アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版23rd

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1名無しのエリー
商業誌/サイトにありがちなオブラートにくるまれているようなレビューではなく、率直なアルバムレビュースレ。

【基本精神】
レビューの数が多いとレビューの精度が上がります。
カブっても気にせずあなたの視点で批評してください。

【ローカルルール】
◆レビュー中の割り込みレスは控えましょう。
◆レビューする側は十分に準備をして短期間に投稿を終えてください。
◆レビューを読む人にとってレビューのレビューは通常のレビューと紛らわしいので禁止。
◆レビュー以外の長文の投稿はスレのサイズオーバーを招き、本来のレビューの邪魔なので禁止。
◆反応すると削除依頼が通らなくなるので上記に対するレス禁止。(上記と同類にみなされます)
→反応さえしなければ削除依頼が通る可能性は十分にあります。
参照:http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/saku/1117204058/60
→13thスレで削除依頼通りました。
参照:http://music7.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1155204694/78-83
◆上記について何か言いたいことや議論したいことがあれば避難所へ
URL:http://jbbs.livedoor.jp/music/16782/

新レビュー保管サイト
http://www10.plala.or.jp/puusan/review/al_dom/al_domtop.htm
旧レビュー保管サイト
http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Guitar/3494/index.html

2名無しのエリー:2010/01/04(月) 22:17:56 ID:qz2l64ky0
3名無しのエリー:2010/01/05(火) 13:26:13 ID:VP2WAZ3zO
さっさと働けよナマポ
4名無しのエリー:2010/01/08(金) 19:14:36 ID:4TgrM7Zk0
>>1乙!
5名無しのエリー:2010/01/13(水) 09:43:01 ID:m9sLzJBA0
いきます。

DEAD END『METAMORPHOSIS』

1.摩天楼ゲーム★★★★★
出だしからYOUのギターが全開。
Bメロが一気に盛り立て、サビはYOU本人がDEAD ENDを形容するように
『妖艶でおどろおどろしい、かつポップなロック』な感じに。
以前ほど印象的なフレーズこそないが、相変わらずの攻撃的なバッキング、叙情的なソロとYOUの健在っぷり。
そしてZERO以前(もっと言えばSHAMBARA以前)のHR/HMバンド、DEAD ENDへの回帰を果たしたとも言える曲。
やっぱり1曲目からキラーチューンをぶっ放すバンドだ。外さないね。

2.Dress Burning★★★
一曲目からなだれ込むように始まるアッパーな曲。
ヴィジュアル系っぽい感じが少しする。今までありそうでなかった曲じゃないかなぁ。
なのに新鮮味がないのはやっぱりヴィジュアル系っぽいから?
1曲目の勢いそのままに突き抜けれる感じ、曲順でより良く聴こえる気はする。
実際、個人的にはあんまりこの曲自体では聴かない。

3.テレパシー★★★★
『Junkだ!!』と思わず言ってしまった。この裏ノリが気持ち良い。
表のタンバリンの音が凄い軽いから、裏のフロアタム+スネア?の重い音がより強調されて気持ち良い。
超薄ピックをしならない様に深く持って弾く事から生まれるJOEのアタック感がありながらも、倍音の多く含まれる硬く深みのあるベースが最高。
少しオリエンタルなメロディもリズムにハマってる。
6名無しのエリー:2010/01/13(水) 09:44:43 ID:m9sLzJBA0
4.Devil Sleep★★★
2ビートの高速ナンバー。
とにかく湊が頑張る。リズムマシンの如く叩き続ける。
これもちょっと変わったメロディ。迫るようなボーカルのMorrieもいい。
ある意味、実験的な曲。

5.神猿★★★★★
DEAD ENDの新境地。個人的には今作のハイライト。
ダンスミュージックのようなリズムにゴシックな雰囲気。
物凄いグルーヴィー。自然に体を揺らしたくなる。間奏ではMorrieのラップ(っぽいもの)も。
DEAD ENDじゃねーよ!と言いたくなりそうだけど、でも確かにDEAD ENDっぽさもあるんだよなぁ。
この退廃感というか…たまらん。
この曲で『また新しい事を…。やっぱり凄い』とDEAD ENDというバンドを再び見せつけられた気がする。

6.擬似ヴィーナス★★
バックはシンセだけのギターの二重奏。
そこにエコーをかけたMorrieのセリフが入る小曲。

7.Princess★★★★
前曲のMorrieのセリフが終わるやいやな爆発的に始まる。
これもBメロからなだれ込むように妖艶でキャッチーなサビに入る。
良い意味で自由奔放で爆発的なドラムが曲をガンガン前に推進する。
叙情的なギターソロが代名詞だったYOUのまさかのワウを全面に出したファンキーなソロは驚いたけど、
個人的には今作で一番のソロだった。

8.Guillotine★★★
USハードロックのようなリフとバックビートの絡みに自然とヘドバン。
掛け声に叫ぶサビといい、挑発するようなセリフっぽいAメロといい、
Morrieは演奏に乗せて歌うというよりは煽るような形。
個人的には演奏、特にギターリフで押し切る半インスト的な曲という認識。
7名無しのエリー:2010/01/13(水) 09:52:07 ID:m9sLzJBA0
9.Kill Me Baby★★★
DEAD LINE期を匂わせるリフのイントロが最高。
その勢いのまま突き進むのは良いが、個人的にはサビがちょっと、ありゃ?って感じ。
ソロはまた昔っぽいHR/HMな感じ。一番昔っぽいと言えば昔っぽい攻撃的な曲。
現実的な歌詞、起こった事をそのまま歌詞する事を好まないらしいMorrieの作詞スタイルだけど、
この歌詞のテーマの元々を辿れば夫婦喧嘩らしいw

10.冥合★★★★★
これも今までのDEAD ENDとは違う、9分強に及ぶプログレ的壮大ロックバラード。
轟音と静寂、叙情性に溢れるギター、大仰だが繊細。
無意識の内に一つに合するという意味を持つタイトルに相応しく、曲の中に吸い込まれていくような雰囲気。
最初はメロディが異邦人に凄い似ていたらしく、Morrie本人も気づいて、『どうやってもあの曲には勝てない』とメロディを作り直したエピソードも。
でも、この曲のメロディも異邦人と同じようにとても感情的なメロディになっている。
8名無しのエリー:2010/01/13(水) 09:53:30 ID:m9sLzJBA0
総評★★★★
約20年ぶりに再結成したDEAD ENDの新作である5thアルバム。
Morrieのソロプロジェクトでメンバーそれぞれが参加した事をきっかけに起きた、まさかの再結成。
全曲、YOUが作曲でMorrieが作詞という形で1週間で10曲全てをレコーディングするという超短期日程。
4人がそれぞれ自分らしくやって、その結果生まれたものがDEAD ENDの曲という意識は変わらず。
湊はインスピレーションを大事にしたいとレコーディングの2時間前に初めてデモを1、2回聴いただけで臨み、
Morrieも最後までいるわけでもなくすぐ海外に飛ぶなど、各々ソロ活動がある為に最後まで揃って作業というわけでもなかったらしい。
その辺はメンバー公認の5人目のメンバーである岡野ハジメが仕上げていったのだろう。
アルバム毎に作風が変わるバンドだが、今作は前作の出来るだけ音を削ぎ落としたスタイリッシュな作品とは真逆で、
1st〜2ndの頃の激しいHR/HMへと回帰したような物になっている。
とにかく音が凄い。どんどんこっちに迫ってくるような圧力があり、インタビューでも音圧だとかサウンドメイクだとかはメンバーも自信を持っている様。
以前のオリジナルアルバムに比べると楽曲の出来は落ちると思うけど、
今までの作品をなぞるだけでなく、新たなDEAD ENDを見れたという事で良かったと思う。後追いとしては復活しただけで最高ですがw
『来年もアルバムを出したい』『DEAD ENDはずっと続く』という旨の発言もあったので、これからに期待。
因みに所属事務所フェスでの復活ライブには湊は参加したが、単独ライブには不参加でLUNA SEAの真矢が代わりを務めた。
ライブにはラルク、清春、ルナシー、ラクリマ、ディル…などDEAD END影響下にある人間も集まったらしい。
勿論ファン感情もありますが、個人的には2009年の1枚を選ぶなら、やっぱりこのアルバムです。
9名無しのエリー:2010/01/13(水) 09:58:07 ID:m9sLzJBA0
すいません、5曲目の最後の文がなんかおかしいですね。
10名無しのエリー:2010/01/14(木) 10:20:53 ID:Er2dH/va0
test
11名無しのエリー:2010/01/15(金) 13:33:44 ID:8rDm81Kt0
>>8
この新作、ミュージィシャンガ絶賛しまくってるよね
12名無しのエリー:2010/01/15(金) 22:46:03 ID:dlwyufm30
13名無しのエリー:2010/01/16(土) 16:13:19 ID:G+lJ5MfN0
二回目投下

Ghost Apple/People In The Box

1.月曜日/無菌室 ★★★★★
一見シンプルに見えるバラードだけど隙が無い。
一瞬アカペラになる構成も秀逸。このバンドの曲には珍しく体温を感じる楽曲。
PVが凄く前衛的で良い出来。

2.火曜日/空室 ★★★☆
全曲をアルバムのモノローグと考えると、恐らくプロローグに当たる曲。3+4拍子のリズムと不規則に刻まれるベースの轟音が特徴。
何故か懐かしさを感じると思ったら、メロディーが「メリーさんの羊」に似ている。ww
でも良い曲、そんな曲
後半のカオス轟音は他の曲でやった事があるので最初は余計に思えたが、今聞くと次曲へのつなぎを考えるとやっぱり正解かな。

3.水曜日/密室 ★★★★☆
アルバム中唯一このバンドの売りである急激な展開、テンポチェンジ、変拍子、転調にまみれた曲。
とにかく目まぐるしいが、その中で何故かこれもメロディーが憧憬を誘う。サビなんかはそのまんま合唱曲になりそう。
多彩なフレージングを見せるドラム、中盤の妖しいゾーンが聞き所。
14名無しのエリー:2010/01/16(土) 16:14:22 ID:G+lJ5MfN0
4.木曜日/寝室 ★★★
前曲から一転、ヘドロの様に不穏。どろどろしたサウンドメークが良い出来。
単曲で聞くと大した事ない気がするけどアルバムの流れには外せないって曲

5.金曜日/集中治療室 ★★★★☆
また前曲から一転、壮大なコード進行をギターで暴力的に掻き毟るイントロから衝撃的。
この曲に限った事ではないけれど、暴力的と入っても過激に歪んでいるとかではなく、内に潜んだ物を静かに爆発させる事に長けている。
(有名な物で思いついたのだと、音楽は全然違うけれどもレディヘのイディオテックとかみたいな感じ)
スライドホイッスルがまた狂った感を増幅させ、終盤なんかは悲鳴に聞える。
メロディーはなおポップ。♪めちゃくちゃにしてやろうよ〜

6.土曜日/待合室 ★★★☆
またまた前曲から一転、静謐な雰囲気。
これも珍しくアコースティックギターを使った曲。
ここら辺の歌詞からようやくアルバムの全貌が分かる。

7.日曜日/浴室 ★★★★★
多くは語るまい、
この曲、このアルバムの全てが最後の二行の歌詞に集約される。
15名無しのエリー:2010/01/16(土) 16:15:37 ID:G+lJ5MfN0
総評:★★★★★
最近良く目にする名前なので聞いてみた第二弾。2009年最も度肝を抜かれたアルバム。名盤です。
(それまでのアルバムも一気に聞く羽目になった)
コンセプトアルバムとしても徹底したつくりで、アルバム一枚7曲を持って「彼女」と「僕」の間の意味深なストーリーを繋ぐ。
通して聞いたときの緩急が心地よい。曲順もほぼ完璧。

まず、個々のスキルが非常に高い。
自分の音の鳴らし所を本能的にか無意識にか理解出来ている為、最近のロキノン系が陥りがちなつまらない(ギター+ベース+ドラム+ボーカル)の式を外れ、一体化したバンドアンサンブルを聞かせる。
一応ギターロックに括られるのだろうが、俗に言う〜系といった形容がなかなか当てはまらない。
前作Bird〜では新加入のベース福井が居場所の取り方を掴みかねている感があったが、
今作ではドッシリ&グルービーな印象の前ベース中山と全く違う綺麗めなプレイで楽曲に溶け込み、約一年を経てアンサンブルが完成した様子が伺える。
16名無しのエリー:2010/01/16(土) 16:17:17 ID:G+lJ5MfN0
そしてその主軸に据えられるのはボーカル波多野のソングライティング。
このバンドは一作目から殆どサウンドは変化していないが、それは初メジャーとなった今作でも変わらない。
この芸当が出来るのは表面的なアレンジで誤魔化さずにいられるメロディー、コード、リズムがあるからだと感じる。
前作までの印象的な変拍子は退行しているが、Tr2,3に見られる童謡的で純粋なメロディーの側面が強く現れている。
あと感じたのは、作曲(アレンジではなく)のスタンス、歌詞の世界観とかこの人は七尾旅人なんかを彷彿とさせる。(無意識に心を揺さぶる音楽という点も)


惜しいのは、現在邦楽バンドシーンの中心に居る一発でティーンに「格好良い!」と思わせるキャッチーなサウンドと歌詞を持ったバンドや、
洋楽バンドの中心にあるロックリバイバルなんかと大分すれ違っている事。時代が違えばもっと評価は国内・国外問わず高い物になるんじゃなかろうか…

マンセー気味になったけれどそれだけ良いバンドだと思う。確立した世界のある音楽、なんや良く分からんけど心に伝わってくる文学、
そしてマグリットの絵なんかが好きであれば聞いて損は無い!(勿論そうで無い人も)
17名無しのエリー:2010/01/16(土) 19:45:21 ID:4OHU/oZ80
乙です。
ちょうど気になってたバンドだ。ありがとう
18名無しのエリー:2010/01/19(火) 03:15:29 ID:l2LVjaHp0
シド『play』

1.汚れた指★★★
シャッフルのリズム、要所要所に入るウォーキングベース、軽快なアコギのバッキング
ととてもリズミカルな演奏にシドの大きな特徴である歌謡臭いメロディが乗る。
キャッチーさと自分たちの持つ特徴を上手く混在させた曲。

2.ルーム★★★
いきものがかりなんかが歌ってても全く違和感のないようなJ-POP。
ギターソロ明けに急にピアノが出てきて、ストーンと落とすようなCメロまでの流れとか
本当にもう王道中の王道とも言える展開とか小奇麗なアレンジで上手くまとめてる。
ドラムがちょっとバタバタしている感はあるが。
ただやっぱりこういうのは個人的には違うよなぁと。

3.chapter 1★★
2をリアレンジしたって感じの印象。王道というかスタンダードな曲な分、連続でくると食傷気味。
ストリングスが全面に押し出され、これも小奇麗にというか、無難にまとめた感じ。
ただやっぱりドラムが気になる。中〜小音をもう少し細かく使い分けるといいような。
音量が中〜大の感じが多くて、楽曲とはズレたせわしない感じになっちゃってる。

4.白いブラウス 可愛い人★★★
小洒落たクリーントーンのリフが印象的。
ギターのしんぢはこういうトーンとかアコギとかクリーンなギターを弾かせたら、凄い味がある。
強い個性もないけど、隙間隙間に美味しいフレーズを入れてくる感じ、ポップスに最適。
体を揺らしたくなる、少しジャジーで気持ちいい曲。

5.シャッタースピード★★
最初、アニメに使われてたりするのかなと思った。
ものすごいキャッチーでアップテンポなわかり易い曲。
ここまでやっちゃうのかというくらいのストレートさ。
19名無しのエリー:2010/01/19(火) 03:17:13 ID:l2LVjaHp0
6.ミルク★★★★★
歌謡曲とラウンジを合わせたみたいな感じw
ほぼ全編に渡るアコギのバッキングとクランチでのカッティングが小気味良いリズムを生み、
効果的な鍵盤アレンジでお洒落感MAX。スコーンと抜けるスネアも合ってる。
失恋ソングみたいだが、物凄い清涼感。

7.罠★
安っぽいブラスセクションが印象的なポップス。
ここいらでバーンといきたかったのかもしれないけど、前の曲が繊細で洗練されたような感じだったので、
単体で聴く以上にやっつけ感というか、勢いだけの感じが否めない。
スローでメロウな曲を作らせると上手いけど、逆のタイプがちょっと苦手な感じか?

8.ホソイコエ★★★★
やっぱり前の曲は前フリだったのか。ここでお得意の聴かせるバラード。
サビ終わりの間奏で一気に盛り上がり、そのままの勢いで大サビへ。
普遍的なタイプのバラード。

9.御手紙★★★★
この曲でシドを知りました。
和風テイストなアレンジの曲かと思いきや最初だけで、普通にロックバラードな感じで。
メロディがとてもわかりやすくて綺麗なので、多少思い切った事して失敗しても全然カバーできると思う。
(悪い意味でなく)無難な感じにまとめちゃってる曲が多いので、今回は琴が出てきてオッと思ったけど。
琴とか違和感なく、むしろメロディに上手く合ってたし、そういうアレンジ(和楽器的な?)をもっと強めても面白いと思うなー。

10.park★★
ゴリゴリしたベースが現れて、HRなリフが入ってくる。
おや、と思うけど、サビは華麗にJ-POP。な3分にもみたない短い曲。
バラード2連発だったのでこの辺でアクセント入れようと思ったのかもしれないけど、これはいらないと思います。
20名無しのエリー:2010/01/19(火) 03:18:19 ID:l2LVjaHp0
11.live★★
壮大なシンセをバックに大サビはみんなで合唱する、とりあえずこれで締めとけ的な臭いがプンプンする。
そもそも前の曲にああいう曲を持ってくるから、こんな無理矢理まとめようという感じが出ちゃうのでは。
この曲を3分くらいの半インスト的な感じにして、10曲目にこれを持っていけばもうちょっと綺麗にまとまったのでは…
などと素人ながらもいろいろ考えてしまう終わり方でした。


総評★★★
最近、テレビでもちょくちょく見かけるようになったヴィジュアル系バンド、シドの3rdアルバム。
アンダーグラウンド化するヴィジュアル系文化の中で、1stから大衆ウケも良さそうな歌謡チックな音楽性を持つバンド。
わかりやすさはラルクやGLAYあたりを思い起こさせる。
ただ自分たちの得意な歌謡チックな楽曲は安定感がある反面、ラルクやGLAYほどの引き出しがない。
全部のアルバムを聴いてるわけでないので、もしかするともっと違う一面があるのかもしれないけど、
今作に関しては厳しいなぁという感じ。かといって全部コテコテの歌謡曲っぽいのでいってもさすがに食傷気味だろうし難しい所。
そういう意味でアレンジでいかに聴かせるかってのはひとつのテーマだろうし、6なんかはそういう方向性のひとつの指標になるような曲だと思う。
良い武器はあるんだから、後は脇をどう固めていくか。一応、クレジット見たらボーカル以外の3人が作曲を手がけている感じだし、
各々の個性がもっと出てくるといいのかも。
でも、どうもバンドもファンもアングラ化していくヴィジュアルシーンの中でこういうメジャー志向なバンドがあってもいいと思うし、期待してます。
21名無しのエリー:2010/01/19(火) 09:01:40 ID:t6J5Mf7l0

シドはプロデューサー(西平彰)がラルクにも参加してるから、雰囲気が似るのはしゃーない
22名無しのエリー:2010/01/22(金) 16:48:18 ID:dcX8t38H0
雰囲気が似てるんじゃなくて同じくらいわかりやすいってことでしょ?
23名無しのエリー:2010/01/22(金) 23:12:15 ID:y+DhVb1u0
ECD / FINAL JUNKY

1. MIZO ★★★☆
リズムマシンのシンプルな響きとキャッチーながら不安を煽る旋律が印象的なトラック。
リリックでは脳ミソ、レコード、人生に存在する「溝」について書いている。
アウトロではECDの声が幾重にも重なってなんか気持ち悪い世界観に。1曲目ながらこのアルバムのカラーをよく現している佳曲。

2. ゆがんだ世界 ★★☆
なんかの歌謡曲か演歌か民謡か…とにかくそこらへんから持ってきたであろう変な女性ボーカルのループが耳に付く。
ただ全体的に印象が薄い。リリックもそんなに面白くないし…

3. 軽いハズミで ★★★★
これはカッコいい!ぐじゃぐじゃに崩れた世界観のリリック、
そしてリズムマシンの尖った響きとオルガンの割れた音色が奏でる不協和音が実にナイス。
サンプラーを手で演奏してるため随所でリズムがズレるのですが、その崩れ感も絶妙。
24名無しのエリー:2010/01/22(金) 23:13:03 ID:y+DhVb1u0

4. ZERO ★★☆
数字のカウントと自分の生い立ちを同時走行させたリリックが面白い。
トラックは延々と同じサンプルのループで、展開がほぼ無いのでちょっと退屈かも知れない。
相変わらずネタのセレクトは絶妙なんだけれどね…

5. 思い出す力 ★★★
トラックがとってもポップで面白い。
アレンジを変えればキック・ザ・カンクルー(古!)とか、そういうオリコン御用達ラッパーの曲にも使えそう。
でもこの曲の凄い所はリリックの世界観。「関東ローム層の味がする」って何ぞ?

6. 東京を戦場に ★★★★★
メロウでドリーミーなトラックに乗せられる、「いっそ東京を戦場に/もう遠くに追いやるのはよそう 戦争を」という衝撃的なフレーズ。
そして綴られるのは日常生活の中に存在する空しい光景。この描写が本当にリアルで、美しいトラックと相まって聴き手まで空しい気分になってくる。
個人的には「なんてつまらないどこのチャンネルも/死にたくなる気持ち計る」というフレーズが特にリアルに感じた。
あの、テレビで面白い番組が一つもやっていないときの微妙な憂鬱。そういったものがこの曲には充満している。名曲。
25名無しのエリー:2010/01/22(金) 23:14:43 ID:y+DhVb1u0

7. 関係ねーっ! ★★★★☆
底抜けに明るいシンセの旋律が印象的なトラックに乗せられるのは、現代社会への反感や不信感。
それらに対して「関係ねーって言ってやれ/あいにくごきたいにそえません」と言い放つ。
全体的に暗いこのアルバムの中で異彩を放っている、そして一番ノれる曲。
ただ、ライブアレンジバージョンの方が迫力があるかな。このバージョンもシンプルで良いんだけど。

8. 問い返す ★☆
ECDのラップが何か変。個人的には受け付けない。リリックは良いんだけど、それをイマイチ生かしきれてない感じ。
トラックもあんまり面白くない。途中音飛びっぽくなるところは面白いけど。

9. CD ★★☆
シンプルなリズムトラックをバックにECDがひたすらサックスを演奏するインスト。
即興なのかな…危うい感じもあり、中々アジがある演奏です。でも展開も何も無いんで気分が乗らないと少し辛い。

10. HAIKU ★★★★
アルバムを締めるのは不安感を煽る大袈裟なトラックをバックにECDのサックスが暴れる一曲。
ラップはひたすら1フレーズの繰り返しに徹していて、主役というよりかは演奏の一部と化している。
何よりリリック。「枕元 ペットボトル テトラポッド くだける波」。たった4語でありながら広がりが尋常じゃないです。締めに最適。
26名無しのエリー:2010/01/22(金) 23:16:55 ID:y+DhVb1u0

総評:★★★★
ECDが自主制作レーベル「FINAL JUNKY」を立ち上げて最初に出したアルバム。
オリジナル盤のタイトルも何も無い金色の盤面にはFJ-001という品番。
前作「失点 IN THE PARK」では使用機材がサンプラーのみだったが、今作からリズムボックスとサックスが導入される。
それにより音に広がりができ、また格段に聴きやすくなった。(前作のあの生々しさも好きだけれど、聴きやすいとは全く言えない…)
サンプラーの篭った音とリズムマシンの鋭い音の両立が上手く出来ていて、聴いていて非常に気持ち良い。
また、このアルバムのリリックは生々しさの度合いがちょうど良く、そういう意味でも他の自主制作作品と比べて確実に聴きやすい。
ただ、似たようなテイストの曲が多いので近作「天国よりマシなパンの耳」や「FUN CLUB」に比べると多様性という点で少し劣る。
まあ、上に書いたようにとても聴きやすい作品になってる上、最近再発されて入手しやすくなった(しかも安い!)ので
「ECDってロンリーガールぐらいしか知らないけれど、今なにやってんの?」という人にはこれと「天国より〜」あたりを聴いてほしい。
因みにこの次の作品(「Crystal Voyager」)は機材不足の関係でリズムボックスとベース音のみになります。極端だ…
27名無しのエリー:2010/01/23(土) 22:16:30 ID:w/Fc9r3G0
28名無しのエリー:2010/01/23(土) 22:40:34 ID:+DJpLFhD0
おしゃれテレビ/おしゃれテレビ

1.恋のテロリストNO.1(ケイちゃんののってけミサイル)  ★★★
ケイちゃんが遂行した過激な仕事や恋の思い出を思い出すという、ズレた感じが面白い
曲。シンセがベタだが、そこがまた良い感じ。
間奏部分等であからさまに中華ぽい香りがする。

2.踊るクエン酸回路 ★★★★☆
メニューの歌、加水分解のチャチャチャ、毛細血管間奏曲、細胞ニュース、Oxidation dance
という風に5つの部分から成る曲。強烈、冒頭のフレーズからもうアタマにこびりつく。
8分以上あるけど流れが良く、聴きやすい、というか中毒性が。
加工した声で、ブドウ糖は、、グリセルアルデヒドリン酸は、、ATPを、、、、
みたいに続けていくところが特に好き。

3.真昼の星 ★★★☆
儚げで、素直にああ綺麗だな、って思える曲。
まさに星を思わせる音色とか、色々良い音が鳴ってるんだけど少し弱い気もする。
退廃的な詩だけど、聴いてると心はむしろ軽くなる。

29名無しのエリー:2010/01/23(土) 22:41:15 ID:+DJpLFhD0
4.Music Bomb Start!(音楽爆弾)  ★★★★
様々な年代の、様々な国の音楽が流れてくる。
リズムを刻むメトロノームが地味に気持ち良い。
そして不安を煽る、ピアノのフレーズ、ノイズ、サイレンみたいな音、
ERROR ERROR 等が洪水のように溢れて来て、次には?
サイゴマデ キイテ シマイマシタネ アナタノ マケデス

5.アジアの恋 ★★★★☆
キャッチーで美しいメロディと、風に揺れるかのような詩が素晴らしい。
最後のこの曲では、その世界観にゆっくり浸れる。
書きにくいな、まぁ詳しくは聴いて頂ければw

総評、★★★★☆
80年代の、テクノポップな一枚。ミニアルバムで5曲なのですが、もっと聴きたいと
思わずにいられなくなる様な5曲。時代を感じさせるところもあるとは思うけど
そこも間違いなくこのアルバムの趣、のはず。
新聞形式の歌詞カードも面白い、隠れた設定もわかります。
30名無しのエリー:2010/01/24(日) 10:36:42 ID:zvdAqHi90
31名無しのエリー:2010/01/25(月) 19:05:30 ID:Tn72txpG0
相対性理論/ハイファイ新書

1.テレ東 ★★★★☆
一曲目のタイトルが「テレ東」である。ありえない。
受け狙いだけの曲名は腐るほど世にあるが、このバンドの曲に関してはそのような心配は不要。
聴いただけでこのアルバムで展開される世界観がよく分かる。一聴するとポップ。しかし聴いているうちロックなのだと分かる。
なぜ新しいのかと言えば間違いなくボーカルとバンド、アレンジ、歌詞のトータルである。
特にこの近未来ワンダー少女な世界観をロックに乗せたというところはエポックメイキング。

2.地獄先生 ★★★★
萌え死ぬ。いやここでの「萌え」は敬意である。現代の男の子はもうぞっこんである。
タイトルだけ見ればなんか凄絶なロックを想像するがこれもテレ東と同じくポップ。じんわりロック。
肉体性だの即物的だの芸術性だのをひとまず無視して、日本人だから提示できる世界であることは間違いない。

3.ふしぎデカルト ★★★☆
「フジカラーで写す」とかいう歌詞がもうすばらしい。このへんのミーハー感を拒否したくなるのはそれこそ最初だけ。
アルバム全体に言えることだが、意味がないようで確実に何か影のようなものを表現しているところがよい。
それが無垢な女子学生的視点でらんらん歌われたらもうメロメロである。

4.四角革命 ★★★
二十五世紀である。ぶっ飛んでいる。まさしくゼロ年代の産物だ。しかし価値ある産物である。
「みらいレコード」とかいうレコード会社から出ているだけある。
つい普通に聴いてしまうが、過去を振り返った時にこのようなアーティストは皆無だったことに気づく。

5.品川ナンバー ★★★
このあたりまで来ると、実はボーカルのやくしまるえつこがとても達者な歌い手であることに気づく。
単調なようで実は見事に曲ごとの表現を心得ている。しかしここは何も考えず音楽に身をゆだねるが吉。
アルバムを通してダウナーで消極的かつ恋愛体質な女の子が浮かぶ。そこがとてもロック。
32名無しのエリー:2010/01/25(月) 19:06:34 ID:Tn72txpG0
6.学級崩壊 ★★★☆
淡々とダークなのが実によい。本当にいい。
少なくとも今の若い(特に人並みにミーハーな)人にはスマッシュヒットすると思うのだが。
子どもの頃って大人のことなんかほんとにどうでもいいよね。大人死ぬほど傷ついててもどうでもいいよね。

7.さわやか会社員 ★★★★
一般的な言いまわしに全部「ない」をつけてみている。
そのあとなぜ会社員だの公務員だの警備員だの出てくるのか、理屈で考えたら負けである。
いや実際説明できそうだけど感じたほうがてっとり早い。
ここまで聴いてきて、アルバムを通した曲ごとの雰囲気は似たものがあるのだけれど、少しもマイナス要素にならない。
転調した後のロリっちい声がすごくくすぐったいですもっとやってください。

8.ルネサンス ★★☆
このバンドの成り立ちとか全然知らないけど、実は結構な切れ者集団なんじゃなかろうか?
知的な人がだらしないことを真面目にやってる感じがすごくする。まあそれは置いといて。
言葉遊びが面白い。和洋折衷な日本ならでは。

9.バーモント・キッス ★★★★☆
冒頭の歌詞がまっさきに突き刺さる曲は名曲である。
このバンドの場合名曲という言葉は似つかわしくないが、すばらしい。
ここまで来ると完全にこのバンドがポップだけに終わっていないことが分かるはずだ。乙女ダーク。
レビューだけ読んでるとアニソンとか想像しそうだけど一緒にすんな。一緒ならレビュー書いてない。
ラストのリフレインがアルバムの掉尾を見事に飾っている。

総評 ★★★★☆
満点でもいいんだけど今後が楽しみなのでとっておきにさせてください。
からっぽだったゼロ年代から、しかし確かに生まれた傑作。新しい音楽。
ものにあふれた時代でもなお前衛的な作品が生まれることに喜びを感じる。
ちなみに一つ前の「シフォン主義」も聴いたが、これはまだインディーズ的で、アーティストとして無二の個性を獲得しきっていない印象。
このハイファイ新書こそが運命の作品だと確信できる。ついでに最近出た「アワーミュージック」のシングルもおすすめ。一緒にぜひ。
33名無しのエリー:2010/01/25(月) 19:07:17 ID:BcsYltLi0
34名無しのエリー:2010/01/25(月) 21:01:46 ID:MeFVUPJi0


4月のフルアルバムも頼んだ
35名無しのエリー:2010/01/27(水) 23:44:32 ID:p6CPPTUN0
>>32
乙!
36名無しのエリー:2010/01/28(木) 01:21:27 ID:Zn1jEguNO
ラルクてす
37名無しのエリー:2010/01/28(木) 13:49:29 ID:++m+2k1dO
規制解除されたんだっけそういえば

波紋クロス/nhhmbase
1.波紋クロス ★★★
線の細いギターから始まる三拍子の曲。
ボーカルのマモルも声質が細めで、全体にスリムな印象を受ける。
特筆すべきはドラムパターン。時折ヘミオラ(2小節を大きな塊として捉えること)を利用して不安感を覚える箇所を作っている。あまりポップシーンでは見ない出来。

2.ひだまりのうた ★★★★★
なんと5/8と6/8をごちゃまぜにして曲を作ってきた。
5/8は基本的に3/8+2/8での構成だが、そこにドラムが大きく5/4のビートを乗っけてきたりする。もはや意味不明。
メロディラインやコード進行も一筋縄ではいかない作りをしていて、飽きるということを感じさせない。
2番まで曲が終わった後のギターソロは曲が始まって以来初の♭系の調性になり、疲れた頭を癒すような気になる。

3.無題 ★★
また3拍子。好きだな3拍子。
前までの曲に比べギミックが少なくメロディラインも抑揚に欠けるため少し見劣りはするか。
とはいえ6/8と3/4を混ぜてきたりはするが。この手法はTr.1と同じ。

4.蜻蛉日記 ★★★★★
17/8。どこのプログレだ一体。
3+3+2+3+3+3で構成しているため、なんちゃってプログレにありがちな変な字余り感が少ない。
マモルの高音ボーカルが一つのアクセントとなり、三分間の曲を疾走感たっぷりに仕上げている。
ドラムのリズム感が安定しすぎててキモい。
38名無しのエリー:2010/01/28(木) 13:50:18 ID:++m+2k1dO
5.パラソルライフ ★★☆
急にオーソドックスっぽくなる遅めの曲。
全体に音が薄めになる分ボーカルに意識が行きやすくなるが、となると母音崩しまくりの歌詞は聞き取れないし、というかまず歌詞見ても意味わかんないし。
やっぱり技巧的なコード進行が一番の売りなので(と筆者は思っている)、そこで勝負できないときついかなぁ。Bメロはとても特徴的だが。

6.フラット ★☆
ギミックはそれなりに多い。
だが、初めの拍子が不自然だったり読める展開を持ってきたり同じようなセットを2回繰り返したりと、ポストロックな割に面白くない曲。

7.コインゲーム ★★★☆
ストレートな4拍子!今までほとんど妙な拍子しか使ってなかったのですごく癒される。
全体で2分半という短さ(なんとAメロ+Bメロが2回で終わり)に加え、音数も全体にすくなく聞き疲れしにくい。
途中9+9+9+5で32拍を取るBメロがちょっと邪魔。上手くメロディを乗っけてるのでいうほど苦にならないかもしれないが。
明快にして軽快な、単純にノレる数少ない曲。

8.残像s ★★★
再び音数が減った暗いイントロから少しずつ明るいコードを混ぜていく構成の勝利な曲。
実際に少しずつキーが上がってる?そんなの判別出来ないほど転調してるけど。
三回くらい同じメロディを繰り返すのが少しだれるか。

9.Oint60 ★★
迷曲。歌詞が血迷ってる。
ヘビーな曲がきたと思ったらこれだ。短いし。まぁ次の曲長いからよし。
39名無しのエリー:2010/01/28(木) 13:51:23 ID:++m+2k1dO
10.フライト前戯 ★
割と普通な曲が事実上のラストを飾る。普通というのはアルバムの中でですよ。
要は山がない。6分もあるのに。一応4分くらいが山場?
長いからといってのあのわ的盛り上がりを期待してはいけない。
最後はTr.1の歌詞を歌い、メインフレーズを反復して終わる。

11.波紋クロス(本編)
前曲からアタッカで突入。
本編と名がつく割に1ケタ小節で曲が終わる。前戯に時間かけすぎ。

総評 ★★☆
ポストロックバンドnhhmbaseの1st。
Tr.1で少し触れたが、ボーカル・ギター・ドラム・ベースの全部が全部音がシャープでクリアなので、なんか野菜ばっかり食べてるみたいになる。
基本的に単曲のアイディアに目を見張るものはあるものの、曲を作らせると魅力が割と減ってくる。
アイディアの寄せ集めでごり押ししてる結果全体に盛り上がりが均一化してる感じ。
でアルバム通して聞くとだいぶ疲れる。
この辺はポストロック系の宿命だとは思うが。
要はフルコース頼んだのに11品の野菜創作料理を出された感じのアルバム。自分でも何言ってるかよくわからん。
40名無しのエリー:2010/01/28(木) 20:12:01 ID:La2iRODnO
>>39
おー、ネハン気になってた


規制解除されたし今度久々に書こうかな
41名無しのエリー:2010/01/28(木) 23:01:16 ID:dA+FGjg+0
だれかメレンゲのアルバムをレビューしてやって頂けませんか
42名無しのエリー:2010/01/29(金) 00:17:29 ID:qSBrssqo0
>>41
大した音楽知識ないがシンメトリーやってきてみる
43名無しのエリー:2010/01/29(金) 15:53:37 ID:gaD9gDR90
>>39
乙。
マイナーV系ですが、Vサロではなくこちらに投下するということはこちらの方向けの作品です。

イミテイション・ゴールド〜金爆の名曲二番搾り〜/ゴールデンボンバー

1.ANOTHER MELODY ★★☆
タイトル的にはGackt『ANOTHER WORLD』なんだろうが、曲の元ネタは同『REDEMPTION』。
冒頭からアレンジ&ヴォーカルが完コピで吹く。
メロディーも『REDEMPTION』を軽くこねくり回した、聞いたことありそうで無いレベルの仕上り。
悪くないけど、次からが凄すぎるので、こんなもんか。

2.TSUNAMIのジョニー ★★★☆
指摘するのも馬鹿らしいが、タイトルは桑田佳祐『波乗りジョニー』とサザン『TSUNAMI』から。
『波乗り〜』とサザン『君こそスターだ』を足してこねくり回したようなメロディーが印象的で、冒頭から『波乗り〜』をこねくり回したようなピアノが聞こえてくる。
しかも当然アレンジ&ヴォーカルは完コピ。原坊みたいな女性コーラスまで。どこまでやるんだ、このバンド。
それにしてもヴォーカルはDAIGOの持ちネタとして披露する桑田のモノマネ以上に似てて、TVのモノマネ歌合戦とかでも絶賛されそうなレベル。

3.SAY NO ★★★★★
指摘するのも嫌だが、タイトルはチャゲアス『SAY YES』から。
メロディーは『SAY YES』と同『LOVE SONG』、ASKA『始まりはいつも雨』を足し引きしてこねくり回したようなもの。
冒頭のピアノから『SAY YES』完コピだが、それ以上にヴォーカルの完コピ度が前曲以上に凄い。
声の張り上げ方とかコーラスの被せ方まで完璧で、チャゲアスファン暦20年近い母ですら本家の曲と勘違いした。
歌詞も似非ASKAワールド炸裂である。
それにしても、つい「SAY NO〜♪」とか口ずさんでしまう自分が悲しい。
44名無しのエリー:2010/01/29(金) 15:55:11 ID:gaD9gDR90
4.ultra PHANTOM ★★
言うまでも無いが、タイトルはB'z『LOVE PHANTOM』と『urtra soul』から。
他の曲と違って、あまり“こねくり回して作った感じ”はしない。
とはいえB'z流ダンスビート2曲から拝借しているだけあって曲調はダンスビート。若干、ノリが『ultra〜』っぽい。
ヴォーカルもあまり似てないし(稲葉の癖は意識してるが)、似てるのはギターフレーズと掛け声くらいか。

5.万の夜をこえて ★★★★
タイトルは、Aqua Timez『千の夜をこえて』から。
メロディーはいかにもAqua Timezにありそうな感じではあるが拝借はしてなさそう。むしろなぜかGLAY『時の雫』が混ざってる気も。
ヴォーカルは完全に完コピ。
歌詞も太志やGReeeeNあたりが書きそうな“等身大”な感じ(むしろレベルの低さ的にGReeeeN寄り)で、よく研究されている。
「こんなんでも共感してくれちゃうんだろうなwwww〜」なんて思いながらニヤニヤしていそう。

総評 ★★★☆
ゴールデンボンバーなるヴィジュアル系バンドのコンセプトアルバム。テーマは“二番絞り(二番煎じ)”。
どの曲もどっかで聞いたことありそうでなさそうなものばかり、という怪盤。
単にこれはただのキケンな遊びかもしれないが、似たようなラヴソングばかりが生産される音楽シーンを皮肉っているようにも。
そうした曲やリスナーに“やってることはこのアルバムと変わんないよね?”とでも挑発しているような、そんな確信犯ぶりが筆者には感じられたのである。
もちろん他の解釈も十分可能だろうしとりあえず面白いから、ある程度J-POPに精通している人は聴いてみては?

ニコ動に公式でショート版がうpされています。
45名無しのエリー:2010/01/29(金) 18:31:44 ID:qSBrssqo0
メレンゲ/シンメトリー

1.午後の海★★★☆
アルバムのスタートを切る曲だけあって非常に爽やか。その後のアルバム

の展開を楽しみにさせてくれる。
夏っぽさ全開で、それでいて非常に甘酸っぱい歌詞が気持ちいい。もしこ

れが女性の声だと大分ベタベタした印象になる気がする。
非常にポップ。だがそれがいい。
間奏に入るベースからの展開が非常に楽しい。

2.魔法★★★
午後の海からのアップ気味のテンポを受け継ぎつつ、リズム感の良い小気

味の良いピアノサウンドから始まる曲。
ステップしたくなるようなリズムで進んでいく演奏と歌が素敵。

3.スターフルーツ★★★★☆
メレンゲ復帰初のシングルとなった曲。
シングルに持ってくるだけあって完成度はかなり高く、大分バンドサウン

ドを前に出した曲となっている。ストリングスとの相性も抜群によく、聞

いていて気持ちのよい仕上がり。
「君を守るんだそれだけでいい神様などどうだっていい」歌詞も素晴らし

い。
46名無しのエリー:2010/01/29(金) 18:32:40 ID:qSBrssqo0
なんかすごい読みにくくなったんで貼り直す^^;

メレンゲ/シンメトリー

1.午後の海★★★☆
アルバムのスタートを切る曲だけあって非常に爽やか。その後のアルバムの展開を楽しみにさせてくれる。
夏っぽさ全開で、それでいて非常に甘酸っぱい歌詞が気持ちいい。もしこれが女性の声だと大分ベタベタした印象になる気がする。
非常にポップ。だがそれがいい。
間奏に入るベースからの展開が非常に楽しい。

2.魔法★★★
午後の海からのアップ気味のテンポを受け継ぎつつ、リズム感の良い小気味の良いピアノサウンドから始まる曲。
ステップしたくなるようなリズムで進んでいく演奏と歌が素敵。

3.スターフルーツ★★★★☆
メレンゲ復帰初のシングルとなった曲。
シングルに持ってくるだけあって完成度はかなり高く、大分バンドサウンドを前に出した曲となっている。ストリングスとの相性も抜群によく、聞いていて気持ちのよい仕上がり。
「君を守るんだそれだけでいい神様などどうだっていい」歌詞も素晴らしい。


4.絵本★★★☆
前三曲の爽快感ある曲から、ゆっくりと、聴かせるようなミドルテンポへと移行。
クボケンの歌が非常に目立ち、またそれを際立たせるようなバックの演奏に非常に緻密に構成されてるなぁと思わされた。自分の歌の特徴が分かってるからこそできる曲だと思いました。
タイトルの絵本の通り、どこか御伽の世界のようなファンタジックな歌詞がまた良い。

5.メモリーマン★★★
フェードインから始まる曲。打ち込みから始まり、そしてゆっくりとバンドのサウンドへと移行していく。その移行の仕方が中々。
「今日もなんとなく君のこと思い出したり、忘れてしまったり」と坦々と語り、どこかわずらわしさを思わせる歌詞が良い。
47名無しのエリー:2010/01/29(金) 18:33:24 ID:qSBrssqo0

6.スターライト★★★★
タイトルの通り、星の輝きを連想させるシンセの音から始まり、そして切り替わるようにはじまるピアノの音色、そこにストリングとベース、ドラムが混じり、そして「スターライト、全てを」と歌い上げる。
このアルバムの中で一番壮大で、キラキラしている、宝石みたいな曲。
三分間を感じさせない程曲が短く感じる。
この曲から、このアルバムは次の段階へと入る。

7.ルリア★★★★☆
ギターの音とストリングスとがバランス良くマッチしている。
この一つを常時前に出しすぎない感じがメレンゲの良いところ。抑え気味にしつつも盛り上げる時は惜しみなく盛り上げていく。
演奏陣がすごく良い仕事をしてる一曲。

8.匂い玉★★★★★
スターフルーツのカップリング。
アコギを使用し心地よいポップな仕上がりになっている。
君と僕の物語で、僕視点から語られる恋の歌。メレンゲってこんなバンドなんだよって言えるまさに彼らだからこその曲だと思った。

9.ボタン★★★★☆
ピアノによる弾き語り。
夏の終わりを感じさせる寂しげな雰囲気を孕んだ曲。
前曲が誰かとの出会いを書いたとしたら、この曲は離れた後を書いた歌だと思う。
すごく強く望んでるのではなくもしかしたら、と淡い気持ちの「会いたい」を想う歌詞が特徴的。「きっと明日になったらすぐには思い出せない人」ってフレーズが好き。
バスの降りるボタンを使って扉(自分の本当の気持ちを開く扉)を描写しているところがすごく切ない。

10.underworld★★★★☆
匂い玉から続くストーリー仕立て(と個人的に思っただけだが)で、帰ってきた僕が君を思い出す曲。
活動が休止状態になる前にリリースされたシングル。この曲を聞いてみると、曲の作り方としてはどちらかというとメレンゲとしてではなくクボケンとしてやってるイメージ。
アルバムの構成としてここにこの曲を持ってきたのは非常に巧いと思った。
48名無しのエリー:2010/01/29(金) 18:34:06 ID:qSBrssqo0

11.予報通りに晴れた空★★★☆
この曲は元スパカ現プロデューサーのいしわたりによる作詞。彼なりの爽やかさのある歌詞がまた曲にぴったりと当てはまっている。
この曲だけ少し浮いてるかなって印象があるけど、アルバムのバランスを崩しているということはないし、メレンゲとして新鮮な面を見れたなという印象があるので悪くない。
ドラムのバスドラがすごく良い。

12.heavenly days
ラストを飾るのは提供曲のセルフカヴァー。けれどもメレンゲ側を聞いてしまうと提供側の歌声をすっかり忘れてしまう。クボケンて声の良さを改めて感じた一曲。
終わりを締めくくる曲としてぴったりで、こう、寂しさを残しつつも終わった後にはほんわかしたキモチでいられる感覚を覚えた。

総評★★★★☆
べたべたのようにみえるラブソングですら爽やかに感じさせるメレンゲによる2ndアルバム。このリリースを本当に待った人はかなりいるんじゃないかと。
このアルバムを聴いてみて思ったのは、やはりシンセやストリングスの使い方が巧いってこと。がんがんと入れるのではなく、その音に寄り添うような感覚で入れている為自然なまま音に混じっている。これは本当にこのバンドの武器であると思う。
クボケンの声の強さを前に出しているイメージがあったけれども、やはり演奏面も非常に秀逸で、ドラムとベースも良い仕事をしていた。今回のこのアルバムでやっとメレンゲってバンドの方向性が定まったんじゃないかなって思った。
家に一枚あっても損は決してない一枚。というか買うべき。

ベタ褒めになってしまったwサーセンww
49名無しのエリー:2010/01/29(金) 18:43:05 ID:lAGoSZ5H0
>>46ありがとう
ほんとメレンゲは良い曲作ると思う
次のアルバムも楽しみ
50名無しのエリー:2010/01/29(金) 21:42:20 ID:MuAvIjcf0
みんな乙。
>>44
ちょっと聴いてみたけどこりゃ肝が座ってるね
楽器持ってるのにアテブリすらしないレベルとは恐れ入った
51名無しのエリー:2010/01/31(日) 01:41:19 ID:0PpKV+gI0
BOaT / SOUL,THRASH,TRAIN

1. Opening 13 ☆
まあ、タイトルどおりオープニングなんですが
バカになったボアダムスみたいな感じで既にまともじゃないです。

2. KILL / KILL (I Wanna Quill You, What Do You Want?) ★★★★★
アインちゃんの甘いプリティーボイスと若々しい掛け声と青い歌詞、
気の抜けない曲展開、それでいて常にポップでキャッチーなメロディ。
初期BOaTの良さが2分ちょっとに凝縮された素晴らしいポップチューン。

3. SUPER LIER / SOUL FLYER (HANMBRICO) ★★★☆
随所随所でふざけていて、編曲も青春パンクバンドのパロディのようで面白い。
それでもやっぱりメロディはキャッチーでポップ。
曲展開もよく練られていて、1分半の中でうまい具合にメリハリを利かせている。
因みに、歌詞は在って無いようなもんです。

4. Blue Moon ★★☆
シオリボーカル曲。これまたかなりポップな曲。というか歌詞含め少し「みんなのうた」っぽい。
ほのぼのとしているけど、個人的にあんまり気に入ってない。
シュールな笑顔って一体…?
52名無しのエリー:2010/01/31(日) 01:42:32 ID:0PpKV+gI0

5. Listening 11 ★★
1分半の短いインタルードなのだけれど、何だか良い意味で凄く気持ち悪い音でここまでの4曲と明らかに毛色が違う。
ちなみにこの「Listening」は後の作品の中でシリーズ化していきます。

6. Fuck / You / Summer / Baby ★★★
のんびりとしたアロハ風の曲と、声のピッチの変調を少々。
印象には残りにくいけれど中々変態的で気に入ってます。

7. Image ★★
どこかブルージーな曲。メロディーと相まってA.S.E.のラフな歌唱がちょっと悪い方向に出ちゃってる気がする。
相変わらずメロディーには欠陥は無い、が曲としてもそんなに面白くない。
テンポも遅い。長い。つまり、全体的にパッとしない。

8. Parallel ★★★☆
ギターを手にした人なら誰もがやりたくなるようなコード進行。90年代バンドブームの匂いのするサビ。
あからさまに音がでかくなる間奏。「箱庭の柵越えて行くんだー」なんて歌詞。要するに、若い。
しかし相変わらずアウトロなど、所々で若さの範疇を超えた才能を発揮しています。

9. MARCH OF BOØAT ★★★★
インストナンバー。タイトルどおり最初の十数秒は暢気な行進曲なんですが、
突然ギターの歪みが激しくなり、と思いきや元に戻り、テンポが落ちてやけにセンチメンタルな曲になる。
そして気持ち悪いノイズが流れて最初に戻って幕。
文章では全く伝わりませんが予想の出来ない展開で中々面白い曲です。
53名無しのエリー:2010/01/31(日) 01:44:24 ID:0PpKV+gI0

10. 12回............. ★★★★☆
メロではアインちゃんのキュートな声の元にジャクソン5っぽいポップなファンクが展開されていて、
あ、これは2曲目みたいな路線なのかなと思いきやサビに入った瞬間切なさ溢れる凄まじい美メロが展開されるという曲。
歌詞もメロ部分では中国語メインの変てこな歌詞なんですがサビでは何処か哀しい日本語詞が展開。
そのギャップでサビのメロディがやたら際立つという構造。ただ、アウトロが少し蛇足だと思う。

11.THE WORD IN THE SEASON ★★★★★
まずね、イントロが嘘みたいに良いです。このイントロだけで十分泣ける。
合唱なんかあったりする明るい、だけれども何処か哀愁が漂うビートルズ風のポップ・ナンバー。
転調していくだけのシンプルな展開も心地よく、なんだか篭り気味の音質も雰囲気を高めている。
ここまで激しい展開をする曲ばっかりだったのでこのゆったりとした感じが逆に新鮮。

12. Come'on, 〜Kiyosick Metal ★
遊び曲。長いイントロを経て、一瞬のヘヴィーメタル。キヨシ。

13. Blue Blue Moon ★★★
4曲目の別バージョン。ドラムレスのやたら静かなアレンジになっている。
音数を削ったことが功を奏し、メロディが際立つ出来に。
ただ、アルバム締めに相応しいかどうかは別の話。個人的にはやや消化不良な終わり方。
54名無しのエリー:2010/01/31(日) 01:46:18 ID:0PpKV+gI0
総評:★★★☆
A.S.Eという変態を軸にしたふしぎバンド、BOaTのインディーズレーベルから出たセカンドアルバム。
大学生の音楽サークルノリをそのまま持ち出した前作「FRUITS☆Lee」から一歩前進。
サンプリングとかエフェクトとか、そういう音いじりが好きなお年頃。5曲目や11曲目から推測するに、録音状況が大幅に変わったと思われる。
あらゆる意味で率直だった前作とは対象的で、かなりひねくれ曲がりまくった曲ばかりが揃っている。
それでいて彼らの強みである誰でも泣けちゃう神が掛かったメロディーセンスは健在。程よい変態性もありつつ敷居も激低。
BOaTの全ディスコグラフィーの中では正直に言えば一番地味な一枚。でも聴き込めば聴き込むほどおもしろい。
この後このバンドは物凄い成長を遂げていくわけですが、その片鱗も既に見えているのでそういう意味でも楽しめます。
廃盤品が多くて財布に厳しいバンドだけれどこれと前作は安価で簡単に入手できる、つか普通にアマゾンでポチっと出来るので(2010年1月現在)
ボアダムスとかその周辺ばっかり聴いてるサブカル好きな君もアジカンやエルレが神に見えるロキノン厨な君もきっと聴けるから気軽に聴いてみてくれい。
55名無しのエリー:2010/01/31(日) 20:52:18 ID:sd1fXnVZ0
陰陽珠玉 / 陰陽座


1-01 醒 ★★★
5thシングルであり、唯一、オリジナルアルバムに収録されていない楽曲。
これまで、いや、後の陰陽座でも珍しい正統派メタルポップナンバー。
珍しくメジャーキーで歌われており、一度聴いただけでは彼らとはわかりにくい。
さて、肝心の楽曲は結構堅実な演奏であり、爽やかさばかり目立っている印象。
『陰陽座がメジャーでポップな曲を歌う』ということで珍しがられているが、
進行事態はオードソックスなメタルと同じ。それだけ。

1-02 睡 ★★★★☆
6thシングルであり、5thアルバム収録曲。
アイアン・メイデンを意識したツインギターのイントロに驚かされれるが、
楽曲は彼ららしい妖しい魅力が詰め込まれた正統派メタル。
この頃から瞬火のコーラスにも怪しさが加わり、いい意味で黒猫とは好対象に
なり始めたのが良い。ギターソロのバックでかき鳴らされるクリーンギターもいい。
56名無しのエリー:2010/01/31(日) 20:53:50 ID:sd1fXnVZ0
1-03 甲賀忍法帖 ★★★★
10thシングルであり、6thアルバム収録曲。
山田風太郎ファンである瞬火が嬉々としてタイアップを快諾して作成した事で有名な
アニメ『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』主題歌。
その瞬火がそこらへんのタイアップのようなことをやるわけがなく、
しっかりと原作を周到した歌詞に仕立てている。絶対ニヤニヤしながら作っただろ。
楽曲は正統派メタルではあるのだが、篠笛を入れてみたり、シンセをかぶせたりと
アニメを意識してか、聴きやすい作りとなっている。

1-04 百の鬼が夜を行く ★★★
1stアルバム収録曲。当初から掲げている妖怪メタルぶりを提示するにはちょうどいい曲。
和音階をフィーチャーしたメロディと下手だった頃の瞬火のヴォーカルが
いい味を出している。黒猫姐さんの笑い声も怖いが。
スローパートでは瞬火が怪しいソロヴォーカルを披露。これはこれでいいかな。

1-05 桜花ノ理 ★★★☆
インディーズ唯一のシングルであり、2ndアルバム収録曲。
クリーントーンからメタルリフという展開がV系っぽいのだが、
この曲では比較的クリーントーンを多用している。これは曲の声質ゆえだろう。
妖艶な黒猫のヴォーカルに合わせるかの用に妖しげな演奏を行うバンドメンバー。
それにがんばってついていこうとする瞬火に萌えたw
57名無しのエリー:2010/01/31(日) 20:55:19 ID:sd1fXnVZ0
1-06 羅刹 ★★★
3rdアルバム収録曲。
冒頭のシンセに引き込まれ、ギターソロで一気に加速。
この時に「シンセの使い方が上手いなぁ」と個人的には思った。
ここでようやく瞬火が実弟・招鬼と共にデスヴォイスを披露。
ちゃんと、アッパーチューンにアクセントが出来ているのがいいな。
が、途中の妖しい声にチョットずっこけた。

1-07 妖花忍法帖 ★★★☆
3rdシングルであり、4thアルバム収録曲。
メジャーでは2枚目となるシングルであり、PVの黒猫がすごくエロかった記憶がある。
歌もPVに負けないくらいに妖艶なヴォーカルを披露し、
ここではもう一人のメインである瞬火を含め、男性の声がほとんど入っていない。
楽曲の展開がV系みたくなっているのだが、変にリフをゴリゴリやらんほうがいいだろ、
あの歌い方を生かすんであれば。途中のギターソロもピロピロやらなければ合っている。
個人的には、もっと喘いでいるような弾き方をして欲しかったんだが...。

1-08 窮奇 ★★☆
ミニアルバム収録曲であり、インディーズシングルのボーナストラック。
急激にスラッシーなリフが暴れまわる疾走チューン。
まぁ、ヘドバンしたくはなるわな。黒猫も歌い方が攻撃的だし。
だた、短いように感じる。もうちょっと長く出来ないかな。
58名無しのエリー:2010/01/31(日) 20:56:50 ID:sd1fXnVZ0
1-09 鼓動 ★★★☆
5thアルバムにも収録されている6thシングル3曲目。
どうやらメンバーの誰かを意識した歌詞らしく、そのせいだろうか。
彼らがメジャーバンドなんだなと改めて意識することとなった曲である。
マイナーキーでありながら、力強く、元気付ける印象がある。
そして、メタルバンドでありながらパンクのカラーを見た気がする。

1-10 火車の轍 ★★★
ミニアルバム収録曲。
再び激しいスラッシュチューン。これは頭を振るべきw
若干、クリーントーンが気になるが暴れ系としては及第点ではないだろうか。
が、掛け声が気に食わない。なんだ、あのアイドルライブのような掛け声は。
せっかくだから、もっと難しい言葉でも良いのではないだろうか。

1-11 焔之鳥
1-12 鳳翼天翔 二つあわせて★★★★★
これは二曲で一曲なので、セットで評価させていただく。
4thアルバム収録曲であり、12のみ、シングルカットされる。
これは瞬火も認めている通り、鋼鉄神JUDAS PRIESTの『The Hellion 〜Electric Eye』を
意識したトラックではあるのだが、オープニングチューンとしては申し分ない。
楽曲自体も正統派メタルとして十分な出来になっているのではないだろうか。
歌詞以外にも、ギターの使い方などで陰陽座らしさを出してるのは良い。
59名無しのエリー:2010/01/31(日) 20:58:17 ID:sd1fXnVZ0
1-13 梧桐の丘 ★★★
4thシングル収録曲。
前曲にも出てきた土地をモチーフにした曲。
ここでようやく瞬火のコーラスが黒猫を盛り立てているような形となった。
楽曲事態はバラードではあるが、彼らとしては珍しいバンド主体のスタイルで、
包み込むような黒猫の歌い方がなんともいえない心地よさを引き出している。

1-14 式を駆る者 ★★★☆
2ndアルバム収録曲。
のっけから怪しい能ボイスが飛んできてビビるw
と、怪しいスローパートから一転してカッコよく疾走開始。
ゴリゴリと繰り出されるリフと攻撃的な黒猫がかっこよい。
掛け声も密教的で良い感じ。
まぁ、欲を言うなら冒頭の能ボイスを間奏でもやって欲しかった。

1-15 月に叢雲花に風 ★★★★
メジャーデビューシングル。後に3rdアルバムにも収録。
なので、多少は聴きやすくはなっているものの、メタルであることは
忘れておらず、しっかりと重いリフとドラミングは入っているのでご安心を。
時に妖艶に、時に力強く歌い上げる黒猫に対して、若干胡散臭い瞬火の
まっすぐなヴォーカルが奇妙な食い合わせの良さを出している。
演奏もメリハリが出ており、ここぞと言うときのギターやベースの使い方が良い。
60名無しのエリー:2010/01/31(日) 21:01:48 ID:sd1fXnVZ0
1-16 舞いあがる ★★★☆
4thアルバム収録曲。
まさかのポップロック。当時、多くのリスナーは耳を疑ったようだ。
コレも『醒』と同じく、陰陽座の陽の部分が凝縮された曲で、
一般的に彼らだとわかりにくいだろう。
しかし、よく聴くとメタルらしいリフが組み込まれているのがわかる。
ちなみに歌詞は愛媛県民じゃなくても赤面モノの歌詞なので注意。
てか、こんな萌えボイス出せたのか、黒猫。

1-17 悪路王 ★★★
5thシングル2曲目であり、5thアルバム収録曲。
さっきまでのライトな感覚はどこへと言わんがばかりのダークで
攻撃的なスラッシュメタル。メインは瞬火。
途中で妖艶な黒猫のヴォーカルが入るので、余計にダークさが出ている。
随所に入るシャウトがいい味を出しており、疾走曲としては良い出来。

1-18 がいながてや ★★★★
2ndアルバム収録。
陰陽座ではおなじみのお祭り楽曲。陰陽座の陽、かつライブといえばコレが欠かせません。
嫌でも盛り上がる掛け声とドラムに、コミカルなリフが絡みつく。
そこで演歌調のヴォーカルが乗っかるというのが面白い。
が、それだけなので家で聴くのは数回で一回程度でいいと思う。
61名無しのエリー:2010/01/31(日) 21:04:19 ID:sd1fXnVZ0
2-01 卍 ★★★
二枚目最初の曲は10thシングルカップリング曲。
攻撃的なリフに瞬火のヴォーカルが鋭く切り込みがカッコイイ。
実は途中の語りで吹き出すかどうかで陰陽座への耐性がわかる曲でもある。
(このバンド、結構語りが入るんだよなぁ)

2-02 寄子 ★★★★
2ndアルバム収録曲。元ネタは手塚治虫先生の『寄子』という作品。
妖艶なヴォーカルを響かせる横でシリアスな語り...までは過去の陰陽座を聴けば
わかるのだが、この曲ではまさかのロリボイスの語りまで飛んでくる。
それが逆に無茶苦茶怖かったりする。
楽曲単体でも楽しめることは楽しめるのだが(結構構成が凝ってるし)、
この作品は元ネタを読んでからの方が深く楽しめるかな。

2-03 組曲「黒塚」〜安達ヶ原 ★★★☆
3rdアルバム収録の組曲。こちらは前半。
楽曲はアコギを中心としたバラードとなっており、モチーフは安達ヶ原の鬼婆。
結構おどろおどろしい歌詞を哀を纏った歌声で彩るというもの。
途中のギターソロまでは結構感動的なのだが、後半の語りで一気に空気が変わる。
黒猫さん、怖すぎですって...。

2-04 組曲「黒塚」〜鬼哭啾々 ★★★★
3rdアルバム収録の組曲。こちらは後半。
はい、除霊パートです。僧の東光坊祐慶役を瞬火、鬼婆と化した岩手役を黒猫が務める。
物語のハイライトを疾走して表現する様は絵巻物のようなかっこよさがある。
途中から前半のモチーフが出てきたりと何気に凝った作りをしており、
通して聴いた方がいい曲であることは確か。
62名無しのエリー:2010/01/31(日) 21:08:21 ID:sd1fXnVZ0
2-08 組曲「義経」〜夢魔炎上 ★★★
そして、本題となる13分へ。...長い!
それゆえなのか、疾走パートあり、哀愁漂うスローパートあり、語りありと
色々と凝縮された13分となっている。なんかロックオペラと言うべきか...。
ここでは義経役と静御前役を黒猫、頼朝役を瞬火が演じている。
うーむ、瞬火が続いて義経じゃダメなのかねぇ。
どうも黒猫の義経は幼すぎる印象が強いんでねぇ。
まぁ、曲は悪くないんだけど13分はやりすぎだろ。
コレをシングルのメインにもってくのもなぁ。キングはもうちょっと考えるべき。
メタル耐性の少ない90年代後半以降の日本人に馴染めんだろ。

2-09 組曲「義経」〜来世邂逅 ★★★
そして、バラードへ。
この曲ではメインが黒猫だけとなり、静御前の悲しみを歌い上げる。
改めて、黒猫はかなりのチートだなと実感。本当にこの人は上手いなぁ。
楽曲は終始、哀に徹しており、流れが歌謡曲のよう。
歌い方もそれっぽいし、ちょっと古臭いかな。

2-10 煙々羅 ★★☆
5thアルバム収録曲。
またバラードかい。けど、今度はバンド主体でメインが瞬火だったり。
煙の妖怪をモチーフにしているので、渋めにしているのかと思いきや
かなり甘ったるいバラードになっていた。おかげでかなり砂を吐いたよ。
この頃から瞬火が上達し始めたかなと思わせる楽曲ではないだろうか。
63名無しのエリー:2010/01/31(日) 21:10:34 ID:sd1fXnVZ0
2-11 蛍 ★★★
メジャーデビューシングル収録。
で、またもバラード。今度は黒猫によるダークバラード。
宵闇を漂うかのようなアレンジに聞いてるこちらが暗くなる。

2-12 陰陽師 ★★★★★
1stアルバム収録曲。
なんと、黒猫が作曲を手がけたメロスピ。
クッサい語りから王道のメロディー、正に彼らの代名詞と言える楽曲。
ここまでアッパー菜曲を黒猫が書けるのも意外だが、
キーボードの使い方が上手いのも驚き。
しかも、わざわざ一枚目に入れない辺り、心憎い。


3-1 龍の雲を得る如し ★★
さて、ここからは初回版のみに同封されているライブ音源から。
一発目は勢いのある王道メタル路線。が、なんだかメロが煮え切らない。
手堅いプレイであるのはわかるんだがねぇ。
アドリブを入れるのを嫌う黒猫はともかく、演奏陣はもうちょっと
自分のカラーを出してもいいんじゃないかな。
で、ラスト付近で瞬火のMCが。多分、ここから長いMCが入るんだろうなw
64名無しのエリー:2010/01/31(日) 21:15:12 ID:sd1fXnVZ0
3-2 彷徨える ★★★
タイトルコールからまたも勢いのあるファストチューン。
どちらかと言えばハードロックよりの演奏で、オルガンが欲しくなる。
そうなると、どうしても黒猫のヴォーカルはキレイすぎて合わないな。
逆に瞬火の投げやりな歌い方はすごく合っていると思う。

3-3 鬼ころし ★★★☆
タイトルを見ただけで酒屋に走りたくなる飲兵衛はオレだけだろうな...。
で、酒あおりながら聴いたせいだろうか。リフ間違えたとおぼしきところが。
こういう間違いもライブならではなんだろうな。
ただね、シャウトに迫力が無い。デスメタル聴きまくってるせいもあるだろうけど。

3-4 侵食輪廻 ★★★ (客の声が強けりゃ★★★★)
流石にこの辺りからは結構、会場が温まっている感覚が伝わる。
本音を言えば、客の声も取って欲しかった。
ヴォーカルも、演奏もいい具合になっているから、余計に。
曲は...まぁ、中盤ならアリ、かな。

3-5 鬼斬忍法帖 ★★★★
Σ黒猫が煽った!? いかんいかん。冒頭の煽りで冷静さが...。
さて、内容は忍法帖シリーズの中でもかなり攻撃的な楽曲。
もう、瞬火も煽るし、ギターもドラムもアグレッシヴになってるし
これぞライブならではといった印象。あぁ、ライブ行きたい。
楽曲の終わりでまた、長いMCに突入する名古屋ライブであったw
65名無しのエリー:2010/01/31(日) 21:19:40 ID:sd1fXnVZ0
総評 ★★★★
陰陽座初のベストアルバム。今回は通常盤でも2枚組みで、500円追加すれば
初回版が手に入ると、確かにお得感溢れるアルバムなのは間違いない。
楽曲のセレクトはメインソングライターを勤める瞬火によるものと知り、
当初はすごく不安ではあった。が、意外と手堅い選曲で(良い意味で)拍子抜け。
基本的にDisc1の陽はキャッチーな楽曲が多く、Disc2の陰は語りの入った
楽曲がひしめく、ある意味において陰陽座らしい楽曲が中心。
なので、陰陽座初心者はまず、このアルバムの通常盤から聴く事を勧める。
少なくとも、メタルや語りに耐性をつけることが条件だが。
66名無しのエリー:2010/01/31(日) 22:01:11 ID:lkwZR1PH0
>>44
ニコニコいって聞いてきたwwww
SEY NOはすごいわ、本物と区別つかんwww

良質なネタ?紹介乙
67名無しのエリー:2010/01/31(日) 22:16:38 ID:2Qzd5Xyf0
>>54>>65
乙。最近すごい豊作だ
そろそろ自分もなんか書こうかな
68名無しのエリー:2010/01/31(日) 23:02:57 ID:sd1fXnVZ0
>>44
乙。
まさか金爆レビューが飛んでくるとはw
てか...あれはV系でいいのか?ww
69名無しのエリー:2010/02/01(月) 18:56:58 ID:jyghZZUU0
どなたか27日に出たabsのアルバムをレビューしていただけませんか?
70名無しのエリー:2010/02/06(土) 14:52:32 ID:So124Jui0
T/東方神起

1.TRICK★☆
歌い手が変わる度に曲調もコロコロと変わる、色々な曲をペタペタ貼り合わせて作ったような
イントロダクション的な曲。5人それぞれが得意(?)なスタイルを順番に披露するため
無駄に展開が多く、長い。半分の長さにスッキリとまとめればいいのに。

2.NO?★★☆
メロウなミディアムR&B。クールな「♪No〜No〜」というコーラスの後、
メロウでもクールでもない頓狂なボーカルが飛び込んできて少し驚いた。
他のメンバーの声はそれなりに曲にハマっているのだが。何故彼が歌い出しを任されたのだろう。
「カウンターかました者勝ち」みたいな発想だろうか。
でもこの異物感こそアイドルグループの醍醐味。
ちなみにこの異物感溢れる声の主が一番明瞭な日本語で歌う。

3.Purple Line★★★☆
シボレーのCMで垂れ流されていた彼らの代表曲。
韓国のスタッフ主導で作られた曲なので、2008年当時のK-POPの最先端だったのかもしれない。
バスドラと高音シンセの音が突出したマイアミベースみたいなトラックに
キャッチーなメロディーを乗せたアッパーな曲。
シンセがインドネシアのハウス並に過剰に鳴らされるブリッジ部分、奇妙な発音のラップ、
終盤で連発される熱いシャウトでちょっと笑ってしまったが、
これらの部分はいかにもアジア人っぽくて良い味だしてるのではなかろうか。

4.Forever Love★☆
EXILEの勝負バラードみたいな曲。
曲名通り恋人に永遠を誓うプロポーズ曲だが、歌声がやけに切なく女々しく濡れまくっている。
失恋ソングじゃないんだからここまで歌い濡らさなくても。
個人的に、この曲名を持つ楽曲を良いと思ったことがあまりない。
71名無しのエリー:2010/02/06(土) 14:54:29 ID:So124Jui0
5.Summer Dream★★★
キラキラシンセとアコギ、可愛くうねりまくるベースを基調としたトラックの上で、
明るい夏の日差しが似合う爽やかなボーカル、暑苦しいボーカル、
夏の開放感があまり似合わない硬いボーカルがはしゃぎながら入り乱れるサマーチューン。
色々なボーカルやラップが混ざり合うことで、結果夏らしいボーカル部分が引き立つ。
爽やかな声一本で歌われてたらおそらく印象に残らなかった曲。
イントロ聴いて何故かスーパーモンキーズ『ミスターUSA』を思い出してしまった。

6.Ride on★★★☆
「Summer Dream」では異物だった暑苦しいボーカルが活躍する、
熱っぽいダンスホールレゲエのような曲。「片っぱしから女喰ってやんぞ」的な野性を感じる。
誘うようなセクシーなボーカルや吐息、雄叫びが全編に渡って聴こえてくる。
濡れまくりバラードや爽やかサマーチューンよりも彼らのスタイルにハマっている。
本性こっちでしょ。

7.DARKNESS EYES★★★☆
USアイドル路線、マックスマーティン風味の大袈裟でシリアスなシンセが印象的な
ミディアムR&B。アッパーな曲が多いこのアルバムを一旦クールダウンさせる。
全員ウイスパー気味に声を出しているが、嫌でも溢れまくるパワーを必死で抑えながら
歌ってるという感じ。
寸分の隙も無くじわっと展開していくコーラスが気持ち良い。

8.Lovin'you★★
切ない歌声が持ち味のメンバーがここぞとばかりに歌い濡らす失恋バラード。
サビは全て一人のメンバーが主旋律を歌い切り、他はコーラスでメインを支える。
シングル曲だから顔の良い奴しかサビ歌わせて貰えなかった…なんてことは無いか、さすがに。
ちなみに作中で最も歌詞が聞き取り難かった。ブレス多すぎでは。
72名無しのエリー:2010/02/06(土) 14:57:17 ID:So124Jui0
9.Rainbow★★★☆
レトロなアメリカンポップスっぽいメロディーの、温もりのあるミディアム曲。
ボーカルエディットが絶妙で、くすぐったくなるほど可愛く聴こえる。
虹は希望の象徴みたいに歌われることが多く、この曲の歌詞でもそうなのだが、
本来あっという間に消える儚いもの。それを思うと、明るくも陰りのある彼らのボーカルは、
この曲にとてもマッチしていると思う。

