慶祝スレッド 〜魔法内親王伝萌宮モナコ 胎動編

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1名無しサソ(代理)
始まりは極真っ当な、皇太子妃まさこ様のご懐妊による祝賀スレッドでありました。
だが、何故かお生まれに成ったのは可愛らしいネコ耳と尻尾を持った魔法少女−萌宮モナコ様だったのです。
これは魔法内親王モナコ殿下を筆頭とした4皇女を中心に繰り広げられる萌莫迦達の物語であります。
公式サイトはコチラhttp://isweb37.infoseek.co.jp/play/type69/
難民板でのスレッドを立てた経緯は>>2に纏めて於きました(手荒いし、粗も多いでしょうが、其処は
大目に見ると云う事で:笑)。
尚、過去の経緯からして、本スレッドも荒らされる可能性が御座いますが、難民板住人の皆様、何とぞお許しを。
では参加される皆様方、sage進行でマタァーリと参りましょう!
2Kei式b型:02/02/25 01:35
 初めまして皆様。
 本スレッドは元々軍事板にて展開され、その後に創作文芸板を経てこ難民板の地へと流れ着いたスレッド−
それが本慶祝スレッドなのであります。
 基本的な主旨は、萌を主軸として多くの参加者が慶祝と云う萌を肯定する世界を楽しむと云うものです。
 創作文芸板に於いて頂いた判りやすい表現としては766殿の、
>自分で仮想人格を作って、一つの世界に投入する訳だろう?
>直接影響を及ぼせるのは、自分が作ったキャラの周辺のみ。
 と云う表現が一番的を得ている様に思えます。
 無論、参加方法は此に限りませんし、独創的なものもアリだと思っております。
 又、ネタは萌絡みで在れば何でもアリです。
 ただ重要な事は、話が独り善がりに成らない事と他の参加者の方に迷惑を掛けないと云う事です。
 楽しく参加する為に、これだけは守って戴けるよう心より御願いするものであります。。
3Kei式b型:02/02/25 01:36
 スレッドの発端は昨年4月14日に発表された皇太子妃ご懐妊の一報でありました。
 それから1スレッドを掛けて見事に香ばしく発酵し、何故かお生まれになったのはネコ耳の魔法少女殿下
「萌宮モナコ」様(御印:土筆)と相成った訳であります(笑)
 しかしながら話(スレッド)が進むにつれて、その内容が軍事板とは乖離している−板違いだとの批判を
受ける事と成って行きました。
 無論、その事は自覚しておりそれ故に軍事板の片隅をお借りすると云う認識の下、sage進行で楽しんで
いたのですが、アラシの横行が発端となってスレ違いとの強い批判の声を受ける事となり主旨が似ている
のでは無いかとの認識から創作文芸板への移転を目指しました。
 所が、我々が創作文芸板にスレッドを立てるよりも速く、アラシと思われる人間が創作文芸板にスレッドを
構築し、其処で凄まじいまでのアラシの横行を行いました。
 色々な事が在った後、在る程度の事態が沈静化して以降は同板への残留を目指したのですが、冷静な
住人の方々よりスレ違いを指摘され、この板の事をお教え戴き、流れてきた次第でした。

 始めの頃や、中興を目指していた頃に比べ、極めて人間の少なく成ってしまったスレッドでは在りますが、
マターリと続けて行きたいと思いますので何とぞ宜しく御願い致します。

 第1スレッドから第19スレッドまではコチラに詳しいものが御座いますのでご覧下さいませ。
 http://isweb37.infoseek.co.jp/play/type69/kako/k-soko.html
 創作文芸板に於けるスレッドは此方です。
 http://cheese.2ch.net/test/read.cgi/bun/1005060413/-100
4Kei式b型@座談会:02/02/25 01:41
 紆余曲折で漸く再開にまでこぎ着けました(ちょっと感慨深い……)
 
 尚、最初は在る程度方向性を定めない、時間系列も無視したような外伝的克つ様々な
萌話を中心にして行きたいと思うのですが如何なモノでしょうか。
 流石に、初っ端から本スレ復活は難しいと思うのです。
5名無し:02/02/25 01:44
5げっとズサー(笑)

新スレおめでたうございます。
このスレにマターリと繁栄が訪れますよう、お祈りします。

気長に参加して行こうと思っております。
お疲れですー(笑)ようやく此処まで着ましたねぇ(しみじみ)。。

適当に参加しますので、よろしくお願いします<(_ _)>
7Kei式b型@座談会:02/02/25 01:50
>>5
 有り難う御座います(他人の好意が身に染みるぅ〜:自爆)

>気長に参加
 此方こそ宜しく御願いします。
 マタァーリと気楽に楽しみましょう!
8Kei式b型@座談会:02/02/25 01:53
>>6
>適当に
 先ず楽しむと云う事を忘れずに、ゆくーりとしましょうよ(笑)
 私も、此処まで漕ぎ付けたと云う事で自己補完状態に陥ってます……真っ白に……
…とっつぁん……萌え尽きたわきゃぁーねー!!!
 我が萌心、今だ鎮火せず。
 でもマタァーリとね(笑)

 あーー少しハイです(笑)
>ハイ
同じく…(笑)
とりあえずは、流れに任せていこうかと思ってマス。僕の脳みそは萌えネタの
生産率が悪いので(笑)

の〜んびり、ですね。
10 :02/02/27 22:41
sageで保守。
11.:02/03/01 01:40
そして誰もいなくなった・・・
12 :02/03/01 14:26
Kei式
お前が最初にSS書けよ
13名無しさん:02/03/02 00:49


……スースー……
「…ちゃん…も…から……」
…ウーン……ムニャムニャ……
「ね……うよ!……う〜…」
……



とある建物の一室。部屋はお菓子の甘い匂いが、暖められた空気に乗って漂っている。
床には、先程まで休む事無く動いていた人形やぬいぐるみ達がその役目を終え、一時の
安息に身を委ねていた。

部屋の中央では、遊び疲れて眠ってしまった少女を挟むようにして、2人の人物が向かい
合って立っていた。一方は白い髭をたくわえた老人。もう一方の少女は、腰まで伸びた髪を
手で弄びながら、溜息をついている。

「だ〜めだ、起きてくれないねぇ。」
困った顔で、しかし何処か楽しげな表情で、少女は傍に立つ老爺に向けて話し掛けた。
「最近はお疲れのようでしたので。折角お越し頂いたのに申し訳ありませんね、加也さん。」
「まぁいいや。また今度来るから、つぎ寝たらくすぐっちゃうぞって、伝えておいてね?」
加也と呼ばれた少女は悪戯っぽく微笑むと、傍で机に伏して寝ている同年代の少女に向けて、
そっと話し掛けた。

「またね、もなこちゃん。」
14age:02/03/02 01:58
age
15九重加也 ◆kaya/9qQ :02/03/03 01:33
えへへ、自己紹介します。
初めまして。九重加也(ここのえ かや)っていいます。

もなこちゃんとおんなじ学校にかよってます。
好きな事は、もなこちゃんの耳をフニフニする事かなー。
でも、あんまり触らせてくれないんだ。とってもフカフカしてて
好きなんだけどなー。
加也のぷろふぃーる?ごめんね、内緒(笑)そのうち出てくる
から、見ててね。

前の書き込みはちょっと長くなっちゃったけど、次からは短いの
を少しずつつけて行こうと思ってます。

よろしく、お願いしますね。
16a:02/03/03 12:00
ge
17もなみ:02/03/03 19:03
 モナー
18九重加也 ◆kaya/9qQ :02/03/04 01:18
>17
初めまして!もなみちゃんは、加也と年近いのかなぁ。。いっしょにあそぶ?
19もなみ:02/03/04 03:31
 >18
 もなみはねぇ、「モナー」が口癖なんだよー
20名無し草:02/03/04 15:28
このスレ、難民板総合案内所への紹介は済んでる?
まだなら、やっておいた方がいいよ。
21名無しサソ(仮名):02/03/04 17:45
>20
ご忠告有り難う御座います。早速、案内所の方に書き込みを行って参りました。
22元兵士:02/03/06 00:57
第5、6章あたりまで参加させて頂いた者です。

久しぶりにどうなったことかと、
軍事板に行っても姿は見えず、
どうやら、創作板に移ったらしいとのことで、
行ってみたら、なんと難民板へ・・・。
で、皇式祭都へ行ってみたら、なんと19章まで続いたとか。
皆様お疲れ様でした。
23元兵士:02/03/06 00:58
申し訳ない。ageてしまった。
24bu:02/03/06 15:43
わーあふぇ
25あげ:02/03/06 17:19
MISIA
26名無しサソ(仮名):02/03/07 00:05
>元兵士様
力尽きてしまった方も多く、かつての勢いを再び…というのは困難ですが、
どうぞ気長に眺めてやって下さいマセ。。

>24
アフェ。 …???
27モナコマンセー:02/03/08 21:29
 モナモナー
28名無し:02/03/10 01:58
保全
29 :02/03/10 06:37
そして誰もいなくなった・・・
30あまね:02/03/10 14:39
hozen
31 :02/03/10 15:45
>30
あれ、マジ?本物?
ともかく、オツカレ&オカエリ-♥
32名無し草:02/03/10 16:10
>31
いやニセモノだろ。そう信じたいのかも知れんが。
第一本物だったら、そんな現われ方はしないだろ。
33待ってるよ:02/03/10 21:18

         ☆ チン     マチクタビレタ〜
                         マチクタビレタ〜
        ☆ チン  〃  Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・) <  慶祝再開まだ〜?
             \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
        | .熊本みかん.  |/
34名無し草:02/03/12 13:26

   | ∧
   |ー゚) ダレモイナイ・・ノビルナラ イマノウチ♪
   |⊂
   |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


   |
   │ ノビー♪
   │   ∧ ∧  ノ
   │ ⊂(゚ー゚⊂⌒ヽつ
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
35名無し草:02/03/12 23:20
義務教育なんてくだらない。
勉強なら塾で充分だし、わざわざこんな所通うまでもないんだ。
くだらない授業で時間を浪費させるなんて無駄だ。

そう、思ってた。

でも、あの日からすべてが変わったんだ。
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黒塗りの車がすっと校門前に止められ、侍従がうやうやしく扉を開ける。
赤い靴に白いニーソックスが伸び、その子は「舞い降りた」。
真新しい紺色の制服に赤いランドセル。
「ありがとう、なのです。」
侍従にお辞儀をする。
「うわあ、きれいなのです。」
見上げれば、桜並木は満開。春の日差しに散る桜。
その子は楽しそうにくるりと回った。まるで、天使のようだった。

と、リボンのついた帽子がふわりと飛んで、呆然としていた僕の目の前に落ちた。
思わず、拾ってしまった。けど、どうしたものか分からず、立ち尽くしていると、
「あ、ごめんなさい。ひろってくれてありがとうなのです。」
いきなり、目の前に登場された。びっくりして言葉が見つからないまま、帽子を渡す。
「もえみやもなこなのです。きょうからこのがっこうにかようことになったのです。よろしくなのです。」
「あ、あ・・・・・・・・」
その子はそのまま軽やかに桜並木を走って行った。僕はしばらくその後ろ姿を見送っていた。
その笑顔、髪の毛、白い手、制服のリボン、ニーソックスに赤い靴、スカートからのぞく足。
すべての印象が強すぎて訳が分からなくなっていた。
ただ、返事ができなかったことが悔しいと、思えた。
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そして、今日も僕は毎日8時30分ちょうどに来る車に合わせるようにして学校に行く。
あの子に「おはよう」を言うために。いつか、僕の名前を覚えてもらえるように。

まだ、言えてないんだけれど。
36九重加也 ◆kaya/9qQ :02/03/13 18:38
「おはよー、もなこちゃん。」
「おはよう、なのです。」
加也は駆け足でもなこに並ぶと、少しだけ後ろを振り向き、小声で問い掛けた。
「ねぇ、あの男の子、いつも1人で立ってるよね。誰かと待ち合わせしてるのかなぁ。」
「ごあいさつしたことはあるのですけど・・・わからないのです。」
「ふーん、そっか。今度声かけてみよっか?」
などと話をしながら校舎へと向かう。前を歩いているのは…

「あ、もなみちゃんだ。おはよー!」
「モナー。」
37名無し草:02/03/13 20:50
彼はとても嬉しそうにしていた。いや、実際嬉しいのだ。年相応な外見に、なかなかの
高い知能・運動神経を持っているが、その性質は歪んでると言えるだろう。天は何者に
も平等である。…捉えようによっては、特別に優遇されていると言えるかもしれない。

「よし、今日も収穫ありだ。」
自宅のPCに、デジカメで撮った本日の収穫を保存。それは人物毎に、イベント毎に、丁寧に
分けられている。さて、その中の幾つかに目を向けてみよう。

"加也6才夏 家族旅行にて"
"もなこちゃんと加也 入学式"
"もなこちゃん7才春 登校風景"

…………最早何も言うまい。

「お兄ちゃーん、ごはんだよー?」
「おう、今行くぞ!」


彼の名前は九重隆史。中学二年にして、人としての道を踏み外した兵(ツワモノ)である。
38名無し草:02/03/13 21:11
都内某マンションの一室。
レースのカーテン越しに、窓からやさしい日差しが差し込んでくる。
気持ちのいい、朝。
真新しい白いシーツに包まれてまどろむ女性がいる。

寝返りを打つ。朝日からの目覚めの声は彼女にはちょっと届きそうになかった。
安らかな寝顔。シーツから形のいい足がのぞいた。

・・・・・と。
ジリリリリリリリ!!!!!
ピピピピピピピピピピピピピピ!!!
「あさー、あさだよおー。ごはんたべてー、がっこーにいくよー。」
「O Fortuna! wie der mond! bist du veranderlich!!」
壮大な目覚まし時計のオーケストラが鳴り響く。・・・・・・が、眠り姫に反応はなかった。
そして、これでもかと鳴り渡るのはセイコー社製別名「世界最強の目覚まし」スーパーライデンマークU。
「ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!!!!!!!」

が、どうにも目覚めない。向こう3軒は何事かと飛び起きるくらいの「騒音」だというのに。
彼女が目覚めるにはあと、30分という時間が必要であった。
そしてそれは赴任初日というにはあまりにも常軌を逸した起床時間であることを付記しなければならない。

宇月亜美。職業、小学校教諭。22歳独身。もなこのクラスの副担任として「今日着任する」女性である。
39キタ(・∀・)----!!!!:02/03/13 21:29
期待age
40名無し草:02/03/13 22:04
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん・・・・
・・むー・・・・・・・・・・・う、ん・・・・・

「ふえ?」
手を伸ばす。が、よく見えていないせいか時計に手は届かない。
ようやくメガネをとり、かけると、むっくり起き上がる。まだ、糸目。栗色の髪が乱れている。
ねぼけた頭をゆっくりと振りながら昨日の記憶をたどる。
「えーと・・・・・昨日は・・・・・・みゆきせんぱいと飲みに行って・・・・・・・」
シーツが落ち、Yシャツ一枚で眠っていた自分に気づく。どうりで足元がスースーすると思った・・・・

ふと、思い出したように時計を手に取る。8時半。・・・・・・・・・・・・
「え?」
ふいに思考回路が行動を開始する。今日は何の日だった?今日は・・・・・・着任の日!
「うわわあああああああああっ!!!」
あわててベッドから飛び出し、服を着替える。脱ぎ散らかされたスーツはしわだらけでとても・・・・無理。
しかたなく手に取ったのはタイトのミニスカートと胸元が強調されたボディコンシャススーツ。
「ううう、迷ってる暇なんかないっ!」
着替えと髪のセット、化粧を同時にこなす。長年の遅刻癖が身につけさせた早変わりであった。
部屋を飛び出すまで5分。なかなかのタイムである。
が、出てからストッキングの伝線に気づいた。鬱。
41続き:02/03/13 22:05
ストッキングを履き替え、全力疾走で駅へ。
「ヒール低いのにしてて正解だったわ。これなら走ればなんとかな・・・あっ!」
豪快に転ぶ。「低い」ヒールがはじけて飛んだ。

車内。窓ガラスを鏡にして化粧の続き。
(あーもー。初日だってのについてないなあ・・・・・これじゃ子供たちに馬鹿にされちゃうじゃないの・・・・・・
これじゃ先生としての威厳が保てないわ。ああ、先生いじめの標的になったりしたらどうしよう・・・・・・
あーだめだめ。こういうネガティブな考えは顔に出ちゃう。いけないわ。子供の前ではにっこり笑って明るいせんせい!
これよ。)「そう、ほら、笑えばかわいいじゃない。ね?ほーらかわいいぞ、せ、ん、せ、い(はあと)」
途中からどうも口に出していたらしい。車内の空気が一変していたのだが本人は気づいていない様で・・・・・

その後、2度転び、もう片方のヒールも折り、学校に着いたのは9時20分のことであった。
当然だが、大遅刻である。

宇月亜美。21歳にして国立某研究所の主任研究員を務めていた才媛・・・・・・・のはずである。
42さらに続き:02/03/13 23:12
教室。
さして多くはない机を前にして教段の上では中年男の先生が気難しそうな顔をして立っている。
通称「シミセン」本名清水康雄。当年とって48歳。
「えー、今日から新しい副担任の先生が来られることになった。」
一気にざわつく教室。
「しかーし!先生はちょっと事情があってまだお見えになっていないので、後ほど紹介させてもらう。」
「えー?」
「なにそれー?」
ブーイングが起きる。このあたり、育ちがよくてもどうしても子供だ。

「はいはい、静かに!」
収拾にやっきになる「シミセン」。本当は自分が一番キレかけているというのに。
この名門校の、しかも、宮様のクラスの。副担任として着任するその日に!大遅刻とは!!
宮様に申し訳が立たないと思わないのかと!ああ、宮様。そんなつまらなそうなお顔をなさらないでくださいハアハア。
加也さんとヒソヒソ話をしないでください!きゃつめはこの私が小一時間問い詰めて問い詰めてさしあげますゆえ!

そのとき。突然扉ががらりと開けられ、女性が飛び込んできた。
「お、遅れてすみませんっ!」
一瞬、空気が止まり、視線が集中する。
栗毛のセミロングヘア・・・・・・走ったせいで乱れまくり。
知的な印象のメガネ・・・・・・ずれている。
ミニスカートから伸びた形のよい足・・・・・・・・のストッキングは伝線している。
息をぜいぜいと荒げ、化粧は落ちかかり、靴のヒールは両方折れている。

あ然とする「シミセン」。呆然とする子供たち。
彼女は息を整え、教壇にあがろうとして・・・・・・・また転んだ。
怒りに震えている「シミセン」が見えていないかのように子供たちのほうに向き直ると、元気よく、用意してきた台詞を言った。
「おっはー!!」
・・・・・・・・反応が・・・・・・・・・・ない。気を取り直す時間を少し。冷静に。冷静に。
名前を黒板に書く。大きく。きれいな字で。
「今日から、このクラスの副担任をします。宇月亜美です。よろしくね!」
「よろしくおねがいしまーす!」

こうして、彼女はこのクラスに着任した。が、このとき彼女はもなこがどこにいるのか良く分かっていなかったという。
そしてこの後、校長先生に小一時間の説教を頂くこととなる。この事件は彼女を有名にするのにはあまりにも充分であった。
43九重加也 ◆kaya/9qQ :02/03/13 23:16
お昼休み。給食も食べ終わり雑談中の加也たちだったが、もなこが首を傾げて教室の入口を見ている。
「あれ、かやさんのおにいさんではないですか?」
「まさかー、いるはず無いんだけど…どれどれ?」
半信半疑でもなこの指す場所に視線を移す。間違えようも無い、兄の姿があった。

「ちょっとお兄ちゃん、どうしてココにいるの?」
「新任の先生が来るだろう?チェック済みさ。」
しれっと言い放つ。その手にはデジカメが握られていた。
「いやー、それにしても良い絵が取れた。今日はツイてるなー。」
「また…病気が始まったのね……。て事は…」
「当然、午後の授業はサボリだ。(大威張り」
「ココまで30分はかかるのに。。今からでいいから、早く戻って!もう、どうしようもないんだから。」
校舎から追い出そうとぐいぐい押すのだが、僅かに抵抗がある。見上げると…
「またね〜、もなこちゃん。」
満面の笑顔を浮かべながら、手を振っている…あ、写真撮った。

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「もう、お母さんに言っちゃうよ?」
「いや〜、先生綺麗だなー。お前が羨ましいよ。」
「聞いてないし…。どうしたら真面目になってくれるの?」
「判ってるってよ。そんじゃ、戻るわ。…そうだ、加也!」
「え…?」
カシャ
「…お兄ちゃん…(怒)」
44もなみ:02/03/14 22:06 ID:???
もあみも入れてくれたんだね、嬉しいモナー
45九重加也 ◆kaya/9qQ:02/03/15 00:24 ID:???
「おっはよー、もなこちゃん!」
「あ、おはよう、なのです。」
いつも通りの登校風景。そして、今日もあの少年は、桜の木の下で1人立っている。
これまで毎日見かける少年。しかし、どうも誰かと待ち合わせている訳ではなさそう
だった。少年の元に歩み寄る子は、一度も見たことがない。
「ねぇ、ちょっと声かけてみない?」
あえて言葉にはしなかったが、加也は、少年がもなこに視線を向けているのを度々
見かけていた。そして、自分と目が合うと、慌てて下を向いてしまう。あやしい…(笑)
「もなこちゃんは、気付いてないだろうけどね…。」
「え、なにかいいましたか?」
「ん〜ん、何でもないの。ほら、行ってみようよ。」

2人はゆっくりと少年のいる方向へと向かう。いつもは前を通り過ぎるだけ。しかし、
今日は違った。下を向いている少年の視界に、小さな、可愛らしい赤い靴が入る。
「おはよ。君、いつもココに立ってるよね。だれかと待ち合わせ?」
加也は軽く笑みを浮かべ、問い掛ける。続いてもなこも口を開いた。
「おはようございます、なのです。」


@でむぱ@
もなみちゃんが喜んでくれて、加也も嬉しいよ。機会があればまた出てもらおうかと思う
んだけど、いいかな?
それと、良かったらもなみちゃんも参加してみてね。面白いよー、…多分(笑)
46名無し草:02/03/15 01:20 ID:???
今日もいつものように8時半にあわせて学校へ行く。
きょうもあの子は九重といっしょだ。
同じクラスで席も隣だし、幼稚園からの親友なんだそうだ。
仲よさそうに笑いあっている。

正直、うらやましい。
でも、九重がいるおかげでいつも話しかけるきっかけがつかめない・・・・・・・
なんか気まずいんだよなあ。女の子同士の間に入っていくのって、恥ずかしい。
あ、こっち見た。やばいなあ、気づかれたかな?変なやつとか思われてないよな?

うつむいていると、ふと、足元によく知っている靴が2つ。
一気に血の気が引いて、心臓がばくん、と音を立てた。
「おはよ。君、いつもココに立ってるよね。だれかと待ち合わせ?」
やばい!気づかれた!
恐る恐る顔を上げると至近距離に九重の笑顔(小悪魔の微笑みに見えた)と天使の笑顔があった。
「おはようございます、なのです。」
ぺこっと、会釈をされた。黒髪がふわっと揺れて、シャンプーの香りがしたような気がした。
一瞬、目が合った。もう、それだけで駄目だった。

「あ、いや、そのあのあおのあの・・・・・・・・」
ああ、恥ずかしい。落ち着けよ、自分。チャンスなんだぞ、これは。ああ、くそ、九重のやつ楽しんでやがる・・・・
あああああああああ、もう、そんな不思議そうな顔で僕を見ないでくれ。顔が熱い。赤くなってるのかなあ?
うわあ、駄目だもう・・・・・・・
47続き:02/03/15 01:21 ID:???
・・・・・・・・・・・
気付くと僕は走り出していた。それはもう今日が50m走の測定日だったら自己ベストを出したに違いないくらいの
全力疾走で。駄目すぎる自分に自己嫌悪していた。あの子の声が、目が、髪の毛が、それ以上に僕を締め付けていた。

「ふふふ、かーわいい。」
後姿を見送り、加也は笑った。
「どうしたのですか?よくわからないのです。」
あんまり理解していない様子のもなこのほっぺをちょっとつつく加也。やわらかい感触をちょっと楽しむ。
「いーのよ。もなこはそれで。」
「うーん・・・・・・・・・やっぱりよくわかんないのです・・・・・かやちゃんいじわるなのです・・・・・・」
ふくれたほっぺが加也の指をちょっぴり押し返した。
48名無し草:02/03/16 01:23
漏れには書けねぇ(グハ
でも期待age。
49九重隆史:02/03/16 17:50
「まてや、こらー!!」
「ハハ〜ン♪捕まえられるものなら、やってみるが良い!」
今日もまた、クラスの女子に追いかけられる九重隆史。お馴染みの光景である。
「なに、また九重?」
「毎日毎日、懲りない男だねぇ。」
こんな声も聞こえてくるが、顔は笑っている。そう、この男結構人気があったりするのだ。
日ごろのスキンシップ(ナンパ)の賜物だろうか?不思議なものだ。
ちなみに、今追いかけられている理由は・・・写真関係とだけ言っておこう。

ドカ・・・バキ・・・・・・・・・・ゴスッ・・・
「ふー、さっさとカメラ渡しなさい。もう、一応カメラ壊さないであげてるんだから、
少しは感謝して欲しいものだわ。」
倒れかける隆史の手から素早くカメラを奪い取ると(本人は無視)、自分の取られているで
あろう画像を確認する。
「・・・なんだか、殴り足りない気分だわ。。でもまぁ、いい加減慣れたかも・・・」
ブツブツ呟きながら、無念の涙を流しつづける隆史の隣で、黙々と画像の消去を続ける。

「・・・つ・・・次こそは・・・逃げ切ってみせる・・・ガクッ」
50九重隆史:02/03/16 17:56
「オイ、また失敗したのかよ。今度うまく行ったら、分けてくれるだろ?」
コソコソ語りかけてくるのは上級生の男。あれだけ大っぴらに写真を撮りまくる隆史の元
には、こんな輩が寄ってくる事も少なくない。
「あー、駄目駄目。これは俺の趣味だから。俺の血と汗と涙の結晶だ。」
紛れも無く真実である所が、馬鹿らしい。ちなみに、隆史が集める写真には、想像され
がちな類のものは含まれていない。いや、撮る事は撮るが。
"あれは、撮る時の緊張感と、成功した(逃げ切った)時の達成感を味わう為のものだ"
隆史が漏らしたこの言葉自体は尤もらしいが、全く誉められた行動ではない。。


放課後。学校帰りに隆史はもなこの家に寄る事にした。
「加也が行ってるだろうからな。一緒に晩飯の買い物をして帰ろう。」
・・・似合わぬセリフを。なにまともな事を言ってるのか、お前は。
一人テクテクともなこの家を目指して歩く。歩く。歩く・・・。
「本来、ここは軽々しく徒歩で来るような所じゃないんだけどな。」
一人で歩く。その行為自体は嫌いではない。道の途中に咲く桜の花を見ながら、椿の花を
見ながら。普段馬鹿騒ぎをしている者ほど、一人になるとこんな感じなのだろうか。
・・・・・・そんなハズ無い。どしたー?壊れたのカー?
「何やら、馬鹿にされてる気がするぞ。。」
余計な事にまで鋭い男だ。

やがて宮城の庭を抜け、恐らく二人が遊んでいるであろう森へと入っていく。
「あれ?見当たらないなぁ。もっと奥に行っているのか?」
奇麗に整備されているとは言え、森の奥まで入れば、多少草は伸びている。芝のすぐ下にあった、
柔らかい土の感触が少しずつ感じられなくなる。空気が湿り気を帯びている気がする。四方から
聞こえる葉擦れの音、鳥の鳴き声などが、次第に別世界に踏み入ってしまったような感覚を与え
始めていた。
「うーん、なんだか嫌な感じ。」
52名無し草:02/03/16 18:05
ふ、リアルタイムで見たぜ(w
ageてしまう漏れは悪者だろうか(w
53名無し草:02/03/16 21:25
菊水@甲タンが好きだったな〜
54九重隆史:02/03/17 01:25
「ヤベ、まさか迷うとは思わなかったなぁ。」
そう焦る事は無いと思うが、なんとなく不安が胸をよぎる。足元には膝下まで延びた草が
びっしりと生えており、それを踏み分けて歩いた隆史のズボンは大分濡れてしまっている。
「あーあ。帰ったら予備の制服出さなきゃ。」
ここで、予備の"ズボン"でなく"制服"と言った時点で、隆史の運命は決まっていたのかも
しれない。

・・・タタタタタン・・・・ ザッザッザッ・・・
・・・・・・!!!・・・ドーン・・・・・・・・・・

「嫌な音が聞こえる・・・。」
流石に不安になり、呟く。しかし今や完全に迷ってしまい、帰り道も良く判らない。
「ウーン。手探りで戻るべきか。それとも暗くなる前に、人の居そうな、音のする方向へ
向かうか。悩むなぁ。なんか、ここが運命の分かれ道な気がする。。」
いや、既にお前の運命は決まっているのだ。
「うっさい!」
・・・反応するなよ・・・

音のする方向へ歩く事にした隆史。暫く歩くと、進行方向に大きな岩が聳えているのが
見えた。
「音は、あの向こうから聞こえた筈。」
今は、何の音も聞こえてこない。だが、方向は間違っていない、そう確信していた。
「とりあえず、あの岩を避けて、向こう側へ出てみよう。」
55九重隆史:02/03/17 01:27
「・・・・・・!!!!?」
岩の向こうへ出たその時、耳元で鋭い痛みが走った。暫くして、小さな爆発であったの
だと気付く。
「な・・な・・・??」
パーン!・・・・・・ッボン!
文章にすると可愛く見えるが、実に凶悪に思える・・これは、銃声と着弾の音だ。
「な・・・ま、ちょっと・・・まてっての!」
最初の一撃には足が竦んだが、このままでは撃たれる!そう思った途端、隆史は走り
出していた。
スタタタタン!!
逃げる隆史を追いかけるようにして、岩の壁が砕け、煙が舞う。
「ぅわ・・・っ!っっったく!!・・・・普通標的じっくり見るだろーが!!」
悪態を吐くまでに余裕が出てきた隆史。さすが、普通でないのね。
「お前ら−−−−!ふざけんじゃね−ぞ−−−−−!!!!!」


〜〜〜 一方、射撃している側では 〜〜〜

・・ザケ・・・ネーゾ・・・・・・!!!

兵士A「あれ、なんか聞こえたか?」
兵士B「訓練中に喋ってんじゃねーよ、上官殿にどやされちまう。」

そこは、第五旅団の訓練場だった。。

※豆知識 「第五旅団」
簡単に言うと、宮様(もなこ様)親衛隊。
陸軍省より派遣された「第五旅団」という名の部隊。形式上は宮様が指揮権をお持ちだが、
実際に指揮を取っているのは別人。 → 第五旅団長
57九重@ほっと一息。:02/03/17 02:03
でむぱ〜(笑)
第五旅団、出してみました。ハテ?という方、ゴメンなさい。
紹介文は、過去に出たやつのパクリです(爆)

続きそうですが、一先ずおしまい。この後隆史君は…………てな感じで(笑)

>53
菊水@甲さんも、他の人達も、また遊びに来てくれるといいですねぇ。
 最近、モナコ殿下の元気が良くなって喜ばしいワイ。
 金に萌えきっとるワシとは云え、二番目にはモナコ殿下にハァハァ……(;´Д`)しとる身、 やはり元気で在って欲しい。
 御学友が増えて来とるんじゃろうか……
 あのお気に入りじゃった善行が東北に飛ばされてから、ふさぎ込む日々じゃったからな。
 まぁワシとしては裏金作りの大敵(宮内庁から捻出しとった分にまで首を突っ込んでおって!
奴が無任所参謀だったのは何にでも首を突っ込むつもりだったからじゃろうか…まぁ良い)
では在ったがまぁええ。
 ゲヒョヒョヒョヒョ
 兎も角、旅団長不在で参謀団の切れ者連中は軒並み善行が東北へと連れてったんで
最早、第5旅団でワシの覇権を邪魔するものはおらん!
 そう、何を隠そうワシの天下じゃー!!
 何、福地。ワシじゃ第5旅団を束ねるのはカリスマが足らんじゃと?

「おうよ!」

 ギェヒョヒョヒョヒョ
 問題は無い。
 その為にこの軍聖善行忠孝のテープが在るんじゃからな!

「………河井聖矢君…………私に代わって………第5旅団……は………貴方に…
 ……任せます………適当に頑張って下さい…」

 まだ編集が甘いのぅ違和感が在るワイ
 ゲッヒョッヒョッヒョッヒョッ
 もう少し違和感が消えるまでは、軍聖善行忠孝の送別会(本人不在)は控えると するか…
旧参加者でヤンス。
 精神的に死んでた状態から漸く食屍鬼の状態へと復帰しました。
 どうやら、肉体のポテンシャルが低かった模様です(自爆)

 それは兎も角、九重殿や他の皆様不束ものですが宜しく御願いしますm(_ _)m
60名無し草:02/03/18 00:35
69式復活age
61某カラスと白い鳩。:02/03/18 00:47
>>56
森の木の上。
一部始終を見ている鳥が二羽おります。
白い鳩と黒いカラス。カラスの足は3本ありました。
「お、残念。にげきりやがったなあんちくしょうめ。」
「撃たれちまえば面白かったのになゴルア。」
「なっちゃあいねえなあ、第五旅団も。あれくらいあてなきゃいけねえや。」
「ゴルア、同意だゴルア。」
げらげら笑ってます。勝手なことを言いいますね。おふた方。

「さて、と。もなこのところに行ってやるとするぜゴルア。」
「そうかい。もなこによろしくな。」
「あばヨ。」
3本足のカラスは宮城に向かって飛んでいきました。
白い鳩はそれを見送るとカラスとは反対のほうへ飛んでいきました。

*キャラ紹介。
カラスの名は「ヤタちゃん」。宮城の守り主の一人にしてもなこのペット(?)。
鳩の名は「音羽」護国神社に住む式典用の白鳩のリーダー。新キャラです。
困ったことにこの2羽。ちょっと性格が乱暴なのです・・・・・・・
62名無し草:02/03/18 22:54
>>60
>>58-59が69式さんということ?
63九重加也 ◆kaya/9qQ:02/03/19 00:30
「……って感じなんだ。」
「おにいさん、なにがあったのでしょうか。む〜、しんぱいなのです。」
今日は日曜日。加也はもなこの家に遊びに来ていた。今話している内容は、加也の兄である
隆史についてだ。
先日、外傷は無いが制服をボロボロにして、憔悴しきった状態で帰宅したらしい。暫くは、
意味は判らないが"見てろ〜"とか、"仕返しに…"とか呟いていたのだが、やがて部屋に閉じ
こもってしまったのだった。
「でねー、何か目つきが危ないの。へんにギラギラしちゃって。あれは、何かたくらんでる時の
目だよ。うん、まちがいない。」
一通り騒ぎ立てると、侍従さんが用意してくれた冷たいミルクティーで喉を潤す。もなこも
心配そうな面持で加也の話に聞き入っていたが、ふと、脳裏によぎる物があった。
64九重加也 ◆kaya/9qQ:02/03/19 00:31
「そういえば、このまえ、くんれんちゅうにへんなこえをきいたって、いろんなへいたいさん
たちがいってたのです。」
「第五りょだんの人たちが?なんだろーね。…実はそれ、お兄ちゃんだったりして。あはは。」
あり得ないだろうシチュエーションを思い浮かべ、もなこと2人でクスクス笑う。…それが
真実であるなどとは知る由も無い。

「ほかにかわったことといえば、やたちゃんが、ひさしぶりにあいにきてくれたことくらいなのです。」
「やたちゃん?えっと、もなこちゃんの知り合い?」
初めて聞く名前に反応する加也。もなことは大分長い付き合いのように思うが(実際は2〜3年)、
そんな人の話は聞いた事が無かった。
「やたちゃんは、からすさんなのです。あしが3つあって、かっこいいのです。とてもおはなしが
すきなのです。」
一瞬耳を疑ったが、もなこが嘘をつくようなタイプでない事はよく知っている。少し想像してみた
が、格好良い姿を想像する事は出来なかった。
「あ、足が3本で、しゃべるカラス。。見たいような、恐いような…」
65九重加也 ◆kaya/9qQ:02/03/19 00:50
>59
デンパー返し-(笑)
ぐーるタンですか?食べちゃうのですか?…しかも進化中??(謎)
聖矢さんゲヒョゲヒョ笑いが素敵です(爆) こちらこそ、よろしくでーす。
しょうたいじょう

「春です。あったかくなってきました。
もなこのおうちのにわのさくらもきれいに咲きました。
ぜひみにきてください。     もなこ」

 やたちゃん「やっぱり花見は宴会だろゴルア」
 
 もなこ、お花見大好きなのです。
 おかしやおちゃをいっぱい持ち寄ってえんかいなのです。
 いろんな人がいっぱいきてくれたのです。
 ほえ?あー、なんかこのじゅーす・・・キモチいーのです〜

 次回、魔法内親王伝★もなこ、

 『春はあけぼの・・・花見だ宴会ワッショイ! 』

 に、八紘〜★一宇っ!」

 ・・・・はにゃ〜ん・・・・・・なのですう・・・・・
>>62
 違います(笑)

>>65
 宜しくで御座います。
 目指せ死徒と云う事でアルクェイドタンハァハァ……(;´Д`) の訳なのです(熱核自爆)
6860:02/03/20 13:28
>>67
フゥーン
それでは69式氏と善行氏について何かコメントもらえる?
6960:02/03/20 13:28
>>67
フゥーン
それでは69式氏と善行氏について何かコメントもらえる?
70九重加也 ◆kaya/9qQ:02/03/20 14:02
お花見だね?やった!にぎやかで、楽しくって、加也好きなんだー。
お兄ちゃんと一緒に行くから、よろしくね。
71名無し草:02/03/20 23:25
ここ数日、皇式祭都のアクセスが激増していたのは何故?
72名無し草:02/03/20 23:53
「・・・・・・復唱は?」
「は、はいっ!!第五旅団上等兵速水厚史、明朝0830を持ちまして第一警護部隊へ出向いたします!」
背筋を伸ばして敬礼をする青年。デスクの男はそれをにやにやとした顔で見ている。
「よろしい。」
デスクの男は立ち上がると敬礼を返した。
「詳しくは部隊長から説明があるが、「お花見園遊会」の警護が最初の任となろう。」
「はっ!身命を賭して、宮様の御盾となる所存です!」
「貴様の萌道、見せてもらうぞ。」
「失礼しますっ!」

部屋を退出したドアの向こうで「いやったああーーーーっ!!!!!」と、青年の声がした。
男は笑って席に着く。心なしか、笑顔が引きつっている。
「若いもんはいいねえ・・・・・私も20ほど若ければ・・・・・・・くそ。」
ガン、と机を叩く。かなり悔しそうに。顔が苦悶にゆがんでいた。
「あーくそっ!!一日中宮様のお側に・・・・・ああ、うらやましい!なんであいつがあ!!!」

第一警護部隊。通称「ひなぎく」宮様のSPを担当する部隊である。精鋭ぞろいであるのはもちろん、
萌え馬鹿集団である第五旅団において一番人気を誇る部隊でもあった。
それは一時、旅団参謀長がその役目を放棄してまで「ひなぎく」への転属を希望したほどで・・・

速水青年がそれこそ空を飛ぶように「ひなぎく」へ向かったことは言うまでもなかったのだ・・・・・・
73名無し草:02/03/21 00:02
ageてみる。
74宇月亜美:02/03/21 00:13
学校のHR。
宇月が一枚の手紙を取り出した。
「え、とですね。先生、もなこちゃんから招待状をいただきました。
とーってもうれしいです。いっしょにお花見をしましょうということでしたので、
先生、みんなでお呼ばれさせていただこうかと思うんですけど、どうかな?」

「さんせーい!」
「やったあー」
「いいの?もなこちゃん?」
大騒ぎになる教室。うろたえる担任、清水。
「な!宇月先生!そんな大勢で押しかけたらご迷惑ですよ!」
「あら、こういうことは大勢で楽しまなくちゃ。ね?もなこちゃん?」
「はいなのです。みんなでなかよく、なのです。」
こういわれてしまうともう終わりであった。
「清水先生はご一緒されるんですよね?」
「もちろんです!」
即答。内心(なんで私に招待状を下さらなかったのです・・・・)と泣いていたけれど。

「きまりですね。じゃ、みんなでなかよく、お呼ばれしましょう。」
教室は大騒ぎだった。そして窓の外、今の一連の会話を聞き逃さなかった男が一人・・・・・いた(笑)
75九重加也 ◆kaya/9qQ:02/03/21 00:21
「うわー、キレイだねぇ。」
大勢のクラスメイト達と一緒に、加也は今、もなこの家に花見に来ていた。
人が多いだけで、見る景色も自然と変わったものに思えてくる。あまりの見事さに
感動を隠し切れずにいた。
「ああ、これは美しい。。さすが、先生だ。」
「…え?」
声のする方向には、予想していた事とはいえ、兄の姿があった。しかも、感動する
ものを間違えている。
「ここにいるのは百歩ゆずるとして…なんで、先生みてるの。。」
76宇月亜美:02/03/21 00:30
「うわあ・・・・・きれい・・・・・・・・」
うっとりと桜をながめている生徒たち。

その脇で先生たちはというと・・・・・・座り込んで宴会を始めていた。
「まーま、先生も一杯どうですか」
「いえ、今日は生徒の引率ですから・・・・・」
「そう固いこと言わんと、さあ。」
「せんせーい、ちょっとこっち来てお酌してくださいよう。」
宇月は・・・・・・お酌をさせられていた。
なんか馬鹿馬鹿しくなっていた。これじゃ、先週の職員の花見と変わらない・・・・・
77九重隆史:02/03/21 00:31
「美しいものを見に来たんだ。何をまちがえてると?」
加也は諦めの溜息をつく。。

「さあ、料理や飲み物など用意致しました。ゆっくりとご鑑賞下さいませ。」
見事に咲き誇る桜の下、その一角に用意された花見の席の前で、侍従達が
手招きをする。
そこには沢山の料理やジュース、もちろん酒も並んでいた。
「気が利くじゃないか。よし、まずは飲むとするか。」
「お兄ちゃん?中学生なんだから、ジュース飲むに決まってるよね?」
そんな加也の祈るような言葉が、隆史に届くはずはなかった。
お花見園遊会・・・・・・

「えーと、おはなみなのです。みんななかよく、たのしんでください。」
お言葉を頂いた後はそこらじゅうで出店が立ち、酒やお茶、お菓子が振舞われ、にぎやかな祭りとなっていた。

宮様が御主催される春の園遊会ということで、来客はずいぶんと多岐に渡っていた。
要人からクラスメイトに至るまでがごちゃごちゃに入り込んでいる。
速水にとっては着任早々パシリ同然の忙しさであった。
「おい速水!B3区画で泥酔者だ、運び出せ!」
「速水!ビール30ケース御門に届いているから運び込め!」
「速水!焼き鳥5人前追加だ!」
「速水!宮様の写真をお撮りしろ!」

・・・・・・・・なんか、居酒屋のバイトみたいだな・・・と速水は思っていた・・・・・・
79九重隆史:02/03/21 00:41
カツカツ…ガツガツ…モシャモシャ…
食べる、食べる、飲む、食べる。まずは空腹を満たしにかかる隆史。
「ぷはー。やっぱり花見は、いいねぇ。」
お前の場合は、何かが間違っているぞ。
「さて、だんだん気持ちよくなってきたぞぅ。」
キョロキョロ辺りを見渡し、とある一点に目を向ける。
「そうそう、先生。先生を見にいかなくっちゃなぁ。」
軽い足取りで宇月先生の傍へと進むと、カメラを手に、声をかけた。
「せ〜んせい。お酌なんて良いからさぁ、ちょっとこっち向いてよー。」
80九重加也 ◆kaya/9qQ:02/03/21 00:45
「加也ちゃんのお兄さん、どこへ行ったモナー?」
「いいのいいの。気にしてたらお花見楽しめないんだから・・・。」
見てみぬふりをするのが一番。とはいえ兄弟なのだから、度が過ぎれば何とか
大人しくさせるしかないのだが。
「しばらくは、ほっとくのが一番なんだよ。わざわざ災害をこっちに向けることないって。」
こと隆史の扱いに関しては、最早悟りきってしまっていた。まだ幼いのに、不憫な。。
81名無し草:02/03/21 00:58
「花見さまさまだよね。じゅぎょうもつぶれたしさー。」
「そうそう、ずっと桜が咲いてるといいのに。」
「でも、座ってるだけなんてつまらないよ。よし、木登りしよーぜー。」
「よーし、僕が一番だ!」
小学生に、しかも男の子達にとっては、花見なんてその程度でしかなかった。
82名無し草:02/03/21 00:59
学校職員の宴席・・・・・・・
うんざりしながらお酌をしている宇月の肩をぽんと叩くものがいた。
「あ、せんぱーい。」
「ひさしぶり、亜美ちゃん。」
それは某研究所時代の先輩であった。

これ幸いと宴席を抜け出し、二人で歩き出す。
「どう?学校の先生は」
「うーん・・・・大変ですね、研究所と違って。」
「生体サンプルとは違うものねえ・・・・・」
「そうなんですよお。mo−eとか猫耳と違って本物の人間相手ですから・・・・・・」
「しっかし、教授も分からないわね。なんであなたが宮様の先生なんて・・・・・もうすぐmo-eの完成って時に。」
「うーん・・・・・・あのコの誕生に立ち会えないのは残念ですけど、教授のお考えですから。」
「そうね。あんまり言ってると聞かれてるかもしれないし、じゃ、消えるわ。」
「お元気で。」
「うん、じゃね。」

先輩を見送るとコップのお酒をくい、と飲み干した。
「そっか・・・・・来週駆動実験のフェーズ3くらいだったなあ・・・・・・・どうしてるのかな、mo-e」
独り言を言いつつ桜を見上げ、そのまま歩く。絵になる姿である。

で、そのまま歩いていた・・・・・ら、木の根っこにつまづいて豪快に転んだ。
「きゃあっ!」ミニスカートが全開になる。吹き出す男衆。
それを見逃さぬカメラが狙っていることをまだ彼女は気付いていない。
「あぁ、折角のひなぎく着任早々、忙しさに目が回る…。」
酔っ払いの処理や雑用にてんやわんやの速水。もしや宮様の警護は口実ではないのかと
疑い始めていた。その時・・
「せ〜んせい。お酌なんて良いからさぁ、ちょっとこっち向いてよー。」
随分と若い声だが、これは…。
「あいつ、要注意人物だ。確か、九重隆史と言ったな。」
目を光らせるべきポイントだけはおさえる。さすが精鋭部隊の一員である。
「宮様にも度々ご迷惑を掛けているとの事だ。奴からは目を離さないほうが良いだろう。」
「速水ー!酒もってこーい!」
「はいはーい、只今ー!チクショー(涙)」
84九重隆史:02/03/21 01:09
声を掛けても、先生は振り向いてくれない。
「さすがは上レベル・・・。難易度高めってところか。」
彼の中では、何かが出来上がっているらしい。やがて別の女性が宇月に近付き、少し
近寄りがたい雰囲気を生み出す。
「ち。。いや、ここで引いては男がすたるってもんだ。」
変な理論で気をとりなおすと、隆史は再び先生の下へと近付いていった。と、その時。
「きゃあっ!」
「シャッターチャーンス!(キラーン」
反射的に言葉を発し、流れるような動作でカメラを構え…
パシャパシャパシャパシャ…
「ふ、思わぬ収穫。さすが天が味方しているとしか思えない幸運だぜ。」
85名無し草:02/03/21 01:10
ソーリ!ソーリ!ソーリ!
こんなお祭りは税金の無駄遣いです!
国民の税金を無駄遣いする軍部と皇室は取り潰すべきです!
ソーリ!ソーリ!
聞いているのですか!まさか総理もこんなお祭りに行ったりはしませんよね?
ソーリ!
これは国民の税金を不当に詐取する行為ですよ!

え?私の秘書がお花見に出席して・・・・・・?
・・・・・・・知りません。ええ、知りません。秘書が何をしているかなんて私は一切知りません。
詐取なんて知りません!
86名無し草:02/03/21 01:15
「いえー!いっちばーん!」
両手を広げても掴み切れないほどの巨木を前に、なんとか上に上ろうと果敢に挑む
少年達。数人がまだ幹にしがみ付いている時、頭上から声が上がった。
「ちぇー。なんだよ、早すぎだよ。」
心底残念そうに、ある者は登るのをやめて上を向く。
「くそ、二番は僕がとってやるぞー。」
その一言に反応するように、また少年達は上を目指して登り始めた。
「ふふーん、いい眺めだなっと。」
既に登りきってしまった少年は優越感全開。でもちょっと退屈だった。
「ハヤク、ダレカノボッテコイヨー(ボソ」
87名無し草:02/03/21 01:18
>85
それは、自○党の陰謀に違いない。
バシュッ!

変な音を立てて隆史のカメラは火を吹いた。

音もなく後ろに人が立っている。
「あ、ごめん。本物のカメラだったんだね。一眼レフのロングレンズなんてものここで構えないでくれよ。
狙撃者かとおもっちゃったじゃないか。」

いつの間にか囲まれていたらしい。ちょっと(汗)

で、またさっといなくなる。
そこでようやく、隆史はカメラ(3万円相当)を失ったことに愕然とした・・・・・・・
「ちくしょお・・・・・・・第五旅団のやつらあ・・・・・・・・・」
89九重隆史:02/03/21 01:23
「第五旅団の登場か。くそ、一度ならず二度までも。。」
近くにあった日本酒を一気飲みすると、邪な笑みを浮かべて呟く。
「お前らに銃殺されそうになった恨み、可憐な先生のパンチラ写真をパーにされた恨み…
今日この場で晴らしてみせよう!」
大声で怒鳴る隆史の後ろでは、宇月先生が顔を真っ赤にして、恐い顔で睨んでいた。
「くそー、俺だって酒宴でパーっと憂さ晴らししたいんだってー!」
最早憚る事無く愚痴をこぼす速水。ビールジョッキを両手に抱えて運び出そうと
したその時、ズボンを引っ張る感触がした。
「おねがいしても、いいですか?」
声のする方向を見ると、そこには彼の使えるべき主の御姿があった。
「え、み、宮様!は、なんなりとお申し付け下さい!」
どもる上に過剰なほど大きな声を出され、すこし怯えるもなこ。
(し、しまったー!!折角のチャンスが・・・)
「えっと、じつはくらすのおとこのこが、きにのぼっておりられなくなってしまったのです。
おろしてあげてほしいのです。」
通常ならば嫌々行う類いのものだったが、この日ばかりは違った。
「よし、よくやったぞガキども!!」
声にださずに、しかし心の底から少年達に感謝する速水であった。
91宇月亜美:02/03/21 01:32
>>89
「君・・・・・・・・撮った・・・・の?」
後ろにいる宇月。隆史は気付かないまま大声で叫ぶ。
「もちろん!ああ、あの水玉が目に焼きついて離れ・・・ぶっ!!」
振り返った所を宇月のハイキックが一閃した。
ミニスカから伸びる足をじっくりと、避けもせずに見ていた隆史はまともに食らう。

「あ”・・・・・・みずだまが・・・・・・・・」
きれいなKOであった。
「もう!はずかしいなあ。」
92九重隆史:02/03/21 01:40
「おーい、加也ー。」
「え・・・?」
突然の呼びかけに、反射的に振り向いたその時…。
パシャ
「ま、また・・・。」

振り向きざまのショット2号を撮り終えた隆史は、そのまま加也に近付く。
「ちょっと、このカメラを預かっておいてくれ。」
直前に取った行動とは裏腹に、隆史は真面目な顔つきで話し掛けた。
「うん、いいけど。どうかしたの?」
「ああ、俺の愛機一号、一眼レフカメラ君を壊しやがった奴がいるんだ。ちょっと懲らしめてくる。
なに、心配は無用だ。」

そう言い放つ隆史の目には、復讐の炎が浮かぶ。そして、足早に隆史は森へと消えていった。
「はぁ。一度痛い目にあうのもいいことだよ、お兄ちゃん。」
加也は兄の消えていった方向に向かって呟くと、手にしたデジカメから、今取られたであろう
自分の姿を捜した。
「ふーん、ま、別にいいか。」
気に食わない写りであれば消してしまおうかと思っていたが、まともに撮られているようなので、
そのままにしておく事にした。
93九重隆史:02/03/21 01:42
>91
しまった(笑)まぁ超人的な復活を遂げたと思って下さいませ(自爆)
94名無し草:02/03/21 01:48
ニダニダ!
桜はもともと半万年の歴史を持つウリナラの植物ニダ!
それをイルボンに伝えてやったというのにチョパーリどもは
まるで自分たちの国の木のようにしてこんな花見まで・・・・・・・・

花見にキムチの屋台がないのはウリナラに対する侮辱ニダ!
謝罪と賠償を要求するニダ!

ニダ?あ、なにするニダ!こ、コラ、離すニダ!
「はいはい、デンパは離れたところでね。」
デンパ言うなニダ!ちくしょー!第五旅団は反省しる!
「わかったから出てってね。宮様に悪影響与えちゃだーめ。」

謝罪と賠償をー!・・・・・・・・・・・・・・

バシュ
それからの彼の動きには目をみはる物があった。
茂みの中を音も無く移動し、第五旅団兵と思われる者の背後を取ると、一言。
「ひと〜り。」
睡眠ガスを吹き付け、意識の無くなった兵士を森の奥へと引きずってゆく。
さすがに引きずる時には音が出るが、それは宴会の喧騒の中に紛れて消えて
しまった。
9691:02/03/21 01:50
了承。気にしないでくださいませ
97名無し草:02/03/21 01:54
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   |     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  花見が始まってるぜ、   |     | 何!早速向かうモナ。
|   旦那!!          |     |  
\___ ______    \    \___ ______
      ∨             /           ∨         
     ∧_∧ D         |        (|  ∧_∧
    ( ・∀・)○    ___   |  ___     ○(´∀` )
    (    )D……/◎\ |/◎\……(| (    )
98とあるマニアの災難:02/03/21 02:10
ふふふ、お花見園遊会。忍び込んでやったぜ。
もなこ様の生写真は高値で売れるからなあ・・・・・・
それにここじゃいろんなレアな絵がゲット出来る・・・・・・
わざわざ旅団のコスをしてきた甲斐があったというもの。

おっ?あれはもなこ様。木登りかな?てことはパンチラゲット?これは(;´Д`)ハァハァ ・・・だ。
どれどれ・・・・・・

プシュー
あ、あれ?・・・・・・・・・・ばたり。

「ふたーり。」
引きずられていく・・・・・・・・
99九重隆史:02/03/22 00:25
あれから、8名の襲撃に成功した隆史。一人一人を木に縛り付け、猿轡を噛ましていた。

「ふー。中々大漁だなぁ(ニヤニヤ」

今だ、1人として意識が戻る者はいなかった。そこで、始めに捕獲した兵士を叩き起こす。

「おい、起きろや。…ペチペチ…」
「…ムー…ウーン………モガ?…!????」

意識を取り戻した兵士は、己の置かれている立場に気付き、慌てふためく。

「おい、お前らの大将は何処にいる?それと、今日は何人配属されているんだ。」

ドスの効いた声で、そう問い掛ける。とても中学生とは思えぬ迫力だった。

「今、少しだけ猿轡をずらしてやる。外しきって大声出されちゃあ迷惑だからな。おっと、
俺は構わないぞ?周りの仲間同様、また眠らせてやるだけだ。」

此処は何処だ。日本か?本当に花見の席なのか?(汗
100九重隆史:02/03/22 00:32
兵士から得た情報によると、今日配属された兵は12名。大将は参加していないとの事だった。

「ち。まあ良しとするか。それにしても、半数以上を既に捕らえていたとはな。」

そして、隆史の脳裏には、残虐な復讐手段が思い浮かんできた。

「そうか、その手があったな。加也からデジカメを受け取って来なければ。」

邪な笑みを浮かべると、隆史は加也の下へと向かった。そう、カメラを使った復讐といえば、
お約束であろう(笑)
101九重加也 ◆kaya/9qQ:02/03/22 00:42
「それでね〜、お兄ちゃんったら、妹のおふろのぞいたりするんだよぅ。
もー最低ーって感じだよねー。」

何故か、酔っ払っている加也。ジュースのつもりで飲んだ飲み物がアルコール入り
だったから。当ったり前じゃない(笑)

「えー、それって、ひどいのですー。。グビグビ…。」

2人して既に出来上がってしまっております。
102九重隆史:02/03/22 00:48
を、100getだ。イヤッター!( ゚∀゚)
103菊水本部:02/03/22 01:07
某所。
デスクには葉巻を持った男。前には女性が一人。モニターを見ている。
パレス内部の菊水専用隠しカメラであった。
「・・・・・・どう思う?彼。」
「だらしないですね、「ひなぎく」ともあろうものが中学生一人に・・・・・」
「ははは、言うな。それだけ善行の影響は強かったということだよ。あの守銭奴が実権を握ってからの
本部隊の士気をみるがいい。落ちっぱなしではないか。これが今の彼らの現状だよ。」
「東北戦線も膠着していますし、情報統制も限界に近いです。あの軍神といえどゲリラ戦は苦手なのでしょう。
帰還は遠そうですね。」
「まあ、帝都守護を我々が担当したのは正解だよ。あんな戦い、消耗するに決まっているのだからな。」
「これは熱狂的戦争嗜好家の発言とは思えませんね。」
「ふふ、泥のような戦争、地獄のような戦争。望むところだよ。でもね、君。敵は何も東北のゲリラとは限らないんだよ。」
「どういうことですか?まさか・・・・・・・・」
「はははは、今はあの彼の活躍を楽しむとしようじゃないかね。見たまえ、また一人捕まえた。
存外に強いな!彼は。菊水にスカウトしたくなるほどじゃないか。」
「・・・・・・・・粛清リストにも載っておりますけど・・・・・・」
「あははははは、中学生にしてあれかあ!天才的だよまったく。」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
 ゲヒョヒョヒョヒョ
 今回のお花見で第5旅団の経費はウハウハじゃぁな、福士

「オウヨ」

 料理店にもなこ殿下御用達を名乗らせ土筆の紋を掲げさせる事を許しただけで、
これだけ儲かるとは予想外じゃよ
 ゲヒョヒョ
 これ程に旨味があるならもっと前から遣っておけば良かったのう〜

 うすぐらーい部屋でゲヒョヒョ、オウヨとわらい会う怪しい二人。
 ゲヒョヒョの手元にはお花見会での収支表(予想・エライ黒字)がある。

 ゲヒョヒョヒョヒョ
 これも善行の奴が栄転したお陰じゃノウ
 あ奴めは軍人がサイドビジネスをする事を認めんかった堅物(注:サイドビジネスは違法です)
だったからのう……
 C国や東南アジア、或いはあの醍醐旅団でもやっとた事(注:醍醐旅団は非政府組織です)
じゃと云うに
 まぁ、これから頑張ってガンガン稼ぐとしようかのう
手始めはこの花見のフォト集じゃ
 土筆の御紋を透かしで入れた豪華版を作るぞ
 一冊5万位の値段にすれば、ウハウハじゃ

「オウヨ」

 なに、東部方面隊の善行や秋田の岩田が邪魔する可能性が在るじゃと?
 ゲヒョヒョ
 このワシに抜かりは無いワイ 
 善行には兵士の士気鼓舞と云う事で納得させられるじゃろうし、ハン。岩田の方は第五旅団秘蔵の
六九式@白衣&壜底眼鏡「教授」生写真一〇枚セット(ネガ込み)で買収済みじゃ

「オウヨ」

 おう。ワシだって命は惜しいからのう生写真は只の写真じゃ
 ネコ耳侍従の実用試験なんぞの時の白衣姿が中心じゃ。心配する必要はない
 ………しかしあの岩田、なぜあんな基地外に萌とるのか理解出来ん
 萌アイテムの定番、白衣姿とは云えあの写真の白衣には所々に赤黒い染みが在ると云うに……
 まあええ。兎に角東北の対ゲリラ戦に飛ばされとる連中で一儲けじゃゲヒョヒョヒョヒョ

「オウヨ」

 しかしこの部屋、しみったれとるノウ
 質素過ぎてワシの趣味にあわん
 どうせ善行の奴がこの部屋(注:宮城地下、第五旅団司令部)に帰ってくる事はあるまい
 マガホニーだのロココだので飾るとしよう
 ゲヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョ
106名無し侍従Y:02/03/22 01:26
>>101
こ、こら!誰が宮様とご学友にお酒を飲ませたんだ!
ああ、宮様、こんなに顔を真っ赤にされて(;´Д`)ハァハァ ・・・・・・

・・・・・・ちがう!誰か医者をってうおっ?

「Yさんも飲むのです。」
み、宮さまあ?目がすわって・・・・・・・・あ、いやその、グビグビ・・・・・・・・・・

あー、なーんかキモチイイ・・・・・・・・・・
>>68
 何を言えと(笑)
 兎も角、
>コメント
 一緒に楽しんだ事を喜びとしますって事位ですかね。ワタシとしては。

 つか、軽薄極まりないワタシの文体を見ればお二方と別人で在る事は明白であるかと(笑)
 オモロイので正体は不明と云う事で(熱核自爆)

 ……てか、バレバレと云う気も(笑)
108宇月亜美:02/03/22 01:49
そーなんですよお。聞いてくださいよ。
最近の子供ってませてるから大変なんですよねえ・・・・・

いつの間にか軍部の席に座って座談をしている宇月。
手には日本酒が瓶で握られていた・・・・・・・

「あの、先生?こどもたちはよろしいので?」
「いーんですよお。こどもにゃこどもの世界がありますからねえ、あーっははははは」
笑い上戸・・・・・・らしい。
109菊水本部:02/03/22 02:00
>>104
>>105
「あの守銭奴はどうなさるのですか?」
「うん?あれはいいんだよ。あれで。」
「ですが、第五旅団があの体たらくなのはまずくはありませんか?」
「芝村が動かないなら放っておくさ。我々が彼らに協力する義務はない。違うかい?」
「そうですが・・・・・・・・・」
「我々は殿下の身辺に対してのみ責任を有するのだよ。それを忘れちゃあいけない。」
「なんか、変わられましたか?」
「私かい?私はいつもこうだよ。ははは」
「韜晦しないでください!」
「まあ、暖かく見守ってやろうじゃないか。私も黒猫亭なんてものを持ってるしね(爆)
予算があるのはいいことだと思うよ。表か裏かなんてことはこの際関係はないんだよ。
いざというときの対応なんてのは君の得意分野じゃあないか。」
110名無し草:02/03/22 11:43
旧参加者の復帰で新規の人が参加しにくくなったと思われ
111もなみ:02/03/22 18:55
(*^-^)ノ▼ ←ワイン (−〜−)グビグビ (o _ _)oモナー
(もなみは酔い潰れた、その傍らにはワインの瓶が数十本転がっていたと言う…)
112名無し草:02/03/22 20:52
ござにおすわりして、お空を見てると、
ふああ……って、あくびがでちゃうのです。
それに、きょうのおそらはくるくるまわってるのです。

きょねんは、さくらのお花はもう少しあとでさいてたのです。
だいぶんあったかいから、ことしはお花がはやくさいてて、
だから、みんなでおおいそぎでお花見なのです。
だいごりょだんのみんなも、けいびをしながら、お花を見たり、
おきゃくさまとおはなしをしているのです。
おじゅうには、とりさんのからあげと、たまごやきと、
ちっちゃなハンバーグが入ってたので、もなこ、うれしくて
にこにこしてたら、けいびのおにいさんと目があいました。
(゚∀゚)こんなかおをしていたので、もなことってもうれしくなりました。
もなこ、みんなにわらっていてほしいのです。

お花がちって、はなびらがふってきます。
お父さまやおきゃくさまのおさけに入ると、みんなうれしそうにわらいます。
もなこのおひざの前においていた、ちょっとからいオレンジ味のソーダにも、
花びらがはいりました。うすくてちっちゃなお船をうかべたみたいで、
ちょびっとうれしいのです。

いま、おにいちゃんももえみおねえさまも、どこかでお花を見てるのかな、
っておもったら、ちょびっとなみだがでちゃったのですけど……

わ、わわわ!
すごい風がふいたのです!ちっちゃいたつまきみたいな風が、
さくらのはなびらをくるくるお空にまきあげるのです!
すごく、すごくきれいなのです!
あっちこっちできゃー、ってこえがするのです。
あ、やたちゃんがとばされるのです。だいじょうぶなのですか?
でも、ござのはしっこがくっついていこうとして、もなこ、
おおあわてでおさえたのです。
はながちる               
はながちる               
ちるちるおちるまいおちるおちるまいおちる
光と影がいりまじり           
雪よりも                
死よりもしずかにまいおちる       
まいおちるおちるまいおちる       

光と夢といりまじり           
ガスライト色のちらちら影が       
生まれては消え             

はながちる               
はながちる               
東洋の時間のなかで           
夢をおこし               
夢をちらし               

はながちる               
はながちる               
はながちるちる             
ちるちるおちるまいおちるおちるまいおちる
114九重隆史:02/03/22 23:16
森を抜け、加也のいる場所を目指して歩く。目的は、そう、カメラを受け取りにだ。
「えーっと、確かこのあたりのはずだ…。」
もなこや加也、もなみが居るであろう場所へと近付くと、そこには予想もしなかった
光景があった。
「……。寝て、いるのか。」
それぞれがほんのり頬を桜色に染め、小さな寝息を立てて。あまりに幸せそうな
顔をしている為、暫く側で眺めていたい、そんな気にさせるには十分な光景であった。

隆史は加也が首からかけているカメラにそっと手を伸ばすと、起こさぬよう十分に
気を配りながら、カメラを抜き取った。そして…

パシャ。

これまで撮った写真の中で、これが一番価値のある物に違いない。荒んでいた彼の
心は、いつの間にか、暖かな春の空気に溶けてしまっていた。
115九重隆史:02/03/22 23:22
それから、暫く1人で飲んでいた。日本酒を(笑)

「起きると、うるさいんだけどなぁ。」

まるで娘を暖かく見守る父親のように。だが、そんな状態が長く続く筈は無い。
そう、彼がそのような人間では無いことは、これまでの行動から窺い知る事が出来るだろう。

「おーい、そこの兄ちゃん!」

寝た子を起こさぬようにそっと、ようやく雑務から解放されたばかりの速水に声をかける。

「こいつら、頼むわ。風邪引かさないようにしてくれよ。」

その言葉が、彼の最後の良心だったのであろう。
116第五旅団一兵卒:02/03/22 23:32
は、もなこさまのスカートがあやうい!?
いや……体育の短パンだよ(涙)

でも……イイ(゚∀゚)
もなこさま萌えー!(゚∀゚)

あれ?注射?ぶすっと?
ああ、意識が遠のいていく……俺消されるんだ……
117名無し草:02/03/22 23:49
菊水A「何だか、これから仕事が増えて行く気がするなぁ。」
菊水B「ああ。む、ちょっと待て。プシュ!(116を狙撃)」
菊水B「流血沙汰を避けるべく、今日は眠らせるだけだ。感謝する事だな。」
菊水A「いっそ、殺してしまえれば後が楽なんだけどな。」
118名無し草:02/03/22 23:55
あれ、第五旅団の兵士がくたばってるぞ。69式教授の所に実験体として連れて行けば、
喜んでもらえるかなぁ。

ポイントアップ?い、急いで連れて行こう。(*゚∀゚)
119第五旅団一兵卒:02/03/24 00:24
あーなんかすごく気持ちいい……天にものぼる心地がするよ。
目の前にはまだ、ござの上で翻るもなこ様のスカートと、
愛くるしくも未来の麗質をうかがわせるふともも、
そして紺色の短パンが……

こんな走馬灯最高!いい、今死んでもイイ!
もなこ様の、もなこ様の短パン ハアハア(;´Д`)

で、頭の上のほうで凄いテンションで笑っているのが、
俺の守護天使様ですか?あ、どうもはじめましてです……
って頭下げようとしたんですけど。なんか、固定されてるんですか?
キュイィィィィンって、それはドリルドリルドリルドリルドリドリ……
120速水厚史:02/03/24 23:46
>>115
「・・・・・・・なーんで俺が厨房の命令でご学友様の毛布を用意して差し上げてるんだろう・・・・?」
ぶつぶつ言いつつ毛布をはこぶ。風がちょっと出てきたか、少し寒い。

そこでは3人の天使がすやすやと寝息を立てていた。
それを見たとたん・・・・・・目が(゚∀゚)アヒャった。
イイ!スゴク、イイ!寝顔のほっぺ、スカート!白タイツ!紺色の短パン!
(゚∀゚)イイ!・・・・・・・(;´Д`)ハァハァ

「・・・・・・・・・・て、違う!」
慌てて自分の頬をひっぱたく。こういう場での(;´Д`)ハァハァ は「ひなぎく」では重大な隊規違反だ。
気をとりなおして丁寧に毛布をかけた。

ちょっとドキドキしていた。目を落としたらまた(゚∀゚)アヒャりそうで怖かった。
母さん。俺、大丈夫なんでしょうか・・・・・任務中の(;´Д`)ハァハァ は験体行きと聞いています・・・・・
「……と云う訳で一応、市内の治安に関しましては安定したと言っても良い水準にまで
回復しました。暴行、略奪も激減しています」
「〈ケルベロス〉隊投入による威圧効果ですか……何か虚しさを憶えますねぇ」

 街角事に停められた97式装輪装甲車。
 その脇には漆黒の92式特殊装甲強化服を纏った兵士達がMG3を抱えて睥睨している。
 それは、かつて“世界で一番治安の良い国”と呼ばれていたのが幻のような、或いは
A国との戦争後に営々と築き上げられてきた歴史が砂上の楼閣で在ったかのような感覚を
岩田に与えていた。
ピキーン(>>118

「…!」

 頭の、より深い部分で何かを受信した。
 脳味噌が電波を受信する様に出来ている訳ではないし、白昼夢を見る様なクスリを
入れている訳では無いが、岩田はそれをハッキリと認知した。

「………ヌヌヌ」
「どうしましたか、司令」
「……いや何でもありませんよ、何でも」

 誤魔化す様にそう言うと、腹の奥で小さく呟いていた。
(ウフフフフゥ♪ 何時か必ず帝都に、69式教授の元へ帰りマスヨォ〜)
 クーデター鎮圧騒動でやり過ぎてしまい、左遷人事で〈タイフーン〉戦隊ごと東北戦線
秋田の臨時地方隊に飛ばされた岩田。
 その理由故に帝都へと帰れる帰れる可能性は今の所無い事を、岩田は気付いていなかった。

「司令、肝心な所で抜けてますからね」
「そうですねぇ……ああーお茶が美味しい」
「これもどうぞ、蛯原中尉。お茶に合いますよ」
「はらはらすいませんねぇ」

 今日も今日とてあすかは平和(?)であった。
123九重隆史:02/03/25 01:54
帰り道。あたりも薄暗くなってきて、さすがに今の時期少し肌寒く感じる。

「今日は楽しかったなぁ。」

誰に語るでもなく、呟く。背中には眠ってしまった加也を背負って。

あの後、結局加也たちは目を覚まさなかった。隆史はというと、速水にその場を任せ、例の兵士
達の元へと戻っていったのだった。まぁ改めて述べる必要も無いだろう。一つ言える事は、彼ら
が隆史に危害を加える事は難しくなったという事くらいだ。

肩越しに加也の寝息を感じながら、祭りが終わった後の、言いようのない寂しさを感じながら、
隆史は一歩ずつゆっくりと、歩いて行った。

@本日の収穫(画像)
もなこ…14枚
加也…8枚
侍従さん(もちろん女)…11枚
宇月先生…6枚
その他(複数対象、第五旅団脅迫等)…12枚

やるべき事は、やる。
124名無し草:02/03/25 16:53
もなこ皇女の口調にフルバの本田透テイストを感じる・・・
125名無し草:02/03/26 06:09
>>124
自分は某サイトの「へぼレイ」を思い出した
126名無し草:02/03/26 21:03
>>82
         ☆ チン     マチクタビレタ〜
                         マチクタビレタ〜
        ☆ チン  〃  Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・) <  Mo−eたんまだ〜?
             \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
        | .愛媛みかん.  |/
127もなみ:02/03/26 21:05
M0-Eたん?誰モナ? 綺麗な人モナか?会いたいモナー
128宇月亜美:02/03/26 23:24
「ここに来るのは久しぶりね・・・・・・・・・」
某研究所。近くに来たので花見の帰り道に立ち寄ってみた。
中はある種異様な雰囲気と臭いに包まれていた。閉鎖的空間であることがそうさせているのだろう。
厳重なゲートを抜け、研究棟へ入っていく。夜なのに明かりは全部ついていた。
あいかわらずの不夜城ぶりにあきれつつ、中を進む。
「やっぱり塩基構造が・・・・」
「・・・serioシステムに問題があるのでは?・・・・・・」
「・・・・・・いい祖体、いないなあ・・・・・・・・」
「あーっひゃっひゃっひゃ(゚∀゚)」
白衣の集団があちこちを歩き回っている。みな、見覚えのある顔だ。少し(゚∀゚)アヒャっているあたりも変わっていない・・・

一人が宇月に気付き、ふわふわした足取りでやって来る。
「あ、ウヅキちゃーん、おひさしぶりー今日はー教授いないわよー。」
三つ編みメガネに白衣のその少女は目がかなり(゚∀゚)アヒャっていた。
「どーも。mo-e元気してます?」
「あ、あのコねー。第2ラボで再検査中よー。システムバグだってー。」
「またですかあ?」
「そーなのよー。ウヅキちゃん逝っちゃってから3研の子達もーたーいへーん。」
「はあ・・・・・・・・・・・」
「早めにかえってきてねー。じゃねー。」
またふわふわとした足取りで去っていった。
「あいかわらずだなあ・・・・・・・」
つぶやきつつ進む。
宇月亜美。彼女は「ここ」の研究員だった。そしてこの年にしてmo-eプロジェクトの責任者の一人だったのである。
言うまでもないことであるが、「ここ」とは六九式研究所である・・・・・・
129宇月亜美:02/03/27 00:39
ラボに着く。
部屋の中心に機械仕掛けのベッドがあり、少女が眠っていた。
まわりでは白衣の集団がモニターや端末を操作している。

「type:Mo-e」……耐久力のみを重視した骨格、生物のそれを遥かに上回る反応速度を持つ神経、
人外のものとも言われる、通称"吸血鬼細胞”による超回復力・超筋力の筋肉。
……たった「一機」で戦況を変えるために造られた、最強の戦術兵器。
それが、彼女。見た目には可憐な美少女であるが、中身は完全に別物である。
一度実験中に自律起動し、逃走。いろいろあった後、研究所に再確保され、今に至る。

宇月は彼女の開発の第二期からの研究チーム主任で、逃走後の「彼女」のメンタルシステムなどの
開発で成果を挙げていた。モニター上で彼女と会話ができるようになったのは彼女の成果である。
彼女は今、「夢の中」にいる状態なのである。
130宇月亜美:02/03/27 00:40
「みんな忙しそうね。」
「あ、主任。どーも。」
白衣の一人が顔を上げた。明らかに睡眠不足の顔をしている。目が赤い。
「どう?「お姫様」は。」
「目覚めないですねえ・・・・・・・自律起動してたのが嘘みたいですよ。」
「うーん・・・・・・・OSに問題があるのかなあ?駆動系に問題はなさそうだし、感情パルスにも変化はないしねえ・・・・・」
「主任の「kos-mos」回路も問題なく動きますしねえ・・・・・・・・」
「ブラックボックスなのかなあ・・・・・・解析、進んでる?」
彼女が眠りに着いて後、Mo-eの起動実験は失敗を続けていた。シュミレートや仮想データ内での反応はするものの
実際に起動はせず、「眠り姫」の状態が続いていた。
「夢は見てくれるんだけどね。」
「ホント、早く起きて欲しいですよ。もー3日帰ってません。これ以上遅れると予算だけじゃすまなそうですよ」
「頑張ってね。これ、差し入れ。」
ウンケルDXエクストラゴールド(六九式謹製)6本セット。研究所員愛用のヤバイ「健康ドリンク」を置くと
宇月は研究所を後にした。

帰り道、宇月は先代の開発責任者の言葉を思い出していた。
『・・・・・あの子はね、時が来れば目覚めるんだよ・・・・・・・・』
「じゃあ、時っていつなのよ・・・・・・・・・・・?」
ふと、つぶやいていた。東北戦が泥沼なのは彼女も知っている。時というのは今じゃないのか。
「兵器」ならばそうではないのか。それとも彼女には何か別の・・・・・・・・・・
やめよう、これ以上は。「教師」の考えることじゃない。

空を見上げる。夜桜が散って宙を舞っていた。なぜか、それが血のように赤く見えた。
131名無し草:02/03/27 00:48
M0-eキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
132名無し草:02/03/27 00:57
MO-eタン…(;´Д`)ハァハァ
133名無し草:02/03/28 00:34
少しずつ北朝が復活を遂げ始めてるな。
南朝はどうした?今こそ決起する時ではないのか!
134名無し草:02/03/28 02:03
>>133
南朝といえば、萌之院もえみと醍醐旅団長と醍醐旅団中佐だろ。
で、三人は戻ってくるのか?
135名無し草:02/03/28 04:53
現在は東北線中というのが暗黙の了解か。
136名無し草:02/03/28 20:04
期待age!
137名無し草:02/03/28 20:35
せっかく軍事板を離れたのだから、しばらく血腥い話とは距離を措いてマターリと進んでほしかったり。
などと書いてみるテスト
138名無し草:02/03/28 23:27
>>137
 そだよねぇ〜
 当分は殺伐としたネタは黒歴史として封印して、マタァ〜リとハァハァ……(;´Д`)して
いたい気分デスよね♪
 などと軟弱な事を自省(自爆)しつつ書いてみるテスト
139速水厚史:02/03/29 00:38
O月X日晴れ
朝早く、宮様がつくしんぼうのおしるし入りのリュックを背負い、バスケットを手にお部屋から出てこられた。
「「ひみつきち」にいくのです。」
うれしそうに言うとどんどん歩いていかれる。慌てて後を追った。
宮城の森は割に深く、素人は迷いかねない場所なのだがさすがに宮様は慣れていらっしゃる。
白いワンピースに赤いリボンのついた帽子というお姿でスキップするように森を進んでゆかれた。

「ひみつきち」の存在は宮城内の人間なら実はほとんど知っている。
森の一角、ビニールシートとダンボールで作った広場がある。日当たりも悪くなく、近くには川も流れている。
宮様はそこにいろいろな動物を飼っている。お気に入りは猫で、迷い込んできた猫を次々と自分の猫にしている。
中でも「なーちゃん」は数少ない、宮様の部屋に出入りする猫である。
ほかの猫はそれを「彼女」の特権としているのだろうか、部屋には入っていかない。猫の中にも何かしらかの社会があるらしい。
宮様は「ほのぼのりょだんなのです」
なんていっているのだけれど私にはさっぱり理解できなかった。
140速水厚史:02/03/29 00:41
「みんなおげんきだったのですかー?ごはんをもってきたのでみんなでたべるのです。」
周囲に呼びかけるとシートの中央に座る。バスケットを開け、かまぼこやいかくん(おそらくは花見の残りを取っておかれたのだろう)
おかしなどを取り出して、広げていく。私も慌てて手伝っていると、猫たちがどこからともなくやってきて
それぞれに食料を確保していく。
ほのぼのとした姿にわたしが目を奪われているとざばあっという音がした。

見ると、川岸からおさかな(!?)が上がってきていた。
「あ〜らもなこちゃんお・ひ・さ・し・ぶ・り。」
ウ、ウインクしてる・・・・・・・・しかも、網タイツに足?唖然としている私を宮様はおさかなに紹介してくださった。
「もなこの「おつき」をしてくれてる、はやみさんなのです。」
「あ〜ら、イイオ・ト・コじゃな〜い。もなこちゃんも男見る目あがったじゃないのぉ。ヨロシクね速水クン(はあと)」
「えへへ、うれしいのです。」
宮様・・・・・・私はさっきから寒気が止まないのですが?
141速水厚史:02/03/29 00:53
その後しばらく、宮様は猫たちと戯れておられた。
時折、会話をしておられるように見えるのだが、気のせいだろうか・・・・・
しかし・・・・イイなあ・・・・・・猫になりたいなあ・・・・・・・私も・・・・・・
私は隅のほうに座らせていただき、お茶を頂戴していた。もちろん周囲に気を配りながら、ではあるが。

しばらく見ていると、木の上に鳥が止まっているのが見えた。鳩だろうか。
宮様も気付いた様子。立ち上がられるとお菓子を手に鳥たちに呼びかけられた。
「みんなもこっちにきてあそぶのです。」
すると、白い鳩が宮様の小さな肩に舞い降り、クルルと鳴いた。
私は驚嘆した。ああ、我らが宮様はかくも動物たちと心を通わされるのかと。
しかも平和に象徴たる白い鳩とは!
宮様はうれしそうなお顔で鳩をなでていらっしゃる。
142萌宮伝説:02/03/29 01:29
「はーい、たくさんたべるのです。」
鳩にえさをあたえていらっしゃる宮様。なんかこうしてると宮様とデートしてる気分だ。実に、イイ。
鳩たちもうれしそうに宮様の手からえさをついばんでいる。宮様もうれしそうだ。
「おいしいですか?もっとたべるのです。」
鳩は次から次へと降りてくる。宮様の手に、えさの袋に、地面に。
ああ、ほほえましい光景だ・・・・・・・・

ポーポーポーポーポーポポーポポポー、グル−グル−グルー、クルルルー
「ちょ、ちょっと、みんな、お、おちつくのです・・・・・・・」
白い鳩が宮様の肩の上で「クルルー!」と高らかに鳴くと、鳩はさらに降りてきた。
お、おい、ちょっとまて・・・・・・・・この光景って・・・・・
「お、おはなしを・・・・きいてほしい・・・・・のです・・・・・・・」
鳩はどんどん降りてくる。宮様の手に、肩に、頭に、背中に・・・・・・・

ポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポー
グルーグルーグル−グルーグルーグルークルルークルークルークルー
「お・・・・・・重い・・・・・・・・のです・・・・・・・・」
体にびっしりの鳩、地面にまで・・・・・・ああ、こんな映画・・・・あったなあ・・・・・・って、違うだろオイ。
そして、こちらへ歩き出そうとした宮様は、重さに耐え切れず・・・・・転んだ。そしてえさ袋を体にかぶってしまわれる・・・・・
143萌宮伝説:02/03/29 01:38
ポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポー
グルーグルーグルーグルーグルークーククークークールルルルルルルルルグルーグルーグルーポーポーポーポー
クルークルークルークルーポーポーグルーグルークルルークルーグルルーグルルークル−
ばさばさばさばばさ!!

