『虚無への供物』中井英夫 五色不動縁起

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1名無しのオプ
アンチ・ミステリの巨峰『虚無への供物』、
『とらんぷ譚(幻想博物館、悪夢の骨牌など)』で知られる
中井英夫のスレ。

前スレ
『虚無への供物』中井英夫 第四次元の断面
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1134210858/l50

過去スレ
中井英夫「虚無への供物」第三の薔薇園
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1087648678/l50
「虚無への供物 part2 /中井英夫」
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1053672930/l50
「虚無への供物」
http://book.2ch.net/mystery/kako/961/961518662.html

作品リスト
homepage3.nifty.com/DS_page/nakai/slist.htm
2名無しのオプ:2010/09/26(日) 16:20:37 ID:oVtV23+K
遅ればせながらやっと読んだ
3名無しのオプ:2010/09/26(日) 16:50:45 ID:kBYAoRiE
2ゲットまで11日とか笑った
4名無しのオプ:2010/09/26(日) 20:16:12 ID:L00yKK9x
トリックが主題じゃないってのは分かるけど
紅司の死の真相は結構ガッカリしたような
5名無しのオプ:2010/09/27(月) 11:33:20 ID:IuWChRhd
だってこれミステリじゃないもの
そうやってどんなトリックで人を殺したのか?!
なんてふうにワクワクしながら殺人小説を読んでる読者を、
批判する小説だもの
6名無しのオプ:2010/09/27(月) 22:20:06 ID:KDSIG0lk
稀代の大量殺人者か?と思わせておいて実は…ていうね
そこでwktkしちゃったら作者の術中にハマっちゃてるんだろうな
7名無しのオプ:2010/09/28(火) 19:14:26 ID:qyu/oawH
>>5
リアルだと婦女暴行殺人事件なんかも一例だな。
被害者の名前と顔写真が全国に晒されて、残された家族はいたたまれないだろう。
とくにねらーは容赦ないもんな。
8宿題:2010/10/01(金) 03:44:08 ID:23w4JnTh
フィクションとしての推理小説が好きなのはいいが
現実の事件にまで面白半分の推理小説的な関心の持ち方をすることへの批判じゃないかな。
作者の近辺にも、そんな不謹慎な手合がいたから苦々しく思っていたのかもしれない。
9名無しのオプ:2010/10/01(金) 11:54:35 ID:JeA50crX
この板にもたまにそういうスレが現れるが不愉快極まりない。
不謹慎もさることながら、見当違いなこと言って自己満足に浸っているあたりが
この板的にはちょっと、ということもあるかもしれない。
10名無しのオプ:2010/10/03(日) 04:20:48 ID:oDUc/NT0
「明日は我が身」とも言うしな。
テレビのニュース見て傍観者でいられるうちはいいけど、
今の世の中、いつ当事者側に立つかわからん。
被害者であれ、加害者であれ。
一歩間違うと自分もああなっていたかも知れない、と思う時もあるもんな。
11宿題:2010/10/11(月) 07:54:20 ID:5n+66IX6
色々な読み方ができて、味わいが深いのは
この作品が単なる謎解きミステリーなんてレベルをはるかに超越してるからでもある。
12名無しのオプ:2010/10/14(木) 10:53:12 ID:1hTS9eWy
>>11
その通りなんだよな
だから、比較的ドグラマグラや黒死館より分かり易いとは思うが
100パーセント理解となると、ほぼ不可能な気がする
13名無しのオプ:2010/10/21(木) 18:32:46 ID:3PLoZA2Y
「宿題」または「宿題マン」とは
ネタバレ&住人罵倒&コピペやAA連投荒らしの常習者「書斎魔神」の別名なので
スルーでよろしくお願いします。
14名無しのオプ:2010/10/21(木) 19:48:14 ID:YuMMvjeK
お前の突っ込みさえなければ、このスレは
少なくとも7日間は荒れていなかったんだけどな。
15名無しのオプ:2010/10/22(金) 08:24:46 ID:tV8fCcsP
仕方ない、カモメが飛ぶ前の俺の最後のカキコミでも残しておくよ。
別に何の意味もないけどw

[233]名無しのオプ[sage] 2010/09/07(火) 19:21:28 ID:ftlD7i+c
AAS
俺も久しぶりに読んでみようかな。
たまたまスレ覗いたら、登場人物が懐かしい知己のように思えてきた。