10.SHINE★★☆
「かけがえない大切な人 他の誰にも代われないよ」という定型文な歌詞が踊るポップス。
適度にキラキラなシンセと適度にキャッチーなメロディーにモータウン風のエレピが絡み、
90年代後半のSMAPのヒット曲っぽさを感じる。

11.LAST ANGEL -TOHOSHINKI ver.-★★★
倖田來未と共演した曲の自分達だけバージョン。
「倖田が東方神起とのコラボを熱望した」という体だったが、当時の状況を思うと
どう見ても東方神起を売り込むためのコラボ。故に倖田抜きで歌っても曲の印象は特に変わらず。
ちょっと歌い方が倖田っぽくなってるメンバーも居て微笑ましい。
キーが高い曲なので高音がガンガン出るメンバーが引っ張り、
低い声のメンバーはラップなどで異物感を残す。

12.CLAP!★★
オリエンタルな金属楽器やら笛やらが賑やかす享楽的なダンス曲。
ガムランみたいな音がアジア人の血を騒がす。熱っぽいシャウトもなかなかの迫力。
爽やかなポップスでは目立たないメンバーが、ここぞとばかりに暴れる。
73名無しのエリー:2010/02/06(土) 14:58:27 ID:So124Jui0
13.Love in the Ice★★★★☆
クライマックスのバラード。作曲はGIRL NEXT DOORの鈴木大輔。
1番Aメロと違うラインが乗り、早くもドラマチックな展開を見せる2番の出だしが聞き所か。
各メンバーにまとまったソロパートが与えられており、それぞれの歌い方の特徴を掴みやすい。
コーラスが重なる部分や声を張り上げる部分に若く先走った熱さや、5人グループで歌うことの
意味が存分に感じられ、そこが今作収録の他のバラードとは違ってとても良いと思う。
結構な自信作なのか、後に韓国語バージョンも作られたとのこと。

14.Together★☆
「みんなで楽しく歌おうよ」な曲でラストを締める。
温かい雰囲気の歌詞のわりには歌の表情が硬い。

総評★★★
韓国出身アイドル東方神起の3rd。
「あぁ、韓国人だなぁ…」という感じの感情込めまくり濡れまくり歌唱のバラード、
J-POPに寄り添ったキラキラポップス、若者ならではのイケイケダンス曲、
異物感を放ちまくりの韓国曲、巧みなコーラスを熱く聴かせる曲など、
特に捨て曲も無く、丁寧に作られた曲が並ぶ。
様々な曲のスタイルに器用に合わせられる表現力はこの国にアイドル界では貴重。
日本と韓国を行き来しながらそれぞれの国のリスナーの好みに合わせた曲を歌い続けてきた
からこそ出来ることなのだろう。
歌やダンスのスキルよりも人を惹きつける魅力が必要な(ライムスター宇多丸の言葉を借りれば
「魅力が実力に優越する」)日本のアイドル界ではなく、
表舞台で成功するためには相応の実力が必要な韓国アイドル界で頂点に立っただけある。
しかし彼らはパーフェクトなグループではなく、日本語の発音がぎこちないという隙がある。
その隙が日本のリスナーに受けた要因(小西康陽の言葉を借りれば「完成度の中のほつれ」)
の一つだろう。
74名無しのエリー:2010/02/06(土) 15:01:36 ID:v0cx4wr30
75名無しのエリー:2010/02/06(土) 16:36:44 ID:FcIUyIj10
かなり疲れた…
結末を除きネタバレ含みます。

911FANTASIA/七尾旅人

Disc1
1.「お話してよ」
導入。「おじいちゃん(旅人ww)」と「孫」の対話の基本調子がここで提示。
裏のトラックに「最低になれピンクパンク...!」が使われていたりする。
最初なので多分飽きずに聞ける。
語りトラックは星付けずに行きます。

2.荒野 ★★★☆
早くも星の付け方に迷う。
打ち込みトラックに乗せSEと半分語りみたいなボーカルのアポロ月面着陸の話。
その時の熱狂の様子、ニール・アームストロングのセリフを中心に捏造説も絡めて浪曲みたいに曲が進む。
トラックが凄く良い出来。
エヴリシング・イン・イッツ・ライト・プレイス×ブレイクビーツ×ミニマルみたいな。ごめんちょっと違う。
それなりに長いので飽きる人は飽きそうだけど多分まだ飽きない。

3.「もっとお話してよ」
あ、カッコで括られたトラックは語りです。
多分50〜60年代、ウッドストックだとかヒッピー文化に踊らされた音楽について。

4.いまのうち ★★★☆
ボーカルはゲスト。確か空気公団の人(違ってたらごめん)。
フルートのサンプリング、軽やかな曲調で非常に綺麗な曲。
ここで初めて「飛行機」というワードが登場。恐らく911以前の飛行機の旅…という事だと思う。ミステリアス。
76名無しのエリー:2010/02/06(土) 16:37:29 ID:FcIUyIj10
5.フォークロア911 ★★☆(or★★★★★)
folklore…1.民間伝承、それを対象とした学問
     2.(1より転じて)都市伝説
911について直接的に語るトラウマ必至トラック。
コラージュ的で難解。物凄く不気味。
後半の一瞬の綺麗な部分が良い。けど、一回聞いたらもう聞きたくない。
そういう恐怖を感じさせるトラックだと考えると、文句無しに5点。

6.「グラウンド・ゼロ拡散」
前曲から一気に重くなる。
911の波紋についてだけど特に語る事はない。少し長い。
アメリカ資本主義社会への批判。

7.スリーピング・ジャパン ★
これも不気味。日本音階、日本楽器が使われる。
Tr.5の様な衝撃は無い。

8.「戦前世代」
おじいちゃんと孫の対話ではなく、子供達によるセリフ。
「私達は戦前を、戦前を生きています。」
恐らく怖いと感じる人と作りっぽいと感じる人に分かれる。

Disc2
1.「ソウルミュージシャンたち」
ディスクが変わっても内容は全く地続き。
幻の崩壊した世界と、国府達矢を初めとした自身に大きな影響を与えたミュージシャン達。
彼について知らないと全く何を言っているのか分からないので正直ちょっとオナニー。
だけど入れずには居られなかったんだろう。音楽はまだまだ戦える。
77名無しのエリー:2010/02/06(土) 16:38:24 ID:FcIUyIj10
2.生の申し子 ★☆
多分ほぼ全編サンプリング。まだまだ難解コラージュ。ボブ・マーリーの声もサンプリング。
ベース格好良いけど旅人が作った物じゃないからな… 元ネタ知っている人が居たら教えてください。

3.「昔々、レコードというものがあった」
大分宗教的。イっちゃってるけど言いたい事は分かる。
ここら辺からこの対話が現在以降の物であるという事が分かる。

4.世紀の爆笑 ★★★★
Tr.2を引きずってジャジー。
…かと思いきやいきなり打ち込みへ転調。筆者のボキャブリーが少ないので何のジャンルに例えて良いのかが分からん。
1stアルバムなんかからは考えられないソウルフルに歌い上げるボーカルが印象的。格好良い。

5.千年の願い ★★★
気だるい。これもジャズ的。何気にメロディーがちょっと良い。

6.「甘美なる」
ディスク2の語りは非常に難しい。Tr.3と似た感想。

7.ロンリー・クイアのKISS抑止 ★★★
テラ小室サウンドwwwwww笑えるけど歌ってる事は不気味。キモいwwwwww
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
78名無しのエリー:2010/02/06(土) 16:39:47 ID:FcIUyIj10
8.「アメリカの、あの世」
これも(ry

9.ヘヴンリィ・パンク・アラマルチャ ★★(or★★★☆)
久々にコラージュ曲。Disc1-5が「恐怖」だとすると、こっちは「悲しみ」。

10.「啓典の民たちの、あの世」
宗教的ではなく、宗教に対する話。
こう言うと少しアルバムのコンセプトとずれるが、Disc2の語りでは郡を抜いて良い。

11.あの娘はまるでポニーみたい ★★★★
素朴ながら素晴らしいメロディー。
1コーラス目で静かに弾き語ったかと思えば、2コーラス目、激しく歪んだパンクへ転調。

12.「3度だけ」
前曲の最後でイっちゃったおじいちゃんに孫が呆れる。地味だけどバックトラックが良い。
3度だけ悲しいことがあった、と述べてDisc2終了。
79名無しのエリー:2010/02/06(土) 16:41:31 ID:FcIUyIj10
Disc3
1.「ひとつめ」
次曲の導入。

2.ラスト・レコード・オブ・ザ・ワールド ★★★★★
文句なしの名曲。オルガンの細かく、深くかかったビブラートが感動を誘う。
「時を止めてみようか
 そんな事出来っこないって風な顔をしているね
 丸出しだよ」から、

「戦争を止めてみようか 争いを止めてみようか 戦争を
 出来っこないって風な顔しているね
 同感だよ」
「けど 何でも出来るよ 本当は
 Trust me...」と繋げる歌詞は圧巻。

3.「ふたつめ」
「あの娘」について。内容は良いんだけど長い。911の飛行機に乗っていた「あの娘」が本当の存在なのか、幻であったのか…という疑問を投げかける。

4.世界は私のお気に入り ★★★☆
ミュージカル的な曲調。ノリノリ。

5.人間じゃない ★★★★
短いけど美しい。Tr.3の内容について歌う。

6.少し浮かれて ★★★★★
七尾旅人ミニマル系の傑作。歌詞に無駄な言葉は一切無く儚い幸せと希望を描く。スルメ曲。

7.airplane ★★★★★
これも弾き語り系の名曲。このアルバム以前では全く見られなかった感情をぶつけるブラックミュージック的な曲。
Disk3は歌詞も曲も名曲揃い。
80名無しのエリー:2010/02/06(土) 16:42:13 ID:FcIUyIj10
8.「みっつめ」
ここで3つ目の「悲しい事」は明かされない。
沈鬱な雰囲気。日本は9条を捨ててしまった…という事が結末への伏線となる。
Disk1-1の「荒野」のトラックが再び現れる場面では鳥肌必須。

9.FINaL CHaNT ★★
ひたすらに重苦しい。
どんなに暗くとも僅かな希望を残すsyrup16gやART-SCHOOL、JOY DIVISION、RADIOHEADとは違い
星一つない、という歌詞のとおり全く希望が無い。(絶望とはまた違う、途方に暮れた雰囲気)

10.「The End of September 11 , 2051」
これは最も核心なのでノーコメント。是非自らの耳で確かめてください。

11.彼方から
ボーカルはゲスト。これもちょっと点数は付けられない。ここでカタルシスを感じるかどうかがこのアルバムの評価の分かれ目か。

12.此処から
前曲の穏やかな終末をターンとピアノで区切る。
暗く悲しい曲調だが美しい一曲。
81名無しのエリー:2010/02/06(土) 16:43:37 ID:FcIUyIj10
総評:
このアルバムに星を付けられる人はなかなか居ないんじゃないだろうか…
発表当時・3枚組み・3時間超え・難解な曲調、そしてその衝撃的な内容により(一部で)物凄く賛否両論、波紋を呼んだ一作。
消化に時間のかかるアルバムの為当時性急になされた評価は賛否どちらでも正当な物とは言えない。

音楽的にも表題的にも本人の中で消化しきれていない部分がありながらも、それ故に聞き手に揺さぶりをかける。
洋邦問わずこんな事をやったミュージシャンは恐らく他に無いため音楽の歴史にこういうことを試た作品があったという点で、名盤とは言えないが重大な一枚だろう。

音楽だけを見れば、ファースト・セカンドからは大きく逸脱し、即興性・表題性が大きな要素となっている。
現代音楽に接近した曲もあるが、大体の曲は難解でありながらも新たな境地といえる美しさと脆さを持っている。特にDisc3は前半は名曲だらけ。
ボーカリストとしての変化も顕著で、以前の音域、声質共に高音域を活かしたアメーバボイスから中低域を使ったソウルフルな歌い上げにほぼ完全にシフト。
これはこれで悪くないが、やはりあの唯一無二なボーカリゼーションをもう一度聞きたいというのが個人的な心持。

ところでまとめ更新マダー?(・∀・)っ/凵⌒☆チンチン
82名無しのエリー:2010/02/06(土) 16:47:53 ID:v0cx4wr30
83名無しのエリー:2010/02/06(土) 18:43:14 ID:3RNx2IDh0
>>81
問題作乙
初めて聴いたときのインパクトすごかったな
84名無しのエリー:2010/02/06(土) 23:30:28 ID:b7IKXtKp0
どなたかSHANADOOのLaunch Partyのレビュー頼みます
85名無しのエリー:2010/02/09(火) 12:53:52 ID:uqiQejPr0
モーモールルギャバンたのみます
862代目まとめ人:2010/02/11(木) 00:27:17 ID:i6qiJENS0
>>81

  ∧_∧
 ( ´・ω・) < ご無沙汰してます。
 (つ旦と)
 と_)_)

ようやく22nd.〜23rd.のまとめが終わりそうです。
(私事で引越しとかイロイロあったんで遅れてしまいました。スミマセン)
早ければ今週末にでもうpしますね。
Latest Updateだけでも90アーティスト近くになりますのでお楽しみに。(?)
87名無しのエリー:2010/02/11(木) 01:52:51 ID:9GItIZhMP
>>86
まとめさん乙です!
88名無しのエリー:2010/02/11(木) 03:09:27 ID:fnCtNy5x0
まとめ人さん乙
89名無しのエリー:2010/02/11(木) 14:25:29 ID:1Y5G3qZy0
乙です
90名無しのエリー:2010/02/11(木) 17:31:14 ID:mtQlI6ms0
>>86
まとめ人さん乙です
ちょっと何かあったかと心配していたので一安心
91名無しのエリー:2010/02/11(木) 18:15:51 ID:dxZqnRl60
まったくみんなまとめ人さんの前では借りてきた猫の様なんだから

>>86
乙です
921/4:2010/02/12(金) 14:01:46 ID:m1vvatmPO

以前、absentmindednessのレビューを書いたものです。


リサイタル / Hilcrhyme

1.〜OPENING〜 
会場へのアナウンス風のインスト。
まあこんな感じでいいんじゃん。

2.リサイタル 〜ヒルクライム交響楽団 作品第1番変ヒ単調〜 ★★
1とつながった実質1曲目。
う〜ん。ノリだけって感じ。
サビが単調なんだが、その途中に入る『おー!』ってかけ声がダサい。
トラックは割と格好いいと思うのでもったいない。

3.チャイルドプレイ ★★★
いまいち命題の意味が伝わらない。
さっきと違いサビを含め、全体的に聞き心地がいい。
終盤のファルセットはキモすぎるが。

4.春夏秋冬 ★★☆
彼らを一気に有名にしたヒット曲。
詩の乗せ方が上手かったのか、サビのインパクトがハンパない。
だが同じメロディを繰り返すだけのサビを、さらに繰り返すせいで飽きやすい曲。
改めてKREVAに声が似てると思った。
932/4:2010/02/12(金) 14:03:02 ID:m1vvatmPO

5.雨天 ★★★☆
サビでは『雨、止め』と繰り返すくせにラップでは『この雨は続く明日まで。たまには悪かない』とか言っちゃう。
シンプルなアレンジ、サビの哀しげなメロディは中々。

6.LAMP LIGHT ★☆
書くことない。
KREVAの希望の炎を思い出した。

7.RIDERS HIGH ☆
もっと書くことない。
ノリだけ。
1曲目のがはるかにマシ。

8.射程圏内 feat.SUNSQRITT ★★
まあよくあるコラボ物。
もっと良いトラックでコラボすればいいのに。
943/4:2010/02/12(金) 14:03:59 ID:m1vvatmPO
9.もうバイバイ ★★★★
春夏秋冬の次に出した3rd。
イントロ明けのサビから、アウトロ前の大サビまで、間奏が一つもない忙しい曲。
春夏秋冬よりよっぽどよく出来てると思う。
インディーズの頃から温めてたらしいが、それも頷ける。
メロディアスなサビ、アルバム内では一番かっこいいラップ。
ただ春夏秋冬と比べると、サビへの詩の乗せ方が微妙だし、韻を踏むために詩の意味が軽い部分があるのが残念。

10.イバラの道 feat.BOXER ★★☆
『これは薔薇の道じゃない。イバラの道。』
というよく分かんない駄洒落を軸に一曲作られている。
これまたノリだけなんだが、他のよりはマシかな。

11.ツボミ ★★
スローテンポの曲でも全力でラップするのがシュール。
バラード用のラップを覚えた方がいいのでは。
サビもなんか残念。

12.純也と真菜実 ★★★
なんとかモンキーベイビーズ。
まあこれはこれでアリ。
最後に『もう一度 ai』のかけ声でサビを繰り返す。
大塚愛にそんな曲があったような、なかったような。
954/4:2010/02/12(金) 14:05:30 ID:m1vvatmPO
13.My Place ★★
誰が最後にバラード三連発を予想しただろう。
しかもそのどれもで全力のラップ。
完全にラップが浮いてる。


総評 ★★★
春夏秋冬でブレイクしたヒルクライムの1stアルバム。
FUNKY MONKEY BABYSと初期KREVAを、7:3で混ぜたような楽曲揃い。
前者が好きならばきっと満足するだろうアルバム。
しかしアルバム曲は似たり寄ったりな印象なので、シングル3つ全部聞いた人は手を出さなくていいと思う。
MCのラップスキルとDJのトラックメイキングは、まあまあだと思うんだけど確実に方向性を誤ってる。
自分は、らいおんハート Rapを聞いてKICKやLITTLEみたいなのを想像してたので期待外れ。
らいおんハート Rapはyoutubeにあるので聞いてみてください。
96名無しのエリー:2010/02/12(金) 14:06:38 ID:m1vvatmPO
HIP-HOPに対する知識が少ないため、的外れな意見もあるかもしれないですが、御了承ください。
97名無しのエリー:2010/02/12(金) 19:20:34 ID:ai7L8uTZ0
>>95

こういうラッパーってKREVAソロ以降一気に増えた気がする…

imai / early works

1. after school ★★☆
放課後の喧騒と内なる静寂が表現できていて良いんではないんでしょうか。
イントロはすごくポップだけど音が足されていくうちにどんどん異様な曲になっていく。
特にアウトロ付近は物凄く気持ち悪い感じになってます。

2. boss no shiro ★★★★☆
出オチなタイトル。
ブレイクビーツが炸裂しまくり。確かに何処となくRPGのクライマックスの戦闘場面の様な雰囲気。
でもこんなメロディアスな曲をラスボス登場時に使うゲームはやりたくないw

3. B1F ★★☆
これまたゲームで地下室のダンジョンに入ったときに使われてそうな曲。
つまり、タイトルそのまんま。前半のリズムのずれ方がちょっと気持ち悪い。
淡々としてる割にはちょっと長いかな…

4. rainfall probability ★★★☆
バンドの生演奏を弄りまくってそこに電子音を足してグシャグシャにした曲。
逆回転になったり回転数が猛烈に遅くなったりしてカオス。電子音のセレクトもなんかすごい妙。
でもメロディが非常に良いので全体から受ける感触は何処となく爽やかなのが面白い。
98名無しのエリー:2010/02/12(金) 19:21:48 ID:ai7L8uTZ0
5. small river ★
水の流れる音とちょっとしたメロディ。

6. my new girlfriend ★★★★★
ポップで哀愁のあるメロディの上でテンポ遅めのブレイクビーツが跳ねる曲。
この曲のメロディの良さはgroup_inouのトラックと通じる所がある。
後半になるにつれてブレイクビーツ…というかリズム隊の音がどんどん過激になっていきます。

7. tachiyomi no shima feat.cp ★★★★
cpのラップのピッチを上げてぶつ切りにしてエコーをかけた曲。
メロディも一応あるのだが、これは何ともコメントに困る…前衛的。
元々はCD-Rでデモ的に発売された曲。

8. me ni utsuru keshiki ★★★★★
生活音の背景で静かに展開していくアンビエント。
曲と生活音が見事に溶け合っている。これは素晴らしいの一言。
タイトルも絶妙。この曲にはこれしか無い!と言えるタイトル。

9. bike ★★★☆
タイトル通り、バイクの動作をエレクトロで表現したと思しき曲。
が、バイクというタイトルから想像できるような疾走感はこの曲にはあまりないw
後半のメロディが何かアニソンっぽいな。アニソン聴かない人の想像だけど。
99名無しのエリー:2010/02/12(金) 19:23:12 ID:ai7L8uTZ0

10. japanese movie vol.1 ★★★★★
ギターの旋律を中心としたアンビエント。泣ける。ラストにはもってこいの一曲。
なんというか夜の道を自転車押しながら女の子と話しながら歩いてる感じ?畜生そんな青春したかった。
これまたタイトルが秀逸。

総評:★★★☆
group_inouのでかい方、imaiのソロ一枚目。
アルバムタイトルや曲の感じ、また「tachiyomi no shima」収録から推測するに、group_inou黎明期前後の曲が収録されていると思われる。
全体的にはまだ未完成な所もあり、5つ星は付けられないけれどその発展途上感が愛おしい好盤。
そういう特性上もあるだろうが、それ以前にインストとして完成している曲が多く、「ここにcpのラップが乗ったらどうなるかな(ワクワク)」的な聴き方はあまり出来ない。
このアルバムではgroup_inouの、としてではなくソロアーティストとしてのimaiの姿を見ることが出来る。(キリッ
とはいえ、作っている人は同じなのでgroup_inouの匂いを嗅ぎ取ることは十分可能。
特にimaiの作るトラックの最大の特徴であるメロディの秀逸さはこの作品でも全く変わっていないので、group_inouファンは聴くべし。
imaiが生楽器の音を扱うとこうなるのか!っていう驚きもあるのでgroup_inouファンは聴くべし(2回目)。
その他、エレクトロニカが好きな人にもお勧め。特にチープトロニカ好きは買え。あとゲーム音楽とかが好きな人もいけるかも。
100名無しのエリー:2010/02/13(土) 15:21:50 ID:MxPyO9Wy0
>>95

『もうバイバイ』が良かったから期待してたんだけど、残念な感じなのかな

>>97
乙。誰かと思ったらinouの片割れか。
これは聴いてみたい
101名無しのエリー:2010/02/13(土) 21:46:40 ID:MxPyO9Wy0
>>86
まとめサイト更新ですね!
自分の含めレビューが大量に増えてて吹いたw。
まとめさん、超乙です
102名無しのエリー:2010/02/13(土) 23:04:44 ID:578PmXdi0
「今回更新モノ」長えwww
いや、本当にありがとうございます 乙です
103名無しのエリー:2010/02/14(日) 21:49:34 ID:F1wXyUhI0
GLAYのベストのDISC3
avengers in sci-fiのSIENCE ROCK
ハイカラの2nd3rdあたり誰か頼みます
104名無しのエリー:2010/02/14(日) 22:05:42 ID:ASy+TYRH0
上のほうにも書かれていましたが
abingdon boys school「ABINGDON ROAD」
どなたかお願いします
105名無しのエリー:2010/02/15(月) 02:58:18 ID:VhybL0yQ0
旬を逃がした感もありますが、これがなかったんで

JETPLANE / rumania montevideo

1. picnic ★★★
後に同名で全く違うアレンジを施されて日本語詞でシングル発売される曲。
他の盤のレビューで何度も書かれてるような不可思議な展開をする彼ららしい曲。
それでも全体を通してまあまあまとも。インディー系のギタポと言っても通じるレベル。
だが歌詞は捨てられた子供の歌…何でそんなテーマ…
メジャー発売版の日本語詞はこれと比べると抽象的、かつ冒頭から陰気な感じで「うわぁ…」レベルに留まっている。
が、このバージョンは英詩ながらも『I waited and waited/but mammy never showed up』と思いっきりストレートに表現しており、
さらに冒頭だけだと日本詞バージョンとは違って普通に楽しげな歌詞なのがタチ悪い。というか怖えよ。
そんな歌詞をこんな軽快な曲に乗せてるのかと考えたら尚更怖い。英語圏の人に聞かせて反応を見たい。

2. Jonathan ★★★☆
メジャー1stに入っている『さよなら』の原曲。『さよなら』に比べ、アレンジがストレートな感じ。
あとイントロが全く違い、『さよなら』に比べてすっと曲に入る感じで良いね。
…いや、そんなことはどうでもいい。どうしても書きたいことが一つある。
サビの『さよなら』には無かった、右チャンネルで鳴る「ピロピロッ」って短いギターの音は何なんだ?
この音が曲全体を通しても浮きまくっており、結果曲の中で一番印象に残る音になる。
そしてこの音のせいでまあまあ爽やかなこの曲のイメージがすごい変なものになる。天然?才能?どっちだ?
アウトロ、消えていくギターに混じって三好姉が「…ァーィズ…」と幽霊の声のように歌っている。
最後のサビで『from my eyes』の「eyes」を歌い切れなかったからってそうやって歌うのはどうなんだ。面白いからいいけど。
106名無しのエリー:2010/02/15(月) 02:59:36 ID:VhybL0yQ0
3. Halfmoon ★★★★★
そして彼らの天然なのか才能なのかわからない魅力がこの曲で炸裂する。
まずイントロ。裏声のコーラス。当然のように音を外している。そしてロックがかかったギタポ、ってな曲調のメロ。しかしここでも気は抜けない。
メロの途中で、「あれ?姉さん大胆に音外したな」と思ったら急に妙な転調があって、別に音を外したわけじゃなく単に曲に合わせて歌ってたんだと知る。
そして幾つかの転調を経てサビ…ええ!?さっきのメロと全然曲調が違うじゃん!何の前触れも無くこんな唐突に展開していいものなのか?
しかも急展開する曲にありがちなリズムが急に加速したり落ちたりビートが変化したりする展開は無くリズムは一定。
さらに明るかった曲が急に暗くなったり激しくなったりする展開でもなく、普通に明るいままなので余計に混乱する。
それでもまだ終わらず、サビが終わった後何故かギターの音が半音ずつ上がっていく変な展開がある。一瞬ニルヴァーナになったみたいな感じ。
その後鉄琴とピアノの音を挟み何事も無かったかのようにメロに戻るのだが、サビの展開のせいでそのメロにも違和感を感じてしまう。
しかもメロ、1番では転調とかあったりして結構時間掛けてたのに2番では転調が無い。つまり、大幅に削ってある。なんじゃそりゃ。
そしてまた急展開なサビ、一瞬ニルヴァーナを経て鉄琴の音とギターだけが残り急な幕切れ。以上の出来事がわずか3分7秒の間に起こる。
…なんちゅう曲だ。何を考えてるんだこいつら。意図してるなら天才だと思うが、もし天然なら控えめに言っても頭がおかしい。

4. Another day is yet to be ★★☆
スウィング風の静かな曲。まあ、普通。
三好姉って歌下手だけど声可愛いね。とか普通の感想が書ける唯一の曲。
107名無しのエリー:2010/02/15(月) 03:01:51 ID:VhybL0yQ0
5. JETPLANE ★★★★
歪んだギターがビシビシ鳴るベンチャーズ風のロックナンバーだがドラムの入り方がすごい変。
でもそれ以外は普通にカッコいい!カッコいいよルーマニアモンテビデオ!
声にかかっているエフェクトもいいね!カッコいいよ!ただ惜しむらくは音が薄い。ああああ!俺がエンジニアなら低音を利かせてあげたい!
とか普通にはしゃいでいるとアウトロで急にボーカルのリヴァーブが現れ、それがギターの音を掻き消すほどに大きくなって終わる。
いや今のは普通に終わってよかったよね?とツッコミたくなる。しかもすごい唐突に入ってくるし。
でもまあ許容範囲。フィッシュマンズも似たようなことやってたし。とりあえずイントロとアウトロ以外はキレの良いロックナンバーです。
1分半(ジャスト!)という短さも好感触。
108名無しのエリー:2010/02/15(月) 03:06:43 ID:VhybL0yQ0

6. I can't help but hold you tight ★★★★★
ドラムのどっしりばっさりした響きとピロピロしてるキーボードが印象的なイントロ。が、メロの歌が入る部分で変な転調。
ああ、こういう感じの曲ねーと思っていると急にまた変な転調。というか変な展開だなこれ。転調じゃない。
キーボードが急に前面に出てくる、しかもさっきのピロピロ音じゃないストリングスっぽい気持ち悪い音。もちろん不穏かつ変な旋律。コーラスも聞こえてくる。
なんだこれ?というかボーカルどこ行った?これ間奏じゃないよね?だとしたら長すぎるよ?歌わないの?というかもしかしてこれサビ?
最初分からなかったがこれは彼らなりの半インスト曲だった…普通のバンドの半インストってイントロかアウトロが長い筈だし、
大体サビを先に済ましたり後に回したりとりあえずサビも歌う人もいるはず、あるいは完全にサビとかいった概念を無くし歌う人のどっちかだと思う、
少なくとも自分が今まで聴いてきたバンドはそうだったがこの人たちは真ん中に堂々と、強引にインスト部分を持ってきやがった。しかもメロだけを置き去りにして。
後半では歪んだギターが哀愁のあるメロディを掻き鳴らし、イントロに登場したピロピロ音も顔を出し、なんだか最早プログレチックな展開に。
というか今思い出したけどあのイントロなんだったんだ?この壮大な展開ともピロピロ音以外に繋がりないしメロとも繋がりないし。
…もうこれはメロとか考えてる自分がいけないのだろうか?なんか根本的な音楽理論を凄い勢いで覆された気がする。
そして超強引に冒頭のメロに戻る。しかしさっきとは違い何故か不穏なノイズが鳴っており、それが残って終わると言うなんか気持ち悪い終わり方をする。
この曲は…なんというかもう、素直に感動してしまった。インスト部分が曲のど真ん中にある事によってそれ故の意味性を帯びている。
なので全く一貫性が無いにもかかわらず他のバンドの半インストナンバーとは違い安易に「トラック分ければいいじゃん」とは言えない。
何より、他のバンドが演奏時間を10分ぐらいかけて作り上げる展開、世界観をこの人たちは3分で済ましてしまっている(3曲目と同じ3分7秒…)。
凄い。なんなんだこの人たち。しかも天才なのか天然なのかも分からない。天然だろうが天才だろうがどっちにしろ控えめに言っても頭がおかしい。
109名無しのエリー:2010/02/15(月) 03:09:35 ID:VhybL0yQ0
総評:★★★★
ルーマニアモンテビデオ、インディーズから出たファーストミニ。シュリンクに貼られているシールにはBarf-out編集部監修と書いてある。
紙ジャケットで、ジャケットの外に歌詞カードを兼ねたカラーブックレットが付いている。
なんか裏ジャケット思いっきり曲目が逆さまなんだけれど。発注ミス?因みにアートワークに小田島等が参加しているので無駄にスタイリッシュ。
この度めでたくまとめサイトにレビューが掲載された「sunny,cloudy,rain」は未聴だが、大体同じ感じだと思う。全英詩のギターポップ。
しかしそれはあくまで表面的な話。その中身はもう、どうかしているとしか言い様がない。
ちなみに演奏は勿論下手で、三好のお姉ちゃんの歌も下手だけどそれはもう大前提にあると思うので曲レビューでは触れなかった。
…よく、子供の絵がすごいってのは絵画の理論、例えばデッサンや遠近法、色彩感覚を知らないからこそ浮かぶ発想があり、
その発想を何も曲解せずに描き出すからそう言われる部分があると思う。このアルバムはまさにそれ。
作り手がなんとなく「こうしたら面白いんじゃないかな?」と思ってやったことが傍からみるととんでもなかった、という現象が連続して起こったCD。
そうとしか思えない。これらが意図的に成されたことならもっと整然としている、あるいは雑然としてると思う。
演奏の下手さや歌唱力の無さも、このバンドのぶっ飛んだ音楽観にハマればその前では雰囲気作りのアイテムにしかならない。
演奏力歌唱力に目を閉じれる人じゃないと厳しいが、閉じれる人にとってはなにか見えない力すら感じる奇跡の1枚、あるいはこの世で一番疲れる17分間。
ネジの外れたギターポップが好きな貴方、何かしら刺激を求める音楽好きの貴女に。
また、このバンドはBOaTの初期作品が好きな人に是非お勧めしたい。音楽の方向性は全く違いますが、かなり似た匂いがします。
最後にブックレットのメンバーに対するQ&A集から、三好誠の印象的だった回答を。
『Q:もし生まれ変わったら何になりたい?  A:「汗をかいて仕事をする人」』
110名無しのエリー:2010/02/15(月) 15:13:06 ID:nXb9y+Ov0
>>105
乙! BOaTと似た匂いってのはなんとなく同意。
ってかモンテビのインディーズ盤なんて滅多に手に入らないよな〜w
111名無しのエリー:2010/02/15(月) 18:11:35 ID:Bl0koeF60
モンテビがこのスレで再注目されてるのが笑えるw

やっぱり色々聞いてきて耳が肥えてるここの人達からすると、
モンテビくらい奇怪な空気感出してるバンドのほうが刺激あるのかなw
112名無しのエリー:2010/02/15(月) 19:59:15 ID:9oJ6iAiJ0
この人のレビューって長いわりに案外内容ないよね
50%ぐらいの主文にどうでもいい文章を付け加えてる感じ
要は読みにくい
113名無しのエリー:2010/02/15(月) 20:27:53 ID:oIXQcic/O
また前スレの「駄文〜」の人が来てるのか
114名無しのエリー:2010/02/15(月) 20:32:31 ID:pYdU5XGh0
どの人?
115名無しのエリー:2010/02/15(月) 21:03:51 ID:OWIZVEc00
112のお手本レビューが来るフラグ
116名無しのエリー:2010/02/15(月) 21:04:50 ID:XM7kwUSp0
レビューのレビューしてどうすんの
117名無しのエリー:2010/02/15(月) 21:06:17 ID:XM7kwUSp0
>>115
なるほど
118名無しのエリー:2010/02/15(月) 22:56:10 ID:BUlSHjTM0
>>105
ちょwまさにそれをレビューしてるとこだったw
でも概ね自分の言いたいこと言ってくれてたわ。乙。
それ聴いたあとだと『sunny〜』も大分まともに聴こえるんじゃないかな・・・w

代わりに小品を一枚。


Rikka/CECIL

1.月に書いたラブレター ★★★★
なんか妙に壮大なイントロ。と思ったら一区切りして全く別のポップなイントロが始まる。
売れ線のアーティストなら最初の方を長めに尺とって切り離し、独立したインストの一曲目とするのだろう。
内容としては概ね普通のガールポップ(ガールポップという言葉にはちゃんとした意味があるらしいが、ここでは便宜上
「女の子らしいポップソング」という意味で使います)。
演奏は必要最低限のことしかしてないように感じるし、別に上手くもないと思うが、スッキリして好印象。特に適度に動くベースが躍動感を演出する。
ちょっと哀愁感じられる短調のイントロ・Aメロも良いし、跳ねるようなサビも爽快。そして何よりボーカル・ゆきちの声がとても良い。
彼女はセラニポージの1stアルバムでゲストボーカルとして歌っていた人物だが、まさにガールポップの為にある声。距離近めに聴こえる録音もナイス。
彼女の声によってCECILのガールポップ感が決定的なものになっていると感じる。まあこの曲一人称「僕」だけど。

2.ひとひら ★★
まさに冬といった雰囲気の長調バラード。雰囲気重視なのは分かるが、メロディが結構退屈。
ゆきちは声は良いが歌唱力は無いので、ボーカルに聴きいることもちょっと無理。
アレンジは前の曲と同じくスッキリ気味だが、一か所に多くの音を乗せないだけで意外と色々な音が登場する。そこが聴きどころかも。

3.Weekend Lovers ★★★☆
打って変わってダウナーなバラード。
音の隙間の多さや、ゆきちの儚げな歌、歌詞も相まって、冬の肌寒い雰囲気を感じさせる。雰囲気重視を一番体現できているのはこの曲かも。
特にボサノバ風味の温かな間奏からまた寒い雰囲気のメロに戻る時の空気感が良い。終わり方も寂寥感たっぷり。
119名無しのエリー:2010/02/15(月) 22:58:33 ID:BUlSHjTM0
4.だーりん(winter mix) ★★★★☆
ラストナンバー。なんか再び壮大なイントロ。と思ったら10秒そこらでそれを捨て去って普通に静かなAメロに。またか。好きなギミックなのか。
そしてまさかの穏やかバラード3連発。まあそれぞれ拍子が違うのでそこまで飽きる気はしないけど。
この曲は音をかなり絞った印象で、メロディも単調で盛り上がらないが悪くない。あくまで胸キュンもの(死語)の歌詞を歌うゆきちの歌に焦点をあて切った曲。
その歌詞も、なんだかんだで恋する乙女ってこんなんだよね、みたいなリアリティもある。
「不安はいらんよ」「浮気はするなよ」という言葉づかいが、なんだかよっぽど女の子の実体を表してる気がする。
冒頭から「街から帰って ゲームして 変なことして 少し眠って」とか歌うのも、こういう曲調のグループではあんまり見れない気が。
120名無しのエリー:2010/02/15(月) 23:00:21 ID:BUlSHjTM0
総評 ★★★★
前述の通り、セラニポージでゲストボーカルを務めた、作詞・ボーカル担当のゆきちと、作詞・アートワーク担当のbatayam、
イラスト・デザイン担当のカンバラクニエ(オレペコの1stのジャケット描いた人)、デザイン担当のカンバラヨシエ、
以上の女子4人からなるCECILの4曲入り2ndミニアルバム。
まあそんな感じでメンバーは作詞以外の制作に一切関わっていないようです。サウンドの手綱を握っているのは大平太一という人物のよう。
(っていうか4人中3人がアート面担当ってどうよ・・・)
ただ実際のクレジットとか見るとメンバーは大分流動的に変わってたような気もする。ちゃんと覚えてないけど。
それはとにかく、今作は「冬」をテーマとした、ド直球のガールポップ。高次元な曲や演奏を聴かせるでもない、至って普通の地味な一枚。
けどガールポップとしては高品質だと思う。他との決定的な差別ポイントは、やはりゆきちの声。
そこら中にいそうでいない、一般的な女子という概念を顕在化したような声が、ガールポップとしてダメ押しの仕事をしている。
ていうかこの声を立たそうと思ったら確かに曲もこうならざるを得ないかも。下手に実験的な音にしたら女の子度が薄れちゃう、みたいな。
声以外に特筆することはあんまりないが、大きな欠点も見当たらない、ガールポップと聞いて反応する人に進められる安全牌な一枚。
でももう9年前の作品なんだね。秋盤『Cheek』夏盤『夏時計』などもオススメ。

ちなみに、ニコニコ動画で一枚そのまま聴けたりする・・・
121名無しのエリー:2010/02/16(火) 14:41:29 ID:ZIJNoXNw0
>>118
乙。ちょっとピチカートファイブっぽいんだけどシンプルさで勝負してる感じがいいんだなぁ

てかBOaTと聴いて即座に同意できる点でもこのスレの肥えっぷりが分かるな
1221/4:2010/02/16(火) 22:07:26 ID:YT35z7/N0
みんな乙
まとめサイトにも俺の好きなTUBEがなかったので、もうリリースからしばらくたってるが
TUBEの2009年のアルバムのレビューを書いてみました。
自己満で申し訳ないがこれで誰か興味持ってくれれば本望だ。

Bleu Splash / TUBE

01.Blue Splash ★★★★
タイトルチューン
イントロのクリーンで爽やかなギターのバッキングとイントロが印象的な曲。
1番の歌詞についてはまともなのだが、2番の歌詞がひどくてそれに曲が引きずられ安っぽさを出してしまう。

02.真夏のカイト ★★★
歌詞の知能指数は低め。声は伸びやか。
曲は爽やかだけどどこか芯の通った曲。

03.Summer Greeting ★★★☆
シングル曲。ウクレレなどが使われた非常に落ち着いた曲調。
曲調と歌詞が相まってどこか懐かしい気分になる。
歌詞は遠い昔の友人へ出した手紙について。
これを聴くと自分も手紙を出したっくなってくるから不思議だ。

04.風のブログ ★★
軽快なイントロ。これはサザンなんかでも時々聴ける曲調だ。
ストリングの入り具合も軽快でロック系の曲で使われる感じではなくポップスな感じ。
メロディは安易。間奏のトランペットソロはなぜこのテイクを使ったのかわからないくらい微妙。
1232/4:2010/02/16(火) 22:09:34 ID:YT35z7/N0

05.瞳は知っている ★★★☆
ミディアムバラード。2番のAメロは省略され間奏後いきなりBメロへ。
歌詞の世界観と曲が上手くマッチしている。それだけなら普通のミディアムバラードだが、
ヴォーカルの表現力によりさらに深い世界へ引きずり込まれる。
大サビで最高音を今までのファルセットから表に変えているのもその表現法の一つか。

06.青い悲しみの向こうに ★★☆
ギターの春畑のピアノ伴奏で始まる切ない曲調。全体的にドラムはシンバルを弱音で多用するが、その音がクリアで曲の性格を決める。
歌詞のおかげで、子供用の映画のエンディングテーマの曲に仕上がったのが惜しい。

07.Peaceful Day ★★★★☆
イントロからギターが4本のアンサブル。それなのにバンドのサウンドもごちゃごちゃせず非常にすっきりとした形を見せるのは圧巻の2文字。
前の曲のドラムといいバンドの実力が伝わってくる。それでもひけらかさずひたすらアンサンブル。
女声コーラスの響き、そして歌詞はスローな恋愛をモチーフに和やかな気分を演出する。

08.夏へDive ★★
ミディアムなロックチューン。
新しい面白み自体はないが、音楽が非常に明快で気持ちいい。
このジャンルのひとつの洗練されつくした答えだろう。
1243/4:2010/02/16(火) 22:11:16 ID:YT35z7/N0
09.My Hero ★★★★
80年代を彷彿とさせるようなロックチューン。
最近この手の曲調は、所謂世間で人気のあるアーティストも採用しているが、これも散漫にならずきっちりとしたメロディが用意された一つの完成形。
あまり派手さはないながらも「先輩」「後輩」というような題材と、世の中との葛藤などロックたらしめるような世界観を持つ。
大サビ前のギターのバッキングとヴォーカルだけになる部分は鳥肌モノ。

10.You're my world ★★★☆
今までとは変わりバラードであるが、これはコーラスを用いない典型的なTUBEのバラードの形式をとる。
といっても感情を爆発させるような歌唱はないのが特徴である。それは、ブルース調のギターの伴奏を際立たせるためであろう。
サビでのそれらの掛け合いはきれいにマッチし、さながらヴォーカルを含めた全てが背景のように映る。
しかし、歌の発音の問題で曲が不透明になる箇所がいくつかあるのは残念だ。

11.Second Chance ★★★★
「人生負けることの方が多いけどどんな時でも自分の夢を追いかけて行こう。それは最終的にどんな形でもいいじゃないか。
泥だらけだってボロボロになったって。今はダメでも次のチャンスを。いつか笑顔でまた会おう。」
そんな台詞をこの幾分古めかしいロックナンバーが語りかけてくる。長く連れ添ったファン全てのTUBEに関わってきた人に対するメッセージなのだろう。
毎年恒例の野外のスタジアムライブ、最後の部分を会場全体で合唱する姿が目に浮かび、客観的にと思いつつもつい心がアツくなってくる。
1254/4:2010/02/16(火) 22:12:11 ID:YT35z7/N0
総評 ★★★
24年目を迎えたTUBEの原点回帰を狙った通産31枚目のオリジナルアルバム。なのにそれは意外な結末を迎えた。
懐かしいのにサウンドが新しい。今までどこにもなかった音に仕上がったのだ。
これは今回のアルバムではスタッフを初期のメンバーにすること、エンジニアを外国人に任せたことによるところが大きいだろう。
さらにメンバー自身も、今回のアルバムは曲をパソコンなどのツールであらかじめ用意せず、1曲ずつその場で楽譜に変更を入れながら作業を進めて行ったようだ。
だからメロディや奏法はTUBEスタイルなのに、新しいものになったのであろう。
冬から夏前まで、長い間彼らはTUBE所有のスタジオで、毎年の新作のための曲を昼夜を問わず作っていくが、
そんなルーティーン化していしまいそうなレコーディングに、24年目にして新たな挑戦とは本当に頭が下がる。
この年代になっても色あせない音楽への熱情はすごいと感じる。
全てはファンと音楽のためにそういう姿勢が好感が持てる。ガンガン弾きたいところも音楽のために抑える。そして完成度は非常に高い。
しかし、その一方で新しい響きにTUBE自体が慣れていないのか、珍しく詞を先行させて作ったからなのか消化しきれていない曲も多い。
そういう点では全盛期のTUBEのアルバムからは劣る評価にならざるを得ない。
そして、ジャケットはさすがの爽やかさ。
極上のバンドサウンドと完成美を求める人は聴いても損はないと思う。
126名無しのエリー:2010/02/17(水) 17:45:47 ID:gxbysOHq0
乙。
TUBEってたしかにあまりなかったから嬉しい!
127名無しのエリー:2010/02/17(水) 19:52:04 ID:9HPOxfxi0
>>118
乙。書きかけ?のモンテビのレビューも気になるがw

>>112
乙。夏景色しか知らないけど結構好きだった。
ちょっとまた聴いてみようかしら。先輩後輩ってあんまり見ないテーマだねw
128名無しのエリー:2010/02/17(水) 19:53:18 ID:9HPOxfxi0
訂正。すみません
× >>112
○ >>122
129名無しのエリー:2010/02/18(木) 00:27:51 ID:W0KBh4iI0
もうそろそろ10個くらいやっただろ、と思ったらとっくに過ぎてたw

JOIN2 -CHIP TOY COMPANY-/V.A.

1.LOVE+PIECE+ICECREAM!(Hazel Nuts Chocolate) ★★★★★
何この萌え系。一瞬アニソン聴いちゃったかと勘違いした。
先制パンチを喰らわせるオーダーできた。
「恋愛サーキュレーション」をもっとポップでキラキラしたアレンジにした感じ

サビ前のタメなんかはDOESの曇天並かそれ以上に効果的。
いや、参りました。

2.Wonderful Tangent(Misswonda)★★★☆
引き続きポップなノリ。
相対性理論のやくしまるをもっとウィスパー寄りにした声質にこの手のフワフワ
系ポップは当たり。
ずっと輪郭がはっきりしない音を使いまくるが、間奏の矩形波っぽい音がアクセ
ントになって気持ちいい。
それ以降はまた輪郭がぼやけ続けるのでやや飽きるかも。

3.believe it!(or not)(RUFUS) ★★☆
ファンキーなピアノのトラックが印象的な曲。
よくある例えかもしれないが、おもちゃ箱をひっくり返した感じ。
一転して男性ボーカルでかわいくなくなるので好みは分かれそう。
サビでハネ気味のリズムから直線的なリズムに移行するのが新鮮。
130名無しのエリー:2010/02/18(木) 00:29:24 ID:W0KBh4iI0
4.Magical 8bit Tour(YMCK)★★★★☆
説明不要のピコピコ集団。
今度は元気いっぱいなトラック。
ベースとドラム隊のリズムからするとジャズっぽいものがやりたかったのかも?
例によって音数をしぼりまくってるが、1つ高速移動してるトラックの働きで薄
い響きにはならないのがすごいところ。
個人的にはピンボールの世界に飛び込んだ感じ。

5.キ・ラ・メ・キ・ムーンダイバー(エイプリルズ) ★★★★★
神曲だろjk…っとごめんなさい地が出た。
正直なところ何がいいのか言葉で説明できない。歌唱力も微妙なのにね。
俺がカノンコードに弱いだけ?ツインボーカルに弱いだけ?

6.Dough-Nuts Town's map(PLUS-TECH SQUEEZE BOX) ★★★★
4曲目からの並びが豪華すぎやしないか?
期待を裏切らない安定したまとめぶり。
序盤のバロック→結婚行進曲の流れが凝っているし、うまく作るなぁと思った。
特にバロックパートはバッハの平均律から引用したんじゃ?と思うレベル。
後半はなんかBABY Pとかぶるような…

7.my honey dip(macdonald duck eclair)★★
Tr.2をさらに暗くしたらこうなるんじゃね?みたいな曲。
ボーカルをマイクが拾いすぎていて逆にバランス悪く聞こえる。
核はおそらくピアノだが、印象的なフレーズはないか。
131名無しのエリー:2010/02/18(木) 00:31:10 ID:W0KBh4iI0
8.Shine(Refely)★★
Tr.3に似た傾向の曲。こちらの方がやや古めの年代が根底にありそう。
あんまりこの手の曲はきかないから。うまくレビューできませんすみません。

9.Tilt(Plamo Million Sellers)
迷曲。超上級者向け。聞き切るだけでもなかなかの精神力だと思います。
これ以上の迷曲を未だ知りません。残念ながらたまとか想い出波止場とか聴いて
ませんけど。
ロシア民謡みたいな謎のフレーズをアコーディオンが鳴らし、電子音で引き継ぐ

少しボーカルが入るがその後は…
とにかく曲としての評価は無理でした。諦めました。

10.FANTASTIC FESTA(FREDO)★★★
あー、なんか安心する響きの良質なインスト。
でもあまりに安牌すぎてゲームのBGMみたいだよFREDO。
132名無しのエリー:2010/02/18(木) 00:34:51 ID:W0KBh4iI0
総評 ★★★★☆
このアルバムを借りて良かった、と素直に思った。
そりゃ意味わかんない曲や苦手な曲もあった。どれとは言わないけど。
単曲ごとの評価を平均したらせいぜい★★★☆(3.5)だろう。
しかし、このアルバムのコンセプト、「知らなかったアーティストやジャンルと
あなたを結び合わせるような出会いの場になりたい」という観点から見れば、間
違いなく神盤。
よほどエレポップ無理な人以外なら万人に胸を張って奨められる一枚。
最悪一曲は当たるだろという意味も込めて…w
ちなみにこれはレンタル限定盤。
セル盤ではYMCKが未収録で全9曲になっている。
133名無しのエリー:2010/02/20(土) 11:06:37 ID:WLdnrDGy0
LUNKHEAD「AT0M」

1.闇を暴け★★★★★
文句なしの一曲目。大正解。格好良過ぎるリフからスタート。
メロディー自体に新しいことがあるわけじゃないし、歌詞もランクヘッドの王道だが、そこに加わるバンドの音が明らかに発展してる。
一言で言えば、ギターが格段に進化している。リフなんじゃこれ。
もともとこのバンドは巧いバンドだし、ギターも前から良い感じだったが、何となく引き気味というか、抑え気味だったんだろうな。
そういう今までにないパワーが解放されてる。
このアルバムについては初期衝動って言葉をよく耳にするけど、それ以上に進化してる。
「さあ、闇を暴け」

2.花は生きることを迷わない★★★☆
エッジの効いた、ガリガリしたサウンドの中で小高の主張が強く響く、ランクの王道な一曲。
さっきギターギター書いたけど、このバンド、やっぱり皆巧いなあ。そして巧く溶け合っている。
小高は良い仲間見つけたなぁ。
歌詞も良い。直球、カッコつけないのが逆にカッコいい。
このバンドは鬱な曲が多いし、この曲も答えは出ていないんだけど、その分彼らと対話してるような気分になる。
珍しく英語のフレーズが出てきます。ちなみに歌詞カードは手書き。
「花は生きることを迷わない」


3.スモールワールド★★★★
リード曲。流れを変えて、一気にポップな曲。
一聴でもっていかれる普遍性のあるメロディー。
初心者が聴くならまずこれじゃないだろうか。そういう意味でリード曲なんだろうし。
とても明るい曲。このアルバムに問い掛ける曲と、答えを出す曲があるとしたら、これは答えの方。
ランクヘッドは明るい曲ばかりでも、暗い曲ばかりでもないから、人間味がある。
僕と君がいて、出会えてよかった。
ありきたりっちゃありきたりな歌詞世界なのに、すごく説得力がある。
「あったかいな」
134名無しのエリー:2010/02/20(土) 11:34:21 ID:WLdnrDGy0
4.消えたプレヤード★★★★
ランクのど真ん中な曲。一番初期っぽいかもしれない。とにかく力強いメロディー。
キレの良い曲が多いランクヘッドだが、この曲のサビが特にキレてる。
「奇跡」「白い声」の系列の曲で、十八番なんだけど、前後の二曲がやさしい曲だけに強く聞こえる。
小高のボーカルスタイルは、綺麗に歌おうとか上手く歌おうみたいなのを排除して、とにかく強く、とがった感じ。
唸っているような感じが悲痛とも感情的ともいえる。それがいい。こいつら本気だ、と思う。
僕はこういう曲が好きでこのバンドを聴いてます。
「気付けば街には灯が点り」

5.ラブ・ソング★★★★
へぇ、こういう曲を入れてきたか、という感じの曲。
激しさとかガリガリした衝動より、それを包み込むやさしさを感じる。
それも押し付けるだけの優しさじゃない、今までいろんな歌を歌ってきた、小高だから歌える歌。
ラブソングっても恋愛沙汰どうこうじゃなく、生まれた子に向けて書いた曲だそうな。
生まれた子、ってまだ人格とか性格とかなくて、まさに生まれたてな感じがあるから、普遍的なのかも。
愛の対象を限定しない愛、広い意味で人類愛、そういうものを感じた。
「独りじゃない」

6.呼吸★★★☆
これも良曲。引き続き優しい曲。
でも、この曲の優しさは、曲が持ってる優しさというより、ランクヘッドの持つ優しさなんだろうな。
ラスサビでは堂々巡りの壮大な展開になります。やっぱりこいつら本気だ。
この曲も「ラブソング」「愛の歌」だけど、対象を限定しないから、それだけ誰にでも当てはまる曲になってる。
個人的には、凄く尖ってるか凄く優しいかが好きだら、なんか半端な印象も得た。
まあそれは個人的な話。とても良い曲です。
「最後の呼吸で 僕は君の名を呼ぶ」
135名無しのエリー:2010/02/20(土) 11:40:21 ID:rfv0GaFf0
書きながらレスしてんの?
136名無しのエリー:2010/02/21(日) 00:32:50 ID:Mq2e8tz8O
VAMPS「VAMPS」
やはり期待を裏切らない完成度。
この一枚に彼等の魅力がぎっしりと詰まっていると言えると思う。彼等でしか表現できないロックンロールが13曲の中に非常に濃く凝縮されていて、
聴き終わる頃には胸がすかっとしている。こんなに気持ちのいいロックンロールはやはり彼等だからだと思う。
L'Arc〜en〜CielやHYDE時代とはひと味違う濃厚な愛撫のように我々を刺激させてくれる名盤だ
シングルやCMで流れる曲はもちろんいいのだが、その他の曲にこそ魅力があると思う。是非聴いて日本のロックを味わって頂きたい。
137名無しのエリー:2010/02/21(日) 11:12:36 ID:6D8UrlaU0
>>136
スレチなんだ
138名無しのエリー:2010/02/21(日) 12:26:44 ID:3Luw2Dyk0
各アーティストの全アルバムレビュースレその2
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1235492719/
139名無しのエリー:2010/02/21(日) 18:31:55 ID:IkGZx+5/0
皆さん乙です。では自分も

ポっぷ/阿部真央

1.未だ ★★★★
オープニングは雄々しい歌声が印象的なビート系のナンバー。アッパーでキメキメ。バンプの速い曲という印象。
楽曲自体は定番で癖が無く、この時点でひねくれポップス好きは離脱しそうだが、単純に歌に迫力があり、詞もストレートで
屈託がないので意外と引き込まれる。分かりやすくダイナミックな演奏も彼女に合っている。打てば響く、さっぱりした粋な曲。

2.I wanna see you ★★★
あまりメロディラインを大きく動かさず、シンプルなフレーズを繰り返すサビが印象的なポップス。かなり好き好き心理が前面に出た、
ウザめの詞だが、いかにも美しいメロディにありったけの想いを乗せました系の仰々しくて愛が重い感じにはなっていない。
ウキウキ小走りしながら思わず口ずさんで作曲したような、軽やかなサビの効果か。説明的すぎたり浸って陶酔してないのも好印象。
しかしアレンジは本当にベタ。イントロでメロをなぞるギターとかいらんのでは。

3.モンロー ★★★
ここでネタっぽい変な4つ打ちエレクトロポップ。サビ前の意味不明な吐息が変な音程で、さらに調子が狂う。歌い分けはきっきり意識されており、
今までのダイナミックな歌い方からロリっぽくて素朴な歌い方に変わる。部分的に声を加工したりと、生音主義っぽい彼女にしては意外なアレンジ。
しかし聴いててPerfumeが踊る姿が思い浮かぶかといえばそうでもない。むしろドアラしか。

4.貴方の恋人になりたいのです ★★★
非常にストレートで青い恋愛詞が印象的なスローナンバー。丁寧語のくどさが林檎っぽい。まあ日本語でリズム感を出すには常套手段なのかも。
内容的には狙って複雑な表現をするどころか異常に分かりやすい詞だし。正直誰にでも書けそうな詞だが、実際この形で発表する人が
どれほどいるかという話になるとまた別。メール世代の宿命でちょっと気の利いた文面にしたくなるのが多分丁度彼女の年代だろうから、
これほどまんまな詞を胸を張って堂々と歌う人は少数派なのでは。良いとも悪いとも断言できるものではないけど、彼女の生き様は出てる。
140名無しのエリー:2010/02/21(日) 18:32:53 ID:IkGZx+5/0
5.伝えたいこと ★★★★
まだ二十歳前後くらいの彼女が、コミュニケーション不全の人たちに相手への意志の伝達方法をレクチャーする、何とも男前なアッパー曲。
基本的に男口調で、部分的に何故かジジイ口調。このガンコ親父みたいなメンタリティはどこから出てくるのだろう。
言ってることは「相手の目を見てちゃんと言え」とかの、ごく当たり前のことなのだが、そのパワフルな歌声とひたすらストレートな作風には
説得力があるので、うっかり年下に生き方を教わりそうになる。曲調的には今更もういい感じだが、逆にそれが古典的な厳しい年輩者を思わせる曲。

6.都合の良い女の唄 ★★
一応彼女にとって目一杯の小悪魔路線と思われる、弾き語り曲。しかし最後は自戒するので後味が悪くはならない。どちらかというと
「昔都合の良かった女の唄」。だいたい女ってのは都合良すぎなんだよ!と常日頃から憤慨してる人がこの曲を聴いたとしても、
一層憤慨するどころか「うん…そうそう、それなら良し」と収まっちゃいそうな感じ。逆に女子が聴いたら嘘寒いブリッコしてんじゃねえよって感じかも。
女の子っぽい恋の駆け引きで女子の共感を集める歌のようなタイトルだが、実際は甘えと優柔不断が引き起こす悲劇について歌った人生訓という感じ。
メロが平凡すぎたり、ギターがあんまり上手くないのが惜しい。

7.15の言葉 ★★
序盤の妙に達観した感じの丁寧口調の詞がまたもや林檎っぽい、ミドルテンポの曲。アレンジも何か林檎の1stに入ってそうな感じ。
しかし詞はすぐにストレートになる。何か謎を投げかけるような曲名だが、「ずっとずっとずっとずっと好きよ」の15文字で「15の言葉」。
鍵盤とストリングスをメインに、リズム楽器をあまり強調せずに仕上げた意欲作だが、ブレスの位置が何か変。他曲でも似た傾向があったが、
取り敢えず息が続く限り歌っては切れたところで息継ぎする、といった感じの無計画な歌い方なのかも。
141名無しのエリー:2010/02/21(日) 18:34:10 ID:IkGZx+5/0
8.もうひとつのMY BABY ★★
俺口調で歌う弾き語り失恋ソング。大抵女性が男視点で歌う時は「僕」だが、あれをやると露骨に草食系男子になるし、かえってカワイイみたいな
ボクっ娘文化も出来つつあるので、阿部の俺口調シリーズはそのラインを飛び越してちゃんと男視点で歌う意欲が表れてるのでは。
今後の男視点ソングのスタンダードになり得るか。今のところはいくら男らしく巻き舌で歌ってもやっぱり違和感のほうが強いが。
ていうか口調が一昔前の番長みたいな時代錯誤な感じなのがダメなのかも。

9.loving DARLING ★★★★
一転してキュートな声で歌う、ロカビリー調のギターが絡むロックンロール。今作中では曲そのものよりアレンジが強い部類に入るか。
オールディーズ路線自体は向いているようで、シンプルなメロディを軽快に歌う。荒っぽい音作りもSっ気の強い詞とマッチしている。
流行を追う気配の全くない彼女が今後やるなら、中途半端に古いJ-POPよりはこのくらい遡った曲のほうがいいかも。

10.わかるの ★★
80〜90年代のマイナー調歌謡ロックといった感じの曲。彼女くらいの世代からすれば古くて新しいのかもしれないが、
当時から表出してた日本語とロックの相性の悪さがそのまま引き継がれてる曲という感じ。字数の関係でメロが長くなりすぎるので
小節数が無駄に増えて、ドラムが同じようなパターンばかり叩かざるを得なくなる感じというか。何にせよこの路線を続けても、
ある一定ラインより若い世代からすれば当たり前のように「いきものがかりのフォロアー」に見えてしまうのだろうし、切っていいのでは。

11.ポーカーフェイス ★★★
やはり中途半端な時代錯誤感が出た、中ノ森BANDとかがやってそうなビートロック。分かりやすいメロディ、速いテンポ、
力強いボーカルという、一昔前の売れ線コンボ。最近ではV系がたまにやる狙ってポップな曲に名残を見るくらいの曲調。
爽快感は備わってるが、基本的に勢いの部分以外はそれほど注目することもないような曲。
142名無しのエリー:2010/02/21(日) 18:36:15 ID:IkGZx+5/0
12.いつの日も ★★★★★
いっそ小坂明子とかの世代にまで遡ったような、伝統的な歌謡ポップス。実験的な要素は全く無く、ベタな出来なのだが、
展開を読まれながらもなお聴き手をねじ伏せる普遍性が備わった曲では。地に足のついた歌ものポップスって感じがする。
メロ展開と詞がきっちり連動しているし、歌も起伏がある。こういう曲を特に好んで集めてる訳ではないが、これはこれで聴きたい感じ。
日本人好きする歌謡チックなメロディは、世に蔓延してるようで実はぞんざいな出来のものがほとんどだということを改めて感じた曲。
まだ若い彼女がウェディングソングの定番になり得る曲を作ったというのも面白い。

13.サラリーマンの唄 ★★
上司の退屈な話に苛つくサラリーマンを歌った弾き語り曲。OL視点でも書けそうな詞を敢えて男視点で書いている。
むしろ女視点ならセクハラとか絡めてもっと幅広く書けたのでは…と思っていたがオチで納得。
下らねえ上司ってほんと嫌になるね〜という詞にうっかり同意してウンウン頷いていると、最後に「嫌だって意思表示できない自分が一番嫌だ」
というメッセージが来てギクリとさせられる。確かにこりゃOLよりサラリーマンのほうが多いケースかも。「別に退職したっていい」くらいの
気持ちでスパッと言いたいこと言うのは多分女性だろう。それはいいんだけど楽曲が適当すぎやしないか。
143名無しのエリー:2010/02/21(日) 18:37:12 ID:IkGZx+5/0
総評 ★★★
全詞曲を手掛けるシンガーソングライター、阿部真央の2nd。
まだほとんどの曲が学生時代のストックという事で、楽曲の方向性自体は前作とさほど変わらない。オーソドックスな歌ものロック。
しかしアレンジの働きか、曲の良し悪しの波が大きくなった気がする。俺キャラがちょっと多めに盛られた感もあり、そこも好みの分かれどころ。
一本筋の通ったキャラクターは健在で、自分はこう思うという内容を直球で伝えてくる。奇をてらったり理屈をこねたりしなさすぎるので
作詞に創意工夫が無いと見える面もあるが、思わせぶりだけの無意味な詞や意味が伝わりにくい独善的な詞もなく、オープンで誠実。
見たら意味が分かるというのは当たり前の気もするが、パッと見では読めないような曲名とかをつけるバンドが奥ゆかしいと感じる人には
こういう詞は馬鹿っぽく見えるのかも。逆にそういうバンドが曲名の読み方を敢えて質問させたうえで得意気に答えてるのを見て、
自分で言ったら奥ゆかしくねえよと馬鹿馬鹿しくなる人なら阿部が向いているのでは。とにかく背伸びがなく、本人との距離が近いのが特性に感じる。
若手の注目株とは言われるが作曲家としては古典的な部類に入るので、最先端の音を若者の奔放な感性で鳴らしてるような音楽を求める人には
用の無い存在。しかしメンタルの強さと説得力は一流なので、割と性根がよじれてる人でも数曲は素直に聴けるのでは。
サウンドクリエイターや詩人というより、生き様を見せる人という印象。大きな括りでは長渕とかの部類かも。
「きっと」「かもしれない」「だよね」といった主張が曖昧な詞でチャートを牛耳ってきた浜崎に、引導を届けに来たような一枚。
144名無しのエリー:2010/02/21(日) 19:41:46 ID:G0M3tIgL0
>>143
ドアラwwww

超乙です。
阿部真央の爺くさい歌詞は苦手。長渕っぽいってのに同意です。
145名無しのエリー:2010/02/22(月) 03:27:22 ID:aYCrgppqO
ナマポ貰いながら税金の使い道にケチつける日々


146名無しのエリー:2010/02/22(月) 06:55:59 ID:YxFBwtGB0
>>143

俺も阿部さんの詞は苦手w
彼女より年下の学生にはウケるかもしれんが‥‥
声も嫌いじゃないんだが、色々と作りすぎててオムニバスCD聴
いてるみたいw
147名無しのエリー:2010/02/23(火) 05:09:46 ID:xe/ME5NR0
Number Girl / SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT

1.タッチ ★★★★★
部屋の中で熱にうなされる「俺」と世間に存在する人との繋がりを避ける若者を描いた歌詞を
激情と哀愁溢れる轟音ギターロックに乗せて歌い、叫ぶ。
個人的に、(「Omoide In My Head」を除けば、という条件付きで)ナンバーガールで一、二を争うほど好きな曲。
曲の哀愁をいい具合にぶっ壊す意味不明なPVも秀逸なので機会があれば是非。

2.PIXIE DU ★★☆
疾走感のある爽やかロックナンバー。まあ、可もなく不可もなく。
向井さんは坂口安吾が好きなんですね。

3.裸足の季節 ★★★★
とにかく疾走感が半端ない。それに加え一度聴いたら中々忘れられない独特のメロディ。
曲の世界観を確実なものにするぶっ飛んだ世界観の歌詞。要するにカッコいいです。
ただでさえ疾走してる曲なのにライブバージョンは更に疾走が度を増していてヤバい。

4.YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING ★★★☆
基本的にはポップだがなんだか展開が滅茶苦茶な曲。
ただ、ちゃんと筋は通っているので少なくとも某モンテビデオのような事にはなっていない。
この曲はとにかくメロディが良い。それに相反するような轟音を放つ演奏も良い。
それにしてもタイトルが長い。
148名無しのエリー:2010/02/23(火) 05:11:03 ID:xe/ME5NR0

5.桜のダンス ★★★
渋い。重々しいメロから開放感のあるサビへの移り変わりが印象的。
余談ですが筆者は路面電車が走るのを見た事があります。富山で。あと乗った事もあります。広島で。

6.日常に生きる少女 ★★☆
メロディ自体はポップだが全体的に見るとグチャグチャな曲。
イントロおよび中盤の轟音、後半のスロー展開、極めつけは超唐突なアウトロのキメ。静かに混沌としている。
この曲は何気にこのバンドの、というか向井秀徳の今後の方向性を示している気がする。
ファンには人気があるが、自分はあんまり好きじゃない…

7.狂って候 ★★★
暴れまくる轟音と静謐の間合いが秀逸。
2分ちょっとの間でしっかりと展開を作る事が出来ています。歌詞も中々面白い。

8.透明少女 ★★★★☆
デビュー曲でこれってのが凄い。アクエリアスとか、ポカリスウェットとかのCMで是非使って欲しい爽やかさ。
この曲を背景に青空の下でスポーツ飲料を飲み干す女の子なんて、なんか凄く合いそうなんですが、どうですか?プランナーさん。
なんて書いてたら向井さんがポカリスウェットのCMのナレーションをやってた事を思い出した。
149名無しのエリー:2010/02/23(火) 05:12:42 ID:xe/ME5NR0

9.転校生 ★★★★
ファンの間では名曲として高い評価を得る。でもどっちかっていうと「隠れ名曲」の類。
(このアルバムの曲の中では)淡々としていて、透明感があって、それでいて異様に悲しい。
分りやすく言うと、全体的にSonic Youthっぽい曲。でもこれは恐らく日本人にしか書けないメロディ。
タイトルの「転校生」の意味も、そこはかとなく切ない。

10.EIGHT BEATER ★★★☆
最後の最後で大暴れ。ズンズン迫ってくる、音割れした轟音がとにかく圧巻。
どっしりしたリズム隊がカッコいい。最終的にボーカルも叫びに変わりテンションは最高潮に。
上がりきった熱を冷ますかのような、ハウリングに包まれたぼんやりとしたアウトロが印象的。

総評:★★★★★
ナンバーガールのメジャーファーストアルバム。
音質が悪い。かなり悪い。しかしこの音質が実に絶妙。これ以上音が良くなったら曲の持つ迫力、緊迫感が半減するだろう。
さらにこの音質の悪さが、目を瞑ればすぐ録音スタジオの光景が浮かんできそうな「生」っぽさを出す事に成功している。
そしてアルバム全体に漂う、この時期、あるいは年齢の時にしか作り出す事ができないであろう儚さと率直さ。
このあとナンバーガールはバンドとして驚異的な成長を遂げていくわけだが、その過程でこのアルバムに収められた率直さは消えてしまう。
そういった意味では本人達にも一枚しか作れなかった、奇跡的な一枚。
メロディの立った曲が多く、個人的にナンバーガールのアルバムの中で一番好き。35分半という短さも素敵。
全国の青春している(あるいはうまく青春できてない)中高生に強くお勧めする。名盤。
150名無しのエリー:2010/02/23(火) 07:34:42 ID:xLd7QIlPO
乙です。
聞いてみたくなりました。
151名無しのエリー:2010/02/26(金) 18:18:32 ID:BdYifyjI0
乙。
SAPPUKEIの方が評判いいけど個人的にこのアルバムのほうが好きだ。
152名無しのエリー:2010/02/27(土) 14:23:35 ID:k3wTWOjg0
THE JERRY LEE PHANTOM「ORANGE MICRO COSM.」

1.Olive ★★★★★
今なお色褪せぬ名曲。ミドルテンポでダンサブルなリズムの合間を
縫うように反復するあゆ子のピアノの美しさが、とにかく印象的。
多幸感と儚さを伴いながら、ラストでは宇宙的な広がりを感じさせる。
「声を出したりしてみたいけど/私 油にまみれたひどく冷たい人形なの/
だから誰の愛もうけられないと思ってる」
「オリーブ カプセルの果実と濁りのない水を手に入れた/オマエを荒野へと連れ出せる」
…なにやら性的な場面での切実なコミュニケーションを想起させられる。

2.COVERED WAGON “J” ★★
不穏で古風な曲調は寂れた田舎町を思わせ、歌詞の世界観と合っている。
サビの転調で一転、開放的なメロディーに乗せ、逃避行への憧れが歌われる。
「くるった世界の嫌われ者になる前にボルドの駅で待ち合わせしよう/
くだらない季節の終わりに車走らせてすべて迷わずに踏みつぶそう」
しかし、未だワゴンにカバーはかけられたままだ。

3.陽だまりの向こう ★★
楽観的でゆるい曲調ながら、リズムの刻み方が前曲からあまり変わり映えせず、
バラエーションの乏しさが目立ってしまうのが残念。

4.RUM-LUMP ★
狂ったサーカスみたいなアレンジは、凝ってはいるものの凡庸な感は否めない。
声のエフェクトも単に耳障りに聞こえてしまう。
153名無しのエリー:2010/02/27(土) 14:25:55 ID:k3wTWOjg0
5.WOOD CHUCK ★
上もののアレンジとバンドの相性が合っていない気がする。
曲調はなんとなくイエローモンキーあたりを彷彿とさせるが…
混乱と決意が混在した歌詞は、のちのJLP節ともいえるテーマの先駆けか。

6.BLUES BETTY FREE ★★★★
高い所から目を細めて遠くを望むような、孤高のメロディーが美しい。
間奏のギターもかっちょいい。ボーカルには悲痛な後悔の念が滲む。
「きっと僕は夢ばかり見てただろう/何度も怒ったり笑ったりわめいたりしたかった」

7.アメリカ ★★★
少々単調ながらもメロディーはグッド。アメリカの広大な土地への憧れが歌われる。
無理に壮大さを演出した(?)アレンジのせいで、魅力が半減しているような気も。

総評 ★★★
「張りつめた氷のような『痛さ』と『切なさ』が爆発して生まれた、
オレンジ色のちいさな宇宙がここにある!」とは帯に書かれたコピーだが、
本作の特徴を意外とうまく捉えているかも知れない。
歌詞もアレンジも、良くも悪くも90年代的なのだ。後に比べると稚拙ではあるが、
印象的なメロディーを持った曲もいくつかある。特に1曲目は特筆に値し、
この曲を聴くために手に入れても損ではないと思う。
メンバー全員アメカジ姿のジャケ写も初々しいインディーズ・デビュー作。
154名無しのエリー:2010/03/04(木) 13:33:15 ID:61FuULsRO
てす
155名無しのエリー:2010/03/05(金) 00:29:36 ID:D30Aop0f0
ECD+イリシット・ツボイ / 最近のリハーサル '08 4/19 @RDS都立大

1 MC&PUSHER(2人のセッション)  ★★☆
今作唯一の純粋な新曲。まあ、腕慣らし。
トラックが底抜けに明るい。

2 L.A.M.F. ★★
原曲は薄気味悪いベースがうねうねと蠢くリズミカルな曲だったが、ここではほぼリズムレスの超ミニマルな曲に変貌。
うーん、これはスタジオ版の方が良いかなあ…。

3 ナイトトレイン ★★★
原曲ではループだったサンプルがループ加工無しでそのまま使われており、ホーンやシンセが楽しげに跳ね回る賑やかな曲だったことがわかる。
かなり楽しげな雰囲気。しかしその中でスクラッチの重低音だけが何か異様。アウトロのスクラッチが良いね。
しかしイルリメがいないだけで結構雰囲気変わるなあ。

4 神経衰弱 ★★★☆
前半は穏やかながら不穏なループの上でECDがサックスを吹いたり
ツボイさんがサイレンのようなスクラッチを鳴らしたりと、ゆったりとしたセッションが展開される。
4分ほど過ぎた所で強烈な低音が鳴り始め曲の雰囲気ががらっと変わり、ラップが入るともともと不穏だった空気が一層重いものに。
ラスト約2分でまたサックスが再登場したりもする。先の見えない9分間。恐ろしい程の緊迫感が漂う。
156名無しのエリー:2010/03/05(金) 00:30:43 ID:D30Aop0f0
5 FINAL JUNKYのテーマ ★★★★
原曲との違いは音響処理/元ネタ音源の編集が無いのとリズムマシンが入ってないかぐらい?
この曲に関してはツボイさんのスクラッチも全くといっていいほど入ってないし。
いやあそれにしてもこの曲は歌詞含めカッコいい。

6 関係ねーっ! ★★★★★
分厚い低音が流れる中、シンセの底抜けに明るいサンプルが流れ出す…。
とにかくこの曲はツボイさんがとにかく冴えている。特にアウトロの「関係ねーっ」のスクラッチ!
ECDのラップも叫びに近い状態になっており、無茶苦茶カッコいい。悪めの音質含め確実に原曲より良い。

7 Rock in My Pocket ★★★★★
ツボイさんが完璧にイカれちゃってます。イントロから猛烈な勢いで持ってかれる。
大音量で聴くとかなり気持ち良い。因みにライブで聴くとちょっと天国が見えます。
今でこそライブの主要曲だが、実は「Thrill Of It All」収録の原曲は展開も何も無いスキット的な曲で超地味。

8 貧者の行進 ★★★★
原曲は「失点 IN THE PARK」に収録。
何か悲しげな音色のスクラッチが入ってる以外は原曲との差はあんまり無い。あと、サンプルの回転数が原曲と違う…何故だ。
本編(?)終了後スクラッチのネタがそのまま流れ出し、原曲には無かったハイスピード・バージョンに突入。これが非常にカッコいい。
ラストはディレイを掛けて終了。
157名無しのエリー:2010/03/05(金) 00:31:38 ID:D30Aop0f0
総評:★★★★
全てはタイトル通り。都立大Rinky Dink StudioでのECDとイリシット・ツボイの二人によるリハーサル・セッションを収録した一枚。
曲の合間、あるいは曲の途中で二人が交わしている会話まで完全にパッケージングされている「録って出し」。
音質の悪さが生々しさを増幅させる。二人の緊迫感と余裕の入り混じった掛け合いが楽しめる好盤。
というか自主制作CD-Rなだけあってコストパフォーマンスが凄いです。525円だ!買え!
158名無しのエリー:2010/03/05(金) 22:13:29 ID:UHu3Bhd6O
名物レビューまだぁ
159名無しのエリー:2010/03/06(土) 18:59:09 ID:GwxlRL8w0
皆さん乙!

