ディクスン・カー(カーター・ディクスン)Part14

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1名無しのオプ
前スレ
ディクスン・カー(カーター・ディクスン)Part13
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1341265619/

過去スレ
Part1 http://book.2ch.net/mystery/kako/978/978799895.html
Part2 http://book2.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1051019646/
Part3 http://book2.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1071321826/
Part4 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1083345832/
Part5 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1091020269/
Part6 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1102681395/
Part7 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1113320390/
Part8 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1136820030/
Part9 http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1163155847/
part10 http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1198516828/
Part11 http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1227466232/
Part12 http://toro.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1293277896/


※「書斎魔神」という荒らしが、ネタバレや自作自演、嘘知識などの
書き込みを繰り返し、多くの人に迷惑をかけています。
彼はろくにカーなど読んでおらず、具体的に作品内容には決して踏み込めず、
ただ住人を煽る事を目的にしています。
例えば過去スレでは何日にも渡って「野暮」「無粋」だと他人を中傷し続けるという
それこそ無粋で陰険な嫌がらせをし続けました。
どうかNGワードに設定し、絶対にレスしないよう、お願い致します。
2名無しのオプ:2013/02/20(水) 08:48:43.87 ID:2mOu52Hq
書斎魔神にどうしても我慢できなくなったり反論したくなった場合は、下記スレにて

書斎魔神・アホアホ語録指導部屋 19
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/8993/1358690910/l50
書斎魔神・アホアホ語録格納庫 その33
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1325054903/l50
【痛恨の】書斎魔神ファンクラブ15【インポ】
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/bobby/1347681408/l50

なお、今後荒れるようならこちらに避難所があります
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/8993/1243148912/l50
3名無しのオプ:2013/02/20(水) 19:20:33.41 ID:6HUEqg+C
>>1
4名無しのオプ:2013/02/20(水) 20:02:13.94 ID:d1guSVaO
乙!
5書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/02/20(水) 21:03:50.96 ID:hyfZINWD
ネタばれ黙認の風潮が出てきたようですし、更なるスレ盛り上げのため僕も努力しますから、
お前たちもがんがれ!!!
ポケミスでマイナー作品をゲットできたので読了後はこのスレにレポするね!
6名無しのオプ:2013/02/20(水) 22:02:41.74 ID:Csj5PFnN
ネタばれで頼みます。
7名無しのオプ:2013/02/20(水) 22:28:13.06 ID:jyP+Mj4K
>>1
貴婦人として乙
8書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/02/20(水) 23:43:48.11 ID:hyfZINWD
>>7
つまらん、偽装じゃない身投げしろや(w
9名無しのオプ:2013/02/21(木) 04:25:50.34 ID:PyEfTlRi
赤後家の殺人は過大評価だと思う
徐番面白そうと思ったけど、後半になるにつれて微妙になっていくという・・・
10:2013/02/21(木) 04:26:54.63 ID:PyEfTlRi
ごめん徐番→序盤だった
11名無しのオプ:2013/02/21(木) 06:17:59.21 ID:qDA5FCnV
>>1
ロンドン橋が乙
12名無しのオプ:2013/02/21(木) 07:45:57.02 ID:tVufnjwE
>>1
乙意の浜辺
13名無しのオプ:2013/02/21(木) 16:49:54.27 ID:pagxiJRx
>>1
乙闇の女神
14名無しのオプ:2013/02/21(木) 17:08:28.06 ID:/QLFqGxQ
>>9
乱歩のあれと小松左京の絶賛(笑)をべつにすれば、いま「過大」というほどに評価されてるかな?
都筑道夫は一刀両断してたし、「黒死荘」や「白い僧院」に比べて昔から毀誉褒貶相半ばだったような。
歴史趣味を絡めた雰囲気づくりは一級品。
でも、カー嫌いの本格ファンがトリックを抜き出して難癖つけるにはもってこいのサンプルでもある。
「昨日の本格」と言われたら、うん、これはまあね、と口を濁しちゃうかな。
15名無しのオプ:2013/02/21(木) 20:25:33.52 ID:If1vyDpV
>>9
うーん「赤後家」が微妙といわれると苦しいな。
まぁ、尻すぼみのところはあるが、発端の不可解さや
因縁物語を読むと、やはりA級作品群に加えたい。
16名無しのオプ:2013/02/21(木) 21:34:01.70 ID:cb9qEVmF
まあ、H・M卿が間抜けだったというオチだからね
それでも個人的には好きなんだけど、赤後家
17名無しのオプ:2013/02/21(木) 21:57:02.54 ID:ZJp+Oh2x
過去の因縁話は他の作品と比べても読み応えがあったし好きだ
でも確かに「毀誉褒貶相半ばする昨日の本格」と言われることはあるかも
犯人も発表当時は斬新だったんだろうけど
18書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/02/21(木) 23:21:25.33 ID:hgXtIOqk
>>11-13を見ると、
>>8がジョークとわからぬ椰子多数とわかる。
まあ、このレベルでしょ(w

赤後家は悪い作ではないが、現時点評価でAランクはないな。
Bランク相当。
同じ密室殺人トリックだけなら、既に古典だったイズレイル作品の方が
コンパクトに纏めている。
19名無しのオプ:2013/02/22(金) 02:15:17.59 ID:rmWdrNI6
赤後家は前半が凄い良くて、名作の予感!
…だったのに途中からどんどんテンション落ちていって最後まで持ち直さなかったって感じの作品
トリックはなかなかユニークで良いけど、結末に至るまでの過程が良くないと思う
20名無しのオプ:2013/02/22(金) 06:44:22.53 ID:1DsEc03O
>>1乙まやの悪魔

「赤後家」はやはり、>>14で言われているように
メイントリックだけを取り出してケチをつけるような
作品じゃないものな。
怪談みたいな過去話が小道具の使い方にまで生きてたり
途中で明かされてしまうアリバイの種明かしなんかが
それ自体怖かったりと、読み物として実に面白い。
実作家が称賛するのもむべなるかな。
真相が肩透かしというか、中盤まで読んでの期待と
噛み合わなくて不満に感じるのも正しいと思うけど。
21名無しのオプ:2013/02/22(金) 07:49:14.80 ID:9Ld5K8Va
「赤後家」は、ミステリ入門期に最初に手にした大人向けのカーwだった。
それまで読んでたクリスティーやクイーンとは全然ちがうお話づくりに、ワクワク
しながら読んだ想い出がある。

それでもいま振り返ると、洗練された40年代のカーの話術を知ってしまうと、まだ
この時期のカーのストーリーテリングは、水が流れるように、とは行っていないよね。
パーツの面白さはあるのに、「テンションが落ちてい」くとすれば(俺は必ずしも
そう思わないんだけど)、そのへんに一因があるかも。

とはいえ晩年のニューオーリンズものあたりの弛緩した展開に比べれば――「赤後家」と、
似たタイプの「ヴードゥーの悪魔」を読み比べてみればその差は歴然――、上り調子のカー
のエネルギーに満ちてるから、俺みたいにカー入門期に出会う一冊としては、全然悪くない、
むしろカーの特色が味わえる(ロマンス成分が足りないけどw)お薦め作品のひとつだと思う。
南條竹則・高沢治両氏の新訳を期待したい。
22名無しのオプ:2013/02/22(金) 11:47:33.41 ID:V7jRYg7B
赤後家なあ…やっぱり最後のあの態度は“酸っぱい葡萄”なのかね
23名無しのオプ:2013/02/22(金) 11:50:19.63 ID:V7jRYg7B
ありゃ、抜けてた
>22メ欄を読んでたんで何となく「そんなに念押しってことはそれかな」
くらいには思ってた。どうやるかはさっぱりわからんかったがw
24名無しのオプ:2013/02/22(金) 20:02:45.47 ID:9k0TQ3D/
>>21
ニューオリンズものは、ちょっとひどい。「弛緩」という表現がまさにぴったり。
晩年とはいえ、衰え方が急激すぎる。
「ヴードゥー」しかり、「死の館」しかり、ミステリー以前の問題、
カーはサービス過剰なので、どんな作品にも「おもしろみ」があるんだけど
ちょっとかばいきれない。
25書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/02/22(金) 22:33:12.45 ID:Z48vGpQ7
赤後家完全マンセーの流れでないのは評価。
イズレイル作品未読者ばかりなのが残念。

まあ、歴史ミステリのビロードマンセーなワンパターンもそろそろNGにして欲しいものである。
26名無しのオプ:2013/02/23(土) 03:55:37.86 ID:L/UXr6y5
逆に過小評価されてる作品ってのは何だろ
個人的に「死が二人をわかつまで」はもう少し評価されてもいいと思う
27名無しのオプ:2013/02/23(土) 08:48:16.05 ID:XVN5xQNB
おはようございます、>>1さんスレ立てありがとうございました。新スレでもお願いします。

近年は物語しての出来不出来や、ミステリとしての新しい「騙し方」「愉しませ方」を常に
模索していたカーが「この作品では何を狙っていたのか」なども評価しようとする傾向が
多くなってきていると感じます。
乱歩時代・松田道弘さんの時代と違って、色々な作品がそれにふさわしい評価を得て
「過小評価」というのもまだ知られていない、という風になってきた感はありますね。

昔はなかなか入手できなかった貴婦人、囁く影などは今やトップクラスの傑作という
高評価が完全に定着しましたし、緑のカプセルは創元の冊子でカーのおすすめ作
ベストワンとして挙げられましたし、悪魔のひじの家など円熟の後期作品も評価が
確立していくでしょう。(前スレでの話ですが、テニスコートが温かく迎えられているのを
見て大変うれしく思いました。)

二階堂黎人氏がかつて「一番取り柄も何もない」作品と評していた「かくして殺人へ」も
後に新訳を読んで再評価されていますし、「九人と死で」「蝋人形館」のように新訳で
面目を一新する作品がこれからも続々出てくるでしょうね。
前スレで名前の出ていた「九つの答え」「バトラー弁護に立つ」や、「四つの兇器」
「アラビアンナイト」「震えない男」なども、新訳によって評価を上げられる思います。

個人的には「青ひげの花嫁」あたりが新しい角度からの評価を得られるんじゃないかと
期待していたりするのですが。あとは新訳はもう難しいでしょうけれど「剣の(略)
28名無しのオプ:2013/02/23(土) 11:27:39.43 ID:WlkAW2jo
>>24
ニュー・オーリンズものが残念な出来なのは、これはもうどうしようも
ないのですけど(笑)
しいて言えば「ヴードゥーの悪魔」は、まだお話自体に面白みはあるかと。
何を書くか、の部分は及第点。どう書くか、の部分で老いが目立って哀しい
というのが個人的印象です。
少なくとも「真昼」や「死の館」のように、即カーのワースト候補とまでは
いかない・・・って、やっぱりあんまり褒めたことにはならないか(笑)
29名無しのオプ:2013/02/23(土) 11:56:16.56 ID:WlkAW2jo
>>27
お待ちしてました(笑)
過去のあなたの書き込み(コテハンwではないので推察ですけど)を拝見
すると、あなたはカーのおおらかさ――多分に作者の人柄が反映している――
がお好きなのですね。
「テニスコート」への愛には、同作を高評価していない私でも胸が暖かくなります。

いまさらの改訳は望み薄だろうけど、翻訳次第では違った評価が得られそうな・・・
というところでは、「青銅ランプの呪」がありますね。
じつはこれ、(旧)訳書が入手困難だった時期、どうしても読みたくて原書を取り寄せて
一読した、想い出深い一冊なんです。
当方の英語力なんて、たかが知れたものですが、それでも惹きこまれて最後まで楽しく
読めました。
ところが、待望の新訳が出て手にしてみると・・・何か違う。ストーリーは確かに
私が読んだ Lord of the Sorcerers なんだけど、どうも味気ない。
だからプロット等の問題じゃないんですね。翻訳の基本モード、キーが違っている
という感じ。
あれはもっとはっちゃけて訳して欲しかったと、いまだに思っているのです。
30名無しのオプ:2013/02/23(土) 12:32:11.26 ID:HE5q2wB4
「情報」を「読んで」る方々か
31名無しのオプ:2013/02/23(土) 13:30:38.36 ID:t/0HPBAQ
>>29
横から失礼。
平井呈一訳の「黒死荘殺人事件」を再評価するとすれば、その観点からかな、
と思ったので。
初期ポケミス時代の、致命的な誤訳や悪文があるものは論外として―
畢竟、翻訳はその訳者の解釈の産物でしかないのだから、どの解釈が読者としての
自分に一番しっくりくるか、楷書か草書か、読者が読み比べられるのがベスト
だと思う。
原書でカーのリズムとメロディを理解できる人は羨ましい。
32名無しのオプ:2013/02/23(土) 18:25:38.18 ID:Aa0MM+Dp
>>27
「青ひげの花嫁」ですか。久しぶりに手に取ったら、1946年作なんですね。
油がのってるころの作品か。全く覚えていないので読み直してみますか。
本作と「雷鳴の中でも」が再読していない筆頭です。
33書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/02/23(土) 20:56:34.67 ID:apaTekZO
もう少し評価をということなら「殺人者と恐喝者」かな。
翻訳紹介が遅れて損している感があるが、意外にスリリングな展開で面白い。

>貴婦人、囁く影などは今やトップクラスの傑作という
>高評価が完全に定着しました
オタなのはOKだが、出鱈目書いては駄目でしょ。
さて、ソースは?
前スレでの、どう高く評価してもB級標準程度のテニスコートに対する
異様な執着を見ていると、少し逝っちゃてるかな感はあったが・・・
34名無しのオプ:2013/02/23(土) 21:36:45.66 ID:EXAHPpyB
死時計すらまともに読んでない誰かさんが何か言ってるぞ
35名無しのオプ:2013/02/23(土) 21:47:25.88 ID:PfFbZUt8
シーッ、そして誰もいなくなったすら読んでいない子供を
かまっちゃいけない!
36名無しのオプ:2013/02/23(土) 23:50:33.55 ID:XVN5xQNB
>>29
スレ汚しの身ですが、また皆さんの御賢察にを伺いに足を運んでしまいます。
お世話になります。

そうですね、そもそもミステリの中でカーの時に図々しいまでの、時に温かいほどの
おおらかさを魅力と感じていたのは確かです。
推理小説を読み始めた頃、カーの「帽子収集狂」と、カー的な作品だと言われていた
クイーンの「チャイナ橙」を読んで、犯行動機と犯人の行く末の、あまりの扱いの違いに
推理物という以前の、世界観の違いとでもいうものを実感させられて、今さらながら
茫然とし、やっぱりカーの方が自分には合ってるなあと思ったものでした。

「テニスコート」を読んだのは世の中というかテレビ、アニメ、プロレスといったエンタメが
妙にシリアス志向、中途半端なリアリティ路線を打ち出していた頃で、その中二病ぶりに
辟易していおりました。そんな時代に読んだあのラストの一章のぬけぬけとした言い種には
唖然としながら大笑いして(「そいつは後日ハマースミス橋かどこかから落ちることになる」
←記憶ですみません ― の一節には、手を叩いて喜んだものでした)、すっかり「全部許す!」
という気持ちにされられました。
37名無しのオプ:2013/02/24(日) 00:10:30.65 ID:/45xHkZF
横溝正史が最初に読んだカーの原書は「黒死荘」ではなく「帽子収集狂」だと知れましたが、
自分たちが罪人だと思い込んでいた男女が名探偵の推理によって遂に解放され泣き伏す…
なんていうラストの作品を戦前から書いていた横溝正史が、「帽子収集狂」のラストを読んで
小躍りしたのは一読者にも十分想像・理解できます。
謙虚な横溝正史は、「この行き方なら自分にも書けるんじゃないかと思った」と言っていますが、
つまるところ「探偵小説でもこういうものが読みたかったんだあ!」ということだったと思います。

で、その原書で読んだ「帽子収集狂」「黒死荘の殺人」「盲目の理髪師」について、周知のように
横溝正史は、僕程度の英語でも原書で読んで面白いというより日本語訳で読むとぜんっぜん
面白くなくなる、という趣旨の話をしています。たぶん帽子や黒死荘のラストの一行に至るまでの
単語の使い方、言葉のリズムというものにたっぷり喚起されたイメージがあって、それに浸って
感激出来たのに、翻訳ではそのイメージと「何か違う。ストーリーは確かに○○○なんだけど」
という完を抱かざるを得なかったのでしょう。

「翻訳の基本モード、キーが違っている」 という言葉はこれから使いでのある言葉だと思いました。

決して訳語ばかりでなく、仲介者や読み手が作品を認識する際の「キー」が狂ってしまっている、
方向性がズレているがために、カーは「誰も喜ばないユーモア」「取ってつけたようなオカルト趣味」
などと言われていた部分は必ずあると思いますね。
>>31さんのおっしゃっている「その訳者の解釈」「楷書か草書か」というスタンスがカーの場合とても
大きいのですね。「原書でカーのリズムとメロディを理解できる人」ではない身としては、やはり
その作品の基本キーにのっとった演奏、歌唱をしてくれる人が望ましいものです。
かつてこのスレで御指摘のあった、黒死荘の一夜明けた13章の描写など、やっとカーの「キー」を
掴んだ人たちが出てきてくれたがための光明だと感じました。新訳が完全に路線に乗って、これからが
とても楽しみです。
38名無しのオプ:2013/02/24(日) 00:29:57.31 ID:QavHzFhL
ユーモアなんかは訳者にかなりセンスがないとうまく伝えられないのかもね
日本の笑える小説がもし翻訳されたら、外国人に笑ってもらえるかを想像するとそう思う
笑いに関しては洋の東西だけでなく時代差も大きいかもしれないけど
39名無しのオプ:2013/02/24(日) 00:44:46.98 ID:/45xHkZF
>>32
「雷鳴の中でも」と並び称される(笑)「青ひげ」ですが、なんというか、作品全体の
狙いというか終着点が、本格ミステリとしてのカー作品を期待する人の思っていた
予想地点と、てんでかけ離れたところに吹っ飛んで宇宙開発してしまっていると
思える作品なのですね。
そういうところが、原典の「キー」を読み説いた訳者の手にかかれば、
「あ〜、カーはこれがやりたかったのか!」
という形で見えてくるのではと思うのですね。いえ、それが見えたからと言って
読んで面白いものになるかは、かな〜り自信がないのですが(笑)。

「雷鳴の中でも」も確かに再読意欲の湧かない代物ですが、解決編でそれまで
ハラハラドキドキしていた部分が根底から覆った時、ああ、これもやりたいことの
一つだったのだろうな、と感じてしまったものでした。
カーはいくつもの傑作佳作で、「自分が作り上げたカー特有のパターン」をすら
引っ繰り返して見せて読者の足元をすくうという人でしたから。
とんでもない遊びを思い付いてしまうと、とりあえず後さき考えずに作品化してしまう、
そんな所がカー作品には感じられて、それに熟達の筆致が加わると何ともいえぬ
味わいになっているのでしょうね。

BBCドラマ「シャーロック」のマーク・ゲイティスは大のドイルファンですが、「聖典」
のいくつかについて「ドイルはホームズ譚をよくパーティーの席で書いてたんだよね。
で、人に誘われてちょっと待て、これ終わらせちまう、みたいな終わり方をするものが
結構ある。悪いな、この話はもう終わらせなきゃ、いや、この話は移動している間に
書いちゃうよ、…みたいな、それで終わりかょっ!と言いたくなる話が」 と言っています。

「五つの箱の死」のように、もうちょっと推敲してくれれば面白いアイデアだねと言われる
比率が増えたのになあ、と思うような作品もありますが、書籍化の際に訳者や装丁の
担当者の努力などで、修正できるところはあるんじゃないかと思ってしまうのです。
40名無しのオプ:2013/02/24(日) 05:57:27.53 ID:0NR3m4kM
>>39
「青ひげ」は着地点が飛んでいるのですか。それだと「五つの箱の死」と
同じパターンだね。「五つ」もご指摘のとおり、ものすごくアクロバティック
な着地を狙って、踏み切ったはいいけど、回転不足で着地失敗という
作品だもんなぁ。改めてよんでみます。
41名無しのオプ:2013/02/24(日) 06:28:46.79 ID:uPgAK2Up
書斎の「翻訳書は訳者の著作」という論考がようやく浸透してきたようだね。
42名無しのオプ:2013/02/24(日) 10:04:08.75 ID:/45xHkZF
>>40
>「五つ」もご指摘のとおり、ものすごくアクロバティックな着地を狙って、
>踏み切ったはいいけど、回転不足で着地失敗という作品だもんなぁ。

二階堂氏は「見事な空振り」、某G・F亭は「狙いすぎた趣向が空回り気味」
「犯人が指摘された瞬間の思わず途方に暮れてしまう感覚は本書ならでは」
とおっしゃっているなど、カーの怪作珍作を語る際などには、必ず酒の肴に
なっているとおぼしき「五つの箱」ですが、昨今の女子フィギュアのプロのように
分割して解決するコンビネーションにしていれば、G・F亭も誉めてくださっている
「犯人特定の手順」などが高得点を取れたと思うんですけどねえ。
(外道な技でこの25年ろくに手を出す人間がいなかったトリプルアクセルよりも、
最高難度のルッツから始まる3回転−3回転の方が価値があるというのは
スケート芸術の観点からすれば当然のことなのでしょうけれど…)

しかし後年に芸術性を極めるカーはというと、複雑怪奇作品時代から大技を
コンビネーションに組み込む冒険ばかりやっていましたからね(笑)。
ロシアのプルシェンコが練習でケガをした!というニュースが飛び込んできて、
実は「4回転−3回転−3回転」のコンボの練習をしていたと、いう話を聞いて
ファンは「さすがプル」と大笑いしていました。
カーをその欠点を含め、笑って賞賛する人の気分もそんなものなのかもしれません。

全然関係ありませんが荒川静香が7年前にデモで見せていた3-3-3です(笑)
ttp://www.youtube.com/watch?v=SauJKulmYlU&feature=related (1:35あたり)
ttp://www.youtube.com/watch?v=NDRXawkcPsQ
この人の私生活のムチャなおおらかさというのもちょっとカー的ですねw
43名無しのオプ:2013/02/24(日) 10:04:40.83 ID:XQLo0PkE
書斎の論考はいつだって先行しすぎているからスレ住人が追いつくまでには時間がかかるね。
4429:2013/02/24(日) 11:35:03.73 ID:HhIjdjVZ
>>31
>原書でカーのリズムとメロディを理解できる人は羨ましい。

試しに、あなたの好きなカー作品、別に短篇でもいいしエッセイでもいい、を原文で
再読してみることをお勧めします(昔と違って、海外からのテキストの入手はずっと楽に
なってますから)。
意味の理解度はさておき、原文のリズムは必ず体感できますよ。
たとえばセンテンスが変わって、日本語で「おお、これだ、これだ!」という発言を読むのと、
 Hola! Wow!
が目に飛び込んでくるのじゃ、全然違うじゃないですか(笑)
45名無しのオプ:2013/02/24(日) 11:54:01.78 ID:zDKPuxth
自分は、着地に成功・失敗していようが
提出された謎自体が面白いかどうかで左右されるかな
初期の作品では、やる気が空回りして失敗しているものあるが
カーが面白がって書いてる感じが好きなんだけど
晩年は謎自体が、もういいっやって思ってしまう
46キー違いじゃが仕方あるまい:2013/02/24(日) 12:11:30.05 ID:HhIjdjVZ
>>37
前後のレス番の、カー作品に対するあなたのご感想は、“自由演技”
の楽しさがあって、思わずこちらも当該作品を読み返したくなります。

いっぽうで、横溝正史を引き合いに出した部分は、お手元にすぐ参照
できる資料がないためでしょうか、正確さに欠ける漠然とした記憶
(のもとは、「片隅の楽園」や角川の『横溝正史読本』あたり?)からの
推測で、“結論”を導き出してしまっており、論としては弱いものになって
しまっているのが残念です。

正史はこう書いているが(とデータを引用したうえで)、その裏にはこういう
思いもあったのではないか、と処理するのが妥当ではないかと思います。
妄言多謝。
47キー違いじゃが(略):2013/02/24(日) 12:39:28.96 ID:HhIjdjVZ
カー作品の翻訳に関して、原書でカーを体験していた正史の、あまり知られていない
発言を二、三、ご紹介しておきます。
座談会「ディクスン・カーの魅力」(『ヒッチコック・マガジン』1962年6月号→
晶文社『東京のドン・キホーテ』)からの引用です。司会は中原弓彦(小林信彦)、
他の参加者は中島河太郎、大内茂男。

 横溝 つまりあれは、まずいかうまいかというより、翻訳しにくい文章で、雰囲気作家
で、ひじょうになんかアイロニーがあるんです。

 横溝 しかし翻訳じゃ添えた味が、ぜんぜん出ないんだ。

 横溝 私が英語が達者なら、一つくらいカーを訳してもいいな。――ちょっと
いないな、あの人ならカーがいいだろうという訳者は。
48キー違いじゃが(略):2013/02/24(日) 12:49:01.09 ID:HhIjdjVZ
(続き)
>>47の座談会における、正史のカー・ベスト3。

 横溝 私としては、絶対に「黒死荘」を読んでほしいナ。あの書き出しの面白さ
は、ちょっとないよ。あの密室は、雨のふったあとのドロドロが面白いんだナ。
(・・・)私はやっぱり「黒死荘の殺人」と「帽子蒐集狂事件」がいいな。それか
ら、「死人を起す」。
49名無しのオプ:2013/02/24(日) 13:47:05.56 ID:/45xHkZF
>>46
37以下の妄言を書き散らしていた者です。
いえいえ、まさにその通りで、手元には横溝正史読本があるくらい、
(それも「カーは抄訳すると全然おもしろくない」という発言くらいしか
見つけられず)、他の資料を追跡するのは断念して、寝ぼけ眼で
書きなぐった妄想なので論にもなんにもなっていないのはそのまま
そんな丁重な形でご指摘いただく価値すらない事実です。
かえってお気遣いさせてしまって全く恐縮です。

ただ正直、横溝正史がカーのどこに一番触発されたのかというのには
興味があるのですね。
いえ、とっくにきちんとした研究が為されていることで、昨今発刊されている
研究誌や論文などを見ていない私がずっと後方をウロウロしているだけの
ことなのでしょうけれど、横溝氏自身も「クリスティー読んだときに、この
書き方なら自分でも書けると思わなきゃいけなかったのね」と言っていたり、
ちょっと前には「横溝はカーの影響なんかほとんど受けていない」という
趣旨のことを断言される人もいたしで、ヘタをするとカーは単なるきっかけで
接点がなかったとしても戦後の横溝氏は、もともと持っていた才能を発揮し
いま残されているようなものを書けたという風潮もあるようにも見えるので…
50名無しのオプ:2013/02/24(日) 13:59:06.78 ID:/45xHkZF
あの当時の横溝氏がカーの何を新鮮だと感じ、何をもって「本格探偵小説」に
自分の作風を活かせる触媒になると思えたのか、カーの作風というものが
横溝作品というフィルターを通さなくても理解されるようになっている今こそ、
改めて指摘してほしい、教えてもらいたいなどと感じているのですね。
自分で調査すべきなのですが怠惰ですみません(笑)。

直接トリックを借用していると言った即物的なことよりも、やっぱりカーには
ヴァン・ダインなどの、「事件があって探偵が現れて調査をしたあげく犯人を
指摘する、というコネコネクチャクチャ小説」とは異なるものを見つけたのだと
思うし、当時クリスティすら「小手先がききすぎ、どうですこれはという見てくれが
高慢ちきな鼻の先にぶら下がっているよう」とまで言った横溝氏が、そういう
意表を突く奇抜さとは異なるものも、カーには見ていたと思いたいですし。

>>47-48でもご指摘いただいている「帽子」や「黒死荘」などは、原文の最後の
一文までがとてつまなく「決まっている」作品ですし、その一言が事件全体の
人間模様までを言い表してしまっている。
原文音読の楽しさというものも含めて、歌舞伎や読み本好きだった横溝氏の
何をカーが揺り動かしたのか、(あるいは動かさなかったのか)ということを
考えながら資料に当たっていきたいと思っています。
51名無しのオプ:2013/02/24(日) 14:09:43.01 ID:/45xHkZF
>>45
「仮面劇場の殺人」を読んでいて、男女の仲が簡単にはいかないこと、
戦争などをはさんで時代や社会の影響を受けていること、犯人の動機や
心理を謎のまま明快に割り切らないこと、などの「新境地」を見ていて、
なんだか社会派が跋扈していた時代の横溝正史を思い出してしまった
ものでした。
一部の横溝作品には、やれ政治家の不正だのそれが追求できなくなったのと、
なんだか身の丈に合わないというか、あまりやりたくないことを無理に作品に
入れて滑っている…いえ、新しいものを取りこんで現役としての力量を示して
くれている所はあるのですが、勝手なようだけれどやっぱり昔のすっきりした
プレーンな味わいの方に愛着があるなあ、みたいな(笑)。

とはいえカーは後年の円熟が見直されているところ。
初期とは違う味をこちらも思い切って新たな目で見直してみたいものです。
52キー違い(くどいw):2013/02/24(日) 14:59:43.41 ID:kjCGcRRE
>>49-50
>横溝正史がカーのどこに一番触発されたのか

>あの当時の横溝氏がカーの何を新鮮だと感じ、何をもって「本格探偵小説」に
>自分の作風を活かせる触媒になると思えたのか

それに対する、正史自身のコメントは、『獄門島』連載開始直前の「作者の言葉」
(『宝石』昭和二十一年十二月号)にくわしく述べられています。
これは全文が、創元推理文庫『日本探偵小説全集9 横溝正史集』の「編集後記」
に再録されています。カー・ファン、横溝ファンにとってまことに興味深い内容
ですので、ご一読をお勧めします。
キー・ワードは「その小説のひとつひとつの書方が変っているところ」と「そこに
揺曳している一種の情緒」です。

ただ。
作者のコメンタリーの危険性は、それが「正解」になってしまって、読み手の発想
を束縛してしまう嫌いがあることです。貴重な「資料」ではあっても、それはあくまで
参考材料にとどめ、そこからさらに、あなたならではの考察を深めてくださるよう、
期待しています。

コテハン化する愚は避けたいので、冗談めいた名前はこれでオシマイにしますが、何か
あれば、またその都度やりとりさせていただければと願っています。
53名無しのオプ:2013/02/24(日) 18:42:39.99 ID:0NR3m4kM
>>45
確かに。着地が失敗しても、魅力的な謎を提出するのがカーの真骨頂
だったが、晩年それができなくなった。
それでも、読んでしまう魅力があるんだけど、作品の評価とは区別しないとね。
>>52
カーファンの俺の私見では、カーとクリスティと、横溝と乱歩の関係は相似形
かなと思う。
東西のミステリー界の代表者といえば、クリスティと乱歩なんだろうけど
最高傑作はいわれると「火刑法廷」と「獄門島」になるんだな。。
54書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/02/24(日) 20:38:56.53 ID:b6e2FbJQ
警告の効果あったらしく、
長レスが垂れ流されているものの、
(内容的に目新しいものは無し。要はやはり「翻訳不可能論」に帰着せざる
を得ないようである)
私見と強調する姿勢に転じている点は良しとしましょう。
わずかながら、オタの良心を感じるものあり。
カーマニアの仏作家ポール・アルテ作品の訳者である平岡氏も指摘
したいたと思うが、ストーリーテラーと称されながらも、実はジョンの文体
は読み難い面もあるのだ。
これが、当然、翻訳にも反映されてくる。
その奇抜なトリック、怪奇なる基本設定等を活かし
大乱歩あたりが、翻訳ならぬ翻案対象にしていれば、
「三角館の恐怖」「幽鬼の塔」クラスの面白い読物になったと思われだ。
55名無しのオプ:2013/02/24(日) 20:49:07.89 ID:0NR3m4kM
目を転じて、ワーストはとなると、「死の館」、「パンチとジュディ」この辺が
双璧とやっぱりなっちゃうね。次点(?)はニューオリンズもの全部か。
56名無しのオプ:2013/02/24(日) 21:23:43.68 ID:iaq7Rr77
晩年の作品について、男女の恋愛の描き方がガキみたいだと
言われてるのは無理な若作りだったのか幼児退行だったのか?

『血に飢えた悪鬼』なんか批評家もさすがに笑って済ませられなかったか…
57名無しのオプ:2013/02/24(日) 21:53:47.01 ID:cCy+db4i
昔から子供っぽい人間しか描けないのを、なんとかカバーしてたんだけど、
仮面劇場の後半でたがが外れちゃったんだよ。あとは自分の書いている
内容を把握できなくなって、メカニカルに組み立てたのを書き流すだけ。
58キーが変わっているが仕方がない(笑):2013/02/25(月) 00:06:01.15 ID:0sOGR0Lf
流れを中断してすみません。

>>52
午後に出かけていてようやく帰宅しました。返信できず失礼を致しました。
いろいろご教授ありがとうございます。

横溝正史のカーによる「覚醒」は、宮崎駿の言う「記憶の井戸の底を開けて
自分でもよくわかっていないものを呼び出してしまう行為」のようなものだと
思っているので、ご指摘いただいた通り、本人の言葉といえどあくまで資料の
一つとして読んでいくつもりです。
周知のように、謎と論理と合理的解決の西欧本格ミステリを楽しむ嗜好と、
歌舞伎をはじめとする人情劇的な作劇の仕方を体質として持っていた氏が
カーのどこを見て触発され、それがどんな形で現れてきたのかは、戦後すぐ
「探偵小説」「神楽太夫」から溢れるように生み出された作品の各場面、要素、
構成などから判断するしかないと思いますし、それをピックアップしつながりを
見つけ出すのは、ファンとしてのとてつもない楽しみだと思いますから。
59キーが変わっているが仕方がない(笑):2013/02/25(月) 00:07:24.03 ID:0sOGR0Lf
それでも今回紹介していただいたものも含めて、数々の発言に見られるように
パズル小説と割り切ることのできない「情緒」、型にはまらない奔放な語りの
スタイルなどがカーの魅力だと氏が自覚していたのは確実ですね。

それが海外でもいまだに娯楽読物としてカーが読み継がれ、ラノベ全盛の
日本の若者にも読者層を広げていることのカギになる、カーの真髄に関わる
秘密なのでしょうけれど。

翻訳の善し悪しの鍵となるカーの「キー」についてもご教授いただきたいし、
コテハンにしていただく御配慮は別にして(笑)、今後とも宜しくご指導ください。
60名無しのオプ:2013/02/25(月) 08:47:43.12 ID:nBZhjTj3
>>55
「パンチとジュディ」はもうちょい評価してくれw
かわりに「赤い鎧戸のかげで」をワースト候補に推薦する

「死の館」とか「赤い鎧戸」ほど駄目じゃないけど、元ネタを引きのばして
改悪しちゃった「仮面荘の怪事件」を、充実の40年代のワーストにあげさせてくれ
61名無しのオプ:2013/02/25(月) 09:09:32.34 ID:nBZhjTj3
原書でカーを読む話だけど……
実は自分も、1冊だけ Seeing is Believingを読んだことある
東京泰文社がまだあった頃、見かけてふらふら買ったやつ

ドロシー・セイヤーズやイネスで挫折して、英語読書は無理かな〜
と思ってた自分がまがりなりにも完読できたわけで、英文の難易度
はそれほどもでも無い
だけど漠然とわかることと、それを的確に訳せることはまったく別で、
ああ、こりゃ翻訳家は苦労する文章だな、と感じたのははっきり覚えてる
62名無しのオプ:2013/02/25(月) 13:41:08.24 ID:NRqoOgb6
とりあえず新訳のカーをひととおり読んだ限りじゃ、「かぎ煙草入れ」
(駒月)と「蝋人形館」(和爾)の翻訳は見事だと思った(どこが翻訳
不可能なんだwww)
つまりは、原作にマッチする訳者を起用できるか、という編集部の問題
が大きいだろ
早川の場合、昔はミステリ・マガジンが新人訳者育成の場でもあったんだろうけど、
いまの状況じゃあねえ
63名無しのオプ:2013/02/25(月) 19:31:18.16 ID:X1m/gwnT
書斎以外の長文は読む価値がないね。
64名無しのオプ:2013/02/25(月) 20:47:53.26 ID:PcwTHrGt
>>60
「赤い鎧戸」忘れてた。ワースト3本の指にはいりまする。
65名無しのオプ:2013/02/25(月) 22:13:56.25 ID:u7pdCzIs
「パンチとジュディ」はヒッチコック型巻き込まれサスペンスや
犯人も結構意外性があって面白いはずなんだけど
あのラブコメについていけない
カーのフォースは好きだけど、ラブコメはダメだ
66名無しのオプ:2013/02/25(月) 22:21:29.82 ID:VBEGPZ83
>カーのフォースは好きだけど
そうかカーはスターウォーズも書いていたのか


タイプミスに突っ込んですいません…
67名無しのオプ:2013/02/25(月) 23:08:19.63 ID:k9TaxU09
赤い鎧戸そんなに酷いのか。
まだ読んでないので楽しみだ。
68書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/02/26(火) 01:01:30.60 ID:T+LJNHK5
カーオタって、ジョンに厳しいのか、甘いのか、よーわからんところがあるな。
スレを見る限り、世評に流されがちなのは否定しようもない事実だが。
こなれた翻訳イコールそれは既に原書を離れたオリジナリティさえ有したもの
であるという点を、いまだに理解してない奴までいる始末。
ニュー・オーリンズものは時代小説として読めば悪くないし、
パンチ、青髭、赤い鎧戸、ノック(注 横山ではない(w )、
そして叩かれていないところを見ると、それなりに評価されているのか(?)
時計の中の骸骨とか、この辺の駄作・失敗作にも、それゆえの魅力があるのが
この作家の不思議なところである。
すなわち、アホな展開、トリック等々の駄目っぷりを見るのが、
なぜか楽しいものあり。
手品師に喩えると、昔の伊藤一葉、現代のマギー司郎的魅力も感じられる
マジカル野郎、わが愛すべきJ・D、と言うたところか。
69名無しのオプ:2013/02/26(火) 01:52:55.32 ID:SZlECn6y
帽子収集狂って過小評価されてる作品だと思う
江戸川乱歩が過大評価したせいで、過大に期待して読むからガッカリしてしまう
乱歩の評価を知らず、普通に読んだら結構面白かったなって感じでそこそこの評価を受ける作品だったろうに
70名無しのオプ:2013/02/26(火) 08:18:26.57 ID:IKnIHwxW
>>65
>あのラブコメについていけない
>カーのファースは好きだけど、ラブコメはダメだ

そうか、ユーモアに関しては個人差が大きいからな
カーの作でも、張りつめたメロドラマのほうがしっくりくる向きには、あのベタ
な路線は受け入れがたいのかも
「皇帝のかぎ煙草入れ」、「死が二人をわかつまで」、「囁く影」、それに「貴婦人
として死す」あたりがあなたの好みではないかと推察するが、どうか?
71名無しのオプ:2013/02/26(火) 10:57:18.93 ID:/HR34V7x
マッドハッターの話しなら書斎が詳しいよ。
72名無しのオプ:2013/02/26(火) 12:47:09.17 ID:lz8YoWw1
>>58

>横溝正史のカーによる「覚醒」

>カーのどこを見て触発され、それがどんな形で現れてきたのか

そういう興味で正史作品を読んでいかれるなら、「戦後」に限定してはいけません。
カーの影響の、最初期のサンプルとして、たとえば

 由利先生もの「双仮面」(S13)

 朝顔金太もの(のち人形佐七ものに改稿)「お時計献上」(S19)

をあげておきます。後者に関しては、原型版を読まれるのがベターなので、テクスト
には出版芸術社「奇傑左一平 <横溝正史時代小説コレクション捕物篇(3)>」
をお勧めしておきます。

余計なお世話かと思いましたが、ご考察の一助になれば幸いです。
73名無しのオプ:2013/02/26(火) 19:47:25.02 ID:qMTA8neQ
>>72
朝顔金太とは、なんともすごいですね。。。
カーの横溝にたいする影響がそんな初期に現れているのですか。
「本陣」あたりが、最初に浮かんだのですが勉強がまだ足りないなぁ。
74名無しのオプ:2013/02/26(火) 21:16:12.78 ID:hJ5YRiCK
>>70
あげてもらった作品はもちろん好きですよ
というより唯一飛ばし読みしたカーの作品が「パンチとジュディ」だった
あの2人は一角獣にも出てるらしいので
なかなか手が出ない
75名無しのオプ:2013/02/26(火) 23:26:56.70 ID:saQwExeQ
カーの影響では犬神家を書いた時に曲った蝶番が横溝の頭に有ったのか一番知りたい。
76書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/02/26(火) 23:36:16.63 ID:GNjTZUme
マッドハッターの犯人像は、もてないヒッキーなねらーには
シンパシー大かと。
気軽に悪行に走る者も多いねらーと比べて、
ひたすら真面目に生きたが犯罪者になってまうのは憐れ。
ギディオンやハドリーの最終ジャッジは個人的には支持したく思うのだ。
77名無しのオプ:2013/02/27(水) 00:06:35.36 ID:FIyzNpUJ
朝顔金太も凄いが時期的にはカーの影響はあっておかしくない
しかし!双仮面はスゲーな!
確かにカーの影響があっておかしくないんだ
いやー、勉強になるスレだわ感謝感謝
78名無しのオプ:2013/02/27(水) 06:13:14.44 ID:WGcAG2ZB
>>77 日記によると横溝が『夜歩く』を読んだのは戦後のことみたいだ。
1947年7月20日→7月23日。「幻影城」増刊号「横溝正史の世界」より
7972:2013/02/27(水) 06:54:15.02 ID:MdEJ0Udt
>横溝が『夜歩く』を読んだのは戦後のことみたいだ

「桜日記・第二部」の記述は、モノが日記だけに簡潔すぎて、椎側する
しかないのですが・・・
本格的にカーと取り組むための、再読ではないか、と思います。あるいは
「山崎君」から拝借したのは原書かもしれません(十月二十日に、あきらかに
原書で読んだ例の作品を「カーの「ユダの窓」読了」と書いていることに留意)。

正史が天人社の「夜歩く」(昭和五年)を読んでいたことがわかるコメントを、
次のレスで引用します。
8072:2013/02/27(水) 07:06:32.26 ID:MdEJ0Udt
(続き)
 横溝 私は「夜歩く」「魔棺」、井上君の「絞首台の秘密」も読んだんですが、
みんなくだらんのだナ。しかしなんかいいものがある感じがしたんですよ。
 たまたま戦争中、作家のとなり組がつくられて、――私は吉祥寺にいたんですが――
井上英三君に会って、「カーの愛読者らしいが、なんかいいところがあるように思うか」
といったら、「カーは面白いですよ」というんだ。(以下略)
8172:2013/02/27(水) 07:17:34.12 ID:MdEJ0Udt
引用は、さきに「キー違いじゃが(略)」名義で、>>47でご紹介させていただいた、
座談会「ディクスン・カーの魅力」からのものです。如何でしょう?