本棚の片隅の講談社文庫@580の背文字が黄色くくすんでいる。
16名無しのオプ:2010/10/23(土) 23:55:23 ID:3I1C+GXJ
まあ、虚無はさ、実際の殺人事件をゲームのように推理する登場人物や読者を批判してるってのは分かるよ
でも、楽しく読めちゃうんだよなあ
俺は中井秀夫にぶん殴られてしまうタイプだな
17名無しのオプ:2010/10/24(日) 10:05:54 ID:74e/lWm2
結局一人増えた焼死体の謎は分からなかったぜ
どこか読み飛ばしたんだろうか
18名無しのオプ:2010/10/24(日) 15:17:57 ID:UvuK+gfw
>>17
あれは実は牟礼田だって評論を見たな
オレもさっぱりだわ
19名無しのオプ:2010/10/24(日) 15:39:11 ID:rr1oxo4T
創元リイブラリの全集、コンプリート記念眞紀子。
虚無、15年振りくらいで再読中。やっとゴム毬が出てきたよ。
20名無しのオプ:2010/10/24(日) 18:19:58 ID:rr1oxo4T
↑ライブラリね!
21名無しのオプ:2010/10/24(日) 21:20:25 ID:xF/ZWBXs
テーマがテーマとはいえ放りっぱなしの謎はやっぱ気になるねぇ
悶々としてると作者に怒られちゃいそうだけど
22名無しのオプ:2010/10/25(月) 13:24:12 ID:s0N8ed5c
>>19
おめ
創元社の値段いいけどカバーがあれだから扱いに困る
せめて、もう少し頑丈な紙にならなかったものかね
23宿題:2010/10/26(火) 04:44:28 ID:hIS2+aa9
焼死といえば「爺や」が最期を遂げた精神病院の火事は実際に起こった火災事故がモデルになっていて、
そこには小説にあるように宏大な薔薇園もあった。
この精神病院の薔薇園には、中井英夫はかなりインスピレーションをかき立てられたようで、
『幻想博物館』にも出したりしてるね。
24名無しのオプ:2010/10/26(火) 14:57:54 ID:+mCBKyG5
時代のせいもあるんだろうが弱者の多くが為すすべなく死んでいかざるを得ないのは悲しいね
あの犯人のような気持ちになった人もいたかもしれない
25名無しのオプ:2010/10/29(金) 05:11:34 ID:VHdfhe6O
気持ちだけなら誰もが殺人鬼
いままで何人殺してきた?
「こいつ、死ね」と思うこと十本の指じゃ足らず
26名無しのオプ:2010/11/02(火) 05:30:22 ID:hrzO1AhU
これだから末尾Pは・・・
27名無しのオプ:2010/11/04(木) 01:32:50 ID:UvQh9NkI
>>24
ほんとは犯人なんていなかったんでしょう?
28名無しのオプ:2010/11/05(金) 05:09:31 ID:vkvpLWH0
五色不動巡りをしてみたくなった。
29宿題:2010/11/05(金) 12:30:14 ID:UapdXQZZ
『蒼白者の行進』は完結させてほしかったけど、話がゴチャゴチャ広がり過ぎて
連載していた雑誌が潰れてなくても収拾つけられなくなっていたかもしれない。
30名無しのオプ:2010/11/06(土) 05:18:07 ID:bTwvntjX
>>29
仮に完結出来たとしても、あんまり綺麗なオチにはならなかったかも
元々、完成させる気もなかったみたいだけど
ただ、中井が本気出したら名作になり得た可能性は否めない
31宿題:2010/11/06(土) 12:44:04 ID:spessQpc
中井英夫作品は男色嗜好は当然でも、兄×妹モチーフもけっこう出てくるけど、これの意味するところは?
「炎色反応」の、兄と性的な遊びをしたり兄の男色手記を盗み読みしたりする美少女は何?
32名無しのオプ:2010/11/06(土) 18:41:50 ID:+3qDnO1s
>>31
中井のアニマ。
33名無しのオプ:2010/11/14(日) 05:47:09 ID:PR6gQ2ko
抜けそで抜けない 炎色反応
34名無しのオプ:2010/11/18(木) 20:15:55 ID:AGidcCee
五色不動ってこの小説読んで初めて知った。
35名無しのオプ:2010/11/19(金) 13:54:05 ID:pvaIYAvj
世田谷線乗るとわかる
36名無しのオプ:2010/11/29(月) 00:18:34 ID:UOjBoAuD
ついこの前まで教学院を数学院だと思ってたアルよ。
37名無しのオプ:2010/11/30(火) 01:11:39 ID:XCuLA/7/
もうすぐ命日か
38名無しのオプ:2010/12/10(金) 22:23:52 ID:HqYwIZ+U
ですね。
39名無しのオプ:2010/12/18(土) 04:47:55 ID:xbrTTRFH
また虚無でも読み返すか。もう何回目だろう。
40名無しのオプ:2010/12/18(土) 10:01:28 ID:HyPzVS/+
供物 ドット 虚無
41名無しのオプ:2010/12/20(月) 20:12:39 ID:immYIe81
果たして12月10日に虚無を読んだ奴はこの中に何人居たのか
42名無しのオプ:2010/12/25(土) 05:20:24 ID:MrdeQd4k
12月10日って俺の誕生日だ。
虚無、読まなかったけど。
43名無しのオプ:2011/02/06(日) 00:33:37 ID:Gz76l7EY
保守age
44名無しのオプ:2011/02/15(火) 16:29:06 ID:hJi9owQQ
キャラが立ってるね
45名無しのオプ:2011/02/15(火) 19:53:09 ID:wc+/YMCV
この小説、作者が前に出すぎだな。
作者が登場人物より目立ってはダメだろ。
46名無しのオプ:2011/02/21(月) 08:30:09.25 ID:tMwVs+h0
半分、私小説みたいな作品に文句をいっても。
47名無しのオプ:2011/02/21(月) 10:39:36.43 ID:H3eOKUhV
つか純文とかなんかほとんど作者立ちすぎだろw
48名無しのオプ:2011/02/28(月) 13:07:13.53 ID:BZA92Hf0
亜利夫や藍司はアレだが鴻巣玄次ってネーミングは抜群にいいと思う。
存在感バリバリ。
49名無しのオプ:2011/03/06(日) 22:04:47.93 ID:TeyxUr8x
自分でも説明つかないことなんだけど、この本(講談社文庫版)に登場する事件の部屋の見取り図がなんか薄気味悪かった
今まで読んできた他の作品の挿入図にはなんも感じなかったんだけどな
こんなこと感じるの俺だけだと思うけど
50名無しのオプ:2011/03/08(火) 12:06:46.72 ID:XFFK0ieq
>>49
うーん。見取り図の死体が某人間じゃないからとか?
今までミステリ読んできたけどあんまり死体がリアルタッチってないような……
51名無しのオプ:2011/03/08(火) 12:25:54.02 ID:ilmHBS8m
古い図面を何回も複写を繰り返した荒れてかすれたタッチになってるのが
陰気な感じを起こさせるんじゃないのかね。
52名無しのオプ:2011/03/09(水) 19:50:18.73 ID:Vmxj7ZW2
「人形たちの夜」を読んだ
虚無の他この人の本読んで無かったから衝撃を受けたわ
ミステリとは違う所に着地する話だけど、その収集のさせ方や「秋」の暗号解きとかはやっぱ本格ミステリ的だね
53名無しのオプ:2011/03/09(水) 21:49:26.28 ID:LRqbxZ2v
>>50-51
サンクス
きわめて漠然としたバレを聞いていたからかも知れない
事件現場を覗き込むような、
壁の厚みが描かれていたのも気になった
最後まで読むと全く自分の勘違いだったと知ることになるんだけど
それでも読んでる最中は薄気味悪かったな

バレに関わるのでこれ以上詳しくは書けない
54名無しのオプ:2011/03/19(土) 20:45:05.65 ID:j6LZCw4c
巨大な災害が起きた時のやり場のない怒りと哀しみ
説明出来ない、理解出来ない、呑み込めない暗黒のようなもの
それを感じる時、いつもこの小説を思い出してしまう
55名無しのオプ:2011/04/06(水) 21:17:09.89 ID:zxF7mXMa
過去ログ見たらびっくりするぐらい盛況だな
今の過疎ぶりが冗談みたい

