>サヨナラ
イケズ〜wその2
>サヨナラ
イケズ〜(w その3
>サヨナ(ry
イケ(ry その4
>サヨナラ
仄かに、アルコールの匂いがする魅録萌え〜
続きが気になって眠れないよ〜
>サヨナラ〜
イケズコールに爆笑w
こっそり、も一回イケズ〜〜〜
>桜
やった!う、うれしい。でも魅録、なんで野梨子?
清四郎は?美童ちゃんは?
ああ、もしかして作者さんの頭には、続きの続きがあったりするのでしょうか・・・
>思わぬ伏兵
好きだ。こういう展開。しかも清四郎目線だし。
続きを待ってますね〜。
>753
>サヨナ(ry
に禿ワロタよ。
>サヨナ(ry ←気に入ったらしいw
なんてオイシイところで終わってるんだぁ!
そりゃみんな悶死しますわw
続きを一刻も早くプリーズ!!
>思わぬ伏兵
清四郎が野梨子の帯で足止めをくった後の
魅録に望みを託すあたりの描写が好きv
清四郎が魅録を信頼している感じがイイ!
あと20K位いけそうだね
遅ればせながら、暴走愛待望の続きが読めて嬉しい。
清×可好きにはたまらん展開!ああ、本当にこのまま
素直にくっ付いちまえオマイラ!!って感じです。
もどかしさにドキドキしつつ、続きお待ちしてます。
>>759 素直にくっついたら面白くないよ>暴走愛
確かに暴走愛の魅力はドロドロ展開。
これからどんなふうに清×可が壊れてゆくのか楽しみでつ(鬼)
「受難の日」「ついてない日」は確実にある。ということを、
今日の美童は実感していた。
まずは、傘を忘れたこと。
出張先からそのまま向かった旅行先で、ものの見事に雨に降られた。
『今日の午後からは雨が降るっていうわよ!気をつけてね。』
昨日電話で可憐にいわれていたのに、わかったわかった、と聞き流していたために、
今の状態=濡れ鼠になってしまっている。彼自身で評するなら、
「水もしたたるいい男」という状態。これだけならまあ「ついていない」程度。
2つ目は、それとはまた趣向が異なる。
仕事から予定よりはやく帰れたためそのまま剣菱家の別荘へ向かえることになり、
一日はやく可憐の顔も見れるかと思っていたのに。なのに。
何故か愛妻可憐さんの「忘れ物をしたから今からもどらなきゃならないの。
悪いけどやっぱり一日遅れるわ。」の台詞で見事ささやかな望みが
しぼんでしまったこと。
可憐の言葉に、自分もじゃあそっちに帰るよ・・・というと。
「いいから、先に行ってて。大事なものなの!!!」
と全力で押し留められる。
こうなったらもう「わかったよぉ・・・」と引き下がるしかない。
・・・・完全に尻にしかれている。
仕方なく、ひとりで向かった親友の別邸。
雨は、ますますひどくなってくる。さっきまでは白糸のような小降りだったのに。
びしょびしょになりながら、歩みをすすめる。
―寒い・・・。 やっぱり先に家に帰るべきだったなぁ・・・。
でかけていた先が暑いところだったため、薄着なのがまた痛かった。
―・・まいったなあ。ほんとに。
はああ。もうずぶぬれだよ。 ついてないなあ〜。ついたらはやくシャワーあびて、お風呂であったまろ。
剣菱家の別荘にしては品の良い建物の中に入ると、真っ先に目指したのはバスルームだった。
前にきたことがあったため、記憶をたどってなんとか目的の場所にたどりついたものの、何故か扉がしまっている。
―あれ・・・?誰かいる・・・?
先客がいるなら、はやく出てもらおうと思い、ノックをしようと近づいた瞬間。
耳に入ってきたのは美童のこれからの受難の原因だった。
中から聞こえる音、そして・・聞き覚えのある声。
―ひとり言・・・いや・・・違うこれは・・
「お前、前髪少し伸びたか・・・?」
―・・・悠理・・・?
「そうかもしれませんね」
―こ、この声、清四郎!!
「下ろしてるとこ、割と好きだぞ。」
「それならこれからはずっと下ろしていましょうか」
笑いあう雰囲気。
キュ、という栓をひねる音がして、ほどなくシャワーの水音が聞こえはじめる。
どええええええええ?
ちょ、ちょっと待てよお!!
清四郎に悠理? なんで二人が!
ま、まあ結婚してるんだから・・・ 悪いとはいわないけどさあ・・・
・・・とはいえ何もこんな状況で仲良くしてなくてもいいじゃないかア〜。
季節はもう秋。この時期の雨は残酷なまでに冷たい。
もうすでに震えてきているので、美童としては一刻もはやくあたたまりたい
気持ちで一杯である。
しかし、こういった場合どういう行動をとるか、は人によって異なる。
ここでもし、彼の愛する可憐ならどうするか。
『あんたたちぃ〜、いつまでらぶらぶしてんのよぉ?!