打てば響くように「夜歩く」に言及されるかたがいたのは、嬉しいオドロキでした。
これは皮肉でもなんでもなく、他人の意見を鵜呑みにせず、疑問な点は調べてみるという
姿勢にも敬意を表します。
こういうコワい住人がいるとわかると、こちらも気合がはいります。
今後ともよろしくお願いします。
8272:2013/02/27(水) 07:25:34.34 ID:MdEJ0Udt
(最後っ屁w)
>>79
×椎側する
○推測する

なんじゃこりゃ〜、でした。連投失礼いたしました。
83名無しのオプ:2013/02/27(水) 12:11:45.50 ID:zAsc8fXZ
念のため

夜歩く       内山賢次訳  天人社     昭和 5年(1930年)10月
魔棺殺人事件  伴大矩 訳   日本公論社  昭和11年(1936年)3月
絞首台の秘密  井上英三訳  新青年 昭和11年(1936年)夏期増刊号
84名無しのオプ:2013/02/27(水) 18:57:43.89 ID:dgIO9Kpm
72は邪魔。往ねや。
85名無しのオプ:2013/02/27(水) 20:16:30.94 ID:Al5vNpXh
一角獣は、おまえらそんな紙持ち歩いていいのかとずっこけた気が
それ以外は普通におもしろかった (素人なんで何でもおもしろいけど)
86名無しのオプ:2013/02/27(水) 20:51:20.75 ID:sSoLAVcW
一角獣は突っ込みどころ満載だけど、エンターテイメントとして凄く面白い作品だと思う
犯人の意外性も抜群だし
87名無しのオプ:2013/02/27(水) 22:46:16.86 ID:QADvjwfK
>>86
登場人物の描き分けが悪く、損をしているけど面白いよね。
88名無しのオプ:2013/02/28(木) 01:16:46.01 ID:oi1UfD0x
>>86
それに以前国書刊行会で出るまでは、カーのプレミアものの最右翼の一冊だったなあ
89名無しのオプ:2013/02/28(木) 06:10:28.43 ID:mWTU6W5T
>>82 う〜ん、「横溝正史読本」や「真説金田一耕助」「ミステリマガジン」のカー追悼号なんかだと、
「絞首台」「魔棺」しか挙がっていないんですよね。
「夜歩く」に関しては記憶の混同・補正があるのだとは考えられませんか?
本気で読み直すんなら、「魔棺」(「三つの棺」)を原書となりそうな気も…。
確信があるわけではないのでこの先は、もう少し資料を当たって何か分かったら書き込みます。
90名無しのオプ:2013/02/28(木) 06:55:02.71 ID:LbYfPRFS
マッドハッターについての語り、さすがに書斎という感じだね。
長いだけの駄文を垂れ流しているヲタは猛省すること。
あと、マル公よ、名無しじゃなく名乗って出て来いや。
9182:2013/02/28(木) 07:08:14.33 ID:2+V9etrG
>>89
おはようございます。
確かに、座談会の発言だけでは弱いかもしれませんね。ほかに何かないか、私ももう少しあたってみます。
(この件に関して情報をお持ちのかたがいらっしゃれば、是非書き込んでいただきたいです)

しかし。
もし正史が「夜歩く」を未読でアレを書いてしまったのだとしたら、そのシンクロニシティは凄いなあ・・・
と思いますよね。発想の共通性、やはり出会うべくして出会う運命の作家だった、ということでしょうか。
9282:2013/02/28(木) 07:32:48.14 ID:2+V9etrG
「一角獣の殺人」で盛り上がっているのが嬉しいので、私もちょっと。

「黒死荘」「白い僧院」「赤後家」とオーソドックスな流れのあとで、
ちょっとカー(ディクスン)が羽目を外した感じの「一角獣」「パンチ
とジュディ」は、好きなんですよ。
「一角獣」は、人物の描き分けもそうですが、“犯行現場”の視覚的な
描写がヘタなので、せっかくのユニークな不可能犯罪(もとネタは、アン
トニー・ウインの未訳長編だと思います)が、謎解きされても、ああ、
そうなんだ・・・になってしまうのが残念。
でもこのあと、軌道修正してお手本的な本格(真相はお手本にならないけどw)
に仕立てた「孔雀の羽根」などより、読み物としてはずっと面白いと思います。
93名無しのオプ:2013/02/28(木) 07:38:10.19 ID:QdnWVRhl
すでに原書でトレントや矢の家を読んでいた横溝なんだから
国内で刊行されたものにアンテナ張っていないとは
思えないよな
とはいえこちらは無責任な思いつきでしかないからキチッと調査・
検証している人のレポートに口出しできる身分じゃあないな
久しぶりに棚から横溝関係の資料を引っ張り出してみるか
94名無しのオプ:2013/02/28(木) 07:52:27.37 ID:QdnWVRhl
>>92
孔雀の羽根は読んでる間も読後もい感情が持てないままだったが
一角獣は冒頭いきなりかわいいイヴリンからドタバタ乱闘、そして
まるでファンファーレが鳴るようなHMの登場と、つかみから
完全にノックアウトされたなあ。
文庫で読み返した時に初読の時ほどときめかなかったのが
意外だったくらいだ
95超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2013/02/28(木) 21:38:59.36 ID:uxDd0Gqh
書斎タンの論考はやっぱり凄い・・
オニイタンも凄い・・
勉強になりまつ
96名無しのオプ:2013/02/28(木) 21:40:20.09 ID:LbYfPRFS
本当に勉強になるね。
97超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2013/02/28(木) 21:56:15.22 ID:uxDd0Gqh
>>96
オニイタン、お元気でつたか?
再会できて光栄でつ
98名無しのオプ:2013/02/28(木) 22:27:37.57 ID:LbYfPRFS
でつまつくん、再会できて嬉しいですよ。
前よりも随分成長しましたね。
99名無しのオプ:2013/02/28(木) 23:14:17.29 ID:K0LUL7V6
『孔雀の羽根』あまり評価されてないけど自分は良い作品だと思うんだけどなあ
ティーカップが十客残されていた理由もトリックも納得できるものだったし
ただ、あのトリックは成功率低そうな気がする
100書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/01(金) 00:16:25.12 ID:sKi+FooK
>>99
喪前は強肩の外野手か!ってやつだね(w

孔雀は違うが、毒たわ、連続、一角獣等のマイナー作品を見ると、
文字どおり「小道具」の使い方が面白い作家だとは思う。
ジョンはオトナになってもお茶目な椰子だったんであろうな、
この意味では本格ミステリ向きとも言い得るが。
まあ、文学性という観点からは問題視されても仕方ないのだろうが。
101名無しのオプ:2013/03/01(金) 09:34:59.42 ID:Pubjh2e9
>>99
二年前の事件は、けっこう上手く出来てるんだけどねえ……
トリック面の、何もそこまでやらなくても、というサービス過剰
(偶然の駄目押し)はまあ、笑って許せるんだ
でもH.Mが一席ぶつ、犯人が密室を構成する理由の肝心の「四番目」が
ナンセンスな言いわけに過ぎないのが、痛いと思う
もしかしたら、次の「ユダの窓」の密室の理由づけは、その反省から
生まれたのかな
102名無しのオプ:2013/03/01(金) 13:26:41.91 ID:MuuQtoxC
>>101
ああ、「ユダの窓」は「容疑の転嫁」だね。
トリック小説の免罪符としては、確かに例の「四番目」よりは合理的だ。
ただ、ロバート・アーサーの「ガラスの橋」みたいに、絶体絶命のシチュエーション
を犯人が圧倒的な閃きで、トリック一発に賭けて乗り切ろうとする傑作もあるから、
「四番目」の理由だって、それを活かすことは短編なら可能だろ?
103名無しのオプ:2013/03/01(金) 20:30:17.43 ID:AExLYYtd
あまり語られることがいけど、短編はどうだろうか。
「パリからきた紳士」」「B13号船室」が好きだな。あと「幽霊射手」
ラジオドラマには、カーのおどろおどろしい雰囲気が最適だったんだろうね。
104書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/02(土) 01:14:10.41 ID:+O9gwF2c
>>103
まずは、そもそも世紀の傑作と言われる妖魔の森がさほどのものかどうか?
ってことだよな。
105名無しのオプ:2013/03/02(土) 08:37:57.91 ID:pH2Pzzt6
>>102
ロバート・アーサーかあ。「五十一番目の密室」を読んだカーの感想が聞きたかったな。

>>103
エレノア・サリヴァンの『世界ベスト・ミステリー50選』に、「赤いかつらの手がかり」
が選ばれてて、エッ!と思ったものだけど、そのとき読みかえしたらじつに面白くて、これは
アリだな、と思った。
個人的なお気に入りをひとつ、となれば「奇跡を解く男」かな。ハイ、これがカーですw
あ、あとラジオ・ドラマだと、「骨董商ミスター・マーカム」が好き。
106名無しのオプ:2013/03/02(土) 09:09:08.01 ID:woBpSYDD
書斎を中心にスレが和やかに進行しているね
107名無しのオプ:2013/03/02(土) 11:22:57.41 ID:BmY06h3/
>>105
確かに「奇跡を解く男」は、これぞカーという短編。
「黒い塔の恐怖」とか短編集3-5にもいい作品がかなりある。
108名無しのオプ:2013/03/02(土) 12:56:01.47 ID:d9mbBnTk
>>105
>「五十一番目の密室」を読んだカーの感想が聞きたかったな。
俺もそれは聞いてみたかった(笑) 
掲載誌がEQMMだから、読んでないわけはないんでね。

あ、EQMMといえば年次コンテストの受賞作で、>>102さんの挙げてくれてる
「パリから来た紳士」、これ1950年の発表だけど・・・
前年のコンテストで、トマス・フラナガンの「北イタリア物語」(「玉を懐いて罪あり」)
が最優秀新人賞を受けてるんだよね。
「パリから」のあの趣向は、影響を受けたカーがファイトを燃やした産物と睨んでるんだけど、
さてどんなものか?
109108:2013/03/02(土) 13:00:54.02 ID:d9mbBnTk
アンカーミスがあった。
「パリから来た紳士」を挙げてくれたのは>>103さんだった。
申し訳ない。
110名無しのオプ:2013/03/02(土) 13:28:10.16 ID:dmrzVuvt
それ面白いなあ
カーってわりと「俺ならこうするぞ!」っていう対抗意識というか
馬には乗ってみろ(違うか)みたいな根性があるからね
実にありそうな話だ
111名無しのオプ:2013/03/02(土) 14:24:48.20 ID:bzGNMpNO
>>108
「北イタリア物語」って確か「密室殺人傑作選」ではいってたよね。
ちょっと読み直してみるわ。
112名無しのオプ:2013/03/02(土) 16:21:10.32 ID:LxNEGN6U
黒死荘とても面白かったです。
白赤と続くそうですが新訳の予定はあるのでしょうか?
古い訳でも読めるものですか?
113名無しのオプ:2013/03/02(土) 18:12:03.70 ID:CUedDk54
>>112
「黒死荘の殺人」、気に入っていただけたようで、何よりです。
「白い僧院の殺人」と「赤後家の殺人」は、既訳本がいま現在生きている
ので、すぐに「新訳」が出る可能性は低いでしょう。
この2冊に関しては、「古い訳」だから著しく読みにくい、ということは
ないと思いますから(この頃のカー=ディクスンは小説が未熟だから読み
にくいという声はありますけどw)、どうか試しに手にとって見て下さい。

シリーズ的にはちょっと飛びますけど、未読であれば古本で、ハヤカワ・
ミステリ文庫の「ユダの窓」を捜してみることもお薦めします。
114名無しのオプ:2013/03/02(土) 18:20:36.65 ID:bzGNMpNO
「北イタリア物語」読み直した。なるほど、所作がそういうことか。
これ以上は、ネタばれにつながりそうなのでなにもいえないけど。。
「パリから」と「北イタリア」がこういう風につながっているかもしれないとは
大変興味深い指摘でした。
115名無しのオプ:2013/03/02(土) 20:05:17.33 ID:xK805jr0
「北イタリア」が「パリから」に繋がったのかも、という指摘は初めて聞いた
そう考えると面白いね
ただ、いまだにこのパターンをやる作家がいるのにはガッカリする
もういいって、過去の名作を汚すな、と
116書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/02(土) 21:05:55.46 ID:M20QRleh
ポケミス「ハイチムニー荘の醜聞」ゲット!
幸運かと思うたが・・・正直言うてつまらんかった。
歴史ミステリ中でも最低レベルではなかろうか。
密室状態とは言い難い中途半端な第一の犯行、
探偵役も認めるところの急ごしらえそのものな第二の犯行、
実在の人物とはいえ、探偵役なあばた面の小男ウィッチャー元警部も
地味過ぎて魅力無し、
(単発キャラでも現代ものの、ロシター、クロス、キンロス等の存在感と
比較するとこの点は歴然かと)
しかも、探偵が知っている事実(性別)が謎解きの肝になるというのは、
本格ミステリとしては非常にまずいっしょ。
フーダニット的にも、「His Master's Voice」が犯人ってのも、
そんなんかな程度の感に過ぎぬ、手がかり呈示面も弱いわな。
作風的にもロンドンでは街灯と馬車全盛な19世紀を舞台にしながら、
序盤からオカルティズム(幽霊話)を排除したのは、
いささか(注 いささか先生ではない(w )勿体無い感あり。
折角、邸内に出現(?)する首の無い(ように見える)人物という謎キャラ
があるというのに・・・
ロマンス(主人公クライヴとケイト)はあるが、逆に、こちらはうざいぐらい
の筆量。
あえて、良い点を探せば、締め部分かな。
遺伝のみに着目した犯罪論に疑問を呈するかのような作者=ウィッチャーの
言が、ちょい印象的な程度かな。
登場キャラではチョイ役でいつの間にかフェードアウトしてしまうが、
キャンデー売りの17歳なビッチ、チェリー・ホワイトちゃんが一番立ってるかも。
別なモノがたってまうロリコンカーオタも多いのでは?(w
117名無しのオプ:2013/03/03(日) 07:56:38.79 ID:Fx55SjZ4
今、改めて「密室殺人傑作選」もてみると「北イタリア」以外に、「ある密室」や
「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」も入ってるんだよね。
カーファンにはお買い得かも。
118名無しのオプ:2013/03/03(日) 08:29:34.84 ID:GPx7Pmxf
>>117
ポケミス版を愛読した。
ホックの「長い墜落」とかジョセフ・カミングスの「海児魂」が印象深い。
でも、カーから一作で「ある密室」はないわw
「妖魔の森の家」は有名どころすぎて外したんだろうけど・・・
「めくら頭巾」とか入れて欲しかったな。
119名無しのオプ:2013/03/03(日) 09:13:14.24 ID:Fx55SjZ4
>>118
「長い墜落」は、この本が初読だったけど面白かったなぁ。
この本には、カーの友達のロースンの作品も入ってるし。
「めくら頭巾」ねぇ。。確かに「ある密室」の入選はちょっと。
120名無しのオプ:2013/03/03(日) 09:39:13.35 ID:GPx7Pmxf
>>119
作品の配列(古典的なパズラーから、さまざまな試みへの移行)を見ても、
編者のサンテッスンが、まずはカーの“名探偵”ものを採りたかったのは
理解できるんだ。
で、「妖魔の森の家」以外でとなると・・・
まあ、「銀色のカーテン」や「見えぬ手の殺人」あたりなら、いいかとは思う。
でも短篇ミステリとしてのインパクトを考えると、やっぱりノン・シリーズの
「めくら頭巾」がアタマwひとつ抜けているんではないかと。
121120:2013/03/03(日) 09:44:44.79 ID:GPx7Pmxf
>>120
最後の「が」は意味無し。記憶から消去されたし <(_ _)>
122書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/03(日) 18:01:42.74 ID:WawN6O2F
>「めくら頭巾」
良作かとは思うが、見方によってはホラー=怪奇小説なんだな。
そちらのジャンルのアンソロジーに入っても不思議ではない。

「九つの答え」。どうにか読了。
原題「九つの間違ったアンサー」どおり、あえて作者注を挿入して、
読者が推理(するであろう)の先手を打って、否定をかましてゆくという
企画そのものは面白いのだが、
いかんせん長過ぎる・・・ジョン作品中では最長でしょ。
しかも、この時期のジョンはオカルティズムやファースというた
リーダビリティを高める装飾を排し、
わりと純粋推理の方向性を志向しているため、活字二段組(しかも現代より
ポイントが小さめ)新書400頁超えを読んでゆくのは、結構、タルいものが
あったのだ。
ロマンスはあれど、これはうざいだけ。
まあ、一応、ドンデン返しはあり、これはそれなりに展開としては
面白いのだが、見てわからんというのはどうにも無理有り過ぎ。
また、本作にはジョン作品名物のトンデモトリックも無いんだおね。
丸めた銀紙ピュッ!(いささか下世話な喩えではあるが、鼻糞を丸めて
ナイスコントロールで飛ばしってのをイメージして頂きたい)
123名無しのオプ:2013/03/03(日) 18:15:06.42 ID:Rr3/6tPE
論考がビシッと決まったね。
124名無しのオプ:2013/03/03(日) 18:22:51.93 ID:prGsCOu6
うむ
125名無しのオプ:2013/03/03(日) 18:33:40.73 ID:Fx55SjZ4
>>120
名探偵ものか。俺の推しの「B13号船室」はノンシリーズのラジオドラマ
だから、ちょっと難しいか。
126名無しのオプ:2013/03/03(日) 18:53:06.49 ID:uRrfrE51
いろいろ意見が出てる「密室殺人傑作選」ですけど・・・
このテーマなら、むしろカーを選者にしたら面白かったんじゃないかと。
1ダースくらい、カーのお気に入りにコメントさせて本に出来ていたら。
ドイル、チェスタトン、フットレル、ポースト・・・まあこのへんはほぼ
自動的に決まって来るでしょうけど・・・
クリスティを入れるか?(「夢」あたりどうか?)
クイーン、ロースン、デイリー・キングあたり何を採るか?
ロバート・アーサーやホック、ブランドなんかをカーの解説付きで読めたら、
どんなに楽しかったかと思います。
127名無しのオプ:2013/03/04(月) 07:57:11.09 ID:r0HaM5QT
>>126
たしかに、カーに密室アンソロジーを編むませたら面白い本が出来たろうね。
自作からは何をチョイスしたろう?
順当に、いちばんの自信作「妖魔の森の家」かな。
でも、さりげなく、ちょっと軽めのものをいれるのが粋かな?
自作短編集からはずした「ダイヤモンドのペンタクル」とか、ファン・サービス
で入れても良かったかもしれない。
128名無しのオプ:2013/03/04(月) 15:11:05.87 ID:bWeybXFa
カーは密室ベストのアンソロジー頼まれて、自作を入れなかったために企画自体がお蔵入りになったなんてエピソードがあるくらいだから意外と謙遜家なのかもねー
129名無しのオプ:2013/03/04(月) 17:20:21.11 ID:1fGlNmhf
>>128
その「エピソード」は初耳だぞ
例の、未刊行に終わった Ten Best Detective Novels( 未刊に終わった
理由は、版権の問題)に、カーが自作を選出しなかった件と、記憶の混同
があるのでは?
130名無しのオプ:2013/03/04(月) 17:34:37.76 ID:bWeybXFa
>>129
ん?そうなの?
なんかで読んだんだけどなー
131書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/04(月) 22:52:13.00 ID:bKU+tM40
密室殺人ものアンソロジーだと、ロバート・エイディー編「これが密室だ!」
も面白いが、「密室殺人傑作選」が全編ストレート風だとすると、
こちらは変化球含み。特に「裸の壁」という作が笑える。
ジョン作品は「ささやく影」(長編「囁く影」とは無関係)が収録されている。

ちゅーか、>>126-130まで、いささか迷走気味やね。
単なる願望、記憶違いとか。
ジョンスレだし、ジョン作品に関して語るのが本筋でしょ。
先に紹介したハイティムニーと九つの答えだが、
作者の人気度、作品の出来ばえ等から判断して、文庫再刊や文庫化は
今後も望み薄のようである。
そこで、順次、議論開始にあたって両作品の全貌を呈示し、
ここからより深めた論考を展開してゆくというのが妥当かと思う。
これで入手困難による未読者も両作品に関する有益な情報入手が可能となろう。
より多くの読者獲得のため全貌呈示レスに関しては、適時、匿名で投下される可能性があることも示唆しておきたい(w
132名無しのオプ:2013/03/04(月) 23:03:04.94 ID:O9VNpPED
ハンドルつかわず荒すから覚悟しろだとさ

名無しでいつもコテハンコテハン騒いでるばかもこれだけはよくよんでおけよ
ハンドル捨てるってよ
133名無しのオプ:2013/03/04(月) 23:05:20.36 ID:brj16tnW
>>130
カー自薦の密室ものというのはないんだろうね。
個人的には、「白い僧院」がbest.
後世の作家がどれだけ模倣したか。影響力ありすぎ。
134名無しのオプ:2013/03/05(火) 06:49:55.58 ID:oODdSWtc
>>133
「白い僧院の殺人」に関して。
カー・ファンの某氏(仮にK氏としておく。2ちゃんのカー・スレを覗いて
くれてた人だと思う)が、ご自身のブログで、じつに興味深い指摘をされてる。
以下、その要約。

日本のある捕物帳に、まるで「白い僧院」のトリックを盗用したような作品が
ある。ところが調べてみると、発表年代はその捕物帳のほうが遥かに早い。
そしてその捕物帳は、作者(I.M)が少なからず海外作品を翻案していることで知られている。
となると・・・
「白い僧院」とその捕物帳には、さらに先行する、共通の元ネタ作品があるのではないか?
(要約終り)
135134:2013/03/05(火) 07:02:01.13 ID:oODdSWtc
(続き)
もともとカーは換骨奪胎の名手だから、かりにそれが事実だとしても
なんら不思議はないけれど(そして「前例」があることが「白い僧院」
の価値を下げるわけでないことは言うまでもないけれど)、果たして
そういう作品は存在するんだろうか?

とりあえずK氏のあげてたI.Mの捕物帳は、収録本を持ってるから、
読んだらネタバラシにならない範囲で(シチュエーションとかの)比較
の感想を書き込みたいと思う。
136名無しのオプ:2013/03/05(火) 07:59:23.07 ID:FqIoDjry
なるほど興味深い
確かに「白い僧院」のメイントリックは、足跡が謎を呼ぶことを別にすれば
核になる部分はホームズ時代から多用されているものだし、それを現場の
不可思議(足跡やら凶器やら密室やら)と絡めようとするバリエーションは
1920年代あたりには世界で同時多発していておかしくないんだろうな
たぶんバリエーションの分岐の軸となるような、そこそこ知名度のあった
作品がきっとあるはずで楽しみだ
(↑自分で調べる気がないのか!)
137名無しのオプ:2013/03/05(火) 16:52:06.43 ID:rEAJdUP+
>>129
エラリイ・クイーンが「地上最大のゲーム」を紹介した時に、私見ではカー作品が、
入っていないのが最大の問題、とコメントしたんだよ。

>>134
元ネタは「翼ある剣」というのが定説ではなかったか?
138134:2013/03/05(火) 17:41:35.03 ID:3FbinCqC
>>137
乱歩のコメントだね。
チェスタトンの「翼」は、確かに発想のヒントにはなってると思う。
ただ、あの「手段」ではとても長編化はできないわけで、より具体的に
トリック面で、「白い僧院」と某捕物帳に影響をあたえた何かがありそうな
気がするんだ。
んなわけで、とりあえず目を通してみた、その捕物帳のことを書いてみる。
139134:2013/03/05(火) 17:56:16.54 ID:3FbinCqC
(続き)
作者I.M(F.H名義)が『苦楽』1926年8月号に発表した短篇。
“現場”は雨上がりの味噌蔵。
急報を受けて駆けつける、親分の目に飛び込んでくるのは

「八州屋を取り巻いて赤い粘土が畑のようにぼくぼくに畝って、それが
雨を吸ってほどよく粘っていた。(・・・)平になった土の表面には、
まるで彫ったように深い(・・・)足駄の歯跡が、通りから裏口の方へ
点々として」続いているさま。
140名無しのオプ:2013/03/05(火) 18:11:27.06 ID:HUbGgb+w
>>139
その日本人作家が誰か、やっとわかった
当該作品が収録されてる本で、入手しやすいものがあれば教えてください
141134:2013/03/05(火) 18:17:38.06 ID:3FbinCqC
(続き)
第一発見者の“新しい足跡”が不可能状況のキイになる「白い僧院」
に対して、こちらは被害者のものとおぼしい“時間のたった足跡”が
謎づくりのポイントという違いはある。
しかし、解決を読むと、そのトリックの発想は著しく似ている。

くわえてこの短篇、

「親分」彦兵衛が帰って来た。「ぴったり合いやす。あれあ八州屋の足形
に違えねえ」/「深かあねえか」/「へえ、そう言えあちと――」/「彦、仏
を動かしてみな」/孫右衛門は優形の小男、死んで自力はないものの、彦兵衛
の手一つでずずっと引き擦り得るくらい。

といった具合に、謎解きで回収される伏線がきちんと張られていることは特筆
に値すると思う。(作者にははなはだ失礼ながら、これはやはり、“原作”が
あったんだろうな・・・という感じ)。
カーとの違いを一点、このあと書いて終りにする。
142134:2013/03/05(火) 18:32:52.92 ID:3FbinCqC
(続き)
>>134でご紹介したK氏も、ブログでコメントされているように、この
捕物帳作品の犯罪が、犯人の計画通りに遂行されたものであるに対し、
「白い僧院」の場合、事件が犯人の思惑とは異なる様相を呈したという
差がある。
つまり、単純なトリック小説がいかにもカーらしく一捻り(応用)されて
いるわけで、そんなことからも、“基本”となった何かしらストレートな
先行例がありそうだ、と思う次第。
連投スマソ。
143134:2013/03/05(火) 18:38:42.51 ID:3FbinCqC
>>140
多分、古本になっちゃうだろうけど・・・
論創社の、あの作者(F.Hのほうね)の「――探偵小説選」か、春陽
文庫の志村有弘編「捕物時代小説選集4」で読めるので、捜してみて。
144名無しのオプ:2013/03/05(火) 19:02:56.24 ID:3JhAXPYL
この長いだけの駄文はもはや荒らしだわな。
145名無しのオプ:2013/03/05(火) 19:28:51.67 ID:AdywWRXX
>>144
書斎さんを叩くのはやめろや
146名無しのオプ:2013/03/05(火) 19:31:56.56 ID:lZncNnkY
>>144
いえ、十分楽しく読ませてもらってますよ。
147名無しのオプ:2013/03/05(火) 20:10:17.29 ID:08H0pxxn
いやあいいねえ
オレはあの作家が捕物書いてたことすらキレイに頭から消えてた口だけど
この流れにはゾクッとしたわ
明日は休みなのでさっそく図書館に行ってくる
2ちゃんのありがたみを実感するわ、ほんとサンクス
148書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/05(火) 22:42:58.01 ID:xOvPl937
>>132
初学者だな(w
よく読めよ、
>入手困難による未読者も両作品に関する有益な情報入手が可能となろう。
このままでは、ハイティムニーや九つを未読状態となるカーオタへの配慮も
欠かさないということである。

>>133
ジョンはアガサのような自選という企画はやってないわな。
駄作・怪作も多い人だが、これらにも作者なりの思い・愛着があるんであろう。
149名無しのオプ:2013/03/05(火) 23:23:21.03 ID:taTLIqXL
>>134-143
面白い!
いやマジで参考になるわ
ますますカーの深みにはまりそうだw
150超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2013/03/06(水) 02:20:21.52 ID:N5+brSWE
長いだけで何も得ゆものがありまてんでつた・・
僕の貴重な時間を返して(/_;)
151名無しのオプ:2013/03/06(水) 06:13:10.39 ID:tCWaI9UW
>>150
書斎さんの論考を叩くなや
152名無しのオプ:2013/03/06(水) 06:42:47.25 ID:C/rGN9a6
でつまつくんはさすがに洞察力がある。
ハリボテ論考を見破るんだから。
153超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2013/03/06(水) 08:19:20.44 ID:cHjb5FfC
(*^_^*)
154追記――その後の事ども:2013/03/06(水) 08:20:44.90 ID:Agi/IgJv
参考までにと、海外の評者の「白い僧院」がらみのコメントを捜してみたけど、あまり
見当たらなかったのは残念。

さすがにダグラス・G・グリーンは、例の評伝のなかで、カーは『白い僧院の殺人』の
アイデアをパズルの本から得たという、貴重な情報を紹介してくれている(国書刊行会
「ジョン・ディクスン・カー<奇跡を解く男>第5章、および同章の原注12)。
ただ、そこでグリーンが特定しているパズル本「バッフル・ブック」は、1928年の刊と
されている。
ところが>>139で分かるように、翻案疑惑のもたれる我国の捕物帳は、1926年の作なのだよね。
カーが参照した(とグリーンが述べている)“足跡をめぐるパズル”にも、じつは先行する
事例があって、あるいはそれが、くだんの捕物帳の元ネタになった、という事なのか?
とまあ、謎は解けるどころか膨らむのであった(笑)

ところで。
Kさん、いらっしゃいますか? 考える材料となる、まことに貴重な“発見”を有難うございました。
ここでお名前とブログ名を表記するのはかえってご迷惑かと思い、曖昧な書き方をしたことをお許しください。
お目に触れる可能性、無きにしも非ずと思い、末筆ではありますがお礼申し上げておく次第です。
155名無しのオプ:2013/03/06(水) 08:52:02.85 ID:TzvylyMV
>>150
同意、書斎の論考に敵うものはないよ。
これからも、書斎を信じ、尊敬し続けてね。
156名無しのオプ:2013/03/06(水) 19:00:27.20 ID:C/rGN9a6
同意。
書斎は尊敬し崇め奉るに足る存在だよ。
157名無しのオプ:2013/03/06(水) 19:18:10.53 ID:dFHnDKlp
最初に雪の密室ものを書いた作品は何なのだろう
ルパンの『八点鐘』にある短編だろうか
158名無しのオプ:2013/03/06(水) 19:22:49.57 ID:tqxVEvOs
図書館で論創社の叢書が借りられた。まだ例の話のほかは一話しか読んでないけど、
確かにうまいね。
事件の周辺のことがらに対する伏線もきっちり張ってあって、解決編でアッと言わされる。
>>142さんも書いているように、「白い僧院」と違って犯人が幾重かの手を打っていて、
>>
カーのようなひねりはないけれど、よく出来た短編だ。(被害者の周辺なんかも似てる)

翻案に慣れた作者ならばドイルとかチェスタートンを元にしてこのくらいのストーリーは

考え付きそうな気もするけれど、どこかでネタ元はありそうだし見つかってほしい。

それとKさんのブログも初めて拝見させてもらった。
日本の古典から新作アニメまでフォローが行き届いていてさすがだ。
>>154さんと並んで、その発見、考察に御礼申し上げます。ありがとうございました。
159名無しのオプ:2013/03/06(水) 20:33:15.43 ID:bLVFKNsz
しかしKさんのブログが面白すぎて読むのをやめられない。
カーについては特に舌を巻く名分のオンパレードで、作風のポイントを
まとめた言葉の的確さにもうならされた。
「連続殺人事件」とあの超有名作の共通点、「五つの箱の死」と「黒死荘」
の趣向の共通点など、脱帽しすぎて頭が薄くなりそう。
「思い通りにいかない世間ではあります」「CD買って100票入れてもいい」
など笑ってしまう名文句も多い。今まで気づかなくてサーセンw
160名無しのオプ:2013/03/06(水) 22:24:19.40 ID:GcSTbEZr
ブログすらない書斎に対する皮肉か?w
161書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/06(水) 22:36:53.25 ID:8OnfUFEa
>しかしKさんのブログが面白すぎて読むのをやめられない。
>カーについては特に舌を巻く名分のオンパレードで、作風のポイントを
>まとめた言葉の的確さにもうならされた。
思わず、失笑。
2ちゃんでPR活動OKだっけか?
それはともかく、
>貴婦人、囁く影などは今やトップクラスの傑作という
>高評価が完全に定着しました
こんな妄言を書き散らして平然としている輩をひたすらマンセーとか、
通常有り得んでしょ(w
162名無しのオプ:2013/03/06(水) 22:47:50.65 ID:kZn5m98I
>>161
いえ、楽しいですよ。
163133:2013/03/06(水) 22:50:35.76 ID:loJojbby
「白い僧院」でここまで盛り上がるとは。
皆様のの知識の深さに感服です。
164名無しのオプ:2013/03/06(水) 22:59:16.59 ID:rql2EywY
白い僧院と共通の元ネタって、論創社の探偵小説選解説に書かれてた
シカゴを舞台にキャディラック刑事が活躍する「米国探偵小説雑誌の短編」
の中にないのか?
今となっては特定不可能なのか?
165超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2013/03/07(木) 00:16:26.22 ID:s2zeMsSc
Kさんブログ!( ´艸`)ムププ♪
ステマというものを初めて目撃しまつた^^
166名無しのオプ:2013/03/07(木) 00:57:54.99 ID:OpTtqXOK
Kさんのブログをぜひ見たいからどこなのか教えてほしいけど
確実に荒らしそうな奴がいるからなぁ…
167名無しのオプ:2013/03/07(木) 01:07:40.65 ID:+l/0YsYJ
今まで出てきた固有名詞で検索すればすぐみつかる
ただそんなに大した内容ではないよ
168名無しのオプ:2013/03/07(木) 01:26:34.78 ID:OpTtqXOK
>>167
成程、探してみます
169名無しのオプ:2013/03/07(木) 01:27:27.31 ID:xUSx2/sq
「魔女が笑う夜」読了
意外と面白かった
確かに笑えるけど思ってたほどバカミスじゃないような気も
なんか名探偵コナンでありそうなトリックだなと思った
170名無しのオプ:2013/03/07(木) 05:42:08.58 ID:WCMOT1ET
ステマかあ。よく言ったりだね。
でつまつくんは真実を見抜く目があるね。
171名無しのオプ:2013/03/07(木) 06:22:42.17 ID:K6c+vTl4
>>167はひょっとしたら御本人?
だとしたら失礼なことを書くけど…

Kさんブログはタイトルや見てくれも飾っていないし一つ一つの記載も
素っ気ない短文でまとめられているけど、かゆい所に手が届くセンスで
カー読者にもとても素敵なプレゼントだ。
私的にツボなのはカーが「いかにして意外な犯人を作るか」を模索してる
経緯を掘り下げてくれてるところ。
「三つの棺」でなぜ密室講義が必要だったのか、なぜフェル博士は
我々は探偵小説の人物だと公言したのかを作家側から解析した所とか、
「震えない男」が何を狙って書かれたかを推測する所とか、実にいい。
この捕物との相似なんかも、そういう考察の流れの一環なんだろうな。
172超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2013/03/07(木) 06:44:32.61 ID:s2zeMsSc
>>170
ありがとうございまつ!
僕、成長したんでつ^^
173名無しのオプ:2013/03/07(木) 07:00:50.04 ID:GRjlnwsU
こりゃバカ書斎は確実に何の作品の話がされてるのか
全くわかっていないなw
例によって書き込みの文言を
自分で声に出して読み上げながらボロボロ泣いてるんだなw
クリスティの呼び名を「サー・アガサ」なんて言っちゃう
情弱なんだから泣きたくなければ出て来なけりゃいいのに
174名無しのオプ:2013/03/07(木) 07:43:09.22 ID:8CgSxScb
>>164
>シカゴを舞台にキャディラック刑事が活躍する「米国探偵小説雑誌の短編」

引用されている松本泰の文章は、別な作品に関してのもので、その元ネタが
シリーズの一篇だという保証はないけど・・・
調べていくとすれば、当然そこからスタートするべきなんだろうね。
でも、個人的なミステリ歴のなかでは(そして多少はリファレンス・ブック
にもあたってみたけど)まったく引っかかって来るデータがない。
175名無しのオプ:2013/03/07(木) 07:59:45.59 ID:8CgSxScb
>>169
「バカミス」という称号が定着しちゃった「魔女が笑う夜」だけど(故・瀬戸川
猛資さんの影響力の強さを痛感する)、お話自体は別に「バカ」でもなんでもない
からね。実際に読んでみての、素直な感想は有難い。
でも続けて「赤い鎧戸のかげで」とか読んでしまうと、やっぱり「カーって、ほんと
バカ……」と思うかもしれないw
176名無しのオプ:2013/03/07(木) 08:34:39.60 ID:rTuLOz3a
>>173
泣いていない!!!!!!!!!
177名無しのオプ:2013/03/07(木) 17:53:35.21 ID:k0OMs/cZ
「爬虫類館の殺人」「囁く影」あたりをピークにして、カーの現代ものは
失速していくし、その出来のせいもあってあまり話題にのぼらないわけ
なんだが・・・

そんななか、「魔女が笑う夜」(「わらう後家」)が際立って引き合いに
だされる、そのぶん読まれているのは、良くも悪くも瀬戸川効果なんだろうな
178名無しのオプ:2013/03/07(木) 18:35:12.25 ID:fUQdie25
>「爬虫類館の殺人」「囁く影」あたりをピークにして
前提として30年代に大きなピークがあって、40年代にもうひと山
あったいうことだよね。なら同意。
そしてそのあと、時代物で最後のピークをむかえると。
179名無しのオプ:2013/03/07(木) 19:48:02.81 ID:/TJxfjZq
やっぱり熱のある語り手が繰り返し称賛して評価は変わっていくよね
かつては入手困難だった「火刑法廷」がいまや投票で歴代ベスト10
思えば「囁く影」も手に入らない時期があったねえ
ある時期から作家や評者が薦めるカーの傑作には必ず名前が挙がり
サイトやブログでイチ押し常連、大きな書店なら置いてあるのが当たり前に
なってきた
いったい何がターニングポイントだったんだろうな
二階堂先生の力だけとは思えないし
180名無しのオプ:2013/03/07(木) 21:06:54.72 ID:WCMOT1ET
書斎の力が働いたね。
彼はいつも裏で動いている。
何かがあるとその裏には彼がいる。
181名無しのオプ:2013/03/07(木) 21:38:19.38 ID:xTjBgBie
>>175
俺は「魔女が笑う夜」は割合評価している。トリックもそうだけど後家の正体
182名無しのオプ:2013/03/07(木) 21:39:23.21 ID:xTjBgBie
失礼。後家の正体がうまく隠されていたなと思う
183書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/07(木) 21:58:51.03 ID:f1y1yWAk
ジョンのバカミスベスト(?)スリーは、
魔女藁、墓場貸、うーん、後1作のチョイスに迷うところ。
184名無しのオプ:2013/03/07(木) 22:32:18.72 ID:PVag2GsP
話題になってる捕物帳作品が、古典や名作をテキスト形式で公開している
○空文庫で全文閲覧できる。
作品名で検索すればすぐだ。
この作者の作品が捕物はじめ30以上公開されている。
いい時代になったものだ。
185名無しのオプ:2013/03/08(金) 02:55:45.78 ID:cFpvw3PP
「魔女が笑う夜」はHM卿が少女を救ったり、自分の過去を語ってたりと珍しいシーンが見れるのが良い
やっぱフェル博士と比べてHM卿の方が人間臭いなあ
186名無しのオプ:2013/03/08(金) 20:46:33.36 ID:U9z1GyW5
>>179
売れ行きがよかったんだろうなと、単純に思う。
いわゆる、メジャーどころが改訳かと思ってたら
「蝋人形館」でしょ。どうみてもマイナー作品だけど
それが、びっくりするほど面白くなってるんだよね。
こういう作品の新訳がでるということは、底堅い人気が
やっぱりあるんだと思う。
187書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/08(金) 22:21:51.07 ID:S1G0+h8L
>大きな書店なら置いてあるのが当たり前になってきた
プラス評価的に記述されているが、このレスはある意味で現実的かと思う。
今では数も激減している中小規模の書店、百貨店・スーパー等の書籍コーナー等だと、ジョン作品はあればめっけもん的。
いまだにアガサとの格差は大き過ぎるのは残念な感あり。
ただし、欧米よりははるかに恵まれた出版状況らしいが。
188名無しのオプ:2013/03/08(金) 22:30:45.88 ID:YcqiK/Wr
>>179
「囁く影」は好きだなぁ。特に最初の事件は不可能趣味にあふれてる。
ヒロインもキャラたちまくり。
189名無しのオプ:2013/03/09(土) 09:01:01.98 ID:CusAeeOq
>>179
確かに「囁く影」は、乱歩、松田道弘、瀬戸川猛資といった、カー業界wの
オピニオン・リーダーの推薦リストからは漏れてるんだよね。
ただ、ポケミス(西田政治訳)絶版時代から、実際に捜して読んだ人の評価は、
軒並み高かった。
昔話で恐縮だけど・・・
70年代後半に「SRマンスリー」が「密室」を特集してベスト投票を募った際
(その号の編集人S氏は、いまだと飯城勇三の名前で知られてる)、名だたる
名作にまじって「囁く影」が複数票を集めているのに驚いた記憶がある。
俺の場合、それがきっかけで「囁く影」を捜す気になった。
190名無しのオプ:2013/03/09(土) 09:11:32.93 ID:CusAeeOq
ついでにロートルの昔話を、もうひとつ。
80年代後半、「怪の会」に、カーが好きだという奇特なお嬢さんがいた。
「さあ、うんと楽しんで下さいね」というあったかいところがカーからは
感じられる、という彼女のイチオシは、短篇だと「めくら頭巾」、長篇なら
「貴婦人として死す」だった。
矢部みゆきさん――のちの、宮部みゆきである。
191名無しのオプ:2013/03/09(土) 10:00:18.83 ID:vp16hZiU
若竹さんミステリファンの集まりでカー好きと名乗った女性は自分ひとりだと
書いていたけど、意外な大物がいたじゃないかw
貴重な情報ありがとう

