜
次ぎ頑張ります、ってことでお題ください

>>65
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/08(土) 23:52:39.60 ID:VTgZeZY20
「スケッチブック」で頑張ってみて下さい
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 00:05:53.75 ID:bikQhvyH0
>>65
把握、やってみます
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 00:06:00.06 ID:xm093sg+0
ほす
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 00:10:32.37 ID:BLI6yHJy0
ジャンルは自由でおk?
69ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/09(日) 00:15:01.15 ID:6pcx586i0
>>68
それぞれ得意なジャンルがあるからあえて指定しないのがこのスレの良いところだ。

と思った。
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 00:15:37.09 ID:q6TlVRm+0
>>68
お題に寄り切りだけど、発想次第だから自由でよくね?
71 ◆WGnaka/o0o :2006/04/09(日) 00:17:42.89 ID:AVNUt00s0
うはwwwwww書いてる途中でフリーズ喰らった
エディタで書いてたけどこまめに保存するの忘れてて2レス分くらい消えた
投下までもう少し待ってくださいorz
72ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/09(日) 00:21:07.97 ID:6pcx586i0
お休み保守
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 00:34:26.71 ID:BRqZIzGh0
昨日プレステ書いてた奴だけど、やっぱ落ちたんだね('A`)

>>74
お題ぷりず。
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 00:34:56.97 ID:VslTQKhx0
貴女にとっての真実
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 00:36:30.62 ID:BRqZIzGh0
>>74
早いお題サンクス。

書いてみる。
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 00:37:33.89 ID:BLI6yHJy0
じゃ俺にもお題くださいなっと
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 00:38:08.06 ID:BRqZIzGh0
つ こんにちわ、さようなら。
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 00:38:22.16 ID:q6TlVRm+0
フリー
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 00:40:01.58 ID:BLI6yHJy0
ごめん未来アンカしてなかったorz

>>80でよろ
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 00:42:25.80 ID:7V/X4GVH0
ベルサイユのバラバラ殺人
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 00:43:12.50 ID:7V/X4GVH0
あー全然お題がすすまないorz
寝ながら考える、おやしみ
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 00:53:59.12 ID:q6TlVRm+0
疲れた orz
明日早いから寝る。あとはたの ん  だ 。
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 01:02:03.99 ID:XV+XtQx90
ほす
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 01:07:14.33 ID:hWQjVMho0
保守ついでにしつもん。
今週は品評会やらないの?
やるならお題教えてくらさい・・・
前スレ保存できてね〜・・・
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 01:10:02.69 ID:hWQjVMho0
よし。書き手不足みたいだし、俺の処女小説をここにささげてやる。
お題誰かよろ↓
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 01:12:32.07 ID:sGHAT5Gy0
処女喪失
87貴女にとっての真実:2006/04/09(日) 01:14:40.06 ID:BRqZIzGh0
「痛いでしょ」
彼女は言うが、しかし、決して痛みなどはなかった。
麻酔をかけられたように感覚が鈍い、しばらく経つと手の力が抜けて暗赤色に染まったシーツに落ちた。
「私、憎いでしょ」
彼女は言うが、決して憎くはなかった。少し痛んだ髪が、いつか自慢げに喋っていた口の端にあるホクロが愛しかった。
もちろん、内面も素晴らしい女性だった。
「なにか、いいなさいよ」
彼女が力なく言う。決して僕は喋れないのではない。切ない彼女の表情に見とれていただけなのだ。忘れないように瞼を閉じる。
「……ごめんなさい」
僕が静かに目を開いたとき彼女の頬は濡れていた、汗か涙かわからなかった。甘い香りがした。いつの間にか僕は体が動かないのに気づいた。
今となっては彼女を抱きしめる事すら出来なくなってしまった、微かに唇を動かし愛してると声にならない声で僕は言うと、彼女は微笑んだ。
「ごめんね……でも、つらいのはお互い様なんだからね」
彼女はナイフを落し、泣きじゃくった。僕も泣いた。
僕は、ナイフをやっとの思いで掴み彼女にこれは自殺だと言う。
これで、多分彼女は無実になるだろうし、莫大な保険金も手にはいるだろう。
世間には俺が自殺したという真実だけがのこる。
誰も愛しい彼女の汚れた真実を知ることはないだろう。




あー。なんかorz。一言くれたら嬉しいです。
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 01:23:24.05 ID:A8EQr4SqO
>87
表現で分かりづらい部分があったけど話は好き
切なさも漂っててgood
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 01:28:39.66 ID:VslTQKhx0
>>87
すごく官能的!!難しいお題なのに、すごい!!
前後が知りたくなりますね。

ラスト二行、真実を「真実」としてみたらどうでしょう?
truthがtruthesな印象になって、いいかもしれません。
ちょっとあざとすぎるかな。
90藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/09(日) 01:34:11.46 ID:hWQjVMho0
>>86
エロを書けと・・・?
これだけじゃツライ・・・
もう一つ安価よろ↓
エロシーンは朝チュンになっても許してくれ。ついでにコテつける
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 01:36:30.32 ID:k3x9E+5g0
人集まれー!
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 01:37:47.17 ID:k3x9E+5g0
>>90
ごめん…んじゃ「階段」で
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 01:40:41.72 ID:sGHAT5Gy0
>>87
いきなり痛いでしょ、と言われても、状況が後半にならないと説明されないので、
全然、痛さが伝わってこない。だから、何で痛くないのかが分からない。
憎しみと愛情のバランスが分かりにくいのも同じ。
情景描写を最初に入れないと、読み手には状況が伝わらないので、その辺を気をつけてみては。
生臭い話を淡々と語ってる点と、背景を想像させる書き方はいいと思った。お疲れ。
94貴女にとっての真実:2006/04/09(日) 01:48:16.99 ID:BRqZIzGh0
>>88,89,93
感想&指摘thx

いきなり痛いでしょ?って聞いたのは出来るだけキャッチーな感じで始めたかったからなんだけど、
裏目に出たかorz

風呂でも入って反省してきますw
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 01:51:13.32 ID:WC8RkLaU0
お題が ベルサイユのバラバラ殺人 俺にはかけネェ orz

次のお題頼むよ誰か
96藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/09(日) 01:52:49.32 ID:hWQjVMho0
>>92
把握。明日の夜までには投下します。
97藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/09(日) 01:53:44.54 ID:hWQjVMho0
>>95
すまん。お題「骨」とかどうですか?
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 01:54:49.79 ID:WC8RkLaU0
>>97
よっしゃ把握した
で、どれくらいの長さが適当なんだろうか?
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 01:57:26.46 ID:XV+XtQx90
>>95
ならそのお題頂くよ。
「翻訳」もまだ手付かずだが…
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 01:59:27.06 ID:WC8RkLaU0
>>99
これで一体どんなものを書くのか?
wktkだよかなり
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 02:04:05.19 ID:XV+XtQx90
俺自身想像もつかん。
まあ人に「朝鮮柳生」だの「これぞ忍法女殺油地獄」だのムチャ振りしてるから
これぐらい挑戦しないと。
ところで前々スレ前スレと気づいたら落ちてたんだがもう投下されちゃってたかわかる?
この二つ。
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 02:07:27.53 ID:WC8RkLaU0
新参故ワカラナス
ゴメンネ(´・ω・`)
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 02:07:51.47 ID:BRqZIzGh0
これぞ忍法女殺油地獄

これ書きたかったなぁwwwwww
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 02:17:15.24 ID:j4rzMIBU0
ほっしゅ
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 02:32:35.77 ID:k3x9E+5g0
どっちも投下されてないはず。俺の知る限りでは
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 02:33:00.09 ID:k3x9E+5g0
>>103
別に書いてもいいのよ
107 ◆WGnaka/o0o :2006/04/09(日) 02:39:43.51 ID:AVNUt00s0
すまん、遅れたけど>>35投下する
相変わらずの力技で流れもへったくれも、オチすら無いけど('A`)
108 ◆WGnaka/o0o :2006/04/09(日) 02:40:39.92 ID:AVNUt00s0
人間の条件


−WHITE/1−

 泣いていた。子供のように大声で喚き、ただひたすらに涙を流し続けていた。
 頬を伝い堕ちる雫は白い地面に斑点模様を幾つも作り続ける。
 華奢な背中が震えるたび、長い黒髪が風でなびくように揺らめいていた。
 その人の目の前には誰かがもう一人居たけど、地面で寝ているようにも見える。
 何かを一生懸命に言っているような気がするけど、水の中に沈んでいるみたいに上手く聞き取れない。
 なぜそんなに悲しんでいるのだろう。ボクには良く判らなかった。
 白く染まった吐息を追いながら、星の光さえも消えた鉛色の空を見上げる。
 きらきらと穏やかに舞い散る結晶は、ボクの鼻の頭で溶けて無くなった。
 この小さな公園にまた、新しい雪が降り始める。


−BLACK/1−

 私は泣いた。生涯で一番深い悲しみに堕ちたから。
 ずっと隣に居ようと決めていた人が、この世界から居なくなってしまった。
 それはあまりにも唐突過ぎて信じられなかった。夢であったのならどんなに良かったことだろう。
 肌に感じる凍て付いた空気と地面の冷たさに、今も流れる涙の熱さが嫌でも現実だということを教えてくれる。
 涙で霞む視界の先に横たわる彼の手を握った。温もりはもうそこに無い。
 私は彼の名を呼んだ。きっと目を覚ましてくれると信じながら。
 数時間前に止んだはずの雪が、私の涙と一緒に降り始めた。
109藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/09(日) 02:41:01.61 ID:hWQjVMho0
投下します。お題は階段と処女消失

タクシーのメーターが1000円を超えたところで、運転手に頼んで横に寄せてもらった。
もう道を知っている所まで来たし、後は歩いていける。
時間を気にしなければいけない立場じゃなし、それに、街路樹の桜がとても綺麗だったのだ。
まぁ、一日の食費を越えそうな料金に焦ったというのも、勿論途中で止めた理由には含まれているのだが・・・

歩道を歩きながら、カバンをポンポンと叩く。この中には、先日までに書き上げた成年向けの小説が入っている。
もう何度目の持込みになるのか・・・
私が本当に書きたかったのは、恋愛小説だ。それも、頭の軽い女と、ありえない位都合のいい男ばかり出てくるものではなく、
もっと暗い、怨念と情念に溢れたものを書きたい。たとえて言うなら、嵐が丘のような。
しかし、まずは出す事、金にかえる事だ。担当はまず名前を売れと言う。私もそう思う。
まずは本に変えないと金にはならない。私も正直お金は欲しい。担当は私の文章を買ってくれている。
言うとおりにすれば必ず本は出すと言ってくれる。ありがたい。とにかくまずは本にすることだ。たとえ不本意な内容であっても。
今回は、自分を殺して、頭の軽い女の出てくる成人男性向けのエロ小説!を書いた。いい出来だと思う。

主人公は勉強が出来る、顔はいいが控えめでしかし刺激が欲しい受験生。少し人より遅めだが恋に恋する少女だ。
すこし、周囲に悪い自分を見せつけたい。そして頭の軽い家庭教師とセックス!痴漢プレイ!調教!
110藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/09(日) 02:41:34.74 ID:hWQjVMho0
まるで私の学生時代の妄想を書き付けたかのよう・・・私の場合は妄想までだったけど・・・
そもそも20を超えて未だ処女の私が妄想以外で成人小説を書けるはずもないのだけれど。
だんだん心が沈んできた・・・もうそこの曲がり角を曲がれば出版社。ここで引き返してしまおうか。
私の処女作がこれでいいのか?なんども自問自答したが結論が出ないままここまで来てしまった。

角を曲がる。女子高生とすれ違った。左端の子が何かを言った。皆大きな口を開けて笑う。
私にもこんな時があった。純粋で、無邪気で、無責任で・・・
すれ違う。振り向いた。彼女たちは私とすれ違った事など気がついてもいない様。
私は前を向いた。後ろから風が吹く。街路樹の桜が、桜吹雪が盛大に散った。上を見上げる。
空は真っ青な快晴。いつもはスモッグと黄砂で白っぽく見える空が今日はとてもとても蒼く見えた。
私は出版社の階段を登って、ドアを叩く。そうだ、まずは名前を売るのだ。金を稼ぎ、成功するのだ。
書きたいことは、成功してからでも出来る。なぜなら、彼女たちには負けるが、私はまだ若くて綺麗なのだから!
私はもう、純粋でも、無邪気でもないが、まだ無責任に自分を信じることは出来ると思った。
111 ◆WGnaka/o0o :2006/04/09(日) 02:41:50.05 ID:AVNUt00s0
>>108

−WHITE/2−

 本格的に降り始めた雪は次第に牡丹雪へ変わり、闇夜に消えそうな街を白く変えていった。
 ボクは雪が嫌いだ。凍えそうに冷たいし、地面が歩き難くなるしで良いことなんて無い。
 今もボクの体を覆い尽くすように雪が降り続いていて、すぐにでもこの場所から離れたかった。
 けど、なぜかボクは動き出せないでいる。足はちゃんと動くけど、ここから離れたらいけない気がした。
 まだ視界の先には同じ体勢で泣き続けている人の横顔が見える。寝ている人の手を握りながら苦しそうに。
 二人の体に雪が積もることも気にしていないようだった。
 時間だけが着々と経過していく中、まるでそこだけ世界が止まっているような錯覚さえ感じる。
 雪の冷たさで震え始めたボクも、ずっと同じ体勢で座りながら二人を見続けた。
 どうせボクには、帰る場所も無いのだから。


−BLACK/2−

 彼は病気を患っていた。好きな煙草が災いしての肺癌だった。
 発見したときにはもう危ない状態だったという。
 一度だけ彼が長期入院したときに担当医の医者から内密に聞かされた。
 最初私はその事実を拒否したが、退院した彼の口からハッキリと言われ信じるしかなかった。
『俺はもう長くない。だから、残された時間くらいはお前のために費やしてみようと思う』
 今も明確に思い出せる。高校時代に出会ったこの小さな公園で、彼は変わらない笑顔を見せながらそう言った。
 私はその言葉を聞くまで勘違いをしていた。治療の経過が良いから退院させてもらったとばかり思っていた。
 聞けば無理に頼んで退院させてもらったと彼は苦笑い混じりに言う。
 本当なら少しでも治療に専念して、生きていられる時間を延ばすことをしてほしかった。
 しかし、彼が決めたことなら仕方の無いこと。私一人がどうのこうの言っても決意は折れないだろうから。
 だたそれでも嬉しかった。一緒に居られる時間は幸せそのもので、少しでも彼との思い出作りに励んだ。
 心の隅ではいつもどこか不安を抱え、幸せな時間の終わりを恐怖していた。
 いざという覚悟は出来ていたつもり。それでもやっぱり、私は強くなんてなかったから悲しみに堕ちてしまった。 
112藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/09(日) 02:42:03.25 ID:hWQjVMho0
>>108
割り込みゴメンなさい・・・
113 ◆WGnaka/o0o :2006/04/09(日) 02:43:24.80 ID:AVNUt00s0
>>111
 現実はなんて残酷なんだろう。神様はもしかして死神なのかもしれない。
 だからこんな気まぐれの試練を人々に与え、空の彼方から見下ろし笑っているんだ。
 そう思うと、今まで神様仏様なんて信じてきた私が馬鹿みたいに思えてくる。
 事実、彼に何一つ出来なかったから私は馬鹿なんだろう。
 苦しむ彼の力になりたかった。強がりを言う彼の言葉に甘え、何一つしてあげられなかった。
 無理を言ってでも病院に連れ戻していれば、もう少しだけ希望があったかもしれないのに。
 いまさら悔やんでも悔やみきれない。遅すぎる後悔の代償はもう支払われてしまった。
 冷たいこの手は二度と動かない。安らかなこの寝顔は二度と目覚めない。優しい言葉は二度と聞けない。
 いつも肌身離さず持ってるほどの、大好きだった煙草も二度と吸えない。
 交わした約束は果たされること無く、降り続く牡丹雪のように解け消えてしまった。
 涙は枯れることなく流れ続けている。悲しみは消えることなく私の心を錆び付いた鎖が縛り上げた。
 握っていた彼の手を放し、右手の甲で涙を数回拭いながら白くなる息を見つけて一つ思い付く。
 私は彼の着ている上着の内ポケットから、愛飲の煙草と少し傷付いたジッポを取り出した。
 震える手で煙草のパッケージから一本引き出し口に咥える。
 悴んだ両手を使ってジッポの蓋を開け、生前の彼がしていたように見よう見真似で火を灯し始める。
 しかし、何度着火石を擦っても火はそこに点かず、火花がパチパチと跳ねるだけだった。
 咥えていた煙草は降り募る雪を吸って湿り始めている。
 ――どうして。点いて。お願い。なんで? 点いてよ。お願いだからっ。
 広がる火花と焦げた匂いがするたび、焦燥感にも似た感情で頭が一杯になった。
『諦めるな』
 彼の声が聞こえたような気がした。私はもう一度力を込めて着火石を擦る。
 ジッポ内部から外部へと伸びる、オイルを吸った紐の先に煌々と火が灯った。
 私はすぐさま煙草の切っ先を火に近付けて一度吸い込んだ。
 火を受け継いだ煙草の葉と包装紙が燃え、吸い込んだ苦い煙が口の中に広がる。
 あまり美味いとは言えないもので、私はその煙臭さで咽返りながら煙を吐き出した。
 吐く息よりも白く濁った煙がゆらゆらとゆっくり宙を舞い昇る。
114 ◆WGnaka/o0o :2006/04/09(日) 02:45:13.63 ID:AVNUt00s0
>>113
 彼はいつもこんなものを吸っていたのかと思うと、なんだか感傷的になってしまう。
 煙草を吸う彼の姿が空を漂うその先に見えて、私はもう一度煙草に口付けて煙を吸い込んだ。
 やっぱりこの味はすぐに慣れない。けれど、共有できるものはもうこれしかなかった。
 どうしても吐くときに咳き込んでしまって、別の意味で涙がでそうになる。
 まだ長く残る煙草に別れを告げ、彼の耳元付近にそのまま雪の地面へと煙草を挿し立てた。
 線香代わりには失礼かもしれないけど、多分これのほうが彼も喜ぶだろう。
「さようなら、ごめんなさい」
 呟きながら両手を合わせ瞑想する。雪が煙草の火を消そうとその身を投げ出していた。
 10秒ほどしたところで、煙草とジッポを私の上着ポケットに大事に仕舞う。
 そして、反対のポケットから携帯電話を掴み出し、プッシュボタンを押して110番へと連絡を入れた。
 もうこれ以上、彼に冷たい思いをさせたくは無かったから。

−BLACK/3−

 静かだった公園は一変して騒がしくなった。
 泣いていた人は黒いコートを着た人に肩を支えられながら歩き出す。
 寝ていた人は雪のように真っ白い服を着た、数人の人の手によって布に包まれて運ばれて行く。
 ボクはそのときやっと気付いたんだ。泣いていた理由を。
 泣いていた人のポケットから光り輝く何かが地面に落ちた。
 落ちたことに気付いていないのだろうか。そのまま足跡を残しながら歩いて行ってしまう。
 凍える体に鞭を打ってボクは歩き出す。そうしなければいけないと思ったから。
 積もった雪で足が取られて転びそうになりながらも、懸命に一歩一歩踏み出す。
 もう足先の感覚は無くなっていた。体温を奪われた体は思っていたより消耗していたようだ。
 それでも足を止めてしまってはいけない。例え今この場で倒れてしまっても。
 光り輝くものが落ちたところまで辿り着いて、雪に埋もれたそれを探し当てて拾う。
 顔を上げた目の前に何かが立っていた。天へ向いた頭から少しだけ煙が立ち昇っている。
 鼻がおかしくなりそうな嫌な臭い。どこか昔に嗅いだことのあるような気がした。
 そんなことより大切な役目があるのを思い出して再び歩き出す。
 ボクは落し物を持って懸命に向かう。悲しみに染まっていた彼女の元へと。
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 02:45:55.48 ID:4Fh+rmaK0
116 ◆WGnaka/o0o :2006/04/09(日) 02:46:55.53 ID:AVNUt00s0
>>114
−WHITE&BLACK/GLAY−

 街を呑み込むように雪はまだ降り続ける。救急車とパトカーのサイレンが雪を赤く輝かせた。
 男は救急車のタンカーに乗せられ、女は事情聴取のためパトカーへと乗せられるところだった。
 幾つもの足跡を追うように駆けつける小さなものが一つ。
 それは、白い体に雪を纏いながら女の足元へと擦り寄った。
「あれ?」
 気付いた女はそれを抱え上げる。
「ニャー」
 抱え上げられたそれは小さく鳴くと、咥えていたジッポが女の腕の中に落ちた。
「届けてくれたの? ありがとうね」
「ニャゥン」
 女はジッポをポケットに戻すと、腕の中に抱えた白い毛並みの猫の頭を優しく撫でる。
「あの、この子も連れて行っていいですか?」
「ん? ああ、それは構わんが……パトカーの中では漏らさないでくれよ」
「ニャーゥ」
「『判った』って」
「ホントかね……」
 一人と一匹を後部座席に乗せてパトカーのドアが閉まる。

『ボクはまだ、ここに居るよ』
 ボクは彼女の膝の上で鳴いた。
「うん、判ってる……」
 私は膝の上で丸くなる猫の体を撫で続けた。
117 ◆WGnaka/o0o :2006/04/09(日) 02:47:26.81 ID:AVNUt00s0
>>116

「もう大丈夫だね」
 僕の役目はもう終わりを迎えないといけない。
 いつまでも我侭は言っていられないから。
 君の悲しみと一緒に連れて行こう。あの雲のより遥か向こうへ。
「ありがとう」
 僕は言う。君がくれた優しさを胸に抱いて。
「さようなら」
 私は言う。貴方がくれた幸せを糧にして。
118 ◆WGnaka/o0o :2006/04/09(日) 02:47:48.38 ID:AVNUt00s0
>>117
−WHITE/END−

 桃色に染まった桜の花びらが、雪のように青空を舞っていた。
 公園の雪はもうすっかり解け、辺りは春の匂いと風景が木漏れ日に混じって視界を彩った。
 木製のベンチに座り、膝の上でボクの体を撫でてくれる彼女の手の平が心地良い。
 結局、ボクはこの数ヶ月で何かをしてあげられたのだろうか。
 彼女があの日から抱えていた悲しみを、少しは和らげてあげられたのだろうか。
 ボクは視線を空に向け、その手前にある彼女の顔を見上げた。
 あの雪の日に立っているの見た、煙草というものを口に咥えながらじっと噴水を眺めている。
 いつだったか、彼女は寂しく笑いながらボクに教えてくれた。
 ボクが拾い届けた銀色のものは大切なものだったことと、煙草というのは健康に悪いということだった。
 そして、付け足すように言ったんだ。『あの人はこれが大好きだったんだよ』って。
 だから彼女も吸っているのだろうか。なんとなく納得したようにボクは泣き声で答えた。
 彼女の口から吐かれた煙が空へと飛んでいく。ボクはそのあとを追うように、今度は遠くの空を見上げた。

 今はもう彼女が泣くことは少なくなった。
 もしかしたらボクの前では見せていないだけなのかもしれないけど、言い表せないほどの嬉しさがあった。
 この数ヶ月間でボクは少しだけだけど、人間のことが判った気がした。
 もし彼女と同じ本当の人間だったのなら、もっと伝えたいことを言えたのに……。
 言葉が伝わらないというのは、なんとももどかしいものがあった。
 次に生まれ変われるとしたら、ボクは彼女と同じ人間になりたい。
 きっとボクが誰よりも人間の条件を知っていると思うから。
「ねえ、お墓参りに行こっか」
「ニャー」
 これからも、ボクは彼女の傍に居続けたい。
 お墓の下に眠る彼の元へボクたちは歩き出す。悲しみだけだったこの公園に別れを告げて。
119 ◆WGnaka/o0o :2006/04/09(日) 02:50:15.28 ID:AVNUt00s0
改行多すぎのせいで変なとこで区切ってあって読みにくいですね
途中途中で視点変わるのはどうなんでしょうか
あと割り込みすまんです
120 ◆WGnaka/o0o :2006/04/09(日) 02:52:14.45 ID:AVNUt00s0
うは、誤字脱字が多いですごめんなさい
明日も仕事なんで寝ます
121藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/09(日) 02:52:23.75 ID:hWQjVMho0
>>109
>>110
処女小説を女性視点で書くという無謀w
感想お待ちしております。
推敲が適当なので誤字は許してください

>>119
いえ。こちらこそ、途中割り込みスマンです。文才あるじゃん。うらやま。
しかし、この時期に書くと、どうしても桜が入ってしまうよねw
こんなところで日本人を感じたw
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 02:56:23.64 ID:j4rzMIBU0
>>119
非常に骨太で、主題を探求する姿勢がすばらしいです。
視点が変わることで情景を多面的にみせることに成功していると思います。
人間の条件を探求することはもしかしたら、人間以外のものからしかなしえないことなのかもしれませんね。
その役割を神だけに仮託するのは人間の傲慢なのかも、などと考えさせられました。

ただ、ただ、残念なことに小道具がどうしてもどこかでみたものになってしまっています。
タバコでむせるシーン、冬から春へ、猫、どれもどこかで・・・ということになりかねません。
勿体無いです。
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 02:56:54.87 ID:WC8RkLaU0
>>121
弱冠の疑問点がないでもないが
小説家志望の心意気が伝わってきたよ
ъ(゜д゜)
しかし結構長いの書くのね
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:00:13.13 ID:xm093sg+0
hosu
125藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/09(日) 03:00:34.42 ID:hWQjVMho0
>>123
ありがとう。小説家にはなりたいけど、書いたのは本当に今回が初めて。
臆病者なのでwそう思っていただけるなら、とてもうれしいです。
もしお願いできるなら、疑問点も教えてくれるともっと嬉しいです。
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:02:02.52 ID:mID8pqh+0
安価指定でお題もらった後、一週間くらいかけてから投下とかしてもいいの?
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:09:15.32 ID:WC8RkLaU0
>>125

 
1  >>109小説に関しての記述が2度出てくる件 
   個人的に2度出すなら1つにまとめてもいいんじゃね?と

2  街路樹の桜 ってのに弱冠の違和感を抱いた。
   出版社って街中じゃねぇの?街中に桜の街路樹ってあるかそうそう?
   まぁこれは俺が田舎もんだから思うのかもしれんが。


そんなとこです。クソ意見でゴメンネ
128藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/09(日) 03:09:57.87 ID:hWQjVMho0
>>126
スレがそのころまだ続いてるかどうかが一番の問題な気がするw

よし、今夜は無理かも知れないけど、日付が変わるまでにもう一本書きます。
あと、批判批評どんどんお願いします。
安価希望↓
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:10:58.86 ID:WC8RkLaU0
始まらなかった春
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:15:54.77 ID:mID8pqh+0
じゃあ、時間かけて小説書きますんで。スレが残ってたら合間見て投下しますんで。
安価希望>>135
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:16:07.95 ID:hWQjVMho0
>>129
把握。さんくす。何故かネガティブな安価が続くwまぁ、俺の受け取り方が悪いのかな?基本ネガティブ思考なのか・・・w
>>127
ありがと。
1、確かにそうですね。今読み返してみると他にもいろいろ納得いかないところがある。なんか、全体的に文章がしつこくなってしまったかも。
2、地方都市在住なので・・・まぁ、桜は日本の花ということで許してください・・・神戸には沢山あるよぉ・・・
132藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/09(日) 03:17:24.26 ID:hWQjVMho0
>>131
コテ忘れた。俺藤田 ◆pzaWLWAfA6ね
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:18:01.54 ID:j4rzMIBU0
>>121
>そもそも20を超えて未だ処女の私が妄想以外で成人小説を書けるはずもないのだけれど。

これは処女をいろんな言葉に置き換えれば、あらゆる書くことを試みる者が等しく抱える悩みでしょうね。
主人公はおそらく、「もっと暗い、怨念と情念に溢れたもの」もそんなに経験してないことなのでしょう。
しかしにもかかわらず、処女とセックスに関してだけ悩んでしまう。
この構造がすごくおもしろかったです。
現代のセックスにかんする観念や、巷にあふれる怨念モノ、情念モノへの痛烈な皮肉としても読めちゃったりして、ときめきましたw
こういう一見軽いタッチながら、読み込めるSSは大好きです。

以上は個人的な読みなのですが、同じく個人的な注文としては、もうちょっと貪欲にご自分のメッセージとか批評を作品に盛り込んでもいっかなと思いました。
それから主人公が若い!!と感じるときの描写にはあまり感心しませんでした。
もっと道、角、階段をもっと前面にだして主人公の「納得」の作り出し方を出せたら「階段」の方のお題とも合っていたと思います。
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:18:03.54 ID:WC8RkLaU0
>>131
今の俺がネガティブだし自然お題もネガティブにwww
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:18:03.37 ID:xm093sg+0
ksk
136藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/09(日) 03:18:14.05 ID:hWQjVMho0
ksk
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:18:28.77 ID:xm093sg+0
↑ゴメ、お題なら「麻雀」お願いします
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:20:02.63 ID:q6/olrN80
この前のような駄文は二度と書かん。
>>140 お題をください
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:21:08.87 ID:WC8RkLaU0
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:21:41.78 ID:j4rzMIBU0
山手線
141 ◆14CSJZZg/. :2006/04/09(日) 03:22:02.90 ID:mID8pqh+0
>>137
分かりましたw頑張りますww
麻雀やったことないけど頑張りますwwwww
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:23:30.78 ID:q6/olrN80
>>140
把握。 
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:24:34.01 ID:q6/olrN80
>>139 も貰っていきますね。
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:30:07.13 ID:hWQjVMho0
ありがとうございます。勉強になります。
書物の知識だけで考え込んでしまうって所を書きたかったので、それを読み取ってもらえたらとても嬉しいです。
性別は違うけど、自分のことを結構出してかいたので。

> それから主人公が若い!!と感じるときの描写にはあまり感心しませんでした。
> もっと道、角、階段をもっと前面にだして主人公の「納得」の作り出し方を出せたら「階段」の方のお題とも合っていたと思います。
そう。本当はなにか、段階を踏んで自分の若さを主人公に認識させたかったのだけど、筆力がおよばず・・・
本当は、階段という言葉をつかわず、段階を踏んで、主人公がもっている若さという武器を表現したかったのですけどねぇ・・・
難しいです。

もしこれが安価ならお題「黒」で
145藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/09(日) 03:31:01.35 ID:hWQjVMho0
>>144
またコテ忘れた・・・自分藤田 ◆pzaWLWAfA6です
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:33:09.25 ID:2odh5aqM0
週末品評会は先週だけなのか
お題よろ
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:35:43.52 ID:AlquugNO0
床の間
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:36:57.36 ID:tWarmVIm0
お題よろ↓
149藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/09(日) 03:38:45.43 ID:hWQjVMho0
>>146
週末品評会またやって欲しいけどねぇ・・・前回乗り遅れたけど、今度は参加したい。
前回はまとめサイトの人が安価を出してくれたのかな?
誰か企画してくれないだろうか?
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:38:56.62 ID:WC8RkLaU0
君の目でみた世界
151藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/09(日) 03:39:15.78 ID:hWQjVMho0
>>148
すまん。お題。「酒」とかどうですか?
152 ◆yzmb2eMBHA :2006/04/09(日) 03:41:51.54 ID:2odh5aqM0
>>147
トン
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:42:00.28 ID:tWarmVIm0
んじゃ、酒で
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:42:21.08 ID:tWarmVIm0
>>151
d
155藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/09(日) 03:44:23.18 ID:hWQjVMho0
>>153
gdgdさせてすいませんorz
俺も明日の夜目標に書いてきます。
一応保険。もしこのレスが安価なら「メディア」で
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:44:56.36 ID:BRqZIzGh0
>>156
お題欲しいな(´・ω・`)
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:45:28.01 ID:BRqZIzGh0
ぐはww

>>159
よろしく
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:46:40.96 ID:tWarmVIm0
お題「趣味」で
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:48:50.09 ID:WC8RkLaU0
未来へのシナリオ
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:49:53.28 ID:BRqZIzGh0
>>159
把握した。
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:53:14.70 ID:AlquugNO0
ほしゅ
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:54:38.77 ID:VHsSl+iO0
初めて来ました
書いてみたいのでお題下さい>>164
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:56:29.94 ID:AlquugNO0
>>144
>本当は、階段という言葉をつかわず、段階を踏んで、主人公がもっている若さという武器を表現したかったのですけどねぇ・・・
難しいです。

この若さという「武器」ですら、「言い訳」と紙一重な上に、女子高生との比較でなんとか持ち出さなければいけない危うい物であることを描くと、
さらに主人公の「危険さ」、ひいては書くことの危機を提示することができたのではないでしょうか。

あくまで読み専の戯言ですー
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:57:00.73 ID:xm093sg+0
夢(個人的に眠る方ので)
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 03:57:43.20 ID:VHsSl+iO0
>>164
ありがd 書いてみます
ところで発表の時には酉をつけないといけないのですか?
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 04:01:59.93 ID:xm093sg+0
別にどっちでもイイと思う
品評会で作者分かりやすくする為につけるの奨励されてたけど
それ以前は付けてる人はほとんどいなかった
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 04:07:54.28 ID:hWQjVMho0
保守。もう今日は寝る。
明日の夜までこのスレがあることを祈って

もし安価なら「アート」
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 04:14:07.60 ID:aNIkZ3SvO
>>163
いい読みをなさる・・・
読み専って書き手にとってはすごく怖いけど、一番いて欲しい人だと思います
169 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/09(日) 04:16:15.74 ID:VHsSl+iO0
お題:夢


目を覚ますと、もう夕方だった。
「昨日は早くに寝たはずなのに、ずいぶん寝ちゃったんだな」
そう深くは考えず、寝すぎて気だるくなった体を無理やり起こす。
「さて今日は何をしようか」
週末の貴重な1日のほとんどを睡眠に取られたが、残りの時間で何ができるかを考えた。
「そういえば洗濯物がたまってたっけ」
僕は洗濯機に汚れた衣服を放り込み、スイッチを入れた。
「この間にコーヒーでも飲むかな」
いつもようにインスタントコーヒーの粉をカップ入れ、お湯を注ごうとしたところで目が覚めた。

「あれ?夢だったのか?」
ずいぶん現実的な夢だったんだな、と少し戸惑いながら僕は起き上がり、夢でやった通りに洗濯機を回した。
そしてインスタントコーヒーの粉をカップに入れ、お湯を注ごうとしたところで目が覚めた。

「うわぁぁぁぁぁぁ」
また夢なのか?
どうしたのだろうか?
僕は少し疲れているのかもしれない。
嫌な感じで高鳴る胸を押さえながら起き上がり、僕は洗濯機のスイッチを入れた。
今日洗濯をしなくては明日着て行くものがない。
「この途中で目が覚めるんだよな、ははは」
そう呟きながら、僕はインスタントコーヒーの粉をカップに入れ、お湯を注ごうとしたところで目が覚めた。
170 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/09(日) 04:17:14.29 ID:VHsSl+iO0
「・・・・・・またか」
今度はなかなか布団から起き上がれずにいた。
また同じことを繰り返して、それが夢だったら、僕はおかしくなってしまうかもしれない。
「洗濯は、今度にするか・・・・・・」
僕は明日着ていく服を買うために買い物に出ることにした。
この時間ならまだ店も開いているだろう。
そして、恐る恐るインスタントコーヒーの粉をカップに入れ、お湯を注ごうとしたところで目が覚めた。

「・・・・・・」
コーヒーがいけないのか。
僕は洗濯機に汚れた衣服を放り込み、スイッチを入れると、コーヒーは飲まずに家を飛び出した。
そして電気屋に行ってコーヒーメーカーを買った。


                                      終わり
171 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/09(日) 04:19:28.56 ID:VHsSl+iO0
>>164のお題で書いてみました

最後に  「これで夢から覚めることができるだろうか」 と入れようかどうか迷いました
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 04:21:22.47 ID:xm093sg+0
>>169
乙 くせの無い文章で読みやすかった
でも無限ループやるなら最後にもう一つ、何か続く事を連想させるような
オチがあると良かったと思う。
173 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/09(日) 04:23:31.63 ID:VHsSl+iO0
>>172
ありがとうございます
やっぱり最後の一文は入れた方が良かったですね
次回の参考にさせて頂きます
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 04:24:25.33 ID:AlquugNO0
>>170
いわゆるムード派SSになるんでしょうか、こういうのたまらなく好きです。
コーヒーという夢と現実の境界を象徴する小道具の使い方がすばらしい。
すごいセンス。僕にはできません。

ひとつだけ。
「コーヒーがいけないのか」はこの作品全体から考えると、饒舌すぎで、いらないとおもいます。
175藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/09(日) 04:24:49.82 ID:hWQjVMho0
>>163
ありがとう。勉強させてもらいます。
いえ、戯言なんかじゃないですよ。
むしろ、こういう批判が聞きたい。よろしくお願いします。

もし安価なら、ディスプレイで
176 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/09(日) 04:26:54.59 ID:VHsSl+iO0
>>174
そんないいことばっかり言われると嬉しくなります。
素直にありがとうございます。
セリフ等はもっと時間をかけて考えてみることにしますね。
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 04:29:48.09 ID:AlquugNO0
>>173
超個人的には、「これで夢から覚めることができるだろうか」このセリフすら必要ないところまで、作品が削り込まれていると思います。
実は僕らの生活はみんな夢で、コーヒーとかお風呂とかの小道具を使って、現実と夢を区切っているだけなのかもしれませんね。
178 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/09(日) 04:33:43.04 ID:VHsSl+iO0
>>177
たくさん意見が聞けて嬉しいです。
このスレには初めて来ましたが、なんだかハマりそうです。
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 04:35:51.29 ID:aNIkZ3SvO
>>177
メッセージの引き出し方がうまいね。
あなたに読んでもらいたいかも。
180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 04:45:33.99 ID:AlquugNO0
ほっしゅ
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 04:49:52.12 ID:AlquugNO0
>>179
うれしいですが、主役は書き手の方ですから・・・あまり僕にかまうようなことは・・・
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 05:04:14.15 ID:AlquugNO0
ほしゅ
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 05:18:16.65 ID:AlquugNO0
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 05:40:46.94 ID:u1ulfg/RO
急に伸びてるwwwwwwwwww保守
185 ◆yzmb2eMBHA :2006/04/09(日) 05:42:53.44 ID:2odh5aqM0
床の間

確か私が5歳にもなっていない頃だと思うが、一時期妙な男が頻繁に家に来ていた。中年の背の低い男だった。
その男は必ず週に一度は来ていたので、ろくな仕事はしていなかったのだろう。
男は父が家にいるときにしか来なかったと思う。そして何故か私たち以上に寛いでいた。
男は家にある物を全て自分の物かのように扱っていた。私が居るのにも関らず部屋に断りなく入ってくる男が嫌いだった。
男は来るときはほぼ毎日のように来るくせに、何時も同じ服を着ていた。私は家が汚れるな、と思っていたのだが男に殴られたことがあったので、文句は言わないことにしていた。思い起こすだけでアドレナリンを出せるのは、私の唯一といっていい自慢の特技だ。
1862 ◆yzmb2eMBHA :2006/04/09(日) 05:50:42.71 ID:2odh5aqM0
私の家には何故か寝室に床の間があった。普通は座敷に在る物だと思うのだが、私の知識不足なのだろうか。
男は床の間が好きだったのか、家を徘徊するのに飽きるといつの間にか寝室にある床の間の前にいることが多かった。床の間に住めばいいのに、と思っていたのは秘密だ。
私は男が嫌いだったので男がいる間寝室に行かないようにしていたが、父は別に気にしていなかったらしい。
ある時一体何をしているんだろうと考え覗いてみると、父は眠っていたが男は本を読んでいた。古い本だった。物置小屋にあったやつだと思う。時には男が寝ていて父が本を読んでいたこともあった。
私はよく父と一緒に寝ていた。別に父のことは好きではなく、むしろ嫌いだったのだが父は私のことが好きなので仕様がない。
1873 ◆yzmb2eMBHA :2006/04/09(日) 05:52:41.40 ID:2odh5aqM0
考えてみると私は二人の嫌いな男が頻繁に出入りする家に居た訳だが、無知さ故か家出をするということは考えなかった。
父と男が珍しく喧嘩をしていることがあった。この日は私が生きていた中で最高の日になった。彼等は大して仲が良い訳ではなかったが、喧嘩をするということもなかったので私は少し驚いた。
二人は脇に私がいることを忘れてしまったのか、大声で互いを罵り合っていた。
私はそれが非常に鬱陶しかったのだが、自分たちの世界に入り込んでる彼等に私の抗議など聞こえないと考え、仕方なく被害を受けないように部屋の隅に据わっていた。
部屋を出るという考えはなかった。万に一つということもあるやも知れぬと思ったのだ。
少し寝ていたのだがふと気づくと、最高潮に達したのか殴り合いになっていた。二人とも死ねばいいのに、と思ったのだが残念なことに男のほうが強いらしい。父は逃げ出した。流石に失望した。
父はすぐに転んだ。足を捻ったのか、背後を見ながらズルズルと片足を引きずっているのは不様だった。
男が父を追いかけて走り出したとき、私もここぞとばかりに男の足に噛み付いた。
男は虚を突かれたのか体勢を崩し、おかしな方向に倒れこんだ。床の間に綺麗に頭を打ったのは滑稽だったが、ある意味好きな床の間に殺されたとも言えるので本望だろう。
父はその様を間抜けな顔で見ていた。何が起こったのか一瞬分からなかったのだろう。私の中でそのときの父は間抜けの代名詞だ。
その直後、騒ぎに文句を言いにきた隣人が警察に通報した。
父が犯人ということにされたが、まあ当たり前の範疇だろう。
「確かに殴り合いはしたが、彼は私を追いかけている途中で猫に足を噛まれて転んだんです」
これでは通らないと思う。
数日後に何故か4人家族が住むようになった。人間が死んだところで住もうと思う変わり者は居ないと思っていたので驚いた。もしかしたら知らないのかもしれない。
私は新しい「父」が好きなので、いつも自分から彼の布団に潜り込んでいる。特に厭われてる訳ではない様なので、毎日そうすることにしている。しかし父以外の人間は嫌いだった。
私はあの日以来、床の間がとても好きになった。そして嫌な事があると、呪いも似た物をかけながら床の間の前で一日を過ごしている。

188 ◆yzmb2eMBHA :2006/04/09(日) 05:56:27.90 ID:2odh5aqM0
>>147のお題です。床の間て。
書き込めなかったので区切ったんですが、2回で大丈夫っぽいです。すいません。
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 06:03:47.26 ID:AlquugNO0
>>187
お題出した本人す。

志賀直哉にも通じる簡潔な文章が味ですね。
ただ、同一接続詞が連続するところが少しリズムを乱していると思います。

実はこの子は父殺しなんじゃないか、呪われた母性の話なんじゃないかと興味深く読んでしまいました。
190 ◆yzmb2eMBHA :2006/04/09(日) 06:11:07.09 ID:2odh5aqM0
>>189
接続詞はあまり気を使ってませんでした。確かに大事ですね。
書きながらラストどうするか考えたのでおかしい所があるかもしれません
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 06:19:40.97 ID:AlquugNO0
>>190
(実際は不可能ですが、)解説をいただきたいくらいの骨のあるお話ですね。
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 06:27:13.41 ID:bikQhvyH0
>>185-187
面白かったです、こういった狭い世界での倒錯劇…
とでも言うのかはわかりませんがとにかく良かったです。
最後のほうまでこの子の正体が判りませんでしたよw
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 06:34:24.31 ID:2odh5aqM0
>>191>>192
ありがとうございます。
何か変な話になってしまいましたが「床の間」とはギリギリで掛け離れてないですよね?
194以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 06:34:25.07 ID:aNIkZ3SvO
>>189は気付いてるのでしょうが、「猫」以上の読みをしたくなるテクストですね。
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 06:44:54.71 ID:t43HSoqw0
>>194
僕は未だに「猫」とすべきか迷っています。解説がききたいけど我慢。
誤読をいざなってより豊かな解釈に開かれている小説が書ける人にすごい憧れます。
単に「子ども」と置いたまま読むと、もうアドレナリンがでそうですよ

>>193
まさに「床の間」の話ですよーー
「家族」の話として読んでみたいと思います。
196 ◆yzmb2eMBHA :2006/04/09(日) 06:46:56.98 ID:2odh5aqM0
>>194
意外性をいつも狙うんですが、書いてる内に無理になってしまいました
最終的に年齢もまともになっています
197 ◆yzmb2eMBHA :2006/04/09(日) 06:58:55.11 ID:2odh5aqM0
>>195
やっぱりこういうの解説しない方がいいですかね。
どうにかしてエロスを入れたかったんですが
良心やら経験不足やらで中途半端になってしまいました。
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 07:08:21.65 ID:BedhiyNN0
こんなスレあったのか
友達に「飛び降り自殺」のお題もらって去年書いたなぁ・・・w

動機とか心理描写とかやたらむずかしかった。
中卒あんぽんたんです( ^ω^)
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 07:46:23.88 ID:2odh5aqM0
hoshu
200 ◆twn/e0lews :2006/04/09(日) 07:48:49.29 ID:k5WMtP9R0
週末品評会一応もうお題晒したんだけど……もしや誰も見てない?
ってか日曜の朝になってるけど一応、やるならお題は『卒業』で。
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 07:58:29.26 ID:q6TlVRm+0
見てネェ orz
お題が終ってないので、今回はパスだわぁ。4レスどころか5,6レス分になりそう orz
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 08:34:15.44 ID:q6/olrN80
お題「歌と山手線」 完成
投下します
203星に願いを 1:2006/04/09(日) 08:34:59.18 ID:q6/olrN80
「When You Wish Upon a Star」

 When you wish upon a star       星に願いを懸けるとき
Make no difference who you are    誰だって
Anything your heart desires     心を込めて望むなら
Will come to you           きっと願いは叶うでしょう


「閉まるドアにご注意ください」
 空気の抜ける間抜けな音を立ててドアが閉まり、ガタンゴトンとリズムを取りながら、車体がだんだんと速度を増していく。
四角い窓の外を景色が流れていく。見慣れた町の風景。汚いビルと古い家。綺麗なマンションと立派な屋敷。遠くに見える山と雲。
 コウタはそれらをぼんやりと眺めながら、これからどうするのが一番良いかを考えていた。
とりあえず、もう家には帰れない。父や母には、当分会えない。せめて、当分会えないって事でけでも伝えたいけど、それもできない。
母は、泣くだろうか?父はどうするだろう?俺はどうすればいんだろう?
 コウタの目に、じわりと涙が湧き出てきた。両親の事を考えると、それだけで胸が一杯になってしまう。逢いたくて、謝りたくて、助けて欲しくて。
喉の奥が熱くなり、周りの雑音が少しずつ小さくなっていく。車輪が線路を滑る音も、ごうごうと唸る風の音も、正面の座席で喋るカップルの声も。
何も聞こえなくなって、不安と絶望の暗闇に、飲み込まれていく。
 ふいに、ぎゅっとコウタの手が握られた。
 途端に世界が爆発したように広がり、全身の感覚が戻る。コウタは自分の右手に視線を落とす。
白い指先と艶やかな爪、それがコウタの指先と絡み合って、合わさった掌からコウタへと、彼女の暖かな体温が伝わってくる。
 その手に沿って、顔を上げていく。
 小さな手、手首に巻いてる壊れてしまった腕時計、長い腕、華奢な肩、細い首には、赤く擦り切れたような痕があり、その上に薔薇色の口唇、可愛らしい鼻と悲しみに潤んだ瞳。
「……美紀」
 それが、彼女の名前。 
204星に願いを 2:2006/04/09(日) 08:36:00.19 ID:q6/olrN80

 二人は数秒、見つめ合い
「コウタ。……ありがとうね。ごめんね」
 美紀が言った。泣きそうな声で。
「嬉し、かったから、わ、わたし、て、ひとり、だとおもって、た、から」
 コウタから目を反らして、俯く。
「もう、いやだったから、くるし、くて、ちぎれそう、だったから」
 ぱたぱたと、涙の落ちる音。
「だから、だからね、コウタ、おねがいだから」
「……大丈夫だよ」 
 震える美紀の手を、強く強く握り返しながら、コウタが言う
「きっと、何とかなるよ。俺達は、大丈夫だよ」
 美紀は、弱いから。俺が守るからと、コウタは思う。
 美紀よりもずっと弱い、自分の心を押し殺して。
「大丈夫だよ。本当に、大丈夫」
 同じ言葉を、何度も繰り返した。
 そして、美紀がコウタへと視線を戻す。
 真っ赤な眼、濡れた頬、くしゃくしゃの美紀の顔。
 ぎゅうぎゅうと、締め付けられるコウタの心臓。
 耐える事ができずに、今度はコウタが眼を反らした。前にいたカップルが、にやにやとこちらを見ていた。
205星に願いを 3:2006/04/09(日) 08:36:28.70 ID:q6/olrN80
「嘘」
 美紀のつぶやき
「大丈夫なわけ、ない。だめだよ、きっと」
 コウタはもう、何も言う事ができなかった。美紀の眼も、まともに受け止めきれないで、そんなんで何ができる?
「だからね、コウタ……」
 聞きたくなかった。今すぐ逃げ出したかった。だけど美紀と、手を繋いでいるから、逃げられない。
 コウタがそう思うと同時に、するりと美紀が手を解いた。
 体の半分が切り離されたような衝撃が走った。違う、手を離したかった訳じゃない。
 コウタが美紀を、美紀がコウタを、二人の視線がもう一度合わさり
「さよなら、しよう」
 美紀が、別れの言葉を告げた。
206星に願いを 4:2006/04/09(日) 08:37:04.84 ID:q6/olrN80
  If your heart is in your dream       心の底から夢みているのなら
No request is too extreme        夢追人がするように
When you wish upon a star      星に願いを懸けるなら
As dreamers do            叶わぬ願いなどないのです