2006年 12月20日発売 Indies

SYNTHESPIANS / GOATBED

1.カ・ゲ・キ
洗練されたデジロック調のインスト。

2.サーキットウルフ ★★★
サビで「わ〜お」と歌う不思議かつアッパーな曲で、この確信犯的ダサカッコよさが印象深い。
個人的にはAメロの妖しさのほうが魅力的だが。

3.ドッツダッシュ ★★★★★
Perfumeあたりが歌っても全然おかしくない、かわいらしいダンスポップ。
跳ねるようなシンセのフレーズやキュートな女性コーラスなど、とにかくオケの出来が最高。
そして「ベイべードッツベイべーダッシュ」というフレーズを繰り返すサビのインパクトも凄い。
個人的には石井秀仁の曲の中でも1番の名曲だと思っている。
ちなみにライヴでは石井本人もアイドル顔負けのパフォーマンスを披露する。

4.メタモルフォーマー トランスフォーゼ ★★★☆
一歩間違えればマリリンマンソンにでもなりそうなリズムの曲だが、軽快かつ上品なオケでそれを回避。
タイトルに“トランスフォーマ−”という語が隠れているだけあって、変形するように曲が展開していく。

5.ディスコーマ ★★★☆
SOFT BALLET『BODY TO BODY』を換骨奪胎したと思われるダンスチューン。特に硬質なリズムトラックなんてもろに。
よく考えると、この曲に限らずGOATBEDでの石井秀仁の作風は森岡賢と軽く被る。
特にメロディアスなサビとかドラマティックな展開とかがあるわけでもない平坦な曲だが、ゆえに独特の高揚感がなんかカッコいい。

6.ジョニーライド ★★☆
「アンチクライスト」とか「アナーキー」とかそういう歌詞を繰り返すクールな曲。
ポコポコ鳴る電子音とエッジの効いたギターが印象的。
160名無しのエリー:2010/03/06(土) 19:01:31 ID:GwxlRL8w0
7.シンセスピアンズ ★★
サイバーな雰囲気のデジロック。
タイトルトラックにしてはかなり地味。
ヴォーカルはテンション高いが、個人的には引っかかるものがあまりなくてサウンド以外あまり印象に残らない。
歌詞も若干滑り気味。

8.トウキョウサテライト ★★
タイトルからも想像がつくが、華やかな雰囲気の曲。
でも他のキャッチーな曲のインパクトが強いため、この曲もあまり印象に残らない。
でもアルバムのアクセントとしては、いい。

9.フィジカル ★★★
変化球。Olivia Newton John のカバー。
原曲を尊重した丁寧なアレンジ。

10.ロデオロギー ★★★★
サビで「君はビッチでバッチな〜」などと変なことを歌いだすアッパーチューン。このサビのダサカッコよさは過去最高値。

11.恋したっていいじゃない ★★★★☆
渡辺美里のカバー。安易に『My Revolution』とかに走らないのが石井らしい。
本家以上にスピーディーで、もはやガバみたいなアレンジ。超ポップ。それでいてアイドルチック。
本人のぶっきらぼうなキャラとのギャップも凄い。
161名無しのエリー:2010/03/06(土) 19:02:36 ID:GwxlRL8w0
12.レイディーリーダー ★★★★
相変わらずテキートーな事を歌ってるしメロディーも同じフレーズを繰り返すだけなのにどこか切ない曲。なんという石井マジック。
コーラスのナガイマイコのソロパートが特に良い。「いつまでも少女でいるわ」。
後に『DECORATIBO』として再録される。曲としての出来はそちらのほうが上なのだが、この独特の切なさにはかなわない。

総評 ★★★★
元cali≠gariの石井秀仁を中心とするニューウェーブ・エレポップユニットであるGOATBEDがメジャーリリース作品の挟間でインディーズリリースしたアルバム。
前作のWIREやクラフトワークのような音重視のニューウェーブ感や、前々作のような80年代歌謡ニューウェーブ色からまた一転。
80年代ニューウェーブ・エレポップを通過しロックな味付けを加えたサウンドに、アイドルソングのようにポップでキュートなメロディーが乗っかっているような作風に。
そしてそこに抽象的でイミフな歌詞や80年代的ダサカッコよさ、石井氏の時にクールで時に弾けた歌声が乗っかることで、より独特のカラーが。
この作品が彼らのひとつの到達点となり、今後はここを軸により洗練されていく方向となる。
何かとJ-POPのエレクトロ化が進む中でその手の音に食傷気味の人も多いと思うが、そういう人にこそこオススメ。
メインストリームからどこかズレた感じが良い、と思います。
162名無しのエリー:2010/03/06(土) 20:39:41 ID:sbjx+HfIO
メンヘラかまってちゃんは迷惑な氏に方をする
163名無しのエリー:2010/03/06(土) 20:44:05 ID:z/1Bu9yVO
ストレイテナーのCREATURESお願いします。
164名無しのエリー:2010/03/07(日) 00:14:29 ID:y4nP9BlD0
>>162に同じく
165名無しのエリー:2010/03/07(日) 15:32:31 ID:Pj8aNqms0
誰か東京事変聞いた人いないかな
他人がどういう評価するのか気になる
166名無しのエリー:2010/03/07(日) 17:17:56 ID:u5N95K5b0
みなさん乙です。では自分も。何のリクもないところをついてしまいましたが

心の星/ベッキ−♪#

1.テクノキャット ★
微妙にテンポ速めで何だか落ち着かない印象の4つ打ちテクノポップ。Perfumeのそれとは路線が明らかに違い、
80年代初頭の邦楽といった感じのしょぼいシンセで彩られている。差別化のためにわざと外したのか、素で便乗し損ねたのかは知らないが。
サビ前のアレンジとか結構酷くて驚いた。と思ったらそんなのは序の口で、ラスサビの前の「テ テ テテテ…テクノキャ〜ット」で
アレンジャーの本気を見ることになった。罰ゲームとして見てもかなりえげつない部類に入る出来。さすがにベッキー♪#が気の毒になる。
作詞は今作全てベッキー♪#が手掛けているが、喋りの印象に反して文章を書くのは下手。可愛くしようとしても、上手いこと言おうとしても
空回ってる感じ。ところで曲名を見た時は「私テクノキャットよ」的な詞かと思ったが、本人のことではなかった。確かに本人のイメージは
どちらかというと、変態ベアーを通報する探偵ラビットってとこだと……ああっベッキーの目つきが鋭くなった!

2.好きだから ★★★
アップテンポで古めの王道J-POP。曲が短調になったからなのか、歌い方がかなり変わる。フィリピン系の訛りが入った日本語というか、
ウ段が強くて粘っこい発音になる。瀬川瑛子にポップス歌わせたような感じ。曲は何の変哲もなく、アレンジも芸の細かい職人的な感じを避けて
至極分かりやすく仕上げている。なんか予想以上に金かかってないかも。歌は下手ではないが、意外にもメリハリがなく事務的。
もっと感情まかせで思い切りのいい感じを予想したが、何というかカラオケの採点機と競ってる感じの歌い方。

3.君へ ★★
Bメロ後半からサビへの繋ぎがキレイなミドルテンポのポップス。多くを望まなければ普通に聴ける。今作全般で伴奏があまり立たないように
作られているので、歌メロ以外のパートは何となく埋まってれば良いというくらいの人なら違和感無く聴けるかも。スルメ度は確実に低いけど。
時間が経てばいずれ君にも理解できるよ的な上から目線の歌詞は、個人的にはどうかと思うが今作中ではかなりキャラが出たほうに入るか。
167名無しのエリー:2010/03/07(日) 17:19:02 ID:u5N95K5b0
4.心こめて ★★
一青窈が歌いそうなしっとりしたポップス。今までの曲に比べると若干抑揚があるように感じる。それでも基本的には
音程外さず、リズム踏み外さずを重視した、カラオケ高得点スタイルなので、聴いていてちょっと退屈。もっと天然っぽいとこをいじりたいんだが…。
歌詞も色んな場面を描写しようとして、その断片を少しずつ散りばめたところで終わってしまったような消化不良感がある。
もっとコミュニケーション上手なイメージがあったんだが、作詞に限ってなのか随分一人よがりで、伝達力がないように感じる。

5.そらいろ ★★★
今作全般の傾向とはいえ、かなりカクカクした歌い方になるまったりポップス。全く感情の起伏がない。初音ミク。
音符を繋げず、一音ごとにほんのちょっとずつ隙間を空けてるような歯切れの良い歌い方で、これはこれで高度な技術にも思える。
ていうかPerfumeとかみたいに、普通に歌った後で歌声の終わり際を細かくカットしてカクカク感を出してるだけかも。
ベッキー♪#に元気を貰いたくてCDを手に取った人にすれば期待外れかもしれないが、楽曲はBメロの流れがキレイで印象的。
そして歌詞は完全に何も書きたいことがない人の作詞。よく見る言葉の羅列という感じで、感覚的とも論理的ともいえず、これといった傾向がない。

6.〜The STAR Bridge〜 ★★
30秒ほどのアカペラ。本人作曲で、全英詞。えらくスペーシーな声色に加工されてるが、お陰でインスト的にさらっと聴ける。
しかしここまで加工するならもう誰に歌わせても同じでは。あまり能力を評価されてないんだろうかベッキー♪#。

7.WBC ☆
引き続き作曲もベッキー♪#が手掛けたアッパーなロック。彼女に元気を貰いたい人が待ち焦がれたであろう元気ソング。
しかしここまで対象年齢を下げてくるとは思わなかった。なかよしとかコロコロコミックとかそんな感じのレベル。
しかもあまり抑揚もない。最初っから最後までずっとそこそこ元気に歌った感じ。バンザイとかの掛け声が頻繁に入るが、
自分で作詞してる割にどこか照れてる感じで、あまり元気がない。やるならやり切ったほうが。アイドルは時としてバカになり切る必要に迫られるが、
そういう連中と違い自分は知的だというプライドが彼女にはあるのかも。サビ中の掛け声とか半端すぎてこっちが恥ずかしい。
168名無しのエリー:2010/03/07(日) 17:19:43 ID:u5N95K5b0
8.手紙 ★★★
欲張らずにテーマを絞ったおかげか、今までの曲に比べ言いたいことが伝わるバラード曲。これも本人作曲で、やはり提供曲に比べると
普通すぎて印象薄だが、よく言えばいきものがかりに引けをとらない作曲能力がある。アレンジは何となく埋め立てられてる感じで
味気ないが、歌唱の面では終盤に色々がんばったおかげで人間味が出てるのでは。

9.幸の素 ★★
ストリングスが元気に鳴るシャッフルのポップス。メロとかは特筆するほどでもなく、アレンジも無難。そして歌は無表情。
詞は何故かツンデレ。現実的な範疇での小さいわがままを繰り出した後、大オチで「手をつないでもいいですか?」と急にモジモジする。
ツンデレというキャラ自体、「あくまでルックスが良いうえで」みたいな前提があってこそもてはやされてる気がするので、
彼女の見た目が好きならツボるし、そうでないならウザく感じるであろう曲。

10.ハピハピ ☆
タイアップの関係で、がっつり対象年齢を下げたシャッフルの元気ソング。ちょっとおどけたような歌い方で雰囲気を出そうとしているが、
何となくすねてるようにも聞こえてしまい、カラッと元気な出来にはし損ねてる印象。まあ自分にとって印象が良くなくても、
本来の客層であるキッズ達にウケれば問題ないだろう。サビで入るハピハピ♪とかラキラキ♪なんてコーラス、いかにも子供に喜ばれそうだし。
ちなみに「クレヨンしんちゃん」主題歌。ハピハピ♪ラキラキ♪
169名無しのエリー:2010/03/07(日) 17:21:57 ID:u5N95K5b0
11.闇を突きぬけてゆく ★★★
本当に短調用の歌い方なのか、M2のようなモゴモゴした発音に戻るミドルテンポ曲。Aメロのカクカクした無機質な歌い方がベッキー♪#らしい。
まあこの作品を聴く前はそんな歌い方を「ベッキー♪#らしい」と表現することになるとは思ってもみなかったけど。
ところでいい加減「ベッキー♪#」という表記がウザくなってきたが、#が付く以上本来の発音と変わるので正確に表記せざるを得ない。
最後の伸ばす音が半音上がるから。この半音ってのがまた気持ち悪いけど。ジョーズのテーマのデーデン、デーデンってやつみたいで。

12.時の中に ★★
ラストは今作中4曲目の本人作曲で、決意表明的なバラード。ピアノ弾き語りで締めるあたり、ベタな今作らしい。
ピアノはポップスというより合唱の伴奏みたいなお堅いフレーズで、何だか音量も均一になりがちで強弱の弱が足りない感じ。
彼女はピアノ弾けるらしいので、この曲は本人が弾いたのかも。歌唱は今作中では生身っぽいほうなのに勿体無い。
歌詞では「音符♪抱きしめて ゆっくりと階段#をのぼるよ いいかなぁ?」とか出てくる。そういうアレでベッキー♪#ですか。うざっ。
イオンとのタイアップの兼ね合いで♪付けたのかと思ってた。#も読まないらしい。半音上がらないなら違う符号使ってくれ。
170名無しのエリー:2010/03/07(日) 17:23:06 ID:u5N95K5b0
総評 ★★
主にバラエティータレントとして活動するベッキーが、「ベッキー♪#」名義でリリースした1st。
本人曲も含めかなり保守的なJ-POPでまとまっており、タレントとしてのファン層同様に広い年代が抵抗なく聴けそうな感じだが、
緻密な作り込みを意図的に避けただけあって、二周目以降の新発見がない安直な作品。狙いは分かるが、あまりに狙い通りすぎるというか、
もう少し聴きしろがあっても良かったのでは。単なる手抜きに聞こえてしまう。歌は上手そうな印象を持っていたが、ひたすらミスなく
歌うといった感じで、意外にも自由奔放さが全くなかった。もしかしたらカラオケ採点機での点数勝負なら、プロの中でも
徳永英明とかSalyuみたいな特殊なリズム感で歌う人に勝つ可能性もあるが、それだけという感じ。声質や歌い回しにも個性がなく、
特に影響を受けた歌手もいなそうな印象。タレントとしては禁句を避けつつ流暢に喋るが、歌手としては「ここでシャウトして」とか
「ここ自由にフェイクして」と注文されても、決まったメロディとリズムを与えられないと困ってしまいそうな杓子定規なシンガーに思える。
26歳の今までアルバムを出さなかったのも、これといった売りに欠けることと、タレントとしてのキャラとの矛盾がネックだったのでは。
作詞もあまり深いところを掘り返さない、当り障りの無い出来。客層を考えれば肉欲のカケラもない詞になるのは当然なのだろうが、
アルバム曲くらい普段見せない本音の部分とかに触れてよかったのでは。影がなさすぎて不自然。幼いころから芸能界にいるはずだが、
こんな普通の人みたいな詞しか書かないもんなんだろうか。これなら全部自分で作詞せんでも、プロに書かせりゃよかったのでは。
総じて彼女の新たな一面を見たというより、今更身を切ってまで新たな一面を見せる気は無いという彼女の意思表示を見た一枚。
全て計画的に事を進めて、その通り音楽的にもメッセージ的にも空気な作品。タレントとしての彼女はもっと敵味方をはっきり分ける存在で、
支持層は「ベッキーが嫌いとかありえない」と言い、不支持層は「ベッキーなんてみんな嫌いだろ」と言って互いの溝が埋まらない感じだが、
ベッキーという名前を伏せた状態で双方にこの作品を聴かせたら、どちらも「フツー」という感想なのでは。
171名無しのエリー:2010/03/07(日) 19:18:57 ID:DjQ/gQh/0
>>166いつも面白いレビュー乙です

自分もそろそろ何か書こう…
172名無しのエリー:2010/03/07(日) 23:19:18 ID:+O7hFGSZ0
皆さん乙です。

もったいないので書きかけてたモンテビレビューざっくり仕上げました。
前の方と点数やら感想やらモロ被りしてるけど。
相変わらずベタ褒め長文ですがヲタ乙と思っていただければ幸い

JET PLANE/rumania montevideo

1.picnic ★☆
ギターとボーカルの導入部からバンドサウンドが入る、明るめのリズミカルな曲。サウンドはひと昔前の洋楽っぽく、全体的にメロディアスな作り。
最初の数十秒だけで十分アマチュア臭さが分かる曲なので(音楽素人レベルの耳でも)、そこでダメな人は多分この一枚自体どうしてもダメ。
しかもそれを乗り越えた聴き手にも彼らは更なる試練をお与えになる。一番サビ終了後の間奏でどう考えてもスネアの音一個抜け落ちてる。
えっこれ良いの・・・?いくらインディーズとはいえ市場に出せる水準ってものがあるんじゃ・・・。
しかも何喰わぬ顔で演奏は続くのでなんか自分だけ落とし穴にはまった感覚に。確かに不完全さは彼らの魅力だと思うけど・・・。
わざと失敗テイクを収録したとかにしても、申し訳ないが個人的には許容範囲外。
メジャー版と比べてベースがメチャ簡素なことを踏まえると、Bメロのギターのポップなオブリとか既にこの頃から出来てたのは意外かも。
ちなみに明るい曲調に反して歌詞は子捨ての歌らしい。後に同名メジャー3rdシングルとして発売、メジャー2ndアルバムにも収録。

2.Jonathan ★★☆
アップテンポの爽やかなギターポップ。一体何をもってJonathanなのか歌詞を読んでも分からないけど。
AメロBメロと穏当に進んでいくが、サビで一気に妙な雰囲気に。元々たどたどしい歌唱力なのに、キー高めのメロディを連続で歌うには
歌唱力が追いつけ無さ過ぎて、なんか泣きながら必死に歌ってるみたいに聴こえる。キュッキュッって効果音も印象をおかしくする。
さらに後半のサビではその泣きそうな歌の上に露骨にやる気が感じられない「オイェー、オイェー」ってコーラスを被せてきた。ドン引き。
聴き手にどんな感情を湧かせたいんだ・・・。まあわけの分からない複合技に緊張はするけど。
後に曲名を『さよなら』と変え、メジャー1stアルバムに収録。
173名無しのエリー:2010/03/07(日) 23:20:07 ID:+O7hFGSZ0
3.Halfmoon ★★★★★
冒頭の音外しまくった裏声ウーウーコーラスで早々にズッコケる。しかしまあこのあたりは彼らの持ち味。
加えて鉄琴の音や舌足らずなボーカル、ヘタウマルーズな演奏もあり、ある種のノーテンキムードが最大限に発揮された曲。
面喰らうような謎の転調も多いが全体としてはピースフルな出来。ノイジーなギターは意外に重く、曲を盛り上げる。
オルタナティブロックバンド・rumania montevideoのド天然の魅力を存分に堪能できる良曲。

4.Another day is yet to be ★★★★
えぇーと、何風って言うんだろうこういうの・・・スウィングジャズ?いや要素はあると思うけど絶対違う。
間奏とかはちょっとハワイアンっぽいところもあるし、フレンチポップな雰囲気もあるような。もうよく分からん。
M3よりもっとノーテンキでピースフルな感じに思えるが、どっちかと言うと正体不明のむず痒いピースフルさのような気が。
聴き手を困惑させたかったのかも。いやただ単に楽しい曲を入れたかったって可能性もある。本当に分からん。
ところでこれちゃんとメンバーが演奏してる?特にベース。ウッドベースに近い音に聴こえるんだけど。打ち込み?
ドラムも他のプレイに比べて安定し過ぎてる気がする。なんかもうそのあたりからして本当に全く分からん。どうにかして。
「dreams again, dreams again, dreams again」と珍しく歌がリズミカルに曲を引っ張る瞬間が耳に残る。
174名無しのエリー:2010/03/07(日) 23:21:24 ID:+O7hFGSZ0
5.JET PLANE ★★★☆
まんま洋楽な感じの準インスト曲。当然技術は足りてないが、今作では最もヒステリックなパフォーマンスを見せるナンバーか。
まあ歌唱力不足を補うためにボーカル加工してるけど。でもこの加工がまさか後になって意味を持つとは。
歌詞は無意味っぽい。英単語を適当に当て字にしている(away→awey、change→chenzi等)。でも「melan-steal」とか「welan-steal」って何?
最後は加工されたボーカルが再度入って徐々に大きくなり、不意にビタッと切れる。サイケ。

6.I can't help but hold you tight ★★★★★
ピロピロいいながら上下するイントロの電子音が印象的なスローテンポの曲。
「冬に男が死んだ(超要訳)」ってな物騒な英詞の短い歌パートが終わったあと、シンセストリングスを中心とした悲しげな長い間奏に入る。
抑揚などいっそ何も考えないようにガスガス叩くスネアやシンバルのシャンシャンした余韻が、積もりゆく雪の情景を思い浮かばせるような気がする。
そこに三好真美のコーラスも加わった時、悲壮感はさらに加速。彼女の声はもともと生気に欠ける感じだったが、
曲の悲壮感をこれほど煽るものとは思わなかった。凄まじい。中谷美紀の『フロンティア』並みに死臭を放っている。
吹雪の山荘で一人で静かに死んでいく老人とか、歌詞と合わせてそういう光景が容易に想像できる。
最後は吹雪が止むように急に穏やかになり、歌パートをもう一度繰り返して終了。
妙な転調を得意とする三好誠だが、この曲は場面転換ごとに聴き手の感情を揺さぶるような上手い転調をしてると思う。
ところでいくら詞中で雪だの冬だの言ってても、自分の中でこの吹雪というイメージがどこから湧いたんだろうと不思議に思ってたら、
曲中ほぼ通しで風のような吹雪のようなフォオオオって音が鳴ってました。あなたの仕業でしたか。
175名無しのエリー:2010/03/07(日) 23:22:38 ID:+O7hFGSZ0
総評 ★★★★☆
詳しい情報は前の人のレビューに任せて省くが、rumania montevideoのインディーズ一枚目。
彼らのCD音源をすべて聴いた印象では、これが飛びぬけてカオス。カオスっていうかどんな言葉で表していいのかもちょっと困る感じ。
特に演奏はもんのすごい感覚的。曲によっては商品としてギリギリアウトなクオリティのものもアリ。
プラス今さら言うまでもなく歌はド下手だし、歌詞も中学生英語だし発音は悪いし作曲は変だしで、こう書くと良いとこナシな一枚にも聴こえるが、
言い換えれば、メロディ・詞・声・演奏、曲を構成する全方位に対してどこかしら天然的に欠落してる感じが今作のカギ。
むしろ欠落してることに非常に安定感があり過ぎててなんかブキミ。
インディーズ2ndとのリリース期間は1カ月未満だが、それと比べても大分とっ散らかってる。なんでこんなに差があるんだろう。
総合すると、ちょっと変わった凡人が寄り集まって曲を作ったら、相当奇妙な一枚が偶然出来てしまいました、って感じ。
そうは言っても全曲歌モノで、曲は転調こそアレだけど割とメロディアスだし、何より曲ごとの収録時間が短いので(4分を超える曲がないです)、
聴きにくさはそれほど無いはず。当然、技術の無さに目を瞑れば、という前提はあるけど。
相変わらず誰にオススメしていいのか迷うが、ボーカル兼ドラムの三好真美が虚ろな表情でこちらにビデオカメラをジッと向けているジャケット
(本当は歌詞カードだけどね)を見て何か惹かれるものがあるという人は、聴いてみると未知の感覚を味わえるかも。
大体あんな感じの雰囲気です。
176名無しのエリー:2010/03/08(月) 22:38:50 ID:eq7S/JJD0
>>175
見つからないんだよなーソレ
177名無しのエリー:2010/03/09(火) 01:08:06 ID:3kxwREc+0
需要もないのに長いです。すみません。

『heavenly』L'Arc〜en〜Ciel

1.Still I'm With You★★★
クリーントーンのギターが印象的な爽やかなポップソング。
硬質な音色の動くベース、オカズを詰めたドラム…そこにhydeのボーカル。
Dead Endの『I Want Your Love』を思わせる所、「白の」Dead Endイズムを継承したバンドだなぁと思う。
違うバンドが似たような曲やっても、ラルク以上にDead End感は出せない。それが良いか悪いかは置いといて。
作曲者がDead Endに陶酔していた3人(hyde、tetsu、sakura)じゃなくてkenだっていうのも面白い。
後のラルクにはあまり見られなくなったサラッとしたポップさが良い。

2.Vivid Colors★★★★★
2ndシングル。
続いてもキャッチーな曲だけど、この頃のラルクのポップソングは胸がキュッとなるようなちょっとした切なさが感じられる。
16分のアコギのカッティングの上に綺麗な音色でポロンと美味しいフレーズを弾いていくギター。
と思ったら、サビではこっちも16分カッティング。最早アコギとのカッティングバトル状態。
hydeの一番歌いやすい音域の曲であるらしい。

3.and She Said★★★★
「原色の道化師は空の上 手を差し伸べ言う"セロファンの花畑へ行きましょう”」
といういきなりわけのわからない歌詞から始まる。
でも道化師というイメージは何となくわかる、妖しげで不可思議な曲。
叩き鳴らされるオルガンやコーラスワーク、転々とする曲展開・・・とラルクの中でもちょっと異色な曲。
178名無しのエリー:2010/03/09(火) 01:09:45 ID:3kxwREc+0
4.ガラス玉★★★★★
波の音から始まる幻想的なロックバラード。
静寂から始まり、サビで爆発、そのまま雪崩れ込むようにギターソロ、息つかせぬまま大サビへと流れる展開は迫力満点。
sakuraがドラマーだから成しえた曲だろう。
そんな曲とは裏腹に歌詞は海に漂っている描写がなされ、まるで時間を感じさせない。
推測だけど、サビまでの静寂の間、ずっと時計の針が時間を刻む音が鳴り続けているというアレンジは歌詞がついてから施したものなのでは。
水中で吐いた息をガラス玉に例え、それが舞い上がっていくのを見つめている。しかも自分はもう泳げないと歌っている。
限りなく無に近い水中で、鳴っている時計の音が示すのは死への足音なのか?死ぬ時に時間なんて気にしないと思うけど、だからこそ一刻一刻がものすごく鮮明に認識されるのかも。
それこそ水中の様な一切の無の中、時刻だけが刻まれ続けているような状態なのかもしれない。

5.Secret Signs★★★
歪んだギターと甘美なアコーディオンの協奏。
節々に感じられるウォーキングベースの上で艶やかに歌い上げるhydeが形成するなんとなくジャジーな香り。
木琴登場でなんだかメラリンコリックな感じに?と思いきや、そこに割ってはいるブルージーなギター。
てめーらついて来いと言わんばかりに引っ張るドラムも人事、奔放なhydeはねっとりと歌い上げる。もうやりたい放題。
でもやっぱり主役はボーカルとユニゾン、オブリ、挙句には間奏でソロまでとっちゃうアコーディオン。
小悪魔が飛び跳ねる邪悪で艶美な天国。もしくは快楽の天国か。
ジャケットに描かれている小悪魔のようなブロンドのケバいねーちゃんのテーマソングはこれだろ。

6.C'est La Vie★★★
前曲の雰囲気はどこへやら、「人生こんなもんさ」と歌うお気楽、メラリンコリックなポップソング。
こういうハネた曲でのkenの可愛らしいギターフレーズは後にLinkでも聴ける。
鐘やピアノら綺麗な装飾の中、歌い踊り、街を闊歩するhydeに率いられたtetsu、ken、sakuraら楽団員たち。
tetsuのポップソングの極みと言っても過言ではないはず。因みに表題はフランス語。
179名無しのエリー:2010/03/09(火) 01:12:16 ID:3kxwREc+0
7.夏の憂鬱★★★★★
哀愁ギターに誘われ始まる、夏への慕情。
不安定なhydeのボーカル。ピッチがとか言いたいわけではない。
何とも不安定な感情を醸し出して歌う。
「憂鬱にふけって眠りを忘れる」hydeは最期には眠りをなくしてしまう。
そんなに精査してるわけじゃないけど、明確なストーリー性のある歌詞はラルクではあんまりないのでは。
「人生こんなもんさ」としていたhydeは何処へ。ひたすら落ち込む。彼女はどこへいったのか。
ただの失恋とも受け取れるが、ひっかかる「誰も届かない空を泳ぐ鳥のように」という一節。
後ろには「君は素足のままで残りわずかな夏に消えた」とあるけど、もしかしたら死別?でも、それだと憂鬱はおかしいか。
最後には「何を信じて歩けばいいの?」と問いかけるhyde。もしかして裏切り?よくわからんが苦悩しているのは確か。
演奏はkenがアコギ、エレキと大活躍。ギターソロからは最早独壇場。hydeの苦悩を体言するようにギターが泣き叫ぶ。

※後に出されたSingle Versionにはサビが加えられる(元々はそれらしき物がなかった)という大リアレンジ。歌詞も新たな部分が挿入されている。
シンセアレンジが施され、歌謡曲臭は格段にあがってる。良いとは思うけど、ちょっとアレンジ過多じゃないかな、これは。
というか、何よりシングル版はhydeのボーカルに納得がいかない。そりゃあ後からボーカルだけ入れるよりも、
歌詞を書いた当時の方が思い入れが強くなるのは当然だろうけど、これはただネットリ歌ってるだけって感じが否めない。
是非、このアルバム版とシングル版のhydeのボーカルの違いを聴いてほしい。
後、最初は「何故?どこ?」と現実を逃避し、過去にすがっていたhydeが、
最後には「もう諦めた。全て失くした。でも、これから何を信じればいいの?」と現実を受け入れて、希望を失くすというストーリーがいいのに、
サビの歌詞に「It's just time to say good-bye」って入れちゃうのはどうなの。
苦悩しているのに、サビで「さよならの時だ」と受け入れちゃって、でもまた苦悩して(2回目Aメロ)、またサビで受け入れてと変な構成になっちゃってる。
180名無しのエリー:2010/03/09(火) 01:13:43 ID:3kxwREc+0
8.Cureless★★★★
これまた表題が「不治の、治療法のない」という意味の暗い曲。
相変わらず、そこはかとない色気を感じさせる。
作曲者はtetsu。Blameに続く、ポップさが売りのtetsuとはまた違う一面を持ち、沈鬱さを漂わせる。
このアルバムはギターが大活躍する、ken好きにはたまらない作品なんだけど、この曲は後のラルクのイメージ(ベースが前に出て、ギターは装飾的)に近い曲。
そういうアプローチの違いの点では今作の中では少し異質。
kenの作るマイナーな所謂暗い曲はどこか美しさを感じさせる、大袈裟に言えば芸術っぽい曲なんだけど、
tetsuの作るこれ系の曲は直情的で本当に暗い。本人はポップスター的な感じなのだろうが、誰かtetsuをこっち側に引っ張ってきてくれないだろうか。

9.静かの海で★★★★
唯一の作曲者がL'Arc〜en〜Ciel名義にして、White Feathersと並ぶ大曲。ラルクが7分越えは珍しい。
タイトルは月に実在する海の名称。月に残された星条旗の視点で書かれているが、hydeは当初現実的なイメージを持っていて、
そこにsakura(メイン作曲者)がhydeに非現実なイメージを伝えていったという経緯で歌詞が書かれたらしいので、
もしかすると現実的な恋愛のテーマも含まれているのかも。星条旗を恋人を待っている人として見ても面白いかも。
イルカの鳴き声(kenがギターで出してる、泣き声の真似)が聞こえたり、月面着陸の時の音声(ラジオボイス?)が聞こえていたりと不思議な空間。
静寂と激動パートの構成という意味ではガラス玉に似ているが、向こうが虚しさ、哀しさを表現していたが、この曲が表現するのは正反対の感情。
サビで大合唱される「feel heavenly」という言葉。時間にしておよそ約3分間にも及ぶカタルシス。その中で高らかに悦びを歌うhyde。
前任ドラマーsakuraの情緒溢れるドラミングは高揚感を煽り、kenは嬉々とギターを鳴かせる。
これ以前もこの先もここまで無上の喜びを表現した曲はないと思う。まさにheavenly。
181名無しのエリー:2010/03/09(火) 01:15:30 ID:3kxwREc+0
10.The Rain Leaves a Scar★★
「雨さえも僕の傷痕は癒せない」という意味らしい。前曲であれだけの喜びを謳いながら、ラストナンバーのこの曲では再び苦悩する。
しかも今までで一番救いがない。夏の憂鬱でさえ、過去への想い出として良いこともあったのに、最初から最後まで叶わない、何もない。
最後の一言も、「where I am now?」と自暴自棄気味。曲調も本作で一番激しく、速い今までになかったハードロック。
前々作、前作では最後に大曲を持ってきて綺麗にまとめている事を考えると、今回は大団円では終わらせない感じは殻を破ろうとする意欲が見える。
最後はふっと消えるように終わっていき、陽炎のような何ともすっきりしない終わり方が逆に心地良い。
この曲でもsakuraが大活躍。ラルク屈指のギター攻めアルバムなんだけど、実は持っていったのはsakuraだったんじゃ。


総評★★★★★
L'Arc〜en〜Cielの3rdアルバム(メジャー2nd)。
heavenlyというアルバムタイトルと「heavenlyを召しませ」というキャッチフレーズがハマッてる。
ラルクのアルバムの中で一番じっくり作ったらしい前作Tierraとは対照的にライブツアーに出たかった為にそこまで時間をかけなかったというアルバムらしいが、
クオリティーは前作に劣らない。
感情に満ちたような雰囲気も、どこか浮遊感があり、掴みどころない靄のような前作とは真逆で何かと対になっている所が見受けられる。
前作はメジャーデビューアルバム、次作は初ミリオン突破アルバムなので、存在感的にはやや薄い感があるけど一番自由に音楽をやっている印象を受けるし、
実際、バンドも軌道に乗っていたんだろう勢いも感じられる。
ラルクのアルバムって構成がきっちりしてて、世界観がサーッと広がっていくんだけど、このアルバムはそういう所に他のアルバムほどのこだわりがない気がする。
だからか、ちょっとアルバム自体が少し他とは違う感じもするし、個人的にはそれが理由かラルクの中で一番聴いてて飽きない。
hydeのボーカルも素直というか、変に作ってなくて(最近のhydeには絢香みたいな、作ってる感を感じてしまう)一番いいと思う。
ガチガチのラルクの世界を聴きたい人なら、初期だとTierraを専ら薦めるけど、自由な一バンドとしてのラルクが聴きたいなら間違いなくこのアルバム。
182名無しのエリー:2010/03/09(火) 20:02:12 ID:Q9qh24QN0
>>175
またインディーズってことはメジャー2nd以降は魅力が減るってことかな?
とりあえずインディー2ndはやっと入手できたが

>>181
このアルバムは分岐点だよな。
夏の憂鬱ってシングルとそんなに違ったか、聴きなおしてみるよ
183名無しのエリー:2010/03/10(水) 00:36:42 ID:KZB4Y3so0
タカテツのレビューが何故か充実してるので便乗してみた

高橋徹也「ベッドタウン」

1.テーマ ★★★
弾き語り調で始まる良メロディーでごくごく普通のバラード。夜明けっぽい雰囲気。
あまりにも普通すぎるせいでかなり印象が薄い。ピアノの入れ方もなんだか古いフォークロックみたい。
リードギターはペダルスチールみたいな音、フレーズで、ホーンのアレンジもフォークっぽい。癖が無くて普遍的な曲。
一度このアルバムを通して聴いたあとに聴き返すとこんなにまともな曲があったのか、と思ってしまう。

2.後ろ向きに走れ ★★★★
出だしは普通なミドルテンポなかっこいい曲。演奏もとてもかっこいい。
しかしサビが何か変。何か気持ち悪い。ベースもぐにゃぐにゃしてるし、ハモリもおかしいし気持ち悪い。
そしてアウトロの歌詞が完全に狂っちゃってる。このアルバムに何かしらの違和感を抱くには十分すぎるやばさ。

3.悲しみのテーマ ★★★★
前曲の雰囲気を引き継いだ曲。この曲もかなり気持ち悪い。
少し歪んだギターが明らかに浮いてる。ガガッガガッという抜けの悪さが印象的。
またサビでパーカッションが有効に使われ、踊れる気持ち悪い曲になっている。
184名無しのエリー:2010/03/10(水) 00:38:16 ID:KZB4Y3so0
4.シーラカンス ★★★★★
疾走感のあるボサノバ。たまに出てくる不気味なコーラスや狂った歌詞で気持ち悪さは最高潮。
軽快なガットギターから急にドスンと来る楽器勢への切り替わりもスムーズ。全体的に重いがサビで軽快に加速するイメージ。
といっても加速は加速でも、沈む速度の加速の感じ。最初から最後までダウナーで、この沈み込むような様はまさに「シーラカンス」。

5.かっこいい車 ★★★
ここで一休みの軽めのポップス。
だが明らかにおかしい。ボーカルのテンションが狂ってる。完全に何かのネジがすっ飛んでる。
曲調はほのぼのしてるので気味悪さ倍増。もしかしたらこのアルバムで一番性質が悪いかも。

6.世界はまわる ★★★★
ファンキーなアコギと不思議な音色のサックスが印象的でアダルトな雰囲気。
アルバムに綺麗に溶け込んでるので最初は気づかなかったが、気持ち悪さの無い様に感じる。いやもしかしたら感覚が麻痺してるだけかも。
しかしアウトロでまさにタカテツ節とも言える明らかに気持ち悪いフレーズが復活。ちょっと似たフレーズでも不思議と飽きが来ない。

7.笑わない男 ★★★☆
ダンディーなベースリフを軸に前作収録の「チャイナ・カフェ」の延長線上にあると思われる曲。
チャイナカフェのようなユーモアな雰囲気はほとんど皆無で、歌詞もそれ以上に狂気じみている。
やたら長ったらしい間奏の焦らしといい、それほど印象的な曲ではないが大して明るくも暗くも無い気持ち悪さ。
185名無しのエリー:2010/03/10(水) 00:40:44 ID:KZB4Y3so0
8.ベッドタウン ★★★★★
前半は歌詞の通り不気味なくらい静か。徐々に音が重なり盛り上がる展開のバラード。
全編を通してアレンジが非常にシンプルで地味ながら、広い音楽性を吸収したこのアルバムの中で異質の存在感を放っている。
日常に潜む狂気を描いた歌詞もピークを見せ、繊細な世界観を提示。後半のシンセの質感が生々しく迫力満点。
イントロの静かなドラムからアウトロの美しい余韻を残すピアノまで素晴らしい構成。

9.犬と老人 ★★★★★
これは何というジャンルの曲なんだろう。
とりあえず英語が似合うメロディーではないので、洋楽っぽい曲ではない。かといって邦楽っぽいわけでもない。
アルペジオのギター、ベース、ドラムのみの地味な編成で異常な緊張感。歌い方も神経質な雰囲気が漂う。
そして歌詞がやばいくらい狂気じみてる。奇跡だとか運命の出会いとかを痛烈に皮肉ったかなり深い歌詞だと解釈しているが、
言葉の選び方、「犬と老人」という比喩、どこを切っても狂ってる。それに歌詞とメロディーの相性がかなり良い。個人的に是非とも聞いて欲しい曲。
186名無しのエリー:2010/03/10(水) 00:42:00 ID:KZB4Y3so0
総評:★★★★★
高橋徹也メジャー時代の三枚目。前作「夜に生きるもの」からわずか5ヶ月程でリリースされた。
前作はかなり吹っ切れた作品で、彼の持ち味が十二分に発揮され、おそらくはどの層が聞いても受け入れられそうな仕上がりだったが今作は違う。
一曲目以外ほぼ全方向で狂った音楽性が剥き出しで、深く暗い内省的な内容。救いが無いというよりは、ただ自分にとっての日常を歌ったらこうなった、みたいな感じ。
さらに全体的に地味。前作は「真っ赤な車」、「チャイナ・カフェ」、「新しい世界」など核となる曲が目白押しだったが、目立つような曲はない(強いて言うならラスト2曲)。
また気持ち悪さがアップした分、オザケンっぽさがほとんど無くなったので、オザケンというキーワードに惹かれた人は間違いなく後悔する。
そもそもオザケンとタカテツは音楽の感覚が近いだけで表現しようとしてるものが全然違うんだけどね。
歌詞は「〜だが、〜でも無い」といった内容が多く、彼の日常に対する違和感が聴いて取れる。特に「犬と老人」の歌詞は是非とも触れてみるべし。哲学的で深い。
結局前作よりも統一感があり、かなりの傑作であるのは間違い無いと思う。ただし、試しに聴いてみたいという人には間違ってもオススメできない。
前作のほうが名盤らしいし、個人的には支離滅裂ではなくこれほど狂ったアルバムには出会ったことことは無いです。
187名無しのエリー:2010/03/10(水) 13:51:33 ID:TQqloSOZ0
(怪我をしてしまった)

みなさん乙です。暇なので自分も

What's Love?/JUJU

1.What's Love? ★★★★★
トリッキーなピアノリフが全編で鳴り渡るR&B。メロの塊の先頭で音を抜いたりするこの不思議なピアノがほぼ曲の主役。
楽曲自体も美メロだが、この思い切りのいいピアノが曲に何ともいえない不安定さを与えており、独特の切なさのある曲に。
もともとJUJUの発音は音が全体的にイ段に寄ってくる感じで、YOUみたいな子供っぽい印象だが、この曲では実際にイ段を多用しており、
彼女の自己紹介的な曲となっている。歌唱力自体は他の邦R&Bシンガーに比べダントツに上手いというほどではないが、
ハクをつけるように仰々しく発音する福原や倖田とはまた違った日本語の崩し方をしており、個性的。
いちいちピアノに合わせずにシンプルで大きいノリにしたリズムトラックも良い。

2.素直になれたら JUJU feat.spontania ★★★★
かなり大袈裟で分かりやすい仕上がりの、メロディアスなR&B。コーラスとの相乗効果でかなり機械的な響きの歌声が曲の中心だが、
Dメロでは手数を増やして盛り上げるピアノに大きな見せ場が回ってくる。ボーカルは派手だが、ストリングスは主張しすぎない感じだし、
ベースとドラムもシンプルで、鳴っている楽器の種類自体も多くないので、意外と聴きやすい。大抵の売れ線はこの状態にエレキとかアコギとか
鍵盤もう1台とかピコピコした音とか加えて、いまいち一つ一つが立たなくなったりしてるので、これはシンプルで迫力のある好アレンジでは。

3.U Got Me ★★★
高音で甘えるように歌うサビが印象的な、ゆったりしたR&B。やはりアレンジはシンプルですっきりしている。
NY在住だからなのか、英語の発音も一味違う気がする。キレイな発音というより、英語圏の人が英語を崩して歌ってるやつみたいに聞こえる。
ラップも単純にジャストのタイミングで乗せず、音符の後ろの方に引っ掛けるような乗せ方でタメを作っている。
狙い通りなのだろうが最後までひたすらまったりしていてやや単調なので、単体の魅力より流れの中で聴く曲か。
188名無しのエリー:2010/03/10(水) 13:52:25 ID:TQqloSOZ0
4.Missin' U ★★
なぜ今更といった感じの、US80年代バリバリのマイナー調R&B。異常にディレイの効いたキーボードが開き直ったように響き渡るイントロで
すでに引く。まあR&Bの王道ではあるし、自分のルーツを掘り返すのは妥当なのかもしれないが、彼女自身どちらかというと
ポップス歌手として当てた人なだけあって、ベタベタの曲を別物のように魅力的に聴かせるほどR&Bに強くはない印象。

5.My Life ★★★★★
ここで趣きを変え、エゴラッピンのようなクールな歌謡ジャズに。JUJUは体力的に凄い訳ではないが、こういう雰囲気のある曲は得意な印象。
意外にアダルトな声でこなしており、「こうなるはずだった中島美嘉」という感じがする。いやまだ中島も今からこうなるかも知れんけど。
ここまで歌メロが強くて打ち込み多めの曲が続いたが、音作りからかなり変わり、こもった感じのピアノを始め管もドラムも生の質感が心地良い。
終盤のキメ連続パートではベースやピアノがアドリブで絡みを入れる。今思ったけどこの作品、意外と対象年齢高いのでは。

6.I can be free ★★★★
シェリル・クロウのような、シャリシャリしたギターが心地良い若干フォーキーなアメリカンロック。結構幅あるね。
曲自体はベタといえばベタだがすっきりまとまってるし、意志の強い女性を歌った詞とも相性が良い。
Aメロの思いつめたような声やサビの意外にワイルドな声など、彼女のまた違う一面を見せることには成功してるのでは。

7.sakura ★★★★★
世に蔓延する桜ソングの一つに成り下がるかと思ったら、頭一つ抜けた出来に仕上げてきたバラード。印象としてはユーミン。
しかも松任谷じゃなくて荒井。メロディ自体もキレイだが、非常にすっきりしたスタイリッシュなアレンジがカッコイイ。
シンプルな歌詞も曲に合っている。若干タメ気味な歌唱も切ない。ユーミンがもっと歌えてたらこんな感じになってたのかも、という曲。
189名無しのエリー:2010/03/10(水) 13:55:18 ID:TQqloSOZ0
8.空 ★★★★
前曲よりも歌謡曲っぽくなるが、やはり風通しの良いアレンジが好印象なバラード。楽曲自体はスタンダードだが、JUJUの歌声や
メロディをより良く聴かせるアレンジの仕上がり具合。ゆったりしたビブラートで歌謡曲らしい情緒を表現したJUJUもいい仕事ぶり。
言葉の反復を多用したサビも、単に曲に合わせたら字数の都合でそうなっただけなのかもしれないが、結果的に詞を印象的にしている。

9.LOVE TOGETHER ★★★★
またもアメリカの歴史を遡り、今度は頭打ちのリズムが印象的な80年代っぽいポップスを披露。パシパシと響く打ち込みっぽいスネアが懐かしい。
初期のCHARAとかTommy Februaryみたいなこの曲をJUJUが元気にこなす。切ない曲のほうが得意かと思ったが、意外と明るい曲もいける。
こういうディレイ過剰気味で歌にコーラスいっぱい重ねてる曲も、生っぽい質感の絞れた曲も、JUJUはそつなくこなしている印象。

10.君がいるから-My Best Friends- ★★★
どことなく竹内まりやっぽいポップス。これも良く出来た曲だが、アレンジの方向性が普通のポップスなので、相対的に今作中では地味な曲。
女性視点かと思って聴いてたらサビで一人称「僕」が登場して戸惑う。男の友情の歌には聞こえないが…。深夜に「おきてる?」とメールしたら
すぐに電話してくれる、そんな男友達。無くはないが、女の子同士のほうが多いのでは。さらにそいつが笑ったらどうしてか分からないけど
涙が溢れてしまう、そんな男友達。いねえ。逆に俺が笑ったら「どうしてかな…涙が溢れる」そんな男友達いらん。歌にされてもたまらん。

11.世界が終わる前に ★★★
ACOのようなまどろみの世界観をみせる、甘いR&B。全体的にシンプルで、たまに鳴るキュピキュピした音がキュート。
若い子向けっぽい大袈裟な恋愛詞にちょっと気構えてしまうが、楽曲自体はシングルでも違和感ない出来か。
190名無しのエリー:2010/03/10(水) 13:57:13 ID:TQqloSOZ0
12.やさしさで溢れるように ★★★★
今作では珍しく歪んだギターを前面に出した、ミドルテンポのポップス。BメロのドラムのリズムパターンやDメロのアレンジ等、
ロックテイストが強くなっており、そこはかとなくSuperflyっぽい。さすがにそこまでパワフルではなく、アレンジのほうが
ギターとピアノとストリングスを並べた派手な仕上がりのため、余計にあと一歩の物足りなさが浮き彫りに。
まあSuperflyとわざわざ比べなければ充分歌えてるし、幅を見せたのは成功では。

13.愛しい JUJU+キヨサク(MONGOL800) ★★★★
なかなか意表をついた組合せのコラボ曲。詞曲はキヨサクが担当。どんなのをやるのかと思ったら、何とほっこりした弾き語り曲。
キヨサクが弾いてると思われるギターは、部分的にリズムがかなりオリジナリティー溢れるいびつさになっており、
これが曲の印象を一層アットホームにしている。2人とも非常に素朴な歌い口で、まんま路上や河原で演ってるような曲。

14.どんなに遠くても ★★★★
ラストはCHEMISTRY、中島美嘉、仲間由紀恵withダウンローズ等への楽曲提供で知られる川口大輔が手掛けたバラード。
Bメロから段々音が高くなってサビ頭で高音、みたいな歌謡曲っぽいメロを避け、サビ冒頭は落ち着いたメロで始まる。
節々でちょっと捻ったコードを挟んで仕上げているが、一方で音色的には可愛らしい音で固めているため、何だか松田聖子っぽい。
JUJUの歌い方もAメロとかは結構似てる気が。歌唱的にはこの曲が今作で一番ダイナミックか。
191名無しのエリー:2010/03/10(水) 13:58:41 ID:TQqloSOZ0
総評 ★★★★
主に着うた世代から支持されるNY在住のシンガー、JUJUの2nd。
年齢非公開だが実際には三十路過ぎなだけあり、全編通して安定した歌いぶりを披露している。発音にかなり特徴があるのだが、
同じような歌い口調にならないように歌い分けが工夫されており、シンガーとして隙がない。福原美穂などのようなパワフルさは無いが、
その分女性的な甘い曲をこなすことには長けている。ライブ映像観るとそれほどでもないので、スタジオ弁慶の可能性もあるけど。
楽曲はR&Bを主軸に聴きやすいものが並び、予想以上に手広いが、極端にテンポが速い曲、ハードなロックは無し。
聴き手の感性に大きく委ねるような実験的な曲や、ツッコミ待ちのネタ曲もない。そもそもジャンルの垣根を容易に壊すことに否定的で、
R&BやるならR&B、といった具合に、広く認知されてるジャンル内にきっちり収まる楽曲だけで固めている真面目な印象。
破天荒な曲構成が好きな人には不向きだが、思いつきでジャンルの掛け合わせを試してすぐ飽きられるような曲を量産するミクスチャーバンドに
嫌悪感を抱く人ならこういう作品に共感するかも。今までも散々誰かがやってきたような音楽だが、誰もがやりたがるだけあって
色褪せない普遍的な魅力を備えた音楽でもあるのだろう。楽曲の水準はおしなべて高く、何よりアレンジが非常に良い。
適度に派手なシンセで埋め立ててるような感じを予想していたが、作り込みも絞り込みも周到に練られていて聴き応えがある。
JUJUは売れ線は売れ線で適性があるので着うたでうまく軌道に乗ったが、それ以上にアルバムアーティストだし、
この作品も売れたのが当然といえるかも。なんか他の着うた世代向けアーティストに比べて作り込みがしっかりしすぎてるのが違和感あるけど。
自分が聴いた範囲ではみんなもっと適当で、むしろ雑であることに信念を持ってる感じだったのに。スルーするとこだった。聴いたからいいけど。
全体的に地味で渋く、これをどうしても聴きたくなる事はあまり無いが、聴き始めたら意外と最後まで聴いてしまう1枚。中島美嘉が好きなら。
192名無しのエリー:2010/03/10(水) 16:00:50 ID:yhaNmAPR0
豊作な流れ。乙乙

川本真琴 音楽の世界にようこそ

1.音楽の世界にようこそ ★★★☆
イントロのピアノの
広がりのあるアルペジオ→緊張感のあるリズム弾きの流れが素敵。
小粒ながらメロディもきれい。
アルバムの始めにふさわしい小品。

2.何処にある? ★★★
「ギミーシェルター」あたりを連想させるアップテンポ曲。
時折見せる語尾の変化のつけ方がかっこいい。
これもまたアルバムのこの位置にふさわしい曲と思う。

3.夜の生態系 ★★★★☆
アコギの低音ストロークから始まる、一筋縄ではいかない大人っぽいロック曲。
最後らへんまで聞いていい曲だなーとか思って油断してると大サビが来て鳥肌が立つ仕様。

4.アイラブユー ★★★★
川本真琴のイメージからすると意外なほど直球に愛を歌うラブソング。
今作の歌詞は今までより語彙が日常的。ギターの感じ含め、最近のスピッツみたいかも。

5.石の生活 ★★★★☆
パーカッション多めのしっとりした曲。ベースが曲を引っ張り、アルペジオが色づけ。フルートもあるでよ。
繰り返される擬態語? の「ちりりりり」が効いている。「ちりりりり」って何だよ。
しかし耳に残る。
193名無しのエリー:2010/03/10(水) 16:02:18 ID:yhaNmAPR0
6.鳥 *
鳥の声のサンプリング。結構長い。

7.ウグイスー ★★★
爪弾く感じのアコギの弾き語り。演奏はパターン化されておりキメのあとの無音がオイシイ。
サビのコードが王道ながらキタキターって感じになる。
歌詞は普通に日常風景で毒気抜けまくり。

8.クローゼット ★★★☆
アルペジオのピアノ弾き語り+ドラム。正直ドラム必要かな……。
なかなかに気持ちのこもったバラードで、ライブで聴けば点数が上がりそうな雰囲気。
後半に盛り上がりポイントが用意されているので油断してると驚く。

9.縄文 ★★★☆
ストーンズ的なポップなブルース曲。一番セカンドアルバムまでの歌詞のセンスに近いかもしれない。
現代へのシニカルな視線+とっぴな願望。
「男の子になりたい」とか「桜になりたい」とか言っていたが、
「縄文時代人になりたい」はぶっとんでるなあ。

10.へんね ★★★★
へんねというかカオス。
基本レゲエなのは確かだが「えんさーそいやーこーりゃーとっと」という歌詞に見られるように盆踊り要素も無視できない。
でもなんとなく中村一義とかスピッツみたいなパワーポップを感じなくもないぞ。
地面を耕す音のサンプリングで終わる。

11.海 *
海の音のサンプリング。
このアルバムのテーマは「川本真琴in田舎」かなーとかいまさら思い始める。
194名無しのエリー:2010/03/10(水) 16:04:54 ID:yhaNmAPR0
12.ポンタゴ ★★★★
ジャンルで言えばニューミュージックが近いのだろうか。アコースティックできらきらした音像のポップな曲。
みんなの歌に出てきても違和感ないまったりぐあい。毒は? 毒はどこ?

13.マギーズファームへようこそ ★★★☆
ハッピーでやかましいブルース曲。この曲は従来の川本真琴の流れで聴けそう。
歌詞は架空の田舎町の生活。早口英単語も入って「従来の川本」っぽい。

14.小鳥の歌★★★★★
岡村ちゃんを思い出すひねくれたメロディのピアノバラード。
これはアルバムの流れ的にも完璧。

総評 ★★★★★
前作からえらく時間が経ったので音楽性が大きく変化している(どこまでが演出かわからないが)
特に川本真琴の特徴であった詰め込んだ歌詞をまくし立てる歌唱が減り、語るようにニュアンスを大事にした歌い方へと変化したのが大きい。
曲調もまったり系のほうが印象に残るようになった。
音楽性が変わっても出来はすばらしいので、今後も気長に活動してほしいものだと思う。

ところで川本真琴といえば青春を歌うのがうまい歌手だったが、同じく青春の歌い手だった志村が亡くなり、
ちょうどそのころ川本がまったり化して登場というところに、何か時代の残酷さを感じるなぁ。
195名無しのエリー:2010/03/11(木) 00:33:11 ID:bZF0AJPA0
お、乙です・・・何なんだこのすげぇラッシュ・・・
高橋徹也結構気になる。聴いてみよう

>>182
メジャー2nd以降は、感覚的に面白いと思う部分はやっぱり以前より減ってる気が。
ただ、以前の良さにとらわれずに別の視点から見ると良い曲も結構あります。
自分がインディーズ盤ばかりレビューしたのは単純な話で、フルアルバムは曲数が多くて書くの疲れるからw
例の人を始めとして、いっぱい文章量書けるレビュアーさん、普通に尊敬します。
196名無しのエリー:2010/03/11(木) 12:51:16 ID:V1OrK74q0
インディの頃みたいなカオティックさはないけど、
メロディが洗練されて綺麗なオルタナになった感じ<モンテビメジャー2nd以降
演奏は相変わらずだが、ボーカルはちょっとだけ上手になった
197名無しのエリー:2010/03/14(日) 03:24:02 ID:SqQWxM3n0
Shocks! Shocks! Shocks! Remix '93 / 暴力温泉芸者

1. Introduction ★★
冒頭になんかのバンドのライブ版から取ったと思われる
外人の「This next one is first sound and a new-album!」というMC。
その後はファンキーでタルい音楽の上に何故か「歯磨き」について語る遅回しのナレーションが重なる。

2. V.O.G And History of Mortown Sound ★★★
そして前曲がどっかのスピーカーから流れているような小さいこもった音になり、
ナレーションが左右にパンする中、誰かが歯磨きをしているwwwwしかも3分掛けてじっくりと、隈なく磨いてます。いいことです。
3分40秒過ぎた辺りから、スカムなノイズが流れ出す。典型的な中原氏のノイズ。いつもの喚き声も聞けます。

3. Ander The Cover Night ★★★★★
スーパーで聴けるようなやっすい音楽に合わせて誰かが口ずさんでいる。で、一瞬カーペンターズ見たいな綺麗な曲が流れて
リズムトラックが流れて最後に「キイテクダサイ…」って気味悪い声が流れる。ここまでがイントロ。
その後の本編が面白すぎる。基本はドラム缶を叩いてるような音を再構成した音とレコードを手で回しているような音で構成された前衛的な曲なんだけれど、
何故かそこに中原さんと友人(と思われる人物。数人居る?)がはしゃいだりレコードに合わせて歌ったりしてふざけている音が終始重なっていて、
なんかミュージシャンが曲を作っている所に何かいろんな人が邪魔しに来ている現場をそのまま音で切り取ったような面白さがある。
ちなみにスチャダラパーの「0718アニソロ」のリミックスで使われていた「親鳥が、屋根の上から…」というサンプルはここから。

4. Motor City Is Burning (For Chuck Norris) ★★☆
モーター音の背後で何人もの外人が騒いでいて、それにノイズが重なる、それだけの曲。
それだけで、特に変化が無いまま9分ぐらい続きます。
198名無しのエリー:2010/03/14(日) 03:26:22 ID:SqQWxM3n0

5. Hibakusha For Anal Sex No. 6 ★★★★★
演歌か歌謡曲と思われる曲を再編集して21秒にしてしまったイントロがバカすぎて笑えるw面白い。
しかし笑えるのはこのイントロだけで、本編は相当極悪。
虫の羽音のようなギターノイズに、ホラー映画の断末魔のような猛烈な喚き声が延々と続き
そこに加えて重量感のある肉厚なノイズが圧し掛かってくるかなり本格的なノイズナンバー。
このアルバムの他の曲にあるようなちょっとしたバカさやユーモアは一切存在しない。かなりハード。
ノイズ耐性の無い人が聴いたら相当怖いと思う。不謹慎まっしぐらなタイトルも曲を聴いてから改めて読むとちょっと怖い。

6. We Will Meet Again ☆
陽気なサンプルがちょっと流れるだけ。

7. The Blue Nun ★
短いサウンドコラージュ。面白い流れがあってもなんせ39秒しかないので一瞬で終わってしまう。

8. Anal Machine Music (Featuring Teenage Chuck D) ★★☆
ピイイイイイイイイイイイイという耳に良くなさそうなパルス音が流れ、背後で水音。
そしてファンキーな音楽が流れ、とある禍々しい事件についてのナレーションがたまーに被さる。しばらくすると静かなノイズが鳴る。
…というのが20分間ぐらい延々と延々と延々と延々と延々と続く。しかも展開など何も無い。同じことの繰り返し。
もうこれは本人も作ってて楽しいのか不明。というかどうしてこれを作ろうとしたのかも不明。
終盤、ファンキーな音楽に歌声が入る部分と「チマチョゴリ姿で4階の窓から飛び降りたのだった」というナレーションが何回も繰り返される部分があるんですが、
ごく当たり前の展開なのにそれまでがあまりにも単調なのでそれだけでも物凄い展開のように聴こえる。CDの要領が無駄遣いされている…
199名無しのエリー:2010/03/14(日) 03:27:53 ID:SqQWxM3n0

9. Gotta Have It ★★★★
いろんなサンプルを再構成して作られた、ローファイなダルいロックナンバー。
このアルバムでは珍しい、ちゃんと曲の体を保っている曲。
オルガンのしょっぼい音が印象的。ラストの控えめなノイズも良い。

10. Check Your Chuck (Chuck Is Suck) ★☆
数秒の無音を経て始まる短いサウンドコラージュ的な曲。
「だば、だば、だば、だっだっだ」というムサい男声コーラスが間抜けで面白い。

総評:★★★☆
91年発売のカセットテープを再編集し、未発表音源なんかも加えたCD。
初版は91年で、93年に海外レーベルから再発されている。俺が持ってるのは再発盤の方。
なんつーか、簡単に言えば本当にどーしよーもない音楽。特に8曲目とかは救いようがない。
でもどうしようもなさを突き抜けた面白さがある、とか良さげなこと言っておく。
自分が中古レコード店で見つけたときは1260円。俺は前から探してたから純粋に嬉しくて買ったけど。
人によっちゃあ1260円をドブに捨てた、いやドブに捨てた方がまだ有意義だと思う可能性がある。相当に聴く人を選ぶ音楽だと思う。
少なくとも俺はこのアルバムが好きですが、例えばMerzbowとかMassonaとかを聴いている人がノイズを期待して買ったら怒るかもしれない。
この人の音楽って最近の音源は結構硬派なノイズが多くて、こういうクズみたいな面白さはなくなってきてしまいましたね。
いや勿論今の作品も大音量で流すと気持ち良いし、この音源に比べたらまともでカッコいいノイズだけれども。
やはり暴力温泉芸者からHair Stylisticsという名前に変わったのが一つのターニングポイントだったのかな、と今では思う。
中原氏本人のこのアルバムに関するコメント。「カセット版の方がよかった」「後半は面白くなさすぎる」…とほほ。
200名無しのエリー:2010/03/15(月) 15:31:30 ID:bySMRsxW0
>>199
乙。スカムというのがよくわからなかったのでググッたら
山本精一の文が出てきて非常によくわかったw
201名無しのエリー:2010/03/16(火) 13:02:09 ID:qwJzQ2a70
需要無くてごめん。


Gothic Lolita Doctrine / 妖精帝国


01. Gothic Lolita Doctrine ★★
唯一の新曲...なのだが、正確には新たに書き起こされたイントロダクション。
おそらくはライブを想定しているのか、歌詞の内容は妖精帝國らしいアジテートソング。
バックはかなり重く、今後の方向性を暗示しているようだが、やはり歌唱はあのアニメ声なので
迫力に欠けてしまうのが欠点。徐々にサウンドセンスが良くなっているだけに惜しい。

02. Valtica ★★★
アニメのコンピレーションアルバム「彩の無い世界」収録。
前作「GOTHIC LOLITA PROPAGANDA」に収録されてもおかしくない打ち込み系へヴィネス。
さすがにこれは曲順を誤ってるとしか思えん。よりによって壮大な前曲の次がポップなこれだからなぁ。
曲自体はそこそこポップで聴きやすいし、ゆいの声に合っているのだが、違和感を感じてしまう。
この手の曲こそ中盤に持っていってほしかった。

03. 機械少女幻想 ★★★☆
8thシングル収録のデジタルメロスピチューン。キックがモロにガバキックなので面食らうメタラーが多そう。
が、ゴシック然としたメロディに惑わせるようなヴォーカルと歌詞が妙に癖になるという面白い作品。
特に早口コーラスはかなり面白く、ハッキリ言って、この曲の肝と言っていいほど。
欠点は3分30秒ほどなので、すごく短く感じること。そのため、物足りなさが勝ってしまう。
202名無しのエリー:2010/03/16(火) 13:03:46 ID:qwJzQ2a70
04. 赤い扉 ★★★☆
5thシングル収録のゴシックメロスピ。ぶっちゃげ、これを2曲目にすべきだろ...。
ストリングスの使い方が印象的で、メロディはかなりクサい。無理の無いメロディでもあるので
これまでの疾走チューンに比べてゆいにマッチした楽曲といえる。
が、これも短いのが不満。頼むからストリングスとギターでバトルしてくれ...。ソロもクサくて好きだが。

05. Schwarzer Sarg ★★★★★
6thシングル表題曲。2008年に実施した3ヶ月連続リリースの第一弾であるこの曲は
これまでの集大成であるかのようなゴシックメタルとなっている。
ゆいの歌い方、クワイアの使い所、ストリングスなどの楽器の使い方などがかなり計算されている。
疾走チューンでありながら曲の暗さと美しさが損なわれないゴシックになっているのは見事。
歌詞も名作ではないがそこそこの仕上がりなので、初心者に勧めるならこの曲がいいだろう。

06. Hades:The bloody rage ★★★☆
7thシングル表題曲。2008年に実施した3ヶ月連続リリースの第二弾。
ミニアルバム「metanoia」収録「Hades:The rise」の早口言葉がここでも登場。
あちらとは違い、楽曲はデジタル色が薄く、替わりにゴシックメタル色が強くなっているため、
楽曲に重みが増している。ギターリフが単調なのがネックではあるが、クワイアの使い方はなかなか。
そして、この手の楽曲になるとゆいの声では迫力不足になってしまう。
サビではがんばっているが、やはりあの声で凄みを与えるには技量と声量が足りない。
203名無しのエリー:2010/03/16(火) 13:10:48 ID:qwJzQ2a70
07. Wisdom ★★★★
6thシングル収録。こちらも打ち込み色が若干薄くなったゴシックメタル。
6thシングルからようやくつかめたのか、5曲目同様、メタル色が濃くなっているが
ゆいの声が十分に生かされているように思える。曲中のピアノもイントロでは見事な空間を産み出している。
が、間奏のソロはさすがにギターでやるべきだろ。ピアノでは迫力が足りない。
尭葉のギターテクでは演奏できないということだろうか?
それでもメロディはクサくてたまらない。

08. Destrude ★★★
アニメのコンピレーションアルバム「彩の無い世界」収録。
タイトルの意味はフロイトの提唱した精神分析学用語で死へ向かおうとする欲動のこと。
モダンリフで幕開けるミドルチューン。むしろ、妖精帝國がこの手のモダンリフを用いるのは非常に珍しい。
どうもほかの楽曲に比べて地味ではあるし、かといってゆいも多少レベルアップしている分、
激しい違和感がないので、ものすごく中途半端なトラックだったりする。
さすがにこれは提供という形で男性に歌わせるべきだったかもしれない。
だって、メロディがゆい向けじゃないんだもん。

09. 彩の無い世界 ★★☆
アニメのコンピレーションアルバム「彩の無い世界」表題曲。
ここからはバラードラッシュ。その一発目がこの曲だが、ゆいの声にマッチした透明感のあるサウンド。
が、妖精帝国のバラードとしては一般寄りである為、ゴシックっぽさが足りていない。
メロディはそこそこのクサさなのだが...これ、伊月ゆいさんに歌わせたほうが良かったんじゃ?
204名無しのエリー:2010/03/16(火) 13:12:36 ID:qwJzQ2a70
10. 至純の残酷 ★★★
5thシングル表題曲。さて、こちらはゴシック色を強めたバラードとなっており、
メロのクサみが強く、アレンジもベルばらED「愛の光と影」を髣髴とさせる。
しかし、この曲ではパワーが必要となるため、ゆいでは迫力不足となってしまう。
あと、曲中の疾走パートは必要なのだろうか? 最後までスローのままでいた方が曲の空気が生きるのでは?

