2003年1月30日 岩手県内発行新聞「岩手日報」2面記事 「現論」より抜粋
日本はどこへ行くのか-求めたい過去の直視- 崔相龍(前駐日韓国大使)
今、日本はどこへ行こうとしているのか。
世界第二位の経済大国である日本の進路について、利害当事者国が深い関心を抱くのは当然のことである。
特に韓国や中国のような、過去における日本との関係において
悪しき記憶を抱いている国の国民達は、最近の日本の動向に深く憂慮している。
(中略 靖国参拝批判)
しかし、過去を直視するという面でみるなら日本の側が問題を引き起こしたケースが多い。
韓日併合や創氏改名、慰安婦問題などについて、
日本人によって書かれた歴史書を一冊読んだだけでも確認することの出来る厳然たる歴史的事実を、
意図的に歪曲する不適切な発言が今も止むことなく溢れ出ている。
(中略)
今や、韓国はこうした一連の事件を日本の大衆文化開放問題とは別の問題として受け入れるだけ成熟し、
韓国政府も「韓日パートナーシップ」で約束した通り、日本文化の開放を履行していくだろう。
しかし、文化開放を支持する韓国の若者たちが
日本の指導者達の妄言と歴史歪曲を忘れているのではないことを指摘したい。
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