すごい音を立てて鳩が降りてくる!私はかなりの恐怖を覚えつつも宮様に駆け寄った。
ここで動かず、何のための「ひなぎく」か。
「み、宮様ぁ!!」
「うわわ、たすけてくださいなのですぅー」
鳩を必死の思いで掻き分ける。

「音羽!悪ふざけはやめなさい!」
誰かの声が・・・・・した?

鳩はすぐに去り、白い鳩だけが残っていた。気のせいか、ばつの悪そうな顔をしている?
宮様は半泣き半笑いで私を見ておられる。
「だ、大丈夫ですか?」
「ちょ、ちょっとこわかったのです・・・・・・・けど、だいじょうぶなのです・・・・・・」
手が震えておられた。無理もなかろうに・・・・・・見たところ怪我はなさそうで安心した。
もしなにかあったらただではすまない。私も、動物も、ひみつきちも。

その日のことは宮様と私の秘密ということになった。当然だ。
しかし・・・・・・・ちょっと面白かった気も・・・・・いや、不敬だ。イカンイカン。
ふと気が向いて覗いてみただけなんで、気にしないでくれ(謎)

>>135
うんにゃ、南朝は西日本分離独立戦争の準備で忙しいって事で一つよろしく(笑)
145名無し草:02/03/29 22:12
>>144
うざい
>>145
そーかい。じゃあちょくちょく顔を出すとしようか(笑)
147名無し草:02/03/30 00:20
醍醐旅団中佐は萌えない。
萌えの話が読みたいよ。
148名無し草:02/03/30 00:30
みんな新キャラでやればえぇやん。心機一転。
149Kei式b型:02/03/30 00:31
 お久しぶりです醍醐旅団中佐殿。
 このスレッドでお会いできてとても嬉しいです。

>そーかい。じゃあちょくちょく顔を出すとしようか(笑)
 激しく希望(笑)
 もう少し架空の側でも遊びましょうよ、と云う事で(自爆)

>西日本分離独立の準備
 の一環で東北に武器をばらまいてる可能性も在りますね(笑)
150名無し草:02/03/30 00:32
>>148
激しく同意
151名無し草:02/03/30 00:33
>147
 そもそも、男に萌えてはいけないかと(汗)
 男の場合「燃え」の表現を使いましょうよ……
152名無し草:02/03/30 00:35
>>148
激しく同意。軍事板の後半は訳が判らなくなってたし……
153名無し草:02/03/30 00:57
えと、もなこなのです。こんばんはなのです。
みんな、なかよくしてください……またあつまって、
おしゃべりしたり、おやつ食べたりできるのですから、
なかよくできないのは、めーで、なえー、なのです。

もなこは、みんなが帰ってきたり、あたらしいおにいさんや先生や
お友達ができるのが、とてもとても、うれしいのです。わくわくするのです。
だから、もうしばらく、たくさんの新しいお友達や、むかしのみんなが
顔をそろえて、またみんながお友達になるまで待って、
それからまたどどーんとか、きゃーとか、すればいいのです。
……もちろん、平和がもなこには、一番いいのですけど。

魔法内親王伝 萌宮モナコでは、みなさんのおたよりや
新キャラクターを待っているのです。
154名無し草:02/03/30 01:01
めーされてしまった・・・・・・・
なんかこういうのもイイかも(爆)
155名無し草:02/03/30 01:05
みっ宮様ぁー!!
もっ申し訳御座りませぬぅぅぅ(平伏)
156名無し草:02/03/30 02:24

      /~ヽ              /:ヽ
      {:::::::::\        /.:::::::::}
      ヽ、::::::::\,.....-.―-/.:::::::::::ノ
       ゝ,.-‐-、,.‐‐-、::::::::::::::::"く
      /    /⌒丶 ヽ._::::::::::::::ヽ  ではCMのあとも
     /   ,ィ〃//゙ヽ. ヾ ヽ::::::::::::}  魔法内親王伝もなこを
     /  ∠_     `'、   ゝ:::::::::j  お送りしておきます♪
    {  /,.=、`   ,.ニ ̄`メ ヾ }:::::::メ
    ノ)イ1仆..}    ri⌒ヾ ソりト、::::/
      リソ,,`ー' .   、、::;ナ 仆⌒!ソ
 (\_/八    、_   ̄ '' ,.!|f_ノリ (\_/)
 ( ´∀`)リヽ.         ィルリ从メ   (´∀` ∩
 (.つ  つ   ` ー┬   トx     (つ   丿
  ) ,) ) '^~  ̄く(__ ___/ ,ゝ 、   (  ヽ,,ノ
  (,,_,,_,,)    /ソc< r一'~´  ヽ、 (,,゙__,,)
  /   レヘ、___//.:::::.ヽ\      入/   |
157もなみ:02/03/30 04:15
もなこたんの怒ったかおも可愛いモナー

>醍醐旅団中佐 ◆Ij6u5gcさん
 おじさんも怒らないでスマイル、スマイルだモナー 笑顔を忘れたらこの世は
闇なんだよモナー
158名無し草:02/03/30 07:46
>もなみたん
>おじさんも怒らないでスマイル、スマイルだモナー 笑顔を忘れたらこの世は
闇なんだよモナー

やっこさん、笑ってるみてぇだぜ?>146
159名無し草:02/03/30 18:05
69士貴が書き込んだ途端荒れ始めたのにワラタ
160THK編成局長:02/03/31 00:46
●企画書●
「もなこのおたよりこーなーなのです」

現在土曜18時00分より放送中の「魔法内親王伝★もなこ」
はおかげさまで好評を頂いており、外部委託しているDVDの売り上げも好調です。
http://isweb37.infoseek.co.jp/play/type69/kokuchi.html
反響も非常に大きく、皇女殿下への質問のお手紙が殺到しております。
そこで、18時25分からの5分間を使い、お便りにお答えしていただくコーナーを
企画いたしました。皇女殿下におかれましてはお忙しいさなかとは存じますが、
なにとぞご協力をいただければ幸いと存じます。

帝都放送協会編成局長  青島良輔


・・・・・・・どうでしょう?河井閣下。この企画にご協力いただけませんか?
外部委託(していることになっている)しているDVDの売り上げも伸びて
万々歳かと・・・・・・もちろん閣下にはそれなりの・・・・・・・・・ねえ?
161名無し草@遅参兵:02/03/31 16:11
漸く過去ログを突破して参りました。
二つの意味で、一つの世界の興亡を見た感じがしました。
失礼。まだ終わってなどいませんよね。
遅れ馳せながら自分も参加してみようと思います。
162名無し草@電波:02/03/31 16:43
>>161
お疲れ様でした。そしてお帰りなさいませ。
一応、続きのような形ではありますがあまり細かいことは気にせず、
マターリやっていこうと思います。人もまだまだ少ないですから(爆)

貴官の参加を心より歓迎するものであります。(敬礼)
163名無し草@遅参兵:02/03/31 20:17
宜しくお願いします。(敬礼)
>>160
 キタ━━━━($∀$)━━━━!!!!!!

 協力するぞぉ、ワシャァ何だって協力するワイ!!!!!
 金のた……(ゴホン)……殿下の魅力をあまねく知らしめる為なら何だってするぞ、
それこそが萌える臣下の務めではないか、のう福士!?

「オウヨ」

 密接なるふれ合い、小さいお友達から大きいオトモダチへのアピール必須ジャイ!
 宮内庁その他への任せんかい。
 ワシには萌黒兄弟と云う強い知り合いが居るからノウ(注:某鈴木氏を上回る悪徳政治家デス)
 ……いや、ワシは決して私利私欲の為に言っておるんじゃ無いぞ、皇位継承者と
しても皇民へと開かれた皇室と云う宮内庁の目的とも合致すると云うモノじゃ
 ゲヒョヒョヒョヒョ♪
>名無し草@遅参兵殿
 膨大な過去ログの突破、誠にお疲れさまでした。
 そして貴方の参加を心から歓迎するものです。
 宜しくこの慶祝の世界で楽しみましょう!
 ではでは。
166THK編成局長:02/03/31 23:47
>>164
はは、それでこそ第五旅団の至宝たる河井閣下。
それでは、この企画進めさせていただきます。
後日連絡いたしますゆえ、閣下には皇女殿下へのとりなしを一つ・・・・・

とりあえずはこちら、財務省B1Fで売られております「お札サブレ」(実在します)
(もちろん中身は・・・・・・・)でございます。今後ともよろしくお願いいたします。

それでは・・・・・・・
167菊水的粛清生活:02/04/01 01:25
高層ビルの狭間に清掃員が一人、佇んでいる。煙草を吸いながら、ぼーっとしているように見える。
実際は、視線以外の感覚は常に周囲に気を配っていた。
菊水A「……遅いな」
そう呟いた途端、人の気配を感じた。清掃服姿の男が二人、現れる。彼の「同僚」だ。
菊水A,B,C「異常無し」「掃除終了」「回収成功。A、リストからの削除依頼してくれ」
男達は手短に呟き合うと。停めていたバンに「清掃道具」と「ゴミ」を積み込み始めた。
菊水Aは運転席で煙草を灰皿にねじ込むと、菊水仕様の携帯端末を操作し始める。が、動きが止まる。
菊水B「……どうした?」
無言で助手席の同僚に液晶画面の「粛清リスト」を見せる。今回の標的のすぐ下にその名前はあった。
菊水B「……九重加也か?」
二つの名前の間には真っ赤なラインが引かれている。「粛清」と「注意人物」を分ける死のボーダーライン。
菊水C「誰それ?」
菊水B「知らないのか? 己の萌えの為だけに、萌宮様警護の「ひなぎく」を突破した中坊の噂」
画面を切り替えて詳細データを出す。顔写真はごく普通の中学生にしか見えない。
菊水C「……いろんな意味で凄いな……あれ? こいつ、スカウトリストにも載っていたような……」
菊水A,B「「何!?」」
慌ててスカウトリストを開く。そこには確かに同じ名前があった。しかもいつの間にかトップ10に。
菊水A「……こんな後輩イヤだ!」
菊水B「激しく同意!」
菊水C「今回の仕事でライン超えるけど、そいつも粛清しとく?」
菊水A「……さすがに子供は殺りたくないんだよな。萌宮様の御学友の家族だし」
菊水B「取り敢えずsageとくか」
菊水A「sageとこ。両方とも」
二人は各々の端末で一斉に九重加也の順位をsage始めた。
菊水C「……あー、俺が運転するわ」
168名無し草:02/04/01 01:53
【魔法内親王伝】新コーナーは生もなこ!【もなこ】
1 名前:名無しさんお腹いっぱい 投稿日:10/02/01 23:36
4月からエンドのイラストコーナーが「もなこのおたよりこーなー」に変わるらしい。
本物のもなこたんがお前らの葉書を読んでくれるんだと。
 2:かおりん祭り ◆IidAAeuI :10/02/01 23: 36
 \(^▽^)/新スレおめでとうございま−す♪
 3 名前:  投稿日:10/02/01 23:36
 ソース出せやゴルア
4 名前:NORTH☆侍ぬんちゃく ◆YVKATANA 投稿日:10/02/01 23:36
マジデ(;´Д`)
5 名前:番組の途中ですが名無しです 投稿日:10/02/01 23:38
 はいネタ決定。
6 名前:番組の途中ですが名無しです 投稿日:10/02/01 23:39
>>1の妹です。
(以下略)
7 名前:番組の途中ですが名無しです 投稿日:10/02/01 23:39
これがマジなら(;´Д`)ハァハァ なんだが・・・・・・・ネタなんだろうな。
8 名前:番組の途中ですが名無しです 投稿日:10/02/01 23:40
もなこたんのエロ画像きぼんぬ(;´Д`)ハァハァ
 9 名前:番組の途中ですが名無しです 投稿日:10/02/01 23:40
今だ!10ゲットォ!!
        ∧∧      
       (゚Д゚;) ∩∩ 
       ⊆⊂´ ̄  ソ  
          ̄ ̄ ̄   
169名無し草:02/04/01 01:56
>>167
加也たんじゃなくて隆史君ね。
加也たん粛清しちゃイヤン。(スカウトもイヤン)
170167:02/04/01 02:13
失礼しました(自爆)昨日から徹夜で逝ってました。
銃殺ものですね(泣)
でもそれも面白いかも。
171167:02/04/01 03:19
居眠りしたら、加也@菊水バージョンに
「名前間違えんなゴルァ!!」(可愛い声)
と銃殺されました(笑)
なんとか後日フォローしてみます。
ゴメンナサイ。
172169:02/04/01 20:25
>>171
       ∩
  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
  |  気にしない  |
  |_______|
       | |
       | |
    ,∧ ―∧
.  r♪r~   \
  |  / 从从) )
  ヽ | | l  l |〃 ./ ̄ ̄
  `wハ~ ーノ) < よくあることです、フォローなんて無用ですよん。
    /   つ   \__
  〜(___ノU
>171
無用ですよん(笑)
174168の続き:02/04/02 00:56
______________________________________________________________________________________
55 名前:番組の途中ですが名無しです 投稿日:10/03/21 18:25
 おい・・・・・・もしかして・・・・・・・・・ここの>>1って・・・・・・

56 名前:番組の途中ですが名無しです 投稿日:10/03/21 18:25
 マジか!神だ、神降臨!

57 名前:番組の途中ですが名無しです 投稿日:10/03/21 18:26
告知なしでかよ・・・・・>>1は関係者か?

58 名前:番組の途中ですが名無しです 投稿日:10/03/21 18:26
 (;´Д`)ハァハァ生もなこたん(;´Д`)ハァハァ

59 名前:番組の途中ですが名無しです 投稿日:10/03/21 18:26
 記念カキコ

59 名前:番組の途中ですが名無しです 投稿日:10/03/21 18:27
 ラウンジから来ました。神の>>1がいるスレはここですか?
 ゲヒョヒョヒョヒョ
 山吹色のお札サブレ、旨いノウ♪
 帝都放送協会の編成局長、青島とやらもやりおるワイ
 ゲーヒョヒョヒョヒョッ
 この冷たい肌触り、匂い、たまらんワイ
 ………おっと、浸っている場合では無いな。根回しをせんとな………

「オウヨ」

 福士、善行の科白の編集が出来とるじゃと?
 聞かせてみい……

「もなこ殿下、頑張って下さい、皇国臣民、の為、にも、私も楽しみにしています」

 ……少しばかり文体に違和感が残っとるが、殆どホンモノの善行が言ってるみたいじゃノウ
 テープ編集なんぞするよりも遙かに楽じゃワイ
 しかし此にだけ頼る訳にはいかんぞ
 説得には誠心誠意を込めた言葉こそが重要じゃワイ(注:死ぬほど似合いません)
 最終手段として使わして貰うがノウ
 ゲヒョヒョヒョヒョ
 さて政界への根回しは萌黒センセイに御願いして、問題は侍従共か………
 そうじゃ!
 そう云えば侍従どもの中に侍従長を目指す野心家が居ったノウ
 確か名前は………Cか、親支派侍従のCじゃった
 あ奴には侍従長“補佐”とか適当な役職をくれて遣って、かわりに侍従共の取り纏めを
頼むとするかノウ

「オウヨ」

 大丈夫じゃよ
 裏切ったりした時は奴が親支派で在ることをばらすと脅せば良いのじゃ!
 ゲヒョヒョヒョヒョ
 最近は本当に未来が開けてきたノウ
 世間が山吹色に見えるワイ!!
177171@電波:02/04/02 20:37
>172>173
かたじけないっす。
一応続きSS書いたけれど、また墓穴掘りそう(苦笑)
どうしよう?(思案中)
178名無し草:02/04/02 21:22
>>177
墓穴を恐れて萌えを書けるか!

っつーことでキボンヌ
179菊水的粛清生活:02/04/03 01:31
結局、リストの不正操作は発覚し、菊水A,B,Cは処罰を受けるまで謹慎を言い渡された。
三人は場末のバーで自棄酒を飲んでいる。
「何でバレたんだろう? ID変えてたのに」
菊水Cが見つけたこのバーは雰囲気も良く珍酒が揃っていたが、彼ら以外客はいない。
「だから、不自然にsage過ぎたんだよ。何回も同じ事言うなよ」
店のマスターはまだ若い。雇われ店長だろうか、寡黙にグラスを磨いている。
「……実は、実はさ、リストの名前が違ってたらしい。
 九重加也じゃ無くて九重隆史。加也は萌宮様の御学友だろ?」
「……それってヤバいだろ。粛清リストに乗せただけでも大問題だぞ。普通間違えるか?」
「担当No.167が二日間徹夜でアヒャってたらしい。発覚直後にその場で銃殺されたそうだ」
一気に酔いが醒めた。
「最後の言葉が「加也タン@菊水ver.イイ! キボンヌ」らしい」
「なにそれ? それじゃあ俺達そいつのとばっちりかよ!?」
「いや完璧自業自得」
「お客さん。そろそろ閉店だよ」
「あ、ああ。清算してくれ。それと、またこの前の酒入れてくれ」
菊水Cが銀のスキットルを差し出す。
「いい趣味してますね」
それは、菊水Cが酒を満たしたスキットルを懐に入れたのと同時だった。
「にゃー」「にゃー」「にゃー」「にゃー」「にゃー」「にゃー」
突如出現した猫耳軍団は、三人を抱え上げると、あっと言う間に闇へ消えた。
「……お勘定」
マスターの呟きも闇に消えた。
180菊水的粛清生活:02/04/03 01:38
猫耳軍団は菊水A,B,Cを廃墟の一室に放り込み、去っていった。
「……いてて」
「何で「最後の大隊」の連中が?」
「……誰かいる。誰だ?」
部屋には先客がいた。スーツ姿の美女が何故かラジカセを持っている。
「……菊水@甲先輩?」
「あなた達、ツイて無いわね」
菊水@甲は、心底同情したような感じでラジカセのスイッチを入れる。

じゃん、じゃん、じゃんじゃか、じゃんじゃか、じゃん
じゃん、じゃん、じゃんじゃか、じゃんじゃか、じゃん

曲とともに、黒いジャケットを着た小太りの男が現れた。
「よう」
全然わけが分からないが、状況だけは最悪のようだと、三人はやっと気がついた。
「だ、大隊指揮官殿!!?」
「分かってるよね」
例の笑顔で言われる。何故か口調が変だったが。気にしている余裕など無かった。
「ははははいっ!?」×3
「エライ! 再訓練を申し出るとは、君達の熱意には感動した」
「ははははいっ!?」×3
「じゃ、コレ付けて」
アイマスクとヘッドフォンを渡される。従うしかない。
暗闇の中、菊水@甲のため息が聞こえたような気がした。
181名無し草:02/04/03 01:54
>>179
日 凸  ▽ ∇ U
≡≡≡≡≡≡≡  ∧ ∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 U ∩ [] % 曰 (゚Д゚ ;) < お勘定・・・・・・・・
_________|つ∽)_  \_____

―――――――――――

 ━┳━   ━┳━
 ̄ ┻  ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄ ̄

                   (・∀・)ラチ?ノミニゲ?カコイイ!
182宇月亜美:02/04/03 23:55
「失礼します。」
校長室を退出すると、教室へ向かって歩き出す。
「殿下にテレビ出演のお話がある。我が校としては全面的に協力する方向で検討していくので君もよろしく。」
校長はそれだけ言った。どうやら「検討」といってももう「決定」しているようだった。
「宮様にテレビねえ・・・・・・・・」
似合わないな、と思う。アイドルにでもする気なのかしら。政治家が人気取りに利用しようとしているとか、
テレビ屋が数字稼ぎに走ったか・・・・・どっちにしても不敬だと思う。宮様は利用される存在であってはいけない。
国民の(萌えの)象徴として、また未来の女王として君臨される方なのだから。何もテレビで視聴者にこびる必要なんて
どこにもないじゃない・・・・・・・・しかもこの時期に・・・・・
「・・・・・・んせい、せんせい。」
うるさいわね、今考え事してるのよ。話しかけないで。
「先生、前!」
何よ前って・・・・・・え?か・・・・・
「ま”っ!」
目の前に壁があった。思いっきり額を打ち付けてしりもちをつく。
「痛った〜ぁい・・・・・・・・・・・」
ふ、不覚・・・・気付かなかったわ・・・・・・・正直目から火が出るってこーゆー感じ?
「だ、だいじょうぶなのですか?」
宮様が立って心配そうに見ていた。うーん・・・・・・正直、かなり痛かったわよ。
「あと、先生・・・・・早く立ったほうがいいと思う・・・・・・・・・」
加也が目で何かを訴えていた。え?・・・・・・・・と。(ボッ!)
ミニスカートでしりもちをついたせいで思いっきり全開になっていた。そして集まる男子生徒たちの目。
うわあ・・・・・・・恥ずぅ・・・・・・・・・・・
183宇月亜美:02/04/04 00:09
慌てて立ち上がると、もなこと加也の手をとり脱兎のごとく逃げ出した。

しばらく走り、校庭へ出る。
「せんせい、おでこがあかいのです。」
「大丈夫?かなーり思いっきり突っ込んでたよ?」
「大丈夫よ、慣れてるから。」
これが冗談じゃないんだもんなぁ・・・・・・・ホントよくやるのよね・・・・コレ。痛いけど。
「で、と。なあに?もなこちゃん。」
「あ、はいです。じつはもなこ、テレビにでるっておはなしがあるのです。」
「昨日侍従さんに聞いたんだって。THKだそうよ。」
「ふーん・・・・・・・・もなこちゃんはどうしたい?」
まあ、私に話が回るくらいだから本人も知ってるわよね・・・・・
「うーん・・・・・ちょっとかんがえてるのです。おべんきょうのこともあるし・・・・」
「私は出てもいいんじゃないって言ってるんだけどね。」
「私はもなこちゃんの「自分の意見」が聞きたいな。で、それに従うべきだと思うよ。」
君主っていうのはそういうものだと思う。諫言は入れるべきだけど自分の意志は持たなきゃいけない。

宮様はしばらく考えている様子だった。首をかしげてあれこれ思索している姿も結構かわいい。
「じゃ、今日の授業後までにもなこちゃんの考えを聞かせて?先生はそれから一緒に考えてあげるから。」
そう言って教室へ戻っていった。正直、おでこはまだひりひりしていたので、格好つけるのにも限界があったし・・・・・・(泣)
パラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラ

ヘリで輸送中の菊水A,B,C@アイマスク&ヘッドフォン
「……」「……」「……」
二時間後
「……ハラヘッタ」「……モナコタンDVDカッテネ」「……zzz」
三時間後
「……zzz」「……zzz」「……zzz」

パラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラ

デムパ
萌えが足りない(思案中)
185菊水本部:02/04/04 00:42
「・・・・・・・・なんで私がこんなこと・・・・・・・・・」
テープを止める。憮然とした表情。
「ほう、私には君も楽しんでいるように見えるが?」
「それは代行の方でしょう・・・・・・」
「ふんふん、やはりそう見えるか。そううだろうそうだろう。しかしね、これはこれでなかなか・・・・・・」
葉巻に火をつけつつ、何度もうなづく。奇妙なまでに笑顔だ。
「私にはいい暇つぶしを見つけて嬉しくなっているようにしか見えません。」
「まあいいじゃないか、訓練に立ち会うなんて何年ぶりか。ふふふ、ベルリンを思い出すよ。あの頃は・・・・」
「もういいです。聞き飽きました。」
「つれないなあ・・・・・・・・君も。」
「昔話にはその価値がある時と無い時があります。今はその時ではないでしょう。」
「生真面目は体を壊すよ。」
「代行に言われたくはありません。さ、先回りするのでしょう?ヘリを待たせています。急ぎましょう。」
「はい、はいと。甲君は怖いねえ・・・・・・・」
「代行!!」
186名無し草:02/04/04 01:11
帰ってきても無視されてる大隊指揮官がかわいそうあげ
菊水A,B,Cは真っ暗な山小屋の片隅で膝を抱えてガタガタ震えている。
「チガウ! これ絶対訓練チガウ!」
菊水Bが錯乱気味に喚いている。極力小声なあたり、精神的にはまだ大丈夫なようだ。
訓練の内容は「生き残れ」だった。期間は朝日を浴びるまで。
時折、遠くから悲鳴と銃声が響いてくる。彼ら以外にも不運な参加者がいるのだろう。
菊水Aはヘリの中で10人程の気配を感じていた。何度か離着陸を繰り返していたから、
複数のポイントに振り分けられたのだろう。
「……俺達の訓練とは限らないだろ」
「処刑も同然だな……口封じか?」
「そんな訳無いだろ」
「ブツブツブツブツブツブツ」
「大隊指揮官殿の趣味」
「そんな訳……無いだろ」
それが一番可能性が高かった。何処かから撮影くらいしているかもしれない。
「まあ、お情けで生き残るチャンスをくれたって所か……」
「この状況の何処に「情け」があるって言うんだ!?」
深く暗い森の中、山小屋のほぼ全方位は複数の、全く同じフレーズで満たされていた。

「♪ごはんっ、ごはんっ、おいしいごはんっ」×100

続く。のか?
188菊水@名無し:02/04/04 01:30
 舐められる喜びハァハァ……(;´Д`)
 囓られる嬉しさハァハァ……(;´Д`)
 嗚呼、もっと強く囓って……ゲハァハァ……(;`Д´)
 訓練でこんなに幸せに成って良いのでしょうかハァハァ……(;´Д`)

 大隊指揮官殿、萌でお腹が一杯です。
 でもちょっと血液が足りなくなってフラフラです。
 天にも昇れる気分。
189名無し草:02/04/05 00:36
もなこは、おみやげの「はとサブレ」を食べながら、かんがえているのです。
はとサブレはさくさくしておいしいのです。でも、はとさんの形をしてるので、
あたまから食べたらいたいかな、と思って、でもしっぽからでもかわいそうで、
うーんと困りながら、青いちいさいお花やたんぽぽがさき始めた
ひみつきちで、ねこちゃんたちとおやつを食べてるのです。
そういえば、もなこ、「ひよこ」も「ぽんぽこ」も、
なんだか食べるのがかわいそうな気がして、困るのです。

はとサブレは、THKのあおやまさんという方と、
だい5りょだんのふくそうちょうさんが、「おたよりコーナー」のお話をするから、
といって会いにきてくれたときに、くれたのです。
もなこ、いいことだな、と思ったので、みんなからのおたよりを見られるし、
みんなにもなこのお話をきいてもらえる、とおもうと、きんちょうするけど
どきどきしちゃうので、いやじゃなかったのです。
でも。宿題もあるし、お父さまやお母さまがいいって言ってくださるかな、
ってしんぱいになって、ちょっとすぐにはこたえられなかったのです。
そしたら、河合ふくそうちょうさんは、うんうんとうなづいて、
ポケットからちいさいテープレコーダーをだして、
サンルームの大きなテーブルの上においたのです。
「殿下が臣民に親しく語り掛ける機会を得ることに関しましては、
善行閣下も大いに賛同しておられましてノウ……」
「ぜんぎょう、……おにいちゃんがなのですか!?」
もなこびっくりしました。最近、おにいちゃんはもなこに会いに
来てくれないのです。とてもとても、いそがしいのは知ってるのです。でも。

「もなこ殿下、頑張って下さい、皇国臣民、の為、にも、私も楽しみにしています」
190名無し草:02/04/05 00:37
さいせいのボタンを押したら、おにいちゃんの声がながれてきたのです。
もなこ、口の中がかわいたのです。
どうして、おにいちゃん、会いに来てくれないのに、こんなテープだけでって、
でも、ああ、おにいちゃん元気なんだ、もなこのこと考えてくれてるんだって、
おこってるのと、うれしいのとまぜこぜな感じだったのです。

テープは今、もなこのおひざの上にあるのです。なーちゃんが、まえあしをだして、
スピーカーのうえのあみのところを、かりかりいじってるのです。
みけちゃんが、サブレをかりかりしてます。
「もなこちゃん、いったいどうしたの?」
かやちゃんが、下からもなこの顔をのぞきこんできたのです。
もなこ、なんとか笑えたでしょうか。
「おにいちゃんのお声のテープなのです。もういちどきいていいですか?」
「うん、でも……もなこちゃん、もう四度目なのよ?」
きのうの夜も、何回きいたかわからないのです。だから、ちょっとおにいちゃんの
声は、変な風にゆがんでるのです。
「もなこ殿下、頑張って下さい、皇国臣民、の為、にも、私も楽しみにしています」
……まぶたがあつくなっちゃったのですけど、ないちゃいけないのです、
もなこは皇女で、もなこが泣くと、みんなが心配するのです。
意見が拮抗した時の三人のルール。同時主張。
「篭城」「じっとしていたくない」「動いた方がいい」
多数決により、菊水A,B,Cは行動を開始した。
山小屋に残る事を提案した菊水Aだったが、気持ちをすぐに切り替える。
「先ず猫耳達の装備を奪おう。手持ちの銃だけでは頼りなさ過ぎる。消音仕様なのはありがたいけどな」
「他の参加者達を探さないのか」
意見が拮抗した時の三人のルール。同時主張。
「篭城」「じっとしていたくない」「動いた方がいい」
多数決により、菊水A,B,Cは行動を開始した。
山小屋に残る事を提案した菊水Aだったが、気持ちをすぐに切り替える。
「先ず猫耳達の装備を奪おう。手持ちの銃だけでは頼りなさ過ぎる。消音仕様なのはありがたいけどな」
「他の参加者達を探さないのか」
「俺達は基本的にスリーマンセルだ。下手に増えても支障が出る。それに参加者は菊水だけとは限らない」
「じゃあ、偶然出会ったら? はい同時主張」
「助ける」「様子見」「仲間なら助ける」
三者三様になった場合は菊水Aが決断する事になっていた。
「……まあ、臨機応変てとこだな」

デムパ
マターリのほうが良かったのだろうか。
192191:02/04/05 01:20
一部文章が複重しました。スミマセン。……何故?
193名無し草@葉書職人:02/04/05 01:32
葉書を手に取る。イラスト。あて先は「もなこのおたよりこーなーなのです」・・・・・

       ∩
  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
  |  しつもんです |
  |_______|
       | |
       | |
    ,∧ ―∧
.  r♪r~   \
  |  / 从从) )
  ヽ | | l  l |〃 ./ ̄ ̄
  `wハ~ ーノ) < もなこちゃんのすきなたべものをおしえてください。
    /   つ   \__
  〜(___ノU

・・・・・・・書いたぞ、しかしっ・・・・・・・これではあまりにも厨・・・・・読まれる可能性が低いっ・・・・
だが、あまりにも失礼なことを書いては・・・・・・粛清っ?・・・・・まさかとは思うが・・・・
・・・・・いや、この際・・・・・思い切ったことを書かずに何のための・・・・・っ
(セリフを消しゴムで消す。この後1時間の苦悩。)
そしてペンを取り、選んだ台詞は・・・・・「もなこたん(;´Д`)ハァハァ」 ・・・・・・・

(やっぱり消す)
194菊水本部:02/04/05 01:45
>>191
「うんうん、いいねえ、いいねえ」
「本当に楽しそうですね。」
「楽しいよ。実際。」
モニター前。島の全体図には赤い丸と青い丸が動いている。
3対7くらいで赤い丸の方が多い様子。
地図は区域ごとに分けられているようだった。
楽しそうに見ている男とそれをあきれたように見ている女。
「現在のところ10名捕食・・・・・わりと頑張りますね。」
「そりゃあそうさ、そうでなくちゃあつまらないよ。でも、残りすぎるのもつまらないけどね。」
「そろそろ1時間です。」
「そうか、じゃあ、D3を封鎖。放送入れてあげて。」
女はマイクを手に取り、スピーカーを外部に切り替える。
『ただいまより10分後、D3区画を封鎖します。残っている者は爆破しますのでそのつもりで。』
無慈悲な放送が島に響き渡った。
「ふふ、こういう映画、あったねえ。」
「代行がS本K八だとは知りませんでした。」
「せめてK野Tくらい言ってくれよ。」
「お断りします。」

夜明けは遠いぞ、菊水‘S!!(笑)

『ただいまより10分後、D3区画を封鎖します。残っている者は爆破しますのでそのつもりで』

そんな放送が聞こえた。
「……菊水@甲先輩……の声だよな?」
「ていうか爆破?」
「……D3区画? ブロック分けされてるのか?」
「……なあ、誰か、ココが、なに区画か判るか?」
三人は真っ青になって周囲を見回す。木と闇しか見えない。
「……まあ、廻りに爆発物らしき物は無いし……なあ」
「……はは」
「……運を天に任せてみるか」
デムパ
命名されてしまいました……。
菊水‘Sってなんだか侍従‘Sを思い出します。
嫌な……いや不幸な予感が(笑)
オヤスミナサイ。
197名無し草:02/04/05 04:33
>>189-190
萌えたってか、せつねえ。
ただたかお兄ちゃ〜ん、どこに逝ったんだよ〜(泣)
198菊水本部:02/04/05 21:43
>>195
「D3区画、封鎖完了。一人残っていますが・・・・・・」
「どうぞ。」
「は。」
ボタンを押す。どこかで、ドンッという音がした。

「・・・・・地図も見れないのかねえ、最近の菊水は。」
「こう暗くてはあっても無駄だと思いますが・・・・・」
「そこを何とかしなきゃ。地図はあるんだから。」
「・・・・・・・普通に見えるのは上級幹部くらいです。」
「あははは、そうかもね。」

デムパ
地図は一応、持たされていると考えてください。見れるかどうかは別ですが(笑)
禁止区域に入るとセンサー(モニターされているのは分かりますね?)により、「消去」されます。
なお、猫耳も禁止区域に入れば消去されます。禁止区域は1時間ごとに増えます。
でははりきってどうぞ(爆)
199菊水‘S@推理中:02/04/06 00:18
10分後。少し遠くで、確かに爆発音が響いた。菊水‘Sは闇に隠れて囁き合う。
菊水A「……今の、俺達が最初に居た山小屋の辺りじゃなかったか?」
菊水B「動いて正解だったな。でも爆発の規模かなり小さくないか?」
菊水C「……嫌な推理だが、俺達自身に爆弾が仕掛けられている可能性がある」
菊水A「それだと逆に威力有り過ぎだと……「ハデに死ね」ってことか」
菊水B「うあ。そういえば運ばれている途中急に眠くなったんだけど」
菊水A「俺もだ。その時仕掛けられたか……地図出すぞ」
地図を広げライターを点ける。危険だが仕方が無い。煙草もあったが、さすがに我慢する。   
菊水C「今の爆発でやっと地図が役に立つ。この枠がD3だな。さっきの場所がD3区画内だとすると、
   月があそこで今…1時だから、俺達はこの辺だな……どう動く?」
菊水A「……東だ。島を横断する形になるが、朝日は、一分でも早いほうがいい」
200名無し草:02/04/06 00:19

    200番ゲット!
 ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  __∧∧__
/\(゚ー゚*)  \          (´´
\/| ̄∪ ̄ ̄|\     (´⌒(´
  \|____|≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
         (´⌒(´⌒;;
    ズザーーーーーッ     
201菊水本部:02/04/06 00:54
>>199
「さっきの爆発で、動きが活発になってきましたね。」
「そうでなきゃあ面白くない。かくれんぼしてる訳じゃあないんだから。」
「猫耳たちに指令は?」
「D3に向かう。で、近くまで来たら拡散。」
「包囲・・・・・ですか。」
「そゆこと。」
「やや薄いですが?」
「別にいいさ。突破できる者がいるのならそれもまたよしってこと。」
「・・・・・訓練・・・・・ですからねえ。」
「装備の変更は?」
「なし。MG34はまだいいよ。それに銃声は目立つから。」
「了解しました。」
マイクを取り、猫耳に伝令。(この伝令は猫耳のみに聞こえています。)
202猫耳兵A:02/04/06 01:07
「やや、代行からの伝令が聞こえるー。はーい、任せといて…。」
元々夜にこそ真価を発揮する猫耳たち。たとえ相手が菊水だろうが、生身の人間では
まともに相対する事は難しいだろう。
「ふふ、あっちにごはんの気配ー♪」
恐ろしいまでに夜目の冴える猫耳。早くもターゲットを捕捉。
「まっててねー。今、行くからねー♥」
203菊水‘S@移動中:02/04/06 01:11
周囲を警戒しつつ、極力気配を殺しながら、東へと進む菊水‘S。
月明かりは弱いが、木々の密度は薄めで、足元は走れるくらいには安定している。
「……」
先導していた菊水Cが急に立ち止まり、合図を出した。三人は茂みで息を潜める。
三日月を仰ぐ森の中を音も無く歩く、小銃を携えたメイド服の猫耳少女(少年?)達。
シュールな絵だった。
「10匹(人)……分隊長と3×3か。キツイな」
「……なんでメイド服なんだ?」
性別が判らないほど整った、可愛らしい顔立ち。口元は血でべっとりと濡れている。

ぺき(小枝を踏んだような音)

猫耳がぴくりと動く。猫目が闇の中の獲物を捕らえる。肉球付き猫グローブが小銃を掃射する。

ぱらららららららら×3
204猫耳兵A:02/04/06 01:19
正に人外の動き。あっという間に相手の背後を取ると、手で口を塞ぎ、羽交い絞めにする。
「無用心ー。1人でうろうろしてちゃ、危ないよー♪」
その軽い口調からは想像もつかない程、圧倒的な力。耳元で囁かれたその言葉に反応する
余裕さえ与えず…
カプ♥
「〜〜〜!!!!………。。」
声にならない悲鳴を上げた獲物だったが、やがて恍惚な表情を浮かべる…。

お一人様、戦線離脱。単独行動は危険です(笑)
205菊水‘S@観察中:02/04/06 01:22
「……やっぱり模擬弾か。道理で変な射撃音だと思ったよ」
向こうの茂みから男が飛び出してくる。菊水の同僚ではない。
「援護するか?」
「いや。粛清リストで見た顔だ」
恐怖で歪んでいるので確信は無かったが。思ったよりも不幸な参加者達は多いらしい。
トンカチ(?)を振り回す半狂乱の男に、残りの猫耳メイドが襲い掛かる。
「……ひょっとして、マジただの訓練?」
「鉛は体に悪いからだろ?」

べきばきぐちゃぽりこりぶちぶちずぷずぞぞ(お食事中)

「うわー、萌えグロ。ナムアミダ、ナムアミダ」
月光を浴びながら、ご機嫌な表情で手足や臓器を貪っている。
「これじゃあ銃を奪っても意味が無い。くそ、最悪だ」
「退くぞ。作戦を練り直そう」
ぺき
「……あ、悪い」
猫耳がぴくりと動く。猫目が闇の中の獲物を捕らえる。肉球付き猫グローブが小銃を掃射する。

ぱらららららららら×10
206菊水本部:02/04/06 01:28
>>203
>>204
「第6小隊とA、B、Cが接触しました、D6です。あと、Tが捕食、F2。」
「ほう、遭遇戦かあ。」
「部隊を拡散する前でしたからかなり不利でしょうね。」
「まあ、3人もいれば2人くらいは逃げられるかな?重火器はまだ出してないわけだし。」
「ずいぶん楽観的なんですね。」
「うん?一応、夜戦では菊水もそう捨てたものではないと思うんだよ。肉体的なものは
いかんともしがたいだろうけどね。」
「動きにくい服装してますしねえ・・・・・・・・」
「メイド服かい?馬鹿言っちゃいけない、あれなくして何のための「大隊」なのかね。
それとも甲君はナースとか巫女の方がお好みかい?」
「代行、からかわないでください。」
207猫耳兵A:02/04/06 01:31
ばらららららら・・・・
「んー?遠くで銃声が聞こえる…。」
腕の中で動かなくなった獲物を地面に横たえると、耳をピクピク動かし、周囲を探る。
そこに、誰かが近付いて来た。
「いーなー、ごはん…。」
別の猫耳兵が茂みの中から姿を現した。
「へへ。まだまだ一杯いるから。そうだね、D3地区にでも行ってみたら?」
「分かった。。それじゃ、またねー。」
走り去る同族を見送り、自分もまた別の獲物を探しに、スタスタと歩いて行った。
「うーん。僕はどこに向かおうかなー。」
208猫耳兵B:02/04/06 01:43
「D3地区って、さっき封鎖された所じゃん。。」
D3地区へと向かっていた猫耳兵Bは、途中でその事実に気付いた。
「まーったく、いいかげんなんだから。どうしよ、お隣のD2地区にでも向かおっと。」
209菊水‘S@走れ:02/04/06 01:47
菊水A,B,Cは走っている。追われているから当然だが。
「はあっ、はあっ、はあっ」
背後から音も無く迫る猫耳軍団。振り返ってそれを確認しなければ現実なのかさえ判らなくなる。
重い小銃、動きにくいメイド服、小さな体。
それだけのハンデがあるにも拘らず一向に距離が広がらない。恐るべき身体能力だ。
ぱらららららららら
「イテテ! マジ痛い!」
針が刺さるような痛みを受ける。模擬弾とはいえ至近距離で受ければ皮膚ぐらい簡単に貫くだろう。
「うわ! なんか増えてるし」
猫目を爛々と輝かせながら幻のように木々の間を駆け抜けるその数約20。一生夢に見そうだ。
更に前方の茂みからもガンシューティングさながらに猫耳が飛び出してくる。
「にゃん」プシュ!「にゃん」プシュ!「にゃん」プシュ!
全て一撃必中。彼らとて曲がりなりにも菊水。狙撃の腕は一流だ。
「痛いにゃー」
眉間を打ち抜かれ足元に転がった猫耳が呟く。「吸血鬼細胞」と呼ばれるものを有する彼女(彼)等は
脅威的な身体能力と再生能力を持っている。但し日光に致命的に弱い等の欠点が補われている為か、
本家吸血鬼ほどの不死身っぷりではない。頭か心臓を完全に破壊すれば死ぬはずだ。
彼等に、それだけの装備があればの話だが。
「残弾庫! 2.5」「2と少し」「3本」
「くそっ! 全然足りない。アホB氏ね!」「ゴメンって」「餌になって時間稼ぎしろ」
「そんな〜」
210菊水本部:02/04/06 01:58
「A、B、CはD6からE6へ逃走。第7小隊が追跡に合流。今のところは捕食なしです。」
「あっはっは。追っ手が増えたか。」
「あの模擬銃では足止めはできないでしょうね。」
「加えて追われるほうが本物を持っているんだからね。銃殺される心配は今のところないだろうね。」
「つかまれば関係ないように思いますが・・・・・・・」
「そりゃあもちろんそうさ。絶大な力こそ「大隊」の本領というものさ。白兵戦なら「絶対!」負けないだろうね。」
「嬉しそうですね・・・・・・」
「教授は恐ろしいなあと、思っているところだよ。」
「まったくです。」
「このまま行くと・・・・・・・川か。幸運だね彼らは。」
「そうですね。『時間は稼げる』でしょう」
211菊水‘S@食え:02/04/06 02:01
彼の名は夜叉熊と呼ばれている。人並みの知能を持ち、人肉を知っている。
最近この森の主になった。以前の記憶は無い。ただ「あははーっ!」という音だけは覚えている。
今夜はやけに森が騒がしい。すぐに思い出す。最近たまに発生する「食い放題」の日だ。
息を潜めているだけで肉のほうからやってくる。ほら、そこに。
「アホBシネ!」「ゴメンッテ!」「餌ニナッテ時間カセギシロ」
なんて運がいい。うまそうな肉が3つも。彼は通常のヒグマよりも倍近い巨体を持ち上げ、月に吼えた。
「アッ熊!」「デカイ! ナイス!」「コレゾ天ノ助ケ!」

プシュ! プシュ! プシュ! ズシン!! 

あれ? 真っ暗?

「ほーら猫ちゃん達、おっきなお肉だよっ!」
「肉は厚くてで噛み応えバツグン! 味はクドくて食べ応えバツグン!」
「肝は珍味だよ。レアだよ」

「♪わーい」×20

ぶちぶちびりびりぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ(お食事中)
212猫耳兵A:02/04/06 02:01
「いっぱい、気配がするなー。」
耳をすますと、まるでその場にいるかのように正確に、状況が伝わってきた。
「お仲間、20。追っかけてるのは・・・3人ー?みんながっつきすぎだねー。」
ニヤニヤ笑うその姿は、可愛らしい・…事は確かなのだが。。
愛らしい顔つきに猫耳、メイド服。しかし、口元には血がこびり付き、服の端は少々裂けている。
月明かりに照らされたその姿は、少し、恐い…。

「ふーん、E4地区あたりかー。僕はこの辺の獲物を狩るのに忙しいから、後回しー。
20人(匹)もいて捕まえられないってのも、恥かしいよねー。」
心底楽しそうに呟くと、次の獲物を探しに、闇へと消えて行った。。
213猫耳兵A@でむぱ:02/04/06 02:03
あー、E6なんだ。読み誤ったー(自爆)ごめんー。
214菊水‘S@デムパ:02/04/06 02:05
私のほうは今晩はここまでです。
しかし、デムパ少年からモエルロワイヤルになってしまいましたね(笑)
……他の参加者の方が現れないと、早めに終わってしまいそうです。
215猫耳兵A@でむぱ:02/04/06 02:06
あーい。お疲れですー。
216名無し草@デンパ:02/04/06 02:09
了解しました。
なんか、これはこれで面白い気がしますね(笑)
さて、あと3時間で重火器が解放されます。頑張って逃げてくださいね。(はあと)
>>214
 この状況で何をしろと(笑)
 ここは素直に菊水’sの冥福を祈り、可愛らしい猫耳メイドさん達にハァハァ……(;´Д`)している
のが正しい選択肢だと思うのです。

 しかし「最後の大隊」の絵は、ANGEL・COREのジャケ並にハァハァ……(;´Д`)ですな……
 そうゆう方々を見ながら安全に仕事の出来る(笑) しかもモナコ殿下の日常に一番近い
場所に居る第5旅団と云うのは、国防軍で一番素晴らしい職場ではないでしょうか(笑)
218菊水本部:02/04/06 11:04
>>211
「第6、7分隊、足が止まりました。」
「うん?A、B、Cはまだ動いてるねえ・・・・・・・・」
「何らかの方法で足止めをしたようですね。」
「ほう、やるじゃあないか。川はまだだろう?」
「ええ。」
(今回の猫耳はゲリラ戦を想定して調整されております。渡河に関しては
吸血鬼である性質上苦手としています。もちろん渡河の能力がないわけではありませんが)
「じゃあ、今のうちに川を渡ってしまえば逃げ切れるか・・・・・」
「つまらなそうですね。」
「別にそうは思っていないよ。部下の成長を心から喜んでいるところさ。
彼らには一人でも多く生き残ってもらわないとね。」
「・・・・・・・ウソツキ」
「何か?」
「別に。6,7分隊はどうされます?」
「うーん・・・・・・足止めの理由によるんだろうけど。復帰後は配置に戻るように。
あと、G4の第3分隊を半分にしてG6へ先回りさせる。」
「は。あと、追加は入れますか?」
「うん?あ、「参加者」かい?いいよ。適当なところに追加して。人数が多いほうが面白いよ。」
219名無し草:02/04/06 11:12
>>217
(どこからともなく音楽が聞こえる)
じゃーんじゃーじゃーんじゃーじゃじゃーじゃーじゃじゃー
ジャーんじゃーじゃじゃーじゃーじゃじゃーじゃーじゃじゃー

え?となる河井副総長。
「あははーっ、副総長も楽しんできたらいいとおもうのですーっ」
どこかで聞いたその声・・・・・・・・汗が冷たい。戦場に身を置かなくなって
久しく感じなかった死の予感、戦慄・・・・・・・・・・

突如、ドアが開き六九式メイド女官が大量に入ってくる。麻酔ガスを吹き付け、
昏倒する副総長と福士を運び出すまで実に30秒。神業である。

そして・・・・・・・

デンパ
こうすればいいのですよ。頑張って生き残ってくださいね(はあと)
パラパラパラパラ・……
「ヘリ。って事は…やた、人が増えたー♪」
この島に降ろされる者達は、こと現状においては訓練兵(口実)しかいない。
しかし、先程空腹を満たしたばかりではある。
「うん。ちょっと、遊ぶかなー。」
その顔つきが一変する。それは、そう、幼さゆえの残忍さに似ていた。

狙いは、前方を身を屈めながら進む5人の影。それぞれが銃器やナイフを
所持しているようだ。
「ふふ。あれで隠れてるつもりなんだー。」
猫耳兵は、絶えることの無い笑みを浮かべている。そして少し腰を低くすると、
一瞬肺から空気が漏れ…獲物の群れに向かって突進して行った。
221猫耳遊撃兵A:02/04/06 16:37
ゴキャ
「え・・・?」
後方で聞こえる鈍い音。振り返った先には、信じられない光景があった。
5Mほど先に転がる、仲間。手に持つ銃の銃身は、飴のようにぐにゃりと曲がっている。
そして、目の前に佇む、人影。

「大丈夫、死んじゃいないよ。」
微笑むその口元には血がこびり付いている。しかも、こんな所でメイド服を着て…
「う、うわわわ!!出たーー!!」
「なに、人をお化けみたいに。失礼だなー。…似たようなもんかもしれないけどさ(ニカ」
その声は、頭上から響く。そう、錯乱する獲物など構いもせず、一瞬のうちに跳躍すると、
彼らの背後を取ったのだ。
パパパパパパン!!!
だが、中に冷静な奴が1人いた。着地点に向けて放たれた銃弾を、猫耳は即座に横へ
飛ぶことで、かわす。
「やるじゃん。なんか思ったよりも楽しめそうだね…。」
222猫耳遊撃兵A:02/04/06 16:51
「おい、倒すぞ!」
その一言で、獲物4名はそれぞれ構える。そう、こうなってしまったら、勝負を挑まねば
即全滅してしまった事だろう。
「…おー、やる気だね?」
余裕を見せる猫耳。その頭に向けて一発の弾丸が放たれた。
パン!
僅かに左へ頭を傾ける事でそれをかわすと、正面左に立つ男との距離を一瞬で詰める。
ヒュ…
無駄の無い動作で、ナイフを突き出し牽制する男。背後からは更に2人の男がナイフを
手に近付く。
「わお。これは…厳しい…かも……?」
223猫耳遊撃兵A:02/04/06 17:06
背後からは、振り下ろすように肩を狙う一撃、斜めに切りつける一撃が向かってくる。正面
からは腹を横に切りつけるべく刃が迫る。
「うわ…」
笑顔の中に、少し焦りの表情が浮かぶ猫耳。だが次の瞬間…

腹を薙ぐ手を左手で抑えると、そのまま切りつける力に任せて回転し、後ろ向きになった。
背後から垂直に肩を狙って放たれた一撃を難なくかわすと、残る男の顔をめがけ、蹴りを
放った。

「パ、パンチラ…ガクッ。」
「…よく見えたねー…。ま、いーや。サービス♥」
そして抑えていた手を離すと、少し後ろへ飛び、全ての人間の位置を把握できるよう、正面に
立った。

「残り、3人だよー。頑張ってー♪」
224猫耳遊撃兵A:02/04/06 17:33
…ジリ…ジリ…。
間合いを取る2名をよそに、後ずさる者が1名。
「うわー!!」
踵を返し逃げようとする男だったが、目の前に猫耳が立っていた。
「キミ、失格。」
始めてその顔から笑みが消える。そして手加減無しの一撃が男の耳をかすった。

それは、猫耳兵の恐ろしき力が実感される一撃だった。かするだけとは言え、その
衝撃に首がよじれ、激しく脳を揺すぶられた男は、そのまま膝を折り、倒れ込んだ。

「…こんなもんかな。」
倒れ込む男を見つめながら、俯き気味で呟くと、クルっと後ろを振り返った。
「はい、おしまい。キミ達は合格!って言っても、まだまだ危険は去った訳じゃないけどね。」
「……?」
緊張を解けずに、目の前の光景に固まる男達。だがそんな男達を無視したまま…
「頑張ってね。」
その一言を最後に、まさに消えるように猫耳は去った。


「さーて、次の獲物を探すぞー♪」
風を切り、森を駆ける猫耳。次の目的地は…F3地区。
「何でだ!? 何で俺がこんな目に!」
ゴキ!
「K国で猫耳美少女アニメの海賊版DVDを売りさばいてただけなのに……ゲフッ」
……死亡。
226菊水‘S@休憩中:02/04/07 00:03
<211 から約15分後。菊水A,B,Cは巨木の陰で一休み。追っ手は十分に引き離せたようだ。
「はあ、はあ……助かった」
「さっきのアレ、デカイ熊だったな。猫ちゃん20匹でも平らげきれるか」
「まあ、少なくとも満腹になるんじゃないか。食欲だけでも無力化できれば儲けものだ」
「A、B、見張り頼む」
再び地図を広げる菊水C。
「……近くに渓流がある。東からやや逸れるが川沿いに下ろう。猫耳達は川を嫌がる。
猫の性か「吸血鬼細胞」が流水を拒否するからかは知らないが」
「成る程。遭遇率も減るし、いざとなったら対岸に逃げればいいのか」
菊水Aは夜空を見上げる。星座の位置から、ここが国内だと辛うじて判る。夜明けはまだ遠い。
そのとき空を見ていたのは幸運だった。視界の端に3つの影が映った。
227菊水‘S@撃て:02/04/07 00:20
「プニヤワァ!?」
菊水Bが叫んだ。背中に猫耳兵を「おんぶ」している。殆ど同時に菊水Aの背中にも「ぷにやわ」が、
「ABCA!」
反射的に叫ぶと同時に菊水Bの背中の猫耳を撃つ。菊水Bは菊水Cを、菊水Cは菊水Aの猫耳を撃った。
消音された銃声が重なり、三匹(人)の猫耳兵が転がり落ちた。
「痛いにゃー」×3
「二人とも大丈夫か?」
「ハァハァ。耳たぶ噛まれた」
「左腕、多分ヒビが入ったが問題ない。A、指示助かった」
任務で誰をフォローするかという略語だったが、これほど瞬発的に使う羽目になるとは思わなかった。
今頃鳥肌が立ち始める。間違いなく死と紙一重だった。
「一人だったら殺られていたな。いや、白兵戦なら一体三でも多分……」
「実感したよ。マジで凄い力だ。このサイズでゴリラ並だぜ」
菊水Bは頭部を撃たれて脱力している猫耳メイドを摘み上げる。と、それを突然菊水Aの足元に叩き付けた。
「ぎゃん!!」×2
菊水Cが撃った猫耳が逃げようとしていたのだ。急所(?)を外していたようだ。
「Bは敵兵の装備解除、Cは周囲を見張ってくれ」
菊水Aは逃げようとした猫耳の腹に容赦なく膝を落とし、首を握り、キバの並んだ小さな口に
銃口をねじ込んだ。爪に裂かれた彼の頬から血が滲む。
「訓練で死にたくなかったら、質問に答えてくれるか?」
228菊水A@尋問中:02/04/07 01:07
猫耳兵はコクコク頷いた。目線は菊水Aの頬から滴る血に釘付けだったが。
銃を引き抜くと眉間に当て、トリガーに指を掛けたまま質問する。
「他の仲間は?」
「…………ボクたちだけ」
「今、付近にはいるか?」
流血が勿体無いような気がして、猫耳兵の口に入るようにしてみる。こうなれば何でも利用する。
途端に素直になった猫耳は、猫の耳の方ををぴくぴく動かす。
「……索敵範囲には誰もいないよー」(ペチャペチャ)
「今夜の兵の規模は?」
「んー、たいちょーの、たいちょーの、たいちょーがいるよー」(頭部の損傷により少し変)
「……中隊長? くそ、一個中隊まるごと来てるのか。中隊本部の位置と規模は?」
「島の真ん中。とーぜん本部と通信分隊と支援分隊。えと、それと火器分隊が待機してるよ」
「……最後に、今日何人喰った?」
猫耳兵は答えない。
229猫耳遊撃兵A:02/04/07 02:03
「うーん。ここの地区はつまんなかったー。」
少々血を頂いたのは2名、力で撃破したのが12名。恐らくは、粛清リストに載っている輩だった
のだろう。訓練された菊水には到底及ばない者ばかりだった。
「趣味じゃないから、殺してはいないんだけどね。」
別に肉を喰らう必要は無い。ただ血を吸えればご機嫌なのだ。遊撃兵として単独行動を取る
この者のレベルは、その力はもちろん、捕食した際の扱いについても他とは異なった。

「さ、別のエリアに向かおう。とりあえず東に向かうとしよっかな。」
F3エリアを壊滅状態に陥れ、トコトコとF4エリアに向かって歩き始める。。
「…そいえば、次の封鎖地区はどこなんだろ。」
230菊水B@身体検査中:02/04/07 02:17
ちゃん達をメイド服のリボンで拘束する。あと30分くらいは問題ないだろうけど念のためだ。
つまり、千切っている間に発砲できる隙があればいい。けして趣味じゃない。
「大した装備はないな。地図に、指?……オヤツか」
というか武装は何もない。必要ないんだろうな。あの強力を体験した後では納得せざるを得ない。
この娘達は遊撃チームの一つってとこだろう。
「……一応、服の中も調べておくか」(ムフ)
前からは怖いし、さっきのお返しも兼ねて後ろから「だっこ」する。
「な、なにするにゃ?」
「ナニって、身体検査」(ムフフ)
もそもそ。猫ちゃんは頭を撃たれているせいで、動きも言葉も弱い。
「や、やめるにゃ。ボクは元々オトコややう?」
「ココカナー」(暴走中)
「はわ、そこはダメー!」
「何処がダメだって? ココ? それともこの辺ー?」(暴走中)
「そ、そんなとこ、しらないにゃー」
「ハァハァ。尻尾がビンビンだね。オニイサンの尻尾もびんび「バキッ」
良心というか、菊水Cの銃底が叩き込まれた。
231第二分隊@行動再開:02/04/07 02:21
くちゃくちゃばりぱりぼりぼり……
「みんなー、そろそろ移動するにゃ!」
先程捕らえたばかりの獲物に群がる猫耳達。そこへ分隊長が指示を出す。
「川を越えるのは嫌だし、南下して獲物を捜すにゃ。ほら、もう食べるものないのにゃ。止めるにゃ。」
「はーい。。」×3

既に血溜まりでしかない地を名残惜しそうにしている部下達。最初は5人いた第二分隊だったが、
1人は眉間にまともに銃撃を食らい、今夜は役に立ちそうもなかった為、茂みに寝かせておいた。
「えーと、今はB6地区にゃね。この先は東に向かっても川があるから…C6に移るにゃ。」
「はーい!」×3
そして歩き始めようとしたその時。
「ほら、顔が血で汚れてるにゃ。身だしなみはちゃんとするのにゃよ。」
手にしたハンカチで部下の顔を拭いてやる分隊長。
「うにー…。」
顔中をフキフキされて意味不明な声を上げる兵士。やがて綺麗になった顔を満足げに見やり…
「さ、気を取り直して、行くにゃ!」
232菊水C@警戒中:02/04/07 02:34
菊水Bの魔手から開放された猫耳兵の目は、神様でも見上げるようだった。
「正気に戻ったかB? 見張りを交代してくれ」
「あ……あ、助かった。これ、猫ちゃんの地図だ。兵の配置が入っている」
全員、死を垣間見たため興奮状態にあるようだ。興奮の影響はそれぞれ違うようだが。やれやれ。
く…左腕が痛む。動くが力が入らない。……苦笑する。猫耳兵の前では腕力など無意味に近い。
この程度で済んだのは僥倖だ。むしろいい気付けになる。
菊水Cは銃を収めると、なんとか片手で持てる大きさの石を掴み、菊水Aに近寄る。
「情報は引き出せたか?」
「ああ……C、その石何に使うんだ?」
菊水Aは尋問している猫耳兵から全く視線を逸らしていない。音と気配だけで全て察知したのだろう。
神経が恐ろしく研ぎ澄まされている。ある意味この「訓練の成果」かもしれない。
菊水Cは猫耳兵を見ながら答えた。
「弾が勿体無いから、これで頭を潰す」
233猫耳遊撃兵A:02/04/07 02:44
F4エリアをうろうろする遊撃兵A。中々獲物を見つける事が出来ず、次のエリアに移ろうかどうか
悩んでいた。
「えーっと。東側には第二分隊と、第三分隊の半分がいるんだよね。それに、第六小隊と第七
小隊まで居るし。。」
およそ30名を超える猫耳兵が、東側に集まっている計算になる。
「僕は、行かないで良いよね。どうしよ、北に行くか、西に行くか…。」
その場に立ちつくし、顔を天に向けて悩む。と、その時だった。
パン!パン!パン!
不意に後方から銃声が聞こえた。咄嗟に飛び退くが、彼女は左腕に痛みが走るのを感じた。
「い、いったーい…。」
涙目で振り返るが、誰の姿も捕らえる事が出来ない。
「な、何?気配が読めない…。ふーん、相当腕の立つ奴だね。やるじゃん。」
234菊水‘S@対立中:02/04/07 02:45
「あわわ。こ、これが恐怖!」
菊水Cの非情っぷりには、さすがの猫耳兵も腰を抜かしたようだ。悪魔にでも出会ったように
歯をガチガチと震わせ後退るが、菊水Cに尻尾を踏まれ動けなくなる。
「助けてにゃー。何でもするにゃー」
弱ると語尾が猫っぽくなるのか? と、どうでもいい事を思いつきながら、菊水Aはさすがに止める。
「待て、殺す必要はない」
「甘いぞ。こいつらには訓練でも、俺達は命がけだ」
猫耳兵の尻尾を踏みつけたまま、菊水Cは石を振り上げる。
菊水Aはとっさに叫んだ。
「同時主張」
235菊水‘S@主張中:02/04/07 02:59
「殺さない」「やめとこう」「殺す」
少しズルをした。菊水Cは渋々石を捨てるが、菊水Aに「何故だ」という視線を送っている。
一見、即決に向いているが問題も多い同時主張には、AとCだけの秘密があった。
ジンクスと言うべきか、即決する菊水Bの勘は神懸り的なのだ。そして仲が悪いわけでは無いが、
菊水AとCは意見が対立しやすい。つまり多数決の形で優柔不断な菊水Bの勘を引き出しているわけだ。
ただし、あくまでも勘が必要な場合で、この状況では不適切だった。
「身勝手な理由で済まない……萌宮様が猫耳少女だからだ。あの御方は生まれつきの猫耳であられるが。
少なくとも無抵抗の状態では「同じ形」のものを殺したくない。それに一応、同じ菊水だしな」
「優しいにゃー」と言っている猫耳兵の片膝を、弾が足に残る方向から撃つ。
「これで十分だ」
「ひどいにゃー」と呟く猫耳を、今度は撫でた。
「まあ、今度会えたら仲良くしてくれ」
236第二分隊@南下中:02/04/07 03:01
川沿いに南へと進み続ける第二分隊。
「この先に、第六小隊と第七小隊が居るはずにゃ。ちゃんとご挨拶するにゃ。」
「はーい」×3
「そしたら、さっきやっつけた奴らの事を報告して、また北上するのにゃ。」
「はーい」×3
尻尾をふりふり、ゆっくりと歩きつづける猫耳達。もちろん、途中で敵に遭遇すればやっつける。
川沿いの上半分の警備を続けるのが、第二分隊の役割だった。
「それにしても、C6エリアには誰もいなそうだにゃー。」
今は、C6エリアの真ん中辺りに位置する場所に居る。辺りは特に人の気配が無く、水の流れる
音や、風にそよぐ木々の葉擦れの音しか聞こえてこない。
237菊水‘S@検証中:02/04/07 03:12
地図を頼りに川を目指す菊水‘S。途中、血溜まりを発見した(<188)
「血は乾いてる」
猫耳兵に骨まで喰われたのか、衣服の切れ端と装備品しか残っていない。
真っ赤な地図と銃。予備の弾倉が二つ。銃は彼らのものと同形式だった。
「……お仲間だな」
菊水AはBとCに弾倉を一つずつ渡し、銃を拾い上げる。弾倉を調べると、一発も撃っていない。
「撃つ間もなく殺られている。俺達も一人だったらこうなっていた」
一瞬だけ黙祷すると、銃を空いているホルスターに収め立ち上がる。
「川へ急ごう。警戒は緩めるな」
238猫耳遊撃兵A:02/04/07 03:17
弾の飛んできた方向から、大体の位置を予想する事は出来る。ただ、どれだけ耳を澄ましても、
感覚を研ぎ澄ましても、人の気配を感じる事は出来なかった。
「それなら…こっちにも考えがあるんだから。」
目にも止まらぬ速さで近くの茂みに身を潜めると、自分もまた、完全に気配を殺した。
「夜の猫をなめると、痛い目にあうよー。」
しなやかな動作で木に登り、枝から枝へと移動を始める。この跳躍力は、猫にだって無理ってもんだ。

音も無く移動を続けながら、彼女は予想する。おそらく、相手は身動きせずに木の上から、又は茂みの
中から、誰かが視界に入るのをじっと待っていたのだろう。でなければ、いくら考え事をしていたとはいえ、
自分が狙撃されるまで気付かぬ訳がない。
「でなければ、すっごい遠くから狙撃されたか。。」
だが、獲物が持つはずの武器に、それほど性能の高い銃がある筈がなかった。考えは捨てず、ただ
可能性としては非常に低いであろうと自分の中で順序立てる。
そして、彼女が狙撃された場所から20m程離れた場所に辿り着くと、一度動きを止め、再び周囲の気配
を探りにかかった。きっと、この辺りに居るはず。
「………。…………いたー(ニンマリ」

現在地から更に5mほど先に、遂に獲物の姿を捕らえた。
「さー、僕の左腕の敵を討たなきゃね。」
239名無し草:02/04/07 03:24
@でむぱ@
今日の所は、これにて撤収いたします。明日も仕事なもので(泣
第二分隊、川沿いにうろうろしてます。遭遇したければ、どうぞ遠慮なく…(笑)
240菊水‘S@飛べ:02/04/07 03:28
菊水‘Sは猫耳兵達にあっさりと発見されてしまった。五感の索敵能力が違いすぎる。だが河は目前だ。
「くそ、これは……」
そういう可能性を予想はしていた。川は川でも谷川だ。渓谷の底は見えず、激しい水の音だけが聞こえる。
「向こうに橋がある!」
原住民が作ったような小さな橋を渡ろうとするが、橋の対岸にも猫耳兵が出現した。
「待ち伏せ!」
それも予想はしていた。むしろ当然だ。しかしこちらに逃げるしか道はなかった。
菊水‘Sは橋の中央で挟まれる。

ぱらららららららら×3
「イダダダダ!!」×3
ぱらららららららら×3

激痛で全く身動きできない。そこへ猫耳兵達が飛び掛かってきた。
「飛べ!」「無理だ! 橋を落とすんだ!」「それこそ無理だ」
10匹近い猫耳兵が殺到する。が、ぶちっ! と橋の紐が切れる。思った以上に老朽化していたらしい。
というか重量オーバー。菊水‘Sと猫耳兵達は虚空に投げ出された。
菊水Aは咄嗟に両脇に猫耳メイドを抱える。自分でも意味不明だった。
「何するにゃ!?」×2
「猫バンジー!」(混乱気味)
「無理にゃ!?」×2
「じゃあ、対落下用猫クッション!」(混乱気味)
「オニー!!」×2 と言うこだまを残して深い谷に落ちていった。
複数の水没音。残ったのは数人の猫耳兵と激流の音だけ。
241菊水‘S@デムパ:02/04/07 03:30
しばらく行方不明ということで(笑)
オヤスミナサイ。
<239
お疲れ様です。
242名無し草:02/04/07 09:18
>>1
おつかれ〜
243菊水本部:02/04/08 00:03
「なかなか頑張るねえ。」
「部隊が東に偏ってますね。追加は西に入れるとして、西方面にも部隊をまわしますか?」
「そうだね、3、4分隊を西へ。あとはそのまま。」
「A,B,Cの3人がE2方面へ移動してます。」
「動きが早いね、川にでも落ちたかな?」
「第3分隊の半分は掃討されたようですね、3人と同行しているように見えますが・・・・・」
「だね。捨てたもんじゃあないってことか。」
「そろそろですが・・・・・?」
「もうかい?楽しいときってのは時間が経つのが早いねえ。じゃ、F6を。」
「は。」
「あと、「Zeller」を解放。」
「早いですね。」
「テストだよ。ただし、装備は封印。30%で始動。」
「それでも充分だと思いますが・・・・・」
「ま、そんなに簡単に全滅してくれないことを祈るよ。」
「本当に楽しそうですね・・・・・・・・」

黒猫「Zeller」を解放します。暗殺専門の生物兵器で、単独で行動します。
通常の猫耳の10%増しの戦闘力があるものとします。攻撃対象は「無差別」となっています。
244「Zeller」:02/04/08 01:54
森の中に立つ黒い影。
目が金に光る。
黒のレオタード、黒い猫耳。
少女というよりは「女」な容姿。
冷徹なる瞳。そして無表情。
生物兵器「Zeller」。六九式研究所の試験作である。

従来の猫耳を暗殺用に身体能力を特化してできた試験作が解放された。
命令は一つ。「見敵必殺」あるのみ。

月の光が「彼女」を照らしたとき、その姿はかき消えていた。
黒い影が、森を走ってゆく。
245「Zeller」:02/04/08 02:42
 今度は大隊指揮官がスレを私物化か?皇女萌えでない奴は帰れ!!
246菊水‘S@デムパ:02/04/08 19:20
<245
では私も帰らなければいけませんね……。
自分が身勝手に突っ走ってマターリしたい方々がカキコし辛くなっているのではないか?
突っ走り過ぎてSSに参加したい方々の邪魔をしているのではないか?
そう思い、菊水‘Sをしばらく行方不明という事にして2〜3日様子を見ようとしていましたが、
ひと足遅かったようです。マターリ派の方達、大変申し訳ありませんでした。スミマセン。
247名無し草:02/04/08 20:05
煽りに丁寧に反応する菊水‘sたん萌え。
別に気にすることもないのに・・・・・・
248菊水‘S@デムパ:02/04/08 21:24
<247
では貴方も帰らなければいけませんね。
私なんかに萌えてはいけません(笑)
……ありがとう。
>>219
 ここはどこじゃい?

