1 :
名無しのエリー :
2010/09/04(土) 01:20:34 ID:kXhLP10h0
2 :
名無しのエリー :2010/09/04(土) 01:22:47 ID:kXhLP10h0
3 :
名無しのエリー :2010/09/04(土) 13:39:24 ID:i2z1kHr+0
乙 512超えてたのかw レビュー中だったのに
4 :
名無しのエリー :2010/09/04(土) 19:15:22 ID:BGlp2qFz0
立ててくれて乙 前スレの途中で終わった嵐のレビューwktkして待ってるぜ!
5 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 08:22:28 ID:uOdPH3nX0
すれたて乙です なんかスレ立てられなかったスマンorz ではもう一度最初からレビューして見る。
6 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 08:23:55 ID:uOdPH3nX0
嵐/僕の見ている風景 DISC1 1.movin'on ★★★★ 1曲目からいつもの嵐とは違う「かっこいい嵐」で来ている。 音数が多くてアレンジこっている印象。 こういう嵐もありだと思う。 低音サクラップも全快でいい感じw 2.マダ上ヲ ★★★ これまた尖った曲。 ここまで攻撃的な曲を前半に集めなくても・・・ タイトルの「僕の見ている風景」は柔らかいイメージだけど・・・ 声を加工しているみたいでシングルではない感じ。 3.リフレイン ★★★★★ せつないR&B系の曲 詞の内容も終わってしまった恋的な感じ。(女性に受けるんじゃないかな?) どことなくEXILEみたいなアレンジ。 でもぜんぜんいける! Cメロでの大野さんがかっこいい。 4.Troublemaker ★★★★ 現在2010年年間シングルランキングの暫定1位の曲。 もうノリノリの1曲。 簡単なサビのメロディー&掛け声(sweet sweet、do it ! do it!)でカラオケで盛り上がりそう。 こういうノリ勝負の曲があると安心する。
7 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 08:25:07 ID:uOdPH3nX0
5.T.A.B.O.O ★★ 桜井翔ソロ楽曲。 全編サクラップ炸裂w こういう曲がやりたいのか? 6.サーカス ★★★ 曲の雰囲気がまさに「サーカス」 やっぱりアレンジが凝っている。 もうちょっと音をそり落としてもいいと思う。 7.ギフト ★★★ 本作品において唯一のバラード曲。 ジャニ系でよくあるバラード曲って感じ。 8.Everything ★★★★★ このアルバムの核と言うべき曲。 聞いているだけで街の風景が浮かんできて 力強く前に進んでいく思いが伝わってくる。 個人的にCメロがある曲が好きなのもあるけど Cメロからラスサビにいくまでの流れが完ぺき。 「走れ!走れ!〜」の部分で一番の盛り上がりを見せて曲が終了する。 う〜ん。何とも言えない。
8 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 08:26:15 ID:uOdPH3nX0
9.Come back to me ★★ 松本潤ソロ楽曲。 最近ジャニでこういう感じの曲が増えた気がする。 もうちょっと歌唱力があればかっこいいのに。 10.マイガール ★★★★★ 相葉さん主演のドラマ「マイガール」の主題歌。 聞いているだけでなんかせつない気分になる。 ドラマはほとんど見てなかったけど、書き下りの模様。 最初歌詞だけ見た時、死んだ人に向けた歌ってわからなかった。 やっぱりシングル曲はレベル高い。 11.Magical Song ★★ 相葉雅紀ソロ楽曲。 まぁ相葉さん頑張ったw 12.let me down ★★★ これはアルバムの最後の曲として聴くべきなのか? DISC2へ続くように出来ているのか? これもまた尖っている。
9 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 08:30:01 ID:uOdPH3nX0
DISC2 1.Monster ★★★★★ 大野さん主演の「怪物君」 08年の年間TOP1「Truth」を彷彿させるような出来で、こういうテイストの曲も結構定着してきた感じか? 感想がディズニーを感じさせるw Truthもそうなんけどアニソンぽくていい(笑) 2.Don't stop ★★★★ いい曲なんだけど、若干「movin'on」とかぶっている気が・・・ ノリがいい。 3.静かな夜に ★★★★ 大野智ソロ楽曲。 もうソロ楽曲で唯一まともに聞けるw なんかケミっぽい。 やっぱりリーダー歌うめぇな。 4.むかえに行くよ ★★★ なんか嵐っぽくない曲。 もう少し全体的に歌唱力があったらきっと化けていたと思う。 やっぱりイメージ的に暗い印象。
10 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 08:32:16 ID:uOdPH3nX0
5.1992*4##111 ★★ 二宮和也ソロ楽曲。 なんか作詞作曲やっているようで。(ファンは喜ぶだろうけど、流れが…) まぁ、ソロ楽曲だからいいか。 6.空高く ★★★★ ジャニーズ王道ソング。 爽やかで気持ちいい。なんか初期のSMAPっぽい感じが出ている。 これぐらいあっさりしたアレンジだと聞きやすい。 このアルバムの中でかなりアレンジがあっさりしている。 7.kagerô ★★★ なんか独特なアレンジ。 これもいい曲なんだけで、ここまで来ると体力が持たない・・・ 8.Summer Splash! ★★★★★ ラストを飾る曲は夏全開のPOPチューン。 肩肘張る曲が多かったからラストでこういう軽い曲が来ると安心するな。 全員のラップもいい感じだし。 もう一言「夏」です。w
11 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 08:33:10 ID:uOdPH3nX0
総評 ★★★ 「僕の見ている風景」というなんかいいタイトル。 コンセプトは「変化なき変化」 これは「Everything」がこのタイトルにピッタリだと思う。 内容としてみると、まず一言。 ソロ楽曲邪魔じゃないかw? ライブの演出上、必ず収録しなくてはいけないのはわかっているけど 流れをぶった切っている・・・ DISC1にグループ曲・DISC2にソロ曲じゃダメだったのか? 大野さんとにの以外は歌唱力に難点が・・・
12 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 08:34:52 ID:uOdPH3nX0
シングル曲は文句ない出来ばかり やはりジャニーズで一番力を入れられているだけあって完成度が高い。 特にM8「Everything」は個人的に今作で一番出来かと。 アルバム曲では、シングルでは出来ないようなテイストの曲を集めてきてあって ROCKやR&B系の楽曲が多数ある。 しかしここでも歌唱力が楽曲に追いついてないものがあって残念。 また、ジャニーズ王道のアイドルポップもあり、いろいろ詰め込んだ感じ。 なんかごちゃごちゃな気も。 たぶんM1「movin'on」がアルバム曲で一番おしているみたいだけど、いまいちインパクトに欠ける… ここで「To be free」と次作シングル「Love Rainbow」をアルバム曲として収録ぐらいの気合が欲しかった。 それで何曲かをボツに。 まぁいろいろ文句書いたけど、嵐が好きだったら気にいると思うんで 一度聞いてみることをお勧め。
13 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 08:38:50 ID:uOdPH3nX0
なんかうまくまとまらないうえに、途中から投げやりになってしまってすまん。
14 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 10:21:02 ID:Q7Dep95k0
15 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 10:44:52 ID:heD7/A1kO
16 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 10:49:42 ID:heD7/A1kO
て
17 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 12:08:20 ID:G+jnyzKFO
稲葉浩志 /Hadou 全ての曲をじっくり聴いてみて、この「HADOU」というタイトルにふさわしいことを確信しました。 全体的にサウンドが濃厚な愛撫のように気持ち良く刺激し、B'zとは対になっているアルバムと言えるかも知れません。 安っぽい言い方かも知れませんが、「キャッチーな曲好きなら聴きやすい」アルバムなのではないでしょうか。 もちろん曲が軽いとか、そういうことではありません。むしろサウンドをしっかり聴かせてくれていると思います。 シングル曲はこのアルバムに入ることで違った魅力が出て、何となく新鮮でした。 リードトラック「この手をとって走り出して」、「絶対的」は シングルになっても全くおかしくない完成度です。 アルバム曲も相変わらず捨て曲無しの顔ぶれですが、特に気に入ったのは「イタイケな太陽」 稲葉さんのファンに対する想いが感じられる詞です。 ジャケットのように、カッコ良く全ての曲が鮮かに彩られたそんなアルバム。 もはやオリジナルアルバムの枠を越えていますし、お薦めできる渾身の一作だと感じました。
18 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 16:10:11 ID:ug25UxvzO
B'z関係の新作こういうの多い気がするのは記憶違いかな 個人的には逆にアンチが適当に情報と評判集めて仕上げたのかと思うくらい
19 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 20:14:43 ID:AzeMuRXiO
メンヘラニート40さい スーハースーハー
20 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 21:49:31 ID:YGjzOSO6O
誰かabsの2ndアルバムのレビューお願いします
21 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 23:04:24 ID:/dQNlWSp0
『Single Collection』/愛内里菜(2003.12.17) ※2003年までに発表したシングルから12曲選んだものになってます。 1.FULL JUMP ★★★★☆ ビートロック Bm:張りのある高い声がよく活かされてます。 イントロのドラムから最後までエネルギッシュな曲で、バスドラの迫力が 耳に残ります。派手なシンセ&ギターもアクセント。 2.I can't stop my love for you ★★★☆☆ 懐かしい4つ打ち F#:イントロのギターアルペジオから哀愁たっぷり。 デビュー時に「ルーツはユーロビート」と言っていたのがよくわかります。 高くて細くてよく通る声はユーロにとても合ってます。 3.恋はスリル、ショック、サスペンス ★★★☆☆ 電撃ユーロビート(?) F#m:ピアノのフレーズがとても懐かしい ユーロ。マイナー調のメロディでも明るくてパワーのある声なので 一気に聴けます。 4.Sincerely Yours ★★★☆☆ ミドルテンポ HIPHOP風(?) F#:クラシカルなピアノ、スクラッチ音、 スネアetc、親しみやすいアレンジ。この人の魅力は、パワフルな歌声と (GIZAならではの)どこか懐かしい音使い。 5.Forever You〜永遠に君と〜 ★★★★★ ミドル→アップ F#→G:F#は個人的に「感動させる」力が大きいキーだと 思いますが、この曲ではそれが最大限に奏効してます。テンポが速くなる ところのバスドラとベースが聴きどころ。Gにキーが上がるのもよい感じ。 6.NAVY BLUE ★★★★★ ミドルテンポ F#m:クールダウン。ギターアルペジオからカチッとした スネア、刻みのハイハットまで冷たい音使い。ウインドチャイムのキラキラ した音も効果的。メロディの流れもよいです。
22 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 23:06:09 ID:/dQNlWSp0
7.風のない海で抱きしめて ★★★☆☆ ミドル→アップ D#m:エコーのかかった冷たいシンセ、打ち込み、ベース、 テンポの切り替えなどavex的アレンジ。マイナー調「ラシドレミ〜」 というサビのメロディはお馴染みの・・・ 8.Close To Your Heart ★★★★★ 思いっきりユーロ F#m:デビュー曲。当初の売り方(ミステリアス路線) のため少しダークな声の使い方をしてます。アレンジも攻撃的。 中盤の抜けのよさ、コーラスワークが聴きどころ。 9.It's crazy for you ★★★☆☆ ミニマルなユーロ F#m:フー!ワイヤイヤ!2ndシングル。 規則的なドラム&ベースとキッチュなシンセは最小限に、ハイトーンボイスと 途中のラップ(男声)がメインです。懐かしユーロ一直線。 10.Run up ★★★☆☆ かっこいいトランス風(?) D#m:ディレイピアノ、シンセなどavex的 アレンジ。テンポの速いビートの効いたトラックと伸びのある声は、やはり この人の真骨頂かなと思います。 11.Deep Freeze ★★★☆☆ デジタルロック調 F#m:浜崎あゆみ『appears』+B'z『LOVE PHANTOM』 的アレンジ。それに歯切れのよいメロディがはまってます。吹雪のような ファルセットとウインドチャイムが冷たさを表現。 12.空気 ★★★★★ ミドルテンポ Em:エコーの効いたクローズ/オープンハイハット、カチッと したリムショット、穏やかなピアノetc、アレンジが控えめでまとまってます。 空気感を演出するボーカルエフェクトもぴったり。中盤いったんキーが 下がるのも効果的で、最後にさらっと聴けます。
23 :
名無しのエリー :2010/09/05(日) 23:07:15 ID:/dQNlWSp0
総評.★★★★★ 『Single Collection』/愛内里菜(2003.12.17) 2000年デビューの愛内さんが2003年に発表したシングルコレクション。 私は他のアルバムや近年の愛内さんを知らないのですが、この1枚は気軽に聴ける よさがあると思います。ちょっと安っぽいアレンジとパワフルな声がちょうどよい、 よくまとまった作品集。引退が惜しまれます。
24 :
名無しのエリー :2010/09/07(火) 23:14:08 ID:55KaIXZ/O
L'Arc〜en〜Ciel AWAKE 01.New World 温かい上昇気流と冷たい下降気流により発達していく『積乱雲』。その雲は雨、突風、落雷、竜巻など、様々な影響を我々にもたらす存在である。 この曲はそんな気候現象のように、yukihiroによる冷気的なメロディにhydeによる熱風のようなサビが付け加えられ完成した楽曲…そう、まさに空に一つの積乱雲が誕生するかのように作られた合作曲なのだ。 ラルクのファンクラブ名はLE-CIELといい『空』を意味する。 ファンという青空があってこそ成長し続けられる積乱雲のように、相対する上昇気流と下降気流により様々な気候現象を起こしてくれるこの曲は、まさにラルクとファンの関係を象徴的する曲といえるのではないだろうか? 02.LOST HEAVEN レッドリスト。それは絶滅のおそれがある生物、すなわち『絶滅危惧種』が記された警告のリスト。 その数は毎年増加を辿り、現在1万を優に超える生物がリストアップされている。 しかし、このリストに記載されてはいないが確実に破滅へ向かっている生物が一種いるのを皆さんはご存知だろうか? そう、それはほかならぬレッドリストを作っている人間である。 種が絶滅する最たる理由を環境の変化と認識しながらも、人々は自らの手でその環境を破壊…つまり楽園を滅ぼそうとしているのだ。 一つになれない浮かんだ星屑達に遠くない将来訪れるであろう一つの終演、その時に送られるのは赤いリストなどではなく、絶滅への餞(はなむけ)である「赤い花束」なのだろう。
25 :
名無しのエリー :2010/09/07(火) 23:17:40 ID:55KaIXZ/O
03.叙情詩 付き合い始めた頃に植えた一本の樹。 その凛とした佇まいは前向きだった彼女そのものだった。 しかし、突然訪れた彼女の死とともに花は散り、葉は枯れ、返り咲くこともなく季節は巡っていった。 それでも私はその姿を見ながら、残された枝が空に伸るもう一つの「根」となり、根という地中に伸びるもう一つの「枝」に花を咲かせているのではないかと想像してしまうのだ。 散ってしまった彼女もそんな樹のように生まれ変わり、また違う場所で花を咲かせているのではないか?と。 今年もまた一つ『年輪』を重ねる寂しげな一本の樹…私はその姿に『輪廻転生』を感じ、その存在をいつまでも信じている。 樹による輪廻転生、そう、あえて名付けるのなら『年輪廻転生』とでもいうべき転生を。 いつかまた、あの満開の花を見れることを願いながら、いつまでも… 04.TRUST 羊水という小さな海を静かに漂う胎児。 彼は今、いずれ過ごすべき胎外にどんな想いを抱いているのだろう。 その未来は、胎内とは比べ物にならないほど『深海』であることに気づいているのであろうか? そう、その先に待ち受けるのは、己の意志さえ押し潰してしまう強い水圧、人としての温もりも奪われる低い水温、そして希望の光りすら届かなくなる暗闇…そんな重圧に囲まれた暗黒の世界であることを。 劣悪な環境に適応する為に変わり果ててしまった奇形な『深海生物』。 その姿はまるで、無垢だった赤ん坊が世の中という重圧のかかる深海により、奇怪な異端児へと変貌してしまった人間のようではないだろうか? そんな姿を目にするたびに、私は思う。 人が一番幸せな時間を過ごせるのは、母に見守られながら羊水を漂っている時なのではないかと。
26 :
名無しのエリー :2010/09/07(火) 23:18:45 ID:55KaIXZ/O
05.Killing Me 曲とは音の集合体。その音達は各々、およそ秒速340メートルで聴く者に届き、一つの楽曲として体感させてくれる。 しかし音にはけして超えられない壁、音速の壁がある。 音速を超えようと飛行した物に訪れる、凄まじいまでの衝撃波と爆音。 それは機体の形で抗力を軽減した機内で感じているものであり、生身の人間がそのままを感じとれることはできない。 だがこの曲にはそんな理屈を吹き飛ばし、音速を超えた音を直に体感しているかのような…ありえない事ではあるがそう錯覚されられる圧倒的なパワー、加速力が備わっているのだ。 音速の壁を超え、音圧の壁すらも超えた圧倒的なその存在感はまさに『超音速戦闘機』のようであり、ラルクいちのマッハナンバーといっても過言ではないだろう。 06.AS ONE 防弾チョッキを着用しているとはいえ、至近距離から己に向けて放たれた幾つもの銃弾。 冒頭より掻き鳴らされるインパクトは、まさにそんな銃声のようなイントロなのである。 無造作に放たれたその衝撃はサビに入ると、防弾チョッキに内蔵されている『緩衝材』の効力のように、その衝撃を緩やかにさせてから聴く者の胸に響かせる。 限りなく安全ではあるが、しかし完全ではない、そんな生死のスリルを味わえるのも緩衝材というべきこのサビがあってこそ。 そういう意味では間奏の悲鳴も含め、アメリカ銃社会の縮図のような曲といえるかもしれない。
27 :
名無しのエリー :2010/09/07(火) 23:19:42 ID:55KaIXZ/O
07.My Dear 人が生死の境目に体験するという『走馬灯』。それは頭の中を己の一生が駆け巡る、記憶のリピート現象。 体験などしたことはないが、もし走馬灯を音で表現するならばこのような曲調、アレンジになるのではないだろうか? そう、曲中で少しずつアレンジが変化していき、最終的には冒頭とは違うアレンジに生まれ変わるこの曲のように。 この世とあの世の境目である三途の河に立ち尽くすあの人々は、来世に生まれ変わるのであろうか?それとも現世に生き返るのであろうか? いつの日か、あなたにもそんな決断を迫られる時がくることだろう。 08.EXISTENCE インソムニア、私は彼女にそう名付けることにした。人は誰しも『体内時計』という、いわゆるもう一人の分身と共に日々を過ごしており、その存在はとても大切で代わりのいない不可欠なパートナーである。 しかしそんな存在である彼女の声に耳を傾けず蔑ろな生活をし続けると、私たちは後に多くの代償を払うこととなる。 寝たい時に眠れず、寝たくない時に眠くなり昼夜が逆転してしまうすれ違いの日々…そんな日常が、大切なパートナーだった彼女をいつの間にか憎き存在へと転換させてしまうのだ。 不眠で精神異常をおこした錯乱状態の時にだけ姿を現す、インソムニア(不眠症)という名の彼女。 その姿を見た者にだけ訪れる眠りはいつも、明日を迎えることのない眠りなのである。
28 :
名無しのエリー :2010/09/07(火) 23:20:35 ID:55KaIXZ/O
09.自由への招待 『つむじ風』とは地面と大気の温度差、そして建物や地形の影響により起こる突風である。 この曲は前作SMILE作成時に作られているためか、このアルバムの「作風」が合わない温度差があり、バラードが多く立ち並ぶ曲順からみてもアルバムにおける突風…つまり、つむじ風的な役割というか位置付けにあたる曲といえるだろう。 さらにいえば、離れ離れになってることからおきるお互いの温度差、障害の多さから巻き起こる恋愛のねじれ、そう遠距離恋愛におけるつむじ風とでも比喩できる歌詞、曲調、リズムではないだろうか? 10.Ophelia グラスに注がれる水のように募る、愛する人への想い。 その想いはいつ溢れてもおかしくない、脆くはかない状態である。 しかしその水は、けして溢れさせてはいけない哀しき運命(さだめ)。 そんな切ない叶わぬ恋とはまるで溢れそうで溢れない…しかし常に揺れ動いている『表面張力』のようではないだろうか? 揺らぐ危機感が二人をさらに惑わせ、そして燃え上がらせる。 しかし… いつの日か、表面張力を破りグラスから一滴の水が溢れ落ちたなら、それは彼女から送られた別れの合図なのだろう。 何故なら、その滴は彼女が堪えきれず瞳から溢れさせてしまった涙を表しているのだから…
29 :
名無しのエリー :2010/09/07(火) 23:21:33 ID:55KaIXZ/O
11.星空 言うまでもなく花火は火薬である。幾多の命を奪える、いや奪ってきた火薬なのである。 しかし、いつしかそんな当たり前のことでさえ、夜空に燦然と輝く花火に見とれていると、人は簡単に忘れてしまう。 我々には空に舞う花火が綺麗な流星群に見えたとしても、戦争の起きている国の者には、ただただミサイルが飛び交っているようにしか見えないであろうに… そう、夜空にさえ希望を見いだせない国がこの世界にはたくさんある…それは紛れも無い現実なのだ。 そんなことを思いながら私はもう一つの『星空』を見上げ、戦死した先人達と花火を喜べない人々に向けて、平和への祈りとこの曲を捧げるのである。 12.twinkle,twinkle 長年連れ添った老夫婦。 二人は何十年もの間、同じものを食べ、同じ気候を感じ、同じことで笑い、同じことで驚き、同じことで哀しみ、同じことで怒り、同じことを楽しみ、同じ時を過ごしてきたアンティークな老夫婦。 二人はやがて、同じシワをつくり、同じ体型になり、同じ仕草になり、同じ話し方になり、容姿が…いや、存在自体が類似していき、瓜二つな似た者夫婦となることだろう。 それは時の共有がもたらした素敵な魔法。 そんな老後の、腰の「曲がり」を「楽しむ」べき雰囲気を醸し出しており、まさにラルク流の『楽曲』といえるだろう。 そういう意味で、長年ファンをしている人は「30th L’Anniversary Live」でこそ、聴きたい1曲ではないだろうか?
30 :
名無しのエリー :2010/09/07(火) 23:23:55 ID:55KaIXZ/O
【総評】★★★ バラードが多く曲数も12曲とアルバムで一番多いので、今までのラルクアルバムに慣れた人には多少だるさが感じられるかも。しかしそのバラードたちはライブでこそ映える曲であり、いずれはHEART以来のライブ定番曲が多々あるアルバムに化けるかもしれない。
31 :
名無しのエリー :2010/09/08(水) 01:54:22 ID:KbgTu8hf0
32 :
名無しのエリー :2010/09/09(木) 02:48:25 ID:jZQexjYD0
カメラ・トーク / Flipper's Guiter 01.恋とマシンガン ★★★☆ 2ndシングル。イントロから大胆に『黄金の7人』をサンプリング。このセンスが渋谷系。 フレンチポップなローファイゴージャスサウンドと、歯の浮くような甘い歌詞はフリッパーズらしさを端的に表してる。 02.カメラ!カメラ!カメラ! ★★★ 3rdシングル。原曲ではギターポップサウンドだったのに、こっちではテクノポップ調に。 しかしチープなシンセ音はまるでNHK教育番組のBGMみたいで、ちょっと恥ずかしい。 03.クールなスパイでぶっとばせ ★★☆ インスト。乾いたギターのカッティングをメインに置きながら、色んなところにおかずがちりばめられてる。 センスが良い。こういうおしゃれなインストを真っ向からできるバンドってなかなかいないよね。 04.ラテンでレッツ・ラブまたは1990サマー・ビューティー計画 ★★★☆ なんていうタイトルでしょう。今のセンスからしたら考えられないw ラテンはラテンでも情熱的ではなく、デカダンスな雰囲気を漂わせたなギターポップ。 小山田のぶりっ子ボーカルがキモい。 05.バスルームで髪を切る100の方法 ★★★★☆ 前曲から雰囲気だけもってきてアップテンポにしたような気だるい曲。 しかしうたわれてる歌詞が凄い。日本を代表するリリシスト小沢健二の天才性が最も発揮された曲。 「テレビを眺めてチョコレートをほうばってる間 もう何もかも諦めてるはずなのに 今日は目を見てささやいた優しげな言葉」 歌いだしからしびれるね。 06.青春は一度だけ ★★ サイモン&ガーファンクルに途中からアイリッシュぽさを加えたようなフォーク。 センスの良さは認めるけど。あんまこういうの求めてないかな。ちょっとメロディに泣きが入ってるのも外してる感が否めない。
33 :
名無しのエリー :2010/09/09(木) 02:49:26 ID:jZQexjYD0
07.ビッグ・バッド・ビンゴ ★★★★ 当時隆盛を極めていたマンチェスターサウンドを模倣したかのような作品。ていうかストーンローゼズよねこれ。 たぶんこれが『ヘッド博士と世界塔』へと繋がっていくんだろう。 この辺から「意味のなさ」っていう主張が明確化してきてる。 08.ワイルド・サマー / ビートでゴーゴー ★★★★★ 好きだなぁこれ。最近流行ってるUSインディーが好きな人は絶対気に入ると思うね。 ヘロヘロでサイケなサウンド、草食系まるだしなんだけど実は欲望にまみれた歌詞。今っぽいです。 09.偶然のナイフ・エッジ・カレス ★★★★★ このアルバムでは一番の売れ線。タイトルにエッジって入ってるだけあってちょっと全体的にシャープな感じになってる。 これも歌詞が凄いね。セシル・ビートンなんて単語を歌詞の中に使うなんて。発想力が常人離れしてる。 10.南へ急ごう ★★★☆ スキャット。おしゃれで好きです。 11.午前3時のオプ ★★★★☆ 時代劇みたいなイントロがちょっと笑えるけど、このアルバムでは異質なくらいシリアスな曲。 結構キメを狙って作ってるところがあるから、苦手な人は苦手かも。Bメロの後半とかね。 「僕たちの目は見えすぎて ずっと宗教のように空回るから」すごいねぇ 12.全ての言葉はさよなら ★★★★ 一転してピアノをメインに据えた落ち着いたポップス。この曲はベースが絶品なので注目してみてください。 しかし最後の最後で「わかりあえないってことだけをわかりあうのさ」って・・・救いがないね。 最後にちょっと06のフレーズが入ります。
34 :
名無しのエリー :2010/09/09(木) 02:50:45 ID:jZQexjYD0
総評:★★★★ 渋谷系のボスFlipper's Guiterの2ndアルバム。 小山田のサウンド構成センスとオザケンの歌詞はこの時期からその天才性を垣間見せてる。 特にオザケンの歌詞は凄いね。次回作の『ヘッド博士と世界塔』では完璧に諦めちゃうんだけど、今作ではまだ踏ん張ってる感じがしていい。 しかしこういうのはちょっと前まで一番ダサい音楽だったんだよね。 でもまた流行ってきそうな予感を感じてる今日この頃。 たぶん2年くらいしたらリバイバルくるんじゃないでしょうか。 何はともはれ、今ではバイブル化してる作品なので、一度くらいは聴いてみて損はないと思います。 駄レビューすみませんでした。
35 :
名無しのエリー :2010/09/10(金) 10:43:56 ID:/ZR87rGZO
>>30 相変わらず気合い入った本文と簡潔な総評のラルクの人乙!
あなたの文が好きになってきたw
>>34 パーフリ乙!
まとめサイトにこのアルバムまだなかったんだね。
たしかにオザケン復活したし再評価の波は来てるのかも
36 :
名無しのエリー :2010/09/11(土) 15:40:15 ID:vU7ivgty0
土屋アンナ希望
37 :
名無しのエリー :2010/09/11(土) 20:45:37 ID:GoMBNCcQO
ひそかにakb希望 お願いします^^
38 :
名無しのエリー :2010/09/12(日) 00:25:33 ID:xJr0sQKn0
>>24 >>32 乙です
ラルクの人は、あれだ、正直文才はあるよねw
誰得アルバムだけどレビューしてみた。
ICONIQ『Change Myself』
1.Prologue ★
2曲目のサビメロがオルゴールっぽくスローに鳴るインスト。
英語圏の女性がまだうまくしゃべれない子供に「Change Myself」という言葉を発音から教えているような会話が乗せられる。
どう考えても不自然なシチュエーション。洗脳?
2.I'm lovin' you ★★★
ICONIQ×ATSUSHI(EXILE)名義のデビュー曲。坊主×坊主。
全編通してコーラスにまみれているが、二人の歌唱力を比べた時明らかにATSUSHIの方が上手いので、ICONIQの歌が印象に残らない。
これってデビュー曲として選曲ミスなのでは。EXILEのネームバリューで最初からドカンと引っ張りたかったんだろうけど。
T.Kura夫妻によるバックトラックが高品質でクール。インストだけ聴きたい。
3.CHANGE MYSELF ★☆
3曲目にしてようやくボーカルがICONIQのみの曲登場。結果、単体で聴いても印象に残らない声であることが判明したけど。
ごく平均的な歌唱力で、声質もすごい普通。発音も違和感なし。なんかルックス(この当時の)の割に個性の薄さが尋常じゃない。
カラオケレベルかと言われたらそれも首をかしげてしまう。カラオケレベルでももうちょっとこう、音外したり、癖があったり、
他にもリズムずれたりとか、なんらかの特徴が出るもんだと思うけど。
初音ミク関連でも機械が故の発音のおかしさがあったり、これよりまだツッコミ甲斐がある気がする。機械より機械的。
ネタにならないこと自体がネタになってる。いやそれって果たしてネタになってるんだろうか。なってないかも。とにかくそんな感じ。
ところで曲の方は、最近の若者受けする端正でポップな和製打ち込みR&Bといった作り。ドラムとベースはいくらなんでも度が過ぎる単調さ。
タッタカタッタカ鳴り続けるパーカッションも地味にウザい。シンセとかメロディで上辺だけ盛り上げようとしてるような印象。
ちなみに曲名は詞中に出てこない。チェンジフォーマイセルフって言ってる。
自分が変わるのと、自分の為に何かを変えるのは全然違うことのような気がするが。
39 :
名無しのエリー :2010/09/12(日) 00:26:58 ID:xJr0sQKn0
4.LoveShineMagic ★★☆ なんかよく分からんタイトルだ。前曲とあまり変わりない曲だが、こっちの方がリズムパターンとかまだ幅がある。 凝ってるとはとても言えないけど。サビにかぶせる中華風な音階のシンセもナイス。 これまで全く個性を見せなかったICONIQのボーカルだが、この曲は比較的ハスキーな声で歌う。 とはいえ地の声自体が変わってるような感じなので、単に風邪の日に収録したとかなのかも。結局印象に残らないし。 かと思ったら中間の台詞パートでついに個性のある声を発揮。スゲー媚び声。 これは確かに無個性に歌ってた方が良いのかも。今いるファンも離れていきそう。 5.BYE NOW! ★★★★ 彼女自身が化粧品のCMで納豆だが虫の卵だかみたいな謎の物体を頭に乗せて歌ってたあの曲。 再びT.Kura夫妻によるプロデュースで、今作中の曲の中ではかなりリズムにかなり気が配られている。 抑え気味なBメロからブレイクを挟んではっちゃけたビートのサビに移行する瞬間と、その時のシンセが癖になる。 マリンバみたいな打楽器の音も爽やか。正直夫妻が近年安室に提供する曲と比べてかなり手抜きだと思うが、 肩の力を抜いて作った夫妻の曲は今もはや安室では聴けないので、まさかこの一枚で聴けるとは意外な収穫。 ATSUSHIがいた2曲目とは違い、インストバージョンなくてもインストだけ楽しめるほど無個性非印象的なICONIQの歌もナイス。 6.I.D ★ Feat. VERBAL。どうも今作は夫妻を迎えた曲以外は似たようなノリの曲が続く。 この曲も悪くはないんだが、VERBALパートのトラックが無表情過ぎやしないだろうか。 決してm-floのトラックを基準として考えてしまうせいではないと思う。VERBALのラップを際立たせるためという言い訳も苦しい。 melody.をlovesした曲は彼女の声の透明感も相まっていっそVERBALを主役に持ってきた意図が伝わったけど。 同じ韓国勢なんだし、もうちょっと密に連携とって作れなかったものか。
40 :
名無しのエリー :2010/09/12(日) 00:29:25 ID:xJr0sQKn0
7.No Distance ★★★★ 開始数秒の、その後のリズムパターンに一切関わってこないドラムが謎。 今作中で最もミディアムなテンポのR&Bで、盛り上げ過ぎない美メロを有する。 アレンジも悪くない。ていうか聴きやすい売れ線和製R&Bという観点からすると、この曲に限らず今作はなかなか高得点叩きだすんじゃ。 これでもしボーカルがmelody.だったらひょっとして名盤になってたかも。今もはや叶わぬ夢だけど。 8.Crystal Girl ★★☆ イントロでア、ア、ア、アイコニックとかいう台詞が入る曲。この微妙なダサさは狙いなんだろうか。 4曲目あたりをもっとベッタリなリズムで解釈しなおした曲。単曲で聴けば良いのかもしれないが、この辺まで来るともう退屈。 中間の媚び声台詞パートも期待通りのウザさ。 9.Like A Virgin ★★ カバーとしてこの曲を持ってきたことに意図を感じる。彼女が再デビューということを知っている者へのネタ提供か。 Virginの発音が明らかに「ファージン」だし、歌は相変わらずだし夫妻は手を抜きまくって冒険のないアレンジだし単なる駄カバーかと思ったが。 自分は倉木麻衣の『Stand Up!』を聴いた時も、「ヘイ!ってそんなキツそうに言う人初めて聴いたよ!?」と衝撃を受けたりしたが、 それを軽々と上回る衝撃の、2コーラス目サビの「ヒェーイ!!!」スゲー飛び道具持ってきた。 今作どころか自分がこれまで音楽聴いてきた中でトップクラスのインパクト。もう二度と聴くことないけど。 10.Epilogue ★ インスト。なんか歓声入ったりしてどういう場面なのかよく分からない。 バックで「変わることは本当に素敵なこと 本当に素敵なこと 本当に素敵なこと」とか言ってる。洗脳?
41 :
名無しのエリー :2010/09/12(日) 00:30:46 ID:xJr0sQKn0
総評 ★★☆ ガルネクを押しのけ、疑惑のゴリ押しを受けつづける面白坊主(元)ICONIQの1st。 曲は押し並べて高水準を保っていて、最先端の音楽でも作り込みが深いわけでもないと思うが、今時の若者に受けやすそうな、 聴きやすいポップなR&B曲であることに心血を注いだことは伝わる。彼女を売れっ子にさせたいエイベの気合が伝わってくるよう。 ICONIQのボーカルは意外にも曲の魅力を何ら阻害していない。が、増幅もさせておらず、空気。 ボーカルがそんな感じで、しかも同じような曲が並ぶので、とにかく一枚通して引っかかりどころがなく、一部の曲以外印象に残りにくい。 せっかくの高品質な曲を無駄にしてる感が強い。なかなかの負の連鎖。 そして今作の注目すべき特徴として、詞に見られるインプリンティング感が挙げられる。 変わることはどうだとか、今の私は素敵だとか、とにかく自分のアイデンティティに関わることを歌うことにはブレがなく、 彼女自身インタビューなどでそういった内容のことを述べている。 よっぽど今の自分に自信があって自己が確立してるんだろうと思ったら、自分で作詞を手掛けた曲は一つもない。 中身として明らかにカラッポなんだけど、複数の人が寄ってたかってこういうメッセージを発していると思うと 単なる主張というより「ほら、君も変わろうよ!」みたいな感じで何だか新興宗教の勧誘を受けている感覚になる。真に受ける人もいるかも。 とにかく聴く価値はある程度はあると思うが、精神的に不安定な人は聴かない方が吉。
42 :
名無しのエリー :2010/09/12(日) 00:39:09 ID:xJr0sQKn0
訂正。 『Stand Up』ってビックリマーク要らなかったですね。すみません。
43 :
名無しのエリー :2010/09/12(日) 01:41:56 ID:DlUgYEwg0
みなさん乙です。
>>41 確かに曲は良かった印象がある。本人の印象は無し。
久々に規制が解けてたのでトライセラでもやろうかと思ったら
シークレットトラックとやらを聴いてなかったので出直します
44 :
名無しのエリー :2010/09/12(日) 18:39:10 ID:Oea2XNnV0
45 :
名無しのエリー :2010/09/12(日) 19:14:05 ID:XwhsQT3J0
やっぱりこの人の評価は気に入らない奴を恣意的に評価落とすよな 内面とかバックグラウンドとか正直どうでもいいんだけど
46 :
名無しのエリー :2010/09/12(日) 20:07:35 ID:CgKISn/XO
>>45 文章のボリュームと文体が部分的に某氏に似てるけど、別の人だと思うよ。
47 :
名無しのエリー :2010/09/12(日) 20:25:47 ID:sXQL0X0a0
>>45 多分自分に言いたかったんでしょうね。一番最近のレビューは避難所のWEAVERです。
評価も低いしバックグラウンドとかについても書いてるので、ダメ出しは避難所まで
48 :
名無しのエリー :2010/09/12(日) 21:33:28 ID:xJr0sQKn0
>>45 あなたにはどうでもよくてもどうでもよくない人がいるかもよ
49 :
名無しのエリー :2010/09/13(月) 01:11:33 ID:v5cNe00QO
50 :
名無しのエリー :2010/09/13(月) 12:04:25 ID:lKfFfph90
>>48 それはレビュー対象になったミュージシャンのアンチがだろ?
レビュアーは対象の人間を嫌いだろうと好きだろうとどっちでもいいが、評価にバイアスを掛けるのはまた別
51 :
名無しのエリー :2010/09/13(月) 20:05:08 ID:hWBo+/w20
パーキッツ「パラボラ」 2008/10/08 Sound City Reconds DQC-139 Tr.1 「GRAND PREVIEW」 ★★★☆☆ アルバムの世界観を予感させるメルヘンチックなオープニングインスト。メロディーはTr.13の「アミュレット」をアレンジしている。 Tr.2 「つぼみ」 ★★★★★ ポップで可愛らしい曲。歌詞は少年が気弱な女の子に片思いしていて、少しでも悩んでいる君の力になってあげたいといった内容。 相手の女の子は傷ついていて少年の恋心には気付いてないが、心の回復と共に想いを伝えたいと前向きな気持ちも感じられる。 辛い時は無理しないで大切な誰かに相談してごらんとうつ病や思春期の悩みにも通じるメッセージが込められている。 Tr.3 「セレスタイン」 ★★★★★ 3拍子の曲。中世ヨーロッパの世界観で歌詞が非常に難解であるが、暖かさや優しさも感じられる。楽曲の風景としては古い城の個室でドレスを着たシンデレラが鏡の前に一人たたずむイメージが想像できる。 このようなメルヘンチックな3拍子はパーキッツの醍醐味の一つだと思う。 Tr.4 「パラボラ」 ★★★★★ 爽やかなアップテンポで、快晴の朝に青空を見上げながら聞くと心地良い。 歌詞は女の子の片思いの切なさをパラボラアンテナに例えていて、ピコピコした音色が恋愛のときめきを描写している。 フィルターテクノを取り入れた良い意味でパーキッツらしくない曲だが、capsuleなどとはまた違ってソフトな音色が印象的。 Tr.5 「ピンク」 ★★★★★ このアルバムの中で特に一押しな曲。一気にテンポアップしてポップロックを取り入れ、田舎の夏の懐かしさを思い起こさせる。 歌詞は卒業間近(もしくは転校間近)の中学生くらいの子が夏休みに好きな異性に勇気を出して告白しようとしている。 男の子か女の子かはファンの間でも捉え方が分かれ自分もどちらにも感じられるが、明るくてやんちゃな可愛らしいイメージが強い。
52 :
名無しのエリー :2010/09/13(月) 20:07:57 ID:hWBo+/w20
Tr.6 「フラスコの水」 ★★★★☆ 前曲から一転してアコースティック調の静かなバラード。大切な故人を想い後追い自殺を図るが思い留まる内容。 こういうシリアスな曲でも柔らかく可愛らしく歌い上げているので不思議と嫌味は感じられない。 聞く環境を選ぶが深夜一人薄暗い部屋でじっくり切なさを味わいたい時はぴったりだろう。 Tr.7 「ココロノママ」 ★★★★☆ この曲はメロディーよりも歌詞のメッセージに良さがある。応援ソング的な位置付けで、曲調も哀愁を含んだ明るさを持っている。 未来の自分自身に問いかけてみたが、結局先のことは誰にも分からず今持っている期待と不安だけが残ることを伝えている。 「誰かの一秒 僕だけの一秒 それはきっと同じじゃないよ」のフレーズが特に好き。 Tr.8 「小夜風」 ★★★★★ 売れ線のバラード。個人的にも思い入れの強い曲で、恥ずかしながら初恋の女の子を思い出して涙してしまったことも。 歌詞に夏の季語の「睡蓮」と秋の季語の「ムクドリ」を含んだ後に「お月様と私だけ」と表現していて、9月にぴったりな世界観を作り上げている。 「あれからきっとそれはそれは幸せだけど 叶えば消える行く末また煌々と照らす」 「さよなら本当は誰より愛してる さよならさよならいつか来る遠い日に届くように」 から察する限り遠距離恋愛の他に、故人への想いやアイドルの恋愛にも捉えられるように感じる。 メロディーやアレンジがとても綺麗で、大都会の夜景を眺めながら聞くのがベスト。 Tr.9 「人魚」 ★★★★★ 80年代アイドルポップスに通じる懐かしくて哀愁を感じる一曲。 タイトル通り真夏の青空を想像させる甘酸っぱい曲調で、ビーチやプールサイドで聞くとぴったりかもしれない。 歌詞では恋愛って誰でもするありきたりなことだけど、その一つ一つが大切で心から愛している人とは運命の果ても何も怖くないというメッセージを伝えている。
53 :
名無しのエリー :2010/09/13(月) 20:08:53 ID:hWBo+/w20
Tr.10 「ベルベット ポー」 ★★★★★ ちょっとR&Bよりなエレクトロニカを取り入れた曲。 テンポはゆったりしているがピコピコしたアレンジが斬新で心地良い。夜寝る前や夜景を眺めながら聞くと合うと思う。 肌寒い秋を背景に恋人との別れ際を描写した歌詞内容で、ところどころ英詞や囁き声を取り入れそれが寂しさを感じさせて、何度も転調する変調子が複雑な心境を生み出している。 Tr.11 「3.2.1 → Smile!」 ★★★★☆ Tr.7の「ココロノママ」同様に哀愁を含んだ明るい応援ソング。アニメのOPにもぴったりかもしれない。 世の中の荒波を笑顔で乗り越えていこうよといったメッセージで、このアルバム発売前後に起きたリーマンショックにも反映してる気がする。 「ふと浮かべてるこんな時君の笑顔が 暗やむ心カチンと今スイッチを入れた」のフレーズがパーキッツらしい。 Tr.12 「空耳とハリネズミ」 ★★★★★ まるで絵本のような自然的で可愛らしいストーリーを描いた曲。暗い洞穴で丸くなってるハリネズミが空耳を便りにシャボン玉に例えた味方を探す内容。 個人的にこの曲で言うハリネズミとはニートや引きこもりを連想させ、自分の世界からの脱却を描写したものだと思っている。 アニメーションPVを含めNHKの「みんなのうた」に流しても良いくらいの濃い内容を持っている。感情移入しないと良さが味わえないので聞く環境は選ぶが完成度としては申し分ない。 Tr.13 「アミュレット」 ★★★★★ 秋から冬にかけた肌寒さを感じるアレンジが綺麗な曲。都会的な曲調でアップテンポでありながら哀愁を感じる。 歌詞では失恋の相手をアミュレット(=お守り)に例えて、胸の奥で見守ってくれるから季節が変わっても前向きに生きていこうというメッセージが込められている気がする。 アウトロの最後でオーケストラ風に盛り上がって、オルゴールが流れ落ちるフレーズがお気に入り。 Tr.14 「LINTO」 ★★★☆☆ 静かなピアノソロのインスト。メロディーは中盤からTr.2の「つぼみ」をアレンジしている。
54 :
名無しのエリー :2010/09/13(月) 20:11:54 ID:hWBo+/w20
総評:★★★★★ 自分にとって2000年代の隠れた名盤。 思春期の女の子の可愛らしさから傷つきやすさまで幅広い表現力と引き出しを持っていて、 恐らく今TVで話題になってるアーティストの誰よりも10代女性に人気を集めそうな親しみやすさがある。 もっと有名になれば幅広い年齢層から支持されるアーティストになるだろう。 ただ一つ欠点を挙げるとすれば、パーキッツはリリースの間隔がかなりマイペースで4年に1枚という時もあった。 人気を集めるためにはまずリリースペースを上げて1〜2年に1枚アルバムを出すようにしたほうが良いと思う。 間隔を空けて完成度が高すぎるアルバムを出すより、実験的な楽曲を増やしてもコンスタントなペースを保ったほうが確実に音楽的評価は上がるはずだ。 2000年代はメジャーが目先の利益を求めすぎて良質な音楽を届けるアーティストが蚊帳の外に追いやられてしまったが、 これからの10年間はパーキッツのブレイクと共に音楽業界が回復へと向かう時代になることを心から願っている。次のアルバムにも期待したい。
55 :
名無しのエリー :2010/09/13(月) 21:00:48 ID:BhG7JsEd0
>>55 乙です。
まとめサイトにある一枚もなかなか高評価っぽいから気になるね
>>50 38かつ48だけど、よく分からんが評価にバイアスかけてるように見えたのか。
そんなつもりは全然ないので、だとしたら自分の文章力不足以外の何物でもないです。
例の人の文章が好きで、レビューというよりもはや一読み物として、自分のレビュー口調が
ごく自然にうつるほど読んでたんだけどまだまだだなあ。当り前だけど。
まあ「バックグラウンドとか気にするのはアンチだけ」ってのがよく分からんけど。
本当にそうなんだろうか。自分は違うけど。
そろそろやめます。今後何か言いたいことがあろうとこの件については触れません。お目汚しスマソ
56 :
名無しのエリー :2010/09/13(月) 21:03:16 ID:lKfFfph90
>>55 別にICONIQがどうこうではないが
>よっぽど今の自分に自信があって自己が確立してるんだろうと思ったら、自分で作詞を手掛けた曲は一つもない。
>中身として明らかにカラッポなんだけど、
この辺が凄い気になってね
これ以上はスレ違いだからやめとく
57 :
名無しのエリー :2010/09/13(月) 21:30:51 ID:QMqfLyqn0
必要以上に持ち上げるのも扱き下ろすのもどっちも読んでてしんどい
58 :
名無しのエリー :2010/09/13(月) 22:01:23 ID:8jN49wI70
やっっっっと規制解除された… みなさん乙です 個人的にはELT新作が気になりました 規制中に避難所に自分もELT新作書いたので、というかふつうに避難所も見てくださるとうれしいな
59 :
名無しのエリー :2010/09/13(月) 23:05:20 ID:hWBo+/w20
>>51-54 です
まとめサイトに載せる場合はTr.3「セレスタイン」の
“〜暖かさや優しさも感じられる。楽曲の風景としては〜”の「。」直後に改行を入れてくれると有り難いです
60 :
名無しのエリー :2010/09/13(月) 23:29:54 ID:UW8x9RNO0
てすてす
61 :
名無しのエリー :2010/09/13(月) 23:44:09 ID:UW8x9RNO0
規制解除記念にレア盤を一つ。 スピッツ/ヒバリのこころ 1.ヒバリのこころ ★★★★☆ 言わずと知れたメジャーデビュー曲。 ピアノがふんだんに使われていて、メジャーバージョンとはアレンジがかなり違う。 ラストのコーラスの重なりがイイ! 2.トゲトゲの木 ★★☆ 「花鳥風月」にも収録されている。だが何でこれを…。 このアルバムの中では正直一番地味。民謡風のリズムは面白いけど。 3.353号線のうた ★★★☆ イントロとメロが「恋する凡人」にそっくりだw 寂寞感溢れる歌詞のセンスと曲調は明るいのに猛烈な物悲しさを感じさせる作曲センスはこの頃から健在。 サビのノーテンキなコーラスが微笑ましい。再録したら面白そう。 そしてアウトロのマサムネがやけにアグレッシブw 4.恋のうた ★★★★ イントロの「おーさえー」でずっこけるw メジャーバージョンよりもギターが歪んでたりドラムがどっしりしていたりとかなりヘビーなアレンジ。 これはあっさりとしたメジャーバージョンの方が良いかもしれない。でもメロディの良さは健在。
62 :
名無しのエリー :2010/09/13(月) 23:45:54 ID:UW8x9RNO0
5.おっぱい ★★★ 出オチではない!「花鳥風月」にも収録されているが、実はこっちの方がイントロが少しだけ長い。 サビがあまりにも有名だが、誰かも言っていたけどメロの「泥をぬりたくった」ってフレーズの方がきわどい。 しかしこんなほのぼのとした曲にこの歌詞を乗せるってどんなセンスしてんだ…。 6.死にもの狂いのカゲロウを見ていた ★★★★★ 疾走感のあるロックチューンの上でマサムネならではの死生観が繰り広げられる名曲。 何よりサビのメロディーが凄く良い。が、この曲の目玉は1分44秒にも亘るアウトロじゃないかな。 突如3拍子になり、本編から明るさと疾走感を全部抜いたような静的な旋律が延々と続く。 さらにキーボードの音色がずんずん迫ってきて、そこにホーンアレンジ風のキーボードの旋律が入った途端ドラムが激しくなる。 これはちょっと怖い。 総評:★★★★ いまやレア盤となっているスピッツ最初のCD。2000枚しかプレスされなかったとかなんとか。 しかしこの時点で既に才能があふれまくりんぐであり、これがとても最初のCDとは思えない。 何より似たり寄ったりのバンドがウニみたいにのさばっていたであろう、 バンドブーム終末期の90年当時のインディーズ界でここまで個性を持っていたバンドが他にいただろうか? 初期マサムネならではの「性と死」のエッセンスがふんだんに盛り込まれた歌詞も一級品。 しかしバンドとしては未熟な点が多々ある。特にマサムネの歌唱が一番未熟さが顕著。 また、マスタリングは90年代臭が強く、さらに音が全体的に薄い。ここをデメリットと受け取る人も多いかも。 個人的に、是非ともリマスタリングを施して再発して欲しいレア版のうちの一枚である。 特に「死にもの狂いのカゲロウを見ていた」は廃盤にされっぱなしというのはあまりにも勿体無い。 ちなみに自分は買うことはまず不可能なのでレンタルのお店で借りて聴きました。
63 :
名無しのエリー :2010/09/14(火) 00:06:15 ID:dJavCwkR0
>>54 乙!