でも読み出したらカー好きになれる女性っていると思うけどな
この話にあるように、時には時空をまたいだスケールの大きな群像ドラマがあり
犯人も含めて登場人物たちにそれこそ「あったかい」視線が行き渡ってる
巨大な女性ユーザーがジャンプ作品や歴史ものに執着しファンタジー風味の物語を
受け入れている現在、カーは絶対に女性市場に食い込みるコンテンツだと思う
まあ若竹さんの言う通り女性キャラに魅力がないとか男たちのキャラがアレだとか
色々問題はあるけど、「蝋人形館の殺人」みたいに売り方次第でクリアすることが
可能だと、立派に証明されたからね
192名無しのオプ:2013/03/09(土) 19:31:54.46 ID:yct3Pb+h
>>190
女性が好きなカー作品となると、なんだろ?
「皇帝の嗅ぎ煙草いれ」。歴史ものでは「ニューゲイトの花嫁」?
あまりピンとこない。
193名無しのオプ:2013/03/09(土) 21:27:36.50 ID:WGsGNm9a
女性の好みって男が勝手にイメージする「女らしさ」とはやっぱりずれるだろ

若竹七海さんのベストは『盲目の理髪師』
194書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/09(土) 21:28:03.86 ID:x1eVrEIu
オタ語りになっているが、現実問題としてジョンに女性ファンは殆どいない
でしょ。
やはり、リーダビリティ抜群な閨秀作家アガサに走ってしまうと思う。
コテコテの作風(特に初期)に抵抗感を持つ人も多かろうし、
もっと単純な理由だと、探偵役がギディオンやヘンリーでは女の子には
「お呼びでない」という感あり(w
195名無しのオプ:2013/03/09(土) 23:12:28.51 ID:aE2BSU/E
>>191
結局は食わず嫌いなんだよね
自分も古典はとっつきづらさがあって最近まで未読だった
がしかし、読んでみると、確かに女性に好きな要素が、
カーの作品にはたくさんつまっていると思う
「売り方次第」だよね、やっぱり
196名無しのオプ:2013/03/09(土) 23:43:06.75 ID:0F1AJQai
>>194
いや、女性受けする要素あるよ。
騎士道精神が好きなのは男だけじゃない。
197名無しのオプ:2013/03/09(土) 23:53:17.73 ID:I77eJf9I
198名無しのオプ:2013/03/10(日) 08:09:26.17 ID:hJQR0Eft
女性が気に入りそうな作品といえば「囁く影」とか「死が二人をわかつまで」とか「眠れるスフィンクス」みたいな
ロマンスとストーリー中心の作品が良さそう
199名無しのオプ:2013/03/10(日) 09:49:11.55 ID:GGwo+oHD
少なくとも、ブログでカー作品を取りあげてくれてる女性は何人かいるわけだけど、
そこから特定の傾向は読みとれないような。
「火刑法廷」「皇帝のかぎ煙草入れ」「ユダの窓」あたりは、別に女性受けとかいうこと
でなく、普通に傑作として評価されてるし。そりゃ、あのへんは、読めば面白いでしょw

なかには、ここを見てくれてるカー・ファンの女性もいるんじゃないかな。
ただし書き込むとしても、自衛上w 男のふりをするのは必至だろうしなあ・・・
200名無しのオプ:2013/03/10(日) 10:42:02.13 ID:SE8INaUA
カー復興の手っ取り早い手段は
億の金積んでも村上春樹に翻訳させることだろう
それをきっかけに初めてチャンドラーを手にとったという人も多いと聞く
ノーベル賞でもとればなおさらだ
201名無しのオプ:2013/03/10(日) 14:23:21.54 ID:nAPz+YQi
>>190
>>191

近年だと、桜庭一樹さんもインタビューの中で
 「とにかくディクスン・カーが大好きなんです。『火刑法廷』や短編「めくら
 頭巾」大好きです」
と発言されてますね
202名無しのオプ:2013/03/10(日) 18:00:25.38 ID:RsFP5bRe
>>201
バンコラン登場作品なんか売り出し方ひとつで、女性にアピール
できるのではなかろうか。新訳の「蝋人形館」の表紙なんかそれっぽい。
203201:2013/03/10(日) 18:14:46.70 ID:/Ys/0gZQ
>>202
バンコランものは、昔、少女マンガ家のJETさんが入れ込んでました
彼女の、美化120パーセントのバンコランのイラストを見たことありますよw

「蝋人形館」は、訳者にあえて女性を起用しているところもそうですし、
あきらかにそういう層も狙ってきていますよね
それでいて、角川の新訳のクイーンほど、あからさまでないのが良いです
204名無しのオプ:2013/03/10(日) 18:17:37.79 ID:64ih2kxS
>>202
あのカッコいい表紙には、これを待ってたぜ!と思ったもんだが
それでも一年足らずで三刷もするほどのヒットになるとは思わなかった
誰かも書いてくれてたけど、絶対に若い新規の読者を呼び寄せてるよ
まあ「十角館の殺人」や「体育館の殺人」なんかの仲間と思われた
可能性もあるかも知れないけどw、それも含めて戦略の成功だろう
205名無しのオプ:2013/03/10(日) 20:12:01.75 ID:RsFP5bRe
>>204
確かに三刷となると、従来のコアファンだけではないね。
新しいファンを呼び込んだということか。
>>203
クィーンはあざとかった。
206名無しのオプ:2013/03/10(日) 20:22:25.16 ID:hJQR0Eft
女性受けを狙うためとはいえ、角川のエラリー・クイーンみたいな表紙は止めてほしいと思うw
207書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/10(日) 20:39:43.47 ID:PB3+M206
何か80年代に早川がジョン作品をガンガンと文庫化していった時期を
想起してしまう。当時は、棚にジョンのコーナー(カーターのコーナーが
別にある書店もあり)が設けられ、マイナーな作品までずらっと並んで
いたものである。これでジョン作品も長期に渡り定番化してゆくかな・・・
と思うたのだが、現在では大半が絶版。
創元は昔からわりとジョン作品をキープしてくれているとは思うが、
やはり絶版も相当出て来ている。
ファンとしては、蝋人形館の地味なヒットに狂喜乱舞せず、
ロングスパンで物事を見てゆくようにしないと駄目でしょ。
女性読者の問題にしても、ユニークなキャラでも知られる赤朽葉の作者の
名とかあげるのは、むしろ逆効果という感さえある。
細かい(くもないか)点だが、
>「十角館の殺人」や「体育館の殺人」なんかの仲間
この2作を並列しては駄目でしょ(w
アーヤに気の毒過ぎる。

結局、内容的に女性読者獲得は苦しいとは思うが、
ジョンよりはエルの方が売り方はありそうだ。
探偵エルもイケメンってわけではないが好青年設定だし、
ニッキーみたいな女性キャラもあるし。
208名無しのオプ:2013/03/10(日) 22:56:40.42 ID:gMskGOdF
書斎の論考が決まったね。
209名無しのオプ:2013/03/10(日) 23:35:47.63 ID:qQnF7jV2
>>204-205
新規ファンをある程度呼び込んだだけでも充分以上の価値があるよね
自分は単純に読書仲間が増えて嬉しい限りだ


現在「深夜の密使」に挑戦中
序盤のしんどさは「盲目の理髪師」以上だw
ドリーが出てきてようやく面白くなってきたところ
キンズミアさんの青臭さがなかなかいいね
210名無しのオプ:2013/03/11(月) 07:30:18.83 ID:/BsiXYuo
新訳「夜歩く」の初稿があがったと、先日、藤原さんが呟いてた。
この分だと、刊行は5月かな?
このへんは、正直、何をいまさら感があるんだけど・・・
売れてくれないと肝心の完訳「髑髏城」がでないから、支援するしかない。
あ、もひとつ新訳「絞首台の謎」にも付き合わないと駄目か(笑)
211名無しのオプ:2013/03/11(月) 16:16:23.89 ID:LsE9szX2
ヲタが複数買いしているだけのこと。
見苦しいわ。今時の若いものはカーなど知らない。
なんなら道で聞いてみろや。
212名無しのオプ:2013/03/11(月) 17:15:51.92 ID:9/mZ5bHJ
「絞首台の謎」も、やっぱり出すんだろうな
あれはあんまり、いい印象ないんだけどなあ
結末もアレレ、で初期作ではワーストだと思った
新訳で化けるか?
213名無しのオプ:2013/03/11(月) 18:34:03.27 ID:JLUhxW++
森英俊の事典では、バンコランシリーズの最高傑作は『四つの凶器』と書いているが、どうだろう?
『夜歩く』の方がいいと思ったけど。
214書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/11(月) 22:53:17.20 ID:nfKCpDWh
アンリ・シリーズで小説として面白いのは「髑髏城」で決まりでしょ。
髑髏のフォルムなシャトーという時点で、これこそ初期ジョンワールドって感
あり(w
215名無しのオプ:2013/03/11(月) 23:43:50.30 ID:PT5aZ8oP
>>212
化けて欲しいけど、車のトリックしょぼいからなぁ。。。
216名無しのオプ:2013/03/12(火) 06:58:05.02 ID:pr8rynFB
GF亭でもバンコラン物では改訳した「蝋人形館」が一番面白いと
書いてあったね
四つの兇器は話に手が込んでいて、改訳したら確かに面白くなると思う
ただダーティハリーとスペースカウボーイのイーストウッドくらい
キャラが変わったバンコランをどう味わい深く書けるかで
女性を含めた読者のイメージを決めるとも思えちゃうw

関係ないけどKさんのブログでバンコランが「クビ」になった理由が
推察されてたけど、出演デビュー作でヘンリ卿が推理をしくじり
フェル博士がドロシーに先を越されているのを見ると、その考察は
やっぱり正しいんだろうなあと感じてしまった
217名無しのオプ:2013/03/12(火) 07:43:22.62 ID:yulv6Pml
>>213
>森英俊の事典では、バンコランシリーズの最高傑作は『四つの凶器』と書いているが

俺の持ってる「世界ミステリ作家事典〔本格派篇〕」には書いてないんだが?
218名無しのオプ:2013/03/12(火) 12:50:43.14 ID:5awP3eGE
>>209
>現在「深夜の密使」に挑戦中
>序盤のしんどさは「盲目の理髪師」以上だw

多少は手を入れたんだろうけど、基本的には、まだストーリーテラーとしての
才が開花するまえの産物だからね。
エンジンかかるのが遅すぎ。やっと面白くなったと思ったら・・・終わっちゃう(笑)
219名無しのオプ:2013/03/12(火) 17:52:22.22 ID:6GsoOb7a
新訳「夜歩く」の刊行に合わせて、短編全集の「幽霊射手」を復刊しておくといいのにな。
バンコランのパートだけ、和爾さん訳に差し替えられればなお良しw
「絞首台の謎」への布石のためにも、是非やって欲しいんだが・・・
220書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/12(火) 21:27:07.61 ID:fER6xx/G
現実問題としては、絞首台の新訳どころか再刊は無理ぽでしょ。
出来の悪さは皆が認めるところだし、
かえってジョンの名にかかわるという感さえある。
むしろ毒たわの初文庫化の方がベター、
前記したとおり、
ロシターを「これがジョン版金田一だ」というキャッチフレーズで売り込め
そうだ。
221名無しのオプ:2013/03/12(火) 23:24:36.14 ID:H4PgTh3Z
「絞首台の謎」が秋の復刊フェアで復刊されたのが平成16年、もう9年前か。
222名無しのオプ:2013/03/12(火) 23:33:21.40 ID:7opjkyOo
>>219
確かに。「幽霊射手」収録のバンコランものは意外と面白いね。
223名無しのオプ:2013/03/12(火) 23:58:41.60 ID:LZA6+1BY
「コナン・ドイル」復刊してよ
224名無しのオプ:2013/03/13(水) 15:14:36.61 ID:X51R71nk
>>199
>>216

女性カー・ファンには、やはり熱烈なバンコラン贔屓がいるね。
80年代生まれのNさんのブログを見て、カーの作品ランキング(既読の長編50編あまり)
の上位にバンコランものがゴソッと入っているのには「愛」を感じた。
第1位が「絞首台の謎」だもんなあ。クイーン作品のランキングはマトモなのに、なんでまた(笑)
彼女などはやっぱり、バンコランの「悪魔的」なキャラに惹かれると書いてるから・・・
もし未読の「四つの兇器」(村崎訳)に目を通せたら、さてどういう反応を示すかなあ。
225名無しのオプ:2013/03/13(水) 16:51:45.36 ID:g6F2g6yr
またやくたいもないブログの宣伝か
何が君をそのような行動に駆り立てているのかしらんが

http://toro.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1335920122/

でやってくれ
226名無しのオプ:2013/03/13(水) 17:07:15.16 ID:KvFZTfJ5
女性のミステリサイトでカーもたまに読むという人はよく見るけど、
バンコランにそこまで入れあげている人は知らなかった、探してみようw

しかしそこまでバンコランを愛していながら、ごくわずかな出演作のうち
「四つの兇器」を未読というのは、むしろ評判を聞いてバンコランの
私的イメージを壊さないようにあえて手を触れないようにしているのでは…
227名無しのオプ:2013/03/13(水) 17:18:04.38 ID:xcmj/zeM
ブログの宣伝とは益体もない。
書斎は大人気のブログを一切2ちゃんでは宣伝しないから大違いだ。
228名無しのオプ:2013/03/13(水) 18:05:25.08 ID:zylzdsP1
たとえばレイモンド・チャンドラーの女性ファンって、
まあマーロウ・ファンとほぼ同義なわけだけどさ、
「大いなる眠り」や「さらば愛しき女よ」の
颯爽としたナイス・ガイ(死語)にポッとするぶん、
「長いお別れ」の老成したマーロウには醒めた反応を
しめす嫌いがあるよな。

将来的に創元の<バンコランシリーズ>には、無理に
「四つの兇器」まで入れなくていいかも。
229名無しのオプ:2013/03/13(水) 20:14:18.91 ID:/NOX/HXn
噂のブログ発見しました。
いや、ランキングには大笑い。特にベスト10くらいまでのコメントには爆笑。
「貴婦人として死す」や「赤い鎧戸のかげで」「時計の中の骸骨」なんかを
こんなふうに評しているランキングもなかなかないでしょうな。
世評は決して低くない下位作品の痛快なぶった切り方にも大笑い。
未読だった作品にますます興味が惹かれてきました。
しかしそれより、バンコランに勝るとも劣らない偏愛、もとい熱愛ぶりを
示しているの相手があの御方というのがwww

やっぱり「四つの兇器」も訳した方がいいんじゃないかと思いますがw
230224:2013/03/13(水) 20:39:58.05 ID:awoSwiAy
>>229
同じカー・ファンでも、いろんな見方があるよね。
ミステリ・マニア的縛りとは無縁に、自由に読書を楽しんでる人の感想
が気軽に読める、そういう意味では良い時代になったなあ、と思う。
そんな新しい層の読者の台頭に、果たしてクラシック・ミステリを売るほうが、
きちんと対応できているかどうか?
231名無しのオプ:2013/03/13(水) 21:04:47.89 ID:rUGe9cD0
藤原編集室でも、蝋人形館に続けて「夜歩く」を「バンコランシリーズ
新訳第二弾」として発行すると告知した時に、はっきり
「クラシックミステリ出版は次のステージに入った」
「さらに裾野を広げる方向」
と宣言していたよね。
その意気や良し、実際ミステリの出版そのものが完全に新しいステージに
入っているんだから、極めて正統的な姿勢だと思うよ。
232書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/13(水) 23:37:30.52 ID:ftm5fgYC
新訳により新しいファン獲得可能が当然の前提のように語られているのが
不思議でならぬ。
ジョン作品のような活字ぎっしりな作(ポイントを大きくして、読み易く
したとしても、このぎっしり感に違いはない)は、現代では好まれない
ことを考慮すれば、ジョンやエルの新訳刊行は、もっとクールに見てゆくべき
であろう。
角川は売れないと見れば、早期撤退だろうが、今後、
創元がどこまで支えてくれるか否か・・・
233名無しのオプ:2013/03/13(水) 23:57:00.52 ID:R3QFp6uF
>>230-231
「売る側」「買う側」どちらか一方ではなく、
双方の期待と思惑が一致するのが一番良いのだけれどね

新訳については過去の素晴らしい財産を壊さず、
新しい生命を吹き込んでいると感じる

「売る側」の姿勢に、「買う側」が応えたための増刷かね
234名無しのオプ:2013/03/14(木) 06:39:27.75 ID:wJC0Ygo9
まあミステリの裾野は数字的には社会派隆盛期よりもずっと広がりを
示していたわけだし、新本格やラノベで人工的なファンタジー世界を
読書の楽しみのベースにして育った世代がもう三十代になろうとしてる。
その上に、日本全体に古典を学び直そうという風潮まであるんだから
買う側としてはとっくに態勢は出来ていたという面はあっただろうな

売る側だってもう80年代生まれ、さすがに分かってるだろう
よく言われるけど、書店のミステリ売場を見てももう80年代とは空気が
全然違っちゃってるのがよく分かる
新刊の装丁なんか「これどこの出版だよ、ああ創元だぁ?これがポケミスだぁ?」
てな感じだもんなw
235名無しのオプ:2013/03/14(木) 08:03:58.09 ID:74aw3/6b
書斎の言うとおり、カーは現代では売れないだろうね。
236名無しのオプ:2013/03/14(木) 10:58:58.58 ID:gCKHiM2v
そうなの?
かつては中学生ぐらいで普通にクイーンやカーなんかを読んでたと記憶してるんだけど、今はそんなにリテラシーが低下してるのか!
237名無しのオプ:2013/03/14(木) 11:23:47.07 ID:zTXt9GdC
毎度毎度ご苦労様です
238名無しのオプ:2013/03/14(木) 11:28:34.14 ID:dOsPhHRc
小説好きのコアな層はそんなに変わっちゃいないだろう
そんな層に今、カーが受けいられるかどうかという話で
>>233-234は期待も込めて受けいられる土壌はかなりあるだろうってことだな
活字ぎっしりだと受けない(京極夏彦はどうするw)なんて浅薄な話よりは
だいぶ説得力はある
239名無しのオプ:2013/03/14(木) 11:35:08.69 ID:BVtzUyIN
ぼく小学4年生だけど周りに京極夏彦よんでる人いっぱいいるよ
豆腐小僧のおかげだね
240名無しのオプ:2013/03/14(木) 12:03:27.13 ID:guWQQQwz
>>234
売る側だってもう80年代生まれ、さすがに分かってるだろう

早川書房を見てると、「ミステリマガジン」とポケミスの路線変更は、
好き嫌いはひとまず置くとすれば、首肯できるんだ。
ただミステリ文庫がなあ・・・
ひところの、どこかずれたクラシック・ミステリの新訳ぶりとか、「火刑
法廷」のプレゼンの駄目ぶりとか、心もとない。

「ニューゲイトの花嫁」以降、「火よ燃えろ!」あたりまでの時代ミステリ
は、いまこそ売りどきだというのに、宝の持ち腐れで展開できないでいるのも
歯がゆいよ。
241名無しのオプ:2013/03/14(木) 14:06:47.38 ID:Z29RYJOL
>>240
まあ「三つの棺」と「ユダの窓」の新訳が先だと思うぞ。
そのうえで、ジョン・ディクスン・カー時代ミステリ・セレクション
みたいな感じで、文庫内文庫(?)で差別化して何点か出せばいいと思う。
「ビロードの悪魔」とか「喉切り隊長」あたりは、ハヤカワが版権所有して
なけりゃ、光文社の古典新訳文庫にリクエストするのにな。
242名無しのオプ:2013/03/14(木) 20:56:34.91 ID:TJFYWScb
短編集も是非書店に並べてほしい。いい作品そろってると思うけどなぁ
243名無しのオプ:2013/03/15(金) 07:24:56.61 ID:v54M6LFm
「幽霊射手」を復刊するとすれば、当然「「黒い塔の恐怖」と一緒に、という
ことになるでしょうけど・・・
杜撰な編集だった、「黒い塔」収録のカー書誌(邦訳書を挙げている部分)は、
現状に即したものに改訂する必要があると思います。
さらに言えば――
エッセイ「地上最高のゲーム」は、のちに発掘された完全版(翔泳社の「グラン・
ギニョール」所収ですが、それを新訳で)に差し替えて、増補改訂版で刊行して
欲しいですね。
244名無しのオプ:2013/03/15(金) 20:01:37.54 ID:FqnoQ4uZ
>>243
「ヴァンパイアの塔」も是非。ラジオドラマ物ってカーの作風にピッタリの気が
する。戦時下にこういうドラマが放送されているとは驚きだ。
245名無しのオプ:2013/03/15(金) 20:46:23.58 ID:jRq2ZxPb
妖魔の森の家書店にあったので購入してきた
研磨もされてないし表紙も変色してない
よかったよかった
246書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/15(金) 21:12:05.64 ID:E24izSCO
>日本全体に古典を学び直そうという風潮まであるんだから
こういう変ちくりんな思い込みがどこから生じて来るのか、不思議でならぬ。
出版不況、翻訳エンタメ売行き不振、日本の作家でも売れ筋は一部作家に
集中しているという基本的事実を把握しておくべきであろう。
ストーリーだけではなく、圭吾やみゆきの「書き方」もよく見ておくと
よろし。翻訳ものでは、言うまでもなく今も広範な人気を有するアガサ作品
を参考に。
現実を見る限りでは、もっか壊滅状態のジョン歴史ミステリに復活(新訳のみ
ならず、復刊も含めて)の兆しは無いです。
とにかく内容面で日本人向きで無さ過ぎ。英国史等のオタでミスオタなんて
特殊人種を主たるターゲットにしたセールスは成立し得ないでしょ。
ただし、現代ものはアニメ化によりチャンス有りかとは思う。
「魔女の隠れ家」なんかは適切な素材かと。
ただし、ギディオンはタッドの親友でイケメン法学士とかに脚色する要あり、
荒らい息づかいのデブ爺が名探偵では、女性受けは絶望的です。
アガサ作品のアニメ化が失敗したのは、禿と婆という原作まんまを堅持
せざるを得なかった故かと思う。
オリジナルキャラであるメイベル目当てで見てた椰子も結構多かったことで、
この点は納得できるものがあろう。
247名無しのオプ:2013/03/15(金) 21:22:30.92 ID:FqnoQ4uZ
>>245
お、それは良かった。名作の誉れ高い「妖魔の森の家」を堪能あれ。
冒頭から魔法がかかっています。
248名無しのオプ:2013/03/15(金) 21:33:20.51 ID:pkbh1w0l
>>244
カーの作品は確かにラジオドラマに向いている気がする
怪奇色の強いものは勿論だけれど、
ファースの濃いものはその方がウケがいいような
249名無しのオプ:2013/03/15(金) 23:11:31.66 ID:fVP8oCIz
その通りじゃよ!
250名無しのオプ:2013/03/16(土) 07:07:17.38 ID:a+4Uuvbm
ポアロは禿げ、マーブルは婆さんだからなあ。
251名無しのオプ:2013/03/16(土) 08:29:43.71 ID:2o7OA5IK
>>248
素材としては、聴覚型のミステリ・ドラマにうってつけのものが多いと
思うよ。
「妖魔の森の家」なんか、是非“聴いて”みたい。あの「音」が脳内再生
されたら、ゾクゾクしそうだ。
セリフのやりとりを、きちんと日本語のドラマとして成立するよう、うまく
脚色できるのであれば、ファース路線も面白いかも。
252名無しのオプ:2013/03/16(土) 10:24:11.99 ID:gMS3Ngdo
俺の推しの「B13号船室」もラジオドラマだからこその効果が効いている。
253名無しのオプ:2013/03/16(土) 11:05:38.14 ID:OpoEDw6v
「妖魔の森の家」のラジオドラマか・・・
確かに聴いてみたい気もするんですけど、
制作側があの部分をどううまく処理するか。
(メル欄)するとか?
254名無しのオプ:2013/03/16(土) 12:51:27.91 ID:O7q2xJ2G
>>253
そこはもう、キャスティングの妙でw

余談だけど・・・
イギリスでは、「爬虫類館の殺人」がラジオ化されたことあるんだよね。
劇中、アレを実際に聴かせたんだろうか?
思いこんじゃうものなのかな?
255はんどるとらふりぃ ◆7DSin/vN4A :2013/03/16(土) 16:31:43.93 ID:n5nE7+d/ BE:866020829-2BP(3457)
妖魔の森って、犯人があのトリック使うメリットあんまりなくない?
姿を見られてたわけじゃないし…
256名無しのオプ:2013/03/16(土) 17:24:09.53 ID:UIwdBA/D
>>255
前スレのレス番519〜529参照。
「再放送」は避けたいので。
257はんどるとらふりぃ ◆7DSin/vN4A :2013/03/16(土) 21:34:19.95 ID:n5nE7+d/ BE:481122252-2BP(3457)
>>256
やっぱ犯人にとっての必要性はあんまりなさそうだね。
僕はカー好きだし、別にそれでもいんだけど、
なんか理由あるのかなぁとちょっぴり悩んでたw
258書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/16(土) 21:45:11.27 ID:MzNUHzOo
アガサが戯曲も上手いのは有名だが、ジョンやエルもラジオドラマ台本は結構
読ませるものあり。
小説の方も、もう少し簡略、簡潔な描写を心がけるべきであった。
特にジョンはくどいんだよね、キャラや情景描写が。
259名無しのオプ:2013/03/16(土) 23:41:55.28 ID:l6WveFtx
>>254
ふと、三谷幸喜脚本の某映画を思い出した
あれの着想は「爬虫類館の殺人」と何か関係あるのかな?
260254:2013/03/17(日) 07:56:28.71 ID:ZT5CBzUy
>>259
ああ・・・言われるまで、まったく関連付けたことなかった。
三谷さんがカーに言及してる文章って、寡聞にして知らないけど、

「小学生の時にシャーロック・ホームズを知り、そこからアガサ・クリスティ、エラリー・クイーンと進んだ」
(朝日新聞社「三谷幸喜のありふれた生活4」)

と語る人だから、創元推理文庫で当時読めたカーに目を通していても、おかしくはない。
さすがに脚本段階で「爬虫類館」を意識していたとは思えないけど・・・
遥か昔のカーの“異次元の夢想”が、三谷氏の記憶の片隅にあり、それがギャグのネタと
してロケット花火のようにスパークした――と夢想するのも、カー・ファンには楽しいね。
261名無しのオプ:2013/03/17(日) 11:08:12.63 ID:k9YJW2wY
短編の評価として、「妖魔」、「パリから」のツートップは間違いないところ。
三番目だけど個人の好みでは「空中の足跡」、「軽率だった夜盗」、「B13号船室」
から選びたい。カーらしいトリッキーさがでており、堪能できる。
>>245
読み終わったら是非感想を。
262名無しのオプ:2013/03/17(日) 13:21:55.74 ID:lJVkKqXp
ラジオ台本もありなら、「B13号船室」が三番目かな。
短編小説にこだわれば、「めくら頭巾」。
ホントは、三番目だけに「第三の銃弾」をあげたいんだけどw 
完全版が出てしまうと、もう短編枠にはきつい。
好みに徹すれば、断然「奇跡を解く男」。
263名無しのオプ:2013/03/17(日) 17:47:44.69 ID:k9YJW2wY
>>262
そういう意味では「軽率だった夜盗」も、「仮面荘」があるから撤回だ。
ラジオドラマ代表として「B13号」を推す。
264書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/18(月) 00:02:28.84 ID:9MOz97XW
三谷はアガサの「スズメ蜂の巣」(古畑シリーズ中の作品で、類似しているとの
指摘がなされたことがあり、本作は既読である旨を述べたうえ、
この点に関してコメントをしている)なんてマイナーな短編まで読破しているぐらいだから、年代的にも、当然、ジョンも読んではいるかとは思う。
だが、言及した文章等は目にした記憶無し。

ジョン短編ベスト選には、個人的には「黒い塔の恐怖」は入れて欲しい
ところだ。正に、思わず目を覆ってまう痛そうなトリックが印象的。
265名無しのオプ:2013/03/18(月) 05:57:49.37 ID:zBoK59Uh
ん? 「取り違えた問題」は未読か?
266259:2013/03/18(月) 20:28:56.86 ID:4yhgCaaO
>>260
確かに
カーの撒いた種が東洋の才人の中に息づいている、
と考えるのも一興だね

「深夜の密使」をやっとのことで読み終えた
ロンドンを出立するまでが長すぎだろ・・・・
煽りの文章のわりに、あっさりした内容だったな
まさに>>218さんの言うとおりで、
面白くなってきた・・・で、終わるw
バランスがおかしいだろっ!
267名無しのオプ:2013/03/19(火) 22:07:23.51 ID:p/4iw+Xt
「引き潮の魔女」を久しぶりひっぱりだしたら、これは「火よ燃えろ」、「ハイチムニー荘の醜聞」
に続く、スコットランドヤード3部作の最後の作品ということがわかりました。納得。
268書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/19(火) 22:59:28.85 ID:fWIzkxZ0
「引き潮の魔女」は、時代が違えばギディオンやヘンリーが出て来ても
おかしくはない雰囲気の不可能犯罪もの(これがメーン)。
十八番な足跡ネタだが、出来は平板。
現代ものは好きだが、ジョン作品のコテコテなチャンバラが苦手な向きには
わりと抵抗感無く読める歴史ミステリかとは思う。
269名無しのオプ:2013/03/20(水) 09:41:26.16 ID:dLtCHFlq
ミス住の論考が決まったね。
270名無しのオプ:2013/03/20(水) 09:56:21.86 ID:o87YCi8l
ふと考えついたんだけど、なぜ、俺はクリスティよりカーが好きなんだろうと思ったら、
いわゆるクリスティーの「アンフェア」がカーにはないんだな(トンデモはあるけど)
カーは生真面目に、驚かそうと一生懸命トリックを創出するけど、
クリスティは、驚かすためには、なんでもありなんだよね。
特に「変装」これが一番いかん。半分近くの作品は「変装」か「成りすまし」じゃないかな。
カーにはほとんどないと思う。
カーの「過剰さ」とクリスティーの「あざとさ」、よく一言であらわされていると思う。
271名無しのオプ:2013/03/20(水) 10:14:23.67 ID:0w/zeKeR
>>270
「わが親愛なる友よ。それは偏見であって、しかも真実でない。」

    「地上最高のゲーム」ジョン・ディクスン・カー
272名無しのオプ:2013/03/20(水) 10:33:39.65 ID:QNp5LLKu
>>270
あまりカーを読んでいないんだね
そういう人には面白い作品がまだまだあるから楽しみにしてくれと
いうんだが、変装とかなりすましがきらいなら、これ以上読まない方が
いいと言わざるをえない。残念だよ
273名無しのオプ:2013/03/20(水) 11:08:15.66 ID:xRxRHXuB
まあ初心者の書き込みには寛大に…
274名無しのオプ:2013/03/20(水) 11:19:13.04 ID:wbCgp4aV
カーもクリスティも好きだが、クイーンだけは受け付けないなぁ
作品としての価値はわかってるけどどうしても好きになれない
275名無しのオプ:2013/03/20(水) 11:41:34.57 ID:dLtCHFlq
初学者を排除する閉鎖的な使用をしているなら、削除依頼対象となるぞ。
276名無しのオプ:2013/03/20(水) 12:33:57.80 ID:kCV4FW3d
なる訳ねーだろ
277名無しのオプ:2013/03/20(水) 12:48:08.59 ID:nsSW14+5
変装レベルにたっしていないトリックもあったよ
その人に似たお面を被って、暗闇に立ってごまかすとか
まあなごむけどw
278名無しのオプ:2013/03/20(水) 13:02:47.50 ID:o87YCi8l
>>277
そうなんですよ。その作品わkるけどカーの場合は、トンデモだけど
サブトリックでありあー楽しいなというものがある。
でもクリスティーは、メインに据えており最後で実は、「成りすまし」だといわれても
おい、それはないだろうという。。
279名無しのオプ:2013/03/20(水) 14:34:08.99 ID:ln8hWSkX
>>278
だからそれはカーにもあるんだよ
これ以上レスするなド素人
280名無しのオプ:2013/03/20(水) 15:28:15.44 ID:dLtCHFlq
紳士ヅラした和気藹々としたレスのやり取りの裏にはこんな薄汚い差別者の顔があったんだね。
いかにも書斎を無視するような連中のやりそうなことよ。
281名無しのオプ:2013/03/20(水) 18:03:15.50 ID:30vXTOfM
>>270
>クリスティの「アンフェア」がカーにはない
「死時計」や「殺人者と恐喝者」のように、「アンフェア」が問題とされるカー
(ディクスン)作品は幾つかあるわけだけど・・・

>特に「変装」これが一番いかん
ここで論旨が飛躍しているね。「変装」はアンフェアなのだろうか? 
戦間期(黄金時代)の本格ミステリにおいては、「変装」にもとづく
一人二役トリックの頻度は、きわめて高いよ。
そして「フェアプレイ」が意識されだした時代だけに、それ以前の
アルセーヌ・ルパン式の“名人芸”ではなく、演出に工夫が凝らされている。

>カーにはほとんどないと思う。
なのでカーが例外ということもない。「トンデモ」とか「サブトリック」とか
「楽しい」とかとは関係なく、変装をあつかったカー作品は、それこそ「題名
をあげるだけで半ページは埋まってしまう」わけで。

リアリティをあげつらえば、クリスティもカーも五十歩百歩。
カーだと笑って許せるのは人徳かな? くらいにとどめておくのが無難だよ。
282名無しのオプ:2013/03/20(水) 19:20:47.63 ID:o87YCi8l
>>281
具体的に指摘してくれて多謝。
>ここで論旨が飛躍しているね。「変装」はアンフェアなのだろうか?
これだとなんでもありになると考えていたもので。。
もう少し、読み方の幅をひろげます。
283名無しのオプ:2013/03/20(水) 20:01:27.39 ID:bxfMXADm
カーオタがクリスティを貶すとか失笑
カーとクリスティとじゃ人気も知名度もアリと巨人くらいの差があるのに
284名無しのオプ:2013/03/20(水) 20:19:05.11 ID:dLtCHFlq
ここは本当に性格の捻くれた品性卑しい住人ばかりだったんだね。
なぜ素直に初学者を迎えられないのだろうか。
285書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/20(水) 21:05:34.97 ID:q4I7+IXx
>>270
プレーグコートという代表作がありながら、その言は無しでしょ(w
286名無しのオプ:2013/03/20(水) 23:40:36.21 ID:puVHVlok
>>281
リアリティをあげつらえば、クリスティもカーも五十歩百歩、というのは同意。
トリックに関しては、カーやクイーンは読者に出題するパズルとしての側面が強く
クリスティは読者に提供する面白いストーリーの一要素としての側面が強いと思う。
>>270さんの言うアンフェアというのは、ミステリーをパズルとして読む要素が強くてそう感じたのではないかと。

俺もカーでもクリスティでも変装が通用しちゃうのはリアルでないとは思うけど、アンフェアとは思わない。
無意識に当時なら「お約束」という前提で読むからだと思う。
287名無しのオプ:2013/03/20(水) 23:52:55.82 ID:puVHVlok
ごめん、上げちまった。
288名無しのオプ:2013/03/21(木) 02:19:26.87 ID:lxVJFcJ7
>カーオタがクリスティを貶すとか失笑
>カーとクリスティとじゃ人気も知名度もアリと巨人くらいの差があるのに

例えばカーとクリスティ、例えば都筑道夫と赤川次郎、東野圭吾では
人気も知名度も「アリと巨人くらいの差がある」かもしれないが
俺の好みでは作品の面白さという点ではそんなに差はない

というか、むしろ、知名度のあるクリスティ、赤川、東野より
知名度のないカー、都筑のほうがはるかに面白い

もちろん好みの問題だから、逆だという人もいるかもしれないが
少なくとも小説の面白さと作者の知名度や人気は比例しない

普通に好きで小説を読んでいる人は、誰でもそれを知っている

だから人気や知名度でしか作家を語れないやつは小説の話をするに
値しない人物だということがすぐに分かる

恐らくどのスレでもシカトされ、話の輪に加われずにいるだろうね
そういう似非読書家は
289名無しのオプ:2013/03/21(木) 02:28:15.13 ID:wMyQ69/2
小説においては、売れてるのと面白さは全く比例しないのは確かだね。
290名無しのオプ:2013/03/21(木) 06:02:43.98 ID:wajskpzq
売れなきゃ廃刊になるがな。
291名無しのオプ:2013/03/21(木) 09:05:48.95 ID:m9q/APWT
廃刊は雑誌が発行を止めること。小説の場合は絶版というんだよ。
売り上げのことしか言えない奴は、本当に本について無知だな。

そして、絶版かどうかと作品の面白さもまったく関係がないわな。
いま売っているけどつまらん小説はたくさんあるし、面白いのに
たまたま品切れの小説も山のようにある。

小説を読まない人には、それが理解できないんだねえ。
292名無しのオプ:2013/03/21(木) 11:07:49.85 ID:hT01H5sX
なんか当たり前のことじゃないの
293名無しのオプ:2013/03/21(木) 12:58:09.71 ID:ouXhKaRO
カー自身は、クリスティを高く評価していたよね。
面白いのは、カーは一時期ハードボイルド・ミステリを敵視してたわけだけど、
後年、書評をするようになってからは、「落とし穴や罠だらけの、ほんものの
探偵小説を書く」という理由で、ロス・マクドナルドを贔屓にしてた。
このロス・マクがまた、クリスティーと好一対ともいえる「変装」「なりすまし」
プロットの大家なんだよね。
294名無しのオプ:2013/03/21(木) 15:43:08.24 ID:Kx08/pt4
>>293
ロスマク、クリスティが好きなカーオタとしてはなんか嬉しいな。
ロスマクはサプライズエンディングけっこうあるよねぇ。
295名無しのオプ:2013/03/21(木) 20:14:23.99 ID:HNBd/PCK
年輩の人だと、変装・一人二役とかで馬鹿馬鹿しくて推理小説を読まない人がいるよ
しかも今の作品も、まだそんなもんだと思ってる
ミステリー=子供の読み物って意識が強い
296名無しのオプ:2013/03/21(木) 22:04:02.87 ID:hT01H5sX
それって、単にミステリが嫌いってだけじゃないの?
ホームズやブラウン神父のシリーズなんて一人二役ばかりじゃんw
297名無しのオプ:2013/03/21(木) 22:14:10.34 ID:dC+hF3fO
>>296
ガス灯しかない時代だと変装は成立するのかとは思うけどね。
>>294
俺もロスマク大好き。意外とトリッキーなんだよね。
298書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/21(木) 23:29:01.63 ID:QQK/nhRZ
「さむけ」を筆頭にして、ロスマク作品に謎解き要素が濃いのは、
何を今更な話題だが、ジョンやアガサが強い忌避感を抱いていたのは、
本邦でいうところの正統派ハードボイルドではなく、
ミッキー・スピレーン等の通俗ハードボイルドではないかと思う。
売行きという点だと、当時は正に売れまくりなわけだし。
この辺も本格派としては面白くないものがあったのでは。
彼らはハドリー・チェイスにはどんな感を抱いていたのだろうか?
299名無しのオプ:2013/03/22(金) 00:58:20.02 ID:DCZ/Z2nu
「月明かりの闇」はさむけの猿真似みたいなところがあるな
気に入ったんでやめとけばいいのに挑戦してみたんだろう
300名無しのオプ:2013/03/22(金) 05:50:18.40 ID:Es2Llp2S
書斎の高度なレスに誰もついてこれないね。
301名無しのオプ:2013/03/22(金) 06:48:46.22 ID:z+DhWKQ/
ひさびさカーの「陪審席」に目を通してたら、興奮して寝つけなかった(笑)
ジョン・ピアソンの「ジェイムズ・ボンド伝」を絶賛してたりして、そのギャップ
萌えにやられる。

ロス・マクの「さむけ」は当然のように褒めてるけど、絶賛じゃない。
注文のつけかたが、いかにも本格ミステリ作家だ。
ひょっとして、俺が書いたらこうなるぜ、と実践したのが、299さんの
あげてくれたアレなのか(笑)
ちなみに、書評でカーが「さむけ」より評価してたロス・マク作品は
「ブラック・マネー」だった。ちと意外。
302名無しのオプ:2013/03/22(金) 12:25:29.97 ID:Tqt4Afiq
>>295
しかし変装ってちゃんとやると意外とわからないもんだよ
クリスティの某変装トリックのドラマ化、うちの家族は同一人物だと誰も気づいてなくて、ラストでえー!って驚いてた
303名無しのオプ:2013/03/22(金) 12:37:06.67 ID:UwnmzPEJ
「陪審席」か、懐かしいな。
70年代といえば、ひさびさに訳された「ロンドン橋が落ちる」や「死の館の謎」
が挨拶に困る出来で、実作者としてのカーは終わった感が強かったんだが・・・
書評からは、カーの書く喜びが伝わってくることが多くて嬉しかった。

きちんとした翻訳で、どこかでまとめてくれないかな。
「新人」ジャック・ヒギンズを猛プッシュするカーとか、悪党パーカーを語る
カーなんて、他じゃ読めない貴重な資料なんだからw
304名無しのオプ:2013/03/22(金) 21:18:21.43 ID:DbTK8Oeg
>>302
同意。
ビリー・ワイルダーの映画版は見事にだまされたもんな。
思わず2回目を見た。
305名無しのオプ:2013/03/22(金) 22:23:15.35 ID:gWBkl+NJ
その手の趣向は横溝が黒猫亭事件で触れているように
作品の特定につながる情報書くだけでネタバレだから気をつけて
306名無しのオプ:2013/03/23(土) 11:05:17.29 ID:l4RSmKff
たしかにそうですね。何も知らずに見たほうが楽しめるのは間違いない。
307名無しのオプ:2013/03/23(土) 16:50:40.85 ID:We45ytdm
>>302多分(メール欄)だと予想
俺もあれには驚いた
308名無しのオプ:2013/03/23(土) 17:21:08.24 ID:Ewh48uXI
>>304
その作品の原作、映画版を観てラストで「ふざけんな!」
と思う人がいるってことか

