【記録】イスラエルがやってる事を一々覚えていたい21【in議論板】
1 :
朝まで名無しさん :
2009/10/09(金) 22:36:01 ID:Sieg5ewi
2 :
朝まで名無しさん :2009/10/09(金) 23:21:52 ID:KBxljMr0
3 :
朝まで名無しさん :2009/10/10(土) 12:09:09 ID:2zMBK+Ip
4 :
朝まで名無しさん :2009/10/10(土) 12:11:39 ID:2zMBK+Ip
5 :
朝まで名無しさん :2009/10/10(土) 12:13:12 ID:2zMBK+Ip
6 :
朝まで名無しさん :2009/10/10(土) 12:14:58 ID:2zMBK+Ip
7 :
朝まで名無しさん :2009/10/10(土) 12:16:11 ID:2zMBK+Ip
8 :
朝まで名無しさん :2009/10/10(土) 12:17:33 ID:2zMBK+Ip
9 :
食品偽装==政党偽装 :2009/10/10(土) 20:44:13 ID:vRFEsCzr
http://blog.auone.jp/pakuribaibainida/?p=0&disp=entd_p&EP=35380554 コシミズが運転免許証を公開しているのは、
・通名でも取れる証書だから。
・親の部落がバレるから。(地図収集済み)
フルフォードの話をふくらませ、
強引に反米(反共和党・反ブッシュ・反小泉)に
持っていこうとしていることから、
在日朝鮮人ないしその血族、または
同和部落のエセ同和ヤクザではないかと推測される。
また輿水が、"統一協会の支援を受けている団体"と断言した
保守・右翼系の市民団体だが、統一協会の常套句である
「あなたの先祖は、戦時中に大勢殺したから地獄にいる。」
「先祖を救いたければ財産を寄付しろ、壺を買え。」
などとは主張的に相反する上、断言するに十分な
接点なり確証が全く示されていないことからデマと思われる。
どう見てもスレ違いだが、統一系の『世界日報』は右翼系マスコミとして有名だ。 世の中そういう物。
ファタハとハマス、権力闘争終結へ
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091004-214545.html 【エルサレム森田陽子】アッバス・パレスチナ自治政府議長率いるパレスチナ解放機構(PLO)
主流派ファタハと、ガザ地区を実効支配するイスラム根本主義過激派組織ハマスは、
22日に和解の合意文書に署名し、2007年6月のハマスによるガザ地区武力制圧以来
激化していた双方の権力闘争に終止符を打つ。
イスラエル紙エルサレムポストが4日、仲介役を演じてきたエジプト政府とパレスチナ自治政府筋の話しとして報じた。
報道によると、双方は、自治政府議長選挙と評議会議員(国会議員に相当)選挙を
準備することで合意した。エジプト筋によると、合意事項の中には、アッバス議長率いる
パレスチ自治政府がガザ地区をも主管することや、選挙ではアラブ委員会が監視することなどを
呼びかけている。自治政府治安機関が、ガザ地区とシナイ半島間の境界線の警備にあたることも記されている、という。
エジプト外務省のフサム・ザッキ報道官は同日、エジプトは危機終結への主要点で
合意を達成させたと語り、過去数週間、同政府がそれぞれの代表と個別に会談し、
合意点を見出したことを明らかにした。
今後、さらに3日間、詰めの協議が行われる。
なお、アブルゲイト・エジプト外相とスレイマン同国情報長官が12日に、ヨルダンで
アッバス議長と会談、ヨルダン政府高官も出席して、合意文書を確認する模様。
2009/10/4 21:45
イラン核問題 粘り強い交渉しかない 10月5日(月)
http://www.shinmai.co.jp/news/20091005/KT091002ETI090005000022.htm 核兵器の開発疑惑が指摘されているイランと、国連安全保障理事会の常任理事国に
ドイツを加えた6カ国の交渉がスイスのジュネーブ近郊で開かれた。
昨年夏の交渉が物別れに終わって以来、約1年2カ月ぶりの再開である。ウラン濃縮活動を
続けるイランに対し、6カ国が結束して停止を迫ることができるかどうかが、最大のポイントだった。
ところが、交渉直前にイランで2カ所目となるウラン濃縮施設の存在が発覚したことから、
この施設をめぐる情報開示や査察問題へと焦点がずれてしまった。
10月末までに次の会合を開くことで合意したものの、イラン側がこの動きを時間稼ぎに
利用する可能性も否定できない。
核拡散を防ぐためにも、北朝鮮同様、イランの暴走を許すわけにはいかない。6カ国が
結束できるかどうかが、カギを握る。国際社会も交渉が中断されないよう力を尽くしたい。
イランの核開発の歴史は古い。反体制派によって2002年、秘密の核開発が暴露された。
国際社会の圧力でウラン濃縮活動を停止したが、05年に保守強硬派のアハマディネジャド大統領が
就任すると、再開に踏み切った。
(続く)
>>12 より
国連安保理は3度の制裁決議で核・ミサイル関連の取引を禁じたものの、イランは「平和目的」を
理由に、濃縮活動を強行。既に核兵器1個分に相当する低濃縮ウランを製造したとされる。
今回の交渉は、イランとの対話を掲げるオバマ米政権が発足してからは初めてだ。大統領は、
交渉が実現したことについて「建設的な始まり」と歓迎した。
イランが低濃縮ウランをロシアなどに送り、兵器に転用しにくい形に加工した上で返還を受ける、
という新たな計画にも合意した。評価する声も出ている。
しかし、イランは交渉では自国の核問題でなく、核保有国の軍縮などについて話し合う、
と主張している。核保有を米ロ英仏中の5カ国に限る核拡散防止条約(NPT)体制や、敵対する
イスラエルの核が黙認されていることへの不満がにじむ。
力だけで押さえつけても、今のイランは反発を強めるだけだ。「核兵器のない世界」の実現を
訴えるオバマ大統領である。イランを説得するには、核保有国の軍縮でリーダーシップを発揮できるかも、問われそうだ。
イランの核は簡単に解決できる問題ではない。粘り強い交渉こそが何よりも重要だ。
2009年10月5日(月)「しんぶん赤旗」
エジプト大統領 イスラエルに要求
中東和平へ包括的対話を
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-10-05/2009100507_02_1.html 【カイロ=松本眞志】エジプトのムバラク大統領は3日、首都カイロでイスラエルに対して
パレスチナの最終的地位の確立をめざす包括的対話の実施を求めました。地元紙のインタビューに答えたものです。
ムバラク氏は「いま必要なのはイスラエルの指導者たちの政治的意思だ」と主張。
昨年12月のガザ攻撃以来中断していたパレスチナ側との対話を再開し、エルサレムの地位、
パレスチナ難民、占領地のユダヤ人入植地、安全保障、水利権などの課題を協議するよう訴えました。
同氏はまた、「ゼロからの交渉は不合理だ」とし、イスラエルのネタニヤフ政権が前政権の
パレスチナ側との合意を尊重するよう要求しました。パレスチナのアッバス議長は昨年、
オルメルト前政権との間でエルサレム問題やパレスチナ自治区との境界問題でいくつかの
合意を交わしましたが、ネタニヤフ首相は過去の合意は白紙に戻すとの姿勢を示していました。
エジプトは中東和平問題の仲介者として、イスラム武装抵抗組織ハマスを含むパレスチナ、
イスラエル両指導部と折衝を進めてきました。
イスラエルが『メシアニック・ジュー』抑圧、と英タイムズ紙
2009年10月05日
http://www.christiantoday.co.jp/main/international-news-2495.html 【CJC=東京】イスラエルがユダヤ教超正統派集団を『メシアニック・ジュー』抑圧に利用し、
イスラエルに居住することを阻止しようとしているのではないか、と英紙タイムズが報じている。
イエスを救世主と信じ、ユダヤ人をキリスト教に改宗させようという「ユダヤ人をキリストへ」運動を
展開することがイスラエル政府から非難され、嫌がらせや脅迫を受けてきた。
内務省当局者は、ヤドエルアキムという反融合団体が、ユダヤ教の霊的本拠地である
イスラエルにメシアニック・ジューが居住することを阻止ししようと、同省と協力していることを認めた。
「ヤドエルアキムが内務省と直接協力していることは前から知られている。市民規定の
決定に明確な役割を果たしている」と言う。
イスラエル当局が「岩のドーム」を封鎖、パレスチナ人と警察が衝突 エルサレム
* 2009年10月05日 15:12 発信地:エルサレム/イスラエル
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2649573/4719562 エルサレム(Jerusalem)で発生した、イスラエル警察とパレスチナ人との衝突で、
イスラエル国境警察隊に向かって投石する若者たち(2009年10月4日撮影)。(c)AFP/AHMAD GHARABLI
【10月5日 AFP】エルサレム(Jerusalem)の旧市街(Old City)にあるアルアクサ・モスク(Al-Aqsa Mosque)周辺で
4日、イスラエル警察とパレスチナ人との間で衝突が発生した。同モスクはユダヤ教徒が「神殿の丘(Temple Mount)」、
イスラム教徒が「岩のドーム(Al-Haram Al-Sharif)」と呼ぶ、両教徒にとって崇拝の対象となっている場所で、
1週間前にも同様の衝突が起こっている。
(続く)
>>17 より
警察や目撃者によると、イスラエル当局がアルアクサ・モスクへ通じる道路を封鎖。
同モスクに通じるライオン門(Lion's Gate)の外で祈りをささげるために集まった
パレスチナ人150〜200人と警官とが口論になり、衝突に発展したという。人びとの
投石に対し、治安部隊は音響弾や放水で応戦した。
医療関係者によると衝突で7人が負傷したほか、警察当局は3人を拘束したと発表した。
警察側は、モスクへの立ち入り禁止は、モスクのスピーカーから人びとに参集を呼びかける
放送が流されたためとしている。警察当局の報道官はAFPに対し、「(モスクの)スピーカーから
暴力を扇動する放送が流されたため」と説明した。
目撃者によると、この放送は、イスラエル当局が現在行われているユダヤ教の祭り
「仮庵祭(スコット、Sukkot)」の期間中に、同モスクへのユダヤ人入植者の立ち入りを
許可するとのうわさが広まったことを受けて行われたものだという。(c)AFP/Joseph Krauss
対北朝鮮制裁担当米調整官、エジプト訪問
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091005-172145.html 【カイロ鈴木眞吉】北朝鮮制裁を担当する米国務省のゴールドバーグ調整官が4日、
エジプトの首都カイロを訪問し、エジプト当局に対し、国連安保理対北朝鮮制裁決議履行への協力を要請した。
同調整官はエジプト訪問に先立ち、アラブ首長国連邦(UAE)を1日に訪問しており、
中東諸国との協力を通じ、北朝鮮包囲網を拡大したい考えとみられる。
UAEは先月、北朝鮮製武器を積載してイランに向かって航行中の貨物船を拿捕して
いる。UAE最大の商業都市ドバイはかつて、パキスタンのカーン博士を中心とする
「核の闇市場」の拠点ともなっていた。
北朝鮮は、イランやシリアとの間で、ミサイル開発や核開発で協力関係にあることが
疑われており、米国は、中東地域への核拡散を懸念するエジプトやUAEと協力、
対北朝鮮制裁決議の履行を強めたい考えだ。
中東諸国は現在、イスラエルからの核脅威もさることながら、イランからの核脅威も
増大していることから、いつでも核開発に踏み切れる準備を進めているとみらており、
中東非核化を目指す米国としては、北朝鮮の中東諸国に対する動きが気になるところだ。
2009/10/5 17:21
国連:米国がゴールドストン報告書を妨害 それでも、遅延なき法の正義の実現を
イスラエルとハマスに戦争犯罪の捜査を求めよ
October 2, 2009
http://www.hrw.org/ja/news/2009/10/02-2 Related Materials:
Why No Justice in Gaza? Israel Is Different, and so …
Promoting Impunity
Other Material:
More Human Rights Watch reporting on Israel and the Occupied Palestinian Territories
米国の妨害の結果、イスラエルは、ゴールドストン報告書についての猶予期間を得た形だ。
とすれば、今度は、イスラエルが人権侵害容疑についてしっかりとした調査を行なうように米国は
求めるべきだ。もし、しっかりした調査が3月までに行われなければ、米国は、責任を国際的に追及する
ゴールドストン報告書が提言するようなメカニズムを承認するべきである。
サラ・リー・ウィットソン、ヒューマン・ライツ・ウォッチの中東・北アフリカ局長
(続く)
>>21 より
(ジュネーブ)−国連人権理事会は、米国その他の政府の妨害により、ゴールドストン報告書に
ついての投票を2010年3月まで延期。この決定により、米国やその他ゴールドストン報告を
妨害した各国政府は、イスラエル政府とハマスに信頼性のある捜査を開始するよう求める義務を
負ったことになる、と本日ヒューマン・ライツ・ウォッチは述べた。国連事実調査団(ゴールドストン団長)は、
昨年12月から3週間にわたり続いたガザ地区攻撃の際に、戦争法(国際人道法)違反行為が
行われた証拠を多数入手。この国連事実調査団の調査結果をきっかけに、イスラエル及び
ハマス双方に対する信頼性の高い調査が行なわれるべきである。
米国は、投票延期を強要し、リチャード・ゴールドストン判事が率いた同調査団への批判を展開した。
これまでの米国の主張に基づけば、信頼性が高く、公平で、かつ国際基準を満たした捜査を
イスラエルが行なうよう、米国は特別の責任を負っているというべきである。(詳細は、
ヒューマン・ライツ・ウオッチ作成のファクトシート「ガザではなぜ法の正義がないか?」参照)
「米国の妨害の結果、イスラエルは、ゴールドストン報告書についての猶予期間を得た形だ。
とすれば、今度は、イスラエルが人権侵害容疑についてしっかりとした調査を行なうように
米国は求めるべきだ」とヒューマン・ライツ・ウォッチの中東・北アフリカ局長サラ・リー・ウィットソンは
述べた。「もし、しっかりした調査が3月までに行われなければ、米国は、責任を国際的に追及する
ゴールドストン報告書が提言するようなメカニズムを承認するべきである。」
(続く)
>>22 より
米国政府は、ゴールドストン報告書の指摘を真剣に受け止めるとしつつも、報告書に
「大きな欠陥がある」と主張。国連人権理事会での9月29日の演説で、マイケル・ポスナー
(Michael Posner)米国国務次官補は、「イスラエルは、法の支配のしっかりした民主主義国家
なので、このような疑惑に対するしっかりとした調査を行なう制度も能力も有していると、米国は信じる」と語った。
しかしながら、イスラエル軍の行なった行為に対する政府の調査は、これまで惨憺たる
ものだった。イスラエルの人権団体B'Tselemは、昨年12月から今年1月まで3週間に
わたったガザ地区攻撃の間に、戦闘に関与していない民間人をイスラエル軍が殺害した
773件の事件を調査して取りまとめた。それにもかかわらず、イスラエル政府は、今日までに、
クレジットカードを盗んだという容疑で一人の兵士に有罪判決を言い渡しただけ、と明らかに
している。ヒューマン・ライツ・ウォッチは、ハマスなどのパレスチナ武装勢力が戦争法違反容疑に
ついてしっかりした調査を行なっていないことについても繰り返し批判をしてきている。
ゴールドストン報告書を完全に承認する内容の決議への支持を表明しなかったEU加盟諸国も、
イスラエルが真剣に調査を行うよう要求するべきだ、とヒューマン・ライツ・ウォッチは述べた。
(続く)
>>23 より
「米国と欧州諸国がゴールドストン報告書を承認しなかったという事実は、戦争法に対する
重大な違反行為でもそれが友好国によって行なわれれば容認されるという、実に恐ろしい
メッセージを送っている」とウィットソンは述べた。
ガザ地区の攻撃に関する国連事実調査団は、575ページにわたる事実調査報告書を作成。
同報告書は、イスラエル及びハマスの双方が、国際人権法や国際人道法への重大な
違反行為を行なったと認定し(戦争犯罪はもちろん場合によっては人道に対する罪にも
該当するとした)、イスラエル政府とハマス当局に対し、中立で公平な捜査を6ヶ月以内に
行うよう提言した。両陣営が中立で公平な捜査を行わなかったと国連安全保障理事会が
認めた場合、ガザの事態を国際刑事裁判所(ICC)に付託するようにとゴールドストン報告書は強く求めていた。
イスラエルのネタニヤフ首相は、ゴールドストン報告書を承認すれば「和平プロセスに
致命的な打撃」を与えるだろう、と表明していた。
ウィットソンは、「ネタニヤフ首相は、和平交渉がだめになるといってゴールドストン報告書を
拒否した。しかし、平和を実現するために法の正義の実現は欠かせない。ネタニヤフ首相の
拒絶は、法の正義に対する情けない攻撃に過ぎない。」と指摘し、「あまりにも長く続く
不処罰のほうこそが、平和への脅威である」とした。
パレスチナ和解「26日に調印」=エジプト外相が表明
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200910/2009100600053 【エルサレム時事】エジプトのアブルゲイト外相は5日、ヨルダンの首都アンマンで記者会見し、
エジプトが仲介するアッバス・パレスチナ自治政府議長の支持基盤ファタハとイスラム原理主義組織
ハマスの和解について、26日にカイロで合意への調印が行われると表明した。AFP通信が伝えた。
アブルゲイト外相は会見に先立ち、アッバス議長と会談した。その上で「25日に(ファタハとハマスを含む)
パレスチナ各派のための協議を行い、26日に和解合意に調印することで見解が一致した」と語った。
ただ、和解協議はこれまで何度も直前で開催が先送りされており、なお曲折も予想される。(2009/10/06-05:56)
和解協議:ハマスとファタハ 25日に開催へ
http://mainichi.jp/select/world/news/20091006k0000e030003000c.html エジプトのアブルゲイト外相は5日に記者会見し、同国の仲介で断続的に続いている
パレスチナ強硬派のイスラム原理主義組織ハマスと穏健派ファタハとの和解協議が25日に
カイロで開かれることを明らかにした。AP通信などが伝えた。
アブルゲイト氏は次回協議について、両者が「和解文書に署名するためのもの」と説明。
しかし国連人権理事会で2日、イスラエル軍によるガザへの大規模攻撃に関する報告書を
支持する決議案採択が米国の抵抗で延期となり、延期を支持したファタハにハマスが
「同じテーブルには着けない」と反発しており、実際に和解が成立するかどうかは不透明とみられる。(共同)
ユダヤの仮庵祭を準備するヨルダン川西岸のサマリア人
* 2009年10月06日 07:46 発信地:ナブルス/パレスチナ自治区
http://www.afpbb.com/article/life-culture/religion/2649878/4718425 パレスチナ自治区のナブルス(Nablus)近郊のゲリジム山(Mount Gerizim)にあるサマリア人
コミュニティで、ユダヤの民の出エジプトを祝う仮庵祭(スコット、Sukkoth)のために作られ果物で
飾られた「スッカ(仮庵)」(2009年10月4日撮影)。(c)AFP/JAAFAR ASHTIYEH
【10月6日 AFP】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のサマリア人コミュニティでは、
旧約聖書にある約3200年前のユダヤの民の出エジプトを祝う仮庵祭(スコット、Sukkoth)の
準備が進められている。サマリア人コミュニティの人口は現在約720人で、半数はこの
パレスチナ自治区のナブルス(Nablus)近郊にあるゲリジム山(Mount Gerizim)に、もう半数は
イスラエルのテルアビブに近いホロン(Holon)に住んでいる。(c)AFP
2009年10月6日(火)「しんぶん赤旗」
中東和平阻む入植地拡大
米政権、優先課題に掲げるが
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-10-06/2009100606_01_1.html 【カイロ=松本眞志】外交の優先課題に中東和平の実現を掲げるオバマ米大統領が就任してから
10カ月がたちました。オバマ氏はミッチェル中東特使を数度にわたりイスラエルとパレスチナに派遣して
仲介外交を行い、9月にはニューヨークでオバマ氏、ネタニヤフ・イスラエル首相、アッバス・
パレスチナ自治政府議長による初の3者会談を行いました。しかし、イスラエルによるユダヤ人
入植地拡大が障害となり和平交渉復活への進展はみられません。
ネタニヤフ首相は9月初旬に入植地拡大の意向を示し、バラク国防相もヨルダン川西岸地区の
入植地で新たに455戸の住宅建設を承認しました。これに反発するパレスチナ側は、入植地凍結が
和平交渉再開の最低条件だと主張しています。
(続く)
>>29 より
内外から批判
オバマ政権は入植地拡大の凍結を要求し、欧州連合(EU)も「入植地拡大計画は和平の障害」とイスラエルを非難しました。
サウジアラビア紙アラブ・ニューズ(9月23日付)は論評で、「イスラエルはパレスチナの土地での
入植地拡大によって正真正銘の国際法、国連決議違反を重ねてきた。法的観点からいえば入植地問題は
交渉の議題にならない」と述べ、入植地凍結の即時無条件実施を訴えました。
イスラエル国内でもユダヤ系市民の4割が入植地拡大に反対しています。内外の批判にもかかわらず
拡大が進む理由の一つに、ネタニヤフ首相と入植者の密接な関係が指摘されています。
汎アラブ紙アルハヤトは「ネタニヤフ氏はユダヤ人入植者を兄弟とみており、入植地問題での敗北は
彼の政治的将来と信用を傷つけるものと考えている」と報じています。ヨルダン川西岸で30万人、
東エルサレムで20万人といわれる入植者が無視できない政治勢力になっているとの報道もあります。
(続く)
>>30 より
「特殊な関係」
エジプトのアルアハラム政治戦略研究所のアブデルアリム・モハメド研究員は、本紙の問いに、
「オバマ政権が本気でイスラエルに圧力をかけるつもりなら、軍事、経済、科学技術、政治の
分野で米国の恩恵を受けているイスラエルは米側の要求を拒否できないはずだ」と語り、
オバマ外交が功を奏しない理由に米国内の親イスラエル圧力団体の存在をあげました。
イスラエル紙ハーレツ(電子版8月17日付)は、米国の親イスラエル団体が毎年
イスラエル政府に多額の寄付金を送り、東エルサレムのアラブ人資産の買収に使われていると
報道。イスラエルの平和団体「グッシュ・シャローム」も、これらの寄付金がユダヤ人入植地拡大の
資金源になっていると追及しています。
イスラエルへの個人寄付が「米・イスラエル間の所得条約の特別条項」で税控除されて
いるなど、米国とイスラエルの「特殊な関係」も入植地問題に影を落としています。
ユダヤ人入植地 イスラエルが1967年の第3次中東戦争で占領した地域に建設された
居住地。東エルサレムを含むヨルダン川西岸の200カ所近くに約48万5千人、シリアの
ゴラン高原に約1万8千人が居住。シナイ半島とガザ地区の入植地は撤去済み。
ジュネーブ条約は占領地への自国民の移送を禁止。国連安保理決議242(1967年)は
イスラエルに占領地からの撤退を要求。同決議465(80年)は「入植地の設置、建設および計画」の「緊急停止」を求めています。
サウジ国王、シリア訪問へ
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091006-185041.html 【カイロ鈴木眞吉】サウジアラビアのアブドラ国王は近日中にシリアを訪問する。
アラブ首長国連邦(UAE)の衛星テレビ局アルアラビア電子版が6日、国営サウジ通信(SPA)
からの報道として報じた。
2005年のハリリ・レバノン元首相暗殺事件以来、険悪化していた両国が、関係修復に
向け動き出したものとみられる。
イスラム教スンニ派教徒が大多数のサウジは、イスラム教シーア派教徒が大多数の
イランとは歴史的に対立関係にあり、1980年から約8年間続いたイラン・イラク戦争で
イランを支援したシリアとの関係も良好とは言えなかった。
暗殺されたハリリ元首相は、サウジ国籍も持つ実業家でもあり、サウジの建築関連事業を
一手に請け負うほどの親密な関係にあった。暗殺事件の背後にシリア政府機関の関与が
あったとされたことが、両国の関係悪化を招いていた。
(続く)
>>32 より
親米のサウジはエジプトと共に近年、シリアをイランから離反させる試みを続けて
来たとされるものの、思惑通りの進展を見るに至っていない。
ただサウジは、シリアが今年6月のレバノン総選挙に介入せず、その結果、暗殺された
ハリリ元首相の二男で、政党「未来運動」党首サアド・ハリリ氏が首相に指名され
(現在、再組閣中)たことなどから、シリアに対する警戒心を解きつつあるようだ。
一方、シリアとしては、イスラエルに1967年に占領されたゴラン高原の返還をめぐり、
アラブ諸国との関係修復、国際孤立からの脱却は避けて通れない道。
サウジは今年7月初め、1年ぶりに駐ダマスカスのシリア大使を任命した。
アサド・シリア大統領は9月23日、サウジ紅海沿岸の都市ジッダに、アブドラ国王が
現代的な大学として建設に力を注いできた「キング・アブドラ科学技術大学」の
開校式典に参加、関係改善の兆候を示していた。
2009/10/6 18:50
ハマス幹部、アッバス議長の辞任を要求
ガザ攻撃国連決議採択の延期支持に反発
和解合意への署名不透明に
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091006-192229.html 【カイロ鈴木眞吉】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム根本主義過激派組織
ハマスの幹部のマハムード・ザハル氏は5日、アッバス・パレスチナ自治政府議長の辞任を要求した。
イスラエル軍によるガザ攻撃に関する報告書を支持する決議案採択が2日、延期され、
延期を支持したアッバス議長に対し、反発したもの。
ザハル氏は、「(同議長の行動は)パレスチナ人に対する大きな犯罪だ」と糾弾、「彼は、
ガザを攻撃し、パレスチナ人を殺害したイスラエル軍指導者を勇気付けるものだ」とも
指摘して、アッバス氏の辞任を求めた。
ヨルダン川西岸パレスチナ自治区ラマラやエルサレムでは同日、自治政府が
採択遅延を支持したことに対する抗議行動があり、「延期決定支持」は「殉教者の
背中と心臓を貫くナイフのようなもの」だと非難した。
報道によると、欧州諸国の32のパレスチナ人団体がアッバス議長の辞任を呼びかけた。
それに対し、アッバス議長は同日、「(延期の)決定権はわれわれにはない」と弁明した。
アッバス議長率いるパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハとハマスは26日、
和解合意文書への署名を予定しているものの、今回の問題発生で、実際署名が
行われるかどうかは不透明になってきた。
2009/10/6 19:22
イスラエル警察、イスラム指導者を逮捕=パレスチナ側の反発必至
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200910/2009100700058 【エルサレム時事】イスラエル警察は6日、聖地エルサレムでの混乱をめぐり、反イスラエル的な
言動でパレスチナ人らを扇動したとして、地元イスラム指導者のラエド・サラフ師を逮捕した。
同師の影響下にあるイスラエルやパレスチナのイスラム教徒が反発を強めるのは必至だ。
イスラエル当局は最近、ユダヤ教の祝祭期間中であることを理由に、イスラム教徒が
エルサレム旧市街の聖地に立ち入るのを厳しく制限。これに対し、パレスチナ側の若者が
投石で抵抗するなどし、サラフ師は「衝突はイスラエルがエルサレムを占領する限り続く」
などと当局を刺激するメッセージを発していた。(2009/10/07-05:52)
パレスチナ:「ガザ攻撃糾弾」国連報告、採択延期に同意 議長、批判の的に
http://mainichi.jp/select/world/news/20091007ddm007030003000c.html ◇ハマス、和解に難色
【エルサレム前田英司】イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区攻撃を「戦争犯罪」と
糾弾した国連報告書への対応を巡り、パレスチナ自治政府のアッバス議長が厳しい内部批判に
さらされている。国連人権理事会で予定された報告書支持の決議案の採択が、議長の「同意」
により来年3月の次回会期まで延期されたためだ。ガザを実効支配するイスラム原理主義組織
ハマスは議長を「反逆者」と非難し、これを理由に、議長側との和解に難色を示している。
報告書は先月15日に公表。イスラエル軍とガザのパレスチナ武装勢力の双方を「戦争犯罪」と非難し、
国連安全保障理事会に対して、当事者の公正な調査を求めるよう提言した。応じなければ
国際刑事裁判所に付託すべきだと勧告している。
人権理は2日、報告書を支持する決議案を採択し、議論の場を安保理に移す予定だった。しかし、
AP通信によると、今期から理事国になった米国が強く抵抗。「中東和平交渉に悪影響を与えかねない」と
アッバス議長を説得し、採択延期に持ち込んだという。
(続く)
>>36 より
ガザ攻撃を「正当防衛」と主張するイスラエルも「報告書を安保理に送付すれば
和平交渉再開の希望はついえる」と警告していた。
人権理が議題を先送りするのは異例。アッバス議長側は「報告書へのさらなる
支持獲得のための延期」と釈明したが、パレスチナ内部では議長が圧力に屈し、
イスラエルの「戦争犯罪」を追及する矛を収めたと映った。
ハマスの強硬派幹部ザッハール氏は5日、アッバス議長を「もはやパレスチナの
代表と見なさない」と批判。ハニヤ最高幹部は「こんな状況で同じテーブルに着けるだろうか」
と述べ、議長の母体ファタハとの対立解消に疑問を示した。
ハマスとファタハの仲介を続けるエジプトのアブルゲイト外相は5日、訪問先のヨルダン
での記者会見で、両者が25日にカイロで協議し、そこで和解が成立する可能性を示唆していた。
アッバス議長への不満はファタハ内部でもくすぶっている。議長の基盤のヨルダン川
西岸ラマラでは5日、数百人が集まり、「報告書を無視することは(ガザ攻撃で死亡した
パレスチナ人の)犠牲を無視することだ」と抗議した。
一方、シリアも議長を非難、6日からの議長の同国訪問中止を発表した。
2009年10月7日(水)「しんぶん赤旗」
和解合意26日調印
ファタハとハマス
パレスチナ
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-10-07/2009100707_02_1.html 【カイロ=松本眞志】エジプトのアブルゲイト外相は5日、ヨルダンの首都アンマンで記者会見し、
パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハとイスラム武装抵抗組織ハマスが今月26日に
カイロで和解合意の調印を行うとの見通しを明らかにしました。同外相は、これに先立ち、
パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談、パレスチナ全会派の協議を25日に行い、
翌26日に調印することで合意しました。
ファタハとハマスは2007年6月のハマスによるパレスチナ自治区ガザ武力制圧で決定的に
対立していましたが、昨年12月のイスラエルのガザ地区攻撃後、エジプトを仲介者に和解に
動きました。しかし、イスラエルへの対応、パレスチナ国家建設など意見の相違や双方の
政治囚問題をめぐる対立でこう着状態が続いてきました。
ハマスのメシャル政治局長が9月28日に、エジプトが示す和解案を受け入れる姿勢を
表明したことで和解への機運が高まりました。ハマス幹部のアブズーリ氏も今月4日、
エジプト案の受諾とカイロ会議での合意調印への準備を表明しました。
「<佐藤優現象>に対抗する共同声明」
http://gskim.blog102.fc2.com/blog-entry-23.html 私たちは、昨今、『世界』『週刊金曜日』その他の「人権」や「平和」を標榜するメディア
(以下「当該メディア」)が、右翼ないし国家主義の論調に対して歩み寄りを見せている
ことに深い憂慮と疑念を抱いています。それを象徴する現象が、「右翼」「国家主義者」を
自称する佐藤優氏の積極起用です。
私たちは、佐藤氏の積極起用が、縮小する一方の「論壇」の市場を回復しようとして
なのか、「脱冷戦」の意味を単に「左右の歩み寄り」と読み誤っているのか、その理由を
はっきりとは知り得ません。しかし佐藤氏は、言論への暴力による威圧を容認し、
イスラエルの侵略・抑圧行為や在日朝鮮人の民族団体への政治的弾圧を擁護する等の、
決して許容できない発言を、数多くの雑誌・著作物で行っています。当該メディアが
佐藤氏を積極的に誌面等で起用することは、人権や平和に対する脅威と言わざるを得ない
佐藤氏の発言に対する読者の違和感、抵抗感を弱める効果をもつことは明らかです。
私たちは、佐藤氏の起用が一体どのような思考からもたらされ、いかなる政治的効果を
持ち得るかについて、当該メディアの関係者が見直し、起用を直ちにやめることを強く求めます。
そうした問題を鋭く提起したのが、金光翔氏(岩波書店社員)の「<佐藤優現象>批判」
(『インパクション』第160号、2007年11月)でした。ところがこの論文掲載をきっかけに、
『週刊新潮』が金光翔氏を槍玉にあげる記事を公刊しました(2007年12月6日号掲載の記事
「「佐藤優」批判論文の筆者は「岩波書店」社員だった」)。佐藤氏は、その記事のなかで、
同論文を「私が言ってもいないことを、さも私の主張のように書くなど滅茶苦茶な内容」
だなどと中傷しています。これは、市民の正当な言論活動を萎縮させかねない個人攻撃です。
私たちは、これも<佐藤優現象>の一つだと考えます。それに対し、金光翔氏は『週刊新潮』と
佐藤氏が名誉を毀損したとして提訴しました。私たちは『週刊新潮』の報道に強く抗議すると
ともに、現在の言論の状況に対して一石を投じたこの訴訟への注目と、金氏への支持を広く呼びかけるものです。
2009年10月1日
(以下略)
世界考古学会議:パレスチナで初開催 文化遺産保護へ、構造的暴力の克服テーマに議論
http://mainichi.jp/enta/art/news/20091007dde018040064000c.html ◇文化遺産保護へ協調図る
中東地域で初めての世界考古学会議(WAC(ワック))が8月、パレスチナ自治区のラマラで
開かれた。政治的対立や経済格差を乗り越えて文化遺産を共有するにはどうすればいいのか。
国際学会に参加しにくいパレスチナ自治区をはじめ15カ国・地域の考古学者らが議論した。【佐々木泰造】
今回は、4年に1度の本会議とは別に随時開催される中間会議。ビザを拒否され、9・11テロ後の
03年にワシントンで開かれた第5回本会議に参加できなかった考古学者らの議論が開催のきっかけになった。
会議を準備してきたパレスチナ文化交流協会理事長のアデル・ヤヒャさんは「夢が実現した」と
あいさつした。欧米で開催される学会に招かれながら、ビザ取得が間に合わずに参加を断念したことが
何度もあったという。欧米諸国が移住や不法就労、テロを警戒して途上国や紛争地域からの入国を厳しくチェックしているためだ。
WACは性差、年齢差、居住地域、民族の別を問わず、発言の平等を保証している。会長の
クレア・スミスさん(オーストラリア・フリンダース大学准教授)は、学会への参加は教育と同じように
人権として機会均等でなければならないと言う。グローバル化の中で生み出される不平等や抑圧と
いった「構造的暴力」をいかに克服するかが会議のテーマになった。
(続く)
>>40 より
パレスチナ自治区には1万2000以上の遺跡に加えて自然遺産、歴史的景観・都市、
地域特有の建築、伝統工芸、無形遺産があるが、開発やイスラエルによる軍事攻撃、
イスラエルが境界に建設している分離壁によって破壊されている。
ヤヒャさんが発表したパレスチナ人による盗掘も深刻な問題だ。失業率が23%(05年)にも
達する経済状態の中で、多くは生活のための盗掘とみられる。盗掘者はここで調査する
外国人考古学者から発掘技術を学んだとも言われる。盗掘が横行する背景には
盗掘品を求める世界市場の存在がある。教育によって盗掘に寛容な住民の態度を
改めるだけでなく、不法売買禁止に向けた国際協調も必要だ。
94年に発足したパレスチナ自治政府考古遺産局の局長、ハムダン・タハさんは、
パレスチナの多様な文化遺産はパレスチナ人の歴史と一体性を表すだけでなく、
観光産業などの仕事や収入を生み出す資源となり、互いに尊重し、認め合う多文化共生の
パレスチナ社会を創造する役割を果たすと述べた。
(続く)
>>41 より
紀元前7000年ごろに築かれた階段のある石積みの塔などが残り、世界最古の都市と
言われるエリコには、5〜6世紀のビザンチン帝国時代のシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝堂)がある。
「イスラエルに平和を」という文字の入ったモザイクが床面に残り、貴重な文化遺産として
パレスチナの警察官が警備をしている。
イスラム王朝であるウマイヤ朝のヒシャムの宮殿(8世紀)は風化が問題になっていたが、
昨年、ユネスコなどの協力で修復整備された。ただし、宮殿を飾った彫像の多くは、パレスチナ自治区の
他の遺跡の出土品と同様、エルサレムのロックフェラー考古学博物館に入っている。
会議には、アニメ映画で覚えた日本語で私に話しかけてくれたマハ・サンスールさん
(パリ第一大学修士課程)らパレスチナの学生も参加した。米国の学生はインターネットを
利用した会議への参加を呼びかけ、世代を超えて議論した。
一方、ナイジェリア選出のWAC副会長らがビザ発給を拒否されて参加できなかった。
テルアビブ大学のラフィ・グリーンバーグさんらイスラエルの考古学者も参加したが、
イスラエル考古学庁の考古学担当副理事らは、パレスチナ側だけが参加する一方的な会議だという抗議文を寄せた。
(続く)
>>42 より
会場のホテルを根拠地として日本の国際協力機構(JICA)のメンバーが、どのような
援助をすれば有効かを探るため、経済活動の中心を担う中小企業の聴き取りなどの
実態調査をしていた。日本のパレスチナ自治区に対する政府開発援助は06年度実績で
約50億円。遺跡の多いエリコの観光振興などヨルダン渓谷の地域開発も支援している。
日本もパレスチナの遺跡保護と無関係ではない。
来年4月に「戦争と考古学」をテーマにした中間会議がウィーンであり、12年には
第7回本会議が開催される。次はイスラエル考古学庁や日本の研究者、学生も加わり、
06年に大阪で開催された中間会議のテーマでもあった「共生の考古学」について議論することが期待される。
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■ことば
◇パレスチナ
かつて「カナンの地」と呼ばれた地中海東岸の地域。旧約聖書には神がアブラハムに
与えた「約束の地」と説かれている。中央にあるエルサレムは、姉妹関係にある三大啓示宗教
(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)のそれぞれの聖地。多様な文化遺産が重層的に残されている。
現在はユダヤ教徒が多数を占めるイスラエルと、イスラム教徒、キリスト教徒が多いパレスチナ自治区に
分かれる。パレスチナ自治区は67年にイスラエルが占領するまでヨルダン領だったヨルダン川西岸地区と
エジプト領だったガザ地区がある。
イスラエル警察、イスラム指導者を逮捕
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091007-195733.html 【エルサレム森田陽子】イスラエル警察は6日、4日から始まった聖地エルサレムの神殿の丘を
めぐるイスラム教徒と警官隊との衝突などの混乱の中で、パレスチナ人らに暴力と騒乱行為を
扇動したとの疑いで、地元のイスラム指導者ラエド・サラフ師を逮捕した。イスラエル紙ハーレツ電子版が6日、報じた
報道によると、同師は「衝突はイスラエルがエルサレムを占領する限り続く。平穏はイスラエルの
撤退によってのみやってくる」「イスラム教徒以外の誰もアル・アクサモスクに立ち入ることはできない」
などと語り、反イスラエル言動を繰り返していた。
神殿の丘にはイスラム教徒が聖地とする「ハラムシャリーフ(岩のドーム)」があり、パレスチナの
メディアがイスラエルの祝日を控えて同聖地を守るようイスラム教徒らに呼び掛けたことから、イスラエル警察は
治安の悪化を懸念、イスラム教徒の丘への立ち入りを禁止していた。
これに対し、イスラム教徒らは石や瓶などを警官らに投げ付けて抵抗していた。4日早朝の騒乱では、
当局は3人のパレスチナ人を拘束していた。
2009/10/7 19:57
イスラエル警察、逮捕したイスラム指導者を釈放
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091007-203001.html 【カイロ鈴木眞吉】イスラエル警察は6日、パレスチナ人らに暴力と騒乱行為を
扇動したとの疑いで同日に逮捕したイスラム指導者ラエド・サラフ師を釈放した。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラが7日、報じた。
報道によると、数時間の拘束で釈放されたのは、エルサレムの法廷が同師が
30日間、エルサレム市内に入ることを禁じることを条件に釈放命令を出したことによる。
4日から始まった聖地エルサレムの神殿の丘をめぐるイスラム教徒とイスラエル警察との
衝突がこれ以上拡大することを憂慮したイスラエル当局の判断があったものとみられる。
2009/10/7 20:30
アッバス議長に批判集中 イスラエル追及自制で
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009100801000494.html 【エルサレム共同】パレスチナ自治政府のアッバス議長が、イスラエルによる自治区ガザへの
大規模攻撃を国連の場で追及する動きに自らブレーキをかけたとして激しい内部批判を浴びている。
自治区では抗議行動が相次ぎ、議長側近は7日、地元ラジオに「(対応に)誤りがあった」と認めた。
問題視されたのが、昨年末から約3週間続いたガザ攻撃について国連人権理事会の調査団が
「戦争犯罪に当たる」と指摘した報告書への対応。同理事会は2日、報告書を支持して国連総会などに
議論を移す決議案を採択する予定だったが、当事者のパレスチナ自治政府が土壇場で支持を撤回し、
採択は来年3月に先送りされた。
パレスチナ当局者によると、中東和平の仲介役の米国が、決議案が採択されれば和平交渉の
早期再開が困難になると「強い圧力」をかけ、アッバス氏は撤回を迫られたという。イスラエルは、
採択されれば「和平プロセスに致命的な打撃となる」と警告していた。
一方、パレスチナの一部メディアは、アッバス氏がガザ攻撃のさなかにイスラエル指導部と秘密会談し
ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスを弱体化させるため作戦継続を要請したことを、今回
イスラエルから暴露すると脅されたのが撤回の理由だと報じた。
パレスチナの人権団体は連名で、自治政府の対応は「司法による救済というパレスチナ人の権利を
否定し、犠牲者を侮辱した」との声明を発表。ハマス幹部は「アッバスはイスラエルと手を組み、パレスチナ人を裏切った」と激しく非難した。
2009/10/08 16:29 【共同通信】
2009.10.08 Web posted at: 19:14 JST Updated - CNN
エンタテインメント
乳がん題材のアニメ映画、パレスチナ女性の苦悩描く
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200910080027.html 写真
乳がんを題材にしたパレスチナのアニメ映画「ファテナ」の一場面
写真
映画は乳がんで亡くなったパレスチナ女性の実話をもとに制作
ヨルダン川西岸ラマラ(CNN) パレスチナ自治区で乳がんを題材にしたアニメーション映画
「ファテナ」が制作され、このほどヨルダン川西岸のラマラで上映会が開かれた。パレスチナで
商業アニメ映画が制作されるのは初めてだという。
主人公ファテナはガザの難民キャンプに住む若い女性。胸にしこりを見つけて医師に相談したが、
最初にかかった医師はブラジャーを緩めればいいと言い、別の医師は結婚すれば治るだろうと主張。
半年かかって出会った医師がようやくまともに診察してくれ、乳がんを宣告される。
パレスチナでは宗教上の理由で女性の身体について語ることはタブーとされ、進んで
治療してくれる医師はほとんどいない。ファテナは痛みや屈辱と闘いながら、治療を受けるために
ガザから出ようとするが、イスラエルとパレスチナの関係に阻まれ、ようやく治療にたどり着いた時は既に手遅れだった。
(続く)
>>48 より
監督のアフマド・ハバシュ氏、プロデューサーのサイード・アンドーニ氏は、乳がんのため28歳で
2004年に亡くなった実在の女性の話に触発されてこの映画を作ったと話す。パレスチナでは
ファテナのようなケースは特異ではなく「女性なら誰にでも起こり得る」とハバシュ監督。
アニメ化は賭けでもあったが、「乳がん、病、死、ガザ、閉塞、すべてが重く厳しいテーマだ。
それをアニメ化することで、新たな次元、新たな観点が生まれる」とアンドーニ氏は言う。
映画の中ではファテナが胸のしこりを調べるシーンもある。これがきっかけとなって宗教の壁を
破り、乳がんについて公に語れるようになって欲しいとの願いを込めた。
上映会では観客が口々に共感を語り、亡くなった女性の父親は涙を流していたという。
アンドーニ氏は「映画の中の(女性の身体について語るという)タブーについて、誰も批判したり、
とやかく言う人はいなかった」と話している。
表題を、筆者の責任で修正。
米特使、イスラエルとパレスチナの協議再開を促す
2009-10-08 19:28:52
http://japanese.cri.cn/881/2009/10/08/1s148347.htm イスラエルを訪問中のジョージ・ミッチェル米中東和平担当特使は8日、イスラエルと
パレスチナの和平協議の早期再開に向けて努力しているところだと語りました。
ミッチェル特使はこの日、エルサレムでイスラエルのペレス大統領とパレスチナ・イスラエルの
和平協議について会談を行いました。会談では、双方とも協議の早期再開に向けた意欲を示しました。
また、ミッチェル特使は8日、イスラエルのバラク国防相、リーバーマン外相とも
個別会談を行います。さらに、9日には、ヨルダン側西部の都市・ラマラで、パレスチナ自治政府の
アッバス議長との会談が予定されているということです。(翻訳:Yan、田中)
平和賞てこに前進目指す=イスラエル首相と会談−米中東特使
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200910/2009100900501 【エルサレム時事】中東訪問中のミッチェル米中東和平担当特使は9日、エルサレムで
ネタニヤフ・イスラエル首相と会談した。先月下旬にニューヨークで実現した両首脳と
オバマ米大統領の3者会談を受け、和平交渉再開への道筋を付けたいところ。この日
決まった同大統領のノーベル平和賞受賞もてこに、機運を盛り上げたい考えだ。
イスラエルは3者会談の後も、交渉再開の焦点であるユダヤ人入植地問題で譲歩を
見せておらず、ミッチェル特使は同首相に改めて入植活動の凍結を求めたとみられる。
議長はこの後、ヨルダン川西岸ラマラでアッバス・パレスチナ自治政府議長との会談に臨む。
ミッチェル特使は8日、リーベルマン・イスラエル外相と意見交換した。同外相はこの直前、
「向こう数年以内に紛争終結への合意にたどり着けると考える人々は現実を理解していない」
と強調、特使の仲介努力に冷や水を浴びせた。(2009/10/09-21:24)
パレスチナ外相、国連総長にイスラエルとの仲介役依頼
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091009AT2M0900R09102009.html 【ニューヨーク=杉本晶子】パレスチナ自治政府のマルキ外相は8日、国連本部で潘基文
(バン・キムン)事務総長と会談した後に記者団と会見し「事務総長にイスラエルと(パレスチナと)の
仲裁役を依頼した」ことを明らかにした。
イスラエル軍による今年1月までのパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を「戦争犯罪」と結論づけた
国連報告書の内容について、国連の安全保障理事会は14日に協議する予定だ。マルキ外相は
安保理の会合に出席し「パレスチナ側の立場を説明する」と語った。
国連の人権理事会が9月中旬にまとめた報告書はイスラエル軍によるガザ地区への攻撃を
「戦争犯罪」と明記。一方で、ガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマスにも戦争犯罪が
あったと指摘した。(09日 16:01)
トークショー:パレスチナ人への支援活動知って 仙台の皆川さん、福岡で開催 /福岡
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20091009ddlk40040328000c.html ◇仙台でフェアトレードの皆川さん、パレスチナ料理教室も−−12日
パレスチナ人への支援活動を知ってもらおうと、パレスチナ料理教室とスライドトークショーが
12日、福岡市早良区百道2のももちパレスである。仙台市でパレスチナ産オリーブオイルなどの
フェアトレード(公正な取引)を行っている皆川万葉さん(36)がパレスチナの代表的な料理3品を
紹介。「フェアトレード〜パレスチナのためにできる取り組み」をテーマに、現地生産者の現状などをスライドで報告する。
皆川さんがフェアトレードを始めたのは、大学院で中東地域の研究をしていた97年、イスラエル北部
ガリラヤ地方を中心に活動するパレスチナ人生産者団体を知ったのがきっかけ。団体が作る高品質の
オリーブオイルにほれ込み、女性の雇用創出を図る考え方にも共感。経済的にも困窮するパレスチナ人を支えている。
企画したパレスチナ・ライブラリー福岡の主宰者、藤永香織さん(38)は「パレスチナのために
何かできないかという声を最近多く耳にし、地道に支援を続ける皆川さんを紹介したかった。
商品を買うことで協力してほしい」と話す。
料理教室は午後0時15分から。ヒヨコ豆のペースト・ホンムスやレンズ豆のスープなどを作る。
トークショーは午後3時から。参加費800円。定員40人。申し込みは10日まで、藤永さん(080・3189・6635)。【幸島朋子】
〔筑後版〕
ガザの「シマウマ」、背景に深刻な事情
http://news.tbs.co.jp/20091009/newseye/tbs_newseye4254551.html パレスチナ自治区ガザにある動物園で、いま子供たちに人気を呼んでいるのが、この
「シマウマ」です。しかし、よくみるとちょっと違うような・・・。実はこの「シマウマ」、シマシマに
ペイントされたロバなんです。なぜ、こんなことを・・・。その背景には深刻な事情がありました。
昨年末に始まったイスラエルによる攻撃でガザ地区は激しく破壊されました。さらに
以前から続く経済封鎖の影響もあり、動物園にいた本物の2頭のシマウマはエサ不足から餓死してしまったのです。
ガザの住民はエジプトまでトンネルを掘って物資を密輸しているのですが・・・。
「シマウマは密輸するのは難しく、連れてくると、とても高くつくんだよ」(動物園園長の息子)
トンネルでシマウマを密輸すると、2頭でおよそ140万円もかかるということで、動物園がとった
苦肉の策がロバの変装だったわけです。女性用のヘアカラーリング剤を使って、プロがロバを
シマシマに塗っていきます。出来上がった偽シマウマは本物そっくり?少し長めの耳や、
眠そうな目は隠せませんが、子供たちは大喜びです。
「私も最初に見たときはシマウマかと思ったわ。でもよく見ると、やっぱりロバね」(子供を引率した先生)
まだまだ不自由な生活を強いられるガザの子供たち。久しぶりに動物園に現れたこの「シマウマ」の
人気は続きそうです。(09日16:21)
オバマ米大統領にノーベル平和賞=核廃絶・軍縮に尽力、「将来へ希望」
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200910/2009100900776 【ロンドン時事】ノルウェー・ノーベル賞委員会は9日、2009年のノーベル平和賞を、
オバマ米大統領に授与すると発表した。同委員会は、「国際外交と諸民族間の協力強化の
ために並外れた努力」を払い、世界の人々に「より良き将来への希望を与えた」と受賞理由を
述べた。現職の米大統領がノーベル平和賞を授与されるのは、1906年のセオドア・ルーズベルト氏、
19年のウッドロー・ウィルソン氏に続き、90年ぶり3人目となる。
(続く)
>>55 より
オバマ大統領は同日、「21世紀の挑戦に対峙(たいじ)せねばならないという、すべての
国家への呼び掛けとして賞を受ける」と語った。
ノーベル賞委員会は、オバマ氏が核廃絶や軍縮、国際機関の役割強化などで重要な
貢献をしたと評価。「核兵器なき世界というビジョンとそのための努力を特に重視した」とした上で、
同氏について「国際政治に新たな潮流を生み出した」と称賛した。
オバマ氏は昨年11月の大統領選で勝利し、今年1月に米史上初の黒人大統領として就任した。
就任以降、ブッシュ前政権時代の単独行動主義を改め、多国間協調と対話を重視する外交路線を
追求。中東和平実現に向けてパレスチナとイスラエルの交渉を後押ししたほか、前政権下で
悪化したイスラム諸国との関係改善にも尽力した。また4月にはプラハで演説を行い、
「核兵器を使用した唯一の核保有国の道義的責任」として、核廃絶に努力する決意を宣言。
9月には核不拡散と核軍縮をテーマにした国連安保理首脳会合を主宰し、「核なき世界」の
実現を目指す決議採択に主導的な役割を果たした。(2009/10 /10-01:40)
更新2009年10月09日 10:35米国東部時間
和平交渉再開へ仲介外交 イスラエルで米中東特使
http://www.usfl.com/Daily/News/09/10/1009_016.asp?id=73969 米国のミッチェル中東和平担当特使が8日、パレスチナ和平交渉の早期再開を目指し、
エルサレムでペレス大統領らイスラエル高官と会談した。特使は今週末にかけて
イスラエルのネタニヤフ首相、パレスチナ自治政府のアッバス議長とも個別に会談する予定。
ミッチェル特使は記者団に「交渉を早く再開するため努力を続ける」と語った。オバマ米大統領が
9月に米国でネタニヤフ首相、アッバス議長と3者会談を行って事態打開を促した後、特使が中東を訪問するのは初めて。
イスラエルのリーベルマン外相は同日、地元ラジオに「今後数年で(パレスチナ)紛争を
終結できると考える人は現実を理解していない。中間的な合意は可能だが(国境画定や
エルサレム分割など)難題はずっと後回しだ」と述べ、本格交渉は時期尚早との考えを
ミッチェル特使に伝えることを明らかにした。(共同)
オバマ氏ノーベル賞…各国祝福の一方、冷淡な声も…
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20091009159.html オバマ米大統領へのノーベル平和賞授与が決まった9日、世界各国からは祝意や
歓迎の声が上がる一方、冷ややかな意見も出た。
フランスのサルコジ大統領はオバマ氏に書簡を送り「外交と国際協調の強化に尽力した
あなたの努力が認められ大変喜んでいる」と称賛した。ブラウン英首相もオバマ氏に
「お祝いの個人的なメッセージ」を送った。両首脳は前日の午後にビデオ電話を通じて
会話したが、その時は平和賞の話は一切出なかったという。
ドイツのメルケル首相は東部ライプチヒで記者会見し、「短期間に国際社会との対話に
成功し、“核なき世界”への窓を開いた」とオバマ氏の受賞を歓迎。核なき世界について
「われわれが、取り組まなければならない目標だ」と指摘した。
ロシア下院のコサチョフ外交委員長は、平和賞の授与決定は具体的な成果ではなく
外交政策の前向きな転換の正しさが評価されたためだとし、賞はオバマ氏が将来の業績に
よって越えるべき「高いハードル」を示したと述べた。
一方、イスラエルのリブリン国会議長は、オバマ氏が中東和平の仲介で、平和賞の
権威を背景にイスラエルに譲歩を迫ることに警戒感を表明、「(地元の)住民の意思に反して
和平を押しつけることがないよう望む」と述べた。外国の通信社によるとパレスチナ強硬派の
イスラム原理主義組織ハマスの報道官は「オバマは世界平和に向けて約束をしただけで、
実のある貢献はしていない。授賞に値するためには、やるべきことが多い」と語った。
平和賞選考…欧州知識人の理念、色濃く反映
特集 ノーベル賞
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091010-OYT1T00085.htm 108年の歴史を持つノーベル平和賞は、ノルウェーの国会が任命したノーベル賞委員会の
委員5人によって決まる。
このため、欧州知識人の良識や理念を色濃く反映する。
2002年にカーター元米大統領を選んだ際には、同委員会は「米政権(ブッシュ政権)への
批判として解釈されるべきだ」と異例のコメントを発表した。当時、ブッシュ大統領はイラク戦争開戦に
踏み切ろうとしていた。これをけん制する目的で、開戦に否定的だったカーター氏に授賞した。
同氏は授賞式で、「最高の強さは最高の賢明さを保証しない」とブッシュ政権を批判し、
式典はまさに政治ショーと化した。
和平への道筋をつけた当事者に贈ったものの、まだ途中段階にとどまっているケースもある。
1994年には、イスラエルのラビン首相、ペレス外相とパレスチナ解放機構(PLO)のアラファト議長に
「中東和平を創出した」ことを理由に平和賞を贈ったが、中東和平の実現は今も険しい状況だ。
オバマ氏と同様に現職時代に受賞した金大中・韓国大統領も、「北朝鮮との平和と和解のために
果たした功績」が評価されたが、北朝鮮の核問題はその後、深刻化しており、むしろ平和達成の難しさを示す授賞となった。
最近は、核不拡散や地球温暖化をはじめ、地球規模の問題が広がっている現状を踏まえ、
個人への授賞よりも、国連や国際原子力機関(IAEA)、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)
など、国際機関や団体に贈られる例が目立っていた。
(国際部 大木聖馬)
(2009年10月10日00時51分 読売新聞)
2009年10月15日
新自由主義の歴史を描いたドキュメンタリーに大賞
【山形国際ドキュメンタリー映画祭 連続企画(5)】本年度の受賞作が決定
山之内優子
http://www.phileweb.com/news/hobby/200910/15/218.html 10月8日から山形市で開催されていた山形国際ドキュメンタリー映画祭で14日、各部門の
受賞作が決定した。受賞作とその内容は以下の通り。
◯大賞に新自由主義の歴史を描くドキュメンタリー
世界のドキュメンタリー作家の長編新作1,141の応募作品より、インターナショナル・コンペティション大賞の
「ロバート&フランシス・フラハティ賞」に選ばれたのは、カナダ制作「包囲:デモクラシーとネオリベラリズムの罠」。
インタビュー形式で世界経済を席巻しようとする新自由主義の歴史を描いた160分の大作だ。
「包囲:デモクラシーとネオリベラリズムの罠」Encirclement--Neo- Liberalism Ensnares Democracy
カナダ/2008/フランス語、英語/モノクロ/ビデオ/ 160分 監督:リシャール・ブルイエット Richard Brouillette
最優秀賞の「山形市長賞」には、ペルーのリマで生きる人々を追ったオランダ・ドイツ制作の
「忘却」。優秀賞には、イスラエル、フランス制作でパレスティナ人警官殺害事件に関わった
イスラエル人青年を中心とした「Z32」と、スイスの難民施設の日常を描いた「要塞」が決定した。
また、外国人監督が山形を舞台に日本人ワーキングプアの姿を描いて話題となった「ナオキ」は特別賞に選ばれた。
(以下略)
記録映画:パレスチナ・イスラエル、元兵士が加害行為告白 17日から西区で /広島
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20091015ddlk34040602000c.html イスラエル軍の攻撃にさらされるパレスチナの人や、自らの加害行為を告白する元イスラエル兵の
証言を記録したドキュメンタリー映画「沈黙を破る」が、17日から横川シネマ(西区横川町3)で上映される。
30日まで。初日は20年以上かけてパレスチナやイスラエルの実態を撮影してきた土井敏邦監督の舞台あいさつがある。
土井監督は、パレスチナ側の被害報告だけでなく、イスラエル側の動機などを伝えて初めて
その実態が見えると考える。そのため、イスラエル将兵の内面に迫ろうと考えて撮ったという。
映画は午前10時10分から毎日1回上映される。初日の舞台あいさつも同時刻から。
◇きょうガザ最新報告
広島上映に先立って、土井監督による「パレスチナ・ガザ最新報告会」が15日、広島YMCA(中区)
である。午後6〜8時、資料代500円。問い合わせは事務局(082・874・1485か、082・277・6342)へ。【矢追健介】
毎日新聞 2009年10月15日 地方版
ノーベル化学賞、リボソームの構造解明 すでに医療分野で恩恵
* 2009年10月08日 13:47 発信地:ストックホルム/スウェーデン
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2650810/4731651 イスラエル・レホボト(Rehovot)のワイツマン科学研究所(Weizmann Institute of Science)で会見する
アダ・ヨナット(Ada Yonath)博士(2009年10月7日撮影)。(c)AFP/GALI TIBBON
【10月8日 AFP】2009年のノーベル化学賞は7日、細胞内の小器官「リボソーム」の研究に貢献した
英MRC分子生物学研究所(MRC Laboratory of Molecular Biology)のベンカトラマン・ラマクリシュナン
(Venkatraman Ramakrishnan)博士、米エール大(Yale University)のトーマス・スタイツ(Thomas Steitz)教授、
イスラエルのワイツマン科学研究所(Weizmann Institute of Science)のアダ・ヨナット(Ada Yonath)博士の3氏が受賞した。
リボソームは、命の源であるタンパク質を作り出す工場として知られる。3氏は、リボソームの構造と
機能を突き止め、DNAの遺伝子情報から数千種類ものタンパク質を製造する仕組みを化学的に解明した。
その際に用いられた「エックス線結晶構造解析」と呼ばれる画期的な手法は、リボソームを原子レベルで
同定するための3Dモデルの開発につながった。
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)や薬物耐性菌などの院内感染が問題になるなか、今回の研究を
もとに、細菌性リボソームを抑制する新しい抗生物質が開発されている。
ノーベル賞選考委員会は、「研究が医療現場で実際に役立てられており、多くの命を救うとともに人々の
苦しみを和らげている」と評価している。(c)AFP/Pia Ohlin
米中東特使、継続協議へ
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200910/2009101000059 【エルサレム時事】ミッチェル米中東和平担当特使は9日、和平交渉の再開を目指し、
エルサレムでネタニヤフ・イスラエル首相と会談した後、ヨルダン川西岸ラマラでアッバス・
パレスチナ自治政府議長と意見交換した。同特使は10日以降もエルサレムなどで双方との協議を継続する見通し。
ミッチェル特使はアッバス議長との会談後、記者団に対して「困難を過小評価することはない」
と述べ、9日の協議では成果が得られなかったことを示唆した。(2009/10/10-06:28)
日本人12人も…世界の女性たちが自転車で中東和平ツアー
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20091010025.html 9日、中東和平自転車ツアー「フォロー・ザ・ウィメン」に参加したパレスチナ人(前列)と日本人の女性ら
Photo By 共同
世界の女性たちが平和を訴えながら中東各地を自転車で駆け抜けるツアー「フォロー・ザ・ウィメン」
が9日、レバノンの首都ベイルートでの開会式でスタート、日本からの12人を含め約30カ国、
約200人の女性たちが参加した。
ツアーはレバノンを起点に順にシリア、ヨルダン、パレスチナ自治区を回るルート。
毎日約20〜60キロを走り、パレスチナ難民キャンプを訪問したり、地元女性たちと
交流したりしながら約2週間かけて各地を走り抜く。
英国のサイクリスト、デッタ・レーガンさんが始めた活動で、今年が5回目。中東紛争の
現実を自分の目で確かめ、広めてもらうことが目的だ。
日本から参加したのは北海道の8人をはじめ、千葉、神奈川、広島、長野各県在住の学生や
主婦、非政府組織(NGO)職員ら。昨年日本からただ一人参加し、今回日本代表を務める
山崎美緒さん(27)の呼び掛けで集まった。
山崎さんの報告会を聞いて「ぜひ自分も」と参加を決めた広島県呉市の大学生池田裕美さん(20)
は「テロのイメージが強い中東。実際はどうなのか、自分の目で確かめたい。世界の人との交流も楽しみ」と期待を語った。
ヨルダン在住経験のある北海道の主婦前田貴子さん(42)は「(イスラエルが建設した)
パレスチナの分離壁を見てみたい」と話した。 (共同)
[ 2009年10月10日 10:30 ]
米の中東問題特使、アッバス議長と会談
2009-10-10 13:48:59
http://japanese.cri.cn/881/2009/10/10/1s148415.htm アメリカのミッチェル中東問題特使は9日、ヨルダン川西岸の都市ラマラで、パレスチナ自治政府の
アッバス議長と会談しました。
会談後の記者会見で、ミッチェル特使は声明を発表し、「アメリカのオバマ大統領とクリントン国務長官は、
パレスチナの建国を支持しており、アメリカの政策は明確である。パレスチナとイスラエル問題を
解決するためには、平和共存する2つの国を建設するという方法しかない」と明らかにしました。(Katsu/丹羽)
>>66 より
◇パレスチナは期待「国家樹立に追い風」
イスラエルのペレス大統領は「オバマ大統領の指導力の下、和平は真の議題となった。
新たな希望をもたらした」と受賞決定に祝意を表明した。パレスチナ自治政府の和平交渉担当の
エラカト氏も「(オバマ大統領は)パレスチナ国家の樹立を実現するだろう」と述べ、受賞決定が
「追い風」になることを期待した。
オバマ大統領は就任直後から中東和平を最重要課題の一つに掲げ、「イスラエル偏重」が
際立ったブッシュ前政権から軌道修正。イスラエルが占領地ヨルダン川西岸で継続する入植活動の完全凍結を迫ってきた。