だけどこれ出してライブやってから何もやってないのが気がかり。
>>62 も乙
64 :
名無しのエリー :2010/09/14(火) 08:45:20 ID:qGm0qUXk0
大塚愛「LOVE COOK」 Tr.1 「5:09 am」 ★★★ ゆったりなエレクトロピアノから入って、中盤ハードロックで盛り上がる。 メロディーは単調だが全体的に柔らかい雰囲気を持っていて夜明け前にはぴったり。 Tr.2 「羽ありたまご」 ★★★★★ 大塚愛の中でも5本の指に入る名曲。優しく可愛らしい雰囲気がとても癒される。肌寒い冬の快晴を見上げながら聞くのがベスト。 アーティストの視点だと華やかなメジャー界に入ったが現実とは違う闇の部分も知ったと捉えることもできるが、 最初この曲を聞いた時は思春期以前の少女が成長していくにつれ痛みや悲しさを覚えていく描写だと思った。 こういう静寂なバラードこそが彼女の真骨頂ではないだろうか。 ちなみに「恋愛写真」カップリングのピアノ弾き語りライブバージョンも原曲と違った個性があってお勧めだ。 Tr.3 「ビー玉」 ★★★★ アップテンポは元々好きじゃないがこの曲は例外。ピコピコしたエレクトロニカが印象的。 Mステの出演時に「小さな女の子をイメージして作った」と言った通り、 凛々しい背景や未熟な自分自身と向き合う歌詞がポップで可愛らしい曲調と上手く調和している。 今の彼女には書けないタイプの曲なのかもしれない。 Tr.4 「SMILY」 ★ この曲で思ったのは「偶然って素晴らしいね」ってことだけ。今聞いても時代を感じる薄っぺらい印象しか持てない。 Tr.5 「U-ボート」 ★★ 気だるいコマーシャルソング。良くも悪くもない。子供が歌ったら可愛いかもね。 Tr.6 「ネコに風船」 ★★★★★ やっと本来の姿を見せたかという印象。一曲が物語になっていて、ネコの視点で世の中の不条理を歌っている。 ファンに限らずお勧めしたいバラードで精神的に疲れた時や散歩したい時に聞いてほしい。 アコースティックギターのリズムが心地良くとても馴染みやすいと思う。
65 :
名無しのエリー :2010/09/14(火) 08:48:57 ID:qGm0qUXk0
Tr.7 「Cherish」 ★★★★ 前曲とはまた違うドロドロ系のバラード。10代の女の子視点のシリアスな恋愛を描いていて、 妖しいメロディーとハードロック+シンセサイザーのアレンジが素晴らしい。 ただ、「大塚愛はCherishまでが最高だった」と無知な批判をするミーハーの書き込みが腹立たしい。 Tr.8 「ラーメン3分クッキング」 ★★★ これも単調なコマーシャルソングだが悪くないと思ってる。 子供にとても親しみやすい曲調でピコピコした音色が耳に残るからだ。 実際に自分はこの曲をカップラーメンの待ち時間のBGMにしたことがある。 Tr.9 「東京ミッドナイト」 ★★★ ジャズ調の懐かしい曲。大都会の夜を舞台に華やかさと恐ろしさを描いている。 アレンジが単調で耳に残りづらいがたまに聞く程度なら良いのでは。 Tr.10 「プラネタリウム」 ★ 問答無用で大嫌い。理由は言わなくても分かるでしょう。 Tr.11 「Birthday Song」 ★★★ 明るいウエスタン調の曲。シンプルながらも彼女らしいと思う。 「まだもみじのような手だった頃 いつだって君の頭の上には 愛してくれる光がある」の表現が上手いと思った。 この曲も少女の成長を想像させるのではないだろうか。しかし後半の「Happy Birthday To You」連呼のしつこさが難点。 Tr.12 「LOVE MUSiC」 ★★★ この曲も非常にシンプルな内容だがゆったりしたアレンジが聞き所である。 普段は気付かないことだけどこうして恵まれた環境に生きてることとか、五体満足で生まれたことへの感謝を忘れないようにと歌っている気がする。 アルバムのエンディングには最適だろう。
66 :
名無しのエリー :2010/09/14(火) 08:50:10 ID:qGm0qUXk0
総評 ★★★ 当時子供達から絶大な人気を集めていた大塚愛さん。今の女子中高生が一昔前に聞いてたアーティストなのかもしれない。 アルバム全体に小さな少女が宿っているような初々しく可愛らしい世界観を持っていて、短大時代に保育を学んだことがアーティストとしてブレイクした時に開花したと感じられる。 だが「羽ありたまご」や「ネコに風船」のような2000年代の隠れた名曲もあれば、「SMILY」や「プラネタリウム」のような問題作もあり良くも悪くも幅広いアルバムだと思った。 最近では意味深長な言動が多く楽曲もネタ切れになってしまったように見えるのが悲しい。とりあえず出産前にオリアル発売して区切りをつけて、それから数年間は休業したほうがいいと思う。
67 :
名無しのエリー :2010/09/14(火) 14:26:54 ID:hokbmix+0
>>54 >>62 >>66 乙です。羽ありたまごはメロディ綺麗だよね。
Bメロの大きく、小さく、また大きくはためいた後にふわっと急浮上する感じとか、
サビの高度が安定しない危うい感じとか上手いと思う。
では自分も久々に本スレでレビューを
花鳥風月/レミオロメン
1.Starting Over ★★
ほぼ前作「風のクロマ」の延長上にある、ポップで分かりやすい曲。キメとかも見え見えで、シンセも派手で主張が強すぎる感じ。
サビへのメロディの流れも苦しく、そうまでして繋ぐサビも特に引っ掛かりのないメロディ。曲のアイデアが枯れた感はある。
密かに面白いのは2番のAメロで垣間見せる変なギターの掛け合い。多分2本とも藤巻だと思うが、後から足されたほうのギターが
何ともいえず曖昧でヘナヘナしている。爽やか路線で行くなら直した方が…と最初は思ったが、結果的にはちゃんとした前フリになってました。
2.ロックンロール ★★★★
アップテンポでグイグイ攻める、いわゆるビート系ロックな曲。今までドラムの神宮司が土台を務めて、ベースの前田が幅広く動き回るイメージが強かったが、
この曲では序盤は前田が割と足場固めに徹して、神宮司のリズムパターンで曲に起伏をつけるアレンジになっている。久々にすごい3ピースらしい曲。
神宮司色を強調する為か、ギターの音量が抑え目なのも丁度言いバランスになっている。まあ抑え目というか、全体的に意図したミュートなのか
単に鳴らし損なってるのか分からない天然プレイという気もするが。他の2人がはっきりしたプレイだけに藤巻だけが浮いてて面白い。
曲半ば過ぎから徐々にノリノリになっていく前田のベースプレイも爽快。見事にバンドを牽引する舵取りっぷり。
メロディや詞は非常にストレートで特に技巧的ではないが、バンドのダイナミズムで充分な魅力を発揮した曲。
68 :
名無しのエリー :2010/09/14(火) 14:28:11 ID:hokbmix+0
3.虹をこえて ★★★★ 全体的に音符が短くて音もヘナヘナした藤巻のギターが、分かりやすくポップな曲に奇妙なニューウェイブっぽさをまぶして来る曲。 歌も何だか雑で気持ち悪い。出だしのナヨナヨした声は2丁目っぽいし、サビの終わり際もなかなかの投げやりっぷり。2番のサビの 「どこまでも」の辺りとかは、そこだけ強烈に歪ませたような呪われ声になってる。でもちゃんとアクセント考えてリズミカルに歌ってたりもする。 メロディも歌詞もアレンジもやたらに爽やかなのに、詞曲を担当した張本人の歌とギターが不気味なのが何とも解せない。 前作と何かが違う。めいっぱいのJ-POPなのにどこか徹しきれていないというか、藤巻に別の資質が見え始めてる気がする。 4.ありがとう ★★★ ボワッとした迫力のあるバスドラに手拍子を合わせ、そこにエレアコが乗って始まるポップな曲。そろそろ曲名通りの爽やかさを発揮するかと思いきや、 サビくらいから登場するエレキが音色もフレーズもリズムも薄気味悪い。メロもアレンジも分かり易いし、詞も健全なのに何故そうなる。 作曲者自らがやるんでなく、ゲストギタリストが差し色的にかましてくるようなプレイだと思うが。自分で作って自分で壊しにかかる人って あんまりいないんでは。レディオヘッドの人が比較的そうだったような気はするけど昔。ちなみにNHK「みんなのうた」で流れてたらしい。 5.君は太陽 ★★★ この爽やかな曲名。引き続きキーボードがミスチルみたいな爽やかアレンジを施し、今度こそJ-POPを概ねモノにした感のある曲。 やったね藤巻、おめでとうと祝福したら「ありがとう。ここで一曲、レミオロメンで『ありがとう』」と答えつつ前曲の気持ち悪いギターを きっちり弾き語りでお返しされそうで嫌だが。しかもあくまで善意に基いて。それはさて置き、この曲でも2番サビでギターにフランジャーがかかって ビビビとおかしな余韻が残ったりするが、ここまで露骨にポップな曲が並ぶ以上、それらのギターが確信的オルタナアレンジとは思えない。 藤巻はあくまでみんなが歌える超ポップな曲を作りたい、というか事実作ってるつもりなのに無自覚に闇をまとってる印象。藤巻に別の資質が…
69 :
名無しのエリー :2010/09/14(火) 14:29:25 ID:hokbmix+0
6.花になる ★★ ギターが割と普通で拍子抜けな、マイナー調のアップテンポ曲。メロは特に印象に残らないが、リズム体の掛け合いが凝っていてバンドらしい。 特に2番のAメロとかは積極的に仕掛けてるし、ギターも変なパンの振り方をして遊んでる。今作での前田のプレイは、前作に比べ3ピースを意識した、 自分が大きく背負う感じの運動量豊富なものが多い気がする。引いて理性的に構えてた近作から、徐々に初期のスタイルへ戻りつつあるというか。 7.恋の予感から ★★★★★ やっぱり確信オルタナなんじゃないかと思わされるギターがイントロから聴けるが、例によって藤巻以外のメンバーはポップに弾きこなす放置プレイ曲。 Bメロの悲しくも情けないギターとか、普通にポップなアレンジしようとしたら出てこないフレーズだと思うが、曲も詞もひねた要素なし。解せない。 無茶な乱高下のあるサビメロに必死に喰らいついていくボーカルも、何とも雄々しくも女々しい。凄い個性。変なギターもそうだが、藤巻は 一般的に上手いと言われるやり方よりも自分なりのやり方を信じるタイプのようで、その迷いのなさがここに来て見事に結実している。 変なオリジナリティ出そうとするからキモい歌い方になるんだよ、もう手遅れだよと思う人も当然いると思うが、個性は間違いなくある。 ボーカルがここまで個性的なバンドは久々に感じる。そこはかとなく歌舞伎っぽく、それでいてバカ殿のようでもあり、何か食ってるようにも思える。 メロも当たりだし、Dメロ後のストリングスとオルタナ風ギターの掛け合いも妙に自然。優等生なポップスをやろうとしながらも、 天然でひねりが利いてしまうという藤巻補正が存分に威力を発揮した曲。化けたレミオが聴ける。一皮むけたとも、変わり果てたとも取れるけど。 ところでこの曲を含め数曲がトーレ・ヨハンソンのプロデュースになってるが、こういうまとめ方をする人だったろうか。
70 :
名無しのエリー :2010/09/14(火) 14:30:49 ID:hokbmix+0
8.花鳥風月 ★★★★★ ミスチルの「彩」みたいな感じのポップなサビメロを有する曲。ただしやはりギターのみがペイヴメントみたいな音色で他は普通のポップスアレンジ。 そういえば元々は季節の歌を歌うのが得意だった藤巻が、今作で初めて四季折々の風物詩を愛でる詞を書いた曲。かと思ったが様子が違う。 花や鳥を一つ一つ取り上げていくのかと思いきや、サビ直前で「花も鳥も風も月も」と駆け足で全部盛り。しかも直後のサビ冒頭フレーズは 「なあ〜〜んだか〜不思議だよねっ生きて〜い〜る〜うって〜〜」というすさまじいアバウトさ。季節までもがまさかの粗雑な扱い。何というレミオ。 一応Dメロで一個一個取り上げたのでホッとしたが、サビのこの小学生の感想みたいな「何だか不思議だよね」がインパクト強すぎて焼け石に水。 そういえば妻子持ちだし、そろそろ子供も小学生くらいになるんだろうから、我が子が歌ってくれるような分かり易い曲を作りたかったのかも。 思い返せば今作全般であまり奥行きのないストレートな詞が多かったのも、「子供と一緒に歌える曲」というのがテーマだった故に思える。 もっともそれをやろうとして、うかつにも自身の歌とギターが不気味なせいですれ違いを生じさせてるが。何だか不思議だよね。 9.大晦日の歌 ★★★★ 急にしんみりとする、アコースティック寄りの曲。例によって情けないギターと、たいやきが泳いでるようなモゴモゴした歌声だが、 これを前面に押し出されてみるとそれはそれで意外と聴き入れる。ベースも相変わらずの丁寧なプレイだし、ドラムも昔より表情豊かでいい感じ。 王道なリズム体と奇妙なギタボという、何だか不思議な新生レミオが堪能できる曲。詞曲の傾向こそ違えど誰かに似た雰囲気がある気がしてたが、 ピロウズかも。特に藤巻のギターはソロ作の時の山中っぽい。だからこそこのストレートな詞に対する違和感が特に強く感じられるのかも。
71 :
名無しのエリー :2010/09/14(火) 14:32:50 ID:hokbmix+0
10.Tomorrow ★★ ギターも普通になり、キモい歌い方以外は平均点のポップスになってしまう曲。なってしまうというか、元々全部こうなる予定だったんだろうけど。 詞もほんとにひねりが無い。幸せを噛みしめるような前向きな詞を「そうさ明日があるさ」で締める。Tomorrowすぎる。全Tomorrowの平均点の詞。 でもこれが本来のレミオなのだろう。引っ掛かりのある詞を書こうとしてた初期から、途中で妻子を持つに至って考え方も変わり、 家族と生きる喜びを素直に歌う良いパパへと落ち着いたということか。まさに生きたままの軌道。妻子のない自分からすると 随分守りに入ってるように感じる詞だが、守るものがある人から見たら藤巻の詞の変化は納得なのだろう。 11.東京 ★★★ いきなりマイナー調のコテコテ歌謡ロック。なかなかにダサいメロディ。どうなってんだろう今回。でも神宮司の引き出しは増えてるし、 前田も全体を能動的に牽引するメリハリあるプレイをしていて、ちゃんと聴ける。変なギターが多かった藤巻も、がんばって普通に弾いてる。 今作は藤巻がバッキングに徹する曲が少なく、下手なりにアイデアを出して曲を彩ろうとする努力が聴いて取れる。結果的に、 弾きながら歌うのが結構難しそうなプレイが多くなったが、ライブ大丈夫なんだろうか。藤巻のギターは技術というより味のギターなので、 サポメンが弾くのだとしたらCD音源ほど面白いギターでなくなってしまう気がする。何気に代えの利かない藤巻。何だか不思議だよね。 12.小さな幸せ ★★★ ラストも全く気取らない詞曲で締める、健全そのもののハネモノポップス。頑固なようで少しずつフレーズを変えているアルペジオがいい感じ。 ドラムもタメが効いてどっしりしてるし、ドラムフィルにきっちりレスポンスしながらも部分的にちょっとレゲエっぽいフレーズを交えたりする ベースもさすがの出来。詞はいい事言ってるけど、どっかで聞いたようなフレーズが多くてちょっと安っぽい感じがする。 でも高音の苦しそうな感じとかピッチの怪しさが謎の迫力を醸し出してるあたりは、やっぱり何か持ってるって感じがする。 実は爽やか志向の藤巻本人にとっては要らないものかもしれないし、こんなん書かれるのが一番イヤなのかもしれないが。
72 :
名無しのエリー :2010/09/14(火) 14:33:36 ID:hokbmix+0
総評 ★★★★ ギターボーカルの藤巻が全詞曲を担当した、レミオロメンのオリジナル5th。 前田曲が無くなったことや小林武史がプロデュースを離れたことが影響してか、かなり藤巻色の強い作品になった。ていうか野放しになった。 どんな出来であれギターアレンジは全部藤巻がやる、みたいな縛りでもあったのか、なかなかに奔放で個性的なギタープレイが並ぶ。 系統としてはBUCK-TICK今井とかそういう感じの、リードギターしか出来ない感覚的ギタリスト。何でも弾ける器用なタイプではないが、 かつてないほどレミオの中で戦力化してると思う。ポップな曲に微妙な違和感を盛り込む感じが後期モンテビを匂わせる。 前田のベースは抑えるとこより出るとこが増えて派手になった。元々技術があるし、ギターが音量的には奥まってるので、前田が 主導していくのはいいバランスだと思う。神宮司も呼応するようにハキハキしたプレイが増え、初期のようなエネルギッシュさが感じられる。 詞は前作以上にえらく直球で、行間を読ませる要素が無くなった。歌い方がどちらかというと知的でない感じなので変にフィットしてはいるが、 屈託がなさすぎて好きになれない人も多そう。フィットしてるったって要はアホっぽいってことだし。個人的にはそこがツボだけど。 メロディは特に新鮮味はなく、いままでの延長上という感じ。レミオが演ってこそ面白いという感じで、ちゃんと歌の上手い人がカバーしたら かえって拍子抜けしてしまうような曲が多い。それ程藤巻の歌が大きい。良くも悪くも印象に残る。ちゃんと爽やかなこと歌ってるのに、 そこはかとなく呪術的で薄気味悪く、しかも本人の変なギターと相性がいい。オルタナバンドのフロントマンって感じ。 総じて藤巻にいかがわしいカリスマ性が備わった巻き返し盤。離れた初期ファンが戻ってくるとは考えにくいが、それならばと 新たなファン層を獲得できる作品に仕上げてきた印象。藤巻だけがポップでピースフルな作品と信じて疑わないが、実際には所々で見せる いびつさが周囲の目を引いてるというすれ違いが醍醐味か。パラノイックではあるが何だか微笑ましい。エンジェル伝説。 歌だけ聴いてるうちは序の口で、ギターが聞こえてきてからが本領発揮の怪盤。何だか不思議だよね。
73 :
名無しのエリー :2010/09/14(火) 17:06:44 ID:fAB1mrpJ0
>>72 乙です。避難所からの脱出おめでとうございますw
レビュー読んでyoutubeで久しぶりにレミオロメン聴いてみたら
ギターだけペイブメントになってて笑ったw 個人的には違和感しか感じなかったけど。
rumania〜のアレほどではないにしろ、罠ですね。
74 :
名無しのエリー :2010/09/15(水) 16:39:49 ID:Res69baK0
んじゃぁ完全なレビューが出てきていないみたいなので。 LOOSE、GREEN、Wanna Go HomeとB'z関連のレビューばかりしてきた俺がまたしてもやります。 稲葉浩志/Hadou 1.Hadou ★★☆ イントロダクション的小曲。 怪しげなメロディの運び方や急な転調がB'zとの差別化を感じる。 ボーカルとギターのみのシンプルな構成で、アルバムの導入ならこのくらいで充分か。 2.絶対(的) ★★★☆ 前曲から続くかのような中華風のイントロが印象的だが、それ以外はどこをとっても稲葉である。 タイトルの「(的)」といい、 「僕ごとき 逆立ちをしてもかなわないっていうか 逆立ちできねえ」 なんていう歌詞といい、これが稲葉以外の何と言うのか。 ちなみに曲調はアップテンポだが、B'zの王道HRとはまた違うオルタナ色を感じさせる。 3.The Morning Call ★★★★☆ ギターリフこそハードなものの、絶えず入る流麗なピアノの旋律のおかげで、洗練されている曲調となっている。 相変わらず転調が多少強引に感じる部分もあるが、メロディに関しては文句なしの出来で、作曲面における稲葉の成長が伺える。 どうでもいいが、この曲の仮タイトルは「Hadou」だったそうだ。 4.Okay ★★★★ イントロを聴いて「MUSE?」と思った人もいるはず。少なくとも今のB'zでは絶対にありえない曲調ではある。 先行シングルなので、キャッチーなサビが耳に残りやすいが、 歌詞には相変わらず稲葉が持つ無常観というか、そういうものがひしひしと感じられるのだ。
75 :
名無しのエリー :2010/09/15(水) 16:40:56 ID:Res69baK0
5.Lone Pine ★★★★★ 所謂三連ミディアムバラード。イントロのブルースハープから哀愁たっぷりだ。 稲葉が10年以上前に立ち寄ったらしい「Lone Pine」というアメリカの鄙びた町がモチーフだが、 確かにそういう情景が浮かんでくるのだから不思議だ。 Bメロのやたらと歌詞を詰め込むところが稲葉らしいと思ったりする。 6.エデン ★★★☆ #2以来のアップテンポナンバーだが、サビメロは一癖も二癖もある。 歌詞は要約すると「あなたがいればどこだってエデンだ」と。幸せだなぁ。 ブリッジのメロディが個人的に好き。 7.CAGE FIGHT ★★★ 稲葉がプロデュースした宇浦冴香に提供した曲を、歌詞を変えてセルフカバー。 #6に引き続きアップテンポナンバーだが、2曲続けてこなくても…とも思ってしまう。少し曲順で損をしているか。 「誰のせい 医者に聞いてよ」のフレーズは#2と並んで相当のインパクト。 8.今宵キミト ★★★★☆ 静かに始まるAメロから、ラップ調で韻を踏むBメロ、そしてパンキャッシュなサビと、多種多様な顔を見せる曲。 1番と2番のAメロが違う、と細かいところで中々凝っている。 間奏に入るサックスソロはどことなくレッチリ風味。
76 :
名無しのエリー :2010/09/15(水) 16:41:49 ID:Res69baK0
9.この手をとって走り出して ★★★★ 今年から始まったTBS系ニュース番組「ニュースクロス」タイアップ曲のバラードナンバー。 深夜帯に放送されているからか、ストリングスなどを交えて優しげなサウンドを聴かせてくれる。 この曲を聴いて眠りにつくサラリーマンも多いはず…。 10.去りゆく人へ ★★★★ これも宇浦への提供曲のセルフカバー。#7とは違い、こちらはミディアムナンバー。 にしてもサビ以上にA、Bメロの良さが際立つ。サビだけに凝ってそれ以外に手を抜く他の歌手も見習うべき。 アウトロはバンド隊による1分以上のジャムセッションが展開されている。 11.不死鳥 ★★★★★ 今作中一番どシリアスだと思われる、まぁ「不死鳥」なんていうタイトルからして分かると思うが。 曲全体の構成力に長けていて、ストリングをふんだんに使った壮大なサビがより一層映えている。 あと、今作はどの曲もブリッジが良い。勿論この曲も。 12.主人公 ★★★☆ 稲葉自身「一番ソロっぽい」と語る通り、稲葉のアーティスティックな一面が見られる、と勝手に思っている。 サビだけをを試聴した感じでは一番期待していなかったが、通して聴くと中々良く聞こえる。これも構成が功を成しているのか。 ブリッジでは珍しくトーキングモジュレーターらしきものを使っている。
77 :
名無しのエリー :2010/09/15(水) 16:44:28 ID:Res69baK0
13.リトルボーイ ★★★★ タイトルの由来は勿論広島に投下された原爆であることに間違いはないだろうが、初っ端から 「幸せをどうもありがとう」だの 「僕が炸裂させるのはハピネス」だの、聴きようによっては強烈な皮肉が感じ取られ、まさに稲葉節ここに極まれりといった印象。 ストリングスアレンジを織り交ぜたサウンドはある意味この歌詞にはぴったりかもしれない。 14.赤い糸 ★★☆ アニメ「結界師」の初代EDで、ファンからは長いことCD化を待ち望まれてきた。 OAバージョンとはまた違ったアレンジで、アコギをメインとしたアコースティックな曲調となっている。 ただ、個人的にこの曲のメロディはあまり好きになれないなぁ。 15.イタイケな太陽 ★★★★☆ ラストナンバー。 最初タイトルを見たときはORANGE RANGEのカバーかと思った。「血迷ったか稲葉」と。 しかし、蓋を開けてみれば夏にぴったりの爽快ロックナンバーで、アルバムの締めにはもってこいだ。 Bメロでマイナーに転調するのも、サビへのアクセントとなっていて効果的な役割を担っている。 16.隠しトラック ★★★ #15終了後、しばらくするとひっそりとフェードインしてくる曲名不明の隠しトラックで、稲葉の作品ではこれが初。 アコギと手拍子が軽快なフォークソングで、「手を振ろう〜」という単純明快なサビは一発で覚えられる。 まぁ隠しトラックだし軽ーく聞き流す程度でも良いと思われ。
78 :
名無しのエリー :2010/09/15(水) 16:45:30 ID:Res69baK0
総評 ★★★★☆ 稲葉のソロもこれで4作目、前作から6年ぶり。 6年の歳月の間に相当なデモが溜まっていたようで、このアルバムにはそこから選ばれた曲を レコーディングしなおして収録している。 だが、その割にはその曲もアルバムタイトルでありコンセプトでもある「Hadou」に見事にマッチしているのだから不思議だ。 しかも15曲(16曲?)という曲数の多さにも関わらず、最後まで飽きずに聴き続けることができ、そこも高ポイントだろう。 ただ、唯一難点を挙げるとすれば#7と#8が連続しているところか。 確かに配置的にはそこが一番ベストなのかもしれないが、曲調が被っている故に連続で聴き通すと #8の印象が掴みにくいことがあるのだ。 それに#8は提供曲なんだし、いっそのことアルバムから外してしまっても良かったのではと思ってしまう。 決して曲自体が悪いわけではないので、そこは惜しいところだ。 それでも、B'zとはまた違う稲葉自身の世界観を充分に感じ取られる一枚だと思っている。 いちソロシンガー、稲葉浩志のアルバムを是非聴いてみてはどうだろうか。
79 :
名無しのエリー :2010/09/15(水) 18:18:37 ID:1D3r6gDJ0
80 :
名無しのエリー :2010/09/15(水) 21:22:34 ID:H/okJemM0
「JAPANESE POP」 / 安藤裕子 1. 私は雨の日の夕暮れみたいだ ★★★ 10年ほど前に書いたナンバーらしいが、既に安藤裕子らしいひねくれ具合が炸裂している。 激しいピアノとドラムで演出される彼女の凍てついた心。 自嘲的で憂鬱なのに、楽曲から感じる色は鮮やか。 2. 健忘症 ★★ ふわふわした音作りや歪んだギターが印象的なポップソング。 ファニーな世界観や詞は素晴らしいのに楽曲が冗長で退屈。 ただフランス語のポエトリーリーディングの部分は秀逸。 3. マミーオーケストラ ★★★★ イントロの旋律がゾクゾクするくらいに美しい。 その印象に比べたら楽曲は地味めなんけど、 気恥ずかしくなるくらいの真っ直ぐな恋を描く愛らしい歌唱とメロディが素敵。 4. New World ★★☆ Benny Singsをアレンジャーに招いた一曲。 センスのいい詞が弾むシティポップ風味の一曲。ちょっと穏当かな。
81 :
名無しのエリー :2010/09/15(水) 21:24:33 ID:H/okJemM0
5. Dreams in the dark ★★★☆ 同じく編曲はBenny Sings担当。静かな導入部分から、童謡のように明るい "Merry Merry"というサビに開ける瞬間はまさに暗闇の中の希望のよう。 6. アネモネ ★★★★ いくつも重ねたコーラス・幻想的なアレンジが危うさを、 そしてそれが故の美しさを伝える極上のバラード。 官能的なボーカルといい、彼女の成長が感じられる優れた一曲。 7. court ★★★☆ 演奏はシンプルにピアノのみで構成されたバラード。 「胸に過ぎる痛み 透き通っていける気がしてたのに...」 と痛々しいまでのリグレットが胸に突き刺さる。 ボーカリストとしての表現力が遺憾なく発揮されている。 8. 青い空 ★★★ シンプルな序盤から次第に壮大さを増していく大作バラード。 実直で普遍的なメッセージは感動をもたらす。
82 :
名無しのエリー :2010/09/15(水) 21:26:43 ID:H/okJemM0
9. Sleep Tight Mr.Hollow ★★★☆ コーラスのみのアカペラだが侮ることなかれ。荘厳な空気と儚さが共存する優れた楽曲で、 インタールードの役割を上手く果たしている。 10. 摩天楼トゥナイト ★★☆ シティポップ調のミドルチューン。可愛らしいんだけど印象に残りにくい... 11. 問うてる ★★★★☆ 「涙ってなにい?」ゲロルシュタイナーCMソングでお馴染みの一曲。 スケールの大きいテーマを掲げながら、R&B・ゴスペルのエッセンスも含んだグルーブ感満載の楽曲と 可愛い歌唱で見事にポップソングに着地。このバランス感覚こそ安藤裕子の真骨頂かも、お見事! 12. Paxmaveitiラフマベティ-君が僕にくれたもの- ★★★★ タイアップ(レイトンだっけ?)ありきな気はするものの、M8同様こちらもストレートに伝えたい言葉を届けるバラード。 歌唱力の向上が功を奏し、スケールの大きいこの楽曲も見事に歌いこなしている。 13. 歩く ★★★★☆ 彼女の作品からすれば何番煎じかも分からない自伝的なラストを締めくくるバラードなんだけど、 このメロディと詞と歌唱を前にすれば何も言えなくなる。 M1では凍てついていた心が嘘のように、心に温かさが宿っている。ラストの情念的な歌唱にはただただ感動。 彼女もまた、今作をもって、アーティストとして歩き出すのだろう。
83 :
名無しのエリー :2010/09/15(水) 21:32:34 ID:H/okJemM0
総評:★★★★ 前作において確立させた"安藤裕子らしさ"を敢えて崩し、新しく音楽性を創り出そうとした意欲作。 Benny Singsや山本隆二や宮川弾を迎え、より楽曲は多彩になりました。 作風としては今までに以上にシティポップ色を強めた楽曲・バラード曲を中心とした仕上がり。 ジャケットも含め、より彼女の年齢に則した"大人っぽさ"や"女性らしさ"を伝える楽曲が多い。 作品を通して発信されるメッセージは力強く、非常に大きいテーマのものが大きい。 前作における「HAPPY」「パラレル」のような痛快な楽曲がなく作品全体として重たいといった惜しいところはあれど、 安藤裕子の音楽家としての挑戦を感じられる見事な作品です。 やはり彼女はシンガーソングライターとして孤高の道を歩む人だと再認識した次第。
84 :
名無しのエリー :2010/09/16(木) 23:29:11 ID:tRa2OhYY0
乙です 安藤さんはスルメが多いけど新作もよさそうだね
85 :
名無しのエリー :2010/09/17(金) 13:54:10 ID:AKiSZaUF0
>>83 乙です
自分は「HAPPY」が好きではないので、アッパー路線がないのは嬉しい
86 :
名無しのエリー :2010/09/17(金) 23:25:38 ID:zW4fB2rZi
奥田民生/OTRL 1.最強のこれから★★★☆ 攻撃的なリズムギターで心地良く始まる。途中で突然静かになり別のメロが始める、という中期ビートルズのようなことをしている。 オープニングにはちょうどいい。 2.わかります★★★★ これもまたリズムギターのリフが心地良い。前曲と違いハッキリとしたサビがあり、ポップ。 歌詞は春が来てキレイになった君について歌っている。大人の階段も登る。 ドラムが重要そうだが、自分が聞いた限りでは乱れはなかった。 3.えんえんととんでいく★★★★ これはお気に入り。まったりとしたリズムにグッドメロディが乗る。 歌詞はほとんど同じフレーズにもかかわらず情景が浮かぶ。アレンジとの合わせ技の妙。 間奏で笛をふいているのも民生? 4.RL★★★☆ 軽快なカントリー系の小品。 「信じた道をまっすぐ突き進む はずが だいたい道はまっすぐじゃないことが ほとんどで」 これぞ民生節。 5.音のない音★★★☆ 民生らしいダルダルなグルーヴの曲。 ブリッジの感じも「らしい」 あと一歩なにかがほしい。
87 :
名無しのエリー :2010/09/17(金) 23:28:00 ID:zW4fB2rZi
6.たびゆけばあたる★★★ まさよしがやりそうな16ビート曲。 ドラムが難しそうだがすらっとこなしている。 歌詞はたびゆけばあたる棒を列挙して行くというナンセンスなもの。 ギターソロが楽しい。 7.ひとりカンタビレのテーマ★★★☆ 民生らしいメジャーとマイナーが曖昧なコード進行のシャッフル曲。 ソロは民生の持つもっとも高価なレスポールで弾かれている。 よく聞こえないがタンバリンと鈴を同時演奏している。 ドラムは残響をカットするため小屋のようなものに入って取られた。 8.かたちごっこ★★★ シンプルかつ重いサウンドのラブソング。 ゆっくりの曲ゆえかリズム隊(民生)が揺れ気味のような気がした。 9.Room503★★★★ サスフォーの響きが印象的なアコギチューン。 サビが比較的サビっぽく曲にメリハリを産んでる。 10.解体ショー★★★★ 民生がミュージシャンの心得的なものを書くとハズレがない。 曲作りもロックのお手本のよう。 11.暗黒の闇★★★★ クセになるメロディを持つハネモノロック。 けっこう新鮮な印象を受けた。 総評★★★☆ 一人で全楽器を演奏しその様子をライブ録音するという挑戦的なコンセプトの作品。 なのに演奏にブレがなさすぎてスタジオ録音と変わらないんじゃないかという疑惑がつきしたがう。 民生はすごいけれど、アルバムは普通ということでこの評価になった。 自分の環境のせいかもしれないが、民生独特のドズーンとくる轟音は無くなっているように思えるのでそこは残念だった。
88 :
名無しのエリー :2010/09/18(土) 01:16:22 ID:fZJGYHUf0
高橋徹也「ベッドタウン」 01.テーマ ★★★ 歌詞にも登場してくる"朝日"を思わせる穏やかなスローナンバー。 メロディーは誠実なシンガーソングライターっぽくて普通に美しく、1st期の小沢健二が歌ってもおかしくない感じ。 曲が進むにつれて音が増えていき、曲調としては一応開放的になっていくけれど、 歌詞は閉塞的というか軽く絶望的というか、何かしら心にわだかまりが残るような内容のため、 心地良いんだか悪いんだか分からない妙な曲。 02.後ろ向きに走れ ★★★★☆ 這いまわるようなベースとドラムから生み出される重たいビートに乗せて歌われる、ブルースっぽいロック。 イントロのブルースハープのフレーズや、メロは普通に格好良いんだけど、 うねうねしたギターは薄気味悪いし、サビに入ったとたん妙な転調、展開を聴かせるメロディーは純粋に気持ち悪い。 メジャー期のこの人の持ち味である"日常の中の狂気"が最も色濃く、分かりやすく出ている曲じゃないかな。 03.悲しみのテーマ ★★★★ 閉鎖的な曲調だったころのスガシカオを思わせるダウナーなファンク。 スリリングに展開されるメロディーは、それだけで評価すれば今作でもトップクラスの出来かと。 滑らかな展開に聴こえるけど、どこかいびつなサビは地味に狂っていて良い。 ベースのフレーズやエレピ、アウトロでの演奏は、追い詰められている歌詞の世界観にマッチしていて好アレンジ。地味だけど。
89 :
名無しのエリー :2010/09/18(土) 01:17:04 ID:fZJGYHUf0
04.シーラカンス ★★★★★ オルタナロックとボサノバを融合させた、ダークな疾走感が溢れる一曲。個人的にこの人の音楽的な才能の頂点的な曲だと思う。 「お前とりあえずそれがやりたかっただけだろ」と感じるような、頭でっかちの印象がぬぐえない曲ではなく、 このアレンジ、歌詞、メロディーである必然性がしっかりと感じられるのがグッド。 終盤、歌詞中で"君"と"僕"の視点が交錯して、コーラスが徐々に重なりたたみかけるように歌われる様は何度聴いても圧倒される。 ある程度キャッチーではあるけど、これがアルバム唯一のシングルっていうのも凄いな…w 05.かっこいい車 ★☆ どこかファニーというか、間の抜けたメロディーや演奏が印象的。 個人的に曲名のせいで、前作収録の「真っ赤な車」みたいのを想像してただけに肩透かしな印象。 にしてもこの曲も、なかなか気持ち悪いメロディー展開になってます。これを音外さずに歌えたら結構凄いと思う。 06.世界はまわる ★★★ 生々しいアコギのストロークと即興的なサックスの演奏にのせて、独り言を吐き出すように歌われる一曲。 疲れ切ったというか、いらだったというか、なんというか負の感情をまっすぐ生でぶつけられているようで嫌な気分になる。良い意味で。 「この素晴らしい世界へ旅立とう君を残して」という歌詞は、この人が歌うからか、この曲調のせいか分からないけど物凄く怖い。 そういえばこの曲ってジャンルで言うとなんなんだろう?誰か詳しい人教えてください。 07.笑わない男 ★★★☆ 骨太なベースのリフを軸に展開される、重いファンクロック調のダンスナンバー。 なかなか新しい展開を見せないメロディー、演奏が曲調とともに聴き手の苛立ち、不快感をあおる。良い意味で。 "ダンスパーティーで一度も笑ってない地味な男"を他者の目線でつづる歌詞はこの人ならでは。 それを語る人も"爆弾を片手にチークダンスを踊る男"だったりして、この人なりのユーモアに溢れている。 "些細なことだけど、どこか気になる日常の違和感"が上手い具合に表現されていて嫌な感じ。良い意味で。
90 :
名無しのエリー :2010/09/18(土) 01:18:53 ID:fZJGYHUf0
08.ベッドタウン ★★★ このアルバム全体のテーマである"ベッドタウン(日常)"を主題に置いたスローテンポの曲。 ピアノ主体のバンドサウンドで、不気味なくらいにきれいなメロディーが印象的。 彼の淀みのない声と、素直な歌唱が最も映えているのがこの曲かな。 右チャンネルでせわしなく昇降を繰り返すギターや終盤登場するシンセが、 曲に"美しい"という印象だけでなく、サイケデリックな空気を添えていて良い味を出している。 09.犬と老人 ★★★★★ 高橋徹也自身が最高傑作と自称する一曲がこれ。実際名曲だと思う。 UKっぽいというかサイケっぽいというか、非日常的な空気を醸し出しているギターサウンドが美しい。 相変わらず歌詞は主観的かつ閉塞的、加えて微妙に精神状態の危ういものになっているけど、 日常の中の狂気、閉塞をひたすら歌い続けたこのアルバムの中で、 唯一この曲だけがそういったものを全て受け止めているというか、許しているというか、そんな領域に達している気がする。 このアルバムの結末としてはこれ以上ない一曲。
91 :
名無しのエリー :2010/09/18(土) 01:20:39 ID:fZJGYHUf0
総評:★★★★★ 高橋徹也の3rdアルバムで、メジャー時代最後のアルバム。 前作は一曲一曲の濃度をとろっとろに煮詰めた最高の猟奇的ポップアルバムの名盤だったけど、 難癖をつけるとしたらアルバム全体としての統一感に若干欠けていた。 このアルバムはその逆で、曲単体よりも全体としての完成度を追求したアルバム。 とにかく流れが良いし、全曲の根底に"日常の中の狂気"が貫かれているので、アルバムのカラーがしっかり出ている。 レビュー中で触れなかったけど、03、04では同じような高音コーラスが効果音的に使われていたりと、 歌詞だけではなく、アレンジの世界観においてもある程度共通点があることも、統一感をもたらしている。 だから個人的にそれ単体ではしっくりこない05も、このアルバム内で聴くと流れとして存在の必然性を感じる。 iPodでシャッフルしたりせずに最初から最後まで聴いてほしい作品。 で、彼の最高傑作は前作とこれのどちらかっていう話になるんだけど、 やっぱりアルバム全体として作品をとらえたらこっちが最高傑作ってことになるのかな。 ただ、さっき触れたアルバム全体の統一感やカラーっていうのが、 テーマが重い、暗いものだからどうしても印象はすっごく地味なんだよね。 だから凄くお勧めなんだけど、この人を最初に聴くならやっぱり2ndをお勧めします。 重いのが好きな人、この人の世界観に慣れている人はぜひ聴いてください。 90年代の作品でトップクラスの名盤だと思います。
92 :
名無しのエリー :2010/09/18(土) 01:21:31 ID:fZJGYHUf0
以上長文投下失礼しました。
93 :
名無しのエリー :2010/09/18(土) 23:40:15 ID:wxjtwPgdO
乙乙 ベッドタウン前から聴きたかったんだけど売ってなさ過ぎw
94 :
名無しのエリー :2010/09/20(月) 18:15:15 ID:H1LHGN4e0
Galneryusに興味ある方いたらレビューお願いします。
95 :
名無しのエリー :2010/09/22(水) 03:28:58 ID:1cfxhNIx0
初めてレビューしてみる ASIAN KUNG-FU GENERATION 『マジックディスク』 1. 新世紀のラブソング ★★★★ シングル曲。 歌詞はワールドアパートに近い印象をうけた。 曲の進行もアジカンの今までのシングル曲と比べるとかなり異質。 はっきり言ってこれを聞いた人の好き嫌いの差は激しいのではないか。 ちなみに新世紀のはずなのに世紀末なPVは評価の対象外です。 2. マジックディスク ★★★ タイトル曲。 Theアジカンな王道路線なのだが・・・何だろう目新しさがないような・・・ 終始エコーがかかっていて曲に厚みを持たせているのが+評価かな。 3. 双子葉 ★★ う〜ん・・・空気。 今アルバム唯一の三拍子のはずなのにここまで印象に残らないとは・・・ 4. さよならロストジェネレイション ★★★☆ ゆったりとした曲調で、疲弊しきった現代人に喝を入れるある種の応援歌。 聴き所は、ラスサビ前の後藤のつぶやき。
96 :
名無しのエリー :2010/09/22(水) 04:00:30 ID:1cfxhNIx0
5. 迷子犬と雨のビート ★★★★ 軽快なサックスが頭に残るシングル曲。 正直深夜アニメのオープニングにするのはもったいない。 全体的には良かったのですが、アウトロはもうちょい良くできるはずだったのでは。 ここから神曲無双。 6. 青空と黒い猫 ★★★★★ 出た・・・ここまで歌詞、音共にマッチしている曲は他にあっただろうか。 正直シングルで出してほしかった・・・ こういうのを神曲というのですね。オススメです。 7. 架空生物のブルース ★★★★☆ ピアノとストリングスが幻想を醸し出していて◎ アルバムの中盤にふさわしいバラードです。 オススメ。 8. ラストダンスは悲しみを乗せて ★★★★ アップテンポの曲。何なんだ今回のアルバム曲の出来の良さは・・・ パーカッションがいい味だしてる。
97 :
名無しのエリー :2010/09/22(水) 04:57:02 ID:1cfxhNIx0
9. マイクロフォン ★★★☆ 電子音が頭に残るシンプルな楽曲。 ラストをAメロで締めてくれたのは○ 10. ライジングサン ★★☆ 好みは分かれるかな? そのため点数は控えめ。 個人的に「ひねくれて日々を過ごす」にはまった 11. イエス ★☆ いや、決してこの楽曲自体はそこまで悪い訳じゃないんだ。 だがライジングサンと橙の間はないだろうと。別に橙の後でもいいじゃねぇかと。 完全に流れをブッタ切っているため最悪。 12. 橙 ★★★ ループループっぽいイントロからスタート。対比が使われていて秀逸。 イエスが邪魔さえしなければ・・・ 13. ソラニン ★★☆ 同名映画の主題歌。 他に入れれる場所がなかったから最後におきました的な印象。オマケ扱いされている上、十秒ほどのインターバルあるし、そもそもアルバムの色から外れてるし。 無理に入れる必要なかったのでは。 総評 ★★★★ ASIAN KUNG-FU GENERATIONのニューアルバム。 売り上げ枚数的には「ソラニン」によって支えられていると言っても過言ではないが、曲自体の質で考えると中盤のアルバム曲が良かった印象。(続く)
98 :
名無しのエリー :2010/09/22(水) 05:26:13 ID:1cfxhNIx0
過去のアルバムと比較すると「ファンクラブ」に近く、全体的にアダルトなアルバムに仕上がっている。 ただし、終盤で楽曲配置に問題があり、流れを悪くしている感も否めない。 ただ、今アルバム、後藤が「リライト」「ワールドアパート」のようなロック系の曲のシャウト?が無い(強いて言うならマジックディスク)ため、後藤のそれが苦手な方でも十分に楽しめる内容となっている。
99 :
名無しのエリー :2010/09/23(木) 00:14:37 ID:wSF7quVa0
何番煎じか分からないアルバムだがレビューしてみる シンクロニシティーン/相対性理論 1.シンデレラ ★★★★ 「シン シン シンデレラ」と童話の可愛らしいメロディーの中に「火を噴く2ストロークのエンジンが」といったようなメカメカしい歌詞が入ってきて何かカオス。 1曲目のつかみとしてばっちり 2.ミス・パラレルワールド★★★ このアルバムを彩る中国ナンバーのうちの1曲。サビの「パラレルパラレル・・」というフレーズが頭に残る。 PVは夜の高速道路の映像が流れていくといったもの。しかし上下さかさまなので落ち着くといったよりもふわふわする 3.人工衛星★★★ 可愛らしい気の抜けた曲が多い中ちょっと真面目な曲。真面目といっても雰囲気だけで歌詞の意味は相変わらず訳がわからない。 「人工衛星マギオン」→「空中庭園バビロン」、「プラハ」→「ペルシャ」といった1番と2番とで微妙に違う歌詞を探すのが楽しい 4.チャイナアドバイス★★★★★ このアルバムを彩る中国ナンバーのうちの1曲パート2。ウォーアイニーというのは英語でいうI love uou。 だいたいの曲でイントロが始まってしまうとボーカルに全部もってかれてしまう相対性理論の楽器隊だが、この曲に限っては不思議と注目してしまう、個人的に。 そしてサビの「チャイナ」というフレーズの連呼。日本語の「ちゃいな」と中国の「チャイナ」が入れかわり立ちかわり出てきて心地いい語呂になっているし、メロディー自体もキャッチー。このバンドの好きなところが集まったいい曲。
5.(恋は)百年戦争★★★ 中国ナンバーパート3。イントロはズンタカズンタというラインの上をキュートに歌い上げているのに、サビのオチは「盗んだ赤い糸の先を教えて ちょんぎって見せるわ」という歌詞。 狂気めいたものを感じて怖い 6.ペペロンチーノ・キャンディ★ 中盤を少し超えた辺りで似たような曲調が続きダレてくるバッチリのタイミングでこの曲。サビ前のボーカルのわざとらしい萌えっとした感じが異様にイラっときてしまって思わずスキップしてしまうという悪い意味でパンチが効いた曲。 7.マイハートハードピンチ★★ 声色がお姉さんチックになるが、言葉遊びにまで飽きたなーと感じてしまう曲。耳障りのよさも前半と変わりないぐらいいい感じなんだけど、飽きが勝っちゃってどうしても印象が薄くなってしまう。 それでも前の曲の口直し的な役割は果たしている無難な曲。 8.三千万年★★ サビで盛り上がることもなくあっという間に終わる落ち着いた曲。また無難 9.気になるあの娘★★★★ これまで全体的にぼーっとしてた彼女らが心を入れ替えたように力強く演奏してくるインパクトの強い曲。変化球中心のピッチャーがいきなり速球を投げてきてびっくりしちゃったみたいな。 聞いていると「チャットモンチーかよ」「湯気のぱくりじゃねぇか」といった想いが広がってくるのは事実。けどもそれを抜きにすると、アルバムの中でも単体で聞いてもokな曲 10.小学館★★★ 今までのアルバムの中でもあったようでなかったどこか切ないメロディーに今まで通りの無機質なボーカルを乗せた、漫画雑誌と漫画をテーマにした一曲。 この曲もそうなんだけど、このバンドはACIDMANとはまた違った宇宙を感じる。宇宙というよりかは深夜の高速道路か 11.ムーンライト銀河★★★ アルバムを締めるゆったりとした曲。とはいっても、最後はドタドタした感じで終わるのでそのままリピートして「シン シン シンデレラ・・」と続けてみるのも悪くないと思う
総評. ★★★☆ テレビの露出は少ないけれど知ってる人は知っている、相対性理論の3枚目のアルバム。 ヘビーローテーションしても飽きないキャッチーなメロディー、思わず口ずさみたくなるフレーズ、何かエロいボーカルは相変わらずで中高生あたりに大人気のはず。 今までのアルバムで見られたような奇抜さは少し抜けて落ち着いた印象はあるけど、今までの相対性理論を期待して聴いた人の大体は満足できると思うアルバム。 初めてレビューしてみたけど予想以上に難しいな。語彙の引き出しの少なさを痛感する
ブリリアントグリーンの最新アルバムお願いします(>人<)
乙乙
Hadouのレビュー途中抜けTERUよ
言葉にならない、笑顔を見せてくれよ / くるり 01.無題 しんみりとしたギターにのせて「言葉にならない、笑顔を見せてくれよ」と言うだけの小曲 02.さよならアメリカ ★★★ 『アンテナ』期のくるりを髣髴とさせるよなミドルテンポのバラード。あのころに比べると日本風のメロディが、肩の力の抜け具合を感じさせる。 いわゆる日本のロックバンドらしく、アメリカのカントリーとかホワイトブルースなサウンドを上手く和のメロディに合わせてる 歌詞は反米を謳っており、くるりにしてはめずらしく分かりやすく政治色が強い 03.東京レレレのレ ★★★★ 今春に発売されたカップリングベストに新曲として収録された曲。沖縄民謡のリズムを取り入れた曲 でも音階は沖縄のそれとは違う。「レ」の音はないしね。しかし、前曲からの流れはもしかして普天間問題に影響受けた? シンプルだけどくせになります 04.目玉のおやじ ★★☆ くるりにたまにあるHRの影響を受けたような曲。単調なユニゾンのギターリフがぐいぐい引っ張る サビは言葉にはしづらいけど、いかにもくるりといった感じのサウンド。ちょっとインパクトに欠けるかな 05.温泉 ★★★★★ これまたずいぶん肩の力が抜けた曲だなぁ。サビの歌詞が「はぁ〜あちちのち〜」だもんね でもいい曲です。本当にシンプル、初期サニーデイサービス好きな人とか絶対気に入るんじゃないかな。 前々作くらいからあったくるり流チェンバーポップの究極系ですかね。2分30秒っていう短さもぴったり
06.魔法のじゅうたん ★★★☆ 先行シングル。ど真ん中直球のラブソング。マイナーなアルベジオとかちょっとファズかかったギターとか、スピッツみたい まぁここまで臭いメロディを草野は絶対書かないけどね。くるりがこういう曲を歌うとは思いませんでした 可もなく不可もなく。だけど結構耳には残ります。岸田って職業作曲家になっても面白いかも 07.シャツを洗えば ★★★★★ 雑誌という形態でリリースされたユーミンとのコラボシングル。これはくるり史上最高の曲です もろブラーのパークライフなイントロ、T Rexを髣髴させるブギなリズム、ユーミン節のさわやかなサビ、小さな幸せにあふれた歌詞。すべてが個人的にどツボ ユーミンとの異色なコラボがここまでの素晴らしい化学反応を起こすとは。しかし岸田は歌詞に切ない風味の味付けをするのが上手い 08.コンバットダンス ★★★★ これは・・・もろサザンじゃないですか。独特のシャッフルしたリズム、巻き舌の歌唱法、韻を踏んだ歌詞・・・歌い方まで真似してるしw 90年代のサザンってこういう曲が必ずアルバムに一曲あったね。と思ったらサビはいつものくるりだし、後半サイケみたいになるし、意味が分からん とてもくせになる曲です 09.FIRE ★★★☆ 前曲がサザンならこっちは何から何までティンパンアレー。なんか細野さんっぽいボーカルだし まぁ面白いです 10.犬とベイビー ★★☆ 前々作『ワルツを踊れ』の収録曲っぽいなぁと思ってたら、案の定その頃作られた曲らしい Aメロがヨーロッパの童謡みたいですもんね。でもあの頃と違うのはそのシンプルさ わかりやすい展開、わかりやすいサビ、サウンドもガレージだし 11.石、転がっといたらええやん ★★★ これは最近流行りのボウディーズに影響を受けたのでしょうか。50年代のオリジナルロックンロールのパロディともいえるような曲 タイトルからしてそうだしね。まぁしかし、こういうのやるのにはボーカルが弱い気が・・・桑田とかROYとかが歌えばそうとうかっこいいはず
12.麦茶 ★★★ 本人はこれが一番のお気に入り曲らしい。正直地味だなぁ。これといったインパクトのない普通のロックソングといった感じ 『アンテナ』のころはこういう曲でも、何かしらの引っ掛かりを感じさせたんだけど 総評:★★★★☆ くるり9枚目のアルバム。今までのくるりからは信じられないほど肩の力が抜けた曲が揃ってます。 シンプルに良い曲なぁと思う曲が詰まってて個人的には大好きなアルバム ただ初期のイラついてた時期とか、中期の洋楽とリンクした音楽性を追求してた頃が好きな人は、退屈に感じちゃうかも ミュージックマガジンでは『ソウルフラワーユニオン』に接近したなんて書かれてましたが、まぁ確かにその影響も感じなくもないけど、もっとわかりやすいです どちらかというとユーミンとかサザンとかそういう大衆系ポップスに近づいたのでは なんにせよとてもいいアルバムなので、よかったら聞いてみてください 駄レビューすみませんでした
108 :
名無しのエリー :2010/09/24(金) 04:50:20 ID:xdnqe6DnO
時雨お願いします
>>107 乙です
アルバムタイトルが何とも言えないんだよなあ
110 :
名無しのエリー :2010/09/24(金) 18:26:28 ID:wZtUEM/0O
アジカンレビュー読みたかったんだよねー! 新作は本当とてもよかった ロックかは微妙だが くるり相対性理論とロキノン好きには嬉しいレビューつづきだ 全員乙
abs2nd UVER5thなんか良ければ書いてもらいたいです
ブリグリのニューアルバムお願いします
空気読まず、懐かしのモノをレビューしてみました。 ナムコ・ゲームサウンド・エクスプレス Vol.24 レイブレーサー 01. LINX ON / MEGATEN 疾走感あふれる短いテクノ。 02. RAVE ON / MEGATEN 続いて、かなり性急なテクノ。このころからめがてんカラーは健在。
03. WRONG LOVE / MEGATEN で、ここからようやくレース中に使用される楽曲。一発目はめがてん細江氏による サンプリング音満載のテクノ。中近東を連想させる声ネタと鋭いリズム隊をかいくぐるシンセパットが 面白い調和をもたらし、熱くなりがちなゲームに独特の空気を与えている。 夜の街をゆっくりドライブしたい人にお勧め。 04. BLUE TOPAZ / J99 J99こと相原隆行氏によるラウンジチューン。 電子音があふれているのに、十分にくつろいで聞けるエポックメイキング的な作品。 今となってはエレクトロラウンジは当たり前だけど、95年当時は珍しかったのでは? 途中のオルガンソロがなかなか癖になる。都会に住んでる人なら癒されるでしょう。 05. EXH'NOTES / Sanodg 佐野電磁名義でもおなじみ、佐野信義氏の疾走チューン。ハープで幕開ける今作は 空間美に彩られたドラムンベース。が、佐野氏には申し訳ないがこの曲はあまり...。 というのも、インダストリアル色が強いんだよねぇ。もうちょっとジャジーに仕立ててほしかった。 電子音がウリなのは承知してるんだけど...。ただ、曲の完成度自体は高い。 電子音メインのドラムン好きにはたまらない一品ではないだろうか。 06. ROTTEN 7 / MEGATEN リッジシリーズのめがてん氏といえばやはりロッテルダムテクノ。 そう、タイトルからして彼らしいロッテルダムテクノに仕上がっている。 今回はかなりコミカルな音色を選んでおり、中盤のシリアスなブレイクが見事に前振りとなっている。 相変わらずわけのわからんが笑える声ネタ選んでくるな、この人w 何も考えず爆走したい人にはうってつけ。
07. KAMIKAZE / AYA 女性サウンドクリエイターの中ではかなりテクノよりの楽曲が多い佐宗綾子嬢によるオールドスクールレイヴ。 しかも、ジュリアナ世代にはたまらないレイブサウンドをチョイスしている。 攻撃的なサウンドで幕開け、「hey, Japanese!」の声で疾走開始。 和音階を取り入れつつ王道的なオールドスクールレイヴを展開しているため、 バブル崩壊直後の世代にはたまらないトラックとなっている。正直、ハンドルより羽扇子がほしいw 08. JAZZ MISSION / Sanodg タイトルとは裏腹にオールドスクールレイヴの音源で幕開けるジャズ。 うーん、予想はしていたがやはり95年当時の音源ではリアルな音質に近づけるのは困難か。 特にブラスがものすごくちゃっちぃ。途中でテクノ要素を織り交ぜることでどうにかなっているが。 このころって四つ打ちジャズってまだ普及していないんでしたっけ? 09. RARE HERO 3 (PACIFIC MIX) / Sanodg リッジ、もうひとつの風物詩といえばRARE HEROシリーズ。今回はラウンジ色の強いテクノ。 浮遊感たっぷりのシンセと跳ねるようなリズムが心地よい。一番穏やかなヒーローではないだろうか。 家族連れのドライブの時には最適だろう。デートでも悪くないかも。 途中で某夢の国っぽいアプローチが聞けるのもロマンチック。 10. YORORERI HEY / MEGATEN めがてんネタテクノw 序盤はかなりかっちょいいが、いきなり気合が抜けるようなヨーデルサンプリングがこんにちは。 かっこいいトラックメイキングと声ネタを挟んでやってくるから非常に厄介。 ある意味、電気がやってもおかしくないネタ曲。しかも、だんだんスタイリッシュになってくるからムカつくw
11. EUPHORIA / AYA AYA嬢による熱いレイヴチューン。当時の音数制約を上手く利用して、シンプルながらも 燃え上がるような進行でグイグイとリスナーを引っ張っていく、まさにカンフル剤楽曲。 ゲームとしてもこの曲が流れると相当燃えるので、ゲーム音楽としても成功。 12. TEKNOPERA / Sanodg ゲームシーン以外ではすでによく使われているクラシックサンプリングネタだが、 ゲームでサンプリング音源として本格的に導入されたのは初めてではないだろうか。 で、中身はというと厳かなクワイアを使いつつもやわらかい旋律と音ネタを取り混ぜた、つかみ所の無い楽曲に。 元ネタもこんなにまったりした音と組み合わされるとは思わなかっただろう。 そういえばこのクワイア、妖精帝國も使ってたな...。 13. HEART OF HEARTS / AYA 当時としては珍しいダンスホールレゲェを主体としたジャングル(今じゃ割とある展開のような)。 やはり、この手の楽曲に欠かせない穏やかなキーボードと攻撃的なラガボイス。 穏やかさと激しさが同居しているダンスホールレゲェならではの展開に思わず腰が...。 セクシーさに定評のあるダンサーに聞いてもらいたい一品である。 14. HEAT FLOOR / MEGATEN こちらは同じフロアでもテクノシーンで受けそうなハードテクノ。 途中でコミカルな音ネタを取り入れつつも徐々に盛り上げていく様はクラブシーンではおなじみの手法。 聴いてると結構クる音が多いので、執筆中も腰を振りたくなってくるから困るw 15. RALLY-JNGL-X / Sanodg コミカルな小曲。おもわずほっこり。
16. G.O. ゲームオーバーの曲。 17. WATER FRONT (AMBIENT MIX) / J99 ここに来て登場、正統派アンビエントテクノ。ゆったりとしつつも脳に心地よく響くドラムが 体に癒しを与えてくれる。チルアウトじゃないのに、不思議な感じがする。 この摩訶不思議な空間が妙に癖になるので、ちょっと休憩したいときにかけるといいかも。 総評 ナムコ(現バンダイナムコゲームス)のレースゲーム「レイブレーサー」のサウンドトラック。 1995年当初のゲーム音楽としては珍しいスタイルのクラブサウンドがぎっしり詰まっており、 今聞くと「え、95年なのにこの曲が!?」と驚く人が多いだろう。 実際に今となってはスタンダードとなりつつあるダンスホールレゲェ+ジャングルはもちろん、 ラウンジミュージックやアシッドジャズ、クラシックをサンプリングしたテクノ、 現在もナードをはじめとしたアングラではおなじみのロッテルダムテクノ等、 クラブサウンドの教科書としては優秀なCDとなっている。内臓音源を用いているのか、 当時、チームが所有していた機材の限界かは不明だが、音が若干しょぼいのは仕方ないとはいえ、 あの頃としては相当がんばっているのではないだろうか。 現在でも通用しそうな曲が結構あるので、クラバーを自称するなら一度聞いてみることをお勧めする。 ※今回は全編インストのサウンドトラックなので、敢えて星評価はしていません。
118 :
名無しのエリー :2010/09/29(水) 11:57:04 ID:MTgVY3nb0
過去にサウンドトラックのレビューがあったので書いてみました。 聴いてみると地味に面白いかな、と。 個人的にはミドリの新作、Blood Stain Child、Sigh辺りのレビューを読んでみたいですね。 ・・・すいません、リクエスト内容が凄くカオスかつマニアックでw
パラダイス・ガラージ 「ROCK'N'ROLL1500」 1. beauty ★★☆ サンプルのループに合わせてギターを弾いて歌う。 まあ、一曲目らしくそこそこの出来でちょっと地味な曲。 2. blue3 ★★★☆ サンプルのループの上で豊田さんが投げやりに歌っている。 不気味な女性コーラスと荒い音質がイイ! 3. invention of solitude ★☆ インスト。いろんなものがグチャグチャに混ざってる。 4. チョコパ ★★★ ぼんやりとした、美しいメロディ。豊田さんの友達が「いけるで」と言ったというのも納得の出来。 でも正直単調だし、印象が薄いのです…。
5. 五体満足 ★★★★★ 猛烈な勢いで迫ってくる低音に物凄い気迫と切迫感を感じる曲。聴いてるだけで頭がおかしくなりそう。 歌詞も凄い。「障害者」というデリケートな言葉をここまでナチュラルに使えるのはこの人ぐらいのものでしょう。 6. 移動遊園地 ★★★★★ 名盤である次作「奇跡の夜遊び」への布石のような弾き語りトラックがこのアルバムには幾つか収録されている。 これもそのうちの一つ。そして紛れもない名曲。最後の大サビでの声の裏返りにも神懸り的なものを感じる。 7. Electric Kiss ★★★ 一瞬凄いグチャグチャな曲に聴こえるし、実際そうだけどなかなか良いメロディしてるんです。 後半では一転、ギターとボーカルが全然噛み合わない凄い気持ち悪い曲に変貌する。 8. 隣人Bossa ★★ ボサノバ。前田くん。 9. LOVE on the beach ★ サンプルのループと尾崎さんの喚き声に乗せて、 弓場さんが「インポにだってセックスする権利があるんだ、でももう僕はダメ」と訴え続ける2分24秒間。 10. 家族旅行 ★★★★☆ 暖かい感じのする綺麗なメロディ、繊細で叙情的な歌詞、たまに入る不安感を煽るSE。 凄い形容しがたいけれどこれも確実に名曲です。でも少し単調かもしれない…アウトロのハーモニカが凄く良い。
11. Telephone Candy ☆ なんぞこれ? 12. デート・クラブ ★★★☆ 音処理が無茶苦茶なリズムトラックや能天気なメロディなど特筆すべき点は幾らでもあるんですが、 松本亀吉氏による玉砕ラップとアウトロの生々しい語りが全て持っていってしまう。 13. サマー・ソフト ★★★★ 弾き語り。宅録音源とライブ音源がミックスされている。後半の雄叫びがとてもカッコいい。 凄い良い曲だし、ライブ音源へのつなぎが絶妙で鳥肌が立つのだけれど、元が良い曲なので加工無しで普通に聴いてみたかった気もする。 14. 海を知らない小鳥 ★★★★★ これも弾き語り。(但しコンビニの袋付き)そして紛れもない名曲。「コアファンからはリクエスト多い」らしい。 9分ある上、派手な展開は無いけれどとにかく曲と歌詞に引き込まれるので全く飽きずに聴き通せる。 15. ザ・ケンバン ☆ なにかの鍵盤をがんがん押して「ケンバン」って叫ぶだけ。 16. コニカのユミカ ★★★ スリーコードでアップテンポでポップな曲。歌詞もかわいらしい。 しかし間奏でいきなり不気味なテープノイズやら叫び声やら呟きが鳴り出す。変な曲。
17. 夢の渚 ★★ 長い上あんまり印象に残らない。悪い曲ではないけど… 18. Kiss in the TAXI ★★★★ 気だるいサンプルに乗せて豊田さんがぼそぼそと言葉を吐き出す。 豊田さんなりのヒップホップ?ノイズを効果的に使っている。不気味なコーラスが激しく印象に残る。 19. 通天閣, 1994 ☆ こっから再発盤ボーナストラック。 通天閣のエレベーターに乗り、展望台へと向かうまで。 20. Blue Valentine's Day ★★★★ 大滝詠一のカバー。 轟音。その中にキャッチーなメロディが存在する違和感。よく出来たカバーだと思います。
123 :
名無しのエリー :2010/09/30(木) 02:46:35 ID:0AjJI8EL0
総評:★★★★★
関西生まれの天才、パラダイス・ガラージこと豊田道倫が1995年に出したファーストアルバム(の、再発盤)。
過去に出したカセット作品から良い曲をより抜いて集めた作品、とのこと。
再発盤では価格が2000円になってしまったが、オリジナル盤は価格が本当に1500円だった。
一言で言えば、とにかくグチャグチャで、でも芯が一本通った…はっきり言ってしまえば言葉では形容しがたいレビュアー泣かせの一枚。
フォークもあればタイトル通りロックもあるし、果てはボサノバもあったりして、ジャンル的には一貫性が全然無い。
更に楽器を持たずにサンプルをループさせただけの曲もあったり挙句自分で演奏してない曲があったりするし、
もうちょっとで個性とかが無くなりそうなギリギリのラインにある。
でもどれもがちゃんと「パラダイス・ガラージの曲」として成立している。何故かはわからないけど。
あまりにも特徴的過ぎる作詞とか、妙な音処理とか、ヘタウマな歌声とかがうまく作用しているのだと思う。
そこに彼独自のポップセンスがちょい足しされて、他に何処にも無い一枚、素晴らしいけど気持ち悪い一枚として仕上がっている。
少なくとも「他にもこんなことやってる奴いるわ!」とはそう簡単に言えない、変な空気が充満している。
というわけで、かなり癖の強い一枚ですが、あぶらだこやボアダムスなんかよりかは全然ポップなので意外と聴けちゃうかも。
あと、曲数も多くてライナーも充実していて(本人の手による各曲解説は必読)、歌詞カードも付いている再発盤を買うことを強くお勧めしたい。
余談ですが、もし「移動遊園地」「海を知らない小鳥」あたりが気に入ったなら、セカンド「奇跡の夜遊び」も是非聴きましょう。
ここら辺の曲で示された世界観が更なる広がりを見せる、素晴らしい作品です。
>>117 おつ
愛内里菜の最後のアルバムレビューをお願いしたい
126 :
名無しのエリー :2010/10/03(日) 20:26:55 ID:qdKHeUDx0
みなさん乙です。ではでは STRAWBERRY DISCO / NIGHTMARE HOUSE 1.make love (PENICILLIN) ★★★ 原曲は『ロマンス』の次にリリースされヒットした、HRサウンドをポップに落とし込んだ夏うた。 元々爽快な曲だったため、“あの”HAKUEIのヴォーカル無しでも全く違和感なし。メロディーもハマりすぎなくらい。 シンセフレーズが癖になる。 2.未来航路 (La’cryma Christi) ★★☆ ラクリマ最大のヒット曲。 元々彼らにしてはギミックがほとんどないセルアウト気味の曲だったのでこれまた違和感は無い。 原曲のギターリフをそのまま変換したシンセリフが予想外に可愛らしかった。 3.せつなさよりも遠くへ (SIAM SHADE) ★★★★★ SIAM SHADE終期の楽曲で最後のTOP10ヒット曲。 原曲は、BPM250のリズムに乗せギターがタッピングしまくったと思いきや間奏では泣きのフレーズ+変拍子云々、とにかくテクニックの凄まじさを語るとキリが無いナンバー。 そんな曲をハウスにしたらどうなってしまうのか…心配は杞憂であった。 フラメンコ風のギターやパーカッション、そしてジャジーなピアノなどというまさかの飛び道具が。 間奏とかもう完全に予想の斜め上すぎて悶絶。 4.DESIRE (LUNA SEA) ★★ 原曲は、良く言えばクール・悪く言えば地味なサビが印象的なルナシーの代表曲。 アレンジは悪くないが面白くもない。特筆すべき点は間奏でちゃっかりピアノが暴れているくらいか。 ヴォーカルはちょっと固めに歌っているが、今までと別の人だろうか。クレジットが無いのでもうわからない。 5.彼女の"Modern…" (GLAY) ★★★★☆ 原曲はGLAYで最も売り上げが低いがLIVE定番曲である、荒々しいロックチューン。 そんな曲を落ち着いたアレンジにしてしまったのも凄いが、一番良いのはヴォーカル。 とても艶っぽい声質で、特に少し肩の力を抜いてふわっと歌うサビの歌声なんてもうたまらない。 そして不覚にも「君のSex・Drug・Rock'nRoll」の歌いまわしにクラッときたw。
127 :
名無しのエリー :2010/10/03(日) 20:28:22 ID:qdKHeUDx0
6.BEAMS (黒夢) ★★★ 王道ヴィジュアル系のイメージが強かった黒夢が一旦売りに入って見事ブレイクを果たした曲。 まるでねちっこい清春のヴォーカルに対するアンチテーゼであるかのように淡々と歌うヴォーカルに笑った。 7.ハルカ… (PIERROT)★☆ ポップで壮大なサビと歪なAメロ・Bメロが対照的で面白い曲。アニメ「神風怪盗ジャンヌ」のエンディングテーマだった。 しかしハウスアレンジではメリハリが利かないせいか、どうもしっくりこない。 ヴォーカルは前曲と同じ人で、Sotte BosseのCana+松任谷由実みたいな声質。 8.街 (SOPHIA)★★★ SOPHIAのブレイクのきっかけとなったポップな曲。 ヴィジュアル系か否か意見の分かれる彼らの曲がここにあっていいのか疑問ではあるが、少なくともこの曲の頃まではヴィジュアル系扱いされていたように思うのでアリなのだろう。 アレンジは1曲目とやや似たような爽やか路線で気持ちいい。 9.PIECE OF LOVE (SHAZNA)★★☆ アニメ『神風怪盗ジャンヌ』オープニングテーマだった曲。 元々が4つ打ちクラブミュージック風だったので最もハウスカバーに適した素材だが、逆にアレンジの力量が試されてしまうという。 原曲のアレンジがとにかくゴージャスだったためまともに戦っても勝ち目が無いと見たのか、なぜかラテン系のアレンジ。なぜ。 パーカッションとか掛け声とかアコギとかいろんな楽器をバンバン入れてきた。 まぁアレンジとしてはありだが、ヴォーカルが6・7曲目を歌っていた人であり、曲との相性がいまいち。 10.ヴェル・エール〜空白の瞬間の中で〜 (MALICE MIZER) ★★★☆ Gacktが在籍していたことでも知られるマリスミゼルのデビュー曲。 こんなトリッキーな曲をどうカバーするのかと思ったが、変拍子部分こそ無難にやり過ごしているものの全体的な雰囲気は巧く出せている。 なんかゴシック系の同人音楽あたりにこういうのありそう。 まさにこのアルバムのタイトルである「NIGHTMARE HOUSE」を体現したアレンジだと思う。 原曲のオルゴールを完コピしたピアノのイントロも地味に怖いし。
128 :
名無しのエリー :2010/10/03(日) 20:34:09 ID:qdKHeUDx0
(各楽曲の点数について) 原曲がすべて名曲だと判断した為、原曲評価を★★☆としてアレンジ・ヴォーカルの良し悪しでそこからプラマイしました。 総評 ★★★★☆ ヴィレッジヴァンガード限定の90年代後半のブーム期のヴィジュアル系のハウスカバーアルバム事実上の第2弾。 前回のmisa26時『Pierccing HOUSE』はバカ企画とは思えない高品質っぷりで驚かせてくれたが、今回も期待を裏切っていない。 むしろ前回の唯一の弱点だったアレンジの単調さが改善された分、面白さはますますアップ(今回は一応avexが関わっている)。 また、クレジットが無いので良くわからないがヴォーカルも複数人いるようなので、ヴォーカル面でも飽きが来ない。 選曲に関しては前回有名どころをほとんど使ってしまったため、完全にヴィジュヲタだけが狂喜乱舞するようなマニアックさに。 しかしやはり自分の青春を捧げたバンドの曲がこのように遊ばれてしまうのが辛い人も少なからずいるみたいで、拒否反応もそれなりに見受けられる。 だからある程度90年代のヴィジュアル系に通じていて、かつこういうお遊びを笑って楽しめる人向け。狭いなぁ。 まとめ人さんへ misa26時『Pierccing HOUSEもSTRAWBERRY DISCO『NIGHTMARE HOUSE』もヴィレヴァン限定商品ですし、両アーティストともこの企画のみの活動と思われますので まとめサイトには個別アーティストではなく「ヴィレッジヴァンガード限定」あたりで括ってしまうのはいかがでしょうか? あくまで提案ですが。
>>128 乙!カバーもの最近多いけどこういうのは興味ある
130 :
名無しのエリー :2010/10/05(火) 19:01:55 ID:uZ1NGC/r0
131 :
名無しのエリー :2010/10/05(火) 19:54:17 ID:UuZxNft2O
doaのアルバムお願いします!
>>130 情報ありがとう。
でもどちらにせよヴィレヴァン限定なんだね。
まぁ企画自体は別物かもしれないけど、一応ヴィレヴァンのV系カバーシリーズということで括ってみました
133 :
名無しのエリー :2010/10/05(火) 22:26:03 ID:o2NGarBJ0
みなさん乙です。では自分も
>>112 聴いてみました。
BLACKOUT/the brilliant green
1. BLACKOUT ★★★
ハードなリフで始まるメロディアスなロック。ハードといってもHR/HM的なものではなく、シャーラタンズの「With No Shoes」とかみたいな
ブリットポップの延長上の硬質なロックという感じ。非常にそつのない曲展開ですんなり聴けるが、まんますぎるというか、
有り得るメロと有り得る演奏で埋まってしまった感じでちょっと肩透かし。演奏に引っ掛かりが無いのは歌モノに徹する姿勢の表れなのだろうが、
川瀬の歌い方までも一辺倒なので曲が単調になってしまってる感じ。メロは綺麗だけどもう少し楽器の援護が欲しいか。
2. BLACK DARK NIGHT ★★★
曲名的にライドの「Black Nite Crash」へのオマージュかと思ったが、むしろハリケーン#1って感じのアッパーなロック。
やはり優等生な曲展開で、いびつさや拙さで聴き手の気を引くような飛び道具要素は全く無い。ドラムの手数が増えた分だけ迫力も増したが、
なんかギターやベースのやることが決まりきってるので、ドラムだけ後録りで勝手に手数を被せてるようなすれ違い感がある。
逆にドラムが先に入ってて、ギターとベースがそれを聴いたうえで敢えてスルー気味に構えてるのかもしれないけど。
まあそういうところも含めて90年代半ば頃のUKロックっぽくはある。ただサビを日本語詞にしたことで、文の一塊が長くなってしまって
間延びを生んでしまった気がする。短いフレーズが入れ替わり立ち替わり登場してるサビメロに対し、「ここからここまでで
一つの意味の塊」という縛りを作ってしまってリズミカルさを損なったというか。
3. I’m sick of this place ★★★
ミドルテンポの明るくポップな曲。川瀬の声質との相性は良い。しかしギターは相変わらずコードストロークの押しが強く、リフとかオブリが少ない。
昔からそうだった気もするけど、改めて聴くとここまで極端なメロ勝負スタンスだったことに驚く。別に何を難癖つけるでもない出来ではあるが、
もっと遊びがあってもいい気がする。どうした松井。松井?2010年の5月に脱退済で今は川瀬と奥田の2人組だそうです。
4. Talk to me ★★ ちょっと聴き心地が軽すぎる感じのメロコア。間奏でギターだけになって2本で掛け合う感じとか、結構徹底してメロコアっぽくしている。 しかしやはりアレンジがありがちすぎる。きっちりタイトにリズムキープしすぎてるのも、頭が堅くて勢いに乗り切れてない感じ。 今作は最初からドラムだけ手数が多くて前線に張り出してる感じだったし、こういう勢い重視の曲が出ること自体は必然だと思うが。 もしやメロコアじゃなくてアヴリル・ラヴィーンとかそんな感じのガールズロックのイメージか。そろそろガールもない歳に思えるが。 5. Blue Daisy ★★★★ 歌謡曲的な長めのメロを組み上げた、いわゆる壮大な感じのバラード。基本的にディストーションギターがコードバッキングをして 曲を埋めるスタイルの今作だが、この曲ではストリングスを共存させている。その発想もまたベタな気がするが、よく取られる手法なだけに 安定感がある。ていうか究極的には今作自体が「安定感」というものを体現してみせたような作品な気も。 6. Break Free ★★ こもったドラム音とアコギで土臭さを出してきた3拍子曲。デリコとかにありそう。しかし川瀬の声質に泥臭さが全くない。 そこへもって泥臭い歌い方をする意志も全くもって感じられない。段々歌い方の幅を広げたいというよりは、aikoみたいに 若々しい声質をひたすら維持したいタイプなのかも。 7. Going Underground ★★★ ミドルテンポのまったりUKロック。キャッチーさを狙いすぎたのか、サビメロは随分甘口に感じるが、英詞の区切り良さを活かしてるので リズミカルにさらっと聴ける。ドラムに小さいソロを数度振る間奏の展開も、ああ何だかライドとかもそんな感じだったなあと懐かしくなって 割と肯定的に聴ける。
8. WHIRLWIND ★★★ ハードっぽい感じにドラムが煽るが、相変わらずギターがパワーコードをザリザリ鳴らすだけで今ひとつ単調な曲。ベースは実は上手いが、 さすがにギターの役割を取るほどメロディ仕事に首を突っ込まないので、やはり印象としてはギター普通だね、が一番強くなってしまう。 奥田自身が作曲してる以上、自分のベースが全てに先んじてしまわないようにバランスを取るのは理性的だと思うが、 バランス取るならギターのアレンジに対して安易にオッケーださずにもっと煮詰めたほうがよかった気がする。 川瀬の声もコーラスとか色々重なりすぎて、人工的でギラついた音になってる印象。 9. Spring Gate ★★ リフを乗せたら乗せたで安直すぎるのでいかんともしがたい気分になる、ミドルテンポの曲。メロは悪くは無いがそこまで突出してもいないので、 退屈なアレンジがそのまま曲の印象に直結している。川瀬も英語を多用した曲ならまだしも、この曲のような日本語メインの曲では もっと詞に連動させて情感込めたらいいのでは。声質に飽きたらそこまでという感じ。ギターソロも普通としか言いようがない。 10. Song 2(COVER) ★★★★ ここまで真面目な音作りを続けてきたおかげで何となくマンネリしていた今作だが、ここで音色に遊びを持たせる。 ブリブリのベース音と響きすぎるタム、ひたすら同音連打する不気味なギターと、一気に近年の感覚系バンドみたいなアレンジに。 川瀬の歌もメロをカクカクなぞるだけのスタイルから久々に脱却し、いい意味でアバウトな歌い放ちに。 しかし2分ちょいしかないところをみると、あくまで繋ぎの小品という立ち位置か。まあこういう曲はヘヴンリーの領分なのかも。 ていうか後からカバーだと気付いてブラーの原曲聴いたけどほぼ同じだった。何がしたくてカバーに至ったんだろう。 なんかJUJUがブリグリの曲を歌ってみました的なやつに近いものを感じる。
11. I Just Can't Breathe... ★★★★ サビの川瀬の歌声が、音楽番組で歌うときにオクターヴァーを効かせ過ぎてラヴォスみたいな声になってたマイラバを思い出させる曲。 ここまでいじると元が誰でも変わらない気がする。本人がいいならいいんだろうけど。 一方曲の出来は良く、サビ後半にヤマを設けたドラマチックなメロディはさすがの安定感。そしてギターのアレンジも今作では抜けて良い。 安全な音で足場を固めまくったような今までのギタープレイから一転、A・Bメロとも癖のあるフレーズを鳴らして曲を彩っている。 個人的にはサビの川瀬の声がどうも苦手だが、ボーカロイドとかが好きな人なら逆に好物かも。 12. LIKE YESTERDAY ★★ やはり破綻のないメロディでまとめてきた、落ち着いたテンポの曲。しかしメロが割とそこらで聞く感じの安い出来で、しかも なまじ長ったらしい歌謡曲タイプのサビのため聴いててもたれる。今作は後半に来るにつれて川瀬の声も生声から遠くなってる感じなので、 実際にはどの程度まで自力で若々しい声が出せるのか疑わしくなってくる。 13. BLUE SUNRISE ★★ ラストはいかにもまとめという感じの、アコギの響きが綺麗な曲。乱暴な展開のないジェントルな奥田メロはこういう優しい曲に向くが、 川瀬の歌が棒なので何だか人の温もりのない出来に。やはり今作はそもそも川瀬の声質が好きな人以外は惹かれないかも。 ていうか割合が低くてもいいから歌唱力で勝負する曲を設けたほうがいいのでは。このままだと歌が上達するきっかけが無さ過ぎる。
総評 ★★★ 前作から7年のインターバルを置いて発表されたブリグリ5th。 川瀬のソロ作で熟練の作曲ぶりを披露していた奥田だが、今作ではあくまでポップなメロディを作ることを念頭に置いているようで、 安定感はあるが引っ掛かりはあまり無い。節々にキメを設けて前後のメロを無理矢理くっつけるようなツギハギ曲は無く、 どれも非常に流れがスムーズだが、そもそも着地点の見えないような無茶なメロ展開にトライしてないので、そりゃまとまるわという印象。 松井が脱退したことが影響しているのか、ギターも大部分をコードバッキングのみで埋め立てたインスタントなアレンジで、 リフもソロもアイデアにベテランっぽい懐の深さを感じられない出来。手元にクレジットが無いが、奥田が弾いてんじゃないかと思うほど。 なんかある程度聴き手のレベルを推し量ってきたというか、川瀬がメロディアスな曲を歌ってれば大抵の人にとってのブリグリが成立するという定義を 勝手に設けてこちらに押し付けてきた印象。その気になったらもっと作り込めたけど、「皆が聴きたいのは川瀬の歌だから楽器が邪魔しちゃいけない」とか 「本当はもっと攻撃的なメロも書けるけど川瀬の音域に限界が…」とか色々言い訳をつけてこのままの状態で発表した感じ。 作中で印象が被る曲もあるが、取り敢えず歪んだギターが曲中鳴り響くなかで美メロが歌われる感じの曲が好きならまずまず楽しめそうな一枚。 例えばシャーラタンズなら「テリンストーリーズ」、ライドなら「タランチュラ」をよく聴くという人ならしっくり来るかも。 いわゆるテクニカルな演奏を持ち味にするバンドを好む人には不向きか。
書きますー Family Record/People In The Box 1.東京 ★★☆ 軽やかで何拍子か分からない変拍子のリズムの小曲。 ちなみに特に東京という感じはしない。 2.アメリカ ★★★ 前曲に引き続きポップで優しいメロディーで、これまでのこのバンドのアルバムを聞いて来た人には意外かも。 やはりこのバンドはアンサンブルが完成されている。特にベースの成長が著しい。 「僕の呼吸をデザイン出来るのは」って歌詞があるけど某ガムですか波多野さん。 これも特にアメリカではない。 3.ベルリン ★★★★ また穏やかなベースから入るかと思いきや、トチ狂いそうな6/16のアンサンブルにもつれ込む。こういった展開の裏切り方は流石。 縦の線を揃えるのが上手いバンドなのでこういった曲は映える。 特にベルリンでないのは言うまでもない。 4.レテビーチ ★★★☆ 正直特に良い出来の曲でもないけど、妙に開放的な歌詞と妙にシンプルで妙に盛り上がるサビがなんかツボに嵌る。地味に飽きない。 あと(多分)リバーブを使って「シャーッ」とやる奴が良い。どうやって出してんの。 「レテ」の解釈はレイテ島とか魂の泉?とか本スレでは分かれる。 ちなみにこの曲はビーチっぽい。 5.旧市街 ★★★★★ このレビューを書く原動力とも言える名曲。 目まぐるしくテンポチェンジ、変拍子を繰り返すのが得意なバンドだが、その上にまた得意技のポエトリーリーディングを大胆に交えている。 ヘビーなベースと多彩なドラミングのコンビネーションはさながら中期クリムゾンの名リズム隊ジョン・ウェットン&ビル・ブラッフォードの様。 恐らく今活動している同年代バンドではトップクラスでは。 歌詞がどう聞いても「メメント・モリ」じゃなくて「メーンモーラーッ」に聞こえるのが鬱 廃墟をさまよう感じは確かに旧市街の雰囲気。プロモが良い出来。
6.ストックホルム ★★ ズンドドズンドンと重いイントロから4と似た感じの曲想に移る。相対評価でこんな感じ。 ここに来て曲名と一致しない感復活。プロモは曲とあってるかは置いといてアイデアは凄い。 7.リマ ★★★☆ これも重っ苦しいイントロから、今度はクリスマスがテーマ、マーチ風の可愛い曲へ。個人的に「イェィイェィ」が良いと思う。 歌詞は家族の空虚さが漂っていて悲しく不気味。 ちなみに本スレでストックホルム症候群、その反対にリマ症候群という現象があるという情報が。気になる方は調べてみては。 リマって南米だよな…うん 8.マルタ ★★★☆ スケール感溢れるコード進行が特徴。タムを上手く使うドラムは叩きまくるプレイと一線を画していて絶妙。 歌詞とリンクして上手くメロディーのフェイクが入る。 9.新市街 ★★★ 全体的に軽やかなこのアルバムには珍しく閉鎖的な雰囲気。 …と思ったらまさかの中華風ダンサブル間奏。最終的に「引き金を引け パァァン!」とかノリノリで言ってる。なんじゃこれ。七尾旅人の「デューンデューンデューン!」以来に笑った。 個人的に「ヘヴンリィ・パンク・アダージョ」とこのアルバムは雰囲気が似てる。どちらかが気に入った方はぜひもう片方もどうぞ。 5と対を成すほどのエネルギーは無いように感じる。
10.スルツェイ ★★★★ この曲からいよいよクライマックス?たゆたうAメロから一気に躍動感あふれるメロディアスなサビに移るジェットコースターの様な感じが良い。 スルツェイって一体何処だ。北欧? 11.JFK空港 ★★★★ 構成としては実質の最終曲。悲しいメロディーと、産まれる事の業を歌った様な難解な歌詞が何とも言えない。 ここにも長いポエトリーリーディングが入ります。最後の聖歌風の締めはアイデアもメロディーも良いんだけど波多野の声が細いのが気になる。 12.どこでもないところ ★★ 思わせぶりなタイトルだが締めの軽めの小曲。最初は少し拍子抜けかも。 これは映画のエンドロールみたいな物である。これを聞いてアルバム全体の物語を思い出しながら横のクレジットを眺めると吉。 総評 ★★★★ 全体的にポップで軽く、これまでのアルバムにあった閉鎖的な雰囲気から解き放たれて深呼吸している様な感じ。基本的にポップなギターロックだが5、11の様にプログレ風な面を強調した曲もある。 異様なのはそのサウンドの構築の仕方とソングライティングで、ポップとは言ったものの特に何処とは掴みかねるが明らかに癖が強い。冷たく幻想的でシンフォニック。演奏面では特にベースの福井が躍進を果たしている。 曲のタイトルが一貫性を持っているが別に前作みたいにコンセプトアルバムという感じはしない。といっても1stの様に個々の曲で主張する訳でも無く、中間を取った印象。歌詞も同様に決まったストーリーは無いが全体の流れはある。 問題としては曲の展開や締めのパターン(突然バシッと終わる奴)が結構限られていて、中盤は特にそれが強い。 しかし妙に一曲一曲に個性がある。例えばRadioheadのHTTFは一見バラエティのあるサウンドに聞こえるが、実質は結構似通ったものが多くダレる…と言われるがその逆。色々と不思議なバンドだが、今後どの様に展開していくのかでまだ評価が変わる可能性もある。 飛行機に乗って静かに旅をしている気分が味わえるので、最近疲れている人や旅行に行きたい人、3000円で幸せになれるかもよ。
>>141 乙です。では自分も
新世界創造記 後編/WEAVER
1. 愛のカタチ ★★
ベタではあるが安定したメロを派手なピアノと一緒に速いテンポで押し流すオープニングナンバー。杉本のピアノは意外性は無いが演奏にそつがなく、
ギターレスのこのバンドの屋台骨となっている。ベースは何だか初心者みたいなフレーズをポンと出してきたりして意味不明。
サビ後の繋ぎフレーズとか自信満々に弾くようなもんなんだろうか。それでいてリズムキープは初心者の域を軽く脱したレベルだったりで胡散臭い。
ドラムの河邊による詞も前作同様荒れている。「僕の愛のカタチを君に見せたいから世界中探しにいくよ、でも愛のカタチはここにあったと気付いたんだ」
というのが大まかな流れで、この時点で個人的にはどうなんだろうと思ってしまうが、実際にはそういう話としてすらも成立していない。
まず最初のサビでフリとして愛のカタチを世界中探しに行くと歌った直後に、同じサビ中にもう「僕の胸透明だったら見えるのかなあ」と詞が入ってしまう。
早くない?お前の胸にあるのに世界中探すのか。ラスサビで愛のカタチはすぐ身近にあることにやっと気付くような描写があるんだが。台無しでは。
しかも彼の愛のカタチは「それは宇宙のようで まるで分子のようで そして空気にだって形をかえてゆける」らしいのだが、どれも実際には形があるけど
見ても大概その形を認識できないものな気がする。大体彼は宇宙の形のほうはどういうもんだと認識してるんだろうか。そこが曖昧なまま
「僕の愛は宇宙のような形さ」的に言ってる気がしてならない。「きっとこの地球からはみ出す程誰にも負けない想いだから」もどうかと思う。
相手も取り敢えず地球から出ないと形を認識できないし、そんな巨大な想いだという自信があるのに「きっと」とか付ける意味が分からない。
緻密な計算の結果ギリギリ地球からはみ出すかはみ出さないか位の体積だったって意味の「きっと」か。この人に限らないが、やたら世界とか地球とか
宇宙とか言う人は大事なとこを「きっと」で誤魔化す傾向があるように感じる。ていうか詞がキモすぎてこれだけ書いても書き足りない。恐るべし河邊。
2. 新世界 ★★ 低めのボーカルで入る構成やサビメロの作り、そして特にサビへの繋ぎのメロにサウンドスケジュールの「アンサー」の雰囲気を感じさせるミドルテンポの曲。 悪くない曲だが、アレンジも取って付けたようなインスタントな感じだし、アンサーと聴き比べてこっちの方がいい曲だと言う人はあんま多くない気がする。 さてここから全部河邊の詞の話です。曲名を見た時は、いかにもコンセプトアルバムっぽい名を冠しておきながら新世界の創造に全く触れなかった前編の反動で、 恐らく今作のこの曲で新世界の創造についてたっぷり語られる気がしていたがそんなことは無かったぜ。この曲に出てくるのは新世界では断じてないし、 実は新世界という言葉も曲中に登場しない。タイトルだけ「新世界」にして体裁を整えたようにしか思えない。詞の内容だが、「夢の中なら空も飛べるけど、 例え飛べなくても今自分が立っている美しい世界を受け入れるよ」というのが大まかな流れで、この時点で個人的にはどうかと思ってしまうが、 それ以上にとにかくわざとらしい表現の数々に閉口させられる。出だしから「ずっと不思議だった 心に描く世界は果てしないけれど なぜだか胸に納まるんだ」 ほんとにずっと不思議だったんだろうか。作詞用に最近思いついたのでは。前曲では「愛にカタチはないから見えないけど、僕の愛はカタチにしたら 地球からはみ出す程だ」的なことを言ってたが、それは胸に納まってると言っていいんだろうか。「愛」は納まらないけど「心に描く世界」は納まってるという設定です、 とでも言い逃れるんだろうか。「ずっと長い間 自分で自分の体 背負ってどうにかやっと ここまでやって来たんだ」もわざとらしい。 ずっと昔から日常的に「自分の体を背負ってる」なんていう特別な負荷を意識してたのだろうか。試しにライブの後にでも「自分の体を背負いながらもドラムを叩く 河邊さんに感動しました」とか本人に言ったら、多分「???」なのでは。さらに肝心のサビだが、「目の前広がる大地に 輝く夜空の世界 今ならきっと抱き締められる」という詞から察するところ、夜なのに目の前に広がる大地に感動してるように思える。わざわざそんな暗いとこで地面見なくても。 青空と大地の組合せにしといたらよかったのでは。
3. 最終バス ★★ 今までに比べ曲が退屈になった印象のミドルテンポ曲。サビメロが聞き覚えある気がしてたが、GReeeeNの塩コショウの1曲目に似てる。 「GReeeeNの曲に似てる」って感覚初めてかも。「GReeeeNの曲が似てる」は散々あったけど。どっちにしろそこイジって字数を割く気にならない。 何故なら今作の主役は河邊の作詞だから。さてこの曲の詞はほぼ曲名から連想される通りで、最終バスで「君」とお別れするという内容。 基本的に普通の詞だがオチはヒドイ。「一人になったベンチの前で涙の大洪水」とか言うほど悲しい別れだったはずなのに、最後にあっさり 「今度の休みは僕が行こう 最終バスで君の街まで」と出てくる。近くない?なぜ涙の大洪水。電車じゃなくてバスって時点で距離感が怪しいとは思ったけど。 あとこっちから行く場合は最終バスにする意味なくない?彼女が最終バスに乗ったのは名残を惜しむためなのでは。行ったはいいが帰りのバス無いよ?
