【ミクロネシア】西太平洋の小島、ヤップ島の選択-チャイナマネーで中国リゾート化か先祖代々の土地か?[03/12]

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1帰って来た仕事コナカッタ元声優 φ ★
西太平洋に浮かぶ小島、ヤップ島。かつてこの島の住民は苦労して金を手に入れた。
彼らは石を削って巨大な石貨を作り、それをカヌーに乗せて外洋を渡って島に持ち込んだ。

グローバル経済の中でいかにして金を手に入れるのか。西太平洋まで押し寄せてくる中国マネーにどう対処すればいいか。
今、ヤップ島ではこうした問題をめぐって住民の間で意見の対立が起きている。

中国人不動産開発業者のケ鴻氏はこの島に10億ドルをかけてカジノとゴルフ場を併設した客室4000室のリゾートを建設したいと考えている。
リゾートホテルを建設すれば、ヤップ島の年間の経済生産額は現在の4倍の2億ドルに増える、とケ氏は言う。

しかし、火山岩でできた広さ101平方キロメートルのこの島の住民が心配しているのは、
リゾート建設によって手に入れるものは失うものに見合っただけの価値があるのか、という点だ。
中国人観光客や外国人労働者の流入でヤップ島の人口は倍増するだろう。リゾート用に土地を空けるために、
住民の中には海岸に草ぶき屋根の家が立ち並ぶ先祖伝来の村落を出て、開発会社が用意した新しい住居に移らなければならないだろう。

 ヤップ州議会の議長、ヘンリー・ファラン氏は「ヤップの人々は大金を持ってやってくる中国人ほど強引ではない」と話す。
10人の議員からなるヤップ州議会はこのプロジェクトを阻止するための法律を可決したところだった。
「自分たちの土地について自分たちの気持ちを抑えることに未来はない」と語った。

 しかし、プロジェクトに反対する人々でさえ、ヤップ島は経済的自立を学ばなければならないことは認めている。
1万1000人の人口を抱えるヤップ島は長い間、米国からの援助に頼ってきた。その援助も2023年に終了することが決まっている。

ヤップ島は1915年に日本の統治下に置かれ、第2次世界大戦が終わると米国の保護領になった。ミクロネシア連邦の州として独立したのは1986年だ。
それ以降、米国は補助金を出し、ヤップ島はその補助金で公共支出の70%を賄っている。
2011年の米国の補助金は1550万ドルに上った。条約に基づき、ヤップ島は米国の軍事的支配下に置かれている。

「ヤップは何か手を打たなければならない」。ヤップ州のセバスチャン・アネハル知事は昨年夏の開発合意書の調印式でこう述べた。
(中略)
米国がミクロネシアやその他近隣の太平洋島しょ国に実施している援助は年間で1人当たり1000ドルを超えており、世界で最も高額だ。
米国政府はミクロネシアが援助に依存している現状を懸念して、太平洋島しょ国に対して民間投資を呼び込むように促した。

ヤップ島は中国に頼ることで今抱える難題を解決しようとした。2011年初め、北京のミクロネシア連邦大使館はヤップ島をリゾートにするというアイデアを売り込み始めた。
ヤップ島にリゾートが建設されれば、ケ氏の会社、会展旅游集団(ETG)にとって初の海外投資案件となる。

ヤップ島を選ぶのは簡単だった、とETGのヤップ島現地代表を務めるYang Gang氏は言う。Yang氏はヤップ島のアパートの自室で「中国に近いからだ」と話した。
 米国本土からヤップ島に行くには2日がかりだが、ETGが計画している上海からの直通便に乗ればたった3時間半で到着する。
中国人観光客にとって、ヤップ島はバリやシンガポールより近くなる。

 ケ氏はリゾート計画への支持を得るため、費用を出してアネファル知事や村長らを人口700万人の四川省成都市でETGが行っているプロジェクトの現地視察に招いた。
ヤップ島でデング熱が発生すると、ケ氏は2万ドルを寄付した。ETGは現地の学校に鉛筆やメモ帳を寄贈した。

ETGはリゾートの設計に向けてフロリダの設計会社HHCPと契約した。
HHCPはヤップ島のために、島の伝統的な建築様式から着想を得た急こう配の草ぶき屋根のホテルを海辺に建てようと計画している。
ケ氏はヤップ島に水深の深い港や病院、学校を建設すると約束している。将来、中国との間で毎日、直行便を飛ばすために、空港に長い滑走路も建設するだろう。