「オウヨ」

 ワシは誰じゃい?

「オウヨ」

 ………そしてアレは何じゃい!?

「ごはん、ごはん♪ 美味しいご飯♪♪」×いっぱい

 (闇夜に光るは猫の目は悪魔のつくりしもの………)
 口元が赤く見えるのは気のせいかノウ……

「オウヨ…………」

「お肉固そう」
「でも、匂いからしてアルコール漬けだから珍味かも」
「ご飯に文句をつけちゃ駄目。有難く骨まで残さず食べなきゃ!」
「そうだよ、代行も好き嫌いは駄目って言ってた」
「お母さんも『あははーっ! そゆう好き嫌いは駄目ですよー』って……」
「じゃぁ話は決まったね!」
「いただきまーす!」×いっぱい

 ぎゃぁー!?

「オウヨ!!!!」

 悲鳴が木霊する。
 此奴らの明日はどっちだ!?
 書けたぁ〜(涙)
251「Zeller」:02/04/08 22:53
男が一人。
森を歩いている。
不安げに辺りを見回す。
静寂。
その後ろに音もなく立つ者。
喉に突き立てられる「爪」・・・・・それが引き抜かれると、男は声一つ上げずに倒れた。

ふと、荷物に目をやる。背負っているリュックから紙の筒が覗いていた。
取り上げて、広げてみる。
「こ・・・・・・これわあぁ・・・・・・・・・・・・」
「魔法内親王もなこ」店頭販売用ポスター。ショップにしか配布されぬレア物だった。
もなこがスクール水着を着ているバージョンは特にレアであり、これはまさにそれであった。
慌ててリュックを漁る。出るわ出るわの限定品の数々。
そう、今しがた殺された「彼」は転売屋だった・・・・・・

「・・・・・・・イイ・・・・・・・・・」
様子が、おかしい。
「も、もなこたん・・・・・・・・・イイ・・・・・・・・・・」
ポスターに釘付けの目。息が、荒い。
「スクール水着、イイ!!(≧□≦)bもなこたん、かわいちゅぎでちゅーーーー!!!!
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ ・・・・」

・・・・・・・・・・・・・正気に戻るまでしばらくの時間が必要となるだろう。
「彼女」は身体能力に特化した反動で精神面はかなり不安定になっていた。
ちなみに「皇女萌え」は「仕様」である。性別は・・・・・・・この際関係ない。
>>245
 まぁまぁそうカッカせずにマタァ〜リ逝きましょうよ。
 1にも、
>これは魔法内親王モナコ殿下を筆頭とした4皇女を中心に繰り広げられる萌莫迦達の
>物語であります。
 と在るのですから(笑)
 原理主義(!)とかはイカンと思うのです(爆)

 まぁそれに、萌暴走で真面目な雰囲気をぶち壊すのもカナァーリ面白いと思われ(笑)
 如何なものでしょうか?
253猫耳遊撃兵A@でむぱ:02/04/08 23:33
>250
おめー(w
 福士、生きとるかぁ…………

「オッ………オウ……ヨ」

 ワシの秘策、ギャラクティカ・ゴールデン・ローリングサンダー(注:違法改造のスタンガン)が
無かったらアブナイところじゃったノウ……

「オウヨ」

 しかし何故、ワシ等はこんな所に居るんじゃろか?
 確か宮城の資質でもなか(注:山吹色)をたのしんどる途中じゃった筈なのに……福士、オマエ
何か憶えとる事は無いか?

「オウヨ」

 …「あははーっ」の笑い声じゃと…………それはマジか?
 ちゅうか、何故じゃ!
 “アレ”は皇統の守護以外には何も関心は無い筈じゃぞ!?
 く〜〜っ、番組のお便りコーナーの利益をこっそりガメたのがばれたのか!?
 それとも裏でこっそり流した土筆印の非売品「魔法内親王もなこ」アイテムの事か!?
 或いは善行の名でモナコ殿下を騙したのが逆鱗に触れたか!?
 ………え〜い、思い当たるフシが在りすぎてワカランワイ!!!(極大自爆)
255猫耳遊撃兵A:02/04/08 23:55
>238の続き

相手は茂みの中に身を潜め、ほぼ完璧に周りの木々と同化していた。これを発見出来たのは、
ひとえに人外の能力のお陰だろう。暗闇を苦も無く見通す目、それに、異様に発達した嗅覚。
野生の動物とは似ても似つかぬ、鉄と汗の混じった兵士の臭い。
「こーゆう相手には、やっぱり・・・・(w」
音も無く相手の背後に付くと、彼女の悪戯心全開の仕返しが始まった。。

フワリ・・・
「みつけた・・・よ・・・?」
相手の背中を優しく抱き、耳元でそう囁きかけた。
「!!!!っ・・・なっ・・!!!」
あまりに突然で、あまりに現実とかけ離れた状況。しかも、本来自分は敵を待ち伏せする立場。
間違ってもその逆なんて、あり得なかった。

正に血を吐くような努力で身に付けた能力。それがいとも容易く破られる事の屈辱。
「あは。どう…したの?そんな顔して…。」
相手の最も得意とする技能を逆手にとっての反撃。その愉悦に浸る猫耳。…少々サドっ気あり?

彼は反射的に飛び退き、銃を構えなおした・・・つもりだったのだが・・・。
ギリギリギリ・・・
「ふふ。そーんな危ないもの、何に使うつもりなの?」
口調はあくまで優しい。だが、彼の持つ銃の銃身は見事にひん曲がっていた。そして、彼自身
も、身動き一つ取れない。
>>253
 アリガト〜
257猫耳遊撃兵A:02/04/09 00:12
その声。弾丸を放つ時に見た姿。それはどう考えても少女のものだった。だが今の状況は
一体どうした事だろうか?
遊ばれている。その事実が、彼の自尊心を深く傷つける。…ちょっとキモチいい気もするが…。

「くそ…殺るなら早くしたらどうだ…。」
猫耳に背後から抱かれたまま、半ば自暴自棄で、兵士は首だけを僅かに後ろに向ける。だが
その目に映った光景は、またも彼の予想を裏切るものだった。

「…なんで…、この…気配は…?」
焦っている、ように見える。何故?

「お前、東へ逃げろ!ほら、惚けてる場合か!」
ドン!猫耳に背中を押され、よろける男。最早猫耳は自分など見ていない。それは分かった。
だが、一体何を凝視しているのか、男には分からなかった。

「有能な兵士は生き残るべきだ。僕はそう思う。けど、あいつらは違うみたいだよ?」
そして猫耳の睨む先に、僅かに人影が見えた。…黒い…猫?

次の瞬間、男は東へと走り去っていった。去り際に一言、「恩に着る。」そう残して。
「さ〜て、どうしたもんかなー?左腕負傷のハンデは、…辛いなぁ。」

引きつった笑いを浮かべる彼女の額を、一筋の汗が流れ落ちる。そして、暗がりから姿を
見せ始めたのは、2人(匹)の大人びた猫耳。真っ黒な姿の、猫耳。その身から放たれる
容赦のない殺気は、どう考えても仲間の放つものとは思えなかった。
258猫耳遊撃兵A@遭遇:02/04/09 00:29
「おねぇ,ちゃん、カッコいいねー?」
始めて見る、紛れも無い同族の姿。軽口を叩きながら相手の器量を図ろうと試みてみたが、
少しおかしな気配をしている。よく判らない。…危険だ。相手を把握出来ない事、それは自分が
相手より劣っているから、そんな事が多い。

ザザッ…
「!」
不意に二手に分かれ、接近してくる黒い猫耳兵。相手から放たれる殺気の鋭さに、全力で
後退する猫耳。だが・・・
「…?」
動きが、思ったよりも鈍い。この気配を持つ相手が、こんな速度の攻撃を仕掛けてくる訳が
無い。訝しげに思いながら、立ち止まって相手の出方を待つ。

今度は、左右から自分に向けて突進してきた。挟み撃ちだ。だが、やはり動きが鈍い。必要
以上の速度で相手の攻撃をかわす猫耳。なんかやりづらい相手だ。

「無視しないでさー、お話ししよーよー。」
ジリジリと西へ戦闘の場を移す猫耳。喋りながらも相手の様子を伺っていたが、やはり何かが
おかしかった。…能力に制限かかってる?あり得る話だ。だとすれば・・・。ここは、逃げる!

「バイバイ!」
259名無し草:02/04/09 00:45
確かに、花見ネタもろくにやらずにこんなイベントばかり
数人でだらだらと回されても、読み手は全く面白くない。
260猫耳遊撃兵A@逃走中:02/04/09 00:49
ザザザザザ…………
足音を忍ばせる余裕など無い。全力で逃げる猫耳。相手の能力に制限がかかっているのだと
すれば、問題なく逃げ切れる筈だった。
途中後ろを振り返ってみると・・・あまりに差が開きすぎている。これもまた変な話だ。

「んー?変すぎ…??」
立ち止まり、改めて後ろを振り向く。既に相手の姿は見えなくなっていた。

「変だなー。気配は確かに大物だったんだけど。。」
頭上に?マークが飛び交う。もう走る必要もあるまい。

「ちぇー、あの男の人で、もうちょっと遊べたんかなー。…ま、いっか。」
自分の直感を疑うのもどうかと思い、今だ疑問符付ではあるものの、無理やり納得する事にした。
261名無し草:02/04/09 00:53
>>259
参加する気がないドキュソは逝けば?(藁
262名無し草:02/04/09 00:56
>>259
 ねーねー参加しようよ。
 それでさ、自分が面白いと思えるネタを出したら良いと思うよ?
 「何々が駄目!」では無く、「何々をしようよ!」と建設的に行った方がイイと
思うんだけどどんなもんかな?
263猫耳遊撃兵A@でむぱ:02/04/09 00:56
>259
え゛〜(泣) …面白く、ないー?…ごめーん…(シューン
264名無し草:02/04/09 00:58
>>261
 そゆうのも止めようヨ(涙)
 短文で、煽るように喧嘩を売るようにするのは駄目だと思うんだYoo!!
 マタァーリ マタァーリ
265名無し草:02/04/09 01:05
猫耳兵は森の奥へ走っていった。
「うまくいったな。」
「ああ。」
立ち止まって言葉を交わす2匹。そして、頭を引っ張る・・・・・
猫耳の顔がずるっと脱げた。人間の顔が現れる。
「いやあ、コス用の猫耳マスクでも本物に気付かれないってのは収穫だな。」
「ああ、これで当分安全だな。しかし暑いのが難点だな。」
「まったくだ。」
笑いあう2人。が、一人の笑顔が瞬間、凍った。
「さて、どっか隠れるところ探そうぜ・・・・って、おい?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ぐらり、と体が傾き、倒れる。胸のところに血のしみができ、それが広がっていた・・・・・
「え?」
あたりに人の気配はまったくなかった。それどころか物音もなかったというのに。

黒い影が音もなく目の前に降りた。
本物の黒猫耳・・・・・・・を彼が見ることはなかった。
「彼女」の爪が一閃した時、彼の首は落ちていたのだから。

猫耳のマスクを貴重品のようにとりあげてリュックに放り込み、背負いなおすと
「彼女」はまた姿を消した。
266名無し草:02/04/09 01:10
参加者を募る形の「お花見」とは違って、今回の菊水ロワイアルは元々
「菊水本部」と「菊水’S」のSSから始まったものだから、
参加(=乱入)しにくいのはある種当然と思われ。
267名無し草:02/04/09 01:22
>266
まぁま。そう言ってくれるって事は、参加したい気はあるって事だろ?
回してるのは数人でも、キャラ的にはたっくさん居るからさ。死に役でも、
一発ネタでも、好きに書いてみてはどうだろうね。使い捨てキャラを作れる機会は、
あまりないかもよ?(笑
268名無し草:02/04/09 01:27
>>266
なにが当然なのかはおいといて、その2つのイベントが
慶祝スレ初期と末期の状態を思い出させるな
269名無し草:02/04/09 01:47
なんだか活気が出てきたような……
270菊水’S@デムパ:02/04/09 12:39
様々な御意見ありがとうございます。
当初は事の流れに戸惑いつつも「お花見」等の表の世界に対する
飛び入り参加型の「裏」のイベントとしてバランス良くやっていけるのでは
と考えていましたが、私自身がバランスを崩してしまったようで「みんな、なかよく」の
御言葉を最上位のルールとして自らに課していたのに、面目ありません。
ただ、ここまで来た以上、中途半端に終わらせたくもありません。
一部SSを削り、なるべく短くするよう心がけますのでご容赦ください。
本当に身勝手ではありますが一通り完結するまでもう暫くお付き合い願います。
271菊水本部:02/04/09 22:00
〜3時間が経過〜
「ハイ次、C6とG2を封鎖。」
「は。」
「残りはどれくらい?」
「15人ですね。猫耳はほとんど損傷なし。残り3時間ですから、まあ妥当かと。」
「Zellerは。」
「B4あたりを移動中。このまま行くと第1分隊と遭遇しますね。」
「対象よりも猫耳に遭遇する確立のほうが高いからしょうがないね。どう思う?」
「6対1なら猫耳でしょう。装備の制限もあります。しかし、「あれ」は不安定と聞いていますから・・・・」
「同感だ。ちょっとした見ものだよ、これは。教授の自信作らしいからね、あれ。」
「そうなんですか?」
「ま、そうでなくちゃあ困るんだがね。」
272菊水‘S@救助中:02/04/09 22:11
<240より。
落ちた橋から、距離にして1キロ程だろうか。あれほど激しかった水流は唐突に、
嘘のように緩やかな流れに変わっていた。河原は静かで、今夜の喧騒からも遠い。
時間の方は把握できない。激流に揉まれていたのは数分にしか感じなかったし、今は何時間も
漂っているように思える。夜空の三日月は残酷なほど鋭く、綺麗だ。
足が川底を擦った。一瞬、放心していたようだ。気を取り直し菊水Aは川底に立つ。
「……」
周囲を見回すが、彼の仲間は居なかった。目の前を猫耳兵が流れていく。両手は塞がっていて、
首にも張り付かれているので、メイド服の襟を歯で咥えて河原に上がる。
「ぐ……」
進むほどに浮力で相殺されていた重さが全身に圧し掛かってくる。猫耳兵は軽いが、
濡れたメイド服の重さまでは考えていなかった。両手の二匹を水に浮かせながら引っ張ってゆく。
自分が恐ろしく滑稽に思えた。菊水Cは腕を痛めていた。なぜ仲間を差し置いてまで自分達の
敵を助けているのだろう。だが目の前で溺れている子供を放っておく事など、出来なかった。
なんとか猫耳兵たちを河原に引き上げ、そのまま倒れる菊水A。少し疲れた。
「……馬鹿だな俺。見た目に騙されるタイプなのかな?」
「ホント馬鹿だよ。でもそれがお前のいい所だろ?」
馴染みの声に視線を動かす。菊水BがCに肩を貸しながら、河原を歩いてくる。
「……それじゃあ、お前達も同類だな」
微かに笑う。つられて菊水BとCも苦笑する。二人も猫耳兵を背負っていた。
「無抵抗な猫ちゃんは殺さない、だろ?」
273「Zeller」:02/04/09 22:41
「待てー、あはははーっ!」
「ごはんーにげるなあー。」
森を走る猫耳メイド服たち。非常に楽しそうだ。
追われているのだろう、女が一人。かなり必死だ。
振り返りつつ森を走る。
銃弾が背中に当たる。ゴム弾だがかなり痛い。でも捕まったらこれじゃすまない。

どんっ、と何かにぶつかり、女は倒れた。
「きゃっ!」
恐る恐る見上げるとそこには冷徹な目をした黒猫耳が立っていた。
「あ、あ、あ・・・・・・・・・・・・・」
腰が抜ける。動けない。動いたら・・・・・・殺される・・・・・・・・・・
ゴム弾が飛んでくる。女に当たり、流れ弾が黒猫耳の頬を掠めた。
駄目・・・・・・もう逃げられない・・・・・・
覚悟を決め、目を閉じようとした彼女は意外な物を見た。黒猫耳が手にしている「物」
「あ・・・・・それ・・・・・・・私が書いた・・・・・・・・・・」
「・・・・・え?そうなの?」
黒猫の声。心なしか、なんか軽い声。
「・・・・・・え?あ、は、はい・・・・・・・・」
一度だけ、軽い気持ちで書いた同人誌。「もなこXもえみ」の調教物・・・・・・おそらくはこれのせいで自分は
ここにいるのだろうと思っていた・・・・・・・
「うわぁ〜!!感激!これイイ!(;´Д`)ハァハァ !もーステキ!!作者たんとこんなところで会えるなんて
チョーラッキー!!握手して!握手!女の子が書いてたなんて意外〜!」
手を握られ、ぶんぶんと振られつつ、彼女はポカーンとしていた。とても現実の状況ではない。
何か夢を見ているに違いない・・・・・・・・・・

「つっかまーえた(はあと)X6」
現実は一瞬にして訪れる。6匹の猫耳があたりを囲んでいた。汗が、凍る。
「ね、ね、サインして?ねえ?」
黒猫耳は状況を意に介していないようで、同人誌を手にサインをねだっている。
274「Zeller」:02/04/09 22:41
「待てー、あはははーっ!」
「ごはんーにげるなあー。」
森を走る猫耳メイド服たち。非常に楽しそうだ。
追われているのだろう、女が一人。かなり必死だ。
振り返りつつ森を走る。
銃弾が背中に当たる。ゴム弾だがかなり痛い。でも捕まったらこれじゃすまないのだ。
どんっ、と何かにぶつかり、女は倒れた。
「きゃっ!」
恐る恐る見上げるとそこには冷徹な目をした黒猫耳が立っていた。
「あ、あ、あ・・・・・・・・・・・・・」
腰が抜ける。動けない。動いたら・・・・・・殺される・・・・・・・・・・
ゴム弾が飛んでくる。女に当たり、流れ弾が黒猫耳の頬を掠めた。
駄目・・・・・・もう逃げられない・・・・・・
覚悟を決め、目を閉じようとした彼女は意外な物を見た。黒猫耳が手にしている「物」
「あ・・・・・それ・・・・・・・私が書いた・・・・・・・・・・」
「・・・・・え?そうなの?」
黒猫の声。心なしか、なんか軽い声。
「・・・・・・え?あ、は、はい・・・・・・・・」
一度だけ、軽い気持ちで書いた同人誌。「もなこXもえみ」の調教物・・・・・・おそらくはこれのせいで自分は
ここにいるのだろうと思っていた・・・・・・・
「うわぁ〜!!感激!これイイ!(;´Д`)ハァハァ !もーステキ!!作者たんとこんなところで会えるなんて
チョーラッキー!!握手して!握手!女の子が書いてたなんて意外〜!」
手を握られ、ぶんぶんと振られつつ、彼女はポカーンとしていた。とても現実の状況ではない。
何か夢を見ているに違いない・・・・・・・・・・
「つっかまーえた(はあと)X6」
現実は一瞬にして訪れる。6匹の猫耳があたりを囲んでいた。汗が、凍る。
「ね、ね、サインして?ねえ?」
黒猫耳は状況を意に介していないようで、同人誌を手にサインをねだっている。
275「Zeller」:02/04/09 22:42
2重カキコ失礼。ちょっと逝って来ます。
276菊水‘S@診断中:02/04/09 23:14
「この猫ちゃんたち、大丈夫なのか?」
濡れ鼠(?)で転がっている8匹(人)の耳猫兵。辛うじて意識はあるようだったが、水に体温を
根こそぎ奪われ、痙攣と言ってもいいほどに全身を震わせている。
「おそらく流水に拒絶反応を起こしたんだろう。……あるいは渡河の際には「吸血鬼細胞」が
一時的に停止するように調整されているのかもしれない。溺れてしまっては意味が無いがな」
「どうするA? このままじゃ猫ちゃんたち、死んじゃいそうだぜ」
「しかし回復されたら敵に戻るぞ。俺達は「暖かい血」にしか見られないだろう」
そう言って菊水Cは河原を見回す。幸いここには「石」が好きなだけあるが。
「だが俺も折角助けたものを見捨てるような無駄はしたくない。決めるのはA、お前だ」
「……生かして、敵にならなければいいんだな?」
考える。菊水Aは疲労でやや思考能力が低下していたが、一つだけ思いついた。
「……剥こう」
277名無し草:02/04/09 23:20
>>276
剥く……萌えシーン発生ですか?(爆)
(;´Д`)ハァハァ
 何でワシ等がこんな目にあわなイカンのジャイ!
 ワシは栄えあるもなこ殿下近衛の第5旅団、副総長じゃぞ!!
 責任者出てこぉい!!!

「オウヨ」

 …………じゃのう。今出てこられても困るのう、六九式冥土の奴に。

「オウヨ」

 アレなんぞ冥土で十分じゃワイ!!(逆ギレ)
 ………ええい、この苦境をなんとかせねば折角築いた裏金が使う前にパァンじゃ!!
 まぁええ。
 ワシにも幾つか秘策が在るからノウ(邪笑)
 福士、己は携帯をもっとるか?

「オウヨ」

 ………『ワシじゃぁシエル先生、第五旅団の河井星矢副総長様じゃい………頭蓋骨変は余計ジャイ!
 それはさておき、チトワシが命の危機でな、相手は吸血鬼でノウ……………え?
 今その吸血鬼相手で忙しい?
 真祖のアーパー吸血鬼から護らなければならない人が居るん??
 いや、だから…………(ガチャン)』
 ………………………切られた………
 あの恩知らずめぇ!
 誰が埋葬機関からの要請を通してやったとおもっとるんジャイ!!

「オウヨ」

 ………安心せぇ、まだまだワシには他の切り札があるからのう………
279「Zeller」:02/04/09 23:35
「ねーねえーおねーさーん。この子、食べちゃっていーよねー。」
「おねーさんお仲間?見たことないけど、新型なの?」
「ねーってばあ!」
黒猫耳は無理やり女にサインを書かせていた。女の思考はもう止まっている。わけが分からないままにサインをしていた。
うれしそうな黒猫耳。満面の笑顔だ。
「ねえ!聞いてるのお?」
無理やり顔を上げさせる猫耳兵。ようやく気付いたらしい。辺りを見回す。
と、頬に手をやる。さっきの銃弾のせいだろうか、血が出ていた。それをちょっと不思議そうに見つめる黒猫耳。
「おねーさん?」
そして顔を伏せる。心なしか、肩が震えている。笑って・・・・・いるように見える。黒髪に隠れて顔は見えない。

そして、次の瞬間だった。6匹の猫耳兵は尻尾の先まで震え上がるほどの殺気を感じた。とっさに辺りを見回す。
殺気の主は・・・・・いない?
と、一人の猫耳の姿が消えていることに気付く。5M先の木の元、顔面を八つ裂きにされ、息絶えている無残な姿が・・・・あった。
誰が?いつの間に?
突如、猫耳の一人の胸から手が突き出る。突き出た手には心臓。その手の持ち主は猫耳兵の背後で哂っていた。
「(゚∀゚)アヒャーッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャアアアアアーーーーーーッ!!!!!!!」
黒猫だった。哂っている。(゚∀゚)アヒャっている。とても正気な目はしていない。それが猫耳から見てもでさえ。
脈打つ心臓を握り潰す。血飛沫が4匹と一人を赤く染めていく。
「・・・・・に、にげるにゃああああああーーー!!」
狂っている。とても勝ち目はない。こんな状況においてさえ猫耳の判断は正確であった。
・・・・・正気を失っていた女は逃げることもできず、その場で肉塊と化した。それはある意味幸せだったのかもしれない。
280菊水‘S@剥け:02/04/09 23:47
言うなり、菊水Aは猫耳兵のメイド服を脱がし始めた。どのみち脱がなければ濡れた衣服に
際限なく体温を奪われてしまう。身体が小さく保温力が低ければ特にだ。
猫耳少女はほとんど抵抗もしない。腕力も今は外見どおりの弱々しさだった。
菊水Aは次々と衣服を脱がすと2匹まとめて岩陰に運ぶ。戻る。そして立ち止まる。
「……」
それにツッコミを入れに行きたかったが、疲れているのでベルトから銃を抜き、
貴重な弾丸を菊水Bの足元に打ち込んだ。
「B、お前なに自分まで脱いでるんだ? それに下着までは取らなくていい」
「……えっ、俺達が暖めてやるんじゃないの?」
もっと鬼畜な事をしようとしているのかと勘違いしてしまった菊水A。判断力が鈍っているようだ。
謝ろうと思ったが、Bがさり気無くズボンに小さな布切れを突っ込んでいるのを見て、撤回する。
「まあ、敵がこいつ等だけなら、そういう萌えシーンも有りだがな。今は少しでも敵兵力を削ぎたい。
橋の上に残った連中がこいつ等の探索を行っているだろう。いずれここは確実に発見される」
岩陰で猫耳達はお互いに抱き合って寒さを凌いでいる。最後に運んだ一匹が辛うじて呟いた。
「なん、で……?」
菊水Aは濡れた猫耳を撫でる。「あの方」をこんな風に撫でてみたかった。
「……血に汚れた俺の手が撫でられる猫耳は、やはり血塗られたお前達だけなのかもな……」
思わず本音を漏らしてしまったのは、やはり疲れているからだろう。そう、守れるだけで十分だ。
だから必ず生き延びる。三人で……のんびりとはしていられない。口調を戻し猫耳達に命令する。
「と言う訳で、お前達はここでダンゴになって温め合え。仲間が救助に来たら守って貰うか、
本部に運んで貰うよう頼め。少しは恩を感じるならな。そうすれば俺達の危険が多少は減る」
要は対人地雷と同じ考え方だ。完全に殺すより足手まといを作った方がロスが大きい。
「名付けて猫地雷作戦」
「……A、お前少し疲れてるだろ?」
281菊水‘S@剥け:02/04/09 23:49
言うなり、菊水Aは猫耳兵のメイド服を脱がし始めた。どのみち脱がなければ濡れた衣服に
際限なく体温を奪われてしまう。身体が小さく保温力が低ければ特にだ。
猫耳少女はほとんど抵抗もしない。腕力も今は外見どおりの弱々しさだった。
菊水Aは次々と衣服を脱がすと2匹まとめて岩陰に運ぶ。戻る。そして立ち止まる。
頭痛がした。それにツッコミを入れに行きたかったが、疲れているのでベルトから銃を抜き、
貴重な弾丸を菊水Bの足元に打ち込んだ。
「B、お前なに自分まで脱いでるんだ? それに下着までは取らなくていい」
「……えっ、俺達が暖めてやるんじゃないの?」
もっと鬼畜な事をしようとしているのかと勘違いしてしまった菊水A。判断力が鈍っているようだ。
謝ろうと思ったが、Bがさり気無くズボンに小さな布切れを突っ込んでいるのを見て、撤回する。
「まあ、敵がこいつ等だけなら、そういう萌えシーンも有りだがな。今は少しでも敵兵力を削ぎたい。
橋の上に残った連中がこいつ等の探索を行っているだろう。いずれここは確実に発見される」
岩陰で猫耳達はお互いに抱き合って寒さを凌いでいる。最後に運んだ一匹が辛うじて呟いた。
「なん、で……?」
菊水Aは濡れた猫耳を撫でる。「あの方」をこんな風に撫でてみたかった。
「……血に汚れた俺の手が撫でられる猫耳は、やはり血塗られたお前達だけなのかもな……」
思わず本音を漏らしてしまったのは、やはり疲れているからだろう。そう、守れるだけで十分だ。
だから必ず生き延びる。三人で……のんびりとはしていられない。口調を戻し猫耳達に命令する。
「と言う訳で、お前達はここでダンゴになって温め合え。仲間が救助に来たら守って貰うか、
本部に運んで貰うよう頼め。少しは恩を感じるならな。そうすれば俺達の危険が多少は減る」
要は対人地雷と同じ考え方だ。完全に殺すより足手まといを作った方がロスが大きい。
「名付けて猫地雷作戦」
「……A、お前少し疲れてるだろ?」
282菊水‘S@デムパ:02/04/09 23:51
……私も2重カキコ。スミマセン。
283中隊本部@通信兵:02/04/09 23:58
>>各小隊長へ通信
遊撃兵を除く各小隊は本日03:30時までに中隊本部へ一時帰投せよ。繰り返す(略)
284「Zeller」:02/04/10 00:09
>>279
逃げる4匹。
追う黒猫。
状況は逆転した。
「あーっひゃっひゃひゃっひゃっっひゃあーーーーーーっ!!」
けたたましい笑い声。振りかえれば金色のその目が完全に逝ってしまっていることに気付いただろう。
しかし猫耳たちにそんな余裕は皆無であった。ひげが震え、尻尾が逆立ち、目が踊っている。野生の勘ともいうのか、とても勝てないことを悟ってしまっていた。
森をとんでもないスピードで駆けていく5匹。
ほどなく2匹が捕まった。一匹は背中から5本の爪で引き裂かれ、一匹は首を刎ね飛ばされた。

そして、崖に行く手は阻まれる。2匹は覚悟を決めるしかなかった。
「し・・・・・しかたない、行くよ。」
「う、うん。」
高速で突っ込んでくる黒猫。爪を突き出すがその手ごと跳ね飛ばされた。首をつかまれ、宙に浮くメイド服。
そのまま壁に叩きつけられる。トマトをぶつけたように、体が弾けた。最後の一匹はそれを見て腰を抜かしてしまう。
「うふ、うふ、うふふふふふふふふふ、震えちゃって・・・・・・かわいい・・・・・・・・」
やさしく、頬をなでる。笑顔の黒猫耳。引き攣った顔の猫耳兵。涙さえ流し、歯をガチガチさせ、体は震えている。
「かわいいわよお・・・・・・・その顔も・・・・・その手も・・・・・・・その耳も・・・・・・」
優しく、撫でる。愛しい者を愛撫するように。穏やかな、笑顔。
「・・・・・・・・・・・・・・・・たべちゃいたいくらい!!!!!!」
月夜に、牙が光った・・・・・・・・笑い声がいつまでも、いつまでも聞こえていた。
「アーッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヤッヒャッヒャーーーーッヒャッヒャアーーッ!!!」
 その後、幾つもの相手に電話を掛けまくった河井星矢。
 だがその事如くが断られていた。

 ………ワシのこんなもんかノウ……………(黄昏色の溜息)
 本当はもう少し隠しておきたかったんじゃが、仕方が無い

「オウヨ」

 石井の奴じゃ
 奴自慢の騎兵隊を投入するんジャイ!!
 ワシの政界工作があってこそ新編された戦闘ヘリ隊、その威力を見せて貰うとしようかノウ
 
「オウ石井か、とっと来い! 今ワシの所に来たらオマエが欲しがっとったカモフを導入してやる!!
 全兵器使用可じゃ!!!
 ヘルハウンドもコマンチも、ロングボウ・アパッチもタイガーも全部持ってこい!!!!
 理由?
 訓練ジャイ!
 相手は菊水の死なない連中、猫耳ジャ。ワシが参加を誘われた(注:拉致・誘拐)からには遠慮はいらん
 技量を磨き、モナコ殿下に喜んで貰うために、最大速力で来い!!!!!
 ……………おっと、忘れとった。ワシ等を拾う為にオスプリも忘れるなよ!?」
 第五旅団戦闘ヘリ隊。
 それは人員の不足を埋めるため、河井星矢の提唱で第五旅団内に創設された部隊であった。
 “対戦車”では無く“戦闘”とされている通り、対人戦闘も考慮された装備が成されていた。
 只問題は装備する機種が単一では無いこと─色々なメーカから様々な機体を購入していた。
 理由は無論………山吹色の最中はとても美味しい様である。

 ハァハァ………六九式だか大隊指揮官かはしらんが、ワシを巻き込んだ事を後悔させてやるワイ
 猫耳だろうが不死だろうが、近代火器に敵うと思うなよぉ!!
 ゲヒョヒョヒョヒョ♪

「オウヨ」

 ん? どうした福士、今一番楽しい所な………のに……?

 振り向けば其処には猫耳。

 ギャァーーー

「オウヨーーーーーー」

 ランナウェイ。
 果たして彼等は、救援がたどり着くまで生き延びる事が出来るのであろうか。
 可能性は極めて低いだろう。

 じゃかわしいわい、ボケェ!
 ワシは生き残ぉーる!!

「オウヨ!!」
287中隊本部@通信兵:02/04/10 00:25
>>菊水本部へ通信
予定通り各小隊への実弾配給を開放します。
現時点での中隊の損害は以下の通り。
軽傷18名。重傷11名。死亡9名。行方不明12名。腹痛による行動不能3名。
死亡者は生体反応のロストにより確認。死亡原因の不明瞭な者が多く、現在調査中。
行方不明者については大半が第2小隊の第2、第3分隊より発生。生体反応が弱く、
正確な位置を特定出来ないため現在第2小隊1分隊と残分隊員により河川を探索中。
以上通信終了。
 バラリバラリと快音を立てて疾駆するヘリの群れ。
 だが果たして河井は気付いていたであろうか。
 自分が、石井に「何処何処に来い」と云う事を言っていなかった事に。

「大丈夫ですかね隊長? 正確な場所は判っておらんのでしょう?」
「馬鹿がぁ! そんなモンは勘に決まっておるわ。貴様それでも第5旅団兵か!?
 この実弾訓練を積むことでもなこ殿下にハァハァ……(;´Д`)と云う事を考えれば、
 自ずとからく往くべき地は判ると云うものよ!! 心の目だ!!!」

 対地掃討用に改造されたオスプリのコクピットで高らかに笑い上がる石井。
 果たして彼等は間に合うのか、それは誰にも判らない。
289菊水‘S@デムパ:02/04/10 00:37
少し体調が優れないので、本日はこれにて。
折角SSを減らしたのに2重カキコなどして申し訳ありません。
オヤスミナサイ。
290菊水本部:02/04/10 00:38
>>287
了解。予定通りに装備を解放。
死亡者については状況終了後回収を行います。
負傷者については待機中の救護班を援護に出します。
なお、不明点が多い為、行動には細心の注意を払うこと。
以上、通信終了。
>>289
お疲れ様でした。体調管理には充分気をつけられるよう。
おやすみなさい。
>>289
 お休みなさいませ。
 そしてお体にはお気を付けて。
 健康こそが、人生を楽しむ前提条件ですから(笑)

>2重カキコ
 余り気にしない事です。
 慶祝での鉄則は「めげない奴が勝つ!」、ですので(笑)
293あぼーん:あぼーん
あぼーん
294あぼーん:あぼーん
あぼーん
295あぼーん:あぼーん
あぼーん
296あぼーん:あぼーん
あぼーん
297あぼーん:あぼーん
あぼーん
298あぼーん:あぼーん
あぼーん
299猫耳遊撃兵A:02/04/10 17:49
ニギニギ…
「うん、治ってきた。」
夜の森をゆっくり歩きながら、左腕に受けた傷の回復具合を確認する。
それにしても、人が少ない。仲間達は配給の為一点に集まっている為、それも納得出来るの
だが…獲物もまた、あまり見かける事が無くなって来た。

「つーまんなーいなーっと。」
口を尖らせながら、ブツブツと呟く。腕の傷は七割方回復していた。もう大して戦闘に支障が
出る事もないだろう。対獲物相手の戦いでは、これもまた面白くない。
「ハンデ、無くなっちゃうよーん。。」
久しぶりの実戦、しかも中には菊水まで混じっているのだ。この好機を逃しては、また暫くは
退屈な生活が待っていそうだった。

「とりあえず、遊撃Bタンの所にでもいこっか。うん、そうしよ。」
300猫耳遊撃兵A:02/04/10 18:36
おおよその場所を特定(自分でD3へ誘導したので)し、あたりを探る。特定の人物を探そうと
集中すれば、そう難しい事ではないのだが…
「……あ、あれ?」
見つからなかった。

「まったく、ドコ行ったんだろ?」
こんな状況下で一箇所に留まり続ける事など考えにくいのだから、むしろ発見出来なかった
のは当然と言える。しかし、面白くない事続きの彼女にとっては、そう割り切る事は難しかった。

とにかく見つけなければ気がすまない。普段の猫耳Bの行動パターンから、現在位置を推測。
「…閉鎖地区への誘導……死体が無くって……!!」
慣れない事をして頭がこんがらがってる時に、僅かながらBの臭いを嗅ぎ取る事が出来た。

「いた!やた!」
北へ向かって走る、走る。。とんでもないスピードで。やがて肉眼で捕らえられる位置まで
近付くと、相手もAに気が付いたようだった。

軽く笑顔で迎えていたBだったが、Aのスピードが一向に下がらない。次第にその表情に
焦りが混じり始め…やがて恐怖の色が浮かび…

A「どっかーーん!!!!」 B「うぎゅ!!」
301名無し草:02/04/10 20:48
  ワケ     ワカ     ラン♪
  ∧ ∧
 /”゛゛ヾ
 ||ノノノハヽフ   ヽヽ////   ヾヾノノノ
 ヽi、゚∀゚ノノ   (@∀@)   ( ´∀`)
 ⊂{,Ii⊂ )   (U{,IiY'i,つ  ⊂__へ つ
   < < <     ) ) )     (_)|
   U U    (__)_)    彡(__)
302名無し草:02/04/10 20:58
無駄スレ立てるな厨房
303菊水本部:02/04/10 21:14
「代行・・・・・・・・・・・」
「すごいなあ、第1分隊が5分足らずで全滅だよ。さすがは教授だ。」
「機能は制御されていたのではないのですか?」
「つまるところ、それが「安定性の問題」というやつなんだろうさ。指定されたとおりに動くとは限らない・・・
しかしあんなんじゃまともに隊列に組みこめやしないねえ。」
「敵味方関係なし・・・・・って感じですね。私もあれの指揮は正直引き受けたくありません。」
「正直だね、めずらしく。」
「狂犬に手を噛まれに行くようなものです。一応、まだ死ぬつもりはありませんので。」
「1個中隊の機能を半壊させちゃったからには撤収させないと今度は全滅の危険性がある。それは避けないとね。」
「既に残存している猫耳たちには重火器の使用許可を出しました。」
「うん、でも手を出させちゃ駄目だよ。これ以上減らすとさすがに影響が大きいから。」
「麻酔銃も持たせましたが・・・・・・効きますかね?」
「期待しないほうがいいね。吸血鬼細胞に薬物は効果が薄い。朝になるまで遠巻きにして動きを止めるほうがいい。」
「状況は引き続き?」
「うん、残りは・・・・・8人、あと2時間・・・続行だな、封鎖はA2を。」
「了解しました。」
部屋を出て行くのを見送り、ゴロワーズに火をつけ、ゆっくりとふかす。溜息をつくように。
「なんて物作ってくれるんだい・・・・・・・教授・・・・・あれじゃ「我々そのもの」じゃあないかね・・・・・・」
304菊水‘S@検討中:02/04/10 22:34
川辺を進む菊水‘S 途中、猫耳兵の服と装備類を見つからないように川に沈めた。連中が流水に
弱い事は確実となった。対岸の注意は減らしていい。それだけでも随分楽になる。いくら普段
から鍛えているとはいえ、今夜はハードすぎる。むしろ川に流されている間が一番楽だった程だ。
「C、現在地は判るか?」
「……E2だ。だいぶ流されたな。むしろ僥倖だが」
「あのさ、このまま河口まで流れていけないか?」
「……むこうも甘くはない。河口E1は既に封鎖エリアになっている……このままE1ぎりぎりまで
進もう。封鎖エリアを壁にしてF2、F1と進めば敵に会わない。兵の配置が換わっていなければだが」
「それでいこう。……しかし俺達って猫ちゃん助けたりとか、なんか余裕あるのかな?」
「逆だろ。敵は多勢で強力で、しかも訓練だ。あっちに余裕があり過ぎるから俺達はまだ生きている」
「そーゆーもんかね……しっかし寒いな。C、酒持ってたろ? くれ」
「こんな状況で飲ませるか。どうせなら朝日を肴に飲もうぜ」
「……そうだな」
305中隊本部@通信兵:02/04/10 23:10
断続的に磁気嵐発生中。注意されたし。
本日04:00時をもって各小隊の銃器は実弾への換装を完了。
軽傷者および発見した行方不明者は回復し隊への復帰を完了。
現在各小隊は中隊本部にて待機中。指示を待つ。
なお、本日の日の出は06:00時頃と予想される。
以上通信終了。
306菊水本部@通信兵:02/04/10 23:23
>>305
磁気嵐の影響は軽微なものと判断。これについては放置する。
現在「黒」はC4をE7方面に向けて移動中。
第7、8分隊は引き続き状況を続行。
第2分隊は本部にて待機するように。
それ以外の分隊は「黒」を包囲。移動範囲を制限する。
可能であれば捕獲。ただし、先制行為は可能な限り避ける事。
現在、遊撃隊員が行動を捕捉中。詳細は連絡を待つように。
日の出をもって、状況は予定どうり終了するものとする。
以上、通信終わり。
307菊水‘S@狙撃中:02/04/11 00:10
悲鳴が聞こえた。だんだん近づいてくるようだ。菊水‘Sは素早く物陰に隠れる。
もちろんただ隠れるわけではなく、必要があれば狙撃が行える位置を確保したのだ。
狙撃は彼らが猫耳兵に唯一勝っていると言ってもいいスキルである。
2人の男が駆けてくる。背後には猫耳兵が3匹(人)まだ襲う気は無いらしく、無邪気に笑っている。
男達は軍人のようだった。菊水Aは仲間に合図を送る。
プシュ! プシュ! プシュ! 銃弾は先頭の1匹の眉間を打ち抜き、後ろの2匹に手傷を負わせた。
突然の伏兵に驚いた猫耳兵は行動不能になった1匹を抱え退散する。
菊水‘Sが姿を現すと、男達は凄まじい形相で接近した。
「たたた助けてくれぇい!!」「オウヨ!!」
「落ち着いてください。敵は退散しました」
「ナニ? ……オ、お前ら菊水かぁ!?」「オウヨ!?」
菊水‘Sの服装を見て動揺する二人。
「自分達は味方です。あなた方は見たところ第五旅団の関係者のようですが?」
「オヒョ、ワシは第五旅団副総長、河井星矢じゃワイ!」「オウヨ!」
菊水‘Sは驚き、姿勢を正す。宮城に第五旅団長や善行少将が不在の今、
第五旅団で最も萌宮様の近くに仕える人物だ。
「副総長閣下!? どうしてこのような所に?」
「トボケよって。オヌシ等のほうが……まあエエ。味方なんじゃな?」
ニタリ。副総長の頭脳が高速回転を始めた。だが運良く(?)猫耳兵の増援が現れる。
「まずい、追っ手だ」
「ナニ!? お前達ワシを! いや、もなこ様と北朝の為にワシ等を守るんじゃあ!」「オウヨ!」
「はっ! ここは我々が足止めします。お二人はこの方角へ! 川を越えればひとまず安全です。
ただ下流は封鎖エリアですのでご注意ください」
「オヌシ等の事は忘れんゾイ!」「オウヨ!」
308菊水‘S@デムパ:02/04/11 00:12
>307
本当はここから暫く副総長殿の指揮下に入り、コキ使われる予定でした(笑)
309猫耳遊撃兵A:02/04/11 00:53
まともに衝突の衝撃を食らい、ピヨピヨしているBに向かって
「こら、探したんだぞー?」
悪びれるでもなく、笑顔で話し掛けるA。

「…うにゃ〜…ちょっと、効いたよー…」
まだ少しふらつく頭を抑えながら、言葉を発する。
「まだ回復しない?そんなコに育てた覚えはないぞ。…再教育が必要?(ボソリ」
「!! だ、大丈夫、もうすっかり元気だよ〜。」
「ふーん。。無理しないでも、いいのに…。」
再教育という言葉に、敏感に反応するB。それを拒まれ、心底残念がるA。同じ遊撃兵でありな
がら、この2人に一体何があったというのか…。

「で、どうしたの?ナンカあった?」
「いやーね、暇だったからさー。」
「…ソレデタイアタリハチョット・・・」
額に汗を浮かべてボソリと呟くB。そこに、猫耳達への通信が流れてきた。

『ザ…黒は…E7方面に…(詳細>306)』

黒?聞き慣れない言葉だが、遊撃Aには思い当たる所があった。
「今の聞いた?あいつ、強いよ。たぶん、僕より全然強い。」
「んな、冗談ばっか…」
「行くよ?死ぬかもしんないけど。」
遊撃Aの顔には、珍しく複雑な表情が浮かんでいた。そんなAの顔を見るのは、始めてだったかも
しれない。事の重大さに気付き、同じく神妙な顔つきになる遊撃B。だが、本部からの指令に背く
訳にもいかない。
「だいじょぶ、可能な限りバックアップはするから。」
「…お願いね…ハァ。」
>>307
 菊水にもええ奴が居るのう、福士?

「オウヨ」

 まったくじゃ上がアレじゃから、下までアレかと思っとったが案外マトモな奴らも
居るもんじゃな………
 しかし遅いノウ、石井の奴は………もう一回掛けてみるか……

「おう、ワシじゃ。石井オマエは何処をほっつきあるいとる!?」
『心の目で捜しておったら、宮城へと戻ってしまった。やはり俺の心に住まうのは只お一人
 モナコ殿下しか居ないと云う事だ! これぞ俺の忠誠心!!』
「ボケェ! 演習に来いと言ってるだろうが!? キサマ何を聞いとるか!!!」
『喧しい! 俺に命令出来るのは只お一人、モナコ殿下のみだ。キサマの様な腑抜けの
言う事など聞けぬな』
「(………さっきと言う事が違っとろうが。まぁええ、ここは下手に出らんとワシの身がアブナイ……)
 ………しかし流石ジャノウ、キサマの忠誠心は見上げたもんじゃい、のう福士?
「オウヨ!」
 さぞかしモナコ殿下も鼻が高い事じゃろう」
『当然だ!』
「ワシも同志たるキサマの忠誠心には頭が下がる思いジャイ。そんな訳でノウ、キサマ等
戦闘ヘリ隊に素晴らしい訓練を提供したい訳ジャ」
『訓練だと?』
「オウ。実弾を使用した奴をノウ。其処でもっと技量を上げればモナコ殿下はもっと喜ばれる
んじゃ無いかノウ」
『おう! その通りだ!! 行ってやるから其処は何処だ!?』
「場所は………。ワシ等以外は全部標的じゃ。遠慮はするなよ?」
『任せておけい!!』
311菊水本部:02/04/11 01:09
>>310
「・・・・こんな通信を傍受しましたが。」
「・・・・・・・・・なんで彼がここにいるのかね?「一応」第五旅団の首領格であるはずだが?」
「私に聞かないでください。リストにも載っていませんでしたよ。」
「武装ヘリかあ・・・・・いいねえ。」
「どうされます?救助をお認めになりますか?」
「状況終了後ならよし。それより前なら却下だ。」
「と、言いますと?」
「夜明け前に着いたら撃ち落していいよ。」
「・・・・・・・は、はあ。」
「邪魔は許さない。そういうことさ。」
「いいのですか?仮にも・・・・・・」
「あちらも糾弾はできないはずだがね。それに基本的に陸戦兵である大隊がヘリ相手にどう戦うのかってのも見てみたい。」
「どこまで本気なんですか・・・・あなたは・・・・・・・・」
「うん?私はいたってまじめだよ、君。」
 筋肉馬鹿の相手は疲れるノウ
 ワシみたいな頭脳労働者にコキ使われる哀れな存在とは云え、やはり面倒じゃワイ

「オウヨ」

 あ〜ん? ああ。さっきのワシの科白(>ワシ等以外は全部標的じゃ)か。
 確かにさっきの菊水の連中には恩義は感じて居るがノウ、実戦形式で一々識別しとる訳には
イカンからノウ……
 まっ、彼等にはコレも訓練の一環として頑張って貰おうかノウ(邪笑)

 良いのか菊水'S!
 コイツはこう云う奴だ。
 助けたのは失敗じゃなかったのか!?

 じゃかぁしいワイ、ボケェ!!
313猫耳遊撃兵AB:02/04/11 01:23
通信の通り、とりあえずE7地区へと辿り着いた遊撃兵2名。
A「ほら、こっから先は慎重に行くよ。」
B「なんか恐いよー。。」
途中腰の引けているBを、手を引きながら無理やり引っ張ってきたA。今では、痛いほどに
Aの手を握り締めている。

A「平常心は忘れないようにね。…ほら、しっぽの毛逆立てないの。」
B「…だってー(ウルウル」
傍から見ると、肝試しに来た姉妹2人組みのようだが、不確定要素である「黒猫」が現れた
時点で、既に猫耳達にとっても戦場となっている。こんな状況でBの取る行動は、あまり
ウマくない。

A「…ほーら、しゃんとしなさい。僕が信じられないってゆーの?」
B「う〜〜(泣」
渋々手を離すB。代わりに…Aの腰に抱きつく。
A「…こら、意味無いでしょー。それじゃ。」
314「Zeller」:02/04/11 01:43
その頃、中隊を大混乱に陥れていた張本人はというと・・・・・

森の中、倒木に座って・・・・・・
同人誌を読み耽っていた。
血まみれの手でページをめくり。
血まみれの口をにやつかせ。
血まみれのレオタードのまま(;´Д`)ハァハァ していた。
「あーん、もなこちゃん(・∀・)イイ!! かわいい!かわいい!(;´Д`)ハァハァ !!」
一人で悶えていた。

緊張感のカケラも、殺気もそこにはなかった。
萌え狂う同人女の姿。少なくともこの姿を見て最凶の生物兵器と思う物など、いないであろうと思えるほどの・・・・・
315猫耳遊撃兵AB:02/04/11 01:52
やがて暫く歩くと、声が聞こえてきた。
「…ちゃん、かわいい!」

「??」
2人して、声のするほうを覗いてみると、そこには…
B「あれ、黒猫さんじゃないかな?」
A「そうみたい、だねぇ…。」
以前Aが遭遇した時の気配は、まるで無かった。そこには、何やら本を読みふけってクスクス
笑っている猫耳が1人。所々に血がついているが、それは大して目を引くものではなかった。

B「何みてるのかなぁ。んー、気になる。。」
A「ちょっと、あいつは危ないんだってば…タブン…」
B「見に行きたいなー。ね、良いでしょー?」
先程までの恐がりっぷりが嘘のようだ。まったく、現金なんだから。。
A「だ〜め。」
B「え゛〜〜〜!!(ウルウル」
A「って、バカ!声が大きい!」

そろーっと、黒猫の方に目をやるA。…あ〜あ、目が合っちゃったよ…。
316「Zeller」:02/04/11 02:06
>>315
目が、合う。
前方に猫耳が2匹。
一瞬の、間。

「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・X2」
「・・・・・・・・・・・・・・・かわいい・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・え?X2」
目が、怪しく光る。舌なめずり。正直、血まみれな顔じゃあ不気味なだけ。
違う意味で身の危険を感じる2人。
A「な、なんか・・・・・・こう・・・・・・」
B「・・・・・・うん・・・・・・・ボクも・・・・・・そう思う・・・・・」
立ち上がる、黒猫耳。耳がピンと立ち、尻尾がふるふるしている。興奮・・・・・しているようだ。
AB「逃げる!!」
黒猫「まってえーーーーー!あはははーっ、あたしとあそびましょうよーっ!」
AB「キモイ!コワイ!イヤダ!絶対イヤ!」
黒猫「あははーっまてまてーっ!」
まさに脱兎のごとく逃げ出す2匹と追いかける黒猫。
緊張感に満ち、しかし、なんか緊迫感に欠ける追跡劇が幕を開けた。
317菊水‘S@戦闘中:02/04/11 23:25
確認できる敵影は3匹(人)。足止めするとは言ったものの、猫耳兵と正面から戦っては99%勝てない。
人間相手なら散開しつつ各個撃破が妥当だが……。
「逃げるぞ」「あ、やっぱり」「当然だな」
威嚇射撃を行い、こちらに注意を引き付けつつ走る菊水‘S。
だが相手は運動能力に長け、重い銃器も持たない猫耳遊撃兵。1分も経たないうちに追いつかれた。
「……Aサンカク(仮)」
覚悟を決めた菊水Aは即席の陣形を指示する。密集し、Aを先頭に互いの死角をフォローする
三角形の陣形。あとは接近されるまでにどれだけ仕留められるか……。

プシュ! プシュ! プシュ!プシュ! プシュ! プシュ!プシュ! プシュ! プシュ!
318菊水‘S@戦闘続行中:02/04/12 00:10
メイド服姿の猫耳兵達は恐ろしい速度で木々の間を跳ね回る。菊水‘Sの銃弾は
一発も急所に当たらない。末端では当たっても止まらない。
「くそっ!」
菊水Aは思い知らされた。完全に判断ミスだ。焦って引き金を引き続ける。
カチッ。軽い音…弾が切れた。次の瞬間、猫耳兵が目前に出現していた。
「!!」「Aっ!」×2
反射的に右手の銃を捨て左手刀を繰り出した。弾切れに油断した猫耳兵はそれを避けさえせず、
手刀を簡単に両手で掴んだ。そして満面の笑みで菊水Aの手に噛み付く。
「あむ?」
幸運にも菊水Aの予想通りだった。噛み千切られつつある左手で猫耳兵の小さな顎を掴み、
ホルスターから名も無き菊水の、形見の銃を引き抜いた。
プシュ! プシュ!
至近距離から銃弾を受けた猫耳兵は痙攣し、動かなくなる。残りの猫耳兵は一瞬唖然とし、
そして激怒した。
「よくもやったな〜!」×2
尻尾を逆立て牙を剥き出し、一直線に襲い掛かってくる。狙える! 
だが猫耳兵達は不意に後退した。菊水‘Sは戸惑いつつも緊張は解かない。
猫耳兵の一人が木の陰で何やら呟いている。
「……はい……でも今……了解。支援に向かいます」
呟いていた猫耳兵が用心深く姿を現した。菊水Aは手の中の猫耳兵を投げ渡す。
「まだ生きている。急いで処置すれば助かるかもしれない」
猫耳兵は血まみれの同僚を抱きしめ、三人をキッと睨み付けた。
「今は見逃してやる。けど、おぼえておくよ」
319C国諜報員@E1区域:02/04/12 01:21
……なんとか生き延びれたアルネ。ワタシ雑技団時代に身に付けた『人間ポンプ』で
爆弾トットと吐き出したアルヨ。アトは封鎖区域の中でジトしてればヨロシ。
おや、猫耳的少女兵たち来たアルナ……猫耳的冥土兵だたか? まあ、どちらでも良いアルネ。
ココは河口の三角州。猫耳的少女兵泳げないコト知ってるアルヨ。泳げたとしても
この『携帯中華キャノン』で狙い撃ちネ。
ココは笑顔で手を振るアルヨ。ニイハオ。
銃構えたか? ハハ、ワタシそれ玩具て知ってるアルヨ。ココまで届かないネ。

ダダダダダダダダ!!!×たくさん

アイヤー!? 本物なんて狡いアルヨ! …………アア、桃源郷が見えるアル。
天女様イパイ……ヨカタアル。
320菊水‘S@治療中:02/04/12 01:27
猫耳兵達が去り、菊水Aはその場に座り込んだ。凄まじいプレッシャーだった。
「無茶しやがって!」
菊水Bが駆け寄って来てAの左手を掴み上げた。原型は留めている。指も五本ある。しかし、
「……動かないだろ?」
あの可愛らしい唇からはとても想像できない、猛獣のような大きく鋭い歯型。手刀部分の傷は
掌を貫通し、骨を砕いている。指の半分は辛うじてくっついているような状態だった。
「ああ。左手一つで済んだのはラッキーだった」
菊水Cが酒を染み込ませたハンカチを受け取り、傷口を固く縛る。
「B、連中は何故引き下がったんだろう?」
「さあ? 何かトラブルでも起きてるんじゃないか? というか起きてろ」
「副総長殿達は逃げ切れたかな?」
「さあ? そこまで他人の心配している余裕は無いだろ、っと。よし、これでいい」
傷は深いが、傷口自体は歯型なのでなけなしの血止剤も効いている。
菊水AはBにひと言礼を言うと立ち上がった。
「ここから移動したほうがいいな」
「そうだな……行こう。もうすぐ夜が明ける」
夜空は、ほんの僅かに白み始めていた。
321菊水本部@通信兵:02/04/12 01:50
現在「黒」は遊撃兵A、Bが捕捉。E1方面に向かって移動中。
各分隊は包囲隊形をとるように。動きを止めることが最優先だ。
状況は7、8分隊により続行。補給がすみ次第第2分隊も合流。
なお、第五旅団副総長が島内にいるとの未確認情報あり。
確保できるようであればするように。なお、これより状況続行中に
島内に侵入するものは理由のいかんを問わず排除すること。
この任には本部駐留部隊があたるものとする。警戒を怠らぬように。
以上、通信を終わる。
322名無し草 :02/04/12 23:25
マターリ路線は無くなっちゃったの?…シクシク
323菊水‘S@デムパ:02/04/12 23:40
>322
もう少しだけお待ち下さい。
次はきっとマターリです。
324名無し草:02/04/12 23:47
原因は大隊指揮官ではないか、と疑ってみるテスト
325菊水‘S@デムパ:02/04/12 23:54
>324
「みんな、なかよく」でお願いします。
私が言うのもおこがましいですが(泣)
326菊水‘S@勘違い中:02/04/13 00:09
例によって、一時間毎の菊水@甲の放送が流れた。
『ただいまより10分後、F1、F2区画を封鎖します。これが最後の封鎖となりまひゅ』
「まひゅ?」
『……コホン』
少し恥ずかしそうな咳払いと共に、放送は切れた。
「先輩……萌え」
菊水Cは他の二人に聞こえない程度に呟いた。
「俺達、いまF2に入ってるんじゃないか?」
「だな。C、あと10分で通り越せると思うか?」
「……無理だな。E2に引き返そう。しかし隣り合った区画が同時に封鎖されるなんて初めてだな」
「俺達を閉じ込めようとしているのか?」
「多分違うな。大隊指揮…いや長官代行殿はその辺については割と公平だから」
「じゃあ誰の為の檻だ?」
「……まさか、副総長殿達か?」(勘違い)
「……その可能性は高いな」(勘違い)
「なにか俺、嫌な予感がするんだけど。それにほら聞こえるだろ、あの銃声」
遠からず近からず、といった微妙な位置から銃声が響いてくる。
それは今までの間の抜けたような射撃音ではなく、硬く重い。
「ああ、実弾だな。なにやら大勢集まっているような気配もするが、どのみち引き返すほかない」
「何か予想外のことが起きているのは確かなようだ、様子を見ながら通り抜けよう」
「うまく素通りできればいけど」
 えー接続が少しごたついてまして、チョイと此方へと参加出来なくて申し訳ないです。
 これもみんなプロバイダーが“サービス”でISDN化が終わる前に契約を切り替えた
からです(涙)
 んなサービス、いらんわい!!

>>322
 タマにはこゆうのも宜しいかと………え〜駄目でしょうか?(汗)

>>324
 話を振ったのが誰であれ、乗る人が居るからこそ話は繋がるのではないでしょうか?

>>325
 涙を拭いて楽しみましょう(笑)

 ではでは
328C国諜報員@桃源郷:02/04/13 00:37
マターリと待っているアルヨ。
329名無し草:02/04/13 00:51
E4近辺。
「目標は現在北へ向けて移動中。遊撃兵A,Bが捕捉している模様にゃ。」
「捕捉って・・・・・追われているってことじゃにゃいの?」
「・・・・多分そうにゃよ。」
「実も蓋もないにゃあ・・・・・・」
「まっすぐこっちに向かってるって事はボクたちで足を止めろってことにゃ?」
「捨て駒とも言うにゃ。。」
「直進してくる相手に対して正面から当たるのは利口じゃにゃいから、すり鉢状に陣を組んで包囲するんだって。」
「で、中央にはトラップと障壁を置いて足止めをする・・・・と。」
「相手、知ってる?」
「知らなーい。でも、なんかやばげだよにゃあ。」
「人間相手に野戦で中隊単位のフォーメーションなんて組まにゃいもの。」
「先行者でも出たのかなにゃあ?」
「それ、中隊長くらいしか知らにゃいネタにゃ(笑)」
談笑する猫耳中隊・・・・・めずらしい光景であった。しかし、5分後ここは阿鼻叫喚の場と化す・・・・・

デムパ
>>328
マターリとお待ちください。今後ともよろしくお願いしますね。
330名無し草:02/04/13 00:55
>>329
皇式祭都の掲示板
早くなんとかしろよー
331猫耳遊撃兵@逃走中:02/04/13 01:42
「な、なんで??この状況は、ナニ??」
後ろからは黒猫姉さんが萌え狂って追いかけてくる。
「あはは、まってよー!だいじょーぶ、痛くしないからー!」
「ウソダ−−−!(泣)」×2

ピンチ、そう、かつて無い程の身の危険を感じる。…つかまったら、終わりだ。後戻り不可能な
道へと引きずり込まれそうな気がする…。
A「あ、あっち!あっち逃げるよ!」
B「うえー、置いてかないでよー!!」
慌てるあまり、走り方がなっちゃいない。それは追いかける方にも言える事ではあったが。
それでも基礎能力の違いからか、差は徐々に縮まりつつあった。
「やー!ヤだ−−!!」

半泣きで逃げつづける遊撃兵たち。始めはまっすぐ北に向かって逃げていたのだが、いつの
まにかE2地区へと突入しようとしていた。。
332名無し草:02/04/13 01:52
〜時間としては>>219の直後〜

もなこ、きめたのです。
せんせいにいわれたとおり、ひとりでうんと、うーんとかんがえたのです。それできめたのです。
やっぱりテレビのおはなしはやろうっておもったのです。
みんなにもなこのことしってもらいたいし、もなこもみんなのことしりたいっておもったのです。
それに・・・・・テレビにでたらおにいちゃんももなこのことみてくれるのかなあって・・・・・
おとうさまやおかあさまは「もなこがそうしたいのならそうなさい。」っていってくれたのです。

もなこはがんばるのです。もなこにできることならやってみようって、おもうのです。
もなこがわらっていることでみんながたのしいのなら、もなこはわらっていようって、おもったのです。

それで、もなこ、ふくそうちょうさんのところにでんわをしたのです。
でも、いつもはおそくまでふくくしさんとおはなししてるふくそうちょうさんがでないのです。
こまったなあっておもって、でもいっておかないとけっしんがゆれそうだったのでるすばんでんわにおはなししたのです。

ピー
「・・・・もえみやもなこなのです。おはなしこーなーのこと、やろうとおもうのです。よろしくなのです。」

なぜか、ちょっとどきどきしたのです。でもいっちゃうとなぜかすっきりしたようなきもちになったのです。
おにいちゃん、もなこのテレビ、みてくれるかなあ・・・・・・

ピー・・・・・・・

無人の部屋に留守番電話の音が響いていた。塵一つない執務室。
部屋の主がいないことを除けば、ここで1分ほど前にあった事を察知できる者はいないであろうというほどに・・・
333猫耳遊撃兵@逃走中:02/04/13 02:01
B「ね、ねえ!追いつかれちゃうってば!!」
A「僕にいうな−−−!」
B「サポートしてくれるって、いったじゃないのさ−−!!」
叫ばずにはいられない。それにより体力が削られてゆくとしても、そんな計算が出来るほど冷静
ではなかった。

B「ほ、ほら、あっちに逃げようよう!!」
A「おっけ!」
これで何度方向転換したことか。一旦E2地区をかすめて、E1地区へと突入していく3人。
その先には…
A「あ、仲間だ!おーい!!」

「「たーすーけーてぇーー!!」」
334中隊本部@通信兵 :02/04/13 02:09
>>猫耳遊撃兵A,Bへ通信
E1地区は現在封鎖エリアとなっている。
接近しすぎに注意されたし。
あぅ、ごめんなさいー(泣) とち狂っております・・・。
E4えと進んでるってことで、ひとつ・・・(自爆)
336中隊本部@通信兵 :02/04/13 02:20
>>猫耳遊撃兵A,Bへ通信
生体センサーを確認しなかったこちらの不備だよ。
(確かにE4。むむ、3つとも反応が激しく乱れている)
現在混乱中ではないか? 落ち着くにゃー。
337名無し草:02/04/13 02:20
「「たあすけてええーーーーーっ」」
ありえない方向から声が聞こえてきた。
紛れもなく猫耳の声。
「え?」
「く・・・・・・黒・・・・・背後から来るにゃあっ!」
「ばっ・・・・・馬鹿やろお!モニター見てたの誰にゃ!」
「距離100M!きたにゃ!」
大慌ての中隊。観測隊員のモニターはあろうことか故障していた・・・・・
まあ、常軌を逸したスピードでE4を迂回して後ろへ回りこんでしまったのだから責めるのも気の毒ではあるが。
しかし、包囲陣を敷いているのにこれでは台無しである。

突っ込んでくる遊撃隊AB。そしてそれを追う黒猫。
その姿を見た時、中隊長はなぜか猫に追われるネズミの姿を想起したという。
しかし、これで現場は大混乱になる。
「全兵に伝達にゃ!包囲を縮めて足を止めるにゃ!火気の使用も許可!」
一歩間違えば同士討ち覚悟の命令だった。

そんなことを知ってか知らずか、貞操を賭けての追いかけっこはまだ続く・・・・
338中隊本部@通信兵 :02/04/13 02:27
センサーの役立たず(笑)
以降、生体センサーは使用不能となりました。
339中隊本部@通信兵 :02/04/13 02:39
>>菊水本部へ通信
中隊本部は大混乱にゃー!
センサー壊れたにゃー!
そちらから指示くださいにゃー!
現在黒はE4、すり鉢状陣の最深部の後方より進入。
防衛線を突破しました。
左右各隊は出口を閉じて退路を断ち、包囲、足を止めること。
犠牲は最小限に留める事。視界が悪いので充分に気をつけるように。
なお、状況終了時刻は予定どうり。
モニターシステムの修正は行っていますが間に合わない模様。
これ以後は現場の判断によって行動すること、以上。通信終わり。
341猫耳遊撃兵@逃走中:02/04/13 02:49
「え、え、え??」
何だか、自分達も狙われてる気がする。。なんで??