 初めて君と出会ったのも、電車の中だった。
朝起きて、学校へ行って、帰って、終わり。それだけの日々の中で、「特別」だと思えるものは、君と同じ電車に乗ってる時だけ。
君はいつも隅っこの方にちょこんと座って、好く文庫本を読んでいた。
 俺は、ずっと君を見ていた。
 見ているだけで、ドキドキしていた。
 『ハムレット』 『リア王』 『じゃじゃ馬ならし』
 君が読んでた本のタイトルまで、鮮明に覚えてる。
 俺は漫画しか読まないから、それがどんな内容なのかも全然解らなかったけど、きっと悲しい話なんだろうと思う。
君はいつも、悲しげな眼をしているから。
 
 好きだとか、そんなんじゃなかった、と思う。その頃は、まだ。
 ただすごく綺麗だったから、見ていただけだ。
 好きになったのは、君がいなくなってから。
 毎日、朝のほんの数十分だけ、君の事を考えて、それだけでよかったのに。
 その時間から君が居なくなると、眠るまで、夢の中で、夢から覚めても、それでも君の事が頭から離れない。
俺は、君が好きだ。
 
 だから君がまた、隅っこで本を読んでるのを見つけたとき、俺は君に始めて話しかけた。
「え〜、と、……そっ、その本俺も好きなんだ。いいよね。超リアルで」
 そのときの俺は、彼女の読んでる本の作者がかの有名なシェイクスピアで、彼の著書はその辺の小説とかと違い、人物とその台詞のみで成り立っているということなど、まったく知らなかった。
故に。俺が彼女に語った、風景まで克明に、とか、解る人にしか解らないだとか、新作に期待しているとかいう発言は、とんでもない馬鹿丸出しだったことだろう。
 まぁ、彼女も笑ってくれたし。それで仲良くなれたのだから、知らないほうが良い事もあるとは、良く言った物だ。
悲しい顔の彼女はとても綺麗だったが、笑顔の彼女は太陽よりも眩しかった。
207星に願いを 5:2006/04/09(日) 08:37:38.39 ID:q6/olrN80
 Fate is kind                  愛し合うふたりの
She brings to those who love      密めたあこがれを
The sweet fulfillment of        運命は優しく
Their secret longing         満たしてくれます



 夢にまで見た君との日々が、現実に変わっていく。
君が、俺の物になっていく快感。君がいつか、またいなくなるんじゃないかと考える苦痛。君の為に、生きる一日。
時間よ止まれと願う。今までどれだけの人間が俺と同じ願いを捧げたんだろう。
 多分、それこそ星の数ほどいたんだと思う。誰一人、叶わなかった願い。
 叶わないと解っていても、それでもそう思うのは、誰もが知っているからだろう。
 幸せは、必ず壊れるということを。

 俺がずっと聞けなかった事。
どうして美紀は、いつも悲しい顔をしていたのか。俺はそれを聞くのが怖かった。美紀も、それは聞いて欲しく無かった筈だ。
俺なんかに話しても、どうにもならないと諦めている事だから。俺もそれが解っていたから、見ないようにしていた。
 もしかしたら、俺があの時ああしていればこんな事にはなら無かった筈なのに。なんて、馬鹿なことは言わない。
 美紀も俺もシェイクスピアもきっと、最後には悲劇が待ってることを知っていたんだから。
208星に願いを 6:2006/04/09(日) 08:38:06.36 ID:q6/olrN80
 Like a bolt out of the blue            星に願いを懸けるなら
Fate steps in and sees you through      運命は思いがけなくやって来て
When you wish upon a star          いつも必ず
Your dream comes true           夢を叶えてくれるのです


 コウタの胸に広がったのは、もしかしたら安堵感だったのかも知れない。
まだ若い二人が、全てを捨てて二人だけで生きていくなど、出来るはずが無いと分かっていたのだから。
 でも、それでも、全て捨てて二人で逃げようと言ったのは、二人だけで生きていこうと言った気持ちだけは、嘘では無かった、と、思う。
そう、思いたい。
 コウタと美紀。もう二人とも、眼を反らしたりはしなかった。
美紀の瞳に、ほんの刹那だけ影が差す。
 ずきりとコウタの胸が痛む。ひょっとしたら、美紀は……

 考えたところで、もうすべて遅かった。
 コウタにはもう一度、美紀の手を取ることはできなかったし、そんな資格も無い。
「……もし、また逢えたら、その時は、……俺が、今度こそ」
 搾り出すように、懇親の力を込めてコウタは自分の気持ちを口にした。
「……うん。大好きだからね、コウタ」
 それを聞いて、美紀が笑う。
 だけどそれは、とても悲しい笑顔だった。
 
 やがて、電車のドアが開き、閉まり、また動き出す。
 
 コウタの隣に、美紀はもういなかった。
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 08:43:04.82 ID:q6/olrN80
終了

何があったかとかは、一応考えたんですが、書かないほうが良いと判断しました
詩的な感じになったのは「歌」というテーマを見た瞬間「星に願いを」が連想されてしまった為だと思います
こんな感じのものはまったく初めて書きました。 
どんなことでもいいので、感想を頂けるとうれしいです
210以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 09:08:05.36 ID:bikQhvyH0
ほす
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 10:08:13.70 ID:FwwC6I6C0
abunee
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 10:31:50.37 ID:q6/olrN80
ほしゅ
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 10:44:56.36 ID:A8EQr4SqO
お題プリーズ↓
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 11:06:11.87 ID:2odh5aqM0
辞書
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 11:08:39.74 ID:A8EQr4SqO
>214
把握
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 11:22:05.23 ID:mID8pqh+0
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 11:45:11.03 ID:bikQhvyH0
ホシュ
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 12:05:53.10 ID:+Ji9cXxF0
お題ください
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 12:21:33.35 ID:hWQjVMho0
保守。
お題はタバコで
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 12:41:30.50 ID:kS68xUo3O
携帯からだが、移動時間で何か書いてみたくなったので、誰かお題を下さい。
乗り物を使って、話が書きたいな。
↓お願い。
221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 12:44:19.93 ID:A8EQr4SqO
タケコプター
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 12:49:17.08 ID:FwwC6I6C0
223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 12:53:57.72 ID:kS68xUo3O
>>221
了解、タケコプターな。
確かに乗り物だwww
早速書き出すよ
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 13:19:30.44 ID:hWQjVMho0
ほす
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 13:29:59.47 ID:FwwC6I6C0
ホスの戦い
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 13:51:58.16 ID:fTeMU49P0
>>101
亀な返事だけど
「朝鮮柳生」は前スレ>>43-46で投下されてた

ほす
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 14:08:17.54 ID:q6TlVRm+0
ほす
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 14:13:27.62 ID:FwwC6I6C0
>>226
ああごめん。あれのお題は「一子相伝」だ。
朝鮮柳生はその中に単語を出しただけで。
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 14:14:03.80 ID:eLrJy7d70
朝鮮柳生のお題を出されて未だ書けてない遅筆の俺が通り過ぎますよ
230ベルサイユのばらばら殺人事件:2006/04/09(日) 14:14:24.20 ID:FwwC6I6C0
「先生、次回作の話なんですが」
「ああ、丁度良いところに来たね。まあ座りなよ。ところで君はベルサイユのばらって知ってるかい?」
「宝塚の歌劇ですか?すみません、名前しか」
「漫画の方だよ。何だ、君は編集者の癖に随分と不勉強なんだな。じゃあ説明してやろう。
ベルサイユのばらは革命真っ只中のフランスを舞台にした話でね。
男装の麗人オスカルと低級騎士のアンドレ。豪奢妃マリ=アントワネットとスウエーデン貴族のフェルデン。
時代の波や様々な障壁にぶつかる二組の恋を壮大に描いた少女漫画の最高傑作だよ」
「面白そうですね、是非今度読ませていただきます」
「そうすると良い。で、新作のタイトルなんだがね、『ベルサイユのばらばら殺人事件』ってのはどうだろう」
「先生。最低です」
「そうかなあ。結構御洒落なタイトルだと思ったんだが」
「どこが御洒落なんですか。大体前作は『ドラえもん のび太とバラバラ死体』で
前々作も『世界の中心で死体をバラバラにする』だったじゃないですか」
「そうだったかい?まあ題名は後でじっくり考えよう。で、内容なんだがね」
「はあ」
「ベルサイユ宮殿のあちらこちらでオスカルのバラバラ死体が見つかる」
「いきなりですか、先生」
「推理小説なんだから、死体が見つからなきゃ何も始まるまい」
「推理小説なんですか」
「僕は推理作家だよ。推理小説じゃなかったら他に何を書くんだい。時刻表か?」
「で、アンドレがその謎を解くんですね」
「いや、アンドレもバラバラ死体だ。オスカルだと思って集められた死体だがどうも様子がおかしい部分がいくらかある。
実はアンドレもベルサイユ宮殿のあちらこちらにバラバラになっていたんだ」
「先生、それは流石に」
「嗚呼、二人の愛はバラバラ死体という壁を超えて結ばれる事ができるのか。これは大衆に受けるよ、君」
「無理です。愛の前に自分の体を結んだらどうですか」
「君は編集者の分際で上手い事を言うね。で、マリ=アントワネットだ」
231ベルサイユのばらばら殺人事件:2006/04/09(日) 14:15:24.26 ID:FwwC6I6C0
「先生、まさか」
「察しが良いね、彼女もバラバラ死体だ。だが辛うじて胴と首は繋がっていたんでやっぱりギロチンに掛けられる」
「何の意味があるんですか、それ」
「人体が繋がっていたら切断したくなるだろう?
彼女の決め台詞は『死体が無いなら生きた人間をバラバラにすればいいじゃない』で行こう」
「決まってません。フェルデンはバラバラじゃないですよね」
「そうだね。フェルデンは只の死体だ。スウェーデン人なんかバラバラにしてやってたまるか。あのノルマン人共め」
「何があったんですか。主要人物が全員死体じゃないですか。探偵役がいませんよ」
「探偵?そんなものベルサイユ宮殿の勘の良い女中にでもしておけば良いだろう」
「犯人役はどうするんですか」
「犯人?そうだな、ベルサイユ宮殿の使用人がたまたま猟奇殺人者だった、で良いじゃないか」
「先生、それじゃ推理小説として成り立ちません」
「推理がどうしたというんだ、馬鹿。僕はそんなものこれっぽちも興味なんか無いんだ!」
「先生、あの」
「僕はバラバラ死体を書いたり見たりできればそれで一切合切良いんだ!
そうだ、いっその事犯人もバラバラ死体にしてみたらどうだろう。
バラバラ死体がおこすばらばら殺人事件。これは大衆に受けるよ、君」
「何がいっその事ですか。もう付き合ってられません。
そんなにバラバラ死体が好きなら自分で作ればいいじゃないですか」
「何、良いのかい。実は丁度ここにチェーンソーがほれこの通り」
232ベルサイユのばらばら殺人事件:2006/04/09(日) 14:19:55.03 ID:FwwC6I6C0
とっぴんぱらりのぷぅ

一人称、三人称と書いてきたので地文無しの掛け合いものを書いてみたくなりました。
お題が発狂していたので自然と発狂した文になったとは思いますがいかがでしょうか。
お分かりとはお思いですが深いテーマも何も無く狂人が書きたかっただけです。
>>229
楽しみにしております。ちなみにこれは10分で書き上げました。
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 14:28:39.16 ID:q6TlVRm+0
>>230-231
ちょwwwバロスwww
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 14:33:55.84 ID:kS68xUo3O
>>232
テンポのいい会話にワロタ。
も少し、ボケとツッコミをハキハキすると良いかもしれない。
テンポの良さは抜群だった。
後は、言葉遊びみたいな要素があると最強かな。
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 14:37:20.16 ID:fTeMU49P0
>>228,229
勘違いスマソorz

>>232
テンポの良さと先生のキャラが素晴らしい
これを10分でとかウラヤマシス
236お題 タケコプター:2006/04/09(日) 14:37:32.70 ID:kS68xUo3O
 空を自由に飛びたいな。
その願いに、テレビの前のロボットはすぐに答えてくれていた。
空を自由に飛べたなら。この空を、それこそ歩くように飛べたのなら。
それはきっと、素晴らしい事なんだろう。
そうだろう? ドラえもん。
 貴方が夢見た世界は、光り輝く世界でしたよね。藤子先生。

テレビの画面は、延々とドラえもんを流していた。僕は、研究室の机に腰掛け、その画面をぼーっと見ていた。
今の若い奴はもう知らないだろう、だみ声のドラえもんがノビタ君を慰めていた。
窓のないこの部屋は暗く、蛍光灯の明かりだけがテレビを照らしていた。
「エリートはやはり違いますね。アニメに感化された研究も許され、テレビ見ているだけで、研究費が捻出されますからね」
その声を無視して、僕は画面を眺めていた。
沢村だろう。いつも突っ掛かってくる。
 大学を卒業し、企業の研究室に僕は入った。金銭の問題も、技術の問題も、企業の方が優秀だったからだ。
 その他の問題は目をつむった。
「何とか言ったらどうですか? それとも、あの目的地を指し示す棒みたいに、作れるとか言うんですか? あんな役立たないものみたいに」
「ああ、可能だ」
「そうですか、なら良い事を教えてあげますよ。昔、同じように下らない夢を実証しようとした人がいます。もう、その人は結論を出してますよ。無理だってね」
止まる事なく、沢村は話続けた。
いつも得意げに話すので、何を言いたいか解った。
「仮に出来たとしても、人間がミンチになりますよ。それでも作るんですか?」
「ああ、作るね」
「流石エリート。自分の意見こそ全てですか。いつか、足元すくわれますよ。それでは」
そう言って、沢村は自分の机に向かった。
「いやー、沢村のやろー相変わらずだな〜」
「ん、また何かあったんだろうな。僕には、関係ないけどな」
「ありゃ、研究費削ぎ落とされたな。下に着く研究者が可哀相だ」
今度は、小川が机の横にやってきて言った。
こいつとは、高校の頃からの仲だった。
237お題 タケコプター:2006/04/09(日) 14:39:46.87 ID:kS68xUo3O
「だいたいよ〜、あいつ科学の何たるかをしらねーよな。俺のデロリアンも、不可能とか抜かしやがったよ。あいつは解ってない」
テレビの画面は、ドラえもんがタケコプターで空を飛んでいた。
解っているんだ。無理な事くらい。
どう考えても、あんな小さなもので、縦横無尽に空を飛べる訳はなかった。
「デロリアンは流石にハードルが高いな」
僕がそう笑いながらいうと、小川も笑いながら
「まあな。夢はデッカクだろ?」
そう誇らしげに言った。
「ああ、そうだな」
ただ、沢村に言われたからじゃないが、自分でも解っているんだ。
無理なことくらい。
それでも、空を手にして見たかった。
「少し、外で休んでくる」
「おうよっ」
小川が返事を一つして、僕の机から離れて行った。

僕は外にでて、風をあびた。
芝生の上にねっころがり、空を見上げた。
ライト兄弟も、遥か昔の人も、こうして空を見上げたんだろう。
この空を見上げ、流れる雲を目で追い、吹く風に気持ちを託してきたんだろう。
空を掴みたくって。こうして空を見たんだろう。
タケコプターを考えてた、藤子先生もこうして空を見たんだろうか?
ここ一月全く成果が出ずに、少し気が滅入る。
やはり無理なのか。
 幾らなんでも、有り得ないか。
「そらを自由に飛びたいな」
子供の頃見たドラえもんを思い出した。
目線の先には、雲がゆったりと流れていた。
238お題 タケコプター:2006/04/09(日) 14:44:49.34 ID:kS68xUo3O
目線の先には、雲がゆったりと流れていた。
そして、ヘリコプターのラジコン飛行機が飛んで行った。
「あ」
その時何故か思い付いた。
 何も原作通りじゃなくても良いじゃないか。
ラジコン飛行機だ。
「大きなラジコンのヘリを背負えば良いんじゃないか」
風が流れていた。
空がどこまでも続いていた。
光りが眩しかった。
雲が動いていた。
子供の頃見た映像が蘇った。
いつか、タケコプターを開発して自分も自由に空を飛んでみるんだって気持ちが。
ASIMOの開発者は、アトムを夢見た少年が大きくなった姿だった。
僕らの夢見た世界が形になって科学を作るんだ。
その事をもう一度思い出した。
強く夢見よう
誰も信じないような夢の世界を。
自らの手で叶えるために。
僕は立ち上がり、歩き出した。
案が出たなら、ここで考えこんでる場合じゃなかった。
空を自由に飛びたいから。
見上げた空は、果てしなかった。
夢見ていれば、きっと叶うはずなんだ。
そうですよね? 藤子先生。
239以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 14:48:51.58 ID:kS68xUo3O
タケコプターで真っ先に思い浮かんだのが、この話でした。
誰が言ったか、科学は夢見る学問だと。
それを取り込んで、書いてみました。
240以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 15:03:27.06 ID:FwwC6I6C0
爽やかな話でした。青春小説ですねこれは。
僕、沢村、小川も短い文章ではっきり立っていて良かったです。
>>238では、「僕」の高揚感を上手く表現できていたと思います。
ケチに入ると、沢村のセリフが全体的に読みづらい印象を受けます。
「あの目的地を指し示す棒」は秘密道具でしょうか?
「あんな役立たないものみたいに」も私には意図を掴みづらかったです。
藤子先生への敬意が満ち溢れていて、気持ちよく読めました。

これは小説の評価とはなんの関係もないんですが、最後の一文で
キユと言う漫画家を思い出してしまいましたw
241以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 15:14:44.46 ID:FwwC6I6C0
ほっしゅーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!
242以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 15:18:29.36 ID:kS68xUo3O
>>240
評価ありがとう。
凄く参考になりました。
もう少し、沢村の言い回しを考えるべきでしたね。
目的地を指し示す棒は、秘密道具でそんなのがあったはずです。
それの名前を忘れちゃったんで、曖昧な言い方になってしまいました。
役に立たないってのは、GPSとかそういうのが、既に開発されているので、あまり需要はないだろう。みたいな意味です。
ロケットで突き抜けろ。
くさいと、言われて気付いた。
気になると、確かにキユくさいwww
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 15:18:36.86 ID:J6n9Q/bp0
>>200
「卒業」 をテーマに今日中に発表すればいいのですか?
いきなりここに貼っていいのでしょうか?

まとめサイトに書いてなかったので質問ばかりすみません
頑張って書いてみます
244以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 15:34:09.86 ID:xm093sg+0
ほし
245以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 15:41:45.75 ID:xm093sg+0
しん
246 ◆twn/e0lews :2006/04/09(日) 15:49:43.80 ID:k5WMtP9R0
>>243
ごめん、俺もお題頼まれただけで詳しい事わからないけど
参加する人は鳥つけて卒業をテーマに、二三レスでこのスレに投下
って感じだったと思う。
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 16:06:38.06 ID:fTeMU49P0
ほっすり
248以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 16:09:10.93 ID:5rD95riGO
もしかして品評会開催中?
249 ◆twn/e0lews :2006/04/09(日) 16:11:44.81 ID:k5WMtP9R0
>>248
参加者いないっぽいけど一応お題は出てる
ごめん、俺のミス臭い
250以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 16:17:43.46 ID:5rD95riGO
お題は卒業?
なら参加してみるか…。
251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 16:18:12.87 ID:fTeMU49P0
最近落ちてばっかだったから今回は誰も書いてないね…
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 16:40:12.08 ID:fTeMU49P0
ほーす
253以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 16:49:35.33 ID:FwwC6I6C0
hosu
254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 16:56:07.30 ID:FwwC6I6C0
ほほ
255 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/09(日) 17:01:19.47 ID:J6n9Q/bp0
      卒業


周りの皆は揃って馬鹿にした。
アイドルなんかに本気になっているのか、と。
いい年して追っかけなどやっているのか、と。
好きにすればいい。
僕は彼女を本気で愛している。
誰も知らないだろうが、幼稚園の頃からこの気持ちは変わらない。
そう、僕と彼女は幼なじみだ。

「大人になったら勝ちゃんのお嫁さんにしてね」
無垢な笑顔で僕に話しかける彼女の姿は、この年になっても度々夢に登場する。
あれがきっかけで僕は恋に落ちたのかもしれない。
共に過ごしたのはたったの1年間だったが、その記憶を反芻するように、僕は彼女との時を噛みしめた。

幼少の頃に受けた衝撃というのは、その人の人格形成に大きく関わってくるのだろう。
僕は、生活の全てを彼女への妄想のためにつぎ込んでいると言っても過言ではない程の暮らしをしていた。
新しいCDが出れば、この歌は僕のために歌ってくれているのかもしれないと思い、
写真集を見ては、この視線の先に僕を想い描いているかもしれない、と。
そんな妄想の時間は、僕の幸せの全てだった。
今、僕が彼女に会えるのはコンサート会場でのみだが、いつか2人きりで会って、思い出話に花を咲かせる日が来るだろう。
その時、僕はこう言うんだ。
「君にとっては思い出かもしれないけど、僕にとったら君はまだ現実なんだよ」 と。
その時に、どれだけ格好の良い言葉を使うか、僕は日々楽しく悩んでいた。
256 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/09(日) 17:02:08.16 ID:J6n9Q/bp0
夏休み、僕は東京に行くことになった。
彼女のサイン会が東京で行われるのだ。
地方に住む僕にとって、なかなか生の彼女との接点はない。
このチャンスを逃してなるものか、と、僕は必死にアルバイトをしてお金を貯め、東京までの旅費を確保した。

そしてついに当日がやって来た。
彼女にかけるセリフは何度も何度も繰り返し、本番に備えて練習を怠らなかった。
彼女は喜んでくれるだろうか?
どのファンよりも、僕が絶対に1番長く彼女を追いかけている。
その誇りを胸に、僕は東京行きの列車に乗り込んだ。

初めての東京は、少し冷たい感じがした。
それでも僕は、地図を片手に彼女との再会場所へ胸躍らせて向かう。
会場に着くともう長蛇の列ができており、僕はその1番後ろに並んだ。
少しして振り向くと、もう先が見えないくらいの人が後に続いている。
やっぱり彼女は人気があるんだな。
僕は少し得意げに胸を張った。

そして、いよいよ僕の順番が回ってきた。
長年夢に見てきた彼女との再会。
練習の成果を試す時だ。
大人になった僕を見て彼女は気付いてくれるだろうか?
彼女は幼稚園の頃のまま、可愛らしい面影は何一つ変わっていない。
257 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/09(日) 17:03:52.90 ID:J6n9Q/bp0
「こんにちは」
笑顔と共に細い腕が差し出される。
「君の思い出かもしれないけど僕は進行形で現実が・・・・・・」
しまった、少し噛んでしまった。
彼女は不思議そうな顔をしている。
慌てて取り繕うように僕は続けた。
「○○県から来て僕らは幼稚園で一緒で結婚しようって、ずっと好きでした」
これで理解してくれただろうか?
僕の心は、やり切ったという満足感だけが支配していた。
しかし、僕の気持ちとは裏腹に、彼女は不思議な顔をやめようとしない。
「もしかして勝ちゃん?」
そんな言葉を期待して待っていたのだが、出てきた言葉は
「すみません、誰か来て下さい」

僕はマネージャーと呼ばれる男に会場の隅に連れてこられてしまった。
「どうしたの?」
「幼なじみなんで挨拶をしようと思って・・・・・・」
「うーん、個人的な話は困るんだよね」
「じゃあせめて○○県から来たことを伝えて下さい」
「すみませんが、イメージがあるし、横浜育ちってことになってるから」

彼女の方に目をやると、別の男の手を取り、笑顔で会話していた。
あの笑顔は僕のものになるはずだったのに・・・・・・

「悪いけど、もう帰ってくれるかな」
追い出されるように僕は会場を後にした。
行きは冷たく感じた東京の景色が、今はなぜか心地よい。
僕は長い夢から覚めた気がした。

初めて現実を見て、ようやく彼女から卒業できそうだ。       完                               
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 17:10:35.21 ID:A8EQr4SqO
お題「辞書」投下します
って言っても迷走の末辞書から離れちゃったけど ごめんね
259辞書:2006/04/09(日) 17:11:50.01 ID:A8EQr4SqO
辞書を引いてみた。『鳥』を探した。掃除中に出てきたものだから、めくる度に埃っぽかった。
鳥――鳥類。にわとり。にわとりの肉。
僕の思うような鳥の意味は乗っていなかった。僕はにわとりなんか飼ったことはない。
僕が飼っていたのは小鳥のピーちゃんだ。あの頃は鳥の種類なんて興味も持たなかったから、ピーちゃんが何て鳥だったのか知らない。
とにかくピーちゃんは僕の思い出でいつまでも心に残っていた。

「まったくよく逃げるなぁ、盗んだ車で」
僕は車を盗んだ張本人を追っていた。
夜の街にやかましくサイレンが響く。犯人にもう少しで追いつきそうだった。
僕は車を加速させた。
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 17:12:49.26 ID:A8EQr4SqO


ピーちゃんはある日おじいちゃんが僕にプレゼントしてくれた。
可愛い色鮮やかな鳥で、田舎の古い畳屋敷には場違いだった。
そんなことも気にせずピーちゃんを様々な場所に連れて行ったものだ。

一瞬視界が暗転した。何も見えない、暗闇。
しかし、僕の指にピーちゃんがとまっているのだけが見えた。
「ピーちゃん…?」
あのやけに涼しい、熱帯夜明けの朝、居間には空になった鳥かごがあった。
あの時流したのとは、明らかに違う涙が今、僕の頬を伝っている。
今僕の指に止まっているピーちゃんには、天使のわっかがついていた。


終わり
261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 17:13:47.53 ID:A8EQr4SqO
辞書はお話のきっかけてきな扱いに…
途中スランプになりつつ苦しんで生まれました
批評お願いします
262以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 17:19:45.26 ID:A8EQr4SqO
>255
なんだか切ない気持ちになりました(ノД`)
でもオチが爽やかで良いなあと思いました
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 17:24:58.26 ID:FX2abxsEO
どれ、やってみようか。
お題プリーズ
264以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 17:26:00.75 ID:A8EQr4SqO
つファンタフラミンゴ味
265以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 17:27:28.80 ID:FX2abxsEO
任せろ
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 17:36:54.89 ID:hWQjVMho0
ほしゅ
267以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 17:45:52.23 ID:xm093sg+0
268とりあえず途中まで投下:2006/04/09(日) 17:51:46.12 ID:FX2abxsEO
ファンタフラミンゴ味

どういうことだろうか?
僕はただ電車に乗り、学校へ向かっていただけなのに。

いつも通りの登校の筈だった。
だが今日は違った。
電車から降り、改札を通った途端に黒いスーツにサングラスをかけた二人組の巨駆の男に腕を取られ、
黒塗りのベンツに強制的に乗せられたのだ。
外車独特のエンジンの音が響く中で、僕は後部座席に座っている。
両脇には、先程僕を車に乗せた男達。彼らは仏頂面で前を見据えたまま、微動だにしない。

何か言おう、聞こうとするのだが、車内の空気がそれを許さないのを感じる。
バックミラーに写る初老の運転手の目付きは胡散臭く、
たまに視線が合うと眉間に皺が寄る。どう考えても友好的な雰囲気ではない。

車窓に写る風景は都会のビル群から住宅街、農村地帯へと移る。
この間、車内の殺伐とした空気へのささやかな抵抗として咳払いを何度か試みたが、
その度に運転手がミラー越しに僕を睨んだ。
僕が彼の親の敵かと思ってしまう程、憎しみのこもった視線だった。
だから僕は、三度目でそれをやめることとなる。
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 17:55:06.29 ID:FwwC6I6C0
>>259
少々辛口に。
まず御自分でも指摘している通り、お題がお題として成立してませんね。
それとカーチェイスの下りが唐突な印象です。
サイレンが鳴るという事は主人公は刑事なのですか?それとも犯人を追う主人公をさらに追うパトカー?
このあたりの説明不足のせいで、段落全体がわかりづらいものになっていまし、
描写そのものも淡白なので迫力が出ていません。
また、ラストの事故(ですよね?)に繋げるのでしたら、短い作品ですし
わざわざ車を盗まれてカーチェイスの様な状況にせずとも、只の事故で十分だったと思います。
色々言ってしまいましたが、特に第一段落はテンポも良く、引きつけてくる内容でした。
なんかやたら辛口ですね。すみません。
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:00:49.90 ID:OIpee/2z0
辞書には色々な文字が躍っている
しかし、君の頭の中はどうだろうか。

これだけの漢字、文字、文脈がすべて入っていると思うだろうか
---そうは思わないだろう
何故こんなに何も知らないことが多いのに
何故辞書が読めるのであろうか

---このように私は何も知らないところから知るにいたるひとつの知見を
研究している。
無から有へ。無限から有限に向かう
私はこのような一連の動作を”立ち向かうもの”
---スタンド と読んでいる

私が無から有へ向かう”スタンド”能力を得たのは
まだ私が学生のときであった。
私の背後に立つ(私は彼を悪霊としか思わなかったが)
その”スタンド”は私の意志で動かせ、さらには人に危害を加えることができた
「・・・俺は呪われている・・・やれやれだぜ」
当時私は超能力、ESP、予知等のオカルト現象に凝っていたため
自分自身の精神に何か問題があるのではないかと思い不安になった。
そして、警察の留置所に厄介になったのである。

----私の半生を捧げた”スタンド”には”DIO”と言う名の人間(と呼ばれていたもの)
が深く関わっており-------------------

ノートはここで引きちぎられ終わっていた
271以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:09:28.38 ID:FwwC6I6C0
>>255
なんて痛い話なんだ。主人公のギリギリな心境に不思議に移入させられてしまいました。
オチの悲しさもお題とカッチリと嵌ってますね。
何より伝えたい内容をそのままにスラスラと伝えられる文章力に脱帽です。
ウラヤマシス。
読みやすいなあ。
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:16:34.32 ID:A8EQr4SqO
>>269
多少言い訳をしますと逃げた鳥を追うのと一応主人公が刑事という設定で、犯人を追うっていうのを被らせたかった意図があります
まあでも描写不足は否めませんね、お題についてはホント投げちゃった感じで申し訳ないです
273ファンタフラミンゴ味2:2006/04/09(日) 18:28:56.47 ID:FX2abxsEO
僕は奇妙な洋館の一室に居る。
目の前には赤い派手なガウンを羽織った、頭の禿げた中年の男が居る。
僕の両脇には、勿論先程の大男二人。
室内には趣味の良い調度品や高そうな美術品が置いてあり、
地方の一高校生の自分には生涯縁がなさそうな場所だ。

「問題は、君自身にある」

中年の男が、重々しく言った。

考えてみれば、朝起きて親と交した挨拶以来、今日初めて僕自身に投げかけられた言葉である。
僕は首を捻り、はあ、と溜め息とも返事ともつかない声を出す。

「君が考える以上に、君は問題を抱えている」

僕が考える以上に。
何か言おうと口を開くが、正しい返答が見付からず、僕は何も言わず口を閉じた。

「君が考える以上の問題、ということは君には考えが及びつかない問題のことだ。分かるかね?
 要するに、考えるのは無駄だということだ」

さいですか。僕は頷き、次の言葉を待つ。

「君は、ファンタオレンジが好きだね?」

僕は頷いておく。
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:41:04.87 ID:FB6wAiQoO
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1144509875/
↑の痛いスレでVIPPERが馬鹿にされてるお。
(#^ω^)今直ぐ突撃するお!!!


24:フリーザ◆.uGsfeW6pU :2006/04/09(日) 09:47:52 ID:??? [sage]
てめえらリアルではこんな事やらかす度胸ないだろ?
朝からこんなスレに張り付きやがって、全く救い用のない屑共だな・・・・
ネットでしか生きられない雑魚のくせによ、おとなしくしてろ!!!!
文句あんなら直接もの言える度胸がついてからにしろ。
糞VIPPER共が!!!

29:フリーザ◆.uGsfeW6pU :2006/04/09(日) 09:59:28 ID:??? [sage]
無駄な言葉発してる時間があるんならさっさと職探せよ。
あんたら、そうやってネットで暴れんのを低脳の証って知らないの?

83:名無しさん? :2006/04/09(日) 15:24:05 ID:m5ZNfXi9
またVIPPERかよ???マジきもいんだけど
そこで何してんの?さっさときえてくんない?臭いんだけど???。ていうかVIPPERって
ダサい服きてるキモオタばっかりいる場所でしょ?
よくVIPPERとかきもい名前語ってられるよね。マジでVIPは2ちゃんのガン細胞だ
275ファンタフラミンゴ味3:2006/04/09(日) 18:42:00.54 ID:FX2abxsEO
確かに僕は、ファンタオレンジをよく飲む。だがそれは決して、ファンタオレンジが好きだからではない。

小さい頃ファンタのCMで使われていたコピーに、
“オレンジよりオレンジ味”
という意味不明なものが使われていたからだ。
本来のオレンジを越えてしまったオレンジ味など、それは既にオレンジの味ではない筈だ。
大体何を持ってオレンジの味を越えたとしているのだろうか?
味自体を見ても、唯のオレンジ味の炭酸飲料じゃないか。

この話を友人にする為に、僕は日頃からファンタのオレンジ味を愛飲している。
ウケ自体はイマイチだし、ウザがられることも多いが、
それでも“ファンタオレンジ味キャラ”としての地位を確立することは出来る。
それはこの荒涼たる資本主義の競争社会に置いて、
取るに足らぬ俗物として埋もれない為に僕が考えだした一つの生存術である。

効果の程は、ともかく。

「つまりは、それなのだよ」

僕は黙って次に投げ掛けられる言葉を待つ。
その間に左隣の男が、小さく鼻をすすった。風邪でもひいているのだろうか。
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:02:30.22 ID:fTeMU49P0
ほすすす
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:17:14.46 ID:q6TlVRm+0
保守。
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:30:03.06 ID:5GKjFUKn0
ほす
>>ファンタ
おもしろいけど一纏めに投下してくれると読む側としてはありがたいお
279ファンタフラミンゴ味4:2006/04/09(日) 19:52:53.67 ID:FX2abxsEO
落ちそうだから投下しとくぜ。
正直電波受信仕切れないwwwwwwwwwwwwwww

「君が最後に他に買った飲み物を思い出せるかね?」

買った飲み物。
僕は平気で水道水を飲める人間だし、お茶は家に常備しているので、わざわざ買わない。

最後に買った飲み物。
考えてみるが、脳裏に浮かぶのは、様々な場面で、様々な友人と飲んだ、ファンタオレンジ。
何処かで記憶を取り溢していなければ、僕にとってのジュースとはファンタオレンジであった。

「思い出せません」

かすれた声が出た。
僕は軽く咳払いし、うつ向く。つまらない悪戯で教師に説教されているような、気まずい気分になる。

中年の男は突然僕に背を向けた。

「君はフラミンゴを知っているか」

フラミンゴ。
僕の頭に浮かんだのは、ピンク色のガチョウ。

「あ、走る、鳥、ですか?」

乾いた声が出る。喉の調子が悪いのは、緊張のせいだろう。喉に手をやり、再び咳払い。
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:08:02.08 ID:5GKjFUKn0
ほほ
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:11:28.08 ID:A8EQr4SqO
ほあーっ
お題plz↓
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:12:21.86 ID:5GKjFUKn0
HEAVY METAL
283以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:13:52.57 ID:A8EQr4SqO
>282
把握
284 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/09(日) 20:24:20.02 ID:J6n9Q/bp0
>>255
ありがとうございます。
少しだけ笑ってもらえると嬉しいです。

>>271
正直、ありきたりな話かな?という不安もあったんですが
そう言っていただけるとありがたいです。
これからもたくさん書いてみたいと思います。
285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:38:19.65 ID:q6TlVRm+0
保守。
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:38:41.94 ID:u1ulfg/RO
ほす@執筆中
287 ◆WGnaka/o0o :2006/04/09(日) 20:43:32.32 ID:JHWX2MZu0
今週も品評会が開催されていたこと今頃知った
間に合うかな…明確な締め切り時間なさそうだけど
288以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:46:13.83 ID:FX2abxsEO
「そうだ。飛ばない、走る鳥だ。君は飛ばない鳥についてどう思うかね?」

飛べない豚は、唯の豚だ。
僕は『紅の豚』のポルコ・ロッソの言葉を思い出す。あそこまで渋い豚はなかなかいない。
彼は作中で人間の姿に一瞬戻るが、僕には豚のポルコ・ロッソの方が格好良く思えて仕方がなかった。
それは関係ない。
僕は無関係な方向に走り出した思考をたぐりよせる。

飛べない鳥は唯の鳥だ。

これじゃあ、何の説得力もない。鳥はどちらかと言えば、飛ぶイメージが一般的だ。あの鶏でさえ飛ぶのを、僕は知っている。


「何故彼らは飛ばなくなったのだろうか」

中年の男は背を向けたまま僕に問う。

「何故彼らは地を走ることを選んだのだろう」

僕は哲学には疎い。生物学にだって興味はない。
沈黙で返答をするしかなかった。

「ファンタ・フラミンゴ味」
289卒業 1:2006/04/09(日) 20:50:57.16 ID:q6/olrN80
4月。
桜は満開。薄いピンクの花びらが春風に揺られて、ひらひらと宙を舞う。
日本全国津々浦々で、入学式や入社式が執り行われる。
東京私立、美府高等学校においても、それは変わらない。4月11日にほかの学校より少し遅めの入学式が開催されていた。
只、この学校には一人の問題児がいて、教師達は頭を抱えていた。
そしてこの春とうとう、高校生活が怒涛の7年目に入ったその問題児が、新たな問題を引き起こそうと画策していた。
290卒業 2:2006/04/09(日) 20:51:21.16 ID:q6/olrN80
「いいか、俺が合図したら俺もろともでかまわん、撃て」
22歳になる高校一年生が、5つ歳下の二年生に命令する。
「分かりました。山田さんの敵は俺が必ず取ります。安心して逝っちゃってください」
重々しく二年生が頷く。その手にはUZI/9mm、俗に言うサブマシンガンがしっかりと握られていた。
「氷川。思えばお前には本当に世話になった」
22歳高校一年生の山田さんが語りだす。
「去年の春、俺が起こした三度目の4・11。あの激烈な闘争を生き残ることができたのは、お前の命がけのサポートがあったればこそだ」
眼を細めて虚空を見つめる山田さん。同じくあの日の事を思い返し、遠い眼をするサブマシンガンの氷川君。
「怒りに我を忘れた教師達がナパーム弾を炸裂させまくったあの日、ですね」
氷川は、鮮明に覚えている。ベンゼン21%ガソリン33%ポリスチレン46%を完璧に混合させたナパームの火炎は千度まで達し、
夢と希望に満ち満ちた新入生たちの記念すべき式典を、阿鼻叫喚の地獄絵図へと叩き落とした。
「あの時は、本当に死ぬかと思いました。プールに飛び込んでも消えないんですもん。ナパームの火って」
「怖い思いをさせて、すまなかったな。しかし俺も、まさか聖職者たる教師が、あれほどの大量虐殺兵器をあんな限定空間内で使用するとは想像もしていなかったんだ」
山田さんの苦渋の顔を見て、あわてて氷川が取り繕う
「そんな、山田さんが気に病むようなことじゃないですよ。全ては、あの腐れ教師の所業です。俺は高笑いを上げるあのハゲの顔を、一年たった今でも、夢にまで見ます」
「しかたがないさ。それで普通、いや、お前の精神は間違いなく頑強だよ。あの地獄の入学式を生き残った生徒の大半は、PTSDで未だに登校拒否を起こしているというのに」
ガタガタと震えだした氷川の肩を、ぽんぽんと叩いて、ゆっくりと山田さんが立ちあがった。
「さぁ、そろそろ行こう。四度目の聖戦が今幕を開ける。たとえこの身が粉々に砕け散ろうと、新入生達は俺が守り抜く。もう誰も、傷つけさせやしない」
「はい!……山田さん。俺、もし今日を生き延びることができたら、あの娘に好きだって言おうと思ってるんです。当たって砕けるだけでしょうけど」
山田は、式典が行われている体育館へと歩みを進めながら、背中越しに氷川に伝えた。
「お前は、自分の価値というものをもう少し知るべきだな」
氷川も立ち上がり、山田の後に続く。
「俺の、価値ですか?」
山田の背中に問いかける。
巨大な体育館の門に手を掛けて、中へと踏み込む直前、山田は氷川に教えてやった。
「ダイヤモンドを砕く女など、どこにもいる訳がないのさ」
291卒業 3:2006/04/09(日) 20:52:24.99 ID:q6/olrN80
ばぅん!
重い音を響かせて、体育館の入り口、右の扉が開け放たれる。
鼓膜を振るわせるは爆音、鉛が叩き込まれる衝撃に耐え切れず、鋼鉄で出来た入り口左の扉がひしゃげ、吹き飛んでいく。
山田を待ち構えていたのは、ベレッタ、トカレフ、マシンガン、ライフルとまとまりの欠片も無い銃器を手にした教師達。
その数、8人。
弾幕の正射が終わる。
もうもうと立ち込めていた硝煙が晴れて、何百という穴が穿たれた体育館の入り口。そこに、山田の姿は無い。
「上だ!」
教師達がその声に反応して、銃口を天井へ向けていっせいに乱射。
「嘘だよ」
声の主、山田が穴だらけの入り口に突如出現した。
山田の右腕が一閃。
腕の一振りだけで、8人の教師達がばたばたと崩れ落ちる。
「敵の言動に振り回されるなど、考えられぬ愚かさだ」
銃の構え方、グリップの握り、小刻みに震える方、なにより始めてみる顔ぶれだったので、実戦経験の無い新人だと予想したのだが、間違いなかったようだ。
山田はゆっくり中へと踏み込む、体育館は二重扉になっており、ここは靴を脱いだりするスペース、そしてもう一つの入り口、正面の扉を開けると、入学式をやっているはずだ。
扉に手を当てる
「来たか。山田」
汚い声が山田の耳元で囁いた。
292卒業 4:2006/04/09(日) 20:52:48.62 ID:q6/olrN80
「毎年毎年、ご苦労な事だ。留年した腹いせに入学式で暴れて停学、留年、そしてまた暴れる。いつまで続ける気だ」
「この学校から、お前達教師どもを叩き出すまでだ」
山田がそう言うと、禿頭の男、美府高校理事長にして校長、最強の教師東山がゲラゲラと笑い出す。
「学校から教師を追い出して、それで何をするというんだ?毎年毎年、ぞろぞろとゴキブリのように這い出してくるお前ら生徒とは違うんだぞ。貴重な人材だ」
山田はゆっくりと東山から距離を取りつつ、右手を握りこんで構える
「学校とは、生徒を成長させるための場だ。教師から人生を学んでな。しかし、この高校はアンタが来てから変わった」
「『変えた』のだよ。ゴミのような生徒を殺し、優秀な人間だけを作り上げる。真の教育をする場へと」
「そんなものが教育であってたまるか!」
激昂した山田が右手を振り上げるより早く、東山の革靴が山田の右わき腹へと突き立った。
予備動作無し、骨のへし折れる音が聞こえるまで、何がおきたかも分からぬまさに神速の蹴り
「右手に持ってるのは、羅漢銭だろう。達人は一息五打を放つというが、お前は一息で八打を放った。非凡な才能だ。だから殺さないのだが
こうも毎年何人もの教師を殺されては、さすがに困るというものだよ」
低いうめき声を上げ続ける8人の教師を見下ろしながら、東山は嘆息した。
「殺してはいない」
脇を抑え、痛みを押し殺して山田がそう言うと、東山の唇が釣り上がる
「ん、そうか?俺には死んでるようにみえる。ほらこいつなんて、顔が背中を向いてやがる」
手近にいた教師の首に靴底を乗せて、ばきばきと音をたててその教師の首を踏み砕いた
「東山ぁ!」
山田が東山に飛び掛り、懇親の力を込めて羽交い絞めにする
「それで、どうするつもりだ?ええ」
東山が体を揺する、山田は必死ですがりつくが、もう長くは持たない
「氷川!今だ!やれ」
山田の合図と同時に、氷川が飛び出して
「うあああああああああー」
フルオート正射。弾丸の嵐の中で踊り狂う東山と山田。
293卒業 5:2006/04/09(日) 20:53:38.10 ID:q6/olrN80
「ぐあぁぁぁー」
全身に鉛の弾を打ち込まれ、自らの血溜まりに崩れ落ちる東山。それに覆いかぶさるように、山田も倒れる。
「きさま……最初から、死ぬ気で……」
その言葉を最後に、東山は絶命した。

「山田さん!」
氷川が山田に駆け寄り、抱き起こす
「よくやった。それでいい」
ごぼごぼと吐血しながら、山田は氷川に笑顔を向けた
「本日、この時を持って、俺はこの学校を卒業する。あとのことは、全てお前に任せる。美府高校を、頼む」
「分かりました」
戦い続けた漢の一生が、今終わった。

                   

                                 完
294以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:56:36.24 ID:q6/olrN80
批評願います
295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:10:00.48 ID:vmw2sZa00
うんこ
296ファンタフラミンゴ味5くらい:2006/04/09(日) 21:12:08.21 ID:FX2abxsEO
ファンタ・フラミンゴ味?

