1 :
名無しのエリー :
2009/07/27(月) 16:43:50 ID:NBD8e1mY0
2 :
名無しのエリー :2009/07/27(月) 16:44:44 ID:NBD8e1mY0
3 :
名無しのエリー :2009/07/27(月) 16:47:43 ID:NBD8e1mY0
レビューの途中で容量いっぱいになっちゃったみたいですorz 勝手にスレ立てさせていただきました。 避難所の方にも続きを書いてしまいましたが一応こっちにも書かせていただきます。
4 :
名無しのエリー :2009/07/27(月) 16:49:43 ID:NBD8e1mY0
11. 冬のニオイ ★☆ とまどいながらのカップリング曲。「次の電車は17分後」などの情景描写させるタイプの曲だが、 インパクトがどうも… 印象に残らなかった曲。 12. PIKA☆NCHI ★★ ロックしたいのはわかる。わかったからアルバムでやってください… 13. 眠らないカラダ ★ 2ndアルバム「HERE WE GO!」からのアルバム曲。 …まったく印象にない。 14. ナイスな心意気 ★★★★ "サラリーマン・アラシ"が話題を呼んだ「アラシ」名義の曲。 サビのメロディと脱力した感じの歌詞が特徴的。
5 :
名無しのエリー :2009/07/27(月) 16:51:04 ID:NBD8e1mY0
15. a Day in Our Life ★★☆ ポニーキャニオンからJ Storm移籍の第1弾シングル。 ずーーーーっとラップががんばってる。メロディはBメロとサビにほんの少し。 …こういうのヒップホップって言うの? 16. La tormenta 2004 (ボーナストラック) ★★ メンバー5人をラップ調で紹介する曲。コアなファンからすればいい曲なのかもしれないが、 ライトの自分からしたらなんも… 総評:★★★★ 去年ごろから人気沸騰のジャニーズグループ嵐のベスト盤。 一応ただのシングル寄せ集めってわけではなくシングルはリリース逆順、ちらほらとアルバム曲も交えてるが、 コアなファンはオリジナルアルバムも持ってるわけだし、ライト層がこういうベストを望んでるんだろうから アルバム曲入れる必要ないんじゃ…と思う。 嵐にもB面にいい曲があるとは思うけどこうベストに混ぜられたりするとなんか損した気分。 最近は売れてきたせいか昔っぽいアレンジや曲が見られないのがちょっと残念。 ではでは失礼いたしました。。。
6 :
名無しのエリー :2009/07/28(火) 00:53:39 ID:IM/uhson0
>>5 レビュー&スレ立て乙です。嵐の曲ってデビュー曲以外は最近のしか知らなかった。
では自分も、前スレでリクのあったやつを。
eddy/delofamilia
1.blond head ★★★★★
一曲目は前作のイメージを覆す、生バンドのオルタナ。前作ほとんどギター弾いてなかったので、やはりギタリストのソロ作として
それはまずいと考え直したのだろうか。メロディメイクに関してはNAOTOは歌謡曲的な流れのあるメロディを作るよりも、短いフレーズを
反復させて組み立てる方が得意な印象で、実際レンジの歌謡バラードはあんまいい所がない気がしてたが、今作は全英詞にすることで
スッキリしたメロディに自然に詞を乗せることに成功している。歌を楽器的に使ってる曲で面白い作品は今までもあったが、ピコピコ無しで
充分聴ける歌モノをこさえたのは大きな進歩では。ついに歌モノ克服。序盤の短調の部分はメロもギターのオブリも歌詞の荒涼とした感じも
ストレイテナー風で、途中から思い切ってギターを轟音にして並行長調へ転調。そのまま終わるかと思ったら再び短調になって
怪しいアウトロで終了。前作と方向性が全然違うけど、これはこれでなんかいい。
2.down ★★★★
テンポ抑え目の美メロポップス。イントロや間奏でサイケな感じを持ち込んだりもするが、全体的には、水の音を加工したようなリズム音や
鉄琴っぽい音、何の音だか分かんないけど金属的なヒリヒリした残響が心地良い音など、聴いてて落ち着く音で包まれている。
前回メインボーカルを務めた信近もそうだが、今回のRie fuも歌い方が押し付けがましくなくナチュラルで、曲の雰囲気にうまく馴染んでいる。
ギターの演奏がちょっと無機質なのが寂しいが、まあギター泣かせすぎて邪魔になったりするよりはよかったのかも。
7 :
名無しのエリー :2009/07/28(火) 00:54:51 ID:IM/uhson0
3.no promises ★★★★ 引き続きゆったりした、美メロというよりアレンジの巧さで聴かせるポップな曲。生ドラムの音量を割とデカめにしているので、 前曲よりどっしりした印象に。Aメロで奥まってヒリヒリ鳴ってるバイオリンが機をみて前線に上がって来る感じが緊張感があって良い。 部分的にパーカッションやシタールを足したり、おもちゃのピアノみたいな、こもり気味で伸びのないノスタルジックなピアノ音を メインに据えたりしながら展開し、最終的にはほぼワンコードだったAメロにコードを付け替えた再生版を登場させ、それをピアノと ストリングスと歪んだギターで囲って大サビ的に仕上げる。ほとんど同じようなメロディしか出てこない割に聴ける曲。 4.rebirth ★★★★ 打ち込みドラムやスクラッチが入るため、ついにピコピコ曲登場かと思わせるが、歌が入ると生ドラムになり、またもゆったりポップスに。 メロディメイクが以前より良くなってるとは思うが、今は今で高音へ行かずに中低音を巡る曲ばかりでマンネリしてるので、 似た路線の曲をもっと散らしたほうがよかったのでは。そろそろピコピコ聴きたい…。と思ってると、Bメロで歌が暗くなり、 ベースが変わったフレーズを弾き出す。ここにギコギコした感じの不気味なアコギが乗り、ブリストル・ポップ風のホラーな曲に。 間奏明けにはM2で鳴ってたヒリヒリの金属音の振れ幅を大きくしたような音や、M3のノスタルジックなピアノも加わり、そのピアノで ちょっとキュートな感じで終わる。なんかピコピコなしでも全然やれてる。うれしいやら寂しいやら。
8 :
名無しのエリー :2009/07/28(火) 00:56:16 ID:IM/uhson0
5.belle ★★★★ アルペジオと歌でシンプルに始まり、メロディも今までと毛色が変わる曲。ギターはやっぱりただミスらずに弾いただけといった感じで 味気ないが、ベースはスッキリしてていい感じ。Bメロの「sound of joy,love and joy〜」の繰り返しのメロディが耳に残る。 ところで全英詞の今作だが、日本人の大好きな英語「LOVE」を入れてるのはどうもこの曲だけっぽい。しかもラブソングでもない。 曲は途中からエキゾチックとも何とも形容しがたい謎の盛り上がりを見せる。ここまで綺麗な曲が多かったが、いかがわしい曲は いかがわしい曲でなんかいい。Rie fuの声はCMソングとかに向くような、これといった癖がない声だと思っていたが、怪しい曲に意外と合うかも。 6.meteorite night,tonight ★★★★★ トリッキーなイントロに反し、ここまでの流れにない土臭いメロディの曲。なんか外人が作る演歌というか、アニマルズの 「Don't let me be misunderstood」をもっと遅いテンポにしたような哀愁漂う雰囲気。Aメロの終わりの「sing with me」のあとに入る コーラスが人の声じゃなくて人の声っぽいシンセ音源なのもまた哀しい。死者とか人ならざる者とかと一緒に歌ってるイメージだろうか。 途中から歪んだギターでトレモロのソロが入り、そのままテンポアップして熱血アメリカンフォークみたいな感じに。これは意表をつかれた。 音を左右に振って散らしたオルガンが面白く、ヘッドホンで聴いてるとなんか頭の後ろあたりで鳴ってるように聞こえる所もある。 サビも英語ならではのテンポの良さが活きてる。ここまでちょっと間延び気味の英語が多かっただけに尚更。そして再びスローテンポに戻る際、 もう一度憂鬱を背負い込む気の重さを表すようにズーンと低音を鳴らしているのも味わいがある。 7.wounded ★★★ 歯切れの良いストリングスで始まる、今作では割とアップテンポな部類に入る曲。ドラムが16ビートを刻んでる曲ってこれだけかも。 ベースも地味に良い仕事してる。メロディも悪くないが、ギターは結構ヘロヘロで頼りない。綺麗な音色でまとめている点はここまでの 流れ通りなので違和感は無いが、なんかレンジの「現実逃避」をRie fu用に作り直したといった感じで意外性が薄めか。
9 :
名無しのエリー :2009/07/28(火) 00:57:45 ID:IM/uhson0
8.feather ★★★★ むしろRie fuが書く曲に近い印象の、アメリカンフォーキーな3拍子のバラード。別にNAOTOが書かんでもいい気もするが、逆に 「いくらゲストボーカルでも、Rie fuが書いた曲が入ってないなら聴かない」というRie fuファンでも気に入りそうな曲ともいえるか。 多用されているストリングスもきちんと起伏のついた使われ方をしているし、ウッドベースの温かな音色もRie fuの声と相性が良い。 エフェクターを駆使して音量の揺らめきを作ったようなギターソロも意外と気持ち良い。3分程度と短いのも丁度いい。 9.see you ★★★ 何の音だかよく分からないけど妙に気持ちいい音の鳴るイントロで、ついにピコピコか?と期待させられるが、結局生バンドになる。 しかもまた3拍子のバラード。曲順が…。別に前曲そっくりのメロディとかではないが、傾向としてはやはりフォーキーなメロディだし、 さすがに印象が被る。位置換えるか、次のアルバム用にストックしといてくれたらよかった気が。でも長い間奏に入る前に鳴る キラキラした音群は綺麗。コラムス'97で連鎖した時みたいな。なんかいつもこんな例えでスイマセン。 10.primal ★★★★ そしてラストもバラード。おい…。一応4拍子にはなったけど。しかしこの曲がここまでの曲と異なるのは、生の質感を重視してきた Rie fuの声に残響系のエフェクトを強くかけている点だろう。そしてオブリで鳴らしてるストリングス系の音色も同様に残響させているので、 Rie fuの声が楽器の中に溶けて混ざり、ひとつになるような感じがして神秘的。最後の音の塊のどこかに、楽器として生まれ変わった Rie fuがいるような気さえする。美声シンガーのいないレンジでは出来ない曲だし、まとめとしても綺麗なのでは。
10 :
名無しのエリー :2009/07/28(火) 01:00:34 ID:IM/uhson0
総評 ★★★★ ORANGE RANGEのギタリストにして舞台裏の若き仕事師、NAOTOのソロプロジェクト第2弾。 大まかな印象としては、ピコピコしてないけどいい作品。全曲歌モノで、伴奏が全部打ち込みの曲もひとつもなく、ゲストボーカルも アコースティックな作風のRie fuという生寄りの布陣で、ここまで聴ける作品になるとは。ボーカルだけを比べれば前作の信近エリも それほど変わらないタイプだが、曲の内容が宅録短編集っぽい感じからステージで歌う感じに一変したので、1stの延長上に作風を求めると 面食らうかも。メロディは特に複雑なひねりは加えてないものの、かつてなく綺麗で、出来にムラもない。率直な所、今まで何だったんだと思う。 ただ、全英詞を選択しただけあって歌謡曲的な右肩上がりの泣きメロとかは無い。Rie fuの歌唱力を引き出すダイナミックなメロディとかも無い。 1本の長いメロディを書くようになったというより、切り貼りの1サイクルが以前より長くなった感じ。それでも歌モノに色気を出しただけ 結構な変化とは思うが。前はいずれインストしか作らなくなりそうな雰囲気だったし。そしてやはり音色が良い。ここは推したいのだが もう主観も主観なのでまあ触れる程度で。アレンジは派手すぎずテンポ速すぎずでまとめており、すっきりしてて無駄が少ない印象。 ただ渋めに寄り過ぎてて、いわゆるレンジの客層との溝はかなり広がった気が。詞もがんばって英語にしてるものの繰り返しのフレーズが ちょっと多く感じるし、NAOTOのギターが全体の足をかなり引っ張ってる印象も。曲順も難がある。
11 :
名無しのエリー :2009/07/28(火) 01:01:35 ID:IM/uhson0
それでもピコピコ無しでここまでやったら充分というのが自分の印象。バカ売れしてる頃のレンジを見たときは、自分には関係ないし すぐ消える連中だろうと思っていたが、今となっては当時の彼らの支持層は自分より遥かに見る目があったんだと思う。当時のティーン達が 発掘した才能は、今や当時のレンジに目もくれてなかった人間の期待にも応える存在になりつつある。それで何でこのアルバムがオリコン100位にも 入らないのかはよく分からんが。皆NAOTOのソロを待ってた訳でもないのか。まだレンジほど良くないから買わないという判断か。よく分からん。 とにかくこのまま歌モノ路線を突き詰めるにしても、またピコピコさせるにしても、次への糧となる作品が出来てるのでは。 そもそもNAOTOが打ち込みを多用することを知らない人なら何の違和感もなく聴けそうな一枚。
12 :
名無しのエリー :2009/07/28(火) 18:59:03 ID:iF/+dQE/0
>>11 乙です。最近、NAOTOが気になる
若干流れに乗り遅れた感もあるけど
perfume /
1.Take off ☆
イントロ。アルバムのつかみの役をしっかりと果たしている。
2.love the world ★★★★★
シングル曲。実は最近こればっかり聴いている。
後半で入る「have a nice day」がヤバすぎる。この瞬間だけで★一つ追加できる。そこ以外も標準点を越えている出来だと思う。
この位置に置かれることでシングルで聴いたときには気付かなかった良さを知ることが出来る曲。
3.Dream Fighter ★★★
シングル曲。この曲は実は先行シングル3枚の中で一番好きな曲なんだけれど、このアルバムの中ではやや点を低くせざるを得ない。
流れにも嵌ってるし、曲の良さを完璧に失っているわけではないが、やはりシングルで聴いた時の感動が希薄になっているのは否めない。
前曲とは逆で、単体で聴いた方が生きる曲かな。曲自体の良さをもってしても、やはりこの点が限界。
4.edge (-mix) ★☆
シングルに入っていた曲のニューバージョン。ファンには好評らしい、が…
メロディが入ってくる瞬間は感動的ではあるのだが、そこに至るまでが正直言って退屈。そしてそのせいで感動も半減。
変な言い方だけれどcapsuleの音って7分でも8分でも聴けるんだけれどperfumeの音って8分聴ける音ではないんだよなあ。
コンパクトなシングルバージョン(Extended versionじゃない方)が一番好き。
13 :
名無しのエリー :2009/07/28(火) 19:00:06 ID:iF/+dQE/0
5.NIGHT FLIGHT ★★★★ イントロの妙なノイズが好きです。80年代のディスコチューンのノリで進むナンバー。 こういう曲はただ単にダサくなるか、それともちゃんとカッコよくなるかで作る人のセンスがかなり問われると思うが、この曲は圧倒的に後者。 サビで聞こえる無線音声のようなヴォーカルや、後半のヴォーカルトラックぶつ切りなどの要素が程よい違和感を与えている。 間奏から最後のサビに移る部分のメロディ、なんかすっごい既視感があるんだけれど、どこで聴いたのかを思い出せなくって凄くもどかしい気分になる… 6.Kiss and Music ★★ うーん、珍しくエフェクト控えめのヴォーカルとか妙なR&B調のメロディとか、 面白い要素は幾らでもあるんだけれど、全体として見るとそんなに面白い曲じゃないな…メロディ自体はけっこう良いと思う。 終わり方がなんだか消化不良。 7.Zero Gravity ★★☆ イントロに波の音とかを入れているところからも判るように、やや異国情緒な曲。 でも個人的に聴いてて凄く気持ち悪いメロディ。耐え切れなくって停止ボタンを押すまでには至らないが、何か…もにょっとする。 好きな人は凄い好きだろうな。自分のツボには合わないというだけの話だろう。…レビューじゃないな、これw 8.I still love U ★★★★☆ 恐らく今作最大の問題児。これは聴けば誰もが納得してくれると思うんだけれど、メロディがこれ以上無いほどベタ。 90年代のアイドルポップ並にベタ過ぎるメロディ。なのに音はいつもの中田ヤスタカという…ミスマッチ感が凄い。 ベタ過ぎてダサいがそれ故の新鮮さと良さを放っているというわけ判らん物件。それ故に聴く人をかなり選ぶ曲だと思う。 90年代のJ-POPに良さを感じる人ならきっと気に入る筈。あと、これだけは書いておきたいんだけれども、メロディは凄く優秀。
14 :
名無しのエリー :2009/07/28(火) 19:01:26 ID:iF/+dQE/0
9.The best thing ★★★★★ 自分の中ではこのアルバムのベストトラック。メロディがいつも通りの中田ヤスタカの作るポップで可愛い感じなので妙な安定感がある。 それでいて使っている音の一つ一つはちゃんとアルバムの流れから浮かないように配慮されている、理想的な「アルバム曲」だと思う。 ファーストのベスト盤に入っていた「ファンデーション」(名曲!)が好きな人ならば気に入ると思う。逆にperfumeに冒険を求めている人には印象が薄いかも。 ただ、ヴォーカルの加工はかなり過剰。「ボカロと変わりない」という意見にはいつも「いや、違うだろ」と思ってきたが、 この曲に関してはほんとにボカロみたいなので反論できない。まあ、点に響くようなことは無いが… 10.Speed of Sound ★★ アルバムの進行の上ならばあってもいいと思うが、単体で聴く気にはなれない。要はアルバムの流れのための要素。 アイドルの曲なのに歌わせずに単に英単語を読ませるだけっていうセンスは好き。でも、空気曲。次の曲に行けば主旋律を忘れる。 11.ワンルーム・ディスコ ★★★☆ シングル曲。タイトル通りのディスコチューン。 このアルバムの中では珍しく過剰なまでに音を使っているので流れから浮かないかと心配だったが、前曲のお陰で流れにしっかりと嵌っている。 シングル発売当初だったら満点付けていたと思うが、今改めて聴くと良くも悪くも普通の曲。いい曲だけれどね。 12.願い (Album-mix) ★★★★☆ シングルのカップリング曲のリアレンジバージョン。これはアルバムに入るかなと大多数の人が思っていたはず。 まずイントロで既に感動。これに関しては原曲が名曲なので余程のことをしない限り、失敗しないだろうと思っていたが、その読みは大当たり。 ストリングスの響きが美しい、アルバムの最後に置かれるべきなかなり感動的なアレンジに仕上がっている。 Bjorkの「All is full of Love」みたいな事になっていなくって良かった。(あれはどう考えても原曲を入れたほうが良かったのでは…) ただ、このアウトロもいいけれども、シングル版のアウトロのピアノソロが凄く好きだったので、そこを削られたのは不満。
15 :
名無しのエリー :2009/07/28(火) 19:02:38 ID:iF/+dQE/0
総評:★★★★ メンバーにはそこまで愛着はなかったが最近の様々な騒動を見たり聞いたりしている内にあーちゃんが一番好きになってきたアイドルユニット、perfumeの三枚目。 今、自分が過去に書いた前作「GAME」のレビューを見てみると絶賛ばっかりで恥ずかしくなるw しかしそれは要するにそういうことで、前作には確かにいい曲ばっかり入っていた。しかし、それはアルバムとしては機能しにくい。 勿論今でも「セラミックガール」「puppy love」等の素晴らしい曲を単体では聴く。でも、「単体では」であって、アルバムとして「GAME」を聴くことははっきり言って無い。 それは何故ならば「GAME」はアルバムとしての完成度が単純に低いからだ。全体的にガッツリとした曲が多く、「地味な曲」というものが無い。 更にシングル曲も流れをぶった切るように配置され、個々の素材は決して悪くないにもかかわらずアルバム全体の出来は凄惨。 そしてついでに言えば曲のトーンも統一されていない。何故あの作品を絶賛していたのか今ではわからない。きっと熱に浮かされていたんだ(何だそりゃ)。 さて、改めて今作を眺めてみる。まず前作と大きく違うのはアルバムとしてのメリハリが利いているということ。 全曲が過剰なわけではなく、地味な曲や印象に薄い曲があることで「アルバムの流れ」というものをうまく築いている。 そしてもう一つ。アルバム曲とシングル曲の調和が取れている。この点が一番の成長だと思う。 既出曲が少ないからこういう印象を受けるのかな?…と思いきや実は既出曲の数は前作「GAME」と全く同じ5曲だった。これには驚いた。 (まあ、前作はアルバム収録を視野に入れずに作られた曲が多かったのかも知れないが…) この2つの点によってこの作品は一枚のアルバムとして申し分のない作品になっている。ただ、前スレのレビューの人が書いていたようにまだ「過渡期」の作品だとも思う。 また、微妙に疑問に思う点も存在する(特に4曲目はかなり不満)のでここでは満点は控えた。このアルバムで得た成長や経験を、是非とも次作に生かしてほしい。
16 :
名無しのエリー :2009/07/28(火) 21:18:57 ID:fyzeDHRQ0
乙 この流れでAira Mitsuki希望
17 :
名無しのエリー :2009/07/28(火) 21:51:55 ID:BxgjKAOdO
18 :
名無しのエリー :2009/07/30(木) 22:31:10 ID:vitDd3dJ0
move / Deep Calm 1.Reality ★★★★ 激重なギターと宗教音楽的なコーラスから入る暗くて重いミディアムテンポ曲。moveなのに全然アゲアゲじゃない。 途中から大仰なストリングスも入ってきて超シリアス。サビ中も呪術的なバックコーラスがずっと聞こえてる。 いつもは「チェケラッチョー」とかしか言わないラッパーも、 ネットばかりしないで外に出ろとか説教してくる。男ラップと女ヴォーカルの登場比率は6:4くらい。 move旧来の路線であるユーロビートやトランス調のシンセは完全に鳴りを潜めるが、 所々にインダストリアル的デジタル音として出てくる。本来はプロのシンセ使いなので為これが絶妙。 2.DEEP CALM ★★★☆ オルガン&宗教コーラスというバロック音楽モチーフのイントロから始まる、 やっぱり暗い3拍子のミディアムロックなタイトル曲。 ちなみにこのアルバムは最後まで明るい曲なし、静かな曲なし、軽い曲なしで、その上ほとんどの曲が5分超。 14曲70分なのにシングル曲も1曲しかないし(avexなのに…)、なんだか凄いことになってるコンセプトアルバム。 3.Spiritual Tattooist ★★★★ この曲もストリングス・デジタル音・ギターが大音量でぶつかる凄い曲。 イントロとA,Bメロが3/8拍子⇒サビが4/8拍子⇒ラップが4/4拍子。 基本的なBPMは90なんだけど、この拍子チェンジがある為、体感速度が60⇒180⇒90と変化するスピード感のある曲。 特にBメロの後2拍エフェクトを入れて疾走サビに突入する所が鳥肌。
19 :
名無しのエリー :2009/07/30(木) 22:33:34 ID:vitDd3dJ0
4.RIOT GENERATOR ★★★ 弦は出てこず、普通のミクスチャーロック。もともとダンスミュージックを主に録るユニットなので、 ギターリフは音圧は充分だけど進行がベタ。 でも普段はどう考えても余計で空気読めてないだけのラッパーが、この路線だと普通にそのスキルが生きる。 彼の為には明らかにユーロビートよりもこういうのをやるべき。 5.My Sweetest Nightmare ★★ #4と同じような曲。悪くないけど、激重ギターな曲がずっと続くので完全にお腹一杯で辛い。 6.MONSTER AMPLIFIER ★★ 選りによってこの流れでメタルギター登場。曲順的に無理。 曲自体は普通によく出来たインダストリアルメタル。 でも途中で一旦普通のJ-POPになる。というかメロディはずっと普通の暗いJ-POP。 7.The Massive Quest ★☆ また同じような曲。ミクスチャーロックとかメタル好きな人は全然許せる流れなのかもしれませんが 自分は無理です。何度も言うけど曲自体は悪くない。 8.Disabuse ★★☆ アジアンテイストな地味系テクノinst。今までの飽食な流れからなので休憩的な意味でとてもありがたい。 そして次の曲から一気にストリングス炸裂。#4〜#7のウンザリ感もよもや演出かもしれない。
20 :
名無しのエリー :2009/07/30(木) 22:34:41 ID:vitDd3dJ0
9.Freezing Rain ★★★★ バッキングのギターは少しだけ後ろへ引っ込み、代わりにメロディアス(でもやっぱり暗い)なストリングスが乱舞する曲。 クラシックをサンプリングしたhiphop曲なんかは良くあるけど、こういうアニソン的絢爛豪華ストリングスをトラックにして ラップするスタイルってあんまり聞かない気がする。かっこいいです。 10.Blast my Desire ★★★★☆ 唯一のシングル曲で本アルバムのハイライト。 BPMは100だけどイントロとサビは4/8拍子なのでスピード感2倍。 男女ボーカルとハードなギター・劇的なストリングスが絡みながら進み、 シャウトから一気に爆走サビに突入。そしてサビの締めは8分&16分音符のキメ連発。 間奏のシンセが弦の質感を出そうとしている所為かモタついて微妙な感じになってるので☆一つマイナス。 11.TWIST -Alice in Wonderland- ★★★ インダストリアル的な電子音が前に出てくるミクスチャー曲。ギターリフはかっこいいけどやっぱり超ベタ。 それに音の出し方が整然としていて優等生すぎる(この辺J-POP的)のでロック好き・ギター好きには物足りないかも。 12.PURE MINDS ★★★★ 唯一シンセがインダストリアルというよりもトランス寄り(同じ和音を連発する所とか)。 ここまで全て暗い曲で、ここに来て一番シリアスな曲。 ちなみに歌詞は殆ど見てないけどやっぱりアルバム通して終始真面目。戦争とか平和とか現代社会批判とかがメインなのかな? 普段「テンションあがりっぱでバンボー」とか叫んでるおっさんに説教されたくない気もしないでもないです。
21 :
名無しのエリー :2009/07/30(木) 22:36:32 ID:vitDd3dJ0
13.RUNAWAY ★★☆ 他とはちょっと浮いてる若干明るめの曲。 最後に光芒を見せて終わるのかと思いきや次にまた暗い曲が来るので必要性が良くわからない曲。 14.Personal Letter ★★★☆ 和音階の琴のようなピアノから始まるやっぱり今まで通りな感じの曲。最後まで暗かった。 総評 ★★★☆ 博識で思慮深く様々な音楽に精通しているくせに、頭が固いのか普段は無難なダンスポップしか作らないサウンドプロデューサーと、 テンションだけが取り柄のラッパー・ビジュアルだけが取り柄の女性Voからなるmoveが、暗く重いハードロック路線に挑戦した6thアルバム。 激重なギターリフにアグレッシブな弦・所々に入るシンセ・打ち込みのドラムに男ラップと女ヴォーカル。でも歌メロはJ-POP。 という無茶苦茶なサウンドで、あえてジャンル付けすると "インダストリアル&シンフォニックミクスチャーJ-POP"って感じ。まさに唯一無二。 サウンドプロデューサーが元々ユーロビート・トランスと派手派手ウワモノ系のプロな上にクラシック好きの為、 へヴィなサウンドの上に乗るシンセ(電子音からシンセストリングスまで)の多様さ・巧妙さが特筆物。 ただ曲中にも書いてるけどギターリフはベタで面白みに欠けるし、ヴォーカル・ラップ・歌詞いずれもサウンドの迫力に負けてる感あり微妙。 ドラムも打ち込みだけどインダストリアル的というよりは陳腐という感じ。弦も打ち込みだし。 けれど、それでも曲自体は全く手抜きされていないし迫力は充分。全力で創られたポップかつ濃いアルバム。 リンキンパークみたいな何年か前に流行ったようなミクスチャーロックが好きな人、 最近アニソン界とかで流行ってる「派手なストリングス+ロック」なスタイルが好きな人、 手間暇かかった変態J-POPが好きな人なんかにお勧めします。 とりあえず試しにBlast my Desireを聴いてみて。
22 :
名無しのエリー :2009/07/30(木) 23:04:36 ID:vitDd3dJ0
>>18 の1曲目の最後
×プロのシンセ使いなので為
○プロのシンセ使いなので
です。すみません。
>>4-5 後半の冷めた評価がワロスw
23 :
名無しのエリー :2009/08/01(土) 03:04:14 ID:SKlmnwzWO
乙津ー。 とても気になるので聴いてみる。 最近活動休止発表でショボンなウルフルズリクエスト したいが誰かやってくれんかな
24 :
名無しのエリー :2009/08/01(土) 18:03:46 ID:h2JXZ9UKO
皆さん乙です。 椎名の三文はたくさん書く人がいると思ったけど誰も書いてないよね?
25 :
名無しのエリー :2009/08/01(土) 19:46:23 ID:KXGwSwJN0
オムニバス「ジブリ meets Bossa Nova」 01:となりのトトロ ★★★★ となりトトロの「サツキとメイ死んでる説」を爽快に吹き消してくれる元シンバルズ土岐麻子のかわいい歌声。 繰り返す「トットロ、トットロ」がしっとりと匂いますが、3:23秒から倍速でスッチャー・スチャスチャと刻むアコギが魔法の扉を開きます。 02:君をのせて ★★★ 何の曲だかわからないアレンジのラララで始まる最強曲は、最強ゆえにどんなアレンジをしてもある程度名曲になります。 ボサノヴァとの相性も悪くないようですが、ラララのメロディラインがサビのように挟まるので、カヴァーと言うよりマッシュアップに近い印象を受けます。 03:崖の上のポニョ 〜Ponyo Nova Arrangement〜 ★★★ 短調でべっとりしたピアノが流れ始めボサノヴァというよりJAZZ、ですが曲がスタートするやいなやえらいキュート感で困らせてくれます。 キュート過ぎてスーパーマリオとか中田ヤスタカを連想させてしまうので、このままジブリに逆輸入しても使えそうで使えないのが味噌です。
26 :
名無しのエリー :2009/08/01(土) 19:47:30 ID:KXGwSwJN0
04:さんぽ ★★☆ 「今日は雨だから止めときますわー」なさんぽ。 けだるすぎる歌と逆に弾むギターが醸す印象は、「本人は一日椅子に座ってたら日も暮れて、視界の方が勝手に後方に流れていった」という。 絶対歩くの大好きじゃないし、友達たくさん居ないし、居ても嬉しく無い人でしょう。 05: 風の谷のナウシカ ★★★ 遠い女性への畏敬を部屋の片隅で歌うようなラブソング。 原曲は金色の野に降り立つ少女を吟遊詩人が伝承する感触ですが、こちらはかつてスクリーンの中で見た少女を想って一人部屋で歌うような感じです。 06: もののけ姫 ★★★ wyolicaが「張り詰めた弓の」と紡いだ瞬間に何かが張り詰めた感じがする、艶っぽい楽曲になってます。 二分音符でwyolicaの咽に手を添えるウッドベースがエロティックです。 歌詞がなくなっても堂々と母音だけで3番を歌い始める傲慢さも含め、この曲での「もののけ」は夜の意味も含めるようです。 07:いつも何度でも ★★★ 清純で可愛らしい歌声にドラムが細かく刻みます。 原曲は歌の力が強くていやがおうにも「命」とか「輪廻」やら考えさせられましたが、いい意味で良くある女性シンガーのポジティブソングになってます。 ヴォーカルのスラーはピアノの伴奏に合わせて切ってありますが、原曲の感覚で歌っているのか伴奏にしょっちゅう突っかかるのが面白いです。
27 :
名無しのエリー :2009/08/01(土) 19:48:16 ID:KXGwSwJN0
08:海のおかあさん ★★★★ ピアノの緩やかな入り方からジブリと言うよりディズニーです。 私はポニョは未視聴なのですが、音や展開などで大きい世界が後ろに展開していることを感じさせながら3分以内に収めてあり、非常に密度の濃い一曲です。 総評 ★★★ この選曲なら何風で味付けしても売れる、という狙い済ましたあざとい一撃。 ヴィレッジヴァンガードとかで売られてそうと思ったらヴィレッジヴァンガードで売られてました。 ジブリを足がかりとしてボサノヴァに興味を持ってもらうためでなく、ジブリをネタにした企画物です。 ただ、ボサノヴァが本当に好きであろう人達が企画に乗っているので、かなり心地の良い8曲になってます。 アルバム中にボサのリズムが浸みており、睡眠を誘導する作品なので、コンパクトにまとめたのも好判断でしょう。 超有名曲ばかりで、原曲のイメージが強いと思いますが、だからこそライト層に「何コレ」と手に取らせる内容です。 こういう商法だと分かって居ても釣られてしまうであろう作品で、企画段階から大勝利確定でした。
∧_∧ ( ´・ω・) < 21st.スレまであげ (つ旦と) と_)_)
29 :
名無しのエリー :2009/08/04(火) 22:21:48 ID:za+qVIc50
乙、乙。
30 :
名無しのエリー :2009/08/05(水) 19:31:30 ID:0Ek6nIAW0
平家みちよ/For oneself〜Single Collection〜 01.GET ★★ 彼女のデビュー曲。 男の都合に振り回される女性の感情をロックっぽいサウンドに乗せた曲。 がんばってロックやってみますという感じがする。 結構歌いこなせてはいるけど、歌詞とサウンドを考えたらもうちょっと歌に迫力がほしかった。 02.卒業〜TOP OF THE WORLD〜 ★★★★ カーペンターズの曲に日本語の歌詞をのせてカバーした曲。 歌い方が、1曲目は無理に張り上げているという感じだが、こっちは割と包み込むような感じ。 1曲目の無理やりな激しさの曲より、こっちのほうが好き。 03.ダイキライ ★★ 再びロック風の曲だが、1曲目と違ってしっかり緩急が付いている。 わりと1曲目と2曲目のいいとこどりな雰囲気だが、メロディのところどころに違和感。 Aメロ、Bメロ、サビとそれぞれが完全に分離している印象。 04.だけど愛しすぎて(Mix for Single) ★★ マイナー調でいきなり歌から始まる。 やっぱり歌詞やサウンドに歌が負けてるような感じがする。 割とバックが押さえ目になるAメロはいいんだけど、 だんだん楽器が増えるBメロ、そして盛り上がりどころのサビでいまいち残念な感じに。 特にサビでは歌声を重ねたりと、工夫もされたはいるようなのだが… 05.アナタの夢になりたい ★★★★ この曲もロック調だが、この曲だとり迫力うんぬんは感じなかった。 フレーズの変わり目が、歌をきっかけにしているアレンジのおかげかと思う。 06.scene ★★★★ 前3曲と比べるとロックっぽさはだいぶ薄れた。 比較的ポップよりなうえに、前の曲と同じように、 歌が先行して次のフレーズに入るので、歌とバックがかなり調和して聞こえる
31 :
名無しのエリー :2009/08/05(水) 19:32:32 ID:0Ek6nIAW0
07.myself ★★ このアルバム唯一の完全新曲。 前の曲の流れを汲んだ曲だが、だいぶさわやかさが減った。 ときどき入る『ジャッジャッジャッジャッジャジャッ』という音の楽器が、ただのノイズにしか聞こえないのが残念。 なんかの狙いがあったんだろうけど、それが自分にわわからなかった。 08.ワンルーム夏の恋物語 ★★★ ここからつんくプロデュースでの活動になる。 ラテンっぽい雰囲気の曲で、まあ、可もなく不可もなく。 少なくとも前までのロックっぽい雰囲気よりかは歌声に無理がない気がする。 09.愛の力 ★★★★ つんくプロデュースによくあるエセR&Bと言った雰囲気のミディアム曲。 こういう無理に張り上げるわけでもなく、彼女の持ち味の声量を生かせる曲が彼女には合う。 10.黄色いお空でBOOM BOOM BOOM ★★★ ハロプロ最初のシャッフルユニットで、自身の参加した黄色5の曲のセルフカバー。 アレンジなどはシャッフル時代のまま。 単曲としては決して悪くはないのだけれど、この曲自体が一人で歌うのに向いている曲ではないと感じる。 良くも悪くも無難な出来。 総評 ★★ モーニング娘。初期メンバーが落選したオーディションでのグランプリ獲得者、 平家みちよの最初で最後のベストアルバム。 彼女は、「ロックボーカリストオーディション」で合格してしまったことが災難になっていると思う。 それゆえに、初期の曲にはロックなアレンジを施された曲が多いし、 彼女もそれに合わせて張り上げるような歌い方をしているが、結局アレンジに負けてしまっている。 02のような優しく歌いあげる曲のほうが、彼女の魅力が出ていると思う。 このアルバム以降のシングルでは、そういった感じの曲が多かったので、いずれそこら辺までまとめたベストを出してもらいたい。
32 :
名無しのエリー :2009/08/07(金) 14:27:28 ID:TMOCtLqB0
乙
33 :
名無しのエリー :2009/08/09(日) 20:43:21 ID:RX/KU08p0
これを機に、冷静に評価してみる。 Collection de Oro / LIV 1.Without you ★★☆ 作詞はもちろんお塩。作曲はサウンドプロデューサーでメンバーの南徹。基本的にこの体制。 一発目にふさわしく躍動感のあるメロディーなのはいいが、冒頭のリフのダサさはどうにかならんのか。 ゲストDJはFUMIYA。 2.Try ★★★★★ 本人主演の『春ランマン』主題歌。これが最大のヒット曲で、逮捕時のワイドショーのバックでも結構流れていたのでw知名度は高いかと。 ストリングスを交えたミディアムナンバー。 押尾の歌唱力の弱さが気になるが、流麗な洋風メロディーは美味。 3.SOUL ★★ Mステでの生ダイヴが伝説となった曲w。 突如スカパンク路線。 良くも悪くも一般的なスカパンクといった印象だが、それらのバンドに比べ演奏陣の上手さでなんとか勝っている印象。 あらきゆうこのドラム捌きがカッコよすぎる。 4.FLY ☆ ストリングスを大フィーチャーしたロックバラード。さすがに歌い上げ系の曲を引っ張る力はないようだ。 大して感動的でもないメロディーのくせに、大仰に鳴ってるストリングスが虚しくて笑える。 5.May I be happy forever ★★☆ 激しいブリッジから美しいサビへの流れがいかにも日本人なミディアムテンポのミクスチャーナンバー。 なんか最近のモダンヘヴィネス系のV系バンドの曲ありそうな感じ。 イントロのギターの東洋風で不穏な音色がカッコいい。 ヴァースパートのラップはまだしも、やはりブリッジパートでのヴォーカルの迫力が明らかに足りない。 曲自体の出来はかなりカッコいいんだけに、押尾がもっとハイトーンとデスヴォイスを操れればなぁ。
34 :
名無しのエリー :2009/08/09(日) 20:44:19 ID:RX/KU08p0
6.Are you alive ? ★★★★☆ 自身が主演した『クニミツの政(まつり)』主題歌。 メロディーの爽快感はダントツ。ギターリフもカッコいい。 日本語が多いこの曲でやっと確信したのだが、押尾は英語の発音は全然悪くないように思うがむしろ日本語の発音に難がある気がする。雑だ。 DAのkjあたりに影響を受けた歌い方なのかも知れんが。 7.FAKE STAR ★★★★ 作詞作曲ともに押尾が手がけた1曲。 タイトルだけでも恐ろしいのに、サビで「You're the fake star」とくるのでもう参ったww。 まさに押尾ハードコアの真骨頂といえようw。 しかし、少なくとも押尾という人間らしさが出まくっているという事実は、きちんと評価すべき。 ちなみに、この曲から元THE MAD CAPSULE MARKETS、DIE IN CRIESの小島実がギターで参加。 8.THE SHOW ★★★ グラマーなビキニのギャルが大量に出演する超絶PVで衝撃を与えた1曲。 そういう意味でもこの頃が絶頂だったのかもしれないなぁ。アルバムもいろんな意味で凄いことになっていたし。 作曲は押尾&南コンビで、安定感がある。 相変わらず日本語が雑だが、サッカーのテーマソングにでもしたら盛り上がりそう。DAの『FANTASISTA』みたく。 9.未来の花 ★★★☆ 再び作詞作曲を押尾一人で手がけた1曲。 だが変な意味を含まず普通に出来が良く、自身でここまで良いメロディーを作れればもう立派なものではないか、と。 そして難点であった高音も凄く綺麗になっており、押尾の成長ぶりにちょっと驚いた。 しかし日本語の発音の雑さがピークに達しており、「迷う」が「名誉」に聞こえる始末。 それはまだしも「本物にはなれない」が「大物にはなれない」に聞こえてしまうのはちょっとどうかと。
35 :
名無しのエリー :2009/08/09(日) 20:53:21 ID:RX/KU08p0
10.Are you alive?(LIVE at Zepp Tokyo on July 30 2005) Zepp Tokyoでのライヴ音源。ベースがP.T.PのT$UYO$HIでビビった。 コール&レスポンスがあるのにMCが収録されてないのは残念だが、普通にスタジオ並みに歌えてるのが驚き。 ちなみに通常版にはボーナストラックが付いてくるが、筆者のは初回限定版であるため、収録曲は以上になります。 総評 ★★☆ 俳優でもあるロックスターw押尾学が率いるLIVの、UNIVERSAL MUSIC時代(というか研音時代)の音源を集めたベストアルバム。 LIVの音楽性自体はモダンヘヴィネス・ミクスチャーの典型的なもので特に目新しいものはないものの、だからといってそれが悪いわけではない。 サポートには小島実だのJu-kenだのあらきゆうこだのBULLSHITのメンバーあたりが参加しており、演奏にはなんら問題がない。というか上手い。 曲評価もだいぶ彼らの腕前で稼いでいるが、後期は押尾自身も成長しているためここで一旦止まってしまったのは惜しい気も。 あとは押尾の“Dragon AshのKjを劣化させたような”歌声を受け入れられるかどうかにかかってくる。 それにしても、事情が事情だけに9曲+1なのは仕方ないが、俳優ながらここまでルーツに正直で充実した音楽活動をしていたのはなかなか。 例えば織田裕二はわけがわからないし、藤木直人や玉木宏なんかはロハス路線(by保母大三郎)。酒井法子にいたってはサイケデリックトランスの愛好者ながら「碧いうさぎ」とか歌ってたわけで。 もちろん本人のキャラクターゆえではあるだろうが、俳優でこの手のジャンルに手を出す人以降でてこないかも。
36 :
名無しのエリー :2009/08/09(日) 23:10:01 ID:C3A4730JO
37 :
名無しのエリー :2009/08/10(月) 03:46:33 ID:PhtdWKI2O
1.虹の彼方へ ★★★★ アップテンポでアニソンみたいな明るい曲。後から知ったけど実際アニソンだったらしい 2.All by myself ★★★ サビ終わりの歌い回しが好き 3.BLUE ★★ 印象の薄い曲 4.抱きしめたい ★★★★ 桜井のメロディーセンスが開花した初期の名曲。コブクロが歌っても違和感なし 5.グッバイ・グルーミー・デイズ ★★☆ 陽気な曲 6.Distance ★★★☆ 少し悲しくなる。次の曲との繋がりも良い 7.車の中でかくれてキスをしよう ★★★★ 深海以降の重厚なアレンジや声に色気が出過ぎる前の、暗すぎず、重すぎない、静かでしんとした曲。 8.思春期の夏〜君との恋が今も牧場に〜 ☆ ドラムのJENが歌ってるカントリーな曲。この頃はアルバムでまだ遊べたんだなぁ 9.星になれたら ★★★☆ 虹の彼方へと同じくらいポップな曲。芸能人がテレビで「上京する時に聞いた〜」って言ってるのをよく耳にする 10.ティーンエイジ・ドリーム(T〜U) ★★★☆ 前の曲が「旅立ちの決意」ならこれは「頑張ってなんとかやってる」歌、そう思うと現実感が出て来てなんだか苦い。後半で曲が変わる。歌詞を見ると痛々しい 11.いつの日にか二人で ★★☆ バラード。締めにはまぁまぁ 総評 ★★★★ 曲の流れが良い。大ヒット以降のミスチルが好きな人には物足りないかも。 でもアルバムとしては1番落ち着いて聞ける
38 :
名無しのエリー :2009/08/10(月) 04:18:58 ID:PhtdWKI2O
>>37 Kind of Love/Mr.Children
暇だから書きました
39 :
名無しのエリー :2009/08/10(月) 07:12:00 ID:sGrXoWvG0
>>35 >>37 乙
それにしてもマッド、DIE IN CRIESの経歴持ってて、お塩バンドって室姫深はなんでもやるんだなw
この後、ラルクtetsu、デッドエンドMorrieとも一緒にやるんだもんなぁ
40 :
名無しのエリー :2009/08/10(月) 10:58:16 ID:fSverDM00
CALLING/コブクロ 01.サヨナラHERO ★★★★ 忌野清志郎の追悼曲。歌詞に「RC」が入ってるww 02.恋心 ★★★ 月並み。よくも悪くも普通。 03.To calling of love ★★★☆ 使用している楽器は、ピアノとブルースハープだけという、シンプルな曲。ちと眠くなる 04.虹 ★★★★ 急にドラムの音が出てきてビビる。サビまでの盛り上がり方がとてもいい。 05.STAY ★★★★ コブクロお得意の恋愛バラード。昔の恋愛を振り返る歌詞。 06.天使達の歌 ★★★ STAYの次だと存在が霞む。単曲で聴いてもそうでもない。 07.FREEDOM TRAIN ★★★★ カントリー調のミディアムナンバー。ワンパターンなメロディーだけど、結構好き。 08.Summer rain ★★★★ アコギで奏でられるギターソロがいい。 09.Sunday kitchen ★★☆ 嫌いじゃないけど、印象に残らない。 10.神風 ★★★★☆ いかにもインディーズ時代のコブクロという感じの、そこはかとなくハードで終始脳天気な曲。 11.ベテルギウス ★★★★★ 電子音が大々的に使われたり、ボーカルを加工したり、今までにない曲。歌詞がいい。 12.時の足音 ★★★★★ コブクロの中でもかなり美メロな曲。 後半の大サビの「誰もが〜」の部分がかっこいい。このアルバムで一番好き 13.赤い糸 ★★★ インディーズ時代のバラードをリメイクした曲。後半のストリングスがちょっと大袈裟過ぎる気がする。個人的にインディーズの方が好き。 総評 ★★★★☆ コブクロのアルバムの中でも、かなりいい部類に入るアルバムだと思う。やはりバラードが多いが、5296よりも聴いていて疲れない。このままの勢いで進んでいってほしい。
41 :
名無しのエリー :2009/08/10(月) 11:04:59 ID:YdCGXR9ZO
42 :
名無しのエリー :2009/08/10(月) 13:48:36 ID:eytmmoAeO
酒井法子のアルバムレポヨロシクお願いできませんか?
43 :
名無しのエリー :2009/08/10(月) 15:19:26 ID:7U6YBC6VO
ウルフルズが少ないからレビューして下さーい!