正確には、後ろの黒猫に標準を合わせているのだろうが、相手が相手だけに、皆余裕が無い。
身の危険を感じた猫耳は、咄嗟に浮かんだ作戦を即実行に移す事にした。

A「・・・ここは、最後の手段しか、ない!!よく聞いて!」
ボソボソボソ…
B「っ!それはあんまりじゃあ…」
A「背に腹はかえられない!うまくいけば、みんな助かる!」
B「同意!!」
A「いくよ!3・2・1・・・」

ばっ!

突然二手に分かれ、猫耳達の間をすり抜けるべく突き進む2人。

「あにゃ・・・??え、えっと??」
突然の事に一瞬動きを鈍らせる黒猫。

この隙に距離を置き、あわよくば体制を整えて反撃の機会を狙う…つもりだった。中隊の行動
については、もう賭けるしかない。黒猫の隙をついて攻撃してくれれば最高。だが、混乱のあまり
自分達への銃撃があることも覚悟はしていた。

「代行…どうか僕たちを守って・・・」
その祈りが届いたかどうかは定かではない。たとえ届いたとしても、その祈りが報われる訳が
ないのだが…。
342名無し草:02/04/13 03:03
一瞬、足が止まる黒猫。

「ファイエルッ!」
唐突な命令。陣形を修正するまもなく近いものから順に撃つ。
とても訓練された兵士のやることじゃあない。
当然、まともには当たらない。が、黒猫の足を止めるのには充分だった。
「今にゃ!」
捕獲用投網弾を撃つ。これで捕まってくれれば・・・・・が、期待は大きく裏切られる。

ザンッという音を立て、網が裂ける。重い金網が黒猫を避けるようにして地面に落ちた。
右腕と左足に着弾。血を流している。そして、手には同人誌・・・さっきの銃撃で穴が開いていた。
「・・・・よくも・・・・・・・・」
怒りに震えている。殺気がびしびしと伝わってくる。逃げたい。中隊長でさえそう思わずにはいられなかった。
「よくもあたしの本をぼろぼろにしてくれたわねえっ!!」
怒りの方向が違う気がするが、ともあれ状況が悪化したことに変わりはなかった。
「総員かかれにゃ!銃は使うにゃ!同士討ちになるにゃ!」

壮絶な、救いようのない白兵戦が始まる。
あうう、やっぱりあの磁気嵐のせいにゃ。だから言ったのに〜。
(ペチペチ)
だめにゃ。センサーだけじゃなくてモニターもおかしいにゃ。
これじゃあ、誰が何処にいるのか判らなくなるにゃ。
(ゴソゴソ)
とりあえずセンサーはほっといて、モニターのリンクを復旧させるにゃ。
(ビビビビ!!)
ふぎゃー!?
オチます。いろんな意味で(笑)
しびれるにゃー。
(がくっ)
345猫耳遊撃兵A:02/04/13 03:20
「逸れた!」
黒猫の注意が、自分達から中隊の兵達へと変わる。ここは理想通りだったのだが、怒りを露に
した黒猫の殺気が、辺りを包む。そう、この実力差を忘れていた。

「サポート!!」
「あい!」
正に中隊の兵士へと襲いかかろうとしている黒猫に対し、遊撃兵Bが背後から手刀を放つ。
だが振り返る事無くそれをかわすと、差し出された腕をつかもうと、黒猫の左手が動いた。
「させないよーん!」
段々と調子が戻ってきた遊撃兵A。黒猫の真正面から突っ込む。迎え撃つ黒猫の右手を
かわし、最大のスピードでその脇を潜り抜けた。一瞬の隙をつき、身を引く遊撃兵B。

2人がかりの攻撃をかわされつつも、今度は冷静にその実力を測る。そして、結論付けた。
「これなら、やれるかも。よし、一気にいくよ!」
346「Zeller」:02/04/13 03:37
手刀がかわされた。
実のところ、初めての経験であった。
出力を薬やらなにやらで抑えられているとはいえ、これは正直意外だった。
にやり。確実に彼女は楽しいと思っていた。

両手の爪を伸ばす。
初動をみせぬほどの素早さでAに向かって突っ込んでいく。
かろうじてかわすA。
後ろのほうにいた猫耳の顔が風を切るような音とともに裂ける。
自分のスピードを止められないのか、顔の裂けた猫耳にそのまま体当たりして向きを替え、
今度はBに向かい突っ込んでいく。
避ければまた背後の兵が倒れていく。
包囲していることが逆にあだとなっていた。

まるでかまいたちのように包囲陣の中を駆けずり回る。当たるものすべて切り伏せてゆく無慈悲な風。
そしてそのスピードはどんどん早くなっていった。
「うふ、うふ、うふふふふ・・・・・・・」
高速移動しながら、彼女の笑い声が残像のように聞こえてきていた。
347遊撃兵vs黒猫:02/04/13 03:52
「ふぎゃー!」「逃げるにゃー!」
四方からは悲鳴が響き渡る。複数で攻めれば捕獲出来ると踏んでいたAだが、この動きは
早すぎた。

「ま、マジですか〜。。」
Aの顔に、引きつった笑いが張り付く。ちょっと目で追えるような動きではない。なので
いろいろ試してみる事にした。まずは…
「ほら、そこに向けて銃を乱射して!ほら、さっさとやる!」

タタタタタタタタタン!
「うふふ・・・当たる訳ないじゃないの・・・」
悉くそれをかわす黒猫。だが、遊撃兵Aの狙いは直接的な打撃ではなかった。
銃撃により巻き上げられた土埃が、黒猫の周囲を包み始める。

「さあ、この攻撃はこうかあるかな〜?」
348「Zeller」:02/04/13 04:01
砂埃が舞い上がる。
銃弾は避けられるが、これは無理。
しかも目を開けていられない。
「ああっ!っ目が・・・・やるわねえーっ!」

目を閉じる。
そして「だいたいこんなもん」くらいで高速反転移動を繰り返す。
先までがすでに不規則無差別攻撃になっていたのが、より無軌道にしたような状況になった。
当たったものは木だろうが人だろうが動物だろうが切りまくられる。
そしてやはり「だいたいこれくらい」で折り返し、跳ね返ってくる。
さっきより命中率は減ったが、なんか起動が読めなくなってしまった気がする。

「うわああああっ!」
「めちゃくちゃに切りつけてるよおお!」
砂埃が舞い上がり、よけいに当たりの視界を悪くしていた。
349猫耳遊撃兵@戦闘中:02/04/13 20:53
・・・これは・・・状況が悪化してる気がする・・・

砂埃と血煙とその他いろんな物が渦巻く、悪夢のような状況を前に、もはや笑う事も出来なかった。
それにしても恐ろしい技を繰り出してきたものだ。唯一の救いは、標的を定められなくなったという
点のみだろう。そこになんとか突破口を見出すしかない。

A「中隊長!森のほうへ誘導するよ!」

そして出来るだけ声を抑えて、作戦を伝える。
A「負傷者は避難させて。元気なコ達は、大げさに騒ぎ立てて森のほうへと逃げさせるの。黒猫は
目が見えてないから、きっとそのままついてくるはずだよ。で、森に入ったらみんな木の上に避難
させてね。」

「わ、わかったのにゃ!」

たとえ自分の登っている木を倒されたとしても、別の木に飛び移るくらいの事は出来るだろう。
それが出来なければおしまいだが。。

A「ほら、あんたもこっち来なさい!!」
B「あ、はい!!分かったー!!」

いくら黒猫でも、やがて疲れが出るはず。というか、あの攻撃を長いこと持続する事は不可能
だろう。…問題は、黒猫の体力がどれだけ続くか…。
350猫耳遊撃兵@戦闘中:02/04/13 21:23
「わー!!逃げるにゃー!!」
わざと足音をバタバタさせながら逃げる猫耳兵たち。
「あははーっ、まてまてー!!」
その音につられて、徐々に森へと誘導される黒猫。うまくいった。

A「よし、僕たちも行くよ?黒猫が止まった時が勝負だよ。」
B「うん、わかったよ!」
中隊長「了解だにゃー!」
351名無し草:02/04/13 21:34
大混乱のなか、1人で戦況の変化を遠目に見守る猫耳兵。その目に、ふと一つの本が映る。
「これ、なんにゃ?」
拾い上げてみると、それは穴のあいた同人誌だった。黒猫のものだろう。
ペラ…ペラ…。
ページを一枚ずつめくっていく。
「いいところで見えない…でも、そのもどかしさがまたイイ(゚∀゚)!!」
352「Zeller」:02/04/13 21:35
徐々に黒猫は森に誘導される。
木の上に上れば攻撃は当たらないから自然、木ばかり切ることになる。
手ごたえが違うことに気付くと黒猫は攻撃をやめ、川へと向かう。

視界の回復を図るのと、包囲を避けるためである。
そして、ようやく自分の体の状態に気付く。自分自身の血。
あー・・・・・なんか・・・・・・・・ねえ?

川(E4方面)へ向いつつ、黒猫の顔が不気味に歪み始めていた。
353猫耳遊撃兵@戦闘中:02/04/13 21:44
A「よし、行くよ!」
そして返事を待たずに単身突撃してゆく遊撃兵A。俯き自分の体を眺めている黒猫の背後から、
襲い掛かった。
ヒュ!
だがその攻撃もかわされ、逆に爪による攻撃で返される。避けきれる!そう思ったのだが、
爪が、伸びる…。
ザクッ!!
A「ぅきゃ??」
黒猫の爪はAのメイド服をかすめ、僅かに服が裂けた。バランスを崩したAは、黒猫の手を
つかみ、そのまま転倒してしまった。結果、黒猫をまきこんで転がる。
ゴロゴロ…
A「あたた・・・???!」
目を開き、その状況に唖然とする。服は胸元が裂けた状態、そして黒猫は、自分の上に乗って
いた。ヤバイ、組み敷かれてる。
354「Zeller」:02/04/13 21:56
・・・・破れたメイド服・・・・・
黒猫の目が光る。

身の危険、身のキケン、ミノキケン!!

上に乗っかった状態のまま、破れたメイド服の猫耳を凝視する。
両手でしっかりと体を押さえつけ、よだれを垂らさんばかりに息を荒げている。
「ね、ねえ・・・・・・ちょっと・・・・・」
よく見るときれいな顔をしているなあ・・・って違う!
「(゚∀゚)アヒャ?あーあー、(・∀・)イイ!!」
声のトーンがさらに上がる。目が怖い。食われる(いろんな意味で)と正直、思った。
「や、やめようよ・・・・・ね?」
雌同士とかそういうのはこの際抜きにして明らかにこの黒猫は欲情している・・・・・

「レイープ、(・∀・)イイ!! ・・・・・(;´Д`)ハァハァ、イタダキマース!」
「きゃーっ!やめ、やめえーーーーーっ!」
355猫耳遊撃兵B:02/04/13 21:58
「きゃーっ!やめ、やめぇーーーーーっ!」
Aの悲鳴が響き渡る。

「うわ、ヤバイよ!なんか襲われてるって!!」
Aピンチ!すかさず背後から飛び掛るB。

「だめ−−!!それ僕の役目だ−−!!」
Aに夢中の黒猫の頭をキック!!戦闘が始まって始めてのHIT。2mほどふっとんでゆく黒猫。
なんとか無事解放されたAは、心臓をバクバクさせながら、なんとか立ち上がる。

A「ハァハァ。あ、ありがと。。…ん?…あんた、妙な事口走ってなかった?」
「ギク…え、な、何のことカナ〜??」
356「Zeller」:02/04/13 22:15
完全に油断(っていうのか?)していた黒猫はおもいっきり吹っ飛ぶ。
2Mくらいも転がってようやく止まると、ゆっくりと立ち上がった。

2人の猫耳。1人はメイド服が胸元まで破れている。
1人はスカートが破れてスリットのようになってしまっている。
「イイわあ・・・・・・メイド服最高・・・・・もなこたんにも似合うでしょうねえ・・・・・」
2人を見つめ、うっとりとした顔で脈絡のないことを言う。

「お楽しみには・・・・・1人でじゅうぶんよねっ?」
明るい声。でもそれって1人は殺すって言っているのと変わらない。
言い終わるが早いか、とんでもないスピードでつっ込んでくる。
A「危ないっ!」
思わずBを突き飛ばすA。しかし・・・・・・・
B「え?」
黒猫は突き飛ばされたBを抱えてそのままま走り去って行ってしまう。

A「あ・・・・・・あれえ?」
357菊水‘S@観戦中:02/04/13 23:08
菊水‘Sは風下の崖の上からE4地区の森に展開している猫耳中隊の包囲陣を観察している。
「……すごいなあれ」
陣の中心にあるのは、木々の中を跳ね回るたった3つの影のようだった。
猫耳兵にしては大型の、黒い猫女が2匹(人)の猫耳遊撃兵を追い掛け回している。
その動きは人間から見れば残像が発生するほど速い。黒猫の相手をしている2匹の猫耳兵も、
今までに会った猫耳兵と比べると飛び抜けた速さを持っていたが、明らかに守勢のようだった。
周囲からの援護もあり、今のところ互角の戦いが続いているようだ。
「……決め手に欠けているようだな」
「強い方を中心に弱い方が回る、っていうのは聞いたことあるけど」
「暴走しているのか、あの黒猫女。見たこと無いタイプだが」
「中隊規模でたった1匹を包囲するなんて……まてよ、つまり決着が着かない限り俺達は安全ってことか?」
「……いや、1小隊分ほど人数が足りない」
沈黙を守っていた菊水Cが呟いた。
「数えてたのかC? ……………………くそ。つまり後ろの連中って事だな」
「ふふ、その通り」
背後からの声に、三人は硬直する。岩場に押し付けた菊水Aの左手から、血が滲み出していた。
「そんないい匂いさせてたら、風下からなら1キロ先でも判るよ」

ダダダダダダダダダダダダダダ!!
358菊水‘S@逃げろ:02/04/13 23:42
銃声を聞く前に、菊水‘Sは一斉に崖から飛び降りた。同時主張さえ不要な、完璧なタイミングだった。
急な斜面を滑り、転がり、勢い余ってまた立ち上がり、全速力で駆け下りる。
「くっ、ヤバ! 止まれん!」「突っ込んじまう!」「成るようになる!」
そして崖下にいた猫耳兵の一団に背後から突っ込んだ。幾匹かの猫耳がホーリングのピンのように吹っ飛ぶ。

「ぎゃん!?」「ふぎゃー!?」「にぎゃー!?」「きゅー」「ぷー」(大混乱)

三人とも柔らか猫クッションのお陰で無傷だった。すぐに立ち上がり混乱の中を走りぬける。
樹上の猫耳兵達は命令か、それともこちらに構っている余裕がないのか、追いかけては来ない。
崖から降りてくる猫耳兵は同士討ちを避けて発砲しない。菊水‘Sのように死ぬ気で駆け下りて
はいないので、多少は距離が開いた。だが状況が好転した訳ではない。
「こうなったらヤケだ! なんとか川まで突っ切るぞ!」
「あー! なんでこーなるんだ!?」
運命だ。
359「Zeller」:02/04/13 23:47
「へ?」
呆気にとられるA。
「たあすけてえーーーーーー(泣)」
猫耳Bは肩に抱えられて遠ざかっていく。

「あーっひゃっつひゃひゃーーーーーー」
高らかに笑う黒猫。
「降ろせえー!ばかあー!」
追いかける猫耳A。まるで悪者に連れ去られる姫を追いかける主人公みたいだなと思っていたことは内緒だ。

「あははーっ!ここまでおいでなのですよーっ!」
でたらめに走り回る。包囲しているはずの中隊は被害の拡大を恐れるために包囲して逃がさないようにするのが
精一杯のようだった。しかし、行動範囲が限られていることに変わりはなく、同じところをぐるぐると回り続けることになる。

そして・・・・・・・
「さーあ、邪魔者はいなくなったわよお・・・・・・・・(はあと)」
「いやだあ・・・・・・こわいよ・・・・・・」
崖下。Aの追跡を振り切った黒猫はBを「お姫様だっこ」したまま笑いかける。
Bは逃げ出すこともできずに震えるのみ。
「だーいじょうぶ♪痛くしないから。」
「いやだああああああああ!」

その時、頭上のほうで銃声が聞こえた。黒猫は反射的に上を見上げる。
B(今しかない!)
力の限り暴れて手を振り切ると崖に向って飛びつく。土壁を思いっきり蹴ると黒猫の頭上を越えて降り立つ。、
離脱成功。でも・・・・・どうしよ・・・・・一人じゃ勝てない・・・・・
360「Zeller」:02/04/13 23:58
てことは・・・・・・
「逃げる!」
こういう判断は野生のものだ。勝てない相手への無理はしない。

「Aくーん!たすけてええええ!」
叫ぶ。崖沿いに川のほうへ。
「もーう、シャイなんだからあ。」
黒猫が追う。捕まったら多分もう、逃がしてくれないだろう。

途中、中隊の包囲網にさしかかる。何があったのだろうか、混乱している。
「助けてええ!」
「任せろにゃ!援護する!」
黒猫に向けて一斉掃射。黒猫の足が止まる。
「弾幕く薄いぞ!何やってんの!」
さらに撃つ。命中してはいないようだが、動きだけは止められた。ほっとするB。しかし、悪夢はここから始まる。
銃弾の雨の中、黒猫は哂い始めていた。頬に滴る血を舐めてにやっと笑っていた。
・・・・・・・・中隊長はなぜかこのとき言い様のない不安を覚えていた。圧倒的優位にあるはずなのに。
361菊水‘S@迷走中:02/04/14 00:09
逃げ惑う菊水‘S。背後から迫る猫耳軍団。
「はあっ、はあっ、はあっ」
「なんか既視感、って前にもあったか!」
ダダダダダダダダ!!
ただ前回と違うのは、今度は実弾が飛んでくるということだ。まだ距離に余裕があるので
威嚇射撃程度で済んでいるが、当たればそこで終わりだ。
そして、菊水‘Sは川を目指していたはずだが、逃げやすい方へ、走りやすい方へと
徐々に方向が逸れている。
要するに迷走していた。
362猫耳遊撃兵A:02/04/14 00:19
途中黒猫の行方を見失ってしまったA。これはマズイ。こんな時はやたら動きまくっても
ろくな事にはならない。立ち止まり、辺りの気配を探る。

…タタタン………ニャー……ドカーン…
「あー!!もう、うるさい!!」
騒々しすぎて、気配を探るどころではない。

「やばいよ?あのコ1人じゃ大人と子供くらいの実力差あるし…。」
363「Zeller」:02/04/14 00:25
「…………(゚∀゚)アヒャ?」
ぞくっとした感覚がそばにいた全員を包んだ。思わず銃撃が止む。
明らかな殺気。しかもケタが違う。

痛みを知らず、目の前の標的を無力化するためだけに行動し続ける生物兵器。
理性を持たず、情けも容赦もなく欲望のままに行動する化物。
その本領が…顔を覗かせていた。

ゆっくりと、手を下ろす。顔を、上げる。目が逝っている。哂っている。
「あ…あ…あ……」
両手の爪が伸びる。ゆっくりとした動作。しかし、何かに畏怖したかのように、その場の空気が凍ってしまっていた。
黒猫の牙が白く、不気味に見える。そして黒い影は狩りのラッパを高らかに鳴り渡らせた。
「あーっひゃっひゃっやっ!あひゃあーーーーーっひゃっひゃっひゃあーーーっ!!!!!」
364「Zeller」:02/04/14 01:07
瞬間、最前列にいた一人の猫耳の首が消えた。
呆気にとられる他の猫耳たち。振り返るとそこに、猫耳の首を咥えた黒猫が立っていた。
頬をゆがめ、不気味に哂う。

「う……撃てにゃあっ!」
銃弾の雨を降らせる。が、それ以上に黒猫の動きが早い。
また一人、正面から縦に切りつけられる。メイド服が裂け、五本の血の筋を引いて倒れる。
持っていた銃を手に取り、そのまま振り回してさらに2人。
「あひゃひゃひゃひゃーっ!!」
銃口を向けようとした猫耳が足を取られ、武器代わりに振りまわされている。もう手に負えない。
「散るにゃ!銃は無駄にゃ!各自白兵戦で対処!」
中隊長が叫ぶ。そのとたんに後ろ足で蹴り飛ばされ、昏倒してしまった。
「アーヒャヒャヒャッ!(゚∀゚)アヒャーッヒャッヒャッヒャッ!」
狂気を呼ぶ笑い声と血しぶき、金属音があたりを支配してゆく。
365菊水‘S@絶体絶命:02/04/14 01:12
本物の銃弾が足元で跳ねる。腕を掠める。頬を撫でる。目前の木を砕く……しかし当たらない。
「……誘導されている?」
「畜生、行き止まりだ!」
気づいた時にはもう遅かった。菊水‘Sは自然の袋小路に追い詰められていた。正面の崖は何とか
よじ登れそうな高さだったが、それを後ろの連中が見逃してくれるわけが無い。
「訓練はここまで。キミ達よくがんばったね」
声に振り返ると、20匹(人)近い猫耳兵が菊水‘Sを扇状に取り囲み、銃口を向けていた。
「……残弾数、4」「……3」「6……弾より多いな」
今度こそ絶体絶命のようだった。
「ふふ、お祈りは済んだ?」
小隊長らしき猫耳少女が隊列から進み出てきた。「可愛らしさ」よりも「美しさ」に比重があり、
他の猫耳よりも頭一つ分背が高い。シャム猫といったイメージだった。
「出来れば銃は使いたくないんだ。食べにくくなるから」
シャム猫は上品に見えて、獲物には残酷だ。
「畜生……あと少しだったのに」
三人は肩を落とす。肉体的にも精神的にも限界にきていた。菊水Aは呟いた。
「……最後の一服をしていいか?」
366猫耳遊撃兵A:02/04/14 01:19
耳を澄ますまでもなく、一際大きな悲鳴と銃声が飛び交う場所があった。
「あっちか!」
ようやく居場所を特定でき、全速力で向かう。目的地に近付くにつれ、騒ぎの声が大きくなっていく。
そして現場に到着した時、あまりの光景に唖然とするしかなかった。

「あーっひゃひゃひゃ!あひゃー!!!」
「うわーん!!あぎゃ!!うにゃー!!!」
地獄絵図。もう銃器は使用していないようだったが、それも大して解決策にはならない。銃器の
重さから解放されただけであって、依然実力の差は歴然としていた。

視界の隅に、遊撃Bの姿が映る。すぐさま傍へと駆け寄ると、話し掛けた。
A「無事?ごめん、見失った。。」
B「…う、うん。。」

妙にしおらしいAだったが、Bは半ば放心状態で目の前の光景を見守る。そして・・・
パァン!
平手を喰らわすA。
A「ほら、しっかりしなさい!自殺行為だよ?」
B「あ・・・」
瞳の色が元に戻っていく。これでなんとか大丈夫だろうが、さて、この状況をどうするべきか。。
367猫耳遊撃兵A:02/04/14 01:27
Bには自分の身を守るだけで精一杯だろう。ここは彼女を残し、自分だけでなんとかせざるを
えなかった。
「…行ってくるよ。」
そう一言残すと、Aは騒ぎの中心、黒猫のもとへと駆け出していった。

「ほ〜ら、遊びはココまでだよ?」
精一杯の強がり。黒猫の繰り出す、爪による斬撃は先程までとは比較にならないほど鋭い。
今度は避けられないかもしれない。それでも、逃げるという言葉が脳裏によぎる事はなかった。
なぜなら、彼女もまた大隊の兵士なのだから。

「奥の手、みせちゃおっかなー♪」
懐にはナイフが約10本。混戦の場では仲間に当たる可能性もあるが、最早そんな事を言って
いられる状況ではない。この場を纏められなければ、どうせ死んでしまう兵だ。
右手に一本ナイフを持つと、遊撃Aに目を向ける黒猫との差を、ジリジリと縮めていった。
368中隊本部@通信兵:02/04/14 01:28
>>菊水本部へ通信
みんなピンチだにゃー。暴走黒猫強いにゃー。
『教授』に何とかしてほしいにゃー。
弱点とかは無いのかにゃー。
369猫耳遊撃兵A:02/04/14 01:41
ヒュ!
手にしたナイフで黒猫に切りかかる。避けられるのは計算のうちだ。
「あひゃ!」
楽しげに、いや、そう見えるだけかもしれないが、とにかく余裕でナイフをかわす黒猫。斜めに
切り下ろされた攻撃を、上体を逸らしてかわす。
振り下ろされたAの手は、手首だけ別の方向へと跳ねた。無理やり動かした事による負荷が
大きいが、出し惜しみしている場合ではない。

黒猫の顔を目掛けて飛ぶナイフ。だが、それも彼女の爪によって弾き飛ばされてしまった。
すかさず連続攻撃をしかける。ナイフを弾いた手にむけ、左腕の爪で切りかかった。
ザクッ…

かすり傷だ。ほぼ能力の最大まで引き出しての攻撃だったが、それだけ。上目にのぞく黒猫
の顔は、不気味に微笑んでいた。
次の瞬間、構えていた黒猫の手がそのまま落ちてきた。裏拳の状態だ。よけられない為、それを
左の肘で迎え撃つが、一撃が、重い。

「くぅ・・・!!」
一歩後退するAだったが、すかさず間合いを詰められる。
「く、速い・・・!!」
370菊水本部@通信兵:02/04/14 01:43
>>368
黒は時間切れとともに行動を停止するようにプログラムされています。
後30分、なんとか持たせてください。正面から戦っては勝てない相手です。
((゚∀゚)アヒャっているときは特に。)
基本構造は猫耳と同じなので水は苦手です。怪我もしているので動きはだんだん遅くなると予想されます。

もしもの時は代行に責任とってもらうから!
<365の続き。
「タバコは嫌いにゃ!」
煙草を取り出そうとした菊水Aは苦笑する。煙草は川に落ちた時すでに巻紙が解けてしまっていた。
「じゃあ、酒はいいか? 肉が旨くなるぞ」
「C〜! 正気か? 奴等に生きたまま食われるくらいなら、俺…!」
震える手に握り締めた自分の銃を凝視する菊水Bを見つめ、猫耳小隊長は妖艶に舌なめずりをした。
「ふふ、点呼の間だけ待ってあげる。抵抗するなり自決するなり好きにしていいよ。番号!」

「いーち!」「にー!」「さーん!」
372中隊本部@通信兵:02/04/14 01:55
>>E4地区全ての猫耳兵へ通信
みんな聞こえるかにゃー。
あと30分。日の出と共に黒猫は止まるにゃー。
それまでみんながんばるにゃー。
373猫耳遊撃兵A:02/04/14 02:01
こちらはボロボロのメイド服、相手は動き易いレオタードの姿。ハンデは実力のある方が
するものだろうに!!
「これで・・・どうだ!!」
目の前に、けして比喩でなく事実目の前に迫る黒猫。そのひざを斜めに蹴る。反動で後方に
飛び退くA、不自然な力が加わったことにより、痛みはしないまでもバランスを崩す黒猫。

ようやく仕切りなおしの出来る状態に持っていったものの、このままでは勝ち目は無い。
手にしたナイフで中途半端に破れたスカートを短く切り裂き、膝くらいまでの丈に揃える。
横にはスリットを入れた状態にすることで、なんとか動けるようにした所で…

「・・・ジャマ・・・するのね・・・・・・猫ちゃん・・・」
黒猫の言葉が重く響く。そして、彼女の攻撃が始まった。

爪による斬撃。黒猫にはナイフなど必要ない。しかも、速い。
ギィン!キィン!ガキッ!!

「あ・・!」
また一つナイフが手から離れる。残り8本。

「あひゃ!あひゃひゃひゃーっ!!」
雨のような攻撃が止む事なく、続く。恐らく相手は理性を失っている分、大雑把な攻撃しか出来ない
だろう。それでも、それを補うには十分過ぎる程の速度。完全に圧倒され、少しずつ壁際に追い詰め
られてゆく…。
374菊水‘S@飲酒中:02/04/14 02:10

「しー!」「ごー!」「ろくー!」

菊水Cは愛用のスキットルを取り出した。栓を外し一口飲もうとして、飲めないことに気付く。
「意外と度胸無いんだな俺」
苦笑いしながら菊水Aに酒瓶を渡す。Aは微笑を浮かべながら末期の酒を一口……?
「ぶっ!?」
噴出した。まじまじと酒瓶を見つめる。何故?
「口に合わなかったか?」

「ななー!」「はちっ!」「きゅー!」

菊水Aは無言で猫耳小隊長の前に立つと、猫耳の上で酒瓶をひっくり返した。

「じゅうー!」「じゅーいち!」「じゅーに!」

酒を全て注ぐ。猫耳小隊長は猫耳を震わせるとニッコリ微笑み、菊水Aに渾身の一撃を打ち込んだ。
375菊水‘S@逝け:02/04/14 02:16
ぺち。
……本来なら菊水Aを絶命させかねない威力を持つはずの猫パンチは、そんな音程度の威力だった。
「ど、どうして?」
猫耳小隊長は、ぺたんと座り込む。力が入らない、視界が揺れる。自分は薬品等に特に強いタイプだ。
なのにただのアルコールで、こんな……。
「こ、こいつらを殺しなさい」
言ってから、いつの間にか点呼が止んでいた事に気がついた。何とか振り返ると、彼女の部下達は
みな銃器を下ろし、放心していた。彼女を見ている。近寄ってくる。すり寄ってくる。
「おねーさまぁ」「変な気分にゃー」「あうー」「すきー」「いつものようにしてー」
「バ、バカ止めなさい。こ、こんな時にひゃあ!」
錯乱した部下達に押し倒され、20枚の猫舌で全身を嘗め回され始めた。これは未経験のプレイだった。
目の前を獲物が、そろりそろーりと逃げていく。
「あふう。ああ、行っちゃうにゃー!」
376名無し草:02/04/14 02:18
閉店の片づけ中…

日 凸  ▽ ∇ U
≡≡≡≡≡≡≡  ∧ ∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 U ∩ [] % 曰 (゚Д゚ ;) < あれ?渡すお酒間違えた?…(汗)
_________|つ∽)_  \_____

―――――――――――

 ━┳━   ━┳━
 ̄ ┻  ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄ ̄

                   (・∀・)マスターシパーイ!イイ!
377菊水‘S@行け:02/04/14 02:18
「イッちゃう? ハァハァ」
「B、ハァハァしてる場合じゃないそ」
とは言ったものの、目前の光景は凄まじいものだった。別の意味で一生記憶に残りそうだった。
「……18禁だな」
「……行くぞ。最後まで気は抜くな」
走り出す菊水‘S。背後では発情期の猫のような喘ぎ声が連発している。
「……なあ、一体どうなってんだ?」
「俺も知りたい。A?」
「なんだC、お前自分が何飲んでたか知らないのか?」
猫好きの菊水Aは匂いで分かった。猫がおかしくなりすぎるので多用したことは無かったが。
駄目もとで一か八かやってみた。そして見事に成功した。
「あれは『またたび酒』だ。しかもとびっきり強い」
そう、あの店がそうだったのだ。
「知らないか? 異次元酒場とマスターみなぎの都市伝説」
378菊水‘S@デムパ:02/04/14 02:21
>376
ナイスタイミング!
379名無し草@デンパ:02/04/14 02:24
>>378
つか、この伏線いつ思いつきましたかあなた(笑)
気づいた時感動しましたよ、マジで。
380猫耳遊撃兵A:02/04/14 02:27
踵を返し、壁へと向かって走りだすA。追いかけてくる黒猫に向かって、まったく同じ軌道で
ナイフを2本、やや下方に向けて放つ。
これまでの実績から、恐らく黒猫に対してナイフを投げても命中はしないだろう。案の定、
難なくそれを避け、突進してきた。

「・・ぃしょっと!!」
地面を蹴り、そのまま上へと飛ぶ。そして、真下にむけてもう2本ナイフを投げる。
キィンキィン!
黒猫もまた飛んでいた。そこへ飛んできたナイフを、爪で弾き返す。そしてそのまま、爪を
上に向けて薙いだ。
ヒュパッ!!
「あぅ!!」
今度の攻撃は、確実に届いた。Aの左足は切り裂かれ、軽く血しぶきが舞う。
壁を蹴り黒猫の頭上を越えて反対側へと着地。この動きがなければ傷はさらに深かっただろう。
だが、せっかく壁際においつめた形となったのに、少し位置を左にずらす。

「ふふ・・・強いなぁ。ねぇ、黒猫姉さん。」
Aの血が少し顔に付いている。爪についた血を舐めつつ、注意を逸らさない黒猫。
「だけど、まだ終わらないよ!!」
381菊水‘S@デムパ:02/04/14 02:30
>379
最初からです。
念のために用意しておきました(笑)
猫耳遊撃兵Aや黒猫「Zeller」には
普通では勝てないので、いつ使うか迷いました。
382猫耳遊撃兵B:02/04/14 02:43
戦闘の場は移動していき、黒猫は遊撃兵Aを追ってこの場を離れていった。
「よかったにゃー。」「助かったのにゃー!」

方々で聞こえる安堵の声。だがBにとっては耳障りなものだった。
「なんで、あんた達は…」
泣きそうになる。だが、自分も足手まといになるから、後を追う事が出来なかった。僅かに熱を
持つ、頬。先程Aに叩かれた場所だ。

『ほら、しっかりしなさい!自殺行為だよ?』
『あ・・・』

自分がしっかりしていれば、もっと強ければ・・・。支えられっぱなしの自分が、惨めに思えた。
改めて周辺を見回す。酷いものだった。負傷者もさることながら、死者もすくなくない。それは
全てあの黒猫1人の仕業なのだ…背筋が冷たくなる。…ん??

なんか様子がおかしい奴が1人。引き寄せられるようにして近付くB。そして・・・
383猫耳遊撃兵A:02/04/14 03:07
それから・・・。機動力を削がれたAは劣勢を強いられ、健闘も空しく満身創痍の状態だった。
「ハァハァ・・・。傷だらけの猫ちゃん、いいわぁ〜。」
「あは、駄目かな。これは・・・。」
もうナイフも使い尽くしてしまった。黒猫の爪に対してとれる手段は、無い。これで終わりか、そう
覚悟したその時だった。

ハラリ、ハラリ・・・。
頭上から舞い落ちるのは、無数の紙切れ。その一つを目にした黒猫は、凍りついた。
「も、もなこちゃん??これは・・・・・・あの同人誌じゃないの!!」
気付いた時には、地面に落ちたもの、今だ頭上を舞いつづけるもの・・・。うかつに動き回れば、
踏みつけてやぶいてしまう。

「あ、あ!!大変!拾い集めなきゃ・・・!!」
わたわたする黒猫を、傷をおさえながら呆然と見守るA。そして・・・。
ポカリ!
「きゅうー・・・。。」
あっけなく、全てが終わった。動揺のあまり隙だらけになった黒猫に、いつのまにか背後に立った
遊撃Bが一撃を食らわせたのだ。目をグルグル回して気絶する黒猫。Aを見つめ微笑むB。

B「だいじょうぶ?もう、安心だよ・・・!」
A「あんたってコは・・・。」
384夜明け前:02/04/14 03:12
夜明け前がもっとも暗い。と言われている。日はまだ昇らず、月の光、星の光は消え失せる。
文学的表現ではある。成功の直前ほど辛い、などという意味だ。
実際には水平線の向こうからの光が大気中に分散し、それなりに明るい。
この島にも、もうすぐ朝が訪れる。生と死を別つ朝の光……。
朝が来るのは当たり前のはずだった。昨日も、今日も、明日も。
だが死者達に朝は来ない。そして生き延びた者達には特別の朝となるだろう。
赤と黒。銃声と悲鳴。硝煙と血の臭い。死と、そしてちょっと萌え。
そんな長い一夜が今、終わろうとしていた。
385菊水‘S@感無量:02/04/14 03:22
海岸に立つ菊水‘S三人とも無言だった。
やや右手のほうから、日が昇る。呆気なく、そして確実に。
「……」
緊張から開放され、疲労が一気に押し寄せた。心地いい疲労感だった。
三人は同時に砂浜に倒れこんだ。
「……やった」
「……生き延びた」
「……腹減った」
386「Zeller」:02/04/14 03:27
すべてが終わった・・・・・・だれもがそう思っていた。
日の出の時間まで公式時間であと3分。
生き残ったもの達はそれぞれの場所でそれぞれ感慨にふけっていた。

それは猫耳達にも言えることではあったが。
そして……

倒れ伏し、拘束具を取り付けられようとする黒猫の目が開き、怪しく…光った。
まだそのことに誰も気付いてはいない。
387猫耳遊撃兵:02/04/14 03:28
Bの肩を借り、よろよろとその場を離れる遊撃兵AB。

B「あの黒猫、そのままで良かったの?」
A「もう、お腹一杯だもん。とどめで息を吹き返されたら、イヤでしょ?」
B「あはは・・・(乾いた笑い」

あれほどの猫耳兵が大隊に存在したとは。なるほど、訓練では見かけないはずだ。訓練じゃ
すまなくなってしまう事だろう。
まぁAも退屈していた所だ。戦闘欲は十分満たされた。…しばらくは平和なのがいいなぁ。

A「ところで、あの同人誌どうしたの?黒猫が持ってたやつでしょ?」
B「ああ、あれは中隊の兵士が持ってたんよ。1人様子がおかしい奴がいてね、見てみたら
 同人誌よんで(゚∀゚)イイ!!とかいってんの。どついて取り上げてきたんだ(笑)」
A「大した度胸だね。。イジめてやろうかな。。」

2人ともクタクタになりながら、どうでもいい話を続ける。やがて近くの木の下に腰をおろすと、
一気に脱力感が体中を襲い、2人寄り添うようにして、意識を失った。
388菊水‘S@放心中:02/04/14 03:42
「……俺達ってさ」
「……何?」
「……数の上では中隊の半分以上と当たってるよな」
「……それって運が良いのか悪いのか」
「……悪いに決まっている」
「……まあ、いいじゃないか。生き残れたし」
「……そだな……空が青いな」
「……タバコ…もうないか……」
「…空気吸っとけよ……うまいぞ」
「………言えてるな」
思い切り伸びをして深呼吸するC。なるほど、確かにいい。
生きていることを実感させてくれる……

空を見上げる。夕闇が明けようとしてる。白、薄い紫色。そして、黒い影。
…………え?黒い…影?
振り返り、Cは凍りつく。
「どうした?C」
「………」
「なんだよ後ろになんかあるの……あ……」
黒いレオタード、黒髪、長く伸びた爪、そして……猫耳。
「嘘………」
「(゚∀゚)アヒャ?」
絶体絶命。どうする菊水‘s!
390菊水‘S@泳げ:02/04/14 11:50
「そんなのありか!?」
「畜生、もうなんも無いぞ! マジで!」(マジで)
「……泳ぐぞ」
「?」
「……吸血鬼は確かに海水も渡れないが」
「泳げ! 水平線の彼方まで!」

ザプン! バシャバシャバシャバシャバシャバシャ!

朝日に向かって泳いでいく菊水‘S。黒猫は、ただそれをぼーっと眺めているだけだった。

「結局こんなオチかよーっ!!」
391解説:02/04/14 11:52
みなさん大変お疲れ様でした。そして長らくお世話になりました。これをもちまして

「モエルロワイヤル 〜 101匹ネコちゃん大晩餐(惨)」

を終了します。ただ、一区切りということで御了承下さい。後日談等はあると思います。
あなたのハートには何が残りましたか(笑)
392クレジット:02/04/14 11:54
CAST(敬称略、順適当、複重多分有り)

[菊水本部]

長官代行(大隊指揮官)+菊水@甲 菊水本部通信兵 菊水A,B,C(菊水‘S) 菊水@名無し

加也@菊水バージョン(友情出演)

[最後の大隊第一中隊]

第二分隊 中隊本部通信兵 猫耳遊撃兵A,B 黒猫「Zeller」 その他猫耳兵士達

[不幸な参加者]

第五旅団副総長+福士 粛清リストランキング5位 C国諜報員 その他不幸な参加者達

[その他の登場人物]

飲み逃げられマスター 偽「Zeller」@磁気嵐 その他名無し草の皆さん
393お約束:02/04/14 11:55
何か忘れているような気が(笑)

「ワシじゃあ!」
「オウヨ!」
今回の状況についての報告。

参加者の生存5名。内訳は別記。

中隊の状況
第1分隊…全滅。第2分隊…半損。第3分隊…半損。第4分隊…1名欠損。第5分隊…異常なし。
第6分隊…半損。第7分隊…酩酊。第8分隊…酩酊。第9分隊…行動不能。第10分隊…異常なし。
中隊長…負傷。通信本部…機能停止。
再編成の必要あり。

「Zeller」…負傷につき行動を停止。研究所への送致が必要と思われる。

第五旅団副総長が島内に紛れ込んだとの未確認情報は確認できず。再捜索の必要はないものとする。
総員撤退。状況を終了する。
 結局、over'sのサーバーが悪いんジャイ!
 ワシはISDNが入る日はちゃんと送ったんじゃぞ、その日からコースを変える様に
も書いておったんじゃぞ、にも関わらず送ったその日に変えおった……
 憶えておれM○NC、そのウチ変えちゃる………そのウチな(笑)

「オウヨ!」

 しかも、夜勤まで重なりおって………付いてない時はトコトン付いていないもんじゃノウ(遠い目)
 他の方々にも迷惑を掛けて申し訳無いm(_ _)m
396菊水‘S@デムパ:02/04/15 19:51
>395
エンディングに間に合われず残念でしたが、ご無事のようで何よりです。私の方こそ、
早晩にも次のイベントが開催されるのでは、と焦って終了してしまい、
申し訳ありませんでした。思ったよりも間があるのでしょうか?
取り敢えず次が始まるまで後日談でも書きながら、副総長殿達のご生還をお待ちしています。
397菊水‘S@入院中:02/04/15 21:31
菊水A「……俺達って元々、あんまり日の当たらない下っぱ菊水の粛清生活にスポットを当てつつ、
   クール&萌えな活躍をするはず、だったんだよな?」
菊水B「今じゃズッ○ケ三人組だよな。なんでこうなったんだろ?」
菊水C「……最初の一歩を踏み外したからだろ」
菊水A,B「……それは言うな」(血涙)
398九重加也 ◆kaya/9qQ:02/04/15 21:59
「今日は、なんだか退屈だねぇ。。」
自室にて、ベッドの上で足をパタパタさせつつ、ひとりごちる。

最近、なんだかあまり動いてないような気がする(爆)。実際はちゃんと学校にいって、
もなこちゃんやもなみちゃんや、クラスメイトの子達と遊んだりはしているのだが。

コンコン
「お兄ちゃーん?」
隆史の部屋の前へと移動し、ドアをノックする。が、返事が無い。
カチャ…
部屋の主は不在だった。最近は帰りが遅いみたい。
恐らく、何か面白いものでも見つけたのだろう。そんな時は決まってこうだ。部屋に閉じこもって
何やら忙しそうにしているか、帰ってこないか。
「……。」
普段騒々しいだけに、居なくなるとちょっと寂しい。

「今度は何やってんだろ。。」
399菊水本部:02/04/15 22:30
執務室。
「どうするんですか?いったい。」
「厳しい顔をしないのが若さを保つ秘訣らしいよ。甲くん。」
「代行!」
「ははは、ごめんごめん。第一中隊には気の毒な訓練だったのは認めるよ。」
「半壊ですよ、半壊。復帰させるのにどれだけの予算と時間がかかると思ってるんですか?」
「「Zeller」があんなに強力だとはなあ…さすがにあれは読めないよ。」
「「Mo-e」に匹敵するくらいの出力でしたね。さすが教授と言うべきなんでしょうねえ……」
「……なにが気に入らないのかねえ……あの娘は」
「父親が……では?」
「きついなあ……ま、いいさ。黒猫の件は何とかしておくよ。それくらい仕事はしておかないと皆に恨まれるだろうから。」
「当然です。」
「はいはい……」
立ち上がり、出て行こうとする。
「どこへ?」
「タバコ。」
「ここで吸われても構いませんが?」
「隠れて吸うのがいいんだよ。」
「もう……」
400名無し草:02/04/15 22:48
 >377

 ボゲェ!

 慶祝でみなぎの名前出すんじゃねえよ!!! 『慶祝スレ』みてぇに荒れるだろうが!!
みなぎが又、レスしに来たら、荒れるだろうが!!!
401中村:02/04/15 22:53
>>400
(チクショウ………何時か殺してやる)
402400:02/04/15 22:58
>>401
 クズはどこまでいっても……………
あ、400ゲトおめ。…でも内容が厳しいなぁ。みんななかよく、だよ。
404菊水‘S@デムパ:02/04/15 23:05
私は新参者ですので、その辺のことについては疎いのですが、気分を害されたようで
申し訳ありませんでした。ただ、過去の遺恨をを引きずるのではなく、教訓として
生かし「みんな、なかよく」出来ればと、生意気を言ってスミマセンが、そう思っています。
405名無し草@デンパ:02/04/15 23:14
まあ、別に気にすることもないでしょ。
過去を引きずらないという点では同意だが、こだわる必要もないように思われ。
406名無し草:02/04/15 23:19
>403−405
 402のメアドをみられたし(藁
 400は天然だろうがな……
407名無し草:02/04/15 23:30
>397
看護婦「先生、大変です! あの三人が血の涙を流しながら変なこと言ってます!」
医師 「よほど怖い目にあったのでしょう。しばらく、そっとしておいてあげなさい」
408名無し草:02/04/16 03:28
>408
ワラタ
409名無し草:02/04/16 09:58
>>400
いつもお疲れさん(笑)
特定コテハンの参加どころか、名前さえ出させないというのはチト厳しすぎないかい?
新規参加者が困ると思われ。こだわる必要はないと思ふ。
410名無し草:02/04/16 19:07
>>408
 自分をかい(w
411名無し草:02/04/16 23:46
「あら、いらっしゃい。」
「ども。」
色は薄くともあれだけ見事に咲き誇っていた桜の花だったが、今ではその名残も見つける事が
出来ない。淡い緑色から徐々に色濃く変わり始めた葉に、季節を感じる。

「ごめんね、今ちょっと忙しくて。そこに座って待っててもらえるかな。」
「は、はい。」
これだけ緑に囲まれた職場は、そうは無いだろう。今更ながら周囲の景色を眺め回し、見事に
調和のとれた建物を見やる。そして、そこで忙しそうに、働く彼女を。その姿は何故か見るものを
和ませる力を持っている…というのは、俺の贔屓目なのだろうか。

「お待たせ。」
時間にして約5分といった所だろうか。彼女は向かいの椅子に腰掛けると、微笑みながら語りかけた。
「今日はどうしたの?なんだか久しぶりだね、こうやって2人で話すなんて。」
「すいません、押しかけちゃって。」
「いいのよ。それにしても、"押しかけちゃって"なんて。キミの口からそんな言葉を聞けるなんてね。
時間の流れるのは速いものねぇ。フフッ」

少々顔を赤くする男。それを見つつ楽しげに笑う女は20代半ばといった所だろうか。
「ゴホン…じ、実は、今日はこの前とった写真を渡そうと思って来たんですよ。」
「あ、お花見の時に取ったやつ?わ、見たいな。」
412名無し草:02/04/16 23:50
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
413名無し草:02/04/16 23:51
「どうぞ。うまく撮れてれば良いんですけど。」
「なーに?普段練習してるじゃないの。」
からかうように問い掛ける彼女に、罰の悪そうな苦笑いを浮かべて答える。
「意地悪だなぁ。」
写真の収められた小さなアルバムを一枚ずつ、楽しげに捲る彼女。そこには彼女の姿は勿論、同じ
侍従仲間も数人写っている。出来るだけ刺激の強いものは避けた筈だ。

「ありがとう。」
「いや、そんな…」
満足げに微笑む彼女。この笑顔が見たくて写真を持ってきたのだったが、実際自分に向けられた
笑顔を前に、男は平静を保てずにいた。
「どう?中に入ってお茶でも飲まない?」
「は、はい。」
結局、最終的には彼女のペースになってしまう。男は最早一目で分かる程に顔を赤く染め、促される
ままに後をついて行く。まるで借りてきた猫のようだった。…これが、いつものパターン。

「いきましょ、隆史君。」
414菊水‘S@まだ入院中:02/04/17 00:10
菊水A「もう一回あのバーに行きたいんだけどな……何度も行ける場所じゃないそうだが」
菊水B「いいんじゃない? お前はカタ過ぎるんだよ。硬度10じゃ砕けちまうぞ。酢を飲め」
菊水A「?…………変に気を使い過ぎるのも考えものかな?」
菊水C「ちなみに「菊水A」とかは特定の名前では無いので、菊水の粛清SS書かれる人は自由に
    使っていいと思う」
菊水‘S「そういえば俺達って、未だ名無しなんだよな……」(血涙)

看護婦「先生、またあの三人が電波を……」
医師 「可哀想に……まだ若いというのに」(涙)
415九重隆史:02/04/17 00:53
…数時間後。日も傾き始めた頃、侍従さんの見送りに手をブンブン振って答えつつ、
ようやく姿が見えなくなる所まで進んだ。
「ふぅ。相変わらず、綺麗だった…(ホヤーン」
暫く余韻に浸りながらシマリのない顔つきで立ち尽くしていたが、ようやく回復。10分はたっぷり
かかった。

「おっと危ない、もう一つ目的があったんだっけ(ニヤソ」
先ほどまでとは打って変わって邪悪な顔つきになる。そう、もう一つ目的があったのだ。
「さて、さっさと済まそうかな。GO!!」
416九重隆史@脅し??:02/04/17 00:54
そして訪れたのは…とあるビルの一角。既に相手は到着しているようだった。
「やあ、例のものは用意出来てる?」
「…く!ああ、ここにある。」
悔しいが手が出せない、そんな感じだ。そして男が取り出したのは、一台のカメラ。
「OK、OK。じゃあ取引成立って事で。大丈夫、約束は守るよ。俺も軍隊を敵に回すほど馬鹿
じゃあない。」
「…ウソバッカ…」

やがて男は足早に去っていった。手元に残ったのは一台のカメラ。そう、花見の時に壊された
やつだ。若干高価なものになっているのは、まぁ当然だろう。
「ようやく、不自由なく写真を取れるな。まったく、人の持ち物勝手に壊すからだよ。」

取引のブツは、彼らの弱みとも言うべき写真。花見の時彼らを捕獲した際に取ったものだ。
その性質上、複製を作ろうと思えばいくらでも出来る。ネガを渡したところで大して効果は無い。
画像をPCに保管してる事だってある。そこで、ここはもう信用してもらうしかないという所で、
一方的に品を受け取るだけという形になった。まぁ相手に拒否権は無いのだ。

「うし、これで許してやるかぁ。」

〜第五旅団 兵士詰所にて〜
A「くそー!!あんなガキにしてやられるなんて…(号泣」
B「あいつに手を出すと、ろくな事がない。。」
C「相手が一枚上手だったという事だ。犬に噛まれたと思って、諦めるしかなかろう。。」

「「…ちくしょー!!」」×イッパイ
417名無し草:02/04/17 01:32
 ____________
 | __________  |
 | |                | |        モナコタンノバングミ ハジマッタカナ?
 | | |> PLAY.       | |
 | |                | |           Λ_Λ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    )
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_|| ̄''l
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
418名無し草:02/04/17 15:08
>409
 ま、確かに。まぁ、奴がのこのこ このスレッドに顔見せたら、荒らしてやろうと
思ってるのが居るからな・・・

 あ、俺は忠告だけにしとくわ
419宇月亜美:02/04/17 22:33
あーいい天気だわ……テストの間って退屈なのよね…
そういや、駅前によさそうなケーキ屋さんが出来てたなあ……行って来ようかしら…って、出来る訳ないか…
お給料日前だしなぁ……今日も「かつぶしごはん」……うう、料理くらい出来ないとお嫁の貰い手が無くなるわよ…亜美……
しかし最近の子って遺伝の基礎をこんな学年からやるのね……懐かしいわ……えんどう豆自分で育てたっけなあ………

「…せい、……んせい。」
なあによ、せっかく人がいい気持ちで……
「先生!」
「ふえ?」
肘が滑った。支えを失った頭はニュートンの法則そのままに自由落下する………がつっ。
「ぐおおおお………」
一気に目が覚めた。額を押さえつつ、ずり落ちためがねを直す。
「先生、大丈夫?」
「うう……ちょっと痛い(涙)」
「テスト終わったよ。もう集めたけど。で、授業も終わってるよ。」
見ると終了時刻になっている。いやあ、我ながらよく寝たわね……たっぶり40分。
「あ、ありがと……」
テスト用紙を受け取る。ふと見るともなこが立っておずおずと物言いたげにしている。
「なあに?もなこちゃん。」
「もなこ、きょうは「テレビしゅうろくのひ」なのです。おわりのホームルームはそうたいさせてくださいなのです。」
「…あ、あれね?……いいわよ。あたしも今日は早退だから清水先生に伝えておくわね。」
「はい、ありがとうございますなのです。」
とてとてと走っていくもなこを見送るとゆっくり立ち上がる。正直おでこが痛い。まだ少し、寝ぼけているみたいだ。
「さて、と。」
なぜか研究室から呼び出しが来ていた。昔少しかかわったプロジェクトの実働テストの報告を受けて欲しいとの事だった。
(一応、外部の人間のはずなのよねえ…)思いつつも、断る理由は彼女にはなかった。
420THK地下。第6小会議室:02/04/19 00:10
「うそ………」
「マジかよ……」
「信じらんねえ……」
この日、THK第6会議室に集められたADは2名、バイトが10名。
担当ディレクター村木圭吾がドアを開け放った瞬間皆の目に映ったのはそれこそ山のように積まれた段ボール箱であった。

「これが、今週分の全部だ。」
「……何通……あるんですか?」
恐る恐る聞くバイトA。
「36452通だ。過去最多だな。」
「マジっすか………」
どよめきが上がる。こ、これを仕分けろというのか……?
「イラストのみと質問がある奴に分けてくれ。それから内容のチェックに入る。」
「時間足りないですよ、絶対……」
「泣き言を言うな。俺も泣きたいんだ。」

これが、収録前日午後3時の事。
そして彼らの仕分け作業は朝になるまで続く。そして選別された100枚を持って最終会議に臨まなくてはならない。
不眠不休の地獄の中、36452通の「もなこたん(;´Д`)ハァハァ 」に囲まれた彼らは幸せであったのだろうか?

午後1時。這い出すように村木は会議室を出た。後には死屍累々の萌えカス達が転がっていたという。
421九重加也 ◆kaya/9qQ:02/04/19 00:11
今日はもなこちゃんがテレビの収録に出かける日だ。なんか、すごい。
「がんばってね、もなこちゃん。」
「はい、なのです!」
キュっと手を握って、それで、おしまい。今日までに、散々質問攻めにしてしまったから。
困った顔のもなこちゃんも可愛いんだけど、あんまり困らせるのもかわいそうだし。

加也は、収録には行かないの。“関係者以外立ち入り禁止”みたいだし、なにより
テレビに映るもなこちゃんを見るのが楽しみだったし。…ちょっと無理してるかも?

でも、お兄ちゃんは…。そんな聞き分けのいい人だったら、今まで苦労してないもんねぇ。。
ロープでグルグルにしばって、部屋に閉じ込めておけばよかった。。
422九重隆史@潜入前:02/04/19 00:26
「へぶしッ!! …ん〜?誰か俺の噂話でもしてんのか?フッ、モテる男は辛いねぇ。」
幸せな思考回路だ。

彼は今、テレビ局の近くに来ていた。もちろん、もなこの"おたよりこーなー"を生で見る為。
その為には、出来れば誰にも気付かれる事無く潜入せねばならない。
騒ぎを起こしてしまうと、収録自体が中止になってしまう事も考えられる。それだけは避けねば
なるまい。

「まっててねー、もなこちゃーん♪」
だがアホ面全開のこの男に、策はあるのだろうか。そう馬鹿では無いだろうが、勢いまかせに
行ってしまう事も十分考えられる。

まぁ、無駄にテレビ局の前でうろうろしないだけの配慮はしているようだから、それなりに考え
もあるのだろう。…恐らく、は。
菊水C「……誰も見舞いに来ないな」
菊水B「静かでいいじゃん。マターリ最高」
菊水A「萌宮様TVご出演に備えて、ウチ(菊水)も水面下で色々動いてるからな」
菊水C「防疫給水部……というか「最後の大隊」も一応、カウンターテロの用意はしてるらしい」
菊水B「大げさだな。TV局でテロなんて起きないさ。第一理由が無い。せいぜい、もなこ様ファンが
    スタジオに侵入しようとするぐらいだろ」
菊水A「テロにまともな理由なんか無いさ。最近じゃ本気で声明文出すほうが珍しい。
    まあ、万が一その可能性があったとしても、代行殿なら事前に潰せるよな」
菊水B「いや……あの人は逆に騒ぎを大きく複雑にして楽しむ癖があるし」
菊水C「………なるほど。俺達が巻き込まれた「あの夜」こそが、それだったんじゃないのか?」
菊水B「つまり、訓練+大粛清+テロの芽潰し+食べ放題=趣味だったってワケか? 一石四鳥かよ」
菊水A「もしそうだったとしたら凄い人だな。……御出演までに俺達の任務復帰は無理だよな?」   
菊水B「今日だぞ? 自己診断によると退院も無理だな。そのかわり生放送は見れるだろ」
菊水C「当面の問題としては、ここにテレビが無いことだが」
菊水B「あ、そっか。とりあえず菊水Dに録画頼んどくわ」
>>420
村木により葉書が届けられる頃、会議室では入念な打ち合わせが行われていた。
「何より、不敬があってはならん。」と、青島編成局長。普段はこんな制作会議には絶対でないくせに妙に張り切っている。
「警備対策は万全なんでしょうね?」と、総務部長。万が一、それのみが彼の恐怖であった。
「それより、皇女殿下の衣装、いかがいたしますか?私はこちらのシャーリーテンプルなんかが…」
とは衣装部主任。己の趣味のみが優先する。
「やっぱりキャラグッズは外せませんよ。」と、宣伝部長。B社から賄賂を取っているとの噂が絶えない。
「ぱあーっといきましょうよ!パアーッと!」と、制作部長。あまりにもお気楽である。
「やややや、やっぱり不敬なことしたら……」震えるチーフプロデューサー。目が真っ赤で今にも倒れそうである。

こんな連中による会議は朝9時から続いていた。まとまるものもまとまりはしない。
そして午後1時、葉書が届けられる。100枚の葉書からイラストを20枚、
そして今日読んでいただく葉書5枚を選び出さなくてはならない。
「さて、そろそろお昼にしますか。じゃ、村木君、草間君、あとはよろしく。」
無神経な一言を残し、編成局長以下、重役達が出て行く。後にはプロデューサーとディレクターが残された。
「おい……生きてるか?村木?」
「ムリっす…30分だけ…寝させてください…」
「あいつらあ……責任取らねえってのか……?」
「………zzzzzz」
「村木まだ寝るな!スタッフ全員集合…そしたら寝ていい。」
「ふああい……」
チーフプロデューサー草間克之は岐路に経たされていた。残り時間は少ない。重役たちが逃げてしまった以上、
自分達で選別をしなくてはならなくなってしまったのだ。
「……やっぱ……粛清とか……されちゃうのかなあ……」
元々青い顔がさらに青くなる。胃がきりきりと痛み出していた。
425名無し草:02/04/19 00:48
>423

コンコン。
開かれた扉を軽くノックする。部屋の中には、ベッドに横たわる菊水's。
菊水’s「?」×3
音のする方を向いた彼らの目に入ったのは、怪しげな人物が1人。服装は至ってまともなのだが、
スカーフを頭に巻き、サングラスをかけていた。顔の半分が埋まってしまうほどの。

パタン…
その人物は無言で部屋の中へと入る。開け放たれていた扉を閉めると、そのままゆっくりと窓へ
近付き、カーテンを閉める。
菊水A「…えっと、誰だ?」
その問いかけに答える事無く全てのカーテンを閉めると、3人のほうへと向き直り、スカーフを
外す…。

ピコ。
耳、だ。本来あるハズのないところに、猫耳が…。
遊撃A「お加減はどうですかー?フフ、お見舞いに来たよー♪」
菊水’s「…な…!!!」
驚きのあまり口をアングリとあける彼ら。それを見ながら楽しげに微笑む遊撃A。

遊撃A「ほんと、お見舞いだけだって。なにも取って食べるなんて事はしないよー。訓練はもう
     終わったんだから(w」
「あの夜を生き延びた人間が菊水にいるって聞いたから、顔を見に来たんだ」

そう言って三人に微笑みかけている猫耳少女(少年?)。敵意とかは感じない。
どうやら本当にお見舞いのようだった。菊水Aは思い当たる。
「……あの時、黒猫の相手をしていた二人のうちの片方だな?」
猫耳少女は少し驚いたようだった。
「へえ、分かるんだ? たぶん一度も会って無いよねー?」
「遠くから見ていただけだが、なんとなく雰囲気でな」
戦っている時の、舞うように美しく、しなやかな身のこなしを思い出す。目前の猫耳少女の
ごく僅かな動作からも、同じようなものが感じられた。
「さすが、生き残っただけの事はあるねー。いつか手合わせ願いたいなー。あ、もちろん三対一で」
三人は苦笑するしかない。一瞬だけ猫目が真剣だったのは、気付かなかったふりをした。
「それは遠慮したいな」
「ちぇ、ザンネン。いま第一中隊は再編成中で暇なんだよねー。テレビ見る?」
唐突な話の振り方に戸惑う。猫らしいといえば、そうかもしれない。
「今晩、もなこ様がテレビに出るよねー。だから持ってきたんだ。入っていいよ」
同じような服装の猫耳少女がもう1人、大風呂敷に包んだテレビ(36インチ)を背負って
病室に入ってくる。フラフラしてる。さすがにキツそうだった。
「重いよー。手伝ってー」
抗議は無視されているようだ。ぐずりながら、意外と器用にテレビを設置している。
「ねー、一緒にテレビ見ようよー」
願ってもない話だった。
427名無し菊水:02/04/19 02:43
菊水D「待たせたな」
菊水E「あいつ等なんだって?」
菊水D「ビデオ録画してくれってさ。菊水Zに頼んどいた」
菊水E「Zも大変だな。たまたま「非番」だったばかりにビデオ当番とは」
〜ザザ〜(TV局付近のビル屋上より通信)
菊水F@スナイパー『こちらF。粛清No,49を発見。TV局に向かっている模様。撃っとくか?』
〜ザザ〜(返信)
菊水D「No,49……九重隆史! うわ、ダメだ!」
菊水E「奴は鬼門だ。菊水A達が入院する破目になったのも、アイツと関連があるらしい」
菊水D「どうせ今日は麻酔弾だろ、止めとけ!」
〜ザザ〜(返信)
菊水F@スナイパー『……触らぬ神に祟り無しか』
428菊水‘S改め菊水's(?):02/04/19 22:56
遊撃Aは菊水'sの「あの夜」の話を聞きたがっていたが、菊水AとCは適当な口実で病室を抜け出した。
萌宮様ご出演までまだ少し時間があるのだが、菊水Bと遊撃Bは早速チャンネル件を奪い合っている。
「どえらもんがいいにゃー!」
「野球だ。今日は甲子園で巨人×阪神、いや阪神×巨人なんだぞ!」
「どえらもんがいいにゃー! どえらもんがいいにゃー!」

ドタバタ、ドタバタ

「こら〜! 何を騒いでいるんですかっ!」

たまたま通りかかった菊水's担当の看護婦が病室に入ってきた。遊撃AとBは、全く同時に振り向く。
その猫目が「キュピーン!」と輝いた。ように見えたのは、菊水Bの気のせいだったのだろうか。
上司「早退〜!? この仕事の納期は明日だぞ! だだでさえ遅れてるってのに、判ってんのか!?」
部下「……」
上司「お前なんかクビだ! ……待て! 頼むから残業してくれっ! お前じゃないとダメなんだ。
    このプロジェクトには社運が懸かってるんだ! 頼むっ!」
部下「……もなこ様がテレビに出られる。これは私にとって全てに優先されることです」
上司「……会社で見ていい」(涙)
430菊水's:02/04/19 23:20
>428の続き。
「……そういえば、第五旅団副総長殿はご無事だったんだろうか?」
「あまり肩入れするな。あの人物については、あまり良い噂は聞かないぞ」
「結構いい人だと思うんだけどな」
「……お前ほどじゃないさ」(ボソ)

菊水AとCは自分達の病室の前で一度立ち止まり、お互いの顔を見て表情を取り繕う。
無理して動いているせいで、苦痛で顔が歪んでいた。入院するまで気付かなかったが、
色々折れたり断裂したりしているのだ。
菊水Aはお菓子と飲料類。菊水Cは念のため輸血用パックを接収してきた。
「ま、こんなとこだろう」
病室に入ると菊水Bが仕切っていた。
「いいか! もなTVが始まったら私語は極力禁止。姿勢を正して一語一句聞き逃さないよーに!」
「はーい!」
「はーい!」
「は、はい」
三つのベットを一つにくっ付け、遊撃A、看護婦、遊撃Bと、並んで座っている。……?
「か、看護婦さん?」
「あの、その、これはあの……」(赤面)
まだ若い看護婦は、恥ずかしそうに俯く。どうやら猫耳達に「ゲット」されたようだった。
「……まあ、いいか」
>>424
30分後。
やはり重役達は帰ってこない。
まるで葬式のような重苦しい空気の中、会議は進む。
青い顔のP。汗を何度も拭くAP。目が虚ろなD。震えているTK。頭を掻き毟っている放送作家。
固まったままのAD…P(草間)は本日3包目の胃薬に手をかけた。
「…どうするよ?」
「……俺達…大丈夫ですよね?」
「何がだよ。」
「……いやその……」
耐え切れなくなったか、Dが椅子から転げ落ちた。
「…来ちゃうんですよね…?」
「ああ、来る。もう学校は出られたと連絡があった。」
「生収録……なんですよね?」
「台本、読んでないのか?今日の予告編は生で放送される。これは決定事項だ…」
「うわあああああ!!!!!」
叫ぶ放送作家。
「だ、大丈夫だよな!お、おれ、折れの台本、大丈夫だよな!?」
「……た、たぶんな…」
「多分ってなんだよお!?」

収録は本日6時より。リハを含めれば残りは3時間ほどだ。
今日は生予告と1回目の収録が行われる予定であった。そのせいぜい1時間にも満たない時間のため、
彼らは今、死地に立たされているも同然であった。
言うまでもない。(もなこたんに不敬があったら粛清されてしまうかもしれない)ということである。
そして、少しの萎えが彼らの人生を転落させてしまいかねないほど、責任は重大だったのである。
彼ら、一般人にその重圧ははっきり、気の毒ですらあった。
432名無し菊水:02/04/20 00:55

この件に関して菊水は2チーム動いている。1チームは彼らだ。

〜ビルの屋上。
菊水F@スナイパーはスコープを覗き込む。TV局周辺に不審な人物がいたら即、銃弾を打ち込める体勢だ。
連中にとっては幸運なことに、今日は麻酔弾だ。ただし『教授』特製のアヒャ(゚∀゚)印麻酔弾だが。
効果は睡眠+「人任せ」らしい……使わないで済むことを祈っている。
「……あと3時間か」
それまでは目を光らせ続けなければならない。

〜TV局スタジオ裏。
菊水D「今日の獲物は吹き矢か……」
菊水E「特製の睡眠薬だ。一瞬で思考を止め、静かに眠らせる事が出来る。
    流血沙汰はマズイからな。粛清は後日、だ。……厳重注意程度で済めばいいが」
菊水D「確認しとくけど、護衛の「ひなぎく」の行動が間に合わない場合のみだよな?」
菊水E「ああ。使用レベルは『皇室に対する不敬な真似&発言は控えるように』だ」
菊水D「おや、リハーサルのリハーサルが始まるみたいだ。チェックしておこう」
収録が予定されている第一スタジオでは入念なカメラリハーサルが行われていた。
この日のために作られたセット、そしてカメラクルー達。
チーフカメラマンの荒木はかつてない緊張感に包まれていた。
声を上げ、カメラクルー達に指示を出す。

…どうしよう、どうしよう!来るよ、来ちゃうよ!やべーよ!
こここここのすぐそこに生もなこだぞ!「本物」のもなこたんだぞ!大丈夫か?俺!?
ちゃんとしてられるのか?(;´Д`)ハァハァ したら粛清もんだぞ!?いいのか自分?