>>307
その作品も伏線が効いていて、不愉快に感じるどころか
かなりの傑作だと思ったけど
309名無しのオプ:2013/03/23(土) 17:54:43.73 ID:Vyknzux1
今まで殆ど話題にのぼらない作品、
「騎士の盃」
「眠れるスフィンクス」
「雷鳴の中でも」
「青ひげの花嫁」
やっぱり地味か。。。
この中では、「青ひげ」がラストもサスペンスフルだし、佳作だと思うんだけど。
310名無しのオプ:2013/03/23(土) 18:46:18.74 ID:We45ytdm
「眠れるスフィンクス」は面白いと思うんだけどなあ
カーっぽくないって言う人もいるけど、もろにカーって感じなストーリーだと思うんだけど
311書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/23(土) 19:14:37.84 ID:lfVD0C+S
スフィンクスは前に話題に出ているでしょ。
怪奇実話の動き廻る棺ネタが織り込まれている点は指摘しておいた。
まあ、標準作だよね。大庭忠男先生翻訳による唯一のジョン作品で
非常に読み易いのが良し。

余談になるが、アガサスレでも指摘点だが、葬儀の顔は完全忘却、癖は細部を記憶ってのは
あまりに不自然。これが決め手になるだけにあの作の「痛い」ところかと思う。
312名無しのオプ:2013/03/23(土) 19:18:06.73 ID:e6xHwwSd
ズバッと直球の論考だね。
313名無しのオプ:2013/03/23(土) 19:30:24.07 ID:Vyknzux1
あと「エドマンドゴドフリー卿殺害事件」か。。
これ、持っている中で唯一途中で挫折した本なんだよね。
全くおもしろくなかったことだけ覚えている。
皆、読み通したのかな。
314名無しのオプ:2013/03/23(土) 23:42:37.53 ID:CVV3lDsm
ブラウニング魔神はまだスフィンクス読んだことにしてるのかw
315名無しのオプ:2013/03/24(日) 07:22:21.97 ID:00bQOLF0
>>309
そこに挙げてくれたなかでは、おそらく一番出来の悪い「騎士の盃」が・・・
実は一番好きだ。HMの持ち味に頼りすぎだけど、そこが面白いんだからしょうがない。
ミステリ的には、密室トリックのハウよりも、ホワイの部分に惹かれる。
316名無しのオプ:2013/03/24(日) 07:38:16.41 ID:00bQOLF0
>>313
「ゴドフリー卿」は、研究論文の小説化のようなもので、確かに敷居が高い。
読み通してみれば、なるほど力作ではあるんだけど。
30年代にこの試みをやった、という意味でのマイルストーンじゃないか。
マスター・オブ・セレモニー(MC)に、シリーズ名探偵を持ってくる、という
ジョセフィン・テイのやりかたは、コロンブスの卵だったんだろうなあ。
317名無しのオプ:2013/03/24(日) 08:13:38.38 ID:00bQOLF0
>>303
>70年代といえば、ひさびさに訳された「ロンドン橋が落ちる」や「死の館の謎」
>が挨拶に困る出来で、実作者としてのカーは終わった感が強かったんだが・・・

たしかにその通りなんだけど、補足しておくなら・・・HMMの「とりっくものがたり」の連載が象徴するように、
乱歩の「カー問答」の呪縛を脱した、新しい世代のカー評価が起こって来たのも70年代後半なわけで。
そして、ブーム渦中の横溝正史は別格としても、赤川次郎、泡坂妻夫ら、ニューカマーによるカーへの
言及は、あきらかに、それ以前の佐野洋、都筑道夫的な、古めかしい作家としてのカー観とは一線を画するものだった。

新訳化の推進で、再び「冬の時代」を脱する環境整備は始まっているのだから、あとはやはり、わかりやすい言葉で
カーの魅力を伝えなおす、いまの世代の腕のある書評家(ないし作家)に出てきてほしい。
318名無しのオプ:2013/03/24(日) 08:46:23.42 ID:tcDADVKm
>>309の作品は一冊も読んでないですね

ネットなんて無い頃から読み始めているから
見つけたら即買う方法で集めてきている
そうするとどうしても有名作品から手に入るので
地味な作品は後回しに
これからは落穂ひろい的に読んでいく期間に入ってきた
現在約50冊目ってとこ
319313:2013/03/24(日) 10:56:44.12 ID:h6gNj4R/
>>316
「時の娘」は読みやすいし。「ゴドフリー卿」は老後の楽しみにとっておくか。
320書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/24(日) 20:38:00.81 ID:LN21UL7m
>>313
ジョンはあの線の歴史ミステリでいけばそれなりの評価を受けた可能性が
あるかと思うが、エンタメ作家としてジ・エンドだったかと思う。
ビロードみたいな方向性をチョイスしてしまったのは、まあ、どうなのかな?
321名無しのオプ:2013/03/24(日) 21:38:47.61 ID:EjRTRIM1
レベルEの「ディスクン星人」の元ネタがディクスン・カーだと聞いて
誰かと思ったら小学生の頃に読んでて驚いた

で、その「魔女のかくれ家」を読み返しているところ
あかね書房版なんだけど、挿絵の人が
オットセイ男性器の人と知ってもう一度驚いた
322名無しのオプ:2013/03/25(月) 06:53:12.27 ID:fFP1Ie+f
>>321
あかねの「魔女のかくれ家」で、俺も小学生のときカーを読んだよ
あれは、男の子の海外ミステリへの入り口としては、最高じゃないかな
横山まさみちさんの、なんか、そのままアニメで動かしたくなるようなイラスト
も、とてもよかった
323書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/26(火) 23:00:19.05 ID:tgaXeG/U
魔女隠れ、夜歩く、蝶番、この辺はジュブナイルも堪能した。
全て異なる出版社からの刊行であった。
集英社の髑髏城は面白いと思えなかったが。
奇抜な設定で子供向きとの判断であろうが、
雰囲気で読ませる面が大きい作のため、くどく書き込めないジュブナイルで
面白さを伝えるのは無理っぽい。
324名無しのオプ:2013/03/27(水) 06:08:22.29 ID:DbC2nwpH
手堅くまとめた論考だね。
325名無しのオプ:2013/03/27(水) 08:27:59.03 ID:NzHIviAr
未読論考
326名無しのオプ:2013/03/27(水) 09:01:17.38 ID:NWXO+iYH
>>315
コメントに引かれて「騎士の盃」を読み返してみました。
ン十年ぶりです。
例のトリックを含めて凡作という印象しかなかったんですが……
おっしゃるように動機の部分がミステリの核だったんですね。そこはうまく書けてました。
ただ、あまりに無駄な演出が多すぎて、そこは読み手によって評価がわかれるところだと思います。
なんとなく、カー(=ディクスン)の晩年の長編のように思ってましたが、1950年代の作品だったんですね。
前作「赤い鎧戸のかげで」にくらべれば、復調著しい……かなw
327書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/27(水) 22:52:25.20 ID:oGOJg+us
盃は、いい歳した大人(ちゅーか、高齢者)のドタバタ、悪ふざけぶりが
過ぎて鼻につく。窓のトリックもビックリなアホくささだし、
ジョン作品中では、魔女藁、墓貸と並ぶ、あるいはこれらに次ぐ「バカもの」
でしょ。
まあ、赤い鎧戸(これはマル公の虚言に惑わされた感あり(w )も
漫画みたいな謎解きで、どっこいどっこいとの評価はあろうが。
328315:2013/03/28(木) 07:58:40.53 ID:/p2edtZQ
>>326
読み返しご苦労さま。
「復調著しい」と掛け値なしに言えるのは、そのあとの「奇跡を解く男」だと思うけどね。

毒を食らわば皿まで、じゃないんだけどw もし関心があったら・・・
渡辺和靖さんの「現代探偵小説の構築」という評論(「幻影城」1978年12月号掲載)
の一読もお薦めしておきたい。「騎士の盃」に関する、積極的な評価が読める。
のちに現代思想史の専門家として活躍されたかただけど、カー・ファンで、なによりあの時代、
都筑道夫の否定的なカー観にまっこうから異をとなえた人として忘れ難い存在。
「幻影城」落城後、ミステリ・シーンからはフェード・アウトしたとはいえ、残された数少ない
評論は、カー・ファンなら捜してでも読む価値はあるよ。
329名無しのオプ:2013/03/28(木) 08:45:03.44 ID:vWvucPPt
お知らせ

市原警察署の生活安全課の帰化人創価警官の指導の元、
入学式から2週間ほど、在日の創価学会員を主体とした自称防犯パトロールが、
2週間ほど行われることになりました

生活安全課の指導であることと、パトロールであることは、
絶対に公言してはいけないとの指導も、帰化人創価警官より出ています

期間中は2人組の在日の創価学会員が、頻繁に創価批判者の自宅周辺を、
うろつき回ると思われます
日本人の方は、充分に注意してください
330名無しのオプ:2013/03/28(木) 20:28:04.02 ID:4uSVEq7I
訂正を。短編集の復刊をと書いたものですが、都内の某書店で、
「不可能犯罪捜査課」から「ヴァンパイアの塔」まで全てそろっていました。
いや、申し訳ありませんでした。
ちなみにここには、ポケミスの「死の館の謎」もありました。ご立派。
331名無しのオプ:2013/03/28(木) 21:05:43.92 ID:BNB8TuZT
>ちなみにここには、ポケミスの「死の館の謎」もありました。

?????
332名無しのオプ:2013/03/28(木) 21:38:04.68 ID:4uSVEq7I
>>331
失礼しました。ポケミスにはないですね。他のタイトルと勘違いしたようです。
明日もう一度みてきます。
333書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/28(木) 23:47:15.94 ID:k+Iph6OD
古書店でもジョン作品のポケミスを見かけない今日この頃、
>>332のリポートが気にかかるところである。
334名無しのオプ:2013/03/28(木) 23:59:12.00 ID:8hey5ZyL
>>288
でもカーは今じゃ海外でも一部のミステリマニアにしか相手にされてないよね
一方、クリスティは総発行部数20億部でギネス認定
残した作品の質でもクリスティの方が上だし

カーがクリスティに勝ってるところって無いと思う
335名無しのオプ:2013/03/29(金) 05:13:31.40 ID:ZzLE5Hki
都筑と三大作家の関係に似ているね。
336名無しのオプ:2013/03/29(金) 06:43:21.06 ID:1Z6yhTsY
>>330>>332さんが、何をポケミス版「死の館の謎」(!)と勘違いしたか。
「震えない男」ではないかと思う。
重版されているので、店頭在庫があっておかしくないことが一点。
そしてカー・ファンにとっては、「震えない男」=「幽霊屋敷」だから・・・
幽霊屋敷→死の館という連想イメージが働いても、あながち無理ではないと思えるのが一点。
さて、結果はどんなものか?
337名無しのオプ:2013/03/29(金) 09:01:09.40 ID:YYGEjoUw
>>328

326です、レスが遅くなり申し訳ありません。
ご教示いただいた「幻影城」のバックナンバー、捜してみることにします。
たいそう立派なタイトルの評論の中に、なんでよりによって「騎士の盃」がでてくるのか……w
ものすごく興味があります。
338書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/29(金) 22:32:53.84 ID:fawLTbbp
しかし、創元推理文庫から「幽霊屋敷」が刊行されていたのを憶えている椰子
がどの程度いるか?
ジョン作品は主として創元育ちな俺だが、現物は一度も目にしたこと無し。
339名無しのオプ:2013/03/29(金) 22:55:44.25 ID:HeqyHjr0
>>336
確認しました。「死の時計」でした。。。
落ちがなくてすいません。
340336:2013/03/30(土) 12:47:06.54 ID:JFJVk6mK
>>339
いやいや、勝手にあれこれ想像して楽しかった。
にしても、復刊された喜多訳の「死の時計」が、まだ生きてたのか。
しかし、あれが読めて『三つの棺』が品切れというのは・・・何か間違ってる。
341書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/30(土) 21:19:13.13 ID:cTb7wWlJ
>>339
初学者に話のオチまでは期待しないが、
ギディオンものマイナー作品と歴史ミステリ(ニューオーリンズもの)を
混同するとかNG過ぎるやろ(w
心して生きろ!
342名無しのオプ:2013/03/30(土) 22:56:28.84 ID:bhqHwxj8
書斎の厳しくも温かいレスだね。
343名無しのオプ:2013/03/30(土) 23:20:59.09 ID:dSOCrqtV
カーの作品読んだことなくて蝋人形館の殺人を初めて読んだけど
不気味な雰囲気出てて、でも華麗な場面もあって犯人も意外性あったし特に最終章の犯人との会話はものすごい名場面だと思ったし
なんでこれが隠れたマイナー作扱いなのかわからなかった
日本ではクリスティーの凡作より知名度がないってのが不思議
344名無しのオプ:2013/03/31(日) 08:23:24.17 ID:5I0/vdGE
>>343
創元推理文庫版で読んでもらえたのかな?
「蝋人形館」は、過去、翻訳にめぐまれずミソがついてた。
あなたのように、新規に手にした人が積極的に発言していくことで、評価は
じょじょに修正されていくと思う。
メジャー、マイナー、売上やら知名度やらと作品の価値は何の関係も無いから。
今後も、もしカーを読んで感じたことがあったら、書き込んでほしい。

ただ、好きなものを評価するにあたって、他作家を言挙げするときは、相手方にも
敬意が感じられるものであってほしい。
今回のように、「単純な疑問の提示」で終わるぶんにはいいけど、それがエスカレート
すると、「メジャー」を叩いて「マイナー」を持ち上げるという安易な図式に落ちこみ
かねないから。
妄言多謝。
345名無しのオプ:2013/03/31(日) 09:03:31.03 ID:nj9PAsHI
>>343
いや、ありがたい。
俺も、新訳されるまで「蝋人形館」がこんなに面白いとおもってもみなかった。
カーのベスト5に入る傑作。ラストの迫力は、図抜けている。
346名無しのオプ:2013/03/31(日) 14:29:05.68 ID:VR063H/x
>>345
バンコラン・シリーズの中でも最高傑作かな?
347名無しのオプ:2013/03/31(日) 18:18:01.39 ID:aVXXbRUu
補強したのに今年もBクラスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
348書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/03/31(日) 23:13:19.97 ID:TW7RAA1X
>>343の初学者の素直な感想に同感。
俺は妹尾訳(とは言うても再刊)時代の読者だけど、
蝋人形館は最初期ジョンのコテコテ怪奇ぶり全開で楽しめる作なんだよな。
ただし、後の作品にあるユーモアは皆無。
349名無しのオプ:2013/04/01(月) 22:07:49.97 ID:4gtJ1UE4
>>346
俺的には「夜歩く」をしのぐ最高傑作。新訳さまさま。
350名無しのオプ:2013/04/02(火) 00:04:38.56 ID:7WtJr9uW
バンコランは個人的に『絞首台の謎』が好き
車のトリックがふざけんなレベルだけど、スリリングで雰囲気がとても良い
351名無しのオプ:2013/04/02(火) 02:10:18.34 ID:HN0LLtZq
俺も絞首台が一番だな
伏線がよく効いていた
352名無しのオプ:2013/04/02(火) 11:26:51.56 ID:NIKA26CH
蝋人形館は昔ジュブナイルで読んだきりだな
内容は忘れたが挿絵が怖かった…
久々に新訳で読んでみるよ
353書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/03(水) 22:39:55.89 ID:HgFnIDzj
正直言うて、アンリシリーズは謎解きミステリとしては、
今ひとつなものばかりだが、暇潰しのエンタメとして面白さという点なら
お薦め。ただし、四つの凶器はNGだね。
神秘的な魅力があったアンリはダサくなっているし、ジェフも出ない、
怪奇性も皆無、何よりもポイントになるトランプねたが日本人にはわかり難い。

>>352
集英社だね。髑髏城も読んだ?
354名無しのオプ:2013/04/04(木) 09:09:26.55 ID:Ma6MUavv
>>353
はい読みました
355名無しのオプ:2013/04/04(木) 10:49:28.38 ID:IszEkxZu
オレも厨房の頃に図書室で読んだ
すっかり忘れてるんでもう一度読みたいけど図書館にも置いてないんだよね
356名無しのオプ:2013/04/04(木) 13:12:32.31 ID:03QRWwmD
「はい読みました」さん、ご苦労さまw

江戸川乱歩5
876 :名無しのオプ[]:2013/04/04(木) 09:04:02.43 ID:Ma6MUavv
書斎の論考、今日は短いが、山椒は小粒でぴりりと辛いだね。

エラリー・クイーン&バーナビィ・ロス〜PART12〜
982 :名無しのオプ[]:2013/04/04(木) 09:08:18.21 ID:Ma6MUavv
やはり書斎の論考があると心強いね。

ディクスン・カー(カーター・ディクスン)Part14
354 :名無しのオプ[]:2013/04/04(木) 09:09:26.55 ID:Ma6MUavv
>>353
はい読みました

アガサ・クリスティ 24
829 :横浜大納言様 ◆X1fU7v8HTk []:2013/04/04(木) 09:17:56.02 ID:Ma6MUavv
わが、ミステリ板のトップリーダー書斎魔神先生に敬意を表して、
今後、各スレでは、作家の呼び方を次のように統一する。
これは厳命である。

クイーン→エル
カー→ジョン
クリスティ→アガサ
江戸川乱歩→大乱歩
横溝正史→横溝御大
松本清張→清張先生
高木彬光→高木君

(以下略)
357名無しのオプ:2013/04/04(木) 13:39:01.36 ID:sYwdNvFK
妖魔の森の家面白かった
怪奇的な怖さはなかったけどラストのメリヴェールのセリフでゾッとしたよ
短編の方が綺麗に纏まってて読みやすいね
今まで短編推理小説読んだことなかったから新鮮だった
軽率だった夜盗が一番好きだな
358名無しのオプ:2013/04/04(木) 18:08:44.94 ID:s3I4dJ6k
>>357さんは、>>245さんかな?
カーで短編ミステリ入門とは嬉しいな。
「妖魔の森の家」は、怪奇というより、あの「幻想」が、あまりにも、あまりにもな
「現実」に着地してしまう哀しさが、謎解きプラスアルファの味わいとして、個人的に
心に残ってる。
傑作だけど、ああいう話ばかりだと息が詰まるから、「軽率だった夜盗」みたいにスッキリ
した話が同じ本のなかで読めるのはいいよね。
当方が「一番好き」なのは「赤いカツラの手がかり」だったりする。
359名無しのオプ:2013/04/04(木) 19:01:54.65 ID:Tys52HmP
自分もちょうど「妖魔の森の家」読み終えたところです。
超自然的な雰囲気があって、とても面白く読んでいた。
それがあの展開だからびっくり。
読んでいて「えっ」とリアルに声に出してしまったのは初めてかも。
思わず最初から読み返してしまった。
次は「黒死荘」か「かぎ煙草」に挑戦予定です。
360名無しのオプ:2013/04/04(木) 19:11:16.81 ID:sYwdNvFK
>>358
そうです>>245です
実は中編の第三の銃声だけ未読ですw
スレ違いかもしれないがカーに限らず面白い短編があったら教えていただきたい
この前読んだ黒死荘はおどろおどろしい雰囲気といい事件の作りといい素敵だったのだけど
なんとなく長ったらしく感じた
探偵の登場まで時間のかかる作品が苦手なのかもしれない
361名無しのオプ:2013/04/04(木) 19:14:01.44 ID:sYwdNvFK
第三の銃弾でした・・・
某作品とごっちゃになってた
362名無しのオプ:2013/04/04(木) 19:31:42.63 ID:RypmqDlA
>>360-361
その本での「第三の銃弾」は実は一部内容が削られています。
ハヤカワ文庫で完全版が出てますよ。
余裕があればそちらをお薦めしたいところです。
363書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/05(金) 00:13:07.97 ID:iKJePpjy
集英社のジュニア版世界推理小説全集だっけか?
もう在庫している図書館はないでしょ・・・
先行するジュニア版世界SF全集も同様かと。
(俺は先にこちらに嵌った)

何かレスに矛盾あり、シナリオのミスか?(w
>妖魔の森の家面白かった
>怪奇的な怖さはなかったけど
そもそもあの作に怪奇性を感じないという点に「?」なのだが、
>自分もちょうど「妖魔の森の家」読み終えたところです。
>超自然的な雰囲気があって、とても面白く読んでいた。
スーパーナチュラルな雰囲気なのに怪奇に非ずとは?(w
それぞれの感想を自由に述べるのはオールOKなのだが、
馴れ合いばかりに走らず、異なる見解をぶつけあってみるのも
本来は面白いはずなのだが。
364書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/05(金) 00:21:47.53 ID:iKJePpjy
>>360
ジョン好きで怪奇嫌いはいないかと思うので、
あえてアガサの「洋装店の人形」を推す。マジこわな作。
早川クリスティー文庫「教会で死んだ男」に収録。
現在ではこの作品集でしか読めないので、マエストロの手になるものながら、
意外に読み落としてしまう可能性大な作だ。
365名無しのオプ:2013/04/05(金) 00:53:48.00 ID:3Hgs2c9P
>>363
怪奇性はあるがそれに付随する恐怖をあまり感じられなったということです
妖精だのなんだの書かれたらなんとなく可愛いもののイメージが先行してしまってね・・・
黒死荘読んだ後だったていうのもあるのかもしれないけど
言葉足らずですまないね
クリスティーはあまり好きじゃないけど読んでみる
366名無しのオプ:2013/04/05(金) 01:09:13.95 ID:TQInyF/7
>>365
>>1-2
ネタバレバカを対等に扱わないで下さい お願いします
367名無しのオプ:2013/04/05(金) 06:06:33.46 ID:T5DaNe6D
ヲタの会話が自演だとバレちゃったね。
368名無しのオプ:2013/04/05(金) 08:48:14.27 ID:nvXt/ixu
でも、いくら相手にしなくても、奴は消えないんだな。
そんなことが通じる神経の持ち主じゃないんだよ。
369名無しのオプ:2013/04/05(金) 08:49:52.06 ID:pTC6gnrY
>>360
カーから短編ミステリを読みはじめて、しかも逆説的な「軽率だった夜盗」が気に入ったのであれば・・・
そうしたカーの師匠格・G・K・チェスタトンのブラウン神父シリーズを、やはり薦めておきたいな。
作者独特の癖のある文章に輪をかけて、読みづらい訳文(格調の高さの裏返し)が、これまで新規読者への
諸手を挙げての推薦をためらわせてきたんだけど・・・
幸い、ちくま文庫の新訳「ブラウン神父の無心」という、とっつきやすい入門コースが出来たから、もしよければ
そちらを手に取ってみてほしい。
370名無しのオプ:2013/04/05(金) 10:55:19.45 ID:+6ZY1REj
>>368
消えなきゃ相手していいってわけじゃないだろ
371名無しのオプ:2013/04/05(金) 14:49:19.15 ID:HJb7md9V
>>369
ありがとうございます
本屋で探してきます
372名無しのオプ:2013/04/05(金) 18:43:26.87 ID:NIDbSP6M
カーが、ミステリ短編のオールタイム・ベストに挙げてたチェスタトン
作品って、「通路の人影」(『ブラウン神父の知恵』)なんだよね。
正直、え?ブラウン神父にはもっと傑作あるだろ、って感じなんだけど、
カーが影響を受けまくったのはよくわかるw
373書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/05(金) 23:44:44.36 ID:se6PhWyd
>>365
俺は「妖魔の森の家」は短編ながら抑制された緊張感・恐怖感が漂う
サスペンスフルな作という評価なのだが、
>妖精だのなんだの書かれたらなんとなく可愛いもののイメージが先行して
>しまってね・・・
この日本人的感覚、というかイメージはよく理解できる。
そこで、またしてもミステリでなく恐縮なのだが、
アーサー・マッケン「怪奇クラブ」(創元推理文庫)に目を通して欲しい
ところだ。
(連作短編集なので、何か面白い短編をというニーズには沿う)
西洋におけるフェアリーはグロくて非常に恐いものとわかるはず。
374書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/05(金) 23:56:29.86 ID:se6PhWyd
ジョンがG・Kの愛読者だったのは有名だが・・・
うーん、見えない男にしても神の鉄槌にしても、
ジョンなら同じネタ=トリックでもっと面白く書いたはず。
それに「ジョンがまたバカやってらあ(w 」ですむ感があるのだが、
坊主がメーンキャラだけに、辛気臭い雰囲気があるのも難なブラウンもの。
ミステリにおいては長編作家と短編作家という違いはあれど、
エンターテイナーとしての評価は、完全にジョンに軍配があがるかと思う。
375名無しのオプ:2013/04/06(土) 00:16:46.66 ID:+eJPtto+
「怪奇クラブ」にフェアリーなんかでてきたっけ
「緑地帯」の間違いじゃないか
376名無しのオプ:2013/04/06(土) 00:23:42.66 ID:+okoKjBJ
無視で。
377名無しのオプ:2013/04/06(土) 00:35:24.78 ID:/Bl3uiTD
>>376
365も375も奴のいつもの自演でしょう。
1人で会話ごっこして気が済むのなら放っといてやりましょうよ。
378名無しのオプ:2013/04/06(土) 00:37:01.60 ID:/Bl3uiTD
>>372
傑作かどうかじゃなくて自分の好みでベストにあげたんでしょうね。
言われてみればあのトリック(?)、いかにもカー好みですし。
379書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/06(土) 23:56:49.50 ID:jCoQZGO3
>>377→魔女隠れの病的な犯人を想起させるものあり。
どこか憐れなり・・・

>>375
ロンドン奇譚の趣がある「怪奇クラブ」だが、モティーフにあるのは
妖精世界の恐怖でしょ(小人のエピに顕著)。
しかし、「緑地帯」を持ち出すまでもなく、妖精の恐怖を端的描いたものと
してはマッケンの短編代表作「パンの大神」を推す手もあるが、
連作短編、作品の面白さという点から、あえて「怪奇・・・」を推して
みたのだ。

英国大好き・怪奇小説大好きなヤンキーのジョンだが、
なぜか、怪奇小説の大家A・マッケンに関するコメントは見たことなし。
読んでいないはずはないと思うのだが・・・
380名無しのオプ:2013/04/07(日) 10:45:03.41 ID:gJD1aqix
自分だけかもしれないけど
ブラウン神父は短編なのに読み進むのエライに苦労する
あのトリック群は偉大だと思うけど

カーはブラウン神父に、同じく大好きだった
ホームズ風味付けをして読みやすくした
ってことはないか・・・
381380:2013/04/07(日) 10:47:25.85 ID:gJD1aqix
ゴメン
〜読み進むのにエライ苦労する
でした
382書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/07(日) 13:12:03.45 ID:e2ZaJVTC
ブラウン・シリーズに関しては古風な中村(保)訳の問題も既に
指摘されているが、実はシャーロック・シリーズも現代視点で見れば、
さほどサクサク読めるって類のものではない。
こちらに関しては、翻訳の問題以上に原文でしょ。
更には、ストーリーテラーとしては定評があるジョンの作品も、
装飾が多い文体で読み難い面があるとも言い得るのだ。
383名無しのオプ:2013/04/07(日) 13:21:14.27 ID:Ea2MzffH
書斎がスレに溶け込んでいるね。
384名無しのオプ:2013/04/08(月) 11:11:17.41 ID:pwfWA212
僕も学生の頃、英文で挑戦したことあります。
コナン・ドイルはそんなに難しく感じなかったけど、チェスタートンは高踏的というか、かなり回りくどいんで直ぐにリタイアしましたよん。
カーもわざと古風な書き方してる感じじゃないですかね。
まあ、人によって変わるんでしょうが…。
385名無しのオプ:2013/04/08(月) 20:16:52.04 ID:j8fLmQiu
翻訳の問題かな?
ブラウン神父は創元、嶋中文庫、集英社で読んでもはかどらない
読みづらい訳じゃなく、話しが短編なのに先へ進まないというか
事件の発端までが、だるいというか・・・
ホームズみたいに最初から話しに引き込まれない
386名無しのオプ:2013/04/09(火) 05:22:16.77 ID:1u8b6GZx
作品の力の違いだろう アントニー・バージェスに言わせると
ホームズはもはや文芸ではなく神話に属しているそうだよ
387名無しのオプ:2013/04/09(火) 11:02:40.23 ID:3qVI1XKr
チェスタートンの文体が気取ってるんだよ
ドイルは大衆的な親しみやすさがある
たぶん文学を意識してたかどうかの違いじゃないの?
388書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/09(火) 19:52:11.00 ID:P3eG4HfJ
リーダビリティが高いのは、やはり現代作家ということになってしまうな。
怪奇探偵小説好き初学者には、ジョン作品よりも、フランスのカーマニア、
ポール・アルテを手に取ることがお薦め。
389名無しのオプ:2013/04/11(木) 03:24:27.06 ID:OWl5UkMJ
書斎の含蓄の深さがよくわかるレスだね。
390名無しのオプ:2013/04/11(木) 19:56:18.35 ID:D/pv9kAM
アメリカ人に聞いたら、一種の擬古文みたいで、ネイティヴにもかなり違和感あるようなこと言っていたぞ。
391名無しのオプ:2013/04/11(木) 20:22:29.31 ID:YdsAwZ5F
「死者のノック」を遂に、古本屋でGET! 1000円は高いけどやむなし。
392名無しのオプ:2013/04/11(木) 20:39:49.67 ID:ylf1uNaa
どうして尼でもっと安いの買わんの?
393名無しのオプ:2013/04/11(木) 20:53:38.20 ID:v3919Wo/
頭吊なら現代の翻訳家と言わなきゃならないんだけどな
394名無しのオプ:2013/04/11(木) 21:40:14.21 ID:YdsAwZ5F
>>392
なんとなく、意地で。。。
カーの作品だけは気長に古本屋でGETしていきたいと。
395書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/12(金) 19:32:49.08 ID:9Fwh7JCH
>一種の擬古文みたいで、
ジョンの文体に関しては、これが言い得て妙かも。
平岡氏(アルテの訳者)の指摘もこの辺に拠るものかと思う。
創元推理文庫では訳者が一流どころばかりなので、
「翻訳」に救われている面があるやもしれぬ。
396名無しのオプ:2013/04/12(金) 21:24:03.05 ID:FDZn9Nu6
他人のレスに乗っかることしか出来ない論考ってはずかしいな
397名無しのオプ:2013/04/12(金) 21:49:24.86 ID:lEseJO3U
それも自分の論考にすら乗れてないからね。
頭吊の論考ならそれすら「著者」である訳者のせいなのに
398sage:2013/04/12(金) 23:55:44.46 ID:TD/1KdSa
創元の訳者って一流なん?知らなかった。
399名無しのオプ:2013/04/13(土) 00:00:11.33 ID:cIzi6ge1
>>394
そうか、頑張れ。
としか言えない俺…
400名無しのオプ:2013/04/13(土) 00:43:51.88 ID:h07Cb/JE
400
401名無しのオプ:2013/04/13(土) 11:37:37.86 ID:4WwrptQk
創元推理の最近の女性翻訳家は総じて健闘してると思う
昭和の頃は悪訳が目立ったからな
402名無しのオプ:2013/04/13(土) 16:37:52.84 ID:n+DNI2M/
>>401
女性にクイーンやカーを訳させるという発想自体が、ひと昔まえの編集者には、具体的には
戸川さんの時代ですら、まだ抵抗があったんだと思う。
後任の松浦(正人)さんあたりから、新しい世代の女性訳者陣がどしどし起用されるようになって、
その流れが、ようやく昨今のカー「新訳」版に結実した感じかな。
「皇帝のかぎ煙草入れ」はもちろん、以前から、バンコランもの(と「ニューゲイトの花嫁」以降、
「火よ燃えろ!」あたりまでの時代もの)が、新規読者へのカー導入のキイだと思ってた俺なんかには、
和爾訳の「蝋人形館」(また増刷が決まったようだね)はわが意を得たり、だったよ。
403書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/13(土) 18:30:47.40 ID:Sg4vecbz
>>398
井上一夫、宇野利泰、田中西二郎、中村能三、厚木淳・・・
このメンツを当代の一流と言わずして何とする。
404名無しのオプ:2013/04/13(土) 18:54:55.99 ID:DT6mmjGu
大家による教育的指導が必要な場面だね。
405名無しのオプ:2013/04/13(土) 22:12:20.34 ID:gUjMux8u
ああ、結局わかってなかったのか。
いつものことだし仕方ないwww
406名無しのオプ:2013/04/14(日) 02:14:15.95 ID:R/f8ZCUe
「死者のノック」はたまにブックオフで見かけるからね
でも本人が読んで1000円の価値があると思ったら別に問題なし
1000円の価値はあると思うけどね
407名無しのオプ:2013/04/14(日) 06:51:51.94 ID:FNtDSMBh
「死者のノック」、あの年代のカー作品にしては健闘してるし趣向も好きなんだが・・・
HM文庫版に関して言えば、やはりトリック部分の誤訳が痛い。
あれはその意味で、絶版やむなしだったと思う。
ポケミス版の「改訳」が、逆に改悪になっちゃったから。
408書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/14(日) 11:40:29.60 ID:k5wmLLlT
「死者のノック」は、欧米に多い大学を舞台にしたミステリなのだが、
休暇期間というのが異色。
ゆえに、折角の舞台設定なのに活気を欠く面があるのが残念。
一応、ハヴァフォード・カレッジとやらに在学していたジョンゆえ、
学生の姿に溢れた学期中の事件譚も読みたかった感もある。
余談ながら、ギディオンやヘンリーが無駄に高学歴なのは、
ジョンのコンプの顕れかな。
409名無しのオプ:2013/04/14(日) 13:44:28.33 ID:FG9crOFH
>>407
文庫が出るまえに、ハヤカワミステリ版を借読していました
村崎敏郎の訳文も、けっして分かりやすいものではありませんが(笑)
密室トリックそのものは具体的にイメージできていますね
高橋豊の場合、理解できていないのを誤魔化そうとしてるから―
当時のミステリ文庫の担当編集者が、ちゃんと訳文のチェックしてなかったのがモロわかりですね
410名無しのオプ:2013/04/14(日) 17:23:48.73 ID:fO6syJ8n
HM文庫ってあるとヘンリー・メリヴェール文庫かと
思っちゃう
411名無しのオプ:2013/04/14(日) 17:41:22.36 ID:CG6LYFPY
>>407
そんなのあるんだ。おれがGETしたのは文庫版。
まだ、読み初めてないので何ともいえないけど。
412407:2013/04/14(日) 18:16:06.76 ID:/5/TL0vB
>>409
あ、俺もポケミスの「死者のノック」は、学生時代に先輩から借りて読んだクチ。
同世代かなw
413407:2013/04/14(日) 18:31:14.35 ID:/5/TL0vB
>>411
文庫版の高橋訳では、密室トリックの謎解きを読んでも、おそらくよく理解できないと思う。
モヤモヤがあとを引いて気になるようなら、二階堂黎人の「ジョン・ディクスン・カーの全作品を論じる」か、
その筋では有名な、G.F.亭さんのブログに目を通して補完されることをオススメしておく。
(もっと具体的に書きたいけど・・・ヘンなのがわいてくるの必至だからスマン)
414名無しのオプ:2013/04/14(日) 20:02:40.28 ID:CG6LYFPY
>>413
ありがとう。
「ジョン・ディクスン・カーの全作品を論じる」もってるから、それで補完してみるわ。
註16のところね。
415名無しのオプ:2013/04/14(日) 23:01:12.78 ID:GoSHLs/o
文庫の死者のノックしか読んでないけど
読んだ当時はどうにもこうにも博士の口調に違和感があって
いらいらした記憶がある
416名無しのオプ:2013/04/15(月) 08:40:24.19 ID:dFEv9zty
フェル博士の口調の違和感で
俺が駄目だったのは「仮面劇場の殺人」と「月明かりの闇」
田口俊樹訳ね
訳者が「一流」でも、あれではカー・ファンの琴線に触れないと思った
417書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/15(月) 22:36:40.69 ID:gUVJwPL8
前にも指摘しておいたが、2ちゃんで宣伝活動ってOKだっけ?(w
まあ、「死者のノック」のような超マイナー作品が多少でも知られるのは、
ジョンファンとしては悪いこととは思わぬが。

リーダビリティの高さは認めるが、
作風という面では井上一夫先生はジョン向きの訳者かどうか?
と思わぬこともない。
007の訳者らしく洒落過ぎてしまう感あり(盲目のラストに顕著)
他の訳者のジョン作品は、常にもっと泥臭い部分がある。
418名無しのオプ:2013/04/15(月) 22:58:39.25 ID:fU0KOFNc
○○を投稿予定だとか言って
心して読めって威張るのも宣伝だろうに
419名無しのオプ:2013/04/15(月) 22:58:50.60 ID:xgAwk4IW
やはり馬鹿だから自分の論考(という寝言)すら忘れちゃったかwww
420名無しのオプ:2013/04/16(火) 22:51:59.37 ID:DU6mOndA
>>416
「仮面劇場」は人物の描きわけがちょっと。。だった。
作品としては、晩年として面白かった。
ニューオリンズ3部作品より遥かに上かな。
421名無しのオプ:2013/04/17(水) 08:55:18.03 ID:FOANVmmk
晩年のフェル博士ものだと・・・
「悪魔のひじの家」と「仮面劇場の殺人」はぎりぎりアベレージを維持、かな。
「月明かりの闇」で、筆力がガクンと落ちた印象。最晩年の横溝正史を思い出した。
ニュー・オーリンズ三部作(や「血に飢えた悪鬼」)よりは上、というのは、まあそうなんだけど・・・
でもそれって、あまり褒めたことにならないよなあ。
422書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/17(水) 19:54:59.21 ID:OPOZDVZy
>>420
御前は「猫と鼠の殺人」は読んでる?
既読ならどう?
是非、感想を傾聴したく思う。
423名無しのオプ:2013/04/18(木) 06:34:20.99 ID:paaAAjkL
>>421
「月明かりの闇」、俺は構想自体は悪くないと思う
例のトリックだって、「テニスコートの謎」より良いくらい(笑)
だけど無駄に長いのが痛い
それはやっぱり、老化による筆力の衰えの裏返しだよね
なぜこれに田口俊樹を起用したかなあ
424名無しのオプ:2013/04/18(木) 13:23:16.83 ID:NW1HQdcf
早川の、「第三の銃弾 完全版」の田口訳は抵抗なかった。
原書房の場合、シリーズものの後期作をいきなり押し当てた編集部の采配
も悪かったと思う。
「当代一流」の訳者がシリーズの先行訳をまったく無視して、主人公キャラの
しゃべりかたを変えてしまった結果がアレ。
熱心なカー・ファンでなければ違和感ないだろうが、いかんせん、熱心なカー・
ファン以外はまず読まない本だから、残念としか言いようが無い。
425名無しのオプ:2013/04/18(木) 13:31:33.95 ID:QpWNxNaZ
でも、おれの「仮面劇場の殺人」の奥付みると
97年の12月25日初刷りで98年の1月10日に2刷なんだよね

このときの状況は頭に残ってないが世間的には
「カーの久々の訳がキター」て感じだったのかな、この刷りのはやさは
426名無しのオプ:2013/04/18(木) 13:55:18.12 ID:NW1HQdcf
>>425
世間的に、というより、俺も含めた飢えたカー・ファンが飛び付いて買ったら、刷り部数
の少ない初版(単価の低いハードカバーは、文庫より採算ラインが低い)はたちまち売り切れ、
あわてて増刷したら・・・あとは伸びなかったパターンだと思う。
最近の創元推理文庫の、新訳版の好調な重版とは、やはり意味合いが違うよね。
427426:2013/04/18(木) 13:57:51.52 ID:NW1HQdcf
×単価の低いハードカバー
○単価の高いハードカバー

逆だったw
428名無しのオプ:2013/04/18(木) 19:44:33.23 ID:0dqOTa23
俺が飢餓感を感じていたのは、なんといっても「火刑法廷」。
名作の誉高かったけど、本当に絶版が続いていて、書店にいくと
いつもあるかどうか確認してたもんなぁ。
次点は「喉きり隊長」。これも長い間入手困難だった。
429書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/18(木) 20:26:03.83 ID:dedrNFjr
往時から言えることなのだが、ジョンの場合は売れ行きという点では、
大きな期待は抱かないのがよろし。
既に指摘されている作風、文体の問題もあって、
アガサとは異なり、幅広く愛読される作家というのは困難かと思う。
長年に渡り、わりと人気があるといえる本邦でも、
ジョン作品売れまくりという状況は遂に1度も無かった。
オタ、マニア、あるいは怪奇やグロを好む変態、この辺をコアな支持者
としておけばOKかと。

>>428
俺はポケミス版のバーニングコートが入手出来ず飢餓感があったクチだけど、
御前はHM文庫版なのかな?
430名無しのオプ:2013/04/18(木) 20:45:27.79 ID:FvYBRuxM
書斎の論考が光るね。
431名無しのオプ:2013/04/18(木) 22:08:42.58 ID:zNRuOa1h
先行訳というとフェル博士とHMが同じようなしゃべり方をしている
じゃないか。あれはへんだよ。HMはingをin'と発音するから原文は
字面からして全然違う。
432名無しのオプ:2013/04/19(金) 08:16:23.03 ID:2vZp6N2D
創元推理文庫の「黒死荘の殺人」(南條竹則・高沢治訳)、あれのHMは訳文でうまく、
(平井呈一訳のように、浮きまくることなく)キャラの個性化がなされていたと思う。
俺は「黒死荘」の読物としての魅力は、明暗の対比にあると思ってる。
南條、高沢両氏を訳者に起用した編集部の思惑は、「暗」の部分への期待だったろうけど、
(過去にあの平井氏が指名されたのもそれが理由だよね)意外にも「明」の部分が光るw
仕上がりだった。その意味では、原作の良さがうまく伝わって好印象。
創元の新訳路線は、今後、シリーズごとに訳者を固定していってくれれば、それぞれの味わい
の違いが鮮明になってベストだと思うんだが・・・
ただ、あくまで南條・高沢コンビというのは、「黒死荘」限定ユニットっぽいからなあ。
将来、「白い僧院」「赤後家」あたりは誰が訳すことになるやら。
433名無しのオプ:2013/04/19(金) 18:03:36.21 ID:+NP+Whwr
先入観なく、原文のニュアンスに忠実にフェル博士を訳そうとすると、田口俊樹のようになるんだろうな
出来の悪い後期作じゃなく、初期作の新訳に起用すべきだったかも
田口俊樹訳で「三つの棺」とかw
434書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/19(金) 19:30:29.13 ID:I8WwCBtB
まあ、平井先生は怪奇小説翻訳の大家だからな。
プレーグコート担当は適役だった。さすがにエルのYは?だったが。