あの時の住人はどこへやら
56名無しのオプ:2011/04/10(日) 20:23:04.00 ID:H6dwI6b5
2ちゃん自体が寂れた
こういうのを読むような層は今はFacebookにでも行ってるよ
57名無しのオプ:2011/04/17(日) 22:08:45.54 ID:OJTWQ8vU
アンバースデイパーティーももう終わりか
58名無しのオプ:2011/04/21(木) 18:45:28.66 ID:bqVX43yw
>>54
おれは今回の災害&人災で、この小説が酷く小さなものとなったな
現在進行中の犯罪の巨大さに、将来どんな収拾が着くのかと思うと慄然とする
リアルで国家というものが理解不能な存在として自分の前に立ちはだかっているのを感じる
3・11以降、戦争でもないのに国民全体が事件の当事者になってしまったようだ
59名無しのオプ:2011/06/19(日) 21:13:39.72 ID:z7MFUiGI
虚無読んだ〜
洗濯機の中に小さい人が隠れてたとか言う推理を聞いた久生が憐れむような声で却下するところの
やり取りがかわいい
それと藍ちゃんと久生がお気に入りという三島由紀夫に萌え
後半はちょっと情報量多すぎてよくわからんかった
60宿題マン:2011/07/04(月) 06:39:14.44 ID:lREAG6Q5
津波の犠牲者死者行方不明者2万数千人のことなど忘れたように原発論争に耽っている世情が
洞爺丸事件を忘れたいがため倒錯世界にのめり込んでいった兄弟に被る。
61名無しのオプ:2011/07/04(月) 10:34:25.11 ID:Fo6fGrVt
利権のために今までさんざん原発推進に血道を上げてきたどこぞの政党が
今では野党ヅラして復興対策の妨害をしまくっているのも、
そういう風に思えば納得できないこともない。
62名無しのオプ:2011/07/04(月) 19:48:52.16 ID:Wpjz/qRA
こんなところで涙目wwww
63名無しのオプ:2011/07/04(月) 19:59:06.81 ID:OPaww8GK
これだから創価は
64名無しのオプ:2011/07/10(日) 23:02:01.76 ID:1Vi0eAtr
スルーしろ
65名無しのオプ:2011/07/11(月) 11:21:30.03 ID:rFTzm7Nz
そうか、そうか
66名無しのオプ:2011/08/11(木) 11:10:31.53 ID:/rRlqxL+
黒い水脈って今は誰が受け継いでるんだろう
67名無しのオプ:2011/08/12(金) 03:24:12.25 ID:T4Y40VUF
枝分かれして薄まって、小説方面には主要水脈は残ってないかもしれんな
68名無しのオプ:2011/08/14(日) 21:40:30.36 ID:pROcZJP2
幻想小説なら赤江瀑が妥当だけど全く若くはないしな
ミステリーもそんなに毒気のある作家がいない
69名無しのオプ:2011/08/15(月) 11:32:15.64 ID:Poot8C+/
叙述トリックだとか無駄な蘊蓄をだらだら書けばそうなると勘違いしている
若い作家は大勢いるし、それはそれで悪くないと思う作品も多いのだが、
それをもって水脈と言えるのかとか、>>67の言う通りどれが「主要」
なのかいい切れないというところが現状なんだろうな。
余程斬新なのが出てこない限り、ほぼ終了していると見て良いだろう。
70名無しのオプ:2011/09/22(木) 03:37:52.31 ID:vl3nHny8
過疎すなあ
71名無しのオプ:2011/09/29(木) 04:26:02.72 ID:hgRtrO5W
NHKの薔薇の殺意やってくれんかねえ
72名無しのオプ:2011/09/29(木) 11:05:48.27 ID:60Ek+8Q9
あれってDVDとか出てるの?
73名無しのオプ:2011/09/29(木) 18:26:43.66 ID:NWfDz9zO
前にCSのミステリーチャンネルで再放送してたな
74名無しのオプ:2011/10/08(土) 13:25:50.73 ID:ynWkeu+L
結局これって、「犯人」とされたあの人、何もしてなかったってことなんじゃないでしょうか?
あの人の気持ち
あんたら(=読者である我々も含む)がそんなにも殺人事件を欲し、犯人を欲するのなら、
お望みどおり自分が犯人になってやるよ
で、ああいう演技をしたと
怒りと皮肉
だからアンチミステリ
75名無しのオプ:2011/10/17(月) 22:38:43.92 ID:pICgbFh0
1957年1月2日

一昨年のはじめから、己は長い奇妙な物語を書きあげようと試み、
何度もその巨大な城に向って突撃した。しかし城は全くびくともしなかった。
何千枚という反古紙が堆積し、そのためのノートや参考書ばかりが重ねられ、
物語はまだただの一行も出来上がってはいない。
頭の中では、登場人物も話の筋も、どんな細部にも亘って完成しているのに、
<虚無への供物>という題まで出来上がっているのに。

もう一度、空しいその捧げもののあらすじを記してみよう。
話は浅草の片はずれに黄薔薇を飾ったゲイ・バア“あらぶ”で、昭和二十九年の末、
忘年パーティがひらかれるところから始まっている。
ヒロちゃんというそこのボーイが踊る少年サロメが、すべてのプロロオグなのだ。
その時、それを見ていたのは、狂言廻しの役をつとめる光田亜利夫、その友人の矢島某、
それから、この物語の前半まで探偵役の藤木田という老人である。

読者はたちまち氷沼という旧家に案内される。
亜利夫と矢島の友人である氷沼蒼司がそこの若い当主で、弟の紅司、従兄弟の藍司、
伯父の橙二郎、その子緑司、爺や、そして大阪弁の肥った男、花房皓吉などが次々登場する。
しかも物語は、現在生きているそれらの人々ばかりでなく、
死に絶えた人々も大きく関係しているのだ。洞爺丸で死んだ蒼司と藍司の父母四人、
函館大火で死んだ祖父、さらに明治のはじめ北海道でアイヌの怨みを深く買った曽祖父、
伯母の朱実、その子黄司、彼らは宝石商だった祖父の考えでみんな色彩に関係のある名前をしている。

大体、もうそこまでで話が混乱しすぎて、手につかない。
作者が手に負えないのだから、むろん読者に話の筋がのみこめるわけがないのである。
が、しかし――
76名無しのオプ:2011/10/17(月) 22:57:17.08 ID:pICgbFh0
十二月の一夜、目白の家で弟の氷沼紅司が心臓麻痺で死ぬ。
鍵をかけた浴室の中で、むろん他殺など考えられもしない。
しかし、藤木田老の提案で、仮にこれを「氷沼家殺人事件」として、
亜利夫、矢島、藍ちゃん、藤木田の四人で銘々に殺人のトリックを考えると、
四人四様の方法を考え出し、そしてそれは全部正しいとしか思えない事件が次々に起こってくる。
しかしとにかくその時は、犯人は伯父の橙二郎に違いないという推論が下され、
それを目標に探偵を進め、皆で麻雀をしているときに、今度は橙二郎が死んでしまう。
やはり厳重な密室でのガスの事故死としか考えられない。
そして意外にも犯人は藤木田老と亜利夫という客観的証拠が出るけれども、
そんなことはあり得ない話で、やはり皆で厳重に推理を進めてゆくと、
紅司とへんな関係にあった九鬼玄次という不良が犯人として推定される。

しかし、その九鬼某は、今度は青酸カリで自殺をとげる。
密室の中で、花房と対談している間のことで、花房は疑わしいが何ひとつ証拠を残さない。
そして四番目に藍ちゃんが殺されかけ花房が殺され、
犯人はその場から逃げ出したヒロちゃんこと黄司に間違いないのだが、
彼もまたその場で自殺する。これも密室の中である。しかし真犯人は別にいた。

推理の末、矢島は藍ちゃんを犯人に推理する。
そしてその時ふらんすから帰ってきた友人杉原某は、
蒼司が第一の紅司殺し以来の犯人である旨を暴く。

その動機、それがここ二年間、己の書きたくてたまらないことなのだが、
――そして以上は洞爺丸から紫雲丸まで、全部実際の出来事とからみ合って起るので、
そうした調べも実は、残る限なく出来上がっているのだ。

しかし何が不足しているのか、己にはこれを原稿紙の上に実現してゆく力がない。
もうほんとに、涙の出るくらいあがいて、全身を傾けて試みたけれど、やはり、虚無への供物だった。
そういいながら、まだもう一度、やってみようという気はしている。
五色不動と五色の薔薇とのからみ合った、異様なこの物語は、たとえ何千枚になっても、
ライフワークとして取り組むほかはない。だが、ほんとうに、何が欠けているのだろう。
この物語に光を与え、生命を与える何がないのだろう己には。
77名無しのオプ:2011/10/17(月) 23:15:12.72 ID:pICgbFh0
1962年7月31日
時間は夜の九時十五分を廻って、二十分に近い。
私の生涯を賭け、すべてを投じた小説はあっさり没になったのであろう。
しらせの電話はついに鳴らなかった。五百六十余枚。二度と書くこともない、
さらにまた永久に未完のまま土に朽ちるべきその物語のために、ひとりで苦い祝杯をあげよう。
他の人ならば、また、ということもあり、何度でも別の長篇を書きあげる筆力を持っていよう。
しかし、ぼくは生涯これしか書けず、この一作にまる七年の歳月を費やした。ぼくの夢や希いは、
それほどお粗末なものではなかった筈だが、と、愚痴をこぼさずにはいられぬ、どころか、
泣いても泣ききれぬ、みじめさだ。
これから死ぬまで、俺の住むべき獄。
汚辱と悔恨にみちた獄。それは、世の常の生き方、考え方へ挑戦しようとした者の、
当然受けなければならない掟だと認めるほかはない。