沈黙。
部屋の空気が、先程と変わっている。両脇の男達の顔が引きつる。中年の男は、震えを隠せない様子だ。

「君に、分かるかね?」

何が?
僕は首を横に振る。
だが、中年の男は背を向けているのでそれが見えない。

「フラミンゴとは翼を失った鳥の象徴だ。そして、君はファンタ無しには自己を立脚できなくなっている」

僕はここで思考を止めた。我ながら、英断だったように思う。
世の中には頭がおかしい人物が居る。僕に分からないことは沢山ある。
どうせ考えても分からないなら、最初から何も考えず、状況を受け入れるだけの方が賢明だ。

その後はよく覚えていない。
何かを騒ぎ立てていた中年の男は白眼を向いて倒れた。
両脇の大男達が慌てて彼に駆け寄り、抱きかかえ、部屋の外に運んで行った。
僕は何も言わず、ただその様を眺めていた。
297 ◆Qvzaeu.IrQ :2006/04/09(日) 21:23:21.52 ID:Bj74fN0/0
 俺も卒業で書きたいんだが、期限は今日中?
298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:29:38.58 ID:FX2abxsEO
これって何?期限とかあるの?
何も知らないんだけど
299たばこ:2006/04/09(日) 21:36:00.80 ID:+Ji9cXxF0
「我が社では、社長の方針により社内での喫煙を一切認めておりませんが、たばこは吸いますか?」
「あ、たばこですか、たばこは二十歳過ぎたのでもう吸っていません」
                         おしまい
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:37:53.94 ID:q6TlVRm+0
>>297、298
一応、そういうことらしい。
以下、まとめサイトより引用。

締め切りは日曜の夜までです。日曜日の深夜か、月曜にでも、
参加した人、してない人でも意見交換してくれると幸いです。
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:38:35.83 ID:q+3d9r5U0
>>297
期限は今日零時まで。
>>298
お題「卒業」のネタは今日深夜まで。
その他のネタはお好きな時に。
但し題材自由にして収拾付かなくなっても困るから
お題は安価指定でできれば頼む。
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:41:58.19 ID:q6TlVRm+0
書き手待ちにある「自転車の旅 海岸沿いの道路」書き終わったんだが、7レス分 orz
投下してよいものだろうか。
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:47:30.29 ID:FX2abxsEO
>>301
d
今度共通お題参加してみるよ。
正直ファンタフラミンゴ味は書くのも読み直すのも辛いwwwwwwwwww
オチつけらんねえwwwwwwwwwwww

バラバラ投下して悪いね。
まあ長い保守だと思ってスルーしてくれ
304 ◆Qvzaeu.IrQ :2006/04/09(日) 21:48:31.00 ID:Bj74fN0/0
>>300,301
ありがとう。今からだけど、早速書き始めるよ。
迅速なレス本当にありがとう。
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:57:09.67 ID:fTeMU49P0
お題くださいな
306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:58:12.70 ID:eLrJy7d70
舞踏
307以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:58:19.84 ID:+Ji9cXxF0
2アウト満塁
308ファンタフラミンゴ味6くらい:2006/04/09(日) 21:59:39.53 ID:FX2abxsEO
「ファンタとかフラミンゴとか、何だったんですか?」

初老の運転手は答えない。
一人館に残された僕を連れだしてくれたのは、彼だ。

相変わらずの無言。
しかし、ミラー越しに見える彼の顔は、心なしかここに来た時よりも優し気に見える。
だからこそ今僕は彼に質問しているのだが。

返答が来るのを諦めた僕は、黙ったまま車窓を眺めていた。

「見かけだけの意味性に捕われないことです」

顔を上げ辺りを見回すと、いつの間にか車は駅の前で止まっていた。

「はあ」

何とか返事をすると、運転手はハンドルを握り、前を向いたまま続ける。

「ファンタだろうが、フラミンゴだろうが。何だってあなたに結びつけることは可能なのですよ」

「へえ」

「大事なのは、その本質です。この場合ですと、あなたが本当に知るべきことは、ファンタやフラミンゴではない。そうじゃありませんか?」

正論である。僕が本当に知りたいのは。

「何でこんな風に、拉致まがいのことを僕はされたのでしょう?」
309ファンタフラミンゴ味7くらい:2006/04/09(日) 22:00:48.13 ID:FX2abxsEO
運転手は僕の方に振り向いた。
ミラー越しには分からなかったが、彼は鼻の下によく手入れをされた上品な髭を生やしている。
あの中年の男よりは、運転手の方が余程洋館の主人、という風格を持っている。

「それがあなたにとって必要なことだからですよ」


その日以来、僕は何となくファンタを飲むことをやめた。
翌日に改札を通る時は流石にビクビクしたものだが、大男達が僕を連れていくことはなかった。

僕は何か変わっただろうか?
多分何も変わってないと思う。
もし変わっていたとしても、それに気付くのはもっと先のことだろう。

―了―


さあ、サンドバッグを叩くんだ
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:00:49.25 ID:fTeMU49P0
>>306
把握
>>307も入れられるよう頑張ってみる
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:01:35.29 ID:2odh5aqM0
まとめって現在進行形で更新されてるの?
312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:07:45.96 ID:BRqZIzGh0
品評会か、今気づいたwww

がんがる。
313卒業:2006/04/09(日) 22:08:37.55 ID:+Ji9cXxF0
ショート小説

「ついに俺もココを卒業か・・・」
辛いことや悲しいことがあったけど、俺の本当の居場所だったのかも知れないな。
「おい!いつまで俺に荷物を持たせる気だ!とっとと消えろ!そしてもう来るんじゃないぞ1140番」
                        おしまい
314自転車(MTB)で旅、海岸沿いの道路 1:2006/04/09(日) 22:12:04.41 ID:q6TlVRm+0
投下。


 焼け付くような日差しの中、君は今さっき君を追い抜いた空色の自転車を睨みつけている。
君の3倍……そうだな、時速30キロは出ているに違いない。軽装だったから、近所の人かもしれない。
あっという間に離れていってしまったから、どんな人だったかはわからない。
確認できたのはヘルメットからこぼれるセミロングの茶髪だけだった。若い男かな?
 君はというと、先述の自転車とは対照的に、ノロノロと、かなりの重装備でMTBを漕いでいる。
 背中はびしょ濡れで、リュックの中に汗が染み込んでいることが予想される。
 シートからは、キコキコと嫌な音がする。ギアも同じように、カチャカチャと音を立てている。
 長い上り坂だから仕方ないかもしれないが、ちょっとMTBの方が限界かもしれない。
油くらい注して欲しいものだ。全く。
 
 そうそう。君は今、海岸沿いの道路、それも傾斜7度くらいの坂道を走っている。
坂としてはゆるい方かもしれないが、いかんせん、君は長旅で疲れている。
 最後に休んだのはいつだったか。雲ひとつ無い空から、日光が容赦なく照り付ける。 

(坂を越えれば天国のような下りと、海水浴場や旅館が見えてくるはず)

 そんな希望を胸に抱き、息を切らして自転車を転がしているわけだが、坂は長い。
 とてつもなく、長い。
 てっぺんが見えない道を走りつつ、君はなぜこんなことをしているのか思い返していた。
315自転車(MTB)で旅、海岸沿いの道路 2:2006/04/09(日) 22:12:38.51 ID:q6TlVRm+0
 君がこんな旅をしようと考えたのは、夏休みに入ってすぐのことだった。動機は家出である。
 成績の不振が元で、両親と大喧嘩をしたのだ。
「やってらんねぇ」と思った君は、どうせ夏休みなんだし、家を出てやろうと考えたわけだ。
 行き先は考えている。海辺の町に住む、父方の祖父母のところ。
 登校日には帰ろうと思ってる辺り、君もまだまだ子供なんだろう。
「きっとそのころには両親の頭も冷めているに違いない」と考えているのもある。
 返って怒っている可能性の方が高い気もするが、それは考えないようにした。ポジティヴに。
 着替えとキャッシュカード、最低限の工具、修理マニュアルをリュックに詰め込み、早朝出発。
 貯金はかなりの金額があった。恐らく、やる気さえあれば日本一周も考えられるほどの。
 コンビニで地図を買い、金を下ろしながら、ここまで4日ほど漕いで来たわけだが……。

 祖父母の家に近付けば近付くほど、ATMやコンビニなどと言う便利な物は無くなっていく。
 3食を全て買い食いに頼る君にとって、これは大きな誤算であり、痛手であった。
 更に、コインランドリーも今のご時勢、すっかり減ってしまっているので、洗濯も出来ない。
臭くて重い荷物が増えていくばかりなのである。
 「衣・食・住」人間に生活に必要な要素が完全に欠落してしまって1日半。
空腹感は絶頂・辛うじて残っていたスポーツドリンクも打ち止め・荷物は重くなる一方の三重苦。
 その上で、今の上っている坂だ。
「この坂の先に、祖父母がいる町がある」という希望がある分、マシではある。
316自転車(MTB)で旅、海岸沿いの道路 3:2006/04/09(日) 22:13:20.19 ID:q6TlVRm+0
 さて、話を戻そう。
戻すといっても、相変わらず君はぜえぜえ言いながらペダルを漕いでいるだけなのだが。
 景色もさして変化は無い。右に道路と崖。その先に海。左には林。300mほど先にバス停。
小さいながらも小屋のようなバス停だ。バスの間隔は相当長いのだろう。
 振り返れば下り坂。あぁ、下にも道があるなら今すぐ下りたい。君は思った。
 しかし、残念ながら祖父母の街に行くには、自転車ではこの道しかないのである。
 後ろを時折振り返りながらも、ただひたすらに、君は坂を上る。
 すると、前の方から見覚えのある自転車がやって来た。先程の空色の自転車だ。
 ハンドルは競輪などで見られるドロップタイプ。カブトムシの角が変形したみたいな形。
泥除けやスタンドなど、余計な装備は一切排した走るための自転車。
フレームにボトルホルダーがついている以外、鍵さえもない。
 サングラスで顔を見ることは出来ない。髪をセミロングにする男など多くいる。
が、よく見ると本格的なジャージが描く体のラインは、女性の物だと分かる。
 彼女(仮)は、君と擦れ違ったかと思うと、すぐさまターン。君の右についた。
 何かと思った君は、彼女(仮)の方を向いた。彼女はサングラスを外し、
「ねぇ君! 大丈夫?」と、話しかけてきた。正直話す気力も無かった君は、頷いただけだ。
 その様子は、彼女にはとても大丈夫そうには見えなかったらしい。
 彼女はボトルホルダーからボトルを外すと、蓋を開け、君の頭に中身をぶちまけた。冷たい。
「何するんですか」
 あんまりにもいきなりだったものだからMTBを止め、声を荒げた。ぼそぼそと小さい声だったが。
 彼女も自転車を止め、こちらを睨む。
「元々汗だくでしょ。変わりないよ」
「だからといって、いきなり過ぎます」
「ほら、言葉にも覇気が無い。ご飯もまともに食べてなさそうね」
「何のようですか」
「別に。勝手におせっかい焼いているだけよ」
「じゃあやめてください」
「やだ」
 君はこの女性の言動に半ば呆れていた。なんだこの人は。
 言葉で追い払うのは無理と判断した君は、無視して先に行くことにした。
317自転車(MTB)で旅、海岸沿いの道路 4:2006/04/09(日) 22:14:04.63 ID:q6TlVRm+0
 先に行こうとした君だが、足が言うことを聞かない。4日間ほぼぶっ通しで漕いで来たのだ。
 アスリートでもない君には、来るべき時が来た、というべきか。
 シートに座ろうとした矢先であるから、君はバランスを崩して倒れてしまう。
 足にギアが刺さるということはなかったけれど、起き上がれそうに無い。
思い出したかのように、足が引き攣り始める。
 「言わんこっちゃ無い」と女性は言ったが、足から全身を突き抜ける激痛に、何も言えずにいた。
 どうにかMTBから這いずり出て、林の方に避難しようとするが、動けない。
 その姿を見て、女性はため息をつく。
「よくここまで走れたね」
「褒め言葉として受け取っておきます」
「あら、一応、皮肉のつもりだったんだけど」
「じゃあ黙っててください」
「そんな状態の人を、放って置けるわけ無いでしょ。車に轢かれたいわけでもないでしょうに」
「……」
 今更ではあるが、君はここが道路のど真ん中だと言うことを思い出した。
 交通量こそ少ないが、確かに危ない。
「ほら、手を貸しなさい」
 背に腹は変えられない。君は、差し伸ばされた彼女の手を、痛みに震える手で取った。
318自転車(MTB)で旅、海岸沿いの道路 5:2006/04/09(日) 22:14:33.68 ID:q6TlVRm+0
 それから小一時間ほど、君は女性からの質問攻めにあっていた。
 なぜこんな旅をしているのか。
 どこから来たのか。
 MTBの整備不良はどういうことなのか。エトセトラエトセトラ。
 君は多くの質問を「関係ありません」か「聞いてどうするんですか」でスルーしていた。
 激しい眠気に襲われていたのも有る。
「結構口が堅いんだね」
 口を尖がらせて彼女は言う。
「褒め言葉として受け取る」
「文句だったんだけど」
「話して、どうするんですか。逆ナンじゃあるまいし」
 ほとんど舌が廻っていなかった。
「そうね。でも、気になったから声かけたんだし、逆ナンでいいかもしれない」
「昔から、しつこい奴は嫌われると……」
 もうほとんど寝言だった。すっと瞼が閉じる。
 だから、彼女の最後の言葉を君は聞き取ることが出来なかった。
「生きてるときにやってあげれなかったからね。これくらいはいいでしょ」 

 君は夢を見ていた。とても小さな頃の夢。
 君は補助輪を外したばかりの自転車を転がし、旧い町を走っている。
 よろよろと左右に振れる自転車を、後ろで誰かが支えてくれていた。
 誰だろう。なにか、とても大切な人だった気がする。
 君は振り返り、その誰かを確認しようとした。
 笑っている、女性。
「……ユキ、姉」

 そこで夢から覚めた。
319自転車(MTB)で旅、海岸沿いの道路 6:2006/04/09(日) 22:15:15.81 ID:q6TlVRm+0
「君、君。大丈夫かい?」
 誰かの声がする。男の声。
 揺さぶり起こされた君は身を起こし、「大丈夫です」と答える。
「バスの運転手から通報があってね。バス停に見慣れない少年が寝ていると」
 格好からして、男は警官なのだろう。結構いい年している。
 君は辺りを見渡し、
「女の人はいませんでしたか?」
 と聞いた。
 警官は首をかしげ、話では君だけだったと答える。
 なんだ、聞くだけ聞いて帰ったのか。勝手な奴だと君は思った。
「それよりも君、どこか行くアテはあるのかい」
「はい。この先の町に、祖父母がいます」
「一人で大丈夫かい。なんだったら、車を出すけど」
 警官は自転車でここまで来たらしい。近くにいたからだったそうだが、ご苦労なことだ。
「はい」
「そうか。じゃあ、気をつけていくんだぞ」
 そういって、警官は白チャリに乗って町のほうへ走り去っていった。
 君は立ち上がり、バス停の外に出る。
 君のMTBは、小屋の壁に寄り添うように立てかけられていた。
 何か違和感を感じたかと思ったら、チェーンにオイルが注されてあった。
 各ワイヤーなども調整されているようで、スムーズにギアが切り替わる。
 タイヤにもパンパンに空気が入れられている。
 日はまだ高い。あれから何時間も経っているわけではなさそうだ。
 君は彼女の整備の腕前に感嘆の声を上げる。プロの人かしらん。
 そういえば、最後に何か言っていた気がするが、覚えていない。
「ま、いいか」
 さすがにお礼を言わなくては、と思った君だが、彼女の素性は何一つ知らない。
 どうせ近所に住んでいるんだろうと考え、先に行くことにした。
 背負ったリュックは、心なしか軽かった。
320自転車(MTB)で旅、海岸沿いの道路 7:2006/04/09(日) 22:15:53.40 ID:q6TlVRm+0
「遅かったな」
 祖父母の家で待っていたのは、祖父母だけでなかった。君の両親もだった。
 君が脱力していると、君の父親が君の頭を乱暴に撫で回した。
「やるじゃないか。見直したぞ」
「でも、成績とこの件に関してはじっくり話し合わせてもらうわ」
 母親はまだ怒っているらしい。
 だが、君はなぜ両親にここに行くことが分かったのかわからなかった。
「やだ、今年は雪ちゃんの13回忌でしょ」
 聞いてみると、そんな答えが返って来た。ゆきちゃん?
「お前も薄情な奴だな。小さいころ、よく遊んで貰っただろう」
「あのMTBだって、雪ちゃんにもらったんでしょう?」
 あ、と君は声を上げた。
 小さい頃、田舎に帰るたびに遊んで貰った近所のコ。
 年上で、やたらとお姉さんぶって君をからかったり、世話を焼いてくれた女の子。
 確か、交通事故で亡くなった。
 トラックと、自転車の正面衝突。
「あ」
 また君は声を上げた。
 確か、ユキ姉が愛用していた自転車の色は……。
「あ、あ、あ」
 膝をつき、君は頭を抱えた。
 彼女が好んだ自転車の色。
「空、色……」
 それから、君は声を上げて泣いた。
 両親や祖父母が困惑する中、全く大人げ無いほどに泣いた。
 君らを見つめる空は、どこまでも済みきっていた。

 ― 終 ―
参考・イメージ ttp://www.cycleurope.co.jp/2006/lupo.htm
        ttp://www.louisgarneausports.com/bike/lgs-xc-casper.htm
321翻訳:2006/04/09(日) 22:16:56.24 ID:q+3d9r5U0
『「拉麺の丼を頭に被るコンビニ店員に一言物申す」
賢明にして勤勉なる読者の諸君は既にご存知とは思うが小生にはこの世にどうしても許せぬものが三ッある。
一つは塩で、一つは胡椒、そしてもう一つは拉麺の丼を頭に被るコンビニ店員だ。
厳密に言うならばそれは四ッで、そこには塩胡椒が入るのだがそこは割愛しよう。
さてここ数年の所、空前の丼ブームやら何やらのせいでどこもかしこも拉麺の丼だらけである事には、
諸君も心底辟易されている事とは思うが、かく言う小生も常々丼ブームなる滑稽にして珍奇なる現象には、
とりわけ丼の中でもあの心底愚かしいあの拉麺の丼なるものの蝗の如き大流行には常々苦言を呈してきたわけであり
こと最近では街を歩けば丼を配られ電車に載れば丼を出され挙句の果てにはカレー屋に言っても拉麺の丼に入った
カレーが出される惨状であり、日本文化の、ひいてはカレー文化の荒廃を放てはおけぬ小生としてはその度々に
責任者を呼びつけては怒鳴りつけておったわけだが、事これ先日に至っては拉麺屋に於いても拉麺の丼を
見た途端に常々の闘争によって刻み付けられた条件反射によって思わず店主を呼びつけて怒鳴りつけてしまい
不覚にも官憲の世話となる所であった訳であるが、その一事を鑑みても小生が
この拉麺の丼ブームの最大の被害者である事には特に異論は無いと思う。
ここで誤解の無いように申し上げておくが小生は何も若者文化を否定するような視野狭窄な人物では無い訳であり
若者がそれぞれの判断で個人的にあの様に拉麺の丼を頭に被りアフリカ土人の様に踊り狂うのを否定するわけでは決して無く、
小生が最近溢れておる小難しい言葉をベラベラと並べてはおるが結局の所自らが拉麺の丼が嫌いという感情的な一事を
オブラアトに包んだだけの連中とは一線を画すと言う事を証明する為にも何故拉麺の丼を頭に被るコンビニ店員が
社会学的人類学的に許されがたい存在なのかを理論的に証明するとしよう。
322翻訳:2006/04/09(日) 22:17:12.44 ID:q+3d9r5U0
まず第一に現代社会に於いてコンビニエンスストアとは日本そのものであり言い換えるならば日本とは巨大なコンビニとも言える。
この高度な現代社会に於いては圧倒的多数派の人間は(勿論小生も含む)一日二十四時間の内十時間以上をコンビニで消費しており
そのコンビニの店員が如何に重要な存在かはもはや議論の外である。
第二に食料品を扱うコンビニに於いて拉麺の丼には常に何らかの食物が入っておる危険性があり(特に熱々の拉麺)、
迂闊にこれらを頭に被り付けた日には大火傷は免れえず、死に至る危険性すら十二分に存在する。
それにも関わらず嬉々として拉麺の丼を被る彼らは自殺志願者とイコールであり、
これらの危険を察知しておきながら当問題を放置する当局の態度は怠慢を通り越して国民に対する虐殺行為と言わねばならない。
さて先日も小生がコンビニでいつもの様に投稿マニアックスを読んでいると一人の若い店員が目に入った。
相も変わらず丼を被り呆けておるその態度に小学校時代は仏の玄さんと呼ばれたこの小生も堪忍袋の緒が切れた。
実際にはその店員は丼など被っていなかった訳だがさして大した問題ではないのでここではこれ以上の言及を避ける。
するとこの水溶き片栗粉の様な顔をした店員がまた話のわからぬ男で僕は丼を被っていません等と訳の解らぬ事をベチャクチャと喋くりはじめる。
そこで小生はお前など話にならぬ店長を出せ店長を出せと喚き続けると漸く店長がやってきた。
するとこの店長がまるで風呂に溶かした入浴剤の様な顔の男の癖に、我輩の部下がどうしましたか等と酷く威張り腐った事を言い出す。
精密的学術的に言うならば店長は「我輩」ではなくズット「私」と言っていたがそれはささいな問題だ。
小生が客に向かって我輩とはなんだ我輩とはと怒鳴り散らすとこの店長がまたやたら頓珍漢な男で
私は我輩などと言っていませんなどと禄でもない屁理屈を言い散らかす。
小生の意見はご理解頂けたと確信するがここで結論として小生は全てのコンビニ店員に言いたい。
拉麺の丼を被るのは時と場所をわきまえよ、と。』
「何が言いたいんでしょうか、これ」
「ううん、『私はキチガイです』って事じゃあない?」
323翻訳:2006/04/09(日) 22:17:29.59 ID:q+3d9r5U0
『翻訳』  劇終

初めはこのお題で真面目な異文明接触ものをやろうと思ったんですが、
このオチを思いついた瞬間に思考の全てが
どんな腐った文章を、どんなうんざりする様な文章を書いてやろうかと言う方向に向いてしまいました。
途中で読む事を放棄してくれたのなら私の勝ちですが、
もしあなたが今全文読み終えてこのあとがきを読んでいるのでしたら私の完全敗北であなたの勝利です。

ちなみに深堀骨は大好きです。
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:22:22.86 ID:h9jZemMpO
http://hp23.0zero.jp/387/karibusu/
僕のサイトです
きてください><
掲示板に書き込みしてくれると嬉しいです(ρ_-)ノ
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:23:49.24 ID:q6TlVRm+0
生まれて初めて2人称に挑戦した。後悔はしていない。反省はこれからだ。

>>323
勝った。さあどう突っ込んでやろうかと思った矢先に結末。脱力した。
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:30:14.65 ID:FX2abxsEO
>>314
読ませる文体ですね。
個人的にオチは好きじゃないですけど、話自体にグンと引き込まれました。

>>321
読んだから俺の勝ち。
こういう小難しい言い回し嫌いじゃないから楽しく読めました。
言葉回しって語彙がないと出来ませんよね。羨ましい限りです
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:34:12.68 ID:BqnQkFWh0
このスレの程度が高くなっている件wwww
328ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/09(日) 22:35:23.33 ID:6pcx586i0
激しく遅くなった。酒癖投下

彼には親友が居た。小学生から数えて10年以上の付き合いだ。
大学を卒業した後、彼は研究室に残り、親友は製薬会社に就職した。
数年後、その親友は職場で出会った男と社内結婚を果たした。
結婚の報告は電話で、
「うふ、あたし、結婚するよ。」
「いきなりだな。だが蓼食う虫も好き好きとは良く言ったもんだ。」
「あはは。失礼ね、旦那のほうが蓼虫よ」
軽薄な会話だったが彼は親友の結婚を心から祝福していた。
 結婚式では純白のドレスをまとった親友の姿を指差して笑い、
「馬子にも衣装とはよく言ったもんだ。」
「あはは、馬子に失礼よ!」
軽口を飛ばして笑う親友は幸せそうだった。
 旦那のほうは真面目そうなうらなりびょうたんの青二才だったが、
親友が選んだ男ならそう悪い犯罪者では無いのだろう。

 親友が結婚してからは遊ぶ機会も減ったが、たまに研究室に遊びに来ては
くだらない話をした。フラスコで淹れるコーヒーが懐かしいと笑う親友は
幸せそうだったが、時々見せる寂しそうな表情は懐かしさからだろうか?
そうでは無いと思いたかったが、男の嫉妬は見苦しいぜベイビー、と心の中で
虚勢を張った。誰に張ったかは良く解からなかったが。
329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:35:54.18 ID:M8aR6sLY0
WIKIは勝手に編集していいのかな?
今日の品評会のことも書いてないし、編集は誰でもできるようになってるっぽいけど
330ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/09(日) 22:36:10.40 ID:6pcx586i0
 それから数年は静かな日々が続いていたが、ある日、夜中に親友から電話があった。
「あたし、旦那、やっちゃった。ど、どうしよう」
親友の震えた声を聞くのは中学校の時の肝試し以来だ。いやそんな回想してる場合じゃない
「どうしたんだ。とりあえず状況は!?」
「真面目な声、聞くの、久しぶりね、い、いっつも、つまらない、ことわざで、」
「落ち着いてくれ。今からそっちに行くから。家だよな?」
一体親友は何をやってしまったんだ?
「そう、そうよ、」
「すぐ行く。待ってろ!」
331ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/09(日) 22:36:32.87 ID:6pcx586i0
親友のマンションはここから車で30分もかからない。
彼は電話を切ると、寝巻き代わりのジャージのままで無理して買ったBMWに飛び乗り
暖機もせずに走り出し、すいている道を選んで全力で飛ばす。それでも親友の家までがやけに遠く感じた。
 親友のマンションに着いた彼は、インターホンを鳴らした。反応なし、次に親友の携帯にかけた。応答なし。
「クソッたれめ!どうしろってんだ!寝てんじゃあねえだろうな!」
ただ先ほどの電話の声を聞くと尋常じゃなかった。本人がやっちゃったと言ったのだ。
彼は警察と救急車を呼んだ。夜中に人の家に押しかけて通報するのは度胸が必要だったが、今はそれ所じゃない。
 たっぷり数十分待って警察と救急車が来た。事情を説明すると警察は管理人をたたき起こし、合鍵を出させて
親友の部屋に踏み込んだ。彼も一緒に踏み込みたかったが、警察の奴に止められた。外で待たされる。
しばらくすると担架で親友が運び出されて来た。意識はなさそうだ。救急隊員が親友の左手首を押さえている。
まさか自殺か?ふざけんな!つい怒鳴る。
「彼女、助かりますか!?親友なんです。」
「必ず助けますから大丈夫です!」
「ええ、お願いします!!」
救急車に同乗したかったがまだ確認しなければならないことがある。やっちゃった事の確認だ。
救急車に親友を運び込んでる間に応援のパトカーが来ていた。
最初に踏み込んだ警官を捕まえ事情を聞く。事情を聞いて、ある程度覚悟をしていたとは言え、やはり絶句した。
「やっちゃった」と言うのは「殺っちゃった」という事であったらしい。
警官はまだ死因や殺害方法はわからないと言った。

 その次の日は朝から警察に事情を説明しまくり、その次の日からはマスコミのインタビューを避ける為
大学の寮に引きこもった。旦那の死因は頸部を包丁で刺され失血死。動機は親友の意識は戻らない為不明。
 彼はほとんど酒を飲む事は無かったが、事件が起きてからは毎日のように飲み、そして泣いた。
そういえば親友は笑い上戸で、飲むたびにケラケラと笑っていたっけ、俺は泣き上戸って所か。
ひとつ親友について思い出し、そしてまた飲んで、泣いた。
332以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:51:02.07 ID:zdaOSjp00
>>314
描写力sugeeeeeee!
質感まで伝わってくる様な文章だった。
二人称という試み自体も良いし、
何よりそれが成功しているところも素晴らしい。
この手の話は大好きだったし二人称も自分にとっては斬新だったので夢中で読めた。
個人的には本スレベストかも。
いやあ、真下の変な話でぶち壊してごめんね。
333 ◆Qvzaeu.IrQ :2006/04/09(日) 22:51:12.29 ID:Bj74fN0/0
>>314
二人称小説は初めて読んだかも。
凄く良い話だと思った。オチも、エニグマっぽくって好きです。
文章の進みも、話の展開も非常に良かった。
ただ、もう少し景色が欲しかったようなきもするな。

>>323
難しい言い回しは苦手だったけど、どんな話なのか延々と読んでいて最後で笑った。
途中で、このオチを予感させるところも最高に良いと思った。
この勝負は、俺の勝ちかな? 全部一応読んだから。
でも、試合的にはそっちの勝ちw

334卒業 ◆Qvzaeu.IrQ :2006/04/09(日) 22:52:41.98 ID:Bj74fN0/0
 3/3日卒業式。
 病院のベットで10時の卒業式の開始を迎えた。
「大丈夫か? 奏(かなで)?」
 ぼーっと寝転がって天井を眺めていると、真横から声がかかって来た。
 誰だか解った。大地だ。
 嬉しいけど、悲しかった。
 どうして、卒業式なんて大切な日に僕のところに来るんだよ。
「おー、まあいつものことだ。僕の病弱は、今に始まったことじゃないからね。こんな日もあるよ」
「そっか、奏が平気そうなら良いんだ。最近は、少し体調が落ち着かないな」
 いつもいつも、僕の少し前で聞いていた声だった。
 そして、いつものように僕に説教が始まる。
 女の子なのに、僕って言うなって。
「しょうがない……。だって」
 子供の頃、大地の口調が移ってからそのまま変わらずに、今になる。
 僕が恨みがましく見ると、大地はその事を解っているのかあははと笑った。
 凄くまぶしい笑顔だ。見ていると、色々な決意が融けそうになる、そんな笑顔だった。
 その笑顔をもっと近くで見たくて、気だるい身体を引き起こした。
「奏寝てろって」
「あ、いや、大丈夫。寝てばっかりいたから、少し起き上がらないとな」
「そっか」
 大地が僕の表情を伺うように、こっちを見た。
「それはそうと、奏さ。ちゃんと服着ろって、おっぱい見えてんぞ」
「大地欲情しちゃったのか?」
 僕がニヤニヤと笑いながら言うと、大地も笑って
「もぉ少し大きければ最高だけどなあ」
「いや、意外と僕のは形が良いぞ」
「あー、確かに。今見たら形良かったな。チンコ勃った」
「大地そこまで見ていたのかよw 今の発言で下が濡れた」
「ははははっ」
「あはははっ」
335卒業 ◆Qvzaeu.IrQ :2006/04/09(日) 22:53:19.51 ID:Bj74fN0/0
 くっだらないシモネタトークで、二人とも笑う。
 ほんっと、下らない。
「そういえば、今日は僕たちの学校の卒業式だろ? 休んでいて良いの?」
「まあ別に卒業式くらいどってことないしな。奏がいなけりゃ、つまらないし意味もない。それに心配だしな」
 大地は真顔で、僕の顔を見詰める。
 心配されているんだなって思った。嬉しかったけど……。
「そっか、ありがとう。いつもいつも傍にいてくれて」
 本当は、こんなこと言っちゃいけないんだ。
 卒業式を迎えたら、大学は別々だった。
 だから、その期に応じて僕は大地と別れるつもりだった。
 ちょっとづつ、ちょっとづつ距離を置いて自然に忘れてもらうつもりだった。
 その事を、今日伝えようと思った。
 僕がいるから、大地は今日の卒業式も出てない。修学旅行だって、卒業遠足だって、中学校の頃のキャンプだって出てない。
 いつもいつも、僕の心配ばかりして自分のことなんかこれっぽっちも思ってない。
 大地に頼ってばっかりの僕がいるから、大地はいつも自分のことは後回しだった。
 それじゃあいけないんだ。僕も大地も。
 だけど――
「でさ、お前知っているか? シークァーサーは、シーサーの妹でさ。マーライオンは、親戚なんだ」
 何でだろう? 笑いながら話す大地の冗談を聞いていると、それも良いかなっておもってしまう。
「それ、僕が中学生の時にもう聞いた」
 大地に頼りっぱなしでも良いかなって、ふと思ってしまう。
「あれ? そうだったっけ? ああ、シークァーサー閣下w」
 大地が、子供みたいに笑った。
「あーー、やめぇっ! それはあああ!」
 凄く良い笑顔だって思った。
「あはははは! やっべ、思い出した。あん時はすまなかったな、シークァーサー閣下」
 最高に幸せ。
「あれは、大地が僕に嘘を教えるからっ!?」
336卒業 ◆Qvzaeu.IrQ :2006/04/09(日) 22:53:49.63 ID:Bj74fN0/0
 時間が止まれば良いのに。
「でもさあ、お前。幾らなんだって、レモンだかミカンだかの説明のときに」
 ずっと一緒にいられたら良いのに。
「あああああっ!」
 でもそれは、駄目なことだった。
「それって、シーサーの妹ですよね! って、農家の人に言っちゃうんだもんなあ」
 僕も大地も駄目になるから。だから、言わなきゃいけないんだ。
「……」
 さよならを。
「お、おい? どうした? 奏?」
「……」 
 大地から、卒業しなきゃいけないんだ。
「悪い……、泣く程嫌だったんだな。すまなかった、もうこの事は言わない」
「いや、違うんだ。違うんだよ。大地」
 さようなら、僕の一番好きな人。
 君から、今日卒業するよ。
「大地、話があるんだ。聞いて」
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:57:15.86 ID:Bj74fN0/0
以上、品評会のテーマである卒業で書いてみました。
終わったので、酉外しますね。
別れの卒業って感じで。
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:58:53.57 ID:M8aR6sLY0
>>331
終わりですか?
少しだけ感想を。

>親友が選んだ男ならそう悪い犯罪者では無いのだろう。
これは悪い男ではないのだろう、でいいと思います。
犯罪者が前提の設定なのかと勘違いしてしまいました。

それから視点が度々変わるので、それを統一した方がいいと思います。
心情が書かれているのに、彼は・・・という文章では読む方も戸惑います。
割と面白い話になりそうな設定だったのに、それが残念でした。
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:12:59.46 ID:BRqZIzGh0
投下していいかな?
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:13:45.97 ID:BqnQkFWh0
沢山作品が投下されていますので、wikiの更新などしていただけると
341卒業:2006/04/09(日) 23:16:03.20 ID:BRqZIzGh0
一人っきりの部屋は僕には広かった。
先週までは対称に揃っていたセンスの悪いマグカップや、歯ブラシも寂しげに相方を捜しているみたいだった。
虚ろに輝くテレビではバラエティ番組が放送されていて哀愁漂う芸人が自虐的なギャグを芸の為に連発している。僕はまるで胸を針で突かれるような、居た堪れない気分になりチャンネルを変えた。
目に入ったのは彼女の姿だった。
アイドルというのは大変なのだろう、先週最後に見た髪型とは変わっていた。いつか苦手だと言ってた露出の高い服装を何事もなく身につけていた。こんな悪あがきをしたとしてもこの消費社会での彼女の延命にもならないと言うことは彼女自身が一番知っているはずなのに。
番組は生放送でゲストを呼んで恋愛トークをする内容だった。
そして今回彼女がゲストに呼ばれていた。
「あなたは、どんな失恋をしたの?」
「とても、つらい失恋をしました」
彼女の一言に会場はどよめく。テレビの世界のチープな演出。
「私はアイドルとして活動をしています。でも、私はお芝居もしたい、映画にも興味があるのですが……」
「彼氏が受け入れてくれなかったんだ」
彼女は静かに頷く。確かに僕は彼女の芸能活動には賛成はしていなかった。手帳にぎっしりと書かれた過密なスケジュールを見れば恋人として当然だと思う。
「でも、私は彼のことが本当に好きで、忘れられなかったんです。どうしようか、どうしたらいいのか悩んで……」
「で、ぐずぐずしてるから振られたの」
どっかの大物女優が鼻で笑いながら言う。僕はテレビの画面を叩くが女優は下品に笑っていた。
342卒業:2006/04/09(日) 23:16:38.35 ID:BRqZIzGh0
「いいえ、私から別れていただきました。私の夢は小さい頃からお嫁さんではなく女優でした」
彼女の瞳から涙がこぼれる。さらにどよめく会場。
「だったら、いいじゃないですか、いい恋が終わったと思えば。」
「駄目、なんです。やっぱり、駄目なんです」
またしても大物女優が皮肉を言ったが、僕には彼女の声しか聞こえなかった。
「最初は彼と距離を置こうとしました、だけど、無理でした」
「その次は、彼の嫌いな格好や仕草をしました。今日の服装も彼が以前町で嫌だなぁって言ってた服がモデルなんです。」
彼女の話はまるで、他人の悲痛な恋愛話のようだった。何故気づいてあげれなかったのだろうが自分を憎む。
「で、今日はその彼見てるの?」
「解りません、彼は気を遣って見ていないかもしれません」
「それは、残念だね。じゃ、最後に恒例の昔の彼に一言のコーナー」
この番組の締めのコーナーで今だからこそ言える昔の恋人にブラウン管を通じて一言告げるというもの。
会場が暗くなり彼女だけにスポットライトが当てられる。
「こんばんわ、見ていますか?突然出て行ってごめんね。私は、女優になる夢、捨てきれなかった。あなたと居られた数ヶ月間はとても、幸せでした。」
そこで、彼女はテヘヘと笑った。こみ上げる何かを我慢したように見えた。
「だけど、その幸せは私にとっては駄目だったみたい。あなたと居るとね、夢なんてどうでも良くなった。でもそれは、自分に嘘を付いちゃうことになるって、思うようになったの」
彼女の頬には綺麗な滴が流れていた。
「今でも愛してます、すぐ側に行きたい。簡単だけど、それは出来ない事だったんだ。だから、あなたを卒業します。いままでありがとう」
テレビには高速でスタッフロールが流れた。割れるような拍手がプツリと切れCMに切り変わった。
僕はテレビの電源を切る。
見回すとやはり、一人っきりの部屋は広く感じた。
だから、僕は引っ越しを決めた。
彼女との思い出に卒業するために。





何か一言くださいね('A`)w
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:17:04.62 ID:zdaOSjp00
思うんだが、次からテンプレにWIKIの細かい扱い方だけ載せて、
面白い作品、自分の作品を各自勝手に乗せていくようにしたら?
ほっといても更新されるわけじゃなし。
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:19:03.35 ID:q6TlVRm+0
感想dクス。

>>326
実はと言うと、自分もオチに納得がいってません。もっと想像力が欲しい。 orz

>>332
イロハ氏には敵うまい。

>>333
景色に関しては経験と情報不足です。精進します。

というか、1レス分まるまる抜けていたァーッ!繋がっているのが奇蹟。
345以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:25:05.74 ID:zdaOSjp00
>>344
是非見たい>>抜け分
346以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:28:08.96 ID:HQ48KrdAO
>>341
上手いけど少し表現が浅いかな。
斬新だった○
347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:35:43.81 ID:q6TlVRm+0
>>345
了解。場所は4(>>317)と5(>>318)の間。

 女性に連れられた君は今、バス停のベンチに横たわっている。
 当の女性はと言うと、君に一通りマッサージを施したのち、
「水持ってくるから、待ってなさい」
 と言い残し、この場を離れていた。
 嫌なこった。君は思う。何かとお姉さんぶった彼女を、君は快く思っていない。
かといってさっさと先に行こうとすれば、先のやり取りを繰り返すだけなので大人しくしている。
 蝉の鳴き声がやかましい。君はそんなことに、今になって気づいた。
 かもめが飛んでる。耳を澄ませば、トンビの鳴き声も聞こえた。
 潮の匂いがする。吹き抜ける風は涼しく、心地よかった。
(そういえば、景色なんて全然見てなかったな)
 そう思った君がふと海の方に視線をやると、丁度、女性が戻ってきたところであった。
手にはペットボトル入りのミネラルウォーターが2本。そのうち一本を、君に投げて寄こした。
いきなりだったものだから、君は上手く受け取ることが出来ずに落としてしまった。
「しょうがないなぁ」
 と、女性が笑みを浮かべながらそれを拾い、君に持たせる。
「なんでこんな世話焼くんですか」
 その際に、君は率直な疑問を投げかけた。
「え? ウチの家訓が『困った時はお互い様』だから」
「別に困ってなんか無かった」
「あっそ。じゃあ『情けは人のためならず』よ」
「ためにならないなら、やらなければいい」
 君がそう言うと、彼女は眉を顰めた。
「違うなぁ。「情けはいつか自分に帰ってくる」って意味だよ。要するに自分のため」
「死んでも返さねぇ」
 ごろりと君は女性に背を向ける。
「それでも結構」
 ちらりと見えた女性の顔は、笑顔だった。
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:37:04.96 ID:HQ48KrdAO
>>347
怪我の功名というかなんとうか……
349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:39:32.26 ID:zdaOSjp00
失礼だが俺も思ったw>>怪我の功名
つーかそこが抜けてるとは思わなかったw

違和感ゼロwww
350以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:43:18.39 ID:FX2abxsEO
お題plz>>351
351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:49:06.60 ID:NpfHxJiD0
小言
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:53:14.85 ID:FX2abxsEO
任せろ
今度はまとめて投下するw
353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:53:28.99 ID:q6TlVRm+0
>>348
>>349
違和感の無さに自分でも驚いていたと言うか、蛇足だったかしらん。後半のやり取りは特に。

感想サンクス。やっぱプロットから書き起こすと出来が違うわ。
354以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:59:23.85 ID:NpfHxJiD0
品評会は終わっちゃった?
355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:18:37.60 ID:ph4zbYkk0
ほしゅ 
1vipブログにのるのはたぶんもうすぐ
>>354
まあいいんじゃない?
356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:22:04.33 ID:cnMo3uAf0
すまん、少しだけWIKIのトップをいじったが作品の編集はできないようだ
それすらまともにできてないけど。
できる人お願い、あと作品の追加許可されてる人いたらお願い
357以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:41:14.65 ID:A91J9QJIO
まとめさんもしくは出来る方、居られれば編集方法をテンプレに加えて頂けると嬉しい。

下位ページの編集、ぐらいは分かるんだがそこからが分からないorz
テーマが被る批評会とか、ムズカシス
358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:43:11.78 ID:2Yy3q95D0
お題下さいな
359以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:43:26.63 ID:s75BJX5u0
360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:45:13.51 ID:2Yy3q95D0
アリガトン。
これは何とも希望に満ちたお題ですね
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:51:02.14 ID:s75BJX5u0
>>360
凄い抽象的なのを出しちゃったけど、頑張ってね。
期待しているよ。
362以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:07:11.51 ID:CwBvNIo+0
お題おねがいしますです
>>365
363以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:10:06.58 ID:z898tc6P0
ksk──光より速く──
364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:12:40.99 ID:cnMo3uAfO
ksk
365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:14:49.34 ID:2Yy3q95D0
憂鬱
366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:15:51.96 ID:CwBvNIo+0
>>365
把握した。
ありきたりなものにならないようにがんがります。
ありがとうです。
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:17:44.08 ID:2Yy3q95D0
>>366
暗いのですまんね
楽しみにしとります
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:35:22.59 ID:2Yy3q95D0
できたんだがこのタイミングに投下して批評をいただけるやら・・・(´・ω・`)
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:41:25.59 ID:z898tc6P0
>>368
読書感想文が苦手だった俺でよければ批評するよ。
370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:43:19.01 ID:cnMo3uAf0
週末品評会だけだけど、手探りでWIKIを少し編集した
他の人から見てもできてるか確認してもらえませんか
371以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:46:35.11 ID:2Yy3q95D0
>>370
問題ないんじゃないかと思う
372以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:47:57.25 ID:cnMo3uAfO
>>368じゃないけど、投下おk?
373以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:49:07.42 ID:2Yy3q95D0
>>372
お先にドゾー
374小言1:2006/04/10(月) 01:51:25.35 ID:cnMo3uAfO
気に掛けているから、小言を言うのだ。
文句があるなら、こっちが黙るような成績を取ってみろ。

私がそう言うと息子は黙った。うつ向いて、視線を反らす。いつものことだ。
どう贔屓目に見ても、天才肌じゃない。かと言って、代わりに何かに情熱を持って打ち込んでいる様子もない。
言うまでもなく、私は息子の事情は考えているつもりだ。
しかし、大学に入学して最初に送られてきた息子の成績表は目眩がするような散々なものであった。
こちらだって、ギリギリの所で学費を払っている。せめて相応の結果が出なければ、働き甲斐もなくなってしまう。

互いに無言のままどれ程の時間が経っただろう。時計の針が十二で重なったところで、私は話を切り上げた。
出来れば彼の本心を聞けるまで粘りたかったが、仕事があるのでそういう訳にもいかない。
375小言2:2006/04/10(月) 01:52:19.09 ID:cnMo3uAfO
浴槽につかりながら、自問自答する。
自分の育て方が間違っていたのだろうか?何故、息子はああまで頑なのだろうか。
昔から無口な子だった。十年前に妻が亡くなってから、一層その傾向は強くなったように思う。
だが、決して非行には走らなかったし、大学受験は必死で勉強し、第一志望の国立に合格したのだ。

それが、何故?

いくら考えても、答えは出ない。
元々自分は出来が良い人間じゃない。高卒の、肉体労働者だ。
だからこそ息子が大学に入学を果たした時は嬉しかったものなのだが。
376小言3:2006/04/10(月) 01:54:55.87 ID:cnMo3uAfO
息子が退学の話を持って来たのは、その一週間後だった。
どうしても行く気になれない、講義を聞いても面白くもない。だから辞めさせて欲しい。自分に必要なのは学歴よりも自立だ、と。

床に倒れている息子を見て、私は自分が彼を殴ったことに気付いた。
断っておきたいが、私は決して体罰を良しとする人間ではない。
結果的にその行為で道を正すことが出来ても、暴力を肯定するような真似はどのような場合でもしたくなかった。

驚いた表情を見せる息子を見下ろしながら、反射的にとは言え、手を出したことを私は深く後悔した。
だがそれと同時に、世の中を知った風な口をきいて甘えてくる息子に、どうしようもない情けなさも感じていた。
成すべき義務を放棄して、何が自立か。お前がお前の金で大学に行っている訳じゃない。学歴は一生付き纏うものだ。大学も通えないような人間が、この社会で生きていける訳がない。

そんな事を、感情に任せてがなり立てた。
息子は黙ってそれを聞き、そして何も言わずに部屋に戻っていった。

キッチンに座り、息子が言ったこと、自分が言ったことについて考える。
時計の針の音が、やけに耳障りに響く。
大学への進学を強制した覚えはない。
それは彼自身が選んだ道のはずだ。
人間、正論ばかりを通せるほど強くないのは分かっている。息子が言うのだから、その言葉は信頼しなければならない。

だが、あまりにも。

時計を見上げると、午前の一時を回っていた。
久しぶりに煙草が吸いたい気分になったが、水を飲んでその気持ちを抑える。
377小言4:2006/04/10(月) 01:56:05.66 ID:cnMo3uAfO
その話を置き去りにしたまま、三日後に妻の命日がやって来た。
うだるような暑さ、これでもかと必死に叫ぶ蝉の鳴き声に囲われながら、息子と墓地を訪れる。
息子の頬に少し痣は残っていたが、何も恨み言は言わずに桶と花束を持ってくれている。

墓前に二人で立つ。
半月に一度、個人的に墓の世話をしている他にも、寺の方で日常的に面倒を見てくれているはずだが、供えられた花も暑さにやられたのか、少し頭を垂らしている。
まず私が屈み込み、手を合わせて目を閉じる。
この半月、報告することは山ほどあったように思えるが、何も考えられないまま私は目を開けた。
続いて息子が同じように手を合わせる。それほど長く経たない内に、息子も立ち上がった。


帰途の電車の中、息子は小さな声で言った。

大学、続けるよ。

私は何も答えることが出来ない。
嬉しくもなければ、悲しくもない。
本当にそれでいいのか、聞きそびれる。

駅から出て、黙って肩を並べて歩く。
横目で息子を見ながら、小さく溜め息をついた。

しっかりしてくれよ。

そう声を掛けると、息子は頷いた。
その日は二人で飲み屋に入り、酒を飲んだ。
酔った息子は、いつもよりよく笑っていた。

―了―
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:58:26.38 ID:cnMo3uAfO
批評、お願いします。
ファンタフラミンゴ味よりは良い出来だったと確信してはいますがw
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:59:07.32 ID:2Yy3q95D0
俺の出したお題で乙。

親父の心情がよくかけていたと思う。


ただ俺の投下しようとしているのと弱冠のかぶりがあることにちょっとあわてているw
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:02:03.48 ID:cnMo3uAfO
>>379
d。
かぶってるかあw
やっぱ遠慮しとくべきだったかもな。スマンコ
381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:04:26.68 ID:mlxvzpyDO
ちょwwwこのスレひどいwww
みんな俺に優しいスレ
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1144601047/
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:04:58.40 ID:2Yy3q95D0
>>380
まぁ俺が出したお題だし、しゃあないwww
でお題 光 で投下しようかどうしょうか?
贅沢な話だが
読み手がいて感想、指摘あったほうがいいからなぁ
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:05:22.14 ID:z898tc6P0
序盤で息子を彼と呼ぶのは、他人行儀すぎるかと。
独白かと思ったけど、「断っておきたい」とあると、誰かと話をしてるってこと?
自分自身に言い訳してるのかしら?と思った。
ところどころ説明が足りていない気がするけど、不器用な父親の姿は伝わってきた。
学歴云々の話が出るなら、父親が学歴によってどれだけ苦労したのか、
コンプレックスを持っているのかのエピソードとかが語られると、もっとよかったと思う。
お疲れさま。
384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:06:22.98 ID:z898tc6P0
>>383>>374-377へのレスです。
自己安価スマソ
385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:07:14.48 ID:2Yy3q95D0
>>383
全然苦手という印象を受けませんがなにか?