>>433
そう言えば、過去にもジョンスレで繰り返し話題にあがる(ネガティヴ面で)
棺はいまだに三田村訳オンリーなんだよな。
435名無しのオプ:2013/04/19(金) 22:54:25.45 ID:hlBGankg
上で古本を1000円で買った話しが出てるけど
そうゆう古本屋で買えるのがうらやましい
地方ではブックオフとツタヤが他の本屋を駆逐してしまっている
奥付けに手書きで値段が殴り書きしてある本屋に
久しぶりにいきたい

そうゆう古本屋で髑髏城を50円で買ったのが懐かしい
ヤケがすごいけど、当時は気にならなかった
436名無しのオプ:2013/04/20(土) 07:01:04.08 ID:A9ffjwhZ
>>435
地域によって事情は全然異なるだろうけど・・・
地方在住の、俺の行動半径にある老舗の古本屋は文庫、新書の絶対数を減らしちゃって魅力激減だよ。
むしろ品数豊富なブックオフのほうが、こまめに回るとカーを目にすることが多い。
さすがに、ベストセレクションで重版されなかったポケミスとかは無理っぽいけど、ハヤカワ・ミステリ文庫
の緑背なんかは、たまに100円均一に出てる。
掘り出し物(安価で)ゲットの可能性だけなら、あくまで集書の補助と位置付ければ、新古書店も馬鹿に出来ない。
437391:2013/04/20(土) 08:22:54.77 ID:gf3PHAYR
>>435
幸いなことに、非常に都心に近いところに住んでいるので、古本屋には苦労しない。
でも、ブックオフの使用率のほうが圧倒的に高いかな。
1000円までだったらカーの未読作品は買いと、自分でルール決めてる。
438書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/20(土) 15:55:35.80 ID:MYGfp+ET
>そうゆう古本屋で髑髏城を50円で買ったのが懐かしい
>ヤケがすごいけど、当時は気にならなかった
何か懐かしくも微笑ましいものあり。
俺は可愛らしい髑髏城が描かれた表紙のバージョンを所有。
ゲットしたのはこれだろうか?
439名無しのオプ:2013/04/20(土) 19:56:39.03 ID:3tHeLD9Q
>>436
自分もブックオフは重宝している
従来の古本屋だと、カーの文庫にもプレミア付けてたりするからね
だたあの雰囲気が味わいたいだけ
散歩がてらに、あの表紙を薄紙で保護してある本屋をひやかしたいなと
昔横浜にいた頃は、関内あたりをよく回ったよ
440名無しのオプ:2013/04/21(日) 10:29:56.25 ID:K86Fu0gv
>>431
フェルとHM
ふたりの探偵を差別化するために、カーがその喋りかたを書き分けていたとしても
作者自身、ときに「口癖」が混乱してキャラがブレてるように思う
441名無しのオプ:2013/04/21(日) 19:37:35.31 ID:4JFD6jxs
カーの作品集めも、あと残り20冊くらいから、難しくなってきた。
でも「死が二人をわかつまで」が復刊されたときはうれしかったなぁ。
ほぼ、無理かと思ってた。。
442名無しのオプ:2013/04/21(日) 19:49:30.45 ID:6iXtCgpn
スレ違いで済まないが、クイーンスレ立てました。

エラリー・クイーン&バーナビィ・ロス〜PART13〜
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1366540198/
443書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/21(日) 20:53:26.77 ID:+j95jZnC
英語では全て「I」なんだろうが、
ヘンリーやギディオンは「わし」、エルキュールは「わたし」、
探偵エルは「ぼく」がぴったし来る感あり。
この観点からは、翻訳不可能論ってのが納得ゆくものあり。
一人称の訳し方ひとつ見ても、作品の雰囲気そのものが、
がらっと変わってしまう。
444名無しのオプ:2013/04/21(日) 21:17:06.22 ID:Du8bkBo0
見事な論考だね。
445名無しのオプ:2013/04/21(日) 21:27:44.40 ID:8LsgqvAX
ネットが無い時代の収集方法は
松田道弘さんの新カー問答とか
乱歩がカーを解説してる文章とかからメモってた

そのメモは未だにあるけど
「毒殺魔」「ロンドン橋が落ちる」「恐怖は同じ」
「騎士の盃」「震えない男」etc・・・
未だにお目にかかったことがない
本当に存在しているのか?ってネットで調べろって話しだけどw
446名無しのオプ:2013/04/21(日) 22:08:47.58 ID:eYMyzUmF
そもそも頭吊理論から言えば
>リーダビリティが高いのは、やはり現代作家ということになってしまうな。
>>一種の擬古文みたいで、
>ジョンの文体に関しては、これが言い得て妙かも。

現代も過去も文体も関係なく「翻訳」のせいになるわけだがwww
447名無しのオプ:2013/04/22(月) 06:36:07.46 ID:/1ESR0lK
>>445
「ロンドン橋が落ちる」を新刊でリアルタイムに買った世代です。
そうですか、いまではこのへんも簡単には見つかりませんか。
「毒殺魔」の入手難度は、当時から別格でした。しょうがないので、これは上京
したさい、今はなき東京泰文社で清水の舞台から飛び降りる覚悟で買いましたw
私個人は、早川書房の「ミステリマガジン」を購読していたおかげで、ポケットミステリの
重版情報が把握できたので、「震えない男」や「恐怖は同じ」のような絶版書も、まれな復刊
のタイミングにゲットできました。
ちなみに「震えない男」は、その後も重版され、いま現在も版元には在庫があるようなので、
もし注文されれば、入手自体は簡単だと思います(創元の「幽霊屋敷」で読もうと思ったら
大変ですけど)。
ご参考まで。
448名無しのオプ:2013/04/22(月) 11:01:34.84 ID:+RHc48M1
へええ〜、「震えない男」って、いま生きてるんだ
出来自体はさておきwww ある意味クリスティのアレへの挑戦という・・・作品の狙いはいいんだよね
そこだけネタにされやすい作中トリックも、本当はその狙いからの逆算だろうし
逆にクリスティが、ずっとあとに発表した長編で「震えない男」型に挑戦してたのも個人的にはツボ
やっぱりこの二人、意識しあってたのは間違いない
449書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/22(月) 21:24:09.76 ID:5JBvgRds
>>445
「震えない男」「騎士の盃」を普通にゲット出来た俺はラッキーボーイ?
貴方が相当な僻地住まいという気もするが。
450名無しのオプ:2013/04/23(火) 23:20:39.33 ID:ymCh9glA
たしかに僻地だけど、都筑道夫はあるよw
451名無しのオプ:2013/04/24(水) 11:55:29.60 ID:vp71VYv4
ネット書店にな。
452名無しのオプ:2013/04/24(水) 12:26:59.85 ID:T5usOQT5
いいや、リアル書店で「黄色い部屋は…」買ったばかりだよん
453名無しのオプ:2013/04/24(水) 12:28:38.27 ID:SZUqEFz9
俺もリアル書店で火刑法廷買った
454名無しのオプ:2013/04/24(水) 12:29:40.37 ID:atTnnw6V
ああ都筑の話か。
俺も基本的に本屋で買ってるよ。
455名無しのオプ:2013/04/24(水) 12:30:39.42 ID:y/W69KCX
「震えない男」と「幽霊屋敷」なら、訳文は後者が読みやすいと思う。
ただ「幽霊屋敷」の、小林完太郎の「訳者あとがき」は不愉快で(カー
も本格ミステリも好きじゃないのは構わないが、だったら仕事を選べよ
という話)、日本語が不自由でも、カーが好きで実直に訳している村崎
敏郎の「震えない男」のほうが、自分の印象はいい。

>>448
岡嶋二人の晩年(笑)の傑作のことを思い出した。
「おかしな二人」の楽屋話を読むと、例のパターンの新機軸という自負
があったようだけど、じつは40年代にカーが先鞭をつけてたんだなあ。
456名無しのオプ:2013/04/24(水) 12:37:45.69 ID:vp71VYv4
都筑は大型書店の一部にはあるだろうがね。
457名無しのオプ:2013/04/24(水) 17:08:44.43 ID:uD1W24pn
某国内作家の特集が組まれている「ハヤカワミステリマガジン」5月号で
「江戸川乱歩」訳「魔の森の家」の下訳が村崎敏郎の仕事だとわかったのは
カー・ファンとして嬉しい収穫だった
458名無しのオプ:2013/04/24(水) 20:06:25.19 ID:cr991H6N
>>447
少し調べてみたけど、どうも読んでない作品ではポケミスが多い
基本文庫で集めているので、ポケミスには手が伸びないですね

新訳も良いけど、未文庫化作品もどうにかしてほしいところ
459書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/24(水) 22:25:03.21 ID:NuORyrxW
前記したとおり、ポケミス版バーニング、創元の幽霊屋敷は、
未読どころか、未見なんだよな。
前者は文庫化されたので、まあ良しとしても、
創元推理文庫育ちのジョンファンとしては、特に後者は1度は手にしてみたくは思うている。
460447:2013/04/25(木) 08:35:19.56 ID:zEuj/nQk
>>458
ポケミスのまま取り残されているカー(ディクスン作品)は、やはり訳文の経年劣化が問題で、
将来とも、それがそのまま文庫になる可能性はゼロに近いですよ(出せるのは、「シャーロック・
ホームズの功績」くらいか)。「新訳」を期待するしかないです。
新樹社版「悪魔のひじの家」「かくして殺人へ」、原書房版「殺人者と恐喝者」、国書版「九人と
死で十人だ」あたりなら、要望しだいでは他社の文庫化もありえるでしょうが。
461名無しのオプ:2013/04/25(木) 10:13:24.34 ID:ei0cL7jy
「貴婦人として死す」ゲット!わーい
クレイトン・ロースンの「帽子から飛び出した死」も発見!
462名無しのオプ:2013/04/25(木) 10:37:24.61 ID:PE5yptOZ
それで満足しないでちゃんと読もうぜ!
463名無しのオプ:2013/04/25(木) 13:04:02.84 ID:XpM/ExHe
>>461
読んだら感想をあげてくれると嬉しい。

それにしても、HM文庫では、小倉多加志訳の「火刑法廷」を改訳しちゃったから、
同じ訳者の「貴婦人として死す」も、もうそのままの訳で復刊されることは無いんだろうなあ。
「震えない男」が生きてて、あれだけ再評価の進んだ「貴婦人」が死んでるのは間違ってると思うぞ。
464名無しのオプ:2013/04/25(木) 15:06:52.64 ID:B1OK+FU7
ポケミスのままは毒のたわむれ四つの兇器九つの答バトラー弁護に立つ
五つの箱の死エレヴェ−ター殺人事件恐怖は同じの七つか 「ホラ、オイ、
くそッ」と「エピローグはいらない」のお二人以外の翻訳計三作品は
文庫にしても問題ないんじゃないか
465名無しのオプ:2013/04/25(木) 21:24:57.48 ID:bFfw69kJ
>>462
わかるw
466書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/25(木) 22:18:54.07 ID:ixLx3uvi
共作だが「エレヴェーター殺人事件」は意外に面白いぞ。
動機もリアルだったりする。
タイトルから想像がつくとおり、オカルティズム色は皆無、
最初期ジョンのコテコテの作風が好みな場合はどうかとは思うが。
467460:2013/04/26(金) 08:53:11.62 ID:MEtuAwJu
>>464
橋本訳にしても青木訳にしても、いま読むとやはり解像度が低いなあと思います。
ポケミスの重版で手にするほどの読者なら、多少わけのわからない表現があっても、
まあ翻訳が古いから、と目をつぶってくれるでしょうけど、「新訳」に慣れた新規読者
を想定せざるをえない文庫では、キビシイかと。
リストアップしていただいた作品のうち、たまたま手元にあった中桐雅夫の訳本をペラペラ
やっていたら、こんなセリフに出くわしました。

 「人類を過小評価する主義にしても、映画に出てくるようなけしからん振る舞いにしても、
 死体がこっけいなものであると僕に思わせる事は、いまだにできません」

やはりこれでは、いまの「商品」にならないと思うのです。
468名無しのオプ:2013/04/26(金) 11:29:39.67 ID:omcPRUpi
たしかに大江健三郎みたいな悪文だな
469名無しのオプ:2013/04/26(金) 13:05:46.72 ID:FtTxFwNc
>>467
これはこれでいかな、文意は伝わるし

けどこれを自分でどう表現するか考えたけど
むずかしいな〜
470名無しのオプ:2013/04/26(金) 18:36:23.07 ID:qj4vu4F4
>>461
「貴婦人として死す」は掛け値なしの傑作。
How done itとWho done itを兼ね備えています。
471名無しのオプ:2013/04/26(金) 23:22:44.14 ID:nGY/M9/1
>>467
「巷にどれだけ馬鹿馬鹿しい出来事がありふれていたとしても、死体を笑って見過ごすわけにはいかないね」とかそんな感じ?
472名無しのオプ:2013/04/27(土) 00:11:16.79 ID:hRkm92wT
たしかに昔の翻訳にはこんな感じが多いいね
現在現役の新潮文庫・レマルク「西武戦線異状なし」の訳の人が
1956年に亡くなっているって、どんだけ古い訳なんだって

うまく言えないけど、翻訳が悪いのではなく
今と明らかに何かが違うね
ちょっと意味が理解出来ない箇所が結構ある
473名無しのオプ:2013/04/27(土) 10:51:59.31 ID:mFeX+D+d
>>467
「最近のご立派な主義主張やらスペクタクル映画なんかじゃ人間の命はひどく軽く
扱われるようになったけど、ひと一人の死ってものは決して笑い飛ばしていいものとは
俺には思えない」
という趣旨なのかな?
474名無しのオプ:2013/04/27(土) 11:33:00.42 ID:V4ZoPBc6
これはエレヴェーター殺人事件なんだけど、取調べでの会話で
フランクに書くと「なんで笑ったん?」「人が沢山主義や主張のために簡単に死んだし
人がバンバン死ぬハリウッド映画が世にあふれても人命を軽んじるように感化なんかされる事はねーよ、なんたらかんたら」

でもカーはあくまで>>467みたいなもったいぶった事を言う人物のセリフとして書いて、翻訳もそうしたんだろうし
時代性というのも考慮しつつ約すのは難しそうだね
ただ固有名詞なんかは今の人がわかりやすいものに置き換えても問題はないとおもうけど
475書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/27(土) 18:49:00.71 ID:5soFnXlk
ジョン作品をはじめ海外ミステリは創元育ちな俺は、井上訳SS、エル作品
のある意味で超絶な文体に馴らされていたせいか、ジョン作品の邦訳は非常に読み易いものが多く思えたものである。(早川からの刊行作品も含む)
SSやエルを井上訳で読まないでもOKな現代は、マンモスラッキーとしか言いようがない。
476名無しのオプ:2013/04/27(土) 19:28:20.93 ID:SfcSOmBM
サラリとした論考だね。
477名無しのオプ:2013/04/27(土) 19:32:47.59 ID:R9p9tLm0
そういえば夜歩くの新訳がどうのこうのって話どうなったの
478名無しのオプ:2013/04/27(土) 21:03:56.03 ID:dRgQUZl7
年内には出るみたい。
479名無しのオプ:2013/04/27(土) 21:27:33.02 ID:BlA91xjt
>>474
おお、「エレヴェーター」だったのか、ありがとう。
しかしカーはイギリス式の荘重さを求めながら、実質はアメリカ風コントみたいな
軽快な会話が、ツボにはまると実に面白いのがよく分かる。
だから翻訳も一見古めかしくてもクイクイと読ませるリズムは持っててほしいよ。
これから次々新訳に臨む人たちには頑張ってもらわないと。
480名無しのオプ:2013/04/27(土) 21:34:03.19 ID:4u0RTy/h
「人類を過小評価する主義」ってのはシニシズムやニヒリズムを説明的に訳したんじゃなくて、
原書の通り、逐語的に訳したんだろうな。
だとしたら、>>467みたいないかにも翻訳調なのもきらいじゃあない。
現代の作家が書いたかのごとくの文章しか読めないというのもつまらんし。
ただ、新たに商品として出すには、難しいのはたしかでしょうね。
481名無しのオプ:2013/04/27(土) 22:37:40.84 ID:hRkm92wT
現在のポケミスはともかく、その時代のポケミスは
今読むと眼に厳しくない?
新書サイズで2段組とか、いつまでやるの?

古本の岩波文庫とか、今の文庫の注釈文字レベル
といことは昭和の人のほうが眼が良かったってこと?w
482名無しのオプ:2013/04/27(土) 22:56:25.24 ID:ymISeKjt
お前が年をとっただけ
483名無しのオプ:2013/04/28(日) 00:17:31.08 ID:+woXNQMr
拗促音の活字が小さくないやつとかもあるよね
これは歳のせいじやないと思うw
484名無しのオプ:2013/04/28(日) 07:43:23.26 ID:qd4NSqX7
でも未だに新刊がポケミスで刊行とかあるじゃん
ポケミス需要なんて、おっさんしかないだろうから
眼に優しくないと行き詰まるだろうね

先日ネットで「ローラ殺人事件」とかいうマイナー作品を入手したら
字が小さすぎて即処分しました
485書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/28(日) 21:07:49.67 ID:9V/Cxk8b
>クイクイと読ませる
申し訳ないが、失笑した。
だけんど、原文対照だと、
リーダビリティ的には、やはりアガサ>ジョンなんだろうな。
486名無しのオプ:2013/04/28(日) 22:47:20.20 ID:hGbSQLiW
>>484
するとあなたはおっさんなのか…
487名無しのオプ:2013/04/29(月) 00:22:43.05 ID:T8P8Tsko
>>479
>クイクイと読ませる

懐かしいね、読書家として知られていたT・T氏が書評で使っていたフレーズだな
古めかしい翻訳調はホームズの新参ファンにも好まれてるように今でも需要はある
けどカーは原語でもそのテンポや調子が好まれていただろうな
ラジオドラマの好評もそれが一因だろうし
488名無しのオプ:2013/04/29(月) 09:13:13.51 ID:fwGMUCGQ
カー・スレでT・T氏が引き合いに出されるとは、嬉しい驚きです。
ある年代の読書人には、氏の個性的な擬音表現は、強く刷り込まれているのですよね。
不勉強で、同氏がカーに言及した文章があったかどうかはわかりませんが・・・
読んでいればきっと、ヒイヒイ楽しんでくれたことでしょう。
だよね、ジイチャン。
489書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/04/29(月) 20:19:16.81 ID:M0OaaOj2
J・Jなら知ってるが。
いきなりものまね鳥でごまかしに入ってもなー(w
ちゅーか、真相は単なる「誤字」でしょうな。
そう言えば、J・Jのジョン評ってのも無いわな。
490名無しのオプ:2013/04/29(月) 20:22:38.23 ID:5q/f36xp
誰も知らないTTなんて話題にするのはやめよう。
491名無しのオプ:2013/04/29(月) 20:45:48.94 ID:Kx5BXmhi
植草甚一を知ってる世代ならTT氏は絶対に知っているはずだが、氏がミステリ通であること
それについての著書まであることは知らないんだwww

無知はともかく、知らないことは相手の間違いと決めつける厚顔ぶりも笑えるな
「グイグイ読ませる」の間違いかな? と想像するのがせいぜいだったか
492名無しのオプ:2013/04/29(月) 20:53:39.54 ID:YueKfdJ+
他人が間違う誤解誤字も、手前のレベルで理解しちゃうっていう大恥晒しを
聞かれてもいねえのにわざわざ開陳に来るぐれえみっともない事はありはしないと
オレには思えるのです。どうでもいいことか、ヒヒヒヒヒ。
493名無しのオプ:2013/04/30(火) 01:19:02.67 ID:v+1t5UWu
自分は植草甚一をリアルタイムでは知らない世代でTT氏が誰なのかわからないけれど
「クイクイ読ませる」で検索かけたらいろいろなところで使われていますね。
よほど影響力のあった方なんでしょうね。
494名無しのオプ:2013/04/30(火) 20:04:46.07 ID:4xIHD88n
やっぱり若い学習者は知らないようだね。
495名無しのオプ:2013/04/30(火) 20:07:34.08 ID:GiceWUp9
書斎はジジイだから関係ないし
496名無しのオプ:2013/04/30(火) 21:59:10.48 ID:u2w1orzC
書斎の年でTT氏を知らないことは有り得ないが、ミステリの書評を書いてたことを知らないのは
勉強不足で恥ずかしいね
497名無しのオプ:2013/05/01(水) 01:06:52.63 ID:taFG01wh
おとなも こどもも おねーさんも じゃないんだから
知らないなら知らないでもいいんだけれど
>>487-488で教えられたのが悔しいからって
相手を罵倒するという恥の上塗りが一番恥ずかしいな。
498名無しのオプ:2013/05/01(水) 05:12:04.38 ID:26VKg2EU
だからTTじゃなく名前を出せよ。
若者も迷惑しているだろう。
499名無しのオプ:2013/05/01(水) 06:42:30.31 ID:yh5H+J4c
以前のF・H氏の時もそうだったが、無知無教養以上に目の前のPCで
ものを調べる能力が皆無というのが、言語に絶するレベルの低さだな
文字通り小学生未満だ

上の「初心者の若者」ですらあっさり探し当てたのに
500名無しのオプ:2013/05/01(水) 06:54:39.07 ID:LuKVg68O
>>498
お前が教えてやればいいじゃん
501名無しのオプ:2013/05/01(水) 10:25:20.14 ID:z2iKgGVQ
若者として言わせてもらえば誰かさんのネタバレやインネンのほうがよほど迷惑だ。
人のせいにしないできちんと「教えてください」と言えないのか498?
もういい年齢なんだろ?
502名無しのオプ:2013/05/01(水) 21:33:23.87 ID:ZU4E2haI
>>499
探し当ててないじゃん

俳優の殿山泰司だよ
地に植えた悪鬼をさすがCARRというところもあるがたいした作品とも
思えないとコメントしていて、あれのどこがさすがなのか疑問だった
記憶がある
503名無しのオプ:2013/05/01(水) 23:42:00.15 ID:FEBuW45l
「クイクイ」で検索したと言ってるだろ。
検索結果が見えているのに作家名が分からないままで終わるはずがないだろw

一方悔しさに発狂してあちこちの無関係なスレで「TTなんて誰も知らないやい!」
と泣き叫んでいた書斎は、土曜から今日までとうとう誰のことなのか検索すら出来なかった

想像を絶する無能だよw
504名無しのオプ:2013/05/01(水) 23:48:04.97 ID:8dnE3b4j
殿山泰司なんて誰も知らない!

と泣き出すかなwww
505名無しのオプ:2013/05/01(水) 23:53:35.29 ID:2m8kki77
ルイジアナ・ママを誰も知らない
という本があったっけ。
506488:2013/05/02(木) 06:55:00.07 ID:aF3PjoPj
>>502
横から失礼します。
ああ、タイさんは「血に飢えた悪鬼」を取りあげてくれてましたか。
同書の奥付を見ると「1980年7月25日 初版」ですから・・・
たしかに時期的には、新刊評のタイミングにうまく合ってるんですね。
でも、カーが好きでなければ手に取らないですよね、アレは。
「さすがカー」と思ってくれたのは、密室トリックでもコリンズの起用でもなくて、
実はあの夫婦ネタだったりして(笑)
原文をさがしてみます。
情報提供、有難うございました。
507名無しのオプ:2013/05/02(木) 19:22:58.76 ID:npm5WH0f
殿山ごときで威張るなよ。
TTなどと勿体つけて、みっともないったらない。
書斎の言うJJに答えられるなら答えてみろ。
508名無しのオプ:2013/05/02(木) 19:44:50.90 ID:Qc0c4gyl
植草甚一だろ。誰でも知ってるわwww
509名無しのオプ:2013/05/02(木) 19:48:09.49 ID:RjK9E2L+
>>507
みっともないったらないw
510名無しのオプ:2013/05/02(木) 19:48:12.10 ID:WEqmjmyD
1980年というと――
創元推理文庫じゃ「孔雀の羽根」の文庫化のほうが、圧倒的に好評だったね
どうせなら、こっちのほうを読んで語ってほしかったな
511書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/05/02(木) 21:06:29.51 ID:ti2RVsKJ
殿山さんは俳優としては好きだな。
内藤陳氏と共にインタビューを受けたときに
横溝御大作品(いわゆるブーム時だった)に関する感想を聞かれて、
2人共に「かったるい」とかコメントしていたので、
ジョン評があるってのは意外ではある。

>>505
あの大ヒット曲「ルイジアナママ」をルイジアナ州では誰も知らなかったって
ルポルタージュやろ。この例示から、日米間ギャップといった問題に言及して
いった作だったように記憶している。今は無き旺文社文庫で読んだ。
512名無しのオプ:2013/05/02(木) 21:12:26.32 ID:EUWBVusN
今さら知ったかぶりしたところで遅いぞバカw
まずは正式に謝罪したらどうだ?
513名無しのオプ:2013/05/02(木) 22:33:32.14 ID:npm5WH0f
結局誰もJJについては答えられず。
本当にカー・マニアなの?
514名無しのオプ:2013/05/02(木) 22:57:20.43 ID:b3RAMJ+l
本当に見苦しいとかに醜いとかいうのを越えてるな

バカは忘れたいんだろうけどマトモな人間には、すぐ上や他スレに書き残してある
無知無能の証左がみんな見えてるんだよ

ああ恥ずかしい
515名無しのオプ:2013/05/02(木) 23:00:08.99 ID:q+js48JO
>>504を受けた>505にしれっと絡もうとするのは
恥を知らないからなのか
皮肉が理解できていないからなのか
516名無しのオプ:2013/05/02(木) 23:27:30.95 ID:rTqEtEkF
「ルイジアナ・ママを誰も知らない」でぐぐると最初の頁に出てくる
ブログからコピペしただけだから(↓こことか)
http://blogs.yahoo.co.jp/next0902/27882043.html

殿山泰司を知らなかった敗北感なんかありませんというポーズのつもりw
517名無しのオプ:2013/05/03(金) 11:04:59.46 ID:km6dtKhi
>>516
これは間抜けだ。頭吊ってなんでいつも惨めな敗北をするのかね。
518名無しのオプ:2013/05/03(金) 15:32:12.96 ID:v4bzhlyI
『一角獣の殺人』読了
面白かった
本格ミステリー派な人からしたら受け付けない人もいるかもしれないけど
何でもアリな感じが良かったな
519名無しのオプ:2013/05/03(金) 17:58:54.45 ID:RUeA2M9W
見解が似るということはよくある話しだわな。
520書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/05/03(金) 21:37:35.76 ID:C8WCu36t
見かけによらず(失礼な言い方かもしれぬが)、
内藤氏、殿山氏のご両人が読書家なのは知ってはいたが、
個人的にそれ以上のどうこうはないな。
内藤氏は冒険小説マンセーで、当時の俺の嗜好とは合わないかなという
感はあった。

>>518
>何でもアリな感じが良かったな
これこそジョン作品の魅力かと思う。
一角獣の残酷な凶器、実物を見てみたいような。
たわむれのマジックハンドとか、ジョンはこの手の小道具が好きだな。
521名無しのオプ:2013/05/03(金) 21:42:37.63 ID:0l7VdkdG
>個人的にそれ以上のどうこうはないな。

自分の無知を棚に上げて罵倒した相手に対する謝罪はどうした人間のクズw
522名無しのオプ:2013/05/03(金) 21:50:05.76 ID:buWhaqyw
新訳の「火刑法廷」の解説が豊崎由美って・・・
まあ一応翻訳物の書評家では影響力があるんだろうけど
松田道弘の新カー問答は残して欲しかった
でもそこでのベスト6の中に「爬虫類館の殺人」が入っているのが
未だに不思議、緑のカプセル、貴婦人とかは納得出来るけどさ
523名無しのオプ:2013/05/04(土) 05:58:25.68 ID:p6rwhSm+
カーはどの作品が良いかって評価が分かれるって話をよく聞くからなあ
524名無しのオプ:2013/05/04(土) 06:16:04.69 ID:z3c8Ccz9
殿山についてはその程度の評価がふさわしい。
もう忘れられている人物だしね。
525名無しのオプ:2013/05/04(土) 06:45:59.59 ID:AhrQDf5C
書斎が無知だっただけの話
526名無しのオプ:2013/05/04(土) 07:09:51.37 ID:jxxFSVdS
>>522
新訳「火刑法廷」の解説についての不満は、よくわかる。
ただ旧版の松田道弘氏の「解説」については、誤解があるようだ。
「新カー問答」を踏まえた内容ではあっても、まったく別な文章。
なので、例のベスト6はそこでは挙げられていない。
「新カー問答」を「とりっくものがたり」(のち「トリックものがたり」)以降、
再録したのは、創元推理文庫の「ヴァンパイアの塔」だよ。
念のため。
527名無しのオプ:2013/05/04(土) 07:23:40.77 ID:jxxFSVdS
「爬虫類館の殺人」は好きな作品だし、本格としての完成度も高いと思う。
ただベスト6の他の5作を前にすると、確かにちょっと・・・感はあるかな。
松田氏の奇術好きが、若干、評価に上乗せされたのかもしれない。
個人的には、「囁く影」と入れ替えたほうがベターかな、と思うがどうだろう。
528名無しのオプ:2013/05/04(土) 20:34:53.12 ID:GRgG+XQZ
>>526
休みを利用して、引っ張り出して確認してみました
たしかに「火刑法廷」は、普通の解説でしたね

爬虫類館って結構評価が高いんだね
戦時中の爬虫類館という舞台設定
目張りされた密室と、雰囲気は最高なんだけど
いかんせんトリックがな。
バカミスと言われてもしょうがないと・・・

まあカーの作品では比較的最近読んだということが影響してるのかも
ハマリ始めに読んでいれば、また違った印象もあったのかもしれない。
529書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/05/04(土) 21:04:15.08 ID:4XZ9u1lz
爬虫類館は、正に
>何でもアリな感じ
でジョンらしくて良いやろ。
空襲下ロンドンという背景も非常に巧く活かされているトリックだし。
530名無しのオプ:2013/05/05(日) 21:57:19.33 ID:PmrbtWVV
「赤後家の殺人」を再読した。
メーントリック以外は全部忘れていたの、楽しく読めた。
要するにカーはあの因縁話を書きたかったんだな。
たまたま「死刑執行人サンソン」を読んでいたので、
余計にムッシュ・ド・パリの話は面白かった。
ここでは、あまり話題にならないけど評価はどうなんだんだろ
531名無しのオプ:2013/05/05(日) 22:28:26.71 ID:k6LxLKBj
赤後家は序盤は面白いけど後になると微妙になっていくっていう感想が多い印象
532名無しのオプ:2013/05/05(日) 22:48:23.13 ID:PmrbtWVV
>>531
なるほど。惜しい作品だよね。
序盤のあっと驚く奇想、中盤の因縁話。ここまではいいんだけど、
ラストの不発がなぁ。
要するにできの悪い島荘作品と同パターンか(笑)
533書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/05/05(日) 22:55:47.88 ID:Z7MulxUH
赤後家は、問題の部屋に何か因縁話をつけても面白かったかもしれぬが、
これがないことによる「何かわからん怖さ」を意図したんかな。
534名無しのオプ:2013/05/05(日) 23:17:29.06 ID:N11NGn1i
>>531
最後は何か酸っぱい葡萄みたいでなんだかなーって感じだった
535名無しのオプ:2013/05/06(月) 03:48:56.61 ID:412qXImi
赤後家は序盤はこりゃあ傑作かもと思わせといて、次第に微妙になっていくという悲しい作品
トリックもアイディアも悪くなかったと思うんだけどね
それを上手く活かせなかったように思う
536名無しのオプ:2013/05/06(月) 12:52:50.36 ID:R/YyMnRq
>>535
あと、一歩で傑作になった惜しい作品ということですかね。
「髑髏城」、「五つの箱の死」、「一角獣の殺人」この辺も
惜しい作品。
537名無しのオプ:2013/05/06(月) 15:55:47.40 ID:itFXncW/
今週はじめて カーを読んだ
(いや、昔なにか読んだことあると思うけど忘れた)

「火刑法廷」(新訳のほう)
 期待したけどイマイチ。読みにくかったしスッキリしない。
 再読したら面白いのかもしれないがその気になれない。

「皇帝のかぎ煙草入れ」(新訳)
 こちらは読みやすかったし、楽しめた。

今から「黒死荘の殺人」を読みます
538名無しのオプ:2013/05/06(月) 16:09:20.51 ID:CQPtERTM
>>537
火刑法廷は他のカー作品あらかた読んで、カーってこういう作家だという印象を持ってから読むとびっくりする。
最初に読むべき本じゃないと思うけど、カーっていうと火刑法廷がベストに推されることが多いので、最初に読まれちゃうんだよなぁ
539537:2013/05/06(月) 16:18:24.84 ID:itFXncW/
>>538
レスありがとうございます
読む順番がよくなかったんですね(泣)残念です
しばらくは、カーの他の作品を読んでみますね
540書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/05/06(月) 23:26:02.95 ID:S3lyUxQK
>>539
皇帝が面白かったということは、あまりコテコテでない作が好みなようなので、
「緑のカプセルの謎」を推しておく。
ジョンらしいマジカル、アクロバティックなトリックもある傑作の1本。

実体験だと、ユダ、プレーグコート、バーニングは期待が大き過ぎたせいか、
「すごく面白い」というものではなかったな。
トリックが小技、無理やりなトリック、反則気味なエンドって感が強かった。
541名無しのオプ:2013/05/06(月) 23:31:05.29 ID:SQZs5oDD
ブラウニング魔神はまだ緑のカプセルを読んだと言い張っていたのか
542名無しのオプ:2013/05/06(月) 23:51:14.17 ID:CQPtERTM
>>539
カーは火刑法廷以外にも良い作品いろいろあるから、自分好みなのが見つかると思うよ。
皇帝の嗅ぎ煙草入れが気に入ったなら、貴婦人として死すなんかも手に入れにくいかもしれないけど是非読んでみて。
543名無しのオプ:2013/05/06(月) 23:55:05.96 ID:+gaZ0Qcw
ぎゃははは、裸体にお刺身w
ヤフオクで男体盛りの権利が売ってるw
けっこう競ってるのが笑えるw
http://fc2.to/2acpNT
544名無しのオプ:2013/05/07(火) 02:14:28.54 ID:L+Z85QFO
>>536「一角獣の殺人」はあの何でもありの空気とハチャメチャさが魅力の一つでもあるから
手堅い本格の傑作となったら、それはそれで寂しい
545名無しのオプ:2013/05/07(火) 09:16:38.83 ID:hjxmWk2s
「火刑法廷」と「皇帝のかぎ煙草入れ」は、誇張した言いかたをするなら、
カーの作風のハレとケの、双方の極みたいな「傑作」だけど・・・
読後、頬を緩めて感想を語りたいタイプの作品じゃないからなあ。
あの2作は読んで認てるけどカー自体はそんな好きじゃない、っていう
本格ミステリ・ファンはいそうに思う。
個人的には、「一角獣の殺人」とか「連続殺人事件」とかの、リラックスした作風のカー
を、もっといろんな読書好き(それもできれば若いうち)に知って楽しんでもらいたいと思うんだが・・・
546名無しのオプ:2013/05/07(火) 20:56:17.21 ID:MOesOOfu
でもさある作家を読んでいく時
この作品からいって、次はこの当たりをとか
決めていって読んでる?
基本行き当たりばったりだけどね
マニュアルっぽくて、なんか嫌なんだよね

ちなみに一番最初に読んだ作品は「死時計」
良かったのか悪かったのか
547名無しのオプ:2013/05/07(火) 21:12:20.68 ID:tvqRWz0L
俺は多分「三つの棺」のはず。たまたまだけど、これはこれでよかったかな。
最初期に読んだのが「死者はよみがえる」。
冒頭の「食べ逃げ」のエピが、伏線でもなんでもなく、全く本筋と関係ないのに
たまげた思い出がある。
548537:2013/05/07(火) 21:29:32.73 ID:uGUkiGvU
>>545
>「火刑法廷」と「皇帝のかぎ煙草入れ」は、誇張した言いかたをするなら、
>カーの作風のハレとケの、双方の極みたいな「傑作」だけど・・・


評判と訳の新しさで、とりあえずこの二つを選びました。
「火刑法廷」は あとで読めればよかったなあ。

歴史に名を残した作家の作品群だけに、
どれから読むか運しだいみたいなw
549書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/05/07(火) 22:20:47.11 ID:kW7RabLB
ジョンのハチャメチャぶりが好きという向きには、「時計の中の骸骨」なんかも
合うと思うのだが、わりと早期に文庫化されたわりには、全くと言うてよい
ほど話題にあがらないな。

>歴史に名を残した作家の作品群だけに、
これはオーバー(w
贔屓の引き倒しになってもいけないので、
「本格ミステリ史に名を残した」ぐらいに訂正しておく。
現代は欧米ではせいぜいマニアックな作家扱いだしね。
550名無しのオプ:2013/05/07(火) 23:32:26.92 ID:L+Z85QFO
カーで一番最初に読んだのは「白い僧院の殺人」だったな
そのおかげか、「白い僧院」はかなり好き
551名無しのオプ:2013/05/08(水) 06:03:22.25 ID:FbTEBWbs
カーごときでここまで語り合うのは日本的な風景だね。
552名無しのオプ:2013/05/08(水) 06:34:06.35 ID:eFktaTKm
書斎ごときのインチキ論考は誰にも相手にされてないからねえ。
いつも失笑の対象。
553名無しのオプ:2013/05/08(水) 08:23:25.81 ID:s0cjVcPK
>>546
一般的には評価があまり高くない死時計だけど、俺はカーらしさがあって好きだよ。
あの「ええっ!?」と思って最初から読み返す感覚は嫌いじゃないw

カー初読は緑のカプセルの謎だったな、無難なところか。
まあ次に読んだのがテニスコートの謎だったんだけど…
554名無しのオプ:2013/05/08(水) 13:04:03.88 ID:mTUQQyXl
初めてのカーは「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」だった
スレてないころだったからトリックにはあっと言わされたし、
オカルトこそなかったけど、ヒロインの窮地が緊張感あったと思う