冗談じゃないわよ、こっちは寒いのよ?!はやく出てきなさいよぉ!』
などと言って、ドンドンと扉をたたくといったところだろうか・・・。
ここにいる彼の場合はかなり違った。だいぶ違った。
いや、180度違ったかもしれない。
もともと心優しいだけでなく、恋愛の機微・タイミング・雰囲気を
誰よりも心得ている?美童である。
ましてや友人である二人の邪魔など、できる訳がなかった。
こういった性格の違いも、二人をうまくいかせている要因かもしれない。
とはいえ、美童のこの性格は今日の場合非常につらかった。
ふるえながら、その場にしゃがむ。
はやく出て欲しい、あたたまりたい、と願いながら・・・。
中の声が聞きたくなくても聞こえてくる。
甘い時間を過ごす二人には、外に凍えそうな人間がいることなど
考えにも及ばなかった。
特に清四郎のほうは、悠理に甘えられてこの時すこぶる機嫌が良かった。
白いはりのある体を抱き締め、見つめていた。
そんな男の視線に、悠理は不思議そうに相手を見やる。
「どうしたんだよ・・・?」
その一瞬で、彼は何かを決めた。
「身体、変わってきましたね・・・」
「も、もう洗うとこは・・・」
「もう大丈夫ですよ・・・それよりもう少し、足を開いてください・・・」
「は? あし・・・ /////////オイ!変なこと考えてないだろうな!!!」
「おや? なんですか」
「とぼけたってダメだかんな。開くわけねーだろ!!///////////」
「どうでしょうねぇ。何に関しても今までそういって何度違うことを
してきたことか。ねぇ?それこそ付き合っている当初から数えればゆうに
20000回は越すでしょうね。悠理の言葉も当てにならないもんです」
「お、お前なぁ・・・」
「どちらにせよ、この状況で我慢できるわけないでしょ」
―?! やめてくれよぉ〜!! それは出てからゆっくりして!!
お願いだぁ・・・風邪ひいちゃうよぉ・・・(ブルブルブル)
にっこり笑って、「では僕は悠理の様子をみてきます」と部屋を出ていく。
―誰のせいだと思ってるんだよぉ。
お前らが甘いあまあいシャワーの雨を浴びてる間、ホンモノの
雨に打たれた僕はもう凍えるような思いをしたんだぞ!!
心なしか、いつもより爽やかに見える清四郎がにくい・・・。
「悠理はお風呂でのぼせて今ぐったりしてますのよ。」
「あいつもしょうがねえよなあ〜。じゃあ食堂で食べられるのは
俺たちだけかあ。せっかく野梨子が腕をふるったのにな。」
「仕方ありませんわ、魅録。」
「まあ、今日は残念だけど、まだ日にちはあるしな。二人の食事を楽しむか、な 」
「///// ええ・・・・そうですわね」
この二人もさりげない会話の中で交わされる視線が熱い・・・。 (最後の台詞は耳元で囁いてるな。)
聞こえてるよ、ばっちり。
ああ、でももうからかう力も目を開ける筋力も残ってない・・・
「へーーーくし!!!」
誰もいなくなった部屋に、盛大なくしゃみの音が響いた。
鞄の中から、綺麗な色の包みがのぞいている。
結婚して半年の記念品。どうしても、可憐にぴったりなものを見つけたくて、
市内を走りまわった。
こんな姿見たら、また怒るのかな?
情にもろくて、誰よりも優しくて、すごくたくましい。
無敵で、最高の女の子。
―これからも、傍にいて欲しい。
不意に、あたたかな気持ちにつつまれた。
―あぁぁ、可憐に会いたいなあ。
いったいどうしたんだろ、忘れ物って・・・・。
はやく会って渡したいのになぁ・・・・。
どんな顔をするだろ。ずっと欲しがってたもんな。
たまには、こんな豪華なプレゼントも良いよね。
きっと可憐に似合うは・・・・・・・ず・・・・
清四郎の薬は、とても良く効く。
翌朝には、彼の具合も大分よくなっていることだろう。
うとうとと眠りこけた受難者の携帯が、スウィートな着信音を立てて鳴り響いた。
画面に映し出されたのは勿論、愛しい彼女の名前。
どうもでした♪
◇◆◇◆有閑倶楽部を妄想で語ろう19◇◆◇◆
1
ここは一条ゆかり先生の「有閑倶楽部」が好きな人のためのスレッドです。
お約束
■sage推奨 〜メール欄に半角文字で「sage」と入力〜
■妄想意欲に水を差すような発言は控えましょう
*作品への感想は大歓迎です。作家さんたちの原動力になり、
スレも華やぎます。
前スレ、関連サイト、お約束詳細などは>2-10のあたりにありますので、
ご覧ください。特に初心者さんは熟読のこと!
◆作品UPについてのお約束詳細(よく読んだ上で参加のこと!)