しかし、イスラエルはこの要求を断固拒否。米国は仲介役として、まずは停滞する和平交渉の
再開を優先したいのが本音だが、これには凍結を交渉再開の前提とするパレスチナが首を
縦に振らず、いまだ妥協点を見いだせていない。
受賞発表の9日も、ミッチェル米中東特使はエルサレムでネタニヤフ・イスラエル首相と会談。
その後、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラに移動してアッバス議長とも会談し、折衝を続けた。
イスラエル放送などによると、同国のリブリン国会議長は「(オバマ大統領の)一政治家としての
功績をたたえる授与なら理解はできる」と述べ、和平の仲介半ばでの受賞を疑問視。「受賞が
決まったからには今後、イスラエルの利益に反するような交渉の進展を強いてくるかもしれない」
とも述べ、警戒心をあらわにした。
一方、パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマスのハニヤ最高幹部は
「必要なのは言葉でなく行動だ」と指摘した。
(続く)
>>67 より
◇保守、リベラル双方から批判「支持率上昇は限定的」−−毎年、広島に学生を
派遣するなど核軍縮に理解のあるピーター・クズニック米アメリカン大准教授(米文化史)の話
平和賞の受賞により上昇するオバマ大統領の支持率は限定的だろう。外国では
人気があるオバマ大統領だが、米国内では受賞決定を巡って保守派からもリベラル派からも批判の声が上がった。
保守派の共和党議員は受賞決定をブッシュ前政権の政策の全面否定と受け止めた。
民主、共和両党の亀裂はこれ以上ないほど広がっており、何でも批判してやろうという
雰囲気の中、「口だけだ」と攻撃が始まった。リベラル派も期待していたような行動を
大統領は十分にしていないと批判した。
平和賞受賞は、平和の実現に向けた期待値を高めることになるだろう。現状は
受賞が説得力を持つとは言えない状況だ。アフガニスタンには米軍を増派中で、
イラクからの米軍撤収も実現していない。今回の受賞が、平和を求める人々が
望む方向に大統領を導く可能性はある。
一方で、もしアフガンへの追加増派に踏み切った場合は、ノーベル平和賞は
返上すべきだろう。【聞き手・古本陽荘】
イラン外相、平和賞は「時期尚早」
特集 ノーベル賞
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091010-OYT1T00849.htm 【テヘラン=久保健一】オバマ米大統領にノーベル平和賞が贈られることについて、
イランのモッタキ外相は9日、「イラクとアフガニスタンへの米軍派兵が続く中では、
授賞は時期尚早だ」と疑問を呈した。
同国メヘル通信が伝えた。
イラン国営テレビも10日、「彼の親イスラエル政策、とりわけ同国の核武装支持政策が
受賞の理由である」と批判した。
米イラン関係を巡っては今月1日、イラン革命後では最高レベルとなる政府間の
直接対話が実現した一方、米国は経済制裁を強める姿勢も崩していない。
ノーベル平和賞の受賞に対する一連の否定的なコメントは、イランが米国への反発を
強めている状況を示唆している。
(2009年10月10日20時15分 読売新聞)
トルコ、イスラエルの演習参加を拒否 ガザ攻撃めぐりぎくしゃく続く
2009.10.11 21:45
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/091011/mds0910112145004-n1.htm 【カイロ=村上大介】イスラエル軍は11日、トルコで12、13の両日に予定されていた
多国間の合同空軍軍事演習が中止されたとの声明を出した。トルコとイスラエルは1996年に
軍事協力協定を締結し、数年に一度実施される米国やイタリアなど北大西洋条約機構(NATO)
加盟国の空軍演習にイスラエル空軍も参加してきた。
しかし、イスラエル紙ハアレツ(電子版)によると、トルコ側は今回、イスラエル空軍機が
パレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を続けている状況で演習参加は認められないと
通告してきた。このため、主要な演習参加国である米国とイタリアも不参加を決め、演習自体が中止となった。
トルコのエルドアン首相は今年1月、パレスチナ側に犠牲者1000人以上を出した
イスラエル軍のガザへの大規模攻撃を「虐殺」と非難。スイスの世界経済フォーラムでは、
ペレス・イスラエル大統領とともに出席したセッションでイスラエルを激しく非難して
退席するなど、両国の関係はぎくしゃくしている。
米和平特使が中東訪問、イスラエル首相ら各国要人と会談
* 2009年10月11日 23:24 発信地:エルサレム/イスラエル
http://www.afpbb.com/article/politics/2651569/4746644 イスラエル・エルサレム(Jerusalem)で、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相(右)と
握手する米国のジョージ・ミッチェル(George Mitchell)中東和平担当特使(左、2009年10月11日撮影)。(c)AFP/GPO/AMOS BEN GERSHOM
【10月11日 AFP】7日から中東を訪問している米国のジョージ・ミッチェル(George Mitchell)
中東和平担当特使は11日、エルサレム(Jerusalem)に戻りイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ
(Benjamin Netanyahu)首相と再び会談した。
ミッシェル特使は9日に強硬派のネタニヤフ首相、パレスチナ自治区のマフムード・アッバス
(Mahmud Abbas)議長と個別に会談。10日夜にはカイロ(Cairo)でオマル・スレイマン(Omar Suleiman)
総合情報庁長官と、11日にはアハメド・アリ・アブルゲイト(Ahmed Abul Gheit)外相と相次いで会談した。
ミッチェル特使はイスラエルとパレスチナの双方に対し、前年12月のイスラエルによるガザ(Gaza)地区
進攻で中断した和平交渉の再開をはたらきかけている。
中東入りする前にミッチェル氏は、米国は和平交渉の早期再開を目指していると発言したが、
イスラエル側が米国の中東和平構想を非現実的とはねつけ、ヨルダン川西岸地区(West Bank)への
ユダヤ人入植問題についても妥協する姿勢をみせていないため、交渉再開の可能性は低いとみられる。(c)AFP/Marius Schattner
早稲田ジャーナリズム大賞 土井敏郎氏ら受賞
2009.10.12 07:58
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/091012/acd0910120801001-n1.htm 社会に貢献したジャーナリストの活動に贈られる「第9回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」が発表された。
公共奉仕部門は、(1)イスラエル兵士の苦悩を描いた土井敏郎氏の長編ドキュメンタリー映画
「沈黙を破る」(2)在日米軍の問題に鋭く切り込んだ斉藤光政氏の「在日米軍基地の意味を問う」の
一連の記事と、記事を一本化した書籍「在日米軍最前線〜軍事列島日本〜」−の2作品が受賞した。
文化貢献部門は、リハビリテーションを題材とした大西成明氏のフォトドキュメント「ロマンティック・リハビリテーション」
が選ばれた。草の根民主主義部門は該当なし。贈呈式は11月6日、東京・新宿区のリーガロイヤルホテル東京で開かれる。
2009.10.12 Web posted at: 11:44 JST Updated - CNN
ワールド
ガザ侵攻報告書めぐる決議案、「支持不足」とアッバス議長
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200910120004.html パレスチナ自治政府のアッバス議長
(CNN) イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザの侵攻を「戦争犯罪に相当する行為」と
厳しく批判した国連人権理事会の報告書について、パレスチナ自治政府のアッバス議長は
11日、報告書を支持する決議案の採決を先送りさせた決定の正当性を主張した。
報告書は同理事会の調査団を率いた南アフリカのリチャード・ゴールドストーン判事が
作成したもので、イスラエルを特に厳しく批判している。アッバス議長は決議案への支持を
土壇場で撤回し、パレスチナ域内の強い反発を招いた。
(続く)
>>74 より
しかし議長は、決議案が「必要数の意見」を集めておらず、広範な支持を得ていないと発言。
「支持を集められないと判断したので、近く開かれる同理事会の会合での採決延期を要請した」
と語り、同理事会の各種グループの合意に基いて延期が決定されたと強調した。
報告書が先月発表されて以来、イスラエルの国連大使は内容が偏向していると主張。
また、報告書はパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの
武装勢力にも言及しているものの、ハマスはアッバス議長が採決を延期させたことで
パレスチナ人を裏切ったとの見方にある。ハマスの政治部門指導者ハレド・メシャル氏は
シリアの首都ダマスカス市内で、「われわれは忠実かつ真のパレスチナ解放機構(PLO)代表者を
求めている」とコメントし、アッバス議長を批判した。
アッバス議長は、「ハマスは発表前に報告書を拒否し、発表後にも受け入れない姿勢を示した。
和平合意の署名延期を図るのがハマスの活動目的であることは承知している」と述べた。
2009.10.12 Web posted at: 15:34 JST Updated - CNN
ワールド
NATOの軍事演習、トルコの反対でイスラエル排除
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200910120010.html (CNN) トルコのダブトグル外相は11日、CNNの単独取材で、北大西洋条約機構(NATO)が
予定している軍事演習にイスラエルが参加することを拒否したと語った。イスラエル軍による
約1年前のパレスチナ自治区ガザ侵攻を受けた対応という。
演習はトルコ政府がイスラエルを参加国から排除することを決めた結果、事実上中止された。
ただし駐トルコ米大使館は、演習が「延期」されたとの見解を示している。
ダブトグル外相は「われわれはガザ情勢が改善し、(中東和平)外交が再開されることを
望んでいる。そうなればトルコとイスラエルの関係にも新たな状況が生まれるだろう。
ただし現状では、われわれはイスラエルの措置を批判する」と語った。
トルコ外務省はこれに先立ち、政治ではなく「技術的問題」で軍事演習が遅れたとの声明を発表した。
シマウマにされたロバの悲しい秘話、パレスチナ自治区ガザ
* 2009年10月12日 18:00 発信地:ガザ市/パレスチナ自治区
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2651703/4730182 パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)郊外のマラーランド動物園(Marahland Zoo)で、
シマウマ風に白と黒のしま模様に染められたロバ(2009年10月3日撮影)。(c)AFP/MARCO LONGARI
【10月12日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)のマラーランド動物園
(Marahland Zoo、Happy Land Zoo)で、ロバを白黒のしま模様に塗った「シマウマ」が、
イスラエルによる封鎖下の生活のシンボルとして、また地元の数少ない娯楽として、話題を呼んでいる。
ロバは、ビニールテープとフランス製の髪染めを使い、2日かけて「改造」された。「本物の
シマウマはわれわれには手がでないからね」と動物園を経営するマフムードさん。
■イスラエルの封鎖で動物が高価に
ガザ地区では、2007年にイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が実権を掌握して以降、
イスラエルによる封鎖が続いており、人道支援物資以外の物流が途絶えたままだ。封鎖に対抗すべく、
エジプトとの国境に密輸用のトンネルがいくつも掘られ、武器だけでなく車やガソリン、
子どもたちのおもちゃなど、さまざまな品物が運び込まれている。
だが、頻繁に行われるイスラエル軍のトンネル空爆をかいくぐって運ばれる密輸品は、とても高価だ。
マラーランド動物園でも、トンネルを通じて赤ちゃんライオン1頭、ダチョウのひな2羽を入手した。
だが、高価なシマウマは入手できず、マフムードさんは苦肉の策として、ガザ地区の路上でなら
どこでも見かけ、値段もシマウマの40分の1で済むロバを代用にすることを思いついたという。
(続く)
>>77 より
■餌も薬も足りず、経営もピンチに
ガザ地区には150万人が密集して暮らすが、封鎖下の生活で娯楽は少なく、ガザ市(Gaza City)
郊外にあるマラーランド動物園は、数少ない人気スポットの1つだ。
といっても、現在、同動物園で見られる動物はライオン1頭、ラクダ1頭、ダチョウ2羽と鳥類数羽だけだ。
また、十分な餌を与えられないため、動物たちは病気がちだが、封鎖のせいで薬は手に入らないという。おりも狭く、汚れている。
「動物愛護団体がここにいたら我々全員逮捕されてしまうだろう。わたしも心を痛めている。でも、
できる限りのことをしているんだ」(マフムードさん)
以前はヒョウやサルもいたが、今年初めにイスラエルがガザに軍事進攻した際、飢えで死んで
しまった。イスラエル軍の戦車が動物園の入口をふさぎ、3週間にわたって職員が中に入れなかった
ためだ。「救急車を呼んでみたが、人間でさえ助けられないんだと言われてしまった」
さらに同園を悲劇が襲う。マラーランド動物園は、貧しいガザ市民も楽しめるよう子どもの
入園料を25円程度に抑えてきたが、自費を投じて経営してきたマフムードさんがついに
破産してしまったのだ。このため、同園は近々、売りに出される予定だという。(c)AFP/Djallal Malti
2009.10.13 Web posted at: 10:18 JST Updated - CNN
ワールド
イスラエル首相、国連人権理事会の報告書を非難
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200910130003.html 議会で演説するネタニヤフ首相=12日
(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は12日、同国軍によるパレスチナ自治区ガザの
侵攻を「戦争犯罪に相当する行為」と厳しく批判した国連人権理事会の報告書を非難した。
ネタニヤフ首相は議会開会演説で「イスラエル軍の司令官や兵士らが、国民を忌まわしい
敵から守った後で戦犯扱いされることには同意しかねる」と述べた。首相はさらに、
イスラエル政府と国民が報告書の「馬鹿げた主張」を全面的に拒否すると明言した。
ペレス大統領も議員らに向けて、報告書が「偏向」しており、イスラエルの命運を
左右するものではないと発言。同理事会の調査団による26件の指摘がテロ対策と
無関係だと述べ、報告書が認めているパレスチナ側の「強力な抵抗権」が、イスラエルの
民間人に対する攻撃権なのかと疑問を投げかけた。
報告書はイスラエル軍と併せて、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織
ハマスの武装勢力も批判している。パレスチナ自治政府のアッバス議長は11日、
報告書を支持する決議案の採決を先送りさせた決定の正当性を主張した。
オバマ大統領にノーベル平和賞、求められる人権保護にむけた行動
迫害される人権活動家の支援とグアンタナモ収容所の閉鎖を
October 9, 2009
http://www.hrw.org/ja/news/2009/10/09-1 (ニューヨーク) - 2009年のノーベル平和賞はバラク・オバマ米大統領に授与される。
このことを受けて、オバマ大統領はこれまでに述べてきた諸原則を国内外の人権政策に
実際に適用すべきだ。ヒューマン・ライツ・ウォッチは本日このように述べた。
(中略)
オバマ政権はコンゴ、ケニヤとスーダンについては、各国に対する国際的な法の正義の
諸原則(国際刑事犯罪を犯した指導者たちの国内的又は国際的な法の裁きの原則)の
適用を強く支持した。一方で、国連のゴールドストーン報告がイスラエルとハマスによる
戦争犯罪容疑事件の調査を強く求めていることに対しては、異なる対応を見せた。
ヒューマン・ライツ・ウォッチはオバマ氏に対し、当事者が米国の同盟国であるかによって
対応を変えないで、すべての当事者に対して国際的な法の正義の諸原則を適用するよう強く求めた。
「法の正義は恒久的な平和の実現に不可欠な要素だ。なぜなら重大犯罪の責任者を
不処罰のまま放置することは、更なる暴力を生むからだ」とロスは述べた。「オバマ大統領は、
世界のいずこの地であろうと残虐行為の被害をうけた人びとすべてのために、法の正義が
実現されるよう自らのリーダーシップを用いるべきだ。」
更新2009年10月13日 12:29米国東部時間
ガザ報告めぐり特別会合へ 15日に国連人権理
http://www.usfl.com/Daily/News/09/10/1013_017.asp?id=74054 国連人権理事会は13日、「パレスチナ自治区の人権状況」に関する特別会合を15日に開くことを決めた。
パレスチナ情勢をめぐっては、人権理の通常会期末の2日、イスラエル軍のガザ地区
攻撃を「戦争犯罪に当たる」と指摘した調査団報告書を支持する決議案を採択するか否かで
欧米諸国とイスラム諸国が対立。人権理は来年3月の次期通常会期に採択を先送りする異例の決定をしたばかり。
しかしこの決定への対応をめぐり、パレスチナ自治政府内でアッバス議長への批判が
強まるなど波紋が広がっており、特別会合であらためて決議案採択を求める声が強まる可能性がある。(共同)
紛争、災害…訴える写真
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20091014-OYT8T00057.htm パレスチナ自治区ガザで、空爆による犠牲者の葬儀で悲しむ人たち(展示作品から)
中国・四川大地震で、崩れたがれきの上で泣き叫ぶ女性(展示作品から)
世界各国の紛争や災害現場、貧困、環境問題などを伝えるフォトジャーナリズム写真展
「地球の上に生きる」が、堺市教育文化センターで開かれている。日本のフォトジャーナリズム誌
主催の「DAYS国際フォトジャーナリズム大賞」(読売新聞社など後援)で各国から寄せられた
2008年、09年の受賞作40点が並ぶ。16日まで。入場無料。
堺市主催、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)協力。07年9月、ミャンマーの
反政府デモを取材中に射殺された映像ジャーナリスト・長井健司さんの最期の姿や、
イスラエル軍のミサイルから逃げるパレスチナ難民、犠牲者の葬儀で悲しむ人たちなどの
写真が並び、現地の悲劇や緊張を伝える。
このほか、中国・四川大地震で崩れたがれきの上で泣き叫ぶ女性や、グリーンランドの氷河が
解ける様子は、災害の猛威や深刻な環境問題を問いかける。また、インドやアフリカの
スラムの子どもを撮った作品は、貧困の実情を訴えている。
問い合わせは、市立平和と人権資料館(072・270・8150)へ。
(2009年10月14日 読売新聞)
爆撃が吹き飛ばした5億ドル ガザ住民、投資のトンネル破壊され大損
2009/10/14
http://www.business-i.jp/news/flash-page/news/200910140097a.nwc イスラエルのパレスチナ自治区ガザでは、投資のチャンスは貴重だ。ナビラ・ガビンさん(43)は
2008年、エジプトからガザに密輸品を運ぶために掘られた地下トンネル網を投資の好機ととらえ、
自家用車と宝石類を質に入れて1万2000ドル(約108万円)を同トンネルの運営に投じた。
イスラエルが陸路の物資運搬を封鎖する中、約4000人のガザ地区住民は仲介業者と
地下トンネル運営者に資金を提供した。ガビンさんはその一人だった。最初の月に8000ドルを、
そして翌月には娘からの4000ドルをトンネルに投資した。しかし、12月27日〜1月18日にかけて
イスラエル軍機がトンネルを爆撃、住民らが投資していた地下トンネルを破壊した。トンネルが
壊されるまでにガビンさんが得た投資収益は、合計2000ドルだった。
(続く)
>>84 より
5億ドル相当を失った投資家らは現在、ガザ地区を実効支配しているイスラム原理主義組織
ハマスから資金を取り戻したいと考えている。ハマスのザザ経済相は、地下トンネル投資で
約200人が資産を差し押さえられたが、そのほとんどが債務免除となったことを明らかにしている。
ハマスはトンネル運営最大手のイハブ・アルカルドから回収した資金をもとに、投資1ドルにつき
16.5セント(16.5%)と、一部を返金する案を提示している。
その数800〜1000といわれる地下トンネル問題で、ガザ地区でのハマスの支持率は
著しく低下。140万人もがひしめき合う同居留地を支える、米西部開拓時代のような地下経済の
状態がクローズアップされた。
ガザ市の経済研究所パル・シンクのダイレクター、オマール・シャバン氏は「この地域と
米経済を比べて、われわれが地下トンネルにどれほど依存してきたかをみれば、
650億ドルもの被害を出した米ナスダック・ストック・マーケット(現ナスダックOMXグループ)
元会長のマドフ被告が起こした巨額詐欺事件よりここで起こった騒動の方がよほど質が悪いことは確かだ」と語った。
ハマスの政治指導者でガザ地区におけるパレスチナ自治政府の首相、イスマイル・ハニヤ氏は、
トンネルの投資家らが被った損失について公の場での発言はしていない。
(続く)
>>85 より
パレスチナ自治政府の元計画庁長官、サミール・アブダッラー氏は「(取引の)透明性や
公的な記録は皆無で、取り締まる当局もいない上、市民がトンネルに費やしたすべての
カネがどうなったかを追跡調査する方法は何もない。密輸業者はハマスにとって重要な資金源だ」と指摘した。
トンネル所有者に対する建設許可を出すのはハマスだ。運営業者4社が匿名で明らかに
したところによると、各社はトンネル採掘権としてハマスに1万1000シェケル(約26万6000円)を支払ったという。
目の不自由な夫と5人の子供を抱えるガビンさんは、投資を奨励したハマスを非難する。
「イマーム(イスラム教の導師)は私たちに、この神聖なビジネスに参加して後悔することは
ないだろうと言ったのよ。ガザ地区全土のモスクで、イマームによる投資推奨が行われたわ」と語った。
パル・シンクのシャバン氏は「数千もの家族がカネを失い、彼らがその責任はハマスにあると
みれば、いらだちを感じても致し方ない」と述べ、公的な取引記録はないものの、業者との
事業者間契約と友人や親戚(しんせき)を介した非事業者間契約でカネを失った投資家らの
損失額を「経験に基づいて」3〜5億ドルと見積もった。
(ブルームバーグ Jonathan Ferziger)
2009.10.14 Web posted at: 11:43 JST Updated - CNN
USA
米軍関係者、トルコの軍事演習延期は「政治的決定」と
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200910140004.html ワシントン(CNN) トルコが12─23日に行われる予定だった北大西洋条約機構(NATO)の
軍事演習を延期したことについて、米軍関係者は13日、イスラエルの排除を図った政治的決定だとの見解を表明した。
トルコはイスラエル軍による約1年前のパレスチナ自治区ガザ侵攻を理由に、イスラエルの
軍事演習参加を拒否した。米軍関係者は匿名を条件にCNNに対して、米当局が演習延期を
受け入れる一方、トルコのイスラエル排除には不快感を示していると語った。
米国務省のクローリー報道官はこの日、トルコの発表について「土壇場で軍事演習から
参加国が排除されるのは不適切」とコメントしている。
「石油じゃない、水がほしいんだ」 (1/4ページ)
2009.10.14 15:38
このニュースのトピックス:テロ
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/091014/mds0910141540004-n1.htm 世界的に水不足の危機がじわじわ広がっているという。「水はただ」と思っている
日本人にとっては重大さが認識しにくい状況だろうか。しかし、渇水は食糧危機に結びつき、
紛争の火種となりかねない。新たな脅威にどう向き合うのか、国際社会の喫緊の課題に浮上しつつあるようだ。
■シーン1
「掘っても掘っても石油が出てくる。肝心の水が出てこない」。こんな冗談のような話が、
深刻な問題として浮上しつつある。「石油の次は水」とまでいわれているそうだ。水は貴重な
「資源」として、その確保に各国が火花を散らす。
中東のイスラエルとヨルダン、パレスチナ自治区をめぐる水の問題も、この地域の関係を
複雑化している。国連開発計画(UNDP)がまとめた報告書によれば、ヨルダン川西側の
占領地に入植したイスラエル人と比べ、パレスチナ人が1年間に使う水の量は約9分の1に
過ぎないのだという。地下水に頼るパレスチナ人に対し、イスラエル人はヨルダン川の水を
独占していることが、和平問題にも影を落としているのだ。
(続く)
>>88 より
水をめぐって紛争に発展しかねない地域はいくつもある。インダス川上流域をめぐる
インドとパキスタンの問題はEXでも取り上げた。チグリス・ユーフラテス川流域のトルコと
シリアもこじれている。農林水産省は2007年にまとめたリポートで、水の獲得をめぐる
紛争が多発する危険性に言及している。
UNDPは報告書で、世界各地で勃発(ぼっぱつ)している国家間の「水紛争」のうち、
大半が中東地域で起きていると指摘。このほか、近い将来に水不足が深刻化すると
懸念する国は多い。AFP通信によれば、メキシコは首都圏の水甕(みずがめ)の貯水率が
歴史的な低水準となり、過去最悪の水不足に見舞われているという。水道当局は、
水不足による損失を150億ペソ(約1092億円)と試算したという。
地球温暖化による気温の上昇とともに、水不足も世界の食糧生産に深刻なダメージを
与える。AFP通信は「食糧生産の限界が国家を破綻(はたん)させ、難民や病気、武器、
テロリズムを拡散しかねない。迅速な取り組みが必要だ」との専門家の警告を紹介している。
(続く)
>>89 より
■シーン2 渇水が衝突と食糧不足を生む
水不足が暴動に発展するケースもある。アラビア半島南部のイエメンで8月、水を求めて
デモが起き、死者までだした。オイルマネーで潤うペルシャ湾岸諸国と異なり、イエメンは
アラブ最貧国といわれる。貧困に加え反政府勢力の動きも活発化しており、政情は混迷を深めている。
イエメン南部アデンでは8月、水を求める市民らの抗議デモがあり、警官隊との衝突で
1人が死亡、3人が負傷した。一方、北部ではイスラム教シーア派の民兵組織と政府軍の
戦闘が続く。ロイター通信によれば、渇水が衝突の背景にあるとされており、さらなる攻防の激化が懸念されているという。
イエメンの首都サヌアでは8月下旬、地下水が極度に減少し、当局が管理する井戸の
およそ半分が使用禁止となった。水道を使えるのが9日に1日という地区もあるのが実情だ。
(続く)
>>90 より
世界自然保護基金(WWF)のリポートによれば、世界の淡水の70%が潅漑(かんがい)で
消費されているという。潅漑の井戸は、降雨による補充を上回るスピードで、地下水源から水をくみ上げているのだそうだ。
イエメンはその代表格で、1970年代から潅漑農業を拡大し、地下水を大量に使ってきた。
イエメンは国土のほぼ全域で地下水位が年に2メートル低下したとして、世界銀行が「持続可能な
レベル以上の地下水が使われている」と警告したこともある。もとより山岳地帯が多く、サヌアは
標高約2000メートルに位置している。ペルシャ湾岸諸国で行われている海水を淡水化する
装置の導入も、経済的に実現は困難な状況のようだ。
イエメンの例を見るまでもなく、水の大半が潅漑用水として使われるのなら、水不足は
食糧不足に直結する問題ということになる。日本は食糧の半分以上を輸入に頼る。現状で
水に困っていない日本人が、食糧問題を通じて世界の水不足の深刻さに気付く−、
そんな日がこないともかぎらない。(文:飯村文紀/SANKEI EXPRESS)
労働新聞 イスラエルの朝鮮「脅威」説を非難
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j1014-00002.htm 労働新聞6日付論評は、最近、イスラエルが朝鮮の自衛的な核実験とミサイル発射に対して
「脅威」説を唱え、朝鮮がイランの「核開発」を支援しているかのような世論を流布させている
ことについて、「あまりにも幼稚で相手にする必要を感じない」と非難した。
論評は、核兵器のない平和な世界で暮らそうというのは、朝鮮の始終一貫した願いであると
主張。イスラエルが南朝鮮に最先端軍事装備を引き続き提供していることや、現在、国際的に
米国の保護、黙認の下に推進されてきたイスラエルの核保有が深刻な問題となっており、
国際原子力機関(IAEA)総会でイスラエルの「核能力」に憂慮を表す決議が採択された事実などに言及した。
論評は、イスラエルが朝鮮の「脅威」説を唱えているのは、ユダヤ人「入植地」の建設を
中止してイスラエルの核計画を公開することを求める国際世論をしずめ、中東地域で核兵器を
独占して膨張主義の野望を実現しようとする浅知恵にすぎないと批判した。
そのうえで、朝鮮は中東非核化のためのアラブ諸国の正当な立場を変わりなく支持し、
イスラエルの反平和的な領土膨張政策に反対すると主張した。
[朝鮮新報 2009.10.14]
93 :
ラエルサイエンス :2009/10/18(日) 14:55:13 ID:ct+sqBjA
シンポジウム:ガザで支援のNGO、パレスチナ人スタッフ来日 あす京大で /京都
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20091014ddlk26040551000c.html ◇イスラエル軍、1400人以上殺害
昨年からイスラエル軍の攻撃にさらされたパレスチナ自治区ガザで、医療や子供の支援に
携わるNGOのパレスチナ人スタッフ3人を招いたシンポジウムが15日午後6時半〜9時半、
左京区の京都大吉田南キャンパス人間・環境学研究科棟地下講義室で開かれる。
3人は幼稚園で牛乳やビスケットを提供する「アメリカ近東難民支援会」のミルクプロジェクト
責任者、モナ・アブラマダンさん▽栄養失調児が通う栄養センターを運営する「人間の大地」
代表のイテダル・ハティーブさん▽「パレスチナ医療救援協会」の緊急対応責任者で医師のムハンマド・スカフィさん。
ガザは昨年末から3週間、激しい攻撃を受け子供を含む1400人以上が殺害された。
日本国際ボランティアセンターが日本に招へいし、京都大大学院人間・環境学研究科
(岡真理研究室)と主催。午後6時開場で資料代500円。問い合わせは岡研究室(080・3848・7271)。【太田裕之】
毎日新聞 2009年10月14日 地方版
ヒズボラ、レバノン南部に武器隠匿か
イスラエル、国連決議違反と非難
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091014-193553.html 【カイロ鈴木眞吉】12日にレバノンの南部都市ティールのイラン系イスラム教シーア派
過激民兵組織ヒズボラのメンバー宅のガレージで発生した爆発事件について、レバノン軍と
国連平和維持部隊は13日、調査を開始した。AFP通信が同日、報じた。
ヒズボラ側が、爆発により1人が負傷したとしているのに対し、複数の報道機関は5人が
死亡したとしている。
当初、爆発物は、イスラエル軍が2006年、レバノン南部のヒズボラ支配地域に侵攻した際に
使用したものではないかとされたが、その後のヒズボラ所有のロケット弾が事故により爆発した
との見方が強まっている。
一方、イスラエル軍は13日、ロケット弾を封印したり、覆い隠す作業をするヒズボラメンバーの
姿を撮影した爆発現場付近の写真を公開した。
イスラエル側は、ヒズボラ所有の爆発物が爆発したとみており、今回の事件は、ヒズボラが、
国連決議に違反し、南部地域に武器を大量に隠し持っていることを示しているとして、ヒズボラ、
レバノン政府を非難している。
2009/10/14 19:35
中国、ガザの人道情勢に強い関心を示す
2009-10-15 11:12:40
http://japanese.cri.cn/881/2009/10/15/1s148639.htm 中国の張業遂国連駐在大使は14日、中東問題に関する国連安全保障理事会公開協議で
発言し、「中国はガザの人道情勢の持続的な悪化に強い関心を持っている」と述べました。
張業遂大使は「安保理が第1860号決議を可決し、既に9ヶ月ほど経ったが、この決議は
今なお全面的かつ効果的に実施されていない。被占領パレスチナ地域、特にガザ地区の
人道情勢は依然として深刻であり、ガザの再建プロジェクトもなかなか進まず、地元住民の
生活は絶えず悪化している」とした上で、「中国は安保理がパレスチナ問題を重要視し、
問題の解決を積極的に推進していくことを望む」と述べました。
去年12月末と今年1月の始め、イスラエルとパレスチナがガザ地区で大規模な武力衝突を
起こしました。これを受けて国連安保理は1月8日に第1860号決議を可決し、パレスチナと
イスラエルに恒久的な停戦を実現するよう呼びかけました。(翻訳:huangjing)
国連人権理事会:ガザ攻撃、報告書協議入り 「早期採択」、パレスチナが転換
http://mainichi.jp/select/world/news/20091016ddm007030086000c.html 【エルサレム前田英司】国連人権理事会(本部・ジュネーブ)は15日、パレスチナ情勢に
関する特別会合を開き、昨年末から今年初めのイスラエル軍のガザ地区攻撃を巡る
国連報告書について協議に入った。人権理はパレスチナ自治政府の「同意」の下、報告書支持の
決議案採択を来年3月まで延期したが、その後、厳しい内部批判にさらされた自治政府が
「早期採択」へ翻意したため、緊急の協議を要請していた。
人権理は当初、今月2日に決議案を採択する予定だった。しかし、今期から理事国になった
米国は強く抵抗、パレスチナ側を説得して来年3月の次回会期に先送りした。報告書は
イスラエル軍、パレスチナ武装勢力の双方を「戦争犯罪」と糾弾したが、米国はイスラエル寄りの
立場から「バランスを欠く」などと指摘している。
パレスチナ内部では採択延期後、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスだけで
なく、アッバス議長の出身母体ファタハからも、「イスラエル追及を自制した」との非難が噴出。
自治政府は議長側近が「(延期に同意したのは)間違いだった」と釈明する事態に追い込まれていた。
特別会合は16日も続く見通し。
国連人権理事会、ガザ紛争報告書の協議開始 イスラエルは反発
* 2009年10月16日 09:38 発信地:ジュネーブ/スイス
http://www.afpbb.com/article/politics/2653220/4763848 スイス・ジュネーブ(Geneva)の国連(UN)欧州本部で開かれた国連人権理事会(UN Human Rights Council)の
特別会合で演説するAharon Leshno Yaarイスラエル国連大使(2009年10月15日撮影)。(c)AFP/Jean Pierre Clatot
【10月16日 AFP】国連人権理事会(UN Human Rights Council)は15日、パレスチナ自治区と
東エルサレムにおける人権問題に関する特別会合を開き、前年末から今年1月にかけて起きた
ガザ(Gaza)紛争をめぐる国連報告書についての協議を開始した。
会合では、元国連戦争犯罪検察官リチャード・ゴールドストーン(Richard Goldstone)氏
率いる調査チームが作成した国連報告書の承認について協議が行われる。
報告書は、イスラエルとガザ地区を実行支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の
双方が戦争犯罪と人道に対する罪を犯した可能性があると指摘している。
(続く)
>>99 より
ガザ地区からロケット弾が発射されたことにイスラエルが応戦したことで始まった22日間に
わたるガザ紛争では、パレスチナ人1400人とイスラエル人13人が死亡した。
イスラエルは、この報告書を承認する決議案を採択すると「テロに見返りを与える」ことに
なり、ハマスがイスラエルに対して行ったような攻撃が世界各地で起こりかねないと主張した。
報告書は、イスラエルとハマスが6か月以内に信用に足る調査を行わなかった場合には、
報告書の結論をオランダ・ハーグ(The Hague)の国際刑事裁判所(International Criminal Court、ICC)
に委ねることや、国連安全保障理事会(UN Security Council)に対し、イスラエルの調査を
監視・報告するための専門家チームを立ち上げることを提案している。
人権理事会の決議案では、報告書で言及された提案についても承認し、国連機関を
含むすべての関連機関に提案の実行を要請する方向で協議が進んでいる。特別会合は
16日も引き続き行われる。(c)AFP
米、初めて共同提案国に=日本提出の核廃絶決議案−国連総会委
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200910/2009101600175 【ニューヨーク時事】日本など41カ国は15日、核廃絶に向けた取り組みを求めた
決議案を国連総会第1委員会(軍縮)に提出した。日本が主導する核廃絶決議案が
出されるのは16年連続だが、オバマ政権発足で核軍縮にかじを切った米国が
今回初めて共同提案に加わった。日本外交筋によると、核保有国が共同提案国に名を連ねるのも初めて。
決議案は、9月にオバマ大統領の主宰で開かれ、「核なき世界」実現の決意を
打ち出した国連安保理首脳会合を歓迎。核軍縮に向けた機運の高まりをとらえ、
ジュネーブ軍縮会議での実質的な交渉の開始を要請、核拡散防止条約(NPT)の
非締約国に対し早期署名・批准を求めた。
日本の核廃絶決議は包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効の主張も盛り込んで
おり、CTBTの「死文化」を宣言したブッシュ前米政権はこれを主な理由に2001年以降、
反対を続けてきた。オバマ大統領はCTBT発効に向け努力する意向を表明しており、
日本の関係者の間では米国の決議案賛同に期待が高まっていた。
決議案は月内にも委員会で採決される見通し。今後は昨年反対、棄権したインドや
中国、イスラエルなどをいかに賛成に転じさせるかが焦点になる。昨年の委員会採決では
賛成163、反対4、棄権6だった。(2009/10/16-09:59)
ユニセフ親善大使の女優ミア・ファローさん、パレスチナとイスラエルを視察訪問
* 2009年10月16日 15:57 発信地:スデロト/イスラエル
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2653353/4763731 イスラエル・スデロト(Sderot)で会見を開いた、ユニセフ(UNICEF)親善大使を務める米女優ミア・ファロー
(Mia Farrow)さん(2009年10月15日撮影)。(c)AFP/DAVID BUIMOVITCH
【10月16日 AFP】ユニセフ(UNICEF)親善大使を務める米女優ミア・ファロー(Mia Farrow)さんが
パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を視察で訪れ、滞在日の最終日である2日目に同地で記者会見を開いた。
前日にガザ地区を訪れたファローさんは、「子どもたちはトラウマを抱え将来に不安を抱いている。
教師の話では、子どもたちは騒音がすると空を見つめ泣き出してしまうそうだ」と話し、戦争で疲弊した
同地域の子どもたちにも、より良い生活を送る資格があるはずだと訴えた。
その後ファローさんは、ガザ地区と境界を接するイスラエル南部スデロト(Sderot)も訪れ、パレスチナからの
ロケット攻撃の標的となっている子どもたちと話しをした。「子どもたちは二度とロケット音を聞きたくない、
恐怖で目覚めたくないと祈っていた。それは全ての子どもにとって当然の権利だ」。同地で記者会見を
開いたファローさんは、このようにコメントした。
記者会見場の隣の警察署にこの地域に撃ち込まれたロケットが山積みとなっているのを見て、ファローさんは、
「神よ、どうか平和を与えてください」と語った。(c)AFP
「ガザへの攻撃は戦争犯罪」 国連人権理で決議採択
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009101601000651.html 【ジュネーブ共同】国連人権理事会は16日、パレスチナに関する特別会合を続開し、
昨年末から今年初めにかけてイスラエル軍が行ったガザへの攻撃を「戦争犯罪」とする
人権理調査団の報告書を強く支持する決議を、賛成25、反対6、棄権11の賛成多数で可決、採択した。
決議はパレスチナ自治政府の意向を受けてパキスタン、エジプトなどが共同提案。
報告書を「偏向し、欠陥がある」と問題視した米国や、原案通りの可決に難色を示した
欧州諸国が反発したが、パレスチナ寄りのイスラム、アフリカ諸国などが数の力で押し切った。
理事国は47カ国。英国、フランスなど5カ国は投票を見送った。日本は棄権に回った。
イスラエルの反発は必至で今後、中東和平プロセスへの悪影響を懸念する声も根強い。
決議はイスラエルを強く非難した上で、国連安全保障理事会に国際刑事裁判所(ICC)での
責任追及を含めた措置を取ることなどを含めた報告書の勧告を「承認」。潘基文事務総長に、
来年3月の人権理の次期通常会期で進ちょく状況を報告するよう要求した。
今回の決議で安保理が具体的な行動を取る見込みはほとんどないが、米国代表は採決に
先立ち決議に対する「失望感」を表明。特に決議がパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスの
責任に触れていないことに強い苦言を呈した。
2009/10/16 22:11 【共同通信】
米国連大使、イスラエル訪問へ
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091016-200655.html 【エルサレム森田陽子】ライス米国連大使は来週、イスラエルを訪問する。イスラエル紙
エルサレムポストが16日、報じた。報道によると同大使は、ペレス・イスラエル大統領が主宰する
「直面する明日」会議に参加するために訪問するもので、3日間滞在する。
この期間、同大使は、ネタニヤフ・イスラエル首相と会談するほか、パレスチナ自治区を
訪問してアッバス同自治政府議長とも会談する。
ペレス大統領は当初、同会議にオバマ米大統領を招待していたが、米大統領が多忙なことから、
ライス氏が代理で出席するもの。
イスラエルと米国との関係は、イスラエルによる入植地活動停止を巡る緊張関係があるのみ
ならず、ガザ紛争を巡る戦争責任問題での国連安保理決議問題を抱えており、ライス氏の訪問が、
それら諸問題に対しどのような成果をもたらすのか注目される。
2009/10/16 20:06
トルコ警察、アルカイダ系武装組織50人を逮捕
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091016-200734.html 【カイロ鈴木眞吉】トルコ警察は15日、同国内のNATO(北大西洋条約機構)や米国、
イスラエルの施設などを標的にしたテロを計画していたとして、国際テロ組織アルカイダとの
関連が疑われる「イスラム聖戦連合」の活動家など約50人を逮捕した。アラブ首長国連邦(UAE)の
衛星テレビ局アルアラビヤが同日、報じた。
報道によると、同警察は同国最大の商業都市イスタンブールをはじめ9県で早朝一斉に
逮捕した。イスタンブールで逮捕された6人は2003年同地で発生した4件の自爆テロに
関与した者達。アフガニスタンで軍事訓練を受けたメンバーもいる。
03年、アルカイダ系組織は、イスタンブールで、2棟のシナゴーグ(ユダヤ教会堂)や
英国領事館、英国銀行を標的にした車爆弾テロを実行、英国領事を含む63人が死亡、100人が負傷していた。
07年の爆弾事件では、シリア国籍を持つアルカイダ系指導者ら7人が監獄入りした。
2009/10/16 20:07
イスラエル非難の決議案採択…国連人権理事会
特集 中東
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091016-OYT1T00990.htm 【ジュネーブ=平本秀樹】国連人権理事会(47か国)は16日、ガザ紛争を巡る特別会合で、
イスラエル軍の「戦争犯罪」を指摘した調査報告書を支持し、イスラエルを非難する決議案を賛成多数で採択した。
報告書は、国連安全保障理事会とイスラエルにそれぞれ適切な調査を要請する一方、
イスラエルが6か月以内に公正な調査結果をまとめなければ、安保理が国際刑事裁判所(ICC)に
付託するよう求めている。今後、安保理の対応が今後の焦点となる。
特別会合では、イスラエルが報告書の内容や決議の動きに激しく反発し、米国も「報告書は
間違っている」などと批判した。欧州からも「イスラエルの調査状況を見たうえで判断すべきだ」と
早急な採決に疑問を呈する意見が相次いだが、決議案を提出した中東・アフリカ、非同盟諸国などに
押し切られ、賛成25、反対6、棄権11で採択された。
(2009年10月16日20時53分 読売新聞)
文中の落丁を、引用者の責任で修正。
エジプト、パレスチナ和解文書のサイン延期
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091016-211734.html 【カイロ鈴木眞吉】エジプト政府は16日、仲介していたアッバス・パレスチナ自治政府議長
率いるファタハとガザ地区を実効支配するイスラム根本主義過激派組織ハマスの和解文書に
署名する期日を延期した。AFP通信が同日、エジプト政府関係者の話として報じた。
当初、25日か26日に署名する予定だったものの、ハマス側が、アッバス議長が、イスラエル軍に
よるガザ攻撃に関する国連報告書を支持する国連での決議案採択の延期に同意したことに反発、
議長を「裏切り者」呼ばわりするなどして、サイン延期を要請していた。いつまで延期されたのかは不明。
和解文書では、自治政府議長選挙と評議会議員(国会議員に相当)選挙実施準備や、
パレスチナ自治政府がガザ地区をも主管すること、選挙ではアラブ委員会が監視することなどで合意している。
自治政府治安機関が、ガザ地区とシナイ半島間の境界線の警備にあたることでも合意されているという。
2009/10/16 21:17
対イスラエル非難決議を採択 国連人権理事会
2009年10月17日2時34分
http://www.asahi.com/international/update/1017/TKY200910160532.html 【パリ=飯竹恒一、エルサレム=井上道夫】昨年末から約3週間続いたイスラエル軍による
パレスチナ自治区ガザ攻撃をめぐり、国連人権理事会(ジュネーブ)は16日、イスラエルを非難する
決議を賛成多数で採択した。
決議は、イスラエルに公正な独自調査に応じるよう求めた人権理調査団の報告書を支持するとした。
報告書にはガザの武装勢力批判も入っていたが、決議は報告書への言及とは別に「イスラエルは
非協力的」と名指しし、非難の度合いを鮮明にした。
当初は今月2日に採決予定だったが、パレスチナ代表団が「十分な支持がない」と採決延期を求め、
来年3月に先送りがいったん決まった。しかし、住民から抗議を受けた自治政府が一転、早期に再開するよう人権理に要請していた。
採決は賛成25、反対6、棄権11。5カ国は不参加だった。オバマ政権発足後の今年6月に理事国に
初就任した米国は反対した。「中東和平交渉に支障をきたす」とパレスチナ側に働きかけたが、
途上国を中心としたイスラエル批判での結束につながり、狙いははずれた。
非理事国のイスラエルはガザ攻撃を「正当防衛」と主張し、決議案を採択しないよう求めていた。
AFP通信によると、イシャイ内相兼副首相は16日、「外交的茶番だ」と批判した。
ガザ攻撃報告書を支持する決議採択
http://news.tbs.co.jp/20091017/newseye/tbs_newseye4260521.html 国連人権理事会は16日、昨年末から行われたイスラエルによるパレスチナのガザ攻撃に
ついて、戦争犯罪があったとする国連の報告書を支持する決議を採択しました。
16日、スイスのジュネーブで開かれた国連人権理事会は、昨年末から行われた
イスラエルによるガザ攻撃についての国連の報告書を支持する決議を採択しました。
47の理事国のうち25か国が賛成、11か国が棄権、アメリカなど6か国が反対しました。
決議の対象となった報告書は、ガザ攻撃においてイスラエルとハマスなど武装勢力の
双方に戦争犯罪があったことを指摘、両者が中立的な調査を行うよう、国連安保理から要請するべきだとしています。
さらに報告書は調査が行われない場合、国際刑事裁判所に付託すべきだと提言していますが、
報告書が国連安保理に持ち込まれた場合、アメリカは拒否権を発動するものと見られています。
ガザ攻撃は昨年末から今年1月にかけて行われ、パレスチナ側でおよそ1400人、
イスラエル側で13人が死亡したとされます。(17日05:08)
クローズアップ2009:核廃絶決議、共同提案 米、軍縮へアクセル
http://mainichi.jp/select/world/news/20091017ddm003030117000c.html <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>
◇国際世論、喚起狙う
日本が94年から毎年、国連総会に提出してきた核兵器廃絶を目指す決議案の共同提案国に
15日、米国が初めて名を連ねた。原爆投下国と被爆国が核廃絶に向け共同歩調をとる。先月の
安保理決議に続き「核兵器なき世界」を掲げ矢継ぎ早に政策転換を打ち出すオバマ政権には
国連でも驚きが広がっている。米国は決議をてこに来年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議成功を
目指す考えで、決議に反対してきたインドやイスラエル、態度を保留してきた中国などは新たな
対応を迫られることになる。【ニューヨーク小倉孝保】
(続く)
>>111 より
「思っているほど簡単ではない」。国連総会第1委員会(軍縮・安全保障)への
決議案提出期限を翌日に控えた14日。各国の支持取り付けに走り回る日本の
軍縮会議代表部には米国が賛成するかどうかさえ確信がなかった。米国が共同提案国に
なる可能性を聞かれた軍縮担当者は「あり得ない」と一笑に付した。ところが、
提案当日になって米国から突然、共同提案の打診があり「米国は変わった」と代表部は沸き立った。
鳩山由紀夫首相は16日、記者団に「(日米の)協力体制の中で共同提案は大変ありがたい。
オバマ米政権が核廃絶に向けて並々ならぬ決意を示したと評価する」と語った。
「オバマ米政権の核軍縮方針の固さは予想以上だ」。国連の軍縮関係部局や外交団には驚きが広がる。
それは、決議案の狙いが「あくまで核兵器保有国に核軍縮を促すこと」(日本外交筋)だからだ。
これまで英仏露は核保有国でありながら日本の決議案に賛成したが、「核不拡散のために
核軍縮が必要」(国連軍縮筋)との認識からで、「核軍縮」より一歩手前の「核不拡散」で
とどまっていた。米国にとっても核問題での優先課題は、イランの核開発問題やテロリストに
核関連物資が渡ることを防止する「核不拡散」だ。ただ、英仏露と違って、核兵器数で圧倒的に
優位な自国の立場を変えるような「核軍縮」には距離を置いてきた。核保有国の軍縮を求める
日本の決議案を米国が共同提案する直接の利点は少ないはずだった。
(続く)
>>112 より
それが変化したのは、「廃絶」を明示している決議案を共同提案する方が、オバマ大統領が
目指す「核兵器なき世界」実現に向けた機運を高めるには有利と考えたからだ。日本の決議案が
核軍縮関連決議案の中で最も反対国が少なく、内容も「バランスがとれ現実的」(国連筋)なことも決定を後押しした。
国連総会という公の場で自ら廃絶を積極的に唱えれば、核にすがりつく国々に説得力を持って
再考を迫ることもできる。米国は15日、国連総会第1委員会での声明で、核保有量を2012年までに
01年比で半減するブッシュ前政権の方針も確認。具体策も示して、共同提案に説得力を持たせた。
その中で「軍縮と不拡散は『どちらか一つ』という関係にはない。表裏一体だ」と強調。米国は
「不拡散」から「軍縮も」へと一気にかじを切った。
◇北朝鮮やイランに「圧力」
国連総会決議は安保理決議と違い強制力はないが、国連の全加盟国が投票するため、
国際社会の機運を盛り上げる効果はある。日本の核廃絶決議は昨年、国連加盟192カ国のうち
173カ国という圧倒的多数で可決された。今回、米国が共同提案国となったことで廃絶への
国際的世論を高める力はさらに強まる。反対・棄権に回る国は少なく、その核廃絶についての姿勢が厳しく問われる。
(続く)
>>113 より
昨年、反対したのは米国のほかにはインド、北朝鮮、イスラエルの3カ国、棄権は6カ国だ。
これら9カ国は決議で「踏み絵」を踏まされる。
イスラエルは過去に日本の決議案に賛成したこともあるうえ、昨年の反対理由は明確ではなく、
説得に応じる可能性もある。
ただ、インド、北朝鮮が賛成する可能性は極めて低い。決議案はNPTの重要性を強調しており
NPT未加盟のインドは賛成できない。また、決議案は名指しで北朝鮮の核実験に言及し、賛成はあり得ないのが実情だ。
一方、昨年棄権した6カ国(中国、イラン、パキスタン、ミャンマー、ブータン、キューバ)では、
中国の動向が焦点だ。中国が賛成に回れば、安保理常任理事国すべてが賛成する可能性が
高まり、他の反対・棄権国にとって強い圧力になる。「核の透明性を高める」ことを求める
日本にも中国の態度変更は歓迎すべきことだ。
米国は、核開発について重大な懸念を抱くイランに対し、決議も利用して圧力を強めるとみられる。
今後、核関連物資の国際的な管理態勢の構築を目指す「核安全保障サミット」が来年4月に
ワシントンで開かれ、5月にはニューヨークで5年ぶりにNPT再検討会議も開かれる。今回の
決議で反対・棄権国も態度を変えれば、オバマ大統領の唱える「核なき世界」の実現に向け、
さらなる一歩を進めることになる。
国連人権理事会:ガザ攻撃、「戦争犯罪」と決議 国連報告書を支持
http://mainichi.jp/select/world/news/20091017ddm003030126000c.html 【エルサレム前田英司】国連人権理事会(本部・ジュネーブ)は16日、昨年末から今年初めの
イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区攻撃を「戦争犯罪」と糾弾した国連報告書について、
支持する決議案を賛成多数で採択した。イスラエルや米国は報告書を「不均衡」と反発し、
採択阻止に動いたが、切り崩せなかった。
AP通信によると、決議案は47理事国による投票の結果、アラブ・アフリカ諸国などの賛成25、
米国などの反対6で採択された。日本を含む11カ国は棄権、英仏など5カ国は投票しなかった。
報告書はイスラエル軍、パレスチナ武装勢力の双方を「戦争犯罪」と糾弾。国連安全保障理事会が
公正な独自調査を求め、6カ月以内に結果が示されない場合には、国際刑事裁判所に
付託すべきだと提言した。人権理が採択した決議は、潘基文(バンギムン)・国連事務総長に「監視役」としての関与を求めた。
イスラエル紙ハーレツなどによると、同国のネタニヤフ首相やクリントン米国務長官は英国に
反対を働きかけたが、英側は「パレスチナ自治政府のアッバス議長に深刻な打撃を与える」
(ミリバンド英外相)との理由で反対に回らなかった。
米国は失望感を示しており、報告書が安保理に持ち込まれれば拒否権を発動するのは必至だ。
また、ガザ攻撃を「正当防衛」と主張するイスラエルは、報告書の指摘に「テロを正当化する内容だ」と
猛反発しており、中東和平交渉がさらに停滞する可能性もある。
ガザ紛争報告書支持の決議案採択、国連人権理事会
* 2009年10月17日 08:18 発信地:ジュネーブ/スイス
http://www.afpbb.com/article/politics/2653591/4768277 スイス・ジュネーブ(Geneva)の国連(UN)欧州本部で記者会見するガザ紛争に関する
国連報告書をとりまとめたリチャード・ゴールドストーン(Richard Goldstone)氏(2009年7月7日撮影、
資料写真)。(c)AFP/FABRICE COFFRINI/FILES
【10月17日 AFP】国連人権理事会(UN Human Rights Council、UNHRC)は16日、パレスチナ自治区と
東エルサレムにおける人権問題に関する特別会合を行い、前年末から今年1月にかけて起きたガザ(Gaza)
紛争をめぐり、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の双方が戦争犯罪を犯したとする
国連報告書を支持する決議案を採択した。
47理事国の投票の結果、賛成25、米国などの反対6で採択された。残りの16か国は棄権または不参加だった。
イスラエル側は決議案採択は「外交的茶番」で、中東和平に向けた取り組みを損なうものだと非難した。
一方、パレスチナ側は、今後の国連安全保障理事会(UN Security Council)による行動のよりどころと
なるべき決議だとして歓迎した。
(続く)
>>116 より
サエブ・アリカット(Saeb Erakat)パレスチナ解放機構(PLO)交渉局長は、決議案採択を歓迎し、
ガザ紛争に対する国際的行動を終わりにすべきではないと主張した。ハマスも今回の動きを認め、
賛成に回った各国に感謝の意を示した。
一方、イスラエルのエリ・イシャイ(Eli Yishai)内相は決議案採択を「外交的茶番」で
「反イスラエル的決定」だと非難した。
米国のダグラス・グリフィス(Douglas Griffiths)国連大使は反対した理由について、安全を
脅かされている人びとを守り、国際法違反を糾弾する決議に向けて取り組んできたが、決議案は
その主旨をくんでいないと説明している。
報告書作成チームを率いる元国連戦争犯罪検察官リチャード・ゴールドストーン(Richard Goldstone)氏も、
決議では直接ハマスを非難していないとして批判している。(c)AFP
イスラエル、国連のガザ地区衝突をめぐる報告書を拒否
2009-10-17 15:33:12
http://japanese.cri.cn/881/2009/10/17/1s148757.htm 国連人権理事会が16日、ジュネーブで特別会議を開き、国連のガザ地区衝突をめぐる
調査チームが提出した報告書を支持する決議を採択しましたが、イスラエルはこれを拒否しました。
イスラエルのペレス大統領は、「国連の報告書は、攻撃する側とと防衛する側を
混同している。一つの国の自己防衛の責任と権利を無視したものだ」と非難しました。(藍/金井)
ガザ封鎖
http://www.jiji.com/jc/c?g=tha_30&k=2009101800057 ガザ封鎖 パレスチナ人140万人が密集して暮らすパレスチナ自治区ガザで、
イスラム原理主義組織ハマスが実効支配を確立した2007年6月以来、イスラエルが
強化している経済封鎖。海上を含め、人の出入りはもちろん、食料、医薬品、燃料など
生活必需品の搬入を制限する。「住民を巻き込んだ集団的懲罰」と批判されてきた。
イスラエルは封鎖解除の主要条件として06年にハマスの軍事部門カッサム隊が
拉致したイスラエル兵の解放を求めている。(時事)
(2009/10/18-14:26)
パレスチナ和解へ選挙半年先送り案 ハマス受け入れ留保(1/2ページ)
2009年10月19日9時7分
http://www.asahi.com/international/update/1019/TKY200910180322.html 写真:ハマスのメシャール氏(左)とアッバス自治政府議長ハマスのメシャール氏(左)とアッバス自治政府議長
【カイロ=平田篤央、エルサレム=井上道夫】対立するパレスチナ主要組織ファタハと
ハマスの関係修復をめぐり、仲介に当たるエジプト政府の和解案が明らかになった。
朝日新聞が入手した和解案によると、来年1月予定の選挙を約半年先送りし、その間は
合同委員会を組織して統治に当たり、信頼醸成を図る。ファタハは受け入れ、エジプト政府は
「26日に合意」と発表したが、ハマスは回答を留保している。
中東和平交渉にはオバマ米政権も力を入れているが、大前提となるのは当事者である
パレスチナの分裂解消。交渉は大詰めの段階を迎えている。
パレスチナは、07年6月にイスラム組織ハマスがガザを武力制圧して以来、主流派ファタハが
支配するヨルダン川西岸との間で分裂状態にある。エジプトは今年1月、イスラエルによる
ガザ攻撃後、交渉を仲介してきた。
(続く)
>>120 より
和解案によれば、任期切れに伴い来年1月に予定されるパレスチナ自治評議会(国会)選挙と
自治政府議長(大統領)選挙を6月に延期する。自治区の外に住む難民たちも含めた、
全パレスチナ人を代表する最高意思決定機関「パレスチナ民族評議会」の選挙も同時に実施する、としている。
選挙までは、ファタハとハマスが8人ずつ指名した計16人でつくる合同委員会が事実上、
自治政府にかわって統治に当たる。委員会はファタハを率いるアッバス自治政府議長が
まとめ役となる。ほかの非主流各派はハマス指名の形で委員会に加わるものとみられる。
選挙まで半年の時間を稼ぎ、選挙後に想定される挙国一致内閣に向けて両組織の信頼醸成を進めるのが狙いだ。
ハマスの政治部門最高指導者メシャール氏は2日に亡命先のダマスカスで演説し
「和解と統一以外の選択肢はない」と前向きな姿勢を見せていた。このためエジプトの
アブルゲイト外相は5日に「カイロで25日に和解協議を開き、26日には合意署名する」と発表。
ファタハはすでに和解案受け入れを決め、15日にエジプト政府に通知した。
2009年10月19日(月)「しんぶん赤旗」
ガザの農業 危機に
イスラエル軍攻撃の傷跡
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-10-19/2009101907_02_1.html 【カイロ=松本眞志】国連人道問題調整事務所(OCHA)の報道部門「統合地域情報ネットワーク(IRIN)」
は15日、パレスチナ・ガザ地区内の農業が危機的状態にあると報じました。昨年12月から
今年1月にかけてイスラエル軍が行ったガザ地区攻撃で、建物の破壊や人的被害を受けた
だけでなく、農業も深刻な打撃を受けました。
ガザ地区北部のベイトラヒヤで4ヘクタールの野菜農地を営むハティムさんは、「イスラエル軍は
ブルドーザーでタマネギやニンジンを掘り起こし、その上を戦車で地ならしした。かんがい施設も破壊した」といいます。
ハティムさんは、復旧に2万7000ドル(約243万円)を必要としていますが、資金調達のめどはたっていません。
国連環境計画(UNEP)が発表した報告書は、全耕地の17%にあたる1700ヘクタールの
土地が損害を受けたとし、復旧費用を1100万ドル(約9億9000万円)と試算しています。
現地で活動する非政府組織(NGO)は、復旧作業が被害農地の25%にとどまっているとし、
背景にイスラエル政府の経済封鎖があると主張しています。
(続く)
>>122 より
イスラエル国防省のシュロモ・ドロル報道官は、「規制の対象は爆発物に使用される物質のみ」
と説明していますが、実際には生活物資を含む農業資材の搬入も規制されているといいます。
作付け用の種子や肥料の不足で、農繁期にもかかわらず農産物が収穫できない状態です。
国連開発計画(UNDP)は、地区内農家1万世帯(6万5500人)のうち、5200世帯が被害を
受けたと報告。国連食糧農業機関(FAO)エルサレム事務所のスタッフは、「冬の収穫期は
ガザ地区農業にとって最も重要」だとし、農産物不足がガザ地区住民150万人のうち3分の2を
食料危機の状態に陥れていると訴えています。
パレスチナ・ガザ地区 面積365平方キロ(東京23区の約6割)、人口約148万人。1967年の
第3次中東戦争でヨルダン川西岸とともにイスラエルに占領されましたが、93年のオスロ合意に
基づき自治区となりました。イスラエルは2005年に軍を引き揚げたものの、陸海空から封鎖を続けています。
イスラエルでトルココーヒーのボイコット運動、パレスチナ舞台のドラマに抗議
* 2009年10月19日 12:27 発信地:エルサレム/イスラエル
http://www.afpbb.com/article/politics/2654240/4778527 イスラエルのテルアビブ(Tel Aviv)で、英語とヘブライ語で「しばらく、トルココーヒーは販売しません」
と書かれた貼り紙を掲示するコーヒー店(2009年10月18日撮影)。(c)AFP/YEHUDA RAIZNE
【10月19日 AFP】トルコで前週に放送が始まったパレスチナが舞台のドラマをめぐり、
イスラエルの大手コーヒーチェーンIlanが18日、トルココーヒーの販売を中止した。また、
イスラエル企業では従業員がトルコでの休暇をボイコットする計画も検討されているという。
問題のドラマは、トルコ国営テレビが放映しているもので、イスラエル兵がパレスチナ人の
子どもを故意に殺害するシーンが含まれている。
(続く)
>>124 より
IlanのマーケティングディレクターMichael Steg氏は、ニュースサイトYnetに対し、
「状況が改善するまで、当分の間、トルコ・ブレンドの『イスタンブールコーヒー』の
販売中止を決めた」と語った。「誰でも自分のやり方で抗議してよいはず。これが、
われわれの小さくとも象徴的な抗議手段だ」
一方、エルアル航空のヨシ・レビー(Yossi Levy)氏は、同社や他の国内大手企業の
従業員組合が、来春の過ぎ越し祭の休暇をトルコで過ごす従業員には休暇補助金を
出さない方針を検討していると、イスラエル軍放送に明らかにした。過ぎ越し祭は
イスラエルの大型休暇で、トルコのリゾート地で休暇を過ごすイスラエル人は8万人に上ると見られている。
トルコ・イスラエルの関係は、イスラエルが前年末〜今年1月にパレスチナ自治区
ガザ地区(Gaza Strip)に軍事攻撃を行って以降、気まずさを増しており、特にトルコ側が
今月、恒例の合同軍事演習へのイスラエル軍の参加を認めないと通告してからは緊張が高まっている。(c)AFP
「イスラエルで中国を体験しよう」と題した大型文化イベント、イスラエルで開幕
2009年10月19日
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/238590/ 10月17日、イスラエルのテルアビブ歌劇場で「イスラエルで中国を体験しよう」と題した
大型文化イベントの開幕式で挨拶を述べるイスラエルのシモン・ペレス大統領。
17日夜、「イスラエルで中国を体験しよう」と題した大型文化イベントがテルアビブで
幕を開けた。イスラエルのシモン・ペレス大統領と中国国務院新聞弁公室の王晨主任は開...