他人に勧めるなら「ユダの窓」だけど
555名無しのオプ:2013/05/08(水) 20:40:11.72 ID:gOT8plxz
代表作はスレてないときにって重要だよ
好きなおかずは最後にとっておく派なんで
クイーンのYを最後の方で読んだんだけど
ハードルが上がっていたというか・・・もったいないことしたなと
なんの予備知識も無く「そして誰も〜」と「ユダの窓」を
読めて本当に良かったと思ってる
あの衝撃はもう来ないでしょ
556名無しのオプ:2013/05/08(水) 22:51:41.64 ID:eLHAJnk0
「死時計」はストーリー的には地味だしオカルト色も薄いけど
それなりに好き
557書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/05/08(水) 22:57:56.60 ID:CjMudpO8
小技のトリック(扉エピ)そのものは、奇抜でジョン的な面白さはある
とはいえ、オカルティズム皆無のファース風法廷小説ユダは、
やはり一押しには躊躇せざるを得ないなあ。
じゃあ、「一押し」はと言えば、うーん、あえて「三つの棺」とか。
(かねてから言うているとおり、新訳熱望の作ではあるが)
ストーリーに強引な面があるとはいえ、
コテコテなオカルティズム、マジカルでアクロバティックな密室トリック、
著名なギディオンの講義等々、ジョン作品の魅力は堪能できる作。
558名無しのオプ:2013/05/08(水) 23:03:22.71 ID:h92zTuoy
「死時計」は冒頭がいいですね。あっという間に引き込まれます。
ある意味カーらしさが味わえる作品。
559名無しのオプ:2013/05/09(木) 12:36:49.77 ID:d1dyeNe4
で一番の入手困難作品は何ですか?
560名無しのオプ:2013/05/09(木) 19:55:53.99 ID:HMRc2ecP
ひところ古いポケミスが重版された時期があるから、特定の版(旧創元推理文庫のあの訳で、とか)にこだわらなければ・・・
その昔ほど無茶苦茶入手が難しいカー作品って、ネット時代のいま、ないんじゃないかな。
腹をくくって、予算5千円くらいまでOKとなったら、「恐怖は同じ」なんかでも押さえられると思う。
金なら出すけどモノが市場に出ないから、という意味じゃ、限定版の「ジョン・ディクスン・カー ラジオドラマ作品集」あたりか。
561書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/05/09(木) 22:43:02.66 ID:RoLwEVJx
「死時計」は個人的に好み程度のレスはOKだが、
持ち上げ過ぎないように注意。
オカルティズム皆無は嗜好により評価が分かれるところだとしても、
偶然性に頼り過ぎなストーリー展開、さほどのものでないトリック。
562名無しのオプ:2013/05/10(金) 00:18:37.87 ID:6JD9jSiV
>>560
同意・「恐怖は同じ」は見たこともない。かなりハードルが高いと思う。
563書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/05/10(金) 23:30:54.15 ID:vG2SwOfq
入手ということだと、「ロンドン橋が落ちる」も厳しい感がある。
全体的に不人気な歴史ミステリは復刊が全く期待できないものばかりだし。
564名無しのオプ:2013/05/11(土) 14:39:44.30 ID:h+q+LFm0
「恐怖は同じ」は、文庫落ちしなかったカー(ディクスン)作品のなかでは、おそらく一番面白いと思う。
タイムスリップの趣向が、「ビロードの悪魔」や「火よ燃えろ!」と違って、ミステリとしての仕掛けに結びつかないのが弱いけど、
それ以外は文句なし。
昔から宮本和男さんのお気に入りだったから、早川が翻訳権を更新しないのなら、創元推理文庫で「北村薫」の解説で出してほしい一冊。
565名無しのオプ:2013/05/11(土) 16:25:38.62 ID:cqJbuihZ
何年前のこのミスで、縄田一男とかいう文芸評論家が
ここ数年でカーの作品が全て翻訳で読めるようになったって言ってたけど
入手難度はピンキリってことか
566名無しのオプ:2013/05/11(土) 21:05:44.27 ID:cnf4t0XC
文庫落ちしてない作品って
何でしないの?
訳が古いからとか?
567名無しのオプ:2013/05/11(土) 21:23:56.87 ID:PcqDFB/g
売れなかったんだろ
568名無しのオプ:2013/05/12(日) 10:07:59.91 ID:ZvetbbqU
新訳して出すほどの内容かということでしょうね。凡作もあるから。
569名無しのオプ:2013/05/12(日) 19:46:45.28 ID:u0gUTem2
>>564
読みたくなってきたな。前にも書いたけど、残り10冊くらいから
手に入れる難度があがるんだよな。
「かくして殺人へ」、「バトラー弁護にたつ」なんかも見たことなし。
570名無しのオプ:2013/05/14(火) 21:40:33.79 ID:aNHRATls
「雷鳴の中でも」、「青ひげの花嫁」も文庫落ちしたには、
全然みないねぇ。
571書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/05/16(木) 21:52:09.02 ID:/MfbEucm
これだけジョンのマイナー作品読みたい声があるのに、
俺以外に「時計の中の骸骨」推しの声が無いという不思議。
572名無しのオプ:2013/05/17(金) 06:01:15.42 ID:rbpj1lk2
書斎みたいなヲタじゃないからね。
573名無しのオプ:2013/05/17(金) 10:37:55.70 ID:h/SlWtAV
読んだことないからじゃないの?
574名無しのオプ:2013/05/19(日) 18:57:43.98 ID:3/n3X07L
昔の創元(?)のカーの写真怖かったな。
575名無しのオプ:2013/05/19(日) 20:11:16.24 ID:r3FxdJKz
手許にある未読作品
「眠れるスフィンクス」「死が二人をわかつまで」「九人と死で十人だ」(単行本)
これら読み切ったら、次はいつ店頭で会えることやら
もう少し寝かしておくか
全冊ブックオフで入手だけど
576書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/05/19(日) 22:59:52.05 ID:qa4k/Pnh
>全冊ブックオフで入手だけど
思わずワロタ。
貴君は歴史ミステリはどの程度読んどるの?
577名無しのオプ:2013/05/19(日) 23:54:50.29 ID:OP7ooDrT
ブラウニングw
578名無しのオプ:2013/05/24(金) 02:15:22.54 ID:yVuWM8qY
三つの棺再読してあの人ぶっつけ本番で成功させるつもりだったのかとそこで思い起こせば偶然は味方よ他人に便乗するのが19章の間司法に挑む俺の私の切り札と無謀が服を着ているとしか見えぬ手合いだらけ
579書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/05/24(金) 20:21:51.57 ID:kk77YHtO
>>578
あまりに文章下手過ぎ、
グリモー教授も泣いちゃうぜ(w
580名無しのオプ:2013/05/24(金) 22:24:05.90 ID:Ej/XEr+s
「魔女の隠れ家」を再評価したい。後年の大傑作のトリックが既に本作で、
試みられており、見事にきまってる。
オカルティズムが横溢し、名探偵フェル博士の初登場と道具立てはそろっている。
「蝋人形館」と並ぶ初期の傑作に推したい。
581名無しのオプ:2013/05/25(土) 01:02:36.35 ID:PAg1L3v9
「魔女の隠れ家」はトリックにオリジナリティが薄いかなって感じてしまう
それ以外はオカルトもあったり暗号もあったりロマンスもあったり、色々詰め込まれていて、楽しいエンターテイメント作品だと思う
582名無しのオプ:2013/05/25(土) 02:36:28.92 ID:EgL9kM8f
蝶番とかのとんでもトリックは苦手なんだけどオススメありますか
583名無しのオプ:2013/05/25(土) 09:53:13.72 ID:nzfwX6/t
カーを読むのをやめこのスレに書き込まないことをオススメします
584名無しのオプ:2013/05/25(土) 14:51:02.41 ID:3oKST9bc
>>582
比較的まともなトリックといったらユダの窓とか皇帝の嗅ぎ煙草いれとかか。
カーは基本バカミスなので馬鹿っぷりを楽しめないと辛いかも。
カーでバカミスに目覚めると良いんだが。
585名無しのオプ:2013/05/25(土) 17:03:19.45 ID:SSkGn3ej
バカミスという言葉が出てくる前は
カーのトリックも、なぜか普通に受け入れていたんだよね
カーの作品はなんでもバカミスに嵌め込まれるデメリットもあれば
バカミスという言葉で救われてる面もある
くだらね〜!もう読まなぇ〜→バカミスじゃんwしょうがねなぁ〜みたいな
586名無しのオプ:2013/05/25(土) 17:41:53.15 ID:qS9rIUe2
むしろ「これが他の作家が書いていたなら怒って叩きつけるはずなのに、なぜか
カーだと笑って許せる気がしてしまう。この違いはどこから来るのだろう?」
という疑問から発見されたのが「バカミス」という概念だったと思う。

どんなものもシリアスでなければならん!と世の中が肩肘張っていた60年代は
ヒッチコックもワイルダーも冷遇されたように、カーも理解されず
「音階の狂ったドタバタ」
「不自然で非合理なオカルト趣味」
などというズレた罵声を浴びていたものだけど、超常識異世界ギャグが当たり前に
浸透した現在、カーの味付けは極めてフツーに近くなってきたからね。
587書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/05/25(土) 22:29:08.75 ID:sFG5A3O0
思えば、ジョン大好きな横溝御大や大乱歩にもバカミスと言われても仕方ない
作品があるな。しかも、本陣、陰獣等の代表作で。
588名無しのオプ:2013/05/28(火) 18:58:41.09 ID:EJFfnIPR
カーの作品でこれはいかん!と思った作品は
「パンチとジュディ」だけだったなぁ。読み通せたのが奇跡だった。
589名無しのオプ:2013/05/28(火) 20:09:57.65 ID:dtZHmk7g
自分も初めて飛ばし読みしたカー作品だった
犯人の意外性もあり
主人公が状況も解らず、物語に放り出されるサスペンスもあり
設定は悪くないと思うけど

結局自分にはラブコメ的展開が駄目だったと納得している
590書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/05/28(火) 23:30:59.91 ID:M2AeR+0x
>>589
ラブコメっていえば「連続殺人事件」はどうよ?
ジョンスレではわりと評価されているようだが、
さほどのものとは思えぬ。
591名無しのオプ:2013/05/29(水) 01:53:34.95 ID:/FpnIbu6
>>581
1行目、マジで怖いわ
ゆとり世代の完成形だな、おまえ
592名無しのオプ:2013/05/30(木) 15:53:40.50 ID:IZ34FbC6
ポワロが中東、クイーンがハリウッドいったりしたみたいに
フェル博士、メルヴェールが旅行先で事件に遭遇みたいな展開てあったっけ?
「時計の中の骸骨」で田舎町に行ったような気がするけど
なんか結構狭い範囲で物語が収まっていないかな
593名無しのオプ:2013/05/30(木) 16:22:02.78 ID:elv76wQG
スイス フランス スコットランド 合衆国 モロッコ  
クイーンよりはるかに遠くまで足を延ばしている
田舎町へ行くのはしょっちゅう
594名無しのオプ:2013/05/30(木) 22:23:01.83 ID:IZ34FbC6
そうだっけ、自分も50冊位読んでるけど
記憶なんていいかげんなもんだ

夜中に事件発生→現場捜査→明け方フェル博士の書斎でミーティング後解散
この流れが定番だと思ってた
595名無しのオプ:2013/05/30(木) 22:30:16.64 ID:5TlQwgOO
>>594
>>594
うまい!ハドレイ警視もHMのマスターズ警部はいつも初日徹夜で、
スコットランドヤードに帰る前になぜか書斎なんだな。
596書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/05/30(木) 23:21:52.02 ID:u/Xq9uD9
>自分も50冊位読んでるけど
これは信じ難いな。
「曲った蝶番」「緑のカプセルの謎」「猫と鼠の殺人」「連続殺人事件」等々、
この辺の有名どころが全て地方の事件だし。
マイナーな作だが「墓場貸します」は米国、「赤い鎧戸のかげで」はアフリカ
やね。
総数としてヘンリーものもギディオンものも、都会の事件の方が
多いのではあろうが。
597名無しのオプ:2013/05/31(金) 01:35:52.74 ID:YzQhVOiM
書斎の指摘が正しいね。
598名無しのオプ:2013/05/31(金) 01:50:27.29 ID:Rx5ivYmL
「緑のカプセルの謎」を読んでいて「眠れるスフィンクス」を読んだばかり
という事にしてたのに、ブラウンが誰で何を指してるかもわからず
取り敢えず「それはブラウニングだろ」と言っちゃう人の「読んだ」は信じられるんだろうか?
599名無しのオプ:2013/05/31(金) 09:53:02.26 ID:A6i5Y3UW
600名無しのオプ:2013/05/31(金) 17:52:52.20 ID:54dTDGP7
でもポワロのナイルやオリエントみたいに
観光ミステリーというか、そうゆう雰囲気はないよね
その土地ならではっていう必然性は弱いから記憶にも残らないのかも
601名無しのオプ:2013/05/31(金) 18:21:01.50 ID:F6j7cRdv
連続殺人事件は十代の頃に読んだけど、
スコッチタータンが紋章的だとかやたら強い酒とかマクなんとかばかりの人名とか
色々印象に残ってるなあ
ポワロのナイルやオリエントも好きだけど、カーの観光?色も仲々良いよ
602書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/05/31(金) 20:37:31.44 ID:KIh7WgCE
アンリ・シリーズの頃から(パリやライン地方)、
ジョンはアガサ以上に情景描写は細かく書き込んでおり、
物語に臨場感を増す効果は十分で、地方を舞台にした場合は
ローカル色も良く出ている。
>カーの観光?色も仲々良いよ
ゆえに、この点は同意だ。
603名無しのオプ:2013/05/31(金) 21:02:13.99 ID:Rx5ivYmL
「ステーキさえあれば納得するポワロ」という描写を「読んで」いたり
読んだばかりの筈なのに話に全然ついていけない御仁に同意されてもなあw
604名無しのオプ:2013/06/01(土) 08:22:08.29 ID:PHU0CgPh
「プレーグコートの殺人」読了

マスターズ警部が有能なんだか無能なんだかw
とにかく色々詰め込んだぁという印象
メインのトリックはカーらしくて逆に安心したw

「犯人にそういつまでも嘲笑させてはおかないさ」キリッ
野次馬と酒場に抜け出しても決める所は決めるHMマジ大物

これを長編ベストスリーに入れていると仁賀克雄さんは仰っているが、
個人的には首を傾げてしまったなあ・・・
605名無しのオプ:2013/06/01(土) 12:07:25.51 ID:keZHOOrI
80 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日:2013/05/31(金) 20:41:15.85 ID:KIh7WgCE
クマーに的確に反応できない時点で、スレ住人のレベルがわかる(w
606名無しのオプ:2013/06/01(土) 12:19:57.70 ID:07n4eglM
あんたもそんな下らない内容のレスまであちこちのスレにべたべた貼る必要が
本当にあるのか自問したら?
607名無しのオプ:2013/06/01(土) 12:23:25.21 ID:+Sc/MTwd
>>606
同意。アンチこそが荒らしであると証明されたね。
608名無しのオプ:2013/06/01(土) 12:38:14.26 ID:07n4eglM
>アンチ こそ が荒らしである
読解力がないな。じゃ。
609名無しのオプ:2013/06/01(土) 19:03:13.24 ID:EdkOFRVV
>>604
プレーグコートがその評価はつらい。
個人的にはカーの最高傑作とおもうし、オールタイムBest10に推したいくらい。
トリック、オカルティズム、リーダビリティ、意外な犯人全てそろってるとおもうんだけど。>>604
610書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/06/01(土) 22:23:21.85 ID:p+9VM40C
代表作中では、プレーグコートはジョンらしさ全開(つまりアクロバティックでバカミスの要素が濃い)な作だとは思うが、第一に推すとか言われると
躊躇せざるを得ないものあり。
今読むと、いかに当時の検視でもわかるやろ、よく見ればスケだとわかるやろ等々の間抜けな突っ込みどころが多過ぎるような。
611名無しのオプ:2013/06/01(土) 23:32:10.64 ID:PHU0CgPh
>>609
仰るように事件前の超常的な盛り上げからトリック、犯人の流れは秀逸なのだけれど、
詰め込めすぎなのか、焦点がぼやけてしまった印象がある(あくまで個人的に)
それとキャラクターの魅力かなあ
HMはじめ捜査員側の、特にマクドネルくんのキャラ造形は好きだが、
プレーグコートの人々がなんか魅力に欠けた

ただ、これらは自分の好みからくる粗探しみたいなもので、
客観的には充分高水準にまとまっていることは間違いない
特に推理のロジックに関してはね
612名無しのオプ:2013/06/02(日) 12:23:41.23 ID:53Tp56KU
プレーグコートは雰囲気は最高ですよね
でもトリックがなぁ、なんかある意味禁じ手な感じが
ホームズにも、この手のトリックがあった気がする
613名無しのオプ:2013/06/02(日) 18:39:57.79 ID:I0v+6OVQ
「プレーグコート」は過剰とも思われるオカルティズムが、
トリックの大きな伏線になっているところが素晴らしい。
他の作品では、ややもすればこけおどしや雰囲気のみになっている
オカルティズムが本格と融合している稀有の作品だと思う。
やはりそういう意味では、やはり「三つの棺」との双璧に推したいな。
614書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/06/02(日) 21:58:22.28 ID:iiwSis4S
まあ、「マリオン萌え!!!」みたいなアホもいるかもしれんしな(w
俺的にはジョン夫人がモデルとも言われる「M」のドロシー萌え、やけど。
615名無しのオプ:2013/06/02(日) 23:33:13.65 ID:Tshx7k2r
何かでストレス発散したのかブラウニング魔神が少し息を吹き返した(つもり、本人は)www
616名無しのオプ:2013/06/03(月) 00:15:36.75 ID:hAcvjsBt
『第三の銃弾』読了
何、これ、全然有名じゃないけど隠れた傑作じゃない?って思えるぐらい良かった
解説読んで、何故評判になってないか納得、先に完全版を読めてほんと良かった

話が進むごとに事件が次々と不可能な事であった事が判明していく展開が良いなあ
話が進むごとに謎が微妙になっていく赤後家と大違い
真相も、強引ではあるけど意外性もあり良かった
もっと評価されるべき作品だと思う
617名無しのオプ:2013/06/03(月) 01:32:10.81 ID:qtfr+QFs
僕もプレーグコート好き。
意外性もよかったしトリックも「ああなるほど」と思うくらいの説得力はあった。
館の雰囲気や事件そのものにもゾワゾワさせられた。
618名無しのオプ:2013/06/03(月) 12:27:14.65 ID:t6klSUSw
夜歩くまだー?
619名無しのオプ:2013/06/03(月) 21:36:58.63 ID:j1bWCg2x
>>616
読み返したくなった。これ、短編が元だっけ?
>>617
なるほど。「グリーン家」につながる正統な館ものという見方もあるね。
620書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/06/03(月) 21:46:24.18 ID:2Tacn6fN
初期から中期にかけてのオカルティズム色が濃いジョン作品を好む者は、
ホラー小説そのものとかも好みなのだろうか?
621名無しのオプ:2013/06/03(月) 22:15:54.52 ID:SYapB3Mp
>>619
一応「館もの」ではあるのか
なんかカー作品に登場する館って、中心部にある「密室」を覆うための装飾品って感じだw
例えるなら、中に美味しいアンコがつまった饅頭のガワのようなw
622名無しのオプ:2013/06/03(月) 23:43:28.14 ID:hAcvjsBt
>>619『第三の銃弾』は200ページちょいで長編というより中編
後に、エラリー・クイーンの片方が、色々カットして自分とこの雑誌に載せた
カット版が創元推理文庫の『妖魔の森の家』に収録されているため、カット版の方が有名かもしれない
ぜひとも完全版の方を読む事をお勧めします
623名無しのオプ:2013/06/04(火) 19:19:40.84 ID:r3DAakqq
>>621
やっぱりカーには閉鎖環境が似合うんだよね。ま、開放環境の作品とか
思い浮かばないけど。。
>>622
ありがとうございます。短編版は読んでました。完全版読んでみます。
624名無しのオプ:2013/06/04(火) 20:06:35.15 ID:9zpKmIDm
カーの生年は、一般に1906年といわれているが、森氏の事典では、1905年になっている。
どちらが正しいのだろう?
625書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/06/04(火) 20:51:55.80 ID:4T4/lQuY
>>623
館ものでも、密室ものでもなく、閉鎖環境とまでは言えない
限定された開放空間(ロンドン塔)が舞台で、
一応の作品効果をあげているのは、マッドハッターかな。
これも現代では評価が分かれる作だが。
626名無しのオプ:2013/06/04(火) 21:56:21.71 ID:pGAQFWgU
大庭を誉めて読んだばかりの筈なのに「眠れるスフィンクス」を未読な
ブラウニング魔神が何を推してもなあ
627名無しのオプ:2013/06/09(日) 18:09:53.11 ID:PAKtK2Hb
>>626
「眠れるスフィンクス」を久しぶりに再読した。中身はなーんにも覚えてなかったが、
なかなかどうして面白いじゃないですか。ヒロインの描き方も今までとは違うし、
なにせ、最後の納棺所のトリック(?)が馬鹿馬鹿しいまでに壮大で素敵だ。
ただ、訳者はあとがきで全く作品に触れておらず、微妙な評価がうかがい知れます。
628名無しのオプ:2013/06/09(日) 20:34:15.58 ID:CSus1KHX
「眠れるスフィンクス」は面白いよなあ
カーっぽくないって人がいるけど、
物語の作りはこれでもかってぐらいカーらしい作品なのに
629書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/06/10(月) 00:34:12.88 ID:ZooqPeXI
>>628
あの作は動き回る棺という怪奇実話を知っていると、
より楽しめるものあり。
630名無しのオプ:2013/06/10(月) 01:03:54.22 ID:i3cR3a8L
未読のブラウニング魔神にいわれてもなあw

あ、読んだばかりだけど何も覚えてませんの方がいいんだっけ?
631名無しのオプ:2013/06/10(月) 22:13:15.28 ID:fn6MuySO
やっぱ、えーと思う作品でも閉鎖環境や密室にこだわるカーが好きだなぁ。
クイーンのひんやりするロジック、クリスティーのぬるさと並ぶべき特色だと思う。
632書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/06/10(月) 22:23:28.94 ID:sDT7NsoR
エルの「ひんやり」、アガサの「ぬるさ」という表現はいいね。
ジョンなら「にぎやかし」か。
633名無しのオプ:2013/06/11(火) 05:58:56.19 ID:1TTap9Qs
わーい、書斎にほめてもらった!
634名無しのオプ:2013/06/11(火) 09:59:31.77 ID:43eYbZki
やったね!
635名無しのオプ:2013/06/11(火) 12:44:52.40 ID:qIktM+I+
書斎の圧倒的な論考にアンチ手も足も出ないな
636名無しのオプ:2013/06/13(木) 21:37:45.60 ID:UC2mN0IQ
「アラビアンナイトの殺人」再読した。
なんか、カーの悪いところがでまくってるな。
冗長だし、結末はなんじゃそれと。裏表だけかと。
ここから入った人はきついよね。
637名無しのオプ:2013/06/13(木) 23:55:16.21 ID:YnPFpddD
でも「アラビアンナイトの殺人」名作に挙げる人多いよなあ
不思議
638書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/06/14(金) 00:00:20.12 ID:EC8+QF9K
アラビアンナイトは、タイトルどおりというか、
「夜語り」の雰囲気を楽しむという趣向が強い作だしなあ・・・
(あの解決は裏読みも出来そうである)
まあ、ミステリには「雰囲気」ってのも大事な要素かとは思う。
639名無しのオプ:2013/06/14(金) 01:00:15.38 ID:KBcvFFrL
名作とされているのに読んだら微妙な作品の代表作といえば「帽子収集狂事件」
でも、再読したら普通に面白かったから、期待しすぎなかったら良い作品なんじゃないだろうか
640名無しのオプ:2013/06/14(金) 01:07:28.96 ID:OYAWjJ8D
ここはコアなファンが集まるところだよね〜
脱帽です、なんて>>639
641名無しのオプ:2013/06/14(金) 11:59:29.11 ID:DUk6dAXr
「帽子収集狂事件」の高評価は、乱歩の最初の紹介の評価が高かったせいがかなりありそう
カー覚書の一位は「帽子蒐集狂事件」
642名無しのオプ:2013/06/14(金) 16:22:57.49 ID:4ti4Qaec
あの厚いアラビアンナイトを再読するってすごいなあ
何の目的で再読しようと思ったかを知りたい
643名無しのオプ:2013/06/14(金) 20:56:17.00 ID:H8LBqJoO
>>642
いや、特に理由はないです。昔読んですっかりわすれているものを
順番によんでいこうかなと。昨年はクリスティだったので、
今年はカーをと思っております。
再読していてあらためてカーの魅力、特に怪奇と本格の融合が決まったときの、
奇跡的な突出した作品群について再認識しています(アラビアンナイトは外れでしたが)
644名無しのオプ:2013/06/14(金) 23:03:23.62 ID:YIgqp8EF
アラビアンナイトの殺人というと中盤の警視庁のパンフレットのくだりしか
記憶に残ってない。以前海渡英佑がわけのわからない作品と評しているのを
読んで同感したな
645書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/06/14(金) 23:45:15.27 ID:0LbUjJTi
ジョン作品には、アガサのそして誰もやアクロイド、
エルのYのような、少々批判もあるが、「定番な名作」というものを決め難い面
がある。どの代表作・佳作を見ても、何か言われる感じや(w
例えば、
・バーニング→最後が本格ミステリとしては反則気味
・マッドハッター→大乱歩が評価したほどには面白い作ではない
・プレーグコート→前にも書いたが、検視の問題、
普通、見ればわかるやろトリック
・囁く→あのG体力有り過ぎやろ
・三つの棺→強すぎる偶然性と体力有り過ぎなガイシャ
・ユダ→ジョンらしくない法廷小説、メーントリックは短編使用相当
・緑のカプセル→第一のトリックはマジカルなだけ、
オカルティズム皆無な作風も残念。
・皇帝→スマートだが、ジョンらしさ皆無な作
等々・・・
646名無しのオプ:2013/06/14(金) 23:50:30.18 ID:uoXm69vg
苦しい時のネタバレあらし
クズのやることはどうしようもない
647名無しのオプ:2013/06/14(金) 23:51:17.33 ID:nBGmZFKp
ブラウニング魔神なりに「仕掛けた」つもりなんだろうな
所々に惨敗の記録があるがw
648名無しのオプ:2013/06/15(土) 00:19:43.03 ID:0nhQtaaQ
しかしネタバレするほど、小学生レベルの読解しかできてないことがもろバレww

ほんと書斎の人生って何だったんだろうな
649名無しのオプ:2013/06/15(土) 01:16:51.29 ID:mZTgWpys
誰か削除依頼よろ
650名無しのオプ:2013/06/15(土) 10:41:33.87 ID:HjL+FUg/
>>649
自分でできなかったの?
651名無しのオプ:2013/06/15(土) 16:30:45.60 ID:0ThU35Ks
>>643
再読したらイマイチでしたか
自分の場合は覚えていない本はそこそこ面白い結果が多い
本当につまらない作品は、逆に記憶に残るからね
652名無しのオプ:2013/06/15(土) 20:49:07.93 ID:BkTbvDq6
>>644
私は、序盤のハンプティダンプティが塀で踊っているとこしか
記憶なかったですね。
>>651
私の場合記憶に残る作品というのは、意外な犯人よりは、トリックが決まってい
かどうかです。
だから、カーのほうがクリスティよりも覚えている作品が多いですね。
653書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/06/16(日) 01:24:17.83 ID:/BvCe4c6
グローバルな視点で見た場合、現在、ジョン作品はどの程度読まれているの
だろうか?
彼の出生の地、母国USAでは、本格ミステリというジャンルそのものが
過去の遺物と化していることもあり、書籍マーケットの巨大さゆえ、
本が入手可能だとしても、オタ御用達作家というたところか。
彼の第二の母国と言い得る英国、
米よりは本格ミステリも健在と聞くが、読まれているのは
やはり現役作家中心か?
フランスのカーマニア、ポール・アルテの少年時代には、数作しか手に入らなかったとのことだが、今はどうなのかね?
いずれにしろ、絶版・品切れ等の作も多数あるとはいえ、この東洋の島国で
いまだに愛読する者が相当数いるという事実は、よく考えると非常に面白い
ものがある。
もし。健在ならジョン自身もまじでビクーリなんでは?(w
654名無しのオプ:2013/06/16(日) 01:40:05.02 ID:jp4Ac2K5
だから70年代の記憶で書店の風景が止まっている情弱引きこもりは黙っていろよ

次々刊行された新装新版について何ひとつ語れないのにしゃしゃり出てくるな、落ちこぼれ。
655名無しのオプ:2013/06/16(日) 08:08:18.03 ID:I7Z8HCYT
書斎の指摘は的を得ているよ。
656名無しのオプ:2013/06/16(日) 10:00:28.10 ID:7X5SbAAt
自分はクリスティはすぐ忘れてしまうな
一年位前に再読した「牧師館の殺人」「書斎の死体」
なんかもうあやふやになってる
でももう一度再読しても、がっかりはしないでしょう
これがクリスティの魅力
657名無しのオプ:2013/06/16(日) 15:12:42.30 ID:+Myq7SJZ
できれば的は射よう
得るのなら当にしよう
支持者がこんな書斎の感想文は当然的外れ
658名無しのオプ:2013/06/16(日) 16:54:19.77 ID:a8+MPH7A
犯人の名前はすっかり忘れているが、トリックは強烈だと
忘れないですからね。
「皇帝」、「プレーグコート」この辺は犯人とトリックは結びつき覚えていました。
忘れていたのが「曲った蝶番」。これはおもしろかった。
登場人物が少なく犯人は絞れるんだけど。。怪奇と本格が格好よくきまった大傑作。
659名無しのオプ:2013/06/16(日) 20:01:22.33 ID:+Nftrh0n
>>656「牧師館の殺人」はともかく「書斎の死体」はクリスティにしてはトリックが凝っていたから記憶に残っているな
>>658「曲った蝶番」のトンデモトリックを忘れるなんて俺には無理だw
660名無しのオプ:2013/06/16(日) 22:00:12.18 ID:a8+MPH7A
>>659
なぜか忘れていました。この作品はトリックもさることながら、
真贋で最後までひっぱれるのがすごい。
661書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/06/16(日) 23:31:48.97 ID:Gc8eEDSh
グローバルな視点完全欠如な>>654乱入(w
>この東洋の島国でいまだに愛読する者が相当数いる
ゆえに、熱いファンとしては、現代におけるジョンの母国等での評価が
気にかかって当然なんである。

蝶番の犯人は忘れ難いよな。
正に動けるデブならぬ、動ける○○者。
凄過ぎるだろ。
>怪奇と本格が格好よくきまった大傑作
と思わぬでもないが、後味は良くない作でもある。
探偵役がギディオンでなくヘンリーだったら
自動人形との絡みのドタバタとかあって、ユーモア度が増し、
陰惨な事件の印象を多少は緩和できたかのように思える。
662名無しのオプ:2013/06/17(月) 22:56:36.28 ID:R554UGja
「貴婦人として死す」、「猫と鼠の殺人」なんかも忘れてなかったな。
両極端な作品だろうけど、しっかり覚えてた。
「猫と鼠」はトリックというよりは犯人の隠し方が抜群でした。
663名無しのオプ:2013/06/19(水) 03:13:52.96 ID:M/kIJHWa
「魔女が笑う夜」はトリックがあまりにもお馬鹿すぎて覚えている
この作品、笑いどころが盛り沢山なのに犯人は哀愁漂う人物なのも印象深い
664名無しのオプ:2013/06/19(水) 11:16:17.01 ID:/4YdwMps
「魔女が笑う夜」はバカミスとして有名だからね
665名無しのオプ:2013/06/19(水) 15:50:56.21 ID:KFhsje0q
魔女が笑う夜はなぜか手に入れてないので
なんか楽しみになってきた
666名無しのオプ:2013/06/20(木) 20:34:05.75 ID:LlB/GmrB
「魔女が笑う夜」はラスト、HMの漢気にほれる。本格としてどうかはさておき、小説として傑作。
667名無しのオプ:2013/06/22(土) 01:28:48.44 ID:GfsQQwbh
「魔女が笑う夜」は珍しくHM卿が奥さんの話をしていたような
他の作品にもHM卿の奥さんが出てくる話ってある?
668名無しのオプ:2013/06/22(土) 10:18:57.73 ID:B0+sDv9Q
>>666
これは傑作と信じます。この作品を許容できるかどうかで
カーファンになれるかどうかが決まる。
トリックの突き抜けた馬鹿馬鹿しさがすばらしい。
669書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/06/23(日) 08:44:57.95 ID:/YrrFPCy
魔女藁は、良い意味でも悪い意味でもジョンの持ち味がフルに発揮されて
いる作かとは思う。
お化粧上手にも程があるって(w
670名無しのオプ:2013/06/30(日) 13:39:32.97 ID:nvkk5DTJ
>>667
「赤後家の殺人」で、HM卿が、ワトスン役のテアレン博士に、家族や職場
の不満を言う場面があります(11章の初め)。奥さんの他、二人の娘がい
るそうです。
671名無しのオプ:2013/06/30(日) 17:35:37.42 ID:X+9NlN04
「ニューゲイトの花嫁」を読み直した。
まぁ。ロマンスとチャンバラがやりたかったんでしょ。
としかいえないですね。ミステリー度低いし。大体、ヒロイン傲慢すぎないか?
当然、歴史ものの中では、一番評価低い。
672書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/06/30(日) 21:57:23.52 ID:R9dPlk0u
>>671
ジョン歴史ミステリ中の最高傑作、代表作という評が流布しており、
この言に惑わされる者が多いようだが、貴君の見解には全面的に同意。
悪魔君登場、タイムトラベルと何でも有りかよ状態なうえに、
キャラ的に主人公も随分と身勝手な感がして印象悪し。
673名無しのオプ:2013/06/30(日) 22:21:19.21 ID:9WdwBgHk
「ビロードの悪魔」はしょっぱなからタイムトラベルや悪魔との契約
など派手な小道具が炸裂し、チャンバラありロマンスあり意外な犯人ありと
歴史ものの最高傑作。
寡聞ながら、俺が読んだ「ニューゲイト」には悪魔も、タイムトラベルもでてこない。
どこかにそんな版があるのだろうか。
674名無しのオプ:2013/07/01(月) 00:04:24.59 ID:a7okccAA
>>671
>大体、ヒロイン傲慢すぎないか?

ツンデレの先駆的存在です。
675書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/07/01(月) 00:07:46.15 ID:PxzJqTJ+
>>673
正に「仕掛けて仕損じなし」かと(w
スレ盛り上げのための、ご協力に感謝れす(w

方向錯覚ネタと部屋錯覚ネタやね(w
676名無しのオプ:2013/07/01(月) 00:09:50.82 ID:a7okccAA
ネタだと言えば逃げられると思っている「めくら頭吊」ことバカ書斎w
677名無しのオプ:2013/07/01(月) 00:14:11.50 ID:gzIcluAK
>>675

157 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 本日の投稿:2013/07/01(月) 00:05:13.85 ID:IL7Szd65
まあ、その方向の「逃げ」しかないかとは思う(w
678名無しのオプ:2013/07/01(月) 07:50:38.08 ID:qozICKEs
無知を晒したら「トリック」「仕掛け」というのが最近お気に入りらしい
「眠れるスフィンクス」どころか「緑のカプセルの謎」すら読んでないアホ魔神
679名無しのオプ:2013/07/01(月) 08:28:47.43 ID:qkHGB86M
たったの2時間ちょっとでたったの1レス、
ただそれだけのことでスレ盛り上げのためにわざと間違えただなどと
見え透いた嘘をつくキチガイは無視の方向で。
680名無しのオプ:2013/07/01(月) 10:08:42.88 ID:c7C2N8ft
>>671-675
これは恥ずかしいww
こんなみっともない奴、ネットでもリアルでも久しぶりに見たよ
>>672だけなら勘違いで済むが、>>675で恥の上塗り&未読と嘘の人生さらけ出しだな
681名無しのオプ:2013/07/06(土) 18:58:22.31 ID:U1qJzcn/
『貴婦人として死す』は版権取得不要作品だから、出そうと思えばどこからでも出せるんだよね。
小倉訳は雰囲気もいいんで、意味的な誤訳だけ直して、
小倉訳、○○訂補とかの形じゃダメなのかなぁ。
682書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/07/06(土) 23:32:43.46 ID:9QUHF4rz
>>681
貴婦人に関しては、早川が復刊又は新訳刊行という可能性よりも、
東京創元社が新訳で来そうな予感もする。
他の出版社からの可能性は限り無くゼロに近いかと思う。
ジョンの場合は、アガサは勿論のこと、エル以上に手を出さないだろう。
683名無しのオプ:2013/07/07(日) 01:42:48.45 ID:lTL1/EK6
「髑髏城」って完訳じゃないんだっけ?
もしそうなら完訳が読みたい
684書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/07/07(日) 22:53:53.20 ID:eHRGVJ7W
「髑髏城」は個人的には好きな作ではあるが、
宇野訳(以下「うの」と略す)が気に入っているので、
俺はあえて完訳には拘泥しないな。

他スレに関連した話題から、ふと思うたのだが、叙述トリックの話題が出ても、
貴婦人に全く言及されないのは不思議な感もある。
確かにメーンではなく、叙述というても予想するおなじみの「アレ」
ではないし、ジョンらしい足跡トリックの方が印象大な作ではあるが。
685名無しのオプ:2013/07/08(月) 12:31:01.73 ID:AZJlQE/v
>>683
完訳じゃないよ。
新訳が出ることを望む作品の一つだね。
686名無しのオプ:2013/07/09(火) 02:03:22.58 ID:h20weq1k
順番的にも「髑髏城」が完訳じゃない事も考えて「蝋人形館」より先に新訳を出してほしかったなあ
687名無しのオプ:2013/07/09(火) 13:55:48.87 ID:0Ysm6rNs
>>681
貴婦人出せるなら出してほしいな
今なら評価されるんじゃないかな、面白いし
688名無しのオプ:2013/07/09(火) 14:03:39.13 ID:8w7Ewado
車椅子という新たなオモチャを手に入れたHMの話
689名無しのオプ:2013/07/10(水) 07:52:13.00 ID:G1w1V3Lf
『蝋人形館の殺人』のセールスが好調だったのに、今期の創元推理文庫の復刊ラインナップに、
『髑髏城』も『絞首台の謎』もあがっていない。
となると、新訳が検討されている可能性はと思う。
新訳の『夜歩く』(藤原義也氏のホームページには「近刊予告」が出た)がコケなければ、GOサイン
が出ると見るが・・・さて?
690689:2013/07/10(水) 08:00:46.20 ID:G1w1V3Lf
>>689
× となると、新訳が検討されている可能性はと思う。
○ となると、新訳が検討されている可能性はあると思う。

乱文多謝。
691名無しのオプ:2013/07/10(水) 14:12:01.27 ID:5ctd9OJk
>>687
都筑松田瀬戸川宮部と高評には事欠かない作品だよ
692書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/07/13(土) 01:39:03.96 ID:ncRPy5B9
>高評
「好評」というワードはあるし、「高評価」というワードもあるが、
こういうワードは無いでしょ(w
貴婦人は面白いが、ジョン作品としては、ドタバタはあっても
オカルティズムが無いのが売りにくい面かな。
特に夏の刊行物としては。
693名無しのオプ:2013/07/13(土) 18:07:53.41 ID:6yFggF2Q
貴婦人は穴のくだりが印象に残っているな
694名無しのオプ:2013/07/15(月) 20:22:42.82 ID:fWBxoIwf
こうひょう【高評】とは。意味や解説。
1 評判が高いこと。2 他人を敬って、その批評を いう語。高批。「御―を仰ぐ」
695名無しのオプ:2013/07/16(火) 18:33:31.48 ID:r802RMAi
大辞泉にも広辞苑にも普通に載ってますわな
696名無しのオプ:2013/07/16(火) 18:53:34.84 ID:GmiLqwN5
「めくら頭吊」
こういう作品はないでしょ(w
697名無しのオプ:2013/07/17(水) 18:14:41.41 ID:DLyte+8x
加賀山卓郎訳の剣の八、読了
巻末のハイテンションな解説に反してあんまり面白くなかった
探偵役が多数登場するっつってもフェル博士以外は噛ませみたいなもので粗っぽい推理しかしないし
パズラーとして読むと面白いのかもしれないけど途中で時間を開けて読んだせいか伏線の描写をあらかた忘れていて
解決のカタルシスがなかった
ぶっ通しで再読したら評価が変わるかもしれないけど、今のところカー作品はオカルト要素がないものはあんまり楽しめてない感じどす
698名無しのオプ:2013/07/17(水) 19:38:48.40 ID:2sL1tyGY
高評とは普通使わないわな。
699名無しのオプ:2013/07/17(水) 19:40:12.85 ID:KMEhzUhH
自分が使わないと他人も使わないと思うのは馬鹿くらいだよ。
もっと勉強しようね。
700名無しのオプ:2013/07/17(水) 21:09:58.33 ID:2sL1tyGY
滅多に使われない言葉を使って悦に入るのはバカ。
それこそが指摘さるべきでしょうが。
701名無しのオプ:2013/07/17(水) 21:15:26.76 ID:8UFMGMSi
悦に入っているように見えるのか…
よっぽど劣等感が強いんだねこの人w
702名無しのオプ:2013/07/17(水) 21:58:04.64 ID:YjYdZfU/
>滅多に使われない言葉を使って悦に入る
もしや、先日ほかならぬカー先生御自らが、天国か地獄で習い覚えた
日本語を使うため、このスレッドに降臨なされたのでは
703名無しのオプ:2013/07/18(木) 00:38:04.25 ID:L7QyRGI0
森村誠一は『蟲の楼閣』の巻末の作者自身による作品解説で

「読者のご高評を待つ」

っていう使い方をしてたね。
704名無しのオプ:2013/07/18(木) 01:18:41.70 ID:f61hvgw7
692 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [] 投稿日:2013/07/13(土) 01:39:03.96 ID:ncRPy5B9
>高評
「好評」というワードはあるし、「高評価」というワードもあるが、
こういうワードは無いでしょ(w

最初は「そんな言葉はない」と言っていたのに実はあると分かったら今度は
「そんな言葉は滅多に使わない」か。みっともないね。

無知なうえに間違いを認められないケツの穴の狭さ。最悪の人間だよ。
705名無しのオプ:2013/07/18(木) 02:39:39.15 ID:oC04Wkhn
というかそもそも高評という言葉の有無の話をしてたのに
なんで使用頻度の話にすり替えてるの?馬鹿?
706名無しのオプ:2013/07/18(木) 04:07:37.73 ID:VRdS1JiF
対クライアント文書やお客様向け文書などのテンプレートにも入ってる言葉なんだけどな。
年老いた両親の年金を当てにしたニート暮らしなら、確かに接点の無い言葉かもしれない。
707名無しのオプ:2013/07/18(木) 04:18:05.53 ID:hYXaFdlw
テンプレは無難につくるからな。
使わない言葉が入っていても不思議ではない。
問題は普段一般の人が口にする言葉かどうかだ。
708名無しのオプ:2013/07/18(木) 04:32:59.23 ID:HcOrhRDY
無難につくるのに使わない言葉が入るとは面妖な。
自分を正当化するためならこういう意味不明なことまで言い出すんだね。
709名無しのオプ:2013/07/18(木) 06:28:16.66 ID:hYXaFdlw
ここでブーたれている阿呆どもに文句を言わせないために入れているんだよ。
誰も使わない言葉をな。
710名無しのオプ:2013/07/19(金) 01:24:30.75 ID:i7BbI8BB
レスに全く一貫性がなくて笑ってしまう
馬鹿って恐ろしいね
711名無しのオプ:2013/07/19(金) 02:43:56.05 ID:Q7VG0Sk4
一貫しているぞ。
高評は使われない言葉だ。ただ単にうるさ方のためにテンプレに載せてあるだけのこと。
712名無しのオプ:2013/07/19(金) 06:48:25.59 ID:7xjQIEyn
つまり書斎はテンプレに載っている言葉を知らなかったというわけか
713名無しのオプ:2013/07/19(金) 10:05:14.19 ID:VNNKpVY0
「高評」は出版関係者ならば絶対に知っている言葉

新刊見本を謹呈する際には必ず「乞ご高評」「ご高評お願いします」
と書いた添え書きが挟み込まれている

出版社の最高責任者などと自称していた馬鹿が、この言葉を知らず
「存在しない」などと言い張っているのには呆れ果てる
714名無しのオプ:2013/07/19(金) 14:32:30.24 ID:xPu65/Zo
まだこの話題引っ張ってるのか……ミステリ板住人はやっぱり些細なことでも気になるのね
できれば気にするのは小説の中だけにして欲しいけれどね
715名無しのオプ:2013/07/19(金) 14:35:39.17 ID:RZl38+Nz
明らかなミス→名無しで必死の言い繕いをする。
そろそろ新参者っぽい口調で、アドバイスや質問をしてくる。
そこで書斎として返答レス。

またこの流れになりそうw
716名無しのオプ:2013/07/19(金) 17:24:35.50 ID:iLES8nLt
>>714
そうなんだよ、馬鹿が些細なことをあげつらって困るんだ
しかもあげつらった内容が間違っているというw
692 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [] 投稿日:2013/07/13(土) 01:39:03.96 ID:ncRPy5B9
>高評
「好評」というワードはあるし、「高評価」というワードもあるが、
こういうワードは無いでしょ(w
717名無しのオプ:2013/07/19(金) 18:08:12.32 ID:Wpl03jKJ
「高評というワードはない」→複数の辞書で存在が確認される
「普通使わない」→テンプレ文書にも使用されている言葉だと指摘される
「無難にするために入れている」→無難にするためなら普通使わない言葉を入れる意味がわからないと指摘される
「問題は普段口にするかどうか」→問題は高評という言葉の存在の有無であるのになぜかすり替えている
「お前らが文句言うから入れている」→意味不明、だれも高評というワードを使用しないことに文句など言っていない
718名無しのオプ:2013/07/19(金) 19:01:01.73 ID:Q7VG0Sk4
一段高い立場にいるから、知らなくてもいいんだよ。
せいぜい編集長程度が使う言葉だろ。
719名無しのオプ:2013/07/19(金) 19:46:14.92 ID:/qrSw+cQ
>>697
確かに「剣の八」は、再読には食指がうごないね。
残念な作品に共通しているんだけど、登場人物の描きわけが悪いんだよな。
誰が誰だか、わからなくなってしまう。
720名無しのオプ:2013/07/19(金) 21:35:52.98 ID:mI0dI1HV
>>718
へー、やっばり書斎は知らなかったんだw
721名無しのオプ:2013/07/19(金) 22:53:50.22 ID:PjcBpTeE
知る必要がないんでしょ。問題なし。
722名無しのオプ:2013/07/19(金) 23:24:30.01 ID:4jkJcfeE
「テニスコートの謎」が結構面白い

トリックもしょうも無いのに謎だ
723名無しのオプ:2013/07/20(土) 00:46:07.12 ID:F+/uYiuE
原文だと風呂じゃないだろうし、なんだったんだろ

トリックよりも「お前が犯人だ。これが証拠だ」のアレがな…
724名無しのオプ:2013/07/20(土) 05:33:19.43 ID:E4nNEyHm
高評なんてペダンチックな言葉でしかないね。
725名無しのオプ:2013/07/20(土) 11:12:23.27 ID:21rTMjwn
ロクに言葉も知らないようなバカは放置しときましょう
726名無しのオプ:2013/07/20(土) 12:07:50.22 ID:diKW7N7z
>>724
お前ペダンチック言いたいだけだろ
727名無しのオプ:2013/07/20(土) 12:12:53.80 ID:SnOoXwjU
高評程度がペダンティックに思えるなんてよほど無知なんだな
728名無しのオプ:2013/07/20(土) 13:22:02.06 ID:L2gKTSmI
こんな言葉はない→あるよ→そんな誰も使わない!知らなくてもいい!