もういいや投下する。
386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:09:41.18 ID:9WGJvj5nO
私は「彼」でよいとおもう。距離感の重要なマーカーだから。
ただなんか、よく描かれる父子像の繰り返しだと正直思ってしまった。ここをつきぬけるオリジナリティの追求があってしかるべきかと。
387お題 光 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/10(月) 02:11:06.30 ID:2Yy3q95D0
1/7

春は始まりの季節だなんていう奴がいるが、それは必ずしも正解だとはいえないだろう。
ここに未だ始まらない奴が居る。光明が見えずにもがき苦しむ者が。
月並みな言い方で正直辟易してしまうが、少なくとも僕にとってはそれが現実だ。
388お題 光 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/10(月) 02:11:26.71 ID:2Yy3q95D0
2/7

大きな溜息と芝居がかった動作は、残念ながら親父の神経を逆撫でただけのようだ。
どうやら今ので彼らの中に、「親としてもっと言ってやらないと。」という思いが再び沸いてきてしまったようだ。
僕は個人的にこの感情を「親の子に対する忠告義務衝動」と呼んでいるのだが、これがまたやっかいだ。
相手としてはそうやって言うのが親として当然であり、「お前のためを思って言っている」と認識してるものだから性質が悪い。
無下にする訳にもいかないし、かといっておとなしくハイソウデスカと聞いているのもたまらなく苦痛だ。
今すぐその場を立ち去りたかったが、どうやらそれは無理そうなので観念して座って聞くことにした。
なんのことはない。さっきまでの話の繰り返しだ。
お前は今後どうするんだ、今のままでは自立できんぞ、ニートにでもなるつもりか等等クドクドと。
親父、録音してそれ外出先で聞きましょうか?と言いたかったが結果は見えているのでやっぱり黙っていた。
何だかんだ言ったって親父ももう50代。もう決して若くはない。
案の定、息切れで話が止まった。
その期を逃さず、近日中に答えを出すと言って居間から退散した。廊下の時計を見ると優に4時間もの間、親父の独演会だったようだ。
道理で体中が痛いと納得しつつ、家を後にした。すでに夕日は落ちようとしている。急いでいくことにしよう。
特に行きたい場所がある訳ではないがそれでも急ごう。一刻も早く。
389お題 光 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/10(月) 02:11:45.58 ID:2Yy3q95D0
3/7

堕ちて、落ちた。
僕の受験は言ってしまえばこんな感じだ。
別段悲しみもしなかった。正直言って解りきった結果だったからだ。
僕は途中から意義を失い、放棄していた。
堕ちていたのだ。
だから落ちたこと自体に何の感情も起こらなかった。
ただ周りの反応がちょっと気に障ったぐらいで。

いわゆるRoninって奴になってからの周りからのコメントは大抵「また来年頑張ればいい。」だ。
まぁそうなるんだろう、普通は。普通なら。
ただ僕はちょっと違った。僕は頑張れない。
僕は一度堕ちている。そしてまだ堕ちたままなのだから。
390お題 光 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/10(月) 02:12:01.31 ID:2Yy3q95D0
5/7

そんなことを考えていたものだから、気が付くと目的の駅を通り越していた。
ひとまず次の駅で降りた。その駅の名は里が丘。つい先月まで、僕が毎朝降りていた駅だった。
自然と足が動き、改札を抜けていた。見慣れた、それでいて微妙に違う通い路を唯進む。
一月振りの校舎。やはり違う。たった1月で余所余所しくなってしまっている。
暗がりの中、1ヶ所明りがついている場所があった。図書室だ。
僕の憩いの場だったそこも、既に違う空気を放っているのかと思うと無性に悲しくなってきた。
が、泣きはしなかった。過ぎ去ったものに執着している自分が妙にお寒く感じたからだ。
「この場にいること自体が女々しい。」
足早にそこを後にした。
391お題 光 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/10(月) 02:12:57.23 ID:2Yy3q95D0
5/7 一つ上の4/7でしたorz


「五里霧中、暗中模索か。」
ぼそりと言ったのを聞いていたのか、店員が怪訝な顔をしている。
「いや、アイスミルクティーを一つで。」
少々の気恥ずかしさを覚えたものの、いたって普通に注文した。そうできた筈だ、たぶん。
僕は独り言が多い性質だ。心中をすぐ言葉するので、解り易いと笑われたものだ。
「五里霧中、暗中模索。」
今度は誰にも聞こえない程度で呟いた。
どうやら今度はだれにも聞こえなかったようだ。
ちょっとした満足感を味わったものの、すぐ冷めてしまった。

ちょうど紅茶が運ばれてきた。
ここの制服のスカート短いなぁ。足フェチの気がある僕としてはちょっと気になった。
392お題 光 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/10(月) 02:13:24.45 ID:2Yy3q95D0
6/7

苦痛。
ここのところの僕の生活はソレで満ちている。
如何なる組織にも所属しない、自分の意志によった時間が待っていると思っていた。
そうではなかった。もっと束縛が強くなった気さえする。
時間的なものではない。精神的なものだ。
僕は弱い。それでいて自尊心が強い。けったいな奴だ。
僕は堕ちている。未だ堕ちている。
僕はもがいている。が、何かが絡み付いて溺れそうだ。
叱咤、反目、劣等意識。
もうすぐで壊れてしまいそうだ。
393お題 光 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/10(月) 02:13:47.69 ID:2Yy3q95D0
7/7

まどろみの中、浮かんでくる思いはネガティブなモノばかり。
いよいよ重症だな、と自嘲の笑いを漏らした。
最近は楽しい夢まで見られなくなってきている。
夢まで俺を拒絶しているようだ。
店を出た。

受験ぐらいで生き死になど大げさなと思ってた。がそれは誤認だったようだ。
今、自分が潰れそうなのがわかる。先が見えやしない。五里霧中。


町やあいつらは明るいけど、俺は真っ暗。


光が欲しい。
394お題 光 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/10(月) 02:14:28.58 ID:2Yy3q95D0
張り終わり

正直後半息切れ。
厨臭い所も多々。
感想、ご指摘よろ。
395以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:23:24.24 ID:x96/cEXx0
>>394
先の見えない生活ってまさにこのとおり、と思わせる素直な綴り方だと思います。
まじきついっすよね。
当然ながらこのお題と文章で真っ先に思い浮かべたのはゲーテの言葉です。
小市民でも、あそこまで立派でなくともそう叫びたい時は多々あるものですよね。
しかし、であるからこそ、もう一ひねり欲しかったところです。
読者にあるあるwと思わせる以上の仕掛けや狙いを今度は含ませてみて下さい。
あるあるwと思わせておいて、そうおもってしまうところをチクリとやるとかされると、読者はしてやられた!!と読み応えを感じるものです。

#「逆撫で」の用法が少し気になりました。
396以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:26:22.39 ID:cnMo3uAfO
>>387
コイツ好きだなあ。主人公w
確かに多少文が突っ走ってる感があるね。けど、俺は付いていけたな。
ノリがある文は割と好きだったりします。
397以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:29:56.55 ID:z898tc6P0
>>387-393
常識で考えれば、大学受験に落ちたんだろうと思うけど、
何の受験に落ちたのか書いてないので、主人公の年齢が分からないです。

閉塞感や虚しさはよく出ていると思う。
文章に流れがあるので、読み進みやすかったけど、
情景描写が少ないから、景色がみえてこなかった。
独白形式に情景描写が必要なのかは知らないけど。

主人公の背景や、もうひとつ前へ進むための何かを表現できていれば、
とは思うけど、作品としてはまとまっているのでよかったと思います。
おつかれさま。
398以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:30:00.51 ID:2Yy3q95D0
>>395
批評トンクス
一工夫か・・・ムズス(´・ω・)
>>396
好評もトンクス

てか実はこれ元々 お題 スケッチブック の下書きだったのをちょこっと改変したものなので
弱冠前半、後半部と中盤がちぐはぐだったかもと思う。
399以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:30:30.85 ID:cnMo3uAfO
感想に返し。
>>383
うい、dです。
そうですね、まだ読み手に歩み寄れてない感じは自分でもします。
精進ですね

>>386
オリジナリティ……。
そこを押し出すと読者を置いてけぼりにしてしまうのが弱点だったりします。
何とか折り合いつけないとな。
400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:30:40.53 ID:1NcY2TaN0
文才無い奴は書くな的ふいんきも見受けられる所に、文才ない俺が来ました。
お題お願い >>400
401以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:31:39.68 ID:1NcY2TaN0
ぐはっ
>>404 にお願いする
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:32:20.10 ID:x96/cEXx0
ksk
403以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:32:45.40 ID:cnMo3uAfO
>>400
自己安価ワロフwwwwwwwwww

ksk
404以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:33:12.58 ID:2Yy3q95D0
>>397
最初大学受験って書いてたんだけど削りました。
理由は・・・ないw
あえて言うならばなんか大学受験でってだせぇかなとちょっと思った





お題に当ったならお題  CDとDVDとドライブ
405以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:35:43.61 ID:1NcY2TaN0
>>404
把握
今日中には投下したいと思う
406以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:39:06.41 ID:2Yy3q95D0
次のお題頼みます
407以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:40:08.34 ID:cnMo3uAfO
鐘の音

↓俺のお題
408以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:41:09.34 ID:2Yy3q95D0
テニスと本とふとん
409以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:41:18.66 ID:z898tc6P0
つ 「マラソン」

拙者のお題
410以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:41:39.96 ID:cnMo3uAf0
猫の鳴き声

↓俺にもお題
411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:42:34.38 ID:OHvTqtCL0
偏頭痛
412以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:42:44.39 ID:x96/cEXx0
プロパンガス
413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:43:22.89 ID:cnMo3uAf0
ちょww
今気付いたけど、小言の人とID被ってる
しかも携帯とPCでw
414以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:43:45.93 ID:2Yy3q95D0
>>413
同じ人かと思ってたよ
415以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:43:59.13 ID:cnMo3uAfO
>>410
ちょっと待てwwwwwwww
お前誰だwwwwwwww
416以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:44:39.51 ID:z898tc6P0
>>410
把握した。

>>413
何の魔法を使ってるのかとおもたw
417以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:45:31.46 ID:CwBvNIo+0
スゴスwwwwwwwwww
418以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:45:47.77 ID:cnMo3uAf0
>>411
早速書いてくる
419以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:46:37.30 ID:2Yy3q95D0
>>407
おk把握。
これまた…馴染みが無いなあんまり。
420以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:47:57.10 ID:cnMo3uAfO
あー、こんなこともあるのね。
久々に焦ったので書いて頭冷やしてくる
421以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 03:02:12.25 ID:vAxwffcU0
寝るかもしれないし書けるかもしれない
↓そんな俺にもお題を
422以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 03:04:33.26 ID:CwBvNIo+0
”そんなのは嘘”
423以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 03:07:12.03 ID:vAxwffcU0
>>422これってお題でいいのね。サンクス
424以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 03:28:51.15 ID:A91J9QJIO
425 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/10(月) 03:30:57.34 ID:cnMo3uAf0
偏頭痛


──よいお年を

この言葉がテレビから繰り返される時、僕は毎年苦しんでいた。
おかしなくらい激しい頭痛に襲われ、息苦しささえ感じ、立っていられなくなる程だった。
それは物心ついた頃から毎年のように繰り返され、僕は年が変わる瞬間が大嫌いになった。

しばらくすれば治まるのだが、そのしばらくが過ぎ去るのを待つのが辛い。
今はもう中学生になって、だいぶ自分の気持ちをコントロールできるようになったのだが、
小学生の頃はその苦しさを表に出して暴れまくって、随分と家族に迷惑をかけたものだ。
それでも、誰もどうすることもできなかった。

病院はどこも開いていないし、救急車を呼ぶほどひどい症状でもない。
それに、少しの間待てば元通りになるのだから、それを待つのが賢明というものだ。
三が日が過ぎて、近所の病院が開いた頃、親に連れられて検査に行ったが『異常なし』
これを数年繰り返し、原因不明のまま、僕の苦しみは放っておかれることになった。

今年も大晦日がやって来た。
恐怖の1日が始まる。
ただ、今年は友達と2年参りに出かけることになっていた。
家族と過ごさない初めての年越し。

僕は少し浮かれながら、皆との待ち合わせ場所に急いだ。
突然苦しみ出すことを誰かに話しておこうか迷ったが、恥ずかしいので内緒にしておいた。
しかしそんな不安を忘れ、皆とはしゃぎながらお参りをしている時、ふと日付が変わっていることに気がついた。
今年はあの恐ろしい頭痛も、息苦しさもやって来なかったのである。
426 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/10(月) 03:31:21.53 ID:cnMo3uAf0
それは家に戻っても、日にちが2回、3回と変わっても来る気配すらなかった。
友達と過ごした楽しさが、僕を苦痛から救ってくれたのだろうか。
僕はそのことを家族に話した。
すると姉がボソッと 「ストレスによる偏頭痛だったのかしらね」 と言った。
 
ストレス。
偏頭痛。
その言葉の響きをちょっと格好いいな、と思ってしまった。
そうだ、きっと僕は『ストレス』による『偏頭痛』だったのだ。
少し得意げになり、自室に戻ろうとすると、母が僕に声をかけた。

「1人前余ってるの、今日食べないと傷んじゃうから食べて」

そして僕をまた苦しみが襲った。
幸い、もう三が日は過ぎている。
急いでかけつけた病院で、僕が言われた言葉は 「蕎麦アレルギーです」


次の年から僕の家で大晦日に出されるものは 年越し『うどん』になった。 

                           終わり
427以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 03:55:41.34 ID:z898tc6P0
>>425-426
話の構成、展開の仕方が上手いね。
オチが活きてる、SSらしいSSだと思った。

ただ、俺は蕎麦アレルギーについてよく知らないんだけど、
立っていられないほどの頭痛があるなら、救急車呼べよwwwとは思う。

俺にはここまでスリムな文章がかけないから、ウラヤマシス(´・ω・`)
お疲れさま。
428 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/10(月) 03:58:55.52 ID:cnMo3uAf0
>>427
さっそくありがとうございます
実は自分が元軽度の蕎麦アレルギーでして。
5分くらいものすごく苦しいんだけど、その後は何もなかったように元通り。

実体験をもとに書いたので書きやすかったです。
ありがとうございました。
429以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 04:17:23.46 ID:sO4jU1+T0
俺も寝るかも、書くかも
お題plz>>430
430以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 04:22:41.77 ID:hlqVLORfO
こんにちは、さようなら
431以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 04:23:28.18 ID:cnMo3uAfO
>>425-426
偏頭痛
オチにニヤリとさせられたw
成程、と納得させられる話の展開に構成の妙を感じるっす。
今書きながら感じてたんですけど、
こういう風にお題を活かすのって難しいですね。
勉強になります。
432そんなのは嘘:2006/04/10(月) 04:40:34.76 ID:vAxwffcU0
愛おしい私の娘さん。
世間の馬鹿親たちはみんなふざけた名前ばっかり子供につけているね。
びっくりしたのはさ、レアルマドリードからとった令阿流君、とか
童話のエルフからとって恵瑠風ちゃんとかさ。
当て字ならなんでもいいってもんじゃないのよね。
いや近所にいたわけじゃないんだけどね、テレビによく出てるのよこれが。
ほんっと最近そうゆうのよっく見る。
でもね、ちょっと意地悪な感じがするけどこれが将来
人間性を見分ける手っ取り早い方法になるとおもうんだ。わたしゃ。
だってさ、こんな知性のない名前つける親の教育受けてるんだよ?
不潔なプリン頭で毛玉のついただっさいスウェット着たパート勤めの馬鹿ババアに育てられた子達なんだよ。
だから、とりあえずそういった名前の子達と遊ぶんじゃありませんよ。
ああ〜 でもなあ…… 逆にそうゆうのが一般的ならあんまり普通すぎた名前も
いじめられちゃったりでかわいそうかも。
433そんなのは嘘:2006/04/10(月) 04:41:02.08 ID:vAxwffcU0
私が暗い青春時代送ったのもみんなと一緒のことができなかったからなんだよ。
最初仲間はずれになったのはさ、小学校四年のときで
まあ、三年生までだってそんなに人と遊んだりするほうでもなかったんだけどね。
でもなんでかしらないけど遊びたくなったらどこかしらのグループに混ぜてもらったりしてたのよ。
なんであのころは平気であんなことできたのかな?
みんなも別にいやそうにはしてなかったしさ。
でもさ、四って数はやっぱ日本的にろくなもんじゃないよね。
四年生になったとたんお母さんね、クラスで総シカトですよ。
やばいよね四。まじ恐いよ四年は。
理由とかどーせ私の長い髪がわかめっぽいとかそんなんだろうし
そもそもガキのすることだから理由なんてあってないようなもんだけどさ
私が言いたいのはね、そんな苦労話じゃなしに
そこで間違った方向に突っ走り始めたことなんだ。
あのね、まず教室に居場所なくなるから休み時間は図書室行くようになるっしょ?
そんで、最初のうちは何で自分がこんな惨めな思いしなきゃならんのかむなしくなるんだけどさ
そのうちね、自分を肯定しちゃうようになるわけよ。
あれ?自分すごくね? みんなのほうが自分の頭で物事判断できない馬鹿じゃね?みたいなさ。
434そんなのは嘘:2006/04/10(月) 04:41:29.87 ID:vAxwffcU0
そしたらもうね、あとはこれから言うとおり進んでくよ。
そうゆうポツリちゃんて本当おもしろいぐらい同じ道進むから。
いや、ベイビーちゃんにはさ、とりあえずそうゆう痛い行動にはしる前に皆の輪に戻っとけってことだけ
知っててもらえればいいんだけどさ。
まあ、おもしろいから聴きなよ。ほんとおもしろいから。
自分を肯定しだすとさ、もう自分が哲人じゃないと気がすまなくなるわけだ。
で、まわりの同級生どころか先生の考え方を否定し始める。
だいたい教師になろうって考えるような輩だからさ、まあ実際薄っぺらい考えのやつが多いわけだ。
実際四年生のときに担任だった先生はぺらかったよぉ。
いや、逆に金八先生みたいな先生に出会えてたら更正してたかもだけどさ。
まあ、でもね。そのときはほんと生きてて楽しかったよ。
みんなくだらない事ばっかり言って自分の方が精神的に上とか思ってたしさ。
でまあ、もちろん中学あがっても即効であいつキモイんだぜとか噂流されて友達できねーじゃん。
でもさ、そんときはもうこう思えるようになってんのよ。「かすみたいなやつが群れちゃってまー」
これって友達できなかったやつの負け惜しみだけど便利だからもしそうなったときは使うといいよ。
お母さん、絶対そんなことさせないけどさ。
でも中学のいじめはきつくってさ、登校拒否はまず免れないだろうね。
で、家に引きこもってなにをなさるか。
そう! 作詞を始める。または小説をかく。
あいたたたた……
このことはだいたいみんな若気の至りとして封印してるだろうけど。
まあ、引きこもりに限らずこの年頃の子はみんなやるか。
435そんなのは嘘:2006/04/10(月) 04:41:54.21 ID:vAxwffcU0
でもね、高卒の資格ってないと話にならないから
定時制、通信制に通い出す子が結構いるよ。
やっぱり全日制に行かないのはもう懲りてるんだろうね。
ところが、ここでさらに別の問題にぶち当たる。
バージンであるコンプレックス。
定時制はそれこそ心の弱い子の行くところと思われがちだけど
大半はちゃらちゃらしたにーちゃんねーちゃんです。
それこそそいつらが令阿流君や恵瑠風ちゃんを産み落とすわけです。ぼとり。
処女はな、お母さんあんたの糞親父と出会うまで処女だったけどさ
ほんと十七までには捨てとけ。捨てられる子になれ。いや、お母さんがそう育ててやる。
処女である事の劣等感はすごい。それこそ哲人のお母さんだってそのことにはたえれなかった。
でも、相手してくれる男の子もいないし、キモイやつとやりたくなかったし
ニキビぶわああってあったから男なんか振り向きもしなかったよ。いまも結構肌汚いけど。
436そんなのは嘘:2006/04/10(月) 04:42:26.73 ID:vAxwffcU0
大学はお母さん行かなかったからな。その後はどうなるかちょっとわかんないや。
だって処女のまま大学行きたくなかったんだもん。
そして、することがなくなり何を始めるか。
そう! 作詞を始める。または小説をかく。
お母さん小説書くことにしたよ。印税で引きこもって暮らすのも
なんか世の中見限ってるみたいでかっちょいいし。
本格的に書き始める…… けれど、人生経験が浅いから、人と喋ってないから
男と付き合ったことないから、処女膜現役だから、書いてることにリアリティーがない。
ないかどうかすらもわかんない。ほんとはそのままでいいのかもしれないけど。
でも、今更外と接する気になれなくってねお母さん手っ取り早く出会い系使っちゃったよ。
それも、結婚相手募集のやつ。
本当にさっさと小説家としてデビューしたかったんだね。同い年の人がなんたら賞受賞してたし。
直木賞じゃなかったのが救いだったけど。
とりあえず、男とも付き合える、処女も喪失できる、結婚もできる(それも荒んだ物になると予測済みで)
で、子供もできるっと。それがあんたの出生のひみつです。
437そんなのは嘘:2006/04/10(月) 04:43:04.47 ID:vAxwffcU0
とにかくあんたに幸せになる方法をレクチャーするよ。
まず、絶対孤立するな。常にうわべだけでも良いから友達を作れ。
周りに合わせることを、恥じるな。
恥は孤立する事、童貞または処女であることにぶつぶつ言い訳をつづけること。
万引きだろうがレディースだろうがはいるがいい。
そんでそんときは自分達が限界なき自由人のように思えるだろうし
だいたいそうゆうことしてても将来が本当にだめになるわけじゃない。
それどころか、族辞めたあともことあるごとにその話でもしてみ?
馬鹿どもがいかにも好きそうな定番の話をしてやればいいんだ。
あんたは自分のしてることは馬鹿以外のなにものでもないだろうが
私がそのことに、自分がいかに馬鹿かを気付くことがないように育ててやる。
めいっぱいの自己主張と、その先でいかにそれが無意味であるかに気付くことなく生きていけること
これが、たとえ哲学者が、神様が否定しようが
人間の最高の幸せなんだ。
お母さんはいまだに小説の才能を開花させてない。
ううん。多分一生しないよ。
でも、あんたがこれからの世の中で本当に幸せになれる方法を私は教えて上げられる。
少なくとも、この日本では、令阿流君や恵瑠風ちゃんの溢れかえった世界でのしあわせなんてそれが全てだ。
だって、本当に楽しそうに、人生を生きていたよ。私が軽蔑しつづけた馬鹿たちは。
勿論、その馬鹿げたことをいかにも世の理のようにおまえには話して聞かせるつもりだ。
だから、お母さんのいう事を信じるんだよ。
それ以外はみんなおまえを不幸にする嘘だからね。


終わり
438そんなのは嘘:2006/04/10(月) 04:43:44.67 ID:vAxwffcU0
眠すぎて後半がやばい・・・
どうか叩いてくっさい
439以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 04:50:23.19 ID:cnMo3uAf0
>>437
直木賞のところで笑ってしまった。
いい意味でコピペみたいですね、本当にいい意味で。
最後の方はそうだな〜と思わせられました。
さっきも出てきたけど、親は自分のできなかったことを子供にさせてあげたいものなんでしょうね

なんだか深夜だから感想が変ですみません
440以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 05:03:35.32 ID:cnMo3uAf0
コピペって失礼だな、ごめんなさい
ただ、妙に説得力のある話でした
441以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 05:19:26.03 ID:z898tc6P0
>>432-437
語り言葉に徹頭徹尾した日記だね。
いかにも現実にありそうなところが、よく表現できていると思った。

何か、いいたいことがよく分からないけど、気持ちだけは伝わってくるところとか、
脱字っぽいところがあるけど、それも含めて日記風かな。

文体からツッコミが入れにくいんだけど、言い回しには上手さを感じるので、
筆力はそれなりと見ました。
次は小説を書いていただければ、と思います。
おつかれさん。
442以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 05:30:04.85 ID:A91J9QJIO
良作が増えまくってそうなのに時間が無くて読めないよ保守
443 ◆twn/e0lews :2006/04/10(月) 05:55:42.55 ID:sea2gZQE0
品評会お題出すの失敗てすみませんでした
数少しはあった方がいいかと大急ぎで作ったもの投下します
444 ◆twn/e0lews :2006/04/10(月) 05:56:15.00 ID:sea2gZQE0
勢い良く頬が叩かれた、恐らく赤く腫れているだろう。
目の前の彼女は顔を真っ赤に染め僕を睨んでいる。
彼女が僕に投げつけたペアのマグカップが床に落ちて砕け散った。
床に散った白と黒のガラスの破片がままごとの終わりを示している。
 僕は何もしなかった。僕の頬を撃った後、彼女は罵声を浴びせかける。
甲高く、重く鋭い声がするけど、叩かれたせいか、僕の耳には酷く遠くに聞こえる。
彼女との終わりを目の前にしてもむしろ落ち着いている自分に、初めて彼女を、女性として、愛していなかった事に気が付いた。
 馬鹿にしているんでしょう? 私はアナタにとって都合の良い女だったでしょうよ。
今も大した余裕よね、顔色一つ変えないでそうして立っていられるのだから。
冗談じゃない、冗談じゃないわよ。アナタ私を道具か何かと勘違いしてない?
昔好きだった女に似ている? はっ、本当に冗談じゃないわ。
生憎と私は友紀なんて女知らないわ。ねえ、アナタが私に何度、友紀、の話をしたか知ってる?
二十六回よ、いえ、さっきのを入れたら二十七回ね。
アナタと三ヶ月近く一緒に暮らしたけど三日おきにその名前を聞いていたのよ。
私の気持ちなんてアナタわからないでしょう? 僕はそこで初めてすまなかった、と言った。
 僕の謝罪が耳に障ったらしく彼女がもう一度僕の頬を撃った。
僕は疲れてしまったから、懐から煙草を取り出して火を点け、ガラスの散らばっている床に腰を下ろした。
お尻がちくちくとして座り心地が悪いが彼女の手前座りなおすなんて事は出来ない、我慢する事にする。
 そう、いつもそう。友紀の話で私が怒るとアナタはいつもそうよ。
煙草を咥えて私が黙るまで放っておく。笑っちゃう、笑っちゃうわよ。
アタシが何度、友紀、の話は止めてくれってお願いしたか知ってる? 二十回よ。
最初の七回はただの思い出話として聞こうと努力したわ、アナタに嫌われたくなかったしね。
今考えると笑ってしまうけど。結局アナタは二十回、そうやって煙草を咥えて黙っただけだものね。
445 ◆twn/e0lews :2006/04/10(月) 05:56:40.06 ID:sea2gZQE0
 彼女の向こう側には窓があって、部屋の外の遥か向こうの工業地帯が夜空を赤黒く染めているのが見えた。
そう言えば彼女を初めて抱いた時、あの赤黒い空をちょいとロマンチックに語った事を思い出した。
ああいう一種変わった夜空も結構素敵なものだろう? なんて。
そしたら彼女も、あの空を見る僕の目は素敵だ、なんて言ったけど、僕は特別にあの空が好きな訳じゃない。
ただ工業地帯が西の方角にあって、友紀は今大阪にいるから、要はあの空は友紀の方角だったのだ。
 どうせ今だってその、友紀、の事を考えているんでしょう? それ位分かるわよ、馬鹿にしないで。
僕は初めて煙草を口から外し、そうだね、と答えた。
 場に沈黙が流れ、彼女は怒る気力が失せたのか、その場に座った。
同じ目線で目が合う、彼女の目は酷く悲しげだった。
 アナタは酷い男ね、この期に及んで否定しないのだから。
僕は謝罪しない。肺から吐き出された煙が渦を巻いて昇って行くのをただ眺める。
楽しかった? 突然そう尋ねた彼女に僕はゆっくりと頷く。
全くの嘘、でも無いんでしょうね。彼女は力無く笑った。そういう所も、卑怯よ。
 それきり僕らは黙って、彼女は割れたペアのマグカップをくっつけて遊んだりしていた。
僕はずっと外の、工業地帯の赤黒い空を眺めている。友紀は今、幸せなのだろうか?
 徐々に白みを帯び始める空を見つめる僕に、彼女はお別れを言った。
駅まではいいわ、だからここでさようなら。玄関先で言った彼女の目は赤く腫れていたけど、笑ってくれていたから僕は少し救われた。
 「ねえ、最後にキスしてくれない?」
 そう言った彼女に僕は首を振る。
 「もう、出来ない」
 彼女は僕の答えを予想していたようで穏やかに笑った。
じゃあ、さようなら。僕は彼女の最後の後姿を目に焼き付ける。
卒業の後姿。こんな事言えた義理では無いけれど、貴女は素敵な人だった。
彼女の開けたドアからは朝の春風が心地よく吹いてきて、僕達の朝を優しく撫でた。
446 ◆twn/e0lews :2006/04/10(月) 05:57:47.61 ID:sea2gZQE0
卒業完です
一時間で構想から何からやっつけてしまったのでミス多いと思います
気になった点、誤字脱字、多いでしょうが批評お願いします
447以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 06:13:49.01 ID:WYPbG5OV0
           /|
            / :::|
         /   :::|
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   /       .::::|__               / :::l
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/                       ̄ ‐-'       :::|
     、、_j_j_j_ ,.                       :::|
   、_>''乙W△`メ._,                       :::|
  く(  {三●;=}   ヽ_,                  :::|
   ´ ニ=;ゞ'丕シ_____,ム         、、_j_j_j_ ,    :::|
      ´ ゙ ゙ ` `        、_,>''乙W△`メ._,  :::|
                    く(  {三●;=}   ヽ_, :::|
   {                    ´ ニ=;ゞ'丕シ_____,ム :::|
    | ̄ ― _              ´ ゙ ゙ ` `  ::::|
     |       ̄ ― _                 .:::/
    ヽ             ̄ ― _   ノ   .:::/
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ヽ       \               /    ..:::::/
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                           ...:::::::/
448以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 06:21:28.99 ID:z898tc6P0
>>444-445
まず、一時間でこれだけ表現できる技量が羨ましい。
比喩の使い方は勉強になります。

ほとんどのセリフに、カギ括弧がないのは意識的なのかな?
その辺が読みづらかったです。

物語としてはまとまってると思うけど、今一つ、伝えたい何か、が伝わってきませんでした。
俺の読解力がないだけかも知れませんけど、卒業という言葉に、
もっと意味合いが込められていれば、と思います。
終わり方は綺麗で、読後感がよいのですが、カッコつけすぎな気もす。
面白い、というよりは、上手い、というべき作品に感じました。
色々とおつかれさまでした。
449以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 06:35:22.63 ID:A91J9QJIO
ここからが本当の地獄だ…
450 ◆twn/e0lews :2006/04/10(月) 06:36:44.13 ID:sea2gZQE0
>>448
批評ありがと
やっぱり「」か、個人的にあまり使いたくないんだよね
難しい、勉強します
あと内容に関しては話の肉付けって意味で、これから生かして行きたいと思う
参考になった、ありがと
451以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 06:43:31.87 ID:eBFVqOndO
( ^ω^)おっ( ^ω^)おっ( ^ω^)おっ
http://live14.2ch.net/test/read.cgi/liveplus/1144612023/
452以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 07:23:23.38 ID:cnMo3uAf0
ほしゅ
453以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 07:42:49.24 ID:A91J9QJIO
454 ◆WGnaka/o0o :2006/04/10(月) 08:23:48.09 ID:EeopvXka0
品評会の作品を妄想してたら寝てた…
かなりダーティな内容になりそうだったんでお蔵入りかな
参加したかったのにorz

出勤前の保守
455以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 08:32:50.69 ID:sea2gZQE0
>>454
いや、そこは書いてくれよ……
今回ミスって人少ないんだ、マジ頼む
456 ◆WGnaka/o0o :2006/04/10(月) 08:42:10.31 ID:EeopvXka0
>>455
日付が変わってから投下する感じになりそうだけど…
人居ないからがんがって書きますか

とりあえず仕事行ってきます
457以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 08:47:51.39 ID:z898tc6P0
>>455
俺も便乗していい?
今書いてるお題書き終わったら、書かせてください。
458以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 09:01:14.70 ID:Jfjjrbl70
保守。
品評会は今週末まで伸ばす? wikiの編集が大変そうだが。
459以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 09:09:06.90 ID:sea2gZQE0
今週末とはいかないまでも明日の朝まで待ってくれると……
ホントゴメン、一回目に仕切ってくれた人だったらこんな事無かったんだが
俺のせいだ、すまん
460以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 09:18:18.16 ID:TuItKHDr0
品評会まだ今からの投下でおk?
まだ書いてないけど
461以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 09:22:41.11 ID:sea2gZQE0
取り合えず投下してみたら?
462以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 09:33:45.17 ID:TuItKHDr0
じゃ書いてくる
463以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 10:03:57.56 ID:sea2gZQE0
出掛けの保守
464以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 10:44:33.78 ID:cnMo3uAfO
保守
465以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 11:05:04.45 ID:s93x5S7i0
保守
466以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 11:32:01.13 ID:/gtb0rMq0
ほしゅ
安価
>>470
467以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 11:36:05.45 ID:n1iF4hba0
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1144625983/
【豆腐】ホラーゲーム実況【食べちゃらめぇ!】

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2006/04/10(月) 10:18:21.49 ID:8Fq4sjqm0
シバザキコウのCM見てやった事なかったんでそんなに泣けるのかと1+2のROM落としてきたw

エミュ厨に鉄槌を!!!!!!!!!!!111
おまいら通報汁!!!!!!111

○通報先・便利なリンク一覧
■警視庁匿名通報フォーム(通報は2chのように書き込むだけ)http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/anket/other.htm
■全国ハイテク警察リンク集 http://www002.upp.so-net.ne.jp/dalk/ksatulink.html
■警視庁ホームページ http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/
■警察総合相談電話番号 http://www.npa.go.jp/safetylife/soudan/madoguchi.htm
 (携帯電話・PHSからは全国共通#9110 緊急性を要するものは110)
■公安調査庁 http://www.moj.go.jp/KOUAN/
■国家公安委員会 http://www.npsc.go.jp/
■国際刑事警察機構(ICPO) http://www.interpol.int/
■国防省(アメリカ) http://www.defenselink.mil/
468以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 11:36:15.78 ID:52J6qRff0
ksk
469以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 11:38:02.85 ID:52J6qRff0
ksk
470以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 11:38:28.26 ID:52J6qRff0
無限ループ
俺しかいないのか………orz
471以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 12:15:06.27 ID:9PcBVJU30
hosyu
472以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 12:29:07.03 ID:W3M/zD2H0
今北産業捕手
473以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 12:42:52.98 ID:3G2zZXS60
hoso
474以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 12:53:17.44 ID:0Vrs3Taq0
保守
475以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 13:03:04.50 ID:3G2zZXS60
hosyu
476以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 13:04:43.24 ID:PduECaXbO
三毛猫ホームズ参考にしたらダメか?
477以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 13:18:29.44 ID:3G2zZXS60
hosu
478以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 13:21:07.58 ID:mydwZ7c5O
けーたいほしゆ
479以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 13:46:49.39 ID:ugne/GDf0
>>476
いいと思うよ。俺はありとあらゆるところからネタ引っ張ってきている。
480以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 14:00:14.01 ID:ZeHnG1ci0
ほしゅ
書くことから逃げていたが再開する。とりあえず溜まってるお題は

未来・クレジットカード

こうやって書くことで自分が逃げられない状況を作る。そして書く!!

意味不明でスマソ
481以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 14:11:22.24 ID:FWAQW+e90
ほしゅ
482以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 14:18:35.63 ID:ILDQAAeY0
杉崎美香の憂鬱をテーマにお願いします
483以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 14:43:58.94 ID:0Vrs3Taq0
ほしゅ
484以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 14:55:47.62 ID:naaoELBX0
ほh
485以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 15:06:59.41 ID:ZeHnG1ci0
486以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 15:18:32.08 ID:naaoELBX0
487以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 15:25:33.60 ID:0Vrs3Taq0
488以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 15:35:39.44 ID:sea2gZQE0
ほしゅ
489以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 15:52:53.75 ID:OAt7tA4I0
dsaだふぁ
490以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 16:07:47.42 ID:s75BJX5u0
保守。
そして、ついでだけど一度使ったキャラを使ってお話を書いても良いものかな?
昨日の品評会で使ったキャラをもう一度使って、今出ているお題をこなしたいんだけど
それって良いものかな?
491以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 16:08:40.16 ID:8b28adKp0
>>490
いいんじゃないかと
492以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 16:16:28.51 ID:s75BJX5u0
>>491
さんくす。
それじゃあ、早速取り掛かる。
493以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 16:36:47.79 ID:OAt7tA4I0
ほしゅ
494以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 16:59:36.13 ID:8b28adKp0
ホシュ・メンドークサ
495以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:06:42.70 ID:WyynyAFHO
オダイクダサイナー↓
496以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:08:46.41 ID:atg5ibvi0
自分
497以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:10:47.34 ID:WyynyAFHO
>496
オーライ
498以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:30:44.82 ID:cnMo3uAfO
保守
499以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:44:27.86 ID:0Vrs3Taq0
ほしゅ
500以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:54:08.51 ID:TewQ5mdg0
週末品評会のお題っていつごろ出されるの?
金曜日くらい?
501以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 18:05:06.51 ID:cnMo3uAfO
保守
502以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 18:24:23.13 ID:FhK3Hgp30
hosyu
503以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 18:29:16.48 ID:1NcY2TaN0
CDとDVDとドライブできた 保守代わりに投下します
504CDとDVDとドライブ 1:2006/04/10(月) 18:33:18.97 ID:1NcY2TaN0
 ばらばらにした女の死体を5つのゴミ袋に詰め、助手席に乗せる。
 あれほどいい女だったのに、こうなってしまっては生ゴミと代わらないと男は思う。ばらばらに分解したからゴミなのではない。ゴミ袋に詰めたからゴミにしか見えないのだ。やはり別の入れ物を用意するべきだったと男は思う。
そういえば何年か前に購入して、結局使わなかった旅行鞄があったことを思い出す。アレならば人間一人くらいすっぽりと入っただろう。
無機質な黒塗りの鞄は、死体を入れるにはいい代物だったかもしれない。少なくともゴミ袋よりは。
 助手席のドアを乱暴に閉める。ボンネットの前を通り、運転席へ乗り込む。右手でキーを捻りエンジンを始動させる。灰色のマークUが微かにその体を振動させ、同時にステレオから緩やかに黒人の悲哀に満ち満ちた歌声が流れる。
 サイドブレーキを倒して、クラッチを踏んでギアをチェンジ。アクセルを踏み込むと重力が斜めに傾き、革のシートに男の体が押付けられる。それに併せて周囲の風景がゆっくりと男の背後へ流れ始める。
 やはりゴミはゴミ袋に入れるのが良いと男は思い直す。男が好きなのは女の体を切り離し引きちぎり食いちぎりグロテスクに変貌させるその行為自体であり、それに使用している時の死体は確かに男にとっては肉欲をそそる非常に官能的な物体だが、
行為が終わり興奮が冷めた後に残る無残に細切れになったひき肉やすぐに異臭を放つ脂肪などに対して、せめてゴミ袋ではなく鞄に入れて葬ってやろうなどという倫理観を感じた所でそれは詮無い事だと男は思う。
むしろ最大限にその死体の利用できる限界まで使用し、何一つとして価値というものの存在しない生ゴミになるまで使い切って利用しつくしたという証明でもある。そうだゴミ袋こそがふさわしいと男は考える。
505CDとDVDとドライブ 2:2006/04/10(月) 18:34:09.81 ID:1NcY2TaN0
 やがて車は混線道路を抜け、両手を畑に塞がれたわき道へと反れる。その先にある静かな夜の森の中へ、男とかつては女であったモノを乗せた灰色の棺桶が飲み込まれていく。
 森の中の腐葉土の上で車を止めて、運転席を降りる。どれ一つとして同じものの無い巨木が頭上にある月の光を枝葉で受けて、がさがさと夜の薄闇を這いずり回る蟲の如き音を鳴らす。
その蟲達に肥料を与えるべく男は助手席からゴミ袋を引きずり出す。一つ二つ三つ四つ五つ。その中で最も小さいポリエステル製のゴミ袋をびりびりと引きちぎり中身を外にぶちまける。指先や下や歯や潰れた眼球やらといった小物がそこらじゅうに散らばる。
巻き終えた男は残りの袋には手をつけずに、そばの木の枝から数枚葉っぱを引きちぎり手をごしごしと拭いた。拭いた後でそれも捨てた。
 そして男はまた運転席へ乗り込むと、車をターンさせて道を引き返し始めた。
 BBキングの歌声が切なく響く車内で男は、今捨てた女の名前と昨夜の行為を思い返していた。男の胸に甘い疼痛。あれはいい女だったと男は思った。
 そして画面が真っ黒に染まり、大量の名前と役柄がおどろおどろしい書体で画面下から上へと這い上がってくる。
506CDとDVDとドライブ 3:2006/04/10(月) 18:34:37.28 ID:1NcY2TaN0
「何これ?気持ち悪い」
 DVDを見終えた後、若い女はそう言った。
「ホラー映画が見たいって言わなかった?」
 PS2の電源を切りつつボーイフレンドらしき男が尋ねた。
「言ったけど、でもこの映画おかしいよ。一人の男が沢山の人を残酷に殺して、殺して、それで何の盛り上がりも無く終了。怖いし不気味だけど、気持ち悪さしか残らないよ」
 両手で頬を摩りながら若い女が感想を漏らす。映画が始まってから終わるまで、一言も発することなく画面を凝視していたその女の答を聞いて、ボーイフレンドも自身の考えを口にする。
「この男が人間の体を弄り回してるところが、盛り上がるシーンだよ。一体、どんな感触なのか、何でそんな事をするのか、猟奇殺人を犯す人間は一体どういう人間なのか。もしかしたら自分にもそんな恐ろしい一面があるかもしれない。そう考えて楽しむための映画だよ」
「……そんなこと考えて楽しいの?」
 若い女は、ボーイフレンドの考えを聞いて、若干距離を取りつつそう言った。それを見てボーイフレンドは情けない笑顔を浮かべ、他人に話すことじゃなかったと少しだけ後悔する。
「いや、冗談だよ」
「きもちわるーい。あ、もうこんな時間。帰らなくちゃ」
「はいはい、送っていきますよ」
 二人は立ち上がり、部屋を出て駐車場へと向かう。
 助手席に若い女が座り、運転席に男が座る。キーを捻りエンジンを始動。ステレオから流れるのは流行の女性歌手の歌声。
 それで思い出したのか、若い女が隣のボーイフレンドに向かって
「でもあの映画、車で流れてた曲はよかったね」
 そう言って笑う。
ハンドルを握っていたボーイフレンドの手が動き、ステレオのスイッチを押す。
すると映画でかかっていたのと同じブルースが流れ始めた。
 若い女はふっと鼻から息を漏らして、眼を閉じてその音楽に聞き入りながら、そろそろこの男とも別れ時だと考える。
 女がそう考えている事にボーイフレンドもうすうす感づいていた。
 ひょっとしたら、別れ話を持ち出されたとき、俺はこの女を殺すかもしれないと思う。そのときはあの映画のように深い森に彼女を葬ろうと考えていた。
507以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 18:35:07.49 ID:1NcY2TaN0
糸冬
508以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 18:42:03.20 ID:8b28adKp0
>>507
俺の出したお題乙

俺はドライブを読み込む方のだと思ってたんだけど車の方にしたか、と
少々感心した。しかも猟奇殺人ものになるとは
509以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:01:14.55 ID:VlAS4MJI0
>ばらばらに分解したからゴミなのではない。ゴミ袋に詰めたからゴミにしか見えないのだ。

このフレーズにはゾクゾクしました。
ここを練りこんでいくのかなと思ったら、それていって個人的には残念。
510以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:03:26.22 ID:s93x5S7i0
>>500
原則土曜日の午前
511以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:14:19.50 ID:0Vrs3Taq0
ほす
512以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:18:09.29 ID:VjX+0nMj0
しばらく見失ってたが立ってたのね。
保守。
513以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:31:10.76 ID:1NcY2TaN0
>>508
CDとDVDとドライブってさりげなく三つ出された時は、三つ一纏めにしようと思ったんだけど
やっぱ三つ別々にした方がいいかと思うと自然に猟奇的になりました
>>509
そこを取っ掛かりにして書いていったつもりだけど、書ききれてなかったか
514以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:32:17.56 ID:TewQ5mdg0
>>510d

明るい話に挑戦したい  ↓お題下さい
515以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:33:04.12 ID:8b28adKp0
からっぽの財布
516以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:33:18.75 ID:2tlt95gs0
くまさんとうさぎさんと極道
517以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:33:24.04 ID:TewQ5mdg0
>>515
今から書いてきます
518以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:34:45.36 ID:8b28adKp0
しかしココの書き手は作品仕上げんのが恐ろしく早いな

といいつつホシュ
519 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/10(月) 20:03:49.32 ID:TewQ5mdg0
        からっぽの財布


何度覗き込んでみても、財布は空だった。
お札どころか小銭も入っていない。
まさに空。
無職なのでクレジットカードは作れない、面倒くさがりでポイントカードも集めていない、
そんな俺にとって、今やこの財布はただの布キレでしかなかった。

この状況に反比例して空腹の感はどんどん増していく。
とりあえず冷蔵庫にあった牛乳で腹を満たしてもたものの、すぐに元通りの腹ペコになってしまった。

人は命の危険を感じた時、とんでもない行動をとるもの。
俺はそれを身をもって知った。

気がつくと牛丼屋に来ていたのだ。
そして、目の前には大盛りと思われる豚丼が置いてある。
見回すと、店には俺1人しか客がいない。
ということは、この豚丼は俺のために出されたものだ。
そして、客が注文しないと料理が出てくるはずもなく、間違いなくこれは俺が引き起こしたことなのだった。

俺は後先のことも考えず、それはそれは夢中で豚丼を食べた。
そして食べ終わってから考えた。
「どうしよう」
520 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/10(月) 20:05:25.04 ID:TewQ5mdg0
すると、店に4人連れの団体が入ってきた。
「松井だ!」

俺は4人が席に着くのを見届けてから、その席の横へ行って
「久しぶり」 と声をかけた。
そして 「ここは先輩の俺が奢ってやるから好きなもん食えよ」 と偉そうに言った。

松井達は 「先輩、ありがとうございます」 と嬉しそうにそれぞれの注文を始めた。
「これで俺の分もまとめて払っておいてな」 と財布を席に投げ出し、俺は店を後にした。


店を出てから俺は走って逃げた。

松井なんて奴は知らない。
                    終わり
521以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:07:34.68 ID:cnMo3uAfO
投下
テニスと本とふとん
522以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:08:29.97 ID:cnMo3uAfO
嘘ごめん
523以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:09:14.82 ID:8b28adKp0
俺の出し(ry
そして仕事早いなおい

感想としてこの男の切羽詰った雰囲気は伝わった。
少々気になったのが
1 この場合、財布の中身と原の中身は反比例か?
2 絶体絶命になってあkらの心理描写があるともっと良かったかも
3 松井誰だよwww

明るいのかきたいって言ってたのにゴメンネ(´・ω・)
524 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/10(月) 20:11:21.87 ID:TewQ5mdg0
>>523
1.正比例だった!恥ずかしい・・・
2.そこは少し足りなかったかもしれません、以後の参考にさせていただきます
3.詐欺です

ギャグのつもりでしたが、伝わりづらかったでしょうか
525以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:12:20.00 ID:8b28adKp0
>>524
いやギャグだってわかるよ。
むしろ指摘3の存在がギャグ
526 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/10(月) 20:13:59.55 ID:TewQ5mdg0
>>523
自分で読み返してみましたが、空腹感は反比例で増えていく、と言い訳していいですか
でも空腹だけを考えると正比例ですよね、この言葉自体が適切じゃなかったのかもしれません
527以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:16:48.04 ID:cnMo3uAfO
割り込んだかとオモタ。投下していいかい?
528以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:17:57.07 ID:8b28adKp0
>>526
ぁぁーそうもいえるか。
てかちゃんと空腹の感って書いてるね。orz
ただ私的には反比例を使うよりは比例を使った方が感覚的に良いってだけです。
スマソorz
529以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:20:18.41 ID:TewQ5mdg0
>>527
ドゾー
530以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:20:28.36 ID:8b28adKp0
>>527
ドゾー
531テニスと本とふとん1:2006/04/10(月) 20:24:25.47 ID:cnMo3uAfO
テニス

受話器を置くと、私は目を閉じた。
外では雨が降り、時折マンションの前を車が飛沫を上げて通り過ぎるのが聴こえる。

簡潔に言えば、私は恋人に振られた。
直接会わないで済んだのは、こちらにも好都合だった。
会った所で話し合いの結果が変わるとも思えなかったし、
私を見て憂鬱そうな表情をする彼に会うのは、もううんざりだ。

目を開けても、涙は滲んでいない。
息を漏らし、軽く頷く。
大丈夫。
532テニスと本とふとん2:2006/04/10(月) 20:25:18.50 ID:cnMo3uAfO
久々の丸一日オフだったが、わざわざ傘をさして外に出るのも億劫だったので家で過ごすことに決める。
ソファに座り、リモコンでテレビをつける。

テニスの試合。

定点カメラで、淡々と試合が放映されている。
特に興味があった訳でもないが、何となくそれを眺め続ける。

考えてみれば、長い付き合いだった。
大学を出てからも互いによく会っていたし、喧嘩らしい喧嘩もそれほどなかったように思う。
退屈な付き合いと言えなくもなかったけど、それでも私は彼に会うと自然に笑顔になれたし、
こうして一人で休日を過ごすよりもずっと楽しかった。

試合が終わり、対戦していた二人の選手はネットを挟んで握手をかわす。
思考が移ろうのを嫌った私は、キッチンに向かい冷蔵庫を開ける。
自炊は得意ではないので、中にはそれほど物は入っていない。
昼食代わりにインスタントのコーンポタージュを味噌汁のお椀に入れ、ポットでお湯を注ぐ。
湯気があがるそれを眺めながら、私は思考を止めてそこに立ち尽くしていた。
533テニスと本とふとん3:2006/04/10(月) 20:25:59.79 ID:cnMo3uAfO


バスを待ちながら、結局外に出ることになったのを恨めしく思う。
市立図書館で借りた本の借用期限が過ぎていたのを、電話で知らされたからである。
平日昼間のバス停には、老人と主婦しかいない。

借りた本は、ロマン・ロランの『ジャン・クリストフ 一』だった。
私自身読書の習慣はあまりないのだが、昔彼に勧められたので、最近思い付きで借りてみたのだ。
今更読んだところで関係が修復するとは思えなかったけれど、
それでも何かにすがりつきたい気分だったのは認めざるを得ない。
肝心の内容については、さっぱり理解出来なかった。
読んでいる間中、著者のロランさんに耳元で主義主張を怒鳴りたてられているような雰囲気が絶えなかった。
おかげでジャン君が嵐の中産まれたところしか、私は記憶していない。

雨の中バスを待つのは、世の中でも五指に入るほど憂鬱な行為だと私は信じている。
それでなくても、今は憂鬱なのだけれど。
534テニスと本とふとん4:2006/04/10(月) 20:26:43.37 ID:cnMo3uAfO
ふとん

真っ暗な天井を眺めながら、今日一日を振り返る。

今日の出来事……恋人との冷めた関係に終止符がうたれた。図書館に借用期限が過ぎていた本を返した。夕飯のシチューが存外美味しく作れた。余ったけど。

暗闇の中で私は吹き出した。
あーあ、折角の休日なのに。

けど、こんな自分は嫌いじゃない。
上手く言葉に出来ないけど、何だか女として一つ階段を上がった気はする。気のせいかもしれないけど。

ともあれ、私を無条件で受け入れてくれる場所はまだあるのだ。
暖かい布団。
これさえあれば、全てを忘れて眠りの世界に入ることは出来る。

さよなら、私。また、明日。
535テニスと本とふとん:2006/04/10(月) 20:27:38.80 ID:cnMo3uAfO
なんか改めて見るとちょっとイタイ人ですね、彼女。
まあいいや、感想お待ちしてます。
536以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:33:16.27 ID:8b28adKp0
>>535
比喩表現が巧みに配置されていたと思います。


>暗闇の中で私は吹き出した。
>あーあ、折角の休日なのに。

吹き出したから察するに笑った、自嘲の笑いといった所かと思いますが、
次の文に弱冠自嘲の意味合いを持つ表現が欠けるかと思います。
一つ比喩表現ぐらいがあっても良かったかと思います。
自嘲の笑いで無いならばここに書いたの無意味…(´・ω・`)
537以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:36:58.42 ID:TewQ5mdg0
>>535
昨日も投下されてましたよね?
酉がないから全部を読んだわけじゃないけど、あなたの作品の中で1番好きです。

憂鬱という単語が最初と最後に出てきたので、相乗効果的なものを狙ってたのならアレですが
そうでないなら違う言葉に変えた方が読みやすかったかな?と思いました。
538以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:38:15.52 ID:cnMo3uAfO
>>536
うい、dです。

吹き出したのは、自嘲ですね。
弱いかな?一応逆接で消化したつもりなんですが、
確かにもうちっと押してよかったかもしれませんね。

つかもうちっとカッコイイ女性を描きたかった
539ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/10(月) 20:40:06.12 ID:bBWVEfpo0
さて、文才の無さではぶっちぎりであろう俺にお題をくれ。
540以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:40:26.96 ID:8b28adKp0
限界突破
541以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:41:39.33 ID:cnMo3uAfO
>>537
そう言って頂けると嬉しいです。ありがd
同じ言葉を何度も使用してしまうのが自分の悪い癖です。
相乗効果は特に狙ってません。おとなしく語彙を増やすよう努力します
542ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/10(月) 20:42:19.93 ID:bBWVEfpo0
>>540
おほっ、把握した。
543以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:43:00.51 ID:8b28adKp0
>>538
他所で五本の指等の表現が見られるのに比べ
その日の陳腐さを表現するに最小限の表現にとどまっているように思われたもので