<原作者及び出版元とは全く関係ありません>
・初めから判ってる場合は、初回UPの時に長編/短編の区分を書いてください。
・名前欄には「タイトル」「通しナンバー」「カップリング(ネタばれになる
場合を除く)」をお願いします。
・性的内容を含むものは「18禁」又は「R」と明記してください。
・連載ものの場合は、二回目以降、最初のレスに「>○○(全て半角文字)」
という形で前作へのリンクを貼ってください。
・リレー小説で次の人に連載をバトンタッチしたい場合は、その旨明記を。
・作品UPする時は、直前に更新ボタンを押して、他の作品がUP中でないか
確かめましょう。重なってしまった場合は、先の書き込みを優先で。
・作品の大量UPは大歓迎です!
◆その他のお約束詳細
・無用な議論を避けるため、萌えないカップリング話であっても、
それを批判するなどの妄想意欲に水を差す発言は控えましょう。
・作家さんが他の作品の感想を書く時は、名無しの人たちも参加
しやすいように、なるべく名無しで(作家であることが分からない
ような書き方で)お願いします。
・あとは常識的マナーの範囲で、萌え話・小ネタ発表・雑談など
自由にお使いください。
・950を踏んだ人は新スレを立ててください(450KBを越えそうな場合は
950より前に)。
他スレに迷惑にならないよう、新スレの1は10行以内でお願いします。
…これ、某ファンサイトですでに発表されてる話だよね。
勝手にコピペはよくないよ。
<職人さんと住人、ROMの良い関係を築く為の鉄則>
・職人さんが現れたらまずはとりあえず誉める。
・その職人が凄腕、もしくはあなたの気に入ったなら「神」「ネ申」と呼んでみよう。
・「神キタ━━(゜∀゜)━━!!!」には時折AAも織り混ぜつつどこが良かったとかの感想も付け加えてみよう。
・上手くいけば職人さんも次回気分良くウp、住人も作品を見れて双方ハッピー。
それを見て漏れも、と思う新米職人が現れたらスレ繁栄の良循環。
・新米やいまいちな職人さんには出来るだけ具体的かつ簡潔に扇りだと思われないように注意しつつその理由をカキコ。
・それを踏まえての作品がウpされたら「良くなった」等の言葉を添えて感想をカキコ。
・それだけやっても投稿がしばらく途絶えた時は「神降臨期待」等と書いて保守。
・住民同士の争いは職人さんの意欲を減退させるのでマターリを大切に。
<これから職人になろうと思う人達へ>
・いきなりスレを立てたりせずにまずはスレタイ一覧をチェック、気になるスレは最低限>1を見ておこう。
>1とは違う流れのときも多いから自分が投稿しようと思うスレは一通り読んでおくのは基本中の基本。
・下手に慣れ合いを求めずにある程度のネタを用意してから継続してウpしてみよう。
・レスが無いと継続意欲が沸かないかもしれないが宣伝、構って臭を嫌う人も多いのであくまでも控え目に。
・職人なら作品で勝負。下手な言い訳や言い逃れを書く暇があれば自分の腕を磨こう。
・扇りはあまり気にしない。ただし自分の振る舞いに無頓着になるのは厳禁。レスする時は一語一句まで気を配ろう。
・あくまでも謙虚に。叩かれ難いし、叩かれた時の擁護も多くなる。
・煽られたりしても興奮してカキコ、自演する前にお茶でも飲んで頭を冷やしてスレを読み返してみよう。
扇りだと思っていたのが実は粗く書かれた感想だったりするかもしれない。
・そして自分の過ちだと思ったら素直に謝ろう。それで何を損する事がある?
喪前が目指すのは神職人、神スレであって議論厨、糞スレでは無いのだろう?