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「‘09 このままでええの?! 日本と世界反戦・反貧困・反差別 共同行動in京都」に800名
http://www.labornetjp.org/news/2009/1018inkyoto 10月18日、秋晴れの京都祇園の円山音楽堂で
「‘09 このままでええの?! 日本と世界反戦・反貧困・反差別 共同行動in京都」
集会が開かれ、800人が集まった。先の選挙で民主党政権ができ、何かが変わるのでは
ないかという期待が広がるなかで、戦争にしろ、貧困にしろ、差別にしろ何も解決していないことを、
音楽も交えながら様々な分野から訴えられ、闘いをさらに継続しなければならないことを確認し、
観光客で賑わう夕方の京都の街を市役所までデモ行進した。冒頭、主催者を代表して仲尾宏さん
(歴史学者)は40年前のベトナム戦争当時に始まった10.21国際反戦デーを復活して3年目になるが、
今も戦争が続き、日本も加担している現状に変わっていないと訴えた。
(続く)
>>127 より
パンタ・頭脳警察
「俺たちに明日がない」などパンタ・頭脳警察 のライブ
集会の司会者は 上原公子さん(元八王子市長)と小林圭二(元京大原子力研究所)さんの
2人。会はたいへん楽しく進められた。 「俺たちに明日がない」などパンタ・頭脳警察
のライブのあと岡 真理さん (京都大学アラブ文学)が「パレスチナの今」と題して
特別アピールを行った。昨年末から1月まで続いたイスラエルのガザ爆撃による大量殺人は
今もガザ市民150万人完全封鎖の形で続いている。マスコミも市民も「大量死」にしか反応しないが、
「完全な封鎖の中でパレスチナの人々は「私たちには人生がない」と叫んでいる。
世界の無関心の中で「私たちを忘れないで」というパレスチナの叫びを熱く訴えた。
主催者を代表して仲尾宏さん 岡 真理さん (京都大学アラブ文学)
左上 主催者を代表して仲尾宏さん ・右上 岡 真理さん が「パレスチナの今」 と題して特別アピール
纐纈厚さん(山口大学)が「このままでエエの?日米安保」の題して講演。彼は民主党政権に
日米同盟の変革を期待できるのか?と問い、明らかに「ノー」だと答える。その理由は、
民主党の戦略は日米同盟の強化であり、アメリカ軍の代替戦力として自衛隊を位置づけている。
したがって、小沢一郎の国連中心主義は、オバマの国連を使った戦争(朝鮮戦争がそうだ)を
支持することだ。鳩山・民主党政権は過去の侵略戦争の謝罪を曖昧にしている。民主党政権の
甘い幻想に乗るな!敗戦直後、昭和天皇はマッカーサーに日米軍事同盟を要請した。その天皇制の
解体こそ日米安保の解体である。今こそ市民の手で新しい日本国憲法を議論しようと締めくくった。
(以下略)
イラン最高指導者、米英など「尊大な敵国」がテロ支援と非難
2009.10.20 09:18
このニュースのトピックス:テロ
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/091020/mds0910200919002-n1.htm イラン南東部シスタンバルチスタン州で革命防衛隊幹部ら42人が死亡した自爆テロで、
同国の最高指導者ハメネイ師は19日声明を出し、犯行を認めたイスラム教スンニ派武装組織
ジュンダッラーを「(米英など)尊大な敵国が支援した」と非難した。国営イラン放送が報じた。
イラン政府は、ジュンダッラーの指導者らがパキスタンに潜伏していると主張。イラン学生通信に
よるとパキスタンに指導者の引き渡しを求めることを同日、明らかにした。
ジュンダッラーはイランとパキスタンの国境沿いを移動しながら同州で治安当局への攻撃や
テロを繰り返している。イランはジュンダッラーの元メンバーがパキスタンの米大使館で
米情報機関員と接触し、資金援助を受けていたなどとしており、今回のテロにも米英やパキスタン、
イスラエルの情報機関が関与したと非難している。(共同)
「月面に氷」の科学者、スパイ容疑で逮捕 FBIがおとり捜査
2009.10.20 09:35
このニュースのトピックス:米国
http://sankei.jp.msn.com/world/america/091020/amr0910200938001-n1.htm 【ワシントン=山本秀也】月面のクレーター内部に「氷がある可能性」を初めて指摘した
米国の科学者が19日、イスラエルに機密情報を売り渡そうとした容疑で、米連邦捜査局(FBI)に
逮捕された。月に氷が存在する可能性は、米航空宇宙局(NASA)が今月、ロケットを使って
探査するなど関心を集めていただけに、初期の研究にかかわった関係者の逮捕は衝撃を広げている。
米司法省によると、逮捕されたのはこれまで複数の国防総省傘下の研究機関で技術研究に
携わったスチュワート・ノゼット容疑者(52)。同容疑者は、1994年に打ち上げられた
月探査機クレメンタインのプロジェクトに参加。96年に「クレーター内部に氷が存在している
可能性がある」との調査結果を発表して注目を集めた。
(続く)
>>130 より
ノゼット容疑者は今年9月、イスラエルの情報機関員を装ったFBIの捜査官とワシントン市内で
接触し、米国の衛星に関する情報などを数回にわたり提供。1回あたり最高で9000ドル(約82万円)の
現金を受け取ったほか、イスラエルの旅券発給を情報の見返りに要求していた。
FBIがおとり捜査をなぜノゼット容疑者に仕掛けたのかは不明。同容疑者は21日にも
ワシントン連邦地裁で法廷尋問を受ける。
月に氷がある可能性は、将来的な月面基地の設営にかかわる重大な研究対象と
されている。NASAは今月9日、月探査機LCROSS(エルクロス)から分離したロケットを
月の南極地方にあるクレーター「カベウス」に衝突させ、水分の痕跡を調べていた。
2009.10.20 Web posted at: 12:18 JST Updated - CNN
USA
米科学者、スパイ容疑で逮捕 おとり捜査で
逮捕されたスチュワート・デビッド・ノゼット容疑者
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200910200006.html ワシントン(CNN) 米政府機関で宇宙研究に携わっていた経験を持つ科学者が19日午後、
機密情報をイスラエルに渡そうとしていた疑いで、米連邦捜査局(FBI)に逮捕された。
逮捕されたのはメリーランド州チェビーチェース在住のスチュワート・デビッド・ノゼット容疑者で、
20日午後にワシントン市内連邦裁判所に出廷する見通し。イスラエル政府に対する刑事告発は行われていない。
FBIの文書によると、ノゼット容疑者は今年1月、米政府によって刑務所に収監される場合は
イスラエルなどの外国に移り「知っていることを全て話す」と同僚に語ったとされる。
(続く)
>>132 より
ノゼット容疑者は最高機密情報を入手できる立場にあり、ブッシュ元政権時代に
米国家宇宙委員会に在籍。2000─06年には米国防総省国防高等研究事業局や
米海軍研究試験所、米航空宇宙局(NASA)のゴダード宇宙飛行センターで研究開発に
携わった。その一方で同容疑者は、1998年から昨年まで「イスラエル政府が
全額出資する航空宇宙企業」の技術顧問も務め、毎月の質疑応答の報酬として、
これまでに総額22万5000ドルを受領したとされる。
ノゼット容疑者は先月初旬、イスラエルの情報機関要員を装ったFBIのおとり捜査官からの
連絡に応じ、ワシントン市内で会食した際に「イスラエルの情報機関で働くことへの積極姿勢」
を示した。おとり捜査官が同容疑者と数回会った結果、同容疑者は機密情報を秘密裏に捜査官に渡したという。
有罪が確定した場合、ノゼット容疑者には終身刑が言い渡される可能性がある。
元NASA科学者、スパイ容疑で逮捕 FBIのおとり捜査で
* 2009年10月20日 13:35 発信地:ワシントンD.C./米国
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2654434/4784299 米ワシントンD.C.(Washington D.C.)にある米連邦捜査局(Federal Bureau of Investigation、FBI)
本部に掲げられたFBIの紋章(2007年8月3日撮影)。(c)AFP
【10月20日 AFP】米国が月での水探査を実施する基礎を築いたエリート科学者が19日、イスラエルに
機密情報を渡そうとしたスパイ容疑で米連邦捜査局(Federal Bureau of Investigation、FBI)に逮捕された。
米司法省によると、逮捕されたのは米航空宇宙局(NASA)で月の南極における水探査に関する
実験に携わっていたスチュワート・ノゼット(Stewart Nozette)容疑者(52)。
FBIのおとり捜査官をイスラエルの情報機関員と信じたノゼット容疑者は、自らおとり捜査官に接触し、
国家防衛に関わる機密情報を手渡そうとした疑いで、米メリーランド州シェビーチェイス(Chevy Chase)で
逮捕された。イスラエルは事件に全く関与していないという。
(続く)
>>134 より
同容疑者は、数年前まで米エネルギー省が保管する核物質へのアクセス権限を持っていた。
20日にも予備審問を受ける見通しで、有罪が確定すれば、最高で終身刑が言い渡される可能性がある。
NASAやエネルギー省のほか、ノゼット容疑者はジョージ・H・W・ブッシュ(George H.W. Bush)
元大統領の在任時の1989年から90年、ホワイトハウス(White House)で開催される国家宇宙会議
(National Space Council)に参加していた。
米司法省によると、1989年から2006年まで、最重要機密情報へのアクセス権限があった
ノゼット容疑者は、この間、定期的かつ頻繁(ひんぱん)に国防に関する情報にアクセスしていたという。
FBIが、ノゼット容疑者をおとり捜査の対象とした経緯は不明。(c)AFP/Kerry Sheridan
「戦争の現実」見つめて
京大などで 広河さん写真展
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009102000253&genre=G1&area=K00 写真
京都大の写真展で紹介されている広河隆一さんの作品。爆撃後のがれきの中をさまよう9歳の少女を撮った(今年2月、パレスチナ・ガザ地区)
戦争や占領に苦しむアフガニスタンやパレスチナなどの現実と歴史を伝える写真展が、
京都大と同志社大、京都造形芸術大で同時に開かれている。ジャーナリスト広河隆一さんの
写真などが世界中で続く危機を訴えている。
京大人間・環境学研究科の岡真理研究室などが主催した。企画した岡教授は「忘却は
次の虐待を生む。悲劇の根源を知り、見つめてほしい。オバマ米大統領のノーベル平和賞受賞に
騒ぐのは本質を矮小(わいしょう)化する」と語る。
京都市左京区の京大吉田キャンパスでは、広河さんの写真展「パレスチナ 写真が語る真実」
が行われている。爆撃の恐怖で言葉を失いさまようガザ地区の少女や、銃を構えるイスラエル兵士の
写真など35点が並ぶ。25日までで、24日午後1時半から広河さんの講演会もある。同志社大の
寒梅館(上京区)では「広河隆一写真展 人間の戦場」(30日まで)、京都造形芸大(左京区)でも
「DAYS JAPAN フォトジャーナリズム写真展」(11月2日まで)が開かれている。問い合わせは
岡研究室・携帯電話080(3848)7271。
【国際】
超大型爆弾 米が開発中 地下60メートルも破壊、威力10倍に
2009年10月21日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009102102000102.html 米国防総省が、重量約十五トンの地下貫通型大型爆弾(MOP)の開発を急いでいる。
米軍が持つ通常兵器(非核兵器)の中では最大となり、従来型の約十倍の破壊力を持つと
される。モレル国防総省報道官は今月七日の記者会見で「数カ月で配備可能」との見通しを
強調。米軍は、二〇〇三年のイラク戦争直前にも新型爆弾の実験を実施しており、米メディアで、
MOP開発とイランの核施設に対する攻撃計画との関連が取りざたされるなど、波紋を広げている。 (ワシントン・嶋田昭浩)
◆予算を優遇
米ABCテレビは六日、国防総省が、MOP開発を急ぐため他の事業から予算を振り向けるよう
議会に了承を要請し、承認されたと報道した。地下約六十メートルの施設への攻撃を想定して
設計されたMOPについて、北朝鮮を担当する米太平洋軍と、イランを受け持つ中央軍が、緊急配備の
必要性を主張しているという。同テレビは特に、イランの核施設に対する攻撃に適した兵器だと指摘した。
イランの脅威を強調するイスラエルの英字紙エルサレム・ポストは七日、電子版でABC報道を
引用し「米国はイラン攻撃の準備を加速している可能性がある」と報じた。
報道を追認する形でモレル報道官は同日、MOPの配備見通しを示し、「敵国の大量破壊兵器貯蔵施設
などの破壊を想定している」と述べた。
(続く)
>>137 より
◆政治的計算
オバマ大統領は先月二十五日、ピッツバーグでの金融サミットの閉幕記者会見で、
イランの核問題への対応について「いかなる選択肢も排除しない」と軍事作戦の
可能性にも言及。国連安全保障理事会常任理事国にドイツを加えた六カ国とイランとの
協議が今月一日に始まった一方で、米軍は今月、イスラエルと合同でミサイル防衛(MD)
演習を予定するなど、イランへの牽制(けんせい)を強めている。
モレル報道官は「標的についてあれこれ思いを巡らすのはあまり有益ではない」と
するものの、米メディアではイラン攻撃をめぐる憶測が飛び交う。
「米国のイラン攻撃は確実に実行可能だ。MOPが来年夏には配備され、より効率的に
事が運ぶだろう」と話すのは米保守系シンクタンク、ヘリテージ財団の防衛問題専門家
ジェームズ・カラファノ氏。この時期にMOPの配備見通しが報じられたこと自体が
「興味深い」とし、「イランに『(核協議で米国などと)合意すべきではないか。さもないと
攻撃を受けるのではなかろうか』と考えさせる政治的計算があるのかもしれない」と推測する。
(続く)
>>138 より
◆空爆主体か
一方、イラン問題が専門のハミド・ダバシ米コロンビア大教授は「実はイラン側も、
暗黙のうちに軍事攻撃を歓迎しているふしがある。現時点での彼らの難題は対外関係より
国内問題。攻撃を受ければ戦時態勢となり、国内の市民運動を抑圧できるからだ」と指摘。
ただ、「アフガニスタンやパキスタンでの混乱が深刻なだけに、米国も、イランに対し
イラク戦争のような攻撃を仕掛ける軍事能力はない」とし、大規模な地上攻撃を伴う
軍事作戦が行われる可能性には否定的だ。
むしろ〇六年七月のイスラエルによるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対する
攻撃のように空爆主体の作戦になるとみている。
米・イスラエル合同軍事演習 イランからの攻撃想定か
2009年10月21日21時0分
http://www.asahi.com/international/update/1021/TKY200910210392.html 【エルサレム=井上道夫】米国とイスラエルの合同軍事演習が21日、同国で始まった。
ミサイル防衛システムの検証が目的。核開発を進める一方で、ミサイル発射実験を
繰り返すイランからの攻撃を想定したものとみられる。
2年に1度実施されている定期演習で、来月5日まで。今回は米欧州軍とイスラエル軍から
千人ずつ参加する。地元紙によると、最新型のレーダーと地対空誘導弾パトリオットの
連携などを訓練し、防空体制の強化を図る。
イランは先月末、短距離ミサイルやイスラエルを射程に入れるとされる中距離弾道ミサイルの
発射実験を実施。イスラエルのネタニヤフ首相はイランを「最大の脅威」として国際社会に
核開発を断念させるよう訴えている。
最大級のミサイル防衛演習 イスラエル、イラン想定か
2009.10.21 21:42
このニュースのトピックス:民主党
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091021/plc0910212142014-n1.htm イスラエル軍は21日、米軍と合同で過去最大規模のミサイル防衛演習を始めた。
11月5日までの予定。イスラエル軍は特定の事態を想定したものでないとしているが、
同国の治安筋はイスラエル放送に「イランとの紛争に備えてミサイル防衛態勢を整えるのに不可欠な演習だ」と述べた。
イスラエルはイランの核保有阻止のためには武力行使を辞さない方針で、イランは
攻撃されれば弾道ミサイルなどで報復する姿勢を示している。
同演習は隔年開催で5回目。今回はイスラエル軍と米欧州軍からそれぞれ約千人が
参加。地元報道によると、イスラエルのアローミサイル、米軍のパトリオットなどの
地上配備システムや迎撃ミサイルを搭載した米イージス艦の連携訓練をする。(共同)
イスラエル:移民国家、ロシア系一大勢力 冷戦後100万人受容 政官財、広く活躍
http://mainichi.jp/select/world/news/20091022ddm007030070000c.html 【エルサレム前田英司】東西冷戦の終結が宣言された89年以降の20年間で、イスラエルには
旧ソ連から約100万人ものユダヤ人が移住した。この間、いわゆる「ロシア系移民」(旧ソ連出身者)の
権利拡大を追求する独自政党が誕生。ロシア語メディアも発達するなど、ロシア系はイスラエル社会の
「一大勢力」に成長した。48年の建国以来、「ユダヤ人国家」の理念に基づき世界中からユダヤ人を
受け入れてきたイスラエルだが、近年は「移民国家」ゆえの社会問題も顕在化している。
「(旧ソ連からの)移民の波はわが国史上、最も重大な奇跡の一つだ。政府内に移民出身者が
いることが何よりの証しだ」。イスラエルのネタニヤフ首相は先の閣議で、冷戦後の移民拡大20周年を記念して、そう強調した。
3月末に発足した現政権では、ロシア系の極右政党「わが家イスラエル」が第2与党に躍進。
外相のリーベルマン党首をはじめ、移民相や観光相らを閣内に送り込んでいる。
(続く)
>>142 より
イスラエルには、世界中に離散したユダヤ人を自国に迎えるための「帰還法」がある。
祖父母のうちの一方がユダヤ人であれば市民権を認め、移民として無条件で受け入れる制度だ。
統計によると、建国以来の移民総数は約300万人で、総人口(約740万人)の4割に
相当する。ロシア系が最多の117万8591人を占め、うち約100万人が冷戦後に流入した。
イスラエルがユダヤ人移民を積極的に受け入れる背景には、主にイスラム教徒である
アラブ系住民との「人口競争」がある。
現在、イスラエルの総人口の8割はユダヤ人が占め、アラブ系は2割に過ぎない。だが、
ハイファ大学のアルノン・ソフェル教授の最新の調査では、イスラエル占領下のヨルダン川西岸と
ガザ地区のパレスチナ人をアラブ系に加えた場合、ユダヤ人口は5割を下回る結果が出た。
さらに、アラブ系やパレスチナ人の人口増加率はユダヤ人よりも高いとされ、このままでは
イスラエルという名の「アラブ国家」に変容してしまう可能性がある。
このため、国外からのユダヤ人移民の大量受け入れや、パレスチナ国家の樹立による
イスラエルとの「2国家共存」構想は、「ユダヤ人国家」を維持するために欠かせない戦略になっている。
(続く)
>>143 より
ユダヤ移民の出身地は旧ソ連のほか▽北米▽フランス▽イギリス▽アルゼンチン▽南アフリカなど
さまざま。この多様さが新たな活力につながる半面、文化や風習の違いによる摩擦も生んでいる。
その代表例が、エチオピア系移民の処遇だ。イスラエルは80年代半ばと90年代初めの2度、
対外特務機関モサドなどが関与して、エチオピアから計2万人以上のユダヤ人を移住させた。
しかし、その後、エチオピア系の「ユダヤ人」としての適格性が疑問視され、差別を生んだ。
「エイズウイルスの感染率が高い」との偏見から、血液銀行がエチオピア系の献血した血液を廃棄する事態まで起きた。
一方、ロシア系には政官財の第一線で活躍する移民も多く、ヘルシェコビッチ科学技術相は
「国内の大学にいる科学者や講師の4分の1は旧ソ連の出身者だ」と貢献度の高さを評価する。
しかし、移住前と同種の仕事に就くことができた移民はわずか2割程度という調査結果もあり、
言葉の問題などから低所得の職しか見つけられず、疎外感を抱いている移民は少なくない。
また、ロシア系によるイスラエル移住の動機の多くは、ソ連崩壊に伴う経済危機からの脱出などに
あった。他の移民に比べて「ユダヤ人意識が薄い」などと指摘されるゆえんだ。一般に「ロシア系は
移住先の社会に溶け込もうとしない」という閉鎖的なイメージも浸透しており、地域社会との見えない「壁」もできている。
(続く)
>>144 より
◇自由市場に溶け込めない人も−−ヘブライ大学・オフェル教授に聞く
イスラエル社会におけるロシア系移民の特徴などを、ヘブライ大学のダリア・オフェル教授に聞いた。
−−旧ソ連出身の大量の移民がイスラエルにもたらした影響は。
◆文化から芸術、ハイテク産業まで、さまざまな分野に優秀な人材を提供し、国家に
大きく貢献している。高度な専門知識を持つ移民が多く、勤勉で、教育熱心だ。彼らが
イスラエルに移住した動機の一つには、子供たちにより良い将来を与えたい、という強い願望があった。
ただ、決して肯定的な側面ばかりではない。旧ソ連での全体主義的な教育の影響で、
物事に「白」「黒」をつける傾向が強い。異なる意見や考え方を受け入れられず、「自由市場」に
溶け込めない人々がいるのも事実だ。
−−他の移民と比べてロシア系の特徴は。
◆政治的には多くが右派、あるいは極右とも言える思想を持っている。このため、アラブ系
イスラエル人や中東・アフリカ出身のユダヤ人などに対する差別意識があると指摘されている。
−−イスラエル社会には一般に「ロシア系は閉鎖的」とのイメージが浸透している。
◆若い世代は徐々に順応しており、ロシア系が地域に「同化」できるのは時間の問題だろう。
しかし、(地域との摩擦を解消する)変化は、政府が支援できるものではない。変化を起こせるのは、
ロシア系社会の内部からの自発的な行動だけだ。【聞き手・前田英司】
(続く)
>>145 より
■イスラエル社会とロシア系移民
87年12月 第1次インティファーダ(反イスラエル抵抗闘争)
<89年11月 ベルリンの壁崩壊>
90年〜 ロシア系移民が急増
<91年12月 ソ連崩壊>
93年 9月 オスロ合意(パレスチナ暫定自治宣言)
96年 5月 ロシア系移民政党「イスラエル・バアリヤ」が国会で7議席を獲得。
ソ連反体制運動家だったシャランスキー党首が第1次ネタニヤフ政権入り
2000年 9月 第2次インティファーダ
<03年 3月 イラク戦争開戦>
4月 米欧露と国連が新中東和平案(ロードマップ)を公表
05年 9月 パレスチナ・ガザ地区からのユダヤ人入植地撤去完了
08年12月 イスラエル軍がガザを大規模空爆
09年 2月 総選挙で左派勢力が後退し、ロシア系政党「わが家イスラエル」が第3党に躍進
3月 第2次ネタニヤフ政権で「わが家イスラエル」のリーベルマン党首が外相に就任
※<>は世界の動き
イスラエル軍、ミサイル防衛で米軍と合同演習
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091022AT2M2104A22102009.html 【カイロ=安部健太郎】イスラエル軍は21日、米軍と合同で約2週間にわたるミサイル防衛(MD)
演習を始めた。イスラエルのメディアによるとイランからの弾道ミサイル攻撃などを想定しており、
この種類の演習では過去最大規模になるという。
演習には米軍とイスラエル軍から合計で約2000人が参加。イスラエル軍独自開発のMDシステムと、
米海軍のイージス艦などによるMDシステムとの連携などをテストする。イスラエルは核開発を進める
イランに対して核施設への空爆も辞さない姿勢を崩していない。MD演習は、仮に空爆を強行した際の
イランによる報復攻撃への抑止力を国内外に誇示する狙いがあるとみられる。(10:46)
エジプト航空機でハイジャック未遂、「エルサレム解放」要求
【社会ニュース】 【この記事に対するコメント】 Y! V 2009/10/22(木) 12:58
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1022&f=national_1022_018.shtml 新華社カイロ支局によると、エジプト航空機内で現地時間21日、ハイジャック未遂事件が
発生した。容疑者は乗務員に取り押さえられ、乗客にけが人は出なかった。
事件が発生したのはトルコ・イスタンブール発カイロ行きの旅客機。乗客は87人だった。
離陸後しばらくして、男が機内食用のナイフを振りかざして乗務員を脅し、イスラエルの
エルサレムに向かうことを要求した。男は26歳のスーダン人で「エルサレムを解放せよ」などと主張したという。
男は乗務員に取り押さえられ、同機はカイロまで正常に飛行した。エジプト当局の調べに
よると、男が持っていたパスポートは偽のものだったという。(編集担当:如月隼人)
イランと「非核化会合」で接触=過去30年で初−イスラエル
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&rel=j7&k=2009102200666 【エルサレム時事】22日付のイスラエル紙ハーレツは、イスラエルの原子力政策担当者が
先月末の国際会議で、イランのソルタニエ国際原子力機関(IAEA)担当大使と接触したと
報じた。敵対関係にある両国の当局者が直接会談に臨んだのは、1979年のイラン・イスラム革命以降初めてという。
両者は9月29日から30日にかけ、カイロで開かれた国際有識者会議「核不拡散・核軍縮に
関する国際委員会(ICNND)」関連の会合に、欧米やアラブ諸国の代表らとともに出席した。
この中で、ソルタニエ氏がイスラエルの核保有を明言しない政策を念頭に「核兵器を持って
いるのか持っていないのか」と質問し、イスラエル側が笑みを浮かべながら回答を示さない場面もあったという。
会合は中東地域の非核化推進などをテーマに掲げていた。AFP通信によると、イスラエル当局者は
イランの代表者と同席したことを認めたが、イラン側は接触の事実を否定している。
ICNNDは、日本とオーストラリアが2008年に発足させた協議の枠組みで、川口順子元外相が共同議長を務めている。(2009/10/22-18:56)
イランと核で「意見交換」 イスラエル紙報道
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102201000908.html 【エルサレム共同】22日付のイスラエル紙ハーレツは、敵対関係にあるイスラエルと
イラン両政府の代表がエジプトの首都カイロで9月末に開かれた国際有識者会議
「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」の「中東地域会合」で会い、意見交換したと報じた。
イスラエル政府報道官は、2人が会合で同席したことは認めたが、会ったり言葉を
交わしたりしたことを否定し「イスラエル代表が参加する国連などの多国間会合に、
イランなど国交がない国の代表が出席することはある」と述べた。国営イラン放送によると、
イラン原子力庁報道官も「全くのうそだ」と否定した。
ハーレツによると、同会合にイランからソルタニエ国際原子力機関(IAEA)担当大使、
イスラエルから原子力委員会のツァファリオディズ軍縮部長らが出席。分科会で
ソルタニエ大使がツァファリオディズ部長に「あなた(の国)は核兵器を持っているのか
いないのか」と質問し、部長は笑みを浮かべたが答えなかったという。 会合は国際委が
地域の核問題に耳を傾ける場で、日本の川口順子元外相らが共同議長を務めた。
2009/10/22 21:34 【共同通信】
メシアニック指導者がイスラエルの救い、御国の福音を強調
2009年10月22日
http://www.christiantoday.co.jp/main/mission-news-1198.html 19日・20日に行われた大阪大会で延べ1500人以上が参加した「アジア・メシアニック・フォーラム2009」
(シオンとの架け橋主催)の東京大会が22日から始まった。22日午前の集会では、日系米国人で
イスラエル国籍を持ちイスラエルのカルメル山で宣教を行うピーター・ツカヒラ氏らが講演。
ツカヒラ氏は、終りの時=イエス・キリストの再臨の前には2つの重要な預言の成就があると指摘。
聖書には再臨前に成就する出来事として、イスラエルの救い(マタイ23:37‐39)、御国の福音が
すべての民に伝えられる(マタイ24:14)という2つのことが記されていると解き明かした。また、
宣教がエルサレムから欧州へ、欧州から米国へ、米国から東アジアへ、そしてイスラエルへと
西方向に進んでおり、これを「神様の戦略的な方向」だと表現。福音の津波が東アジアへ
押し寄せているとして、最後には「神様の波に乗ろう」と呼びかけた。
(続く)
>>151 より
東京大会は明日23日は「世界を変えるシオンからのメッセージ」をテーマに行われ、
集会4「神の人類救済計画とユダヤ人」(午前10時〜12時)、集会5「ユダヤ的な福音理解」
(午後1時半〜5時)、集会6「契約的パートナーシップ」(同7時〜9時)が予定されている。
集会5では「二千年ぶりにユダヤ人の兄弟を迎えて」をテーマに、イスラエル、日本の
各講師によるパネルディスカッションが行われる。
入場無料(集会6では席上献金あり)。会場は、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会
(東京都新宿区百人町1‐17‐8、電話:03・3368・9165)。JR総武線大久保駅下車
徒歩1分、またはJR山手線新大久保駅下車徒歩3分。
変革への年代記:第4編 旧ソ連からの「大波」−ある移民俳優の記憶/上
http://mainichi.jp/select/world/news/20091022ddm007030084000c.html ◇自由の意味求めて 新天地「ゼロから出発」
初冬だというのに、地中海岸は晴れ渡り、浜辺の暖かさが心地よかった。市場は
活気にあふれ、人々の表情の明るさに驚いたことを、今でもはっきり覚えている。
「その2日前までいたモスクワは、暗くて、冷たい雪が吹き付けていてね……」
イスラエル中部の港町ヤッフォの劇場。同国の代表的な劇団「ゲシェル」の看板俳優、
イスラエル・サーシャ・ダミドフさん(52)は、たばこをくゆらせながら移住当時の記憶をたどった。
ベルリンの壁の崩壊から1年余りたった90年12月、東西冷戦の終結に伴う激動の時代に
イスラエルへ渡った。旧ソ連を脱出した大量のユダヤ人移民の一人である。
ウズベキスタンの首都タシケントで生まれた。地元の大学を出て建築技師として働いたが、
演劇に魅せられて85年、モスクワへ。名門の国立舞台芸術学院(現ロシア舞台芸術アカデミー)
に合格し、在学中から由緒あるマヤコフスキー劇場にも出演した。
ソ連社会は混とんとしていた。末期の指導者ゴルバチョフ氏は改革政策ペレストロイカ(立て直し)を
推進。テレビは共産党集会で怒号が飛び交う場面の中継を始め、町中では市民がデモ行進
していた。社会は確かに変化していた。だが、舞台の上では何も起きなかった。せりふの
行間に苦労してにじませてきた政権批判が「解禁」されたというのに、役者として何が
できるのか、何をしていいのかが分からなかった。
(続く)
>>153 より
「『自由』の意味を理解できず、皆、戸惑っていた」
そんな時、ユダヤ人で演劇の恩師だったエブゲーニー・アリエ氏(61)がイスラエルへ
移住し、新しく劇団を設立すると聞いた。旧ソ連からの移民が早くイスラエルになじめるよう、
演劇で一役買ってほしいと期待されていた。閉塞(へいそく)感の中に一筋の光明が差した。
アリエ氏に話を持ちかけたのは、後にイスラエル政府の閣僚を歴任し、ブッシュ前米大統領に
思想的な影響を与えたことで有名なナタン・シャランスキー氏(61)だった。同氏は一足早く
86年に旧ソ連から移住していた。
「新しい国で、ゼロからの出発。生きる意味を見つけた」
仲間の俳優ら10人ほどと共にイスラエルの地を踏んだダミドフさんにとって、開放的な
新天地はすべてが新鮮で、魅力的だった。移住が人生の新たな扉を開けた。しかし、
イスラエルやユダヤ教について、実はほとんど知らなかった。【ヤッフォで前田英司】=つづく
◇ ◇
米ソ両国の指導者によって冷戦終結が宣言された89年以降、旧ソ連から大量のユダヤ人移民の
「波」がイスラエルに押し寄せた。総人口の6人に1人を占めるまでに拡大した、いわゆる「ロシア系移民」
(旧ソ連出身者)社会の実像を移民俳優の目から見た。
変革への年代記:第4編 旧ソ連からの「大波」−ある移民俳優の記憶/中
http://mainichi.jp/select/world/news/20091023ddm007030164000c.html ◇「懸け橋」の願い、いつ届く 新天地で20年、今も「外様」
笑いを誘う場面なのに観客は全く反応しない。ヘブライ語のセリフは「丸暗記」したはずなのに……。
旧ソ連出身のユダヤ人移民が設立したイスラエルの劇団「ゲシェル」の俳優、
イスラエル・サーシャ・ダミドフさん(52)は、初めてヘブライ語で演じた舞台を思い出して苦笑した。
設立2年目の92年。今でこそロシア語とヘブライ語の「2カ国語劇団」として有名だが、当時は
ロシア語しか話せなかった。そこで、キブツ(集団農場)でヘブライ語の「試験公演」をしたのだが、
後で観客の声を聞いて衝撃を受けた。
「ロシア語で演技されても分からない」
セリフがヘブライ語だったことさえ伝わっていなかった。
ウズベキスタン生まれのダミドフさんはナチスドイツを逃れて行き着いたユダヤ人の家系だが、
90年12月に移住するまでイスラエルのことをほとんど知らなかった。「信教の自由」が無かった
旧ソ連では、ユダヤ教の生活規律を実践できなかったからだ。「ダミドフ」は共産党員だった
祖父が名乗り始めた姓で、先祖代々の姓はユダヤ人に一般的な「ハルペリン」という。
(続く)
>>155 より
「シオニスト(ユダヤ民族主義者)だからイスラエルに移住したわけではない。故郷で
自分がユダヤ人だと感じたのは、反ユダヤ的な言動に遭った時ぐらいだった」。ソ連崩壊間際の
激動の時代、自由を求め新天地を目指したダミドフさんはこう振り返る。
劇団名のゲシェルはヘブライ語で「橋」を意味する。異なる社会や文化の懸け橋たれ、
との移民たちの熱い思いが込められていた。
ダミドフさんはイスラエル社会に溶け込みたい一心で舞台げいこに打ち込んだ。
まもなく劇団は高い評価を集め、自身も最優秀俳優に選ばれるまでになったが、
移民の「出自」はつきまとい、いまだに「外様」のように見られることもある。
「今でも『自分をイスラエル人と思うか』と質問される。18年間も住んでいるのに
『イスラエル人』の資格は与えられない」。ダミドフさんの演劇仲間でベラルーシ出身の
女優エブゲニア・ドディナさん(44)は地元紙にこう寄稿した。イスラエル建国から61年。
旧ソ連出身者が「祖先の地」に溶け込むには、20年の移民の歴史はまだ浅すぎるようだ。
【ヤッフォ(イスラエル中部)で前田英司】
2009.10.23 Web posted at: 11:47 JST Updated - CNN
ワールド
イラン核問題、第三国での再濃縮計画にイスラエルが反対
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200910230006.html (CNN) イランが生産した低濃縮ウランを第三国で再濃縮し、イランに戻す計画について、
イスラエルのバラク国防相は22日、「濃縮を全面的に中止しなければ意味がない」として反対の立場を示した。
この計画は国際原子力機関(IAEA)がイラン、米国、ロシア、フランスとの会合で草案を提示。
ウィーンで今週、詳細を詰める協議が開かれ、イラン側も受け入れる姿勢を示している。
イランと敵対するイスラエルが、この計画に対する立場を表明したのは初めて。バラク国防相は
エルサレムで開かれた会合の場で、「濃縮ウランをイラン国外へ移送するだけでなく、濃縮活動自体を
中止させなければならない」と主張した。そのうえで、イランがウラン濃縮を続ければ、最終的に
核兵器製造能力を獲得することになるとの懸念を示した。
計画によれば、イランの低濃縮ウランはいったんロシアで再濃縮され、フランスで民生利用向けの
燃料棒に加工される。これにより、イランが保有する低濃縮ウランは大幅に減ると予想されている。
2009.10.23 Web posted at: 13:26 JST Updated - CNN
ワールド
英極右政党党首がBBC番組出演 抗議デモも
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200910230010.html 護衛に囲まれてBBCの建物に入るグリフィンBNP党首(中央)
BBCの建物前でグリフィン党首の番組出演に抗議するデモ隊
(CNN) 英極右政党、国民党(BNP)のグリフィン党首が22日、BBCの政治討論番組
「クエスチョン・タイム」に出演し、BNPに反対の立場を取る市民らがグリフィン氏の出演に抗議するデモを開催した。
グリフィン氏は、与党・労働党指導者のジャック・ストロー氏とともに番組に登場。ストロー氏は
人種差別に基くイデオロギーを掲げてい点で、BNPとナチスが似通っているとの見解を示した。
グリフィン氏は「わたしはナチスではない」と反論し、自身が第二次世界大戦でナチスドイツと
戦った英空軍兵士の息子である一方、ストロー氏の父親はナチスドイツとの戦いを拒否し、
刑務所に数年間収監されていたと指摘した。
グリフィン氏はまた、かつて反ユダヤ人組織だったBNPを、パレスチナ自治区ガザの
イスラム原理主義組織ハマスに対抗するイスラエルの権利を全面支持する「唯一の政党」に
変革し、英国内の極右勢力から疎まれていると発言。BNPがスコットランド人やウェールズ人、
アイルランド人を含めた「英国の先住民」を支持していると述べ、人種差別的だとの批判を否定した。
(続く)
>>158 より
グリフィン氏はさらに、イスラム教が「危険な宗教」だとの発言について、言論の自由や
女性の権利を認めていないためだと釈明。「英国に在留するイスラム教徒は、英国が
基本的にキリスト教国であることを理解するべきだ」として、イスラム教との「停戦」を求めていると語った。
番組には参加した市民らは、おおむねグリフィン氏に厳しい反応を表明。ある市民は
「ここにいる観客の大部分は、あなたの立場を全く不快だと思っている」と直言した。
ストロー氏は、他の政党に倫理基準があるものの、ナチスとBNPにはないと断言。
英国が2度の世界大戦に勝利したのは「世界中の何百万人もの黒人やアジア人が
味方したため」だと述べ、市民らの拍手を浴びた。
グリフィン氏出演に抗議するデモ隊は500人近くに膨らみ、一部はBBCの建物前で
警官隊ともみ合いになった。BBCが伝えた現場の映像によると、デモ参加者のうち
少なくとも2人が建物から強制排除された。
グリフィン氏の出演に反対する人々は、BNPが国内政治の主流に加わることを
容認されるのではないかと懸念。ただしBBCは公正報道の義務があり、グリフィン氏の
出演差し止めは検閲に相当するとして、番組に招いた決定の正当性を主張している。
パレスチナ最新情報 No.383
2009/10/14 更新
[現地スタッフ]
パレスチナ現地代表:福田 直美(ふくだ なおみ)
ガザ ― 封鎖の中も生きる“人間力”
2009/9/18
http://www.ngo-jvc.net/php/jvcphp_epdisp.php?ThreadName=p01&ArticleNo=383 ガザに行くといつも感じることがあります。「人々のこの逞しさはどこから来るのだろう」ということ。
ニュースの画面には、今も瓦礫に囲まれて生活する人々、食べるものがなく途方に暮れる人、
仕事がなく落ち込んでいる人ばかりが映されます。人々の表情は、「巨大な刑務所」とも表現される
ガザで生きることの辛さを語ります。悲惨な光景が映し出され、パレスチナの人たちからは、
そんなニュースを見るのにも「疲れた」という声すら聞きます。
ガザの人々がいかに逞しく生きているか、その姿は残念ながら伝えられることはほとんど
ありません。しかし、ガザの人々は言います。「私たちが欲しいのは施しではない。私たちは
物乞いじゃない。どんな状況であっても、できる限り自分たちの力で生きていこうとしている姿を
知って欲しい」。今日は、多くの家屋が破壊されたガザで、建築分野で頑張っている人の姿、取り組みをご紹介します。
ガザを訪れた9月半ばのこの日、現地視察の間の時間に、「画期的な方法で作られた家があるの。
ガザで手に入る材料だけを使った、とても素敵な家。新しい試みとして第一号が作られたところなのよ、
見に行きましょう」と友人に誘われ、その「画期的な家」を見に行きました。
(続く)
>>161 より
ガザには、エジプト産のものが溢れています。食料品や日用品だけでなく、セメント、
車の部品、冷蔵庫や洗濯機などの電化製品まで、一見「物が入ってこないって?」と
疑問に思ってしまうような光景もあります。しかし、それらエジプトからトンネルを経由してきて
入ってきたであろう物資は、すべて高額。タイヤ(4 本)は、以前は250シェケル(約6,300円)
だったのが、今は600NIS(15,000円)。セメントも、以前は50kgで20シェケル(500 円)程度
だったものが、今は倍以上の価格です。冷蔵庫などは、3,000〜4,000シェケル
(7,5000〜100,000円)もするとのこと。いまだ失業率が高いガザで、それらが購入できる人は
ほんの一握りしかいないのです。材料がガザで手に入るこのレンガのおかげで、費用が
抑えられるということも納得できます。
材料となるレンガは、そのすぐ隣で作られていました。「砂も、強度を高めるための材料も、
全てガザで手に入るものです。これは、泥をこねて作ったレンガよりも何十倍も強い素材
なのです。水分もほとんど吸わないことが、テストで証明できました」と、材料について
説明してくれた技術者の男性の表情は少し嬉しそう。レンガをつくる機械も、ここで作られたのです。
■泥を固めて乾燥させただけのレンガは、弱く崩れやすい。
http://www.ngo-jvc.net/php/data/ep_p01img/p01_20091014_000383_04.jpg ■奥に見えるのが、レンガを作る機械。この機械もお手製。
http://www.ngo-jvc.net/php/data/ep_p01img/p01_20091014_000383_05.jpg (続く)
>>162 より
「建築のための資材が入ってこない」という問題は確かにとても重要です。しかし一方、
ガザの人たちは、泣き寝入りをしているわけではないのです。持っている限られたものでも
可能なことを常に考えているのです。創造力溢れたこの家には、あたたかい光が
差し込んでいました。「どれだけ可能性を奪われようと、ガザの人々はとても強い
“Human Potential”(人間力)を持っている」という友人の言葉が心に残りました。
そして、私たちがしていかなければいけないことは、何なのだろうと考えさせられるのです。
イスラエルによる封鎖が続く限り、モノと人のアクセスはほぼ完全に遮断され、人々は
例えば仕事をしたくても資材が入ってこなかったり、果物などを作っても輸出をすることが
できません。たとえやる気があったとしても、それを発揮することができないのです。
長く続く封鎖は、復興と開発を妨げるだけでなく、人々が自分達の力で生活していくという
可能性も否定し、奪ってしまいます。私たちは国際社会に対して、ガザの人々の声を
伝えることで、封鎖の解除の必要性を訴えていかなければいけません。しかし、
これから先どれだけ封鎖が続いていくかわからない中、ガザの人たちが「あるもので、
できることを」と人間力を発揮してチャレンジする姿勢を、見守り、伝え、応援していくことも
必要なのではないでしょうか。
イスラエル国防相、イランの第3国での再濃縮計画に反対
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091023-164132.html 【エルサレム森田陽子】バラク・イスラエル国防相は22日、エルサレムで演説し、
「イランはウラン濃縮活動を全面的に停止すべきだ」と強調、イランが生産した低濃縮ウランを、
ロシアやフランスなど第3国で再濃縮してイランに戻す計画に、反対する立場を表明した。
イスラエル紙ハーレツが22日、報じた。報道によると、同演説は、ぺレス同国大統領が
主宰する国際会議の閉会式の場で行われたもので、現在関係国間で討議が進む
イラン核問題に対し、イスラエル政府要人として初めて、その姿勢を表明したものとして注目される。
バラク氏は、この計画が実行されれば結果的にイランにウラン濃縮の合法性を認めることに
なり、イランは最終的に核兵器製造能力を獲得することになるとの懸念を表明した。
第3国経由案は、国際原子力機関(IAEA)が、イランと米国、ロシア、フランスとの会合で草案を提示していた。
草案に対し、各国は23日までに回答することになっている。
2009/10/23 16:41
【速報】核保有国に被爆地訪問要請 広島・長崎市長 '09/10/23
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200910230338.html 広島市の秋葉忠利市長と長崎市の田上富久市長は26、27の両日、核兵器を保有する
8カ国の東京の大使館を訪れ、各国首脳の被爆地訪問を求める要請書を提出する。
26日はフランス、米国、イギリス、ロシア、パキスタンと、事実上の保有国とされる
イスラエルの6カ国を、27日は中国とインドの2カ国の各大使館を訪ねる。パキスタンと
イスラエルの各大使館には、公務が重なる田上市長に代わり、長崎市東京事務所長が秋葉市長に同行する。
北朝鮮には金正日国防委員長あての要請書を後日郵送する。
ツカヒラ師「終末前に2つの預言が成就」、シュラム師「ユダヤ宣教は躓きを取り除くこと」
2009年10月23日
http://www.christiantoday.co.jp/main/mission-news-1200.html ツカヒラ師らがメッセージを伝えた集会1「運動の背景を学ぶ」には450人近くが参加した=22日、
ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(東京都新宿区)で
イスラエル宣教の最前線で活躍する3人のメシアニック運動指導者を主講師とした
「アジア・メシアニック・フォーラム 2009」が19日〜20日には大阪で、22日〜23日には東京で開催された。
イスラエルから招かれたエイタン・シシコフ師、ヨセフ・シュラム師、ピーター・ツカヒラ師がそれぞれ、
イスラエルで取り組む宣教活動を報告。日本人講師らとのパネルディスカッションも行われ、旧約時代から
神への信仰を持って歩んできたユダヤ人と日本人がともに宣教について語り合う貴重なフォーラムとなった。
ピーター・ツカヒラ師 「終末前に2つの預言が成就」
22日の東京での集会では、日系米国人でイスラエル国籍を持つピーター・ツカヒラ氏が講演。
1987年に移民し、カルメル山のコングリゲーション(会衆、教会)「カルメル・アセンブリー」を拠点に
宣教を行うツカヒラ氏は、終末=イエス・キリストの再臨の前には2つの重要な預言の成就があると指摘。
1つには、イエスがユダヤ人に向って「お前たちは、『主の名によって来られる方に、祝福があるように』
と言うときまで、今から後、決してわたしを見ることがない」(マタイ23:39) と語っており、再臨の前には
ユダヤ人の救いが成されなければならないことを挙げた。
(続く)
>>166 より
「ユダヤ人は神の終末の時計」などと言われ、ユダヤ人の救いが終末に関する問題で
重要視される一方、ツカヒラ氏は終末を知るための時計には「2つの針がある」と述べ、
ユダヤ人とユダヤ人以外の諸民族の救いについてもその重要性を指摘。終末までに
成就するもう一つの預言として、「御国のこの福音はあらゆる民への証しとして、全世界に
宣べ伝えられる。それから、終わりが来る」(マタイ24:14)とあり、終末までに「御国の福音」が
すべての民族に伝えられる必要があると語った。
ツカヒラ氏によると、「御国の福音」はイエス・キリストの贖いによる各個人に向けられた
「救いの福音」を含むより大きなもので、救われた者が福音を伝えるための訓練を受け、
社会へ出て様々な領域で王の中の王であるイエス・キリストを証しし、その領域の中心に
イエス・キリストがあるようにすること。ツカヒラ氏は、福音がイスラエルから西方向へ伝わり、
欧州、米国の社会のあらゆる面で大きな影響を与えた。そして、今は「アジアを福音の波が
飲み込もう」としていると強調。アジアを越えた先には、中東、イスラエルがあり、2つの
預言の成就が見えつつあるとし、参加者らに「神様の波に乗ろう」と力強く呼びかけた。
(続く)
>>167 より
ツカヒラ師「終末前に2つの預言が成就」、シュラム師「ユダヤ宣教は躓きを取り除くこと」
16歳で洗礼を受け、当時はまだイスラエル国内で50人ほどしかいなかったメシアニック・ジュー
(イエスをメシアと信じるユダヤ人)の1人として約40年間にわたってイスラエル宣教を続ける
ヨセフ・シュラム氏は、ユダヤ人宣教について、歴史的にユダヤ人がメシア(キリスト)を
信じることを妨げてきた躓きを取り除くことと、そして光であるイエス・キリストを伝えることの2つが重要だと語った。
イスラエルで最も古いコングリゲーションの1つ「ネティブヤ」を創設したシュラム氏は、
ユダヤ人の最も大きな躓きは「キリスト教(Christianity)」だと指摘。それぞれのキリスト教会(Church)や
キリスト教徒(Christian)が躓きではないが、これまでの歴史の中で迫害を受けてきたユダヤ人にとって、
キリスト教が最も大きな躓きとなっていると言う。どうすれば躓きを取り除くことができるのか。
シュラム氏は、「痛みのあるところに癒しを、飢えのあるところにパンを、暗闇のあるところに光を、
憎しみのあるところに愛を」持ち込むことだと言う。ユダヤ人に抵抗のある欧州風の賛美ではなく
ユダヤ風の賛美を用いたり、ユダヤの祭りや服装、食事などを重んじ、貧しい人々へは無料給食の
提供活動をするなど、躓きを取り除くためシュラム氏がこれまで取り除くんできた働きを紹介した。
一方で、ユダヤ人は「あなたの光に、わたしたちは光を見る」(詩篇36:10)と言われるような
存在ではあるが、「私たち(ユダヤ人)も、イエス様がなければ光とはなれない」とシュラム氏。
多くの人道的支援がイスラエルへ向けられているが、「ユダヤ人のためにするべきことは、
何よりも福音を伝えることだ」と強調した。
核弾頭、25年に「2千発以下」 賢人会議が報告最終案
2009年10月23日22時45分
http://www.asahi.com/international/update/1023/TKY200910230443.html 日豪主導の国際賢人会議「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」(ICNND)の
川口順子共同議長が23日、外務省で記者会見し、現在世界に2万数千発ある核弾頭数を
25年までに「計2千発以下」とする数値目標を報告書の最終原案に掲げたことを明らかにした。
この日午前、川口議長が岡田克也外相とともに鳩山由紀夫首相と会談、概要を伝えた上で発表した。
川口議長によると、最終原案には弾頭数の上限を「米ロでそれぞれ500発まで」と明記。
その他の保有国とあわせて「2千発以下」とした。現在核兵器の9割以上を持つ米ロに、
ほかの保有国並みの弾頭数への削減を求める計算だが、川口議長は「そうなっても、
核抑止力にとって問題ではないだろう、というのがこの委員会の意見だ」と強調した。
(続く)
>>169 より
12年までの「短期」行動計画として、米ロには、交渉中の第1次戦略兵器削減条約
(START1)の後継条約の早期妥結に加えて、妥結後のさらなる核軍縮を要請。
核不拡散条約(NPT)で核保有が認められている英仏中や、NPT非加盟のインド、
パキスタン、イスラエルには「核軍備を増強しない」ことに加えてジュネーブ軍縮会議を
活用した多国間核軍縮交渉を提案した。米ロ以外の国ごとの目標弾頭数は「現在
何発あるか不透明」として明記を見送った。
「短期」が終わる12年までにすべての核保有国に「核の唯一の目的は核に対する抑止だ」
と宣言することも提案。その上で、日本や韓国が懸念してきた北朝鮮の生物・化学兵器
による脅威を念頭に「(核保有国の)同盟国に対しては強固な安全保障を供与する」
という表現を盛り込み、通常戦力による抑止の保証を提案した。核の使用を核攻撃の
反撃に限る先制不使用は25年までに宣言させるが、核を数分で発射できる警戒態勢の
解除など「検証可能な」措置が伴うことも求めた。(前川浩之)
変革への年代記:第4編 旧ソ連からの「大波」−ある移民俳優の記憶/下
http://mainichi.jp/select/world/news/20091024ddm007030099000c.html ◇経済発展を後押し 社会に自ら壁「ネオナチ」も
あなたは「誰」ですか−−。その問いに、イスラエルの劇団「ゲシェル」の俳優、
イスラエル・サーシャ・ダミドフさん(52)は決まって「ユダヤ人で、イスラエル人」と答える。
ウズベキスタン出身で、90年12月にイスラエルに移住したが、あえて「旧ソ連出身」を表に出さない。
ベルリンの壁が崩壊した89年以降、旧ソ連からイスラエルに移住したユダヤ人は
約100万人。今や同国の人口の6人に1人が旧ソ連出身者だ。
専門家の分析によると、移民の急増で消費需要も拡大し、イスラエル経済は95年まで
平均6%の成長を続けた。基幹産業のハイテク分野では現在、労働力の5割が
旧ソ連出身者と推計される。大量移民が経済発展を誘発したのは疑いない。
(続く)
>>171 より
あまりの「大波」ゆえの余波もある。
2年前、イスラエル警察はネオナチ集団の8人を逮捕した。「ユダヤ人国家」を掲げる
イスラエルで、ナチス・ドイツに共鳴する集団の発覚は衝撃的だったが、8人全員が
旧ソ連からの移民と分かり、世論の憤りをあおった。8人はイスラエル社会に溶け込めず、
逆に社会への不満を強めたとみられている。
旧ソ連出身者はかねて閉鎖的とささやかれてきた。ロシア語メディアが発達し、
独自の食材店や学校網も広がり、ロシア語だけで社会生活が完結するためだ。事件を機に、
移民への潜在的な批判が表面化した。「ソ連崩壊の経済危機から逃れただけで、『ユダヤ人』の
意識は薄い」との声が代表的だ。
一方、ヘブライ大学のダリア・オフェル教授は、旧ソ連からの移民の特徴を「政治的に
右派支持者が多い」と指摘する。現政権の第2与党で、移民のリーベルマン外相が率いる
「わが家イスラエル」は、国内のアラブ系住民の排斥を主張する極右政党だ。安全保障への
関心が強い旧ソ連出身者の増加が、イスラエル右傾化の一因という見方もある。
ダミドフさん自身は移住を前向きに受け止めている。俳優生活で言葉の壁を痛感したから、
4人の息子とはヘブライ語でしか話さない。「移民の中には自分たちの方が文化的に優れていると
思い込み、移住先(イスラエル)をないがしろにする人も多い」と、移民自身が地域社会との
「壁」を築いている側面も指摘した。【ヤッフォ(イスラエル中部)で前田英司】
更新: 2009/10/24 13:20
アッバス議長、来年1月の選挙強行 ハマスとの和解協議見限る
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20091024D2M2400524.html 【カイロ=安部健太郎】パレスチナ自治政府のアッバス議長は23日、議長選と評議会
(国会に相当)選を来年の1月24日に行うとの議長令を出した。エジプトの仲介で両選挙の
来年6月までの延長などを模索してきたイスラム原理主義組織ハマスとの和解協議を
事実上、見限る形での選挙実施となる。ハマスは選挙実施を拒否すると表明しており、
パレスチナの混迷がさらに深まりかねない。
アッバス議長は議長府を通じ、両選挙を2007年6月以降ハマスが実効支配する
ガザ地区を含むパレスチナ全土で行うと表明した。評議会選は次期改選期に合わせて
予定通り実施。本来は今年1月に予定されながら、イスラエルによるガザ地区大規模攻撃の
余波で実施できなかった議長選も同時に行う。
パレスチナ:来年1月に同日選 ハマスに「和解」迫る
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20091024k0000e030039000c.html 【エルサレム前田英司】パレスチナ自治政府のアッバス議長は23日、議長選挙と評議会
(国会に相当)選挙を2010年1月24日に同時実施すると発表した。基本法(憲法に相当)上の
選挙実施に向けた手続きの一環。イスラム原理主義組織ハマスがガザ地区を実効支配する
現状では事実上、自治区全体での選挙実施は不可能であり、選挙敢行の構えを突きつける
ことで、ハマスに「和解」への譲歩を迫る狙いがあるとみられる。
パレスチナ解放通信などによると、議長はヨルダン川西岸およびガザの両自治区と、
イスラエルが占領・併合する東エルサレムで両選挙を実施すると発表した。議長は
出身母体ファタハの候補として再選を目指す模様。
評議会は4年の任期満了に伴う改選。一方、議長は1月に本来の任期4年を終えているが、
次の議長選は選挙法の例外規定で「評議会選との同時実施」となっていた。
ハマスが07年6月にガザを武力制圧して以来、議長はガザに足がかりがなく、現状では
ガザでの選挙実施は不可能だ。ガザを除外して敢行すれば分断の固定化につながる。
このため、ファタハとハマスを仲介するエジプトは、10年6月までの選挙延期などを盛り込んだ
和解案を提示。アブルゲイト同国外相は当初、25日にも合意できるとの見通しを示していたが、ハマスは応じていない。
ロイター通信によると、ハマス幹部は議長の発表について「分断を長期化させる」と非難。
同じ10年1月24日にハマス主導でガザ独自の選挙を実施する可能性も検討している。
2009.10.24 Web posted at: 13:25 JST Updated - CNN
ワールド
パレスチナ、来年1月に同時選 アッバス議長が意向表明
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200910240003.html (CNN) パレスチナ自治政府のアッバス議長は23日、来年1月24日に議長選と評議会(国会)
選挙を同時に実施する意向を明らかにした。
アッバス議長が率いる穏健派ファタハは、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスと、
エジプトの仲介で和解に向けて協議していたが、合意に達しなかったことを受け、ヨルダン川西岸と
ガザ地区、エルサレムでの選挙実施を求める議長令を出した。議長令は24日、ファタハの
最高意思決定機関である中央委員会によって検討される。
ハマスのスポークスマンはアッバス議長の動きについて、和解努力の行き詰まりを受けた
「報復攻撃」だとコメントし、米国とイスラエルを利するのみだとの見解を明らかにした。
緊急報告シリーズ
Special Dispatch Series No 2338 May/6/2009
http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=SP233809 イスラエルを11日間で殲滅―イラン軍最高幹部の戦闘予想
2009年5月3日、LBC TVは複数のイラン軍最高幹部の声明を放映した。
以下その内容である。画像で見る場合は次を参照。
http://www.memritv.org/clip/en/2099.htm イスラエルを地上から抹殺するに11日以上は要しない
ナレーション
イランがイスラエルによって攻撃されるならば、イランのミサイルは、イスラエルの心臓部を
必ず叩く。これを阻止できるものは何もありません。イスラエルは、イランが核能力の取得を
一貫して求めているので、イラン攻撃の可能性を口にしています。イスラエルの声明に対して、
イランの軍司令官達は、ミサイルによる反撃を示唆しています。しかし、イラン国民からみると、
(イスラエルの)攻撃は起きそうには思えません。テルアビブは、テヘランとの戦争にはとても耐えられないからです。
イラン軍参謀総長フィロウザバディ(Hassan Firouzabadi)
我方の準備は整っている。我国に脅威を及ぼす攻撃には、いつでも対処できる。
国土防衛の手段は揃っている。防衛に必要な兵力も十分にある。
(続く)
>>176 より
イラン軍総司令官サレヒ(Ataollah Salehi)
イスラエルは我々を攻撃する勇気に欠ける。これが本当のところだ。イスラエルの
攻撃にさらされるとしても。我々は必ずイスラエルを撃滅する。11日間もあれば地上から抹殺できる。
ナレーション
テヘランは、自国の軍事的準備体制が隣国を狙ったものではない、と主張しています。
攻撃態勢は自国防衛とこの地域を守るためのものであります。イランのこの立場が判れば、
周辺諸国の恐れも軽減されるでしょう。
サファビ将軍(Yahya Rahim Safavi、最高指導者ハタミの軍事顧問団長)
我々の軍事力は、周辺諸国に脅威を及ぼすためのものではい。飽くまでもイラン防衛を
目的とする自衛戦力である。イランは、周辺諸国との平和、安全そして安定した関係の構築をめざしている。
イラン地上軍司令官ポウルダスタン(Reza Pourdastan)
我々が周辺諸国を攻撃する意図は全くない。安心してよろしい。
ナレーション
しかし、イランのミサイルに対する恐れはあります。特に西側諸国では、イランがミサイルに
核弾頭を装着するのではないかと考えています。列強はイランの核開発が平和利用のためと
いうのを疑っているのです。しかし、この点について、テヘランの立場は明確です。イスラム宗教法と
国法によって、核兵器の取得は禁じられている、と言明しています。
Special Dispatch Series No 2337 May/6/2009
イランにはヒズボラとハマスに武器を送る権利がある
―最高指導者ハメネイの駐シリア代表言明―
http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=SP233709 2009年4月20日、Al-Dunya TVは、イランの最高指導者アリ・ハメネイの名代こと
駐シリア代表ホセイニ(Mojtaba Hosseini)とのインタビューを放映した。以下その
インタビュー内容である。画像で見る場合は次を参照。
http://www.memritv.org/clip/en/2094.htm アメリカは傲慢な国家である
ホセイニ代表
これは単なる戦術上の問題ではない。アメリカは傲慢な性格である。他人に対して
横柄で、恩着せがましく振舞う。すっかり慣れっこになっているから、痛めつけて
屈服させない限り、その体質は直らない。傲慢な国は他国に対して、悪企みをやろうとする。
この態度をあらためさせる時がきている。
アメリカは強大国家である。広大な領土を持ち、さまざまな能力がある。アメリカが
他国を踏みつけにした介入をやめ、その能力を善用すれば、世の中は平和になる。
(続く)
>>177 より
ガン腫瘍のイスラエルを承認することが平和ではない
平和、平和というが、我々が平和について語る時、平和とは何かをまず問わなければ
ならない。ヒズボラやイスラム武装抵抗がなければ平和というのか。ハマスとパレスチナ人が、
イスラエルのようなガン腫瘍に降伏して、その存在を正式に認めることが平和なのか。アメリカが、
ペルシア湾やアフガニスタン、或いはイラク等々に派兵できることが平和なのか。平和とはこのようなものか?