4. 旅立ちの唄 ★★★ 今作中では突出して丁寧な作りのスローテンポ曲。歌謡曲テイストのメロ長めのサビを有するが、ダレてしまわないように途中で音数をかなり絞って 上手くメリハリをつけている。Dメロの転調も心地良い。杉本のボーカルも他曲との歌い分けが感じられる。歌はflumpoolより上手そう。 ドラムもさりげなく良いプレイ。バンドが脇役っぽすぎて何だか杉本のソロ作みたいな雰囲気になってるが。 大まかな詞の内容は「彼女との思い出も全部カバンに詰め込んでさあ出かけようか新しい世界へ」という感じで、今までで最もアルバムタイトルの煽りに近い。 しかし細かく詞を見ていくと、やっぱり別れの辛さの表現手法とかはウザイ。中でも「今不安だよ」のライブ感は弱音の吐き方として新しい。不安なう。 全体の流れとしては彼女と会うことは二度となさそうな感じだが、なぜかDメロで「ただいま言う時は腕いっぱいの感謝の気持ち伝えたいんだ」と出てきて、 すぐにまた永久の別れ路線に戻る。出たなお家芸ブレブレ。正直Dメロの一節を除けば彼女死んだくらいの状況に思えるが、ブレてない可能性もまだある。 河邊は次の休みに会いにいけるくらいの距離に相手が引っ越しただけで涙の大洪水になるほど淋しがり屋なのだから、彼女との別れが一時のものであっても 「君がいない場所を 今はまだ想像できない」「忘れようとするほど鮮明に焼きつけられるけど さあ出かけようか 未来だけを見据えて進むんだ」位のことは 言ってもおかしくない気がする。そしてこんな風に河邊の気持ちになって聴く努力をしている自分がなんか河邊のファンのようでキモくなってくる。
5. Blue ★★ 音数を絞ったAメロが印象的なミドルテンポ。特にベースはかなり特殊なフレージング。ほとんど弾かずにたまに短く「ドゥドゥッ」とだけ挟む感じが 妙に心地良い。アレンジは今作中でもかなり良い方に入るのでは。一方でメロディはすごいどっかで聴いたことある感じで肩透かし。 誰の曲だっけ。flumpoolだったかな…。でもソレを出すとそもそも両バンドが近すぎて訳わからなくなるしいいやもう。 詞は今までに比べ詩情を重視した感じで、あまり整合性とかを気にせずに済む分だけすんなり聴けそうな気がしたがそんなことは無かったぜ。 その詩情の部分がそもそもキモイので、結局言い回しの一つ一つに引いてしまう結果に。「君の手が僕に触れるそれだけで世界を救えるような気がした」 もう世界と関連づけるのはやめろ…。大体これお前の世界が救われるって話のつもりじゃないの?お前が世界を救うの?世界が何に苦しめられてる設定なの? 6. 管制塔 ★★ バンプの「カルマ」を色々フィルター通してWEAVER名義で出せるようにした感じのアップテンポ曲。サビの途中から割とメロが似てくる。 詞の世界観も今までのヌルいラブソングから一転、孤独とか存在云々の重い感じになる。言い回しも「〜すんの」とか今まで出てきてない感じに。 サビ頭で「応答を願う」とか出てくるとこもバンプの何かの曲を思い出させる。ベースも派手に動き回る。そこへもってギターも登場。 同じような曲が世の中にゴマンとあるとはいえ、そういうケースの合流点はもっと手前で、例えばいきものがかりとかの周辺にあるもんだと思う。 あまり特徴が揃ってくるとある程度テンプレに沿って作業してる感が出てしまうように感じる。演奏技術的には悪くないのが救いか。 もっともそこに最もいやらしい魂胆があるようにも思えるが。詞は言いたいことは何となく分かるが、管制塔から通信が入らなくて孤独なのかと思ったら 実は管制塔からの声はキャッチできていて、こちらの返事が届かなくて孤独にさまようとかいう設定だった。管制塔が無視を決め込んでるならともかく、 この状況ならこちらの通信設備の点検不足が根本の問題な気がする。それを「誰もが孤独で〜」みたいな話にするから一人で浸っててキモイ感じになるのでは。
7. She〜キミが最初でよかった〜 ★★ まず曲名が気持ち悪すぎる。そういう歌じゃないけど敢えてそういう見せ方をしてるのかな、とも思ったが、そういう歌でした。 様々な角度から不愉快な詞を綴ってきた河邊だが、最も直接的にキモイのはやはりこの曲か。せめて副題を外してあれば普通に聴けたような気がしたが そんなことは無かったぜ。キミが最初でよかったとか男が言うこと自体キモイ気がするが、今まさに別れ際とかなら有り得ないことはないと思う。 でもこの曲の場合「キミ」は遠くの街で新しい恋をしてることを知りながらもなお、「いつか会えたらありがとうって言いたい」などとおっしゃる。 言うか…?もう終わってて、相手は意中の人がいるのに今更「ありがとう。キミが最初でよかった」言われる方も大概気持ち悪いし、怖いと思うんだが。 お前が己の美意識に基いて言いたいだけだろコレ。凄まじい自分本位。ナルシストの真髄を見た気がする。河邊が歌うべき。杉本が可哀想。 そして実在するであろう河邊の初めての相手もとんだ災難。こんな詞を書いて欲しくて初めての相手になった訳でもあるまいに。 ていうか実在するんだろうか。今作全般で河邊の詞はチェリー妄想臭がするが、ここで童貞喪失済みをアピールしてきたのはその予防線では。 いやでもさすがに童貞隠蔽ソングってことは無いか。そういう体裁に必死になるタイプだとしたら本当にキモすぎる。 あと曲はコブクロの「蒼く優しく」みたいな感じです。
総評 ★★ ドラムの河邊が全曲を作詞し、あとピアノボーカルとベースがいる3ピース、WEAVERの2nd。 曲はありがちでピアノが技術的には上手いけどお役所仕事的でベースとドラムはそれなり。 さてここから全部河邊の詞の話です。個人的感情に大きく干渉されて冷静な目で見られないが、邦楽の作詞家のなかでもこの人が暫定的に ワースト1と言ってもいいのでは。こんなところに逸材が。多分本人は「ちょっとありがちな詞かな?」くらいに思ってるんだろうし、 テーマとかフレーズの断片だけ見れば確かにありふれたものが多いのだが、天才的に整合性が無い。ベタで退屈な詞にもなれない。 ここまで突っ込みどころの多い詞に連続で遭遇したことはかつてなかったと思う。随分スペースを割いたつもりだが、まだまだ書き切れていない。 詞がおかしいというケースで、韻踏みを優先して意味が軽くなっている、無意味を目的化しているというケースは作り手の意図が出たまでのことだと思う。 詞と実態が噛み合わないケース(詞では善人で実態は悪人、詞では前向きな努力家で実態は歌も演奏も下手、等)も作り手側の努力で本人が詞に近づけば 整合性が生まれることになる。詞が曖昧すぎて作り手の意図が絞り込めないケースでも、解釈の幅が広いおかげで聞き手が自発的に辻褄の合う解釈を見出せる余地がある。 イェーとかウォーとかばかりの詞も韻踏み同様に曲のノリを重視したものと見なせる。河邊の詞はどれにも当てはまらない。意味が通りそうで通らない。
(続・総評) シチュエーション的にも、妄想でももうちょっと現実的なことが書けるのではってくらい現実味が無い。それでいて「主張してる感」に浸りたがってる面が強く、 ちょっといいこと言った風フレーズを曲に詰め込みすぎて場面設定や細やかな心理描写が飛ばされ、「僕はこう思うんだ」みたいな詞ばかりになっている。 地球からはみ出す想いとか世界さえ救えるとか色々大袈裟に思いのたけを綴ってる割に、相手のどこが好きとかをほとんど描写しないのもいかがわしい。 特に顔とかスタイルとかに惹かれる描写が一切ない。そういう所だけ一貫性があると、なんか全方位にモテるように気を遣ったように思えてしまう。 総じて河邊の詞は現実的に一番引ける詞に思える。アルバムタイトルの煽りも驚くほど放ったらかし。個別の詞で異常なのにまとまるはずもないけど。 個人的にはこの作品に出会ったおかげでどういう詞が本当に引けるのか考える機会が持てた。身を挺して周囲に自発的思考を促す、素晴らしい反面教師。 実は詞はそれほど聴き取り易くないので、詞を調べずにいれば普通に聴ける一枚。
>>150 乙です。
たしかにCMとかで流れてくる分には全く違和感ないもんな。
とりあえず詞を全文読んでみたいw
あ、149さんでした
乙です。辛辣なハズなのに笑わずにいられないw 不安なうw
ごめん、初心者の質問なんですが、ここの皆さんは 打ち込みのピアノと本物のピアノってどうやって聴き分けているのですか? 違いがわからない・・・
ツタヤで歌詞カード見て参加ミュージシャンのクレジットを確認する 一応グランドピアノだと本体が鳴るので打ち込みと違う音になる、と認識してるけど それに近い音を出すシーケンサーもあるのかもしれないし、聴いただけじゃわかんない でも強弱の表現がこまかいと人間かなとは思う。ダイナミクスを細かく入力するより人に弾かせるほうがはやいし
>>154 人間にしかできなそうな音の強弱とかリズムのずれとか
ボニーピンクの最新アルバムお願いします(^o^)
Base Ball Bear / CYPRESS GIRLS 1.十字架YOU and I ★★★ ファンキーなディスコナンバー。特徴的にもほどがある歌い方は岡村ちゃん意識? まあ、変な言い方だけどボーカル以外は普通の曲。 2.BAND GIRL’S SPIRAL DAYS ★★★★☆ BaseBallBearの真骨頂とも言える青春失敗系の曲。メロディがかなり良い。 やけに生々しい歌詞は鬱でリアルなけいおん、といった趣。 けいおんを意識したかどうかは全くわからないが、「世界の終わりには紅茶飲めないから」というそれっぽいフレーズは出てくる。 ミッシェルネタの可能性も有る、というか普通に考えたらそっちの方が可能性高いが…小出ならやらかしそうだからなあ。 曲のテーマに合わせたアウトロが凝っている。 3.Shine On You Cypress Girl ★★☆ 爽やか系のギターポップ。物凄い既視感。でもどこで聴いたのかわからずすごいもどかしい。 別に悪い曲ではないが、存在感がなんか薄い。 4.beautiful wall (DUB) ★★★★ 最初に曲名を見たときはBaseBallBearがダブかよ!?とかなり驚いたが… 意外に結構良い。ドラムのずっしりとした響きが気持ち良く、シンプルな構成がメロディを際立たせている。ダブアレンジは正解。 歌詞は恋愛と依存について、だろうか…「でも壁にドアなんていらない」というフレーズがとにかく禍々しい。 タイトルに(DUB)を付けてるってことはノーマルバージョンがこれからリリースされんのかな?それはやんなくてもいい気が…。
5.kamiawanai ★★★★★ 周囲とかみ合わないことをひたすら嘆く曲。だが歌詞の表現力によってただならぬ圧迫感を感じる。 人付き合いの上で、自分を薄めるという行為、それを許せなかったがために、精神的な泥沼に…という状況の表現がリアルすぎる。 この歌詞が響かない人もこの世の中にはいるんだろうな…その歌詞を煽り立てるかのような曲展開も素晴らしい。 6.kimino-me ★★★☆ 小出の友人であるサカナクション山口とのコラボ曲。 前半はアコースティックでメロディアスな曲だが中盤で曲調が一転、サカナクション風のダンサブルなナンバーに。 良い曲なのだけれど、サカナクション風の味付けがちょっときつすぎるのが気になる。 7.檸檬タージュ ★★☆ まんまナンバーガールじゃないっすか。歌詞を読む限り、意図的なんだろうけれど… 8.Project Blue ★★ 壮大っぽい曲。 これを聴いているとスーパーカーの「Trip Sky」を思い出すんだよなー… ちょっと「これ、アレっぽいな…」という曲が2曲続くのはキツい。 総評:★★★☆ 3.5枚目の片割れ。こちらは暗めのテーマの曲が集まっている。 6曲目までの流れがけっこう良いので、ちょっと後半2曲の微妙さが際立ってしまう。 また、全体的に薄味な感じが感じがする。良く言えば軽い。
Base Ball Bear / DETECTIVE BOYS 1.クチビル・ディテクティヴ ★★★★★ 初っ端から名曲! 曲調的には最近の女性R&B歌手の曲にもありそうな感じなのだが、 アコースティックギター中心のアレンジと妄想全開の歌詞のセンスでありがちな曲になることを一歩手前で回避している。 チャットモンチーの晃子さんの色っぽいボーカルも最高。ぶっちゃけえっちゃんよりも(ry 賛否両論ある呂布のラップも、この曲なら個人的にはアリ。 2.Transfer Girl ★★★★ 小出本人も「BaseBallBearらしい曲」だと語っていたらしい、一般的なイメージ通りのBaseBallBearの曲。 歌詞も「月夜のプール」「女子高生」「転校」と小出らしさ全開の内容。それ故にちょっと食傷気味に思う人もいるかもしれない。 でも実験的な曲が目立つこの2枚の中ではなかなか貴重な存在。 3.BOYFRIEN℃ ★★★ 勢いだけで乗り切るロックナンバー。湯浅が叫ぶ。 4.LOVESICK ★★★☆ まさかの関根史織メインボーカル。曲自体はレゲエ風で、なかなかいい曲。 関根は歌は確実に上手くなっているのだが、それ故に不自然さを感じてしまう。別に悪くないんだけどね…
5.WHITE ROOM ★★ アコースティック曲。印象薄し。 6.星がほしい ★★★★★ 今回出された二枚の中で一番完成度が高いと思った。 疾走感のあるリズム、流麗なメロディ、メッセージ性がありつつ押し付けがましくない作詞。 4分を切る演奏時間も素晴らしい、理想的なポップチューン。ギターの音色が特に良い。 7.歌ってるんだBaby.[1+1=new1 ver.] ★☆ iLLとのコラボ曲のリニューアルバージョン。 完璧にバンドサウンドだった原曲とは大きく異なり、打ち込みっぽい(実際には打ち込みではない)ドラムや ギターに掛けられたエフェクトが印象的で、全体的にエレクトロ風味。このアレンジは悪くは無い。むしろ良い。 んだけど、呂布のラップが…もんのすごく邪魔。むちゃくちゃ邪魔。マジでいらない。使いどころを大胆に間違えた感じ。 しかもそのせいで長くなったのか、7分もある…閉口。 8.東京 ★★★★ ラストナンバーは、シンプルな曲。メロディ自体は明るいが、何とも言えない哀愁が漂っている。 歌詞は東京という街で起こる別れと喪失感を描いたもので、小出の新境地ではないだろうか。 相変わらず耳を引くフレーズを考え付くのがうまいなあと思う。歌いだしなんか特に凄い。物悲しい幕引きが印象的。 総評:★★★★ 3.5枚目の片割れ。こちらは恋愛や人を想う気持ちがテーマになった曲が集められている。 こっちは色々と濃すぎ。普通に聴くだけでも結構おなかいっぱいになるので、「CYPRESS GIRLS」と続けて聴くとかなり疲れると想う。 この一枚は呂布のラップをどこまで受け入れられるか、というのに全てがかかっている。それで大分評価が違ってくる筈。
全体総評:★★★ BaseBallBearの「3.5」枚目という触れ込みで同時発売された、ミニアルバム2枚。 2枚は対になるように作られており、曲の副題やジャケット、歌詞カードなどのアートワークもリンクしている。 もともとは2枚組のアルバムを作ろうとしたのだが商品単価の問題で頓挫、その代替案として出されたものだったらしい。 小出はこの事について「それぞれを単独の作品として作らなければいけないというハードルが生まれ、かえって好都合だった」と触れている。 しかし、実際2枚合わせた総内容は全十六曲、演奏時間としては78分59秒にも及び、通して聴く場合聴き手にはかなりの負担がかかる。 更に違うケースからCDを入れ替える、という手間を経るとその負担が倍に感じられるw また、2枚それぞれに出来の微妙な曲があり、本スレでも何度か言われているようにどうにかして1枚に纏めてしまった方が良かったかもしれない。 しかしそれで4thとして出すには正直内容が実験的過ぎて…やはりこの形がベストなのだろうか。 内容としてはまあまあだが発売形態のせいでイマイチ人に勧めづらい作品。
>>162 乙
確かに1枚にまとめてたらもっと密度濃かったかもね
マンネリよりは実験的すぎるくらいのほうがいいと思う
バックホーン、氣志團のニューアルバムをどなたかレビューお願いします。
UVERworldの5th、GARNET CROWの7th、どなたか書いていただけないでしょうか?
ガネクロ7thレビュー途中でずっと放置してたから近々完成させてみる 先に言っとくと、文章下手なうえ高評価じゃないけど・・・
リクがらみ全然手元にないなあ BUCK-TICKか渡り廊下走り隊なら書けるかも
リクエストにかすりもしない上もうすでにまとめにレビューあるけど スリーアウトチェンジ / SUPERCAR 1. cream soda ★★★★☆ デビュー曲でこのクオリティはねーよな、と誰かに同意を求めたくなる、名曲中の名曲。 歌詞もメロディも素晴らしい。演奏の駄目っぽさが曲をより一層素晴らしいものにしている。 ちなみにシングルとこれで実はテイクが違うんですが、こっちの方が良いです。 2. (Am I) confusing you ? ★★★ 「cream soda」シングルのカップリング曲。歌詞は若さ丸出し。 その歌詞をよーく読むとどうやらクリスマスソングっぽい。曲調もそれっぽい。 結構良い曲だと思う。でも大した展開がないんでちょっと退屈。 3. smart ★★★ まとめサイトのレビューで言われているほど悪くない。情けないメロディがナイス。 歌詞が淳二の黒歴史になってないことを祈る。 でも淳二の歌詞って本質的にはこの頃から全く変わってない気もする。 4. DRIVE ★★★★ 他の曲で散々ノイズギターを掻き鳴らしてたのにこんな曲できるのかよ。 後にシングルカットされるが、それも納得のナイスメロディー、ナイスアレンジ。 フルカワミキの初々しい歌唱が愛らしい。そしてサビの歌詞は凄まじい。
5. Greenage ★★☆ 結構良い曲なのだがだがここら辺からだれてくる。耐えましょう。 後半の展開とか凝ってていいと思う。歌詞がけっこう恥ずかしい。 6. u ★ すげーイントロ。そしてそのイントロから延々と同じような感じで曲が続く。 俺、oasis聴いたことないのに何故かoasisが見えてくる…。そして歌詞がもう最高に恥ずかしい。 これこそ淳治の黒歴史じゃないだろうか?ナカコーを黒歴史に巻き込むなよと言いたくなる。 7. Autmatic wing ★★★★ まず、メロディが最高に良い。ぼんやりとしたメロからサビへの展開が素晴らしい。 そしてこの曲の何が良いって、間奏とアウトロ。もう、これに尽きる。テンポ遅すぎなのがちょっと惜しい。 歌詞も若々しさが良い方向に転がっている。というか詞の完成度ではアルバムの中でも一、二を争うと思う。 8. Lucky ★★★★★ スーパーカー史上屈指の名曲。若々しさが成せる業の範疇を超えて軽い魔法が起こっている。 多少厨二臭い書き方だが、淳二も同じような事言ってたし、何よりこれを魔法と言わずになんと言う。必聴。 PVにデーヴ・スペクターが出演するが、今まで見た有名人出演PVの中で一番必要性を感じない出演だった。 9. 333 ★★★☆ フルカワミキボーカル曲。若くないと絶対書けない歌詞が微笑ましくて良い。 スーパーカー史上、歌詞中にハートマークがでてくるのは恐らくこれが最初で最後。 曲も軽快で良い感じ。ところでタイトルの意味は一体… 10. TOP 10 ★★ この曲結構好きだし、別に悪くないと思うんですが、 実は第二のだれポイントがここで襲ってきます。耐えましょう。まだ9曲もある。
11. My Way ★★★★★ アルバム曲では一番良い。疾走感ある爽快なメロディが良い。 間奏やアウトロでの展開がアクセントになっていて、かなりテンポ良く進む。 歌詞は少々恥ずかしいが、そこはご愛嬌。 ラストライブでは歌詞は歌われずナカコーによるエセ英語仕様になっていたw 12. Sea Girl ★★ サーフロック風。まあ、繋ぎ曲。 作詞はミキちゃんっぽいなーと思ったら全然そんなことなく淳治だった。 13. Happy talking ★★★☆ これも繋ぎ曲っぽいし、音もスカスカだしドラムの音もなんか変なんだけれど何だか凄くいい。 褒めどころに凄く困るけれど、なんだかとにかく良い曲。 14. Trash & Lemmon ★★ イントロでおっ、と思うけれど正直だれます。 しかしナカコーの怨念が篭ってるようにしか聴こえないサビは聴いた方が良い。 15. PLANET ★★★★☆ 通しで聴くと、まずイントロでストリングス、 つまりバンドサウンド以外の音が鳴った時点でとりあえず無意味に感動すること必至。 曲自体はシンプルに良いメロディしているバラード。 若さ丸出しのバンドサウンドと崇高なストリングスとの相性の良さはちょっとした発見。 16. Yes, ☆ はい、ここから2曲は最後のだれポイントです。耐えましょう。 正直、ただのB面曲に過ぎないこの曲の収録意図が本気でわからない。 確かに前曲との流れはいいけどさ、それってシングルと同じ曲順だからじゃあ…
17. I need the sun ★★☆ というわけでだれポイント2曲目。実はかなり良いメロディしてると思う。スローテンポにしたのは正解。歌詞も悪くない。 しかしこの流れで聴かされるせいで曲の良さがかなり殺されてる。前曲さえなければ… ちなみにラストライブでも演奏されている。ちょっと意外。 18. Hello ★★★★★ 前2曲で溜まった倦怠感を一気に吹き飛ばすイントロが痛快! とにかく若さと勢いだけで押して押して押しまくる飛び道具的な曲。考えるな、感じろ。 しかしよく考えたらラストナンバー一つ前の曲で「Hello」ってかなりひねくれてんなあ。 19. TRIP SKY ★★★★★ 最初4分はスローテンポで紡がれる、「終わり」の空気感を漂わせた締めにぴったりの曲。 ギターのフレーズが良い。歌詞もさっきまであんな恥ずかしいこと書いてた人が書いたとは思えない叙情感。 …その後、長い長いアウトロが始まる。延々と同じフレーズが反復され、バンドの演奏が微妙にへたれていくだけなのだが、これが凄い。 ずっと聴いているとやがて飽きとか退屈とかを超えて、意味不明な感動と猛烈な酩酊感に襲われる。 そしてこの曲のラストはあなたの耳で実際に確かめてください。これだけは言葉で説明しても無意味だと思います、ホント。
総評:★★★★★ スーパーカーのメジャーファーストアルバム。最高傑作だと言われることも多い。 ぶっちゃけ歌詞はたまに聴く方が堪えられないレベルで恥ずかしいものがあるし、 アルバムとしては全然構成とかなってない部分もあるというかそれ以前に詰め込みすぎだし、 なんか疲れてるときとか眠い時とかに聴くと収録曲が全部同じに聴こえてきますが なんか聴いているうちにそれら全てを「若いからまあいいでしょ」と許せてしまう究極の思考停止盤です。 冗談はさて置き、実はこのあとのセカンドで既に打ち込みや電子音主体のサウンドに手を出し始めてしまうため、 彼らが若さに任せて好き勝手にノイズギターを鳴らせたのは実質この作品が最初で最後だったのではないでしょうか。 このあと「OOKeah!!!」「OOYeah!!!」というロック路線志向の企画盤が2枚出たのですが、 それらは編曲などがこなれた感じになっていて、この作品にあった「若さ」「絢爛さ」「無責任さ」はなくなってしまいます。 まあ実はこんな書きかたしておいて自分「OOKeah!!!」「OOYeah!!!」2枚とも好きなんですけどね。「Flicker」最高。 ともかく、青森の若者が若さに任せて作り出したものを、そのまま無添加パッケージングした、ちょっと他にはない一枚。 その特性上、大人や大学生が聴くと「若いな〜」てな感じでちょっと一歩引いた見方をしてしまうかもしれませんが、 中学生高校生ならもう絶対にイチコロになるであろう一枚です。自分もやられたクチです。 もしこのスレを見ている人の中に中高生がいたら、2ちゃんねるなんて見てないでこれ聴いとけ。
>>168 BUCK-TICKのニューアルバムお願いします
>>173 乙。このアルバムまではまさかスーパーカーが打ち込みに走るなんて
夢にも思わなかったw まぁ、打ち込み全開のアルバムも好きだけど。
さて、こちらはiTMSとニコニコで見つけてきた、変り種を。
Wall in the presence. / ゆよゆっぺ
1. N.T.R ★★★
新曲。かなり激し目のトラックに少年のように愛らしい男性の歌声が乗っかるという不思議なエモ。
途中でのどを枯らし気味に歌っているのが気になっているが、曲自体は割としっかりしている。
しかし、インディーズ特有のバタバタ感が気になるところ。
2. Take my hands ★★★☆
過去のインディーズアルバムに収録されている曲の本人歌唱版。
割と明るめの楽曲。アレンジと声がマッチしているので、聴いててさほど違和感を感じない。
特にシンセが明るさを上手く演出できているのではないだろうか。
その割にはドラムが少々やかましいのが気になるのだが・・・。
3. Final Reason ★★★ この曲については既にVOCALOIDと本人歌唱という形でニコニコ動画にアップロードされている。 だが、今回の本人歌唱を取り直したのか、若干スクリームパートが増えている。 そう、この曲でとうとう本人のもうひとつの得意分野であるスクリームが顔を出す。 声とのギャップがたまらない。愛らしい少年ボイスと怖気の走る叫びというミスマッチ、 エモ特有の湿り気のある疾走感という取り合わせ・・・レアである。 だが、スクリームの攻撃性が足りない。 4. 「S」 ★★★ こちらもVOCALOIDと本人歌唱という形でニコニコ動画にアップロードされている。 かなり攻撃的なアレンジなのだが、スクリームに強さが足りていないため、 どうも攻撃的なパートが物足りない。逆に歌唱パートは少年が救いを求めている感じがしているが出ており、 歌っているところの方が好印象だったりする。やはり、スクリームの出し方に問題があるかもしれない。 5. I want ★★★★ 新曲。再び明るめのエモ。透明感のある歌声とシンセがマッチしており、 アレンジもこれまでの曲に比べてだいぶ歌に合わせている印象がある。 一番の聴き所はブレイクからサビに入るところだろう。 6. Rainy day ★★★☆ 新曲。若干湿り気を出しているエモ。この曲である問題点が出てきてしまったので、 感情輸入しにくくなってしまったのが惜しい。詳細は総評にて。 どうせなら、湿り気をさらにフィーチャーして、あまり激しくしない方が良かったのでは? 7. Hope ★★★★ VOCALOIDと本人歌唱という形でニコニコ動画にアップロードされている曲の中で代表曲とされている曲。 冒頭の優しい歌唱と間奏のスクリームはかなり印象深いが、サビに説得力が足りない。 こればかりは弱点が作用してしまった感が強い。アレンジもそれほど悪くないのだが…。
179 :
名無しのエリー :2010/10/22(金) 15:54:22 ID:6mDxnQX00
総評 ★★★ ニコニコ動画や地元で活動しているミュージシャン、ゆよゆっぺの歌唱だけを集めたアルバム。 バンドもニコニコ動画も、スクリーモを主軸としており、彼もスクリーム歌唱を取得している。 だが、彼の歌唱については2つ弱点がある。ひとつは少年然とした声質。 陽の楽曲ならそれほど問題はないのだが、攻撃的な曲や激しい中で泣きぬれた歌唱を要求される 楽曲では声質がマイナスに作用してしまうのは致命的である。 今後、歌っていくのであれば声質をカバーできるほどの歌唱力を身に付けなければならない。 もうひとつはスクリームの出し方。妙な感じがしたので出し方口座を見てきたのだが、 呪怨の伽椰子から発展させる出し方はのどを痛める上に、迫力にかけるので、 別の出し方を模索した方が、本人のためになるのではないだろうか。 今回の7曲目のようなポイントで出すのであれば効果的なのだが…。 それ以外にも、インディーズ特有の弱点である音質の弱さやバタツキも気になる。 作曲・アレンジセンスは悪くないので、今後に期待。
おつ。 ゆよゆっぺって知らなかったんだけど、つべにあったからちょっと聴いてみた。 ビジュアル系みたいな歌唱が受け付けないけどつべで聴く程度なら・・・ またマイナーな人紹介してください。
>>180 ありがとうございます。
>ビジュアル系みたいな歌唱が〜
うーん、V系というよりは凛として時雨っぽいかな。
声もTRICERATOPSを舌足らずにした感じってのが近いと思ってる。
みなさん乙です。では自分も
>>174 書いてみました。
RAZZLE DAZZLE/BUCK-TICK
RAZZLE DAZZLE FRAGILE ★★★
クラシックのような荘厳なメロディをどこかチープな音質の打ち込みで鳴らした小品インスト。こういうのが得意なアレンジャーとかに任せれば
もっと壮大で迫力ある仕上がりになった気もするが、結果的にはこの抜けた感じが彼ら流のデカダンス・ポップを思わせる出来に繋がったといえるか。
2.RAZZLE DAZZLE ★★★★★
ちょっと間抜けなカウベルのカウントから入る80's邦ニューウェーヴテイストの曲。無意味に派手なオーケストラヒット、半音下りのコード進行でのキメ連発と、
何ともアホっぽいアレンジで幕を開ける。ギターも本領発揮というべきか、いい音とか悪い音とかいう話よりとにかく曲に合った歪みぶり。
ちなみに上手いか下手かの話なら確実にキャリアに見合わない下手さ加減だが、今井の存在はギタリストというよりサウンドエフェクト担当者なので
曲にフィットする音を探してきた時点で大役を果たしてる印象。ベースはちゃんと上手いし、押しの強いアレンジとの相乗効果で力強いグルーヴが出ている。
櫻井の歌い口調もそこはかとなくコミカルで、古き良きパンクを思わせる。メロはあんまりこねくり回さずシンプルに仕上げていてリズムとの噛み合いが良いが、
いわゆるメロだけで成り立つようなメロディアスさではなく、バンドありきのパーツなので、歌がダントツに立った音楽を好む人には物足りないかも。
どこかネタっぽいくらいのエンタテイメント性があるバンドの方が好き、という人なら問題なく聴き進められるのでは。
3.狂気のデッドヒート ★★★★★ 今度は00年代ニューウェ―ヴリバイバルって感じの、感覚的でパンキッシュな曲。過剰なエフェクトや感極まった奇声で攻める櫻井が、 カッコイイんだか頼りないんだかのNYパンク風バンドアンサンブルを彩る。ヤガミはテクニカルなドラマーではないが、こういう8ビートには妙に適性がある。 シンプルなフレーズを堂々と繰り返す思い切りの良さが潔く、打ち込み音楽のようなミニマルさも体現している。まあ演奏の歌心とかは無いので、 いわゆる歌伴のスタジオミュージシャンとしての適性はまるで無いが。そして裏を返せばセオリーを学んだスタジオマンがあまりやらないアレンジを体現している。 活動25周年にして未だにCD屋がプッシュする感覚系の海外若手バンドの、しかも当たりの部類に匹敵するセンスを発揮した曲。異能。 4.独壇場Beauty(R.I.P.) ★★★★★ フレーズというより音の断片を貼り付けて組み上げたような打ち込みが印象的な、ダンサブルな曲。歌詞も妙に曲調と合っててカッコイイ。 メロの組み方もリズミカルで、ライン的に同じようなメロが続きがちなのにも関わらずサビがきちんとサビらしく聞こえる。 曲は意外とスタンダードだけど、アレンジの遊びで各メロの表情を上手く分けてる感じ。アタックを強調した、サビでの櫻井のボーカルも迫力充分。 基本的に同じようなコード進行で統一感を持たせながら展開するが、終盤ではリハーモナイズドしてもうひとヤマ設けている。 しかもリハモ後のコード進行や女性コーラスの影響で「お願いセニョリータ」にちょっと似る。まさかのレンジ路線。
5.羽虫のように ★★★★ ソフトバレエのような、音色的にはちょっと懐かしい感じの打ち込みが印象的な準4つ打ち曲。今までに比べ丁寧にまとめにかかってる感じのアレンジになる。 ディレイの効いた打ち込みフレーズが曲をきらびやかにし、ギターも概ね普通の演奏に。と思ったら終盤のギターはメロをひたすらなぞる 奇妙なプレイに。しかも25周年のバンドじゃなかなか聞けないようなぎこちないプレイ。逆にさすがの安定感、といいたくなる。 ベンベンとオクターブを上下するベースも妙に耳に残る。シンセベースのような音色に聞こえるが、これ弾いてるんだろうか。 モンテビじゃあるまいし、ベースいるのにわざわざ打ち込みはしないか。と思ったがむしろ両者は近しい存在のような。打ち込みだなこりゃ。 6.妖月−ようげつの宴− ★★★★ 櫻井がアタックを抑えて徐々に声量を上げる歌謡チックな歌い口になり、禁断症状みたいな小刻みビブラートや変なエフェクトと相俟って 不気味な存在感を放っている曲。BT流ブリストル・ポップといった印象。墓場の効果音みたいなフィヨフィヨした音やディレイで遊んでるリードギターもさることながら、 無機質なバッキングギターも何だか怖い。今作中では上品で、BTのいわゆる暗そうなイメージどおりの曲。 7.BOLERO ★★★★★ ここでまた振れ幅が大きくなる。タムを落ち着いてじっくり叩くようなリズムパターンから入るため、また妖しい曲調かと思わされるが、 「ダッドゥビーダッ…」と陽気なフレーズが始まり、何だかコケティッシュで可愛い曲になってしまう。何というベテラン。ていうかアホ。 BTにそれほど詳しくないので、これが当たり前なのを単に自分が知らなかっただけなのかもしれないが、あの毒々しい見た目からこの曲調が出たら 誰しも最初はビックリすると思う。事実毒々しい曲をやってるし。ポップで明るい曲調ながらどこか気持ち悪く、実は歌詞は切なかったりする感じが ゆらゆら帝国を思わせる。ていうか歌い方が似てるのかも。Aメロでのオ段の発音の仕方とか近い気がする。それとも荒く歪んだギターとかが似てるのか。
8.Django!!!−眩惑のジャンゴ− ★★★★★ 何その田原俊彦みたいな曲名、と思ったら本当にトシちゃんが歌いそうな4つ打ち+パーカッションのイントロが来てビビる曲。 しかもメロも歌詞もきちんと80年代の男性アイドルが踊りながら歌う感じになっている。振れ幅スゲエ。何考えて作詞してんだ。 何がビビデバビデブーだ。しかもそこだけ三連符で歌ってるのが異様にハマリが良い。さらにそこに乗る「ジャンゴー!!」の男性コーラスがまたアホ。 どうにもネタっぽい今作だが、そのキャラ付けに最も影響している曲か。もしライブを観ることがあれば絶対ジャンゴー言いたい曲。 むしろジャンゴー言うためにジャンゴー代払ってライブ行きたくなる曲。これはアイドルファンの心理なんだろうか。 9.錯乱Baby ★★★★★ 一転してブンブンサテライツみたいなイントロで始まる曲。やはりメロのリズムの組み方が良く、演奏と歌のリズムがうまく絡んでいる。 乱暴なギターやシンプルで力強いリズム体もカッコイイ。HIVESとかに近い雰囲気もあるかも。キメとかはパンキッシュだけど それがちゃんとダンスビートに乗ってて踊れる曲になってる感じとか。そしてビブラートとか全然使わない、飾り気のないギターソロ。お家芸。 でも十代の人が聴いても割といい印象を持つような曲なのでは。前曲は十代にはスベるかもしれんが。ていうかスベるとか以前に BTは別に相手の反応を窺いながら曲書いてる訳じゃないだろうけど。むしろ「マイペース」の長所と短所をどちらも極例で見せつけるくらいマイペース。 10.PIXY ★★★ 久々にいわゆるBTっぽい耽美さの出た、りバーブ強めの曲。ただここまでの流れが流れなので、「普通じゃん!!」とツッコミたくなってしまう。 丁寧にアルペジオ鳴らし、きちんとしたラインの打ち込みで脇を固めた王道曲。と思ったらサビの詞が何気にすごいことになってる。 1回目で「kiss kiss kiss」と歌ってるとこを2回目で「チューチューチュー」に差し替える荒技。今回カワイイ路線推しなのか。
11.くちづけ(SERIAL THRILL KISSER) ★★★★ そしてまたもチュー。これも割とV系の延長上っぽい、オーソドックスな短調のロック。ベースもV系っぽいブリブリの音に。 ハキハキした頭打ちのスネアに絡む、迫力があるというよりはだらしないギターが彼ららしい。「こっちの闇は甘いぞ」「あっちの闇は苦いぞ」という 独特の詞も彼ららしい。竜王ですら持ちかけない、闇と闇の2択。でも結構人生ってそんな消極的な2択ばかりだし、なんか深いとこを突いてる気がしてくる。 どうもネタっぽい印象の強い櫻井のボーカルだが、ちょっと歌い方が特殊なだけで実は上手いんじゃないかと思えてくる。ビブラートの振幅の間隔とか、 なんかちゃんと曲のテンポに対して16ビートを刻んでるように聞こえる。スゲエ。そういうとこだけ佐藤竹善みたいだ。ビブラートの技術単体でみれば 水樹奈々とかの方が上手いが、彼女の場合曲のテンポに対してビブラートの振幅を大きくしすぎて歌のリズムだけを孤立させがちなので、 実戦でビブラートを使ううえでの勘みたいなものでは櫻井に軍配があがるかも。 12.月下麗人 ★★★ 引き続きV系のスタンダードっぽいミドルテンポ曲。リバーブの効いたギターのアルペジオと耽美な歌詞を絡ませるいかにもな曲だが、 アルペジオじゃないほうのギターが余りに情けない代物なので何だか感動する。そんなんもっとスマートに弾けるだろいくらなんでも。 すごいプロだ。思えば今井が「これでもプロになれる」という前例となってくれた事で、後のモンテビ三好誠やレンジNAOTOにも プロへの道が開かれたのかも。でもこん中で1人がキライな人は3人ともキライだろうし、その人にとって今井は諸悪の根源だけど。
13.夢幻 ★★★★ 妙にピコピコムニュムニュと可愛らしい電子音で始まる爽やかアッパーナンバー。一気にアクアタイムズとかみたいな青臭い感じに。 しかし歌のほうでは得意の違和感が炸裂。とにかく色々エフェクトをかませ過ぎてエグイ事になってる。特にオクターブ上の歌声が 異様な存在感を放ってる。ビブラートかけるとさらに気持ち悪い。どっかで演奏もぶっ壊すのかと思えば、最後まで疾走感を維持して 爽やかに駆け抜ける。なんかこのボーカルの浮いた感じが、自分が既に死んでるのに気付かず現世をうろついてる人の歌声を 特殊なマイクで拾って、住職や神主のバンドと共演させてるような奇妙な光景を思い起こさせる。アンデッド・ビート系。 14.TANGO Swanka ★★★★★ 髭でいう「ダーティーな世界」みたいな雰囲気の、低音強めのどっしりした曲。とはいえ別に髭そっくりとかではなく、きっちりBTのカラーが出てる。 要はそのくらい最近のバンドと比べても古さを感じさせない音楽をBTがやってることに驚いた、ってことで。まあタンゴじゃないけどコレ。 相変わらず本人なりに計算し尽くしたのかまぐれ当たりなのか分からない、奇妙な打ち込みが耳に残る。ギターもSE的に遊んでる。 とにかくやり切る行動力があり、迷いがないのがいい方に転んでる。Aメロではラップまで登場。サビの「路地裏太陽 足がもつれて」という 落ちぶれた太陽の描写が個人的に好き。遊助に捕まんぞ。「こめかみバンバン」も秀逸で、こめかみを何でどうするのかは述べてないが これだけでもほとんどの人がイメージを共有できそう。しかも英詞っぽいリズミカルさもあって思わず歌いたくなる。 彼らは日本語詞とかなり上手く向き合ってるのでは。
15.Solaris ★★★★ ラストはブラーにありそうな、フワフワした感じのバラード。割と音数を絞り込むところもあり、起伏に富んでいる。 ロングトーンでキレイに始まったかと思うと途中からわやくちゃになるラストのギターソロもなかなか意味不明。バラードのギターソロとは思えない。 歌詞は一気にピュアになり、歌い方も詞世界とリンクして不器用さを演出するようにビブラートを控え、リズムにも遅れ気味に乗る感じに。 やっぱり歌上手いかも櫻井。技術的な事より、場面ごとの使い分けの判断がいい。ベースはサビで結構刻んでるが、そのおかげで ボーカルのゆったりした感じが引き立てられてていい感じ。 総評 ★★★★★ 活動25年目を迎えたベテラン、BUCK-TICKの18th。 いぶし銀の技術とかはほぼ期待できない代わり、過去の栄光にしがみ付かずに次々と新しいことに挑む積極性が聞いて取れる、というのが大まかな印象。 技巧派でないながらも、自分達の音楽に必要な限りでの創意工夫には手を尽くしており、無理に背伸びして上手くみせようとしてる感じがない。 今作には小難しいコード進行もなければトリッキーな変拍子なども無く、容易に歌いこなせないような複雑なメロディも無い。 シンプルなメロディと素直なコード進行、単純明快な8ビートが全編で繰り広げられている。土台の部分は案外普通。 それでも今作が面白いのは、音作りに遊びを持たせたアレンジによって曲間に明確な境界線が引かれているからではと思う。 それでいてリズムのシンプルさが貫かれたおかげで力強いビート感が作中維持され続けていて、手数の割に効率よくダンサブルな作品。
(続・総評) 音楽性も凝り固まる様子がなく、熟年だが成長過程にあり今後も期待できる晩成型。曲調のみに留まらず歌詞も自由度が高く、 見た目のイメージを逆手に取って意外性のあるフレーズを放ってくる。単に裏をかくだけなら簡単そうな気もするが、長年かけて培ったキャラを 覆す勇気は中々出ないものでは。例えば「会いたい」キャラが定着してきた西野カナが「別に会いたくない」とかいう曲を出したら、 その曲単体は面白がられるかもしれないが今までのキャラは一度ご破算になるので、選択肢としてはかなりリスキーだと思う。 ていうか元のキャラがどんなであれビビデバビデブーの出る幕は普通ない。デビュー直後でキャラが立ってない状態とかならやれるが、 そのままビビデバビデブーの似つかわしいキャラを続けざるを得なくなるので、これまたリスキー。そういう詞を平然と入れるところに、 周囲の評価など気にしないBTのマイペースさが出ているように思う。ここにきてまだ化ける可能性があるというのは凄い。 しかも今なお可能性を秘めている理由が「生まれ持っての才能が有り余ってるから」ではないところが、ベテランとして模範に思える。 ソングライティングのアイデアが枯れてどこかへ消えてしまったバンド達とBTを比べたとき、BTが前者の何倍もの才能を有しているとは思えない。 BTも今作に入ってるような曲を最初からやれた訳ではない。才能で書ける範囲の曲が尽きたとき、そこで止まるか、いくつになっても貪欲に 新しいものを吸収してそれを糧に次の作品を生み出していけるかが分かれ道になっていると思う。デビュー後しばらくはBTも先天的な才能で 持っていたのかもしれないが、今のBTがあるのはやはり後天的な努力の賜物に感じる。今も先天的なものが影響しているとすれば、 彼らは生まれつき他の人達より音楽が好きだったのかもしれないという点くらい。 総じていい意味でベテランらしからぬ作品。80年代ニューウェーブが好きな人に薦めるのが無難だが、他にも色々なバンドとの共通点を感じるし、 高尚でとっつきにくい感じもないので、割と色んな人に気に入られる作品では。歌謡曲的な泣きメロが好きな人には不向き。ジャンゴー!!
>>189 乙
ジャンゴには驚いたよw
BUCK-TICKってホントにわけわからん存在だよな
>>189 乙!
こんな溌溂としたバンドが25年目ってにわかには信じ難いよな
どこでどうしたらこうなるんだろうか
核となる音楽性が定まってな・・・いや、なんでもない
193 :
名無しのエリー :2010/10/26(火) 22:58:15 ID:10dpclB80
>>179 乙
ここでゆっぺ見るとは思わなかった・・・・・・ボカロ許容できる俺はアレンジが好きで聴いてるけど、本人の歌が課題というのはボカロのPらしいといえばらしいな
>>189 乙
勝手に持ってたBTのイメージが変わったw
レンジの新譜凄いおしゃれじゃね?
jujuのカバーアルバムお願いします!
ミスって文章消してしまったorz 拙い文章ですが 月が昇れば/斉藤和義 1.COME ON ! ★★ とりあえず導入らしく4つ打ちでノリの良いロックナンバー。女性コーラスとか使ってるし。 正直もっと重厚感が欲しかったけどそうしたら曲調ががらっと変わってしまう気がするからやむ無しか。 2.LOVE & PEACE ★★★☆ LOVE&PEACEなんて幻想だ!というエスプリの効いた曲。 楽器色々使って音作りにこだわってる印象。 具体的に何がいいのか説明し辛いが何だか引き込まれてしまう。 意外とキャッチーかも。 3.映画監督 ★★★☆ 3拍子の曲。このアルバムのリードトラックのはず。 中音域のピアノやアコーディオンが心地よい。 妄想系の歌詞が少しチャッチい… 4.ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー ★★ 本人曰く「smoke on the waterのような単純なリフの曲が作りたい」 そんなに大層なものでないことは言うまでもないが… 何と言うか、取り立てて優れてるところがない曲。
5.後悔シャッフル ★★★★ くるりの「ばらの花」みたく後ろでピコピコしてる音が良い。 この人はこういう負の感情を歌にするのが上手いと思う。 激しくも淡々としたサビが秀逸。 6.やぁ 無情 ★★☆ 最初は駄作だと思った。 慣れたらそれなりに聴ける。ギターがなんかクセになった。 まぁタイトル通りやるせない歌詞。でも暗くはない。 7.天国の月 ★★★☆ アコギメインのしんみりした曲。 改めて考えるとストリングスが使われてる曲がここまで無かった。 月夜の晩にふらっと散歩するイメージ。 8.Phoenix ★★★★ キヨシローの逝去を受けて作られたロックバラード。 歌詞に「愛し合います」とか出てるしw 2で否定したLOVE&PEACEをここで肯定し直す。 9.Bitch! ☆ ほぼ弾き語りの短い曲。 曲調的にはそう悪くは無いのだが 何故この位置なのかと小一時間問い詰めたい。 10.Summer Days ★★★★ 映画のタイアップが付いた曲。 歌詞が20世紀少年みたいな世界観。 ずっと左で鳴り続けるマンドリン?がいい。
11.ハローグッバイ ★★★★★ 「ハローグッバイ」となの付く曲に外れはない!と常々思っているが(w その例に漏れず名曲。 8.とはまたひと味違うロックバラード。夜に聴きたいね。 前曲の少年は今…的な? 12.アンコール ★★★★★ ここに来て名曲連打www ピアノにストリングスをそっと絡めてもう完全に泣かせにかかってる。 「明日も明後日も一緒にいよう」 ってそんなありふれた言葉で感動させる魔法。 それにしても最近いろんなとこに「猫」が出てくるな… 総評 ★★★★☆ アルバム発売前に全曲ちょっとずつ試聴できて、 正直そのときはもうダメかと思った。 シングル(1.4.6.)はイマイチだし、元々上手い方ではないけど声が悪くなった感じがして。 それでもファンだから買ってしまったんだけど、本当に良かった。 特に終盤の流れは秀逸で、キャリアを通してもトップレベルの1枚になった。 全体的に中堅どころ・ミドルの曲で揃えた印象。 初心者にも割と勧められるかもしれないが、今までと少し勝手が違う感じもするので、 最初からこんなイメージで良いのか?という気もする。 特別濃い曲はないが、ややファン受けしそうな名盤。
ばらの花ってピコピコしてたっけ?
200 :
名無しのエリー :2010/10/27(水) 21:25:20 ID:w7nt+qJjO
ピコピコではないが言いたいことはわかる。 しかしピコピコではない。 でも言いたいことはわかる。 まあ乙。
201 :
名無しのエリー :2010/10/28(木) 04:00:22 ID:BglPuu6n0
>>194 新譜ってorcdのことか?
手元にあるけど・・・
>>198 乙です。では自分も
parallel park/tacica
1.ヌーの休日 ★★
ボーカルとドラムだけで始まり、半分キメみたいなギターとベースが加わってくるオープニング曲。コードにこだわりがあるのか、単なるメジャー、マイナーでなく
M7とかadd9とか使ってくる。同じ音を曲中ほぼ鳴らしっぱなしにする感じとか、なんか考えて作曲してるような気がする。
取り敢えずこの曲は単なるパンクもどきなのでそういう響きはいらないように思うが、ハーモニーにこだわりがあるならどこかで結果を出してくれるだろう。
あとはそういうちょっと色気を出したオサレコード使うなら、人並みの演奏技術は欲しいところか。歌詞も曲名から期待した感じとは若干違った。
自分はヌーの生態など大移動しか知らないので、そもそも出勤日のないヌーの休日をどう定義してるんだろう、おやすみ=死でヌーの壮絶死の話にでもなぞらえて
何かのメッセージを発する詞なんだろうか、とか色々考えたが、結果ヌーが登場しないどころか意図的に分かりにくく仕上げた詞でガックリ。
語彙としては普通だけど文章の流れをわざと不自然にした感じの詞。歌聴いて何言ってるか分からなかったから詞を見たのに、テキストでみても意味不明。
でもなんか深く考えてはいるんだろうし、別の曲で成果を出してくれるだろう。と、この時点では思ってました。
2.ゼンマイ ★ 1曲目を受けて連続スタート。前曲のキーを引き継ぎG#add9で始まり、9度を鳴らしたまま途中で5度の音が半音上がる。G#augadd9とでも呼ぶのだろうか。 正直気持ち悪い響き。しかもそこまでやっといて歌メロもベースもノーマルのG#メジャーで構わないようなごく普通のライン。 なんか腹立つ作曲。何のためにコードひねったんだろう。結局ここでのadd9にあたるA#の音は前曲同様曲中ずっとテンションとして鳴らしているが、 単に奇をてらったオマケという印象で、全く必然性がない。出来上がった曲が普通だったから付け焼き刃でそれっぽい鳴りにしてみた感じ。 腹立つ…。別に背伸びしなくても、パワーコードだけで済むようなメロだと思うが。歌詞がかなり具体性を廃して読み込みを誘ってる感じなので 色々推測して楽しもうかとも思ったが、曲がこうなら詞もどうせ虚勢だろと思えてきてやる気を無くす。ギターもわざわざ高めと低めに役割分担して コードストロークを重ね録らんでいいのでは。6本ある弦を同時に弾けばそこそこ音が埋まると思うが。ここまで分けるならもう1人ギター要るだろ。 ベースも弦の上っ面をペチペチはじいた音をムリヤリ大音量にしたような、芯のないピッキング。ドラムは序盤のシンバルワークは雰囲気があって良いが、 普通にバスドラとスネアで構成するパターンに移行すると、途端に迫力がなくなる。スネアも弱いが、キックが弱すぎるのが致命的。歌も高音出なさ過ぎでは。
3.人間1/2 ★ シンコペーション連発のイントロで一気にV系みたいな印象になる、アッパーな曲。Aメロのベースの、特に低音時のプレイがヒドイ。 今までも色んな人をレビューで下手下手書いてきたが、それらは一応「プロとしては下手」というつもりで書いてきた。 しかしここのベースはアマに混じってもヤバイのでは。音粒が悪すぎる。しかもキメっぽいフレーズになる2番Aメロでは、ダウンとアップの1往復で 楽に弾けるせいか、逆に音量が大きくなりすぎている。抑揚の意識についても無頓着で雑。ソロっぽく8分弾きを前面に出すパートもあるが、 やはり小節の頭の1音目以外はどこがアクセントなのかハッキリしない、だらしないプレイ。ギターも例によって無意味な小細工コードを繰り出す。 別にメロはマイナーペンタ一発だろコレ。キックが弱いのが気がかりだが演奏はドラムが一番まとも。と、この時点では思ってました。
4.HERO ★ シンプルな演奏では基礎技術の脆さが露呈してしまうことを知ってか知らずか、出来るだけキメとか挟みながら変化に富んだアレンジにしようと 努力した跡がみえるビート系の曲。でもメロディ楽器的な動きをしてるうちはまだしも、普通に8分を刻むとベースは本当に下手。かなり危険。 でもオカズとかは積極的に入れてるあたり、ベースの華はそこだという美学の持ち主なのだろう。個人的にはそう思わないので小西の印象は悪いが。 ギターも歯切れが悪くて音汚いし、ソロもとてもソロと呼べる代物ではない。1小節に1音ずつチョーキングしてるだけ。キメも揃ってない。 全体的にドラムが前めで、ベースが遅れ気味。内訳をみるとバラバラなリズムなのに全体のテンポは走りもモタリもしないあたり、ほぼ間違いなく クリックを聞きながらレコーディングをしてると思われるが、小西は自分でリズム取ってるというより、クリックが鳴ったのを確認してから 合わせて弾こうとしてるのでは。体験上、聞こえてから合わせようとするとピッキングのモーションの分だけ遅れる。 歌詞もこだわりはあるんだろうけど、サビとか全然詞が聞き取れないのに最後に「そうだろう?」って言ってるのだけはっきり聞こえたりしてイラつく。 何がだ…。自己完結に徹するならそれはそれでキャラだと思うが、同意を求めるならもうちょい歩み寄って、伝わる作詞をすべきでは。 テキストだけで見てもどこからどこまでが一文のつもりなのか分かりにくいので、歌い方で区切りがわかる仕組みなのかと思ったんだが、 歌聴いてもまるっきり一緒くたでなおのこと分からない。深く踏み入って欲しくないというメッセージを発してるようにすら感じる。そうだろう?
5.黄色いカラス ★ 曲名を知らないがバンプの曲みたいなイントロで入る。なんか八ツ目イカだか娘イカだかが押しかけてきて、追い返そうとするけど最終的に和解するやつ。 調べたらイカじゃなかったけど。それにしてもバンプのフォロワーというのが出てくる事自体は別に不思議ではないが、詞じゃなくて曲のほうに 影響を受けるもんなんだろうか。あれってメッセージ重視すぎて図らずもエレキフォークみたいになっちゃった、という生い立ちの曲調かと思ってたが。 でも歌詞がすごい長いことから察するに、もしや作詞も影響受けてるのかも。かなり印象違うけど。バンプの場合は装飾的な部分はともかく メインの筋は説明的過ぎるくらい分かりやすく書いてたが、tacicaは不自然な文章を連発しすぎて共感の足掛かりもない。散ったメッセージ性の破片を 聴き手が能動的に拾って無理に感動するしかない。ボーカルも問題が山積み。プロペラみたいな声質はいいと思うが、どうにもブレスを入れすぎで 聴き心地が悪いし、意味が切れる。「物」を「モ」と「ノ」に切る人とか初めて聴いた。リズムへの乗り方も重くてもっさりしてる。 ドラムもイントロのハイハット16分で明らかに遅れが聞いて取れるが、出来るようになってからやりゃいいのでは。 6.サカナヒコウ ☆ もうリズムが汚すぎて詞を聴くどころでなくなるスローテンポ曲。予想はしたが、速い曲なら誤魔化せても遅い曲ではリズムの不安定さが露骨。 ベースは調子こいて和音弾きとかしてるけど、そんな場合じゃないのでは。クリックに頼りすぎていて、自分がクリックより前に来てしまったら その後の音符を後ろにずらして帳尻を合わせたりしているため、もはやクリックなしでレコーディングしてるバンドより気持ち悪いリズムになってる。 プロに対して何様のつもりだ、言うほど狂ってねえよという意見も当然あると思うが、スネアのタイミングとか結構分かりやすく前後にズレてるので テクノとか好きな人ならすぐに違和感を感じると思う。普通のバンドならリズムのガイド的な役割になるはずのハイハットもかなりボロボロ。 せめてキメを揃えたいところだが、みんなクリックに対するノリ方が違うので縦のラインもろくに揃わない。ここまで一体感がないとは。
7.ウソツキズナミダ ★ クリーントーンのギターで爽やかに始まるミドルテンポの曲。他曲に比べリズムの粗が目立たず、背伸びギミックも少ないので、自然と詞に耳が行くが、 いちいち繋ぎが不自然で本当にイライラする。「メロの塊ごとに、前半は意味ありげな文脈でヒキを作るが後半は意味不明にする」というルールでも あるかのように感じる。何かあると思わせたいだけの作詞という感じで、直球で深みの無い詞よりよっぽどタチが悪い。最初のサビとか 「僕を守る為に今夜 創った明日分の嘘が」という前半部分までは、久々に共感できる詞を予感させるのだが、続きは「迷い出した人の頭上に 飛び回ってもいいのにな」となってしまう。無理にこじつければ筋が通らないこともないが…。自分の都合でついた自己正当化の為の嘘でも、 自分に自信の無い迷える人に聞かせればそれこそが真理のような印象を与えることもある、とかか。でも「飛び回ってもいい」の部分の 上から目線っぽい要素が消化できなかったな。何にしろ思わせぶりだけの詞を作る才能という意味では猪狩は凡人と違うものを持ってるかも。 8.バク ★ またもバンプの何かの曲を思わせるAメロが来る、アップテンポ曲。ていうかこれを聴くとバンプのほうがどんなメロだったか思い出せなくなる。 サビメロはサビメロで今作の別の曲と区別がつかない感じだし、キー音に対して9度(というより2度)の音を延々鳴らしっぱなしにするアレンジも 別の曲であった気がするし、色々混乱してくる曲。Aメロの締めのキメとかBメロの途中のキメとか、ビチビチ合わせようとしすぎてカッコ悪いし 流れが止まりすぎる。歌もブチブチ途切れすぎるしリズムも雑すぎる。もう歌も演奏もダメすぎる。これでこの長ったらしい詞を全部歌い切るまで 聴き手をひき止めようというのは虫がよすぎるのでは。他のプロの演奏聴いてどう思ってんだろう。もしや「バンプも下手だから俺らも下手でいい」では…。 それでもドラムはともかくベースはもっと何とかなるんでは。歌しか聴いてないフォロワーなんだろうか。
9.Silent Frog ☆ まんまフォークみたいな、コードを全音符でジャーンと鳴らすアコギで始まるフォーキーな曲。それでも変なブレイクを入れるアレンジは変わらず。 単なる下手に留まらず、アレンジの幅のなさも致命的。何にもしない曲。普段何聴いてんだろう。バンプのみってことは無いと思うが…。 詞も相変わらず、いくら真面目に聴こうとしてもすぐに何の話してたのか分からなくなる。ある文が終わらないうちに全く違う文を割り込ませ、 その繰り返しでうやむやなうちに曲を終わらせようとしてる印象。歌詞そのものは長いので意味ありげにも思えるが、むしろそこが 「歌詞が長いのに意味が無いなんて有り得ない」という人間の心理につけ入った罠に思える。そこまで込み入ったことをわざわざ考えないようにも思えるが、 何しろ技術的なことをナメ切ってるバンドなので、否定的な見方にならざるを得ない。 10.アースコード(ver.118STG) ★ 車のバッテリーとかに繋ぐアース線のことかと思ったら「地球全体が奏でる和音」的な意味の「アースコード」だった。 最後だから壮大な感じにふっかけたかったんだろう。メロ的には今作中ではいい方に入る気がするが、どっちにしろ演奏がヒドイ。 ベースはついに今作中ずっと、長7度と9度とオクターブを行き来するような、ミスチルの中川みたいなオカズばかりを貫き通す。 別にブラックミュージックみたいなフレーズを期待する訳でもないが、二十代半ばの奏者としてはあまりに引出し無さ過ぎでは。 ドラムも特にサビで大荒れ。タムをドコドコ入れるタイミングがまちまち過ぎる。スネアのタイミングもバラバラで、小節の頭すらも 突っ込んだりタメすぎたりで不揃い。クリック聞いてんだからそのくらい合うだろ普通。音符間の間隔がバラバラでオフビートが全く出てない。 強弱表現とかがまともな分ドラムが主戦力っぽくはあるんだが、弱点が多すぎでは。しかも地味な練習で補える種類の。
総評 ☆ ギターボーカルの猪狩を中心とする3ピース、tacicaのメジャー1st。 まず演奏が全パート下手。味気ない打ち込みでもこれよりはビート感がある。練習音源。こういう風に自分達の演奏を録音して、 ああここでズレるんだなと皆で話し合って、さあここから上手くなっていずれはプロを目指そうという、そのスタートのための音源。本来は。 プロに入ってからこんな事されちゃ他の人達はたまらんだろうなあとは思うが、やってしまった以上はこれを反省に繋げて技術を向上していくのが 本人達の務めか。二十代半ばのtacicaがこんなもんなら、同年代かそれ以下でもっと弾けてる他のバンドは実は修正しまくりなんじゃないかとか、 スタジオミュージシャンがわざと初々しい感じに弾いて代役を務めてるんじゃないかとか、色々と負の想像をしてしまう。勿論確証はないが、 そんな気にさせる程このバンドのリズムの気持ち悪さには真実味がある。下手なのは本当に彼らだけなのだろうか。どっちにしろ彼らが下手なのは揺るがないけど。 楽曲の傾向については、だいたいバンプみたいな感じとしか言いようがない。二者が同じようなもんだと言いたい訳ではなく、tacicaの曲種が少なすぎて 引き合いに出せるアーティストがほとんどいない。ACIDMANっぽさもちょっとある気がするが、間接的な影響に思える。 歌詞は意味が通じにくくなる細工を施してる上にパッと見のセンテンスでも惹かれるものが少なく、そのまま放っとかれがちな詞という印象。 意味が無いと断定は出来ないが、少なくとも猪狩くんも「この詞が分からない奴はアホ」と言い放てるような立場には無いと思う。 このバンドを楽しむのなら詞が最後の砦となるかとは思うが、猪狩くん本人がキレイに歌いこなす意欲に欠けるため、そこに付き合うのも苦しい。 総じて見せ場のない作品。「演奏の上手い下手は手数の多さや速さで決まるもので、リズムキープは大体みんな同レベルで出来る」と思ってる人が 試しに聴いてみるというのが最も薦められるパターンか。いやそれ以前にプロが下手な訳が無いと思ってる人が聴いたら結構面白いかもしれない一枚。
おつおつ bunpの影響を丸出しにしたままデビューしちゃったパクリスレスレのバンド、 (個人的にパクリ自体は音楽においてそこまで悪いことではないと思う、意識的なら。でもそれが無意識となるとちょっと…) という風にしか見てなかったが、まさかここまでの地雷だったとはw
5.黄色いカラス ★ 曲名を知らないがバンプの曲みたいなイントロで入る。なんか八ツ目イカだか娘イカだかが押しかけてきて、追い返そうとするけど最終的に和解するやつ。 調べたらイカじゃなかったけど。それにしてもバンプのフォロワーというのが出てくる事自体は別に不思議ではないが、詞じゃなくて曲のほうに 影響を受けるもんなんだろうか。あれってメッセージ重視すぎて図らずもエレキフォークみたいになっちゃった、という生い立ちの曲調かと思ってたが。 でも歌詞がすごい長いことから察するに、もしや作詞も影響受けてるのかも。かなり印象違うけど。バンプの場合は装飾的な部分はともかく メインの筋は説明的過ぎるくらい分かりやすく書いてたが、tacicaは不自然な文章を連発しすぎて共感の足掛かりもない。散ったメッセージ性の破片を 聴き手が能動的に拾って無理に感動するしかない。ボーカルも問題が山積み。プロペラみたいな声質はいいと思うが、どうにもブレスを入れすぎで 聴き心地が悪いし、意味が切れる。「物」を「モ」と「ノ」に切る人とか初めて聴いた。リズムへの乗り方も重くてもっさりしてる。 ドラムもイントロのハイハット16分で明らかに遅れが聞いて取れるが、出来るようになってからやりゃいいのでは。 6.サカナヒコウ ☆ もうリズムが汚すぎて詞を聴くどころでなくなるスローテンポ曲。予想はしたが、速い曲なら誤魔化せても遅い曲ではリズムの不安定さが露骨。 ベースは調子こいて和音弾きとかしてるけど、そんな場合じゃないのでは。クリックに頼りすぎていて、自分がクリックより前に来てしまったら その後の音符を後ろにずらして帳尻を合わせたりしているため、もはやクリックなしでレコーディングしてるバンドより気持ち悪いリズムになってる。 プロに対して何様のつもりだ、言うほど狂ってねえよという意見も当然あると思うが、スネアのタイミングとか結構分かりやすく前後にズレてるので テクノとか好きな人ならすぐに違和感を感じると思う。普通のバンドならリズムのガイド的な役割になるはずのハイハットもかなりボロボロ。 せめてキメを揃えたいところだが、みんなクリックに対するノリ方が違うので縦のラインもろくに揃わない。ここまで一体感がないとは。
娘イカw
tacicaの1stは、早く売り出したかったレーベルが取り急ぎ作った印象。 2ndのここでの意見が見てみたいな。1stとは全然違ったし もしよかったらお願いできますか?