8月、ETG側の交渉団とヤップ州の司法長官代理を務めるテネシー州出身の32歳の弁護士が中国側による今後の進め方をまとめた開発合意書を仕上げた。
しかし、合意文書の調印以降、事はスムーズに運ばなくなった。
計画によって島が観光客用の地域と先住民用のコミュニティーに分割されることを知った住民が反発したからだ。
(続く)
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323596704578353622800939606.html
2帰って来た仕事コナカッタ元声優 φ ★:2013/03/12(火) 00:48:08.24 ID:???
>>1の続き
先住民用のコミュニティーには、
住む土地を失った住民のためのアパートが建設されることになっている。住民はこのプロジェクトによって、
先祖代々続いてきた村落との絆が断ち切られるのではないかとのいら立ちを感じている。

 主要反対派グループ「Concerned Citizens of Yap(ヤップの懸念する市民)」の指導者、Nicholas Figirlaarwon氏は
「自分たちの土地を失ってしまう。私たちが一歩踏み出したのはそのときだった」と話す。

ヤップ島では外国人が土地を所有することはできないため、開発業者は村落の土地の所有者と99年間のリース契約を結ばなければならない。
締結されたリース契約の数は明らかになっていない。
ETGが提案したリース契約のコピーを入手した反対派は賃借料が安く、時間とともに減っていく内容だとして不満を訴えた。

 ETGの現地代表のYang氏によると、リゾート建設に十分な土地はまだ確保していないという。Yang氏は説得を続けるよう指示を受けていると話した。
 「なぜ私たちが彼らの土地を奪うと考えるのか、わからない」。Yang氏はプロジェクトが住民にもたらす利益を数え上げるとこう言った。
「私たちは乗っ取ることはできない。私たちは日本兵ではない。許可を取って、全てのビジネスを合法的に行っている。
誰にも土地を貸せと強要していない。全て自由意志に基づいている」とYang氏は言った。

 現地の反対派は島を中国人向けのリゾート地にすれば、島の文化がさらに失われると話す。
ヤップ島の文化は米国からの支援の下で既に衰えている。ヤップ州が別の島からやって来たJohn Hagileiram神父は
「人々は自分で育てることができる食物、自分で捕まることができる魚を食べて生きている」と話す。
「ゴルフ場やカジノを持ち込むことでどうやってヤップの人々の文化を強化するのか、私にはわからない。むしろ逆効果だ」とHagileiram神父は指摘した。

 軍事アナリストは中国が海軍を強化するにつれて、第2次世界大戦で奪い合いになったヤップ島など太平洋の離島が再び戦略的な重要性を持つ可能性があると警告する。
「チェスの駒のように世界の地政学的条件があちこちで動き始める中で、中国がヤップに狙おうと決めた理由は明白だ」と話すのはグアム準州の知事を務めるエディー・カルヴォ氏だ。
グアムは米国の領土の中で中国に最も近く、米国の軍事施設を抱えている。ヤップ島からは約800キロの距離にある。
「しかも、中国人観光客が訪れる美しい場所としても、ヤップ島はちょうどいい位置にあるようだ」とカルヴォ知事は言う。

 米国政府は中国の提案について、表向きは中立的な立場をとっている。駐ミクロネシア米国大使のドリア・ローゼン氏は昨秋に出した声明の中で、
「米国はヤップの人々に長期的な利益をもたらす合法的な投資家や投資に反対しない」と述べた。

 10月には反対派はヤップの最高権威である最高首長の会議を開催し、プロジェクトを中止して島の文化を守るよう命じる書簡をアネファル知事に送った。
支持派は書簡を書いた3人は会議の正式なメンバーではないと主張した。この会議は100年以上、活動していない。
その直後にアネファル知事は反対派に屈し始めた。反対派は知事に解職をちらつかせた。知事は10月末にケ氏に書簡を送り、リゾート計画を再検討するよう求めた。
ヤップ州議会はETG に計画の推進を断念させようと外国からの投資を規制する法律を成立させた。

 しかし、ETGが態度を変える様子はない。Yang氏は引き続き土地のリース契約を結んでいると述べ、
最近、駐ミクロネシア中国大使がヤップ島を訪問したことについて、支持の表れだと指摘した。 
プロジェクトは「スムーズに進んでいる」とYang氏は電子メールで回答した。
3<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/03/12(火) 00:48:43.47 ID:sG0yCmG5
スレタイがおかしい
4<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/03/12(火) 00:51:05.14 ID:AJSP7KTx
ヤップ島というとルパン三世で同名の島が出て来た事あったなぁ
5<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/03/12(火) 00:57:51.61 ID:fUAVa0KN
10年の更新制ならありかもしれんが
99年って確実にやばい方向に進むよな
6闇仙 ◆ZfXxlDUuVU :2013/03/12(火) 01:00:37.63 ID:4tZy+NQT
100年以上前の英国のような真似をするつもりなのかと思ったじゃないか
7<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/03/12(火) 01:02:33.93 ID:fnOOTZ/g
他の国ならともかく、中国は辞めておけ
8<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/03/12(火) 01:25:05.24 ID:TNXhqFkt
彗星 鷹13でお馴染みの
9<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/03/12(火) 01:30:55.59 ID:tBpiXxub
>>5
ホンコンの割譲が99年だったっけか?
10<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/03/12(火) 01:31:00.54 ID:Qe+bMreh
http://visityap.jp/faq.j.html
ヤップでしてはいけないこと:


脚やヒップが透けて見えたり、スパッツのように身体の線があらわに見える服装で歩きまわること。(理由)ヤップでは女性が太ももを見せるのはお行儀が良くない(相手に失礼な)行為です。膝上まで隠れるゆったりした衣服を着てください。


他人のバスケットをまたいだり、座っている人の目の前を横切ったりすること。(理由)ヤップの人はみんなバスケットを持ち歩いています。
そのバスケットをまたいだり、持ち主の許可無く勝手に触ったりすることは、たいへん失礼にあたります。また座っている人の目の前を横切ることも失礼な行為です。


人々の住まいの近く、とくに村の中で、大声をあげたり音を立てたりすること。


手に何も持たずに村の中を歩き回ること。(理由)手ぶらで他人の領域に入ると、目的もなくうろついて問題を起こすのではないかと思われます。手に何も持っていないときには、小枝を持つ(ムテルパ)だけで良いのです。


日が暮れてから、村の中を灯りを持たずに歩きまわること。(理由)暗闇を灯りも持たずに歩くことは、何か悪さを企んでいると見られます。

ヤップのことわざ:
「囁けば耳立ち、叫べば耳閉ず」 その意味は、騒々しく大声を上げるよりも、謙虚で控えめにしていたほうが、よく言うことを聞いてもらえるということです。



この島は絶対中国人に向かないと思う
11<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/03/12(火) 01:36:36.11 ID:ryrh8gWj
ヤップ帝国
12<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/03/12(火) 01:55:07.52 ID:Skcfem12
>>10
中国人にはっていうか観光地には向かんな
13<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/03/12(火) 02:00:28.45 ID:s3fTS5WX
ヤップ島の人はアフリカで支那人のやってる事を見れば良いと思うよ。
14<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/03/12(火) 02:01:19.21 ID:JyLezth6
日本がやるべきだったことを中国がしてるだけのこと
15<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん
【経済】中国、ギリシャへの投資を加速[11/10/25]
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1319553082/

【キプロス】英報道「EUでの永住権取得可能な住宅購入、中国人が注目」[02/09]
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1360391229/
【キプロス】居住権授与など中国人移民誘致で不動産産業救済、投資家が別荘600戸購入[03/11]
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1363002037/


【欧州】「軍事影響力を顕示し、海軍大国を証明する」欧米専門家、地中海での中国拡張に懸念[01/30]
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1359554986/
29日付のスイス紙キャッシュ・デーリーは、「中国の国営企業が地中海沿岸地域にある幾つかの大型港に進出するにつれ、同地域に根本的に変化が現れ始めた」と指摘する記事を掲載した。環球網が伝えている。

極東地区に位置している中国の企業はこれまでにギリシャ・ピレウス港、イタリア・ナポリ港及びエジプト・ポートサイドの一部権益を取得した。
中国国有企業の中遠集団は、「地中海地方への投資は単に経済利益を求めるものだ」と説明している。

だが、中国政府が深遠な意義をもつジオポリティクスに目を向けていることに疑いの余地はない。
ここ数年間、中国が数回にわたって派遣した軍艦はスエズ運河を通過した。これは中国が軍事力を示すシンボルとみてとれる。

中国のほか、多くの大国が同様に地中海を開拓している。ロシアはシリア海岸周辺の海域に何度も軍艦を派遣し、シリアに軍港を設立した。
米国は冷戦後、一時、地中海から軍艦を撤去させたが、現在は地中を再び重視していると示している。
米海軍大学のNikolas Gvosdev教授は、「この推測は時期尚早かもしれないが、地中海が西側国の純粋な勢力範囲になる可能性がある」と指摘し、
「中国は地中海地方で大きな影響力を示し、自国が世界の大国であることを証明しようとしている」と分析した。


それにもかかわらず、一部の欧米専門家らは中国の拡張に懸念を示している。特にナポリ港では、中国系企業が経営している埠頭から、NATO軍が地中海に設けている主な海軍基地を直接見ることができる。

元英海軍士官は、中国が地中海に進出する行動を18〜19世紀当時の英国の地中海への進攻にたとえる。当時、英国は経済と軍事拡張を同等の位置に置いた。