これが平和の意味であるのなら、我々とアメリカは、物事を全く違うように見ていることになる。
世界の国はそれぞれがそれぞれの法を持っている。そしてその伝統に従って生きていくべき
である。アメリカが従来の態度を変えず、その体質をそのまま持ち続ける限り、我々との適切な関係はあり得ない…。
(続く)
>>179 より
イランにも核開発の権利がある
アメリカはその姿勢を棄て、イランの核開発権利を認めるべきである。アメリカに核開発の
権利があるように、イランにもその権利があることを認識すべきである。
アメリカは、軍隊、兵士と一緒に兵器を世界中何処にでも、自分が送りたい国へ自由に
送れると考えている。しかるにそのアメリカは、イランにはイスラム抵抗運動、或いは
自分と自国とを守ろうとするレバノン人へ兵器を送る権利など無い、と主張する。
その兵器は身内に対して使われるのではない。彼等を攻撃する敵即ちイスラエルに対して使われるのだ…。
イランはパレスチナ、パレスチナ人に武器を供給する
イランには、パレスチナとパレスチナ人を支援する権利がないというのか。自衛用の
兵器を供給してサポートする権利がないというのか。このようなことは攻撃性がありテロ支援
だというのは、いかがなものか。その一方で彼等は、殺傷力の高い強力な兵器をイスラエルに
供給し、世界中に兵器をばらまいているではないか。
パレスチナ:「来年1月、同日選」 ハマスに和解迫る−−自治政府発表
http://mainichi.jp/select/world/news/20091024dde035030049000c.html 【エルサレム前田英司】パレスチナ自治政府のアッバス議長は23日、議長選挙と評議会
(国会に相当)選挙を2010年1月24日に同時実施すると発表した。基本法(憲法に相当)上の
選挙実施に向けた手続きの一環。イスラム原理主義組織ハマスがガザ地区を実効支配する
現状では事実上、自治区全体での選挙実施は不可能であり、選挙敢行の構えを突きつけることで、
ハマスに「和解」への譲歩を迫る狙いがあるとみられる。
パレスチナ解放通信などによると、議長はヨルダン川西岸およびガザの両自治区と、
イスラエルが占領・併合する東エルサレムで両選挙を実施すると発表した。議長は
出身母体ファタハの候補として再選を目指す模様。
評議会は4年の任期満了に伴う改選。一方、議長は1月に本来の任期4年を終えているが、
次の議長選は選挙法の例外規定で「評議会選との同時実施」となっていた。
ハマスが07年6月にガザを武力制圧して以来、議長はガザに足がかりがなく、
現状ではガザでの選挙実施は不可能だ。ガザを除外して敢行すれば分断の固定化に
つながる。ファタハとハマスを仲介するエジプトは、10年6月までの選挙延期などを盛り込んだ
和解案を提示。アブルゲイト同国外相は当初、25日にも合意できるとの見通しを示していたが、ハマスは応じていない。
ロイター通信によると、ハマス幹部は議長の発表について「分断を長期化させる」と非難。
同じ10年1月24日にハマス主導でガザ独自の選挙を実施する可能性も検討している。
アッバス議長、2010年1月の議長選を命令
2009-10-24 15:21:34
http://japanese.cri.cn/881/2009/10/24/1s149132.htm WAFA・パレスチナ公式報道機関によりますと、パレスチナ自治政府のアッバス議長は
23日夜、エルサレム、ヨルダン川西岸とガザ地区で2010年の1月24日に議長選と
評議会選を行うとの議長令を出しました。
アッバス議長はまた、中央選挙委員会と関係部門がこの命令を実行するよう指示しました。
現在、ガザ地区を実効支配しているハマスの高官、パレスチナ立法評議会のバハール副議長は
「和解が達成していない現状で選挙を行うことは分裂を激化させるだけだ」と指摘しました。(藍、村田)
大沢あかね、非人道的な世界にがく然「知らなかった」
< 2009年10月24日 15:54 >
http://www.news24.jp/entertainment/news/168635.html タレントの大沢あかね(24)が24日、都内で「赤十字シンポジウム2009」に出席した。
「人道=人を思いやる力」をテーマに、世界で起きている非人道的な問題についてディスカッション。
大沢は20代代表のパネリストとして「考えていることや思っていることを伝えたい」と
積極的に意見を述べた。スリランカの内戦、イスラエル軍がガザ地区に進攻した
「ガザ攻撃」のリポートを見つめ、「国が違えばこんなに違うのか。写真は目もあてられない」
と大きなため息。「(日本では)毎日幸せに暮らしているのが、ここではうそのよう。知らなかった。
もっとメディアで報道されるべき。もっと若い人たちが関心を持たないといけない」と真剣な表情で訴えた。
「来年1月 同日選」パレスチナ議長 ハマスに譲歩迫る
2009.10.24 19:39
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/091024/mds0910241940002-n1.htm 【カイロ=村上大介】パレスチナ自治政府のアッバス議長は23日夜、パレスチナ評議会(議会)の
任期満了に伴い、来年1月24日に評議会選と議長選を同時に実施するとの議長令を出した。
しかし、自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは「法的根拠がない」などとし、拒否を表明した。
パレスチナ自治区は2007年6月にハマスがガザ地区を武力制圧して以来、ヨルダン川西岸と
ガザの分裂状態が続き、エジプト政府がアッバス議長率いるファタハとハマスの和解を調停してきた。
最新の調停案は、選挙を来年6月まで先送りし、ガザの治安や再建問題で妥協点を探るという内容。
ファタハは受諾したが、ハマスは傘下の武装組織の扱いなどを不満として受諾に難色を示している。
議長は評議会の任期満了に合わせて選挙を強行する構えを示し、ハマスに譲歩を迫る狙いのようだ。
しかし、ハマス拒否のまま議長が西岸だけで選挙に踏み切れば、パレスチナ分裂がさらに
深刻化するのは必至。議長自身の権威も傷つきかねず、議長は大きな賭けに出たといえる。
議長任期は今年1月に満了したが、ハマスの同意なしに延長された経緯があり、ハマスは議長令は無効と反発している。
同時選「来年1月24日」
ハマス揺さぶるーパレスチナ議長
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091024-201536.html 【エルサレム森田陽子】アッバス・パレスチナ自治政府議長は23日、議長令を発し
パレスチナ自治政府議長選挙と同評議会議員選挙を、来年1月24日に同時実施することを
明らかにした。イスラエル紙およびアラブ紙などが23日、一斉に報じた。
アッバス議長率いるパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハとガザ地区を実効支配する
イスラム根本主義過激派組織ハマスとの和解協議は、エジプト政府の仲介で一時、
今月26日にも和解案への署名が行われるところまで交渉が進んだ。しかし、ハマス側が
直前になって「イスラエルへの抵抗権」を記入するよう要求したことから交渉が頓挫。
アッバス議長による強硬姿勢は、ハマス側に「和解」に向けた動きを加速するよう圧力を掛ける狙いがあるものと見られる。
(続く)
>>185 より
和解案では、両選挙を来年6月まで先送りし、その間に、双方が信頼関係を構築できるよう、
双方の代表による協議機関が自治政府に代わり機能することなどが盛り込まれていた。
アッバス議長の報道官は、「議長令は、選挙がヨルダン川西岸と東エルサレム、ガザ地区で
行われるよう呼びかけている」と語り、選挙はパレスチナ全土で行われるとの見方を示した。
それに対しハマス側は、「(パレスチナの)分裂を固定化させるもの」と反発、選挙を
ボイコットする可能性を示唆した。ハマス幹部はロイター通信に対し、同日にガザで
ハマス主導の独自選挙を実施する可能性を示唆した。
ただ、アッバス議長側近は、「和解協議が進めば選挙日程の変更はあり得る」としており、
和解協議の進展が今後の選挙日程に影響を及ぼすのは必至とみられる。
2009/10/24 20:15
パレスチナ、来年1月24日に議長と評議会選
特集 中東
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091024-OYT1T00862.htm 【エルサレム=加藤賢治】パレスチナ自治政府のアッバス議長は23日、自治政府の議長と
評議会(国会に相当、定数132)の選挙を来年1月24日に実施すると発表した。
パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスはこれに反発、
1月の選挙実施を認めない構えを見せている。議長が、選挙を強行すれば、パレスチナの
分裂が決定的になりかねない状況だ。
今回の評議会選は、1月24日の任期満了に伴うもので、自治政府の基本法(憲法)は、
議長が3か月前に選挙日程を発表すると定めている。議長の任期は今年1月までだったが、1年延長されていた。
ただ、パレスチナの分断を克服するため、エジプトの仲介で和解協議が行われており、
投票日の延期が検討されていた。アッバス議長は、エジプトが提示した「来年6月の選挙実施」
にすでに同意しており、ハマスが和解案を受諾すれば選挙の半年延期が決まる運びだった。
「1月選挙実施」を発表したアッバス議長の真意は、「選挙は和解成立後に行うべきだ」と主張して
回答を留保してきたハマスに、和解案受け入れを迫ることにあったとの見方もある。
(続く)
>>187 より
だが、ハマスは、一方的な選挙日程の発表に態度を硬化させた。ハマス報道官は24日、
本紙の取材に「1月24日にガザで選挙は行わない。アッバスはパレスチナを分裂させようと
している」と批判した。アッバス議長は、ヨルダン川西岸とガザ、東エルサレムで選挙を
実施するとしているが、ハマスが反対する中、パレスチナ全域での選挙実施は不可能だ。
基本法に基づく選挙の1月実施は、議長からすれば自治区統治の正当性を確保する上で
必要な措置だ。ただ、ハマスが選挙をボイコットした形で選挙を強行しても、国際社会が
結果を受け入れるのは難しい。前回2006年の評議会選で圧勝したハマスの妥協がない限り、
パレスチナの政治状況は袋小路に陥ったと言える。
また、選挙を巡りパレスチナ分裂が深刻化すれば、和平に消極的なイスラエルの
ネタニヤフ政権が、交渉再開を引き延ばす材料にもなりそうだ。
(2009年10月24日21時04分 読売新聞)
パレスチナ:「来年同日選」自治政府発表 分断固定化の恐れ
http://mainichi.jp/select/world/news/20091025ddm007030071000c.html ◇ハマス、独自実施模索
【エルサレム前田英司】パレスチナ自治政府のアッバス議長は23日、自治区分断の
状況下で、議長・評議会(国会)両選挙の来年1月実施を発表した。ガザ地区を支配する
イスラム原理主義組織ハマスが現状のまま、自治政府主導の選挙に参加する可能性は低い。
選挙を強行すれば、議長が統治するヨルダン川西岸とガザの分断を固定化するのは必至だ。
議長は、ハマスとの対立解消が現時点では「困難」と判断。議長権限で選挙日程を
固めることで「正当性」を強調するとともに、ハマスへの圧力として選挙強行をちらつかせた
模様だ。一方、ハマスは即座に拒否し、ガザでの独自選挙も模索している。西岸とガザの双方に
「政府」や「議会」が誕生する事態になれば、パレスチナ国家樹立によるイスラエルとの
「2国家共存」という中東和平構想は根本から覆される。
議長とハマスの対立を巡ってはエジプトが仲介努力を続け、来年6月までの選挙延期を
盛り込んだ「和解案」を提示していた。アッバス議長の出身母体ファタハは13日、正式に
受諾したが、ハマスは修正を要求して応じていない。議長は先日、エジプトでムバラク大統領らと
会談しており、近々の和解達成は難しいと判断した模様だ。
(続く)
>>189 より
アッバス議長は今回、選挙3カ月前までの公示を定めた基本法(憲法)により、
日程を発表した。最新の世論調査では、イスラエル軍のガザ攻撃に関する国連報告書への
「対応ミス」で、議長への不満が拡大。次回選挙で議長に投票するとの回答は16・8%に
とどまり、ハマスのハニヤ最高幹部(16%)が肉薄していた。
しかし実際のところ、西岸単独での選挙強行は分断を固定化するだけで、現実的でない。
また、イスラエルが占領・併合する東エルサレムで投票が認められない可能性もあり、
この場合、議長の指導力は失墜してしまう。
アッバス議長は23日の発表前に、オバマ米大統領と電話で協議。米国は、エジプトの
和解案が「イスラエル承認」を前提とするパレスチナ統一政府の樹立を求めていないとして、
同案を支持していないとされる。議長の対ハマス強硬姿勢には、米国の後押しがある可能性もある。
==============
◇ファタハ、ハマスを巡る経緯◇
06年 1月 パレスチナ評議会選挙で、イスラム原理主義組織ハマスが勝利
07年 3月 ハマスとアッバス氏の出身母体ファタハによる連立内閣が発足
6月 ハマスがガザ地区を制圧。アッバス氏は連立内閣を解散
08年 8月 ガザ地区でハマスとファタハ系の集団が衝突。双方合わせて9人が死亡
09年 2月 ハマスとファタハ、統一政府樹立に向けて協議することで合意
10月 アッバス氏、来年1月に同日選と発表
2009年10月25日
イラン核開発/IAEA提案を受け入れよ
http://www.worldtimes.co.jp/syasetu/sh091025.htm イランは低濃縮ウランを国外に搬出し、処理するという国際原子力機関(IAEA)の
提案への回答を延期することを明らかにした。
「詳細の検討に時間を要する」としているものの、保守勢力内からの反発など厳しい国内事情がうかがえる。
期待呼ぶウラン国外搬出
この提案はイラン、米、ロシア、フランスの間で行われた協議を受けて、エルバラダイ
IAEA事務局長がまとめたもの。受け入れ期限の23日、イランは回答を来週まで
延期することを明らかにした。
イランの核開発計画が2002年に明らかになって以来、欧米諸国は核兵器開発への
懸念から、計画の停止を求めてきた。これに対し、イランは「平和的核開発の権利」を
盾に開発を継続、ナタンツの核施設でウラン濃縮を進めてきた。
イランはすでに低濃縮ウラン1・5トンを保有しているとみられている。核爆弾製造可能な量を上回る。
今回の提案は、この低濃縮ウランのうち70〜80%をロシアに搬出して濃縮した上で、
フランスで燃料棒に加工、イランに戻すというもの。技術面からイランの核兵器保有を
阻止するための苦肉の策だ。
燃料棒は、1960年代に米国の支援を得て建設された研究用原子炉で医療用アイソトープの
製造などに利用されることになる。
これによって、イランが保有する濃縮ウランの大部分は核兵器への転用が困難な
燃料へと加工されることになる。
(続く)
>>191 より
イランはこれまでも、国際社会からの圧力をかわすためにさまざまな手段を講じてきた。
ドイツと国連安保理常任理事国5カ国がイランとの交渉に当たってきたが、成果は
上がっていない。それだけに今回のウラン国外搬出への期待は高い。
イランを取り巻く情勢は厳しい。大統領選での不正疑惑から改革派による大規模な
デモが頻発。治安部隊を動員し力で押さえ付けたものの、大学などでの反政府活動は続いている。
原油価格の低迷も産油国であるイランにとっては打撃だ。アハマディネジャド大統領は
国民生活の向上を掲げ、支持を得てきた。
だが、公約である貧困対策は進んでおらず、それに対する国内からの批判は強い。
ガソリンや生活必需品への補助金といういわば「ばらまき」で支持を保ってきた現政権に
とって原油価格低迷は逆風だ。
国連の制裁もこれに拍車をかけている。ロシアは、米国の東欧ミサイル防衛(MD)網配備計画の
凍結で、これまでより米国に協力的になるとみられている。さらに、反イスラエルで
手を組んできた隣国シリアは米国への接近を進めている。
開発阻止の手を緩めるな
イラン包囲網は確実に狭まっている。ウランの国外搬出を拒否していっそう孤立を強めるのか、
受け入れて一定の譲歩姿勢を示すことで孤立を回避するか、イランは重大な岐路に立たされている。
国連はじめ国際社会は、イラン核兵器開発阻止への手を緩めてはならない。
イスラエル治安部隊とパレスチナの若者衝突
< 2009年10月25日 21:02 >
http://www.news24.jp/articles/2009/10/25/10146486.html エルサレムの「神殿の丘」にあるモスクで25日、イスラエル治安部隊とパレスチナの若者らによる衝突が起きた。
衝突が起きたのは、「岩のドーム」などで知られるエルサレムのアル・アクサモスク敷地内。
イスラエル側に不満を持つパレスチナの若者らが25日、敷地内に集結、一部がモスク内に立てこもり、
これをイスラエル治安部隊が包囲する形となった。現場では、イスラエル治安部隊が石を投げる
パレスチナの若者らの制圧に乗り出し、神聖な敷地内は騒然とした。
ロイター通信によると、パレスチナの若者12人がイスラエル側に身柄を拘束された。イスラエルと
パレスチナをめぐっては先日、アメリカ・オバマ大統領による仲裁の試みが行われたばかりだった。
イスラエル警察とパレスチナ人、アルアクサ・モスクで衝突
* 2009年10月25日 23:48 発信地:パレスチナ/イスラエル
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2656341/4809602 イスラエルのエルサレム(Jerusalem)旧市街にある寺院、アルアクサ・モスク(Al-Aqsa Mosque)周辺で、
パレスチナ人の若者がつけた火を消そうとするパレスチナ人男性たちと、それを見るイスラエル警察(2009年10月25日撮影)。(c)AFP/MENAHEM KAHANA
【10月25日 AFP】イスラエルのエルサレム(Jerusalem)旧市街にある寺院、アルアクサ・モスク
(Al-Aqsa Mosque)周辺で25日、イスラエル警察とパレスチナ人による衝突が発生した。
パレスチナ人らは旧市街内の建物の屋上などから投石し、またごみに火をつけたため、
同市街の狭くて古い路地には煙が充満した。イスラエル警察側はバリケードを設置し、
音響手榴弾を使って群集を追い散らそうとした。
またイスラエル警察は2回、パレスチナ人側の抗議行動の参加者がモスクの巡礼者に
投石した際、モスクの敷地内に進入した。
(続く)
>>194 より
公共ラジオによると、1回目は警官隊が進入するといっせいに、パレスチナの子どもたちによる
投石の的となり、またパレスチナ人たちがまいた油に足を取られた。
イスラエル警察のミッキー・ローゼンフェルド(Micky Rosenfeld)広報官によると、
この衝突でパレスチナ自治政府の元エルサレム担当大臣だったハテム・アブデル・カディール
(Hatem Abdel Qader)氏が「暴力扇動」の容疑で拘束されたほか、15人が逮捕された。
アルアクサ・モスクでの最近の抗議行動の前線となっているイスラエル国内に住む
パレスチナ人による団体、「イスラエル・アラブ・イスラム運動(Israeli Arab Islamic Movement)」
のカマル・ハティーブ(Kamal Khatib)広報担当は、「警察はいつも巡礼者が投石を
したので攻撃したと言い訳をするが、自分たちの罪を正当化したいだけだ」と警察側に
非があると批判した。(c)AFP/Ahmad Gharabli
2009.10.26 Web posted at: 10:11 JST Updated - CNN
ワールド
イスラエル警察、神殿の丘でパレスチナ人18人を拘束
このニュースのトピックス:事件・トラブル
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200910260002.html エルサレム(CNN) エルサレム旧市街の聖地「神殿の丘」のモスク(イスラム教礼拝所)で
25日、パレスチナ人グループとイスラエル警察が5時間以上にわたって衝突し、イスラエル警察は
18人を拘束したと発表した。
イスラエル警察の報道担当者によると、聖地内のアルアクサ・モスクでパレスチナ人の
若者グループが警官に石を投げ付けたとの通報があり、警官隊がモスク敷地内に入った。
パレスチナ人グループはさらに火炎びんを投げるなどしたため、警官隊がスタン手りゅう弾を
使って鎮圧を図った。この衝突で警官9人が軽傷を負ったという。
(続く)
>>196 より
一方、パレスチナの病院関係者によると、パレスチナ人の負傷者は25人前後に上ったとみられる。
当時モスク内にいた、アラブ系民間調査機関PASSIAのマハディ・アブドルハディ氏はCNNとの
インタビューで、「パレスチナ人グループは礼拝中で、政治的、挑発的行為はなかった。
イスラエル側は聖地を軍事的に支配しようとしている」と主張した。
神殿の丘では先月、ユダヤ人の聖地訪問に反発したパレスチナ人グループがイスラエル警察と
衝突。パレスチナのメディアが「神殿の丘を守るために集結しよう」と呼び掛けたのに対し、
イスラエル警察は今月初め、礼拝者や訪問者の立ち入りを禁止した。これに反発したパレスチナ人
約150人と警察との衝突も起きていた。2000年9月には、イスラエル野党リクードのシャロン党首(当時)が
訪問を強行し、これがイスラエル警察とパレスチナ人の大規模衝突に発展した経緯がある。
イスラエル軍と米軍が合同防空演習を開始
2009年10月22日付 al-Hayat紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20091025_172705.html ■ イスラエル、米軍との軍事演習終了後も最新鋭システム維持を切望
2009年10月22日付アル=ハヤート紙(イギリス)HP1面
【ナザレ:アスアド・タルハミー】
イスラエル軍と米軍が昨日(21日)最大の合同防空演習を開始する中、イスラエルの
治安機関高官は、米軍が2週間後の演習終了後も対ミサイル最新鋭システムをイスラエル軍に
保持させてほしいとの希望を表明した。イスラエルの『マアリブ』紙によると、同高官が意図
しているのはパトリオットミサイル最新型の PAC-3である。
また同高官によると、この演習には米ミサイル防衛局も参加しており、イラン、シリア、
レバノン、ガザからイスラエルへの全面的かつ集中的なミサイル攻撃の様々なシナリオに
対応するものである。このようなミサイル攻撃を防ぐためのイスラエルとアメリカの防衛システム
の準備、調整、連携の度合いについて検証を行う。
治安機関筋によると、各種の警戒基地が海岸沿いに展開する予定であり、「アメリカの
イージス防衛システムが搭載された多くのミサイル艦が沿海に展開することになる」という。
また同筋は、「この軍事演習が成功し、両国軍間の共通認識の存在が確認されることに
よって、将来早い段階でイスラエルにアメリカ製システムの展開が可能になるであろう」と付け加えた。
(後略)
原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20091025_172705.pdf
イラン終了
エルサレム聖地で緊張情勢が続く
2009-10-26 10:07:56
http://japanese.cri.cn/881/2009/10/26/1s149183.htm イスラエル警察とアラブ系市民の衝突が25日エルサレムで発生し、およそ30人が負傷しました。
イスラエルの新聞が伝えたところによりますと、衝突はエルサレム旧市街にある
「神殿の丘」とその付近で発生したものです。アラブ系市民は警察へ投石し、それに対し、
警察隊は催涙ガスなどを発射しました。衝突で少なくとも25人の市民と3人の警察が負傷し、
15人以上が逮捕されました。(翻訳:ZHL)
巨大な伝統ドレスで地元の手工芸品をPR パレスチナ自治区
* 2009年10月26日 13:07 発信地:ヘブロン/パレスチナ自治区
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2656637/4809772 パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のヘブロン(Hebron)で披露された
刺しゅう入りの巨大な伝統ドレス(2009年10月25日撮影)。(c)AFP/HAZEM BADER
【10月26日 AFP】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のヘブロン(Hebron)で
25日、パレスチナの女性たちが作成した長さ32.6メートル、幅18.1メートルの刺しゅう入り
ドレスが披露された。地元住民らは、世界最大のものではないかとして、ギネス世界記録
(Guinness Book of World Records)の認定を期待している。
ドレスの作成は、パレスチナの手工芸品への国際的な注目を喚起する目的で、地元組織
「Palestinian Children's Home(パレスチナの子どもたちの家)」が主催して行われた。
約150人の女性が4か月かけて縫い上げたという。お披露目のイベントには、パレスチナ自治政府当局者も出席した。
イスラエルによる占領状態が続くヨルダン川西岸地区では、2000年に起きたパレスチナ人に
よる反イスラエル闘争以来、イスラエル軍が規制を強化し、経済成長が縮小するとともに失業が
増加。現在では、女性たちが作る伝統的工芸品が、主な収入源になっているという。(c)AFP
ながさき新着ニュース(26日PM 7:31)
長崎新聞
各国首脳の被爆地訪問を要請 長崎、広島両市長が核保有国大使館に
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji2/2009102603.shtml 長崎市の田上市長と広島市の秋葉忠利市長は26日、核保有国の在京大使館を訪れ、
被爆地を訪問するよう呼び掛ける各国首脳あての要請書を提出した。両市長がそろって
各国大使館に直接要請するのは初めて。
9月の国連安全保障理事会で、鳩山由紀夫首相が非保有国を含む各国首脳に
被爆地訪問を呼び掛けたことなどから、被爆地からの要請も強めることにした。同日は
フランス、英国、ロシア、事実上の核保有国のパキスタン、イスラエルの各大使館に提出した。
要請後、秋葉市長は記者団に「来年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の前に訪れて
もらえるよう求めた。各大使館から首脳に必ず伝えると言ってもらった」と話した。
田上市長は「首脳が自分の目で被爆地を見て、被爆者の声を聞き、感じたことを
発信すれば大きな力になる、と訴えた。近いうちに必ず実現すると思う」と手応えを語った。
27日には、米国とインドの各大使館を訪問する予定。中国と北朝鮮に対しては、それぞれ
温家宝首相、金正日総書記あての要請書を郵送する。
第3次インティファーダ警戒、ファタハ幹部
2009.10.26 21:08
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/091026/mds0910262108005-n1.htm 来日中のヨルダン川西岸エリコ県知事でパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハ幹部の
カーメル・フメイダ氏は26日、「パレスチナ人は(潜在的に)第3次インティファーダ
(反イスラエル抵抗運動)を求めている」と述べた。フメイダ氏は、イスラエルが占領・併合した
東エルサレムで25日に発生したパレスチナ人とイスラエル警察との衝突を受け、今後、
大規模な衝突に発展しかねないとの懸念を示した。
フメイダ氏は、衝突は中東和平交渉再開に向けた協議が行き詰まるなか、パレスチナ人の
不満が高まった結果だとの見解を示した。その上で、パレスチナ側として衝突拡大の阻止に
努力する考えを強調する一方、「イスラエルは過去に学ぶ必要がある」とイスラエル側にも自制を求めた。
エリコはエルサレムの東側に位置する、パレスチナ自治区の政治・経済の中心地のひとつ。(大内清)
>>205 より
ガザのパレスチナ人記者の間では、ハマス自体が内部分裂し、意見調整ができなかったという
見方が出ている。ハニヤ首相を軸としたガザの指導部と、政治部門最高指導者のメシャール氏を
中心としたシリアの保護を受けている在外指導部との間で、エジプト提案に対する見解が分かれているというものだ。
07年6月の分裂以降、ハマスが支配するガザはイスラエルの境界封鎖によって経済状況は
悪化の一途。昨年末に始まったイスラエル軍による大規模攻撃で、さらに拍車がかかっている。
ガザの指導部は、困窮脱出のためには米欧が支援するファタハと和解し、国際社会からの
援助が欠かせないと考える幹部も多い。だが、メシャール氏らはイスラエルへの強硬姿勢を崩さず、
意見が割れているという。メシャール氏の意見にはシリアの意向が強く働いているとされる。
一方で、「ガザの指導部も海外から運び込んでくる金のおかげで困っていない。ガザを
支配することに執着し、市民のことなど考えていない」といった声もガザでは上がっている。
(続く)
>>206 より
一方のファタハは、和解案に応じないハマスへの非難を強めている。
「ガザ住民の多くが(イスラエルの攻撃で)ホームレスになり困窮生活を送っているが、
彼らは一向に気にしていない」。パレスチナ自治区ラマラで24日に開かれたパレスチナ解放機構
(PLO)の中央評議会で、アッバス議長はハマスを激しく批判した。
さらに「ハマス自体に決定権がないことが問題。外部の力の差配によるものだ」とも述べ、
間接的な表現ながら強い影響力を行使しているとされるシリアやイランにも批判の矛先を向けた。
そのアッバス議長は23日夜に自治政府の議長(大統領)と評議会(国会に相当)の選挙を
当初の予定通り来年1月に実施すると発表。ハマスは選挙が和解協議の重要課題であり、
合意なしに実施することは「信義違反だ」と激しく反発した。
ただ、議長が本気で選挙を実施しようとしているのか疑う声は強い。選挙を強行しても、
ハマスが実効支配するガザでの実施は、ハマスが同意しない限りは「事実上不可能」
(自治政府職員)。ヨルダン川西岸とガザ、(東)エルサレムで実施すると定めている選挙法も
骨抜きの形になり、選挙自体の正統性に疑問符がつきかねないからだ。
アッバス議長による選挙実施の発表は、ヨルダン川西岸とガザの「分断固定化」という
パレスチナにとって最悪となるシナリオを提示したうえで、ハマスに和解を迫る「危険な賭け」
との見方も強い。エジプトの仲介を軸にさらに和解の可能性を探るとみられる。
[海外]パレスチナ/イスラエル内アラブ人がゼネスト呼びかけ
──9月9日 「占領マガジン」より
暴力・民族歴史教育の禁止…アラブ人への差別政策に抗議
http://www.jimmin.com/doc/1240.htm 右派ネタニヤフ政権下の厳しい弾圧と締め付けのため、イスラエル内の130万人
アラブ系国民の指導層は、数年ぶりにゼネストを呼びかけた。ゼネストの予定は10月1日。
この日は、2000年に第2次インティファーダが開始された日で、それを支持する
アラブ系国民のデモに警官隊が発砲、13人が殺害された記念日にあたる。
アラブ人指導層は、ゼネストを、「人口の5分の1を占めるアラブ系を国家の敵として棄民する
人種差別的政策への抗議である」と説明している。「最近議会でも人種差別的法律が
提出されたり、警官やユダヤ系市民によるアラブ系への暴力行為を法廷が大目に見る
傾向が強まっている」と、アラブ人権グループ=モッサワの代表ジャファル・ファラハは言う。
(続く)
>>208 より
アラブ系とネタニヤフ連合政権の対立は、政権側が一連の問題が多い立法措置を行なおうと
したことで、すぐに表面化した。提案された法案は、1948年のパレスチナのナクバ(大破局)を
追悼・記念する行為を違法としたり、全国民にシオニスト国家=イスラエルに忠誠を誓うことを
義務づけたり、イスラエルをユダヤ人国家であることを否定する政治的要求を禁じる内容であった。
しかしさすがに、これらの法案は、広範な抗議の声で、内容を緩やかにしたり、廃案になった。
しかし、先月末ギデオン・サール教育相が新たな提案をしたことから、再び対立の炎が燃え始めた。
それは、アラビア語教科書から「ナクバ」を削除し、ユダヤ文化遺産とシオニズムの授業を
義務づけるものだった。その上、卒業生の軍役率に応じて学校配分予算を決める、という内容。
首相もこの案に賛成の模様。アラブ系は一般に軍役免除(排除)であるが、最近は、その代替措置
として、何らかの国家貢献業務を義務づけることが検討されている。
アラブ人国会議員モハメッド・バラケは、教育予算と軍務とのリンケージを批判、サールに「国防相
ではなく、教育相であることを忘れるな」と釘をさした。
[第16回]ユダヤ教徒がシオニズムに反発する理由
ヤコブ・ラブキン Yakov Rabkin モントリオール大教授(歴史学)
http://globe.asahi.com/meetsjapan/091019/01_01.html パレスチナの地にユダヤ人のホームランド(祖国)づくりを目指す「シオニズム」(Zionism)は、
聖地エルサレム(シオン)に由来するが、これは宗教イデオロギーではなく、政治的イデオロギー
として19世紀後半に欧州で生まれた。戒律を守り、律法に従う人々の宗教的共同体だった
ユダヤ人社会に欧州のナショナリズムを当てはめたものだ。独自の言語(ヘブライ語)を持つ
国民、民族として「ユダヤ人」(The Jews)を位置づけ、彼ら自身の国民国家を持つべきだという新しい考え方だった。
ヤコブ・ラブキン氏
日本人は、お寺に参拝しなくても「日本人」という民族的アイデンティティーを持つことができる。
だが、世俗化した東欧系ユダヤ人(アシュケナジム)は、シオニズムによって、民族的アイデンティティーを
持ち、欧州の反ユダヤ主義(anti−Semitism)に対抗して少数者としての権利を主張できるように
なったのだ。イスラエルのある学者はこう述べた。「我々がこの土地を求める理由は単純だ。
神は存在しない。だが、神はこの土地を我々に約束したのだ」と。この発言はシオニズムが
非宗教的な政治的主張であることをよく示している。
(続く)
>>210 より
20世紀のドイツ系ユダヤ人の政治思想家ハンナ・アーレント(1906〜75)は、自身も
シオニストだったが、シオニスト国家の樹立には否定的だった。彼女はイスラエルが建国された
1948年の段階で、シオニスト国家を作れば、絶え間ない紛争が続くと見ていた。60年後、
事態はまさにその通りになっている。昨年暮れから今年初めにガザで起きたイスラエルの
軍事行動は、彼女の見通した事態が現実化したものなのだ。
日本人に理解してほしいのは、中東紛争はイスラム教徒とユダヤ教徒との宗教紛争
ではない、ということだ。実際には、両者は何世紀にもわたって共生、共存してきた。
一握りのシオニストが武力を行使して、そこにいた居住者(パレスチナ人)を彼らの
意思に反して、家から追い出した。武力で国家を樹立したために起きた、極めて単純な
人権問題なのだ。パレスチナ自治政府やハマスのせいで紛争が続いているのではない。
(続く)
>>211 より
妥協の余地を持たないクリスチャン・シオニズム
イスラエルの指導者はあらゆる戦争に勝ってきたが、残念ながら平和を勝ち取ることは
できなかった。それは、彼らが、パレスチナ人に対して、不公正なことをしたことを決して
認めようとしないからだ。イスラエル社会は多様で、世俗的か宗教的か、東欧出身か、
アラブ・北アフリカ出身(セファルディム)かで分かれ、明確な統一の核といったものがない。
指導者は「アラブの脅威」を使うことで国家の結束を維持してきたのだ。
宗教が中東和平の妨げになるとすれば、その最大の要因は、米国の宗教右派に
信奉者が多いクリスチャン・シオニズムだろう。彼らにとって、この問題は純粋に
宗教的な問題であり、妥協の余地がない。キリストの再臨(the Second Coming)を
早めるためにユダヤ教徒をイスラエルに集めなければならない、と考えている。そして、
キリストが再臨すれば、ユダヤ教徒は二つの選択を迫られる。ユダヤ教徒はキリストを
メシア(救世主)ではないと考えているが、キリストをメシアと認めて、キリスト教に
改宗するか、あるいは最後の審判を受けて、死ぬかだ。彼らのシナリオでは、
我々ユダヤ教徒は全5幕の演劇の第4幕で消えてしまう。
極めて危ないのは、宗教右派やイスラエルロビーの影響が大きい米国やいくつかの国において、
彼らが政治的に大きな力を持っているために「親イスラエル政策」をとっているということだ。
米国で最も影響力のある宗教右派団体「アメリカ・キリスト教徒連合(CCA)」はブッシュ前大統領と密接な関係を保っていた。
いま、イスラエル国内にも、米国が主導する「パレスチナ国家とイスラエルとの2国家共存案」に
かわり、ひとつの国のなかでユダヤ人とパレスチナ人が共生する「1国家解決案」を主張する意見がある。
(次ページへ続く)
(続く)
>>212 より
ヤコブ・ラブキン氏の略歴
45年、旧ソ連レニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれ。レニングラード大、
ソビエト科学アカデミーなどで学ぶ。カナダに移住し、73年からモントリオール大で
ユダヤ人の歴史や歴史学を教える。敬虔なユダヤ教徒で、宗教と政治の関係に関する発言が多い。
著書『A THREAT FROM WITHIN』(邦訳は『トーラーの名において──ユダヤの内なる反シオニズムの歴史』
〈仮題〉として平凡社から近刊予定)で注目される。
08、09年に来日。英、仏、ロシア、スペイン語のほか、ヘブライ語に堪能。
(続く)
>>213 より
今日、世界中でユダヤ人がユダヤ人であることを理由に殺害されうるのは、不幸なことに
イスラエル国内だけだ。世界をみれば、米国でもロシアでも、そしてイランにおいてすら、
ユダヤ人はふつうに、少数者として暮らしている。だったら、パレスチナでもできるのでは
ないか。実際、この場所は何世紀にもわたってオスマントルコというひとつの国だった。
議論しているのは、理想ではなく、歴史的に存在していたものなのだ。
ドイツで起きたホロコースト(ユダヤ人大虐殺)から、アーレントやアインシュタインらが得た
教訓は、民族、宗教、人種の面で差別するような国家に対しては警戒しなければならないというものだった。
半面、シオニスト国家の樹立を求めるシオニストらの教訓は単純だった。我々は弱かった、
我々は強くなくてはならない、というものだった。彼らはパレスチナ人との共生を望まず、
民族的に「純粋な」国家を持ちたいと考えている。かつて、南アフリカや旧ローデシア(ジンバブエ)
は、敵ばかりに囲まれた孤島のような国を作ったが、そんな国は長つづきしない。
シオニズムに対しては、アラブだけでなく、イスラエル内外のユダヤ教徒の間にも極めて大きな反発がある。
(1)ユダヤ人とは、何らかの道徳的な価値を持ち、それを守る人々の集団であるはずなのに
イスラエル国家のありようはこうした原則に反する。
(2)イスラエル国家の建国によって、ユダヤ人のアイデンティティーが、「ユダヤ教徒」から
「イスラエル国家の政治的支持者」に変質してしまう――というのが主な理由だ。戒律を破っても
まったくおかまいなしなのに、イスラエルを批判すると即座にひどい反応が返ってくるといった事例に事欠かない。
(続く)
>>214 より
NYでもテルアビブでも聖地を愛することはできる
私は学者としての見解と、個人的な意見は常に区別しているが、旧ソ連でユダヤ系ロシア人
として育った私を含む宗教的なユダヤ教徒にとっては、ユダヤ教の継続性を保つことこそが
重要なのだ。2000年にわたる伝統の本質とは、道徳的な価値を守るシステムなのであり、
政治的、軍事的パワーとは無縁だった。自分にとって何ものにも代え難いことは、神の戒律、
安息日、ヨム・キプール(贖(あがな)いの日)を守り、ユダヤ教に従った食物(kosher)を食べる。それだけだ。
宗教的なユダヤ教徒にとって、啓典宗教の始祖アブラハムが葬られている聖地ヘブロン
(ヨルダン川西岸の都市)を大事だと思うからといって、占領してそこに住む必要はない。
ヘブロンを愛することはニューヨークからもテルアビブからもできる。「ユダヤ教的な態度」
とは常に極めてプラグマティック(現実的)で、妥協的でもある。ユダヤ教的なアイデンティティー
とは、国境や領土を超越したものなのだ。だからこそ、ユダヤ人はチリでも神戸でもモスクワでも暮らせる。
(続く)
>>215 より
ユダヤ教の本来の教えは、平和を探求し、協調性を求めること。よい行いをし、
同情の気持ちを持つことだ。イスラエル国内には、メシアが降臨する前の聖地に
暴力的なユダヤ国家が存在することは認められない、と考えるユダヤ教徒らもいる。
彼らは現在のイスラエル国家は、メシアによる救済を実現する上で、神学的にも妨げであると考えている。
ユダヤ教の戒律では、他人の悪口をいうべきではないという教えがある。日本人は
あまり他人の悪口を言わない。他人のことを自分よりも大事だと考えることを自然に
できる。多くの文化的な面で、ユダヤ教的な考え方と極めて類似していると感じ、
興味深い。中東に重要な利害を持つ日本は、国連などの場で米国の後追いだけではない、
何か独自なことができるはずだ。
(訳・構成 GLOBE副編集長 石合力)
オバマの核なき世界:決議の舞台裏/上(その1) 安保理首脳会合採択
http://mainichi.jp/select/world/news/20091027ddm001030006000c.html ◇嫌がる中国、米が説得 挙手の胡主席、表情硬く
すべての人々にとってより安全な世界を追求し、核兵器のない世界に向けた条件を
構築する−−。9月24日、高々と理想を掲げる決議案が国連安保理首脳会合で
示された。議長のオバマ米大統領が挙手を促すと胡錦濤・中国国家主席ら首脳が一斉に手を挙げた。
オバマ大統領が主導し全会一致で採択されたこの決議に実は中国は難色を示していた。
西側外交筋は「当初、中国は、(決議より政治的影響力が弱い)議長声明で十分と考え、
決議には消極的だった」と証言する。
米国がオバマ大統領を議長に首脳会合を開くことを水面下で各国に伝えたのは
今年7月初め。以来、決議案を採択したいと考える米国は他の常任理事国4カ国を
中心に交渉を続けた。しかし、中国の反応は鈍かった。
米国は約1カ月かけて中国などを説得。8月4日、ようやくライス米国連大使が、
安保理首脳会合を開くことを表明した。「決議案に中国が賛成すると確信できたからこそ
米国は発表した」と安保理筋は明かす。
(続く)
>>217 より
中国は難色を示した理由を表立っては語ろうとしない。ただ、中国政府関係者は
一般論として、「中国は自国の核政策を縛られたくない」とその基本的立場を説明する。
ストックホルム国際平和研究所などの推計では各国の核弾頭数はロシア約4800、
米国約2700。中国は186でけた違いに少ない。まず、米露が核軍縮すべきだ、
と中国は繰り返し主張している。決議案は中国の主張と相いれない。
議長声明では、事前に全理事国が合意した内容を議長が読み上げる。各国が
意思表示する必要はなく、軍のトップでもある胡主席が手を挙げる姿を見せなくてもよい。
それも議長声明にこだわった理由だと国連筋は見る。
温家宝・中国首相が北朝鮮訪問を予定していたこともあり、北朝鮮を刺激することも避けたかったようだ。
しかし、オバマ政権は決議にこだわった。「米国は中露首脳にも意思を鮮明に
させたかった。そのためには議長声明ではだめだった」と国連幹部は話す。オバマ政権の
熱意に押される形で挙手した胡主席の表情は緊張していた。採択後に談笑する
オバマ大統領と各国首脳と対照的に見えた。【ニューヨーク小倉孝保】
◇ ◇ ◇
核なき世界を求める安保理決議の舞台裏を探った。
(続く)
>>218 より
オバマの核なき世界:決議の舞台裏/上(その2止) 狙いはイラン
<1面からつづく>
「イスラエル・ファクター(要因)」。オバマ米大統領が9月、国連安保理首脳会合で
「核兵器なき世界」を目指す決議を求めた背景には、イスラエルとイランの緊張があるとの
見方が国連では根強い。イランの核開発がこのまま進めば、イスラエルがイランの
核施設を軍事攻撃する可能性があると米政府は考えているという。
今年7月、バイデン米副大統領は「イランに関してイスラエルは自ら決めることができる」
と発言。攻撃を容認したと受け止められた。オバマ大統領は火消しに回り、イランの
核開発について「中東に紛争を起こさないやり方で解決するようイスラエルには直接言っている」
と述べ、攻撃を認めたことは「絶対にない」と断言した。
ただ、イスラエルは安全保障に関しては米国の制止さえ振り切る可能性がある。国連幹部によると
イスラエルのネタニヤフ首相はオバマ大統領に「今年はイランを攻撃することはない」と
伝えたという。裏返せば来年以降はどうなるかわからないとも読める。
(続く)
>>219 より
イスラエルは81年、イラクの原子力施設を空爆した。イランを攻撃した場合、イランが
ミサイルで反撃する可能性は高く、中東は新たな「火の海」を抱え込む。泥沼化する
アフガニスタンに手をとられる米国は何としてもそれを避けたい。出した答えが安保理首脳会合での決議だった。
イランの核開発については中露が一定の理解を示し、制裁に難色を示してきた。
中国はイランで油田を開発、ロシアはブシェール原発の開発を支援した。中露には権益がある。
イランの核開発を止めるには中露の姿勢を転換させる必要がある。決議なら中露も
挙手で意思表示せざるを得ない。「イランの核開発を許さない政治意思を確認するには
決議が必要と米国は考えた」と国連幹部は説明する。
西側外交筋は決議が「イランに核兵器は持たせないというイスラエル向けメッセージにもなった」とみる。
常任理事国にドイツを加えた6カ国が核開発を巡りイランと交渉を続けるが、期限は「年内」とされる。
決裂した場合、協議が安保理に移り、今回の決議が中露を対イラン制裁に乗せる
新たな「武器」になると米国は期待している。【ニューヨーク小倉孝保】
NGO共同声明 : ガザ紛争:ゴールドストーン勧告の実現に関する共同要請書
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=713 外務大臣 岡田 克也 殿
日本政府に対し、パレスチナ・ガザ地区における人権侵害の責任追及と人権の回復のために、
ゴールドストーン報告書を支持し、その勧告が実現するように力を尽くすことを要請します。
2008 年12月以降ガザ地区は、イスラエルによって攻撃を受け、約3週間で1400名余の人々が
犠牲になり、その多くが子どもや女性を含む民間人でした。また、食糧、水、建設資材などに
関係する非軍事施設も多数破壊されました。これだけの民間人の犠牲が出ているにも関わらず、
イスラエル及びパレスチナ側の両者は適切な調査及び責任追及を行っておらず、深刻な人権侵害が不処罰のまま放置されています。
国連人権理事会の委任に基づくゴールドストーン判事率いる国連独立調査団は、イスラエルの
完全非協力のもとで、現地調査を含む国際人道・人権法違反に関する徹底した調査を行いました。
同調査団は 2009年9月15日、イスラエル及びパレスチナ武装勢力双方の行為が戦争犯罪に
相当する(人道に対する罪に該当する可能性もあると指摘)と結論付ける報告書を国連人権理事会に提出しました。
(続く)
>>221 より
10月16日に行われた国連人権理事会第12回特別セッションは、同報告書を歓迎し、
報告書に記載されたすべての勧告を支持するとともに、国連機関を含む関連機関に対して
勧告をすみやかに実施するよう求める決議を賛成多数により採択しました。日本政府は
この決議に棄権しており、私たちは、日本政府が棄権したことに対し遺憾の意を表明します。
イスラエル・パレスチナの紛争において、最も深刻な問題である人権侵害を放置したまま、
真の和平を実現することはできません。これから行われる国連安全保障理事会及び
国連総会では、日本政府は人権理事会で採択された決議を尊重し、より国際社会と協調し、
国際法に基づく平和の実現を推し進める役割を期待されています。
同報告書は、国連安全保障理事会に対して、以下の勧告をしています。
・ 国連安全保障理事会が、イスラエル政府に対し、同報告書の指摘する国際人権・
人道法違反を3ヶ月以内に国際基準に則り調査し、その後3ヶ月以内に安全保障理事会に
報告するように要求する。(報告書パラグラフ1969 (a)(i)(ii))
・ 国連安全保障理事会が専門家委員会を設置し、イスラエルによる調査の進捗状況を
モニターし、報告する。(報告書パラグラフ1969 (b))
・ イスラエルが上記の調査を6ヶ月以内に行わない場合は、国連安全保障理事会は、
この問題を国際刑事裁判所に付託する。(報告書パラグラフ1969 (c))
(続く)
>>222 より
また、同報告書は国連総会に対しても、以下の勧告をしています。
・ 安全保障理事会が講じた同報告書の指摘する国際人権・人道法違反の責任追及に
関する対策を、国連総会に報告するように要請する。(報告書パラグラフ 1971 (a))国連総会は、
平和のための結集決議377(V)における措置を含む、正義のために必要な追加措置を取る
必要性を検討する。(報告書パラグラフ 1971 (a))10月16日の人権理事会決議は、特に、
現在行われている国連総会において、ゴールドストーン報告について議論が行われるよう求めています。
イスラエル・パレスチナにおける国際法による正義の実現と、それに基づく平和への
道を確実なものとするためには、上記勧告の速やかな履行が必要です。日本は、
国連総会の一員、そして安保理の非常任理事国として、問題の解決に積極的な役割を果たしうる立場にあります。
よって、私たちは、日本政府に対し、10月16日の国連人権理事会第12回特別セッションに
おいて日本政府が同報告書に関わる決議採択にあたり棄権した理由の開示を求めると共に、
ゴールドストーン報告書とその勧告を討議する国連安全保障理事会及び国連総会において、
上記勧告が適切に履行されるように積極的に働きかけることを要請します。
(続く)
>>223 より
また、ゴールドストーン報告書はイスラエル政府による今回の軍事作戦以前から
続くガザ地区の封鎖を「集団的懲罰」に相当するとし、ジュネーブ条約に違反すると
結論づけています(第4条約第23条及び第33条)。さらに、同報告書はイスラエル政府が
ガザ地区の封鎖を解除し、家屋の再建、住民に必要なサービスおよび経済活動の
ために必要な物流を許可し、国際人権基準に則ってガザ地区を含む被占領パレスチナ地域の
移動の自由を認めるよう勧告しています(報告書パラグラフ1972(a)(d))。
したがって私たちは、日本政府が、早急にガザ地区の封鎖を解除するようイスラエル政府に働きかけることを要請します。
2009年10月20日
共同要請団体:
社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
特定非営利活動法人 アーユス仏教国際協力ネットワーク
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター(JVC)
日本聖公会東京教区「エルサレム教区協働委員会」
日本YWCA
特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン
パレスチナの子供の里親運動
ピースボート
特定非営利活動法人ヒューマンライツ・ナウ
複写送付先:
鳩山由紀夫内閣総理大臣
外務省中東アフリカ局中東第一課
外務省総合外交政策局人権人道課
浜地 道雄
国際ビジネスコンサルタント
文教大学国際学部非常勤講師
【第14回】
想いでのSanforize
http://www.eigokyoikunews.com/columns/global_business/2009/10/14sanforize.html 中東ビジネスにおけるthrilling な経験のひとつが、シリアのダマスカスにあるアラブ連盟
「イスラエル・ボイコット本部」での交渉だ。
Central Office for the Boycott of Israel (OBI)はパレスチナを支援するアラブ諸国が
イスラエルを経済的に孤立させるために取ったボイコット運動開始とともに1951年5月設立された。
記憶ではコカコーラはサウディアラビアでは代理店の名をとりKaki-Colaとして販売されていた。
「商品」だけでなく、エリザベズ・テーラなどユダヤ系人の「文化活動」も許さないというのだから
厳しい。モンブランの雪を模したといわれる万年筆のキャップのマークがイスラエルの象徴
「ダビデの星」と似てるというのでボイコット。
イスラエルには日本車はアラブを恐れてスバルしか輸出されてなかったし、旅券に
イスラエル入国スタンプがあると、アラブには再入国できない。
ことほど左様に「ともに天を仰がず」の関係を肌で知っているだけに、ダマスカスという
旧約聖書から新約聖書の時代の最古の都にあっても歴史宝庫見物どころではない。緊張の
OBI訪問の目的はサンフォライズの解除だった。
(続く)
>>225 より
サンフォライズとは米国のSanford Lockwook Cluett(1874-1968)が発明し、Sanforized^(TM) として
1930年に登録された綿生地の「収縮加工」(pre-shrink)技術。Sanfordという個人名に
suffixes(接尾語)-izeをつけて「動詞化」Sanfor-ize(d)したという面白い例だ。
どうやらSanfordがユダヤ人というのがボイコットの理由だが、しかし、アラビアへの輸出主要品の
トーブ(民族衣装)用の生地が禁止だと、生活上困るわけだ。
「日本(のメーカ)とアラブは親密で結ばれねばならない。この技術を禁じられると、お互いの
友好が成り立たないではないか」と熱弁を振るったように記憶する。それが奏功したのか、後年、解除された。
(続く)
>>226 より
さて、サンフォライズについては興味深いジーンズの歴史がある。1870年代、ゴールドラッシュに
沸くアメリカ。リーバイ・シュトラウスがキャンバス生地に銅リベットで補強した作業着が好評を
博したのが原型。水洗いをして縮むのが当たり前で、“shrink to fit”と、自分の体に合わせて
縮むからこそ素晴らしいとされていた。
1947年、ラングラーはこのデニム地に初めて「サンフォライズ加工」をした。つまり「収縮しなくなった」
というのが、大変化である。ジーンズのフロント部の開閉はBUTTON FLY(ボタンタイプ) だった。
1926年、H・D・リーは最初にZIPPER FLY(ジッパータイプ)を採用したが、生地が縮むのでは
具合が悪かったろう。ところが、サンフォライズ加工をすると、つまり生地が縮ないから
「ボタンからジッパー」が可能になった。これは、好事家にとってはいまなお大事な「争点」のようだ。
因みに、Cluettは同じ原理で、クラフト紙にひっぱり強度を増す技術を発明。その名をとった
Clupak紙(伸張紙extensible paper)が包装紙などに使われている。
ボイコット会議の開催は1993年の和平交渉から緩和で同年が最後と聞くが、近頃、また緊張の
イスラエル・パレスチナ問題。伸張extendでなくshrink収縮であってほしい。
(社)日本在外企業協会 「グローバル経営」より転載・加筆
■ 関連サイト
イスラエル・パレスチナ紛争に思う「西東管弦楽団」
http://www.news.janjan.jp/world/0901/0901115149/1.php
レバノンからロケット弾 イスラエル、死傷者なし
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102801000061.html 【エルサレム共同】イスラエル軍によると、イスラエル北部の空き地に27日夜、
レバノン南部から発射されたロケット弾1発が着弾した。軍は報復として発射地域に
向けて約10発の砲弾を撃ち込んだ。双方に死傷者が出たとの情報はない。
ロケット弾攻撃の犯行声明は出ていないが、イスラエルのメディアによると、レバノンで
活動するパレスチナ武装組織が過去に使用したロケット弾と口径が同じという。レバノンから
イスラエルにロケット弾が撃ち込まれたのはことし9月11日以来。
2009/10/28 06:45 【共同通信】
イスラエル・レバノン境界で攻撃応酬
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009102800086 【エルサレム時事】イスラエル北部のレバノンとの境界付近に位置するキリヤトシモナ近郊に
27日、レバノン領内からロケット弾1発が撃ち込まれた。これを受け、イスラエル軍はレバノン側に
8発前後の砲撃を加えた。
負傷者は出ていないもよう。レバノンの武装組織は、イスラエルへのロケット弾攻撃を
散発的に行っており、イスラエル軍はその都度反撃している。(2009/10/28-06:45)
2009年10月28日 15時08分 tweet
25年間誰にも言えなかった戦争体験、『レバノン』のヴェネチア金獅子賞で初めて泣けた−ロンドン映画祭
サミュエル・マオス監督 - Photo:Yukari Yamaguchi
http://www.cinematoday.jp/page/N0020476 [シネマトゥデイ映画ニュース] 第53回ロンドン映画祭でイギリス・プレミアが開催された映画
『レバノン』(原題)のサミュエル・マオス監督に話を聞いた。本作は、ヴェネチア国際映画祭の
最高賞である金獅子賞を受賞した迫真の戦争ドラマだ。
本作はマオス監督の実体験から生まれた作品。テルアビブ生まれのマオス監督はイスラエルの
多くの若者同様10代で入隊する。そこで戦車に乗ることになり、20歳のときに初めて人を殺す
経験をする。そしてそれが消えないトラウマとなった。実体験をベースにした本作に取り掛かるまで、
誰にもそのことについて話したことはなかったという。
(続く)
>>230 より
「あの小さなスムリク(戦車の中の兵士の1人)は僕なんだ。スムリクはサミュエルのニックネーム
なんだよ」とマオス監督が言うように、戦車内部の限られた空間と、照準器から見える丸く
切り取られた戦場が交互に続く本作、体験者ならではのリアルさだ。床に汚水のたまった戦車の
暗く狭い空間と、向きを変え、ときにズームインする、丸いフレーム中の惨状から、戦車内の
兵士の苦しさがストレートに伝わってくる。マオス監督自身には追体験となる撮影はつらいものでは
なかったのだろうか?「逆だよ。この映画を作ることによって痛みから解放されたんだ。これを
作っていなかったら、まだ痛みを抱えたままだったかもしれない。それに現実の戦争は、
あんなものじゃない。もっとひどい」と語る。
少年時代からショートフィルムを作っていたというマオス監督の初長編監督作となる本作での
ヴェネチア国際映画祭、金獅子賞受賞は「思ってもみなかった。25年間、誰にもこの体験を
話せなかったし、泣けもしなかった。受賞して初めて泣けたんだ」と先月のヴェネチアを
感慨深げにふり返る。マオス監督は「今、すごくハングリーな状態だ。どんどん作っていきたい。
まだプランは固まってないけど、今度のは25年もかからないよ。それは約束する」と次回作に
ついて意欲満々に語ってくれた。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)
【国際】
前議長「ファタハ組織刷新を」 アッバス氏批判
2009年10月28日 20時28分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009102801000562.html 27日、チュニジアの首都チュニスで取材に応じるファタハのファルーク・カドウミ前議長(共同)
写真
【チュニス共同】パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハのファルーク・カドウミ前議長は
27日、活動拠点のチュニジアの首都チュニスで共同通信と会見し、イスラエルとの和平を
目指すアッバス・パレスチナ自治政府議長によるファタハ運営を批判、「ファタハは
再建されるべきだ」と組織刷新を訴えた。
カドウミ氏はPLOの政治局長で、故アラファト前自治政府議長の側近の一人。1993年の
オスロ合意(暫定自治宣言)に反対して今も自治区外にとどまり、和平推進の立場の
アッバス議長と激しく対立している。
カドウミ氏は、イスラエルの占領終結のためには「武装闘争を継続すべきだ」と主張。
ガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマスについて「意見の違いはあるが、
私と同じ戦略であり、敬意を持っている」と話した。
アッバス議長が23日、評議会(議会)選と議長選を来年1月に実施すると表明したことに
ついては、ハマスなどが拒否したままでは「実施は難しい」と分析した
クリントン米国務長官、31日に中東訪問へ=現地メディア
2009年 10月 28日 17:39 JST
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-12162020091028 [エルサレム 28日 ロイター] イスラエルとパレスチナのラジオ局が28日、米国の
クリントン国務長官が中東和平交渉の進展を目指し、31日に中東地域を訪問する予定と伝えた。
クリントン氏の中東訪問は、今年1月にオバマ氏が米大統領に就任してから2度目となる。
米国はこれまで、ミッチェル担当特使が数週間おきにイスラエルとパレスチナの首脳の間を
行き来し、シャトル外交を行っていた。
あるイスラエル当局者は、「イスラエルラジオ」と「ボイス・オブ・パレスチナ(パレスチナの声)」
が行った報道についての質問に、「イスラエルはクリントン国務長官を週末に迎える準備を
行っている」と回答。一方、パレスチナ自治政府当局者は、クリントン氏の訪問に関する
スケジュールはまだ受け取ってないとしている。また、テルアビブにある米大使館は、今のところコメントを控えている。
ホンジュラスにおけるイスラエルの行動 Print E-mail
Written by japan
Monday, 28 September 2009
Sample Imageバフティヤーリー解説員
http://japanese.irib.ir/index.php?option=com_content&task=view&id=9172&Itemid=56 ホンジュラスのクーデターで辞任させられたセラヤ大統領の支持者によるデモが継続しています。
さまざまな報道では、この支持者のデモの鎮圧にシオニスト政権イスラエルが関与していることが伝えられています。
セラヤ大統領は、イスラエルに雇われた人々によって拷問を受け、命を脅かされたことを
明らかにしています。同大統領は、アメリカの新聞、マイアミ・ヘラルドのインタビューで、
ホンジュラスの軍事政権は、イスラエルによって雇われた人々によって、彼を、滞在先の
ブラジル大使館で拷問にかけた、と述べています。セラヤ大統領は、最終的にこれらの人々は、
ホンジュラスの首都にあるブラジル大使館に入りこみ、彼を暗殺しようとするのではないか、
と懸念を示しています。ホンジュラス合法政権の外務大臣も、クーデターを起こした人々に
よって使われた毒ガスは、イスラエル製の兵器の一部であり、この政権はホンジュラスの
クーデター関係者にこの毒ガスを供与していたとしています。さらに、イスラエルの
軍事関係者は、先ごろ、臨時の航空機でホンジュラスに飛び、軍事装備や兵器をクーデター
関係者に供与したとも証言しています。
(続く)
>>234 より
ブラジル大使館の通信網や、衛星電話に混乱が混乱したことも、イスラエルが供与した
装備によるものです。これ以前、ホンジュラスのクーデターにおけるアメリカの関与を伝える
レポートが出されていました。
今月初め、アメリカ南方軍の司令官は、ホンジュラスのクーデター関係者が、セラヤ政権への
軍事行動の中で、アメリカの軍事基地を利用していたことを明らかにしました。同司令官は、
「国外追放となったセラヤ大統領を運ぶ飛行機は、アメリカの軍事基地に降り立ち、その後、
コスタリカに移動した」と述べています。
さらに、ホンジュラス合法政権の外務次官も、「セラヤ大統領を国外に追放するため、
コスタリカに出発したホンジュラスの軍用機は、同国に向かう前に、少なくともアメリカ兵
500名が駐留する空軍基地で燃料を補給した」と述べています。
さらに、一部の報告によれば、アメリカ国防総省の一部関係者が、ホンジュラスのクーデター
関係者に助言を与え続けていたことがわかっています。さらに、ホンジュラス駐在の
アメリカ大使は、6月28日に発生したクーデターの前に、すでにこのクーデターの情報を
知っていたとも言われています。
オバマの核なき世界:決議の舞台裏/下 手探りの国連 期待の米、「中東」では腰重く
http://mainichi.jp/select/world/news/20091029ddm007030104000c.html 「来年は軍縮史の中で記念碑的な年になる」。21日、国連本部で開かれたクラスター爆弾禁止条約
関連会合でドゥアルテ国連軍縮室長は熱く語った。
室長は、核拡散防止条約(NPT)の課題を5年ごとに討議する「再検討会議」で
05年に議長を務めた。当時は米国が消極的なうえ、各国の意見調整がつかず失敗した。
室長は先月の国連安保理首脳会合の「核兵器なき世界」を求める決議を説明、「来年の
再検討会議に向け前向きな動きだ」と期待を高める。
「軍縮のプロ」である室長は前回の失敗について「誰も責められるべきでない」と
淡々としているが「来年、成果を出さねばという責任感は強い」(国連事務局)という。
期待感は国連全体にも広がる。潘基文(バンギムン)事務総長の側近は「潘氏は
事務総長になる以前から、核軍縮には並々ならぬ意欲を持っていた」と打ち明ける。
潘氏は韓国の駐オーストリア大使兼駐ウィーン国際機構代表部副大使だった99年、
核実験全面禁止条約(CTBT)機関準備委員長を務めた。その経験から「この10年
停滞していた核軍縮が、オバマ米政権で息を吹き返したことを歓迎している」(側近)という。
(続く)
>>237 より
しかし、難問が山積している。前回、失敗した理由の一つは、アラブ諸国がイスラエルの
核兵器を念頭に、中東非核地帯構想を主張して譲らなかったことだ。今もイスラエルの
核疑惑は解明されず、構想実現の可能性が見えないことにアラブ諸国のいらだちは募る。
先月の安保理首脳会合でリビアは最後まで反対か棄権をちらつかせた。結局、「首脳会合の
権威に配慮」(安保理筋)して賛成したが、最高指導者のカダフィ大佐は姿を見せず、
代わりにシャルガム国連大使が挙手した。
核不拡散に熱心なオバマ政権も、イスラエルの核疑惑解明に本腰を入れる気配はない。
中東の核問題では「イラン、シリアに開発疑惑が持ち上がり、イスラエルとの緊張度は
より高まっている。現状はむしろ悪化している」(西側外交筋)。
ドゥアルテ室長は言う。「オバマ米大統領は核軍縮問題を最優先課題の一つに載せたが、
再検討会議の成功は楽観できない」。国連は「オバマの核なき世界」構想に期待しながら
会議の成功を手探りしている。【ニューヨーク小倉孝保】
イラク、核利用再開へ働き掛け 英紙報道
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102901000137.html 【ロンドン共同】28日付の英紙ガーディアンは、原子力の平和利用に関する研究を
行うため、イラク政府が国内での原子炉建設が認められるよう国際原子力機関(IAEA)や
国連に対して働き掛けを始めたと報じた。
隣国イランによる核兵器開発疑惑に国際的な懸念が深まる中、イラクが核利用の再開に
向けた動きを始めたことに対し、同紙は核物質の管理などの面で不安が残ると指摘した。
イラクはかつて3基の原子炉を保有していたが、1981年のイスラエルによる攻撃や、
91年の湾岸戦争で破壊された。いずれも核兵器開発が疑われていた。
同紙によると、イラク政府は新たな原子炉の建設に関して、既にフランスの原子力産業関係者と接触を始めたという。
イラク政府高官は同紙に対し、原子炉建設の計画について「平和目的の利用のみだ」と
強調。その上で、計画には「いくつかの障害がある」と語り、まずイラクの核利用を禁じている
国連決議の撤回などを求めていく考えを示した。
2009/10/29 08:42 【共同通信】
2009年10月29日
フェイス
爆弾テロ関与で国際指名手配のアフマド・バヒディ・イラン国防軍需相
http://www.worldtimes.co.jp/w/me/me2/ps091029.html 今年6月12日実施のイラン大統領選挙後、2期目の政権を担ったアハマディネジャド大統領により
国防軍需相に任命された。
アハマディネジャド氏の出身母体である革命防衛隊の司令官だったが、2005年、
アハマディネジャド政権1期目で国防副大臣に就任し、任期を全うした。
革命防衛隊のエリート組織で、対外工作や情報活動を担う部隊であるコッズ(エルサレムの
アラビア語表現)部隊の司令官でもあった。この司令官時代の1994年、アルゼンチンの首都
ブエノスアイレスでユダヤ人協会本部ビル爆破事件があり、85人が死亡、200人が負傷したが、
この事件の立案にかかわったとして、アルゼンチン司法当局の要請を受け、2007年に
国際刑事警察機構(ICPO)が国際指名手配をした。
同事件は、イラン政府が組織的に関与し、レバノンのイラン系イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラが実行したとされている。
イスラエル・アルゼンチン代議員団協会(DAIA)は、同事件の容疑者の裁判に向けイラン側に
協力を求める姿勢を改めて表明した。
アルゼンチンでは92年にもイスラエル大使館を標的にした爆弾事件があり、29人が死亡、200人以上が負傷している。
(写真はUPI)
戦争犯罪をうやむやにしないために
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=2708&mm=1 イスラエル−ガザ紛争での国際法違反を裁くために
『調査団は、パレスチナ人被害者や人権擁護活動家、対話した民間人や役人から、
正義のための行動がともなうのなら、この種の調査団が最後になってほしいと繰り返し
言われつづけ、圧倒された。
また、報告書が公表されるたびに何の行動もともなわないので、「イスラエルを
大胆にさせ、自らには手は及ばないという確信を強くさせているのだ」というコメントも浴びせられた。
責任を明らかにし、それを果たす義務を否定することは、責任を免れる風潮を助長し、
国連、そして国際社会の信頼性を損ねることになる』
ゴールドストーン判事率いる国連事実調査団の報告書のP543からの抜粋の訳
イスラエル−ガザ紛争から9ヶ月が経ち…
F16戦闘機の爆弾によるクレーター
(C)AI F16戦闘機の爆弾によるクレーター
2008年12月27日から今年1月18日までの22日間のイスラエル−ガザ紛争では、
約300名の子どもたちを含む1400名を超えるパレスチナ人と9名のイスラエル人が殺害されました。
この紛争では、ガザの医療施設や医療に携わる人びとを含め、一般市民に対する攻撃が行なわれました。
また、イスラエル軍は白リン弾を含むさまざまな兵器を使用しました。
一方、イスラエル南部にはガザ地区からのパレスチナ武装グループによる無差別の
ロケット弾攻撃がありました。
(続く)
>>242 より
ゴールドストーン報告書は、アムネスティ・インターナショナルが現地で行なった調査の
結果とも符合しており、アムネスティはその勧告も支持します。
報告書は9月29日の国連人権理事会の会合に提出され審議されましたが、残念ながら、
10月2日、報告書についての採決を2010年3月まで延期することを決定しました。
しかし、今回の延期措置は、紛争中に起きた違反行為について、イスラエル政府とガザの
事実上の統治者であるハマスの両者がそれぞれ、国際基準に合った独立した調査を行なう
最後の機会を与えたことになります。
「国連調査団の勧告実施が正義のために肝要」
紛争被害者たちを見捨てないために
冒頭の報告書の抜粋で紹介されている声のように、報告書の後の行動がともなわなければなりません。
戦争犯罪などの国際法違反の責任者が裁かれず、加害者が免責されることが当たり前に
なってしまえば、再び血が流され、新たな被害者を生みやすくなります。
そうさせないためにも、オンライン・アクションに御協力下さい!