内なる声がこだましていた。
おもわず胸ポケットに手をやる。
魔法内親王もなこ特製クオカード(限定品)である。

もなこたん、助けて(;´Д`)ハァハァ …
434宇月亜美:02/04/20 01:49
秋葉原。
いわずと知れた電脳街。そのの裏通りに入り口の良く分からない建物がある。
よく見れば壁に「防疫給水部‘特務‘研究所」という文字を読むことが出来る者がいるかもしれない。
宇月は飛び級で大学を卒業した18歳の時、初めてここの門?をくぐったのだ。

そして、教師になってからは着ていなかった白衣を久しぶりに来て研究所に入っていく。
メガネ、三つ編み、白衣。昔の格好そのままで。
「教授の呼び出しなんてめずらしいわねえ……」
歩きなれた研究所の中を進む。目的地は検体改造部門。通称「1研」
入所した時の配属先であり、猫耳兵の生産と強化、研究開発を主に行う所であった。
435病室@放映開始前:02/04/20 01:50
遊撃A「うふふ、まーだかなー。」
ベッドに浅く腰掛け、足をブラブラさせながらニコニコしている遊撃A。放送まではまだ数時間は
あるというのに、どうも待ちきれない様子だ。

一方、その隣では菊水Aの持ってきたお菓子を早くもパリパリかじっている遊撃B。
「あぁ、シーツが・・・」
おろおろする看護婦さんをよそに、食べかすを散らかしていく。

菊水B「くれぐれも、TVが始まるまでだからな!始まったらおとなしくするんだぞ!」
遊撃A「はーい!」
遊撃B「はーい!」

菊水A「…すごいな、あいつ。」
菊水C「ああ。。あの猫耳相手に…。」
436名無し草:02/04/20 02:03
THK出演者入り口前…
「おい、本当なんだろうな?」
「ああ、間違いない。もなこたんはここを通ってスタジオへ向うはずだ。」
「しかしよ、人少なくないか?」
「ふふ、恐れをなしたのさ。粛清の噂に。」
「でもよお…本当に粛清部隊なんているのか?」
「知らんよ。でもな、生もなこたんを見られるのならそれでもいいと俺は思うがな。」
「格好いいねえ。」
「まーな。さ、カメラカメラ。」
「これ2chにうぷしたらオレ達神だぜ。」
「違いねえな(w」

2分後、二人の姿を見たものはいない。
437九重隆史@潜入:02/04/20 02:05
「えっと、収録場所はドコだ?」
TV局の中をうろうろする隆史。さすがに場所を尋ねる訳にもいかず、キョロキョロしている。
…あからさまに挙動不審だ。しかも彼の姿は…黒地に白い線が複雑に混ざったタイツ。
覆面レスラーのつけるようなマスク。どうも近くの更衣室から失敬してきた物らしいが、
どういう基準で選んだのやら。

「おい、お前そこで何してるんだ?」
「ギク」
局員に呼び止められる。当然だ。

「うん?お前・・・」
「な、何でしょう??」
声が裏返っている。

「連絡受けてないのか?収録スタジオが変わってるんだ。ほら、時間ないぞ!Bスタだ!」
「???」
「何やってんだ、ほら、行くぞ!」
「は、はい・・・」
局員に手を引かれながら何処かへと連行されてゆく隆史。

「み、妙な事になってきたなぁ。。(ボソ」
438名無し草:02/04/20 02:23
ドゴーン!!
「あ、危ない!」
「きゃあ!」
爆発に飛び散る破片から守るように、少女を胸に抱く男。やがて爆発がおさまると、きつく抱いて
いた手をゆるめつつ語りかける。
「大丈夫か?」
「ええ。あっ、血が・・・。」

そこへ複数の黒い影が現れ、2人の周りを囲む。その中にいるいかにも屈強そうな大男が、一歩
前へ出て叫んだ。
「ひっひっひっ!さすがのお前も、足手まといがいるようでは本来の力を発揮出来ないようだなぁ!」
「おのれ、卑怯な!」

・・・俺なにやってんだろ・・・
大男の周りに並ぶ集団の中で、両手を大きく広げながらせわしなく動かしつつ、ひとりごちる。
どうも特撮ものの手下の役らしい。隆史は今、人生の不条理について真剣に考え始めていた。
439もなみ:02/04/20 03:11
>428
 猫耳猫さんも「どえらもん」見るのかモナ? もなみもよく見るモナー
でも、その後のモナコちゃんの番組もチェックしてるモナー。
440名無し菊水:02/04/20 03:12
〜TV局スタジオ裏。
菊水D「今のところ、リハーサルには問題は無いな」
菊水E「……少し局内への圧力を弱めるか。緊張させすぎて本番に支障が出ては意味が無い」
菊水D「そうだな。プレッシャーでアヒャるのとかいそうだし。もちろん番組は成功して欲しいしな」
441菊水's@病室:02/04/21 00:12
遊撃Bは看護婦の膝の上に座って、一緒に『どえらもん』(再放送)を観ている。二人とも真剣だ。
TVアニメ『どえらもん』は未来から来たネコ型最終兵器彼女ロボの物語である。
遊撃Aの話によると、猫耳兵士達には感情移入できる要素が多々あり、非常に人気があるそうだ。
「そんな事よりさー、あの夜の事を聞かせてよー」
悪戯っぽく菊水Aの背中に身体を押し付け、耳元にフーと息を吹きかける遊撃A。本来なら役得もの
なのだが、悲しいかな鳥肌がたってしまう菊水A。気持ち良いのか悪いのかの判断がつかない。
あの時、同じようにして殺されかかった恐怖心がまだ残っているのだろうか?
とりあえず向き合い、ため息を一つ吐く。遊撃Aの元々の目的はこれだったようだが……。
「そうだな。まだ時間もあるし……けど、聞いてがっかりするかもな」
TV局の前には、つくしんぼの小旗を手にした民衆が、すでに三百人ほども集まっている。
生放送よりも生もなこ様を優先している連中だが、もちろん彼ら、彼女らは標的ではない。
自分が撃つのは……
プシュン! プシュン! プシュン!
菊水F@スナイパーは人目を忍んでTV局の敷地に侵入した二人組みを狙撃する。
麻酔弾を受けた一人は硬直し、もう片方はカメラのフラッシュを連射しながら痙攣している。
普通に待っていれば普通にシャッターチャンスぐらいあったかもしれないのに。TV局内でも
すでに同じような連中二、三人が眠らされている。何故あんな真似をするのだろう?
待機していたバックアップ班が二人を「回収」している。
彼らが目覚めるのがどこかの路地裏のゴミ箱か、『教授』の実験室かは、彼らの運次第だ。
443九重隆史@収録後:02/04/21 19:03
「おつかれっしたー」
「したー」
結局収録の最後まで付き合う事となった隆史。後半は半ばヤケになっていた為か、気合いの
入り方も違った。…決して、楽しんでいたなどという事は無い。

「ちょっと、キミ。」
ディレクターに呼び止められる。
「今日はなかなか良い演技してたじゃない。キレが他と格段に違うよ!」
「あ、ありがとうございます。」
そんな事を評価されても、ちょっと。話もそこそこに立ち去ろうかと考えていたのだが、その行動
が更に誤解を招いたようだ。
「あ、次の収録があるのか。呼び止めて悪かったね。そうだ、これ。」
懐から名刺を取り出し、手渡される。
「もしよければ、今度連絡入れてよ。ちょっと話を聞きたいと思ってね。」
おや、またまた妙な展開に…。

その時、隆史の脳裏にふとよぎる物があった。
「はい、是非。ところで、お…僕パスを忘れてしまったんですけど。今日来る時も警備員さんに
呼び止められてしまって。」
………
……

「分かった。次の収録に行く時も困るって事だな。受け付けで貰うといい、話は通しておこう。
…次はちゃんと事務所で受け取ってこいよ?」
「はい、ありがとうございます。」

しめしめ。これで大っぴらに局内を移動する事が出来るぞ。
444名無し草:02/04/21 22:54

ビクッ ∧ ∧ ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Σ(゚Д゚;≡;゚д゚) < モ、モナコタン ノ スタジオ、ドコ?
/ つ つ \___________
〜(_⌒ヽ ドキドキ
)ノ`Jззз
445444:02/04/21 22:56
ぐあ、ズレまくり。
スマソ。
446名無し菊水@TV局:02/04/21 23:28
菊水D「アイツ、挙動不審すぎ。プッ!(444を狙撃)」
菊水E「おお、モウリコゴローのようにストーンと」
菊水D「……この吹き矢、イイかも」
〜ザッ〜(バックアップ班に通信)
菊水E「こちらE。荷物は2Fの小道具部屋に。ん? 多少ズレても気にするな」
447猫耳遊撃兵@病室:02/04/21 23:51
遊撃Bと看護婦は一緒にどえらもんを見ている。菊水Bは阪神×巨人戦を見れずにふてくされて
いる。そして、菊水Aと遊撃Aは…何やら怪しげな雰囲気。
遊撃Aが背中にもたれかかって何やら話し掛けたと思うと、こんどは向き合って話を始めた。
菊水C「…さて。」
1人あぶれてしまった。とりあえず、どえらもんでも見るか。

一方、遊撃Aと菊水Aはというと…。

遊撃A「………なんか恥かしーね(ポ」
背中から引きずり下ろされたはいいが、向き合う2人の距離はほんの十数センチ。ちょっとだけ
頬を染め、悪戯っぽく微笑む遊撃A。
菊水A「ゴホっ!あ・・あー、そう、あの夜はだな・・・」
慌てて、更に数十センチ飛び退くと、話を逸らす(というか、元通り)。
遊撃A「うん。」
先を促すように相槌をうつ。なぜか2人とも正座で向き合ってるものだから、やはり傍から見ると
相変わらず怪しかった。
448九重隆史:02/04/22 00:03
「さんきゅ!」
「はい、頑張って下さいね。」
受付嬢からパスを受け取り、多少スキンシップを取ったところで、ようやく隆史は本来の目的に
向けて行動を再開する事が出来た。

「…えっと、第一スタジオだな。」
もちろん、目的地についても調査済みだ。怪我の功名というか何と言うか…。最早変装の必要も
なくなり、堂々と廊下を突き進む。

「さあ、待っててね、もなこちゃん!」
449名無し菊水@TV局:02/04/22 00:12
通路にて識別名『鬼門』と遭遇。

菊水D「……う、九重隆史。どうやってこんな所まで?」
菊水E「ど、どうする?」

………葛藤中………

菊水D「……待ちたまえ君。パスを見せてもらえるか?」
隆史 「あ、はいコレ(汗)」
菊水D「………失礼した。どうぞ」
菊水E「本物だったのか?」
菊水D「……ああ。正式なものなら仕方がない。今はな」
相変わらず会議は続く。
スタジオではもうテストが始まっているというのに。
「なあ、どうするよ?お前ら。」
「葉書……選べねえ…オレには……怖くて選べん…」
「なあ……いっそのこと殿下に全部渡しちゃわねえか?」
「馬鹿いうなよ…生でどれにしようかな…なんてやったら時間がいくらあっても足りねえよ。」
「ふふふ、不敬な質問とかはないよな?な?」
「生で葉書読ませるのはやっぱりやめようぜ……」
「でもなあ…何が不敬かなんて俺にはわからねえよ。」
「まさか事前に宮内庁にお伺いなんて立てられねえしなぁ…」
「だ、誰が責任取るんだよお…これ…」
「俺に聞くなよお……」
「予定、どうなってる?」
「4時半に到着。すぐに1スタでテスト。で、6時生本番。終了後第一回の収録をやる予定です。」
「もう来ちゃうじゃねえかよ……待ったなしか……」

最早なるようにしかならない。スタッフは覚悟を決めようとしていた。
「とりあえず、生は殿下に時間内しゃべっていただこう。それrだけしかもう怖くて出来ん。
収録用の葉書はAD甲、乙おまえらが選んで生が終わるまでに持って来い。」
「うそお!!」X2
「……骨は拾ってやる…出来るならな。」
草間は机の上に封書をおいた。そこには「遺書」と書かれていた。
「……一世一代の仕事、見せてやろうぜ…」
言葉はカッコいいが涙目でやや(゚∀゚)アヒャであった。そしてそれはこの場にいる全員の気持ちを代弁してもいたのであった。
451菊水's@病室:02/04/22 00:58

『ドエラモーン、タスケーテ!』
『ノービタ クン。セントウデスカ?』
『ジャイアソ ガ シーヅカチャン ニ アワセテクレナインダ!』
『ノービタ ノ クセニ ナマイキダァ!!』
『ドコデモポアー!』
D-eramo/Nの胸元の四次元ランチャーから、48の殲滅兵器の一つ『ドコデモポア』が飛び出す。
『ヒィイ! カァチャアアン!?』
『イッテヨシ!』

「という訳で、走って飛んで剥い…ゲフン。まあ、最初のうちは逃げ回ってたんだ」
ドタバタ劇にてっきり退屈するかと思っていたが、遊撃Aは興味津々といった感じで、
真剣に聞き入っている。どちらかというと口下手な菊水Aは非常に間が持たない。
「C、お前も話せよ」
「……馬に蹴られて死にたくないな」
振り返りもせず、意味不明なことを言う菊水C。隣でふて腐れている菊水Bと目が合う。以心伝心。
「……B」
「OK、任せろ」
「友よ……」
452名無し草:02/04/22 22:09
         。◇◎。o.:O◇◎。o.:☆
        。:゜◎〜oノハヽo〜☆。∂:o゜
       /。○。∂( ^▽^)O◇。☆Oo
     /| ̄ ̄ ̄ ̄.∪ ̄∪. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
    /  |御命名おめでとうございまーす|
  ▼    |_____________|
∠▲―――――☆∂io◇◎。oO☆o

本日4月22日は慶祝スレッドにおいて「萌宮もなこ内親王殿下」が
御命名された記念日です。思えば遠くに来てしまったもので…
453名無し草:02/04/22 22:50
一周年おめでとうございます(敬礼)
454名無し草:02/04/22 23:23
やたー!一周年!!おめでとー!
始めっからは参加してないんだけど、なんか嬉しいねぇ。
455速水厚史:02/04/22 23:56
車は千代田を代々木に向けて走る。その車中。

車の流れは順調。予定どうりにスタジオ入り出来そうだ。
僕は宮様の警護のために助手席に同乗している。
「現在のところ、異常なし。どうぞ。」
無線を置く。

後部座席では宮様が落ち着かない様子で座っていた。前日夜、宮様は侍従といっしょに
2時間もかけてテレビに出る服を選んでおられたそうだ。なんとも可愛いらしいことであろうか。
「宮様、あと30分くらいでスタジオに着きますよ。」
456名無し草:02/04/23 00:01
御命名一周年おめでとうございます。

〜でむぱ〜
新しい総合掲示板が設置されたようです。
詳しくは、ひとまず皇式祭都の予備掲示板にて。
457後部席で:02/04/23 00:05
はにゃーん、もなこ、ちょっときんちょうしているのです。
おとうさまやおかあさま、おばさまおじさまも、
テレビにうつるまえは、こんなにきんちょうしてるのでしょうか……

あめんぼあかいなあいうえお、なのです。
いけない、はやみのおにいさんと、目があっちゃったのです。
はずかしいのです……
458車内@収録間際:02/04/23 00:05
「宮様、あと30分くらいでスタジオに着きますよ。」

もうすぐ、もなこはてれびにでるのです。そうおもうと、いちどけっしんしたのに、
なんだかこわくなってきて・・・
「はい、なのです。。」

こえがすこしだけふるえて、うまくおへんじできないのです。

「まぁ、普段のままでいれば良いんですよ。それで皆喜ぶんですから。」
「そうですよ。落ち着いて・・・ね?」

うんてんをしてくれているきくすいのおにいちゃんと、となりにすわってるじじゅうさんが、
げんきづけてくれるのです。もなこもがんばらなくちゃ。

「だいじょうぶ、なのです・・・。」
やっぱり、こえがふるえてしまうのです。。
459侍従さん:02/04/23 00:12
緊張して硬くなってる…無理ないわよねえ…

「大丈夫ですよ、宮様。ばっちりかわいいです。昨日選んだお洋服もよーく似合ってますから
緊張しないで、ほら、深呼吸ですよ。はい、すー、はー。」

一緒に両手を広げて深呼吸。
あとは人っていう字を3回書いて…
460運転手@菊水:02/04/23 00:41
さすが、女の子の相手はあいつに任せるのが一番なんだろうな。

後部座席での微笑ましいやりとりに頬を緩めつつ、運転を続ける。目的地へは着実に
近付きつつあるが、まだ時間はある。もう少しゆっくり行ってやろう。

「そうだ、速水君。」
「なんでしょう?」
「TV局着いてからは、ちょっと大変だろうからな。覚悟しといてくれよ?」
宮様に聞こえないよう小声で、意地悪くニヤつきながら警告する。

「え、御影さんは手貸してくれないんですか?」
「ここは若いモンの役目だろう。俺なんかに頼ってどうするよ。」
本当は自分が楽をしたいだけなんて言えるか。まぁ新人教育の一環としてだな。
TV局前の民衆は軽く千人を超えた。菊水F@スナイパーが引き金を引いた回数も二桁に達した。
ただの収録でこれだけの事が起きるとは、これが「萌えの業」なのだろうか?
業の深さでは自分と狙撃した連中は大して変わらない。立場が違うだけだ。
害意のある者ではなく、ただ「萌え」が行き過ぎただけ、少し道を誤っただけの連中かもしれない。
「……迷うな」
思わず呟いていた。そう、ただ皇室の為に自分は撃つ。それでいい。
プシュン!
462速水厚史:02/04/23 00:48
うわあ、やっぱりこうくるのかあ…菊水はあんまり協力はしてくれないって
言ってたけど、本当だなあ…

「了解しました。」
小声で答える。実際、テレビ局ではあまり物々しい警戒は出来ない建前なので仕方ないのだけれど。

「宮様、予定としては生放送が5分。で、その後は収録だそうです。
生放送は宮様に自由にしゃべっていただいて結構です…と。」
「なまほうそうなのですか?」
「ええ、そうです。宮様のお声をみんなに直接届けて欲しいと…」
隣の千早さんが睨んでいた。しまった…また緊張させるようなこと言っちゃったよ…
463後部座席@片瀬千早:02/04/23 01:00
まったく、余計な事を。。

「別にもなこ様は気にする事ないんですよ。私達も傍にいますから、ね。」
頭を撫でながら、優しく話し掛ける。…速水を目線で攻めつつ。。

ふと窓の外を見ると、もうテレビ局の建物が目に入るまでの所に来ていた。
「さ、もうすぐ着きますよ。」
先送りに出来るような問題でもない。早めに知らせておいた方がいいだろう。

「なるべく、人の少ないところにつけて下さいね。」
運転手の御影に、コッソリと囁く。

「ああ、まかせておけ。」
464猫耳遊撃兵A:02/04/23 01:09
>453
「うんうん。」
確かに興味を惹かれる話ではある。猫耳だらけの、しかも黒猫まで出現したあの夜を
生きて潜り抜けてきた人間の話は、退屈するものではなかったが・・・
「ちょっと、気になる事が…ね。」

「な、ナニかな?」
声が裏返る菊水A。思い当たるふしでもあるのだろう。

「剥いたって…ナニ?」
顔は笑ってはいるのだが、ちょっと迫力が…
465猫耳遊撃兵A:02/04/23 01:10
ごめーん、間違い。>451だったね。
466速水厚史:02/04/23 01:13
反省、反省。あー、怒られちゃったよ…

さて、仕事…と。
「…現在青山通り、そちらはどうですか?……はい、了解…お願いします。」
「どうだ?」
「結構人が集まっちゃってるみたいです。裏口を確保してもらいますのでそちらから。」
千早さんが身を乗り出してくる。
「そんなに人が集まってるの?」
軽く頷く。でもまさか数百レベルってのは…言えないなあ…
「一応、警備の応援は旅団で出してますので混乱は避けられると思います。」
「そう、それならいいけど。」
467九重隆史@徘徊中:02/04/23 01:24
「えーと、ここが第一スタジオだな。」
そっと中を覗いてみる。バタバタ駆け回っているスタッフ達。どうやらまだもなこちゃんは
到着してないようだ。

「あまり長居は出来ないな。本人もいないし、ちょっとブラブラしてるか。」
とりあえず場所は把握した。次にすべき事は…逃走経路でも探すか。

「は〜やくこーいこーい生収録ー♪」
調子外れの鼻歌を口ずさみつつ、テレビ局内を何処へ行くでもなく歩き回る隆史。
テレビで見たような顔も度々見かけるが、大して興味を示す事はなかった。

@スタジオ内@
「ほら、早くしろ!本番まで時間が無いぞ!」
「ひー!」
「…ブツブツ…フフ…アハハハ…」

テンパってます。
468後部席で:02/04/23 01:28
そ、そんなにたくさん、みんなが来ているのですか?
ま、まためちゃくちゃがはじまっちゃうのですか?
469菊水's@病室:02/04/23 01:28
>464
「んーまあ、その辺は菊水Bの話から聞いてくれ」(汗)

『ドエラモーン、オネガイー!』
『ノービタ クン、シーヅカチャン。セントウデスカ?』
『シーヅカチャン ト イッショ ニ』
『ソーラ ヲ ジユー ニ トビタイナー!』
『ハイ、ダテコプター!』
D-eramo/Nは52の間接兵器を収納した四次元スカートから竹とんぼ状のニードルを取り出し、
ノービタとシーヅカの脳天にブスッ! と突き刺す。
『アヒャ?………イイ! イイヨコレー! オソラトンデルヨー!』
『ノービタ サン、ス・テ・キ』

「という訳で七転八倒を七転び八起きしつつ、三面六臂に付和雷同。つまり以下同文ってこと」
「???」
菊水Bのマシンガントークに遊撃Aは混乱気味だ。これは日頃から彼のトップギアに慣れていないと
理解できないだろう。ナイスなタイミングだった。
やべーよ、やっぱこえーよ。
不敬したら消されるよ。
つか、(;´Д`)ハァハァ だよ。
生見たらダメだよ…がまんできねーよ…

ううう、(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル …

一人震え続ける草間Pであった。
471名無し草:02/04/23 01:31
ドエラモン、イイ(゚∀゚)!!
472速水厚史:02/04/23 01:32
>>468
大丈夫ですよ、宮様。みんななかよく、です。
みんなおりこうにして待っててくれますよ。
473TV局前@民衆:02/04/23 01:39
もなこ様、まだかなー。
ひと目でいいから見たいなー。
474九重隆史@徘徊中:02/04/23 01:41
「外は、凄い騒動だな。」
裏口の一つから顔を覗かせながら、隆史はタラリと汗を流す。

「まったく、あんなオッサンまで…んー?」
何処かで見覚えのあるような顔。…そうか、あれ中等部の先生だ。
「まったく、授業はどうしたんだ、授業は。」
お前に人の事が言えるのか。

「人は見かけによらないものだ。ま、あいつくらい節操の無いヤツは、菊水のいい的に
なるんだろうな。」
静かに扉を閉め、局内にもどる隆史。

「もーなこちゃーん!!!」
先生の声が聞こえてくる。…頭痛いな、大丈夫か、ウチの学校。。
475菊水's@病室:02/04/23 01:51
>469の続き。
「ノービタ君も疑問に思ってたけどさ、ヤマタノオロチってさ、股が八つあるんじゃなくて、
胴が八つの山を跨いでいたからヤマタノオロチって言うんだよねー。それでね」
ますます絶好調(舌好調)の菊水B。遊撃Aは情報のオーバーフローで目を回しはじめている。
そろそろが可哀想になってきたので、菊水Aは助け舟を出すことにした。
「……B、助かったよ。あと俺が話す」
「何? これからがいい所なんだぞ」
「どえらもんが終わったら、少し野球を見れるぞ」
「おっ、そうか」
菊水に入っている情報としては、どえらもんの次に前番組として15分ほどニュースが入り、そして
丸一時間皇室と番組の特集がある。番組予告と約5分の生放送がどの時点に入るのかは未定だった。
「ふにゃー」
ベットにノビる遊撃A。精神攻撃は普通に効くようだ。
「悪かったな。続きは番組の後でな」
噛まれるかもと思いつつも、猫耳を撫でてみる。遊撃Aはこういうのは余り好きそうではなかったが、
大人しく撫でられていた。
476後部席で:02/04/23 02:02
>472の、速水のおにいちゃん
えっと、でも、だいじょうぶなのです、多分。
だって、もなこ、みんなのどたばたには、なれっこなのです。
みんなのどたばたは、もなこ、たのしいからすきなのです。
みんながげんきでたのしそうなら、もなこもうれしいのです。

ただ、きょうはぜんこくの、ちいさいみんながまってるので、
だいこんらんはめーなのです!
477名無し草@THK前:02/04/23 02:07
  |         |  |
  |         |  |_____
  |         |  | ̄ ̄ ̄ /|
  |         |  |   / /|
  |        /\ |  /|/|/|  ドッドッドッドッドッド!!
  |      /  / |// / /|
  |   /  / |_|/|/|/|/|     (´⌒(´⌒`)⌒`)
  |  /  /  |萌|/ // /  (´⌒(´生もなこたん!!`)⌒`)
  |/  /.  _.| ̄|/|/|/    (´⌒(´∧ ∧⌒`)`)`)⌒`)
/|\/  / /  |/ /     (´⌒(´(,゚Д゚ )つ `)`)
/|    / /  /ヽ  (´⌒(´⌒  (´⌒( つ |〕 /⌒`)⌒`)
  |   | ̄|  | |ヽ/|  見逃すな!!   ( |  (⌒)`)⌒`) 
  |   |  |/| |__|/.   ∧_∧ ⌒`).ドし'⌒^ミ `)⌒`)ォ
  |   |/|  |/  (´⌒(´( ´∀` )つ  ド  ∧_∧⌒`)
  |   |  |/    (´⌒(´( つ/] /    ォと(;´Д` ) 急げ――!!
  |   |/        ( |  (⌒)`)  ォ ヽ[|⊂[] )`)
  |  /         (´ ´し'⌒^ミ `)`)ォ (⌒)  |
  |/                     .   ̄ (_)`)`)
TV局前で待つ民衆に不穏な様子は無い。大半は純粋な萌えを持つ良民のようだ。
もなこ様は、彼ら、彼女らの声援に応えるのだろうか。
479車寄せにて:02/04/23 20:46
もなことみんなの乗ってる車が、ひときわ大きなたてものに近づくのです。
いいえ、そのずっと前から、
「WE LOVE もなこ」とか、「内親王殿下ばんざい」っていう
のぼりや、もなこよりおっきな、もなこそっくりのたてかんばんをもった
ひとたちでいっぱいなのが、見えてたのです。
もなこさまーっ、っていうおっきな声があがって、もなこ、とても
びっくりしましたが、でもすごくあんしんしたのです。
だい5りょだんのみんながおうたをうたうと、みんなさいごは
こんなふうにおおごえでもなこをよぶので、もなこみんなを思い出して、
なんだか、いつものきもちになれたのです。

人のなみがわれて、車をゆっくり通してくれるのです。
もなこは車のなかのみんなに、おようふくへんじゃないですか、ってききました。
だいじょうぶですよ、とたいこばんをおしてくれたので、外に出ました。
ぴたっと、外のみんなのうごきが止まりました。
みんなが、だまってもなこのことを見ていました。
もなこ、たてものに入る前に、みんなのほうをむいたのです。

「みなさん、もなこのこと、しんぱいして来てくれたのですか。」
480車寄せにて:02/04/23 20:58
それまで、生もなこさまだ、ほんものだ、ってひそひそ声が聞こえてたのですけど、
みんな、くちをとじちゃったのです。
もなこ、いちばんそばにいた、長いかみをして、めがねで、はちまきして
カメラももった、おっきなおにいさんにきいてみたのです。
そしたら、つっかえつっかえ、おにいさんは
「はい、も、ももも、もなこ様を見にきました!い、いいえ応援に!徹夜で!」
って言ってくれたのです。すごくおどろいたのです。
もなこのことをしんぱいして、てつやまでしてくれたなんて!
もなこ、とっても、とってもうれしかったので、
「ありがとうなのです。もなこ、みんなのおかげで、
さっきまできんちょうしてたのですけど、もうすっかりげんきなのです。
もなこのまわりはいつも、いろいろとにぎやかなので、
カメラのまえではひとりだけど、みんなのことをかんがえて、
いつもみたいにしていられるのです。ほんとうにありがとうなのです」

もなこはおじぎをしたのです。それからもういちど、
「きてくださって、うれしいのです。ありがとうございます」
って、おっきなこえで、みんなに聞こえるように、言ったのです。
みんなが、わー!って、もなこさま、ばんざい!って、
だい5りょだんのみんなとちがうのに、みんなみたいにおうえんしてくれたのです。

でも、これだけはいわなきゃいけないのです!
「みんな、おうちの人がしんぱいする前に、おうちに帰るのです!」
「はーい!」
「しらないひとにこえかけられても、ついてっちゃだめなのです!」
「はーーい!!」
「よいこは、テレビを見るときは、ちゃんとはなれるのです!」
「はーーーーーーーーーーい!!!」
481TV局前@民衆:02/04/23 22:32
生もなこ様イイ!。モエー! 感動〜! チクショー、言葉に表しきれないYO!
そのうえ俺達にお言葉まで下さるなんて! 生きててヨカター(涙)
バンザーイ! バンザーイ! バンザーイ! バンザーイ! バンザーイ!
殿下ー!もう自分は二度と、二度とかぶりつきでTV見ません!
不健全な蔵書を山の中に捨てたりしません!
野菜も残さず食べるし夜中にピザ頼んだりしません!!
夜は歯磨きます、毎日パンツ穿き換えます!
バンザーイ!バンザーイ!バンバンザーイ!!

……でも、(;´Д`)ハァハァ は止められないんだろうなあ自分……
483TV局前@民衆:02/04/23 23:26
萌え〜……はっ、イカン! 生放送も見なくては! まだ間に合う、家まで走れ!
(ダダダダッ!)
484THK玄関口:02/04/23 23:47
玄関口に勢揃いする重役達。
THK会長以下経営陣と編成局長以下製作陣。…つか、会議はどうしたの君たち。

外は今だ歓声に包まれている。のぼりが立ち、旗が振られている。
会長は自ら前に進み出るとうやうやしく頭を下げた。
「ようこそお越しくださいました、殿下。今日はよろしくお願いいたします。」

満面の笑顔で手を差し出した。握手の瞬間を報道部のカメラがしっかり撮影する。
その姿は政治家が自分の権勢を示すまさにそれであった。
宮様がそれに気付いていらっしゃらないのが救いといえば救いであったが。
485もなこ皇女:02/04/24 00:00
>THKのかいちょうさん、それにみなさん
こちらこそ、よろしくお願いしますなのです。

えと、なまほうそうなのですね。
スタッフさんはすごくいそがしいのだって、おとうさまやおかあさまや、
りょだんのひとに聞いているのです。
もなこははじめてなので、もたもたしちゃうかもしれないのです。
でも、そんなときはもなこをびしっとしかってほしいのです。
486THK編成局長:02/04/24 00:11
「大丈夫ですよ、殿下。我々が万事うまくやりますから、安心して任せてくださいね。」
会長の握手をさえぎるように前に出てくる青島。

ささ、楽屋へご案内いたします。こちらへどうぞ。
お茶を用意してありますから時間までおくつろぎください。
487もなこ皇女:02/04/24 00:14
わかったのです。おまかせするのです。
もなこ、とっても心強いのです……

でも、あの、ひとつだけ、お願いきいてくれますか?(首傾げ)
488THK局員@いっぱい:02/04/24 00:20
「お、おい!もなこ様が来たぞ!」
「…あ、ああ…。」

一見人っ子一人いない廊下だが、両脇の部屋から、通路の曲がり角から、多くの視線が
もなこに集まってる。局員とて人の子、まぁ無理もないだろう。

「か、可愛いわぁ。。」
「ちょっと、ドキナサイヨ・・・!」
「なんて可憐な…( ;´Д`)ハァハァ」

壁一枚隔てた所でこのような騒動になってるとは、お供の3人も気付くまい。まぁ、今回の収録
に関わるメンバーでないからこそ、この連中もこんなに気楽でいられるのだろうが。
489THK編成局長:02/04/24 00:22
廊下を先導する足を止めて向き直り、目線を同じ高さに。

「はい、なんでしょう殿下?」

きわめて緩んだ笑顔で。
490もなこ皇女:02/04/24 00:27
>へんせいきょくちょうさん
えと、あの、とってもむりなお願いかもしれないのです。だから、
むりだったらむりと言ってくださってもかまわないのですけど……(もごもご)

ううん、はっきりいうのです!
もなこのアニメ、一回だけでいいのです、
もなこによこくのないよう、決めさせてほしいのです……

(でんぱ……あの、昔の次回予告さんみたいに、やってよいでしょうか。
一人で勝手に決めてしまうことになるのですけど)
491九重隆史:02/04/24 00:29
大方テレビ局内の構造について理解したところで、とある異変に気付く。ビルを囲っていた
取り巻きの連中が、ある者は帰り、ある者は侵入しようとして菊水に撃たれている。
そう、動きが一段と活性化してきたようだ。

「こりゃ、ついにもなこちゃんが着いたか?」
こうしてはいられない。第一スタジオへと…いやまて、もう少し様子を見てからでなければ。
警備もより厳重になっていることだろうし、スタジオに向かう本人にバッタリなんて事になれ
ば、当然お供の連中にも出くわしてしまうだろう。

「今日は、誰がついてきてるのかな。」
そんな事は知る由もない。なにせ警備に付く人間は山ほどいるのだ。

「あと、30分くらいしたら、様子を見に行きますかね。」
そして迷う事無く局内を歩き始める隆史。まるで関係者のように、だ。彼の顔を知ってる者
でない限りは、不審者ではないかと疑う事は無いだろう。
492名無し草:02/04/24 00:31
>490
構いませんとも!楽しみにしとります(ニヤソ
493名無し草:02/04/24 00:34
>>490
「了承」
494THK編成局長:02/04/24 00:35
ああ、もじもじとしている殿下(・∀・)イイ!!
恥ずかしそうにしている殿下スゴク(・∀・)イイ!!
くそ、みんなが見ていなければ思いっきり(;´Д`)ハァハァ できるのに…

「ほう、殿下が、ですか?」
大きく驚いてみせる。そしてちょっと考えてみる(ふりをする)
そんなの最初から答えは決まっている。
「もちろん大歓迎ですよ。ええ、いいですとも!」
満面の笑みで。

この瞬間、現場スタッフに多大なるダメージが出ることが決定することなど、
彼にとっては問題ではないのだ。
「どんな内容であっても殿下のお望みのままにさせていただきますよ。
どんなのがお好みですか?」
495もなこ皇女:02/04/24 00:40
へんせいきょくちょうさんがおやくそくしてくれて、
もなこはどうせだからって思って、ゆびきりげんまんしたのです。
きょくちょうさんもごきげんなのです。よかった。

もなこはわるい子なのだとおもいます。みんなにあいたいばっかりに、
わがままをとおしちゃうのです。
もなこがわがままをいうと、みんなとおしちゃうのです。だから、
今日のもなこは、とってもとってもわるい子なのです……
496名無し草:02/04/24 00:42
>490
是非お願いします。
497九重加也 ◆kaya/9qQ:02/04/24 00:47
「それでね、どえらもんが・・・」
「あはは・・・。」
クラスメイト達と他愛も無いおしゃべりに花を咲かせる加也。ふと時計を見ると…いけない、
もなこちゃんの出演時間が近いなぁ。

「ごめん、そろそろ帰るね。」
「あ、もなこちゃんのテレビね。わかった、また明日ね!」
「うん、バイバイ!」

そして皆一斉に帰宅してゆく。そう、みんな楽しみにしているのだ。自分のクラスメイトがテレビ
に出る事自体誇らしく思えるし、なによりあのもなこちゃんなのだから。

「あっと。そだそだ。。」
懐から携帯電話を取り出し、自宅へとかける。

トゥルルル……
『はい、九重でございます。』
「もしもし、加也だよ。今日のもなこちゃんのテレビなんだけどさ。」
『ビデオですね?ちゃんと予約してありますから、ご心配なく。番組の開始まであまり時間が
ありませんが…』
「だいじょぶ!もうすぐ帰るから。じゃ、よろしくねー!」
『はい、お気をつけ下さい。』
ピ!
「さーて、早く帰らなきゃ。」
電話をポケットにしまうと、早足で自宅へと急ぐ。まだ時間に余裕はあるのだが、駆け出すのを
抑えるので精一杯だった。
「殿下、いらっしゃいました!」
ADが飛び込んでくる。
「…ついに…来たか!」
「楽屋には局長がご案内してます。」
「わかった、みんな、一世一代の仕事見せてやるぞ!」
震えている体を押さえつけるように立ち上がる。他の人間も後に続く。
机には人数分の遺書が残されていた。

生放送まであと、1時間。
499もなこ皇女:02/04/24 00:52
さあ、ほんばん前のじゅんびなのです。
ここからさきは、おとこのひとはたちいりきんしなのです。

がくやでは、おようふくを抱えたおねえさんや、
メイクばこを持ったやさしそうなおにいさんもいたのです。
「あ、でも今のまんまでいいですねー」
もなこも、ノースリーブはなつのふくだと思うのです。
おけしょうはしませんでした。まだもなこ、小学生ですから。
「殿下、楽屋入りされました!!」
ADの声が飛ぶ。

そのとたん、スタジオの空気が一変した。
「……そう、か!」
最終チェックが急ピッチで進められ、ブースにディレクター達がやってきた。
皆、悲壮な表情を浮かべている。
「30分で最終チェック!リハのやりなおしはないと思え!失敗は許さん!テレビ人の意地見せてみろ!」
草間Pの檄が飛んだ。
「俺たちのプロの仕事を殿下に見せて差し上げろ!」
村木Dも声を上げる。それは、プレッシャーにつぶされまいとする姿だった。
「さあ、もう間もなくですね。」
大分緊張も解けたようで、普段の笑顔が戻っている。もう心配は無いだろう。

「はい、もなこ、がんばるのです。」
頼もしい返事だ。しっかりしているとはいえ、まだまだ幼い宮様。正直少し心配ではあったの
だが、その成長ぶりについ嬉しくなってしまう。

鏡の前でちょこんと座っている姿を後ろから眺めながら、語りかける。

「うん、ばっちり。可愛いですよ。」
502もなこ皇女:02/04/24 01:04
えと、今日のスケジュール。
ばんぐみのはじまるまえに、イラストとおたよりのしょうかいがあって、
さいごに、イラスト2まいくらいと、じかいよこくなのです。

だんだんと時間がせまってきたみたいで、みんながうでどけいを
ちら、ちらとみているのです。
むねが、どきどきしちゃうのですけど、りょだんのみんなや、かやちゃんや、
学校のみんなや、お外でおうえんしてくれるみんなのことをかんがえて、
もなこ、しんこきゅうするのです。
503名無し菊水@TV局:02/04/24 01:14
菊水D「大体片付いたか」
菊水E「ああ、あとは第五旅団に任せていいだろう」
〜ザッ〜(バックアップ班に通信)
菊水E「Eだ。局内の清掃は終了。パックアップ班は1班を除き撤収せよ。
こちらは念のため、スタジオ周辺と本番の監視を続行する」
菊水D「役得だな」
菊水E「ああ。だが任務は怠るなよ」
504菊水's@病室:02/04/24 01:18
菊水B「阪神優勝!! 阪神優勝!!」(燃)
遊撃B「はんしんゆーしょー!!」
菊水C「……まだ開幕したばかりだろ」
遊撃A「はふぅ」(少し退屈)
菊水A「……B、そろそろいいか?」
菊水B「何っ、もうそんな時間か……(燃え<萌え)……くぅ、背に腹は代えられん。全員整列っ!
    我々はこれより、たった5分の萌えの為に60分の燃えを捧げるっ!」(涙)
菊水C「大げさな奴だ。少し早いがチャンネル換えるぞ」
(ポチッ)
505THK楽屋:02/04/24 01:23
ドアがノックされる。
「速水です。」
扉を開けると速水とADが立っている。
ADの手には葉書の束。直立不動で緊張のあまり凍っている。
鏡台の前で髪を梳いてもらっている宮様を見てさらに緊張は高まっている様子であった。

「今日の葉書だそうですよ。なんでも3万枚くらいあったんですって。
これの中から宮様に選んでくださいとの事です。」
速水がADの手から葉書を取り、千早に渡した。
「ごくろうさま。」
「あ、ありがとうございますっ!失礼します!」
走って去っていくAD。速水はそれを不思議そうな顔で見送る。
「30分後にリハーサルだそうですよ、それまでにいくつか選んでおいてください。」
ADの代わりに伝言を伝えると扉を閉めた。

そのADはその時見たもなこの姿を一生忘れないだろうと後に述懐している。
「侍従さんに髪を梳いて貰ってさあ、こう、首をかしげながら『もなこ、変じゃないですか?』だぜ?
もうね、俺はあの櫛になりたかったよ…」
その頃、生放送を前にして盛り上がっている場末の酒場に一人の客が来た。風貌からして、どうやら旅人のようだ。

カウンター席について、旅人はお勧めの飲み物と食べ物を頼んだ。
「何を盛り上がってるんだ?」旅人は酒場全体の盛り上がりを見てマスターに尋ねた。
「……あんた、どこから来た?」その旅人を見ることなくマスターは言った。
「今度こそ長持ちにゃ!●ねこすれっど。その4●@ほのぼの板
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi/honobono/1009727756/
という所から風の吹くままに……いや、正確には飛ばされてきた、と言った方が正しいだろう……」
「仄々の萌地からか……それじゃあ知らないのも無理はないかもしれないな」
そう言いながらマスターは一杯のカクテルを出す。
「ここは萌葱酒場と言ってな、様々な事情によって家で萌宮モナコ様に萌えられない者達が集う酒場だ」
なるほど。確かに壁にはその「モナコ様」と思われるような写真が数多く貼ってある。
それを見て、弐の世界の百以上の場所を旅した者は悟った。ここでは萌えねば殺られる、と。

「ところであんた、ここにはいつまで滞在するつもりだ?」マスターは尋ねた。
「私の旅は風まかせだ。弐の世界の中を吹く風が吹けば、一番早く吹いた風と共に旅に出る」
旅人は飲み物に口を付けた。お勧めの一杯であるミルキー・スプルートと呼ばれるカクテルである。
「特に、『URLリンク』と共に吹く風ならば大歓迎だ」
『URLリンク』という単語が耳に引っかかったが、マスターは聞き流すことにした。色々と説明されると面倒だと思ったのだろう。
「遅くとも、明日のこの時間までは『URLリンク』と共に吹く風を待っていよう」
「もし、吹かなければ?」
「その時は、吹いた風の中で望ましい場所に吹く風を選ぶ。それでも吹かなかったら……」
その先を言おうとして旅人は口をつぐめた。特に言うことでもないと思ったらしい。
「ただ、」また旅人が口を開いた。「ただ?」
「行き着く先が廃墟とか、立ち入れない所とかは御免だ。それと、ついこの間私が旅した所ももう少し間を空けて訪れたい」
よく喋る旅人だ、とマスターは調理しながら思っていた。
「まあ今日はもう遅いからここに泊まっていくさ」
「ほう、そうか。それならばここで萌えていくがいいさ」マスターは料理の最後の仕上げをしていた。
「ああ、そのお言葉に甘えさせてもらおう」
「ほいお待ち」旅人の前にどん、と皿に盛られた食べ物が置かれた。

皿は間仕切りによって三つの区画に分かれていて、その一つにはハンバーグと、その横に多くのトウモロコシの粒とブロッコリーが添えられていた。
そしてもう一つにはプリンがあり、残りの場所には山状に盛られたピラフがあった。
ピラフの頂上に小さな国旗が立っていたのは言うまでも無い。
508名無し草:02/04/24 13:36
>506,507
ようこそ旅人さん。一杯奢りますよ。スレ禁断の名物「またたび酒」なんてどうです(笑)
デンジャーな味だけど「旅人さーん、何処へ行くんですかー?」と問われて「また旅」ナンチャッテ。

うう、視線が冷たい。
509508:02/04/24 13:37
しかもageてしまった……。
ごめん。
510名無し草:02/04/24 22:44
要するに、次の行き先であるスレを提示しろ、という事か。

大元のネタ元とかも教えてくれると面白そうだなぁ。
511もなこ皇女:02/04/24 23:25
>にまいめのこのはさん
えと、もなこもちょびっときょうりょくするのです。
もなこ、こういうがっこうせいかつに、ちょびっとあこがれるのです……
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/jfoods/1008939954/l50
−−萌葱酒場−−
旗の刺さったままのピラフの山と格闘している、旅人の隣の席に男が座った。
「さっきの話は聞かせてもらったぜ。旅人なんだってな」
「まあな」旅人は黙々と食べている。
「一杯奢るぜ」そう言って男はまたたび酒を頼んだ。
「『旅人さーん、何処へ行くんですかー?』と問われて、『また旅』ナンチャッテ……」
男は店の視線を一斉に集めた。しかし、そのどれもが冷たい目をしていた。
「……すまん」男は萎縮してしまった。

「ところでふと気になったんだが、あんたはどこの生まれなんだ?」
立ち直りの早かった男のこの問いかけに、普段ならば答える気は無かったのだが、
酒を奢ってもらっているので無下にはできなかった。
「木の葉は風に舞って2chを旅する@ほのぼの板
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi/honobono/1007257705/
という所なんだが、何か?」
「仄々の国か……」旅人のその風格から、まあ納得はできる、といった感じで男は呟いた。

>>508
そのネタ、使わせていただきました(笑)
513もなこ皇女:02/04/24 23:53
もなこは、テレビのセットのうらがわが、表みたいにきれいな
おうちみたいになってるんじゃなくて、ベニヤでできてるのだと
はじめて知ったのです。びっくりなのです。
照明はとってもあかるくて、まぶしいです。
もなこ、うんとむかしのきおくで、おかあさまのうでにだかれてるのが
あるのですけど、そのときもとってもまぶしくて、うわあんって言って
手と足をふりまわしてたのです。それをちょっと思い出したのです。

アナウンサーのおねえさんがもなこのおとなりに座ったのです。
「もなこさま、よろしくお願いします」
「こちらこそ、なのです」
もなこ、小さい声で、あとでサインください、っておねがいしてみたのです。
おねえさんはにこ、って笑ってくれました。
よかったのです。おねえさん、とてもきんちょうして、
ノースリーブのかたに汗かいてたのです。

「3、2、1、キュー!」
元気なおんがくがなって、もなこのアニメの主題歌が小さい声で
流れ始めたのです。
「みなさん、こんばんは!魔法内親王伝萌宮モナコ、第二シーズンが
始まりました!今日はステキな方をお招きしています、
萌宮もなこ殿下です!」
おねえさんのおしゃべりは立て板に水、っていうのですか、
そんなかんじでした。
「はい、こんばんはなのです。もなこなのです。」
カメラのむこうのみんなにしゃべるのって、けっこうむずかしいのです。
514もなこ皇女:02/04/25 00:14
「でも、みんなびっくりしないでくださいね、なんと殿下は、
これから毎回、少しだけ出てくれるんですよ!」
「はい、そうなのです。もなこ、みんなのおたよりを読むのです。
だから、みんな、どんどんおたよりを送ってほしいのです。」
ちょっと教科書みたいに読んじゃうのです。おねえさんはすごいのです。
本当にびっくりしてるみたいなのです。

で、早速読んだのです。
>>193
はい、もなこ、ヨーグルトが好きなのです。
でも、なんでも食べられるようになりたいのです。今は、ピーマンを
がんばって食べるようにしているのです。
>>156
うわあ、とってもお上手なのです!
もなこ、自由ちょうにおえかきするのですけど、あんまり上手く書けないのです。
色は、何でぬったのですか?もなこに教えてくださいなのです。
>>200
段ボールのねこちゃん、あ、なーちゃんなのです!
なーちゃんは、きょうも元気で、基地で遊んでいるのです。

ほかにも、もなこの学校の一年生の子からの手紙とか、
すごくとおくの、北海道の三つの子のにがおえがあって、
もなこ、とってもとってもうれしいのです。

「「では、魔法内親王伝萌宮モナコ、始まるのです!」」
おねえさんと一緒に言って、番組ははじまったのです。
−−萌葱酒場−−
「どうやら、>>511で風が吹いたようだ……」旅人が窓の外を眺めて言った。
「そうなのか?俺にはさっぱりわからん」男が肩をすくめた。
「長いこと旅を続けていれば、自然とわかるようになるさ」
旅人は足元の荷物を拾い上げ、肩に背負った。
「さて、と……。短い間だったが世話になったな」
「ああ、また機会があったら寄ってくれ」
「風次第だけどな」旅人は苦笑した。

酒場の外に出ると、温かい風が吹いていた。
「さて、この風向きは庶食の国か……。食べ物には困らなさそうだな」
次の目的地を確認し、旅人が歩き出そうとすると、風に舞って一枚の紙切れが飛んできた。
その紙切れを手に取って見ると、萌宮もなこ殿下の微笑ましい一枚の写真だった。
旅人はしばらくその写真を眺めていたが、
やがてふふっと笑うとそれをポケットの中にしまい込み、風と共に歩き始めた。
516もなこ皇女:02/04/25 00:52
お話の内容は、もなこの新学期だったのです。
そのなかで、もなこはクラスの書記さんになってるのです。
本当にもなこは、今クラスの書記さんなのです。
もなこ、本当はどうぶつがかりさんになりたかったのですけど、
ほかのりっこうほしゃさんがいて、もなこは手をひっこめたのです。
おとうさまが、いつも、私たちみたいな立場のものは、
つねに注目を集めるし、それで他の人のきぼうをないがしろにすることもあるので、
ゆずることを忘れてはいけませんよ、というのです。
そこは、アニメももなこも、おんなじなのです。

で、みんなでいろいろどたばたして、アニメのもなこは
ちょっぴりしょんぼりして皇宮に帰るのですけど、
もなこのおうちにはやたちゃんや、ねこちゃんたちがいて、
かんがえたら毎日、もなこはどうぶつがかりさんなのです。

で、終わりのテーマがながれて、アニメはおしまいになったのです。
さあ、次回予告なのです。
(でんぱ、アニメの内容まで適当に作ってしまいました、すいません)
517もなこ皇女:02/04/25 01:39
……アニメ、いかがでしたかなのです。
では、次回予告。

「はにゃーん、もなこ、給食の入れ物をひっくりかえしちゃったのです。
みんなのスープとフルーツヨーグルト、なくなっちゃったのです……
もなこが困ったなー、って思ってると勝手に飛んでくるのが第五旅団なのです、
そして、第五旅団あるところに波瀾ありなのです!
みんなありがとうなのです、でも、ああっ、そこまでしちゃいけないのです!

学校はゲリラの戦場と化し、机の中のカビパンが飛び交う阿鼻叫喚の世界に!
次回、魔法内親王伝★もなこ、
『カチカチパン大作戦、オットーもハーマンも品切れなのです!』に、
八紘〜☆一宇っ!」
オイ見ろよ…殿下が俺たちの作ったセットに座っていらっしゃるぞ…
ああちくしょう、本物かわええ…なんであんなにに顔ちっこいんだ…
うわあ、ヤベえよ俺。どうしよう俺。めちゃめちゃかわいいじゃねえか。(;´Д`)ハァハァ じゃねえかよ…
ああシアワセだぁ……THK入ってよかった……
よおし、プライベート版も撮っちゃうぞー……秘蔵モノだ…
生声かわいい……声優がかすむぞこれは……
ダメだ。転ぶ、転んでしまう……本物破壊力ありすぎだよ……
ちくしょう、ヨーグルトは反則だヨーグルトは…想像しちまったじゃないか(;´Д`)ハァハァ
ほっぺにヨーグルトつけながらお召しになるもなこたん(;´Д`)ハァハァ

内なる声がスタジオ中を支配していた。一様にまじめに仕事をこなしつつ、
破裂寸前の(;´Д`)ハァハァ の様相を濃くしていった。
激発しないのはさすがプロというべきであったが、この我慢は体に悪いようである。
519もなこ皇女:02/04/25 02:54
みんな、ごめんなさい、少しだけ時間をくださいなのです。
全国に届く電波でなきゃ、意味がないのです。

四人の皇女と、各方面の関係者に告ぐのです。
もなこは、現状を打破しなければいけないと思うのです。
昔の皇女で今いるのはもなこひとり、
皇女や首脳部の登場を待って他の関係者は足止めを受けているのです。
結果として、各方面の間にあったわだかまりはそのままなのです。

だからもなこ、本当はいけないことなのですけど、
「あれ、ちゃい」の魔法を使うのです。
色々考えて待っていたみんな、ごめんなさい。でも、
これ以外もなこには考えつかなかったのです。
戻ってくるのです。わだかまりなしで戻ってくるのです。
そして、もなこが昔のもなこと同じ人ではないように、
今までここに入ったことのないひとが、懐かしい誰かとして入ってくるのを、
待ちたいのです。
520第二章より:02/04/25 04:20
              -‐- 、
          , '     ヽ
           l⌒i彡イノノノ)))〉        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         乙!(| | ( | | | l         |
             | ! !、'' lフ/||__     < 夷達から朕を守って!
.            || ! |^ 、ヽ i〔ァ i      |
          <','l |⌒8^) 〈_/      \_____
           |i/ l !〉   !、_/
           / /|リ   l リ
.        _/^>l li^ヽ /|
          ` つノ /   |
           /     !
             /     l !
.            /     | | !
          / /  ! ! | |
           ァ /   ! l  | |
.          `‐L_L|_」┘
            |_i 、⌒)⌒)
521ここでCMです(前半):02/04/25 08:09
センセイ『ゴルァ! ノービ。シュクダイ ハ ドーシタ!』
D-eramo/N『ソレハ シヨウ デス』
ママサン『ドエラ チャン、オツカイ オネガイネ』
D-eramo/N『ソレハ セッテイガ チガイマス』
シーヅカ『ピーチャン ガ イナイノ』
D-eramo/N『ソレハ プラズマ デス』
平穏で、優しく賑やかな日々。
『ドエラモーン、オネガイー!』
『クーリヌケフープ!』
スコン、と浴室の壁に丸い穴が開く。
『ハァハァ シーヅカチャアアン!』
『キャアア! ノービタ サン、サイテイ』
D-eramo/Nはノービタを守るよう、未来のNOBI財団に造られた。しかし自分が居る事が
ノービタの自立の妨げになっているのではないか? ジレンマに悩むD-eramo/N。
それはそれで、平和な日常の一ページ。
◆暗転◆
スネーオ『ワケ・ワカ・ラン』
ホロビの言葉と共に起動する、HONEKAWA財団の宇宙要塞「THE-MASU」
クルー 『推力20%』『反応炉臨界マデ60秒』『特異点「G」、「D」確認』『主砲収束モード』
スネーオ『第一目標、ゴーダ商店』
一筋の閃光。破られる日常。失われた均衡と共にD-eramo/Nの力を求め全世界が動き出す。
スネーオ『ハハハ。ヒトガ ゴミ ノ ヨーダ!』
522ここでCMです(後半):02/04/25 08:11
『ドエラモーン、タスケーテ!』
『ノービタ クン。セントウ デスネ?』
滅茶苦茶にに回転する背景。ミサイルの階段。荷電粒子のスポットライト。
戦闘機と踊るD-eramo/N。爆発的な加速で大気を砕き突き進む。
D-eramo/N『ドコデモポアー!』『チラリマンセー!』『タイムプロクシー!』『クーリヌケフープ!』
割れる海、傾く大地、止まる空。月にスコン、と丸い穴が開く。
D-eramo/N『アハッ、イッチャエー!』
戦闘の喜びに笑い狂う顔。眼球がアップされる……漆黒の闇と浮かぶ宇宙要塞。
◆暗転◆
スネーオ『ヨク キタネ D-eramo/N。デモ、キミノ弱点ハ 知ッテイルヨ!』
大量のマウスとマウスパッドに硬直するD-eramo/N。未来で使われた骨董マウスの誤動作による
「美乳」と「微乳」の悲劇的変換ミス。全ての体毛が真っ青になった忌まわしき過去。
スネーオ『ククク、ボク モ 旧イ 名前ヲ モッテイテネ。……S-neo。ソウ キミノ兄ダ』
◆暗転◆
危機一髪のその時、D-eramo/Nの四次元スカートから出てくる仲間達。
ジャイアソ『オマエノ モノハー、モレノモノー。モレノ モノハー、モレノモノー』
ノービタ 『スネーオ、デキスーギ ハ、シンダヨ。シーヅカチャン ヲ マモッテ、シンダンダ』

D-eramo/N『S-neoニイサン…アナタ ヲ ポア シマス』

劇場版どえらもん「ノービタと野望の惑星(ホシ)」今夏公開。
同時上映「もなこと宮城の森の仲間達」

『イッテヨシ!』
「なのです」
523菊水's@病室:02/04/25 08:13
放送が終わりCMに入っても、感動の余韻に浸っている面々。
菊水A「……いい話だ」(涙)
菊水B「俺達も協力したいな」
菊水A「ああ、丁度いい。俺達もそろそろ、菊水として裏方の世界に戻る頃合だ」
遊撃A「え、嘘……」
何故か寂しそうに見上げる遊撃Aの猫耳を撫でる。
菊水A「まだ暫く居るよ。それに居なくなる訳じゃない。たまには菊水'sとしても姿を現すつもりだし」
遊撃B「おなかすいたにゃー」
看護婦「あっ、いけない」
菊水Bを抱きしめたまま立ち上がる。看護婦さんは、看護婦さんであることを思い出したようだ。
看護婦「いま夕食もってきます。お嬢ちゃん達の分も用意するから、待っててね」(バタバタ)
遊撃B「♪わーい」

菊水C「回線トラブルで遅れたのは内緒だ」
524523:02/04/25 12:20
菊水Bを抱きしめたまま立ち上がる。
  ↓
遊撃Bを抱きしめたまま立ち上がる。でした(笑)
訂正します。

菊水B「訂正反対!! 訂正反対!!」
謎召還『…アナタ ヲ ポア シマス』
525名無し草:02/04/25 19:40
ドエラモン(・∀・)ミタイ!!
526名無し草:02/04/25 21:08
>「ノービタと野望の惑星(ホシ)」
 劇場公開激しくキボン!
527CM@デムパ:02/04/25 22:37
>525,526
ありがとうございます(御辞儀)
ですが「どえらもん」はあくまで『魔法内親王伝萌宮モナコ』の「おまけ」ですので、
(誰かが映画館に観に行く、等のシーンに使われるかも知れませんが)
悪しからずご了承下さい(御辞儀) 
528九重隆史@帰宅中:02/04/25 23:17
ついに番組も終わる時間。彼はとぼとぼと帰路についていた。

「ハァ。。」
溜息を、一つ。結局くたびれただけで、収穫は無かった。

「千早さんと御影さんが着いてきてるなんて。。」
正直、彼らの前でハメをはずすのは苦手だ。特に、千早さんの前は・・・マズイ。

「顔合わせる事にならないで、よかった。。でも、ショック・・・ハァ。。」

◇本日の収穫◇
名刺(>443)

…のみ。

@デンパー@
千早さん=>411の侍従さん
529名無し草:02/04/26 00:16
>508
三遊亭炎上(仮)「ウマイ! 座布団一枚」
>509
三遊亭炎上(仮)「ヤマダ君、焼太郎さんの全部持ってっちゃいなさい」(笑)
>524
「シムラ後ろーっ!」(笑)
530もなこ皇女:02/04/26 00:17
はにゃ、もなこ、いきなりへんなこと言ったので、
きょくちょうさんや、千早さんにめー、てされたのです……
でも、もなこ、こうかいはしていないのです。
もなこはなまほうそうのカウンターのしたで、こっそりと
魔法のつくしんぼをにぎっていたのです。
もうしばらくしたら。もなこの魔法は、効いてくるのです……

(デンパ。
軍事板ではロムでしたが、新しいもなこ皇女をやらせていただいております。
よろしくお願いします。
もなこ皇女の>>519についてですが、
これは、軍事板からの軋轢や火種を全て破棄して、
一からやりなおそう、という私からの提案であります。
一時的に、あるいは全面的に現在の状況、例えば西朝から参戦できないような
現状を棚上げにし、ほぼ白紙の状態からまた、同盟を組んだり
新たな火種を播いたりするべきだと思うのです。

こちらだけではなくて、慶祝の新総合掲示板にも書いておきます。
是非ご一読とご意見を賜りたく。)
531名無し菊水@TV局:02/04/26 02:37
〜ザッ〜(菊水本部へ通信)
菊水E「こちらチーム『木曜』萌宮様の御乗車を確認」
菊水D「任務完遂だ。お疲れ」
菊水F「……マジ疲れた」
菊水D「ご苦労さん。一杯引っ掛けて行くか?」
菊水E「菊水A達の見舞いに行くんじゃなかったのか?」
菊水D「今日はもう遅い。明日でも構わないだろ?」
532名無し草:02/04/26 02:54
チャットのログが見たいのです
533名無し草:02/04/26 03:30
>>532
ログ流しはいただけないね……
534名無し草:02/04/26 07:05
>>533
申し訳ない。荒れるのが怖いのだよ、未だにな。
生産的な発言等については掲示板に逐次まとめていくので参照してくれるとうれしい。
ROMの方々にとっても変にチャットに貼り付いているより効率的だと思うのだがいかがだろう?
意見は歓迎するので掲示板に発言してくれるとありがたいな。
我々も手探りなのだよ。ちょっとだけ配慮してくれ。
535名無し草:02/04/26 12:15
軍事板を抜け出すことになったのには、
それなりの理由があるわけだから、
戦力やリアルを(変に)追求しなくてもよくなる>>530の案には
全面的に賛成。
まずは、新スレッドの発足おめでとうございます。

初期の段階からROMしておりましたが、ここまで育つには参加者の
皆さんの大変な努力があったものと思います。

本来なら今更顔を出せたものではないのですが、本日書き込みましたのは、
>>530の提案に関して申し上げたいことがあったからです。

わたくしは>>530の提案に賛成いたします。従って、本日以降、「萌之院もえみ」
のキャラクターは自由に使っていただいてかまいません。愛着のあるキャラクタ
ではありますが、すでに軍事板にあった時の慶祝スレで十分楽しみましたので、
惜しくはありません。

もっとも、使いたいと思ってくださる方が現れるかが少し疑問ではあります。使って
みたい、と人に思わせるほどに魅力的な人物を作り上げることができたかどうかは
疑問ですので。

ともあれ、申し上げたいことは以上です。わたくしは、軍事板にいた時、最後に
封印され眠っている奏子、いえ、醍醐旅団長を見守りながら、懐かしい日々の
思い出を守っていくつもりです。むろん、このことはこのスレの進行とは何の関係も
ございませんのでお気になさらぬよう。

それではROMに戻ります。失礼いたしました。
537菊水's担当@デムパ:02/04/26 18:15
>530
賛成します。地雷やNGワードは勘弁願いたいです。
過去にこだわると変な空白地帯ができてしまい、不自然な話になってしまいます。
でも作り上げられた素晴らしいキャラクターや設定を完全に無視するのは勿体無いですし。
良い提案だと思います。
>536
初めまして。
逆に魅力(個性)が有りすぎて、主としては敬遠してしまうキャラクターも多いですね。
たまに、こっそり書き込んで貰えると嬉しいです。
538病室@夕食:02/04/26 18:17
この病院は菊水指定病院の一つだ。院長をはじめ医師の大半が元給水防疫部らしい。
世間に知られたくないような怪我が多い人々には大変重宝されている。
天下りもこのように有益に活用されるものなら、文句も少ないだろうに。

遊撃B「♪ごっはん、ごっはん」

看護婦「可愛い子達ですね。どなたの妹さんですか?」
巷では付け耳、付け尻尾が流行っているらしい。さすがに平日は見かけないが。
菊水A「一応、同じ屋根(組織)の下に住んでいます」
菊水B「まあ、同じ釜の飯を食っているというか……」
菊水C「主食は違うけどな」

菊水'sは病人ではないので、病院食は上等だ。血と骨と肉を補給するための肉主体の料理。
猫耳達には、お子様ランチが支給された。もちろんピラフには旗が立っている。遊撃Bは目を
輝かせて喜んでいるが、遊撃Aは……少し不満なのだろうか? 見た目では判らない。
539Kei式b型 ◆9sU2tl9s:02/04/26 19:03
>>563
 お久しぶりです。
 感謝の念その他、色々と申し上げたい事は多く御座いますが只一言。
 貴方をかつて参加され今はROMをされている方々の代表として申し上げます。

「面白そうだと感じ、参加したいなと思われた時は何時でも御参加下さい」と。

 では。
『どうしよう・・・。』

お子様ランチ。一般的にそう呼ばれているに違いない"もの"が、目の前にあった。皿は数ブロック
に区分けされ、機能的にも見えるが、意味の分からない彫刻(?)。ウィンナーは両端を刻まれカニ
のように、鶉の卵は何やら口を開けた丸い物体にその姿を変えている。何より、ピラフの上に立て
られた小さな旗。これがまた・・・

「♪ごっはん、ごっはん」
遊撃Bの、歓喜の声が聞こえる。うーん。

「い、いただき、ます。。」
複雑な表情を浮かべ、小さく呟く。一瞬口の端が僅かに緩んだ・・・ような。

心の声『あぁ、か、かわいいよう・・・。嬉しいんだけど、でも・・・』
遊撃Aの外見はBとさほど変わらないが、実は倍近く年上だったりして。その事を知っている者は
少ない。そりゃ、猫耳達の年齢なんて公開されてないし、どっちかと言えば秘密だったりするし。

ヘタにBが大騒ぎするものだから、変なプライドが邪魔して素直に喜べない遊撃Aだった・・・。
『うぇーん。Bのやつ、あとでいぢめてやるー。。』

遊撃B「んに?」
541病室@夕食:02/04/26 22:37
>540
「い、いただき、ます。。」
複雑な表情で、先割れスプーンを握る遊撃A。菊水'sの料理と比べて呟く。
「ボク、そっちのがいいなー」
なんとなく背伸びしている感じがしないでもない。
「まあ、これも付けるから我慢してくれ」
菊水Aは看護婦さんが居なくなったのを見計らって、隠していた輸血用パックをトンと置く。
「へえ、気が利くねー」(カプ)
早速パックにかぶり付く。その姿を見て、ふと思う。
『お子様ランチと血のパック』
このギャップは猫耳兵士達そのものを表しているようだった。
「例の話の続きは、食べながらでいいかな?」
542猫耳遊撃兵A:02/04/26 23:22
チューチューー。。
遊撃A「ん、ひーよ。」
輸血用パックにつられて近寄る遊撃Bを足蹴にしながら、答える。

遊撃B「むぎゅ。。うあーん、なんでー??」
密かに遊撃Aの怒り(嫉妬?)を買っていたとは知らず、ベソをかきながら
やむなく引き下がる遊撃B。

遊撃A「えっと、どこまで聞いたっけ?どえらもんのダテコプターが刺さって、ヤマタノオロチが
    付和雷同で野球してるんだっけ??」

話を一生懸命思い出しながら、またも頭がぐるぐるしてきた。
遊撃A「もいっかい、お願い。。」
543菊水's@病室:02/04/26 23:33
五人は食事しながらカクガクシカジカと話し続ける。食後もTVを見たりトランプしたり
しながらお喋りは続く。同じ夜を共有した仲間達との会話は楽しい。
菊水A「そこで溺れかけてた所をイルカに乗った美少女に助けられ、現在に至る訳だ」
菊水C「……あの少女、どこかで見た気もするな」
遊撃Aは満足したようだった。特に猫耳小隊長の痴態に関してはベットに突っ伏して、
笑い声も出せないほど痙攣していた。仲でも悪いのだろうか?
時間はすでに夜の9時。菊水Bと遊撃Bは再びチャンネル権を争っている。
遊撃B「キンドーロウドショーにゃー!」
菊水B「いや、セカイ フシーギハケーンに決まっている」
ドタバタ、ドタバタ
看護婦「あ、あのー。ここは病院……」
544宇月@対話編:02/04/27 00:26
>>434の後くらいです。
「ウヅキです。」
ドアをノックする。1研の奥にあるその部屋は普段は誰もいないとされ、職員ですら敬遠するという。
開け放つと、書類や書籍の山が壁に積まれ、その壁の周囲を実験器具が取り囲んでいた。
古い紙の匂いと薬品の匂い。そして血の匂い。
「あははーっ!ウヅキちゃんひさしぶりですねーっ!いらっしゃいですーっ!」
書類の奥からかん高い声がした。聞きなれた声。少なくとも半年は会っていなかったろうか。
奥に進む。その人は分厚いファイルを片手に椅子に座り、くるくると回っていた。
「どうも。おひさしぶりです。」
あえて、ここにいた頃のスタイルで首だけをコクリと傾けて挨拶する。そのほうが自然に思えた。
「うーん、少し垢抜けましたか?いいですよお?乙女は磨かれて美しくなるものなのですよ?」
とはいえ、対面している二人は素材はいいのに白衣(しかも血のシミが残る)に眼鏡といういでたち…
「教師やってると肩が凝ります。」
「あははーっ!!何事も経験ですよ?コーヒー、入れますね?」
ふわっと浮くように席を立ち、ビーカーにお湯を注ぎ、アルコールランプに火をつけた。
「で、今日は何の為に私を?」
「そこのファイル、見てもらえますか?」
マンデリンを薬品棚から引っ張り出しつつ机の上を示した。そこにはさっきまで読んでいたファイルがおいてある。
『Type Zeller起動実験報告書』とあった。
545宇月@対話編:02/04/27 00:39
「Zeller…ああ、あの…」
「そですよ?あなたが最初に手がけたプロジェクトなのですよ?」
マンデリンの香りが部屋の匂いに加えられた。ビーカーが2つ、机に置かれる。
「ま、座ってくださいね?」
「とっくに打ち切られたと思っていたんですが…」
『Zeller計画』は元々猫耳兵の駆逐指揮もしくは上位モデルとしての『Towser計画』と対を成して行われていた。
が、実験中のトラブルでTowser試験体は消失。研究スタッフはいなくなってしまい計画自体が頓挫。
残されたZellerはその後研究途中のまま放置されているような状況だったのだ。
「ええまあそうなのですよ、そうだったのですよ。最近まではなんですけどね?(謎爆)」
「最近…?」
「まぁ、ああいう貴重な祖体は捨てちゃうにはもったいないと思うのですよ?私としましてはですねーっ、有効利用という奴をしてみたかったのですよーっ!(核爆)
楽しそうに語る。いいおもちゃをもらったから捨てたくない。そう言っているようにしか聞こえないが。
「とにかく読んでみてください?おもしろいですよーっ!」
546宇月@対話編:02/04/27 00:58
とりあえず読む。
まあ、よくある生物兵器の起動実験。無人島を舞台にして試作品を動かしてみるという奴。
ただ少し違うのはそれを猫耳中隊の‘特殊訓練‘中に行ったということだった。
「へえ……まあ、そうですよね。実際使うところですから…」
そしてその結果が大隊指揮官により報告されている。ま、あの人のことだから自分で書いたわけではないのだろうけれど。
「…………」
読む。

「すごい成績ですね。優秀じゃないですか。」
「さーっすが、ウヅキちゃんは言うことがちがいますねーっ(笑)」
「制限時間さえなければ全部隊掃討も可能…Mo−eレベルでの戦闘が可能ですね。」
「そうなのですよ?すごーくいい子なのですよ?でもですね、それは軍隊という組織で見た場合うまくないこともあるよ、と。大隊指揮官殿はおっしゃっているのですよ?」
「はあ…そういうものですか。単騎でカタがつけられるのなら上々と私なんかは思うんですが…」
「それでは戦争が面白くないんですよ(笑)あの人にとってはですけどねーっ(爆)」
報告にはこうあった。
『単騎のみを状況に投入するにおいては殲滅という一点においてのみ効力を最大限に発揮出来うるものと推察する。
ただし、状況を変化させる要因としては好転になりえない、あるいは混乱を生む素材となる懸念はあるように愚考する。
指揮下に入らぬ単騎は隊列において処遇に窮するところが大である由、ご考慮をいただきたい。』
「…命令、聞かなかったんですか?この子…」
「ぜーんぜん、聞かなかったらしいですよ?装備のプロテクトも出力のプロテクトも勝手に外したそうですよ?」
やっぱり、楽しそうだ、この人。
「行きましょうか?今、ラボにいますよ?会うのは初めてでしょう?」
ビーカーを置き、舞うような足取りで出口へと歩いてゆく。
ファイルを手にしたまま、後に続いた。
547宇月@対話編:02/04/27 01:11
廊下を進む。
「Zellerはですね?マインドコントロールをはずしているのですよ?」
「…それでですか、この不安定極まりない行動経路と行動内容は…」
「あの子は自分の思ったように、動くのです。ただちょ−っぴり感情表現が豊かなんですけどねーっ(爆)」
「そういう危険性もあるのはご存知のはずでは?Towserだってそのせいで…」
「あははーっ!ウヅキちゃんはきついですねーっ!ウチの子たちでもそこまで言うひとはいませんのですよーっ?(謎爆)」
「失礼しました。」
「いいんですよ?分かってやっていることなのですから(笑)」
そして、ラボの前で足を止めた。
「覚えていますか?Zellerのこと。」
「ええ、生体組織をいくつか見ましたが…」
「そではなく、完成型ですよ?みてないはずですよ?」
笑いつつドアを開けた。と、たん…
「な………」
「お忘れでしたねーっ?この子を作る時、祖体サンプルをいくつか蒐集しましたね?その中には何がありました?(笑)」
唖然としたまま動けなかった。羊水の詰まった大きな水槽に浮かぶその物体…
548宇月@対話編:02/04/27 01:21
ファイルを取り落としていたのにも気付かなかった。
声が、出ない。きゃらきゃらという笑い声が遠いもののように聞こえていた。

だって、そこに浮かんでいるその黒猫耳の女の顔…って…
「そうですよ?『あなた』なのですよーっ?」
「………」
「正確には『わたし』が2割、『あなた』が4割混ざっていますね?(核爆)」
「今日来てもらったのはですねーっ、この子の制御システムを構築するためなのですよ?」
「……」
あたしが…甘かったのか…な?これって……
「協力してもらえますよね?娘の為なんですよ?(謎爆)」
「む…娘……」
教授……あたし、母親ですか?この年で、しかも処女なのにーっ!!(核爆涙)
549宇月@対話編:02/04/27 01:31
それから数日間、
あたしは黒猫となった「娘」(ってゆうか、あたし自身)と向き合う羽目になった。
なんか、非常にいたたまれない気分だったのだけれど。
教授の助力もあってシステムはあっけなく完成はした。
とりあえずのものでしかないのだけれど。

呪術仕様の鈴と精神安定システムを組み込んだ首輪。
まあ、ありていに言えば「猫の首に鈴をつける」という奴。
それをあたしが、あたしの顔をした猫につけるなんて思いもしなかったのだけれど。

「試験次第ではまた会えるかもしれませんねーっ、期待していてくださいーーっ(笑)」
教授は笑顔で見送ってくれたけれど、あたしはあの猫に会うのは2度とごめんだなあ…
多分、そうはいかないんだろうけど(溜息)
550名無し草:02/04/27 01:35
群集が去ったTHKの前を、風が吹き過ぎる。
一部不心得な人間の置き去ったコンビニ袋が、
551名無し草@電波:02/04/27 01:44
>>536
また気が向いた時にでもカキコしてくださいませ。
強烈な個性というのは生み出した当人による時がもっとも発揮できるものだなと
痛感することも多いこの頃です。
別のキャラをふらっと使ってみることの楽しさと怖さ、貴方も体験されてみてはいかがですか?
失礼いたしました。
552菊水's@病室:02/04/27 01:51
>543より
チャンネル争いは続いている。リーチと体重では菊水Bに分があるが、遊撃Bが本気を出せば
すぐにでも終わってしまうだろう。遊撃Aは楽しそうにじゃれ合っている二人を見ながらリンゴを掴む。
右手の爪を10センチ程伸ばし、リンゴを一回転。一瞬で皮を剥いた。「黒猫」から盗んだ能力だ。
(ボソボソ)
菊水A「どうやらキンドーロウドショーになりそうだな。今日の洋画、何があるんだっけ?」
菊水C「……確か地上波初登場の「ドラキュラX」だったな」
菊水A「マジか? 確かかなりバイオレンスな内容らしいぞ……ヤバイんじゃないか?」
菊水C「……また輸血用パックを確保しておくか?」
繋がったベットの上を転がりながら、遊撃Aが割り込んでくる。伸ばした爪に突き刺したリンゴを
二人に突き出す。残りのリンゴは口の中。
遊撃A「にゃにはわわてるろー?(なに話してるのー?)」
菊水A「ああ、ありがとう。いや。まだ帰らないで大丈夫なのかな? と思ってね」(汗)
553名無し草:02/04/27 01:54
もうとうに陽は落ちた。
群集が去ったTHKの前を、まだ冷たさを残した風が吹き過ぎる。
一部不心得な人間の置き去ったコンビニ袋が、
かさかさと転がりながら吹き飛ばされ、街路樹にひっかかった。

ビルの間から星が見える。その下には、歓楽街と、若者をあふれさせた
曲がりくねった通りと、ネオンサインの光があった。
空に目を向けるものはなかった。
……突然、THKの屋上にぽっかりと、光のない空間が生まれた。
それは広がり、ビルの上に巣を作っていた小鳥の親子をまず呑み込んだ。
次に、ビル自体がまるごと、呑み込まれた。中の社員ごと。
彼等は、覚えのある女の子の声が、うふふと笑いながらこう言うのを聞いた。

「みんな、もなこのもなこ空間にくるのです。
昔のけんかのことは忘れちゃうのです。
そうすれば、もなこは、みんなとまた遊べるのです……」

それは関東圏一帯を包んだ。やがて広がり、日本全土を覆うかもしれない。

「えと、あれとかはチャイなのです。ね?」

東で、北で、南で、海の上で、山の中で、それは観測された。
ある人間は、海の上の船ごと、空間から出てきた巨大な女の子の手に
わし掴みされ、丁寧に持ち去られた。
ある集団は、ぽっかり空中に開いた穴にすぽすぽと引き抜かれた。
丁度わかさぎ釣りを水の中から見たら、このようになるかも知れない。

「みんなこっちにくるのです」
554御大将:02/04/27 21:44
きさまら……

 
そ ん な に も な こ が 好 き か ぁ ぁ ぁ ぁ ー っ ! ! !
555名無し草:02/04/27 22:16
部下一同唱和す。

だ  い  好  き  で  あ  り  ま  す  −  −  っ  !  !