44 :
名無しのエリー :2009/08/11(火) 09:23:46 ID:SzzjetmW0
初挑戦。 サカナクション/GO TO THE FUTURE 1.三日月サンセット ★★★★☆ 恐らく代表曲であり、彼らの曲の中でも一二を争う名曲。 日本人のツボをついた情緒ある歌詞と、こりまくったアレンジを楽しめます。 「あたりまえの日没の中で」と歌う後ろで、歌詞とは逆に ふわふわ〜っと浮き上がってくるキーボードがすごくいい味出してる。細かく動くギターもいい。 2.インナーワールド ★★★★ ライブでは定番のダンスチューン。このアルバムの中では一番激しい曲かな。 「描いた 描いた」を繰り返しすぐサビへ。インパクトのある構成がいい。 間奏部分は思わず踊ってしまいたくなるw 3.あめふら ★★☆ やや地味な三曲目。 幻想的な雰囲気はいいと思うが、なんか一味足りない感は否めない。 4.GO TO THE FUTURE ★★★ なんだかボーカルがねちっこい表題曲。 スローテンポでダラダラしてる印象もあるが、何度聞いても飽きない不思議な魅力がある。 けどアルバムタイトルにする程なのかな。いい曲だとは思うけど・・・。 5.フクロウ ★★★☆ コーラスが交わる瑞々しいイントロも良いし、サビで突然高音になるのも格好いい。 展開にメリハリがあってダレない。
45 :
名無しのエリー :2009/08/11(火) 09:25:06 ID:SzzjetmW0
6.開花 ★★★☆ 韻の踏み方が上手く、自然と体が揺れる曲。 聞いていて凄く楽しいが、歌詞はなんだか寂しげで、これもまた味が出てる。 7.白波トップウォーター ★★★★ 静かに始まってだんだんと音が厚くなっていく、ポップな一曲。 そしてなんといっても間奏とアウトロ!突き抜けていくようなサウンドが爽快感抜群w 動きまわるベースに流れるようなギター、そしてキーボードがやはりいい仕事をする。 「悲しい夜が明ける」と歌い上げ、ラストへ。 8.夜の東側 ★★★★☆ イントロのキーボードの入り方が凄く綺麗で、これだけでなんだか感動する。 内向的な曲が多いアルバムだが、最後のこの曲で一人ぼっちの世界から一歩踏み出したようにも感じる。 地味な曲なんだけど、このアルバムのラストにあることで存在感を放っていると思う。 総評 ★★★★ 最近よく名前を見かけるようになったサカナクションの1st。 アルバムを3枚出しているが、今の所これが最高傑作だと思う。 歌詞に注目する人も多いバンドらしいが、自分はそこまで・・・という感じ。 個人的にはワンパターンに感じてしまう所も少々ありました。 ただ音作りに関してはかなりのセンスを感じるので、歌詞にもハマれば一層このバンドが好きになるかと。 なんといってもキーボードが良い。全編通して大活躍。これのおかげでアレンジに幅がある。 気になったらYouTubeとかで「三日月サンセット」を聞いてみて欲しい。 これが気に入るかどうかが、そのままこのバンドを気に入るかどうかに繋がると思います。
46 :
名無しのエリー :2009/08/11(火) 09:37:34 ID:V+mzYi+j0
コブクロ、サカナ乙。 ちょっと三日月サンセット聞いてくる
47 :
名無しのエリー :2009/08/11(火) 22:32:16 ID:HGfr0ijx0
お、サカナが来たか 個人的にはライブ見てからハマったバンドだわ
48 :
名無しのエリー :2009/08/11(火) 22:35:19 ID:C9sUbX4CO
たまにこいつただ嫌いなだけで全然レビューになってないじゃんみたいなレビューあるけどなんなんだろう
49 :
名無しのエリー :2009/08/11(火) 22:50:38 ID:bMQSbYAF0
それを聞いてどうしようというのだ
50 :
名無しのエリー :2009/08/11(火) 22:58:30 ID:Y6GSNbM40
水樹のレビューは客観的で良かったよ
51 :
名無しのエリー :2009/08/11(火) 23:32:08 ID:5r/2R5fu0
そう思うならせめてそのときいえ。どっちにしろ荒れるだけだけどなー それか自分が正当だと思うレビューを投下するか
52 :
名無しのエリー :2009/08/13(木) 01:11:42 ID:/nGG90h2O
53 :
名無しのエリー :2009/08/13(木) 01:31:25 ID:aaDHqDj+0
あれはどう考えてもネタだろw
54 :
名無しのエリー :2009/08/13(木) 01:47:18 ID:gnNm6jFYO
world world world/ORANGE RANGE 01.the map ★★ 夜を連想させる曲。 全体的に中途半端でインパクトに欠ける。 02.FACTORY ★★★★ サビまでの盛り上げ方が凝ってておもしろい。 最初と最後のボソボソいらない。 03.KIMAGURE 23 ★★★ 昔の歌謡曲みたいなベタな曲。 普通に良い曲だと思う。 やけにガンガンだが。 04.おしゃれ番長 ★★★ NAOTOの得意分野?なのかシングル用にガッチリ仕上げたテクノポップ。 05.White Blood Ball Red Blood Ball ★ 重苦しいレゲエナンバー。 単調すぎて意味不明。 ストレスが溜まるw
55 :
名無しのエリー :2009/08/13(木) 01:51:56 ID:gnNm6jFYO
06.son of the sun ★★ 海の曲らしいが、これもよく分からない。 サビもかなり微妙。 07.ジャポネーゼ ★ ミクスチャー曲。 最後になっていきなり曲調が変わるが、そこまでが単調すぎる。 08.space girl ★★★★ NAOTOのお遊び曲らしい。 タイトル通り宇宙にいるような奇妙な浮遊感がある。ハマるかも。 09.瞳の先に ★★☆ ザ・J-POP 10.HIBISCUS ★★★ 爽快なテクノポップ! ・・曲はまあ妥当、インパクトには欠ける。
56 :
名無しのエリー :2009/08/13(木) 01:55:06 ID:gnNm6jFYO
11.鬼ゴロシ ★★★ 強烈なレンジ流ロックナンバー。 個人的にあまり好きではない。 ライブ用。 12.IKAROS ★★ どうでもよさ気なメロコア。 サビがベタすぎて萎える。 期待感を持たせるBメロは最高に良いんだが、サビに入る直前の「へーー」で気分がた落ち。 13.Fin ★ そしてラストは準環境音楽w むしろボーカルいらない。 ラストのサビは「ゆうぐレッド」の焼き増し? 総評. ★☆ なんか散々な評価だけど、散々としか言えないからしかたない。 どこに向かってるのか、何をしたいのか理解不能。 こんな単調でつまらない曲ばっかよく聞かせようと思ったな。喧嘩売ってるとしか思えないんだが・・。 昔のレビューで「売れなかったらマニアックなファンだけにウケるバンド」と言われてたが、正にそんな感じに今なりつつあるよね?w 今まで影で応援してきたが、完全に見切り付いたかも。 まぁこれからも頑張ってくださいとしか言えない雑草アルバム。 ちなみに事情により一回しか聞いてないので悪しからず・・。
57 :
名無しのエリー :2009/08/13(木) 12:54:45 ID:IPPrGPv+O
もういいよお前
58 :
名無しのエリー :2009/08/13(木) 15:04:41 ID:YfjRT90oO
たむらぱん おながいします
59 :
名無しのエリー :2009/08/13(木) 15:07:12 ID:Nn+fMzDL0
レンジ乙
60 :
名無しのエリー :2009/08/13(木) 15:32:31 ID:aaDHqDj+0
61 :
名無しのエリー :2009/08/13(木) 17:38:28 ID:QYHzlWlIO
とはいえ前まではこういうレビューがほとんどだったんだけどな・・・
62 :
名無しのエリー :2009/08/13(木) 18:34:03 ID:OEs5J3So0
いいレビューが沢山投下されるもんだから、 歌い手の歌唱力にしか触れてないような男性アイドルグループのレビューとか 1,2行の適当レビューが何となく浮きがちだな そういうのも含めて、どういう層がそのグループの曲を聴いてるのかの参考にはなるんだが
63 :
名無しのエリー :2009/08/13(木) 19:47:38 ID:ssgHErd00
でも確かに最近のオレンジレンジの曲は地味だよね もともと歌メロはベタだしヴォーカルも微妙だから いくらアレンジ面で職人技出してたとしても、ブッ飛んだ展開とかが無いと 面白みがないというか。そこが良かったのに。 おしゃれ番長のノリで1枚作ってくれれば名盤になるのに
64 :
名無しのエリー :2009/08/13(木) 20:33:33 ID:6fZVj7Tw0
個人的にはいいレビューが1個だけってのより適当でも数多いほうが断然嬉しいんだが ダメなのかね
65 :
名無しのエリー :2009/08/13(木) 22:48:49 ID:4hByAJZAO
>>64 62も言ってるが、毛色の違うレビューで浮いたとしても数が欲しい。
長文書けない人が書き込みにくいスレになっちゃ本末転倒だしな。
66 :
名無しのエリー :2009/08/13(木) 22:54:14 ID:jC9J+dFe0
俺も自分が聴いたアルバムの感想をまとめと照らし合わせるのが主な用法だからな 数があるとうれしい
67 :
名無しのエリー :2009/08/14(金) 10:09:17 ID:chDkwbKc0
でも乙という気にはさらさらなれないこの感情 >ちなみに事情により一回しか聞いてないので悪しからず・・。 いらん こんな言い訳
68 :
名無しのエリー :2009/08/14(金) 10:51:18 ID:FDOFbpio0
A beautiful greed/ACIDMAN 1.A beautiful greed(introduction) ★★★★★ 厳かで静かな雰囲気のピアノに音がどんどん重なり、ドラムが入って頂点を迎える。 ACIDMANのインスト曲の中でもかなり良い出来。アルバムに期待を持たせる意味でもかなり成功した曲だと思う。 2.±0 ★★★☆ これまでのACIDMANには無かった雰囲気のハードなリフで始まる。 バンドアンサンブルに入る瞬間は爽快。賛否両論の曲だけど自分は割りと好き。 ここから5曲目までは通称「ムキムキゾーン」 3.CARVE WITH THE SENSE ★★☆ シングル曲。これも前曲同様ハードな感じ。 ギターがサビ等で重ねられる以外一本で過剰にソリッド。 4.Who are you? ★★ イマイチ印象が薄い。アルバムはここから多少ポップにシフトしていく。 前作「LIFE」収録のREMIND的な曲。静と動を対比させるACIDMAN王道サウンド。 5.Under the rain ★★★★ シングル曲。サビ直前のジャッジャッジャッジャッがかなり印象的。 これも前曲同様正にACIDMAN的な楽曲だが、非常に完成度は高いと思う。 大木の発音が悪いのが軽く鬱。PVが悪い意味で波紋を呼んだ。
69 :
名無しのエリー :2009/08/14(金) 10:53:11 ID:FDOFbpio0
6.ファンタジア ★★★★★(+★) ACIDMAN全キャリアの中でもこれは五本の指に入るであろう名曲。 珍しくピアノが鳴っているが、これが程よく出しゃばらないでかなり雰囲気作りに役立っている。 最後のサビは圧巻される。新機軸。 ちなみにここからは通称「キラキラゾーン」。 7.星のひとひら ★★★★ 何ともいえないベースリフから入る。 サビが良い。コーラスワークも絶妙。 8.HUM ★★★★☆ 最近のACIDMANには無かった「equal」以前のディープな雰囲気。 同じメロディ(途中転調するが)と僅か五行の歌詞がひたすらループされる。 9.ucess (inst.) ★★☆ インスト曲。キラキラした雰囲気。 良くも悪くも聞き流せてしまう。 10.Bright & Right ★★☆ 普通に良い曲だとは思う。ただ展開やギターがモロに「LIFE」収録の「オールドサンセット」と被る。 こういう曲はもっとシンプルに纏めてほしい。
70 :
名無しのエリー :2009/08/14(金) 10:54:52 ID:FDOFbpio0
11.I stand free ★★★☆ シングル曲。 これが出たときには何処に行くんだよACIDMANと思ったが、 アルバムに入ると何故か化けた。ベースが良い仕事をしている。 シンプルなロッカバラード。 12.OVER ★★ 跳ねるリズム。 壮大なんだけど何だかなぁ・・・正直ストリングスの入り方が陳腐。 総評.★★★★☆ and worldからの流れを受け継ぎつつも新しいタームに突入。 ここ数年のACIDMANのアルバムの中では一番良い。 特に最近は中盤がダレるアルバムが多かったが、今作ではそこに良曲をこれでもかと投入。 結果として全体に抑揚がありつつも、段々前半ハード→後半ポップになるという大きな流れを持ったまとまりのある良盤になっていると思う。 ただ、イントロダクションが良いだけに最後の一曲がOVERなのは・・・。あと歌詞は正直退化していると感じた。 そこを含めてこれからどう展開していくのか期待がかかる。 ACIDMANを始めて聴く人にも安心してオススメできる。
71 :
名無しのエリー :2009/08/14(金) 11:05:58 ID:FDOFbpio0
あ、ちょっと追記 本スレで歌詞についてあった意見が 「昔は誰も語ろうとしない、または誰も気付いていない美しさについて気付かせてくれる歌詞だったけど 今は既に美しいといわれている物を『綺麗でしょ?』って押し付けられているように感じる」 これが正にOVERについて感じた事。蛇足スマソ
72 :
名無しのエリー :2009/08/14(金) 11:41:15 ID:uAwF7QFB0
乙 しかしレビューした後で一回しか聴いてない、とかっていう言い訳は確かにいらんな レビューしたいなら聴き込む必要があるとは言わないが レビューするためには自然と聴き込んでいる気はする
73 :
名無しのエリー :2009/08/14(金) 22:27:56 ID:IE/lGfWYO
1回で評価が固まるのは凄いな… 自分は数年聴かないとだめだ それもどうかと思うがw 今の所レンジのワールド以下略はいい感じだけど…
74 :
名無しのエリー :2009/08/14(金) 23:55:04 ID:cde4V8Y30
洋楽板のレヴューおもしろいな 気合入ってる感がなくて ケミカルブラザースとかコールドプレイとかザッパとか
75 :
名無しのエリー :2009/08/15(土) 13:28:35 ID:eNwphlnG0
えーと、上のほうで問題になってる人ではないんだけど 自分もリズム隊がズンドコとか○調から×調に転調してうんたらとか そういうの書いてみたいんだが 楽典みたいな基礎的知識が無いのと楽器の聞き分けもできないし。 あと、あまり悪意っぽいのもイヤだけど、 やたら褒めたがってるのとか、さりげに褒めるのが目的みたいなレビューも 気持悪いと思うけど・・・。 それと、隠し曲の曲名ってどうやって知るのかな。 まー、まとめサイトとかいろいろ読んでみた感想です。
76 :
名無しのエリー :2009/08/15(土) 14:26:16 ID:cZulAqRL0
別に素人なんだから好きに書けばいいんだよ。知ったかぶりとかしなければ。 あと客観的なのがそりゃ一番いいけど、書き込む人はいろんな動機があるだろうからねえ。
77 :
名無しのエリー :2009/08/15(土) 14:59:19 ID:YHTEWaMn0
なんか秋にメジャーデビューすると聞いて Frog Queen/People In The Box 01. はじまりの国 ★★★★☆ 伸びやかな四拍子の前半部から突然躍動感ある三拍子の後半部へと突入する のっけからピープル節な変調オープニングナンバー 「行こうかな 戻ろうかな いっそ踊ろうかな」とは良く言ったものか 特に後半部のグルーヴ感が素晴らしく、文字通り踊り出したくなる始まりに相応しい一曲 歌詞は一見明るいが、よくよく読んでみると少しもの悲しい孤独感 02. 水面上のアリア ★★★★ 急発進急停車を繰り返すような目まぐるしいサビが印象的なアッパーチューン 特に終盤のベースのうねりながら盛り上がっていく様は必聴 歌詞の方は水の中に沈んでいったと思ったら家の屋根が見えたり二階の窓が開いたりするシュールな世界観 03. 犬猫芝居 ★★★★☆ 「君は痛いのが好き? 僕は汚すのが好き」 なんて妙に背徳的な歌詞が耳に残るが、曲自体は壮大なバラード 囁くようなAメロからサビで広がるスケール感が実に感動的 歌詞も最後には「君は笑うのが好き 口を塞がれた ああ」なんて綺麗に〆ていたり 「口を塞がれた」の前に間があるのがポイント、多分 Vo.波多野のイノセンスな歌声がこの上なくハマった変化球ラブソング 04. バースデイ ★★★☆ 変則的なリズムが特徴的なバンドだが、その中でもこの曲のは特に変則的 それが独特な浮遊感を生んでいて聴いていてなかなか心地良い 歌詞の内容は相変わらず謎、反戦? 05. 失業クイーン ★★☆ これも変則リズムが特徴的な曲、ただ前曲よりポップであっけらからんとした雰囲気 面白いんだけど、なんとなくまとまりが無い印象があるかな・・・ 変な曲名だけど、実際「彼女」は仕事を辞めたらしい、でもだから何なのかはやはり良く分からない
78 :
名無しのエリー :2009/08/15(土) 14:59:59 ID:YHTEWaMn0
06. 泥の中の生活 ★★★ 眠りに誘うようなまったりとした曲調、アルバムの中盤らしい箸休め的な曲・・・ かと思ったらいきなりの轟音不協和音でカオスな空間を作り出す んでいきなりまたまったりに戻って、もう一発カオス 彼らが残響レコード所属だったことを思い出させるインパクト抜群な一曲 なんとも評価しがたいが、次の曲への繋ぎはとても良い 07. 6月の空を照らす ★★★★★ カオティックでモヤモヤした04からのの流れを切り裂くタイトに疾走するAメロ それが一気にテンポダウンして遥か上空に打ち上げるように高らかなサビへと繋がる 「雨が降っていた ネジが緩んだようなんだ」 と繰り返し繰り返し歌われるフレーズがだんだん呪文のように聞こえてくるのは気のせいか 明るいとも暗いとも言えない奇妙なメロディといい凝りに凝った楽器隊のアレンジの細かさといい ピープルならでは、ピープルにしか出来なさそうな一曲、紹介する時最初に聞かせるならこれか 08. ペーパートリップ ★★★☆ 妙にテンションが上がる前曲を引き継ぎつつ、こちらは比較的素直に明るいアッパー曲 おもちゃ箱をとっちらかしたかのようなガチャガチャした雰囲気が楽しい 特にドラムのテンションの高さは異常、他の曲にも言えることだけど 「空はなんて深い落とし穴だ」なんてフレーズが個人的には好き 09. 一度だけ ★★☆ 一癖も二癖もある曲ばかりのアルバムだが、ラストはシンプルなアコースティック曲 こういう曲も歌えるんだ、というかノスタルジックなメロディや波多野の少年声を純粋に聞けるのはこういう曲ならでは そこを敢えてこね繰り廻すのが彼らの作風だと言うのが逆説的に分かる 歌詞はやっぱシュールだけど
79 :
名無しのエリー :2009/08/15(土) 15:00:47 ID:YHTEWaMn0
総評:★★★★☆ 「残響初の歌モノロックバンド」という触れ込みで登場したPeople In The Boxの1st 宣伝の通りメロディアスでポップな要素を多分に含んでいるのは確かなのだが 同時に意表を付く展開や変拍子など一筋縄ではいかない部分も大量な辺りは残響らしいと言うべきか Vo.波多野の声は少年のような邪気の無い声なのだが、歌詞の方は辛気臭いと言うか シュールでちょっと病んだ雰囲気があるのも特徴、レビューでは触れなかったがどの歌詞にも「死」の要素が含まれている そんな全体のアンバランスさ、一見不釣合いな組み合わせが彼らの魅力なのだろう、きっと アルバム全体としては、9曲と少し少なめながら非常にバリエーションに富んでおり捨て曲無しの良盤 この前にミニアルバムも出ているが、ファーストチョイスとしてはこちらの方がお薦めかも
80 :
名無しのエリー :2009/08/15(土) 15:31:50 ID:eu8HdI5h0
おお、ついにピープルのレビューが!
>>77-79 さん乙。
俺もレビューしてみようかな……?
81 :
名無しのエリー :2009/08/15(土) 19:13:35 ID:6tTUkaa9O
82 :
名無しのエリー :2009/08/15(土) 21:38:21 ID:ZeghA6bS0
>>79 おーピープル乙
メジャーデビューすんのか・・・・・・あの世代も元気だなぁ
>>75 「褒めるの目的〜」とか、それも含めて「色んな視点のひとつ」として割り切るくらいのほうが楽なんじゃないかなー
正直レビューに対し色々言うと着地点が無いというか
あと、技術云々書ける人は多分作曲経験者じゃねーかな、と最近俺は思ってる
ただ個人的にはあぁいう書き方出来ないレビューでも別に読みたいのは変わりない、数あればレビューの精度上がるし
83 :
名無しのエリー :2009/08/15(土) 22:27:03 ID:UjmaOBtv0
レビューにケチつけるくらいなら自分でレビューし直せをモットーに
84 :
名無しのエリー :2009/08/15(土) 23:06:53 ID:39unUetOO
ピープルに乙する人結構居てワロタwwww
俺からも
>>79 乙
自分もピープルのレビュー書くわ
85 :
名無しのエリー :2009/08/15(土) 23:54:18 ID:zKCeDNd00
レビューに色々言うと例え正論でも「死ね」って言われるしねココは
86 :
名無しのエリー :2009/08/16(日) 00:53:57 ID:KIHy0kl+O
俺もピープル書くわと言っておきながら何故かPPLを書いてしまった…orz modernize./perfect piano lesson 1.tauntin' ★★★★ 兎に角リフが印象的な曲。 展開も独特で「ナナナナナ…」とコーラスのみの歌詞が無いサビには驚かされた。 2.two hundred and forty one mondays ★★★★☆ シングル曲。 細かく刻むドラムに鋭く切り込む様にギターが入り、その間をベースが蠢きながら埋めるという彼らのサウンドの真骨頂の様な曲。(最近は少し方向転換してきたようだが) 間奏の和音ベースが格好いい。4分半近くある曲だが長さを全く感じさせない。 3.counterclockwise ★★★☆ ブリブリのベースリフが印象的。それにギターが絡む絡む。 潔い終わり方が良い。 4.stage in the shadow ★★★ 前曲とは打って変わってサビから入るミディアムテンポ曲。その静けさに箸休め的な曲かと思うとすぐに爆発。 歌詞は「stage in the shadow」一行。しかしそれだけで引っ張るには少しメロディーが弱い。 5.a british man swam across with his wine ☆ なんじゃこれ。 二曲目とは逆に6分と只でさえ長い曲が10分に感じる。 中間の「ファッキュー」は笑える。ダサさは恐らく狙ってる物だろうが…
87 :
名無しのエリー :2009/08/16(日) 00:55:40 ID:KIHy0kl+O
6.minor ★★★★★ これは良い。前曲の後なので尚更。グシャグシャと暴力的なイントロから一騒ぎ起きそうな予感を掻き立てる。 ボーカルが半端なく苦しそうでピッチが安定しない。ハッキリ言って風邪をひいている中無理をして録っているのかと思わされる。 しかしそれを補って余りある格好良さがこの曲にはある…というよりむしろそれがこの曲の持つ不安定な疾走感や焦燥感に非常に合っている。 白眉はコーラスが積み重ねられるサビ。余計なアウトロは付けずにバシッと終わる。 7.c.c.revival ★★ キャッチーなリフ、前曲同様バイオレンス。 なんとインストでも無いのに1分20秒というコンパクトさ。それ故に格好いいけどあってもなくても良いと思わせてしまう。 8.harvest on moon ★★★ これも長い。長いが5曲目よりは遥かにマシ。 「ハシュ…ハシュ…」のコーラスが印象的。ペラッペラのギターソロもこれはこれで…ww タイトルが秀逸。まさに月の収穫の印象。 最後は一気に激しくアンサンブルがなだれ込んだ後静かに締め。
88 :
名無しのエリー :2009/08/16(日) 01:03:01 ID:KIHy0kl+O
9.table disco ★★★★☆ 個人的にディスコ的な四つ打ちを押し出す曲はどうも苦手だけど… これには参った。絶対こいつら踊らせる気無い!ww ドラムはまさにディスコ的なのだけれども不安定で歪なベースと変な(誉め言葉)ギターリフで固定されるコードのギャップで気だるい雰囲気。 サビ以降は盛り上がるがやっぱり普通の「踊れるロック」とは確実に一線を画している。格好良いです。 10.telegnosis ★★★★☆ これもかなり良い。 これまでの曲には無かった、もの悲しさとグロッケンの可愛さの複雑に入り混じったイントロからハネるAメロへ。そして一回のフェイントの後サビで一気に覚醒。 壮大だが過剰では無い。アルバムの締めとして個人的に理想的な曲。 総評.★★★★ 9ミリやPeople In The Box、te'の影に隠れがちだが残響レコードの隠れた実力派PPLの1st。 正直アルバムの流れがあまり良くない。 特に駄曲が固まっている訳では無いのに中盤の流れが特に悪く感じる。(5曲目の極端なダルさが後を引くからか…) 一曲一曲の完成度は(…一部を除き)高い水準にあるのでその魅力を引き出す構成をもっと突き詰めて欲しかった。 とはいえ、やはり曲単位で見るとかなり格好良いバンドなので是非とも聞いて欲しい。その意味も込めて星4つとしました。 あと各曲のタイトルはどれもセンスを感じる。
89 :
名無しのエリー :2009/08/16(日) 07:12:44 ID:sm0M/IK00
正論で死ねとか言われたら嫌だなw
90 :
名無しのエリー :2009/08/16(日) 17:14:19 ID:EEfyuRta0
みなさん乙です。では自分も。 リリース当時リクがあって聞いたんだけど書けなかったやつを今更 MY LIFE/星村麻衣 1.青空スケッチ ★★★ 1曲目にしては地味なドラムフィルから入る、ゆったりしたポップな曲。予想よりピアノが脇役っぽい印象だが、メロディは破綻なく 丁寧にまとめている。少しずつ歩みを速めるように音数を増やしたサビの作りも手堅い。詞もテーマはありきたりだが、変な横道にそれたり 大風呂敷になったりせず、きっちりテーマに沿って仕上げている。真面目だね〜。歌い方は以前のような元気いっぱいな感じではなく、 随分しっとりとした印象になったが、それに合う曲を作ってるのでは。 2.瞬間、ストロボ。 ★★★ 曲名から感覚的な詞を連想したが、内容的には妥当な乙女心の範疇に収まったポップな曲。アレンジ的にJ-POPの丁度真ん中という感じで、 どのパートを聴かせるでもなく、ちょっと癖がないが、曲自体は丁寧だし、普通にメロディアスと言える部類なのでは。 なんか声に迫力がなく、地声なのかミックスボイスなのか判らないふわっとした歌い方なのが特徴的。歌自体は上手い方だと思うけど。 3.ヒカリ ★★★★ いきなり仰々しいアレンジになる、シライシ紗トリとの共作曲。割とベタに演歌チックなメロディ展開はいかにもドラマタイアップ。 「裸足のピアノガール」と呼ばれる割にピアノがまともに聞こえる箇所が少ないが、自分の個性よりドラマへの適性を優先したのだろうか。 Aメロはかなり音符短めで歌っており、歌詞のうえでの意味の切れ目も極力合わせて区切りを作っている。真面目だね〜。この辺が 大塚愛との違いか。ティンパニの連打で煽って突入するサビはストリングスが行き交う豪華絢爛な感じだが、裏声でかなり声量が落ちるので 肝心なところで盛上げきれてない印象。
91 :
名無しのエリー :2009/08/16(日) 17:15:02 ID:EEfyuRta0
4.The Best of My Life ★★★ M1同様マイペース系のポップス。これもシライシとの共作だが、アレンジ的には何かレミオ×コバタケみたいな印象。 しかし曲はバレバレすぎる展開を避けて作り込んでる感じがする。派手なアレンジではないので1聴目の印象は地味だが、一番長く 聴けるのはコレかも。詞も背伸びがなく、自分のお気に入りのキュートなフレーズとかを猛プッシュして話の軸がブレるような 一人よがり感もない。真面目に作詞してるのは伝わるが、独特のセンスとかはあんまり見えてこないかも。 5.Popping ★★★ ピアニストがアップテンポのハネ曲を作ると大抵こんな感じになるといった印象の、aikoの「花火」とかそんな系統の曲。 ベースラインが半音ずつ下ってくるBメロとかもaikoっぽい。軽快なドラムとそつのない曲展開で流れるように各メロが紡がれ、 ここが勝負どころといった仕掛けもなくサラッと終わる。メロディは正直ベタだが、最初っから他人を模倣してるというより、 自分は自分でイチから作ったけど結果ありがちな感じになったという印象。 6.桜日和 ★★★ 音が全体にエ段に寄ってくるような歌い方に違和感があるが、丁寧に作り込んだポップス。松たか子とかが歌ってそうな、 王道な歌謡メロディをポップスっぽいアレンジで囲ったノスタルジックな曲。言わばまさにJ-POP。サビメロと同じフレーズを 他の楽器で弾いたりする感じがお腹いっぱいなベタさ。「この位でいいか」という妥協の匂いがするというより、 「こんな感じがいいのかな?」と反応を窺ううちにベタになってる印象。なんか職業作曲家みたい。 「君と僕と桜日和」というサビのフレーズが、なんか桜日和という焼酎のCMのよう。 7.ゆびきり ★★★ またもやまったりポップス。Aメロの思いつめた感じの歌い方が今までと雰囲気が違う。歌メロの音符が全体的に長くなり、 アレンジも今までよりスッキリしている。メロディだけ聴くと随分ベタに聞こえるが、その気になればもっとコード減らして お手軽にできる部分にもちゃんと手を加えてる気はする。しかしいかんせん地味。決してレベルが低くはないんだが。 なんか音数が多すぎも少なすぎもしないってのが一番地味かもしれない。
92 :
名無しのエリー :2009/08/16(日) 17:16:22 ID:EEfyuRta0
8.Crash! ★★★ 変化を持たせる為か、ここでマイナー調のアップテンポ曲登場。また丁度よくありがちな感じに仕上がってるけど…。 本人のピアノもちょっとコテコテな感じ。それでもどうせならギター入れずにピアノをガンガン前面に出した方が方向性が ハッキリしたかも。ていうか昔はそういう作風だった気がする。裏拍に小気味良く音を配したベースが格好いい。 目立たないけどずっといい動きしてんすよね。「ああもう訳わかんない」と歌ったサビは、本当にやりたい音楽とウケる音楽との 板ばさみ状態ゆえの生々しい苦悩の表れか。 9.regret ★★ ドラムの刻みを細かくしたせいか、何となくちぐはぐな印象のマイナー調ポップス。歌は今作でもかなり力強いほうだが、 曲になんら特徴はない。ピアノの出番が減ってアコギとストリングスが増えたため、近年のYUIみたいなアレンジになっている。 自己嫌悪を歌った詞もステレオタイプで、結局自分を美化するような鼻につくオチになる訳でも、聴き手がドン引きするほど 自虐的になる訳でもない。自分を出しすぎないように周到にセルフコントロールしてる感じ。理性的ではあるけど、 あんまり自分のことを不特定多数に喋りたくないタイプなのかも。チームメイトとか仕事の同僚としてならやりやすそうだけど。 10.Flower ★ ドラムが打ち込みになり、今作の既聴感のピークを迎える、超ありがちな90年代ポップス。詞曲含め、岡本真夜とかのアルバムに いっぱい入ってそうな曲。別に変な曲ではないが、この人でなくても書ける曲だし、何というかアルバム曲すぎるのでは。 流行りに流されない硬派な人なのかもしれないが、結果こうなっちゃうならもう少し自分に無茶ぶりして色々試してよかったのでは。 11.かけがえのない人へ ★★★ Bメロへのつなぎが格好いい、お馴染みまったりポップス。アレンジはどうしても似たり寄ったりになってしまうようだが、 無理なく次の展開を引っ張ってきたり、自然にイントロへ戻したりするのは巧みな印象で、派手で強引なキメに頼らずに 違和感無く曲の流れを作れている。作曲は上手いけど、やはり本当はまだやれそうというか、自分出しすぎをセーブしてる印象。
93 :
名無しのエリー :2009/08/16(日) 17:17:38 ID:EEfyuRta0
12.そっと、さよなら ★★★★ ラストは大塚愛のバラードといった印象の昭和チックな曲。ここまでと変わらず手堅くまとめた優等生な出来で、さほど 奇抜な要素は無いが、急に感情が昂ぶったようなサビの転調はいいかも。サビが終わり何事もなかったようにイントロのフレーズへ戻る時の、 急に素のテンションに戻った感が寂しい。この人の低音はいつも地声のようなミックスのような感じであんまり迫力はないかと思ってたが、 この曲のサビでは普通に芯のある低音が出てる。実は高度な歌い分けをしてるのかも。
94 :
名無しのエリー :2009/08/16(日) 17:18:31 ID:EEfyuRta0
総評 ★★★ 「裸足のピアノガール」という売り文句で活動するシンガーソングライター、星村麻衣の4th。 曲は90年代のJ-POPをベースにしているが雑食性は無く、曲調の幅は狭め。しかしレゲエ風とかR&B風とかラテン風とかのバッタもん要素が ないため、印象としては正統派。初期のエネルギッシュさは薄れ、年齢相応の落ち着きが出てきた印象で、特に音楽に興味のない人も 引き込む間口の広さがあるが、独自の星村ワールドを展開する気配は無い。20代後半でしっとりした歌い方の歌手に合わせて、 職業作曲家が曲を提供して成立しているような印象の作品。まだ若い割に、作詞でも作曲でも、自分のセンスに酔って周りが 見えなくなるようなワガママ自己満足な面がほとんど無い。自分のピアノをもっと入れたいとかのこだわりも無い。 大学でピアノと声楽学んだだけあって、自分の感性よりも理論を重んじてるのかもしれないが、ここまで客観視が徹底してる人も珍しい。 今作はタイアップが5曲もあるし、事務所からプッシュされる事を事前に伝えられていたために、彼女が空気を読んで、意図的に 「変なラップもどきへのカウンター的な王道J-POP」という売れ線の作品を作ったのかも。結果オリコン20位以内に入ってるし、 まずまず狙い通りとは思うが、空気読みすぎて個性がおざなりになってる気が。どちらかというと職業作曲家が天職では。 とにかく特に個性は無いが大きな欠点も無い。ていうか詞とかで自分独自の色を出した時に、思ってもない形でいじられたりするのを 嫌ってるのかも。勝手に曲げて解釈しようのない、隙のない作風で固められた、客観的セルフプロデュースな作品。 ただ、一見単に曲調に変化をつけるために挟んだようなM8が、実は彼女がこっそり忍ばせた本気の悲鳴だったとすれば奥深いかも。 ジャングルスマイルの「抱きしめたい」に登場する、隙がないようで本当は負の感情をため込んでる女の子みたいな。 色々あってこうなった作品だとは思うが、出来としては要はすんごい普通のJ-POPな1枚。
95 :
名無しのエリー :2009/08/16(日) 17:22:32 ID:EEfyuRta0
間違えた… × 星村麻衣の4th ○ 星村麻衣の3rd です。
96 :
名無しのエリー :2009/08/16(日) 17:44:22 ID:oq16Hbon0
>>94 乙です
豊作豊作!!
仰るとおり、最近の星村は王道すぎるんだよなぁ
97 :
名無しのエリー :2009/08/18(火) 00:25:03 ID:/f1HfwmrO
たまには変わったV系を... GLITTER / Kaya 01. Carmilla ★★★ インディーズ最後のシングル。この時に現在のゴスをベースにした トランス/テクノを確立。アレンジも方向性を意識している。 ピアノとストリングスが嫌でもアリプロを意識してしまうが、 上品なトランスとKayaの歌声のおかげでミュージカルっぽくなっている。 本当にこの人の歌い方は宝塚やのぉ。歌が上手いから余計にそう感じる。 02. Walkure ★★★★☆ インディーズ時代の1stソロアルバム収録。 サウンドは典型的なトランスながらもKayaの歌声だけでドラマティックになる不思議。 アレンジはメリハリが利いており、グイグイと前を進んでゆく感じ。 純粋にかっこいいトランスとして勧められると思う。 (※タイトルは本来、ウムラウト付のu)
98 :
名無しのエリー :2009/08/18(火) 00:27:23 ID:/f1HfwmrO
03. Paradise lost ★★★ インディーズ時代の1stソロアルバム収録。 ジャズっぽい冒頭に紛れたEBMというかインダストリアルっぽい刺激音が 逆に妖しく揺らめく。後半からは完全なインダストリアルゴス。 こういうときはヴィジュアル系特有の弱々しさを出しても良いのだが、 キッチリと歌い込むタイプのため、どう聞いても妖しいミュージカルのワンシーン。 絵にはなるが、ちょっとくどいような...。毛皮のマリー? 歌詞は上手く練りこまれていると思う。文学好きには不満だろうが。 04. funerary dream ★★ Horaとの限定ユニットanother cellとしてのアルバムから。 そして、限定盤にはボーナストラックとして収録されている。 本人が打ち出したいであろうゴシックトランス路線の片鱗が上手く出ていると思う。 この冷たい感触が非常に気持ちいい。その上をのた打ち回るKayaも負けてないが。 それでもあまりパッとしない。掘り下げきれてないからだろうか。 05. Psycho Butterfly ★★★☆ インディーズ2ndシングルのカップリング。 シンセストリングスが妙に激情的で、ここでKayaは妖艶な歌声を披露している。 そのせいですっごくストリングスが邪魔! コレが無ければ良質なEBMとして 結構良い出来なんだけどなぁ。無駄なオプションがついたファッションみたい。
99 :
名無しのエリー :2009/08/18(火) 00:29:59 ID:/f1HfwmrO
06. Masquerade ★★★★ インディーズ2ndシングル。 典型的なジャズナンバー。...なのだが、Kayaらしく、シンセストリングスも。 なんだか、このアレンジだと妙にKayaの歌い方がしっくり来るなぁ。 何でだろうと何度か聞き込んでいくうちに確信。それは総評で語ることとする。 出来ればドラムとベースを生にして欲しかったが、それは贅沢か? とにかく、「妖」の文字がしっくり来るナンバーであることには違いない。 07. Epicurean ★ なんだ、このオールドスクールレイヴw メロディ自体はこれまでどおりなのだが、アレンジが全く合ってねぇ。 何でこのアレンジにしたんだ。止めろよ、KALM。 けど、このままでは悔しいのでジュリ扇持って踊ります、私。 荒木師匠に負けてられません。 てことで、楽曲の評価は低くなってしまった。アレンジで曲を殺さないように。 08. Silvery Dark ★★★★ インディーズ時代の1stソロアルバム収録。 ピアノメインのバラード。バラードは臭くすればするほど歌唱力を要求されるが、 Kayaについては特に歌唱面で問題が無いので安心して聴ける。 多分、女性なら一定以上の歌唱力がないと歌えないと思う。 この曲のみ、アレンジャーによる作曲なのだが、結構良い曲だと思う。 09. Kasha - shining flowers - ★★★☆ 元ネタはコンセプトミニアルバムの「火車」。 突然の高速テクノ(ハピコアかマキナか?)を伴って疾走する。 ブレイク中の琴がすごく良い仕事をしていて、 特に勢いのあるナンバーではないだろうか。 これは次曲同様、ライブじゃないと良さがわからない楽曲。 この手のアレンジは意外と日本人には馴染みにくいしのぉ。
10. Rose Jail ★★★ インディーズ時代の1stソロアルバム収録。 Kayaライブでは定番となりつつある曲。徐々にKayaの歌い方が激しくなり、 正に姫が雄に変わる様は圧巻。アレンジもかなり強烈なテクノと言っていいだろう。 何気にシャウトもかなり強烈。姫、こんなに叫べんのか...。 なお、この曲もライブで聴くことをオススメする。 そっちの方がいろんな意味でパワーアップしてるのが理由。 なので、CD内での評価はこんなもんって事で。 11. Glitter Arch ★★★★ インディーズ時代の1stソロアルバム収録。 王道的なトランスチューン。Kayaにしては珍しいポップチューン。 多分、普通の人ならavex、アニメファンにはI'veサウンドにありそうと思うかも。 歌モノトランスとして聴くと、ポップすぎるのだが、歌詞が良い。 何よりも高揚感が出ているのが良い。トランスは本来、こうあるべきではないだろうか。 歌はまぁ、いいんだけど無理してるって感じ。ポップス、苦手なのかな? 12. Hydrangea ★★★★ インディーズ時代の1stソロアルバム収録。 「なんだ、この可愛らしい中性ヴォイス! 本当にKayaか!?」と、思わず耳を疑ってしまった。 アレンジは音響系エレクトロといった風で、曲構成はクラシックのよう。 徐々に盛り上がっていくにつれて、本来のKayaに戻っていくのは上手い。 ただ、ピアノがしょぼすぎる。生っぽく打ち込んでくれ...。 アレンジ自体は結構好みなんだけどなぁ。
101 :
名無しのエリー :2009/08/18(火) 00:36:05 ID:/f1HfwmrO
総評 ★★★☆ 耽美派歌手を自称するヴィジュアル系シンガー、Kayaメジャー初のアルバム。 とはいっても、公式に書いてあるとおり、インディーズ時代に出したフルアルバムを 中心としたインディーズベストなのだが。 アレンジは本人が目指している方向性に合わせてゴシックテイストを軸に、 テクノ(主にEBM)、トランス、ジャズ、バラードとクラブを意識したサウンドのため、 従来のヴィジュアル系ファンには受け付けにくいアーティストだろう。 (何せ、本人が歌いながら踊るという珍しいタイプのヴィジュアル系シンガーだし) が、逆にクラバーやTOKYO DARK CATSLEが好きな人にはピンと来るだろう。 肝心のヴォーカルは前身バンド時代、Mana(現Moi dix Mois)に見出されただけあり、 朗々としたテナーヴォーカルを得意としており、しかもそこそこ上手い。 ただ、歌い方がクラシックやシャンソンに近い歌い方なので、 どちらかと言えばポップスはあまり得意ではないのではないだろうか。 逆にしっかりと歌い、入り込む必要がある楽曲は水を得た魚の様にイキイキとしている。 このため、場合によってはミュージカル臭が漂うこととなる。 現在のJ-POPシーンでは非常に珍しいので、現在の方向性を維持すれば、 独自のポジションを獲得できるのではないだろうか。 そういった意味では、彼の実力を見るいいアルバムではないだろうか。 それにしても歌詞カード。何故曲順どおりに乗せないw
102 :
名無しのエリー :2009/08/19(水) 14:33:50 ID:+zY4ytMhO
L'Arc〜en〜Ciel〜♪ 4th ALBUM【True】 01.Fare Well 自らに突然訪れた暗闇と静寂した世界。 闇から目覚めると、なぜか光に囲まれながら空に浮かんでいる不可思議な自分。 そしてあらためて眼下を見渡すと、もう一人の自分が横たわっているという残酷な光景。 そう、この曲はおそらく二度と戻ることができないであろう己の肉体周辺で起きている情景を、空から悲しげに傍観しているような虚無感を感じさせる曲なのである。 次曲へと繋がるアウトロの凝縮していく音は、そんな肉体から旅立っていく魂の哀しさと、新たな世界へ魂が浄化されていく様子を象徴しているかのようである。 02.Caress of Venus 好きな人が出来ると、付き合ってなくても気持ちが軽やかに生き生きしてくる。 そんな人間の高揚感を見事に表し開放的で幸せになれる、ラルクでも随一なイントロ。 そのイントロはまるで恋愛小説のプロローグのようでもあり、曲の終わりであるアウトロは哀しいエピローグのようでもあり、曲の展開も色々な恋愛エピソードが含まれているのを連想してしまう曲である。 まさに恋愛の吸いも甘いも全てが詰まっている恋愛教科書的曲ではないだろうか。 個人的には女性を口説くのに最高な曲だと思うw
103 :
名無しのエリー :2009/08/19(水) 14:37:10 ID:+zY4ytMhO
01★★★☆☆ 02★★★★★ 03.Round and Round ★★★☆☆ 一言でいうなら神経剥き出し曲。 そう、まるであらゆる神経、血管、筋肉が剥き出しになってる理科室にあった人体標本のような、 人の皮を被ってない曲であり、皮膚がない分周りの出来事に過剰なまで反応し、メーターの針が常に無神経と神経質の間を激しく振れているかのような、 安心や安定さが皆無なデンジャラスナンバー。 04.flower ★★★★☆ 枯れない花が咲き乱れる、万華鏡。 たしかに、枯れない世界に失恋はない。 そんな万華鏡のような狭い限られた世界の愛に夢中になり、 溺れ、抜け出せなくなるのも一つの恋ではある。 しかし人は老い、花は枯れるからこそ、一瞬一瞬が愛おしくもなるし、切なくもなる。 そう、枯れない恋に愛は咲かないのである。 一度耳にしただけでも思わず【鼻歌】を奏でてしまうイントロやメロディは、 まさに【花歌】といってもいい素晴らしさで、ラルク随一の【花謡曲】である。
104 :
名無しのエリー :2009/08/19(水) 14:40:24 ID:+zY4ytMhO
05.good morning゙Hide゙ ★★★☆☆ 光と影。 月と太陽。 ジキルとハイド。 この曲にはジキルとハイドのように二つの人格が存在しており、 心の中でもう一つの人格に乗っ取られないよう葛藤している感情が歌い方にも滲み出ている、苦悩曲である。 間奏後のヴォーカルが徐々に交差していく様はまるで、皆既日食の月と太陽のように二つの人格が重なり、 そして入れ代わる瞬間が見事に表されており、まさに二重人格が「目覚めた」といえるラストではないだろうか。 あとは、ヴォーカルのhydeがバンド結成当初本名からhideと名乗っていたのをhydeに改名し名前を隠した?のに、曲タイトルをあえて?good morning Hydeではなく、 隠れる…という意味もある゙Hide゙としたところに元ドラマーsakuraの茶目っ気ぶりがあらわれているのも面白い。 06.the Fourth Avenur Cafe ★★★★☆ 枯れ葉が枝から落ち、地面に到達するまでの数秒の空白はまるで、 付き合ってからの二人の時間を凝縮した走馬灯のよう。 そんな切ない枯れ葉が舞う街を歩く二人。 どうしても別れを声に出して伝えられない彼女。 思い悩んだ彼女はわざと街路樹の枯れ葉を踏むことで、 自身の切ない思いを言葉ではなく枯れ葉の軋む音色に変え、 笑顔の彼に心の音を聴かせている…そんなシチュエーションがぴったりな曲である。 そして、ラルクの曲で1番「女心と秋の空」という諺が似合うのではないだろうか。
105 :
名無しのエリー :2009/08/19(水) 14:42:38 ID:+zY4ytMhO
07.Lies and Turth ★★★★☆ 彼が浮気の言い訳として口から出している言葉は嘘だとわかっている。 でも… 今、キスをしてくれてる彼のその口だけは、私にとって唯一の真実。 そんな嘘と真実の狭間で揺れ動く葛藤をうまく表しており、 たくさんの真実の中の一つの嘘を嫌うのか、たくさんの嘘の中の一つの真実を信じるのか、 そして恋愛にとって嘘と真実に明確な境界線を引く必要はあるのか?と考えさせられる曲調であり詞である。 08.風にきえないで ★★★☆☆ タイトルと「虹色に輝く〜素敵な瞬間だから〜風に吹かれている〜君を見ていたい♪」 …という歌詞から「シャボン玉」を思い浮かべるのは私だけだろうか? 光が当たると虹色に輝き、しかし風が吹くとはかなく消えてしまうシャボン玉の存在はまるで、 男性の愛し方により輝いたり、霞んでしまうか弱い女性のようではないだろうか? また、タイトルが「風に消えないで」ではなく「風にきえないで」というところにも視覚的にはかなさを感じてしまうし、 変わった曲構成も恋愛は一筋縄ではいかないよ?と表しているかのような曲でもある。
106 :
名無しのエリー :2009/08/19(水) 14:46:08 ID:+zY4ytMhO
09.I wish ★★★☆☆ クリスマスにプレゼント箱はいらない。 なぜなら二人だけでいる、その部屋、その空間がお互いにとってのプレゼント箱なのだから。 あとは二人でリボンを外すだけ。 箱の大きさは色々だけど、そこには二人だけの、ビックリ箱のような驚きと、宝石箱のように輝く愛と、 そして玉手箱のようにあっという間に過ぎ去る楽しい時間が詰まっていることだろう。 そんな素敵なカップルの、二人だけの記念日的な曲。 10.Dearest love ★★★★☆ 愛する人が亡くなり、触れられる愛の形はなくなろうとも、 思い出と感謝という気持ちはいつまでも残る。 そういう意味では、愛とは固形が溶け液体となり、そして液体もいつしか気化してしまうような現象のことなのかもしれない。 人体の70%が水分で構成されている人は歳を重ねる度に水分保有率は下がるというが、 それは失った水分が様々な記憶として気化されてるから…と考えるのはロマンチスト過ぎるだろうか? ファルセットを多用している為か霧がかかっているような雰囲気… そう、思い出として気化してしまう直前のような曲である。
107 :
名無しのエリー :2009/08/19(水) 14:46:47 ID:+zY4ytMhO
ラルクアルバムの中でも1番【イケメン】なアルバムだろう。 とにかく、とっつきやすいというか第一印象がいいアルバム。 ラルク入門編にしてはシングルベストと同等なくらい最適なアルバムなので是非聴いてみてほしい。 総合評価★★★★★
こ…これは…
コピペかと思った
>>101 乙!