報告書にある「国際社会」とは、私たちのことでもあるのです。
イスラエル/被占領パレスチナ地域 : わずかな水しか利用できないパレスチナの人びと
最新ニュース・トピック別 | アーカイブ(発行年月別)
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=716&mm=1 イスラエルが共有水資源の全面統制を続け、差別的政策を推し進めることで、十分な水を得る権利を
パレスチナ人から奪っていることを、本日、アムネスティ・インターナショナルは非難した。イスラエルが
このような方針をとっているために、被占領パレスチナ地域では、合理的な理由なく水の使用が
制限され、パレスチナ人が有効な水インフラを開発することも妨げられている。
「共有水資源のほとんどが被占領ヨルダン川西岸地区にあるが、イスラエルがパレチスナ人に
使用を許可しているのは、このうちのほんのわずかな部分だけである。一方、同地区にある
イスラエルの不法入植地では、実質的に無制限に水を利用している。ガザでは、イスラエルによる
封鎖で、これまでにもすでに悲惨だった状況がさらに悪化した」と、アムネスティ・インターナショナルの
イスラエル及び被占領パレスチナ地域担当の調査員であるドナテラ・ロベラは述べた。
(続く)
>>244 より
新たに発表された広範囲にわたる報告書の中で、アムネスティはイスラエルの差別的な
水政策とその実施によって、パレスチナ人がどれほど水を得る権利を侵害されているかを明らかにした。
イスラエル及び被占領パレスチナ地域の地下水の主要供給源である山岳帯水層からの
水の80パーセント超をイスラエルが利用する一方、パレスチナ人に対しては、わずか20パーセントに利用を制限している。
山岳帯水層はヨルダン川西岸地区のパレスチナ人にとって唯一の水源であるが、イスラエルは
他にも水源があり、ヨルダン川からも利用できる限り取水している。
パレスチナ人が消費する水は、1日1人当たりでわずか70リットルなのに対し、イスラエル人の
1日当たりの消費は300リットルを超え、4倍となっている。
いくつかの村々では、パレスチナ人は1日当たりわずか20リットルの量で生きのびているが、
これは、非常時に家庭で使用する水の量として勧告されている最低限の量である。
村々で暮らしている約18万人から20万人のパレスチナ人には水道がない上に、イスラエル軍は、
彼らが雨水を貯めることさえしばしば妨害している。
対照的に、国際法に違反してヨルダン川西岸地区に住んでいるイスラエル人入植者たちは、
集中かんがいの農場、青々とした庭園、そしてプールを所有している。
約45万人の入植者が、およそ230万人のパレスチナ人住民と同じか、あるいはそれ以上の量の水を使っている。
(続く)
>>245 より
ガザ地区では、地域の唯一の水源である沿岸帯水層の水の90パーセントから95パーセントは
汚染されていて人間の消費には適していない。しかしイスラエルは、ヨルダン川西岸地区の
山岳帯水層からガザ地区へ水を引くことを許可していない。
数年前から、インフラの整備と補修のために必要な物資や設備をガザに運び込むことを
イスラエルが厳しく制限しているため、ガザでは水と衛生の状態がますます悪化し、重大な危機となっている。
水不足や配水網がないため、多くのパレスチナ人は水を移動給水車から買わなければ
ならなくなっている。売られている水の質には疑問があることも多い上、非常に高価である。
自らや家族の健康に有害な、または経済的社会的発展を妨げたりするような貯水方法に頼っている人びともいる。
「40 年以上におよぶ占領で、イスラエルがパレスチナ人の水の利用を制限してきたために、
被占領パレスチナ地域での水のインフラや設備の発展が妨げられてきた。その結果、
数十万人のパレスチナ人が通常の生活を営む権利、適切な食料、住居、健康を手にする権利、
そして経済発展の権利を奪われている」と、ドナテラ・ロベラは述べた。
(続く)
>>246 より
イスラエルは、自らが占領する水の豊かなパレスチナの土地の広範囲を独占し、
パレスチナ人がその土地の恵みを受けられないようにしている。
またイスラエルは、複雑な許可制度をつくり、被占領パレスチナ地域でパレスチナ人が
水関連の事業計画を実施するためにはイスラエル軍やその他の当局の許可を得なければ
ならないようにしている。しかも許可申請は却下されたり、長く待たされたりすることが多い。
その上、被占領パレスチナ地域での人間と物資の移動をイスラエルが制限しているため、
水・衛生関連の事業計画を実施しようとしたり、あるいは単にほんのわずかの量の水を
運ぼうとしたりする場合でさえ、パレスチナ人はさらに困難に直面することになる。
イスラエル軍の検問所やパレスチナ人たちの境界線外の道路を避けるため、給水車は
大きく迂回しなければならず、その結果、水の値段が法外に高くなっている。
パレスチナ人の村々では、人びとは生きるために必要な水を手に入れるために
日々悪戦苦闘している。イスラエル軍が頻繁に雨水貯水槽を破壊したり、
給水車を没収したりするためである。
対照的に、近隣のイスラエル入植地では、真昼の太陽の下、かんがい用スプリンクラーが
地面に水をまいている。スプリンクラーから出た水は、地面に落ちる前に蒸発してしまうため、
大量の水が浪費されている。
(続く)
2009.10.29 Web posted at: 13:31 JST Updated - CNN
ワールド
国連総会、米国のキューバ制裁非難決議を採択 18年連続
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200910290008.html ニューヨーク(CNN) 国連総会は28日、米国の対キューバ経済封鎖を非難する決議を18年連続で採択した。
決議は187対3の多数で可決された。米国、イスラエル、パラオの3カ国は反対票を投じ、
ミクロネシア連邦とマーシャル諸島は棄権した。
米国の対キューバ経済封鎖を非難する国連決議は半ば恒例化しているが、47年間に
わたって制裁を続ける米国の姿勢は変わっていない。
米国は1961年にキューバとの外交関係を途絶し、翌年から経済制裁を開始した。
オバマ大統領はキューバとの関係改善の姿勢を示しているが、経済封鎖については9月に継続を決めた。
日本の核廃絶決議案を採択 国連委、賛成は過去最多
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009103001000015.html 【ニューヨーク共同】国連総会の第1委員会(軍縮)は29日、日本が提出した核兵器廃絶への
決意をうたった決議案を採決、賛成170、反対2、棄権8で採択した。採択は16年連続で、
賛成国は2006年の169を超え過去最多となった。初めて共同提案国となった米国が
9年ぶりに賛成に回り、共同提案国数も87と過去最高。
安全保障理事会の決議のように拘束力はないが、9月にオバマ米大統領が主催した
安保理会合で採択された「核兵器なき世界」決議の理念を国連全体で共有した格好。
オバマ氏が核なき世界を提唱後、高まっている核軍縮機運を反映する結果となった。
一方、核保有五大国では中国が「現実的でない」、フランスが「具体的な行動こそ重要」として
棄権、核廃絶の実現が容易でないことも示した。インドと北朝鮮は反対した。
(続く)
>>250 より
パキスタン、イラン、イスラエルは棄権し、事実上の核保有国や核開発疑惑のある国で
賛成した国はなかった。このほかの棄権国はミャンマー、キューバ、ブータン。
日本の須田明夫軍縮会議政府代表部大使は「来年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の
成功への追い風になることを願う。わが国の今後の核軍縮努力にとり、励みにもなる」と評価した。
決議は、9月の安保理決議や、米ロの新核軍縮交渉進展など最近の核軍縮機運の高まりを
「歓迎」。NPT再検討会議の成功に向けた努力を各国に要請し、包括的核実験禁止条約(CTBT)
早期発効のため未加盟国に早急に署名、批准するよう求めている。兵器用核分裂物質生産禁止
(カットオフ)条約の早期交渉、妥結も促している。
このほか、北朝鮮に対し、2度の核実験を受けた二つの安保理決議の履行や、6カ国協議への
「即時、無条件」の復帰を要求した。
決議は総会本会議に送られ、12月初旬に正式に採択される予定。
2009/10/30 13:46 【共同通信】
日本の核廃絶決議案を採択=賛成票、過去最多に−国連総会委
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009103000182 【ニューヨーク時事】国連総会第1委員会(軍縮)は29日、日本が主導し過去最高の
87カ国が共同提案国になった核兵器廃絶決議案を賛成170、反対2、棄権8で採択した。
採択は16年連続。「核なき世界」を目指すオバマ米大統領の理念を追い風に、これまでで最多の賛成票を獲得した。
今年はブッシュ政権下の2001年以来反対を続けてきた米国が初めて共同提案国に
加わり、委員会でも賛成票を投じた。同案は12月の本会議で採択され、総会決議になる見込み。
決議案は、「核なき世界」を目指す意思を確認した9月の国連安保理首脳会合に言及し、
核軍縮機運の高まりを歓迎。ジュネーブ軍縮会議での実質交渉の開始や包括的核実験禁止条約
(CTBT)の早期発効を求めた。一方、北朝鮮に対し核問題をめぐる6カ国協議への即時無条件の復帰を要求した。
昨年反対したイスラエルは棄権に転じたが、インド、北朝鮮は今年も反対。中国は
今回も棄権した。一方、昨年賛成のフランスは米ロ以外の核保有国による核軍縮の
取り組みが反映されていないことを理由に棄権に回った。
米国のラーソン軍縮代理大使は、「日本と緊密に協議してきた。支援に加われたことを
うれしく思う」と採択を歓迎。須田明夫軍縮大使は「(各国の)積極的な支持を得たことは
軍縮努力を大きくプッシュすることになる」と語った。(2009/10/30-09:28)
上映会:パレスチナの現実描く「沈黙を破る」−−千葉市で11月15日 /千葉
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20091030ddlk12040107000c.html ◇元イスラエル将兵、加害証言−−土井監督の講演会も
パレスチナ問題を考える市民団体「マルハバ!パレスチナ」(千葉市中央区)は
11月15日午後3時半から、中央区弁天3の市生涯学習センターで、ドキュメンタリー映画
「沈黙を破る」(土井敏邦監督)の上映会と土井監督の講演会を開く。上映作品は、
元イスラエル将兵らが自らの加害行為を証言し、パレスチナの現実を語る肉声を中心に
構成された記録映画。今年度の「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」を受賞した。
元将兵らは、パレスチナ占領地でのイスラエル軍の行為に疑問を持ち、軍を離脱。
「沈黙を破る」という名称のグループを結成し、イスラエル国内で良心の再生を訴える
活動を展開している。映画の中では、自分たちが侵略者としてパレスチナ人に何をしたかや、
軍離脱を決心するまでの過程を明らかにする。
>>253 より
イスラエル軍が02年にヨルダン川西岸に侵攻した時の様子も収録。軍に包囲された
難民キャンプで、多くのパレスチナ人が生活を破壊されながらも懸命に生き抜こうとする姿が描かれる。
事務局の岡幸夫さん(46)は「勇気をもって軍の行為を告発し始めた元将兵の姿からは、
人間は変わることができるということを、また、抑圧に抗して懸命に生きる人々からは、
生き抜いてみせるという強い思いを感じ取ることができる。これらは、中東という一地域に
とどまらない『人間の可能性』を示していると思う。ぜひ多くの方々に見てほしい」と参加を呼びかけている。
定員300人。一般1500円、学生1000円。高校生以下無料。問い合わせは岡さん(電話090・3341・7188)。【柳澤一男】
IAEA案を初めて評価 イスラエル首相
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009103001001178.html 【エルサレム共同】ロイター通信によると、イスラエルのネタニヤフ首相は30日、イランの
低濃縮ウランを国外へ輸送するという国際原子力機関(IAEA)の草案について「前向きな第一歩だ」
と述べ、一定の評価を与えた。
同国を訪問した米国のミッチェル中東和平担当特使との会談の冒頭で語った。ネタニヤフ首相が
同案に肯定的な姿勢を示したのは初めて。首相はまた「イランによる核能力獲得防止に向けた
(オバマ)大統領の努力をたたえたい」と述べた。
イスラエルでは、IAEA案がイラン国内でのウラン濃縮継続を容認し、核兵器開発の阻止に
つながらないとして、バラク国防相や識者の多くが批判的な見方を表明している。
2009/10/30 22:53 【共同通信】
核廃絶国連決議 通らない核保有国のエゴ2009年10月31日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-152123-storytopic-11.html 国連総会の第1委員会(軍縮)が、日本から提出された核兵器廃絶決議案を
賛成170、反対2、棄権8で採択した。賛成国、共同提案国数ともに過去最多となったほか、
最大の核保有国である米国が9年ぶりに賛成に回り、核軍縮機運の高まりを感じさせる。
安全保障理事会の決議のように拘束力はないが、9月に安保理で採択された
「核なき世界」決議の理念を、国連全体で共有する意味は大きい。
気掛かりは、反対または棄権した国が少なからずいることだ。核保有五大国のうち、
中国が「現実的でない」、フランスが「具体的な行動こそ重要」として棄権。インドや北朝鮮は反対した。
パキスタン、イラン、イスラエルは棄権し、事実上の核保有国や核開発国疑惑の
ある国で賛成した国はない。このほかキューバ、ミャンマー、ブータンが棄権した。
日本は唯一の被爆国である。その国が国連で「核兵器のない平和で安全な世界を目指す。
すべての国がより現実的な手段と効果的な措置を取ろう」と呼び掛けたというのに、賛意を
示せないというのはどういうことだろうか。
(続く)
>>256 より
反対・棄権国はそれぞれ抱える事情があるのだろう。しかし、被爆国に言わせたら、
それは「核保有・疑惑国のエゴ」にほかならない。国際社会の一員を自負する以上、
いつまでも身勝手な対応は通用しないと認識すべきだ。
核廃絶決議を「現実的でない」と切り捨てるだけでは、事態は好転しない。どう
実現するか知恵を絞り、提起し合って、実行に移すことこそが求められている。
確かに、日本は核廃絶を世界に訴えながら、一方で米国の「核の傘」に頼るという
自己矛盾のような状況がある。
核を持たない日本の安全を、米国が自国の核で保障するという考え方が、冷戦終結から
20年を経て通用するのかどうか。攻撃が始まれば結局、巻き込まれる。被爆の惨劇が
再現しない保証はどこにもない。
決議採択を受け、日本の須田明夫軍縮会議政府代表部大使は「来年の核拡散防止条約
(NPT)再検討会議の成功への追い風になる」と評価した。
その思いがあるなら「核の傘」の是非もタブー視せず、論議したい。日本の国連提起に
一段と説得力を持たせ、核軍縮機運をさらに高めることにもなるだろう。
ヨルダン川西岸 入植地問題の今を取材
< 2009年10月31日 20:08 >
http://www.news24.jp/articles/2009/10/31/10146934.html イスラエルが占領を続けるパレスチナ自治区・ヨルダン川西岸で、居住区の建設を進める
ユダヤ人入植地問題。占領地への入植は国際法で禁じられているにもかかわらず、
入植者の数は増え続けている。入植地問題の今を谷生俊治記者が取材した。
ヨルダン川西岸は、岩がちな丘陵地帯にオリーブの畑が広がっている。オリーブは、
パレスチナの象徴ともいえるが、イスラエルとパレスチナの紛争は、このオリーブ畑にも暗い影を落としている。
ユダヤ人入植者によって切り倒され、無残な姿となったオリーブ。パレスチナ人農家の
ジャミール・ナッサーンさん(68)は、ユダヤ人入植者による危険な嫌がらせが絶えないと話す。
(続く)
>>259 より
ヨルダン川西岸に違法に移住したユダヤ人入植者の多くは狂信的なユダヤ教徒で、中には
武装した過激派も少なくない。ユダヤ人入植地近くのオリーブ畑に普段、パレスチナ人農家は
入ることさえ許されていない。
衝突の絶えないこの地域に、日本が支援するプロジェクトがある。敵対するパレスチナと
イスラエルのオリーブオイルをブレンドし、共同で生産。海外での売り込みを図ろうというものだ。
名前は「平和のオリーブ」で、ボトルにはアラビア語とヘブライ語で「平和」と書かれている。しかし、
今年は悪天候のため、オリーブは大凶作。例年の20%以下しか収穫が見込めないため、
輸出用のオリーブを作る余裕はないという。
アメリカ・オバマ政権はイスラエルに対し、入植地を建設しないよう強く求めている。しかし、
入植地は今も拡大し続けている。かすかな望みにすがりながらも展望の見えないパレスチナ人農家。
平和な生活に向けた「具体的なチェンジ」を求めている。
アッバス議長、米長官に交渉再開の条件緩和拒否
2009.10.31 22:16
このニュースのトピックス:オバマ米大統領
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/091031/mds0910312216003-n1.htm パレスチナ自治政府のアッバス議長は31日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで
クリントン米国務長官と会談。イスラエルによるヨルダン川西岸での入植全面凍結をイスラエルとの
和平交渉再開の条件とする姿勢をあらためて伝え、条件緩和を求める長官の要請を拒否した。フランス公共ラジオが伝えた。
長官はネタニヤフ首相との会談のため、同日イスラエル入りする予定。
オバマ米大統領は9月にニューヨークでアッバス議長、ネタニヤフ首相と初の3首脳会談を行い、
交渉の早期再開を求めた。イスラエルは入植活動の全面凍結を拒否、溝は埋まっていない。
31日の会談に同席したアリカット・パレスチナ解放機構(PLO)交渉局長は、長官が示した
提案は入植全面凍結からは程遠いと指摘。(共同)
米国務長官、UAE到着、パレスチナ議長と会談へ
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091031-231458.html 【カイロ鈴木眞吉】クリントン米国務長官は30日夜、アラブ首長国連邦(UAE)に
到着した。UAEの衛星テレビ局アル・アラビヤによると、長官は当地で31日、
アッバス・パレスチナ自治政府議長と会談する。
ネタニヤフ・イスラエル首相との会談は同日午後、イスラエルのエルサレムで行われる。
長官のイスラエル公式訪問は、ネタニヤフ政権が今年3月に成立して以降、初めて。
ミッチェル中東特使による度重なるシャトル外交にも関わらず、中東和平交渉が
進捗しない状況下での、打開策を見出すのが目的。
ユダヤ人入植問題を巡るイスラエルとパレスチナの対立を解消し得るかどうかが鍵となる。
2009/10/31 23:14
パレスチナのイスラム聖戦、数万人規模の集会を開催
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091031-230944.html 【エルサレム森田陽子】パレスチナのイスラム根本主義過激派組織ハマスが実効支配する
ガザ地区で30日、もう一つのイスラム過激派組織「イスラム聖戦」が数万人規模の集会を開催した。
AP通信によると、同組織の創設者ファシ・シカキ氏が1995年10月にイスラエル側に
殺害された日を偲び、開催されたもの。組織の威容を示す狙いがあったものと見られる。
プラスチック製のロケット弾を持ち、自爆ベルトを締め、顔を黒い頭巾で覆った同組織の
メンバーらが「イスラエルに死を!」「ムハンマドの軍はユダヤ国家(イスラエルを指す)を
消し去って戻る」などと、叫んだ。
現指導者のナフェズ・アッザム氏は、聴衆に向かい、イスラエルとの交渉を拒否、武力抵抗を訴えた。
イスラム聖戦は、1979年、エジプトのイスラム根本主義組織ムスリム同胞団から分離した形で創設された。
同組織はハマスよりも小さいものの、イスラエル市民に対する十数回の自爆や爆弾テロなどを実行してきた。
2009/10/31 23:09
和平交渉の無条件再開を=イスラエルと歩調合わせる−米国務長官
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009110100011 【エルサレム時事】クリントン米国務長官は31日、エルサレムを訪問し、ネタニヤフ・
イスラエル首相と会談した。これに先立って行われた共同記者会見で同長官は、
中東和平交渉を無条件で再開すべきだと表明。イスラエルの入植活動凍結を前提とみなす
アッバス・パレスチナ自治政府議長と距離を置く姿勢を鮮明にした。
クリントン長官は「ネタニヤフ首相が入植政策について、交渉前の段階で自制を
申し出たのは前例のないこと」と持ち上げ、イスラエルと歩調を合わせた。
これに対し、ネタニヤフ首相は「これまでの和平交渉で、入植活動への制約が
前提になることはなかった」と指摘。同議長の態度は「交渉を拒否する口実だ」と述べた。(2009/11/01-07:20)
入植凍結なしで和平交渉再開を 米、パレスチナに譲歩促す
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009110101000069.html 【エルサレム共同】クリントン米国務長官は31日夜、イスラエルのネタニヤフ首相と
エルサレムでの会談に先立って行われた共同記者会見で、パレスチナ和平交渉を
「前提条件なしに再開すべきだ」と述べ、イスラエルによる占領地での入植全面凍結を
交渉再開の条件とするパレスチナ側に譲歩を促す姿勢を示した。
オバマ米政権はパレスチナと歩調を合わせてイスラエルに入植全面凍結を求めてきたが、
イスラエルは拒否し、交渉再開の仲介は行き詰まっていた。米国は、住宅の新規着工だけを
一定期間凍結するというイスラエルの妥協案を受け入れることで、交渉の早期再開を目指す方針とみられる。
しかし、これに先立ち同日、クリントン長官とアラブ首長国連邦(UAE)で会談した
パレスチナ自治政府のアッバス議長は入植全面凍結を交渉再開の条件とする立場を重ねて
表明しており、米国の仲介は今後も難航しそうだ。
クリントン長官は共同会見で、イスラエルが提案している入植の部分凍結は「前例がない」と評価した。
パレスチナ側はオバマ政権の入植全面凍結要求を、歴代米政権のイスラエル偏向政策を
修正する動きだと歓迎していただけに、部分凍結での妥協には失望が広がっている。
2009/11/01 14:47 【共同通信】
http://www.news24.jp/articles/2009/11/01/10146948.html 中東和平交渉の無条件再開を〜米国務長官
< 2009年11月1日 9:49 >
イスラエルを訪問しているアメリカ・クリントン国務長官は10月31日、ネタニヤフ首相と
会談し、中東和平交渉を無条件で再開すべきとの考えを示した。
クリントン長官は会見で、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地問題について「イスラエルは
前例のない譲歩をしようとしている」と述べ、イスラエル側の姿勢を評価した。その上で
「和平交渉が条件なしにできるだけ早期に再開されるべきだ」との考えを示した。これに対し、
ネタニヤフ首相は「パレスチナ側は入植地問題を口実にして交渉を避けようとしている」として
パレスチナ側の姿勢を批判した。アメリカはこれまで、イスラエルに入植地建設の完全凍結を
求める立場をとってきたが、態度を軟化させた形。
この会談に先立ち、クリントン長官と会談したパレスチナ自治政府・アッバス議長は、イスラエルが
入植地の建設を完全に凍結しない限り、和平交渉を再開しない方針をあらためて伝えた。
シンポジウム:パレスチナ・ガザ「封鎖をやめ自由を」 NGO2人訴え /京都
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20091101ddlk26040304000c.html ◇医療や子供支援
昨年末からイスラエル軍に攻撃されたパレスチナ自治区ガザで、医療や子供の支援に
当たるNGOのパレスチナ人スタッフ2人を招いたシンポジウムが左京区であった。2人は
攻撃による被害だけでなく、イスラエルによる40年以上の占領、2年を超える完全封鎖の下での
窮状を語り、「何よりも自由が必要だ」と訴えた。
2人は、子供の栄養失調を防ぐため幼稚園で牛乳やビスケットを提供する
「アメリカ近東難民支援会」のモナ・アブラマダンさんと、医療の緊急支援を指揮した
「パレスチナ医療救援協会」の医師、ムハンマド・スカフィさん。栄養失調児が通う施設を運営する
「人間の大地」の代表者も参加を予定していたが、来日できなかった。3人とも出国許可を
得ていたが、代表者は国境の検問で止められたという。
(続く)
>>268 より
攻撃で破壊された幼稚園や、白リン弾で手足を奪われた人々の写真を次々と示した
2人は、「精神的ケアが必要な人は2万〜5万人を数え、大半が女性や子供だ」と訴えた。
アブラマダンさんは「いつ死ぬのか分からない状態が22日間続いた。爆撃機やヘリが
爆弾・銃弾を浴びせ、知人が目や足を失い、死んでいった。地震のように揺れる家の中で
息を潜めて互いの顔を見つめ死を待っていた」と一気に振り返り、「私のようなトラウマを誰もが抱えている」と語った。
スカフィさんは「長期間の封鎖で医薬品や器具が不足し、緊急に必要な物資でも届くのに
1カ月以上かかる。治療で必要なのにガザの外に出られない人が何百人もいる。
07年6月以降358人が許可を待つ間に死亡した」と指摘。「何より必要なのは自由。
自由になれば我々は自力で社会を再建できる」と訴え、「日本政府はイスラエルに
封鎖をやめさせてほしい。市民はパレスチナに限らず苦しんでいる人がいることを常に考え、
連帯を示してほしい」と呼びかけた。【太田裕之】
米国務長官、イスラエルとパレスチナの和平交渉再開を要求
2009-11-01 14:14:00
http://japanese.cri.cn/881/2009/11/01/1s149545.htm 中東地域を訪問中のアメリカのクリントン国務長官は31日、イスラエルとパレスチナが
一日も早く和平交渉を再開するよう求めました。
クリントン長官はこの日エルサレムで、イスラエルのネタニヤフ首相と共に開いた
記者会見の席上、「イスラエルとパレスチナ双方が一日も早く和平交渉を再開するよう
希望する。私とオバマ大統領はいずれも、これまでの約束を守り、イスラエルとパレスチナとの
全面的和平の実現に努力する」と述べました。
ネタニヤフ首相は「イスラエルは和平交渉を無条件で再開するつもりだ。しかし、
パレスチナ側はこれを願っていない'」と述べました。(翻訳:玉華)
アッバス議長、中東和平プロセスの再開を強調
2009-11-01 14:13:13
http://japanese.cri.cn/881/2009/11/01/1s149544.htm アラブ首長国連邦を訪問したパレスチナ自治政府のアッバス議長は31日、アブダビで、
「中東和平プロセスを再開する上で鍵となるのは、イスラエルがヨルダン川西岸や
東エルサレムでのユダヤ人入植地修築を止めることである」と指摘しました。
アラブ首長国連邦国営の首長国通信社によりますと、アッバス議長はアメリカの
クリントン国務長官と会談した後、「イスラエルは入植地の修築を完全に停止すべきだ。
そうでなければ、1年近く中止されていた和平交渉を再開することは出来ない」と述べました。(翻訳:玉華)
更新日:2009/11/01(日)
[海外] パレスチナ/アッバス、イスラエルのガザ犯罪隠ぺいに協力
──10月2日 「電子インティファーダ」 アリ・アブニーマ
http://www.jimmin.com/doc/1246.htm イスラエルとの共謀・財界友人への利益供与…
9月15日、国連人権委員会の依頼を受けて、イスラエルのガザ攻撃「キャスト・レッド」作戦の
戦争犯罪を調査したゴールドストン報告が発表された(調査団長は南アフリカのリチャード・ゴールドストン判事)。
ハマスのイスラエル領へのロケット砲打ち込みも戦争犯罪としてあげているが、
ほとんどがイスラエルの戦争犯罪の記録だ。
3日後、イスラエルは言うまでもないが、米国務省も、同報告はイスラエルに厳しい
一方的なものとして、例によってイスラエル・米国ブロックの妨害で、拘束力ある
国連機関の裁決にかけられない情勢になっている。それどころか、クリントン長官は
パレスチナ自治政府のアッバス議長から同報告書の国連安保理裁決を延期することへの
支持を取り付けた。パレスチナ人民はアッバスの裏切りに激怒。ラマラで抗議デモが起き、
自治政府がゴールドマン報告不支持に回った経緯を調査する委員会も設立された。
10月5日には、パレスチナの民族諸政党、パレスチナ草の根反アパルトヘイト壁運動、
パレスチナNGOネットワーク、その他の市民運動団体などが抗議デモを企画した。
以下に、パレスチナ知識人のアッバス批判を訳する。(訳者・脇浜義明)
ガザでの戦争犯罪を告発した「ゴールドストン・レポート」
(続く)
>>272 より
ラマラの自治政府(PA)とその指導者マハムード・アッバスは、「イスラエルと共謀している」
との悪評でイメージダウンしている。ところが、アッバスはまたもや新たなショックをパレスチナ人に与えた。
ほぼ死に体になっているPLOを代表して、ジュネーヴの国連へ行ったアッバス代表団が、
「イスラエルのガザに対する戦争犯罪を調査したリチャード・ゴールドストン判事のレポートを、
具体的制裁を求めて国連人権委員会から国連安保理に送る」という決議を自ら放棄した
のである。米国の圧力があったことは確かだが、アッバスと親しい湾岸地域のパレスチナ経済人の
利益が絡んでいる証拠も、見え隠れしている。
ゴールドストン・レポートは、575nの大著。そこには、昨冬のガザ攻撃─大多数が
非戦闘員の住民や子どもで、1400人が殺害された─で行なわれた戦争犯罪や人道に対する罪が
記録されている。また、ハマスのパレスチナ抵抗運動=イスラエル領内へのロケット弾発射─
3人の死者を出した─も、戦争犯罪として記録されている。
(続く)
>>273 より
このレポートは、法による支配を支持するパレスチナ人や世界の人々から、「一つの分水嶺になる」と
して、大歓迎されている。レポートは、イスラエルが戦争犯罪者や、人道に対する罪を犯した者を
調査・告発するよう要求している。さもなければ、国連が犯人を国際司法裁判所に訴えるとしている。
しかし、イスラエルは、これまで自国の政治家や軍人をパレスチナ人に対する戦争犯罪で責任を取らせたことは、一度もない。
イスラエルは、あらゆる外交的・政治的資源を動員して、レポートの信憑性を崩そうとした。
数日前、ネタニヤフ首相は、もし報告書に書かれてある通りにイスラエルが制裁を受ければ、
「わが国の自衛権が否定されることになり、和平へ向かって思い切った一歩を踏み出せなくなる。
それは、和平交渉に致命的な打撃となる」と語った。
このイスラエルの「無罪放免キャンペーン」にすぐに賛意を表明したのがオバマ米政権で
あったのは、別に驚くことではない。米国連大使スーザン・ライスは、ゴールドストン・レポートに
対し「大きな憂慮を表明」し、それを「偏った、一方的なもので、基本的に受け容れがたい」と
酷評した(ライスは、この4月、オバマ政権が国連人権委員会に入る決心をした理由の一つに
ついて、ライスが「反イスラエルの屑連中」と呼ぶ者と戦うためである、と『ポリティコ』紙に語っている)。
クリントン米国務長官、パレスチナ側の条件を拒否、無条件対話を求める
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091101-211453.html 【エルサレム森田陽子】中東歴訪中のクリントン米国務長官は31日夜、イスラエルの
エルサレムでネタニヤフ・イスラエル首相と共同記者会見し、パレスチナ側が和平交渉再開の
前提条件としてイスラエル側に強く求めて続けてきた、「イスラエルによる入植活動の全面停止」
を拒否、双方が無条件で対話を再開するよう求めた。
イスラエル紙エルサレムポストが1日、報じた。
同長官は、「入植活動停止は今までずっと(対話再開の)前提条件ではあり得ず、
交渉内容の一部だった」と指摘、また、「ネタニヤフ首相が入植政策について、交渉前に
自制を申し出たのは前例のないことだ」とも述べ、ネタニヤフ首相の姿勢に同調した。
ミッチェル中東特使による度重なるシャトル外交にも関わらず、行き詰まっていた
和平交渉再開への道は、同長官の姿勢の明確化で、ボールがパレスチナ側に投げ返された形になった。
(続く)
>>275 より
米高官のフィリップ・クロウリー氏はエルサレムポストに対し、「米国はイスラエルに対し
入植活動の凍結を求め続けるが、それを双方の対話再開の前提条件にはしない」と語った。
31日夕方エルサレム入りした同長官は、ネタニヤフ首相との会談前に、リーベルマン外相、
バラク国防相(元首相)らとも会談している。
同長官は同日朝、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで、アッバス・パレスチナ
自治政府議長と会談、入植活動全面停止を和平交渉再開の前提条件にしない旨を伝えたが、
アッバス議長はその提案を拒否している。
パレスチナ自治政府は、同会談が極めて“困難”なものであり、ワシントンの姿勢に失望した、としている。
アッバス議長の側近で、PLO(パレスチナ解放機構)交渉局長のアリカット氏は、
「アッバス議長は、クリントン長官からの提案を拒否した。全く受け入れられない提案だからだ」
と語り、失望感を隠さなかった。
2009/11/1 21:14
米国務長官、パレスチナ側に譲歩促す
http://news.tbs.co.jp/20091101/newseye/tbs_newseye4272848.html 行き詰まる中東和平交渉の再開を促すため、中東を訪問したアメリカのクリントン国務長官は、
交渉再開のカギとなる入植地問題で、パレスチナ側に譲歩を求める姿勢を示しました。
クリントン長官は31日、イスラエルのネタニヤフ首相と会談した後、「和平交渉は
前提条件なしに再開すべきだ」と述べました。
この発言は、イスラエルによる占領地への入植活動の全面凍結を交渉再開の前提条件
として譲らないパレスチナ側に対し、イスラエルが示した住宅の新規建設だけを一定期間
凍結するという部分凍結案を受け入れるよう譲歩を促した格好です。
入植凍結めぐっては、オバマ政権は当初、パレスチナ側に歩調を合わせイスラエルに
入植全面凍結を求めてきただけに、部分凍結での妥協に傾くアメリカの姿勢にパレスチナ側の
失望が広まっており、今後反発が強まる恐れも出ています。(01日22:20)
【国際】
建設凍結『前提とせず』 ユダヤ人入植地 和平再開で米長官
2009年11月2日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009110202000071.html 【カイロ=内田康】イスラエルを訪問したクリントン米国務長官は十月三十一日夜、
ヨルダン川西岸地区などで続くイスラエルによるユダヤ人入植地建設の凍結を、パレスチナ和平交渉
再開の前提条件としない考えを表明した。建設凍結を交渉再開の前提とするパレスチナ自治政府の
訴えを退け、交渉再開を促した形。イスラエルに入植地建設を凍結させるのは困難と判断したと
みられるが、パレスチナ側は反発している。
クリントン長官は、イスラエルのネタニヤフ首相との会談後の共同会見で「交渉再開の前提条件は
ない。協議に入るべき時にきている」と述べた。これに先立ち、同長官はアラブ首長国連邦のアブダビで
パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談したが、同議長は交渉再開に先立って入植地凍結を
求める考えを重ねて表明した。アッバス議長が交渉再開に応じれば、ユダヤ人入植地建設を
容認したとも受け取られかねず同議長が早期に交渉の席に着く可能性は低い。
(続く)
>>278 より
オバマ政権は当初、イスラエルに対し、入植地活動の全面的な凍結を求めていたが、
入植推進派を抱えるネタニヤフ政権はこれに反発。九月上旬には、四百五十戸余の新規着工を許可していた。
一方で和平交渉について、ネタニヤフ首相は「前提条件なしで再開すべきだ」と
発言してきたが、パレスチナ自治区の経済振興を優先課題とすることが持論。パレスチナ難民の
帰還権やエルサレムの帰属など核心問題の協議には消極的とされる。仮に交渉が再開されても、
パレスチナ側が期待する進展は望み薄とみられる。
<ユダヤ人入植地> 1967年の第3次中東戦争を経てイスラエルが併合した東エルサレム、
ヨルダン川西岸地区に点在。イスラエルの人権団体によると、計約130カ所あり人口は50万人近い。
この地を「ユダヤ教徒の約束の地」と考えるユダヤ教正統派のほか、80年代以降に
増えた旧ソ連からの移民も多い。
入植地建設は国際法違反とされ、一帯を将来のパレスチナ独立国家の領土としたい自治政府は反発している。
2009.11.02 Web posted at: 10:33 JST Updated - CNN
ワールド
ソマリア武装組織、イスラエルへの攻撃を示唆
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200911020002.html (CNN) アフリカ東部ソマリアの反政府イスラム武装組織「シャバブ」が、イスラエルの聖地
「神殿の丘」をめぐるイスラエルとパレスチナの衝突で、パレスチナ側に加勢する構えを示し始めた。
シャバブ指導者らから、イスラエルへの攻撃を示唆する発言が相次いでいる。
国際テロ組織アルカイダとの関連が指摘されるシャバブは、ソマリア南部を実効支配し、
国内で自爆テロなどを繰り返してきたが、中東への介入姿勢を示すのはこれが初めてとされる。
同組織の有力指導者、ムクタル・ロボウ・アブ・マンスール師は10月30日、南部バイドアの
モスクでの金曜礼拝で、「ユダヤ人は(神殿の丘にある)アルアクサー・モスクを破壊し始め、
パレスチナ人を殺害している。われわれはパレスチナ人同胞を守らなければならない」と述べた。
同様の説教は、首都モガディシオを含む南部一帯のモスクで繰り返された。シャバブ内部には、
「アルアクサー聖戦士」と称する実行部隊が設けられたとされる。
シャバブにイスラエル攻撃を実行する能力があるかどうかは不明だが、欧州のシンクタンク
「国際危機グループ(ICG)のラシド・アブディ氏は「シャバブは近年、アルカイダにより近い
グループに変身しつつある。その能力を甘く見てはいけない」と警告している。
2009.11.02 Web posted at: 11:38 JST Updated - CNN
ワールド
パレスチナ交渉局長、イスラエル評価した米国務長官を非難
イスラエルの入植政策をめぐる発言を批判されたクリントン米国務長官
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200911020007.html エルサレム(CNN) パレスチナ解放機構(PLO)のエレカット交渉局長は11月1日、
ヨルダン川西岸などへの入植政策に関するイスラエルの姿勢を評価したクリントン米国務長官を
非難し、和平交渉の早期再開を図っている同長官の能力に公然と疑問を表明した。
クリントン長官は10月31日、エルサレムでのネタニヤフ首相との共同記者会見で、
首相がパレスチナ側との和平交渉に先駆けて入植政策の自制を具体的に申し入れたのは
「前例がない」ことだと語った。エレカット局長はクリントン長官の発言を拒否する姿勢を示し、
「イスラエルの申し入れは前例がないことではない。前例がないこととは、イスラエルが
包括的に入植を凍結した場合や、イスラエルが民家解体や立ち退き請求、急速な
入植拡大といった東エルサレム政策を停止した場合だ」と強い語調で語った。
エレカット局長はまた、イスラエルの入植凍結と入植地の住宅取り壊しが行われない限り、
パレスチナ国家の樹立に向けた交渉や、イスラエルとパレスチナの二国共存に向けた協議は
不可能との見解を表明。同局長はさらに、クリントン長官が言及したイスラエルの「自制」は
まだ不十分だと指摘し、「米国がイスラエルに入植を凍結させることが不可能なら、
パレスチナがイスラエルと最終的地位交渉で合意できる可能性があるだろうか」と疑問を投げかけた。
文中「パキスタン」は「パレスチナ」の誤りか?