まぁ聞き流してくれぃ
544429:2006/04/10(月) 20:44:44.46 ID:dTLOytw80
>>430
すまん、みんな寝たかと思って寝た。
が、せっかくの面白そうなお題なので、とりあえず今から書く。
完成したら投下します……
545以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:45:28.04 ID:8b28adKp0
今日だけで人へのお題5,6回は出してる俺ガイル


ほしゅ
546以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:58:02.48 ID:cnMo3uAfO
と、言うわけで新たなお題俺にも寄越して。
547ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/10(月) 20:59:30.46 ID:bBWVEfpo0
>>546
マッチョな
548以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:59:34.30 ID:4v1xWCH70
>>546
リモコン スイッチ 集合体

書きにくいようならこのどれか一つで
549以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:03:28.92 ID:cnMo3uAfO
マッチョで行く。
よしゃ
550 ◆244gNVb9J. :2006/04/10(月) 21:03:57.40 ID:VjX+0nMj0
随分前にもらってたお題「カムバック」投下する。
前回の「雨宿り」ではありがちな設定だったから今回は多少凝ったつもり。
感想もらえれば是幸い。
551 ◆244gNVb9J. :2006/04/10(月) 21:04:12.29 ID:VjX+0nMj0
 僕がこの力を自覚したのはつい最近のことであるように思う。
 実際的な数字を用いれば2年ほど前。おじいちゃんが死んだ次の日に
僕の特異な才能は確信的に開花した。
 と言っても、思えばこの能力は――僕は「呼び憑き」と、便宜的に呼ぶ――
僕が3つか4つの頃から所有していたもののようだ。覚えがある。弟のヒロが
死んだあの日、妹のミナが死んだあの日、そしておかあさんが死んだ日。
誰かの死の記憶のすぐ傍には、2つの精神が同居したような、不可思議な記憶があった。
 僕のその力、「呼び憑き」について話そうかと思う。この能力について
明快に説明出来るほど、僕の語彙は豊富ではない。複雑で奇妙、或いは難解か。
そういった言葉がピッタリはまる力だ。我ながら何故自分がこういう力を持つのか、不思議でならない。
 「呼び憑き」はつまり僕が死んだひとになる力だ。こういう言い方はきっと、
わかりにくい事だろう。だがそういう風に説明するしか無い。死んだひとの心が
僕の心を一時的に乗っ取る、そういった説明も出来るだろう。
 そう言えば物知りな友達は「それはコウレイジュツというものだ。イタコの使う
ジュツだな」と言っていた。コウレイジュツ? イタコ? 僕にはよくわからない。
552 ◆244gNVb9J. :2006/04/10(月) 21:04:41.40 ID:VjX+0nMj0
「行ってきます」
 僕はそう言ってドアを開ける。朝の陽が眩しく、澄んだ空気は心地良い。にも関わらず、
僕はひたすらに憂鬱だった。当たり前だ。僕は、たったひとりの母親を亡くしたのだ。
 今日も学校へ行く気は無かった。父を心配させないためにに努めて気丈に、いつもの
ように学生服に着替えて鞄を肩から提げるのだが、その中に教科書は入っていない。
 父と母は最近の熟年離婚ブームなどどこ吹く風といったくらい仲睦まじい夫婦だった。
母の死後、やはり父の口数は随分と減ったように思う。僕自身母が死んだのはショックだったが
その悲しみに深く浸ることが無かったのは、逆に遺された父のことが心配だったからだ。
放っておけば後を追うのではないかと気が気ではないくらい、父の背中には悲しみの色が滲んでいた。
今は自分がしっかりしなければと、その責任感が悲しみより先に僕の心を支えた。その甲斐も
少しはあったのだろうか、父も最近になると幾分立ち直ったようで時には笑顔も見せるようになっていた。
 僕は携帯電話で学校の担任に欠席を告げる。「大丈夫か」。心配したようにそう言う先生は立派
な教師だが、所詮は他人であり僕の痛みは共有出来ない。友達だって同じだ。肉親の死の痛みが
理解出来るのはそれを経験した人間だけであり、肉親の死の痛みを共有出来るのは遺された
肉親だけなのだ。
 モノトーンの世界がゆらゆらと揺れる。ハンバーガーとコーラの味がわからない。いつもの
番組がつまらない。音楽が殊更に心に染み入る。近しい人間の死とはつまり、そういうものだ。
 僕は学生服を脱いで鞄に詰め込む。流石に、昼間学校名の割れる学ランでぶらぶらするのは
良くない。そのまま住宅街を抜け、繁華街へと歩を進める。目的は無い。ただ磨耗した痛覚を
癒すように、全て揃っているようでいて何も無い街を彷徨った。
553 ◆244gNVb9J. :2006/04/10(月) 21:05:02.61 ID:VjX+0nMj0
 歩き疲れた僕は、公園のベンチで時間を潰していた。そしてふと、自分の
力のこと――「呼び憑き」のことをを思い出す。この力を使えば或いは、家族の笑顔を
取り戻せるのではないか? つまり、おかあさんの心を僕の体に呼び込むことが出来れば。
 そう思いついた僕は、いても立ってもいられず家へ駆け出す。
 自分の意思で「呼び憑き」の状態になったことはない。誰か近しい人間の死の直後に、
無意識的にその状態に陥った経験しか僕にはなかった。だが、確信出来る。おかあさん
は、僕の体まで戻ってきてくれる。
 そして、きっと言いたかった沢山の言葉を吐き出すだろう。愛の言葉や切なさの言葉を。
或いは、自分の死の原因になったコウツウジコの加害者への、呪詛の言葉を漏らすことも
あるかも知れない。それすらも、家族で受け止めよう。
 やっとのことで僕は、家の門の前まで辿りついた。そこには、
「ただいまー」
 カズヤが帰ってきていた。好都合だ。
「わっ」
 カズヤの足元を潜り抜け空いたドアへ滑り込む。僕は玄関を走りぬけおとうさんを探す。
「おいおい!」
 カズヤの声が聞こえる。きっと僕を追ってくるだろう。おとうさんの匂いは洋間のソファー
の上から。家の中の様子はうろ覚えだが、匂いを追って洋間までたどり着く。
「ん?……。こらこら、何してるんだ。ダメじゃないか全く……」
 そして僕は、おかあさんの顔を思い出す。僕を拾った時の、少し哀しそうな顔を思い出す。
ご飯をくれた綺麗な手を思い出す。お父さんやカズヤのそれとは違う、優しい匂いを思い出す。
おかあさん、おかあさん、おかあさん。
554 ◆244gNVb9J. :2006/04/10(月) 21:05:22.11 ID:VjX+0nMj0
「カズヤ! 何でペロがここにいるんだ?」
「知らねぇよ! ん?……何か様子おかしくないか、ペロの」
 いつもは外で放し飼いにしているペロが家に飛び込んでくることもおかしいが、
それより目を閉じて痙攣していることが気になる。
「言われてみれば確かに……」
 と、急にペロの様子が変わる。目は閉じたまま弱々しく啼きだしたのだ。これは
やはり何か体に異常があるのでは無いのだろうか? そう感じられた。
「これ、獣医か何か連れて行ったが良いんじゃないの?」
「……そうだな、車を出すからペロを抱えてきてくれないか」
「こいつ重いんだけど……」
「軟弱なことを言うな! 俺が若い頃はな……」
「はいはい! わかったよ」
 父の「俺が若い頃は」を聞くのは久々だった。母が生きていて笑顔が絶え
無い家庭だった頃には口癖のように使っていたのを思い出す。
 相変わらずか細い声で啼くペロを抱えて、どうにかこうにか家の外へ出る。
 門の前には親父とその愛車が待っていた。僕はその後部座席に飛び乗る。
「行こう」
「ああ……そういえば、ペロを拾ってきたのは母さんだったけな」
「え? そういえば、そうだったかな。ヒロとミナも一緒に拾ってきたんだっけか」
「お前もあの時は小さかったからハッキリ覚えて無いかも知れ無いがな」
「ああ。いや、それよりも急いで車出してくれよ、親父。その母さんの形見まで
こんなとこで死なせちゃ、あっちに行ってから親父も合わす顔が無いぜ」
「生意気言うな」
 そして、遺された家族全員を乗せたセダンは発進した。

                     終わり
555 ◆244gNVb9J. :2006/04/10(月) 21:09:50.21 ID:VjX+0nMj0
視点がレス毎に変わってるのでわかり辛いかもわからん。
叙述っつーかミスリードのつもりです。
勢いで投下したからもしかしたら誤字あるかも><
556無限ループ:2006/04/10(月) 21:34:07.08 ID:46NlnKYj0
せっかくの日曜日を古書店で過ごすなんて無駄だと思うかもしれない。
けれどもその日は思いの他「当たり」だった。獲物をタンマリ抱えて偶然入った喫茶店も感じが良い。
今日はツイてる。俺はTVニュースを横目に、小倉トーストをチビチビと齧りながら獲物一号を読み耽っていた。
カラカラとドアベルが鳴った。客の出入りが少ない店らしく、その音を聴いたのは今日始めてだ。
ドスン。揺れを感じて面を上げると、そいつが対面に座っていた。おいおい。
少なくともロマンスに発展する様子じゃなさそうだ。俺は無視して視線を下に戻した。
数行読んだかどうかの間に、対面から何か聴こえてきた。そいつがモゴモゴと何かを喋っている。
おいおい、アレな人かよ。席を立つタイミングを測っている内に、嫌な事に気づいた。
そいつが喋っている内容は、テレビニュースと一言一句同じだ。
いや、それだけなら只のアレな人だ。この場合厄介だったのは、スッとろい女子アナがそいつの後に続けて喋ってるって事だ。
気の効いたイタズラなら良かったが、生憎そんな暇と金とついでにケレン味のある友達は俺にはいない。
と、そいつと女子アナの感動的なシンクロが突然途絶えた。次のセリフはこう、だ。
「影武者徳川家康」「忍法忠臣蔵」「月刊ポテロング地獄11月号」
鞄の中の更にビニールの中の今日の獲物2,3,4号だ。これは恥ずかしい。
「そろそろ興味湧いただろ?」
そいつがようやくマトモに喋りだした。正解だ。俺はもう致命的に「こういうの」に弱い。
正直今こいつが何を言っても多分信じるね、多分。
「タイムループって知ってる?」
やっぱりね。
「ループって映画、牧瀬里穂主演の奴な。見た事あるだろ?あれと一緒の奴。
あんたと初対面するのも235回目だからね。塚本さん」
大体確信に変わった。「塚本」ってのはこういう胡散臭い奴に俺が教える偽名だ。
あらかじめ調べたのならもっと特徴的な俺の本名を突きつける筈だ。
どうせ「ポテロング地獄」も何回か前の俺から聞いたんだろう。牧瀬里穂の映画も確かに見た。つまらねえ。
俺の事だ。やり取りの大体の予想はつく。
「大体いつもはそろそろ信じてくれるんだけど…」
「で、なんで235回も俺なの?日曜日脱出のキーなんて握ってないよ」ファーストコンタクト成功。
557無限ループ:2006/04/10(月) 21:35:07.49 ID:46NlnKYj0
実際それが一番疑問だ。この手の奴がわざわざ俺をご指名なんて、とんでもない高揚感だ。
「ああ、大した理由じゃないよ。色々試してみたけど、近くにいる人の中で、一番手っ取り早く信じてくれるのはあんただからね」
悪かったな、ビリーバーで。結構がっかりだ。気を落とすなよ236回目の俺。
「おまけに色々親身に手伝ってくれるからね、毎回一日限定の付き合いだけど」
悪かったな、お人好しで。結構腹が立つ、こいつ。怒らないでやれよ236回目の俺。
「それに物分りも良いからイチイチ同じ事を何百回も説明しなくても良い。僕にとってこれは大きなメリットだ。」
そのセリフは何百回目だ?とも思ったが確かに、こんな突拍子も無い事を信じさせるやりとりとしては短い方だろう。
まだ250字ぐらいしか喋ってない。
「それじゃ、行こうか。あ、外を見ると面白いよ」
デコトラとセルシオが正面衝突する所だ。もう信じたっつーの。
そいつは席を立った。俺も席を立つ。どの話を読んでも、タイムループに巻き込まれた奴がやる事なんて一つだ。
つまり、色々試す。だから俺もイチイチどうするか、とは訊ねなかった。物分りの良さ、面目躍如。
そんな質問をしない代わりに、好奇心には逆らわない。毎回聞かれるだろうから、一応は気を遣って簡潔なやりとりで。
「自殺、他殺は試したか?」「怖いよ、無理」
「ループの起点と終点は?」「午前6:57分自宅のベッド。深夜零時ジャストにベッドまで。」
「身体的変化は?」「無いよ。記憶だけ」
名前や職業、そんな事にはからきし興味は無い。だから訊ねない。
こいつが俺を相棒にしているのも、だからだろうなと気づいた。
向かった先は何の変哲もない河原だ。
「結構手詰まりなんでね。『昨日』つまり土曜日に通った場所を虱潰しにしてみたんだが、それでも駄目だ。今は『木曜日』の場所だ」
まあ要するに変なものを探せって事だ。
時間だけがダラダラ消費されていく。もう11時58分だが何も無い。次に期待って事か。
「悪かったな。また役に立てなかった。」
「いいや、楽しかったよ、ありがとう。次もよろしくね」
「覚えてねえよ」」
毎回礼を言ってるのか。結構礼儀正しい奴だ。何か爽やかな気持ちでそいつと握手して、腕時計のアラームが鳴った。
558無限ループ:2006/04/10(月) 21:35:51.80 ID:46NlnKYj0
そいつはまだ平気な顔してそこにいた。クソ、何だこの恥ずかしさは。思わず目を反らす。
「え…月曜?月曜?」そいつだけがキョトンとしていた。それから狂乱だ。あたり一面転がりまわっている。
出れたー!だの月曜だー!だのウルせえ。
まあ『騙された』って指差して笑ってこないだけマシだった。
けれど俺はなんだか冷めてしまって、そいつに「おめでとう」と言うと家に帰って枝豆喰らって寝た。
翌朝、なんとなく不安な気持ちでテレビをつけた。大塚さんと軽部の鬱陶しい顔が写る。月曜だ。
ホッとしたが、仕事だと思い出して、結局ウンザリした。
そいつとはそれから会っていない。一度コンビニで立ち読みしているのを見かけたが声は掛けなかった。
今でも考える。俺もそいつも結局あの河原で何を見つけた訳でもない。
ひょっとすると、『日曜日のあいつ』は今でも、牢獄に閉じ込められ続けているんじゃないだろうか。
今となっては確かめる術は無い。過ぎ去った時間は二度と戻ってはこないのだ。
少なくとも。俺にとっては。
559無限ループ:2006/04/10(月) 21:37:59.00 ID:46NlnKYj0
終了
無限ループというお題でラスト一行と最初一行が繋がっているようなベタだけはすまい
と思ったら結局ベタなお話になってしまいました。
終始観測者視点の時間ループものにして見ましたが、、
それがさしたる結果に結びつかなかったのが残念です。
気を遣ったのは「そいつ」の容姿や人格等の描写を極力排除した所。
プラスに出たかはともかく。
560以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:57:00.53 ID:cnMo3uAfO
俺でよければ感想をば。
物書きはホント趣味程度なので的外れもあると思いますが。

>>551
「呼び憑き」がなんだったのか良く分からなかったです。
ミスリードの誘導にしても、読中に違和感を強く感じました。
この話の場合ペロの視点で全てを語った方が分かり易いかも。
設定をもっと活かせると読者を惹き付けられると思います。

>>556
前半のテンポの良さが好きです。
斜に構えた感じの文体が話と凄くマッチしてますね。
後半に何かもっと話に発展があれば、面白さがグッと増すのでは。
561以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:13:05.27 ID:cnMo3uAfO
保守
562 ◆244gNVb9J. :2006/04/10(月) 22:24:31.79 ID:VjX+0nMj0
>>560
感想d><
冷静に読み返してみると色々酷い……精進しますorz
563以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:39:35.60 ID:cnMo3uAfO
ほ、ほっ
564以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:41:17.79 ID:m4tIOvE/0
暇なときにちょっと書いてみたいので
投下は大分後になるかもしれんけど、御題くらはい
565無限ループ:2006/04/10(月) 22:42:44.34 ID:46NlnKYj0
>>556
文体とテンポはどうやら俺の武器らしいです。
誉めていただいて幸いです。
お察しの通りオチは気の効いた結末が思いつきませんでした。
ラスト二行は親目とはいえ納得いくものですが、全体の流れはアレですね。
風呂に入ってリラックスした途端にもっと良いオチが浮かぶのはお約束ですねw

さて呼び憑き読むか。
566以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:43:05.47 ID:46NlnKYj0
>>564
実験小説
567以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:54:06.15 ID:m4tIOvE/0
>>566
d
いまいちイメージ湧いてこないけど頑張るんよ
568以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:14:49.72 ID:cnMo3uAfO
ほ、ほ、ほっちゃーん!
ほ、ホアアアアッ!!
569以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:23:54.71 ID:46NlnKYj0
age
570429 ◆NpabxFt5vI :2006/04/10(月) 23:25:35.84 ID:dTLOytw80
完成しますた。
感想くださった時のやりとりがややこしくならんように、
投下前にトリプ付けときます。
あと、自己顕示欲も強いので。
571こんにちは、さようなら ◆NpabxFt5vI :2006/04/10(月) 23:29:15.28 ID:dTLOytw80
 長い間帰ってなかったな、とわざとらしく思ってみる。
 新幹線の自由席に座って、たそがれて外の景色を眺めるという行為に
期待していた郷愁らしきものは、車内販売の弁当の匂いに空腹感がかき
立てられて、霧散した。
 せめて食べてくれば良かったと思う。たとえ彼が他の女を抱いていても、
私にはカロリーが必要だったのだ。放っておけばよかった。
 実際には、彼の心の中では、浮気相手は私の方だったわけだが、
彼がまだ道端で歌って居た頃から(その頃の私の目には、捨て犬の
ように見えた)、ずっと付き合ってきた自分には、本命を主張する権利
のようなものがあるような気がする。
 どちらでもいいか。
 そんなことを考えている自分が、なんだか滑稽になって、鼻歌でも歌
ってやろう。と思ったが、最近それほど音楽に興味を失っていた私の脳
裏に出てくるのは、彼の歌ばかりだった。どう考えても、どう聞いても売
れないだろう、と私は思っていて、だからきっと、彼を『拾った』のだし、
『だからこそ』、手放したのだろう。
 父が倒れた日に彼を拾った。彼を手放すのは、父が死んだ日だった。
皮肉な運命のめぐり合わせらしきものを見ることが出来たかもしれないが、
多分、彼を拾ってみる気になったのは父が倒れたからだろうし、彼が他の
女を連れ込んでいる現場を見つけられたのは、父が死んだから、仕事を
途中で切り上げて帰る前に食事でも作ってやろうと思い立ったおかげだ
から、全くの偶然というわけでもない。偶然でない運命なんかない。
 まぁいいか、とりあえず弁当だ。
572こんにちは、さようなら ◆NpabxFt5vI :2006/04/10(月) 23:29:44.24 ID:dTLOytw80
 味のしない弁当を食べながら、あるいは新幹線を降りながら、あるいは
地元までの駅の切符を買いながら、夢中になってメロディを探していた。
 彼の歌は嫌だ。だが鼻歌を歌えないというのも嫌だ。最初は悲壮な曲を
探そうとしたが、どうしても思いつかないので、地元の駅を降りたところで、
猫踏んじゃったを口ずさみだした。黒猫が目の前を横切った。逃げていく。
 困った。レパートリーがない。
 家までの道程はすぐに思い出せた。夕暮れに沈む商店街は既に何処ま
でも閉まったシャッターが続く。人は出歩いていないが、気配だけはそこかしこ
から漂ってくる。今も昔も変わりがない。
 困ってスキップを踏みながら、メロディを探す。適当なメロディをでっち上げ
て、それを歌うことにした。何処か陽気で素っ頓狂なメロディ。
 私は音楽で食べようとする人間は嫌いだから、音楽も嫌いだった。父にと
って、私や母は、音楽に比べて、優先順位の低いものだった。父は、狭い家
の中で書斎を確保し、休日になるとそこに篭って音楽を聴いていた。
 お父さんはプロになるところだったのに、あなたが生まれたから、夢を
諦めて働き出したのよ、と誇らしげに言う母を滑稽にも憎憎しく思った。
 まぁいいか、とりあえず自宅だ。

573こんにちは、さようなら ◆NpabxFt5vI :2006/04/10(月) 23:31:06.91 ID:dTLOytw80
 それは、親族への借金が残る父の遺産が(と言っても微々たるものだ
けれど)、あらかじめ父の意志とは関わりないところで分配が決められた
のと同じ程度の適切さで、あるいは、会社がしばらくの間有給の取得を勧
めるのと同じ程度の狡猾さで、決められたことだった。
 父の棺に一緒に納めるものを探すために、母と一緒に父の書斎へ入る。
 父の書斎にあるものは、大きな古いレコードプレイヤーと文机と座椅子と
本棚だけだった。床の上には一か月分くらいの新聞が置いてあった。
 文机の上には、携帯用のラジオカセットと黒い日記帳が載っているだけ
だった。金属を含むものは、棺の中に納めることが出来ない。
 何を入れようか、という問に母は、何冊か父の愛読書だったものと思われ
る文庫本と、父が好きだったビートルズのレコードを挙げた。私はビートル
ズがどれだか分からないのでレコード全てと、文庫本を適当に何冊か抱えた。
「父さん、日記をつけてたわ」
 母が思いだしたようにそう言ったので、私は文机の上においてあった日記
帳を手に取る。
「中身、見る?」
 母は笑って首を振った。
「見たかったら、あんたが見てもいいのよ」
 逡巡する。このまま何も父について知らないまま終わることについて。
私は誰にも何も知ることなく死んでゆくのだろうか。彼の歌が、というよりも、
彼自身が他人に評価されるとは思えなかったように。
 私は誰についても知らないまま生きてゆくのだろうか。
「私はもう見たから」
 その母の一言と大げさなウィンクに、現実に引き戻された。
「なら、十分」
 少し遅れて応えて、少しだけ笑えた。日記帳を文庫本と一緒に抱えた。
 不謹慎かもしれない。
 まぁいいか、とりあえず葬式だ。
574こんにちは、さようなら ◆NpabxFt5vI :2006/04/10(月) 23:31:38.58 ID:dTLOytw80
 全てのレコードと、全ての文庫本をあわせても、棺は一杯にならなかった。
 別れの献花は、棺の空白の貧しさを埋めるためのように見えた。
 決められた手順で葬式が進み、決められた手順で出棺し、決められた
手順で『父だったもの』は父だったものだった灰になった。
 母と二人で骨壷に納めた父の骨は、滑稽な軽さと白さだった。
 その感触に、帰り道で思いついたメロディが頭の中でリフレインするばか
りで、泣き真似する気にもなれずに無表情を維持していた。
 式典の一切は故人に対して意味が無いのに、一段ずつ進行するたびに母は
泣き崩れた。その身体を支えていたら、しっかりした娘さんね、と誰かが言った。
 葬列者たちの言葉で覚えているのは、不快感で刻印されたそれだけだった。
 一通りの儀式が全て済んで、一時の非日常に集まっていた人々が帰って、
ふいにすることが無くなると、一瞬にしてまともな音楽が聞きたくなった。
 CDもCDプレイヤーもこの家には無い。
 テレビをつけようかとも思ったが、最近の音楽は特に聴く気になれない。
 そうだ、ラジオなら、と父の書斎に入った。
 座椅子に座るのは何となく気が引けて、本棚に寄りかかった。文机の上のラジ
オを手に取る。重い。
 ラジオはカセットテープデッキの横に液晶がついていて、側面にラジオのチャ
ンネルをあわせるダイヤルと、カセットテープを操作するボタンがついている。
イヤホンをして、スイッチを入れる。ラジオの曲も似たり寄ったりだった。
 ダイヤルを回してチャンネルを変えていく。どれもピンとこない。仕方なく、床の
上の新聞紙から二週間前の新聞を探し出してラジオ欄を見る。
 今は何も興味があるものはやっていないが、何分か後に、お笑い芸人の番組
が始まるのを見つけた。
 これにしようと思った。局名と周波数を見ながら、ラジオのチャンネルを合わせ
るために液晶を見ると、カセットテープが入っているのが見えた。
 まぁいいか、とりあえず音楽だ。
575こんにちは、さようなら ◆NpabxFt5vI :2006/04/10(月) 23:32:12.60 ID:dTLOytw80
 何処か懐かしい音楽が流れ出した。
 "You say yes, I say no,"
 彼は歌う。
 "You say stop, I say go, go, go."
 ノイズ交じりに。
 "You say goodbye and I say hello, hello, hello.."
 私が見つけたメロディを。
 "I don't know why you say goodbye I say hello, hello, hello."
 鼻がつんとした。
 "I don't why you say goodbye I say hello."
 視界が歪んだ。
 "You say goodbye and I say hello, hello, hello.
  I don't know why you say goodbye I say hello, hello, hello.
  I don't know why you say goodbye I say hello.
  Why, why, why, why, why, why, do you
  Say goodbye, goodbye, bye, bye."
576こんにちは、さようなら ◆NpabxFt5vI :2006/04/10(月) 23:33:13.01 ID:dTLOytw80
本編は以上です。以下、ノート。
・全体として「傑作じゃないけれど静かな短編」を目指しました。
・SFチックなショートショートも考えたのですが、(現在を変えるために
過去へ行って、ある人を探すんだけどその尋ね人が実は自分だったこ
とに気付いてタイムパラドックスによって消滅してしまうという「こんにち
は(俺)、さようなら(俺)」……分からなければいいです、私もワカリマセン。
分かった人居たら、書いてくれ)、結局、普通の短編小説にしました。
・長い短編だったけど、特に気をつけた事は七つありまつ。
 差し出がましいかも知れませんが、まとめておく事は、自分にとっても、
 ひょっとしたら誰かにとっても筆力向上に役立ちそうなので垂れ流します。
・一つ目は、最終段落でのノスタルジーです。そのために、
 小ネタから大ネタまで、ネタは全部ありがちなものを選びました。
 いやそれがノスタルジーなのかよくワカリマセンが。
・二つ目は、最終段落までに「もやもや」を蓄積することです。
 「私」を取り巻く具体的状況がハッキリしないのも、
 何度か泣きフラグ(と呼びますか)を回避させたのもそれです。
・三つ目は、上二つに関連することでつが、あまりにもオチが
 安易なので、そこに妥当性をどうやって持たせるかです。
・四つ目は、原則、感情表現を使わないこと。
 できるだけ事実のみを抽象的に書いておくこと。ただし一人称で。
 長文と短文の落差が激しいのと文体が陳腐なのは意図的です。
・五つ目は、「こんにちは、さようなら」を一回も書かずに、
 「こんにちは、さようなら」を、複数の意味で使うことです。
・六つ目は、実は、>>544の段階で構成も出来上がってて、過去に
 書いていた習作に良く似たものがあったので、七割以上それらを
 利用していることがばれない様につぎはぎすることです。
・七つ目は思いつかなかったので、適当に考えてください。
 七つ集めれば、願いがかなうかもしれません。
577こんにちは、さようなら ◆NpabxFt5vI :2006/04/10(月) 23:33:39.70 ID:dTLOytw80

 感想、批評、質問、技術の成否に関する話題などよろろ
 オチに来るものに早く気付いた人ほど、最後の展開が読みにく
くなるように構成してありまつ。それ以外の人は日記帳でフェイント
を入れておきました。燃やしてヤッタ(・∀・)
 最後のオチはまだか、と思ってくれたら私の勝ち。
>別れの献花は、棺の空白の貧しさを埋めるためのように見えた。
 までに、カセットテープまで見抜かれたら私の負け。
 それ以外は傷み分けって事でw
578以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:48:13.94 ID:TAZUyTiOO
ほしゅ
あとでじっくり読ませてもらいます
579以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:53:34.06 ID:s75BJX5u0
今投下しても大丈夫かな?
580以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:57:05.84 ID:cnMo3uAfO
読ませろ!
581以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:57:31.44 ID:dTLOytw80
wktk
582以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:59:09.59 ID:s75BJX5u0
>>571
改行が、まず適当なのが少し読みにくいかな。
特に最初は、文章がやたらめったら長いのと、改行のタイミングのせいで凄く読みにくい印象を受けました。
文章が長いのも、気になりました。
長文と短文で落差を表現するにしても、読みやすさに気を使ってくれるとかなり良かったかな? って思います。
オチは、ビートルズの曲だよね? 
最初から私に付随する、歌ってモチーフを完結させてお話も終わらすってのは上手いと思いました。
583お題 これぞ! 忍法女殺油地獄:2006/04/11(火) 00:00:30.78 ID:s75BJX5u0
 透き通った空が、風に吹かれていた。
 どこまでも遠く澄んだ真っ青な空が、風に吹かれている。
 揺れる雲は、空に吸い込まれて消えていった。
 冬が始まる。
 そんな気がした。
 恐らく、俺たちが高校生としてのんきに過ごせる最後の冬が。
 冬があければ、俺たちは三年生を目前にして、進路とか未来とか決めなきゃいけない。
 だから、この冬が恐らく最後の子供でいられる冬なんだ。
 空に星が輝く少し前の時間だった。
 4時すぎの太陽が、空にはあった。
 輝いているんだけど、どこか力なく真っ青な空を照らしていた。オレンジ色に。
「もう冬休みか……。大地は、どんな大学行く予定?」
 少し後ろを歩いていた奏(かなで)が、声をかけてきた。
 俺は、奏のほうへ振り向いた。
 奏は、逆光を浴びて、濃い影を整った顔に落としていた。
 綺麗な茶色い瞳で、こっちをじっと見詰めてくる。
「ん? 俺?」
「そ、君。君以外に、大地って人はいるのかよ」
 奏は黙っていれば、清楚で儚いお嬢様っぽい。
 長い髪も、綺麗な瞳も、細い線の身体も、儚くもろい感じがする。
 実際彼女は少しだけ人より脆い。
「この地球上にはいるかもしれないぞ」
「はいはい」
「で、だ。大地はどんな大学行く?」
「俺ぇ? 俺は解らん。奏は?」
「僕? 僕もさっぱり。そりゃ考えてはいたけど、いきなり漠然とした中で形にしろって言われてもな……」
 俺は歩く早さを少しだけ落として、奏の横に並んだ。
584以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:00:45.81 ID:46NlnKYj0
>>577
大まかに言ってノートで目指すものは大体達成できていると思います。
30も終わりの独身女性作家が書きそうな文章のくどさ(意図的と知って驚愕)は
魅力と言えますが、所々くど過ぎてもはや脱線気味の感もポツポツと。
あとは自分の常識不足を告白するのは恥かしいんですが、
ラストのあれってもう説明不要の常識なんですか?結構ギリギリだったんですが。

それはともかく、五レスの作品のあとがきで2レスいっぱい使う自己顕示欲の強さには
自分と同じ臭いを感じました。
585以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:01:31.17 ID:oglJ2hgB0
1レスでショートショートスレが落ちたみたいだから移住しにきました。
どなたかお題下さいな。
586お題 これぞ! 忍法女殺油地獄:2006/04/11(火) 00:01:40.10 ID:4XBWMsqG0
 枯れた街路樹が、どこまでもどこまでも続いていた。
 太陽の光が、細いスカスカな枝を通って地面を照らしていた。
 奏は、少しだけ遠くをみて何か考えていた。
「困るよな」
 俺がそれだけつぶやくと、奏はうむとだけ頷いた。
「ところで、大地」
「ん?」
 奏がこっちを向いて話しかけてきた。
 長い髪が太陽の光を反射して、きらきらと輝いていた。
 奏が歩くたびに、ふわりふわりと髪が揺れる。光も反射して、太陽のカケラみたいにキラキラと光った。
「大地は、もう冬休みの宿題のことを考えている?」
「あ、いや、全然」
「そうか、僕はもう国語の読書感想文は終わりそうだ」
 奏が得意げに笑って見せた。 
 凄く可愛いと思った。
 さっきのような、考えている表情はどこにもなかった。
「ほぅ、何を読んだんよ?」
「ふふん、聞いて驚け。僕は、近松門左衛門だ」
「モンザエモンは、俺も知っている。俺はメタルグレイモンの方が好きだった。お前は、マメモンでもなくモンザエモン派か。初代通めっ」
「ははは、大地は馬鹿だな〜。デジモンかー」
「で、何て本を読むんだ?」
「イキナリ話を戻すなっ!」
「何だよ、もっと引っ張って欲しかったのか? ごめんな、デジモンヲタ」
「大地に言われたくない」
「で? 何? エルマーと16匹の龍か?」
「近松門左衛門って名前で、それはないだろっ」
「あー、わりわり。ウォーリーを探せか」
587お題 これぞ! 忍法女殺油地獄:2006/04/11(火) 00:03:04.43 ID:4XBWMsqG0
「女殺油地獄だw 浄瑠璃で、中々の古典作品らしい。これを読んだら、僕の三学期の国語の評価は、最強だな」
「ああ、ああ、あれな」
「ほー、大地も知っていたんだ」
 夕陽が少しづつ落ちていく。
 奏の顔が少しづつ影に飲まれていく。
 光を失った太陽が少しづつ奏を、夜に連れて行く。
「縄で女の子を縛って、油まみれにしてあれだろ? これぞ! 忍法女殺油地獄っ。とか言って、えろいことするえろ小説だろ? かぁなぁでぇ〜、思春期〜」
 そんなことを思った自分が馬鹿らしくって、下らないことを言ってみた。
 奏は、真横であはははっと笑った。
「大地はほんとエロガキだなーっ。よく、女殺油地獄でそんなことを思いつく」
「奏の次くらいだ」
「うはは、それじゃあ僕はどんだけ変態なんだよ」
 俺も笑いながら言った。
 奏は、少し呆れながらも笑っていた。
 街灯がぽつんぽつんと辺りを照らし出す。
「そりゃあもう、お前そんなえろ小説で読書感想文を書こうってくらいだから、超えろだぞ」 
「救えないな、それはっ」
 奏の髪を、沈む夕陽が照らした。
 黒い髪が、光を反射する。さっきよりも少しだけ弱く、小さく。
「まあ、思春期だしな」
「だから大地は、そうやって何でもえろいことに結びつけちゃうのか。幾らなんでも、これぞ忍法はないっ」
「いや、まあ、即興のネタにしては頑張っただろ?」
「まあ、そういわれればそう思ってしまう僕がいたりするからな」
 あはははと、二人で笑いあった。
 俺の良く知る奏が、そこにはいた。
 一度だけ振り向いてみる。
 夕陽は今消えたところだった。
588お題 これぞ! 忍法女殺油地獄:2006/04/11(火) 00:03:30.49 ID:s75BJX5u0
 奏は、女殺油地獄がどんな話だか説明してくれた。
 光が沈んでも、奏がそこにいたことにほっとしながら、その話に適当に相槌をうつ。
 風が吹く。
 薄くオレンジ色に輝く空をみた。
 奏の髪を揺らした風は、オレンジ色の空をゆっくりと藍色に染めていった。
 奏の透き通った瞳が、空を写した。
 冬が始まる。
 空を見上げる奏の顔を見ると、何故かそう思ったんだ。
589以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:06:53.55 ID:4XBWMsqG0
おしまいです。
批判、感想などよろしくお願いします。

この話は、>>334-336
で使ったキャラを、もう一度使って書いてみました。
お題を貰ったとき、詩的な表現の自分がこんなお題をどう消化するか?
そんなことを、言われたのでいっそのこと、こんな飛んだお題で滅茶苦茶普通な話を書こう!
って思って、書いてみました。
お題は、最後に続く会話に使ってみました。
では、よろしくお願いします。
590以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:11:02.24 ID:oglJ2hgB0
>>583
「た」で終わる文が非常に多いのが気になりました。
滑らかに読めないです。
詩的な表現を目指すなら、一度自分で音読してみるべきでは。
お題からエロエロなアレを期待して肩すかし食らいましたw
591以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:11:33.52 ID:oglJ2hgB0
↓お題下さい。
592以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:13:49.85 ID:gWFdrA7E0
腹筋
593以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:18:14.58 ID:4XBWMsqG0
>>590
んー、なるほど……。
表現ばっかりに気を取られてました。
これからは、気をつけますね。
俺も、お題を貰ったときはえろえろだなって思ったw
けど、そのまま書くよりは会話の一片に取り入れようって感じで。
三度くらい読んでみたけど、表現ばっかりに囚われていたのは、反省します。
594 ◆NpabxFt5vI :2006/04/11(火) 00:18:27.00 ID:pJDtzm+o0
>>582 >>584
文章の長さや改行位置についてはおっしゃるとおりですね。
古めかしい文庫本の感じを出すために一定字数で区切ってます、
というのは大嘘で、自分が読みやすい一行文字数のままでした。
グゥの音も出ません。
一応長文は本来の心情を隠している、という方針でした。
が。
自分でも書きながらくどすぎてついていけな(ry
これでも本筋に絡まないところは九割がた削除したんですがくd(ry
ああ、私の性格がくどいんですね

ラストのは、歌詞でググるなり、本文から推理するなり、
気になった人はするだろうと。。
知らなくても気にならない人なら、お話として完結してると
解釈してくれる、と思ってます。

>>585
移住、で。
595以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:22:00.36 ID:yw0LVKoT0
初挑戦だから途中で挫折するかもしれないけど、お題頼む。

596以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:23:59.31 ID:6DdiSonl0
2人きりのギャング
597以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:24:16.92 ID:LXS0HuZx0
お題を出した諸悪の根源ですが。
あんな腐ったお題でどんな頭の悪い忍法帖を書くか
どんな脳の解けそうな馬鹿短編を書くかと期待したら、この青春小説ですよ。
だからこのスレは止められませんね。

卒業に繋がっていく話な訳ですが、あの切ない話に繋がっていく
砂上の楼閣の様な時間の雰囲気は受け取りました。
二人の会話がどことなく漫画的というかライトノベル(読んだ事はないけど)的なギコちなさが
なんとなく感じられましたが、それと地の文があまり噛み合っていない気がします。
地の文の表現自体は以前にも述べましたが貴方の詩的な部分が存分に出ていて好きです。

それはともかく
>>588冒頭「 奏は、女殺油地獄がどんな話だか説明してくれた。 」
普通の文章にこの単語が入るだけで一気に場が魔界化しますね。

>>595
腐敗都市
598お題 腹筋:2006/04/11(火) 00:26:59.26 ID:oglJ2hgB0
いつからこんな風になってしまったんだろうか。

私はかつて美しかった頃、
カモシカのような足ときゅっとくびれたウェストラインが自慢であった。
高校の部活中に後輩と女豹ごっこしたこともある。
大学ではミスコンに出たこともある。
(選ばれたわけではないが……)
短いOL時代は狭いオフィスの華であったと自負している。

そんな私が、今ではこんな様か。
結婚とは女を幸せにするのか、それとも愚かにするのか?
ふふふ。
私は腹筋のあとも見えぬほど膨れた腹をさすりながら、
いずれ産まれる子供の名前を再び考え始めた。
599以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:27:56.15 ID:LjUdQDG4O
>>571
独特ですねw個人的には肌に合いませんでした。
冗長な文が狙いというなら、展開には然るべき変化をつけるのが筋かと。
退屈はしませんけど、オチに向けて色々回り道し過ぎてるように思います。
で、オチ自体が王道(内容というより、結末としての形)なので肩すかしを食らった気分です。
流し読む自分にはどこがどこに掛ってるのか理解するのに時間がかかりました。

>>583
一つの話としてはどうなんだろうか?
少し基本に立ち返って見るといいです。
登場人物を使い回すなら、設定を更に深く掘り下げてみるとどうでしょうか。
この話が、この二人である必然性ですね。


お題なら
男子トイレ
600以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:33:29.42 ID:pJDtzm+o0
>>589
私が思春期ですたwwww
卒業の方を後に持ってこれなかったのは残念。
ショートコントとしてはアリですが、単体では
作品としては成立しませんね。
最初と最後で状況に何の変化もないのが残念です。
テンポも良く、読み易い文体とあいまって、
それだけでも面白かったですが。
601以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:36:06.33 ID:JPsoVMwM0
>>571-575
最後の歌はビートルズ? 音楽はあまり聴かないので知らないけど。

で、ビートルズが主人公の心にノスタルジーを呼び起こす理由がよく分からない。
主人公にとってビートルズってなんだったの? 失ったものへの憧憬? 父親の象徴?
そのへんはっきりしなかったから、葬儀でも泣かなかったのに音楽で泣いたってところで、
「どういう感情回路ですか!?」って素でツッコんだ。

加えて主人公の視点というか思考というか(まあ視座にしとく)が、
後ろを振り返らずぽいぽいぽいぽいその場その場の経験を斬り捨てていっいてるようにしか感じず、
(振り返ったとしても、それは暇だからやったのであって、すぐになんのしこりも残さず現実に立ち返っている)
どう見ても感傷的な人間には見えないので、そのせいもあってラストが唐突過ぎると思った。

彼氏の浮気よりも父親の死よりも、ビートルズに触れたときになぜ泣いたのか。
せめて四レス目の最後から落ちに繋がる部分でそこの感情の動きを何らかの形で書いて欲しかった。
602以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:50:11.97 ID:4XBWMsqG0
>>597
そう言ってくれると、このお題から、どんだけこういう話にしようか考えただけありがとうございます。
地の文と、会話がかみ合ってないのは、完全に自分の実力不足です。
表現としては、なんか考えているんだけど口はどーしようもないことを言っている。
そんなのを書いてみたかったんですけど、まだまだですね。精進します。
もっと自然な会話ですね。あー、こういう会話ばっかりしている自分って……。

>>599
1つの話としては、オチてないですよね。
落とすことより、ほんのちょっと何かが動きそうになる。
なんか微妙なそういうものを考えてみましたけど、まだまだですね。
設定はあるんですけど、中々1つの短編に盛り込めない自分がいます。
この二人で居る必要も、ちゃんとあります。
それらを表現できなかったのは、やっぱり推敲不足ですね。

>>600
卒業を最後に出すと、多分長編? っぽい感じでは、お話が凄くすっきりしますよね。
お話としては、力不足ですよね。
少しだけ変わる。少しだけ変わりそうになる。そんな感じを表現したかったんですけど、表現できてませんよね。
反省します。

感想批判してくれた皆様ありがとうございます。
凄く参考になりました。次に生かせるように、頑張ります。
次のお題お願いします。↓
603以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:55:18.80 ID:LXS0HuZx0
未来都市の王様
604以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:07:10.83 ID:LjUdQDG4O
605以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:08:49.95 ID:4XBWMsqG0
>>603
了解。
期待に沿いつつにそらすように、頑張ってみます。
気を引き締めねば。
606以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:11:46.39 ID:JPsoVMwM0
お題ください
607以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:14:30.21 ID:LjUdQDG4O
ナタデココ
608以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:18:10.01 ID:gWFdrA7E0
よしお題(屮゚Д゚)屮 カモーン
609以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:20:03.31 ID:LjUdQDG4O
610以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:20:46.43 ID:gWFdrA7E0
>>609
おk把握。
611藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/11(火) 01:22:03.11 ID:XRauXGtC0
結構遅くなりましたが投下、お題は>>129始まらなかった春

タイトルも「始まらなかった春」で

今日は午前中で授業が終わって、駐輪場で原付にキーを刺したところで、囲まれてしまった。
アンケートに答えて下さいといわれたが、どう見ても宗教団体の勧誘だ。
よくこういう人たちの目を魚が死んだような・・・とか、濁った・・・
とか表現するが、自分には、キラキラと輝いているように見える。盲信すると言うが、
本人にとっては、心から信じて他人への布教は、幸せを分けてあげると信じ込んでいるのだから、
希望に溢れているのは当然の事だと思う。

もちろん、丁重にお断りして原付にまたがったわけだが、おそらく、彼らに比べて僕の目は
まったく濁っているのだろう。目標も無く、惰性で生きている僕の目の方が濁っていて当然だと思う。

この大学に通い始めて一週間。環境が変われば、気持ちも変わるかと思ったが、やはりそんなことは幻想だったようだ。
一応、世間では一流で通っている国立大学に合格し、周囲も喜んでくれた。多分、一番さめていたのは本人である僕だろう。
僕は勉強は出来たが、天才ではないし、まぁ、人並みには勉強もしたが、寝る間を惜しんでとか、何かを削ってとまではいかない。
合否判定が出た時も、やっぱりと思っただけ。

一番期待していたのは、新生活を迎えれば、何か(何かっていうのが何を指すかは自分でも分からないのだが)
が変わればいいなと思っていたことだが、結局何も変わらなかった。
日々のルーチンワークをこなすだけで、このままこれからも普通に老いていくのだろうと思う。
612藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/11(火) 01:22:35.51 ID:XRauXGtC0
僕は、普通に夢に向かってとか、情熱を燃やしてとか言える人が羨ましい。
スポーツを見たり、バラエティー番組を楽しめる人が羨ましい。
いつか自分もそういう人になれると思っていたのだけど、そう思ううちについに大学生だ。

客観的に見れば、こういうのを少女的なとか、思春期にありがちなとか言う
自意識過剰と言うのは分かっているつもりなんだけど・・・
なにか今内省的に成っているのは、やはりあのキラキラした目のせいだろう。
なんら生産性の無い事を考えながら、アクセルを回す。一直線の国道に出た。空は曇り空。進行方向に青空が見える。
昔から、何をやっても上の中。トップにはならないけど、出来ない事も特に無く。
やりたいことも特に無く・・・
本当はここでわき道に入らなければいけないのだけど、僕はまっすぐアクセルを回した。
もうすぐ頭上にまで青空が到達する。地面に落ちる雲の陰がそれを教えてくれる。
あと、500メートルくらい。あと300、あと50。今だ!
僕はハンドルを右に切った。やはり、僕には春は訪れなかった・・・
613藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/11(火) 01:24:14.17 ID:XRauXGtC0
>>611
>>612
うはwwwwwww暗いwwwwww

自分で書いてて鬱になりましたよ・・・
もう少し次は明るい安価が欲しい・・・
こんな駄文にも感想くれる人がいるならよろ
614 ◆NpabxFt5vI :2006/04/11(火) 01:26:44.95 ID:pJDtzm+o0
>>599
確かに展開を抑えた上に、文体まで遅くするのはリスキーですね
もう何か、読んでても亀の鈍さ。書いてるとむしろ象の鈍さ。ヤバイね。
どっちが速いかも良くわかんないくらいヤバイ。
自己欺瞞とか、世間からの隔絶感とか、そういうのを別の手段で表す方法を、
ちと課題として考えてみます。

>>601
素晴らしいレスを貰ってきましたが、あなたのレスは特に素晴らしい。
あなたの?マークはほとんど全部一つながりで、ほとんど私の意図したことを指摘しています。

ビートルズが主人公の心にノスタルジーを呼び起こす理由を察してください。
しかし「主人公にとってのビートルズが何か」は知る必要がありません。
そもそも何故主人公はビートルズの曲を聴くことが出来たのでしょうか?
葬儀でも泣かなかったのに、音楽で泣いたのはどうしてでしょうか?

振り返る動機は何でしょう。本当に彼女は全てを等しく振り返っているのでしょうか?
感情回路が最初の一文から最後の一文まで一貫している保証はありますか?