もう一つコピペ。
こちらは賛否両論あったので、参考になるかどうかは微妙かもしれません。
元ネタの傾向や住人層が全く違うスレを幾つか見てるけど、
大量投下していても殆ど叩かれないコテというのも確かにいる。
大雑把に見て、叩かれるコテとそうでないコテの差って↓みたいな印象だった。
【叩かれにくいコテ】
・基本的にコテ名乗るのは投下前後のみ
・読者の感想に対するレス→ひと通り感想がついた辺りで、全レスではなくまとめてお礼
・(今後の展開、執筆状況等)質問への回答
→「それはお楽しみという事で」「ご想像におまかせします」「考えてるんですが書くのが遅くて(ニガワラ」系のさっと流したレス
・萌え話や雑談に参加するときは名無し
・(版権ものの場合)他の板の作品スレや、エロパロ板内の同系統スレにおいて
「実はエロ板(or●●スレ)でSS書いてる」等の正体ばらし等、自スレの事を他に持ち込むような行動をしない
【叩かれやすいコテ】
・感想に全レス(しかも一人あたり数行の、やや長めのレス)
・コテのままで、他のコテとはっちゃけた萌えトーク
・長文になりやすい質問に対して「今度は△△と××に※※させてみようと思ってます〜」
「××みたいなシチュエーションもいいですねー」と次回予告モードや語りに入る
これに「〜な話も書きたいんですが(思いついたんですが)読みたい方います?ていうか
こんな特殊なシチュ見たい人いるんだろうか」系の誘いうけが入ると最強
・でつまつや2ch語、一行AAの多用など、普段使わない言葉を多用
・「続きマダー?」系の、執筆状況についての軽い質問に対して
「書いてる途中にフリーズしますた。バックアップ取ってなかったのにー・゚・(ノД`)・゚・
USBケーブルで吊ってきます…_| ̄|○テイウカハヤクネロジブン」等、1に対して10の勢いで答えが返ってくる。
<作家さんと読者の良い関係を築く為の、読者サイドの鉄則>
・作家さんが現れたら、まずはとりあえず誉める。 どこが良かったとかの感想も付け加えてみよう。
・上手くいけば作家さんは次回も気分良くウプ、住人も作品が読めて双方ハッピー。
・それを見て自分も、と思う新米作家さんが現れたら、スレ繁栄の良循環。
・投稿がしばらく途絶えた時は、妄想雑談などをして気長に保守。
・住民同士の争いは作家さんの意欲を減退させるので、マターリを大切に。
<これから作家(職人)になろうと思う人達へ>
・まずは過去ログをチェック、現行スレを一通り読んでおくのは基本中の基本。
・最低限、スレ冒頭の「作品UPについてのお約束詳細」は押さえておこう。
・下手に慣れ合いを求めず、ある程度のネタを用意してからウプしてみよう。
・感想レスが無いと継続意欲が沸かないかもしれないが、宣伝や構って臭を嫌う人も多いのであくまでも控え目に。
・作家なら作品で勝負。下手な言い訳や言い逃れを書く暇があれば、自分の腕を磨こう。
・扇りはあまり気にしない。ただし自分の振る舞いに無頓着になるのは厳禁。レスする時は一語一句まで気を配ろう。
・あくまでも謙虚に。叩かれ難いし、叩かれた時の擁護も多くなる。
・煽られても、興奮してレスしたり自演したりwする前に、お茶でも飲んで頭を冷やしてスレを読み返してみよう。
扇りだと思っていたのが、実は粗く書かれた感想だったりするかもしれない。
・そして自分の過ちだと思ったら、素直に謝ろう。それで何を損する事がある?
目指すのは神職人・神スレであって、議論厨・糞スレでは無いのだろう?
誘導ついでに、鯖移転の時のかちゅ〜しゃのことを書いておきまつ
(知ってる人も多いでしょうが)。
下記のやり方をすれば、今までのログなどをそのまま持っていけます。
1.かちゅを一旦終了させ、かちゅのフォルダに行く
2.「2channel.brd」をメモ帳・EmEditorなどを使って開き、「ネット関係」の項目にある
「難民」の「corn.2ch.net」を「choco.2ch.net」に置き換える
※難民板のスレを「お気に入り」に入れている場合:「favorite.idx」で同様の作業
※難民板のスレを「スレッド倉庫」に入れている場合:該当倉庫名のidxで同様の作業
3.かちゅフォルダの中の「log」フォルダに行く
4.「corn.2ch.net」フォルダ内の「nanmin」フォルダを、「choco.2ch.net」フォルダに移す
(「log」フォルダ内に「choco.2ch.net」フォルダが無い場合は、新しく作って移す)
5.「nanmin」フォルダの中にあるidxで2.と同様の作業をする
6.かちゅを起動させて動作確認する
◎ここで出た話をまとめてくださっている「有閑倶楽部 妄想同好会」が
もうすぐ10万ヒットです。
そこで10万ヒット記念として、リクエスト大会を開催します。
嵐さんに感謝をこめて、作家も読者も普段はROMラーもこぞってご参加ください
==================================
○リクエスト
・今日から妄想同好会が10万ヒットに達するまでの間、誰でも作品リクができる
例)「○○を書いてた作家さんに、その後日談話をきぼん」
「○○の作者さんに、□□×▽▽のSSをリクエストしまつ」
「誰でもいいので、△△なシチュを書いて欲しい」
・リクエストは、本スレではなく「まゆこ」スレへ書く
・ただし、現在連載が続いている作品の作家さん(※)とサイト持ちの作家さん
への名指しのリクエストは不可(作家さんが断り難いかもしれないから)
・リレー小説の作家さんへのリクエストは可(書いた作品のレス番を指定のこと)
※妄想同好会の目次でハートマークがついてる作品
○リクエスト作品のウプ&感想
・リクエストの中で書けそうなものがあった作家さんは、10万ヒットした日から
2週間くらいを目安に、本スレに作品をウプ
・感想も本スレへ
○パス権
・リクエストされた作家さんにはパス権あり(レスせずスルーしてもいいし、断り
レスしてもいい)
・断りレスは「まゆこ」スレへ
・パスしたことでとやかく言うヤシがいたら、他の住人がたしなめること
==================================
では今からリクスタートでお願いします。
776です。
テンプレに割り込んだ形になってスマソ…
っていうか、何故ここにテンプレをコピペ?
まゆこスレが何のためにあると思ってるの?