イスラエル首相、条件付き交渉の放棄をパキスタンに呼びかけ
2009-11-02 13:58:38
http://japanese.cri.cn/881/2009/11/02/1s149583.htm イスラエルのネタニヤフ首相は1日、パキスタンが堅持してきた交渉の前提条件を
放棄し、イスラエルとの交渉を早期に再開させるよう、提議しました。
ネタニアフ首相は議会で、「和平交渉の再開は双方にとって重要なものだ。
イスラエルはオープンな態度で、交渉再開のため、一連の措置をとってきた。パキスタンも
ユダヤ人居住区の建設中止を交渉再開の前提条件にせず、一日も早く交渉に戻るよう」提議しました。
この日、パキスタンは、イスラエルの居住区拡大を支持するアメリカを非難するとともに、
アラブ連盟が和平プロセスの現状に統一した立場を取るよう呼びかけました。
(訳:FUYING チェック:金井)
コラム:ゴールドストーン報告書とイスラエルに対するトルコの姿勢
2009年10月19日付 al-Hayat紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20091019_201902.html ■ イスラエルに続く打撃
2009年10月19日付アル・ハヤート紙(イギリス)HPコラム面
【ジハード・アル=ハージン】
ほんの二日前、この欄で、イスラエルの新聞を読んでいると、そこに含まれる人種主義、
憎悪、アッラーとその信仰に対する虚偽の情報のために神経症や血栓を患いそうだと書いた。
しかしながら本日は、そのイスラエル紙を二日続けて読むことにより、免疫ができたことを
お知らせする。ことわざに言うように、治療に大金をかけるより、少額で免疫をつける方がよい。
私は、依然としてゴールドストーン報告書の件で眠れぬ夜を過ごしている私のようなアラブ市民に
とって喜ばしい幾つかの記事をイスラエル紙の中に見出した。それを1948年アラブを含む
数人の専門家に照会した。単に、彼らを非難する報告書が発出されたというだけで、私の
神経症や血栓がイスラエルの人々に伝染したというのが、私には理解しがたかったからである。
ある専門家はこのように言った。ホロコースト後の数十年、ユダヤ人は犠牲者の役割を演じ
世界から賠償を受けてきた。そして今、世界的に名声あるユダヤ人の判事による報告書が
彼らを犠牲者からひと殺しへと変えたのである。土地を奪われテロの嫌疑をかけられた
パレスチナ人が、世界の目からは自己防衛を行った犠牲者と見える。
(続く)
>>283 より
報告書によれば、イスラエルの政治家、軍人の指導層の幾人かは、たとえ13年間
逃亡しようとも、カラディッチの跡を追いハーグの国際法廷に立たされるだろう。私の
推測では彼らは国外への旅行を控えている。私をほっとさせたのは、ゴールドストーン報告書
のみではない。イスラエルがその衝撃からさめやらぬうちに、シリアとトルコが大規模な
合同軍事演習を行うための戦略的同盟関係に入った。トルコが、イスラエルとの軍事演習を拒否した一日後である。
エルドアン政権が誕生した時私は、これは、アラブ的視点ではここ数十年で最良の
トルコ政府だと書いた。アラブ諸国には、肯定的にこれと付き合い、内外で勢力を強める手助けをすべきと進言した。
私の考えは裏切られず、アラブとの関係は良好に発展した。そして、我々はトルコ外相が
次のように述べてくれるのを聞くまでになった。
「イスラエルとの協力関係解消は、罰則のつもりではない。しかし我々は、ガザ、東エルサレム、
アクサー・モスクの件で過敏になっている。これらの機微な課題を考慮に入れれば、
和平プロセス再開もあり得るだろう」
(続く)
>>284 より
この言葉は、全アラブ外相が言うべきものである。もちろん幾人かが口にしたのを
私は忘れていない。しかし、他の外相は、金勘定のためだか自分の頭のハエを追うためだか
しらないが、お隠れになった。
ゴールドストーン報告書はイスラエルの右ほおを打ち、トルコとの軍事演習解消は
左のほおを打った。ならば、トルコとシリアの合同演習はうなじを打ったとでもいおうか。
そして、イスラエルが数々のショックからさめやらぬうちに、ふたたびトルコがやって来て
国営放送のテレビドラマをもって後ろから蹴飛ばしたのである。
放映第一回では、イスラエル兵が女性や子供を標的にする罪深い殺人者として現れた。
イスラエル兵が年老いたパレスチナ人を足蹴にし、石を投げた少年に銃弾を浴びせる
シーン、市民を銃撃するイスラエル兵とパレスチナ人の戦闘シーン、親戚の遺体を運ぶ
女性がイスラエル兵に「私たちをどうしようっていうの!?」と叫ぶシーン、少女を
袋小路に追い立て、振り向いてほほ笑む彼女に銃弾で返礼するイスラエル兵のシーン、
また、検問所で陣痛に襲われた女性を助けて出産させた夫が、新生児を両手に
抱きあげたとたん火を放って焼き殺すイスラエル兵のシーン等々がある。
(続く)
>>285 より
このドラマに対するイスラエルの反応は、あたかも彼らがゴールドストーン報告書を
読んでいないかのようなものだった。その報告書には、上述のシーンにそっくりな犯罪が記録されているのだが。
イスラエルのコメンテーターはことごとく、そのようなドラマは憎悪を煽るものだと述べ、
イスラエル政府の罪こそが、国連報告書もテレビドラマも不要なほど、憎悪を煽ったと
いうことを忘れ果てている。
その存在だけで十分挑発的なイスラエル外相は、トルコとシリアとの合同演習の
ニュースを聞いた後、トルコの外交代表を召喚し、トルコは「悪の枢軸」に近づく選択をした、と叱りつけた。
しかし、悪は彼自身であり、今日のイスラエルは、国連報告書が理由であれドラマの
せいであれ、世界で最も憎まれる国になった。
この状態はしばらく続くだろう。かつての犠牲者が今や新たなナチと化した。トルコの
ドラマは近くアラブでも放映されるだろう。
原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20091019_201902.pdf (翻訳者:十倉桐子)
(記事ID:17692)
中東和平で米の方針転換が出足から難航 (1/2ページ)
2009.11.2 17:52
このニュースのトピックス:オバマ米大統領
http://sankei.jp.msn.com/world/america/091102/amr0911021752006-n1.htm ヒラリー・クリントン米国務長官
【ワシントン=山本秀也】中東和平交渉の早期再開をめざす米国は、占領地入植の
「全面凍結」をイスラエルに求めてきた従来の方針を転換し、「前提条件なしの交渉再開」を
パレスチナに迫る姿勢を打ち出した。右派主導のイスラエルから、大幅な譲歩を得ることは
難しいと判断した結果だ。対するパレスチナは1日、「凍結なくして合意の可能性はない」と
反発。米国の打開策は出足から難航の様相を強めている。
ブッシュ前政権が中東和平の仲介工作に失敗したことを受け、オバマ政権は中断している
和平交渉を年内にも再開させたいとして、交渉担当のミッチェル特使を軸に工作を展開してきた。
9月にはニューヨークで、米、イスラエル、パレスチナの首脳による会談を開いたが、進展は得られなかった。
こうしたなか、中東を歴訪したクリントン米国務長官は、10月31日、エルサレムで
ネタニヤフ・イスラエル首相と会談し、入植地での住宅増設を部分的に凍結するとの提案を、
「前例のないことだ」と高く評価していた。同長官は、これまで「全面凍結」を強く主張してきただけに、
米国の基本姿勢がイスラエル寄りに大きく動いたことを印象づけた。
(続く)
>>287 より
米国の姿勢転換については、右派の主導するネタニヤフ政権が、約30万人の入植者を
抱えるヨルダン川西岸の占領地入植で、「部分凍結」以上に譲歩する可能性が低い、
との判断を米側が固めたとの見方が根強い。アフガニスタンの戦況悪化のほか、
イラン、北朝鮮などで具体的な外交成果がみられない状況で、和平交渉の再開に向け、
イスラエルに歩み寄った形だ。
パレスチナ自治政府のアッバス議長は、アラブ首長国連邦でクリントン長官と会い、
「全面凍結」を交渉再開の条件とする姿勢を重ねて主張。パレスチナ解放機構(PLO)の
アリカット交渉局長は、1日の声明で、同長官の対応を批判。エジプト、ヨルダンも同日、
アッバス議長への支持を表明した。
パレスチナ自治政府、米国を批判
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091102-192831.html 【カイロ鈴木眞吉】パレスチナ自治政府関係者は1日、「米国は、イスラエルと
パレスチナとの和平交渉再開の機会を破壊した」として、米政府を厳しく非難した。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラが2日、報じた。
報道によると、アッバス・パレスチナ自治政府議長の報道官ナビル・アブルデイネ氏は
「話し合いは平行線に終わり、それはイスラエルの非妥協の結果だった。米国のイスラエル支持は
交渉に希望をもたらさない」と語り、イスラエルの入植政策を支持した米国とイスラエルを批判した。
パレスチナ解放機構(PLO)交渉局長のアリカット氏は、「イスラエルへの譲歩を求めて
パレスチナ指導者に圧力をかけることは何の解決をもたらさない」と語り、無条件の対話再開を
求めたクリントン米国務長官を批判した。
クリントン長官は31日夜、ネタニヤフ・イスラエル首相との共同記者会見で、パレスチナ側が
和平交渉再開の前提条件としてイスラエル側に強く求めて続けてきた、「イスラエルによる
入植活動の全面停止」を拒否、双方が無条件で対話を再開するよう求めていた。
2009/11/2 19:28
連続テロ容疑で入植者逮捕 イスラエル、12年前から
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009110301000041.html 【エルサレム共同】イスラエル治安当局は3日までに、パレスチナ人や和平派
イスラエル人学者の殺傷など12年前からテロを繰り返してきたとして、占領地
ヨルダン川西岸の入植地に住むユダヤ教過激派の情報技術(IT)技術者ヤコブ・テイテル容疑者
(37)を逮捕、密輸銃10丁余りを押収した。
イスラエルでは1995年にラビン首相がユダヤ教過激派に暗殺され、過激派の
監視態勢が強化されていただけに「同容疑者は12年間野放し状態で、前例のない
連続テロを許した」(地元紙)と衝撃が広がっている。
同容疑者は米国からの移民。治安当局によると、97年にパレスチナ人2人を
相次いで射殺したのをはじめ、数回にわたり爆弾を仕掛けるなどの手口でイスラエルの
和平派学者や異端のユダヤ教徒らを負傷させた疑いがある。過激派組織との関係は判明していない。
2009/11/03 06:29 【共同通信】
米長官、エジプト訪問へ
2009.11.3 09:07
http://sankei.jp.msn.com/world/america/091103/amr0911030908002-n1.htm ロイター通信などは2日、米国務省報道官の話として、モロッコ訪問中のクリントン国務長官が
エジプトを訪問、ムバラク大統領と4日に会談すると伝えた。
イスラエルによる占領地での入植全面凍結を和平交渉再開の条件とするパレスチナ側に対し、
クリントン長官が譲歩を促したことにアラブ側が強く反発。長官のエジプト訪問は、和平仲介の
中心的役割を担うエジプト側に理解を求めるのが狙いとみられる。
クリントン長官と同様にアラブ各国外相級とのフォーラム参加のためモロッコ訪問中の
ムーサ・アラブ連盟事務局長も2日、長官の立場に対し「サウジアラビア、エジプトを含む
アラブ各国はすべて深く失望している」と発言していた。(共同)
パレスチナに経済成長の芽 (1/2ページ)
2009.11.3 12:53
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/091103/fnc0911031255013-n1.htm イスラエル政府がヨルダン川西岸地区内に設置していた道路の障害物を撤去し、
封鎖を解除したことで地区内の流通が活性化し、同地区にあるせっけん・洗剤メーカー、
ナブルス・ソープ・アンド・デタージェンツでは収益がおよそ20%増加した。
同社のゼネラル・マネジャー、モジュタバ・ツベイレフ氏(41)は、「顧客数も売上高も
もっと伸びる可能性がある」と語る。同社の昨年の総収益は約100万シェケル(約2393万円)だった。
国際通貨基金(IMF)は先月のリポートで、イスラエル政府がパレスチナ自治区に
おける通行規制の緩和を進めるなか、同地区の経済成長率は昨年の前年比5%から
今年7%に加速する可能性があると指摘。さらに経済成長を促すために、封鎖の
解除を推進するべきとの考えを示した。
イスラエルのネタニヤフ首相はパレスチナ自治区の経済成長に力を入れ、通行規制の
緩和を進める意向を示している。世界銀行によると同地区経済は過去8年間で13%縮小しており、
投資家らは同地区の経済にてこ入れするため、外資誘致政策を打ち出すべきだと訴えている。
(続く)
>>292 より
ヨルダン川西岸・ガザ地区に最初で最大の民間投資を行ったパレスチナ・ディベロプメント・アンド・インベストメントの
サミール・フライレフ最高経営責任者(CEO)は「(道路封鎖の解除は)確かに前進だが、
問題が再発すれば再び封鎖されるため、投資判断を下すのは時期尚早だ。ヨルダン川
西岸地区とガザ地区から軍隊と戦車とデモがなくなるまで(投資は)控えるべきだ」と話した。
イスラエル政府は過去半年間にヨルダン川西岸地区の中心都市ナブラス周辺で、
3カ所の主な封鎖を解除。年初からは計11カ所の封鎖を解除した。
軍事報道官のピーター・ラーナー少佐によると2007年以降、完全封鎖されていた
およそ250の道路で順次通行が再開され、うち100の道路は最近1カ月半のうちに
封鎖を解かれた。同少佐は「もし状況が悪化すれば、迅速に再封鎖の手はずになっている」と述べた。
ヨルダン川西岸地区では、パレスチナ軍によるイスラエル市街地への侵攻を防ぐため、
450本の道路で依然として通行規制されている。
ナブルス・ソープのツベイレフ氏は情勢が不安定であり、今年と来年の収益の
目途は立っていないと話している。
(ブルームバーグ Gwen Ackerman)
中東和平
イスラエルの人種隔離策を許す米議会
From Washington and Jerusalem: more bad news
強力なイスラエル・ロビーのおかげで、オバマ政権が生き返らせようとした2国家並存案は臨終寸前。パレスチナ人は「拡大イスラエル国家」の虜囚にされかねない
2009年11月04日(水)15時22分
スティーブン・ウォルト(ハーバード大学ケネディ行政大学院教授=国際関係論)
http://newsweekjapan.jp/stories/us/2009/11/post-683.php 迫るアパルトヘイト イスラエルの攻撃で自宅を破壊されたパレスチナ・ガザ地区の少年(11月3日) Suhaib Salem-Reuters
私は2007年の著書『イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策』(邦訳・講談社)で、
米・イスラエル広報委員会(AIPAC)が「米議会でほぼ絶対的な支配力」をもつと指摘した。
以来、その状況を変える事態は起きていないし、今週は米議会の気骨のなさを改めてさらけ出す一件が起きた。
米下院は11月3日、ゴールドストーン・リポートに対する非難決議案を圧倒的多数で可決した。
ゴールドストーン・リポートとは、08年末から今年1月にかけて起きたガザ紛争での、イスラエルと
イスラム原理主義組織ハマス(パレスチナ)による戦争犯罪を調査した報告書。国連人権理事会の
委託を受けて調査を率いたのが、旧ユーゴ戦争犯罪法廷で主任検事を務めたリチャード・ゴールドストーンだ。
(続く)
>>294 より
AIPACは、イスラエルとハマスの双方に人権侵害があったとする調査結果に激怒。
同リポートを非難するようバラク・オバマ米大統領とヒラリー・クリントン国務長官に勧告する
決議案を、強烈にプッシュしてきた。
これに対してゴールドストーンは決議案の事実誤認を指摘。歴史家のトニ−・ジャット
(ニューヨーク大学教授)もゴールドストーンの調査結果を支持することを表明した
(ちなみにゴールドストーンもジャットもユダヤ系だ)。
一方、オバマ政権が掲げてきた中東和平政策の屈辱的な後退を印象づける事態も
起きた。オバマがカイロ(エジプト)における演説で、イスラエルの入植凍結を求めてから
5カ月しかたっていないというのに。
泥棒に礼を言ったヒラリー
中東を歴訪したクリントンは10月31日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相との
共同会見で、東エルサレムで続くイスラエルの破壊行為を批判しないばかりか、ネタニヤフが
入植地問題で「前例のない譲歩」をしたと絶賛した。
まるで夫(ビル・クリントン元米大統領)なみのでたらめ発言だ。ネタニヤフは、ヨルダン川西岸では
新しい入植地の建設を当面凍結するが、入植者の「自然増」による拡大は今後も続け、
東エルサレムについては入植地建設を続けると主張した。これのどこが譲歩なのか。
(続く)
>>295 より
ユダヤ人入植地はイスラエル政府が建設したものもそうでないものも含め、すべて国際法に
違反している。これは世界の共通認識であり、アメリカもかつてはそう考えていた。しかしネタニヤフの
いう「譲歩」のために、パレスチナ人は自分たちの国を建設しようと思っている土地がブルドーザーと
建築作業員に侵食されるのを見ながら、新たに無意味な協議を行わなければならない。
ネタニヤフの主張を「前例のない譲歩」と称えるのは、自分の家に入った泥棒が、
「ゆっくり盗んでいく」と申し出たからといってお礼を言うようなものだ。
オバマ政権が発足したとき、イスラエルとパレスチナの2国家併存案は瀕死の状態で、
生命維持装置につながれたようなものだった。オバマは当初、この案を生き返らせるため
真剣に看病してくれるかに見えた。少なくとも口先ではそう言った。それがオバマと
クリントンは今、生命維持装置の電源を引き抜こうとしている。
「2つの人民のための2つの国家」が選択肢から消え、誰もがそれを受け入れたら、
そして「拡大イスラエル国家」の中のパレスチナ人がイスラエル人と同じ権利を求めるように
なったら、オバマ政権はどうするのか。平等や民主主義、人権を求めるパレスチナ人を
支持するのか。それともアパルトヘイト(人種隔離政策)国家となったイスラエルを擁護し、
金銭援助を続けるのか。米議会が腰抜けから立ち直らない限り、答えはもう見えている。
Reprinted with permission from Stephen M Walt's blog, 04/11/2009. c 2009 by Washingtonpost.Newsweek Interactive, LLC.
イスラエル
暴走するエルサレム市長は「バットマン」
Batman in Jerusalem
町を救うために戦う「若き大富豪」を気取るニル・バルカットだが、東エルサレムの帰属問題でアメリカとの衝突は必至
2009年10月27日(火)16時10分
ケビン・ペライノ(エルサレム支局長)
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/10/post-664.php [2009年9月30日号掲載]
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地の拡大凍結をめぐって、アメリカと
イスラエルは先週、この数十年間で最も合意に近づいているように見えた。だが合意を
目指して中東を歴訪していたジョージ・ミッチェル米中東特使は9月18日、結局イスラエルから
譲歩を引き出せないまま帰国の途に就いた。
イスラエルが特に譲れないのが東エルサレムだ。自国の正当な領土と主張する
イスラエル側と、占領地と見なし、その帰属は交渉で決めるべきだとするアメリカや
国際社会との溝はますます深まっている。
その渦中にいるのが、08年11月に就任したエルサレム市長のニル・バルカットだ。
市長には市内での住宅建設を承認する権限があり、ミッチェルの交渉の成否を左右する立場にある。
49歳のバルカットは、決して狂信的なタイプではない。子供の頃、物理学の教師だった
父親と共にアメリカで暮らした時期もあり、米政府の懸念には耳を傾けると言う。
それでも、ベンヤミン・ネタニヤフ首相と同じく右派に属するから、エルサレムは自国の
正当な領土という立場。だから「エルサレムは完全に(入植凍結)交渉の枠外」だと言う。
(続く)
>>297 より
元IT実業家の大富豪
国際社会が何と言おうと、ユダヤ人にはエルサレム全域で家を建てる権利があると、
バルカットは言う。ビル・クリントン米元大統領が提案したエルサレム分割統治案には反対だ。
一方で東エルサレムのアラブ系住民の家屋を取り壊し、ユダヤ人の住宅を建てる計画は
推進する。どうせパレスチナ国家の建設は先の話、自分が市長である限りはユダヤ人の
家が増え続けると、バルカットは言う。
バルカットは市長選で53%の票を獲得したが、過激な物言いで物議を醸している。
エルサレムに長く住む知識人たちは、市内に超正統派のユダヤ教徒が増えていることに
危機感を抱き、世俗派のバルカットを支持した。しかし今では、信用したのは間違いだったと思い始めている。
バルカットの市長就任後、東エルサレムで住宅建設が増えているという確かなデータは
ないが、実感は十分過ぎるほどある。
バルカットは「エルサレムの安定を脅かしている」と、イスラエルの市民団体ピース・ナウの
ハジット・オフランは言う。同じく人権弁護士のダニー・サイデマンは、バルカットは「アメリカの
重大な利益に対する戦略的脅威だ......最も過激な入植者団体の言いなりになっている」と指摘する。
(続く)
>>298 より
バルカットの強硬姿勢には家族の歴史も影響しているようだ。祖父母は30年代と40年代に
ポーランドとロシアからイスラエルに移住した。後に残った親戚は「全滅」したという。「ヨーロッパの
真ん中で虐殺され、殺された。あれからまだ100年もたっていない」
そうした記憶は、彼が分割統治案に反対する一因にもなっている。「イスラエルでは二度と
ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)は起きない。交渉によって安全保障を放棄するわけには
いかない理由を、私は嫌というほど知っている」
バルカットは20代の頃、実業界を目指した。80年代後半、エルサレムの旧市街で義母の店を
手伝う傍ら、ビジネスを学んだ。その後、友人たちと会社を設立し、世界初のコンピューターウイルス
撃退ソフトを開発して巨万の富を築いた。
(続く)
>>299 より
「聖書テーマパーク」も
市長になってからは、まるでイスラエルの「バットマン」気取りで振る舞っている。
街を救うために戦う若き大富豪、というわけだ。自宅から職場までジョギングし、
途中で街角のゴミを写真に撮ったりもする。尊敬する人物は、前ニューヨーク市長の
ルドルフ・ジュリアーニ。彼から「細部の詰めが大事」なことを教わったし、犯罪対策での
「非常に押しの強い」手法も気に入ったという。
しかし、エルサレムはニューヨークとは違う。ジュリアーニ流の強引な手法を持ち込めば、
ユダヤ教とキリスト教とイスラム教の聖地が血に染まりかねない。特に旧市街と神殿の丘は、
常に一触即発の状態だ。00年9月には、後にイスラエル首相となるアリエル・シャロンが
ここを訪れ、第2次インティファダ(反イスラエル闘争)を招いている。
観光客誘致の取り組みの一環として、バルカットは旧市街のすぐ南にある古代の
「ダビデの町」周辺に、一種の聖書テーマパークを建てようとしている。
いいビジネスになるとバルカットは言うが、市内のアラブ系人口の伸びがユダヤ系を
上回っていることに話が及ぶと、本音が出た。「エルサレム(の人口)を均衡させ、ユダヤの町にし、
世界におけるユダヤ人の首都にするのが私の役目だ」。米中東特使にとっては、聞きたくない言葉だ。
更新2009年11月03日 11:20米国東部時間
米の姿勢に失望表明 アラブ連盟事務局長
http://www.usfl.com/Daily/News/09/11/1103_006.asp?id=74649 ロイター通信によると、アラブ連盟のムーサ事務局長は2日、クリントン米国務長官が、
イスラエルによる占領地での入植全面凍結を中東和平交渉再開の条件とするパレスチナ側に
譲歩を促したことについて「深く失望している」と述べた。中東地域の民主化を目指す
「未来のためのフォーラム」のため訪れたモロッコ中部マラケシュで語った。
クリントン長官は10月31日「(交渉を)前提条件なしに再開すべきだ」と述べ、イスラエル側が
提案する入植部分凍結を支持する発言をした。
長官はマラケシュで2日「(イスラエルの)提案はわれわれの求めるものからは程遠いが、
入植を前例ないほど制限することになる」と釈明。同日、パレスチナの立場を支持する
アラブ諸国の外相らと会談する予定だが、こうした場でも批判を浴びそうだ。(共同)
世界を読む:核交渉の行方 成果急ぐ米、実利のイラン
<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>
http://mainichi.jp/select/world/news/20091104ddm003030056000c.html イランの核開発を巡る同国と米欧、国際原子力機関(IAEA)の攻防は、イランがいったん
基本合意した濃縮ウランの国外加工案に変更を求めたため、再び予断を許さない状況になってきた。
米国、イランともに決定的な対立を回避し、軟着陸を模索している点では共通しており、
いずれも国内事情に配慮しながら「落としどころ」を探っているのが実情だ。
「西側諸国は蚊のような存在だ。交渉の場では信用できない」。今月1日、イランの
アフマディネジャド大統領は欧米を強く非難した。同国は先月29日、IAEAに対し、濃縮ウランの
国外加工案に大幅な修正を求めた。米国務省は公式な回答と見なさない意向を発表。
同省当局者はイラン側の「時間かせぎ」との見方を強めた。
だが、ある在イラン外交筋は「そもそも西側諸国が核交渉の前進を演出していた可能性がある」と
指摘する。イランの核問題は10月1日のジュネーブ協議で1年2カ月ぶりに再び動き出し、
同19日のウィーン協議で国外加工案の詳細を詰めたが、外交筋は「合意のようなものはなかったようだ」と話す。
「演出」が指摘される背景には米国の国内事情がある。イラクやアフガニスタンでの
戦争から抜け出せないオバマ政権にとって、イランでの失点は許されない。大統領就任時に
掲げた対話路線による「イランの交渉復帰」という目に見える成果を急ぐ必要があった。
(続く)
>>302 より
イラン側にも事情があった。改革派中心の不安要因を国内に抱えるアフマディネジャド大統領
にとって、核問題の悪化による国際社会からの追加制裁や、「最悪のシナリオ」である米、
イスラエルによる武力攻撃は避けたいのが本音だ。
だが、安易な妥協は保守派が許さない。低濃縮ウランを国外加工する話が出ると保守派は
反発。「西側諸国にだまされている」(ラリジャニ国会議長)との声が噴出した。
イラン核問題で成果を得たい米国と、適度な譲歩で乗りきりたいイラン。日本エネルギー経済研究所の
坂梨祥研究員は、10月以降の核交渉に関し「互いのメリットのために、米イラン双方とも
交渉が前進している印象を作り出したいのではないか」と分析する。
米国務省当局者は「落としどころを探っているが、まだ答えが見つからない」と言う。
オバマ政権が公言するのは、対話と圧力の「ダブルトラック(並行)」戦略。対話路線に
進歩がなければ制裁に切り替える考えだ。
状況の見極めは一応「年末まで」(オバマ氏)だが、当局者は「大事なことが進まなければ
ならない時に、特定の期限には関心はない」と語る。イランとの協議が低濃縮ウランの
国外搬出の方向で進んでいる限り、年末を過ぎても制裁に踏み切らないことを示唆したとみられる。
(続く)
>>303 より
◇天野IAEA次期事務局長「解決の鍵は対話」
イラン核問題の打開に執念を燃やすIAEAのエルバラダイ事務局長は今月末に
3期12年の任期を終え、次期事務局長には日本の天野之弥(ゆきや)・
前ウィーン国際機関代表部大使が就任する。9月に正式承認された天野氏は「イラン問題の
解決の鍵は対話だ」と強調。エルバラダイ氏と同様、交渉の継続を目指すとみられる。
ただ、イランが今後、IAEAと米欧にどう対応するのかは分からず、ただでさえ
困難な交渉は再び先行きが見えない展開に陥りつつある。唯一の被爆国・日本の
出身者として、米欧とイランの間の交渉をどう調整できるのか。天野氏は就任早々に、
その手腕が問われることになる。【テヘラン鵜塚健、ワシントン草野和彦】
◇露、イスラエル「暴発」警戒
米欧はイランとの核交渉が頓挫すれば再び強硬路線にかじを切る構えだが、その際に
発言力を増すのは、国連安保理常任理事国として対イラン制裁決議に拒否権を発動できる
ロシアと中国だ。特にイランと地理的に近く、イラン南西部のブシェール原発建設で
協力するなどしたロシアは、イランに比較的近い立場を保ちながら、イランの核武装化阻止に腐心している。
「個人的には、イランは核兵器を保有しようとしていると思う。外国の干渉を受けない
ためには、核兵器保有が必要との考え方だ」
ロシアのエブゲニー・サタノフスキー中東研究所所長(50)はイランの核開発の意図をこう
分析する。イランに同情的な立場を取ってきたロシアだが、サタノフスキー氏はロシアがイランの
核武装化を望まない大きな理由の一つとして、イランとイスラエルとの戦争が不可避になるとの見方を挙げる。
(続く)
>>304 より
「彼ら(イスラエル)はイランの(核)爆弾には容赦はしない。脅威と分かれば直ちに反応する」。
フランスのクシュネル外相は英紙デーリー・テレグラフとのインタビューで、現在の核交渉が
失敗すればイスラエルによる軍事攻撃を招く可能性が高いとの見方を示した。
イスラエルの「暴発」を恐れるロシアは、イランに対する地対空ミサイル「S300」の売却契約を
履行していない。もしS300がイランに引き渡されれば、イスラエルはイラン攻撃に踏み切ると
みているからだ。サタノフスキー所長は「イラン攻撃の必要性は、非公式ではあるが、イスラエルの
ネタニヤフ首相に近い高位の政治家の意見だ。ロシア指導部もこのイスラエルの立場を承知している」
と話す。S300がイランで稼働すれば、イスラエルはイランを空爆できなくなる。だから、稼働前に核施設を攻撃し無能力化する必要があるという。【モスクワ大木俊治】
(続く)
>>305 より
■イラン核問題の経過■
02年 1月 ブッシュ米大統領がイランなどを「悪の枢軸」と非難
8月 反体制派が核開発疑惑を公表
04年11月 欧州連合との交渉で、ウラン濃縮活動の一時停止で合意
05年 8月 アフマディネジャド大統領が就任。濃縮関連活動を再開
06年 2月 IAEAが核問題を国連安保理付託
4月 低濃縮ウランの製造に成功と発表
12月 国連安保理が1回目の経済制裁決議(08年3月までに3回に)
09年 1月 オバマ米大統領就任。対話呼びかけ
9月 2カ所目のウラン濃縮施設が判明
10月 米欧など6カ国と協議。濃縮ウランの国外加工で基本合意(1日)
IAEAが第2ウラン濃縮施設を査察(25日)
2009年11月4日(水)「しんぶん赤旗」
イスラエル入植地拡大問題
アラブ側、米を批判
「和平交渉の望み絶つ」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-11-04/2009110407_01_1.html 【カイロ=松本眞志】クリントン米国務長官は2日、モロッコのマラケシュでアラブ各国の外相と会談しました。
会談では、クリントン氏が先のイスラエル訪問で、「ユダヤ人入植地拡大凍結は
和平交渉再開の条件とはならない」と表明したことにアラブ側から批判が続出しました。
アラブ連盟のムーサ事務局長は、オバマ米政権の中東和平交渉再開を急ぐ姿勢が
入植地問題の解決を失敗に終わらせるとの懸念を表明。「サウジアラビア、エジプトを
含むすべてのアラブ諸国は深く失望した」と語りました。
オバマ米大統領は就任当初、入植地凍結を強く訴えていました。しかし最近その主張は、
入植地への住宅建設「抑制」にとどめるなどトーンダウンしています。パレスチナ内部では、
「オバマ政権の『変化』は和平交渉復活のいかなる望みも絶つものだ」との批判が起きています。
クリントン氏は「イスラエルは入植地拡大を抑制するとの意思を表明し、米国とパレスチナ、
アラブ世界の入植地拡大凍結の要求に応えた」と釈明。一方で、「入植地拡大を抑制するとの
イスラエル側の申し出は、米国の期待に反してもいる」と述べ、イスラエル側にさらなる
和平への努力を求めるなど、アラブ側への対応に苦慮する場面もみられました。
UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)60周年ハイレベル会合
中東和平実現に向け努力
2009.9.24 in ニューヨーク
http://www.apic.or.jp/plaza/oda/information/20091101.html 「UNRWA60周年ハイレベル会合」に出席する岡田外務大臣(写真前列左)「UNRWA60周年ハイレベル会合」
に出席する岡田外務大臣(写真前列左)。
国連本部で9月24日、「UNRWA(アンルワ・国連パレスチナ難民救済事業機関)
60周年ハイレベル会合」が開催された。UNRWAは、第一次中東戦争を受け、
1949年にパレスチナ難民の救済を目的に設立されたもの。
ストーレ・ノルウェー外務大臣が議長を務めた今回のハイレベル会合は、設立から
60周年を迎えたのを記念し、国際社会との連携を強化することを目指し開催。
潘基文国連事務総長のほか、ポルトガル外務大臣、スウェーデン国際開発協力大臣、
ヨルダン外務大臣らが、またアジアグループを代表し、岡田克也外務大臣が演説を行った。
岡田外務大臣はその演説の冒頭、UNRWAの60年にわたるこれまでの活動に敬意を表明。
「中東和平実現に向けた前向きな動きが見られつつある中、UNRWAの役割も重要性を
増している」との認識を示した。また、「厳しい状況に置かれているパレスチナ難民の
人権を保障し、一人一人が能力を発揮する可能性を確保することは、まさしく日本の
外交理念である人間の安全保障を実践することだ」と説明。国際社会に対し「難民の人々の
厳しい現実を実感し、支援の手を差し伸べることは、国際社会の重要な責務」と訴えた。
(続く)
>>308 より
また、これまでの日本の取り組みについて、53年にパレスチナ難民支援を開始して
以来、UNRWAの主要ドナー国として09年までに累計約5・5 億ドル以上を拠出し、具体的な
成果として、日本とUNRWAが共同で設立した奨学金を活用して大学を卒業した学生が
900人に上っていることなどを紹介した。さらに、パレスチナ自治区で日本独自の
母子健康手帳を配布し、母子健康の向上に貢献していることにも触れた。
他方、UNRWAを通じた支援以外にも、06年7月に日本が示した「平和と繁栄の回廊」
構想などの具体化を通じ、パレスチナ国家樹立に向けた支援を積極的に行っていることを
説明した。また、今年3月にエジプトで開催された「ガザ復興のためのパレスチナ経済支援に
関する国際会議」で当面2億ドルの支援を表明し、その一環として、同7月には約1000万ドルの
無償資金協力の実施を決定。食料支援や感染症対策に取り組んでいることを紹介した。
さらに、今後の中東和平の実現に向けた支援について岡田外務大臣は、「イスラエル・
パレスチナ双方への働きかけ」「対パレスチナ支援」「信頼醸成支援」の3本柱を中心に、
努力を続けていくことを表明した。
イラン、ハマスにテルアビブ到達可能なミサイル提供
イスラエル国防筋
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091104-173946.html 【エルサレム森田陽子】イランは、パレスチナのガザ地区を実効支配する
イスラム根本主義過激派組織ハマスに対し、イスラエル最大の商業都市テルアビブを
攻撃可能な射程60キロのミサイルを提供した。
イスラエル紙ハーレツが3日、イスラエル国防省筋の情報として報じた。
これが事実とすれば、ハマスが今後、イスラエルに対する圧力をより効果的に
発揮し得ることになり、イスラエルにとっては自衛の困難さが増大することになる。
イスラエルの軍情報機関(MI)のアモス・ヤドリン長官は3日朝、国会の外務・
国防委員会で証言し、ハマスが最近、射程60キロのミサイル発射実験を行ったと
語った。ハマスは、同実験に関し確認を拒否している。
同長官は委員会で、「同ミサイルが地中海に着弾した」と述べたが、同ミサイルが
ガザで製作されたものか、外国から密輸されたものかは明らかにしなかった。
同長官は、このことはハマスが軍事力を強化している証左であると指摘した。
なお、同長官は、レバノンのイラン系イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラも
イランとシリアの支援を得て、国連安全保障理事会決議1701に反し、リタニ川以南の
地域の住民宅などに武器を大量に隠匿しているとの見方を示した。
2009/11/4 17:39
警官隊と改革派が衝突=米大使館占拠30年、体制批判も−イラン
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009110400763 【カイロ時事】1979年11月にイランの革命指導者ホメイニ師を支持する学生数百人が
在テヘラン米大使館を占拠した事件から30年を迎えた4日、テヘランで大規模な
反米デモが行われた。一方、6月の大統領選でのアハマディネジャド大統領勝利に
反発するムサビ元首相支持者ら数百人も街頭に繰り出し、警官隊と衝突した。
ロイター通信は「警官隊がデモ参加者に発砲し、数人が負傷した」との改革派ウェブサイトの情報を報じた。
占拠事件では、外交官ら米国人52人が444日間にわたって人質に取られた。
両国は80年に断交、今も敵対関係が続いている。イランにとって11月4日は、
反米機運をてこに政権の求心力を高める機会になってきたが、今年は「旧米大使館前の
反米集会だけが合法」と、反体制デモに転化するのを警戒していた。
目撃情報によると、旧米大使館周辺にはこの日、数千人が集結し、「米国に死を」
「イスラエルに死を」と連呼した。一方、中心部のハフテティル広場付近では改革支持派
数百人が集まり、催涙ガスを発射したり警棒を振り回す警官隊や民兵組織バシジと衝突。
数十人が拘束された。警官隊が数の上で圧倒しているという。
AFP通信によれば、同広場以外の市内各地でも改革派が集まり、全体で数千人に
達した。バイクに乗った警官隊が取り締まったが、各所に現れるデモ隊とのいたちごっことなり、
イラン労働通信の報道では、ごみ箱が燃やされたり、バスが襲撃されたりした。(2009/11/04-23:57)
イスラエル軍、武器搭載の船舶拿捕
イランからヒズボラ向けか
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091104-205732.html 【エルサレム森田陽子】イスラエル海軍特殊部隊は4日未明、キプロス近海で、レバノンの
イラン系イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラに向けたとみられる大量の武器を搭載した
船舶を拿捕し、イスラエル最大の商業都市テルアビブ南部に向け曳航している。
イスラエル紙ハーレツ電子版が同日、報じた。報道によると、武器積載船はイランを
出発後イエメンとスーダンに立ち寄り、スエズ運河を航行。目的地はレバノンかシリアとみられている。
同船に乗り込んだイスラエル軍兵士は、荷物の背後に隠された大きな武器庫に、
ミサイル約100個を含む大量の武器類と弾薬類を発見した。
ネタニヤフ・イスラエル首相は同日、「発見された武器類はイスラエル国民と町を
破壊しようとするものだった」との声明を発表、武器積載貨物船を発見・曳航したイスラエル海軍の行動を称賛した。
約1カ月前にも、米海軍は、スエズ運河付近で、シリアかヒズボラに向けたとみられる
ドイツの貨物船に乗り込んでいる。
2009/11/4 20:57
イスラエル軍、武器運搬船を拿捕
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091104AT2M0403I04112009.html 【カイロ=安部健太郎】イスラエル国防省は4日、同国沖合約160キロメートルの海域で
武器運搬中の貨物船を拿捕(だほ)したと発表した。同国と敵対するレバノンのイスラム教
シーア派組織ヒズボラにイランが武器を密輸しようとしていたとの見方が出ている。
イスラエル海軍の特殊部隊が4日未明までに貨物船を拿捕した。同船はカリブ海の島国
アンティグア・バーブーダの旗を掲げており、イスラエル紙エルサレムポスト(電子版)に
よると、コンテナに積み込まれたロケット弾や迫撃弾、突撃銃など計60トン以上の武器が発見された。
ネタニヤフ首相は声明を出し、イスラエルの都市攻撃用の武器類との見方を示した。
イスラエル海軍は貨物船を同国中部のアシュドッド港にえい航し捜査している。(00:46)
更新2009年11月04日 12:49米国東部時間
イスラエルの入植認めず 米国務長官
http://www.usfl.com/Daily/News/09/11/1104_029.asp?id=74703 クリントン国務長官は4日、エジプトの首都カイロでムバラク大統領と会談後、記者団に、
イスラエルによる占領地での入植活動について「われわれは正当性を認めない。現在も
将来も全面停止することが望ましいと強く信じている」と、米政府の立場をあらためて説明した。ロイター通信が伝えた。
一方で長官は「和平交渉に入ることが入植活動の停止につながる」と述べ、交渉再開の必要性を訴えた。
長官が入植全面凍結を交渉再開の条件とするパレスチナ側に譲歩を促したことで
アラブ諸国から批判が噴出。長官はムバラク大統領との会談で、理解を求めたとみられる。(共同)
2009.11.05 Web posted at: 10:59 JST Updated - CNN
ワールド
イスラエルが武器積載船を拿捕 イランからヒズボラへの密輸か
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200911050003.html エルサレム(CNN) イスラエル軍は4日、同国沖160キロの海上で大量の武器を積載し
シリアに向かっていた貨物船を3日に拿捕したと発表した。武器はイランからレバノンの
イスラム教シーア派組織ヒズボラに密輸される予定だったとの見方が浮上している。
イスラエルのペレス大統領は拿捕を称賛し、イランとシリアの表向きの主張と、テロ組織に
武器を提供しようとする試みの間の「大きな隔たり」が判明したとコメントした。
この貨物船「フランコップ」はミサイルやロケット弾、迫撃砲などコンテナ約40個分の武器を
積み、アンティグア・バーブーダの旗を掲げて航行していたところを、イスラエル海軍の巡視船に
停止させられた。海軍は船内の最初の捜索で武器が発見されたことを受け、貨物船に対して
同国中部アシュドッドの海軍基地への停泊を指示。さらに詳しく捜索したところ、武器が
イランからシリア経由でヒズボラの戦闘員に提供され「テロ活動」に使用される予定だった
ことを示唆する文書や梱包物が発見されたという。
海軍関係者は発見された武器について、ヒズボラが1カ月十分戦闘を継続できる量だったと
述べたが、ヒズボラへの密輸を裏付ける証拠は明らかにしなかった。ヒズボラの反応は今のところ得られていない。
米国、イスラエルのユダヤ人入植地建設に反対
2009-11-05 10:48:27
http://japanese.cri.cn/881/2009/11/05/146s149757.htm エジプトを訪問しているアメリカのヒラリー・クリントン国務長官はカイロで4日、ユダヤ人入植地を
建設しようとするイスラエルの行為は違法であるとし、中止を求めました。
ヒラリー国務長官は、エジプトのムバラク大統領との会談後に開かれた記者会見で、
「入植地に関するアメリカの政策は変わっていない。入植地建設の合法性を認めることは
できない」と述べた上で、入植地建設の中止を求める立場に変わりはないことを強調しました。
また、エジプトのアブルゲイト外相との合同記者会見に出席した際、中東和平プロセスの
協議にはエルサレムの最終的な地位をめぐる問題も盛り込むべきとの考えを示しました。
これに対して、ゲイト外相は、中東和平プロセスの協議再開を呼びかけました。その上で、
「協議再開をめぐる詳細な議論に無駄な時間は費やすのではなく、最終的な解決案を
見据えるべきだ」と述べました。さらに、アメリカがユダヤ人入植地建設に反対する立場を
変えなかったことについては、「アメリカは入植地建設に反対しているものの、協議再開を
望んでいる」と述べました。(翻訳:ZHL)
2009.11.05 Web posted at: 15:29 JST Updated - CNN
ワールド
国連総会、ガザ侵攻の第三者調査めぐる決議案が焦点に
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200911050010.html 国連(CNN) 国連人権理事会の調査報告書が「戦争犯罪に相当する行為」と批判した
イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ侵攻について、第三者調査を求める決議案が国連総会で討議される。
決議案はイスラエルとガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの双方に、
調査団の設立を促す内容。国連安全保障理事会の新たな対応につながる可能性もある。
パレスチナ自治政府のマンスール国連大使は4日、報告書を支持し、国連安保理や
国際刑事裁判所(ICC)などの勧告を求めていく考えを明らかにした。ただし報告書を
受け入れない姿勢にあるイスラエルのシャレブ国連大使は、報告書が偏向しており、
調査結果が事前に決められていたと主張し、同国が独自に調査を実施する可能性をにじませた。
第三者調査ではイスラエル軍要員への聴取が行われる見通しのため、同国政府は
調査組織設立の可能性を排除。ただしアラブ諸国や人権団体の大半は、当事国イスラエルの
調査では十分な透明性を確保できないと指摘している。欧州連合(EU)の議長国
スウェーデンのリデン国連大使は「適切で信頼性のある第三者調査」で、国際法違反が
浮き彫りになる可能性があるとコメントした。
国連総会の討論は6日まで行われ、43人が弁論を行う。仮に決議案が採択され、
向こう3カ月以内に第三者調査組織が設立されなかった場合、安保理が報告書に
示されている証拠をICCに提示する。総会決議に法的拘束力はない。
イスラエル:ヒズボラへ供与か 貨物船にロケット弾、地中海で拿捕
http://mainichi.jp/select/world/news/20091105dde007030022000c.html 【エルサレム前田英司】イスラエル軍は4日、キプロス島近くの地中海で、ロケット弾など
武器数百トンを積載した貨物船を拿捕(だほ)したと発表した。武器は、イランからレバノンの
イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラに供与されたものとみられている。
発表によると、3日深夜、イスラエルから約180キロ沖合の地中海で貨物船を発見、拿捕した。
貨物船はドイツの船会社所有で、カリブ海の島国アンティグア・バーブーダの国旗を掲げていた。
約400個のコンテナのうち、36個からロケット弾や迫撃弾、対戦車砲などが見つかった。
コンテナはエジプトで荷積みされたが、書類から出港元はイラン国内と判明。ロイター通信は
運航関係者の話として、貨物船がエジプトからキプロス、レバノン、トルコに寄港して再びエジプトに
戻る予定だったと伝えた。軍によると、乗組員は積荷の内容を知らなかったという。
イスラエルのネタニヤフ首相は「イスラエル市民を標的にする武器の供与だ」と非難、
摘発された事例はイランが支援する武器密輸の一部にすぎないと指摘した。
イスラエルが拿捕した貨物船に武器類約300トン
イランからヒズボラへ密輸か
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/091105-182332.html 【エルサレム森田陽子】イスラエル海軍特殊部隊が4日未明に、キプロス付近の地中海上
(イスラエルから約160キロ地点)で拿捕した貨物船には3000発以上のロケット弾や
迫撃砲、対戦車砲、カラシニコフ銃など約300トンの武器・弾薬類が積載されていたことが判明した。
イスラエル紙ハーレツが5日、同国外務省の発表として報じた。
イスラエル海軍は、拿捕後の貨物船を同国中部アシュドッドに曳航して、船内を詳しく
捜索していた。その結果、同武器類がイランからシリア経由でレバノンのイスラム教シーア派
民兵組織ヒズボラに密輸されたものであることを示す文書なども発見したという。
拿捕された貨物船はドイツの船会社所有で、アンティグア・バーブーダの国旗を掲げていた。
船内の約400個のコンテナのうち36個から武器類が発見された。
ネタニヤフ・イスラエル首相は4日、「発見された武器類はイスラエル国民と町を破壊しようと
するものだった」との声明を発表、武器積載貨物船を発見・曳航したイスラエル海軍の行動を称賛した。
イスラエル軍が、2002年にイランからパレスチナ向けとして地中海上で拿捕した船舶には
約40トンの武器類が積載されており、これと比較すれば約8倍に当たる量。
2009/11/5 18:23
イスラエル軍、武器運搬船を拿捕 イランからヒズボラ向けか
* 2009年11月05日 17:10 発信地:アシュドッド/イスラエル
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2660213/4852600 イスラエル南部アシュドッド(Ashdod)で、同国軍が拿捕(だほ)した貨物船から見つかったとされる武器(2009年11月4日撮影)。(c)AFP/DAVID BUIMOVITCH
【11月5日 AFP】イスラエル軍は4日、同軍特殊部隊が同日未明、イスラエル沿岸から
100カイリ沖で武器「数百トン」を積載した貨物船を拿捕(だほ)したと発表した。貨物船は
イランからシリアに向かっていたとみられ、イスラエルはレバノンのイスラム教シーア(Shiite)派
組織ヒズボラ(Hezbollah)の民兵組織に向けて武器を運搬していたと主張しているが、イランとシリアは否定している。
発表によると、拿捕された貨物船は、カリブ海の島国アンティグア・バーブーダ船籍の
「Francop」で、全長137メートル。イスラエル軍が地中海に面したイスラエル南部アシュドッド
(Ashdod)に係留してコンテナの中身を確認したところ、セメント袋に見せかけた木箱数百個
から、さまざまなサイズのロケット弾、迫撃弾、手りゅう弾、AK-47自動小銃用弾薬などが
見つかった。木箱の説明書きはスペイン語、中国語、英語で書かれていたという。
イランとシリアは、貨物船の行き先や針路に関するイスラエル側の主張を否定している。(c)AFP/David Buimovitch
アッバス議長、不出馬の意向=引退なら和平に打撃−パレスチナ
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2009110501137 【エルサレム時事】アッバス・パレスチナ自治政府議長(74)は5日、側近に対し、
来年1月にも行われる議長選挙に出馬しない意向を伝えた。穏健派の同議長が
政界から去れば、イスラエルとの2国家共存路線を目指す中東和平プロセスへの大きな打撃となるのは必至だ。
ロイター通信によると、同議長はこの後演説を行い、不出馬の決定について説明する。
アッバス議長はイスラエルとの和平交渉再開をめぐり、イスラエル側に前提条件として
自治政府が将来の国家の領土とみなすヨルダン川西岸や東エルサレムでのユダヤ人入植地の建設凍結を求めてきた。
しかし、イスラエルはこれに応じず、パレスチナにとって和平を仲介する「頼みの綱」
であるオバマ米政権も最近、イスラエルと歩調を合わせて「無条件の交渉再開」を求め、
議長は失望を深めていた。(2009/11/05-23:54)
アッバス氏、パレスチナ議長選に不出馬の意向
2009年11月6日0時32分
http://www.asahi.com/international/update/1106/TKY200911050558.html 【エルサレム=井上道夫】パレスチナ自治政府のアッバス議長は5日、自治区ラマラで
開かれたパレスチナ解放機構(PLO)の執行委員会で、来年1月に予定されている自治政府の
議長選に立候補しない意向を表明した。
ラマラからの情報によると、PLOやアッバス氏率いるファタハの幹部が立候補するよう
アッバス議長に翻意を促しているという。
イスラエルとの和平交渉再開のめどが立たないことや、自治区ガザを支配する
イスラム組織ハマスとの和解協議が行き詰まっていることが要因と見られる。
アッバス議長は05年1月から現職。イスラエルとの2国家共存による和平を目指す
穏健派で、米欧だけでなく、ペレス大統領らイスラエルの和平推進派の信頼も厚い。
和平路線を引き継ぐアッバス議長の有力な後継者はおらず、議長が退けば強硬派が
台頭することも予想される。そのため、今回の不出馬表明には、イスラエルや米国から
譲歩を引き出すための「捨て身」の戦術との見方もある。
アッバス議長が不出馬表明 来年1月のパレスチナ議長選
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009110601000020.html 【エルサレム共同】パレスチナ自治政府のアッバス議長(74)は5日夜、ヨルダン川西岸
ラマラの議長府からテレビ向けに演説し、来年1月に予定される議長選について「立候補の
意思がないことをパレスチナ解放機構(PLO)の同志に伝えた」と述べ、不出馬を表明した。
アッバス氏はパレスチナ国家樹立によるイスラエルとの和平を目指す穏健派ファタハの
指導者で、米国をはじめとする国際社会から広く信任されてきた。有力な後継者がいないため
退任は和平プロセスに大きな打撃で、オバマ米政権が目指す中東和平の早期実現は一層困難になりそうだ。
アッバス氏は演説で、占領地での入植停止を拒否するイスラエルを批判し、仲介役の
米国についても「イスラエルの立場を認めたのに驚かされた」と失望を表明。一方、イスラエル
との「2国家共存」による和平はまだ可能だと訴えた。ファタハとの和解に応じない
イスラム原理主義組織ハマスも批判した。
後継候補にはファイヤド自治政府首相、イスラエルで服役中のファタハ若手幹部
マルワン・バルグーティ氏らの名前が取りざたされている。
2009/11/06 09:36 【共同通信】
双方に戦争犯罪調査求める=イスラエルのガザ作戦で決議−国連総会
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009110600156 【ニューヨーク時事】国連総会は5日、イスラエル軍が昨年末から今年初めにかけて
行ったパレスチナ自治区ガザでの軍事作戦に関し、イスラエル、パレスチナ双方に対して、
3カ月以内に戦争犯罪についての調査実施に向けた措置を講じるよう求める決議案を
賛成多数で可決した。総会決議に法的拘束力はない。
決議案はアラブ諸国が提出。採決結果は賛成114、反対18、棄権44だった。
決議は、イスラエル軍、パレスチナ武装組織共に戦争犯罪があったと批判した
人権理事会調査団の報告書について、「包括的」内容だとして謝意を表明した。
また、国際人道法および国際人権法違反について説明責任を果たす必要性を強調し、
イスラエル、パレスチナ双方の調査が独立した信頼性ある形で、国際基準に沿って
行われるよう付言。さらに、潘基文事務総長に対し決議の履行状況を3カ月以内に
総会に報告するよう要請した。(2009/11/06-09:13)
パレスチナ自治政府議長が次期選挙不出馬を表明、和平交渉に失望
2009年 11月 6日 10:39 JST
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-12321020091106 [ラマラ(ヨルダン川西岸) 5日 ロイター] アッバス・パレスチナ自治政府議長は5日、
米国が中東和平交渉再開についてイスラエルの立場を「擁護している」ことに失望したとして、
来年1月24日に行われる議長選に立候補しない意向を明らかにした。
議長はテレビ放映された演説で、この意向表明は一部が期待しているような
交渉戦略ではないとしている。ただ方針転換に一定の含みを残しているとも受け取れる
発言で、これに先立って不出馬の意向を伝えられた際、側近はほかに適任がいないとして出馬を強く要請したという。
議長は、ラマラで記者会見し「私はパレスチナ解放機構(PLO)のメンバーに対し、
議長選に出馬する意思はないと伝えた」と述べた。
議長は5年前に故アラファト議長の後を引き継いで就任。2006年に自身が率いる
ファタハが選挙で破れ、政敵であるイスラム原理主義組織ハマスが勝利して翌年ガザ地区を
制圧。アッバス議長はハマスに対し依然強い批判を崩していない。
一方議長は、和平交渉再開前に入植地におけるすべての建設を中止するよう求めた要請を
冷淡に拒否したイスラエルのネタニヤフ首相も批判している。
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2009.11.06 Web posted at: 10:46 JST Updated - CNN
ワールド
アッバス氏、議長選不出馬を表明 PLOは受け入れず
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200911060003.html エルサレム(CNN) アッバス・パレスチナ解放機構(PLO)議長は5日、PLO執行委員会に
対し、来年1月に予定される議長選に出馬しない意向を表明した。ただ、PLO側はこれを
受け入れず、同議長支持の立場を維持する構えを示している。議長側近が明らかにした。
議長選は1月24日に実施される予定。イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ内部の
政治プロセスに口を出すべきではないとの立場から、コメントを避けた。
PLOのエラカット交渉局長は1日、CNNとのインタビューで、アッバス議長が不出馬を
真剣に検討しているとしたうえで、同議長が「アラブ人やイスラエル人、一部のパレスチナ人、
そして米国人からもかなりの度合いで裏切られたと感じている」との認識を示していた。
アッバス議長らPLO指導部は、イスラエルとの和平交渉の停滞や米政権の姿勢に
不満を募らせてきた。クリントン米国務長官が先月末、イスラエルによる入植活動の
部分凍結案を「前例がない」と評価したことに対し、エラカット局長らは「全面凍結を求めるべきだ」と強く反発していた。
2009.11.06 Web posted at: 14:32 JST Updated - CNN
ワールド
国連総会、ガザ紛争で双方に調査求める決議案を採択
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200911060011.html 国連本部(CNN) パレスチナ自治区ガザで昨年末から今年初めにかけ、イスラエル軍と
ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの間で起きた紛争をめぐり、双方に
独立組織による調査を求める決議案が、5日の国連総会で採択された。決議案には
イスラエルが強い抵抗を示し、米国も反対票を投じた。
決議案はアラブ連盟の約20カ国が提出した。国連総会では採決を前に、2日間にわたる
討議が行われ、45カ国が意見を表明した。採決では192カ国中114カ国が賛成、18カ国が反対した。
決議は国連人権理事会が今年9月に出した報告書を支持する内容。報告書は、イスラエルと
ハマスが双方とも民間人や民間施設を故意に攻撃したとの調査結果を示し、双方に
戦争犯罪についての調査を実施するよう求めていた。決議によれば、どちらかがこれに従わず、
3カ月以内に独立調査機関の設置に向けた措置を取らなかった場合、国連安全保障理事会が
行動を取ることもあり得る。ただし総会決議に法的拘束力はない。
イスラエルは討論で、ガザでの軍事行動はハマスからのロケット弾攻撃という「テロ行為」への
対応策だったと、あらためて主張。米国などとともに、報告書を「一方的で偏向している」などと批判していた。
2009.11.06 Web posted at: 15:34 JST Updated - CNN
ワールド
ヒズボラが武器との関与を否定、イスラエルが拿捕の貨物船
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200911060012.html エルサレム(CNN) レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは5日、地中海でイスラエルが
大量の武器を積載した貨物船を拿捕した問題に触れ、この武器との関与を否定した。イスラエルは、
武器はイランからヒズボラに供給されたものと疑っている。
イスラエル政府当局者によると、武器にはミサイル、ロケット弾、軽火器、迫撃砲などが
含まれる。船積みなどに関連する文書も発見し、イランがシリア経由でヒズボラに引き渡される
ことを示唆していたと主張している。
ヒズボラは声明で、武器との関与を全面否定すると共に、イスラエルによる今回の
公海上での行動を海賊行為と非難した。シリア外務省当局者も貨物船に武器類が
あったことを否定、シリアからイラン向けの商品だったと指摘している。
イスラエル当局は5日、武器を押収した後、同貨物船の航行を認めた。
ヒズボラとイスラエルは2006年夏、武装衝突している。
パレスチナ議長選:アッバス議長不出馬表明 米の譲歩に失望 選挙実施も不確定
http://mainichi.jp/select/world/news/20091106dde007030015000c.html 【エルサレム前田英司】パレスチナ自治政府のアッバス議長が5日、次期議長選
(来年1月24日予定)に不出馬を表明した背景には、中東和平交渉の停滞やガザ地区を
支配するイスラム原理主義組織ハマスとの対立で、政治的に追い込まれていた事情がある。
自治区が自治政府の影響下にあるヨルダン川西岸と、ハマス支配下のガザに分断されている
現状では、選挙の実施自体も不確定といえ、議長の不出馬表明で先行きの不透明度はさらに増している。
「(米国が)イスラエルの立場を支持したことにとても驚いた」。アッバス議長は5日の
演説で、和平交渉を仲介する米国への失望感を吐露した。
イスラエル占領下の西岸や東エルサレム、ガザを将来の独立国家の領土と考える
自治政府は、西岸などに散在するユダヤ人入植地問題を重視。和平交渉再開の前提として
入植活動の「完全凍結」をイスラエルに迫ってきた。だが、これまで歩調を合わせていた
クリントン米国務長官は先月末のエルサレム訪問時、凍結要求を拒否するイスラエルに
譲歩して「凍結は前提でない」と言明した。
(続く)
>>330 より
ハマスのガザ支配を解消できないアッバス議長にとって、求心力の維持には和平交渉での
進展が不可欠だ。右派主導のネタニヤフ・イスラエル政権が誕生し、和平の実現に意欲を示す
オバマ米政権こそが「頼みの綱」だったが、その米国に「はしごを外された」(外交筋)形となった。
アッバス議長は演説で「(決意は)駆け引きや策略ではない」と強調したが、実際有力な
後継候補はおらず、不出馬の「真意」は不明。議長は過去にも、窮地で自身の進退を持ち出したことがある。
一方、ロイター通信によると、ハマス幹部は議長の不出馬表明について、「(議長の出身母体)
ファタハの問題」と一蹴(いっしゅう)。ハマスは来年1月の選挙実施を拒否し、議長側との
対立が続く限り参加しないと明言している。エジプトが仲介するファタハとハマスの「和解協議」の見通しは立っていない。
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■アッバス議長を巡る主な動き
04年11月 アラファト議長死去
05年 1月 アッバス議長が就任
9月 イスラエルがガザ地区からの撤退を完了
06年 1月 パレスチナ評議会(国会に相当)選挙でハマス圧勝、3月に単独内閣が発足
