住宅が倒壊 1人死亡7人不明
9月4日 1時44分
奈良県十津川村で3日夜、土砂崩れでせき止められた川から水があふれ出て、住宅2棟が倒
壊し、1人が死亡、7人が行方不明になっています。
3日午後6時半ごろ、奈良県十津川村野尻で山の斜面が崩れて、近くを流れる川に土砂が流
れ込み川の一部をせき止めました。このため水があふれ出て押し寄せ、木造2階建ての住宅
2棟が倒壊しました。警察によりますと、2棟の住宅には2つの家族と親戚の合わせて11
人がいて、4人が病院に運ばれましたが、岡美佳さん(36)が死亡しました。また、7人
が行方不明になっています。行方不明になっているのは、美佳さんの夫の岡修作さん(3
3)と長男の青希ちゃん(4)、長女の「いちる」ちゃん(1)、それに浦上圭三さん(3
3)と、長男の和哉くん(11)、浦上さんの義理の父親の山本忠美さん(57)と、義理
の母親の恵子さん(60)の7人です。救助された浦上さんの妻の恵美さん(34)と、娘
の桃加ちゃん(9)、浦上さんの親戚の岡宣斗くん(11)の3人は病院や診療所で手当て
を受けています。警察や地元の消防団では、二次災害のおそれがあるとして、行方不明に
なっている7人の捜索をいったん打ち切り、4日午前6時から再開することにしています。
奈良地方気象台によりますと、十津川村風屋では、先月30日の降り始めから3日午後7時
までの雨量がおよそ1000ミリと記録的な大雨になっていました。奈良県十津川村野尻の
現場近くに住む自治会長の千葉勇さん(70)は、NHKの電話取材に対して、「近くに住
む人から『国道に水が入っていて大変なことになっている』と聞いて現場に行ったところ、
道路に30代くらいの女性と小学生の子ども2人が体中、泥だらけになって立っていた。
『助けてくれ』と言っていて、けがもしていたので急いで自分の車に3人を乗せて近くの診
療所に運んだ。何が起きたのか尋ねたが、『一瞬のことだったので分からない』と言ってい
た」と話しました。
(続きはソース)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110904/t10015360731000.html