も  な  こ  た  ん  (;´Д`)ハァハァ   
556名無し草:02/04/28 09:34
 −それは、宿命だったのです

 −かたや、軍事板の生んだスーパープリンセス 
 −かたや、ハン板きってのスペシャルヒロイン

 −そう、もはや言葉はいらないでしょう


次回、『魔法内親王伝★もなこ』

 「ニホンちゃんがやってきた!!」

に、八紘〜☆一宇っ!
557名無し草:02/04/28 14:51
GWマターリ。

ミンナ ハ 萌エ ヲ 溜メテイル。
558???:02/04/28 18:33
成田国際空港。

1人の白人女性が到着ロビーに降り立った。肌の色艶、立居振舞からすれば、二十歳前後だろうか。
ラテン系らしく、白人女性といっても体格その他は日本人とあまり変わらない。上背など、近頃の日本人女性と比べればやや低いくらいだ。
物腰も柔らかで控えめで、賑やかに行き交う旅行客の中では、消え入ってしまいそうなほど。どちらにせよ若い白人女性のイメージとは程遠い。

しかし……彼女は、どうしようもなく目立っていた。
傍らに立てかけてある、骨董品かと思われるほど年季の入った巨大な皮のトランクのせいもあるが、何よりその服装……
日本の街角では、滅多に見られない、映画の中から抜け出てきたような黒の修道服。カトリックのシスターだ。

かっちりした仕立ての厚地の黒い服はそのプロポーションを完全に覆い隠し、わずかにのぞく足元は、これまた年季の入った編み上げ靴で固められている。
直線的なシルエットの中で、背中までフワリと垂れたヴェールだけが柔らかい。

「電車に乗って、メトロに乗って……千代田区1の1の1……」

イタリア語で小さく呟きながら、使い込んで今にもバラバラになりそうな古い手帳を手に、切符売り場へ。
覗き込み顔を上げ、手帳と唐草模様のような路線図を交互に眺める……迎えの車をとの申し出を断った事を、ほんの少し後悔した。
タクシーを使おうかとも思ったが、小さく首を振り、胸に十字を切る。そんな贅沢は、神に捧げたこの身には許されない。

適当に切符を買うと、巨大なトランクをどっこいしょと担いで改札を通り抜ける。難民キャンプでの経験から、荷物持ちは慣れている。

「ひょっとしたら、もなこ様を待たせてしまうかも知れませんげれど……とりあえず、乗ってしまいましょう。
どこにも着かない電車なんてありませんもの。きっと主がお導き下さいますわ」
559シスター・モエリア:02/04/28 18:34
シスター・モエリア

皇后陛下が、母校聖心女子大のツテで招聘した、もなこ様の家庭教師。
名義は家庭教師ですが、勉強はあまり関係ありません。
甘えられる相手のいない孫娘を、皇后陛下が不憫に思って呼び寄せた……子守り?



とりあえず、もなこ様独りではなんなので、脇役を登場させるとして……
初めてごらんになった方にも判りやすいようなキャラとしては、彼女がいいかと。

皇后陛下独自に呼び寄せた人なので、しがらみも血なまぐささもありません。
設定的には一番どうでもいい立場で、かつもなこ様に絡める位置にいます。

キャラのイメージは以前のものに準じます。ただし、色恋沙汰は保留(相手がいないし)。
せっかくしがらみのない設定なので、めんどくさい伏線は極力ナシです。



書き込みをしている人間(OVER’Sと言うのでしょうか?)側についても、
以前、「色々あった」時には殆ど書き込みされていなかったので、問題はないかと思います。
560シスター・モエリア:02/04/28 18:40
シスターは電車に揺られながら、まだ見ぬもなこ陛下の事を考える……

もちろん以前から、東の果ての国に生まれた、愛らしさと純粋さに名高いその皇女の評判は聞いていた。
まだ見ぬとはいえ、顔も声も仕草も、知らない訳ではない。「魔法内親王伝・もなこ」のVTRを何度か見たことがある。
そもそも、マザーはかつて日本の大学で教鞭を執っていた。他でもない、その時の教え子の1人が、皇女もなこ陛下の祖母なのだから。

シスターが院長室へ呼び出されたときも、ろくに話もしないうちに、マザーは「魔法内親王伝・もなこ」のVTRをセットした。
マザーがVTRの中のもなこ陛下を、まるで自分の孫娘であるかのように微笑んで見つめているのも無理はない……
でも、どうしてわざわざ自分を呼び出したのだろう? 疑問ばかりが先に立ち、VTRの向こうのもなこ陛下の愛らしい仕草もろくに目に入らない。

VTRが終わり、マザーはようやく、シスターの方に向き直って話し掛けた。

「ね、とても可愛らしい方でしょう?」
「は、はい……噂どおりですわ」
「あら、噂などに心をかけてはいけませんよ。もちろん、良い噂ばかりなら、それは結構なことなのですけど」

たったそれだけの言葉に、叱り付けられた子供のように、顔を赤くして俯くシスター。
マザーは、その様子をさもおかしそうに微笑み、シスターの膝の上でキュッと握り締められた拳にそっと手を置く。
叱責されたわけではないとシスターが悟り、緊張を解くのを待って、優しく声をかける。

「他には何か気がついた事はございません? シスター」
「そう……わたくしの気のせいかと思いますが……少々お疲れなのではと……お寂しそうにも思われましたし」
「ええ。頑張り屋さんなんでしょうね。なのに、顔に出さぬようお気遣いなどされて……皇后陛下そっくり……」
「それは良くありませんわ。子供が大人に気を遣うなんて……とんでもない事です」
561シスター・モエリア:02/04/28 18:42
まだあった事すらないもなこ陛下の心情を思い、シスターが眉をひそめる。その表情をしばらく観察して、マザーは、納得したように小さく頷き、ゆっくりと話を続けた。

「その事でね。皇后陛下も、お心を砕いていらっしゃいますの」
「皇后陛下?」
「お手紙を頂きました……陛下は私の事を買いかぶっておられる……私は主の僕として、その務めを果たしたに過ぎませんのに」

一国の王室に嫁ぐ教え子の苦悩を、間近に見た時のその想いを、再び噛み締めているのだろう。
独り言のように呟いて、俯くマザーの横顔を、シスターは不安げに見詰める。言葉が出てこない。

今度は、彼女がマザーの手にそっと掌を重ねる番だった。
彼女の、戸惑いを隠せない様子に気付いて、マザーは顔を上げた。

「私で勤まる事でしたら、今すぐにでも日本に赴いて、お力になれることなら何でもしたいと思うのですけれど……」
「マザー、わたくしでよろしければ、お手伝いさせてください」

マザーは、若いシスターの凛とした張りのある言葉を耳にし、自分の年老いしなびた手に重ねられた、瑞々しい白い手を見る。
そして確信し、安堵した。
彼女はまだ人間としても、修道尼としても未熟だ……しかし、その未熟さこそ必要なのだ。

「では、シスター・モエリア。日本に行って下さい。もなこ様のお傍に仕えるために」
562シスター・モエリア:02/04/28 18:50
「てっきりマザーのお供だとばかり思っていたのですけれど……」

電車を降りて、また乗って……だんだん頭がこんがらがってくる。なにぶん日本は初めてなのだ。
独りきりで見知らぬ国を訪れるのは、別に初めてではない。この、ちょっとドキドキする感覚は好きですらある。

とはいえ、今回は皇女の家庭教師などという重大な仕事で来ているのだ。いくら主の思し召しとはいえ、あんまり手間取る訳にもいかない……
電車や地下鉄がこんなに何種類もあるなんて。人も多い。ローマやエウルですら、こんなに込み合ってはいなかったと思うのだけど。
すっかり道に迷ってしまった。何人かに声をかけて訊いてみようとしたのだが、みな逃げてしまう。

「失礼いたします。少々おうかがいしたいのですが……」
「の、のーのー、あいきゃんとすぴーくいんぐりっしゅ……」
「日本語で結構ですのに……」

「失礼いたします。少々おうかがいしたいのですが……」
「私は仏教徒ですから」
「いえ、それは別に構わないのですが……」

「失礼いたします。少々おうかがいしたいのですが……」
「珍しいな、新宿や新大久保ならよく見かけるけど……好みだけど、今持ち合わせがないからな」
「???」

それでも、何とか目的地には着いたようだ。トランクにお尻を乗っけて溜め息を吐く。
ちょっとお行儀が悪いけれど、散々道に迷って疲れ果ててしまったのだから、神様も目を瞑って下さるだろう。

「緑の多いところにお住まいだと伺っておりましたが、なるほど良いところですわ」

緯度が低いせいか、北イタリアの修道院の周りの木々よりも、緑は黒々として葉の薫りも濃い。
柔らかな風が、枝の間で森の湿気を吸い込んで、日差しに温められ、わずかに汗ばんだ頬を心地よく冷やす。
故郷の南イタリアの空気を思わせる空気を胸イッパイに吸い込む。疲れも不安も消えてゆくような気がした。

それはいいのだけれど、この広い森の中の、どこにもなこ様のお家があるのだろう?
563シスター・モエリア:02/04/28 18:53
……ようやく聞き出した結果、そこは明治神宮である事が判明した。

「あらまあ。でも、それほど外れというわけでもありませんわね」

もなこ様のご先祖様のお墓のようなものだろう。主がお導き下さったのなら、ご挨拶をしておくのにこした事はない。

人波の流れるにしたがって、一番大きな門のようなところに来る。
みんな、手を合わせて頭をさげている。同じようにするべきかと少し迷ったが、
本当に心を込めようと思うならば、いつも自分がしている通りにするのが、形ばかり真似するよりは良いかと考え直し……
賽銭箱の前に跪くと、胸の前で十字を切った。

………………

「あら? 追い出されてしまいましたわ……」
564シスター・モエリア:02/04/28 19:06
勝手に書き込んじゃってごめんなさい。次回予告とも関係なくてごめんなさい。
とりあえずもう一度、初登場のところから。
シスターは伏線もあんまり無くて、火種とも無関係なキャラなので、「ちゃい」の魔法にかかりやすかったのです。
他のキャラとの絡みもあまりなかったので、影響も薄いかと。
565菊水's担当@遅参兵:02/04/28 19:19
>564
〜デムパ〜
どうぞ遠慮なさらず。
早速「ちゃい」の魔法の効果が出始めたようで、嬉しいです。
ようこそシスター。
566名無し草:02/04/28 21:23
ある日もなこちゃんはかやちゃんと映画を見に行きました。
「おもしろかったね、もなこちゃん。」
「トトロはかわいいのです。もなこもいっしょにおそらを飛んでみたいのです。」
話しをしながらあるいていると、後ろのほうで声がしました。
「トトロは韓国語のトトリ(どんぐりの意味)からつけられた名前ニダ!だからトトロは韓国が作ったアニメなのニダ!
ニホンは韓国に感謝して謝罪と賠償を…!!」
誰かがわめいています。
「だれだろ?」
「わかんないのです。」
首をかしげて立ち去ろうとするとその子はもなこに向ってきます。
「こら、ニホン!ウリを無視しようとするなニダ!これだからニホンは…」
「ニホン?だれなのですか?」
「えっ……?」
遠くで声がします。背格好がもなこちゃんと同じくらいの女の子と金髪の男の子がいます。
「カンコくーん、おいてくよー。」
「しょーがない奴だな、置いてくぞ!」
その男の子はもなこの顔をまじまじと見ます。と、その目の前に突然銃口が伸びました。
「宮様、お怪我は?」
旅団の速水君でした。男の子はびっくりしてひっくりかえってしまいます。
「じゅ、銃をつきつけるなんて……う、ウリは…ただ……アイゴー!」
泣きながら逃げていってしまいました。
「なんだったんだろ?」
「よくわからないのです。」
567名無し草:02/04/28 21:46
一番戻ってくるべきではない奴が
568名無し草:02/04/29 00:01
>567
菊水に消された?
569猫耳遊撃兵@病室:02/04/29 00:59
>543から更に数時間後…

遊撃A「んじゃ、そろそろ帰るよ。」
ドアの手前で向き直るとスカートの裾をパンパンと叩き、唐突に語りかけた。
遊撃B「え、もう帰るの〜?」
キロ。
遊撃B「…はーい。。」
遊撃Aの咎めるような視線に、しぶしぶと従う。

遊撃A「思ったより元気そうで良かったよ。次はドコで会えるか分かんないけど、楽しみにしてるからねー。」
遊撃B「ばいばーい。」
菊水B「おう!またなー!」
チャンネル争いをするうちに、いつの間にか菊水Bと遊撃Bは仲良くなっていたらしい。

だが今日のこの時間が特別なのであって、本来菊水と猫耳兵が会う、しかも私用でなど
有り得ない話だ。恐らく次があるとすれば、前回と同じく訓練の場か、もしくは戦場?いや、
それも考えにくい。

唐突にやってきて、前触れも無くイキナリ帰ってゆく気紛れな猫耳達。その姿を見送る菊水's。

菊水A「仕事抜きならイイ奴らなんだけどな。」
菊水C「まったく。。」
570菊水's@病室:02/04/29 01:18
569の後で。

菊水B「あの看護婦さん可愛いーよな。ちょっと情緒不安定だけど」
菊水A「妙に明るく話しかけてきたかと思ったら、突然泣きながら走り去るし」
菊水C「電波系か……」
医師 「私の娘だが、なにか?」

菊水'sは担当医と隣の空き病室で卓を囲んでジャラジャラと牌を掻き混ぜている。
菊水A「先生……俺の左手なんですけど」
今現在、強力な麻酔で菊水Aの左手は動かない。牌を押さえている感触も無い。
医師 「……二人だけ、それを完全に治せる人物を知っているが……」
菊水A「誰ですか?」
菊水C「何か問題でも?」
医師 「……一人は黒野 王子。凄腕だが医師免許が無く、手術代も500万はかかる」
菊水B「もう一人は?」
医師 「もう一人は独多 啓。彼は放浪癖があり音信不通……力になれなくて済まない」
菊水A「いえ……仕方ない。三人目に心当たりがあるので『彼女』に頼みます」
医師 「………私が『教授』を三人目に加えなかった意味を判っているのか?」
菊水A「背に腹は代えられません。おっと『ジェットストリームアタック』(大三元)」
菊水C「それは激しくガイシュツだ。こっちの方が早い『ダブルゼータ』(国士無双)」
菊水B「うお? 俺を踏み台にした!?」

〜デムパ〜
>552で、帰らないと選択していたら、スゴイことになってました(笑)
571遊撃@デンパー:02/04/29 01:24
え、スゴイのも見たかったなー。残念・・・(笑
572菊水's@デムパ:02/04/29 01:37
>571
そんなに大したものでもないし、没ネタは余り見せたくないのですが、
もしも帰らなかったならVer.を、こちらか総合掲示板の方に乗せましょうか?
1.別にいい。
2.総合掲示板に。
3.ここに。
573遊撃@デンパー:02/04/29 01:54
はい、没ネタへの思いは分かるつもりです(笑)

なのでお任せ。(コッソリ個人的には2を望むくらいで。。)
574名無し草:02/04/29 02:26
T県銚子沖。
夜の海を縫って一隻の船が入港して来る。
「うわあ、ひさしぶりだなあ…なつかしい匂い…」
甲板に立つ少女。髪が海風になびいている。思い切り、伸びをする。
「陸に上がるのも久しぶりですね。今回は長居できると思いますよ。」
隣には青年が立っている。立派な海の男(あるいは漁師の)声だった。
「そうなの?うれしいなあ、また学校にも行きたいよ。」
「そうおっしゃると思って手配しておきましたよ。」
「さっすが!気が利くねえ。」
甲板に兵士らしき人物が上がってくる。
「上陸準備整いました!」
「よろしい。我々が降りたら船は撤収、連絡を待つように。」
「はっ!」
青年は少女に向き直る。表情は厳しいが、笑顔だ。
「参りましょう、宮殿下がお待ちですよ。」
「そうだね、ひさしぶりなんだもの。いっぱいお話がしたいなあ。」
「そうですね。」
夜の海、暗がりの中。音も立てずに進む船の甲板の上。笑いあう二人がいた。
575名無し草:02/04/29 02:30
>567

  \从/
    | ̄†|
    /lll゚ 0゚) わたくし・・・いきなり 嫌われてますの?Σ(゚д゚lll)ガーン
   /  †|
 〜(___ノ


――――――――――――――
鬱ですわ・・・お酒いただけます?
__  ___________
    ∨
日 凸 U 日 凸  ▽ ∇ U
≡≡≡≡≡≡≡ ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 U ∩ [] ∨%(゚Д゚;) <・・・それがイカンのでしょうが!
__ 「 ̄|_____|つ∽)_  \_____
  /_/,)
― /   |――――――――
〜(__.ノ
 ━┳━   ━┳━
 ̄ ┻  ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄ ̄
576名無し草@デンパ:02/04/29 02:33
>>575
気にすることないでしょ。
つか、シスターが嫌われる原因って、何?
(酒癖はともかくw)
577名無し草:02/04/29 02:34
シスター!何かの間違いです!そんな落ち込まないで下さい。
ションボリお酒を飲んでる姿など見せられては…ハァハァ…
578名無し草:02/04/29 02:41
567は「あれ、ちゃい」の魔法がまだ効いていなかったか。
速攻で菊水に消されたみたいだけど。
579名無し草@デンパ :02/04/29 02:45
>576
単なる酒癖のみではなく、OVER'S が脱線して酒盛りを始める原因を作った事。
あと、絡み方も悪かった。伏線等に無関係と言う事は、すなわち
シスターが登場する=本筋から外れる(恋愛ネタとかに走る)という事だったから。

荒れたり、ROM を置いてきぼりにする原因になるので気をつけた方がいい >OVER'S
580宇月亜美:02/04/29 03:08
「ふう、疲れたぁ……」
肩を叩きつつ歩く。研究所に詰めていると本当に昔に戻ったみたい。
三つ編みもほつれかかってるし、白衣もすっかりよれてしまっている。
ダサダサだわ…最悪。でも今更お化粧するのも馬鹿みたいだし…
「あーもー。教授の馬鹿……」
気分転換に散歩。学校が休みだからこそのこの自由な時間!教師って(・∀・)イイ!!
てか、戻れば「黒猫の鈴」の仕上げに戻らなきゃいけないのよねえ…欝だわ。

散歩ついでに明治神宮で呪術用の札を貰って来るお使いを済ませ、外に出る。
「ついでに新宿高野にでも寄ろうかしら?メロンパン、おいしいのよねえ…」
ぶつぶつ言いつつ歩いていると、やっぱりぶつぶつ言いつつ歩いてくる人がいる。
トランクを抱えた修道女姿。やっぱり前を見ていない。…であれば当然…

がんっ!!
いや、何もない所で正面衝突するのって才能だと思うのですよ、実際。
「きゃあっ!」
「ああっ!」
トランクが倒れ、メガネが飛んだ。
581名無し草:02/04/29 03:47
「ふぅ・・・・・・久しぶりの帝都か・・・・・・まさか、戻れるとは思わなかった・・・・・・」 
 
男は、船からゆっくりと降りると、呟いた。
身長は180近い。長髪を一本の三つ編みに纏め、鼻には丸いサングラスをかけている。
その身をパオで包んだその姿は、まさにチャイニーズマフィアのイメージそのままだった。
 
「貫大人(クァンターレン)!お車の準備が出来ました!」 
 
物思いに耽りそうになった彼を、男の声がさえぎった。
男に手で合図をすると、彼は歩き出す。
 
「さて、まずは我らが宮様をお迎えしに行かねばね」 
582名無し草:02/04/29 05:53
「奴」って、戻ってきても誰にもレスされない彼の事でしょう
583名無し草:02/04/29 09:24
ところで、いくつを踏んだ人が次スレを立てるのでしょう?
584名無し草:02/04/29 12:47
>583
スレッドの制限KB次第では? 次スレはやっぱり黎明編となるのだろうか?
585名無し草:02/04/29 14:35
いくら「ちゃい」でも、一旦逃げたのに偉そうな口調で舞い戻られるのはちょっと……
586名無し草:02/04/29 15:54
>585
・・・・・・ごめんなさい・・・・・・
587名無し草:02/04/29 16:25
みんなに「ちゃい」が効きますように……。
「ふぅ・・・・・・久しぶりの帝都か・・・・・・まさか、戻れるとは思わなかった・・・・・・」 
 
男は、船からゆっくりと降りると、呟いた。
身長は180近い。長髪を一本の三つ編みに纏め、鼻には丸いサングラスをかけている。
その身をパオで包んだその姿は、まさにチャイニーズマフィアのイメージそのままだった。
 
「貫大人(クァンターレン)!お車の準備が出来ました!」 
 
物思いに耽りそうになった彼を、男の声がさえぎった。
男に手で合図をすると、彼は歩き出す。
 
「やることは色々ある・・・・・・全国に逃げ落ちた同志と連絡を取り・・・・・・そして」 
 
胸元から一枚の写真を取り出す。
 
「何としてでも、ともえ様をお救いしよう・・・・・・・逃げ出した俺が言うのもなんだけどな・・・・・・」 
589菊水's@菊水本部:02/04/29 17:10
ハードな一夜から生還した菊水's。謹慎も解け、傷が癒えるまで暫く休養を取る事となった。
病院は一週間で退院し、今日は本部に顔を出している。死線を乗り越えたからだろうか? 
三人は静かな高揚感を感じていた。そう、まるで世界が生まれ変わったかのような。
早く任務に戻りたかった。裏方の世界こそ、自分達の活躍する場所。

菊水B「……何かさ、みんなの態度、違わないか?」
菊水A「まあ、俺達みたいな下っ端が「あれ」から生還したんだ。多少見る目も変わるだろう」
菊水B「……玄関とこに5つも遺影が置いてあったしな」
菊水C「賭けの対象にもなっていたようだぞ。俺達三人だけ生還に、一人だけ賭けていたらしい」
菊水B「へー、そいつに一杯奢りたいな」
菊水A「逆に奢ってくれるんじゃないか?」
雑談しながら歩いてると、通路の曲がり角で、菊水@甲とばったり会った。慌てて姿勢を正す三人。
菊水B「あ、甲せんぱ…」
菊水@甲は、手にラジカセを持っていた。
菊水's「ぎゃああー!!!」×3
590菊水's@菊水本部:02/04/29 17:25
三人の悲鳴に目を丸くしていた菊水@甲だったが、すぐに気付き、左右に手を振る。
「ああ、心配しないで。これは備品室に返しに行く所なの」
腰を抜かしてへたり込んでいる三人の姿に、思わず口元に手を当てて、ぷっと吹き出した。
「ふふふ、ごめんなさい。そりゃ驚くわよね」
「……ショック死するかと思いました」
菊水@甲は一人ずつ握手するように、手を貸して立ち上がらせる。
「よく生き延びたわね」
「恐縮です」
「たいしたものよ、貴方たち」
「いやー、照れます」
「ほんと、感謝してるわ」
菊水Cだけは目敏く、菊水@甲の胸元を飾る宝石に気付いた。彼女に良く似合う、大粒のサファイア。
カシミアンブルー色彩を持つ最高級品だ。彼女は普段は余り装飾品の類は付けないと思っていたが。
「先輩、そのブローチ、よくお似合いです」
「そう? これ前から欲しかったやつなの。高くて諦めてたんだけれど」
「へー、臨時収入でもあったんですか?」
「ええ、大穴を当てたの。ふふ、それじゃあゆっくり休みなさい」
三人は姿勢を正したまま、上機嫌で去っていく菊水@甲を見送る。
「……意外だな。甲先輩がギャンブルするだなんて」
「……意外だな。C、お前が気付かないなんてな」
「何がだ?」
「大穴は、俺達だ」
591横須賀軍港:02/04/29 18:40
ここは帝国海軍横須賀軍港。あたたかい初夏の日差しがあたりを包んでいる。
岸壁には数多の艦が日差しを浴びて、次の出港までの短い休息を楽しんでいる。
(たかなみちゃん、また出港?)
(そうなんです。この前インド洋から帰ってきたばかりなんですけれど…。)
囁くような声。もし見えたとしたら疑うしかない光景が、軍艦のマストの上にあった。
横付けされた軍艦のマストの上に少女が座っている。先ほどの会話はこの少女たちの
会話であった。だが、その声は誰にも聞こえない。その姿は誰にも見えない。

船乗りたちの間には、一つの伝説がある。船にも意思があり、魂が宿っている。
そしてその魂は、ときおり少女の姿となって現れることがあるという。
それを船魂という。

彼女らが、その船魂であった。
(あ、67号さんと68号さんがきたわ。よろしくお願いします。)
67、68と番号のついたタグボートが、曳船もやいを渡す。
67号 (おつかれでしょうけどがんばってください、たかなみさん。)
たかなみ(はい、いってきます。いせさんもお元気で。あまり腐っていてはだめですよ。)
ぱららら、ぱららら、ぱらららったらったら〜!!
「出港よ〜い!」
出港用意の喇叭も高らかに、軍艦「たかなみ」は出港した。
592菊水本部:02/04/29 18:44
某室……

「……うーん……痛かったなあ……」
薄くなった財布を眺めて溜息をつく男。
「甲君にしてやられたね、今回は。」
くるり、と椅子をまわしてゴロワーズに手を伸ばした。
火をつけてゆっくりと燻らせる。にやりと頬の端だけを上げて笑った。
「ふう、次は負けないぞぉ…・・・と。」
593横須賀軍港:02/04/29 18:44
67号(あら、いせさん、どうしたんですか。)
出港支援を終え、曳船が戻っていく。たかなみの内側に係留されていた艦に、67号は話し掛けた。
いせ(いえ、なんだか最近つまらなくて〜。)
68号(出港が少ないからですか。)
いせ(それもありますけれど〜。)
いせ、とよばれた少女が振り向く。彼女は帝国海軍が威信をかけて建造した御召艦である。
各国国家元首クラスの迎賓を行うことができる設備を持ち、その内部には多数のシミュレータが
置かれ、練習艦としての能力も備えている。また、有事の際には大元帥閣下に御座乗戴き、
莫大な情報を処理し、艦隊を指揮する旗艦としての能力も備えている。
軍事マニアの間ではなんだかよくわかんないはっきりしない艦といわれている。
いせ(迎賓のお仕事もまわってきませんし〜。かといって練習艦としての仕事もありませんし〜。
   情報収集艦の仕事もありませんし〜。67号さん、あたくしに何か面白いことを
   おしえてくださいな〜。)
67号(え…。わたしたちも港務隊と桟橋の往復しかしてないですから…。)
68号(世間のこととか、面白いこととかわからないです…。)
2隻の曳船がいせの横を通り過ぎ、港務隊桟橋へと帰っていく。
いせ(はあ。あたくしはこんなところでこうやってぼぉ〜っとしているのが仕事なのかしら?
   宮様、あたくしはさみしいです。あたくしは宮様がいらっしゃってくれるのを
   ずっとずっとまっているのですよ…。はやくきてくださいな…。)
実際、いせは就役してからまだ一度も迎賓艦として使われたことはなかった。もっぱら練習艦、
シミュレーションメインで使われ、係留されたままだったのだ。いかんせん高価なこの艦を作ったのは
いいが、帝国海軍は正直持て余していた。出港もなく任務もない。係留換以外でスクリューを
回したことはない。いせの欲求不満は頂点に達しようとしていた。
いせ(もう、もう、4皇女さまが…あたくしの甲板の上で、ダンスを…ハァハァ…あたくしの甲板の上に
   萌宮殿下の小さな足が…、萌之院さまのヒールが、御美脚が…、萌浜さまの健康的な脚が…
   萌姫さまの幼い重さが…アゥアゥアゥアゥアフゥ…。)
初夏の暖かな日差しは、確実にこの船魂の頭を暖め、螺旋を緩めていた。
594いせ:02/04/29 18:50
いせ(あたくし、決めましたわ…。ここにいても欲求不満が募るばかり、早く殿下があたくしに
   乗って下さらないと、あたくしは、あたくしはハァハァ。もうだめ、ですわ。)
乗員A「なんか今日さ、空調の調子おかしくないか?」
乗員B「妙に熱いよな。」
いせ(宮様、あたくし、帝都に参ります…。いつでも宮様のおそばに…。ぽっ。)
乗員A/B「あ〜あつい。どうなってんだ?」
いせ(踏んでください、あたくしを踏んでくださいな、宮様ぁ〜!
   あたくしの甲板(せなか)をヲヲヲヲヲヲ〜!
   実体化オン!でゅわっ!)

いせ舷門。当直士官の前を一人の少女が通り過ぎていく。艦の色と同じ真っ白なドレス。
ショートに切りそろえた髪。豊かな胸、黒い靴。そして、旅行鞄を持って。
少女「すこし艦を空けます。艦長にはよろしくいっておいてくださいな。」
当直士官「はぁ?」
舷梯をすたすたと降りていく少女。あっけにとられて見ている当直士官。
当直水兵「だれですか?」
当直兵曹「さあ。だれですか、当直士官。」
当直士官「だれだろ?」
兵曹・水兵「おいおい。」
いせ「いざ、帝都へ!ええと、切符はどうやって買うのかしら?」
595いせ:02/04/29 18:52
横須賀駅へ着いた。横須賀駅はやんごとなき方々のために、一切の階段を排した作りになって
いるのが特徴だ。
いせ「切符は、券売機で買えばいいのね。」
当然船魂だから切符なんてものは買ったことがない。
いせ「ああ、ふべんですわね…。」
なんとかして切符を買うと、ホームへ。ホームにはすでに電車が停まっていた。
??「おいコラお前、なに艦降りてんだよ!」
いせ「は!誰!」
辺りには誰もいない。まさか…。
596いせ:02/04/29 18:53
E217「お前なに考えてんだよ。軍艦の船魂が艦降りていいのか?」
いせ「で、電車風情になにがわかるっていうのよ!毎日毎日係留岸壁の景色しか見ない生活、
   嫌気がさしましたわ!」
E217「…。へ。お前らまだ出港があるからいいじゃねえかよ…。おれらなんか毎日毎日
   決められたレールの上を毎日毎日同じ時間に走っていく…。艦なんかに電車風情呼ばわり
   されたくないね!」
いせ「ふん、じゃああたくしを乗せて、今日も決められた時間に決められたとおりにレールの上を
   走ってくださいな!」
E217「ああ、言われなくてもそうするさ。」
話し掛けてきたのは電車の魂だった。

がたんごとん、がたんごとん
乗客A「うわああああ!なんだって今日はこんなに揺れるんだ!」
いせ「この腐れ電車…えい!」
だつん!いせは脚を思い切り床に叩きつけたのだった。
がったん!
乗客B「おう!今この電車跳ねたぞ!」

「次は、東京、東京です。出口は…」
いせ「あたくしは降りますわ。E217、なかなかいい旅路でしたわよ。」
E217「へ、当然だ。なにするつもりか知らないがな、とっとと横須賀帰れよ。
   東京は海とは違うんだ。」
いせ「御忠告、ありがとう。」
597名無し草:02/04/29 18:54
(_・).o○(横須賀駅に階段がないのは軍事物資の運搬の為でつが)
598いせ:02/04/29 18:55
だって、横須賀駅の観光案内板に書いてあったんだもん。たしか。
まちがってたらすんまそん。
599いせ:02/04/29 18:56
ぜえはあぜえはあ。どうして東京駅は広いのかしら。さすが日本最強のターミナル駅ですわ。
おまけに横須賀線は地下だったから、余計迷ったじゃない。
…。こんなところで道草喰ってるばあいじゃありませんわ。早くチヨダパレスに馳せ参じて、
もなこ殿下の、もなこ殿下の足…ニーソックスで…あたくしの甲板を…ハァハァ
「まま〜、あのおねえちゃんハァハァいってるよ〜。」
「みちひと、指ささないの!」
さ、チヨダパレスへ、レッツゴウ!

チヨダパレスはすぐに見つかった(当たり前だ)。
さて、どうやって入ろうかしら。あ、そうだ、実体化チェンジを解けばいいことですわ。
それで殿下のお部屋までひとっとび…エヘヘヘ。
「実体化オフ!でゅわ!」

菊水某「ただ今、大手門前にて微弱ながら霊的反応をキャッチしました。!!んあ!
    反応は宮城への侵入を開始しました!」
600いせ:02/04/29 19:00
前略
ということでみなさまはじめまして。
いせと申します。設定は総合掲示板の方に書かせて頂きました。
連続カキコすんまそん。なんだか変なキャラですが宜しくお願いいたします。
                                   敬具
601横須賀駅:02/04/29 19:18
ttp://www7.big.or.jp/~yokosuka/eki/JR_yokosuka/eki/yokosuka.html
俗説らしい。真偽の程は不明とか。すんまそん。
ttp://www.fmyokohama.co.jp/guide/breeze/fujita/20010802/
ちなみにこっちは軍事物資説。
結論=>うろ覚えの知識はあんまり使わないほうがいい。
602名無し草:02/04/29 19:25
空を飛んで宮城に向ういせの背中にカラスと鳩が止まった。
「おい、何者だよおめーは。」
「どこに行く気だゴルア。」
実体化していない体の上にとまられたのが意外で、いせは空中で止まる。
「あら、あたくしが見えてるの?」
「ったりめーだぞゴルア。ここに俺様が何年住んでると思ってやがる。」
烏の足は3本あった。
「正体不明の霊体はこの先に勝手に進んでたら六九式の結界で問答無用に消滅させられるところ
だったんだぞ、感謝してもらいたいもんだな。」
「あ、そうなの?ありがと。」
「で、どこに行く気なんだよ。」
「決まってるじゃない、もなこ様のと、こ、ろ、よ。」
「……もなこはまだ帰ってきてないぞゴルア。加也と映画だってよ。」
「ああ、そうなのありがとう。あたしはいせ。船魂よ。よろしくね。」
「よ、横須賀の船かよ、おめー。なんて奴だ…」
「…宮城に強行は無理しすぎだゴルア。帰ってくるまでだいぶあるから待ってろよゴルア。」
「映画はどこ?」
「新宿だって言ってたよ…ってオイ!!」
飛んでいってしまった。振り飛ばされる2羽。
「待ってなんかいられないわ、もう一刻も早く踏んでいただかなくては(;´Д`)ハァハァ 」
603名無し草:02/04/29 19:29
シスターモエリア
 前スレで善行忠考に淡い恋心を描くも、朴念仁には通じず。あえなく撃沈してしまった
可愛そうなシスター
 ヤハリ・・・酒癖が問題と思われる

>574
西朝かな? 小うるさい、善行も69式も居ないから、ゆっくりマターリネタをやってくださいや。

>591
 船魂… 新たなる萌の誕生か?
604名無し草:02/04/29 19:51
>>601
|_・).o○(地元では後者なんですよ。軍都横須賀ですから。)
605いせ:02/04/29 20:59
…ところで、新宿ってどこなのかしら。
艦から離れちゃってるからGPSも使えませんし…
緯度も経度もしらないですし…。
ああ、なんでどうしてあの鳥さんたちにしっかり聞いておかなかったのかしら。
あたくしのばか、ばか、ばか、ばか!
仕方がありませんわ。実体化して人に聞いて探しましょう…。
でもそのうちにもなこ殿下が宮城にお戻りになられてたら!
あたくしはもう!殿下に乗って、
踏んでもらえないかもしれませんですわ!アウアウアウアウ。
新宿、新宿、どこなのかしら〜。
だれかあたくしにおしえてくださいな〜♪(実体化)

〜でんぱ〜
ヤタさん、音羽さん、ありがとうございます。
これで新宿に行けば殿下に、もしかしたらニダーにも
絡めるかもしれませんですねm(_ _)m
606菊水's@菊水寮:02/04/29 22:30
三人は寮の自室に向かう。本部の隣にある旧菊水本部を改装したものが、彼ら名無し菊水の寮だった。
現在でも、いくつかの施設はそのまま使用されている。『教授』の研究室とか。
研究室の鉄扉より先は「最後の大隊」のテリトリーだ。実際のところ建物の7割は給水防疫部が使っている。
基本的に猫耳兵とは滅多に会わない。建物の構造的に、屋内からは一本の通路でしか研究室へは
行けないし、暗黙のルールという奴だ。食堂でたまに見かけるくらいだった。

だが菊水Aが自室のドアを開くと、猫耳が大量発生していた。一斉に見詰められ、ドアが閉まる
音がするまで、金縛りに合ってしまう三人。多分、第二中隊の連中だった。一斉に鳴き始める。

「痛かったにゃー!」「血がいっぱい出たにゃー!」「セキニン取るにゃー!」
「仲良くするにゃー!」「覚えてたかにゃー!」「パンツ返すにゃー!」

菊水Bは思わず叫ぶ「同時主張!」
「──」「逃げ…あれ?」「──」
背後でドアが閉まる音。気が緩んでいたのだろう、菊水Bは判断ミスを犯した。
この場合、同時主張など不適切だ。菊水AとCはとっとと逃げ出していた。
「おおお、俺達のゆーじょーはっ!?」
最後まで叫べず、菊水Bは猫耳の洪水に飲み込まれた。チーン(笑)
607菊水's@デムパ:02/04/29 22:33
>606
第二中隊→第一中隊でした。
608菊水A,C@菊水寮:02/04/29 22:36
ドア越しに、ドン…という衝撃が伝わってくる。ズルズルと落ちてゆく。
「……お前の死は無駄にはしない」
「まあ、大丈夫だろ」
組織内でのお食事禁止(例外あり)。これは暗黙のルールではなく、正規の規律だった。
「しばらく戻れないな。食堂にでも行くか?」
「いや、俺は『教授』の所に行って来る。今ちょうど秋葉原から戻られているらしい」
「……そうか。Bより、お前の方が深刻だな」
「教授もたまには、こういう手術をしてみたいと思うんじゃないかな……まあ、吸血鬼細胞
使われたり、ロケットパンチぐらいだったら、ガマンするさ」
歩きながら会話する。食堂と研究室は途中まで同じ方向だった。

「遅れたにゃー!」「急ぐにゃー!」
水兵服姿の猫耳が二人、駆けてくる。菊水AとCに気付くと急停止し、あからさまに動揺し、
下手な口笛を吹き出した。そういえば部屋にも同じ服装の猫耳がいた。
「よう。無事だったようだな」
「わ、わかるの!?」
「川で溺れた連中だろ? あの時は剥いたりして悪かったな……なんでセーラー服着てるんだ?」
菊水Aには猫耳識別センサーが備わっている。菊水Cは確信した。
「こーこれは教授が『ヒラメイター』って、ボクたち水陸両用に再調整してるんだけど、分かりやすい
ように着るように言われたんだよう。でも、みんなと違う格好で恥ずかしいにゃー」
「そうか? 可愛いと思うけどな」(ナデナデ)
「あうー」(赤面)
「ボ、ボクもナデナデしてー」
「?」(ナデナデ)
「あうー」(赤面)
609菊水A,C@菊水寮:02/04/29 22:38
猫耳水兵達と別れ、通路の突き当たり出で来た菊水AとC。右が研究室、左が食堂だ。
二人は立ち止まる。今日は遭遇率が高い日なのだろうか、通路の左から右へ、猫耳兵が歩いていく。
ひょこひょこと、不自然に片足を引きずっている。
二人に気付いたようだ。菊水Aを見て何故か少し嬉しそうな表情を浮かべ、直後にCを見て硬直した。
「ふぎゃゃゃゃああああ!!」
バリバリと壁を削りながら天井まで駆け上る。今度は、菊水Cにも判別がついた。
「フー!、フー!」
菊水CはAと顔を見合わせ、苦笑する。ここは、さっさと消えたほうが良さそうだ。
「それじゃあな。無事を祈ってる」
「ああ、祈っててくれ」
610菊水A@菊水寮:02/04/29 22:42
菊水Cの後ろ姿を見詰めるA。その頭に、天井の猫耳が飛び付いた。数歩たたらを踏む。
「フー!、フー!」
「……落ち着くんだ」
猫耳の襟首を掴んで、べりっと引き剥がす。
「フー! アイツ、嫌いにゃ!」
苦笑する。まさか、あれがトラウマになっているとは思わなかった。足を引きずっていたが…。
「足、まだ治らないのか?」
「……破片が骨に刺さってるみたい。今から教授に取って貰いに行くとこー」
「そうか、それは悪いことしたな。丁度いい、俺も教授に用がある」
猫耳を抱きかかえ、歩き出す。
「降ろすにゃ、自分で歩けるにゃ」(ジタバタ)
「遠慮するな。一応、俺のせいだろう?」
「た、タバコくさいにゃー」
「それくらいは我慢しろ」
「あうー」(赤面)
「ところで、猫耳兵って、やっぱりカツオブシとか好きなのか?」
611猫耳水兵@菊水寮:02/04/29 22:44
通路の曲がり角から、菊水Aと遊撃猫耳の姿を覗き込んでいる二人の猫耳水兵。
悔しそうに、コンクリートの壁をガリガリかじっている。
「アイツ、うらやましいにゃー」
「……後でシメてやる」
「無理にゃ。遊撃タイプは能力に個体差があるけど、どのみち格闘では敵わないよ」
「ああ、ボクも「お姫様抱っこ」されたいよー」

〜デムパ〜
猫耳水兵、使ってあげて下さい。試験的に船に配置されるとか。
612菊水C@菊水寮:02/04/29 22:47
菊水Cは振り返る。Aは遊撃猫耳を抱いて歩いていく。手前にはさっき来た通路から
身を乗り出している猫耳水兵の後姿……。
「猫耳キラーめ」
呟き、微笑する。無事に帰ってきて欲しい。

食堂でウドンを注文し、30分ほど時間を潰す。帰り間際、粛清ポイントを酒に換える。
酒は、またたびと同じく2ポイントで手に入る。ちなみに上位は四皇女のグッズとなっている。
大吟醸酒、その名も「菊水」。一般に同じ銘柄が在るため「裏菊水」と呼ばれている。
『教授』が作ったとも、猫耳達が仕込みをしているとも噂されているが、成分検査の結果は
至極まっとうな酒だった。むしろ隠れた名酒と言ってもいい。

部屋に戻ると、菊水Bが倒れていた。服はボロボロで、全身に歯型、爪痕、キスマークなど、
激しいスキンシップが行われた様子が窺われる。菊水Cは酒瓶の栓を歯で抜き、中身を
まんべんなく注ぐ。じゅうっ、と冗談のような音を立てて、傷口から湯気が上がった。
「……ぐぅあ」
「生きていたか。感想は?」
「……天国と地獄」
613菊水's@デムパ:02/04/29 22:57
連続で失礼しました。少し「マキ」を入れました。
菊水A,B,Cは名無し菊水として裏方の世界に戻ります。今度登場する時は、
他の菊水使いの方のご迷惑にならないように(X,Y,Zか命名等)考えます。
614いせ:02/04/29 23:20
いせ「なんですの?電車が地面の下を走ってますわ?」
陸はやっぱり不思議が一杯、ですわね。
103系「なあ…。海ってしょっぱいんだろ?」
地下鉄と雑談しながら、あたくしは御茶ノ水駅で中央線の快速に乗り換え、
ようやく新宿へとたどり着くことができたのでした。
いせ「…。そういえば、映画?映画って?なんの映画なのかしら??」
宮様にはまだ会えそうもありませんわ…。アアアアア。
とりあえず、映画館を探すしかないですわね!

意気揚揚映画館を探すものの、映画館は沢山。もしかしたら、
殿下はまだ映画館の中にいらっしゃるかもしれない…。そうだとしたら
探すのはとても難しい、です…わ…。
新宿東邦会館の前でへたり込む。
いせ「あたくし、まるきりばかじゃありませんの…。ウルウル」
諦めかけたその時。
「じゅ、銃をつきつけるなんて……う、ウリは…ただ……アイゴー!」
「なんだったんだろ?」
「よくわからないのです。」
いせ「そ・そ・そのお声は…!!」
615いせ:02/04/30 00:20
いせ「みみみ、宮様、もなこ殿下ぁ〜!!」
もなこ「ほえ?」
ズザー・・・・・。
うつ伏せでスライディングし、殿下の前に伏せるいせ。
加也「だ、だいじょうぶですか?」
いせ「アア、宮様・・・いせは、いせは宮様の為に作られた艦なんです・・・
   サァ!その御足をハァハァハァハァあたくしの甲板(せなか)に・・・ハアハアハアハア
   あたくしの上にお乗りになってください・・・甲板をキュッキュッてやって
   く〜だ〜さ〜い〜ハフゥ・・・・・ン。」
もなこ「????」
速水「…なんなんだ?今日は?」
加也「うわっ…痴女がいる…。」
もなこ「なんだかハァハァいってとってもくるしそうなのです…。
    もなこがおせなかさすってあげるのです。」
さすさす・・・・・。
いせ「ハゥ・・・・!!ア。ァァアン・・・・ンッ!み、宮様あああああそんなに甲板を摩擦されては、
   摩擦されてはぁぁぁ!」
もなこ「はわわわ!どうしたですか?だいじょうぶですか?」
さすさすさす・・・。
いせ「ハゥウウウウウウウ!!」
殿下の御手手で逝けるのなら、いせはいせは幸せですわ…はふぅ〜ん。
616いせ:02/04/30 00:21
翌日、チヨダパレス。
侍従長「いってらっしゃいませ、殿下。」
もなこ「いってくるのです。じいや。」
黒塗りの車がチヨダパレスを後にする。
パレスの門に差し掛かったとき
いせ「いってらっしゃいませ!殿下!」
もなこ「はいです!いってくるのです!」
ヤタ「っていうか、なんでお前ここにいるんだゴルア!」
音羽「はやく横須賀かえれ!」
いせ「よく考えたら、あたくし船魂だから年取らないし、物食べなくても
   平気だし、寝なくてもえいおーけーですし…。パレスの中に結界があるなら、
   その中に入らなければいいだけですわ。あたくし、もうしばらくここにいさせて
   もらいますわよ。」
ヤタ「ここって門の前じゃねえかゴルア!」
音羽「よりによって宮城の前を不法占拠か!」
いせ「あたくし、船魂だから実体化しなけりゃ誰にも見えないですわ〜。」
ヤタ「そういう問題じゃネエだろゴルア!」
宮城にまた1人、妖怪変化の類が増えたのであった。
617九重隆史:02/04/30 01:02
「以後、気をつけるように。」
「はーい。失礼します。」
ガラララ…ピシャン。
引き戸を閉める。ふぅ、最近サボりすぎたかな。

学校を抜け出す事が増えてきた為、朝から先生に呼び出されてしまった隆史。
別にいいじゃん、なぁ。(反省の色無し)

教室に着くと、自分の席に向かって歩く。周りが騒がしいのはナゼ?
隆史「おい、どうしたんだ?」
同級生「お前知らないのか?らしくないな。今日は転校生が来るんだぜ!しかも
   女の子ときたもんだ。くー、どんな娘かなー?」

ふーん。俺の情報網も…って、最近は情報収集自体してなかったか。どんな
のが来るんだろ。

同級生「お、先生来たぜ。そんじゃまたな!」
隆史「ああ。」
618九重隆史:02/04/30 01:03
オハヨーゴザイマス!
日直の号令がかかり、挨拶をした後に着席する。

担任「あー、早速だが、お前らお待ちかねの転校生を紹介する。」
オオーー! マッテマシター! ザワザワ…
クラス内がどよめくのも気にせず、話を進める担任。
担任「入って来なさい。」
先生に促され、廊下から一人の少女が姿を現した。ほっそりとした、しかし健康的
な外見。日に焼けた肌、ショートカット。これは…期待以上だ。

担任「先日こちらに越してきたばかりのようだ。みんな仲良くな。さ、自己紹介を。」
転校生は黒板に自分の名前を書いてゆく…萌浜…

転校生「萌浜ともえっていいます。みんな、よろしくねー!」
619九重隆史@デムパ:02/04/30 01:06
…イキオイ(自爆)
申し訳ありません。SSはもう少し後になりそうです。自由に使って頂いてかまいませんので。
……コレだけではなんなのでちょっとオマケ。


    /⌒ ⌒ \
    彡 / ̄ヽゝ
    | イ___|    // ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ミ |ゞ<|!∞|!|ゞ  / | ※さんすう・もんだい1※
   |i彡|ヾ  ワ ノヾ __/ < 
   !|  | ミ 叩ヽ| 〔 i)  | 第五師団の兵隊さんに装備を分配します。
  !|_|彡/ †\i|ヘ /  | 
   /___/ミ  ノヾ/  | しかし、河井副総長が横流ししてしまったので、
    / /》》==《     | 小銃は70%、手榴弾は75%、
.._/ /ミ§  |ヾ    | 鉄兜は80%、ナイフは85%の兵隊さんが装備できるぶんしかありません。
..`つ∨ミ§   |!     | 
   /i| † |  |!     | 兵隊さんには、できるだけたくさんの装備をさせてあげたいと思います。
   /i|    |i l !     | 武器を一つ、二つしか持てない兵隊さんをなるべくいないようにしましょう。
  /i i| i |ii | !     | 
  /i|/i|  ! !ii | |     | そうすると、小銃、手榴弾、鉄兜、ナイフの4つを持てる兵隊さんは
  i|/i| / ! ||ii | |     | 全体の何パーセントになるでしょうか?
  `‐L_L|_」┘     | 
     |_i 、⌒)⌒)     | 
              \______________________________
>620
>武器を一つ、二つしか持てない兵隊さんをなるべくいないようにしましょう。
ちょっと曖昧でした。鉄兜も武器と考えて下さい。

上記の装備を4種類とも持てるのは、「最低で」第五師団の兵隊の何%か、
という問題です。
622名無し草:02/04/30 06:30
「朝〜!!朝だよーっ!!起きろーっ!!」
中華なべをガンガン。

「ああ、なーんか久しぶりだなあ…」
>>620
 ワシはノウ、確かに流用はするが必要な経費を削る事はせんのじゃい!
 軽歩兵旅団である第5旅団の運用資金を、書類を誤魔化して機甲化旅団規模でとって
来る程度の事じゃワイ
 全く、装備を削ったらもなこ殿下の近衛として恥ずかしいじゃろうがノウ?


「先生、患者さんが壁に向かって呟いていますが…」
「あんな奴でもVIPだからね。鎮静剤でも抗欝剤でも適当に打っといてくれ」
「宜しいのですか?」
「ああそうだ、例の会社から貰った新薬があったな。アレがいい」
「ですがアレは、まだ臨床試験が終わっていないと……」
「だから臨床試験だろ?」
「………………おいくら頂いたので(汗)」
624名無し草:02/04/30 22:57
>620
10%
625いせ:02/04/30 23:40
実体化オフしたいせが、パレスの門の前をうろうろしている。
いせ「とはいえ、殿下がお帰りになるまで暇ですわ〜。」
男 「ちょっとよろしいですか?」
いせの前に、背広を来たひょろっちい、眼鏡をかけた男性が立った。
いせ「あらあなた、あたくしが見えるんですの?」
男 「はい、この眼鏡、最後の大隊さんから借りてきたんですけど、
   これのおかげで霊体やらなにやら見えてはいけないものが見えるんですよ。」
いせ「そう。それで、あたくしになんの用かしら、教えてくださいな。」
男 「…ここではなんですし、どこか場所を移してお話しませんか?」
門の前を女子高生が通り過ぎていく。
女子高生A「うわ〜あの人壁に話し掛けてる〜。」
女子高生B「あぶな〜い!早く行こう!」
男 「…ということです…(泣)。」
いせ「ちょうどあたくしも退屈しておりましたの。よろしくてよ。」
626九重隆史:02/04/30 23:51
ガヤガヤ…
放課後。そう、このくらいのタイミングが丁度よかろう。興味本位で近付いていた連中は授業の合間
の休み時間で満足したらしく、転校生を取り巻く連中の数は大分減っている。

「ともえさん、だったかな?」
まだ机に座っているともえの正面から、にっこりと笑いながら近付く。

「初めまして、俺は九重隆史ってんだ。よろしくな。」
「うん、よろしく!」
その時、クラスの何割かは会話を中断し、固唾を飲んで見守る。コラ、自然にしてろよ。

「記念に一枚、いいかな?」
「え、写真?うん、いーよ。」
なんだか可笑しそうに笑うともえ。そして、期待はずれの行動に困惑した表情を浮かべるクラス
メイト達(主に男連中)。

パシャ。
ごく真っ当に、なんの不審な行動もとらず、正面から一枚。

「でも、なんか珍しいね。普通ガッコに持ってくる人っていないでしょ。」
627九重隆史:02/04/30 23:52
キラリーン。ともえの反応に隆史の目が輝く。
「こいつらは、俺の友(とも)、いや強敵(とも)、いや、戦友(とも)だ!」
懐から、鞄から数台のカメラを取り出すと、続ける。
「こいつはベティ、こいつはジョンソン、こいつはハーメット。どれも幾多の困難を共に乗り越え、
いや、ベティはこの前敗れ去ってしまったルハルドの替わりに入って来たんだが。ちくしょう、
野蛮な奴もいたもんだ!奴とは数年来の…」

「はは・・・(汗」
突然の隆史の豹変ぶりに引きつった笑いを浮かべるともえ。そう、普通はそうくるよな(ニヤソ
「スキアリー!!(ズザー」
身を屈め、流れるような動きでともえの足元を滑る。そう、狙いは当然、ココにあったさ!
後ろ向きに床を滑りながら、右手はカメラを、左手はスカートを払うべく動く!無駄の無い、
まさに完璧な動き、ウルトラCだ!

ゴス…ドカッ…バキキッ…ガシャーン!!
突然の激痛と共に、視界が机や椅子で埋まる。な、何とした事か…??

「ほら、こいつがさっき言った危険人物。大丈夫、私達が追い払ってあげるから。」
「まったく、最初は調子狂っちゃったわよ。でもこれが本性だから。覚えておきなね?」

女子共の声が…聞こえる……。ぬぅ…ふ、不覚………。(ガクッ
628宇月亜美:02/04/30 23:54
>>580
「あらあら、申し訳ありません、大丈夫でしたか?」
いや、ごめんなさい、大丈夫じゃないです…メガネ…どこ?探していると、その人が親切に渡してくれた。
「あ、ごめんなさい、こちらこそ……」
メガネをかける。これがないと目の前の人の顔も良く分からない…って。
はうっ…シスターっすか?神社に?なんてまあ似合わない。しかも外人(爆)
「ごめんなさい、不注意で…」
「いえいえこちらこそ…」
「すいませんが、少々お伺いしたいのですが…」
ああよかった、日本語じゃな〜い。英語ならまだいいけどフランス語とかしゃべられたらちょっと厳しかったわよ。
「はいなんでしょう?」
笑顔よ、笑顔。こーゆーところから国際人としての日本人が始まるのよ。ねえ?
「チヨダパレスはどこへ行ったらいいのでしょう?」
「はあ?」
経緯を聞く。成田から成田線で出て東京。丸の内線に乗って(?)行き過ぎて新宿、修正しようとして
山手線に乗って逆方向で原宿…で、降りたら明治神宮と…ああ、分かるわ。あたしもやったしそれ(自爆)
大江戸線が正確には環状線じゃないって理解するのに4ヶ月かかったもんねえ……
「えっとねえ…」
こーゆーときメモとかを渡すのって意味がないのよね。宮城のお客さんなら…タクシーを止めてあげて、行き先を告げる。これが一番。
「ありがとうございます。」
「いいのよ、気にしないで。」
とりあえず彼女を見送ってからふと気になった。名前を聞かなかったのもそうなのだけど、
「シスターが宮城に何の用なの?」
……あたしが気にすることじゃないか、別に…やーめた、帰ろうっと。
629萌浜ともえ:02/05/01 00:33
>>627
「あはは、ありがとう。」
快活に笑うとしゃがみこんで、机や椅子に埋もれている隆史の頭をぽんと叩いた。
「残念だったねぇ、ボクのはね、今日は…白だったと思うよ。」
カメラを取り上げると埋もれている隆史を一枚撮る。
「クソオ…フカク…」
「出来たらボクにも一枚ちょうだい。でもボクの撮ってもあんまり面白くないかもよ?」

カメラを机に置いて立ち上がると、部屋の隅のサッカーボールを取り上げる。
ひょいっと投げ上げると2,3回リフティングを見せる。
「うーん、やっぱ長いスカートじゃやりにくいや。」
ぽーんと蹴り上げたボールは目の前の女子の手の中にすっぽりと落ちた。
「いい天気だし、遊ぼうよ!」
言うなり外へ駆け出していく。誘われるように出て行くクラスメイト達。後には机に埋もれた隆史だけが残された。

「………ムネン……」
630片瀬千早@お勤め中:02/05/01 00:36
「ふぅ。今日はいい天気ね。」
木々の隙間から見える青空を見上げながら、洗濯物を干す千早。どうもこの一角だけが、
妙にほんわかした空気が流れているようだ。宮城で洗濯物…。ま、まぁ、そんな事もあるん
だろう。。

最近は気温の変化が激しく寒かったり暑かったりするが、今日は薄い長袖で丁度いいくらい
だった。汗ばんだ額をくすぐる風が心地良い。

「もなこちゃんは、加也ちゃんと一緒にお出かけかあ。残念、お庭でお茶するには丁度良い
お天気なのに。」

洗濯物も一区切りついた。汗ばむ額を柔らかなタオルで拭いつつ涼やかな庭を眺めていると、
やはり誘惑に耐えられなくなってきた。

「みんな〜。ちょっと一休みして、お茶しない?」
631片瀬千早@休憩中:02/05/01 01:01
お昼の残りのパンと冷蔵庫の中のもので適当に作ったサンドイッチ。
ティーポットを持ち出して庭で淹れる紅茶。
ちょっとした気分次第で休憩時間もピクニックみたいでちょっと楽しい。

森の若葉の香りを乗せた風が庭を吹き抜ける。気持ちのいい、5月の風。
どこからか仔猫がやってきて「にー。」とかわいい声を出す。
ハムを一枚あげると、丁寧にお辞儀をしてから両手で掴んで一生懸命はむはむ食べた。
「うふふ、かわいい。」
「ねー。まだ小さいよ、この子。」
侍従仲間としばし談笑。女の子たちの笑い声が庭を包んでいた。

…それを窓から見ている侍従が一人。手には山のような書類。
C「うう、いいなあ女の子達は……楽しそうで……」
632萌浜ともえ:02/05/01 06:28
「みんなーっ!起きろーっ、朝だぞーっ!」
フライパンをガンガン。

(……誰に向ってやってるんだろ、ボク?)
633もなみ:02/05/01 20:49
>632
(がばっっと起きる)
朝かモナ?
(モナー型のパジャマを脱ぎながら)
学校に行くモナー


ママ「モナちゃん、風邪なんだから寝てなさい!」
634名無し草:02/05/02 00:56
Quizです。
ソックスハンターが百個あるソックスの山の中から、一番上の一個だけ盗んでいきました。
さて、残ったソックスは何色?
635萌姫:02/05/02 01:13
>>634
…………ツクモイロ……
636名無し草:02/05/02 01:48
も、萌姫様!!!お体の方は大丈夫でしたか?体調など崩されませんでしたか?
ああ、再びお目にかかれて感激ですー(感涙
637ソックス・バット:02/05/02 01:50
>>634
 薔薇色デス!
 全てのソックスは薔薇色と決まっているのデス!!

 イイ!
 イイ!!
 凄くイイ!!!

 でもデスネ、今の愛に萌えるソックス・バットは只一人の靴下しか欲しないノデス!!
 ウフ、ウフ、ウフフフフフ♪
638634:02/05/02 01:55
ヒントです。
「百」−「一」=?
639名無し草:02/05/02 02:03
丙!!おやぁ?
640名無し草:02/05/02 02:03
641名無し草:02/05/02 02:06


642634:02/05/02 02:24
答えです。
「百」という漢字の一番上から「一」の字を取って(盗って)「白」
答えは「白」でした。
ひねりが無くてスミマセン。
643萌浜ともえ:02/05/02 05:07
「朝だぞーっ!みんな起きろーっ!」
寸胴なべをガンガン。

〜霊波〜
>>635
萌姫ちゃん元気だった?また気が向いたら遊びに来てね!
644貫大人:02/05/02 09:19
はっ!!
 
・・・・・・いま、ともえ様の声が聞こえたような・・・・・・
645もなみ:02/05/02 14:38
>643
(ガバッっと起きる)
朝かモナ?