都筑道夫は2年以内に忘れられる→8年経ったけど忘れられてないじゃん
→たいした作家じゃない!忘れてないのはマニアだけだ!

チョンボしたときの反応がまるで同じwwwww

間違いを認めずに取り繕うのに必死だけど無駄なことだよ
729名無しのオプ:2013/07/20(土) 14:21:14.85 ID:E4nNEyHm
高評なぞ普段は使わない。
ここで書斎叩きをしている連中だって本当は分かっている。
730名無しのオプ:2013/07/20(土) 15:37:16.44 ID:RzRstYwu
存在する言葉に対して「そんな言葉はない」と言ってしまった失敗へのフォローとして
「でもあまり使わないでしょ」は無意味


どこまで頭が悪いのかね
731名無しのオプ:2013/07/20(土) 15:58:34.72 ID:D5EEOJLs
小中学校の運動会の最後とかに、校長の高評とか普通にあったけどな
732名無しのオプ:2013/07/20(土) 16:20:15.52 ID:E4nNEyHm
あろえは講評だろ。
733名無しのオプ:2013/07/20(土) 16:32:16.26 ID:aOhAk6gB
>>730
それが最終結論ですね。
支持者ですら書斎が高評という言葉を知らないと認めましたしね。

>>731
ありました。
734名無しのオプ:2013/07/20(土) 16:49:33.99 ID:VIdD4vbP
これ突込み待ちだよな・・・無視したほうがいいよな
735名無しのオプ:2013/07/20(土) 19:52:52.45 ID:E4nNEyHm
>>731
当て字はやめておけや。
736書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/07/21(日) 00:38:03.83 ID:fpy+qIqX
テニスコートも剣八もトリックのしょうもなさでは同様かと思う。
ユダ、皇帝のような名作と称される作は、小技、大技の違いは
あっても、やはりトリックが鮮やかに決まっているものが多いな。
737名無しのオプ:2013/07/21(日) 10:20:25.67 ID:nGtfyVi2
>>736
メイントリックしか記憶できないバカが何か言っておりますwww

近代ミステリのトリックっていうのは作者が読者に仕掛けるもので
犯人が仕掛ける物理的トリックしか認識できない書斎が読んでも
理解できないのは仕方ないとさんざん言われているのにww
738名無しのオプ:2013/07/22(月) 12:38:14.86 ID:BZMu9K1g
737についてはこちら↓
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/8993/1374298533/12
真似しようと思ってる人は同スレの2を熟読のこと。
739名無しのオプ:2013/07/22(月) 12:49:14.60 ID:YNMDPgUT
そもそもバカの“擁護派”だから
http://hissi.org/read.php/mystery/20130721/bkd0ZnlWaTI.html
740名無しのオプ:2013/07/28(日) 19:37:06.19 ID:TmXeBAmV
「雷鳴の中でも」を久しぶりに読み直した。
面白い趣向としては、全員嘘をついていて、なにが起こったかよくわからないところ。
まぁ、タイトル通り、作品中雷がなって驚かすただそれだけ。
さすがに、再々読はないな。
741書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/07/31(水) 19:53:29.23 ID:r9GACskF
原書雷鳴は袋綴じでセールスしたとのことだが、
あの出来で・・・という感あり。
742名無しのオプ:2013/07/31(水) 20:03:29.92 ID:zeuCjjYE
二行で論考になるのがさすが書斎。
743名無しのオプ:2013/08/01(木) 00:18:00.72 ID:LGEpRpGI
論考という言葉の意味を知らないんだねw
744名無しのオプ:2013/08/01(木) 10:41:21.94 ID:cixgcZY6
一言で論破されるのがさすが書斎
745名無しのオプ:2013/08/01(木) 19:36:05.26 ID:ZNhbOAhY
『黒死荘の殺人』読了
この作品をカーの最高傑作に挙げる人がいるのが納得できるぐらいのデキだったわ
トリックも犯人の意外性も良いし、序盤のホラーっぽい雰囲気も良い
ちょっとアンフェアかなと思わなくもない事もあったけど、まあそこは許せる範囲
犯人は意外性だけでなく犯人のキャラクターも良いな
カーで一番の名犯人じゃないかなと思える
746名無しのオプ:2013/08/01(木) 20:54:20.70 ID:WQ5HZPFL
書斎はかつて名コテスレで絶賛された古参コテだ。
そもそも、ミステリ板ではコテ抜きにはあり得なかった。
747名無しのオプ:2013/08/01(木) 22:09:38.58 ID:0VfJN9XS
100万歩ゆずって
それが事実だったとしても
過去形で言っちゃってるもんね
語るに落ちるよね
748名無しのオプ:2013/08/02(金) 00:28:10.78 ID:Jp7K7C1r
名コテスレで発狂コテ認定されたのは過去ログ見れば一目瞭然
749名無しのオプ:2013/08/02(金) 01:56:33.45 ID:PRmOiL/G
黒死荘は序盤マスターズが有能であるかのように書かれていて、なんか笑える
いや無能ではないと思うけど
750名無しのオプ:2013/08/02(金) 02:45:00.10 ID:ls+wo7xn
カーが書いたホラーを読みたい
751名無しのオプ:2013/08/02(金) 18:46:31.42 ID:lkRjzB30
書斎はミステリ板創世記から活躍している名コテだ。
ないがしろにすることはできない。

上智やねつてつがいた頃から対等に話していたんだぞ。
752書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/02(金) 21:13:37.84 ID:pRCc2Xrq
>>745
初学者だね(w
プレーグコートをつまらん作とは思わぬが、
密室トリックに関しては、「検視はどうなっとる?」
犯人に関しては、「いくらなんでも見てわからんか?」
という疑問が出て当然かと思う。

>>750
長編のバーニング、短編のめくらはホラー認定も可かも。
あえて曖昧にしてはいるけんどね。
753名無しのオプ:2013/08/02(金) 22:12:37.78 ID:lkRjzB30
書斎が書けば例え一文字でも論考になる。
さすがだね。
754名無しのオプ:2013/08/03(土) 01:10:51.79 ID:oYt+Nx9E
黒死荘、白い僧院、赤後家と三作、色が続いているからカー的には三部作みたいな意識で書いていたんだろうか
755名無しのオプ:2013/08/03(土) 07:09:32.54 ID:haiar1S0
>>745
終盤、真犯人ともう一人のキャラクターが、一気に立ちあがるんだよね。
本格ミステリの犯人が、ハードボイルドの領域とクロスしたような、鮮やかさがあった。

>>754
「黒死荘」の原題に Black は含まれていないから、鮎川哲也の密室短編のようにカラー三部作
とするわけにはいかないだろうけど・・・
「その凶行の舞台に黒、白、赤という色彩を潜ませたのではないか」とは、戸川安宣さんも指摘
されてるよね。(創元推理文庫「黒死荘の殺人」の巻末解説「H・M登場」参照)
756名無しのオプ:2013/08/03(土) 12:58:18.20 ID:amXbbwcW
ミス板創世記からいるくせに「頭巾」が読めずに「頭吊」と打ち込むレベルの人って初心者未満だよね。
757書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/03(土) 14:09:10.84 ID:4UdDDcaY
>本格ミステリの犯人が、ハードボイルドの領域とクロスしたような、
>鮮やかさがあった。
意味不明な物言いという感あり(w
要説明でしょ。
本格ミステリ中でもジョン作品は最もハードボイルドだどおの世界から
縁遠いものだしな。
758名無しのオプ:2013/08/03(土) 14:17:02.17 ID:qgg8e9lB
>>756
頭吊って意味不明だったけど、今分かったw
ケッサクだなーw
759名無しのオプ:2013/08/03(土) 14:52:52.38 ID:BsSIgwK8
>>758
ミス板史上、前人未到不滅の傑作だよな。「めくら頭吊」は。
解説に原題が”Blind Man's Hood"と書いてあるのにだぜ。
760名無しのオプ:2013/08/03(土) 15:05:37.05 ID:ybM+MDXz
頭巾が読めない奴が原題を読めるわけなかろう
761名無しのオプ:2013/08/03(土) 15:57:41.13 ID:7oyzPS4x
頭吊は毎回新鮮な気分で笑えるから大したもんだ。
762名無しのオプ:2013/08/03(土) 17:02:46.03 ID:Zv+OJ1kT
>>755
「黒死荘」の、あの決着はたしかに
大鹿マロイの最期とか、連想した
男って、バカだよなあ
でも、撃ったほうの気持も、非情なだけなのか、それとも・・・
763名無しのオプ:2013/08/03(土) 21:15:14.12 ID:f6wANEUg
間違いのひとつやふたつ誰にでもある。いちいち揚げ足をとりなさんな。
そもそもその件は書斎のジョークでも面白くないもののひとつでしかないわ。
764名無しのオプ:2013/08/03(土) 21:51:46.97 ID:amXbbwcW
ジョークだということにしとかないと恥ずかしい間違いであることは自覚しているんだねw
765名無しのオプ:2013/08/03(土) 21:55:25.40 ID:f6wANEUg
間違いもなにもジョークだからなあ。
766名無しのオプ:2013/08/03(土) 21:57:36.14 ID:amXbbwcW
そういうふうに必死で取り繕おうとするから恥を広げるんだよ頭吊書斎w
767名無しのオプ:2013/08/03(土) 23:00:11.22 ID:oYt+Nx9E
>>755終盤一気にキャラ立ちする犯人といえば「曲った蝶番」
いや、あれは犯人であると判明する前から結構キャラ立ってたな
768書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/04(日) 00:22:54.83 ID:QqYNswK+
>「黒死荘」の、あの決着はたしかに
>大鹿マロイの最期とか、連想した
承知のうえでのネタとしか思えぬが、笑えるレスでした。
バートが何でムースやねん(w
表面的なストーリーのみで、作品趣旨を読めない輩の出現には
慄然とせざるを得ないものあり・・・
769名無しのオプ:2013/08/04(日) 00:25:03.08 ID:H4xCzsiL
「頭巾」を読めないアホが何か言ってるな。
趣旨読む前にまず漢字を読めるようになれよw
770名無しのオプ:2013/08/04(日) 01:39:25.02 ID:js3GiBcp
「中途の家」と同じようにネタバレ感想を読んだだけのような論考()
当時でもわかるはずというなら当時のレベルがどうだったか
或いは他の同年代を扱っている作品ではどうか(そしてそれは正しいのか)
わからなかったこと、気付かなかったことについて作中で示されたり示されなかったこと
には全く触れず、ただただ「わかるはずだ」「気付くはずだ」と繰り返すのみ
書斎がネタバレだと思う箇所をメール欄に書けばいくらでも論じられるだろうに
出来ないのは未読で感想サイト読んだだけだからか、
読んでも何がネタバレに当たるかまるで理解出来ないオツムだからか
771名無しのオプ:2013/08/04(日) 04:01:01.53 ID:UjZAv+Co
黒死荘と白い僧院は色と同じく作品も相反する作品のように思える
オカルト色の強い黒死荘とオカルト色の薄い白い僧院とか
犯人の性格の違いとか
772755:2013/08/04(日) 06:43:51.78 ID:YASyN3jp
>>762
ああ、そうそう。
怪我の功名かもしれないけど、あそこでゲームの駒にいっとき血が通って、
閃光の人生がスパークする感じ。
チャンドラーを引き合いに出したら、天上のカーは憮然とするだろうけどねw

ただまあ、これは余談だけど・・・
カーのチャンドラー嫌いの、いろいろもっともらしい理由の奥の奥には、
同類嫌悪があったんじゃないかな。
イギリスかぶれのロマンチストという点じゃ、同じ穴のむじなだよね。
本格だハードボイルドだ以前に、意地でも相手の「ロマン」は認めたくなかった
――と想像すれば、むしろ微笑ましい。
773755:2013/08/04(日) 06:58:23.99 ID:YASyN3jp
>>767
キャラ読みする読者に、こってりしたカーを薦めるなら、その意味でも
『曲がった蝶番』がいいと思う。
『黒死荘の殺人』は、メルクマールではあるんだけど、まだカーの小説技術が
こなれていないから。
「名犯人」も、終盤まで、古典的なトリックを総ざらいした“規定演技”をこなすので
せいいっぱいだしね。
774書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/04(日) 23:00:32.40 ID:WPrERjxG
「ジョン・ディクスン・カー<奇蹟を解く男>」の124頁で紹介されている
ジョンのシビアなレイモンド評がすごい。
(評価していた作もあるとのことだが)
しかし、ハメットは評価しているというのが面白い。
後のネオ・ハードボイルドの時代を知ると、ハードボイルド御三家の作は
結構、手がかりの呈示、トリック、犯人の意外性等、謎解きミステリに
力点を置いているものが多いとは思う。
結局、プレーグコートとさらば愛しきを同列で論じるべきものではなく、
(論じたとしても悪質なネタ以上にはならない)
似たものを書いても、作家のテーマの志向性の相異により、
全く別物となるという極当たり前の事実にこそ着目しておけば足りる
わけである。
775名無しのオプ:2013/08/05(月) 04:28:29.58 ID:jjSeJUwP
クリティカルヒットの論考だね。
776名無しのオプ:2013/08/05(月) 07:14:41.38 ID:G57EUM8C
黒死荘って前半と後半で作品の雰囲気がだいぶ変わるな
HM卿が登場すると霊的な世界から現実的な世界へと変わっていくかのように感じる
777名無しのオプ:2013/08/05(月) 08:08:37.50 ID:Kpl8qkjz
うん、その明暗(順番は逆だけど)の対比は好き
HMの名探偵デビューがきわだってる
カーの小説技術が未熟という意見は一理あるとしても
単なるフリで「霊的な世界」を現出させる筆力は、やはり大したものじゃないかな
778書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/05(月) 22:40:31.57 ID:oKGX9oea
蝶番はジョンらしくておもろいな。
ギディオンの最初の推理も面白いし、その後の真相も面白い。
グリコ的面白さとでも形容し得ようか(w
どちらもジョンらしいトンデモトリックなのが良し。
あえて文句をつければ、
自動人形をめぐるドタバタはあるものの、全盛期のジョン作品にしては
ユーモア不足なのが惜しい。
まあ、あの動機、結末ではお笑い色を強く入れてゆくのは難しい作だった
かもしれぬが。
779名無しのオプ:2013/08/06(火) 04:53:02.90 ID:6aIj/Zsj
黒死荘のトリックは一角獣でネタバレされてるので注意が必要
先に一角獣を読んでしまい被害にあった人もいるだろうなあ
780書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/06(火) 22:42:06.24 ID:HeNPbV1R
>>776-777には同意。まずまず読解できているかと思う。
オカルティックなネタが多いわりには、
ヘンリーに限らずジョン作品の名探偵たちは超自然現象など信じていない
合理主義者ばかりだな。
例外(存在そのものが・・・)は単発キャラの彼氏のみ。
ジョンの手になるカーナッキ、M・クロウのようなオカルト探偵譚の連作を
読みたかった気もするが、あくまで「おらあ、探偵小説家だ」なんだろうね。

>>779
まずいねえよ(w
一角獣は国書からハードカバーが出るまでは事実上幻の作品状態。
781779さんへ:2013/08/07(水) 09:19:03.33 ID:U/vSKet4
カー自身は、『一角獣の殺人』のあの記述(創元推理文庫版だとp.156)
は、セーフだと思っていたのではないかな。
理由はふたつ。

@特定作品のタイトルを挙げていない。つまり、そこを読んだだけでは、
語られたる事件(既発表作)か、語られざる事件(未発表の事件簿)かの判定は
できない。
A記述内容から推察できるのは、「○○なのに××が消えていた」というタイプ
のミステリだが、問題の作品は、一見、そういうお話にはなっていない。

それでも、△△という決定的なキーワードが問題の作品で出てきたら、わかるだろう?
という反論はあると思う。
ただ、かりにそこで(当該作のストーリー後半で)例の物理的トリックだけわかったところで、
真のサプライズ(メイン・トリックは、派手派手しい密室ではなく、『五つの箱の死』的趣向のほう)
がそのあとに用意されているから、別に構わない――というのがカーの判断だったと俺は考えるが・・・どうだろう?
782名無しのオプ:2013/08/07(水) 20:24:36.30 ID:gzwKwvyX
書斎はなんでも否定するわけではない。
マル公みたいな嘘つきこそ徹底的に叩くがな。
783書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/07(水) 21:48:46.33 ID:k8XwDsnI
>>781はネタばれ解禁論者のようだが、
あの密室トリックは、やはりプレーグコートという作の売りのひとつ。
(前記したとおり、検死という観点からの疑問が残るとはいえ)
作者自身によるネタばれ教唆はまずいという話もあり得ようか。
784名無しのオプ:2013/08/07(水) 21:50:44.85 ID:gzwKwvyX
ネタばれ解禁論者も増えてきたね。
785名無しのオプ:2013/08/08(木) 08:00:57.26 ID:aTv6TNl6
>>781
横から失礼
密室に読者の目を集めて、何を伏せるか?
いわれて何気に浮かんだのが、高木彬光の「刺青殺人事件」だった
トリック・レベルじゃなく、創作のコツをカーから盗んだのかな?
786名無しのオプ:2013/08/08(木) 18:51:41.44 ID:z1PQXXkK
書斎がマル公というクソコテに完勝したのがこのスレだったな。
787名無しのオプ:2013/08/09(金) 09:50:33.07 ID:nYUMu+Dr
書斎は完勝どころか辛勝でさえ、したことはない
万年完敗男をなめてはいけない
788名無しのオプ:2013/08/09(金) 10:48:14.15 ID:7n3IZXY5
すべてのレスでボロを出すという
様式美の完徹が彼の勝利なのかもしれないな
789名無しのオプ:2013/08/09(金) 11:05:08.32 ID:nYUMu+Dr
>>786
コテは何があっても批判してはいけないのではなかったのか?
クソコテと呼ぶなんて論外だろw
790名無しのオプ:2013/08/09(金) 20:13:04.70 ID:R8QfuK/9
マル公は議論から遁走したからな。
当時のスレを読めば一目瞭然だ。
791名無しのオプ:2013/08/09(金) 21:29:52.49 ID:5lkWhEXZ
落穂ひろい的に「死が二人をわかつまで」を読んでみる
このコナン的トリックが
頭の弱い自分にはまったくイメージが出来なかった
でも話し自体で読ませる作品で
トリックはまぁおまけかな
ってことで80点
792名無しのオプ:2013/08/09(金) 22:20:56.53 ID:Ehh0L283
書斎はイチャモンつけるばかりで議論になっていなかったなw
793書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/09(金) 22:28:35.93 ID:Il9CvIp+
まあ、マル公逃亡の事実は本人も是認(過去ログあり)していることだし、
ええんじゃないか(w
ああいうとぼけたキャラも、少しはスレの活性化に寄与したと言えなくもない。

>>791
ウィンドウねたを高く評価できないということだろうが、
60点程度の評価が妥当ではないか?
当時はベストセラー(44年8月刊行。年末までに一万二千部以上完売)
とのことだが。
794名無しのオプ:2013/08/09(金) 23:23:22.57 ID:wLqLiolP
逃亡、ねえ。議論では完膚なきまでに叩き潰されてもその後も恥さらしに顔だしゃ勝ち、と
書斎魔神の「議論」ってとにかく最後まで大声で喚いた方が勝ちの声闘なのかwww
795名無しのオプ:2013/08/09(金) 23:26:28.38 ID:Ehh0L283
過去ログありと言いながらその過去ログを提示できないのは
実際には存在しないからなんだよねw
796名無しのオプ:2013/08/10(土) 00:00:07.78 ID:sTW5jpL1
>>791「死が二人をわかつまで」はサスペンスとして面白かったかな
797名無しのオプ:2013/08/10(土) 00:04:12.13 ID:E5d4dcV/!
過去ログはあるさ!!あるとも!!!!
お前らが探せ!!!順番が逆だ!!!
798名無しのオプ:2013/08/10(土) 00:37:21.95 ID:E5d4dcV/!
まあ、今夜はこれくらいで許したるわ!!
799名無しのオプ:2013/08/10(土) 02:54:42.54 ID:j36mUaQK
「死が二人をわかつまで」でもそうなんだけどカー後期の作品は前期と比べてヒロインの扱いが違うなと思う
前期のヒロインが添え物でほとんどの作品がいなくても作品が成り立つものばかりなのに対して
後期はヒロインが何者であるのかヒロインがどんな謎を隠しているのかという感じにヒロイン自体の謎を追う作品が多い印象がある
「死が二人をわかつまで」以外だと「囁く影」「眠れるスフィンクス」あたりか
800名無しのオプ:2013/08/10(土) 04:10:14.85 ID:v6kPJMTn
「死が二人をわかつまで」もそうだけど
例えば横溝正史の「本陣」のトリックとかさ
あれ読んだだけで理解できた?
ドラマを観て初めて納得したよ

でもそうゆう説明は適当に読み飛ばしている
機械的トリックにのみに重点を置く作品は苦手
801名無しのオプ:2013/08/10(土) 06:08:58.66 ID:3rvSPk+v
都合が悪くなると過去ログすらなかったことにするアンチ。
卑劣にも程があるね。
802名無しのオプ:2013/08/10(土) 07:42:08.32 ID:qbYnH1hM
>>785
『黒死荘』と『刺青殺人事件』を結びつけて考えたことはなかったな。
ただ言われてみれば、動的なクライマックスとか、意外に演出面で影響してるのかも知れない。
同じく古典トリックの総ざらいでも、それを段階的におこなった『黒死荘』に対し、『刺青』は一点集中型だね。
そのため、ホントはとても重要な第二の殺人が、添え物になっちゃったw
803名無しのオプ:2013/08/10(土) 08:12:05.61 ID:qbYnH1hM
>>791 >>800
『死が二人をわかつまで』の密室構成法の件

陳腐な密室ものにありがちな、「機械的トリック」だよね。
そこに別なアイデアをかけ合わせたのがミソなんだけど、その工夫を評価するのはマニア層だけかもしれない。
ただ、「話し自体」のなかで、犯人がなぜ密室を必要としたのか?
その視点から振り返ると、これが努力賞ものなんだよねw
あの状況で、独創的なトリックなんか簡単にひねり出せるわけがない。犯人が脳内データベースの密室トリックを
検索して、とりあえず採用したのがアレ――と理解すれば、構成法自体のしょぼさ(まあ適当に読み飛ばされても
やむ無しか)は、マイナスではないと思う。
「トリックはまぁおまけ」で、それ「にのみ重点を置いた作品」ではないから。
804書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/11(日) 00:25:06.93 ID:zoHZQayd
そう言えば、ジョン名義の「死が・・・」前作は屈指の代表作皇帝なんだな。
珍しいヒロインがメーンもの。
ミステリとしての出来ばえは別として、やっぱりジョンらしくわないわな。
「クリスティーに脱帽」ならぬ「クリスティーは脱帽」したとのことだが。
つまりアガサ好み、十八番な設定ということ。
805名無しのオプ:2013/08/11(日) 01:16:26.96 ID:MLDhIPDB
皇帝のかぎ煙草入れのことなら「クリスティが脱帽」したのはトリックだけどな
まさかクリスティは好みの作品しか読まない、他は一切知らない
だから評価したということは読んだということであり、
それは好みの設定だったということだ、とか寝言ほざく気じゃあるまいし
806名無しのオプ:2013/08/11(日) 03:30:14.73 ID:IHPrK3S8
馬鹿に何言ってもムダ
807名無しのオプ:2013/08/11(日) 06:48:15.43 ID:N3dSwoEg
書斎が正しいね。
808名無しのオプ:2013/08/11(日) 09:22:57.15 ID:wEj9OSdN
>>805
正しい引用は「このトリックには、さすがの私も脱帽した」でしたからね。
でも>806さんの言う通り、「頭巾」も読めない馬鹿は真実を捻じ曲げてものを言いますから
相手にするだけ無駄ですよ。
809名無しのオプ:2013/08/11(日) 13:23:55.31 ID:HHXxMHBI
>>803
なぜトリックを弄する必要があったのか? 
そこを評価できるのも、「マニア層」ならではと言う気はするが(笑)
指摘自体はそのとおりと思う
前年の「貴婦人として死す」に通じるね
あれも、足跡トリックと作品の価値は関係ないし
810名無しのオプ:2013/08/11(日) 16:04:15.21 ID:iw2XeIqq
死が二人をわかつまで>
クリスティだったら、あの密室トリックは省いて
サスペンスだけで引っ張りそうな話だよね
まあそこにムリクリでも不可能状況を作ってしまうのが
カーらしいって感じ
811803:2013/08/13(火) 12:35:14.58 ID:BZCt88Z9
>>809
『貴婦人として死す』も、犯人が完全犯罪を狙ってあんな小道具を持ち出して来たのなら、バカミスと紙一重だよね。
でも、あの足跡トリックは誰がなんのために弄したのか・・・そこを押さえると印象は全然ちがう。
キャラクターの、明から暗への転換が哀しい。

個人的には、ちと重苦しすぎて、好みのカーじゃないんだけど。
「マニア層」的には――これを読むと、カーがクリスティの某有名作の、どこをアンフェアと考えていたかが
わかって興味深い。
812名無しのオプ:2013/08/13(火) 20:03:46.84 ID:62qnmk5s
マル公出てこいや。
コソコソ隠れるな。
813名無しのオプ:2013/08/14(水) 17:52:35.56 ID:KfRMNK23
>>812
お前こそコソコソ名無しでレスするなや
814名無しのオプ:2013/08/14(水) 18:29:12.64 ID:a9YX4fki
マル公、いい加減にしろ。卑怯者。名乗れ。
815書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/15(木) 00:10:57.07 ID:C2uE5D/0
カーオタが多いせいか、「とにかくマンセーしないと」という連中が多過ぎかと
思う。ゆえに、ジョン作品の売りであるトリックの占める大きさを過小評価
してしまっている。
そもそも、トリック無きジョン作品なんて三文小説レベルと言うても過言
ではないものもある。
一応、誰しも傑作・代表作のひとつと認める蝶番を例にとっても、
トンデモトリック炸裂なバカミスというのがその本質、
そしてこれこそジョン作品最大の魅力なんである。
816名無しのオプ:2013/08/15(木) 01:00:20.90 ID:McUqB0Is
アホは自分で振った話題からも遁走www
817名無しのオプ:2013/08/15(木) 06:24:08.76 ID:h9JA90km
>>811
>これを読むと、カーがクリスティの某有名作の、どこをアンフェアと考えていたかが
わかって興味深い。

○○の扱いかたが、クリスティ作品の技術批評になっているってこと?
客観性の担保という理解でOK?
それとも、もっと具体的なポイントがあるのかな? 
818名無しのオプ:2013/08/15(木) 07:56:47.18 ID:yYYV39Lv
カーの魅力としては
「不可能趣味」、「オカルティズム」、「ユーモア」、「ロマンシズム」
そして
「ストーリーテラー」があげられていますね。
特にトリーテラーの魅力は、「新カー問答」やカーマニアの二階堂、芦辺
をはじめ誰しも認めているところ。
その魅力が顕著にでているのはやはり歴史物、特に「ビロードの悪魔」でしょう。
カーの魅力はこのような多面的なところであることは疑いがないですね。
819名無しのオプ:2013/08/15(木) 10:06:49.35 ID:fmUKuPNd
>>818
最初に重箱の隅をつつく。
romannticism をカタカナ表記するなら、「ロマンティシズム」か「ロマンチシズム」ね。
そして、作家の魅力を列挙しているわけだから、最後の項目は「ストーリーテリング」が妥当。

意見自体には、同意。
というか、「『曲った蝶番』が印象的なのも、トリックに理由があるのではなく(・・・)」
と瀬戸川猛資が喝破してからだけでも四半世紀たつのに・・・
いまだに一部のヲタ相手にそうした正論を振りかざさざるを得ないところに、カー・ファンの悲劇があるよね。
820819:2013/08/15(木) 10:13:48.15 ID:fmUKuPNd
ありゃりゃ、重箱の隅をつつく、なんていっときながら、スペルをミスった。
ロマンティシズムの原語は、
 
 ×romannticism
 ○romanticism

ね。失礼 <(_ _)>
821名無しのオプ:2013/08/15(木) 21:39:04.67 ID:8vS93pze
クリスティもカーにアンフェアだなんだって言われたら
あんたにだけは言われたく・・・って思うだろうな
822名無しのオプ:2013/08/15(木) 21:59:53.09 ID:fIYx/yWj
>>816
おまいがアホだわ。
823名無しのオプ:2013/08/15(木) 22:03:53.47 ID:iwjbPn/3
>>822
自分がアホと言われた自覚でもあるのかい?
824書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/15(木) 23:00:15.72 ID:aLVAiMWn
「ビロードの悪魔」をはじめ、ジョンの歴史ミステリって日本でさえ
ウケなかったしな(w
現在は真性のオタにしか読まれていない。
確かに語りは上手いのだが、それだけなんだよね・・・
この人は、アガサみたく普通小説が書ける人ではないし、
まあ、本人もそれで良しなんだろうが。
だから、蝶番もタイタニック号事件の裏にあった悲劇を掘り下げる
という方向性にはいかず、トンデモになってゆく(w
この徹し方は良しだ。
825818:2013/08/15(木) 23:17:11.30 ID:yYYV39Lv
>>819
おっと指摘ありがとうございます。ほんと、いまさらの話なんだよね。
レスにもなってない書斎というやつは、本当の馬鹿?
826名無しのオプ:2013/08/16(金) 02:28:43.66 ID:Q+gx3/CK
カーの作品で最も物語として面白く読めたのは「囁く影」だな
ミステリーとしてのデキは他の作品に負けるけど
サスペンス性、人物描写、第二次大戦後のイギリスの荒廃した雰囲気など優れた点が多い作品だ
827名無しのオプ:2013/08/16(金) 09:07:34.39 ID:rWd0x7N+
>>825
>>1-2にある通り正真正銘のバカなので相手にしないでくだい。
828書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/16(金) 22:06:14.39 ID:v/iTvmy5
>>825のひたすら罵倒に走るしかない完全ギブアップレスにワロタ。

>>826
概ね同意。
だが、ジョンが「文学」も書ける人なら、
単なる謎解きミステリに止まらず、あの真相なら凄まじいまでの親子愛
をメーンテーマに置く方向でもいけたかと思う。
829名無しのオプ:2013/08/16(金) 22:12:17.76 ID:dJfLEFH0
ギブアップの意味がわかっていないんだなこの馬鹿はw
830名無しのオプ:2013/08/17(土) 06:28:04.11 ID:b8Nkbrj0
当然わかって使っているよ。
831名無しのオプ:2013/08/17(土) 10:18:22.94 ID:oZtjc79T
あ?
ギブアップされてーのか?
コラ
832名無しのオプ:2013/08/17(土) 12:25:03.97 ID:VxJTN0uw
>>829
意味不明の勝利宣言しなけりゃならんくらい追い詰められてるんだよ。
バカ書斎の相手はやめとこうぜw




そんなことより創元メルマガ「10月の新刊」

【創元推理文庫】(海外ミステリ)
◇『夜歩く』ジョン・ディスクン・カー著/和爾桃子訳
密室と不可能犯罪の巨匠のデビュー作、新訳決定版。
833書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/17(土) 13:15:50.36 ID:uZpUDHfV
単にメルマガに載っていた情報を垂れ流して喜んでいる>>832
夏らしい真性厨房?(w
かねてから思うているのだが、ジョン作品の訳者が女の子、
これはどうかと思うのである。
834名無しのオプ:2013/08/17(土) 13:27:10.54 ID:W2EGlBJ1
こういうふうに書斎は自分に楯突く相手を罵倒せずにはいられない
まさに狂犬ですからw
そのくせ「めくら頭吊」その他については全く反論もできないヘタレ老人というのが笑えますw
835名無しのオプ:2013/08/17(土) 13:30:22.28 ID:PF6zuBAU
>>832
ああ、ようやく出るんだね『夜歩く』
情報サンクス
和爾訳は『蝋人形館』がとても良かったから、こちらも期待
まえに誰かも書いてたけど、バンコラン・シリーズ全部、同じ訳者で統一希望
836名無しのオプ:2013/08/17(土) 17:43:16.99 ID:4G89+VwG
本スレ伸びてると思ったらキチガイとキチガイを叩くキチガイが荒らしてるのな
うんざりだわ
837名無しのオプ:2013/08/17(土) 18:04:47.19 ID:VxJTN0uw
その“キチガイを叩くキチガイ”を叩くキチガイ君が>>836だね。
自分だけが特別だと思うなよなw
838名無しのオプ:2013/08/17(土) 19:43:59.44 ID:OhoxfnzH
この調子だと『髑髏城』の完訳が読める日は来るのかな
839名無しのオプ:2013/08/17(土) 19:57:55.47 ID:b8Nkbrj0
書斎の論考が光るね。アンチの見苦しいこと。
840名無しのオプ:2013/08/18(日) 03:49:51.84 ID:Pw1a6hc4
女の子とかwwwww
841名無しのオプ:2013/08/18(日) 05:58:41.90 ID:v+sk7m5z
宇野利泰訳がそもそも女性訳者に下訳させたものなのにね
842名無しのオプ:2013/08/18(日) 09:03:20.77 ID:akyjUp2F
皇帝すら未読だし仕方ない
843811より 、817さんへ:2013/08/18(日) 12:10:33.35 ID:yhpalAgD
>○○の扱いかたが、クリスティ作品の技術批評になっているってこと?(@)
>客観性の担保という理解でOK? (A)
>それとも、もっと具体的なポイントがあるのかな?(B)

返事が遅くなって、申し訳ない。ちょっと「現実」が切迫してたもので・・・

@については、イエス。
Aは、しかし必ずしもそうではない。カーは、くだんの作家の作品Aを評価していないが、
同じ作者の、先行する作品Cは褒めている(「地上最高のゲーム」完全版参照)。
問題は、その褒めている内容が、あくまで○○内の記述にあるということ。これは
重要だと思う。つまり、「枠」と関係なしに、フェアプレイは実践できる。
ポイント(B)は、事件の推移と並行しながら、○○の作成が進められている――この点を
明確にしたことだと思う。例の作品Aは、ギリギリまで「回想」としか読めないからね。

長文失礼。
844名無しのオプ:2013/08/18(日) 17:48:07.67 ID:i/N9QxQX
「蝋人形館の」和爾訳は本当にすばらしかった。
訳が作品の評価を劇的に変えるいい見本。
また。「皇帝」の駒月訳も、ヒロインの心理を丁寧に描き出し、こちらも出色。
カーに女性訳者の相性のよさには正直びっくりした。
新訳を未読な人には、このよさが届かないのが残念。
845名無しのオプ:2013/08/18(日) 18:00:49.38 ID:HYUrQiNb
実際に読み比べもしていないくせに訳者が女性だからどうとか意味のない因縁をつける奴には
カーを語る資格はないね
846名無しのオプ:2013/08/18(日) 19:45:46.67 ID:jIFAD+6G
そんなことはないでしょう。
847名無しのオプ:2013/08/18(日) 20:42:05.91 ID:wcrRHfrV
そうだね
カーどころか小説を語る資格がないね
848名無しのオプ:2013/08/18(日) 23:40:53.05 ID:XqmpPB/3
お前ら荒らしは無視しろよ
849書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/18(日) 23:43:35.92 ID:34trNMOI
>>841
宇野先生(以下「うの」と略す)は、ばっちしチェックを入れてるのは有名。
でないと、あの東京弁調は醸し出されない。

ヒロインも多く登場するとはいえ、ジョン作品は意外に男っぽい作風。
面白いお爺ちゃんな面があるギディオンはともかく、
ちょい悪爺なヘンリーやクールなアンリが持つ味わいは女性の筆では難しいでしょ。
翻訳不可能論に拠る「翻訳書は翻訳者の著作」という観点に立てば、この結論以外はない。
850名無しのオプ:2013/08/19(月) 00:10:41.81 ID:jFfOB2Ny
10月か
待ち遠しいな
851名無しのオプ:2013/08/19(月) 06:01:41.01 ID:IZU5eppP
書斎の断言が心地よいね。
852名無しのオプ:2013/08/19(月) 10:41:36.18 ID:DauL995I
まず『“ 書 斎 の”翻訳者不可能論』どころかその理屈なら
小説映画ドラマ漫画アニメ全てにおいて
女性は男性の機微を現せないことになる、勿論逆もまたしかり
断言すりゃいいってもんでもない、絵に描いて額に入れて壁に飾っちゃったような
まさに戯言というしかない戯言
853名無しのオプ:2013/08/19(月) 10:48:41.58 ID:DauL995I
そしてアホの寝言の「翻訳者の著作」にしたがったところで
>面白いお爺ちゃんな面があるギディオンはともかく、
>ちょい悪爺なヘンリーやクールなアンリが持つ味わい
このイメージ(クリスティスレで書斎が絶賛遁走中でお馴染みの言葉だからわかるだろう)は
どこから得たものなんだ?
訳書からならそれがアホの言う翻訳者が作り出したものじゃないとする根拠は?
またそうじゃなくて読み取れるんだ!と泣き喚くなら
それは翻訳者によらない、したがって女性でも構わないことになる

原書を読んだ、はわかりやすすぎる嘘な上に首絞めるだけだからやらんだろうけど
854名無しのオプ:2013/08/19(月) 20:13:00.93 ID:IZU5eppP
書斎に論戦を挑む気か。
マル公みたいに赤恥かいて遁走しないようにな(w
855書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/19(月) 22:57:12.10 ID:wDHJ5t6h
ゲーム感覚の推理、これとは逆にあるようだがトンデモな展開、
この辺を面白がる志向性は完全に男性のものなんだよね。
良い意味で「ブレ」が大きいというか。
女性の場合は、きちっと定番を決めるのを好むことが多く、
これがメロドラマ志向へと繋がり、アガサの人気にもなっているわけでしょ。
そもそも昔から、ジョンやエルの女性読者数そのものが希少でしょ。
856名無しのオプ:2013/08/19(月) 23:43:55.92 ID:+yRCyZwq
また変な決めつけしているよw
それを言い出したらミステリーそのものの読者に女性の割合は小さいと言われているだろうに。
ま、どちらにせよ
未読のくせに性差別をしているという事実は動かないというのが明白だから話にならんw
857名無しのオプ:2013/08/20(火) 00:50:55.53 ID:64wbyFiM
お前ら荒らしは無視しろよ
荒らしを無視しない事で迷惑こうむる人もいるんだから
858名無しのオプ:2013/08/20(火) 06:09:21.20 ID:IDpLgZbZ
論争できない時点でヲタの負けだわな。
859817:2013/08/20(火) 06:52:06.68 ID:jhGN5EeI
>>843
レスを有難う。
あげてもらった理由は、多分理解できたと思う。
ただそれに関していえば・・・
うろ覚えだが、すでにバークリーも実践してた気がする。
バークリーの作品D(当然、読んでると思うけど)を、じゃあカーは評価してたんだろうか?
860名無しのオプ:2013/08/20(火) 08:29:32.82 ID:kkc5wZeC
書斎は結局自分勝手な屁理屈で未読を正当化しようとしているだけ。
相手にする価値なんかないから無視しとけよ。
861名無しのオプ:2013/08/20(火) 18:43:32.27 ID:IDpLgZbZ
遁走が始まりました。
マル公と同じだな。ひょっとしておまいがマル公なのか。
862書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/21(水) 00:22:59.13 ID:xlqxaqRu
例えば、アガサにしても時代的に無理だったのであろうが、
英文学専攻(英国留学経験もあれば尚良)のもっぱらアガサ作品専門の
女性翻訳者を養成すべきであったと思う。
さすれば、「俺」なんて言うエルキュールは登場しなかった(w
やはり男性の手になるものは男性に、女性のそれも同様でしょ。
(1)魔神の翻訳不可能説には同調するが、たかがミステリ、
本質部分であるトリックとフーダニットが伝わればいいではないか。
(2)ジョン十八番の残酷な殺しのシーンを堪能できればオールOK
このような意見もあり得ようか。
(1)に関しては、理解できる見解ではあるが、
いかに翻訳不可能説といえども、出来得る限り
原書の持つ雰囲気を伝えんとするのが出版社の責務かと思う。
男特有の悪ふざけぶりも特色なジョン作品を女子に訳させるというのは
外している感あり。
極端な例になるかもしれぬが、
原作者、翻訳者共に女子というホームズもの贋作の違和感を想起して欲しい
ところである。
原典はパーフェクトなビクトリア朝における男の世界だしね。