Kayaとはまたマニアックなものをwww
トランスにも手を出しているとはしらなかた
102も乙
こういう文章書けるのもある意味才能だからなw
久々に濃いのが来てワロタ
こういうレビューこそがこのスレの醍醐味だろ 乙であった
いろんな意味で楽しませていただいた 乙w
前もAwakeだかREALのレビューで似たのを見たことあるけど同じ人かなw まぁ・・・いいんじゃない満足してしそうだしw
でもまとめにあるWorld's End Girlfriendのレビューも全部こんな感じだよなw 見てて面白いよw参考にもなるし
自演
こ…こいつは臭うぜッ…! 糞ワロタwwwwwwww 何か全文の末尾に(キリッ)って付けたくなった
118 :
留守電 ◆dUjw.fYSbE :2009/08/20(木) 19:45:01 ID:KfKhDrZ7O
マジキチクソワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
119 :
名無しのエリー :2009/08/20(木) 23:25:34 ID:tMfNp84jO
>>107 のせいで投稿しづれぇwww
けど、投稿させてもらう。
NOBLE / Versailles
01.Prelude ★★★
壮大なイントロダクション。こんな壮大な曲を書き上げたKAMIJOのセンスに驚いた。
日本でここまでクサい楽曲を仕上げるとはのぉ。
02.Aristocrat's Symphony ★★★★☆
どこのStratovariusかと。それくらいにクサいメロスピ。
ヴォーカルである元LAREINEのKAMIJOのヴォーカルは...まぁ、努力はしてるのだろうが、
楽曲につりあっていない。表現しようとしている世界はわかるのだが。
チェンバロ、クワイア、ストリングスとクサいメロスピの王道をふんだんに盛り込み、
ギターで疾走しまくるのがいい感じではないだろうか。
03.Antique in the Future ★★★☆
で、今度は王道的なメタルチューンか。クサい! カップリングっぽいけどいいクサさだ。
途中でピアノが参入するのだが、コレが結構いい味を出している。
ギターが泣くことを控えているのも面白い。
04.Second Fear -Another Descendant- ★★★★ ツインギターの片割れ、TERUが作曲を担当。 もうね、音がどう聴いても北欧メタルですよ。冷気タップリ。 ヴォーカルがもっと強烈なグロウルだったらChildren Of Bodomっぽいのだが、 囁いております、このヴォーカル。うん、この方がいいね、彼は。 楽曲の構成は冷気を放ちつつもライヴ要員として活躍しそうな感じ。 05.zombie ★★★ ちょっとおどけたシンセがチャームポイントの三連メタル。 シンセとドラム回しのせいでつい、脳裏に蘇ったのが「死霊の盆踊り」 ギターソロはがんばっているし、ダークにしようとしてるのはわかる。 が、ドラム楽しすぎるんだよ! シンセがお茶目なんだよ!! TERUよ、頼むからもっと緊迫したシンセを選んでくれ...。 楽曲は結構ノリがよくて好きだけどな。 06.After Cloudia ★★★★ ゲストキーボーディストを招いての飛翔系メロスピ。作曲はHIZAKI。 さすがV系屈指のギタリストと言われるだけあってかなりいいクサみだ。 で、ようやくKAMIJOのヴォーカルに合うメロが出てきた感じ。 この当時のKAMIJOならこういうメロならイケるんだよなぁ。 07.windress ★★☆ えらくゴシカルなミドルチューン。 KAMIJOさん、がんばっています。が、地味。 途中でスクラッチ音を使ってはいますが、モダンな感じはしません。 どうせならもっとメランコリックな感じにして欲しかった。
08.The Revenant Choir ★★★★ 一部メタラーに『XのSilent Jealousyをパクりやがった!!』と驚愕させた一曲w コレをバンドメンバー全員で書くとは、ナイス度胸である。 笑いを誘う英語さえ必死にガン無視すればX JAPANの魂を受け継いだ正統派V系メロスピ。 結構クサいメロにしっかりとした演奏がいい。 ちなみにサビは「愛の賛歌」にも似ている気がする。 ピアノからストリングスを引き連れたバンドとの合奏はカッコいいぞ! 09.To The Chaos Inside ★★★ 突如疾走しだすメタルコア風ナンバー。とはいってもいつもどおりKAMIJOは歌うのだが。 なんだか、海外のインディーズバンドに音大生(声楽科)が紛れ込んだ感じがする。 それでもメロはクサさを維持し、野郎リスナーには結構ツボではないだろうか? 10.SUZERAIN ★★★☆ いい具合に前曲を引き継いだ疾走チューン。今度は野郎臭い掛け声つき。 これはいいライブ要員ですね。サビで一気に女々しくなるけどw しかし、この曲の一番の聴き所は楽器陣によるソロではないだろうか。
11.History of The Other Side ★★★★☆ 本アルバムのハイライト。クーサーいーぞー!!(味皇風に) 無駄なくらいにドラマティックに展開し、途中から失踪しだすと コレでもかってくらいに演奏陣が爆発。こんなにクサいの書いて大丈夫なの!? このように、練りに練った楽曲を書かせるととんでもないのぉ、HIZAKIは。 ギターは泣くし、ドラムのとベースは基盤をしっかりと支えている。 この2〜3年のV系メタルでこのようなメタルに出会えるとは...。 12.Episode ★★☆ ラストはピアノとヴォーカルのみによるバラード。 こうして聴くと、LAREINE時代からパワーアップはしているのだが、 まだまだあの演奏陣と対等とは言えるレベルに達していないのがわかるなぁ。 楽曲はいい曲だが、ちょっと無難すぎる感じがする。 13.PRINCE ★★★ 通常盤ボーナストラック。 楽曲は正統派メロスピといった趣。所々に織り交ぜられたクリーントーンが いいアクセントにはなっているのだが、このバンドでクリーントーンが出てくると なぜか違和感を感じて仕方が無いw 本編のせいなのかも。
総評 ★★★★ 元LAREINEのリーダーであり、バンドの発起人であるKAMIJOが率いるV系メロスピバンド、 初のフルレングスアルバム。ギターに早弾きキャバ嬢と呼ばれる男性ギタリストHIZAKI、 本質はかなりのメタラーであるTERU、お茶目なJasmine You、目黒鹿鳴館推薦ドラマー YUKIをパーマネントメンバーとし、LAREINE以上にクサいサウンドを展開している。 上述のレビューでもわかるとおり、演奏しているメンバーの技術はV系バンドの中では 相当高いレベルに達しており、メタル入門者には最適ではないだろうか。 ただ、それゆえにKAMIJOのヴォーカルが余計に下手に聞こえてしまう欠点があるため、 今後はKAMIJOの基礎能力を上げる必要があると個人的には思っている。 肝心のアルバムはバラエティに富んでいながらも意外と纏まっており、 さらに飽きにくい構成となっているのが心憎い。キラーチューンが得意なKAMIJO、 正統派メタルが得意なHIZAKI、個性派TERUの三名がソングライティングを 手がけているおかげか、このような構成になったのではないだろうか。 しかし、惜しい事に柱の一つであるJasmineが今年に入り、天へ召されてしまったため、 今後の基盤をどうするかも課題になってしまっている。 クサいメタルが大好きなV系ファンはマスト。メタラーは気が向いたら聴くべし。 それ以外の人はヴォーカルが受け付けるかどうかで判断してください。
>>123 おいお前のせいでますますこのスレ臭くなったじゃないかwwwwwまぁ乙
そしてオウガのレビュー投下ー
アルファベータvs.ラムダ/OGRE YOU ASSHOLE
1.コインランドリー ★★★★☆
このバンドにしては爽やかなイントロで幕を開ける。
正に水の回る様なイントロからひねくれたサビ、そしてこの曲最大の特徴であろう「っはぁぁい!」w
独特のシュールな歌詞、アンサンブルのバランス感覚、高音のボーカルとオウガ節を炸裂させつつポップにまとめ上げた良曲。
2.フラッグ ★★★★
ズンタンタンタカタカタカタンと他の邦楽ロックバンドは絶対にやらないであろうリズム。ガッガッと強引に展開していく。
間奏のギターは一度聞いたら耳から離れない事間違い無し。
3.バックシート ★★★★
アコギのイントロに出戸の幽霊的なボーカルが重なる。
ゆったりした休憩的な曲と思いきや、サビで一気に展開。
そしてそのままあっさり終わる謎の構成。
4.マスク ★★★★★ アンサンブルがかなり素晴らしい。ギター二本は勿論、リズム隊も間を埋め過ぎずに安定感と浮遊感の共存したサウンドを支える。 そしてこれまた一度聞いたら忘れられないであろうサビの癖のあるメロディ。 5.サカサマ ★★★ 前曲と比べてドラムがはっきり四つ打ちでリズムを打ち出す。 どこか子供の頃を思い出させる曲。 メロディーとコードの進行の絡みがなんとも言えない。 6.おまじない ★★★★☆ 恐らくこのアルバム内で最も明るく、そしてコンパクトな曲。 小気味良いリズムが心地よい。イントロ→Aメロ→サビ→アウトロというこれ以上なくシンプルな構成。 7.シチュー ★★★★ ゆったりとしたテンポで踏みしめる様なイントロ。 ギターの細かいフェイクが良い仕事をしている。 サビ直後に入るとろとろしたメロディが何とも言えない。 8.ラムダ・ラムダ・ラムダ ★★★ 不穏なベースリフから不気味なメロディーへ。 最後にアルバムで唯一暴力的な曲を持ってくる所に毒を感じる。
総評:★★★★☆ トントン拍子に知名度を上げ、メジャーデビューも決まったOGRE YOU ASSHOLEの2nd。 良く彼らについて言われるのがUKインディーの影響だが、単なるフォロワーに甘んじず、最近の若手の中では恐らく抜群のアンサンブル力で既に独自の音楽性を築いている。 8曲のアルバムでしかも一曲一曲が短いのでさらっと聞けるが、極端に癖のある声質、先述したアンサンブル、シュールな歌詞、メロディー等の要素が確実にリスナーに強い印象を与える。 決して万人受けするバンドでは無いが、ハマる人はかなりハマるだろうと思う。ヴィジュアル系以外の日本のバンドをロキノン系と一括りにしている人にこそ聞いて欲しい。
>>123 ちょ、このタイミングでVersaillesってww
128 :
名無しのエリー :2009/08/22(土) 08:10:19 ID:wd28mFX8O
>>124 おおOGREのレビュー乙
新譜買おうかなぁ
131 :
名無しのエリー :2009/08/23(日) 21:19:31 ID:EGps+p+m0
cali≠gari /『8』 01.その行方 徒に想う… ★★★★ 作詞・作曲 石井秀仁。 2分の小品、にしては充分すぎるほど出来がいい。 「いかにグルーヴ感を出さないか」がテーマであるらしく、ボーカルから感情を消し去り音をスッカスカにし曲をこま切れにすることでその表現を試みた模様。 しかも投げっぱなしの実験ではなく、きちんとポップにまとめているのは流石。 それにしても、歌詞の乗り方が異様だ。 02.ヒズンダ!ヒズンダ! ★★★ 作詞・作曲 石井秀仁。 POLYSICSのテンションを気だるくしたようなニューウェーブナンバー。 中身がまったくない歌詞もいいが、歌メロのポップ感がいい。 03.舌先3分サイズ 〜ver.1.5〜 ★★★☆ 作詞・作曲 石井秀仁。シングル曲。 軽やかなギターとシンセが絡む、3分サイズの軽快なポップロックナンバー。アルバム版ではドラムが軽くなり、さらに軽快に。 歌詞の詰め込みが異様で、カラオケで歌ったら舌を間違いなく噛むだろう。 また歌詞は各分皮肉やらボヤキやらが詰め込まれているが、1曲通してのテーマはなさそう。 04.虜ローラー ★★★★★ またまた作詞・作曲 石井秀仁。 完全にバンド感を排した音響的なナンバー。 ボーカルやコーラスの音響的な処理や、鈴木慶一氏の手による幻想的なサウンドが非常に美しい。 05.昏睡波動 〜コーマウェイブ〜 ★★☆ 作詞 石井秀仁、作曲 村井研次郎。 生粋のヘビーメタルべーシスト村井作曲だけあって、彼のべーステクがとことん堪能できる。もはやオナニーを超えた。
132 :
名無しのエリー :2009/08/23(日) 21:20:19 ID:EGps+p+m0
06.白い黒 ★★★★☆ 作詞 桜井青、作曲 武井誠。 ドラマー武井の作る曲はカオスなモノばかりなのだが、ついにそれが頂点に。 わけのわからんメロディーに、不気味なボーカル処理、鈴木慶一氏の演説(!)。 そしてプロテクトをかけまくっているためわかりづらいが、アメリカ(イラク戦争云々があった時期)を批判した歌詞にも注目すべき。 「知にまみれた正常。気は平気か?」という一文が「血にまみれた星条旗は兵器か?」という掛詞になっていて、驚いた。 07.読心 ★★★ 作詞 石井秀仁、作曲 村井研次郎。 なんと村井はベースを捨て、バイオリンと笛で参加。 ヘビメタなだけでなく、インテリな一面も持った彼らしい曲。夕焼けのような光景が思い浮かんだ。 08.ダ・ダン・ディ・ダン・ダン ★★★ 作詞・作曲 石井秀仁。キメがやたらと多い、ポップロック。 メロディー的にはヴィジュアル系っぽさも垣間見える。 09.パイロットフィッシュ ★★☆ 作詞・作曲 桜井青。 ぬわ〜んとした閉鎖的な音響に支配された1曲だが、桜井お得意のレトロ歌謡風味のメロディーは際立っている。 だがややだれるし、男に騙された女子の怨念に支配されたような歌詞含め重っ苦しいのでややマイナス。 10.新宿ヱレキテル ★★★★ 作詞・作曲 桜井青。 リアルに新宿2丁目なギタリスト桜井がボーカルを務める、オカマ歌謡ロックンロール。 弾けたブラスに、無駄にカッコいいギターリフ、椎名林檎をパロった巻き舌なヴォーカル、が特徴的。 曲自体の出来はかなりいいが、前後の流れからして明らかに浮いているのでマイナス。 それにしても演奏そのものにはあまり参加していない鈴木氏がなぜか張り切っている模様で、キーボードだけでなくテルミンやティンパニまで演奏している。
133 :
名無しのエリー :2009/08/23(日) 21:21:15 ID:EGps+p+m0
11.破れた電報 ★★ 作詞・作曲 桜井青。 桜井青が一人でギター・ボーカル・プログラミング・ミックスを手がけ、孤独な歌詞を叫ぶ1曲。 「帰りたい―――!」の絶叫が印象的だが、そもそもメロディーが弱すぎるし歌も弱い。 12.青春狂騒曲〜青春立志編〜 ★★★★☆ 作詞・作曲 桜井青。シングル曲。傑作、とはいってもシングルヴァージョンでの話だが。 アルバム版では、余計なキーボード音に石井の美声がかき消されてしまってもったいない。 だが、高村光太郎の誌を引用しつつ活動休止を予感させるような切ない歌詞や、ノスタルジックなメロディーはやっぱり素晴らしい。 総評 ★★★★ ヴィジュアルシーンの異端児であるカリガリがムーンライダーズの鈴木慶一氏を迎えて製作したアルバム。 タイトルから「実験室」という名称が排除され、同時におふざけであるドラマも排除。 サウンドも面も大きく変化していて、ボーカル石井秀仁が曲作りを主導した結果、ニューウェーブ色が色濃く出ることに。 そして相変わらず曲ごとにタイプがバラバラで、アヴァンギャルド。それでいながら、鈴木氏の指導の結果なのかどうなのか程よくポップに収まっている。 だが残念なことに、今まではバラバラなタイプの曲が1本の線で繋がっていたように感じるが、今作では石井と桜井の曲が完全に分離している。 結果、アルバムトータルで見るとややチグハグな印象。 とはいえ個々の曲のクオリティーは高いので、とりあえず音楽ファンに自信を持って薦められる1枚だと思う。 ちなみにこのアルバム発売後に活動休止を発表。 石井と武井はGOATBED、桜井はL.T.Bやデザイン業などで活動するが、村井はSEX MACHINEGUNSへ加入しキャラ変する。
134 :
名無しのエリー :2009/08/23(日) 21:50:17 ID:2z0HNnqi0
乙!!
糞レビュー乙です
ヴェルサイユといえばベースが亡くなったんだよな ところでベルサイユの正式名称なんていうんだっけwww
>>133 乙
ムーンライダーズの鈴木慶一とカリガリってイメージと違ってなんか意外
>>136 基本的には
>>138 でおkなんだけど、
アメリカでのみ、Versailles-Philharmonic Quintet-
(読み方はヴェルサイユ・フィルハーモニック・
クインテット)に変化するんだぜ。
けど、今はカルテットに改名すべきかな...。
乙 カリガリ活動再開したらしいね
141 :
名無しのエリー :2009/08/28(金) 21:07:44 ID:m77jcWmC0
最近、レスないなw
初心者ですが、書いてみます。 Single Collection 1999-2001/嵐 1. A・RA・SHI ★★★★☆ デビュー曲。よく2chで神曲として評価されている。半分以上がラップ(ただしサクラップスタイルはまだ見られずアイドルラップ)という異色の構成。 サビの王道ジャニーズメロディーは覚えやすく、耳に残っていい曲。 2. 明日に向かって ★★☆☆☆ Hey! Say! JUMPあたりが歌いそうな曲。印象は特にない。 3. SUNRISE日本 ★★★☆☆ 初期のSMAPみたいな曲。それなりにいい曲だけど、そこまで好きではない。 4. HORIZON ★☆☆☆☆ 全く印象に残ってない...。 5. 台風ジェネレーション-Typhoon Generation- ★☆☆☆☆ タイトルだけ見ると、アップテンポな曲だと思えるが、実際はミディアムテンポでメロディアスな曲。これも特に印象はないw 6. 明日に向かって吠えろ ★★☆☆☆ デビュー曲のC/Wに「吠えろ」を付け足しただけの手抜き感全開のタイトル。なんか初期のV6のアルバム曲で1曲はありそうな曲。 台風ジェネレーションよりは印象はあるが、何回も聴きたいと思う曲じゃない。
7. 感謝カンゲキ雨嵐 ★★★★☆ 台風ジェネレーションと違った感じのメロディアス路線で、櫻井のラップもまだアイドルラップなもののカッコいい。 久々に結構聴いた曲だった。 8. OK!ALL RIGHT!いい恋をしよう ★★☆☆☆ どう聴いてもSMAPです。ありがとうございました。 9. 君のために僕がいる ★★★★☆ SMAPの「Shake」みたいな曲。まあ、耳には残ったし、覚えやすい曲なので、結構好き。 10. はなさない! ★★☆☆☆ 初期のV6みたいな曲。サビの「離さない!離さない!」以外は印象ない。 11. 時代 ★★★★★ 今までとは違い、ハードな曲。これまでのアイドルポップ連発に比べたらだいぶインパクトに残るし初期中では一番好きな曲。 正直、アイドルポップ連発だったら、飽きられたと思うので、ここでこういう曲を出したのは正解だったと思う。 12. 恋はブレッキー ★★★☆☆ 初期C/Wの中では一番好きな曲。覚えやすいし、結構聴いていた。 評価:★★★☆☆ 嵐のポニーキャニオン時代に出したシングルベストなのだが、発売元が移籍後レーベルJ-Stormからリリースするするといった謎の事態が起きた。 まあ、それは置いといて...。曲に関しては初期のSMAPやV6みたいな曲が多い。ラップもあるが、ラッパー翔はまだいない。 あくまでアイドルラップなのだが、このラップがあることで嵐らしさというのが確立されている。 現在はこのベストに収録されているシングル曲は19日に出た「ALL the BEST!1999-2009」に収録されたので、 現在、このシングルベストの価値はこのベストに収録されているシングル曲のC/Wに価値を残すことになる。
乙 しかし単に〜っぽいってかかれただけじゃ ジャニにそんな詳しくない人間いはさっぱりな罠
>>142 乙。
144も書いてるけど〜っぽいとかだけじゃなくて、もっと音についていろいろ書いてくれると嬉しい。
>>143 乙!
あの頃の嵐の人気は今ほどじゃないから、結構忘れてる曲多いなぁ
144と145が言うのも正論だけど、これからもどんどん書いてくれると嬉しい!
さて俺もまたなんか書こうかな…
時のオカリナ/ゼルダの伝説 デクの樹 ★☆ 最初のダンジョン。蜘蛛の巣を破るのに結構失敗するかも。ボスは最弱 ドドンゴの洞窟 ★★☆ 爆弾の使用に注意 ジャブジャブ様のお腹 ★★★ お腹の中なので気持ち悪い
森の神殿 ★★★★☆ 大人になり一気に難易度が上がる。雰囲気、怖さ、難しさ、どれをとっても素晴らしい出来。進むと回転する廊下は教科書にも載ったらしい 炎の神殿 ★★★★ 宗教的なBGMがまた怖い。画面からメラメラな熱さをかんじるぜ 水の神殿 ★★★★☆ 阿呆みたいな難しさで有名。水位を使って進めていくのだけど、何処も壁と水で同じような作りなので混乱する。 特にあのブロックに気付かなくて一体どれだけの人が投げ出しただろう… 井戸の底 ★★★☆ 1番怖いと噂のダンジョン。ギロチンとか置いてある… 闇の神殿 ★★★★ この神殿は「ハイラルの血塗られた歴史」らしい。 入った途端やる気を無くす壁の顔や、正体不明の浮かぶ船や、総じておぞましい敵がとにかく不気味。 魂の神殿 ★★★☆ ラストダンジョンは子供時代と大人時代で進めていく。正直、もっと子供時代に○○したのが七年の歳月で××みたいなのがあったらよかったのになぁ 総評 ★★★★★ 楽しい。
ムジュラもよろしく
152 :
名無しのエリー :2009/08/30(日) 21:31:09 ID:XhL3GTF50
his is da music / ノリアキ 01.Opening なんてことないオープニングだが、これを聴いた時点でこのアルバムが本気であることが伝わってくる。 13曲目と同じメロディー。 02.デビュー ★★★★★ 「(芸能界や歌手に限らず)君のデビューを待っている」といった類のことを歌ったキャッチーなポップス。デビューシングル。 これは佐藤健のようなイケメンではなく、元引きこもりで筑波大学中退の高橋典彬が歌うからこその説得力なのだ。正直、元気出たし。 90年代ポップスの王道を極めたようなアレンジも素直に好印象。 ラストのファルセットには腰が砕けるが、それはそれで味っていうことでw。 03.君はポイズン ★★★☆ トラックやダウナーなテンションがなんとなくキングギドラの『Unstoppable』を思い起こさせるような1曲。 8曲目と違って、これは本気のヒップホップ。PVでは黒人2人を引き連れていたし。 「廃人になる 俺はサーベルタイガー」というリリックがなんか深い・・・気がする。 04.だれかおれをすきになれ ★★★★ 名曲。 ピロウズのような(勝手なイメージ)ミディアムロックナンバー。 「誰か誰か誰か 俺をラブ・ミー」というノリアキの叫びがリアルだ。 05.SU・BE・TE ★★★ 冒頭の歌声と凄まじい歌詞以外はごく普通の男前なラブ・バラッド。 基本的にAメロとサビのみで構成されているので、さらっと過ぎていく。 仰々しくない感じがノリアキらしい。 TV TOKYO系列『碑文谷教授のミッドナイトゼミナール 今さら人に聞けない!怒らせ方講座』のエンディングテーマとして耳にした人も多いかもしれない。 06.カミキリムシ ★★☆ 渋谷系ネオアコのパロディー的な楽曲。 映画『デトロイト・メタル・シティー』でカジヒデキが歌わされた『甘い恋人』と発想は同じかも。 ラストのファルセット連発はたぶんギャグ。
153 :
名無しのエリー :2009/08/30(日) 21:32:38 ID:XhL3GTF50
7.曖昧な感情の詰まったブルース ★★ タイトル通り、ブルース。一応ノリアキもそれっぽい声を無理矢理出して歌っている。 サウンド面も含め、“こなし”にしてはなかなか。 08.unstoppable ★★★★★ 両A面デビューシングルのもう片方。 「安っぽいB系ファッションに身を包みチープな打ち込みサウンドに乗せてふざけたラップを披露することで、格好だけ黒人の真似をしている日本のラッパーを視覚的にDISっている。」という 公式説明文に納得してしまう自分が怖い。 「エミネム、ZEEBRAも全部Fake!」という衝撃的なリリックは結構知られているかも。 評価は分かれるかもしれないが、初期のファミコンのようなサウンドは笑えるし最後のほうに息切れしてくるノリアキのフロウも笑える。 そして後半の超展開には痺れること間違いなし。 それにしてもファンモンとかも含め、こういう確信犯的な似非ヒップホップはもう少し評価されてもいい気がする。 どう考えても日本でしか生まれ得ないオリジナルなスタイルわけで。 09.スカイフィッシュ ★★☆ ブックレットの説明文には「2006年最高の1曲として音楽専門各誌で絶賛された」とあるが、ホントかよ!と突っ込みたくなる。 マイナー調のメロとキーの低いノリアキの歌声もあいまって、あんまり印象に残りにくい。 後になって地味にじわじわくるが。スルメ。 PVも印象的。(このときのノリアキはかなり長髪) 悪い曲ではないが、代わりにカップリングの『セクシーボイス』を収録したほうが良かったのでは。 10.generation ★ 渋いロックンロールなサウンドをバックに英語詞を叫ぶ1曲。 基本メロディーはなく、ほぼInterlude的な扱い。 こんな曲もできるんだぜ!的な自慢かと思いきや、作曲もプロデューサーの古谷雄作。 11.father's day ★★★☆ Dragon Ash『Greatful Days』のノリアキ流解釈。 丁寧に歌声も2種類使い分け、クレジットにはないが女性コーラスも参加させている。 それにしても、「オレは山形生まれ ファミ通育ち」には吹いた。
154 :
名無しのエリー :2009/08/30(日) 21:33:30 ID:XhL3GTF50
12.ふたつの太陽 ★★★
ここに来て唐突に、訳のわからないしゃくりあげ歌唱法(V系がよく使う)を披露。
清春の影響がここにまで!と驚いたが、アニメを好きそうな彼のことだし、『浦安鉄筋家族』主題歌を歌ったDir en greyか『マサルさん』主題歌のPENICILLINあたりのパロディーだろう。
曲自体は安っぽいシンセが印象的なデジタルポップ。
13.the golden song ★★★★
ラストに来てやたら仰々しい1曲。
男声コーラスなんかを効果的に用いアルバムを感動的に締めようとするが、自身によるバックコーラスではきちんと自分のかっこ悪いところもありありと見せ付けるあたりはさすが。
総評 ★★★☆
「LIV押尾のいない音楽業界でやっていくことなんて考えられない」という迷言とともに引退を表明した、引きこもりミュージシャンノリアキのアルバム。
Amazonもmixiレビューもみんな信者レビューばっかで驚いたのだが、いざ自分の番になってみたら自分も信者になっていたようだw。
レミオの藤巻を劣化させたようなしょぼい歌声には賛否分かれるだろうが、意外にも幅広いジャンルを吸収し昇華する彼の才能はなかなか。メロディーセンスもかなり良い。
ただ、少し惜しいのは彼が手がけているのは作曲とアレンジのみで作詞はプロデューサーの古屋らによるということだろうか。
しかしかつてブレイク期のT.M.Revolutionが井上秋緒の歌詞によって西川自身のキャラが際立ったことを考えれば、それはむしろ善策だったのかもしれない。
実際、詞によってキャラを与えられたことで、ノリアキは細かいことを気にせず伸び伸びとしているような印象を受けた。
それにしてもこれほどの才能を持った人物が引退とは・・・悲しい限りだ。
とりあえず、ノリアキがこのアルバムを手渡した大橋未歩アナが愛聴していてもおかしくない出来。
ついでにPVを
http://www.youtube.com/watch?v=ofp_ffk0LM4 http://www.youtube.com/watch?v=HGEQDgig1_Q すみません、タイトルはThis is da musicです。まとめ人さま、修正お願いいたします。
みなさん乙です。では自分も。 放課後ティータイム/放課後ティータイム DISC1 1.カレーのちライス ★★ 1曲目はシャ乱Qとかがやりそうな、ちょっと下世話な感じのアップテンポ曲。まあ演奏陣シャ乱Qより上手いけど。 もっとユルイのかと思ってたらなんか基礎がしっかりしてて地味に上手い。キーボードとリードギターは回ってくるソロを すんなりこなしてるし、ドラムも特に派手なテクの披露はないけど手堅い。一方ベースは下手ではないが、ボーカルの声と相性の悪い ブリブリの音作りといい、でしゃばって弾き倒したようなプレイといい、方向性がズレてて浮いている。そういう目立ちたがり屋な キャラ設定とかがあって、スタジオの人がわざとそう弾いてるのだろうか。確かに一番高校生っぽくはある。プレイとして スライドやグリスを多用しているが、視覚的には指板を上下にしごくような動きになるので、アニメ的にいい絵にする狙いなのかも。 ボーカルは下手で、そもそも全力で歌う気がない印象。「キャラの声で歌う」というやつなのだろうが、アニメ観てない人間からすると 自意識過剰なブリッコ歌唱に聞こえる。歌う方もそれはそれでいいと割り切ってるもんなんだろうけど。 曲は古臭いが構成はそつがなくこなれているという、二重に高校生らしくない曲。 2.わたしの恋はホッチキス ★★ どうも動きすぎるベースが気になる、ミドルテンポの曲。やたらオクターブ上とかに行って低音を留守にするが、リードギターも キーボードもいるし、しかも両方上手いので、ベースがそんなにメロディ楽器的な動きをしなくていいのでは。 多分それもアニメの設定があって、彼女は元々3ピースのメロコアバンドでベースボーカルやってたとかいう事なんだろう。 そんな訳なのかどうかは知らないが2番はベースが歌う。やはり上手くはないが、普通の高校生っぽくはあるし、役に徹してるのかも。 それにしても曲が古臭いが、誰に憧れて音楽やってる設定なんだろう。十代の頃なんて影響元がモロに音に出そうな気がするけど。
3.ふでペン〜ボールペン〜 ★★ またもや中途半端に古臭いロックチューン。なつかしいキメ満載。普通もっとさかのぼるか、最新の音にこだわるかするのでは。 丁度今高校生くらいの歳の子にとって一番ダサい感じの出来な気がする。しかも演奏が変にこなれていて完成度が高いので、 ステレオポニーとかみたいな天然っぽさが無く、本気で80年代後半から90年代初頭頃のガールズロックを信奉してるような印象を受ける。 きっとアニメでもそういう設定なんだろう。ピンクサファイアを目指してるとか。特にリードギターとキーボードとドラムは プロ志向っぽいし。そんで別バンドで活動してたけど、ベースとボーカルがメジャーデビューする他のバンドに引き抜かれて、 空いたポストにひょんな事から熱血メロコアべーシストと声優志望の萌え系ボーカリストが加入する事になって、そんでその2人が 意見が合わずに対立して色々騒動を起こすとかいうお話なんだ多分。あくまで音からの想像です。 4.ふわふわ時間 ★★ 今作で最も高校生らしいアイデア持ち寄り感のある、概ねビート系の曲。なんかドラムが丁寧に強弱つけてフィル叩く感じとかが 落ち着き払いすぎてて高校生っぽくない気もするけど。アウトロのプレイも何か初々しくないというか、技術を持て余してる感じ。 まあプロ志向なら不思議じゃないか。他の曲でもそうだが、メロディは使い古されてる感じだが構成がしっかりしてて、 上手く見せ場を持ち回してる印象。ラップパートへの持ち込み方とかスムーズ。全体のリズムが絡むキメのフレーズを弾きながら フリーテンポな台詞を乗せるギターボーカルが何気に凄い。 DISC2(LIVE) 1.カレーのちライス ★★ 全体にホール感のある音になったライブ音源。MCやカウントが入ったり、拍手が追加されている。彼女たちはどう聴いても 覚えたフレーズを必死になぞるだけのレベルではないので、ある程度のアドリブを入れてくると予想したが、どうも音源完全再現主義らしく、 コーラスが減ったりしてる以外は全く同じものを弾いてるように聞こえる。 2.わたしの恋はホッチキス ★★ 部分的にツインボーカルのパート分けが変わってたり、キーボード2台で弾いてた部分が1台になってる以外は 何も変わってないように聞こえるが…。よく聴くと違うのかもしれないが。
3.ふでペン〜ボールペン〜 ★★ ギター3本重なってた部分が2本になったり、ボーカルが入れ替わったりしてるだけのような…。ギターソロくらい違うの弾いていいのでは。 この曲が一番アドリブしやすそうなのに。ほぼ同じ曲なので評価も変えようがないがこれは…。 4.ふわふわ時間 ★★ ボーカルに声量が無いと、ライブで生音のでかいドラムに音量負けしがち。そこでマイクボリュームを上げて対抗しようとすると 今度はマイクがハウリングを起こしてしまう、というのはよくある事。しかし今作の一連のライブテイクはむしろボーカルが ドラムよりでかく聞こえる上キレイに録れているので、まさにナイスPAといった所だろう。
総評 ★ アニメ「けいおん!」内に登場するバンドの作品としてリリースされ、オリコンウィークリーチャートで史上初めて アニメのキャラソンでの一位を獲得した作品。 それだけ売れたということはアニメファン以外の購買層からも支持されたと踏んだが、内容としては一昔前のアニソンという感じで、 特別に広く人を惹き付ける要素は無さそう。調べたらやっぱりアニソン畑の人が曲を作ってるようだが、この機にその人たちの過去作を 再評価しようとかの動きも無さそうなので、曲よりも単純にキャラが今まで以上に受けたから売れたという解釈が正しいか。 曲作ってるほうも「今まで作った曲と今回売れた曲、出来にそんなに差があるか?」というやるせない気分なのかもしれない。 声優のレベルに合わせてスタジオミュージシャンが手加減して弾いた感じの、今までもチャートの上位に来たけど一般層の反応が 今ひとつで大ヒットに至らなかったようなキャラソンと大差ないように感じる。そういう過去作をろくに聴いてないから何とも言えないけど。 このCDの状況だと、歌手はキャラ声を無視して朗々と歌うわけにはいかず、スタジオの人も高校生相応のレベルを意識する必要に迫られ 全力を出せないので、そもそも音楽的な良作にはなりにくいのかも。
(続・総評) となると後はアニメの設定にどこまで忠実かというのが評価基準として挙がってくるが、色々調べたらかなり聴いた印象と食い違って思えた。 ドラムはリズムが走るという設定になっているが、自分のレベルではどこで走ってるのか全く判らなかった。試しにメトロノームで計ったら、 さすがに人間のする事なのでBPMが前後に1くらいズレてはいるものの、ライブでこんだけキープ力あったら十二分にプロレベルでは。 ギターボーカルも初心者という設定だが、手の動きと全くリンクしないフリーなリズムで感情こもった台詞を入れたりするのはむつかしいのでは。 露骨に役割分けてるくさい。奏者としてはプロだが役者としては入り込みが浅くて再現度が低い印象。 ライブ音源もスタジオの人にもう1テイク弾いてもらう金を惜しんで適当にでっち上げ、水増しの8曲入りアルバムとして二千円以上の値を せしめるという商魂たくましい作品。曲によってはサイドギターが潰れるほどベースの音量がデカイが、これもベースのキャラの人気があるから 「どの音がベース?」という人にもよく分かる仕様にしたっぽい。ほとんど同じ進行の曲ばかりが集まったavexのポップスアルバムも 中々の曲者だったが、それに匹敵するものを感じる作品。DISC2の値打ちをコレクションとして割り切れる人向け。
>>159 乙。アニメ自体は好きだったけど、同じく全くバックボーンが無いのにイラついてたなぁ。
そりゃあ某SOSの部活よりも売りやすいが。あとキャラクターの名前がピロウズだね
ノリアキ乙、お塩が理由で引退かよw借りるわ。 けいおん乙、原作でも高校生ガールズバンドぽかったのは最初の「翼を下さい」のカバーくらいだったけど、これも無理矢理下手に弾いたのがまるわかりな感じで音作りも上手かった。
乙ー
まとめに無かったんでRADWIMPS3〜無人島に持っていき忘れた一枚〜を 1.4645 ★★★ 勢いのある曲。「よろしこ」と読むらしいです。 演奏はドラムがどうも歯切れ悪い。ツーバスをドコドコやるには向いてないと思う。 2コーラス+大サビの曲だが各パートが短いので2分程度でサクッと終わる。 一曲目にもってきたのは正解、というよりここ以外に居場所はない様な曲。 2.セプテンバーさん ★★★ ファンからは非常に人気のある曲。 歌詞の内容はもう9月になって夏みたいな気持ちは過ぎ去ったけど、 俺と君の心は繋がってるよ、的な特に変哲の無いもの。 しかし野田洋次郎の言葉選びで独特の浮遊感ど切なさを感じさせる歌詞へと豹変。 「愛が語り尽くした想いを 僕は歌うよ 人は笑うよ でも 今ならば この声ならば 届く気がしたんだ 手と手を取れば揺れる心が 抱えた不思議 それはテレパシー」 若年層に受けるのは納得。 サビは四つ打ちよりしっとり聞かせた方が良いんじゃ無かろうか。 ライブで客と掛け合いをするのがお決まりだがどうかと思う。台無し感が否めない。
3.イーディーピー 〜飛んで火にいる夏の君〜 ★★★★☆ タイトルからネタ曲と思うと裏切られる。 所謂「ABCの歌」を子供が無邪気に歌う導入から急にヘビーに雪崩れ込む。 「笑えって言われても上手くできないんです 東と西の次は 北と南なんです」 とまた洋次郎節全開な歌詞のAメロを経た後やたらポップなサビへ。 最後は導入の伏線を回収して唐突に終わる RADWIMPSにしては珍しく歌詞ではなくサウンドが核になってる曲。 ちなみにPVが良い出来です。 4.閉じた光 ★★★★☆ これは前曲に引き続きかなり良い! ベースのタッピングが印象的なイントロからぽつりぽつりとボーカルがストーリーを綴る。 前曲とは逆に完全に歌詞が肝。 難があるとすればかなり音の抜けが悪くて気持ちが悪い。 特にサビのドラムはあんなにドコドコ言わせないで金物を目立たせても良いんじゃなかろうか。サイドギターも妙に抜けが悪いのにサビで目立つ目立つ。 これは完全にマスタリングが曲を殺してるんじゃ…と言わざるを得ない。 5.25コ目の染色体 ★★★★ デビューシングル。 これもタイトルの印象とは違う真面目なバラード。 素朴で綺麗なメロディーに乗せて「I will die for you」と歌い上げる。 途中一瞬ハードになる展開がアクセントを付けている。 個人的にはTr3より全然好き。
5.揶揄 ★★★ ジャジーな曲。ピアノがゲストで入ってます。 歌詞はかなり癖がある。無理な人は確実に無理。 間奏ではギターが妙に速弾きまくっていて笑える。 その粗野なソロの後にお洒落に落とし込むピアノは流石。 6.螢 ★★★★★ これも歌詞が核にある曲。ラブソングでは無い。 サビと間奏の転調・変拍子がかなり良い。 「良いよ僕には名前は無いけど 僕が消える時はちゃんと泣いてよ その時一番眩しかった星に 僕の名前付けて欲しいな」 一見矛盾して見える歌詞だが、ここで言う「名前」は表面的な意味では無い。 このアルバム随一の名曲と言って良いんじゃないかな。 7.おとぎ ★★★★ 初聴時には印象に残りにくい曲だが噛めば噛む程味が出る。 終盤一カ所のみ日本語の歌詞で歌われるのがはっと顔を上げて息を吸ったような印象を与える。 メロディーとコード進行の絡み、 単純なギターのフレーズが心地良い。
8.最大公約数 ★★☆ これも人気のあるラブソングだけれども… ただ分かり易い歌詞と曲って感じ。 ただ、終盤のギターのタッピングフレーズはかなり印象的。 9.へっくしゅん ★★★★★ RADWIMPS流のヘビーなミクスチャー。 歌詞もかなり重い。予想の裏を付く怒涛の展開。 綺麗なコーラスとガツンと来るギター、ピコピコの部分の対比が上手い。 このバンドはラブソングばかりだから嫌、という人には是非一度聞いて欲しい。 10.トレモロ ★★☆ これもTr.8と似たような印象。ラブソングじゃないけど。 メジャー過ぎるギターフレーズがなんとも言えない。 11.最後の歌 ★★ 曲もアレンジもこれはどうなんだろう。 歌詞はこれも好き嫌いが分かれると思う。自分は無理。 総評.★★★★☆ 今や人気バンドとなったRADWIMPSの3rd。 かなり曲調はバリエーションに富んでいて、歌詞の振り幅も最も大きく、バランス・流れ共に良い。 演奏は多少気になる所はあるものの、全体的にはそれなりにまとまっている。 個人的にはこれが今のところ最強。 この後の4rdはともかく5rdはナンバリングを排して一転したタイトルに関わらず予想の範囲を超えず残念だった。 このバンドのフロントマンは正直ラブソングだけ書いてたら勿体無いと思うのは自分だけだろうか。
>>166 レビュ乙。
やっぱり3rdのバランス良いよな。
もっとはっちゃけちゃっても良かったのにどんどんかしこまっていってるイメージがあるなぁRADは
初心者です。最近、初心者の方も書いておられたんで私も。 D-51 / Daisy 01.Daisy 導入の短いアカペラ曲。試聴で全体が聴ける。 02.The life is dramatic ★★★ これも導入っぽいアップテンポな曲。間奏のピアノの音などで賑やかな感じ。 D-51の励まし系の曲は歌詞が多少気恥ずかしい感じもする。 あまり売れていないせいか、自分が主役であると主張せねばならないほどのワキ役感を感じている のか?と楽しい曲調なのに穿った考えが浮かんでしまった。 03.ロード ★★★★ Vlidge提供によるシングル曲。これもまた導入ぽい感じの映画音楽的イントロで始まり、その後、普 通っぽいイントロに繋がる。80年代調。普通の声でなくボーカルに全体的に多少効果をかけている 感じ。マイウェイ的世界観な内容。明るいがしみじみしている。 04.マノン ★★★ 失恋の歌で、励まし系や人生を考えているような歌よりも歌詞が聴きやすく感じた。失恋でも、とこと ん暗いのではなく、恋愛映画を見ているだけ、といった雰囲気の曲。間奏が声を楽器のように使って いる、というより呪文を唱えているような感じで、本作の中ではこれだけがアレンジで妙なムードを醸 してアルバムの中でアクセントになっている感。
05.and i love you ★★★☆ 次は上手くいっている恋愛を描いている歌。ピアノの音でしみじみと始まり明るい祝福的な感じに 移っていく。曲調がこのアルバムの中の平均値的な感じがするというか、1stアルバムに楽園的ムー ドの曲がいくつかあったのと違って都会で普通っぽく暮らしている人の生活という印象。 06.ひとりじゃない ★★★★ ミドルテンポテンポだが、しみじみしている。歌詞の部分ではこの歌が本作を代表しているように思え る。都会で住みづらく感じ、満員電車に乗るのが好きでなく、自分を脇役のように感じてしまうといっ た内容が本アルバムでは繰り返されるのだが、この歌ではそうした哀感を表現した後、周囲の人々 に支えられていること歌っている。自分の実際を描いているのか?と思わせるが、もしそうなら直球 すぎて気恥ずかしくはならないのだろうか、と余計なお世話の心配をしてしまった。やはりこれも、し みじみはしても暗いムードにはならない。 07.Love ★★★ ここで小休止という感じでバラード調の曲が入る。街の雑踏の音で始まり、楽器はピアノを特に目立 たせるようにしてあり、都会的な夜のラウンジで歌われたら似合いそうである。やや、くどい感じの歌 唱がこの曲に合っている。本作中、いちばん大人っぽい曲。 08.Another sky ★★★★ 失恋の歌その2。やはり暗くはならず、メロディーは、あきらめた後の寂しいけれども穏やかな感じを 表しているように思える。カタ、カタ、という音が拍子をとっておりリズミカルで、失恋以外の歌詞でも 合いそうな曲調。終盤にものすごく高い声で歌う部分がある。
09.Play on! ★★★ アップテンポで乾いた感じのメロディーが元気な調子で歌われる。手拍子その他で賑やか。やや字 余り気味の歌詞。嫉妬や自己嫌悪という言葉を出しながらも前向きで明るい。しかし本作には誰かを 羨ましがっているという歌詞がたびたび登場するため、具体的に誰のことが特に羨ましいのかと訊い てみたくなってしまう。 10.Travelers Of Life ★★★★★ Vlidge提供による最新シングルでカルピスのCMソング。Vlidgeぽいと言われたデビュー曲に似てい る曲をVlidgeが書いている・・・・・・。いわゆるパクリ曲的似方ではないのに似ている。似てはいてもデ ビュー曲と較べると、楽園的なものから一般人の世界へとシフトした印象。たぶん本作中でいちばん 良曲でパっとした曲。賑やかに盛り上がった後、さらに盛り上がったアカペラで終わる。 11.ファイト ★★★ 賑やかな曲が続いた後、急に地味なイントロ。自分自身を励ましている感じの歌。がんがん励ますの ではなく、やや抑え気味に歌われる。歌部分はギター主体のアレンジで、最初の間奏に弦楽の穏や かな音が入る。間奏その2でギターソロ。自己紹介のような部分あり、誰かへの羨望とか満員電車嫌 いとかいったモチーフの再度登場もあり。それでも明るいムード。
12.奇跡は出会いまたそれへ ★★★ 静かできれいな音のイントロから、ややぼそぼそ気味の歌唱に繋いだ後、緩やかに盛り上がっていく曲。 05同様、上手くいっている恋愛の歌だが、05の明るさに較べ、こちらはしっとりした感じ。 13.LOVE SONG ★★★★ チャゲアスのカバー。かわいいオルゴールのような音や、楽器ではないものを叩くような音などが入 る。ハモリの入れ方の分量を曲の部分部分で微妙に変えていったり、本作中で最も複雑な音が聴け る印象。抑え気味に歌う部分が多くて物柔らかな曲。 14.東京 ★★★ Do As Infinityのギタリストが参加。意気込んだ歌唱と、なんとなくオバマ氏を連想するような歌詞。都 会に住むことの厳しさが何度も登場する本作だが、この曲では特に直球で歌われている。仮想敵・東 京に対し気炎を上げているといった印象。しかし別に東京が嫌いというわけではなく、悩みや不満と いったものの喩えとして表現しているのかもしれない。 総評 ★★★★ D−51の4th。今までのアルバムにはあったおちゃらけた曲が無くなり、全体的にまとまりがあって、 誰かがいるときでも流してかけやすいかもという印象。1st等の楽園的ムードが無くなり、都会で悩み がありながらも明るく暮らしているといった世界観になっている。又、今まではラッパーやバックボーカ ル男女が登場することがあったが、いなくなったか目立たなくなっている。歌詞で悩みが描かれても、 とことん暗い曲というのは無く、全体的に明るいムードである。
基本的にD-51が好きなんですが、精一杯中立的に書いたつもりなんで もし変なとこがあっても初心者にご容赦を・・・・・・。 アルバムでお薦めなのはインディーズ時代のミニアルバムと1st、 ベストと本作です。
2人とも乙! ラッドはやっぱり3だな。 バンプの最新作なんてファン専用→一般受けも狙える懐の広いバンドになった傑作だと思うんだが、 ラッドのアルトコロニーは一般受け狙ってつまらないバンドになっちゃった感が否めない。
174 :
名無しのエリー :2009/09/01(火) 14:04:58 ID:6EnmyRRc0
>>172 乙!
