レベルが上がっていることに加え、パーティーも3人になり、戦闘は格段に楽になった。
乾の特殊技“ツッコミ”のレベルがあがり、
敵の呪文などを無効化するタイミングが徐々にわかるようになってきた。
また、カジューの回復と戦闘力に加え、イシンの戯言も役に立っている。
“戯言”はともかくとして、相手の弱点を糾弾する“毒舌”はかなり効果がある。
アキツキがあらわれた
イシンは“毒舌”を唱えた
「新作を出さないからキャラ立ちできねぇんだろうが!」
痛恨の一撃!!
アキツキをたおした
イシンだけは敵にまわしたくない。
次の目的地、風の塔はもうすぐだ。
風の塔に到着した一行。
乾「西尾・・・じゃなくてイシン、この塔には何があるんだ」
イシン「南へ向かうには“ドラゴンの角”と呼ばれる塔を利用する必要があります」
乾「うんうん」
イシン「その際、この塔にある“風のマント”を使うと対岸にある塔へ渡ることができるのです」
乾「なるほど、その“風のマント”とやらを手に入れないといけないわけか」
イシン「たぶん、マントは塔の最上階にあるでしょう。そしてアイテムを守るボスが・・・」
乾「(さて、何がというか、誰が待ち受けているのやら)」
風の塔はそれほど高い建物ではなかった。
向かってくる敵をハリセンで蹴散らしながら最上階へと駆け上る。
もちろん途中に落ちている宝箱の回収は忘れない。
宝箱の中はゴールド(お金)ばかりで、たいしたアイテムは見つからず。
乾「よし、ここが最上階だ!」
最上階はしきりのない、広いフロアとなっていた。
その部屋の中央にて、敵が待ち構えていた。
ユヤタンがあらわれた
乾「(佐藤かよ・・・・・・楽に勝てる・・・・・・かな?)」
次スレたてるの?
46
ユヤタン「フフフ、お前らに“風のマント”は渡さない!」
乾「あぁ、やっぱりお前が持ってるんだな」
ユヤタン「・・・・・・」
乾「・・・・・・」
ユヤタン「ハハハハ、お前らなんぞ、蹴散らしてやる」
乾「(ごまかしたな)」
ユヤタンはおもむろに黒い四角い箱のようなものを取り出す。
その箱を操作することにより、イナズマを操ることができるようだ。
イシン「あれはブラック・ボックス!」
乾「(現代風にいえば、パソコンとかコンピュータってところか)」
ユヤタン「くらえ!!」
イナズマの直撃を避ける3人。
乾「奴は精神攻撃に弱いはずだ。イシン、毒舌だ!」
イシン「了解」
イシン「本が売れてねぇくせに、名前だけ売ろうとするんじゃねぇ!」
ユヤタン「売れりゃいいってもんじゃねぇ! 内容のない本ばかり量産しやがって!」
イシン「てめぇの本に内容があると思ってんのか!」
ユヤタン「あれは文学なんだよ! 高尚な人間にしか理解できないんだよ!!」
イシン「ファウストに義理で載せてもらったからって勘違いしてるんじゃねぇのか!」
ユヤタン「なんだ、あの新刊は! おまけのCD-ROMのほうが高いんじゃねぇのか?」
カジュー「なんかよくわからんがすごい精神攻撃合戦だな」
乾「とりあえず、このまま両者が力尽きるまで傍観だな」
ユヤタン「萌えりゃいいってもんじゃねぇんだよ!」
イシン「萌えられない奴の僻みにしか聞こえないな!」
カジュー「どれだけ本音が混ざってるんだ?」
乾「ノーコメント」
イシン「・・・お前の母ちゃんデベソ」
ユヤタン「・・・バカ、アホ」
二人とも疲れてきて、精神攻撃に精彩がなくなってきている。
乾「よし、カジュー、隙をついて、あのブラックボックスを奪い取ってくれ」
カジュー「うむ」
ユヤタン「ハァ、ハァ・・・ええと、こんちくしょうめ・・・ええと」
疲れきったユヤタンの後ろからカジューが忍び寄り、一瞬でブラックボックスを奪い取る。
ユヤタン「あっ! か、返せ」
すかさず、正面から乾が攻撃する。
乾「どおりゃーー!」
ジャンプしてのハリセン攻撃がユヤタンの頭に直撃!
改心の一撃!
ユヤタンをたおした
思ったよりもてこずったものの(イシン1人の奮戦)ユヤタンを倒すことができた。
乾「あった、あった。これが“風のマント”だな」
カジュー「勇者殿、このブラック・ボックスはどうします?」
乾「何かに使えそうだから一応持っていくことにしよう」
消耗したイシンに手をかしながら風の塔を去る一行。
そして、残された男が一人・・・・・・
ユヤタン「くそぉー、このままで終わると思うなよ」
復讐を誓うユヤタンであった。
彼は再び一行の前に立ちはだかることができるのか!?