しかもまゆこスレで相談された個所、修正されてないし。
>781
いつのコピペだよ
次スレへの移行が迫ってきたら、不思議なことになってますね・・・。
早く埋め立ててしまいたい、ってことなのでしょうか??
とりあえず次スレどうする?
いつdat落ちしちゃうのかなあ?
誘導間に合うだろーか・・・汗
いつのまにか全身にじわっと汗がしみ出している。魅録の手の動きは止まるどころか
どんどん大胆になってきた。山から谷へ。低いところから高いところへ。感じるところ、
そうじゃないところ。男の手は悠理のほっそりとした身体の秘密を全て明らかにしようと
言うかのように動き続けていた。悠理は規則正しく息をするだけで精一杯だった。
その唇を魅録の唇がさらう。悠理の口の中に彼の舌が滑り込んできた。
(魅録……)
「汗いっぱいかいてるな。脱がせてやるよ」
大きな手が彼女のTシャツを脱がせにかかっている。
「……!」
あせった悠理は寝ながら抵抗しているふりをして彼の手を振りほどきにかかる。
ごす。うっかりアッパーカットが魅録の顎に入ってしまった。
軽くとはいえ、魅録はしばらく立ち直れない。
「……う。」
魅録は悠理から手を離し顎を押さえている。かなり痛そうだ。しかし、気を取り直して
再び悠理を脱がせにかかる。再び悠理は暴れた。
どす。つい、蹴りが魅録の腹に入ってしまい、魅録は仰向けに倒れた。
(や、やべー。ばれたかも……)
それでも寝たフリを続ける悠理。暴れたためミニスカートが腰までめくれあがっている。
そのまま待ったがシンとしている。薄目を開けようとした時、荒々しく唇が奪われるのを
悠理は感じた。
魅録の手が悠理の腕を強い力で押さえつけている。悠理が試しに体を動かそうとしたが
ビクともしなかった。そのまま強引に悠理にキスを続けている。苦しくなって顔を背け
ようとしたが魅録は許さなかった。舌をからめ、唇を噛む。
(く、苦しい)
さすがに我慢できなくなって、渾身の力を込めて魅録の腕から自分の腕を取り戻し
彼の顔を押しやる。やっと息が出来た。と、目の前にムッツリとした魅録の顔がある。
(あり?)
悠理は自分が目をパッチリ開けているのに気がついた。
「あ、あははは。何か苦しくってさ、目が覚めちゃった……」
弁解する悠理を魅録は引き寄せ再びキスを始めた。
柔らかい髪の中に手を差し入れ、小さな頭を支える。もう一方の手がTシャツをめくり
あげ、「Cacth Me」の文字は読めなくなった。ブラジャーの下に手を潜り込ませ
親指で先端を転がす。
「……あっ……。み、みろく……約束……」
「忘れた。」
魅録はきっぱり言うと悠理の体からTシャツとブラを剥ぎ取った。胸の頂きを口に含んで
舌でもて遊ぶ。悠理の体がピクンと跳ねた。白い肌が薄赤く染まっていく。それでも
悠理は魅録の腕の中から脱走を試みる。体を捻って胸を魅録の口から解放すると、
四つん這いで逃げる。しかし後ろからあっさり魅録につかまって憎まれ口を叩いた。
「何だよ。ツーリングに行かないでほしいっていうのは口だけか」
「口だけじゃないよ。悠理が他の男の側で寝たりするの嫌だよ」
「一緒に寝るわけじゃないよ」
「変なことしないか?」
「へ、変なことって……」
魅録は悠理の温かい部分に手を差し込む。溢れる蜜の中をかき回す。悠理の体がビクッと
した。彼女の瞳が濡れてくるのを見て魅録は再び口づけながら言った。
「こんなこと他の男とはするな」
「し、しないよ。魅録とだけだよ……」
指が敏感な部分をなぞると悠理がかぶりを振る。裸の胸の上を汗が一筋滑って行った。
彼女が衣服を身につけているのは下の部分だけだ。しかし魅録によってそれも奪い取られた。
「それから」
悠理の臍の下に魅録の頭がもぐり込む。密やかな場所に舌を這わせながら、魅録は言った。
「こんなこともするな」
「あ……あっ、あ、あー、んん、ぅん、しっ、しないっよっ。魅録と、だ……け」
散々彼女に身をよじらせた後で、魅録は自分も全て脱ぎ去ると期待で瞳を輝かせる悠理に
言った。彼女の脚を開かせ、意欲満々の自分自身をあてがう。
「それから、悠理!」
「うっ、うん、魅録!どんなことしないの!?」
「こんな、」
「あっ、ちょ、ちょっと待って。別の向きがいいな……」
「ん。」
体勢を変える二人。
「ゆ、悠理。いいか?あのな、」
「うんっ」
「こんなことしたら駄目だぞっ」
「うんっ!!」
トントントン。
「魅録。清四郎です。夜分すみませんが……」
「だっ誰もいねぇーーーーっっ!留守だーーーーーっっっ!!」