下手なんだけどニコニコのコメ見てると 「バンプより上手い」やら「上手くないだろ、普通」とか書いてあって頭痛くなるな
ニコニコ(笑)
乙 この人には2ndもレビューしてほしい あそこから成長したといわれてるし
ソングライティングはともかくアレンジが小手先だからなぁ でも別に2枚目この人が書いても結果は見えてるから良いよ、酷評するのは分かるけど厭なレビュー まさに2ch評論家
褒められてるレビューが読みたきゃ普通の音楽雑誌買えば良いじゃん。 それにこの人は評価するアルバムはちゃんと褒めてるよ。
お気にのバンドの絶賛レビューがほしいなら 自分でレビューを書けばいいじゃない (マリー・アントワネット)
酷評なのは何とも思わんし、自分の音楽を見つめる良い機会だと思う でもこれは「下手、バンプ似、歌詞意味不、アレンジ嫌い」の4点だけをグダグダ書いてるだけでは? 酷評っていうより愚痴レベル 共感する所もあっただけに、かなり惜しいわ
レビューをみてどう思おうがそれは個人の勝手だけど レビュアーのやる気そぐような事書き込むのはやめれ レビューに文句があるならせめてレビューで主張してくれ 文句言うぐらいなんだしいいレビュー書けるんだろ
223 :
222 :2010/10/31(日) 00:41:09 ID:7APiK/bV0
最後の一行はかなり余計だった… 反省して消えるわ…
>>222 そういってたらレビューのレビューやられたのお忘れかね
225 :
209 :2010/10/31(日) 01:48:48 ID:Gh13azid0
自分はtacicaを1枚しか聴いてないので(安かったからジャケ買い) tacicaの印象はそれが全てになります。 自分は100個くらいレビューを書いてますが、tacicaのレビューしか見た事無い人には 「悪い部分のみを執拗に粗探ししてくるレビュアー」という印象を与えると思います。 そういうものだと思ってます。何度もチャンスは無いという認識はtacicaも同じだと思います。 まあここレビューが目的のスレなのでこの辺で。 あと自分で自分のレビューを他所にコピペしたことはありません。一応
>>221 演奏が下手で歌詞も意味不明だったらもう正直他に書くことないと思う
俺がレビューやったら確実にそれしか書けなくなる
その上アレンジも微妙で曲が他のバンドに似てるときたらもう褒めどころがナイヨ…
別にこの人の酷評全然気にならないわ それだけの理由づけもキチンと書かれてるし 過去の新垣結衣のみたいな貶すためだけのレビューはスゲー胸糞悪いけど
どっちのレビューも似たようなもんじゃん
じゃとりあえず褒めたレビュー書いてよ
tacica信者気持ち悪いな
一番気持ち悪いのは レビューした人でも それに不快感を示すファンでもなく いちいちそのレビューを そのアーティストのスレに貼付ける馬鹿
ETERNITY 〜Love & Songs〜 / 倖田來未 1.TATTOO ★★★☆ 中森明菜のヒット曲。 これはもうかなり倖田らしさが感じれる作品の一つ。 かなり自分のものにしているんではないかと感じ、彼女のカバーに対する姿勢が感じらる。 特にAメロBメロの低音は倖田ファンにとってはドンピシャ! ただ、高音をしゃくりあげるのは辞めたほうがいいと思った。 2.ラヴ・イズ・オーヴァー ★★☆ まさにスナックのママの渾身の1曲w アレンジはあのCOLDFEETが手掛けており、いつも通り大人なエロさを漂わせている。 曲自体は合っているんだろうけど、ちょっとクドイ感じったかもしれない。 3.SWEET MEMORIES ★★☆ 永遠の歌姫、松田聖子の代表曲。 原曲とはかなり違いジャズテイストで大人っぽいアレンジに生まれ変わった。 松田聖子の曲を歌うとほとんどの歌手がブリっこ全開に歌いあげているのに対して 意外と、ブリっこさが少ないのが良かった。しかし、倖田本人のイメージだと「くぅちゃん」なんだろうw 個人的にこのアレンジは嫌いじゃないのだが、この曲のファンは受け付けないと予想。 この曲もサビの最後の「今はぁぁぁぁぁ」って乱暴に処理したのはいただけなかった。 4.言えないよ ★★★★ 2009年のFNS歌謡祭で郷ひろみとカバーした曲。 予想ではもっとピアノやストリングスを多用したアレンジだったのが 予想外にR&Bっぽく仕上げてきた。 嫌いじゃないんだけど、ピアノ一本で聞かせる感じの方が良かったのでは?
5.0時前のツンデレラ ★★ 今作で一番謎の曲。一応妹のmisonoの曲だ。 原曲はmisonoの癖がありまくる歌い方でとてもじゃないが聞いていられなかったが さすが姉ちゃん。しっかり自分のものにしてきている。 ただ、名曲がそろったアルバムの中でこの曲はスキップされる運命にあると思う。 6.め組のひと ★★★★ ラッツ&スターの代表曲。 この曲もいい意味で原曲とは程遠いアレンジでR&B風なアレンジ。 まさかここまで、原曲を感じさえない出来に仕上げて来たとは。 個人的に今作で1番のお気に入り曲。実に面白い仕上がりだ。 7.BE MY BABY ★★ COMPLEXの曲。 原曲はほとんど知らないのだが、この曲はちょっとアレンジがクドイ感じが。 8.小さな恋のうた ★★★ モンゴル800の代表曲。 原曲よりもスローテンポで、聞かせる感じに変えてきている。 最近ではガッキーもカバーしていたがこっちの方が数段に上の仕上がり。 原曲と全然違うのだが、以外に違和感なく聞くことができた。 この曲も、サビの高音がかなり雑に張り上げているのが残念。
9.ワインレッドの心 ★★ 安全地帯の代表曲。 アレンジ、歌い方ともにかんりクドイ。 悪くはないんだけど、1曲通して聞くのは結構つらい感じだった。 ただ、曲自体は合っていると思ったから、アレンジ次第では化けたと思う。 10.I Love you, SAYONARA ★★ チェッカーズの曲。 原曲を知らないのもあるが、そんなに魅力を感じなかった。 M9がクドくて、この曲も結構重たい感じのアレンジと歌い方だからかも。 11.Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜 ★★★☆ YEN TOWN BANDのヒット曲。 僕らの音楽でカバーしていた時よりだいぶ、丁寧に歌いあげてきている。 アレンジもスエミツが手掛けていて、そちらにも注目してもらいたい。 個人的には小武のピアノと雑な歌い方だった当時のVer.の方が良かった。 12.さよならの向う側 ★★☆ 山口百恵の代表曲。 正直、悪くはないのだが、曲のすごさに負けてしまっている感じがする。 FNSで歌ってたいい日旅立ちの方がよかったのでは?
総評 ★★★ 様々なところで酷評されているが、個人的には予想以上にいい出来だったと思う。 セールスこそ振るわなかったが、大ヒット中のJUJUのカバーアルバム「Request」とは違い だいぶ実験的、挑戦的なアレンジが施されている。これに関してはJUJUより面白かった。 JUJUは原曲に近い形でカバーしたのに対して、倖田はいかに「倖田らしさ」を感じさせるかに力を入れたと感じる。 歌い方も器用に使い分けていたし、原曲に忠実ではなく、あくまで倖田らしさを追求してのだと感じる、歌唱力もあり いい意味でスナックのママが歌っているような感じだw ただ、語尾の処理や、高音がかなり雑に処理しているところが残念だった。 それを差し引いても、倖田自信が歌いたい曲を自分の色に染めなおした感じは評価してもいいと思う。 ただ後半のクドイアレンジのバラードが多かったのはつらかったw
>>235 乙
倖田に関してはこないだの8thアルバムが読みたいな あれ好き
乙 カバーアルバム最近ほんと多いよな どれが当たりでどれが外れなんだろ
238 :
名無しのエリー :2010/10/31(日) 21:42:07 ID:+gSv4Ej30
>>235 乙です。
め組のひとが良すぎだよね
では新作を。
orcd / ORANGE RANGE
1. ヤーヤーヤー ★★★★★
レンタル・配信限定シングル第2弾。
『DANCE2 feat.ソイソース』以降の流れを汲む変態ユルユルダンスチューン。
メロディーもポップで歪だが、それ以上に音が凄すぎる。
いちいちツボをついてくる巧みなシンセ・電子音。ギターもあまり弾けないのを逆手にとって、絶妙なタイミングで効果音として用いてくる。たまらない。
歌詞は相変わらずどーでもよさ街道まっしぐら。RYOが『落陽』のフレーズを引用するもYAMATOとHIROKIに「そんなのどーでも良くなくない?」と突っ込まれてしまうなど自由すぎる。
嗚呼、とにかく何処も彼処もレンジらしさの塊。それでいて3分11秒というコンパクトさ。素晴らしい。
2. giga palooza ★
YOH曲と思わしきゴリゴリのアッパーチューン。
凝った曲展開は面白いが、メロディーが今ひとつ引っかからない。
リズム隊が安定しているため聴けなくは無いけど。サポートの桜井氏はカッコよすぎ。
どちらにせよ前後曲とのバランス上、非常に邪魔。筆者は飛ばしてます。
3. ウトゥルサヌ ★★★★☆
風見しんご『涙のtake a chance』にインスピレーションを受けて作ったという、レンタル・配信限定第1弾シングル。。
ユルくてヘンテコなメロディー・曲構成と、それを彩る隙間の多いギターワークとポコポコした電子音。
1曲目同様、ヲタっぽさとポップ感の両立が見事である。
これをMステで聴いたときは「ちょwwこんな変態な曲ファン以外反応しねーよww」とか思ったが、実況板での評判も悪くなくYoutubeでのPV視聴回数は40万を超えるなどファン以外からの評判も高かった。
何が評価されるかわからない時代である。
239 :
名無しのエリー :2010/10/31(日) 21:43:08 ID:+gSv4Ej30
4. 月花雷符 ★☆ これまたYOH曲。 Bメロのファンキー感はいいが、サビが駄目すぎる。ジョンソン云々言ってるのはレンジらしくて良いと思うけど。 あとラストの語りは人によってはムカつくかも。 5. 今夜はtonight ★★ タイトルだけですでに脱力。 スカの要素を感じるポップチューン。 歌詞が結構エロいのにそれを感じさせない(ってか感じさせる気すらなさそうな)歌いっぷりがお見事。 サビメロはどうもやっつけ感が漂う。もうちょいどうにかならなかったのか。 6. 今すぐMy way ★★☆ Mステでも披露された、FLOWやウーバーっぽいストレートな曲。 似たような系統の曲として『O2』があるが、あちらが何だかんだいって独自性を出していたのに対しこちらは本当に飛び道具無し。 この曲でのレンジらしさと言ったら3MCとNAOTOのギターワークがノイズ系統であることぐらい。 なんか勿体無いような気もするが、この曲を待ち行く人に聴かせれば誰もが「あぁレンジ」と思うだろうしそれはそれで凄いことかも。 7. 風灯らす ★★☆ またもやYOH曲か。10−FEETとかにありそうなメロコア曲。 ベタ。サビに泣きメロが入ってるのもベタ。 それ以上でもそれ以下でもないけど、良いメロディーだと思う。 8. 恋のメリーゴーランド 〜世界滅亡ver.〜 ★★★☆ 80年代風のダサさを狙ったダンスチューン。 特にサビがいちいちダサくて笑ってしまう。 9. 2ヶ月ぶりのHoliday ★★★ HIROKIソロ曲とも言える、ノスタルジックなエレポップ。 ペチュニアロックスによるRemixのほうが先に世に出てしまったため、ここでやっと原曲お披露目と言うことになる。 童謡の様なわかりやすいメロディーが良い。
240 :
名無しのエリー :2010/10/31(日) 21:47:00 ID:+gSv4Ej30
10. さくら ★★☆ まさかのドープ系HIP-HOP。 不穏な音色を奏でるトラックがカッコよすぎる。普通にそっち方面に提供できる出来。 だがトラックの出来が良い分、本職のラッパーならもっとカッコよかったのにと思わざるを得ない。 ここの3MCも個性・味があっていいのだけど本物にはかなわない。 11. Insane ★★★★ 2分間の衝動が詰まった爆走ハードコア。今回のYOH曲ではコレが一番かな。 重みのあるドラムのもと、ベースは前面に出てブリブリ鳴り、ギターも…がんばるw。そして勢いのある3MC。 エフェクトをかけたYAMATOのシャウト連発はやはりなかなかの武器だと思う。 そしてここではYOHも歌う。あれ・・・良い声だ。硬派なロキノンバンドのヴォーカルにいそうな感じ。 12. Five Mic ★★★★☆ これを締めにもってくるか・・・。 文字通り5人がマイクリレーをする、『PANIC FANCY』収録の『5』の事実上の続編。 つまりメンバー各自のアイディアを繋ぎ合わせた実験作だ。 しかも通して聴くといまいちだった『5』と比べ、今回はテンポチェンジなどはあるが1曲としてまとまりがある。 レゲエを基調とした謎なパート→NAOTOのミニマルテクノ風味→爆走ロック+語り→爆走ロック+シャウトという構成。 これぞミクスチャー。これぞレンジ。 ちなみにこの曲、よりによってタイアップ付き。
241 :
名無しのエリー :2010/10/31(日) 21:48:21 ID:+gSv4Ej30
総評 ★★★★ 新レーベル「SUPER ECHO LABEL」を設立し再スタートを切ったORANGE RANGEのアルバム。 前作のレビューの際に割と悲観的なことを書いてしまったが、Mステには出続け今作もオリコンTOP10入り。なんだ、今までと変わんないじゃん。 いや、PVをYoutubeにフルでうpしたりUstreamでライヴを配信したりレンタル限定でシングルを切ったり…と活動はより自由になった。 そんな感じでバンドの空気がいいからか、今作にはかつてないほどフレッシュな空気を感じる。 傑作だった前作『world world world』の唯一の不安点としてみずみずしさが少し足りないというのがあったのだが、今回はそれが嘘のように若々しい。 しかもマニアックな要素は失われることなくPOPに昇華されているし。 YOHの曲も一部捨て曲はあるものの11曲目などは確実に大きな収穫だろう。 だからレンジの持つ様々な面のうち、どこを求める人にも対応できる作品になっているのではないだろうか。 個人的にはNAOTOが好きなのでもうちょいマニアックな曲がほしかったところではあるが、アルバムトータルで見ると、点数は同じものの後半が弱かった前作よりはこっちのほうが好き。
>>235 >>241 乙。倖田はアレンジがいいのが多くて良カバーだった
レンジのラウドな曲はYOHが書いてたのか、結構曲数多いね
243 :
241 :2010/11/01(月) 08:10:33 ID:yKEDE/HcO
すっかり見落としてましたが、今回は遂にバラードが消滅してました。 どこを求める人にも〜と書きましたが、そこを求めている人にだけは不向き。 それでもレンジの雑食性が活かされた、バランスの良いアルバムであることは間違いないです。
自分もorcdでレビュー書こうとしてたw 自分と違う見方で面白かったです
Σ(-△-;) 暫く来なかった間にレンジレビュー先越されたw まぁ次スレに書くか・・・ 暫くしたらVELTPUNCHのレビューしようかな・・・(何時になるか分からんがw)
うんうん
>>80-83 にもあるけど自分も気に入ったのでレビューします。
安藤裕子「JAPANESE POP」
Tr.01 私は雨の日の夕暮れみたいだ ★★★
1曲目だからというのもあるけどテンポが歯切り良い。
叩くようなピアノ、分厚いベース、甘えた歌声などアレンジがかなり凝っていると思う。
Tr.02 健忘症 ★★★
ハ長調のポップバラードで安藤裕子らしいおしゃれ感が表れた曲。
間奏のフランス語と日本語の二ヵ国語の語りは小さな女の子が蜂の大群から逃げる内容?童話のようなまったり感があります。
Tr.03 マミーオーケストラ ★★★★
この曲は歌詞が深い。未来の約束や過去のノスタルジーが赤裸々に語られてて重いラブソングに仕上がっている。
曲調は西洋風のバラードで秋の夕暮れが似合いそう。
Tr.04 New World ★★★★
メロディーが非常に上手いと思う。「みるみるうちにふくらむ〜」の歌い方が何気に可愛い。
深夜寝る前に薄暗い部屋の中で聞くのが心地良いのでは。
Tr.05 Dreams in the dark ★★ このアルバムの中では比較的地味な曲。イントロからサビまで静寂な流れが続いて、サビからは合唱っぽい。 懐メロ洋楽に有りがちな曲調のように感じる。 Tr.06 アネモネ ★★★★ 歌い方が大貫妙子を彷彿とさせるウィスパーボイスになります。今までの流れから聞けば「違う人が歌ってる?」と勘違いしそうな変貌ぶり。 安藤裕子の歌唱法の幅広さを堪能できる異色な曲。 Tr.07 court ★★★ ほとんどピアノ+ボーカルのみの静かなバラード。 ここまでの寄り道から一休みしているような位置付けだと思えばイメージしやすいかも。 Tr.08 青い空 ★★★ タイトルの通りどこまでも続く快晴が似合いそうな爽やかなバラード。 前半は静かな流れだが後半にかけて盛り上がっていきます。意外と卒業式のBGMに合いそうかも。 Tr.09 Sleep Tight Mr.Hollow ★★ 全てアカペラで構成されているシンプルな曲。秋の長い月夜を想像させる。
Tr.10 摩天楼トゥナイト ★★★★★
個人的にスルメソング。
>>82 の低評価が信じられないほど。
イントロ〜Cメロまでのマイナーな流れから、大サビで転調して柔らかなアウトロで終わっていく起承転結の整った展開が耳から離れない。
バックサウンドに耳を傾けてみてもシンセサイザー、スティールギター、ベース、ドラムの音色一つ一つが作り込まれていて素晴らしい。
もう何十回もリピートしているが全く飽きを感じさせない不思議な名曲。
Tr.11 問うてる ★★★
飲料水のCMでお馴染みの曲。Tr.10でお腹いっぱいになったせいか、何度も繰り返し聞きたいとは思わない。
しかし、未知の疑問に問いかける歌詞内容は深いと思う。
Tr.12 Paxmaveiti ラフマベティ -君が僕にくれたもの- ★★★★
昨年「レイトン教授と魔神の笛」のCMに起用され、どちらかというとアニソンをイメージさせる曲。
アレンジがとても爽やかで鐘の音を取り入れたところが西洋っぽい。
Tr.13 歩く ★★★★
母親の死をテーマにした壮大なバラード。曲調はshabon songs収録の「唄い前夜」を彷彿とさせるが、歌詞はこちらのほうがより深い。
思春期の反抗から成長して、失ってから思い知った母親の大切さが心に染みる。
総評 ★★★★★ この人の良さは80〜90年代邦楽の長所を取り入れながら独自の音楽性を築いているところだと思う。 それぞれの楽曲にストーリー性を持たせつつも、アルバム全体が安定していて繰り返し聞いても疲れない。 個人的にはやっぱりTr.10を聞くためにも手に取って損のない名盤だと推奨したい。眠れない夜長のBGMにもお勧め。
VELTPUNCHなら5TH希望です
まとめの人乙です
255 :
名無しのエリー :2010/11/06(土) 09:17:06 ID:CPZj/3gw0
まとめ乙 大御所スピッツやGLAYの最新アルバムレビューはまだないのね。
まとめの人へ ランクヘッドのAT0Mのレビューがないので載せていただけるとありがたいです。
まとめさんマジ乙
まとめさん、しばらく避難所どまりとはw 更新超乙です!
まとめさんお疲れさまっす!
260 :
名無しのエリー :2010/11/07(日) 16:49:42 ID:DERzbDs10
てす
GLAYはベストにあったオリアルさえ書かれてないな…
ミスチルのニューアルバム発売決定したということで いまさらなレビューですが・・・ BOLERO/Mr.Children 1.prologue ☆ インスト 2.Everything(It's you) ★★★ ギターソロがかっこいい。バンドサウンドのバラード アレンジもシンプルで、普通に良曲ですね 3.タイムマシーンに乗って ★★★★ ロックバンドしてます。めちゃくちゃかっこいい アレンジとかちょっと壮大すぎる気もするけど、桜井の歌もテンション高めなので、これぐらい派手でいいのかも 構成もかなり複雑でおもしろい 歌詞はバリバリの社会批判 とにかく派手な曲だなという感じ 4.Blandnew my lover ★★☆ これもロックしてるんだけど、リズム隊がもうちょい強ければな〜って曲 まあ、ああいうスカスカドラムも悪くないけどね それはともかく、すごい歌詞。ミスチルが「ファックする豚」なんて歌ってる
5.[es] 〜Theme of es〜 ★★ 壮大すぎるほどの1曲。嫌いじゃないけど好きでもない曲 良い曲だと思うけど、ここに入るのにはちょっとくどすぎるかな 6.シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜 ★★★ 桜井のこういう歌い方はすごく好き。軽快なポップソング これはアルバムで聴いたときに、これ以前までの重たい流れを変えてくれるポイントになってる 7.傘の下の君に告ぐ ★★★ 小気味良いフォークな小品。桜井の荒い歌い方もいい サックス入れたり結構細かい仕事してます 何も考えずにさくっと聴ける 8.ALIVE ★★★★★ 文句なしの1曲 冒頭はダウナーな打ち込みに始まり、徐々にバンドサウンドが加えられていって、ラストは壮大に締めくくられる、この流れが最高 歌詞もただの病んでいるだけのものでなく、絶望の中でわずかな希望を求めて進み続ける主人公が描かれている アウトロはジャケットのひまわり畑を想起させるなあ 9.幸せのカテゴリー ★★★★ これもすごくいい曲。メロディーが頭から離れない 飾り付けの少ない、シンプルなバンドサウンドがいい感じ とにかく耳障りがすごくいいが、何回聴いても飽きない良さがある 歌詞もいい
10.everybody goes -秩序のない現代にドロップキック- ★★ なんか流れぶったぎってる感じが良くない。「深海」ごろの曲だしなあ・・・ 適度にお遊びが入ってる、まあ普通な曲って感じ 11.ボレロ ★★★★ 壮大な曲。まさに今作の核 [es]はくどすぎたけど、こっちはいい感じにまとめられてる 作風はまんまラヴェルのボレロ。こっちは4拍子にアレンジされてる この曲はアルバムの中でかなり異質で、桜井のソロみたいだけど、エピローグとしてすごくしっくりくる PVも最高 12.Tomorrow never knows ★★★★ まあ誰もが知ってる普通にいい曲です。 ボートラ扱いですね 総評:★★★★ 非常にミスチルらしさが全開にでて、これぞミスチルという作品だと思う この90年代っぽさは今聴いても新鮮。エヴァーグリーンな傑作
乙です。ボレロ、一回聴いたことあるだけだなあ。 山崎まさよし/HOBO's MUSIC 1.シングルマン ★★★★ 横ノリのギターに過去の曲名を読み込んでいくヒストリーソング。 単純に心地よいリズム。過去の曲にあったような感じもするが…… 2.君と見てた空 ★★★★☆ 冒頭のシンコペーションが印象的なさわやかな曲。 コード的にはよくあるような感じだが、シンコペーションのおかげで新鮮に聞こえる。 これは名曲の仲間に入れていいのでは。 3.創世歌 ★★★ 謎な音作りの曲。レゲエ? 慣れるまでちょっと時間がかかる。 慣れればそうでもないのだが、初聴時は気持ち悪く感じた。シンセの音とか…… でも緻密ではある。 逆に一週間を読み込んだ歌詞はちょっと手抜きに聞こえる。 4.Introduction ★★★ カリンバの音色が鳴るイントロで予想された方向とはかなり違う方向のアレンジに向かう曲。 ファンキーなベースと無機質なギター。変なところから聞こえるボーカル。 変な音作りに慣れるとなかなか心地よい。 5.Let's from a R&R band ★★★☆ さわやか路線の曲。タイトルだけに楽器同士の取り合わせがよく考えられている。 タイトルに反し一人多重録音らしい。そんな。 6.ぼくのオンリーワン ★★★★ 古いジャズみたいなシャッフル。なかなか美メロ。 このアルバムでは珍しく、楽器数が多くもやっとしている。 歌詞は実は飼いイヌ目線から飼い主を歌ったらしい。
7.ルナちっく ★★★☆ これまた変な音作りの曲。 ベースラインとオルガンのメロディ弾きが印象的。 歌詞はまさにルナティック。何気ない日常を歌いつつもどこか不気味。 8.Hobo walking ★★★☆ ホーンのロングトーンが鳴るイントロからレゲエ風の刻みに移る瞬間が心地よい。これはさわやか路線側の曲。 サビでもう一押しほしいかな。 9.ブランコ ★★★★☆ ほぼ弾き語り曲。高い歌唱力を堪能できる。 ギターのパーカッシブな音がいい。ハーモニカも聴ける。 何気にこの曲が一番歌詞に力があると思ったり。 10.花火 ★★★★☆ 今度はさわやか路線の曲。ややスロー気味で差別化されている……のか? メロディの流れが最も歌謡曲しているので、聞きやすい反面、似た路線が多い中で埋没しそう。 始終鳴っているスライドギターが印象的。 11.I'm Sorry ★★★★☆ ファンキーなハーモニカで始まる昔のまさよし風の曲。 ピアノリフとギターその他のバランスがいい。 言い忘れていたが今作ではソロタイムでベースもメロディを弾いていることが多く、この曲ではベースソロにまで発展している。 総評.★★★☆ さわやか路線と表現したポップバラードと、実験的な音作りの曲が混在している。 中道というか、まさよしと聞いて思い浮かべる感じの曲が少ないアルバム。 ゆえに慣れるまで時間がかかる。 ポールマッカートニーの1stとかが好きな人なら気に入るかも知れない(←自分が好きなだけ)
>>222 なんだそりゃ
結局お前がやれ!かい。勝手に書ける場所なんだから仕方ないだろ
そもそもネガティブな面を書きたいならリスクも考えろよ
明らかにテメェの好みの違いをアーティストの責任に擦り付けたなってレビューも散見されるけどな、134辺りから
このスレになってからせっかくのレビューに難癖つけたい人が増えたね 消えればいいのに
レビュー未満の単なる愚痴だろw
>>267 >ネガティブな面を書きたいならリスクも考えろよ
>>1 >商業誌/サイトにありがちなオブラートにくるまれているようなレビューではなく、率直なアルバムレビュースレ。
気を遣ったレビューを書くスレを建てて、棲み分けたらいいと思います
自分に合わないレビューはスルーすればいいのに 現に自分は読み飛ばしてるし
272 :
名無しのエリー :2010/11/09(火) 16:32:18 ID:dZz4UTqoO
「スレ違い死ね」
もっとイタイのとか かん違いage ageのとかを読みたいぞ〜〜
いつもの長文の人は明らかに肌に合わない音楽を自分から聞いて低評価にしてる気がする
やめろ蒸し返すな
全118個のレビューの平均点を出したら5点満点で2.86点でした。
2nd聴いてないけど。 UNISON SQUARE GARDEN/UNISON SQUARE GARDEN 1.カラクリカルカレ ★★★ マイナー調のアップテンポなオープニングらしいオープニング。 メロディだけ聞けば9mmっぽいが、バックが割と普通なのであのダサさはない。 ありがちなロキノン?みたいに思われそうな一曲。 2.センチメンタルピリオド ★★★☆ 「みたいな」という歌詞が頭に残る一曲。 ボーカルがこの手のバンドにしては異様なほどメロディアス。かなり高めの音もバシバシ使ってこられるのが大きいか。 Tr.1から曲間のすきまが少なく始まるのは勢いが生きていていい。 3.サンポサキマイライフ ★★☆ 相変わらずギターはコード弾きに徹するボーカル最優先曲。 ソロとか聞く限りでは目立とうにも目立てないのか?というレベルにも聞こえるがわからん。 サビでの盛り上げを普通歌えなさそうな高いキーで表現する最たる例かも。レンジの「ビバ★ロック」の四度半も上。
4.デイライ協奏楽団 ★★★ Aメロ中にヘナヘナしたギターが切り込んでくる、今までとかなり印象の違う曲の始まり方。 かなり力が抜けたソロまで披露してくれる。これは新鮮。 しかしドラムがややスタンドプレー気味。冷静になるとさっきまでも結構叩きたがりだったような。 すきまが多いこの曲では結果的に不可解な目立ち方をしている。 5.等身大の地球 ★★★★ 急にダンサブルなリフが飛び出してくる。お前らトライセラか。 かなりノリやすい曲に仕上がってきている。ソロはかなり無茶苦茶な盛り上げ方だが良い。 ハンドクラップまで飛び出し、ロキノンでくくるにはちょっと枠からはみだしている感じも受ける。 ハイトーンハイトーン言っていた斉藤だが、これを聞く限り低いキーも問題なく歌えそう。上手いかどうかは別としても。 大サビの存在が曲を広げにかかってきてこれがまた良い。 6.MR.アンディ-party style- ★★☆ うわぁ…何を目指してんだこいつら…… 昨今アニソン業界でも使わなそうなシンセ音にスクラッチまで突っ込むイントロで引くかどうかの個人差。 ロキノンもハウスもアニソンも好きだよ!みたいな奇特で雑食なお方には当たりかも? どの層が好むのか非常に微妙なライン。
7.WINDOW開ける ★★ 重厚なHR路線に移動。重厚ってほどでもないか。 引き出し多いというか器用貧乏というか… 歪ませすぎなギターとサビのコーラスとか聞くと、どうも雰囲気だけで重く見せようとしてるんじゃ?と勘繰ってしまう。 8.マスターボリューム ★★★☆ 「これぞロキノン!」という感じの直線的な曲。 上から下まで駆け回るAメロが魅力的。ボーカルが力技でねじ伏せているように聞こえる。 9.いつかの少年 ★★ スローテンポ。 本来ギターのテクニックでなんとかするべきなんだろうが、どうも相変わらずでぱっとしない。 ドラムもどうもバシャバシャしてしまっている。
10.箱庭ロック・ショー ★★★★★ これまた随分ダンサブルな。Tr.5の系統だがメロディの出来が一段上手。 テンション使いまくりで派手派手しい。 ギターソロも頑張ってる感が出ている。というか普段はギターボーカルだからあんまり派手なことできないのか。 Cメロには田淵の「歌詞書きすぎちゃった^^斉藤頑張ってね^^」みたいなのが見え隠れする。音数多っ!UVER並に無茶苦茶なねじ込み方!確かにうまい詞だとは思うが… 11.クローバー ★★★★ ギターリフがRADのなんかを思い出すミディアム。 サビ以外はなんとなく「ん?」となるメロディが多かった今作の中では数少ない一曲まるまる良メロディ。 特にCメロは無心でぱぱっと作曲したんじゃ絶対に出来ないような捻り方。 歌詞も比較的明解にラブソングラブソングして珍しい。 新しい可能性を見たような曲。 総評 ★★★★ 3ピースロキノンバンド、UNISON SQUARE GARDENの1st。 サビとCメロのメロディメイクという点では同年代のバンドの中では間違いなく一歩リードしている。 ボーカル斉藤の高音域をフルに生かして盛り上がりを表現するのが上手いのが一因だろう。 ただあまりにも狙いすぎているメロディも多発するので注意。 逆にアレンジが単調という弱点も持っている。3ピースバンドということを考えてもちょっと貧弱。 重ね録りがほぼないのでライブで大崩れしないという利点はあるが。 歌詞はいいこと言ったフレーズを上手く使えてない場所があり惜しい。 総じてスリーピースらしいスリーピース。ちょっとクサめのメロディでも抵抗なく聞ける人にはオススメ。
>>281 乙。ちょっとなつい感じのメロディアスさは確かに感じたな
凛として時雨「still a Sigure virgin?」 01: I was music ★★★★★ 男が裏声でささやく歌い方が気持ち悪いことこの上ない。 そこに、16粒のノイジーなベースと浮遊感のあるギターアルペジオが乗っかってくると開幕、凛として時雨。 歌詞は散文的で、気に入ったフレーズを使いまわすタイプ。これまた歌い方とあいまって気持ち悪い。 歌詞カードでは普通に日本語表記、でも奈須きのこなら 「いいよ おかしくなって」「いいよ おかしくなっテ」「キョうは誰niナッテ!!!」 「きみをうちぬこうか――」 一言つぶやき、直後ベースが鳴らして暗転、瞬間の静寂の後一気に開放するサビ。 02: シークレットG ★★★★☆ TKの囁きに余裕が見られるようになったと感じさせる2曲目。 前作以上に囁いている気がするが、曲の圧力自体はまるで落ちていない。 サビでの金切り声と、呼応するかのようにそれを上書きする女性ヴォーカル。いわゆる「らしい曲」 らしいと言えばリズムキープが念頭に無い変態ドラム。特に2:16からのハイハットは合っているような合っていないような。だれか頼む。 03: シャンディ ★★★★☆ 雨漏りをブリキの缶で受け止めるような硬質のピアノが徐々に増えて行き、いたるところに散らばるノイズが感情を不安定にさせるポストロック。 終盤のサビで激しさを増して、雨漏りどころか豪雨に窓を全開にしたようなぶっちゃけ感が心地よい。 皆この手の構成にそろそろ手を出すと思っていたはず、うまく自分達の曲に昇華・融合出来ており、こちらの予想より伸びてきた印象。
04: this is is this? ★★★★☆ X JAPANな美しいアルペジオに相変わらず気持ち悪い囁きが乗って生ハムメロンのような中毒性を持つイントロ。 静と動のどちらにも触れないようなギリギリを綱渡りしてきて、一気に空気の密度が下がった所に飛び込んでくる大サビ。 曲の作りだけで、初めて聴いた人にも「ここからくるぞ」と確実に感じとらせる。 果たしてそこからちょっと溜めて、その次もまたちょっと焦らされた―、とガッカリした所で一気呵成にクル。熟練の風俗嬢のような試合巧者。 05: a symmetry ★★★★☆ 前曲を静で閉めて、その印象を断ち切って轟音ギターで入った、曲の間の若干の空白さえも利用した、アルバム中もっとも破壊力のある曲。 大サビでイントロと同じフレーズの轟音ギターに同化する叫びの割れ方がギターの音色に似せてあって、「こういうのもあるのか」と3ピースの密度の上げ方をまた一つ知った一曲。 06: eF ★★★★ きらびやかなアコースティックギターのストロークがリスナーの目測を狂わせる。 気持ち悪いことでおなじみの、歌なのか呟きなのか、まあ歌ということでいいかな、という呟きが最後までアコギと共に流れていく。 終盤の3曲で畳み掛けるため配置されたバラードなのかバラードじゃないのか、まあ秦君に歌わせたら普通に熱くなりそうだなという曲。 07: Can you kill a secret? ★★★★ 初期の時雨代表曲「想像のセキュリティ」を彷彿とさせる変則的で鋭角な曲。 ドラムとベースとギターとヴォーカルが、「こういうのをナンバガっぽいって言われたのかな」なんて考えてしまう。 それとは別にLUNASEAっぽいって言われてるらしいが、TKがRYUICHI並にナルシストっぽい歌い方をするからか。何故か。
08: replica ★★★★☆ オルタナなイントロで、最終局面に来てまだ球速を上げてきたが、やはりいつもの時雨。 と思わせて1:22で再度オルタナな顔を見せて、1曲目から見せて来た「時雨の曲ならばこうくるのが妥当」という展開を裏切った。 ように見えて4、そこさえも転調してくるのだろうとこちら側も予想しているため結果として双方の思惑通りで両者得する一曲。 09: illusion is mine ★★★★ ディレイがかかり過ぎて単純にコードストロークしたくらいに編みこまれたアルペジオの美しさはロッテの紗々並。 最後はまさに劇場型。魅せることを目的として、自分で盛り上げて自分で消火する様は旧ロッテのコバマサ並。 総評 ★★★★☆ 曲ごとの戦略と、アルバム全体の流れを考えた戦術がことごとく嵌まっている快作。 余力を残したまま終える9曲、聞き手が疲れきってしまうギリギリを見極めている。時雨処女も安心。 狙った通りにコントロールして、思った通りに聞き手を惑わして、確実に時雨がレベルアップしていることが確認できるが、上手くなったのは魅せ方だけではないかという点が不明。 ほとんどの曲はドラムが速度超過をすることを前程に作っているのか。 それともレコーディング中にドラムのピエールがいきなり突っかかっても直ぐに二人が対応できていると言うことなのだろうか。 どちらにせよ素晴らしい出来栄え。 信者レビューになったがファンではないので的外れなことを書いていたら申し訳ない。あと、そんなに野球好きでもない。
乙 コバマサwwww
乙。では自分も久々に。半日で書き上げたやっつけなのは秘密 少年ナイフトリビュート フォーク&スプーン 1,エルマー・エレベーター(Basement Tape)(甲本ヒロト)★ のっけから情けない音のハーモニカと今にもぶっ倒れそうな力ないボーカルでズコー Basement Tape(デモ音源ってこと?)ということなのでここは目をつぶってTr.10を待ちましょう 2,ロケットにのって(bloodthirsty butchers)★★★ 迫力のある音と破壊的なボーカルでガンガン攻めてくる 原曲に忠実なカバーですが、この曲はへたにいじくり回すよりシンプルなアレンジが功を奏すのかも ボーカルがヘタウマなせいか、間奏と歌が終わった後に入る前の「カモン!」がやたらかわいく聞こえてしまう 3,E.S.P(BEAT CRUSADERS)★★★★ 原曲より疾走感が溢れまり。良カバー。 ノイジーなギターと電子音が絡まり合う。アウトロの引きのばしがちょっと残念 4,シークレット・ダンス(真島昌利)★★★★ 第一印象としては、「声かっこええ」の一言。 ロカビリーともブルースともとれる渋い歌い方とシンプルな演奏がベストマッチ もっとブルハやハイロウズでマーシーのボーカル曲が聴きたかった。 ちなみに、演奏はマーシーが全て行ってます 5,コンクリート・アニマルズ(eastern youth)★★★★☆ イースタン特有のむさ苦しいボイスはないが、淡々と刻み込まれるギターがかっこいい ポップな原曲をうまく自分たちの音にしていて、これも良カバー。前半のハイライト。 吉野氏が英詞を歌うのがなんだか新鮮。 6,Burning Farm(ズボンズ)★★☆ 何かの儀式のようなぶっきらぼうな女性ボーカルから始まる 後半は様々な音が入り乱れてカオスに。焼き畑農業の光景を見ているかのよう。 レビューする時、このバンドの曲を数曲youtubeで聴いたが、今回のカバーとは違う作風でびっくり。
7,Tortoise Brand Pot Cleaner’s Theme(二階堂和美)★★☆ アコギと歌でシンプルにカバー。原曲よりスローテンポですがこれはこれで。 後半からボーカルがうきうきし始めるも、長引かせずにスパッと終わる。もうちょっと一工夫あってもよかったかも 8,ミラクルズ(MO’SOME TONEBENDER)★★★☆ モーサムらしいギターロック。ドラムが結構暴れてる。 原曲がいまいち突き抜けない感じだったので、ナイス選曲と言いたい。 最後の掛け合い(?)みたいなのは入れる必要があったのか 9,Buddha’s Face(DMBQ)★★ Black Sabbath風のドゥームなイントロで「おっ」となるも、以降はダラダラと進んでいく ダラダラな展開がやっと終わったと思ったら、ちょいと歌っておしまい。 ・・・出オチ?w歌詞も一番しか歌ってないし。少年ナイフの曲の中でも1,2を争う不気味な歌詞なのでどうせならちゃんと全部歌って欲しかった 10,エルマー・エレベーター(甲本ヒロト)★★★ 息を吹き返しました。Tr.1と同じ人とは思えん。 テンポ良い演奏とボーカルが合ってます。マーシーと同じく、この曲も全パート、ヒロトの演奏。 しかし、何故ヒロトが2曲も歌ってるのかは謎。 11,Insect Collector(山本精一)★★ 優しいけど全体的に地味。山精っぽさは出てるのでは。 少なくとも「最後がこんなんなよ・・・」とほとんどの人が思うでしょう 原曲もふわふわした不思議な感じのする曲なのでどう手を加えようとしていたか苦労してたのだろうか・・・ 総評:★★★★ 日本だけでなく海外でも活動し、同業者からの評価も高い少年ナイフのトリビュートアルバム。 シンプルな少年ナイフの曲を、どのアーティストも自分たちの個性を十分に出してのびのびとカバーしている 「みんな少年ナイフが好きなんだなぁ」と聴きながら思えるアルバム ハズレが多いトリビュートアルバムもありますが、このトリビュートアルバムはかなりいい出来になっていると思います メンツも豪華なので、好きなアーティストが参加してたら是非とも入手して聴いてほしい。
>>277 うわぁ…
例えば氣志團みたいなコンセプトが先行したバンドをテクの面で語っても面白くないのと同じで、
自分が好きなだけなのかアーティストの方向性がそうなのかってのがわかってないのが散見されるな
例えばブリグリなんて松井在籍時からサポートギター入ってたりしたんだから
そういうバンドとは言い辛いミュージシャンに演奏云々で語る意味ないんじゃない?
134なんて川瀬の歌下手、俺イラネ!でいいやん
>>288 乙
少年ナイフにトリビュートがあるなんて知らなかったw
歌詞の矛盾の揚げ足取りとか演奏技術云々のうんちくだけで 終始するレビューは確かに多い
>>289 文意を汲んでるか自信がないので聞き返しますが、
悪い(と個人的に思った)ところを具体的に掘り下げるな、という忠告でしょうか。
それもレビューだしな というより客観的な見方をしていないならAmazonの五つ星信者レビューと変わらないわけで
これだけ粘着してるとよっぽど気に食わないんだなあとしか だからって自分の意に沿うようにレビュー書けってのは 勉強イヤだからって学校に火着けたりガラス割って回るガキと同じように思うけど
サポートが入っただけで「バンドとは言いづらいミュージシャン」ってのもすごいな
>>294 低評価レビューと相反して信者レビューしか書かないのもブーイングの一因じゃね
とげまる / スピッツ 01.ビギナー ★★★ 先行となった37thシングル。ゆうちょのCMで結構流れてたから知ってる人も多いのでは 最近のスピッツの王道とも言えるような、高らかな決意を謳ったロッカバラード。ギターソロではライトハンドが出たり、中々芯の強い曲 でもちょっと音重ねすぎだし、音圧が高すぎるのが聴いてて疲れるような。もっと素のままとってくれればかなり好きだったのにね 02.探検隊 ★★★ セルフプロデュース曲。確かに前曲に比べてかなり柔らかい音になってる。AメロのカッティングとかBメロのアルベジオとかスピッツ節全開でいい感じ サビでの唐突な展開と裏声は、結構スピッツにしては珍しい。その辺も含め全体的に渋谷系っぽいような、イントロのコーラスとかモロだし 03.シロクマ ★★★★ 1と同じく先行だった両サイドシングルのもう片方。これぞスピッツって感じの軽いバラード こういう「普通に」良い曲をさらっと作れるあたり、懐の深いバンドです 04.恋する凡人 ★★★★★ これはスピッツ史に残る名曲では。いや、とても普通の曲なんですけど、その普通さが凄い アレンジ、メロディとありきたりっちゃありきたりなんだけど、どれもが90点って感じ。歌詞も今までないくらいわかりやすくロックしてるし 「走るんだ土砂降りの中を ロックンロールの微熱の中を 定まってる道などなく雑草を踏みしめてく これ以上は歌詞にできない」 こんな歌詞今まで書いたことないよね 05.つぐみ ★★★★☆ 36thシングル。これまた「普通に」良い曲なんだなぁ。ある意味毒にも薬にもならない、さらっと生活のBGMとして機能する曲 アレンジだってストリングスをふんだんに使ったり、わざとらしいサビのキメとか、音楽的快感が追求されてるし だからとても良いんです。もうこういうの作れる人少ないよ。ミスチルとかサザンとかコブクロとかそれくらい
06.新月 ★★ これは惜しい・・・とても惜しいよ。ハヤブサ収録の『甘い手』を髣髴とさせる、シューゲイザー曲 ボーカルのエフェクトとかとても幻想的で、こういうの聴くとスピッツってやっぱ洋楽の影響下にあるんだなぁってわかる でもピアノアレンジが・・・イントロからあまりにも陳腐な音が聞こえてきてびっくりしちゃった。亀田は嫌いじゃないけど、こういうの聴くとね 07.花の写真 ★★★★ つぐみのカップリングだった曲。カップリングがオリジナルのまま収録されるのはこれが初。それも納得の出来 初期によくやってた軽いアコギとサイケ調のエレキの組み合わせが絶品。しかし草野は明るいメロディに悲しげな色を添えるのがとてもうまい 歌詞だって例のごとくなんか切ないし 08.幻のドラゴン ★★★☆ 売れ線HR。それ以上でもそれ以下でもないけど、まぁ良い曲です 発想自体は20年前からあったらしい 09.TRABANT ★★★★☆ 最近流行りの9mmなんかを意識したのか、モロに昭和歌謡でエモーショナルなロック。でもサビまでどマイナーにしなかったのは照れ隠しかな 歌詞が凄い。特に2番の蟻の下りなんか今までのスピッツになかったスタイルだけど、比喩が秀逸。進化してるのね 10.聞かせてよ ★☆ スピッツらしさど真ん中な曲なんだけど、うーん印象が弱い。こういう曲のイメージが強いからマンネリバンドって言われるのかな 11.えにし ★★☆ これもマンネリという印象に拍車をかけてしまうような、ザ・スピッツって感じの曲 でもメロディがわかりやすい分印象は強い。しかし歌詞があんまり好きじゃないんだな、「今君に会えてよかった」なんて歌うとは 12.若葉 ★★★☆ 34thシングル。売れ線バラード。サビでクリアに響き渡るギターのロングトーンが絶品 まぁそれだけなんだけど、良い曲です
13.どんどどん ★★★ これも2と一緒でセルフプロデュース。タイトル通りどんどどんしてるw Rap調のAメロと美メロなサビはRADを意識したのかな。ギターソロの古臭さが90年代のバンドって感じだけど 14.君は太陽 ★★★★★ 35thシングル。アルバムの最初と最後はシングル曲にしないって昔言ってたのに、このアルバムはどっちもシングルw しかしこれはいい曲ですよ。大抵スピッツが夏に出す曲はいい曲なんだ。脂の乗ったThe Cureが筒美京平をやってるような曲 そういや筒美は自分の後継者に草野を指名してたっけ 総評:★★★★ すっかり大ベテランのスピッツ(貫禄はないけどw)の13thアルバム ずっと変わらない、でもちょっと違うスピッツ節全開の曲ばかりで、聞いててとても安心できるアルバムです そう、スピッツって初期からだいぶ変わったって言われてるけど、別に芯はまったく変わってないのね The CureとかThe Smithなんかの80年代UKなギターアレンジとか、全体的なシューゲ感とか、それでいて漂うフォーク・歌謡曲臭とか、あとはどうそれを味付けしていくかだけ 歌詞だって、結局歌ってることは喪失感とそこからの再生だし 別にまったく批判してるわけではないです、僕はそこが大好きなので。いろいろと奇抜に変わろうとするアーティストもいるけど、こういう安心感を与えてくれる人はとてもいいと思います 結局最後に帰ってくるのはそういう曲たちなのかなって気がするし。ただ最近は音が太すぎるしゴテゴテしてるので、そこだけ変えてほしいなぁと思ったりもするけど なんにせよいいアルバムです。個人的にはここ4作で一番好きかな。よかったら聴いてみてください 駄レビューすみませんでした
>>301 乙です。やっぱりスピッツは普遍性かあ
>>298 どれが自分のレビューだか特定できてないように思えますが…
まとめにある宇多田のレビューのうち自分が書いたのがいくつあるか特定できますか?
あと次から避難所に書いてね
お前も煽るな…
>>302 お願いだからレビュー以外で表に出さないでくれ
レビューが不快だった場合は「俺はこう思う」というレビューを書けばいい 後は見る人間たちがどちらの意見によりうなづけるかということだ
>>291 >歌詞の矛盾の揚げ足取りとか演奏技術云々のうんちくだけで
これが音楽を構築している大半の要素でしょw
曲の構成や展開などを演奏技術に入れたら残った要素は少ないよ
歌い方や声の質についてレビューしてもなー
ロム専がエラそうなことは言えんけど
>>305 にはほぼ同意
演奏技術と曲の内容は別物だろ。 100人いれば99人がそう言う。
>>307 それは分っているけれど、ちょっと切り離せない部分でもあると思う
例えばローファイシーンの曲なんかは、綺麗に演奏されたらこれは心に響かないだろうなーって曲もあるわけで…
というわけで俺も書くぜ!今回褒めまくり注意
豊田道倫 / 東京の恋人
1. 新宿 ★★★★☆
フォーク、あるいはグループサウンズスレスレのメロディなのだけれど、
アレンジのおかげで一切の泥臭さはなく、普通のポップソングとして聴くことが出来る。
ヤマジカズヒデによるエレキギターが素晴らしい。そして豊田さんはやっぱり良い声をしている。
歌詞もきっと多くの人が共感できる内容だと思う。
ちなみに曲中で聴こえるカメラのシャッター音は佐内正史によるもの。贅沢だ。
2. うなぎデート ★★★
軽快なロックナンバーに乗せて土用の丑の日にうなぎデートしよう、というコミカルな歌詞をさらっと歌い上げる曲。
それでも「おいしさ」についてドキッとするようなフレーズが唐突に飛び出してる、油断も隙もない曲。
曲中通して聴こえる軽やかなアコギは曽我部恵一によるもの。
曽我部恵一の無駄遣い…というフレーズが思い浮かんでしまったが、決して無駄遣いではない…はず…
3. いい湯〜YOU〜だな ★★
じんわり、ねっとりとしたフォークナンバー。
女の子と銭湯に行くという内容だが、「神田川」のそれとはかなり距離があるw
そして全男子なら共感すること必至のフレーズあり。途中の展開にちょっとついていけない…
4. 恋ヶ窪 ★★★★ 豊田さんお得意の弾き語りナンバー。この人は相変わらずストレートにぐっと来るメロディを書くなあ。 歌詞も素晴らしい。何気ない過去の恋愛をこんなに美しく昇華できるのが凄い。 アウトロのフェイドアウトも良い。恋ヶ窪、行ってみたいです 5. RIVER ★★★★★ ゆったりとしたテンポに乗せて夜の川の光景を紡ぎだす曲。 これはどんなジャンルになるのかなあ…ちょっとよくわからない。唯一つ言える事は、とにかく素晴らしいメロディーです。 4分ぐらいで終わっちゃうんだけど、ちょっと短く感じる。この雰囲気なら6分ぐらい出来たはず。 でもそれをあえて4分にまとめるところが素晴らしい。フィッシュマンズ好きな人とか聴いてみて欲しい 6. 長い手紙 ★★★ 弾き語り。「恋ヶ窪」とは対照的に、こっちはノイズまみれのギターやアレンジによってかなり粗暴な印象を受ける。 イントロで聴こえるうめき声とも歌声とも取れない豊田さんの声、ピッチをいじった不気味なコーラス、間奏でのあまりに急な音加工、 長い手紙を読みたいとずっと言っておきながら最後にやってきた長い手紙を破って燃やしてしまう歌詞展開、 そして左チャンネルから流れ出す手紙を破り丸める音。とにかく強烈。 7. グッバイ・メロディー ★★★☆ これも「RIVER」と同じような、ジャンル分けに困るタイプの曲。一応バラードになるのかな。 とにかく受ける感想としては、ひたすらに悲痛。聴いていて途中で躓いてスキップボタンを押しそうになるほどに切ない。 メロディーはとても優しく、ピアノが弾く旋律もひたすら優しいのが却って居た堪れない。 あと、途中どう聴いてもドラムが失敗してるようにしか聞こえない箇所があるのだけれど、あれはいいのだろうか…? そして歌詞カードで言えば最後の2行、このフレーズは凄すぎる。これはあなたの耳と目で是非確認してほしい。
8. 35の夜 ★★★★ これもかなり悲痛な感じ。しかしアレンジがポップなので前曲に比べればかなり楽に聴ける。 あからさまに暗いメロディーも逆に安心して聴ける感じ。 Bメロ(になるのか?)のノイズまみれのアレンジが凄くカッコいい。アウトロもベタで良い。 9. 東京の恋人 ★★★★★ 邦楽史上にいつまでも残るであろうし、是非語り継がれてほしいとも思う素晴らしいポップソング。 メロディ、歌詞、アレンジ、全てにおいて素晴らしい。孤独も希望もある、中年ならではの視点で書かれた美しい歌詞。 アレンジはメロディの良さを最大限に引き出している。特に最後のサビでベースとピアノが一気に入ってくるところは何度聴いても鳥肌が立つ。 ラストでさり気なく入る川本真琴のコーラスなんかもう最高。そしてこの曲は豊田さんの声じゃないと駄目。 前2曲があまりにも悲痛だったため、この流れで聴くとこの曲の纏っている希望がより一層強く感じられる。 とにかく最高。盲目な感じですが、嘘は書いてないつもりなので是非聴いてほしい。
総評:★★★★★
豪華なゲストとサポート陣を駆使して作られた、豊田道倫、歌手家業10年目にして14枚目の傑作。
上でちょっとサポーターについての意見を書いた(
>>295 )ので、個人的なサポーター、ゲストについての感想をここで書いてみる。
よくあるアルバムとして、「豪華ゲスト陣参加!」という煽りでありながらふたを開けてみたら普通のアルバムというパターン。
サポーター/ゲストにはできること、出来ないことがあり、その点を見極めなければ呼んでも意味がない。
例えばミスチルの桜井にはやはりヴォーカリストとしての才能があるわけで、彼にドラムを叩かせてもあまり意味がない。
(え!?このドラム桜井なの!?的な驚きはあったとしても、それが音楽的な完成度に昇華できるかというのは少し疑問)
しかし、残念ながらそこらへんを見極めれていない盤というのが、この世には結構ある気がする…。
そこに来てこのアルバム。一番いやな比較型の褒め方になってしまったけれど、
それぐらいこのアルバムはサポーター、ゲスト陣の使い方を心得ている。ソロ歌手ではなくバンドのアルバムを聴いている錯覚に陥るほど。
特筆すべきは久下惠生氏の素晴らしいドラミング。彼のドラムにより、このアルバムは名盤になったといっても過言ではない。
メロディはやはり完成度が高い。細かいことはしてないと思うし、むしろベタかもしれない。でもベタで何が悪い。ぐっと来るものはぐっと来るのだ。
また編曲にも静かに目を向けてほしい。ポップなようで若干前衛的。その配分がとにかく絶妙で、何度聴いても飽きない。
9曲収録で35分を切るスマートな構成も魅力的。長尺で見せるのも良いけどやっぱりコンパクトに纏まっているというのは良いことだと思う。
今回のレビュー、「あなたの目と耳で確認」「聴いてほしい」というレビューにあるまじきぼんやりとしたフレーズが頻出しましたが、
それは何よりもこんなクソなレビューでこのアルバムの魅力的な部分をネタバレしてしまうなんて下らない事はしたくなかったからです。
いろんなディスクガイド本に載らないのが不思議な2000年代屈指の傑作、聴いてみなイカ?
好きな盤ばっかり書いてしまうせいか、なんか今まであんまり批評的なレビューを書いたことがないなあ… 前書いた某かまってちゃんぐらい辛めなレビューにもまたチャレンジしたい所…でもアレはほんとに期待外れだったからこそ書けたレビューだしなあ… 今日ラーメン二郎に行こうと思ったのだけれどネット上のやたら細かい注文ルールに怖気づいて挫折して屯ちんで済ませてしまったので、 今度豊田さんのライブに行った時に二郎経験者の豊田さんにお店の雰囲気とか聞いてみようかなあ。
乙!イカw 初めて知った人だが聞いて見たくなった。
昔書いたモノが発掘されたので。枯れ木もなんとか。 イプシロンの方舟/KOTOKO 1.ε〜Epsilon〜 ★★☆ オープニングから長大な7分弱の長旅。 AメロからBメロまでDm一発でシンセのリフを繰り返し、サビでメジャーキーに移行。 よくあるタイプの曲とは思うが、なぜサビのキーがA♭?流れガン無視すぎるだろさすがに。 歌唱力は低くないが、なんかいじり回したニオイがしなくもない。 あとイントロのSE必要?と思ったら毎作恒例のようで。いつも通り分けた方がよかった気も。 2.リアル鬼ごっこ ★★☆ 一転して一曲通してダークな作品。 歌い方も太めの声質を狙って使用しており好印象。 だがこの手の曲は過去作でも、そしてI'veの他歌手でも散々使い倒してきた系統の曲なので割と飽きが… 3.-∞-DRIVE ★★ Bメロで軽くコードが動く以外、仕組み自体はTr.1と同じ。 Bメロラストとサビが繋がっているのでTr.1より連動感はあるがあんまり表情が変わってないような。うーん、難しいところ。 にしてもなんでまたこうも曲名濃いんだろうね。
4.scene ★★★ ゆったりしたのほほん系ポップスかと思えば歌詞が不穏になり、ギターの轟音。これはなかなか凝った出来。 サビがBメロと一体化してるのか、Bメロ的なラインなのか、盛り上がり切らないのが惜しい。 割とハイトーンボイス持ちなんだから使わせてあげればいいのに。 5.雨とギター ★★★★ 爽やかな王道ポップス。歌詞とメロディーの噛み合わせがよく、すっと頭に入ってくる。 特にサビはこれ以上ぴったりのメロディーがあるか怪しいほどの自然さ。 歌詞の方はちょっと混線気味でわかりにくい部分もあるが、概ね小道具の使い方がうまい。良曲。 6.限界打破 ★★★★☆ KOTOKOが作曲までこなした曲。 変に奇をてらっていないので安心感がある。 不安を吐き出す歌詞に対して盛り上がらずフラフラするメロディーラインと、これもまた相乗効果がある。 2番以降はサビに歌詞が増量されているが、そのメロディーもいい感じ。間奏でノイジーになるバックもGood。 7.モネラの絆 ★☆ そろそろ食傷気味になってきた感のある大袈裟な曲。 その割にAメロが明るめなラインから入るのが違和感あるが。 きっとこれが今作推したい曲調なんだろうが、かさ張ってないか。 サビへの転調が意外性があって楽しい。歌詞はなんつーか中二。
8.ハヤテのごとく! ★★★ 曲順の妙というか、一際明るさが目立つ。 アニメの主題歌だけあって、サビもいつもより起伏が多め。 メロディをうまくまとめたと思うか尻すぼみと見るかは個人差の範疇っぽい。あんまり疾風な感じのラインじゃないけど。 アレンジとか含めるとどっちかってーと春風のごとくって感じ。 9.RI←SU→KU ★★ やっぱりこの路線推しか、という感じの重めのトランス。 サビで半音転調するのはもはや定番のようでいいが、元に戻るときが強引。何のきっかけもなく戻ってるし。 メロディは練られているし、歌唱力もよさ気なため聴けるが、さっきからギターの歪みがずっと一緒なのはうーん… 10.HELLION ★★☆ どんどんヘビーな音に潜っていってしまう。どこへ行くんだこのアルバム。 この手の曲にしては珍しく音数の絞りが聴いているので間延びしない。トランス・ハードコアっぽいとはいえ歌モノだし、こっちに寄るのは当たり。 今更気付いたが、KOTOKOは結構歌い分け上手いかも。
11.Geoglyphs ★★ また低音ぐにぐに系のシンセ大活躍曲。 作曲のC.G mixは普段明るめな曲を作ってることもあり、少なくとも井内や高瀬よりもポップス寄り。 似た曲ばっかりと思いきや案外幅がある。ただ前奏だけじゃ聞き分けは無理そう。 12.BLAZE ★★★☆ やっぱりアニメ主題歌になるとわかりやすくポップになるみたい。いちいち音の種類が多く、聞き手を飽きさせない。 前奏〜Aメロ最初まではかなりミニマルな作りなのは面白い。 そして間奏はやりたい放題。なんかハイカラみたいだ。ただし構図はKOTOKO&高瀬vsアニオタ。 13.LITTLE BABY NOTHING ★★★ 最後は爽やかなギターポッp…誰だお前! 遂に今作一番の作曲量だった高瀬がマイクをとる。 ちょっと歌い方が粘っこくてKOTOKOのコーラスと合わないかな… 中盤重々しかったためこれでちょうどよかった、くらいの印象。 総評 ★★★ 明らかに「アニソンいいよね!」とか言う層はしっぽ巻いて逃げ出すだろこれ。KOTOKOの5thアルバム。 まず歌詞は中二とそれ以外の2パターンあるが、普通な方は分かりやすいし言いたいことが伝わる良い歌詞。中二は中二。 そしてテーマが「限界打破」というだけあって色んなI've Soundの作曲陣から提供を受けているが、ぱっと聞き全く区別がつかない。しかも軒並みヘビー。 鍋の具材持ち寄ったら全員肉だった、みたいな感じ。 その分アルバムとしてのまとまりはあるし、よく聴くと違いも見えてくるしと思ったよりスルメアルバムだが、慣れるまではひたすら苦痛。 ひたすらグチャグチャ鳴ってるシンセベースと厚い人工的なコーラスワークに立ち向かう勇気があるならどうぞ。
>>134-138 9曲目と12曲目は松井が在籍してた時にリリースした曲なんですけど…
結局いちゃもんレビュアーってだけだったんかい
粘着
後半の叩きはともかく そういう指摘も駄目なん?
最後の一行さえ無ければそういう主張も説得力あったかもね
>>317 乙です。高瀬が歌うのかww
議論も大事だが、乙ぐらいは言おうぜ!
323 :
名無しのエリー :2010/11/16(火) 22:39:09 ID:uj2eXhDs0
>>317 乙。
俺も聞いたけど確かにちょっと胸焼けしそうなアルバムだったなあ。
すいません、訂正です。
>>317 の総評は、
×5thアルバム
○4thアルバム
です。よろしくお願いします。
次何書こうかなー。ネタ切れだなー。
>>317 乙。確かにこのアルバムは無闇やたらに重かった。BLAZEのイントロのミニマル感は俺も好き。
326 :
名無しのエリー :2010/11/20(土) 17:48:20 ID:YUSLIcCc0
ヲタでもアンチでもない奴に AKBの神曲たちをレビューしてもらいたい
神曲たち、書いてみようかな。 流行りもののレビューは難しいけど
ヲタだけど神曲たちレビューしてみたいな
遅くなったけど注文の品です。 とっくの前に書き終えてはいたんだけど、近頃変な雰囲気だったので穏やかになるまで控えてました。 でもいつまでもああいう人が出るんじゃ仕方ないですね。待つの諦めます。 一応言っとくとファンの人は気分を害すと思うので見ない方が良いと思います STAY 〜夜明けのSoul〜/GARNET CROW 1.Hello Sadness ★☆ イントロからこのシンセの古臭さは一体・・・。なんか初代プレステのRPGのラスボスの部屋でかかってそうなチープな壮大さ。 発音がヌルッとしていて早口が苦手な中村が、サビで早口のメロディに挑戦。イマイチ。何で自分の不得手なメロを作ったんだろう。 ベタだし、勢いしか聴くべきところがない。と思ったらその勢いもAZUKIの詞のハマりの悪さにより2コーラス目で死んだ。 詞曲アレンジと、三者三様に連携が取れていない一曲目。 ところで曲名は詞中にも名前が出てくるサガンの小説だが、だから何だという感じ。これについては総評で。 2.百年の孤独 ★ スローで泥臭い曲。おお、バンドサウンドっぽいぞ!メロディも特に新しいとか優れてるわけでもないけど丁寧。 と思ったら大サビで前触れなくしれっと謎のテンポアップを見せる。不可解。これ初めて聞いて「えっ」て思わない人いる・・・? これって普通にダメだろ・・・。「練りに練った結果こうなりました」もまったく無し。 単純に手数が増えて、打ち込み故の無機質さが目立つのも・・・。生奏者呼んだ方が良かったと思う。 そしたらテンポアップにも疑問を呈されてマシになった可能性もあるし。 3.花は咲いて ただ揺れて ★★★☆ イントロのアコギとピアノ、キーボードの絡みが美しいバラード。 中村はこの曲みたいに音を長く伸ばして歌う曲が単純に合ってる。歌詞も個人的な感情を歌うよりはこういう感じの、 現象を切り取って感情表現一歩手前で止めるようなものの方がグループの雰囲気ともマッチ。 まあそれでも2コーラス目の締めの歌詞は失笑寸前。タオル?1曲目もそうだけど、AZUKIってこういうメロディとの関係を考えない 粗雑な歌詞を書く人だっけ?ギターソロも2箇所あるけど前半くらいキーボードに丸投げしても・・・そもそも必要?