さっそく“ドラゴンの角”を渡る一行。
ドラゴンの角とは、海を挟んで、北と南にそびえる塔のことである。
北と南の塔はつながっているわけではないので、
本来ならば渡るということはできないのだが、“風のマント”があればそれが可能となる。
この塔の中には特にボスキャラもなく、普通に敵を倒して進む3人。
イシン「ここが頂上のようですね」
対岸に同様にそびえ立つ塔が見える。
乾「よし、それじゃぁ行くか」
乾が“風のマント”をはおり、その乾の両腕にイシンとカジューがしがみつく。
イシン「OKです」
乾「いっせいの、せ!」
掛け声を上げて、3人は同時に塔の頂上から飛び降りる。
すると、マントが風を受け、対岸の塔までフワッと流される。
ころげ落ちるように対岸の塔の頂上に着地する3人。
乾「よし! “ドラゴンの角”制覇!!」
イシン「この塔を降りると、すぐ近くにルプガナの町があります」
乾「よし、そこで装備を整えよう」
イシン「それと、船が手に入るかどうか聞いて回りましょう」
カジュー「(ん?)」
塔を下る途中でカジューはフロアの隅の何かに目をとめる。
手にとってみると、それは一見ゴミくずのようであるが、光輝いているようにも見える。
カジュー「(いちおう、拾っておくか)」
カジューがさりげなくアイテム“雨露の糸”をゲット。
一行はルプガナの町に到着。
さっそく3人は体力を回復し、道具屋「QED」にて装備を整える。
イヌイ:鋼のハリセン、木の帽子、鎖かたびら、木の盾
イシン:クビシメの杖、ロマンチスト・ローブ
乾とイシンは装備をレベルアップさせ、カジューはそのまま。
そして3人が情報収集をしようとした矢先、町人から話し掛けられる。
町人「あ、あなたがたは、もしかして、勇者の御一行様では?」
乾「うむ、まぁ、そんなところだ」(心持ち、調子に乗っている)
町人「あぁー勇者様! お願いします。この町を救ってください」
イシン「どうしたというのですか?」
町人「実は最近、この町がモンスターに襲われるようになったのです」
乾「!」
イシン「それはどんなモンスターですか」
町人「奴らは、“紳士倶楽部ライダー”と名乗っています」
乾「(どんな形態で現れるかはわからんが、あいつらか)」
町人達に請われ、一行はモンスター“紳士倶楽部ライダー”討伐を請け負う。
町人からモンスターが現れるという町のはずれに案内され、そこで待機をする。
イシン「どんなモンスターなんでしょうか?」
乾「・・・・・・(想像がつくような、つかないような)」
カジュー「来た!!」
(どこだ?) 一見、モンスターが現れた様子はない。すると・・・・・・
カジュー「上だ!」
上空に何かが見える。大きな鳥のようなものに乗った何かが・・・・・・
よく目をこらしてみると、
鳥というよりもベースは人間の鳥人間といったような形態のモンスターの上で男が銃を構えている。
鳥人間は津村のようで、上に乗っているのは間違いなく古処だ。
「ヨロスク」
紳士倶楽部ライダーがあらわれた
紳士倶楽部ライダー(ズ?) キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
そうだよな、ドラクエでライダーつったらそういうのだよな
バイクに乗ってるのかと思った。首無しライダーみたいなやつ。
津村ワラタ
紳士が町を襲うのか?
紳士的な町の襲い方ってどんなの?