「帰れ!帰れーーーーーっっ!」
相手を求める本能が、野梨子を支配していた。
布ごしに触れる手がもどかしい。直接、自分の肌に触れてほしい。
欲望が、わずかに残った理性の声をねじ伏せていく。
「服を・・・脱がせてくださいな・・・」
濡れた目を向け、囁く。自分の発する淫らな台詞を、まるで映画の中の出来事のように受け止めながら。
その瞳に魅入られたかのように、魅録は制服のボタンに手をかけた。
次第に露わになってゆく白い肌は、今はほんのりと上気し、桜の色を帯びていた。
再び魅録の手を自らの胸へと導く。
すでに固く尖った部分に掌が当たり、野梨子はピクンと腰を浮かせた。そこから、痺れるような甘い刺激が体を駆け抜けてゆく。
それは決して不快ではなく、むしろ・・・次の段階へと、野梨子を駆り立てる。
無意識に、手を強く押し当てる。それに促がされ、魅録の手が野梨子のそこを優しく揉みしだく。
野梨子が、熱い息をひとつ吐いた。
体の中心が、切ない。
密やかな部分が、触れられるのを待っている。
魅録のもう片方の手をとる。
「ここが・・・熱いんですの・・・」
スカートの下へと導く。火照りを静めてもらうために。
頭の中に靄がかかっている。閉じ込められた想いが、出口を求めてさまよっている。
ずっと、長い間夢みてきたものが、目の前にあった。
手に入ることなどないとあきらめていた。住む世界が違うのだと思っていた。
何より、彼女には――――あいつがいる。
産まれたときから野梨子と完全な一対をなす男。
自分が認める唯一の男。無二の親友。
彼から野梨子を奪うことなど、できるはずもなかった。
だから、閉じ込めた。気づかないふりをして、その想いに蓋をした。
・・・はずだった。
「ん・・・っ、はぁ・・」
布ごしの優しい指の動きに反応して、野梨子の唇から、かすかに甘い声が漏れる。
魔性を含んだ瞳が魅録を捉えた。
「魅録・・・お願いですわ・・・。私を、抱いて・・」
魅録の中の、最後の箍が外れた。封印したはずの想いが歯止めを無くして一度に溢れる。
その感情の大きさに戸惑う暇もなく、魅録は荒々しく野梨子を抱きしめていた。
腹を空かせた獣のようにその唇をむさぼり、味わう。
顔を離し、鋭い目で野梨子を貫いた。
「野梨子、好きだ。ずっと好きだった」
もう一度強く抱きしめる。野梨子の手が、ぎこちなく魅録の背に回される。
その瞳には、涙が光っていた。
唇を、そっと野梨子の首筋に這わせる。悦びの源を、魅録の舌が辿ってゆく。
野梨子が眉をひそめ、唇を噛んだ。普段は機械をいじっている指先が、今は羽毛のように繊細に野梨子の体をなぞっている。指の動きに合わせ、野梨子の息遣いが次第に早くなる。
胸の頂きを口に含み、軽く転がすように嬲る。野梨子が身を固くし、息を止めた。
「ん・・・んっ・・・」舌の動きに敏感に反応し、時折、堪えきれずに押さえた声が漏れる。
指先はゆっくりと、さっき一度訪れた場所へと向かう。薄い布は、野梨子の温もりと潤みを指先に伝えてきた。軽く、ゆっくりとなぞる。
魅録は野梨子を見つめる。軽く目を閉じ、頬を紅潮させて、甘い息を吐いている。普段の取り澄ました表情からは想像のできない淫らな女の顔をそこに見出し、それが魅録を加速させた。
下着を取り去り、片足を自分の肩にかける。野梨子が、抗議するように身じろぎした。
「・・何を・・・」かまわず、指先でそっとそこを押し広げ、潤んだ花弁にそっと舌を這わせる。野梨子の腰がビクンと跳ねた。
「やっ・・・は、ぁ・・っ!」
細い指先が、支えるものを求めてシーツの上を這いまわる。子供がだだをこねるように腰をくねらせ、しかしそれはますます深い快感の渦へと野梨子を巻き込む。
やがて、小さな波が野梨子に押し寄せた。昂ぶりはそのまませわしない呼吸へと変わり、声にならない声と共に野梨子は体を弓なりに逸らせた。
荒い息をつく野梨子を眺め、魅録はそっと自分の中心を野梨子にあてがった。そこは魅録自身の昂ぶりを素直に示している。
恥ずかしさに顔を背ける野梨子の頬にそっと手を当て、こちらを向ける。
「野梨子、俺を見て」視線を絡ませる。先ほどの自分の痴態を恥じるように、野梨子はまた目を反らせた。
「駄目だ、俺を見るんだ」無理やり、自分の顔を見つめさせる。その眼光は鋭い。乱れた自分の表情を見つめられる恥ずかしさに、野梨子の瞳が潤んだ。
魅録は、これまでによく知る友人のそれではない、知らない男の表情で野梨子を見ている。視線を外さないまま、魅録はゆっくりと、野梨子の中へと分け入った。