4.Elysium ★★ 躍動感の薄いドラムに対して色々ゴテっとした上モノの組み合わせのイントロが何だかなーなベタなミディアム曲。 「愛したら裏切られる」とか「永遠なんてない」とかの歌詞は一定の層に好まれそうかも。中学校二年生あたりとかに。 ていうかタイトルからして・・・。しかも曲自体がタイトル負けしてる気も。 5.Doing all right ★★★★ ドンドンパンッという手拍子入りのリズムが印象に残る、堂々とした明るい曲。ライブ用? 盛り上げるには刺激は少なめだが、1、2曲のように基本的に伴奏に大きな欠陥は無し。 サビが2段構えになっていて、力強いリズムを主軸にしたパートと、クールダウンする様な憂いを帯びたパートの対比が凝ってる。 特に後半部分はメロディも良い。が、終盤ではそれをまるっきり捨てて締めに入る。 盛り上げ役の曲として徹底させたいという感じは受ける。英断。 今作中では珍しくギターソロが印象に残りやすいというか、まだ必要だと思わせる部類に入るかも。 6.ON THE WAY ★★☆ 短調ながらも爽やかなスピード感があり、ポップな曲。 中村はボーカルとしてレベルが高いとはあんまり思わないが、コーラスは独創的で綺麗。 と思ったら歌詞がアレレな感じ。終電も過ぎたような深夜に老婦人っている? 7.Stay ★★★★ ピアノ中心から徐々にバンドサウンド編成になっていく、ゆったりとしたバラード。 珍しく中村のボーカルが映えるサビが核。波のようにメロディが上下しながら、その時の解釈次第でリズムを崩して 自由に歌えるような作りになっている。声は太いがリズム感覚の良くない中村とかなり相性が良い。 これで打ち込みドラムさえこんなにも淡々としてなければ、と惜しくなるけど。 8.日々のほとり ★★★ 和やかな雰囲気のミドルテンポ曲。アコーディオンやベル、コーラスにギターと優しい音を集めたアレンジの出来が良い。 歌い口も比較的柔らかになってる。でもAメロに入る時の転調に何か一展開すっ飛ばしたような違和感。 音を多目に使っといてそのほとんどが打ち込みだが、この曲はこれで十分。
9.夢のひとつ ★ 奇妙な浮遊感(モッサリ感?)のあるミディアムバラード。 お得意のパターンかと思いきや、1番サビ終わりから2番Aメロに入る時の転調がヤバい。いくらなんでも無理やりにも程がある。 2曲目とかでも思ったけど、普通に聴いてて戸惑わない人はそういねぇだろってレベル。 思えば前作『LOCKS』の時にも転調がムリヤリな曲はいくつかあったが、その時は中村の暴走を古井のアレンジとAZUKIの作詞が その転調を説得力のあるものに聴かせるようなフォローに回って、その構図の面白さを評価したくなる曲はあった (『最後の離島』『世界はまわると言うけれど』『ふたり』あたり)。 この曲はそれすらできない。単純に転調がヒドイ。 「ああこれは主人公が夢からふと醒めた瞬間を表してるんだな」みたいにこじつけるのも無理がある。それくらいヒドイ。 10.Fall in Life 〜Hallelujah〜 ★★ 今作中で一番ポップでスピード感のある曲。ごく普通の軽いビートロックミーツガネクロといった趣で、見どころは特にない。 けどこれはメロディは割と良好に思える。やっぱアレンジが薄いのが痛い? サビとかありがちなりに良い感じで終わったなと思ったら、蛇足的な締めのメロがもう一つ。これは余計。 11.Rainy Soul ★☆ 「月夜に響き出した 狂った旋律のピアノ」 ここまで歌詞を乗せておきながらすっごいありがちな単音ピアノが鳴る。 なんか本当にアレンジ気が利かないな・・・。本当にメチャメチャ狂った旋律乗せたり、逆に意表をついて 一切ピアノ鳴らさなかったりとかそういう選択肢は・・・。最後のフレーズのエコーとかも気持ち悪くて何だコレ。中村イジメ? ABメロは暗めのメロディ、サビは明るめのメロディという対比を効かせた曲かもしれないけど、作詞は暗いまんまだわ、 編曲はどっちつかずで煮え切らないわで、本格的に意思疎通して制作できてないんじゃって気分になる。
12.恋のあいまに ★★★★★ ネオアコの雰囲気も漂う、ゆったりしたラストナンバー。それのみで完結しそうな哀愁漂うAメロから、 新たな仕切り直しのように歯切れの良くなるBメロへの繋ぎが面白い。今作で一番メロディの運びが良いかも。 最後はサビ半音上げをもう一度繰り返す雰囲気に一瞬なるが、実際にはボーカルだけが去り、半音上げの演奏だけが残る。 この歯がゆさが、歌詞のテーマにも通じる、恋のままならなさ的なものと捉えられる気もする。絶妙。 総評 ★★ 正直言えば、これが10周年を今にも迎えようとしている(今作発売時点で)プロの作品なのかと思ってしまった。 全体的に平凡なポップスの範囲で収まりながら、詞曲アレンジのいずれにも、メンバーの力量を本気で疑うような部分が存在する。 特に古井は今作の戦犯。バンドサウンド重視っぽい曲が多数ある中で、それらをすべて打ち込みで再現している。 生は岡本のギターくらい。キーボード担当が2人もいるのに、恐らくピアノすら打ち込み。 別に打ち込みでバンドサウンドを構築する選択肢は全然あっても良いと思う。でもその出来が良くないのなら話は別。 こんな半端な仕上がりになるくらいなら絶対打ち込みで支配しない方が良かった。 実際今作の中には、部分的に生音にするだけでも出来がグッと良くなったはずだと感じる曲がいくつもある。 そこまでしてこのレベルの打ち込みに依存する理由がよくわからん。 いくらなんでもそこまで予算無いってことはないと思う。メンドクサイだけ? 加えて今作では、これこそがガネクロサウンドの華とでも言いたげなくらいギターソロが多く盛り込まれているが、 音作りとか入れ方とかダダ被り。古井か岡本かどっちが考えてんのか知らないが、本当にギターソロ聴かせる気があるんだろうか。 かなり疑問。保守的過ぎる。下手ではないと思うが手数の割に印象に残らないし、やればやるほどうんざりするって感じ。 正直この路線で行く限り、いくらガネクロが中村を中心としたボーカルグループだとは言い張っても、 中村のボーカルがどれほど上達しようが作曲が改善されようが関係なく先の見通しは暗いと思う。
(続き) 個人的には他の何がなくとも中村の独特な声さえあればそれがガネクロだと感じるので、他にも 無難な範囲で色々手を出してみたら良いと思う。古井は綺麗な音色作りに関してはこっそり得意っぽいし、 R&Bとかヒップホップとか今より打ち込みに依存したジャンルの曲をやっても良いんでは。 長年のファンからは間違いなくブーイング出ると思うけど、今のままだとあんまり成長性が見えないので。 ここからAZUKI七の詞について感じたこと。 彼女の詞の特徴のひとつに、作家の名前などを盛り込むことが多いことが挙げられると思う。 個人的に、彼女のこの手管が好きになれない。さあ深読みせよと言わんばかりというか。 文学用語を詞に入れるといえばバインの田中あたりが筆頭に挙がると思うが、彼の場合そういう時は 大抵の場合アホなダジャレをかけてたりするので、「まあ田中はいつもこんな感じだし、詞わからなくて良いや」と 詞を深読みしないリスナーには思わせて、とりあえずそこで一線引けてる気がする。 AZUKIはそういう仕掛けがない。キーワードを出して放りっぱなし。今作でもサガンやデュラスが出てくるが、 詞世界を厚く見せるための小道具的な使い方。詞を深く理解したいなら彼らの作品を見てくださいねー、というのが前提。 自分はあんまり詞の分析に情熱をかけない方なので、彼女のこの傾向は文学用語を自在に使う私カコイイ的な自己満足的どころか、 手抜きにも思える。文学用語と抽象的な表現を多く盛り込んどけば、後は熱狂的なファンが 「さすがAZUKIさんの詞!深い!スゴイ!ちょっと疑問もあるけど、そこはAZUKIさんなりの考えがあるんだろうな!」 って崇拝してくれるだろ、みたいなことを思ってる可能性を、今作の詞を見るに捨てきれないというのが正直な気持ち。 もちろんAZUKIなりにちゃんと考えて詞を綴ってる可能性の方が大きいが(本来そうあるべきだが)、 そうだったとして、文学用語とか小手先を使うよりもっと何とかすべき根本的な問題を放置したままに思える。 前からこんな人だっけ?昔はもっと良い詞を書いてた気がする。 色々嫌なこと書いたし実際今作はスゴイ退屈に感じたけど、挽回の余地は全然残ってるし、 次作は改善されてることを期待して、以後も自分は彼らを聴いていくと思う。こんなスタンスだけど。
>>334 のレビューいつも楽しみにしてるよ。
俺も久々に書こうかな
>>329-333 乙です。割と好きなバンドだけど歌詞だけはなんか鼻についてたから、
その自己満足だっていう指摘を見てスッキリしたよ。
>>332-333 乙。AZUKI七さんは歌詞に含まれたメッセージを
聴いてる人に考えさせたいんだろうなぁ・・・。
そして最近、自分がインディーズ・マニア向け担当になりつつあるな・・・w
で、今回も例に漏れずそんなアルバムから。
内視鏡世界 / 五人一首
1. 常闇回廊 ★★★
のっけから変拍子全開のプログレメタル。美しくも狂気を孕んだピアノと
タイトながらも変態じみているリズムセクション、程よく危うげなギターがたまらない。
2. ナレノハテ ★★★★
かなり気持ち悪い(いい意味で)進行のプログレメタル。
そして、突然の奇声にビビる人は正常。そうでない人は変態を名乗るべき。
音量のようなシャウトと読経じみたクリーンボイスの対比が凄まじい。
しかし、バックも変態じみているので凄くまとまっている。
一番恐ろしいのは穏やかなパートですらおどろおどろしいところだろう。
3. 斜眼の塔 ★★★☆ いきなりどっかの現地民族が躍り出そうなイントロに誘われ、足を踏み入れたその先は まごう事なき暗黒儀式の会場でした。しかも血なまぐさい方向の。 このバンドでは珍しい疾走メインの楽曲だが、禍々しさは相変わらず。 4. 人媒花 ★★★★ 美しいピアノと、比較的キレイな声が流れたのでようやく、安心できるかな。 と思ったら、なんかちょっとB系っぽいラップがw 最後にあっけらかんとした声とデス声で「阿鼻叫喚」と…。どうしろと。 そして、とうとうあの字嬢が本性をむき出しに。 本当に一筋縄でいかないバンドです、プログレバンドゆえに。 しかし、終盤はピアノを基盤にしてかなり美しく攻め立てる。 5. 無礙の人 ★★★★ この曲はYoutubeにもアップロードされているので聴いた事がある人もいるだろう。 何とか表現するなら読経+ドリムシ+呪怨といったところか。 あの字嬢のデスボイスがかなりおどろおどろしく、そればかりか SEもあいまってかなり怖い曲に変貌を遂げている。 一応、シングル曲だけど、まったくもってシングル曲のイメージからかけ離れていて素敵だ。
340 :
名無しのエリー :2010/11/22(月) 20:18:59 ID:diY2xXTH0
6. 赫い記憶 ★★★★★ ラストは約20分(!)もの大作。 いきなり呻き声がこんにちはしてくるので、子供には聴かせられない。 めまぐるしく進行するおかげで、長さは苦にならない。 が、あの字嬢は勿論、バンドサウンドもバカテクを引き連れて大暴れするので 聞き終わったころには肩が重くなっていることでしょう。 途中で穏やかになったり、叙情性溢れるメロディが飛び出したりと あきさせない工夫が施されているので、プログレに耐性が無い限りは聴き応えがあるでしょう。 総評 ★★★☆ (ケータイ世代・普通のJ-POPファンなら☆無し固定、プログレファンなら★★★以上) プログレッシヴデスメタルバンド、五人一首2枚目のアルバム。 はっきり行って万人向けではなく、プログレやメタル、Jホラーに耐性があり、 なおかつ難解で変態的な音楽を好む人でなければあまり進んで勧められないアルバムである。 逆に言えば、普通のJ-POPに飽きて、たまには変態的なのを聴きたいなって時にはうってつけ。 おそらく、西野カナやJUJUなどのような楽曲を好む世代なら1曲目の時点で 拒絶反応間違いなし。それくらいにマニアックな楽曲しかない。 楽曲自体は平均以上なので、その辺りは安心してよし。
リアルタイム乙 つべで聞けるのか。でもちょっと怖い。
>>338 正直名前すら聞いたことなかったんだが、曲をつべで聞いたらかなりかっこよかったわ!
>>333 レポお疲れ様!
注文した本人だけど、このアルバムのむず痒さの原因が何となく理解出来てスッキリしたわ。
個人的には結構良盤だと思ったけど、それでも今回の打ち込みはいただけないと思うわ。
どなたか沿志奏逢3のレビューをお願いします
荒れそうだな
buck-tickのレビューがあったついでにmemento moriをどなたか・・・
CASCADE/メガラニカ ★=2点、☆=1点 10点満点 1. Introduction 〜15-1-A ★★★★ このアルバムの序章と言うか前菜のようなインスト。 曲と言うよりイントロみたいな作りなので 単体で評価をつけるのは難しいが、 まあ合格点ではないでしょうか。 2. 切情ALIVE ★★★★★ 1曲目から繋がってくる、テクノ色の濃いクールなナンバー。 テクノと言ってもperfumeみたいな可愛いのじゃなくて、 ロック色も濃いめ。クール、そしてキャッチー。 これだけでシングルにしてもよかったと思う。 3. Mr.ポー ★★★★☆ 2曲目と毛色の近い、いや双子と言ってもよさそうなナンバー。 強いて言うなら、こっちの方がちょっとテクノ色濃いめかな? エレキギターの出番を減らしたのとデジタルっぽいドラムと宇宙みたいなシンセがいい味。 個人的に2曲目のほうが好きなので、こちらは9点で。 アルバム曲なのに何故か振り付けアリ。perfumeの振り付け師さん考案らしい。 4. メラメラ kiss flight ★★★☆ 歌詞の感じとか曲のつくりが前期CASCADEっていうか サムライマン〜YELLOW MAGICAL TYPHOONあたりを彷彿させるナンバー。 ピコピコ感は少なく、ロック寄りな感じ。 歌詞は嫌いじゃないが、前2曲に比べるとちょっとあっさりしすぎ?
5. 朝霧銀河Station ★★★★ テクノポップなバラード。 TAMAの「可愛さ」が全編から滲み出てくる。 いい年したオッサンの可愛さなんて要らないと言う苦情は却下。 とにかく、聴いていてすごく気持ちがいい。さらっとした可愛さ。 6. ナムジカ ★★★★ ちょっと骨太なロックナンバー。 TAMAって女の子みたいな声で性別不詳なイメージがあるけど、 この曲に関して言えば、男らしくてカッコよく聞こえる。 なんとなくアンデスを思い出すと言うか、中南米の荒野をイメージさせる曲。 7. キラ☆レバ 〜 堕ちるの恋 ★★★ 以前に配信オンリーでリリースされていた曲。 ディスコのミラーボールを想起させるサウンドとちょっとバラードっぽい詞のバランスはいいが、 何故かこのアルバムの中では浮いている。何かが物足りない感じがする。 単体ではいい曲なんですけどね。惜しい。 8. パーティフルサルマンライフ ★★★★ シングル曲。初めはわっせわっせ煩いと思っていたけど、ライブではまさにそこがいい。 すごくノれる、楽しい曲。歌詞は意味不明だけど。 せめてもう少ししっかりした詞だとなおよかった。 そういう意図の曲でないことは分かってるけど。 9. ゆらめきSTOPモーション ★★★★ ポップだけど切ないナンバー。TAMA詞。 詞の情景がありありと浮かぶ。すごく素敵な曲。 その辺5.にも通じるものがある。
10. ひらけトビラ ★★★☆ 9曲目の双子のような曲。こっちもTAMA詞。 ちょっとDIGDAGやTAMAMIZUの曲に通じるものがある…かな? 双子なんだけど9曲目と比べて詞の訴求力が劣るので1点減点。 11. Exotic Paradise ★★★★☆ テクノ色はほとんど見られない、明るくポップでロックなナンバー。 アホっぽい歌詞が、いかにもCASCADEらしい。 このアルバムの中で最もCASCADEらしい曲ではないでしょうか。 これもシングルで通用すると思うよ。 12. Steve〜仰ゲバ東都市 ★★★★☆ ロックな卒業ソング……と果たして言えるのか謎なナンバー。 このアルバムの終章を兼ねている。(だから卒業っぽさを出している?) 久しぶりにシャウト(?)するTAMAちゃんを聴いたな。ライブ以外で。 とにかく楽しい曲です。 総評 ★★★★★ 7年間のブランクを経て戻ってきたCASCADEは、昔の自分達らしさを踏襲しつつも 更に進化して帰ってきやがった!! 何年も経ってから再結成するユニットではメンバーが大人になって曲まで大人しくなったり 昔の作品の呪縛に囚われてしまうことが多いけど、CASCADEに関しては そんなことないと断言できる。 昔ファンだった人にも、これから聴いてみようとする人にも 自信を持ってお薦めできる名盤と言っていいです。 元々CASCADEが苦手だと言う方にはあまりお薦めできませんが。
CASCADE/サムライマン ★=2点 ☆=1点 10点満点 1. あつい太陽 ★★★☆ いきなりMASASHIの意味不明な台詞から入る。 良くも悪くもCASCADEのシュールさ(独創性とも言う)が垣間見える。 曲はいい感じにキャッチーなポップ。 2. COOL RUNNING JOE ★★★☆ 1と非常に毛色の似た、双子みたいな曲。 サビの歌詞が好き。世界陸上のテーマ曲にしたらいいのに。 3. ビキニモデル ★★★★ 1&2のポップさ1.5倍。歌詞は意味不明だけど、可愛いので許す。 ♪未来がブルーの化石でも〜 の部分が好き。 世界水泳のテーマ曲に……は合わないと思います。 4. なりきりボニー&クライド ★★★★ 記念すべき1stシングル。ライブの終盤で必ずと言っていいほど盛り上がる曲。 キャッチーで可愛い。 5. メギド ★★★ 曲の前に入るTAMAとメンバーの会話が面白い。 曲は、ひたすらメギドを連呼するだけの変?な作品。 TAMAは男の子だと再確認。 6. 泣き虫○秘(正しくは秘を丸囲み) ★★★ 少し暗い曲調。よく分からないが悲しげな雰囲気。 ちょっとボリュームが物足りない。
7. Sunday's Majesty's Valentine's ★★★☆ MASASHIヴォーカル曲。さらりとした夏のような雰囲気。 TAMA声ではこの雰囲気は絶対出ない。 8. KICK from the UNIVERSE ★★★★☆ サッカーを素材にした、ちょっとバカっぽい明るい曲。 こういうの大好き。 9. ミ・ツ・バ・チ ★★★ ゴツゴツしたロック。TAMAの激しいシャウトが耳に残る。 できればもう少し歌詞の中身が欲しかった。 今じゃこんな曲出てこないだろうなー 10. 家出街ブルース ★★★★ 荒涼とした、物悲しい雰囲気の曲。 若者の将来に対する不安と言うか苦悩が感じられる。 11. はじめてKISSをした ★★★☆ 10と同じく暗い曲調だが、少しレトロな雰囲気を感じる曲。 メロディが好き。 12. 小さな星がほら一つ ★★★☆ 前2曲とはうって変わって明るい曲。前半の曲に近い感じ。 王道J-POPな感じ。 13. サムライマン ★★★ MASASHIヴォーカル曲。全面に出てる訳じゃないけど、和風の匂いを感じる。 またたまにはこういう曲を聴いてみたい気がする。 総評 ★★★☆ 超初期の荒削りなCASCADEと中後期のポップなCASCADEが入り混じった不思議な感じのアルバム。
CASCADE/80*60=98 ★=2点 ☆=1点 10点満点 1. la narracion grande ★★★ ちょっと重たいロック調の曲。 コレ自体はけして悪くはないのだが、このアルバム内では確実に浮いている。 じゃあどのアルバムに入れるのか、と聞かれても困るのだが。 2. シグナル シグナル ★★★☆ ゲーム脳のテーマ曲かもしれない。子供っぽくて可愛い。 3. S.O.S.ロマンティック ★★★★☆ 言わずもがな、CASCADEの人気シングル曲。 ちょっと宇宙っぽいサウンドがよい。 4. 80*60=98 ★★★ 哀しくも激しい曲。切ない。 低音のTAMAって意外と普通の声なんだね。 5. ベティ・ブルー ★★★ 4と似た曲調だけど、こっちの方がシュールな感じ。CASCADEらしいとも言う。 6. さらば80kmの青春 ★★★☆ MASASHIヴォーカル曲。サビはいいけど、メロが凡庸な感じがしてなんとも。 7. Here goes KAIZOKU-SEN ★★★★ 絶対これワンピース意識してるだろ!!な曲。無邪気な子供のようで可愛い。 キャッチーだしワンピで本当に使われても不思議じゃないと思う。 8. 中国’sロックンロール ★★☆ インストゥルメンタル。特になくてもいい。
9. スーパーカー ★★★☆ ファンじゃなくても知ってる人は多いと思う。 ポップで可愛いのだが、ややパンチに欠ける。 10. MORNING GLORY ★★★ 別に悪い曲じゃないんだけど、個性に欠ける。 11. 世界的有名烏鴉 ★★★★★ 歌詞がどうしようもなくアホ全開。だがそれがいい。 FLOWERS OF ROMANCEよりこっちをシングルにした方がよかったんじゃない? 12. 咲き乱れよ乙女たち ★★★★ FLOWERS OF ROMANCEの原型となった曲。こっちは春のイメージ。 イントロとかはFLOWERS〜よりこっちの方が一世風靡セピアっぽくていいなぁ。 13. 湖の上50メートル ★★★☆ ファンの間では人気のあるバラード。 アルバムのトリを飾るのに相応しい、ゆるやかな曲。 総評 ★★★★☆ 人気シングル曲も入っていて、世間一般のCASCADEのイメージに最も近いアルバムだと思う。 入門盤としてどうぞ。
カスケード大量投下乙です!! 80*60=90だけ持ってるけど、今も好きだなー 新作も聴かないと。 AKBは明日書き終わりそう
355 :
名無しのエリー :2010/11/28(日) 20:33:43 ID:o+odzfu10
では AKB48 / 神曲たち 1 RIVER ★★★☆ シングル。本格ブレイク曲。 秋元康代表作『川の流れのように』を髣髴とさせる「川」を題材にしているあたり、秋元康もこのタイミングでの本格ブレイクを狙って力を入れていた模様。詞自体はダサいんだけど。 また“僕は今どきのコのリアル、わかってますから(ドヤ顔)”とばかりに言葉遣いが汚いのも気にかかる。 それでも曲自体はなかなか。 ストンプを組み込んだヒップホップ系のリズムで押す曲で、Bメロこそ弱いものの、カッコよさと切なさを飲み込んだサビメロがとても良い。 3分以降の転調も含むラストの畳みかけは圧巻。 2 Baby!Baby!Baby!Baby! ★★★★ 独禁法云々の問題でDefSTARと契約がこじれたため、インディーズで配信限定リリースされたシングル。 今作収録の中では1番古い。そのため当時の選抜メンバーの結構な数が卒業しており、今回歌いなおされた模様。 この曲は彼女らの曲の中では珍しくハウス調で、編曲者はCHOKKAKU。 たしかに中期のSMAPみたいな豪華なサウンドだ。 やや大人しめのサビメロがほんのりとした切なさを醸し出している。 PVでは水着姿のメンバーが眩しい。 3 大声ダイヤモンド ★★★ シングル。KINGレコード移籍第1弾。この曲で中西里奈をはじめとする初期メンバーが多数卒業。 強めのスネアが印象的なリズムで疾走する王道青春ソング。 PPPHをしたくなるBメロや「大好きだ、君が大好きだ」を連呼するサビのインパクトも良いが、Cメロ・Dメロまで飛び出す曲構成もなかなか。 売り上げが一気に2倍以上になったのも頷ける快作だが、妙に唐突な終わり方や間奏のシンセの妙ちきりんなフレーズは謎。
356 :
名無しのエリー :2010/11/28(日) 20:35:41 ID:o+odzfu10
4 君のことが好きだから(歌:アンダーガールズ) ★★★★☆ アンダーガールズとは総選挙20位以下のメンバーら。 疾走するアコギイントロに意表をつかされるも結局王道青春ソングになる。 曲自体は実に手堅くて、なんといってもBメロ〜サビへの盛り上げ方が凄く巧い。 クレジットを見たら作曲は織田哲郎。な〜るほど。たしかにWANDS『愛を語るより口づけを交わそう』やZARD『眠れない夜を抱いて』あたりを髣髴とさせるメロディーラインだ。 織田氏の健在っぷりに安心。もっと曲を提供してほしいな。 歌詞に関しては青春の“陰”の部分が完全に排除され、健全すぎるくらいの“古き良き青春”が展開されている。 こういうのは普通の共学校で青春の過ごした人(特にビッチ女子)からは一笑に付されそうだが、不遇を味わった人や筆者のような男子校出身者からするとたまらない世界。 ということで人によって好みが大きく分かれそうだが、筆者は↑で。 5 初日 (歌:チームB)★★ 少し電子音の入ったキラキラソング。 「Oi!Oi!」という歓声を使ったCメロが意外な以外は手堅すぎる出来で、突っ込みどころが無い。 6 10年桜 ★★☆ シングル。 この曲を最後に、AKBの顔としてメディアに露出していた大島麻衣が卒業。 アッパーな卒業ソング。Cメロはいまいちだが、PPPHなBメロやサビは良い。 ちなみにイントロに『仰げば尊し』を組み込んでいて面白いが、今どき卒業式で『仰げば尊し』を歌わないことが多いので気づかずにスルーされてる可能性が高い。 7 飛べないアゲハチョウ (歌:アンダーガールズ)★☆ 乾いたR&Bリズムを用いたセクシーな曲。 つんく♂が好きそうだ。 サビでもう少し色気を出せたらなぁ。 8 涙サプライズ! ★★★☆ シングル。この曲で遂に売り上げが10万枚を越す。 打ち込みリズムのアッパーな誕生日ソング。2サビと3サビの間には“ハッピーバースデー〜♪”も挿入されるなど楽しい雰囲気。 元気なサビメロが好きだなぁ。
357 :
名無しのエリー :2010/11/28(日) 20:36:56 ID:o+odzfu10
9 Choose me! (歌:チームYJ)★★★ ヤングジャンプのグラビアに登場したメンバー。 泣きのエレキギター+端正な打ち込み+マイナー歌謡メロ=これZARD(の暗い曲)じゃん!っていう曲。 まぁ別にZARDに限らないけど、要はベタで懐かしい(古臭い)。 ギターがとにかく泣きまくってて笑える。 こういうのはシングルで出されたら困るが、アルバム後半ちょっと食傷気味になってきた中での変化球ということでアリ。 10 遠距離ポスター (歌:チームPB)★★ こちらはプレイボーイのグラビアに登場したメンバー。 (AKBはこうやって巧みに雑誌を操るのだ) もういい加減食傷気味な王道ソングだが、注目すべきは歌詞。 アイドルが“アイドルに恋したファンの心”を歌うという面白い構造。 3次元に興味ないという人でもこれには共感できるのでは。 11 言い訳Maybe ★★ シングル、のわりには地味だ。 チャート上でSMAPと首位合戦を繰り広げ(向こうは純粋な1種)結局順位でも累計売り上げ枚数でも差をつけられたが、それも頷けるインパクトのなさ。 Bメロとかは中々良いし単品で聴く分にはそんなに悪くないが、このアルバムの中では埋もれてしまう。 敢えて何かもう一つコメントするならば、キックのリズムが単調で、(特にサビにおいて)違和感を感じる。 12 ひこうき雲 (歌:シアターガールズ)★★ 手堅い王道青春ソング。もう嫌。突っ込めないのが嫌。 唯一出てきた感想は、「打ち込みが軽い。」これだけ。 単品だとまぁ良い曲なんだけど。 ちなみにシアターガールズとは劇場での活躍がメインのメンバーたち。 13 マジスカロックンロール ★★☆ AKB48のメンバー出演のヤンキー系ドラマ『マジすか学園』OPということで、「〜じゃねえ」みたいなフレーズがほぼ全編にわたって出てくる。 筆者はこういう“アイドルのワル気取り”みたいなのにとてつもなく拒否反応を示します。(どうしても本物のボス猿みたいな女子と比べてしまうとねぇ) しかしここでやっと新しい曲調に出会えたということもあり、曲そのものの印象は悪くない。 ちなみに全然ロックンロールではない。
358 :
名無しのエリー :2010/11/28(日) 20:38:35 ID:o+odzfu10
14 桜の栞 ★★★★★ シングル曲にして2010年を代表する怪曲。ラジオなどから流れたこの曲を聞いて耳を疑った人も多いに違いない。 筆者の父なんかは「良い曲だなぁ」などと暢気なことをいっていたが、良い悪い以前にコンセプトからして狂っている。 アイドルなのに、ブレイク後の大事な時期のシングルなのに、合唱曲なのである。しかも伴奏はピアノのみで4部合唱という全く隙のない、超本格的なものだし。 (ジャニーズのスノープリンス合唱団という前例もあるが、そちらは合唱団というよりはメインボーカル+コーラスといった趣であった。) 「こんながチャート上位に入ったら面白いww」みたいなノリだったんだろうか。 小室といい、つんく♂といい、そして秋元といい、本物のプロデューサーって時代の波に乗るとダダイストになるんだね。 15 自分らしさ(歌:小野恵令奈・佐藤すみれ・渡辺麻友)★★★☆ AKBのロリ娘3人によるミディアムナンバー。声がやたら幼くてヤバい。 歌詞もベタでやや説教くさいものの、この純粋で幼げな声の3人が歌えば光る。 クリスマスソングみたいに優しげでキラキラしたアレンジも素晴らしい。 “楽しかった小学生時代”なんかが思い出されて泣きそう。 さて、小野えれぴょんはまさかの卒業をしてしまったがこの曲はどうなってしまうのだろう。 16 君と虹と太陽と ★★★☆ AKB48正式メンバー全員参加。 また王道の青春ソングだけど、最後だからか良く感じられる。いや、曲そのものが良いのだろうか。もう感覚が麻痺してきてる。 たぶん曲自体が良いはず。 詞以外は『言い訳Maybe』なんかよりずっとシングル向きでは。
359 :
名無しのエリー :2010/11/28(日) 20:40:29 ID:o+odzfu10
総評 ★★★ 2010年の音楽シーンに旋風を巻き起こした、秋元康プロデュースアイドルAKB48の2枚目のベストアルバム。 (AKBアイドリング!!の楽曲は収録されなかった。もはや黒歴史なのか。) 前回の『SET LIST』の曲は女の子目線の曲が多く“少女のリアル(笑)”みたいなダークな曲も多かったが、今回は逆に「僕」目線の曲がほとんどを占める。 それに伴い、曲も清純派路線のストレートなアイドルポップをメインに据えるようになった。 ただその分曲のパターンが似通ってしまい、とにかく飽きる。曲数も多すぎるし。オリジナルアルバムになったらそこら辺は解消されるのだろうか。 (ちなみに劇場公演CDという名のオリジナルアルバムは存在するが一般流通はしていない) しかし1曲1曲の出来は手堅いので、アイドルポップスを許容できる人であればまず外さない作品では。
360 :
名無しのエリー :2010/11/28(日) 21:22:22 ID:aZHT2WVg0
乙 売り方がアレで叩かれてるけど曲は悪くないよね ヲタ人気ナンバー1の初日が低評価だったり 違った意見でなかなか面白かったです
361 :
名無しのエリー :2010/11/28(日) 22:16:02 ID:Yo0rRiuSO
ベボベファンで、AKBなんてシングル曲しかしらないけど 俺は逆にMAYBEだけ好きだけどなぁ
誰か某神様の奴書いてくれ
>>362 そういう時は自分もレビューを書くんだ!
365 :
名無しのエリー :2010/11/29(月) 20:13:57 ID:XnrTsU5a0
>>362 何このカス
あなたレビューに期待してますw
留守電か
>>363 トイレの神様?
だったら書けるが
上にもかなり参考になるレビューが既にあるけど
AKB、荒れるなあ。 嫌いな人はスルーしましょうね。
372 :
名無しのエリー :2010/12/01(水) 20:21:05 ID:27+ZiJchO
嫌いな人を嫌いな人もスルーしろよ
わざわざ罵倒する奴はどうかと思うが、放っておけよw 喧嘩したって有意義な点が何一つ無い。
このスレに偏見はいらねえよ それぐらいわかれって
376 :
名無しのエリー :2010/12/03(金) 02:34:30 ID:9QrFdsPi0
ミスチルのSENSEのレビュー書ける方 時間があったら書いてください
377 :
名無しのエリー :2010/12/04(土) 23:16:53 ID:Bv+ooxNn0
>>376 のリク
Mr.Children「SENSE」
1.I ★★★★
現代と自分を嘆くサイケなロックソング。桜井の声が特徴的で、始まりから新たなMr.Childrenを予感させる。
リズム隊の頑張りが所々に光っていて、ギターの音数の少なさをフォローしている。
2.擬態 ★★★☆
タイトルとは裏腹に明るい曲調で、ミスチルの王道ともいえる曲。ただ、歌詞に明るさはなく「エソラ」のような華やかな曲ではない。
ミスチルの歌詞は、基本的に最後に救いや結論があるが、この曲は”…すればいいのに。。。”で終わっていて、最終的に嘆いたまま終わっている。
このようなパターンの歌詞は異例と言えるし、ポップで爽やかな曲にこんな歌詞を乗せるのも異例である。それがミスマッチになっていて残念。
3.HOWL ★★★★
「シーソーゲーム」や「旅人」を彷彿とさせるカラッとしたロックソング。こういう曲はもっとギターを利かせればいいと思うのだが、いかんせん弱い。
ツインギターにするべきだったのでは。また、その埋め合わせをしようとしたのか、ピアノがうるさい。それが残念だが、曲としては非常によくできた曲。
4.I'm talking about Lovin ★★★☆
初期のミスチルを思い出させるかわいい曲。告白しようと思うけど、振られたら恐いから告白を延々と引き延ばすという曲だが、
途中でサッカーについて綴った部分があって、それは直接その世界観と繋がらないのだが、自然と違和感なく入ってくるのがすごい。
ベースソロでベーシストの成長も感じられる。
5.365日 ★★★☆
良くも悪くも世間のミスチルに対するイメージそのままとも言える王道のラブバラード。名曲だが、どうも「いつもの曲」という感じがしてしまう。
6.ロックンロールは生きている ★★★★★
これは文句なし。最初から最後まで素晴らしい出来。サカナクション的なデジタルロックで、ちょっとダサいが、そこが逆にいい。
ギターソロが2回あって、桜井と田原が1回ずつ弾いているが、2人の手癖が全く違っていておもしろい。
7.ロザリータ ★★★
思いっきり”歌謡曲”という感じの曲。クラブのママが普通に歌ってそう。ただ、大きく印象には残らない。
378 :
名無しのエリー :2010/12/04(土) 23:17:52 ID:Bv+ooxNn0
8.蒼 ★★★ シンプルなバラードだが、ギターの哀愁漂う感じが心地よく、飽きずに聴ける。 9.fanfare ★★★★ 曲単体で見れば普通にいい曲で、Aメロに新境地を感じたりするのだが、アルバムの流れとあまり合っていない。 かなり長めの壮大な曲なので、最初か最後に持ってくるべきだったかもしれない。 10.ハル ★★☆ これも一曲として見れば名曲なんだが、またバラードか…と少し嫌気が射してくる。 ただ、ここまでストリングスを上手くフューチャーしたのははじめてかもしれない。 11.Prelude ★★★★ これはこのアルバムのハイライトではないだろうか。今までのミスチルにありそうでなかった名曲。 7分もあるが、それを全く感じさせない。桜井の歌も所々「おっ!上手い!」と感じさせるし、ギターのセンスも光っている。 12.Forever ★★★★★ 曲順で大化け。バラードだけど、これは本当に素晴らしい。Preludeでアルバム本編が終わって、この曲はこのアルバムの”余韻”そのもののような感じ。 桜井がちょっとそっけなく歌ってるのがこれまたまたいい。あとはサビのギターのメインじゃない方がこの曲を100倍名曲にしてると思う。
379 :
名無しのエリー :2010/12/04(土) 23:19:05 ID:Bv+ooxNn0
総評 ★★★★ このアルバムは「次に期待できる」作品だ。 まず、全曲聴いて思うのが曲が弱いということ。大げさなアレンジが少なく、シンプルなものが多いのもあると思うが、曲自体強くはないと思う。 でもやっぱり桜井のソングライティングは全く枯れてないように思うし、聴き終えた後の満足感も前作と同じか、もしくはそれ以上だ。 曲順が神がかっていて、それがこのアルバムの良さを引き立てていると思う。 また、これは完璧なスルメアルバムである。1周目と2周目の感じ方が全く違う。是非何度も聴いてみてほしい。 桜井の「歌」が前作や前々作では微笑みながら歌っているような歌い方に統一してあったのに対し、このアルバムは表現豊かで曲によって歌い分けているし、 バンドも前に比べれば日の目を見る個所が相当増えたと感じた。前作で邪魔しまくっていたピアノも今作ではまだまともになっている。 これを聴いて、ミスチルはやっとホーム路線から脱せられたと確かに感じることができた。 一曲一曲ではそこまで感じないが、全部聴き終わった時、今までのミスチルになかった何かを感じる。 それは新境地とも言える感覚で、そういう意味でこのアルバムは「次に期待できる」作品であると思う。 次作への期待を込めて星4つ。
>>377 おちゅおちゅ
しかし皇帝の手数の少なさは相変わらずだったなあ
どなたか倉木麻衣「FUTURE KISS」お願いします
382 :
名無しのエリー :2010/12/08(水) 23:33:36 ID:7FJVejNa0
レビューありますが B'zのELEVENで書いてほしいです
383 :
名無しのエリー :2010/12/11(土) 22:19:19 ID:dzo1QzLB0
過疎すぎ
384 :
名無しのエリー :2010/12/12(日) 04:33:14 ID:i9UFwtHlO
メンヘラは薬をのんで死にました
まとめサイトになかったので。 fOUL/煉獄のなかで 1.あの入江に棲むとき★★★ eastern youthを彷彿とさせる、間奏での地を這うようなエモーショナルなギターが良い。 構成もシンプルで曲の流れも良く最初の曲としては及第点。 2.ヨナが呼んでいる★★☆ バキバキなベースが印象的。 中盤での語りがなんとも不気味。 3.畳★★☆ これもベースラインが良い。 たたみかけるように流れるメロディが見事。独特な残響音を醸し出すギターも良い。 ちょっと曲を引き延ばしすぎな感じも否めないですが。 4.霜焼け★★★★ 儚いギターのアルペジオと低音のベースがいい。静と動のメリハリの効いた曲展開を見せる 谷口氏の時にはひょうひょうと、時にはねっとりとしたボーカルも不気味で引き込まれる。 シャウトも聴けるが、どうも一般的なシャウトとは何か感じが違う。喉の奥で渦が出来ているような感じ。 とにかく谷口氏のボーカルスタイルの幅に舌を巻かざるを得ない。 5.神保参詣(30.octover)★★★ 疾走感のあるパンクっぽいナンバー。 のわりにはギターソロがなかなか良い。ドラムもいい音出してる こういうお遊びっぽい曲でも適当に作った感がないところがニクい
6.大人になる予感★★ あんまり印象に残らない。特筆するところもなし。 ここらへんは中だるみタイム。 7.そして浸透★★ Tr.6と同様、あまり印象に残らない。 「姿はぁぁぁぁ」ってとこの歌い方とギターの残響音がいい。 8.煉獄のなかで★ タイトルトラックなのにあまり印sy(ry)。 なお、CDケースの下になぜかこの曲の英詩が。意図がわからん・・・ 9.mind-dump★ 正直なくても良かった。 10.裁判所の架空の訓辞★★★★★ 序盤はもったりとしたリズムと妙に耳に残るふわふわしたギターが曲をリード。 中盤のシャウトから轟音ギターが暴れ出し、それと同時にベース・ドラムも漲りはじめ、息もつかせぬ展開を見せる。途中に入る台詞もゾクッとくる 8分と長めの曲ながら、最後までこれほど緊張感が滲み出てる曲はそうそうないでしょう。物語的な詞も良い 展開によって変わるボーカルも飽きさせない理由の一つかも。 11.齟齬★ 最後の曲としては弱い。
387 :
名無しのエリー :2010/12/13(月) 19:36:46 ID:G9wzTof60
総評:★★★☆ eastern youthやbloodthirsty butchersとも親交の深い3ピースバンドfOUL。 時折見せるエモーショナルなギターや、日本語に拘った詞など共通又は影響を受けたりした部分がちらほら見られるが 何といっても谷口氏の独特で変態的なボーカルスタイルはこのバンドの絶対的個性であり強みでしょう 言葉では言い表しにくいので聴いてみて欲しい。 ボーカル以外にも、気持ちいい音を聴かせてくれるベース・ドラム、シンプルながら味のあるメロディなど聴き所はたくさん。 使用されている楽器がシンプルすぎて、初聴では印象に残りにくいかもしれないが、聴くほどに新しい発見のあるスルメアルバムのお手本のような作品
>>387 fOUL大好き!乙!
再結成BEYONDSはなんか違うんだよなぁ
どなたかたむらぱんのナクナイのレビューお願いします
ACIDMANのALMAを誰か
誰かhideのJa, Zoo頼む
392 :
名無しのエリー :2010/12/19(日) 13:55:37 ID:5v4A/gFj0
最近のじゃなくて申し訳ないけど、TOKIOのACTUのレビュー誰かお願いします。 友達がいいと言っていたので。
393 :
名無しのエリー :2010/12/20(月) 23:13:17 ID:Kgw6tMRlO
Utada Hikaru SINGL COLLECTION VOL.2 Disc2/宇多田ヒカル 1.嵐の女神 ★★★★ 宇多田にしては珍しい、サビに派手さがないスルメ曲。 静かに母について歌い上げてる。 2.Show Me Love(NOT A DREAM) ★★★★☆ 「夢じゃなくて愛を見せてよ」をテーマにしたという曲。 なのに実写版明日のジョー主題歌という謎。 海の底を漂う感じを彷彿とさせるAメロに幻想的なBメロ。 と思ったら急にロック調のサビ。なるほど面白い。 コーラスワークが凝ってる。 3.Goodbye Happiness ★★★★☆ 初期の宇多田と今の宇多田を良い具合に配合したという印象の曲。 やはり歌唱力は衰えても、ソングライティングは衰えてない。 王道だけど、ベタじゃない展開を狙ったという。 コーラスも凝ってるのに、何回も聞いても疲れない。素晴らしい。 4.Hymne a l'amour〜愛のアンセム〜 ★★☆ 有名なあの曲のジャズアレンジ。 ふむ。個人的にはこのアレンジはあまり・・・。 割と本格的にジャズなんだと思うけど、宇多田の歌い方は全くジャズに合わない気がする。 関係ないが、この曲とペプシもミスマッチに感じた。 5.Can't Wait 'Til Christmas ★★★☆ Stay Goldや、Flavor Of Life路線ではあるんだが、どこか宇多田らしくない曲。 歌い方の問題かな? すごくあっさりと味付けしてる。 聞き心地は良いし、インパクトもあるけど飽きやすい印象。 このペプシのCMで、宇多田がキレイなことに気づいた。
394 :
名無しのエリー :2010/12/20(月) 23:15:23 ID:Kgw6tMRlO
総評★★★★ 5曲しかないので、評価しづらいが良い出来だと思う。 アルバムとして聞くとよりは、一曲一曲を新曲として聞くべきかな。 聞き終えると、とても5曲だけとは思えない充足感があった。 Disc1の方はただのベスト。 需要があればレビューしてもいいけど、ないと思ったので省略した。 売上は伸び悩んでるようだが、クオリティは落ちてない様子だ。
>>393 乙
ベストの二枚目ってこんな事になってたのか
一枚目はいらんから二枚目だけミニアルバムとして出してくれんかな
ペプシのCMでまた人気復活してれたらうれしいけど
まあ今ぐらいの楽曲のクオリティで活動続けてくれるなら別に人気なくてもいいんだけどね
396 :
393 :2010/12/21(火) 00:09:06 ID:1whxWvliO
>>395 満点つけるのためらったけど、今になってM2とM3は満点で良かったと思った。
それぐらいの出来ではある。
>>393 自分がレビューしてもそれと全く同じ採点してたと思う乙
バンプの新作をお願い
1stはあったのに2ndがないので 放課後ティータイムU/放課後ティータイム 1.いちごパフェが止まらない ★★☆ 本格派よりコミックバンド寄りな放課後ティータイムの性質がにじみ出た、アルバム書き下ろしの曲。 本編にはタイトルは登場していたが演奏シーンのなかった曲だが、まあだいたい想像通りのアップテンポチューン。 一曲目の景気付けには十分。とはいえそれ以上でも以下でもない感。 2.ぴゅあぴゅあはーと ★★★★☆ こちらは7話劇中歌としてシングル発売された曲。メロディの軽快さとボーカルのノビが個人的に好印象。 歌詞はいつもの澪(作詞担当のキャラ)節といった風情の、臆病かつ頭がメルヘンな感じなので好みが分かれるかも。 3.Honey sweet tea time ★★★★ 劇中で作曲担当の紬が閃いた曲として名前のみが登場していた楽曲。好奇心旺盛で世間を知らないというキャラを踏まえた詞と さわやかめなメロディライン、放課後ティータイム名義としては初となる 唯(CV豊崎愛生)、澪(CV日笠陽子)以外がボーカル(紬役の寿美菜子)を担当している点などが上手く反応している感あり。 4.五月雨20ラブ ★★★★☆ こちらは打って変わってやや暗めでベースの主張が強い90年代前半のようなメロディと、詞にいつものメルヘン成分が少なめな異彩を放つ一曲。 個人的にはこれが形になったという点でこのアルバムの存在意義は大きいとさえ思うが、好き嫌いは分かれそう。 5.ごはんはおかず ★★☆ アニメの山場である学園祭ライブの一曲目を飾った、コミックバンドっぽい性質をふんだんに表すご飯讃歌とも言える一曲。 ちなみに作詞担当は劇中ではボーカルの唯だが、彼女らしい適当さとノリ一本槍な性質がよく出ていると思う。 曲調がやや落ち着きに欠ける感じが強いが、ノリがいいので聞くに耐えないってほどじゃない…はず。
6.ときめきシュガー ★★★ こちらは7話劇中で詩として登場していたものに加筆増補し音をつけた曲。 ノリのいい曲に甘ったるいというか砂糖の名前を羅列しただけの面と 恋に臆病な女子の切なさを歌った面をブレンドしたなんとも不思議な詞が、このバンドらしさを体現している。 7.冬の日 ★★★★☆ 出展が一期特別編の作詞メモに書かれた詞という、熱心なファン以外にはちょっと分かりにくいと思われる曲。 いつもの澪らしからぬ甘ったるさのないストレートに恋愛をモチーフにした、そこら辺のバンドが歌っても違和感の少ない詞と この曲のみ参加のアニメOP作曲担当Tom-H@ckの唯(CV豊崎愛生)の良さを引き出すメロディ作りが個人的に好印象。 8.U&I ★★★ アニメの山場である学園祭ライブの最後を飾った楽曲。作詞はごはんはおかずと同じく唯が担当している(あくまで設定)が こちらはまったく趣が違った出来で、唯がいつも世話を掛けている妹への感謝を謳い上げた、割と普通目の詞になっている。 曲調もアップテンポめかつくせが少ない感じで、そこそこ万人受けする可能性がありそうっちゃありそうな感じ。 9.天使にふれたよ! ★★☆ アニメ本編最終話となった24話で、メンバーで唯一学校に残る梓(サイドギター担当)に向けて歌った曲。 ボーカルが三年生組四人で順繰りだったり、このアルバムの曲とはテイストがだいぶ違う。どっちかといえばOPやEDに近い属性を持つと思う。 感動の場面で歌われた曲のためファン人気は高いが、個人的には映像と合わせないとやや物足りなさが残ると思う。 10.Interlude インストのため割愛。 11.放課後ティータイム ★★ その名のとおり、放課後ティータイムのテーマソング的な位置づけで作られた曲。 最後尾に据える辺り、制作側も毛色の違いは認識していたと思うが、個人的にあんまり必要性を感じなかった。 まあ普通のアニメならOPやEDでもありそうな感じではあるが、バンドサウンド推し気味のけいおんにはそこまで合わない印象。
総評:★★★☆ 去年リリースの一作目よりはボリューム面で大幅な進歩が見えており、 生演奏チックなDisc2との二枚組、初回版にはなんと今更カセットテープがつくなど一作目の薄さをカバー出来てる感はある。 ただ、アルバムとしてはやや曲数的に不満が残らなくもない。 3曲はシングル化されてるしリミックスされてるわけでもない(Disc2で生演奏っぽいMixになってはいるが)。 曲構成は作曲家が好きに暴れすぎていて、劇中では一人が作曲担当であるという事を度外視しすぎな感はあるが 前作のボリュームのなさに若干不満があった私個人としては、様々な曲調が楽しめるので好印象をもっている。 まあ一つのアルバムとしては完成度は高いものではなく、曲を個別に見たほうがいい感じ。 そしてやはり性質上仕方ないことだが、最低限二期26話全話見ていないと没入感が違ってくる。 全部見てファンサイドから付けた評価なので、ここのリスナーだと☆の数を減らす人が多数派だろう。 けいおんに興味のない層への訴求力は弱い、とファン目線からも思う。やはり、ファンアイテムの域は出切れていない。 一作目よりは売上でいい数字が出ているとはいえ、一部アニオタの中で言われるような「J-POPを超えてる」なんていうのはまだ幻想に近い。 ただ、アニメ関連のアルバムとしてはいい出来。
J−POPを超えるとか超えないとか以前に、やっぱ土俵が違うってのはあると思うんだ乙
403 :
名無しのエリー :2010/12/22(水) 10:11:06 ID:3H5rTZ4qO
なんでアニヲタはJ-POPと比べたがるんだろうな アニソン同士で比べろよ
Lil'Bとか西野カナみたいなワンパかつ引き出しのない連中が席巻してんのが 90年代のエイベックスサウンドやってたりで良くも悪くも多様性があるアニソンリスナーにはアレに見えるって面はあるんだろう もちろんJ-POPもジャンルがあやふやで懐広いからいろんなアーティストがいるんだけど 俺は阿久悠が詞を書き下ろした昔からアニソンとメインストリームの音楽は不可分なもので対立軸じゃないと思ってるけど どうも日陰のままはヤダって奴の声が大きいみたいで
スレ違い死ね
スマンかった
そういやLIL'Bの音楽Pはビーマニに楽曲提供してる人だったなぁと遠い目(ry
別に土俵が違うことは悪いことじゃないと思うんだよな このスレで絶賛されるようなアルバムが大衆向けかと言われるとそうではないし ただ特に最近のアニヲタは「俺らのアニソンがランクインした!J-POPなんて糞(笑)」 みたいに勘違いしてるように見受けられるのが辛い 聞きたい曲を好きに聞けばいいんだけどな スレ違いスマソ
409 :
名無しのエリー :2010/12/22(水) 18:25:27 ID:3H5rTZ4qO
>>408 その割にみんな大衆向けの音楽をバカにするよね
昔は自分で買うか知り合いに勧めてもらうかレコード屋で視聴するかしないと テレビやラジオで流れる音楽以外に触れる方法がなかったけど 今の20代30代ぐらいの人はネットで自分の好みの音楽を好きなだけ探してるだろうし 大衆向けの音楽のほとんどは自分が好きで見つけてきた音楽に比べたら見劣りしちゃうわな
けいおんの1stレビューした人2ndもレビューしないかなー
412 :
名無しのエリー :2010/12/22(水) 21:58:15 ID:3H5rTZ4qO
>>410 色々探した結果、大衆向けの音楽を好きになった。
とは考えられないのか?
結局好きになる人が多いから大衆向きなんだぜ
大衆向けが、マイナーな音楽に見劣りするって理論もよくわからない
同じ非大衆向け音楽好きとしてさ、大衆向けをバカにするのは止めてくれと言いたいんだ
まあ大衆向け音楽って音楽分かってる自分カコイイアピールの為のサゲ材料として
大して聴き込まれもせず叩かれる傾向はどうしてもあるよね
というわけで
>>340 とか
>>404 とかで目の敵みたいにされてる西野カナの
ファンでもアンチでもない人のレビューを読んでみたくはある
非大衆向けのも好きだけどB'zとかミスチルも大好き
415 :
410 :2010/12/23(木) 00:24:22 ID:tJHdL3nc0
>>412 別に大衆向けの音楽をバカにはしてない
大衆向けの音楽って言っても自分に合う曲ってごく一部だよねって事
なんか被害妄想が過ぎないか?
最近だと逆に大衆向け音楽を音楽的に理解できている俺かっこいいっていうサブカル的風潮があるじゃん
そうそう。 「売れてる曲ってバカにされがちだけど、実はよく聴くと音楽的にも凄いんだぜ。 一周回ってそれもわかる俺カコイイ」 っていうね。
419 :
名無しのエリー :2010/12/23(木) 10:39:54 ID:e1FF6KGFO
>>417 「見劣りする」ってけなしてないのか?
自分に合う曲が一部って完全にあなたの話じゃんか
自分に全く合わない人もいれば、そうじゃない人もいるだろうよ
>>417 >>418 他の音楽を見下したりしてないなら、まだいいじゃん
そんなのほっとけば
こういう議論はキリがないし、スレチ。
>>419 誤解しないで欲しいのは俺も大衆音楽好きなんだけど…
もちろん大衆音楽の全部じゃないけど
スレチだったね
誤解されるような事書き方して悪かったよ
422 :
名無しのエリー :2010/12/23(木) 12:55:14 ID:e1FF6KGFO
>>421 お互いさまって感じみたいだな
俺も悪かった。スレチなのもごめん
これにて一件落着!
誰かかまってちゃん書いて。。
思った。クリスマスなんだからクリスマスっぽい「Paint My Soul」をやればよかったと b-flower「b-flower」 01.嬉しいことや悲しいこと ★★★★ 宮作曲。アコギのアルペジオとシンセで静かに固めたオープニングナンバー。 軽めの小品な感じだが、穏やかなメロディが全体的な曲調に溶け込んで心地良い。 02.時空のバタフライ ★★★★☆ 八野作曲。超激甘メロディと甘い歌唱でやや食傷気味だが、b-flower流J-POPな感じでかなり聴きやすい曲。 アレンジも見事で、特にゆらゆら揺れるようなイメージのベースラインに、軽快なドラムと、 リズム隊が雰囲気を作るのに大きな役割を果たしているのが大きい。 歌詞は意味深ではあるが八野にしては珍しく、深読みさせられるようなフレーズは少なく、 豊富な語彙によるユーモアたっぷりで、難しく考えずに楽しめるポップソング。 03.丘の人 ★★★★☆ 岡部作曲。アイリッシュトラッド風でまったりと聴かせる三拍子。 個人的にこのアルバムのジャケット(タンポポの綿毛)が最もよく似合う曲だと思う。聴き心地の良いポップス。 しかし、全体的に様々な風景を歌いながら、ふと「世界は誰のためのものでもないね」などというフレーズが出てくるせいで やたら達観していて深読みしたくなってくる。八野の作詞はこういうちょっとした引っかかるものを忍ばせるのが上手い。
04.ハッピィ遊牧 ★★★☆ 岡部作曲。同じようにアイリッシュトラッド風だけど、今度はさらにUKポップスを混ぜた感じ。 ビートルズが90年代にいたらこんな曲を作ってたんじゃないかってくらい実験性と大衆性のバランスが良い。 それでいて日本語が美しく感じるメロディ。実は岡部がこのバンドで一番のメロディメーカーでは? 05.蛍 ★★★★★ 宮作曲。シンプルで美メロな宮の楽曲の真骨頂。 演奏が完全に歌のためで、特別なギミックも技巧も全く無いのにこの魅力。 繊細かつ大胆な風景描写の歌詞と合わさった名曲。シンプルすぎて書くことあまり無いです。 ちなみにタイトルは蛍だが、冬の曲。描写は美しいのに捻くれてるという内容をひっそりと示唆してるのかも。 06.永遠の59秒目 ★★★★☆ 八野作曲。弾き語りでも十分魅力がありそうなアコギ中心のバラード。 前にストリートライブでこんな曲やってたら絶対に立ち止まる、というサニーデイサービスのレビューがあったけど、 まさしくそんな曲で、一度聴いただけで良いと思えるキャッチーさや、日本語が似合う間延びしたメロディが秀逸。 よく聴くと中盤凄いメロディ展開してる。サビでの仰々しいストリングスはなんかよく分からんけど。
07.Giant Killer ★★★ 岡部作曲。ロック色の強かった前作の雰囲気。ああいうアルバムを作ったことで曲の幅が広がった感じ。 キャッチーで爽やかなギターリフと同じメロディの歌メロだが、歌い方がネチっこくてちょっとキモい。 もうちょっと爽やかな歌い方できそうなのに。しかしこういう曲も難なく出来ることにバンドの幅の広さを感じる。 08.October Song ★★★★ 岡部作曲。やはりメロディメーカーだと感じさせる爽やかな半音階メロディのイントロ。 そして「あんな奴らはそう 死んでしまえばいい」という過激なフレーズや、「変わらないために変わり続けるんだ」 という名歌詞も登場。まったりしてる曲なのになんだか色々と不思議な歌詞。 09.春にして君を想う ★★★★☆ 八野作曲。静かでひっそりした雰囲気。 人工物の無い、自然に囲まれた湖のほとりで水のせせらぎや、小鳥のさえずりを聴いているようなイメージ。 不思議な聴き易さは、NMEに絶賛された初期の名曲「静かにして何もしない(stay still)」と通じるものがある気がする。
10.地の果てより発つ ★★★★★ 八野作曲。イントロなしでヴォーカルから入るのがインパクト抜群。 アレンジも展開も、後半のメロディを少し崩した歌い方も隙がない。このバンドの実力を最も発揮した曲だと思う。 これ以上ないくらいこのアルバムに合うエンディング。こんな曲でアルバムを終えられたらもう何も言うことは無いくらい。 最後はアウトロに細海のインストを入れて締め。 総評:★★★★★ 京都出身のバンド、b-flowerが細海魚を共同プロデューサーに迎えたメジャー4th。現在最後のフルアルバム。 初期のような如何にもネオアコな雰囲気が減って、普通のシンプルなポップスをやってる印象。ビートルズみたいな。 メジャー以降は全員が担当してきた作曲だが、宮はシンプルな美メロ、岡部はUKポップス、そしてフロントマンの八野は独特の間延びしたメロディ、 (今回は鈴木は作曲に不参加)と今作はよりそれぞれの特徴が現れているような。 特に八野作曲にこれまで以上に傑作が多く、物凄くギターで弾き語りがしたくなってくる魅力がある。 全作詞は変わらず八野が担当。初期の諦念のような歌詞は減り、美しさが引き立つ感じで、癖が少なくなったように感じる。 とはいっても、少年の持つ感情のような魅力は失われておらず、バンドの主戦的な武器であることに変わりはないと思う。 音楽性や歌詞が変わりながらも、らしさを感じられるのはまさに「変わらないために変わり続けるんだ」という歌詞そのもの。 彼らの中で最も一般層に受けそうなアルバム。手に入れられたら、ぜひとも聴いて欲しいと思う。または配信でも聴けるみたい。 スピッツ草野と、フィッシュマンズ佐藤と共に、八野がひな菊三人衆と呼ばれていたように、これらのバンドにピンと来たらオススメ。
じゃあ僕は記録的に日本一大衆的なユニットのアルバムをレビューしちゃうよ
>>382 のリクエストってもあるけど
B'z/ELEVEN
1.[I] ★★
僅か14秒ほどの打ち込みによる、20秒ほどのイントロ。
前年のB'zが、HRを本格的に押し出した「Brotherhood」を制作していたと思えば、あまりにも予想外な出だしだ。
今までのB'zのアルバムとの差別化を図ったイントロだと思えばOK。
2.Seventh Heaven ★★★☆
意外性とどことなく不穏な空気に包まれた[I]と比べると、これまた予想外にポップなイントロ。
キャッチーなメロディ、丁度良いハードさ、そして相変わらずの稲葉の歌詞と、B'z王道路線のど真ん中を行く作風で、安心して聴くことが出来る。
ちなみにベースは松本が担当。
3.信じるくらいいいだろう ★★★★☆
そして3曲目。イントロからして前曲とは打って変わってのやたらヘヴィなリフで、これで裏切られるのは3回目。
ハードではあるが、本来のB'zのような王道HRではなくガレージがかったアレンジのために、聴いていて新鮮な印象を受ける。
歌詞もそれに乗じてか凄まじく陰鬱で、何一つ救われるような要素が無い。こんなのが3曲目で良いのか。
4.RING ★★★★ シングル曲だが、「RING」なだけに和音を特徴とする物哀しげなマイナーバラードで、どう聴いても一般受けするような要素はまるで無い。 前と後ろがB'z史上最重ナンバー2大巨頭なためにどうしてもサウンド的に浮いているような気がするものの、雰囲気的には結構アルバムのカラーにマッチしているかも。 大サビの転調もありがちと言えばありがちだが、この手の曲には必要不可欠だろう。 5.愛のPrisoner ★★★☆ さっきも言ったようにB'z1、2を争う最重曲。出だしからしてどっかのニューメタルみたいだ。 重い重いリフに乗っかって稲葉も出だしから「あなた」に向かって「I Hate You Hate You」と歌いだす。どうなってるんだこれ。 最後のサビでは「あなた」への思いを振り払おうと必死にもがくかのようにテンポが走り出すが、結局捕らえられたまま「I Hate You Hate You」で終わる。 6.煌めく人 ★★☆ Rage Against the Machineに当時影響を受けていた松本が、稲葉に頼み込んでそれっぽいことをやってみたようなラップメタル。 稲葉の粘っこい高音は良くも悪くもキレが足りず、おまけにまったくラップには合わない日本語詞で作っちゃうもんだから、お世辞にもあまり良い出来ではない。 無理やり感漂う「祭りのあと イジメの的 忘れるな心にふるさと」なる韻の踏み方はもっと評価されるべき。 7.May ★★☆ 「愛のPrisoner」から続くヘヴィな流れをぶち壊すかのごとく挟まった謎のシングル曲。 要所要所に入るスクラッチはB'zにしては新たな試みだが、グダグダしたサビを始め、試行錯誤しているような感じだ。 アルバム全体に漂っている陰鬱な雰囲気は、この曲にも反映されている。
8.Juice(PM Mix) ★★☆ 軽快な夏向けのロックナンバー。「B'z=暑苦しい」という図式が出来上がったのもこの頃から。 ライブでは定番曲のひとつだが、間奏に入る稲葉の掛け合いが必要以上に長ったらしいことで有名だったりそうでもなかったり。 アルバム後半に配置されたのは、前半の鬱蒼感を一気に吹き飛ばす起爆剤としての役割を狙ってか。 9.Raging River ★★★★☆ 7分以上もの長さを誇る、超大作バラードナンバー。 オルガンとアコギ、ストリングスの静かなイントロで始まり、次第に盛り上がっていくB'z王道の構成だが、 間奏にコーラス隊を導入したりと、その壮大さはB'zどころか他のバンドでもあまりあるものではない。 荒れ狂う大河を見事に表現した松本のギターソロは一聴の価値あり。 10.TOKYO DEVL ★★★ スクラッチで始まる#5系列のダークなロックナンバーだが、案外とっつきやすい印象がある。 「TOKYO」と付いているのは、全英詞の「DEVIL」という別バージョンがあるからだが、こっちの方が発表されたのは先。 最後のドラは入れても入れなくてもあんまり変わらないんじゃないか。 11.コブシヲニギレ ★★★☆ 他人をコケにして笑いをとるような、痛み知らずな人間へ贈る稲葉お怒りのミディアムナンバー。 ファンキーなA、Bメロに対し、サビで爆発したかのように激しくなる対比が面白いと言いますか、何はともあれ奇異な曲だ。 「このままうまくバックレようなんて世の中そんなに甘くないんだよー」という稲葉の囁きに耳が痛い人も多いはず…。
12.Thinking Of You ★★★★ イントロ無しで始まる泥臭いミディアムバラード。 妙にノスタルジックなサビと歌詞が、このアルバムも終盤に差し掛かっているということを感じさせる。 アウトロが突如ハードになるのは、やたらとハードな次曲に対する予告だと考えれば良し。 13.扉 ★★★☆ ハードなイントロで幕を開ける、このアルバムにおける事実上のラストナンバー。 「ピロピロピロピロ…」なんていう不気味な音が終始支配するひたすら静かなAメロや間奏に対し、サビでは#11同様突如としてハードになるという謎の展開が印象的。 アウトロでは稲葉が絶叫。いやぁ狂気ですね。 14.今夜月の見える丘に(Altarnative Guitar Solo ver. ★★★★☆ 大ヒットしたドラマ「ビューティフルライフ」の主題歌ということで入れられた名バラード。 この曲自体ドラマの主題歌にしては異例のハードさだが、アルバムがアルバムなのでボーナストラック的な位置に落ち着いている。 シングルとはギターソロが別テイクだが、少しでもアルバムに合うようにしたのか、よりハードになっている。 総評 ★★★☆ アルバムに入ったシングルは、これまででは最多の4曲。「今夜月の見える丘に」をはじめ、アクは強いがポップな曲?が揃った。 が、アルバム曲は当時松本が影響を受けていたニューメタル路線のものが多く、1曲1曲が見事にバラバラ、アルバムとしての統一感がまったく感じられない怪作が完成。 実験的な曲も多く、ラップやったりハードコアやったりとやりたい放題だが、試行錯誤の跡も感じられる。 が、所謂捨て曲は見当たらず面白い曲ばっかりなんで、バラバラな構成を無視できるなら恐らく楽しめるであろう一枚。
神聖かまってちゃん / つまんね 1.白いたまご ★★★ しょぼいベースの後にいきなり壮大な世界が広がるイントロからグイッと引き込まれる。 これは宅録音源を精巧になぞった感じでそんなに新鮮味はないが、後半の聖歌隊の如きコーラスの重なりが不気味で良い。 あと、歌詞が大幅に変わっていて、抽象的だった歌詞が堕胎を思わせる内容になっている。 実は「みんな死ね」のシークレットトラックも堕胎がテーマ。ちょっとこれは興味深い。 2.天使じゃ地上じゃちっそく死 ★★★☆ 多くの人が衝撃を受けたであろう、「死にたい」ソング。 しかしディストーションギターが衝撃的だった卓録版とは違いギターの音がかなり後方に追いやられていて、ちょっと拍子抜け。 その代わりここでも不気味なコーラスが抜群に利いており、不穏な空気を見事に演出している。 あとmono君が弾く鍵盤の音が強調されており、曲の雰囲気を高めている。 3.美ちなる方へ ★★★★★ 先行でPVも公開された、今作のリードトラックとも言うべき一曲。 イントロのコーラスの素晴らしい旋律からしてもうノックアウト間違いなし。 の子さんはこのバージョンをあまり気に入ってないようだが、やはり宅録版に負けず劣らずの出来。 というか後半のダンサブルな展開は完璧に宅録版越えちゃってると思う(宅録版では後半は何故かかなり音が薄かった)。 「僕は出かけるようになりました」という言葉が強く響く、2010年のアンセムとも言うべき最強のナンバー。一家に一曲。 4.芋虫さん ★★★★ 「みんなのうた」採用も夢ではない童謡系ほのぼのメロディに例によって「死にたいなー」というボイチェンボーカルが乗せられる曲。 シンセの透明感ある響きがなんとも言えず良く、歌詞はネガティブなのにやたら癒される曲。 後半の楽器の音の重なりとボーカルパフォーマンスは確実に宅録版よりも良い。 ただ、宅録版のアウトロの最後で良い余韻を出していたシンセが無くなったのは残念。 ちなみに宅録版のmp3ファイルのプロパティの製作年「2002」を信じればこの曲はの子さん16歳の時の作、やっぱり天才では
5.黒いたまご ★★★ 原曲は完璧にぶっ壊れたリズムトラックにおどろおどろしいメロディが乗せられ、 サビでネガティブな感情が爆発する凄まじい曲だったが、ここではかなりミニマルな曲に変貌。 これはかなり拍子抜け。まあ、悪くは無い。個人的にはテクノっぽくて結構好み。 ちばぎんのベースがシンプルながらかなり良い。アウトロのコーラスは挿入の仕方のせいで原曲より怖い。 6.笛吹き花ちゃん ★★★☆ ちばぎんいちおしの曲。これも1曲目と同じ感じで宅録版をかなり精巧になぞった感じ。 しかしバンド録音ならではのハネた感じがあり、それがとても気持ちよい。 の子さんの「嫌がらせ」で入れられたと思われるコーラスやシンセが抜群の浮遊感を与えている。 特にラスト数十秒の浮遊感はものすごい。もしかしてこれも宅録越え…? 7.夜空の虫とどこまでも ★★★★★ インスト。これは元々が超の付くほどの名曲で、もう余程アレなアレンジをしない限り悪くなることはないだろうと思っていたのだけれど その予想は大当たり。むしろ宅録版にはなかったバンド要素がふんだんに取り入れられ、かなり良い出来に。 彼らの曲はどうしても宅録版と比較しがちなのですが、これは宅録版とは違う地点で名曲として発展したと思う。 曲に関しては、簡単に言えば「AphexTwin×久石譲」とでも言おうか。日本の情緒を強く感じさせるメロディが素晴らしい逸品。 ちなみにかまってちゃんスレではライブアレンジ版でなかったことに落胆する声もあった。 (ライブアレンジだとの子のボコーダーが入り、宅録版とはまた違った良さが生まれる。こっちもかなり良い) 8.通学LOW ★★★★★ そして今作のハイライトとも言うべきトラックがこれ。 原曲は正直パッとしないけれどコアなファンには人気がある曲、程度の扱いだったが 例の11月19日の大喧嘩こけら落としライブで披露されたアレンジが素晴らしく、大化けの予兆を見せ、それが的中。 完璧に宅録版越えの最高の暴走ハードコアナンバーとなっている。この曲は完璧に化けた。 特に後半の、演奏が疾走していくにつれの子のボーカルがグチャグチャにぶっ壊れていく展開は何度聴いても鳥肌モノ。 かまってちゃんファンはこのアレンジを聞くだけでもCD買う価値あり、必聴!