乾「危ない! みんな散らばれ!!」
ファンタジーの設定を無視して、古処は銃を乱射する。
マシンガンでないだけ幸運である。
そして鳥人間・津村は火を吐いて攻撃してくる。
乾「(くそっ、古処だけは味方につけたかったのに)」
イシン「だめです。こちらが攻撃する暇がありません」
敵はヒット&ウェイで攻撃してくる。
攻撃が終わったら、そのまま上空へ上がり、旋回してさらにまた攻撃を仕掛けてくる。
乾「よし、俺がここで盾となって援護するから、二人は鳥人間を攻撃してくれ」
イシン「でも、どうやって?」
乾「あの、火の見やぐらに登って、風のマントとブラックボックスを使うんだ」
イシン「なるほど!!」
乾は地上でひとり紳士倶楽部ライダーに立ち向かう。
古処の拳銃攻撃が炸裂する。
乾「ファンタジーの設定から外れてるだろ!」
乾はすかさず、特殊技ツッコミ(ハリセンで銃弾を叩き落す)で応戦。
津村の口から炎が吐かれる。
乾はラーの鏡を使って跳ね返す。
乾「(いろいろとやってみるもんだな)」
イシン「カジューさん、早く勇者殿を助けないと」
カジュー「うむ」
隙をついて、火の見やぐらのてっぺんに登った二人。
カジューは風のマントをはおり、背中にイシンを背負う。
イシン「では、行きましょう」
カジュー「うむ」
カジューは“紳士倶楽部ライダー”にタイミングを合わせて飛ぶ。
イシン「行っけー、合体!“アッラー・ライダー”」
乾「(イシン、ごろが悪いぞ)」
必死に応戦しながら心の中で突っ込む乾であった。
乾「ほら、こっちだ!」
“紳士倶楽部ライダー”が乾に集中している隙に、上空からカジューがせまる。
イシン「くらえ、ブラック・ボックス・稲妻攻撃!」(←ドラクエ風だと“イオラ”)
稲妻がもろに直撃し、“紳士倶楽部ライダー”は落下する。
その隙を逃さず、乾のハリセン攻撃が炸裂する。
乾「くらえ!!」
鳥人間・津村に“改心の一撃”! 残るは古処のみ。
少し離れたところに着地する古処、そしてカジューとイシン。
古処は弾丸が尽きたようで、サバイバルナイフを構えて距離を詰めてくる。
乾「よし、三人がかりだ!」
・・・・・・・・・・・・・
苦戦はしたものの、多勢に無勢で三人がかりでなんとか古処を倒す。
イシン「はぁはぁ、苦戦しましたね」
乾「あぁ、燻し銀だったな」
「津山じゃないよ・・・・・・・」
「今後とも ヨロスク・・・・・・」
紳士倶楽部ライダーをたおした
3人は今の戦いで多くの経験値を得て、新しい技や呪文が使えるようになった。
イヌイ:ツッコミLev3(相手の呪文や特殊攻撃を30%の確率で無効にできる)
カジュー:アッラーアッラー(HPを中回復)、アララッラー(毒の効果を無効)
イシン:暴言(敵グループにダメージ)、
虚言(敵は惑わされ、攻撃が当たりにくくなる)
乾「みんな役に立ちそうな呪文を覚えてるのに俺はツッコミだけか」
イシン「それにしてもカジューの呪文の違いってわかります?」
乾「わからなくていいんじゃないのか」
カジュー「アッラー、アッラー、アッラー」
乾・イシン「おおっ、回復してる回復してる」
>カジュー「アッラー、アッラー、アッラー」
乾・イシン「おおっ、回復してる回復してる」
かなり笑ったw
“紳士倶楽部ライダー”を倒した3人は町の人たちから感謝された。
乾「(感謝されるだけで、宴とかはないのかい)」
町人「勇者殿ありがとうございました」
乾「ハイハイ(宴、宴、宴)」
町人「お礼といってはなんですが」
乾「おっ!」
町人「船を勇者様一行に進呈したいと考えております」
乾「うむ、ありがたくいただこう(宴はーー)」
イシン「情報収集するまでもなく、ただでもらうことができましたね」
乾「まぁ、ラッキーといえば、ラッキーだな。宴はあきらめるか」
イシン「はい?」
乾「いや、こっちの話」
宿に泊まって疲れた体を癒し、一夜明けた次の日の朝。
イシン「この船だそうですよ」
乾「おぉーーっ、思ったよりも立派な船じゃないか」
イシン「さっそく船長に会ってみましょう」
乾「(船長って・・・・・・法月先生・・・・・・)」
ノリヅキ「私が船長のノリヅキだよろしく」
イシン「勇者殿、次は海路でザハンという町へ向かいましょう」
乾「あ、あぁ、そうだな。じゃあ船長、目的地はザハンの町で」
ノリヅキ「よし、それではザハンの町へ、出航!」
乾「(別に法月先生が船長だからといって不都合はないよな)」
ノリヅキ「進め! ゲーデル号!!」
乾「すいませーん、この船今から取り替えることできませんか」
ゲーデル号はゆっくりと港から離れ、航海へとおもむくのであった。
そう、ゆっくりと。
大丈夫かゲーデル号w
ゲーデル号による、まったりとした航海の最中、一行は無人島を発見する。
島といっても一目で島の全てを見渡せるくらいの本当に小さな島である。
イシン「あれ? 誰か倒れてるみたいですよ」
乾「どれどれ? あっ、本当だ。船長ーっ、あの島に船をつけてくれ」
島に船をつけてもらい、島に上陸する一行。
そして、倒れている者へと駆け寄ってみると・・・・・・
乾「こ、これは!」
その男は宝箱の横に横たわっていた。
倒れている男が身にまとっているものはビキニパンツ一丁だけであった。
その水着はきわどく、金の鎖でヒモパン状態の、大変ホモホモしい・・・・・・
乾「霧舎・・・・・・」
イシン「漂着したんですかね。早く助けないと・・・・・・」
乾「いや、このままにしておこう」
イシン「え? どうしてです・・・・・・」
乾「いいんだ!(キッパリ)」
イシン「そ、そうですか・・・・・・そこまでいうならば」
乾は男の横にある宝箱の中身だけを回収して引き上げることにした。
その宝箱は倒れている男のものなのかもしれないが、
人のものを無断でいただくことこそ勇者の特権である。
アイテム「山彦の笛」「眠くなる教科書」をゲット。
イシン「この“山彦の笛”は我々の冒険に必要な紋章のありかを示してくれるものです」
“眠くなる教科書”は何に使うのかわからないが眠れない夜にはもってこいである。
乾「さぁ、気を取り直してゲーデル号、出航!」
霧舎を放置したまま、島からゆっくりと離れていくゲーデル号。
乾「夏のなごりってとこだな」
彼らの冒険はまだまだ続く。
流れに関係ない小ネタ
ある愛の詩/新堂冬樹
(前略)
小笠原の海で育った拓海のもとに現われたのは、イルカを魅了する歌姫・流香だった。
彼らはあまりに純粋で思いを伝えられず…。せつなく涙する恋愛小説
黒田「つまり夏の海での僕からヒントを得たわけだ!