8月1日
乱歩賞は他の二篇に決った。かりに二篇へ授賞ということになれば、もう必ず、
とひそかに考えていたおれの自信に、激しい飛沫のような嘲笑を叩きつけて、
その「機会」は遠くに走り去っていった。いちばん、みじめな朝。
他の一篇に敗れたのならば、まだしも。救いがたい灰いろの雲が、ひたひたとおれを包む。
おれの小説の欠点。
一、未完なこと。終ったのか終らないのか判らない。でもそれは、前篇だけだって、
充分に可能性を買われるだろうと信じていた。
二、イヤらしいこと。そりゃそうだ。もともと一件たちの雑誌に、性描写を主に出したものの焼き直しで、
おれ自身、スキャンダル覚悟の上だった。
――それにしてもたぶん選者たちからは、思いきった罵言が浴せられたかと思うと、
身がすくむ。これまで、ここぞと思う賭に外れたこともなければ、
こうまで自信に嘲罵を浴せられたこともなかった。
何という朝だろう。雀の鳴く、明るい夏の朝に、おれはただこれから死ぬまでの、
長い長い道中を思い浮べるだけなのだ。
むすうの泡つぶのような声が、あちらこちらで何かいっている。
私を笑っているのだろう。
78名無しのオプ:2011/10/17(月) 23:30:15.24 ID:pICgbFh0
8月5日(日)
そこに私が描こうとしたのは、すべての倫理、すべての生活感情を裏返した、完全な陰の世界であった。
ふだん見慣れた白黒の陰翳が、そのまま裏返しとなって、ふしぎな美しさを、
異様な現実感を醸し出すその手法は、すでに映画やテレビではふんだんに用いられているけれども、
小説ではアンチ・ロマンの一群の作でさえ、なお果し得てはいない。
私はそれに成功し、そのために拒否された。私の小説は、夏の薔薇のように沈黙し、
丈長い茎を風にそよがせているばかりだ。
(略)

8月19日(日)
前の日記から二週間、やはり玉ばかり突いていた。
文章を書くのも二週間ぶりという汗臭い体の男。
(略)
この日記からだけでも、自分の精神の荒廃、思いやられるほど。
(略)

9月14日(金)
死んだ母の誕生日、十六夜の月冴えて、薔薇がまた赤い茎と葉をのばしはじめて、――

きのう、「宝石」十月号を買って、乱歩の“虚無”評を読んだ。
これだけいって貰えれば本望かもしれない。早く後篇を書きあげて、乱歩に読んで貰いたい。
ただ彼を喜ばせ楽しませるためにだけでも書きたいと思うほど。それでいて、
この日記のはじめに記した決意はどこへやら、この夏、ただひたすらビルヤード通いで終えた。
根性がないんだ。思い切り尻でも蹴とばしてやりたいほど、甘えん坊なんだ。
乱歩に少しほめられて、やっと、じゃ少し書こうかなんて考えてる、そんなことで「作品」が出来るもんか。

でも、ひとつ。嬉しいような、くすぐったいような気持になったのが、乱歩も第一にほめ、
それから木々高太郎も“稀有の文体”といっている、おれの文章のことだ。
おれに文体があるのだろうか、思い惑って、このためにも作家の資格がないと信じていたのに。

みっともないから、この頁、破って棄てたいくらい。
(略)
79名無しのオプ:2011/10/17(月) 23:57:39.96 ID:pICgbFh0
拝啓 突然ながら御便り申上げます。小生、別便にてお送り申上げました『虚無への供物』の作者で、
塔晶夫と申します。お送りしましたのは推理小説の形式を借りた奇妙な長篇で、
洞爺丸のある遺族についての物語ですが、たぶん終り近くまでは、
遺族の苦しみ、悩みに少しも触れていない、むしろ不愉快な話と思われ、
何のためにこんなものを送ってきたのかといぶかしがられるかも知れません。
そして確かに、こうして本をお送りすることじたい、小生の感傷にすぎないのかも知れませんけれども、
ただ気持としては、どうしてもこの本を、寛、珠子御両氏の霊前に供えたいという思いが抑えられないでおります。
というのは、あの一年後に出ました遺族写真集(遭難追悼集)を買い求め、
頁を繰ってゆきますうちにあの御二方の御写真を見たときから、
何でこれほどまでに幸福そうな、晴れやかな未来を持つ人までが、
あんな無意味な事故で死ななければならないだろうと、そればかりを考えるようになりましたからです。
肩を寄せ合って、寛さんのほうが多少甘えたように、珠子さんのほうがしっかり者のように、
それでいて何とも微笑ましい人間らしさのあふれたあの写真のために、
小生はこの小説を書いたという気持なのです。
しかし、気持ばかり持っていても、それが生かされていなければそんなものは価値がありません。
ですから、もしこの小説を順を追っておしまいまで読んで下さって、
それでもやっぱり違うと御考えでしたら、どうかすぐ焼き棄てて下さいませんか。
またもし、少しでも空しい死者への空しい花束の意味があるとお思いでしたら、
右に添えました紙片を挟んで御霊前にお供え下さい。お願い致します。
(本当は遺族の方どなたにもというのが当然なのかも知れませんが、
それも出来ませんので、菊川さんにだけは別にお送りしました)