お互いの瞳の奥に映る自分自身の姿を見つめながら、二人は次第に溶け合ってゆく鼓動を感じていた。
放課後。菊正宗邸。
夕方のほのかに橙色に染まった光が部屋の中を照らし出している。
野梨子は、コートを脱ぐと清四郎にうながされるままベッドに腰掛けた。
彼は、野梨子の足元の床に片膝を立てて座り込む。
傍らには救急箱が開かれている。
「傷を診ましょうかね。こんなところに怪我をするなんて子供みたいですよ」
たしかにこの年にもなって帰り道に道端で転び膝をすりむくなど、子ども扱いされても仕方がない。
野梨子は黙ったまま、足を前に出した。。
清四郎が傷口に目を走らせる。タイツに穴が開き、そこから血がにじんでいる。
「邪魔ですね。もう履けませんし、構わないでしょう?」
「え?」
彼が何を言わんとしているのか、一瞬計りかねた。
次の瞬間、肌に冷たい金属が当てられる。
しゃきん。
続いて、布が悲鳴をあげた。
その音に、心臓がどくんと音を立てる。タイツが裂かれたのだと、一瞬の驚きの後に理解した。
切れ目から軽く裂かれたタイツは、なるほど治療がしやすいよう穴が広げられている。
スカートを太ももの半ばあたりまで捲り上げると、清四郎は手際よく患部を消毒し始めた。
消毒薬にひたした綿球が何度も野梨子の膝をなぞる。
「いた……」
「我慢してください。すぐに済みますから」
顔をそむけ、まだ終わらないのだろうかと横目で確認する。
彼に破られたせいで、露出した素肌が目についた。
黒いタイツとの対比でやけに白く見え、落ち着かない気分に襲われる。
正方形の大きな絆創膏を貼られ、彼が救急箱に道具を納めだすと、急いでスカートの裾を下ろした。
タイツがひどく伝染しているほかは、落ち着いた姿に戻り、胸を撫で下ろす。
まだ心臓の鼓動は早い。
礼を言って早々に帰ろうと、野梨子は鞄に手をかけた。が、その腕に清四郎の手がからみついた。
「まだ終わってませんよ」
肩を掴まれ、再びベッドの上に座らされる。
「あれだけ派手に転んだんですから。他に怪我をしていないはずがないでしょう」
清四郎の指が野梨子の制服のリボンをするりとほどいた。ボタンが1つまた1つ外されていく。
「どこにも怪我をしていないか、確認させて下さい。少し気になることもありますし」」
「えっ……他は…大丈夫ですわ」
状況がつかめない。戸惑っている間に、上着の前が開かれ、胸元が空気に晒される。
彼の視線が肌の上をなぞっていく。と、腕から制服を抜かれ、キャミソールをたくしあげられる。
軽い開放感は、もしかしたら下着のホックを外されたのかもしれない。
「止めてくださいな、清四郎!」
ここまでされて、野梨子が彼の意図に気づかないわけがなかった。
「……おかしなことをなさらないで」
体を隠すようにして腕を巻きつけ、顔を背ける。その腕に彼の手のひらが重なる。
「……そういう気になるなって方が無理な相談だと思いますよ」
予想通り、耳元で囁かれる言葉は、すでにいつもの睦言の甘さを含んでいた。
「……でも」
心臓が動きが早める。
頭よりも素直な反応だ。野梨子は頬が赤らむのを感じた。
「僕達の他に誰もいないんですから。いいでしょう?」
清四郎は野梨子の腕をゆっくりとほどく。
そのまま彼に口づけられると、野梨子の体からは、自然と力が抜けていた。。
「とりますよ」
ピリッと音がして、右足が軽くなる。タイツがさらに裂かれたにちがいない。
その音に自らの姿を思い描いて、野梨子は妙にぞくりとした。
これから行うであろう行為をするのなら、ただ単にタイツを脱がせばいいだけのこと。
切り裂く必要などどこにもない。
だから、彼がわざとしていることは明白で……そのことを奇妙だと思わないわけではなかった。
しかし不思議なことに体の奥がじんじんと熱くなっていく。
悠理と清四郎がつきあいはじめて、1ヶ月が過ぎようとしていた頃、
ふたりにとって初めての記念日が訪れようとしていた。悠理の誕生日である。
清四郎は、さて、どうしたものかと頭をひねっていた。
例年通りならば、みんなで誕生パーティーへと繰り出し、
そこでプレゼントを渡すはずであった。しかし今年は違う。
他のメンバーと一緒じゃ何か違うし、恋人としての立場が無い。
かと言って、あいつらが僕と悠理を放っておくか・・・清四郎は、
それとなく探りを入れてみたが・・・結果はやはり、予想していた通りだった。
「私達だって、悠理に誕生日プレゼント渡したいわよ。
あんた達が何処にいたって、プレゼント渡しにいくわよお〜〜♪
もう〜二人っきりになんかさせないから!」