役に立ったみたいで嬉しいなぁ」
新堂「誰もテメエの事なんぞヒントにしてねえ」
黒田「いやー、イルカは可愛いよね。頭もいいし」
新堂「聞いてんのかコラ」
黒田「あ、でもそういえば、あの時のはイルカじゃなくて鮫だったんだっけ。
まあ、鮫を魅了する歌姫じゃ何か恐いもんね。そこはアレンジだよねー」
新堂「だから関係ないって言ってンだろうが」
黒田「それで、僕は出てくるのかな。海の上を走る超人役みたいな感じでさ!」
新堂「勝手に登場人物創ってんじゃねェ」
石崎「何だ?新堂にしては大人しいじゃないか。いつもなら撃つか殴るかしそうなのにな」
中島「出したのが恋愛小説だから調子が出んのだろ。
……新堂は取り込み中みたいだし、今日は俺と走るか、プチアンジェ」
ようやくゲーデル号がザハンの町に到着。町に上陸する一行。
乾「さてと、まずは情報収集か? イシン」
イシン「あそこに酒場がありますけど、この時間ではまだ開いてないですね」
乾「じゃあ、買い物でもして時間をつぶすか」
イシン「そうしましょう」
というわけで、いつもの道具屋「QED」を探すが、この町では見つからない。
かわりに見つかったのは・・・・・・「ボッタクル商店」。
イシン「あからさまにボラれそうですね」
乾「(他のゲームに似たような名前の店が・・・・・・)」
怪しいとはわかっているものの、入らずにはいられない一行であった。
店主「いらっしゃい」
乾「(あぁ・・・・・・店主は新堂だよ。ぼったくり決定だよ・・・・・・)」
サングラスをかけた、いかにも怪しそうな風体の店主は一行を見てニヤリと笑う。
店主「あんたら、只者じゃないね。まぁ、見ればわかるさ」
店主の笑みはますます大きくなり、不気味さが一層ましてゆく。
店主「ここにはあんたらが必要になるはずの物が置いてある」
彼が差し出したものは一本の鍵であった。
店主「どうだいこの“金の鍵”、買っていってくれるだろうね」
乾「で、いくらなんだ」
店主「30,000ゴールド」
乾「えぇーーっ」
店主が示した金額は現在もっているゴールドのほとんどである。
>>981そのまま使って次スレ立ててもいい?
テンプレについて何かあったらヨロスク。
ごめん、ホスト規制で立てられなかった。誰かお願いします。
〉〉980
男は悩んでいた。手には一冊の本。
桃色の表紙で、帯には金色の文字で「ある愛の詩」と印刷されている。
???「……表紙はピンク。サインはラメペン……巻末には作詞作曲のCD付き……」
男は無言で本を棚に戻し、本屋を後にする。
中島(……アイドルにでもなるのかよ)
自警団の結束が500ポイント弱まった!!
↑つい書いてしましたが、サインがピンクのラメペンだったのはマジです。
↑989に気付かずに書いてしまいました。済みません。
ちなみにサインがピンクのラメペンだったのはマジです。
それにしても950過ぎても970過ぎても
次スレ立ての次の字も出てこずに延々ネタカキコってどうよ
確かにここ進行遅いし結果的にちゃんと新スレ立ってるけど
そこらへん、ちゃんとやった方がいいんじゃないの
落ち目だし
生め。
梅
楳
998
1000ドゾー↓
10000000000
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。