私が色々書くと作品に影響を与えてしまうので、とりあえずこれくらいで。
615以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:27:32.84 ID:gWFdrA7E0
>>613
またまた俺の出し(ry
なんていうか贅沢な悩みだなこの野郎と
妬みに似た感情を覚えましたwww

指摘云々より、まずそう思ったので
616お題 2人のギャング:2006/04/11(火) 01:30:04.17 ID:yw0LVKoT0
 ふと気が付くと、ついさっきまで感じられていた太陽の明かりは、町の明かりで月明かりを失った藍色の空に変わっていた。
ずいぶんと長い間ここにいたのだろう。しばらく同じ場所にいたせいで、時間の感覚が完全に狂っているようだ。
ビルとビルの隙間からは、小さくて弱弱しい三日月が、かろうじて映し出されている。
 彼には、その景色がなんだか作り物みたいに見えた。子供が藍色の布地に、水をたっぷり含んだ筆で三日月を書いた。正にそんな感じだ。
街中の空は、山のそれとはまた違った美しさがある、なんて昔誰かがいっていたが、彼が見た町の景色は、正直綺麗なものではなかった。
 いつから、このような景色が見えるようになってしまったのだろうか?昔、2人で見た空は、もっと美しかったはずだ。
あの頃の自分は、もっと・・・・・・・・
 彼は、その考えがよぎった瞬間、自分のほほを一回平手で打った。自分で打ったからあまり痛くはなかったが、どうやら頭には聞いたようだ。
昔のことなんて考えたくもない。むしろ彼には、考える勇気がなかった。
 路地の片隅で体中を緊張でこわばらせていた彼は、たまった不純物を一気に抜き出すように息を大きく吐き出した。
息は白い塊を作ってその場に漂い、そしてすぐに闇に解けていく。それをぼんやりと見つめながら、ゆっくりと腰のホルスターに手を当てた。
 目では見ていないが、そこには夜の空よりも黒く光る、漆黒の銃があるはずだ。
外の冷気で冷やされた銃は、今もっているどんなものよりも存在感がある。それを肌で直に感じながら、ほぐした緊張をさっきよりもいっそうに尖らせた。
 それからすぐのことだ。向かいのビルから、黒服を着た、背の高い男が出てきた。その後ろにはボディガードと思しき筋肉質の男が2人、いつでも出れるように構えていた。
来た、やつだ。それをあのときの顔と一致させると、尖らせた緊張は一気に憎しみに変わり、あふれ出す感情の波で全身がカタカタと震えた。
 彼はその震えを必死で押さえつけた。これは怖いから震えているのではない。単なる武者震いだ。
自分にそう言い聞かせると、震えを抑えるように胸ポケットから一枚の写真を取り出した。
そこには若かりし頃の彼と、相棒のあいつが写っている。まだ出来たての雑居ビルの前で、2人とも満面の笑みを浮かべていた。
その頃はまだ2人だけで、行く先もわからなかったが、あの頃は本当に楽しかった・・・・・。
 あいつを殺してもあの頃の日々は帰っては来ない。それでも、相棒を殺したあいつだけは、絶対に許せない。
復習に心を燃やす頃には、体の震えは消えさり、変わりに揺るぎない心がしっかりと芽生えていた。
 彼は2人の写真を胸ポケットに戻し、空を仰ぐように見つめた。
「俺たちは、何十年立っても2人のギャングだ。どれだけ部下が増えても、お前は俺の、たった一人の相棒だったぜ。」
 彼は小さくそういうとホルスターを抜き、グリップをしっかりと握って、大通りへと足を速めた。
617616:2006/04/11(火) 01:32:21.25 ID:yw0LVKoT0
稚拙な文章ですまん・・・・・がんばって書いたんだが、長い上にごたごたになってしまってめっちゃ読みづらい・・・・・・orz
618以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:34:54.42 ID:LjUdQDG4O
>>611
そうなんだよ。
と、個人的に同意してしまいます。
そりゃ青春だとか若いとかカテゴライズするのは簡単だけど、
俺が大変なのは俺だけなんだよ、と。

意味不明ですね。
冷静な評価は下せそうにありませんw


>>614
緻密に話を書いてるアンタは偉い。頑張れ、超頑張れ
619藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/11(火) 01:35:17.61 ID:XRauXGtC0
>>615
まぁ、人には人それぞれの能力立場に応じた悩みがあると言う事で。
勿論僕は自殺なんてしないけど、結構自分のことを出して書きました。
小説というより過去の自分の日記帳かもw
これも、書くのに擁した時間は10分位で、推敲もしてないんですが、
勢いに任せて書いたほうが、自分の考えがもろに出る気がします。
620以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:38:01.40 ID:XRauXGtC0
>>618
ありがとうございます。さっきも書いたけど、これは小説というより自分の日記帳かも
あ〜ヤバイ・・・
後遺症で鬱になってきた・・・この欝から脱出する明るい安価お願いします↓

もしこのレスが安価なら「さくら」で
621以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:38:48.45 ID:gWFdrA7E0
藤田
622以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:39:30.01 ID:LXS0HuZx0
サンシャイン
623以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:40:22.52 ID:iKpJVEv10
624藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/11(火) 01:41:19.85 ID:XRauXGtC0
>>621
ちょ・・・・・・・ほんっとうに申し訳ないんだけど、それでは書ける気がしない・・・
本当にゴメンなさい。ぜんぜん想像が膨らみません・・・
もう少し、言葉に意味を持たせた安価をお願いします↓
625以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:41:51.42 ID:LXS0HuZx0
極道キングダム
626以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:42:15.28 ID:pJDtzm+o0
>>619
始まれよー、始まってくれよー。・゚・(ノД`)・゚・。
と思いながら読み始めたら羨ましいスィ……
でも最後にはちょっと同情。
最初あっさりしててなんだか分からなかったけど、
分かってくるにつれじわじわ、主人公の「虚しさ」
が感染してくる。
でも何よりも羨ましいのは、「10分」。スゲェw
627藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/11(火) 01:43:14.54 ID:XRauXGtC0
>>625
うわ〜ん・・・
頑張ります・・・

もし安価なら、「スピーカー」で
628 ◆NpabxFt5vI :2006/04/11(火) 01:46:33.53 ID:pJDtzm+o0
>>618
頑張る、そこそこ頑張る。超はムリw
遅筆だから完成何時になるか分からないけど
お題は↓
629藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/11(火) 01:48:09.75 ID:XRauXGtC0
>>626
感想ありがとうございます。
徹底的に自分モデルに、くだらない人間を書いてみました。

書くのが早かったのは、モデルが自分でキャラクター作りをしなくて良かったのと、
あんまり考えると自分は途端に筆が止まる人なのでw

いつもあとで構成に後悔してばっかりですw

もし安価なら「万年筆」で
630以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:51:13.56 ID:LjUdQDG4O
>>616
書きたい気持ちが凄く伝わってきます。
ですが、やはりもう少し文をタイトにしないとクドさだけ残ってしまいますね。
思い描く情景は渋カッコイイですが、余計なものもたくさん置いてあります。
掃除掃除。


(゚∀゚)アヒャ
何か変なテンションになってきました
631以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:53:32.29 ID:/MJDwqQz0
童話とまではいかないけど、子供向けの話を書いてみたいと思いました
↓お題下さい
632以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:54:07.50 ID:/CcT9rHI0
633以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:54:12.90 ID:LjUdQDG4O
ストロー
634以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:55:09.18 ID:/MJDwqQz0
>>632
今から書きます
635616:2006/04/11(火) 01:56:24.19 ID:yw0LVKoT0
>>630
感想ありがとうございます。
確かに、改めて見てみるとすごく無駄な部分多いですね・・・・・・さらっと見た感じ5行は削れそう・・・・・・。
なんか書こうと思うと、書きたいことたくさん出てきちゃってうまくまとまらないんですよ・・・・。
やっぱりまだまだってことですかね・・・・これからはもっと精進します。



お題だったら「さくらんぼ」
636 ◆NpabxFt5vI :2006/04/11(火) 01:56:28.27 ID:pJDtzm+o0
>>629
万年筆把握
637以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 02:15:53.03 ID:LjUdQDG4O
散々批評しといてなんだけど、自分の文体大切にね。
整理整頓された小説が面白い訳じゃないから。
我輩は猫であるなんか現代人から見りゃ
文語体カオスwwwwwwwwwwwwww
だけど、話自体は凄く面白いっしょ。

目指すべきスタイルを確立するのが大切だよ。
専業作家の話に限れば、誤字脱字したところで売れりゃ勝ちなんだからさ
638藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/11(火) 02:22:43.95 ID:XRauXGtC0
アカギが始まるまでに書き終えられて良かったw

お題は「極道キングダム」で。


法事が終わった後は、兄貴の家に厄介になった。
どうせ、今日の内には家にかえる事は不可能だし、そもそも、最初からの予定ではあったのだが、
想定外だったのは兄貴が家にいない事。法事が終わるなり仕事で会社に呼び出されてしまった。

僕と兄嫁には、人に言えることもいえない事もいろいろあったので、同じ空間だと息が詰まってしまうのだ。
勿論互いに忌避するような関係では今は無いのだが、なんだか間が持たないので、甥にちょっかいを出して
間を持たせていたのだけど、そろそろそれも限界。夕食を終えると本当に会話が止まってしまった。

何気なくつけていたTVで温泉番組をやっていたので、本当に思いつきで甥を銭湯に誘ってみる。
沈黙に耐えかねて出した話題だったのだけど、甥も幼いなりに微妙な空気を感じたのか即座に賛成。
兄嫁も快く?送り出してくれた。
と、いう経緯で、甥と二人で銭湯に向かった訳である。

勿論、兄宅の近所の地理には僕は明るくないので、甥に案内してもらって銭湯についた。
道中の会話によると、兄もよく息子と銭湯に行くらしい。嫁をおいて息子と銭湯とは、あまり明るい話題ではないと考える。
まぁ、他人の家庭に深入りするつもりは無いが。

バブルを背中に浴びながら一息つく。今日は本当に気疲れしたので、とても気持ちがいい。
リラックスしながら、大人の義務として、甥に目を向けると、893屋さんと楽しそうに会話しているではないか!
639藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/11(火) 02:23:05.21 ID:XRauXGtC0
途端に背筋が凍る。え?なに?ここは刺青入浴禁止ではないの?さすが関西?!などと、パニックになっていた訳だが、
二人の関係はとても友好的なようだ。
893屋さんも子供は好きなのだろうか?
僕は浮かせかけた背中を(勿論謝ろうとしたのだ。理由は特に無いが)少々の緊張を称えつつ再び沈めた。
甥は893屋さんの背中の刺青を指でなぞっている。さすがお子様。怖いもの無しだ。
しかし、不思議なのは893屋さんが洗い場から移動しない事。もう身体は洗い終えているだろうし、
湯冷めしないのだろうか?

何気なく目を配りながら注目していると、サウナの方から、背中の曲がった貧弱な肢体を持ったお爺さんが出てきた。
背中には、一面の彫り物。ただし、身体に合わせて不恰好に縮んでしまっている。
洗い場の893が、御爺さんに洗い場を譲った。納得。彼は場所取りだったらしい。
直立不動で、礼をしている。そうか。ヤクザも縦社会なんだな。御爺さんはどうやら、彼の社会で偉い人の様だ。
急に彼に親近感を覚えた。風呂を出たら、彼に甥の相手をしてもらった礼を言おうと思う。
640藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/11(火) 02:24:39.52 ID:XRauXGtC0
>>638
>>639

感想お願いします。あははははw本当に駄文だ。
才能がほしいなぁ・・・
641以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 02:29:00.98 ID:gWFdrA7E0
>>640
極道という非日常性の中に
縦社会という点に焦点をあて一般との類似性を見出し
主人公に親近感を抱かせるという手法はお見事でした
642以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 02:40:55.81 ID:XRauXGtC0
>>641
ありがとうございます。
極道で登場人物に893を出して、キングダムで階級社会。
俺の筆力ではこれが限界w
明るい、あかる〜い安価お願いします↓もうダークなのはイヤだw

もしこれが安価なら、「WEB」で
643以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 02:42:02.26 ID:gWFdrA7E0
ハゲ
644お題 移住:2006/04/11(火) 02:43:37.48 ID:oglJ2hgB0
>>594さんにお題いただきました。
できれば批判等よろしくお願いします。


最近めっきり窓から外を眺めるのが嫌いになった。
そりゃ、始めは面白かったよ。
見たことない風景がたくさん見られてさ。
でもすぐに飽きた。
風景が全く変わりばえしないというのもさることながら、
教師のつまんない話はどこに行っても変わらないと気付いてしまったからだ。
私はここのところ授業に出ても寝てばかりである。
あそこにいたときと変わらない自分を発見し、
『環境が変われば私は変われるかも知れない』とアホみたいな希望を抱いていた自分もついでに発見する。
糞。

「次のところを……ではケイ君、読んでもらおうか」
うつらうつらしている私を狙って当ててくる。
どこの教師もおんなじだなぁ。
「……ふぁ、はい」
あくびが出る。
教師が私をにらむ。
おお恐い。
「2346年、わたしたち人類はついに太陽系を飛び出し、母なる宇宙へと旅を始めました。
わたしたちは第三次探検隊のメンバーの一人としての自覚を持って生活していかなければなりません。
その厳しい環境はわたしたちの生活を著しく変えるでしょうが、地球にいたころの気持ちを忘れてはなりません……」
ちゃんちゃら可笑しい。
私一人をも変えられずに何が厳しい環境か。
窓の外には、今日も深遠なる無音の海が広がっている。
645藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/11(火) 02:43:50.03 ID:XRauXGtC0
>>643
ヒドス・・・あまりにもヒドス・・・もう一つ安価お願い↓
646以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 02:45:48.23 ID:gWFdrA7E0
647以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 02:45:48.28 ID:oglJ2hgB0
桜は散らない
648 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/11(火) 02:49:20.60 ID:/MJDwqQz0
>>632のお題:泉

      泉

僕の隣の席の山中君は、けっこう学校をお休みする。
「よく風邪ひくんだね?」 と聞いたら 「風邪じゃないよ」 と言われた。
僕は風邪以外で学校を休んだことがなかったから、山中君がどんな理由で学校を休んでいるのか
想像できなかった。

それでも1学期のうちは休んでも1日だけで、次の日には元気に登校していた。
でも夏休みが終わって2学期になると、そのお休みの期間が2日、3日と延びてきて、2学期の終わり頃には
ほとんど学校に来なくなっていた。
先生の説明はいつも風邪。
でも、山中君は風邪じゃないと言っていた。
どっちが本当なんだろう。
僕は本当のことが知りたくなった。
クラスの友達にも声をかけてみたけれど、あんまり仲良くない山中君に興味がないようで
みんなに断られてしまった。
確かに山中君は遠足にも参加しなかったし、運動会の日も出席していない。
もしかしたら、クラスの中で山中くんと話したことがあるのは、隣の席の僕だけだったかもしれない。
おとなしい性格だったから、クラスの輪に入れないで教室の隅っこにいるのをよく見かけた。
僕も特別仲が良かったわけじゃない。
それでも、給食の時間や休み時間の終わりなんかに、少しだけ声をかけたりしていた。
隣の席だから忘れ物を借りたりもしたし。

職員室に行って先生に山中君の家の場所を聞くと、住所と地図を描いた紙をくれた。
そして、教室では見せないような、少し怖い顔で僕のことをじっと見つめてきた。
「どうかしたんですか」 僕は思わず聞いてしまった。
「いや、気をつけて行けよ」 そう一言だけ呟くと、先生は背中を向けて何やら仕事を始めた。
僕はお礼を言って職員室を出た。
649 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/11(火) 02:50:36.62 ID:/MJDwqQz0
地図の通りに山中君の家に向かうと、そこには汚らしい家があった。
いつもみんなが避けて通っていた、通称お化け屋敷。
ここが山中君の家だったんだ。
もちろんその家にインターホンなんてものはない。
どうやって呼び出そうか僕が困って立ち尽くしていると、中から僕の姿が見えたのか、山中君が出てきた。
なんだ、元気そうじゃないか。

仲良しの子とだったらふざけた話もできるのだけど、山中君とはそこまで仲良しじゃない。
ここまで来て僕は、何を言っていいかわからなくなってしまった。
「君のお休みする本当の理由を知りたくて来たんだけど」
迷った僕は、焦りながらも正直に聞いてみた。
すると、返ってきた返事は
「僕、山中っていう名前でしょ、だから今度泉に行くんだって」
650 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/11(火) 02:51:04.35 ID:/MJDwqQz0

「はぁ」
見当違いな言葉に戸惑いながらも、僕は山中君の話を聞き続けた。
山中君は、今度家族で泉に出かけるらしい。
泉があるのは山の中だから、泉は名前にちなんだ場所なのだそうだ。
その準備のために度々学校を休んでいたのだとか。
「綺麗な泉らしいよ、早く行きたいなぁ」
その目は本当に希望に満ちていて、本当に楽しそうだった。
僕は少し羨ましくなり、泉に行ったらその時の話を聞かせて欲しいとお願いした。
そして、もし近いところにあるのだったら、一緒に連れて行って欲しい、とも。
山中君はすぐに 「いいよ」 と笑ってくれた。
その約束をした後は少しだけ話をして、僕は家に帰った。
こんなにたくさん話したのは初めてだったけれど、僕らはすごく気が合うような予感がした。


それからしばらくして、山中君の机の上に花が飾られた。

教壇で先生が泣いている。
女の子も何人か泣いている。

違うよ、山中君は泉に行ったんだよ。
すごく綺麗で、山中君はそこに行くのを楽しみにしていたんだよ。
僕はなぜか、数少ない山中君との会話を、何度も何度も思い出していた。

                       終わり
651 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/11(火) 02:52:34.74 ID:/MJDwqQz0
子供が出てくるだけで、全然子供向けの話じゃない・・・

読み辛いところなどありましたらぜひご感想を。
652藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/11(火) 02:53:55.73 ID:XRauXGtC0
>>646
わ〜い。ありがと〜。明るい安価きた〜って、ハゲと光って俺には太陽拳しか浮かびませんww
頑張りますが、今日は眠いので続きは多分明日の夜で。


>644
むぅ〜主人公の気だるさに共感を抱いてしまいますね。刺激が欲しいけど、危険は欲しくないというか・・・
自分からは前にでるのはかったるいけど、新しい何かが欲しいという。基本的に受け身なんですよね。
間違った解釈ならゴメンなさい。


もし安価なら、「過去」で。
653以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 02:57:52.87 ID:gWFdrA7E0
>>651
死を暗示するものとして
どこか遠くへなどの表現はよく聞くものですが
泉はどちらかといえば、湧き出るという点からか、創造などのプラスイメージで
とらえがちでしたのでマイナスの泉が少々新鮮でよかったかと思います
654以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 02:59:54.59 ID:oglJ2hgB0
>>652
読んでくれてありがとう。

そう。そんな感じ。
探検隊への志願がたぶん彼にとって最大級の勇気だったんでしょう。
そしてやってくる失望。
……というのが書きたかったんだけど自分で読み返してみるとずいぶん言葉足らずだな。
読みにくかったでしょ。ごめんね。
655 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/11(火) 03:02:38.45 ID:/MJDwqQz0
>>653
ありがとうございます
そのプラスイメージが山中君の希望に繋がれば、と勝手に後付で思ってみました。
明るい話を書くと自分も元気になれるので、今度は明るい話を書きたいです。
656以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:08:26.79 ID:gWFdrA7E0
投下するけど居るかな?
657以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:09:08.87 ID:oglJ2hgB0
どうぞどうぞ
658お題 箸 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/11(火) 03:10:58.92 ID:gWFdrA7E0
1/8


箸がない。

私がその事実に気付いたのは
荒んだ高校生活においてまさに至福の時間「昼食」、
まさにその時だった。
659お題 箸 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/11(火) 03:11:28.75 ID:gWFdrA7E0
2/8

あちゃー母さん入れ忘れたな。こんな事は初めてだな。まぁ食堂に割り箸でも取りに良くか。
そう考えた僕は手ぶらで席を立った、
がすぐに思い直して鞄の中から護身用の警棒を取り出し食堂へと向かった。
ウチの食堂はすごいらしいので念の為だ。念の為.
660お題 箸 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/11(火) 03:12:14.22 ID:gWFdrA7E0
3/8

西館3階の教室から北館1階の食堂までの最短ルートは、
中庭を通り抜けるルートだ。当然その道を通ろうと思い、
ひとまず1階に下りることにした。ふと腕時計を見ると時間は12時20分。
授業開始が13時からであり、ここから食堂までは往復8分といったところなので余裕だろう。
661お題 箸 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/11(火) 03:12:55.41 ID:gWFdrA7E0
3/8続きorz

階段を下りる際に、思いのほかいいステップが踏めた僕は上機嫌で
1階に降り立った。がそこで妙なことに気付いた。
人がいないのだ。人っ子一人いないのだ。僕以外は誰もいないのだ。
想定外の光景に、拍子抜けしてしまった。
クラスメイトは常々昼時のココは戦場だと言っていたのだが、
どうやら脅かしだったようだ。
662お題 箸 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/11(火) 03:13:25.04 ID:gWFdrA7E0
4/8

颯爽と中庭へ躍り出ようとした時、後ろから僕を呼ぶ声がした。
振り返ると司書の谷口さんがいた。
平素お世話になっている人だったので僕はこんにちわと軽く会釈した。
頭を上げると谷口さんは必死で僕を手招きしている。
一体何ようだと思い近づくと、
強く手を握られ、そのまま引きずられるようにして図書室へと連れて行かれた。
とても初老だとは思えない走りっぷりだな谷口さん。
663お題 箸 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/11(火) 03:13:51.77 ID:gWFdrA7E0
5/8

思いっきり走ったもんだから疲れた。その上昼飯を食べていないこともあり眼が回りそうだった。
時計を見ればすでに35分。
なんのようですか、本なら昨日返しましたよ。1ヶ月延滞してたけど…。
そんな僕の不平不満を完全に無視して、谷口さんは一言僕に告げた。
「死ぬとこだったよ。」
664お題 箸 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/11(火) 03:14:20.08 ID:gWFdrA7E0
6/8

あまりにも突拍子のない話に僕は笑った。が、谷口さんはニコリともしない。
この人はこんな無愛想な人でもないし、ましてやこんな冗談を言う人でもない。
考えを読み取ったのか谷口さんは説明し始めた。

ここは中高一貫の男子校である。
中高合わせて総生徒数はなんと3000人。ちょっとした町ぐらいの人数だ。
その内弁当持ちが7割、食堂で食べる奴が3割だと仮定すると
3000×0.3=900
要するに900人もの猿やゴリラやウホ野郎の群れが
従業員わずか6名の手によって40分の間に餌付けされているというわけだ。
正直絶望的に混む。くいっぱぐれる奴も当然現れる、大量に。
そこで戦いが勃発したのだそうだ。

猿、ゴリラどもは幾つかの派閥に分かれた。、
最初は素手で。
次第に棒、ナイフ、刀とエスカレートしていき、
結果今はトラップ合戦になっているそうだ。
中庭にはクレイモアが至る所に仕掛けられていた。
要するに僕は死ぬ寸前だったようだ。
665お題 箸 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/11(火) 03:14:54.66 ID:gWFdrA7E0
7/8

谷口さんに謝意を述べつつも、
食堂へ行く方法は他には無いのかと考えていた。
残念ながらない、と谷口さんに先読みされてしまった。
はぁ、どうやら万策尽きたようだ。
僕は食堂にいけない。それすなわち昼飯が食べられないということ。
この世の終わりだな。
昼飯の無い学校など何の意味があろう。

しかしそこに奇跡はあった。
谷口さんの胸ポケット。
ボールペン、定規、はさみ、カッターなど等のものの間に確かに僕は見た。
御手元の文字を。
666お題 箸 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/11(火) 03:15:53.70 ID:gWFdrA7E0
8/8

交渉の結果、図書館手伝い2ヶ月ということで話が付いた。
遂に僕は箸を手に入れたのだ。感涙ものだ。


チャイムが鳴った。


無常だ。


遅刻して教室に戻ると自分の机の上に、箸があった。

どうやら前に落としていたらしい。


腹が減って集中できねぇよチクショウ。
667お題 箸 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/11(火) 03:16:34.84 ID:gWFdrA7E0
張るの尾張


感想お待ちしてます
無論批評も
668以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:16:51.82 ID:zllm4m370
ワラタwww
669以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:20:47.43 ID:oglJ2hgB0
>>658
6/8のエスカレート具合に吹いたw
個人的には、オチが簡素なのでもっと激しくどたばたして欲しかったですねー。
670以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:22:30.97 ID:iKpJVEv10
671以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:22:55.64 ID:/MJDwqQz0
>>667
面白かった!
そんな学校行きたくねぇwwと引き込まれた

あと、たくさん分割したのには理由が?
672以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:23:27.02 ID:oglJ2hgB0
もう一本書いて寝ます。

↓お題下さい
673以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:24:13.91 ID:/MJDwqQz0
天ぷらうどん

↓俺にもお題下さい
674お題 箸 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/11(火) 03:24:52.73 ID:gWFdrA7E0
>>668>>669
評価トンクス

実際にあった話を
かなーり脚色してみた物なので
現実での落ちがこんなんだったのでそれを踏襲してみました。
これをもっと激しくか・・・。正直谷口さんで満足してしまったwww

>>671
一気にあれだけやるのもなんかなぁと思ったので一応シーンとかできってみました
675お題 箸 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/11(火) 03:25:17.51 ID:gWFdrA7E0
アンカ ゴメンネ orz

橋で
676以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:27:34.34 ID:oglJ2hgB0
>>673
ありがとう
天ぷらうどんか
677以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:27:51.08 ID:/MJDwqQz0
>>675
明るい話になるように頑張って書いてきます
今度こそ子供向けの話を・・・
678 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/11(火) 04:02:50.66 ID:/MJDwqQz0
        橋


私は川にかかる橋。
20年くらい前、この町が整備された時に作られたの。

それまで住民は皆、下流にある古い橋を利用していたらしいから、
私ができたことで、住民はずいぶん暮らしが便利になったそうだわ。
大事にされて、可愛らしい名前もつけてもらって、小規模ながらも記念式典までやってもらって。

私はここでずっと町の変化を見てきた。
それが私の唯一の楽しみでもあった。

町と反対側は海。
工場が立ち並ぶ、キレイとは言い難い海。
でも、私の上から眺めるその景色は町の人の心を癒した。
だから1日中、大勢の人が代わる代わるここにやって来ても、私は全然かまわなかった。

夜は寝なさいよ、と思ったこともあったけど、ここで交わされる若者の愛の言葉が
私は大好きだった。
私を思い出の場所として、これから育まれていく愛があるのだと思うと
それだけで嬉しかった。
だから、どんな夜中でも、私はその会話を黙って聞いていた。
679 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/11(火) 04:04:02.93 ID:/MJDwqQz0
けれど、これは許せない。
この景色の噂を聞いて遠くからやって来た、見ず知らずの女の子のグループを、
自分達の車に無理やり乗せようとするなんて。

よく見たらあんたカズオじゃない。
あんたが生まれる前、あんたのパパとママはここで愛を誓ったのよ。
そして生まれてからは毎日のように私の上を散歩して、あんたの成長を毎日喜んでいたのよ。
それは私も一緒だった。

それが何?
「いいから早く押し込んじゃえよ」 ですって?
どこで間違ってしまったの?
悪いけど私はいつだって純粋な人と、女の子の味方よ。
だって私も女ですもの。

──早く行きなさい



次の日、新聞の一面にその橋のニュースが載った。
深夜、突然橋が崩壊し、たまたま路上駐車していた車に乗っていた男性数人が巻き込まれた。
直前までその場にいた女性の証言によると、男性らの車はタイヤが固まってしまったように動かなくなり
逃げ遅れたそうだ。
女性は皆、間一髪で危機を逃れている。

                 終わり


──あなたを見ているのは神様だけじゃないかもしれないわよ
680 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/11(火) 04:07:31.15 ID:/MJDwqQz0
また全然明るくないorz

起きてる人いましたら、感想、批評等お願いします。
681以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 04:30:29.60 ID:/MJDwqQz0
さ、さみしい・・・保守
682以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 04:34:17.80 ID:zllm4m370
橋のように俺も見てるさ保守
683お題 天ぷらうどん:2006/04/11(火) 04:45:00.95 ID:oglJ2hgB0
ずるずる。
ずびー。
あんたって美味しそうにうどんすするよね、と昔笑われたのを思い出す。
目の前の彼は笑ったりはしないけど。
「どう?美味しい?」
「うーん。普通」
「なんだよそれ、もうちょっと感謝しろよな」
「だってさー」
コンロで暖めるだけのインスタントにそこまで感激できない私である。
私の性格が可愛くないせいなのか、
彼が面倒臭がりなせいなのか、どっちだろう。
せっかく作ってやったのにと彼は少し不機嫌だ。
「メシ作ってやるって言われたらやっぱり期待しちゃうよ」
私も期待はずれで少し不機嫌だ。
「だったらお前が作れよ」
あ、この流れは不味い。
「何よそれ。あんたが作ってくれるって言ったから楽しみにしてたのにさー」
「じゃあ素直にお礼とか言えないわけ?」
「はあ?これにお礼言えってーの?」
カッとなってアルミの丼を押し出す私。
ああああ。
また怒らしちゃうな。
684お題 天ぷらうどん:2006/04/11(火) 04:50:47.77 ID:oglJ2hgB0
言い過ぎる前に謝れよ。
唾を飛ばして怒鳴る私に、冷静に見つめるもう一人の私が呟く。
もちろん私は聞いちゃいねえ。
「あんたねえ、こんなの料理って言わないのよフツー。
私は美味しい食べ物食べてりゃ概ね幸せだけどインスタント食べるとなんとなくさもしい気分で幸せじゃないの。
わかる?」
自分でも何言ってるか分からない。
でも彼には理解を迫る。
我ながら理不尽だ。
「分かった分かったよ、俺が二人分食えば良いんだろ?」
いつも通り彼が折れて、私は安心とがっかりが入り交じった気分になる。
それにそれって解決になってないでしょ。
「いいよ、私が食べるもん」
「何だよ文句言ってたくせに」
「お腹空いてるのに食べないと悲しくなっちゃうよ」
「好きにしろよ」
ずるずる。
ずびー。
二人がうどんをすする音だけがあたりに響く。
彼はあんなに私に嫌味言われたのに、なんだか悪そうに私をちらちら見てくる。
怒っても良いのになぁ。
もっとも私は食べるのに夢中で、今怒られたら逆ギレしてるだろうけど。
結局彼から海老天をせしめて私は満足した。
満腹って幸せよね。
「お前って文句言う割には美味そうに食うよな。美味かった?」
満腹のせいだろうか、私は思わずにっこり笑って答えた。
「うん!」
お前無茶苦茶だなぁ、と、冷静な私がどこかで苦笑するのが聞こえた。

685お題 天ぷらうどん:2006/04/11(火) 04:54:26.70 ID:oglJ2hgB0
うーん。我ながら纏めきれてないぜ。
誰かいたら批判等よろしくお願いします。
686お題 天ぷらうどん:2006/04/11(火) 05:07:17.83 ID:oglJ2hgB0
>>678
駄文投下しといて人の作品に意見していいのか悩みますが……

全体的に読みやすかったです。
捨て身の救いですか。
タイヤが固まってしまったのがなぜかという疑問が残りました。
なぜか不思議で幻想的なイメージが沸かないんです。
橋の存在が生々しいというか。
なんていうかごめんなさい。

最後の文の神様って単語、急に出てきた感じがしてビックリしました。
改行して強調してのオチなのにうまく利いていない感じがしましたねー。
687以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 05:07:46.81 ID:IFJZOW3a0
102 名前:名無しさん、君に決めた! :2006/04/10(月) 21:14:56 ID:???
っていうかBIPPERって馬鹿ばっかだよな
ここに突撃するお⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーンって何だよwwばっかじゃね?
しかも突撃してもロクな事書かねーしww
そういう奴等は皆死ねば良い
回線切って首吊ってとっとと自殺しろ馬鹿共


105 名前:名無しさん、君に決めた! :2006/04/10(月) 21:25:42 ID:???
いや2chのVIPなんて最初から最下ですから。


106 名前:名無しさん、君に決めた! :2006/04/10(月) 21:26:14 ID:???
                    /⌒ヽ
    ,.';:, ,,_            (;;)^ω(:;)←VIPPER
     ';,,/. /     ,;;、'。.;;;;;、`;。;`ξ
      / ./   ;;ヾ#丶;;、;。;`
   ∧∧X/ ⊂二二二ゞ;、'。◎二⊃   ブー・・・
  (゚∀゚,,/)      |    /     
  ヽ  r'       ( ヽノ
   |  )〜     ノ>ノ 
   U"\)三    レレ

http://game10.2ch.net/test/read.cgi/poke/1144538775/

VIPが馬鹿にされてるお
おまいら思い知らせてやるお( ^ω^)
688以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 05:12:04.45 ID:oglJ2hgB0
おやすみなさい。
689以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 05:18:53.47 ID:/MJDwqQz0
>>686
タイヤが固まってしまったのは橋の意思だと取ってもらえると。
橋は近所にある橋をイメージして書きました。
救いたいというよりは、カズオに対しての橋の悲しみを書きたかったのですが
まだまだ未熟ですね、頑張ります。

最後の文は、入れようかどうしようか迷ってたんで、終わり の後に入れてしまいました。
一応、橋からのメッセージのつもりです。
690以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 05:21:01.69 ID:/MJDwqQz0
>>686
遅くなりましたが、感想ありがとうございました。
関係ないけど、そのモデルの橋でナンパや連れ去りが多くて自分自身も悲しいです。
691以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 05:28:26.31 ID:/MJDwqQz0
>>685
ツンデレの心の中をのぞけた気分になりました。
女性が書いたのか男性が書いたのか気になります。

感想下手すぎてごめんなさいorz
692 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/11(火) 06:00:50.74 ID:/MJDwqQz0
さっきの>>678-679>>686さんのご意見を元に書き直してみました。
元々たいした話じゃないけど、保守代わりに投下させてください。

2レス分だけ場所お借りします。
693 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/11(火) 06:01:32.94 ID:/MJDwqQz0
        橋


私は川にかかる橋。
20年くらい前、この町が整備された時に作られたの。
それまでは皆、少し先の下流にある古い橋を利用していたらしいから、
私ができたことで、住民はずいぶん暮らしが便利になったそうだわ。
大事にされて、可愛らしい名前もつけてもらって、小規模ながらも記念式典までやってもらって。

私はここでずっと町の変化を見てきた。
それが私の唯一の楽しみでもあった。

町と反対側は海。
工場が立ち並ぶ、キレイとは言い難い海。
でも、私の上から眺めるその景色は町の人の心を癒した。
だから、1日中大勢の人が代わる代わるここにやって来ても、私は全然かまわなかった。

夜は寝なさいよ、と思ったこともあったけど、ここで交わされる若者達の愛の言葉が
私は大好きだった。
私を思い出の場所として、これから育まれていく愛があるのだと思うと
それだけで嬉しかった。
だからどんな夜中でも、私はその会話を黙って聞いていた。

私は町の人々が大好きだった。
694 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/11(火) 06:03:22.74 ID:/MJDwqQz0
けれど、これは許せない。
この景色の噂を聞いて遠くからやって来た、見ず知らずの女の子のグループを、
自分達の車に無理やり乗せようとするなんて。

よく見たらあんたカズオじゃない。
あんたが生まれる前、あんたのパパとママはここで愛を誓ったのよ。
そして生まれてからは毎日のように私の上を散歩して、あんたの成長を喜んでいたのよ。
それは私も一緒だった。

それが何? 「いいから早く押し込んじゃえよ」 ですって? 
どうしてそんな子になってしまったの?
悪いけど私はいつだって純粋な人と、女の子の味方よ。
だって私も女ですもの。

それにね、カズオ。 
あんたにそんな事なんてさせたくない。
それを止める方法は、橋の私にはこれしかない。

──早く行きなさい


次の日、新聞の一面にある橋のニュースが載った。
深夜、突然橋が崩壊し、たまたま路上駐車していた車に乗っていた男性数人が巻き込まれた。
直前までその場にいた女性の証言によると、男性らの車は急なトラブルが起きたらしく、逃げ遅れたそうだ。
女性は皆、間一髪で危機を逃れている。

                 終わり

──悪い事はしないで
──どこで誰があなたを見ているかわからないものよ
695以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:26:44.49 ID:A69+ZJcy0
>>684
好きな雰囲気だったので一つ
凄い個人的な意見だけど
台詞の中でー←長音記号でいいのか? をあまり使わないで欲しかった。
で、出来れば台詞回しをもうチョイ工夫してくれると完璧に俺好み、
うん個人の趣向wwwwwごめんww
696以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:33:53.70 ID:/MJDwqQz0
>>695
ありがとうございます、台詞ですね。
これから課題において頑張ります。
感想をもらえるってすごく嬉しいですね、これから自分も感想書けるようになろうと思います。

ところで、週末品評会というのは大勢で同じお題の話を書いて終わりなんでしょうか?
品評の会は開かれないのですか?
新参者なんで、誰か教えて下さい。
697以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:38:01.67 ID:A69+ZJcy0
>>696
やるよ、本当は昨日の時点でやってるハズだったんだけど
作品あんまり集まらなかったから、って事
で、どうしようwwwww俺こういうの仕切るの苦手なんで他の人頼む
698以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:45:22.03 ID:/MJDwqQz0
>>697
dです
楽しみだー
699 ◆WGnaka/o0o :2006/04/11(火) 07:18:30.84 ID:r5SzpIL60
結局残業→飲み→意識朦朧
気付いたらこんな時間だった
ひらきっぱなしだったエディタ見たら品評会の作品が2行ほど書かれてたw
流石にもう間に合わんね

出勤前の保守
700以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 07:45:35.10 ID:za9yf3sX0
>>694
こういう教訓のあるお話のコツは、書きすぎないこと、言い過ぎないことだと思います。
ラスト二行はもしかしたらいらないかもしれませんね。
だけど、材料自慢、腕自慢にならずにストレートに書く姿勢がすごく好きです。
701天ぷらうどん書いた人:2006/04/11(火) 08:02:21.64 ID:WiqnaqiU0
おはようございます。
出先からなんですけどレスが貰えてうれしいので一言。

>>691
言われてみれば主人公は立派なツンデレですねw
気まぐれで男を振り回す女の子が書きたかっただけなんですがいつの間にか。
書いた人は男です。

いや、感想いただけて嬉しいです。
ありがとう。

>>695
やっぱり長音記号は駄目ですよね。
なんとなく多用しちゃいました。
台詞ももっと弄りたかった。
痛いとこ突かれてなぜか嬉しい私です。
精進します。
702以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 08:51:11.89 ID:WiqnaqiU0
hsy
703以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 09:36:55.88 ID:0rkViDzmO
講師こなくて暇だから作文以来の長文に挑戦してみる
↓お題をよろしく
704以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 09:43:32.32 ID:LjUdQDG4O
エアコン
705以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 10:13:57.29 ID:LjUdQDG4O
保守
706以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 11:13:14.21 ID:SdfctfWu0
hoso
707以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 11:18:58.85 ID:j0oeO3n10
>>694
俺の(ry

内容が子供向け…。

昔話にあるような 意志を持ったもの
による啓示というところは子供向けぽかったです。

ついでに俺も子供向けになんかお題↓頼む
708以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 11:40:16.08 ID:4XBWMsqG0
星の降る丘

大学行く前保守ついで。
709以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 11:44:29.55 ID:j0oeO3n10
>>708
おk把握。
710以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:00:00.02 ID:WiqnaqiU0
帰宅してからになるとは思いますが、
なんか書きたいのでお題くださいな。

711以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:01:56.90 ID:j0oeO3n10
ジョニー
712以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:03:47.18 ID:WiqnaqiU0
ちょwwwww外人かよwwwwwwおkwwww
713以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:17:13.75 ID:j0oeO3n10
ホシュ・メンドークサ
714以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:33:27.51 ID:WiqnaqiU0
そう言うなよジョニー
715以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:34:48.83 ID:0rkViDzmO
さくさくかける人すげーな
716以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:36:19.90 ID:j0oeO3n10
ココの人達作品書き上げるの早い

といいつつホシュ
717以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:38:41.41 ID:dorYHVnE0
文才ないが書いてみたくなった

テーマ頼む
718以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:41:34.03 ID:j0oeO3n10
サーカス
719以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:41:47.08 ID:WiqnaqiU0
>>717
鳥居と少女
720以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:42:21.97 ID:dorYHVnE0
とりあえずサーカスがはやかったのでそちらを先に書かせて頂きますね
721以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:44:54.54 ID:j0oeO3n10
>>719
なら鳥居と少女は俺がもらっときます
722以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:47:22.52 ID:WiqnaqiU0
もらっといて
もらっといて
723以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:49:50.81 ID:dorYHVnE0
サーカスを見にくるなんて何年ぶりだろう。
派手な色のテントの周りはたくさんの人で溢れかえっている。
人、人、人・・・。
まさに人ごみという言葉が相応しいのではないだろうか。

ふぅ。
やっとテントの中の席に座れた俺はほっと一息ついた。
テント内は思ったより広かった。真ん中に円状の柵が位置されており、その周りをぐるっと
観客席が取り囲んでいる。

なかなかいい席だ。前から3番目である。
そんなことを考えている間に、辺りが暗くなった。どうやら始まるらしい。
「Ladies and gentleman! Welcome to…」
サーカスではお馴染みのこの文句を発しているのはヒゲを生やした団長らしき人物だ。
724以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:57:03.18 ID:dorYHVnE0
挨拶が終わると、様々なショーが繰り広げられた。
皿回し、ピエロのダンス、ライオンの火くぐり、空中ブランコ・・・。
様々な役者達が彼らの仕事を確実にこなしていく。
見事なものだ。中には子供もいた。
ただ、凄いとは思わなかった。
俺は感動するような素直な奴じゃない。ストレートに「すごい!」と思えるような
子供ではない。そんな時代に戻りたい気がしないわけではないが。

「すごいもんじゃな。」
ふと、横から落ち着いた男の声が聞こえた。
右を見ると帽子を被って黒い服に身を包んだ老人がいた。
「すごいもんじゃ。一人ひとりが自分のやるべきことをきちんとこなしている。
どこかが欠けていたらサーカス全体に響くことになってしまうじゃろう。
誰かが何かをしでかしたら、そこで終わってしまうのに・・・。
いやぁ、すごいもんじゃ。」

誰かに言うとでもなく、ゆっくりと彼はしみじみとつぶやいた。
それだけなのに、俺はなんかぐっとくるものを感じた。

                           Fin
                        文才なくてテラスマソ
725以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 13:01:01.04 ID:dorYHVnE0
当たり前のことがあっても、それはたくさんの人がそれぞれの仕事をしているからなりたっている。
サーカスに限らず、これは日常生活でも、です。

こういうことを伝えようとしたのですが失敗しました。orz
後が詰まっているようなので、しばらくしたらまたお題を勝手ながらもらいにきます。
お目汚しスマソ
726以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 13:04:58.31 ID:j0oeO3n10
>>725
俺の出したお題(ry

書くの早。
伝えんとするものはわかる気がいたしましたよはい。
727以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 13:16:41.59 ID:j0oeO3n10
捕手
728以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 13:39:43.10 ID:dorYHVnE0
ho
729以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 13:48:01.55 ID:LjUdQDG4O
マッチョ投下するぜよ
730マッチョ1:2006/04/11(火) 13:49:57.18 ID:LjUdQDG4O
僕にとって理解出来ない多くの物事の一つに、「ボディビル」という項がある。
ステージに立ち、無駄に鍛えた筋肉を見せびらかす。
体中にオイルを塗りたくり、照明を浴びて不気味な笑いを観客に振り撒く。
ああ、考えただけでゾッとする。
何であんなものが“競技”として成り立つんだ?
大体、普段使わない筋肉を鍛えるなんて無意味なことをして、何の意味があるというのだ。
ちなみに、マッチョという言葉には、見かけ倒しという意味も含まれている。
何故ビルダーは好んでマッチョになろうとするのだろう。
その根本が理解出来ない。なんなんだ、アレは。

「俺は、特に嫌いでもないけどね」

ヒョロっとした、背が高い大塚君。
彼は無表情に自転車を押しながら言った。

一応、僕と彼の関係を説明をしておく。
単なるクラスメートであり、普段は会話をしたりするような仲ではない。
だが僕らには放課後に図書室で勉強をするという共通の習慣と、自宅の方向が一緒という理由でたまに帰宅を共にする仲だ。

731マッチョ2:2006/04/11(火) 13:51:03.74 ID:LjUdQDG4O
「嫌いじゃない、ってのは興味がないってことでしょ?」

僕が聞くと、大塚君は首を横に振る。とても、キッパリとした動作で。

「いや、まあ君から見たら好きってことになるかもしれない」

僕は表情を固めた。固まった。
大塚君は続ける。

「単純に美しいと思わない?」

大塚君は変わっている。
知っていたけど。

「美しいって、どこが?」

「欧州の方の古代彫刻みたいでさ。言ってみれば、ヨーロッパの美術の体現じゃない?」

そんな事を言われても、分からない。僕は芸術には疎いのだ。

「ボディビルは、そんなに高尚な競技なの?」

「僕も好んで見てる訳じゃないから、詳しくは知らないけどさ。
 何となくそんな風に感じてるだけだよ。けど、競技っていうよりはコンクールみたいなものかもね」

大塚君は、少しうつ向いた。
僕も、何となく黙り込んでしまう。
732以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 13:51:28.80 ID:A69+ZJcy0
>>725
目の付ける点は良かったと思う
文章短いから俺、って言葉を消してしまえば面白いかも。
あとは書きなれていくうちに自分の文体も見つかると思う。
基本だけど中黒←三点と「」の末では句点要らない、って点を
733マッチョ3:2006/04/11(火) 13:52:09.87 ID:LjUdQDG4O
大塚君は、クラスでは浮いている。
けど、いじめられているとか、そんなのじゃない。
成績は毎回上位から勘定した方が早かったけど、授業中に指されると顔を真っ赤にして黙り込んでしまう。

大塚君は、変わっている。

けど、体育祭では大活躍だった。
学校行事に不熱心なクラスで、貧乏くじを引かされる形で大塚君はリレーのアンカーに選ばれた。
その彼が、驚異の三人ごぼう抜きを果たしたのだ。
周囲の喧騒の中、僕達のクラスだけが唖然としていた。一人残らず。
走り終わった大塚君は、空を見上げていた。
風は、涼しさを含み始めていた。
734マッチョ4:2006/04/11(火) 13:53:06.55 ID:LjUdQDG4O
感動的なBGMが流れる中、沢山の生徒が校門周辺に集まっていた。
僕は感傷的な気分に浸りたかったので、侵入禁止の屋上にあがっていた。

大塚君が、一人で校門をくぐっていた。
大泣きしているのが、遠目にも分かった。

僕は改めて確信する。
やっぱり、大塚君は変わっている。


僕は今年で三十になるが、未だに大塚君のことを思い出す。
テレビにボディビルダーが映る度に、大塚君の生真面目な横顔が脳裏をかすめる。
秋に何処かの学校で開催されている体育祭を見かける度に、大塚君の活躍が記憶に甦る。

大塚君は、僕の青春に大きな影を落としている。
大塚君を思い出す度に、僕は少し悔しくなる。

―了―
735以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 13:53:32.19 ID:A69+ZJcy0
>>734
割り込みすまんかった
736マッチョ:2006/04/11(火) 13:53:52.50 ID:LjUdQDG4O
はい、お疲れさんです。
批評諸々、待ち受けてますよ
737以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 13:54:32.20 ID:LjUdQDG4O
>>735
いいよお
738以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 13:55:30.07 ID:MwYVrfTw0
今北俺が早速書いてみようと思うんだが。誰かお題くれないか?
739以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 13:57:16.86 ID:LjUdQDG4O
ウッドベース
740以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:02:15.37 ID:MwYVrfTw0
すまん、ウッドベースが何のことかわからん
741以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:03:21.32 ID:LjUdQDG4O
>>740
じゃあ、アレだ。
消しゴム
742以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:06:26.47 ID:XRauXGtC0
>>740
いかりやちょーさんが弾いてた奴だよ。
ついでにほす
743以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:06:27.07 ID:A69+ZJcy0
>>736
超私的見解ですんでスルー可です

文章で気になった点は
>一応、僕と彼の関係を説明をしておく。
だけ。
ここは読者に説明をってことなんだろうけど正直若干萎える。
正直なくても通じさせて欲しい。

特徴的な文章ってことも無くのっぺりとした感じ
で、話の内容は大塚君は僕にとってのコンプレックスなの?
ちょっと理解できなかったっす。
744以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:09:43.87 ID:WiqnaqiU0
>>730
悔しいくらい流れが読めなかった……。
いくつか質問させてくれい。
大塚君なんで泣いてたの?
大塚君はそんなに深く主人公と関わってたようには読めないんだけど
なんでそんな記憶に深く刻み込まれてんの?
最後悔しくなったのなんで?
745以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:15:58.89 ID:0rkViDzmO
>>744
卒業式かなにかで泣いてた
大塚くんが青春を楽しんでたから?
青春時代を楽しんでた大塚くんにたいして、自分はなぁなぁにその時代を送ってしまったから

ってふうに感じた
ちがってたらすまそ
746以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:25:16.92 ID:LjUdQDG4O
>>743
うい、感想dです。

説明的になってしまうのは癖ですね。
既に2回指摘されてるw

そうですね、読んで受けた印象を大事にしていただけるとそれだけで構いません。
けど、多分コンプレックスという程重いものじゃないと思います。

>>744
自分の作った物を説明するのって、何か恥ずかしいなあ……

なんで泣いてたんだろうw
まあ、きっと大塚君なりに思うところがあったんじゃないでしょうか。
主人公、他の人に比べて大塚君に一歩踏み込んで付き合ってますよね。
それを自分で意識しているなら、それだけで記憶は濃くなったりしませんかね?
悔しさについては、なんつーか説明出来ない何かです。フフフ。


思ったより不評で残念w
個人的には自分らしくて好きなんですけど、まあ仕方ないですね。
また挑戦しますのでお題plz
747以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:25:28.16 ID:WiqnaqiU0
ああ、マッチョ3とマッチョ4で場面変わってるのか。
体育祭が終わったあと泣いてたのかと。
なるほど。

なぁなぁなのか。
そのへんは再読してもよく分からなかった。
ごめん。
748以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:25:47.85 ID:A69+ZJcy0
>>745
作者じゃないけど
大塚君が泣いたのはリレーで優勝できたから
で、僕がコンプレックスを持っているのは大塚君が案外肉体派だったから
って事じゃね?
多分ボディビルの描写は僕の筋肉とか運動能力へのコンプレックスの表れ、って事かなと思ったんだが
ちょっと判りにくい、しかも知ったかだったらスマン
749以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:30:25.29 ID:A69+ZJcy0
>>746
じゃあお題マンションで
750以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:31:34.26 ID:WiqnaqiU0
>主人公、他の人に比べて大塚君に一歩踏み込んで付き合ってますよね。
>それを自分で意識しているなら、それだけで記憶は濃くなったりしませんかね?
あーなるほどなるほど。
把握した。
751以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:32:51.84 ID:LjUdQDG4O
>>749
把握。
他人が読むのを意識しなきゃな
752以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:46:33.65 ID:LjUdQDG4O
保守
753以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 15:09:52.43 ID:MwYVrfTw0
はいはい投下投下。あ、俺>>738