9.いかれたNEET ★★ なんというか、宅録版を越えているわけでもないし、なぞっているわけでもないし、なんか微妙。 しかし前曲で疲れたリスナーを優しく受け止めるような配置が良い。 それにアレンジはイマイチでもなんだかんだで良い曲なんですよね、これも。 10.さわやかな朝 ★★★★★ 原曲は登校前の憂鬱をささやくように歌う、静かな曲だったのだが、 ここではそのささやくような歌声が何故かの子さんの喉を心配したくなるような絶叫に変わっており、最初は呆然とするはず。 しかし続けて聴いているとこの絶叫により元から絶望的な雰囲気を纏っていたこの曲が完璧に救いのない曲になっていることに気付く。 やがてその絶叫を包み込むかのようなバックトラックも、朝の優しい陽射しの雰囲気を抜群に演出しているのがわかる… とまあこんな感じで最初はネタかと思ったら実はこれも宅録版とは違う方向性で成功した曲になっていました。 11.聖天脱力 ★★★★ で、問題はこれ。聖歌を思わせる、崇高な雰囲気を持ったメロディに乗せて朝なのにやる気が出ないことをひたすら歌う曲。 後半のコーラスの重なりと、アウトロの電子音の美しいハーモニーが印象的で、アルバムのラストを飾るには最適の曲… なのだけれど、実はこれ、宅録版では後半で轟音ディストーションギターが幾重にも重なり、その隙間からシンセの美しいメロディが… という壮絶な展開をする曲で、何より今作のエンジニアはあのBOaTの「Pills to kill ma August」を作り上げたAxSxE氏だったので その方向で期待していたため、かなり拍子抜け。案の定の子さんも気に入ってないらしい。まあ悪くは無いので★採点は高いです。
12. ここからシークレットトラック。3曲が一つのトラックに収められています。分けてほしかった… 放課後の図書室 ★★☆ はい、どっかで聞いたことあるメロディですね。 これは「ロックンロールは鳴り止まないっ」の原曲。この選曲はちょっとしたサービスなのか? 音源は恐らくサイトに置いてある宅録音源と同じ。何も知らない人は「ロックンロールは〜」のピアノアレンジ版だと思うんだろうなあ。 これは実はmuzieというサイトのの子さん名義のアカウントに置かれているロングバージョンが最高でしてね… 今日はとってもいい天気(?) ★★★★ 恐らく、上記のタイトルで「びばるげばる書店」名義で公開されていた音源。 牧歌的な曲に乗せて日常の倦怠を歌うのだが、途中「かもーん!」の一声を皮切りにいきなりノイズが流れ出す謎展開あり。 後半で入るまぬけなギターの旋律が良い。 (タイトル不明) ★★★★★ 不思議な電子音を軸に進む、行進曲風のリズムが印象的な曲。メロディがとても美しく、 また歌詞も「雨が網にかかる頃/僕が生まれた/今日がとても良いような天気だったらさあ/夢を見させておくれよ」 といった感じで他の曲には無い詩情が漂っており、かなり出来が良い。後半ではクラシックの旋律を引用しつつ少し疾走感のある展開を見せる。 曲、詞ともに抜群の出来を見せる曲で正直シークレットトラックにしておくには勿体無い。
総評:★★★★★ 神聖かまってちゃんのメジャーデビュー・フルレングス。 「宅録音源」という高いハードルが設けられた上でリリースされ続けた神聖かまってちゃんのCD作品は、ここまで落胆の連続であった。 まず最初に出たCD-Rは未聴なのだがやはりの子さんの理想&ファンの期待に沿えるものではなかったようである。 前作「友だちを殺してまで。」はの子さん本人が各種インタビューで「クソ」「大嫌い」「失敗作」という感想を連発、ファンも勿論落胆し、 自分もその内容の微妙さを憂いてここにかなり辛辣なレビューを投稿した(まとめサイト参照)。 限定シングル「夕方のピアノ」もやはりファンの期待には及ばず、更にその歌詞とジャケットのせいでたくさんの人の反感を買う羽目に。 (但し、このシングルには実は宅録版を越える完成度を見せたシークレットトラック「肉魔法」が収録されていた) このアルバムはそんな苦難の歴史にピリオドを打つ快作、といって良い出来。 (つづきます)
(つづきです) まず特筆すべきは、エンジニアAxSxE氏による素晴らしいミキシング。の子さんは良い理解者にめぐり会えたなあという感じ。 宅録音源をただ精巧になぞるだけではなく、宅録音源を聴き込んできたリスナーもちゃんと満足させる素晴らしい仕事をしていると思う。 つか、レビューだからこんな偉そうなこと書いてますが、正直一ファンとしてAxSxE氏にはもう足を向けて寝れません。 さすがの子さんが「もし(自分が女で)結婚するならAxSxEさん」と配信で発言しただけの事はある。 そしてもう一つ忘れてはならないのはバンドの演奏陣の技術の向上。とくにみさこさんのドラムの技術向上は目を見張るものがある。 前作や過去ライブであのへろへろな演奏をしていた彼女のモノとは思えない程、躍動感のあるドラミングはこのアルバムの完成度を確実に高めている。 またちばぎんのベースも以前の作品より前面に出るようになったのだが、彼のベースも着実に前進していると感じた。 monoくんは彼女できて良かったなあと思う。相変わらずものすごい顔の彼だが、実は彼は顔の上半分だけは意外とイケメンなのだ。 とりあえず、今作はこれで初めて興味を持った人にも、これまでずっと聴き続けていたファンにも少なくとも自分は自信を持ってお勧めできる一枚。 前作や「夕方のピアノ」を聴いてうーん、という感想を抱いた人もこれで再チャレンジしていただけると嬉しいです。 それで駄目だったら多分バンドの姿勢や楽曲との相性が合わないという事なんだと思うんで、自分は潔く諦めます。 総評が長い。あとなんかマンセー気味。客観的になりたいです。 「みんな死ね」も今から書く
あ、書き忘れていたけれどシークレットトラックの3曲は宅録音源です。
神聖かまってちゃん / みんな死ね 1. ねこラジ ★★☆ 「ねこ」が「ラジ」オを聴きながら周囲の皆にバカにされつつ塔の最上階を目指す、 というストーリー調の歌詞を一昔前のアニメソング風の旋律に乗せて歌い上げる一曲。 もともとは配信で一回流されたきりの激レアトラックだったのだが、 その配信の録画がニコ動にアップされた辺りからファンの間で人気が沸騰。 その人気が高じてライブやスタジオ配信でも披露されるようになり、まさかのCD化へ。 の子さん自身はインタビュー配信で「あまり好きじゃない」と発言していたのだが… で、この音源なんだけれど正直宅録音源をなぞりすぎてて新鮮味とかはあまり無いです。印象も薄いです。 2. あるてぃめっとレイザー! ★★★ ノイズや叫びや混乱にまみれたハードコアナンバーだった宅録音源を、ややすっきりとした形にした感じ。 まあ、宅録版に比べればの子さんのボーカルはおとなしいし、というかギターの音が後方に行きすぎだしこれもあんまり… と思っていたら、ラスト12秒で唐突に演奏陣が本気出す。ここがこの曲の聴きどころ。 ところでこの歌詞、何も知らない人はどう思うんだろう…w ちなみにこの曲の宅録版にはこの激情に溢れた曲調と歌詞を の子が(全裸で)表現したPVもあるが、当然速攻で削除され現在のところ視聴は困難。 3. ベイビーレイニーデイリー ★★★★ これも宅録音源を結構正確になぞっているのだけれど、ピアノの崩壊具合が原曲よりも顕著で それが雨が滴り落ちる様を表現しているようで、それがとても良い。 またの子さんのボーカルが原曲よりも丁寧に歌い上げるようなものになっており、これがとても良い。 最初は地味な印象を受けるかもしれないが、意外と原曲を超える出来だと思う。バンド演奏が合う曲。
4. 自分らしく ★★☆ 最初の問題がこれ。自分らしく生きるということを、流麗なメロディのロックに載せて歌った名曲。 なのだが、このアルバムの音源ではかなり独特なアレンジがなされており、ざっくりと説明すると まず前半がローファイな感じ。宅録音源でも前半はローファイっぽさはあったが、ここでは必要以上にローファイっぽさが強調されている。 後半では四つ打ちの打ち込みが入ってダンサブルな曲になる。宅録音源では逆に後半がバンドっぽくなる曲だったのでこれはちょっとびっくり。 案の定、ファンの間では賛否両論に。個人的にはどっちかといえば可。でも勿論宅録音源の方が好きです。 5. 怒鳴るゆめ ★☆ で、第二の問題がこれ。の子さんが一番最初に作ったとされる曲で、詞、曲ともにポジティブな異色作。 しかしこれは…どうなんだろうなあ…変なイントロといい、なんかギターが全然聞こえない変なアレンジといい、 「つまんね」であれだけの躍進を見せていた演奏陣とは思えないほど微妙な演奏といい… また、の子さんはこの曲でのハーモニカの存在をかなり重要だといっていたが、これでは逆に強調しすぎ。 の子さんのボーカルパフォーマンスと電子音が綺麗なアウトロがとてもよく、そこが救い。 6. 最悪な少女の将来 ★★★★★ そんな前曲2曲の微妙さを一気に吹き飛ばすのがこのアルバムで初披露された新曲。 心の変な部分を激しく殴打されるような素晴らしいメロディに、ギターが歪みまくった激しいアレンジ。 神聖かまってちゃんの王道とも言うべきロックナンバーに仕上がっている。 の子さん曰く「個人的に好き」と語る歌詞はメンヘラ女子の痛々しい日常を仔細に描写したもので、好き嫌いが分かれそう。 なんかの雑誌で、誰かがこの曲の詞を「ありがとうとか愛してるという言葉が氾濫するJ-POPに対する最大のカウンターソング」 みたいなことを言っていて、なるほどなーと思った。ところで「犯罪なんちゃら状態」ってなんだ?w
7. スピード ★★★★☆ 爽やかなメロディに乗せて「人が生きるスピード」について語る詞を字余りな感じで歌い続ける曲。 これは宅録版とは大幅にメロデイが変わっていて、ラジオオンエア直後のスレではかなり評価が分かれていた記憶がある。 個人的には十分アリ。何よりこの曲はバンド演奏が冴えまくっている。この曲がもともと持っていた焦燥感を十二分に引き出した好アレンジ。 これは全体的に宅録版とは違った良さを出すことに成功している印象。 8. 男はロマンだぜ!たけだ君っ ★★★★ アップテンポなシャッフル調のリズムに乗せて「怒鳴るゆめ」に負けない程ポジティブな歌詞を歌う異色作。 メロディは童謡や「みんなのうた」を思わせるような激しく郷愁を掻き立てられるもので、ここにも日本の情緒が。 これは原曲がかなり良いんで、よほど変な事しない限りは良い曲になるはず、で、変な事をしなかったので普通に良い曲。 ただ、この曲におけるちばぎんのベースはかなり平坦。こんなにはねた感じの曲なんだからもっと動きがあっても良いだろうに… 後半では弦楽器やコーラスのアレンジがかなり面白い感じになっており、全体的には宅録版に負けない出来になっている。 9. 神様それではひどいなり ★★★★☆ もともと「びばるげばる書店」名義で公開されていたが、 サイトが消滅し音源も同時にDL不可になり存在だけが知られるレアトラックとなっていた曲。 この歌詞は…なんか発想が凄すぎる。ただ一つ言えるのは、間違いなく日本じゃないと書けない歌詞w 曲はどこか80年代ニューウェイブのにおいがする、キャッチーだけど怪しげなピアノの旋律が印象的なロックナンバー。 シンプルな前半から徐々に音数を増やしていくアレンジが良い。否応なしに盛り上がる。しかしアウトロの喋りは少し邪魔な感じもする。
10. 僕のブルース ★★★★★ 今年の三月ごろに「美ちなる方へ」「白いたまご」と同時に公開された曲。 しかしPVの強烈さと相反して曲の出来は地味で、ファンの間では「イマイチでは…」と言われがちでした。 はい、化けました。宅録版で感じた「うまく言えないんだけれど、足りない…」という部分を見事に補う名アレンジ。 アコースティックギターを中心にしたのは間違いなく正解。メロディも結構変わってるんだけれど絶対こっちのが良い。 11. ぽろりろりんなぼくもぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃーん ★★★★ 過去音源のリメイク。経緯は「神様それでは〜」と同じ感じ。ただ、の子さんはここが初公開としている。あれ? これはイントロのヘリコプターみたいなギターの音からは想像できないほどキャッチーでポップな曲。 80年代のブルーハーツの影響下にあるパンクバンドみたいな曲、という印象を受けた。 歌詞も支離滅裂寸前だがとてもポジティブで、かまってちゃんに変なイメージを抱いている人にも安心してお勧めできる感じ。 あとこの曲の聴き所はサビのちばぎんの「らーらんらんらんらんっ」という能天気なコーラス。 12. いくつになったら ★★★☆ これは宅録版の方が好きかな。原曲のホワイトノイズ寸前のギターで美メロを奏でるという発想が好きだったので。 でもアレンジの完成度という点で言えばこれもなかなか。あと、の子のボーカルはこれも歌い上げる感じで良い。 実は最初に発表された曲順ではこれがラストの筈だった。これがラストならなかなか良い感じで締まるんだけどなあ… 13. 口ずさめる様に ★★☆ もともとが爽やかな曲なのだが、このアレンジは必要以上に爽やかさが強調されていて、ちょっと違和感。 あとアウトロのメロディはベースラインとか結構変わってるんだけれど、個人的にはここも違和感しか覚えなかった。 の子さんはこの曲の出来を気に入ってないらしい。だとしたら何故ラストに…?
Sec.海老の世界 ★★★★★ シークレットトラックの宅録音源。 この曲がまた強烈で、前半2分はサンバの陽気なリズムに能天気なメロディが乗っかってるのだが、歌詞に違和感。 そして曲のテーマが堕胎だということが歌詞から解かった瞬間、曲調が一転。 早回しされた「堕ろせ」とか聴こえる会話、美しいピアノ、重々しい叫び声が引っ掻き回され、 その末に聴こえるのは胎児の断末魔の如き絶叫。そこから堕胎された胎児を弔うかの様な壮大なアウトロが始まる。 金属音のような、鐘のようなシンセの音色が不気味ながらも美しい。 ちなみにこのアウトロには長い長いの子の語り+歌が入っているが、内容は良く聞き取れない。 堕胎が殺人であるということを、歌詞だけではなく「曲」で思いっきりリスナーに突きつける異色の曲。 正直の子さんがここまで生々しい曲を作るとは思ってなかったので、心底驚いた。 それにしても「白いたまご」といい、この曲といい、の子さんは「堕胎」という行為について何か思うことがあるのだろうか。
総評:★★★☆
「つまんね」と同発のフルアルバム。こちらもメジャーで出る予定だったのだが、
例の事情によりこのタイトルではワーナーから出せないことになり、急遽インディーズ流通での発売となった。
こちらはバンドサウンド中心のアレンジが成されており、「友だちを殺してまで。」に近い感触。
ただ、「つまんね」はかなり手放しで褒めてしまった盤だが、こちらはどうしても冷静にならざるを得ない。
というのも、アレンジ面で失敗した曲がこちらに集中している印象を受ける。
それが顕著なのが「自分らしく」「怒鳴るゆめ」か。また、「たけだ君」も自分は褒めたがちばぎんなどは気に入ってないらしい。
しかし新曲の出来はとても良く、またバンドであることを生かした曲も多く出たため、結果的にはこれも良盤となった。
むしろアジカンとかエルレとかのロキノン系のギターロックを聴く子なんかは「つまんね」よりこれを聞くほうが良いかも?
でも自分がお勧めしたいのは「つまんね」の方だなあ、という印象。
何度も言うようだけれどこっちも凄い出来が良いし今年聴いた新譜の中でもかなり良いほうに入るけどさ。
それにしても「海老の世界」は本当に凄い。ダウンロード版だとこの曲は聴けないみたいなので、是非CDで。
つかれたー 駄文ごめんね あと
>>432 乙
2枚マジ乙です、参考になった
447 :
名無しのエリー :2010/12/27(月) 15:21:19 ID:1xC9FzLp0
>>432 リクエストに応えてくれてありがとう
やっぱりバラバラなアルバムか…
それがまた好きなアルバムでもあるんだけどね
また機会があればB'zのレビューお願いします
かまってちゃんのレビュー超乙。 歌詞の内容。楽器のアレンジ演奏力を含めの音楽面。デモとの比較。と盛り込まれまくった良レビューだわ。 下手な音楽雑誌よりも読み応えがあるし参考になる。 聴こうか迷っている人(デモは聴いたけれどCDはどうしようかとかの人とか)に参考になりまくるし、CDかった俺にもいろんな発見あった。
今年は年間ベストアルバムスレって立たなかったのか
つまんね買ったけど、ここで書いてる人と自分の感想は全然違った 面倒だから書かんけどw やっぱ人それぞれなんだなー
>>447 HD漁ってたら書き溜めてた「THE CIRCLE」があったから投稿するよー
かなり主観が混じってるけど勘弁してください
B'z / THE CIRCLE
1.THE CIRCLE ★★★★
アコギとパーカッションを主体として作られた、本作における導入の役割を果たしている1曲。
怪しげかつオリエンタルな音階に、稲葉の「オーオーオーオー…」という宗教がかった歌唱が乗る。
この時点で、このアルバムは元来のB'zとはまったく異なる毛色の作品であることが伺える。
2.X ★★★★☆
左右にブイブイと蠢くギターから始まる怒涛のミディアムHRナンバー。イントロの稲葉のシャウトに早くも圧倒される。
Aメロこそ#1の流れを引き継ぐ民族的なメロディーだが、Bメロ〜サビは完全に王道のB'z。
ただ、ここ数年のB'zのアルバムにしては珍しくダークな幕開けであるため、あまりマンネリ感は感じられない。
イントロのギターリフは中々クセになる。
3.パルス ★★★★
#3が「X」だっただけに、いかにもX JAPAN的なアルペジオから始まる。
曲調は今までのB'zにはありそうでなかったメロコア的な要素を感じられる1曲だが、良くも悪くもまとまっている印象。
稲葉の作詞センスは相変わらず並みのものではなく、サビでは
「どっくんどっくん」「どっこいどっこい」
と、普通なら乗せるのをためらうどころかそもそも頭にすら浮かばないようなフレーズを平気で叫びまくる。
4.愛のバクダン ★★★★ 先行シングル。松本曰く「皆がコピーしやすいような曲」ということで、 いかにもそこら辺のガールズバンドが演っていてもおかしくないような軽い軽いサウンドに仕上がった。 全体的にダークなイメージのこのアルバムの中でも異彩を放っているが、良いアクセントになっているかもしれない。 5.Fly The Flag ★★★☆ あまりリフも重くなく、サウンド面で言うとわりかしポップなナンバー。 だが、サビの「いっ↑しょう↓けん→めい」なる独特なメロディも相俟って、中々クセのある印象も。 Bメロの、所謂「テケテケ奏法」はあまりB'zでは聴くことができないもの。 6.アクアブルー ★★★★☆ #4同様軽い軽いメロディアスなアップテンポナンバーで、シングル候補にも挙がっていたらしい。 ジッタリン・ジンの「プレゼント」をこねくり回したようなメロディで、サビが2回あるようなあやふやな構成。 ギターはそれを引っ張るかのようにグイグイと行く。聴いていて結構心地が良い。 歌詞については、数年に1回はある女性目線による歌詞。視点を変えると色々な見方があるんだろうが、 とりあえず表層を見る限りでは恋人の馬鹿さ加減を嘆く女の独り言にしか聞こえない。 ちなみに、「アクアブルー」というのは携帯が着信した時に光っている、あの青い光のことだそうで。 7.睡蓮 ★★★★★ 東洋的な香りが味わい深いバラード。ここで段々薄れてきた序盤の民族色を一気に引き戻す。 イントロとサビで終始聞こえるアルペジオ、感傷的なギターソロと、松本の仕事は完璧。元々こういう叙情的な曲は得意らしい。 稲葉もそれに乗じてか、Aメロはあまり使わないファルセットを使用。改めて歌唱力の高さには感心する。 このアルバムの中でも数少ないバラードだからこそ、かえって良さが際立っている。名曲。
8.Sanctuary ★★★★★ 静かな出だし、サビで爆発と、B'zお決まりの構成。が、細かい仕掛けが際立つ。 例えば、この手の曲はサビでひたすら暴走してリスナーそっちのけという展開が多いが、 この曲のサビではバックに流麗なアルペジオの旋律が入っており、それを抑える役割を果たしていたりする。 また、アウトロのギターソロはZepの「天国への階段」を巧みになぞったようなアレンジだったり。 構成も素晴らしく、間違いなく今作のハイライトだろう。 9.Fever ★★★★ #4のシングルの2nd Beat。ブリティッシュ風味のギターリフが結構カッコよかったり。 歌詞はB'z自身がライブについて歌っているのか、それとも稲葉お得意のアレについての曲なのか。 #8から続く高揚感がそのまま続いているので、アルバムの構成でいうと絶妙な位置に配置されている。曲順で得をしているかも。 10.白い火花 ★★★★★ 軽快なカッティングから幕を開けるミディアムナンバーだが、予想以上にサウンドは重い。 間奏では短いながらもドラムソロやベースソロなどが置かれており、実際松本も普段のB'zとは 少し趣を異なる感じに仕上げた曲だと語っている。 稲葉の歌詞はここ数年では珍しい啓蒙思想の強いものとなっているが、 あまり説教臭くなく自然に諭すような感じなので、あまり鼻につかないのが好印象。 11.イカロス ★★★★☆ 三連のゆったりとしたテンポで始まるスローバラード。 …かと思いきや、サビ直前で突如アップテンポと化す変わった構成の1曲。 2番サビからはテンポを戻さず、今にも吹っ飛びそうな勢いで進行していくが、アウトロには元通り。 哀愁を織り交ぜた爽快なメロディのギターソロが映える。
12.BLACK AND WHITE ★★★★☆ このアルバムが発売された前年に松本が結成したバンド、TMGの作風をそのまま受け継いだかのようなモダンなHR。 序盤の民族的なメロディが復活し、やたら難解でグニャグニャとしている。まさかB'zがこんな実験的な曲を作るとは思わなかった。 歌詞は何でもかんでも白黒付けたがる世の中を皮肉ったもので、あまりにも痛快。 「永遠に続く憂いの理由は 自分自身だと最期まで気づかないまま」 ラストのこの一節は鳥肌が立つ。「最後」じゃない、「最期」だからね。あぁ怖い怖い。 13.Brighter Day ★★★☆ ラストは何故か全英詞のバラードナンバー。この曲を聴くと何故か夕暮れを思い出す。 メロディは泥臭いアメリカンロックそのもので、いかにもなアコギがジャカジャカと終始響き渡る。 東洋的な怪しさに満ち溢れた#1とは対照的な作風だが、それはそれで面白いかもしれない。 総評 ★★★★★ このアルバムが発売された前年、2004年には2人はソロ活動に入り、それぞれの音楽活動を行っていた。 松本はアメリカンHRの中途半端な有名どころと組んで、本格的なHRバンドであるTMGを結成、ライブツアーをまわっていた。 一方稲葉はソロアルバムを発表、かつての作品では見られなかった哲学的な歌詞が全体を占めたものだった。 そしてその2つの要素が見事に結実したのが今作の「THE CIRCLE」だ。 全体の雰囲気はどことなく灰色がかったような印象があり、実際曲調も、「Brotherhood」に見られるような重苦しくダークなものが大半。 これはTMGの影響が現れていることは間違いないだろう。 さらに稲葉もソロ活動からの流れか恋愛をテーマにした歌詞は少なく、哲学色が強いものが多い。 このアルバムのテーマは、ズバリ「輪廻」。 仏典などで見られる言葉で、全ての魂は人間に限らず、全ての動植物に姿を変えて生き続けるといった意味である。 そのせいもあってか、今作は序盤の流れから見れるように宗教的な印象を感じ取れる。 B'zの中でも珍しくコンセプトがはっきりと現れているアルバムなので、全体として芯が通った作風で、最後までその流れが途絶えることは無い。 アルバムを単なる曲の寄せ集めではなく、一つの作品として見ている方にもお奨め。B'z後期の名盤。
>>454 乙。パルスのどっこいどっこいには笑ったなぁ
豊作豊作!
だれかmanzo氏の大役萬についてレビュー頼みます。 できればでいいので
メレンゲの星の出来事のレビュー頼みます!!
初レビューになります 至らぬところがあると思いますが勘弁してください… GLAY / GLAY 1.シキナ ★★★☆ なにやらPOPな一曲。良いスタートになってると思う。 ただGLAYらしくないといえばらしくないかも。 2.汚れなきSEASON ★★★★ サビが印象に残る。ドラムが格好良い。 3.WASTED TIME ★★★ 疾走感あるナンバー。 いつものGLAYという感じか。 4.遥か… ★★★★☆ やっぱTERUのバラードは良い。心に染み渡ってくる一曲。 5.Apologize ★★★ 春なミディアムバラード。 バラードの良曲が多いこのアルバムの中では個人的にはパッとしないように感じた。
6.月の夜に ★★★☆ TERUによる作詞作曲。 バラードかと思いきやPOPな感じに仕上がってる一曲。 7.風にひとり ★★★ HISASHIによる楽曲。 GLAYらしいアップテンポな曲。WASTED TIMEに近い感じか。 8.Precious ★★★★★ 先行シングル曲。文句なしに名曲。 実話を元にした曲らしい。歌詞もメロディも良い。とにかく必聴。 9.Satellite of love ★★★★★ 壮大なバラード。今作のバラードは良曲が多いがその中でも群を抜く。名曲。 10.Chelsea ★★★ 前曲までの流れをぶっ飛ばすアップテンポな一曲。 「エベレストに登ってみたい 世界中から 武器を集め埋めてしまいたい」とハイレベルな 歌詞からスタートするが後半は別に普通の歌詞。ただこの曲は最後じゃなくて良かった… 総評:★★★★☆ 新レーベル立ち上げ後の初、そしてGLAYとして10thとなる本アルバム。 10thだから10曲なのか、少なめに感じるがどれもこれも名曲揃い。 バランスよく曲が組み込まれた名盤だと思う。
>>454 >>460 乙
GLAXは良かったな
特にM9のSatelite of love
カウントダウンのLMBを思い出せる珠玉のバラードだった
>>460 乙です。
でも1つ、批判あびる気がするけど、人の評価基準はそれぞれとは言えちょっと「名盤」って単語が最近使われ過ぎじゃないだろうか、と思う
やっぱり名盤っていう言葉はもっと重きを置いて使われるべきというか、自分の人生で上位3%に入るくらいの作品、多くの人の価値観を変えられる作品、そのジャンルにとって重要な作品という様な覚悟で使われないと陳腐になっていくだけの気が。
例えば
>>460 さんのレビューを見る限りだと名盤というより佳作、秀逸、優れたアルバムとかいった評価が正しい様な気がする。攻撃するつもりも言葉狩りするつもりも全く無いんだけど…
スレの住民的にはどう思う?
>>455 すまん。そういえば去年も名盤ってスレ名だったか
>>462 レビューした人にとっては事実「名盤」なんだから、
そんなに気にする必要もないと思う。
一人が全アルバムレビューしてるわけじゃないんだし、
何人もいれば人それぞれに「名盤」を持ってるんだから、
みんながその自分の「名盤」をレビューすれば、
必然的に「名盤」って言葉が使われるのは当然のことだし。
>>462 正直どのアルバムだって誰かにっとって名盤たりえるんだろうし
それにこのスレで名盤が連発されて陳腐化しても別に困らん
良さそうとか自分に合いそうとかはレビューの文章の全体的な雰囲気で判断するし
名盤ってフレーズや星の数はみんな話半分で見るでしょ
倉木麻衣/ FUTURE KISS 1. FUTURE KISS ★★★ タイトル曲で、最近のTV出演でもプッシュしまくっている曲。 そのTV出演でダンスを披露したり、エフェクトをかけたりと意欲的であることは感じる。 catch meとかfeel meとかで畳み掛ける歌詞は、どっかで聞いたような・・・ 2. wana ★★★☆ R&B調の曲だが、歌詞はほとんど日本語。wannaではなく罠。男に対する上から目線な歌詞。 相変わらずブラックな匂いからは程遠いのだが、ブームが落ち着いた後もこういう路線をやめないのは 本当に好きなんでしょうね。 3. Revive ★★☆ シングル曲。コーラスやアレンジにラテン調を取り入れている。 とはいえ、これまでもそういう曲はあったし特に新鮮味は無い。 4. わたしの、しらない、わたし。〜precious ver.〜 ★★★ シングル曲のアルバムバージョン。 イントロがついて、最初のサビも略されているので序盤はかなり違った印象だが、 サビに入るとやっぱり「ひ〜ひ〜」が耳に残る(笑)。 もっと大胆なアレンジにしても良かったかも。 5. SUMMER TIME GONE ★ 何だこのダサさは・・・ライナーに80年代テイストがどうこう書いてあるので、確信犯的なんだろうけど すみません、古くささ以上のものは感じませんでした。 この曲にタイアップを2つも(CMとアニメOP)つけてしまうのは凄いというか何というか。 6. I scream! ★★★☆ 1曲目と同じようなデジタル系の曲だけど、こちらの方が展開も歌詞も面白くて引き込まれる。 歌い方も歌詞に合わせて感情をストレートに表現している。
8. I can do it now ★☆ タイトルそのままのサビだけの曲としか言いようがない・・・ 曲そのものも短いし、本当にそれだけの曲。 9. Beautiful 〜comfortable ver.〜 ★★ シングル曲のアルバムバージョン。 元々コッテリしたバラードだけど、シングルよりシンプルなアレンジにした分コテコテ感がさらに増した感じ。 10. I promise ★★★☆ 切ない感じのメロディのストレートなラブソング。 曲もいいんだけど、アルバム通しで聴くと前後に埋れている感もある。 11. sound of rain ★★★ 雨の情景と曲調がしっくりくる、シンプルなバラード曲。 この曲自体はクドさはあまり感じないが、さすがにバラード続きなので通しで聴くと疲れを覚えるかも。 12. Tomorrow is the last Time ★★★★ Secret of my heartやReach for the skyの流れをくむ雰囲気の曲。 やっぱりこういう曲が彼女の声には一番合っているのかなと思う。 この曲をシングル切れば良かったのに。 13. anywhere ★★★ 爽やかなポップ曲だけど、最後もあっさりフェードアウトでアルバムの締めっぽくない曲かもしれない。 個人的には好きな曲ですが。終盤にコッテリめの曲を並べたのでこういう締めにしたのかな。 **. boyfriend (特典CD) ★★★ マイケル・アフリックとのデュエット曲。 別にアルバムに含めてもそれほど違和感は無かったと思うが、元々入れる気は無かったということか。 全英語詞でカッコいい曲なんだけど倉木が歌うとどこかキュートでもある。
総評 ★★★☆ 突出した曲は無いが、アルバムオリジナル曲もそれなりに聴きやすく、総合的にはまずまず評価できる内容。 打ち込み系、R&B、爽やかポップス、バラードとごった煮ではあるけど、シングル曲を別バージョンで 収録したりとアルバムとしての統一感に気を遣っている感じは窺える。 ということで失礼しました。
>>468 乙
サニーデイ新譜のレビューを見たいです
ARE YOU READY?/斉藤和義
01:Are you ready? ★★☆
アルバムと同タイトルの曲がオープニング。全然珍しいことじゃない。
飛び込め!ってメッセージソング。特筆すべき点は無い
ほんのり重いまぁせっちゃんの正統派か...5分はちと長い
02:罪な奴 ★★
子供が産まれたんだっけ?そんな喜びを裏返しで歌った曲。
ストレートな歌詞な割に演奏が小刻み。
コーラスの面子が豪華。どうせならマーシーにギターくらい弾いてもらえば良いのに。
03:ずっと好きだった ★★★★
ビートルズに扮したPVが話題となった36th。
前曲から比べると大分軽い。この位置はイマイチだがどこに入るのと言われたら...
ストレートな歌詞とキャッチーなメロディーが印象的。最近の曲らしい音使い。
CMとかで聞いた人も多いと思う。
04:Stick to fun! Tonight! ★☆ ファンからも批判の多かったリードトラック。 ギターがやたら細かくてちょっと耳障り。 マラカスも無かったら寂しいのかもしれないけど煩い。 サビでイエーって盛り上げるがそれも空回ってる感。 サビが局所的過ぎるからかも 05:Small Stone ★★★★☆ ギター・ベース・ドラムだけのシンプルな構成。 なのに凄く厚みがある。良曲。 ロックバラードってほどバラードではないがそんな感じのスローテンポ。 もうちょっと余韻があれば尚良かった。 06:表参道 ★★★☆ ギターがジャッジャッと刻むお得意の曲調。 メロディーは前作の映画監督のようなくっきりとした温かみのある感じ。 将来こんな家庭を築きたいなって願望かも? 07:名前を呼んで ★★★☆ 悪くはないんだけど似たようなのが3つも続くとちょっと… (★はあくまでも単体での評価です。) それでもこういう切ない曲を書かせると流石と思わされる。
08:いたいけな秋 featuring Bose (スチャダラパー) ★★★☆ ヒップホップとか興味ないんで捨て曲だと思って聴いたが意外や意外。 確かに演奏はロックとは言え聴きやすい。 7分半超だけどあまり長さを感じさせない構成も素晴らしい。 せっちゃんのラップする気無さげなテキトーボーカルが◎ 笑えるw 09:黒塗りのセダン (Album version) ★★★☆ 原曲は知らないけどサックスが入ってジャズテイスト。音こもってない? 歌詞は映画のワンシーンの様でよくわからん。 アウトロに入っている猫の鳴き声はペットだろうか。 10:Don't cry baby ★★☆ 最後もサックスが入ったのどかな曲でシメ。 タイトルにbabyって入ってるけど僕たちお似合いだねって歌詞。 退屈になる前に終わる長さ。物足りなくもあるけど潔い。 総評 ★★★ 発売日に1度聴いて以来久しぶりに通して聴いたが、個々の曲は決して悪くない。平均以上はある。 最近はエコーが昔より深い気がする。 ただ、どれも「普通に」という形容詞がついてしまいそうで、あまり捻りが無いのも事実。 まぁ普通にいい曲を書けるってのもデビュー15周年を超えた中堅ミュージシャンの素晴らしさだと思います。 アルバム通して聴くとややとっちらかった印象を受ける。 曲順にも不満は残る。 でも10曲中新録9曲ということで決して損はしていない。
差し替えお願いします。 総評 ★★★ 前作から約1年ぶりの14th。TVでも時々見かけるようになり、名前が知られてきたのかな、というこの頃。 発売日に1度聴いて以来久しぶりに通して聴いたが、個々の曲は決して悪くない。平均以上はある。 ただ、どれも「普通に」という形容詞がついてしまいそうで、あまり捻りが無いのも事実。 まぁ普通にいい曲を書けるってのもデビュー15周年を超えた中堅ミュージシャンの素晴らしさだと思います。 残念なのが、アルバム通して聴くとややとっちらかった印象を受けること。 曲順にも不満は残る。 でも10曲中新録9曲ということで決して損はしていない。
とりあえずまとまったので・・・ Mr.Children「SUPERMARKET FANTASY」 1.終末のコンフィデンスソング ★★★★ イントロから爽快でさまざまな楽器が使われている、ポップナンバー。 しかし歌詞は若干ひねくれておりそのギャップが楽しめる。 2.HANABI ★★★★☆ 曲調歌い方共に全盛期の彼らを彷彿とさせるようなミディアムナンバー。 歌詞はイントロからサビになるにつれて、マイナスからプラスへと変化していく お得意な構成。時々耳に入る耳障りなピアノさえなければ満点の名作。 3.エソラ ★★★★☆ 疾走感溢れるメロディーと非常に前向きな歌詞、一言で言うとキラキラ!って 感じの曲。 途中に入るブラス、淡々としたドラムが良い味を出していてサビの爆発力は見事。 これもなかなかの名作。 4.声 ★★ とりあえず、ピアノが主張しすぎで前の3曲の良い流れをあっさりぶち切ってしまっている。 サビもいまいち盛り上がらず、これと言った特徴も無い。 桜井の作った曲とは思えないほど薄っぺらいメロディに失望。 5.少年 ★★★★★ 久々に「来たっ!」と思わせるようながつがつとしたバンドサウンド。 しかしそれに上手くエソラのような雰囲気がミックスされて 熱く重厚だけどしつこくない素晴らしい曲になった。 雰囲気でいうとIラブUに収録されているようなエネルギッシュな曲。
6.旅立ちの唄 ★☆ タイアップ問題抜きでの評価である。 マンネリ感ムンムン、歌詞も桜井クオリティからは程遠い。 ライブでの初披露時ではギターが良い味を出していたのだが、音源化に伴い、 ピアノが大幅に増えキーも変わりとんでもない改悪をしてしまったな…という印象。 簡単に言うとくるみの超劣化版。 7.口がすべって ★★☆ イントロの効果音が印象的な曲。 詩の内容は自分→恋人→人間と言う風にだんだん壮大になっていく。 ベースとギターがいつも以上に空気。 ピアノしつけえEEEEEE! 8.水上バス ★★★☆ 最初から最後までとても暖かい雰囲気の曲。 それこそHOMEに入ってそうなしっとりミディアムバラード。 しかし、80年代のフォークソング臭のするサウンドも入っていて新鮮な部分もある。 個人的にはCメロの転調がツボ。 9.東京 ★★★★ 「東京」と言うと、マイナスイメージの暗い歌詞と曲という風潮があるが(例 桑田佳祐)、 全員が東京出身ということもあり肯定的に捉えたある種レアな曲。 アコギが良い味を出している。これもHOMEに入ってそう。 10.ロックンロール ★★☆ 鈴木英哉の鈴木英哉による鈴木英哉のための曲。 と言うのは冗談だが、歌詞はドラムスの鈴木英哉について書かれている。 間奏に桜井のギターソロがある。
11.羊、吠える ★★★☆ 近年では珍しく、中川のベースが輝いているレアな曲。 負け犬をテーマにした鬱歌詞と比較的明るめの曲調がこの曲独特の「いまいち掴み所の無い」 雰囲気を作り出している。 12.風と星とメビウスの輪 ★★★ GIFTのカップリング曲の音源はピアノとボーカルのみだったが、アルバムバージョンは 曲が進むに従ってストリングスなどが入って壮大なバラードになっている。 ただやっぱり何かが足りない。 13.GIFT ★★★★ NHKのオリンピックのテーマ曲にもなったシングル。 人生の選択肢を「白か黒で答えろと言う難題」と言う表現をしている歌詞だったり 「果てしない旅路の果てに選ばれるものとは誰?」と言う歌詞だったりに 人生についての壮大な歌詞が書かれている。 ただサビのメロディが少しマンネリだったか? 14.花の匂い ★★☆ 桜井の父親が亡くなった事もあり、死について書かれた曲である。 曲調はだんだんボレロ調になっていくのが面白い。 しかしGIFTという最高の締め曲があったのにもかかわらずこれを最後に持って来たのは 完全に蛇足 総評 ★★★ 良く言えば、スーパーのようにさまざまなものが陳列されている 悪く言えば、アルバムとしての流れが滅茶苦茶 HANABI、GIFT、エソラ、少年が抜きん出ているが、アルバム曲のレベルが低い。 リア充路線はHOMEまでにした方が良かったのでは?
Mr.Children 「SENSE」 1.I ★★★★★ 全盛期のB'zを思い起こさせるようなロックナンバー。 サビの盛り上がりがすごい。 ギターが少ない分ベースとドラムが頑張っている。 桜井の歌い方が特徴的で若干気持ち悪さがあるがそこがまた良い! 詞は内向的で個人的に「自分が一番可愛いほら当たっているでしょう?でもそれを責めたり誰が出来るの?」 と言う部分がツボ。 2.擬態 ★★★★☆ さわやかなイントロから始まるポップナンバー。 このアルバムのリード曲でもあり曲は明るい。 しかし歌詞は意外と暗く、そのギャップも魅力のひとつ。 ただ、Cメロの「目じゃないとこ〜何かに擬態したものばかり」より前の部分はちょっと要らなかった。 3.HOWL ★★★★★ ギターの心地よいカッティングから始まる現代版シーソーゲームのようなアップナンバー。 歌い方がコステロ風に戻っていて、感涙したファンも多いことだろう。 韻の踏み方が上手く、作詞家としてまだまだ衰えないな〜と感じた。 4.I'm talking about Lovin' ★★★ 初期を思わせる曲調、雰囲気はクリスマスそのもの。 ウッドベースのような音が心地よい。 5.365日 ★★★★ 満を持して音源化された一曲。 THE Mr.Childrenのバラードのような感じの王道バラード。 ピアノがうるさい。 最後の聞こえてくる〜以降は蛇足。 悪くないがマンネリ。
6.ロックンロールは生きている ★★★★ 電子音が入ったデジタルロック。 ギターソロが桜井田原それぞれ一回ずつあり興味深い。 歌詞もラップが2番にあるなどミスチルとしては斬新。 だが間奏が大幅なマイナス点 7.ロザリータ ★★★☆ 昭和歌謡曲風のバラード。それこそサザンの夏をあきらめてのような感じ。 サビはロザリータ連呼で吹いた。 8.蒼 ★★★ シンプルで短いピアノバラード。 間奏に桜井の口笛が入る。 歌詞の内容がファンにとっては意味深。 apbankフェスについて歌った? 9.fanfare ★★★★☆ 配信のときとはまるで音質が違う。 ストリングスの迫力とベースの力強さが倍増した。 普通に良曲だが少し長い気も。
10.ハル ★★★☆ 2番からバンドサウンドになる最近恒例の展開のバラード。 詞は世界について歌われていて曲も壮大。 11.Prelude ★★★★★ イントロはストリングス→ピアノ→カッティングという風に入っていく 今までのMr.Childrenには無かった展開。 バンドサウンドとストリングスと桜井の声が絶妙にマッチしていて懐かしくもありどこか新しい。 洋楽テイストが少し加わったかなと僕は思う。 詞はファンなら分かると思うが、過去の曲のフレーズと対応している部分があり、何かの意図があるのだと思われる。 個人的に「長いこと続いていた自分探しの旅もこの辺で終わりにしようか」 と言う部分に感動した。 久々に超絶名曲が出来たと思う。 12.Forever ★★★★ 曲順が完璧すぎる。 恋人との倦怠期について歌っているが、同じテーマのHeavenly kissと違って こちらはもう元には戻れないと言う喪失感に溢れた曲で、 桜井の淡々として少し気だるそうな声が胸に刺さる。
総評 ★★★★☆ THEスルメアルバム。 1回目より2回目、2回目より3回目のほうが良くなっていくすごいアルバム。 前作までのリア充路線をようやく抜け出したなぁという感じ。 一見バラバラでまとまりのないアルバムのように感じる人もいるかもしれないが、 それは大きな間違いである。 このアルバムのテーマは擬態、演技、フリといった何かに隠れているものだと思う。 いわば詞の世界観のコンセプトアルバムだ。 すべては擬態の歌詞に集約されていると思う。 「目じゃないとこ耳じゃないどこかを使って見聞きをしなければ、 見落としてしまう何かに擬態したものばかり」 今の社会に対するMr.Childrenなりの強烈なドロップキックだと思う。
>>472 うん、ここ2枚ほど高クオリティのが続いてたぶん、ひと休み感はあったよね。
売れ出したからコンスタントに出したいんだろうけど、年1枚ペースを守らなくてもいい気はする
>>479 乙です。
SENSEは良い仕上がりですよね。一曲一曲が完成度高くて飽きが来ません。
B'z / B'z
1.だからその手を離して ★★
記念すべき1thシングル曲。彼らの伝説はここからスタートした。
デビュー曲なのにこのタイトルはいかがなものか。
「だっかっらっそーのー手を、はーなーしてっ」というサビは印象に残るが曲調はどうしようもなくダサい。
2.Half Tone Lady ★★
いかにも初期のB'zな感じの楽曲。ポップな感じ全開。
3.ハートも濡れるナンバー 〜Stay Tonight〜 ★
タラタラ続くミディアムな一曲。後にセルフカバーされた。
4.ゆうべのCrying 〜This is my truth〜 ★
「ひゅうべのクラァイング」となんとも力の抜ける歌いだしである。
全く今の稲葉と同一人物とは思えない。
5.Nothing To Change ★☆
作詞が稲葉じゃなく亜蘭知子氏によるもの。
このアルバムの中じゃ結構マトモな曲かもしれないがそれでもアレです。
6.孤独にDance in vain ★☆ 作曲が松本じゃなく大槻啓之氏によるもの。 松本のギターはまあまあなのだがやはり稲葉のボーカルがどうにもこうにも。 7.It's not a dream ★ 稲葉の軽いシャウトから始まる。 歌詞の「絵にかかれたブラックジャック 見ながら game over」には何かワロタ。 それ以外目立つところは特に無く、後半ちょい盛り上がるぐらい。 8.君を今抱きたい ★☆ 「Don't turn away 叫んでいたハスキーボイス」この歌詞は自分のことなのか稲葉よ。 他があんまりな出来なので少し良く聴こえる。それでも十分情けないサウンドだが。 9.Fake Lips ★★☆ 個人的にこのアルバムの中で一番のヒット。 序盤から「ウゥーーウウイェイイェイイェェーイ」とシャウトする稲葉が光るぶっとんだ一曲。 「Fake lips tell me now 一度でいいから Shake hips 僕のname チャートにいれて」 当時の彼らの心の叫びがこの歌詞に込められている。 総評:★★ 彼らの記念すべきデビューアルバムであるこの「B'z」 仕方ないことだとは思うがまあなんともお粗末な出来である。 松本のギターも軽く、稲葉のボーカルもペラッペラ。覚醒にはまだほど遠い状態。 「B'zって昔はどんなだったんだろう?」てことが知りたいなら聴きましょう。
>>481 乙。
小学校のときRUN聴いてから好きになって遡っていったけど、途中であきらめたの覚えてる。
パラダイス・ガラージ 「豊田道倫」 (注:itunesのトラック情報でもひっくり返ってたりしますが、このアルバムは「豊田道倫」がタイトルです) 1. やっぱりあいつは駄目だった ★★★☆ 重々しい電子音楽にノイズギターが重なり、 やがて「やっぱりあいつは駄目だった…」という呟きが繰り返される。 一曲目からいきなり暗い。耳に悪そうな打ち込みの音が心地よい。 2. 朝から晩まで ★☆ 正直印象薄い。メロディーは良いんだけど。 後半で曲の後ろで打ち鳴らされるでたらめなドラムは結構インパクトある。 しかしあとでこの曲を思い出そうとするとそれしか思い出せない… 3. ボートに乗って ★★★ 前半はチープな打ち込みに乗せて軽妙なロックナンバーが奏でられる。 しかし歌詞はなんというか…生死観?右チャンネルで聴こえる低音が禍々しい。 そして急に大音量で轟音ギターがはいり、残り1分ほどはその一音のフィードバックノイズが延々と続く。 何も知らずに聴くとかなりビビる。 4. 町の男 ★★★★ 弾き語り。当時本人が「最高傑作」と綴っていたというエピソードもある佳曲。 なんせ、歌いだしからして「職安で見つけた仕事は 障害者の手摺を作る仕事」。 とにかく職場の町工場から逃げたことを生々しく綴る歌詞が強烈。 メロディは案外普通かもしれないけれど、震える歌声とよく合っていてとても良い。
5. 友達のように ★★★★☆ これも弾き語り。ここで豊田さんの必殺メロディが炸裂する。 もし歌い手が豊田さんじゃなかったら滅茶苦茶売れてたんだろうなあこの曲。 「君」との微妙な距離を語る歌詞も素晴らしい。間奏でのギターの重なりが美しい。 間奏でボーカルが微妙にミスってるんだけど、そこをそのまま収録するところに好感が持てる。 6. 高円寺 ★★★ 弾き語り+ノイズギターや謎パーカッションといった感じの曲。メロディはかなりキャッチー。 歌詞がおもしろい。高円寺での日常のスケッチ。 7. キス ★★★☆ なんか歌詞がいつになく生々しい。薄味なようで狂っているバックトラックが聴き所。 アウトロで鳴らされる不協和音がやけに耳に残る。 8. 仕事 ★★★★★ 出ました、超名曲。豊田道倫といえばこれ、という人も多いのではないか。 今にも立ち消えそうなボーカル、ギターの静かな響き、あくまで脇役に徹する打ち込み、単純なベースとすべてが完璧。 後半に出てくるキーボードのスタンダードな音や、たまーに入るきらめく様な電子音もナイスアシスト。 そしてアウトロで延々と鳴るハーモニカはもう感涙モノ。 歌詞はもはや何も言うことが無い。水上バス、という言葉に含まれた詩情を最大限に引き出した傑作。 これを聴かないで死ぬのはあり得ない。
9. 東京湾 ★★ そして前曲の歌詞に出てきた水上バスが辿りついた東京湾…のはずなのだが、 これはロマンの欠片も何も無いかなり気持ち悪い電子音楽。 東京湾にはいろんな粗大ゴミとか酔っ払いが吐いたゲロとか女の水死体とかが浮かんでるんじゃないでしょうか。そんな曲。 前曲が作り出した余韻を見事なまでに寸断している。 10. ラヴソング ★★☆ 正直印象薄いなあ。結構良いメロディしているのだが…前2曲のインパクトが強いせいか。 「どーしてこーしてーあーしてみんなして」の連呼がなんかおもしろい。 11. ファッションヘルス、ガールフレンド、携帯電話 ★ ポエトリーリーディング…というか無秩序な単語を読み上げているだけ。街の光景のスケッチか? バックトラックは前衛過ぎて何がなんだか。インパクトはかなり強いが。 アウトロでタイトル通り携帯電話が鳴る。 12. 長い一日 ★★★★☆ 単純なフレーズを延々と繰り返すだけのメロディがとても心地よい。 前半2分は歌入りなのだがそこから長いアウトロが始まる半インストナンバー。 おもちゃから録音したと思しき効果音や耳障りなノイズが美しいギターの音色と併走する様が面白く、 曲構成的にはとても単純なのだけれど、飽きずに聴ける。
13. 見られたもんじゃないのよ ★★★ ここから数曲小品が続きます。 打ち込みに乗せてグループサウンズ風のメロディを奏でる。 しかし間奏で思いっきり打ち込みがズレる。その違和感が面白い。 14. 逃げる男 ★★ ピッチを変えられたコロ助風のボーカルで綴られる謎多き小品。 サビでは気持ち悪いコーラスが大音量で鳴る。メロディは凄いポップなのに…。 15. 知らない権利 ★★ メロディが凄い綺麗。しかし歌いだし以外印象には全く残らない。 後半は前曲に近い気持ち悪さを感じる展開になる。 16. ありがとう ☆ 21秒間打ち込みと何かが転がるような電子音が鳴るだけ。タイトルが意味深。 17. 約束 ★★★ 全体的にはいろんなお遊び要素がある弾き語りソング。 もし君/僕が死んだら猫になってどうのこうのという歌詞もまあそこらへんにありそうでまあいい。 問題はアウトロ数秒。豊田さんの猫の鳴き真似が凄く気持ち悪いw にゃーにゃにゃにゃあとか26歳男が真剣に言うのをあなたは聴いたことがありますか。この曲で聞けます。 18. 髪型 ★☆ 正直かなり印象が薄い。メロディもそんな良くない。
19. 天神橋筋六丁目 ★★★ どことなくビートルズを思い出すイントロからして異彩を放っている久しぶりに長めの曲。 歌詞は「高円寺」と同じような日常スケッチだが、こちらの方が生活の描写が生々しく感じた。 ラスト2分の轟音展開は圧倒的。リズム感がぐでんぐでんな生ドラムもギターノイズに合っていて良い。 そしてラストのフレーズがこの上なくシュール。 20. 早朝、女子アナの乳房に触れて眠る夢を見る ★★★★★ タイトルからしてインパクト大。一瞬ネタ曲に思われそうだが、内容はこの上なく重い。 独身男が見た夢を生々しく描写した歌詞を静かなメロディに乗せて荒い音質で綴る一大孤独絵巻。 「君の名前呼びながら声を出して泣いたんだ」という部分で何度聴いても気が滅入るが、これは名曲。 ちなみにタイトルのフレーズは曲中ではサビに使われているのだが、その歌声は医療機器の動作音を思わせるボコーダーを掛けられている。 夢からの目覚めを表現したかのようなアウトロが秀逸。 21. 君とやるまで ★★☆ 何故最後がこれなんだw 音割れした打ち込みに乗せて「君とやるまでは生きていかなきゃね」と言うことを伝えるだけの曲。 いや、いろんなことは言っているが基本的には本当にそれだけ。 アウトロで打ち込みがぶっ壊れてそれが大音量になってカットアウトでアルバムが終わります。
総評:★★★★ 豊田道倫がパラダイス・ガラージ名義で1996年にドロップした、サードアルバム。 実はこの前にもう一枚「Bedroom Popsinger」という11曲入りのCDがあるのだが そちらは「Special EP」という扱いになっているため、これがサードということになるらしい。 で、内容はまあまあ素晴らしいのだが、問題はそのボリューム。前21曲、再生時間64分10秒。 この人の初期作品はとにかく詰め込み癖があり、コンパクトにまとまるのは「ROCK DREAM」以降からか。 まあ疲れる。とてつもなく疲れる。特に小曲が集まっているゾーンは精神的に辛い。 もっと印象に残らない曲を省けばかなり良い盤になったのではないか…とまあ、 普通のアルバムでならそう書いて終わるのだが、このアルバムの場合一概にそうとはいえないのが困る。 というのも曲の統一感だけはやけにしっかりしていて、 アルバムとしては相当まとまっているのでどれかがかけたら完成度が劣りそうなのだ。 それに何よりこの過剰さを評価して自分は★4つという評価を下した訳だし、でももっとすっきりしていれば、うーん といった感じでなんか冷静なレビューを書こうとすればするほど頭が痛くなってくる一枚。 とにかく「仕事」だけでも聴く価値あり。ベスト盤だとちょっと短くなってるくさいので、是非この盤で。
>>392 欲目の入ったファン視点で良ければ…
ACT U/TOKIO
1.Cm ★★☆
一曲目としては無難な所か。特に抵抗なく耳に入る、逆に言えば聞き流してしまうかもしれない曲。
最後の「君に会えますように」の辺りへの音の持って行き方はなかなか来るものがある。
2.WATER LIGHT ★★★★
歌詞の緩さはTOKIOとしては独特で脱力系。ただし音と長瀬のボーカルでそれなりにとんがった雰囲気になっている。
そういやこの頃から淡々とした歌い方の曲が増えてきた気がする。
3.VALE-TUDO ★★
城島作詞国分作曲。
ひねりの効いた城島の歌詞とリズミカルな国分の曲、それぞれはいい出来だとは思う。
いかんせん、歌詞が曲に乗りきれてない。聞いてて何か違和感のあるポイントがいくつかある。
ここが盛り上がる、ってポイントもなく終わるから結局残念な印象の曲。
4.AMBITIOUS JAPAN! ★★★☆
かの有名なJR東海ソング。なかにし礼・筒美京平の大物タッグってことも多少話題になった。
聞いてみるとどこかしら古臭い感じがするのも否めないが、長瀬・山口によるツインボーカルがいい具合に嵌っている。
静聴して良し、BGMに良しなのはやっぱり名曲に値するか。オリコン首位も頷ける。
5.for you ★★☆
メントレGのエンディングとして聞いた人も多いのでは。エンディングにしては穏やかで当時は驚いた。
ポジションとしては一曲目の「Cm」と被る気がする。つまり耳にするっと入る曲。こちらの方が幾分明るいが。
6.ALIVE-LIFE ★★★
こちらもメントレGのエンディングだった曲。ホーンが贅沢に使われ賑やかに仕上がっている。
全体的にキーが高く(間奏で入る声はそうでもないが)、サビの入りでの伸びゆく声は良い。
7.トランジスタGガール ★★☆ 横山剣が作詞作曲。一応ドラマの主題歌にもなってたが覚えてる人はいるのだろうか。 ごちゃごちゃとした賑やかさ、悪く言えばうるさい部類。キーも低く歌い方もがなり気味なため、好き嫌いが分かれる所。 8.必要と思われる箇所にピリオドを打て(制限時間4分10秒) ★★☆(個人的には★★★★☆) ググれば分かるが歌詞が何故か設問形式、しかも英訳しろって何だよ、となること受け合い。 いわゆる一種のぎなた読みだが、出題者が未だ模範解答を提示していないため正しい読み方は未だ知れず。 曲としては非常に単調なので評価は低め。はっちゃけたリーダーに敬意を表して個人的には高めの評価。 9.Hummingbird ★★★ 穏やかで切ない長瀬のボーカルが耳に残る。曲の持つ儚げな雰囲気を殺さずに声が絡んでいる。 長瀬の声はたまに伸びきれてないと感じることがあるが、この曲ではそんなことも無く聞ける。 10.ラブラブvマンハッタン(vはハートマーク) ★☆ クドカン作詞のドラマ主題歌。ドラマの雰囲気に合わせた、始終もったりとした雰囲気の漂う何とも言えない楽曲。 台詞も微妙…まあドラマに合わせて当て書きしたような曲ではある。 11.男達のメロディー ★★ かの有名なSHOGUNの同名曲のカバー。鉄腕DASHのソーラーカーで流れていた。 原曲が男らしいので差別化を図って爽やかにしてみました、と言わんばかりのアレンジ。 それが裏目に出たか、演奏もボーカルも薄っぺらく聞こえるのは残念。 12.PARKING ★★★★ ライブで「JUMBO」に代わる風船飛ばし曲になるかと思われたハードロックだが、曲の構成上観客との一体感は出しにくく次世代の風船曲にはなれず。 拳を振り上げたくなるようなテンションにはなるが、参加者としてはどういうリズムで拳を振り上げれば良いか迷いが生じた。 ひょっとしてそういう曲としては作られていないんじゃないか。 そういうことを差し引いて考えれば楽曲としては優秀ではないかと。
13.自分のために ★ ドラマ「ナースマンがゆく」の主題歌。応援歌風なのはわかるが、三三七拍子がダサい。 あとCメロ後の山口ボーカルが狙い過ぎていてあざとく感じる。 14.Sunset.Sunrise ★★★★★ デビュー10年を迎え、11年目へと踏み出して行くTOKIOとしての決意の詰まった名曲。 エネルギーをぶつけるばかりでない、穏やかに噛みしめるような長瀬の歌い方がグループとしての成長も感じさせる。 そんなボーカルが板に付いてきたからこそ、これまで歩んできた10年があるからこそ出来た、トリを務めるのに相応しい楽曲。 総評:★★★★ 05年に発売されたTOKIOのオリジナルアルバム。 14曲中6曲がシングルからの収録と新鮮味の欠ける内容ではあるが、アルバムオリジナル曲の出来は良い。 デビュー10年を迎え、メンバーの意欲に満ち溢れた一枚に仕上がっている。 最近は大物からの提供曲が多いのに加え、メンバーの向上心も薄れてきたかと感じる面があるので、 ちょっとTOKIOの歌を聴いてみようかと思うなら、このアルバムか「glider」から入るのがおすすめ。
テスト
>>441 今更だが、「犯罪なんちゃら状態」というのは「犯罪予備軍状態」のことだろ。
歌詞のことなんにも理解できてないじゃん。
ならレビュー書くなっつのww
そろそろ某氏復活して欲しい 規制中なら避難所でもいいから読みたい
2つ上みたいなアホもよく出るし最近この板おかしいな
そうだよな おかしいよな
上二つのレビューに「乙」すら言わないのはおかしいよな
板じゃなくてスレだしな
>>495 だって言葉はキツイけどレビュー内容補足してくれてるからイイヤツじゃん
以前の「レビューのレビュー」の時とかあったから
このスレを守りたいからかもしれないけど、
レビューに対する言及にたいして
余りにも過剰に攻撃したりしても
かえってスレの荒れが酷くなるし
ますますレビュー投下し辛い空気になるよ
みなさん乙です。では自分も FIELD OF VIEWT/FIELD OF VIEW 1.セピア ★★★★ 露骨に歌謡ポップスなオープニングナンバー。95年という時代を考えれば妥当なのかもしれんが。作曲はWANDS等への楽曲提供で知られる多々納。 浅岡による詞はベタベタで、気の利いた比喩もなければ強烈な大オチもない。誰でも書きそうな詞。しかし本人の歌い方が日本語の母音を強く意識した感じなのが このコテコテな曲に非常にマッチしている。アイウエオがはっきりしていて、セピアという外来語をはっきり日本語として扱っている。 EXILEがチョコのCMソングを歌って「チョコレイトはムウェ・ウィ・ジウィ〜」みたいなデフォルメをする英語志向な感じとは逆の、 ネイティブな日本人が歌う日本語ソングという印象。楽曲的には当時のビーイング系そのままという感じだが、ボーカルだけ 財津和夫とか小田和正とかの系譜を引き継ぐ感じなのが不思議な曲。 2.突然 ★★★ 全体的に2番の詞が突然すぎるミドルテンポの曲。作詞は故・坂井泉水、作曲は織田哲郎。Bメロとサビの間をキメで仕切り直すことで、 繋がりにくそうな両メロを自然に連結している。結果的に前曲ほど歌謡曲っぽくなくなる。織田の力というより、編曲の葉山がロックアレンジの 強みをうまく出したということか。メジャーコードの構成音をなぞって一気にオクターブ上まで駆け上がるサビメロも爽やか。 坂井の詞は自分にはよく分からない。「突然」を無理にサビで使おうとしすぎる余り「突然の熱い夕立に 夢中で車に走ったね」みたいな 割とどうでもいい詞がサビに回ってきてる気がする。一方で2番のAメロからBメロにかけて「何かを求めれば何かが崩れる」みたいな人生訓系とか、 「この仕事(ゆめ)はどんな状況(とき)も笑っているよ」とかの決意系の詞が乱発されてきて主題が曖昧になる。突然というより唐突な感じの曲。
3.恋が愛に変わってゆくまでに ★★★ 詞曲とも浅岡が担当した、ハーフタイムシャッフルのポップな曲。予想通り全く癖のないストレートな作風で、歌い方も飾り気がない。 技術的にもたいして情感を込めたりビブラートかけたりしておらず、幅がある歌手とはいえない。素直なキャラクターが生命線。 メロ的にはオフコースとかその辺に近い気がするが、どちらかというとコーラスワークの作り込み方が似てるのかも。 こういう本格的にサビ全般ガッツリ歌う感じのコーラスを入れるバンドってあまり多くない気がする。2番以降のギターもオブリが多彩。 ギターの小田は当時20代前半だが、何を弾かせてもそつがなく、かなり上手いギタリストに思える。 4.きっと離れていても ★★★ 引き続き浅岡が詞曲を担当した、十人並みのバラード。マニアックな要素は全く無い。ちょっと聴いてて気恥ずかしくなるような直球な詞と、 割と隙だらけな歌いぶりでそのままの自分を晒してくる表現手法に変わりはない。斜に構えたり皮肉ってみたりという毒素も全く無い。 正直、歌詞カードだけを読むと途中で飽きる。でもその愚直さが、真面目な生徒会長のめいっぱいのラブソングって感じで面白くもある。 ドラムもあんまりバスドラとか踏まずにシンプルでタイトなプレイでまとめてるし、ギターもバッキング、ソロとも抜かりない。 誰も飛び出さないことで地味ながら安定した出来に仕上げた感じの曲。
5.THINK OF MYSELF ★★★★ 多々納作曲のアッパーな曲。イントロの途中から若干テンポアップするアレンジがいい意味で彼ららしくない。ドラムとか打ち込みみたいなプレイばっかだったし。 曲としてはサビで高音コーラスを重ねたせいかaccessのロック版みたいな印象。今作全般で歌を立てるために控えめに構えているバンドメンバーだが、 この曲ではドラムの小橋も派手めなフィルを披露している。ていうか打ち込みも併用してるようで、どこまで生なのか分かりにくい。 それでも上手いドラマーに変わりはないと思うけど。小田のギターも上手い。突飛なフレーズとかは全く弾かないが、王道アレンジのバリエーションを 豊富に持ってるので、飛び道具は必要ないといった感じ。よくソロシンガーのバックバンドにいるようなギタリスト、と言ってしまえば 有難味が薄い気もするが、こういうスタジオミュージシャンみたいな演奏をするバンドマンは珍しいのでは。 6.迷わないで ★★ 多々納作曲のミドルテンポ曲。ギターが地味な役割に回るパートが多いせいか、メロのマンネリ具合が気になりだす。ソロはやっぱり上手いけど。 キーボードが前面に張り出して、メロをなぞったりするアレンジが時代を感じさせる。個人的な印象として、メロ追いキーボード自体、 一聴目のキラキラ感ではプラス要素に感じるけど何度か聴いてると邪魔に思えてきてしまうことが多い気がする。 7.Moon Light ★★★ 多々納作曲の短調のアッパー曲。露骨に打ち込みのドラムが被さるが、オープンハットとクローズドハットが重なったりしててちょっとやりすぎ感がある。 浅岡の声が予想通り短調に合わず、アイウエオがはっきりした歌い方の弊害であるアホっぽさがAメロあたりで顕著に出る。サビは英語を挟んで無難に乗り切ってるけど。 そして小田のギターは好調で、ソロを弾き倒しながらのフェードアウトには貫禄を感じる。やっぱロックギタリストは短調のほうが好きなのかも。
8.とまどいの季節 ★★★★★ 何故か前曲そっくりのドラムフィルで始まるが、今度は8ビートを強調したポップな曲。作曲は引き続き多々納。意外とメンバー曲少ない…。 今までの曲に比べメロがコンパクトで、ホール&オーツのような80年代USポップスの香りが強くなる。浅岡は歌い上げ系のボーカルでないせいか、 洋楽路線が一番合ってるように感じる。小田も今までのロック調の曲よりむしろ適性があり、シャープで爽やかなカッティングを披露。 ソロのライン取りも知的で、サビからAメロに戻るまでの流れを非常に綺麗にまとめている。ホントに上手いなこの人。 9.明日のために ★★★ 露骨に邦楽ロッカバラードな感じのピアノイントロで始まる、浅岡作曲のベタベタな歌謡曲。ラスサビでオチメロの前に長い音符入れて引きを作る感じとか、 古臭いにも程がある編曲。実際に古い作品ではあるけど、それでもギリなラインという印象。しかし演奏がしっかりしててちゃんと聴けてしまう。 歌詞も本当に直球。「誰かを傷つけて生きるしかないなら もう強さはいらない」と言い切るサビは、歌い方と相俟って抜群に青臭い。 初めて本気で人を好きになった生徒会長という感じ。ウケる詞を狙ってる感じではなく、独特の本気度が出てるのが面白い曲。 10.君がいたから ★★ 坂井の詞と織田の曲によるデビューシングル。セカンドシングルのM2と同じようなギターのカッティングが入ってる辺り、ビーイングにとっての売れ線が どんなものなのかが推測できる。オクターブを行き来するベースがどうにも間抜けな一方で、節々の派手なシンセはかなりギラついている印象。 坂井を参加させて分厚く仕上げたコーラスも何だかがっつきすぎてて商魂がいやらしく感じる。歌詞も2番を境にどんどん意味不明になっていく。 最終的に「Oh この世界に踊り続けるしかないのか 心の中に君がいたから」という、ポップな曲調に相反した詞で終わっている。 浅岡の詞があまりに素直なため坂井の詞との落差が凄まじい。坂井って何で当たり前のように他人に詞を提供してたんだろう。
総評 ★★★ ビーイング系のセールス全盛期に鳴り物入りでデビューしたFIELD OF VIEWのメジャー1st。 当時の慣例なのかもしれないが、メンバーによる作曲が3曲と少なく、しかも割とどうでもいいアルバム曲だけを任されている印象。 作詞はシングル2曲を坂井、残りを浅岡が担当しており、2人の作詞に対するスタンスが全く違うため、かなりイメージがバラける。 坂井は作詞家っぽい詞を書くことを目的化してるが、浅岡は面白かろうが無かろうが等身大の自己表現に徹してる印象。 そもそも坂井の詞が自分にはよく分からないので正当に評価できてないのが悪いのかも。「負けないで」くらいからもう分からない。 パステルカラーの季節に恋したり、「今宵はわたくしと一緒に踊りましょう」と言ったりする『あなた』が男なのか女なのかも未だに分かってない。 技術的にはタイトなキープ力を持ち合わせた安定感のあるバンドで、特にギターの小田は完成度の高いマルチなプレイヤーという印象。 デビューからいきなりこんなに上手い人ってここ数年ほとんど心当たりが無い。心当たりが無くはない。無くはないけど放課後ティータイム。 比較の対象としておかしいのは重々承知だが、その放課後ティータイムの中野と小田とを比べると互角か小田優勢くらいに感じる。そのくらい上手い。 monobrightのギターみたいに奔放で挑戦的なフレーズをどんどん放る多彩なタイプも上手いと思うし、school food punishmentみたいに タイトなフレーズの切り欠きをテトリスみたいにはめ合わせて演奏を組み上げていくバンドも上手いと思うが、小田のギターはそれとは質が違う。 ルールの範疇でクリーンにやっても全然戦えるというか、横綱相撲という感じ。彼らは程なく解散したが、もし続けていればDEENのように AORバンド化していたかも。もっとも、中野に近いタイプだという点に気付いてから嫌な予感も頭をよぎってはいるが。 まあどちらにしろ音源に収録されている演奏が上手いことには変わりないけど。 総じて、必聴というほどの押しは無いが聴いたら結構聴ける作品。アとエが混ざったような日本語発音が嫌いで、綺麗な日本語発音が好きな人なら。 妖しいカリスマ性の持ち主が好きな人には不向きすぎて逆にネタとして重宝されるかも。
>>503 乙です。放課後ティータイム噴いた。
エメラルド/Cocco
1.三村エレジー ★★★★☆
Aメロのスッカスカのアレンジが印象的なオープニングトラック。
この曲は節回しが沖縄言葉気味なのだが、沖縄言葉は割と拗音が混ざる(「豊見城」が「とぅみぐし(ゅ)く」くらいになる)ので幼さを感じさせる。Coccoのイメージとはちょっと違うかも。
サウンドエフェクト的な音遊びも多めで一風変わった曲。
…かと思いきや時折真面目になったりして意味わからん。サビは「エレジー」らしく重厚なアレンジになるし。
展開が目まぐるしい割に3分で終わるコンパクトさが驚き。
歌詞は深読みすれば沖縄と本土の関係くらいに読めそうだが、詳しくはわかりませーん。
2.ニライカナイ ★★★★★
もう冒頭の掛け声から星5つ付けようと決めた力強い曲。
Aメロもなかなかパワフルで、サビにでも流用出来そうなメロディでこの先どうするのかと思いきや、サビの爆発力に感服。
長い音符を伸びやかな声で歌い上げ、合間にベースが顔を出す構成もカッコイイ。ギターはリフを弾き通しだが、いい安定感。
Coccoらしさという意味では他の追随を許さず、他のどんなアーティストにも歌えない楽曲に仕上がった。
あ、でもドラムのハイハットが割と邪魔。そんなにベッタリな8ビートか…?