07年 6月 ハマスがガザ地区を武力制圧。ハマス、ファタハ(PLO主流派)の統一政府が崩壊し自治区も分裂
08年12月 イスラエル軍がガザ地区を大規模空爆
パレスチナ議長選:アッバス議長不出馬表明 米国務長官、慰留明言せず
http://mainichi.jp/select/world/news/20091106dde007030022000c.html 【ワシントン草野和彦】アッバス議長が議長選挙不出馬の意向を示したことについて、
クリントン米国務長官は5日、「アッバス議長がいかなる新しい立場についても、
協力することを楽しみにしている」と語り、慰留するかどうかについては明言を避けた。
長官は先日、ヨルダン川西岸でのユダヤ人入植活動凍結について、中東和平交渉再開の
前提ではないと指摘。その後「凍結を求める米国の立場に変わりない」との姿勢を示したが、アラブ側の反発を招いた。
AP通信によると、議長は先週、長官と会談した際に不出馬の意向を伝えた。その後、
オバマ大統領が電話で中東和平への取り組みを約束したところ、撤回したという。
パレスチナ議長選、穏健派アッバス氏が不出馬を表明
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091106AT2M0600406112009.html 【カイロ=安部健太郎】パレスチナ自治政府のアッバス議長(74)は5日夜、来年1月24日に
予定している議長選に出馬しないと発表した。対イスラエルの和平交渉再開に向けた協議の
行き詰まりなどを理由に挙げた。穏健派として知られる議長が退任する事態となれば、
中東和平交渉が一層停滞するのは避けられない情勢だ。
ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラでの演説で表明した。不出馬の表明は和平を巡り
イスラエルの譲歩を引き出す戦略との見方もあるが、議長は「この決断は取引や政治的な
駆け引きなどではない」と述べ、辞任の意志が固いことを示唆した。現時点で議長に代わる
有力な候補はおらず、議長周辺は翻意を求めているが、パレスチナの混迷は一段と深まりそうだ。
パレスチナでは議長の支持基盤であるファタハと、ガザ地区を支配するイスラム原理主義組織
ハマスの和解が進んでいない。1月に予定する議長選と評議会(国会に相当)選もハマスの
反発で実現が難しいとみられている。こうした手詰まりの様相も、議長が続投の断念に傾いた背景にあるようだ。(06日 22:16)
[生活]ツィハノヴェル博士講演「イスラエルと共通点多い」 カンボジアウォッチニュース
2009年11月06日
http://cambodiawatch.net/cwnews/seikatsu/20091106.php 2004年ノーベル化学賞受賞者アハロン=ツィハノヴェル博士は、国際平和基金の招きで
カンボジア大学で5日講演し、この中で、博士の祖国イスラエルとカンボジアは共通点が多いと語った。
カンボジアとイスラエルはいずれも、大量虐殺の悲劇の歴史を持つ。現在、カンボジアも
イスラエルも小国で、近隣国と深刻な衝突状態にある。カンボジアはタイと衝突し、イスラエルは
イランと衝突している。しかしイスラエルとイランの間の衝突は、カンボジアとタイの間の衝突よりも
深刻である。カンボジアは少なくとも10年間は平和な時を過ごしてきた。しかし、イスラエルには
戦火のやむ時などなかった…。博士はこのように語った。
「(カンボジア・タイ間の紛争と異なり、イランはイスラエルの)一個の寺院や、一片の土地を
欲しているのではない。彼らは我々を抹殺し去りたいと欲しているのだ」と博士。
(続く)
>>334 より
博士は、カンボジアはイスラエルと同様、人材育成に活路を求めていくしかないと語った。
博士は、「わが国イスラエルは、水もなければ天然資源もない。人材に投資するしかないのだ。
教育をとことんやるしかない」と力強く述べるとともに、今日イスラエルが電子製品や生化学材料、
医薬品などを多く輸出できているのも、ひとえに人材への投資のゆえだと聴衆に訴えた。
「科学・技術・知識は、平和のための新たな薬である」と博士は語り、カンボジアもイスラエル同様、
科学技術の力で世界平和に貢献するよう求めた。
今やイランでさえ、彼らの敵である私が発明した癌治療法を活用している、と博士は語った。
2009年11月06日
カンボジアウォッチ編集部
パレスチナ最新情報 No.388
2009/11/6 更新
[現地スタッフ]
パレスチナ現地調整員:津高 政志(つだか まさし)
2009/10/17
http://www.ngo-jvc.net/php/jvcphp_epdisp.php?ThreadName=p01&ArticleNo=388 東エルサレムで一緒に活動しているNGO「医療救援協会(MRS)」の医師らと一緒に、
今日はJVCの事務所からもほど近い学校へ巡回健康診断に行きました。
■視力検査をする子ども
6歳から15歳までの子どもが通うこの私立男子校は、4階建ての校舎を持つかなり
立派な学校です。生徒数は250人。この日健康診断を行う生徒は6、7歳の28人です。
職員室などがある1階から健康診断に使用する2階に上がると、中はがらんとしていて、
二段ベッドのある部屋がいくつもあります。「お金持ちの子どもがここで寄宿舎生活でも
しているのかな」と思い、その時はあまり気にもしていませんでした。医師たちが
身長・体重測定や視力検査などを開始し、僕は学校の校長先生からここの生徒たちの
現状について聞き取りを始めました。
話を聞いて驚きました。この学校は1948年に孤児院として設立され、去年まで60年間、
ヨルダン川西岸地区の孤児を受け入れていたということです。1967年からノルウェーの
団体が3階以上を増築し、ここ周辺の子どもたちも通える学校にしたとのこと。そして
あのがらんとした2階はと聞くと・・・
(続く)
>>336 より
「去年まで西岸から来た66人の孤児があそこで寝泊まりしていた。しかし、今年に入って
検問所の通過が厳しくなり、誰もここまで来られなくなってしまった」
「でもどうして?」
「イスラエルはパレスチナの子どもが勉強して大臣になる前にその可能性を潰したいんだろうな。
今は小さな子どもですら出生登録証を検問所で見せなければならない。10歳や11歳にも
なると名前を検問所のリストに載せて毎回通過を阻むんだ。親がエルサレムのID※
を持っていればまだいいが、孤児となると不可能に近い。見ただろう?2階のベッドを。今でも
まだ彼らが去ってからそのままにしてあるんだ」(※エルサレム市内に居住権があることを示す身分証)
■まだ生活感の残る宿舎
今年からここは本来の機能をなくしたまま学校として多くの子どもたちを受け入れています。
子どもたちの笑顔と元気いっぱいの声は、悲しい現実すらも隠す勢いを持っています。ただ
眼に見えるものだけを見ていては、パレスチナの本当の現状はわからないということを痛烈に感じました。
教育に熱心な先生がいくらいても、子どもを受け入れるキャパシティがいくら大きくても、
東エルサレムを取り巻く分離壁と検問所が、そこに子どもたちが到達するまでの「アクセス」を分断し、
教育を不可能なものにしています。
「孤児の子たちはどこに行ったんですか」
「わからない。これが現実だ」
僕はさっき見た場所と全く違って見える2階に戻り、わずかに残った生徒が健康診断を終えるのを待ちました。
パレスチナ議長選:アッバス氏不出馬表明 「世代交代」駆け引きへ
http://mainichi.jp/select/world/news/20091107ddm007030096000c.html 【エルサレム前田英司】アッバス・パレスチナ自治政府議長(74)が5日、次期議長選
(来年1月予定)への不出馬を表明したことで、早くも「後継者」を巡る観測が出始めている。
アッバス氏は翻意に含みを残し、米欧もイスラエルとの和平路線を追求する同氏の続投を
望んでいるが、一方で、世代交代はパレスチナの長年の懸案。今後、水面下の駆け引きが活発化しそうだ。
自治政府筋によると、アッバス氏は不出馬表明前に、側近に自身に代わる議長候補の
選定を「指示」していた。同氏が進退を持ち出すのは初めてではないが、和平交渉の
具体的進展がなければ、今回は本当に引退する可能性も高いという。
だが、現時点で有力候補はいない。AP通信によると、アッバス氏率いるファタハの
若手幹部マルワン・バルグーティ氏(50)が意欲を示しているが、02年にテロ関与の
殺人容疑などでイスラエル当局に逮捕されて以来、獄中の身だ。経済通として米欧が
信頼するファイヤド首相(57)も、求心力に欠ける。
イスラエル紙ハーレツによると、ペレス同国大統領は4日、アッバス氏に電話で「いま去れば、
独立国家実現のチャンスは消える」と再考を促した。和平に消極的なネタニヤフ政権は静観している。
【国際】
パレスチナ 議長選延期の公算も
2009年11月7日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009110702000073.html 【カイロ=内田康】パレスチナ自治政府のアッバス議長が、来年一月の議長選に
出馬しない意向を表明したことに対し、議長率いるパレスチナ解放機構(PLO)主流派
ファタハ内には翻意を求める声が根強い。しかし、議長の決意も固いとみられ、
候補を見つけることができないまま、なし崩し的に選挙が延期されるとの観測も強まってきた。
「アッバス議長はギブアップしたのだ」。ヨルダン川西岸の政治評論家シャヒム氏は断言した。
米国は、イスラエルによる入植地建設を止められないまま、イスラエルとの和平交渉再開を
迫ってきた。ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの和解もまったくめどが
立たない。「不出馬表明は、取引のためではない」という議長本人の言葉にうそはない、との見方が有力だ。
困るのはファタハ。アッバス議長側近はロイター通信に「議長の決断を受け入れられない。
代わりの候補がいない」と語った。実際、米国にも受け入れられる後継者を、選挙までの
わずか二カ月半で見いだすのは容易でない。
議長が翻意するには、入植地問題で米国がイスラエルに厳しい態度を打ち出すことなどが
必要だが、米国の態度は不透明だ。
議長と評議会の同時選はハマスが参加を拒否し、実施は当初から危ぶまれていた。PLO幹部
周辺からは「もはや、選挙延期しかない」という悲観的な見方も出ている。
平成21年11月7日
パレスチナ 和平交渉路線への懸念拡大
「2民族1国家」転換も
http://www.worldtimes.co.jp/today/kokunai/091107-4.html 【ラマラ(ヨルダン川西岸)時事】アッバス・パレスチナ自治政府議長による5日の
議長選不出馬の意向表明を受け、自治政府内で、結局独立を果たせないのではないかと
懸念の声が深まり始めた。同議長の下でイスラエルとの交渉による2国家共存実現を
目指してきた自治政府内では、このままでは結局独立を果たせず、和平交渉路線が
行き詰まるのではないかとの懸念が出ている。
イスラエルが今後も占領地での入植活動を続ければ、パレスチナ側がイスラエル国内で
ユダヤ人とパレスチナ人の共存を求める「2民族1国家」路線に転換する可能性も否定できない。
これは1948年の建国以来、パレスチナ人難民の帰還を認めないなど「ユダヤ人国家」の
道のりを歩んできたイスラエルにとって悪夢と言える。
(続く)
>>340 より
自治政府はこれまで、東エルサレムを首都とし、ヨルダン川西岸とガザの全域を版図とする
パレスチナ国家の樹立を目指してきた。
しかし、イスラエルのネタニヤフ政権は東エルサレムを「イスラエルの首都の一部」と
みなして主権を譲る気配はない。一方、ガザは、アッバス議長の政敵であるイスラム根本主義組織ハマスの手に落ちた。
残る西岸でも、イスラエルから自治区として移管されたのは全面積の6分の1にすぎない。
この自治区も200以上あるユダヤ人入植地などに寸断されており、自治政府では
「ミッキーマウスの(子どもだましの)国はいらない」(ファイヤド首相)と、失望が広がっている。
こうした事情から、同議長はイスラエルのネタニヤフ右派政権との交渉再開をめぐり、
入植活動凍結を最低限の条件として提示した。しかし、同政権は入植地の建設を続け、
交渉の無条件再開を要求。米国もイスラエルに同調する姿勢を見せ、議長は窮地に立たされた。
議長側近のアリカット・パレスチナ解放機構(PLO)交渉局長は「過去に入植凍結を
求めずに交渉に臨んだのは間違いだった」と明言。独立のめどが立たないなら
「イスラム、キリスト、ユダヤ教徒が共存する一つの国家を求めていくしかなくなる」とイスラエルに警告した。
今週のエコノミスト:11月7日号
http://www.eis-world.com/template/eiscolum/yokoku/yokoku091107.html (中略)
5. The flagging peace process
Is Israel too strong for Barack Obama? (Middle East & Africa)
◎5カ月前、オバマ大統領はエジプトのカイロで中東和平に向けての感銘的な演説を
行った。その後、イスラエルに対しパレスチナとの2国共存を認めさせ和平は大きく
進展するものと思われた。しかし、最近はこの勢いが弱まり、イスラエルの植民地を
中止させるとの決断も後退している。今や和平の行方は不透明だ。
(以下略)
国連事務総長、安保理にガザ紛争の調査報告の提出を表明
2009-11-07 14:48:07
http://japanese.cri.cn/881/2009/11/07/1s149878.htm 国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は6日、ニューヨークの国連本部で、ガザ紛争の
調査報告を安保理に提出する考えを表明しました。なお、具体的な提出期限について、
潘事務総長は「できるだけ早く」と述べるに止まりました。
これは第64回国連総会が5日に採択した決議に答えたものです。総会の投票では
圧倒的多数が、イスラエルとパレスチナに対して、3ヶ月以内にガザ紛争の「国際人道法、
国際人権法に著しく違反する行為を調査し、責任を追及する」ことを採択しました。
決議には、潘事務総長が調査報告を安保理に提出し、3ヶ月以内に国連総会に対して
安保理の進展報告を行い、必要に応じて更なる行動をとることなども盛り込まれています。(恂 訳)
【海外事件簿】同性愛者銃撃も関与か 「信仰の敵」次々と襲った極右イスラエル人逮捕 (1/3ページ)
2009.11.7 18:00
このニュースのトピックス:海外事件簿
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/091107/mds0911071800001-n1.htm 先月逮捕され、警察車輌に乗るヤコブ・テイテル容疑者。イスラエル警察が1日、提供した(ロイター)
イスラエルで10月、入植地に住むユダヤ教超正統派の男が逮捕された。男は12年間にわたり、
パレスチナ人殺害やイスラエル人平和運動家襲撃、イエスを救世主として信奉するユダヤ人
「メシアニック・ジュー」への爆弾テロを実行したほか、8月に同性愛者2人が殺害された事件に
関与した疑いもある。民族、政治信条、信仰の違う人々を次々と標的にしていたこの男。
同国メディアは、極端な宗教観に突き動かされた「テロリスト」として、生い立ちや思想的背景に
ついて大きく報じている。(大内清)
厳格な家庭・入植活動に傾倒
男はヨルダン川西岸中部のイスラエル人入植地シュブト・ラヘルに住むコンピューター技術者、
ヤコブ・テイテル容疑者(37)。8月にテルアビブで起きた同性愛者の襲撃事件を支持する
ビラを配ったとして10月7日、同国の国内情報機関シンベトと警察当局によって逮捕され、
他の事件への関与についても供述を始めた。
イスラエル紙ハアレツ(電子版)などによると、テイテル容疑者は1972年、米フロリダ州に
生まれた。両親とも超正統派のユダヤ教徒で、幼いころから宗教的に厳格な家庭環境で
育った。大学では心理学を専攻したという。
90年代半ばごろから、ユダヤ人の若者の間で広まった西岸への入植活動に傾倒し、
観光ビザを使ってイスラエルに頻繁に渡航するようになった。
(続く)
>>345 より
テイテル容疑者はその後、米国でコンピューターに関する資格を取得し、99年から実際に
入植地で生活を開始。2000年にイスラエルに帰化した。3年後には英国出身のユダヤ人女性と
結婚し、4人の子供をもうけた。
「静かな性格」
「物静かな性格で、ほかの入植者との付き合いも少なかった」
親族ら関係者がこう口をそろえるテイテル容疑者。だが、その裏では、次々と凶悪犯罪に手を染めていた。
これまでに判明しているだけでも、テイテル容疑者が実行したとみられている事件は多岐にわたる。
▽パレスチナ自治区ヘブロンでパレスチナ人の男性2人を射殺(イスラエル移住前の1997年)
▽「メシアニック・ジュー」の一家がプレゼントを装った爆発物を送りつけられ、
15歳の息子が重傷(2008年3月)
▽パレスチナとの和平・共存を主張する平和運動家の大学教授宅に仕掛けられた
爆弾が爆発し、教授がけが(同年9月)
▽同性愛者パレードの警備を担当した警察署の爆破未遂(時期不詳)
同紙によると、当局では、8月にテルアビブの同性愛者集会所で男女2人が殺害された
事件についても、仲間を使って襲撃させた可能性があるとみて調べを進めている。97年の
別のパレスチナ人殺害事件にも関与していた可能性が高いという。
(続く)
>>345 より
信仰上の「敵」
接点がないようにも見えるこれらの事件だが、狂信的なまでの超正統派ユダヤ教徒である
テイテル容疑者にとっては、いずれの事件の被害者も、信仰上、許すことのできない「敵」
だったようだ。大学教授を狙った事件の現場近くには、ユダヤ教の教えに反する政策を
とっているとして政府を激しく非難するメモも残されていた。
こうしたことから、テイテル容疑者の犯行の動機には、西岸全土を含む土地をイスラエルの
領土と見なしてパレスチナ国家を否定したり、同性愛者やメシアニック・ジューを異端視したりする
ユダヤ教強硬保守派の考え方が色濃く反映していることは間違いないとみられる。
当局ではさらに動機の解明を進めるとともに、ほかに関与した事件がないか調べている。
一方、同国の英字紙エルサレム・ポスト(電子版)によると、イスラエルでは近年、
アラブ系女子校爆破未遂(2002年)や、アラブ系市民4人が殺害された事件(05年)など
ユダヤ教徒による凶悪犯罪が続発。パレスチナ人らを標的とした未解決事件も多い。
それによってパレスチナ側の態度をさらに硬化させて報復を招くという面もあるだけに、
メディアでは捜査当局に対し、こうした事件の摘発強化を求める声も高まっている。
米国とイスラエルが首脳会談へ 中東和平めぐり協議か
2009.11.9 10:13
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/091109/mds0911091014003-n1.htm 米ホワイトハウスは8日、オバマ大統領がワシントンで9日夜にイスラエルのネタニヤフ首相と
会談すると発表した。パレスチナ自治政府のアッバス議長が次期議長選への不出馬を表明し、
先行きの不透明感が強まった中東和平問題を協議するとみられる。
ネタニヤフ首相は8日夜ワシントンに到着。訪米はユダヤ人団体の会合出席が目的とされ、
首脳会談日程はこれまで発表されていなかった。
アッバス議長の不出馬表明は、占領地でのイスラエルの入植地問題をめぐり、クリントン
米国務長官がイスラエル寄りの姿勢を示したことがきっかけとされる。(共同)
2009.11.09 Web posted at: 13:13 JST Updated - CNN
USA
オバマ米大統領、訪米のイスラエル首相と会談へ
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200911090011.html 訪米に出発するイスラエルのネタニヤフ首相=8日
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は9日ホワイトハウスで、イスラエルのネタニヤフ首相と
会談し、イスラエルとパレスチナとの和平問題について協議する。ギブズ米大統領報道官が8日発表した。
ネタニヤフ首相はまた、9日ワシントン市内で開かれるユダヤ人団体の会議で演説する。
先週後半の時点で、同首相とオバマ米大統領との会談は予定されていなかった。
オバマ政権はイスラエルに対し、将来パレスチナ国家の中心地となるヨルダン川西岸への
入植停止を要求。ネタニヤフ首相はこれに反発する一方、入植の部分凍結を表明した。
パレスチナ自治政府のアッバス議長は先週、来年1月の議長選不出馬を表明。
パレスチナ指導者らは、クリントン米国務長官がイスラエルの入植凍結を「前例がない」と
評価したことを受け、米政府への不満を公言している。クリントン長官は、米国が入植の
「合法性を受け入れない」姿勢にあると釈明したものの、アッバス議長を説得し和平交渉再開につなげることはできなかった。
イスラエル:「分離壁」一部破る パレスチナ人の若者が
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2009/11/07/20091108k0000m030035000c.html イスラエルが建設した「分離壁」の一部を破るパレスチナ人の若者ら=ロイター
【エルサレム前田英司】ロイター通信によると、イスラエルの占領地ヨルダン川西岸中部の
村ニリンで6日、イスラエルが建設した「分離壁」の一部をパレスチナ人の若者らが破った。
現地では壁に抗議するデモがあり、参加者は89年11月の「ベルリンの壁」崩壊にちなんで
「どんなに高い壁も必ず倒れる」と訴えた。
分離壁は、イスラエルが「テロリストの侵入阻止」を名目に自国領と西岸を分断する形で
02年から建設。壁のルートは、本来はパレスチナ自治区である西岸内に大きく食い込んでおり、
国際司法裁判所は04年、「国際法違反」と判断している。
この日は覆面姿の若者らが車用のジャッキを使い、高さ約6メートルのコンクリート壁を
傾かせた。壁によじ登って倒そうとしたが、イスラエル治安部隊が現場に急行して催涙弾などを
発射したため、完全には倒壊しなかった。
THE MIDDLE EAST MEDIA RESEARCH INSTITUTE
緊急報告シリーズ
Special Dispatch Series No 2358 May/17/2009
二国併存の解決策はイスラエルの崩壊を以て決着する
―駐レバノンPLO大使の主張―
http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=SP235809 2009年5月7日、ANB TVはPLOの駐レバノン大使ザキ(Abbas Zaki)のインタビューを
放映した。以下そのインタビュー内容である。MEMRI TVで画像を見る場合は、次を参照。
http://www.memritv.org/clip/en/2109.htm 尚、ザキのテレビインタビューは、New TV、OTV、NBN TVでも放映されている。
二国併存による解決はイスラエルの崩壊を以て決着する
ANB TV 2009年5月7日放映
アッバス・ザキPLO大使
必要なのは決着をつけることであり、フドナ(休戦)ではない。45年に及ぶ闘争の後であり、
我々にはこの紛争に決着をつける権利がある。フドナを延長していくだけでは、イスラエルが日々拡大していく。
イスラエルにフドナを与えるな。これが私のアドバイスである。フドナを与えると、その度に
イスラエルはいよいよ地位を固め、根づいていく。イスラエルが1967年の線から撤退しないのなら、
フドナに何の意味がある。イスラエルがいよいよ地歩を固め、我々が小さな飛び地に押しこめられ、
そのうちに追い出されてしまうようであれば、フドナに何の意味がある。
(続く)
>>350 より
今が潮時である。我々が包括的解決を求める時がきている。アラブ側は包括的解決について
協議し、包括案を提示している。国際社会も解決について語っている。それでも我々は、
フドナを固持せよと言っている。それでは駄目だ。私個人は、1962年にファタハに加わった。
私はいわば後発組だ。しかし、それでも随分時間がたった。引続きフドナを提示すべきなのか。
これ以上は無理だ。我々は今解決が欲しいのである。
検討されているのは二国併存案である。これがまとまれば、中東の拒否戦線の
リーダーたるアフマディネジャドすらも、二国併存案を支持すると言っているのであるから、ふざけた話ではない。
私の考えによると、二国併存によってイスラエルは崩壊する。連中は約束の地とか
選民とかいろいろ言っているが、エルサレムから出ていけば、そのような話はどうなる。
いっぺんに吹っ飛んでしまう。出て行けと言われると、連中が犠牲を払ってやったことはどうなる。
連中は、エルサレムが霊的地位を持つと考えている。ユダヤ人は、ジュディアとサマリアが
自分達の歴史的夢であると考えている。ユダヤ人がこの地から出て行くことになると、
シオニスト思想は崩れ始めるだろう。つまり、共通基盤が崩れるということだ。そうなれば我々は次の段階へ進める。
(続く)
>>351 より
イスラエル国内の自爆攻撃を支持する。我々は血の復讐を信奉する
New TV 2009年1月6日放映
http://www.memritv.org/clip/en/1980.htm インタビュー記者
現在も殉教作戦を支持されるのか、と前にお聞きした時、イスラエル人はパレスチナの
人民と投石を恐れていると仰有った。
アッバス・ザキPLO大使
ガザで血が流され、女のみならず男達も泣いていることを考えれば…。ガザで男達が
泣いている。この姿を見るのが一番つらい。それで私は、イスラエルの女や男を泣かせる
作戦なら何でも支持する。カッサム旅団を初め全武装集団が攻撃命令をうけた時、
私は可及的速やかな行動を期待した。力を誇示しイスラエルを殲滅したいと言っている
人々にとって、機会がきたのである。すぐに世界は、我々を犯罪の責任者とみなすようになる。
だが、ガザの子供達に何が起きているかを考えれば、アッラーに誓っていうが、どんな殉教作戦でも許されるのだ。
(続く)
>>352 より
インタビュー記者
このような(自爆)作戦はウェストバンクからの発進も求められるのか。「今現在カザ回廊の
住民に何ができる」と問う人もいます。現在であれば、侵攻をうけたのであるから行動の
大義名分が多分あるでしょう。しかしあなたは本当にウェストバンク住民に殉教作戦の実行を望んでおられるのか。
ザキPLO大使
ウェストバンク住民は日夜活動している。石を投げ市中デモをやっている。この流血の惨を
目の前にして、私が支持するかどうかと聞かれると、答は判りきっている…。忘れないで
欲しいが、我々はアラブなのだ。我々は血の復讐を信奉する民なのだ。我々の血を
水のように扱うような真似は、誰にもさせない。我々は3回、4回と殉教作戦を敢行して
打撃を与えるべきである。そうすれば彼等の女達が音をあげて、くそ息子共に「こっちへ
戻っておいで、そこにいては殺されてしまう」と言うだろう。イスラエルがひとつの正面に
かかりきりの時は、ほかの正面を戦場化すべきである。
(続く)
>>352 より
アメリカは敵国
OTV 2008年11月7日放映
http://www.memritv.org/clip/en/1933.htm アッバスPLO大使
我々はアメリカを敵国と考えている。アメリカの戦略同盟国は唯一イスラエルだけであるからだ。
インタビュー記者
そんな敵をあなたの土地に受入れることができるものですか。
アッバスPLO大使
どういう意味だ?我々はイスラエルとすらも会っているのだが。
インタビュー記者
イスラエルと平和条約を結ぶとしたら、イスラエルは最早敵ではない筈ですが。どうして敵と考えるのです?
ザキPLO大使
失礼だが…この敵と…もし私にアメリカ程の力があったら、戦うだろうかそれとも交渉するだろうか。
(中略、続く)
>>354 より
段階戦略が行動指針―エルサレム奪回の次は、イスラエル人を駆逐
NBN TV 2008年4月9日放映
http://www.memritv.org/clip/en/1738.htm ザキPLO大使
帰還権は、我々の意志、我々の銃そして我々の信仰によって保証されている。我々は心底そう確信している。
インタビュー記者
あなたは、交渉ではなく武力解放をまだ信じているのですか。
ザキPLO大使
武力だけでは結果がでない。武力を後盾にしない政治交渉では結果をだせない。
我々は、広汎な経験をベースとして行動している。我々は、我々のおかれている
立場を慎重に分析している。どのような趨勢であれば勝利するか、どのような
趨勢なら自滅するか。我々には判っている。帝国が軒を並べて崩壊した時、
この革命を奉じて信念を貫いてきたのが、我々の先達ヤセル・アラファトであった。
我々の武力闘争は43年も続いている。政治闘争はあらゆるレベルで50年続いている。
我々は国連決議をかちとっている。我々は、我々を袋叩きにしないように、世界に
恥をかかせている。なにしろ世界は、御脳をお休みさせている連中、つまりアメリカ政府と
ネオコンによって支配されているからな…。
(続く)
>>355 より
パレスチナ人青年
思いおこせば、1982年の侵攻と南レバノンの破壊は、ミサイル攻撃への対応と
いうだけでなく、さまざまな諸作戦への対応でした。イスラエルはミサイルを口実に
使うだけではない。抵抗活動なら何でも口実に使うのです。
ザキPLO大使
どんな作戦でも、イスラエルは損害をだす。ここが肝腎な点だ。イスラエルが我方の人間を
20人殺し、我方は鶏1羽も殺せないというケースは願い下げである。イスラエルが多大な損害を
こうむる作戦には、私は最敬礼する…。
PLOは(パレスチナ人民の)唯一の正当な代表であり、その綱領を一字一句も変えていない。
アラブ共同体の弱さ、価値観の欠如、アメリカの世界支配などを考慮して、PLOは、基本戦略を
かえることなく、段階的な行動をとってきた。イスラエルのイデオロギーが崩れだす時、我々は
少なくともエルサレムをとる。するとイスラエルのイデオロギーが全体的に崩壊していく。
そして我々は我々のイデオロギーを高く奉じて前進する。それからアッラーの御心によって、
我々は彼等全員をパレスチナから駆逐する。
すべての翻訳の著作権はメムリが所有する。
記事の引用の際は必ずメムリの名前を記載すること。
緊急報告シリーズ
Special Dispatch Series No 2362 May/21/2009
ハマスは政策を見直せ
―ガザ戦争の戦訓と抵抗運動の欠陥−
http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=SP236209 ハマス系のウェブサイトwww.palestine-info.info にコラムニストのブシソ(Mu’min Bsiso)が
記事を掲載、パレスチナ人民は非常な窮状にあるとし、この窮状に照らして、ハマスに
政治及び軍事政策の見直しを求めた。ハマスは、もっと大きな柔軟性を示し、政策を
環境に合わせ、国際社会が受入れることのできるパレスチナ政府の設立に同意しなければ
ならない、と論じている。軍事情勢については、ブシソはハマスのガザ戦争の指揮統率を批判し、
イスラエルに対するロケット攻撃を暗に非難した。以下その記事内容である※1。
パレスチナ人民はどん底状態
「パレスチナ問題は、今日ほど事態が複雑化し紛糾したことがない。状況は悪化の一途をたどり、
(内部)紛争で四分五裂し、パレスチナ人民はどん底の状態にある。(諸派間の)関係はまさに
最悪である。ガザ復興はハマス政権が取り組むべき最重要課題であり、国際社会に受入れられる
パレスチナ政府を設立できるかどうかが、(成否の)カギである…。
(続く)
>>357 より
沈静化なきハマス政権の継続は次の戦争を呼ぶ
ハマスの権力掌握とガザ支配が、イスラエルに攻撃の正当化を許した。最近の(ガザ)戦争が
つくりだした状況からみると、占領者との鎮静化(tahdiah)がないままハマスが(ガザ)支配を
続けるならば、再度戦争になるであろう。今度戦争になれば、築きあげるのに何年もかかった
ハマス体制と組織がもろに攻撃をうけ、崩壊してしまうだろう。
ハマスの権力掌握、立法評議会選挙(2006年)の勝利に伴なう政権支配、そして
(ガザクーデターの)軍事的勝利が、物理的損害のみならず、外交、経済及び組織上
非常に高くついた。(ガザ)統治の任務に拘束され、ハマスは最優先事項―抵抗そして
運動の組織たて直し―に集中できなかった。統治上外交上の利益に沿う形の組織のたて直しができなかったのである。
柔軟性を示し、現実に目覚めよ
このような事実から、ハマスは外交上の選択肢と戦術を再検討し、政治上の実態と
現実に合致した選択肢をみつけなければならない。ハマスは、もっと大きな外交的柔軟性を
示さなければならない。柔軟になれば、たとい包括的成果ではないとしても、少なくとも部分的な成果があげられる。
無党派政権で事態を収拾し次に備えよ
メッカ協定の政治計画に従った(党派を離れた)政権樹立は、国際社会に受入られる
選択肢のひとつであり、さまざまな障害がたちふさがる現状にとって最適のオプションである。
この選択肢で、内外の政治問題やガザの復興問題に応えることができる。それと同時に、
ハマスの政治プログラムは保持できるし、傷つけられることもない。
(続く)
>>358 より
(以前)合意された無党派政府≠フ成立は、パレスチナの大義に新しい希望を吹きこむ。
ハマスの単独政権であれば、統治するには多大なコストがかかり、さまざまな困難を
背負わなければならない。更に社会の経済(危機)に対する責任もある。無党派政府であれば、
ハマスはこの一連の結果責任をまぬがれる。イスラエルの(ガザ)攻撃の口実もなくなるだろう。
この仕組みであれば、ハマスは時間稼ぎもできる。この時間を利用して、武力抵抗の結果を
正確に分析し、パレスチナ人が直面する諸問題に対応できる革新的戦術を編みだし、
それにもとづいて、抵抗を培養し強化していくのである…」。
ガザ戦争で露呈した戦術的欠陥
ブシソは、ガザ戦争時におけるハマスの行動のポジティブな側面を列挙する一方、政策面の
失敗を指摘し、次のように述べている。
「全体的に言って、ハマスの軍事的即応態勢は不充分であった。(攻撃に先立って)イスラエルの
頻繁な威嚇があったにも拘わらず準備不足で、この規模の攻撃に耐えられなかった。
ハマスは、ヒズボラから借りた戦術に全面的に依存し、大事な奇襲効果を失ってしまった。
一方占領軍は用意万端整えたうえで行動し、ハマスの戦術や戦闘法のうらをかいた。
占領軍が遭遇したことのない革新的戦法の開発が必要である。
ハマスは、対空火器を保有せず、パレスチナの銃後は(イスラエルの固定翼機と
ヘリコプターの)跳梁を許し、ハマス戦闘員の行動は相当に制約され、戦闘力を奪われた。
(射程1q以上の)中、長射程対戦車火器も持っていなかったので、イスラエルの戦車隊や
装甲車両に大刀打ちできず、イスラエル軍の優位は崩せなかった。
(続く)
>>359 より
戦前、運動(ハマス)は、イスラエルの大々的侵攻と全面的戦闘を全く予想していなかった。
計算外であった。換言すれば、戦闘の可能性を正しく計算せず、不正確な判定であった。
イスラエル軍が(ガザの)人口密集地深く侵攻した場合に備えた長期ゲリラ戦の戦略計画が
なかった。更に戦闘に先立って行う対敵協力者摘発が充分ではなく、占領軍はよどみなく
情報を入手し、そのおかげで、パレスチナのターゲット多数に打撃を与えることができた」。
抵抗運動に潜む病根
この記事には、抵抗運動を蝕む宿痾≠フ諸問題がリストアップされている。「ロケット攻撃など
パレスチナ諸派による衝動的行動、諸派間の意見の衝突と指揮の不統一、諸派間の協調欠如…」などである。
ブシソは、結論として教訓に学び、次の戦争に備えて戦略計画≠樹立せよと
主張している、更に、さまざまな選択肢を揃え、状況に即応できる体制の整備が必要で
あるとし、次のようにつけ加えている。
「それと同時に、運動は抑制しなければならない。ガザ正面における抵抗のメカニズムを
きちんと整え、統制する必要がある。抵抗諸派は、相互理解に達しなければならない。
(さまざまな)ネガティブな現象についても、諸派間の話合いで適正なる解決策を樹立しなければならない。
ハマスは戦争から多くの教訓を得た。しかし、もっと微妙な(教訓)の適用を妨げる
障害がある。それはハマスのコントロールを越えた外部の諸ファクターである」。
※1 2009年4月29日付www.palestine-info.info
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記事の引用の際は必ずメムリの名前を記載すること。
緊急報告シリーズ
Special Dispatch Series No 2364 Jun/3/2009
「(イスラエルとの)平和条約はエジプトの過去30年の歴史の中で最も重要な出来事だった」
http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=SP236409 「中東自由フォーラム(Middle East Freedom Forum)」のマグディ・カリル(Magdi Khalil)常務理事 ※1は
最近、エジプト・イスラエル間平和条約のアドバンテージについて論説を書いた。
彼はエジプトのコプト教徒で、アメリカ国籍を持つジャーナリストである。平和条約批判者の
主張に対して、エジプトの様々な国内問題は同条約が引き起こしたものではなく、同国の
抑圧的で堕落した、無能な政権の責任であると書いた。また、エジプトが同条約によって
アラブ・イスラエル抗争から除外されたとの主張に関しては、こう主張した。これは欠点ではなく
アドバンテージである。なぜなら、エジプトはもはや終わりのない戦いに巻き込まれることはなく、
もはや他国のアジェンダに縛り付けられないからだ。カリルはまた、同条約はエジプトに
安定と繁栄、また国際社会との良好な関係をもたらしたとも主張。一方で、エジプトの政権は
このアドバンテージを国家の前進のために十分に活用しなかったと嘆いた。※2
(続く)
>>361 より
以下は、この論説の抜粋である
「(エジプト・イスラエル間平和)条約の批判者は、厳格なイデオロギー上の信念に
支配されている・・・この批判は、事実に基づいた・・・利益とコストに基礎を置く評価を排除するものだ・・・
「1979年3月26日のエジプト・イスラエル平和条約調印から2009年3月26日で、
ちょうど30年間が過ぎた。私は、この条約こそ、現代エジプト史の最近の30年間の
最も重要な出来事と見なす。
「残念ながら、この条約に関するエジプト大衆の意見を探り、判定する科学的な研究や
広範な調査は行われていない。判断できるのは、条約調印以来書かれてきた膨大な
記事に反映されているエジプトのメディアの見解である。エジプトのメディアは全般的に、
同条約に否定的なスタンスを採った。しかし、これは、実際のエジプトの大多数の態度を
反映しているものではない。同じく同条約に否定的なアラブ・メディアと同様、エジプトの
メディアを支配しているのはイスラム主義者、民族主義者、汎アラブ、社会主義党派、
さらには、主として自らの個人的利益擁護に熟達した政権の記者と編集者たちである。
同条約の批判者は、平均的なエジプト国民とは全く関係のない、厳格なイデオロギー上の
信念に支配されている。この批判は、利益とコストに基礎を置く、事実に基づいた評価を排除するものだ。
(続く)
>>362 より
「エジプト・イスラエル間平和条約の反対者の大半は、同条約がアラブ・イスラエル抗争に
おけるエジプトの役割を無効にしたと非難する。しかし、真の問題は、われわれが同条約を
アドバンテージと見なすべきか、はたまたディスアドバンテージ(不利益)と見なすべきか、だ。
私の見解では、エジプトを抗争から除外することは、計り知れないほどのアドバンテージと
明確に捉えるべきである。というのも、エジプトは自国の発展と繁栄を推進する利益がないのに、
どんな理由で、また、どんな手段でアラブのために戦い続けるべきなのか。他の国々が
エジプトの域内における役割をこんな風に定義しているという理由だけで、エジプトに対し、
過大な代価を支払い、認められもせず、報われもしない犠牲の継続を期待することは妥当なことか。
費用・便益の簡単な分析で、エジプトが同条約の調印以前、多大な損失を出し続けてきたことは
明らかだ。アラブ世界から『従順な、年老いた姉妹』との賞賛を得るためだけに、エジプトは
国家弱体化の道を歩み続けると思われたのか・・・
「エジプトの役割━盛んに話し合われ、また慨嘆の対象にもなっている━には2つの面がある。
第一は、エジプトが(第二代大統領)ガマール・アブドッナーシル(Gamal ‘Abd Al-Nasser)の
指導下に果たした戦闘的役割だ。この役割はエジプトと地域全体にとって、破局的とも
言いうるもので、1967年(第三次中東戦争)の敗北で終わった。もうひとつは、より柔軟な
役割で、エジプトが文化的、創造的、教育的、美術的手段を通じて果たしてきた力と影響力である。
(だが、この)役割の衰退は(イスラエルとの)平和条約とはなんら関係がない。この役割は
(エジプトが)自由を欠き、発展とリバイバルの有効な計画を実施しなかったことによって阻まれ、窒息死させられたのだ」
(以下略)
緊急報告シリーズ
Special Dispatch Series No 2372 Jun/4/2009
女子供を戦力化するガザのテロ組織
http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=SP237209 最近、ガザのテロ組織が武装児童や武装女性の写真をいろいろと発表している。
ハマス、イスラム聖戦、人民抵抗委員会がそうである。組織のいくつかは、女性に
火器の生産に従事させ操銃訓練も施している。エジプトの日刊紙Al-Masri- Al-Yawmは
2009年3月16日で、女性のパレスチナ武力抵抗参加について報じた。以下その報告概要である。
火器製造と戦闘訓練に従事するイスラム聖戦女性
パレスチナ人女性がガザの武力抵抗とイスラム組織に加わりつつある。これは、本紙
(Al-Masri Al-Yawm)に届いている特写々真から明らかである。それは、イスラム聖戦の
軍事部門所属の女性達でサラヤ・アルクッズ女性隊と称する。この聖戦女性隊は火器生産に
従事、簡易爆弾製造のため爆薬を調合し、パレスチナ製ミサイルを組立ている。
パレスチナの報道写真家イマン・ムハンマドが(この女性達を)取材、カラシニコフ自動小銃や
拳銃の操作訓練、弾倉への弾込め、射撃訓練等の写真をとった。この女性カメラマンの報告に
よると、ガザ戦争後いくつかの武装組織が女性の訓練を開始している。火器の製造と操銃訓練を
主とし、女性隊の編成準備も進んでいる。以下イマン記者のレポートである。
(続く)
>>364 より
「男達が自分の母親や妻或いは娘を訓練している。勿論安全対策は充分だ。私は写真取材に
2人の友人と出掛け、女性達が弾を込め、銃の分解、組立てをやっている光景を初めて目にした。
私は現場でウンム・ムハンマドとその義理の娘に会った。2人の話によると、女性を
武力抵抗に投入するのは、イスラム聖戦だけではない。
2008年12月(ガザ戦争)の緒戦時イスラエルの攻撃で、警官と戦士数百名が殺された。
敵は都市や住宅地に侵攻して、家屋内の住民を殺害した。それに対応して武装諸派が、
女性戦士の養成訓練を開始したのである。女性は一家族に少なくとも7~8名はいる。敵が
再度住宅地に侵攻した場合に備えて防御戦闘の訓練をするのである。
(続く)
>>365 より
息子をパレスチナの大義に捧げてもよい
女性が第一線で戦うのは、とても想像できない。イスラムの戦闘服に身を固め、
境界域に進出してミサイルを発射するなんて私としては考えられない。しかし、
女性に火器の扱い方を教えると、女性に対する積極的態度が、イスラム抵抗運動の側に芽生えてくる。
ウンム・ムハンマドは私に『私達は自分の血と魂と息子達をパレスチナに
捧げる覚悟ができている。私達は独自の女性挺身隊をつくるつもりだ』と言った。
ウンムの息子の嫁はベールをかぶっていたが、『女って強いのよ。これまでの
私達の行動で判るでしょう。爆弾製造や操銃訓練は難しくないわ。私の夫と
義理の母は、この分野の専門家よ。郷土のために尽すのは、とても嬉しい』と語った。
この女性はカメラを気にしなかったが、女性カメラマンの存在は大変気になるようで
あった。『「ムスリム女性戦士とムスリム女性写真家とは、どっちが良いと思うのよ』と
ウンム・ムハンマドが私に問うた。
(続く)
>>366 より
暴発で死んでも殉教者として満足
案内された部屋には、自動小銃とRPG(対戦車ロケット発射筒)が、びっしりと詰まっていた。
いつでも使える状態で保管してある。『心配しないで。爆発しないから。もし何か起きても
大丈夫。殉教者として死ぬんだから』とウンム・ムハンマドが言った。
母親と妻を訓練しているムハンマドは『ガザでは女性戦士は新しい現象です。もっとも、
保安上その戦士の存在はまだ秘密のベールに包まれていますが』と打明けてくれたが、
語を継いで『しかし、世界に知って貰うことが大事だ。女性と子供が(パレスチナの)大義に
挺身する姿を、是非知って欲しい』と言った」。
イマン・ムハンマド(23)がウンム・ムハンマドとその嫁の写真をとったのは、ガザにある
無人ビルの小さな部屋であった。1ヶ月前から取材の申込みをしていたのだが、安全対策
のため許可がおりるのに2週間もかかった。
しかるに(現実場面では)事情はもっと複雑だった。イマンはガザで唯一の女性カメラマン
なのである。この仕事を得ること自体難しかった。ガザの学校はどこも写真学科がない。
そこでイマンは、通信社でプロとして訓練をうけなければならなかった。男性の同僚から
アドバイスをうけたが、苦しいことが多々あった。行動を制限されたりするし、第一
(女性カメラマンとして)受入れてくれるところがないのである。
(続く)
>>367 より
本紙との電話インタビューで、イマンは、女性カメラマンとしての自分について、次のように語ってくれた。
「まず私は、本心を隠して写真が自分の趣味と言いました。本心を言ったら誰も
教えてくれなかったでしょう。写真をとり始めたのは2005年、私が18歳の時です。
最初通信社が機材を貸してくれました。しかし2006年に自分で購入したのです。
カメラとレンズ数枚です。今日びガザ市中を歩いても、カメラがなければ普通の女性と
全く変わらないのですけど。私は保守的な家庭の出身で、ほかの女性と同じようにベールをつけています…」
イマンはガザのイスラム大学でジャーナリストとコミュニケーション学を学び、報道カメラマン
として働いているが、「ガザでは、普通の人の方が受容度があります。教育のある人は
そうではない。時々私に皮肉なことを言って愚弄します」と語っている。
爆薬の調合をする女性パレスチナ抵抗戦士※1
次の2枚は銃を手にする子供達の写真。ハマスのフォーラムサイト※2
アル・ナセル旅団(人民抵抗委員会の軍事部門)の鉢巻きをした幼児※3
ハマスの鉢巻きをした子供※4
※1 2009年3月16日付Al-Masri Al-Yawm(エジプト)
※2 www.paldf.net/forum
※3 2009年3月19日付
http://www.paldf.net/forum/showthread.php?t=380200 ※4 2009年3月21日付
http://www.paldf.net/forum/showthread.php?t=386174
「エルサレムの壁」も倒せ!=パレスチナ活動家が気勢
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009111000079 【エルサレム時事】イスラエルが占領する東エルサレムとヨルダン川西岸の境界地帯
カランディアで9日、パレスチナ人活動家ら約150人が境界にそびえ立つコンクリート製の
分離壁を倒そうと試みた。しかし、イスラエル軍が群衆に催涙ガスを撃ち込んでこれを阻止、
西岸各地に立つ壁にわずかな風穴を開けるにとどまった。
活動家らは「9日はベルリンの壁崩壊20周年の記念すべき日だ。われわれはエルサレムに
向かう」などと気勢を上げ、分離壁の西岸側に集結。壁の一部である高さ6メートル、
幅2メートルのコンクリートブロックにロープをくくり付け、引き倒すなどした。(2009/11/10-06:57)
米、イスラエル首脳が会談、入植地問題など協議
2009.11.10 09:47
http://sankei.jp.msn.com/world/america/091110/amr0911100949003-n1.htm 【ワシントン=山本秀也】オバマ米大統領は9日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と
会談した。会談ではイスラエルによる占領地入植問題などが協議されたもようで、両首脳は
中断している中東和平交渉の「早期再開」をパレスチナ自治政府に求める方針を確認したとみられる。
米政府は、クリントン米国務長官が10月末に中東を歴訪した中で、ヨルダン川西岸の占領地入植に
ついて、「全面凍結」をイスラエルに求める姿勢を転換していた。今回の首脳会談は、米政府の
方針転換が明らかになって以来初めて。
首脳会談を前に、ネタニヤフ首相はワシントンの在米ユダヤ系団体で講演し、「私の目標は
イスラエルとパレスチナの恒久的な和平協定の締結にある」と発言。パレスチナ自治政府に対し、
直ちに交渉再開に応じるよう求めた。
入植問題など協議か=米・イスラエル首脳
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009111000338 【ワシントン時事】オバマ米大統領は9日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と
会談した。パレスチナのアッバス自治政府議長が議長選不出馬の意向を表明したことを踏まえ、
ユダヤ人入植地問題などを協議したとみられる。
同首相はこれに先立ち、ユダヤ系団体の会合で講演し、パレスチナとの和平交渉について、
「われわれは緊迫感と目的意識を持ち、和平に向けて動く必要がある」と指摘。「交渉(開始)に
関する交渉をやめる潮時だ」との考えを示した。(2009/11/10-11:09)
ミーダーン・シンポジウム:〈危機〉の「ネットワーク」
Posted by:早尾 貴紀
http://palestine-heiwa.org/news/200911100811.htm 当情報センターのスタッフ、岡田および早尾も参加している市民活動 ミーダーン
〈パレスチナ・対話のための広場〉 によるシンポジウムが、12月6日に開催されます。
===========================
ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉シンポジウム
<危機>のネットワーク
治安管理/安全保障から日本とイスラエルを考える
===========================
■日時
12月6日(日)14時〜17時30分(開場13時30分)
■場所
在日韓国YMCA 9階ホール
(東京都千代田区猿楽町2−5−5/
JR水道橋駅より徒歩6分、地下鉄神保町駅より徒歩7分)
地図
http://www.ymcajapan.org/ayc/jp/ ■資料代 800円
(続く)
>>372 より
■問題提起
○イスラエルの対東アジア政策を考える
臼杵陽(中東現代史/日本女子大学文学部教員)
○イスラエル化する日本? 監視国家体制のグローバル化
小倉利丸(現代資本主義論/富山大学教員)
○核政策から見るアメリカと日本・イスラエルの関係
野間伸次(アムネスティひろしまグループ)
■企画の趣旨
軍事力による建国と占領政策のなかで危機管理先進国となったイスラエルにとって、
「9・11」後の世界的な管理・監視体制の進行は、強力な追い風でした。日本においても
「安全・安心まちづくり条例」が全国で制定され、防犯の大義名分のもとに人権侵害や
外国人差別の正当化が進んでいます。
いっぽう、長年イスラエルの核保有を黙認してきたにもかかわらず、イランやシリアに
「核開発」の疑惑をかけて来たアメリカで、「核廃絶」を唱えるオバマ大統領が登場しました。
外交上のバランスを失ったイスラエルの核政策・安全保障政策がどの方向へ進むのか、
決して楽観は許されません。被爆国でありながらアメリカの「核の傘」に入り、「北朝鮮の脅威」
を利用した核武装論が公然とまかり通る日本についても同様のことが言えます。
たがいに位置する地域の中で孤立しながら、アメリカとの二国間関係に大きく頼ってきた
イスラエルと日本。両国の治安管理/安全保障政策を検証することで、イスラエルと日本とを
同時に問い直す視角が見い出されるのではないでしょうか。
■主催
ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉
http://midan2006.web.fc2.com/
2009.11.10 Web posted at: 11:39 JST Updated - CNN
ワールド
イスラエル首相、和平交渉再開に積極姿勢示す
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200911100004.html ワシントン(CNN) 訪米したイスラエルのネタニヤフ首相は9日、オバマ米大統領との
会談に先立ち、パレスチナ側との和平交渉再開に前向きな姿勢を表明した。
ネタニヤフ首相は北米ユダヤ人連合の会合で「わたしの目標はパレスチナとの恒久和平条約締結を
早期に達成することだ」と述べ、パレスチナ自治政府のアッバス議長に和平交渉の即時再開を
促す考えを明らかにした。首相はまた、イスラエルの治安が危険にさらされない限り、
恒久和平のため「大幅に譲歩」すると明言。さらに、和平実現には米国の支援が必要だと強調した。
ネタニヤフ首相は演説で、パレスチナ経済改善に向けた措置を強化する方針を示す一方、
入植凍結の具体案には言及しなかった。首相は、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザの
侵攻を批判した国連人権理事会の報告書は「わい曲されている」と述べ、イスラエルの自衛権を
認めていない報告書に反対したとしてオバマ米大統領への感謝を表明した。
演説の最中には、ガザ侵攻に抗議する市民がネタニヤフ首相に向かって「恥を知れ」と叫ぶ一幕が
あり、市民は警官隊によって排除された。
緊急報告シリーズ
Special Dispatch Series No 2324 Apr/26/2009
「キャンプ・デービッド合意はイスラム法上、有効である」
http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=SP232409 イスラエルとエジプトが(1978年)キャンプ・デービッド合意に調印してから30年。
(エジプトのイスラム原理主義組織)「イスラム集団」(Al-Gama’a Al-Islamiyya)の幹部は、
同合意はシャリーア(イスラム法)によって認可されており、エジプトの利益に役立ったと
述べた。この声明は、イスラム集団が長年イスラエルの承認と平和的な関係の樹立に
猛反対してきた点に照らして注目される。
イスラム集団は80年代と90年代、エジプトで数多くのテロを引き起こした組織だが、
近年その立場を決定的に転換した。エジプトで長く服役してきた指導者たちは暴力の
放棄を誓約し、過去のテロ活動を陳謝するとともに、現在、政権との共存を主張する
新たなイデオロギーを表明している。※1
以下は、イスラム集団の創始者でムフティ(イスラム法解釈者)のナジー・イブラヒーム
(Najie Ibrahim)の声明の抜粋である。この声明はwww.islamonline.netに掲載された。※2
(続く)
>>375 より
ムフティ:「イスラエルとの平和条約はイスラムの宗教法に従って有効である」
イスラム集団のムフティ、ナジー・イブラヒームはwww.islam.online に対し、イスラエル・エジプト間
平和条約はイスラムの宗教法に照らして有効であると語った。彼は(1981年の)エジプト大統領
アンワル・サーダート(Anwar Al-Sadat)暗殺事件に連座し、共謀罪で25年間服役した。
イブラヒームはフダイビーヤの先例※3に拠って、こう主張した。「シャリーアは、ムスリムと
ムスリム間であろうと、ムスリムとユダヤ人、キリスト教徒、他の宗教グループのメンバー間で
あろうと、両者間の協定(調印)と平和関係を認めた。条件は、それがムスリム諸国の
利益になることだった」。さらにイブラヒームはこう付け加えた。1970年代から今日まで
イスラム集団の一部若者たちが行ってきた、ユダヤ人との和平が禁止されているという主張はシャリーアに相反する、と。
(続く)
>>376 より
イスラエル承認は、取り巻く環境への、一時的で実用的な譲歩
イブラヒームは続けてこう述べた。「キャンプ・デービッド合意は多くの欠点があったが、
当時エジプトが採り得た最善の(選択)だった。とりわけエジプトを取り巻いた国内、
地域、国際的環境の中で、イスラエルとの軍事抗争の継続は不可能だったからだ」。
彼はこう付け加えた。「エジプトには、パレスチナ全土を解放する軍事、政治、
経済的能力はない。また、(エジプトが行った)いかなる戦争も、パレスチナ全土解放の
達成が目標ではなかった・・・エジプトが望んだのはエジプト(だけの)政治、軍事、
経済的目標(の達成)だった」。イブラヒームはまた「イスラエルのパレスチナ占領は
宗教上違法だが、現実の一部である」と強調した。同時に、こう付け加えた。「この現実に
立ち向かい、イスラエルを(主権)国家として承認することは、イスラエルに宗教上の
合法性を与えるものではない・・・」
イブラヒームは自分の立場を歴史に基づいて、こう正当化した。十字軍(戦争)時、
2人のムスリム指導者━当時のムスリムの偉大な王たちのひとり、サラーフッディン・アイユービ
(Salah Al-Din Al-Ayoubi)とザンギー朝の最後の支配者ヌールッディン・マフムード
(Nour Al-Din Mahmoud)━は、十字軍と和平協定およびフドナ休戦協定に調印した。
イブラヒームは、こう主張した。「(十字軍時代の)宗教権威は誰もこれらの協定に
反対しなかった。ただ、これらの協定が十字軍によるムスリム領土の占領を宗教上認可
することには反対した・・・だが、これらの協定は利害と力のバランスの違いが命じた一時的な妥協だった」
(続く)
>>377 より
キャンプ・デービッド合意の反対者には、それに替わるより良いものがない
イブラヒームはまた、こう主張した。キャンプ・デービッド合意に反対するアラブ諸国、
とりわけイラクとシリアは、「同合意に代わる、より良い政治的、軍事的代替案を
提示していないし、また、欠陥はあるものの、キャンプ・デービッド合意ほど注目されるものは達成していない」
注:
(1) メムリ調査・分析シリーズNo.309、Y.CarmonとY.FeldnerおよびD.Lavによる
「イスラム集団の暴力停止:イデオロギーの転換」を見よ。
(2) www.islamonline.net 2009年3月27日。イブラヒームはイスラム集団のウエブサイト
www.egyig.com に類似の声明を行い、個人的意見であって同組織の公式な立場ではないと強調した。
(3)フダイビーヤ休戦協定は628年、預言者ムハンマドと、敵であるメッカの多神教崇拝の
クライシュ族との間で調印された。期間は10年間だった。預言者は、自分の軍勢がメッカの
軍勢より劣勢であることを理解して、同協定に調印した。こ2年後、ムハンマドはメッカを制圧した。
Special Dispatch Series No 2376 Jun/5/2009
ヒズボラ書記長とアラファト:熱狂陶酔型リーダーシップに国家運営の能力なし
―アル・アハラム戦略研究センター所長の分析―
http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=SP237609 ロンドン発行紙Al-Sharq Al-Awsatは、2009年5月27日付紙面で、「(レバノンは)
ハサン・ナスララ国家になるか」と題する署名入り論文を掲載した。著者はエジプトの
アル・アハラム戦略研究センター所長サイード博士((Dr.'Abd Al-Mun'im Sa'id)、
リベラル派の研究者として知られる。サイードによると、ヒズボラ書記長ナスララ
(Sheik Hassan Nasrallah)はレバノンに国家内国家をつくることには成功したが、
レバノンという国家を運営することはできない。彼のような或いはヤセル・アラファトの
ような革命指導者は、国家経営の能力がないからである。次に紹介するのはその論文内容。
国家内国家の支配は国家の運営とは違う
アラファト議長が、ガザ・エリコ(先行自治)協定の履行のため、パレスチナへ戻ろうと
していた頃、多くの者が疑問を抱いた。協定はパレスチナ国家建設に向けた第一歩と
考えられていたが、果してアラファトが国家を運営できるのか、PLOが地域外の革命運動から、
人民を統治し省庁の運営管理が可能な政治機構に変貌できるのかどうか、と考えたのである…
第三世界諸国の民族解放の成行きを考えれば、当然といえば当然の疑問であった。
賞賛に値するような具合に進んだとは必ずしも言えないからである。実際には成功より
失敗したケースが多い。偉大な戦士が最良の行政家になったためしはないのである。
(続く)
>>379 より
しかしながら、当時アラファトはこの疑問を当然とは考えなかった。アラファトが答えて
言うには、PLOは長い間一国家即ちレバノンを完全に支配していた。ガザとエリコ位は
何でもない。パレスチナ国家を運営管理できないとどうして言える。サイズは問題ではないと。
アラファトのこの答は、二つのグループを困惑させた。第一は、アラファトは国家運営の
意味を知らない、と理解した人々である。第二はレバノン国民である。アラファトの
この言葉に傷つけられた人々である。何故ならば、彼等はパレスチナの大義を
支持していたのであり、パレスチナ人による植民地主義の支配下に生きているとは考えていなかったからである。
国家には武力の統一が必要―アラファトに欠けた認識
いずれにせよ、アラファトは国家の意味や国家運営の意味を知らなかった。これは、
すぐに明らかになる。第1に、歴史上どの国家にもいえることであるが、武力組織が
乱立してはならない。軍隊はひとつで武力の統一が必要であり、命令指揮は一本化して
いなければならない。ところが、パレスチナ武装集団が乱立した。それには多数の
左翼武装集団とイスラミスト集団が含まれる。ファタハという武力組織すらもいくつかの
集団に分裂し、それぞれ(民兵を持つ)パレスチナ解放の考え方を有し、戦争や平和に
対する独自の決定を行い、武力で組織を守った。
(続く)
>>380 より
アラファトは公金を私用し配下と旧友にばらまいた
更にアラファトは、長年闘争に明け暮れた(パレスチナの)戦士に国家建設の前に
補償することを決めた。パレスチナ民族基金は、アラファトのコントロール下にあり、
配下や旧友達に金を配った。かくしてパレスチナ人の腐敗が始まり、パレスチナの
大義を蝕む問題のひとつとなり、EU、国連、資金援助諸国、そしてアメリカの
外交問題評議会(CFR)すら問題にするようになった…。
アラファトのこの政策は破滅的であった。イスラエルにパレスチナ闘争に対する
非難理由を与え、そして公約のがれの機会を与えた。パレスチナ人民は…
絶え間ない戦争にさらされ、(イスラエルの)人植地によって土地を(次第に)つぶされていった…。
ハマスは国家建設の前から資格喪失
更に悪いことに、ハマスの武力運動が、主流派とは違う独自の外交政策を有し、
2006年の立法評議会選挙に勝利し、その政策を直接遂行するようになった。
アラファトと同じように、ハマスは(国家)運営ができず、まだ建設されてもいない
(パレスチナ)国家から手を引かざるを得なくなった。ハマスはウェストバンクから
ガザを引き離し、そこで政府を持ち、互いに戦争し抵抗をやっている。
(以下略)
緊急報告シリーズ
Special Dispatch Series No 2403 Jun/20/2009
アッバスPA議長を擁護し、ハマス政治局長を批判
―アラブ世界の穏健派―
http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=SP240309 ハマスの政治局長マシァルは、PA議長アッバスと同格のパレスチナ代表であるという
主張がある。これに対して、サウジアラビアとエジプトをはじめとするアラブ世界の
穏健派陣営は、アッバス擁護にのりだした。アッバスの地位をおとしめようとしているとして、
イランとハマスを非難し、ハマスの狡猾なやり方を批判している。つまり、当初オスロ―合意に