チャゲアスのLOVE SONGカバーしてるのね・・・気になる
球体/ムック 1.球体-Instrumental- ★★★ 民族音楽をゴス調にしたようなインスト。 短い割に聞き応えはある。 2.咆哮 ★★☆ パワーメタル系のリフから幕を開ける、男臭いマッチョなアッパー曲。 バンド演奏はカッコイイが、ボーカルが若干パワー不足な感じ。 デスボイスの真似事するくらいなら普通に歌えばいいのに。 3.アゲハ ★★★☆ 枯れたギターの淡い音色が一転して重低音の連打へ。 歌は終始華やかなメロディで、それに沿うように北欧っぽいギターソロやトランス風の展開もあり。 おいしいとこをごちゃまぜにしたような内容だが、インパクトも強く個人的なお気に入り。 ラルクのkenプロデュースのせいか、イントロのギターはモロにラルクを感じる。 4.ハイドアンドシーク ★★☆ テクノとヘヴィネスを行ったり来たり。 デジタルと生を融合したミクスチャーと言うよりは、テクノにそのままバンドが乗っかったような暑苦しい曲。音数も多いし。 その暑苦しさのせいか、ポップな歌メロと互いに邪魔し合ってるような。 5.陽炎 ★★★☆ 良い意味で古臭いメロウなバラードで、符割の細かいリズム隊が支える。 このバンドは以前から古臭い曲をやっていたけど、格段に聞きやすくなったし、まとまりも良くなった印象。 アウトロのベースの動きが1番おいしいとこを持って行ってると思う。
6.レミング ★★ メロスピ全開のハイスピードリフを乗せたメロコア。 他の曲が濃いせいか、イマイチ印象に残らない曲。 7.オズ ★★★☆ いかにもアメリカなハードロック調ギターとダンサンブルな4つ打ち音楽の融合が非常に楽しい。 コカコーラのCMに合いそうな曲。 8.浮游 ★★☆ ヨーロッパの民族音楽的な退廃的な音色と開放感が気持ち良い。 ただ歌が微妙に締まりが悪く、いささか消化不良を感じる。 9.賛美歌 ★★★ 長尺スローバラード。 浮遊感のあるヘヴィネスと彼ららしい古臭さが上手く噛み合っている。 荘厳なコーラスワークなど、ボーカルがよく練られていて長い尺もそれほど気にならない。 デフトーンズなんかが好きな人にはお勧め。 10.空と糸 ★★★☆ アルバム中最もストレートなバンドサウンド。 ギターも弾きまくってるし、全体的に力強いアッパー曲。 哀愁溢れる歌メロなので、やかましい曲の割には何度も聞きたくなる。 11.hanabi ★★★ アンビエントに静かなバラードなのかと思いきや、途中で一転して骨太な展開に。 ピアノとストリングスの効いた、晩夏を思わせる切ないミディアム曲。 タイトルを見てから曲を聞くと前半の太鼓の音が本当に花火っぽく聞こえてしまう。
総評 ★★★ メタルな印象の強い曲が並ぶが、メタルアルバムとして聞くにはリフも単調だし、低音の連打も非常にシンプル。 しかしながらテクノな展開やオリエンタルな雰囲気が加えられていて、曲のバラエティが豊かでほとんど中弛みもない。 ギターソロに合わせてアンサンブルに仕掛けを施したり、歌の要所要所で効果的なコーラスもあり、曲を聞かせるアレンジもしっかりしている。 ノーマルな邦楽と言うには音作りや楽器隊のアプローチがメタル系統に偏ってるし、かといってメタルとしてがっつり聞くアルバムでもないのがちょっと微妙なところではあるが、 他にはない個性があるバンドだと思うので、やかましい音に嫌悪感が無ければ一度聞いてみることをオススメします。
>>177 乙!
ムックの新作気になってたから助かる。
バラエティー豊かということで安心した
初めてのレビューなので本当に稚拙です。 Bird Hotel/People In The Box 1.完璧な庭 ★★★★☆ 変拍子で、明るめながら暗さも感じる不思議な曲調の曲。 とても濃い展開を持ち、何度でも聴きたくなる。 サビの盛り上がり方も素晴らしい。 Peopleの世界観が現れている、オープニングに相応しい曲。 2.海抜0m ★★★★ 歪みのかかったギターイントロから急に広がりのある感じになる。 アルバムの中ではやや影が薄いが、サビの叫びとリフレイン、かっこいいギターソロなど聴きどころは満載。 曲調は割とポップだ。 3.レントゲン ★★★★★ 何となく不安定なイントロ、不思議な感じを醸し出すベースラインと「さあ虐殺のスタートだ」というおどろどろしい歌詞が飛び出す。 そして緊迫感を煽る「ジャン!」というギターの音が鳴り響く。初めて聴いた時は非常に衝撃的だった。 これほど聴いてて緊張した曲は、そうそうない。最高の雰囲気を感じさせる傑作だ。 サビでは大きく盛り上がる。締めくくりの歌詞はとても秀逸。
4.月曜日消失 ★★★★ 静かな曲調で予測不可能な展開を見せつける。 わりと序盤は大人しめで波多野の澄み切った歌声が際立つ。 歌詞も不穏な感じを醸し出してるが、意味は正直分からない……。 だんだん聴いてるとズブズブと沈んでってしまいそうな、底なし沼のような曲。良い意味で。 5.昏睡クラブ ★★★★☆ これまでの曲とは毛色の違う曲。速めのBPMと少しハードな曲調である。 とはいっても変拍子、不思議なメロディーがありPeopleらしさを残しつつ新しい一面をのぞくことができ、Peopleの挑戦的な姿勢がうかがえる。 緩急のついた展開が曲の緊張感を高める。Peopleはこういった曲の雰囲気をあらわすのが非常に上手だ。 6.ヨーロッパ ★★★★★ 台詞が中心の曲。 序盤は普通の歌だが、異常に静かなのがかえって不気味でドキドキさせる。更にドラムが緊迫感を煽る。 曲調が変わった後台詞に入る。台詞のセンスは本当に高く、小説のようだ。 そして段々と曲がヒートアップするとともに波多野の声が熱を帯び、聴いている方もテンションが上がっていく。 最後のリフレインはまるで言葉にできない。最高の中毒性を持つクロージングナンバー。
総評:★★★★☆ 残響に所属している3ピースバンドPeople In The Boxの2ndミニアルバム。 聴きやすめなサウンドだが凄く深く、スルメ的なアルバムだ。 また波多野の声も透き通っていながら歌詞は不穏だったり、色々な意味で怖い。だがそれが良いと思う。 1曲1曲がとても際立っていて、捨て曲が無い。 People In The Boxの世界観が存分に発揮されている傑作。
>>181 乙。
このミニアルバム聴いて衝撃受けてピープル大好きになったわw
183 :
名無しのエリー :2009/09/07(月) 11:22:03 ID:2COF8K/j0
age
Superflyお願いします
1stなら既にあるじゃねーか
そういえばSuperfly聴いてなかった。取り敢えず最近聴いたのを。 SPECTACLE/のあのわ 1.夜明け ★★★★ ピアノのコード弾きで静かに入り、大きなメリハリをつけて展開する賛美歌風の曲。サビでキュピキュピ鳴るキーボードが Sotte Bosseっぽくてキュート。1番のマーチングドラムを2番でロックドラムに差し替えることで低音が厚くなるが、 チェロ登場のタイミングに合わせたものか。普通バイオリン使いそうなとこで何故チェロなのかと思ったらボーカル兼任とは。 ボーカルは大まかに言えば安藤裕子系で、完全オリジナルという感じではないものの、表現力は充分持ち合わせており、 何だかんだでこの歌い手ありきで魅力を発揮してるバンドに思える。詞はテーマがデカく、ちょっと自ら浸ってる感じ。 2.SPECTACLE ★★★★★ 一転、普通のポップスっぽく始まる曲。ドラムが2拍目のスネアの裏に入れてるバスドラがタイミング早すぎて、リズムがヨレてるような。 つっこんだ分の帳尻を合わせるように4拍目のスネアを遅らせてるので、変な間延びが発生して余計に収集がつかなくなってる。 正直下手に感じるが、ベースもそっちに合わせてるので意図的な演出かも。でもフィルとかもカッコ悪いしなあ。どうなんだろ。 ギターのキメっぽいフレーズもしょっぱい。とか思ってるとサビでまたもミュージカル的な、希望に満ち満ちた感じの曲に変貌。 なんか冒頭から2曲連続でアルバムのクライマックスみたいな曲だが、どんなテンションの作品なんだろう。この手の音楽をやる バンドにしては演奏技術が高くなく、いっぱいいっぱいな感じだが、むしろその必死な感じが聴き手に演奏を最後まで見守りたい、 応援したいという気持ちを湧き起こさせるのかも。完全無欠な可愛げのないバンドの曲とはまた違った、危うさを内包するが故の ドラマ性を有する曲。ライブ観たくなる。これで本人達が演奏上手いと思ってたらイヤだが。
3.カエルのうた ★★ 普通の3拍子ロックに北欧の民族音楽っぽさを足したような曲。ちょっとエレキが浮いてる感じ。ギターあんまりいい仕事してないが、 メインコンポーザーとしてバンドに貢献してるのでイーブンか。例の大袈裟な感じを取り払うと、ちょっと編成の珍しい パンクバンドといった感じの面白味の無い音になってしまってる気がする。カエル君の冒険的な詞は低年層向けの 絵本っぽい感じを狙ったものか。しかし「これは誰のせーい」とか「いらなーい いらなーい」とか、伸ばして歌ってるところを そのまま表記してるのが不思議系狙いすぎでウザイ。 4.ループ、ループ ★★★ キャッチーなサビを有する、普通のポップス寄りの曲。キュピキュピのキーボードは気持ちいいが、技術もアイデアも半端な エレキギターとの相性は良くない。運指の練習フレーズみたいなチェロのフレーズもやや退屈。チェロのことなど何も知らないが、 これってあまり上手くないのでは。詞は直情的で、自分の気持ちと相手への願望だけを並べ立てている印象。 二人の恋はそうまるで何たらかんたらみたいな詩人ノリがなくサッパリしているが、いろいろ過程を省略しすぎてて説明不足というか、 自己完結的な印象。なんか本人のパーソナルな部分も知らないと行間読みにくそう。 5.Melt ★★★ APOGEEとかがやりそうな、5拍子のポストロック風の曲。いい感じに掴み所の無いメロディが雰囲気出してる。 序盤の、いい意味で青臭いメロディからは想像しにくい振れ幅。いきなり普通の曲やったり、いい感じに訳の分からない多才さ。 こんな曲チェロどうすんだろと思ったら、おどろおどろしいカオスなソロがハマッててちょっとびっくり。 ただ、演奏陣が割と決まりきったことを黙々と繰り返す感じがいわゆるポストロックの奔放なイメージにそぐわず肩透かしな気が。 ある程度ライブ性があっていいのでは。ドラムとか複雑なパターン叩くことに気を取られすぎてハイハットの抑揚なくなってるが。 ほとんどの彼らの曲同様、未来に繋がる未完の曲として楽しむのが正しいか。上手くなってからのライブに期待したい曲。
6.グリュー ★★★ 丁寧な歌メロの普遍的ポップス。特に奇をてらった要素は無く、Yukkoの歌をじっくり堪能させる目的の曲に思えるが、 ギターは歪ませる必要あったんだろうか。エレアコも含めアコギが全く出てこないのがどうも違和感がある。他バンドより使い所多そうなのに。 ここまでの曲で最も歌とチェロが被るパートが多く、ライブで大変そうな曲。まあ弾いてないときは弾いてないときで 弓がすごい邪魔そうだけど。構成自体がダイナミックな曲以外はどうも演奏が淡白に聞こえるが、この曲は無機質な感じが狙いなのかも。 7.lastday ★ 30秒弱の民族音楽的なインタールード。 8.星が見える日は ★★★★★ いきなりキラキラの80'sサウンドになるパンキッシュな曲。スゲエ振れ幅。ジャンルを散らした効果か、曲自体の出来もやたら良く感じる。 筒美がC-C-Bに提供しそうな曲。Yukkoもドスを和らげた戸川純といった感じのハツラツとした歌い方で曲を牽引する。 アップテンポ苦手なタイプかと思ったらむしろ凄い適性。高音がうわずる感じが甘酸っぱい。適度に荒いギターソロも、曲の中心を 一本貫くリフを奏で倒すキーボードもナイス。海外の若手みたいな演奏センス。曲調的には今のメジャーどころならカエラ辺りの領分だが、 この1発だけで出し抜いた感のある曲。
9.Your Song ★★ 一気にただのポップス。なぜだ…。これだけドラムの人が作曲してるからか。耳馴染みの良いメロディではあるが、アレンジ面では チェロの珍しさに慣れた耳を改めて感動させるような細工は無い。むしろ昭和っぽいキメとか、例によって棒っぽいドラムが気になる。 10.Line ★★★★ 大まかに言えばクラムボンの「サラウンド」とかの系統の曲。ベースの音作りも近い気がする。フレーズ的にはもっとシンプルだけど。 メロディも綺麗。ゴウの書くメロディは、よくある4小節目の最後が余ってしまう感じではなく、4小節目の4拍目くらいから次のメロディの 塊が頭を出すような作りが多く、連続性がある。Aメロの歌を流用したようなピアノのリフも全編で顔を覗かせる活躍ぶり。歌も上手い。 しかしやっぱり終盤でドラムが単調になりすぎるか。なんかバスドラやシンバルの音量が均一すぎて盛り上がりきらない印象。 11.ゆめの在りか ★★★★ 最後はやはり出た、馬鹿みたいに分かり易くダイナミックなミュージカル風の曲。Aメロではゴウの、小節を滑らかにまたぐ メロディセンスが発揮されている。Yukkoがタイプ的に、肺活量を見せつけるように何でもかんでも音符を繋げるタイプでないことが ゴウのメロディの良さをさらに引き出してるのかも。そして最後の最後にドラムが今までになく堂々としたプレイで大活躍。最後は締めた。 なんかティンパニ重ねてるようにも聞こえるけど。しかしバンドの持ち味とはいえ、やたらに感動を煽ろうとして大袈裟にタメたり、 構成をくどくしすぎたりで、ここまで食いついてた聴き手をも引かせる隙を作ってしまったような気も。サビだけ聴くと普通にポップなだけに、 通して聴いたときに戸惑うかも。合唱コンクール的な歓びの歌が潜在的に実は好きな人ならアリだが、その手の歌が嘘寒く感じる人に 無理に薦めるのは酷な曲。まあ最初っから飛ばしてたから、大トリはこのくらい仰々しくやらないと収まんなかったんだろうけど。
総評 ★★★★ チェロを兼任するという珍しいシンガーを有する5人組、のあのわの2nd。 キャラで売る人と思いきや、Yukkoの歌唱力が意外に高く、賛美歌もポストロックも一本調子にならずにきちんと歌い分けている。 チェロの存在も面白いが、兼任の限界が来て歌とチェロどちらを取るかの決断を迫られたとき、チェロは絶対ないなという印象。 むしろ話題性のために後付けしたように思われがちで損してるのでは。無理せんでも専業シンガーとして充分力があると思うけど。 曲は大半をギターのゴウが手掛けており、中には平凡な曲もあるが駄作は無く、さらにいくつか突き抜けた曲がある印象。 他にもキーボードとドラムも作曲しているため、青臭いコテコテのメロディから浮遊感のあるクールなメロディまで意外と手広い。 あんまり同時に持ち得ない曲調を共存させてるとは思う。それらの全部が全部チェロを有効に使ってるとも言えないが、 概ね活かしてるし格好はついてる印象。作曲家としては一仕事してるゴウだがギターはパッとせず、音の面ではキーボードの荒山と ベースのnakameが主戦力に感じる。全体的に個人技よりも曲を構成するフレーズを鳴らすことに重点があり、派手なプレイは無いが、 至極まっとうな判断だろう。ドラムはやろうとしてることの水準が高いせいか他バンドより危なっかしく聞こえるが、この 壊れそうになっては持ち直し、感動のフィナーレまで辿りつくドラマ性こそがこのバンドの求めるラストピースという気もする。 マラソン選手を応援する気持ちになる。本人にとっては不本意な言われ様だろうけど。 詞はおっとりもドロドロもなく、ピュアで嬉々としてるので、ダメな人はどうしてもダメだろう。端的な感情を放ってくるフレーズが多く、 ハキハキしていて、本人の躍動感のある歌い方にはマッチしている。ていうか曲調がこうなら詞もこうならざるを得ない気がする。 総じて自らのセンスに体のほうがまだついていかない印象の作品。将来に期待できるし、今は今で面白いバランスになってるのでは。 結局の所ボーカルが大きいので、安藤裕子系という形容で既に気構える人には不向き。打ち込みの端正なビートが好きな人にも。
>>186 乙
レビュー書くの上手いね
読んでておもしろかったし、のあのわ気になってたからありがたいわ
192 :
名無しのエリー :2009/09/19(土) 20:59:31 ID:TC33O6v50
>>186 乙。
安藤裕子系統の声ゆえ聴かず嫌いだけど、試聴ぐらいはしてみようかな。
乙 のあのわ聴いてみるか
のあのわ聴いたがメロディが個性的で良いね 誰かカエラの新作やってくれないかな
>>186 乙
名前も知らなかったけどレビュー読んで気になった
b'zの新曲が売れているので現時点の最新アルバム「ACTION」をレビューしてみた 1.純情ACTION ★★★☆ 最初から最後までの流れが良い。イントロのドラムもgood。 ただ、総勢17曲のうちの一曲目としてはサビが弱すぎる気がした。 2.黒い青春 ★★★★ イントロがジャズっぽいが急にハードになる。正直ハードすぎる気もするけど、 他の青春系ソングとはまた違った良さがある。 3.SUPER LOVE SONG ★★★☆ 世間一般のb'zといえばこういう曲なんだろうね。アウトロの跳ねるようなドラムが癖になる。 Cメロが無ければもっと良い曲になったんじゃないかな? 4.満月よ照らせ ★★★ バラードナンバー。ギターが出す哀愁感が歌詞とマッチしていて中々。 いじめについての歌詞は良いと思うんだけど、ちょっと生々しいかも・・・ 5.パーフェクトライフ ★★★★ 3曲目までとはまた違った感じのアップテンポな曲。"嘘で固めた城"という表現が良いね。 ここら辺で気付いたんだけど、稲葉の作詞センスはどこかズレてるよね 6.一心不乱 ★★★ 稲葉の歌い方が特徴的だけど、それ以上にリズム体が良い仕事してる。 ギターソロから単なるb'zに戻っていったのが残念。 7.FRICTION - LAP2 - ★★★ LAP2ってことはLAP1もあるって事か。いかにもLAP1から続いてますよって感じだ。 歌詞が英語なので訳すのがメンドイ。 8.ONE ON ONE ★★★ ピアノとギターが上手く合ってて聴きやすい。2曲目とは違っていかにも青春って曲。 9.僕には君がいる ★☆ ギターがほとんど使われてない曲。その分稲葉の歌い方がネチっこく聞こえてしまうのがマイナス ついでに曲順にも恵まれて無いね。流れぶち壊し
10.なんという幸せ ★★☆ 曲名からポップな曲かと想像したけど、完全に斜め上を行かれた。 聴き終わった後にまったく幸せな気持ちになれない。アレンジとかは良いんだけどね 11.わるいゆめ ★★★★ b'zってロックよりもジャズの方が良いんじゃね?と思わせるくらい凝った曲だ。 "クスリ箱"っていう表現が何気に気に入った。 12.HOMETOWN BOYS' MARCH ★★★ ポップすぎる。何とかして違うモノを作り上げようとする意気込みが感じられる。 前3曲の歌詞が暗めなので余計にこの曲の存在が光ってる。 13.光芒 ★★★★☆ 大作。サビが2つあるが、闇と光という感じで見事に共存している。 アウトロがフェードアウトだったら完璧だった。 14.トラベリンメンのテーマ ★★ ここまでの曲の聴いてきた者への休憩所。 前曲みたいにサビが2つあるけど、逆に中途半端ししてしまっている。 15.オレとオマエの新しい季節 ★★★★★ ラテン調の曲...最初だけだけど。クイーンのイニュエンドウみたいな曲。 2番からの盛り上がりが素晴らしく、歌詞も良い。 この曲でY.M.C.A.を思い出した人は僕と握手 16.永遠の翼 ★★★ b'zの壮大系バラードはOCEANでお腹一杯なんだけど、これはこれで違う味を出してるよ。 ギターソロが浮いてるけど、それがラストへの盛り上がりを促していたりする。 17.BUDDY ★★★★ これまでのb'z、これからのb'zを表しているようなアップテンポな曲。 b'zっていうのは2人で1つって事なんだろう。相棒って良いよね 総評. ★★★★ 17曲と曲が多く、一曲一曲に個性が詰まっている。通して聴くと途中で萎えてしまうかもしれない。 また歌詞が暗いのが多いが、前へ進もうと「ACTION」しようとするような歌詞も多い。 20年も音楽をやっているとどうしてもマンネリ化すると思うのだが、このアルバムを聴く限りではそうは感じない。 b'zの新たなる可能性を示したアルバムかと。(過去のアルバムを聴いた事が無いので何とも言えないが)
198 :
名無しのエリー :2009/09/24(木) 15:10:13 ID:fUPjbv3S0
>>197 乙!
曲数少ないからシカトしてたアルバムゆえ、助かる。
さてさて・・・
m-flo TRIBUTE 〜maison de m-flo〜
01.miss you (May J. & JONTE)★★☆
原曲はloves melody.&Ryohei。
声の傾向も元の2名とかぶるので、大きな違いといったらブレイクビーツが挿入されたぐらい。
あたらしいパートも加わっているが、全体的な印象は変わらず。
02.come again (青山テルマ)★★★
言わずと知れた3人時代の大ヒット曲。
テルマってなんとなく軽く見られてるイメージがあるが、MAKAIとのコラボ曲でも実証されたように歌唱力が非常に高いし声がセクシー。
そしてトラックも出だしからサビまでは完璧だと思っていたが・・・サビでの4つ打ちキックが強すぎて、繊細なメロディーラインの邪魔になってしまっている。勿体無い。
03.Planet Shining (COMA-CHI)★★★★
3人時代の曲。
COMA-CHIはラップも歌もこなす女性ラッパー。
歌唱はまあまあレベルだが、ラップはカッコいいし無機質でエレクトロなシンセが印象的なトラックがカッコいい。
04.Yours only, feat.WISE (西野カナ) ★★★☆
原曲は3人時代のどバラードだが、こちらでは程よくテンポを上げ重苦しさを良い意味で排除。良トラックだと思う。
西野カナはいわゆる“ケータイ世代”などと言われていて、良くも悪くもある意味2009年を象徴するアーティストだと勝手に思ってたり。
大して上手いわけではない彼女の透き通った声には、どこか思春期の少女独特の中途半端さのようなものが感じられる。
そこがなんとなく渋谷・原宿の女子高生文化とリンクし、上手すぎるテルマだったりデビュー当時の小柳ゆき等と違って本気で支持される理由なのだろう。
それにしてもWISEはVerbalとTERIYAKIでの盟友なわけだが、こういうラブソング系での客演が目立つ気が。
199 :
名無しのエリー :2009/09/24(木) 15:12:41 ID:fUPjbv3S0
05. been so long (JEJUNG & YUCHUNfrom 東方神起) ★★☆ 3人時代の名曲を東方神起のイケメン2人がカバー。 しかしせっかく女歌を男が歌っているのに印象が全く変わらないのはちょっとなぁ・・・。ラップは上手いと思うけど。 にしてもラストのほうのテンションが高くて微笑ましい。 06.Simple&Lovely (misono) ★★★★★ 原曲はloves 倖田來未。まぁ倖田姉妹の絆は強い、とw。 思いっきりギターロック調に仕上げてきたからビビったけど、dat時代から変わらないキュートな歌声がキュートなメロディーに非常にマッチしている。 個人的に原曲が微妙だっただけに、正直これが1番の収穫かも。 (この際、バラエティー等での醜態には目をつぶろう!) それにしてもスクラッチがうるさいが。鳴りっ放しってどういうことよ。 07.the Love Bug (YU-A) ★★★★☆ 童子ーTプロデュースによるソロ活動ばかりが最近目立つ、Foxxi misQのメンバー。 Foxxi misQ聴いてても思うが、キュートなだけでなくセクシーさ艶っぽさ憂いなどが備わった声が最高。 掛け合いのパートも自分でこなしていて、それもカッコかわいい。これでルックスもいいのだから素晴らしい。 トラック的にも、原曲のようなバグったストリングスみたいな遊びは無いものの、上出来。 08. Come Back To Me (Marie) ★★ これも3人時代の曲。完全な新人さんらしい。 だが、一番印象に残らなかった。もちろん一定水準を超えた声ではあるが、個性に乏しい。 申し訳ないが、正直飽和状態のこのシーンで彼女が大輪の花を咲かせるにはかなり奇天烈なプロデューサーと組むしかないような気が・・・。 09. L..O.T. (Love or Truth) (BENI)★★★ 3人時代の曲。 歌い手は、元美少女クラブ21という経歴が黒歴史と思われるw安良城紅ことBENI。 原曲とほとんど印象が変わらないが、BENIさんの歌唱が見事。声がカッコいい。
200 :
名無しのエリー :2009/09/24(木) 15:14:33 ID:fUPjbv3S0
10.let go (清水翔太) ★★ 原曲はloves YOSHIKA。ある意味、2008年以降増殖した“R&Bバラード+ラッパー”スタイルの先駆け曲かも。 だからこの曲を男が歌うとは思わなかった。 たしかに声は綺麗だし表現力も高いとは思うが、大御所演歌歌手みたいに無駄に崩した大げさな歌い方が耳につく。正直不快。 総評 ★★ m-floのトリビュート盤。 一応個々の曲の出来はそれなりだが、全体的な点数はこれが限界。 というのも、参加メンツがR&B界隈に限られているため、名前を見た時点である程度の完成形が見えてしまうからである。実際、そのまんまのものが多いし。 唯一姉さんのオマケとして付いてきたであろうmisonoが一番印象に残るという皮肉な事態。 そもそも「m-floとリスペクトし合う若き才能が一堂に集結!!夢のトリビュートアルバムが完成!」という企画の時点でおかしくて、なぜm-floの先輩にあたるアーティスト達を呼ばなかったのだろうか。 リミックスの面子を見る限り、そうした人たちが集まらなかったということはありえないだろう。 結果、曲数も少ないし実に地味な1枚になっている。聴いていてワクワク感がまったく無いのがある意味凄い。聞かなくても損はしないかも。 どうしても聴きたいという方は、このレビューを参考にして下さったら幸いだが、気になったのだけを着うたフルなりiTunesなりで購入するぐらいで充分では?
>>198 乙
misonoは賛否両論だと思うが おれも一番好きだw
ravexやゴマキのレビューとか期待
>>196-197 乙
あんまり売上が振るわなかったアルバムだがわりと面白そうな曲が多いな
つかタイトルが斬新すぎw
>>197 >>200 乙。m-flo結構売り重視な感じっぽいね
つるのおと/つるの剛士
1.未来予想図U ★★
ドリカムのカバー。女性視点の恋の歌を漢らしく歌いあげるのは彼の不器用さのあらわれか。新解釈として受け入れようにも、
詞の内容が微笑ましい未来を無邪気に信じる感じなので、高音になるにつれて乱暴で捨て鉢になる彼の歌唱は理解に苦しむ。
高音は高音で声色を持ってるというより、単純に型崩れしてる。カラオケでネタ的に歌ってるノリをCDにパッケージする意図か。
吉田が特に作曲に長けておらず、これも名曲というより吉田の歌ありきの人気曲という印象なので、つるのでは厳しいのでは。
2.ラヴ・イズ・オーヴァー ★
欧陽菲菲の有名曲のカバー。Aメロは雰囲気が出てる。というか似せてる。あんまりカバーの意味が無い気がする。
ていうかカバーの意味が分かってない気がする。しかしちゃっかり有名曲入れるあたりは売れ高を計算してるので、
「だって俺、馬鹿なんだもん!みんな知ってるでしょ!?」みたいにキャラを活用した言い訳も苦しくなりそう。
3.HOWEVER ★
GLAYのカバー。後半でバテて、ただ声量だけを維持しようとがなり倒す感じになる。意図的に必死な感じを演出しようとしてると
言えなくも無いが、単に歌い終えた後「ちょっと後半荒れてるけど、つるの君のキャラが出てていいんじゃないかな」とかいう話になって、
きれいに歌えるまで録り直す労力を惜しんだような気もする。このテイクではこう、という問題じゃなく根本的に歌えなさそう。
サビですら何言ってんだか分からないほど回りくどいこの曲の詞は完全にナルシスト向けで、つるののキャラに全く合ってないのでは。
4.レイニーブルー ★ 徳永英明のカバー。つるのの選曲は徳永が発表したカバー作品とも数曲被ってるが、ここでそんな徳永の曲までもカバー。 つるのがカバー作品を製作するにあたっては徳永の一連のカバー作品のヒットが動機づけになってると思われるが、 どうもつるのは徳永の成功を歌手として云々より「オリジナルより手間もかからない上に売れる」という視点で見てる気がする。 カバー作品を連続リリースしたことを叩かれだしたつるのが「徳永兄さんを悪く言うな!」とか言い出しそうで、何だか徳永を 人質に取られた気分になる。選曲も恐らく徳永作品中最も大勢にカバーされたこの曲を持ってくる抜かりのなさ。 批判されたら「カバーの何が悪いんですか!?ねえ皆さん?」とカバー者全員巻き添えにして誰かに守ってもらう魂胆が見える。 カバーは悪くないが、さっきの曲と違うこの途切れ途切れな歌い方は徳永独特の音価感覚を真似ようとしてるだけなのでは。 5.君となら ★ TUBEのカバー。元曲を知らないが、歌い方で多分TUBEの曲なんだろうなとは思った。しかも高音で前田の特徴を誇張しすぎて 本当にB級物真似になってる。何だろうコレ。色んな歌い方が出来るといえばそうなのかもしれないが、歌の幅というより芸の幅だし、 菲菲の歌い方でTUBEはどうせ歌えないんだろうし…。中川翔子もスゲエ物真似入ってる時があるが、真似はつるのより上手いし…。 6.愛をくれよ ★★ 福山憲三のカバー。誰だ…。と思ったら、つるのが初出演したドラマの主題歌だったらしい。何だろうコレ。何かの記念? 自主制作でやったらいいのでは。曲も普通のミドルテンポの歌ものロック。2番のサビで「誰か汗をくれよ」と熱唱してるので、 自分で苦労して出すほうが美しいのでは、と思ったが、「明日をくれよ」だった。きっと元曲の人の発音の癖を真似たのだろう。 聴いたこと無いけど。本人のオリジナルのように違和感なく聴けるし、ネームバリューにすがってない分だけ今までより健全な印象。
7.さよならの向う側 ★ 山口百恵のカバー。ラストシングルだったという事で、詞もそれに沿って、周囲への感謝を歌に託した内容になっている。 一方つるのの歌は今までの流れ通り、Aメロは抑え目で盛り上がってからは強引にがなる感じで、曲ごとに表情を変える気配がない。 明らかに今までと毛色の違う曲だと思うが。全て不器用さの演出だ、世間がつるのに望むキャラを全うするための判断だと言われれば、 つるのに興味もない自分が何か言う筋でもないが。取り敢えずがなるしか能がないことは確定してるなら、そういう選曲をすれば 良かったのでは。ミッシェルのラストシングルの「エレクトリック・サーカス」とか。アベに呪われそうだけど。 8.ビューティフル・ネーム ★★ ゴダイゴのカバー。曲名は知らなくても大半の人は聴いたことのある有名曲。つるののパパキャラを活用し、子供達と楽しく歌う。 つるのが音程の上下についていけてない感じで、たどたどしいが、それも含めて普通に微笑ましい。選曲的にも金の匂いが薄めで、 モー娘の童謡カバーのような健全な印象。まあパパキャラを持ち出したこと自体あざといと言えばあざといけど。 9.君だけを守りたい ★★★ 中島文明のカバー。だから誰なんだ…。と思ったら、つるのが初主演したウルトラマンダイナの主題歌だったらしい。ええええ…。 まあつるのファンにはたまらない選曲なんだろうけど。曲は特撮ヒーロー主題歌のイメージ通りといった感じで、特別に 名曲とも思えないが、つるのの熱い歌い方には今作中最も合ってる選曲。まあ元曲知らないからこそ自然に聴けてるのかもしれないけど。
10.翳りゆく部屋 ★★ 荒井由美のカバー。これも時代を超えて多くの歌手にカバーされている曲で、今作収録の曲中では個人的に最も原曲が好きな曲。 つるのはこれを今まで以上に直線的で男らしい歌い方で仕上げており、「輝きは戻らない 私が今死んでも」という身も蓋もない 詞との相乗効果でいい迫力を出している。と思ったら、どうもエレカシのカバー版を土台にしているようで、そっち聴いてしまうと 例によって変な物真似にしか聞こえなくなる。またデスカ〜〜〜モーウやめて下サ〜〜イやめ……やめろ!!! 11.夢 ★★ ウルフルズのカバー。聴くとああ向いてるなウルフルズ、と思うのだが、さっきまでとアタックの強調のしかたを変えてたり、 今まで抑えて歌ってたAメロから早くもがなり声になったり、それっぽい巻き舌を交えてたりで、明らかにトータス補正が入ってる。 カラオケで歌ったらみんなに上手いと褒められて、その通りに受け止めて自分の歌が上手いつもりで収録した感じ。ていうか全部…。 12.笑顔のまんま ★★ BEGINのカバー。作詞は明石家さんま。何となく紳助への反目が感じられるこのチョイスは面白いかも。よくCMで耳にするが、 ずっとウルフルズが歌ってると思ってた。色んな歌真似のレパートリーからここでトータスを選んだセンスは良いのでは。
総評 ★ 俳優、お馬鹿系タレントとして活躍するつるの剛士が発表したカバー集の2枚目。 歌は全くの素人に混ざれば上手いほうとは思うが、完全な素人として歌手オーディションを受けたら一次落選レベルという印象。 声に特徴はあるので、あんまり元の歌い手に釣られずに自分の好きなように歌ったら良かったんじゃないかと思う。 あんなふうに歌いたい、という目標として真似てみるのは誰もがすることとは思うが、それを自分名義でCDにする人は少ないと思う。 しかもカバーで。年齢の割に妥協点が低すぎる。一度本格的に歌手活動をしてみたかった、とかいう夢は、ある程度歌の上手い タレントなら誰もが持つものなのかもしれないが、一回やったんだから充分堪能しただろうし、もう一回やるならプロとして 要求されるレベルがあることも分かるもんなのでは。カバーが多作の歌手って徳永とか佐藤竹善とかのレベルになるが。 名曲を次の世代へ語り継ぐ役割はある程度担ってるかもしれないが、本人の思い入れが強いだけで特に名曲でもないものが混ざってたり、 最も頭の痛い問題として名曲が名曲に聞こえてないので、どっちでもいいけど無ければ無いほうが良かった作品という印象。 昔アニメ主題歌のテープとかで、TVと違う全然知らない人が代わりに似せて歌ってるやつが普通に出回ってたが、あれが好きな人にお薦め。
乙乙乙乙乙
さんまの番組で加山雄三の海歌ってるのみたが
それも本家の真似に必死でめちゃくちゃになってたなー
まあ売れるから出してるんだろう
>>207 乙
>>203 乙
まあ絶対ないけど「エレクトリック・サーカス」カバーされたら俺が呪うわw
211 :
名無しのエリー :2009/09/25(金) 12:16:57 ID:AQA/FNDX0
乙 たしか昔つるのは8bit的なことをやってたような気がしたから、俺もこのカバーの企画の必然性を感じないな。 あと197さんへのレスがイミフになってましたすみません。
乙 ここまでオナニーがすごいってのもある意味珍しいな オナニー+勘違いだから余計に痛く感じるのかもな
需要ないかもだが、書いてる人いないんで シンシロ/サカナクション 1.Ame(B) ★★★☆ 大胆なコーラスワークが冴える衝撃の1曲目 電子音やギターもバキバキである意味カオスだが、非常に面白いと思う とにかく実験的 2.ライトダンス ★★★ イメージは東洋の都市。紛れもなくサカナっぽいダンスロック ライブで受けそうな感じかな 3.セントレイ ★★★ 電子音が盛られたギターロックの曲 とにかく疾走感がすごい。ダレることなく最後まで突き抜ける これぞキラーチューン。唯一のシングル曲 4.ネイティブダンサー ★★★★☆ ロックというよりはダンス寄りの1曲 ピアノと歌が基本的なベースとなっており、気付けばピコピコと電子音が鳴っている 哀愁的なのにすごく高揚感がある不思議な曲。これでサカナを好きになった人は多いはず これはサカナの新境地と呼べるのでは。PVも最高なので見たほうがいい
5.minnanouta ★★☆ 唯一のインスト曲。ループが印象的な1曲 中々良いのだが、曲の特性ゆえに飽きやすい人は飽きやすいと思う まあ単なる曲の繋ぎではないのでクオリティは高い インストなのに「minnanouta」というタイトルも面白い 6.雑踏 ★★★ サカナ初期の頃の曲。ロックというよりはフォークっぽい ギターも結構きつくボーカルも熱があって、とても生っぽさがある このアルバムで1番オルタナティヴな曲 7.黄色い車 ★★★★☆ フォーク色が強く、前曲よりさらに生っぽい曲 ベースラインも良いしギターもゴリゴリで、とてもかっこいい ギターソロも今まで以上にハードで印象的 サカナとしては異端な曲かもしれないが、俺は大好きです 8.enough ★★★☆ ボーカルと歌詞が印象的な曲 まるで詩の朗読のような歌い出しだが、徐々に演奏が加わり、 後半に向けてドラマティックになり、最後は死んだように静かに終わる ボーカル・山口一郎曰く「自己への逃走と、自己への闘争」の歌らしい なるほど
9.涙ディライト ★★★★ 哀愁的でキャッチーなメロが印象的なミドルな1曲 かなりシンプルな曲なのだが、中々のスルメ性があって飽きない シンセがピコピコととても気持ちよく鳴っている 10.アドベンチャー ★★★★★ ダンスビートとギターロックを融合させた1曲 裏打ちされたダンサンブルなビート感が何よりも肝 だから間違いなく踊れるし、そのダンス独特の高揚感が不思議なほど現れている それでいて間違いなくギターロックなのである。 これぞサカナクションの最大の醍醐味であり、その最高峰だろう 11.human ★★★ 最後を締める雄大なギターロック曲 歌詞は自分への応援歌のような、珍しくポジティブな歌詞 以前のサカナのようなネガティブな感情に終止符を打つような、終わりの1曲である さあ、これからどう変わるのか
総評 ★★★★ 北海道出身のロックバンド・サカナクションの3rd 今作は内省的な1st、2ndとは違ったアプローチで魅せていた印象だった 何よりシンセの役割が増えたように思えるし、ギターも激しかった 歌詞も表向きへの世界へ向くようになっていた。このアルバムで間違いなくこのバンドは外へ開いたのだ そして、このアルバムはアジカンの後藤氏から絶賛されたそうだ 以前はフォーク寄りだったサカナ。今回は間違いなくロックバンドだった そして、確実にポップの方向へと接近していた これからどんな方向に進むのであろうか。期待しています
乙ベルと像
乙! そんなことない、わかりやすくて良かったよ
1.ウサギのバイク★★★ うさぎを抱いたことがあるだろうか。人肌に比べ微熱を持ち、脈拍も早い。 その小さく儚い存在を「壊れそうなバイク」と表現した、早朝の淡い切なさにも似た序曲。 2.日曜日★★★ 前曲の感傷をぶった切る、ラウドでメタリックな出だしが痛快。 「普段は冴えなくても日曜日だけは無敵!」そんな全能感に溢れた冒険は、 やがて空想の森に迷い込んでいく。 3.名前をつけてやる★★★★ スモールフェイセズを思わせる、サイケでファニーな表題曲。 シュールで意味深な歌詞は思わず深読みしてみたくなる。 できちゃった結婚で、子供に「名前をつけてやる」…のか? 4.鈴虫を飼う★★ 鈴虫は羽を擦り合わせてあの独特の音を発している。 この曲にはマンドリンが使われていて、トレモロが奏でる音色は、たしかに鈴虫を連想させる。 5.ミーコとギター★★ タイトルにも現れているとおり、ミーコへの想いを綴った歌詞と 歪んだギターが炸裂した疾走感溢れるロック・ナンバー。 6.プール★★★★★ 初期のスピッツを代表する、隠れた大名曲。まず、失恋をモチーフにした歌詞が秀逸。 昔は夏蜘蛛(手足合わせて8本足)だったのに、今は「白い花降り止まず」… ギターが水面に反射する日光、ベースが波、ドラムが水しぶきを思わせるアンサンブルも まさにバンドとしてのスピッツの真骨頂。
7.胸に咲いた黄色い花★★ 歌詞もメロディもアレンジも、とっても分かりやすいラブソング。 理想的なポップ・ロックではあるが、個性的な楽曲群の中では少し物足りなく感じる。 8.待ちあわせ★★★ ブルーハーツ「キスしてほしい」を連想させる、表面的には陽気なパンク・チューンに乗せ、 悲壮感漂う失恋を、それでもボーカルは淡々と歌う。どうしようもなくやるせない。 9.あわ★★★★ レトロでジャジーな曲調。スピッツの長い歴史を俯瞰しても、ありそうで実は他にない曲。 けっこうスルメ曲です。情けなくて屈折した歌詞が個人的には好き。 10.恋のうた★★★ なんてことない陳腐なラブソングなのだが、それなりの不思議な魅力がある。 アルバム中でも最古の曲で、現在まで続くスピッツ流歌謡ロックの雛形といえるかも知れない。 11.魔女旅に出る★★★ 弦楽をバックにドラマチックに歌い上げる壮大なバラード。 歌詞はなんとなくアニメ「魔女の宅急便」を連想させる。 総評★★★ スピッツの最高傑作として挙げられることの多い2ndだが、 各曲ごとに吟味すると、個人的には思い入れのある曲が数曲に限られてくる。 恐らく、このアルバムは醸し出す世界観に支えられる部分も大きいのだろう。 何はともあれ、スピッツの一番濃ゆい部分を堪能したい人にオススメ。 タイトル忘れた…OTZ スピッツ/名前をつけてやる です。
>>220 なんかワロタw視点がおもしろいですね
乙です
需要なんて知らない知らない知らない知らないないない ECD / 天国よりマシなパンの耳 01. BORN TO スルー ★★★★☆ ずっとミックスという裏方に回っていたILLICIT TSUBOIが遂にレコーディングに再び参加したことで話題になった一曲。 トラックは勿論有無を言わせぬ出来。ホーンとかが入ってくるタイミングが完璧で、聴いてて鳥肌立ちまくり。 リリックもなんとなく生死観で興味深い内容。とにかくやりたくないことは全部スルー。 因みに最初は「ツボイ君、スクラッチ入れてくんねえ?」と軽いノリで頼んだだけだったのだが、 返ってきたのはスクラッチどころかなんかものすごい事になってるこれ…だったらしい。 02. 天国ROCK ★★★★ なんとも間抜けでさっぱりとしたポップなメロディ+どう考えても吹くのに失敗している管楽器の音なトラック。 その上でかなり抽象的な意味不明なリリックが炸裂。 仕舞いには「これには深い訳などナッシング」とまで言われて力が抜ける。 しかしその中で急に出てくる「毎日毎日眠くなる 毎日毎日腹が減る」という恐ろしく生々しいフレーズ。 どんなに楽しげな曲でも何だか一筋縄では行かない感じだな、このアルバム…。 03. REW ★★☆ かなりムーディでロマンティックなトラックに音楽に関することを少々。 「去ってゆく」という歌がアクセントとして使われている。悪いわけじゃないが、ダレてしまうかな… でも1年ぐらい聴き込んだら好きになりそうな気もするなあ。 因みにトラックに使われている元ネタをJETSET特典のDVD-Rの中でかけていたのだけれど これまたメロディアスで相当良い曲だった。
04. 職質やめて! ★★ 2分にも満たない短い曲でアクセント的な感じ。爽快に駆け抜けていくが内容は職質やめて! 以前、新宿で職質を受けた石田さんはいきなりカバンを開けるように言われて「いやだ!」と抵抗したのだが不信は解けず、 交番行き寸前になったので結局警察官にカバンを見せることになる。その際この曲のリフレインを叫びながらカバンを開けた… という何だか凄まじいエピソードがある。 05. 自殺するよりマシ ★★★★★ このアルバムの核となる曲じゃないかな。もうタイトルからしてまともじゃないが内容はもっと強烈。 延々とミュージシャンの楽ではない毎日がリアルに描かれている。しかしフックでは「自殺するよりマシ」…。 この曲を聴いていると、今の家計の状況とかこれからの生活とかそういうリアルな事に対する不安がモクモクと湧き上がってくる。 そして止めを刺すように「ここまで来たら もう辞める切っ掛けが 掴めない」…でも「自殺するよりマシ」…。 重い内容のリリックをどこまでも増幅させるハードなトラックがとてもカッコいい。ヴォーカルにかかるエフェクトも秀逸。 なお、この曲についてはECD本人が色々思うところがあるようなのでネット上に転がっている幾つかのインタビューを参照してほしい。 06. POI ★★★☆ 怪しげなムード歌謡なトラックに乗せてやっぱりやたら日常的なリリックが載せられる。 が、前曲よりは逃避している感があって(こっちの方がダメ人間度は高いかも知れないが)何か安堵する。 それに何よりトラックが怪しげながらなんともコミカルで聴いていてなんともいえず可笑しい気持ちになる。 前曲のあまりにも重い余韻を中和するには十分な曲。因みに元ネタは実は同じ「POI」というタイトルで、 で、肝心のPOIの意味は…なんか「わたし、ポイと捨てられちゃったのよ〜ん」みたいな意味だった。 07. OFF OR ON ★★☆ アンビエントのような妙な感触のトラックに乗せてこれまた形容しづらいリリックが…ちょっと印象薄い。 リリックは「Mother Fucker」って語が出てきたり、自分の生活に対する不満を吐き出していたりで このアルバムの中ではなんとなく一番ヒップホップ的だと思う。