3.蝶の舞う ★★★
古めかしいマイナー調ヘビーロック。
Coccoはビブラートで技巧的に攻めることはできないものの、その分を押し切るには十分なまでの声量がある。
この手の曲ではそっちの攻め方が間違いなくプラスに出ているため、十分に聴ける曲。
メロディだけ聞けば相対性理論みたいだが、アレンジと歌い方が正反対。そのことに気づくとちょっと笑えてくる。
4.Spring Around ★★★
打ち込みテクノなかわいい曲。
メインフレーズがキュートな電子音だが、時折濁ったギターが首を突っ込んできたり謎のキメが入ったりと簡単な編曲には留まらない出来。
歌詞は結構直接的にエロくてその噛み合わせにビビる。
Bメロが「ロコローション」のサビみたいで、編曲がRYUKYUDISCOというのは変な縁…いやなんでもない。
5.玻璃の花 ★★★☆ しっとりめのバラード。 言うなれば中島美嘉とかそういう路線の曲だが、もっと発声がしっかりしているのであまり湿っぽくならない。まぁこの曲は歌詞前向きなのでいいんだろうけど。 その割に声の張り上げ方がワンパターンというわけではなく、うまく逃げているのは好印象。 Dメロの展開から間奏までに一ひねりあり、定型テンプレートなJ-POPからは逸脱している。今まで全部そうだったせいかだんだん疲れてくるが。 6.4×4 ★★ 今度はアコースティックギターの弾き語りのような曲に。昔のBONNIE PINKとかそういう感じ。 全英詞。英語の発音は悪くないが、わざわざCoccoがこういう曲をやる必要があるかは疑問。 しかもハ長調なんで、単純すぎて飽きが早そう。 7.のばら ★★★☆ 再びTr.4路線。もっと陰がなく明るい。 とか思ってたら「Mama,Papa,(中略),and my lover さよなら forever」とか歌ってる。怖っ。 しかもご丁寧にそれに合わせてバックがぼっかり止まるし。まさかのダークさ。 そう思うとアレンジとか歌詞とかが全体にどことなく空虚に感じられるような…? 8.十三夜 ★★★ ヒップホップというかダンス系というか、SPEEDみたいな遅めのシンセが印象的なイントロとヘビーなギターのサビの対比が面白い一曲。 歌詞の言葉のひとかたまりを一気に歌い切るメロディもスムーズ。 ただコードとか展開は実に普通。箸休めにするにはちょっと重い。
9.Light up ★★ ワルツのリズムな物悲しい三拍子曲。 フルートとギターが飾り付けに奔走している。 曲が後半になるに従ってごちゃごちゃするのが個人的に好かない。 10.クロッカス ★★☆ 引き続き三拍子。Tr.9と違ってアイリッシュとかケルティックとか牧歌的な出来。 使用楽器も少なく曲の構成もすっきり。重い曲が多かっただけにこの位置にこれはありがたい。 11.Stardust ★★★★★ 壮大な疾走系ピアノロック。 WEAVERほどピアノが前に来ていないが、その分出るところが出ていてかっこいい。 オープンハイハットがバシャバシャ鳴ってるのも音の響きを生かしていてGood。 そしてこの歌唱力。非の打ち所がない一曲。 12.あたらしいうた ★ ストレートなギターロック。一発録りだろうか。 ちょっとテンプレすぎる。 スタジオミュージシャンとか使って技術的には申し分ないが、大して技術を誇る系の曲でもないので加点要素にはしにくいかも。 13.カラハーイ ★★★★★ またヒップホップかよ、とか思ってるとビビるかも。 ヒップホップ系の部分と直球ポップスをいったりきたりするアイデア勝負な曲。 というかその二つの繋ぎかたが強引極まりなく、実にバカっぽい。とってもバカっぽい。あとあのストリングスは絶対弾きたくない。 最後の盛り上がりとか考えるとこれがクライマックス。でももうちょっとだけ続く。 14.絹ずれ〜島言葉〜 ★★★★ 概ね大半の人のCoccoのイメージ通りのロック系の曲ピアノ入り。 タイトルの通り、最初から最後まで沖縄言葉での歌唱となっている。聴いても全くわからない。 サビのラストが導入と同じ形をしているため短いサイクルで何度もサビが回ってくるように聞こえる。 結果的にアレンジの重厚さの割にコンパクトな仕上がりになった。
総評 ★★★★ Coccoの7thアルバム。エメラルドというタイトルだが、かなり暗い光を帯びたイメージ。宝石ってより海の比喩とかみたいな。 多数のアーティストが編曲に携わっているため曲の幅は広め。 その中でも結構しっかりしたアレンジ・構成の曲が多い割に後味がさっぱりしている。曲順の勝利か。埋もれてしまった曲もいくつかあるが… 単曲で全くといっていいほど歌詞に触れなかったが、これが割と直球で恐い。比喩とか使ってるはずなのに直球。恐い。 世に沖縄っぽさを小手先でとってつけるアーティストが多い中、方言指導までつけて(といってもCoccoの父だが)曲を歌い上げるスタンスは稀有。歌唱力はもちろん言うことなし。 ガッチリした女性ボーカルものが聴きたいあなたにオススメ。 Coccoアルバム初聴の自分でもこれCoccoっぽいな、と思える要素が多かったので、きっとCocco入口にも向くはず。
>>503 乙です。
私としては、このアルバムの一曲目の「セピア」はFIELD OF VIEWとしての
デビューシングルのカップリング曲であり、それをわざわざ一曲目にもってきたところに
彼等のこだわりがあるかなと思ったする事があります。
>.>507
乙です。
バラエティに富んでいるアルバムみたいですね。
Coccoは「強く儚い者たち」ぐらいしか知りませんが、レビューを読ませんてもらうと
曲はバラエティに富みながらにして、一貫した直球的歌詞とボーカルがあるように思えました。
509 :
名無しのエリー :2011/01/29(土) 20:02:56 ID:DIMM8C/l0
>>507 乙。8曲目や13曲目が気になるなぁ。Coccoにそういう系のアレンジとは・・・
>>503 乙。
ビーイングはギタリストのいるグループにも平気でサポートギタリスト(モンテビ三好弟とか)投入してくるからどこまで小田だかはわからんよw
510 :
名無しのエリー :2011/01/29(土) 21:57:00 ID:OMLNb1AYO
ビーイングのアルバムレビューはありがたい
511 :
sage :2011/01/30(日) 12:23:56 ID:LfxX7bw7O
>>503 乙です。復活一発目がFIELD OF VIEWとは予想外w
pillowsの新譜のレビュー読みたいなあ。
>>507 乙です。
512 :
名無しのエリー :2011/01/30(日) 14:21:28 ID:QG4mhhHjO
こんなド素人のレビューなんか参考にしてる奴いんのか?wwww
513 :
名無しのエリー :2011/01/30(日) 15:05:46 ID:scPnmxmlO
自己紹介乙
ビーイング系なぁ…。 SURVIVE/B'z 1.DEEP KISS ★★★☆ 心臓の鼓動音から始まるミディアムHR。電撃的なギターリフが今まで以上にズシリと響く。 「予想通りあの娘は逃げちゃった」と始まる稲葉のシュールな歌詞に気をとられたまま進行していくが、 今まで以上に存在感を増し、グイグイとメロを引っ張っていくベースに注目。 ちなみに今作のベーシストは、現在に至るまでビーイングの主要アレンジャーである徳永暁人。 2.スイマーよ!! ★★★★ アレンジャーとしての徳永のセンスが全面的に押し出された1曲で、打ち込みテクノポップ系。 「なんかたぶんそんなカンジ」と、やたら曖昧な歌詞を無理なくメロに押し込む稲葉には感服。キレ具合が半端ない。 いたるところに入るベースのスラップも曲のハネた感じを際立たせている。 3.SURVIVE ★★★★ アルバムタイトルの曲。前2曲とは打って変わってどシリアス。 これまでのB'zなら泥くさーいアメリカンなミディアムナンバーになっていただろうが、所々に入る ピアノアレンジによりいつになくオシャレなアレンジに仕上がった。 無駄にストリングスアレンジなどが施されているわけでもなく素朴なバラードだが、そこが良い。
4.Liar! Liar! ★★★★★ B'z随一の名リフ(だと勝手に思っている)により幕を開ける先行シングル曲。 打ち込みの地を這うようなドラムとシーケンスの「テケテケテケテケ…」という音が特徴で、どことなくスリリング。 独特の所謂「稲葉節」はここで頂点を極め、日本語と英語をない交ぜにした韻の踏み方といい、 人間不信になった男が段々破滅していく様子をシニカルに描いた内容といい、まさにJ-POPの新境地。 ギターは終始攻撃的。 5.ハピネス ★★★☆ アコギを主体としたミディアムバラード。緩ーいアレンジはB'zにしては珍しいもの。 しかし稲葉の独特の歌唱法により、若干苦しそうな印象を受けてしまうのがマイナスポイント。 一日の終わり、夕方にかけて聴きたい1曲。 6.FIREBALL ★★★★☆ 「No synthesizer & computer used」という、Bostonのようなキャッチコピーと共に発表された第一弾シングル。 要するに全部生音のバリバリHRナンバーで、お世辞にも売れるような曲では無かったが、これでも70万近くの売り上げだったらしい。 ベースも松本が弾き、稲葉も終盤で高音シャウトと、ともかく気合入りまくりの1曲で、 この曲が2002年のAerosmithとの共演に繋がったとかどうとか、そういう話があったりする。 7.Do Me ★★★★ 穴埋め曲というのもあってかあまり正当な評価は受けていないようだが、久々のホーンセクションや 松本のワウをふんだんに使ったギター、稲葉のユニークな歌詞と、結構洒落た感じで個人的には好きな1曲である。 サビはAメロからそのままなだれ込むようなものであまりインパクトは無いが、大サビの転調で 一気に華やかなカラーに。アウトロではギター、ボーカルと共に暴れまわる。
8.泣いて泣いて泣き止んだら ★★★ 演歌?というより、昔の歌謡曲のような、いかにもな「泣きメロ」のバラード。 バックのストリングスもそれそのものであり、「夜のヒットスタジオ」なんかでバンドを従えてこの曲を演奏する2人が目に浮かぶ。 歌詞は自己嫌悪に陥った女をナヨナヨした男が一生懸命口説いているという悲惨なシチュエーション。流石である。 よく洋楽の劣化コピー呼ばわりされるB'zだが、こういう曲は流石にエアロもZepも作れないはずだ。 9.CAT ★★★★ 好き勝手な女性を「猫」に例えるという、ありそうでなかった発送。 無駄にきらびやかなイントロのシンセや、サビのバックのストリングスがアーバンな香りを印象付ける。 サビでは稲葉が「ニャオニャオ」と猫になりきるが、稲葉だから許されることであって間違っても一般人は真似できるものではない。 間奏では僅か2小節ほどだが、珍しくベースソロが。 10.だったらあげちゃえよ ★★★★★ ジャズがかったイントロから怒涛のB'z流ブラスロックへとなだれ込む。 歌詞の押し込み加減はここでピークに達し、サビでは何を歌っているのか歌詞カードで見なければ分からないほどに 無理矢理押し込んだ日本語を高速でまくし立てている。ここまで来れば日本語も英語もあったものじゃない。 間奏では「なーなーおまえーなー」と、サポメンやスタッフなどを引きつれコーラスを大合唱。 やりたい放題だが、きっちりとB'zのイメージを壊すことなく仕上がっている。
11.Shower ★★★★★ 前曲の騒乱も嘘のように静まり返り、小さくまとまったAOR調のバラードがそれに続く。 シャンソンを思わせるしっとりとしたアレンジ、滅多に遣うことない稲葉のファルセットと、B'zにしてみれば異色の1曲だろう。 しかしギターソロは渋みをきいた味わい深いものだし、ダサさや泥臭さも一切無くカッコいいバラードである。 歌詞は別れた(死別した?)恋人を回想し、何も出来なかった自分をひたすら後悔するというもの。 同年に亡くなった勝新太郎に送られたという説もあるが、実際のところはどうなんだろうか。 12.Calling ★★★★ バラードをグラウンドビートで包むという衝撃の構成が有名なシングル曲。 バラードパートだけなら「良い曲ですね」で終わるだろうが、イントロとアウトロのインパクトが物凄い。 「こーの声が聞こえーるかーい」というフレーズは誰でも一度は耳にしたことはあるはず。 ライブでは、アウトロで稲葉が高音シャウトを連発することが定番。 総評 ★★★★☆ それぞれが独特の個性を放つ3枚のシングルを含んで発表された9作目。 売り上げは前作「LOOSE」を下回るものの音楽的にはこの時期がピークであり、両者ともにキレまくっている。 B'zが本格的なHRサウンドに移行し始めた時期であり、現在のB'zに通用する音作りに。 純粋なHRの「DEEP KISS」「FIREBALL」、ストリングス主体のバラード「Calling」、 「Ultra Soul」系列のデジタルビート「スイマーよ!!」、ブラスロック「Do Me」と、 一般人の持つ「B'z」のイメージが全てここに凝縮されているので、初心者にお奨めするならコレ。
519 :
名無しのエリー :2011/01/30(日) 21:50:08 ID:tNDjherP0
盛り上がってるねー。では Various Artists「CRUSH!〜90's V-Rock best hit cover songs〜」 1. ピンク スパイダー(hide with Spread Beaver) / heidi. ★★ hideがいる(いた)事務所に所属するポップなバンド。ジェネオンからメジャーデビューしている。 Aメロ頭のブレイクには「おおっ」と思ったものの、後は無難すぎ。 正直RIZEより曲とVo.との相性は良い筈なのだがアレンジ面では彼らに劣るし、しかもheidi.と同じく上手く個性を出せなかったSIAM SHADEには演奏力で劣るという。 2008年の「hide memorial summit」では「TELL ME」をカバーしていたのに何故?と思っていたら、レーベルサイドからの要請だそう。そういうの良くないって! 2. 街(SOPHIA) / ドレミ團 ★★☆ 所々レトロなフックを仕込みつつ軽快でオサレな感じのバンド。 歌い方が松岡充そっくりで笑った(特に出だし)。 演奏もほとんどコピーだし、ドッペルゲンガーかよw。 (これ以降“ヴォーカルそっくり演奏ほぼ完コピ”をドッペルゲンガーと呼ぶことにする) 3. Melty Love(SHAZNA) / BugLug ★★ ルックスの通りキラキラしていてミクスチャーな要素も持つバンド。V系なのに最初は顔を出さずにシーンに登場したりした。 原曲は洋ポップ色が強かったが、ここではストレートなロックテイストに。 間奏等の小洒落たセンスや出だしの「君の笑顔」の歌いまわしがいかにもネオヴィジュアルっぽくて笑ってしまった。 しかし全体的にやけにあっさりしているので、これが原曲だったらヒットしていないと思う。 4. 1/3の純情な感情(SIAM SHADE) / NoGoD ★★★ キワモノ的ルックスではあるが実は相当なHR/HMテクニックと高い歌唱力を持つバンド。 ヴォーカルのキーがやたら高い以外は原曲に忠実かと思いきや、間奏やラストで演奏力を見せ付ける。 でもどうせならもっとテクニックを魅せられるような曲にすればよかったのに、と思わずにいられない。
520 :
名無しのエリー :2011/01/30(日) 21:51:11 ID:tNDjherP0
5. 月下の夜想曲(MALICE MIZER) / D ★★★★☆ ヴァンパイア等をイメージしたゴシックメタルサウンドのバンド。エイベックスからデビューしたがメジャーに行っても“濃く”なり続けているのが凄い。 原曲はタンゴのようなアレンジだったが、彼らは遠慮することなくコテコテのメタルアレンジを施した。間奏まで凄い力の入れよう。 ヴォーカルの声質や原曲のメロディーもあいまってとにかく濃い。流石。 余談だがこれほどの実力とデビュー以来4作連続TOP10入りといった実績も兼ね備えていながらも今ひとつ知名度に欠けるのは、検索では絶対に引っかからないバンド名のせいのような気がする(笑)。 検索で必ず引っかかるように、と命名したお笑いコンビ「NON STYLE」を見習ってほしい。かといって今更改名しても遅いとは思うが。 6. STORM(LUNA SEA) / 少女-ロリヰタ-23区 ★★ “ロリータ23区”と読み冒頭の“少女”は読まないという。読めないバンド名はV系の伝統。 音楽性は元々へヴィーロック+トランス+ミクスチャー等々を飲み込んだものだったが、Vo.が交代して以降は割と普通になっている模様。 原曲のちょっとしたフレーズからギターソロまで完コピかと思いきや、原曲の綿密な音作りだけは無視してブ厚い音で押すアレンジ。 なんか中途半端。 7. 紅(X JAPAN) / 摩天楼オペラ ★★★★★ かつてVersaillesのKAMIJO主宰のレーベルに所属しキングレコードからデビューしたメタルバンド。 原曲を踏まえつつ、シンフォニック+メロスピ成分を150%増強している。 そしてまたヴォーカルが上手い。藤井フミヤのようなクールな声から、フェミ要素+往年のジャパメタ的なハイトーンまで操れる。 とにかく熱くてカッコいい。個人的には今作のMVP。 8. With-you(La'cryma Christi) / DaizyStripper ★★★☆ 出だしの歌声が女の子かと思った。 フェミニンなハイトーンヴォーカルを擁する適度でハードでポップな音楽性のバンド。 原曲はカノンを引用したり凝りに凝ったアレンジだったが、彼らは青春パンク的なストレートな疾走感をメインにしつつ間奏やラストは原曲のように上品にまとめたアレンジを施している。 個人的にはアリ。
521 :
名無しのエリー :2011/01/30(日) 21:52:15 ID:tNDjherP0
9. Winter,again(GLAY) / 12012 ★★☆ 関西のコテコテ系バンドが集う某事務所出身でありながら、メンバーは全員本名でNAYUTAWAVEからのデビュー後は音楽性も割とストレートになったバンド。 Vo.は宮脇は2010年のワールドカップ南アフリカ大会ではブログでの現地レポートが話題になり、さらに海外メディアから「日本から来た少女」と報道され話題になったりした、 さて宮脇の声はTERUそっくりなのだが、ここでは演奏も完コピときた。ドッペルゲンガーその2。 インタビューを見ると本人たちも開き直っているのだが、本当にこれでいいのだろうか。 10. ロマンス(PENICILLIN)/ アンド ★★★ 今どきのV系らしいややヘヴィー志向のバンド。 基本的にヘヴィーだけど、サビだけダンサンブル。とにかく音を詰め込んだアレンジで良くも悪くも若いな−、と。 ヴォーカルは妙にキーが低いのだが、それだけでかなり物足りない(笑)。 11. S.O.S ロマンティック(CASCADE) / Mix Speaker's,Inc ★★★★ Psycho le CemuのAYA(女形。ギター)とseek(とんでもないコス。ベース)を中心に結成され、ツインヴォーカルを擁するバンド。 意外と骨太なアレンジで攻め、原曲のニューウェーブ的脱力感こそ減退したものの、B級テイストは上手く自分たちのものへと昇華できており好感触。 サビのドラミングやシンセとか面白いし。もう少しツインヴォーカルを生かせたらもっと良かったかもしれない。 12. ENDLESS LOVE(D-SHADE)/ LOST ASH ★★☆ “90年代のV系”っぽい音楽性のバンド。結成わずか1年だそう。 サビでこっそり入ってるシンセ以外は例のリフ含めほぼ完コピ。ヴォーカルもそっくり。ドッペルゲンガーその3。 まぁそもそもD-SHADE自体割とパ・・・なのは置いておこう。 13. Schweinの椅子(Dir en grey) / MERRY ★★★ 元々「メリー」表記でレトロックを掲げていたが、表記変更後は割とフツーなパンクになりつつあるバンド。Vo.ガラのハスキーな歌声自体が究極の飛び道具なのでそれでいいのだろう。 今回もアレンジはわりと原曲に忠実だが、ガラの歌声が入るだけでMERRYの曲のように聞こえる。 ただ彼らに関してはこれぐらいは当たり前だと思うし、正直もっとやってくれるかと思っていた。
522 :
名無しのエリー :2011/01/30(日) 21:53:18 ID:tNDjherP0
14. JUPITER(BUCK-TICK) / DuelJewel ★★★☆ 正統派な音楽性でセンスもよく、インディーズながら曲にタイアップがついたりしたものの時期が少し早かったこともあり今一つブレイクの波に乗り切れていない感のあるバンド。 アレンジに関してはもうそのまんま過ぎて閉口なのだげと、ヴォーカルがなかなか良い声で曲との相性もばっちり。 どうせなら冒険したアレンジで聴きたかった。 15. 夢より素敵な(Raphael) / DOGinTheパラレルワールドオーケストラ ★★ ルックスやPVはキラキラしているが、音楽性は…よくわかんない。最近流行のコテオサレビジュアル系だろうか。 なのにややドッペルゲンガ−気味でなおさらよくわかんない。 総評 ★★☆ ヴィジュアル系人気再燃とともに90年代のヴィジュアル系大ブームが再評価されつつある中、遂に出たネオヴィジュアル系バンドによる90年代ヴィジュアル系カバーアルバム。 原曲のハードルがどれも高いため心配だったものの、思ったよりも出来は良かった。やはりかつてに比べ最近のバンドは技術的に底上げされているのだろう。 だがどうも原曲を大事にするあまり、自分のバンドの色を出せていないものが非常に多い。せっかくの機会なのにもったいないと思う。 でも逆に言えば原曲を知る世代は安心して楽しめるわけで、ましてや原曲を知らない世代なら普通に楽しめるはず。 「これを機に原曲も聞いてみたい♪」みたいな後者の反応もちょこちょこ見受けられるし企画としては成功なのでは。
524 :
名無しのエリー :2011/01/31(月) 00:55:26 ID:ytDmuZ+wO
>>518 俺は素人ってことちゃんとわかってるからレビュー(笑)なんかしねえよwwww
お前らみたいな何の才能もないクズが何を評価するの?wwwwwwww
じゃあなんで素人なのにレビューの評価は出来るのか
もう構うな
527 :
名無しのエリー :2011/01/31(月) 14:49:00 ID:LJgSnyh9O
てす
>>524 プロのレビューが読みたきゃロキノンでも買えよ
>>528 うれしそうにロキノン他音楽ライターによる太鼓持ちレビューを
テンプレに長々掲げていたバンプヲタを思い出した
アルバムに対する不満レスには「>>(テンプレレス番)参照。
プロのライターが褒めてるんだぞ!!!」だって
スレ違い死ね
>>514 お疲れ様です。
自分もこのアルバムは、様々な曲調(HRやバラード、デジタルなど)をうまくまとめたものと思います。
曲調は様々でもそこに一貫としたもので「アルバム」としてまとめて聴きやすくしている点にすごさを感じますね。
>>519 今、話題のアルバムですね。
私もアンドがもう一捻りできたらよかったかなと感じますね。
ちょうどこのアルバムの直撃世代なんで、なにか懐かしく、カバーしているバンドも好きだったりするのでたまらない作品です。
FIELD OF VIEWが懐かしかったので、まとめサイトにはあがってないビーイング全盛期のアルバムをやってみた 時の扉/WANDS 1. 時の扉 ★★ 4thシングルで2番目のヒット曲。作曲はオリジナルメンバーで本作発表時点で既に脱退していた大島によるものだが、 これは2ndシングルの候補に挙がっていた所謂ストック曲のため。 Vo.の上杉が第2期WANDSの幕開けとして、再度この曲を選んだらしい。 ソウルミュージックがルーツの大島の楽曲を、ビーイング系の主力アレンジャーだった明石昌夫がミクスチャーロック風に仕上げている。 キャッチーで売れた理由もわかるし、この当時の流行歌らしいとは思うが、今となっては恐ろしく飽きるのが早い。 2. このまま君だけを奪い去りたい ★★★ 上杉がDEENに詞提供した曲をセルフカバー。編曲は原曲と同じ葉山たけし。 この曲を試しにDEENのVo.である池森が歌ってみたら良かったのでDEENの結成に至った、 といういかにもビーイングらしい経緯があるので、池森が歌わなければWANDSのシングルとして発表されていたかもしれない。 全編を通して水泡のようなパーカッションの音が邪魔だが、それ以外は2サビの歌詞が違うだけで原曲とほぼ同じ。 まあ、歌はオリジナルより上手いが。 3. 星のない空の下で ★★ 作曲はGt.の柴崎、編曲はWANDS名義になっているが、フツーにフツーのポップな曲。 サビのバッキングで鳴っているシンセには80年代臭さえ感じたりする。 ファン人気は高いようで最初のベスト盤にも収録されたが、突っ込むところもなければ称えるところもない。 あまりにも無味無臭すぎる。
4. もっと強く抱きしめたなら ★★★★ 大島在籍時の3rdシングルだが、作曲は多々納好夫、編曲は葉山といういつものビーイングの製作陣。 そのため本作に収録されてもまったく違和感はない。それもそれでどうかと思うが。一応ギターソロは別テイク。 とはいえNo.1ヒットだけあり、本作中でも突出してグッドメロディーである。 キャッチーに導入し盛り上げながらも、Aメロと同じメロディを用いて落としたところで、 再びキャッチーな締めを持ってくるサビの二段階構成がいい。 5. ガラスの心で ★ M1を焼き増したような曲。オーケストラヒットが乱発されすぎていて、 「とりあえず入れときゃいいだろう」といった手抜きにさえ感じてしまう。そしてあまりにも聴きどころがない。 6. そのままの君へと… ★ 定石のバラード。大島による作曲でソウルフルなサビはなかなかいいが、 バッキングが大人しすぎて本作中最も無味無臭な曲になってしまった。 2Aメロの後にBメロに行くと見せかけて間奏に突入したり、 余韻を残すような長めのアウトロにするなどそこそこ捻りは加えてあるものの、それさえ耳を通り過ぎてしまう。 7. 孤独へのTARGET ★ イントロからもはやヤケを起こしたとしか思えないほどオケヒを連発する歌謡ロック。 本作中最も歌謡曲的なメロはまさに2時間ドラマのエンドロールで流れそうな勢い。 作曲は川島だりあだが、メンバー作曲のM-5とほぼ判別不能という恐ろしい程のプロデュース力。 8. Mr. JAIL ★ M-7まで3曲続いて明石による編曲だが、この曲では葉山が編曲を担当。しかし相変わらずのオケヒ無双。恐ろしい程のプロデュース力である。 もはやダンス歌謡になってしまった楽曲にのせて歌詞ではマスコミ批判をしているが、 この曲を書かせるようなきっかけが何かあったのだろうか。 ダンスビートと共にシャレにならないぜ!、人並みなIQなくしてると嘆くが、いまいちチープさを拭いきれてない。
9. Kepp My Rock'n Road ★★ 歌詞に若干この後の上杉の片鱗を見せるミディアムナンバー。 2分強の短い曲だが、M-5からM-8までシングルの間を埋める役目しかないような曲が続いたので、 逆にフォーキーな曲調にホッとさせられてしまった。 10. 世界中の誰よりきっと 〜Album Version〜 ★★★ 中山美穂と共演した曲のWANDSバージョン。当時Mi-Keのリードボーカルだった宇徳敬子がコーラスを務める。 原曲はウォール・オブ・サウンドをモチーフとしたアレンジが楽曲に煌びやかさを与えていたが、 本作ではロック調に改められている。この曲もキャッチーながらも飽きがこないグッドメロディー。 総評 ★★ M-10で中山美穂と共演したことをきっかけにM-4、M-1を立て続けに大ヒットさせていた最中に発表した2ndアルバム。 Vo.上杉がDEENに詞提供した曲のセルフカバーであるM-2を含め、シングルはどれもミリオンヒットを達成している。 これらはどれもキャッチーでインパクトのある名曲だが、一方でアルバム曲がとことん印象に残らない。 いかにも工場のように音楽を生産するビーイングらしいが、これではアルバム曲はシングルの穴埋めにしかなっていない。 本作でポップスを極め(させられ)た後、彼らはその反動で内省的にそしてロックに変化していき、名盤「PIECE OF MY SOUL」を完成させる。 本作でポップスへの統制がなければ、「PIECE OF MY SOUL」はなかったと思われるので、そういった意味では価値のある作品。 中古で100円前後だと思われるので、ヒット曲を抑えるために買う分には損はない。
536 :
533 :2011/02/03(木) 02:15:25 ID:koKQ8Rv50
>>534 訂正
○そのままの君へと… ★★
×そのままの君へと… ★
>>533 乙
こうして見るとB'zってビーイングの中じゃかなり特殊だったのかも
>>533 シングル曲意外の出来具合が「?」なのは同意できます。
正直、WANDSは好きなのですが、私の中でオリジナルアルバムで他の人に一押し出来る作品はないです。
結果としてアルバムとしての出来はどれも微妙で結局ベストアルバムを勧めてしまいます。
これ自体はベストアルバムがアーティストの入門しやすくするっていう意味合いからすれば当然でしょうが、
代表作ってアルバムで勧めれるものがないんですよね。
豊田道倫(パラガ)関係の他のレビューも読んでみたいです。 このスレの影響で最近音源買って気に入ったので。
庶民派爆弾さん/打首獄門同好会 1.爆走体勢 ★★★ ハードな演奏に乗せ、自己アピールに徹する曲。挨拶代わりの一曲目にはちょうど良いか。 「にっちもさっちもどうにもこうにもブルドッグ」って往年のネタまで繰り出すが、対象年齢層いくつだ。 2.デリシャスティック ★★★★★ (たぶん)これでフジロック出場を勝ち取った、彼らの代表曲。 ハードな演奏に乗せ、うまい棒をこれでもかこれでもかとアピールしてくる。 発売終了した味も幅広くカバーする心配りが憎い。 3.Breakfast ★★★ ハードな演奏に乗せ、朝食の素晴らしさを歌い上げる曲。 恐ろしく殺気立ったテンションで朝食を求めるが、 その内容はといえばアジの開き、納豆、沢庵、目玉焼きという潔さ。 4.88 ★★★★ ハードな演奏に乗せ、四国巡礼の全88札所を歌い上げる曲。 これをライブで歌いきれるVo.大澤の努力が偲ばれます。 5.フローネル ★★★☆ ハードな演奏に乗せ、風呂に入る幸せ、寝る幸せを歌い上げる曲。 やたら力の入った演奏、シャウトで二度寝サイコー!とか言われてもねぇ… 6.南国猫ラーメントコナツニャ ★★★☆ ハードな演奏に乗せ、メンバー3人が交互にボーカルを取りながら 自分の好きなもの(河本:猫、JUNKO:夏、大澤:ラーメン)への愛を歌い上げる曲。 他2人に比べて大澤パートの展開が雑すぎワロタ。3段落ちかよ。
7.H.A.G.E ★★★☆ ハードな演奏に乗せ、頭髪が抜け落ちる悲しみを歌い上げる曲。 このバンドの場合全てが過剰だが、この曲の場合特に悲壮感が半端じゃない。 他の曲が速いものばかりなので、ここでいったんお口直し。 8.生粋 JAP ★★★★ ハードな演奏に乗せ、英語ができない日本人を歌い上げる曲。 こんなのばっかりかよ。スラップベースが迫力満点。 9.若年層爆弾 ★★★☆ ハードな演奏に乗せ、小学生の他愛無い校内抗争を歌い上げる曲。 デスボイスの使いどころがおかしい。 10.SPD ★★★★ ハードな演奏に乗せ、ペーパードライバーの恐怖を歌い上げる曲。 ペーパードライバーだけに、疾走感があることがかえって怖い。 11.上野 ZOO ★★★★☆ ハードな演奏に乗せ、上野動物園について歌い上げる曲。 動物園で飼われる動物と人間を対比し、社会派的なテーマに迫ると思わせておいて 交通アクセスを事細かに歌い出すんだからわけわからん。 12.ジョッキ ★★★★☆ ハードな演奏に乗せ、居酒屋での風景を歌い上げる曲。 注文したメニューがいつまでたっても来ないことあるよね。 酒の勢いもありどんどんエスカレートして急転直下のオチへ。 13.逆転トライアングル ★★★★ ハードな演奏に乗せ、食肉となる運命の豚について歌い上げる曲。 最初はわざと抽象的に「彼は温かく見守った」「彼は静かに君を切り刻む」と メタルやV系のような歌詞で触れておいて直後に豚肉の部位や料理を詳細に叫ぶ毎度のパターンに。
14.SAWAYAKA ★★★ ハードな演奏に乗せ、静岡県ローカルの炭焼きレストランについて歌い上げる曲。 静岡県民以外の人にとって無駄な知識を一つ増やしただけ。 内容はまあ、他と同じパターンです。 15.今日も貴方と南武線 ★★★★★ ハードな演奏に乗せ、南武線について歌い上げる曲。 全駅名を羅列して叫ぶだけであり、歌詞カードは路線図。 それなのにこの格好よさは何なんだ。 総評 ★★★★ 男性ギター、女性ベース、女性ドラム、トリプルボーカルという珍しい編成の 3ピースバンド・打首獄門同好会の全国流通1stアルバム。 この編成で音楽性はゴリゴリのハードロック。3人とも演奏力は十分備わっている。 そしてこの能力を生かし、これまでほとんど誰もネタにしてこなかったような 身の回りのユルいものをテーマに弾き叫ぶというスタイル。 その世界観(というほどのものか?)は、「愛」とか「平和」とかについて 薄っぺらい言葉をささやくだけの昨今のミュージシャンよりよほどリアルかつ濃密。 音楽性としては筋肉少女帯、セックスマシンガンズ、マキシマムザホルモンを足した感じといえば 分かりやすいだろか。G.Vo大澤の歌い方は大槻ケンヂを彷彿とさせるし、 ドラムを叩きながらクリーンボイスで歌い上げるDr.Vo河本は声質含めホルモンのナヲを思い出させる。 そしてとても女性が弾いてるとは思えないB.Vo JUNKOの男前なベースラインも嵌っている。 あえて問題点を挙げるとすれば、曲数が多すぎて後半だれてしまう。 15曲1500円と盛りだくさんな内容であるのはありがたいが、聞いている方の体力を奪うタイプの曲ばかりなので 通しで聞くのは非常にしんどい。曲も結構緻密に作られており、聞き流すのは勿体ないだけに尚更。 あとは、トリプルボーカルスタイルではあるが、JUNKOと河本は声質が似ており、 しかも明らかに河本の方が歌がうまいという不均衡が生じてしまっていることか。 (ちなみに最近はそれを考えてかツインボーカルになってきている)
543 :
名無しのエリー :2011/02/09(水) 01:09:28 ID:y9JLW5VcO
住所不定無職の1stアルバム買おうか迷ってるんだけど、誰かレビューしてくれませんか?
どなたかふくろうずレビューしていただけませんか?
545 :
名無しのエリー :2011/02/09(水) 22:08:52 ID:0azlHrkT0
>>543 レビューすんのめんどくさいけど、1曲でも気に入ったんなら買って損ないよ
絶対何曲かはハマるはず
546 :
名無しのエリー :2011/02/10(木) 22:26:49 ID:RsUK/9cO0
moumoonのアルバムってどうなんだろう?
需要あるか分からないけど先日リリースされた黒夢トリビュートでも。 FUCK THE BORDER LINE/V.A. 1.少年/abingdon boys school ★★★★★ 過去のLUNA SEAやBUCK-TICKの時も評価が高かったが今回も秀逸。 黒夢の代表曲という事で当然求められるハードルは高くなるが さすがの歌唱力・演奏力で彼ららしいヘヴィなアレンジに仕上げている。 2.優しい悲劇/シド ★★★ 思い入れが深いゆえの原曲そのままのアレンジ。 安心して聴けるもののもう少し冒険して欲しかった気も。 3.MARIA/Plastic Tree ★★★☆ 原曲を大きく崩さず自分達の味も所々で発揮。 有村の掠れ気味のヴォーカルが良い味を出している。 4.C.Y.HEAD/ the GazettE ★★★ M3同様、原曲を崩さず自分達らしさも活かそうというアレンジ。 悪くないが「カッティン ユア ヒェ〜ッ!!!」というサビの発音にどうしても笑ってしまう。 5.CHANDLER/coldrain ★★★★☆ 個人的には今作最大の収穫。 元々が全英語詞でシャウトしまくる曲だから こういうエモ系のバンドが普通にカバーするだけで十分サマになる。選曲の勝利。 6.Wallin' on the edge/ジルバ ★★★★ 原曲のベースラインをフィーチャーしたジャジーな仕上がりだが 男臭いヴォーカルと途中の掛け合いパートのおかげで何とも熱いアレンジに。 ライブでやったら盛り上がりそう。
7.FAKE STAR/SUNS OWL Feat. YOW-ROW from GARI ★★★ sadsのドラマーGOの本家バンドだが ヴィレヴァンのV系カバーCDに入ってそうなアレンジ。 原曲が激しいながらも打ち込みを取り入れたサウンドだったので 拡大解釈するとこうなるのだろうか。 面食らいながらも繰り返し聴くと妙な中毒性を発揮する怪作。 8.ピストル/NICOTINE ★★★☆ 彼ららしい8ビートのパンキッシュなアレンジで歌詞も全て英語に。 普通にカッコいいんだけど何故か地味に感じてしまう。 9.カマキリ/THE 冠 Feat. K-A-Z ★★★ sadsのギタリストK-A-Zと同ベーシストのクボタケイスケが参加。 歌・演奏のクオリティは高いが普通にカバーしましたって感じでこれまたちょっと地味。 10.BEAMS/山嵐 Feat. MOOMIN ★☆ 今回のラインナップである意味一番注目していたカバー。 ラップとMOOMINによる何とも爽やかなサビの歌唱。 ただ、アレンジはともかく歌詞がサビ以外全部原曲と違うってどうよ。 聴き心地は良いがそれはちょっとやりすぎな感も。 11.Like A Angel/CASCADE ★☆ ファンの間では『少年』を上回る代表曲。 らしさはしっかり出せてるけどさすがにハードルが高すぎた。 原曲に特に思い入れが無くTAMAの声に拒否感を示さない人ならいけるかと。 12.MIND BREAKER/カイキゲッショク ★★★ ヴォーカルにMOTOAKI、ZEEBRA、JESSE、ギターにK-A-Z。 ミクスチャー系のアレンジで悪くないけどややおとなしい気も。 この面子ならもっと暴れても良かったかな。
総評 ★★★☆ 再結成に合わせて発売された黒夢のトリビュートアルバム。 直接影響を受けたバンドや親交の深いアーティストもいれば意外な人選もあったりで なかなか面白い仕上がりになっていると思う。 星の少ない曲もファン視点で見ての評価なので 黒夢に強い思い入れが無い人なら普通に楽しめるかなと。 ただ、どちらかと言えば前半に良曲が多いから後半ちょっとダレるかも。 以上です。色々突っ込みどころ満載かもしれないけど 初レビューって事で勘弁してやって下さい。
550 :
名無しのエリー :2011/02/19(土) 23:05:21.88 ID:lCHAQIz/0
みなさん乙です。では自分も EARTH/世界の終わり 1.幻の命 ★ 静かなピアノイントロで始まるが、この時点で既に演奏が無機質で先行きが不安になる曲。しかしバンドの音が揃ってみると、むしろピアノが ましに聞こえてくる。何故かリズムだけは正確だけど強弱の表現に乏しいドラム、ピッキングが弱くて切れが悪いギター、ほとんどルートから離れないベース。 そして草食アピール過剰気味な猫なでボーカル。素人の演奏をリズムだけ手直ししたものに聞こえる。フランプールを追いかけるレベル。WEAVERの背中も見えない。 技術勝負のバンドでないにしても、1曲目から見限られたらいかん気がする。ならメロディが凝っているかといえばこちらもお馴染みの頻出メロという感じで、 別に音楽的におかしいとかいう事はないものの個性らしい個性は見出せない。アレンジが特徴的かといえばそうとも言えず、特にピアノはお堅くて退屈。 子供の頃ピアノ習ってた人の手癖って感じのフレーズ満載。音の鳴るもの全般が厳しいので、なにやら美しげな詞を楽しむべきか。 でも抽象化するにも程がある作詞ぶりなので、チープな演奏と相俟って中身カラッポ感がより強調されてしまってる気がする。 曲の最後に「君のパパとママの歌」と詞が出てくるが、むしろサビメロは中村中の「友達の歌」という感じ。
551 :
名無しのエリー :2011/02/19(土) 23:07:51.25 ID:lCHAQIz/0
2.虹色の戦争 ★ 果てしなくベタなキーボードと、打ち込みなのか生なのか非常にしょっぱいドラムの音色が残念なアッパー曲。ギターも2人いるとは思えないスカスカぶり。 上手い人がいないにも程がある。メロディも今更感が強く、特にサビメロは似た曲がすぐに2曲くらい頭に浮かぶレベル。 節々のブレイクもジャムセッションで作ったというより作曲者のデモ通りといった感じの予定調和な出来。一切のライブ感がない。 詞の世界観と一致させるためにわざとこういう演奏をしてるのかとも思ったが、通して聴いたら演奏は全編こんな感じの無機質さだったので、 やれば出来る人達でもなさそう。となると消去法でまたも詞が売りなんじゃないかということになるのだが、これがいかにも趣味の作詞という感じで、 演奏同様に他人の助言を全く聞かずに好き勝手にやった結果という印象。詞は突っ込みだすとキリがないので極力触れたくないが、ほぼ今作通して 「演奏そんなんなのにそんな大層なこと歌うの?」という印象は共通している。取り敢えずこの曲に関しては、「花や虫に声があるなら自由や平和を歌うだろう」 という主張自体が逆というか、花が平和の象徴という認識って元々人が人に植え付けたものな気がする。だから花自体は平和とかいう概念持ってないし歌わないと思います。 でも虫は歌うかもわからないので、ホイホイの中でカサカサしてる採れたてを彼らの元へ送ってみようと思います。虫好きの人って尊敬します。
552 :
名無しのエリー :2011/02/19(土) 23:10:07.37 ID:lCHAQIz/0
3.インスタントラジオ ★ ビートの死んだメロコア。コードはカノン進行まんまで、もっと他に打つ手がないのだろうかという感じ。ギターソロもかなり簡易。 「PopでCuteなセカオワMelody」とか歌っててビックリした。なんか略してきた。ていうかポップでキュートなメロディのつもりだったのか。 メロディなんて何か在ればいいくらいで、とにかく詞を書きたい人達なのかと思った。詞のほうは自分勝手な価値観で「世界がこうなればいいのに」を綴る。 死ぬよりつらい人たちもみんな歌えたらいいのに、とか色々言ってる。そんな気にさせてくれる歌があったらいいね。 ポップでキュートなセカオワメロディがその役目を担えたらよかったのだろうが、この位だとせいぜい丁寧なGReeeeNって感じ。 ところでDJって何の為にいるのかと思ってたが、毎曲ちょっとずつ登場するボイスエフェクトパートのためだけにいるのかも。 4.青い太陽 ★★ ベタながら打ち込みを多用したおかげで他曲よりポップな出来になったミドルテンポ曲。導入部のように英詞を歌っているときのほうが さらりと聞き流せて良いのだが、内容が自ら浸ってるだけで傍目に中身がないので歌詞カード見ないほうが聴ける。ホントに趣味のバンドという感じ。 例えば「世界の終わりで詞を綴る、ぼく。世界の終わりを奏でる、ぼくら。」みたいな自己テーマがあって、それに陶酔しながらやってる印象。 読んだことないが、ライトノベルでいう「セカイ系」というやつを音楽にしてみた感じか。でも音楽にするなら、サビでまたカノン進行を使ってたり、 ギターソロがピッチズレズレだったり、ピアノが異様に安直だったりしてる部分をもっと手直ししたほうが。
553 :
名無しのエリー :2011/02/19(土) 23:12:18.52 ID:lCHAQIz/0
5.死の魔法 ★ 音程の危険な歌とありがちアルペジオに、たまに過剰な歪みをかけたギターが絡む曲。ピアノも歌メロの近くをなぞりすぎてて工夫に乏しい。 なんか自作のライブハウスを持ってて、そこで合宿して曲を作ってるとwikiにあるが、むしろ全員デモ通りに弾けるよう個々で練習してきて、 アドリブ一切なしで録音してるように聞こえる。多分ピアノの藤崎彩織あたりが「一緒に合宿して、友達とかに噂されると恥ずかしいし…」とかいって 合宿をボイコットしてるのだろう。曲自体は今作では相対的に良いほうに入るが、疑問投げかけ系の詞がかなりウザイので真面目に聴くのがつらい。 おおまかに「僕はこの世界が大好きなのに、どうして終わってしまうの?」という内容だが、そういう飛躍をせずに現実見たほうがいいのでは。 僕らはプロのミュージシャンなのに、どうしてこんなに歌や演奏が下手なままで平気なの?みたいな自問のほうが先だと思う。 6.世界平和 ★★ 変なホーンアレンジが入っていつもと違う感じのイントロで始まるマイナー曲。なかなかにダサい。これは新境地かもしれない。 世界平和を掲げる曲のなかでも歴代トップレベルのチープさ。間奏のエセシンフォニックな感じもまたカッコ悪い。ネタに走った感のある曲。 むしろ世界平和を声高に主張する人達をバカにする意図で作られたように思える。そして世界平和のために特に何もしていない人達もこれを聴いて 「世界平和世界平和言ってる奴らもこんなもんなのか」と安堵できる。ラストの台詞部分では「神様、私たちの世界に平和を」という台詞と 「神様、人類を滅ぼしてください」という台詞を同時に喋る。25歳にもなって言うことだろうか。人類が悪だと一度認識したら、 そのまま命を絶ってしまうか、「こんな矛盾を抱えながらも僕らは生きていく」系の後ろ暗い大人になっていくかの2択な気がする。 でもこの自分だけ許しちゃう身勝手な感じがまた世界平和論者を効果的に皮肉ってるように思える。どこまで意図してるのか知らんけど。
554 :
名無しのエリー :2011/02/19(土) 23:14:26.58 ID:lCHAQIz/0
7.白昼の夢 ★★★ やっと世界とか死とかのテーマから離れて、今度は朝と夜を繰り返すだけの閉塞的な世界観になる。今までの大風呂敷な話は夢オチで、 気が付いたら病院のベッドの上で朝から晩まで寝て過ごす現実に引き戻されていた、という感じ。案外きれいにまとまった。かってに改造。 でもこれで世界の終わり完結って感じになってしまったような。2nd以降どうするんだろう。 今作中で続いていた淡々として無機質な演奏が、朝と夜の反復を執拗に歌ったこの曲で初めて意義をなす。見事にけだるさが出ている。 総評 ★ 全作詞を担当するボーカルギター深瀬を中心に、ギター、キーボード、DJという編成の世界の終わりの1st。 ベースとドラムは打ち込みのものとギターの中島が演奏しているものがあるらしいが、どちらにしてもオケとしてはかなりショボい。 さらにギターやキーボードもアレンジの独創性に乏しく、バンドアンサンブルの魅力は厳しい。メロディも普通で、これといった得意分野が見えない。 一方で作詞は身の丈に合わないテーマの大きさで、ぶっちぎりの雰囲気重視バンドという印象。相対性理論もキャラ重視ではあるが、 ベースとかは普通に弾ける人だったし、ここまで音が味気ないともはや存在自体がネタに思えてくる。なんか一度自分達を客観視したほうがいい気がする。 歌詞カードのスペシャルサンクス欄にロキノンとかMUSICAの人の名前を載せるあたり、本人達もステータスの感じ方が他と違ってる印象。 多分何もかも青臭いストレートな作風が武器、ということになるのだろうが、本人達がネタキャラを受け入れる体制になってないというか、 本物のミュージシャンを自負してそうな感じがするのが怖い。「最高です!キモさが」とか言ったらマジで貴方の音楽的素養がどうたらとか反論されそう。 そこまで含めてピエロぶりを笑うのが正しい楽しみ方ということかも知れないが、個人的には別にそこまでしたくもないし、あまり用のないバンド。 見た目とかプロフィールとかバンド名とか曲名に惹かれて、むしろ釣られても本望くらいの人が聴くのがいいのでは。
555 :
名無しのエリー :2011/02/20(日) 02:13:09.50 ID:MwJUUHnhO
ナイスなレポ乙です! 日本武道館とか金積まれても行きたくないww
556 :
名無しのエリー :2011/02/20(日) 03:24:15.67 ID:9J3WMDz3O
乙です 相変わらず性格悪いなw 重箱の隅ですがかってに改蔵っすね
557 :
名無しのエリー :2011/02/20(日) 08:36:44.12 ID:tL8iOoy8O
この人たち、たしかにもうちょい音をどうにかしてほしいですよね
>>549 乙です!
黒夢トリ、先越されたぁーっw
558 :
名無しのエリー :2011/02/20(日) 18:54:34.21 ID:dokocqhe0
乙です セカオワ嫌いを通り越して怖いので思いっきり笑いましたごめんなさい つかスペシャルサンクス欄に雑誌名とかマジかよ…
559 :
名無しのエリー :2011/02/20(日) 19:03:07.11 ID:dokocqhe0
せっかくなんで塩漬けになってたレビューを発掘 パラダイス・ガラージ / ベッドルーム・ポップシンガー 1. ベッドルームから愛をこめて ★ 松本亀吉氏の「まあ、本当のことを書いちゃいけないのかなーとおもって、ちょっと、残念でしたね」という呟きが 何度も何度も繰り返され、そこにリズムマシンのチープな音が重なり、最初数十秒はエレクトロニカっぽく始まる。 が、歪んだ金属音のサンプルが入ってきたあたりで状況が一変。 リズムマシンは暴力的に乱打され、やがてノイズが入ってきてムチャクチャな状態になる。 終盤は落ち着きを見せ、レコードの早回しと思われる音も入りやっと曲として展開しそうになる… という所で豊田さんが「真心を掴める/そのときまで」ど怒鳴るように吐き捨てて曲が唐突に終了する。これが1曲目… 2. バーガー・ベイビー ★★★ 80年代にアメリカで流行ってたディスコチューンを宅録のチープな機材で再現したような曲調。 何故か全カタカナの歌詞はなんかえらい気持ち悪い内容。何故か豊田さんはここではへんてこな裏声で歌っている。 へんてこな歌唱と気持ち悪い歌詞とチープながらポップな曲が全く噛み合っていなくて非常に気持ち悪い曲。 ずーっとギターの音が薄いまま展開していくので、アウトロのノイジーな展開は結構アガる。 3. ボールペン(in the U.S.A.) ☆ 気持ち悪いアルペジオと豊田さんのちょっとした芝居と共にボールペンがテーブルに何度も転がされる音。 しばらくするといきなりノイズまみれの高速ロックナンバーがフェイドインしてきてあっという間に終わる。 この曲は上記の一連の流れを2回繰り返して最後に豊田さんが「USA!」と絶叫して終わる。約一分。
560 :
名無しのエリー :2011/02/20(日) 19:04:06.91 ID:dokocqhe0
4. 初恋のひとは近所に住んでいる ★★★★ イントロの気持ち悪い多重録音コーラスで面食らうが、全体としては初期パラガの匂いが強い良質な歌モノナンバー。 アレンジもイントロ以外はアバンギャルドなポップといった感じで気持ち悪さを感じるようなものではない。 歌詞の中にある「米買うときはみな同じ顔」というフレーズはたまに話題に上がる。 フェイドアウト間際にちょっとしたブレイクビーツが。 5. カーネーションならこんな毎日をどんな風に唄うだろう ★★★★☆ ドラムのサンプルループにあわせて豊田さんらしい綺麗なメロディと日常的な歌詞を紡ぐ曲。 この曲のメロはちょっとフォークっぽいので、結構いろんな年齢の人に受けがよさそう。コーラスもさっきと違って綺麗だし。 しかし後半で曲調が一変、なんだか日常の気だるさを思わせる重いメロディに。不気味な電子音と静かなノイズ。 歌唱ももはや呟きのような形になり、タイトルを2回連呼して「いつも寂しい…」「いつも嬉しい…」などという風に感情を列挙する、 というのを何回も繰り返すというなんとも重々しいものになる。前半と後半のギャップを楽しむ曲。多分。 6. 待ちぶせ ★☆ 怪しげなメロディをノイジーなギターで延々と紡ぐインスト曲。スライドギターの歪んだノイズが不穏な空気を演出している。 曲を聴いた後にタイトルを見ると、なんだか「待ちぶせ」という言葉が妙にリアルに感じられてちょっと怖い。 7. 中学生 ★★★★★ この曲はベーシックな弾き語り。平常運転。いつもの豊田さん。 タイトル通り、自分の中学生時代を回想し、あの頃の僕は今の僕の中にいる、と歌う。 これは本当に良い曲。サビで思いっきり「マスカキ」という言葉が入っているけれど自然に聴こえるので気にならない。 曲中通して街の音が流れていて(野外録音?)、それがまた曲のメロディを良く引き立てている。 ラストは蛇足かなと思うのだけれど、この部分をカットせずに入れるのが豊田さんらしくて良いです。
561 :
名無しのエリー :2011/02/20(日) 19:04:48.56 ID:dokocqhe0
8. 中学生(reverse-1987) ☆ 前の曲を逆回転したものに不気味な電子音がたくさん入ってるという…もう曲ですらない。 もうこれはただひたすら不気味。たまに右チャンネルだけ音が途切れたりするのがまた不気味。 9. あなただけに僕,愛されたいのです ★ 洋楽のサンプル(元ネタ失念、2ヶ月ぐらい考えてるけど思い出せないこれ曲名なんだっけ…)に合わせて 豊田さんがひたすら「あなただけには僕,愛されたいのです」と繰り返すだけ。後半はノイズも入ってくる。 豊田さんのサンプリング曲が個人的に大好きなので本当は★5つぐらいの気持ちですが世間的には多分こんなもん。 パラガスレの過去ログで名指しで「悪い意味で忘れられん」と言われてたので、世間的には多分そんなもん。 10. 二月生まれ 何の展開も無い爪弾きが9分半。閉口。 11. 人間 ★★☆ 最後の最後に最強に気持ち悪い曲。 とにかく気持ち悪いエフェクトがかかったボーカル、か細いギターによる不気味なメロディ、 小さな音で鳴り続ける電子ノイズ、不気味なようで少し孤独で日常的な歌詞と、とにかく気持ち悪い。 後半はブレイクビーツが小さな音で挿入され、気持ち悪さが少しだけ軽減される。 ラストは豊田さんの生声で、「人間って、何?」
562 :
名無しのエリー :2011/02/20(日) 19:05:38.99 ID:dokocqhe0
総評:★★★ 40分ぐらい入ってて11曲入りなのにアルバムではなく「Special EP」という扱いな時点で内容を察して欲しい怪盤。 しかし、実はこれがEMI傘下のレーベルでの第一作目なのだ。冒険しすぎ。スカムな豊田さんが好きな人は是非… とりあえず初心者は聴くな!後悔するぞ! 需要が無いなんてもんじゃねえ!ごめん!
563 :
名無しのエリー :2011/02/21(月) 13:43:49.78 ID:ZttjiKZo0
>>562 乙です!