1964年3月15日  塔 晶夫

再追伸 いまはもう静かな眠りに就かれ、
残された方々も漸く心安らかに落ちつかれようとされている時なのだと思い返しますと、
こうしていまさららしくお騒がせ致し、哀しい思い出をことさらにかき立てる行為はためらわれてならず、
よほどやめようかと惑いましたが、あえてお送り致します。突飛なことをいきなりに申し上げて、
本当に申訳ありません。おゆるし下さい。
80名無しのオプ:2011/10/25(火) 16:47:33.95 ID:BtmJbOFZ
とらんぷ譚の、悪夢の骨牌と真珠母の匣を先に買っちゃったんだけど、
幻想博物館から読まないとまずいですか?
81名無しのオプ:2011/10/25(火) 17:03:10.58 ID:wJeft3Bg
>>80
4冊とも全部別の話だからOK。
ただし1冊1冊は初めから順に読まないと駄目。
82名無しのオプ:2011/10/25(火) 18:17:53.81 ID:BtmJbOFZ
ありがとう!
早速読んでみますね
83名無しのオプ:2011/10/25(火) 20:49:59.27 ID:8Hsj2Zya
待てど暮らせど東京創元社がアドニス版虚無を収録した中井英夫全集補遺を出してくれない
不況が憎い
84名無しのオプ:2011/10/27(木) 16:47:25.20 ID:WOkF/RWc
>>83
不況だけが問題なのかという気もする。
アドニスとBについてはもっと知りたいが。
85名無しのオプ:2011/11/03(木) 23:38:49.64 ID:vFZAg9QK
虚無への供物はたぶん古典ミステリを知らなければ退屈、冗長と感じるのでは
86名無しのオプ:2011/11/04(金) 13:13:19.97 ID:Shb2kCxz
確かにそりゃそうだな
87名無しのオプ:2011/11/04(金) 18:07:24.71 ID:Wkp7a7Tx
あんなに夢中になって読んだミステリはなかったな個人的には
88名無しのオプ:2011/11/10(木) 22:44:51.98 ID:DMlzilQP
虚無ってアンチミステリーの看板がないほうがいいと思うんだけどなあ
著者本人が公言してるのだから仕方ないけど
89名無しのオプ:2011/11/10(木) 23:26:53.40 ID:1Jew/9B/
看板だろうが本人が公言しようがしまいが
ありゃ客観的に見てもアンチミステリーだろ
まあ「アンチミステリー」という言葉で表現するかどうかはわからないが
90名無しのオプ:2011/11/10(木) 23:43:14.28 ID:DMlzilQP
ああ、そうじゃなくて。
アンチミステリーって前情報はこれから読もうって人には伏せたほうがいいって意味
91名無しのオプ:2011/11/11(金) 00:03:38.28 ID:wBbeopNs
主旨は了解だが、バレてもあまり差し支えないような気がするなあ
叙述を叙述というほどは悪質では無い気がする
92名無しのオプ:2011/11/12(土) 10:39:59.81 ID:qtjof+gA
三大奇書と云う看板自体がもはやアンチミステリの代名詞みたいになっているから
伏せるのはもはや不可能でしょう
93名無しのオプ:2011/11/13(日) 03:02:23.38 ID:ls6toFOq
でも三大奇書それぞれ
ミステリに対しどうアンチなのかの方向性がそれぞれ違ってるんだよな
94名無しのオプ:2011/11/13(日) 10:41:27.48 ID:FtVBfrgb
言われてみれば確かに
95名無しのオプ:2011/11/25(金) 03:03:00.03 ID:VyZEg4wb
藤木田老人がキャラ立ちしている。
「ユーの…」こんな老人実際にはいそうもないんだが。
おそ松君のイヤミみたいだ。
96名無しのオプ:2011/11/25(金) 10:49:55.56 ID:WYcK98Tw
昔はこういう面白じいさんがいっぱいいたんだよ
97名無しのオプ:2011/11/30(水) 17:02:58.00 ID:16oTxKjZ
もうすぐ黒鳥忌か……
98名無しのオプ:2011/11/30(水) 20:39:52.25 ID:e8pdIPZ+
そういえば12月10日に皆既月食なんだってね
99名無しのオプ:2011/12/01(木) 19:26:40.64 ID:no8H0ksh
虚無はサブカルチャー(心理、風俗、世相の描写)として
面白い。だから何度も読める。
ただあまり素直に読みすぎるとニヒリズムにはまる。
100名無しのオプ:2011/12/01(木) 23:38:21.14 ID:wXEL1OrG
サブカルチャーとして面白い(ドヤ
101名無しのオプ:2011/12/02(金) 00:30:35.15 ID:WgpCZIRR
三大奇書の読後感・印象を比較するとどんな感じ?
それぞれ全然方向性が違うらしいが
102名無しのオプ:2011/12/02(金) 10:11:51.58 ID:HilczBzQ
聞いてどうするのかな?
まずは先入観なしで自分で体験してみようよ。
103名無しのオプ:2011/12/02(金) 10:38:53.15 ID:i4zfIccD
難易度的に虚無、ドグマグは同じくらい
黒死館はちょっと別格
以上
104名無しのオプ:2011/12/24(土) 14:29:16.14 ID:LrpQwlAq
風俗小説としての『虚無への供物』は昭和20年代を題材にしたものだが、
『蒼白者の行進』は結局完成させられなかった、昭和40年代を題材にした風俗小説といえる。
連載誌が休刊したのもあるし、話もグチャグチャになってまとめられなくなっていた。
105名無しのオプ:2012/01/02(月) 06:51:24.97 ID:n4i9XIKj
>>103
「とにかく最後まで読んだ」という達成感なら黒死館だな
106名無しのオプ:2012/01/24(火) 23:35:07.86 ID:fv5usb9d
アドニス版って、以前に「小説推理」に採録されたもので全部ですか?
あの続きってないの?
107名無しのオプ:2012/02/03(金) 08:03:35.92 ID:8yW4psrn
あるのかも知れないけど、雑誌も原稿も残ってないんだろう。
108名無しのオプ:2012/02/04(土) 09:20:50.77 ID:6Elgc3Uf
アドニスなら全巻購入しました、と提供してくれる本人も遺族もいないだろうし。
109名無しのオプ:2012/02/18(土) 18:20:15.44 ID:39LT/qGL
雑誌が残っているうちに薔薇族あたりで
載せとけばよかったのにな。
110名無しのオプ:2012/02/21(火) 14:21:51.71 ID:US/Dbdgv
塔晶夫の虚無〜〜ってだいぶ前復刻されたよね?あれってまだ販売されてんの?
111名無しのオプ:2012/02/25(土) 20:15:26.62 ID:x8xtepJW
>>110
これかな
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488023621

在庫なしになってるな
112名無しのオプ:2012/03/02(金) 23:37:01.29 ID:q+8UmxAF
>>106
遅くなったけどヤフオクで掲載されてるアドニスが出品されてるの見たわ
確か4万だか8万だか「虚無」の初版より高い値段で落とされたと思う
然るべき人が落札しててくれたら、望みはあるかもな
113名無しのオプ:2012/03/07(水) 16:13:18.17 ID:/IQftYby
虚無読み終わった
チャカポコと違って読みやすいし、普通に面白いな
久生ちょっと黙ってろとは何度も思ったけど
114名無しのオプ:2012/03/08(木) 08:42:18.92 ID:X7IxS4cP
久生は作者投影キャラなんだっけ。
ホモだった中井英夫が自らを女として描いた。
115名無しのオプ:2012/03/11(日) 21:35:27.34 ID:/UBS1JgR
ミステリ歴ウン十年ではじめて「虚無」借りてきたよ。