08. 日に日にそこが ★★★★★ ここまでのどっちかというと暗めだったアルバムの雰囲気が超決壊。有り得ないぐらい超ポップ。というかラップじゃねえ。 「日に日にそこが 気に気になる♪」って思いっきり歌ってますがな。最初にこの曲聴いたときは何事かと思ったw もう隅から隅までひたすらにポップ。キラキラしたものが目の前に見えるほどポップ。曲構成も凄くポップてな感じで余すところなくポップ。 極めつけは曲中ほぼ全編流れてる「きになるきになるきになるきになる…」というウィスパー・ヴォイス…ってお前はperfumeか! perfume好きなら「edge」思い出すこと必至。いや石田さんはperfumeは多分聴かないと思うんですが…えー偶然? で、リリックについては新しい機材に関することを多少の繰り返しとともに簡潔に書いていてぜんぜんポップな内容じゃないと言うオチ。 09. 地球ゴマ Version 2 ★★★☆ Version 2の方が先に来る理由はこのあとに置かれているVersion 1を聴けば自ずと分かります。 で、このVersion 2は60〜70年代あたりの匂いのするフォークよりのファンクナンバーの上にラップを載せているだけ。 しかし元ネタの選別が秀逸。そのまま聴いても普通にカッコいい曲なんですがこれ元からラップ載ってたんじゃないの? と思うぐらい自然。で、その肝心の元ネタなんですがJETSET特典DVD-Rでジャケットを見せていたんですがバンド名曲名を伏せていた。 黒猫の顔写真のどアップなジャケットだった。その辺の音楽に疎い自分は分からないが結構有名な盤かも? 10. 地球ゴマ Version 1 ★★★★ で、そのVersion 1…別の曲です…全く、別の曲です…リリックは流石に同じですがそれ以外は全くの別曲です… メロディなんてありません、あるのはリズムマシンの図太い響きとリヴァーブの洪水。そして叫びと化したラップ。 もうなんというかもうここまでさ、暗めではあるけれど中々ポップな世界だったわけで、8曲目なんてポップの極みだったわけです。 しかしこの曲はそんなポップさなんてない。リヴァーブが極限に達して音が割れて無音寸前の所まで行きかけるような世界ですよ。 なんというか最後の最後で暗黒の宇宙に放り出されたようなエンド。そして目回る催眠術。
総評:★★★★ ベテランECDの最新作15枚目。しかし衰えを感じさせない(もうすぐ50歳!)素晴らしくフレッシュな出来。 最近1ヶ月ぐらいの間で聴いた新譜の中じゃ一番いいかも…いや、BaseBallBearが…うーん、土俵が違いすぎて比較できない。 とにかく聴きやすく開かれた内容。もしかしたらECD初心者にも勧めやすい?何より聴いてて快感。 しかし自分の生活を赤裸々に綴る曲は時にシリアスすぎて少し暗い気持ちになる。(それ故に点数を少し落とした) 落ち込んでるときに聴くとダメかも。まあ、本当に落ち込んでる人はこんなCD聴かないと思うんでその辺りは知りません。 とりあえずヒップホップも聴けて何か刺激的な新譜を求めている人には是非お勧めしたい一枚。 年代不明感バリバリのアートワークもカラフルでカッコいいですよ。
乙
GARNET CROW「STAY 〜夜明けのSoul〜」お願いします
滝本晃司 空の下 1、空の下★★★★★ オルゴールのように静かにつまびかれるギターに 決してうまくはないフェロモンボイス で歌がはじまればいっきに部屋が滝本ワールドに ギター、チェロ、コントラバスというポップソングではありえない ような構成ですが メロディー、歌詞ともにすばらしく 物足りなさは全く感じません まさに何も足さない何も引かない 名曲中の名曲です 2、ピンク色のめざめ★★ 1曲目はとても穏やかなラブソングだったのに2曲目はガラッと雰囲気が変わり 不気味で不穏な気配の曲です 直接的な表現はないのですが ストーカー犯による殺人事件のような 「ふるえる彼女の体は 天使ではなくただの見ていた人さ・・・」 この曲の歌詞の中だとかなり危ない感じがします 3、あんなふうな月★★★ このアルバムの中で唯一アグレッシブで勢いのある曲です 若く青い恋って感じですかね 4、ワンピース★★★★ 滝本さんの歌は抜き取られた写真のように 情景だけを歌い 心情やストーリーは描かない曲が多くあります この曲もそう 歌詞からぼんやり浮かび上がるのは 夏のある日のワンピースを着た女性のおぼろげな姿だけ 彼女のことを好きだとも嫌いだとも提示していません だからこそこの夏の一日の情景は美しく 白昼夢のようにまどろわせるのでしょう
5、テーブル★★★★ 一言で言うと狂っています 歌詞は実にナンセンスで意味をくみとろうとしても無理です 一行一行からのイメージで感じとるべきでしょう どこがサビだかわからない曲調で何やら呪術的に進み 途中高く漏れるような声でうなりだし そのままあちらの世界へ行ってしまいそうに‥ 締めを無難なスキャットで終わらせなければもっと良かったかな チェロの音が不気味でいいですね 6、窓辺のスケッチ★★★★★ 4曲目と似たゆっくりとしたおぼろげな曲ですが こちらはより現実感がなく壊れそうにはかなげです 言葉から感じられる情景さえももはや意味をもたず 閉め忘れた窓辺でヒラヒラ舞うカーテンのようなわずかな人の気配だけです 盛り上がる部分もなく不安定なメロディーなのですが 一度この狂気にハマってしまうと抜け出すことは困難でしょう 7、ふたつの天気★★ 今までの深い心象風景を描いた曲からガラッと変わり 軽いタッチの小曲となっています この曲は たまのバンド編成でも録音されているのですが そちらを聴いてしまうと頼りなく物足りません しかし、このアレンジで感じる空虚感こそ この曲のキモなのかもしれません 歌は思いっきりヘタです 今までの曲はそれがいい方向に作用していたのですが ここではただたんにヘタです 8、「夏です」と一回言った★★ ミディアムテンポの8分もある大曲なのですが どうしても未完成に感じてしまいます この曲も後に たまのバンドアレンジで収録される事になるのですが そちらは夏の熱気を感じる素晴らしい曲になっているのに対しこちらは夏の雰囲気が全くありません 無駄に長いだけに感じてしまいます
総評★★★ 伝説のバンドたまのベーシスト滝本晃司のファーストソロアルバムです このアルバムは多くの方が求む 痛快でウキウキなポップソングもなければ わかりやすいラブソングもありません 全曲ギター、チェロ、コントラバスのみという事自体かなり異例ですし 録音状態も悪くとっつきやすさは低いでしょう 好き嫌いもかなりはげしく分かれるかと思います しかしニッチな一部の方には一生の名盤にもなりえるので間をとってこの点数にしました 詩の好きな方、普通のポップスに飽きた方、フェロモンボイスに癒されたい方、精神的に少々おつかれ気味の方はハマるかもしれません 最近だされたアルバムの方が 聴きやすいのでまずそちらを試されてから買われるのがいいかと思います
>>231 乙!まさか滝本のレビューを見る日が来るとは
自分もそのうち2ndやろうかな
奥田民生 29 1.674 ★★★★★ 「茜の空がまるでお部屋を血に染めるのよ」 奥田民生のソロデビュー・アルバムは、そんなフレーズで幕を開ける。 アコギのみでのんびりと歌われるのは、夕刻にひとり部屋でたたずむダメ男の姿。 ユーモラスに描かれるだらしない生活の背後には、やるせなさと明日への恐怖が透けて見える。 何もしないうちに、今日も一日が終わってしまう…いっそすべてを諦めてしまえたら。 己を知ることで674(虚し)さを知ってしまった674(ロクデナシ)。 2.ルート2 ★★★ 民生お得意のカー・ソング。後に編集盤『CAR SONGS OF THE YEAR』にも収録された。 車をモチーフにした曲は、恋人のメタファーだったり、バンド間の一体感を歌ってたりして なかなか奥が深いものが多いのだが、この曲も例外ではない…か? 3.ハネムーン ★★★★ ストーカーの心情を綴った危ないラヴ・ソング。時代を先取りしていたといえるか。 「あなたが憎くて/欲しくてたまらない」「あなたをこの手で殺したい/犯したい」 シンプルかつ怖い歌詞と淡々とした語り口は、ユニコーン時代の「エレジー」(宮崎努を思わせる曲) にも似ている。月に吠えるようなギターが胸を掻きむしる。 4.息子 ★★★★★ 当時、社会問題になっていた「いじめ」を受け、 民生はいじめられっ子の親が子供に向ける視点で、この名曲を産み落とした。 この世からいじめはなくならない。だけど世の中捨てたもんでもない。 あからさまな表現こそ避けられているが、「死ぬなよ」というメッセージだ。 照れ隠しなし。ここまで真剣な曲も珍しい。歌い方はなんだか吉田拓郎っぽい。
5.これは歌だ ★★ 歌についての歌。意味がなくても、歌っているからそれは歌だ。という 民生の歌に対する実存主義的な姿勢を歌った歌。 まあ、本人にしてみれば深い意味はないのかも知れない。意味がなくても、歌は歌なのだから。 楽曲自体は魅力にやや欠けるが、バックバンドのアレンジにかなり助けられたか。 6.女になりたい ★★ 男から女に性転換した旧友にひさしぶりに会った、という歌。 普段と声色の違う歌い方がなかなか面白い。結末が気になる人は多いと思う。 7.愛する人よ ★★★★ 淡い失恋を綴った佳作。メロディーの控えめな抑揚が見事。 何気ない日常を歌いながらサビでふと彼女を思い出す、という構成も見事。 とぼけた顔でそつなく頑張ってはいるけど、結局は忘れられないでいる。 8.30才 ★★★ 前曲からの流れが絶妙。ふとした感傷から、ノスタルジーへと沈み込んでいく。 カメラのシャッター音。ファニーなシンセに乗せた、幼少期のエロティシズム。 そして我に返り、今俺は30才。渋い。
9.BEEF ★★ 地味でダウナーな楽曲が目立つアルバム中では、ゴキゲンなロックンロール・ナンバー。 歌詞の意味などないに等しいが、「外国産はすっこんでろ」の下りは洋楽に対する対向心か? 10.愛のために ★★★ 100万枚売れただけあって、ポップスの王道を行くラブソング。 「結婚式でも歌えるような曲を作った」と本人は語っているが、 どことなく世相に逆行せんとする姿勢が歌詞に表れているところが面白い。 11.人間 ★★★ 「女になりたい」同様、この曲でも声色を普段と変えていて、なかなか味がある。 歌詞も曲調もかなり内省的。なんとなく始まってなんとなく終わる。独り言みたいなかんじ。 12.奥田民生愛のテーマ ★★ ギターもベースもドラムも何もかも民生が演奏した最終曲。 無愛想なアレンジと素朴だが混沌としたな心情の吐露は、 なんだかこのアルバム全体の雰囲気を象徴しているかのようだ。 総評★★★★★ 個人的に思い入れが強いので、ずいぶん偏りのあるレビューになったかも知れない… だが、これだけは言える。奥田民生を聴くなら、このアルバムから聴くべきである。 一番売れたアルバムのはずなのに、今ではなんだかイマイチ知名度に欠けるのが口惜しい。
乙! そのまま30もやってくれい
>>234 乙
奥田民生聴いたことないから聴いてみようかな
長い事まとめサイト更新ないね
ストレイテナー/NEXUS 1.クラッシュ ★★★★ タイトルから、勢いのあるナンバーかと思いきや、 暗めのアルペジオとそこに絡むベースラインが印象的なミドルナンバー。 サビ前ブレイクの爆発力や、アウトロに一番の盛り上がりを持ってくるなど 徐々に体温を上げていくような1曲目の役割を果たしている。 2.Little Miss Weekend ★★★ 高速4つ打ちにザクザク切り刻むようなギターリフで飛ばす激しい曲。 ここでもギターの間を縫うように動くベースがとてもいいアクセントになっている。 ボーカルが曲調に合わせてわざと雑な歌い方にしているのだと思うが、 ラルクのhydeにも通じる基本高めの声のせいか、合っていないように感じる。 3.Ark ★★☆ メロとサビで違う曲かと思うほど転調し、ストレートなメッセージソングとなる。 そのサビがpop過ぎるためか、印象に薄い1曲。
4.Lightning ★★★★★ 寂しげなキーボードの音、抑揚をおさえた低音地声+高音の歌で進んでいく幻想的な曲。 洋楽のエレポップに影響を受けたと思われる音像は「日本にこういう曲はなかった」 と思わせるに十分なインパクト。 5.Magic Blue Van ★★★☆ ブルーのバン→バンドワゴンのことか、仲間との絆を歌った1曲。 曲展開は単純なため、サビのPOPなメロディーが好きになるかどうかで評価が分かれる。 6.蝶の夢 ★★★★★ ピアノを基調にしつつもファンクなテンポでまとまった妖しい雰囲気の曲。 1分強の長い間奏の後半からブレイクする演奏〜ピアノ+ボーカルのみのCメロ〜大サビで爆発 の流れが圧巻。 7.Black Hole ★★★★ 前曲のラストからイントロが繋がっている。 ファンタジーな世界観が1つ特徴のバンドだが、ここでも前曲で出る蝶が無数に飛び立っていくような イメージを持つことができる。 曲としてはミドルテンポだが、それゆえの演奏の緊張感がある。
曲の基調になる洒落たギターリフとAメロ〜Bメロから、ポップなメロディーのサビ。 3曲目と似たような印象を受ける。 9.イノセント ★★★★☆ 美メロを最大限に生かしたピアノ曲で悠久の時を歌う。 好みかどうかは別として、普通に「いい曲」と言える。 COLDPLAYなどが好きな人はとっつきやすいのではないだろうか。 10.ネクサス ★★★★ こちらもバンドの絆(nexus)を歌うラストナンバー。 「僕らはたまたま同じ船に乗り合わせた赤の他人じゃないのさ」 シンプルな8ビートの構成が、アルバムの最後としてはマッチしている。 ラストに、バンドが「せーの」で合わせたような轟音でフェードアウトしていく。 総評★★★★☆ フライデー事件で少し注目を集めたストレイテナーの5th。 自分もそこで知って初めて聴いたクチだが、真面目に音楽やってるなという印象を受けた。 単純なギターフレーズなどをそうは感じさせないバンドアレンジが秀逸だと思う。 10曲で流れもスッキリしており、また最初から聴きたくなる気にさせる。 声がかなり好みの分かれるところなので、そこをクリアできればオススメできる1枚。
>>207 にmisonoのカバーアルバムもボロボロにしてもらいたいなw
244 :
名無しのエリー :2009/10/04(日) 18:03:34 ID:dlQyctOr0
>>242 テナー乙です!
Lightning良い曲だよな
245 :
留守電 ◆dUjw.fYSbE :2009/10/04(日) 18:13:49 ID:huQz92u6O
まあつるのの音楽センスはお前等より確実に良いんだけどな
そうかそうか
>>236 >>242 乙です。では自分も
100の月/滝本晃司
1.水槽の中の魚 ★★★★
虚ろなコード弾きピアノから入る、非常にゆっくりしたテンポのオープニング曲。のっけから音にすんごい隙間があるので
賑やかな音楽がお好みの方は苛つくこと受け合い。静寂の使い方が上手い、と思えれば今作になじめるはず。ていうか
特別この曲がおとなしい訳ではなく、派手な音とか基本出てこない作品なので、ここである程度慣れないと後が厳しいです。
この曲を前フリに後からドッカン来るとかいう起伏は無いので。別段多彩なコードワークを駆使してる訳ではないが、
キーがDなのにDメジャーを一回も出さずになんかノンダイアトニックの代理コードとかばっかり使ってるので、生殺し的な浮遊感がある。
「いろんな向きのたくさんの死んでないイキモノ」と形容される、元気の無い魚達を表したものか。魚だけに向けられた言葉でもなさげだけど。
2.犬が散歩する日 ★★★★
所々変拍子を挟みながらおどろおどろしく展開する曲。Aメロもサビもそれぞれでコード一発を押し通してるかと思いきや、add♯9とadd9を
交互に繰り返してるっぽい。「今夜犬が夜を散歩する」と歌われるこの曲だが、「夜の高さを気にしているね」とあるように
自由を「犬」(というよりそれに準ずる存在)にとって居心地の悪いものとして描写しており、不安を煽るような気味の悪いアレンジが
それを助長している。逆尾崎。Great3の曲に「そんなに世界が悲しいならずっと眠ってればいいさ、犬の下で」みたいなのがあったが、
それ聴いて奮起した人をもっかい眠らせる曲。メロディも、ほぼコード一発みたいな進行で普通こんなんなるかといった感じのこじれ具合。
3.眠ると消えると溶けると ★★★★★ 単音でルートと5度とオクターブを繰り返す虚ろなピアノと、これも虚ろにAメロの歌メロをなぞるピアノで物悲しく始まる3拍子の曲。 そこに消え入りそうな力ない歌が乗る。たま時代から彼の曲は次のメロディやコードが読みにくいものが多かったが、これも例に漏れず ノンダイアトニックのコードだらけで、調性も分かりにくい。メロディも何やら凄いことになってる。ほぼスケール内に収まってるっぽいけど 怪しい音もあるし、よく分からん。いびつなようで、慣れると美メロ。コードのルート音とかあんまり通らない、浮遊した感じ。 はっきりメロディのオチがつく青春パンク好きには全く不向き。詞も一筋縄のラブソングでなく、「ここにあるふたつの影だけが なによりもはっきりとしてるんだ 君と僕よりももっと」と歌い放つ。なんか独自の価値観がある様子。 4.100の月 ★★★★★ 今作では比較的分かり易い部類のメロディを有する表題曲。焦土を思わせる詞は暗く、例によってピアノをメインに静かに、重苦しく曲が進むが、 まだBメロの途中かと思ってた「100の水たまりには100の月が映って」のところで長調に転調し、ふっと明かりが灯ったようにサビへ踏み込む。 しかし明るいサビに救いがあるかというと、今や穴だらけになってしまったその広場も安息の地ではないようで、「ぼくらの終われない夜」を 100の月に見越されているようだ、という内容。100の月が壮観で美しいとかいう表現は出てこない。自然の目に監視されて逃げ場のない描写の道具。 しかし単純に曲が綺麗なので、こんな状況でも月の美しさに感動してる心理も含まれてるのかも。今作通して表現されている、 自然の摂理を前にした時の人間のもろさが直接的に描かれており、生き延びた二人が繋いだ手と手もひとたび強い風が吹けば 「風にとける砂みたいにほどける」と歌う有様。巷でウケる根拠のない愛の奇跡とかと逆ベクトル。
5.ひざし ★★★ 変拍子だが、相対的にはポップな曲。M2以来のロックドラム登場で力強い印象になる。しかし間奏の変にたどたどしいベースやサビでの動物の 鳴き声みたいな音でやはり不気味に。ドラムも意図的に雑にしてる。縦ノリとは無縁。詞も「ぼくはきっと どうにもならないふうで いいだろう」と、何かを観念した様子。冒頭からすでにどこか悟ったような雰囲気だったが、ここで諦めが決定的に。 過剰に悲劇っぽい煽りを入れずに淡々と作詞してるけど、ここまでネガティヴな展開続きだったので無理からぬ事か。 一方メロディには彼らしい捻りがないのでやや退屈。 6.日傘をさしたカブト虫 ★★★★ 「こんどはぼく昆虫になる」と、いきなり来世への思いを馳せる歌で始まる曲。志望動機も意外ともっともらしく、本気で思ってそうで怖い。 いや普通ない動機だけど、自然の摂理に溶け込みたがってるこの人なら有り得るかもという感じ。こんな詞初めて見た。 曲は例によってテンポが遅く、音数もかなり少ないが、メロディは良い。ちなみにこの曲だけマスタリングが荒く、滝本の声が生々しくて怖い。 7.バス停 ★★ ドラムがチャチな打ち込みになるため、生々しい作品の世界観が崩れたように感じるミドルテンポの曲。サビメロは一瞬いい感じっぽいが、 同じフレーズを4回繰り返すだけで彼らしい繋ぎの美学がないのでちょっと肩透かし。自分で作ったメロディを自分の歌で追えてない部分も。 引き算のアレンジやアウトロの寂しげなピアノで、ここまで続いてきた閉塞的な印象を次へ繋ぐ。詞は二人でバスに乗ってどこかへ行こうとする 描写が出てくるので、開放を予感させるものの、結局バス停のひまわりのポスターを見るまでで終わる。ひまわりに見とれる描写が 夏へ強い思いを馳せる主人公の心理を表してるのかも。結局、ついに次の夏を迎えることはないけど。
8.あの日 ★★★★★ そしてその日。「4月。水曜日。天気晴れ。ぼくらイキモノ。」と歌われる春の日。最後は心安らかになるものなのか、今作中で 最も穏やかな曲がここに来て登場。安心して聴ける。滝本の曲はメロディを捻るものが多いが、この曲ではむしろメロディは単調にして コードの鳴りを綺麗にすることに力を注いでいる。そのため歌っている主人公が伴奏に溶けて存在が薄くなっていくような印象を受ける。 なんか幻覚見てるような描写もあるものの、「何ひとつ足りないものなどなくて」と非常に満ち足りた心理状態でその時を迎える。 9.グッドバイ ★★★★ そしてその時。チェロ隊とコントラバスの重厚な音に包まれ、Bメロで「この世とあの世の色にまざって まん中に穴をぽっかりあける」と歌った後、 サビでついに「今たおれるよ グッドバイ」とくる。今までの曲と違い、最後まで低音ストリングス隊しか出てこないので 単品でリピートして聴くにはもたれるが、惰性で作らずに大オチとして分けて考えた結果か。アルバムの流れありきの曲。 ちなみにチェロ隊には某番組で対決した過去のある(見てないけど)マルコシアス・バンプのべーシスト、佐藤研二が参加している。 10.Non Title ★★★ 10分とやや長いインストのエピローグ。ひらひらと羽根が舞い降りるようなアコーディオンに先導され、ピアノやコントラバスが次々と 加わる。今作中で最も明るい。憑き物が取れたよう。いわゆるフランダースの犬的な天使のお迎えのイメージで聴くものと思ったが、 段々アコーディオンが無茶しだす。天使かと思ったらたまの柳原だった、みたいな感じ。自由なセッションが続くうちにパーカッションとかも 奔放になってきて、いよいよもってたまっぽくなる。もしや滝本にとってのたまの音って、お迎えの音楽というイメージだったんだろうか。 確かにある日「迎えに来たよ」とか言って枕元に立ってそうな面構えが揃ってるけど。ちなみに次回作の冒頭は蝉の鳴き声から始まっており、 主人公の望みが叶ったことをうかがわせる。しかし蝉とはまた成虫期間の短い……。まあ本人の希望通りなんだろうけど。
総評 ★★★★★ 元たまのべーシスト、滝本晃司が98年にインディーズから発表したソロ2nd。 1作に数年を費やす人だけあってメロディとコードはかなり作り込みが見られ、演奏がシンプルな割に聴きしろがある。 メロディは簡単にケリをつけずに浮かせたままの状態にする傾向が強く、結構捻くれていて癖がある。それが彼の持ち味ではあるが、 気持ち悪い人にはどうしても気持ち悪いと思う。コードは基本的には上や下のラインが滑らかに繋がることを意識して綺麗に並べており、 ロック畑(?)出身の割にはパワーコードっぽさがなく繊細。一方、べーシストの割に色々なリズムを試す意欲には全く乏しく、 そもそもベースよりアコギ弾きたがってる。しかも1stほどではないがアコギ下手。作曲だけに使って、演奏は別の人に頼めばいいような気も。 歌の技術は無いが、スナフキンの話し声のような自然な発声のおかげですんなり聴ける。詞の内容が内容だけに情感込めて歌うより良かったのでは。 詞は日本人らしい含みのある文が多く、ある程度聴き手が読み解く楽しみが残されている。日本語で作ったポップス、という感じがする。 上手く曲に乗せながら全部を説明しきることこそが作詞技術だ、と考える人には不向き。しかし一貫したテーマもあるし、良い出来なのでは。 病気か寿命か分からないが、連れよりも先に死ぬことを悟った男が、残りの日々を書き綴った手記のような作品。ちなみに個人的には ジャケ写の滝本のせいで、老いて死を意識しだしたスナフキンの最後の日々のように思えてしまう。「死んでやる!」でも「ぶっ殺す!」でもなく 「ああ、死ぬのか」といった感じの自然の摂理受け入れスタンスは、死を扱う作品では珍しいのでは。早い段階から生きることを諦めているため 教育上よろしくなく、なまじ出来が良いのでなおのこと子供に聴かせないほうがよさそうな作品。音の隙間が気にならなければ 普通にポップソング集として楽しめるので、たま時代の「海にうつる月」とかが気に入る人なら結構聴けそうな1枚。 ★が多いですが、名盤というより今まで聴いた中ではダントツに自分の性質に合った作品なだけです。
乙です! 滝本ファンだからこんなに音楽理論的な解説みれてうれしいよ そのいきおいで3rdもお願いしたいけど 自分以外に需要あるのか・・?
>>252 乙です。
pillowsに続き"普段好きで聴いてる"アーティストのレビューですね。
思い入れも強い分、レビューがいつにも増して濃いわあ。面白かったです。
255 :
名無しのエリー :2009/10/07(水) 13:54:34 ID:S4/I09B80
1.ふたりごと(一生に一度のワープver.)★★★ 野田の独特の歌い方が存分に発揮されている一曲。 歌詞はただ単に言ってしまえばタイトルからもわかるようにラブソング。 だけどもそこで視点を変え、工夫を加えるのが野田。 個性的ではあるが決して難解ではない、そこが若年層に受けた理由だろう。 だが全体的に見て「まぁシングル曲だろうな」といった感じ。 ぶっちゃけ普通で、点数も妥当だと思う。 2.ギミギミック ★★★★ がっちりしたバンドサウンドで始まる曲。 前曲とはうってかわってだいぶシリアスな内容の歌詞になった。 とはいっても野田が勝手に悩んでるだけ。 注目すべきは歌詞より音の方。ベース音が前面に押し出される非常に出来の良い 曲。 こういう曲をもっとシングルで出してほしい。 3.05410-(ん)★★★ 「おこして」と読むらしい。 いかにもJ-ROCKといった曲。 だけど大半英語、すこし日本語といった歌詞の構成は好きなので そこは十分楽しめた。 失恋ソングっていったらそうなのかも知れないけど、それにしては 非常にアッパー曲。好きな人も多いんじゃないだろうか。
256 :
名無しのエリー :2009/10/07(水) 14:06:20 ID:S4/I09B80
4.me me she ★★★★ 非常に若年層から支持の高い曲。 それも十分にうなずける野田の詞世界が広がっている。 歌詞の独自性だったらかなりの出来栄えであろう。 メロディーも美しいし、野田の声もかなりもの悲しく聴こえるので 個人的にかなり好きな曲。 最後の大サビがものすごく好き。 5.有心論 ★★ もうここから少しいまいちになってきた。 ただただ女々しいのでだんだんイライラしてくる歌詞の内容になっている。 シングル曲なのだがメロディーも特に良いってわけでもない。 「君は人間洗浄機」ってもう寒すぎるわ、と突っ込みたくなる。 でもこの曲での野田のストレートな声は好き。 6.遠恋 ★ どうやら遠距離恋愛をテーマにしたらしい。 なんだかマンネリした感じの曲。 歌詞も回りくどくて聴いてるのも疲れる。 その上曲もたいして印象に残らない。このアルバムで影の薄い曲の うちのひとつ。 7.セツナレンサ ★★★★★ ヘビーなイントロで始まる曲。 「なんだ?なんだ?」と初めて聞いたときはものすごくワクワクしたのを 覚えている。 メロディーがあちこちで転調するかなり面白い曲である。本当に何回聴いても 飽きない。 全体的に暗い曲だがこのタイミングでこの曲はナイスな選曲だと思う。
257 :
名無しのエリー :2009/10/07(水) 14:18:31 ID:S4/I09B80
8.いいんですか? ★★★★ RADなりの直球ラブソング。 非常にかわいらしい内容の歌詞で完璧野田のプライベートだが 聴いてるこっちまで楽しくなってくる不思議な曲。 演奏もメロディーもとくにびっくりする部分はないが そこがこの曲の良いところ。シンプルイズベストである。 9.指切りげんまん ★★★★ これもまたかわいい曲。童謡チックである。 なにより聴き心地が良いので何度も聴きたくなる。 演奏もなかなか面白い表情をするので、気に入る人も多いのでは。 このあたりからだんだん少し寂しげな選曲になってくる。 10.傘拍子 ★★★ しんみりした曲。全英語詞である。 なぜかツアーでは歌われなかった。 シンプルな曲だかなかなか美しく、良い出来栄えである。 傘とタイトルにつくように、雨が連想される曲である。 11.ます。★ このアルバム最大の難曲。 歌詞もなんだか「この流れでそうくるか?」といった感じ。 適当につくった感じの曲。 いまだにこのアルバムでのこの曲の必要性がわからない。
258 :
名無しのエリー :2009/10/07(水) 14:31:58 ID:S4/I09B80
12.夢番地 ★★★★ 野田がひとつの扉をひらいたのかな?と思う曲。 メッセージ性がかなり強い曲となった。 「息を吸ってそして吐いて、それだけじゃ喜べなくなって。 欲しくなって、あれもこれも、あの人のも。」 かなり悟りを開いた感じの内容である。ただラブソングしか 書けない、青臭いといったイメージから随分かけ離れた曲である。 ファンの間でも人気である。 13.バグッバイ ★★★★★ メロディーが美しい、ラストにふさわしい一曲。 「仕方なくもらった命、誤って愛と呼ぶ。そうしとけば 問題はないけど。」 ここは一体野田はなんと言いたいのだろう。歌詞の節々がよく考え させられる。実際野田自身この曲を生んだことでアルバムの核を見つけた という。このアルバムで一番聴いてほしい曲。 総評★★★★ なかなか出来の良いRADWIMPS4枚目のアルバム。 テーマは大きくして恋だの愛だのといったものだが 蓋を開けてみるといろいろな顔をした曲が並んでいる。 RADWIMPS3のようにアッパーな曲が多いわけではないがその分 メッセージ性やメロディー性を高めた評価すべき作品であると思う。 伝えきれなかった分は実際にアルバムを聴いて確かめてほしい。 先入観や印象を捨てて、ぜひ聴いてみましょう。
乙!!
乙! RADは3の方が好き
VAMPIRE/9mm Parabellum Bullet 1.Wanderland ★★★ 歌謡メロデス。メロデスというのも言いすぎかもしれないけど。 インフレイムス辺りをイモっぽくしたような。 ドラムがカッコイイ一曲。 2.Vampiregirl ★★★☆ リフのノリも良く、サビの「You're Vampiregirl」が頭にこびりつくアッパー曲。 リードギターのフレーズは自分がギター始めたばかりの小僧だったらコピーしたくなるかも。 アルバム中貴重な、まとまりが良い曲。 3.Trigger ★★☆ ベースのループがスリリングな展開を導くのだが、メロが悪い意味でポップでちぐはぐ。 全体的にやかましいドラムがちょっとツボ。 4.Keyword ★★★ V系っぽい歌謡ロック。その分キャッチ―で聞きやすい。 タッピングソロなんかを盛り込んだりとちょっとやりすぎなアレンジは変わらず。 このやりすぎ感もなんかメタル寄りのV系っぽい。 5.Hide & Seek ★★ 優しいアルペジオがきたかと思いきや、開始3秒で裏切られる。 荒削りなメタルコアっぽい印象だが、この曲はやたら音が悪い。 調べたらアナログ録音らしい。 飛び道具的楽曲。
6.The Revenge of Surf Queen ★☆ GSっぽいインスト。 インストだとどんな側面を見せてくれるのかと期待したが、ボーカルがあろうが無かろうがたいして変わらない。 一歩引いて奥にこもったようなサウンドといかにもGSなギターが特徴的ではあるが、終盤になれば結局やかましい。 7.Supernova ★★★☆ このバンド特有の垢抜けなさが良い意味で作用してる曲。 ダサさとカッコよさの変なバランスがちょっとクセになる。 サビ以外は軽めのアンサンブルなので聞きやすい。 8.Faust ★☆ このバンドによる5分超の曲はさすがに長い。 長い上にくどい。前曲でも書いたようにアプローチや展開にマンネリしてるのが更に強まるばかり。 90年代のJ-POPのようなメロの雰囲気を活かす訳でもなく、ただダラダラする。 短くまとめるだけでも印象はだいぶ変わったと思う。 この曲から酷い中弛みが始まる。 9.悪いクスリ ★★ ダンスビートっぽいアプローチがこのアルバムにおいて新鮮なだけで、どこにでもありそうな曲。 ラストでツーバスを使う辺りが”らしい”仕上がりではあるが蛇足。
0.We are Innocent ★★ 例の如くハイスピード歌謡曲。 昔々のアイドルの歌をやらかした感じ。 面白いがもうお腹いっぱい。 11.次の駅まで ★★★☆ 音の隙間を利用するなんてことはないのかと思ってたところにタイミング良くメロウなミドルテンポ曲。 雰囲気作りもしっかりしていて、終盤で盛り上がるアンサンブルと対照的に一歩退いたボーカルが良いバランスを保っているし、歌詞のハマりも良い。 これができるなら他の曲でもやって欲しい。 ここにくるまでに中弛みしきっているので、この曲順じゃなかったなら☆をもう一つ加えたい。 12.Living Dying Message ★★ これもハイスピード歌謡曲。 この手の曲になるとほぼ必ずハットの裏打ちと16分刻みをやっているのでご多分に洩れず、飽きている。 更にハットの音量が大きく、オープンになるとバシャバシャとうるさい。 取って付けたような終盤のツーバスも要らん。 どうせ最後の曲なのだからツーバス踏み続けるくらいやってもいい。 総評 ★★☆ 散々書いたように、面白いけど飽きる。この一点に尽きる。 メタルやハードコアのようなプレイが多いが、音はギターロック系のそれに近くミスもそのまま収録されているため、HR/HMの張りつめた感じはなくだんだん耳障りにもなる。 プレイそのものも似たようなことばかり繰り返されていて、マンネリ感は否めない。 バンドマン的な視点で聞くと「ここでそんなことやるの?」と楽しく聞けるけど、ただのリスナーとして聞くと行き過ぎなアレンジに疑問符が付くこともしばしば。 一聴目のインパクトばかりで、曲そのものが飾りのように思う。 ただこれが垢抜けて変に小奇麗になったらそれこそ本当につまらないから、このバンドは侮れない。次のアルバムに期待。
264 :
名無しのエリー :2009/10/10(土) 21:06:26 ID:e/OTvo8u0
>>263 乙!!
たしかにかなりのマンネリアルバムだよなw
ただここ最近のシングルからすると次のアルバムは殻を突き破りそうだよね。
一年数ヶ月ぶりのレビュー投下。 OOPARTS / the pillows 1.Dance with God ★★ ドラムによる力強い導入から、 ちょっとSonic Youthっぽいヘナヘナした単音リフが左右から入り、渇いた感じのAメロへ。 ふむふむ掴みはOKじゃないか、と思っているとサビの歌メロでガックリさせられる。 やたらリバーヴで膨らましまくりの、なんちゃってシューゲイザー・歌謡曲と呼びたくなるベタメロ。 アレンジで曲を昇華しようとしたが、このサビメロのせいでし切れなかった印象。演奏は渋いだけに惜しい。 2. YOUR ORDER ★★★★ The Breedersの”No Aloha”そのまんまの脱力的歌い出しから、 どポップなAメロに絡む単音リフが非常に秀逸。 歌メロと「ヨーイ、ドン」でサビに入るまでずっと競ったレースをしてるかのよう。 茶目っ気たっぷりのあざと過ぎる締めもこの曲なら満面の笑みで許せる。 曲全体もコンパクトで良い。詞も曲に合ってる。じつに楽しい。 今作を象徴する曲。個人的にもベスト・トラック。
3. メロディー ★★★ 得意のヘナヘナしたイントロからスタートするミディアムテンポの歌もの。 今作(というか近年の彼ら)にはちょっと珍しい、Bメロがはっきりととある曲でサビへの繋ぎはスムーズ。 そのBメロと終盤のCメロがいい感じなのだが、どうにもこうにもサビが安っぽい。 リズムがあまりに単純な4拍子だからだろうか。「かっこ悪い」という印象が先立つ。 数少ない目の前の”味方”に対する優しげな歌い方には彼ららしさを感じるが。 詞はそれなりに重要なのだろうが、音符と言葉の数が合わずだらしなく伸びているている箇所が幾つか見られる。 4. Lemon Drops ★★★★ 高揚感あるキャッチーなサビメロが耳を掴む。 アレンジもこの良質な歌メロを活かす方向で、カッティング中心のシンプルな演奏。 曲のテイストとしては軽いので存在感はあまり無いが、出来としては今作中1、2では。 5. FOXES ★★★★ 左右に録り分けたドラムと茶目っ気の強いSEに意識が行きがちだが、 何気にチョーキングの効いたギターリフが秀逸。ほぼこれ一本で3分引っ張っている。 歌メロ自体はベタなグランジ調だが、変化球アレンジでアルバムのアクセント曲として機能している。
6. Beyond the moon ★★★★ イントロが長く、アレンジで曲を仕上げようとする意識が強く伺える曲。 リバーヴをかけたアルペジオからベース、ドラムが順に挿入され、本編の幕がバサッと下りる。 そこから3作前のアルバム収録の”MY GIRL”と手法的には全く同じ、 左右のオクターブ奏法によるメロディアスなフレーズが奏でられていく。 「またかよ」と思いつつ聴いていても、やたら涙腺が刺激されるリフ。なんだこれ。 高嶺の花に片想いなどしてなくとも、そういう気分にさせる。 歌詞で説明されているベタな物語設定が蛇足だと思えるくらい、 このイントロのリフとラストの「さんふらわあああーーーあいらびゅうううーーー」で感情は表現されている。 ちなみに上のひらがな表記のシャウトは今作のベスト歌唱。いい声だ。 7. ジョニー・ストロボ ★★★ ゆらゆら揺れる軽い聴感のリフから、優しげな歌いだしのAメロへ。 重めのバラード2曲の中間を繋ぐライトな曲かと思いきや、サビで唐突にキャッチーなメロが入る。 エモーショナルな展開でもないのにちょっと唐突すぎないか、とは思うもののメロディとしては耳に残る。 この唐突で印象的なサビを執拗には繰り返さず、3分弱で曲をまとめたのは正解だろう。 アウトロのギターは分かりやす過ぎるほど「ストロボ」を表現したナイス・フレーズ。 8. 雨上がりに見た幻 ★★★★ 結成20周年を意識しまくって作った先行シングル。 Bメロが無く、ギターのジャカジャカで唐突にサビに移行してしまうので、 一聴目はサビがBメロかと思ってしまう。やや消化不良。 20年分の重みがあるとは言え、終盤の歌詞と歌唱も、ちょっと”熱”苦しく感じる。 しかしながら自らの意思で以って波間を漂い続ける小船を想起させるギターリフと、 いつもより渋めの盛り上がりを見せるソロは素晴らしい。 ギターアレンジの秀逸さと、バンドサウンドの統一感で佳曲に昇華した彼ららしい一曲。
9. LIFE SIZE LIFE(The bag is small,and I don't enter) ★★★ 前曲から引き続いて、またもミディアムバラードが始まるかのようなアルペジオによるイントロで始まる。 かと思いきや唐突にちょっとメロコア風味のアッサリしたロック・ナンバーに。 イントロが無ければあまりに普通すぎる曲になってしまうが、 長いイントロが前曲との繋ぎを意識しただけのものかと思うほどただ唐突。 英詩による歌詞はサブタイトル通り某歌謡フォーク・デュオへの露骨な悪口だが、 人気者の彼らと比較した自分の曲を、 ”She laughed at my unkind song (アウイエ〜)”と自虐的に歌うひとフレーズは好ましい。 「アウイエ」を使うに相応しい感情ではないだろうか。 10. Primer Beat ★★★★ 近年の彼らが遊び半分でやって、結果空回りした種の試みの匂いがふんだんに漂うジャス・テイストの前のめりロック。 しかし今回は割ときっちりと狙って恥ずかしい感じを出せている。 演奏ははっきりとジャズベクトルにならないように、青々しいロック特有の粗さを意図して残しているといった印象。 速いテンポを支えるリズム隊がしっかりしており、(サポート)ベースの鈴木に至っては失礼ながら 「これくらいブリブリした速いやつ弾けたんだ」という感想を持った。ほんとに失礼な話だが笑うところなのだろう。 この曲に関しては特に、今作のクリアで綺麗な録音が活きている印象。 歌詞は正直”作られた”前のめり感ではあるものの、曲に合ってはいる。意図した”迷走中”が出来たのでは。
総評 ★★★☆ 今年結成20周年とあってベスト盤だの武道館公演だのとキャリア・ピークの賑わいを見せるthe pillowsの十何枚目かのアルバム。 前作で古参の何割かのリスナーの離脱と引き換えに、分かりやすいパワーポップ風味のサウンドで 新規のライトリスナーを「連れてっちゃうぜ」宣言したのはどこへやら。 メロがキャッチーな曲は英詩だったり、リード・トラックは変化球だったりと、 ひねくれポップ好きの既存ファンだけがニヤニヤしそうな内容に。何と天邪鬼だこと。キャパシティ狭まっちゃった。 「いい意味での内輪受け」と言うとさすがに乱暴すぎるが。 音の傾向としてはこれまでのキャリアで最もクリアな音で録られており、普通と言えば普通なのだが、 決して演奏技術が高いほうでない彼らが勢いで録った音が悪い方に転んだ際の失敗感や残念感はなく、 割とカッチリした丁寧な録音になっている。これはこれで良い。 アレンジ面では何かしら一捻り加えようと色々考えた結果、平均点の底上げには至れているが、 これまでのようにスタジオで「せーの」合わせでシンプルに作った方が良くなったかも、という曲も少々。 “結成20周年記念・力作アルバム”といったキャリアの記念碑的作品ではなく、 20年やってても本人たちは色々新鮮そうなおっさんバンドの、良作なひねくれポップ・アルバム。 強い求心力は無いが、軽い気持ちで聴いてみたらそこそこ気に入るかも。 ※ しばらくしたら前作同様、某氏も是非是非書いてください。楽しみに待ってます。
>>269 乙です。早いね〜これ読むまでライフサイズがそういう歌って知りませんでした
ルーマニアモンテビデオの絶賛レビューでも書こうとしてたけど、
そういう事ならそのうち書いてみますオーパーツ
モンテビのレビュー見たい!
何故今さらモンテビwwww ・・・いやしかし、かなり見たいぞ! 昔大好きだったなぁ、あの不穏オルタナ。
273 :
名無しのエリー :2009/10/17(土) 21:11:09 ID:9bmC/V8O0
>>269 新作乙です。
またいつもの感じに戻ったのか。
>>270 是非モンテビも読みたいのですがw
274 :
名無しのエリー :2009/10/17(土) 21:13:11 ID:kvz9eleD0
275 :
名無しのエリー :2009/10/18(日) 00:23:06 ID:V6lXLlNWO
モンテビ!
何故かモンテビが人気なので先に書いてみました。 rumaniamania/rumania montevideo 1.lifevideo ★★★ シンプルにコードを刻むリズム突っ込み気味なエレアコのバックでBreedersのような曖昧なギターが鳴る、準インスト的なオープニング。 次第にエレアコが姿を消し、ドラムが入る頃にはオルタナに。偏見かもしれないが、この位演奏が雑なほうが本格的なオルタナって感じがする。 「いいところだけ記録しておいて あとでビデオで再生する」という一文だけの台詞を、ギターの三好弟が呪われたような声で 1曲かけて途切れ途切れに喋る。曲名が曲名だけにその台詞がまた怖い。見た目は普通な彼らに対し何らかの違和感を感じるのに充分な1曲目。 2.Still for your love ★★★★ 長い間自分が彼らを誤解する要因となった、彼ら唯一のオリコンTOP10入りシングル。これしか知らない状態でアルバム買って驚きました。 概ねキャッチーな歌メロはいかにもアニメタイアップだけど歌はえらく下手だし演奏も明らかに下手だし何コレと初めは思ったもんだが、 アルバム聴いて納得。一聴した印象では売れ線っぽいメロディだが、変な寄り道をして小節数が半端になる気まぐれな構成、 大勢に向けて売る気を感じないノイジーなギター、いきなりシンバルがデカくなってしまうアバウトでがさつなドラム。オルタナでした。 しかも直で洋モノの影響下にはなく、日本の安直な大衆向けロックに取って代わるべく敢えてJ-POPの売れ線を崩すことに挑んだ感じなので、 ちゃんとした憂国のオルタナバンドに思えてしまう。サビ前のメロディとか、職業作曲家なら有り得ないほどすんごい不安定。 メジャーコードがこんな風に配置されるスケールってあるんだろうか。またはサビ前のわずか4小節で2回くらい転調してるとか。 とにかく理屈で片付かない作曲と、結局ママのために歌ってるのか彼のために歌ってるのか分からないモヤモヤしたサビのコンボが肝。 大沢あかねの「夏日星」と並び2大オルタナアニソンと称したい曲。
3.コハク ★★★★ 早くもドラムが打ち込みになる4つ打ちロック。三好姉はドラムボーカルが売りかと思ってたらいきなりこの自由度。いいのかそんなんで。 まあ歌があるからいいのか…と思ったらベースも打ち込み。そりゃまずいだろ。しかもドラムは部分的に生っぽいけどベース全部打ち込みっぽい。 色々度肝を抜いてくれる。詞が不安定な割に曲は普通っぽいな、と思ったらサビ前の変なタイミングで変な転調が来た。気持ち悪っ。 しかもサビ後には元の調に戻るのかと思ったら、しれっとキーが一音上がってる。必然的に2番のAメロは1番と似て否なるメロディになってる。 さらに2番のAメロとサビの間にCメロ挟んでる。普通サビの後とかギターソロの後とかに入れるもんでは。そこひとヤマ要るか? 定型の売れ線ポップスに対してよほど含むものがあるのかもしれんが、ここまで屈折するとは。 4.さよなら ★★★★★ エレアコが爽やかなアップテンポ曲。の皮を被ったオルタナ。詞は「忘れないで」とかのそれっぽいフレーズが聞こえるが、 何を忘れて欲しくないのかというと「かけちがった ふたりのラスト」とかなのが嫌。離れ離れになってもお互いを忘れずにいよう、とか そういう爽やかさは無理ですか。嫌な思い出を足かせに引きずって生きろと。三好姉の詞はいつもまとまりに欠けるが、悲観的な人なのは嫌に伝わる。 曲のほうは何かにつけてやたらとGm7とEm7を反復しており、これが変なツボを押す。なんかダイナソーJr的な力技感を感じさせる。 そして何と言ってもウィスパー気味なサビの歌がすごい音外れてて怖気持ち悪い。ホントどういうつもりなんだろう。 今作は三好弟のプロデュースになってるが、彼がピッチ補正とかしない方針なのかも。確かに面白いんだけど、完成品のCDで大丈夫なのかコレ。 出来上がり聴いてお姉さんヘコむと思うぞ。こういうのアレンジャーとかは傍観してるんだろうか。古井弘人?ガーネットクロウじゃねーか!! 何か言ってやることは無いのか。何一緒になって面白がってんだ。ていうか古井のほうが色々たきつけてるのか?どっち?