初めて買うアルバムとしては避けたいですねw
B'z The Best "Treasure"
1.BLOWIN' ★★☆
確か過去売り上げ三位になってるシングル曲。
ノリノリである。
2.恋心(KOI-GOKORO)★★★
11thシングル「ZERO」のカップリング。イントロのギターが個人的に◎。
「松本に相談しようか でも多分冷やかされるから や め と こ !」
こんな歌詞稲葉にしか書けないであろう。
3.TIME ★★★★★
一曲目「BLOWIN'」のカップリング。
B'zの数あるバラードの中でも素晴らしい出来。名曲。
4.Liar Liar! ★★★☆
とにかく凄いのが歌詞。「アレやコレやで地球だって回らぁ」じゃねえだろう。
さらに「先生はママと 政府は火星人と 警察は悪い人と
僕の知らないとこで とっくにああナシがついてる それってダンゴウ社会」と
稲葉節はもう終始キレキレ。なんとも迷作である。
5.ねがい ★★☆
まあ曲としては普通な感じ。だが歌詞は
「Oh Yeah かなへたまへ このねがひ かなえろよ…」
よくもまあここまで英日ミックスできるものである。しかも古典。
564 :
名無しのエリー :2011/02/21(月) 13:45:15.54 ID:ZttjiKZo0
6.愛しい人よGood Night… ★★ このアルバムの中じゃ影が薄いかな。 前の「TIME」や後の「もう一度キスしたかった」に隠れがち。 でも決して悪い曲じゃないと思う。 7.Pleasure'98 〜人生の快楽〜 ★★★★★ 「LADY NAVIGATION」のカップリングの98年版。 「いつのまにかこの町に 丸め込まれるのは誰? くだらなかったあの頃に 戻りたい 戻りたくない」 時は流れ、人も町も変わっていくということを教えさせられる。文句なしの名曲。 8.ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜 ★★☆ 初っ端にドラムと松本のギターが暴走する。 しかし曲としてはミディアムな仕上がり。 9.もう一度キスしたかった ★★★★☆ 松本はこの曲をシングルにしたかったらしい。 昔の稲葉の声だからこそこの曲の良さは表れるのだと思う。 ファンからの人気も高いらしい。
565 :
名無しのエリー :2011/02/21(月) 13:47:02.12 ID:ZttjiKZo0
10.FIREBALL ★★★ B'zのミリオン記録を止めた問題児。完全にハードロック。そして松本がベース。 「裏切られてもコケてもアレちょん切られても」って… なんとなくここで記録が止まったのも分かる気がする一曲。 因みにコーラスも松本である。 11.Real Thing Shakes ★★☆ 高い。高すぎる。こんなん絶対カラオケじゃ歌えない。 しかしアンディージョーンズがプロデュースしたサウンドは格好良い。 当時はこんな一曲でもミリオン叩き出してた。 12.MOTEL ★★☆ B'zの「暗黒時代」と呼ばれる中の曲。曲調としてはブルージー。 悪くはないんだが少し地味な印象か。歌詞はかなり重い。 13.いつかのメリークリスマス ★★★☆ 人気の高いクリスマスソング。そして名バラードである。 「いつまでも手をつないでいられるような気がしていた 何もかもがきらめいてがむしゃらに夢を追いかけた」 稲葉の染み入ってくる歌詞と松本のアコギが響かせるサウンドが本当に素晴らしい。 14.RUN -1998 style- ★★★★ アルバム「RUN」の曲のバージョン違い。 アルバムの表題曲だけあって完成度は高い。 さらに最後に次シングル曲の「HOME」がシークレットトラックとして収録されている。 HOMEのアコースティックバージョンが聴けるのはここだけである。どうでもいいっちゃどうでもいいが。 総評:★★★★☆ ファンからの投票による人気曲で作られたアルバム「Treasure」 捨て曲はないので中古CD店で見かけたら買ってみて損はないと思う。 いや、「Pleasure'98」を聴くだけでもこのアルバムを買う価値はあるかもしれない。
566 :
名無しのエリー :2011/02/21(月) 13:54:31.28 ID:EPj1RZ2f0
>>565 乙です
はまってた頃は意識してなかったけど、稲葉の詞ってすっげえんだな色々と
567 :
名無しのエリー :2011/02/22(火) 09:10:21.17 ID:NueZ1p2R0
>>565 乙です。
GRAPEVINE/真昼のストレンジランド
1.Silverado ★★★★
セッション曲。
出だしの田中の声が低い事に驚く。ここ数年で歌い方が変わったことが如実に現れている。
地上から空へ向かってゆっくりと飛び立っていくイメージを感じさせる、オープニングにふさわしい曲。
2.This town ★★★☆
セッション曲。『TWANGS』のツアーで既に演奏していた曲。
シングルのカップリングだが、前曲との流れは良くアルバムの雰囲気にも馴染んでいる。
歌詞は「風の歌」同様別れのことを扱っているようだが、こちらはロックバンドがツアーで訪れた街を離れていく中での別れを歌っているのだろうか。
サビで英語詞が使われているが、前作の「Vex」と違って、伝えたいことがハッキリしている気がした。後半のツインリードも気持ちいい。
3.ミランダ(Miranda warning) ★★★
亀井曲。
サイケデリックなアレンジの中にも、前作『TWANGS』の流れが感じられる曲。
個人的には、2番のサビ以降の間奏がこの曲の肝だと思った。電子音っぽい音も入っていて面白い。
何回か聴いていくうちに良く感じるスルメ曲の印象がある。
4.Neo Burlesque ★★★☆
亀井曲。
一定のリズムで延々と刻まれるギターと、打ち込みのように聞こえるドラムのせいか、無機質で、どこか冷たい印象のある曲に感じられる。
バインには無かったタイプの曲かも知れない。
田中曰く「歌詞はかなりいやらしいことをいやらしくないように書いている」らしい。
最後はノイジーなギターが鳴って突然終わる。
568 :
名無しのエリー :2011/02/22(火) 09:11:26.25 ID:NueZ1p2R0
5.おそれ ★★★★★ セッション曲。個人的に今作中で1番好きな曲。 今作はピアノとギターの絡みが良い曲が結構あるのだが、この曲ではそれが上手く融合していると思う。 特に間奏のギターソロ以降の、上に突き抜けるような展開が心地良い。 6.Sancutuary ★★★★ 田中曲。恐らく今作中で1番キレているロックナンバー。 個人的に田中の曲は1クセも2クセもあるような印象があるのだが、この曲がまさにそう。 発売前にネットで曲の一部分を試聴したときに、サビでのイカれた感じのギター、狂気的なボーカルから「壁の星」を思い出した。 ただ激しいだけではなく、イントロ〜Bメロを落ち着いた感じにすることでサビでの「爆発」に繋げている気がした。 7.Dry November ★★★☆ セッション曲。個人的には前半部分を締めくくる曲だと思う。 弦楽器とピアノ、アコギが中心のアレンジとなっている。3拍子だが、ドラムはほとんど鳴っていないので3拍子のように感じない。 曲の位置や雰囲気から、『TWANGS』でいう「Twang」のような感じ。 ストリングスが使われているこの曲をライブでどのように再現するのか、気になるところ。 8.真昼の子供たち ★★★★☆ 亀井曲で、今作の核となるリードナンバー。 「ジュブナイル」のような感じの曲だが、「ジュブナイル」が少年目線の歌詞なら、この曲は大人が少年時代を回想しているような印象がある。 「油断すると大人になっちまう」という歌詞が何とも言えない。 意外な事に4〜5年前には既に出来ていた曲だというが、アルバムの1ピースとしてしっかり収まっているから驚く。
569 :
名無しのエリー :2011/02/22(火) 09:14:36.85 ID:NueZ1p2R0
9.411 ★★★ 亀井曲。 タイトルはアメリカで電話番号や住所を調べてくれる番号である「411」ではないかという説がある。そのせいか、歌詞にも電話の事が出てくる。 ウッドベースとドラムの雰囲気がジャズからの要素を感じさせる。 「ミランダ」とは対になっているというが、個人的にサビのメロディーのパターンが何となく被る気がした。 10.夏の逆襲(morning light) ★★★ セッション曲。 試聴した時に「今までにはないタイプの曲だ」と感じたが、何と歌詞も二行程しかない。歌詞カードを見た時に驚いた記憶がある。 プロデューサーである長田進とセッションする為に作られたらしく、展開も面白い。 「真実を可能にするのは〜」で一気に開けるのが良い。ただ少し長い気もする。 11.ピカロ ★★★☆ 田中曲。 GRAPEVINEのアルバムで「ラスト1曲前は名曲」という話が良く聞かれるが、今回は少し趣が違う様子。 「風の歌」とリンクしたような歌詞や曲順から、ラストへの布石という印象が個人的には強いが、この曲も良曲。 12.風の歌 ★★★★☆ 亀井曲。 今作の先行シングルで、バインの王道とも言えるバラード。 曲単体でも良いのだが、アルバムのラストに来る事で曲の良さが一層引き出されている。 発売前にアルバムの曲順を知った時、「やはりこの曲が最後に来るのか」と予想通りの感もあったのだが、アルバムを1枚通して聴くと、グッと来るものがあった。 それまでの曲が短編小説だとしたら、この曲は短編小説を締めくくるエンディングテーマのような気がする。 バインにしては珍しく希望を感じさせる形でアルバムは終わる。
570 :
名無しのエリー :2011/02/22(火) 09:20:09.25 ID:NueZ1p2R0
総評 ★★★★☆ GRAPEVINEの11thアルバム。 GRAPEVINEファンなので、多少評価が甘いかも知れないです。 先行シングルの上向きな印象から『Here』のような原点回帰のアルバムになると思った(実際、動画サイトでも「初期っぽい」という内容のコメントがあったりした)が、内容は『Sing』、『TWANGS』で突き詰めていったものが見事に結実したアルバムとなった。 今作は全体的に爽やかな風が吹いているように感じた。「爽やか」といっても『Here』の突き抜けた印象とは異なり、円熟味を感じさせるものになっている。 メンバーが「今はバンドの風通しが良い」と言っていたけれど、非常に良い環境で曲作りが出来ている事がアルバム全体の風通しの良さに繋がっているのかも知れない。 一曲一曲の流れは良く、楽曲のクオリティも高い。特にセッション曲の完成度の高さには驚いた。アレンジの面でも、キーボードの高野のプレイが随所に光っていると思う。 各曲の歌詞にもストーリー性が感じられ、以前のような皮肉めいた攻撃的な歌詞や、遊び要素の入った歌詞は無い。「全12曲が1本の長編小説になっている」というアルバム評があったけれど、確かにそうだと思う。 コンセプトアルバムのような面も感じられるので、過去10作のフルアルバムとは違った印象を受けるかも知れない。 「その未来」、「FLY」、「疾走」のようなアップテンポのロックチューンは少なく、『イデアの水槽』みたいな激しいバインが好きな人には物足りなさを感じてしまうかも知れない。 逆に『Sing』以降のGRAPEVINEの作風が好きな人には自信を持って薦められる良盤。特に『deracine』や『Sing』が好きな人にはオススメのアルバムだと思う。 初レビューなので所々おかしい部分があるかも知れません。
571 :
名無しのエリー :2011/02/23(水) 23:09:18.92 ID:3+mUTD9U0
乙です
572 :
名無しのエリー :2011/02/24(木) 00:35:54.88 ID:bcbOZNx/0
乙です では次は私が MUSICMAN/桑田佳祐 1.現代人諸君!! ★★★☆ 9年ぶりのオリジナルアルバムは社会風刺の曲から幕を開ける。 風刺の内容といい韻の踏み方といい初のソロアルバム「Keisuke kuwata」に収録されてる『愛撫と殺意の交差点』を彷彿とさせる。 「頑張れ!!現代人」と歌っているが歌詞や歌い方は全体的に諦観めいている。 ちなみにこの曲は「現代人諸君!!」と書いて「イマジンオールザピープル」と読む。 2.ベガ ★★★☆ 一夜の情事を彦星と織り姫に例えた甘いラブソング。ファルセットで歌う箇所もあり歌い方も甘ったるい。 アダルトでエロチックな雰囲気漂う大人のバラード。 3.いいひと〜Do you wanna be loved?〜 ★★★ 「Keisuke kuwata」の『路傍の家にて』のようなシンセサイザーが印象に残る曲。桑田自身も80年代を意識して作ったと語っている。 歌詞の内容は日本の政治家、特に鳩山由紀夫を痛烈に皮肉っている。てか全部鳩山由紀夫のことじゃ…… ただかつての『漫画ブルース』や小泉政権を痛烈に批判した『Mr.ブラック・ジャック』みたいな鋭さは無く 「頼むからちゃんとやってよ……」という感じの1曲目と同じどこか諦めきった唄である。 4.SO WHAT? ★★★ 2曲目とは正反対の泥臭さが漂う曲。舞台は沖縄、基地の近くで一緒に暮らしている男女の物語。ただ沖縄らしさは一切無い。 自分の情けなさに気付いていながらも女の体を求めてしまう男の姿に哀愁を感じる。
573 :
名無しのエリー :2011/02/24(木) 00:37:37.47 ID:bcbOZNx/0
5.古の風吹く杜 ★★★★ 桑田が青春を過ごした街、鎌倉を舞台にしたミディアムテンポの曲。 とても落ち着いた曲調で聴いていて心地よい。ぜひ鎌倉で寺巡りしながら聴きたいね。 6.恋の大泥棒 ★★☆ ブラスバンドをふんだんに使ったナンバー。『ダーリン』から歌謡曲臭さを抜いた曲調である。 タイトルといい歌の登場人物といい昔のアメリカ映画を彷彿とさせ、≪ダンチョ≫や≪おしゃれ泥棒≫など今では聞かないような言葉が出てくる。 ただあまり印象に残らない。 7.銀河の星屑 ★★★★★ ドラマの主題歌にもなっているこのアルバムの中心的なナンバー。 西部劇で流れてそうなサウンドで、桑田佳祐がカーボーイハットにブーツを履いて歌ってる姿が目に浮かぶ。 しかし歌詞は仏教的な死後の世界を描いたモノで曲調とは正反対である。それでもサウンドと歌詞が絶妙にマッチしている。 ちなみにこの曲の歌詞は癌が発覚する前に書いたモノらしい。 8.グッバイ・ワルツ ★★★★★ サビが無く淡々と桑田が歌っていくシリアスなナンバー。アコーディオンが印象に残る。 このアルバムは全体に渡って諦観めいた唄が多いがこの『グッバイ・ワルツ』もそのひとつだ。 ≪この国に生まれたらそれだけで「幸せ」と言えた日が懐かしい≫という風にかなり後ろ向き。 結局この唄は「さくら」に収録されてる『私の世紀末カルテ』みたいになんの希望も見出せずに曲が終わってしまう。 それでも個人的は今作では一番好き。 9.君にサヨナラを ★★★ ここに来て初のシングル。フルートの音色が優しいね。 唄の登場人物が過去のさまざまな思い出に別れを告げ、また明日から頑張ろうとする、最近の桑田佳祐にありがちな唄。 妻の原由子もコーラスとピアノで参加している。やっぱ桑田佳祐の唄に原由子は欠かせないね。でもそれってソロなのか……
574 :
名無しのエリー :2011/02/24(木) 00:38:39.50 ID:bcbOZNx/0
10.OSAKA LADY BLUES 〜大阪レディ・ブルース〜 ★★★ サザンの『LOVE KOREA』の大阪バージョン。とにかく大阪を絶賛している。 間奏に巨人対阪神の実況中継を入れるなどの遊び心も見られる。 ちなみに桑田佳祐はアンチ巨人らしくこの歌でも桑田が金本にホームランを打たれている。 11.EARLY IN THE MORNING 〜旅立ちの朝〜 ★★ 朝の情報番組のテーマソングに抜擢されたことで話題になった曲。『本当は怖い愛とロマンス』のカップリング。 打ちこみを多様している。歌詞は朝のニュースに似つかわしくなくとても下品。桑田佳祐じゃなきゃ絶対採用されてないだろう。 中学生が言いそうな下ネタを爽快な歌に出来るのは桑田佳祐の才能だね。 ただ歌の節々に入る女の喘ぎ声やエロい囁きはやり過ぎ、とても不快に感じる。なので大幅に減点。 12.傷だらけの天使 ★★ 女に振られた男友達を励ます曲。桑田が友達をテーマにするのは結構珍しい。 ≪へこたれてんじゃねェ!!≫や≪羽ばたけ なァ 男だろ!!≫など若干歌詞がクサく感じる。 メロディも盛り上がりに欠けアルバム内では一番地味。正直入れなくても良かったのではと思う。 13.本当は怖い愛とロマンス ★★★★ 紅白でバニーガールとイチャつきながら披露した曲。現時点での最新シングル。 イントロのピアノ、フルートの音色のおかげでとても華やかな印象を受ける。 一方歌詞は突然女に捨てられてしまった男が嘆くモノである。 しかし悲壮感はなくとてもコミカルに仕上がっている。今作だと一番明るい。 14.それ行けベイビー!! ★★★★ これも紅白で披露された曲。前曲とは違いすごいシンプル。演奏はすべて桑田のエレキギターとハーモニカのみ。 桑田のエレキギターの弾き語りは以前ライブで披露したことはあるがCDとして出すのは初めて。 歌詞は「無理せずに肩の力を抜いて頑張れよ」みたいな内容。12曲目よりこっちのほうが良い。 ≪命をありがとネ≫という歌詞があるから退院後に作った曲かと思ったら一番最初に作った曲とのこと。
575 :
名無しのエリー :2011/02/24(木) 00:40:21.17 ID:bcbOZNx/0
15.狂った女 ★★★ 今作最大の問題作。桑田のアルバムに必ず一曲はあるようなシュールなエロ曲。 世界的に有名な女性アーティストのことを歌っている。さしずめ『行け!!力道山』の女版か。 それにしても歌詞がすごい。≪目の前で聖母マリアが自慰をした≫とか。怒られるぞこれ。 16.悲しみよこんにちは ★★★☆ 前作と打って変わって静かな曲。失恋をテーマにしている。 軽快なピアノが心地よい。キーボードを担当している片山敦夫が良い仕事をしている。 17.月光の聖者達 ★★★ 桑田が作るアルバムのほとんどがピアノを中心としたバラードで終わるが、今作もその例に漏れずバラードで幕を閉じる。 「もう若くは無いけどそれでも明日からも頑張って行こう」という曲。近年こういう曲が多いのは桑田も年取ったからかな。 総称 ★★★☆ 2002年の「ROCK AND ROLL HERO」以来9年ぶりのニューアルバムの今作は激しいロック色が消え、落ち着いたポップな曲が多い。 軽快な韻の踏み方や日本語を英語っぽく歌うやり方は今作でも健在で、聴いていてこれぞ桑田佳祐のアルバムだなと実感する。 ただ全体的にミディアムテンポの曲が多いので盛り上がりに欠ける。曲数も多く、通して聴くと途中で若干ダレてしまう。 それでも良曲が多いのでおススメ。桑田佳祐はまだまだやれると証明する一枚です。
576 :
名無しのエリー :2011/02/24(木) 00:58:39.06 ID:Rp6k59Bg0
577 :
名無しのエリー :2011/02/24(木) 14:04:01.86 ID:sIxJ8IPZ0
このスレって一回でたアルバムはレビューしちゃだめな雰囲気?
578 :
名無しのエリー :2011/02/24(木) 14:09:12.84 ID:aBOVGWiu0
むしろどんどんレビューしちゃって >【基本精神】 >レビューの数が多いとレビューの精度が上がります。 >カブっても気にせずあなたの視点で批評してください。 こんなテンプレもあるんだからさ
579 :
名無しのエリー :2011/02/24(木) 19:25:02.28 ID:fVMldXb60
何回も出てるアルバムだけどレビューしますお GREEN/B´z 1.STAY GREEN〜未熟な旅はとまらない〜 ★★★☆ 一曲目からかなりポップで、このアルバムの方向性が「Brotherhood」「ELEVEN」とは正反対だというのを気づかされる。 歌詞は己の未熟さ、青臭さを歌っている。曲は短いが疾走感があり気持ちいい。 2.熱き鼓動の果て ★★★☆ 前曲から間髪入れずにこの曲が始まる。B´zとしては2002年唯一のシングル曲。 前半はアコギを中心に気だるく進み、後半に一気に盛り上がるという珍しい構成になっている。 ちなみにこれは2002年に行なわれた日韓W杯の日本代表について歌っている。 3.Warp ★★★★ 初期のB´zを彷彿とさせる爽やかなラブソング。久しぶりに会った男女が再び恋に落ちるという内容。 いやぁ歌詞が気恥かしい。≪嫌いなわけないだろう≫や≪ずっと一緒にいて欲しい≫とか。 青臭さをテーマにしてる今作だからこそ出来た曲であろう。もしそうでなかったら『long time no see』みたいな熱い歌になってたハズ。 4.SIGNAL ★★★☆ 男女の倦怠期をテーマにしている曲。打ち込みを多様している。 しっとりとしたバラードなのでB´zをあまり聴かない人の気に入るのではないかと思う。松本のギターも大人しい。
580 :
名無しのエリー :2011/02/24(木) 19:25:44.24 ID:fVMldXb60
5.SURFIN' 3000GTR ★★★★ 前曲とは打って変わって激しい暑苦しい曲。終始松本のギターが忙しなく鳴り響いている。 昔で言うと『Crazy Rendezvous』、最近で言うと『National Holiday』と同じようなことを歌っている。 とてもノリが良いのでぜひライブで一度聴きたい曲である。 6.Blue Sunshine ★★★★☆ ドライブをテーマにしたミディアムテンポの爽やかな曲。 最初聴いたときはなんて甘酸っぱい曲なんだと思ったが、よくよく聴くと結構悲惨な曲なのではないかと思えてくる。 なにせ片思いで結ばれることの無い女に「どこまでも車で送っていくよ」と男が宣言して終わるという『GIMME YOUR LOVE』の主人公も真っ青の内容である。 それでも深読みしなければすごい良い曲。おススメ。 7.ultra soul(Alternative Guitar Solo ver.)★★★★ 良くも悪くも彼らの代表曲。『ultra soul』は当時強烈なインパクトを残した。 ただ強烈すぎてB´z=ultra soulというイメージが世間に広まってしまった。他にもいっぱい良い曲があるのにね。 だからと言って曲自体が劣っているわけではない。稲葉のスイマーの気持ちになって書いた歌詞や徳永の打ちこみが冴えわたっている。 今作では松本のギターソロが変更されていたり徳永がベースを弾いたりとシングルとは別バージョンになっている。 8.美しき世界 ★★☆ 『SIGNAL』と同じようなしっとりとしたバラード。そういえばこの2曲は「ときめきメモリアル」の主題歌だったね。 歌い方も稲葉特有のねっとりとしたモノで無いので嫌いな人も聴きやすいのではないかと思う。ただ地味。 9.Everlasting ★★★ B´zとしては珍しいど真ん中ストレートのラブソング。シングル曲の『GOLO』を今作に収録しなかったのはこの曲があったかららしい。 ストリングを用いた近年のB´zに多いバラードに仕上がっている。間奏前の盛り上がりが良いね。
581 :
名無しのエリー :2011/02/24(木) 19:26:57.89 ID:fVMldXb60
10.FOREVER MINE ★★★☆ なにやら浮かれて周りが見えなくなっている男の歌である。打ちこみ主体。 一部ラップを歌っている。 11.The Spiral ★★★★★ 今作の中では一番異色のナンバー。負のスパイラルに嵌りそうになっている男のことを歌っている。 明るさや爽やかさは一切無く、気だるいサウンドで終始進んでいく。そして最後は稲葉のアカペラになる。 松本のギターソロも曲に合っていて今作のベスト。 12.GO★FIGHT★WIN ★★★☆ ライブで盛り上がること間違いなしの疾走感あふれるナンバー。ただアルバムの締めとしてはあっさりしすぎな気もする。 曲自体はカッコイイがタイトルがダサい。タイトルに★を入れる必要性はあったのだろうか…… 総評 ★★★★ B´z12枚目のオリジナルアルバム「GREEN」のメインテーマはズバリ「青臭さ」。 『Warp』『Everlasting』のような直球のラブソングや『STAY GREEN』のように青臭さの大切さを説いた曲など若さ溢れる曲が多い。 打ちこみ主体の曲が多く、B´z的にも初心を思い出すために原点回帰を図ったのではないだろうか。 そのため初期のように全体的にかなりポップ。それとB´zとしては珍しく季節感を感じるアルバムである。 もし女の子にB´zのアルバムを貸してくれと言われたらこのアルバムを貸せば相手も満足してくれるハズ。初心者向き。
582 :
名無しのエリー :2011/02/24(木) 20:25:35.93 ID:RJAIk7viO
乙です!乙、とっても乙なんだけど・・・ 『GOLO』にワロタwww
583 :
名無しのエリー :2011/02/24(木) 21:07:24.25 ID:fVMldXb60
>>580 訂正
×『GOLO』
○『GOLD』
これは恥ずかしい
584 :
sage :2011/02/25(金) 02:25:57.25 ID:Fn0sC4aE0
ALL!!!!!!/100s 1.そうさ世界は ★★ イントロなしの「で〜〜〜」で始まるのがインパクト大。 カッコイイギターロックだけど飽きやすい。 この時点でアルバムの色が分かる。 2.希望 ★★★★★ キラキラしたキーボードが印象的。 他の楽器もオーソドックスだけど良いアレンジ。一般受けしてもおかしくないポップさ。 これまた明るくてカッコイイ曲。残る余韻がどことなく爽やか。 3.まんまる ★★★★ 祭りっぽいアレンジが秀逸な佳曲。 ライブでも盛り上がりそうだがそういうんじゃなく、純粋に聴いていて楽しい。 アウトロは次曲へ繋がっている。 4.なぁ、未来 ★★★★☆ さっきからカッコイイ連発してるけど1番は間違いなくこれです! イントロ、歌詞、サビ、間奏とどこをとっても金太郎飴の様に洗練されている。 100sになって良かったことは音に厚みが出たことだな。
585 :
名無しのエリー :2011/02/25(金) 02:27:49.01 ID:Fn0sC4aE0
5.Q&A ★★ ベストにも収録されるみたいだがちょっと聴きどころがわからない。 リフはシンプルだが面白いと思う。ロキノンぽいけど。 間奏は良いと思う。 6.シンガロング ★★★ わりと好きな曲…だったはずなのに今聴いたらそうでもなくなった^^; 寧ろQ&Aの方が良作かもしれない。 何度聴いても前曲と印象が被ってしまう。 7.あの荒野に花束を ★★★★☆ イントロから哀愁漂うが泣き歌とは違う。 悲しみを乗り越えた先の強い決意を感じる。 でもやっぱり中村の声が切ない。 サラっと聴けないのが難点か。 8.つたえるよ ★★☆ じんわりくる曲。曲調は違うけどピーナッツみたいな。 聞きやすいんだけどそれが災いして耳に残らない。あとなぜか飽きる。 いい加減パワーコードばかりで下品に思われる。
586 :
名無しのエリー :2011/02/25(金) 02:28:17.37 ID:Fn0sC4aE0
9.蘇州夜曲 ★ カバー。しかし何故か1番だけ。 何で入れたの?って思うけどまぁ箸休め。 理由は自分がクオーターだからどうのこうの言ってた気がするが忘れた。 10.ももとせ ★★★★★ 桜に別れの想いを乗せる…なんてのは幾度となく使い古されたはずだけど やはり心に響くものがある。 壮大な感じではないけど威風堂々とした力強い曲。 中華な前曲との対比か。 11.もしこのまま ★☆ ひょっとして初めてのアコギ?やっぱりバンドだなぁ。 演奏詰めこみすぎ感+猫なでボーカルが受け入れられない… ラブソングではないらしい。 総評 ★★★ 一つ一つは中々粒ぞろい。 しかし過剰なまでに厚い音でSEも無いし、 そういうことで「金字塔」の頃と対極に位置すると言っても過言ではない。 実際ここで離れた古参ファンも相当多い…らしい。 しかし折角バンド組んだのだからそれを突き詰めて行くのも悪くはないと思う。 それでアルバムの評価だが、正直ごちゃごちゃしてるし、疲れる。 ERAも尖ったカッコイイアルバムだったが、全然違う。 やはり音が過剰でソロ時代からのファンには厳しい。 ヴァリエーションも無く、かといって統一感や、アルバムを通しで聴きたいか と問われてもそれも違う。 しかしソロよりは良くも悪くも普通になってしまったので、このあたりから入る人がいてもおかしくはない。 曲単位で見ると3枚の中では最も優秀だと思う。
587 :
名無しのエリー :2011/02/25(金) 17:26:31.49 ID:OLYOFXHl0
浜田省吾/J.BOY 2枚組です。 DISC1の曲は1-○、DISC2の曲は2-○と表記します。 1-1.A New Style War ★★★★☆ オープニングはバンドサウンド+シンセ+ブラスと華やかかつ勇ましいイントロから始まる。 が、タイトルを見ても分かる通り歌詞はプロテスト色が強く、1番から 「国家に養われたテロリスト」 「飽食の北を支えている 飢えた南の痩せた土地」 と、中々痛いところを突いてくる。若干説教臭く聞こえることもあるが、それはそれで彼の書く歌詞の持ち味なんだろう。 1986年と言えば冷戦も終結せずドイツも東西に分かれていた時代の曲だが、そういった背景を分かった上で聞いた方が良さそうだ。 1-2.BIG BOY BLUES ★★★ シングル曲。EP盤では一番の売り上げで、10万枚のセールスを残している。 成功を手にしてもなお憂いを抱く青年の姿が描かれている。この曲から得た構想がこのアルバムのテーマに繋がって行ったらしい。 ソウルフルな浜省のシャウトと、スピード感溢れるギターソロはこの時期だからこそ聴けるもの。 裏でやたらとキラキラ鳴っているシンセは若干過剰か。 1-3.AMERICA ★★★★ タイトルからしてまんまで、曲調は古き良き60年代のカントリー風。 淡々と歌い上げる浜省をバックに、これでもかというほど感傷的に広がるコーラスが妙にノスタルジック。 当時の日本のロッカーの強いアメリカンコンプレックスを露にした歌詞は、今の世代には若干理解しがたい面もある。 そういや浜省は「和製Bruce Springsteen」とか呼ばれてたからなぁ。
588 :
名無しのエリー :2011/02/25(金) 17:28:06.04 ID:OLYOFXHl0
1-4.想い出のファイヤー・ストーム ★★★★★ 明るく砕けたアップテンポナンバー。 「タフ」だとか「クイーン」だとか恥ずかしい単語が頻発するが、時代なのかそれとも浜省が既に古臭かったのか。 パンキャッシュなノリにBeach Boys風のコーラスが重なり、巧いところで攻撃的になることを抑えている。 シンセは相変わらずキラキラだがメロディに丁度良く重なっているので良し。 1-5.悲しみの岸辺 ★★☆ イメージ的に過去の曲「丘の上の愛」とカブる。が、あまり「丘の上の〜」ほど華やかなメロディではない。 この曲の一番の弱点は、サビが弱いところだ。Bメロから大した引っ掛かりもなく、妙に薄ら寂しい。 が、裏を返せばAメロからBメロにかけての出来が良いということもあるので、サビだけで判断するのもどうかと思うが…。 いずれにせよあまり好きにはなれない。 1-6.勝利への道 ★★★☆ 前曲のうやむやな感じを全て取っ払うかのように、太く歪んだベースの音から始まる。 曲自体はタイトルから大体予想はつくだろうが王道のアップテンポナンバーであり、突っ込むところも特に無し。 イントロのベースは曲全編にブイブイと響き渡るので、それが中々心地良かったりする。 後は、キレが良く大合唱したくなるようなサビも高ポイント。 1-7.晩夏の鐘 ★★★ サックスを主体としたインストバラード。 こういうの誰かが演ってるよなぁと思っていたら、デビュー当初のDIMENSIONだった。とは言うもののこっちの方が6年早い。 特にメロディが突出しているわけでもなく、演奏も普通に巧いので面白くもなく。 箸休めとしては絶好のポジションだろうが。2枚組超大作の中間地点のお知らせ、といったところか。
589 :
名無しのエリー :2011/02/25(金) 17:29:13.29 ID:OLYOFXHl0
1-8.A RICH MAN'S GIRL ★★★★☆ イントロだけ聴くとThe Policeかと勘違いするほどそのもの。ニューウェイブ系に影響を受けているとは到底思えないが。 終始ご機嫌なシンセサウンドが全体を包み、このアルバムの中では最もポップな出来。 歌詞はタイトル通り、金持ちの男に付いていってしまった女を描いているが、いかにもバブル臭漂う。 しかし、その裏にはバブルに対する皮肉がありありと感じ取れる。 1-9.LONELY - 愛という出来事 ★★★ 正直「丘の上の愛」とカブる「悲しみの岸辺」と更にカブっているが、メロディがしっかりしている分こっちの方が好み。 間奏のサックスは渋いが、それ以外の聴き所は特に見当たらず。 リミックスや再録などが計4バージョンあるが、本人が気に入っているのかどうかは知らないが流石に多すぎだろう。 しかも一応シングル曲だが、B面が「もうひとつの土曜日」なだけに、更に自分の中では地味な印象となってしまった。 1-10.もうひとつの土曜日 ★★★★★ 浜省のバラードには元々定評があるが、その評価を不動にしたものがこの曲。 メロディパターンが2つしかないシンプルな曲だが、決して退屈に感じさせないアレンジ力と歌詞が素晴らしい。 物語調の歌詞は練りに練られており、聴く人を恐ろしいまでに引きつける力を持つ。 ラストのAメロで演奏がベース、キーボードのみとなるが、アウトロで一気に盛り上がってフェードアウトするところも憎い。 一般知名度も相当高いが、コアなファンでもこの曲がベスト、という人は多いはずだ。
590 :
名無しのエリー :2011/02/25(金) 17:30:05.65 ID:OLYOFXHl0
2-1.19のままさ ★★★★ 若干アップテンポなポップナンバー。2枚目の幕開けである。 相変わらず淡々と歌い上げる歌唱法にばかり気を引かれるが、妙な懐かしさを覚えるメロディは浜省独特なもの。 ただ、アレンジ的にも歌唱的にも後に再録されたバージョンの方が個人的には好みだ。 歌詞は男女の交際から別れまでを、社会人になった男側から回顧するというもの。ありふれているが普遍的な良さがある。 2-2.遠くへ -1973・春・20才- ★★★★☆ 前曲からの続き物というか、殆ど同じシチュエーションであるが、ファンから言わせれば根本的に違うそうだ。 一昔のホームビデオのタイトルのようなタイトルが印象的だが、1973年に作ったものを、ほぼそのままこのアルバムに入れたらしい。 そのためか、「赤いヘルメット」など学生運動を匂わせるフレーズがあちこちにあり、色々な意味で時代を感じさせる。 8分もの大作だが、こういう曲はコンパクトにまとめても意味が無いものかもしれない。 2-3.路地裏の少年 ★★★★★ 知る人ぞ知る、浜省デビューシングル曲の再録版。 当時はアコギがメインのフォークソングだったが、いつの間にかアコギはエレキに変わりシンセやサックスが入り、随分と様変わりした。 やはり前曲からの続きものらしく、時代背景は3曲連続同じ位置に置かれていることになる。 収録時間の都合により原曲ではカットされていた3番が新たに追加され、一応これが「完全版」という形になっている。 現存曲の再録の割には、違和感もなく当然の如くスッポリと収まっている。このアルバムの特色に見事にはまっているからだろうか。 2-4.八月の歌 ★★★ 続き物が終わり、ここから最終曲までは独立した曲が並ぶ。 「勝利への道」と同系統に位置する王道アップテンポナンバー。かすれたサックスが良い響き。 このアルバムの中では最も端的に日本を風刺しており、聴きようによってはどこかの誰かが激怒するようなフレーズも。 ただ、その割にはアレンジが平凡すぎやしないか。
591 :
名無しのエリー :2011/02/25(金) 17:30:52.93 ID:OLYOFXHl0
2-5.こんな夜はI MISS YOU ★★★★ 浜省の作品に時々紛れているアカペラナンバー。 途中からベースやパーカッションも入ってくるが、基本的にボーカルとコーラスで構成されている。 アカペラにはなんと言ってもメロディの良さが求められるが、実際良いのでなんとも言えない。 あまり長く続けられる曲調でもないので、2分を少し過ぎたところであっけなく終わる。 2-6.SWEET LITTLE DARIN' ★★★☆ 前曲に引き続き、コーラスワークが際立つ3連バラード。 前半は大した盛り上がりもなく聴いていて少々退屈になってくるが、後半でブラス隊が一気に導入される。 そこからの展開はまるで50年代のアメリカンポップスのような感じで、これも悪くない。 メロディは多少難あり。 2-7.J.BOY ★★★★★ タイトル曲。アルバムの終盤にして本作の白眉。 バブル景気前夜の1986年に書かれたこの曲だが、歌詞に書かれている社会的背景は現代でもまったく変わっていない。そこが恐ろしい。 曲調は勇ましいアップテンポなものだが、「勝利への道」や「八月の歌」を遥かに凌ぐ見事な出来栄え。 感情的なギターに派手なブラス隊がミックスされ、凄まじい高揚感を醸し出している。 また、間奏前のブリッジで、徐々に盛り上がっていく展開にも鳥肌が立つ。まさに昭和末期、20世紀末期を代表する名曲。 2-8.滑走路 - 夕景 ★★★★☆ おぼろげなシンセから始まるインスト曲。アルバムのラストナンバー。 「晩夏の鐘」の主旋律はサックスだったが、こちらはギター。いかにもな古き良きJ-FUSION。 まさに「夕景」そのままの情景がいかにも浮かんでくるようなフレーズの連発であり、リスナーをとことん泣かせようとしている。 長い長い2枚組超大作の締めを巧く担っている。
592 :
名無しのエリー :2011/02/25(金) 17:31:40.15 ID:OLYOFXHl0
総評 ★★★★★ 元々プロテスト色が強かった浜省だが、その集大成とでも言うべきアルバムがこの「J.BOY」だった。 2枚目の最初の3曲をはじめとする昔の自分への回顧、そして「A New Style War」などのこれからの世界への警鐘と、 昔と今の膨大な作品群を一気に纏め上げる役割を果たしていると言える作品だ。 それだけでもこのアルバムの必要価値は相当高いのだが、何よりそれを決定付けるのはこのアルバムが発売された時代の背景だ。 1986年はバブル経済の寸前、異常なまでの景気の上がりように戸惑いつつも、それに乗っかって浮かれていた時代だが、 浜省はそれを一歩引いた視点から見上げ、第三者の位置から「J.BOY」を書き上げ、その浮かれ騒ぎように疑問を投げている。 つまり、極端な話だがこのアルバムにはバブル時代の歴史的資料にもなる文化的価値が備わっているわけだ。 あれから25年余り、世界はなお発展を遂げつつあるが、基本的に日本人の生活は何も変わっていない。随分と怖いことだと思う。 これからの日本はどう転がっていくのか、その重要な足がかりとなるアルバムだ。好き嫌いは抜きにして名盤であることには間違いないだろう。
593 :
名無しのエリー :2011/02/25(金) 17:33:03.68 ID:OLYOFXHl0
改めて、
>>584 乙。
自分は金字塔の方が好きだけど、こうして見ると良い曲も沢山あるね。
594 :
名無しのエリー :2011/02/25(金) 19:36:27.42 ID:iHtIyxDb0
>>592 乙ですお
世に万葉の花が咲くなり/サザンオールスターズ
1.BOON BOON BOON〜OUR LOVE [MEDLEY] ★★★★
なにやら不吉なイントロから始まる1曲目。サビでやたらとBOONを連呼している。
歌詞は桑田お得意のエロ。男女の○○○がテーマ。それでいてカッコイイのは桑田のなせる技か。
2.GUITAR MAN´S RAG (君に奏でるギター) ★★☆
女性をギターに例えた曲。前曲と同じくシリアスでエロチック。
ただ最初から同じような曲が続くのはちょっとげんなりするかも。
3.せつない胸に風が吹いてた ★★★★☆
1,2曲目とは打って変わってシンセサイザーが耳に残るポップソング。
桑田の大学時代、友人たちが夢を諦め次々と音楽から離れて行く寂しさを歌っている。
なんとなく「KAMAKURA」の『夕日に別れを告げて』を思い出す。
ベストアルバムにも収録されておりファンからの人気も高い。
4.シュラバ★ラ★バンバ ★★★★★
シングル曲。歌詞はやはり桑田が得意とするエロ。最初からスケベなのが続くなぁ。
だからと言ってかっこ悪いわけではなくイントロから終わりまですごくカッコイイ。
Aメロ、Bメロ、サビとすべて印象に残るメロディで、桑田佳祐の音楽家として才能の高さを実感する。
それに加え歌詞もすごい。≪修羅場裸場女子浮遊≫だの≪愛乃場裸場男子燃ゆ≫だの≪XがすごいじゃないYが黒いじゃない≫だの良く思いつくな。
エロい歌を歌わせたら桑田の右に出る者はいないね。しかも売れるし。
個人的にはサザンのシングルの中でもトップレベルで好き。途中でラップも入るし最初から最後まで楽しめる曲です。
595 :
名無しのエリー :2011/02/25(金) 19:37:16.61 ID:iHtIyxDb0
5.慕情 ★★★★★ サザンの楽曲の中でも屈指のバラード曲。ピアノとヴァイオリンが心地いい。 別れた恋人のことを歌っている。サザンの隠れた名曲。 6.ニッポンのヒール ★★★★ 日本を痛烈に皮肉った社会風刺曲。打ちこみのベースがやたらと耳につく。 今作はベースの関口和之が休養でほとんど参加していない。そのためアルバム曲のほとんどが小林武史の打ちこみのベースである。 ところどころで吹かれているハーモニカが軽快で楽しい気分にさせてくれる。 個人的には音楽寅さんで桑田がユースケ・サンタマリアとこの曲をセッションしてたのが印象に残っている。 歌い方はボブ・ディランを意識してるらしい。 7.ポカンポカンと雨が降る(レイニーナイトインブルー) ★★★☆ 原由子ボーカルの曲。モロ演歌である。この曲のギターはアレンジャーである小林武史が弾いている(ちなみに小倉博和も弾いている)。 当初はパーカッション担当の野沢秀行がボーカルをとる案もあったと言う。ぜひ毛ガニバージョンも聴いてみたい。 8.HAIR ★★★★ いきなりギターの弾き語りから始まる曲。しかし途中からベースやブラスやストリングなど絡んでくる。 だからと言って喧しくならずにスゥーっと耳に入ってくる。サザンはフルートが出てくる曲が多いけどこの『HAIR』でも良い味を出している。 この曲はベースで作曲したらしく、そのためか『HAIR』はベースが打ちこみで無い。 一部の歌詞が結構過激。 9.君だけに夢をもう一度 ★★★☆ 典型的なサザンのポップな夏の曲。元々はシングル曲のA面として出そうとしていただけになかなかキャッチーなメロディである。 サザンの楽曲の中でも屈指の爽やかさじゃないかと思う。これもアレンジャーである小林武史の影響か。
596 :
名無しのエリー :2011/02/25(金) 19:38:15.61 ID:iHtIyxDb0
10.DING DONG (僕だけのアイドル) ★★★★☆ ロリータコンプレックスの異常性愛をテーマにした曲。 小さな女の子に≪お家で遊ぼう≫≪お城においでよ≫と誘い、≪大人になれない your my idol 女に変わるよ≫という風に歌詞が結構生々しい。 タイトルの「DING DONG」は女の子に悪戯しようとしてる男の心臓の鼓動を表してるのだろうか。 11.涙のキッス ★★★★ いわずもがなサザンの大ヒットシングル。恋人に捨てられ女々しく嘆いている男の歌。 ちなみにサザン初のミリオンヒット。 12.ブリブリボーダーライン ★★★☆ ブラスバンドが活躍している曲。歌詞は意味不明でよくわからない。タイトルもすごいシュールだし。 まぁ桑田に言わせれば「ただの歌詞じゃねぇかこんなもん!!」と言ったところか。それと歌詞にはところどころエッチな隠語がちりばめられてるらしい。 ちなみにサザンの20周年ライブでも披露されている。 13.亀が泳ぐ街 ★★☆ 昭和30年代の東京を歌った曲。ただし「3丁目の夕日」みたいな郷愁みたいなモノは微塵も無くひたすら暗い。 桑田佳祐、小林武史と納得の作品らしく、桑田は今作のベストとしてこの曲を挙げている。 ただしファンからはまったく人気が無く、そのことを桑田はすごく嘆いている。 たしかに終始アダルトな雰囲気で進みホーンソロやギターソロがすごくカッコイイ。 ただ曲が長い。7分4秒もあり当時のサザン楽曲では最長である。途中で飽きてくる。 14.ホリデイ〜スリラー「魔の休日」より ★★☆ 『涙のキッス』のカップリング曲。『メリケン情緒は涙のカラー』『死体置き場にロマンスを』のようなサスペンスをテーマにしている。 探偵が密室殺人事件を解決しようとするという内容である。シャーロック・ホームズなんかが出てきそう。 ただ『メリケン情緒は涙のカラー』と同じく最後まで解決しないで終わってしまう。そこが若干消化不良。 あと最後のサビに出てくる口笛が気持ちいい。
597 :
名無しのエリー :2011/02/25(金) 19:39:01.93 ID:iHtIyxDb0
15.IF I EVER HEAR YOU KNOCKING ON MY DOOR ★★☆ 『忘れられたBig Wave』と同じアカペラの曲。全部英語で歌っている。後半に出てくるコンガは毛ガニが叩いてるのだろうか。 いまいち地味で印象に残りにくい。こういう曲はソロでやればいいのではないかと思ってしまう。 16.CHRISTMAS TIME FOREVER ★★★★☆ サザンとしては珍しくクリスマスをテーマにした曲。 翌年の93年にも『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』という曲を出しているがファンには『CHRISTMAS TIME FOREVER』のほうが人気が高い。 恋愛では無く世界平和を歌っている。これはジョン・レノンに対するオマージュか。 サザンは夏のイメージが強いが、こういう冬をテーマにした良曲も作れるのだ。 総評 ★★★★☆ 1992年にリリースされた今作、とにかく楽曲の幅が広い。 ラブソングやエロソングはもちろん、社会風刺、アカペラ、クリスマスソングそして演歌調の歌など色んな歌が詰まっている。 これも桑田佳祐と小林武史がタッグを組んだからこそできたことなのだろう。 ただこのアルバムはサザンオールスターズというよりは小林武史プロデュースの桑田ソロという感じがする。 休養中のベースならまだしもギターをサポートメンバーに担当させるのはどうなんだろうか。まぁ評価には加えないけど。 後半やや失速するがそれでも完成度が高くサザン渾身の一枚。おススメ。
598 :
名無しのエリー :2011/02/26(土) 01:13:37.70 ID:QtUvLvnw0
>>597 乙です!
アルバム持ってますが完成度高いですよね。
B'z The Best "ULTRA Treasure"
-Disc1-
1.BLOWIN' -ULTRA Treasure Style- ★★☆
シングル盤のver違い。元のままでも良かったな…とは思う。でも格好良い。
2.Wonderful Opportunity ★★★
当時から「シンパイナイモンダイナイナイナイザッツライフイッツオーライ」にどうしても目が行ってしまう。
初期のB'zらしいポップさ全開。
3.もう一度キスしたかった ★★★★★
初期の名バラード。やっぱ稲葉の声はこの頃が一番だ。
4.TIME ★★★★
こちらも出来の良いバラード。
5.恋心 (KOI-GOKORO) ★★★★
初期によく見られるぶっ飛んだ歌詞のみの構成かと思えば後半は結構グッと来るものがある。
6.RUN ★★★★☆
同名アルバムの表題曲。ライブでよく披露される。
7.さよならなんかは言わせない ★★☆
普通な卒業ソング。
8.月光 ★★★
ファン人気の高いバラード。個人的にはあんまり。
599 :
名無しのエリー :2011/02/26(土) 01:14:48.51 ID:QtUvLvnw0
9.恋じゃなくなる日 ★★★★ メロディラインは全然違うが雰囲気は恋心。良曲。 10.Don't Leave Me ★★★★☆ 「暗黒時代」の一曲。中盤の「たどりつけるのテルミィーベイベェーー!!!!」のシャウトは素晴らしい。でも確か何だかのぱくり。 11.LOVE IS DEAD ★★★★ イントロの外人の電話の会話部分がカット、イントロからいきなり入る。こっちのが好きかも。 12.春 ★★★★ 良バラード。サビで広がる感じが大好き。 13.MOTEL ★★☆ こちらも暗黒時代の一曲。地味な印象。 14.YOU&I ★★★★☆ シングル曲のカップリング。歌詞はひたすらブラック。 15.夢見が丘 ★★★ 良いんだけど、やっぱりTreasureはバラードが多すぎる気がする。 16.消えない虹 ★★★★★ Disc1ラスト。またバラードなんだけど…なんだろう凄い好きなんだ。
600 :
名無しのエリー :2011/02/26(土) 01:15:55.94 ID:QtUvLvnw0
-Disc2- 1.Brotherhood ★★★☆ RUNと同じく同名アルバムの表題曲。ラストサビにかけての盛り上がりはもうね。最高。 2.スイマーよ!! ★★★ そしてこの曲名である。「感情の波をクロールで横切って行こう」って凄い歌詞だなって思う… 3.ハピネス ★★★☆ 聴きやすいバラード。 4.ONE ★★★★ カップリング曲。これも良いんだよなぁ… 5.F・E・A・R -2008 Mix- ★★★ やたらギターが重い。いや通常verもなんだけれど。 6.ながい愛 ★★★ 地味かも。でも聴きやすいかな。 7.ROCK man ★★★☆ 某ゲームのタイアップじゃないです。最後の「プーーーーッ……」て音がやけに怖い。 8.DEVIL ★★★ 全英語歌詞。とっつきにくい感じ。
601 :
名無しのエリー :2011/02/26(土) 01:17:33.95 ID:QtUvLvnw0
9.New Message ★★★★☆ どうしてこうカップリングに名曲が多いんだろう。 10.アラクレ ★★★★ ドラマのタイアップ曲。終始アップテンポなリズムが心地良い。 11.ゆるぎないものひとつ ★★★★☆ 不評らしいけど個人的にはかなり好み。「絶望の真ん中を見つめましょう」ってフレーズが特に。 12.ピエロ ★★★★★ 三分ちょっとの短い曲だがやたらカッコイイ。前曲のカップリングだった。 13.BURN -フメツノフェイス- ★★★☆ 「フーーメーーツーーノーーフェイス!」ってのはかなり印象に残る。しかし何故このアルバムに… 14.Home ★★★ 全英語歌詞ver。テクマクマヤコンはない。 15.グローリーデイズ ★★★★★ Disc2の最後を飾るに相応しいバラード。とにかく良い。良すぎる。 -Disc3- 1.いつかまたここで ★★★★★ こちらもバラード。松本がメロディラインで凄い悩んだとか。こちらも名曲。 総評:★★★★☆ Disc1と2合わせてなんと30曲。さらに3を追加すれば31曲となる。 「シングルやアルバム買ってB'z好きになったよ!」って人は是非手にとって欲しい。 とにかくグローリーデイズが本当に名曲。
602 :
名無しのエリー :2011/02/26(土) 18:41:45.22 ID:KDG3kxf10
>>601 乙ですお
春が収録されるとは思わなかった
CAN'T BUY MY LOVE/YUI
1.How crazy ★★★☆
1曲目からかなり攻撃的なナンバー。
だって≪尊敬出来ない大人のアドバイス 私はあなたみたいにはなりたくない≫だの≪わかったように私のことを話すのはやめてよ≫だのかみつきまくり。
なんか周りの大人に気に食わない人が居るのだろうか。路上で弾き語りをしていた彼女からは想像出来なかった曲。
でもこういう曲も彼女の魅力。
2.Rolling star ★★☆
エレキギターのイントロで始まるシングル曲。『feel my soul』からのファンはいきなりのロック路線にびっくりしたんじゃないだろうか。
元々はこういうロックがやりたかったのかな。YUI曰く応援歌らしいけどあんま応援されてる気はしない……
3.It´s all right ★★★★
爽快なロックナンバー。前2曲とは違い刺々しくないので肩の力を抜いて聴ける。
「一瞬一瞬を大切に生きろよ」的な歌。前曲より応援歌っぽい。
4.I remember you ★★★★☆
シングル曲。YUIがブレイクするきっかけになった『Good-bye days』の後日談の歌。
死別した恋人もしくは友人を懐かしむ内容。だからと言って後ろ向きでなくこれから前に進んでいこうと歌っている。
終始寂しさが漂うサウンドで切ない気分になる。このアルバムに収録されてるシングルでは一番好き。
603 :
名無しのエリー :2011/02/26(土) 18:43:12.96 ID:KDG3kxf10
5.RUIDO ★★☆ 前曲の雰囲気をぶち壊すご機嫌でノリノリな曲。タイトルの『RUIDO』とはライブハウスの名前らしい。 「RUIDOで聴いたアーティストのライブに感動した」的な内容。1分にも満たないので箸休め?の曲。 6.CHE.R.RY ★★★☆ 多分YUIで一番有名な曲。携帯会社のタイアップ曲であるためメールから始まる恋をテーマにしている。 まさか彼女がこんな可愛らしい曲をなんてファンたちは夢にも見てなかっただろうね。現代っ子のラブソング。 ≪恋しちゃったんだ多分気づいてないでしょう≫はなかなかの名フレーズ。 7.Thank you My teens ★★★ 3曲目と同じような曲調。二十歳になるYUIが10代の自分に別れを告げ、これからも頑張っていこうと決意する曲。 3分弱の短い曲。 8.Umbrella ★★★★☆ ここに来て歌謡曲調の歌。こういう曲も作れるんだね。今作では一番異色。 雨の中で恋人の帰りを待っている女の心情を歌っている。メロディと声と歌詞が見事にマッチしている。 9.Highway chance ★★ YUIが人生の厳しさを説いた曲。2曲目同様これも応援歌らしい。今作だと一番激しいかな。 ただしがちょっと稚拙。サビの≪現実はヤツの手のひらで転がってるだけなんだ≫の部分が聴いてて恥ずかしい。ヤツって誰なんだ。 二十歳の女の子にしては余裕がないと言うか肩の力入れ過ぎなんじゃないだろうか。
604 :
名無しのエリー :2011/02/26(土) 18:44:31.67 ID:KDG3kxf10
10.Happy Birthday to you you ★★★☆ 前曲から打って変わってノーテンキでアップテンポなナンバー。『CHE.R.RY』のように可愛らしい曲。 ライブだとB´zの『恋心』みたいな振り付けがある。いつも警戒心丸出しのYUIが「誕生日を楽しもう!」と歌ってるのはちょっと面白い。 ちなみにYUI本スレでは彼女の誕生日になるとこの歌の書きこみで埋め尽くされる。 11.Winding road ★★★★☆ 静かなイントロから始まる曲。年末の渋谷を舞台にしている。 早く前に進みたいのに街のゆっくりとした流れに焦りを感じる様子を歌っている。 個人的は今作でベスト。 12.Good-bye days ★★★★ YUIが主演した映画の主題歌で自身最大のヒット曲。Aメロ、Bメロはアコギ中心で進むがサビからはストリングが絡み一気に盛り上がる。 映画にも見事にマッチしていた。『CHE.R.RY』もそうだけど意外とタイアップに合った曲を作るのが上手いね。 13.Why? ★★★ アルバムのラストを締めるナンバー。分かりあうことの難しさをテーマにしている。 最後にしてはあまり印象に残らないあっさりとした曲。 総評 ★★★☆ YUI2枚目のオリジナルアルバム。前作よりも楽曲の幅が広がった印象。 『How crazy』や『Highway chance』と攻撃的なナンバーが増え、徐々に自分の色を出してきている。 まだまだ荒削りな部分は多いけどなかなか面白い一枚です。
605 :
名無しのエリー :2011/02/28(月) 01:07:18.36 ID:hLRz9U0H0
606 :
名無しのエリー :2011/02/28(月) 01:22:19.24 ID:hLRz9U0H0
>>518 >よく洋楽の劣化コピー呼ばわりされるB'zだが、こういう曲は流石にエアロもZepも作れないはずだ。
B'zはパープル、ホワイトスネイク、UFO、レインボー、カヴァーデイルペイジの影響が強くて
エアロやZepの影響は無いぞ
松本はZepについてよくわからんとまで言っていた
まあ、エアロやZepにしてもパープル、ホワイトスネイク、UFO、レインボー、カヴァーデイルペイジも
泣いて泣いて泣き止んだらみたいな曲は作れないだろうが指摘しておく
>>537 B'zはビーイングブームが来る前にブレイクしていたのと自作曲ばかりでヒットを出していたからね
ビーイングブーム以降のユニットとは手法が違うんだよ
B'zもビーイングらしくいくつか曲提供(デモが勝手に使われていた)したけど
坂井和泉とかと違って提供曲がヒットしなかったから提供しなくなった
607 :
名無しのエリー :2011/03/03(木) 20:04:30.32 ID:YIUIb/zm0
BREAK THROUGH/B´z 1.LADY-GO-ROUND ★★★☆ B´z3枚目のシングル。当時のB´zらしく打ちこみ多様のナンバー。 彼女と別れても他にも女はいっぱい居るからまた巡ってくるぜ!という感じの曲。チャラい。このアルバムは全体的にチャラチャラしてる。 松本の自身作だったらしいが思ったほど売れずがっかりしたとか。 2.B・U・M ★☆ 全部英語のラップ。1分半弱の短い曲。 タイトルの「B・U・M」とは当時のB´zの音楽を作るスタッフたちのことである。 まぁあまり印象には残らない曲。 3.BREAK THROUGH ★★★★☆ アルバムの表題曲。今の生活を捨ててでも次のステージに進みたいと歌う曲。 現状維持を嫌った稲葉の青臭さ溢れる歌詞が良い。 4.BOYS IN TOWN ★★★★ 今のB´zでは絶対作らなそうな曲。渋谷のセンター街を舞台にしている。 チャラチャラした兄ちゃんが「オレは絶対BIGになるぜ!」と仲間に吹いてる内容。 ≪あの人は凄いと世界の噂になりたい≫だの≪勝って帰ってくるよ運転手付きのリムジンで≫だの言ってることがいちいち大げさだね。 この曲も前曲同様に現状の打破をテーマにしており、オレは変わりたいんだという意気込みが伝わってくる。
608 :
名無しのエリー :2011/03/03(木) 20:06:33.76 ID:YIUIb/zm0
5.GUITARは泣いている ★★★ 悲恋のラブソング。コンサートの観客に恋に落ちるという内容。ライブハウスを舞台しているためか曲調が終始暗い。 ラストは松本のギターソロが堪能できる。ただちょっと長すぎるかな。 6.LOVE & CHAIN ★★☆ デジタルな音がやたらと主張してるナンバー。『LADY-GO-ROUND』のカップリング。 新鮮味がなくいまいち印象に残らない。 7.となりでねむらせて ★★★☆ 男が恋人になんやかんや言い訳をして≪君のとなりでねむらせて≫と甘える曲。稲葉の情けない歌詞が炸裂している。 声が今と違ってすごい若い。今の稲葉の声では合わないかもしれない。 8.HEY BROTHER ★☆ ラップ調の歌。これも今のB´zからは考えられないような曲。 振られた友達をナンパに誘う内容。これまたチャラチャラしとるのう。 とにかく新しいタイプの曲に挑戦したかったのかな。 9.今では・・・今なら・・・今も・・・ ★★★★☆ 街角で昔の恋人とすれ違う失恋ソング。珍しく松本がコーラスとして参加している。 『GUITARは泣いている』と違い街中を舞台にしているので暗さを感じない。 「今ならもっと上手くやれるんじゃないか」とウジウジ考えてしまう稲葉の歌詞がいいね。 ちなみに「B'z The "Mixture"」で再録されている。
609 :
名無しのエリー :2011/03/03(木) 20:07:25.15 ID:YIUIb/zm0
10.SAVE ME!? ★★☆ バブル時代のトレンディードラマみたいな曲。これもB´zっぽくないね。 最後の≪もう限界だ 僕のモノに なりなさい!≫という歌詞が恥ずかしい…… 一部「PURPLE HAZE」を弾いている。 11.STARDUST TRAIN ★★★★★ キーボードの静かなイントロで始まる。打ちこみのベタベタした曲が多いなか比較的爽やかなナンバーである。 疾走感があり聴いてて気持ちが良い。歌詞は当時のB´zに多かった不倫をテーマにしている。 このアルバムのラストを締めるのにふさわしい曲。 総評 ★★★☆ B´z3枚目のアルバム。いやぁ若い。歌詞も歌声もすごい若くて青臭い。 12枚目のアルバム「GREEN」のあえてやってる青臭さとは違い、「BREAK THROUGH」は本物の青臭さ、若さを感じる。 いまいちブレイクしきれてなかった若い二人の「突き抜けたい」という気持ちが伝わってくる一枚です。
610 :
名無しのエリー :2011/03/04(金) 22:28:50.09 ID:LmYP6iJO0
>>604 ,
>>609 乙です。
さて、久々にレビュー書くぞー!!
…インストだけど、イイよね?
SKMT / サカモト教授
1. SAMURAI ★★★★☆
ポップな味付けをベースに幽玄を感じさせるメロディを効果的に使用しているダンスチューン。
王道的な展開ながらも音の使い方はなかなかのもの。
チップチューンのお手本としてはちょうど良い教材だと思うので、高めの評価。
2. 8bit shower for "SF 百景" ★★★★
柔らかい音を中心にセレクトされており、なおかつワクワク感がにじみ出ているブレイクビーツ。
ファミコン世代ならこの曲のようにワクワクしながらゲームをしていたのではないだろうか。
インディーズアルバムでは7曲目に収録。
3. bitwave ★★★☆
まるでレースゲームをしてるかのような錯覚に陥る高速チューン。
最初はドラムン風であるが途中からロックテイストが加わり、
シンプルな音だからこそ出来る脳内保管がたまらない。
611 :
名無しのエリー :2011/03/04(金) 22:29:51.21 ID:LmYP6iJO0
4. INVADER ★★★ タイトルの割には妙に陽気なダンスチューン。 若干ジャンプスタイルが入ってるようなキックを使用している。 高揚感をフィーチャーしたような音選びは凄くよいのだが、 もうちょっとミニマルでもよいかなと思うのは筆者だけだろうか。 5. PLAY THE GAME ★★ ファンクテイストを盛り込んだミディアムチューン。 普通ならこの手の曲だと生音が欲しくなるのだが、 こちらについては生音よりは尺が欲しい。 6. We are here ★★★★ こちらもインディーズアルバムに収録されていたトラック。 ピアノをメインにセンチメンタルな音を紡ぎだしており、 さながら乙女ハウスのようにキラキラしているように思える。 しかし、この曲は良い曲なのだが、引っ掛かりが・・・。 7. Pollyanna ★★★★☆ フィナーレにふさわしいナンバーであり、有名RPG『MOTHER』のカバー。 派手なイントロからハウスへと展開されているのが特徴。 街へ出かけるときにはちょうどよいBGMになるのではないだろうか。
612 :
名無しのエリー :2011/03/04(金) 22:30:48.76 ID:LmYP6iJO0
総評 ★★★☆ Youtubeやニコニコ動画、Ustreamで人気を博しているキーボーディストであり、 日本シンセサイザープログラマー協会(JSPA)正会員でもあるサカモト教授初のメジャーアルバム。 全編チップチューンで構成されており、当然のように懐かしい音源がメイン。 基本的にハウスをベースにしている為、オサレ系を好む層には十分鑑賞できるレベルである。 ただ、今回は全編チップチューンかと思いきや6曲目でピアノを突っ込んだことには疑問。 ここはあえてキラキラ系で攻めるか、完全にリミックスでやって欲しかった。 しかも、ピアノを突っ込んでるのはこのトラックだけであるため、どうも浮いた印象がある。 今後、非8bitサウンドを混ぜるなら、他のトラックにもまぶした方がよいのではないだろうか。 楽曲の出来が良いだけに、そこが凄く気になった。 そして、初回盤はちょっと置き場所に困るのも減点。DVDと同じところに置かないと仕舞えない。 もうひとつは若干尺が足りないと思える曲があること。まとまってはいるのだが、 フロアを意識した尺ではないなというのが正直なところ。もう少し長めでも良かったのでは?
613 :
名無しのエリー :2011/03/04(金) 23:42:26.00 ID:LmYP6iJO0
もういっちょ。結局自分でやったよ…。 Scene From Hell / Sigh 1. Prelude To The Oracle ★★★★☆ 禍々しいギターリフとサックスで幕開けるシンフォブラ。川嶋とDr.Mikannibalの掛け合いが中々面白い。 ギターソロが妙に明るいのが逆におどろおどろしさと殺伐具合を引き立てているように思える。 こんなにもカッコイイ曲だが、この曲の最大の欠点はあのPVだろう。ちゃんと監督と意思疎通していれば…。 2. L'art De Mourir ★★★★ 悪魔が降臨したかのようなSEが印象的な曲。途中でサックスも登場するのだが、 このサックスのフレーズがなんというか…軍歌で使われてもおかしくないフレーズだったりする。 まさか軍歌とブラックメタルが邂逅するなんて誰が想像しただろうか。しかも相性が良いし。 3. The Soul Grave ★★★★ まるで苦悩してる作曲家を体現しているかのような曲。 サックスにいたっては「締め切り守れ〜」と催促する担当のよう。 中盤のパートからの盛り上がりは圧巻。 4. The Red Funeral ★★★☆ 叙情的なピアノと男性の語りで始まる曲。警告音と共にスローに入り込むバンドサウンドから 疾走感タップリのパートに持っていく構成は見事。まるで映画のような完成度。 実際に戦争映画でも十分使える曲じゃないだろうか。
614 :
名無しのエリー :2011/03/04(金) 23:43:28.47 ID:LmYP6iJO0
5. The Summer Funeral ★★★☆ 軍の追悼式が行われたかのように厳かなスロースローチューン。 サックスがなんとも言えない味を出している。 ストリングスパートに至ってはまさに"悼み"という言葉が似合うフレーズがたまらない。 途中から低音ピアノが良い具合に禍々しさを出していてGOOD。 6. Musica In Tempora Belli ★★★ 突然モダンチックになったファストチューン。ここでも激しいヴォーカルバトルが聴ける。 途中で入るシンセが不思議な味を引き出している。 ただ、ここでスローチューンジャないのにサックスが抑え目から足りないなと思いきや 途中でストリングスがリフを刻んできて吹いた。そう来たか…。 と思ったら終盤でものすごいジャズっぽいサックスソロキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 合わないかと思ったら凄く馴染んでいる。すげぇ…。 7. Vanitas ★★★☆ カッコイイリフと共に登場した爆走チューン。子のアルバムで初めて普通のブラックメタルを聴いた気がする。 ところどころで登場するギターが凄くかっこいい。そして、クサい。 ひとしきり疾走した後はゴリゴリに攻め立てるパートに突入。これもまたかっこいい。 ブラックメタルとしてはどうかと思うが、カッコイイから許す!! 8. Scenes from Hell ★★★★ ラストにタイトルチューン。タイトルに相応しいおどろおどろしいリフと曲展開がたまらない… と思いきやギターまで軍歌臭いフレーズ引き倒してるぞ。サックスに感化されたのだろうか。 もちろん、サックスも負けじと煽り立てるようなフレーズを吹いてくるので、 まさに悪魔との戦いにふさわしい楽曲になっていると言えよう。
615 :
名無しのエリー :2011/03/04(金) 23:44:15.17 ID:LmYP6iJO0
総評 ★★★★ 国外で高い評価を獲得している日本のブラック/アヴァンギャルドメタルバンド、Sighにとって8枚目のアルバム。 新メンバーにDr.Mikannibal(ヴォーカル・アルトサックス)を迎えた今作は、 従来のシンフォニックブラックメタルに軍歌の要素を取り入れるという荒業を披露。 ミスマッチかと思ったらコレが逆に馴染んでいるというマジックには恐れ入った。 プロダクションとリフの弱さが引っかかるが、映画のサウンドトラッククラスの構成力が その弱点を上手く補っているように思える。 国産ブラックメタルとしては高い完成度を誇るアルバムなので、聴いて損は無いだろう。
616 :
名無しのエリー :2011/03/05(土) 21:53:43.49 ID:4Gl2meqG0
gothic lolita agitator / 妖精帝國 01. Asgard ★★★☆ いきなりストリングスとクワイヤが飛び出すファストチューン。 ギターが単調なのが気になるのだが、クワイヤとストリングスの使い方が良い。 個人的には中盤のコーラスバトルがハイライトかなと思ってる。 02. still alive ★★★ メジャーデビュー当初を連想させる楽曲。 なぜかドラムとベースが打ち込み主体となっているからかも知れない。 そして、パイプオルガンの音を使うのは何気に『stigma』以来ではないだろうか。 メロディはクサいのだが、やはりなにか物足りない。 03. one ★★★ 現体制になってから初のシングル表題曲。やはりドラムとベースが生になると印象が違うな。 こちらはこちらで悪くはないのだが、ちょっと地味かなと。 まぁ、シングルでは久方ぶりのギターソロが聴けたからよしとするか。短いけど。 04. Baptize ★★★★ ものすごい勢いでクサい展開とメロディを撒き散らすシングル曲。 ドラムのプロダクションが軽いのが非常に気なるのだが、 ソレを追求するのを許さないかのようにストリングスやコーラス、メロディが畳み掛けてくる。 特にストリングスソロからギターソロに移行する展開は最高にクサい。
617 :
名無しのエリー :2011/03/05(土) 21:55:42.50 ID:4Gl2meqG0
05. keep existing ★★☆ なんとなく、冒頭がどっかの奈々さんっぽい曲。 途中からはいつものごとくメタル色の強い妖精帝國なのだが、 メロディラインがらしくないように思える。もっとクサくても良いと思うんだけどなぁ。 妙におとなしすぎて違和感を感じる。 06. 月光の契り ★★ 前回のベストに入り損ねたシングル曲。 まるでセレナーデのように甘く悲しいバラード。そして、ベスト恒例のギターレスバラードでもある。 ゆっくりと聴く分にはちょうど良いし、タイミングとしては悪くないか。 ただし、シングルのクセに癖が少なくて地味。 07. Call my name ★★★★ そして、バンドメンバーが演奏しきっているバラードがこちら。 構成もしっかりしているし、途中から自然に加速しているしでかなり出来ている。 それでもリズム隊が軽く聴こえてしまうのは気になってしまう。 08. Sacrifice ★★★ 首休めを終えたリスナーへプレゼントするファストチューン。 ただ、コレまでのヘドバン推奨の曲とは違い、若干機械チックになっている。ケロ声が多い。 このアレンジをあまり好む人ははたしているのだろうか。自分は嫌いじゃないが、 どうせなら『機械少女幻想』の時みたいにガバキックとかアシッドベース使えよって思った。
618 :
名無しのエリー :2011/03/05(土) 22:01:08.52 ID:4Gl2meqG0
09. 月下香 ★★★★ ゲームのEDらしいのだが…こっちもOPに使えそうな気がする。 それはともかく、こちらもメジャーデビュー当初を連想させるアレンジ。 が、王道は最近の妖精帝國らしい、クワイヤをふんだんに使用したクサメタル。 過去と現在の邂逅みたいで面白いかな。 10. rebellion anthem ★★★★☆ ライブのために作られたというシングル曲。 本当にライブで盛り上がりそうな展開なので、音源のみだとものすごいクサイのがわかる。 ゴシカルでありながらも重厚感を損なわないのは見事。 唯一の不満は…短い。楽器隊が暴れまわるパートがあっても良いでしょうに。 独白パートではs…人間界の知り合いから教えてもらったことが役に立ってるようだ。 11. Viscum album ★★ アルバム書き下ろし楽曲は2曲あり、その内のひとつがこの曲。 まずはロックバラードなのだが、前半は地味。 そして、妖精帝國としては珍しくブルージーな進行を使用している。 ただ、これは妖精帝國でやる意味があるのだろうか。 12. gothic lolita agitator ★★★★ もうひとつの書き下ろし曲はなんと、約9分半という大作。 その気合の入りようはエンジニアに「まるでイジメでした」と言わしめたほど。 ゴシックロリータシリーズを締めくくるべく作られた本作はこれまでの集大成と呼ぶべき構成であり、 クワイヤ、ストリングス、バンドサウンドを上手くちりばめているのは見事。 ただ、〆にしてはちょっとメロディがおとなしいかな。それがもったいない。 せっかく、ラストだけにアルバムの最後に持ってきたのに。
619 :
名無しのエリー :2011/03/05(土) 22:02:00.31 ID:4Gl2meqG0
評 ★★★☆ 妖精帝國としてはメジャー3枚目となるベストアルバム。 アルバム単位で見れば初めて新メンバーを迎えた作品であり、 これまでベストで銘打ってきた「ゴシックロリータ」シリーズ最後の作品。 新メンバーを迎える前である『月光の契り』ではまだ打ち込みだったが、 『one』以降は生ドラムと生ベースに切り替わっている為、よりメタル寄りになったといえる。 前作までの不満である曲順はようやく解消されたのだが、リズム隊の打ち込みが軽く聴こえ、 なおかつパンチ不足だったり、ポップすぎたりする曲が目立つのが難点。 次の課題は楽曲のムラとエンジニアといった所か。次回作に期待。
620 :
名無しのエリー :2011/03/05(土) 22:08:31.51 ID:4Gl2meqG0
3連続で書いてみましたが、需要無視で申し訳ない。 ただ、どうしても書きたかった人達なので…。 個人的にはDやDE DE MOUSEあたりをレビューしてくれる人はいないかなと期待。
621 :
名無しのエリー :2011/03/06(日) 13:22:21.10 ID:DcsxvL130
乙
622 :
名無しのエリー :2011/03/06(日) 17:08:49.95 ID:qKeekEsZO
乙。DE DE俺も読みたいかも。 そろそろ次スレ
623 :
名無しのエリー :2011/03/07(月) 18:01:15.00 ID:9FzuraS40
624 :
2代目まとめ人 :2011/03/07(月) 22:12:39.15 ID:yQW4TrBN0
∧_∧ ( ・ω・) < そろそろマトメ開始しますね。 _| ⊃/(___ / └-(____/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
625 :
名無しのエリー :2011/03/07(月) 22:36:15.05 ID:zzwdqIDr0
>>624 いつも乙です!本スレで見るのは久しぶりだw
626 :
名無しのエリー :2011/03/08(火) 15:18:48.89 ID:01e+qmZa0
誰か倖田來未「Dejavu」たのんます。
627 :
名無しのエリー :2011/03/09(水) 07:44:54.57 ID:HqmE0uqFO
>>606 お前ウザいな。そんなヲタの養護コメントなんかいらねーんだよ。
628 :
名無しのエリー :2011/03/09(水) 22:45:41.97 ID:Pg7MnNcB0
RADの絶体絶命お願いします
629 :
名無しのエリー :2011/03/10(木) 21:00:03.31 ID:8EcDVxMg0
UVERworldの5thを誰か頼む。
630 :
名無しのエリー :
2011/03/16(水) 21:56:48.41 ID:V9ztCQyg0 彼らのアルバムでこれだけレビュー無かったな、ということで一つ rabbit hole/People In The Box 1. She hates December ★★★★☆ 拍子感の無い不思議なイントロからゆらゆら掴みどころの無いAメロ、 でもサビで結構熱っぽい歌唱を見せる代表曲にして名刺代わりの一曲。 名刺代わりと言っても「これが俺らだ!」って感じじゃなくて「こんなんだけど、どう?」 って感じのちょっと冷めた雰囲気、1stの一曲目なのに。 Vo.波多野にとっては昔からの曲だが、その頃との大きな違いはDr.山口の存在。 フレーズの間を埋めるように実に多彩でしなやかなドラミングを見せてくれる。 KYっちゃKYだが、それが今まで続く彼の個性として確立してるのでこれで良し、と言った所。 2. Alice ★★★★ アルバムタイトルと合わせてあの有名な話がモチーフなのが分かりやすい、彼らにしては珍しい。 歌詞から多分最初のウサギ穴を落ちていくシーンだろう。 シューゲイザー風のイントロからノスタルジックな歌メロを聴かせてくれる。 サビの「真っ逆さまさ」連呼が重厚なバックの演奏も相まってやたらと耳に残る。 変拍子や変調のインパクトは無いが、後を引くタイプの曲。 3. ブリキの夜明け ★★ 同じフレーズをひたすら繰り返しながら盛り上げて、最後にいきなりぶったぎる 狙いが分かりやすい一曲、彼らの曲の中ではアイデア1本勝負過ぎて (多彩なアイデアを一つの曲として完成させるのが得意、だと思う)ちょっと物足りない感じ。 インストでもいけそうな音作りの達者さが垣間見えるのは良い。