もなこ「萌奈美(もなみ)ちゃん、もう御昼休み終わったよ」
646いせ:02/05/02 18:54
いせ「ここが、喫茶店、ですの?」
男 「はい。喫茶店ですね。」
いせと男は喫茶店の椅子に座る。
男 「何か飲みますか?」
いせ「そうですわね。コーヒーでもいただこうかしら。
   (…コーヒーなら、ありますわよね…。あたくし、こういうお店はじめて
   ですの…。)」
男 「コーヒー。砂糖とミルクはどうします?」
いせ「へ?お、お願いいたしますわあ!つけてくださいな。」
男 「コーヒー2つで。私はブラック。こちらには砂糖とミルクをお付けして。」
男が注文をした。
いせ「よろしいかしら。あなたのお名前を聞かせてくださらない?あたくしに
   なにか御用みたいですけど、お名前も教えていただけないのなら。
   あたくし、お話をする気はございませんわ?」
男 「…ははは。すいません。そうですよね。そりゃそうだ。はい、これ名刺です。」
すっ。
いせ「ひみつ警察・菊水調整課海軍係・田中彦一…。ひみつ、警察?」
田中「はい、そうなんですよ。私は主に海軍関係の調整をやってるんです。」
いせ「では、あたくしも自己紹介いたしますわ。実体化していないあたくしが
   見えていらっしゃるなら、隠し立てする必要はありませんわね。
   あたくしは帝国海軍、連合艦隊直轄練習艦(いせ)ですわ。」
田中「はい、存じ上げております。」
いせ「…名刺に(ひみつ)と書いてある秘密警察ですけれど…仕事のほうは
   確かなようね。感心いたしますわ。」
田中「名刺…あぁ!ほんとだ!デカデカと(ひみつ)って書いてある!!」
647いせ:02/05/02 23:36
いせ「…で。一体あたくしになんのご用かしら。そろそろ聞かせてくださらない?」
田中「そうですね。仕事は素早く確実に、ですね。」
おまたせいたしました。コーヒーお二つ、ブラックとこちら砂糖とミルクになります。
こと。こと。
田中「担当直入に言いますね。いせさん、あなたにうちの猫の調教をしていただきたい、と。」
いせ「猫?ですの?」
田中「そうです。にゃーって鳴く猫です。今度うちでですね、猫耳水兵の訓練を行うんです。
   で、水に慣れされるためにフネにのせる、とか上のほうが言い出しちゃって。
   あ、コーヒー冷めないうちにどうぞ。」
いせ「猫耳、水兵?」
田中「ええ。なんといいますか…。説明するのはむずかしいんですけれどね。資料はこちらです。」
猫耳の資料をいせに渡す。パラパラパラパラ。
田中「海軍との調整も骨が折れましたよ。まず軍艦には乗せない、補給艦とか一線配備の奴は全部ダメ。
   じゃあ試験艦ならいいか、って。それで(くりはま)さんと(いせ)さんが候補にあがって、
   新しいほうがいいだろ、ってことで(いせ)さんに配備することが決定したんです。」
しゅが〜。かちゃかちゃ。みる〜く。かちゃかちゃかちゃ。
砂糖とミルクをコーヒーにいれ、いせはそれを口に含む。
いせ「あつぇ…。で、続きをどうぞ?」
田中「はい。で、配備する前に訓練を行って、乗艦してからのトラブルを減らそう、って話になったんです。
   ところがですよ、海軍がそんな人外に教官はつけられない、そちらで用意してくれ、っていうんです。」
いせ「…。で、ちょうどよく千代田のお城に船魂がいるから、そいつにやらせてしまえ…ということですわね。」
田中「ああ、お話が早い。さすが日本版ぶるーりっじ。そうなんですよ。
   ちょうどいせさんに配備するし、教官をやってもらえたら非常に助かるな〜と。」
いせ「もちろん、ただで、とはいわないですわよね。」
上体を乗り出すいせ。重力に従った二つの膨らみが田中を威圧する。
田中「(胸を見て)ゴクッ。それはもう。基本はキブ・アンド・テイクですよ?」
648宇月亜美:02/05/03 00:07
いつもの教室。
今日はホームルームでクラス役員を決めている。
進行役は加也が勤め、きびきびとした様子で場を仕切っていく。
(あー、楽…もう研究所通いできついから…楽させてもらうわあ…)

宇月は机に座ってうとうととしていた。手抜き全開である。
「じゃ、給食当番は持ち回りね。今週はもなこちゃんと守屋君よろしくね!」
「はい、なのです。」
つくづく、いいクラスよねえ…担任なんていなくってもクラスが運営できる…
もうちょっと寝ようっと…ごめんね、みんな(爆)

成り行きのままにもなこが給食当番に決まっていた。
その事による事件が起こるのはこれより少し後の話であり、この時の誰もが
想像しえることではなかった。
649いせ:02/05/03 00:31
田中「この話をうけていただいた暁には…」
いせ「あかつきには?」
田中「最後の大隊謹製、結界破りの呪符をさしあげましょう。なんと、いまならさらに!」
いせ「!!まだあるんですの(ワクワク)」
田中「このつくしんぼ印の布団圧縮パックと、もなこ殿下の学校の住所をセットにして!!」
いせ「…。やりますわ。このおはなし、うけさせていただきますわ。
   あたくしにまかせてくださいな!猫ちゃんたちに熱い海軍魂を叩き込んでやりますことよ!」
田中「おお!ありがとうございます、ありがとうございます!これで私もかぁちゃんにどやされずに済みます!」
いせ「あらあら…。で、早速なんですけれど…。学校の住所、教えてくださらない?」
田中「はい、こちらに…。あなたも熱いですね…。」
いせ「だって、あたくしまだ殿下に乗って頂いていないんですもの…。一秒でも多く殿下のおそばに!
   ああ、殿下、早くその御足で!あたくしの甲板をキュキュッってやってくださいなハァハァ。」
いせがハァハァやっているうちに、田中は手帳にすらすらと学校の住所を書き連ねていく。ビリッ。
田中「では、住所はこちらに。訓練の期間、場所等は調整が終わりしだい、また御連絡いたします。」
いせ「ハァハァ。ジュルッ。こちらこそ、よろしくおねがいします。」
2人は喫茶店を後にした。無論、いせは宮城とは逆の方向へと歩いていくのであった。
いせ「…エヘヘ、殿下の学校ウフフ。」
650第五旅団兵糧庫:02/05/03 02:06
色々と怪しげな噂の絶えない第五旅団副総長だが、金を扱う能力にかけては、彼をよく知る誰もが
有能だと認めている。善し悪しは別として。
第五旅団には常に一ヶ月分の兵糧が備蓄されている。他の旅団と比べると、かなり少なめではある。
それでも上手く遣り繰りすれば、大きな経費の削減となる。よって、兵糧の管理については副総長が
直接指示を出していた。
そろそろ品質保持期限切れの近付いた、スープの入ったドラム缶が10本、倉庫の入り口近くに
置かれていた。業者に売り捌くなり、旅団兵の胃袋で処理するなりしようとしていたのだろう。
だが副総長はある日突然拉致され、そして現在入院中である。それらは放置されている状態だった。
別にそれが問題ではなかった。
実は1本のドラム缶だけが微かに、直に耳を当てなければ気付かない程の、小さな音を発していた。

 (゚∀゚)アヒャ×たくさん

それはかつて、たった数日で一つの島の生態系を狂わせた『アレ』の声と酷似していた。

〜デムパ〜
しばらく放置しておけば勝手に餓死します。
おっちょこちょいの第五旅団兵が1/10の確立で学校に持って行ったりしなければ(笑)
651萌浜ともえ:02/05/03 09:37
「うわあああああ!寝坊したあ!!!起きろぉっ!遅刻だぁっ!!」
中華鍋をガンガンしようとして転ぶ。で、自分の頭でガーン…

「…今日はお休みモナ…」
「うぐぅ……」
もなこの通う学校は給食を自前で作っている。
私立でそんなに人が多いわけでもないので負担にならないのである。
給食室は学校にあり、係のおじさん(実は皇室担当の料理人)が腕を振るっている。
もなこの昼食を作る大役は職人冥利に尽きると彼は言う。
栄養面にきちんと配慮した上で、おいしいと近隣でも評判であり、時には
隣の学校(太陽系小学校というらしい)にもおすそ分けしたり、係を中等部と
交代していたりする。

昼が近づくと給食室からはパンを焼くいいにおいが漂ってくる。
今日は隣の小学校と合同での給食。みんなもちょっとうきうきしているようだった。
本日のメニュー。
牛乳(ミルメーク付き)
クリームシチュー
グリーンサラダ
フルーツヨーグルト
パン(バター付き)
653名無し草:02/05/04 18:05
ガンガレー
654菊水's@休養中:02/05/04 18:32
菊水A=狩谷 長介in愛のなぜなに教室
教授「あははーっ。でわっ、逝きますよーっ」
狩谷「…お手柔らかに」
ギュイイイイイーン!(ズパァ!)
狩谷「……丸ごとですか」

菊水B=紫村 ケンジin甲子園
紫村「おっしゃ、イケー! いてまえー!」
カキーン!
紫村「おおっキター!」
ダダダッ、パシッ!
紫村「ヤター!」
ムニュ?
応援団長「……邪魔や」(バキ!)
特攻隊長「邪魔にゃぁ!」(ゲシ!)
確実極道「おうテメェ! お嬢に何しやがる!」
応援団長「止めとき! キミ、今のホームランボールで勘弁したるわ」
紫村「……俺のホームランボール」(シクシク)

菊水C=武藤 緑in雨の博多
パラ、パラ、パラ、パラ、パラ
武藤「……これが博多ドンターク」
655給食前☆ミ:02/05/04 21:04
11:50。4時間目ももう終わり。さあこれから待ちに待った給食の時間。
12:00。チャイム。(きーんこーんかーんこーん↑・きーんこーんかーんこーん↓)
「はい、今日はここまでで〜す。」
「きりーつ。きおつけ。れ〜、ありがとうございました〜。」
日直さんの号令で授業が終わる。
「ではみなさん、給食の準備にかかってくださ〜い。
 清水先生と宇月先生もすぐにいらっしゃいますよ〜。」
教科担当の先生が教室を後にすると…。ごとごとごとごと…
みんなは机を移動し始める。日直さんは先生の机を拭く。いつもの給食前の風景。
殿下は守屋くんと配膳台を準備している。ふきふき。アルコールで配膳台の上を拭いて、準備完了☆
「それじゃ萌宮さん。配食室へいこうか。」
「はいなのです。」
2人の給食当番は、クラス30人分の給食を受け取りに配食室へ。
「配食室いったらヨーグルトの数、数えようか。」
「どうしてですか?」
「余ってたらもらっちゃうんだよ。今週一杯給食当番だし、これくらいの役得がなきゃ、ね。」
「やくとく…ですか?」
「そう、役得さ。もし1個しかなかったら、萌宮さんにあげるよ。」
「ありがとう、なのです。えへへ…。」
656(1/4):02/05/04 23:26
                                 +
    ノノノノ                      +         +     +
   ( ゚∋゚)                  +
  /⌒\/⌒ヽ_______                    / ̄\  +.  ∧_∧限定版ダゾー・・・アハハ
 | ̄⌒\ 彡ノ_   |     もなこ様DVDミセテヨー( ´∀`)    (´∀` )     +
 |_________\_|__ 丿____|               (つ  つ     (つ  つ◎
/_____________\彡ノ_________\       .   +  ( ヽノ      ( ヽノ        +
 ‖      \ヽ    ‖             し(_)      し(_)
         ヽミ
657(2/4):02/05/04 23:27
───────── ―
─── /⌒ヽ, ────
 ̄ ̄  / ,ヘ  ヽ ノノノノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   , ” ' ‐ ,
 ̄ ̄ i .i \ (  ゚∋゚)ヽ,___,, __ _ ,, - _―" ’’・ ∵, ’・ ,.  / ̄\        ∧_∧
── ヽ彡  ヽ,__    j i~""     _ ― _: i ∴”_∵ ( # ゚ Д゚)グハッ   Σ(゚Д ゚;|||)ウアアッ?
______   ヽ,, / / __,,, -- "" ─ "ー ・,. ; ; - 、./ つ つ       (つ  つ◎
─────── ヽノ ノ,イ  ─── ― -         / / /         ( ヽノ
───────  / /,.  ヽ,  ──            .(._.ノLノ         し(_)
______   丿 ノ ヽ,__,ノ ___ _ _ _
           j  i
_____    彡 ____ _
658(3/4):02/05/04 23:28
                      (⌒\  ノノノノ
                       \ヽ( ゚∋゚)
                        (m   ⌒\
                         ノ    / /
 ’・ ∵, ’・_∵_              ( ◎ ∧ ∧
    # ∞ つ。∀。)つ         ヘ丿  ∩Д` )
  ∬ @  \_/          (ヽ_ノ ゝ _ ノ
659(4/4):02/05/04 23:29
             ,;⌒⌒i.
   ノノノノ ⌒ヽ(    ;;;;;)  ______
  (゚∈゚ )  ○ミ)     ,,:;;.;) | WARNING  |
  /⌒\/ ∪ ∪ヽ.| |/ |;,ノ .| ..教授実験室. |
 ( ミ◎ ./       .| /  ,i |__─→___|
  ノ  /     .  ..| | ,,i; ,   ,;⌒‖
 ( \/ヽ ,,,丶,. .| |,,,;    ;i,   ‖ヽ
  \ ) )  ..   ,,     ´ヽ (,,  ‖丿.,,,
  ///    ,,   ,,  .. ´ヽ  ‖,,, ..,
 `ヾ ヽミ  ,,  .、 ヽ .. ヽ丶,.ヽ ‖、,,
    /⌒ ⌒ \
    彡 / ̄ヽゝ
    | イ___|    // ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ミ |ゞ<|!∞|!|ゞ  / | ※さんすう・もんだい1(>>620)のこたえ※
   |i彡|ヾ  ワ ノヾ __/ < 
   !|  | ミ 叩ヽ| 〔 i)  | 兵隊さんが100人いるとして、武器の数を考えてみましょう。
  !|_|彡/ †\i|ヘ /  | 
   /___/ミ  ノヾ/  | 兵隊さんが100人なら、小銃は70人分、手榴弾は75人分、
    / /》》==《     | 鉄兜は80人分、ナイフは85人分。
.._/ /ミ§  |ヾ    | 
..`つ∨ミ§   |!     | つまり 70+75+80+85=310 で、
   /i| † |  |!     | 武器は、全部で310人分あることになります。
   /i|    |i l !     | 
  /i i| i |ii | !     | 310=100×3+10ですから、
  /i|/i|  ! !ii | |     | 100人の兵隊さんが、全員、3種類ずつ取った上で、
  i|/i| / ! ||ii | |     | 10人の兵隊さんが、4種類目の装備を持つ事ができます。
  `‐L_L|_」┘     | 
     |_i 、⌒)⌒)     | 100人の内の10人ですから、答えは10%です。
              \______________________________

>624さん、正解です。
661給食調理員:02/05/05 00:25
はー、やれやれ。やっと終わったよ。調理長は良い人だけど、料理に関しては完璧主義だから大変だね。
おかげでガキンチョ達が喜ぶからいいけどさ。
自分で作っててなんだけど、最近の給食は凄いね。不味いものなんてありゃしない。
アタシが食べてた頃のクリームシチューなんか「ピー」だよホント。
フルーツヨーグルトだけは昔の手作りのほうが美味しいと思うんだけどね。まあ、ガキンチョ達が一番
ひっくり返すのがフルーツヨーグルトのボールだったからね。今は一個ずつパックに入ってるから、
あの頃のアタシみたいに泣いちゃう子なんて出ないだろうし……(遠い目)
もう一回、数えておこうかね、ヨーグルト。余ってたら貰っちゃおう。
(もちろん休んでる子の分までは取ったりしないけどさ。わからないし)
662水上 拓:02/05/05 01:09
やほー、僕は水上 拓(みずかみ たく)12歳。家出少年さ。
今は、ともえお姉ちゃんとラブラブな二人暮しなのさ。
え、性格チガウ? ……ふっ、色々あったんだ(遠い目)
知らないオネエサン達にイタズラされかかったり、軍隊のオニイサン達にはお尻を狙われてるし。
そう実は、ともえお姉ちゃんはお姫様で、よく判らないけど軍隊に監視されてるんだ。
だから僕は僕自身と、それ以上にともえお姉ちゃんを守らなくちゃいけないんだ。男の子だから。
僕は非力だからバタフライナイフを持ってるよ。刺し方は「松風」っていう船の人達に習ったんだ。
あの人達は軍人だけど、いい人たちだったなあ。密航がバレても許してくれたし。シゴかれたけど。
勉強も自分でしてるのさ。別に学校なんて行かなくていいよ。だってお姉ちゃんに教えてるくらいだし。
……でも、お姉ちゃんが行きなさいって言うのなら……
そういえば、カンヌキのおっさんどうしてるだろ? 別に居なくてもいいけど……………嘘だよ。
ホントは心細いんだ。またイジメられてもいいから、戻ってきて欲しいな……
>>628

           [《TAXI》]
      .―┴―――┴――、         __________
     .// ∧∧// ̄|† ̄|||.. \      /
  __[//_(゚Д゚ /[]_(゚ヮ゚ ゞ|_.._\__  <  タクシーに乗るなんて久しぶりですわー
 lロ|=== |ロロ゚| ̄ ̄|  |TAXI |       ||  \__________
 | ∈口∋ ̄_l__l⌒l____|___l⌒l___||
   ̄ ̄`ー' ̄   `ー'  `ー'   `ー'  <3<3 ブブウ

       ____________
       |
       | タクシーが久しぶりなんて……外人さん、どこから来たんだ?
       | 皇居に行きたいなんていうから、てっきり観光だと思ったんだが……
       |_ __________
         ∨
           [《TAXI》]
      .―┴―――┴――、         __________
     .// ∧∧// ̄|† ̄|||.. \      /
  __[//_(;゚Д゚/[]_(゚- ゚ゞ|_.._\__  <  イタリアからですわ。チヨダパレスには、仕事で参りますの。
 lロ|=== |ロロ゚| ̄ ̄|  |TAXI |       ||  \__________
 | ∈口∋ ̄_l__l⌒l____|___l⌒l___||
   ̄ ̄`ー' ̄   `ー'  `ー'   `ー'  <3<3 ブブウ
   ∧∧
  (;゚Д゚) 仕事って……耶蘇のシスターが、宮城で一体何を……(巫女サンならまだわからんでもないが……)

   |† ̄|
  (゚ヮ゚ ゞ もなこさまのお勉強を看させていただきますの。光栄な事ですわ。

   ∧∧
 Σ(;゚Д゚) エーッ? (嘘吐いてるようには見えないし……じゃあVIPじゃないか! それが何で俺の車に?)どうして貴女が……

   |† ̄|
  (゚- ゚ ゞ もなこ様のおばあさまのご意向と伺っております。本当はマザーをご詔勅くださいましたのですけれど……

   ∧∧
  (;゚Д゚) ……(そういえばおばあさまの母校はカトリック系……俺も若い頃はミッチー萌え萌えだったっけ……)

   |† ̄|
  (゚o ゚ ゞ あ、あの……運転をなさるのに、前を見なくてもよろしいのでしょうか?

       ____________
       |
       | わ、わ、こりゃいけねぇ! もなこ様の先生になる方に、間違いがあっちゃいけねぇや……
       |_ __________
         ∨
           [《TAXI》]
      .―┴―――┴――、         __________
     .// ∧∧// ̄|† ̄|||.. \      /
  __[//_(゚Д゚ /[]_(゚ヮ゚ ゞ|_.._\__  <  クスクス……日本の方は、みんなもなこ様の事を好いておられますのね。
 lロ|=== |ロロ゚| ̄ ̄|  |TAXI |       ||  \__________
 | ∈口∋ ̄_l__l⌒l____|___l⌒l___||
   ̄ ̄`ー' ̄   `ー'  `ー'   `ー'  <3<3 ブブウ
665給食係さん:02/05/05 01:53
えと、ハンカチと、マスクと、白衣と三角頭巾、ちゃんとしたのです。
「萌宮さん、手の点検します」
「はい、爪切ってあるのです。守屋君、大丈夫なのです」
「点検終了。手洗っていこうね」
「はい、なのです」
廊下には、もうふわーんと、いいにおいがしてたのです。
授業中の教室にも流れこんできて、もなこも、もう、
おなかすいてすいて、くーくー鳴ってしかたなかったのです。
配食室で、もなこと守屋君は給食のおねえさんに、
クラス名を言って、給食をもらったのです。
もなこと守屋くんは、こっそりヨーグルトのケースを開けて、
数を数えたのです。
「……よかったね、もなこちゃん」
「……はい、なのです」
あら、どうしたの、とおねえさんが聞いたので、もなこ、
ないしょなのです、ごめんなさいとあやまったのです。
おねえさんが数を多く数えてくれたのでうれしいって、言えません。
「今日は重いわよ、気をつけてもっていくのよ」
「はい、なのです!」「はい!」
キャリーをもなこが引いて、守屋君が押してくれました。
でも、今日のはとっても、とっても重いのです。
おねえさんが、後からきたお兄さん達に給食を渡しながら、
「あ、六年生のお兄さん達にお手伝いしてもらう?」
もなこと守屋くんは、一緒に言いました。
「いいです、もなこ(僕)もおねえさん(お兄さん)ですから!」
「そうね、一年生じゃないものね。頑張ってね!」
666給食係さん:02/05/05 01:54
助走がついたらキャリーは動かしやすいのです。
でも、階段が大変で、当然ごろごろ動かせないので、
シチューの入った缶を手で持ってあがります。
お兄さんたちは上の階なので、とても大変だと思います。
もなこ達はまだ1階だから、楽なんだと思います。
教室ではみんなが待ってました。もうおなかぺこぺこです、って顔してました。
「みんな、班ごとにならんでくださいなのです。はいぜんするのです」
キャリーには引き出しがついていて、食器をくばったり、
牛乳やパンを置いたりするのが楽なようになってるのです。
でも今日は品数がたくさんで、
はいぜんする場所が足りないので、教卓に、シチューの缶を
持ち上げようとしたときでした。
教壇に、うわばきのつま先がこつん、ってつっかかったのです。

「あ!」

もなこの手から、ブリキの缶の持ち手が離れていったのです。
>>664
もなこ様の名前が出たとたん、上機嫌になったタクシーの運転手の様子を見て、
出発の前日、マザーと交わした会話を思い出す。

シスターにとって、もなこ様の教師にと言う話は、まさに晴天の霹靂だった。
その話を受けた夜から、萌宮もなこ皇女についての資料を必死になって読み漁り、
日本とその皇室について、手に入る限りの情報を集めた。
しかし、いくら学び覚え考えたところで、シスターの心は晴れるどころか、ますます乱れるばかりだった……
一国の皇女に対して、一介の平凡な修道女に過ぎない自分が、果たして何ができると言うのか?

いよいよ翌朝出発と言う夜、院長室に呼ばれた時には、今更ではあるが断る事はできないものかと、そればかり考えていた……
憔悴しきったシスターに、マザーは優しく微笑むと、静かに話し始めた。

「もっとも素敵なお姫様とは誰か おわかりになりまして? シスター」
「…………もなこ様?」
「そうです、その通りですよ。あなたがお仕えする萌宮もなこ様ですわ。シスター・モエリア。
 ではなぜもなこ様はそれほどまでに素晴らしいのでしょう?
 もなこ様はまだまだ幼い……世界も狭く、知識もなく、大人たちの法と政治には逆らえず、いつも衆人環視の中。
 安息の場所は、猫たちに囲まれたダンボールのひみつきちくらい……孤独で非力な、ただの小さな女の子なのです。
 それでも、もなこ様こそ自分達の希望、心の支えだと、日本中の方々が信じている。シスター、何故だかおわかりになりますか?」
「…………日本の象徴の血をひくこと?」
「それは決定的ではありません」
「優しくて、純粋で、素敵な笑顔と素直な言葉?」
「少々不足かしら。もなこ様の魅力はそれに限りません」
「その魅力で、第五師団、菊水、最後の大隊などいくらでも味方を増やす?」
「それは確かに類まれな資質です。でも魅力的か、とは少し違いますね。もっともっともっともっと単純なことです」
668シスター・モエリア:02/05/05 02:13
>>667(デンパじゃないのに(鬱))

「…………可愛い?」
「そう。もなこ様はとっても愛らしいのですよ。シスター・モエリア。
 そのお顔 そのお姿 お言葉 仕草 優しさ 純粋さ 素直さ 清らかさ etc etc
 しかし最も素晴らしいことはその純粋な愛らしさ……『萌え』です。
 つまらない大人たちの価値観を、軽々と春の陽射しか南風の様に溶かしてしまう。
 そしてさらに素晴らしいことに、もなこ様の純粋さと優しさがそれに取って代わる。
 それが自分のものか他人のものかは関係なく、喜びを喜びと、美しさを美しさと、幸せを幸せと感じる、真っ白な心……
 だから、もなこ様の幸せは、それに触れる方々すべての、彼ら自身の幸せを意味する。
 いいですか、シスター・モエリア。
 もなこ様は、人の姿をした、心を萌え立たせる『幸福』そのものなのですよ。
 これをいとおしいと言わず何というのでしょう……」

そう言って、マザーは目を細めた。穏やかに、はるか東の国の幼い姫を夢見るように。
その言葉と表情は、マザー自身、もなこ皇女によって幸せを与えられている事をあらわしていた。
マザーは直接もなこ皇女に会った事はないはずなのに……
しかし、その幸せそうなマザーを前にして、さんざん調べ上げたもなこ皇女の姿に思いをはせると、
なるほど確かにその全てが、もなこ様の持つ、触れる者に幸せを萌え立たせる不思議な魅力を示していた……

その夜は久しぶりにゆっくりと眠る事ができた。不安も緊張もとけ、ただ、もなこ様に出会うことへの期待と喜びだけに満ちていた。

陽春の陽射しに濃く香り立つ様な、宮城の杜が近づいてくる。
自分の頬に押さえ切れない微笑みが浮かび、かすかに火照ってさえいるのを感じて、シスターはタクシーの窓を開いた……
669貫大人:02/05/05 11:32
>662
「ふぁ・・・・・・ふぁ・・・・・ふぁっくしょい!!」 
『どうしました、風邪ですか?』
「いや、誰かが俺のことを噂したような・・・・・・」
『季節の変わり目ですからね、風邪には気を付けてくださいよ?』
 
笑いながら、部下が俺の手元に書類を置いて出て行った。
窓の外を見る。そこには懐かしい帝都が一望できた。
 
「そろそろ、水上くんにも動いてもらわなきゃいけないかもしれんな・・・・・・」
670名無し草:02/05/05 15:01
新水上=69
671もなみ:02/05/05 15:38
>666
4(☆д☆)Ψ
672水上 拓@電波:02/05/05 18:46
>670
69さんと間違われるなんて光栄だけど、違うよ(笑)
多分、何人かは気付いてるんじゃないかな?
わかった人も黙っててね(謎)
673水上拓的日常:02/05/05 20:20
ともえお姉ちゃんとは一緒に住んでいるよ。残念だけどベットは別々さ。
朝は当然、お姉ちゃんのガンガンで起きるのさ。至近距離だから気分爽快だね。
朝食と夕食は交代で作ってるよ。だいぶ上達したかな?
学校へ行くお姉ちゃんを見送って、お世話係兼監視役のオネエサンと掃除や洗濯をするのさ。
(お姉ちゃんはともかく、西朝からの接触がないか、常に見張られているんだ)
オネエサンだけに任せると、軍隊の人が時々お姉ちゃんの私物を盗っていくから仕方ないんだ。
それからオネエサンに勉強を教えて貰って、一緒にランチを作って食べる。
(ふふ、このオネエサンは僕にメロメロなのさ)
午後からは軽い運動をする。どんなに筋肉を付けても大人には敵わないから、主にナイフの練習さ。
シャワーで汗を流して、あとはずっと勉強さ。図書館行ったり、古マンガを立ち読みしたり。
(JoJoはオモシロイね)
僕は非公式に西朝の軍人てことになってるけど、軍事関係はよく分からないね。一応勉強してるけど、
キライな事には物覚えが悪くなるみたい。知識が偏っちゃうけど、仕方ないさ。
お姉ちゃんがたまに一緒にお風呂はいろうよって言ってくれるけど、お昼にシャワー浴びてるからって
断ってるんだ。本当は押し付けられたタバコの、火傷の痕を見られるのが恥ずかしいからなんだけど。
少しずつ紙ヤスリで削ってるけれど、なかなか消えないなあ。
でも夜は時々、寂しがってるフリ(フリだよ)をして、添い寝してもらうんだ。役得だね。
674水上拓的休日:02/05/05 20:21
日曜日はよく海に行くんだ。お姉ちゃんがイルカに乗って遠出するんだけど、さすがにこの時は、
家に帰らないと外せない発信機みたいなものを、お姉ちゃんだけは付けられてるんだ。
安全の為だって行ってるけどね。
僕も一緒にイルカとかシャチとか乗りたいけど、すぐに覚えちゃったから「勉強してるよ」って
海岸で待ってるんだ。戦闘の勉強だけどね。
やっているのは投げナイフと投石。石みたいなのは何処にでもあるし、練習を人に見られても
怪しまれないしね。今ではリンゴくらいの大きさなら、何処からでも十中九回は当たるよ。
いざって時に役立たずじゃ、男としてダメだからね。
お姉ちゃんが海から帰ってきたら、一緒にデートさ。……自分で思っているだけなんだどね。
でもカンヌキのおっさんが見たら、くやしがるだろうなあ。

〜電波〜
水上君は非常に用心深くなっているので、この生活パターンを良く考えて接触して下さい。
675名無し草:02/05/05 21:45
水上君スレたねぇ。よほど辛い目に…(笑)
676水上拓:02/05/05 22:19
>675
……色々あったのさ(笑)
677貫大人:02/05/06 01:26
>673-674 
「ふぁーっくしょい!!ふぁーっくしょい!!」
 
「・・・・・・?別に窓も開けていないし、おかしいなぁ・・・・・・
 ・・・・・・誰か俺のことを笑ってるのかな?」
 
そういって、書き物机から立ち上がると、窓辺に移動する。
帝都の夜は、煌びやかな光に彩られ、まるで宝石をばらまいたようだった。
 
「やることは山積み、だな・・・・・・」
 
〜デムパ〜
あ〜、俺はみずかみくんはいぢめてませんよ?
むしろ弟みたいにかわいがってましたよ、ええ、本当ですとも。
(´-`).。oO(まぁ、ともえ様にかわいがられてるのを見て嫉妬したりはしたけどナー_
678水上 拓@電波:02/05/06 01:44
>677
タバコの火傷はカンヌキのおっさんじゃないよ。でも
"お姉ちゃん"と呼ぶ為か、貫上等兵には虐められる事も。
って設定あったから、イジメられたのは間違いないね(笑)
まあ、おっさんのイジメは大した事なかったけどさ。
679水上 拓:02/05/06 13:12
ある日、僕が図書館から帰る途中、後ろから声をかけられた。
「君、松風で会った少女の名前を覚えていますか?」
尾行には気付いていたけれど、その言葉に思わず立ち止まってしまった。ゆっくり振り返ると、
知らないオニイサンが近づいてきていた。
「ああ、知っているよ。それは…」
オニイサンに、僕は『無垢な笑顔』でこたえた。
「それは激しくガイシュツさ!」
両手で素早くナイフを投げる。別々の標的に。オニイサンは片方はかわしたけれど、これは囮さ。
もう片方のナイフは、オニイサンの靴と地面を縫いつけた。たぶん怪我はさせてないよ。
そして僕は、一目散に逃げ出した。一度も休まず家まで走り続け、玄関の鍵を三つとも掛けてから、
そのまま倒れた。身体はすごく熱いのに、震えがとまらなかった。
「……知らないオニイサンに、ついて行っちゃダメなのさ……」

〜電波〜
カンヌキ、イジワルしてゴメンね(笑)
680水上拓的過去:02/05/06 13:16
夜中に目が覚めた。汗びっしょりだった。
「……」
くそっ。昼間あんな事があったから、あの時の事を思い出しちゃったよ。
あの時も同じように、知らないオニイサンにカンヌキの事を言われたんだ。
僕は嬉しくて、すぐに指示された場所に向かったのさ。
でもその倉庫にはカンヌキどころか誰もいなくて、かわりに軍隊のオニイサン達がやって来たんだ。
『ここで何してる』ってオニイサン達は最初は笑いながら、だんだん怒鳴るように訊かれたけど、
僕はずっと黙っていた。すると尋問は拷問に変わった。「イタチガイダ」「グンジハナセナイヤツハデデケ」とか、
訳のわからないこと喚きながら(確かに軍事は分からないけどさ)僕の身体を滅茶苦茶に荒らしたんだ。
ナイフで撫でられ、タバコの火を押し付けられ、血を吐くまでお腹を殴られ、粗悪なクスリを
何本もうたれて、最後には僕を犯そうとした。でも僕は、ずっと黙っていた。
さすがに可哀想に思ったのか、ギリギリで菊水の人達が助けてくれたんだけど。僕の行動が
あからさま過ぎて、菊水に尾行されてたみたいなんだ。オニイサン達は全員その場で粛清された。
いい気味さ。あとから知った事なんだけど、全部オニイサン達のジサクジエンだったのさ。
本当に僕から情報を引き出そうとしたのか、それとも気に喰わない西朝で、一番イジメやすい
僕を嬲り者にしたかっただけなのかは、分からなくなったけれど。
(でも軍隊にホモが多いって本当さ。もなこ様がいるのにね)
『軍人の面汚しめ』
そう吐き捨てた菊水のお兄さんの声を聞きながら、僕はとうとう気絶したんだ。
681水上拓的過去:02/05/06 13:17
気が付くと、僕は治療されていた。変なモノがたくさんある部屋で、手術台の上に寝かされて、
僕を助けてくれた菊水のお兄さんの一人と、白衣で眼鏡のお姉さんがそばにいた。
お兄さんが「もう大丈夫だ」といってくれた。僕は安心して,今頃になって泣き喚き始めた。
まだクスリが抜けきっていなかったんだね。痛くて、怖くて、二人に当り散らした。
すると眼鏡のお姉さんが、優しく僕の頭を撫でてくれた。
『あははーっ! 自分が人形だと思えば、痛くないのですーっ』
『教授、それはちょっとチガウ……』(汗)
『あははーっ! 強くなれるよに、お姉さんが色々と教えてあげるのですーっ。きゃっ(はぁと)』
そうして僕は生まれ変わったんだ。昨日までの僕の『仮面』を付けて。

「……ああ、カッコ悪いなあ」
夜中に意味も無く怯えて、膝を抱えてガタガタ震えているなんて、男じゃないよ。
よし、ともえお姉ちゃんの部屋に行こう。
「ドアに鍵ぐらい掛けたほうがいいと思うんだけどな……」
外からのセキュリティは凄いんだけれどね。お姉ちゃんの無邪気な寝姿を少しだけ楽しんで、
ベットの横で眠る。自分からシーツの中に潜り込んだりはしないさ。ただ寝息を聞いて、
近くにその温もりを感じるだけで、少しの間だけあの頃の僕に戻れる気がするんだ。
おやすみなさい、お姉ちゃん。

でも朝見つかったら、また「この甘えんぼさん」て、からかわれちゃうんだろうなあ。
682名無し草:02/05/06 13:42
うわ〜、ダーク・・・・・・・
683名無し草:02/05/06 13:45
>682
ゴメンね。たまにはアクセントを入れてみるのも良いかと思ったんだ。
684宇月亜美:02/05/06 14:27
給食の時間。
教師にとっても貴重な昼休みだ。

って、いうか…貴重な栄養摂取の時間よね。本当、カロリーバランスにも気を使ってあるし、
最近の(特にこの学校)って味も悪くないのよねえ…

独身にして家事が苦手と言う彼女にとっては貴重なことこの上ない時間である。
先日など生徒に混じって残ったプリンジャンケンに…

うるさいわね、いいじゃないの。珍しいのよ、給食に手作りのが出るなんて事は。

例によって寝坊のために朝ごはんを食べていない彼女はこの給食に今日一日の栄養補給の
すべてを賭けていた。待ち望んでいただけあって教室に向う足取りは軽い。軽くスキップまでしている。

今日はクリームシチュー!うーん、期待よね。食べるぞぉ…

教室がちょっと騒がしい。まあ、よくあることなのだが、なんだか様子がおかしい。
今日の当番はもなこである。男子の行列は確定であろうと思ってはいたのけれど、それとも違うようだ。

なによ…せっかくのランチタイムに揉め事をおこさないで…え?

扉を開けたときにそこに広がっていたのはまさに惨状であった。少なくともクラスの全員にとっては。
685悲劇:02/05/06 14:48
>>666
スローモーションを見るような、それでいてコメディー映画を見るような展開であった。
「あっ!」
教卓を中心に見事なくらいぶちまけられてゆくシチュー。
開いたブリキの缶は落ちた拍子に牛乳のケースを押し出してしまい、配膳台から落下。
配膳台そのものも倒れ、守屋くんは哀れ下敷きに。
そこへ熱々のシチューがふりかかり、悲鳴が上がる。
残り半分はパンの入ったケースの中へ落ち、パンに染み込んでゆく。
熱さに暴れる守屋くんの手がヨーグルトのケースに当たり宙を舞う。
ヨーグルトが飛び散り、一番そばに立っていた加也は頭からそれをかぶってしまう。
悲鳴を上げる加也。落ちて割れる牛乳瓶。次々と落ちる食器。
床はシチューと牛乳が混ざった白いものが広がってゆく。

ものの10秒足らず。これだけでこのクラスの給食は全滅した。
後には唖然とするしかない生徒達と泣き叫ぶ守屋くん、へたりこんでしまった加也、
そして半泣きのもなこが立ち尽くしているだけであった。

周りのクラスが騒ぎを聞きつけてやってくる頃に、宇月が到着する。(>>684
686異次元酒場:02/05/06 18:22
二人連れがカウンターで、静かに飲んでいる。バーのマスターは寡黙にグラスを磨いている。
決めた日時に、このバーに集まる約束だけして、各々休暇を十分に満喫してきた。
日頃はコードネームを使っているため、本名で集まるのは初めてだった。
紫村「……遅いな」
武藤「まだ十分くらいだぞ」
噂をすれば影という訳でもないが、店に待ち人が入ってくる。
狩谷「悪い、遅れたか?」
紫村「別に飲むだけだ。構わないさ。それより──」
待っていた二人の視線は、必然的に狩谷の左手に注がれる。
武藤「……どうなった?」
質問には答えず水割りを注文し、狩谷はカウンターに座る。下手すれば切断しなければ
ならならいほどの重傷だった彼の左手には、傷一つ無い。
狩谷「まあ、俺自身は無事だが」
ポケットからコインを取り出し、左手の指で無造作に潰して見せる。指先の皮が破れたが、
それも見る間に治った。彼らが知る限り、それは『吸血鬼細胞』の力だった。
狩谷「まさに『鬼の手』というわけだ」
紫村「オイオイ、吸血鬼になったりしないだろうな?」
狩谷「死んだ後は保障できないな」
冗談ぽく肩を竦める。正体不明の手ではあるが、これで現場復帰できるのだ。後悔は無い。
武藤「……幸い、この国は火葬だ」
687水上 拓:02/05/06 22:51
これバラしたら、粛清されちゃうかな?
実は僕は、ともえお姉ちゃんにもイジメられてるんだ。
後ろからいきなり(気配で分かっているんだけどね)ずぼっと長い袋のようなものを被せられて、
押し倒されちゃうのさ。紐まで縛ったあと、お姉ちゃんは「イモムシーっ」と言って笑い転げて、
くねくねしてる僕を突付いたり、転がしたり、時々そのまま抱き枕にされて眠られたりするのさ。
さすがに抱き枕にされた時は、酸欠で父さんと母さんの所に逝ってしまいそうだったけれどね。
(ハイリスク、ハイリターンってやつだね)
とりあえず次に備えて、あの袋には空気穴を開けておいたよ。
月に一回くらいの頻度だし、お姉ちゃんの趣味には喜んでお付き合いするさ。
688異次元酒場:02/05/07 00:09
三人はカウンターで、静かに飲んでいる。バーのマスターは寡黙にグラスを磨いている。
マスターの正体を尋ねてみたいところだが、それは野暮というものだ。
狩谷「……粛清リスト、だいぶ変わったな」
端末を操作しながら呟く。随分減ったようだ。それでも人数が3桁代なのは変わらない。
リストには相変わらず九重隆史の名があったが、ずいぶん順位をsageていた。分類が「要注意人物」
から「注意人物」となっている。善し悪しの分別無く注意すべき人物、という意味合いだ。
未分類の新規登録もこれに含まれる。「注意人物」でソートしてみる。
「……?」
彼の名前の下に、変な名前が二つあった。
─────────────────────────────────
          とし、場合によっては拉致も可。
・(更新)九重隆史:萌宮様の御学友の兄。皇室への危険度は低いと判断。
          ただし時折ズバ抜けた行動力を見せる。
・(新規)ニホンちゃん:国賓扱い。困っていたら優しく見守れ。
・(新規)カンコくん:国内で傷付けると国際問題となる。腹を殴れ。
・(新規)貫大人:福建省周辺を根城とする海賊の頭。表の顔は商人。
          秘密裏に入国した模様。華僑との繋がりは調査中。
─────────────────────────────────
狩谷「ニホンちゃん? 変わった名前だな。……しかも見守るだけ?」
689もなみ:02/05/07 03:07
>687
水上たんの正体がわかってしまったモナー
690名無し草:02/05/07 03:39
>689 もなみ
わかっても心の中でつぶやかなきゃめーなのよ、めー。
691萌浜ともえ:02/05/07 06:24
「をりゃあああーっ、朝だぞぉーっ!起きろぉーっ!!」
パエリア鍋をガンガン。心なしかやけっぱち…

おらーーっ!連休は終わったんだぞーっ!ちくしょおおっ!!(血涙)
692名無し草:02/05/07 06:48
>691
・・・・・・あぁ・・・・・・耳の奥でガンガン鳴らす音が聞こえる・・・・・・
懐かしい・・・・・・・のに、なぜか震えが来る・・・・・・・
風邪か?
693水上 拓:02/05/07 12:39
>689
へえ、僕の素顔を知ってしまったんだね。
(粛清ノートにカキカキ)
「もなみちゃん、と」
もなみちゃんのいる学校に、行きたいなあ(ニヤ
694もなみ:02/05/07 20:21
>690
そうなのモナ?

>693
モナも描くモナー
(粛清ノートにもなこの似顔絵をクレヨンで描き上げる)
695もなみ:02/05/07 20:24
>水上PLさん
(正確には、芋虫ネタで解りました)

>691
 モナーモナー(すやすや
696水上 拓:02/05/07 21:01
>695
ふふ、もなみちゃんは
「ヒヨコ」
「クシザシ」
「ヤキゴテハサミ」
どれが好きかな?(ニコ
697アルザスのチャット仲間:02/05/07 21:49
>696
 おい、せっかくのマターリ路線を手前のキャラ生かすためだけに荒らすんじゃあねぇよ?
698アルザスのチャット仲間:02/05/07 21:50
ガキ相手にそんな話振るなボケ
 おっと、いけねぇageちまったな
700速水厚史:02/05/07 21:58
ただならぬ悲鳴を聞きつけて教室に飛び込む。
すわ、宮様の緊急事態!

で、見たのは>>685の惨状だった。

これはいけない。宮様のお食事がなくなってしまう!
彼の行動は素早かった。その判断が少々問題を含んでいたとしても。
携帯を取る。リダイヤルは常に旅団本部に直通だ。
「こちら速水!宮様の御給食に緊急事態!至急物資の搬入を要請する!」
ブツリ。それだけ言って切ると、宮様の下へ走る。
「大丈夫ですか?宮様!?」
その時、彼のポケットから携帯がこぼれ落ち、牛乳の海に…
旅団本部は詳しい情報を入手する術をこれで失う。
701水上 拓:02/05/07 22:00
「ヒヨコ」=「ひよこ饅頭」
「クシザシ」=「みたらしダンゴ」
「ヤキゴテハサミ」=「タイヤキ」
だったんだけどな……
似顔絵のお礼にオヤツをあげようと思ったんだけれど。
それに、もなみちゃんの推測は違っているから。
(粛清ノートから消しておくよ)
702第五旅団本部:02/05/07 22:06
>>700
連絡を受けたのは護衛部隊「ひなぎく」副長であった。
この一方的かつ不明瞭な報告を受けた彼の反応はある意味では正解だったかもしれない。
「…宮様の危機?」

いや…ちょっと過敏すぎかも…しれない。

速水に連絡を取ろうとするが、携帯は繋がらない。かくなる上は現状、あるだけの情報で
行動を起こすこと。機を見るに敏、彼はそういう男だった。
「緊急召集!」
内線に叫ぶ。
今ある情報。宮様のピンチ。学校。食糧不足。ならばやることは一つ!

波紋は広がり、暴走は始まる。
703宇月亜美:02/05/07 22:15
うわああ…あたしのごはんがぁ…(泣)

彼女の第一印象であったという。(笑)
とはいえ、先生としてこの状況は放置するべきものではなく。
「みんな!モップとちりとり!あと雑巾持ってきて!」
教室に入るとまず牛乳瓶の破片から皆を遠ざける。その上で守屋君を救助。
火傷はたいした事なさそうね…
「近衛さん、守屋君と九重さんを保健室に連れてってあげて。」
「はい。」
「あとは…速水君!」
「はいっ!?」
呆然としているもなこに駆け寄ろうとする速水を呼び止め、モップを渡す。
「君、掃除して。」
「はい!…?」
勢いに押されて拝命してしまう速水であった。
704宇月亜美:02/05/07 22:30
泣きべその二人が保健係の女の子に連れられて教室を出て行く。

てか、九重さんに必要なのは着替えだけっぽいけど…
ヨーグルトまみれはかわいそうねえ…シャワーってあったかしら?

机をどかせ、速水に牛乳瓶の破片を拾わせる。
その間にもなこの所へ。べそをかいている。めずらしい光景だなあと、ちょっと思う。
「なにがあったの?」
「…もなこが…シチューの缶をたおしちゃったのです。それで、こんなことになっちゃったのです。」
「……そうなの…」
「もなこ、みんなのきゅうしょくをだいなしにしちゃったのです。もなこ、わるいこなのです。」
「そうね…」
「もなこ…もなこ…」
「……掃除、しよっか。」
笑顔でモップを手渡す。
「はい、なのです。」
うなずくと、モップを受け取り、拭き掃除を始める。
うん、強い子だね。

速水が何か言いたそうにするのを目で制しながら、宇月はもなこと一緒に
モップがけを始めた。他の子も自然と後に続く。

おなかすいたなあ…かっこつけるのもちょっとつらい…と少し思っていたのは内緒だ。
705第五旅団本部:02/05/07 22:40
本部前。集められた第五旅団兵たち。
「よいか!今、宮様の御給食が非常事態との連絡が入った!
詳細は不明であるが、事は緊急を要する!宮様のおなかが「きゅう〜」
って鳴る様なことは(;´Д`)ハァハァ …(バシン!)(<自分に突っ込む)
あってはならない!ここで我々がなすべきことはなんだ!」
「宮様の下にお食事を届けて差し上げることであります!」
「そうだ!各員、緊急調達の上学校に食料を届けて差し上げろ!」
「副長閣下!御給食はどういったものをどれだけお届けすればよいのでしょうか?」
「馬鹿者!萌道不覚悟であるぞ!宮様の食べたいであろう物を想像して届けて差し上げるのだ!
それが出来るのは我々をおいて他に誰がある!」
「そうでありました!」
「緊急時につきあらゆる手段の使用を許可する!以上!各員解散!」
「ハッ!!」
706いせ@正門前:02/05/07 22:46
タラリラリン♪タリラリン♪
「ここが、殿下の学校ですわね♪」
うきうきしながらステップを踏み、回転するいせ。
その姿は、傍目からは変質者にしか見えない。というより、
変質者そのものであった。当然…。
「きみ、ちょっときてもらおうか。」
警備員に連行されていくのであった。
「ちょっと!放してくださらない!アア〜!デンカ、デンカァァァ!」
「春先は多いんだよな。お前みたいなの。殿下がテレビに御出演なさってからは
さらに増えたんじゃないかな…。まあ、警察は呼ばんといてやるから、
茶でも飲んでけ。な。落ち着いたら帰してやるから。」
「いやあああああ!折角殿下にもっとお近づきになるチャンスですのにぃ〜!」
はあやれやれ。と、警備員が溜息をついたときであった。
ひーーーーーーーーーーーーーーん
空を切り裂くジェットの声。
「ん…?なんだ…!?」
707第五旅団兵の会話:02/05/07 23:02
「やっぱりさあ、パフェだろ。生クリームをこう、ほっぺにくっつけて、長いスプーンをこう…(;´Д`)ハァハァ 」
「いやいや、スパゲティーも捨てがたいぞ。フォークでナポリタンをこう、くるくると巻いて…」
「口の周りをケチャップでべたべたにしながらほおばるのか…(;´Д`)ハァハァ 」
「いやいや、オムレツの半熟をナイフでぷつっっと開く時の宮様の顔…(・∀・)イイ!と思わないか?」
「大盛りつゆだく玉、これ最強!」
「逝けよお前は」
「お好み焼きもいいとは思わないか?俺はあの宮様の歯につく青海苔になりたい!」
「おお、それもいいなあ…」
「俺、レアなステーキの血の滴る奴を頬張る宮様…見てみたい…」
「…怖い趣味してるな、お前。」
「ビックMックをできない大口で懸命に食べようとしている宮様萌え…」
「お箸の練習なのですって言って煮豆を一粒づつ食べていく宮様、けなげで(・∀・)イイ!」
「やっぱりさ、ヨーグルトは外せないと思わないか?」
「激しく同意!!」
「こうしちゃいられん、急げ!宮様がおなかをすかせて我々を待っている!」
「おう!!!」

      ∠ ̄\
        |/゚U゚|〜          
───╂⊂|y  二0
        〉 ´⌒l
     ___(__ノ ^U___            + 激しく出動 +
   /ソ  / ̄ ̄/ !ヽ
   ||i !ii !! ||ii !ii i || ヾ。ソ|
   || i !ii .|| ii ! .i i||彡 ヾノ
   \ヽヾ \ ヾヾ\ノ_/
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

        ∠ ̄\
          |/゚U゚|〜          + 激しく天丼 +
  ───╂⊂|y  二0
          〉 ´⌒l
          (__ノ ^U
        [ ̄ ̄ ̄]
       / ̄ ̄ ̄ ̄ \
     /          \
    .ノノノノ,、,..,、、.,、,、、..,_       
   ;'゚∈゚ 、、:、.:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.ミ  
   '、;: ...: ,:彡ノ、.:',.: .:: _;.;;.; :..‐'゙ ヽミ
   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
   \             /
     \          /
      \       /
         |___| 
>701
アンタの話はココで浮いている、今後自重するこったな

じゃ、俺はみなぎが来るまでROMさせてもらうぜ
711名無し草:02/05/07 23:28
 
  以降チャット仲間は放置でお願いです
712名無し草:02/05/07 23:53
以降旧慶祝参加者は放置でお願いです。
集団荒らしが来たら敵わん
その部隊は「緊急時」というそのためだけに動いていた。
あるものはデパートへ走り、あるものは市場へ向い、
あるものは旅団の備蓄を持ち出し、あるものは料理屋に駆け込んだ。
そして陸海空すべての手段を用い、装備をも持ち出して輸送に使った。
迅速極まりなし。

苛烈な部隊行動の結末は喜劇を生む。
「宮様のために!」の合言葉の下に。

駆動音が、学校へ大挙して押しかけつつあった。
714水上 拓@電波:02/05/08 00:39
僕は旧慶祝参加者の誰かと思われたみたいだね。話の内容については反省するさ。
でも、全員に好かれる文章なんて、僕には書けないよ。努力はしたつもりだけれどね。
どのみちココに迷惑かけるくらいなら、僕は消えるよ。ココが好きだから。
みんな、ゴメンね…
715萌浜ともえ:02/05/08 06:24
「みんなーっ起きろーっ!朝だぞーっ!」
圧力鍋をガンガン。

…あ、壊れた……あははははは、ごめんっ!

〜無意識の霊波〜
>>714あんまり気にするな〜っ。
これも「ちゃい」でいいと思うよっ。
716名無し草:02/05/08 08:44
あの、名無しの分際で差し出口、申し訳ないのですが…
ここまでの水上くんの発言をいったん「ちゃい」しちゃって、
必要な設定だけを簡潔にまとめて最登場…と言うのはどうでしょうか…

その、えっと、ともえさんも、一緒に暮らしている水上くんが、
いきなり消えたら悲しくなると思うのです…だから…
717名無し草:02/05/08 15:28
水上くん、辛い過去のうえに慶祝スレの業まで背負ってしまったんだね。
可哀想すぎ(涙)
718名無し草:02/05/08 18:38
>714 に心抉られたのは私だけなんでしようか? と言ってみるテスト。
………切ないよう。
719名無し草:02/05/08 18:47
(これ以上はあっちの掲示板で。。頼む、このムードを呼び戻さないでくれ。)
720九重加也 ◆kaya/9qQ:02/05/08 21:01
>704の続き

「…ヨーグルトは、やっぱ食べるのがいいよねぇ(苦笑」
ひとまず教室から離れると、少し落ち着いてきた。そしてふと横をみる。

「だいじょうぶ?守屋君。」
「…シチューは、食べるのが良いよなぁ。」
少し余裕の無い(というか、半泣き)状態のクセに。。熱いよね、シチュー。

「もう加也は平気だから。ちょっと着替えてくるから、近衛ちゃん、守屋君お願い。」
「そう?じゃあ、また後でね。」

廊下の途中で2人と別れる。さて、どうしたものか。
「体操服なんて持ってきてないし。。あ、ジャージがあったなぁ。」
721九重加也 ◆kaya/9qQ:02/05/08 21:16
ゴソゴソ…ハケーン!!
「さってと、着替えてくるかな。」

どこで着替えようか考えながら歩き始める。何気に自分の服を見下ろすと、なかなか
派手に汚れてしまっている事に気が付いた。そして、髪も。こんな時は自分の長い髪が
恨めしい。これを何とかしなければ。

「あちゃ〜、ベトベト…。でも、服脱いじゃえば平気かなぁ。問題なのは、髪とか顔とか、か。」
口の端についたヨーグルトを少しだけ舐める。
「もったいない。。でも、もうしばらくヨーグルトはイイや(苦笑」

廊下の窓から外を見ると、校庭に設置された水道が目に入る。
「よし、まずはトイレで着替えて、あとで髪と顔洗いに外いこっと。」
722水上 拓@電波:02/05/08 23:11
総合掲示板、見てきたよ。
僕に約束できるのは、誤解されるようなネタ振りはもうしないってことだけさ。
僕はもう、あの頃の僕には戻れない。これからも生意気な口をきき続けるし、
お姉ちゃんのためならどんな事でもする覚悟を持っているよ。
それでも、そんな僕でも……ココに居ていいのかな?
723名無し草:02/05/08 23:17
>722
ガンバレ
724水上 拓@電波:02/05/09 00:04
もう一度総合掲示板、見てきたよ。
ふふ、みんな僕に騙されてちゃダメだよ(涙

もなみちゃんには、お詫びに九州銘菓(福岡銘菓だっけ?)「ひよこ饅頭」を送っておくよ。
芋虫ネタはネット上で拾ったのさ。簡単に引っかかったのが可愛くて、少しからかってみたくなったのさ。
725いせ@正門前:02/05/09 00:13
>706の続き。
警備員につかまれたままのいせ。
「軍隊のジェット機か…。しっかしやけに低かったな…。」
「あたくしをはなしてはなしてはなしてはなしてはなしてはなしてはなして〜!」
ぶろろろろろろろっろおろろろろろろっろ!!
「こんどはバイクにジープ、お、兵員輸送車もいるなあ。演習かな?」
ばたむ、きゅっ、どたどたどた…
正門前に整列する兵士たち。
「な、なんだぁ!!」
一瞬、いせの首根っこを押さえていた手が緩む。
「ちゃ〜んす、ですわ〜!」

〜電波〜
>706からいせの周りだけ時間軸ずれてます(獏)
第五旅団の方、あまり気にしないでやっちゃってください。
726九重加也 ◆kaya/9qQ:02/05/09 00:32
「さて。こんなもんかな。」
ジャージに着替えた加也は、校庭に髪と顔を洗いに来ていた。濡れた髪をタオルで拭きつつ、
何気に周囲を見回す。

ぶろろろ〜ん!!キキーッ・・・・・どたどた・・・
けたたましい音と共に、大勢の兵士が現れた。

「・・・あれ、もなこちゃん所の人達だよねぇ。」
何やら荷物を運び出しているようだ。一体・・・

「・・・はなしてはなしてはなして・・・」
「ん?」
声のする方向を見ると、今度は見知らぬ女の人が、警備員さんにつかまっている。

「・・・今日はまた、ずいぶんと賑やかだねぇ。」
727教室にて:02/05/09 00:48
みんなで掃除。
瓶の破片は速水の手できれいに拾われ、床も拭き終わった。
一段落してふーっと一息つく。
「終わった…わね、うん。」
と満足げに見渡した宇月のお腹がきゅう、と音を立てる。
視線が集まる。
「もう!笑わないでよ!朝ごはん食べ損なったんだから!」
真っ赤になる宇月。爆笑に包まれる教室。

「どうします?先生。」
「仕方ないわ、隣に分けて貰えるか聞いてくるよ。」
「もなこ、いってくるのです!」
手を上げるもなこ。責任を感じている。表情が如実に物語っていた。
「うん、先生も一緒に行くわ。」
宇月はもなこを連れて教室を出た。
728とある食堂:02/05/09 01:13
♪ピロリロリン、ピロリロリン

食堂のTVに流れていたローカルな番組に、速報の字幕が流れた。

『−本日11:50。国防軍第五旅団が突然の軍事行動を開始−』

「ぶっ! 軍事行動!?」
ラーメンを噴出して立ち上がるサラリーマン。驚いた食堂のおばさんも、
カウンターから身を乗り出して字幕を見詰める。
「……なんだ、第五旅団じゃないの」
ほとんどの客が「第五旅団」の言葉に落ち着きを取り戻した。当たり前のように雑談に戻る。
「いつもの事だな」
「ああ。連中は、また萌えているんだろ」
729萌浜ともえ:02/05/09 06:52
「あははーっ☆朝ですーっ!みんな起きるのですよーっ!!」
行平鍋を両手でガンガン。

「おねえちゃん…似てないし、笑えないよ……」
「うぐぅ…自信作だったのに…」
730もなみ:02/05/09 17:01
>724
壁|・)
731水上 拓:02/05/09 19:15
>730
ほらほら、おいでよ。美味しいよ。……ダメか。警戒されちゃった。
でも僕と仲良くするのは危険だから、これでいいのかもね。……あっ、今日は僕が夕食当番だったよ。
お菓子ココに置いておくからね。
732いせ@正門前:02/05/09 22:54
警備員が兵士たちにあっけにとられているうちに…。
するり。
「三十六計逃げるが勝ち、ですわね…。」
警備員の手からいせは離れた。
「…今日のところは引き返したほうが良さそうですわね。第五旅団に
関わるとろくなことがない、ってさんざんぱら艦の者たちが話しておりましたもの。
学校の住所は押さえましたし、これからいくらでもチャンスはありますわ!
そうよ、そうですわよ!そうなんですわよ!!」
こそこそと、警備員に見つからないように兵隊に紛れながら、いせは学校を後にした。
「そうですわ!実体化おふにすればあの警備員にも見付からなかったかも…。
やっぱりあたくし、おばかさん♪ですわぁぁぁぁぁ(泣)」
「あれ!あの女どこいった!?帰ったのかな。それならそれでいいけど。」
警備員が気づいたのはいせがいなくなって5分ほどしたころだった。
「おれも昼飯にするか。」
733いせ@escape:02/05/09 23:03
「…それにしてもすごい量の物資ですわね。一体なんのつもりなのかしら。」
実体化おふして、上空を滑りながら宮城への帰途へつくいせ。
「陸式の考えることは、本当にわかりませんわね。」
彼女は気づいてはいない。彼らをそこまで衝き動かすものと同じものを自分が持っていることを。
それが自分をはるばる横須賀から帝都まで導いたことを。
「殿下のお帰りを、いせは宮城(の前の門)でお待ちしておりますわハァハァ…。」
 第5旅団の持つ組織的特色として、偵察隊内に編成された特殊撮影中隊と云うものが在る。
 一般にはPK(宣伝中隊)とも略称されている部隊である。
 無論その目的は敬愛する萌宮殿下の様々な御真影を撮影し、皇民に広く伝える事であり、
これは、萌宮殿下の親衛隊と云う側面を強く持った第5旅団ならではの部隊と言えるだろう。
 あらゆる行事に参加し愛らしい萌宮殿下のお姿を余さず撮影するIGPKは、ひなぎくと並ぶ、
第五旅団隊員の憧れの部隊であった。
 輝かしき、交差する土筆にカメラ、それにルーン文字で描かれたIGPKと云う部隊章。
 国防軍人皇民のみならず、諸外国に発信された愛らしき萌宮殿下の御姿をお伝えし続ける
IGPK。
 だがその顔は裏があった。

「ええかオマエら。今回の出動目的、判っとるのう?」
「はっ河井閣下! 愛らしいもなこ殿下の御姿を撮影する事であります!!」
「ボケェ!? それは当然で答えるまでも無い事じゃワイ!! のう福士?」
「オウヨ!」
「ええか今回の出動、その最大の目的は“モナコ殿下が、ヨーグルトまみれに成った御学友を
救うと云う姿を撮る事ジャイ!!」
「はい閣下。ですがそれはヤラセと云う事に成りませんか? 今の状況は・・・・」
「判っとらんのう・・・ええかこれは裏の仕事じゃぞ。そう言えば判ろうノウ? 
 御学友のヨーグルトが副次的に、そう、あくまでも全くの偶然にじゃぞ? モナコ殿下に
トロリとかかっとる訳じゃ。
 その写真の価値、判らぬ訳は無かろう。のう福士?」
「オウヨ!!」
「はっ、必ずや閣下のご期待に沿ってご覧に入れましょうぞ!!」

 そうIGPKとは、河井星矢と言う人物の私兵集団的側面を持っているのだ。
「ゲッヒョヒョヒョヒョ!
 ヨーグルトの購入は完了しとる。大量に在るからノウ、どばぁーっと掛けたれ。
 ああ、それから御学友のスチールも忘れるなよ? 流石はモナコ殿下の御学友だけあって、
なかなかに可愛らしいからノウ」
「はっ、我らIGPK特殊支援小隊の名に掛けて、必ずやヨーグルトまみれにしてご覧に入れます!」
「宜しい! 実に宜しいノウ、福士?」
「オウヨ!!!」

 “それから”と、おまけ扱いされてしまった九重加也、彼女はIGPKの魔の手を逃れる事が
できるのか?
 スンマソン、説明不足。
 IGPKとは近衛放送中隊の意味です(自爆)
737臨時ニュース:02/05/10 00:26
「番組の途中ですが臨時ニュースをお伝えします。政府スポークスマンは、今回の国防軍の行動は
対テロ訓練の一環であると発表しました。
間もなく開催されるセカイシューキュー大会においては既に警察および機動隊によるフーリガン対策が
始まっていますが、政界では開催に乗じて流入する国際テロ組織に対する懸念の声が高まっていました。
これを受けて政府は先月○×日、大会開催中に限り国防軍による警察の後方支援を可能にする
『テロ対策特別措置法案』を参院本会議において可決しました。
今回の訓練は国際テログループが小学校に立て篭もり児童を人質にしたと想定して行われた模様です。
付近の住民の方々は慌てず冷静に行動してください。また訓練の行われる学校付近の道路は一時的に
交通規制が施されます。ご利用の方は交通整理員の指示に従ってください」
738第五旅団@副総長:02/05/10 00:39
>>737
 ゲッヒョヒョヒョヒョ
 流石は萌黒殿、政界への手回しは的確じゃノウ♪
 高額な政治献金をし続けた甲斐が在ると云うもんじゃワイ。
739逝印乳業本社営業部:02/05/10 00:42
「部長!どうしたんですかこれは!」
営業部に飛び込んできたのは管理部長であった。薄くなった髪をかきあげつつ
出庫伝票を示す。
「ふふふ、管理部長、ついに、ついに我々は好機を得たんだよ。」
「は?」
「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! のだよ!」
興奮状態の営業部長。
「はあ??とにかく何ですか、この首都圏倉庫から発酵乳10キロって!
しかも即納!書類も稟議も無で!査問委員会行きものですよ!?」
「ふふ、言わせておくがいいさ、あの忌まわしき事件から6年余!我々営業部隊が
舐めてきた辛酸を吹き飛ばすような案件が!!」
彼はあの事件当時は出回りの営業マンであった。頭を下げに行った店舗は100や200では
きかない。あの件は彼にとってはもうトラウマに近かったのだ。
「な…何なんですか?それは?」
銀行からの出向組である彼。利益の話にはさすがに食いついてくる。
「つい今しがた、国防軍第五旅団より緊急の発注があったのだよ。聞いて驚くな!
萌宮もなこ殿下の御給食のよーぐるとの発注なのだよ!」
「…も、萌宮…内親王殿下の?…なんでまた…急に?」
「ふふふ、何でも学校給食で緊急事態との事でな、ほれ!旅団副総長閣下直筆の発注書だ!
我々のヨーグルトをもなこ殿下に食べていただく!しかも殿下の危機をお救いするのだよ!
この我々がだ!これ以上の宣伝効果はあるまい!!」
FAXを見せる。確かに旅団の公用印も押してあるし、サインもある。
「ふむ、確かに…これはチャンス…かもしれませんね…」
「重役どもに有無は言わせん!責任はこの俺が取る!」
ダン!と机を叩いた。興奮しすぎて顔が真っ赤になっていた。
「あの栄光の日々を取り戻すのだ!」
無謀にも思えるプロジェクトはこうして幕を開けていた。
740九重加也 ◆kaya/9qQ:02/05/10 00:59
「ありゃ、お姉さんいなくなっちゃったねぇ。」
警備員さんの手を潜り抜けて逃走する光景を、遠くから眺める。

「誰だったんだろ?ま、いいや。教室戻ろ〜っと。」
>>739
 彼らは知らない
 納入されたヨーグルトが如何なる運命を辿るのかを・・・・・

 ビニール風船に詰められるヨーグルト
 高水圧銃に充填されるヨーグルト
 バケツになみなみと注がれたヨーグルト

 間違っても、食べ物として扱われては居なかった
 どうやらIGPK特殊支援は子供の頃、かの伝説TV番組の薫陶を受けて居なかったらしい
 曰く“食べ物で遊んでは逝けません”と
 
「のう福士、子供用のビニールプールにドボンと云うはどうかノウ?」
「オウヨ!!」
「よし、追加発注じゃ! 更に100キロ!!」
「オッ、オウヨ!?」
「安心せぇ、予算なら心配は無い。と云うか、モナコ殿下さえ浸かれば、使用済みの
ヨーグルトは幾らでも売りようが在るワイ!!! ゲッヒョヒョヒョヒョ」

 ・・・・・大丈夫か逝印乳業
742萌浜ともえ:02/05/10 06:45
「みんなーっ、おきるのですーっ!」
ミルク缶をガンガン。

「………おねえちゃん…似てないからやめよ?しかも分かりにくいし。」
「うぐぅ……出番が欲しい…」

(心配しなくても次は出られると思うのだが)<天の声
743九重加也 ◆kaya/9qQ:02/05/10 23:46
「ただいま〜。って…」

教室に戻ってはみたものの、そこには宇月先生ももなこちゃんも居ない。残ったクラスメイト
達は…特に男子が、少し騒いでいるようだ。

「腹減ったなー。」
「おい、お前チョコロール持ってなかったか?出せ(ニッコリ」
「無駄な争いは止めるべきだ。余計にエネルギーを消耗してしまう。」

殺伐とまではしていないのだが、本来食事の時間に労働を強いられ、今だ食べる物が無い
というこの状況は、少なからず教室内の治安を乱しているようだ。

「ねぇねぇ、もなこちゃんドコ行ったの?」
机に座ったまま、空腹のあまり軟体動物のようになっているもなみに話し掛ける。
「…お隣の教室モナー。物資の裏取引モナー…。」
相当まいっているようだ。

「あ、ありがと。ちょっと加也ものぞきに行ってくるね。」
「行ってらっしゃいモナー。。」
「さて我々はもなこ殿下の学舎へと到着した訳だが・・・・・何処にいらっしゃる、我が君は」
「一部屋一部屋、虱潰しに致しますか?」
「全教室にヨーグルト風船を放り込めば問題は在りません!!」
「だがそれは徒に混乱を引き起こすぞ」
「最悪のシャシン(男性生徒ヨーグルト和え)を撮る羽目に成る危険性もある。レンズが腐るわ」
「う〜む・・・・」
「隊長! 事態の進展の具合からして、御学友に付き添ってシャワー室の可能性が在ります!!」
「・・・・・・・・・・・・・ソレイイ!!」

 校門の所に密集して何やら密談する姿は、極めて異様であった。
745(仮)逝き合戦:02/05/11 00:56
チーム名称:「ひなぎく&食料調達部隊(+生徒?)」(強引にテログループ役)
使用可装備:あり合わせアラカルト。
*調達した食料
*学校内の備品&食材。
勝利条件:もなこ様を守れ!

        〜vs〜

チーム名称:「特務放送宣伝中隊(IGPK特殊支援小隊)」(突入部隊役)
使用可装備:ヨーグルトフルコース。
*ヨーグルト風船
*ヨーグルト高水圧銃
*ヨーグルトバケツ
*ヨーグルトビニールプール、等。
勝利条件:もなこ様のヨーグルト和え写真Get!

注記)適当です。修正変更はご自由に。
勝利条件は絶対ではありません。もなこ様の行動が鍵となるでしょう。
第五旅団員はお互いに拳で語ってはいけません(子供達の前です!)
乱入参加有り。
746名無し草:02/05/11 01:04
普通に不敬な奴らだ>特務放送宣伝中隊
747(仮)逝き合戦:02/05/11 01:09
>746
おっ、君は「ひなぎく&食料調達部隊」志願かい?
748名無し草:02/05/11 01:11
気が向かれたら、皆さん参加してみてください。
>デンパ>
 あの〜我々がヨーグルトまみれにする事を目的としているのは加也たんの方ですヨ?
 ええ。
 何らかの拍子に、そして全くの偶然に、もなこ殿下に掛かってしまうかもしれませんし、
そのシャシンを撮影する事は在りますが、仮にも第5旅団の者がそれを目的とするはずは
あり得ません。

 はい。
 全くないのです!!