タイトル未定で仕事中にさくさく書いた奴だから細かいところは気にしないでくれ
具体的にはちゃんと締めてないっぽい感じのところとか
それじゃ、行きます
754725 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/11(火) 15:10:20.04 ID:dorYHVnE0
>>732 感想dクスです。
ここでは酉のほうはどうなってるんでしょ?
755725:2006/04/11(火) 15:11:02.53 ID:dorYHVnE0
失礼しました、つけないほうがよさげのようですた、スマソ
756タイトル未定@1/4:2006/04/11(火) 15:11:32.71 ID:MwYVrfTw0
…あーもう、恥ずかしいなぁ。始めちゃっていいの? えーとね。小さなころ、小さな消しゴムに憧れてたの。もちろん今でも好きなんだけど、小さいころはもっと好きだった
何で好きなのかはわからない。でも、丸っこくなったあの消しゴムが、何故か私を魅了してしまって
だけど、私はお世辞にも物持ちが良い方とは言えなくて。鉛筆や消しゴムなんてモノは半分も使う前にどこかへ無くしてしまい、小さくなる前に買い換えてばっかりだった
だからだろうか。初めて見るあの日まで、消しゴムは小さくなる物だなんて思いもしなかったんだ
『小さな消しゴム』との出会いは、小学生の時
担任の先生の机に、小さな鉛筆と一緒になって転がってた
757タイトル未定@2/4:2006/04/11(火) 15:12:37.40 ID:MwYVrfTw0
角が取れて、ケースも無くて剥き出しで。妙にペタペタ引っ付いてくる小さな丸いプラスチックの消しゴム
買ったばっかりの時はぴかぴかだったのに、今は手垢で薄黒くて、綺麗だったはずのプリントも色あせて、文字は読み取れなくなっていて
なのに、そんな消しゴムを私は『欲しい』と思ってしまった
憧れ…かな。自分じゃ作れなかったソレをもっと見たくて。宝物の様にして持ち帰った
家についても肌身離さず持っていて。寝る時まで離さなかったっけ
結局、それが原因で起きたときにまた失くしてしまったわけだけど
758タイトル未定@3/4:2006/04/11(火) 15:13:22.52 ID:MwYVrfTw0
泣いたなぁ。折角私のものになったのに、って思って
あんまり泣くもんだからお母さんに怒られたっけな
学校行きたくないって本気で思ったのも、それが最初。まぁ、結局行かされちゃったんだけどね
で、一日あんまり元気が無い物だから放課後呼び出されちゃって。夕方の教室で先生と二人で話してた
「どうしたの? 今日ずっと元気無かったみたいだけど。何かあった?」
確かこんな言葉だったかな? 話、聞く気がなかったからもううろ覚えだけど
で、「何でもない」って言おうと思って顔、上げたらさ。 先生の机の上に新しい消しゴムが乗っかってたのね
ぴかぴかで、角なんて全然使われてなくて。ケースに包まれてて、色も綺麗な白で
それ見た時にさ、また泣いちゃった
泣きながら「せんせいごめんなさい」なんて言って。先生も凄く困ってただろうなぁ。理由も言わずに謝られるんだもん
結局、その日はそのまま私が泣疲れて眠っちゃって、先生に家まで送ってもらったのね
これで、私の話はおしまい
759タイトル未定@4/4:2006/04/11(火) 15:14:17.36 ID:MwYVrfTw0
「ほうほう、で? それのどこが『初体験』なわけ?」
「え、ホラ。だって私先生の消しゴム盗んだじゃない? 初の窃盗よ、窃盗。犯罪行為」
「…うーわー。私の期待を大いに裏切っておいてそれだけ?」
「期待って…、いいじゃない別に。初体験には代わりないでしょ?」
「違う違うちーがーうー! もっと生々しい話を期待してるの私はー! ほらほら、いいじゃない。女同士何を恥らうことがあるって言うのよぅ」
「そんなこと言われても…」
「小学生とか言われた時にはちょっとだけ怪しいかなー? って思ったけどさ。なんていうか禁断のカンケイ? そういうのもアリかなドキドキって思っちゃった私の気持ちはどこにやっちゃえばいいのよー」
「捨てちゃいなさい、そんな気持ち。 ほら、いい加減寝るよー」
「ぶーぶー。つまんなーい。期待してたのにー」
「はいはい。また今度泊まりに来た時にねー。それじゃ、おやすみ」
「むー、わかった。おやすみー」

…せんせい
いつかまた、どこかで会えたら。 今度は私が消しゴムをあげるね
頑張って作ったから、受け取ってくれると嬉しいな
760以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 15:16:32.74 ID:A69+ZJcy0
>>754
いや付けたきゃいいんじゃね?
俺作品投下する時は付けてたし
761終了:2006/04/11(火) 15:16:54.99 ID:MwYVrfTw0
以上

上でも言ったけど推敲とかあんまりしてない上に誤字脱字のチェックもしてないから。色々おかしいところがあるかもしれないけどそれは許してくれ
後そういうのあったら指摘してくれ
もうちょっと時間かけて考えればよかったかな。 すまんかった
762以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 15:18:12.93 ID:dorYHVnE0
>>756->>759

投下乙。勝手に意見述べさせてもらいますよ

3/4まではすらすら読めた感じだったんだけど、4/4で「?」を感じますた
設定がたぶん分かりづらいから、かなぁ?
正直3/4まででよかった気がしないでもないな。
国語力がない自分がいっても仕方ないけどorz

ただ、ストーリーはぐっと引き込まれました。
非情に深い話だと思いました。次回作にも期待してます
763 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/11(火) 15:19:10.57 ID:dorYHVnE0
>>760
それでは勝手ながらつけさせて頂きます、dクス
764 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/11(火) 15:20:29.09 ID:dorYHVnE0
連レススマソ、テーマ勝手ながら希望です
765以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 15:21:27.63 ID:SdfctfWu0
お題くれい。
766以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 15:22:08.45 ID:SdfctfWu0
>>764
僕と彼と腐った右手
767以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 15:22:10.45 ID:A69+ZJcy0
>>761
私的感想として。
長音記号等が多いと思う、
生徒の方が使っただけならまだ子供っぽさの演出として受け入れられるけど
教師がそれを使うのはちょっと個人的に頂けない
言うのよぅ等の語尾も同様、ただこれあくまで俺の考えなので
目指す文体に照らし合わせて考えて下さい
768以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 15:29:40.56 ID:MwYVrfTw0
言い訳開始

>>762
4番は後から急遽付け足した分だからそう思われてしまうのも無理は無いかな、と思った
3番止めじゃ綺麗に終わってないと思ったんだ。なにか気持ち悪かった
続きを書くにも独白形式で書いたしなぁ、と思って無理やり真夜中の告白っぽくしてみた
うむ、無理がありすぎたか。反省反省

>>767
それはすまんの一言に尽きる
書いたとおり推敲全くしてなかったんだ。次はもうちょっと時間を使って書こうと思う
769 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/11(火) 15:31:33.09 ID:dorYHVnE0
ピアノが弾けない。
こんなことってあっていいのだろうか?
「絶望」という言葉が彼の脳裏を素早く横切った。


「大村さん。残念ながら手を切断するほかありませんね」
白衣を身にまとい、眼鏡をかけているいかにも医者のような格好をしている彼は、
椅子に座っている青年に対して冷静に話した。
「このままではあなたの体中が腐って死んでしまいます。それくらい深刻なのです」
淡々とした話し声は青年の耳には届いていない。
「大村さん、聞いていますか。手術の詳しい説明をさせて頂きますよ?」
「あ、はい。」
青年はなんとか返事をした。またぺちゃくちゃと医者が話しているが、完全に上の空だ。

ピアノが弾けない。
右手を失う。
二度と弾けない。
奇麗な音色を放つことはもう出来ないのか。
何故だ。
770 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/11(火) 15:36:47.24 ID:dorYHVnE0
そう、彼にとってピアノは、全てだった。
物心がつく前の3歳からピアノに向かっていた。
気づいたときは5歳。既に舞台で弾いていた。
7歳のときには市のコンクールで優秀賞を受賞、そのあとも輝かしい成績を収めていた。
一時ヨーロッパにも留学し、彼の名前は世界中にとどろき始めていた。


なのに。
なのに、今彼が直面しているのは二度とピアノが弾けないという事実。
夢でもない。フィクションでもない。なにかの冗談でもエイプリル・フールでもない。
実際、彼の右手は腐っている。

満足にピアノが弾けない日々が続き、医師の診察を受けた。
特に問題は発見されず、月日は流れた。
しかし、タッチがうまくいかない。表現ができない。音の強弱がつかない。
メロディである右手がうまく動かないのだ。

また、病院へ行った。今度は大きい病院へ。
スキャンなど様々な診察を受けて今に至る。

小さな白い部屋の中で医者と二人。
青年は青ざめた顔で医者の前にただただ呆然と座っている。
771 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/11(火) 15:41:21.69 ID:dorYHVnE0
まだ、ピアノをやめるわけにはいかない。

医者の話していることは何一つ聞いていない。彼の頭の中ではある人物のことでいっぱいだ。
幼馴染の彼の名前はケン。
ケンと彼は幼い頃から数々のピアノコンクールに共に出場してきた。
親同士の仲もよく、よきライバルとしてお互いを認め合っていた。

「おまえよりピアノをうまくひいてやる!」
まだ小さい頃にケンが放ったこの言葉は今でもよく覚えている。
「のぞむところだ!」

勉強が忙しくなっても、二人はピアノを辞めなかった。
相手よりうまくなりたい、その気持ちだけでピアノを続けてきた。
少なくとも、大村はそうだった。

ピアノを、もう弾くことが無理。
無理。
無理。
無理・・・。
772以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 15:42:50.41 ID:iKpJVEv10
773 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/11(火) 15:43:54.65 ID:dorYHVnE0
「ありがとうございました」
社交辞令の一言を言って、大村は病院を後にする。
向かうのは、ケンの家だ。


ピンポーン
「はい」
「ああ、俺だ」
「俺俺詐欺ですか?」
「冗談言ってる場合じゃない、俺だ。大村だ」
「入れ」

相変わらずのケンの様子。まだ何も知らない。

「とりあえず茶でも飲めよ」
ケンの部屋の中に入る。馬鹿みたいに散らかっている。
「それにしても久しぶりだなー、1年ぶりくらいか」
お茶を入れながらケンが話しかけてくる。
「急にきたからまじでびびったよ」

「ケン」
俺の口から言葉が漏れる。
「話があるんだ」
774 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/11(火) 15:45:32.60 ID:dorYHVnE0
「なんだよ、いったい。改まっちゃって」
「今日医者に行ってきた。
 俺は右手を切断しないといけなくなった。」
恐ろしいほどあっさり、俺は事実を告げた。

「・・・まじか」
「ああ」
「そうか」
「まあそれだけだ」
「そうか」
「それじゃな」
「そうか」

あっさりとした反応だ。
大村はケンの家を後にする。
775 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/11(火) 15:50:40.21 ID:dorYHVnE0
数日後


大村は手術を受けた。彼の命の代償に右手は失ったが。
ケンは大村の病室に見舞いに来た。

「ったく、右手をなくならせやがって。
 こんなんじゃ、俺の不戦勝だな?
 でもまだ左手だけで弾くとか、作曲するとかできるだろ?
 あ?しないのか?もう音楽から離れるって?
 ・・・そうか」

それから又数日後、大村の元に一通の手紙が届けられた。

「大村、お前の分まで頑張ろうと俺は思った。
 でも無理だ。すまん。お前がいたからここまで俺はこれた。
 残念だが共倒れだ。俺もピアノはやめる」

大村はその手紙を何度も何度も読み返した。
一筋の涙が頬をたれる。
外は快晴。まさに夏が始まろうとしていた。

「あ、もしもし、俺だ、大村だけど、俺悪いけど左手だけでもピアノは弾きつづけるわ」
「はぁ?」
「世の中には指が数本でも弾いてるやつがいるんだぞ?俺が負けてられっか」
「馬鹿やろう」
                             Fin
                     gdgdでスマソ
776以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 15:52:47.68 ID:j0oeO3n10
>>775
少々1人称と3人称がごっちゃになっているのが気になりました。
が、基本的に親友であり好敵手である二人の関係が良く見えるラストで良かったと思います。
777以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 15:58:24.80 ID:A69+ZJcy0
>>775
ちょっとキツメになるんで適当にスルーしてね
まず途中で一人称と三人称がごっちゃになってます
?や!の後の一文字分のスペースが抜けてる
冒頭の医者とのやり取りでも代名詞がごっちゃになってる
彼=青年=大村なんだろうけど彼=医者の部分がある

多分投稿間隔からしてtxt等に書いてから投下って方法じゃないんだろうけど
今後はtxtなりなんなりで一回終わりまで書いてから投下したほうが良いと思う。
778 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/11(火) 15:58:34.15 ID:dorYHVnE0
>>776 ありがとうございます。うまくナレーションを組み合わせるのは難しいですね。
ありがたいお言葉、頂戴致します。
779 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/11(火) 16:00:22.44 ID:dorYHVnE0
>>777 
>?や!の後の一文字分のスペースが抜けてる
これだけ意味が分からないのですが・・・すみません。

いえいえ、ご指摘ありがとうございます。心より感謝申し上げます。
780以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:00:29.10 ID:YZi7WT1w0
>>783
お題PLZ
781以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:01:37.47 ID:A69+ZJcy0
>>779
小説のルールで記号の後は一文字スペースって決まりがある
ラノベはよく知らないけどこのルールは全部共通jのはず
782以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:01:48.74 ID:YZi7WT1w0
>>779
「 あ?しないのか?もう音楽から離れるって?」

「 あ? しないのか? もう音楽から離れるって?」
って事じゃあない?
783以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:01:49.94 ID:LjUdQDG4O
>>765
神風

ksk
784以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:02:03.49 ID:BfdSF/PaO
ネギマの二次創作
785以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:02:33.63 ID:LjUdQDG4O
>>780
スマンコ
木刀
786以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:07:02.65 ID:A69+ZJcy0
>>779
あとついでに
中黒じゃなくて三点リーダーな、・・・じゃなくて…ってこと
二つで一組に使うとかは決まりじゃない、のか?俺もわかんねーけど
787以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:08:20.96 ID:LjUdQDG4O
>>786
高校の頃決まりと習った
そういや横書きは。じゃなくて.が正しいと聞いた気もする
788以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:09:34.66 ID:A69+ZJcy0
>>787
そうんなんだ、初めて知った、ありがと
789765,780:2006/04/11(火) 16:11:43.44 ID:YZi7WT1w0
>>783,785
時代劇が書きたくて書きたくてしょうがない俺にそのお題か。
お前ら最高だ。うわあやっべえアトからアトからイメージが。
790以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:25:04.62 ID:YZi7WT1w0
ほしゅ
791以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:34:02.97 ID:j0oeO3n10
保守
792以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:53:29.35 ID:A69+ZJcy0
ほす
793以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:54:33.83 ID:Rkareln/0
亀だけど>>695を勝手に自分へのレスだと思って返事してる、恥ずかしい
本物の>>684さんごめんなさい 
>>700
どれだけ削れるか、頑張ってみます
>>707
子供向けと言うよりは、近隣住民の願いになってしまいました
794以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:06:55.77 ID:ixwDpyp70
お題ください>>796
795以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:07:12.42 ID:A69+ZJcy0
ksk
796以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:13:37.02 ID:j0oeO3n10
小説
797以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:14:52.71 ID:ixwDpyp70
>>796
了解、やってみます
798以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:14:53.28 ID:Rkareln/0
ゆっくり時間かけて書いてみます
お題下さい↓
799以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:15:36.77 ID:j0oeO3n10
ライオン
800以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:18:07.34 ID:Rkareln/0
>>799
dです 頑張ります
801以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:30:53.88 ID:qQ00XvuU0
802以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:32:00.48 ID:j0oeO3n10
803以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:34:43.50 ID:LjUdQDG4O
804以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:35:05.99 ID:j0oeO3n10
805以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:35:35.71 ID:RVe1DX540
806以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:35:56.68 ID:LjUdQDG4O
807以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:36:54.00 ID:j0oeO3n10
808以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:51:25.57 ID:Rkareln/0
809以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:54:15.67 ID:ixwDpyp70
810以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:00:59.13 ID:j0oeO3n10
811以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:21:30.36 ID:LjUdQDG4O
保守
812小説:2006/04/11(火) 18:23:48.94 ID:ixwDpyp70
出来たので投下しあms
813小説:2006/04/11(火) 18:24:54.43 ID:ixwDpyp70
朝、登校し教室に入った僕に、クラスメイトのヒロシが愉快そうな笑みを浮かべてこちらへ寄ってきた。手には号外らしき新聞が握られている。
「ようタカシ。この記事見たか」
ヒロシが僕の顔の前にこれ見よがしに記事を押し付ける。僕の家は新聞をとらないしどこかで立ち読みした覚えも無いから、
よく記事もみず、知らないよと答えた。だいたいヒロシはそれほど仲の良い奴じゃなかったから鬱陶しく感じた。
「まぁまぁちょっと読んでみろよ」
記事を押しのけ先に行こうとしていた僕の肩をヒロシが掴む。
なんだよ、と僕は仕方なくそこに留まり新聞を受け取った。

「なんだよ、これ」
ヒロシの指差したところにはよくある新聞連載小説が載っていた。
新連載らしく題名は『渚のエンジェル』。なんとも恥ずかしいタイトルだが、
題名ではなく作者名がこのヒロシの笑みの原因らしかった。その作者名は──高宮タカシ。僕と同じ名前だった。
「これお前が書いたのか?」
ヒロシがにやにやとしている。作者名が同じだけではそんなからかい方はしないだろう。
おかしく思い僕は内容も読んでみた。
814小説:2006/04/11(火) 18:25:12.20 ID:ixwDpyp70
「その時マチコは…自らを慰め…求めて…」
ちょうど真ん中あたりの一行だった。僕が読み終わった途端、ヒロシが腹を抱えて床に転がる。
僕は顔が真っ赤になった。
「エロ小説だぜ!タカシがエロ小説書いてた!」
ヒロシが僕の手から新聞をひったくると大声で叫びながら自分のグループへ走っていく。
どうやらグループで僕をからかっていたらしい。僕がこの小説の一行を読んだときにあそこから笑いが起きていた気がする。
こんなの誤解だ。ヒロシたちだってわかっているだろう、あんなアダルトな小説を僕が書くわけはないと。
僕は自らを信じ彼らの痛い視線に耐えながらその日一日を過ごした。最悪だったのはその朝の出来事だけで他は特に悪いことはなかった。
だが、その朝の出来事が最悪の上に最悪でヒロシたちがそのことを忘れていても、僕は羞恥心をずっとひきずっていた。

僕は気分が最悪のまま家に帰り着いていた。今日は珍しく母さんも父さんもおらず、僕は鍵っこになっていた。
「ただいま」
誰もいない廊下に声が響く。返事はない。
僕は宿題でもしようと自らの部屋に行き鞄から教材を取り出し勉強を始めた。
が、いくら勉強に没頭しようとしても朝の出来事が頭を掠めて集中できない。僕は気晴らしに普段なかなか行くことの出来ない父さんの書斎に行ってみた。
そういえば父さんはサラリーマンの癖に小説を書くのが趣味だったっけ。前もどこかに投稿して佳作か何かを貰っていた気がする。
若い頃は本気で小説家を目指していたと言っていたな。小説家になったらP.Nにするつもりだった名前が、僕の名前の由来だったとも言ってた。
僕は父さんの部屋の前に立ち宝の箱を開ける気持ちでドアを開けた。

その先にある、父さんが奮発して買った高級机の上には、僕が卒倒するような原稿用紙が置いてあった。
815小説:2006/04/11(火) 18:26:21.63 ID:ixwDpyp70
以上です。途中から大幅に書き直したりしたのでちょっとふらふらしてます
批評お願いします
816以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:27:01.01 ID:59pwYl730
児童文学板のリレー小説スレが執筆者を募集してるお。

http://book3.2ch.net/test/read.cgi/juvenile/1092283054/l50

奮ってご参加してお
817以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:30:03.10 ID:XMvfMAde0
タカシカワイソスwwwwwww
818以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:31:09.39 ID:j0oeO3n10
>>815
父さん小説家デビューおめ。
しかし配慮足りなさ杉な親父だな
819以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:37:53.74 ID:YZi7WT1w0
書きたいことが膨らみすぎて収拾が着かなくなった。
どこを削れば良いものか。
820以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:41:18.86 ID:LjUdQDG4O
>>819
ヒント:カレーを美味しく食べる方法
821以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:46:11.88 ID:MwYVrfTw0
戻ってきた俺がちょっと時間をかけて書こうと思う
誰かわかりやすいお題plz
822以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:46:13.05 ID:YZi7WT1w0
>>820
ソースか!
823以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:46:35.15 ID:YZi7WT1w0
>>821
出刃包丁
824以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:47:58.30 ID:0Q2rCnNQ0
お題くれ(*^ω^)

>>825
825以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:48:35.98 ID:qQ00XvuU0
渇望
826以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:48:43.82 ID:YZi7WT1w0
オブラート
827 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/11(火) 18:52:23.14 ID:Rkareln/0
>>799のお題

    ライオン

勇ましく、たくましいイメージ。
百獣の王と呼ばれ、動物の中では郡を抜く強さ。
そんな存在に憧れる。
僕も、もっと強くなりたい。
まだ子供の僕は、見た目から整えることにした。


今日も僕は両国へ向かう。
      
           終わり
828 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/11(火) 18:53:18.50 ID:Rkareln/0
ライオン堂知らない人には通じないかもorz
これ、ゆっくり考えた内容じゃないよなぁ・・・スミマセン
829以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:13:24.88 ID:Rkareln/0
空気乱してスマン 保守
830以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:26:50.35 ID:bWJgvjZ/0
hosyu
831以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:41:00.78 ID:bWJgvjZ/0
hosyu
832以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:50:34.84 ID:MwYVrfTw0
はいはい投下投下
時間掛けて考えるとか言ってたはずなのに結局推敲が面倒になってしまいましたよ

タイトルは相変わらず未定。お題は包丁
元々は出刃包丁ってことだったけど、ぐぐってみたら普通の包丁と何ら変わりないみたいだから包丁で
833832@1/4:2006/04/11(火) 19:52:16.25 ID:MwYVrfTw0
「……お?」
 チクッとした痛みが指先を走る。ポタポタと、まな板の上に赤い染みが広がって行く
「おお!?」
 見ればどうやら、包丁で切ってしまった様で。指先は赤く染まっていた。かなり深く切ってしまった様だが、不思議と痛みは無かった
 痛みが無いのはいいんだが、血が止まらないのは聊か問題だ。このままだと床に血が垂れてしまう。生憎と一人暮らし。誰かを呼ぼうにもその『誰か』がいない
「あんまりやりたかないんだけどねぇ……。仕方ないか」
 溜息をひとつ。そのままパクン、と指を咥える
 血の味が口内に広がる。やけにぬるぬるして気持ち悪い。長く味わいたい類の味でもないし、早々にタオルを引っ張り出して来るとしよう。そう決め―――

 ピリリリリリリリ! ピリリリリリリリリ!

 ―――どうしてこう、間が悪いんだ
「あー、ちょっと待ってろー」
 取り込み中に限って鳴り出す厄介者に一声掛けて。乱雑にタオルで指をくるむ。痛覚は無いのに敏感になっているらしく、タオルの布地が酷くザラザラしているように思えた
834832@2/4:2006/04/11(火) 19:53:16.91 ID:MwYVrfTw0
 ピリリリリリリリ! ピリリリリリリリリ!
 呼び出し音は鳴り止まない。我慢強い奴だ
「はいはい、今出ますよっと」
 内心面倒だ、と思いながら携帯を手に取る。相手を確認もせず通話ボタンをプッシュ。もちろん怪我をしていない方の手で
 ……ま、十中八九アイツからだろうが
「よう、暇人。今何してる?」
「黙れ暇人。今取り込み中だ」
 予想通りの相手。コイツならさっさと電話を切り上げても構わない
「怪我したからコンビニ行って包帯買ってくる。さっきから血が垂れてうざったくてしょうがない。だから後でな」
「は? いや、何でそんな怪我をしたんだお前は」
「包丁で指切った。以上終わり。んじゃそゆことで」
 返事も待たず、プチッと切断。そのまま携帯を置きっぱなしにして部屋を出た
835832@3/4:2006/04/11(火) 19:53:50.84 ID:MwYVrfTw0
「んー、と。鋏鋏っと」
 買ってきた包帯を取り出し、鋏を使って適当な長さに切る。ついでに買って来た消毒液も適当に
 準備万端でタオルをめくれば、予想以上の有様で
「……うーわ、すげーことになってるな。落ちるんか? この血」
 等とつい漏らしてしまう。まじまじと傷口を見れば、血を失いすぎたのか白っぽく。肉まで到達しているのかやけにぬらぬらと光っていた。うむ、グロいもの嫌いにゃ見せられんね
 鼻歌交じりに消毒し、少しキツ目に包帯で巻く。不恰好なのはご愛嬌。片手だから仕方ない
 手当ては終了。さて、後は……
「片付け、か。面倒臭ぇ」
 夕食を作りかけてたおかげで、台所は凄惨の一言。まな板は血で染まってるわ切ってた食材は滑り落ちて床に転がってるわ水場は水場でいろんな物がごちゃごちゃだわ
 片付ける気が、いっきに失せた。考えてみれば水仕事って染みるんじゃないか? コレ
 溜息が漏れるのも当然という物。とりあえず手近なところで転がってしまった食材だけでも、と手を伸ばし―――

 ピンポーン ピンポーン
 
 ―――たところで、インターホンが鳴らされた
 そのままガチャリとドアを開ける。躊躇はなく、開いていることを知っている動き
「よう、暇人。遊びに来たぞ」
 帰れ、と。思わず言いそうになった
836832@4/4:2006/04/11(火) 19:54:22.94 ID:MwYVrfTw0
「で、お前は何をしに来たんだ」
「いや、暇だったもんでな。……しかし何だお前。その不恰好な手当て」
「仕方ないだろ、片手だったんだから。とりあえず邪魔だからあっちに行ってろ」
 しっしっと手を振って。さて片付けようと。そう思ったんだが―――

「それはこっちのセリフだな。お前があっちに行ってろ。やっといてやるから」

 ―――予想外の言葉が返ってきたわけで
「……は?」
「電話、大げさに言ってただけだと思ったけど本当にすげー血じゃねーか。そんな深い傷で水仕事なんて止めとけ。やっといてやるからお前ぼーっとしてろ」
「……はぁ」
 逆にあしらわれ、待つこと10分
 勝手知ったる他人の家とはこのことか。すっかり綺麗になった台所から、アイツが顔を出した
「ほれ、ついでに包帯解け。ちゃんと巻かねーと」
「ん」
 慣れた手つきで包帯を巻きなおされる。付き合い2年目にして意外な一面を見た
「うし、終わりっと」
「おー。さんきゅーな」
「しかしお前。包丁で指を切るなんて事を本当にやる奴がいるとは思わなかったぞ俺。しかもこのトシで」
「仕方ないだろ、やっちまったものは。というかお前なんでこっち来てんだよ。学校行けよ学校」
「学校行ってもつまんねーしなぁ。ま、気にすんな」
「いや、気にすんなじゃなくてな。留年するぞ留年」
「あ、俺もう留年確定だから」
「アホだろ、お前」
「お前に言われたかないね。ところで今ならお前に勝てるから格ゲーやるぞ格ゲー」
「……俺、指こんなのなんですが」
「ハンデだハンデ」
「へーへー。わかりましたよ」

 やれやれ。今日ぐらいは花を持たせてやりますか
837以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:56:42.28 ID:MwYVrfTw0
以上
ヤマ無しオチ無し意味も無し
今思ったんだけどこれって男と女だったらフラグだな

包丁とかあんまり思いつくこと無かったんだ、すまない
じゃあ、感想を聞こうか
838以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 20:27:37.73 ID:C2BYW4W7O
ほっほっほっ
839以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 20:41:21.66 ID:4Enrgi+p0
ホアアーッ!!
840ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/11(火) 20:46:00.75 ID:FE8tnJsn0
ぎゃばばばばばばーっ!

限界突破が思いつかんのじゃあああああああああ!!!!
841以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 20:58:24.76 ID:oglJ2hgB0
(^ω^;)
842以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 21:02:26.90 ID:oglJ2hgB0
>>833
一人暮らししてた頃、私も一度すっぱり親指切ったんで
おもいきり思い出しちゃって痛かったです。
縫わないと奇麗に治んないぞ。
ゲームなんかしちゃダメ!
843以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 21:24:18.13 ID:LjUdQDG4O
ほ、ほっちゃーん!!
844以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 21:25:40.36 ID:C2BYW4W7O
ホア、ホアアァーッ
845ケビン田中 ◆YXuuINDA66 :2006/04/11(火) 21:29:52.51 ID:FE8tnJsn0
ぎゃばば(ry
846以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 21:40:57.69 ID:TuE6MS3p0
hosi
847以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 21:48:54.94 ID:PNhoLsDMO
ほっほっほっ
848以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 21:58:08.87 ID:ag0KIiiV0
久しぶりに真性の基地外が現れたようですね。

■VIPはクズカスゴミ以下の存在(#1)

04-11 21:46[編]
1[天使◆DERUNOI8PU]
社会の底辺VIPPERは今すぐ俺に平伏して土下座して俺の靴を嘗めた後、
安全靴で顔を蹴り上げられ。鼻血を拭く間すら与えられずに
バールを脊髄にブッ刺され半身不随になった後、両親に生命維持装置を外されて死ね。


http://2.mbsp.jp/inuyasya/
849こんなことを言ってるぞ:2006/04/11(火) 22:00:31.89 ID:0WmM7yNl0
690 :名無しの笛の踊り :2006/04/11(火) 19:20:31 ID:LrHdewYx
私はVIPPERはもう少し知性があるかと思っていたが、彼等の頭の中は空っぽで
あることが解ったことは有意義だった。もう彼らには何を言っても無駄だと思う。
彼等の空っぽの頭の中には、僅かばかりのサル知恵と妄想があるばかりだ。

今回彼らと話し合ってみたが、私にはVIP板とVIPPERが北朝鮮と金正日に思えて
ならない。話が全く通じない、妄想を逞しくし、すぐ激昂する。そこには
人間としてのモラルも何もない。

無残だ・・・。
739 :終了 :2006/04/11(火) 20:10:29 ID:LrHdewYx
はいはい、解ったから巣に帰ろうね。君たちには何を言っても無駄であることが
解っています。時間の無駄でした。まるで北朝鮮の人と話しているようでした。

747 :終了 :2006/04/11(火) 20:17:06 ID:LrHdewYx
何言っているのかさっぱり解らないが、このことだけは言っておこう。
私がVIPPERを潰そうと思えば簡単に潰せる。私の右足をひょいと上げて
VIPPERをぺしゃんこにすることは実に容易いことだ。

君たちはいい加減、北朝鮮に帰ってはどうだ。
http://music4.2ch.net/test/read.cgi/classical/1118463955/747
850以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 22:02:51.34 ID:XRauXGtC0
帰宅ほしゅ
851お題 ジョニー:2006/04/11(火) 22:08:47.82 ID:oglJ2hgB0
今夜も飛んでいきたくなるくらい月が美しい。
オープンカーが辛くない季節になってきて俺は素直に嬉しい。
風がちょっと乱暴に顔を撫でるのももう慣れて、
最近やっと純粋にこの車を楽しめるようになった気がする。

「なあ、月が奇麗だよ」
声をかけるが返事はない。
相棒のアイリーンが助手席で轟音をあげて寝ているのを、俺は実は知っている。
今夜の仕事は少々ハードだったからな。
彼女のことを思えばホテルに直行してやるべきだったろうが、
俺は反対方向に車を走らせている。
特に目的地があるわけではない。
こんな月の奇麗な晩にドライブしないなんて拷問に均しい、
と強硬に主張したのだ。
我が侭を押し通した形だが、実害を受けるのは俺だけなので許して欲しい、
と誰にともなく言い訳する。
852お題 ジョニー:2006/04/11(火) 22:09:15.57 ID:oglJ2hgB0
そろそろ民家も少なくなってきた。
音楽を鳴らしても平気だろうか。
ぷち、とスイッチを入れると期待通りの軽快なジャズが流れてきて、俺は深く満足する。
アイリーンを起こしても悪いから音量下げるけど。
ずだん どんどど ずだらんだん
ドラムの音に無意識に身体が揺れる。

こんなところにポリスもいないだろうと
道中で買ったビールを開ける。
プシュッ。
ぐびぐび。
その音に反応したのか、むくりと助手席の彼女が起き上がった。
「私にもビールちょうだい」
「勝手に飲めよ」
ぽいと放ると、寝ボケながらもしっかり受け取りやがった。
アル中め。
「ブハーッ気が利くねぇ」
幸せそうな顔しやがって。
弱いくせにイッキすんじゃねえ。
だいたい俺の呟きは聞かずにビールの音には反応するってどういうことだ。
ぶつぶつ呟いてるとアイリーンはまた寝始めた。
さっきよりいびきが酷い。
糞。
俺は二本目を一気に呷った。
853お題 ジョニー:2006/04/11(火) 22:09:42.37 ID:oglJ2hgB0
海岸に到着。
ここらは車がほとんど通らず、その割に夜でも明るいために私の隠れた晩酌ポイントであった。
シートを倒しながら三本目のビールを開ける。
アイリーンの地響きのようないびきをBGMに、俺は月を見上げた。

「今夜はここで寝ようかな」
こっそり囁くと、
「そうしよう」
赤い顔したアイリーンが濡れたような瞳で俺を見ていた。
「起きてたのか」
どちらからともなくくすくす笑う。
俺達はその夜、月を見ながらお互いの胸の中で眠った。
854お題 ジョニー:2006/04/11(火) 22:10:24.98 ID:oglJ2hgB0
ってことでお題が一字たりとも出てこないわけだがw
批判等よろしくお願いします。
855 ◆WGnaka/o0o :2006/04/11(火) 22:17:19.99 ID:3eEGt33f0
とりあえず品評会お題の卒業を書いたんだけど投下してもいいのかな?
856以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 22:19:04.45 ID:oglJ2hgB0
どうぞどうぞ
857 ◆WGnaka/o0o :2006/04/11(火) 22:26:52.23 ID:3eEGt33f0
じゃあ推敲もロクにしてないけど投下します
ありきたりな内容ですが一応ダーティな話なので、
そういうのが嫌いな人は読み飛ばしてください
構想のときよりはたいぶマイルドになってますが…
858 ◆WGnaka/o0o :2006/04/11(火) 22:31:05.97 ID:3eEGt33f0
−独りきりの卒業の日−

 冬の気配がまだ残る三月半ば。世界は一つの区切りを迎え始めていた。
 始まりがあれば終わりがあるように、それは一年に一度訪れる必然的な終焉だった。
 冬の雪が降り止み、春の桜が咲くのと同じくらいの当たり前なこと。
 刻まれる時間は止まることなく、今も尚動き続けている。
 私だけを取り残して。

 シャワーのヘッドノズルから熱いと感じる温水が噴き出す。
 狭い空間は湯気によってすぐに曇り、白を貴重としたこの世界を更に白く濁らせた。
 長い髪の毛を伝い落ち、裸体を流れる温水が排水溝に呑まれて行く。
 薄緑色の風呂椅子に座りながらその光景を眺める。
 体を打ち付ける温水を浴び、思い耽るように小さな渦の出来た排水溝を眺め続けた。
 流れて消える温水を羨ましくとさえ思い、私は両手で顔を覆って震える。
 涙はもう出ないと思っていたのに。
 長年付き添ってきた幾つもの傷痕と痣がヒリヒリと痛んだ。
859 ◆WGnaka/o0o :2006/04/11(火) 22:31:58.99 ID:3eEGt33f0
>>858

 私は嫌いだった。この世の中や両親、そして自分自身さえも。
 出来ればもう消えてしまいたいとさえ思っていた。全てに見切りをつけてしまったから。
 そう思うようになってしまったのは、今からおよそ三年前からだ。
 当時の私は至って普通の中学生で、この先は順風満帆の未来があるとばかり思っていた。
 けれど、そんな私の明るい未来は音を立てて崩れ去る。中学校卒業式の翌日だった。
 父親が勤めていた会社が経営難で倒産し、それがきっかけで父親はアルコール依存症になった。
 最初はまだ我慢できるほどのものだったけど、次第にエスカレートする父親の暴力。
 その矛先は私や母親に留まらず、飼っていた犬にまで及んだ。
 毎日繰り返される夫婦喧嘩。母親がパートに出かければ、今度は無力な私に牙を向けた。
 きっと元の家族生活に戻ると思い、春休みの間ずっと耐え忍んだ。
 そして、今までと変わり果ててしまった父親を嫌いになった。
 それから私の高校入学式の日に、母親は私を置いて家を出て行ってしまう。
 真新しい制服姿を見せられないまま、忽然と居なくなってしまった。
 この家の中で心の支えであった母親が居なくなったことはショックだった。
 春の暖かい陽光が差し込むリビングで、私は溜まっていたものを吐き出すように泣き喚いた。
 もう二度と帰ってこないだろうと判っていたから。
 その日から私を置き去りにして逃げた母親を嫌いになった。
 母親が居なくなっても相変わらず父親の暴力は納まらず、日に日に飲酒の量だけが増えるばかり。
 そんな生活が一年続いたある日、私は寝ている父親をカッターナイフで襲おうとしたことがあった。
 これ以上辛い思いをするくらいなら、いっそのこと殺してしまったほうが楽になると思ったから。
 しかし、そんな私の計画も呆気なく終わる。
 酔い潰れていたはずの父親が起き上がり、持っていたカッターナイフを強引に取り上げられてしまう。
 それからのことは思い出したくも無い。今も心に深い傷を残す出来事だった。
860 ◆WGnaka/o0o :2006/04/11(火) 22:32:45.73 ID:3eEGt33f0
>>859
 奪われたカッターナイフで着ていた制服を刻まれ、そのまま私は肉親である父親に強姦された。
 そのときに受けた言いようの無い恐怖感と始めて感じる鋭い痛みは、脆くなっていた精神を一気に蝕んだ。
 私はその日の深夜に、事の発端となったカッターナイフで手首を切った。
 殺せないのなら死のうと思っての行動だったけど、致死量には至らずじまいで一命を取り留める。
 その一件以来、私は更に父親を憎むようになり、男性恐怖症にまでなってしまった。
 それよりもっとも厄介なのは、リストカット癖がついてしまったことだろう。
 私は次の日から学校を登校拒否し、なるべく家に居ないようにアルバイトをし始めた。
 アルコール中毒だった父親の稼ぎが殆ど無い状況では、私が仕事をして生きていく糧を作るしかなかった。
 もう誰にも頼ることは出来ない。せめて母親が居てくれたのなら、まだ希望は残っていたはずなのに。
 他人の幸せそうな顔を見るたび泣きそうになる。仲睦まじい家族を見るたび羨ましくなる。
 次第に私はこの理不尽すぎる世界を嫌いになった。それと同時に、私は自分自身も嫌いになっていった。
 世界に切り離されたように、ずっと私は闇の中を彷徨い続けている。
 絶望という螺旋階段をぐるぐると昇るだけだった。


 思考を停止させるように、天井の換気扇から冷たい雫が私の肩に落ちた。
 いったいどれくらい時間が経ったのだろう。すっかり体は打ち付ける温水で温まっていた。
 本当に運命というものがあるのなら、もしかしたらこれが運命なのだろう。
 父親は三日前に心不全で亡くなった。それは急な出来事で、未だに信じられない。
 すっきりした気持ちにでもなるかと思ったけど、あとに残ったのは寂しさだけだった。
 憎んでいても嫌いであってもやっぱり親は親。例えどうであろうと家族なのだ。
 もし、あのとき父親を殺していたら――きっと後悔していただろう。
 もし、あのとき私が死んでいたら――父親は悲しんでくれただろうか。
 一度壊れてしまった歯車は、もう修復出来ないと知っていた。
 過去に戻れないと判っているから、未来に希望するしかなかった。
 けれど、そんな希望さえもうどこにも見当たらない。生きて苦しむのなら死んで楽になろうと思っていた。
 足枷ばかり付けられた心は、何も見えない闇の中に塞ぎ込まれている。
861 ◆WGnaka/o0o :2006/04/11(火) 22:33:40.86 ID:3eEGt33f0
>>860
 左腕に残された幾つもの傷痕は生きてきた証と後悔の数。
 だから私は誕生日の今日、二度と目覚めないように終止符を打つ。
 自らの手で付けた左手首の傷痕の上へ目掛けて、持ち込んだカッターナイフの刃を滑らした。
 唐突に鋭い痛みが襲い、生暖かいものが腕を伝い流れて太股に斑点を作った。
 流水に混じって薄まるピンクの液体は排水溝に呑み込まれ消えてしまう。
 私は浴槽の縁に左腕を乗っけて、もう一度同じ場所をカッターナイフで引き切った。
 躊躇は必要ない。躊躇ったらそこで希望が生まれてしまうから。
 半端の無い激痛を伴って傷は更に深くなり、赤黒い液体が勢いを増して溢れ出てくる。
 水に揺らめく浴槽の表面に、綺麗な紅い薔薇の模様が浮かび上がった。
 やがて薔薇の花は水中に溶け消え、またその上に真新しい深紅の花を咲かせる。
 こんなに素敵な花を見たのは始めてで、私は目の前で揺らめく花をしばらく眺めていた。
 やがて疲れた体を浴槽の縁に預け、重くなった瞼をそっと閉じる。
 シャワーの音がやけにハッキリと耳に届き、降り続く温水が冷たくなる体をいつまでも温めていた。
 手首から止め処なく流れ出る鮮血は、私を永遠の眠りへと誘う。
 後悔なんてものは、すでに無かった。したくても出来ないだろうから丁度良い。
 手首の痛みはもう麻痺しているのか感じなかった。
 意識が無くなっていくときの心地良い気分に浸りながら、私は微笑んで別れを告げる。

 この濁った世界にさようならを。
 そして、18歳になった私と同級生たち『卒業おめでとう』。


 どこか遠くで鐘の音が響いている。
 それは一日の終わりと始まりを告げるものだった。


  了
862 ◆WGnaka/o0o :2006/04/11(火) 22:36:37.34 ID:3eEGt33f0
たぶん品評会の作品選考外だうろうけど以上です
思いつくまま書いたから流れもへったくれもない…
もう少し心理描写を書きたかったのが心残りですかね
863以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 22:51:03.79 ID:C2BYW4W7O
ほっほっほっ
864以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:09:29.96 ID:LjUdQDG4O
「マンション」投下致す
865マンション1:2006/04/11(火) 23:11:45.64 ID:LjUdQDG4O
遅くなると電話を入れておいたから、妻はもう寝ているだろう。
今日も冷めた飯か、と溜め息をしながら考える。
エレベーターに故障中の張り紙があるのを見て、非常階段で自分の部屋に向かっていた。
疲弊しきった身体に鞭を打ち、ゆっくりと、一段一段登る。
当然周囲に人の気配などある訳もなく、暗闇に灯る電灯の光も、どこか寒々しい。

ふと顔を上げると、月の形がくっきりと浮かび上がる、純粋に黒い空がそこにあった。
足を止めて、暫く月をじっと睨むように見つめる。
何でもない風景を見て感傷に浸る、下らない癖が私にはあるのだ。

私の部屋は十二階にある。
部屋の前にある廊下に、妻が立っているのを見たのはその時だった。

何をやっているんだ?