11. Simulacra ★★★☆
唯一、9thシングルから収録されているゴシックチューン。
アレンジが妖しくも陰のある味を出しており、ゆいも全力を出しているかのような歌い方をしている。
このような楽曲なら妖精帝國も悪くないと思える。
メロもかなりクサく、コーラスも負けじとクサくなっている。クサいゴシックバラード好きは必聴。
...それでも、バラード3連打はキツイ。眠くなる人も多いのではないだろうか。

12. 霊喰い ★★★★
コンピレーションアルバム「百合ームコロッケ」収録。アニメの挿入歌。
ようやく疾走チューンが登場なので嫌でも盛り上がる。
メロディはかなり速く、それでもはかなさが損なわれていない。コーラスがかなり癖になる。
何より特筆すべき点は疾走チューンなのにギターが主張していないことだろう。
ギターが薄いので、より割り切って聴けるのが強みだろう。
205名無しのエリー:2010/03/16(火) 13:14:17 ID:qwJzQ2a70
13. Alte Burg ★★★★☆
アニメのコンピレーションアルバム「彩の無い世界」収録。
ついに、妖精帝國にもヘッドバンギング推奨曲がw
とにかくドラムとストリングスが暴れまわっているため、メタラーなら頭を振りたくなるだろう。
しかもかなりクサいメロディであるため、声に抵抗が無いクサメタラーにはたまらないだろう。
古い砦とか古城というタイトルなのに攻撃的なのにビックリw
その分、普通の人には好みが分かれてしまう曲だったりする。

14. Weis Flugel ★★★★☆
8thシングル表題曲にしてシングル3ヶ月連続リリース最終曲。
これまでのバラードに比べてメタル色が強い。
ただ、バラードに見られるメロディの美しさは健在で、何よりも飛翔系の要素を取り込んでいるので
帝國謹製バラードではもっとも疾走パートが似合う曲であろう。疾走からアウトロまでの流れが良い。
このようなバラードを安定して生み出せればもっと評価されるんだがなぁ...。
206名無しのエリー:2010/03/16(火) 13:17:17 ID:qwJzQ2a70
総評 ★★★☆
妖精帝國2枚目のベストアルバム。ほとんどの曲がCD化されている上、1stからだいぶ年数がたっているため、
すでにほとんどの音源を入手していると思われる大半の臣民には不評。
よほど熱心な臣民か初心者以外にはとてもじゃないが勧められる一品ではない。
逆に言うと、あまり聴いたことが無い人には勧められる一品といえる。
...と、書いたのはいいがやはり曲構成に難がある。1曲目から2曲目の流れはないし、
バラード三連打、疾走曲が固まっているのはさすがにどうかと思う。
せっかく、バラエティ豊かな選曲なのだから、もっとライブみたいにうまく散らすべきだった。
それでも疾走系ゴシックメタルでは出色の出来であるSchwarzer Sarg、攻撃的なAlte Burg、
帝國謹製バラードとして完成に近いWeis FlugelとSimulacraなど、曲自体の完成度は侮れない。
次のベストこそは曲順をどうにかしてもらいたいところ。
あと、いつになったらオリジナルアルバムを出すんでしょうか、この妖精たち?
207名無しのエリー:2010/03/16(火) 13:18:54 ID:qwJzQ2a70
すみません。Weis Flugelですが、
208名無しのエリー:2010/03/16(火) 13:19:52 ID:qwJzQ2a70
しまった。途中で送信してしまった。
Weis Flugelですが、正しくはドイツ語表記で掲載されています。
公式サイト等で確認できますので、各自、脳内変換等で対応願います。
209名無しのエリー:2010/03/17(水) 19:59:06 ID:lXd5Yj/C0
>>195 >>196わざわざレスありがとう。後期はきっちりしてくるのか

>>206
乙。この前NHKに出ててびっくりしたw

All the BEST! 1999-2009 通常版 嵐
(Disc.1)
1. A・RA・SHI ★★★
現時点で最大の売り上げ枚数を誇る、ご存知デビュー曲。
まぁアーティストのデビュー曲ってのは今後を左右するわけだけど、「A・RAS・HI」を連呼するサビのインパクトは強烈だしラップもあるし良い名刺代わりになっているのでは。
未だにMステでの透け透け衣装はネタにされる。

2. SUNRISE日本 ★★☆
チョッパー弾きまくりなベースが印象的なファンキーチューン。
ただ正直なところベースやギターソロを含めた優秀なアレンジだけでおなかいっぱい。
まるでサウンドを聴いてくれとでも言わんばかりに主張を抑えたメロディーラインが絶妙というか微妙というか・・・。決して悪くはないが。
手堅い曲職人的なイメージが強い馬飼野康二にしてはかなり異色な部類では。

3. HORIZON ★★
エレキギターが前面に出たポップロック調の曲。
アレンジは手堅いが、今ひとつ印象に残らない。

4. 台風ジェネレーション -Typhoon Generation- ★★★★☆
2曲目と3曲目が両A面だったのでこれが3rdシングル。この曲ですでにオリコン1位を逃しており、それどころか3位止まりになってしまった。
ちなみにこのときの1位はB'z『juice』で2位は安室奈美恵『NEVER END』。
二宮和也の台詞から始まるミディアムナンバー・・・と思わせておいてテンポアップする曲。
とにかく哀愁漂うサビのメロディーラインが秀逸すぎる。
前半のミディアムパートでは切なさを醸し出すし、後半のアップテンポパートでは甘酸っぱさとして訴えかけてくる。
地味ながらかなりの名曲。デビュー曲も良いけどたまにはTVでこの曲とかも披露してほしいなー、って。
まぁ少々歌詞が赤面モノだけども。
210名無しのエリー:2010/03/17(水) 20:00:46 ID:lXd5Yj/C0
5. 感謝カンゲキ雨嵐 ★★☆
今更ながらここまで曲のタイトルが結構奇抜。二ノ宮出演ドラマの主題歌ながらこれもオリコン2位止まり。
4つ打ちのキックがベースのエレポップ・・・だけどサビではホーンとかが鳴って典型的なジャニソングっぽいアレンジに。
ラップが少しうまくなった。

6. 君のために僕がいる ★★★☆
春らしい軽快なポップソング。
他人への応援歌なのかと思いきや、サビでは「がんばるさ、まけないのさ」とくる。自分への応援歌?
出来は手堅いだけで普通かと思いきや、サビが個人的にはなぜかヒット。
ギターソロは邪魔。

7. 時代 ★★★
松本潤主演ドラマ『金田一少年の事件簿』主題歌。これを最後にポニーキャニオンから撤退。
アイドルポップ路線からの脱却を図った、ちょいハードな曲。新境地でビビった覚えが。
ただ今ではこの手のタイプはKAT-TUNの役割であり、そのKAT-TUNと比べると嵐のキャラ的な問題もあってかなり中途半端に聞こえる。
バックトラックやメロディーはは問題なし。

8. a Day in Our Life ★★★★★
『木更津キャッツアイ』主題歌ってのがどうでもいいくらいの超傑作。2002年発売曲にしてついにジャニーズポップスに新時代21世紀が到来。
提供者はSBK(スケボーキング)のSHUN,SHUYAコンビ。
少年隊『ABC』をサンプリングしたトラックの出来が尋常じゃないが、それだけでなく曲構成もすごい。
Aメロはラップのみで進むが、Bメロからサビに掛けてはラップとボーカルの掛け合いになっておりかなり斬新。サビでのリーダー大野の歌唱も際立つ。
マジでオススメ。革命だよ。
余談ながら同じSBKのShigeoは、V6のComing Centuryにレイヴシンセが鳴り響く本格エレクトロチューン『Are you ready tonight』を提供してるので、そちらもぜひ。

9. ナイスな心意気 ★★★☆
アニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」ED。PVではサラリーマンルックスで髪も七三わけスタイル。
前作からの反動からか今回はラップなしの王道ジャニーズポップ路線。トラックの音作りが手堅いのも相変わらず。
なぜかここで前作の38万枚から23万枚近くまで売り下げる。しかしまだまだ下げ止まらなかった。
211名無しのエリー:2010/03/17(水) 20:02:33 ID:lXd5Yj/C0
10. PIKA☆NCHI ★★★★
ジャニーズポップにミクスチャーロックを持ち込んだ快作というか怪作というか・・・。とりあえず革命再び。
歪んだサウンドに、ダミ声のサクラップ(櫻井翔のラップに対する愛称)、叩きつけるようなサビ。どれもが超攻撃的。
編曲者は誰だと思って調べてみたら普通にCHOKKAKU。
そりゃMADとか本格的なミクスチャーバンドに比べればかなりリミッターがかかってるとはいえ、ここまで突き抜けるとは。
ファンしか見ない類のものとはいえ5人主演の同名映画主題歌でこの冒険っぷりは凄い。当然売れなかった。ついに初動が15万枚を切る。

11.とまどいながら ★★☆
哀愁漂うメロディーラインで青春を感じさせるミディアムナンバー。
提供は及川ミッチーのデビュー曲『モラリティー』や数多くのジャニ曲を手がけたオオヤギヒロオ。

12.ハダシの未来 ★★★★
エレキギターがかなり前面に出た、ややミディアムテンポのワイルドな曲。
「ナナナナーナナ〜」ってコーラスとかもカッコいいし、
提供者は『デジモンアドベンチャー02』の挿入歌とかを歌っていた宮崎歩。
コカコーラのCMソングでした。

13.言葉よりも大切なもの ★★★
二宮主演の「Stand Up!!」主題歌。
バンドサウンドを前面に出しつつキーボードやストリングスが絡むサウンドのアップテンポ。
サビはいいけど、それ以外はアレンジも含めベタ過ぎるかも。
ちなみにこの曲からラップ詞は櫻井が自作するようになる。
ラップも低い声出して頑張っているが出来は酷いし、同じジャニでもKAT-TUNのJOKER氏(笑)と比べるとつらいものが。

14.PIKA☆☆NCHI DOUBLE ★★★★☆
『PIKA☆NCHI』同様に自身らが主演の映画主題歌だが、曲のタイプはまったく別。
嵐らしい青春ポップスをとことん突き詰めたような曲だ。
ちなみに凛として時雨ピエール中野絶賛曲でもある。ってか彼じゃなくても薦めるよ。
この曲が嵐史上最低の売り上げを誇るのが解せんのだよなぁ。
212名無しのエリー:2010/03/17(水) 20:04:09 ID:lXd5Yj/C0
15.瞳の中のGalaxy ★★★
二宮主演ドラマ「南くんの恋人」主題歌。藤井フミヤによるミディアムナンバー。
フミヤは声自体が武器だから曲自体は意外と平凡なものが多いが、これもその例に漏れず。
ただ、掴みにくいメロディーが人によってはヒットする可能性は高い。

16.Hero ★☆
日テレのアテネオリンピックテーマソングで、『瞳の中のGalaxy』と両A面シングルだった。
悪くないけど、さらっと耳から抜けていく。
この時期『Hero』ってタイトルの曲が多かったなぁ。

(Disc.2)

1. サクラ咲ケ ★★
今ひとつ面白くない。良くもないし悪くもない。

2. WISH ☆
狙いすました典型的なクリスマスソングっぽいウキウキ感や、ポップを通り越してもはやお子様向けなメロディーとずっとユニゾンの歌声とが相乗効果になって・・・あぁ、聴いていて恥ずかしくなってくる。
“女・子供向け”などという失礼な言葉があるが、それをあえて使用するならばこれほどそれに当てはまる曲もないと思う。
この曲は『とまどいながら』のオオヤギヒロオ。がっかりだ。

3. きっと大丈夫 ★★★★★
SOUL'd OUTのShinnnosukeによる軽快なアップチューン。
HIP-HOPグループなのにDJではなくTrackmasterである彼の曲だけあって、HIP-HOP的なリズム感と他の曲に引けを取らないポップ感とが共存している。

4. アオゾラペダル ★★★
櫻井の出演映画「ハチミツとクローバー」のED。スガシカオ提供曲。
スガの顔が思い浮かんでくる、爽やかなミディアムナンバー。
ゆったりとしたバックトラックがいい。
213名無しのエリー:2010/03/17(水) 20:04:50 ID:lXd5Yj/C0
5. Love so sweet ★☆
ご存知『花より男子2(リターンズ)』主題歌。
この曲をはじめて聴いたとき、これはコケると思ったw。
サビのメロディーラインが気持ち悪くて個人的にどうも受け付けないのだが、売り上げはコケるどころか『SUNRISE日本』以来の40万枚超え。
ここで再ブレークのきっかけを掴んだわけだが、この売り上げは個人的にちょっと不可解。

6. We can make it! ★★
悪くないけど、印象に残らない。スキップ候補ですな。

7. Happiness ★☆
『WISH』程ではないが、明らかに守りに入った感が。
とにかくポップ過ぎで、25を過ぎた男達が歌う曲ではないだろうにという気が。
とは言うものの二宮と櫻井が高校生役(笑)を演じたドラマ『山田太郎ものがたり』の主題歌だから仕方ないかもしれない。
ちなみにそのドラマは、二宮の母親役が菊池桃子で父親役がSOPHIA松岡充というぶっ飛びぶり。

8. Step and Go ★★★
歌いだしのメロディーがサビなのかと思ったら、Cメロだったというサプライズ。
軽快でいい曲だなぁ。

9. One Love ☆
これも女・子どm以下省略。糞。本当に糞。
ベタの極みのような手抜きメロディー×巷の着うたソング並みに薄っぺらい歌詞。祝福モード全開のバックトラックもなんかウザく感じられるw。
これで50万枚近く売ったのはマジで罪だと思う。これが2009年度の売り上げ年間1位にならなくて本当によかった。

10. truth ★★★★☆
で、こちらが2009年度売り上げ1位。大野初主演ドラマ「魔王」主題歌。
いつになくスリリングな曲展開に加え、何と言っても洗練されたトラックが特に素晴らしい。

11.風の向こうへ ★☆
アコギのイントロには意表を突かれたが、特筆すべきものはなし。なんか手抜き感が漂うような。
214名無しのエリー:2010/03/17(水) 20:06:00 ID:lXd5Yj/C0
12.Beautiful days ★★★
二宮主演ドラマ「流星の絆」の主題歌。
ドラマのシリアスな展開からほっと一息、視聴者にぬくもりを与え、寒い冬を暖める切ないナンバー…とでも書けば良いだろうか。
Bメロがかなり良いが、サビへの持っていき方が強引な気が。

13.Believe ★★★★★
櫻井主演の映画「ヤッターマン」主題歌。初動で50万を突破し、累計で66万枚に到達。
前年からさらに加速した嵐の勢いを象徴するかのように、畳み掛けるようなサビがカッコいい。
全く隙のない出来。参りました。

14.明日の記憶 ★☆
全く印象に残らない。凡庸なミディアム。

15.Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ〜 ★★★
ムテキとはまさに嵐の勢いのことで、そんな無敵な勢いを反映したアップテンポ。
イントロ等でのギターのカッティングが良い。

16.5×10 ★★★☆
作詞のクレジットが“嵐”になっている、このアルバム用の新曲。ファンへの感謝を歌った感動的なミディアムナンバー。
サビがラップとボーカルの掛け合いになっている。ベタだけど良い曲。

総評 ★★★
第2のSMAP的な立ち居地でデビューしたものの、SMAPが国民的グループになってしまったため不遇を味わった、嵐のオールタイムベスト盤。
基本的には良い曲がそろっているが優等生路線の曲ばかりが続くため、曲に思い入れのある人間でないと確実に飽きる。
後半の曲のレビューが若干雑になってきてしまったのはそのせいなので、ご了承ください・・・。
しかしそうした中で光っている曲もいくつかあり、それらの曲の出来はかなりのもの。
売れまくっているためある種の人たちからは全く相手にされないけど、そうした曲たちだけでももう少し評価されてほしいなー、と。

長文で失礼しました
215名無しのエリー:2010/03/19(金) 00:15:43 ID:rBk5J/A30
>>214乙。確かにたまにすんごい軽薄な曲出すなー嵐。
では自分もジャニで

美我空-ビガク〜my beautiful sky(通常版)/剛紫

1.美我空 ★
和風な琴のフレーズをメインに据え、そこにスぺーシーな打ち込みとかを足したインスト。途中からテンポアップしてロック調に。
琴の単調なフレーズを曲中延々と引っ張るので、ファミコンのクソゲーの、しかも音楽だけをわざわざ聴いてるような残念な気分になる。
尺八とかはいいと思うが、打ち込みもまた陳腐だし、ベースは全体のノリと無関係なハンマリングが多用されてて、自己満足なプレイがウザイ。
ギターもちゃんと作り込まずに適当に弾いたような苦し紛れの手癖フレーズが多い。今作はギターやベースを本人が弾く割合が高まってるが、
昔のサポート陣のほうが遥かにいい仕事してたのに、彼らをお払い箱にした意味が分からない。剛紫の地力を見た曲。

2.TALK TO MYSELF ★★
ベースの和音弾きで始まる、グッと音数の絞れた静かな曲。取り敢えず本人の技術の中で最も期待できるのは歌唱力なので、
歌をメインに据えた判断は正しいのでは。本人が弾いてると思われるベースはまたもや自己主張が強く、曲のテンポにだけは一応合わせて
勝手に動き回ってる感じ。ギターとベースの役割をイマイチ区別できてないのでは。まあ曲が静かなのでベースが隙間を埋めて回ったのは正解かも。
何より歌詞が気持ち悪すぎるので、まともなミュージシャンを大勢巻き添えにするよりは自作自演で自爆してくれたほうが筋を通してる気もする。
僕の願いは愛と云う名の光りを話すこと。だけど時代はそうさせないかもしれないなあ…とかいう感じの詞。何だこの「時代」との対立構図。
「時代」に抹殺されるような特殊な思想を持ってるんだろうか。ガリレオとかみたいな。普通のことをわざわざ痛い感じに言うだけの人に思えるが。
実際に人気アイドルだったせいなのか、自意識過剰レベルが並ではない。三十路になった彼は多くの人にとって既にどうでもいい存在なのでは。
216名無しのエリー:2010/03/19(金) 00:16:54 ID:rBk5J/A30
3.愛詩雨 ★★
引き続きシンプルで引き締まった曲。ベースが一気に良さげな感じになる。と思ったら高音弾く時は音がペラペラで素人臭くなる。
コード進行とかはキレイだし、アコギも良い感じなのに勿体無い。ていうか剛紫が弾いてるのは、途中から入るワウかけたギターのほうかも。
そして歌詞は気持ち悪すぎる。「愛は優しいから 僕に黙って死んだよ」もう前作くらいから愛は死んだ、愛は死んだと連呼しているが、
もう三十路なのでそろそろ「僕を本当に愛している人など一人もいないのさ、いやむしろ愛など世にない」的なシンドロームから抜け出した方が。
お前に構ってくれてる周囲の人の愛に素直に感謝しろ。とか思ってたら終盤で「いつも死ねないで朝日を迎えて泣いた」とか歌っちゃった。
そういう人って十代のうちに死んでしまうか、生き残る場合は三十路までには考え方が変わってて、そういうことを言わなくなるものなのでは。
ちなみに説明しないと誰にも分からないと思うので補足すると、曲名は「あいうたう」と読む。絶対自分の子供に凄まじい名前付けそう。

4.素敵な詩 孤独な詩 ★★★★
どういう風の吹き回しか、この曲もゆったりしたテンポで音数の絞れた曲となっている。1曲目だけはいかにもエンドリって感じだったが、
それ以降は落ち着いたアンビエントな曲調。特にこの曲は上品なピアノと実験的なギターの組合せがいい感じ。ベースもいきなり上手くなる。
クレジットが手元にないが、まず剛紫が弾いたベースじゃないと思う。歌詞が今までに比べキモくないので安心してカーステレオとかで流せる。
でもしれっと「生きてるって素晴らしい」とか言ってるが。さっき死にたがってたのに。単なる心配されたがりの構ってちゃんなのだろうか。
217名無しのエリー:2010/03/19(金) 00:18:27 ID:rBk5J/A30
5.ku ☆
単調なハンマリングがくどい偽スラップベースで始まるインスト曲。剛紫…。スラップなのに低音弦をパーカッシブに叩くプレイがあまり無いが、
こんなに低音がお留守でいいものなんだろうか。ギターも全体的に曖昧で雰囲気重視だし、カッティングのリズムも露骨にモタついている。
そして例によってきっちりとしたフレーズを構成する意欲を感じない不思議系の打ち込みと、アナログシンセっぽいミュンミュンした音。
極めつけは基本的なリズムパターンもまともに刻めないのに複雑なパターンや派手なフィルに色気を出して、当然のように散々な出来になった、
技術的にも精神的にも初心者丸出しのドラム。剛紫…。初めてお前が全部弾いたという噂の曲がコレなのか。下手なのは予想できたが、
何故それをヘタウマに仕上げられずに「まあベース弾くときは大体スラップかな」「ドラムは24分音符とかの3連系フィルを好んで叩くかな」的な
見栄を張りたいがためだけのような背伸びプレイで埋めた。特にドラムはセンス云々抜きで技術的にモンテビより下手だが、これ聴いて
「剛紫すごーい!!マルチな才能!!」とか騙されてくれる人いるんだろうか。ファンだって前作まで散々プロドラマーの演奏聴いてるのに。

6.NIPPON ★★★
ここでエンドリ2ndのようなファンキーチューン登場。何故かニッポン連呼の国家応援ソング。よく分からんが、せっかくエンドリケリーでも
エンドリックスでもなく「剛紫」という和風な名前を名乗ってるんだから、和風な曲にそういう詞を乗せたらいいのでは。
ファンクに乗せて「アォ!」とか叫びながらニッポンニッポン言われても。本人があまり関わってないと思われる演奏はカッコイイのに勿体無い。
218名無しのエリー:2010/03/19(金) 00:19:55 ID:rBk5J/A30
7.叶え Key ★★★★
何故か中盤にファンク固め打ち。歌詞は今度は日本人賛美。曲名は意味不明だが、そのフレーズが詞中に出てくるとこを聴いてもなお意味不明。
演奏は普通にカッコイイ。前曲同様、楽曲自体はシンプルで、演奏での埋め立てがメインというエンドリ2nd路線。安心して聴ける。
演奏が良いと、何というか歌詞が変でも気にせず聴ける。頑張ってもっと剛紫を薄めて欲しい。

8.綴る ★★★
ピアノ弾き語りのしっとりした曲。そういえば今作ではピアノも弾いてるらしい。何曲弾いてるのか知らないがこの曲は多分本人だろう。
彼の詞には珍しく、女性のふとした仕草を愛おしんだりする一節もあり、わりと普通のラブソング。例によって時代がどうとか話を大きくして
虚勢を張る傾向もあるものの、純粋に歌唱を堪能しやすい曲ではある。以前のような誰得の癖が無くなり、かなり聴き易くなってる。

9.歴史 ★★
今度は何故かピアノ弾き語りを固め打ち。また時代について歌ってるが、自分でダメな時代を妄想してそれを仮想敵にしてるだけ。よく分からん。
僕達が教えられた歴史が嘘だとしても2人の赤い糸は引き裂けない、という内容の詞も、「だとしても」の例えがどうもピンと来ない。歴史?
どういう恋愛観なんだろう。相手が歴史上抹殺された一族の末裔かもしれないとか、2人の祖先は神話の時代に対立した神同士だったとか、
そういう心配だろうか。壮大だ。偏った反日教育で歴史を歪曲して教えてる国が頭に浮かんだが、多分その国の話ではない。壮大にしたいだけ。
219名無しのエリー:2010/03/19(金) 00:21:38 ID:rBk5J/A30
10.Raindrop Funky ★★★
「レインドロップでファンキー」という言葉の響きに酔って、そのまま1曲貫徹したようなミドルテンポのファンク。今作のファンク曲は
エンドリ期に比べて編成がシンプルで個々のパートが目立つのだが、この曲は他のファンク曲に比べてベースが冴えないので今一つな印象。
半分キメみたいになってるとこを何故か弱い音で弾いたり、低音弦だけ弦高下げすぎた時みたいなビリビリした音だったりで違和感がある。
まあ剛紫が弾いてるんだとしたら彼が弾いた今作中のベースプレイではいいほうに入ると思うが。

11.FUNKAFULL FUNKAFULL ★★★★★
もはや剛紫とエンドリって何が違うんだろうと思わずにはいられない、エンドリ2nd路線のファンクロック。
ベースも鍵盤もカッコイイが、アウトロのムニュムニュしたアナログシンセっぽい音は蛇足。果たしてどれが剛紫の演奏だろうか。
女性コーラスを被せたディスコっぽいメロはかなり良く、これをイチオシして反復した構成も堂々としててファンクっぽい。
歌も力任せでなく、所々ソフトな歌い口になってたりしてセクシー。バラードばっか上手い印象だったが、これは今後に期待できるのでは。

12.Purple Stage ★★★
ラストは短調のファンクバラード。前作の締めもこんな感じだったような。作中でかさばってるワウギターがまたも登場するが、
これは今までのロック調と一味違い、黒っぽいリズムでカッコよく絡ませている。土屋公平かもしれんが、剛紫の可能性もあるかも。
ダイナミクスよりもフレーズ重視なベースは剛紫の演奏っぽいが、アドリブで色々動き回っており、ドラムがそれにレスポンスして
盛り上げたりしてるので、充分べースとして機能している。終盤のギターが怪しい盛り上がりをみせてお終い。
220名無しのエリー:2010/03/19(金) 00:22:58 ID:rBk5J/A30
総評 ★★★
ジャニーズアイドル・キンキキッズの堂本剛がENDLICHERI☆ENDLICHERI、244 ENDLI-xと名前を変えてソロ活動を行うなかで、
さらに改名して剛紫(つよし)と名乗ってりリースした1st。なんかもう氣志團の綾小路翔みたいなネタっぽい経歴だが。
今までより良くなっている点として、歌唱の変な癖がかなり弱まり、かつてない爽やかさになった。ジャニの中ではという話でなく、
もはやチャート上位のアーティスト達の中でも普通に上手い部類に入るのでは。昔に比べ明らかに上手くなってきてる。
そしてもう1点、前作で勢力を盛り返していたギラギラした打ち込みが今作ではほぼ死滅し、非常にスッキリしている。
打ち込みそのものを敵視する訳ではないが、彼の前作にあったような暴走した意味不明曲なら確実に無くなったほうがいい。
この辺は歌詞がストレートになったこととも関連してるのかも。今まで狙って分かりにくくすることで悦に入るような詞だったが、
今回だいぶ心を開いたように感じる。結果的に、意味を知らずにいた方が良かったと思える程キモイ事を考えてるのが明るみに出たが。
曲調含め胡散臭いのと、明確にキモイののどちらがいいかは個人の好みによるだろうが、こんな二面性があってもなあ…。
とにかく皆が自分に注目していること前提でネガティブな発言をしたり時代に異を唱えたりして気を引いてる感じがキモイ。
ガチのファンから見たら違和感ないと思うが、ちょっと遠巻きにみたら何と戦ってんだこの人って思うのでは。
色んな楽器の演奏に意欲を見せてもいるが、ことごとく地味な基礎をすっとばして派手なことをしようとしてるのでイラつく。
本人的には自分で弾いた分だけ独自色が強まったと思ってるかもしれないが、単によくいるアマバンみたいな演奏が増えただけという印象。
意味不明な構成とかが減って曲自体を聴けるようになった分まだ何とかなったが、これ以上サポートメンバーを切るのは自殺行為では。
総じて今まで以上に堂本剛個人に愛着がないと入りにくくなった作品。ネタ盤としてはそこそこ優秀。サポメンなしの彼の曲を聴いてみたいなら。
ちなみに初回版と通常版で1曲だけ曲が違う(M5)というえげつない仕様なので注意。そんな時代になったことは彼は肯定するんだろうか。
221名無しのエリー:2010/03/19(金) 00:47:55 ID:PX+43u1g0
>>206
>>214

嵐って曲によって落差が激しいイメージ

>>220
・・・・・・エンドリ2ndが好きな自分としては聞いてみたいような、聞いてみたくないようなw
乙です
222名無しのエリー:2010/03/19(金) 11:06:02 ID:QRaa34tc0
需要ないとは思いますが…

LOOSE/B'z

1.Spirit Loose ★★★
イントロダクション的な1分弱のインスト。松本のギターと稲葉のシャウトによる構成。
ラストの稲葉のロングシャウトは鳥肌もので、まるで「俺は誰にも縛られないぜ」と叫んでいるかのよう。
まさにこのアルバムのテーマである「自由」を明確に表現している。

2.ザ・ルーズ ★★★☆
事実上アルバムの冒頭曲だってのに、第一声が「OH YEAH 頭が痛い」。
曲調は豪華かつ豪快なブラスロックだが、肝心の歌詞は豪快とは程遠いダメ大学生を見事に表現している。誰もが共感できるはずw
聴き所は慌しい曲の流れを止めることなく、それでいて存在感を存分に発揮しているドラムフィル。

3.ねがい(BUZZ!! STYLE) ★★★☆
先行シングル曲「ねがい」のライブアレンジのスタジオバージョン(なんだそりゃ)。
シングルバージョンにも取り入れているジャズテイストが強まっているが、前奏が長すぎる故にモッサリ感は否めないかも。
ラストのギターソロはカッコいいね。
223名無しのエリー:2010/03/19(金) 11:14:48 ID:QRaa34tc0
4.夢見が丘 ★★★★☆
一昨年のファンベストにも収録された人気バラードナンバー。
大陸的な泥臭さと日本的な繊細さが巧く合わさっていて、こういう曲はB'zにしか書けないよなあと感心。
ラストサビの歌メロとギターのユニゾンが哀愁を誘う。

5.BAD COMMUNICATION(000-18) ★★★
「BAD COMMUNICATION」のバージョン違い。
デジタルビートの原曲とは打って変わってブルース調の渋いナンバーへ。歳相応の変化か?
イントロのブル−スハープが良い仕事してる。

6.消えない虹
ギターが影を潜め、ピアノとストリングスが主体となっているバラード。
現在のB'zのバラードのようなただひたすらな壮大さは無く、終始しっとりとしている。
雨がやんだ昼下がりのBGMに最適かも。
224名無しのエリー:2010/03/19(金) 11:28:04 ID:QRaa34tc0
消えない虹に★★★★追加…

7.Love Me,I Love You(WithG Bass) ★★★★☆
前曲のしっとり加減をを見事に吹き飛ばすアップテンポなポップナンバー。
間奏でワルツ調になっていたりと、この頃のB'zは本当にアレンジが凝っている。
ちなみに「G」とはベース担当の明石昌夫の当時の髪の色(golden)から。

8.LOVE PHANTOM ★★★★★
言わずもがな、B'z最強、J-POP最強の一曲。
不穏で悲劇的なメロディをストリングスが奏でるイントロから始まり、一気にテンポアップ。
四つ打ちの打ち込みやミステリアスな空気をかもし出すシンセ、そしてバックのソプラノコーラス、油断も隙もない。
このアルバムはこの曲があるか無いかで大きく価値が変わっていたと思う。

9.敵がいなけりゃ ★★★★★
またしても星5つ。曲自体はなんてことはないB'z流ブラスロックだが、歌詞が痛快すぎる。
「反骨精神が俺の売りだぜ プロは違うぜ」とか
「体勢に背を向けたように見せて稼いでる」とか、
マスコミの反骨精神の形式化を皮肉った歌詞ってことになってるけど、これは間違いなく某雑誌社を皮肉ったものだろう。
「B'zっていうゴミバンドが〜」などとほざいている自称評論家を軽く一蹴する痛快なナンバー。
225名無しのエリー:2010/03/19(金) 11:36:52 ID:QRaa34tc0
10.砂の花びら ★★★★
ここからアルバム全体の雰囲気がダークなものへと変化する。所謂B面の入り口。
Bメロまでは爽快なアメリカンロックという感じだが、サビで一気にオリエンタルな感じへ。
少し地味な印象もあるが、隠れた名曲。

11.キレイな愛じゃなくても ★★★☆
夢見が丘とはまた違うものの、ドラマチックで壮大なバラード。
歌詞が中々捻ったもので、終いには「キレイな愛はキレイなの」と、最早哲学の域に。
イントロのアルペジオは職人芸でしょう。

12.BIG ★★☆
2分ほどのアコースティックナンバー。ラストを目前にした、しばしの小休止。
ザ・ルーズに通じるだらしない男の姿が描かれており、それでも「明日の俺は今日よりもBIG」と宣言。
こういう端休め的な曲も良いと思う。
226名無しのエリー:2010/03/19(金) 11:45:35 ID:QRaa34tc0
13.drive to MY WORLD ★★★★★
B'zのアルバムのラストナンバー中、最も重い。これまでのアルバムはラストがバラードばっかりだったからなおさら。
サビのバッキングが「天国への階段」のラストのような感じでかなりカッコいい。オルガンも良い味を出している。
半端ない緊張感を残したままフェードアウト。ラストに相応しい名曲。

総評 ★★★★★
何事にもしばられず、自由、ひたすら自由な製作環境のもとで作られた名盤。
一曲一曲がどれも強烈なために散漫な印象も否めないが、そんなものを軽く超越するような「自由」というテーマがある。
B'z全体に対する偏見をなくし、是非聴いてほしい一枚。
227名無しのエリー:2010/03/19(金) 18:27:42 ID:0ceFQzq10
>>220
あなたのレビューはいつも面白いwww
>>226
あの曲、「Love Phantom」ってタイトルだったのか!とyoutubeで検索して初めて知った失礼な俺。

二人とも乙です。

話題作いってみよー

神聖かまってちゃん / 友達を殺してまで。

1.ロックンロールは鳴り止まないっ ★★★☆
儚くも激しいメロディに乗せてロックへの思いを叫ぶ、このバンドの評価の機運を作ったと言っても過言ではない超名曲。
特にピアノが奏でる旋律の美しさが耳に残る、素晴らしいナンバー…
なのだが、バンド演奏によって生々しさや激しさが消えてしまっている感が凄い。
宅録バージョンは凄い力を感じる曲だったのにこのバージョンだとごく普通の「いい曲」に聴こえてしまう。
最初聴いた時はアウトロは宅録より良いかもという感想を抱いたのだけれど、
これも改めて聴き返すとこの曲の中で表現されていた「静と動」の「静」が無くなってしまった感じで微妙。
…ただ、メロディは凄く良い。歌詞との同調も素晴らしいし、イントロは何度聴いても鳥肌が立つ。
このアルバムの殆どの曲に言えるのだけれどメロディだけは変わりなく物凄く良いから評価するのに困る。
228名無しのエリー:2010/03/19(金) 18:28:57 ID:0ceFQzq10
2.ぺんてる ★★★★☆
個人的に神聖かまってちゃんで一番好きな曲なので、これはどうなるか気になっていた。
の子も「このアルバムはクソだけど、『ぺんてる』と『ちりとり』だけは良い」と幾つかのインタビューで発言。
(「でも、単に曲が好きなだけ」とも言ってるが…)さて、その出来や如何に?
…良い。これは成功していると思う。わかりやすく言えば、大分開き直っている感じ。
結構大幅に作り変えていて、イントロの打ち込みの音処理からして違うし、何よりアウトロでフェードアウトしたのにビックリw
スタジオでやれることをいろいろと試してみた感じかな、という印象を受けた。
ただし、宅録バージョンの正体不明の感動が薄れてしまっているのは確か。
宅録音源とバンド音源の差を以下に埋めるか、というのがこのバンドのこれからの課題でしょう、多分。

3. 死にたい季節 ★★★★
これは元々がバンド栄えしそうな曲だったし、演奏も宅録バージョンを結構正確になぞっているので特に違和感は無い。
宅録音源と同じく、ボイスチェンジャーを使っているのも違和感を軽減していると思う。
ただ、の子のボーカルが全然元気が無いのが気になる。宅録では死にそうな声で叫んでいた部分が普通の叫びに変わっているし。
…と書くとタイトルの印象と相まってさぞヘビーな曲に思われるでしょうが、これは春の訪れを感じさせる暖かな曲です。
あと、サビの歌詞は何度聴いても凄い。当たり前のことなんだろうけれど、こうやって改めて言葉にさせられると胸に突き刺さる。
229名無しのエリー:2010/03/19(金) 18:30:03 ID:0ceFQzq10

4. 23才の夏休み ★★☆
これは…超微妙。何より宅録バージョンが名曲過ぎた。の子の歌い方も心なしか投げやり。
宅録バージョンの凄まじさを知っていると、かなりしょぼく聴こえる。しかし、やっぱりメロディはいいから困りもの。
これはこのアルバムを聴いていると何度も思うことなんだけれど、宅録バージョンを聴いていない状態で聴いていたらどんな感想を抱いたんだろう…。

5. 学校に行きたくない ★★
またもや微妙。これは激しさがメインの曲なのに全体的に激しさが足りない感じが漂っている。
しかもボーカルじゃなくって、バンドの演奏の方が。むしろボーカルは前2曲の投げやりさを回収するかの如く叫んでいる。
でもバックの演奏がどうにも、足りない…。何か重要なものが欠けてる。音楽理論的なものではなく、感覚的なものが。
これはyoutubeにある高円寺でのライブ映像が画も含めて壮絶で、ついでに言うとこの曲の音源の中でそのテイクが一番良いので興味がある方は是非。

6. ゆーれいみマン ★☆
ぶっちゃけ、このアルバム4曲目から6曲目は暗黒地帯だと思う。
少なくとも、宅録音源の存在を知る人にとっては。
230名無しのエリー:2010/03/19(金) 18:31:58 ID:0ceFQzq10

7.ちりとり ★★★★★
の子がインタビューで良いと発言していた曲その2。(「でも、単に曲が好きなだけ」とも(ry)
これは良い!本当に良い。この曲はバンドでやる意味がちゃんとあると思える。
の子のボーカルも今作一番の張り切りを見せる。たまに音を外し気味なところがあるが、だからこそ響くものがあると自信を持って言い切れる。
イントロのキーボードの旋律がずっと曲を引っ張っていく構造になっている。なので激しい展開は特に無いのだけれど、その分徐々に利いてくる。
歌詞は神聖かまってちゃん流のラブソング。しかし(当然と言えば当然だが)決して幸せなものではない。燻って終わる恋。
前3曲の微妙さをいい感じに打ち消す感動的な本編エンディング。
ただ、アウトロの最後でギターの音が少しデカくなるのだけれどそれは蛇足だったと思う。そこは静かに終わってほしかった。

Sec. ★★★★
シークレットトラック。宅録音源で、タイトルは不明。本スレ等では「この曲がアルバムで一番いい」という声も多いw
多分、このアルバムの中で一番気合が入っている。おっかない旋律に乗せての子が喚きまくっており、2分足らずの曲だが物凄い破壊力。
歌詞は「清掃ばっかりしているね」と先輩に詰られ、接客に回されて…というアルバイト先での憤りを吐き出した強烈な恨み節で、これまたすごい破壊力。
後半、「いらっしゃいませ〜」のあたりからは歌い方がもう普通の人間じゃなくなっているw
231名無しのエリー:2010/03/19(金) 18:33:53 ID:0ceFQzq10

総評:★★☆
結論から言うと、相当に物足りない出来。
本当もう宅録音源のことについては触れたくないんだけれど、宅録音源の存在を知っている以上、この作品を手放しで褒めることはできない。
どうしてもバンド演奏、アレンジという過程を経ると曲の持つ衝撃が半減してしまう。
それになにより宅録音源が凄かったからこのアルバムに対しての期待も大きかったし、その落差も大きかった。
出来の良い「ぺんてる」と「ちりとり」、そしてシークレットトラックのために1,500円出せるかどうか?(でもメジャーレーベルのシングルってそんぐらいの値段するよね…)
2曲目のレビューでも書いたけれど宅録音源とバンド演奏のギャップをどう埋めるかがこのバンドの今後の課題になると思う。
それともうひとつ気になったのは、果たしてこのバンドのことを知らない人がこれを聴いてこのバンドのことをどう思うかということ。
良いと思ってもらったならばそれはそれで十分だけど、良くない印象を持たれるとちょっと悲しい。
このCDだけを聴いてこのバンドの曲を評価するのは、例えるならば「パブロ・ハニー」だけを聴いてレディオヘッドを評価してしまうような感じに近いと思う。
もしこのアルバムが良く思えなかったら、公式サイトで宅録音源を聴いて欲しい。それでも良く思えなかったらそれは本当に好みに合わないという事だろうけど。
とにかく話題のデカさに反してかなーり普っ通ーのアルバムなんで、無駄な期待は捨てるが吉。
正直このアルバムの事をベタ褒めしている文章を見ていると「ただこいつ流行に乗っかりたいだけなんじゃないか」と邪な目で見てしまう。
それぐらい普通のアルバム。まあ、伸びしろはあると思うのでいづれ出るであろう次作に今は期待したい。
の子がインタビューで言っていた、「バンドの作品と自分の作品はもう分けて考えている」という言葉が身に沁みた一枚。
232名無しのエリー:2010/03/19(金) 21:19:44 ID:AuzRBhho0
中島みゆき「歌でしか言えない」

1.C.Q. ・・・★★★
メロディはやや退屈だけど、孤独を持て余している雰囲気がよく表現されている曲。
2.おだやかな時代・・・★★
サビの後半の「毎日Broken Heart〜」の部分がちょっと耳障り。
3.トーキョー迷子・・・★★★★★
シングルらしくキャッチーでノリの良い曲。
4.Maybe・・・★★
複数の曲を混ぜたような忙しい曲。もっと簡素な作りにした方が良かったのでは。
5.渚へ・・・★★★
普通。アルバムの中休み的な印象。
6.永久欠番・・・★★★★★
これは曲も歌詞もかなりいい。
7.笑ってよエンジェル・・・★★★★
やわらかい感じのいい曲。
8.た・わ・わ・・・★★★★
歌詞が衝撃的。
9.サッポロSNOWY・・・★★★★★
歌詞の世界と曲がすごくマッチしていていい曲。
10.南三条・・・★★★★★
これも歌詞&曲がドラマチックで素敵。
11.炎と水・・・★★★★★
これは衝撃的に素晴らしい曲。この一曲を聴いただけで中島みゆきが天才である事を確信できる。
「地上の星」よりこっちを教科書に載せるべき。

総評・・・★★★★★
曲も歌詞もなみなみと溢れるような才能を感じさせる名作。
233名無しのエリー:2010/03/20(土) 13:30:44 ID:EClFkz5f0
既にありますが、くるり鶏びゅ〜と。

1.赤い電車 (anoymass) ★★★★
街の楽隊が静かに歩んでゆくような、賑やかで楽しいアレンジ。
いい具合に原曲から離れていて、ヘニャへニャな雰囲気がたまらない。

2.ロックンロール (andymori) ★★☆
一転して原曲に忠実にやりつつ所々変えつつ、なイメージ。ちょっと面白みに欠けるかな。

3.Baby I Love you (矢野顕子) ★★★★★
「矢野顕子にカバーしてもらう」とは、つまりこういうことだぞ、ということを最も端的に表すカバー。
アッコさんやりすぎですw あまりにも素晴らしい。けれども、アルバムからは浮きまくり。だがこれでいい。

4.ばらの花 (奥田民生) ★★
コピーというよりカバーとも言える再現度で、ライブで1曲やってみっか、という程度のアレンジ。
このトリビュートの中では大分面白みに欠けてしまっている。民生のオリジナル曲?という位にハマってはいるのだけれど、
何だかアルバムの中の地味な曲、という程度になっちゃってるのがね……。わりと期待していただけに残念。

5.言葉はさんかく こころは四角 (木村カエラ) ★★★☆
ほぼ期待通り。シンプルな構成で、音数の少ないピコピコがカエラのヴォーカルとも合っている。
それ以上のものではないけれど、良カバー。

6.さよならストレンジャー (曽我部恵一) ★
ひたすら退屈。最もやっつけ仕事感アリアリ。荒っぽい歌い方が絶望的に原曲を殺してる……。

7.虹 (ハンバートハンバート) ★★★★
面白い!緊張感のあるアレンジと、ぴんと張り詰めた高&低ヴォーカルが絡み合う。
ぶつっと切れるラストのヴォーカルも不気味。ぞくぞくさせられる。
234名無しのエリー:2010/03/20(土) 13:31:32 ID:EClFkz5f0
8.ワンダーフォーゲル (高野寛) ★★★
もともと原曲は打ち込みではなかったとのことで、このアレンジは
最初にくるりが目指していたであろう「人肌ロックンロール」を再現してくれている。
地味だけど、温かなカバー。地味だけど。

9.ワールズエンド・スーパーノヴァ (Fantastic Plastic Machine)★★☆
アルバムの中盤にリミックス挟むかぁ〜?元々ダンスミュージック・アレンジなものを、
さらに加速させた感じ。完成度は高いが、ちょっと位置づけが気に食わない……。

10.飴色の部屋 (MASS OF THE FERMENTING DREGS) ★★☆
怒涛の爆音イントロが終わると、途端にただの平凡なカバーになっちゃうのが残念。
ヴォーカルが合ってないんだなあ。冒頭が良いだけに、惜しい。

11.青い空 (9mm Parabellum Bullet) ★★
これカバーというよりコピー?と思わせておいて途中から原曲崩壊、という流れは見事だし力量を感じさせるのだが、
その後中途半端にカバーに戻ったりするのが極めて中途半端。どうせなら最後までぶっ壊してほしかった。

12.春風 (松任谷由美) ★★★★☆
完璧なぐらい見事な出来!なんだけど、これくるりのオリジナルメンバーがまるごと参加してるのよね……。
カバーというより、くるりmeetsユーミンといった感じで、トリビュートとしてはちょっと反則かな。と思い-☆。
出来自体は見事。これを聞くために手に取るのは有りです。

13.ハイウェイ (Little Creatures) ☆
ただただ気持ち悪い……。単に出来が最悪なのか、俺の感性が合わないのかは分からないが、さすがにこれはちょっと……。
235名無しのエリー:2010/03/20(土) 13:32:36 ID:EClFkz5f0
14.宿はなし (二階堂和美) ★★★★★
矢野を別とすれば、これがこのアルバムのベストナンバー!
珠玉の原曲の、寂しさ、切なさ、はかなさが何倍にも増幅されて胸に迫ってくる。
正直、泣きますた。ぜひとも聴いて欲しい名カバー。

15.Old-fashioned (キセル)★★★
この曲をキセルにしてくれ、と言われた時の最大公約数に答えてみました、という感じ。
良くも悪くも、純度100%のキセルです。

16.東京 (世武裕子)★★★★
原曲が見事なだけに、こういうシンプルな弾き語りは成功しやすいだろうな、と思ったらその通り。
有る意味意外性がない!ヴォーカルがちょっと癖が有り、俺はそこまでハマれなかった。


総評:★★★☆
ロックバンド畑のカバーがことごとく失敗し、
シンガー系のアーティストが所々で大成功している、という
面白いぐらいに明暗が分かれたアルバム。正直、全曲は愛せないしトリビュート盤としてはもう一歩だが、
ところどころの――anoymass、矢野顕子、ハンバートハンバート、二階堂和美――を聴く為に手に取るのはありだと思う。
ここで初めて気づかされたが、くるりの楽曲、女性が歌うとハマる場合が多いのね。不思議!
もちろん、カバーを通して原曲の要素に気が付かされる、という瞬間も多々あり、その意味では決して失敗ではないかな。
236名無しのエリー:2010/03/20(土) 14:48:18 ID:5A9EQ9yE0
>>235
乙。俺も曽我部さんには泣いたけど、たしかにトリビュートとしては大成功だよね。

>>232シンプルでわかりやすいっす。乙

>>231
かまってちゃんキター!
べた褒めが多すぎて今まで手が出なかったんだけど・・・宅録版聴いてみようかな
237名無しのエリー:2010/03/21(日) 08:44:08 ID:qhWCPnMc0
ストレイテナーのCREATURES、
サカナクションのkikUUikiお願いします
238名無しのエリー:2010/03/21(日) 09:48:06 ID:ly48gdDU0
Kalafinaお願いします
239名無しのエリー:2010/03/22(月) 08:31:15 ID:k8CkT+PX0
みなさん乙です。では自分も。リクもの手元にないんで関係ないヤツを

ワールド ワールド ワールド/ASIAN KUNG-FU GENERATION

1. ワールド ワールド ワールド ★
短いインスト。イントロではギターのアルペジオを2本重ねた上にSE的なギターをもう1本重ねている。その後ベースとドラムが合流するが、
アルペジオのギターを残したまま更にリフ弾きギターとコードバッキングのギターまでも合流。いっぱいいるね。でもどれも比較的
安全なことしかしてないので印象薄。その後の構成を練って複数のギターを上手く立ち回らせるのかな、と思ったら1分ほどで終了。

2. アフターダーク ★★★
エモーショナルなテンポ速めのロック。バスドラ音もスネア音も妙に深い感じのドラムの音作りに違和感が。ドゥスバスドゥスバスいい過ぎてて、
よくない存在感を示してる気が。もっと堅くて乾いた音でよかったのでは。技術的にはドラムが一番よさげなのに。ギターは安易に2本とも
パワーコードを弾いたりはせず、喜多が常に上モノのフレーズを弾くことでツインギターらしさを演出しているが、割とありがちなフレーズを
オクターブ奏法で弾いてるだけだったりでやや退屈。かといって2番のAメロは急にスタンドプレイになりすぎるし。しかし相対的にみれば
もっと手抜きしてるツインギターバンドは沢山あるので、彼らは健闘してるほうなのかも。一方で作詞は結構上手いように思える。
ダラダラした説明抜きに情景を伝えることに長けてるし、メッセージ性もある。でも歌い方が特殊すぎて詞が全然分からないので歌詞サイトで調べてます。
240名無しのエリー:2010/03/22(月) 08:32:18 ID:k8CkT+PX0
3. 旅立つ君へ ★★
さらにテンポが速まった、元気な曲。リフはまたもやテンプレっぽいが、常になんか乗っけてはいるし、責められる程でもないか。
なんかビート系みたいなアレンジなのが違和感あるけど。アジカンって8ビートの歌メロを8ビートの演奏に乗せることに長けてたというか、
もっと無駄な音を削いでシンプルにして良いって事を体現してみせたバンドだと思ってたが。メロ的にはミドルテンポの曲を無理矢理倍テンにしたような
この曲は、何だか曲がマンネリしたから演奏を派手にして誤魔化そうとしてるビート系のバンドのよう。思えば昔のアジカンも意図的にシンプルな演奏を
してた訳じゃなかったのかも。細かいフレーズをいっぱい入れたいけど技術が無かっただけで。または技術がついてから、上手くなったことを
見せつけたい心境に心変わりしたか。ネット中毒者へのメッセージを綴った詞は、単体で読むと韻踏み優先の割にちゃんとまとまった文章になってて
上手いのだが、実際の歌を聴くと全然歌ってる内容が分からない。曲聴いて原本通りの詞を書き起こせる人は果たしてどれほどいるのだろうか。

4. ネオテニー ★★★★
2本のギターが掛け合うイントロがいい感じのミドルテンポ曲。前曲終盤のリフから繋がってるが、本来あるべきテンポに戻った感がある。
節々で3本目のギターが登場し、リズム体の存在感は薄くなるが、アジカンの場合はそのくらいで丁度いいのでは。
ドラムの音色もいつの間にかポップで聴き易くなっている。メロはどうにも単調だが、トリプルギターで充分取り返しているのでは。
イントロから引っ張ってるリフがしつこすぎる気もするが、イントロでもう1本が弾いてたリフがサビで戻ってきてキレイに乗ったのはカッコイイ。

5. トラベログ ★★★
何となく全体的にちぐはぐに感じるミドルテンポ曲。リフはちょいサボり気味。ドラムは張り切ってちょっと捻ったシンバルの刻みを入れたりしてるが、
別段テクニカルなプレイでもない上にどのパートとも連動してないので蛇足な印象。何かこの人達の演奏は、打ち込みで作ったものを
生で演奏し直してるだけのような無機質な感じがする。でも曲半ばでギターを中心にひとヤマ設けた構成は緻密。
241名無しのエリー:2010/03/22(月) 08:33:03 ID:k8CkT+PX0
6. No.9 ★★
Aメロのベースラインが微妙に気持ち悪いアッパーな曲。前曲の中盤頃から気になっていたが、この曲のイントロでもドラムフィルがリズム荒れ気味。
ギターもいくらなんでもオクターブ奏法多すぎでは。珍しくギターソロを弾いてると思ったらほとんどリフ感覚で、全然融通が利かない感じ。
普通ギターソロ中の音の薄さを補うためにもう1本ギター足したりするもんだが、このバンドはソロなしでギター3本とかなんだよな…。
歌詞は良さげ。サビメロは比較的キャッチーで、今作の中では区別がつくほう。ちなみにA・Bメロは既にどの曲も頭の中でごっちゃになってる。

7. ナイトダイビング ★★★
ベースが前面に出たイントロが変化を感じさせるミドルテンポ曲。全体的に歪んだギターで隙間を埋め尽くす作風の今作では珍しく、
隙間を効果的に使った掛け合いを見せるパートも登場。そこでのハイハットは浮いてるけど。伊地知って上手くならない方が良かったのでは。
サビメロやギターリフがベタなのでイマイチな曲かと思ったが、途中から加わる喜多のボーカルがAPOGEEみたいで結構いいアクセントになってる。

8. ライカ ★★★
重厚なイントロから倍テンのブギーになるアッパーな曲。これはメロと演奏のリズムも噛み合ってる印象。しかし喜多はカッティング苦手そう。
ギターソロもまあソロっちゃあソロだけどかなり定型のフレーズで固めてるし、ライブでも全く同じのしか弾かなそうな感じ。
リフとかもそうなんだが、フレーズの終わり際にたまにチョーク入れてアレンジしたりとかそういう事を全くせずに、ひたすら2小節分くらいの
定型リフを曲中延々弾いたりするので、一層打ち込みの延長上の産物っぽい。作ったリフをサンプリングした時点で楽器の出番終了、て感じで。
同じフレーズを結構繰り返すテクノとかでも、ちょっとずつ音色を変えたりする分もっと作り手の意図が出るし、それ以上に融通が利く生楽器で
あまり機械的に演奏するのは勿体無いのでは。バンドというイメージを売り物にしてるけど実像があまり伴ってない感じ。
242名無しのエリー:2010/03/22(月) 08:34:33 ID:k8CkT+PX0
9. 惑星 ★★★
ラルクとイエモンを足したような演奏にスピッツっぽいメロを乗っけたような、至ってポップな曲。珍しくブリッジミュートを推しているが、
これが伊地知のプレイスタイルとは最も相性がいいのでは。若干いきあたりばったり気味な曲だが、リフの呪縛から解き放たれたような開放感が生まれ、
かえって良くなってる気がする。ファンから見たらアジカンがやる必然性のない曲だろうし、個人的にもアジカンらしくないとは思うが、
アジカンの曲はリフを根付かせるために調性を固定するきらいがあるので、たまにはこういうのがあって良いのでは。

10. 転がる岩、君に朝が降る ★★★★
今作中で最も識別しやすいサビを有する、ミドルテンポの曲。間奏とかのコード進行も他より捻ってあり、勢いなしでも曲のポップさで聴ける。
メロの印象を強めるためか、アレンジも無難。でもサビで歌が韻踏んでるとこに素直に乗っけたようなギターは気持ちいいし、歌詞が青い感じなので
この素直なアレンジは合ってるのでは。なんか作詞が結構上手いのに歌詞が耳に入って来にくくて損してる感じがずっとしてたが、
歌詞と違うこと歌ってるからだなコレ。どうしても韻を踏みたいのか、「全て」を「さべて」とか歌ってる。まあ事情は推し量れるので、
「今SABEって言った?アジカンのジャケ書いてるのってSABE?」とか思う人はいないと思うが。

11. ワールド ワールド ★★
メトロノームに合わせて後藤が弾き語りをする短い曲。今作で最も印象的なAメロを有する。わざわざ書くのは他があんまり憶えられなかったからです。
例によって歌詞が聴き取りにくい。勿体無い、と思って歌詞調べたら単に英語っぽく聞こえるように日本語並べただけだった。勿体無くなかった。
243名無しのエリー:2010/03/22(月) 08:35:52 ID:k8CkT+PX0
12. 或る街の群青 ★★★
どっちかというとストレイテナーって感じの体温低そうなギターで始まり、すぐにいかにもアジカンって感じのキメが入る曲。
なんか別の曲でほとんど同じフレーズを聴いた気がする。思い出せないけど。全体的な雰囲気では今作中でも一、二を争うほど識別しやすい曲。
サビではギターが歪みすぎてて、シンバルを掻き消され気味の素朴なドラムが寂しい。その分他のパートではドラムがヤケ気味に暴れまわってるが。
ベースもサビでは聞こえにくいが、ここまで歪んだ音像にするなら、取り敢えず低い音が鳴ってればオッケーだろう。
山田は特に器用なべーシストではないし、特に個性的なプレイもないが、特にバンドの足を引っ張ってもいないと思う。

13. 新しい世界 ★★★
3分ちょっとの短い時間をあっという間に駆け抜ける、アップテンポなフィナーレ曲。目の前の景色を全部塗り替える、という非常に直球な詞で、
それとリンクするようにメロやギターのフレーズもストレートになる。ベースのほうが休符を使うプレイを避け気味なせいで
全体的に同じようなリズムパターンがかさばってる印象の今作だが、この曲のAメロではリズム体が珍しくコンビネーションを見せる。
でもBメロで16分音符を刻んだドラムがシャカシャカうるさい。この曲に16ビートの要素ないのでは。supercellみたいな安易な盛り上げ。
一応感動のフィナーレ的な位置付けだが、彼ら自身得意分野でこじんまりとまとまりたがってる感じなので、新しい世界の開拓を謳ったこの曲に
どれだけ説得力があるかという点は問題になってくる。しかしここでは世界を革命するのではなく「目の前の景色」を塗り替えると歌われているので、
もっと皆にとって身近な、自分視点の小さな革命をテーマにしているのでは。例えばひきこもりをやめて部屋から出たら新しい世界が開けたとか、
気になるあのコに話しかけてみたら世界が変わったとか、整形して坊主にしたらチェンジマイセルフとか。多分。
244名無しのエリー:2010/03/22(月) 08:37:12 ID:k8CkT+PX0
総評 ★★★
ギターボーカルの後藤がほぼ全ての詞曲を担当する4人組バンド、アジアンカンフージェネレーションの4th。
世間がイメージするアジカンと本当に自分達がやりたい音楽との間にブレは無いようで、シングルくらいしか知らない自分でも
いかにもアジカンと思えるような内容になっている。正直アルバム曲くらいもっとえげつないのがあると思ったが、その一切がアジカン。
曲の印象が被ろうが、あくまでリフもののギターポップを貫く姿勢にこだわりを感じる。そしてリフを曲中引っ張るための措置として、
間奏で短調に行く以外にはほぼ転調が無い作りにしているのも大きな特徴。また今作は全曲長調のため、この曲のメロにあの曲のリフ、という
組合せを幾通りも想像する楽しみがあり、同時に元の組合せが分からなくなってきたり、必然性を感じない曲が出てきたりする。
そこでの差別化の決め手となるのが後藤の詞だが、基本的には調べないと正確な内容が伝わりにくいと思われるのが難。
しかし後藤のこのちょっと作ったような歌い方は今や声に個性のない数多のボーカリストにとってテンプレとなっているように感じる。
実際は違うのかもしれないが、あらゆる後発バンドを「アジカンの影響下にある」と思わせるものがある。まあそういうボーカルが皆
後藤のフォロワーだとしたら、ろくに歌えない連中にプロへの道を開かせた責任も後藤にある事になるので何とも言えないが。
演奏は上手いほうではないが、そもそもフレーズを考える事とそれを効果的に並べることに重点を置いた準打ち込みスタイルのバンドなので、
彼らが作曲するのに必要なレベル以上に上手くなる必然性もなさそうな印象。むしろ変な色気を出すとアジカンらしさが一気に薄れそう。
総じてよく知らない人にもこれぞアジカンと思わせる、お手頃ギターポップな作品。歌詞を深読みするのが好きで、あらゆる音を
歌詞と関連付けて好意的に解釈できる人ならかなり聴けるかも。鳴ってる音のほうから表現者の意図を汲み取るタイプの人には不向き。
245名無しのエリー:2010/03/22(月) 11:27:58 ID:SH3HUGMS0
ボアダムスやります 詳しくないので変なこと書いてたらごめん

BOREDOMS「Super ae」

1.Super You ★★★★
ピーガガーって感じの電子ノイズと、地中でマグマが煮えたぎっているようなバンド演奏が
交互に繰り返される。中盤は両者が入り乱れ、かなりの轟音。
始まりそうで始まらない状態がずっと続くのがもどかしい。後半でようやくドラムがリズムを刻み始め、
「とうとう来た!」と思うのも束の間、そこからギター音一切無しのパーカッシブなナンバーに変貌して終わる。

2. Super Are ★★★★☆
シンセとコーラスによる神聖なイントロから、民族音楽まんまのプリミティブなボーカルを経て、
最後には疾走感のあるトランス(人力)に繋がるという滅茶苦茶な展開の曲。でも繋ぎに違和感無し。
とにかく後半のトランスパートが凄まじい。山本精一のギターがかっこよすぎて痺れる。

3. Super Going ★★★★★
超名曲。個人的にこのアルバムのベストトラック。夕焼けを想起させる、残響感たっぷりのギター音が
ひたすら繰り返される。だけど細かい工夫がされていて、飽きない。途中テンポアップも挟みつつ、
延々と続く反復にトリップしてきた頃、突然叫びとともに、tr.2後半のような疾走トランスに変化し、
テンションは最高潮に達する。この部分が最高に気持ちいい。この快感を一度は体験してほしい。

4. Super Coming ★★★
基本的にはバンド演奏に民族的というか呪術的なボーカルを繰り返すだけ。前曲と違ってあまり曲に
変化が無く、時間も10分越えているのでどうしても途中で飽きてしまう。
バックコーラスがもっとよく聞こえていればよかったかな。
246名無しのエリー:2010/03/22(月) 11:29:01 ID:SH3HUGMS0
5. Super Are You ★★★☆
前半は勢いのあるハードコアパンク。初期のボアダムスの音楽性に近い。獰猛さはだいぶ薄れてるが。
しかし中盤からなんだか説明に困る不思議な曲調に変化。強いて言うなら宇宙meets仏教って言う感じ。
お経みたいな調子で謎の言葉を連呼している。個人的には悪くは無いけど、この意味不明さに
着いて行けない人もいそう。

6. Super Shine ★★★☆
EYEとYOSHIMIのツインボーカルがメインの曲。これも民族音楽っぽい。
良くも悪くも癖が無いというか、特に絶唱することなく普通に歌うのはボアダムスらしくないような気がする。
もっと弾けて欲しかった。

7. Super Good ★★★★
最後はアンビエントで静かに締める。繊細な音使いで波が打ち寄せる海岸のイメージを作り出している。
途中で入るノイズもなんだか温かみがある優しい音。前曲と違って、いい意味でボアダムスらしからぬ曲。

総評:★★★★☆
ボアダムスの最高傑作と評されることの多い7thアルバム。
ロックと民族音楽を、電子音も用いつつ融合させた感じ。かなり洗練された印象を受ける。
しかし、前半の曲のインパクトが大きすぎて、後半の曲が物足りなく感じてしまうのが残念。
もっと後半にテンポの速い曲も欲しかった。
難癖つけたけど完成度は高いし、間違いなく名盤なので、「ボアダムスって名前よく聞くけどどうなの?」と思ってる人には
気軽に聴いてほしい。
247名無しのエリー:2010/03/22(月) 11:31:39 ID:SH3HUGMS0
レビューついでにリクエスト
想い出波止場「水中JOE」お願いします
あと>>239
248名無しのエリー:2010/03/22(月) 13:22:09 ID:IEnNp7fp0
ボアダムス乙です。
よっしゃやったる!

想い出波止場 / 水中JOE

1.22次元 ★★★★★
ヒップホップやらアヴァンギャルドやらロックやら何でも入り乱れ、
エフェクト、奇声、SEがてんこ盛りのもはや何がなんだかわからない曲。初っ端からリスナーを激しくふるいに掛ける曲だw
特にラスト一分半の展開は想像を絶するものがある。崩壊するギター、CDの早送り、奇声、「モノをナゲないでください」…
やたら綺麗なアウトロもなんだか不気味。タイトルの「22次元」とはよく言ったモンである。

2.サムライ ACID CONTEMPORARY ★★★☆
なんかファンキー風味な曲。
普通に聴けば相当崩れた曲だが、前曲があんなんだったため比較的まともに聴こえる。
ギターの音がカッコいい。回転数が狂う演出も心憎い。何がサムライなのかとかは、多分考えちゃいけない。

3.BLUES FOR TURN TABLE ★★★
ぐでんぐでんに崩れたブルースみたいな曲。
楽器の音の広がりの壮大さと奏でられている曲のしょぼさのギャップがどうとも言えないw
骨を抜かれたようなラッパの音色と適当すぎる山本氏のボーカルが印象的。
249名無しのエリー:2010/03/22(月) 13:23:14 ID:IEnNp7fp0

4.ROUTE 99999 ★★★★
暢気なアロハ・ロックに奇声が被さる。この人たち滅茶苦茶演奏うめえな。
これまた暢気なスキャットが心地よい。後半の崩れ感もちょうど良い塩梅。
しかし、たまーに右チャンネルから音の加工の仕方が耳元で喋られているような感じでキモい男の呟きが聴こえる。

5.水中JOE ☆
山本氏と思しき人物が溺れながら歌っている…これは本当に意味不明。
ブックレットの文章を読んだらわかるかと思ったら、そうでもなかった。
ただ、録音技術が凄いのはわかる。しかしそれ以外には全く何もわからないw

6.中核 ★★
リズムボックスの刻む崩壊しきったリズムの後ろでギターのペナい音と呻き声。
中盤になってベースと生ドラムが入ってくると急にまともな曲のように聴こえるのが面白い。
このスッカスカで2分半しかない曲に「中核」って名付けるセンスがとっても好き。

7.SHOOTING DUB ★
ドラム連打がノイズに変わり、そこに歪んだワウギターを少々。
250名無しのエリー:2010/03/22(月) 13:24:30 ID:IEnNp7fp0

8.太ッ腹 (玉砕ワルツ) ★★★★★
「お〜れ〜は〜ものすごく〜ふとっぱらでだいたんな〜おとこ〜なのだあ〜」なんじゃこりゃあああああああああ
「会社でビラまきをしてたら電話がかかってきた、あなたの息子はアカです、と〜」みたいな危ない歌詞を玉砕したワルツに載せる。
何もかもが無茶苦茶すぎる。そして一度聴いたら絶対忘れられない。なにより、おかしいw

9.ハウ ★★★★☆
右チャンネルと左チャンネルで別々の演奏が同時進行していて、
リズム等は違うにも関わらず曲のトーンが統一してあるため違和感を感じないという不思議な曲。
モールス信号音が2つの演奏を繋ぐ役割を果たしている。音圧が凄い。低音がよく利くヘッドホンで聴いたら凄いだろうなあ。

10.N.C.C.P1701-1 ★★★
妙な加工をされた物悲しいギターの旋律の上に沢山の奇声が乗っかり、
やがてドラッギーなトランペットとリバースシンバルが幾重にも重なる曲。不気味。
ただラスト、「中国人が怒っている」様子を表現したかったのはわかるがどう考えても中国語知らねえだろこいつら…

11.第三ROCK ★★★★★
オルガンの壮大な響きと柔らかいギターの音色。淡々と曲を紡いでいく山本氏の静かな歌。
ちゃんとサビとかある。このアルバムの中では凄くまともで、そして静かな曲。間奏のピアノもそうだけど、音がどれを取っても綺麗で凄い。
名曲だと思う。「金星」収録の『ホワイト・アワー』に通じる神聖さがある。人によっちゃあ泣けるかも。
251名無しのエリー:2010/03/22(月) 13:26:46 ID:IEnNp7fp0

12.IN ★★★★★
もうイントロからして名曲だと分かる曲。獰猛なギターのリフ、疾走するリズム、不安感を煽るボーカル。
前曲とは対極にあるような曲で、とにかく暴れまわる。中盤からやはり曲が微妙に崩壊するのだけれど、そのタイミングも絶妙。
最後の最後まで展開が止まらないアウトロまで緊張感が持続しっぱなし。このアルバムを締めるのに最適な曲だと思う。

13.SEA MONK ☆
なんかブクブクいってる。それだけ。
ブックレットの説明を信じればモンクの「ROUND MIDNIGHT」を演奏しているらしいが…

総評:★★★★★
想い出波止場の最高傑作、あるいは山本精一のキャリア屈指の傑作の呼び声高い想い出波止場のセカンドアルバム。
一つ言えることは、もうただただ単純に意味不明。普通のアルバムのレビューならば「中盤でだれる」とか「終盤が聴き所!」とか、
そういうことを総評で書けるけれどこれに関しては意味不明過ぎてうっかりそんなことも書けない。
ジャンルや音楽理論といったものがこのアルバムでは崩壊しきっていて、12cmCDの中にかなり混沌とした世界が広がっている。
混沌といっても某モンテビデオのような親しみやすいものではなく、統合失調症の患者のノートみたいな、そういった類の不気味な混沌さ。
もうこの人たちがなに考えてるのかが全くわからない。後期作品にあるようなポップさもまだ薄いため、結構聴く人を選ぶ盤だと思う。
普段ロキノン系とか聴いている青春真っ盛りの学生が聴いたらトラウマになりかねない(ホラー的な意味で)。
でも、間違いなく傑作。自分でも何を根拠にそう言ってんのかわからないけど傑作。凄いとしか言えない。
とりあえず興味ある方は聴いてみてください。理解できない可能性も多々あります。
しかしぶっちゃけ長々とレビューした割には自分でもこの作品のことをまだ理解し切れてないフシがあります。というか、理解しなくていいです。無理です。
最後に、アルバムタイトルでググるとJOJO広重氏によるこのアルバムに関する素晴らしい文章が出てくるので、そちらも合わせて読んで頂けると幸いです。
というかこのレビューよりそっち読んだほうがいいですw
あと、ライナーも意味不明なので必見。そしてライナーにも書いてあるのですが、このアルバムは必ずヘッドホン、あるいはイヤホンで聴きましょう。
252名無しのエリー:2010/03/22(月) 16:36:50 ID:SH3HUGMS0
>>248うおぉこんなに早くリクエストに答えてくれるとは…
本当にありがとう 購入決定しました
253名無しのエリー:2010/03/22(月) 22:28:42 ID:tyRQiRQH0
>>244
乙、アジカン好きな俺は見事に総評の前者だわw
後藤ってポストロックとかも好きな筈なんだが、やってる音楽には見事に反映されないんだなぁ・・・・・・

>>246
>>251

このスレの住人はホント好きだなこの人達w
254名無しのエリー:2010/03/24(水) 00:04:05 ID:w8wpA81m0
お初です。

GO!GO!7188 アンテナ

1.地球最後の日 ★★★★★
冒頭「♪38℃の〜」が一撃必殺。曲の構成自体に目を見張るものはないが、とにかく出だしでギュッと捕まえられてそのまま連れてかれる感じ。


2.ちんとんしゃん ★★☆
お得意の和風メロディ…といっても浮船ほどの斬新さはない。 途中で妙なお囃子(?)テンポを刻んだりと、中途半端な印象が強い。

3.アンテナ ★★★★
Bメロからサビへの加速が心地よい。しかし二番が終わってからCメロまでが少々冗長気味で流れを止められる感がある。

4.ふたしかたしか ★★★★☆
決してハイテンポなナンバーではないが、その独特のスピード感から歌詞の最後まで惹きこまれてしまう。 でもやっぱり後半のイントロ二分は長すぎる。
255名無しのエリー:2010/03/24(水) 00:05:50 ID:w8wpA81m0
5.飛び跳ねマーチ ★★
M4までの少々ローなテンションを一気に上げる。個人的にキャピキャピした感じが口に合わないので評価は低いです…

6.食わずギライ ★★☆
M5に比べると真面目な声だが、特筆すべき点はなし。

7.片思いファイター ★★★
M5.M6とアゲてきた流れをこの一曲で並行orちょい斜め下へ押し戻している。盛り上げながらギアを下げるサビのメロディが秀逸。

8.on the まゆ毛 〜切りすぎて〜 ★☆
遊び曲。軽い曲かと思いきや無駄に重厚な音づくりで聴きごたえは結構ハード。
256名無しのエリー:2010/03/24(水) 00:07:51 ID:w8wpA81m0
9.コミュニケーションギャップ ★
GO!GO!特有の「ズレ」が悪い方向へ作用している。聞き進めるにつれて不吉な気持ちになってくる。

10.満天の星 春の庭 ★★★
息抜き。後半唯一の着地点。

11.ハモリエヴリデイ ★★☆
曲名通り始めからハモっている…が、だからなに?という感じ。ライブ向けの曲か?