お下品フロスト・シリーズの訳者にあえてメグたん起用というのは、
狙った趣向かと思う。
あえて承知のうえで原書とは異なる線を狙ってゆくというのは
評価が分かれるところかな。
チャンドラーのマーロウもの、マクベインの87分署シリーズの女性翻訳者の
手になるものを見てみたい気はしないでもない。
「血の収穫」とかは考えられないけど(w
863名無しのオプ:2013/08/21(水) 09:08:00.81 ID:ZV5BmGTi
酔っぱらいが意味不明の持論を呂律の回らない口でまくし立てている感じだなwww
864名無しのオプ:2013/08/21(水) 10:40:24.61 ID:ypsxImXy
そりゃ未読のバカが勝手な決めつけで
読まないことを正当化しようとバカ言ってるんだからw
865843:2013/08/21(水) 12:47:38.06 ID:M/HOInPq
>>859 アントニイ・バークリーの作品Dの件(その1)

カーのバークリーへのリスペクトは、「陪審席」の追悼文にみなぎってた。
(日本語訳は、「ミステリマガジン」1972年9月号)
ただ、そこで挙げられた推薦作リストに、作品Dは入っていない。
カーの「地上最高のゲーム」完全版のなかで、Dに関する言及はあるものの、積極的な評価ではない。
866843:2013/08/21(水) 13:33:04.14 ID:M/HOInPq
>>859 アントニイ・バークリーの作品Dの件(その2)

カーが『貴婦人として死す』の○○で明確化したポイント(>>843)を、
すでにバークリーがDで実践していたとは言えない、というのが当方の考え。
あの作品の面白さはひとまず置いて、○○のあつかいだけに的を絞るなら――

某有名作家の代表作Aに希薄な、WHYに関しては、じゅうぶんに配慮されている、
けれどWHENの観点からは、途中から○○の境界が曖昧になっている感をまぬかれない。

なのでおそらくカーも、このDについては、やはり本格探偵小説としてはアンフェアと思っていたのではないかな。
867名無しのオプ:2013/08/21(水) 20:21:27.04 ID:iP1wq+db
書斎はアガサにも詳しいからさすがの説得力があるね。
868名無しのオプ:2013/08/21(水) 21:29:49.24 ID:1VMoi+Zt
そして誰もいなくなったにポアロが出るとかのたまった書斎がアガサに詳しい…?
869名無しのオプ:2013/08/21(水) 23:31:06.22 ID:hczHqOmo
ところで“アイァリーン”って“バャリース”並に発音し難いよね
870書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/22(木) 00:02:20.42 ID:De9x+fsJ
イヴなんかも、いかにも男目線の可愛い女なんだよな。
ゆえに、007の井上先生担当はジャストフィットだったかと思う。
871名無しのオプ:2013/08/22(木) 04:47:21.16 ID:YfPxpDCj
上で10月が楽しみってなってるけど
また何か新訳が出るの?
872名無しのオプ:2013/08/22(木) 06:11:28.99 ID:kpfWC1Sr
書斎の博識ぶりが遺憾なく発揮されているね。
873859:2013/08/22(木) 09:01:08.05 ID:0zw4ituD
>>866
いろいろサンクス。
勉強になった。
本格ミステリの技巧に関しては、カーはやはり大真面目だからね。
実作で滑るときも、大真面目に滑っちゃうわけだけどw
「貴婦人」あたりは、理論と実践が綺麗に結びついたということか。
874名無しのオプ:2013/08/23(金) 09:25:08.49 ID:qrsiTSL5
>>866
バークリーの作品Dって何でしょう、教えてください。
875名無しのオプ:2013/08/23(金) 18:07:03.79 ID:MSjNdUm6
>>874
目欄じゃないの
876名無しのオプ:2013/08/23(金) 20:04:52.30 ID:qrsiTSL5
>>875
ありがとうございます。
877名無しのオプ:2013/08/24(土) 05:50:03.02 ID:oBzQ1kXl
新訳楽しみだな。カーの新訳軒並み大正解。
妖しげな街の雰囲気、退廃的な世相をどう訳してくれるだろうか。
そしてもちろんバンコランを。和邇氏訳は本当にカーと相性がいいから。
次は、95%の抄訳といわれている「髑髏城」あたりを。
878名無しのオプ:2013/08/24(土) 07:19:27.32 ID:NVuAo3Su
>>877
これって何の新訳なの?
創元サイトいっても不明なんだけど
879書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2013/08/24(土) 13:51:48.49 ID:3oy6gyTW
創元は、ジョン作品に関しては女性翻訳者起用という奇手で勝負に出たという
ことだな。
早川の方は既にジョン作品は、ある程度見切りをつけてしまっている感がある。
性格、情景描写を書き込み、自然に活字びっしり状態になるのがジョン作品の
特色ゆえ、現代の読者にどの程度受け入れられてゆくか、非常に気がかりではある。
880名無しのオプ:2013/08/24(土) 16:27:37.92 ID:M40X3fGP
>>878

こちらを参照。
>>832
881名無しのオプ:2013/08/24(土) 17:47:56.31 ID:NVuAo3Su
>>880
どうも
皇帝とか帽子などの有名作品以外の新訳は楽しみだ
882名無しのオプ:2013/08/25(日) 15:47:20.57 ID:vVfKRSyp
「夜歩く」は処女作だから、期待が高まる。「蝋人形館」をみれば和邇氏の新訳
はきたいできる。是非新訳を手にとってもらいたい。
883名無しのオプ:2013/08/25(日) 17:31:25.50 ID:vVfKRSyp
まぁ、一度たりとも新訳を読んでないにもかかわらず、臆面もなくレスしている
馬鹿はレスできないだろうが。
884名無しのオプ:2013/08/25(日) 23:00:39.63 ID:z84aDaoJ
読んでいるぞ!!!!!!読んでいるとも!!!!!!
885名無しのオプ:2013/08/25(日) 23:53:35.40 ID:ak1evv7R
馬はめくら頭吊なんて書き込んでも平然と湧いて出てくるような恥知らずだぞ?
というかあいつは旧訳すら読んでいないだろ。
886名無しのオプ:2013/08/26(月) 00:02:11.02 ID:vLiTH1Yc
手に取ったとしても内容は理解できないでしょ

漢字が読めないんだからwww
887書斎魔神 ◆wo8/e6IiAG5v :2013/08/26(月) 21:54:55.53 ID:7YCoYsKf
リーダビリティ抜群な井上一夫先生訳「夜歩く」。
何でこれをいじるのかなという感は拭い切れないものあり。
具体的な話は出ていない(公表前かもしれんが)ようだが、
「髑髏城」も宇野先生(以下「うの」と略す)の名訳を廃してまで、
完訳に拘泥することもあるまい。
(謎解きミステリとしての評価に限れば、B級以下の出来ということもあるし)
888名無しのオプ:2013/08/26(月) 22:09:04.14 ID:aBTbDDhp
的確なしてきだね。
889名無しのオプ:2013/08/26(月) 22:22:17.26 ID:C0l6dj0A
ディクスン・カー(カーター・ディクスン)【避難所】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/8993/1243148912/
890名無しのオプ:2013/08/27(火) 12:27:36.37 ID:seEEsEGl
10月の「夜歩く」新訳も楽しみだけど、「髑髏城」の完訳も出してほしいよな。

いっそ悪訳「魔棺殺人事件」の復刊も望もうかw
891名無しのオプ:2013/08/27(火) 12:53:51.72 ID:ooGwWYhN
「魔棺」は商業出版はまずありえないけど
どこぞのインディーズが定価を2〜3千円におさえて
ソフトカバーで○百部の限定復刻版をだせば
間違いなく完売するだろ

ただ肝心の「三つの棺」の新訳がどう考えても最優先(笑)
訳者の選定やら装丁やら・・・
いまの早川の編集部で売るためのアイデアが出せないのなら
創元で実績をつくったF編集室に委嘱すればいい
892名無しのオプ:2013/08/27(火) 19:10:33.50 ID:sWopMGQG
あと、できれば創元もカバー緑にしてくれないかな。
やっぱ、赤、緑、青がしっくりくるんだよな。
クロフツは茶色希望。
893書斎魔神 ◆wo8/e6IiAG5v :2013/08/27(火) 20:55:13.15 ID:NB2DMC7A
悪名高き魔棺の再刊は単なるネタとしても、
「三つの棺」の新訳希望という点には同意せざるを得ない。
ただし、今の早川は手間暇かけてまでやらない気がする。
894名無しのオプ:2013/08/28(水) 11:52:29.89 ID:fAhNmW1V
>>892
創元推理文庫も、ひと頃(前世紀の終り頃)に、カーを緑背カバーで出しなおしたことがあった。
HM文庫と揃うのが嬉しくて、わざわざ何冊も買いなおしたよw

>>891
F編集室の中の人wは、オールタイム・ベストに「ビロードの悪魔」をあげてたから・・・
時代ものを委嘱すれば、燃えてくれそう。
個人的にも、和爾訳で「ニューゲイトの花嫁」とかは是非読んでみたい。
895名無しのオプ:2013/08/28(水) 12:03:15.25 ID:XPMgVS68
「ニューゲイトの花嫁」のキャロラインは今でいうツンデレだな。
896名無しのオプ:2013/08/28(水) 12:53:02.42 ID:38RGLA5g
>>894
そうなんだ。本棚の赤、青、緑がそろうとちょっと格好がいい。
確かに今の訳だと「ニューゲイト」のヒロインは感情移入ができない、単なる
我儘娘にしか思えないので、和爾訳で読後感が変わるものなのか読んでみたいな。
「囁く影」などカーの作品には、はヒロインの魅力が支えているものも数多くあるしね。。
897書斎魔神 ◆wo8/e6IiAG5v :2013/08/28(水) 21:04:39.37 ID:vEyZYsEP
ジョン好きでも歴史ミステリまで手を伸ばすのは、マジで真性のオタ(w
良い悪いの問題ではないが、新訳云々は最早ネタの範疇でしょ。
898名無しのオプ:2013/08/29(木) 04:19:08.75 ID:Z1KuPRDa
「囁く影」は正ヒロインだけでなく
脇のヒロイン達も良かったな
899891:2013/08/29(木) 07:29:03.99 ID:Eu+XVmVc
>>894
>個人的にも、和爾訳で「ニューゲイトの花嫁」とかは是非読んでみたい。

それは俺も読んでみたい
Fさんに、持ちこみ企画でやってほしいくらい
「ハヤカワミステリマガジン」9月号は、「魅惑のタカラヅカ」特集だったけどw
あれを読んで、もったいないなあ、と思ったのは・・・
カーを絡める面白いチャンスだったのに、ってこと
「ニューゲイト」にしても「ビロード」にしても、ヅカの舞台には絶対はまると思うんでね
900名無しのオプ:2013/08/29(木) 19:21:45.18 ID:6iK0OVjj
「弓弦城殺人事件」久しぶりに読み返した。
このスレでも全く話題にのぼらないけど、なるほど納得。
カチッという音が、思わぬ形でトリックの伏線とはなっているのだが。。。
あとがきも、変な論文もってきて本作品には触れていないというところが
本作品の、ハヤカワの苦しい評価がみてとれる。
読みにくいし、探偵もあまり魅力ないし再読はないだろうな。
901書斎魔神 ◆wo8/e6IiAG5v :2013/08/29(木) 20:04:11.07 ID:g5E57viZ
ネタでなく、正直な願望を書いているだけなんであろうが、
>>899なんかを読むと、本邦におけるジョン全盛期を知る者としては、
逆に悲しい現実を再認識させられる。
既にジョンは特集で取り上げる、絡めるような存在の作家ではないと思われ。
特に早川にとっては。
902名無しのオプ:2013/08/30(金) 08:57:09.84 ID:oJ9lD+7d
>>900
>変な論文もってきて

あの「密室論」自体は、珍しいし面白かったけどね。
同じHM文庫の初期ラインナップだった、「夜歩く」「火刑法廷」の解説の充実ぶりにくらべるとなあ。
この「弓弦城」が新刊で入手できるのに――
「三つの棺」や「ユダの窓」、「貴婦人として死す」に「ビロードの悪魔」なんかが品切れなんだから、困ってしまう。
903900:2013/08/30(金) 10:03:07.03 ID:iPk8aWRb
>>902
「貴婦人として死す」と加えて「引き潮の魔女」この2作は、久しぶりに復刊してほしい。
手持ちの奥付みると、「貴婦人」は1990年、「引き潮」にいたっては昭和51年だもんな。
(「引き潮」はさすがに古本屋でgetだけど)
「引き潮」はともかく「貴婦人」は掛け値なしの傑作。トリックはもちろん、
綺麗な犯人の隠し方など、オカルトなしでも読ませる代表作。
904名無しのオプ:2013/08/30(金) 10:53:19.28 ID:JW8w3Jj/
「引き潮の魔女」か、懐かしいな。
文庫落ちする前の、ポケミスで読んだ世代だよw
いっぱんに評判の悪い作だけど・・・
トリックの印象も含めて、「弓弦城」よりは面白いと思う。
「好事家のためのノート」を付けて「完全版」を出せば、マニアは買わざるを得ないんだが。
905名無しのオプ:2013/08/30(金) 11:15:38.77 ID:EzAunk0C
「引き潮の魔女」はいい作品だと思う。
あのトリックこそカーの真骨頂。そこまでが冗長といえば冗長だけど。。
906書斎魔神 ◆wo8/e6IiAG5v :2013/08/30(金) 21:56:31.34 ID:JfYUl+lZ
引き潮は、チャンチャンバラバラやロマンス強調のジョン歴史ミステリを
好まない向きもわりと抵抗感なく読める十八番の不可能犯罪ものとしては
良し。しかし、新訳どころか、再刊も望み薄でしょ。
俺はビロードの再刊など不要との考えだが、ジョンの歴史ミステリそのものが
消えてゆく運命にあると思うている。
907名無しのオプ:2013/08/31(土) 02:28:49.83 ID:6Fno2kQT
>>906
あなたがあの有名な方ですか
アガサクリスティの、そして誰もいなくなった、にポアロが出てくると断言した推理オタクは

あれはネタだったのですか?
908名無しのオプ:2013/08/31(土) 03:22:28.58 ID:XEOSTjDa
引き潮の魔女は現場の状況が呑み込みにくい。魔の淵を読んだときに、
真っ先に思い出したのがこのわかりにくさだった。訳者が同じだから
なのか。それともカーの文章力が衰えてタルボット並みになって
いたのか。あるいは俺の理解力が衰えていたのか。
909名無しのオプ:2013/08/31(土) 07:19:34.75 ID:47q82CC7
>>908
そんなに呑みこみにくかったかな、「引き潮の魔女」?

ただ率直にいってカーは、状況を明確に伝える描写力には、もともと難がある人だったよね。
「死時計」なんかその最たるものだし、創元推理文庫の新訳で、本格ミステリとしての解像度が
格段にアップした「帽子収集狂事件」や「黒死荘の殺人」にしても、言葉かずのわりに視覚的な
イメージは乏しい。
40年代の諸作では、プロットの単純化と語り口の円熟で、そうした弱点がかなりカバーされてた
けど・・・

「引き潮の魔女」の状況説明が呑みこみにくかったとすれば(俺自身の記憶では、とくにそういう印象は
無いんだけど)、それはやはり、作者の老いによる衰えなのかな。
「火よ燃えろ!」みたいに、ストーリー・テリングでグイグイいけるお話じゃないだけに(要は、過去を
背景にしただけの、フツーの本格もの)、劣化が目立つということかも。

なんか興味がわいてきたから、そのうち読み返してみる。
910名無しのオプ:2013/08/31(土) 18:59:47.44 ID:2okPSMVL
新訳は草子のよさを殺しているよね。
普通のミステリならカーである必要はない。
911名無しのオプ:2013/08/31(土) 19:52:55.16 ID:JWa5GCkg
「引き潮の魔女」と「魔女が笑う夜」。カーのトリックとしては
極北の2作品だと思う。
でも、そこがいいんだよな。カーは。
912書斎魔神 ◆wo8/e6IiAG5v :2013/08/31(土) 20:41:27.55 ID:Nw1belp1
>引き潮の魔女は現場の状況が呑み込みにくい。
この点は同感。俺もじっくり2回読んで、現場の不可能状況を理解したような次第だ。
ジョン作品は設定に凝りすぎてわかり難くなる面はあるわな。
例えば、「三つの棺」なんかも、図解が無ければイメージするのも一苦労では
すまなかろう。
913名無しのオプ:2013/09/01(日) 01:16:55.51 ID:3N1XIcFL
引き潮の魔女は解決を読むと、はて人物の配置をそんな風に
書いてあったっけと疑問が湧くんだよ
魔女が笑う夜に比肩するトリックとは思わないな。ひねって
あるとはいえ過去の類例がすぐに思い浮かぶし
 
914911:2013/09/01(日) 09:22:00.36 ID:eJrhcUw6
>>913
確かに。トリックの独創性とかわかりやすさではそうだね。
俺が極北といったのは、なんかカーらしさが顕著にででたという意味だったんだ。
なんか、真面目に読者を驚かせようとして、結果、唖然としてしまうという。。
そういうカーが好きなんだな。
915名無しのオプ:2013/09/01(日) 10:18:38.01 ID:6wgL2YRy
愛するならカー
跪くならクリスティー

って誰かが言ってた
916名無しのオプ:2013/09/01(日) 13:37:52.22 ID:M0r2BhNG
まさにカーは「愛する」という感じだなあ
テニスコートとか連続殺人事件とか読むと特にそう思う

栄養はないけど珈琲のように嗜むのはカー
午後のお茶のように日常の一部にするのがクリスティ

うーん、ちょっと違うか
917書斎魔神 ◆wo8/e6IiAG5v :2013/09/01(日) 23:19:32.52 ID:HdEWRLKt
カー作品をあえて嗜好品に喩えるなら、極論かもしれぬが麻薬でしょ(w
この漫画ちっくとも言えるトンデモ世界観が癖になると、
アガサ、エル、S・S、特にフリーマンあたりは物足りなく思え、
馴染めなくなってしまう恐れあり。
ゆえに、ジョンばかり読んでいるという時期が生じがち。
918名無しのオプ:2013/09/02(月) 06:05:26.00 ID:uvNRUd2M
これこそ論考だよね。
919名無しのオプ:2013/09/02(月) 07:31:07.52 ID:IBH+kEr3
「夜歩く」の新訳刊行を前に――作家の加賀美雅之さんが亡くなったね。

プロ・デビューしてからの、アレやコレやで・・・
どこぞの掲示板のコテハンなみに、人としての信用が地に堕ちたけど、
それでも・・・
アマチュア時代の中短編――とりわけ「夜歩く」の正統的な続編「ジェフ・マールの追想」――の
ほとばしる才気には、目を見張るものがあった。
カー・ファンの一人として、謹んでご冥福をお祈りする。

向こうでは、カーに会えたのかな、加賀美さん?
920名無しのオプ:2013/09/02(月) 14:43:33.53 ID:18H0K/yF
へえ、加賀美雅之死んじゃったの? 
カー・トリビュートが愚直すぎて、俺の好みじゃなかった。
いくぶん同類嫌悪かもしれんが。
でも「どこぞの掲示板のコテハンなみに」は可哀そうだ。もちろん加賀美が。

個人的には、「キマイラの新しい城」みたいに、洗練されたカー・トリビュートをもっと読みたい。
って、殊能将之も今年亡くなったんだよなあ。
合掌。
921書斎魔神 ◆wo8/e6IiAG5v :2013/09/02(月) 22:30:53.83 ID:7DA1Kek+
殊能タンの逝去はマジで惜しい・・・
俺的に新作が気になる現役作家は彼氏の他は、アーヤ(ミステリのみ)、
アリス、蘇部先生(この人も最近は・・・)ぐらいなので。
922名無しのオプ:2013/09/02(月) 22:49:31.15 ID:O6QIFwNX
無駄に愛称っぽくしたつもりで呼ぶのが好きなのにそれってことは・・・読めなかったのかw
923名無しのオプ:2013/09/04(水) 22:10:30.65 ID:7F72AUST
クリスティは今も世界中で読まれまくってるけどカーは今や全く読まれてないよね
924名無しのオプ:2013/09/04(水) 23:07:44.81 ID:sOZu3z0A
根拠をどうぞ
925名無しのオプ:2013/09/05(木) 00:50:30.68 ID:JC/co05E
どうせまた「近所のスーパーの雑誌売り場を足で調べた結果」だろw
926名無しのオプ:2013/09/05(木) 03:36:11.39 ID:CTTAw34R
そして誰もいなくなった、にポアロが出てるって本当?
誰が言い出したの?
内の大学サークルでも話題になってるよ
先輩達は大物作家ばかりだし
927名無しのオプ:2013/09/05(木) 18:23:11.85 ID:rePaUANM
書斎のアンチが必死で出鱈目を流しているだけのことだよ。
928名無しのオプ:2013/09/05(木) 22:07:12.49 ID:JC/co05E
アガサ・クリスティ 17
http://www.logsoku.com/r/mystery/1284483301/

ここのスレで「ポワロはハゲ」発言を追及されて半狂乱になってた時だね

>308 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [] 投稿日:2010/09/26(日) 21:46:55 ID:1aSpVPx1
>ポワロものに限定して語れば、
>アクロイド、オリエント、そして誰も、ABC、これにスタイルズ+αぐらい
>を読んだ後に、カーテン読んで上がりってのが、多数派だろうね。

この頃も苦しくなるとでつまつになって無理やり話題をそらそうとして笑われていた
929名無しのオプ:2013/09/06(金) 09:09:09.34 ID:K5Z6RVxs
さあ、この明白なソースを
いかにしてアンチの必死な出鱈目だと
強弁してくれるのでしょうか

やっぱり書斎信者だけに
書斎同様しれっと逃走でしょうか
930名無しのオプ:2013/09/06(金) 09:30:02.03 ID:K0V42bdU
ジョークで逃げるに一票
931名無しのオプ:2013/09/06(金) 16:47:52.54 ID:OcvnKVH8
創元推理文庫の「白い僧院の殺人」、重版決定。
「黒死荘の殺人」の好調を受けて、と推察はできるが・・・
ここは新訳で出さなきゃ駄目でしょうに。
とりあえず売れればいいというものじゃない。
932名無しのオプ:2013/09/06(金) 17:45:32.10 ID:K0V42bdU
翻訳代はお前が払うのか
933名無しのオプ:2013/09/06(金) 19:01:39.10 ID:2jNCUFxI
書斎は常に大所高所から判断して論考を執筆している。
些事は気にするなや。
934名無しのオプ:2013/09/06(金) 19:14:57.54 ID:K0V42bdU
間違いでしたってさw

本当に読んでポワロが出てくると間違えたなら書斎は極度のバカだな
935名無しのオプ:2013/09/06(金) 19:16:11.26 ID:Gz1LQAFd
書斎は、ジョンの作品でどれが最高傑作と思ってるの?
936名無しのオプ:2013/09/06(金) 20:30:05.42 ID:UjVaJRop
>>931
新訳じゃないんだね。。
「白い僧院」はトリックは、いわゆる「足跡」トリックの中でも
ズバ抜けて秀逸。「テニスコート」の対極にあるトリック。
(「テニコート」が駄作というわけではない)
ただ、そのトリック解明までが、読み辛くなかなか進まない。
新訳で、前中盤をのせてくれると。。。と思うんだけどな。
937名無しのオプ:2013/09/06(金) 20:41:53.26 ID:2jNCUFxI
新訳はダメというのが定説じゃないか。
クイーンといい、カーといい、なぜ古典を大切にしないのか。
ポアロの新作も出るらしいし、これは日本だけの問題ではないかもしれないが。
938名無しのオプ:2013/09/06(金) 22:47:04.07 ID:EPGIo8OT
 新訳がダメなんて定説知らんがな。そりゃ
ダメなときもあるんだろうけど。
939書斎魔神 ◆wo8/e6IiAG5v :2013/09/07(土) 00:23:26.25 ID:bmCZM38R
>>938
新訳がオールNGなんじゃなく、ジョンの新訳担当が女子って点が問題に
されている。
時代性もあって完全男目線の作風だしね。
940名無しのオプ:2013/09/07(土) 00:43:53.06 ID:gmNU14s+
×問題にされてる
○勝手に喚いてるだけ

これについても遁走しっ放しだな
941名無しのオプ:2013/09/07(土) 04:54:15.33 ID:soL6w+mG
白い僧院、そんなに中盤駄目かな?
足跡のトリックについての議論が結構面白いと思うんだけど
942名無しのオプ:2013/09/07(土) 08:04:32.67 ID:WsOd+BFY
書斎の説にどうして絡めないんだろうね。
943名無しのオプ:2013/09/07(土) 09:07:00.35 ID:orrEraKd
>>941
まえの『黒死荘』もそうだけど・・・
キャラクターの色分けがうまく出来ていない(モーリス・ブーンやベネットを除く)。
それが読物として足を引っ張ってるんだと思う。
『黒死荘』は、ホラー・テイストである程度、目くらましが利いたけど、こちらはそういう装飾もないし。

ただ、会話のリズムの悪さは、多分に翻訳の責任もある。
せっかく南條・高沢訳の『黒死荘』で、H・Mものに入門してくれた新規読者が、厚木淳訳のカー(ディクスン)をどう思うか・・・
今回の創元推理文庫編集部の判断は、残念だ。
あの訳文が経年劣化していないと見たのなら、その鑑識眼に問題があるし、「厚木淳」は東京創元社の功労者だから、
というのが改訳しない理由なら、その身びいきは、禍根を残すと思う。
944名無しのオプ:2013/09/07(土) 15:21:22.21 ID:12rJmUlp
>>943
全く同感。カーの作品で読みづらいときというのは、ストーリーの起伏
というよりは、キャラの描き方が下手なとき。
「九人と死人で十人だ」とか「一角獣の殺人」とか。。
その辺が新訳をだしてくれると払拭される可能性があるのだけど。
今のところ「皇帝」の駒月氏、「蝋人形館」の和爾氏と女性翻訳家の
新訳は満点なだけに今後に期待したい。
945名無しのオプ:2013/09/07(土) 18:15:51.66 ID:dXyLDcex
>>935
話を逸らそうとジョンの質問をする名無しの書斎wwwwwwwww
946書斎魔神 ◆wo8/e6IiAG5v :2013/09/07(土) 21:25:41.29 ID:mrB6+Rss
白い僧院の訳は確かにリーダビリティ高とは言えないが、
無理やりな新訳よりは、厚木訳キープを支持表明しておく。
ジョンの代表作のひとつだし、
当初から語り上手な宇野先生(以下「うの」と略す)、
井上一夫先生あたりに担当して欲しかったとは思うているが。
947名無しのオプ:2013/09/07(土) 22:24:57.48 ID:1iAYl4MG
訳でそんなに違うのか
明日借りてこよう
948名無しのオプ:2013/09/07(土) 23:51:37.23 ID:WsOd+BFY
書斎の所見は正しいからね。
949誤字訂正:2013/09/08(日) 06:55:12.38 ID:8v5XubAJ
>>948
×…正しい
○…ただ恣意
950名無しのオプ:2013/09/08(日) 08:18:18.76 ID:25JodwP3
ダジャレかよww
951名無しのオプ:2013/09/08(日) 11:25:20.93 ID:RLEuPfZv
>>947
実際読み比べると同じ作品なのに印象が大きく違うことがよくわかるよ。
読まずにものを言うような馬鹿にはならないようにね。
952名無しのオプ:2013/09/08(日) 12:07:54.61 ID:RxUIb2JK
翻訳の話してるの?
俺はエラリー・クイーンファンだけど、「白い僧院」は好きだよ。
あの謎解きはクイーン・ファンにもアピールする。
でもやっぱり、創元推理文庫の訳は、あれで損してるなあと思った。
いっそ井上勇くらいになりゃ、「古典」の風格があるんだけど(笑)

やっぱり俺の好きな「皇帝のかぎ煙草入れ」を、このあいだ新訳で読み返したら、
驚くぐらい鮮明な印象をうけたから……
どうせなら「白い僧院」も、「改装」して次世代に残すべきだったんじゃない?
953名無しのオプ:2013/09/08(日) 15:07:10.73 ID:Rs8gGkC5
>>952
「皇帝のかぎ煙草入れ」の新訳はよかった。
ヒロインの心理描写が丁寧に描かれており、
申し訳ないが旧訳とは格段の違いであった。
文庫版で廉価で手軽に手に入るし、カーに追い風吹いてきたよ。
954名無しのオプ:2013/09/08(日) 15:13:33.28 ID:8v5XubAJ
『白い僧院』の人物の描き分けが下手と言ってのは松田道弘なんだけど、
読んでたのはポケミス版、つまり長谷川修二訳の『修道院殺人事件』なんだよね。
厚木訳は、そこから随分改善されてるんだけど。
まあ、クイーンの新訳やってる女性訳者みたいに、
口調でキャラの訳し分けするぐらいやってくれれば、さらに読みやすくなるとは思うけどさ。
955名無しのオプ:2013/09/08(日) 15:48:49.17 ID:Rs8gGkC5
>>954
逆に厚木訳しか読んだことないけど、かなり苦戦した。
ポケミス版はそれ以上か。。
956名無しのオプ:2013/09/08(日) 18:18:04.07 ID:AZw/0e7f
翻訳業って、女性のほうが向いてる仕事なのかもしれないな。
957名無しのオプ:2013/09/08(日) 18:23:02.96 ID:l3NXakhG
やたら女性押ししてる奴が一人いるようだが性別関係ないから
958名無しのオプ:2013/09/08(日) 21:13:59.95 ID:4plnrx3N
男性作者の翻訳は男性がいいよ。
959書斎魔神 ◆wo8/e6IiAG5v :2013/09/08(日) 22:03:44.34 ID:bmz94Da3
>いっそ井上勇くらいになりゃ、「古典」の風格があるんだけど(笑)
創元推理文庫育ちのミステリファンとしては、このジョークは面白い(w

まあ、俺としては、007シリーズでおなじみ井上一夫先生による粋なタッチの訳である皇帝をこきおろしている輩の真意が不明としか言いようがない。
何らかの工作か?、病的な女好きなのか?(w
960名無しのオプ:2013/09/08(日) 22:29:12.73 ID:4plnrx3N
女に飢えている気違いなんだろうね。
961名無しのオプ:2013/09/08(日) 23:34:31.89 ID:lQNhmCDy
平井呈一訳の黒死荘を読んでみたい
962名無しのオプ:2013/09/09(月) 01:13:07.38 ID:zUM+QH1g
>>961
東京近郊に住んでるのなら神保町三省堂古書館に
数百円で(たぶん今でも)売ってる
963名無しのオプ:2013/09/09(月) 11:38:47.30 ID:ITcTIUyh
Amazonを見ても、そこそこの値段で買えるから、読んでみたらいいんじゃない、
平井訳の「黒死荘殺人事件」。(凝りにに凝った)個性的な訳文で、マニアな向き。
カー=密室とオカルティズムの作家と信じ込まされていた時代、あれの洗礼を受けた世代が、
「名訳」と持ちあげたくなるのは理解できる。ただ、訳者に本格ミステリのセンスはないから、
それに起因する誤訳もあるし、いまこれからカーを読もうという世代には、さすがに推薦できないけど。
964963:2013/09/09(月) 11:50:09.25 ID:ITcTIUyh
おっと、>>963 の本文2行目末尾は、正しくは
 
 ――個性的な訳文で、マニアな向きにはお薦め。

ね。失礼。
余談ながら、「修道院殺人事件」の旧訳者・長谷川修二も、同様な意味で、
クレイグ・ライスの「スイートホーム殺人事件」なんかは、「名訳」といえるかも。
新規読者がわざわざ、絶版の旧訳をさがして読む必要はないけどねw
965名無しのオプ:2013/09/09(月) 12:18:00.54 ID:JXeXJOXI
「スイート・ホーム殺人事件」 Home Sweet Homicide
は最初(乱歩のエッセイだったと思う)「甘美な殺人」というタイトルで紹介されてた。
邦訳される前だったけど、これだと何か色っぽい内容を期待してしまうw
966名無しのオプ:2013/09/09(月) 18:05:19.43 ID:rz9bLqQl
実際「宝石」に「甘美な殺人」というタイトルの翻訳が掲載されなかったっけ
967名無しのオプ:2013/09/09(月) 18:08:04.02 ID:JXeXJOXI
>>966
ほんとだ
1950年6月号「甘美なる殺人」ですね
http://homepage1.nifty.com/maiden/an/anmm/anmm03.htm
968書斎魔神 ◆wo8/e6IiAG5v :2013/09/09(月) 21:55:13.24 ID:FhxOf5dq
>>961
チャンスがあれば、平井先生訳エルのYも読め。
ぶっ飛ぶぞ(w
ドルリーは引退したシェークスピア劇俳優であって、歌舞伎役者ではないはず
なのだが(w
969名無しのオプ:2013/09/10(火) 15:08:03.12 ID:AiUpKSUc
バカが無関係なクイーンの話をしているねw
970名無しのオプ:2013/09/10(火) 19:04:50.48 ID:6yJAeClI
並び立つ巨匠だから構わないだろ。
971名無しのオプ:2013/09/10(火) 22:04:49.85 ID:wdmR4c57
カーは、どんな作品でもどこかしら味わいがあって珍重できるんだけど、
最後のニューオリンズ3部作だけは、かばいきれない。
ここまで筆力が落ちるかと思うと、寂しい感じがした。
972名無しのオプ:2013/09/11(水) 10:20:50.44 ID:Ci5AhyRR
まあねえ。
あのへんは新訳でどうなるというものでもないしなあ。
ギリギリ「ヴードゥーの悪魔」は可も無し不可も無し・・・
って、ちっとも褒めてないか(笑)
973書斎魔神 ◆wo8/e6IiAG5v :2013/09/11(水) 23:41:44.58 ID:V0hyT9TP
>>971
あれは割り切ってニューオリンズ情緒を楽しむべき作品群やろ。
東部出身のジョン自身にとっても南部の華の都は異国に近いものが
あったかと思う。
俺の評価は、亡霊>死の館>ヴードゥー、
ジョン十八番のバカミス度が増してゆくのが楽しい。
ジョンの現代ミステリの読者には、欧州舞台の歴史ミステリよりは、
抵抗感無く入れるかとも思う。
974名無しのオプ:2013/09/11(水) 23:48:30.55 ID:NiXTpvx3
緑のカプセルもスフィンクスも読んでないブラウニング魔神が何言ってもなあ
975名無しのオプ:2013/09/12(木) 14:47:15.84 ID:eDKoGZsr
>>971 >>972
晩年の横溝正史の冗漫さに近くない?
書きたいことを未整理で書き流して・・・
昔みたいに自作をコントロールできなくなってる。
976書斎魔神 ◆wo8/e6IiAG5v :2013/09/12(木) 21:56:39.44 ID:02U3wggb
>>975
ニュー・オリンズものは、ボリューム的にも横溝御大の晩年の作ほどの
冗長さはない。
南部の雰囲気に合わせたゆったり目の語りを狙っているだけでしょ。
ここに十八番の不可能犯罪ネタを盛り込んでおり、趣向としては面白い。
977名無しのオプ:2013/09/13(金) 03:23:17.16 ID:siUo4OXD
小論だけどしっかり論考になっているね。
978名無しのオプ:2013/09/13(金) 06:55:58.09 ID:MzHKRH59
おまえそれはいくらなんでも嫌味が過ぎる
979名無しのオプ:2013/09/13(金) 19:56:00.45 ID:siUo4OXD
本気ですが。
980名無しのオプ:2013/09/13(金) 20:41:16.86 ID:CIlWdvFD
本気の嫌味
981名無しのオプ:2013/09/13(金) 20:45:57.60 ID:EzBlh5np
「亡霊」も「死の館」も短編のトリックの使いまわしだし、
低評価もやむをえない。
982書斎魔神 ◆wo8/e6IiAG5v :2013/09/14(土) 00:08:39.10 ID:P/aXOdgu
だから、
>割り切ってニューオリンズ情緒を楽しむべき作品群
でしょって。
ジョンファンは、トリックやフーダニットのみに拘泥する輩ではなかった
はずだが?
こんなことを言うたら、一応、ジョン歴史ミステリの代表作と言われている
ビロードなんて子供騙しのチャンバラと断定されても致し方ないことになって
まう。
983名無しのオプ:2013/09/14(土) 11:31:49.55 ID:K5cOUGPl
自分で矛盾すること言っているのがわかっていないバカ書斎
984名無しのオプ:2013/09/14(土) 11:49:51.42 ID:OjMWYNoR
コテハン叩きはやめろや。
985名無しのオプ:2013/09/14(土) 12:32:25.18 ID:nzFcBagE
君たち頼むから俺が好きな古典ミステリのスレッドで暴れてないで
新本格かラノベあたりのスレッドにまとめて移動してくれないかな
986名無しのオプ:2013/09/14(土) 13:41:20.63 ID:h6v5BBB4
ニューオリンズ3部作は、トリックもさることながら、ストーリー性、キャラクタ、歴史もの
としての背景、共に極端に筆力が落ちており、カーの作品は本当はどこかしら珍重すべきものが
あるのだが、全くかばいきれない。そこが、他歴史ものと決定的に違う。
ファンとしては、誠に悲しい。「仮面劇場の殺人」までではなかったろうか。
987書斎魔神 ◆wo8/e6IiAG5v :2013/09/14(土) 21:36:31.03 ID:UYCMjz3M
通説ちゅーか、流布された言説に惑わされた結果の、
ビロードの高評価、ニュー・オリンズものの低評価という感あり。
そもそも、ジョンの歴史ミステリという枠内で比較対照すること自体
が問題有りとも言い得る。
舞台となる国や時代の違いは勿論だが、ジョン流ファンタジーを意図したビロード、
クロニクルにミステリ小ねたかましを意図したニュー・オリンズもの、明らかに狙いが違うんである。
前者がミステリとしてつまらなく思えるのは必然かも。
988名無しのオプ:2013/09/14(土) 21:43:13.48 ID:XotDmdRF
狙いが違うなら評価にも関連は無いはずなんだがな
そもそも他の人は読んで評価してるので「流布された言説に惑わされる」はずもなく…
そんなのが存在してると思い込んで右往左往するのは未読なのに口出したがる馬鹿くらいでしょ(w
989名無しのオプ:2013/09/14(土) 22:31:22.90 ID:OjMWYNoR
書斎はいつも正しいね。
990名無しのオプ:2013/09/14(土) 22:35:30.55 ID:mNS4WnB+
三つの棺と蝋人形館、この連休でどちらに先に手をつけるべきか悩む
991名無しのオプ:2013/09/15(日) 10:54:37.34 ID:+A6461aI
>>986
カーの中で、あるレベルをキープできたのは・・・
ということなら、ほぼ同意。
相対評価でなく、絶対評価で傑作認定できるのは61年の「火よ燃えろ!」でオシマイかな。
あとは余韻を味わうのみ。
992名無しのオプ:2013/09/15(日) 12:12:48.30 ID:6jan0BKB
>>991
「火よ燃えろ」は面白かった。「ハイチムニー荘」はどうなんだろう?
残念ながら、未読というかみたこともないのでわからないんだけど。
993書斎魔神 ◆wo8/e6IiAG5v :2013/09/15(日) 22:49:07.31 ID:fW4seqo8
>>990
迷うことなく先行「三つの棺」でしょ。
それなりに面白いとは思うが、蝋人形はアンリ・シリーズに限定した場合でも
代表作とは言い難いものだし。

>>992
思ったよりは悪くなかった。犯人の意外性はあり。
時代設定から歴史ミステリの範疇に入っているが、
わりと現代ものに近いテースト。
994名無しのオプ:2013/09/15(日) 23:07:08.06 ID:H59VLsTL
面白さに疑問をもつ作品を「文句なし」と薦める書斎魔神が迷うことなく断言したところでwww
995名無しのオプ:2013/09/15(日) 23:36:31.03 ID:j0Xxp09Y
とうとうエラリースレは書斎のせいでみんな居なくなってしまったし
ここももうじき腐海に沈むよ
996名無しのオプ:2013/09/15(日) 23:40:18.30 ID:cStdrJp/
横溝正史スレも荒らされて一時消滅したが
復活した

荒らした責任感じて名無しでこっそりスレ立てでも
してくれたら可愛げあるのに
997名無しのオプ:2013/09/15(日) 23:46:56.23 ID:5YEAk7/4
責任を感じるような人間なら、そもそも荒らさない
998名無しのオプ:2013/09/15(日) 23:51:11.57 ID:aoOwC8LG
あの阿呆のネタバレが削除されずに終了するのが心残りだなあ
前スレもそうだった
999名無しのオプ:2013/09/16(月) 00:03:14.27 ID:DVNacxI8
相手にするやつも同罪だからな
1000名無しのオプ:2013/09/16(月) 00:05:09.42 ID:qUszX4vR
ディクスン・カー(カーター・ディクスン)【避難所】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/8993/1243148912/
10011001
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