反対していたのに、権力を握るためにこの合意を利用し、それからPLO 支持者を
押さえつける武器に使った、と穏健派は主張する。ハマスが民族的性格を欠く点も批判されている。
一方アッバス議長は、平和の大義を守り、政敵弾圧の挙にでることがなかったとして、
称えられた。ハマスは、ガザ住民の足下につけこみながら、それと同時に抵抗の
チャンピオンとして全面にでて、無益且つ非現実的闘争に住民をひきづりこんだと
批判された。次に紹介するのはその批判記事である。
(続く)
>>382 より
アッバス議長の引きずり落しを画策するイランとハマス
エジプトの国会議員で半官紙Al-Gomhouriyya編集者アリ・イブラヒム(Muhammad 'Ali Ibrahim)
は、次のように論じている。
「イランは、パレスチナ諸派間の調停に介入している。PA議長アッバスの地位を
めぐって異議を唱えて意見の分裂を煽り、その一方でハマスの指導者ハレド・マシァルに
(アッバスと)同等の地位を与えて、諸派間の調停工作を妨害した。
総会がファタハ主催で開催され、PA首相のファイヤド博士(Dr. Salam Fayadh)を
選んだことに、イランは不満であった。政治問題の専門家達は、イランは絨毯織りの
名人だが、自分の欲しいものを手にする時も極めて辛抱強い、と分析している。つまり、
絨毯織りは実に根気のいる仕事であり、それと同じ根気で目的を追求していくというわけである。
イランがハマスと一緒に織りあげようとしているのは、果物が熟して落ちるのを
待つ方式であり計画である。即ち、カイロで(諸派間の)調停工作を続けさせながら、
アッバスをおとしめていく。そして近い将来ハマスは、アブマゼン(アッバス)に
パレスチナ人民を先導する資格なし、と宣言するだろう。
(中略)
>>383 より
ガザからのロケット発射は住民を傷つけるだけ
アブマゼンは、これまでさまざまな試練を経てきたし、今も試練の最中にある。それにも
拘わらず、国家建設を通してハマスとの統一をめざしているのである。一方ハマスは
別のコースを選択し…ガザ住民を苦しめている。彼等は、発射しないと約束したのに、
ブリキ製のロケットを撃ちこんだ。しかし殺したのは僅か12人のイスラエル人である。
一方ガザ戦争で、パレスチナ人1200人が殺された。大半は女性子供である。ハマス
メンバーは、僅か42人の死亡である。マシァルとアブマゼンは同格などと比較するものではなかろう。
ファタハは、パレスチナ闘争の具象化である。多くの者がアブマゼンの弱腰を非難する
(例えばライバル潰しを自制している)。しかし、自分のライバルを潰すくらいやさしいことは
ないのである。このライバル潰し自体は力の証明にはならない。欧米、そして国際社会全体
との関係を切り、その一方でこっそり接触するというのも、力の証拠ではない。ファタハは、
武力抵抗を宣言し話合いによる解決を拒否すれば、強くなるのか?いつから交渉は
恥であり屈辱とみなされるようになったのか?…。
(中略)
>>384 より
アッバスはマシァルと違いライバルを弾圧しない
ロンドン発行サウジ系新聞Al-Sharq Al-Awsatの編集者ホマイヤド(Tareq Al-Homayed)は、次のように主張する。
「ハマスは、金と武器をイラン及びその同盟国から貰っている。一部は湾岸(諸国)から
来ている。ハマスはシリアの支援もうけ、シリアの意向に従って行動する。そのシリアは、
マシァルに(一種の)王の地位を与えている。ハマスのメンバーは誰であろうと逆らえない。
逆らえばどうなるか判っているからである。逆にアブマゼンは、ライバルを弾圧することは
ないし、弾圧と引き換えに国際支援を求めることもしない…。
アブマゼンは、ファタハ内の新旧世代間の闘争にかかわり、手一杯の状態にある。
かかわるといっても、積年の恨みを晴らしたり、昔の借りを返したりするものではなく、
ファタハの陣営に新しい血を入れるためである…アブマゼンがパレスチナの郷土建設プロジェクト
を完遂し、(パレスチナの)大義のため世界と関係を結ぶ。それともハマスの足跡に従って、
強い男≠ニ呼ばれることを期待して、反対者を弾圧する。我々はどちらのアブマゼンを望んでいるのであろうか。
高潔な政治家アブマゼンの問題は、まだ男っぽさを崇拝する地域に住んでいることにある」※3。
※1 訪問は既におこなわれた。
※2 2009年5月22日付Al-Gomhouriyya (エジプト)
※3 2009年5月21日付Al-Sharq Al-Awsat (ロンドン)
>>385 より
緊急報告シリーズ
Special Dispatch Series No 2455 Jul/25/2009
テロ作戦に使われる子供達
http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=SP245509 「さまざまな(テロ)組織が、アフガニスタンからパキスタン、そしてイラクからパレスチナに
至る地域で、少年達(15歳未満の子供もいる)をリクルートし、自爆隊員として訓練している。
実行犯として自爆したケースも勿論ある。子供達は、さまざまな理由から、或いはさまざまな
環境の中で目をつけられ、純朴な心につけこまれ、恐るべき自爆装置に仕立てられる。
動機は何であれ、結果は同じである。子供達は少年期を奪われる。そこには暗澹たる
未来しかない。そして各地でテロが起きる…。
子供達のリクルートは今や拡散現象となりつつある。ユネスコの推定によると、25万の
子供達がリクルートされ、武装組織に組みこまれている。各組織は宗教の旗じるしを
かかげているが、その背後には政治的動機がみえかくれする」。
(中略)
>>386 より
リベラル派ウェブサイトElaphは、2009年5月26日と27日の両日特集を組み、自爆要員として
テロ組織が子供達をリクルートしている状況について、解説した。冒頭の文は、その
まえがきである。この掲載記事には、テロ組織にリクルートされた子供達の事例(自爆作戦に
投入された子供達を含む)と、この現象に関する聖職者と社会問題専門家のインタビューが、紹介されている。
武力闘争用に子供をリクルートする問題について、インタビューをうけた聖職者の多くは、
その行為の正当性を否定した。もっとも、聖職者のなかには、極めて特別な状況下では
許されると主張する者もいる。Elaphの連載したパレスチナ諸組織の記事には、子供達の
投入に関する統計が公表されているのであるが、それでもパレスチナ諸組織の代表者達は、
子供を使用している事実を否定する。ちなみにこの連載記事は、事実関係を述べているだけで、
この問題を解決するための提言はしていない。
次に紹介するのは、この連載記事の要約である。
(続く)
>>387 より
パレスチナ人テロ組織の児童リクルート法を物語るのが、ムハンマドのケースである。
本人は11学年、ガザの少年である。
「Elaphとのインタビューで、パレスチナの軍事キャンプで訓練をうけている少年数名が、
自分の自由意志で参加していることを認めた。更に彼等は抵抗を愛すると言った。
この地を占領から解放する唯一の道とみており、これがしっかりと頭にたたきこまれている。
ムハンマドは同年代の子供数名と一緒に、射撃や火器の操作訓練をうけている。
場所はガザ回廊南部のフトゥー地区。或る組織が少年達をリクルートし訓練しているの
であるが、組織名の公表を拒否した。
ムハンマドは小柄な少年だが、モスクのひとつで開かれているコーラン朗誦教室と
聖戦賛仰教室に出席。学校では組織支部に参加し活動家となったが、その後モスクで
助言者の勧めにより、組織の訓練所巡りに参加した。1年前火器類の操作法を学び、
戦闘員支援の役割を与えられた。夜間の見張り役で、イスラエルの軍用車両の動きを
監視するのである。ムハンマドは、実戦における戦闘支援の訓練もうけた。アッラーに
身を捧げ、郷土防衛のため死ぬことを望み、既に天国へ行った戦友の後を追いたい、と考えている」。
(以下略)
緊急報告シリーズ
Special Dispatch Series No 2465 Aug/2/2009
ファタハは武力抵抗に戻れ
―前PAエルサレム問題担当相の主張―
http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=SP246509 2009年7月13日、パレスチナ自治区のテレビAl-Quds TVが、前PAエルサレム問題担当相
カデル(Hatem Abd Al-Qader)のインタビューを放映した。次に紹介するのは、
インタビュー内容である。画像で見る場合は下記を参照。
http://www.memritv.org/clip/en/2184.htm ファタハをPAから切り離せ
カデル
我々は、ファタハ運動とPA(パレスチナ自治政府)を意識的に切り離すよう行動すべきです。
ファタハ運動は、ひとつの組織、民族事業つまり解放運動なのであって、PAから
切り離さなければなりません。そして、解放運動としての目的、綱領、戦略を堅持する
必要がある。それは、ファタハの基本精神をベースとしたものであるべきだ。
インタビュー記者
武力抵抗もなければならないと…
カデル
その通り。独自の抵抗路線も必要です。
(続く)
>>390 より
記者
アルアクサ殉教旅団については、ファタハ内では誰が指揮しているのですか。
カデル
アルアクサ殉教旅団は、もとのアルアクサ殉教旅団と変りはありません。恐らく地域的な
政治情勢のため、旅団の作戦が中断したのです。しかし、はっきり言っておきたいが、
アルアクサ殉教旅団は健在だ。将来イスラエルと対決する時に備え、即応態勢にある。
いつでもファタハ運動の命令に応じられる…。
ファタハ運動は、ひとつの政党に変質するのを拒否する。我々はファタハ運動が
民族解放運動から政党に変質することに、断固として反対します。
ファタハは今後もパレスチナ解放運動である
ファタハは、任務を終えたわけではない。まだその目的を達成してはいないのです。
現在も民族解放運動であり、政治行動と武力抵抗を中心にすることに変りはありません。
パレスチナ人民が自由と独立を勝ち取り、エルサレムを首都とする国家を建設し、
難民が帰還するまで、ファタハはパレスチナ民族解放運動として活動を続けなければ
なりません。この過程がなければ、ファタハ運動は政党になれない。ファタハは
解放運動として存在し、武力抵抗に依存する戦略を発動するのです…。
(続く)
>>391 より
選択の余地はない…武力抵抗を再興すべきである
パレスチナ社会の現状とイスラエルの政局を見た場合、このような状況下でイスラエル人と
平和を築くことが可能と考える人は、はっきり言って自分を欺いているのです。我々は
イスラエルと平和協定を結ぶ段階にきていない。第一に我々は力がない。第二は
パレスチナの内部分裂があり、これを背景としてイスラエルがパレスチナ問題のつき崩しを強めているからです。
パレスチナ社会の連帯と団結を取り戻し、占領者に対する武力抵抗を再興する。
これ以外に選択肢はありません。私はそのように確信しています。
すべての翻訳の著作権はメムリが所有する。
記事の引用の際は必ずメムリの名前を記載すること。
オスマン文書を証拠にエルサレムの土地問題解決へ
2009年03月20日付 Hurriyet紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090321_071840.html 東エルサレムで、ユダヤ人とパレスチナ人の間の30年間続いている土地所有問題は、
オスマン朝に関する文書館所蔵の、ある歴史的文書により解決される。ヒュリイェット紙に
語ったパレスチナ人弁護士は、トルコ当局が、ガザの戦闘後、彼らを援助し始めたこと、
そして文書発見後すぐに手渡したことを強調した。
東エルサレムのシャイフ・ジャッラーフ区にある30箇所の建物の所有権に関して
30年間続いている論争は、トルコ当局の尽力で見つかったと伝えられるオスマン朝の
ある地券文書で決着がつけられる可能性がある。
スペインと北アフリカ系のユダヤ人を代表するセファラード指導部(Sefarad Liderlig(i)と
いう名称の組織は、1970年代以降、建物は自分たちのものであると主張している。
この組織は、オスマン朝に関する文書館所蔵の文書をその証拠として示し、所有権を
諦めないパレスチナのアラブ人たちが起こす訴訟と絶えず対決している。裁判所は、
所有権がユダヤ人組織のものであると判断したが、賃貸者の立場にあるパレスチナの
アラブ人が建物に住むことも許可した。30年の間、多くのパレスチナ人の家族が
建物から立ち退かされた。最近のものとして、昨年の11月に立ち退かされたアル=キュルド
一家は、封鎖された家の傍に、抗議目的でテントを張った。家族の面々は提訴を諦めなかった。
(続く)
>>393 より
■ 彼らの運命が変わる
パレスチナ人は、この問題における勝利に初めてこれほど接近した。イスラエルのハーレツ紙は、
パレスチナ人がアンカラで見つけ直近の裁判で提出した文書が、この訴訟の帰趨を変える
可能性があると報じた。同紙は、「トルコ人は、所有権をめぐり係争中の東エルサレムの
建物が、アラブ人のものであることに関する証拠を確認した」という見出しの記事で、
「イスラエル裁判所が文書を有効であると見なせば、パレスチナ人の家族は家から
追い出されないだろう」と報じた。
ヒュリイェット紙に語ったパレスチナ人弁護士の一人、ハーテム・エブー・アフメド氏は、「ユダヤ人が
何年にも渡って提出してきた文書は偽物だ。イスラエル人の裁判官は、ある審理で『では、
あなた方は歴史に根ざす文書を持っているのか』と質問した。我々は何年も懸命に
試みたが、トルコ当局から回答は得られなかった」と述べた。
■ ガザ
ガザ戦闘後、トルコ人の態度が変わったと強調するエブー・アフメド弁護士は、「トルコでは、
以前は我々に冷たい態度がとられていた。六ヶ月前までは、恐らくイスラエルとの関係を
壊さないためにそうだった。しかし、オスマン朝の文書を調べるための最近の訪土では、
こうならなかった。何ヶ月かの交渉の結果、トルコ人は文書を我々に渡した」と語った。
パレスチナの弁護士らは、ユダヤ人グループの提出したオスマン語の文書が偽物で
あることが、トルコ外務省から入手された文書で証明されたと強調し、彼ら自身が
見つけた文書の写しは、裁判所の承諾後、報道機関に配られるだろうと述べた。
(続く)
>>394 より
■ パレスチナ人弁護士のエブー・フセイン氏:「トルコ人はとても機能的だった」
サラーフ・エブー・フセイン弁護士は、昨日行ったヒュリイェット紙へのコメントで次のように話した。
「数ヶ月前、エルサレムにあるトルコ大使館に出向いた。彼らは初めて我々にすぐに
対応してくれた。彼らは非常に機能的だった。ガザ戦闘が時事問題であったころ、
私はアンカラにいた。あちらの担当者は地券地籍簿総局の文書館で関係する文書を
見つけて私に手渡した。その19世紀の文書は、建物が当時、ユダヤ人のものではなく、
パレスチナ人のものであったことを示している。」
この記事の原文はこちら
http://www.hurriyet.com.tr/dunya/11249789.asp?top=1 (翻訳者:林奈緒子)
(記事ID:16033)
ガザ攻撃中のイスラエル兵の行為に関する軍内部からの証言
2009年03月20日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090320_134118.html ■ ガザ攻撃における戦争犯罪、イスラエル兵による告白、彼らはこれを宗教戦争とみなしていた
2009年03月20日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP報道面
【ナザレ:ズハイル・アンドラーウス(本紙)】
ガザ戦争中のイスラエル兵による犯罪行為が明らかになりつつある。イスラエル軍部が、
作戦に参加した兵員による証言の掲載を「ハアレツ」、「マアリブ」の二紙に対して
許可したところ、彼らが如何に醜悪な罪を犯したかが明るみに出た。冷血な殺人、
財産の破壊、戦争犯罪、人権に対する犯罪の範疇に入るその他の罪状である。
それ以前、イスラエル軍部は自国のメディアにすら、掃討作戦が行われた地域への
立入りを禁じ、戦争中に行われたことを隠蔽してきた。しかし、この戦争中のパレスチナ人
死亡者の数が、イスラエルによる犯罪の規模を、その直接の証拠を見ないまでも証明している。
そして今、兵員たちが自身の罪を自白し始めた。彼らの証言は、ガザ戦争中行われた
パレスチナ民間人の殺戮、見境のない放火、パレスチナ側の所有物に対する意図的な破壊等を明確に示している。
(続く)
>>396 より
これに先立ち「ハアレツ」紙は、先月、2月の13日に北イスラエルのキリヤット・オラニムにある
ラビンという軍事教練学校で開かれた会議中の兵員たちによって行われた証言を報道していた。
彼らは、同校卒業生であり、イスラエル軍戦闘部隊に所属し実際にガザ作戦に参加している。
同紙によれば、戦場からの兵員による証言は、全ての戦線において高度な戦闘時のモラルが
維持されたとするイスラエル軍報道官の主張とは数千光年もの開きがある。問題の会議要旨は、
今週発行された同軍事教練校卒業生たちによる刊行物に掲載されている。
会議中行われた証言では、パレスチナ人女性とその子供二人に機関銃砲火を浴びせた
一件が、ある歩兵部隊指揮官によって述べられる。家族が住む一軒家を彼らは占拠し、
その住人たちを一部屋に閉じ込めた後、別の一隊がそこを拠点とするため入った。数日後、
家の住人を退去させよとの指令が来たため、そのようにして、住人たちには家を出たら
右へ向かえと命じた。ところが彼らの内一人の女性とその子供二人は左方向へ向かった。
一方彼ら(イスラエル軍)は、その家屋の屋上に機関銃とともに配備されていた兵員に、
住人を退去させよとの指令を伝えるのを忘れていた。
指揮官の発言によれば、この兵士は指令に忠実に対応した。つまり、警戒ラインを超えて
女性と子供が接近してくるのを認め、即座に引き金を引いた。指揮官は、指令に則し
任務を実行したその兵士に良心の呵責があったとは思えないと述べた。パレスチナ人の
生命は自軍の兵員の生命ほど重くないというムードが兵士たちの間で支配的であり、
そのように思うことで何とか事態を乗り切っているのだとも同指揮官は言う。
(続く)
>>397 より
ハアレツ紙が掲載する別の部隊指揮官の証言によれば、ある小隊指揮官は、占拠した
家屋から100メートルほどの道路を歩いていた高齢のパレスチナ人女性への発砲を命じた。
(中略)ガザ中心部に存在するのはすべてテロリストであるので殺害せよとの指令があった。
また、アラブに死を、などと壁に落書きする、パレスチナ人家族の写真を撮り、彼らに
唾を吐きかけたり、彼らが存在したことを想起させるものを全て燃やす等の行為が
行われたとも述べている。証言者の指揮官は、彼らは単にそのような行為が可能で
あったからしたまでで、イスラエル軍がモラルの面で堕落していることが問題の中心にあると述べた。
同紙が伝える上述の軍事教練校での会議中、ある指揮官は、自軍から離れた所にいた
高齢のパレスチナ人女性を殺害せよとの指令に従ったと証言した。ここで教練校の
校長が証言者に質問している。「なぜその人物に発砲したのか?」指揮官が答えた
ところによれば、「それがガザではすばらしい点です。ある特定の道を通りかかるなら誰でも、
武装していなくても、発砲して良いのです。我々の場合それがその高齢の女性であった。
指令を受けた時点で彼女が武装しているとは認められなかったが、常に自殺攻撃者に
警戒せよと言われていました。」
(続く)
>>398 より
更にある将校は、イスラエル軍がガザ市へ入る攻撃の最終段階について証言している。
自軍を防衛するため可能な限り数多く発砲し住民を殺害せよとの指令があった。また、
作戦の開始段階で彼らが受けた指令は、家屋に侵入せよというもので、その際は
装甲車により門の下部を破壊し、内部に入ってから発砲を開始し階ごとに確認の上、
屋上に到達しなければならない。
屋上へ至るには階ごとに出会う人間に発砲しなければならず、この指令は論理的でないと
思ったが、上層部がガザに残る者は全てテロリストとみなしていたのでこのようなことが
許されたのだろう、自分にはよく分からないがと、証言者は述べた。
また、この証言者は以下のように述べる。
「ガザに残っていると言っても彼らには逃げる場所もなかった。それなのに逃げなかったのが
悪いとされる。この指令を何とかしようとして、家屋へ入ったらラウドスピーカーを用い
パレスチナ人に退避のため5分間の猶予を与え、その後逃げられなかった者は殺害すると
告げる、との方針にした。ところが、それを配下の兵員に伝えたところ激しい反発にあった。
ガザ市にいるのは全てテロリストであり我々は彼らを殺害しなくてはならないというのが
兵士たちの主張であり、抑制を説いたが結果は無駄であった。彼らはガザでは何でもできると考えていた。」
(続く)
米政府「ハマースがイスラエルを認めることが挙国一致内閣承認の条件」
2009年03月21日付 Al-Ahram紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090325_175917.html ■ワシントン:「ハマースがイスラエルを認めることが挙国一致内閣承認の条件」
2009年03月21日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ワシントン、パリ:諸通信社】
アメリカ合衆国は、ハマースがイスラエルを承認し、イスラエルとパレスチナの間で
これまでに調印された諸合意を遵守しない限り、ハマースが参加するパレスチナ
挙国一致政府を承認しないと改めて主張した。
米国務省は一昨晩に声明を出し、昨日帰国したエジプトのウマル・スレイマーン情報長官が
先週ワシントンを訪問した際、パレスチナ挙国一致政府へのハマース参入に関して態度を
軟化させるよう、アメリカ側に圧力をかけようとした事実を否定した。
一方パリでは、イスラエル友好協会のクロード・ジュルスナン会長が、フランス語圏
ユダヤ人世界会議での演説で、「ニコラ・サルコジ仏大統領はハマースとイスラエルの
断絶が続くならば、イスラエル兵シャリット解放のため、新たな行動を起こすだろう」
「サルコジ大統領はフランス国籍も持っているシャリットを解放すると決意している」と語った。
一方、パレスチナ各派間の対話に関しては、ハマースの副政治局長である
ムーサー・アブーマルズーク氏が、「パレスチナ各派はいまだ合意に至っていない問題を
解決するため、次の水曜日に対話を再開することで合意した」と確認した。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090325_175917.pdf (翻訳者:中島希)
(記事ID:16066)
エジプト当局がラファハ通行所を3日間の開通の後、再度閉鎖
2009年03月22日付 al-Hayat紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090331_142454.html ■ エジプト、ラファハ通行所を3日間開通した後に閉鎖
2009年03月22日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面(東アラブ)
【ラファハ:本紙】
エジプトは今日[22日]、ラファハ通行所の自国側を閉鎖し、ガザ地区に帰ろうとする
病人ら足止めになったパレスチナ人の通行を禁止した。エジプト側の情報筋によると、
ラファハ通行所は金曜日の夕方まで3日間にわたって開かれ、カイロで治療を受けた
病人たちや強制追放されていた人々など、ガザ地区に帰る途中に足止めになっていた
全員に対して通行が認められていた。
通行所に派遣されているパレスチナ大使館のムハンマド・アラファート担当官は、
「今回の通行所開通は、イスラエルの封鎖下におけるガザ地区の住民たちの苦しみを
和らげるために実施された」と説明し、「検問所が双方向に開通している間に、病人や
足止めになっていた人々754人がガザ地区に戻り、ガザ地区住民たちを援助するために
アラブ諸国や諸外国から寄付された585トンの医療支援物資や医薬品、幼児用ミルク、
飲料水、救急車8台とレントゲン撮影機2台が搬入された」と指摘した。また、エジプト側では
カイロの病院で治療を受ける病人175人を受け入れた。
(続く)
>>402 より
ガザ地区の解任された[ハマース主導の]政府の内務省は先に、パレスチナ側から
ラファハ通行所を閉鎖して病人らがガザ地区から出ることを禁止し、「通行所は、パレスチナ人が
エジプト側で受ける侮辱的な待遇を理由として閉鎖された」との声明を発表したが、先週の
水曜日にはパレスチナ人およそ175人がガザ地区から出ることを許可していた。
また、ガザ地区に向けての食糧支援物資や援助物資の搬入にあてられたシナイ半島
中央部のアウジャ通行所では、エジプトやアラブ諸国、諸外国からの援助物資89トンが
ガザ地区に向けて2週間ぶりに搬入された。これらは、エジプトの町アリーシュに蓄積
されていた援助物資であり、今年1月のイスラエルによるガザ攻撃直後から、ガザへ
搬入するためにエジプトやアラブ諸国、諸外国から流れ込んでいたが、イスラエル側からの
度重なる援助物資搬入の妨害や、長期間にわたる搬入の不許可、最近では15日間に
わたってガザ地区向け援助物資の搬入を妨げるアウジャ通行所閉鎖などの措置を経て、ようやく搬入されたものである。
(続く)
>>403 より
目撃者によると、医薬品や医療支援物資を積んだトラック数十台がラファハ通行所に
向かったとのことだが、通行所の当局筋は、金曜日の夜には通行所は封鎖され、
エジプト・ガザ地区間の人やトラックの行き来が禁止されたと指摘している。
また、「平和の音楽」と称するイタリアの楽団が、ガザ地区に入って音楽イベントを
行うためにラファハ通行所のゲートの前で4日間待機しているが、エジプト側は
当局側との事前の調整がなかったことや、ガザ地区に入るために必要な認可の
取得がなされていないことを理由に、彼らのガザ地区入りを許可していない。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090331_142454.pdf (翻訳者:鈴木啓之)
(記事ID:16103)
イスラエル当局、カタール特使専用機のパレスチナ上空飛行を拒否
2009年03月23日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090419_151834.html ■ イスラエル、カタール特使を乗せた航空機のラーマッラー上空進入を拒否
■ アッバース大統領、首脳会議に安心して参加できるようカタールとエジプト、サウジの対立の解決を希望
2009年03月23日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【ラーマッラー:ワリード・アウド】
パレスチナのアッバース大統領は一昨日、側近らに対して「他のアラブ諸国首脳と
同様に、今月末に開催されるドーハでのアラブ諸国首脳会議への公式な招待状を受け取った」
と伝え、「カタール政府は招待状を届けるために閣僚を派遣したが、イスラエルが同閣僚の
ラーマッラー訪問を許可しなかったため、来訪できなかった」と明らかにした。アッバース大統領が
側近に伝えた情報によると、イスラエルは公式招待状を手交するため専用機がパレスチナ上空を
通過してラーマッラーに着陸することを許可しなかったという。その航空機は、アンマンに公式の
招待状を手交に来たカタール特使の移動のためにヨルダン当局が手配したものであった。
(続く)
コラム:ガザ攻撃におけるイスラエルの戦争犯罪
2009年03月23日付 al-Hayat紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090323_225813.html ■ イスラエル、そしてアラブへの有罪判決
2009年3月23日付アル・ハヤート紙(イギリス)HPコラム面
【マフムード・アル=ムバーラク】
先のガザ侵攻中イスラエルが犯した「戦争犯罪」を調査すべきとの声が、世界各地の
人権関係組織から続々とあがる中、新たにこの「犯罪」の証拠が、今回は彼ら(イスラエル)の身内から出てきた。
イスラエル将校や兵士たちが先月行った証言、先週木曜、金曜の「ハアレツ」紙が
報じたものがそれである。証言は、部隊指揮官直々の指令によりそれらの戦闘員自身が
「戦争犯罪」を犯したという率直かつ深刻な告白であった。
ある歩兵部隊指揮官は、パレスチナ女性とその子供を意図的に機関銃で殺害したと言う。
また別のケースでは、通りを一人で歩いていた高齢のパレスチナ人女性が殺されている。
彼女は、イスラエル兵たちとって何らの危険も意味しなかったにもかかわらずである。
これら恥ずべき証言によれば、イスラエル軍の主張とは異なり、イスラエル戦闘機は
事前警告なしに民家を標的としている。
(続く)
>>407 より
兵士たちの証言は、彼らに与えられた指令がパレスチナ民間人の生命をないがしろに
していた事をはっきりと示している。彼らの中の数名が言うように、パレスチナ人を
「人間扱い」する必要はなかった。「ガザですばらしいのは、通りで誰かを見かけたら
簡単に発砲できることだ。標的は武装している必要はない」というある兵士の発言がこれを裏付ける。
中でも深刻な告白は、ユダヤ教のラビたちが憎悪をかきたてるような宗教的用語を
用いてガザ戦争を形容し、それを記した印刷物が彼らに配られていたというものである。
兵士たちの証言によれば、それらの印刷物は、「明確はひとつのメッセージ」を伝えている。
それは、「我々イスラエルの民は奇跡によってこの国へと至った。今や、ユダヤ人で
ないものを根絶やしにすべく戦うべき時である」というものだ。
筆者は、この「ユダヤ人以外を根絶やしに」という言葉を長らく凝視した。これには、
国際法上深刻な容疑、国際刑事裁判所規程第6条によれば「ジェノサイド (国籍、
人種、宗教、宗派などにより構成されるある集団の殲滅を目的とした大量殺人)」と
呼ばれる容疑がかけられる。言うまでもなく、このような宗教的意味合いを持つ指令は
戦場においては激情を誘発する。おそらくは兵士たちによる過剰殺傷につながっただろう。
「血に飢えたような感覚だった」とある兵士は表現する。
もしこのような印刷物が、兵士たちの証言に示されたように、イスラエル軍により公に
配布されていたなら、現在の国際法ではもっとも深刻とされる犯罪、「ジェノサイド」容疑で
イスラエル国家が公式に追求されてしかるべきである。第二次大戦中のドイツ軍同様、
イスラエル軍はその国家を代表する公的機関であるのだから。
(続く)
>>408 より
自白であれ、証言もしくは証拠物件に基づくものであれ、刑事裁判所で容疑が固まれば、
あとはそれらを収集、正当性を証明し、しかるべき法廷へ申し立てるだけである。
今回のイスラエルのようなケースでは、ニュルンベルグ・東京裁判、もしくはユーゴスラビア、
ルワンダ裁判と同種の法廷が要請される。
しかし、アラブ諸国政府は、まるで自分たちとは関係ないかのように、この件に無関心と
見受けられる。アムネスティ・インターナショナル、ジュネーブ人権機関そしてEUの
人権機関多数がイスラエルの起訴を要請したとき、あるいは、国連人権問題担当官の
ような国際機関の高官たちがイスラエルの戦争犯罪に関する調査を呼びかけたとき、
パレスチナ大統領もその首相も、閣僚も顧問の一人さえも、それに応えることはなかった。
他ならぬ彼らこそが当事者だというのに。
(続く)
>>409 より
イスラエルに対する容疑を固める法手続は容易ではないが、EUの法廷はこの件の
審理を受諾している。そしてボランティア弁護士たちが、アラブ諸国政府の合意を
待つことなく実際に手続きを始めようとしている。しかし彼らは、この件を追求するのに
かかる経費を負担できるほど豊かではない。この法的闘いの継続を妨げるものが、
それにかかる経費であるというのは遺憾なことである。証拠を収集しそれをEU法廷へ
提出するボランティアの一人が筆者に告げたところによれば、このような作業にかかる
費用は、アラブのどこかの国で中規模の会議を開催する費用を上回るものではない。
しかし、さらに残念なことに、あるEU議会メンバーが述べたところによれば、アラブの
弁護士たちがEU議会メンバーたちに対し、来月開催予定のダーバン会議(反人種主義・
差別撤廃世界会議)への不参加を要請したそうだ。イスラエルに人種主義疑惑を
かけているこの会議に対抗すべく、イスラエル側は数千万ドルの予算を取ってある。
(続く)
>>410 より
しかし、ガザ戦争のため今日イスラエルを追い詰めている容疑から逃れるのは
難しいと思われる。イスラエルの国際法違反の弁護という重荷を負う弁護士たちをうらやむものはいないだろう。
国際刑事裁判所がイスラエルの罪状を受け入れるのであれ拒否するのであれ、
今日なされるべき事は、日ごとに増えていく上述のような証言、証拠をEU諸国内の
専門法廷へ提出することだろう。1949年のジュネーヴ諸条約の第四条146項に基づき、
欧州祖国は何者であれ戦争犯罪者を訴追しなければならない。もし欧州諸国の
いずれかでイスラエル政府関係者が被疑者となれば、これら国家間の犯罪者交換協定
により同人のEU圏内での移動は禁じられる。
しかし、アラブ共同体がこの与えられた法的チャンスを見逃すとすれば、非難されるのは
イスラエルだけではない。そのようなチャンスを逃した国々もまた糾弾されてしかるべきなのである。
*筆者は国際法専門家
原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090323_225813.pdf (翻訳者:十倉桐子)
(記事ID:16049)
レバノン南部でPLO幹部暗殺、レバノン各派やハマースが非難
2009年03月24日付 al-Hayat紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090412_181505.html ■ アッバース・パレスチナ大統領、「テロ犯罪」との見解
■ レバノン各方面から非難、非難の矛先はイスラエルに
■ [在レバノンPLO]大使の車列が通過後、爆発物によりパレスチナの在レバノン幹部が暗殺される
2009年03月24日付アル・ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面
【ベイルート:本紙】
パレスチナ解放機構(PLO)在レバノン副代表であるカマール・ミドハト少将の暗殺によって、
PLOとファタハ運動はレバノンで痛撃を受けた。ミドハト副代表は昨日午後、レバノン南部の
ミーヤ・ワ・ミーヤ難民キャンプ(サイダのアイン・アル=ヘルワ難民キャンプに隣接)を出た後、
副代表の車を狙った遠隔操作装置による爆発物の爆破によって暗殺された。
ミドハト副代表の他に、同行していたファタハ運動の幹部3人が死亡し、爆発によってミドハト氏の
車がミーヤ・ワ・ミーヤの道路脇の低地に吹き飛ばされた後、爆発で生じた穴に落ちた車に乗っていた3人が負傷した。
パレスチナのマフムード・アッバース大統領はラーマッラーの大統領府からの声明で、ミドハト
副代表の暗殺を「テロ犯罪」と表現した。
ミドハト副代表と3人の同行者の遺体および彼らが乗っていたメルセデス社製の車の残骸は、
250キログラムに相当すると見られる爆発物の爆発現場から100メートル先に散らばった。
(続く)
>>412 より
ミーヤ・ワ・ミーヤを取材した本紙特派員によると、爆発物はミドハト氏の車列が
キャンプから出る際に通った道路の舗装の下の下水管に仕掛けられていた。UPI通信に
よるとアッバース・ザキー在レバノンPLO代表は、爆発は自分を狙ったものだったと
述べた。ファタハ運動の在レバノン事務局長であるスルターン・アブー・アル=アイナイン准将は、
「爆発は数日前の氏族抗争で死亡したファタハのメンバーの弔問のためミドハト副代表
より先に出発したザキー代表を狙ったものだった。ザキー代表は、ミドハト副代表が
通る約15分前に同じ道を辿ってキャンプから出て行った」と述べた。また、情報によると、
ザキー代表が使用している車はミドハト氏の車列のものと似通っていたという。
アブー・アル=アイナイン事務局長も同様のことを指摘したが、いかなる方面に対する
非難も控えた。一方、ザキー代表は「この犯罪を実行した者は、何らかのかたちで
イスラエルに協力する者である」として、イスラエルの関与を示唆した。
この犯罪は、パレスチナおよびレバノンの各方面から非難された。ミドハト副代表は
過去数年間、難民キャンプとりわけアイン・アル=ヘルワ難民キャンプ内部の安定化や、
同難民キャンプ内でのファタハ運動の再構築に努力し、内部での戦闘を防ぐため
キャンプ内における権威を遵守するよう諸イスラーム主義組織への説得に成功していたからだ。
(後略)
原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090412_181505.pdf (翻訳者:平川大地)
(記事ID:16188)
エジプト側で押収されたガザ地区支援物資の競売の動きに反発広がる
2009年03月25日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090402_140322.html ■ エジプト当局の姿勢にインターネット上で広く非難
■ エジプト:宗教者たちが、ガザに向かう途中に押収された羊の購入を禁止するファトワー
2009年03月25日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【カイロ:フサーム・アブー・ターリブ】
エジプトの著名な宗教者や宣教者たちは民衆に対して、エジプトとパレスチナの
境界線上にある秘密トンネルを経由してガザ地区に密輸する途中に押収された羊を
購入しないよう警告を発した。この[押収された羊の売却の]問題は、本紙ウェブサイトを
はじめ、エジプトのインターネット上の掲示板やウェブページで非難の的になった。
本紙に対する談話の中で、イスラーム問題高等評議会メンバーのユースフ・アル=バドリー
は国民に対して、これらの羊や、トンネル内部で押収された物品を購入しないよう
呼びかけ、「これらの品物から利益を得ようとしたり購入した者は罪人である」と強調した。
バドリー氏は、「これらの羊を売買しようとしている人や、食べようとしている人、
それによってどのようなかたちであれ利益を得ようとしている人は、断じて大罪人であり、
イスラエル人のイスラーム教徒やアラブへの敵対行為を支援する者たちである」と述べた。
(続く)
>>414 より
また同氏は、「我々が兄弟に救いの手を差し延べて支援のために立ち上がることを
キャンプ・デーヴィッド合意が妨げると述べる者たちは、『彼らがもし、宗教上のことで
助けを求めてくるなら、あなたたちと契約を結んでいる人びとの害にならない限りに
おいて、彼らを助けるのは、あなたたちの義務である』というクルアーンの節を
間違って理解している。この節は蔑ろにされており、まったく実行されていない。
パレスチナ人を助けるのは、全てのイスラム教徒の義務である。したがって、我々は、
あらゆる形で彼らを助けるべきである。彼らが金銭を支払った物品を押収し、これに
よって利益を得ることは大罪であり、それに関与した全ての人は罰せられなければならない」と語った。
ムスリム同胞団の指導者であるムハンマド・マフディー・アーキフは、「エジプト当局が、
ガザの人々が金銭を支払った羊や子牛を競売にかけたことは、エジプト体制の顔に
泥を塗る行為だ」と語った。同氏は本紙への談話の中で、「運命はエジプト体制の悪行を
白日の下に晒さずにはおかないだろう。そして体制は額に脂汗が浮かぶような
恥ずべき行為によって、日に日に堕ちていくことになるに違いない」と指摘した。
(続く)
>>415 より
宣教者サフワト・ヒガーズィー博士は、ガザ地区に対する封鎖を非難し、「政府が
毎日続けているパレスチナ人への締めつけは、不当な抑圧だ」と述べた。また、
「パレスチナへの支援を妨害することは、受け入れ難いことである」と語り、金銭的・
物質的援助は、それが可能である全てのイスラーム教徒の義務であることを強調した。
(中略)
北シナイ県は昨日火曜日、エジプト領ラファハで羊560頭とガスボンベ50個を
売却するために競売を実施すると発表し、精肉業者の参加を呼びかけた。これに
対してエジプトの民衆の間では怒りが広がっている。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090402_140322.pdf (翻訳者:梶田知子)
(記事ID:16114)
ガザ市民への爆撃は「戦争犯罪」だとした国連報告をエジプトが歓迎、米は偏向だと批判
2009年03月25日付 Al-Ahram紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090329_235331.html ■ 一般市民への爆撃は戦争犯罪だと認定
■ エジプト外務省、パレスチナに好意的なフォーク報告書を歓迎
■ 米政府は国連報告官を反イスラエルだと非難
2009年03月25日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
エジプト外務省は昨日の声明で、国連のリチャード・フォーク人権問題特別報告官が
提出したパレスチナ報告を歓迎した。報告書には、イスラエルがガザへの不当な攻撃の
際に行った侵犯行為は、「戦争犯罪」だと表現されていた。
外務省のフサーム・ザキー報道官は、この重要な報告書は占領軍が残した被害規模を
記録すると共に、288名の子供たちと121名の女性を含む1434名にも達したパレスチナ人の
死者数と、2434名もの子供たちや女性を含む5303名の一般市民の負傷者数をも
記録しており、イスラエル軍が最低限の人道的なルールにさえ違反していたことを証明するものだと表明した。
(中略)
同じ頃米国は、リチャード・フォーク報告官を、パレスチナに偏向し、反イスラエル的だとして
非難した。米国務省のロバート・ウッド報道官は、「報告官の見解は客観性から程遠い」と
述べ、米政府は繰り返し、ガザ攻撃に関するフォーク報告官の見解に懸念を表明してきたと
指摘した上で、「彼の見解は偏っている」と述べた。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090329_235331.pdf (翻訳者:小林沙織)
(記事ID:16092)
イスラエル次期首相、「和平努力継続」表明しつつ入植地拡大へ
2009年03月26日付 al-Hayat紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090402_162257.html ■ エルサレムに2つの居住区建設計画、リーバーマン氏と「マアレ・アドミム入植地」の拡大で合意...ネタニヤフ氏、和平へ尽力...入植地拡大へ
2009年03月26日付アル=ハヤート紙(イギリス)HP1面
【ナザレ:本紙アスアド・タルハミー】
次期イスラエル政府の組閣を委任されたリクード党のベンヤミン・ネタニヤフ党首は
「和平のための行動を継続する」と宣言したが、同時に占領下エルサレムのマアレ・アドミム
入植地の建設を再開するという口頭での合意が「イスラエル我が家」のアヴィグドル・リーバーマン党首
との間で成立したことが明らかになった。エルサレム市内では2つの入植地建設計画が
あると伝えられており、1つ目の計画はシェイフヤラにユダヤ人居住区を建設すると
いうもので、今日承認される予定だ。2つ目は、パレスチナ立法議会に面する
アブー・ディースに住宅230戸を建設するというものであり、現在承認手続きが進められている。
(続く)
>>418 より
ネタニヤフ氏は、パレスチナとの和平プロセスに対する政策の概要を明らかにした。
エルサレムで開催されたイスラエルおよび世界各国の実業家の会議でのスピーチで
ネタニヤフ氏は、「イスラエル政府は和平のパートナーになる。私は最後の目標である
和平のために、パレスチナ自治政府と交渉する」と発表した。さらに、「経済政策は
政治交渉の代わりではないが、交渉を補完する役割がある」と述べた。しかし
ネタニヤフ氏は、アメリカ政府が支持している二国家共存案の受け入れを明言することは
避けた。そのため、パレスチナ自治政府のナビール・アブー・ルデイナ大統領府報道官
は、「イスラエル次期政府は、曖昧にすることなく明確に二国家共存案を遵守すべきである」と強調した。
(後略)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090402_162257.pdf (翻訳者:梅原春奈)
(記事ID:16115)
ゴールドストーン報告書が国連で採決へ、阻止のためにイスラエルがパレスチナ自治政府に圧力
2009年10月14日付 Al-Ahram紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20091022_125115.html ■イスラエル、悪い結果になるとパレスチナ自治政府を威嚇
■ゴールドストーン報告書が今日安保理、明日人権理事会で採決へ
■ネタニヤフ首相は否決させると豪語
【ラーマッラー:ハーリド・アル=アスマイー】【ニューヨーク:ターリク・ファトヒー】【占領下エルサレム:通信各社】
PLOのサーイブ・ウレイカート交渉担当官の声明によれば、イスラエルの対ガザ戦争に関し、
〔イスラエルの戦争犯罪を指摘した〕ゴールドストーン判事を委員長とした国際委員会が
まとめた報告書を議論するため、国連安保理の開催が準備される中、パン・ギムン
国連事務総長は、明後日金曜日にジュネーヴで開かれる国連人権理事会での議論に
同報告書を再提出するという、パレスチナのマフムード・アッバース大統領とその他の国々の
意向を支持すると発表した。
ニューヨークでは、エジプトの国連大使であるマーギド・アブドゥルファッターフ氏が本紙に対し、
今日、安保理が開く会合の重要性は、ゴールドストーン報告書が検討対象として残ったことに
あると述べ、安保理の理事国になっているアラブ諸国や非同盟諸国の大使・代表たちは、
報告書に記載されている勧告を実行に移すことの重要性を確認するだろうと語った。また
アブドゥルファッターフ国連大使は、ここ数日間にエジプトがゴールドストーン報告書を
延命させるためにエジプトが払ってきた努力について称えた。
(続く)
>>420 より
一方ジュネーヴでは、パレスチナの国連代表イブラーヒーム・フレイシュ氏が、今週の終りに
国連人権理事会の緊急会議を開くことを求めた。パン・ギムン事務総長の報道官が昨日
声明を発表したところでは、事務総長自身もこれを支持しているという。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、国連人権理事会でゴールドストーン報告書を
否決させるに十分な数の票を集めると豪語し、イスラエルの治安責任者はパレスチナ自治政府
に対し、決議の採択を働きかけた場合には、悪い結果がもたらされると脅した。同じ内容を
記した手紙がラーマッラーの政府当局に届けられ、パレスチナの政治的・経済的な利益や
将来は、パレスチナのテロとの戦いをイスラエルと協力して行っていくことにかかっていると書かれているという。
(後略)
原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20091022_125115.pdf (翻訳者:倉井彩)
(記事ID:17713)
イスラエル/被占領パレスチナ地域 : ゴールドストーン報告書の国連決議は説明責任への決定的なステップ
最新ニュース・トピック別 | アーカイブ(発行年月別)
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=721 今年初めにガザとイスラエル南部であった紛争についてのゴールドストーン報告書の主たる
勧告を可決した5日の国連での投票は、戦争犯罪や他の国際法違反を行なった双方の
人たちに説明責任を問うためにきわめて重要である、とアムネスティ・インターナショナルは述べた。
「この決定的な国連総会決議において、イスラエルとガザのハマス両者にしかるべき通告が
なされたことで、彼らは紛争中にあったと申し立てられている人権法、人道法への重大な
違反行為についての信頼できる独立した調査を直ちに実施しなければならない」と、
アムネスティ・インターナショナルの国連事務所長であるイボンヌ・テルリンゲンは本日述べた。
「時計は今も回っている。私たちは両者がこれ以上遅れることなく行動することを求める。
国連は本日、説明責任を問うため、そしてイスラエル人とパレスチナ人の間の平和と正義の
追求を長く妨害してきた免責の連鎖を終わらせるために声を上げた」
ゴールドストーン判事によって率いられた国連事実調査団の調査結果に基づく国連総会決議
は、イスラエルとパレスチナの両勢力が戦争犯罪、そして人道に対する罪を犯した可能性が
あると結論づけており、大多数で可決された。114カ国が賛成し、18カ国が反対、44カ国が
棄権した。米国と欧州連合(EU)の7カ国が決議に反対し、ロシアは棄権した。
(続く)
>>422 より
「われわれは米国、チェコ共和国、ドイツ、ハンガリー、イタリア、オランダ、ポーランド、
スロバキアが決議に反対し、この紛争での侵害行為の犠牲者たちにとって不可欠な
説明責任や法の裁き、人権の必要性を支持しなかったことを大変残念に思う」と、
テルリンゲンは述べた。
この決議は国連事務総長に対して、ゴールドストーン判事の報告書を安全保障理事会に
提出するよう要請している。もし、イスラエルとハマスが国際基準に合った独立した調査を
行なうことができないか、するつもりがないと判明した場合、安保理はガザの状況について
国際刑事裁判所(ICC)検事に付託する権限がある。決議はまた、国連事務総長に対して、
3カ月の間に総会に進捗状況についての報告書を提出するよう求めている。
「われわれは国連事務総長に対して、イスラエルとハマスによってなされる調査が求められる
国際基準に合致しているかどうかを評価するために、人権法と国際人道法の独立した専門家
たちを今すぐ任命するよう求めている」とテルリンゲンは述べた。
ゴールドストーン報告書の調査結果は、紛争中及びその直後にガザとイスラエル南部で
申し立てられた違反行為を調査したアムネスティのチームによる調査と呼応したものである。
紛争では約300人の子どもたちを含む数百人のパレスチナ民間人と3人のイスラエル民間人が殺された。
「ほぼ1年が経とうとする今、戦争犯罪や他のひどい人権侵害に苦しんだ人びとは今も正義が
果たされることを待っている。本日の国連総会決議が双方の犠牲者たちのために法の裁きと
補償を実現する触媒としての役目を果たすことが、われわれの強い希望である」と、
アムネスティ・インターナショナルは述べた。
(続く)
>>423 より
背景情報:
決議に反対した国:オーストラリア、カナダ、チェコ共和国、ドイツ、ハンガリー、イスラエル、
イタリア、マーシャル諸島、ミクロネシア、ナウル、オランダ、パラオ、パナマ、ポーランド、
スロバキア、マケドニア、ウクライナ、米国
棄権した国:アンドラ、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、ブルキナファソ、ブルンジ、
カメルーン、コロンビア、コスタリカ、クロアチア、デンマーク、エストニア、エチオピア、フィジー、
フランス、フィンランド、グルジア、ギリシャ、アイスランド、日本、ケニア、ラトビア、リベリア、
リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルグ、モナコ、モンテネグロ、ニュージーランド、
ノルウェー、パプアニューギニア、韓国、モルドバ、ルーマニア、ロシア連邦、サモア、
サンマリノ、スペイン、スワジランド、スウェーデン、トンガ、ウガンダ、英国、ウルグアイ
キプロス、アイルランド、マルタ、ポルトガル、スロベニアを含むEU加盟国、その他のすべての
国は決議に賛成した(欠席した国ぐには除く)。
決議で言及されたジュネーブ第4条約の被寄託国であるスイスも決議に賛成した。
欠席は、ブータン、カーボベルデ、コートジボワール、赤道ギニア、ホンジュラス、キリバス、
マダガスカル、サントメプリンシペ、セーシェル、トーゴ、トルクメニスタン、ツバル、バヌアツである。
アムネスティ発表国際ニュース
2009年11月5日
オバマ大統領、2国家解決案を拒否するネタニヤフ新首相に警告
2009年03月26日付 Al-Ahram紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090329_224802.html ■ オバマ大統領:「パレスチナ・イスラエルの現状はこのままではいけない」
■ 2国家樹立へ向けた米政府の取り組みの真剣さをネタニヤフに警告
2009年03月26日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ワシントン:ホダ・タウフィーク、アースィム・アブドゥルハーリク】
米国のバラク・オバマ大統領は、パレスチナ・イスラエルの現状はこのままではいけないと
述べ、米国がパレスチナとイスラエルの2国家解決案の実現に向けて、両国を後押しする
ことの重要性を強調した。またオバマ大統領は、ネタニヤフ氏が首相となり、アラブに
敵対的だと知られるアヴィグドール・リーバーマン氏が外務大臣に就任するという状況下では、
状況は以前より容易ではなくなるだろうと認めた。
記者会見でオバマ大統領は、ネタニヤフ首相が2国家解決案を拒否したことを批判して、
「2国家解決に向けて状況を後押しすることが必要だ」と述べたが、パレスチナ国家建設の
期限を限定することはなかった。オバマ大統領は政権発足当日から、イスラエル国家の
隣にパレスチナ国家を建設するよう、真剣に両国に働きかけることを確認しており、
中東特使としてミッチェル上院議員を任命している。
(続く)
>>425 より
オバマ大統領の声明に応じて、次期イスラエル政権の組閣を要請されているネタニヤフ氏は、
和平の実現は拒否しないという趣旨の書簡をワシントンに送ろうと試みた。ネタニヤフ氏は
昨日エルサレムで開かれた経済会議の場で、「パレスチナ人と和平のパートナーになる」と
述べ、2国家解決案には触れることなく、和平交渉を再開すると約束した。ネタニヤフ氏は、
まず第一にパレスチナ経済を改善する必要性があるとあらためて指摘し、現時点で
パレスチナ側には独立の準備ができていないと主張した。
一方、イスラエル軍のラジオ放送によるとネタニヤフ氏は、西岸のマアレ・アドミーム入植地を
拡大して新たに3000の住居を建設するとの密約を、「わが家イスラエル」の
アヴィグドール・リーバーマン党首と結んだとのことである。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090329_224802.pdf (翻訳者:在間咲野)
(記事ID:16091)
コラム:エジプト・イスラエル和平条約調印30周年によせて
2009年03月26日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090327_103145.html ■ 厄災の30年
2009年03月26日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HPコラム面
【アブドゥルバーリー・アトワーン(本紙編集長)】
本日、エジプト・イスラエル両政府は和平条約調印から30周年を祝う。しかし、その祝典は
可能な限り内輪でひっそりと行われるようだ。この条約は、当事者たち、特にエジプト側に
重要な変化をもたらしたのだが。
この条約は、イスラエルに平和と安全を、エジプトに富と安定を、そしてパレスチナ人には
独立国家をもたらすはずであった。しかしどれ一つとして実現していない。イスラエルは
レバノン、ガザの両戦争に敗北し、エジプト人の生活水準は継続的に落ち込み、占領地で
ますます盛んになるイスラエルの入植事業が両国の結びつきをすっかり浸食してしまった。
この条約に関して言えば、イスラエルは勝者である。エジプトをアラブ・イスラーム共同体の
中心から引きずり出し、国内治安を揺るがし、そのアラブ・イスラームというイメージに
揺さぶりをかけ、地域の一大勢力としての役割を封じた。イスラエルが進める入植プランの
最大の脅威がエジプトであった。一方アラブにとっては、イスラーム的解放運動をもっともよく
擁護し得るのがエジプトであった。
(続く)
>>427 より
エジプト政府はシナイを取り戻した。しかしそれは、同地を三区域に分割し運河の東に
駐留するエジプト軍は一個師団に限るといった、エジプトの主権をないがしろにする
条件付きであった。このためエジプト政府は、イスラエル国境の見張り番に、それどころか
イスラエル全体の治安の護衛者になってしまった。
エジプトやアラブ各国首都の戦略研究専門家たちは、これを「冷たい和平」という風に
言い習わしているが、我々は反対である。この和平条約故に、廉価なエジプトの石油と
ガスがイスラエルに与えられ、シナイはノービザのイスラエル人観光客に開放され、
エジプト政府は、イスラエル側から聞き取った「停戦合意」などというメッセージをガザの
抵抗勢力に伝える使いっ走りとなった。これが「冷たい和平」なら、「熱い和平」とは
一体どんなものか知りたいものだ。
以前は、シナイがイスラエル軍に占領されていただけだったが、条約以降、エジプト全体が
米・シオニスト戦略に占領されるようになった。それは条約の条件、あるいは制約付きの
アメリカによる資金援助などを通じて行われている。この「見えざる占領」は英国による
直接の占領より一層危険であると言っても、言い過ぎではないだろう。1951年英占領下の
エジプトは、現在よりもずっと力と主権と独立した意志決定能力を有していた。それをもって
1936年の大英帝国との条約を破棄し、調印された時と同様エジプトのためにそれを撤回したのだと宣言した。
(続く)
>>428 より
現エジプト政府は、イスラエルとの和平条約の一項目も違えてはならないと思っている。
それ故、ラファハでは飢えたパレスチナ人を通さないよう国境警備隊を増強し、イスラエルに
益する密輸行為をコントロールする。
サダト大統領は、生活水準の下落、特に1977年のパン暴動を口実として占領エルサレム
へ行き、譲歩を示しイスラエルとの戦争を終結した。説教師どもに手綱を渡し、エジプトの
民を飢えさせたのは彼らだとパレスチナ・アラブに対する悪辣なキャンペーンを行わせた。
それは、アラブ・イスラーム運命共同体からの離脱、数千年エジプトが受け継いできた
ものから乖離する前触れであった。
条約以前、サダトによる忌まわしい占領エルサレム訪問の前、エジプト国民は、鶏肉を
買うのに行列し大卒者の就職が1年かそこら遅れるということで苦情を言っていた。
今、このよく耐える好もしい人々は、それらの日々に帰してくれと神の慈悲を請う。
政府が約束した豊かな生活という夢は、パンを買う行列と高騰した失業率、公金横領の悪夢と化した。
エジプトがエジプトであった頃、その文学に見られるように、政府は、労働者、農民たちとの
連帯を誇り、共に国をもり立てようとしたものだ。今のエジプトは、腐敗し貧者を虐げる
為政者たちやビジネスマンによるコネクションに支配されている。彼らは自分たちの
サークル、隠語、外国語の世界に閉じこもり、そこで、エジプトの誇りが取引されることに
ぼそぼそと異論を唱える。平時、エジプトでは2千万人が1日1ドル以下で、3千万人が
2ドル以下で生活する。これは国際的な貧困の水準を下回る。
(続く)
>>429 より
イスラエルとの和平から30年が過ぎ、エジプトの役割は、ラファハ・パレスチナ国境の
14キロメートル、ミフワル・サラーフッディーンと称される一区画のみに制限されるように
なった。しかしこの役割でさえ、エジプト領空を侵犯、エジプト国境を爆撃し40の家屋を
破壊してエジプト国民を殺傷したイスラエル軍機により主権を失っている。更に危険なのは、
ガザ封鎖を破ろうとしたレバノン船を拿捕しイスドゥード港へ牽引して取り調べたという
イスラエル軍の船である。レバノン船はエジプト領海にいた。
偉大なるエジプトと栄えあるその民に悲しみを禁じ得ない。エジプト治安軍は、
ラファハ・トンネルを通ってガザの飢える人々の元へ運ばれるところだった500頭の羊を
和平条約違反の科で「逮捕」したそうだ。
いや、この和平条約には見過ごせない長所もあった。それは、エジプトの為政者をして
彼らの不正と民の困窮を弁解させる良い口実をつくった。彼らは言う。「これはパレスチナの
ために行われたことだ」「パレスチナを解放するエジプトの戦争を支えるためであった」
(続く)
>>430 より
30年間エジプト政府は一発も発砲しなかった。その間、北朝鮮は核保有国となり、
韓国は世界最大の経済大国20の仲間入りをし、イランは衛星を打ち上げ欧州へ達する
長距離ミサイルを開発し、国際核クラブに入るそぶりを見せつつアメリカに対話を強要し
イスラエルを震え上がらせている。
我々の気持ちはエジプトの側にたちエジプトを注視している。この条約のおかげで
ここまで恥ずべき状況に陥ったのなら、なぜそれを撤回しないのだろうか。エジプトと
その国民のために。この条約調印記念日は、まるで「娼婦の葬列」のように過ぎゆく。
後ろ指を指され、誰も側には付き従わず、参列者は恥じて顔を隠す。物見高い者たちでさえそちらを見ようとしない。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090327_103145.pdf (翻訳者:十倉桐子)
(記事ID:16079)
スーダン東部で車列に爆撃、イスラエル軍による武器輸送車両攻撃か
2009年03月27日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090403_160335.html ■ リブニ・イスラエル外相とライス米前国務長官によるガザ地区への武器密輸防止のための安全保障合意の最初の成果か ?
■ イスラエル、スーダンで車列を爆撃した可能性を示唆、どこへでも同様の爆撃を行うと警告
2009年03月27日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【ハルツーム、ナザレ:本紙:ズハイル・アンドゥラウス、カマール・ハサン・バヒート】
複数の情報筋が一致するところによると、イスラエルはアメリカとの情報面での
協力の下、ガザ地区へ向かう途中の武器を輸送する車列をスーダン東部で爆撃し、
結果として数十人の死者が出た。この攻撃は、ブッシュ前大統領の任期終了の
数日前にツィピ・リブニ・イスラエル外相とコンドリーザ・ライス米国務長官が調印した
アメリカ・イスラエル軍事協力合意の最初の成果に他ならない、と同情報筋は述べている。
イスラエルのオルメルト首相は、攻撃へのイスラエルの参加を肯定もせず否定も
しなかった。オルメルト首相は、昨日の演説の中で、「詳細に立ち入ることは無意味である...
誰にでも想像力を使うことはできる。...イスラエルに作戦を実行できない場所は
ないということを、知るべき者が知ればよいのだ」と述べた。観測筋はこれを、スーダンの
他にエジプト、イエメンを含めた威嚇とみなした。
(続く)
>>432 より
スーダン外務省のユースフ・アリー報道官は昨日、「本省は、攻撃の背後にいるのは
イスラエルであると疑っている」と発表し、「イスラエルが攻撃の背後にいる可能性がある」と述べた。
もしイスラエルが攻撃を実行し、イスラエル軍機が同国最南端エイラートの空軍基地から
発進したとすると、ポート・スーダン港北西の目的地に着くまで、およそ1200キロメートル
飛行しなければならなかったことになる。
イスラエル国内最大紙のイディオット・アハロノート紙は昨日、イスラエルが遠く離れた
主権国家に攻撃を行い、諜報機関のメンバーや空軍兵士の生命を危険にさらすには、
「実際にその背後には強力な理由がある筈だ」と述べた。
これは、もしもイスラエルから攻撃を受けたとすれば、その車列はテルアビブまで届く
長距離ミサイルを運んでいたのだということを意味する。ハマースはイスラエルの
対ガザ攻撃の間も、イスラエル領内の奥深くを爆撃すると警告していた。
また、スーダン運輸省のマブルーク・ムバーラク・サリーム国務相は、「アメリカは
スーダン人200人を含むアフリカの角地域出身者800人以上を、1月から2月に行われた
2度の空爆で殺害した」と述べた。その一方で、ガザ地区へ向かって武器を輸送する
車列を標的とした空爆にイスラエル軍機が参加したとの報道もなされている。
(後略)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090403_160335.pdf (翻訳者:青山沙枝)
(記事ID:16125)
435 :
朝まで名無しさん :2009/11/15(日) 11:13:23 ID:8UY9/MFo
あげ
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