12.雨の日だけの恋 ★★☆
男のドラムがボーカル参加。やっぱりどこか遊びすぎている感が否めない。


総評 ★★★

最強の尻すぼみアルバム。前半M1.M3.M4.が素晴らしいだけに期待が膨らむが後は真っ逆さまという印象。
初期から大好きなバンドだけに、後半の遊びっぷりが一時の気の迷いであることを切に願いたい…。
257名無しのエリー:2010/03/25(木) 16:41:00 ID:siGR2RnB0
kikUUiki/サカナクション

01. intro = 汽空域 ★
ただのイントロダクション。製作途中の様子?やメンバーの声などがサンプリングされてる。

02. 潮 ★★☆
オープニングナンバーにしてはちょっとダレてしまう感じ。中盤にありそうな曲。
歌詞は「青」を強調した内容で、アルバムの雰囲気を出している。

03. YES NO ★★★★
笛の音が小気味いい。サカナらしい柔らかなポップソング。
すぅっと曲の明度が良くなる演出が面白い。歌詞はやや切ない。

04. アルクアラウンド ★★★★
2ndシングル。CMに使われヒット、その上発売後いろんなところで流れてた気がする。
妙にオリエンタルなメロディラインが楽しい一曲。
シングルらしい華やかさも、サカナらしい面白さも詰まっている良い曲だと思うが
アルバムとして聞くとやや浮いている気がする。良くも悪くも目立つ。

05. Klee ★★★☆
渋めのサウンドで進むテンポのいいロックナンバー。
好きな曲だが、特徴が無いと言えなくも無い・・・。

06. 21.1 ★★★
サカナお決まりのインスト曲。2nd,3rdの時とはやや毛色が違うかも。

07. アンダー ★★★★☆
後半のエモーショナルな展開が耳に残る。感情が高まっていくのが分かる。
曲調も歌詞も寂しげで、不思議と何度も聞きたくなる味わい深い一曲。
個人的に06〜08の流れが大好きなので、どうしても点が上がる。
258名無しのエリー:2010/03/25(木) 16:42:54 ID:siGR2RnB0
08. シーラカンスと僕 ★★★★★
序盤の核がアルクなら、中盤の核はこれ。ファンにも人気がある一曲。自分も本作で一番好き。
海を漂うようなメロディから広がりあるサビへの流れが素晴らしく爽快。
ギターとキーボードが上手く雰囲気を出している。大サビも格好良い。
シーラカンスというモチーフも、まぁそのまんますぎるがサカナに合うw

09. 明日から ★★★☆
サビで両サイドから響くギターとシンセが癖になるロックナッバー。ライブで盛り上がりそう。
歌詞が2ndっぽい。モラトリアム全開。まぁサカナは基本そうなんだけど。

10. 表参道26時 ★★★★
ここでサカナ初・一郎じゃないボーカル。サビだけ女性メンバーにチェンジ。草刈さん?
しかしこれが意外と合っていて、不安定な感情や焦燥感が表現できてる。
サウンドは各楽器の絡みが心地良い。サカナとしてもこれは新境地。

11. 壁 ★★★
ややフォークっぽくもあるロック曲。サビの頭は「僕は壁さ」・・・そう来るかとw
なんとなく次の曲へ繋がってるような気がする。しかし、渋い。

12. 目が明く藍色 ★★★★
大団円。これぞラストナンバーといわんばかりの迫力ある一曲。
ミドルテンポなロックで始まり、突如コーラスが入り曲調がガラッと変貌、 陽気なダンスチューンなノリになったと思ったら
シンセが凶暴に暴れまわりその後再び分厚いコーラス、最後は「君の声を聞かせてよ」と歌い上げ綺麗なバラード調で〆。
構想9年、ややこってり盛りすぎた感もあるが、この流れで聞くと流石に感動的。
アルバムのラストとして申し分ない出来。異色作のはずなのにピッタリくるのは流石。

13. Paradise of Sunny (Extra Track) ★★★
初回版のみ収録のオマケ。面白いけど、アルバムとは切り離しておきたい。
259名無しのエリー:2010/03/25(木) 16:44:15 ID:siGR2RnB0
総評.★★★★
前作シンシロでやや雰囲気が変わったが、なんかまた前の感じに戻ってきた4枚目。
それでも音作りは見事に3rdから昇華されていて、成長が分かる一枚。
しかしアルクからの流れで本格ブレイクが懸かってたろうに、なんとも渋いのを作ったものだ。そしてそこが好きだ。
確かに音は変わってきたが、彼らがやりたいことは変わってないのが再確認できた最新作。
大して音楽知識無いから詳しいことは書けなかったけど、いいアルバムですんで。
260名無しのエリー:2010/03/25(木) 21:40:24 ID:MNu82Pgx0
>>256 >>259
乙。サカナちょっとだけ聴いたけど確かによさそうだったな
261名無しのエリー:2010/03/27(土) 05:29:29 ID:ZrzZESIt0
>>257
トンクス!何かと注目の1枚だと思うので参考にします。
262名無しのエリー:2010/03/28(日) 20:23:27 ID:qHQWvViN0
>>259
乙。kikUUikiは2010年の最重要アルバムっぽい感じだね。
ではビクター繋がりで

≠ / cali≠gari

1.反ッ吐 ★★★★
「ヘッド」と読む1分30秒の小曲。
跳ねる強靭なリズムとリフで引っ張り、歌詞も「ヘッド」を多重録音のコーラスで繰り返すのみだがかなりのインパクト。
オープニングとしては過去最高の高揚感。

2.マネキン ★★★☆
前曲からの繋がりがスリリング。
ジャケットやPVが作られたことから考えるとこれがリード・トラックか。
グロかった初期cali≠gariを髣髴とさせる曲調であると同時に、上田剛士が紅麗死異剛市だった頃のMADにもリンクしている気が。
ただパンクっぽいものの、Aメロ等での整理されたギターワークにパンクの衝動性はあまりない(否定の意味合いではなく)。
雑誌での発言によると歌詞は○○党批判だとか。
「マネキン、マネキン、マネキン、マネキン。」と叫ぶサビが嫌でも頭に残る。

3.散影 ★★★★★
復活以後のcali≠gari王道といえそうなややへヴィーかつダンサンブルなロック。イントロ等のシンセの音色が独特。
Aメロ→Bメロ→Cメロ→Bメロと引っ張った後のサビ2連発がとにかくキャッチー。
語感を重視しもはや呪文のようになってしまった歌詞も、メロディーのよさを巧く引き立てている。
そしてこれだけてんこもりであるにもかかわらず2分57秒というコンパクトぶりも凄い。
263名無しのエリー:2010/03/28(日) 20:24:49 ID:qHQWvViN0
4.新奇テキスト ★★★
Aメロこそ変な掛け合いがあるものの、サビはメロウで洗練されたダンスチューン。
ちょっとあっさりしすぎな気もするが間奏でのスクラッチっぽいサウンドの展開等は斬新。

5.オーバーナイト ハイキング ★★★★☆
80年代のニューロマンティック勢のようなミディアムテンポのエレポップ。
ドラムまで打ち込みだが、その無機質なリズムが哀愁漂うメロディーとうまく調和している。
石井とは対照的に詞に意味を重視する桜井ならではの歌詞も素晴らしい。

6.クロニック ダンス ★★★
タイトルの印象とは裏腹に『Shambara』期のDEAD ENDあたりのパロディーともいえそうな…当時の言い方をすればポジティブパンク。
ギターリフにとどまらずツインギターのハモリのいわゆる泣きのギターソロまで、正直ここまで再現するとは驚きだ。ってか遊びすぎだろw。
それぐらい今の彼らにはそれだけ余裕があるのだろうし、同時にこうした遊び以外にやることがなくなってきたのかもしれない。
(期間限定復活だったとはいえ、“消費期限切れ”した理由は「ネタ切れ」だとしている。)

総評 ★★★☆
期限付きで復活したcali≠gariの今度こそ正真正銘のラスト作(たぶん)。
今回は“チビ・アルバム”ということで、メイン・ソングライターである石井秀仁と桜井青の楽曲のみで構成されている(1,3,4が石井作で、2,5,6が桜井作)。
アヴァンギャルドではあったが全体的にポップだった復活作『10』で出し損ねた部分をまとめたそうで、その結果インディーズ期の彼らにあったアングラな空気が再び高次元で復活。
それでいて1曲ごとのクオリティーは『10』以上。よりアグレッシブでよりキャッチー。
これならば現在のファンはもちろん、昔の彼らのファンも納得であろう。
6曲という収録内容の少なさゆえにかなり物足りなさは残るが、正直この1枚だけでもcali≠gariというバンドがかなり掴めそう。
264名無しのエリー:2010/03/30(火) 16:32:09 ID:GHxayRGT0
>>263
265名無しのエリー:2010/04/01(木) 17:17:17 ID:SzWuU2ke0
いままでのA面、B面ですと!?/GReeeeN

DISC1(A面)

1.道 ★★★★★
デビューシングルにして既に現在のGReeeeNのスタイルを完成させてしまっていることに改めて驚嘆させられる曲。
単純なメッセージソングではなく、楽曲ではジャワイアン・レゲエと呼ばれたDef Techの代表曲「My Way」を彷彿させるメロディ。
そして今やそのDef Techをも軽く凌駕する存在となったGReeeeN。この時点で世間が彼らに追いついていなかったのも仕方の無いことかもしれない。

2.HIGH G.K LOW ★★★★
一転してパワフルなミクスチャーロックとなる2ndシングル。そのパワフルなヴォーカルはORENGE RANGEに勝るとも劣らない。
ハイ、ミッド、ロウというMC分担からもレンジと真っ向勝負する姿勢が受け取れる。冒頭から登場するエスニックな打ち込みは
曲を牽引するリフの役割を果たしているが、レンジのようにあの手この手の移り気な打ち込みと異なる、最後までこのリフ一本で貫くアレンジに
彼らの一本気な男らしさを感じる。

3.愛唄 ★★★★
大事なAメロの頭から敢えて不安定な歌い方をすることで絶妙な感情の揺らめきを表現した曲。どこかで聴いたメロディの繋ぎ合わせに
聞こえる向きもあるが、それは彼らの高いサンプリング能力の証明でもある。元ネタの曲のなかで、単体では魅力的だが前後のメロが微妙なせいで
輝きを放てずにいたメロ同士を再構築してみせたのだから。そしてすぐに結果はついてきた。この曲はすぐに多くの人の知るところとなり、
「誰の歌に似ていようがGReeeeNこそがオリジナルだ」と色んなブログとかなんかそういうサイトとかで言わしめるほどの高評価を得るヒット曲となった。
元ネタと呼ばれる曲の方が発表が遥かに早いとよく言われるが、実は少年時代の彼らが既に作っていたこの曲がプロによって盗作されていた、
そういう可能性について言及されないのはあまりに考えが偏っているように感じられる。
266名無しのエリー:2010/04/01(木) 17:18:22 ID:SzWuU2ke0
4.人 ★★★★
かねてから大きなテーマに挑んできたGReeeeNだが、ここでついに「人」という、常人であればためらってしまうであろうテーマに挑む。
果たして「人」のどこからどこまでについて語ればその大きなテーマについて答え得るのか。しかしGReeeeNはあくまで自然体だった。
彼らは周囲に対して自分達が実際以上に賢いと思わせるために音楽をやっているのではない。彼らにとって音楽は自己表現の手段なのだ。
この曲はあくまで等身大、彼らなりの「人」について歌った曲であると同時に、いつしか言葉遊びに逃げ始め、ありのままの自分を
直視できなくなっていた人達へのGReeeeNからのメッセージでもあるのだ。

5.BE FREE ★★★★
ヴォーカルに大胆なエフェクトをかける挑戦をみせた意欲曲。あくまで万人の心に届く曲を身上としているだけに、どうしても
メロディが似通いがちになる点が今後の彼らの不安要素だったが、それにいち早く気付き迅速に手を打ってくるあたりはさすがの一言。
あるいはアレンジャー陣が生み出したピアノリフがたまたまキャッチーだったから、それをより目立つ形にすべく意図的にメロを
シンプルにしたのかもしれない。この時点でGReeeeNは既にアレンジャーを育てる立場にすらなりつつあったことをうかがわせる曲。

6.涙空 ★★★★★
重ねて言うが、GReeeeNはあくまで万人向けのポップさを身上としている。「コード進行が似通いすぎている」という批判をよく耳にするが、
それらの多くがコードやスケールのことなど何も知らない人によって行われているというのが実態だ。キーが決まればダイアトニック・コードが決まる。
そこに規則性がある以上、ある程度の重複は避けられない。GReeeeNの曲が非常に人気があり、リスナーが多いから「前の曲に似ている」と
批難を浴びる機会も増えているに過ぎないのだ。同じような不利益を被っているアーティストの代表格としてGIRL NEXT DOORが挙げられる。
この曲も既に登場した曲に若干似た部分もあるが、不自然な転調で自己満足に浸るアーティストと、より広く門戸を開いたGReeeeNを比べた時に
どちらを是とするかで考えていただきたい。
267名無しのエリー:2010/04/01(木) 17:19:45 ID:SzWuU2ke0
7.旅立ち ★★★★★
この頃すでに国民的グループだったGReeeeNは、自分達の歌がこれからカラオケで頻繁に歌われるであろうことも予測していた。
そこでこの曲でトライしたのが、サビのピアノやAメロのギターにほぼ歌メロをなぞらせることで、メロディを誰でも憶えやすくすることだ。
これにより曲が若干単調になってしまうが、ポップさの弊害としてどうしても似通ってしまう曲たちを区別しやすくするための最善策だったといえよう。

8.キセキ ★★★★
斎藤和義の「大丈夫」Aメロを彷彿させるBメロに思わず二ヤリとさせられる、彼らの代表曲。「愛唄」のサビ前のフレーズでは同じく斎藤和義の
「ドライブ」のサビ後半を思わせるフレーズを持ってきていたが、さすがは勤勉で研究熱心な彼らだと感心することしきりである。
Bメロ後半からメロディを盛り上げながらもサビは低音で始まるという斬新なメロディ展開は、歌謡曲的なマンネリから日本を救う意図の表れとも取れる。
動画サイトではこの曲の合唱バージョンというものも聴けるが、やはりこの曲は本人達が歌ってこそなのか、そのバージョンでは
まるでサビを切り貼りして無理矢理くっつけた曲を合唱団が歌わされているかのように聞こえてしまうのが残念。

9.扉 ★★★★
何度も言うが、GReeeeNはあくまで万人向けのポップさを身上としている。歌詞は夢とか未来ばかり、メロディは似たものばかりと批難するのは筋が違う。
彼らはあくまでポップに徹することでライトリスナーにとっての「捨て曲」、つまりメンバーの個人的意向が強く出過ぎていて多くの人が
楽しめないようなマニアックな曲を作らない、新時代のアーティストなのだ。例えばちょっと演奏が上手いだけのロックバンドが、調子に乗って
本職でないレゲエやらスカやらエレクトロやらに手出しするような流れを、彼らは潔しとしないのだ。この曲を聴いて「また同じような曲だ。
GReeeeNは似た曲しかない」と思った人は、逆にそれらの曲調に彼らがこれほど入れ込んでいるという、そのポップさへの情熱を感じて欲しい。
268名無しのエリー:2010/04/01(木) 17:20:30 ID:SzWuU2ke0
10.冬のある日の唄 ★★★★★
イントロが「人」とかなり似ているため、シャッフルして聴くと毎回「どっちだろう!?」とワクワクできる曲。毎回奇をてらってくる
アーティストの作品では出来ない、GReeeeNならではの楽しみ方と言える。サビはZARDの「永遠」を彷彿させるメロディで、
それをクリスマスソングとして再生してみせた手腕は見事。ところでGReeeeNのメインヴォーカルといえる高音担当の彼だが、
本名は存じ上げないが「HIDE」と名乗っている。ZARDについてもそうだが、過去の偉人たちの志を継ぐ意図が見え隠れするのもGReeeeNの魅力だろう。

11.歩み ★★★★★
かつて様々なアーティストからの影響を感じさせた勤勉なGReeeeNであるが、ついに彼らにとって参考に値するアーティストがいない状態となる。
そしてついに彼らは自分自身との戦い、つまり過去の作品の良い部分を抽出してさらに完成度の高いものを作り上げる行為に着手する事となる。
もちろん、言い訳程度のささいなメロ変えで焼き直しをやっているのではなく、大胆にストリングアレンジを施すという大きな挑戦をみせた意欲曲。

12.刹那 ★★★★
サビメロを微妙に変えていく天性のアドリブセンスを発揮した曲。そこでそう来るなんて!と二ヤリとさせられること請け合い。
ポップ路線ゆえに発揮させる機会が少ない彼らの歌唱力だが、仮にR&Bを歌わせれば自在のアドリブで素晴らしいフェイクを聴かせてくれるだろう。

13.遥か ★★★★★
現時点でのGReeeeNの最高傑作といえる名バラード。似たメロディを繰り返すことでテクノ的なミニマルさを体現した意欲作。
それをバラードでやるあたり彼らの飽くなきチャレンジ精神を感じる。彼らが出したいのはもっと大きなサイクルのノリだったのだ。
そして父母からのメッセージを盛り込んだ感動の詞。これほど親孝行なアーティストがかつていただろうか。
仮に父母が「そんなこと言ったかな?」という状態だとしても、それに近いことは言ったんだろうし、全く言ってなかったとしても、
尊敬のあまり発言が美化されてしまうほど父母を尊敬しているという彼らの思いの表れだろう。
269名無しのエリー:2010/04/01(木) 17:21:10 ID:SzWuU2ke0
DISC2(B面)

1.絆 ★★★★
バンドではない彼らが敢えてギターを全面に出し、ベースソロなども導入した意欲作。全編通してハイハットに強弱の概念が無く、
敢えてのっぺりした機械的なノリにしている点にもこだわりを感じる。4MC体制ではあるがロックもこなす存在であるということを
リスナーに見せつけた曲。

2.DREAM ★★★★★
まずオンコードを用いたイントロに注目したい。彼らがパワーコードだけでお手軽な作曲をしていると思っていた人は主張を撤回せざるを得ないだろう。
ちょうどPUFFYの「アジアの純真」のようなコード進行となっているあたり、奥田民生と肩を並べる彼らの作曲能力が発揮されていると言えよう。
ちなみにキーも同じなので完全に同じコードだが、ここでは女性であるPUFFYと同じキーを歌いこなすGReeeeNを賞賛すべきだろう。

3.UNITY ★★★★
ピアノをメインにしたA面に比べギターを強調したロック調の曲が多いのがB面の特徴となっており、この曲も元気なロックチューンとなっている。
美しいメロディで感動させた後は元気一杯になれる曲を持ってくる、そんなGReeeeNの配慮がうかがえる。前曲とは異なり、
今度はパワーコードで力強く押し切るストレートな曲となっており、彼らのオールマイティさを改めて確認できる。
世間では一過性のブームと見なされることの多い青春パンクに、GReeeeNが今なお高い可能性を認めていることをうかがわせる曲。
270名無しのエリー:2010/04/01(木) 17:21:51 ID:SzWuU2ke0
4.街 ★★★★
ついにR&Bにチャレンジした意欲作。低音担当ヴォーカリストの、意図的に感情の表現を無くしたような歌い方が斬新。
万人向けのポップさを発揮するために、メロディメイクに制約があるのが彼らの数少ない弱点ではあるが、
R&Bアレンジにすることでほとんど同じようなメロディで全く新しい曲のように聴かせる手腕は見事と言うほかない。
R&B界隈では歌の上手い歌手が多いため、専業ヴォーカリストでなくシンガーソングライターの彼らに若干分の悪さはあるが、
もはやGReeeeNが歌っているだけで他の歌手以上の値打ちがあるとみるのが一般的な世論だろう。

5.東南西北〜全員集合!!!!〜 ★★★★★
ORANGE RANGEのお株を奪うコミカルなパーティーソング。レンジに比べアレンジがスッキリしており、ユニークな歌詞をより耳に入りやすくする
彼らの意図が出ていると言える。よく日本人のラップにはメッセージ性がなく、単なるダジャレに過ぎないと言われるが、
それならばといっそ堅苦しいメッセージ性を完全撤廃してただただ楽しい曲にしようしたGReeeeNは、日本語ラップの未来を見据えていたといえる。

6.ルーキーズ ★★★★
ここで再び青春パンク調のストレートなロックチューンが登場。勢いがある中でも、ハイハットの抑揚はあくまで奪った状態となっており、
GReeeeNならではのオリジナリティを存分に発揮した曲となっている。各メンバーがソロで歌う構成は、友情をテーマにしたタイアップ映画との
バランスを取ったものだろう。中には歌唱力がそこまで高くないメンバーも含まれているが、それをお互いがカバーし合う事によって、
全員の力でこれぞGReeeeNといえる出来に仕上げているのはさすが。まさに誰が欠けても成り立たない、この4人でこそのGReeeeNだと感じる曲。
271名無しのエリー:2010/04/01(木) 17:22:31 ID:SzWuU2ke0
7.君想い ★★★★
4MCでありながらHIDEが歌うときの高音コーラスにHIDEの声を重ね録りしているという、並のコーラスグループにない発想を見せつけた意欲曲。
MCが4人いるならメインが歌ってるときのコーラスは残りのメンバーがすべきだ、そんな古い議論を葬り去る先進性である。
それぞれが自分のペースでやればいい、得意なことだけをお互いが出し合えばいい。そんなGReeeeNの友情を感じる曲。

8.少年が故の情熱 ★★★★★
すばらしい。少年が故の情熱を忘れずに生きよう、そんなGReeeeNの決意を感じる曲。

9.あの頃から ★★★★★
すばらしい。何の歌なのか曲名から推測できないが、GReeeeNの音楽センスの高さを感じる曲。

10.アメアガリ ★★★★★
すばらしい。イントロの雨音。今ちょうど雨音が聴きたかった。これからは雨音が聴きたい時に聴ける、そんな嬉しさで満たされる曲。

11.声 ★★★★★
すばらしい。具体的にどうすばらしいのか説明を求めてくる輩がたまにいるが、すばらしいものはすばらしい。それが全てだ。
世の中には言葉では語り尽くせないことがあるのだ。
272名無しのエリー:2010/04/01(木) 17:23:35 ID:SzWuU2ke0
総評 ☆
すばらしい作品ではあるが、まだまだ彼らは可能性を秘めているという意味を込めて、今回は敢えて満点を付けなかった。
普遍性と前衛性を兼ね備えた稀代の名盤。まず歌詞がすばらしい。夢を見据えて前進するポジティヴで力強いメッセージが多いが、
その中にも決して努力を強要せず、自分のペースで行けばいいという優しいメッセージも垣間見せている。この両立は難しい。
そしてこの両立により、リスナーは友人を励ます時には前進系を聴かせて相手を陶酔させると同時に友人を励ます自分に陶酔でき、
自分を慰める時にはマイペース系を聴いて再起までの心の拠り所とする事が出来る。主張がブレているのではと思われる節もあるかもしれないが、
例えば彼らはこんな考え方はおかしい、あんな音楽はクソだといった過激な主張で必要以上に自分自身に固執したりはしない。
そうした誰の立場も容認できる柔軟さ、全方位の優しさを常に心掛けているという点においてGReeeeNは全くブレていないのだ。
作曲面での功績も大きい。誰の耳にも届くポップなメロディは今や一聴しただけでGReeeeNと分かるほど世間に認知されている。
彼らをリスペクトする後発アーティスト達によって次々と似たベクトルの曲がチャートに送り込まれ、今や日本の音楽シーンは
GReeeeN系ともいうべきアーティスト達の独壇場となった。過去の栄光にすがる嫉妬深いベテラン達からはなかなか彼らを賞賛する声が
挙がらないものの、多くのリスナーが自分の耳で良い音楽を判断できるネット社会においては、「誰々のお墨付き」「業界で高評価」といった
内輪からの煽りはもはや意味を成さない。新しい世代が良い音楽を広める動きは既に始まっているのだ。今作の収録曲も、その全曲を
動画サイトで聴くことが出来る。これはファン達が高水準の音楽を広めようと、高いモラルで良心的な活動をしている証明である。
いつまでも上の世代の懐古主義に付き合ってはいられない。GReeeeNは口火を切ったのだ。今、彼らの前途はオール・グリーンだ。

(まとめサイト用後述レス)
2010年4月1日に投稿したレビューです。
273名無しのエリー:2010/04/01(木) 17:41:04 ID:y3cu7IwhP
>>272
ワロスww乙ですw
274名無しのエリー:2010/04/01(木) 18:17:55 ID:k6kooM+t0
なんだかGReeeeNと名前がかぶるような気がするんですが…。

GREEN/B'z

1.STAY GREEN 〜未熟な旅はとまらない〜 ★★★★
B'z王道といった感じのハードポップなアップテンポナンバー。
サビの強烈なインパクトは流石と言うべきか、アルバム1曲目に相応しいキャッチーなもの。
静かなAメロと激しいBメロとの起伏がメロディをますます際立たせている。

2.熱き鼓動の果て ★★★☆
1番はアコギ主体の泥臭いミディアムナンバーだが、2番以降はB'zお得意の疾走系へ移るという変わった曲。
個人的には1番のベタベタな打ち込みは生にした方が良かったんじゃないかと思う。
サビとブリッジを自然かつ見事に繋ぐギターソロが松本の職人技を感じさせる。

3.Warp ★★★★
90年代のB'zが得意としていた「久しぶりに会いました」的な恋愛系ポップナンバー。
あまり起伏の少ないAメロとメロディアスなBメロ〜サビとのギャップはサビを印象付けるのに効果的か。
ブリッジで急に哀愁を帯びるのもこの手の曲にはよくある手法だが、王道を突き通しているのでむしろ好感が持てる。
275名無しのエリー:2010/04/01(木) 18:18:47 ID:k6kooM+t0
4.SIGNAL ★★★☆
前曲とは打って変わってマイナー調のミディアムナンバー。
ときメモのタイアップに使われたとかで色々と話題になったことは記憶しているwww
全編打ち込みだが、この無機質な感じのメロディにはマッチしているかもしれない。

5.SURFIN' 3000GTR ★★★
B'z流グループサウンズ。
サーフィン特有の「テケテケ」フレーズもしっかりと演奏していて、いかにもパロディといった感じが強い。
だからこそドラムは打ち込みじゃなくても良かったんじゃないかなあ。ベタベタしてるよ。

6.BLUE SUNSHINE ★★★★★
西海岸を思わせるアメリカンポップス。Aメロのアコギといい歌謡曲的なメロディといい、いかにもそれらしい。
打ち込みもあまり使用しておらず、あまりベタベタした印象は無くサラッと聴けるのも好印象。
ポイントは急にマイナー調になるブリッジで、これがこの後続く爽快感溢れるギターソロに対する良いフックになっている。
…B'zってブリッジが良い曲多いな。
276名無しのエリー:2010/04/01(木) 18:20:50 ID:k6kooM+t0
7.Ultra Soul(Altarnative Guitar Solo ver.) ★★★☆
「ウルトラソウッ!!ハァイ!!」ばっかり耳につく曲だが、イントロのバックのギターリフとか、格好良い部分は結構ある。
曲調は昔B'zの主流だったダンスビートを今演ってみましたというような感じのもので、東洋的でもあり西洋的でもあるメロが特徴(なんだそれ)。
シングルバージョンとは間奏とラストのギターソロが違う。個人的には間奏はシングルの方で、アウトロはこっちの方。

8.美しき世界 ★★★★
まったりしたミディアムバラード。またしてもときメモタイアップ。
Aメロの稲葉のファルセットを帯びた歌唱はかえって新鮮な印象を与えるかも。
稲葉は叫んでばっかりだと思っている人におすすめ。

9.Everlasting ★★★★
前曲のまったりした余韻を吹き飛ばすかのような激的なストリングスのイントロから始まる王道バラード。
歌詞は直球。読み方によっては死別の詞とも感じられるかも。
B'zの王道バラードにははずれがないので、安心して聴けるナンバー。
277名無しのエリー:2010/04/01(木) 18:20:58 ID:+wh2VU4W0
2ちゃんの中で一番いらないスレとして認定します。
278名無しのエリー:2010/04/01(木) 18:22:37 ID:k6kooM+t0
10.Forever Mine ★★★★
またしてもベタベタな打ち込みが支配するダンスナンバー。
イントロのギターリフが斬新。よくもまああんなリフを考えられるなと感心。
メロディよりもギタープレイの方が面白かったりする。

11.The Spiral ★★★★★
実験的要素を含むミディアムナンバー。このアルバムの中では最高傑作。
ピアノから始まる静かなイントロから始まり、起伏の無い稲葉の歌唱が繰り広げられるAメロに対し、Bメロは突然爆発したかのように激しくなる。
裏で鳴っているギターの「キュイーン」って音も近未来的で良い。
松本のギターソロも渋く、稲葉のアカペラによる終わり方もこれまでで例を見ない。プログレ的要素も含んだ作品。

12.GO★FIGHT★WIN ★★★
単純明快な人生の応援歌。
「This Is 魂のWar!!」という英語も日本語もないまぜにしたサビのフレーズが印象的。
この曲でさっぱりと終わるのもこのアルバムの良いところ。

総評 ★★★★
ポップなB'zが全面的に押し出された一枚。
夏を意識して作られており、B'zとしては珍しいBGM感覚で聴けるアルバムなので、ドライブなどに最適。
ただ、ベタベタしたドラムの打ち込みのせいでどうしても暑苦しく聴こえるのが難点。そこを改善できたらもっと良い作品だったと思う。
「Ultra Soul」も入っていることだし、初心者にお奨めな一枚。
279名無しのエリー:2010/04/01(木) 19:21:05 ID:vrTRErQl0
>>278
乙。ああスイマセンGReeeeN…。B'zはいつも良いドラマー使ってるのに打ち込みは勿体無いよね
280名無しのエリー:2010/04/02(金) 01:46:27 ID:Kapylmip0
>>272
>>265-267あたりまではやる気あったのにだんだん衰退しててワロタw
>>278ともども乙
281名無しのエリー:2010/04/02(金) 15:03:29 ID:e++RQe490
>>272
4月1日か。クソワロタww
後半ですばらしい連呼しすぎwww

>>278
乙。B'zって急にえらくポップな作品作るんだよなぁ
282名無しのエリー:2010/04/02(金) 15:13:17 ID:LuKOjBVl0
プミポン!
283名無しのエリー:2010/04/04(日) 15:32:35 ID:/RCXtLJz0
音ヲ孕ム / 睡蓮

1.Lotus ★★★★
いきなりSOFT BALLETの亡霊を消し去る強烈な1曲。
フジマキお得意のノイズこそかすかに入るものの、基本的には雅楽のような和+エレクトロニカの世界。歌詞は英語だけども。
淡々とした鼓と緊張感を醸し出すノイズ、芍薬の妖しげなヴォーカルに引き込まれる。

2.昼間 ★★★☆
タイトルとは裏腹に密室感の漂うトリップポップ。
やっと出てきた生バンドサウンドと何気にポップなメロディーが印象的。
ゲストギターにREDRUMの竹内顕、ベースにWRENCHの松田知大、ドラムにブンブンサポートでおなじみ平井直樹が参加。

3.鶏頭 ★★☆
メロディーや芍薬の歌い回しから歌謡曲の匂いがする曲。
他の曲に比べやや開放的か。それでも暗いけど。
歌詞も技巧的で所々エロい。「あたしを穴にしてあなたをつめこんで」とか。
ギターにTHE BACK HORNの菅沼栄純が参加。

4.夕鶴会 ★★★★★
再びバンドサウンド無しで路線としては1曲目に近いが、より浮遊感が強く出た曲。
サビの「飛べ」というフレーズが印象的でそれを歌う芍薬の透き通った声がとても美しい。
大島ミチルによるストリングスも効果的。
284名無しのエリー:2010/04/04(日) 15:33:36 ID:/RCXtLJz0
5.左手 ★★★★☆
インダストリアル色の強い重厚なサウンドに艶かしいメロディー・歌声が絡む曲。
ギターに菅沼と元Guniw Tolls/AGE of PUNK/BUGのASAKI、そしてドラムにyukihiroが参加。
相変わらずクレジットを見なくても彼のものとわかるスネアの音である。

6.Spine ★★★
再び英語詞のインダストリアル系の曲。このアルバムが提示する世界観の深淵か。
バックの荘厳なストリングスが悲壮感を煽りまくる。正直怖い。

総評 ★★★☆
元SOFT BALLETの藤井麻輝が女性ヴォーカリスト芍薬と組んで結成したユニット睡蓮の1stミニアルバム。
(この2人が2001年のzilch『SKYJIN』に参加していることから考えると、構想等を含めれば制作に7年近くかかったことになる。)
SOFT BALLETの頃のフジマキの“インダストリアル”“ノイズ”のイメージはそのままに、そこに繊細なエレクトロサウンドと神秘的な和のテイストを融合させた世界観を提示。
そんな暗い世界観にもかかわらず曲調はバラエティー豊かなので飽きない。ミニアルバムながら個人的にはフルアルバム並みの満足度。
そして各曲のレビューではあまり触れなかったが、さまざまな表情を見せ曲の世界観を彩るヴォーカリスト芍薬の存在も素晴らしい。マジでよくこんな人を見つけてきたもんだ。
とりあえず最初の1枚目としては十分すぎる1枚なのでSOFT BALLETやGuniw Toolsあたりのファンはもちろん、ありきたりの音楽に飽きた人は是非。外人にも受けそう
285名無しのエリー:2010/04/07(水) 00:13:25 ID:zZjdPegR0
乙です
286名無しのエリー:2010/04/08(木) 10:13:17 ID:xuWWWJXyO
てす
287名無しのエリー:2010/04/08(木) 10:14:34 ID:xuWWWJXyO
L'Arc-en-Ciel ark

01.forbidden lover

タイトルを単純に受け止めると、叶わぬ愛の悲哀さをあらわしているのであろう。

しかし曲を聴きはじめると、すぐにその悲劇はただならぬ雰囲気を醸し出していると思い知らされることになる。

なぜならば…その音は、海が真っ二つに割れる「モーゼの十戒」のワンシーンのように、聴く者全てが息を飲み、そして立ち尽くしてしまうほど圧倒的だからである。

戒律を破り海のように引き裂かれてしまった禁じられた二人に、神はどんな結末を用意しているのだろうか?

ラルク…いや、邦楽全体を見渡しても屈指の、荘厳で壮大なスペクタクル曲である。



02.HEAVEN'S DRIVE

ライブハウスを俗称で【箱】というのは皆さんもご承知の通りだろう。

つまりこの曲の歌詞にもあり、そしてアルバムタイトルにもなってる【箱船】とは、まさにそのライブハウスのことを比喩しているのではないだろうか?

だとすれば、作詞者hydeにとってライブとは箱船L'Arc〜en〜Ciel号に乗船したファンとともに音の海原を航海するようなものであり、全員で一緒に目指すべき楽園と考えているのではないだろうか?

この曲がラルクパレードのイントロとアウトロに使われているのも、そんな想いがあるからなのかもしれない。
288名無しのエリー:2010/04/08(木) 10:15:40 ID:xuWWWJXyO
03.Driver's High

「ニトログリセリン」

この薬品は血管拡張作用があるため狭心症の治療に使用されたり、わずかな振動でも爆発する特性でダイナマイトの原料にも使われているのをご存じだろうか?

つまりこの曲はそんな性質と同様に、メロディが耳に注入されると瞬時に血が騒ぎだし、音圧を身体に受けたと同時に感情が爆発してしまうほど即効性のある旋律なのである。

特にイントロは「イントログリセリン」とでも名付けたくなるほどの秀逸さで、落ち込んでるときに聴くと気分を一新させてくれ、陽気なときに聴くとさらに気分を高揚させてくれる。

一般人気もあり、ライブでも非常に重宝されているナンバーである。



04.Cradle

その揺らぎは規則正しく左右に揺れるコインのように、ゆっくりと確実に聴く者の意識を深い眠りへと落としてゆく。

そう、独りで底無し沼に沈んでゆくようにゆっくりと。

潜在意識、深層心理、暗示、洗脳…

淡々と刻まれるその暗黒なリズムは、一度嵌まるとなかなか抜け出せない「催眠術」のようであり、ここまで意識の根底に訴えかけてくる曲はなかなかないのではないだろうか。
289名無しのエリー:2010/04/08(木) 10:16:33 ID:xuWWWJXyO
05.DIVE TO BLUE

青二才、青臭い…

日本語での【青】とは主に若さや未熟さなどを表している。

しかし一方で「青年」の定義はおおよそ15〜39歳あたり、そう少年から大人までを指すのである。

つまり作詞者は青を使うことで、そんな少年と大人の曖昧な境界線を表現したのではないだろうか?

そう、少年と大人に明確な分岐点などないんだということを。

曲調も青い春としかいいようがないほどポップで明るく、ラルクでは珍しいストレートな「青春ソング」である。



06.Larva

次曲のイントロと繋がっているインスト。

「幼虫」と名付けられたこの曲はその名の通り、卵から得体の知れない昆虫が続々と生まれ、そして「脱皮」を繰り返しながら大きくなっていくような、えもいわれぬ気味の悪さをひしひしと感じさせる。

歌詞がないインストであることが余計に怖さを増幅させており、まさに「虫酸が走る」曲といえるだろう。
290名無しのエリー:2010/04/08(木) 10:17:40 ID:xuWWWJXyO
07.Butterfly's Sleep

植物に「擬態」し、獲物を待ち伏せ捕食する蟷螂(カマキリ)

海底の砂の中から「擬餌」を動かすことで獲物をおびき寄せ、捕食する鮟鱇(アンコウ)

これが捕食者達の、生き残りを懸けた「攻撃擬態」である。

擬態を見抜けず捕まった者に訪れるは永遠の眠りであり、それは自然の摂理なのである。

6曲目から繋がるイントロに誘い出されこの曲を聴いているあなたも実は、けして逃げ出せない捕食者に捕らえられているということなのだろう。

そう、ラルクという捕食者に。



08.Perfect Blue

若者には耳障りで不快だが、20代後半以降の大人にはほとんど聞こえない音がある。

その特性を利用し、迷惑行為に及ぶ若者を排除することに効果をあげている高周波数の音。

それがいわゆる「モスキート音」と呼ばれている音である。

つまり、この曲の過激な詞の内容はその事例と同じく、愚かな行動をするファンに向けて書いた「モスキート詞」と捉えることができないだろうか?

この歌詞が耳に留まるか留まらないかはあなた次第。

そういう観点からも、ラルクファンには耳を澄ましながら聴き直してもらいたい1曲である。
291名無しのエリー:2010/04/08(木) 10:18:29 ID:xuWWWJXyO
09.真実と幻想と

奥深い洞窟に巣くい、夕刻とともに闇に紛れて飛び立つ。

そして、超音波の反響で獲物に狙いを定め、静かに忍び寄る。

あとは獲物の生き血を黙々と啜り続けるのみ…

そう、私が歌詞や曲調から抱いた感覚は「血吸い蝙蝠(コウモリ)」そのものなのである。

夜行性のようなアレンジに超音波のように広がるサビのファルセット…まさに闇の住人が奏でていると例えるべき、ラルクならではのミステリアスナンバー。



10.What is love

愛とは何か?

愛とは名詞ではなく動詞である。

つまり愛とは常に動き続けるものであり、結婚という小さい籠に囲っておけるものではないのだ。

しかし…

そんな流動的な愛を捕まえておけるものがこの世に一つだけあるとしたら、それは「愛し合う二人が繋いだ手の中」だけではないだろうか?

愛とは一人では決して捕まえられない、しかし愛し合う二人なら簡単に得ることができる、そんな存在なのではないだろうか?

それは僅かな温もりしか感じられず、確かめようとすると消えてしまい、決して目にすることはできず存在自体を信じられなくなることもあるだろう…

しかし、たしかに…たしかに二人が繋いだその手の中で愛は、星のように揺らめいているのである。
292名無しのエリー:2010/04/08(木) 10:19:11 ID:xuWWWJXyO
11.Pieces

愛する人と幸せな時を過ごす「観覧車」

その空間は、時がとまっているかのような幸福感に包まれていることであろう。

しかし、ゴンドラは時計の針のように緩やかに、そして確実に終着へ向けて動き出している。

その様子はまるで、二人の出会いから別れまでを示唆している大きな時計のようではないだろうか?

そう、二人だけの時を刻んでいる大きな大きな「観覧車時計」

そんな時の流れを体感できるメロディとアレンジであり、歳を重ねれば重ねるほど心に染み渡ってくる、人生の伴侶とともに聴きたい名バラードである。



【総評】★★★
ラルク史上1番売れたアルバムであり、1曲1曲の出来は他のアルバムと遜色ないのだが、全体の流れに振り幅がありすぎて良くも悪くも同時発売された「ray」と対極にあるアルバムである。
293名無しのエリー:2010/04/08(木) 23:33:02 ID:Aja3sK5y0
>>292 おつ。

みんな相変わらずで嬉しいぜw
294名無しのエリー:2010/04/09(金) 05:03:37 ID:CXlyNiJG0
きもい・・・
295名無しのエリー:2010/04/09(金) 15:49:32 ID:YB5oNSqa0
>>292 乙。
DIVE TO BLUEの解釈はマジで斬新な切り口にに感じられたよ
296名無しのエリー:2010/04/09(金) 22:00:17 ID:p970Xklk0
乙wwwwwwwwwwwwww
297名無しのエリー:2010/04/09(金) 22:58:35 ID:xvHmsYSiO

なんかすげえキモイな
298名無しのエリー:2010/04/09(金) 23:05:26 ID:JGx/BPPL0

あいかわらず総評が普通でワロタw
299名無しのエリー:2010/04/11(日) 22:14:54 ID:hOlqMwBiO
相当自分に酔ってるんだろうな
気持ちわり
300名無しのエリー:2010/04/12(月) 03:07:12 ID:IZyBmkw0O
ネタに気持ちわりとか言っちゃう男の人って
301名無しのエリー:2010/04/12(月) 16:05:52 ID:WaOtTJ+B0
X42S-REVOLUTION  / T.M.Revolution

1.INVOKE -インヴォーク- ★★
ガンダムとT.M.Rの初コラボ曲でもある17thシングル。
シンセを重ねまくったケバいサウンドが今聴くと古臭く感じられる。これって当時avexが流行らせてたサイバートランスっぽい音なんだよなぁ。
浅倉の師匠である小室がglobeやGABALLでやってたサウンドはそういう音と一線を画していたから今でも全然聴けるんだけど。
バラードっぽいイントロや勢いのあるメロディーはいいけど、このトラックでだいぶマイナス。

2.Meteor -ミーティア- ★★★★☆
6thアルバム「coordinate」収録曲。
T.M.Rのアルバムには必ず1曲バラードの超名曲が入っているというのが定番だが、6thではこれ。
歌唱は言うまでもなくメロディーも隙のない出来。
音作りが90年代と何一つ変わってないのはどうかと思ったけどw、それもどうでもいいぐらい曲がいい。

3.Zips ★★★★☆
7thアルバム「SEVENTH HEAVEN」収録曲。
これのどこがガンダムなのかっていうぐらい歌詞がエロい、グイグイ突き進むハイテンポなナンバー。
浅倉にしては珍しくキラキラしたシンセがほとんど使われておらず、ヘヴィーなギターがメインの硬派なアレンジだ。
重めの打ち込みバスドラも生ドラムに比べれば単調なものの、迫力のある音なのでこれはこれでありだと思った。

4.ignited -イグナイテッド- ★★★☆
何気にオリコンチャート史上900作目の1位獲得作品でもある20thシングル。。
19thシングル『Web of Night』が重低音を前面に出した新境地的アレンジだったので、今作にも期待していたが結局『INVOKE』路線のサウンド。
しかし今回はギターを効果的に挿入することで派手にシンセをあまり重ねずに曲に厚みを持たせている印象。そして音使いも若干新しくなっている。
畳み掛けるようなメロディーラインも良い。
302名無しのエリー:2010/04/12(月) 16:07:21 ID:WaOtTJ+B0
5.vestige -ヴェスティージ- ★★★★★
21thシングル。エモ−ショナルなバラード。
アレンジがやけに壮大かつシンプルなゆえ、西川くんの歌声が際立って聞こえる。
ちょっとビブラートかけすぎな気もするけどここまで感情たっぷりに歌える人はなかなかいないのでは。

6.Imaginary Ark ★★
ミディアムバラード調の新曲。
冒頭から「今時この打ち込みかよ…」とか思ったりもしたけど浅倉だからまぁいいか。
しかしそれ以上に悪い意味でやばいのはメロディー。
さすがに超駄作である22thシングル『resonance』(好きな人はごめんなさい)よりはだいぶ聴けるものの、他の曲と聴き比べるとやはり切れ味のなさを感じる。
似たようなテンポの『Meteor』あたりと比較しても明らかだろう。変にメロディーをこねくり回してるんだよなぁ。
access15周年時のリリース作品や一部の提供楽曲を聴いたときも思ったけど、最近の浅倉って枯れてきてうわ何をするやめくぁwせdrftgyふじこlp

総評 ★★
T.M.Revolutionがガンダムとのコラボ曲を集めたミニアルバム。
集まった曲自体は良い曲が多いけれども、せっかくの新曲の出来が微妙すぎるのでファンとしては複雑。
かといって初めてT.M.RのCDを聴く人にとっても、バラードとアップテンポしかなくサウンド的にも歌詞的にもバラエティーに乏しいのでオススメできない。
ってことで初回限定版付録のガンプラかジャケ目当ての人以外には用がない作品でしょう。
303名無しのエリー:2010/04/12(月) 23:55:36 ID:zk/GdBpBO
>>301 乙

FUNKASIA☆/及川光博

1. FUNKASIA ★★★★☆
導入曲は2曲目へ繋がるインスト。
約30秒でTDLのパレードの幕があける時のような高揚感にぞくぞく。
個人的には2と合わせて★5つ。かなり好き。

2. Shinin'Star ★★★★★
ノリノリアゲアゲDANCE☆MANサウンドが堪らなく気持ちいいナンバー。この一曲が間違いなくこのアルバムのメイン。
もう歌唱力とかどうでも良くなるね!

3. キミノマニア ★★★★☆
前の曲がスッと終わるので耳に入りやすい。
叶わぬ恋にのめり込みながらも、現実に絶望し苦悩している様子がコミカルな詞で綴られている。
ラストで畳み掛けるマリアマリアマリア…のコーラス。
この悲痛な叫びが曲の主人公の本心なんだろうなーと思うと、「ミッチーやるじゃん」と感心する。
声の加工が外れるタイミングが「?」なのがもったいない。
NHK『エル・ポポラッチがゆく!』に寄せた曲のためアルバムコンセプトとはズレるものの、そんなことまったく気にさせない名曲。
304名無しのエリー:2010/04/12(月) 23:57:42 ID:zk/GdBpBO
4. FUNKY 本気 NIGHT☆ ★★☆
ここで一旦クールダウン。ミドルテンポのファンクナンバー。
ベース音がデカくやたらキラキラしている。ただし印象に残らない、地味。

5. Silent Love ★
タイトルの通りしっとりとしたバラード。いかにもアルバム曲って感じ。
こういう聴かせる曲を歌いたいのはわかるけど歌唱力がなあ。

6. 夜行性ガール ★☆
妖しいイントロのファンクロックチューン、ファンクでディスコなアルバムの中では異質感が漂う。
コンセプトが明らかにずれているし、肝心の曲自体もなんだか惜しい。アレンジはかっこいいのに。
サビでシャウトしてるのに盛り上がりに欠ける。とにかくもっとどうにかかっこよく出来たはず。

7. イチャイチャしたい。 ★★★★
及川光博の本領発揮。世間のイメージする"ミッチーが歌ってそうな曲"であり、これが大正解。
チープでどこか懐かしいディスコサウンドにいい意味で笑えちゃうエロスな歌詞。最高。楽しまなきゃ損。
305名無しのエリー:2010/04/13(火) 00:00:07 ID:Lqj7aZHpO
8. Get Down To The funk!! ☆
お遊びというか一休みの曲。夜の雰囲気漂う中で目立って明るくてライブ向けっぽい。
客との掛け合いがあるんだろうなーという印象しかない。

9. タカラモノ ☆
ミッチーのバラードはあの癖のある歌唱がもろに出るので、苦手な人にはかなりキツい。
だってさ…『〜だろう』って歌詞が『〜だろぉおおぅん』ってなるんだぜ…?
ちょwwwミッチーwwって飛ばせるくらいがちょうどいいのかも。

ミッチーの失恋ソングはワンダフル入浴が最強なので、こんな真面目な曲はいらんのです。

10. Song for you ★★★☆
イントロのギターが心地よく、いい味だしてる。
ミッチー節で盛り上げる部分ではきっちりと盛り上げ、静かにキラキラで締めるラストにふさわしい一曲。
恋の成就の幸福感溢れる良曲。

総評 ★★★★
自分の魅せ方をわかっている人は強い。かつ、ちゃんとコンセプトがあるアルバムなので面白くないはずがない。
曲の時間やアルバムの流れはよく考えられていると思うが、やっぱり6曲目がなあ。単体ならそこそこ評価されそうだけどなあ。残念。
wikiによるとこのアルバムにはシングル曲がないそうだが、2・3・7曲目なんかはシングルカットされてもいい出来。
ミッチー歌唱が許せる人にはお薦めしたいアルバムです。
306荻野目洋子萌え:2010/04/13(火) 00:43:20 ID:gOtp+5jq0

「わたしのかけらたち 」   植村花菜


01. 猪名川     ★★★★
三拍子で、シャッフル。
アダルトな感じのゆったりした佳曲。

02. 忘れないよ   ★★★★☆
トイレの神様が無ければ1STシングルだっただろう。
もろ王道ヒット路線。
歌詞に目新しさはないけど、OL受けがよさそう。
歌唱力としては声が力強すぎるかな。もうちょっと音程あげて声がかすれたほうが好み。

03. わたしはじめ  ★★★★☆
声が違うぞ!!
アニメのエンディング、NHKの「みんなのうた」にでも流れそうな元気で楽しい曲。
ホーンセクション、バンジョーが使われてて、歌詞も楽しいし、大阪弁も良い感じ。
307荻野目洋子萌え:2010/04/13(火) 00:44:44 ID:gOtp+5jq0

04. マスカラ     ★★★★
一転大人な曲。ドリカムっぽい。
一拍遅れて歌いはじめたり、凝ったつくり。
OLに受けそうな歌謡曲。

05. サンシャインストーリー ★★★★☆
今度はアップテンポで元気のある曲。
ライブで盛り上がりそう。これもシングルカットできる。

06. トイレの神様  ★★★★★
レンタルじゃなくCDを買ってあげなきゃって思わせた曲。
平成のさだまさし。
音楽版の「三丁目の夕日」
そんな形容をしたくなるココロ温まるフォークソング。
おばあちゃんに捧げる曲で、昔、五目並べ、したっけな〜 なんて思い出が
よみがえってきてジーンとしてしまう。。。
大阪弁の方言もすごーーく良い。
東京人からしたら、方言使うなんて、ずるいし、うらやましい。

曲は、三拍子のシャッフルですね。ギターを弾くときはシャッフルに気をつけて!!
コードも簡単だし、ギター弾きはみんなカバーして歌ってそう。
308荻野目洋子萌え:2010/04/13(火) 00:46:37 ID:gOtp+5jq0

総評 ★★★★☆ (8.5)

号泣必須!!
10年に一度の名曲!!
なんてコトバに騙されてyoutubeを見てしまった「トイレの神様」
期待したほどではなかったし、泣くほどではなかったけど・・・・
ノンフィクションらしさが出てて、グッとココロを掴まれた。
土手で歌っている彼女が好きなコに似てたので見とれてしまったのを差し引いても
凄く魅力的な曲だと思う。

他のアルバムの曲はアコースティック感が薄く、結構普通な歌謡曲
古内東子とかドリカム系の王道路線。
アコギが好きなのでその点では残念だが、1曲1曲よく練られてて良いアルバムです。


PS
ちなみに以前このコの1STをタワレコで視聴したときも、
うわ、ギター弾きの女の子だ・・・かわいい・・・けど・・・普通の歌謡曲か〜
と判断して購入を見送った記憶がある。
309名無しのエリー:2010/04/13(火) 01:46:35 ID:7wKnKEDF0
>>302 >>305 乙です。
>>308おおっ、お久しぶりです。トイレの神様、いい曲ですよね。
話題になってるのを知らずに聴いたけど感動しました。
310名無しのエリー:2010/04/13(火) 16:05:21 ID:m1z7EhlX0
restoration level→3 T.M.Revolution
1.restoration LEVEL→3 
次の曲につながる感じ。飛ばしてもかまわない。
2.HEART OF SWORD〜夜明け前〜 (ESPECIAL "MATT" Mix) ★★★
9曲目のミックス違い。原曲の雰囲気を残したアレンジ。前奏が長めで1分半もある。好き嫌いが分かれる曲。
3.Tomorrow Meets Resistance ★★★ 
街の中をパレードしている感じ。TMRシリーズの最初の作品。
4.DYNAMITE PASSION ★★ 
西川がT.M.Rとして作詞した曲。今だから言えるのかもしれないけど、a.b.s西川より作詞が良いのは気のせい?
5.翳り ★★★ 
バラード曲。前作、夢の雫と比べたら弱いけど、このアルバム内では良い曲。
6.とどめなさそうなボクら〜BEDLESS NIGHT SLIDER〜 ★ 
ギターだけの構成。時間も2分40秒と短い。いまいち印象に残らない。
あくまでも繋ぎの一曲。ちなみに歌詞違いが4thアルバムに収録。そして繋ぎ以外の何物でもない
7.IMITETION CRIME ★★★★★ 
1stアルバムのLIAR's SMILEやBLACK OR WHITE?と同じくデビュー前に作られた曲。勢いがあって好き。3rdシングルのカップリング曲。
8.SHAKIN' LOVE '97〜LIVE REVOLUTION〜 ★★★ 
初期のライブナンバー。アルバムで聞くより、生で聞いた方が良い曲。でも最近はやらないけどね。麻倉作詞。
9.HEART OF SWORD〜夜明け前〜 ★★★★ 
言わずと知れたT.M.Rの代表曲の1つ。T.M.Rのアルバムにしては珍しくアレンジされていないバージョンも入っている。ボーナストラック的な扱いなのか?
総評 ★★(1は評価出来ない)
後半に行くにつれ勢いが増すアルバム。発売された時期が悪いため曲数が少ない。シングルとリミックス版が入っている時点でどうかなと思う。
もう少し曲数増やしても良いと思うが。
311名無しのエリー:2010/04/13(火) 22:39:02 ID:3BL+yuaG0
荻萌え生きてたのww
312名無しのエリー:2010/04/14(水) 14:38:03 ID:b6ni+OiR0
>>305 
乙。ミッチーのアルバムって意外といいよね。
>>308
荻萌えさんお久しぶりですw
「トイレの神様」すごく話題になってるので有難い
>>310
乙。ちょっと中途半端なアルバムだよな
313名無しのエリー:2010/04/14(水) 17:22:23 ID:ZvUOTkji0
>>312
まぁ次のアルバムがいいから中途半端なところが余計際立つんだよね。
一応、プログレまで持っているからあとあと書いてみようかな
314名無しのエリー:2010/04/14(水) 23:39:55 ID:aklS1lkPO
トイレの神様ほめてる人がいるw

315名無しのエリー:2010/04/15(木) 16:51:57 ID:YVjAJJeqO
Cafe Buono!/Buono!

1.Cafe Buono! ★★
ほぼユニゾン、セリフや掛け合いがありちょっぴりヲタ向け。表題曲だけあってアルバムの雰囲気づくりとしては○。もっと短くていい。

2.泣き虫少年 ★★★★☆
サビから始まる王道ガールズロック。いい意味で中高生に受けそう。
Bメロがいい。『音速で日々過ぎていくなら それより速いスピードで生きてやれ』ここなんか最高。

3.恋愛 ライダー ★★★★★
勢い爆発。3rdシングルにしてBuono!の最高傑作かと思われる。
疾走感溢れるバンドサウンドにようやく弾けたボーカル、これだよこれ!って感じで本当にマッチしている。
バンドとボーノ、お互いの活かし方がわかった曲。

4.ホントのじぶん ★★★☆
『バカヤロ!』『コノヤロ!』いいながらどこまでも爽やかな良曲。1stシングルなので作り手の気合いが感じられる丁寧さ。
きれいなサウンドを心がけました感があるので、もっとギュンギュン言わせてもよかったかも。
316名無しのエリー:2010/04/15(木) 16:53:22 ID:YVjAJJeqO
5.バケツの水 ★☆
水=涙。雨垂れのようなSEが全編に渡って使用されている。
軽快なサウンドだが、ちょっと耳に痛い。偏頭痛持ちには向かない。

6.ガラクタノユメ ★
前向きだがどことなく切ないナンバー。
10代の子が歌うには達観しすぎな歌詞だが、好きな人はすごく好きそう。個人的にはあまり引っ掛かりがないようにも思える。

7.Internet Cupid ★☆
ここにきてコンセプトぶちこわし。パフュ(ryのパク(ryなピコピコサウンド。
ヲタの間でも賛否両論の問題作。嗣永の加工ボイスが可愛いのでアリ。

8.Last Forever ★★★☆
足音のSEとクラップが効果的に使われた卒業ソング。
歌いだしでずっこけそうになり、しんみりと優しい雰囲気のようでトラックは意外とごちゃごちゃしている。
サビはかなりハイトーン、それにしても夏焼と鈴木の声似てるなー。
間奏はサンプリング?

9.こころのたまご ★★★☆
アニメ『しゅごキャラ』のOP。
歌詞はアニメの世界観に合わせで子ども向け。打ち込み系のキャッチーで可愛い応援ソング。
317名無しのエリー:2010/04/15(木) 16:55:51 ID:YVjAJJeqO
10.星の羊たち ★★★★★
物語調の『死』を連想させる歌詞に幻想的なメロディが美しい名曲。
作曲に筒美京平!作詞は橋本淳!いきなり豪華すぎてびびる。
ボーノのコンセプト合うと言ったら全くだけど、アルバムで浮いてないのは流石。
ただひとつ、この曲の要である鈴木のつんく歌唱が抜けきれてないのが非常に残念。

11.ロックの神様 ★★★
文化祭だしバンドやろうぜ!な青春満喫ソング。若い・青い・だがそこがいい。
ただ曲のテーマにしては丁寧に歌いすぎなので、恋愛ライダーくらい弾けて欲しかった。演奏は跳ねてる。
12.君がいれば ★
イントロからいかにも締めムードのテーマが壮大なバラード。
アルバムだからこういうのがあってもいいよね、って感じ。
間奏のギターソロも狙いすぎてちょっとくどい。

総評 ★★★★
ハロプロ?あの「アハーン」とか歌う人達でしょ?と思ってる人にこそ手にとって欲しい。
ハロプロキッズの中で歌の核となる3人を集め、つんく以外の手で料理してみました。
ガールズロックを期待したら多分物足りないほどマイルド、毒気はゼロ。あった方が面白いと思うけど…。
★ひとつも付けましたが、「なんだこりゃ?」って曲は皆無なので非常に取っつきやすいアルバム。
318名無しのエリー:2010/04/16(金) 20:22:09 ID:HtLCDG7J0
乙です
319名無しのエリー:2010/04/16(金) 20:33:53 ID:1c2lgMkY0
先日惜しくも解散してしまったゆら帝の三枚目

ゆらゆら帝国/ゆらゆら帝国V

1.でっかいクエスチョンマーク★★★
のっけから爆音ギターに驚かされ、その後もただひたすらギターを掻き鳴らし淡々と曲は進んでいく。
間奏のふわふわしたファズギターもゆら帝らしさを感じる一曲。
インパクトは十分だが6分近くあるのでちょっとだれるかも


2.ラメのパンタロン★★★
またもや大音量のギターとドラムから始まり、曲が進むごとにノイズが現れたり各楽器のテンションが上がっていく
「クソが飛び出そう」なんてシュールでぶっ飛んでる歌詞と相まって狂気を醸し出す。
1,2曲目で早くも頭は今アルバムのジャケ絵のようになりそう。


3.幽霊の結婚式★★☆
悲しくもゆったりしたメロディーの曲で、前2曲でのイメージをリセットする役割を持つ
歌詞の繰り返しがちょっとくどいかな。今までのゆら帝にはあまりなかった曲。


4.待ち人★★★★
ハンドクラップや女性ボーカルが登場する明るいメロディーの曲
やっと落ち着いた曲が・・・と思うのもつかの間、不穏な歌詞が耳に入り込んでくる
「汚れた胸の中には悲しい者や邪悪な者がいるけど 扉を開けて奴らを追い出すことはもう諦めてしまった」
聴いた人によってはポジティブ又はネガティブに考えてしまう。なんともイジワルな歌詞。
これも今までのゆら帝にはあまりなかった曲。
320名無しのエリー:2010/04/16(金) 20:36:29 ID:1c2lgMkY0
5.ゆらゆら帝国で考え中(Album Version)★★★★☆
某バラエティ番組のテーマソングに起用され、ゆら帝の曲の中では多少知名度のある曲。
シングルより坂本氏のボーカルのキレが増し、結果的に疾走感が倍増された。ベースも相変わらず動きまくり。
疾走系の少ない今作では浮いている感じも否めないけれどもやはり曲がよいとそんなのは関係がなくなってしまう気がする。。。
ちなみにシングルと決定的に違うのは、最後にセリフが追加されていること。カオスな世界はまだまだ続く・・・


6.男は不安定★★★★★
個人的に今アルバムで一番好きな曲。
淡々と刻まれるギター、独特なラインを作るべース、反復される不気味でシュールな歌詞がクセになる。
8分近くあるのに長さを感じず、むしろずっと続いてほしい。こんなふうに思う曲はなかなかないと思う。
この実験性溢れる曲がその後のゆら帝の方向性を見いだしたと思って聴くと感慨深い。


7.砂のお城★★★
坂本氏のボーカルを思う存分堪能できる曲。
「砂混じりの唾をペッ」の「ペッ」はいやらしくねちっこく(ほめ言葉)、「今何?ここどこ?」と歌う様は気持ち悪さを通り越してかわいさすら感じる
メロディーがちょっと弱い。フィードバック気味のギター音が聴ける以外は音的には特に突出したところはなし。
ジミヘンとはあまり関係ないかな・・・曲名以外は。


8.頭異常なし★★★
tr.4以来の女性ボーカル登場。デュエットしてます。
2ndの「アーモンドのチョコレート」のような乾いたギターが印象的


9.頭炭酸★★
「あれ?ドックンドール?」・・・初めてこの曲のイントロ聴いたとき普通に勘違いしましたw
またも女性ボーカル登場。またもやデュエット。
321名無しのエリー:2010/04/16(金) 20:40:20 ID:1c2lgMkY0
10.少年は夢の中★★★★
冒頭は気だるいボーカルに夢の中のようなメロディーと女性のハミングが絡まり合う。
徐々にキーボードも入り、昇天していくような曲の展開はこの混沌としたアルバムの締めには最適でしょう。
歌詞も夢の中と言うよりこれから天国へ向かっていくようなもの悲しい内容。かといって鬱になるとかそうゆうわけではないけど。
このあたりはメロディーの良さが光る。

総評★★★★
今までの作品と比べると、ギターが前面に出た曲は減り、キーボードや女性ボーカルを取り入れ実験的要素の強い曲が増えた3rdアルバム。
それが成功したかどうかは別にして曲の振り幅は大きくなり、元々強い個性を持っていた楽曲群はさらに個性を強めていく結果になったのではないかと思う。
こう書くとごった煮のようなアルバムとも取れるが、「でっかいクエスチョンマーク」の爆音ナンバーで幕を開け、静かな幕引きである「少年は夢の中」で締める構成は見事だと思う。
今までのゆら帝らしい曲も数曲あるので、ゆら帝はおどろおどろしていてとっつきずらそう、と思っている人は聴いて欲しい
322名無しのエリー:2010/04/17(土) 11:58:08 ID:ZCRwSpoO0
>>315

ただ恋愛ライダーは2ndじゃないかと
323名無しのエリー:2010/04/17(土) 12:33:19 ID:TUJF1cB4O
>>322
書き込んでから気付いたw指摘どうもです
324名無しのエリー:2010/04/22(木) 04:40:47 ID:ctrOW6ex0
乙乙

>>315
buonoは嗣永の声がいいアクセントになってますね
つーか他の二人の声マジで似すぎw
325名無しのエリー:2010/05/02(日) 01:43:20 ID:VXV9rbX70
age
326名無しのエリー:2010/05/02(日) 21:52:48 ID:PA/nh+m60
注目作イキマス
school food punishment「amp-reflection」
1. signal ★★
モールス信号とピアノ伴奏から始まるイントロ。
2. goodblue ★★★★
疾走感と浮遊感ポップ。キラキラ感とバンドサウンドの交錯。
メロディアスで聴きやすいが、仕掛けがいっぱいあって楽しい。
このバンドのもついろんな側面をコンパクトに詰め込んだ一曲で、
オープニングに相応しい。
3. butterfly swimmer ★★★★☆
ゆったりした静かに浮遊するようなイントロから一転、
初期衝動的な激しいロックへ展開、その勢いのままアウトロまで一気に駆け抜ける。
やたら突き抜けたアイドルポップなサビが頭に残ってしまうが、
間奏やアウトロのキーボードもベースもドラムも凝っており、
実は盛りだくさんでこってりした一曲。
4. future nova -album edit- ★★★★☆
前向きなフューチャーポップ。
ピコピコしたキーボードとノイズたっぷりでアレンジ過剰ながら、
そのおかげで「前向き感」がちょい薄まってるところが、なんかいい。
シングルで省略されてたアウトロがきっちりラストまで収録されてます。
5. 電車、滑り落ちる、ヘッドフォン ★★★
空間を利用した変則リズムに、環境音など音遊び的な要素が色付け。
情景が浮かぶような、主人公「僕」が回想しているような切ない詞に、
天然っぽいふわふわしたボーカルとコーラスがいい。
6. light prayer ★★★
疾走感がキモのギターロック。
エモーショナルでありながらサビで急に低音となるボーカルがクール。
二番の展開がおもしろいな。
7. after laughter ★★☆
6を明るくしたような疾走。こっちのほうが一般ウケは良さそうなのでシングル向きかと。
クオリティーは高いが、あまりひっかかるところはなく面白みには欠けるか。
327名無しのエリー:2010/05/02(日) 21:54:43 ID:PA/nh+m60
8. 04:59 ★★★★
ピアノから始まるバラード調。明け方をイメージさせる詞とセンチメンタル感。
ゆったりとループするようなメロと、やや早口のボーカルでゆらゆらと心地いい。
9. 駆け抜ける ★★★
このアルバムで最も打ち込みが強調された、流麗な四つ打ちダンスナンバー。
サビが非常にキャッチャー。
ストリングスはいらないような。次曲でたっぷり使われてるし。
イントロのギザギザしたベースファズかっけえ。
10. futuristic imagination -album version- ★★★★☆
ストリングスを大々的にフィーチャーしたアレンジは格好いいがやや過剰か。
アルバムバージョンでストリングスのイントロが付け加わってさらに大袈裟に。
派手なドラムがいいアクセントに。そして焦燥感を煽るボーカルがとにかくインパクトに残る。
11. line ★★★☆
前曲から間髪入れずに始まる、ヴィジュアル系っぽいダークなギターロック。
メロディーは強くないが、全パート派手な演奏で、展開もあっておもしろいな。
特にベースが変態的な動きしてておもしろい。
12. パーセンテージ ★★★★
浮遊感たっぷりのエレクトロなバラード。
打ち込み、サンプリングを多用しながら転調を繰り返す。
でありながら大衆にも受け入れられそうなキャッチーさも兼ね備えた佳曲。
前曲と同じバンドとは思えない。
13. sea-through communication ★★★
超ド級のストレートなポップ。キラキラ感と音の厚みが心地よい。
ピコピコしているが生音も見え隠れし無機質ではなく生き生きした表情をもつ曲に。
ラストにもってくることでアルバムから浮くことなく綺麗に収まった。
328名無しのエリー:2010/05/02(日) 21:56:24 ID:PA/nh+m60
★★★★ school food punishment初のフルアルバム。
電子音とどこか未来を感じさせる新鋭ロック。
キーボードを軸とした振り幅の広い演奏と、
電気仕掛けたっぷりのアレンジが面白い。
フルで聴くとやや詰め込みすぎな感もあるが。
シングル6曲あるが、浮いておらずアルバムの流れもいいよー。
初回版だとインストバージョンのCDもついてくるのでそっちもおすすめ。
329名無しのエリー:2010/05/03(月) 21:38:28 ID:4hl0HJPw0
>>328
乙。椎名林檎がやたら絶賛してたから気になってた。
330名無しのエリー:2010/05/04(火) 23:38:30 ID:ycf/6arm0
>>326-328
乙です
自分も久々にレビュー書いてみたいがうまく書けないなー
レビュー少ないからメタルでなにか書こうと思うんだけど
331名無しのエリー:2010/05/06(木) 03:56:51 ID:ia64EJ4d0
>>330
楽しみにしてます
332名無しのエリー:2010/05/07(金) 10:33:03 ID:t487+Gr00
需要無いけどどうぞ

triple joker
T.M.Revolution

1.蒼い霹靂 ★★
後に、蒼い霹靂-jog edit-としてシングルカットされた。
シングルとは色々違うけど、サビから始まるかの違い程度。
あとは着信音付きで若干長め。
2.OH!MY GIRL,OH MY GOD! -MORNING SUPRISE MIX- ★★★ 
冒頭に歯磨きの音が追加されただけ。それ以外は大して変っていない。
聞きやすい曲でもあるし、面白いので内容もおすすめ。CDエクストラにも使用されている。
3.WHITE BREATH -MORE FREEZE MIX- ★★
T.M.R最大のヒット曲。シングル版に比べ音がやや高い感じ。
音の寒さが増した感じだけで、ああそうですか、としか言えないんだよね。
どうも個人的にこの曲自体が完全にダメなのかもしれない。
PVからアンカバまでこの曲だけはどうも苦手なんだよなぁ、何故だろう
333名無しのエリー:2010/05/07(金) 10:34:25 ID:t487+Gr00
4.O.L ★★★★
バラード。アルバムには必ず一曲はある名曲バラード。こういうしっとりとした曲もいいかも。
5.MID-NITE WARRIORS ★★★★
ドタバタ劇を描いた曲。結構こういうノリは好きなんだよね。
西川/井上作詞だけどどう考えても井上作詞です。
6.LEVEL 4 -LEVEL→V MIX- ★★★★★
シングル版に比べ、シンセの音色が変わり最後がついた。
個人的にアルバム内で一二を争う良曲。独身男性に人気が高いとか何とか
7.Slight faith ★★★
曲自体は良いかもしれない。が、LEVEL 4の後にいきなり真っ暗な曲を突いてくるのは厳しい。
あくまでも噂ではあるが、同性愛を描いた曲であるとか……。確かにタイトルが、ね……
8.MinD ESCAPE ★★★
暗い感じの曲から一転、軽く明るい曲がくる。
軽いノリなので気分転換くらいにはなるけど、いきなりは厳しい
334名無しのエリー:2010/05/07(金) 10:37:17 ID:t487+Gr00
9.Joker -G CODE MIX- ★★★★★
この曲の原曲とWHITE BREATHでシングル化を争った曲。
結局はシングル化されなかったが、個人的にはこっちの方が聞きやすい。
後にアンカバでアレンジされたけど、あちらの方は聞きづらいのが残念、こっちもシンセが少しきついのが弱点だけど。
10.Twinkle Million Rendezvous ★★
良い曲だけど、個人的にはあまり好きではない。飛ばしてしまう。
11.HIGH PRESSURE -MORE HEART MIX- ★ (位置が良ければ★★★★)
低音部が大きくなり、音色が少しだけ変わっただけ。
好きな曲だけど正直流れ的にはいらない。残念すぎる。
12.JUST A JOKE 
インスト。遊園地そのもの。音がゆがむ加工は夢から覚める感じなのかな?と思う。
ちなみに当時のライブでは入場に用いたみたいで。

総評.★★★★
良くまとまっているが、シングル曲、シングル候補曲などを良くも悪くも詰め込み過ぎた感じがする(流石に11曲中5曲は多すぎ)
中盤で行ったり来たりするのですが気にしないこと。
またアレンジで評価が下がった曲が多いのが残念なところでもある。
T.M.R初心者にお勧めできるアルバム。現在のT.M.Rと比べると大きく違うけどそれは仕方ない。
(★5個が満点)
335名無しのエリー:2010/05/08(土) 00:21:28 ID:GHtxEAfr0
GRAPEVINEの10thで書いてみた。


Twangs/GRAPEVINE

1.疾走 ★★★★
  アルバム唯一のシングル曲。タイトルから受けるイメージとは違い、紆余曲折を経てサビに行きつくのがバインらしい。
  それぞれの楽器が特殊な動きをしていて技巧的な印象を受ける。

2.Vex ★★★
  全英語詞ということで話題に上った曲だがそこまで印象に残る歌詞ではない。日本語詞ほどの自由さを発揮できてないような気がする。
  メロディは独特で、アレンジによって増幅された浮遊感が何とも言えない。
  good my worldのような形容しがたい曲。

3.Pity on the boulevard ★★
  野太いギターの部分と温かい部分の対比が妙。なんとなく野外ライブに適してそう。
  ボリュームがあってなお7分以上と長いので、アルバムを初めから通して聴く時はこの辺りで疲れてくる。
  バンド全体で影響を受けているという某海外バンドの雰囲気も感じられる。サビの鍵盤の絡み方とか特に。

4.Afterwards ★★★☆
  3の明るいエンディングを引き継ぐ、カラフルな印象の曲。1〜3と重めの曲が続いたので聴きやすい。
  ただ歌詞は「おわかれを云わなきゃ」とか、「いくつかの罪を頬張って」と結構重たいことを言っている。
336名無しのエリー:2010/05/08(土) 00:22:13 ID:GHtxEAfr0
 
5.Twang ★★★★
  タイトル曲。サビのストリングスの盛り上がりで背筋がゾクゾクする。
  この曲に限ったことではないが、田中は歌い出しの時の声が非常に魅力的になってきた。
  少ない演出や言葉数でここまで聴かせられるのは素直にすごいと思う。