私は妻の名前を小さく呟いた。
彼女はパジャマ姿で、先ほどまでの私と同じように背筋を真っ直ぐ伸ばし、じっと月を見ている。

夜中に大声で呼び掛けるのも憚られたので、駆け足気味で階段を登る。
走っていると、吐き気にも似た嫌な予感が、腹の底から沸いてくる。
こんな夜中に廊下へパジャマ姿で出るのは、おかしい。

予感が確信へと変わり、彼女の名前を叫ぶ前に、彼女はマンションの中庭へと身を投げていた。
866マンション2:2006/04/11(火) 23:13:38.61 ID:LjUdQDG4O
事情聴取を終え、私は警察署を出た。
僅か三ヶ月の禁煙だったな、とぼんやり考えながら煙草に火をつける。

妻は、自殺した。
遺書に書かれていたのは、主に私への不満。後は遺骨は自分の実家の方の墓へ入れてくれ、との旨が追記してあった。
通りを歩きながら、何処に間違えがあったのかを思い返す。
些細なすれ違いなど数えきれない程ある。共働きであったし、結婚して五年経っている。
私に問題がなかったとは言わないが、どれも取るに足らない瑣末なことだ。
同じように彼女にも問題はあったが、私は妻に比べ、寛容的であった様に感じている。
しかしもたらされた結果は、それを否定する。決定的に、絶対的に。

抗弁の余地もなく、原因は私に押し付けられていた。
867マンション3:2006/04/11(火) 23:15:49.03 ID:LjUdQDG4O
妻の実家で行われた葬儀は正に針の筵であった。
義父は私の顔を見るなり掴みかかって来たし、
義母は最後まで私と視線を合わせなかった。
来る人間は、皆私を見て眉を潜め、露骨に軽蔑を態度に現す。

冗談じゃない。

煙草を灰皿に押し付け、舌打ちをする。
アクセルを強く踏み込み、車の窓を開ける。
彼女を失ったのは、お前達だけじゃない。むしろ彼女の死を背負っているのは、それこそ自分だけだ。
恨み、辛み。
遺物に、遺産。
遺産の内容は、共同で組んだマンションのローンに、損害賠償。
彼女は私に負の属性だけを遺して、逝ったのだ。

「クソッ!!」

ハンドルのど真ん中を、左手で殴る。
トンネルに一瞬響いたクラクションは、私の怒りを駆り立てる。
更にアクセルを踏み込むと、暴力的な音の渦の中が私を飲み込まんでいった。
868マンション5:2006/04/11(火) 23:18:55.48 ID:LjUdQDG4O
マンションに着く頃には、私は抜け殻同然になっていた。
何も考えることが出来ず、エレベーターの前に歩みを向ける。
上りのスイッチを押し、体を壁に持たせかけてじっと待つ。
やがて無人のエレベーターが開き、私はその中に体を滑り込ませる。
十二階。閉。二つのボタンを押し、私はその場に座り込んだ。

無機質な音の中で、私はじっと考える。
あの晩、エレベーターさえ動いていれば。
それで何が解決する訳でもなかったが、私は何故かその思いに捕われていた。
エレベーターが故障していたから。

ある仮定が、唐突に頭に浮かぶ。

私が遅くなるのを、彼女は知っていた。
エレベーターが故障しているのを、確認した訳ではない。
飛び降りるだけなら、ベランダの方が人目につかない。

エレベーターの扉が、開く。

私は立ち上がり、部屋の前に向かう。
中庭を見下ろせば、マンションの人の出入りは確認出来る。非常階段は丸見えだ。
そして、彼女はあの時間に飛び降りる理由を持たない。
私を待つ以外に。

膝が崩れ、視界が曇る。
彼女が最後に頼ったのは、私だった。
彼女は、私を愛していたのだ。
この世界の、誰よりも。

―了―
869マンション:2006/04/11(火) 23:20:50.62 ID:LjUdQDG4O
マンション5は4の間違えです。
失礼致しました。
批判諸々、受付ております。
870以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:35:13.07 ID:LjUdQDG4O
垂れ流すだけではアレなので感想をば。

>>821
ごめん、ライオン堂ワカンネwwwwww
何となく、ムフフな感じですね。
ムフフ。

>>851
陶酔感のある文体に合ったお話ですね。
読んでる間、ニヤニヤしながら「こんにゃろう」と思いましたw

>>857
悲痛な思いが、じっとりと伝わって来ます。
風呂場と血液の組み合わせに、痛ましさを強く感じるのは俺だけでしょうか。
871以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:36:28.31 ID:LjUdQDG4O
×>>821
>>827
あー、マジでスマン。
安価ミス
872以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:53:43.02 ID:XRauXGtC0
ほす
873以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:03:30.64 ID:PnWBfC9oO
保守
874藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/12(水) 00:08:10.54 ID:jz3oeSD20
投下します。お題は 光 ハゲ

お題 >>643ハゲ >>646

一つだけいえるのは僕たちには悪意というものは全く無かったという事。
まさかあんな結末を迎えるだなんて僕たちは想像だにしていなかったのだ。
小学校の理化の時間。僕たちは鏡についての学習をしていた。
小さな手鏡を皆で持ってきて、太陽の光を反射させる。

教室の窓から、向かいの校舎の壁や、道を隔てたビルの看板などに光を当てて遊んでいた。
いま考えると何が面白かったのだろうか?昔の僕らは、影に光があたるのが楽しくてしょうがなかった。

友達と同じ場所を狙って、光を重ね合わせたり、凄く遠くの建物に光をあてたり。

そう、まったく悪意などはなかったのだ。あったのは少しの悪戯心。

実習が始まって5分ほどたった時だっただろうか?向かいの校舎から禿頭を光らせた体育教師が出てきたのは・・・

ああ・・・ここから先は恐ろしくて書くことが出来ない。
まさか、クラス全員が若くして十字架を背負う事になるなんて・・・
875藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/12(水) 00:09:19.14 ID:jz3oeSD20
こんなおふざけですいません・・・

もし感想いただけるなら世路
876藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/12(水) 00:13:00.89 ID:jz3oeSD20
暇なのでもう一本書く。
安価お願い↓
877以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:15:21.59 ID:359wKrD90
遠雷
878藤田 ◆pzaWLWAfA6 :2006/04/12(水) 00:16:07.00 ID:jz3oeSD20
>>877
把握。ここに来て初めてまともっぽい安価を貰った気がするw
879以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:28:55.01 ID:JadnO/K80
>>874
2行目の部分に  〜だ が連続で出てきて読むのに突っかかりました。
でも面白い話でした。

お題下さい↓
880以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:30:19.83 ID:jz3oeSD20
ダンボール
881以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:31:43.56 ID:jz3oeSD20
>>879
感想ありがとう。
ほんとだ。今見れば、想像すらの方が読みやすいですね。
こんな駄文に付き合っていただきありがとうございますw
882以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:35:42.40 ID:JadnO/K80
>>880
頑張ります!
883以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:52:19.56 ID:jz3oeSD20
ほす
884 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/12(水) 01:02:46.51 ID:JadnO/K80
>>880     ダンボール

まだ小学校の低学年だった頃、僕はミイと出会った。
雨ざらしになったダンボールに何かの気配を感じ、覗き込んでみると
そこに小さなミイがいた。

ひどく汚れていて、動こうともせず、体は少し冷たくなっていた。
僕は風呂に入れて温めてやろうと、急いで家に連れて帰った。
しかし、僕の腕の中でもミイは全く動かない。
それでも、洗ってやると見違えるように綺麗になった。
だからママも許してくれると思った。

でも、ママの口から出てきた言葉は 「捨ててきなさい」

こんなに可愛いのにどうして。
僕は何度もママに詰め寄ったが、ママは取り合ってくれなかった。
それどころか 「もっとちゃんとしたの買ってあげるから」 なんてことを言う。

もう名前も決めた。
ミイは僕のものだ。
お店で売ってる、ちゃんとしたのなんて僕はいらない。
ミイがいいんだ。

次の日曜日、僕はママに連れられてお店に行った。
そこで 『ちゃんとしたの』 を買ってもらった。
ミイと違って毛がホワホワしている。
新しいのは、本当にちゃんとしてるんだな。
僕はミイと同じ型のぬいぐるみに、タマと名前をつけた。

ミイは捨てた。                 終わり
885 ◆4BDlDTMTLY :2006/04/12(水) 01:05:13.42 ID:JadnO/K80
残酷な話になってしまった・・・   短いけど、よかったら感想下さい

お題と内容が合ってない。これじゃただ単語を消化しただけですね、ごめんなさい
886木刀&神風:2006/04/12(水) 01:10:32.17 ID:Tm6Dnkcy0
長くなります。ごめんなさい。
887木刀&神風:2006/04/12(水) 01:11:49.22 ID:Tm6Dnkcy0
今で言う宮城、陸前国にその教会はあった。
いや、その規模はもはや大聖堂と呼ぶべきか。
ともかく重要なのは島原の乱が過ぎ「きりしたん」が徹底的に滅ぼしつくされた世にして尚、
その建物には煌々と光が灯っているという一事だ。
正確に呼称するならば「それ」はきりしたんでは無い。現地では十文字教と呼ばれている。
そのもの共は「かそりっく」に有らぬ神父にして「ぷろてすたんと」に有らぬ牧師だ。
その建物の中、巨大な祭壇の前に一人の男がいる。薄闇に包まれ顔は判別できぬが、しなやかな体躯の長身の男だ。
と、その背後に二つの影が降りた。振り向きもせず男が口を開く。
「柳生の影かい?」
答えの替わりに剣が振られた。疾風の二剣はそれぞれ男の腕を切り落とし、男の胸を貫いた。
だが、なんという面妖!男は倒れず、その傷からは血の一滴も毀れない。
胸を貫かれたままの男がゆっくりと振り向いた。
「やはり柳生かい。だが、柳生が私に何の用か?もしや、うふふ、私を斬りにでも参ったか?」
二人の忍は声も出せなかった。そして男は、切断された右手を拾い上げると傷口と傷口を合わせた。
ああ、筆者は悪夢を見ているのであろうか。合わさった傷口がぬぶぶと音を立てて塞がってゆく。
それに合わせて胸の剣も押し出されて行く。剣が抜かれた場所にはその跡すら無い。
忍の一人が、脇差を抜き男に切りかかる。男は丸腰であった。
しかし次の瞬間、胴を横一文字に裂かれたのは忍の方だった。
男の右腕は、それそのものが巨大な、肉の刃と変容していた。
「これぞ忍法、蛭手刀」
もう一人の忍は逃げ出していた。今見たものを伝えねばとの一念の行動だ。
だが、どこからともかく飛んで来た棍棒が忍の頭骨を砕いた。
火が点り、男の顔を照らす。その髪は金である、その目は蒼である、その肌は白である。
888木刀&神風:2006/04/12(水) 01:13:14.25 ID:Tm6Dnkcy0
棍棒の飛んできた方から、十六人の男が歩いてきた。
その先頭を歩く老人が言った。
「よはねす様。我ら十六人、無事揃いまして御座います。」
その男――よはねすが高らかに叫んだ。
「では…行こうか神の子よ。征こうか、グノーシス柳生十六聖人よ!」
グノーシス派!今なおキリスト教の歴史に深い闇を落とす最悪の異端!
欧州を追われ、大陸を追われ最後に辿り着いたこの島国で、彼らは何と出会ったか。
裏柳生柳生最高の忍者にして、柳生史上最凶の鬼児であった柳生幻夜斎が彼らと巡り会ってしまった事は、
もはやそれだけで神の不在証明となりはしないか―――
かくして、青い眼の柳生が、呪われた柳生が産声を上げた。
その行き着く果てが、斬られても死なぬ男、よはねすであり、
異能と狂気の魔人の群れ、グノーシス柳生十六聖人であった。
『神の降り立つ時は今なり!神の国を!大和を神の国に!』よはねすは声を張り上げた。
その声を受け止めたのは何人か、十か、百か、千か、否。一万と八千である。

陸前に暗躍する邪教十文字教の群れ。
その中心に柳生との関わりがあると知った時の、江戸柳生総帥にして将軍家剣術指南役、
柳生但馬守宗矩の胸中は如何であったか。
ましてや、暗殺に送った精鋭中の精鋭が易々と斬られ、
十文字教が一万八千の百姓を率いて江戸に向かっていると知った時の胸中は。
送った忍は最後の命と忍力で貴重な情報を伝えてくれた。
よはねすの悪夢を。グノーシス柳生の脅威を。
もしグノーシス柳生の存在が幕府に、反柳生の幕臣に知られたならば宗矩一人の失脚では済まない。
おそらくは柳生に関わりを持つもの全ては地上から消えるであろう。
それだけは避けねばならなかった。
この事件だけは柳生の手で処理しなければならない。
しかしながら、敵は易々と倒せる相手では無い。答えは一つしかなかった。
「儂が出向く。どちらにしろ、ここでやつらを潰さねば柳生は滅びるのだ」
889木刀&神風:2006/04/12(水) 01:13:46.74 ID:Tm6Dnkcy0
甲州街道、一万八千の大行列は暴れ竜の如く、道々を蹂躙していた。
木製であろうか、全長5M、厚さだけでも1Mはあるような巨大な十字架をいかなる術にか、
垂直に立たせ戦旗の変わりとしている。まさに和製十字軍とも言うべき光景である。
その列のぴったり中心、前に九千、後ろに九千の位置によはねすの乗る御台はあった。
その周りを取り囲むようにグノーシス柳生十六聖人が警護の任についている。
よはねすは笑った。もうすぐ江戸だ。各藩の木っ端侍など物の数では無かった。
それに江戸といえども、自分と十六聖人が本気を出せば容易く堕とせる。
そう信じている。斬られても死なぬ躯がそれを信じさせていた。
念の為に言っておくが、斬られても死なぬ人間は著者の創作では無い。
徳川家に代々伝わる文献に於いても、薬師寺天膳という名の不死の忍者が
当時の日本に於いて暗躍した、との記述が実際に存在する。
これはおそらくは忍者故の特殊体質であろう、と高名な忍者研究家の
東北大学名誉教授、荒山風太郎氏は推測する。まるで細胞が単細胞生物の様な生命力を持つというのだ。
しかしその薬師寺天膳ですら、斬られた傷を再生するのには数刻の時を要したという。
よはねすの能力はそれをすら遥かに超越していた。
「ふ、ふ、ふ。これだ。この力こそが我々の求めたものだ。
そう、神の奇跡と忍術の融合!
この国を神の御光の降り注ぐ国に変えてやろう。
逆らうものは皆殺しだ。
いいや、この国だけでは済まさぬ。朝鮮を、清国を間違った教えから解放してやろう。
そうだ、私こそは最も神に近づいた男なのだっ!
カトリック!バチカン!総本山!ローマ教皇何するものぞ!
余は、余こそは江戸教皇なるぞ。
そうだっ!そうでなければならんのだッッッ!!
この世界を、海を、大地を、空を、
グノーシスの教えと柳生の剣術が支配するのだッ!
跪け!いや、跪くな、ただ死ね!我々を片隅へと追いやった悪魔の使い共め!
ふ、ふふ、ふふ、くはははははははは!!」
「そうはいかん」宗矩の声だ。
890木刀&神風:2006/04/12(水) 01:14:15.50 ID:Tm6Dnkcy0
「何処だ!」十六聖人が辺りを見回す。
「儂はここじゃ」
宗矩は十字架の上で太陽を背に腕を組む。不審なのはその武装であった。
右腰に刀を二本差し。ここまでは普通だ。それが左にも二本。背中には三本。組んだ両手にそれぞれ一本。計九本。
いくらなんでもこれは多すぎる。
しかし、それは敵にとって見れば大した疑問ではなかった。
グノーシス柳生十六聖人は一斉に宗矩に飛び掛った。何という跳躍力か、
彼らは一足に宗矩のいる5Mの高みまで飛び上がった。
それが命取りとなった。
足を開き、腕を掲げ、宗矩は叫んだ。
「忍法 神 風 」
宗矩を中心として空気の密度が変わる。
やがてそれはそよ風からつむじ風へ。つむじ風から竜巻へと変わった。
竜巻は空中の彼らを容赦なく巻き込んだ。だが、真の恐怖はここからだった。
竜巻の中を刀が駆け巡った。宗矩が精妙な狙いで放った八本の刃はまるでミキサーの如くに十六聖人を切り刻む。
空中を踊る彼らに、それを避ける術は、それを防ぐ術は無かった。
やがて悲鳴と爆音が止むと、先ず十六聖人が百二十八の肉塊となってバラバラと落ち、次に八本の刀が落ちた。
誰が知ろう。江戸柳生の総帥が当代最強の忍者でもあろうとは。
一体神風はいかなる原理の忍術なのか。
六十年前の東京大空襲によってそれを記した書物が焼失した今となってはもはや知る術もない。
宗矩も十字架からよはねすの乗る御台に飛び降りた。
宗矩は思った。好都合だ。
もともと十文字教はよはねすと十六聖人の神秘の力によってのみ信仰を保ちうる集団だった。
その聖人が目の前で切り捨てられた信者の動揺は彼にも容易に伝わる。
おそらくはこのまま群集の眼前でよはねすを倒せば信者はバラバラになるだろう。
宗矩は腰に只一本残った刀に手を掛ける。よはねすはその右手を刀と変幻させる
891木刀&神風:2006/04/12(水) 01:14:49.66 ID:Tm6Dnkcy0
しかしよはねすの顔には、その無敵の側近を一瞬に滅ぼされて尚余裕があった。
「ふ、ふふ、江戸柳生の長とこんなに早く会えるとは。だがな、ふふ、例えお主の技でも余は切れぬぞ」
「知っておる」
宗矩の抜き打ちをよはねすはかわそうともしない。
例え宗矩の刀がその肉を無益に裂いた後でも、よはねすはゆっくりと宗矩の頭を割れば良いのだ。
だが、よはねすは後方に吹き飛ばされた。その顔には初めて苦悶が浮かんでいる。
「な…?」
宗矩が振るったのは木刀であった。
斬って殺せぬ相手なら殴って殺せば良い。死ぬまで殴れば人は死ぬのだ。
これは彼らしい、冷静で理論的な選択と言えた。
よはねすは慌てた。慌てるままに剣と化した右手を振った。
宗矩の木刀は硬質化したその右手を粉々に打ち砕く。悲鳴が響いた。
倒れこんだよはねすを宗矩は黙々と殴り続ける。勝負は決したのだ。
最後の一撃を頭に振り下ろそうとしたその時、よはねすが言った。
「流石だ宗矩。だが、これで終わったと思うな、人の心に悪のある限り、
必ずや第二第三のグノーシス柳生が現れるだろう。あはははは!」
宗矩はその頭を叩き割った。
こうして、グノーシス柳生の名は歴史から抹消された。
今となっては彼らの痕跡は宮城の伝統的な祭り「よはねえ祭り」に微かに残るに過ぎない。
だが、最後のよはねすの言葉が真実であった事は後の歴史書を紐解けば瞭然である。
「豊国寺臓物獅子舞事件」「機動天守閣暗黒安土城事件」「エジプト柳生の乱」
だが、それを語るのは次の機会にしよう。
892木刀&神風:2006/04/12(水) 01:17:22.12 ID:Tm6Dnkcy0

かっとなって書いた。今は反省している。
モットーは「書いた文章に責任を取らない」です。
四天王キャラは使い捨ててナンボのもん。
あと民明書房。
893以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:19:23.36 ID:hgUsiXc80
>>878
いつも俺の変なアンカでゴメンネ(´・ω・)
894ジョニーの人:2006/04/12(水) 01:26:02.10 ID:359wKrD90
>>870
感想ありがとう。
書いてて楽しかったぜw
895以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:29:17.70 ID:359wKrD90
>>865-869
まず細々としたことだけど
>寛容的であった
「的」要らんと思う。

最後の段落で読点が多過ぎて突っかかる。
強調するのは最後の文だけで良かったのでは。
妻の性格や妻との想い出が最後まで描写されていないのはわざとなんだろうか。
個人的にはそういう描写があった方がラストがより盛り上がったと思う。

全体の構成が上手いと思った。
分量がちょうどいい感じ。
書き慣れてる?

>>874
「恐ろしくて書くことができない」の前にもう一文欲しかった。

>>884
オチに納得いかない。
読んでてガキの思考の落差に非常にイライラした。すまん。
896以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:32:37.96 ID:JadnO/K80
>>854
読み終わった後、すごくビールが飲みたくなりました。
ここまで読む方に影響を与えられる話が書けるって素直にすごい。
話の流れも、なんだか格好いい感じがしました。
897以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:35:44.36 ID:JadnO/K80
>>895
感想ありがとうございます。
読んでる人をイライラさせちゃいけませんよね、すみません。
子供の頃は自分の感情を優先して、平気で残酷なことをやったなぁ、と思い出しながら書きました。
もしかしたら俺自身がイライラするガキだったのかもorz
898以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:38:45.34 ID:cihxGAI10
>>884
子供の少し残酷な部分とか、そういった事が非常にうまくコンパクトに纏められていると思います。
短い文章で、そこまで表現したのは凄いと思いました。
ただ、ミイがぬいぐるみなんだか猫なんだか、もうちょいはっきりと書いてくれると親切かな。
最初の文章で、猫だって分かるけど一応少し気になりました。

>>892
読みやすい文体と独特な語り口が凄く良かったです。
ただ、その語り口が統一されてないところに、ちょっと中途半端さが滲んでました。
四天王キャラをあっさりと捨てるのは、面白かったです。
それなりに長いながらも、マトマリがあり世界観もしっかりとしていて良かったです。
899以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:43:52.44 ID:hgUsiXc80
もうすぐ次スレだな

星の降る丘書き上げ中でホシュ
900以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:43:52.42 ID:JadnO/K80
>>898
感想ありがとうございます。
ミイは猫に見せかけて、実はぬいぐるみだった、というオチにしたつもりですが
自分で読み返してもそれが上手に書けていませんでした。
短い話は、余計にそういうことに気をつけないとダメですよね。
901以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:48:12.23 ID:cihxGAI10
今投下しても大丈夫かな?
902以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:50:00.16 ID:hgUsiXc80
>>901
おk
903お題 未来都市の王様:2006/04/12(水) 01:52:24.35 ID:cihxGAI10
 久しぶりに、みぃ姉が東京から帰ってくる。
 実にみぃ姉が帰ってくるのは、二年ぶりのことだ。
 俺がまだ高校に入る前、中学二年の時にあって以来。
 大して来やしない電車を待って、早数十分。
 ほんとーに、クソ田舎だなとつくづく思う。
 この村から畑と山を取れば、恐らくなんにもないだろって思うほどのクソ田舎だ。
 なんもない。
 こんなクソ田舎早くでたい。
 どこまでも続く線路を眺めていたら、普段から思っていることが益々強くなった。
 線路の上には、たんぽぽが風に吹かれて揺れている。
 その線路を歩いて、村田のじぃちゃんが散歩をしていた。
「じぃちゃん、だから線路は歩くなって! いくら電車来なくたって、死ぬぞ! 電車運転しているのも、相当じぃさんなんだからさ」
「おーぉ、優希君。随分と大きくなったのぅ」
「じぃちゃん、遠い目で話すなよ! とにかく、線路の上は歩くなって」
 相変わらず、人の話を聞いているんだか聞いていないんだか、よく分からない返事をして、村田のじぃちゃんは歩いていった。
 長閑だ。
 でも、何もない。
 市内の高校に通うようになって、ますますそう思った。
 ほんっと、ここは何もない。
 市内の高校周辺も、何もないけど、ここは更に何もない。
 最悪。
 無条件で最悪。
 早くこんな場所から出てって、そりゃあすげえ栄えた町でビックな人間になるんだ。
 未来都市の王様になる。
 それくらい夢はデッカクが、俺のモットウだ。
 やがて、太陽の光に照らされて塗装のはげかかった列車がやってきた。
 市内に行けば、まず見れない。3車両の今にもぶっ壊れそうな電車。
904お題 未来都市の王様:2006/04/12(水) 01:53:25.70 ID:cihxGAI10
「じぃちゃーーん! 脇よれ! 電車きたから! 死ぬぞぉお!」
 俺が大声で村田のじいちゃんが歩いていった方に声をかける。
 じいちゃんが、ゆっくりゆっくり脇に寄っていくのが見えた。
 電車ががたんごとんを音を立てるように、ゆっくりとホームに入ってくる。
 ぷしゅーーと、壊れそうな音をたててドアが開く。
「よっ」
 みぃ姉は、先頭車両にいて扉が開くと同時にそう挨拶をしてきた。
 二年前から、全然変わんないな……。この人。
 変わったといえば、二年前は確か茶髪だったはずだけど、今は黒髪だった。
 首くらいの長さで、ゴムで綺麗に纏めていた。
 それ以外は全然変わってない。
 少し切れ長な目も、細い顔も、ちっこいところも。
「おう、久しぶり〜」
「久しぶりだねえ。優は元気にしていた?」
「まあまあかな、みぃ姉は?」
「あたし? あたしも、まあまあかな」
 一通りの挨拶を済ませて、みぃ姉と一緒に駅を出る。
「そういえばさ、さっき村田さん見たんだけど、まだ轢かれてないよね? 線路の脇の土手でねっころがっていてさ、村田さん等々轢かれちゃったのかなって思った」
「村田のじいちゃんなら、大丈夫だよ」
「あははは、変わんないなあ。あの人、あたしがこっち出る前からずーっと線路の上を散歩しているんだよね」
 みぃ姉は、少し懐かしむように笑った。
「こっちはねえ、そんなに変わるもんじゃないからなあ」
 爽やかな過ごしやすい風が吹く。
 駅前の木をゆらゆらと揺らす。
「そうよね、全然変わんない。もう、8年経つのに何も変わらないよね」
「はぁ……、8年かあ。つーと、みぃ姉は今年で27かあ。随分歳食ったねえ」
「うっさい。あんたも、そういう所は全然変わってない。もう、うんこー、ちんこーって騒がないの?」
905お題 未来都市の王様:2006/04/12(水) 01:54:29.00 ID:cihxGAI10
「さすがに、もうそれはないよ。荷物持とうか?」
「ん、ありがと。何? ちょっとは気を使うように心がけてみた?」
 みぃ姉は、ニヤリと笑って言った。
「んー、そんなとこ。さすがに、さっきは少し言い過ぎたかなと反省した」
「はははw さすがに、まだ若いから気にはしてないよ。少しショックだったけど」
 みぃ姉は、駅の前の道をきょろきょろと見回しながら歩いていく。
 その横を、俺はゆっくりと歩く。
「あ、そうだ。おばさんのところに先に行く?」
「母さんのところ? いや、まだ良いでしょ。この時間は、多分果樹園にいるだろうから。それよりも、いつもみたいに少しぐるぐると回りたいかな。久しぶりに帰ってきた訳だから」
「それじゃあ、原付きに乗る? 俺丁度この前取ったからさ」
「スクーター?」
「んにゃ、ミッション車。エイプってバイク。わざわざ市内まで行って買ってきた。すげえカッコイイよ」
「へぇ……、バイクはさっぱり。でも、そんなにカッコイイなら乗せて貰おうかな」
 そんなことを話しながら、俺たちは黙々と歩いていく。
 だだっ広い道と、どこまでも続く畑くらいしかない。
 みぃ姉は、ずーっとぐるぐると見回している。
 それでも、どこか遠くをみるような目をしていた。
「みぃ姉、コレが俺のバイク」
 暫く歩いて、バイクを停めている広場に着く。
 真っ黒の車体に、赤い斜線が入ったHONDAのエイプデラックスってバイクだ。
 子供の頃から蓄えてきた貯金で買った自慢のバイク。
「はー、なるほどぉ。確かにカッコイイね」
 みぃ姉は、にこっと微笑んだ。
「まあ。全財産はたいて買ったから」
 俺はバイクに跨って、エンジンを二度三度キックする。
 ぶぉおおおおと、エンジンがかかった音が聞こえた。
「おおお、うるさいねえ」
「んまあ、スクーターよりは静かじゃないよ」
906お題 未来都市の王様:2006/04/12(水) 01:55:14.60 ID:cihxGAI10
 みぃ姉がバイクに跨ったのを確認して、俺はスロットルをゆっくりと絞る。
 エイプは、何にも音のしない道を豪快に音を立てて走っていく。
 もう話すことがなくなって、俺はなんとなくみぃ姉の顔をミラーで確認してみた。
 何だか、よく分からない顔をしていた。
 頭の中田工務店って書かれた半ヘルが、何か切なく見えた。
「優さ。彼女とかできた?」
「出来てないよ」
「そっか」
「みぃ姉は武田さんとは上手く行っている?」
「あー、あいつね。別れたよ」
「うん」
「……」
 だだっ広い道を、二人で黙って走っていく。
 エイプは所詮原付きだから、ちょっとエンジンが厳しい音を出している。
「あのさ、優。未来都市の王様は、何を思うと思う?」
「んー、まだ考えているんだけどさ。よく分からない」
 それはみぃ姉が東京に行ってから、俺にする質問だった。
 小学生だった俺にはその答えが分からなかった。
「そっか」
「あ、右曲がるよ。一緒に体重右に寄せて」
 バイクは右カーブに差し掛かった。
 体重をぐっと曲がる方向にかける。エイプは車体を少し沈めながら、滑らかにカーブを曲がった。
「まだ分からないかあ」
 結局その質問に答えられず、こうして大きくなった。
「でもさ、未来都市の王様だよね。何でも手に入りそう」
「そうかな……。あたしは、未来都市の王様は寂しい人だと思うよ」
 思えば、東京に出て行ってしまったみぃ姉と、俺を繋ぐのはいつもその言葉だった。
 未来都市の王様は、何を思う?
「そんなもん?」
907お題 未来都市の王様:2006/04/12(水) 01:56:09.35 ID:cihxGAI10
「そんなものよ」
 本当に何にもない道を走って行く。
 その流れる景色に、みぃ姉はため息をついていた。
「何かあった?」
「んーまあ、色々」
「未来都市に行けば、何でも揃うような気がするよ。俺は。何でも手に入りそうな気がする。そこで、一番って認められるような王様になれば、少なくともここよりは充実した何かが手に入ると思う」
「そっか」
「まあ、未来都市にいければだけどさ」
「そうだね」
「俺はまだガキだから、よく分からないや」
「ははは、まあ、あたしに比べれば子供みたいなもんだからねえ。鼻水垂らして告白してきた頃と、なんら変わりはないよ。ただ、少し男前になったくらい?」
「ちょ……、みぃ姉そのことは忘れてくれって……」
「あははは、いやあ、あんときは可愛かった」
「まあ、小学生だったからさ」
 そんなことを話しながらも、ひたすらバイクは進んでいく。
 のろのろと、30kくらいの速さで。
「未来都市ってのも、確かに悪くはないけど。ここもそんなには悪くないと思うよ」
 みぃ姉が、ぼそっとつぶやく。
 風に消えそうなほど、小さな声で
「そっかな?」
「そうよ」
 今度はやけによく通る声でみぃ姉は言った。
「そっか」
「うん」
 小さい頃みぃ姉とよく遊んだ神社を通り抜け、小学校も通り抜けて、バイクは進んでいった。
 どこまでも行けそうな気がしてくる。
「難しいね。未来都市の王様って奴の気持ちがどんなんだかは」
908以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:56:47.88 ID:vyTypjQe0
909お題 未来都市の王様:2006/04/12(水) 01:58:00.44 ID:cihxGAI10
「そうねえ」
「もう少し考えてみるよ」
「うん、分かったら聞かせて」
 みぃ姉を後に乗っけて、この村をぐるぐると回っていると、子供の頃のことを沢山と思い出した。
 何故だか、ちょっとだけ東京への憧れが減ったような気がした。
 少し、自分の将来について考えてみようかな。
 そんな気がした。
 ここに残ることも考えて、もう一度真剣に考えてみよう。
 そう思った。
 みぃ姉の、風に吹かれる横顔を見てそう思った。

 お終い。
910お題 未来都市の王様:2006/04/12(水) 02:01:18.85 ID:cihxGAI10
 このお題がでたときに、未来都市=横浜みなとみらい。お台場。新宿。
 みたいな凄い発達した街が頭をよぎりました。
 王様は、単純に成功した人。誰からも認められる社会の勝ち組。
 みたいなイメージで、書いて見ました。
 自分は、青春小説が凄く好きなんでそこを磨いていきたいなって思います。

 批判にもあった、語尾に「〜た」が多いってのは少しだけ気を使ってみました。
 ちゃんとお話になるように頑張ってみました。

 批判、感想などよろしくお願いします。
911以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:08:15.69 ID:hgUsiXc80
>>910
季節や情景、村民などが上手く表現されていて、良かったと思います。
ただ気になるのが
>>909で未来都市=東京という図式ができてしまっているので東京は
ださない方が良かったかと思います。
912以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:12:31.73 ID:PnWBfC9oO
>>903
爽やか。この一言に尽きますね。
二人の会話のテンポが良く、読み手にもバイクのスピード感が伝わってきました。
ただ個人的に、田舎の描写をもっと濃くして欲しかった。
主人公がほとほと嫌気が刺すような田舎を。


俺にお題plz
913以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:13:12.69 ID:hgUsiXc80
文豪
914以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:13:41.06 ID:cihxGAI10
>>911
なるほど。
イメージとしては、未来都市を覗いたことのある大人と、それを凄く望む少年って感じでした。
そこで、その未来都市から帰ってきてその人の何かを感じて、ちょっとだけ考えるようになる。
そんな感じをイメージしていたので、実物の名前を出した方がリアリティがでるかと思いました。
ちょっと考え不足でしたね。
次からは、参考にしてもっと考えて見ますね。
批評、感想ありがとうございます。
915以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:17:42.41 ID:cihxGAI10
>>912
やっぱり風景描写って大事ですね。
主人公が田舎を嫌っているわけですから、もっと強くかけばそれを上手く表現できましたね。
あんまり感受性の強くない人を書こうと思っていたとは言え、少しおろそかでした。
ありがとうございますっ。
次も頑張って書きます。
批判感想ありがとうございます。
916以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:18:40.07 ID:PnWBfC9oO
>>913
……マジか。
……頑張り……ます
917以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:27:49.66 ID:hgUsiXc80
投下おk?
918以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:30:08.14 ID:cihxGAI10
>>917
おけ。
wktk
919以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:30:15.54 ID:PnWBfC9oO
おk
920以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:30:44.81 ID:JadnO/K80
>>910
かなり個人的な意見ですが、会話の多い話は苦手なんです。
それでも、流れるように自然な感じで会話が出てきていたので読みやすかったです。

まだ人がいるうちに書きたい
お題下さい↓
921以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:31:01.02 ID:F/6MJUQ/0
あのさ、パートスレって合体しちゃえばよくね?
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1144775790/

はじめまして、上記のスレの>>1と申します。

このたびは合併のお願いにきたのですが、まずはお話だけでも聞いてください。

文才無いけど小説書く
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1144490270/
ネコミミ小説書いてるけどなにか質問ある?
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1144220343/
むりやり小説ゲーム
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1144674451/
( ^ω^)ブーン系読み物・小説練習&総合案内所
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1144745368/

以上のようにVIPでは小説スレが四つもございます。
そこで私から提案なのですが、この四つのスレを合併すれば通常の四倍の小説スレになるのではないでしょうか。
どうでしょう。大は小を兼ねますが小は小のままです。
922お題 星の降る丘 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/12(水) 02:32:22.44 ID:hgUsiXc80
お題 星の降る丘

星って中々手に入らないんだよね。

星の降る丘に行って、
砂を盛って
上にのって
手を伸ばす。
すると時々
本当に時々星が取れるんだ。
男か女かとか
何人かとか
何族だとか
そういうことに関係なく多くの人を魅了する星が。

僕はまだ取ったことがないんだ。
頑張って手を伸ばしてるんだけど。
僕はまだまだ頑張りが足りないみたい。
だって向こうにいる宮崎君はたくさん持ってるし、
ミッチェルさんは飛び切り大きいのを1つ持ってるもの。
もっと向こうを見ればたくさんの人が、色んな星を持っているんだ。

僕も早く欲しいなぁ。どうせならいつまでも輝いている星がいいなぁ。
アイン君の持ってるやつみたいな。

もっと頑張らなくちゃ。
923以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:32:34.12 ID:JadnO/K80
>>921
難しいけど、これをお題としてもらっていこうと思います

レスが投下の人にかぶっちゃったらごめんなさい
924以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:32:53.54 ID:F/6MJUQ/0
やべ、マジすか。
925お題 星の降る丘 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/12(水) 02:32:53.73 ID:hgUsiXc80
子供向けを目指したが・・・どうだろうねこれは?
926以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:36:11.12 ID:JadnO/K80
>>925
こういう話すごく好きです。
こういうの書けていいなぁー
ただ、何人のところは平仮名を使っても良かったかも。
なんにん じゃなくて なにじん って脳内で変換するのがまどろっこしいかな?
927お題 星の降る丘 ◆kXe.yRzvB2 :2006/04/12(水) 02:39:58.22 ID:hgUsiXc80
>>926
ひらがなですか。
幼稚さがかもしだされるのでその方が良かったかもですね。

感想&批評トンクス。




実は具体名はモデルがいると
928以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:45:08.12 ID:cihxGAI10
>>920
次は、会話に頼らない文章を書いてみますね。
そういってもらえると凄く嬉しいです。
がんばりますね。
感想、批評ありがとうございます。

>>925
子供むけ童話っぽい優しい感じがしました。
ただ、もう少し最後まで文章として気を使って欲しかったってのがあります。

寝る前に、誰かお題をお願いします。


929以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:46:22.27 ID:hgUsiXc80
携帯電話
930以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:51:28.06 ID:cihxGAI10
>>929
おけ。
明日までに仕上げてみます。
931以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:52:21.20 ID:hgUsiXc80
よし。
俺に御題を下さいな。
932以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:56:03.65 ID:cihxGAI10
自転車
933以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:57:13.13 ID:hgUsiXc80
>>932
おk把握

あと
一応誘導http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1144777159/

この話に乗るかどうするか?
934以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:57:48.61 ID:w+bHFYuV0
機関銃
935以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:57:54.65 ID:vyTypjQe0
936以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:58:28.26 ID:hgUsiXc80
>>934
そいつもいあtだきますね
937以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 03:11:20.62 ID:hgUsiXc80
ホシュ
938以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 03:21:00.72 ID:JadnO/K80
>>921 お題    あのさ、パートスレって合体しちゃえばよくね?


僕も初めは賛成だった。
たくさんあるうちのたった4つだけど、
同じテーマで、皆が皆、それぞれ真面目に物書きに取り組んでいるスレッド。
そして、残念なことに、4つとも少しだけ過疎。
決して多いとは言えない人数で、時間帯によっては落ちるギリギリのところをさまよっているスレッド。
これらを1つにまとめてしまえば、参加人数も増えるし、もちろん投下される作品数も増えるし
話題も増えるし、皆が楽しめること受け合いだろう。

僕と同じ意見の人は多かった。
多少の反発はあったものの、とにかく実行するべきだ、と誰かが新しいスレッドを立てた。

「文才無いけど、むりやり小説ゲーム&小説&( ^ω^)系読み物書く ネコミミの質問ある?」

これが予想に反して大荒れした。
皆、真面目に文章を書いている。
その真面目さゆえに、一般的な小説を書きたい者は、むりやり小説ゲームの安価が邪道だと言い、
安価で楽しく話を進めたい者は、( ^ω^)らのAAが鬱陶しいと言い、
AAを使って話を作る者は、一般的な小説は字が詰まっていて読みづらいと言う。

他のスレッドを覗いたことのない者は、まずはテンプレートから読み直さなくてはならない。
しかし、新しいことを理解しようとしている間に、そうしない者によって続々とスレッドが埋められていく。
その者たちは、自分が来たところの色を濃く出して、他の追随を許そうとしない。
939以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 03:21:16.44 ID:JadnO/K80
そして、それぞれが多少の歴史があるスレッドから来たことを誇りに思い、
無意味な論争を繰り返すのだった。
誰が偉い、何が強い、そんな他愛もないことから始まり
仕舞いには、どこが1番古い、どこのスレッドはすぐに落ちた、とお互いの粗探しを始める始末だ。

僕は思った。
これは失敗だったかもしれない、と。
だが、もう現実にスレッドが立っている以上、この争いは終わらない。
新しいパートスレとして、この熱は続いていくだろう。

皆、忘れてしまった。
文章を書く楽しさを。
自分の感情を作品として、世に送り出す喜びを。
レスの数を重ねるごとに、争いごとへの書き込みばかりが増え、やがて物語を書く者はいなくなった。

VIPには自己顕示のためだけの似たようなタイトルのスレッドが乱立した。

「( ^ω^)系読み物・練習&総合案内所 文才ない無理小説ネコミミ( ^ω^)」

「むりやり小説ゲーム 文才ないブーン小説 ゲーム」

「文才ないけど小説書く その他」

そしてVIPから小説が消えた。
                         終わり
940以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 03:24:09.62 ID:JadnO/K80
>>933
書いてる途中でもう立っちゃってるのを知りました
妄想で勝手にひどいことにしてすみません
ネコミミほとんど出てこないし。

これ、どうなるんでしょうね?見に行ってみます。
941以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 03:24:38.87 ID:hgUsiXc80
>>939
まさに今そうなりつつある訳だが・・・

もう普通に次スレで言いと俺は思っている。
942以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 03:30:00.11 ID:PnWBfC9oO
同意保守
943以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 03:52:27.86 ID:46eTpyXY0
寝れなんだ 保守
944以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 03:53:43.83 ID:hgUsiXc80
寝ホシュ
945以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 04:03:37.27 ID:JadnO/K80
寝れないのでWIKIの編集のお手伝いしてくる

ところでこのスレ内にある話、全部追加しちゃっていいの?
946以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 04:07:06.21 ID:PnWBfC9oO
いんじゃね?
大変なら無理しちゃいかんが
947以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 04:10:03.41 ID:JadnO/K80
>>946
ページ数が多いから読みづらくならないかな?
いつかスレごとに分けれたらいいね

見落としのないように頑張ってくるよ
948以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 04:12:55.65 ID:PnWBfC9oO
>>947
頑張れ。愛してる
949以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 04:34:43.92 ID:jz3oeSD20
トイレに起きた。ついでにほす
950以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 05:04:10.64 ID:jz3oeSD20
hosu
951以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 05:25:24.60 ID:JadnO/K80
WIKIオワタツカレタ

抜けてるところとかあるかもしれん
もし見つけたら編集お願いします
952以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 05:47:48.94 ID:jz3oeSD20
>>951
乙。俺もネレネェ・・・
953以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 06:18:15.16 ID:NJwaoGSU0
さっき起きた保守
954以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 06:25:19.30 ID:JadnO/K80
バトンタッチで寝る保守
955以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 07:10:51.35 ID:NJwaoGSU0
滑り込み保守
956以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 07:57:41.98 ID:0Xp/g/d60
hos
957 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 08:08:25.59 ID:tkRj1w3y0
お題お願いします
958以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 08:19:55.36 ID:0Xp/g/d60
タバコの灰

ところでこのスレにはすごく上手な人が多いんだが、みんなプロを目指してるの?
俺は読むのが好きで、自分も書いてみたくなってここで書いてるんだが
他の人のを読むとすごいと思う
959 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 08:31:15.25 ID:tkRj1w3y0
>>958 お題d、案練ってきます

他の人は知らないけど、俺はむかしからなにか書くのは趣味だから勝手ながら書かせてもらってる。
他の人のがてらすごすぎるから自信がどんどん減っていくのは仕様ですorz
960以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 08:57:58.76 ID:R1LszrXQ0
>>958
たいした腕じゃないけどプロ志望だよ
言うだけならタダだしwwwwww
961 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 08:58:20.74 ID:tkRj1w3y0
タバコの灰

「あの人ん灰皿はまた灰でいっぱいになっとる。かなんなぁ」
彼女は電話で話しながら片手で灰皿を空にした。
「ん、ほなら、さいなら」
受話器を置くと彼女は部屋を出て、昼食の準備にとりかかる。
「ただいま」
「おかえりなさい、またパチンコでっか? 」
「まあそんなとこや」
「そか」
帰ってきた夫に向かって少し話すと、昼食の準備に再び専念し始めた。


「出来たで」
「おお、ありがとさん」
彼は吸っていたタバコの灰を灰皿へ落としながら火を消した。
「おお、うまそうやな」
冷やし中華に手を伸ばすと彼は一心不乱に食べ始めた。横で彼女も食べ始める。

「今日何本目や? 」
「ん?」
「タバコや、タバコ。」
「1本目や」
「それはないやろ」
「まあ5本目くらいちゃうか」
「そか」

軽く彼女はため息をつくと、又冷やし中華をすすり始める。
962 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 08:59:58.05 ID:tkRj1w3y0
「ごちそうさん。」
食べ終わると、彼はまたタバコで一服する。

「よくそんなに吸ってあきへんなあ」
「好きやからなあ」
「ご飯の後は必ず吸っとるやろ」
「そやな」
「最近一日に何本すっとるんや? 」
「せいぜい10本や。体がもたへんさかい。」
「ほんまか? 」
「ああ」
「タバコは体に悪いからはよやめてな」
「……」

返事がない。結婚して40年近くなるが、タバコの数は減っていかない。
963 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 09:01:17.95 ID:tkRj1w3y0
この会話から一年たったある日──

彼はタバコを吸っている最中に急に咳き込み始めた。
「ゴホッゴホッゴホッ」
「大丈夫か? 」
心配した妻がやってくる。
「ああ、なんともあらへん。」
「そか? 」
しかし咳は弱まらない。むしろ強くなっている感じだ。
「ゴホゴホゴホゴッホン」
苦しそうな夫を見た彼女は受話器に手を伸ばす。


「末期の肺ガンです。せいぜいあと半年でしょう。」
医者の言葉が頭の中を何度も駆け巡る中、彼女は必死に彼を見舞った。
恋愛結婚ではなかったが、何十年も暮らしていれば情もある。
964 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 09:05:44.28 ID:tkRj1w3y0
しかし──。
死の宣告から丁度六ヶ月がたった日、彼は息を引き取った。
何がなんだか分からないうちに、葬式なども済んでいった。
幸い、周りの手助けは娘がしてくれたので、スムーズに事は運んだが。

彼の死から一月がたった。
やっと状況を把握した彼女に以前のような元気はなかった。
「……タイチの顔見せにきてぇな。」
普段そういうことを言わない彼女は、自分の娘に孫を見せるようせがんだりもした。
心配した娘の家族はときたま彼女の元に会いに行った。

彼女の娘の夫はヘビースモーカーだ。
「お義母さん、この灰皿、拝借します。」
気持ちよさそうにタバコを吸う姿を、彼女はそっと見つめていた。
「よかったあげるで」
「え? 」
「タバコの灰がない灰皿をみてもどうしようもないから、かなんわ。もってってください」

965 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 09:06:24.40 ID:tkRj1w3y0
以上です。イメージ通りにはいきませんでしたorz スマソ
966以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 09:15:10.84 ID:0Xp/g/d60
>>965
早速お題使ってくれてありがd
医者のせいぜいって言葉が重かった。
タバコ減らすよ・・・

あと、これは俺の読解力のなさが原因だと思うが、最初の部分は何回か読み直さないと状況が把握できなかった。
完全に俺側の理由だから気にしないでくれ。
全体的に読みやすくて良かったと思う。
967 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 09:21:01.84 ID:tkRj1w3y0
>>966 dクス、タバコは減らしてください、本当。
968以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 09:21:53.03 ID:359wKrD90
>>965
どの辺の人でしょうか。
尼崎?
ミナミかな?
ネイティブ関西人としては雰囲気がたまりません。
ウチの爺ちゃんも愛煙家で喉頭がんでした。
御自愛を。

場面場面は理解しやすいのだけど、
これだけの分量で時間が飛び過ぎかと思う。
○○ヶ月たった日、というような表現が多いのが少々気になった。
969以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 09:24:41.39 ID:R1LszrXQ0
>>965
個人的に灰の無い灰皿のオチが好きです。
凄く巧くまとめたと思う。
その上で
「」の一番最後は句点要らない。
あと同様に「」の一番最後に記号を使うときはスペース要りません。
それと咳ですが出来れば台詞でなくて地の文で描写した方がいいと思う。
あと全体的に台詞が多すぎる気がしました。
970 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 09:25:12.37 ID:tkRj1w3y0
>>968 感想とアドバイスに心から感謝します。
ちなみに関西には住んだことはありませんが、母の実家が関西なため、関西弁は
とりあえず話すことが出来ます
971 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 09:26:40.21 ID:tkRj1w3y0
>>969 ありゃ、昨日も指摘されて気をつけていたのに結局直ってないorz
気をつけます

台詞、んー・・・。関西弁を使おうとする意識がでかすぎたかな、dクス。

できればもう一つお題よろ
972以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 09:29:30.34 ID:359wKrD90
守り神
973以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 09:32:58.69 ID:359wKrD90
↓俺も一本書きたいのでお題plz
974 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 09:36:23.96 ID:tkRj1w3y0
野球
975 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 09:38:49.65 ID:tkRj1w3y0
>>972 ダメポ・・・いいアイディアが思いつきませんでしたorz
976以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 09:39:59.95 ID:359wKrD90
野球か。ok
977以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 09:44:31.49 ID:359wKrD90
>>975
んじゃ
「夜と雨」
978 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 09:47:57.09 ID:tkRj1w3y0
>977 アイデア練ってきます
979 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 10:03:03.13 ID:tkRj1w3y0
だめだあああああどうも連続では書けないっぽいですorz
とりあえずテーマだけはもらっておきます
980以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 10:19:16.67 ID:359wKrD90
hsy
981以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 10:51:59.30 ID:359wKrD90
推敲中ほす
982以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 11:25:49.96 ID:359wKrD90
野球はそんなに好きではないのだが、
野球をやっている男の子を好きになったことがある。
昔の話だ。

私は高校の頃クラスに上手く馴染めず、
休み時間は図書室で本を読んでいることが多かった。
図書室はグランドに面した二階にあり、
活字に飽きた私はよく窓の外を眺めてぼーっとしていた。
授業の合間なのに全力を尽くして遊ぶ連中がそこにはいて。
圧倒的に笑う男子の群れが、私は羨ましかったんだろう。

そのなかの一人に素晴らしく可愛い笑顔の男の子が居たんだ。
後藤君って言うんだけど。
気付けば私はその子ばかり見ていた。
話したこともなかったんだけど、
彼を見ているだけで幸せな時期が確かにあった。
本を読むための時間がいつの間にか彼を見ている時間に変わる。
これは本当に大笑いだけど、彼の夢を見たことも二、三回あるんだ。
内容は恥ずかしくて言えない。
983以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 11:26:14.03 ID:359wKrD90
告白もしたよ。

まず手紙を書いた。
結局渡さずじまいだったそれはしばらくしてからまとめて捨てた。
バレンタインデーにはチョコ作った。
作ってる時はウキウキだったのに、
顔を見ると溶かして固めただけのそれを渡すのが恐くなった。
帰宅してから自分で食べて処理した。

じゃあ、どうやって告白したかと言うと。
笑わないでね。
雨が降ってる放課後に、彼が一人で廊下を歩いてたんだ。
練習着でね。
たぶん練習が休みになったんだと思う。
私はああ、この時しかない。
この時を逃したら絶対告白なんかできない。
……と思った。
気がついたら声が出ていた。
「後藤君!」
裏返る声をもろともせずに私は続けた。
「突然ごめん。私、あなたのことが、好きです」
しばらくはあはあと肩で息をしていたと思う。
後藤君は呆然としていた。
私も言ってしまった自分に呆然としていた。
「ごっごめんなさい!」
私はくるりと回れ右して駆け出し、全速力で家に帰った。
我ながらワケ分かんないよね。
984以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 11:26:56.38 ID:359wKrD90
……笑わないでって言ったじゃない。
うん、もちろん降られた。
三日後にもの凄くすまなそうな顔して
「君のことよく知らないから」
なんてね。
私は泣いたわ。
「悪いのは私だから、そんな顔しないで」
って確か言ったと思う。
そしたら、頭撫でてくれたのね。
よしよしって。

私は職場や家で野球の話を聞くたびに、
そのときの彼の顔を思い出す。
それだけと言えば、それだけの話だ。
985以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 11:27:49.76 ID:359wKrD90
>>982-984
お題は野球でした。
批判等お待ちしてます。

そろそろ次スレ立てた方が良いのかな?
986以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 11:45:38.45 ID:cihxGAI10
>>958
俺は小説家目差して、今勉強しているところです。
ここは、そういう人は書くのが好きとか読むのが好きって人が多くて凄く書きやすいw
切磋琢磨って感じで、頑張れるし。

>>961
関東圏内の人間としては、地の文と関西弁の部分のギャップが少し違和感かな?
どうも、地の文の表現がガチガチの三人称文であるから、そこに関西弁が上手くのってないように思ってしまいます。
オチの文章が非常に綺麗に纏まっていて、面白かったです。
灰のない灰皿。その景色が目に浮かぶようであり、また彼女の悲しみとか色々なものを思い起こさせられました。

>>985
私の思い出話としての、恋物語が凄く共感できました。
そういうコトってありますよね。
また、終わり方にも私と後藤君の思い出に、タダの昔話以上の価値をつけているところも良かったです。
ただ、笑わないでね? 笑わないでって言ったじゃない。
この二つの文章をいれると、ただの思い出話としてではなく誰かに聞かせている話としてですよね?
誰か聞いてくれる人を少し提示して欲しかったかなと思います。
また、鮮烈な思い出のエピソードとそれにまつわる風景なんかの描写もほしかったかなって思います。
凄く面白かったです。
987 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 12:00:33.33 ID:tkRj1w3y0
>>985 甘酸っぱいですね、テンポよく読めました。

>>986 コメントありがとうございます。
オチのほめのお言葉、ありがたく頂戴します。

>>985 マターリだけどそろそろ欲しいかも。
夜と雨のテーマでもういちど何か考えてみますね
988以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:08:45.18 ID:359wKrD90
>>986
レスありがとう。

>ただ、笑わないでね? 笑わないでって言ったじゃない。
>この二つの文章をいれると、ただの思い出話としてではなく誰かに聞かせている話としてですよね?
>誰か聞いてくれる人を少し提示して欲しかったかなと思います。
おおおーなるほどね。
その二つはなんとなく書いてしまってた。
いかんなぁ。
「笑わないでって言ったじゃない」を入れると独り言っていう解釈ができなくなってしまうのね。

>また、鮮烈な思い出のエピソードとそれにまつわる風景なんかの描写もほしかったかなって思います。
ちょっと流れが平坦過ぎたかな。参考にします。

>>987
こっちもレスありがとう。
テンポはけっこう気を遣ったので褒めてもらえて嬉しい。



じゃ、立ててこようかな。
テンプレとかないの?
989 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 12:12:02.04 ID:tkRj1w3y0
>>6がテンプレ。

夜と雨

始まりはさり気ない夜の一言だった。
「なあ、俺達って似てるよな」


俺は雨。
夕方とかに突然降ってきたりするあの冷たいやつだ。
ああ、分かってくれたか。ありがとう。
え?雨が話すなって?
話しちゃいけなくないだろ。話させてくれよ。

えっと、なんだっけ。そうか。夜との会話のことか。


「俺達って似てるよな」
「そうか? 」
「だってそうじゃないか── 」
そう切り出すと、夜は話し始めた。

夜が来るときも、雨が降るときも・・・ああああ、ぐだぐだになってきた。

夜は隠す
雨は流す
みたいなことを言おうと思ったけどこんなんは無理だorz


恐縮だけど、新しいお題頼みます
990以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:14:54.90 ID:PnWBfC9oO
黴臭い地下室
991以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:16:38.67 ID:359wKrD90
>>989
おk
立ててくる
992以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:22:11.17 ID:359wKrD90
993以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:24:16.69 ID:PnWBfC9oO
>>992
乙目漱石
994以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:38:59.91 ID:359wKrD90
>>961-964
>>982-984をまとめサイトに甜菜した。

>>989はどうする?
995 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 12:39:40.67 ID:tkRj1w3y0
989はスルーで。ボツネタです
996 ◆GWxqSAeQ6U :2006/04/12(水) 12:40:04.27 ID:tkRj1w3y0
あ、スマソ、>>994 テラ乙
997以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:43:00.51 ID:PnWBfC9oO
残りも少なくなったし梅
998以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:44:17.43 ID:359wKrD90
>>995
おk
999以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:46:08.05 ID:WaF7eKZ50
999
1000以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:46:23.58 ID:WaF7eKZ50
>>1000ならガガガ賞の応募作品書く。
10011001
 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +        このスレッドは1000を超えました。
     〈_} )   |                                次スレも…VIPクオリティ!!
        /    ! +    。     +    +     *         http://ex14.2ch.net/news4vip/
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 ガタン ||| j  / |  | |||
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