5.daylight ★★★★ 最近のトミー・へヴンリーのようなメロディアスなグランジ。遅れ気味なリズムで低音をガリガリ鳴らすギターが雰囲気を出す。 例によって転調が好きなようだが、今までと違いこの曲はメロディの流れがスムーズ。まさか普通にいい曲も書けるとは。 でもサビの繰り返しが3コーラスと半端なのはらしさが出てる。ベースは単に音の低いギターといった感じでリズム楽器的でなく、 フレーズに凝るわけでもないが、仮にこの人がいかにもべーシストらしく弾いたらかえってバンドがダメになりそう。 なんか上手い人が入ったり、技術とか理論とか持ち込んだらいかんバンドって感じがする。今なぜ良いのか分からないから 下手にどこもいじりたくないというか。 6.yesterday ★★★★ うって変わってカノンコードで始まる王道でポップな曲。またリズム体打ち込みになってるけど。こういう時ベースの人どうしてんだろう。 今度こそただの売れ線ポップスかと思ってるとサビで唐突に変な転調到来。出た…。別の曲貼り付けたみたいになってるが。 そしてわずか4小節でメロディを無理にこじつけながら強引にもとの調に戻る。おい…。ただ引っかき回したいだけなのか? サビで絡むギターとかも意外とファンキーでカッコイイんじゃないかと思ったりもするが、サビ終わり際のプレイは変な音混ざってる気がする。 7.pair ★★★★ ポップなアルペジオから始まる、割とスタンダードなギターポップ。スーパーカーの1stとかにギリギリ入ってそうな曲。 歌詞は今までではまだ幸せそうな部類だが、歌は何故か力なくウィスパー気味。何なんだろう。幸せを高らかに歌いたくないんだろうか。 まあ君といれたら無敵でハッピーとかいう感じではなく、「どんな君も否定せず 染まってあげる」といった、代償を受け入れる覚悟を決めた上で 二人の関係を進める感じの詞だけど。サビのギターは意外にもビートルズっぽいオブリを絡ませている。
8.群集 ★★★ いかにもテーマがあります的な曲名が意外だが、曲は至って普通のロック。転調もオーソドックスに並行する長調と短調を往来してる。 今更何を真面目ぶってんだ、という気もするが、シングルの印象で今作を聴いてみたら普通に聴くもん無かった、という人のための保険的な曲か。 Aメロのギターの変なスライドとかは実験的だけど。「あきた退屈 くさる記憶にかぶさる毎日」という群集のイメージが中々笑えないとこ突いてる。 9.Anny ★★★ 細かいノイズ音が鳴る中でジャリジャリしたギターと妙に可愛らしいキーボードが鳴って始まる、どっしりした曲。 メロディは拍子抜けするほど工夫が無く、詞もそれっぽく感傷的ではあるがいつもの乾いた諦念感が無い。 今までの曲が全て単なる偶然のような気がして恐ろしくなる。普通の曲やるとただの下手なバンドなんだよなこの人達。 でも歪んだ2本のギターをかき鳴らしながらも何故かベースが所々抜け落ちるサビのアレンジは彼ららしいひねりが効いてる。 10.Good-bye Summer Vacation ★★★★★ 所々スパイスを注ぎながら展開するキュートな脱力オルタナポップ。ボーカルは相対性理論っぽい萌え要素を発揮している。 歌詞も今までで最もポップで、概ねピースフルな曲。のんびりしたAメロにせわしなく弾き込んだリフを乗せるセンスも面白い。 他にも80年代の打ち込みポップスみたいなベースのオカズが入ったり、ポップな曲中にいきなり不穏な間奏が入ったりと盛り沢山。 演奏のヘタウマ感も今作で最もいい味出てるのでは。最初はもうこの人達気持ち悪い曲しか書けないのかと思ったが、 予想以上にオルタナへの造旨が深い模様。と思いたい。本人達の映像見るとすんごい普通のこと喋ってるので正直どっちか分からんけど。
11.repeat ★★★★ 全体的に影の薄かったキーボードが前面に乗り出し、その伴奏に乗ってボーカルが歌うシンプルな始まりの曲。そこにアコギが乗り、 打ち込みのドラムが加わる教科書通りの展開で、メロディもまあ普通のポップス。録り的にサーッというノイズをわざと残してるっぽいのは 面白いが、今作の最後を飾るには味気なさ過ぎるのでは。と思ってたらサビで罠発動。こんな静かな曲でお姉さんが思いっきり音外してます。 だから修正してやれよ…。本人が音痴なのが根本の問題とはいえ、一生ネタにされるレベルだろコレ。いい曲入ってる作品なのに、最後コレ? お前ら困ったらお姉さんだな。いや面白いけど。なんかもう鉄板ですお姉さん。 総評 ★★★★★ ギター2人、ベース、キーボード&サックス、ドラムボーカルという編成で、ギター2人以外女の子というルーマニアモンテビデオの1st。 作曲はギターの三好弟が全て担当しているが、確信犯っぽい曲と天然っぽい曲が混在していて、どのラインまで自覚的な才能なのか不明。 脈絡のない転調を容赦なくビシビシ繰り出すさまは大物感に満ちており、部分的には普通のJ-POPっぽく聞こえるメロディで普通の人を釣った後に それを敢えてズタズタにして失望させるようなトラップ感は何かしら世間一般のJポッパーに対する敵意を感じずにはいられない。 しかしバンドの手にかかる前の状態では意外と普通っぽい曲もあるので、本人は極力ポップな曲を書こうとしてるだけ、という全天然の線も残る。 ただ、素人が鼻歌とかで作曲してもめちゃくちゃになりそうで結局は既聴の形の範囲内というかベタになるもんだし、彼の曲はいびつすぎるので、 三好弟の場合理論を通ったうえで敢えて音がぶつかる感じを出してるのかも。本当にどっちか分からないが、まあ結果は出してるのでは。 結果といっても個人的には「結果」だと思うものが出てるってだけで、一回聴いた後CD割る人もいるかも分からんレベルだけど。
(続・総評) 演奏は音もリズムも荒く、雰囲気最重視といった感じ。テクを聴かせるパートは無く、技術で見たら下の下。しかし何ら物足りなさは感じない。 そういうもんだと割り切って聴ける。チャットモンチーをさらに極端にした感じ。チャットが下手すぎて聴くに耐えない人ならモンテビは無理。 ボーカルはアイドルでもこのレベルがCD出したらいかんだろって位下手。しかし全く加工せずにありのままをぶつけてきてるのでもはや感動的。 ドラム兼任させてまでこの人に歌わせようとするメンバーも相当いい性格してるが、作詞も含めこの三好姉の不安定にたゆたう感じは 神がかり的なヘタカッコ良さを生み出している。聴いて普通に爆笑する人も、「何故そんなに恥を晒してまで歌うんだ」と辛くなる人も、 いわゆる上手く歌うことを目的化してる人の歌では味わえない感情の動きを味わえてるのでは。もちろん怒ってCD割る人もいると思うが。 三好弟と共同でアレンジに参加しているガネクロ古井が今作を定番ポップスに近づけるようなアレンジにはしなかったことも大きい。 GIZAで最も頭の柔らかい人かもしれない。むしろ彼が煽ってるのかも知れんが。ていうか三好弟に普通にZARDへの提供曲とか書かすGIZAも 正気の沙汰と思えない。内輪なら誰でもいいのか。そんな会社だったのかGIZA。聴いてないからどんな曲なのか分からんけど。 とにかく100%確信犯ではないものの、日本には日本のオルタナがあることを思い知らされる1枚。洋楽そっくりな邦オルタナなら他にあるが、 J-POPにこの至近距離まで接近したバンドは稀では。バンドサウンド重視になればなるほど持て余してしまう「歌メロ」という足かせを、 逆手に取って不安定さの表現として武器に昇華したGIZAロキノンな作品。16万枚も売れてるらしいので、自分のように20円くらいで 手に入れるチャンスは多いはず。お気に召さなかった方もどうか割らないで中古屋に売ってください。
>>281 乙です。rumania montevideo人気に嫉妬w
近所のブックオフに走らせるレビューですねw
283 :
名無しのエリー :2009/10/18(日) 15:20:18 ID:84/M4Ces0
>>281 乙です!
最初このバンド聴いたときは気持ち悪いメロディーと不安定な歌唱が衝撃的だったなぁw
ちなみに三好弟がWANDSやZARDに提供した曲は、歪すぎるメロディーラインが印象的だから聞いてみるべし!
284 :
281 :2009/10/18(日) 15:37:15 ID:oIxCfodM0
スミマセン間違えました。 4.さよなら × Gm7とEm7を反復しており ○ Am7とEm7を反復しており です。
>>281 乙です。
これは何がなんでも聴いてみたくなるようなレビューだww
>>281 前に友達とコナンテーマ曲縛りでカラオケ行った時、「そういやこんな曲有った!」てStill for your love入れたらサビ前の転調で完全にキーをはずした苦い思い出
とりあえずブックオフ行ってくる
>>281 乙です!意外にもモンテビの知名度があって驚いたw
ちなみに三好弟がZARDに提供したのは「I feel fine, yeah」で三好姉がコーラス参加してます。
力作乙!
しかしモンテビ人気だな。
これだけ人気なら個人的には他の人のレビューも見てみたかった。
>>272 とか、レビューされる前に概要を一言で見事に表してたわけだしw
三好弟といえば、WANDSのラストシングルとかWAGのFree Magicも なかなかオルタナっぽい仕上がりだったよね
普通の人からみたらみんな痛いって…
>>281 ブックオフでモンテビ買っちゃったじゃねーかよwww
聴くのが楽しみです、乙
電気グルーヴ/VOXXX
1.地獄へ堕ちろ電気グルーヴ ★
いきなりなんちゅうタイトルだwテキスト読み上げソフトによる淡々とした電気グルーヴの紹介。
「電気で作るグルーヴです」
音はゲームソフト「グルーヴ地獄V」の収録曲の再編集らしいが筆者は未プレイなのでなんとも…。
2.愛のクライネメロディー ★★★★
前曲がこの曲の紹介で終わり、口ドラムによる不気味な長いイントロを経て本編へ。
タイトルはアイネクライネメロディーだが曲はカノンのコード進行。なので当然のように美メロ。いい曲。
篠原ともえが参加しているらしいが、何処にいるのかわからん…
「The Last Supper」収録のこの曲のoverrocketによるリミックスが凄く良い出来なので興味があったら是非。
3.ナッシングス ゴナ チェンジ ★★★★★
これは文句なしの名曲!美しすぎるメロディーとカッコいいリズムトラック、
その中で最高の透明感を放つ五島良子とヤマダケイコのヴォーカル。もう全てが完璧。
個人的に「虹」と同じくらいグッと来るものがある。このアルバム前半のハイライトでしょう。
でも歌詞をよく読むと実はストーカーソング?この落差が面白い。
4.フラッシュバック ディスコ ★★★ 砂原さんa.k.aまりん脱退後初のシングルとしてリリースされた一曲。 今聴くと微妙に他の曲よりも盛り上がりに欠けるというか、テンションが低いというか… 砂原さんの脱退を結構引き摺っていた曲なのかもしれない。売り上げも悪かったみたいだし。 カッコいいけどね。 5.浪曲インベダー ★ つなぎ曲でふざけ曲。実際は1時間ぐらいやっているらしいw 6.チキン・シー ★★★☆ 田中フミヤ参加曲。 ハイハットのような働きをする言葉(「イチ」「ハチ」「シーチキン」)で歌詞を構成した実験的な曲。 ロック寄りのテクノ、といった感じの曲調になっていてとてもカッコいい。 惜しむらくは2分半ぐらいで終わってしまうところだろうか。もうちょっと長くて良かったはず。 7.密林の猛虎打線 ★★★★☆ 阪神タイガースファンの野次をサンプリング&スクラッチしてテクノにするという、どう考えても発想の根本が間違っているが なぜかその発想が成功して不思議なことにものすごくカッコよくなっているよくわからない曲。 この曲を聴き終わる頃にはあなたも阪神タイガースが好きになっているはず(効果には個人差があります)。 もともと冒頭から普通とは言えないアルバムだったが、この曲の辺りから雰囲気がだんだん狂い始める。
8.インベーダーのテーマ ★★★ いきなり「B.B.E」のサンプリングから幕を開ける超大作。 ピエール瀧演じるスペースインベーダーが人類への警告+地球征服のために地球に来たが 途中何があったのかはよくわからないがラジオに出演し、ライブを開くまでを追った一大スペクタクルである。 トラックは曲の内容に反してかなりディープなつくり。長い上、全編通してナンセンスなギャグの連発なので気分が乗れないと辛いかも。 9.スッペスッペインベインベ ★★★☆ 何とも言えない浮遊感が曲中通して流れている奇妙な小品。 長さからいって繋ぎ曲だろうが、実は個人的に前曲以上に好きだったりする。 10.フラッシュバックJ-popカウントダウン ★★☆ ラジオのJ-POPのランキングコーナーを模した曲。 実は「インベーダーのテーマ」の中にこの曲の伏線がさり気なく張られている。 ナレーションの内容がいちいち面白い上に音の外し方が絶妙なので繋ぎ曲なのに一度聴いたら忘れられない。 11.エジソン電 ★★★★★ これに関してはもう歌詞も曲も病院行き寸前としか… 言うなればこのアルバムの目玉。あなたのその耳で確かめてください。 12.ジャンボタニシ ★★ ピエール瀧が演歌調の歌を延々と歌い続けるナンバー。歌とバックトラックに差がありすぎて笑える。 ちょっと単調かな…どうしてもダレてしまう。
13.TKOテクノクイーン ★★★★☆ 素直にカッコいい80年代を思わせるテクノ・ナンバー。タイトルが秀逸。名は体を表す。 この曲の中では「お願いだから…やらしてください」というボイスサンプルまでカッコよく聴こえてしまう不思議。 決して目立った展開があるわけではないが、テクノならではの反復の快感をこれ以上ないほど味わうことが出来る。 石野さんっていい声してるなあ。電気のこういう曲を聴くと必ず思う。 14.TXLテクノクイーン 前曲の後半2分。石野さん曰く展開がここで変わるからトラックを分けただけらしいので、個別評価は無しです。 ★評価は前の曲で一緒にしたものと考えていただければ。 15.レアクティオーン ★★★★ 9曲目の浮遊感をさらに拡大したような、まるで霧の中にいるような、そんな曲。 「東京の若者の全てがここに集まっています」というナレーション。歌声に掛けられた不気味なエフェクト。 …ダメだ、かなりコメントに困る。歌詞はこの頃流行っていた「本当の自分探し」に対する反発。 16.ハロー!ミスターモンキーマジックオーケストラ ★★★★☆ 延々と繰り返される「Hello」のボイスサンプルを軸に進むテクノチューン。 時々挟み込まれる「ハロー、ミスターモンキーマジックオーケストラ、ヘイ!」という小気味良い掛け声が印象的。 非常にカッコいい曲で、トリを飾るのに最適だと思います… と思いきやいきなりスペースインベーダーちょっとだけ再登場。そこから曲が一変。台詞のサンプル、ノイズなどが入り混じり、 何言ってるかよく聞き取れない瀧とクラブの歓声が交互に繰り返され、何とも言えないわびしい気持ちになる台詞で終わる。 最後までカオス。 総評:★★★★★ もう色々書くの疲れたから実際に聴いてくれ。
ちょっとこの総評は無いよね…書き直す。 総評:★★★★★ 砂原さんが脱退して初のアルバム。主にドイツでレコーディング。 全編異様なまでにハイテンション。そして滅茶苦茶なギャグの連続。 この作品が肌に合わない人は本当に合わないと思うし、嫌いな人は徹底的に嫌いだと思う。 しかし一度嵌ると中々抜け出せない中毒性がある。好きな人は本当に好きになれる一作。 個人的に電気のアルバムの中でも特に好きな一作。でも初心者にはあんまりお勧めできない。
俺も好きだな
ずいぶんと古いんですけどどなたかCymbalsのアルバムレビュー してくれないでしょうか。 アルバムは何でもいいです。
>>297 乙。これはかなり暴れてるよね
まりんが抜けるや否や俺らこうだぜ!て感じでw
森のブランコ
302 :
301 :2009/10/22(木) 21:49:09 ID:9o9AV/dh0
誤爆orz
どなたか藤井フミヤをお願いします
くるり鶏びゅ〜と 1.赤い電車/anoymass ★★★★ まるでおもちゃ箱から飛び出してきたような賑やかさ。 原曲よりいいかも。 2.ロックンロールandymori ★★★ 岸田よりも声が合っているせいかさわやかなポップソングに仕上がっている。 もうひとひねり欲しいところ。 3.Baby I Love you/矢野顕子 ☆ 矢野さんやりすぎです。 聴き込むと評価変わるかも。 4.ばらの花/奥田民生 ★★ 期待してただけにがっかり。 原曲を意識しすぎてうまくカバーできてないなぁ。 5.言葉はさんかく こころは四角/木村カエラ ★☆ カエラちゃんがこの曲をカラオケで歌っているのを横で優しく見守っている感じ。 6.さよならストレンジャー/曽我部恵一 ★ 曲に声が合ってない。岸田の声が恋しくなりました。 7.虹/ハンバートハンバート ★★★☆ バイオリンが壮大で泣かせる感じのアレンジになっている。 3曲目以降がっかりトリビュートが続いていたので「おっ」と思える。 8.ワンダーフォーゲル/高野寛 ★★ とてもわかりやすい曲になっている。 岸田のように声にいやらしさがないため、逆に野暮ったく感じてしまう。
9.ワールズエンド・スーパーノヴァ/Fantastic Plastic Machine ★★★★ これぞまさにFPM!完璧なダンスミュージックへとリミックスされている。 10.飴色の部屋/MASS OF THE FERMENTING DREGS ★★★★☆ 轟音唸るカヴァー。そのところどころに見える女性的なアレンジが絶妙。 くるりとの対バンツアーではがっかりさせられたが、見直しました。 11.青い空/9mm Parabellum Bullet ☆ ただのコピーじゃないか。くそつまらん 12.春風/松任谷由美 ★★★★★ 違和感ゼロ。聴いていてとても心地よい。 今作のベストカヴァー。 13.ハイウェイ/Little Creatures ★★☆ アレンジは面白いが、歌い方が気持ち悪い。 14.宿はなし/二階堂和美 ★★★★ イメージ通りにハマっている。改めてメロディの美しさにはっとさせられる。 15.Old-fashioned/キセル ★★☆ もはやキセルそのもの。ここまで彼らっぽく仕上げられると見事だが、いまひとつ物足りないところ。 16.東京/世武裕子 ★★ ピアノ弾き語り。 これはこれで良いのだが、くるり珠玉のナンバーだけにもっとふさわしいアーティストがいたのではないかと思ってしまう。 総評:★★☆ ところどころに会心のカヴァーがあるが、アタリだとは思えない。 くるりが好きな人はオリジナルを聴けばいいし、参加アーティストが好きで、そのアーティストがカヴァーするくるりの曲を聴いてみたいという人が聴くべきものだと思う。 他のアーティストが歌うくるりを通じて、改めて岸田のソングライティングセンスの高さを認識しました。
>>304 乙。逆に聴いてみたくなったわw
トリビュート繋がりで、どなたかEMIのTHE BEATLESトリビュートやってくれー
307 :
名無しのエリー :2009/10/24(土) 21:19:02 ID:r1sELEBX0
>>304 乙!
9mmクソなのかwww
FPMとマスドレが気になるなぁ
308 :
モザイク :2009/10/24(土) 21:27:38 ID:0glMCx8r0
やっぱスピッツサイコーだわな
309 :
名無しのエリー :2009/10/25(日) 00:11:17 ID:4TxOViSLO
スピッツなんて婆さんファンばっか
今時はファン層でバンドを評価するのか…
2chでは常識だよ
312 :
名無しのエリー :2009/10/25(日) 05:30:37 ID:k5E6woWc0
レレレガーデンとか創価ホルモンとか
GARNET CROWの「STAY 〜夜明けのSoul〜」お願いします
314 :
名無しのエリー :2009/10/26(月) 03:00:28 ID:LvY7OeZ9O
∧_∧ ∧_∧ (´<_`) (´_ゝ`)/ ⌒i / \ | | `/ / ̄ ̄ ̄ ̄/ | (_ニつ/ FMV /| |_ \/____/ (u ⊃
315 :
名無しのエリー :2009/10/26(月) 21:29:06 ID:l0cw/TzB0
>>304-305 乙
トリビュートっていえば、12月に出るイエモントリビュートが楽しみだな
それにも9mmが参加してるらしいが
317 :
269 :2009/10/27(火) 02:21:43 ID:DMNpUnswO
>>316 乙です。未だrumania montevideo人気に嫉妬w 早くブックオフ行かなきゃ。
避難所なのをいいことに長めにレスつけました。
今作はせっかく高評価なのに人目に触れる機会がグンと減っちゃいましたねw
>>316 乙。
確かに今作はwwwみたいな好き嫌いが分かれそうな軽い感じでもなく
前作みたいな若干のネタ切れ感も解消されてベテランらしくなったいい作品だと思った。
>>269 氏のレビュー、勝手に転載させて頂きます。
OOPARTS/the pillows
1.Dance with God ★★★★
過去作で何となく片鱗を見せたまま放ったらかしになっていた曲調を再考してケリをつけたような曲。
メロが少なすぎてリフがくどかった「フロンティアーズ」辺りの曲に比べメロの展開が多く、ドイツ語みたいにも聞こえる
サビオチの変なセリフのキメも味がある。「咲かないで枯れないで 呼吸だけ絶やさないで」という詞とシューゲなギターを
組み合わせたサビは、長年微妙な立ち位置に置かれ続けた彼らのやるせなさが出てる気がする。低音寄りの弦だけをボソボソ弾く
山中のギターとのバランスか、佐藤がフロアタムを活用したリズムパターンを組んで気だるい雰囲気を助長している。
2.YOUR ORDER ★★★★
この感じだのあの感じだのと、いつになく抽象的な詞のアップテンポ曲。好きな音鳴らして音楽と呼べばいいじゃない!とオープンに歌う。
その割には人様の音楽に対して辛口な気もするが。音を楽しむ意図を強く打ち出すためか、真鍋のギターもクレバーというよりは
歌メロに元気にじゃれつくようなフレージング。サビでは手当たり次第近くのフレットを弾きまくったような半音上下フレーズが頻発し、
それが登場するタイミングでは山中もブラッシングで応戦してるので、駆けずり回る躍動感が出てる。彼らにしては吹っ切れた明るい曲。
3.Melody ★★★★
またも山中の低めに固めたギターと佐藤のフロアタムの組合せで始まる、ミドルテンポの曲。最初真面目に弾いてる真鍋だが、
飽きちゃったのか、「いっつも同じような曲ばっか書きやがって、もうネタねーよ!これでも食らえ!今気付いたけどアゴ長っ」
とばかりにAメロ途中から唐突にアホっぽいフレーズになる。しかし今までの彼らの曲にこういうスタッカート気味なプレイが
あまり無かったので結構新鮮で良い。サビは個人的に曲名から期待した感じとは違う、くすぐったいほどポップで分かり易いメロディ。
「I know Melody」と「愛のメロディー」を掛けた詞が、「桜」と「咲くLOVE」を掛けた某ユニットのヒット曲のよう。
4.Lemon Drops ★★★★ Aメロ、Bメロ、サビと、ほぼ似通ったコード進行のセットで3分半を駆け抜けるアッパーな曲。見方によっては手抜きだが、この場合は技術では。 聴き心地が非常に軽く、カップリングの良曲という印象。メロディは至ってポップで演奏も特別なひねりは無いが、音の粒立ちのいい鈴木のベースが 心地良い。真鍋が珍しく16分音符を交えたカッティングをしており、無心にかき鳴してる感じが詞世界の甘酸っぱさとリンクしてる。 5.FOXES ★★★★★ 髭の須藤みたいなフレージングのギターで始まり、髭の斎藤みたいなリフが絡むミドルテンポのダルい曲。左右に振ったスネアの音を伏線として ついには髭みたいなツインドラムになる。歌メロをコンパクトにしてリフやドラムフィルのスペースを確保したようなバンド重視の作曲も髭っぽい。 ていうか元々似たような資質の持ち主同士なんだろうけど。程度の問題はあるにしても、色々積極的に取り入れるのはいいと思う。 詞世界通りの自虐的な偏屈者を演じようとした結果か、ジジ臭いしわがれ声で歌う山中は何だかむかつくが、幅を持たせるのはいい傾向では。 6.Beyond the moon ★★★★★ ちょっとした導入パートを経て、シンプルなベース8分弾きのイントロで入るミドルテンポの曲。ここで弾いてるちょっとしたギターのフレーズが 最後のサビの「I love you」の前フリになってる。Aメロに入ってからも歌と掛け合うようにオブリが絡み、ギターソロの終わり際もそのまま Bメロのオブリに繋がってたりするので、全体的に真鍋も一緒に歌ってるように感じる曲。詞は向日葵に恋する三日月を歌ったすれ違いラブソング。 そういう擬人化を使うと説明的で長い詞になりがちだが、これはコンパクトにまとまってるのでは。
7.ジョニー・ストロボ ★★★★★ ポップですっきりした入りからサビで一気にディストーションをかけるミドルテンポの曲。Aメロで8分の裏を強調した鈴木のベースプレイが、 サビの重量感と対になる軽やかさを生み出してる。詞はもう今まで20年かけて散々歌ってきたような、ほんの一瞬の輝きのために 何もかもを受け入れる系の内容。しかも他の曲でもあったが、過去作のタイトルをちらつかせてサブリミナル効果を狙ってきてるので、 ちょっと内輪向けな印象。しかしここまで来たら詞に拡がりを持たす事より軸がブレない事のほうが大事か。 2本のギターの掛け合いもキュートだし、メロディもポップで聴き心地は良い。全体的にバランスよく作りこんだようでいて ラスサビの真鍋のギターとかは今までとかなり毛色の違う、曲全体の音像から飛び出してるような音色をかましてきてて面白い。 8.雨上がりに見た幻 ★★★ 曲やアレンジではさほど見せ場が無い印象の、若干落ち着いたテンポの曲。イントロのギターリフやサビのオブリがベタというか、 ベースラインっぽい動きのため、上下で土台作ってるみたいなくどい感じに。展開も今作中ではかなり素直で、メロも普通だが、 サビ終盤のベタなメロディを山中が熱っぽく歌ったことで、彼ららしい愚直な感じが出たのでは。そこでベースがすごい動いてるのが 間が悪いというか、そこはシンプルでよかったんじゃないかと思ってしまうが。いや上手いんだけど技を出すタイミングじゃないような。 詞は英題に「Hybrid rainbow after the rain」とつけている通り、「太陽とも解り合って虹を出せるかな 叶ったら綺麗だろうな」という 過去作連動型。もう叶ってる気もするが、まあ過去作からブレないことを第一義とすればこういう詞になるか。
9.LIFE SIZE LIFE(The bag is small,and I don't enter) ★★★ 某ユニットにあてつけて詞を書いたらしいが曲調は真逆のコンパクトな曲。ていうかベイシティーローラーズの「I only wanna be with you」の パロディかと思った。特徴揃いすぎてるのでたまたま似たと言い逃れるのも苦しいし、人を批判する前に自分が刺されそう。 批判をやるならいかにもピロウズな曲でやった方が。パク…引用がアイデンティティーと言えなくもない面もあるバンドだけど。 ところで今作でギターの録りが綺麗になってみたら、山中のギターが褒められるレベルでないことがよりあらわになった気がする。 10.Primer Beat ★★★ ラストは彼らの初期曲を思わせる、アップテンポなガレージ調のブギ。イントロを聴いた印象では大体このまま最後まで疾走するかと思ったが、 途中4ビートのランニングベースになったり、スライドギター使ったソロが入ったりと幅がある。これソロ山中っぽいな。 他の曲も大体バッキングしてる方が山中かと思って聴いてたけど違ってたかも。自信が無くなってきた。 曲を再現する為に演奏する、という印象が強い彼らにしては、かなりライブ性が前面に出た、楽器の目立つ曲では。
総評 ★★★★★ ほぼ全詞曲を手掛けるギターボーカル山中さわおを中心としたバンド、the pillowsの15th。 30分台のコンパクトな作品だが、惰性で作ったような何の意図もない曲や、狙ったものが大外れしたような曲が見当たらず、 最後までさらっと聴ける。言ってることは昔から変わらずマンネリだが、何でも歌える気になって色んなシチュエーションの詞を書いたり、 何食わぬ顔で昔と真逆の主張を始めたりはしてないので、自分の歌ってることに責任を持ってる印象は受ける。 ただ、彼らを取り巻く環境のほうが変わってきてるので、新しいリスナーには彼らの自虐的な表現がピンとこないかも。 曲は特別にメロディアスなものは無いが、歌と楽器のバランスを取り合いながらコンパクトな8ビートのロックを巧みに体現してる印象。 特に真鍋のギターが占める役割は大きい。元々クレバー(とマーティー・フリードマンは言ってた)なフレージングを持ち味にする彼だが、 今作ではもっと初期衝動的な、思いっきり勢いをぶつけたようなプレイも多く見られ、ここに来て今までより幅が広がった感がある。 山中の曲が当たってるというより、真鍋のギターが当たってる作品という印象すら受ける。まだソロは早いな山中。 曲もポップだし音作りも綺麗なので、オルタナ云々関係なく多くの人が楽しめる作品になってるのでは。むしろオルタナ専門みたいな人は 避けたほうがいいかも。もっと大衆的な感じ。とはいえ「大衆的」と聞いて、ほとんどメロディと詞だけ練りこんでるような作品を 期待する人にはこれまた半端だけど。それでも後々聴き方が変わってくれば聴きしろも増えてくる作品とは思うけど。 活動20周年にして、「ピロウズ聴きたいけど枚数多すぎてどこから入ればいいか分からない」という人に取り敢えず薦められる一枚。 歌声さえ気持ち悪く感じなければいいんじゃないでしょうか、この感じ。
かぜよみ/坂本真綾 1. Vento ★★★★★ 窪田ミナ作詞作曲編曲。坂本真綾史上一二を争うほど美しい曲。 挿入歌として使われそうな雰囲気でストリングスからのイントロ。すぐに参加するピアノ。 美しい音色が互いにアイコンタクトをするかのようにタイミングを計り、坂本真綾の歌声が入る。 坂本真綾の歌声は単純に美しいと言われがちだが割と特殊な方で、 母音が非常に強く出る高音と、子音の目立つ高音が出せる。 後者は非連続的な微分音が、音量の大小の差をなく美しく発せられるというイメージ。 (言葉にしにくいが8音階よりももっと細かい音階で和音を作っていると考えてください 子音が強く出せるから英詩曲が綺麗に聞こえるのかもしれない) 微分和音に音量の差がないために、その声が弦楽器的な音を出す。 とまあ簡単に言えば単純に美しい声を、見事に生かしているのがこの曲。 さらにその声をコーラスとしても重ねて、楽器と声が融合して極上の旋律を奏でている。 アレンジだけでなく曲自体も、劇判的な進行をしていてポップスとは縁遠い。 ちなみに歌詞はエスペラント語でかかれている。エスペラント語はラテン語がもとになっているらしい。 子音が装飾音的に働き、坂本真綾の美しい母音を飾っているように聞こえる。 短いのが残念でならない。このコラボが再びありますように。 2. トライアングラー ★★★☆ マクロスFのOP曲。この曲はアニメのOPだから意味があり、価値がある。 電子音的な音も入り交じりながらの、サビ一発目の音の置き方はいかにもアニソンっぽいかな。 Aメロ、Bメロ、サビそれぞれに美しい旋律があるということもなく、 きれいだなと思うのはサビ前の「今すぐtouch me」と、間奏あたりのコーラスワークぐらい。 目を引くのはのたうち回り続けるベース、特に後半のじっとしてないっぷりは清々しい。 それからストリングスとシンセ音、ベースが収束していく感じは気持ちいい。 あとやはりアニソンを分かっているなとも感じる。これが流れるとOPだ!って思う。 が、アルバム単位で見るとどうしても浮くね。まあ覚悟の上だろうから目をつぶりましょう。
3. 風待ちジェット〜kazeyomi edition ★★★☆ 既存曲の再アレンジバージョン。打ち込みが印象に強かったオリジナルと変わって、 ギターが目立つバンド色の強いアレンジに。 良い意味でのインディーズっぽさが出ていて好きな人にはたまらないのかもしれない。 間奏の変な拍子が面白い。意味があるかは分からないけども。 ただ、わざわざ再アレンジする意味があったのかと言われると簡単には頷きがたい。 それに曲を通してちょこちょこ現れるバイオリン?の音がなぜか異常に安っぽく聞こえる。 4. Remedy ★★★★ 鉄のラインバレルED2。とても上手くまとまっている。 Aメロのメロディラインがいきなりテンション高いのに微妙に驚きはするが、許容範囲。 サビも綺麗だし、加速的に盛り上がっていく構成も素晴らしい。 何よりアレンジの妙が光る。非常に目的地のしっかりしたアレンジだと感じる。 コーラスとストリングスをがっちりと付けて曲の形を明らかにしながら、 サビの裏で鳴るピアノが心地よい。 それから本人作詞の詞もよい。語感の良い言葉を探して見つけるのではなく、 「ずっと」とか「もっと」という柔らかい印象を持つ副詞をサビにぶつけるあたり粋だね。 歌詞、曲調ともに希望にあふれる曲で個人的にも好きです。 5. 雨が降る ★★★ 鉄のラインバレルED1。逆に個人的に好きになれない曲です。 サビ以外の部分は楽器を少なめにして、声で押し通す感じなのだが、その音程が高い。 弱々しいギターと高いメロディラインのではちょっと安定感がなく、ふわふわした印象が残る。 それがサビを導き出す効果を作っているかと言うとそうは感じない。 サビのメロディも取り立て美しいとは感じないし、サビ4拍目、5拍目の音は汚いとすら感じる。 2番はパーカッションが入ったりで少しは落ち着くし、後半の転調後は違和感もずいぶんなくなる。 Ventoで語った美しさとは違って、この曲の声は下品なイメージすら感じてしまう。 坂本真綾の高音はもっと楽器的な使い方をした方がいいんじゃないかなと思う。主観だが。 メッセージを語らせるにしては音程が高すぎた。
6. Get no satisfaction ★★★★☆ 素直に一言、カッコイイ。ギターで幕開けのイカしたイントロから流れるようにAメロに入る。 Bメロに入る瞬間のベース、ドラム、ストリングスの安定感に聞き惚れる。 サビが力強い。繊細でお洒落なパンクバンドのよう。 のびのびと歌う声が先陣を切って、弦やドラムがついてくる様は聞き手をどこかへ引っ張っていくかのよう。 そしてこの楽器構成、演奏の曲なのにサビでシンセの音を入れるのが刺激的でシビれる。 3:12以降の展開が、4分強の曲に起承転結を与えると同時に、走馬燈のように曲を振り返ってくれる。 真綾の過去の曲で言うとマメシバやThe garden of everythingみたいな。 ここらへん「ハー」だけで聞かせるあたり、本当に素晴らしい歌声だと思う。 枝葉末節に不備がなく、曲全体が弾丸のように進んでいく爽やかな曲。 7. 蒼のエーテル ★★★☆ マクロスF挿入歌のカバー。伴奏はピアノのみ。 初めてオリジナルを聴いたときは、こんな素直で美しい曲があるのかと感動した。 で、カバーしてどうなったかというと、曲の毛色が変わったかなと。 楽器は減ってピアノだけになった一方、ピアノは複雑になってる。 オリジナルは伴奏が歌のためにあり、歌を引き立てていたが、 カバーされて歌と伴奏が対等の関係に近くなった。ちょっと凝りすぎと思う。 詞は素晴らしい。対比の押さえ方や韻の踏み方。波と粒子を対比として押さえた点も秀逸。 8. 失恋カフェ ★★★☆ 前半はジャジー。タイトルにかけてなのかカフェっぽい。 ベースに味がある。パーカッションも良いし、脱力した歌い方がお洒落。 聞き所は3:13あたりから。ここからの開放感のために曲が作られていると言っても良い。 一聴の価値あり。キター!って言いたくなる。 力み過ぎず、手抜き過ぎず、アルバムに収録されるのにぴったりの良曲。 9. SONIC BOOM ★★★☆ これもうまくまとまっている曲。イントロからストリングスをメインに置き、 Aメロ、Bメロはシンプルな楽器構成で声と弦を聴かせ、サビで一気に盛り上げる。 ギターもドラムも気持ちいいんだけど、やっぱりコーラスが絶品。優しい。 このコーラスは偉大。本当に偉大。曲全体を見ると結構シンプル。よくある曲でもある。
10. ピーナッツ ★★★★ こちらもジャズ風味。まず聞くとかわいい!と思うはず。 メロもアレンジもコーラスの付け方も、どことなく懐かしい。 DIVEとかLucyの頃に近い印象を持つ。 サビでコードに従順に乗って行くかと思いきや向きを変えるメロが面白い。 全体的に可愛い曲になっている。 11. さいごの果実 ★★★ 雨が降ると編曲者が同じ。そのクセなのだろうか、やはりAメロのふわふわした感じに違和感。 歌い方にもどうも足場が不安定な様子がある。 息演技という言葉があるが、息歌とでも言いたくなるぐらい息成分が多い。 言ってみれば裏声なのだが、裏声はここぞというときに使うべきだろう。 それに声量が足らない印象を持たせてどうも聞いてる側が疲れる。癒されない。 旋律も美しいと言うより不安定な印象が先行する。 12. Colors ★★★☆ 英詩曲。重壮な編曲でごまかされるが、JPOPを英語で歌っているだけ・・・に聞こえてしまう。 そんなに綺麗な旋律でもなく、美しい和声があるわけでもなく。 編曲でしっかりまとまりを持ってるのに、歌の発音がややたどたどしいのが気になる。 どこをとってもイマイチ突き抜けた感じが足りない。
13. カザミドリ ★★★★☆ アルバムの中心曲。出発点と目的地のはっきりした曲だと感じる。 それを表すのがまず歌詞。本人作詞。 出だしの「種が飛んでく」と比喩から始まり、カザミドリ、コンパスと言う、 何かに身を任せるもので語感の良いものを的確に選んでいる。 その出発点を持ちながら、身を任せることの恐怖、希望といったものを語る。 最後に種の話に戻り曲を締める構成はまるで一つの独立した詩を読むかのよう。 「森のように深く呼吸をして 星の音を聞いて眠ろう いつか大地に舞い降りて 根を下ろす」 こういう歌詞を、物語的に関連させながら自然に埋め込めるってのはもう声優の域じゃないと思う。 詞を語って曲はどうかというと、王道のバラード。 ベースが優しい。ドラムが心強い。楽器は目立ちすぎず、歌を見事に導いている。 それだけでなく、単純にメロが美しい。 変な小細工なしに、坂本真綾の歌声と詞を真摯に表現した楽曲。素晴らしい。 14. ギター弾きになりたいな ★★☆ まあおまけ。なんとなくムーディ。 そんなバカみたいな曲でもないし、聞いてみれば結構いいメロディな気がする。 でもそれだけじゃダメなんだなやっぱり。
総評 ★★★★ 名盤。それぞれ作編曲が違うが、個性を出しながら意外とまとまっている。 シングル曲よりも、初収録曲の方が出来がいい。 言い方が正しいか分からないが、一般アーティストに近づいた。 安っぽい打ち込みの音が減り、あくまでも打ち込みは手段として使い、 アコースティックなアレンジが歌声を上手く響かせる。 それから、やはり真綾はこの音域だと再確認させたアルバムである。 トライアングラーは特殊だから別にしても、30minutes、さいごの果実、雨が降ると、 どうも音域が合っていない、良さが出せていない曲が多かった最近。 久々に低音とまでは言わずとも、裏声を使うことなく出る音域で勝負した曲が聞けた。 結構分析的に聞いてみて、過去とも比べて見て分かったのは、菅野楽曲の音域。 ベストを含めて6枚のアルバムの中で裏声を多用しているものが非常に少ない。 各アルバムの2曲あるかないか、それも坂本真綾育成のモデルとして作ったようなもの。 菅野が、どうしたら坂本真綾の魅力を伝えられるかいつも考えている、と言っていたが このあたりがその現れなのだろう。もちろん付きっきりだからこそ出来たのだが。 前述の通り真綾の裏声はあくまで装飾音的な使い方が美しい。 そういう意味でここ最近のシングルの高音域は異例とも言える状況だったのかもしれない。 菅野脱却を果たしながら、菅野回帰を同時に果たしたというアルバム。 トライアングラーをのぞけば、良い意味でも、悪い意味でも、ドゲは一切ない。
hikari/シド 1. 落園 ★★★★ ピアノのイントロから始まる、雰囲気暗めなスローバラード。美メロ。 一曲目からいきなりVo.マオが「(色々あって辛いけど)壊れても歌う」と、歌に対するモチベーションをアピール。 ファンの人にとってはぐっと来るものがあるのかもしれないけど、自分はこの人の人となりがあまり分からないので共感し難かった。 しかし何よりそんなボーカルに付き合って曲を盛り上げる楽器隊の感じが仲良しバンドっぽくて良い。応援したくなる。 ちなみにメッセージは重めだけど曲自体はキャッチーな歌モノで鬱曲っぽくは無く、あっさり聴ける。 2. 妄想日記2 ★★ 一曲目で「壊れても歌う」と重々しく決意表明した流れを完全スルーしたネタ曲。 …いや確かに期待の斜め上を行く感じはロックバンドらしいけど何もそんな誰得なところでロックしなくても。 早速シドがどこに行きたいのか分からなくなってきた。 で、曲は昼ドラの主題歌に使われてそうなメロディーと昼ドラそのものな歌詞が印象的なドロ臭いV系歌謡ロック。 陰湿な歌詞だけどCocco・鬼束・林檎あたりの怨念系と違ってやたら楽しそうに歌われるのが逆に怖い。 思い込みが強い女を演じる迫真のボーカルは、確かにある意味壊れてる。そうか「壊れても歌う」ってこういうことか。 3. 嘘 ★★★ 前曲とは一転して純粋で切ない恋愛を歌う、和風メロのビートロック。 終始鳴り倒すピアノとストリングスがメインの曲で、さあ感動してくれと言わんばかりに大仰に曲を盛り上げる。 そして悔しいけど感動してしまう。 バンド演奏はメインを立てる脇役的な立ち回り。バンドが前に出すぎる感じがないので聴き心地が非常にまろやか。 疾走感のあるアップテンポな曲なのに肩の力を抜いて聴ける癒し系ロックに仕上がっている。
4. サーカス ★★ 往年のポルノみたいなラテンノリの曲。ていうかアレンジがポルノの某曲と丸かぶりしてるような…。 ハンズクラップのSEが入るにぎやかな曲なのでライブで盛り上がりそう。 似たようなフレーズを淡々と繰り返すサビが曲中5回も配置されているので、サビだけが異様に頭に残る。 なんか油断してるとサビメロに洗脳されそうな中毒性のある曲。リピート再生し続けたらお花畑に行けそう。 5. 泣き出した女と虚無感 ★★★★★ 鉄琴の音がチープなエロさを匂わせるブルージーな曲。 Aメロのアコギがやたら挑発的だと思ってたら、後を追うように入ってきたベースがこれに積極的に絡みつく。 この駆け引きがまーエロくて何回聞いてもニヤニヤしてしまう。 けだるいABメロ×2で焦らしてから憂いを帯びたメロディアスなサビが一気に広がる構成も良く、最後まで飽きずに聞ける。 一方で歌詞がエロというかナルシシズム全開の自己陶酔系で、なんというか度肝を抜かれた。 特に「俺を求めれば?」とか斬新過ぎて笑っていいのかときめいて良いのかリアクションに困る。 6. モノクロのキス ★★★ ベタなJ-POPメロ+バンドサウンド+キラキラキーボードという ジャンヌダルクっぽい組み合わせのメロディアスなロック。 一周目のAメロにパーカッションが入っているのでほんのりエスニックなアレンジかと思いきや、 Bメロ以降は普通に王道のビート系でしょんぼり。 間奏でギターとキーボードがドラマチックに絡むのが格好いい。 7. 罪木崩し ★★★★★ ラテンノリの曲その2。 『サーカス』もラテンノリだったけど、こっちはピアノが主体になっていてしっとり大人な感じ。 跳ね回るピアノに合わせるように、時には間を縫うように主張するスラップベースがオシャレ。 アコギはサルサとかでマラカスが鳴らしてる様なリズムを弾いてるんだけど、意外にちゃんと「それっぽい」のが面白い。 全然関係ないけどタイトルがバトルマンガの必殺技に出てきそうな感じでカコイイ。
8. 2℃目の彼女 ★ ストリングスで贅沢に冬っぽく仕上げたポップな(?)ラブソング。 しかし「ポップな」と形容するにはどうにも煮え切らないアレンジというか…。 音符長めのまったりしたメロディーと超大味なベースと大仰なストリングスで何か胃がもったりしてくる。 一方で軽快な4つ打ちドラムはポップで楽しげ。他のパートが微妙なのでドラムだけ元気いっぱいだとちょっと空しい。 9. capsule ★★★ ドリーミーでナイトメア(バンドじゃなくて悪夢的な意味で)っぽい曲。 浮遊感のある不思議系のAメロの後、ドスの効いたギターがドカンと入ってきて一気にダークな展開へ。 重い音にハッと目が覚めるが、ボーカルだけは最後までノイジーな加工が掛かっていてどこか夢うつつな感じ。 一周目のサビでブチキレ倒すボーカルが、締めの「抱きしめて」でクールダウンするのが格好いい。 そして珍しく長めのギターソロがある。おお、なんかロックバンドみたいだ。 10. ドラマ ★★★ アイドルさながらの超ポップなビートロック。嵐あたりが歌ったら普通にヒットしそう。 確かにアイドルポップとしてなら良質なんだけど、バンドの曲として考えたら普通過ぎていまひとつコメントのしようが無いような。 でも何だかんだでこういうのが一曲あるとライブが華やかになるので、そういう意味では重要な曲。 11. 光 ★★ いかにもラストっぽい壮大なバラード。 終始ストリングスに依存してて、最早バンドでやる意味あんのかと思えるくらいバンドサウンドが空気。 しかしアウトロではこれまでのヌルい展開を吹き飛ばすように熱いギターメロが泣きを誘ってくる。 これは相当格好いいのですぐにフェードアウトしてしまうのが本当に勿体ない。 一曲目の病み具合とは対照的な、希望に溢れた詞と曲でアルバムが終わる。ほっこり。
総評 ★★★ 現在飛ぶ鳥を落とす勢い(多分)のシドのメジャー1stアルバム。 初めて聴いたけど、Aメロ→Bメロできっちり盛り上げてサビに繋げる丁寧な曲作りが好印象だった。 ただ、シンセとかストリングスに主導権譲りっぱなしで、バンド演奏が添え物感覚なのが個人的には残念。 曲はどれも良いんだけど、バンド的な聴き所には乏しいので、「バンドっぽさ」を期待して聞くと肩透かしを食らうかも。 まあでも「歌詞が個性的で歌モノ」っていう強みがあるから、本人達的にはハナからバンドサウンドで勝負する気は無いのかも知れない。 全体的に保守的で丁寧で堅実なJ-Popなので、いきものがかりとかポルノグラフィティとかが好きな人ならきっと気に入ると思う。
break the rules/安室奈美恵 1. RULE 8AM イントロダクション。 2. no more tears ★★★★ 明るさと憂いが同居する絶妙なボーカルがたまらないミディアムR&B。 安室は全盛期にR&B風ポップス「Don't wanna cry」をヒットさせたが、 あの頃よりも表現力を増した、酸いも甘いも経験した大人な歌声が聴ける。 アレンジも良い。心地良く耳にヒットするハイハットや低音、 温もりあるストリングスにかなり癒される。 小室が作ったR&Bの楽曲の中でもかなり出来の良い部類に入るのでは。 3. better days ★★★★ 当時TLCやモニカなどをプロデュースしていたダラス・オースティン作曲。 70'sクラシックのヴァンマッコイ「ハッスル」を思わせる(違うか?)、 爽やかで落ち着いたトーンのミディアム曲。 安室の声は平熱で自然体。暗すぎず明るすぎず良い塩梅。 4. break the rules ★★☆ アルバム表題曲。トーキングスタイルでグイグイ歌ったり、適度に力んで歌ったり、 流麗なコーラスを聞かせたり、色々なボーカルを楽しめる。 「地下室の階段 時代が一歩ずつ進むように降りてみた」で始まる小室作詞の歌詞は意味深。 このアルバムが出た2000年は浜崎あゆみや宇多田ヒカルが大ブレイク中で、 安室への注目度が薄れており世代交代ムードがバリバリ。 しかし「過去は引きずらなくていい ルールを壊して」など強い意志を感じさせるフレーズも。
5. LOOKING FOR YOU★★★ ちょっと80年代っぽい可愛いシンセが印象的な曲。全英語詞。 グルーヴィーなベースと安室本人が沢山重ねたコーラスワークがかっこいい。 6. PLEASE SMILE AGAIN★★★☆ チェンバロっぽい可愛い音とワイルドなギターのリフの対比が印象的なシングル曲。 ここまで憂いある落ち着いたボーカルを披露してきた安室だが、この曲では がっつりとパワフルに熱唱。 「関わらなくても関わっている 見えない糸でネットされてる」という、 小室らしいよくわからない歌詞もなんだかカッコよくキマって聴こえてくる、堂々たる歌いっぷり。 7. never shoulda ★★★ ダラス作曲のクールなR&B。なんとなくデスチャっぽいような。 かっこいい音がビシビシ鳴っているがこれといったフックがなく サラッと流れていく、完全に洋楽仕様な曲。 8. CROSS OVER ★★☆ 今作の他の曲と比べればメロディーの起伏が大きい小室曲。 ピアノのループや神経質で緻密な音作り、クライマックスに入ってくる変な男のラップなど、 「globe用の曲を使いまわしたのか?」という要素が多い。 9. GIRLFRIEND ★★★ ジャネットっぽい、というか当時のUSメインストリームっぽい曲。ダラス作曲。 囁くようなボーカルで軽々と歌いこなす安室が頼もしい。 キメの部分で聴こえるシンセヒットに時代を感じる。
10. NEVER END ★★★ 沖縄サミットのテーマ曲。いかにも小室という感じの駆け足なBメロが懐かしい。 イントロや間奏には、穏やかな青い海を思わせる静かなシンセや三線が配される。 平凡なバラードな上、転調しながら延々続く終盤は何となく恥ずかしい感じが拭えないが、 安室と沖縄という鉄板の組み合わせが、切なすぎる雰囲気を醸し出すので★は多め。 「生きてかなきゃいけない 涙の日でも」「忘れられない思い出の風が吹く」 …とか歌われたら、もう。 11. think of me ★★★★☆ オールディーズの名曲のような王道バラード。 きっちりとそれっぽい音像を再現したアレンジとミックスが見事。スネアの音がツボだ…。 そして曲の雰囲気に寄り添ったような渋めのボーカルがまた良い。 小室が逮捕された時「この曲お蔵入りになるんじゃ…」と心配したが、 よく見たらダラスの曲だから大丈夫だった。まぁ、ダラスも前科者だが…。 12. RULE 8PM インタールード。 13. HimAWArl★★★★ ピアノと哀愁あるアコギ、深く沈み込むようなリズムトラックが寂しさを醸し出す。 ダラスによる名バラード「think of me」に小室が対抗したのかのような歌謡曲。 歌詞は珍しく全編日本語。暗めの歌詞の多い今作の中でも特に暗い。 タイトルは「ひまわり」だがシチュエーションは冬で、過ぎ去った明るい日々を ひたすら懐かしむような感じ。余裕たっぷりの今の安室には似合わない、 そして歌いこなせないであろう隠れた名曲。
総評★★★★
2000年リリースで、アムラー全盛期と現在の再ブレイク期との狭間に位置し、
見落とされがちな、最後の小室プロデュース作品。
ダラス・オースティンによる洋楽仕様の曲と小室による和製R&B寄りポップスを半分ずつ収録。
双方クオリティが高く、特に小室は全盛期だった96年〜97年ごろの安室のアルバムよりも
よっぽど気合いの入った詞曲を提供している。当時の鈴木あみへ提供してた曲との差が凄い。
そのような良曲にのる安室のボーカルもこれまた良い。
全盛期を経て若くして酸いも甘いも味わった彼女の、憂いや気だるさや優しさを感じさせる歌声。
この雰囲気は、USメインストリーム路線を突き詰め、売り上げもついてくるという、
無敵状態の現在の安室の作品からは感じ取ることはできない、この当時ならではの魅力である。
今の安室は寂しい歌を歌いそうな感じじゃないし、歌ったとしても余裕が滲み出そうだし。
往年のコアな安室ファンに根強く愛されるアルバムだが、
全盛期や近年の安室が好きな人にとっては、アッパーな曲が無くて退屈かもしれない。
>>334 乙です。V板からの転載かな?