6.Darlin' from hell ★★★★☆
  個人的には前半のハイライト。カントリーミュージックさながらの呑気さと、鍵盤の上品さが共存している。
  作りこみにしても「なぜこれがシングルじゃない!?」と思えるほどの完成度。まあGlareみたいに候補だったのかもしれんけど。
  一切の迷いを断ち切った潔さをもって堂々と前半を締めくくる。

7.Turd and swine ★★★★
  上品な曲調が続いてきたが、ここでいい感じに吹っ切れた曲が聴ける。田中のシャウトが聴けるのも1とこれくらい。
  イントロやAメロでは激しいが、サビでは静寂が訪れ「皆行ってしまったよ…」と英語で静かに歌い上げる。
  この対比の妙と凝った歌詞により、聴きこむごとに魅力が発見できる曲になっている。
  ここからの曲は今までのアルバムの中でも屈指のクオリティのものが続く。

8.小宇宙 ★★★★
  優しく親しみやすい雰囲気の曲だが、Twangと同じく言葉数が極端に少ない。
  構成は最近の曲に多いA→サビ→間奏→大サビというものだが、大サビ後半でピコピコ音が鳴ってるのに最近気づいた。
  歌詞は抽象的だがどんな立場の人でも想像できそう。「君の睫毛は時計の針に勝てる気がしたよ」という表現が素敵。

9.NOS ★★★★
  気だるい雰囲気の曲。自営業の車屋が転職を考えながら悩んでるような歌詞。最初英語かと思っていた。
  盛り上がるとか落ち着くとかという表現とは程遠いので、これをどうライブで使うのかが気になる。
  …とか思ってたが、気づいたら口ずさんでいるという恐ろしいスルメ曲。
337名無しのエリー:2010/05/08(土) 00:25:05 ID:GHtxEAfr0
 
10.フラクタル ★★★★★
  バイン屈指の傑作。今回も最後から1つ前の曲は名曲、というパターンを見事に踏襲してくれた。
  曲調はどことなく夜を感じさせる、暗い、悲しいとか人間臭い表現を超越した雰囲気。
  もちろん無機質というわけでもなく、「繋いだ思いはきっと伝えられるだろう」と希望を託してアルバムは終点に向かう。

11.She comes (in colors) ★★★★
  ラストにふさわしい、涼しげで爽やかな曲。ところどころに転がる石達のパロディがある。
  終始活躍する鍵盤と終盤のストリングスがきっちりと幕を閉めてくれる。

総評.★★★★☆
 バインの記念すべき(?)10作目のアルバムとなった今作。
 実験的要素が強いとはいえとっ散らかったイメージはあまりなく、曲単体の質も高い。バンドとして器用になってきたんだなあと思う。
 話題のなさは気になるが、まあ真っすぐでキャッチーな曲やロックロックした曲がほぼ皆無だから、気に入るまで時間がかかるのは分かる。
 だがその制作過程で緻密な工程を経ていることもまた事実なので、ある程度バインに慣れてから楽しんでほしい作品である。
 (★:2点,☆:1点の計10点満点)
338名無しのエリー:2010/05/09(日) 01:12:40 ID:OzuNUlYp0
>>334 >>337
乙です
339名無しのエリー:2010/05/09(日) 18:18:11 ID:SSfmSCrc0
LOOSE、GREENに引き続き空気読めない俺が松本のアルバムをレビュー

松本孝弘/Wanna Go Home

1.Wanna Go Home ★★★
「帰路に着く」といった感じのしっとり系ミディアムナンバー。
この1曲だけでアルバムの方向性がどのようなものか分かる。そういった意味では出だしとしては成功か。
ポイントはクリアなギタートーン。これにつきる。

2.99 ★★★★★
#1同様に前半はしっとりしたバラードに仕上がっているが、後半からはヒップホップ調の打ち込みが入り、曲調が大いに変化。
過去のアルバム「Thousand Wave」に収録されていたもののセルフカバーだが、アレンジと聴きやすさはこっちの方が上。
メロディアスなサビは流石。

3.Long Distance Call ★★★★★
またもや星5つで申し訳ないが、これは良い出来。
スローバラードだが、近年のようなロック系ではなくAOR、スムーズジャズを思わせる心地良いアレンジ。
大サビの泣きのギターは圧巻の一言。

4.Love Ya<Interlude> ★★☆
#8のイントロ的存在。
よりによってなんでこの位置にしたのか分からないが、シンプルなアレンジは好きだ。
340名無しのエリー:2010/05/09(日) 18:19:33 ID:SSfmSCrc0
5.Air Port ★★★☆
#3をよりハードにしたような感じか。
まあ普通のオシャレなインストって感じで、さらっと聞き流せる。
サビの部分ではワウを効果的に使っている。

6.LIFE U ★★★
先行シングルだった#9のカップリングのバージョン違い。
原曲は勇ましいデジロックだったのに対し、こっちはジャズ寄りのアレンジ。
でもこの曲にはこのアレンジは似合わないんじゃないかなぁ。

7.'88〜Love Story ★★★★
前年にシングルとして発売された曲のバージョン違い。
この曲もインストながらちゃんとAメロ、Bメロ、サビが成り立っており、非常に聴きやすい。
ラストのギターソロが聴き所だが、フェードアウトするシングルバージョンとは違い最後まで演奏している。

8.Love Ya ★★★☆
#4の本編。何度も言うけどなんでこんなに離れているのかが理解できない。
サビに入るストリングスやメロディがどことなく中華風味。同時期のB'zのシングル「愛のままに〜」といい、松本はこの頃中華的音階に凝っていたのか。
最後の喘ぎ声はいらないんじゃないか。松本に限らずロック系ギタリストって喘ぎ声入れるよね皆。
341名無しのエリー:2010/05/09(日) 18:20:30 ID:SSfmSCrc0
9.#1090〜Thousand Dreams〜 ★★★★☆
「こんばんはタモリでぇす」でお馴染みのMステのOP。ひょっとしたらB'zのどの曲よりも知名度高いかもしれない。
半ばネタ扱いされているこの曲だが、Aメロのカッティングといい、大サビで加速する構成といい、実は中々凝っている作風。
ちなみにこの曲からアルバムのカラーがガラリと変わり、前半のようなAOR路線の曲は影を潜め、HRナンバーが中心となっていく。

10.Jammin' of the Guitar ★★★
普通のHRインスト。確かどっかの洋楽に酷似していたような気がする。
中盤で一気にテンポアップしたり、アワアワ唸るワウが鳴り響いたりとそれなりに飽きないように工夫されている。
後半のライブ風のパートのMCは稲葉だったりする。

11.Speed ★★★★
これもHRインスト。リフが中々かっこいい。
タイトルを見て疾走系のナンバーなのかなと思ったりもしたが、案外そうでもなかった。
後半では急に曲調が変わって渋いギターソロを聴かせてくれるパートがある。

12.Wanna Go Home(Reprise) ★★☆
#1のリプライズ。激しい曲が続いた中でのこの曲は違和感ありまくりだが、位置を考えるとここしかないのでしょうがない。
ピアノとアコギを主体としたアコースティックで温かみのあるナンバーで、ラストにはぴったり。
このアルバムはこの曲で静かに終わりを告げる。

総評.★★★★
現在のHRなB'zからは想像も出来ないようなオシャレなミディアムナンバーが多数を占める2ndソロアルバム。
こう聴くと、何だかんだ言って松本は才能あるよなぁと思う。
342名無しのエリー:2010/05/09(日) 18:21:25 ID:SSfmSCrc0
↑総評の追記
前曲良い出来だが、後半のHRナンバーの連続によりアルバムの統一感を低めているのがマイナスポイントか。
それでも、「B'zの」ではなく純粋な一ギタリストのアルバムとして、充分評価できる一枚だと思う。
343名無しのエリー:2010/05/10(月) 23:41:22 ID:0iR8Mmn60
>>342

このアルバム好きだ。ひさびさに聴いてみるわ
344名無しのエリー:2010/05/14(金) 14:52:21 ID:4Ki9he+x0
東京事変 スポーツのレビュー。

東京事変/スポーツ

1.生きる ★★★ 
開会式って感じ。
不安定な感じのアカペラの次に速くなったり、途中からアレンジが大きく変わる。

2.電波通信 ★★★
タイトル通りの電波ソングな感じ。ハイテンポな音に素早く読んでる歌詞。
聞き取りづらいかもしれない

3.シーズンサヨナラ ★★★★★

1期のようなオシャレなハイテンポ。サビのメロディーとピアノが美しい

4.勝ち戦 ★★★★★

ミドルテンポなOSCAを思い出させる出来。英語詞の歌詞で渋いギターソロだ。
洋楽好きにはなじみやすいだろう。70年代って感じ

5.FOUL ★★

これまでの流れを断ち切るような曲。エフェクトがかかってるボーカルとドラムが鋭い
でも印象が薄い

6.雨天決行 ★★★☆
かわいい。激しくなくて、ゆっくりって感じの息抜きな曲



345名無しのエリー:2010/05/14(金) 15:09:45 ID:4Ki9he+x0
7.能動的三分間 ★★★★★

タイトル通り三分間の曲。でも長く感じる。ファンクみたいでこれまでよりもさらに進化した。
ファン以外にも評価が高かった。キャッチーな感じではないが、
「ランキングの命は短い」という歌詞のわりには1位獲得。今後の進化が楽しみだ

8.絶体絶命 ★★★★

ソロ時代の林檎って感じの曲。大サビの転調がきまってる。
コード進行が良い雰囲気を作ってる。でも歌詞が異様に暗い

9.FAIR ★★★

ファンクって感じ。エレピの音がファンキーで、飽きさせない

10.乗り気 ★★★

怪しい感じなBメロから疑問を投げつけてくるサビに。 ギターソロから転調
とにかく展開が何重にもなってる。ちょっと疲れるかもしれない

11.スイートスポット ★★☆

乗り気で疲れたから一息。夕方に聞きたい

12.閃光少女 ★★★★★

CD音源に。シングル販売したらもっと売れてたはず。
キャッチーな感じだが明るい感じの割りに歌詞が切ない
346名無しのエリー:2010/05/14(金) 15:15:38 ID:4Ki9he+x0
13. 極まる ★★★
 
きめる。閉会式の歌。まるで1stアルバムの教育の夢のあとみたい

締めにはもってこいの曲。


総評 ★★★★

2年の間にかなり進歩を感じた。アルバムも「スポーツ」というタイトルで、漢字2文字ではない。
林檎さんが作曲に復帰したし、これまでの事変よりもさらに変化していってる

347名無しのエリー:2010/05/15(土) 17:19:13 ID:MufwYxOT0
 「FUNKASTiC」 スガシカオ

 1 Party People ★★★★☆
 快作。こういうシングルはスガにしか作れない。ファンクをベースにしつつ、邦楽としても聴ける。
 これからの季節、気温が高くなるほどに高揚できるナンバー。ベースやアコギ、キーボード、SEの使い方も適材適所。
 シングルであっても単調な構成にせず、冗長にもならないのが彼のいいところ。踊れ泡吹くまで。

 2 91時91分 ★★★☆
 初めは何のことを言ったタイトルなのかと気になるが、聴いていくと意味が分かって納得できる面白い歌詞。
 前回のアルバムにあった「バナナの国の黄色い戦争」を髣髴とさせるファンクナンバー。これも夏を思わせるはじけ具合。
 本作はサウンドこそ開放的であるが、やっていることや歌詞はひそかにダークであり、それが魅力となっている。

 3 サヨナラホームラン ★★★☆
 哀愁のあるミディアムバラード。シングル曲ということもあり、テーマがストレートで分かりやすい。
 誰かが打った2ランホームラン。そこに歌詞の主人公は自分を重ねてみる。人を喜ばせることを自分もしてみたい。
 このままではいけない。しかしふんぎりがつかない。そんな歌。

 4 兆し ★★★
 アルバムを総括する歌ではあるが、この位置に置くあたりに構成センスを感じる。
 アコースティックギターによるシンプルな弾き語り。これも迷いを歌っている。
 「そこにある兆し 暗闇に惑わされずにそれを感じればいいのか…」
 それを感じればいいと言い切らないのが彼ならではで、そこにリアルな感触がある。
 このような歌詞は以前の作品には見られなかったし、長年楽曲を作り続けてきたことから来るメッセージだと思う。

 5 ファンカゲリヲン ★★★★
 イントロの歪んだベースからしてエグい。
 前回と今回のアルバムは共に真っ向からファンクベースである。前は夜、今回は昼のイメージ。
 現代を舞台にした歌詞であり、梅雨の憂鬱と破壊願望が歌われる。
 「破壊してよ ニヤニヤしてる テレビに映ってるもの全部」このフレーズにこそニヤニヤしてしまう。
348名無しのエリー:2010/05/15(土) 17:20:00 ID:MufwYxOT0
 6 トマトとウソと戦闘機 ★★★
 これまたアクの強い曲。クラブミュージックというかヒップホップというか、そのあたりが思い浮かぶ。
 最初こそとっつきづらいが、何度か聴いているうちにクセになるタイプの曲。巷に溢れる空疎な音楽をひそかに攻撃している。

 7 雨上がりの空に ★★★
 配信限定シングル。今回のアルバムの中ではひときわ爽やかで、歌詞もシンプルなラブソング。
 まわりにある楽曲が鬱屈しているだけにこのような曲が目立って聴こえる。無駄に引き伸ばさないのもいい感じ。

 8 ドキュメント2010 〜Singer VS. Rapper〜 ★★★
 ひさびさに復活したドキュメントシリーズ。今回はドキュメントというか半フィクションのように聴こえるが。
 12曲目の前哨戦とでもいうかのようにMummy-Dが登場し、爆笑ものの歌とラップのバトルが繰り広げられる。
 ある意味全力でB級楽曲を作っているような姿勢にとても好感が持てる。音色もきらびやかである。

 9 台風は北北東に進路を変え… ★★★
 手グセ感というか、メロからサビのコード進行感がいかにもスガ節な曲。ゆえにこれもエグい。
 以前で言えば「性的敗北」や「コノユビトマレ」などが思い浮かぶ。歌詞は彼にしては単調か。

 10 夏色タイム ★★☆
 これは一転して爽やかな曲だが、それだけに何か物足りなさがある。
 「この先 もうたぶん 同じ夏なんかない」という言葉のひびき方が他のアーティストと違うのはさすが。
349名無しのエリー:2010/05/15(土) 17:21:12 ID:MufwYxOT0
 11 軽蔑 ★★★
 これは「はじめての気持ち」のパート2みたいな歌。続編というよりは別バージョン。
 主人公が男性か女性かでかなり解釈が変わりそうだが、やはり二番煎じ感がぬぐえない。

 12 はじまりの日 ★★★★☆
 すばらしい曲。Mummy-Dとのコラボレーションによる新境地。安易な合作に終わっていないところがよい。
 歌詞は駆け落ちをうたったもので、スガの曲にしてはストレートだが、それがとてもいい感触を生んでいる。
 過ぎ去ってしまう少年少女の時間を、夏を舞台にスリリングに描き出している。
 Mummy-Dの疾走間あふれるラップが明け、スガの声が聴こえる最後のサビこそこの楽曲のハイライト。
 全体的にアクの強い今回のアルバムの最後を、まるで風が吹きぬけるように心地よく飾ってくれる。

 総評 ★★★★
 前回の「FUNKAHOLiC」と二部作として扱われそうなアルバム。前回も今回も相応にクセがある。
 シングルの冴え具合は歴代アルバムでも屈指。
 スガシカオのルーツであるファンクをどうにか邦楽として聴けるように苦心しているところを評価したい。
 ぱっと一度聴いた時の印象はよくないが、何度か聴いているうちにはまってくる、そんなアルバム。
 
350名無しのエリー:2010/05/16(日) 18:28:52 ID:sp1uJFYH0
みなさん乙です。では自分も

シンクロニシティーン/相対性理論

1. シンデレラ ★★
異様にベース音が小さいため全く迫力のないオープニングナンバー。フレージング自体は普通に上手そうな感じなのに何故かぞんざいな扱い。
と思ったら歌が入って納得。ボーカルが並の下手さ加減でないので、つぶさないために音量をセーブしたのだろう。それにしてもそもそもの声量もないが、
頑張って声出す気もない。本人のお気に入りっぽい可愛い感じの媚び声を維持するために、そーっと歌ってる。しかし声質は珍しくなく、狙えば大抵のコが
出せる声といった感じ。声域も狭く、少し高い音で容易に声が崩れる。ピッチも雑で、リズムも汚い。ちょっと意味分かんない。
これを大ボリュームでメインに据えるからには彼らにとってキーパーソンは彼女なのだろうが、この不自然な媚び声が可愛く思えない人にとっては
他のどこに耳を逸らしようもないバランスになっている。ドラムでも聴こうかと思えばバスドラ音やスネア音がこれまた小さく、
ハイハットだけやたらデカく聞こえる。初期のサニーデイみたい。意図的に力を抜いている可能性もあるが、普通に考えて女子並に非力なドラマーなのでは。

2. ミス・パラレルワールド ★★
ドラムフィルのもたつきがイラつく曲。ハイハットの強弱とかは細かく気を遣ってるっぽいのに何故フィルがこうなる。ハットのみの別録りとかしてないよな…。
このバンドの技術的な核と思われるベースも、イントロの和音がイラつく。意図的に和音にしてるんだとは思うが、ポジション的に単にミュートを仕損じた時に
鳴っちゃう音って感じで、わざわざ鳴らす必然性を感じない。むしろ和音にするほうが楽なくらい。ギターの奥まった感じはいい塩梅だし、
メロもコンパクトにまとまっててキャッチーだと思うが、やはり何と言っても不思議系気取りの歌詞と媚び媚びなボーカルがイラつく。
351名無しのエリー:2010/05/16(日) 18:30:15 ID:sp1uJFYH0
3. 人工衛星 ★★
ギターの音量が今までよりデカイので、やっと演奏がまともに聞こえる曲か、と思ったら歌が入るとやっぱりボーカルが不自然にデカくて
ウンザリする曲。まあ本人達が望んで自らを後ろに押しやってるくらいだから、演奏を軸にこのバンドを聞いて欲しくもないのだろう。
ドラムも例によってリズムを刻むシンバルだけでパターンを組もうとしてる感じで、バスドラはろくに聞こえてこない。
歌もたいして高くもない音で声が崩れている。情感豊かに歌う気が無いならせめて媚び声の維持くらいはやり抜いたほうが。

4. チャイナアドバイス ★★★
UKっぽい雰囲気のあるギターと多分上手いと思われるベース、どこか懐かしいメロディという、このバンドの王道パターンの曲。
文脈を無視して韻を踏みまくる童謡っぽい詞もお得意パターン。シンシンシンデレラとかウォーウォーウォーアイニーとかのレベルだけど。
キープ力が頼りないドラムだが、ハイハットをいっぱい叩くことでそれっぽい雰囲気を出してごまかすのには成功してるのでは。

5. (恋は)百年戦争 ★★★
チャイナテイストのギターリフから始まる曲。恋のB級アクションって感じのチープさがバンドの身の丈に合ってていい感じ。
ギターは特別テクニカルなタイプではないが、仕掛けが多彩で飽きさせない。パタパタした音で淡々とリズムを刻むドラムもいい味出してる。
ベースは細かい音符が詰まったフレーズのほうがリズムキープし易いようで、この曲のAメロのような音符が大きめのフレーズでは
結構がっつりとノリを後ろに引きずってしまってる印象。上手いんだか上手くないんだか。
352名無しのエリー:2010/05/16(日) 18:31:30 ID:sp1uJFYH0
6. ペペロンチーノ・キャンディ ★
ペ♪ぺ♪ぺペロンチーノキャンディ♪またそんなムリ韻パターンか…と思ってるとBメロが今までにない媚び声でビビる曲。
甘えるような喋り口調で「絶対ムリって言ってな〜い?」と来る。ジャケには特に萌えとか書いてなさそうだが、これってかなりレベル高いヤツでは。
UNDER17でもかなり高レベルなほうかと思ってたが、それよりは敷居が高い。UNDER17は要は「萌え」を分かり易い形で布教する人達だったんだと思うが、
ここのボーカルはとにかく自分の声が可愛いと思わせることに心血を注いでる感じで、ネタっぽさがなくてヒロイン没頭度が高い印象。
ここまで聴いた感じ、詞世界も実生活に一切ピントを合わせない作り物の世界という感じだが、いよいよもって架空のヒロインをでっち上げる
現実逃避バンドの様相を呈してきた。まあ歌ってる時だけでもチヤホヤされるよそいきの顔が作れればそれでいいもんなのかも。
普通の女の子って感じはする。多分実生活でも「あの子イケメンの前でだけキャラ違くない?」とか言われてんだろう。

7. マイハートハードピンチ ★★★
いきなりバンドっぽいファンキーな演奏になる曲。ベースもそうだが、ドラムも手数が多いほうがリズムが安定するようで、何だかいきなり
上手くなったように感じる。そもそものバランスがおかしいので上手い下手の判断はしにくいが。逆に、実はベースも音量を落としてるんじゃなくて、
元々なでるような弱々しいピッキングでしか弾けない可能性もあるし。そんな邪推をさせるのは他でもないハリボテボーカルが原因だが。
可愛コぶってる上にピッチが不安定なボーカルというのはどうもイラつく。狙って媚び声を出したりするのは、音程くらい普通に取った上で
余力の部分でやる演出なのでは。曲も演奏も特別にいびつなフレーズが飛び出さないスタンダードなバンドだけに、ボーカルがかなり浮く。
353名無しのエリー:2010/05/16(日) 18:32:16 ID:sp1uJFYH0
8. 三千万年 ★★★
軽やかながら哀愁のあるイントロのギターリフが印象的な曲。もうこれだけで良曲確定といえる仕事ぶり。と思ったが甘かった。
そろそろ普通にスルーできる程度に慣れてきたかと思ってたボーカルだが、今度はロリっぽさを強調してきた。ああもう…。
小手先で色んな萌えを使い分けようとせんでも…。自分の自然な声の魅力を十二分に発揮できる歌唱力を養ったらいいじゃん…。
しかし今作のボーカルデカデカミックスを聞く限り、メンバーが彼女を絶対的なフロントマンとして擁立したがっているのは明白。
彼らにとっちゃこれでいいんだろう。AメロがM3とダダ被りなのもそれでいいんだろう。

9. 気になるあの娘 ★
チャットモンチーの2ndって感じの曲。ビート系の曲でバスドラちっちゃかったり、スネア連打が迫力なかったりするのは致命的では。
やっぱり力強いビートには縁がないバンドなのか。キメもなんか変。ベースはすごい音粒キレイなのに勿体無い。

10. 小学館 ★★
潰れた感じの音色のキーボードとリムショットがいい味を出した、空間的な曲。狙ってヘナヘナした感じに弾いたギターリフも良い。
しかしベースがいくらなんでも小さすぎるのでは。ベースをデカくするためにはどうしてもボーカルが爆音になるんだが、不良品だろうか。
この曲に限ったことではないが、ヘッドホンで聴くまでベースが何やってるか全然分からなかった。スピーカーがおかしいのかと思った。
故にヘッドホンで聴くまでの印象はグルーヴの死んだ萌え系って感じだったが、彼ら自身歌さえ聞こえてりゃ後はどうでもいいのかも。
354名無しのエリー:2010/05/16(日) 18:33:20 ID:sp1uJFYH0
11. ムーンライト銀河 ★★
例によってホーホーホータル来いとかメンメンメガネとかそんな感じのムリ韻で始まる曲。そんな何回もする程のことなんだろうか。
こじゃれた感じの曲ではあるが、単にドラムが抑え目に叩いて雰囲気出してるだけで、コード進行も至って普通で演奏も別に複雑ではない。
何だかんだでこのボーカルがいなければ特に注目される事も無い普通のバンドだったのかも。ていうか「ボーカルが違う人だったら
少なくとも普通のバンドにはなれてたのに」のほうがもっともらしいか。

総評 ★★
Youtubeから人気に火が付いたと言われている4人組バンド、相対性理論の3rd。
作曲はいわゆる山あり谷ありの歌謡曲的なメロディメイクではなく、シンプルなメロディを繰り返すスッキリした作りが多い。
しかし選ぶ音が決まり切っている感じだし、調性もやたらと被ってる上に転調もほぼ無いので、展開の意外性には乏しい。
演奏は技術的に高いかどうかは置いておいて、らしさは充分出ている。特にギターは単調気味な曲群に巧みに味付けしてると思う。
ボーカルは圧倒的に技量が無い。でもハートだけは誰にも負けないんだ、というタイプでも全くない。多くの人の耳にこの歌を届けたい、
そんな想いはまるで無く、いかに特定の人達に好かれるキュートな不思議ちゃんを演じ切るかに全てを賭けている感じ。
歌詞も創作まみれで自己表現の類は一切無い。いかに弱い自分とまっすぐ向き合って生きられるか、みたいな思いつめた感じではなく、
何よりいつも人からどう見られてるかを気にしている、割とよくいる自意識過剰な女の子という印象。しかしここまで妄想に逃避するからには
実生活はよっぽど詞にもならない普通ぶりなのかも。ヘキサゴン観ながらスープ春雨すすってるとか。焦点が当たらないから分からんけど。
355名無しのエリー:2010/05/16(日) 18:34:07 ID:sp1uJFYH0
(続・総評)
各曲のレビューでは韻踏みのくだり位でしか詞について触れなかったが、詞は総じて主体性が無く、すっごいイジられ待ち状態。
誰かが拡大解釈してくれるのをじっと見張ってる感じで、うかつに踏み込めない。個々のセンテンスについて「これはこんな意味では?」と
皆が噂し合うのをニヤニヤしながら様子見して、頃合いを見計らって一番おいしい意見をさらったり、逆に否定的な見方をされれば
「こんな間違ったこじつけ解釈をする人もいて驚きです(笑)」と後出しじゃんけんであしらえる、おいしいスタンス。
コブクロやいきものの詞でも、「よく見るとまとまってないけど、人生の大事なことについて歌ったっぽい曲」を聴き手側に投げて、
後は解釈を個々の脳内で補完させるやり方はあるが、それとはまた違う。初期の浜崎もだいぶ曖昧な状態の詞を聴き手側に放っていたが、
少なくとも煽る方向性は示していた。相対性理論は方向性すら聴き手に決めさせる、新規格の丸投げスタイルを確立している。
ぱっと聴いた感じはインディーアイドルプロジェクトみたいなバンドだが、そういう所に意図を持っているようには思う。
ただしこのスタンスだと皆に注目されてることが必要条件になるので、皆が謎解きに飽きたら八方塞がりになるが。
そしたらいよいよ演じたキャラと現実の自分とのギャップにどれだけ苦しんだとかそんな歌を出すんだろうか。その時また聴きたい。
総じて今作は至ってポップで、多分同性が毛嫌いする感じの媚びカワな作品。ボーカルの音量を大きくする等、自覚的に音を
コントロールしようとした結果、まぐれでミラクルを起こす可能性がほぼ無くなったので、意外性を期待する人には不向きかも。
誰と組もうが何をカバーしようが全くの自然体で、よそいきの顔がまるで無いハルカリのファンにも不向きか。
356名無しのエリー:2010/05/16(日) 20:27:04 ID:NoYJRZ5R0
おぉっ
新作が3つも!乙です
357名無しのエリー:2010/05/17(月) 14:48:30 ID:unfIwgu10
レビュー初投稿。
school food punishmentの新アルバムが、中々の衝撃作だったので。
358名無しのエリー:2010/05/17(月) 14:52:07 ID:unfIwgu10
school food punishment "amp-reflection"

1. signal
アルバムの一曲目は、45秒のインスト曲。
次曲、"goodblue"への流れが、非常にスムーズ。

2. goodblue ★★★☆
透明感あふれる曲。
アルバムの中では、単純な曲構成だが、
school foodを初めて聞く人にも、インディーズ時代からのファンにも
これが今のschool food、と分かるような曲。

3. butterfly swimmer ★★★★
キーボードとボーカルから始まる、ゆったりした曲と思いきや、
本編はとても爽快。
複雑な構成を自然にまとめ上げるのは流石。

4. future nova -album edit- ★★★★☆
school foodが作るポップソング。
とにかく、明るい。電子音がピコピコ鳴りながら、
バンド音がその中を突き抜ける。
メロディーもキャッチーだが、決して単調ではなく
曲を通して飽きさせない。
アニメ曲らしいが、そのアニメを見てみたい、と思うほどの出来。
間奏も素晴らしい。
359名無しのエリー:2010/05/17(月) 14:54:21 ID:unfIwgu10

5. 電車、滑り落ちる、ヘッドフォン ★★★☆
かなり創造的な曲。
Aメロ、Bメロでは、打ち込み、キーボードなどの多彩な音を自在に操り、
サビでは、ポップなメロディーをバンドの音で奏でる。
ゆったりしたメロディーは、前後の激しい曲を絶妙につなげている。
これぞ、アルバム曲!といった出来。

6. light prayer ★★★★☆
アルバムの山場。
手数の多いドラムと、テクニカルな鍵盤が混ざり合い、
その上に情緒豊かなボーカルが乗る。
重い曲を重すぎると感じさせない絶妙なバランスは、彼らの真骨頂か。
名曲。

7. after laughter ★★★☆
キーボード主体の曲。
前曲が激しいので、それを中和するかのように、
落ち着いて聞ける。

8. 04:59 ★★★
ボーカル主体のゆったりとした曲。
歌詞がはっきり聞こえるので、歌詞の好き嫌いで曲の評価が分かれるか。

9. 駆け抜ける ★★★★☆
とにかくポップ。ストリングスがバランス良く使われている。
キーボードが曲を通して大活躍。
メロディーから間奏まで、様々な場面で曲をサポート。
個人的には、アルバムの中で一番好きな曲。
360名無しのエリー:2010/05/17(月) 14:55:33 ID:unfIwgu10

10. futuristic imagination -album version- ★☆
メジャー1stシングル。
前曲と打って変わって、ストリングスのアレンジが非常に残念。
ストリングスでバンドの音が殺されている。
ここまでストリングスを過剰に使う必要があったのだろうか?
それなりに評価されてるみたいだが、個人的には壮大すぎて気味が悪い。

11. line ★★★
楽器のアンサンブルが、最も激しい曲。
格好良いのだが、少々インパクトに欠けるか。

12. パーセンテージ ★★★★
school foodが作るバラード。
電子音が幻想的な雰囲気を作り出してる。
ありがちなバラードにならず、彼らの個性がしっかり表れている。

13. sea-through communication ★★★☆
いい意味で、school foodらしからぬ曲がアルバム最終曲。
歌詞が日常的で、それだけでも彼らの楽曲からは一線を画すのだが、
ボーカルのメロディーもかなり素直。
明るい雰囲気が、様々な色を持つアルバムをうまくまとめた。
361名無しのエリー:2010/05/17(月) 14:56:20 ID:unfIwgu10
★★★★ 
school food punishment、メジャー1stアルバム。
インディーズ時代とは、かなり趣向が異なるが、それでも彼ららしいアルバムに昇華させた。
彼らの曲の素晴らしさは、なんといっても間奏。
"Future Nova"、"light prayer"、「駆け抜ける」のキーボード、ギターのソロは秀逸で、
曲全体のイメージを変えるほど印象的。
一曲一曲、本当によく作りこまれている。

ただ、ちょっとアルバムが長く、通して聞くとどうしても後半ダレてしまう。
歌詞にはかなりクセがあるが、曲の世界観を作っているものだと受け止めるべき。
あと、声を多重録音しすぎか。ライブでどうやって再現するんだろう?

2010年邦楽の良盤。様々な人に、聞いてみて欲しい。
362名無しのエリー:2010/05/18(火) 18:38:02 ID:Vi6dksLQ0
誰かたむらぱんのブタベストレビューしてくれ
363名無しのエリー:2010/05/20(木) 12:51:50 ID:mzJSgsHU0
>>350自分が相対性理論に抱いていたもやもやがすっきりした。
さすがだなあ。
他の方も乙です。

w-inds./Another World
1. Intercode
歌入りだけどほぼインストで2曲目のための導入。
宇宙冒険への旅立ちみたいなアナウンスがあって、ムーディな曲調に変わり、エンジン音でレッツゴー!

2. New World (album edition) ★★★★★
この曲が聞きたくて買ったので評価高め。とにかく聞いてみて欲しい。
Bメロのダンスメンバー二人のパートがアクセントになっててツボ。
もっと歌わせてもいいんじゃないか?って思った。
ボーカルの橘慶太といえば高音だけど、他の二人も結構声高めなんだと思う。

3. CAN’T GET BACK ★★☆
秒針の音が印象的、インストで聞きたい。盛り上げるわりにサビがえ?って感じでイマイチ。
感情的な歌唱で非痛感が出てる大サビ(?)はいいなーと思ったけど。
歌詞にイラっとする。
「僕は常軌を逸してたんだろう」「諍い」って、ただ難しい言葉使いたかったんちゃうんかと。

4. Re:vision ★★★☆
デジタルって感じで音が重い。チュンチュンいってて耳に痛い。あとどことなく暗い。
歌詞はw-inds.自身のことを書いてるのかなって思わせるので、ヲタ向けかな。

5. Nothing Is Impossible ★★★★☆
出だしのimpossibleの発音がちょっと嫌だったけどなかなかスルメ。
ちゃんと起承転結がある曲。
w-inds.の曲には情けない男が主役になってるものが多々あるんだけど、板についた感じ。
歌ってて気持ちよさそう。
364名無しのエリー:2010/05/20(木) 12:53:15 ID:mzJSgsHU0
6. Rain Is Fallin’★★★
BIGBANGのD‐DRAGONとのコラボ曲。ラップパートがいいね。バーバルと区別がつかないけど。
ボーカル以外の二人もこういうラップが出来たらいいね。
丁寧に歌おうと意識しているのか、棒読み感があってかなり下手に聞こえる。
一番終わりのフェイクはかっこいいんだけど。サビが弱い。
トラックはピコピコで単調。折角のコラボなのにぶつぎりで別取り感がムンムン。
絡みとか被せがあったらよかったんじゃないかな。

7. Some More ★★★★★
曲も歌詞もトミフェブっぽくてキャッチーでノリノリ。軽くて短いのも◎。
電子ドラムがチュンチュンで声加工しまくり。個人的には一番のヒット。

8. Don’t remind me ☆
残念なことにこの曲からダレる。何もかもがくどい。
ポゥ!って叫んでるよ。死をモチーフにした曲で切なメロだよ。
wikiにこの曲の具体的なストーリー(アンドロイドがどうたら)みたいなのが書いてたけど読まなくていいよ。

9. In The Red ★★★☆
電子音で畳みかける曲が多い中、アコギがいい味出してるミドルテンポのバラード。
演奏がシンプルなので歌が映える。
歌唱の癖も目立たず、歌いあげる系ではなかなかの出来なのでは?
365名無しのエリー:2010/05/20(木) 12:56:52 ID:mzJSgsHU0
10. Truth~最後の真実~ ★★
Ne-yo提供曲。軽さがいいね。裏打ちのリズムとか拍の付け方が洋楽独特の感じ。歌うの難しそう。

11. HYBRID DREAM ★
歌詞と歌い方がねちゃっとしてて苦手。夜のハイウェイ感があって爽やかなのでインストで聞きたい。

12. Cos Of You ★★
疾走感があるダンスナンバー。
所々エフェクトかけてるけど、すっごい鼻声というかケントデリカットのものまねに聞こえる。
一応声で売ってるんだからエフェクトはいらないと思わせる一曲。

13. Prayer ★★
かっこいいかもと思わせて歌詞がダサい!超ダサい!作詞家shungo.の本領発揮。
ズドーンって低音が効果的になった、雰囲気かっこいい曲。超ダサい!

14. Spiral ☆
未練タラタラの失恋ソング。何歌ってるか聞き取りにくさNO.1 。スキップ対象。所謂捨て曲ってやつですね。

15. Everyday ★★ 
こういう曲歌ってそーって意味で一番w-inds.っぽい曲。
しっとりしたバラード。凡庸だけどくどい曲が多いのでなかなかいいんではないでしょうか。
他二人のコーラスもなかなか。

総評★★★☆
楽曲提供者とかプロデュースとかいろいろ盛り沢山、でも15曲は多い。
前半にインパクトのある曲を詰め込んだので後半印象に残る曲があまりない。
あと歌詞重視で音楽を聞く人にはオススメしない。絶対イライラするから。
具体的な名称とかDVDのレンタル延長とか言わさないほうがいいと思う。
今まではマジメ爽やか路線から脱却出来ず、遊び曲や外し曲が無くて迷走していた印象があった。
落差はあれど、かっこいい曲は本当にかっこいい!って言えるし、
年齢的にも音楽的にもかっちり嵌ったこのアルバムでこれからの方向性は固まったんじゃないでしょうか。
366名無しのエリー:2010/05/21(金) 20:53:18 ID:x47dRGeE0
>>363
つべで聴いてみたけどSome Moreって藤井隆に提供した OH MY JULIET!っぽいね
367名無しのエリー:2010/05/22(土) 18:24:44 ID:D4zF2/uH0
>>363
このアルバム、タワレコbounceが特集してたから気になってた。
ちょっくら試聴してくる
368名無しのエリー:2010/05/22(土) 18:50:44 ID:i9lv7gTQP
>>363
shungo節は相変わらずかぁ・・・
でも今さら葉山氏に曲を書いてもらうってのも
ちょっと違うだろうしな
ともかく乙でした
369名無しのエリー:2010/05/22(土) 18:55:13 ID:c6eInrDg0
>>363
初期の葉山曲が好きだったが、
上手くなったと言われるとピンと来ない、くらいに最近は未チェックだったわ>winds
久々に今度聴いてみよう

あとshungoと言えばHIM(SOMEBODY STOP ME)の「オゥ ナニーが足りない」が未だに思い出されるw
(歌詞は確か別の人だったが)
あれはバブル期チャートの雰囲気が反映された怪作だったな
370名無しのエリー:2010/05/24(月) 17:58:25 ID:76AfbtPJ0
キミドリ / キミドリ

1.カネデカワレタカゴノトリ ★★★☆
いきなりホラー映画のSEみたいな音のループで始まる。
昭和らしい硬さを感じる無機質で怖い女性ナレーションがタイトルを延々と朗読する。そこで語られるのは憤り。
トラックとリリックの二つともが他の曲と比べてかなりカオティック。いきなりこれを初っ端にもってくるかと…
MCが二人とも癖のある声なので慣れるまでが大変かもしれない。
というかこの曲の時点で雰囲気が合わなかったらこのアルバムには乗り切れないかもしれない。

2.白いヤミの中 ★★★★
シャカゾンビにもカバーされた曲。そちらは未聴。
民族音楽を思わせるトライバルなトラックに乗せて欲望に愚弄される人間の姿を風刺する。
というかこの曲はもう「白いヤミの中」というフレーズを思いついた時点で一人勝ち状態だと思う。

3.サソリに刺されたキミドリ ★★
単なるスキットなんだけれど、
前半と後半での雰囲気の違いとか宇宙っぽい電子音の中に鐘の音が混ざってたりとか結構凝った事をしていて面白い。
ちゃんとインストとして成立してる。
371名無しのエリー:2010/05/24(月) 17:59:25 ID:76AfbtPJ0


4.自己嫌悪 ★★★★★
日本のヒップホップ史に残るであろう、名曲中の名曲。
優しく美しくメロディアスなトラック、日本人なら誰もが抱えるであろう心理的な不安をリアルに描いたリリック、
中盤での雰囲気の崩壊、そしてそれを超えてまた優しく鳴り響くフック、
唐突な展開を加えることで聴き手に夢から覚めたような感覚をもたらすアウトロ…完全無欠としか言い様が無い。
個人的な感想を言わせて貰うと音楽でも絵でも小説でも何でもいいから何かを作る人には是非聴いてほしい。

5.つるみの塔 ★★★★☆
おセンチモードの次はいきなり攻撃性剥き出し。1曲目と同じような路線のカオティックなトラックも良いけれど、
人とつるまないと何も出来ない人間を攻撃し、そして同時に集団の恐怖を描いたリリックが特に秀逸。
終盤の、どんどん集団が大きなものになりそこから抜け出せなくなってしまう様子を
「目が増えていく」という比喩を使って描写するくだり(壺井栄ネタ?)は曲と合わせて聴いていると正直かなり怖い。

6.無視されてるキミドリ ★
スキットその2。
わずか43秒の間にカオスな音世界が繰り広げられる。

7.大きなお世話(SAY WHAT) ★★★☆
ECDや四街道ネイチャー、果てはパンクバンドな筈のU.G MANまで入り乱れてのお祭り騒ぎ。
いろんな人が「大きなお世話」というテーマのもとやりたい放題。MCが変わるたびにどんどん異なる方向に転がるトラックが中々面白い。
散々な大騒ぎを広げておいてこれかよと思わせる、なんだか人を食ったような幕の引き方が印象的。
いつもと変わらない調子で魅せるECDと、真面目なみんなの中で一人だけ臭いネタな四街道ネイチャーが個人的にお気に入り。

8.つるみの塔 ELECTRIC BOOGALOO MIX ★★★
川辺ヒロシによるリミックス(何故かいつもの表記ではなく「かわなべひろし」名義)。
原曲とは大きく異なる、80年代テクノ風味なリミックス。原曲とはまた違った方向でカオティック。
そこかしこに聴き手を惑わせる仕掛けが施されていて最後まで飽きずに聴ける。
アウトロがなんだか不気味。
372名無しのエリー:2010/05/24(月) 18:01:39 ID:76AfbtPJ0


総評:★★★★★
90年代日本ヒップホップ髄一の異能集団、キミドリによる唯一のミニアルバム。
他のヒップホップユニットには無いアナーキズムとアヴァンギャルドさが最大の魅力。
日本でしか生まれなかったワン&オンリーとしか言いようがない才能。
なのになんでこれが最初で最後のアルバム。この後はシングルを一枚だけ出して、自然消滅状態に。
いつ聴いても古びない、という言葉が発売から17年経った今でも通用し、そしてこれからの10年も通用するであろう一枚。
幸い廃盤になっていないので、是非。ヒップホップが嫌いな人にこそ強く勧めたい。
373名無しのエリー:2010/05/29(土) 21:07:43 ID:6szZId3b0
>>372
乙。ヒップホップが嫌いな人向けとは気になるな。

ORANGE RANGE『world world world』

1.the map ★★★★☆
いきなりダウナーなオープニングなのでビビった。
大してメロディーらしいメロディーは出てこないが、ディープでシリアスなバックトラックがカッコよすぎるため問題なし。
むしろインストで聴きたいと思えてくるほどだ(RYOのラップはちょっとカッコよかったけど)。
特に歌の終わり付近でストリングスが一瞬挿入されるあたりのサウンド展開は鳥肌モノ。

2.FACTORY ★★★
前半は凝りに凝ったサウンドと奇妙なメロディーが印象的だったが、2分近く引っ張ったあげくサビでまさかの説教ソングに転じる。
それにしてもレンジに「道徳 良識 倫理 モラル」などと歌われる日が来るとは思わなかった。

3.KIMAGURE 23 ★★☆
マイナー歌謡ディスコ。
Bメロの跳ねた感じがお気に入り。

4.おしゃれ番長 feat.ソイソース  ★★★★★
マニアックな曲が並ぶ前半の唯一の救い。まぁこれもマニアックといえばマニアックかもしれんが。
ポッキーのCMソングだったシングル。
洗練されたサウンドと終始無意味な歌詞で突っ走るテクノポップチューンだ。
奇天烈かつ無駄のない曲展開も素晴らしい。
これはもはや電気グル−ヴの域の達していると思うのだが、どうも相変わらず一部の層には受けが悪い。
電グルの評価は高いのにどうしてなのかなと考えてみたが、結局のところ石野卓球の世界的地位やピエールの存在云々以前にレンジのメンバーがリア充だからでは。
374名無しのエリー:2010/05/29(土) 21:09:08 ID:6szZId3b0
5.White Blood Ball Red Blood Ball 〜Dub Mix〜 ★★★☆
前曲のテンションを完全に地に落とすダブテイストの曲。これはライヴで演りにくくないんだろうか。
メタルっぽいタイトルに面食らったが、落ち着いて見てみると曲中でも歌われるように白血球と赤血球のことである。
っていうかそのことしか歌っていないんだが。
こうして歌詞が無意味な分、サウンドに集中できる。初めて取り入れたジャンルにしてはよく出来ていると思う。
それにしても「NHKのみんなのうた用に作成し、実際に持って行ったが『グロすぎる』という理由で却下された。」というエピソードは笑える。

6.son of the sun ★★★★
ついつい麻波25を思い出してしまうタイトル。
「ヨヨヨママヨマヨ〜♪」というサビが印象的な、肩の力が抜けたゆったりラテン系サマーポップス。
癖になるなぁ。

7.ジャポネーゼ ★★
ミクスチャーナンバー。『キリキリマイ』あたりと聞き比べるとずいぶん成長したもんだ。
後半のYAMATOパートから曲調が変わるが、残念なことにそこまでがダレる。
レンジの弱点が露呈した曲といえるかも。
あとギターがもう少しブ厚くないと。まぁNAOTOにギターの腕を求めるのは酷な気もするが。

8.space girl feat.ペチュニアロックス ★★★
格式高いホテルなどで流れてそうな美しいストリングスとリバーブのかかったヴォーカルが絡み合うシューゲイザーっぽい曲。
だがものすごい展開があるわけでもないし、これで4分越えはちょっと長くないか?

9.瞳の先に ★★☆
ここにきてザ・J-POPなバラード。ストリングスアレンジもお約束。
ただこの位置でこの曲がくると、不思議なことになんかものすごく安心できる。
そういうわけでこの曲に悪い印象はないが、かつての『ミチシルベ』あたりと比べるとかなり地味。
だからいいのかもしれないが。
375名無しのエリー:2010/05/29(土) 21:10:27 ID:6szZId3b0
10.HIBISCUS ★★★
DJっぽいイントロから始まるポップな夏ソング。
ピコピコ具合と突き抜け具合から『以心電信』を思い出した。あの曲ほどのインパクトはないけど。

11.鬼ゴロシ ★★
ゴリゴリのロックチューン。ベースがかなり頑張っている。
3人の個性的なヴォーカルが生かされた曲展開はなかなかだが、いまひとつ迫力がたりない。ライヴ向け。
意外とYAMATOのシャウトは結構カッコいい。

12.IKAROS ★★★☆
電子音も絡むアッパーな疾走ポップロック。
アルバム前半に歪なものが並んでいたこともあって、特にすごい曲ではないけど好印象。
YAMATOパートのBメロもずば抜けて気持ち良いし。ギターソロもかなりベタだが爽快。

13.Fin ★★★★
再び1曲目を髣髴とさせるダウナーな曲。最後に何かしらを裏切って気持ちよく終わらせてくれないのがレンジ。
不気味かつヘンテコな打ち込みに乗せてこれまたヘンテコなメロディーの歌が乗っかるが、歌が終わっても1分近くその打ち込みが鳴り続けるので最後の最後になんともいえない気持ちにさせられる。
変態NAOTOの面目躍如な1曲。
376名無しのエリー:2010/05/29(土) 21:11:46 ID:6szZId3b0
総評 ★★★★
鹿野氏率いる音楽雑誌『MUSICA』が絶賛しまくっていた、ORANGE RANGEの6th。
ということもあって聴いてみたが、なんじゃこりゃ。レンジ流変態ロックが炸裂しまくる濃い1枚。
前作ではバンド感を前面に出したため控えめだったNAOTOの暴走がついに最高潮に。
いままではまだ遠慮があった気がするが、今作は「もうどうせライト層は聴いてねぇんだろ」とばかりにやりたい放題。音の使い方もまた一皮剥けたのでは?
その一方でNAOTOの尻拭いをするかのようにYOHがストレートでキャッチーな曲を用意しているのも可笑しい。
でもそれが結果的にアルバムに良い清涼感をもたらしているし、変態曲がより際立つようになった。
曲数もちょうどいいし、今までのアルバムの中で一番聴きやすくそして一番聴きにくいアルバムであろう。傑作。 

それにしても2008年以降のレンジはやけにリリースが少ないなぁと思っていろいろ調べていたら彼らが自らインディーズに戻るという話を知った。
思えば彼らがブレイクしたのは景気も上向きだった頃で当然アゲアゲな曲がいっぱい売れた時期。
ところがリーマンショック以降は時代が大きく変化し、その結果メジャーシーンには「奇麗事」と「泣き」が溢れかえることに。
そうなるとこんな作品を作ってしまう彼らの居場所がほとんどないわけで。
彼らは今作リリース後も再び長期の沈黙に入ったが、それは自分たちのシーンでの居場所を探していたのかもしれない。その答えが自由なインディーズなのか。
ゼロ年代を代表するバンドがゼロ年代の最後の年にそしてメジャー最後のオリジナルアルバムとして送り出したのがこのアルバム。
なんかいろんな思いが去来しまくってきたぞ。


↑一応現時点ではインディーズに戻ることは発表されていませんが、レコード会社も認めているようです。
このレビューをまとめサイトに載せて頂く頃には発表されているでしょうから勘弁してください。
377名無しのエリー:2010/05/29(土) 22:11:04 ID:r/2xHiJL0
乙!
378名無しのエリー:2010/05/30(日) 19:54:24 ID:sGRbDXm/0

このアルバムをアンチに聴かせたい
379名無しのエリー:2010/05/30(日) 21:46:27 ID:aBqoYT180
七緒香/七音/

1. 灼熱の花 ★★★
一見B'z直系のハードロックナンバーのようだがラップを入れてB'zとの差別化が見える

2. Fake my mind ★★★
お得意の跳ねたビートのミディアムテンポのロックナンバーだが
サックスソロがこれまたB'zとの差別化が見える

3. 街 ★★★★★
ミディアムテンポのロックバラード
「和」の要素が入っている
松本はこの曲がお気に入りだと発言していて後にセルフカバーもした

4. いーんじゃない!! ★★
悪くない出来だが他の曲と比べて突出するものがない

5. アノヒト ★★★★★
オルゴールのイントロ、打ち込みのリズムが哀愁を漂わせている
この曲にも「和」の要素を入れている
松本が後にセルフカバーをした

6. 夢の翼 ★★★★
オーケストラが印象的な王道バラード

7. 恋は舞い降りた  ★★★★★
B'zでも松本と編曲を共同作業することになる徳永暁人が初めて起用された曲
イントロのピアノから引き継ぐギターソロやAメロ〜Bメロの流れをサビで変えたり
跳ねたリズムなど完全にB'zになっている
また、ロックマンを使用しているせいか93年ごろの松本のサウンドになっている
380名無しのエリー:2010/05/30(日) 21:47:33 ID:aBqoYT180
総評.★★★☆
B'zの作曲、ギター担当の松本がプロデュースした作品

全体的にメロディーがキャッチーかつ哀愁があり
安定感が高いタイトな演奏で歌謡ポップ/ロックとしてまとまった作品になっている

当時のB'zはブルース、AOR、HRHMと色々と試行錯誤していたが
この作品ではB'zの王道とも言える高いテクニックを惜しみなく使ったデジタルと生音が融合したポップな楽曲を聞ける
松本のファンでないと聞かないような作品だがB'zよりもライト層受けするサウンドになっている

歌謡ポップ/ロックの範疇で色々なことをしているこの作品と
歌謡ポップ/ロックから脱しようとしているB'zを聴き比べると面白い

打ち込みをや鍵盤を多用した90年代のB'zらしいサウンドのアルバムはこれが最後
381名無しのエリー:2010/06/02(水) 15:33:51 ID:8HdL/S8+0
1.一輪の花 ★★
サビはクサいメロディのクサい歌詞とコテコテだが、ドラムのバスが邪魔。
Aメロはシンコペしすぎでめちゃめちゃ不安定。
という風にめちゃめちゃアンバランスな一曲目。
シャウトのパートとサビのパートを別々に聴いたら同じ曲とは思えないかも。
一応サビは手堅いので星ふたつ。

2.for Dear... ★★★
先の曲よりもメロディアスで盛り上がりもはっきりしてわかりやすい。
ぶっちゃけこっちの方がシングルっぽい。
かとサビ頭までは思ったが、アイデア切れ感漂うサビの終わり方をする。なんで
そんな変なコードで終わるの…?
かと1番までは思ったが、2番ではもう一山くる。なるほど。でもそれもやっぱ
り終わり方変。うーん…
例によってギターソロは空気が違う。

3."Here I am" ★★
メロスピみたいな謎のジャンルに手を伸ばす。
そういえば前身はメタリカのコピーバンドだっけ?
しかしAメロではただの8ビートに戻ってしまう。ありゃ。
にしてもマーキーパートとユウスケパートが恐ろしく水と油。未だにこのアルバ
ムで同時に歌ってないっすよね?
楽器隊は…まぁ頑張ったんじゃないですか?

4.宝石の涙 ★
歪んだギターのマイナーコードから入りデス声が重なるため、何が始まるのかと
思いきや全く普通の曲。そういえばそういうバンドでしたね。
Bメロみたいなサビの盛り上がりが微妙。相変わらずサビで盛り上がらないのな
んとかならない?
ギターとベースが16分で動いてるくせしてドラムが4分なのも謎。
382名無しのエリー:2010/06/02(水) 15:36:00 ID:8HdL/S8+0
5.水玉ラムネ ★★★★
歌詞の至る所に。。。があるのがやけに目につく、一気に明るい曲。
Aメロのキモいリズムがクセになる。ギターの片方が歌メロに張り付き、もう片方が合いの手という構成がGood。ドラムはちょっと手数多いかも。
サビにはよくわからん転調でなだれ込むが意外と流れがあってきれい。終わりがショボイが。
ユウスケはこの手の曲にしては流れを壊さない程度のラップを入れる。
「水玉ラムネ」という語感と爽やかな曲調がマッチした佳曲。ユウスケが粘っこいのが減点。

6.背徳の情熱 ★★★
えーっと…これは……アラビア系?アフリカ?
至る所に国籍不明な謎のムードが漂う妖しい曲。イントロとかギターソロとか。
マーキーの粘っこい歌い方と起伏の少ない粘っこいメロディ運びが案外しっくりくる。
いきものがかりよりこういう系統には強いかも。

7.罪 ★☆
どうも前の曲を引きずってる感が否めない。
やってることが大しておもしろくないので聴きにくい。
サビのシャウト、2番Aメロの電子音等邪魔な音も多い。
Cメロもくっつけただけっぽく蛇足。
ギターソロとインタールードのリフの絡みはいいので加点。

8.リアルワールド ★
久しぶりの8ビート曲。音圧で色々稼ごうとしてる。
リフやらキメやらがひたすらベタなのに対し、サビだけは捻ろうとしたのかすごく変。
てか自分達で作った転調をボーカルが歌えないというのはどうにも…
ギターソロも早弾きは出来るものの音の切れの処理が適当でしょっぱい。
383名無しのエリー:2010/06/02(水) 15:38:13 ID:8HdL/S8+0
9.A PLACE TO GO ★★★
ドラムの自重が足りない以外は実にスムーズに進むポップな曲。
ギターのエフェクトのおかげで空間的に聞こえるサビがいい。
イントロとかはどうもシンセ優勢で、メンバー6人もいてそれはどうなんだって気はするが。
ユウスケソロパートはもはや別の曲みたい。

10.STYLE〜get glory in this hand〜 ★★
またTr.1系の曲。マーキーパートでのギターの自重がだんだん抑えられなくなってきてる感が。
サビで「譲れないこのスタイル」とか歌っている。
2ndシングル「OVER」の時も「GO!HIGH and MIGHTY流で」とあった。
彼等の中には当時から変わらない何かがあるのだろうか。
少なくともアルバムを聞くかぎりでは…

11.パールシャドウ ★★★★★
とかdisるモードに入ったらこれだ。完全に負けた。
ギター陣が隙間を取ってマーキーを殺しすぎないAメロ、ユウスケ本気のBメロ、スピーディなサビ。
2番以降は平行長調のもうひとヤマがサビにくっつく。緻密。

12.黒アゲハ舞う丘 ★★☆
定番なマイナー系ソング。いかにもハイカラらしい曲。
ひたすらギターを歪ませるメタルもどきかと思ったら時折アコギっぽい音が。いいアクセント。
今まで触れて来なかったがやっぱりドラムはうるさい。
この曲は足だけじゃなく叩く数もアホみたいに多いのでマジでうるさい。意味不明なフィル多くてわろす。しかも後半行くに従って壊れてくし。
384名無しのエリー:2010/06/02(水) 15:40:46 ID:8HdL/S8+0
13.星空に降る雪 ★★★
遂にユウスケがメロディックなパートを担当!
なんつーか声色変わりすぎでわろす。派手な起伏がないから聞きやすいんだけどね。決して悪くはないです。
サビ後に挟まるリフのリズムがズレまくっててちょっとずっこけるが、この曲のツッコミ所はこんなもんか。
アルバム内では割と高水準な曲。

14.ガーデン オブ MY ハート ★★
なんだこのタイトル。
実に9曲ぶりの長調曲。まぁきっと長調好きじゃないんでしょう。
鼻歌で作曲できそうなメロディに単純な歌詞と、あんまり特筆すべき点はないか。
385名無しのエリー:2010/06/02(水) 15:42:15 ID:8HdL/S8+0
総評 ★★
HIGH and MIGHTY COLORの2ndアルバム。
「傲音」というだけあって、短調の曲と歪んだギター、うるせぇドラムがのさばっている。ボーカル2人がかわいそう。
まぁ「プログレッシヴ」ではないが。やってることに斬新さがあるわけでもないし。
「傲音アンバランス」辺りがちょうどいいのでは。
マーキー的にこういうメタルっぽい曲を歌うのはありなんだろうか。でも売れ線バラードを歌うには歌唱力が…という気もする。
なんだかんだでいびつなところが目につくが、これから何かを変えたら崩壊してしまいそうなアルバム(*1)。
ぬるいメタルが好きな人にならオススメ。ってそんな奴いるのか。

*1:解散する前に書いてました。ボーカル変えて本当に崩壊するとは…
386名無しのエリー:2010/06/03(木) 01:31:19 ID:dGbG6Rru0
>>376>>380>>385
乙です

俺的にはハイカラ2ndは変態ロックの傑作アルバムだと思うんだがなぁ…
レンジの方を聴いてないのにこんなこと言うのもなんだけど
まあ感想は人それぞれだししゃーない
387名無しのエリー:2010/06/03(木) 10:49:34 ID:c+GKznxL0
ハイカラは元々メタルバンドなのに
無理矢理モデルの子をボーカルにして後に脱退、新ボーカル加入でも
それなりにうまくいってたんだから器用に音楽できるんじゃないのか?

388名無しのエリー:2010/06/03(木) 17:07:23 ID:kn0V/qUz0
Synchronicity / OLIVIA


01. solarhalfbreed ★★★
重いリフとけだるい歌唱が組み合わさったロックチューン。
今のシューゲイザーに通ずるものがある感じ。
洋楽寄りのメロディがらしさを感じさせる。

02. walk on by ★★★★
海外のポストロックみたいなアレンジとなっている。
いきなり加速したり、やたらゆったりとかなり奇抜。
今聞いてもそう思うんだから、当時はあまり評価されなかったんだろうな。
終盤はもはやカオティック。

03. Dear Angel ★★★★☆
初めて世間に公表された自作曲であり、3rdシングルの表題曲。
こちらは日本語バージョンなので、OLIVIAによる歌詞ではなく、プロの歌詞。
ゴシカルなアレンジを施しつつ、OLIVIAの高音を生かしたメロディとなっている。
しかし、当時は今以上に日本語が不慣れなんで、日本語歌詞を上手く歌えてない。

04. Color of your Spoon ★★★★
6thシングルの表題曲。タイトルはOLIVIAの子供時代に由来するとか。
そして、ようやく穏やかなサウンドが顔を出す。ギターが乾いているのが気になるけど。
メロディーがビョークっぽい気はするが、アレンジで菅野よう子っぽくもなっている。
こういう優しいメロディを聴くと凄くいい声質なんだと思う。
小室が「天使の歌声」みたいなことを言うのも納得できる。
389名無しのエリー:2010/06/03(木) 17:09:59 ID:kn0V/qUz0
05. Escape the Flames ★★★☆
5thシングルカップリング。土着的なサウンドになっており、
サビは儀式めいたエフェクトをかけられている。
2番から激しくなるが、怪しさは減っていないから恐れ入る。

06. Dress me Up (English Version) ★★★★★
4thシングル表題曲。こちらはシングルにも収録されている英語バージョン。
ようやくOLIVIAのダイレクトなメッセージが聴けるのだが、やはりアイドル時代を含めた
プロデュースされている自分が凄く嫌だったんだなというのがわかる。
一見、シンプルなのだが、よく聴くとドラムやアコギからコアっぽいフレーズが...。
特に感想のギターソロなんてかなりコア。よくコレをシングル化したな(褒め言葉)。

07. soulmate ★★★
在日フランス詩人・Lotus Chameleonとのデュエット曲。
4曲目のポップさが帰ってきた...と思ったら相当沈んだアレンジとなっている。
なんともいえない、不思議な曲。

08. できない ★★★★☆
5thシングル。そして、この曲ではLUNA SEAの真矢がドラムを叩いている。
シンプルながらもコアさは相変わらずで、真矢のドラムが余計にそんな香りを助長させている。
歌詞はOLIVIAが「できない」という言葉に対してのアンチテーゼとなっている。
この種のアレンジは是枝プロデュース時代の醍醐味ではないかと。
390名無しのエリー:2010/06/03(木) 17:11:19 ID:kn0V/qUz0
09. Grapefruit Tea ★★★
6thシングルカップリング。またもシンプルながらもコアな香りがするアレンジ。
ウッドベースとOLIVIAのみという構成だが、これがまた怪しい小曲。

10. crystalline ★★★★
後のOLIVIAを連想させるアンビエントサウンド。
途中でリズムが激しくなるのはビョークへのリスペクトなんだろうか。
OLIVIAの歌声が凄く心地いい。ただ、音質がなぁ...。

11. liquid skies ★★★★☆
再びLotus Chameleonとのデュエット曲。この曲は海で製作したらしい。
Lotusをペガサス、OLIVIAを人魚に例えている、ドラマティックな歌詞が印象的。
こういうタイプの楽曲は流石にavexの十八番なんで、上手く作れているように思える。
そして、この曲の歌詞カードだけ特殊。非常に読みにくい。
恐らく、OLIVIAはこの曲でフィニッシュを迎えたかったんだろうなぁ。曲がそんな感じだし。
391名無しのエリー:2010/06/03(木) 17:12:32 ID:kn0V/qUz0
12. re-ACT (Album Mix) ★☆
ここからはT2ya時代の楽曲が並ぶ。まずは2ndシングルから。
恐らく、次のソロデビューシングルと並んで聴いたことがある人も多いであろう曲。
たとえミックスを変えてもポップス臭は消えるわけがなく、物凄い違和感を感じさせる。
申し訳ないが、この曲は後の「The Cloudy Dreamer」に入ってた方が生きるんじゃないかな。
曲字体は悪く無いんだけど、どうも違う気がする。

13. I.L.Y.〜欲望〜 (Album Mix) ★★
そして、ソロデビューシングルである。この曲もT2yaが手がけている。
前よりはコアさが出ているが詰めが甘く、どちらかといえばブラックミュージックっぽい。
だが、順番は違ったかなぁ。是枝アレンジの合間に挟むといい具合になるんじゃないだろうか。

14. mint ★★★
初回盤ボーナストラック。ピアノとOLIVIAを中心に据えたバラード。
アレンジはハッキリ言ってビョーク。モロにその影響が出てるなぁ。
曲自体は悪く無いんだが、もっと思い切ったアレンジもできるんじゃないかな、とも思った。
392名無しのエリー:2010/06/03(木) 17:13:33 ID:kn0V/qUz0
総評 ★★★★
元D&DのメインシンガーであったOLIVIAのファーストソロアルバム。
楽曲の大半は彼女自身が手がけ、歌詞はOLIVIAの英語詞を元に、プロの作詞家が
日本語詞を作成している。アレンジャーに五十嵐淳一、是永巧一らを迎えた今作は
オルタナティヴロックとも言えるサウンドで、当時の日本にはちょっと早い曲ばかりだった。
特に是枝がアレンジを手がけた曲はかなりコア。2ndシングルまでを手がけたT2yaとは真逆である。
とまぁ、曲は一定水準を超す曲ばかりなのだが、音質とT2ya曲が最大の障害となっている。
特に音質は本当に最大の難点で、コレが楽曲の良さを殺しているのが嘆かわしい。
T2ya曲は流石に3rd以降のコアさはほとんど無く、普通のアイドルロックになっている
(かろうじて1stシングルはアルバム寄りだが)ため、どうしても違和感がある。
それらを除けば名盤であるので、女性ヴォーカルファンは聴いてみて損は無いだろう。
393名無しのエリー:2010/06/03(木) 17:23:03 ID:kn0V/qUz0
ゴメン、規制解除されたんで、溜めに溜めたレビュー記事を連投させてもらう。
ちなみに>>392もオレ。


Omen of Seven / 六弦アリス

1. さよなら、世界 ★★★
いわゆる厨二病患者向け楽曲。このころは音声加工ブームなのか、アンナ嬢の声がケロってる。
バックの打ち込みは相変わらず完成度が高く、生演奏に肉薄している。
厨二病患者なら一度聴いてみて損は無いだろう。そうでない人にはちょっときついかな(メタラー除く)

2. 骨董店『Mystique』 ★★★★
後の9thアルバムの元ネタとなる楽曲。9thアルバムの謎を解いたリスナーなら歌詞を見てニヤリとするだろう。
冒頭のワルツから北欧メタル風に切り替わる展開はとても美しく、幻想的である。
特に何かたくらんでいるかのようなベースは意外と癖になる。

3. 万華教の人々 ★★★☆
後の8thアルバムの元ネタとなる楽曲。
モダンなリフと妖しげなクリーントーンが交互に切り替わる演奏はかなり胡散臭い。
さらにメロディもクサくて怪しい("妖しい"では無いところがミソ)。
途中で入り込むピアノが必要以上に透明感を運んでくるから手に負えない。
394名無しのエリー:2010/06/03(木) 17:24:32 ID:kn0V/qUz0
4. マダム・ヴァイオレット ★★★(★★)
美の理、それこそ私と豪語するドSマダムをテーマにした優雅なクラシカル歌謡曲。
後に楽曲の主人公が主役となる10thアルバムがドロップされた。
チェンバロで始まり、アンナ嬢による上質なソプラノ、さらにはストリングやギター、
パーカッションにいたるまですべてが優雅さを保っている。
途中から疾走するが、優雅さは相変わらず。が、歌詞はドSというギャップがたまらない。
きっとMな人々にはギュンギュンクるトラックだろう。
※Mの方は括弧内の星が追加点となるでしょう。

5. 純潔パレード ★★★★
珍しくメジャーで聴けそうなポップ系ロック。キラキラとしたサウンドとヘヴィサウンドは
これがまた北欧メタルを髣髴とさせ、加工されたヴォーカルもあいまって、かなり甘いトラックとなっている。
まぁ、歌詞を見た一部男子はこの主人公をぶん殴りたくなるだろうが...スイーツ脳だと思えばw
しかし...本当に六弦アリスとは思えない明るい曲だな。

6. 星をみる人 ★★★★☆
決してあの(ある意味伝説の)FC用ゲームとは関係無い...多分。
ソプラノスキャットとR&B調のリズムから、ものすごい方向展開したなとビックリした。
リズム隊が激しくなる箇所があるが、それ以外は穏やかで美しいバラード。
それまではかなり生っぽい曲が主体だったので、新しい方向性といえるのではないだろうか。

7. 独裁者ノススメ ★★★★★
物々しいストリングスを狼煙としてクワイア、リズム隊、ギターの順に並び、爆走開始。
彼らとしてはおそらく最速といえるメロスピサウンド。歌詞のアジテート具合からして、
きっと、ライブでは相当盛り上がるであろう。サビも一気に盛り上がる感じとなっている。
歌詞にあっていないのは仕方ないが、それをさしぬいて曲のクオリティは高いと言える。
395名無しのエリー:2010/06/03(木) 17:25:36 ID:kn0V/qUz0
総評 ★★★★
同人音楽サークル六弦アリスの7枚目のアルバム。7枚目だけに曲も7曲w
今回は予告編的な位置付けで、7つの物語を展開している。実際に2曲目と3曲目は
以降のアルバムテーマとして取り扱われている。
4th〜6thまでに展開していたゴシックサウンドも健在だが、今回はかなり実験的な要素が強く、
本当に5ヶ月弱で作成したのか疑わしいほどの完成度である。
オムニバス形式ゆえに仕方ないが、散漫とした印象が強く、アルバムとしてのまとまりは薄い。
強くは勧められないが、これまでの音源を気に入っているのなら手にとって見てよいだろう。
396名無しのエリー:2010/06/03(木) 18:07:36 ID:kn0V/qUz0
レビュー投げている身としては申し訳ないが、
Vocalogenesisのレビューを手がけてくれる方はいるかい?
どうしてもVOCALOID関連だと冷静に評価できん...。
397名無しのエリー:2010/06/04(金) 00:17:57 ID:DUai8Wg/0
星をみる人ちょっと笑った

松岡基樹「autochrome」

1.self-introduction ★★★
まずは軽めに多重コーラスの曲。
自分の名前のローマ字表記を歌詞にするセンスはともかく、さくっとアルバムに入れる。

2.You're My Sunshine(毎日がSunday) ★★★★
高野寛作詞。
爽やかなアコギのストロークと、軽快なメロディが二曲目の雰囲気。
それでいて完全に目が覚めているわけではないようで、高揚感が少なく聴きやすい。
アウトロでは笛などの多彩な楽器が登場し、民俗音楽のような雰囲気に。音の選び方はいかにも渋谷系で、個人的にこういうの好き。

3.語りつくして(THERE IS NOTHING MORE TO SAY) ★★★★
ソフトロックの名盤、ミレニウムのビギンに収録といういかにも渋谷系アーティストが好きそうな名曲。
美しいメロディはそのままに、ほぼピアノのみの自己主張の少ないアレンジでアルバムに溶け込んでいて良いカバー。
しかしいい声してるなー。瑞々しくてピッタリだ。
398名無しのエリー:2010/06/04(金) 00:18:46 ID:DUai8Wg/0
4.そうなんだ ★★★
躍動感のあるピアノを主体に、心躍るメロディでまったりと進行する。
印象的な部分はあまり無く、曲間の繋ぎみたいだが、アルバムのトータル感がより一層強くするために欠かせない感じ。
肩の力を抜いて聴ける小品ポップス。

5.Beautiful ★★★★☆
洋楽的な曲が並んできたがここでJ-POPにかなり接近した日本的なポップス。
Aメロ、Bメロ、サビの鉄板の展開は作曲の実力の高さを感じる。全体的に安定感がある。
少し切なげで消え入りそうなサビのメロディはかなり日本人に耳なじみが良い系で、このアルバムの核といっても良い。

6.生まれたのは四月 ★★★
「そうなんだ」と同じ雰囲気の軽やかな曲。個人的には被ってるというより、アルバムの雰囲気に合っていてプラスな印象。
こちらは間奏のピアノが印象的。まさにこのアルバムの雰囲気の象徴のようなメロディ。
そしてこのタイトルが良い。というかこのアルバムの曲のタイトル全部良くないか?