 そゆう訳で746、貴方は誤解している(笑)
 きっと(爆)
750名無し草:02/05/11 01:24
参加者は多いほうが楽しいのデス(フフフ
751貫大人:02/05/11 09:06
「何、接触に失敗した?」 
『いえ、接触自体には成功したのですが・・・・・・・』

言葉を濁す部下にちらっと目をやった。
そして嘆息をつく。
警戒しているな、やはり。
公安やら何やらにマークされている身だ、それも仕方あるまい。
ならば・・・・・・
 
「ご苦労、疲れたろう、ゆっくり休むといい」 
 
部下を下がらせると、机の引き出しからバーボンの瓶を取り出し、
グラスに並々と注ぐ。一気にそれを飲み干すと、彼は立ち上がった。
 
「出る。後は任せた」 
 
彼はゆっくりと外套を羽織ると、ふらっと部屋を出ていった。
(虎穴にいらずんば虎子を得ず、だな)
ふぅ、と一つ嘆息をついた。
752宇月亜美:02/05/11 14:55
>>727
「どうしてもだめなのですか?」
「うーん、困ったねえ…分けてあげたいのはやまやまなんだけど…」
すっかり空になっているシチューの缶を示す。
「…すみません。ありがとうございました。」

「…難しいわねえ…今日はあんまり休みの人もいないみたいだし…」
「ごめんなさいなのです。」
「いいのよ、さ、次々!」
空元気全開の声を出す宇月。さっきからきゅうきゅうお腹が鳴っている。
同学年のクラスは全部回り、給食室の備蓄も確認済み。これはかなりのピンチだ。

いざとなったら…全員分のパンを買ってくるしかないのかなあ…うう、お給料が……

「もなこ、6ねんせいのきょいうしつをまわってくるのです。」
「じゃ、あたしはちょっと学校前のパン屋さんを見てから1年の教室に行くわね。」
校門前のパン屋は昔から生徒、先生の御用達であり、焼きそばパンとおばちゃんが名物
であった。あの人ならなんとかしてくれるかも…と思ったのだ。

外に出て、パン屋に向う宇月。その時、どう考えても変な光景が目に映る。
校門から続々と突入してくる軍用トラック。緊急着陸してくる輸送ヘリ。
そのいずれもが国防軍第五旅団の紋章入りであった。
「(゚Д゚)ハァ?」
呆然とする宇月。そこへ、パン屋のおばちゃんが駆けて来る。
「あんた!どうしたんだいこれは!?戦争でもおっぱじめようってのかい?」
「さあ……?」
753水上 拓@研究室:02/05/11 19:48
ここは六九式@白衣&壜底眼鏡「教授」のラボ。普通の人はけして近づかないところ。
「やほー、教授いる?」
僕は少し普通じゃないからね。広い部屋には猫耳メイドが一人いて、床掃除をしていた。
「やほーミズカミ。ちょっと待っててねー」
猫耳メイドは元気に挨拶を返すと、隣の手術室に入っていった。僕は椅子に座って待つ。
教授はすぐにやってきた。
「あははーっ! やほー水上君。どうしたのですかーっ?」
「……とりこみ中じゃなかった?」
ドアの開閉の時に悲鳴が聞こえたよ。白衣の裾に血が付いてるし…
「あははーっ! 少しくらい構いませんよーっ。今日はどんな御用ですかーっ?」
「うん…ちょっと相談したい事があるんだけれど」
僕はいつも教授に悩み事の相談をしているんだ。
……なんだか今「それは激しく間違いです」っていろんな人から突っ込まれたような気がするけれど?
「あははーっ! 恋の悩み以外ならっ、お姉さんが何でも聞いてあげますよーっ」
「少し近いかも。……心が痛くならないような薬ないかな?」
「ほえ? どうしたのですかーっ?」
僕は教授に昨日の出来事を全部話した。小さな女の子に素顔を見抜かれそうになった事。
不細工な冗談で怯えられてしまった事。それを見ていた人に凄く怒られた事。
そしてそれがとても辛かったことを。
大抵の身体の痛みは無視できるようになったけれど、心は弱いままだったんだ。
「弱い僕を隠す『仮面』じゃ足りないんだ。きっと肝心な時に大切な人を守れなくなる」
ともえお姉ちゃんは今の暮らしが、そんなに不満じゃないような気もする。
でも西朝の人たちはお姉ちゃんを取り戻したいだろうし、お姉ちゃんはきっとそれに応えてしまうよ。
それが穏やかに行われるなんて可能性は、とても低い。そんな中で足手まといになるのは嫌だった。
「だから僕は、弱い僕を殺してしまいたい」
パチン。……それが僕の頬が教授に叩かれた音だと気づくのに、少しかかった。
754水上 拓@研究室:02/05/11 19:50
教授が怒っているのを初めて見たよ。壜底眼鏡のせいで表情はぜんぜん分からないけれどね。
あまりに意外だったから、僕は馬鹿みたいに目を丸くして教授を見上げていた。
「あははーっ! そゆこという子は可愛くないですーっ」
教授は僕の頭をヘッドロックして、グーでグリグリした。ともえお姉ちゃんみたいだった。
「お子様の癖に生意気ですーっ。お姉さんが修正してあげますーっ」
グリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリ。さすがに痛かったよ。身の危険を感じた僕は一言。
「……教授、けっこう胸大きいんだね」
ばっと飛びのく教授。顔が真っ赤になっている。弱点はリサーチ済みなのさ。
「あははーっ! ほ、本当に可愛くないですーっ」
「ふふ、僕をこうしたのは教授ですーっ」
「むーっ。いいですかーっ、しょせんお子様は大人になるまでお子様なんですよーっ(謎)
今は弱くてもっ、それを乗り越えるから強くなれるのですーっ。安直に弱さを消してしまったらっ、
けして強くはなれませんよーっ。水上君はっ、自分を追い込みすぎですーっ」
「……そうなのかな」
「それに六九式的にはっ、美少年が『顔で笑って心で泣いて』というのが萌えなんですーっ!(核爆)
心までお人形さんでは萎えー、なんですーっ」
「はは、厳しいんだね教授は。でも優しいね。……もう少し頑張ってみるよ。…いつもありがとう」
ともえお姉ちゃんの次くらいに好きだよ、教授。
「あははーっ! 水上君はっ、私の生徒ですからーっ。素体としてもお気に入りですーっ」
でも改造だけは勘弁してね。
755異次元酒場:02/05/11 22:45
三人はカウンターで、静かに話している。バーのマスターは寡黙にカクテルを作っている。
マスターの正体を尋ねてみたいところだが、それは残念ながら出来なさそうな雰囲気だった。
紫村「……なんだか俺達、いつもここに居るなー」
ここが休養中の三人の集合場所になったのは確かだ。
狩谷「まあ、休養中だから大っぴらに遊び回れないだろ」
武藤「金もないしな」
狩谷「それはお前が山のように土産物を買って来るからだ」
彼は意外と土産物好きだった。先日も博多土産の『めんたいこ』と『ひよこ饅頭』を二人に
ダンボール一箱分も送りつけてきた。狩谷は『ひよこ饅頭』は東京銘菓だとばかり思っていたが、
調べてみると、どうやら福岡が本場らしい。東京では別に珍しくないものだが、地元にある土産物を
食べる機会など余りないので、お菓子としてありがたく頂いた。
狩谷「そうそう、水上君も喜んでいたぞ、ひよこ饅頭」
武藤「……元気にしてたか?」
狩谷「ああ……あの時、もう少し早く助けてやれてればと、今でも思うよ」
紫村「任務に徹しきれない俺達は、いつまで経っても名無し菊水って事さ」
756異次元酒場:02/05/11 23:17
このバーの常連となりつつある菊水'sだが、他の客は余り見かけない。
単に時間帯が合わないだけなのかもしれないが。
時折、夜でもサングラスを掛けている軍人風の男や、人面鳥(?)を肩に乗せた男、
ハイテンションな姉とそれに振り回されている妹、といった感じの二人連れ等を見かける。
そして今日ここを訪れたのは、ひとりの若いシスターだった。
シスターと言い切ってしまったが、修道服を着た外人コスプレーヤーと考えるよりは正しいだろう。
カウンターに座るシスターは、流暢な日本語で注文する。
「・・・お酒いただけます?」
出された指貫ほどの杯を両手で持ち、すっと飲み干す。清楚な物腰だが、どこか思いつめた表情をしている。
場所と人物のギャップに、無礼にもシスターを観察し続ける三人。目が合い、静かに頭を下げられ、
慌ててお辞儀を返す二人……?
「今晩はシスター。お美しい顔を曇らせて、一体どうなされたのですか?」
紫村が素早く彼女の隣に座っていた。残された二人は呆れつつも、邪魔はしないようにグラスとボトルを
持って少し離れたテーブルの席に移った。さすがに会話の内容は気になったが。
どうやらシスターはこの国に来たばかりで軽いホームシックにかかっているようだった。大役を任されて
来たが、なかなか上手く行かず、しかもお酒に逃げてしまって情けないと懺悔していた。
「シスター、完璧な人間などいないのですよ。そう例えば、もなこ様」
カウンターに突っ伏していたシスターの肩が、紫村の言葉の何かに反応して、ぴくっと動く。
「もなこ様は、この国の萌えの象徴であられますが、少しドジっ子なんです。でもそれがイイ!!」
シスターは完全に起き上がった。
「失敗して、それでも一生懸命頑張られるそのお姿も、また萌えなのです」
決まった。そんな顔をして紫村はシスターの両手を掴もうとした。が、シスターは既に立ち上がっていた。
「目が覚めましたわ。わたくし、もう一度頑張ってみます。有難うございました。貴方に神の祝福を──」
紫村に小さく十字を切ると、一時も待っていられない様子で駆け出すシスター。その表情は晴れやかだった。
一人残された同僚に、狩谷と武藤は慰めの言葉を送る。
「お前は善い事したよ」
「とりあえず、シスターの勘定はお前持ちな」
シスター・モエリア 「あら、ここは何処ですの……?」
758ひなぎく隊員:02/05/12 00:40
正門に集結した食料調達部隊を呆然と見詰める「ひなぎく」隊員の二人。
隊員A「いくらなんでも、これは多すぎるだろ」
隊員B「一クラスどころか、この学園の一週間分はあるんじゃないか?」
そして裏門に集結しつつある部隊にも気付く。
隊員A「俺達は裏門の連中を説得しよう」
裏門に向かう二人(>744の会話を聞く)
隊員A「……マジか?」

IGPK-A「ところで「ひなぎく」の連中はどうするんだ?」
IGPK-B「あいつ等は邪魔するに決まっている。先ず障害を取り除くべきだな」
IGPK-C「──何奴!?」
759ひなぎく隊員:02/05/12 00:43
高水圧銃が一斉に隊員A、Bに向けられた。撃ち出されるのは水ではなく、純白のヨーグルト。
凄まじい圧力に吹き飛ばされるA、B。そしてヨーグルトの恐怖はこれからであった。
隊員A「う、動けん!?」
逝印乳業入魂のヨーグルトは非常に濃く、クリーミィだった。アスファルトの上で立ち上がる事も
出来ず滑りまくる二人。転がりながら、なんとか物陰に逃げ込む。
IGPK-A「聞かれちまったか。仕方ない、あんた達には悪いが、少しのあいだ気絶していて貰おう」
銃の水圧を最大にしてIGPK隊員達が、ゆっくり近付いて来る。

隊員B「おい、俺を踏み台にしろ。早くこの事を誰かに知らせるんだ」(ボソボソ)
隊員A「お前一人を置いて行けるか」(ボソ)
隊員B「我等の使命は、もなこ様をお守りする事だ。俺はもう目が(ヨーグルトで)見えん」(ボソボソ)
隊員A「くっ、済まん!」(涙)
同僚を踏み付け走り出すヨーグルトまみれの隊員A。背後ではBの悲鳴と、生々しいヨーグルトの着弾音。
隊員A「わーん! 速水君〜!」(泣)
彼は果たして辿り着けるのか?
>>759
IGPK特務隊隊長「奴を殺せ! もとい、無力化しろ。実弾使用は不可!!」
IGPK隊員A&B「「はっ!」」

 駆け出すIGPK隊員二名。仮称名称AとB。

IGPK特務隊隊長「バカメ、ヨーグルトが行方を容易に教えてくれるわ」
 さて、不用意にも聞かれてしまったが、証拠が無ければ如何なひなぎくとて、実力行使には
躊躇しよう。
 諸君、先ずは第5旅団員を使って、ヨーグルトを配るのだ!
 そして、配りながら目標を探すのだ!!
 俺は校長室へと向かう。
 今回のヨーグルト搬入に関して、副総長閣下から話は逝っているだろうが、現場責任者として、
顔をあわせない訳にはいかぬからな。
 今回の第5旅団の活動は余りにも不用意であり、総理大臣の命令も無しに活動を行う事は、
シビリアンコントロールを離れたものであり、周辺諸国に対し非常に恐怖を与えるものであります。
 軍人が好きな時に好きなだけ動く、これではまるでファシズムではありませんか。
 軍国主義的、弾圧政治を行うつもりですか!?
 我々、市民運動団体「海の家」は断固たる決意をもって、我が国の軍国主義化阻止の為、
活動しようではありませんか!!
763名無し草:02/05/12 01:07
>>762
 まだ生存してたのか、菊水に皆殺しにされたとオモテタヨ(w
764名無し草:02/05/12 01:31
>762
 上手い。ニュースを都合よく曲解して聞いている所とかリアリティあるね。
ピッピリピー ハイジョーホンハー ハイホーヘンヘー
「電報だ…さっきの近衛の連中のやつだろな…。」

発 連合艦隊司令部
着 練習艦いせ艦長
内容>745の事態発生に伴い、練習艦いせは情報収集を行う事に決定された。
…この後には行動の内容が記してある…

「緊急出港かYO!GF逝ってよし!ウツダシノウ…。」
766いせ@四ツ谷上空:02/05/12 11:22
「ふらふら〜んですわ〜。」
ピッピリピー ハイジョーホンハー ハイホーヘンヘー
いせの髪の毛が数本逆立つ~|~。
「はっ!この>765の電波は!あら…陸式はこんなことを…。」
艦から離れていても電報の受信はできるらしい(w
IGPKと一緒>加也たんヨーグルトまみれ>殿下ヨーグルトまみれ>
ハァハァ>でも多分殿下に嫌われる<=却下
ひなぎくと一緒>加也たん守る>おそらく自分ヨーグルトまみれ>
でも殿下の御学友に感謝される>より殿下に接近できる>ウマー<=採用
「行くしかありませんわね!ウフフフ!」
いせは四ツ谷上空にて踵を返し、再び学校へと向かうのであった。
767水上 拓@お昼の縁側:02/05/12 12:56
今日はなんだか、外が騒がしいね。
>756
そうだね。ともえお姉ちゃんも、ちょっぴり「ガサツ」なところがまた可愛いんだよね。
「たーく君」(ぎゅう)←捕獲音
「うわお姉ちゃん!」
いつのまに僕の背後へ…(汗
「ふーん、ボクはガサツなんだー」
僕、口に出してないよ……
「あははーっ! 生意気ですーっ。お姉ちゃんが修正してあげますーっ」
グリグリグリグリグリグリグリグリ、グリグリグリグリグリグリグリグリ。
「ああっ! おねえちゃん、今日のは凄く似てるよう!」(泣
768ひなぎく隊員:02/05/13 00:26
ヨーグルトを垂らしながら走る、ひなぎく隊員A。振り返ると、自分の白い足跡がはっきりと残っている。
おまけに全力で走ると足が滑り、何度も転びそうになる。先ずはこのヨーグルトを何とかしなければならない。
学園の構造は頭に入っている。すぐ近くに室内プールがあるはずだ。まだプール開きされていないので
水は入っていないだろうが、シャワー室はいつでも使えたはずだ。

シャワー室には先客がいた。それは守屋君と、彼に付き添っている近衛だった。二人は隊員Aの姿を見て、
目を丸くしている。僥倖だが、追っ手は迫っている。事情を説明する暇も、二人を逃がす余裕も無い。
「二人とも早く隠れて! そしてこれから起こる事を見ていてください!」
自らを囮と犠牲にして説明するしかない。IGPK隊員達が接近する物音をドア越しに聞きながら、隊員Aは呟く。
「……B、もうすぐ俺もそっちに逝くよ」
769IGPK隊員A&B:02/05/13 00:54
>>768
 こんな所で何をしているのかね?
 いや、聞くまい。
 だが一つだけ言っておくよ。
 君は誤解している。
 疲れているのだ。
 さぁ我々の仕事を手伝ってくれ。
 各教室に食材を運び入れねばならないのだ。

 ・・・・・ヨーグルトにまみれているが、それがどうしたかね。
 戦塵にまみれるは我ら国防軍人の誉れ。
 それが只、可食物になっただけでは無いか。

(そう言ってA&B、有無を言わさず怯えるひなぎく隊員Aを捕まえる)

 第5旅団総出で買い集めた食材は大量だ。
 とても人手が足らない。
 ああ。
 普通の食材だよ?
 まさかCレーションを配る訳にもいかないからね。
 そう、ヨーグルトもだ(ニヤソ
770九重加也 ◆kaya/9qQ:02/05/13 00:55
トテトテトテ…
少し殺気立った感じの教室から抜け出し、もなこを探していくつかの教室をうろうろする。
だが、なかなか見つからない。

「うーん、どこ行っちゃったんだろ。」
濡れた髪が頬を霞める感触が、今は煩わしく感じる。学校にはドライヤーなんて無いから
しょうがないんだけど。加えて空腹感も増してきている為、ちょっと機嫌が悪くなってきて
いるのは内緒だ(笑)

「別の階に行っちゃったんだろーな。しょうがない、教室戻ろっと。」
来た道を引き返し始める加也の目に、何か気になるものが映った。

「…?あれ、兵隊さん達、学校の中に入ってきてるねぇ。」
先程校庭に出た時に目撃した兵隊だろうか?それは判りかねた。まぁ学校まで来たからには
校内に入るのも不思議ではないのだが。。

「銃なんか持って、何しに来たんだろ、ホントに。」
771宇月亜美:02/05/13 01:04
>>752
猛烈に悪い予感。ってゆうか、これ現実。
(……何が目的なのかしら…)
でも、とりあえずは…
「おばちゃーん、ちょっと…」
交渉開始。
772ひなぎく隊員:02/05/13 01:05
>769
最後の抵抗。喚いてみる。二人に、このメッセージの意味が届くだろうか?
隊員A「もなこ様を守るんだーっ!」
773第5旅団員@名無し:02/05/13 01:07
 はいほ〜♪
 はいほ〜♪
 もなこ殿下が好き〜ぃ♪
 美味しい食べ物、もなこ殿下に食べて欲しくてぇ♪

 今が補給隊の晴れ舞台であります!!
 磨き上げられた野外炊愚1号の出番であります!!!
774IGPK隊員A&B:02/05/13 01:12
>>772
 本当ニツカレテイルネ(ニヤソ
 と云うか何故、我々にそう叫ぶのかね?

 おおそうか、では我々も叫ぼう。
 ハイル・ミス・ハイネス!
 我々第五旅団員は魂の一片までがもなこ殿下の為だけに捧げる事を誓う!!

 さぁ、もなこ殿下の愛らしいお腹を守る為に食べ物を配ろうではないか!
775児童@5年生:02/05/13 01:13
わー、兵隊さんイッパイだー。カッコイイ!
776第5旅団員@名無し:02/05/13 01:18
>>775
 美味しいご飯も用意しているからねぇ!


 さぁ者共。
 我らもなこ殿下の近衛(補給隊)の誇り、美味しいご飯を作ろうぞ!!
 そしてもなこ殿下にも、今日は我々の作った食べ物を食べて戴くのだ!!!!
 気合いを入れて作れヨォ!!!!
 とろとろしてる奴は、カレー鍋にぶち込むぞ!!!!!
777菊水本部:02/05/13 01:20
>>762
「あれあれ、あんなのがまだいたんだ。」
「ええ、新興勢力らしいですよ。一部には野党の息がかかっているとか…」
「かわいいもんじゃないか。ふふふ、ああゆうのもいないと寂しいものだよ。」
「楽しいですか?」
「ああ、楽しいねえ。「市民」活動、大いに結構。あんなのでもいないと普段の活動に歯ごたえが
なさすぎるよ。デモ隊と警官隊との衝突、武装勢力との血で血を洗う戦い、篭城する反政府グループと
国防軍との睨みあい!こう、血が沸きあがってこないかね?」
「代行が全共闘世代だとは知りませんでした。」
「…もっと言おうか?スターリンの血の粛清の頃なんて…」
「もういいです。」
「…ツマラン…」
「で、どうされます?」
「どうもしないよ。だって、「あれ」はあの男が勝手にやったことじゃないか。
なんで我々が彼の尻拭いをしなけりゃならないんだい?我々がやるのは情報封鎖だけで充分だよ。」
「まあ、そうですね。」
「あれで立場を失って倒れるような奴らならとっくに倒れてるさ。別に我々が手を下すまでもない。
今回は見物。見物だよ。彼の手並み、とくと拝見しようじゃないかね。」
「…前々から思ってたのですが、性格悪いですよね…」
「なーにをいまさら。はっはっは。」
778菊水本部@電波:02/05/13 01:24
「お、777ゲットだね。」
「…代行でもそんなことで喜ぶんですね。」
「別にいいじゃないか。縁起くらい担いだところで…」
779ひなぎく隊員:02/05/13 01:29
>774
引き摺られながら、錯乱したふりをして叫び続ける。
きっと「変な奴がいた」くらいは速水に通じるはず。
隊員A「速水ー! 速水ーっ! もなこ様をヨーグルトから守ってくれーっ!」
ズルズルズル。
780第5旅団員@名無し:02/05/13 01:29
 しかし不思議よのう。
 シブチンの副助(副総長)がこんなに大量の、それも新鮮で高価な食材を大量に
回してくるなんて・・・・・何時もは賞味期限内ぎりぎりの物資を買い叩いて来るのが
常なのにな(w
 明日は雪でも降るかのう(w
781IGPK隊員A&B:02/05/13 01:31
>>779
 酷い事を言うね、君も
 幾らヨーグルトが逝印製とは云え(ニヤソ
 彼らだって反省して更正したんだ。信用してやっても良いじゃないか(核爆)
782第5旅団@副総長:02/05/13 01:40
 此はお腹をすかしているモナコ殿下への忠誠の証であり、そして最近何故か(自爆)
株を下げている第5旅団のイメージアップ戦略じゃワイ!

>>780
 金に糸目は付けんからノウ
 旨い飯を作って遣ってくれ

 マスコミにも連絡するんじゃぞ?
 “ワシ”の第5旅団の晴れ舞台じゃからノウ

 それから福士。
 例の作戦、進捗具合はどうなっておるのかノウ?

「オウヨ!」

 ・・・・・まだ見つからんか
 今回は大出費じゃからノウ、何としても元でを回復させる為に加也嬢を発見し、目的を
達成するんじゃゾ!!
783第5旅団@副総長:02/05/13 01:48
 ゲヒョヒョヒョヒョ
 そろそろ、ヨーグルト合戦の為の戦闘員も投入しようかノウ(邪笑)
 いでよ、ヨーグルト戦闘員!!

「e〜!」

(河井の前のディスプレイに登場する全身黒タイツ戦闘員。ご丁寧に、ごっついベルトが在る)

 オマエら、今回の任務に成功したら特別ボーナスじゃからノウ
 しっかり働けよ?

 後、菊水に捕獲された場合、当局は一切関知しないのでそのつもりで居るんじゃゾ?
 死して屍拾うもの無し
 任務の完遂を願う

「e〜!」

 但し、まだ偽装トラックから出るなよ?
 今はまだその時では無いからノウ
 ゲヒョヒョヒョヒョヒョ
784萌浜ともえ:02/05/13 06:25
「みんなーっ、起きろーっ!朝だぞーっ!」
金鍋をガンガン。

…みんな楽しそうだなあ…
(いつまで昼休みなんだよっていう突っ込みはなしでお願いだよっ)
785ひなぎく隊員:02/05/13 20:27
隊員A「ああ、俺、どうなっちゃうんだろう……」
ズルズルズル。

〜デムパ〜
ひょっとして勘違いしてたかも。
「近衛さん」て「ひなぎく隊員の別称」の事じゃなくて、「近衛」って苗字の児童?
これによって速水君に伝わるメッセージの信頼性が全然違ってきそう(汗)
要は速水君がその言葉をどれくらい信じるかではあるけれど……。
786水上 拓@お昼:02/05/13 22:09
>767
ああ、びっくりした。ともえお姉ちゃん、何か忘れ物して取りに帰ってきたみたい。
急いで給食食べてきたんだろうね。送り迎えは車でだから、昼休みの中頃には戻れるよね。
家のどこかで、ドタンバタンとタンスを開け閉めする音が聞こえる。
僕は台所でキュウリサンドを作っている。三時のオヤツ用にちょうどサンドイッチを作ってて良かった。
専用のパンにバターを塗って、マスタードを塗って、スライスしたキュウリに塩コショウをして、挟む。
重しをかけて、二つに切れば出来上がり。
もう少し重しをかけておきたかったけれど、湿らせたラップを堅めに巻いて代用する。

僕は表に出て、停まっている送迎車の運転席側の窓をノックした。
防弾ガラスが下がり、運転手のお兄さんが顔を出す。このお兄さんは、僕が軍隊の人に絡まれていると
偶然を装って助けてくれるイイヒトさ。
「いつもお姉ちゃんをありがとう。これ、良かったら後で食べてください」
笑顔と一緒に、僕の三時のオヤツを差し出す。お兄さんは少し照れながら受け取る。
「あっ良いなー。ボクの分は?」
「お姉ちゃん、もう給食食べたでしょ? 太るよ」
「うぐぅ」
「なんてね。このキュウリサンドならギリギリOKさ」

車を見送って、僕は図書館に行く用意をする。子供と仲良くする方法の書いてある本を探さなくちゃ。
もう何年も学校行ってないから、同年代の子との接し方が分からなくなってるだけと思いたいよ。
後でお腹が空くから今日のトレーニングはいいや。食べ盛りは辛いね。
「……給食かあ」
787名無し草:02/05/13 22:10
〜でむぱ〜
>785
近衛さんはそうゆう名の児童であるに一票(w
788名無し草:02/05/13 22:30
電波
ゴメソ。近衛さんは児童の名前で女の子の保健委員です。
出してから九重と名前が似すぎていることに気付いた…(自爆)
789名無し草:02/05/13 22:40
守屋君&近衛さんガンバレ(笑)
790守屋&近衛:02/05/13 23:25
>>769
「どっ、どうしよう…。」
「……」
震える二人。しばし、固まったままであったが、意を決して外に出る。
床にはヨーグルトがまるで血の跡のように滴っていた。
「…いない……よね?」
「うん……」
さすがに怖いらしく、守屋の袖に掴まる近衛。三つ編みの髪が震えている。
守屋はデッキブラシを取ると近衛を庇うようにしながら外に出た。
「とりあえず…もなこちゃんがあぶないって事だよな?」
無言でうなずく。
「教室に、戻ろう。」
あれが何者であったとしても、もなこちゃんとクラスの平和は僕らが守らないと!
791いせ@学校上空:02/05/14 01:24
「あら…。正門からも裏門からも陸式が展開していますわね…。」
上空から眺める。演習?の概要は電報を読んで理解している。裏門から展開しているのが
突入部隊役だろう。プールの方を見ると、すでにヨーグルトがぶちまけられ、
兵士が別の兵士に引きずられていくのが見えた。状況は開始しているらしい。
「急がなければなりませんわね…。でも、間に合わなくてヨーグルトまみれの殿下もウフフ…。」
顔を赤らめ、くねくねするいせ。不気味だ。
「それにしても、まず殿下を見つけなければお話になりませんわ。」
学校を見ると、北と南に2つの棟があり、それが渡り廊下で繋がっているのが見える。
「いったいどちらにいらっしゃるのかしら?こういうときは!」
ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な…おそろしくローテクである。
「あ・か・ま・め・し・ろ・ま・め・な・ん・き・ま・めぇ!」
いせが指差した先は…北棟だった。
「こちらですわね!あたくしの勘(アクティブレーダー)がビリビリきてますわ!」
実体化おふしたいせは、北棟の屋上に降りたのであった。
「殿下!いせが今参りますわ!」
792貫大人:02/05/14 03:54
「ん・・・・・・?」
 
学校の近くで奇妙な気配を感じた彼は校内を覗き込み、唖然とした。
ヨーグルトまみれの兵士、そして武器を持って校内へと駆け込む兵士たち。
 
「このままでは・・・・・・生徒たちが!?護るべき民を相手に何をしている!」
 
相変わらずアマちゃんである。
しかも、自分がお尋ね者であるというにも関わらず、彼は校内へと駆けていった。
(北棟1F裏口に潜入)
793第5旅団@副総長:02/05/14 11:40
>でんぱ>
 フト気付く。
 IGPK、悪役街道まっしぐら?(今更熱核自爆)
794もなこ&速水:02/05/14 21:58
「ごめんね、もなこちゃん。」
「はい、しかたないのです。ありごとうございました。」
扉を閉める。これでもう6年の教室も全部回った。
「次は5ねんせいのきょうしつなのです。」
宮様は俺に何も言わせまいと笑顔で次の教室へと向う。
でも、その手はきゅっと握り締められていて、笑顔もやっぱり生気が薄い。
お腹がすいていらっしゃる…いや、クラスの皆に迷惑をかけているということが
お辛いのであろう。
こんな時俺はどうしたらいいのだ?宮様の心を救って差し上げてこそのひなぎくでは
ないのか?この俺に出来ることはないのか?考えろ!速水!

ふと、階下に目をやる。緑の服を着た一団が走り抜けるのが目の端に映った。
一瞬、気のせいかと思う。しかし、ひなぎくに気のせいですますという事はありえない。
何が宮様の身の上に危険を及ぼすか分からないからだ。
(あれは…旅団の…?なぜ?)
確認しようとポケットを探して携帯を落としているのに気がついた。非常にまずい。
連携が取れないということは宮様の身の上を当面一人で預からねばならぬという事。
重大任務である。しかも、覚えのない旅団兵士の校内侵入…
(学校生活の平静のため、ひなぎく以外の兵士の校内侵入は禁じられている)

宮様に気取られぬよう、消音銃を確認する。なるべく早く、仲間と連絡を取るには…
「宮様、職員室に参りませんか?先生方ならよい知恵を貸してくれるやも知れません。」
1階に降りるのは少々危険ではあるが…この際仕方ない。
795給食調理員@割烹着:02/05/14 22:31
保管庫に食材が残ってればねえ。今日は隣の学校に給食の御裾分けしちゃって空っぽなのよ。
いまさら返せって言えないし……もなこちゃんのクラスには可哀相だけれど、アタシはガキンチョの
贔屓はしたくないからね。
普通は各クラスから少しずつ分けてもらえばいいのだけれど、あの子達のクラスが一番遅かったからねえ。
多分どのクラスも配膳終わっているだろうし。
(ヨーグルト数えてたから更に遅くなったなんて突っ込みは、アタシが許さないよ!)

とか考えてたら、いつの間にか外じゃとんでもない事になってたよ。キャンプみたいで楽しそうだけれど。
軍人さんたち、わりと手際がいいじゃないかい。これじゃあ手伝いに行っても邪魔になりそうだね。
給食室の設備を貸してあげたいところだけれど、さすがに不衛生だし、こっちで作ってやるなんて
でしゃばった真似もしたくないしね。自分達が作ったものを大切な人に食べてもらいたいって顔してるよ。
任せといていいみたいだね。アタシはアタシの仕事をするだけさ。
さて、これから食器が山のようにやってくるよ。
796いせ@図書室:02/05/14 23:59
屋上から階段を下りてすぐのところに、図書室があった。
カラカラカラ…。昼休みなので人は少なくはない。だが、本を読んでいる者は
1人もなく、皆校庭の第五旅団をもの珍しげにみていた。
「おや、ずいぶんと大きな子だね。見かけない顔だけど。」
「…よくそういわれますわ。あたくし、志摩いせといいますの。6年生ですわ。」
司書のおばさんに声をかけられて、いせは今てきと〜に考えた設定を喋る。
新任教師ぐらいにしておけばよかったかとちょっと後悔したが、まあ、最近の
6年生はなかなかあなどれないので大丈夫だろう、という結論に達した。
「本の貸し出しかい?カードまだ作ってないだろ。作ろうか?」
「いえ、あたくし今ちょっと人を探しているんですの。でも、その娘学年違うし
転校してきたばかりですから、クラスも分からなくて。名簿でもあれば、見せて
くださらないかしら?」
「ああ、それじゃあ、貸し出し履歴から探してあげるよ。その娘の名前は?」
「ええと…あ、そうそう(ここのえかや)、ですわ。」
そう、今まさに、IGPKに狙われている少女の名前、である。
797宇月亜美:02/05/15 00:10
交渉終了。
義理人情で攻める宇月に商売人の意地で対抗するおばちゃん。
10分に及ぶ戦いは1000円でパン30個購入(1個30円計算)
という所で決着を見た。
「ふ、あんたなかなかやるわね。このあたしに値切らせるとは…」
「おばちゃんの交渉術もなかなかよ、あたしにここまでさせるとはね。」
笑顔で握手。激闘を終えた二人の熱い友情の現われであった。

……
で、紙袋いっぱいにパンを詰め、意気揚々とクラスに戻ろうとする宇月。
背後に旅団兵士の影があることにまだ気付いていない…
隊員C「AとBは何処に行ったんだ…?」(キョロキョロ)
799水上 拓@図書館へ:02/05/15 01:33
>786
街の雰囲気が違う。いつもより騒がしいし、空気が張り詰めているような、震えているような、
どこかでお祭りでもしているみたいだった。
「まあ、僕には関係ないよね」
僕はいつもの道を通り図書館に向かう。意識的に学校を避けているから少し遠回りになる。
道の途中で市民団体が演説していたり、軍隊の車両が何台も通過する。
気になったけれど、軍隊の人たちとはなるべく関わりあいたくない。
「……」
ふと、思ってしまった。ともえお姉ちゃんと西朝に戻っても、そこに僕の居場所はあるのかな?
お姉ちゃんと僕には、なんの繋がりも無い。甘えだけでいつまでも傍にいられるはずない。
父さんと母さんは新潟で死んだ。親戚の人たちは僕に残された財産目当てで争った。
僕は財産なんていらなかったけれど、未成年だからそれを放棄する事も出来なかった。
僕を引き取ろうとしてくれた優しい叔母さんに嫌がらせが続いて、僕は家出した。
行く場所は無く、帰る事も出来ない。僕にあるのはココだけ……。
教授の脳天気な笑い声を思い出した。考えすぎはよくないね。
「その時が来たら考えよう」
それまでは囚われのお姫様を慰める道化を演じ続けよう。ちょうど仮面も付けてるしね。
「……ということは、お姫様を助けるナイトの役は……」
なんだか心配になってきたよ。カンヌキは強くて、まあまあカッコイイけれど、どこか抜けてるんだよね。
今頃どうしてるのかな?
800九重加也 ◆kaya/9qQ:02/05/15 01:33
マールカ○テテー マールカ○ター…
廊下の窓から外を眺めつつ、真顔でちょっとだけ歌ってみる。…後悔。。

「おなか減ったなぁ。」
加也は今、教室から数メートルほど離れた廊下でぼんやりと外を眺めていた。まだ時に肌寒く
なるこの季節、着替えにジャージがあって本当に良かった。

「一人で半そで(体操服)じゃ、いくらなんでも恥かしいもんねぇ。」
どうでも良い事に考えを巡らせつつ、もなこの帰りを待つ。教室はちょっとイヤな空気が漂って
いるので、あまり居たくはなかった。食べざかり育ちざかりの子供に食事抜きでは、当然か。

ぼー・・・・っと、外を眺める。これまで見た光景、それは何故か兵士が校庭で料理を始める姿、
白いもの(ペンキ?)を体中につけて、転びながら走る男の人。それを追いかける人。

「たまに珍しいものが見れるんだよね、この学校。みんな元気だなぁ。。」
801水上 拓@電波:02/05/15 01:36
うわ、800おめでとう(笑)なんだか凄いよ。何秒差だったのかな?
802萌浜ともえ:02/05/15 06:36
「起きろおーっ!朝だぞぉーっ!!」
ヤカンをガンガン。

〜霊波〜
800おめでとう!商品は「新スレ立ててね(はあと)券だ!」
803水上 拓@電波:02/05/15 23:49
お姉ちゃんを挟んで「と萌えサンド」(笑)
……僕って馬鹿?
804九重加也 ◆kaya/9qQ:02/05/16 01:16
お待たせ〜!次スレ立てたよ。

慶祝スレッド「魔法内親王伝もなこ」第二幕
見るに我も折れるばかりぞ萌の花〜
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1021479230/l50
805以下感想用:02/05/21 19:51
ROMの皆様、よろしければ感想でも。
806名無し草:02/05/21 23:55
正直、マターリマターリ言い過ぎて、中身がガキッぽ過ぎる気がする。
まあ、難民まで落ちてきたんだし単なる馴れ合いスレでもいいんだろうけど、
イマイチ緊張感がなさすぎて、つまらんなぁー、と。
807名無し草:02/05/22 00:55
マターリしたら緊張感が無い、か。
緊張感が出そうな場面ではマターリしろと言ってるし。
人それぞれだろうが俺は「まあまあ」と「なかなか」の中間くらいとしておく。
つまらんアラシが出なかったら、もう少し評価が高かったかも。
808名無し草:02/05/22 15:22
最後まで読んでるくせに、つまらんなんていうヤツ初めて見たYO!(藁
本当につまらなかったのなら、自分が面白いと思ったスレへさっさと行けばいい。だろ?
809名無し草:02/05/22 17:00
>>808
前から読んでたから、続き読んだわけだし、んで感想書いてくれとあるから、
正直な事を書いて何が悪いんだか……。
むしろ緊張感がないというより、マターリを心がけようと無理して、幼稚っぽい展開にしてるようで、ちょっと痛々しいなと。
なんか、みんな無理しているようには感じるぞ。
……こんな一読者の素直な感想ですら受け入れられなくなっているのかね?
ちゃんと、マナー守ってsageでスレ移行した後に書いているのに。
810名無し草:02/05/22 18:27
>808,809
ROM同士喧嘩するなよ。808の、つまらなかったら他のスレにいくってのは正論だと思うが、
内容はキツいけどちゃんと感想書いている806のほうがまだましだと思うぞ。
で、俺の感想。
悪くはない。モエロワ辺りは名無しの意見に振り回されずにもっと突っ走って欲しかった。
811感想用やった人:02/05/22 21:24
>806
……精進します。
>807
ありがとうございます。荒しさんには困っています。なんとか仲良くしたいのですが、
やはり無視するしかないのでしょうか。
>808
出来れば感想をお願いします。
>809
悪くないです。ここは私がこっそり作ってしまったので、多分ほかの参加者の方は
まだ気付いていないと思いますが……素直な感想は素直に受け入れます。
私はネタ>=萌え>ドタバタ>マターリのようなのですが、マターリがいいという
名無しさんの意見が多かったので……。
>810
私も突っ走りたかったのですが、モエロワの時は新参者でしたので(苦笑)
812名無し草:02/05/23 10:15
なんか新章に入ってから、
萌え=ロリ・ペド的な展開って参加者が勘違いしているような気がするのよ。
なんか、可愛いものばかりが=萌えってやっているような、そんな気がする。
もっと萌えってのは多様化してしかるべきだし、その辺が“幼稚”って印象を感じているのだと思う。
813名無し草:02/05/23 18:41
>812
ほうほう。そんな考え方もあるって事なのね。
ただ折れには想像つかないんだけどもさ。

あの、では可愛くない=萌えってどんなパターンなの?
812さんだけじゃなくて、それぞれ意見もってる人は回答キボン。
814感想用やった人:02/05/23 19:54
>812
それは参加者が勘違いしているという勘違いです。と言ったら御気を悪くされそうで恐縮ですが。
単純に設定の問題だと思います。中心のキャラクターが小学生で、学園生活編が現在の主軸ですから、
どうしてもそうなってしまうのでしょう。
(きちんとした女性キャラクターとしてはnotロリ・ペドの方が圧倒的に多いはずです)
猫耳兵士についても、外見的にはそのような設定でしたので。黒猫さんの登場などは多分
その辺りのバランスを考えられての事だと思います。
他には絶対的に参加者数が少ないという理由もあります。新旧キャラクターを登場させようとすると
各人の負担が大きくなりますので。皆さん都合があるでしょうし、実生活を犠牲にしてまでやるのは、
なんだかアレですから。新規参加枠を消費したくないのも本心です。
(学校に侵入しようとして何度も失敗する女性フリーライターを登場させたり、依然NPC状態のシスターに
何か凛々しい事をやらせたいと考えていたのですが、さすがに節操なさ過ぎですよね)>813関連
今のところ「船魂いせ」さんのような魅力的なキャラクターで参加される新規さんが現れる事を
祈るだけです…………よければ、みなさん参加されませんか?(苦笑)
最後に、途中参加者の分際で偉そうに語ってしまい失礼しました。
815名無し草:02/05/24 00:00
何かもう愕然としたね。2chの1スレに感想?それを読み手の存在や意見を知りたいという
書き手の欲求みたいなもんだと無理やり納得するとしても、その後の展開は何よ?

このスレは、なんつーの?「読んでもらってます」的なスレになった訳?「遊び場」じゃなくて?
"もっとこうした方が…"って話は参加者同士が納得する為にやるもんでしょ。自分はこう動き
たいけど、別の参加者が違う方向に進みたがってるから、擦り合わせするとかさ。
んで、ただROMる側としては"こういった展開キボン"みたいなレベルでさ。なんか立場逆に
なってない?頑張るからどうぞ見て下さいって気持ちな訳?どっかおかしいよ、それ。

このスレ大分長い事やってるから、感覚おかしくなってんじゃないの?変な粘着厨もくっついて
きてるみたいだけどさ。参加者側の態度が卑屈になってたりしない?以前どっかに書いたと
思うんだけど、図太くやらんと。書き手も読み手も、問題アリな奴ばかりじゃないだろうけどさ。

荒らしと思うなら完全無視してくれや。でもどうよ?本当に共感できる所無いのか?
816名無し草:02/05/24 19:34
>815
共感ね……。もっともらしい事言ってるけど、あなたが一番押し付けがましいよ。
ルールとマナーを守れば自由に書き込めるのが2chだと思うんだけど。
感想用作った人も「いつも読ませて頂いてます」的な事だけを期待してやったんじゃないと思う。
それにどこが卑屈? 彼の丁寧な対応にはむしろ感心したけど。
さすがに嫌味としかとれないような意見を"素直な感想"と言い切っちゃう806の人格は疑うけどな。

図太くやってくれってとこには賛成しとく。
817以上感想用でした:02/05/24 20:43
ただ純粋に感想が知りたかっただけなのですが……。
本当に感想を頂けたのが嬉しくて、レス返したのがいけなかったのでしょうか。
これ以上ROMの皆さんを揉めさせたくはありません。
不慣れな奴が不慣れな事をやって失敗したという事で、この場をお治め願います。
818名無し草:02/05/24 22:02
スレの有効活用ってことで、なんら問題ないと思うんだけれどなあ。
というわけで、毒にも薬にもならない感想つらつら。

自分はここ最近、ほんの数スレのROMなんだけれど、
ネコロワ>TV生もなこさま>ヨーグルト>花見  この順で面白かったです。
(ネコロワは、ネコミミ部隊が某シュレディンガーに脳内変換されてましたが)
ヨーグルト戦争はこれからを期待しています。

キャラ的には、「いせ」の壊れっぷりに期待しております。
最愛は菊水の3人組。もっと貴方がたを見ていたかった…

では、参加者のみなさま、これからも頑張って下さいませ。楽しみにしています。
819名無し草:02/05/25 12:51
ラス。

816の感じる事は、816にとっては紛れも無く真実な訳だ。別に否定はしないぞ。
ただ一点勘違いしてんじゃないの?「いつも読ませて頂いてます」を求めるような書き手は
大問題だ。
「読んでもらってます」っていう、書き手<読み手みたいな立場が見え隠れしてるように思えて不満なの。

荒れまくった時期が変な慣習を刷り込んだんじゃないかと思ったんだよ。そんだけ。口が悪くてすまんな。
820名無し草:02/06/04 22:34
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1015042316/208-

69式に似ていたな……それだけだが……
821_:02/06/23 23:02
ここが廃れてニホンちゃんが長続きしてるのはなんか分かるね。
やっぱRPGはプレイヤーに依存し過ぎるのが難だわ。
それはそれで面白かったんだがその分新規参入が困難になったしまった。

もし、まだ続けるんならニホンちゃんみたいな固めの設定に基づいた合作小説にした方が良いかもな。
あの「参加してる!」感がなくなるのは惜しいっちゃ惜しいが。
822 :02/06/29 19:27
じゃ、逝き合戦編の感想でも行きますか
823 :02/07/02 00:20
ROMもいなくなっちゃいました
824 :02/07/15 23:32
イッペソageてみるか
感想スレにしようyo
825名無し草:02/07/16 18:37
>824
ROMに粘着君が混ざってるから、ろくな事にならんと忠告。
826名無し草:02/07/19 21:57
まだROMってるヤシいるの?
827名無し草:02/08/14 14:29
名無し官僚@背広&丸眼鏡って……69式……だよなぁ?
828名無し草:02/08/14 20:41
>827
出てくる奴はみんな69式だと思う病にかかってないかい?
水上も思い込まれてたし。
下手な鉄砲も数うちゃ当たるだろうけど、そんなに気になる?
829名無し草:02/08/17 00:52
830名無し草:02/08/17 01:08
>>827
×69式
○善行

わかりまつたか?

終ったスレだからソッコーで倉庫逝きだろうけど、
せめてこのスレ見たヤツだけは気をつけて逝こうぜ!!

どーでもいーけど
元キャラ(入江)を断言しないのに元作品(ジオブリ)読者でないと理解で
きないネタを振るのは優しくないぜ?
831名無し草:02/08/17 11:09
>元キャラ(入江)を断言しないのに元作品(ジオブリ)読者でないと理解で
>きないネタを振るのは優しくないぜ?

オタクってそういうものだよ。
ワカるヤツだけニヤリとできる小ネタ出すことが、サービスだと思ってる。
以前それで、ワカらないヤツらが荒れたんだけどね。
832名無し草:02/08/17 12:28
>オタクってそういうものだよ。

自分がオタクじゃなきゃ言えないよな。俺もだけど(w
小ネタがワカらないくらいで荒れるヤツこそオタで厨だと思うが。
軍事板での進行は過去ログでしか見てないけど、いつまで引きずってんだろう。
君達は、それだけ思い入れがあった連中って事?
833名無し草:02/08/17 16:13
>>832
ここ最近のROMだけど。

>>小ネタ
確かに全部のネタが誰にでも分からないと駄目だと言うのには無理があるね。
自分も幾つか分からないヤツがあるし、気付いてないヤツもあるんだろうけど、どうでもいいことじゃないの?
入江ネタは(>>830)見て、あーナルホドと思ったけど、別に知らなくても読めないことはないし。
……そういう細かいところを気にする人をオタクって言うんじゃ?
834833:02/08/17 16:19
一言余計だった。自分も同類だし。スマソ。
835名無し草:02/08/18 10:14
 メインの奴で判る奴しか判らないネタを仕込むなら問題だが、小道具の様な小ネタで
を否定するってのも問題じゃ無いですかね?
 余り拘っても……ねぇ(笑)

 所で質問!
>>830
 どこら辺で、名無し官僚=善行って思ったの?
 マジで判らないのだが………態度が偉そうだからか?
 何か、俺じゃ判らない特徴でもあるのか?
 教えて厨でスンマソ(汗)
836835:02/08/18 10:17
 いや、善行だったら先に入江の名を出すんじゃねぇかと思ったもんで……
837名無し草:02/08/18 10:45
裏側が俄に盛り上がりつつあり。旧参加者ネタやら何やら。
俺は別に旧参加者が居ても居なくてもどっちでもいいけどね。

そして既に閉鎖空間だと思われていた慶祝に、新たなROMが発生していた事実に驚愕。
現行スレのカキコも最近ペース速くなってるような気もするし、これは活気が戻る兆しと
見てよいのだろうか。活気を戻すチャンスと言うべきか。ううん。
838名無し草:02/10/12 08:47
839名無し草:02/10/14 10:49
今何人ぐらいいるんだろ
ROMもあわせて
840名無し草:02/10/14 22:24
さて?そう言われると知りたくなるな。
841名無し草:02/10/14 22:47
点呼取るぞ

1!
842九重:02/10/14 23:20
ん。面白そうな事を…

2!(笑)
843名無し草:02/10/14 23:22
3!
844いせ:02/10/14 23:24
4。
845ROMのおっぱい星人:02/10/15 09:17
5。
あげちゃった! ごめんなさい!
粛清されてきます…
847名無し草:02/10/16 00:25
>>846
PAN!!
848名無し草:02/10/17 22:05
5人でした
849名無し草:02/10/20 00:24
六人目。
850名無し草:02/10/22 11:47
一、世紀明けゆく西北の
  山河新たに旭(ひ)は映えて
  県民二百五十万
  希望に燃えてこぞり起(た)つ
  ここぞ民主の新潟県

二、五穀の宝庫土壌(つち)肥えて
  尽きぬ越後の野の幸に
  文化産業絢爛(けんらん)と
  花咲き薫るこの繁華(はんか)
  興(おこ)せ自由の新潟県

三、日本海の若潮に
  弥彦妙高佐渡晴れて
  世界をむすぶ観光の
  絵巻彩(あや)なすわが郷土
  拓(ひら)け詩(し)の国新潟県

四、越佐の天地玲瓏(れいろう)と
  今ぞ平和の鐘は鳴る
  ああ新しき憲法の
  聖(きよ)き理想を炬(ひ)と翳(かざ)し
  築け栄(はえ)ある新潟県
851名無し草:02/10/23 03:02
8?
852名無し草:02/11/01 14:14
保守あげ
853名無し草:02/11/01 22:41
age
854名無し草:02/11/04 19:47
漏れもバトロワに参加したい・・・
9?
855名無し草:02/11/10 14:39
あげっ
856名無し草:02/11/10 18:09
昔、信濃川下流域には一つの橋もなく、旧新潟町と旧沼垂町との行き来は有料の渡し船だけで大変不便なものでした。
明治に入り、信濃川に橋を架けることが新潟の将来の発展に必要であると、明治19年11月に木橋の初代萬代橋が
完成しました。
当初、橋は個人所有の有料橋でしたが、明治31年の鉄道開通にともない人や物の往来が増し、明治33年4月に
県は橋を買い取り無料橋となりました。
857名無し草:02/11/10 18:10
初代萬代橋 橋長/782m 幅員/7.3m 総工費/30,700余円(明治19年11月〜明治41年3月)
858名無し草:02/11/10 18:12
橋が架けられてから20年余り経った明治41年3月、1770余戸が全焼した大火によって、萬代橋は避難者の荷物から
火がつき、半分以上も焼け落ちてしまいました。
当時すでに萬代橋は多くの人馬車の通行があり、交通上重要な橋としてその通行を一日たりとも止めることは出来ず、
県は直ちに焼け残った萬代橋の基礎杭を使用し、明治42年12月に二代目萬代橋が完成しました。
859名無し草:02/11/10 18:13
二代目萬代橋 橋長/782m 幅員/7.9m 総工費/126,000余円(明治42年12月〜昭和4年8月)
860名無し草:02/11/10 18:15
萬代橋は東西新潟の交流を支える大切な生命線として、また、本格的な自動車交通の幕開けに対応するために、
永久橋としての架け替えが急がれていました。
大正11年の大河津分水路通水を期に信濃川は改修が行われ、河幅が1/3(770m→270m)と大幅に縮小されました。
それにより、橋を永久橋として架け替える技術、費用とも実現可能なものとなり、昭和2年7月に三代目万代橋は工事に
着工し昭和4年8月に完成しました。
万代橋建設は昭和恐慌など多難な時代において総工費240万円が投じられ、その額は当時の国の道路予算350万円、
新潟県予算1,139万円等と比較しても巨額であり、万代橋の架け替えがいかに重要であったかがわかります。
861名無し草:02/11/10 18:16
三代目万代橋 橋長/307m 幅員/21.9m 総工費/240万円(昭和4年8月〜現在)
862名無し草:02/11/10 18:21
「優美なアーチ橋」
新潟と言えば万代橋、日本一の大河信濃川の最下流に厳然たる風格をもって架かる。
鉄筋コンクリートの頑固な石組みと六連のアーチは川面を圧し量感あふれる姿だ。まさに新潟地震も耐えぬいた橋は市民の誇りである。
「新潟に過ぎたるものが二つあり、万代橋と新潟県庁」
これらはすべて「万代橋」の美と強さを賞賛した言葉である。
863名無し草:02/11/10 18:25
レインボータワー
Rainbow Tower
休日ともなれば若者やファミリーが集まる万代シティのシンボルタワーがこのレインボータワーです。
市内のまちなみ、日本海から飯豊連峰まで地上100メートルの高さから新潟を一望できます。
また、周辺には大型店やファンションのテナントビル、アミューズメント施設などがあり、
若者の新しいファッションの中心地になっています。
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I N F O R M A T I O N
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●所在地/新潟市万代1-6新潟交通バスセンタービル2F
●開館時間/ 通常 10:00〜18:00
7・8月のみ 10:00〜21:00
12月31日〜1月3日 10:00〜17:00
●見学時間/約30分
●休日/3・6・9・12月の第2水・木曜日
●料金/大人450円 中学生350円 小人300円
●TEL/025-246-6403
●交通/「新潟駅」より徒歩15分
  バス:新潟駅より信濃町行「万代シティバスセンター前」下車 徒歩3分
   車:新潟市古町より10分
864名無し草:02/11/10 18:28
NEXT 21
市街地の中心に立つ高さ125メートルの日本海側初の高層ビル、新潟の新しいランドマークタワーが
このNEXT21です。このビルにはファッションを中心としたテナントと飲食店などが入っており、
一般開放された19階の展望ラウンジからの眺めは、今までの新潟になかったダイナミックなもので、
新しい新潟の展望スポットとしてにぎわっています。 
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I N F O R M A T I O N
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●所在地/新潟市西堀通り6番地866
●TEL/025-226-5021(スミセイビルマネージメント)
●時間/8:00〜23:30
●休日/1月1日
●交通/バス:新潟駅より信濃町行「古町」下車すぐ
     車:新新バイパス 桜木I.Cより15分
865名無し草:02/11/10 18:45
菊水酒造株式会社
〒957-0011 新潟県新発田市島潟750
TEL.0254-24-5111 FAX.0254-23-5255
■会社関連
創業 
明治14年1881年
代表者名 
代表取締役社長 高澤 大介
アクセス 
JR最寄駅 白新線新発田駅
自動車の場合 新新バイパス新発田ICから15分
866名無し草:02/11/10 18:46
■銘柄
菊水源流
大吟醸
無冠帝
金扇
北越後
吟醸辛口
吟醸菊水
菊水麗流
純米大吟醸
純米吟醸
純米原酒
純米酒
菊水の辛口
菊水の四段仕込
本醸造菊ラベル
ふなぐち菊水一番しぼり
にごり酒五郎八 (秋冬限定商品)
活流
0℃ (夏季限定商品)
白キャップ
越後菊水
お晩です
867名無し草:02/11/10 21:50
新魔法内親王伝もなこ外伝?「国策アニメ・新潟ねしねし」
わたし、藤宮みきっていいます。新潟もようやく北越戦争の傷が癒えて、復興したといわれるけれど、
まだまだアカの魔の手は緩まない!そこで、水際阻止のための特殊部隊が結成されたの。
その名も、新潟ねしねし!新潟県民に秘められたこしひかりとさけとらーめんとささだんごとのっぺの力で、
今日もアカの魔の手から、新潟を守っちゃうんだから!
868名無し草:02/11/10 21:51
第1話:登場!新潟ねしねし!
「みきくん。まずはこれを見てもらおう。本日発売の新潟○まちだ。」
このおひげのおじさんは司令さん。どこの司令さんなのか教えてくれないの。みきの家に「ほしたべよ」を
持ってきて、お父さんとお母さんを懐柔して、わたしを新潟ねしねしにしたてあげた、へんなおじさんだよ。
そうそう、今いるここが新潟ねしねしの秘密基地!万代クロッシングの地下に広がる新潟県民の英知の結晶!
…なんだって。それから…
「みきくん。話を聞いてくれないかね。」
あ、いっけな〜い。えへ。はい、司令。
「本日発売の新潟こ○ちに、恐るべきサブリミナルメッセージが織り込まれていた!見たまえ!」
869名無し草:02/11/10 21:53
●特集
紅葉露天 秋の日帰り温泉
*解放感重視! 眺望自慢の露天風呂!
*せっかくだから温泉と一緒に巡りたい! 周辺紅葉スポット&地物人気グルメ
★新潟のカクテル通が語る!
「見たまえ!巧妙に(紅葉)という言葉にカムフラージュされた、赤色化の陰謀を!さらに!(解放)!本来なら
(開放)感であるべきところが…ただの誤字とは思えん。さらに極めつけは…カクテル!そう(モロトフカクテル)
を想起させ、潜在アカに決起を促しているのだ!断じて、見逃すことはできん!」
司令さんはいつもこんな感じなの。ちょっと電波かも。
870名無し草:02/11/10 21:55
「司令、残念ながら新潟○まちは既にかなりの数が出回ってしまったようです…。潜在アカの決起は時間の問題と…。」
この人は司令の右腕のお姉さん。えろびでおの女教師っぽい外見のお姉さんだよ。めがねのセンスがいまいちだから、
えろびでおっぽく見えちゃうと思うの。でも、みきは優しいからいわないね。
871名無し草:02/11/10 21:56
(はぁ〜ああん、さどへさどぉをえ〜ええとちょいとくさきもなぁびく〜あちょいとちょいな…♪)
あ、警報佐渡おけさ。アカが出ちゃったみたい!
「アカの決起をキャッチ!場所、レインボータワー!!」
この人はオペレーターのお姉さん。中条あたりから高卒で出てきた事務の姉ちゃんっていったかんじの人。
この前女池の産業振興センターでガタケットやってたの。そこでコスプレしてたの見たよ。
872名無し草:02/11/10 21:58
「うむ、もはや一刻の猶予もならん!北越戦争の悲劇を二度と蘇らせてはならぬ!アカの決起を壊滅させるのだ!
に い が た ね し ね し !」
873名無し草:02/11/10 22:01
りょうかい!っていうとね、床がガコンっていって、シュートに落ちるの。その中で戦闘服への着付けが2秒で
行われるんだ。そしてそして、そのまま落ちていくと座席があって…。どすん。
「新潟交通邀撃機NF−104改2N、座席ドッキング。キャノピー閉鎖。発射態勢に移ります。」
ぎんいろとあおいろの通称「銀太郎」カラーに塗られた新潟ねしねし専用新潟交通邀撃機NF−104改2N!
新潟ねしねしのひみつへいきだよ!最後の有人戦闘機と呼ばれたF−104を極限までちゅーんなっぷして、
おまけに新潟仕様にした超高額機なの!すごいでしょ?
874名無し草:02/11/10 22:02
「万代橋、ねしねし発射形態に移行開始。交通閉鎖!」
「うわっ!信号が急に停止に!やばい、ねしねしが来るぞ!逃げろ、逃げろ!!」
新潟のシンボル、万代橋が発射台に変形するの。一応6機分の発射スペースがあるんだけど、今はわたしだけ。
はやく他のねしねしちゃんがみつかるとらくになるんだけどなぁ〜〜。
875名無し草:02/11/10 22:03
「電磁カタパルト通電!NF−104改2N、発射!!」
ぴびしっ!っていう電気の音がして、加速チューブを通り、万代橋発射台を出て、勢いよくはっし〜〜ん!!
でも一つ気が付いたの。歩いた方が は や く な い ?だめだめ。みきは優しい子だから、そういうことは
いわないの。
876名無し草:02/11/10 22:06
で、つきました。レインボータワー。飛行機をどこに下ろしたのかはないしょだよ。うわ〜なんかいるよ。
「萌えの搾取を許すな!共萌主義ウラー!!」
「ブルジョアか、プチプルか、プロレタリアートか!ファイナルアンサー?」
「革命だ!革命だ!」
アカの思想にやられちゃった人がた〜くさん。このままじゃあ、新潟はたしかにあぶないよぉ。
「あ。」
あ。目があっちゃった!どうしよう!どうしよう!
「も、萌え…。」
「待て、同志。萌えは人民に等しく与えられねばならぬ。」
「そうだ、貴様まさかあの萌え女子を独占しようなどと考えてはおらぬだろうな?」
「まさか…。あの萌え女子は共有財産だ、逝くぞ、同志!」
「「「ウラーーーーー!!」」」
ぎゃ、ぎゃわ〜〜〜〜〜!おか〜さ〜ん!みき、よごされちゃう〜〜〜〜〜!!
「みきくん!今こそ(ねしねしのっぺ・メタモルフォ〜ゼ!)だ!」
あ、司令、忘れていました。では早速。
877名無し草:02/11/10 22:07
え〜い!ねしねしのっぺ・メタモルフォーゼ!
「おおっ!!まばゆい光!!」
「なんと、見ているか同志!」
「ああ、児ぽ法ガッチリの脱衣変身だ!」
は、はずかしい〜〜〜〜!!でも、愛する郷土を守るため、みきはがまんするのです!
で、司令、どうすればいいんですか?
「うむ。まあ、とりあえず…殴れ。」
変身した意味ないじゃん…。もちろん言いませんよ。そんなことは。みきは優しい子ですから。
878名無し草:02/11/10 22:09
バキッ!ドカッ!ベシッ!革命勢力は、あっというまにわたしの鉄拳によって壊滅しました。新潟の明日は守られたのです。
「ま、まて…まだ革命は終わっちゃいない…ボリシェビキパワー!!メタモルフォーゼ!!」
「気をつけろみきくん!そいつは人間じゃあない!赤色勢力が送り込んだ革命怪人だ!!」
「う〜ら〜!T−80男〜ぉ〜!!」
うわ!きもいです。かなりきもいです。
「みきくん、いまこそ必殺技を使う時だ!」
ひっさつわざ?
「大丈夫、君の頭の中に、言葉は浮かんでくるはずだ。」
879名無し草:02/11/10 22:12
「う〜ら〜!!」
ひっさつわざ…考えてると、頭の中に言葉が浮かんできます。郷土愛のなせる技らしいです。
ええ〜!なんだかとってもかっこわるい必殺技のセリフ…でも、かっこ悪いなんていいません。みきは(略

のっぺパワ〜!熱されて硬くなったイクラあた〜っく!!

「うわ!かてえ!ぼそぼそしてる!!なんだこりゃ!!い、偉大なる指導者同志、万歳!!ウラー!!」
(ドッカ〜ン!!)
「よくやった。みきくん。レインボータワー周辺の赤色反応は全て消えうせた。我々の勝利だ!!」
880名無し草:02/11/10 22:13
なんだか知らないけれど、勝ったみたいです。はやくほかの新潟ねしねしちゃんを見つけて、もっと楽したいです。
っていうか、新潟こま○回収しなくていいのかなぁ。県内の有閑マダムが赤色化しちゃうよぉ。
881名無し草:02/11/10 22:14
こうして、今日も新潟の平和は守られた。だが、いつまた革命怪人が襲い掛かってくるか、革命の烽火が上がるのか
分からない。赤色革命の野望を打ち砕くまで、戦え!郷土の星、新潟ねしねし!
882名無し草:02/11/10 22:16
次回予告

やっほ〜!みきです。ついに私たちは2人目の新潟ねしねしちゃんを発見したの。その子の名前は真島うららちゃん。
でもね、うららちゃんはめがねでみつあみで気弱でのっぽのいじめられっこ。体育の時間にブルマをかくされて、なきながら
パンツで授業を受けているとってもかわいそうな女の子なの。そんなうららちゃんのかたくなな心をほぐほぐしているうちに、
またしても革命怪人が現れてさあ大変!次回、新潟ねしねし!ジェットフォイル大爆破!

登場する革命怪人はガングート男だよ。勝利の鍵は「ブルマ」なの!次回も、お楽しみにね!
883名無し草:02/11/10 22:21
お父様・お母様へ

「新潟ねしねし」はお子様に正しい郷土愛を叩き込む健全なアニメです。ご家族みんなで、部屋を明るくして、
テレビから離れてご覧下さい。また、ご覧になった後はぜひ、ご家族で感想を(誰萌え・作画・演出・脚本等)
ぶつけ合ってください。それが正しい郷土愛と、萌えを育む第一歩です。

制作:てにぃ〜・新潟ねしねし制作委員会
884名無し草:02/11/12 12:34
保守あげ
885名無し草:02/11/15 21:45
保守あげ
886アバンタイトル。:02/11/25 00:40
やっほ〜!みんな元気にしてたかな?わたし、藤宮みき・14歳の中学2年生!ある日突然、電波入ったおじさんに
「お前が郷土を守るのだ〜〜!」って特殊部隊「新潟ねしねし」のメンバーにされちゃったの!
赤い日本の革命怪人から新潟を守るため、今日も元気に、ここぞ民主の新潟県!
887アバンタイトル。:02/11/25 00:44
やっほ〜!みんな元気にしてたかな?わたし、藤宮みき・14歳の中学2年生!ある日突然、電波入ったおじさんに
「お前が郷土を守るのだ〜〜!」って特殊部隊「新潟ねしねし」のメンバーにされちゃったの!
赤い日本の革命怪人から新潟を守るため、今日も元気に、ここぞ民主の新潟県!
888てに〜:02/11/25 00:46
只今電波障害により、アバンタイトルが二重に書き込まれるという不具合が
発生いたしました。心からお詫び申し上げます。

てにぃ〜・新潟ねしねし制作委員会
889名無し草:02/11/25 00:50
第2話:ジェットフォイル大爆破!新たなる新潟ねしねし!
890藤宮みき:02/11/25 00:51
いや〜!あらすいません。急に大きな声を出してごめんなさい。わたし、藤宮みきは低血圧。いつもいつもいつも
寝坊して、学校に遅刻しています。てへへ。1限から授業を受けた日は、大抵雨が降るんだよ。
891藤宮みき:02/11/25 00:52
で、今日も順調に寝坊しちゃったので、もういくら急いでも間に合わないって悟ったから、ゆっくり学校に行くことにしたの。
みきはまじめなこだから、寝坊しても決してさぼったりいたしません!で、ちょっと路地裏とかふにふにと歩いていたら、
なんだかいやーな場面に遭遇したの。
892名無し草:02/11/25 00:52
「おうおう、真島ぁ?ちゃんと買ってきたんだろうな?」
「はいぃ…サラダホープですぅ…。」
「ばかやろう!てめえ、おれの顔見てわかんなかったのかよ?今日は(ばかうけ)の顔してただろうが!」
「「「でもぉ…いつものってぇぇ…。」」」
893藤宮みき:02/11/25 00:53
…あのでっかい子、声が震えちゃって、なんだかかわいそう。今まさにみきはいじめの現場に遭遇してしまいました。
よ〜し、みき、あの子をちょっと助けちゃうぞ。ねしねしのっぺ・めたもるふぉ〜ぜ!!
とう!
894藤宮みき:02/11/25 00:54
すたっ。着地も満点!てへへ!
「なんだてめえは!?」
新潟を赤い日本の魔の手から守る、特殊部隊新潟ねしねし1号、ねしねしのっぺよ!!
当然ですが、変身中は本名を名乗ってはいけないのです。
895藤宮みき:02/11/25 00:55
「どうやら、死にてえらしいな。」
っていうか、この人は本当に女の人なのかしら。筋肉がきもいです。…っとと。心で思っても、口と顔にはだしません。
だって、みきはやさしいこですから。やさしいので、一撃で沈めてあげます。
896藤宮みき:02/11/25 00:57
のっぺぱわ〜!!さやいんげんのすじソード!峰打ち縦横斜め微塵切り!!
897藤宮みき:02/11/25 00:59
「ぎょべっ!のぐわ!つべし!!」
奇声を発しながら、いじめっ子は地面に倒れます。あれ?あの子は?
…どうやら、逃げおおせたようです。お礼ぐらいするのが礼儀じゃありませんか?
みなさんはどう思いますか?185問題?
898藤宮みき:02/11/25 01:00
お昼休みにぐうぐう寝ていると、今日も司令さんに呼び出しを喰らいました。よって、今日も早退です。はぁ。
なんだか最近、授業に取り残されぎみです。はぁ。
899藤宮みき:02/11/25 01:02
「我々は調査の結果、新たな新潟ねしねし候補者を発見した。親不知君、モニターに回してくれ。」
司令の右腕でなんだか外見がえろびでおの女教師っぽいお姉さんは親不知さんっていうらしいです。
「はい。これが調査の結果発見された新潟ねしねし候補者、真島うららです。」
900藤宮みき:02/11/25 01:03
いまいちぱっとしない、みつあみで眼鏡をかけた女の子の画像が画面に映し出されました。んん?なんだか、みき、
この子に見覚えがあります。だれだっけ…。ああ!今日の朝のいじめられっこだ!
「真島ぁ!てめえ朝はよくもやってくれたな!」
「柏原さんにこんな大怪我させて、よくも抜けぬけと学校に顔を出せたものね。」
902真島うらら:02/11/25 01:05
「ひぃっ…私じゃありません…ちがうんです…」
「あぁ?てめえがあの変なチンドン屋みたいな女呼んだからこんな目にあったんだろうが!!」
「よ、よ…呼んでません…ん…」
「むかつくわね。体は大きいくせに。あなたみたいなのをウドの大木っていうのよ。」
「いや、ウドはまだいい。食えばうまいからな。お前は食えもしねえ。ウド以下だ、真島ぁ!!」
「うぅ…。」
「また泣く。ホント、虫唾が走るわ。」
(いつか、私は、こいつらに、殺される…。いや…いや…。)
905真島うらら:02/11/25 01:11
プ〜ッ(汽笛の音)(看板→)佐渡汽船ジェットフォイル乗り場
うう…さよなら、新潟…ようこそ、佐渡…。
真島…うららです。柏原さんと宮西さん…そしてクラス…学校…みんなで、私を苛めるんです…。
私はそんなに嗜虐心を煽る造形をしているのでしょうか…。神よ…私はあなたを恨みます。
906真島うらら:02/11/25 01:12
これから佐渡へ行って…朱鷺と一緒にひっそりと…だれにも見つからず暮らしていこうと思います。
お父さん…お母さん…うららを探さないで下さい…うう…。
907真島うらら:02/11/25 01:15
ジェットフォイルが出港し…佐渡まであと20分。膝を抱えて…床をぼんやり眺めています。
ざざざざ…波を切る音が聞こえます。ざざざざ…ざざざざ…哀愁を醸し出しています。
908船長からのお知らせ:02/11/25 01:18
「今日は佐渡汽船ジェットフォイルをご利用いただき…うわ!なんだおまえら!ぎゃっ!!」
「あ〜、テステス。ぐははは!本日は労働ジェットフォイルをご利用いただきありがとう。
本船はこれより、偉大なる首領様の待つ地上の楽園へと進路を変更した!喜べ!!」
909真島うらら:02/11/25 01:19
…なんだか…変な放送が流れました…。私には関係ありません…早く佐渡へ着かないかな。佐渡へ佐渡へと
はぁ草木もなびく…はぁ…。
910真島うらら:02/11/25 01:21
はぁ…。ん?!ガシッと…両脇を押さえられました。
「ふむ…この気弱そうでいじめてちゃんな顔、萌え、だな。まさに人質に相応しい…!こっちへこい!」
ずるずる…うう…結局…わたしはどこまでいっても苛められるんだ…。
(はぁ〜ああん、さどへさどぉをえ〜ええとちょいとくさきもなぁびく〜あちょいとちょいな…♪)
あ、警報佐渡おけさ!アカが出ちゃったみたい!
「アカの決起をキャッチ!場所は…え?新潟沖海上!佐渡汽船ジェットフォイルからです!」
「何ということだ…ジェットフォイルはまっすぐ地上の楽園へと向かっている…このままでは、県民が
近くて遠い地上の楽園へと拉致され、チュチェ思想に染め上げられてしまう!一刻の猶予もならん!
出撃せよ!新潟ねしねし!!アカの野望を打ち砕き、新潟県に自由と平和を取り戻すのだ!!」
913藤宮みき:02/11/25 01:26
っていうか、司令のおじさん、一刻の猶予もならん割にセリフが長いです。
そういえば、現場は海の上ですけど〜。NF−104改2Nじゃぁ海の上には着陸できないですよ?
914親不知もろみ:02/11/25 01:27
「みきさん、心配いらないわ。新潟ねしねしにはちゃんと海上での戦闘も考慮して、特殊戦闘艇が配備されているのよ。
安心していってらっしゃい。」
915藤宮みき:02/11/25 01:28
都合いいなあ。って、思っててもいいませんよ。だって、みきはとっても心のやさしい女の子ですから。
りょうかい!っていうと、いつもの通りがこんってシュートに落ちて、戦闘服に着替えて…あら。いつもと
降りる座席が違う…これが特殊戦闘艇?
「信濃川通行中の船舶にお知らせします。只今から、特殊船舶航行のため一時的に交通を遮断させていただきます。」
「ま た 新 潟 ね し ね し か 。」
「あいつら発進するたびに水被るし、船痛むし。」
説明しよう。特殊戦闘艇・信濃川水上交通「アナスタシア改」は、万代橋クロッシング内を超電磁カタパルトによって加速、
万代橋直下の発進トンネルを出撃する。その時の速度、なんとマッハ0.9!!
「特殊戦闘艇A−0001・信濃川水上交通「アナスタシア改」、リフトオフ!!」
918九重:02/11/25 13:25
到着ー!(爆
さて、と。誘導したからにはちょくちょく覗かなきゃなぁ。
919火神@うろうろ:02/11/25 20:01
私が誘導されちゃいました…。
9204研のひと:02/11/27 19:16
http://www.town.nakajo.niigata.jp/lipple/lipple.html
リップルたんハァハァ(;´Д`)
921火神:02/11/27 22:56
……待ってますよ。
9224研のひと:02/12/06 17:49
【新潟】ニャンとワンダフル、快適 猫用「ちぐら」作りがピーク
http://news2.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1038630622/
カワ(・∀・)イイ!!!!
923名無し草:03/01/02 01:37
ネタとはいえ池田小事件みたいな事やって、黒猫が小学生レイプしまくるのはやり過ぎだろ。
気付かなかった自分にも正直ゾッとしたが。
924名無し草:03/01/03 16:42
age
925名無し草:03/01/04 01:06
なにしてんの?
無意味に上げんなボケ!
926藤宮みき:03/01/04 21:46
さあ、かなぁり間があいちゃったけど、新潟ねしねし第2話「ジェットフォイル大爆破」後編だよ!
空揚げされちゃいやだから、はやく埋めちゃおうね!
927真島うらら:03/01/04 21:46
やめて下さい…やめて下さい…煙突がきもい怪人が…私のすかーとを…ああっ…ううう…
928ガングート男:03/01/04 21:47
おお、これは「ぶるま」ではないか!なんと萌えな…堪能させてもらうか…!しかし、萌えを独占する
ことは共萌主義の思想に反する…やはりここは人民の偉大なる指導者同志、偉大なる首領様に献上し、人民に
等しく萌えを注いで頂かねばな!!
929真島うらら:03/01/04 21:49
ううう…これは…柏原さんが…ぱんつを…売っちゃったから…しかたなく…ううう…
930ガングート男:03/01/04 21:50
なんと…ぶるま萌えの極致!「じかぶるま」だと言うのか!ますますこれは…さあ、脱げ!脱ぐのだ!!
931爆発音:03/01/04 21:51
どっかああああああああん!!
932ガングート男:03/01/04 21:51
なんだ?
933戦闘員:03/01/04 21:52
大変です、ガングート男様!フォイルに…なんか屋形船みたいなのがものすごい速さで衝突して、
後半分が吹き飛びました!!っていうかあと1分ぐらいで沈みます!!
934真島うらら:03/01/04 21:53
ああ…これで…やっと遠いところにいけます…みなさん…さようなら…
935藤宮みき:03/01/04 21:54
ねしねしのっぺ・めたもるふぉーぜ!!
うららさん、こんなところで死んじゃだめ!だってあなたが死んだら、みきが楽できないもん。
936真島うらら:03/01/04 21:55
…あ…生きてる…あなたは朝の…助けてくれたんですか…ちっ
937ねしねしのっぺ:03/01/04 21:56
「ちっ」てなんですか、もぅ〜!!みきはやさしい娘ですけど、たまには怒っちゃいますよ、
ぷんぷん!そんなことはどうでもいいです、うららさん、あなたの中の新潟県の声に耳を傾けて!
そしていまこそ、「めたもるふぉーぜ」するの!
938真島うらら:03/01/04 21:56
…私の中の…新潟県…?あ…声が聞こえる…
「ねしねしささだんご・め・た・も・る・ふぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っぜ!!」
939ねしねしのっぺ:03/01/04 21:57
ジェットフォイルが沈むなか、アナスタシア号の上でうららさんが変身しました!やった〜!
ふたりめです!これで任務もはんぶんこ、つらいこともかなしいこともはんぶんこですよ〜〜!!
940ガングート男:03/01/04 21:59
(ジェットフォイルは完全に沈没して、顔だけ水面に出している)
なに?あのいじめてちゃんも新潟ねしねしだというのか?それにしても…全裸変身ハァハァ
941ねしねしささだんご:03/01/04 21:59
ハァハァ?お前、何言ってるんだ?ささだんごの縛ってる奴ウィップ!
942ねしねしのっぺ:03/01/04 22:00
あらら。うららさんのメガネまで、なんだかチョウチョの形に変身してる。それに、なんだか
うららさんのねしねしすーつ、てかてかしてて…まるで、女王様みたい!
なんだかとっても安易ですね。こんなことでいいのでしょうか。あ、怪人の首を鞭で締め上げました。
あ〜っと、そのまま宙に放り投げて…!
943ねしねしささだんご:03/01/04 22:01
ねしねしささだんご四十八の縛技が一つ!編籠固め!
944ガングート男:03/01/04 22:02
ぎゃあああああああ!!締まる締まる!このままでは、千切れる!うぎゃああああああ!!!!
945ねしねしのっぺ:03/01/04 22:03
…怪人がものすごい圧力で締め上げられて、ミンチになっちゃいました。
今日のご飯ははんばーぐがいいな。てへっ。
946真島うらら:03/01/04 22:04
ううう…怖かったよう…
947藤宮みき:03/01/04 22:04
あ、うららさん、元に戻った。良かった。これからはあなたも新潟ねしねしの一員よ!
みきとうららさんはもう「ともだち」でしょ!ほら!さっきこんな写真とったの!
948真島うらら:03/01/04 22:06
これは…!変身してる時の…全…裸…!
949藤宮みき:03/01/04 22:06
世の中にはでじかめとぱそこんっていう便利な機械があるんだ〜えへへ。それとねぇ、
世界中にはいんたーねっとっていう衆人環視のシステムが張り巡らされているんだよ!
ねしねしになるのを〜いやだっていったら〜すんすんす〜ん♪
950真島うらら:03/01/04 22:07
おに…あくま…
951藤宮みき:03/01/04 22:08
ううん♪ともだち、だよっ!これから一緒に、がんばろうねっ!
952真島うらら:03/01/04 22:09
ううううううううう…。
953司令(通信の声):03/01/04 22:10
ご苦労だった、藤宮君。付近の赤色反応はなくなった。どうやら戦闘員たちは溺れ死んだらしい。
付近の生存者をひき殺さないように、アナスタシアを操縦して帰ってきたまえ。それでは、
基地で待っている。
954真島うらら:03/01/04 22:11
た…助けないんですか…。
955藤宮みき:03/01/04 22:12
それは救急と消防と国防軍の仕事でしょ!さ、帰ってご飯にしましょ!はんば〜ぐ、はんば〜ぐ!
956真島うらら:03/01/04 22:13
……。
957名無し草:03/01/04 22:13
こうして、善良な新潟県民を拉致しようとした赤色勢力の野望は、新たなる新潟ねしねし、ねしねし
ささだんごの手によって打ち砕かれた。だが、アカの魔の手はすぐそこまで迫っている!
頑張れ、負けるな、新潟ねしねし!
958次回予告
真島…うららです。新潟の…名産は…こしひかり。世界に…誇る新潟の…美田を…コルホーズ化…しようと…
アカは新たな…怪人を…送り込んできます…。しかし…アカの戦力は…それだけ…では…なかったのです…
ついに現れる…アカの…幹部…2人の…ねしねしは…勝てるのでしょうか…?
次回…新潟ねしねし第3話…決戦…大河津分水…お楽しみに…ううう…

登場する…怪人は…ベア男…。勝利の…鍵は…「コンバイン」…お楽しみに…。