>>338 > 総評★★★★
> 2000年リリースで、アムラー全盛期と現在の再ブレイク期との狭間に位置し、
> 見落とされがちな、最後の小室プロデュース作品。
> ダラス・オースティンによる洋楽仕様の曲と小室による和製R&B寄りポップスを半分ずつ収録。
> 双方クオリティが高く、特に小室は全盛期だった96年〜97年ごろの安室のアルバムよりも
> よっぽど気合いの入った詞曲を提供している。当時の鈴木あみへ提供してた曲との差が凄い。
> そのような良曲にのる安室のボーカルもこれまた良い。
> 全盛期を経て若くして酸いも甘いも味わった彼女の、憂いや気だるさや優しさを感じさせる歌声。
> この雰囲気は、USメインストリーム路線を突き詰め、売り上げもついてくるという、
> 無敵状態の現在の安室の作品からは感じ取ることはできない、この当時ならではの魅力である。
> 今の安室は寂しい歌を歌いそうな感じじゃないし、歌ったとしても余裕が滲み出そうだし。
> 往年のコアな安室ファンに根強く愛されるアルバムだが、
> 全盛期や近年の安室が好きな人にとっては、アッパーな曲が無くて退屈かもしれない。
>
>
>
>
>>334 > 乙です。V板からの転載かな?
>>338 乙!
no more tearsが小室R&Bの中でもかなりの良曲というのは同意。
もっと評価されてほしいアルバムだなぁ
>>334 転載が良いか悪いかは微妙だけど、
向こうのまとめサイトが機能していない以上、良いレビューが放置されるのはもったいないよね
>>338 乙です。では自分も
塩、コショウ/GReeeeN
1.光 ★★
GNDのようなバブリーなシンセが鳴り響く派手な曲。4つ打ちの縦ノリ曲のはずが、リズムトラックもベースもぞんざいすぎて
体が動きようがない。リズムを強調したい曲ではないのだろうか。ならメロディはと言えばこちらもベタベタで、ラップも抑揚やリズムに意図が無い。
前作以上にハリボテ臭がするが、後が凄いので相対的に今作のベストトラックか。詞は前進ポジティブ系だが相変わらずグダグダ。
「汗をかいていた日や 雨が降っていた日は 晴れ渡り 花が咲き続ける」汗かいた日は花が咲く?せめて「〜ていた日もいつか」くらいは挟まないと、
苦難の後に喜びがある描写に見えないのでは。大体汗の日と雨の日を並立させてること自体おかしい気が。苦悩の方向性が違うのでは。
しかも「咲き続ける」が無責任に永遠の繁栄を約束する感じで胡散臭い。どの程度の苦難に立ち向かう設定なのかも曖昧なのに報酬だけデカすぎ。
なんかザイオンとか詞に入れるのもレゲエシンガー気取りでウザい。
2.口笛 ★
跳ねたリズムを4つで刻むベースがポップな曲。スケール丸見えな曲が並ぶ今作では最もコードに気を遣ったように思える。
本人達がコード付けてるのかは知らないが。業界慣習的にはメロディ作るだけでも単体の作曲者としてクレジットされるらしいし。
こういう曲調入れるのはいいと思うが、Aメロ以降はベースの音符の長さにメリハリが無く、一気にダレる。ドラムも音からしてもうチープ。
ベタではあるが80年代っぽさもあるメロディは悪くないし、スタジオミュージシャン使うだけでも全然良くなってたのでは。
詞は無責任に「君ならきっと出来るさ」と煽ってくるお得意パターン。友達の真面目な相談を適当に煽り入れながら聞き流して、後で別の友達と
その話題で爆笑してそうなタイプに思える。曲の最後には下手な上にナルシスト入ったアカペラが入り、「ちゃんちゃん♪ペェイ♪」とかいう感じの
セリフが入るが、スベリ笑い狙いなのか、真面目に聴いてる奴を本気で馬鹿にしたらどうなるか試したかったのか不明。ていうか後者だなコレ。
3.遥か ☆/2 Aメロとサビがほぼ同じなため、ひたすら同じメロディを繰り返してるようにしか聞こえない恐ろしい曲。歌を聴かせるゆったりしたテンポの曲で ここまでメロディを手抜きする豪胆さは凄い。福山の「桜坂」もこれでいいのかって位起伏の無い曲だったが、「愛はずっと愛のままで」的な 時間の止まった感じの表現と見ることは出来た。しかしこの曲は詞すらインスタントなところが凄い。これで5分以上も引っ張る神経の太さに感心する。 今でっちあげた感丸出しの父と母の言葉に励まされて慣れ親しんだ街を離れる主人公。その決意はドラマ的なお約束の綺麗事に満ちており、 自分の言葉で詞を綴ってる印象が微塵もない。しかも終盤になって「僕らは歩き続ける」などと出てきて、急に主人公が複数になる。 完全に主人公ソロの流れだったが。タイアップの都合か。味気ないピアノ伴奏、いかにも打ち込みのストリングス、ショボいドラム、 低音時に比べ高音で音が消えすぎるベースと、アレンジ的にもバラードの常識を覆す手抜きぶり。何かもうやり切った感じの曲。 4.歩み ☆ 弱い自分が情けなかったけど笑顔で夢に向かって前進しよう、という内容の曲。ずっとそんな歌だったような…。過去作どころか今作中でドン被り。 大きなテーマは被ったとしても、小道具を使ったり比喩を用いたりで、もっと違う切り口から同じテーマを表現できるのでは。単語まで被らすか普通。 メロディの被り方も酷い。非常に分かり易いメロディと言えば聞こえはいいが、彼らの曲はとにかくAメロやサビのメロディを区切らせる時に いちいちキー音に戻るため、ベタベタに安定しすぎていてどうにも先が読めてしまう。「かえるのうた」とか「チューリップ」のような感じ。 でも「手のひらを太陽に」のレベルには遠く及ばないという。この曲や「キセキ」など、ハ長調の曲が多いのも童謡っぽさの一因かも。 何故ハ長調が多いかといえば、五線譜の端っこに♯や♭が一個も付かないし、ピアノでいえば白鍵だけポロポロ弾いてれば作曲できるからだろう。 GReeeeNは凄い!素人の私には出来ない!と思ってる人でも、適当にピアノ鳴らしたら結構それっぽい曲が出来ると思う。その位のレベル。
5.いつまでも ☆ コブクロの曲をもっと安直でクサいメロディにして、適当な打ち込みのアレンジを当てがったような曲。それをよりにもよって、 歌の下手な人にメインで歌わせている。例の高音の人ですら歌い方が直線的すぎて曲をこなせてないので、普段出番のない人達のレベルは 言わずもがなの酷さ。せめて勢いでごまかせる曲だけ歌わしてればよかったのでは。詞も誰が誰に向けたせリフなのか分かりにくいものが多く、 曲と一緒に詞が入ってこない。ていうか間違って入ってくる。こんなベタな内容なのにテキストで歌詞見ながら脳内補完しなければならないとは。 突っ込み出すとキリがないほど穴だらけの歌詞でバラードやる豪胆さは凄いけど。 6.旅人 ☆ 安っぽい打ち込みリズムと安易なピアノを速いテンポで強引に押し流す曲。詞はまたも前進しようぜ系で、語彙も全く無い。 しかも言葉は単純だが辻褄は合わないので、分かり易い詞でもない。「やるだけやったのなら 今はただ風まかせ 明日は明日の風が吹く」と 「走りだしたらとまらねえ」では言ってる事が全然違うように思える。小学生向けのようで実はもっと難度が高い。これが中学生くらいになれば、 「商売だからすごいポジティブに世界の果てまで行こうとか言ってるけど、要はまあお前なりに頑張れって歌だな」と解釈するのかもしれんが。 あとはその冷めた姿勢を好くか嫌うかで分かれるのだろうが、彼らが売れてるところを見ると、こういう社交辞令的なポジティブさには 学生達も共感してるのかも。対教師用の顔、みたいな感じで身近に感じるのだろうか。メロは例によって安直すぎ、アウトロもコテコテな上に 作り込みが雑。途中でスケールアウトして戻ってこないまま終わるギターソロも酷い。
7.ハレルヤ!!!! ★ カリブ音楽っぽいアレンジのアッパーな曲。パーカッションを多く盛り込んでいるので、リズムに幅を持たせる意図の曲かと思ったら、 何故かバスドラ4つ打ちを軸にしており、差別化に失敗してる印象。今までの曲をゴテゴテしたアレンジにしてみただけに聞こえる。 常に分かり易く4つ打ちを鳴らしてないと、メンバーがリズムを見失ってしまうのだろうか。詞は例によって前へ進めという内容だが、 この曲は整合性があり、「今日は思い付き!!!」「明日はきっと前へ進め!」と、完全に夏休みの課題を後回しにして遊ぶ子供状態。 なんか辻褄が合ったら合ったで…。取るに足らない曲ではあるが、勢いで聴ける分だけ他の曲よりは良いように感じる。 8.STORY ☆ 何べん夢って言うんだろ…。さっぱりしたアレンジの曲だが、メロがベタ過ぎる上に歌唱力があまりにアレなのでかなり厳しい曲。 詞は真面目なこと言ってるが、かえって嘘臭い。自分が夢を見失った事を周囲のせいにしてたけど、本当は誰のせいでもないんだ、 さあ無くしたものを探しに行こう、という詞だが、そういう心理が彼らにあるとは想像し難い。思ってないけど想像で書いてみたって感じ。 いわゆるファンタジーとして。責任の所在をきちんと自分に認められる人なら、そもそも歌とか曲とかもっとちゃんとするはず。 9.刹那 ★★ 久々にちゃんとアレンジした感じの曲。シングルだけあり、例の声の高い人をずっとメインで使ってるので安定感がある。安定感? まあこの作品内なら相対的にそうなるか。アルバム曲は訳分からん奴に歌わせすぎてるし。訳分からん奴?まあ声高い人も訳分からん奴だけど。 もう嫌。マンネリのメロディやベタすぎる葛藤を描いた詞の分まで補うべく、珍しくメロごとに表情を変えるアレンジが奮闘。奮闘? もうほんと嫌。良い曲とは思わないが、この位のレベルなら一応アリというか…一応アリ?何というかGReeeeNだけをどうにかしたところで こんな感じのアーティストって際限なく存在してるので、世間的にはアリなのでは。この曲くらいなら。ナシか?もうわからん。嫌。
10.冬のある日の唄 ☆ だからサビメロ被りすぎじゃ…。何この一応違うラインにしてみました的なやっつけ仕事。今思うとキセキって名曲だったのかも。名曲? Ym−WM7−X7−Tのコード進行も今作中だけでもう何度聴いたことか。メンバーの作るメロディがベタすぎて編曲の人も工夫の限界か。 どれもスケール丸出しのメロディなんだから、ファンキーな一発コードものとしてアレンジする曲もあって良かったのでは。歌い手が無理か。 あとはリフもののギターポップみたいに、1つのコードを長めに引っ張ってみるとか。メロと連動しないと無理か。編曲者頭痛いかもコレ。 とにかくこの曲も変わり映えしない。歌詞がやっつけクリスマスソングになってるだけ。 11.扉 ★ またも明日に向かって一歩踏み出す歌。メロディもコード進行もアレンジも被ってるので、歌詞くらいもっとどうにかした方が。 もしかしてその差別化のために変な奴に歌わしてるんだろうか。もっとダメにしてどうする。とにかく、仮にこういう曲調が好きだったとしても ここまでプッシュされたらどう思っただろう、といった感じのマンネリ曲。本人達のなかでもそんなに区別ないのでは。 得意の高音を披露してる訳でもないが、サビは丁寧語の詞に合わせて、意図的に優しく語りかけるように歌ってる気がする。 12.空への手紙 ★ ついに出た、人が亡くなる曲。そんなバリエーション!?それなら根拠のない頑張れソングだけ書いてた方がまだ良かったのでは。 人が死んでることだけは確実だがそれ以外は設定を絞り込んでおらず、身内が死んでも友人が死んでも感情移入できる作りになっている。 しかしさすがにラップもどきは入れにくかったようで、他曲より若干メロディアス。B'zのような歌謡曲的なメロディ。って書いていいのやら。 「あれから月日流れて今 変わらない笑顔見せたいから」何というか覆面でやってる以上笑顔見せたいとかの詞に説得力が無くなることは自覚した方が。
13.父母歌 ☆ 「父よ母よただありがとう」というストレートな詞を、今作中で使い回し倒したようなメロディに乗せて歌う曲。 むしろメロディはかなりやっつけな部類に入る。こんなインスタントな出来で感謝の気持ちって伝わるんだろうか。詞のすげ替えだけで。 その詞も不自然に素直すぎる。テレビとかで本人に向かって歌うことは100%無いと踏んだ上での作詞という感じ。 本当に感謝してるなら顔出して本人に向けて歌うべきでは。良く言えば飾り気の無い詞が彼らの持ち味な訳だが、その手の詞を書く人達はみんな 誰かに笑われることも覚悟で自分の姿を晒すからこそ等身大の詞に説得力を持たせ得るんだと思うが。誰がどう言おうとこれが俺だ、的な。 やはり正体を隠すというのはノーリスクすぎて共感しにくい気が。 14.髭、コソウ ☆ ボーナストラック。何だかギターがぐちゃぐちゃに歪んで誰かが塩コショー叫んでる曲。というか音の塊。 オマケに手間をかける気は無い、ただ試聴じゃ聴けない曲が存在すればそれ目当てにCD買ったリ借りたりする奴が増えるだろ、といった感じか。
総評 ☆/2 三十路を目前に控えながらもなお相変わらず青々しい作風の、覆面ユニットGReeeeNの3rd。 アレンジは前作より派手にはなった気がするが、メロディはさらに厳しいレベルになった。自分で仕上がり聴いて何も思わないはずがないほどの 恐るべき被り具合。書きたいメロディはかなり初期段階で出尽くしたようで(元々行けるところまでパクリで行く予定だったのが 早めに発覚して頓挫しただけだったのかも知れないが)、完全に過去作の焼き直し作業に入っている印象。今やもうブランドイメージもついたし、 これで売れるなら路線を変える必要もないという事か。下手に音楽的探究心を出して、もし世間の好みを外して売れなくなったら 彼らにとってその方が「本末転倒」なのかも。能力的にかつて可能性を見せた事がなく、同じような曲しか作り得ないというのもあるが、 売れたものに似せてまた作るという意図があからさまに強く働いているからこそのマンネリという感じがする。自分の理解を大きく超えるレベルで 高度なことをしてる可能性もあるが、1回通して聴いたらほとんどのコードを拾えたので多分それは無いと思う。そのくらい安直。 詞は語彙が無い上に分かりにくい。音楽と一緒に耳に入ることを全く想定しておらず、視覚的に意味を確認する手間が生じる。というか 最初から意味が繋がっていない可能性もある。部分的にそれっぽいフレーズに聞こえれば、サビ切り売りのタイアップは乗り切れるし。
(続・総評) とにかく来るところまで来たといった感じのハリボテ作。俗っぽくて贅肉の多い童謡といった印象。当然、童謡を聴いてた方が良いという事になる。 渋谷系とかが流行ってた頃のように、何を聴いてるかをステータスにするような背伸び聴きな感じが最近の若い子に無くなってるとすれば それはいい事なのかも知れないが、色んな見栄を取っ払って素直に好きと言える作品がコレだ、という人があまり多いと自分も他人事ではなくなる。 細かいとこで何やってもリスナーはこの程度しか聴いてねえという失望感が作り手側に広がれば、音楽業界を去ったりこの世を去ったりする人が出る。 ていうか既に出た気がする。自分が聴く範囲の直撃だけは避けたい。まあそれは置いといて、例えばこの作品は好きだけど童謡なんてダセエもん 聴けねえという人がもしいたとしたら、単に流行に流されてるだけかも知れないのでGReeeeN以外も聴いてみたらいいと思います。
乙wwww GReeeeNが嫌いなのは伝わってきたぜw
350 :
名無しのエリー :2009/11/01(日) 19:05:30 ID:HetDi4yiO
GReeeeNはやはりこうでないと
乙です!以前書いてくれた人だなw 歌詞の突っ込みや毒舌が毎度素晴らしすぎww
ピロウズのべた褒めレビューには一つの乙も無かったのにwwでも俺はあのレビューでオーパーツ買うことに決めたんです。 やっぱレビューは辛口の方が面白くなるな。ちゃんと聞いた上でのレビューだから変な信者も沸かないし流石。
投下レビューに突っ込み入れたら「変な信者」扱いですかそうですか
やめなされ、無益な争いはやめなされ。
老師乙
>>352 避難所の方では乙されてるから安心してください
357 :
名無しのエリー :2009/11/02(月) 23:41:00 ID:YDj52JwvO
すました顔して糞アーをレビューで晒しあげとか、 このスレおもしれーwもっとやれwwwwwwwww
>>347 まさか☆/2まで出てくるとは…恐るべし。
とりあえずアナタのGReeeeNと大塚愛のレビューは
なんつーか、日本語感覚がおかしくて大好きだw
逆に聞いてみたくなる
避難所ってどこ?
需要はないと思いますがw EROS/DIE IN CRIES 1.Nocturne★★★★ メラリンコリックなイントロから始まるハネたノリの軽快なポップナンバー。 yukihiroのスネアの音とリバーブの効いた室姫のギターの絡みは絶妙。 ドラムがやや前ノリで叩いて、ベースは音圧的にもプレイ的にも控えめに。 美メロとkyoの美声を前に前に押し出そうとする演奏陣にGJ。 2.Through the Looking Glass★★★★★ 哀愁を感じさせるような美メロが特徴的な王道ポップス。 Bメロでの寂しげなコーラスといい、サビ前のキメ〜サビといい、どこかラルクのflowerを感じる曲。 日本人の琴線に触れるどころか鷲掴みしてくるようなキラーチューン。 3.lust-proud★★★ DIE IN CRIESらしさ(次曲で爆発)を上手くポップスに昇華している。 ウネるベースと細やかなハイハットプレイを始め、隙のないドラムによって綿密に構築されたリズムが全て。 レトロな音色なシンセが何とも言えない妖艶さをを出している。 4.リザード★★★★ 艶やかなボーカルと何とも掴みづらいメロが相まって、何とも不思議な世界が構築されている。 退廃感のある曲だけど、サビでは光が差し込んだような開放感があり気持ち良い。 ただ、やはり楽曲全体を覆っているのは幻想的で灰色の世界なので明るくはない。 この辺りの陽と暗のコントラストのバランス具合の絶妙さがDIE IN CRIESの世界だと思う。 5.(with my song)to you★★ これは大衆的で普遍的なポップス。 小刻みなベースが生む軽快なリズムとジョニー・マー的な煌びやかなギターが良い。 キメからコーラスが入って始まるという盛り上げ上手なサビが好き。
6.I Wish You'll be Happy★★ アコースティック色が強めのバラード。 1曲目もそうだけど、TAKASHIは決して派手ではないんだけど、何というかガツーンとインパクトのあるベースを弾く。 でも浮いてなくて、楽曲にしっかりとハマる。 この曲でも存在感は凄いけど、曲から外れることなく、楽曲の一部のベースとして魅せている。 7.接吻<KUCHIZUKE>★★★ 遊牧的な一曲。アコギのバッキングとリバーブのかかったアルペジオが優しげな雰囲気を演出。 間奏でピアノが入ってくるともう童謡のような優しくて楽しげな曲に。 8.「ヴェルトの眼」★★★★★ 少しレトロなシンセが退廃感と神秘性を醸し出す。古代遺跡を思わせる世界観。 なんだろうな、日本人としてじゃなく人間として郷愁に駆られる感じ。 DIE IN CRIESの音世界に酔いしれる名曲。
9....To LOVE,Too DESIRE★★★ タイトルコール→狂気的な笑い声といういかにもヴィジュアルな… と思いきや、サビは不穏なシンセを押し出したダンスチューン。 10.True Colour〜トゥインク・トゥーラーの色〜★★ 90年代前半辺りの大衆的なポップス。所謂V系色は一切なし。というかビーイングっぽい。 いつ『世界が終わるまでは〜』って歌が聞こえてきても何の違和感もない。 11.Eroto・manie★★★★ 不穏な雰囲気の打ち込みインスト。 妙なホーン・フレーズ、ノイズ、ピアノ、叫び声のような音など なんかWorld's End Girlfriendを思い出した。 総評★★★★ デランジェのKYO、MADの室姫深、ラルクのyukihiroと今見ると結構な豪華メンバーが在籍していた DIE IN CRIESの4thアルバム。 J-POPシーンの表舞台でも十分通用する大衆的なポップス、シンセ・打ち込み+レトロ感、ビートロック・・・ とソフトバレエ、BUCK-TICK、ラルクが混ざったようなバンド。そしてチラホラビーイング臭。 これだけごっちゃでもDIE IN CRIESとしてのスタイルが崩れなかったのは、やっぱりボーカルの声なんだなー。 演奏陣が我を出そうとせず、あくまでボーカルを支える土台に徹しているのもバランスを保つ要因なんだろう。 V系嫌いにもすんなり聴けるであろう、一度で○度美味しい的なアルバム。
364 :
名無しのエリー :2009/11/05(木) 20:51:12 ID:AGRvAJSD0
DIE IN CRIES乙! 良い意味で90年代らしいバンドだよな。
このアルバム、「ビアズレーのパズル」が入れば完璧だった
DIE IN CRIES良いよなー 復活しねーかなー 久しぶりに聴こう!
思い入れが強すぎてマンセーレビューになってしまったが反省はしていない 七尾旅人/雨に撃たえば...!disc 2 1.最低なれピンクパンク...! ★★★ アルバムの導入部分の役割を果たす曲だけど、旅人の語りが超早口で何言ってるのかわからなかったり、 打ち込みのドラムがぶっ壊れてたりで、もうぐちゃぐちゃ。 一曲目からこのアルバムが只者ではないと感じられる。 2.ココロはこうして売るの(2) ★★★★ シューゲっぽい、こもった音のギターとアコギがメインの曲。このアルバム全曲に言えるけど、中村一義以上に 日本語として崩壊している歌詞と、超独特な歌い方がうまくハマってる。 3.「男娼ネリ」第19夜シーン8 ★★★★☆ ジャズ風のお洒落な演奏に、裏声を駆使してか細い声で歌う旅人のボーカルが乗る。劇を意識した歌詞も面白い。 そして最後は演奏が激しくなっていき、旅人の「面白スキャット」とも相まってカオスな状態で終わる。 4.ルイノン (9May’99) ★★★★☆ オルガンと旅人の綺麗な裏声が絡み合ったメロディーがこの上なく美しい名曲。昇天してしまいそうになる。 どことなく暗い歌詞もいい。「僕のせいで色んなもの 色んな事が鈍色 色褪せていくから」 5.オーギュ,空を撃つ。 ★★★☆ アコギとピアノの不安定な音と、気だるげに歌う旅人のボーカルが童話的不気味さを醸し出している。 工場の煙突の上に佇んでいる情景が目に浮かぶ。 6.萌の歯 ★★★☆ 前歯が綺麗な萌との恋を描いたラブソング…と思いきや、所々ダークな歌詞があったりする。 音はポップ寄りで聴きやすい。
7.ガリバー2 ★★★★★ 印象的なイントロで引き込まれたらそこから10分間ずっと旅人のターン。 執拗な程作りこまれた一部の隙もない完璧な曲構成にただただ圧倒される。邦楽史に残る名曲だと思う。 8.コナツ最後の日々。 ★★★★ アコースティックなサウンドで、旅人が裏声で切ない歌詞を儚げに歌う。 「震えが止まらない」でいつも胸がキュンとする。 9.「思いつき!思いつき!!」なに?「キャトル・ミューティれるの。」★★★★ この曲からエレクトロニカ色が出てきて、アルバムの流れが変わる。 Aメロ、Bメロ、サビの急緩が付いていて良い曲なんだけど、裏声のせいでサビの勢いが殺されてる感はある。 10.バニフォー おもちゃ工場の連中だよ! 〜露コナツ最初の日〜 ★★★ ファンにはやたら人気のある曲だけど、いまいち良さがわからない。旅人が加工された声で淡々と歌う。 ただ、歌詞はオチが付いていて面白い。 11.コーナー ★★★☆ 疾走感のあるギターが気持ちいい。アルバムの前半にありそうな曲調。 欲を言えば、このあたりでもう一つ大名曲が欲しかった。 12.左腕◇ポエジー ★★☆ 正直、この曲の良さが全然わからない。詩もメロディもパッとしていない気がする。 この曲を好きになれたらアルバムの感想も大分変わると思う。 総評 ★★★★☆ ポストロック時代のシンガーソングライター、七尾旅人のファーストアルバム。 前半に比べて後半の流れがいまいちなのが残念だが、それでも名盤と呼ぶには十分すぎる完成度。 旅人がこのアルバムで描き出した世界はまさに唯一無二で、似たようなアルバムはもう二度と現れない気がする。 もしかしたら一生聴き続けることになるかもしれない一枚。十代でこのアルバムを作った旅人は化け物か。 意味不明だけど何かが伝わってくるような歌詞(旅人とは全然違うけどスピッツとか)が好きな人にお勧め。
乙。旅人は中村一義以上に天才ぶったような雰囲気が嫌だったけど しっかり聴いてみると普通に良い曲作ってるんだよな。
乙です。 旅人の911FANTASIAをやる猛者はいないのかなw
みなさん乙です。特に
>>361 さん乙!
まさかDIE IN CRIESのレビューが見られるとは思わなかった。
このバンドは曲はとてもキャッチーだったのに売れなかったのが悔やまれるね。
yukihiroのドラムはラルクよりもDIE IN CRIESのほうが好きだった。
ラルクのドラムは軽いんだよね…
では俺も需要はあるかわからんが、素晴らしいアーティストだと思う米倉千尋を。
Departure/米倉千尋
01. My Departure ★★★★☆
一曲目をかざるにふさわしい、「ここから走り出すぞ!」という爽快で勢いにあふれた楽曲。
自作の中での歌詞はこの曲が一番良質か。
この曲はリズム隊がすごいことになっている。特にベースはラルクのtetsuもビックリな超グリグリである。
この曲の最後に締めるドラムソロ、ベースの畳み掛けは圧巻というしかない。
02. Shooting Star ★★
影山ヒロノブからの提供曲。
雰囲気はTWO-MIXを連想する。クオリティは高いのだが個人的には好きではない。
曲名からしてスピード感あふれる曲だと予想していたが、それほどハイテンポではなく、
やけにディストーションのかかったギターがウザイ。
03. スピカ ★★★☆
伸びやかな歌声を聴かせてくれる佳曲。
希望をテーマにしたありきたりな歌詞だが、稚拙ではないところが彼女の作詞力の高さの表れか。
04. ラブ・ファイター ★★★
リンドバークの川添智久からの提供曲。一発でリンドバークとわかるハイテンポな曲。
歌詞ははっきりいってお花畑(笑)
05. 12番目の・・ ★★★★☆ ここでやっとしっとりした曲を聴かせてくれる。 石川智晶からの提供曲。米倉千尋史上ここまでネガティブな曲はもしかしてこれが初めてではなかろうか? ふんだんにシンセサイザーをとり入れ、プログレっぽい曲になっている。 この曲がこのアルバムの中で一番クオリティが高いのではなかろうか。 06. Be ambitious! ★★★ スピカと同様希望をテーマにしたありきたりな歌詞だが、こっちはスピカよりノリの良い佳曲。 07. Dream On Dream―夢の続き― ★★★★ 巨匠、田中公平からの提供曲。テンポはミドルテンポだが、 音のキーはとんでもなく高い所があり、米倉千尋だからこそ歌えた曲だろう。 田中公平から「限界にチャレンジしてください。」というメッセージが込められたらしい。 これをライブでどう歌いこなすのかと期待させてくれる難曲。 08. Overwrite! ★★★ 特撮ナンバーみたいな曲(笑)イントロからメタルじゃないか?と一瞬ビビリさせてくれる。 09. プレリュード ★★★ 簡単なドラムロールから入る正統派なバラード。 歌詞に「たくましく咲いた向日葵を見た」って所が彼女を連想させる。 10. Smile Go Happy〜君に贈る言葉〜 ★★★ アルバムの最後を締めくくるにふさわしいバラード曲。 最後のラララはライブで盛り上がりそう。 曲自体は良いのだが、歌詞がストレートすぎるというか、ちょっと稚拙。 特に、「この星に生まれて 同じ時代を生きて こうして出会えたこと すべての奇跡にいま感謝して…」 って所はどうにかならんかったのか?歌詞のせいで★一つ減点。
総評★★★★ オリジナルアルバムとしては通産12枚目となるアルバム。 今回は作詞作曲が自分自身と他の大勢からのアーティストからの提供と約半々となっている。 一人一殺!ってほどに一人一人がクオリティの高い曲を提供した結果、良盤となった。 シングル曲、タイアップ曲が一つもないのに、捨て曲は一つもない。 彼女はポップス、ロック、バラード、ジャズ、プログレなど、 声色の使い分けが素晴らしく、色々な曲を歌いこなせる抜群の歌唱力、表現力をもつのだが、 このアルバムでもその歌唱力を堪能することが出来る。 しかも、声質はとても魅力的な芯のあるナチュラルボイスなので、 彼女の歌声を受け付けない人はほとんどいないだろう。 もう米倉千尋はベテランといってもいいような実績があるが、このアルバムでは、 とてもベテランとは思えない程初々しくアップテンポの曲が中心で、元気いっぱい!な感じである。 ただ、彼女は基本、元気いっぱい!なキャラなのだが、 落着きがない…というか、年相応ではないというか…そこは気になる。 欲を言えば、落ち着いたバラード曲がもう1曲あればと思った。 次のアルバムは落ち着いたアルバムを期待。 それと、彼女の作詞の才能はちょっと枯れてきたかなというのが唯一の不満点。 夢、希望、恋愛、を軸にした詞のありきたり感は否めない (6th、7th、8th、アルバムは本当に良い詞を書いていた) だが、彼女の音楽に対する「プロ意識」は非常に高い。 基本、米倉千尋のオリジナルアルバムはほとんどがクオリティが良く、 正統派で良質なポップスが好きな人にはとても魅力的なアーティストと言えるだろう。 売れなくても、歌い続け、ファンに歌で希望を届けるという信念をこれからも貫き通してほしい。 彼女は間違いなく素晴らしいアーティストである。
>>373 乙!
「little soldier」が好きでベストしか聴いたこと無いが
オリジナルも今度聴いてみようと思う。
乙です。遅レスだがくるりトリビュート、ハンバート参加してんのな。 この機会にくるりに興味持てたわ。レビュアーの人thx 例の人に触発されてインディーズ時代のモンテビのレビュー書いたのに 規制解けなくて生殺し状態・・・
インディーズ時代のモンテビのレビュー是非読みたいです
オレンジレンジのworld world worldお願いします 良いんだか悪いんだか
米倉千尋に続いてアニソン系になっちゃいましたが… 碧のスケープ/eufonius 1.scape ★★ 映画の導入のBGMみたいな始まり方をする、造語のみの小品。 グリッサンドチックに動くボーカルのラインなど面白い箇所はいくつか存在するが、音の数が多めでなんとなくとっ散らかった印象の曲。 2.アネモイ〜album mix〜 ★★☆ 弦楽器のアンサンブルで大仰に始まるが、SEを挟んでいつものeufoniusらしくなる。 相変わらずメロディは安定した出来だが、上下に飛び回っていてすごく歌いにくそう。 サビの締め方が過去作とかぶっているが、マンネリ化の前兆だろうか。 間奏ではサビメロに違うコードを重ねてきたりと面白いアイデアも。 3.碧色の空 ★★☆ 懐かしい響きのギターイントロが耳に残る、落ち着いたテンポの曲。 ひたすらサビが長い。1分10秒くらい使ってる。Bメロと合体してるのかと思ったがそういうわけでもなさそう。 同じようなセットを繰り返すが、少しずつメロディーを変えてくるので思うより飽きはしない。 珍しく転調はゼロ。それでも綺麗にまとめてくるのは菊地の手腕か。
4.Gebiet 〜album mix〜 ★★ 一瞬コード一発系かと勘違いしそうになるウエスタンチックな曲。 パワーコードの上に9thのコーラスを重ねてきたりする斬新なアレンジがいい。 だが、全般にシンセパッドで音を埋めてしまうのがもったいない。 可能な限り音を絞って来るのが長所のはずだったが… 山場をしっかり作ってくる構成だが、その分最後が尻すぼみに聞こえてしまうのがもったいない。 5.elekto ★★★★☆ 前作metafysikにはなかった、完全なバラード曲。 全編で鳴っているバスドラの5連打が大胆。 世にはびこる、サビが本番+ABメロはお飾りみたいなバラードとは一線を画す。 最初から最後まで手抜きなしの、密度の高い曲。 ハナミズキのサビみたいなAメロのスタート以外は文句なしの出来。 6.そのままの僕で 〜Piano solo〜 ★★ 同曲のピアノアレンジ。インスト。riyaは歌わない。というかriya完全に蚊帳の外。 元が1コーラスしかない曲なので飽きかけたときに終わってくれてありがたい。 7.リフレクティア ★★★★★ 普段から長いサイクルで重たいメロディの曲を書く菊地が、最長で4小節単位のキャッチーなフレーズだけで組み切った意欲作。 この手の曲は往々にして飽きやすいのが世の常だが、Aメロ→Bメロ、Bメロ→サビでそれぞれ違う転調をするのでいい感じ。 普段は歌詞と曲が分離しがちなeufoniusだが、この曲ばかりはriyaの作詞が曲の意図を汲み取ったと見える絶妙な言葉をチョイスしてきた。 Cメロの電子音かわいいよCメロの電子音。
8.Angel on tree ★★★★☆ 短調と長調を言ったりきたりするメロディーが不思議な曲。 ふわふわしてとらえどころがないメロディーに呼応するように、偶数拍目の音をスタッカート気味に鳴らすピアノがいい感じ。 アコギのソロもどこか懐かしいような、寂しくなるような、そんなラインを突いてくる。 ラストは表情をガラっと変えてスローテンポになるが、この仕掛け自体Tr.4とかぶるのが惜しい。 9.Aporia ★★★★☆ 急に工場の中のような無機質な電子音に満たされる。 今アルバムは生楽器主体だっただけに妙に新鮮。 ボーカルの声もほぼエコーがなく、一気に冷たくなった印象。 ディレイをかけたエレキのサビも妙に遠くで鳴っているよう。 そしてサビのコードがめちゃめちゃ気持ち悪い。 ハモリのピッチさえ合っていれば…! 10.phosphorus ★☆ 今度はやけにエコーがかかり、空間的な曲に。 ディミニッシュのコードがアニソンくささを増幅して、なんだか逆にカッコ悪いのが気になる。 ストリングスの絡みとかもありがちで、派手な割にいまいち純粋に「いい曲!」とは言いにくいか。 11.空想庭園 ★★★ ほぼアコギとスネア代理のノイズで構成されるあったかい曲。 Tr.9から寒色系の曲が2つ続いたので対比がキマっている。 全体に展開も緩やかで起伏も少ないが、クールダウンとしては十分なレベルか。
総評 ★★★ なんかアニメ「true tears」のイメージアルバムっぽいeufoniusの2ndアルバム。 直近のシングル2作が不作で、アルバムではどうなるやらと心配したが水準を割り込むことはなかった。 相変わらず謎の転調を使いリスナーを撹乱させてくる菊地だが、今作ではシンセパッドの多用で常に何かしらの音が鳴っている状況に。 響きは安定したがその分過去に見られたダイナミクスの大胆な推移が少なくつまらなく聞こえてしまう面も。 また、自主製作アルバムだったメトロクロームが色んな方向性の曲が入っていたのに比べるとレンジは狭め。 とはいっても世のポップスに比べれば多彩だとは思うが。 最近のR&Bや着うた系に食傷気味になっている人にこそ聞いてほしい一枚。
>>381 乙です。良いんだけどちょっと手堅すぎるよねコレ。今まで以上に菅野に寄ったというか。
リフレクティアを軸にするならまあこうなるのかなあ〜とは思うけど。
ゆずお願いします
みんな自分の意思だけで音楽選びしてるでしょ パッシブな人々が手元にある範囲で音楽探したらオリコンのチャートから選び取ることになるんだよ そしてGReeeeNやら嵐やらが年間1位になる でも、ポップスはそれでいいと思う 俗っぽくて中身がないのに何故か人気だけはある。ポップスとしてはこの上ないぐらい優秀だと思うけどね ポップスに質が伴ってしまったら、それはポップス以外の何かだよ
嵐はアイドルのファンがCDを買ってるんだよ GReeeeNとは違うんじゃないの
一緒だと思う GReeeeN自体が男だけのメンバーで、キセキのタイアップ先がイケメン陳列式ドラマ化したスポコンドラマだし アイドルがファン集めるのとほとんど図式的には一緒でしょ、GReeeeN人気も バンドスコアの解説にまでオケがショボイことを遠まわしに揶揄されるほどペラいGReeeeNの音楽を受け入れられるのは、 ボーカルと歌詞と中の人間の性別以外どうでもいい女ファンだってことぐらい簡単に想像がつく
>>387 コアファンに買わせるアイドル文化と浮遊層をかき集めるグリーンみたいなのは商法からして全然違うと思うんだが
ところでここは何のスレ?
>>373 乙です。レンタルで米倉千尋のベスト聴いたけどいい曲ばかりだったよ。
オリジナルも買おうと思う。間違いなく素晴らしいアーティストだね。
>>385 >>ポップスに質が伴ってしまったら、それはポップス以外の何かだよ
はあ?!
ポップス以外の何かって何よ?
じゃあ質が伴っているアーティスト、先ほど挙がっている米倉千尋や
植村花菜や宇多田ヒカルやユーミンやマイケルジャクソンはポップスじゃないの?