7.a summer's day ★★★
ギターのアルペジオのみで淡々と進む。
余計な寄り道をせずに、しっかりとメロディを聞かせようとする感じが好感。スルメ。
シャツが汗でべったりと肌についたまま、ぼんやりと夕日を見ているような気分になる。
399名無しのエリー:2010/06/04(金) 00:20:01 ID:DUai8Wg/0
8.探しだせ! ★★★
コーラスと「探し出せ!」という歌詞のみの半インスト。
相変わらず瑞々しく、爽やかでウキウキな曲。ただ同じような渋谷系でもオザケンとは少し違うような。
こちらは黒人音楽のような要素が薄目。そして全体的にアコギの音が独特。これは言葉では説明しにくいけど。

9.ひとりの風景 ★★★
アコギ、ピアノの静かなバラード。
かと思いきやサビで一気に溜め込んだ感情を爆発させるように音程が一気に上がり、そこから少しずつ抑えるように静かになる展開。
ただサビに入る前までは印象が薄い。もう少し捻ったメロディーを作れると思うんだけどね。

10.マザーズリトルヘルパー ★★★☆
アコギの弾き語りに他のちょっとした楽器で味付けしたみたいなかわいい曲。
この曲も軽快だが、この疾走感はカントリー風味かな。小品的な感覚は拭えないが聴きやすさはアルバム屈指。

11.孤独 ★★★
疾走感のあるアコギ弾き語り。これまでと違い軽快でありながら少し憂いのあるJ-POPメロディー。
普通のストロークではなく恐らくスリーフィンガー。これはこのアルバムでは新感覚。
400名無しのエリー:2010/06/04(金) 00:20:57 ID:DUai8Wg/0
12.Time Snap
繋ぎのインスト。

13.僕はまだ… ★★☆
急にシリアスなムードの曲。繋ぎがあるけど急転しすぎ。
あまりに急すぎてかなり印象的。アクセントとしては良いかもしれないが他の曲と比べると聞き難いのが目立つ。
ピアノのアレンジもこれまでの瑞々しさは全くなし。徹底してるのは良いんだけどね。

14.self-introduction
一曲目をもう一回。ラスト前を印象付ける繰り返し。

15.IN MAMA'S KITCHEN ★★★★☆
最後の最後で、カタルシスを感じる三拍子の全英詞曲。
この曲までに溜め込まれた感情が一気に開放されるような高揚感。母の愛についてやさしく歌い上げる。
それと「IN MAMA'S KITCHEN」というタイトルとは全く逆の雰囲気の「I'll change the world」という歌詞が印象的。
締めに「生まれたのは四月」のピアノを軽めに入れてあっけなく終わり。ちょっと寂しい。
401名無しのエリー:2010/06/04(金) 00:22:20 ID:DUai8Wg/0
総評:★★★★
BL.WALTZのフロントマンであり音楽プロデューサーとしても活躍している松岡基樹の唯一のソロアルバム。
もともとBL.WALTZに興味がわいたのに全く音源が手に入らないので、昨年コロムビアのオンデマンドCDとして再発したこれを手に入れた。
真っ先に感じるのは渋谷系的な洋楽っぽい感じだなぁ、ということ。
BL.WALTZは渋谷系とは呼ばれていたものの、日本的な歌ものが多めで、音楽オタク的な内向きな雰囲気ではないのでソロでは私的な雰囲気を出したかったんだと思う。
一曲目に多重コーラスによる軽めのオープニングを入れ、ラスト前に繰り返すのはビーチボーイズのスマイルみたいだし、
you're my sunshineの楽器の使い方はポールサイモンのグレイスランドっぽいし、音楽好きっていう感じが出てこういうのが好きな人は多いんじゃないかと思う。
いまいち知名度があるように感じないが、自由度の高さと15曲を30分台で聴ける軽さは、たまたま辿り着いた人のオアシスになり得るであろう作品。
402名無しのエリー:2010/06/04(金) 08:14:25 ID:ZC5C1sHgO
豊作だね!
みなさん乙です
403名無しのエリー:2010/06/04(金) 19:19:00 ID:Wgyfl8sN0
Larry Carlton & Tak Matsumoto「Take Your Pick」

1.Jazz Bullets ★★★★
今年のB'zのアルバムツアーでも演奏された曲で、一応目玉曲。
松本作曲で、フュージョンの持つ躍動感をそのまま表しているような感じ。
分かりやすい主旋律は松本の魅力の一つ。

2.Nite Crawler 2020 ★★★☆
30年以上前のカールトンの代表曲をリメイクしたもの。
キーが上がっておりブラスも起用されるなど、原曲に比べると華やかになっている印象。
ギターのユニゾンがとても心地良い。

3.The Way We Here ★★★★
松本作曲、渋め路線のバラードナンバー。
ただ、トーンはやはりカールトンの方が巧く作ってあるか。松本は良くも悪くもクリア。
しかしまぁ渋い。今のB'zでは絶対にこんな曲は作らないだろう。

4.Islands Of Japan ★★★★
カールトンが日本の和音階を意識して作ったミディアムナンバー。
面白い試みだし、現に日本の島国情緒を良く表現できている。
ただ、琴がシンセなのは残念。
404名無しのエリー:2010/06/04(金) 19:20:06 ID:Wgyfl8sN0
5.Neon Blue ★★★
これもカールトン作曲で、多分このアルバムの中では一番スムースジャズ然としている。
妙にかしこまった感じで、あまり面白くないと感じる人もいるかもしれない。
サビのハモリが絶妙。不協和音にならないように巧く合わせている。

6.Tokyo Night ★★★★
「東京の夜」の気だるさを表現した一曲。松本作曲。
#2と同じく、まだ松本はこういう曲も作れるのかと実感。
裏打ちのシンセが効果的。

7.Hotal ★★★☆
#2と同系統の松本が作曲したバラードナンバー。
メインばかりに気を取られるが、後ろで微かに鳴っているアコギにも注目。
サビでのメジャーへの転調に少し違和感を感じるが、許容範囲内。

8.Easy West Stroll ★★★★☆
ラリー作曲のアメリカンなポップナンバー。
「東=松本」と「西=カールトン」の融合がコンセプトらしい。
爽やかな曲調の中で哀愁も感じさせるところはまさしくそれだと言えよう。

9.Easy Mystery ★★★★
多分アルバムの中で一番ハード。松本の歪んだギターはまさしくHRのソレ。
カールトンの捻くれたメロディは、王道的な松本とは違って面白い。
何だか締まりのないフェードアウトで終わってしまうのが残念。
405名無しのエリー:2010/06/04(金) 19:21:31 ID:Wgyfl8sN0
10.Ao ★★★★☆
2曲ぶりに松本作曲。#9での緊張感を解してくれるかのような優しげな曲。
「青」を短直に表した二人の透き通るようなトーンを聴くと、流石ベテランと感心する。
松本のカッティングが絶妙。

11.Take Your Pick ★★★
カールトンの名曲「Room 335」を思わせる爽快なナンバー。
一応このアルバムの表題曲なんだが、ラストの手前で置いてしまって良いものなのか。
ちなみに松本はこのアルバムでは指弾きを多用しているらしい。

12.A Girl From China ★★★★
ブラスを多用した賑やかな曲。ラストをあえてバラードで閉めなかったことには好感が持てる。
カールトンのワウと松本のカッティングを絡ませたイントロは印象的。
しかし、どうせなら「デデデデデデデデ!!」で終わらせずにフェードアウトにしてほしかった。

総評 ★★★★☆
B'zの松本とフュージョンギタリスト、ラリー・カールトンという異色のコラボ。
あまりにもかけ離れているそのコラボは、カールトンファン側を失望させたりB'zファンを戸惑わせたり、かなり賛否両論が巻き起こった。
だが、実際にアルバムが発売され聴いてみるとなると、とても良質なインストアルバムに仕上がっていた。
カールトンのプレイはは相変わらず良い味だし、松本もB'zには無い表現をしていて、とても面白い。
それにメロディもしっかりとしているので、普段歌モノしか聴かない人でもすんなりと入り込めるだろう。
単なる企画物に留まらない名盤。
406名無しのエリー:2010/06/04(金) 20:49:44 ID:vuy8QSIk0
B'z MARS  Release : 1991.5.29  Genre : 3rd Mini Album

01. 孤独のRunaway ? ★★★☆
安宅美春に提供した(提供させられた)曲のセルフカバー
打ち込みのブラスのリフやヒット音、太く歪んだギターが絡んでいる
爽快なカッティング、ハードなバッキングにロングソロとギターキッズにはたまらない曲になっている

?02. Mars  ★☆
全編稲葉の語りという異色のナンバー
ネタ曲だがバックで流れるアルペジオの美しい

03. Loving All Night 〜Octopus Style〜  ★★☆
2ndアルバム『OFF THE LOCK』の収録曲「LOVING ALL NIGHT」の全英詞アレンジ違い
ハードなギターにブルースハープなどのHR臭さを打ち込みで緩和している

04. Love & Chain 〜Godzilla Style〜   ★★★
3rdシングル「LADY-GO-ROUND」のカップリング曲「LOVE & CHAIN」の全英詞アレンジ違い
低音のミキシングが効いているギターリフが中心のファンキーなロック曲
ディスコテイストなキーボードリフとHRなワウギターの組み合わせが特徴
コーラスに大黒摩季が初参加

05. LADY NAVIGATION 〜Cookie & Car Stereo Style〜    ★★★★
8thシングル「LADY NAVIGATION」の全英詞アレンジ違い
英詞なので原曲の特徴的な歌詞が好みでは無い人にはいいかもしれない
ポップなシンセと弾きまくりのギターが絡んでいるのが特徴
この曲だけ田中一光がドラムを担当している

総評
セルフカバー曲「孤独のRunaway」と新曲「Mars」に加え、過去の曲の全英詞リメイクバージョン3曲、計5曲が収録している
ハードロックサウンドと打ち込み系ダンスビートを融合させ踊れるハードロックに仕上がっている
ハードロックやダンスビートを単独で極めたアーティストは数多くいるが高いレベルで融合させ両立させているアーティストはなかなかいないので独自性が高い作品と言える
ミックスとマスタリングにマドンナ、スティーヴィー・サラス等を手がけたジェイソン・コーサロを起用してサウンドがハードになっている
407名無しのエリー:2010/06/04(金) 22:48:59 ID:ORnwANni0
マルチくさい投稿で申し訳ないが、以前にアニソン板で書いたレビューを...。
※ただし、若干リメイクしてます。


Instinct / GRANRODEO


01. Black out ★★★
リードトラックである正統派ハードロック。一般的なハードロックのイメージと合致するサウンドだが、
トラック自体は緩急が出ており、音もよく作られている。
KISHOWの声も若干ヴィジュアル系(B'z稲葉の方が近いかも)寄りだが、勢いがある。
なのにポップな印象も抱くのはメロディラインのせいだろう。

02. デタラメな残像 ★★★☆
8thシングル。ちょっとAメロの進行がマニアック。が、サビは強烈。
ただ、ラップは蛇足っぽいかな。ギターソロは邪魔にならない程度なので、
少し弱い気もするのだが、このタイプだともう少し暴れても大丈夫なような気がする。
これは他の楽器隊にも言えることだけど。

03. Darlin' ★★★★☆
ポップス寄りのハードロック。後にシングルカットされますた。
若干、パンクに近いノリで突き進むファストトラックで、メロもキャッチー。
KISHOWの性質を考えると、このタイプの曲が一番声質を活かしているように思える。
ラストでは女性リスナーが喜びそうな音(キス音)を入れている。
408名無しのエリー:2010/06/04(金) 22:50:22 ID:ORnwANni0
04. CANNON★BALL ★★
タイトルがポップなミドルチューン。二番ではちょっとしたボヤキが導入。
が、これはこのタイミングで入れる必要があるのか? 間奏ならともかく。
それ以外は悪くはない。が、ちょっと優等生過ぎるところがあるんだよなぁ。
耳の肥えたリスナーには面白みがないかもしれない。

05. 甘い痛みは幻想の果てに ★★★★
iTuneで先行配信されたデジタルシングル。楽曲自体は正統派ハードロック。
正統派トラックというのは実力が無ければ聴き映えがしないのだが、
KISHOWは若干ヴォーカルがヴィジュアル系寄りとはいえ、安定しているし、
ギタリストは六三四Musashiで十分に実力を証明しているので当然、良いトラックとなる。
ラップもタイミングも長さもバッチリ。若干歌詞が古臭いのが気になるが、
まぁ、それは許容範囲だろう。

06. アウトサイダー ★★★☆
ミクスチャーっぽいアレンジを施したファストチューン。最初こそ、それっぽい展開だが、
サビになると、急激にクサくなる素敵トラック。もちろん、KISHOWも負けじと
サビ以外ではダーティな歌い方を多用している。若手では随分と起用な歌い手である。
わざと、音をダーティに仕立てているのが楽曲タイトルに寄り添ってるように思う。

07. Instinct ★?
インスト...と見せかけて、GRANRODEOが喉や楽器を暖めている現場を録音したようなトラック。
409名無しのエリー:2010/06/04(金) 22:51:53 ID:ORnwANni0
08. 愛すべきSTUPID ★★★
で、エンジンをふかした結果がこれだよ! ハードになったツイストと言えばいいのだろうか。
そんな印象を抱いてしまった。歌い方のせいかもしれないけど。
曲はスローチューンだが、展開はかなりハード。バカ女を愛してしまった男の歌...かな。
しかし、前曲の流れからファストチューンになると思ったらスローチューンとは...。
ファストチューン好きのハードロッカーには肩透かしかもしれない。
ただ、ラストのギターソロは必見。官能的にピロピロ弾き倒しています。

09. ここにあるぬくもり ★★★★★
非ハードロッカーにとってはようやくバラード。ハードロッカーには休憩地点。
そして、ここぞとばかりに生ストリングスとピアノを導入。く、クサい!クサすぎる!!
メロディー単体も歌詞もクサいが、アレンジが余計にクサさを引き立たせている。
欠点はクサすぎて、普通の人には受け入れにくいことだろうな。

10. HEAVEN ★★★★
5thシングル。イントロがピンクスパイダーっぽいw
と思ったらSIAM SHADEっぽくなったよ! つまり、ジャパメタ総ざらい。
そりゃ、アニソンってことを考えなきゃハードロッカーに受けるわ。
曲はすごく身も蓋もなく言うとSIAM SHADE+hideといったところ。
410名無しのエリー:2010/06/04(金) 22:53:36 ID:ORnwANni0
11. NOT for SALE ★★★★
2ch的にはヘブン状態でおなじみである女性向けゲームのOP主題歌だった7thシングル。
にも拘らず歌詞は明らかにゲームに対する批判だろ、それw
若干、音が薄いのが気になるが、モッシュするには十分。
ギターも攻撃的なので、攻めたいときに聴くといい感じかと。

12. delight song ★★★☆
自身初のノンタイアップとなった6thシングル。
タイトルを意識したのか、ポップス寄りのメロディとなっており、
アレンジも全盛期のSIAM SHADEのようなサウンドメイキングになっている。
万人受けしそうな空気だが、実は割りとテクニカルだったり。

13. Beautiful world ★★★★☆
なんとなくだけど、ドラマのEDに使われてそうなスローチューン。
若干ブルージーながらも、ブラスやストリングスを使うことで華やかにしている。
ちなみにドラムはそうる透という贅沢な起用。
途中でストリングスやブラスがハーモニカっぽい演奏をしているのが面白いし、
間奏でブラスがヴィヴァルディの春を吹いているのも遊び心があるし、
正にラストといった展開がすごく聞いていて気持ちいい。
が、個人的にはこの曲が終わるとつい、アンコールと言いたくなる。
411名無しのエリー:2010/06/04(金) 22:54:40 ID:ORnwANni0
総評 ★★★★
声優の谷山紀章a.k.a.KISHOW率いるハードロックバンドによる2ndアルバム。
前回は正統派ハードロックほ主軸に多様な展開を見せていたようだが、
今作では和製ハードロックを主軸にしているため、よく聴くとこれまで、
シーンに登場した日本のHR/HMバンドを連想させる楽曲がいくつか見られる。
正直、こうなると完全に好みの問題で、今作は日本のバンドの方が好きだという
人に向いているアルバムになっている。
SIAM SHADE、LOUDNESS、Lazy、hide、B'z等が好きな人にオススメ。
そして、ハードロック入門の一枚としても数えていいと思う。
412名無しのエリー:2010/06/04(金) 22:56:42 ID:ORnwANni0
>>403-406
乙! B'z関連のレビュー見て、ガマンできなくなってGRANRODEOを(ry
413名無しのエリー:2010/06/04(金) 23:13:21 ID:ORnwANni0
ついでにもう一つ。

DREAM & MACHINE / 篠原ともえ

1. A Funny Feeling ★★★★
篠原作詞のポップチューン。歌詞はしし座流星群を観に行った際、
実兄(彼女同伴)が『恋する男』に変わる瞬間を目の当たりにした事を元にしている。
柔らかい音と歌声が綺麗で、キッチュな恋心がマッチしている。
オープニングにふさわしい、高揚感も兼ね備えている。

2. トーキョータワールドTV ★★★☆
不気味な電子音とヴォコーダーヴォイスが妙な味を出しているデジタルチューン。
後に鈴木亜美とコラボする事になるBuffalo Daughterがプロデュース。
篠原のトークがメインだが、これがまた妙な違和感がタップリ。
こんなにも不気味な東京タワーがあっていいのだろうか。

3. アリゲーター ★★★★☆
少年ナイフの山野直子提供のポップロック。
まさか篠原がアイドルのように愛らしい歌声を披露するとはw
こんなにもガーリィ・ワールド全開の曲をモノにするのは意外であった。
どこかニューウェーブっぽいシンセが特徴的。

4. SPRINGTIME ★★★
タイトル通り、春らしいポップチューン。
いい曲ではあるんだけど、篠原が歌うまでもない曲というのが正直な感想。
「出来の良い普通のポップス」というのが、篠原にとっては
ものすごく物足りない材料ではないだろうか。
カップリングなら悪くはない出来なのだが...。
414名無しのエリー:2010/06/04(金) 23:14:19 ID:ORnwANni0
5. ラスト・ティーン ★★★☆
なんと、プロデュースと楽曲提供(歌詞は篠原との共作)に本田ゆか、
コーラスにショーン・レノンを迎えた贅沢なエレクトロチューン!
(とんでもない夫婦をゲストに迎え入れやがったな...)
さて、曲は...当時なら受けなかったサウンドだな、これ。
海外なら受けそうな感じ。今の日本だと、ようやく受け入れられそうな感じ。
なんというか...チップチューンテイストを取り入れたGwen Stefaniみたいな曲調。

6. 地下鉄にのって ★★★★
吉田拓郎のカバー。吉田曰く「とってもムズかしい曲なのにえらい!!」だとか。
曲調自体は優しく、しかし、哀愁漂う乗り鉄哀歌(で、いいのか?)
どっかのアイドルとは違い、歌詞の裏を読み取りながら歌おうとしており、
実際に一本調子で歌おうとしていない。たまのBGMに

7. 20回目のバースデイ・イヴ ★★★★☆
ジッタリン・ジンの破矢ジンタ提供のファストチューン。
ポップアレンジされたジッタリン・ジンfeat. 篠原ともえ。
...って演奏陣がジッタリン・ジンかよ!!
篠原ともえ...一体どっからそんなコネを。
ジッタリン・ジンファンなら聴いてみてもいいかもしれない。

8. 20f ★★★
デビューしていない友人から提供されたという曲。
愛らしい恋心をテーマに、普遍的なポップスを構築している。
まぁ、確かにいい曲だが...それ以上に何かがあるとは思えない。
さらりとしすぎている感触より、ちょっとふんわりしてほしかった。
415名無しのエリー:2010/06/04(金) 23:15:19 ID:ORnwANni0
9. 君んち。 (Hello Harry Mix) ★★★☆
移籍先のレコード会社の社員と一緒に歌ったシングルのリミックス。
原曲は可愛らしく、シンプルならしいシングルだったが、
今回はノリのいいヒップホップに生まれ変わっている。
残念なのが、社員の歌声が大幅にカットされていること。
あの素人ならではの合唱がアットホームさを上手く出していたのに
ソレをそぎ落とすとはどういうことだ。
トラックメイキング自体は良く出来ているんだけどね。
あのアットホームさが好きなので、個人的にはずば抜けて高い評価は出せない。
普通の人はアリだと思うかな。


総評 ★★★★☆
篠原ともえ、20歳記念のメモリアル・プチ・アルバム。
MEGAPHONE SPEAKSもそうだが、今回もとんでもないくらいに土台がしっかりした
ゲストが参加しており、破矢ジンタのように本人(母体バンド)そのまんまの
サウンドが飛び出してくるが、恐ろしい事に篠原は一歩も引いていない。
とまぁ、バケモノクラスのゲストとならそんな風に言えるのだが、
そうでもない、8のような曲だとさらりとしすぎてしまうのは減点。
上記のように書いてみたが、不思議な統一感とトラックの出来は素晴らしいので
家でゆったりとしたいときや、穏やかのドライブのお供にはいいかも。
416名無しのエリー:2010/06/05(土) 23:15:20 ID:/o9eN4NE0
今レンジレビュー以来にみて俺もハイカラの2ndでレビューしようと思ったら…
417名無しのエリー:2010/06/06(日) 09:44:29 ID:PuZRHqTqO
>>416
>カブっても気にせずあなたの視点で批評してください。
頼んだ!
4182代目まとめ人:2010/06/06(日) 13:48:03 ID:BgPDgry50
  ∧_∧
 ( ´・ω・) < そろそろ。。。
 (つ旦と)
 と_)_)
419名無しのエリー:2010/06/06(日) 19:56:41 ID:n0Z/mBBf0
>>413
乙。篠原ともえって結構良い曲多いよな

>>418
キター!wktkしながら待ってます。
あと、そろそろ避難所のほうもお願いしまつ。。。
420名無しのエリー:2010/06/07(月) 16:51:14 ID:G/QLE6ut0
さて、一部で話題になってるインディーズバンドのレビューをやってみます。
個人的には伸びてほしいバンドなんですが...


to the next / DAZZLE VISION

1. to the next ★★
軽快な進行のファストチューン。重たさはほどほどにしているのに早速グロウルがお待ちかね。
デビューアルバムに比べて、随分とグロウルに迫力が出てきたかな。
メロディは幻想的といえば聞こえがいいけど、実際はわかりにくいのかもしれない。
ギターとかドラムは結構いい仕事しているが、シンセストリングスは要らないかな。

2. VISION ★★★
アルバムのリードトラック(その前がタイトル曲なのにね)。
シングル「滅 / All refused」と前作「Crystal Children」が組み合わさった感じ。
どちらかといえば、グロウルパートの方が強いインパクトを残している。
メロディは悪くないが、フックが足りていない印象。と、思いきや転調でよくなってる。
最初から転調後のキーでクリーントーンで歌ってほしい。

3. IN A MOMENT ★★★
前作「Crystal Children」に入ってそうなポップロックチューン。
そんなポップな空気を壊すかのように僅かのスキマからグロウルが飛んでくる罠。
こちらはかなりキャッチーで、ヴォーカルの声に合っているような気がする。
421名無しのエリー:2010/06/07(月) 16:52:14 ID:G/QLE6ut0
4. 僕は僕であるために ☆
バンド初のダンスチューン(らしい)。うーむ、全然似合ってない。
せめて、もう少しコアなアレンジにして欲しかった。
ポップすぎて逆に違和感。グロウルも無いし。

5. ワンダーランド ☆
ネコ被ったかのような完全なポップストラック。お前、こんなかわいいキャラちゃうやろと。
短い曲でスゴイツッコミ所が...。ケロ声とかな。

6. Miss Cinderella ★★☆
ここに来て歌謡曲っぽい楽曲が登場。というより、古きアメリカンロックの方が正しいかも。
アレンジは相変わらずポップスまっしぐら。こんな方向性のバンドだっけ?
と、思ったらようやくグロウルがお目見え。よく聴いたらかなりベースが凶暴。
やはり、どこか刺々しい要素を持ったポップ系ロックの方が良く聴こえるな。
422名無しのエリー:2010/06/07(月) 16:53:49 ID:G/QLE6ut0
7. cold ★★★
デビュー当初のCoccoをポップにするとこうなるという実例。
ゆっくりと浸るようなアレンジはいい感じ。メロディもいい具合に泣いている。
クリーントーンオンリーなら、こういう方向性でいいと思う。

8. 悲涙 ★★★
前作の延長戦とも言える、感情を強調するようなグロウルを拾う。
タイトルとは全く正反対のアレンジなので、面食らう人も多いはず。
若干、V系っぽい要素もあるが、それ以上に気になるのが歌謡曲っぽい要素。
彼らのようなバンドには果たして必要なのかどうか...。
それらを考慮してもまだまだポップすぎる。

9. (シークレットトラック)
この曲については敢えて評価しません。


総評 ★★☆
スクリーモ・ポップを自称する4人組バンド、DAZZLE VISIONの全米デビューアルバム。
前作は程よくポップだが感情的なサウンドが印象的ではあったのだが、
今回はポップス要素が大きく勝ってしまった為、ヴォーカルのMaikoが全く生きていないという事態が発生。
バンドの真骨頂はやはり2曲目、3曲目や7曲目のような楽曲であり、それ以外はポップすぎて違和感を感じる。
ポップセンス自体は成長しそうな気もするが、それでも3rdに比べたらまだまだ。
3rdをベースに1stの頃のような幻想的かつ破滅的な音を織り交ぜて欲しかった。
恐らく、ファンが一番求めているのはそのようなサウンドだろう。
せっかく、Maikoのグロウルも成長しているし、感情も出るようになりつつあるのだから、
もう少し自身にあった音を選んで欲しい。まぁ、ノれたらいい米国人には受けがいいかもしれないが...。
次回があるなら、もっと重いスクリーモ・ポップを!
423名無しのエリー:2010/06/07(月) 21:13:08 ID:Z/lc5UzBO
>>422
乙。デス声女子のバンドだよな。
424名無しのエリー:2010/06/08(火) 22:42:02 ID:C2/8XVRq0
>>418 ひさしぶりの更新ですね!乙です〜
425名無しのエリー:2010/06/11(金) 21:31:13 ID:X7oG6bUB0
>>418
いつも乙です。

では、一部では話題となったであろうあのユニットをレビューしてみる。


ZOLTANK / Aural Vampire


01. フレアスタック ★★★☆
中田某っぽいアレンジに乗って、歌謡曲が飛んでくる変化球トラック。
所属レーベルらしいっぽいんだけど、ドラムセットとかはわざと違う感じにしたりと
何気に凝ったサウンドになっているので安心した。

02. 湘南族 -cannibal coast- ★★★★☆
「beatmaniaIIDX15 DJ TROOPERS」に提供した楽曲のフルバージョン。
こちらはいつも通りの歌謡エレクトロ。iTunesではシングルカットされている。
歌詞とメロディは夏の湘南っぽいんだが、アレンジがそれを見事に阻止している素晴らしいトラック。
ここまで規定概念にとらわれないアレンジは珍しい。

03. Freeeeze!! ★★★
インディーズ盤にも収録されていた楽曲だが、アレンジがダイブ今っぽくなっている。
より、インダストリアルっぽくなった。ゴス要素はだいぶ削られてるみたいだが。
なんというか、フロア向けになっている。発砲時のSEがパワーアップしているのもミソ。
インディーズのトランスっぽいアレンジもいいが、今回のアレンジもいいなぁ。
ラストはチップチューンの音まで乱入してくる。チャンプルーだこれー。
426名無しのエリー:2010/06/11(金) 21:38:32 ID:X7oG6bUB0
04. V.マドンナスキゾイド ★★★
インディーズ時代に近い不可思議でシンプルなトラック。心なしか、エキゾチカ嬢の歌声が楽しそう。
下手したら盆踊りが踊れそうなリズムなのだが、飽きさせないトラップをふんだんに用意してたようだ。
妙ちくりんなSEに惑わされたら負けだ。

05. 69 Balloons ★★★★☆
ダライアス辺りのボス曲と言っても違和感がなさそうなイントロが印象的な曲。
ドラムがロックっぽいノリではあるのだが、加速したり減速したりと忙しい。
こんなものをフロアで流されたらたまったもんではない。
これが「お姉チャンバラ THE MOVIE vorteX」の主題歌だから恐ろしい。

06. Transcrypt ★★★
再びロック色が強いトラックがお目見え。ギターの音を使っているし。
正統派打ち込みロックなので、逆に違和感を感じる...アレ? 普通は逆(ry
普通にカッコイイ。たまにはこういう曲もいいかな。

07. Hot Blood Workout ★★★★
こちらもインディーズ時代から披露している曲。
シンプルながらも「●●事件」みたいな舞台が似合いそうなメロディがいとあやし。
時折キッチュになるエキゾチカ嬢が妙に不気味。
後半が妙に癖になるし、耳に残る。このインパクトは例を見ない。
427名無しのエリー:2010/06/11(金) 21:39:48 ID:X7oG6bUB0
08. Innsmouth ★★★
OPがニューウェーブっぽいなぁ、と思ったら本当にそんなイントロでビビった。
実際にドラムとか、ヴォコーダーとか、モロにそれっぽい音を使ってるし、
さりげなくYMOっぽいフレーズが混ざっているような気がする。
終盤、さりげなくエキゾチカの声で遊ぶレイブマンにワロタ。

09. Border of the Dead ★★★☆
そしたら、次にアニソンっぽい曲が飛んできた。というより、エレクトロGS?
ここはアングラ80年代か!? なんとなくだけど、ヤプーズを思い出す。
ベースも何もかも怪しい...。そして、エキゾチカの歌唱力を思い知る事が出来るトラック。
何気にうまいなぁ、この人。それまではアレンジに目が行き過ぎて気がつかなかったけど。
・・・と思ったらなんかキタ━━━ヽ|・∀・|ノ━━━!!!! まさかの変なヴォコーダーに( ゚д゚ )ポカーン

10. voodoovocoder ★★★
サイケっぽいアプローチで攻めてきた曲。ゆったり目のビートに強烈なシンセが食い込んでくるので、
聞いてるこっちは戸惑うばかり。まぁ、踊れるけどね。
しかし、いきなり減速したり、合いの手入れたりと相変わらずトラップ満載。

11. スリヰクフ ★★★☆
いきなりシャッフルビートで始まる歌謡エレクトロ。
乗りやすい曲であるが、メロディとかが懐かしいのでお父さんお母さんにもいいかもしれない。
途中で怪しいSEが入るのはご愛嬌だが、やっぱり初聴だとビックリする。
最後にいきなりエキゾチカの声が変わったときは何事かと思った。
428名無しのエリー:2010/06/11(金) 21:40:42 ID:X7oG6bUB0
12. PNFPN ★★★
出たよ、インディーズアルバムを締めくくった、本人達にそぐわないトラックがw
やっぱり何度聞いてもtommy february6みたいな曲だよなぁ。
音が良くなった分、余計にそう感じる。ここまでポップだと逆に違和感。
今回は最後までポップに終わっておりました。何があった。

13. Economical Animal Superstar ★★★☆
そして、いつものオーラルヴァンパイアへ。こちらはハウスっぽいビートを取り入れたトラック。
つかみ所の無いメロディにこちらは戸惑うしかない。
ヴォーカルは無駄に強いエコーをかけてきてるので、印象に残る。

14. Darkwave Surfer ★★★★
不思議なシンセに乗ってやってきたダークウェーブサウンド。
歌謡曲っぽいメロディが曲に浮遊感を与えているという奇跡。本当に何者だ、あの仮面。
シンプルながらもド派手なシンセも中毒になりそうな感覚。

15. カイドク ★★★
妙に勇ましいメロディに乗せてじわじわと攻め込むテクノトラック。
ヴォコーダーとの掛け合い、そして徐々に入り込むようなシンセワークはさすが。

16. MAD SPORTS ★★★★★
ラスト、とうとう爆走開始。ノイズの嵐に叩きつけるようなドラムをバックに
やや無機質気味のヴォーカルが乗っかるという奇妙なトラック。
途中のチャイムがわけわからんが、ナイスブレイクである。
次第にシンセも暴走し始め、ラストは加工した棒読み音声による電波声明でフィニッシュ。
まさかメジャーでSoftalkが聞けるなんて夢にも思わんかった。
早口まで駆使してるし...真似できるか!!
429名無しのエリー:2010/06/11(金) 21:41:31 ID:X7oG6bUB0
総評 ★★★☆
海外(主に欧州)ではキヨスクの表紙になるほど有名なインダストリアル歌謡ユニット、
Aural Vampireのメジャーデビューアルバム。
アレンジが自由すぎるのは相変わらずだが、今回は音がきつめにミックスされているため、
人によっては飽きたり、聞いてて疲れてしまうアルバムになったのが残念でならない。
しかも、16トラックもキツめのトラックがひしめいているので、耳が休まる暇が無い。
正直言って、キツめのビートを好むクラバーやゴサーでないと視聴に向かないのではないだろうか。
やはり、レイブマンのやりたいことをやるにはメジャーでは難しいのだろうか。次回に期待。
430名無しのエリー:2010/06/18(金) 00:46:54 ID:KkTheDKp0
>>429
おつおつ 前にもやってた人かな?
「MAD SPORTS」ってタイトルいいなあ、なんかわかんないけれど凄く好み

規制明けの一本

シティボーイズ・リミックスプレゼンツ・パパ・センプリチータ・オリジナルサウンドトラック / 石野卓球

1. パパ・センプリチータ・メインテーマ(short)
11曲目のショートバージョン。レビュー省略。

2. イルカの声 ★★
シティボーイズのメンバーって何歳ぐらいだっけ?
あの位の歳になってもこの曲のイントロみたいなバカができるってのは、頭が柔軟というか、頭が柔軟すぎるというか…
とにかく尊敬に値します。曲の方はあんまり…

3. バーコードのしくみを解明した! ★★★★★
大竹まことの声を駆使したシャッフル調のハイテンポなテクノチューン。
なかなかカッコいいつくりで、DVDで聴いた時から気に入ってた曲。
この曲は声ネタが大竹まことじゃないと意味がない。キメのきたろうの一言も意味不明でナイス。
だいたい1分半ぐらいの曲なので、3分ぐらいのExtended Mixとか作って欲しい。

4. フュルルルルル ★★★★☆
前曲とこの曲はシティボーイズの声ネタと曲を上手く融合させてると思う。
この2曲以外は、正直あんまり声ネタの必要性を感じない…。

5. コードメモリー ★★★☆
卓球流のテクノポップ。
シンセの開放感のある音と旋律自体の妙な不穏さが醸し出す違和感がツボ。
431名無しのエリー:2010/06/18(金) 00:48:22 ID:KkTheDKp0

6. ドイツ・ドイツ・ドイツ ★★
アシッドって言うんですかこういうの。ぶっちゃけ声ネタが邪魔。
これは声ネタ無しだと非常にカッコいいので、アルバム後半に入っているインストバージョンを激しく勧める。

7. パパ・ママ・スプートニック ★★★
早急なビートの中で延々と繰り返される「パパ」「ママ」「センプリチータ」の声(シティボーイズメンバーの声ではない。ヴォコーダー+サンプリング)。
オーケストラヒットの古臭い音とブレイクビーツのカッコ良さのギャップがナイス。

8. ブランディー ★☆
たるい曲に会わせてプラダ、グッチ、ルイヴィトン…百歳になりました…。
正直退屈。でも声ネタが面白いので少し評価アップ。

9. パパ・センプリチータ・エンディングテーマ ★★★☆
メインテーマを何故か民謡風にアレンジした謎トラック。
曲全体から滲み出る哀愁が逆に笑える。

10. 擬人化、花 ★★★★
犬山犬子ボーカルの、いろんな意味で電波だだ漏れ曲。あのむにゃ声でパンジーの気持ちを淡々と歌っている。
妙にメロディアスなサビが素敵。リズムトラックのきめの粗い音も相まって、聴いていると変な気持ちになる。
これのインストも欲しかったなー。

11. パパ・センプリチータ・メインテーマ ★★★★★
80年代テクノの匂いが濃厚な、いつもの石野卓球。
メインテーマなだけあって、この曲だけやたら気合が入ってるような気がする。キックの音も分厚いし。
もしかしたらこの盤通して、この曲しか楽しめないという人も多いかも。
432名無しのエリー:2010/06/18(金) 00:49:57 ID:KkTheDKp0

12. イルカの声(karaoke)
13. バーコードのしくみを解明した!(karaoke)
14. フュルルルルル(karaoke)
15. ドイツ・ドイツ・ドイツ(karaoke)
16. ブランディー(karaoke)

以上5曲は単なる声ネタ無しのインスト・バージョンなので、レビューは省略する。
純粋に卓球の音を楽しみたい人向け。ただ、「ドイツ・ドイツ・ドイツ」はこのインストバージョンを激しくお勧めする。

総評:★★☆
石野卓球が手がけた、シティボーイズの本公演のサウンドトラック。
DVDを見ていて、好みの曲が多かったから買った。…という自分のような経緯を経た人ならまあまあ満足できると思うが、
石野卓球の音を聴きたい人が聴くと物足りないと思う。良くも悪くもサウンドトラック。2分前後の小曲集であり、かつ微妙な曲も多い。
なかなか聴かせる曲もあるので、まあお金に余裕がある人や石野卓球マニア、この公演で流れていた曲をCDで持っていたい人にはお勧め。
ただ、この内容でこの値段設定(2500円)っていうのは正直微妙だとも思うので、中古で探した方が…
433名無しのエリー:2010/06/20(日) 16:17:18 ID:5UPZN8el0
My sweet universe / SHANK

01.submarine ★★★★☆
30秒の短い曲。ただとてもメロディーが秀逸。M-2との繋ぎもよし。

02.MONKEY FUCK ★★★★★
このミニアルバムの中では一番良い。
「笑いながら泣いた」という歌詞がとても印象的であった。
英詩の詰め込みすぎは感じたが、メロディーがよいのでOK。

03.Weather is Beatiful ★★★☆☆
まぁ、よくありがちな感じの曲。
ただ歌詞の和訳はかっこいい。

04.drama queen ★★★☆☆
イントロの不思議感がとても良いが、その後のメロディーで打ち消した。
何やってるんだ。
「ウンコ野郎」なんて言葉を使えるのは若気の至りか。

434名無しのエリー:2010/06/20(日) 16:18:31 ID:5UPZN8el0
05.Dusting the star ★★☆☆☆
これといって、特になにもない。
普通。

06.There You'll Be ★★☆☆☆
カバー曲。ただただ速くしましたよ感満載。

07.My sweet universe ★★★★★
Aメロのアルペジオが非常に心地よい。
サビでの高音の伸びも非常に気持ちがいい。
歌詞も非常にかっこいい。

総評 ★★★☆☆
SHANKの2ndミニアルバム。
かっこいい曲はあるのだが、それなりの曲が多い。
最初と最後がよい曲なので、一枚聴き終わるといい感じかも。
そして、全体的に短い曲が多く、7曲ありながらも15で終わるというあっさり感。
1stミニアルバムを聴いてハマッタ方は聴いてみて。
435名無しのエリー:2010/06/21(月) 23:42:10 ID:1h76KbhA0
7曲ありながらも15分って凄いなw
興味出てきたw
436名無しのエリー:2010/06/24(木) 15:16:37 ID:sdXeHuoKO
本当は14分切ってるんだけどね
437名無しのエリー:2010/07/01(木) 11:19:53 ID:rkYEf0ud0
438名無しのエリー:2010/07/01(木) 23:38:18 ID:2bpKrySl0
>>437 そう思うなら自分がすれば?
439名無しのエリー:2010/07/05(月) 19:44:10 ID:OKJA1UNW0
>>432
乙。そして、よく前回のオーラルヴァンパイアのレビューも私だと気づいたなw
卓球が舞台音楽を手がけるのは想像しがたいが、面白そうだな。
けど、なんでDVDで出さないんだろ? そっちの方が面白そう。

>>434
乙。さすがパンク、収録時間が短いw
やっぱり、サクッと聴ける方が需要あるのかねぇ。

>>437
下手でもいいから書いてみなって。
他人任せじゃ、いつまで経っても来ないし。
440名無しのエリー:2010/07/05(月) 19:47:14 ID:OKJA1UNW0
さて、以前に物凄くいいレビューが来ていたので非常につらいのだが・・・
思い切って自分なりのレビューを投稿してみる。

ULTIMATE DIAMOND / 水樹奈々

01. MARIA&JOKER ★★
珍しくジャズ要素を持ち込んだファンクチューン。コレまで、パワー系ヴォーカルを
メインにしていた水樹だが、この曲では妙に艶っぽい表現を持ち込んできたようだ。
流石に演歌仕込みの基礎があるだけに、このような表現が意外とハマっている。
水樹と上松タッグの曲としては珍しく、ホーン隊をメインに据えてるのも面白い。
けど、あんましスウィングしてないよ上松さん...。

02. 悦楽カメリア ★★★☆
同レコード会社に所属している重金属妖怪を連想させる和風ハードロック。
アルバムのリードチューンを担うにふさわしい、見事なキラーチューン。
やはり、水樹の歌唱法を生かすのは和の要素を盛り込んだロックなのだろう。
どうせなら、もっと演歌臭い歌い方にしてもよかったかもしれんが、コレはコレでアリ。
ただ、歌詞は当て字禁止にしてほしかった。

03. PERFECT SMILE ★★☆
爽やかなファストポップス。どこかサザンっぽい曲調。
口さわりは良いが、ただそれだけのような楽曲。ライブの中盤でたまに出てくる感じ。

04. Trickster ★★★
水樹と上松タッグによる正統派歌謡ロック。そして、珍しくストリングスレス。
十分に練り上げられたスルメのようなメロディーラインは何度か聴かないと
良さがわからない困った仕様。キャッチーではあるんだけど。
歌詞はまぁ、当て字さえ無ければ良い出来。そう、当て字が無ければ...。
結構ベースラインが気持ち良い曲だったりもする。
441名無しのエリー:2010/07/05(月) 19:49:03 ID:OKJA1UNW0
05. Mr.Bunny! ★★
アイドルといえばやはりエレクトロポップスだよね!
と言いたげなナンバー。カップリングにありがちな感じ。
可愛らしい曲で、音のバランスは悪くは無い。が、無難な感じ。

06. 沈黙の果実 ★★★★
クサい! すごくクサい!! そうとしか言えない曲。
そして、どう考えてもこのアレンジはエレガだと思うのだが、いかがだろうか。
この手の曲となると水樹は活き活きして歌っているように聞こえるなぁ。
なお、低音が強いスピーカーorヘッドフォンだと音が割れるかも...。

07. Brand New Tops ★★☆
しっとりとしたピアノから一転、ライブを意識したロックチューンへ変貌。
もうね、曲の構成からしてライブじゃないと良さがわからない曲ですよ。
掛け合いがタップリあるし、生じゃないと良さがわからないアレンジだし。
クレジットを見ると、パーカッションを水樹自身が手がけているようだし。
ライブではパーカッションを叩きながら歌うのだろうかと想像してみる。
まぁ、今回はCD音源なので点数としてはコレくらいだろう。

08. 少年 ★★
今回の矢吹提供曲はミディアムロックチューン。
比較的歌いやすい音の広さとテンポが心地よい。
が、アレンジが(ダサく聞こえる)80'sなのはどうにかならんかったのか。
とりあえずサックスはやめろ。話はそれからだ。
442名無しのエリー:2010/07/05(月) 19:51:11 ID:OKJA1UNW0
09. Gimmick Game ★★★
水樹楽曲では珍しい、高速トランス調ユーロビート。
激しい展開が某西川っぽいが、あちらとは違ってこちらは本能的なサウンドになっている。
このアレンジも熱くて好きなのだが、個人的にはギターはノイジーにしてほしかった。
所々に入る艶っぽい声がたまらない。

10. Dancing in the velvet moon ★★★★
こちらもメロディがクサいシンフォニックテクノチューン。
コレはクサメロとかチェンバロが好物のメタラーにはたまんないかも。
さすがにクワイヤまで加わったら大変な事になるので、この程度にとどめて正解だろう。
やはり、このようなアレンジだと水樹の歌い方もそれほど違和感を感じない。
普通の人ならすごく嫌がるだろうが、私自身がクサメタラーの気があるので
高評価となっている。よって、あてにしてはいけない。

11. ray of change ★★
再び箸休めっぽいポップチューン。こちらはデビュー当初っぽい。
激アツ→クサメロといった曲の後だから、タイミングとしてはバッチリ。
曲単体はシンプルで平坦な楽曲なので、あまり面白みは無いのだが
コレばかりは曲順の勝利と言えるだろう。
443名無しのエリー:2010/07/05(月) 19:53:03 ID:OKJA1UNW0
12. 深愛 ★★★★★
自身のシングルでは非常に珍しいミディアムバラード。
歌謡曲のようなメロディラインと計算されたシンフォニックアレンジが素晴らしく、
演歌上がりの水樹の歌唱に見事、マッチしている。
この曲の作曲者の妹であり、アレンジャーの妻である上松美香によるアルパも
楽曲の良さを上手く引き立てているのではないだろうか。

13. 蒼き光の果て-ULTIMATE MODE- ★★☆
本来入るべき曲が、作詞者がヤクをキメたせいでお蔵入りになったため、
キャラソンであるこの曲がリアレンジされた状態で収録されることに。
元曲は知らないが、この曲だとシンフォニックロックに化けているため、
かなりクサくなっている。ただ、ギターソロはもっとクサくしてもよかったかも。

14. Astrogation ★★★☆
自身のシングルリード曲では初となるシンフォニックトランス。
シングル版はとにかく音質が酷かったが、アルバムではちゃんと修正されている。
メジャーではなかなかお目にかかれないアレンジなので、すごく新鮮。
こうして聴くと、キラキラしたシンセが何気に良い味を出している。

15. 夢の続き ★★★
本人作詞作曲によるバラード。歌詞は前作で似たような展開なのだが、
曲は割りとライブ後半で聞けるような展開。
総じて、練り込み不足ではあるのだが、素人作曲だから、こんなもんだろう。
ただ、ギターソロはいらない。ちょっとウザく聞こえた。
444名無しのエリー:2010/07/05(月) 19:54:08 ID:OKJA1UNW0
総評 ★★
水樹奈々、7枚目であり、自身初のオリコン1位を獲得したオリジナルアルバム。
楽曲順はなかなか良く、様々なタイプの楽曲を上手く繋いでいるように思う。
特に『悦楽カメリア』『Trickster』のようなロック色の強い曲と、『深愛』の
ように、歌謡曲を基調とした楽曲だと彼女の歌唱法にマッチしているのではないだろうか。
まぁ、元々が演歌畑の人だから今後は歌謡曲ベースかロックをベースにすれば
彼女の場合はハズレが少ない。あるいは、大仰なシンフォサウンドだろう。
逆に、ポップスだとあまり合っている気がしないし、未だに存在するのがネック。
今後は上記のようなタイプの楽曲をメインに据えるべきだろう。
まぁ、最低でも矢吹提供曲はアレンジャーを別にしない限りは入れないほうがいいかも。
445名無しのエリー:2010/07/05(月) 19:57:48 ID:OKJA1UNW0
書いては見たものの、やはり以前に投下されたレビューの方が面白いな…。
あの人に自分が書いたアルバムのレビューを書いてもらいたいものだ。
オーラルヴァンパイアとか、アリプロとか、あふりらんぽとか。
446名無しのエリー:2010/07/06(火) 15:47:31 ID:JfOsN1wM0
>>445

わかりやすいレビューだったよ。自信を持って!
447名無しのエリー:2010/07/06(火) 19:46:48 ID:gqCGUa090
>>445
乙 あなたのレビュー好きだ

AxSxE君が神聖かまってちゃんメジャーファーストのエンジニアとか…マジかよ(ソースは音楽と人)

LISTENING SUICIDAL / BOaT

1. Listening 40 (burn up the club '99) ★
スパイ映画のオープニングを思わせるファンキーなジャズを経てアヴァンギャルドな歪みへ。

2. Planet Foxy ★★★★☆
2曲目からいきなりエヴァーグリーンなメロディーが炸裂。
ビートルズと90年代J-POPが混ざったような素晴らしい曲です。
もしだらけた曲のように思えても、後半アインちゃんが歌うまで我慢して聴き続けてみましょう。
そこがこの曲のピーク・ポイントです。

3. 狂言メッセージ ★★★☆
シングル曲。素晴らしくポップで聴きやすいメロディ、それでいてトチ狂った曲構成、
アインちゃんとASE君のヴォーカルの絡み、そしてすべてが感動的なラストの大サビ。一つの曲としての完成度は十分。
しかしシングル曲だからか微妙にポップすぎるきらいがあり、このアルバムの中では微妙に押され気味。

4. グッバイ・マイ・ストレンジ・ナンバー28 ★★★★★
10分超のプログレ・ナンバー。緩やかな展開、轟音、優しいメロディ。
このあとこのバンドが辿る道筋を示している特徴的なナンバー。名曲。
いろんな音が詰め込まれているのだけれど、ちゃんとすべてが溶け合っています。
10分ありながら最後まで雰囲気が一貫していて変な方向に飛ばないのが凄い。
448名無しのエリー:2010/07/06(火) 19:48:05 ID:gqCGUa090

5. 銀色うつ時間 ★★★★☆
よくこのバンドは「夏の終わり(の哀愁)を感じさせる」だとかよく言われるのですが、
そう言われる所以がはっきりとわかる、哀愁たっぷりの美メロナンバー。
感触としては「凶暴性を抜かれたブラフマン」といった感じ?あのバンドの曲のメロディが好きな人は好きになれると思う。
イントロのピアノの音色が印象的。

6. ラッキー・スイサイダル ★★★☆
アインちゃんヴォーカルのほのぼのロックナンバーがサビで急に光速デスヴォイスナンバーに変わる曲。
ここでもメロディーの質は変わらない。だけどちょっとメロディが他の曲と似てきた気も…
後半リズムがゆったりとなり、また光速へ。3分の中でいろんな展開をする曲。

7. Pretend ★★
しおりヴォーカル曲。轟音高速ビーチボーイズ?
さっぱりと駆け抜けていく。

8. 代打デストロイ&サーチ ★★★★★
いきなりかなりポップな曲がここで登場。どこか能天気で浮かれた曲。
しかしサビのメロディとそこで歌われる「I Love You Dead Fish Eyes」という歌詞が最高。
なんだか泣ける。このアルバムの中でも一、二を争う名曲だと思う。
後半に入るシタールっぽい音のギターソロ(?)もイイね!

9. No Message ★★
洋楽っぽいロックナンバー。ゆったりとしたふしぎ空間。全英詞。
声を色々と加工している。箸休め的な曲だと思う。
ふと思ったんだけどこのアルバムってトラックが一つ変わるたびにジャンルも変わっている気がする…
449名無しのエリー:2010/07/06(火) 19:49:36 ID:gqCGUa090

10. 紋味 ★★★☆
きちゃった…このアルバムの中で一番変態で崩壊しているハイパーチャネリングナンバー。
ボーカルは意味不明にもほどがある歌詞を延々と呟いたり叫んだりしているだけ。
曲はさっぱりとしたサイケからファンク、パンク、さらには日本民謡にまで飛んでしまう謎。
もうこれは興味があったら聴いてくれ。あまりにもグチャグチャすぎて言葉でどうにかなるようなものじゃない。

11. 雲番人Bと釣人A ★★★☆
静謐な轟音プログレインストナンバー。
これまたこのバンドのこれからの展開を期待させる素晴らしい曲。
ただし、メロディがちょっと他の曲と被る部分があるかなあ…それさえなければ★5つなんだけれど。

12. Don't You ★★★★☆
最後の最後で大暴れ。ぐじゃぐじゃに展開していくパンクファンクロックナンバー。
ASE君のシャウトも今作一番の激しさを見せる。とにかく激しい曲なのにドラムの音が妙にバサバサしているのが奇妙。
これをシングルのカップリングにするところがなんとも狂っている。歌詞は対訳が付いているのだが読むと脳が溶ける。

13. Listening 40 (close your eyes '00) ★
一曲目の続き。ぐだぐだファンク。
450名無しのエリー:2010/07/06(火) 19:50:36 ID:gqCGUa090

初回ボーナス8cmCD

1. Theme Of BOaT ★
激しくて短いインスト。
ちなみにこの曲の原型がアマチュア時代に出されたテープに入っているとか何とか…

2. I Can See The Radio Wave ★★★☆
奇妙な浮遊感のあるサーフ・ロック。
聴いていると思考力が奪われてぼんやりとした気分になってくる。改めてASE君はいいメロディを書くなあ。
因みに、この曲だけ初回盤を持っていなくても「NO INDIES NO MAJOR」というコンピレーションで聴くことができる。

3. Night Hawk Night (NO MIX version) ★★★★
「RORO」に収録されている「Rummy Night」の原型…らしい。
ピアノの音色に先導されて展開していくゆったりとしたプログレ系インストナンバー。
感想としては…「RORO」が聴きたい。誰かください。急にビブラートがかかるアウトロがおもろい。
451名無しのエリー:2010/07/06(火) 19:52:42 ID:gqCGUa090
総評:★★★★
変態電波バンド、BOaTのメジャーファースト。
このあとBOaTは「RORO」という大傑作を発表し解散、知る人ぞ知る名バンドとして一部でその名を残すことになる
(…のだが、その「RORO」は現在廃盤、一時期に比べれば落ち着いてきたとはいえヤフオク等では未だに価格沸騰プレミアモノ。
 自分もいろんなお店で地道に探しているが、今日まで生でお目にかかった事は一度も無い。つまり、持ってない)
で、このアルバムはそのせいもあってか良くも悪くも全体的に前哨戦の雰囲気が漂う。11曲目とか特に。
正直何にも知らずに聴けばこのアルバムでも邦楽史に残るエポックメイキングになり得る傑作だと思う。
13+3曲の中でありとあらゆるジャンルを横断していながらその全てがポップな地点に着地しているのが凄過ぎる。
452名無しのエリー:2010/07/06(火) 19:53:51 ID:gqCGUa090
(つづきです)
例えばゆらゆら帝国やボアダムスは確かに音楽的に凄いのは分るし、聴いてて凄いと十分思えるけれど
それらの音楽が明日からオリコンチャートのトップ10に入れるかと言われたら決してそうではない。
これは売れないということを言っているのではなく、そういう場にゆら帝とかボアダムスが入っていると単純に
音楽性の高さではなく、異物感の方が勝ってしまうと思う(ただ、それは別に悪いことではない)。
しかしこのアルバムに入っている曲はアバンギャルドな香りも漂わせながら絶対的にキャッチー。
チャート番組のミスチルやYUIの並びで流れても違和感が無いほどのポップさを持ち合わせているのだ。
こういう「知る人ぞ知る」系のバンドで、何も考えずに聴くだけで理解できるBOaTは実は凄く稀有な存在だと思うのだけれど、どうか。
しかもこのアルバムでは一曲ごとに色を変えつつ、様々な方向性を見せている。それでいて一貫性があるのはもはや狂気の沙汰。
…なのだが、やはり冒頭に書いたように「このあとに何か一発やらかすな」という、微妙な空気が漂っている。
自分が「RORO」を聴いたことがないというのもあると思うが、それを抜きにしてももう一段階変身を残している感じがあり、非常にもどかしい。
それとは別に欠点を上げるとすれば、少しだけ過剰さを感じてしまう所だろうか。もっとタイトに絞れた気もする。
特に後半は雰囲気の被る曲も少々あったりして、そこがやや惜しい所。
しかしやはり素晴らしい作品。実はこれも廃盤でなかなか中古店の店頭では見つからない盤だったりするのですが、とりあえず見つけたら買っとけ。
453名無しのエリー:2010/07/06(火) 19:55:52 ID:gqCGUa090
長文になればなるほど、例の人の文章力の高さを思い知らされる…w
454名無しのエリー:2010/07/06(火) 22:04:02 ID:WBiBddV30
>>453
乙!
これは名盤だよなぁ
2年位前にふらっと立ち寄ったユニオンで偶然見つけてめっちゃ昂ぶった
ROROも同時並行で探してるんだけど未だに見付からないよorz
455名無しのエリー:2010/07/07(水) 17:05:54 ID:iGoGLf380
>>453
超乙です
俺もこれ大好きだから書きたかったけど何度書いてもしっくりこなくて消してたのですっごい嬉しい
騒がしいのに泣けるんだよね

あとROROは渋谷のTSUTAYAでレンタルできるのでアクセスが楽な人はできれば聴いてみてください
456名無しのエリー:2010/07/07(水) 18:01:18 ID:GXI89l5x0
>>453
乙 いいレビューだったよ
しかしこのスレboatファン多いな、かく言う俺もだが
ROROはニコ動に丸々上がってるけど、やっぱCDで聴きたいなぁ
457名無しのエリー:2010/07/09(金) 21:37:56 ID:FFBhAoe60
水樹奈々 8th Album 『IMPACT EXCITER』

1. TIME TO IMPACT EXCITER ★★★
インスト。パタパタ、ピーン、チューン、バーンとか色々鳴ってストリングスも静かに鳴り出し、
ピアノも色々鳴って、未来的な雰囲気を作る。
警報の音が鳴ったら、そのまま2曲めへなだれ込む。2曲めと分けなくても良かった気がする。

2. NEXT ARCADIA ★★★★
上松の新境地と言える曲。これまでの彼の曲は熱い・重い系が多かったが、
これは歯切れのいい伴奏と水樹の歌い方によって都会的な、爽やかな曲に仕上がっている。
ストリングスも過不足のない、ちょうど良い目立ち方。ドラムの忙しさもさりげない。
特に、上松自身によるテクニカルなピアノがきらびやかに鳴っており、より雰囲気を爽やかにすることに一役買っている。
Hibikiによる作詞も、相変わらず英語やくさい単語・フレーズを駆使したテンションの高さ。
また「見上げてごらんMilky way」というフレーズが、アルバムラストの曲タイトルや、発売日を暗示しており面白い。

3. ミュステリオン ★★★
2曲めはスルーして、こちらがアルバムの公式リード曲のようだ。PVも作られた。
かなりテンポの速いバンドサウンドに、次々に展開するメロディが乗る。
歌詞も曲調もV系にありそうな感じで格好良いものの、
歌いにくそうな難しいメロディの上、サビの高い音を水樹がいちいちファルセットにして歌うため
わざわざ危険な橋渡っているようでこちらが不安になってしまう。特に最後、キーが上がったところがキツい。
「♪君のミュステーリオーン」だと思ったら違った。

4. Silent Bible ★
アップテンポな曲。
どこかで聴いたことあるような盛り上がりに欠けるメロディに、アレンジもごくごく平凡。
この作曲者もエレガだが、初めての曲提供のようだ。これからこの人が心配になる一曲。
歌声も心なしかつまらなそうに聴こえる。「表現のしがいがないわ」みたいな…
458名無しのエリー:2010/07/09(金) 21:39:01 ID:FFBhAoe60
5. Young Alive! ★
元気なガールズロック。これまでも3回くらいあったような曲なので正直食傷。
が、水樹による作詞に出てくる色々な四字熟語には、知らないのもいくつかあった。結構学のある人なのかも。

6. SCOOP SCOPE ★★
キラキラした伴奏のポップス。アイドルがサイドステップ踏みながら歌っていそう。
ハ長調で歌いやすく覚えやすく、箸休めには悪くないという感じ。

7. DRAGONIA ★
俊龍という作曲家による曲。以前茅原実里に曲書いてた。激しく熱い系。
「erhu」というのは二胡のことらしい。正直、色々な音がごちゃごちゃでうるさい。
歌も息つく間がないのと、音の移り変わりが速いためか、苦しげ。
あと文語調の歌詞にするのなら、中途半端に英語入れるのやめたらいいと思う

8. 夢幻 ★★★
紅白で歌った「深愛」に続く、某アニメオープニング曲第2弾。
伴奏はキメの多いバンドサウンドで、ストリングスは入ってるが抑えめ。
愛に溺れる女を描いた情熱的な歌詞が特徴。最後の「あああ〜〜〜」は圧巻。
ただし、「深愛」のように、歌謡曲を意識したらしきメロディではあるが、こちらは無駄にひねり回して
歌いにくくしてしまった印象。CDで聴くぶんには好きだが、これまたライブが心配になる曲。
さらに、「♪全て捧げるわ〜〜〜」のピッチが微妙に高くて気になる。
あとこういう曲で「。。。」という歌詞表記は合ってない。

9. 夏恋模様 ★★★
「かれんもよう」と読む。ゆったりしたテンポのポップス。
水樹にはJ-POPとは一線を画したタイプの歌詞の曲が多いために、
このような、昔の恋を思い出すというごく普通の歌詞も、新鮮。
459名無しのエリー:2010/07/09(金) 21:40:36 ID:FFBhAoe60
10. 恋の抑止力 -type EXCITER- ★★★
某ゲームの曲のアレンジバージョン。トランス+ストリングスによるアップテンポな曲。ダンサブル。
かっこいい伴奏に、同級生が好きな気持ちを言えない女の子についての初々しい歌詞が乗るアンバランスさだが、不思議に合ってはいる。
「♪キューンーキューンー」とか「♪ズーキーズーキー」という可愛い歌詞の部分に加工して
ドスきかせたようにしてるセンスが怖い。

11. PHANTOM MINDS ★★★
某魔法少女アニメ劇場版主題歌。
またしても聞いたことのない作曲者による曲だが、なかなかスルメなメロディ。
サビ部分のストリングスアレンジが絶妙。
また、最後のサビに入るところのタメが格好良い。

12. ストロボシネマ ★★★★
甘めのかわいらしい曲。全体的に軽妙な伴奏で、水樹も力を抜いて、思いきりかわいらしく歌っている。
特に最後のサビは珍しい、ささやくような歌い方。
ラビット、Wonderland、時計が出てくるかわいい歌詞はアリス意識っぽい。
「ラビットにhatして」という掛けてあるらしい歌詞も面白い。
ちなみに前作のリード曲「悦楽カメリア」の作・編曲者。作曲の幅を見せつけたか。

13. 囚われのBabel ★★
また、かなりテンポの速い曲。伴奏がほぼ打ち込みでちょっと野暮ったいと思ったが、
「だめ だめ だめ 終わりじゃない」というメロディも歌詞も前時代的なとこを聴いて、
狙ってやってることを確信。水樹の広いファン層に合わせるため、上の世代にアピールしてみたのだろう。
作詞は松井五郎氏だし。

14. アルビレオ ★★
水樹本人が作詞作曲している。タイトルははくちょう座の星の名前らしい。
マンドリン、アコーディオン、ストリングス、パーカッション類をふんだんに使った民族的な曲。霜月はるかやKalafinaでありそう。
水樹が作ったメロディも綺麗なのに、なぜか伴奏含めて全部暗く聴こえる。
これこそアルパを入れて、もっと華やかにしたらよかったのでは。
また、音質が良くないのか、残念ながらあまりそれぞれの楽器が綺麗に聴こえない。
「赤銅」はせきどうという読みでも可らしい。
460名無しのエリー:2010/07/09(金) 21:43:14 ID:FFBhAoe60
15. Don't be long ★★
例の魔法少女アニメ挿入歌。
シングルのカップリングから入った。アルバムに必ず矢吹曲は入れるという慣習があるらしい。
矢吹らしい熱いメロディ展開。Aメロが平凡。
ついていける人、いけない人で評価がはっきりと分かれるだろう一曲。(それを言い出すと全部そうだが…)
個人的には、流れから言っても不要だと思う。14→16でならしっとりとアルバムを聞き終えられるのに。
ところで何に対して「Don't be long」なんだ。そのアニメを観ていないから分からないだけか。

16. 7月7日 ★★★★★
アレンジャー上松の妹であり、いくつかの曲でアルパを弾いている上松美香が初めて提供した曲。
アルパ+弦楽4重奏+コントラバスと水樹の歌で一発録りしたらしい。天国的で美しいバラード。
メロディは凝ったものではないが、伴奏の簡潔さと合っていて良い。
音の移り変わりもゆるやかなため、水樹もとても歌いやすそうに気持ちよく歌っている。
作詞もとてもストレートで素直。出てくる天体のイメージも伴奏にぴったり。
「見上げてごらん」というフレーズを2曲めとリンクさせてるのも面白い。
461名無しのエリー:2010/07/09(金) 21:44:45 ID:FFBhAoe60
総評:★★★
紅白に、ドームライブに、音楽番組のナレーションにと、今をときめきまくる超人気声優歌手、
水樹奈々の8枚目のアルバム。下の名前にあやかって7月7日の発売。
七夕の天の川や星空のイメージからか、歌詞にも星が出てくるものが多い。シングル曲4、8、11には全て出てくるし、他に2、3、5、12、14、16にも登場。タイトルロゴやブックレットにも「☆」。
前作に比べて、より楽曲の幅が増したように感じる。意欲作。
ただし、8〜9の繋がりはくどいし、4〜6は個人的にだるい。逆に、1〜3の流れは楽しい。
と、ダマが見られる。自分は前作もそう感じた。曲数も多い。ついでにアルバムタイトルも面白くない。
しかし、定番のエレガ・矢吹など以外の作・編曲者を徐々に開拓しているように思えるので、それには期待できる。
また、どの編曲者も、ストリングスのスマートな鬱陶しくない使い方がだんだん板についてきたように思う。
なんだかんだで面白い出来なので、普通のポップスに飽きた人にもお勧めしたい一枚。
あとは、心配なのが本人の喉。このアルバムでも2、3、7、8、11、15などの歌が難しそうだし、
歌以外にもアニメ、ナレーション、ラジオ等の仕事があって相当疲弊していると見られる。
売れている時期だからなかなかそうはいかないだろうが、適度に喉休めをしてほしいな。

+++

レビュースレに貼りつくこと早数年、初めてレビュー書いてみました。
音楽の素養ないし、
「〜だろう」「〜感じ」「〜か」とか曖昧語ばっかで見苦しいかもしれませんが
読んでくだされば光栄です。
462名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 01:35:49 ID:lFWs66VG0
>>461 乙です。今から読むよ〜
夜明けまえ/CHARA

1.Beautiful Day ★★★★
ワルツ調。ゆったり優しく切なく染みる曲。いい意味で眠たくなる。

2.みえるわ ★★☆
CHARAボイス全開。軽くピコピコしてて、シンバルがちょっと五月蝿い。

3.スウィーティー ★★
アコギが心地いい。歌詞で珍しく韻を踏んでる。
YUKIの眠り姫みたいに中盤でロック調に変化するけど、正直余計。

4.初恋 ★★★
優しいピアノから柔らかい雰囲気がかもしだされている。
浮遊感がある良質のポップスで春の晴れた日に似合う感じ。
悪くないけどサビだけ浮いてる気がする。
463名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 01:42:10 ID:lFWs66VG0
5.神秘の家 ★
優しい曲。歌詞がわけわからん。
浴びたい・の・にーってところはつい真似しちゃう感じ。

6.うつくしい街 ☆
激しめロック調。男性ボーカルとのかけあいが聞けます。
かなりキーが高くCHARAですら歌いこなせてない。
あと歌詞がわけわからん。

7.ハートの火をつけて ★★★★☆
タイトルでわかるかもしれないけど兎に角歌詞から何からずばぬけてキュート。
リズミカルに跳ねるピアノがたまらないけど、飽きもはやいかな。

8.ハロー ☆
前の曲から一変してどんより暗いナンバー。
音だけでも不穏なのに物語調の歌詞もアレだし何歌ってんのかわからなくて恐い。
ひまわりを〜ってとこでつっかかる意味がわからなくてイラっとくる。
464名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 01:48:40 ID:lFWs66VG0
9.オーシャン ★☆
タンゴ?とロックの融合でサビだけとってつけたような出来。
それぞれ雰囲気があっていいので別々の曲だったらよかった。

10.心にこない ★
落ち込んでる時に聞いたらもっとどん底に行きそうな出だしの寂しい曲。

11.Beautiful Scarlet ★
まーた暗い曲。中盤の胎動っぽい音が恐い。

12.I wanna freely love you ★☆
ラストナンバーでようやく優しい感じに戻ってくる。
GB盤マリオ(6つの金貨)の宇宙面っぽい曲だなと思った。

総評 ★★★
出だしは優しくて甘い感じなのに後半どうしちゃったのってほど暗い。
正直通しで聞くのはしんどいアルバム。
飛びぬけていい!って曲は個人的にはなかった。
全体的にけだるくて静かな曲が多いのでおやすみ前にどうでしょうか。
465名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 01:58:03 ID:PizNxEG60
>>461 >>464


「アルバムタイトルも面白くない」という感想はなかなか斬新だと思ったけれど、
確かに改めて読んでみたら微妙なタイトルだね。アルバムタイトルって、いわばアルバムの顔だしな…

ミドリカワ書房『みんなのうた3』

1 SAVA ★★★
一曲目から最近のトレンドを取り入れた壮大なネタ曲wwww
主人公がひたすら鯖について語る。語る。語る…というかその鯖への執着心はどこから来たんだwwww
曲はDaft Punkの「Robot Rock」のパロディのような気もするが、この際どうでもいいような気もする。

2 私の恋愛 ★★★★★
女子大学生の危ない恋の末路を端的に描いた哀しい、でもどこか怖い歌詞。
そしてそれを裏付けるような哀愁溢れる、でもポップな作曲。いきなりミドシンの真骨頂。
歌詞の出来が素晴らしい。女性歌手の曲より女らしい。

3 〜お茶の水クライベイビー
冒頭に「〜」が付いているトラックは、眼鏡のナイスミドル茂木純一によるコントです。
採点はしませんが、曲とリンクしててなかなか面白いので、聞き逃し厳禁。
矢印、紐、ちっちゃいギター…裕也君ダメだろそれでは…
466名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 01:59:27 ID:PizNxEG60

4 誰よりもあなたを ★★★★
恋する女の子(但し異常)の気持ちを描いた胸キュンラブソング(但し怖い)。
底抜けに明るい作曲が却って怖い。フルートの可愛い響きが素敵。
因みに自分はヤンデレ好きなのでこの曲聴いているとニヤけてくる。全てのヤンデレ好きに強く勧めたい一曲。
PVの出来が歌詞ではわからない部分も地味に補完されてたりとかしてて素晴らしいのでそちらも是非。

5 サヨナラニッポン ★★
外国労働者の悲しい心境を描いた曲。ラストのフレーズがまた哀しい。
でも曲としては結構地味。嫌いではないんだけれども、わざわざ取り上げる出来ではない。

6 〜毒が3倍[当社比]
子供の声wwやめてwwww キャッチフレーズに茂木氏のセンスが光る。

7 君と今夜こそ ★★☆
ベンチャーズ風の歌謡ロック。この曲は歌詞が面白すぎ。
夜の浜辺でひたすら(性的な意味の)ホテルに行こうと誘い続ける男の曲なのだが、
途中で性欲が昂ぶり過ぎてとんでもないことを口走っているw

8 生きて死んで ★
風俗嬢の曲…かな?正直地味で、いつも飛ばしてしまう。
どうやらかなり昔からあった曲の模様。

9 〜TDJ
ファーストにも登場しているタクシードライバーの喋り。終わり方が若干不気味。
467名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 02:01:12 ID:PizNxEG60

10 頑張るな ★★★☆
何かの病気(多分うつ病か何か)にかかった部下を気遣う上司。
さっぱりとした明るい曲調とブラスアレンジの小気味よい響きがよく合っている。
聴いていると少し元気をもらえそうな「逆」応援歌。全ての現代人に贈る。

11 〜ナポリタン
ちょっと面白さがよく分らない…

12 危険な二人 ★★★★☆
ギターがガンガン鳴る、一時期の椎名林檎を思わせるミドシンには珍しいタイプのロックチューン。
やはりメロディメイキングは抜群。アウトロで疾走していきながらフェイドアウトする展開が良い。
歌詞は歌詞カードを見ると意味がわかる様になっている。そして歌詞の意味がわかるとミドシンの叫びが怖い。

13 〜謝罪会見 〜しっとりとつぶつぶmix〜
しっとり大名ってどんなお菓子なんだろう。

14 ごめんな ★★★★★
いじめに遇った息子を気遣う父親の曲。
このメロ、アレンジが嫌いな日本人なんているんだろうか?歌詞との相乗効果で泣ける泣ける。
ぼそぼそと歌うミドシンの歌唱が曲が進むにつれどんどん力強いものになる様はもう鳥肌モノ。
個人的にこのアルバムの目玉。

15 おめえだよ ★★★☆
イントロの不協和音から既に嫌な予感しかしない、ミドシン屈指の問題作。
再婚した男が妻の連れ子を殺してしまうのだが、それよりも怖い展開が更にもう一段あるのが上手い。
そして最後の展開で「おめえだよ」の厭な理由がわかるという…曲は完全に詞に負けていると思う。

16 〜続・謝罪会見 〜デリケートハネムーンmix〜
国内にハネムーンというのはありなのか?いや、別にアリなんだろうけど。
468名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 02:02:51 ID:PizNxEG60
17 春よ来るな ★★★★☆
春から上京する娘に父親が語りかける親心。これまた日本人なら必殺モノのアレンジと曲。
演奏の音の薄さが一気に解消されるアウトロが感動的。間奏のサックスが良い味出している。
歌詞の最後でちょっとだけ下ネタを絡ませるのだが、それが逆に切ないという不思議w

18 〜耳 for You
橋爪?橋爪なのか?

総評:★★★☆
J-POP界の無頼派(自称)、ミドリカワ書房のサード・フルレングス。
「誰よりもあなたを」と「おめえだよ」のせいでなんだかスキャンダラスなイメージがあるが、そのほかの曲は意外と平和だと思う。
少なくとも前作には反省の色ゼロの轢逃げ犯と死刑囚が出てきた(というか前作が濃過ぎ)ので、それに比べると大分平和な感じ。
いやそうでもないか。でもいじめはちゃんと解決してるし、不倫も哀しい結末ではあれど一応の終焉を迎えているし、
あとはドン引きされそうなのはストーカーと殺人犯だけか。もう一つあるがあれは分りにくいし大丈夫そう。要するに、結構聴きやすい。
ファーストが一番聴きやすいだろうが、ファーストはインディーズ録音の悪い点が結構顕著に出てしまっているので
(これもインディーズなのだけれど、ソニー傘下のレーベルのため予算が増えたのか堅実な音作りになっている)
意外と初心者はこっから入るのが一番良いかもしれない。歌詞もこっちの方がバリエがあって面白いし。
メロディライティングはもはや言う事が無いクオリティ。しかし、アルバムの構成はあまりいいとは言えない。若干の中弛みが気になる。
人とちょっと違う音楽を聴きたい貴方に。
469名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 19:39:41 ID:tIOAB6rk0


みんなレビューがうまいなぁ
470名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 21:28:21 ID:K/lGD8+C0
>>468
乙!