ところでこれハードカバーとか文庫とかいろんな版があるけど
何版がオススメとかあるんですか。
116名無しのオプ:2012/04/06(金) 11:30:11.92 ID:Nph6dh3+
入手しやすいのは講談社文庫の新装版(上下分冊)かな
117名無しのオプ:2012/04/07(土) 14:04:02.30 ID:jwf95Na6
古い講談社文庫版ならブックオフ105円でも見つけられるぞ
118名無しのオプ:2012/04/13(金) 21:42:42.32 ID:Rqi5GZoa
表紙は古いほうがいいな
119名無しのオプ:2012/04/14(土) 17:49:03.13 ID:fkcR6A6t
講談社文庫旧版は、カバー裏のあおり文が最高
120名無しのオプ:2012/04/14(土) 20:51:32.21 ID:HYTu9kyL
建石氏の装丁に勝るものはないしね
121名無しのオプ:2012/04/14(土) 21:37:04.90 ID:OxoRW0ct
あの滑車についての式っていうか理論は正しいのですかK?
122名無しのオプ:2012/04/16(月) 08:20:57.58 ID:bmD1Ye5i
あれは式自体が間違ってるんだけど
特に指摘する人がいなかったのかずっと訂正もされず
載せ続けられ、もう中井英夫も亡くなっちゃったから
直す機会を逸したね。
123名無しのオプ:2012/04/19(木) 21:04:54.88 ID:E436M5SA
>>113
同意
すっごい読みやすいと思うコレ
キャラ立ちまくってるし
124名無しのオプ:2012/05/28(月) 11:05:12.12 ID:ZBPpDFjU
黒死館「三大奇書の仲間なので、ぜひ私も読んでね!」
125名無しのオプ:2012/05/29(火) 18:58:29.60 ID:yzD3GsLN
読みやすいけど長い
まあ最近のミステリーの長いのに比べると読んで良かった感は高いが
126名無しのオプ:2012/06/30(土) 20:20:05.94 ID:SfpdAD6i
age
127名無しのオプ:2012/07/13(金) 20:58:12.36 ID:75wZOtI6
中井英夫は乱歩の後継者ではある、気がする
乱歩の変なところ、普通は真似しない部分、を受け継いで洗練させていったらああなってしまった、のかな?
128名無しのオプ:2012/08/18(土) 15:30:58.00 ID:gaZob4Gk
四大奇書はたまたま書物がモチーフになっている面がある
というだけであって、書物をテーマにしたミステリー奇書だといっているわけではないよ。
『ビブリオ古書堂』は別に奇書じゃない。
129あぼーん:あぼーん
あぼーん
130名無しのオプ:2012/10/03(水) 17:02:16.48 ID:0tW+J9oh
「虚無への供物」だいぶ前にドラマ化されたが
かなり端折って改変されてたんで、原作に忠実なのをもう一回ドラマ化しないかな。
3時間ぐらいの映画でもいい。
131名無しのオプ:2012/10/06(土) 07:09:10.94 ID:4QYMYG3T
創価は死ぬべき
132名無しのオプ:2012/12/09(日) 10:10:40.38 ID:XnuwUyUA
一年前に購入して、面白かったので3回読んだ。
この小説は1954年から1955年において分別のある大人はすべて犯人の資格が
あるというところがキモであるとおもった。この世代はほぼ戦前世代で一部戦中派の
日本人のことである。
彼らが確信的犯罪者であるのは彼ら自身が知っている。
なぜ日本人は戦ったのか?真実や現実やアメリカ史観や三国の思惑とは別に、
アジアの開放や人種差別の撤廃や大東亜共栄圏のために戦った大義名分を、
そのために死んでいった同胞を盟友をあっさり裏切り彼らを悪人にし、アメリカに
こびへつらい生きながらっている。とくに戦争でもまったく痛みを伴わなった日本人がおり、
彼らこそより醜く生き残っている。
それはいまでも同じだと思った。笹子トンネル事故の関係者、マスメディアを見て騒ぐ日本人。
震災の原発事故でも同じだ。
133名無しのオプ:2012/12/10(月) 13:46:22.77 ID:GU2EQVrq
今日は黒鳥忌
毎年この時期に虚無を読み返すことにしている
134名無しのオプ:2012/12/10(月) 14:13:48.38 ID:hKf7d6yR
ミステリー作家としては『虚無への供物』一作だけの人だったよね。
もちろんそれだけで収まる作家じゃないんだけど。
135名無しのオプ:2012/12/29(土) 16:24:17.37 ID:zUoZg0OM
『虚無への供物』って叙述トリックに入るのかな。
劇中劇風の仕掛けは盛り込まれているものの
地の文にトリックを盛り込んで読者を騙し通すという趣向では貫かれていない。
最後の××こそが犯人というのも観念的な意味であって実際ではないしね。
136名無しのオプ:2012/12/31(月) 10:48:00.29 ID:1ED3brqY
四大奇書のスレでも書いちゃったけど…

「虚無への供物」を読んでるけど、久生がウザくて読むのがツライ コイツの発言は読み飛ばしたくなる
皆で麻雀する所まで読んだけど、このノリが最後まで続くのでしょうか? ガマンして最後まで読む価値ある?
137名無しのオプ:2012/12/31(月) 11:52:30.30 ID:7qlxnVqs
久生のおしゃべりは最後まであの調子なので
耐えられないほどウザイと思ったらもう読むのをやめた方がいいかも
138名無しのオプ:2012/12/31(月) 15:22:35.23 ID:1ED3brqY
>>137ありがとう 
自分には鬼門のようだ、このまま放置しておくわ 
ストーリー自体はおもしろいのにな…(´・ω・`)
139名無しのオプ:2013/01/02(水) 08:27:25.33 ID:NjKnfPgM
藍ちゃんはどんな麻雀打つんだろう 蒼兄さんは今で言うデジタル、橙二郎叔父さんは豆ダマ(發はだいみんかんするんだよなw)
晧吉にデカイ手入れたりして裏で着順操作してたのが藤木田さん?
140名無しのオプ:2013/01/02(水) 08:42:09.93 ID:NjKnfPgM
「ねえアリョーシャ、ぼくとサシウマ握らない?アリョーシャが勝ったらぼくのこと好きにしていいよ。そのかわり、ぼくが勝ったらぼくと寝てくれる?」
ってアドニス版の藍ちゃんなら言いそう
141名無しのオプ:2013/01/02(水) 17:48:29.51 ID:BymdeN00
>>136
久生を嫌悪する人にこそ読んで欲しい作品
142名無しのオプ:2013/01/03(木) 17:50:22.26 ID:fqJIBxml
真実・事実・現実・史実・常識・正義は人の数だけある。故に「真実は1つ」に執着する者ほど矛盾(煩悩・争い)を体験する/感情自己責任論
143名無しのオプ:2013/01/04(金) 04:47:59.07 ID:QUgmzuon
さっき読了。
蒼司の叫びで、ちょうど1年前にミステリを読み初めてどっぷりハマっている今の自分がたしなめられたように感じた。

久生はうるさかったが容姿や声を妄想で補正したからハァハァ悶えながら読めた。
144名無しのオプ:2013/01/14(月) 14:35:04.48 ID:gfQCnNco
読了
読んだ後の虚無感と満足感、相反する属性が奇妙に融合してる
145名無しのオプ:2013/01/14(月) 14:45:07.13 ID:2GiRUapB
ヨイトマケの唄を歌いながら読まなきゃ
146名無しのオプ:2013/03/05(火) 13:36:39.09 ID:QrBnqER0
原発の女子トイレで中部電力社員が盗撮か

 中部電力浜岡原発の女性用トイレに侵入したとして、静岡県警菊川署は25日、
建造物侵入の疑いで静岡市駿河区用宗5の12の17、中電社員、占野政善容疑者(56)を逮捕した。
「やっていない」と容疑を否認している。
 逮捕容疑は1月25日午後5時ごろ、同県御前崎市の浜岡原発敷地内にある女性用トイレに侵入した疑い。
 菊川署によると、占野容疑者は当時、中部電の関連会社に出向し、浜岡原発に日常的に出入りしていた。
社員が女性用トイレにあった小型のビデオカメラを見つけ届けた。同署は盗撮目的だったとみて調べている。
[2013年2月25日14時9分]