逆に可憐にからかわれてしまった。
結局清四郎は、じゃあ僕の家で悠理の誕生会をしませんか、と提案し、
僕からのプレゼントとして、悠理にご馳走を作ってあげるから、
みんな一緒に僕の家に来てください、と言った。
「えーっ、清四郎が一人で全部料理作るのー?」
「僕の、隠れた趣味をお見せしますよ。」
「本当に、手伝わなくてもいいんですの?」
「ええ、僕が作ってる間、みんなで悠理の誕生日プレゼントを買いに行ってて下さい。
それに、一人で作った方がやりやすいんですよ。」
日曜日の朝、悠理は清四郎の家の前に立っていた。
ベルを鳴らし、しばらくすると、清四郎の母が出てきた。
「あら、悠理ちゃん、おはよう。今日誕生会するんですってね。
お誕生日、おめでとう。
さあ、遠慮なく上がって頂戴。」
「うん、ありがとう、おばちゃん。」
「何かね、清四郎ったらはりきっちゃって、昨日から買出しに行ったり、
仕込みをしたり、もう大変。朝食も、まともに作らせてもらえなかったんだから。」
「へえ〜そうなんだぁ。」
悠理は、清四郎がそんなにはりきってるなんて、よっぽどすごいご馳走が
出てくるのに違いないと、期待に胸が膨らむ。
「清四郎、悠理ちゃんが来てくれたわよ。」
「えっ?!」
「おはよー清四郎♪」(うわっ、エプロンなんかしてるよ、おい)
「ゆ、悠理!約束の時間は、1時だったはずでしょう?こんなに早く、
何しに来たんですか?!」
「だってー暇なんだもん。可憐たちはプレゼント買いに行くから、
ついてくるなって言うし。」
「だからって、ここに来ることはないでしょう。悠理、誰の誕生日か
わかってるのか?!」
「うん・・・でも、あたいに何か出来る事あったら、何でもするからさ。
ね、清四郎ちゃん♪」
「ちなみに悠理、確か、料理の経験なんてゼロだったな。」
「料理はできないかもしれないけどさー、ほら、何か洗ったりさ、皿並べたりとか、
そんくらいだったら出来るだろー?」
(お前の場合、それすらもあやしい・・・!)
「じゃあ・・・とりあえず、手を洗って、それからエプロンつけて下さい。」
「へーい。」
「ちゃんと、念入りに洗うんですよ。」
「わーってるって。(まったく、いちいちうるさいなー)ねえ、清四郎、エプロンどこにあんの?」
「ほら、これでいいでしょう。」と言って、赤いエプロンを渡した。
「ねー清四郎、結んでー。」
「え?今何て言った?」
「だからさー、後ろの紐結んでよ。」
清四郎、思わず片手で顔を覆ってしまった。
「まったく・・・お前はエプロンの紐も結べないのか!」
清四郎は、これがまだまだ序の口であることを、後で嫌と言うほど思い知らされる。
「悠理、出番が来たら言いますから、とりあえずどっか、座っててください。」
悠理はきょろきょろと、清四郎の家の台所を見回していたが、出窓のところに、確かどこかで見たような・・・抹茶碗を発見。
「あれー?この茶碗、割れたんじゃなかったの?」
「いくら割れた茶碗とはいえ、国宝級ですからね。そのまま不燃ごみに出してしまうのは、気がひけますよ。」
さすが清四郎、陶器用接着剤で、継ぎ目がわからないくらいにくっつけてあった。
「でもこの中の、苔の生えた石ころはなんだー?!」
「ああ、それ。僕が育ててるんですよ。」
「育ててるって、何を?」
「もちろん苔ですよ。」
「こけー?!」
「岩石に付いた苔がね、徐々に徐々に繁殖してるんですよ。
小宇宙の中にそびえる岩山のようで、
なかなか趣きがあると思いませんか。」
「そーかなあ?!」(やっぱり清四郎っておやじくせー。
そのうち盆栽でも始めたら、あたいどうしよう・・・)
「悠理、悪いが、冷蔵庫の中にある、仔羊のもも肉を取ってきてくれませんか。」
「OK」
悠理は、冷蔵庫の中から肉の塊を取り出すと、清四郎のところへ持って行った。
「じゃあラップをはずして、そこに置いといて下さい。」
悠理、言われた通りラップをはずすまでは良かったが、水道の蛇口をひねり、
肉を洗い始めた。
「悠理、何してる?!」
「ん?肉洗ってんの。」
清四郎、思わず片手で・・・本日二度目である。
「わかった×××悠理、お前の料理のレベルがよ〜〜〜くわかった!」
「な、なんだよ。」
「あのですね、肉は洗わなくていいんです!そのまま切って使うもんなんです!」
「え、そ、そーなの?」
「今まで、そんな事も知らなかったのか?!」
清四郎は、何だか気が遠くなりそうだった。予定の1時までに、無事終わればいいが、と嫌な予感がした。
そして・・・その嫌な予感は、みごと的中したのである。