ちょっと手抜きですが


キマグレン 空×少年

1. Hello  ★★★
広がりを感じる、爽やかなオープニング。
コーラスも素晴らしいがラップの人の妙な歌い方ばかり気になってしまうので、歌パートぐらいはもう少し普通に歌ってほしい気も。

2. 海岸中央通り (Album ver.) ★★★★☆
タイトルどおり、ついに直球で海をテーマにしてきた。
個人的にイントロが気に入ったが、サビの後大サビにつながる曲構成も良い。

3. two友 (Kimgure ver.) ★★★★
ゆずとのコラボ“ゆずグレン”名義の曲。シングル版とはほとんど変わってないと思う。
キマグレンの二人の暑苦しいハーモニーとゆずの“キーが高すぎて爽やかを通り越した”歌声は結構相性が良い模様。
ただどうしても声質上ゆずの方が圧倒的に目立つので、キマグレンは無理やり絡めてくるラップでしか存在を感じられない。
これだったらゆずがGIRA MUNDO氏(キマグレンのプロデューサー)にプロデュースしてもらうだけでいい気もする。
ただまぁ、コラボの意義があるかは別としても曲はいいので点数はこんな感じ。

4. 恋熱 ★☆
ラップのKUREIが作詞作曲したアップチューン。
“自分が恋病に侵された”的な詞だが、医者の台詞まであの調子で歌い続けるので笑ってしまう。

5. 愛NEED ★★★★
フジテレビ系ドラマ『Room Of King』主題歌。
「愛や、I need ya」というサビのフレーズが強烈過ぎて、ここだけでおなかいっぱい。大満足。
ちなみにサウンドは今までで一番派手。
471名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 21:30:09 ID:K/lGD8+C0
6. 君のいない世界 ★★★☆
後にシングルカットされる曲。
失恋曲ということもあって退屈なバラードかと思いきや、アップテンポ。
開放的なサビメロが良い。

7. 天国の郵便ポスト ★★
シングル曲。ここでやっとバラード。
バラードだらけだった前作から改善しており、いいと思う。
でもだからといって人が亡くなっている曲なのはどうかと思うよ。
小説化というプロモーション展開も含め、泣かせようというあざとさが好きになれない。

8. 空×少年 ★★☆
アルバムのタイトルトラック。
サウンドがチャラいわりに、歌詞的には説教ソング。
凡作だと思うが、凝ったコーラスがいい。

9. 泣くし者 ★
前作に入ってそうなミディアムバラード。
もう嫌。

10. サヨナラの朝 ★★☆
特に抜きん出た面はないが、欠点もない。
そういえば前作もこの辺で地味に佳曲があったなぁ。
472名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 21:31:26 ID:K/lGD8+C0
11. ただいま ★★★☆
ここにきて新境地。
ウキウキした感じのトラック。倉木麻衣『Winter Bells』みたいな曲調といえばわかってもらえるだろうか。
これはいい。

12. また好きになる ★★☆
本編閉めのバラード。
さすがに音色は少し変えてきたようで、間奏のピアノなんかが良い味を出している。

13. TOP OF THE WORLD (ボーナス・トラック) ★★★☆
カーペンターズのカバー。キマグレンの色が出ていて良いのでは。

総評 ★★★☆
キマグレンの2nd。
相変わらず、ラテン・ソウル系統を昇華したサウンドにのせて暑いハーモニーを聞かせる。
ってか曲配分の微々たる違いはあれども、基本的には前作と大差ない。マジでTUBEかよ!
でも純粋に今作の方が曲の出来が良いので、こちらの方がオススメ。
ちなみに前作は彼らのスタイルが新鮮だったので総評★★★☆にしたが、こちらを聴いてしまうと★★☆程度になるかな。


去年もキマグレンのレビュー書いたけど、1年って早いなぁ
473名無しのエリー:2010/07/11(日) 23:45:52 ID:htdIaBRq0
結構豊作だなぁ〜乙。ちょっと絶賛しすぎた気もするけど投下してみる

NOWHERE「メモリーバザール」

1.赤い空 ★★★★
未だによく分からないリズムのバンドサウンドで始まる快速ナンバー。
イントロは一瞬で、すぐにサビから入るのでインパクト大。そのサビも段階を踏んでベースが変化したり、
ストリングスが入ったりと微妙なニュアンスの変化が巧みで、明確な意図が伝わるよう。
アウトロでピアノが一気に暴れまくって次の曲へ。

2.遠く近く ★★★★★
厭世的でどこか達観した緩めのバラード。
ピアノとギターの絡みが絶妙で、それにあわせて緩いドラムと時折メロディアスなベースが上手く雰囲気を作り出す。
特筆すべき展開は一切無いが、シンプルさのみで勝負した正統派。ほぼ隙無し。
「夢を燃やして 風にまいた」など歌詞もいちいち綺麗。

3.たったひとつの歩き方 ★★★★★
荒々しいピアノとミドルテンポから少し早めのテンポが心地よい緊張感。
一旦立ち止まるかのようなサビの開放感が印象的。全体を通してキャッチーで、勢いのある今作を最も象徴している曲。
起伏があまり無いので少し単調すぎるかと思いきや、アウトロの展開は見事。
474名無しのエリー:2010/07/11(日) 23:47:37 ID:htdIaBRq0
4.迷子と舞台 ★★★★
個人的にこのアルバムで唯一一休みできる曲。
頭打ちのリズムでまったりと進む。サビよりもサビ前のフレーズのほうが印象的な不思議な展開。
「旋律は不意にやってくるのさ」という歌詞とあわせた不安を煽るかのようなメロディ。

5.ドア ★★★
不安定な緊張感のある三拍子。
ベタベタな展開とあまり捻りの無いピアノがネックとなるも、曲自体は悪く無いのでマイナスでも無い感じ。
シリアスムードへの繋ぎとしてはいい仕事。

6.虹を見た ★★★★☆
ペンタトニックスケールの超シンプルなメロディーラインでごり押しした辺り、突き抜けた感がある。
どこと無く和の雰囲気。そしてサビの開放感が心地いい。サビ頭の四小節で一旦終止するような感覚のある展開の仕方は塚本節。
ぼんやりと夕焼けを見ながらやるせなく虹を夢見るようなそんな曲。

7.honeymoon ★★★☆
一休みのようでここまでの勢いを止めないまったりな曲。
この曲も達観したようなやるせなさがにじみ出て、主要の曲の間として存在感がある。
そうかと思えばサビは勇ましい。若干の違和感はあるが、盛り上げ過ぎず上手くアルバム全体の流れにマッチしてる。

8.コーリング ★★★☆
ハイスピードなジャズ要素も含んだツービート。
少し次の曲の前振り的な雰囲気だが、アルバムの中では個性的なので聴き手の注意を引くには十分すぎる。
曲はジャズっぽいけどピアノがほとんどジャズを意識していないのがくどくなくて個人的にいい感じ。
475名無しのエリー:2010/07/11(日) 23:49:11 ID:htdIaBRq0
9.世界 (memory bazaar version) ★★★★★
ピアノのみの歌い出しからレッドゾーンを振り切るように一気にバンドサウンドへなだれ込む。
シンプルでJ-POPメロディな、爽やか快速ナンバーはこれまでに無かった曲調で、彼らの一つの到達点と言ってもいい。
「不思議な夢をみたのさ」の辺りからもうテンション上がりっぱなし。うーん、普通に一般受けする曲だと思うけど。

10.ストレンジランド ★★★★☆
静かなイントロ〜Aメロから加速するように展開する曲。
散々引っ張った後のサビの開放感は抜群でこのアルバムのクライマックス。ピアノのフレーズも見事にその感覚を増幅させる。
静かに燃える心の内とこの曲の聴き手とのシンパシーを表現したような、あくまで希望を歌った曲。

11.横顔 ★★★★
前曲、前々曲でどうしようもない感情を振り切ったはずだったが、結局辿り着いたのはラブソングの体裁をした閉塞感のある曲。
「君の横顔を追う」という内容の歌詞の比喩と疲れ切った雰囲気は、結局またこのアルバムの最初の場所へ逆戻りしたことを示唆しているような。
聴き終えるとまた最初からアルバムを聴きたくなる心地よさのバラード。
476名無しのエリー:2010/07/11(日) 23:49:59 ID:htdIaBRq0
総評:★★★★★
元HEAVEN(現在も度々ライブを行ったりしているが)、元SHADY DOLLSの塚本晃率いるNOWHEREのベース交代、ピアノ加入後初の3rdアルバム。
ベースの交代もそれなりに大きな出来事だが、なんといっても音にピアノが増えたというのが大きな変化で、
曲がぐっと聴きやすいものになったし、音の隙間が減って全体的に勢いが増した。これはソングライティングの変化も十分あると思うけど。
一部ピアノがバンドと馴染んでないような気もするが、むしろ余計にカオスな雰囲気を作り出して個人的にはプラス。
またこれまでと違い、「世界」に代表されるような突き抜けた曲の存在感が大きく、あっという間に40分が過ぎるように感じる。
歌詞はどうしようもないものや希望を歌ったものなど色々あるが、最後で元に戻ってしまい、閉塞だらけの内容。
でも前述したようにごちゃごちゃで、カオスで、勢いがあり、それでいて聴きやすい曲がそろっているのでほとんど誰にでもオススメ出来ると思う。
普通の日々に対してどうにもならない感情を持っている人にはある種の救いの音楽になるし、そうでない人なら毎日をどう過ごしているのか、問題提起にもなり得る万能なアルバム。
いずれにせよバンドとして一皮向けたし、個人的に今年一番のアルバム候補。
477名無しのエリー:2010/07/16(金) 19:16:42 ID:klDmTwLj0
>>472, >>476
乙! この手のサウンドは普段、聴かないので
呼んでるだけで楽しくなるし、色々と想像できて楽しい。

じゃ、こちらはいつも通りwマイナーなアルバムを...


tune on / orbitribe

01. TUNE ON(Featuring Paula Terry) ★★★
Dance Dance Revolution、beatmaniaIIDXシリーズファンには有名な
オーストラリア人女性ボサノバシンガー、ポーラ・テリーを迎えた歌モノトランス。
tatsumakiやGABALLとは違い、正統派エピックトランスで攻めてきたので、
その出来としては悪くは無い。メロディラインも結構綺麗だし。
しかし、肝心のシンセの音にあまり広がりを感じないのが惜しい。
もうちょっとリバーブを生かした音作りをした方が良かったのでは?
それとも、いっそ、ヴォーカルを活かして、もう少しシンプルかつ鋭い音にするか。
478名無しのエリー:2010/07/16(金) 19:19:53 ID:klDmTwLj0
02. Terra(Adagio for) ★★★
随分ともっさりしたリフだな。最初に比べて、大分、エフェクトの使い方が
良くなっているし、何よりもちゃんとフロアを意識している。
音が綺麗なのはいいのだが、低音が弱い。
フロアでミックスすりゃ問題ないだろうが、ポコポコしたベースは
逆にポップに感じてしまうから、マイナスだな。

03. Stomper(Featuring motsu) ★★★★
m.o.v.eでお馴染み、高速ラッパーmotsuをフィーチャーした
アップ系トランスナンバー。流石にアゲる術を知るmotsuは容赦無いw
motsuが登場した瞬間、全部motsuカラーになってしまった。
バックは相変わらずもっさりしており、がんばってアゲようとしている。
が、motsuが全力で背負い投げているため無意味だったりする。
余談だが、4曲目を除き、今作でのウタモノの歌詞はmotsuが手がけている。

04. Mirage(Featuring Paula Terry) ★★★☆
ポーラ嬢のヴォーカルを中心に据えた歌モノトランス。
柔らかくも儚いヴォーカルを盛り立てるかのようにバックトラックが呼応する。
...のはいいのだが、環境によってはヴォーカルが埋もれてしまうのが難点。
ただ、後半のピアノソロは美しく、ただのトランスで終わらせていないのは美点。
479名無しのエリー:2010/07/16(金) 19:31:25 ID:klDmTwLj0
05. Evolution(Featuring Paula Terry) ★★
イントロでは妙にゲームチックなシンセリードを使用したナンバー。
徐々に盛り上がる様子は正統派トランスらしくて歓迎なのだが、
どうも物足りない。普通すぎてつまらないのかも。
相変わらずポーラの歌声は綺麗で、聞き惚れるのは確かなのだが...。

06. Orbitribe ★★★★
テクノっぽいアプローチから始まる変り種トライバルトランス。
リズムトラックが少々土臭いのは普通のトランスではあまり見られないので、
逆に面白いと思ったな。もっと土臭くてもいいかな、とも思うけど。
個人的にはディジュリドゥー辺りも突っ込んでみたい。

07. Desire(Featuring LANLAN) ★★★★★
唯一の日本人ヴォーカリストとして、LANLANこと、鈴木蘭々が参加したトラック。
いつものもっさりしたトラックをLANLANのソウルフルなヴォーカルが引き締めている。
元々、歌が上手い人だとは思ってはいたが、ここまでとは思わなかった。
こういうヴォーカルか、yuriのような脱力系の方がこの人には合ってるかもな。
曲も緊張感があるので、◎。
480名無しのエリー:2010/07/16(金) 19:34:07 ID:klDmTwLj0
08. Light in motion ★★
なんだかB面っぽさが強いトラック。メインフレーズは妙に明るい。
CyberTranceが好きな人にはこういうトラックは受けるんじゃないだろうか。
それでも、トランスしやすいようにあるい程度は攻めているのは良し。
が、ある程度以上の攻めが無いし、飴も甘すぎるのが難点。

09. LOVE&PRIDE ★★★☆
どこと無く妖しい音使いをしているトラック。音を変えたら、サイケでも通用しそう。
アンセムと言うより、テクノに近いノリで曲が進行している。
最初は「お、割とシンプルじゃん」と思ったが、段々もっさりしてきたw

10. New horizon(Featuring Paula Terry) ★★★★
最後はポーラ・テリー歌唱のトランスでフィニッシュ。
どこと無く、地平線に向かって走り抜けて行くイメージ。
ようやくポーラ嬢の声質を活かした曲が出てきたなといったところか。
そして、多少ながらもっさりした感じが抜けているのが新鮮。
481名無しのエリー:2010/07/16(金) 19:37:04 ID:klDmTwLj0
総評 ★★★☆
元m.o.v.eのメンバーだったt-kimuraのソロプロジェクト・orbitribeによるトランスアルバム。
同じくtrance主体のGABALLやtatsumakiとは違い、もっさりした音を多用している。
この為、リズム重視のTKトランスが好みである層には派手すぎる印象があるが、
イビザトランスやダッチトランスを好む層には概ね好評かもしれない。
利点としては、ヘッドフォンで聴くと音の広がりをちゃんと体験できることだが、
難点としてはもっさりした音のせいで、リピートしにくいことだろう。
もう少し音を削ぐなどすれば、フロアアンセムになりえたかもしれない。
482名無しのエリー:2010/07/24(土) 19:30:19 ID:WNrt9vIzO
>>481
乙。
木村氏の音使いがもっさりしてる、ってのに同意して吹いたw
483名無しのエリー:2010/07/24(土) 20:43:57 ID:eNa3t/Qu0
alight / RIDDLE

01.Reach to the horizon ★★★
イントロが乗りにくい。ライブでも一曲目に演うのだが、まぁ乗りにくい。
サビのフレーズに叫べるポイントがあるのは良い。
疾走感もあり、1曲目にはいい。
イントロを除けば。

02.Another wish, another future ★★★★
曲の入りからAメロへ、緩急がしっかりついていて良い。
サビのメロディーがとても秀逸。
1曲目の足りない部分を補うような形になっているのかな。

03.Prelude ★★
ロックなギターのイントロから入る曲。
サビに入るとき、まるで音飛びでもしているのか。と思うようなヘタな入り方。
そして、サビ終わりからよく分からないCメロ。
ギターのロックの感じは買うが、他があまりにも。
484名無しのエリー:2010/07/24(土) 20:45:53 ID:eNa3t/Qu0
04.Sweet pain ★★★
前曲とは違い、やわらかい曲。
アクセントは出せてるが、サビでの裏声がなんとも。
雰囲気が前のアルバム「BLUE」に入っている「Mystery」という曲にそっくり。
というか、本人達も意識して作られていて、そのままのフレーズが登場する。
遊び心としては面白い。

05.Kiss the future ★☆
Bメロが全て。Bメロにあのメロディーがなかったら、この曲全部ダメになっていた気が…。
サビも微妙。ライブで跳ねを期待した様なところがあるが、このサビでは乗り切れない。
とにかく退屈。

06.Across the distance ★★★★★
イントロのギターのフレーズからすごい良い曲だと思わせてくれる。
イントロが明るく、Aメロがイントロの印象とは逆に暗くなる。
しかし、サビでまた明るく歌い上げる。この差にすごくはまった。
アウトロのアコギが夏の終わりの感じを出していて、なおよい。
ただ、「No one can't stop my motion」で「誰も止められないよ」と和訳しているのには笑った。
485名無しのエリー:2010/07/24(土) 20:48:22 ID:eNa3t/Qu0
07.Lost and found ★★★★★
イントロから最高の疾走感がでている。そして、フレーズが最高。
1曲丸々聴いてもその疾走感、ロック感を失くすことなく貫いているのがよい。

08.MISTAKE ★★★★★
実際は繋がっていないのだが、07と繋がっているような感じ。
サビのメロディーが良い。ギターソロも高音で突き抜けていて良い。
サビの後来るサビでのドラムのシンバルの響きが非常に気持ちいい。
アウトロまでしっかりとまとまっている。

09.Without you ★★
歌とギターのアルペジオから入る曲。そこにベース・ドラムと入っていくのは良い。
そして、このアルバムの中で唯一ほとんどが日本語である曲。
ただ、それだけかな。って曲。悪くはないけど、良くもない。

10.Love and death ★★★
03.Preludeと似たような曲。ただ、こっちの方がまとまりがあって好き。
以上。
486名無しのエリー:2010/07/24(土) 20:51:38 ID:eNa3t/Qu0
11.Tonight ★★★★☆
イントロからAメロ、Bメロまでは結構それなりな曲なのに、サビが飛びぬけてる。
非常にいい。歌詞もこのアルバムに多い、恋愛物でなく、
「お前自身変わろうぜ。」など、だいぶ好きな歌詞である。

12.Holy night story ★★☆
クリスマス曲。「Santa Claus is coming to town」まんまのメロディーで
「Santa Crows is always in your heart...」と歌いあげる。結構面白い。
最後はみんなでバカ騒ぎ。バカ騒ぎが結構長い。

総評 ★★★☆
RIDDLEの3rdアルバム。
2ndアルバム「BLUE」と比べると、ロック調の曲が多い。
ただ、いい曲と悪い曲の違いがはっきりしすぎている。
非常にいい曲があるのに、それなりの曲も多く、中々総評で高い評価を上げるのに困った。
6~8曲の流れが良すぎて、他が薄れてしまう感が満載。
まだまだ、これから頑張ってよい曲を作り上げていってほしい。
487名無しのエリー:2010/07/25(日) 04:53:12 ID:SX9dFIkrO
RIDDLEちょうど気になってたところだ、乙
488名無しのエリー:2010/07/25(日) 20:41:17 ID:a4FjDxuo0
>>486
乙。コレはコレで面白そうだな...。


さて、こちらはサンホラと同じ同人出身のミュージシャンを取り上げてみる。

unveil / Asriel


01. Metamorphose ★★★☆
メジャー1stシングルでアニメのOP曲。
流麗なメロディにストリングスが上品に絡みつく、クラシックのようなロック。
ヴォーカルの歌唱もなかなかで、バンド隊は手堅い印象。
ただ、どことなく漂うヴィジュアル系の香りに拒否反応を起こす人も多いかも。
489名無しのエリー:2010/07/25(日) 20:43:08 ID:a4FjDxuo0
02. 穢れ亡き夢 ★★★★☆
メジャー2ndシングルでPCゲームのED曲。
今度はギターが主張を初め、チェンバロとピアノが登場している。
ドラムも、より激しくすればメタルになりえそうな空気を纏っている。
緩急の付いた展開が曲をドラマティックに仕立てているのが素晴らしい。

03. 千億の星屑降らす夜ノ空 ★★★★
より、ヴィジュアル系っぽい構成のロック。それに似つかわしくないキラキラ系ヴォーカルが気になるが
楽曲のアレンジはよく練られているのではないだろうか。

04. 雪月花(unveil Ver.) ★★★☆
インディーズ4thアルバムに収録されてる曲のセルフカヴァー。
和のテイストを加え、芳醇なメロディをストリングス大目に聴かせるロック。
ただ、音色は和風なれどメロディは洋風というのは妙な取り合わせだ。
なんというか、ヴィジュアルロック版ノヴェンバー・ステップみたいな感じがする。
490名無しのエリー:2010/07/25(日) 20:49:26 ID:a4FjDxuo0
05. Gemini ★★★
コレまでに比べて穏やかな音をセレクトしてきた模様。
こちらは3曲目とは逆にキラキラ系ヴォーカルが違和感無くなじんでおり、
さながらポップス然としているように感じる。

06. 思いの欠片と信じる欠片 ★★★★
メジャー2ndシングルカップリング。こちらは穏やかに始まり、徐々に盛り上がるパターン。
しかし、アップテンポなのにアグレッシヴなギターが無いと物足りない・・・。
まぁ、これはこれで綺麗なんだけど。

07. 氷の月夜 ★★★★
再びアグレッシヴなギターがお目見え。と思ったらドラム爆走キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
サビ前はゆったりとしたワルツなのに、サビになると美しく疾走と
クサメロ好きには堪らない構成となっている。しかもツインギター付き。
サビで爆発するタイプの曲は必見。それ以外の人には響かないかもしれない。

08. 綻びし華 ★★★
怪しげな時計音で幕開けるゴシックロック。多分、疾走してるマリスと思って間違いない。
メロディラインもコレまでの曲以上にクラシカルになっており、ダークなので、
驚く人も結構いるかもしれない。かくいう自分もビックリした。
ただ、ストリングスの音色がモロにシンセだとわかるのが非常に惜しい!
せめてメロトロン使ってくれと。同じシンセストリングス使用してる曲でも
この曲は流石に似合わないだろ。
491名無しのエリー:2010/07/25(日) 20:52:54 ID:a4FjDxuo0
09. 歎きの雨を一雫 ★★★★☆
メジャー1stシングルカップリング。こちらは表題曲とは負けず劣らずのトラック。
流麗なシンセストリングスとバンドサウンドが織り成すドラマティックなロック。
ヴォーカルの歌声も凛としていて聴きやすい。

10. 追憶の誓い(Naked JAZZ Mix) ★★★
チェンバロの音が怪しいメジャー3rdシングルのリアレンジバージョン。
オリジナルはいつもどおりストリングスが激しいゴシックロックなのだが、
こちらではジャズ要素を加えた渋みのあるロックに変貌している。
酒で例えるならジンベースにするところをウイスキーベースに変えたといったところだろう。
渋みを好む人ならこちらのバージョンを勧めるが、激しいのが好きな人はシングル版をどうぞ。

11. Al meila(unveil Ver.) ★★
インディーズ2ndアルバムからのセルフカヴァー。
穏やかな三拍子バラード。ところどころに響き渡る電子音がより切なく感じる。
ただ、この時のヴォーカルだと、どうもバラードを歌うには説得力が足りない。
声は非常に綺麗なのだが、凄みが足りない。

12. unveil ★★★☆
タイトル曲。ヴィジュアル系っぽい構成とクラシカルなフレーズ。
そしてこのヴォーカル・・・Asrielらしい曲ではないだろうか。
ドラマ性はあるのだが、どちらかといえば名刺代わりって感じかな。
492名無しのエリー:2010/07/25(日) 20:55:19 ID:a4FjDxuo0
総評 ★★★
ヴォーカルと作詞を担当するKOKOMIと作・編曲(メジャーでは主に作曲のみ)を手がける黒瀬圭亮による
シンフォニックゴシックロックユニット、Asrielのメジャー1stアルバム。
メジャーではアレンジを外部の人間が担当していたため、インディーズを知るファンは
「まさか、音楽性が変わるのでは」と危惧していたようだが、そのような事は無かった模様。
基本的に作曲の黒瀬がそのように支持した可能性があるのだが、クラシックを下地とし、
耽美系ヴィジュアル系バンドを彷彿とさせる芳醇なクサメロを用いたバンドスタイルが基本。
このため、ヴィジュアル系を嫌う人にとっては苦痛にしかならない音源となるのだが、
メロディの出来は中々で、メジャー1stとしては上手くいっている部類では無いだろうか。
しかし、それを台無しにしているのが音質の悪さだ。シングルではそうでもなかったのだが、
アルバムになって急激に音質がダウンしているのはどういうことだ。シングルと比較すると、
明らかにシングルの方が音が良い。一体、どのような製作工程を踏めばこうなるんだ。
もう一つ、ヴォーカルのKOKOMIが疾走系に特化しているのもやや問題ではないだろうか。
こちらはレッスンやライブ経験を積めば問題ないが、音源を聴くとバラードは単に綺麗なだけとなり、
曲に奥行きを与えられていないのが痛いところ。曲がいいだけに勿体無い。
次回作では音質とヴォーカルがクリアできていることを願いたい。
493名無しのエリー:2010/08/04(水) 23:03:15 ID:SvuaMAOL0
>>492
おつ
494名無しのエリー:2010/08/05(木) 04:00:58 ID:PFn8N46r0
>>492 乙、というか何この止まりっぷり

まとめ見たら意外とこれが無かったので。

Cocco 「クムイウタ」

1. 小さな雨の日のクワァームイ ☆
覚束ないメロディをアカペラで綴る。
しかし初っ端からどことなく歌詞が暗い…。

2. 濡れた揺籃 ★★☆
いきなりハードロック。実質上のオープニングナンバーがこれかあ…
最初はただただびっくりした覚えがあるが、よく聴いてみるとちょっと微妙な出来かもしれない。
「赤く滴る揺籃の柘榴」というフレーズが意味深。

3. 強く儚い者たち ★★★★★
邦楽史に残る名曲、あるいはハートフルボッコソングとして名高い曲。
実はアルバム中この曲だけ本人作曲じゃなかったりする。
しかしこの美しい曲にこの美しいようで内実かなりおぞましい詞を乗せるのは恐らく彼女だけでしょう。
何より彼女の声とメロディの相性がすごく良い。これはCocco以外の人が歌っても意味が無い。

4. あなたへの月 ★★★★
物悲しいメロが印象的なロックナンバー。幻想的でどこか怖い歌詞が印象的。
決してキャッチーな曲ではないのだが、一度聴いたら絶対忘れられない。
ベスト盤に入ってるNew Mixバージョンも良いよ。
495名無しのエリー:2010/08/05(木) 04:03:17 ID:PFn8N46r0

5. Rose letter ★★★
重々しいドラムと暗いアコギのメロディを軸にして進行するスローテンポの曲。全英詞。
とにかく重々しい。なんか聴いてるだけで胃が痛くなってくる…
というか歌詞がなんか凄く怖いんですけど…。

6. My Dear Pig ★★★☆
ピアノの童謡のようなほのぼのとしたメロに乗せて畜産を童謡っぽく歌うシンプルな曲。
アナログノイズが全体にかかっていて、暖かい雰囲気を作り出している。
「怖い曲」スレとかでたまーに名前が挙がる。でも意外と平和な曲かも。
畜産やってる人とか結構こういうこと思うかもしれないし。ただ、サビの英詩はかなり不穏な匂いがする…
あと、単純であるが故にいくらでも深読みできそうな歌詞でもある。「日曜の教会」とか色々と意味深なワードもあるし。

7. うたかた。 ★★★★☆
思春期の不安を綴った幻想的な歌詞が素晴らしい。
ストリングスのみで綴られるメロディもとても美しく、これは素直に安心して聴ける一曲。
安易な結びつけかもしれないけれど、ビョークとか好きな人に聴いてほしい。

8. 裸体 ★★★
聴くだけで不幸のどん底に陥れられそうな曲調に、ダークにも程がある歌詞、滅茶苦茶な曲展開、
極めつけは1分21秒で唐突に訪れる「アレ」…
こんな曲が「Raining」のカップリングだったというのだから恐ろしい。

9. 夢路 ★★★★★
叙情的で美しく、それでいて強烈な虚無感を煽られる歌詞に、
伸びやかで清清しいのだけれど切なくてどうしようもない気分になるメロディ。
サビの霞が一気に晴れるような展開が圧巻。個人的にCoccoの曲の中でも一,二を争う名曲だと思う。
前曲でどん底に堕ちたリスナーの気分を、一気に天上にまで引き上げるかのような配置も絶妙。
496名無しのエリー:2010/08/05(木) 04:05:46 ID:PFn8N46r0

10. SATIE ★★
全英詞の、アコギによるスローテンポのバラード。まったり系。
正直、次に控える名曲のための繋ぎだと思う…でもPVがあったりする。あとファンには凄い人気があったりする。

11. Raining ★★★★★
邦楽史に残る名曲その2。かなりリリカルで、更にはリストカットという常人だったらまず体験しない行為まで語られている。
そんな、一見リスナーからは遠く離れた場所にあるような歌詞なのに浮世離れした感じを一切感じさせないのは、
よほど充実した人生を送ってない限り、こういった緩やかな絶望って個人差はあれど学生時代に誰もが感じることだからじゃないだろうか。
そんな絶望をまるで昨日のことのように思い出させる「教室で誰かが笑ってた」というフレーズが凄い。
メロディについてはもはや語ることが無いです。死ぬまでに一回は聴いておきましょう。

12. ウナイ ★★★☆
このアルバムに詰め込まれた情念を一気に昇華するかのような優しい曲。
これがあるかないかでアルバムの印象が大分変わると思う。
前曲で終わってもそれはそれで絵になると思うけど、これが無いととにかく救いのない作品になる。
イントロを聴いた瞬間に救われる気分になること必至。何気にこのアルバムの最重要曲かも。

総評:★★★★★
Coccoの最高傑作の呼び声高いセカンドアルバム。とにかく売れた。
かなり久々に聴き返してみたけれど、やっぱり圧倒的な力を持った一枚だと思う。
その力が強すぎて、聴き通した後は少し疲労感まで感じるが、その疲労感も含めて手離しで支持したい作品。
驚異的なのは、メロディにドベが無い点。曲としては出来が微妙なものもあるけれど、メロディが駄目な曲はほぼ無い。
アルバムとしてのまとまりもしっかりとしていて、ちゃんと一曲一曲がそれぞれを支え合ってると感じた。
またCoccoの声はとても素晴らしい。提供曲の3曲目が浮かずにちゃんと馴染んでいるのも、彼女の声あってこそ。
とまあ絶賛ベタ褒め状態ですが、本当にそれだけのモノを持った、特別な作品だと言い切れます。
ブックオフで小銭価格で買えると思うので、今更、なんて言わずに是非聴いてほしい。
それにしても、美しい曲や明るい曲も入っているのにここまで気が滅入るアルバムって他にあるだろうかw
497名無しのエリー:2010/08/05(木) 15:29:59 ID:p7XRogBT0
>>496
乙です
「強く儚い〜」作曲の柴草玲さんが手がけたものだと「樹海の糸」もよかった
498名無しのエリー:2010/08/05(木) 21:51:11 ID:KsD4p2oD0
cocco乙!


Sound Horizon 「5th story CD「Roman」」

1: 朝と夜の物語 ★

男性ボーカルの残念さ極まる序曲。
壮大に魅せたい意思が透けて見えるストリングスで始まるものの、バッターボックスで構えたらホッカイロを投げられたような感覚。


02: 焔 ★★★

炎が薪を嘗め爆ぜる音を後ろに、アナゴくんの重厚な語り。
物語として魅せることを重視しているためか、歌詞がえらく聞き取りやすい。
ちょいちょい出てくる聞き慣れない単語は歌詞カードで要確認。
 歓びに揺れたのは<<紫の花>>、哀しみに濡れたのは<<水色の花>>、……?
<< >>の読ませ方、週間少年ジャンプでよく見るような……。見ないような…・・・。


03: 見えざる腕  ★★

穏やかにボサノヴァでペースダウンかと思いきや、大勢の足音や金属が擦れるような効果音からの、
「――将軍に続けー!」  >  語り  > ハイテンポ > 語り 
という様式美。様式美過ぎる。
最後、男が残された人生をどう生きるかなんて考えながら注ぐぶどう酒の音が不快。
永谷園のお茶漬けをかきこむだけのCMがあったが、そのラジオ版を聞いたことが?
499名無しのエリー:2010/08/05(木) 21:52:03 ID:KsD4p2oD0
04: 呪われし宝石 ★★

<<殺戮の女王>>という宝石が、鉱山の管理者>鷲鼻の宝石商>隻眼の細工職人と持ち主を変えていく曲、というかお話。
上の二つ名はドレもコレもちょっと卍……解!しちゃった感じの読み方があるので注意。
3:22に宝石に魅せられて手を伸ばす男が歌うシーンで一曲目の彼がボーカルを担当、やはり残念極まる。


05: 星屑の革紐  ★★★

水樹奈々とか好きな人が聞いているのか!?とここにきて初めてファン層が見えてきたものの、今回のヴォーカルはむしろELT持田。
でも高音はファルセットでさらりと逃げる持田。
その方が咽をつぶさなくていいのかもしれないけれど。


06: 緋色の風車  ★★★

細かく刻むベースとひずんだギターにストリングスやチェンバロが絡んで心地よいヘビメタ曲。
おかずやギターソロに馬のいななきをかぶせて来るのがサウホラ流。
余りに頻繁にいななくので、ちょっとこういう音のストリングスあったかしら、ゲートインしないまま出馬取り消されてしまうのではないかしらと心配してしまう。


07: 天使の彫像 ★☆

すごいしゃくらせて歌えば誰でも真似できそうな歌い方をする男性ボーカルバラード。


08: 美しきもの ★★

スクウェアのRPGで使われててもおかしくない感じのアルペジオが良くも悪くも印象的。
最後の語りはラブプラスの 寧々先輩と言うのが旬だろうが、個人的には千年戦い続けるRPGを連想しました。

あー、これ別板で書いたほうがいいレビューだ。
500名無しのエリー:2010/08/05(木) 21:53:18 ID:KsD4p2oD0
09: 歓びと哀しみの葡萄酒  ★☆

スローテンポでサウホラ的特徴以外に特徴の無い曲。
声優陣の安定感に対して、どの曲もヴォーカルが不安定なのがいっそすごい。
雰囲気を作りこむサウホラだから声質重視で採用しているのだと思うが。


10: 黄昏の賢者 ★★★

「彼(俺)の名は○○」で始まる小説にまともな出来の作品はない、という持論は別にして、単純にかっこよくないのでは。
無駄に複雑なことをやってクドい(カッコいい)魅せ方を多用するサウホラにしては珍しく狙い切れていない滑り出し。
しゃくれさんがいちいち「私でよければ君の……話し相手になりたい」という台詞はあざといくらい狙い済ました一撃。


11: 11文字の伝言 ★★

自分の子供へ感謝を告げるラストバラード。
一青窈のように後半の母音だけアクセントを置いて歌う感じが、不安な感じを抱かせて○。
いちいち「第五の地平線」という単語をアルバム中にちりばめているが、そんなことをせずともアルバム内の色は統一されていると思うが。
他の作品と聞き比べたときの差別化か?邪魔。
加えてほぼ毎回曲の終わりに出てくる「そこにロマンはあるのか?」という自問自答が、こんな作品にロマンがあるわけねーよwという自虐ネタのようでおそれいる。


総評 ★★

ネット配信やyoutube・ニコニコ動画等、メジャーとの壁がなくなってきている時代だが、印象としてはインディーズというより同人音楽。
とりあえず能登だったり田村ゆかりや緑川だったり、語りを豪華声優陣が担当することで気恥ずかしさは相殺できるので、そこにお金をかけるのは大賛成。
ただもっとお金かけても良い部分があるはず。
何週も聞いているうちに悪くないな→いいんじゃない?と評価うなぎのぼり(侵食されてた)が、レビュー書いたあと数日寝かせたら冷静になれました。
歌詞カードの絵、扉の閉まる音、語り、それらを組み立てて頭の中で能動的に映像を作り出すことが出来る人向けの作品。
501名無しのエリー:2010/08/06(金) 22:03:58 ID:dnGPiZUb0
>>500
乙。正直、サンホラは厨二病患者や海外のクサメタル(例:Rhapsody of Fire)を聴く人じゃないと
勧めるのは難しいんだよなぁ・・・。敢えて勧めるならメジャーデビューアルバムくらいか。
502名無しのエリー:2010/08/08(日) 21:24:49 ID:9RPvTvKl0
みなさん乙です。

さて

流れをぶった切る劇薬投下したるわい!ガハハ!

セクシー甲子園 / セクシーオールスターズ

1.爆乳戦隊パイレンジャー / 爆乳戦隊パイレンジャー ★★
手島優や助川まりえらが率いる5人組ユニット。ちゃっかり愛川ゆず季がいてびっくりした。
これ以降は参加していないから本人的には黒歴史?掘り返されちゃったけど。
1曲目からいきなり「パイパイ」の連呼が凄まじい。
イメージ的には後浦なつみがパイパイ言ってるようなものだと思っていただければいいか、と。
しかし残念なことにまだまだ突き抜けられていない。だから聴いていて恥ずかしい。
筆者が戦隊モノが苦手なのもあるかもしれないが、それでもまだ甘いと思う。
よく見たら作家も違うし、試行錯誤段階なのだろうか。
後々への耐性をつけておくための曲、ということにしておこう。

2.ピンクのソーダ / 爆乳戦隊パイレンジャー ★★
ヴォーカルにエフェクトをかけたテクノポップ・・・つまりPerfumeのB級フォロワーっぽい曲。
別に悪くはないけど、こんな曲を聴くために俺はこのCDを買ったのではない。
まぁ恥ずかしい曲を歌った後のメンバーへのご褒美みたいなもんだと解釈することにする。

3.爆乳音頭 / 爆乳三国志 ★★★★★
手島優・助川まりえ・MAOの3人組。
音頭風のオケにのせて「おっぱい」をひたすら連呼するサビのインパクトもすごいが、掛け声やサウンドがいちいち巧く出来ているのでもう笑うしかない。
「もじもじしてちゃだめ」なのである。堂々と聴け。笑え。
あと、「日本を救う 世界を救う それはおっぱい」という歌詞もおっしゃるとおりだと思います。
ちなみにこの曲以降はすべてStinky'O氏なる人物が作詞・作曲・編曲をすべて担当することになる。この人スゲェ。
503名無しのエリー:2010/08/08(日) 21:25:51 ID:9RPvTvKl0
4.爆乳マンイーター / 爆乳三国志 ★★★★★
まぁそもそも何故三国志なのかわからないが、この曲はなぜマンイーターなのか。まぁいいけど。
それにしても「ブルブルブルブル」とか「スリスリスリスリ」とか「Put your パイ up!」とか、歌詞がすさまじいことになってきた。
「ボンボンボッキュボンボキュボンボンボン」というサビの語感も凄まじく気持ち良い。
それだけにとどまらず終盤では「パイパイ七拍子」なるものが登場し、強烈なカタルシスがもたらされる。完敗。

5.スピードクイーン / D・Rive ★
前後の流れから完全に浮いている2人組ユニット。
とりあえずユニット名からやこの曲から判断すると、イメージ的には“セクシーな走り屋女達”って感じか。
事務所の都合で、ゲテモノの中に放り込まれたんだと思う。胸が熱くなるな。良かったのやら悪かったのやら。
とりあえず頭文字D→moveを思い出すトランスナンバー。

6.Escape / D・Rive ☆
ネタではなく正統派なので、どうしてもチープさが浮き立つ。
パチンコ屋でかかっていそう。
あと、二人は歌い方がやや大袈裟、かな。

7.パンティーストッキング〜! / 美脚戦隊スレンダー ★★☆
緑川静香を中心とする5人組。D・Riveの黒沢美怜もちゃっかり参加。
パイレンジャーに対抗しているようで、見事なまでに美脚&ひんぬー女子が集まってて笑った。
「今日はドキドキ初デート」という恐ろしくベタなフレーズ(グループ魂かよ!)から始まるAメロも、思わずPPPHをしたくなりそうなBメロもベタで良い。
パンストをわざわざ“パンティーストッキング”と言わせて「パンティー」を連呼させるといういやらしさが際立つサビも悪くない。

8.美脚戦隊スレンダー / 美脚戦隊スレンダー ★☆
「私達スレンダーよ!爆乳にはまけないざます!」っていう冒頭の台詞が個人的に受け付けなかったので萎え気味。
サビメロが、昭和のウルトラマンの主題歌かなんかにありそうな感じでちょっとほっこりした。
504名無しのエリー:2010/08/08(日) 21:27:11 ID:9RPvTvKl0
9.スケベ!! / 胸の谷間に埋もれ隊 ★★★☆
助川まりえ率いる3人組。時期的にAKB48の渡り廊下走り隊あたりからインスパイアされたのだろうか。
曲もまさにその渡り廊下〜のようなほんわか正統派アイドルポップ。
ホント、メロディーは普通に良い。歌詞さえ変えればアニメのEDとかで歓迎されるタイプだろう。
歌詞は「あなたスケベ。KING OF スケベ」というフレーズ以外、曲にあわせてなのか結構マイルドだけれども、中盤の台詞の破壊力が凄い。

10.生殺し / 胸の谷間に埋もれ隊 ★★★
イントロのポコポコした電子音がムカつくなぁ〜、とか思ってたら絶妙なタイミングで「おっぱい!」コールが飛んできたので腰が砕け散った。
タイトルの意味がよくわからなかったが、要は彼氏と二人で海に来たら彼女のビキニが流れて行っちゃったという内容の歌詞である。
これまたほんわかムードでなかなか。

11.夜露死苦おっぱい!! / 爆乳ヤンキー ★★★☆
手島優率いる3人組。
Aメロ・Bメロの時点では失敗作かな…と思っていたけど、高速で「ぶるんぶるんぶるん パイパイ ぷりんぷりんぷりん パイパイ」と畳み掛けるサビが強烈過ぎる。
これだけでもうおなかいっぱいです。

12.ブラを探して… / 爆乳ヤンキー ★★★★★
最高傑作。
冒頭で手島が吐き捨てるように放つ「爆乳ヤンキー夜露死苦! チェケラッ」という台詞がカッコよくて痺れたが、それどころでは済まなかった。
まるで爆乳の揺れを表現したかのような跳ねたリズムと最高に派手な高速シンセの応酬にひたすら圧倒され、トランス状態に。狂ったように踊れる。
そして今回のStinky'O氏は調子が非常に良いようで、歌詞の語感が過去最強。
「Big Bigger Biggest どんどん大きくなるバスト」や「エッチ スケッチ パイタッチ」「スタコラサッサ」などなど、予想の斜め上を行った完成度だ。
誰かこれ、クラブイベントで流してくれよ。
505名無しのエリー:2010/08/08(日) 21:28:30 ID:9RPvTvKl0
3.爆乳甲子園 / 爆乳甲子園 ★★
手島優・助川まりえらを中心とする10人+補欠という11人組。いちいちポジションが決まってて笑った。ルックス的にも最高では。
しかし曲自体はちょっと普通。
中盤、爆乳学園の校歌がラジオボイスで挿入されるのだが「叡智悟りし淑女には 悪しき魔物の手が伸びる ええじゃないか ええじゃないか〜」などと歌っている。
ちょっとアウトな気も。。。

14.爆乳応援歌 / 爆乳甲子園 ★★
ついに歌詞に「チクビ」が出てくる。
いまさらやりすぎも糞もあったものでもないが、でも何処か越えてはいけない一線を越えてしまったようで非常に残念。
大体歌詞に乳首が出てくるならメンバーも・・・ってことになりますまいか!
Stinky'O氏、最後の最後で調子に乗りおって!
つーか、ここでリミッター振り切れたということは、次作があるとしたらもっと酷い事になるという悪寒も。
メロディー自体は、現代の応援歌っぽい感じなので、ほっこりとするが。

総評 ★★★★☆
セクシーアイドルたちによる、一部で話題のバカ企画を集めた企画盤。
まぁ中身は上記のとおり。本当に馬鹿。
正直、こんな馬鹿企画は滅多に出てこないし日本でしかありえないから、聴いてみたほうがいいと思う。
使い道としては・・・
パーティーのBGMにも良し、
辛いことがあった日にすべてを忘れるために爆音で流すもよし、
グラドルたちがこの恥ずかしい詞を見て「うえぇ」と赤面しつつも覚悟を決めて一生懸命歌う姿を想像して萌えるも良し、
である。
もちろんくれぐれも家族の目に触れることの無いよう・・・
506名無しのエリー:2010/08/10(火) 23:33:03 ID:o3rGas1s0
初めてかきます。文章がとても稚拙かもしれませんが、大目にみてくださると嬉しいです。

地下から抜け出したい地下から抜け出したくない地下から抜け出せない/killie

1.Spoken Part 1 ★★
語りの曲。緊迫した雰囲気の中、「地下」についてのちょっとした説明。

2.落書きされた放置死体★★★★★
イントロから引きちぎるように掻き鳴らされる硬質なギター、ボーカルのイトウ氏のshikari
辺りを彷彿させる絶叫、ツーバスを使用していないにも関わらず圧倒的な暴力性を魅せつけるドラム、極内向的で暗陰なメロディ
をハイテンションでぶっ放すエモバイオレンスHCなぶちギレ幕開けナンバー。
歌詞は、不摂生な生活の末、死亡した人の遺体について、なのか?未だに分かりません。
途中でのテンポダウンがまたいい、決して曲の熱を落とさずに進んでいく展開はまるでHot Cross。

507名無しのエリー:2010/08/10(火) 23:33:49 ID:o3rGas1s0

3.Spoken Part 2 ★★★☆
語りの曲。パルス音とともに加速するギターノイズに載せて、「地下」のシステムについて語る。

4.性欲の果てに土を掘り返す★★★☆
いきなり不穏な不協和音ギターから始まる。
killie特有の不協和音な音塊を強靭なグルーヴでこれでもかと叩き付ける。
途中、痴漢(被害者側の態度を見る限り、痴漢詐欺?)の裁判の一場面が出てくる。
終盤の「kill all your girls into your grave」と全員で掛け声するところがいかにも
killieがテーマとする男尊女卑ロックンロールっぽい。

5.先入観を考える★★★★★
本アルバムの目玉。もうどこから説明すれば良いんでしょうか。とにかく超ドラマティック。そして初期Nine Days Wonder以上にしなやか。
一例を挙げると、序盤の轟音の音塊から、しなやかにクリーンな単音ギターの絡み合い(ここのフレーズはまるで内面を探ってるような感覚に陥る)に移行し、やがてギターは歪み和風なビロビロ単音ギターになり、動に違和感無く移行、
みたいな感じ。和風なHot Cross+killie独自の慣性といえば良いのだろうか。歌詞は「先入観」についてで、内にも外にも強く訴えかける感じ。
特に最後のまさに「和風Hot Cross」な2本の単音ギターの掛け合いはたまらなく格好良い。


6.Spoken Part 1 ★★★★
語り。「地下」の現状?について語る。

総評★★★★★
多少採点が甘いかもしれません。
日本のアンダーグラウンド系カオティック/激情HCバンドkillieの1stEP
曲中で同じパートが繰り返して使われる事はほぼ無いほど、マスメティックで変則的であり、かつ違和感を残さず進んでいく姿はSaetia,Hot Cross,You&i等Level Plane周辺のバンドを彷彿とさせるが、
それにkillie独自のメロディセンスとこれでもかと言わんばかりの振り切れ感が気持ち良い。
激情HCが好きな人はもちろん、轟音ギターロックがすきな人なども嵌ると思う。
とにかく、シリアスで攻撃的で飽きない音楽が聴きたいなら是非聴いて欲しい。
508506:2010/08/10(火) 23:36:31 ID:o3rGas1s0
↑のオススメにメタル寄りのカオティック好きやtera melos好きも一応追加します。
509名無しのエリー:2010/08/12(木) 18:31:44 ID:ovDrVtSaO
過去に書いたレビューを見直したら加筆&書き直し&手直ししたくなったんだけど、またアップしてもいいんだろうか?
510名無しのエリー:2010/08/12(木) 20:27:45 ID:rH8kwZBuO
>>509
んなもんお前が決めろ
511名無しのエリー:2010/08/16(月) 22:17:06 ID:u7QsKQeD0
アルバム発売記念ということでキリンジの未出分(「3」「FINE」「Omnibus」「7-seven-」)のレビューを誰か頼む
512名無しのエリー:2010/08/17(火) 11:09:22 ID:ZNsITSxY0
>>506 killieをこのスレで見るとは・・・乙
513名無しのエリー:2010/08/19(木) 04:49:09 ID:X7vuRVZb0
はじめて投稿するんでビビり倒してますが…

ストレイテナー「CREATURES」

1. OWL ★★★☆
一曲目から「ん?テナーってこんなんだったっけ?」と思わせるヘンテコギターリフで始まる3拍子の曲。
曲調はかなり昔の洋楽ロックといった感じか。ここまで古臭いと逆に新しい。
深夜の異常なハイテンションを歌った後、サビの「Nanananana!!」で一気にはっちゃける。
バカっぽいと言えばバカっぽいし、歌詞にも正直言って深みがないが、この独特のリズムに乗せて歌われるメロディーは明らかに「いつもと違う」。

2.MEMORIES ★★★
OJ&ひなっちのリズミカルな演奏が光る16ビートのアップテンポな曲。
テナーのアルバム2曲目といえばわかりやすいメロディーのシングル曲というのが鉄板だったが、この曲はメロディーが分かりやすくもないし、シングル曲でもない。
OWLから一転してホリエの歌い方は裏声重視でクールな感じになる。歌詞はホリエ節炸裂だが、相変わらず解釈に苦心する。
本人はアッパーチューンのつもりで作ったらしい。リズムに合わせて踊る曲としてならそこそこの良曲…かな?

3.CLONE ★★★★
両A面シングルからの1曲。ミドルテンポのメロウなメロディーだが、バンドサウンドはどっしりと重い。
演奏・歌ともに、「そんなにキャッチ―でもないこのメロディーを何とか聴かせよう」とがんばっているのが伝わってくる笑
このアルバム全体に言えることだが、キャッチーさと引き換えにサウンド面での充実度は際立っている。
514名無しのエリー:2010/08/19(木) 05:17:24 ID:X7vuRVZb0
↑の続き

4.Toneless Twilight ★★★★
前曲からそのまま繋がって演奏される、本アルバム中屈指の美メロを持つピアノソング。
HIATUSっぽくもあるが、あそこまでピアノは派手じゃなく、淡々とメロディーを奏ででいる感じ。
テナーでこういう曲にはずれはない。その事実を証明している一曲。

5.Sunny Suiside ★★★☆
暗ーいタイトルとは裏腹に、明るくポップな1曲。
「オシャレイテナー」などとネット上で言われはじめているが、それはこういう曲のことを言うのだろうw
正統的な「テナーのアルバムの5曲目」の系譜を受け継いでいるが、やはりどこか毛色が違う。

6.Man-like Creatues ★★★★★
ここ最近のテナーの前衛的な姿勢と、初期テナーからの衝動的な側面を併せ持つ先行シングル。
何やら不穏な空気で始まり、後半で一気に爆発する。
テナーには興味がない人も、この曲だけは聴いてほしい。
個人的には現時点でテナー最高の一曲だと思っている。
515名無しのエリー:2010/08/19(木) 05:42:56 ID:X7vuRVZb0
続き

7.Dark Blue Day ★★★
「Lightning」の正統後継者的立場にある曲。メロディーの悲しさはテナーでも一番かもしれないw
間奏での弦合奏風のシンセなど、やはり細部に凝る。

8.DONKEY BOOGIE DODO ★★★☆
ファンク調の4つ打ちビートがキマっている、盛り上がり用の曲。
前曲と同じ頭文字「DBD」とか、サビの歌詞の頭文字が「DBD」とか、やたら「DBD」にこだわるw
OJのギターソロといい、いよいよオシャレイテナー色が濃くなっていく。

9.クラムボン・インザエアー ★★★★☆
横ノリ・オシャレイテナー。OJがとにかくいい味を出している。
ヴァースはとにかく言葉を重ねていってテンションが上がるが、サビになると急に落ち着くので肩透かしを喰らうw
そして間奏でのホリエの「アーン!」ww
別にネタ曲ではない、普通にいい曲なんだけどねw
516名無しのエリー:2010/08/19(木) 06:10:22 ID:X7vuRVZb0
続き

10.Starless Coaster ★★☆
ポップなギターとピアノに、やたらと重いベース・ドラムが掛け合ってくる曲。
派手な曲に挟まれた緩衝剤としての役割は果たせているが、いかんせん地味すぎる気もする。

11.Diamond Phillips ★★★★
前曲からやや間をおいてからはじまる、SEが派手に鳴り響くアップテンポの曲。
ホリエのヴォーカルはノリノリ。演奏も全体的にテンションが高い。
言葉遊び的な側面の強い全英語詞で、グイグイ曲は進んでいく。

12.瞬きをしない猫 ★★★
初期テナーを思わせるハードロック色の強い曲。そのせいかテナーファンの間では評価高い。
曲は突然ブツッと切れるように終わり、何を喩えているのか分からない「瞬きをしない猫」という言葉とともに不気味さを際立たせている。
アルバム最後の曲としては救いがなさすぎる気も…。まあ結局は暗い世界観を表したアルバムだったということか。

総評 ★★★☆
私はテナーファンなので評価が甘めなことを了解していただきたい。
それまでの文字通りストレートなロック路線からは逸れ、サウンド面での実験が目立つアルバムとなった。
そのためアルバム全体の統一感よりは、1曲1曲が楽しめることが優先されているように感じる。
もしかしたら古参のテナーファンが拒絶する一方で、テナーを聴いたことがない人はすんなり聴けるアルバムかも。
最初聞いた時は首をかしげるばかりだったが、今ではヘビロテである。
あと、ひなっちってやっぱすごいベーシストだと思える、そんな一枚。

…アルバムレビューするってしんどいな
517名無しのエリー:2010/08/19(木) 06:29:08 ID:krSxL1/d0

メモ帳にまとめて推敲してから貼りつけたらいい
518名無しのエリー:2010/08/19(木) 19:31:37 ID:Jwvm36YbO
ブリグリ聞いてみたいです
誰かブリグリのアルバム レビューお願いします(>人<)
519名無しのエリー:2010/08/21(土) 16:22:52 ID:qIknz0u0O
SIAM SHADEの5〜6辺りのアルバム誰かよろしくお願いします
520名無しのエリー:2010/08/22(日) 00:38:45 ID:PiYTPsKMO
みなさん乙です。
521名無しのエリー:2010/08/28(土) 00:03:04 ID:tNuas/Na0
The brilliant green / The brilliant green

1. I’m in Heaven ★★★★
知っている人なら誰もが初期スマッシング・パンプキンズを思い出す、
サイケデリックでグルーヴィなギターサウンド。ウッヒャーいきなり盛り上がるのか、
と思いきや…ダルで平熱な女性ボーカル。アゲアゲのパーティーで酔いながらも、
自分一人だけどこか醒めているような、妙な心地よさを味わえます。

2.冷たい花 ★★★★★
どんなに偶然が重なったにしろ、このブリグリの真骨頂とも言える大傑作が
この国でヒットしたという事実には、未だ興奮する。陰りと湿り気を帯びたメロディーと、
川瀬智子の冷めた歌声と詞の相性は神懸かり的。そしてサビでの、
希望とも諦観ともとれぬ曖昧なカタルシス。ブリティッシュ…というか
オアシスのマイナーコードなんだが、それだけでは語り尽くせない魅力があると思います。

3. You&I ★★★
ヴェルヴェット・クラッシュのDrive Me Downか、邦楽なら同時期にデビューした
Coccoの陽性サイドの楽曲に似た、ネオアコ・ミーツ・オルタナといったかんじ。
改めて聴くとなかなか作り込まれたアレンジです。いい曲です。クランベリーズにも
You&Me(99年)といういい曲があったが、あれにもどこか共通点を感じるな。
522名無しのエリー:2010/08/28(土) 00:04:22 ID:3taUt1vD0
4. Always and Always★★
ここまで90年代オルタナ風味が続きましたが、この曲の土臭いAメロに
「おっ?」と思うかもしれない。しかしサビでしっかりポップスに持っていくところは、
まあちょっと強引か。箸休め的な小曲。

5.Stand by ★★
ソングライティングのお手本通りとでもいうか…Aメロ〜Bメロでフック〜
メジャーなサビ〜繰り返し〜ギターソロ〜というお約束な展開。
ブリグリならではのクラシカルな趣向に手垢が目立ちすぎて、ちょっと物足りない。

6.MAGIC PLACE ★
サウンド的には再びスマパン。トミーの拙くも聞こえる英語詞はユニークではあるのだが、
この曲ではどうも表現力の乏しさ(というか下手さ)が目立ってしまっている気がする。
523名無しのエリー:2010/08/28(土) 00:08:05 ID:3taUt1vD0
7.”I” ★★
3曲目と似た印象なのだが、クオリティ的にはそれより劣っているかな…
ブリグリの強みって、モロ洋楽の影響受けた曲でも不自然じゃなく歌謡的に
聞こえるところだと思うのだが、それってなかなかバンドマジックだとも思う。

8. Baby London Star ★★★
今までの流れから一転、疾走感を感じさせるガレージ・ロック。
しかし何かひきずってるような「だるー」な感はブリグリならでは。
やはり投げやりなボーカルがたまりませんな。

9. There will be love there –愛のある場所- ★★★★
ドラマの主題歌になり大ブレイクのきっかけとなった代表曲。それまで洋楽志向で、
英語詞にこだわっていたバンドが日本語詞で売れ線狙った途端成功しちゃったことで、
本人達的にはかなり違和感があったらしい。しかし丁寧に作られた楽曲と、
初々しいたどたどしさが絶妙な緊張感を孕んでいて、そこが好きです。

10.Rock’n’Roll ★★★
アコギと歌のみの短いバラッド。前曲でまあ盛り上がって、最後ホッとつく構成は
ベタではあるが、アルバムを通して聴きたくなる仕掛けとして成功している。
地味なアルバムの中でも一際じみーなこの曲が憎めないのは、並び順でしょうな。
ほんと大した曲じゃないんですけど。
524名無しのエリー:2010/08/28(土) 00:09:26 ID:3taUt1vD0

総評★★★
1998年…CDが最も売れていた音楽業界の黄金時代にリリースされたブリリアント・
グリーンの1stアルバムを今聴き返してみると、それはそれは地味な楽曲ばかりを
オーソドックスなバンドサウンドのみで仕上げた、地味なアルバム。
それがあっというまにミリオン・セラーを達成してしまったのは、ミスチル、スピッツ、
マイラバ等、同様にバンドサウンドで盛り上がっていた先達の追い風も勿論あっただろう
が、このアルバムが醸す「引きの美学」とでもいうか、癒し系ともまた違った
「ダルくてもいいじゃん、疲れててもいいじゃん、素でよくね?」といった雰囲気こそが
今思えば新鮮だった気もする。
ざっくり言えば、90年代海外のオルタナ〜ブリットポップに憧れたあんちゃんが作った
曲を、退屈をもてあまし、野心を秘めたねーちゃんが歌ってみた和洋折衷ギターポップ。
525名無しのエリー:2010/08/28(土) 10:53:15 ID:YuQ4yPzy0
>>524
乙。俺もブリグリレビューしようと思ったがかぶったw
今度出る新作でもレビューするか・・・
526521:2010/08/28(土) 22:54:20 ID:3taUt1vD0
>>525あー、誰も書いてねえしと思って稚拙ながら書いてみたんだがw
俺のレビュー偏見ぎみだから、かぶってても書いてくれたら興味深いぞ。
527名無しのエリー:2010/08/28(土) 23:06:08 ID:YuQ4yPzy0
>>526
俺はもっと稚拙だから大丈夫w
書こうと思っただけだからまだ手付けてないし
528名無しのエリー:2010/08/28(土) 23:55:47 ID:S1XKPQj20
保管庫ではTHEではじまるアーティストは新旧ともにサ行にある
ブリグリもあるよ
529名無しのエリー:2010/08/29(日) 16:55:07 ID:21UupD7k0
Every Little Thing/CHANGE

1.Change ★★★★
先行シングルとなったアルバムタイトルと同タイトルの曲。
Bメロのメロ、アレンジはこれぞ五十嵐!と感じる出来。
アルバムの中で唯一明るい曲。

2.青い煌めき ★★★★
なんか詞の内容は違うんだけど、この曲を聞いていると「君に届け」のシーンが頭に浮かぶ。
すごい平凡な風景で目線の先には好きな人がいる。という感じなんだよな。
すごく聞いて優しく、のどかな気持ちになる。
日常のありふれた幸せを歌ってきたELTならでは。

3.spearmint ★★
こちらは作詞作曲を五十嵐さんが。
個人的に五十嵐さんの歌詞は嫌いではないが、奇麗過ぎるところが気になる。
やっぱり、男が書く詞と女が書く詞は違うな。

530名無しのエリー:2010/08/29(日) 16:56:47 ID:21UupD7k0
4.忘れえぬ人 ★★★★★
五十嵐曲が続いたが、ついに菊池さん作曲の曲。
作詞:持田香織 作曲菊池一仁 編曲:五十嵐充
と見事にデビューから今までのELTを支えてきた3人が共演した曲。
もうやばいですよ!最初聞いた時涙でそうだった。
9の「DREAM GOES ON」もいいのだが、こちらもそれに負けない出来。
菊池さんとは非常に相性がいいELT。
持田の詞がもうせつなさ全快。これTVで歌えばELTの印象変わると思うのにな。
持田曰く、菊池さんの曲は物語が見えるらしく、Bメロに一番伝えたいことを乗せるらしい。
最近の若い女にはこういう恋の歌は書けまい。

5.12ヶ月 ★★
ちょっとサビが棒読みみたいで苦手w

6.Heart Rate Of The City (Instrumental)
インスト曲。

531名無しのエリー:2010/08/29(日) 16:58:03 ID:21UupD7k0
7.真夜中のハイウェイ ★★★
シンセ全快でこれぞ五十嵐アレンジ!って感じの曲。
人昔のゲームのBGMみたいっす。

8.DREAM GOES ON ★★★★★
個人的に2009年の中で一番好きな曲となった。
喉の不調を見せていた持田が久々に復調の光を見せたシングル。
五十嵐充作曲。もう一回聞いただけで「あぁ、五十嵐さんだな」と感じた。
しかし、曲自体は昔と今のELTをちゃんと考えている。
今の持田に合わせたキー、アレンジも2人体制後の流れをしっかり組み込んでいる。
歌詞も不安ながらも幸せをつかむというメッセージが込められていて
彼女らしい、人の弱さ、心のもどかしさを飾らず、ありのままにさらけ出すスタイルは、やはりいい。

9.スケッチブック ★★★
詞を呼んでいるだけでも情景が浮かぶ。
本当に何げない風景。それを忘れないようにスケッチブックに書いておこう。
そんな感じの曲。
532名無しのエリー:2010/08/29(日) 16:59:18 ID:21UupD7k0
10.Snowscape (Instrumental)
インスト曲。

11.蓮 -れん- ★★★
曲はいいんだけど、詞が壮大でELTでこういうのは苦手。

12.冷たい雨 (Album version) ★★★★
アルバムVer.となって新たにストリングスがアレンジに加われた。
このストリングスが非常にいい味を出していて、曲として化けた。
持田のボーカルも全盛期のような澄んだ声までとはいかないが
ここ6年ぐらいのシングル、アルバムを見ても一番澄んだ声でまっすぐ歌っている。
最近のELTしか知らない人は最初声だけ聞いてもわからないのでは(大袈裟)
533名無しのエリー:2010/08/29(日) 17:00:17 ID:21UupD7k0
総評 ★★★
賛否両論となった初期メンバー五十嵐充がプロデュースしたアルバム。
個人的には好き。
古臭いとかダサいとか言われてもやっぱり、五十嵐さんが考えるメロは好きだ。
ここ数年のアルバムの中でも完成度、持田の声ともに一つ頭出ている出来の良さ。
全体的にどこか懐かしさを感じるメロ&歌詞で(そこが古臭いとも言われる)
特に「忘れえぬ人」「DREAM GOES ON」の出来は圧巻。
胸が痛くなる詞。心をありのままさらけ出す彼女のプレイスタイルは
女性の支持を集めるのはうなずける。実体験がほとんどということなので
いろいろな経験をしてもらいたいところ。
2人になって見つけたELTと3人だったころのELTが見事に一緒になった感じで
また3人でパフォーマンスしているところみられるとは想像もしなかった。
3人ともソロで活動して、自分には何ができるのかをしっかり考えた上で
このアルバムができたと思う。ソロがあってこそのアルバムだな。
なんだかんだ言ってもELTのことを一番考え、理解できているのは五十嵐さんなのではと思える。
確かにこれからの曲をすべて担当してしまえば、マンネリするのが目に見えているから
たまには曲を提供してもらいたい。
534名無しのエリー:2010/08/29(日) 17:01:16 ID:21UupD7k0
あぁ・・・
初めて書きこんだけど、ちゃんとレビューになってるのか?
ブログであと何枚かやっているけど、ここの人のレビュー見ると
すごいなと痛感してしまう・・・
535名無しのエリー:2010/08/29(日) 20:46:17 ID:HfXCiihf0
>>534
ELT新作乙です
俺の初期のレビューはおろか下手すりゃ今の俺のレビューより上手いぞ!
あの人とかは凄すぎるだけだから
536名無しのエリー:2010/08/30(月) 01:19:52 ID:WKl+MApe0
>>535
いやぁ。なんか人の詞にケチつけるけど
俺自身語彙が少ないから表現が狭いんだよね。
もっと本読まないといけないと思ったよ。
537名無しのエリー:2010/08/30(月) 01:20:59 ID:WKl+MApe0
宇多田ヒカル/ULTRA BLUE

1.This Is Love ★★★★★
イントロから打ち込み全開の楽曲。
これぞ宇多田ヒカル!という感じなんだけど、以前の彼女とは確実に違う。
「Exodus」でやってきたことの集大成って感じ。
詞でも「冷たい言葉と暖かいキスあげるよ」などと宇多田節もしっかり感じることができる。


2.Keep Tryin' ★★★★
何十体もの宇多田が並んでいるジャケットから詞の内容まで「???」って曲。
とにかく宇多田ヒカルの頭の中はこんな感じですよ。って感じ。
他の歌手には絶対に作れないし歌えない曲。
「クールなポーズしながら実を言うと戦ってた」って歌詞から売れているからこその「宇多田ヒカル」
を演じてきて「もう私は何も気にせず戦い続けていく」と、前作までのアルバムと今作の彼女の違いをしっかりと感じることができる。

3.BLUE ★★★★★
今までは必ずアルバムのタイトルと同じタイトルの曲があったが、これが今回の実質的アルバムと同一タイトル曲。もともとアルバムのタイトルが「BLUE」だったかがそれだとなにか寂しい感じがしたようで「ULTRA」をつけたとか。
深い海の中に迷い込んでしまったかのような詞の内容で、人生に何も感じなくなってしまって
人生の意味、歌うことの意味、恋愛の意味を問う曲となっている。
まさに「BLUE」な曲。
538名無しのエリー:2010/08/30(月) 01:22:06 ID:WKl+MApe0
4.日曜の朝 ★★★★
一番アレンジが凝っている曲。
「彼氏だとか彼女だとか呼び合わない方が僕は好きだ」
「幸せとか不幸だとか基本的に間違ったコンセプト」
と面白い詞が多いのも特徴的。
たぶん人として非常に不器用なんだなと感じれる作品。

5.Making Love ★★★★★
一見恋人い向けて書いた曲に聞こえるが、実は引っ越してしまう友人に書いた曲。
非常にキャッチーでアルバムの中でも聞きやすいほう。
Cメロが特に好き。

6.誰かの願いが協うころ ★★★★
こちらも発売時期が少し違うため、若干浮いているけどそこまで気にならない。
反戦的な意味合いと人の幸せを願うことを含んだ内容。
哲学的要素も含んでいて非常に奥深い一曲。
「誰かの願いがかなうころ、あの子が泣いているよ」など
考えさせられる歌詞が印象的。
最初は好きじゃなかったけど、今では好きなシングル曲の中でも上位に来るぐらい。
539名無しのエリー:2010/08/30(月) 01:23:48 ID:WKl+MApe0
7.COLORS ★★★★
唯一の共作編曲の曲。
発売時期が他と大きく違うため、完全に浮いてしまっている。
色を題材としており、見ていて面白い作品。
曲自体の完成度は非常に高いため、浮いている感じを許してしまう。

8.One Night Magic (Feat. Yamada Masahi) ★★★
THE BACK HORNのボーカルの山田将司をゲストに迎えた曲。
ノリが良く、山田のコーラスも違和感なく聞ける。
二人が友達なのにはびっくりした。

9.海路 ★★★
個人的に今回のアルバムの中で一番わからない曲。
イメージ的に海の中のさらに奥深いところって感じ。
540名無しのエリー:2010/08/30(月) 01:24:28 ID:WKl+MApe0
10.WINGS ★★★★
曲はあったかく、優しい感じなんだけど
詞を見ていると「あー結婚生活がうまくいってないんだな」と想像できてしまう。
2と同様、めんどくさがり屋で不器用なんだなと感じる曲。

11.Be My Last ★★★
宇多田ヒカルのセールス低迷に本格的に入った曲。
最初聞いたときは悪い意味で衝撃を受けた。
以前の曲とは全然違くて戸惑ったが、今聞くと良い曲。
アルバム後半のくせして1番の暗さ。
まぁ売れる曲ではないな。

12.Eclipse (Interlude)
インスト曲。しっかり前の曲の暗さを一回リセットしてくれてありがたい。

13.Passion ★★★★★
宇多田ヒカルとしては初のTOP3落ちとなってしまった曲。
売上げも一番低くて悲しい・・・
個人的にアルバムの中で1番好きな曲。
実に幻想的な曲で、1番2番と押さえてCメロで一気に爆発
このCメロの為だけに聞いているといってもいいぐらい。
過去と未来が交差する詞で「もしもあの時に」という後悔を歌った曲。
しかし、決して悲観的ではないところがいい。
541名無しのエリー:2010/08/30(月) 01:30:45 ID:WKl+MApe0
総評 ★★★★

自身の病、全米デビュー、結婚、売上低迷と様々な経験を得て
宇多田自身の「BLUE」を表現したあるアルバム。
詞の内容は前作に劣らず暗くて鬱的。
しかも、詞を読むと離婚を彷彿させる詞がかなり多く
結婚生活がうまく言ってなかったことが想像できる。
また、「Exodus」で全米でなかなか売れず、「Be my last」で国内でも売上低迷など散々だった。
でもこの失敗こそがいい経験になってこのアルバムができたに違いない。
だからこそ自分をさらけ出して、本当にやりたかったことができていると思う。

アルバムの完成度はかなり高く、後半のダレが感じられない。
しかし、「COLORS」の編曲だけが曲作になっているため
アルバムの統一感をぶった切っていることが残念。
アルバム用にアレンジしなおしてもらいたかったけど、本人的にはしたくなかったのかな?
1曲目の「This is love」なんて「Exodus」でやってきたことの行きついた先みたい。
詞の内容も一見ふざけたものから、哲学的エッセンスを盛り込んだものまであり。
意識して詞を見てみると新しい発見が多い。

売上げでは宇多田ヒカルとして一番低いが、個人的に一番好きなアルバム。
このアルバムは宇多田ヒカルの中で一番好きな人が分かれる作品だと思う。
とりあえずシングルを聞いて駄目だったらたぶんダメかな。
542名無しのエリー:2010/08/30(月) 20:30:16 ID:WH3q9IgT0
乙〜俺も宇多田のなかでULTRA BLUEが一番好きだわ
543名無しのエリー:2010/08/31(火) 09:47:02 ID:drSiZnCX0
どなたか宇多田ヒカルのSINGLE COLLECTION Vol.1お願いします!
544名無しのエリー
嵐/僕の見ている風景

DISC1
1.movin'on ★★★★
1曲目からいつもの嵐とは違う「かっこいい嵐」で来ている。
音数が多くてアレンジこっている印象。
こういう嵐もありだと思う。
低音サクラップも全快でいい感じw

2.マダ上ヲ ★★★
これまた尖った曲。
ここまで攻撃的な曲を前半に集めなくても・・・
タイトルの「僕の見ている風景」は柔らかいイメージだけど・・・
声を加工しているみたいでシングルではない感じ。

3.リフレイン ★★★★★
せつないR&B系の曲
詞の内容も終わってしまった恋的な感じ。(女性に受けるんじゃないかな?)
どことなくEXILEみたいなアレンジ。
でもぜんぜんいける!
Cメロでの大野さんがかっこいい。

4.Troublemaker ★★★★
現在2010年年間シングルランキングの暫定1位の曲。
もうノリノリの1曲。
簡単なサビのメロディー&掛け声(sweet sweet、do it ! do it!)でカラオケで盛り上がりそう。
こういうノリ勝負の曲があると安心する。