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20130225-1090027.html
147名無しのオプ:2013/03/06(水) 19:14:21.96 ID:ida5ZbfU
全集コンプリート記念カキコ
一緒に買った本多さん監修の「凶鳥の黒影」も良かった
ただ、これアンソロジーものとしての完全度は高いかもしれないけど、全員が中井英夫の嫡流とは思えないんだよな
148名無しのオプ:2013/03/06(水) 20:11:59.08 ID:MFzm5ROg
嫡流などいない
それが凶鳥
149名無しのオプ:2013/05/08(水) 13:11:59.58 ID:FLIfSpU6
地の文章はともかくセリフの言葉遣いがひどく古くさく感じる。
発表当時はまだあれが標準的な方だったと思うが今の感覚だと不自然に感じてしまう。
特に久生の言葉がわざっとらしい女言葉に感じてしまうので、
久生がムカつくという印象も言葉遣いによるものが大きいかもしれない。
150名無しのオプ:2013/08/17(土) NY:AN:NY.AN ID:uCCpMdAU
将来、3・11を題材にした新「虚無」とも言えるような作品が現れるのだろうか?
151名無しのオプ:2013/08/17(土) NY:AN:NY.AN ID:BXMYeKk5
華氏311度w
152名無しのオプ:2013/10/23(水) 13:02:14.55 ID:A0atzUPB
文芸】中井英夫が『虚無への供物』の完成を江戸川乱歩に報告する手紙が初公開 
1 : ◆GinGao/Coo @銀河φ ★:2013/10/23(水) 11:10:01.18 ID:???0
中井英夫の乱歩への手紙 初公開

小樽で来月 「虚無への供物」の完成を報告

 ミステリー史に残る名作「虚無への供物」の作者、中井英夫(1922〜93年)が
同作の完成を江戸川乱歩に報告する手紙が初公開される。

 50年前の手紙で乱歩の遺品の中にあったが、一般にはほとんど存在を知られておらず、
敬愛する大作家に自信作を読んでもらいたい中井の恋文のような思いがにじむ。
11月9日から北海道小樽市の小樽文学館で行われる「没後20年 中井英夫展」で展示される。

 64年に講談社から刊行された「虚無――」は、密室殺人事件や推理合戦などを幻想的に描き、日本の推理小説を代表する長編。
中井は塔晶夫の筆名で62年の江戸川乱歩賞に前半の第2章までを応募したが次席止まり。
選考委員の乱歩は高く評価する一方、委員の名前や作品名を織り交ぜた同作を「冗談小説」とも評した。

 手紙は塔晶夫名義で、63年2月の日付。同作を完成させた中井は編集者に後編の原稿を渡したことを報告し、
「先生お一人に見ていただければと考えておりました作品(中略)ぜひ御眼通しを」と思いを吐露。
「現実と寸分隙のない形での非現実世界の犯罪を(中略)お眼にかけられるかと」と、自負もつづっている。

 中井英夫の助手で文筆家の本多正一さんは「敬愛する作家に対する恋文と同時に挑戦状のような内容だ。
前半を『冗談小説』と読まれてしまい、ぜひ乱歩に完成した作品を読んでほしいという思いが感じられる」と話している。
153名無しのオプ:2013/10/23(水) 13:18:17.38 ID:SJCGbPJR
小樽は遠いよ…
154名無しのオプ:2013/10/24(木) 15:42:12.92 ID:4ZDjghYi
なぜ小樽w
世田谷文学館でいいじゃん
155名無しのオプ:2013/10/27(日) 01:43:20.26 ID:wJhsxLG2
小樽は遠くなりにけり
156名無しのオプ:2013/10/28(月) 09:27:31.30 ID:YfmGCfV3
久生十蘭を敬愛しつつもウザい造形のキャラに久生という名前をつけるあたり、中井ひでちゃんの歪んだ性癖が垣間見える
157名無しのオプ:2013/10/29(火) 17:33:47.37 ID:+SDJ6fR1
昔は文学賞の倫理観が緩かったんだな。
審査委員に個人的に接触するなんてダメだろ。
158名無しのオプ:2013/11/06(水) 21:34:12.25 ID:TCTfmDyT
中井の日記はいいよね 
特に黒鳥 
徳富蘆花 永井荷風 中井英夫で三大日記なんだっけ
蘆花日記には明治初期の銭湯の混浴で十二〜三の町娘が全裸で局所を曝して入ってきたら
刺青の遊び人みたいのが○○茶碗とその局所を囃して 娘が婀娜な仕草でパッと局所を押さえて
愛想笑いをしたとか まだ毛も生えていないガキの頃 親戚の娘が泊まりにきて
その娘にティムポを見せて褒められた上 やさしくこすってもらったとか
エロい話が満載だぜw 中井も最後は同棲していたホモ相手との出会いと材木置き場での初交が日記の最後を飾っている
159名無しのオプ:2013/12/05(木) 23:53:07.58 ID:NpOvF2yd
虚無への供物書いてる頃は久生十蘭のことしらなかったんじゃないっけ?
書いた後に宝石とか新青年とかの雑誌ではまったみたいな話聞いた覚えがあるけど
160名無しのオプ:2013/12/06(金) 09:26:12.47 ID:kPEOSUl5
>>159
ナナの名前のひさおは久生十蘭から取ったとのこと
161名無しのオプ:2013/12/08(日) 22:36:55.13 ID:Hcxr2PeV
>>160 そうだったのか勘違いしてたありがとう
 だとしたらほんとに性格ひねくれてんな
 だって虚無だと久生ってかまs(ry
162名無しのオプ:2013/12/10(火) 20:32:17.07 ID:SCm1ee6p
今日小樽文学館行ってきたよ
乱歩への手紙とか見て涙出そうになった
孤島の鬼の原稿や挿絵原画もあって
満足して帰ろうとしたら低気圧で運休になって足止めくらってる
163名無しのオプ:2013/12/31(火) 21:23:55.99 ID:e1LR73GD
滑車の式って間違ってないか?
左右の式でディメンションが完全に違うじゃん。
物理的な意味も不明だし
なんで誰も指摘しないの?すげー気になる。
164名無しのオプ:2014/01/01(水) 07:18:00.58 ID:E0z1x6m+
あれも衒学の一つだから実際にあってるかどうかというのはたいした問題じゃないんだろうな。
難しそうな式が出てきたというあたりに意味がある。
165名無しのオプ:2014/01/01(水) 10:48:58.70 ID:VPNlwoj3
衒学っていうけどこんなの現代の高校物理の基礎レベルじゃん
当時の大衆は物理の基礎的な教養がなかったのか
166名無しのオプ:2014/01/01(水) 13:38:09.87 ID:rBXppG5h
教養は無かったとしてもそんなこと大仰に言い立てるのは野暮って感覚を
持ってたんだろうね
167名無しのオプ:2014/01/01(水) 14:56:17.68 ID:VPNlwoj3
トリック等に矛盾や誤りがあったら批判されるのは当然じゃん
推理小説なめてんの?
168名無しのオプ:2014/01/01(水) 16:03:27.55 ID:E0z1x6m+
まあ小栗虫太郎のペダントリーも間違いだらけらしいから
それで許されるのもお約束みたいなものなんだろうな。
この作品が出た昭和30年代は高校進学率も低かったしね。
169名無しのオプ:2014/01/02(木) 03:27:30.94 ID:qt8m3Hs+
さすがにペリー来航1853前に算哲がドイツ留学してるのがおかしいのは分かったけどな(スレ違いだが)
虫太郎の場合はディテールの正確さより雰囲気の演出が重要だからミスの指摘は野暮っちゃ野暮だが
170名無しのオプ:2014/01/22(水) 12:22:46.24 ID:2Qr/CiyO
>>168 虫太郎はあの時代にどうやってあれだけの知識を仕入れたのかが謎
 あってる間違ってるはあっても 建築やら魔術やら言語やら範囲が広くて容易なことじゃない
171名無しのオプ:2014/02/02(日) 01:57:41.59 ID:4DvP4119
入手方法が謎と言うほど広くも深くもなかろう
外国の百科事典を読める程度の語学力や教養があって
それをああいう形で披露するだけの志向があれば
172名無しのオプ:2014/02/02(日) 22:56:18.12 ID:e9PHyyWK
小栗は神田出身だしな、神保町で古書漁りとかしてたかもねw
173名無しのオプ:2014/02/03(月) 15:33:22.94 ID:9QK479iF
小栗虫太郎は狭い下宿かなんかに住んでて蔵書も特に持ってなかったらしいけど
174名無しのオプ:2014/02/06(木) 12:58:33.24 ID:WgPteU8Y
金持ちのぼっちゃんじゃなかったけ?
いい語学の先生から知識を仕入れたらしいけど
175名無しのオプ:2014/03/24(月) 18:39:19.70 ID:rpQtZpD0
>>173
確か小栗のお子さんにあたる人が父親はお金が入ってもすぐに本に使うって書いてたような
っていうかここ、中井英夫スレだぜw最近目新しい話題も無いから仕方ないけど

虚無への供物でモデルになった人物も赤江瀑とかどんどん死んでいくし
もう、あの時代は過去のものになるのかね……
176名無しのオプ:2014/04/22(火) 20:44:10.11 ID:8jP9mr8e
私にはどうしても
177名無しのオプ:2014/04/22(火) 20:49:47.06 ID:8jP9mr8e
私にはどうしても「虚無への供物」の動機というものが理解できない。
さっぱりわからない。精神病者の戯言かなにかのようにしか思えない。

それと前に虚無への供物の熱狂的支持者のサイトに行ってみると
「横溝の獄門島は動機が薄いという欠点があるので日本ミステリナンバーワンなどでは決してない。
ナンバーワンはやはり虚無だろう」

とか書いてあったんだが・・・
「動機が薄い」のは許されないが
「理解が難しい動機」「意味不明の動機」だったら良いんだろうか?

誰か答えてくれ。頼む。
178名無しのオプ:2014/04/23(水) 04:55:45.09 ID:7VZ7QuTf
幻想、耽美派は理論よりも美学だから
179島本町の廃人さんへ:2014/07/23(水) 20:21:58.90 ID:GtgZscx8
>大阪府三島郡島本町の小学校や中学校は、暴力イジメ学校や。
島本町の学校でいじめ・暴力・脅迫・恐喝などを受け続けて廃人になってしもうた僕が言うんやから、
まちがいないで。僕のほかにも、イジメが原因で精神病になったりひきこもりになったりした子が何人もおる。
教師も校長も、暴力やいじめがあっても見て見ぬフリ。イジメに加担する教師すらおった。
誰かがイジメを苦にして自殺しても、「本校にイジメはなかった」と言うて逃げるんやろうなあ。
島本町の学校の関係者は、僕を捜し出して口封じをするな

>島本町って町は、暴力といじめと口裏合せと口封じの町なんだな

子供の時に受けた酷いイジメの体験は、一生癒えない傷になるなあ
180名無しのオプ:2014/07/24(木) 02:15:08.56 ID:/ryuUn6w
>>177
こればかりは救ってあげられないな
「書いてあるじゃん」としか言えない
観念的たから人によって瞬時には分かりにくくても、じわじわ理解できそうに思うのだが
181名無しのオプ:2014/08/10(日) 13:30:13.37 ID:N68YLxnF
イラストレーターで収入が少ないからと30代後半で漫画家になろうとする、ひきこもりのバカ発見。
足立区に住んでいるそうだ
http://inumenken.blog.jp/archives/7002197.html
182名無しのオプ:2014/08/25(月) 19:18:46.71 ID:muCL9jQ/
氷沼紅司の氷水チャレンジ
183名無しのオプ:2014/08/25(月) 20:38:25.36 ID:bUHT1fTH
>>182
「そこの御見物衆! 次はお前だ!」
184名無しのオプ:2014/08/26(火) 09:15:45.22 ID:bd//RXBe
牟礼田にやらせとけ
185名無しのオプ:2014/08/26(火) 15:54:40.67 ID:FU7BY6hR
この小説を読んでいれば、氷水を頭からかぶる危険性がわかるだろうに。
186名無しのオプ:2014/09/01(月) 22:41:54.28 ID:+nHiBDiA
ガスの元栓をひねる危険性もわかるな
187名無しのオプ:2014/09/18(木) 23:48:44.70 ID:xLmFsJot
兄は湖の性で弟は火山の性。
初めて読んだ時、何と美しい喩えだと思い、
兄でも弟でもなくアリョーシャに惚れましたわ
188名無しのオプ:2014/11/01(土) 03:09:16.24 ID:XEOY7WC7
神保町で写真展にミステリ資料館でもイベントあるんだっけ
189名無しのオプ:2014/12/05(金) 05:24:44.90 ID:JN8f7ah/
毎年12月10日に書き込もうと思ってても忘れちゃうんだよね
190名無しのオプ:2014/12/08(月) 22:19:13.57 ID:f8UQ32EC
ミステリー文学資料館にて
12月9、10日限定で三大奇書の草稿を展示しますよ。
http://www.mys-bun.or.jp/event/index.html
191名無しのオプ:2014/12/11(木) 07:23:48.58 ID:rHfMJPZl
久々に昨日、12月10日から読み始めた
やっぱり冬に読みたくなりますね
192名無しのオプ:2014/12/11(木) 12:06:01.03 ID:/K4nHnIR
この作品は最初の事件が起きて話が動き出すまでまでちょっと退屈だよね。
昔、読もうと思って何度か挫折したことがある。
話の世界に入っちゃえばあとはすいすい行くんだけど。
193名無しのオプ:2014/12/13(土) 00:03:32.64 ID:Swy0pPRt
>>189のレス見て忘れないように気をつけようと思ってたが次の日にはもう忘れてた
194189:2014/12/14(日) 20:28:56.02 ID:mmdFMdkC
すっかり忘れてたw
195名無しのオプ:2014/12/20(土) 21:57:49.13 ID:VpSWTx1P
案外そういうもんですよね
ちびちび読み返して、ちょうど紅司が風呂に入ったところだ
196名無しのオプ:2015/03/02(月) 20:35:06.01 ID:91denHdO
新刊出るな
197名無しのオプ:2015/03/03(火) 08:42:31.87 ID:PuXifc/e
「ハネギウス一世の生活と意見」ですな
198名無しのオプ
4320円とはなかなかにいいお値段