「スレ違い死ね」はこういう時にこそ使われるべきです
ORANGE RANGE world world world 1 the map★★★★ 今までの一曲目とは違いダークな一曲 盛り上がりに欠けるが中毒性があり新鮮 2 FACTORY ★★★ サビの盛り上げ方が良い サビも良いのだがもう一押しあればと言う曲 3 KIMAGURE23 ★★★★☆ クロネコのタンゴぽい曲 古臭く歌詞が下でキャッチャーな所が良い 4 おしゃれ番長 ★★☆ Aメロをもっとしっかりして欲しかった アルバム内では浮いてる印象 5 white blood ball red bloodball ☆ 遊び曲コイツのせいで中盤ダレる
続きが投下されないのが気になる
続きまだ?w
これだからレンジオタはカスばっかなんだよ
悪い全部書いたんやけど消えてしまい…
6 son of the sun★★★ メロはよいがサビの歌詞が… 曲順的にダレるかわいそうな曲 7ジャポネーゼ ★★ 歌詞を見れば初期からの成長を伺えるが サビまでが単調で長くサビもインパクトにかける もう少し勢いがあっても良かったかもしれない 8space girl★★★☆ インスト曲 NAOTOの独特の世界観がでていて良い 9瞳の先に★★★☆ ストリングスの使い方がよい唯一のバラード アルバム内では浮いてるがそれがよい 10HIBISCUS★★★☆ 軽い夏曲 サビはいいがYAMATO RYOパートの歌詞ふざけすぎ
398 :
名無しのエリー :2009/11/17(火) 18:55:55 ID:bfMagV3I0
11 鬼ゴロシ ★★★★ YOH作曲のゴリゴリ系 LIVEver(pvの)がよかっただけにこちらはそれに比べると微妙 全体的にチープになりRYOパートが… 最後に最初のパートがLIVEverと比べてなくなり非常に残念 曲自体は勢いがあり歌詞は意味不だがインパクト大 LIVEverならもちろん★5 12 IKAROS ★★★★ これまたYOH作曲の曲 アルバムないでの清涼剤になっておりいいアクセントを与えてる YAMATOパートでは透明感ある声が曲を引き立たせる 13Fin ★★ レンジの最後の曲は良かっただけに期待外れ アルバムをやさしく締めくくってくれる ★★★★★★★ 5thにくらべジャンルが増え成長を感じられた またこのアルバムは一度聞いただけではわからない良さがある YOH曲がアルバムにいいアクセントを与えていてこれからに期待でき 歌詞にも成長を感じられ以外な曲にはまるかもしれない あと遊び曲はもうやめて
>>396 そう言った舌の根も乾かないうちに40分間隔で投下ですか
どうでもいいけど 1 the map★★★★ ←この欄のどこにどれだけ空白を入れるかぐらいは統一しろよw
401 :
初芝 :2009/11/17(火) 21:32:33 ID:ngJ3gxAA0
ちょっと投下します。 TWANGS/GRAPEVINE 2009年7月15日発売 通算10枚目 満点は★5 1.疾走 ★★★★ 作曲は亀井。タイトルの示す通り疾走感満載なシングル曲。 ピコピコしたギターの音作りが印象的。Bメロからサビへのタメが数小節あり、 タメた分だけサビの爆発力が増幅され「絶叫」につながる。ライブで轟音で聴きたい曲。 歌詞はほどよく毒づきながらも前向きな応援ソング。シングル曲にはちょうどいいかな。 2.Vex ★ 作曲はバンド名義。訳すと「いらいらさせる」。弦一徹ストリングスが参加。初英語詞。 ストリングスが入っているが壮大感はあまりなくエレキギターと共存している。 メロディーはいたって普通なのだが、問題は歌詞。 ぶっちゃけ語彙が中学レベル。さらに中学で習う程度の文法。 歌詞の1行1行で綺麗に文が完結し、よくある英詩の曲とは違って歌詞っぽくない。 もしかしたら狙いなのかと訝しんだんだが、狙いだとしてもちょっとお寒い。 3.Pity on the boulevard ★★ 作曲はバンド名義。アコギと歪んだエレキギターとボーカルが絡み合う激しい前半と対照的に、 サビになると綺麗な音の鍵盤が入り一転して優しい雰囲気になる。 でも7分半は長いよ。それにしても田中って「尖った」って言葉好きなんかなあ。 4.Afterwords ★★★★ 作曲はバンド名義。跳ねたピアノのイントロから始まる。Aメロは耳障りのいいメロディーで 跳ねたバックギターが心地よくピアノと絡み爽やかな印象。だが、サビでガラッと雰囲気が変わる。 急にスローペースになり、変拍子になるのか、非常にクセのあるサビに驚かされる。 アウトロは前半のような爽やかさを取り戻し完結する。
5.Twangs ★★★★ 作曲はバンド名義。訳すと「弦の音、ぶーん(と鳴らす,鳴る)」。弦一徹ストリングスが参加。 低音ボーカルでのアコギの弾き語りから始まり、低いストリング(チェロかな?)が絡み出し、 サビでストリングスが本領を発揮し非常に壮大になる。だが、徐々にストリングがフェイドアウトし アコギのバッキングで終わる。Aメロ2回・サビ1回だけのシンプルな曲。 歌詞は、ファンから見たら「田中しか書けない歌詞」って評価されるだろうなって感じ。 シンプルだが壮大で深みがある佳曲。 6.Darlin' from hell ★★★★★ 作曲は亀井。ドイツの詩人フリードリヒ・ヘルダーリンを元にした「田中の古典文学シリーズ」のひとつ。 このアルバムの中で屈指の良メロディー。特にサビ。「アナザーワールド」のような弱起が気持ちがいい。 アウトロの突き抜けたボーカルも心地よい。 歌詞は女性目線の別れがテーマ。シングルでもよさそうなキャッチーな曲。 7.Turd and swine ★★★★★ 作曲はバンド名義。訳すと「こん畜生とブタ野郎」。大胆な遊びがある。 まずはAメロの英語詞と日本語詞。似た発音を利用した膨大なダジャレ。 簡単に言えば「What time is it now? = 掘った芋いじるな」みたいのが4〜5行ある。 まあでもこの手法を用いた人は多いとは思うけど。他には「塊」と「魂」のような言葉遊び。 だが、特筆すべきなのはリフ。かなり歪んだリフがイントロでドカン!と来る。 このリフだけでいきなり気持ちを高ぶらせられる。ライブ向きか。 6曲目からの連続で聞くとかなり気持ちいい。 8.小宇宙 ★★★ 作曲は西川。エレキギターが全面的に押し出された曲。 ボーカルは一貫して落ち着いてはいるが、演奏はギターソロや最後のサビでは激しい。 「そういえばGRAPEVINEはギターロックバンドだったな」と久々に思った。 歌詞は旅立つ誰かを見送っている人が対象。それが恋人であれ家族であれ友人であれ共感を得やすいのでは。
403 :
初芝 :2009/11/17(火) 21:36:17 ID:ngJ3gxAA0
9.NOS ★★★ 作曲は亀井。NOSとは「ナイトラス・オキサイド・システム」ではないかという説がある。 始めは低音で抑え目のボーカルだが、サビは裏声が特徴的。韻もかなり踏む。 音作りは前作『sing』の「two」っぽい。曲全体の雰囲気はなんとなくアメリカの荒野で、日本の雰囲気っぽくはない。 歌詞のテーマはよくわからなかったが、歌詞に出てくる言葉が非常に示唆的。 「デフレ」、「デプレッション」「糊口」、「営利」、「ハイリターン」、「食わしてくれよ」といった経済的な言葉と、 「スモーク」、「性能の差」、「排気量の差」、「バーンアウト」といった車に関する言葉。 詳しく知ってる人おらんかな。
404 :
初芝 :2009/11/17(火) 21:37:25 ID:ngJ3gxAA0
10.フラクタル ★★★★★ 作曲は亀井。個人的にアルバムの中で一番好きな曲。 このアルバム唯一のバラード風。メロディー・演奏はまったりと落ち着いていて、それだけでも十分に良曲。 だが、この曲は歌詞が一番グッとくる。 フラクタルとは図形の部分と全体が自己相似になっているもので、海岸線とか小腸とかが具体例。 海岸線は微視的にみると複雑に入り組んだ形状をしているが、これを拡大するとさらに細かい形状が見えてくるようになり、 結果として拡大しても同じように複雑に入り組んだ形状をしている。海岸線の長さを測ろうとする場合、 より小さいものさしで測れば測るほど、大きなものさしでは無視されていた微細な凹凸が測定されるようになり、 その測定値は長くなっていく。したがって、このような図形の長さは無限であると考えられる。 これは、実際問題としては、分子の大きさ程度よりも小さいものさしを用いることは不可能だが、 理論的な極限としては測定値が無限大になるということである(wikipediaより引用)。 田中は「明日を塗り潰すフラクタル」、「繋いだ想いはそっと伝えられるだろう いつかの朝へと」とか歌ってる。 個人的解釈だが、田中は“フラクタルという概念で人生を見たらどうなるか”を考えたのか。 人は一生という巨視的レベルで評価できるが、微視的に見ると「明日」や「明後日」といった一日の積み重ねとも見れる。 “所詮てめえの何も成し遂げられない人生なんて、微視的に見てもしょうもない一日の積み重ねなんじゃねえの”と毒を吐いているのか。 もしくは逆に“微視的に見て一日一日「繋いだ想い」は持続すれば「いつかの朝」にはそれなりに実を結び、 巨視的に成果が評価されたなら、それを「繋いだ」過去の一日一日も同じように評価されるんじゃねえの”というポジティブな歌詞なのか。 他にも示唆的なフレーズがあるので是非ともいろんな人に聞いてもらって様々な意見を聞きたい。 11.She comes(in colors) ★★★★ 作曲はバンド名義。非常に凝った音作りを行った佳曲。サビのコーラスもワンアクセントになっていい感じ。 ラストのオルゴール音やストリングスが爽やかで、アルバムを通してのエンディングによくあっている。 でも歌詞はちょっとネガティブかな。
405 :
初芝 :2009/11/17(火) 21:38:44 ID:ngJ3gxAA0
総評 ★★★★☆(4.5) このアルバムでGRAPEVINEのイメージがさらにかわった。まずは声。以前の猫のような声はもうない。 年齢で出ないのかもしれんけど。他には音作り。ストリングスを使った大胆なアレンジは意外だった。 これまでの10作のアルバムを通して考えると、ここまでダイナミックに変化するバンドは他にいるんかいなと感じた。 デビュー時のイメージはもちろん、メンバーチェンジ後のイメージ(『イデアの水槽』)、そして前作『Sing』とも大きく異なる。 やっぱり海外のフェスに参加した経験が大きいとか、陳腐な表現だがそう思う。 でも、それ以上に個々のメンバーがさらに新しいことをやりたいと思ってるのかとも感じた。 現状維持に満足しないという感じ。プロデューサー長田にそうさせられてるのかもしれないけど。 ちなみに、このアルバムは実験作だったとメンバーが言ってたらしい。 そう考えると長所・短所が浮き彫りになったので、実験としては成功かも。 短所や懸念としては、まず英語詞。田中は日本語の語彙は豊富なのに英語の語彙はあまり引き出しにないようだ。 また、GRAPEVINEは大なり小なりのライブハウスを回ったり、短時間のフェスにも多く参加している。 だがストリングスが生音で聞けるようなライブができるかどうか懸念がある。 ミスチルだったらツアーメンバーにストリングスを組み込めるけど、そんな規模のライブはなかなかできないだろう。 過去には「Everyman,everywhere」のストリングスをシンセでやってたライブがあったが、やっぱり味気なかった。 ストリングスアレンジの曲は結局CDのみでしか聞けないのかと思うとちょっと寂しい。 長所ももちろんたくさんある。前述の現状維持に満足しない姿勢だけでなく、 相変わらず亀井の作るのメロディーは綺麗だし、田中の日本語詞は底なしだ。 演奏もうまく、それをライブでほぼ再現できる腕もある。まあ私はDVDしか見たことないけど。 これからどう進化していくのかさらに後追いしたくなるあるバンドだと確信した。 けど、大きく売れないんだよなあ〜。このアルバム5000枚くらいしか売れてなかったけなあ〜。 みんな買ってみてよ〜
406 :
名無しのエリー :2009/11/17(火) 23:14:50 ID:2KgvofVU0
高橋徹也「夜に生きるもの」 01.真っ赤な車 ★★★★★ シンプルかつ豪快なギターストロークで、4分半ぐいぐい引っ張っていくロックナンバー。 ちょっぴりひねくれた、それでいて聴いた瞬間から口ずさめるキャッチーなメロディーがとにかく極上だし、 ダサ格好良いアナログシンセ、切れの良いダイナミックなドラム、メロディアスにうねるベースなどの演奏もドライヴ感があって良い。 サビでの「先まわりしたのは君の方なんだろ」というくだり以降の、演奏と歌が一緒になったときの高揚感は感涙もの。 初っ端から星五つ付けるのは気が引けるけど、アルバムのオープニングとしても曲単体としても最高の一品。 02.ナイトクラブ ★★★★☆ 前曲から一転、体中にまとわりつくような重苦しい演奏が印象的なダークなジャズ。 光が差し込む気配さえ見せない暗いメロディーと、日常の中に潜む気持ち悪さを描いた歌詞とで構築される閉塞的な世界観で とことん鬱な気持ちに引きずり込まれていき、それが逆に気持ち良いほど。 途中「ナイトクラブ」という2音のヴォーカルラインを転機に転調を繰り返してコードと演奏とで表情を変えていくんだけど、 ライヴでステージの電飾がカメレオンのように次々と色が変わっていくような不思議な恍惚感に満ちていてたまらない。 いびつなメロディーを取り入れながらも、最終的に綺麗にまとめあげた彼のソングライティング能力に感服。
407 :
名無しのエリー :2009/11/17(火) 23:16:28 ID:2KgvofVU0
03.鏡の前に立って自分を眺める時は出来るだけ暗い方が都合がいいんだ ★★ 寝起きの低体温なテンションで書き上げたような気だるいメロディーが、ディスコティックな演奏に乗って歌われる気持ち悪い曲。 まずイントロのギターが気持ち悪い。音色は全然普通だけど、フレーズがどこかしら気持ち悪い。 ディスコの能天気なビートとのミスマッチしているが故のマッチ具合が気持ち悪い。 後半のサックスソロなんかやばい。気持ち悪いを通り過ぎて三次元を突き抜けて四次元に到達したかのよう。狂気すら感じる。 まぁこれはかなり誇張かもしれないけど、普通シングル曲にはあり得ない気持ち悪い要素がたくさん入ったシングル曲。 でもなんだかんだ書いたけど、インパクトはあるけど全体的にこれっていう部分がない感じで物足りない。一曲としてはやや弱いかな。 ちなみにこの長いタイトルはサビ全部を引用している。大してキャッチーでもないこの文章をタイトルに付けたセンスがすげえw 04.人の住む場所 ★★★★ 前作の路線の楽曲を、このアルバムの気分で演奏したらこうなりましたって感じのポップナンバーで、ファンからの人気も高い一曲。 基本的にオーソドックスな仕上がりだけど、ところどころ予想を裏切りながら展開していくメロディーラインはまさに高橋徹也節。 1stアルバムみたいなちょっとすましたような渋谷系臭さのあるポップな、饒舌なアレンジではなくて、 このアルバムの楽曲に共通している若干荒々しさのあるバンドサウンドにのることで、逆にメロディーの良さが引き立ってる感じ。 この人の持つポップセンスが一番素直な形で出ている曲かな。 05.夕食の後 ★★★☆ 転調しまくるねじれたメロディーを、さらっと小気味良く展開していく攻撃的なジャズロック。 慣れないままアカペラで歌ったら、確実に音をはずしそうなほど音がとりにくい性格の悪いメロディーを結構強引に展開させていて、 いびつに感じるといえば感じるんだけど、なぜかスタイリッシュに聴こえる不思議。 とげとげしい歌唱や生々しいアレンジからは何か怒りのような苛立ちのような感情を感じ、それがまた歌詞とシンクロしていて良い。 絶妙に旋律に絡んでいるような、無関心に好き勝手演奏しているような菊地成孔のサックスが素敵だ。
408 :
名無しのエリー :2009/11/17(火) 23:20:15 ID:2KgvofVU0
06.女ごころ ★★☆ サイケデリックなギターサウンドの上を揺らめく、不安定なメロディーが印象的なナンバー。 意味深な歌詞とメロウなメロディーで、心地良いような気持ち悪いような不思議な感覚が味わえる。 この気持ち良さと不安定さを揺れ動くこの人の曲独自の感覚が良いんだよね。 これまでの曲と比べると薄味な感じで正直インパクトには欠けるけど、じわじわと心が不安に侵食されていく一曲。 07.チャイナ・カフェ ★★★★☆ 彼の一つの転機となったであろう似非中華風ひねくれディスコナンバー。スペースシャワーTVのPOWER PUSHにもなった恐らく代表曲。 決して尻尾をつかませようとしない予測を裏切るメロディー展開で、一歩間違えれば小難しい面倒くさい曲になってしまいそうだけど、 適度に軽さのある演奏と遊び心のある歌詞のおかげで大衆性もある曲に仕上がっている。 ヴォーカルラインはコンパクトにまとまっているけど、間奏やアウトロでの展開の多彩さでなかなか飽きさせない。 この"なんちゃって中華風"のいかがわしさ溢れる雰囲気と、中毒性の高いメロディーが癖になる小粋な傑作。 08.いつだってさよなら ★★★ 流麗なピアノ一本にのせて歌われる、このアルバム内で唯一のバラード。 メロディー、歌詞、アレンジなど、どの要素にもこれまでの曲のようにいたるところに引っかかりがあるような曲ではないため、 このアルバム内で一番まともな曲になっている。 それでも珠玉のソングライティング力は健在で、まとまりのよい感傷的なメロディーが胸を打つ。
409 :
名無しのエリー :2009/11/17(火) 23:21:35 ID:2KgvofVU0
09.新しい世界 ★★★★★ 高橋徹也の病んだ世界観と極上のポップセンスが全開になった、8分に渡る大作。スカパラがホーンでゲスト参加。 メロではシャッフルのリズムでうきうき感に満ちたメロディーと彼女との楽しげな日々を描いた歌詞で、 "なんちゃって小沢健二"な展開を聴かせてくれるが、サビになった瞬間マイナーに転調。 「強い力で俺を導く世界なんてどこにもないのさ」と歌いあげ、それまでの世界観を自ら壊しにかかってくる。アバンギャルド! そして何と言っても聴き所は、間奏の本人による女性のようなファルセットの後。 続くサビでは1コーラスごとに半音ずつキーをあげていき、最終的にはなんとそれを4回も繰り返す。 それからアウトロのスキャットまでの尋常じゃないテンションは圧巻。 このアルバム内のハイライトであり、間違いなく彼の最高傑作の一つに入るであろう一曲。 10.夜に生きるもの ★★★☆ やばいくらいの狂気に支配された、暗くブルージーなジャズ。 鬱な気分のときに聴いたら深く深く沈んでいって戻ってこれなくなりそうな、そんな不安さえ抱かせる。 この曲の、アルバムの狂気を端的にあらわしているような歪んだギターサウンドが良い。 アウトロで延々と繰り返されるノイジーなギターのリフレインが恐ろしくも恍惚感に浸れる。意外とライヴ映えしそう。 ぷっつり事切れたように音が切れて終わるラストは、アルバムのジャケット写真を模したようで良い演出。
410 :
名無しのエリー :2009/11/17(火) 23:23:01 ID:2KgvofVU0
総評:★★★★☆ 高橋徹也、メジャー時代2枚目のアルバムで彼の最高傑作の一つ。 狂気や焦燥が日常に密接した形で語られる歌詞、 二転三転とひねりを加えながらもキャッチーに仕上げられたメロディーなどの彼の持ち味はそのまま、 遅れて出てきた渋谷系といった趣だった前作から一転した、荒々しい変化を遂げたサウンドが印象的。 全体的にくすんだ色彩のジャズ、ロックテイストにまとめられています。 饒舌すぎてメロディーがやや殺されていたアレンジの前作と比べ、この作風のおかげでこの人のメロディーが最良の形で表現されている。 この人の最高傑作といったらこれか3rdアルバムだと思うんだけど、これは一曲一曲の濃度を濃くした作品集といった趣。 彼の病んだ音楽センスが、語弊があるかもしれないけど最高にポップに響いているアルバム。 どの曲も何かしら「おっ!」と感心したり「ん?」と引っかかる部分があって、きちんとキャラが立っている。 特にメロディーに関しては曲のレビュー内で何度も触れたけど、さらっと聞き流せない強い個性があります。 メロディーにしても歌詞にしてもアレンジにしても、全体的にマニアックだけど決して衒学的だったり独り善がりじゃなく、 ポップスとしての機能性も兼ね備えていて聴きやすいんだよね。 意外と音楽命!っていう人以外にも受け入れられるところがあるんじゃないかな。 個人的には岡村靖幸「家庭教師」、椎名林檎「無罪モラトリアム」、小沢健二「LIFE」、スピッツ「ハチミツ」 などと同列に語られても良いくらいの90年代の名盤だと思ってます。 彼の音楽性を端的に、分かりやすく示しているアルバムがこれだと思うので入門盤としてもお勧め。 廃盤なのが残念すぎるけど、興味がある人はオークションや中古ショップで探してみてください。
411 :
名無しのエリー :2009/11/17(火) 23:24:12 ID:2KgvofVU0
以上長文投下失礼しました。 思い入れのある作品のレビューは文章だけが無駄に長くなっちゃって難しい…。
この流れに乗るしかない Base Ball Bear 「(WHAT IS THE) LOVE & POP?」 1.Stairway Generation ★★★ シングル曲。とあるアニメのオープニング曲。 前作「十七歳」の幾つかの曲で示されていた「繋がりたい」という願望が前面に押し出された詞。 その「繋がりたい」という願望は恐らくこの作品の核を成すものでもあると思うので、この位置は多分必然。 曲はシングル曲の中では一番ロックというか、荒々しい(質がではなく、曲の持つ雰囲気が、という意味で)。 2.SOSOS ★★☆ アジカンの「リライト」にイントロとかが激似。もしかして意図的に似せてる?それはないか…。 とりあえず彼らには合わない曲調だと思う。歌詞はタイトルの通り。 ところで「積乱雲の向こうに城は浮いてない」っていうのは…ラピュタ、ではなくあの曲のことでしょう。 この文章じゃ分からない人も、歌詞カードを見ていただければ分かって頂けるかと… 3.changes [Album ver.] ★★★★ シングル曲。とあるアニメのオープニング曲だった。 「変化」について前向きに、かつ高らかに歌われたこの曲はこのアルバムに収録されるにあたって音に改良が施されている。 サビでドラムが強調される形となったのが一番分かりやすい改良点かな。シングル盤よりもマイルドな質感。(結構賛否分かれてるみたいね、これ) そしてもう一つ重要な追加点。本編終了後、インタールードが挟み込まれている。雑踏の中で弾き語られる「神々 LOOKS YOU」。 しかしその歌詞は…。このインタールードはこの曲と「神々〜」に小出が抱いていたとある感情を解消させるために挟み込まれたものだという。 …その感情については第三者が語っても無意味だと思うので、公式サイトのブログの過去記事を参照してください。
4.神々LOOKS YOU ★★★☆ というわけでシングル曲。とある映画の主題歌だった。 うららかでポップ。サビのコーラスの伸びが気持ちいい。歌詞は良い意味でのダサさと文学性の入り混じった独自の感性が満載。 あとタイトルは間違ってないんだよ。文法的には間違ってても本人が意図してやってることらしいんだよ。 余談ですが、シングル盤のジャケットが「小出こっち見んな」でしたがアルバムの歌詞カードのアートワークも「小出こっち見んな」です。 5.LOVE LETTER FROM HEART BEAT ★★★★★ いきなりイントロからとんでもないものがw(でも多くは語れないが実はこれ後半で化ける) で、曲はというとポップな中にも切なさ漂うメロディはこのアルバム中でも特筆モノの出来。 そして歌詞。不可抗力によって互いの重いとは裏腹に断ち切られてしまう恋と、 それでも「あなたにこの気持ちを伝えたい」という想いが生み出す悲しみを描いたものでかなり悲しい。 (歌詞の特性上、実際の題材は違うものの、歌詞の所々は二次元のキャラに恋をする人にもグッと来るものがあるはず) この悲しい詞がよりメロディの切なさを倍増させる。詞と曲の理想的な関係が築かれた素晴らしい曲。 6.ホワイトワイライト ★★★★ 元はアマチュア時代に書かれた曲。なのでどことなく「HIGH COLOR TIMES」のころを思い出させる感触。 曲、詞ともに希望に満ち溢れている。あまりにも抽象的な表現だけれどそう形容するしかない。 歌詞カードでは(恐らく)オリジナルバージョンの歌詞とこのバージョンの歌詞を見比べることが出来る構造になっている。 バンドの成長を実感できる仕掛けであり、また曲が希望に満ち溢れたものであることも重なり何とも感慨深い気持ちになる。 7.BREEEEZE GIRL ★★★ シングル曲。とある制汗スプレーのCMソングだったがCMではよく聞こえなかった。 いかにもBaseBallBearな爽快なポップ・チューンなのだが、過去の「Electric Summer」や「ドラマチック」等、 同系列のナンバーを思い出させてしまう要素が多分にある。 この路線はもう食傷気味かな…でもメロディの質と流れの自然さを買ってこの評価。
9.SIMAITAI ★★★☆ 最初にアルバムの曲目が発表された際に、「しまいたいって、何を…」と一番疑問に思ったタイトル。 疾走感のあるロキノン系っぽいナンバー。と書くと何か質の悪い曲を想像されそうで怖いけれどメロディの質は相変わらず良い。 歌詞はとにかく言葉遊びに徹していて、読んでいて面白い。あと「しまい太陽」の解説がわざわざ載っているのには噴いたw 10.海になりたいpart.2 ★★★★★ 「海になりたい」というのは「HIGH COLOR TIMES」に収録されていた曲…だが、この曲は全くの別曲。 そして「海になりたい」の意味も両者の間では全く違っている。更にこの二つの曲の歌詞は、全く相反するものになっている。 前者では「海になりたい」とは否定的な歌詞の中で繰り出される、どこか逃避願望的な言葉だった。 しかし、この曲の「海になりたい」という言葉は、失意と悲しみの底にある対象を救いたいがために発せられる言葉だ。 疾走感のあるロック的なメロを経て優しい旋律が奏でられるサビへと向かい、そしてアウトロではこう歌われる。 「愛は与えるものじゃなく包み込むものだと/あなたが笑ったときに僕は気づいたんだよ」 …「ホワイトワイライト」に続き、バンドの成長を強烈に感じる名曲。そしてここから怒涛の展開。 11.レモンスカッシュ感覚 ★★★★☆ もうタイトルがダサいw…が、BaseBallBearだとダサく感じない!ふしぎ!むしろ抱いて! BaseBallBearというバンドが持つ個性をこれ以上無いほど発揮した素晴らしいナンバー。 これが嫌いなら逆にBaseBallBearというバンド自体が受け入れられないだろう。そのぐらい彼らの個性が凝縮されている。 しかし、だからこその既視感があるのが少し残念。なので0.5点だけ引いた。本当は満点付けようか凄く迷ったんだけれど…。 歌詞も勿論小出祐介の個性が爆発というか最早小出以外には書けないような歌詞。もう、なんというか壮絶。一部分抜粋することすらままならない。 そういえば「セックス」っていう直接的な語が出てきたのはこれが始めてかな。歌詞の中では否定されてるが。 曲の終了後、またインタールードが挟み込まれる。爪弾かれるギターの音を背景に、誰かが走っている。 どこに向かって走ってるのかは分からない。とにかく走り続ける。そして扉の閉まる音がして…
ごめん8曲目が抜けたからもう一回 8.LOVE MATHEMATICS ★★ シングル曲。多分シングル曲で唯一のタイアップ無し。 悪い曲じゃないけれど正直シングルで出たときから超影薄い。曲の主人公のダメっぷりは好きだが。 9.SIMAITAI ★★★☆ 最初にアルバムの曲目が発表された際に、「しまいたいって、何を…」と一番疑問に思ったタイトル。 疾走感のあるロキノン系っぽいナンバー。と書くと何か質の悪い曲を想像されそうで怖いけれどメロディの質は相変わらず良い。 歌詞はとにかく言葉遊びに徹していて、読んでいて面白い。あと「しまい太陽」の解説がわざわざ載っているのには噴いたw 10.海になりたいpart.2 ★★★★★ 「海になりたい」というのは「HIGH COLOR TIMES」に収録されていた曲…だが、この曲は全くの別曲。 そして「海になりたい」の意味も両者の間では全く違っている。更にこの二つの曲の歌詞は、全く相反するものになっている。 前者では「海になりたい」とは否定的な歌詞の中で繰り出される、どこか逃避願望的な言葉だった。 しかし、この曲の「海になりたい」という言葉は、失意と悲しみの底にある対象を救いたいがために発せられる言葉だ。 疾走感のあるロック的なメロを経て優しい旋律が奏でられるサビへと向かい、そしてアウトロではこう歌われる。 「愛は与えるものじゃなく包み込むものだと/あなたが笑ったときに僕は気づいたんだよ」 …「ホワイトワイライト」に続き、バンドの成長を強烈に感じる名曲。そしてここから怒涛の展開。
11.レモンスカッシュ感覚 ★★★★☆ もうタイトルがダサいw…が、BaseBallBearだとダサく感じない!ふしぎ!むしろ抱いて! BaseBallBearというバンドが持つ個性をこれ以上無いほど発揮した素晴らしいナンバー。 これが嫌いなら逆にBaseBallBearというバンド自体が受け入れられないだろう。そのぐらい彼らの個性が凝縮されている。 しかし、だからこその既視感があるのが少し残念。なので0.5点だけ引いた。本当は満点付けようか凄く迷ったんだけれど…。 歌詞も勿論小出祐介の個性が爆発というか最早小出以外には書けないような歌詞。もう、なんというか壮絶。一部分抜粋することすらままならない。 そういえば「セックス」っていう直接的な語が出てきたのはこれが始めてかな。歌詞の中では否定されてるが。 曲の終了後、またインタールードが挟み込まれる。爪弾かれるギターの音を背景に、誰かが走っている。 どこに向かって走ってるのかは分からない。とにかく走り続ける。そして扉の閉まる音がして… 12.ラブ&ポップ ★★★★★ …この曲が始まるわけです。電気グルーヴで言えば「虹」、くるりで言えば「東京」。 つまりは現時点でこのバンドが作れる最高の曲ではないだろうか。いや、そう思ってるのは案外自分だけなのかもしれないけれど。 それを抜きにしても相当良い曲。というか名曲。この曲は他のバンドには作れない曲だと思う。それでいて新境地でもあると思う。 そして歌詞の中ではこのアルバムで曲が過ぎ行く中でずっと探られていた問いの答えが出ている。それは是非とも曲とともに耳にして欲しい。 名曲だともの凄く推した割にはレビューが短いですが、正直「とてつもなく良い曲」について多くを語るだけの語彙力が無いです…、 12.5.明日は明日の雨が降る ★★★★ 前曲からトラック分けされずに数分の空白の後収録されている。 性格に分類すればシークレット・トラックになるのかもしれないが、アルバムでの表記がこうなので12.5曲目。 透明感と哀愁のあるメロディに乗せてなんかものすごく暗い内容の詞が歌われている。 答えは出ても暗い思いは消えないってことですか…。 アルバムを完成させるにはこの曲が必要不可欠であるのはわかる、わかるけど…最後の最後でどうしてもやりきれない気持ちになってしまう。
総評:★★★★★ (現時点での)BaseBallBearの最高傑作だし、今年度ベストのトップ3には確実に入る。 これ聴くまでずっとBaseBallBearの最高傑作は「GIRL FIREND」だと思ってたけれどそれが簡単に覆った。 曲の完成度は勿論のこと、アルバム全体の纏まりが凄まじく、まるでコンセプト・アルバム。 というかもしかしたら当人にとってはコンセプト・アルバムなのか?ブログの文章とか読む限り、多分そうなんだろう。 こういう傑作が出るとちょっと次作がどうなるのかも心配だけれど、とりあえずこのバンドはずっと追い駆けていきたいと思える一枚。 途中レビューが音楽雑誌のレビューみたいになりかけて焦ったが、それだけ人を酔わせ、感動させる力がこのアルバムにはあるんじゃないでしょうか。 このアルバムは絶対にCDで入手して欲しい。勿論通しで聴く以外はiPodに入れるなり携帯に入れるなりして聴くのはいいけれど。 一回は歌詞カードを手にとってCDプレイヤーで通しで聴いて欲しい。ついでに言えばこの作品はアートワークも含めて一つのアルバムだと思う。 更にDL版だと12.5曲目が収録されてないという不完全な仕様になっているので絶対にCDで入手して欲しい(大事なことなので2回言いました)。 あと、このアルバムは関連シングルのカップリング曲の出来もアルバム曲並に良いので興味があったら是非。 誤字とかあるうえ変なレビューでごめんね
乙 それにしても本当に人によってアルバムで何を聴いてるか全然違うんだな 全体を綺麗に説明・解説してくれる人がいれば、 歌詞と中の人についてのみ言及して曲にはノータッチな人もいるし、 ボーカルと歌詞総スルーで曲の作りと演奏の出来にのみ言及する人もいる
420 :
名無しのエリー :2009/11/18(水) 07:10:51 ID:vRqeTnZsO
B'zの新アルバム 全曲で約45分 全部を一気に通して聴きやすい。 最近見られる余計な事はしなかった 王道のロックナンバーばかり。 松本いわく 『21年間ではベストメンバー』
B'zの新譜に関しては同感。 余計なバラードもなくきちんとした「ロックアルバム」だと思う。 前作からそういう雰囲気はあったけれども、今作はもっと「ロック」という部分に よりフォーカスを絞ったような楽曲が多い。
>>372-373 亀だけど乙です
「Smile Go Happy〜君に贈る言葉〜」の歌詞が愚直なまでにストレートなのはちっひーがやってる
ラジオ番組「Smile Go Happy」が10周年を迎えるに当ってファンへの感謝を表す曲だからだろうね
個人的にはちっひーらしい曲だと思うけど
あと、最後のラララの部分は実際にライブの時に録音した物に曲を提供したアーティストとレコーディング中にスタジオで
ばったり会ったandelaのatsukoさんが参加してる
カーネーション中期の作品再発記念にレビュー CARNATION「GIRLFRIEND ARMY」 1.Garden City Life ★★★★★ ギター→ベース→ドラム→ストリングスの順に重なっていく印象的なイントロから勢いを保ったまま最後まで美しいメロディを聞かせる。 一点の曇りもないような煌びやかなサウンドと、流れるようなサビの不思議なコード進行が絶妙に合った圧巻の出来。 脱力しきった歌詞も見所の名曲。てか普通に売れてもおかしくない。これはもう不思議なポップ感覚に病み付き。 2.Superman ★★★★ 一転して泥臭いメロディ、グルーヴのAメロからスッと風の吹き抜けるようなサビ。 このグルーヴはやはりカーネーションならではといった所。リズム隊は一筋縄ではいかないしギターも好プレイ。 ピアノがBメロでブルージーになるあたりもさすが。5人カーネーションのバンドサウンドの魅力が多く詰まった曲。 3.Something's Coming ★★★ イントロのthe whoっぽい雰囲気からキーボードが中心となっている印象のサウンド。 アップテンポっぽいようでどうも乗り切れない。演奏はファンキーで活きが良いけど、曲展開は良くも悪くも全体的にだらっとしてるような、脱力しすぎている印象。 このアルバム自体ポップな良メロディの多さの割りにだらだらしてるので、実はこのアルバムの象徴的な曲かもしれない。 個人的には直枝さんのこのボーカルの力強さは素晴らしいと思う。
4.1/2のミッドサマー ★★★ このアルバムには三曲夏を意識したようなまったりした箸休め的な曲があり、効果的に夏らしい雰囲気を演出していてこれはその内の一つ。 冷房きかしながら聴いてみたい。それとも図書館で聴くような雰囲気かな。 5.My Little World ★★★★☆ 夕方のオレンジ色の景色が浮かぶフォーキーな美しいメロディに歌詞。 最初聞いたときは個人的には少し音圧というか、音の迫力が足りない感じがしたが、後半の乾燥した音のストリングスが効果的になってこれはこれで良い。 まったりした展開の中でも各楽器のボーカルを邪魔しないようなアレンジは見事。カーネーションでも1,2を争うほど美しい名曲。 6.ニュー・サイクリング・ブギ ★★★★ これまたいかにもこのアルバムにピッタリな、こもった音にポップなメロディ、棚谷さんの優しい歌唱の脱力系。 しかも露骨にふわふわしたサウンドで、沿道からギャラリーが手を振ってるシーンが浮かぶような間奏以外、展開が無いのがまたふわふわ。 まぁもちろんそこが魅力なんだけどね。まったり自転車旅にピッタリな不思議な浮遊感。
7.コズミック・シーのランチ・タイム ★★★☆ まったりした夏の雰囲気の曲二曲目。 テンションコードの使い方が素晴らしい。弾き語りであったとしてもかなり魅力的であろう曲。 そして「ねぇ先に駆け出したら負けだよ 君の負けだよ」という歌詞にストリングスも綺麗に絡む。もちろん各演奏も魅力的。 8.Drive(L.A.moonlightmix) ★★★☆ カーネーション流のちょっと変化球気味のポップス。 いきなり「cool baby cool」というなんとなくAメロらしくない雰囲気から始まり、Bメロで上手くサビに橋渡し。 サビ自体はかなりJ-POP的でかなり耳なじみの良いメロディなので、意外と一般受けも可能な気がする。 ピコピコ音もストリングスも上手く曲に取り込んだアレンジもまとまりを見せる辺りさすが。 9.100人のガール・フレンド ★★★ まったり三曲目。ベース以外はそれほど他二曲と差は無い気がする。 とはいってもサビの微妙な歌詞の乗り方は印象的。 10.Rocket of Love ★★★★ なんだかスケールの大きい感じのするこれもポップで馴染み易い曲。 不思議な転調とシンセの浮遊感から力強いボーカルが若干浮いているのが、なんとなく味がある。 後半でますます壮大に展開してアルバムの後半らしくなる。
11.グレイト・ノスタルジア ★★★★ このアルバムでは異色な乾いた雰囲気で完成度の高いメロディ、アレンジ。特にピアノがきっちりと弾いて緊張感のある演奏。 擦り切れるような美しさと渋さは老いぼれた老人が孫に想い出を語って聞かせるような場面を思い浮かべるような、オルゴール的なものを感じる。 人によって好き嫌いはありそうなフォーキーな感じだけどとにかく楽曲のレベルは高い。 12.やめておくれ ★★★☆ 7分ほどの三拍子でやるせない歌詞、雰囲気が印象的なフォークロック。 ペダルスチールもピアノも、ツインボーカルと上手く絡んで哀愁漂う美しい曲。 延々と続くような哀愁が漂いながらも静かにアルバムの幕を閉じる。 総評:★★★★ カーネーションが最も爽やかなJ-POPに近づいたであろうアルバム。 とにかく全体で良ポップなメロディの宝庫で、これを苦手な人って言うのは少ないんじゃないかと思う。 アレンジの能力もこの頃がピークではないかと思うほどバランスがとれて聴きやすい。 所々夏の雰囲気も漂わせて、ノスタルジーで渋いながらも少年時代を回顧するようなラストも個人的に好み。 しかしかなり全体的にだらだらしているので途中で退屈に感じる人もいるかもしれない。これについては結構癖があるように感じる。 とはいえ一つ一つを切り取って聴くと非常に耳馴染みがいいのでカーネーション最初の一枚はこれかベストがいいと思う。 おそらくは万人にオススメできるであろう超良盤。ちなみに再発はコストのわりにおまけが贅沢なようなのでぜひとも買おう。
>>427 おお〜カーネーション乙!このアルバムは外れがなくて好き
自分は古いのを格安で入手したけど今でも高頻度で聴いてる
>>427 乙。俺は天国の次にこれだったからすこしびっくりした記憶がある
430 :
名無しのエリー :2009/11/20(金) 19:59:17 ID:mpe4juOy0
灰とダイヤモンド GLAY 1真夏の扉 ★★ 2ndシングルの原曲 インパクトは薄いが全体としてはよい メジャー版の真夏の扉と違い3番は蛇足か 2彼女のModern ★★ メジャー版と比べるとサビが明らかにダサい しかし盛り上がることは間違いないだろう 3KISSIN NOISE ★★★★ メジャー版よりバンドぽさがでていてよい 曲自体も二曲をつなぎ合わせたかのような曲の変化が飽きさせない 4ひどくありふれたホワイトノイズをくれ ★★★☆ 隠れた名曲 サビの最後がXぽい 当時影響されてたと感じる曲 6RAIN ★★★★☆ 作曲YOSHIKI 作曲YOSHIKI TAKUROの1stシングル YOSHIKI節が炸裂していてGLAYにあわないかと思いきやあう メジャー版と違い英語パートがないのもよい 再録してほしい一曲
431 :
名無しのエリー :2009/11/20(金) 20:44:59 ID:mpe4juOy0
7LADY CLOSE ★★★ A Bメロはよいがサビが印象薄 初期らしい良さがでていて良い 8TWO BELL SILENCE ★★★☆ 早口でTERUがやや歌いにくそうだが メロ自体はよい 8千ノナイフガ胸ヲ刺ス ★★ まずメジャー版とくらべて始めの千ノナイフガ胸ヲ刺ス がなんともダサい 再録して大成功な一曲 曲自体は展開がありよい 9BURST ★☆ GLAYのライブの定番曲 定番曲といっても曲自体は出来が悪くダサい 再録がオススメ 10if〜灰とダイヤモンド〜 ★★ スローテンポの曲でアルバムでしめくくる もっと勢いのある曲をラストに持ってきた方がよいだろう ★★★★☆ 10点満点 GLAYの原点でもあるアルバムだが 完成度はあまり良くない(再録のせいか) 中にはダイヤの原石のような聞き込むと良い曲も多い またGLAYの成長を伺えるアルバム
読みにくいんですけど
>>432 が読みやすいレビューを書いてくれるそうです
まあ、改行ぐらいはしてほしいよね
なーんでも文句つけたがるんだね
どうせ自分がした些細なミスは見逃してほしがるくせに
>>431 乙です!
気にすることないですよ
他のアルバムレビューも読んでみたいです
437 :
名無しのエリー :2009/11/22(日) 07:34:35 ID:yQqrKRAb0
B'z/MAGIC 1.Introduction ★ 何本も重ねられたギターによるインスト。 この曲から間を置かずに次曲に移る。 2.DIVE シングルバージョンにあったイントロがカットされている。 例の「ラララララ」ばかりが耳に残るが、ギターソロはかなりカッコいい。 リフはベンチャーズから持ってきたか。松本はこの曲を「GS風」と言っていたが、なるほど分かる気がする。 3.Time Flies これも前曲から繋がるようにして始まる。 B'z王道の疾走曲だが、サビが少し弱いような気がする。 リフやギターソロがMichael Jacksonの「Beat It」を彷彿とさせるが、追悼の意を込めてか、それともただの偶然なのか。
438 :
訂正 :2009/11/22(日) 07:54:15 ID:v6R/wGuj0
1.Introduction ★ 何本も重ねられたギターによるインスト。 この曲から間を置かずに次曲に移る。 2.DIVE ★★★☆ シングルバージョンにあったイントロがカットされている。 例の「ラララララ」ばかりが耳に残るが、ギターソロはかなりカッコいい。 リフはベンチャーズから持ってきたか。松本はこの曲を「GS風」と言っていたが、なるほど分かる気がする。 3.Time Flies ★★★★ これも前曲から繋がるようにして始まる。 B'z王道の疾走曲だが、サビが少し弱いような気がする。 リフやギターソロがMichael Jacksonの「Beat It」を彷彿とさせるが、追悼の意を込めてか、それともただの偶然なのか。
439 :
名無しのエリー :2009/11/22(日) 07:54:56 ID:v6R/wGuj0
4.MY LONELY TOWN ★★★★☆ 全体的にマイナーなミディアムロックナンバー。 ストリングスをバックに入れて、マイナーなAメロ、Bメロからサビで一気に壮大になるところは良い。 間奏でファンク要素なども取り入れたりして、結構実験的な要素がうかがえる。 5.Long Time No See ★★★☆ この曲もGS要素を取り入れた曲で、ドラムをレッチリのチャド・スミスが叩いている。 間奏では何の脈略もなく三拍子になるが、何故だろう。 6.イチブトゼンブ ★★★★☆ 久々の大ヒットとなった月9主題歌。曲もタイアップを意識してか親しみやすいミディアムナンバー。 ギターソロは全編にわたってトレロモ多用。このアルバムでも結構やっているが、松本の中でマイブームなのか。
440 :
名無しのエリー :2009/11/22(日) 07:55:37 ID:v6R/wGuj0
7.PRAY ★★★ B'zによくある王道バラードナンバー。 ただ、ストリングスを使用していないせいか新鮮に聴こえる。 アウトロのギターソロは中々良い出来。 8.MAGIC ★★★☆ 表題曲。シンプルなイントロのリフに乗るブルースハープは何気に高ポイント。 タイトルに比べると曲自体の印象が薄いのは否めない。ブラスなどを導入したらもっと良くなったかも。 ギターソロは最近にしては割と長いほう。ちなみにまたトレロモを使っている。 9.Mayday! ★★★★ ブラスが多用されたアップテンポナンバー。昔はこのスタイルが主流だったが、今では結構珍しくなった。 跳ねたAメロやコーラスを多用したサビは原点回帰を思わせる。 タイトルの由来は遭難信号発信時の用語らしい。働きすぎな日本人へのメッセージか。
10.TINY DROPS ★★★★☆ このアルバムでは最後のバラード。死別をテーマにした歌詞で、人間を水滴に例える描写は見事。 「PRAY」のような大仰な感じはあまりしないので、しんみりと聴ける。 松本のソロが渋い。彼曰く「こういうソロが得意になってきた」らしい。今後のバラードにも期待しよう。 11.だれにも言えねぇ ★★★★★ 本作では一番実験的要素を持ち出した曲だと思われる。 イントロ、サビはメタルのそれだが、Aメロではラテンミュージックを思わせるようなアレンジ。 おまけに間奏後のブリッジで急にクールダウン。渋いアコギが響いて、これで終了か?と思ったところに大サビというどんでん返し。 4分足らずでよくもまあこれだけ詰め込んだものだ。名曲。 12.夢の中で逢いましょう ★★★★☆ 昭和歌謡を意識して作られたナンバー。こういう色は中々洋楽バンドには出せないと思う。 イントロからBメロまでは静かだが、サビで一気にブラスなどが混じって賑やかな展開に。 しかも大サビで転調と、まんま歌謡曲だから面白い。アルバムの中でも結構好きなほうだ。
13.Freedom Train ★★★★ 前作で言うと「BUDDY」にあたるナンバー。「自由の道をただ突っ走って行くぜ」みたいなノリ。 こういう曲があるかぎりB'zにはまだ期待できそうだ。 サビに入るコーラスはまんまSkid Rowの「Youth Gone Wild」。最後まで懲りない2人組みだ。 総評 ★★★★☆ アルバム全体の内容は前作「ACTION」からダークな部分を取っ払ったようなイメージ。ブラスやキーボードなども多用され、90年代の音色に戻ったような感じがする。 これはアレンジャーの寺地が大きく関わってきてるのか。いずれにしろ徳永の中途半端なアレンジよりはよっぽど良い。 で、このアルバムで評価できるのはアルバム全体の流れが非常に良いということ。 普段B'zのアルバムはミディアムナンバーの連続で、後半になって失速していくことが多かった。 しかし、MAGICはミディアムナンバーがいつもより少なめだからか、ラストの「Freedom Train」まで失速することが無く、アルバム全体に疾走感があって聴きやすい。「だれにも言えねぇ」など、後半にアップテンポナンバーを持ってきたのも大きかったか。 というわけで、作品としての流れとしてはトップクラスを誇るアルバムになったが、唯一不満を述べるとすれば前作ACTIONにおける「光芒」のような、アルバムの核となるような重要な曲がないということ。 表題曲の「MAGIC」もブルース色が入ったHRナンバーで気に入っているが、これがアルバムの頂点かって言われればそうでもないような気もするし。 何にせよこういうアルバムが作れる限りB'zはまだまだトップクラスだ。次の作品にも期待しよう。
>>436 自己弁護ほど見苦しいものはないと思います
途中まで書き込めるということに気づかず代理投稿をしてもらっていました。 途中からsageてあるのはそのせいです。 改めて見直してみると日本語がおかしい部分もありますが、見逃してやってください。
>>442 乙。B'zはあまり好きじゃないけど、セールスが落ち着いてきてからの方が
いい曲多くなった気がする
どなたかBIGMAMAのレビューお願いします。
447 :
名無しのエリー :2009/11/24(火) 19:38:26 ID:nPKoXQ1+0
>>443 あれは書いた奴ではない
なぜならレビューを書いたのは自分だから…
>>436 フォローしてくれてありがとう
釣り針デカすぎ
スルーしてたのに…
450 :
名無しのエリー :2009/11/27(金) 04:00:11 ID:sgiuFByX0
きめえ市ねよメンヘラ
そして誰も(ry
452 :
名無しのエリー :2009/11/30(月) 20:59:23 ID:eWN94r+F0
誰もいない隙に投稿。初レビューです。 ユニコーンとかやってみようとも思ったんですが、とりあえず一番やりやすかった物を。 人生 ナゴムコレクション / 人生 1.人生のテーマ ★★ 「こんにちは人生です」というサンプリングボイスをリズムトラックに合わせてループさせるだけの小曲。 そういえば、電気の「VOXXX」の「地獄へ堕ちろ電気グルーヴ」は「こんにちは電気グルーヴです」という声で始まってたな。密かにこの曲のセルフパロディなのかも。 2.カランコロンの唄 ★★☆ 「ゲゲゲの鬼太郎」EDのカヴァーなのだが、メロディーを全て叫びに変えた超絶アヴァンギャルド仕様。 お化けが出てきそうな独特の気持ち悪さは出ていると思うが、この後本当に鬼太郎の主題歌を手がけるとは…。 3.幻のホームラン王 ★ ごちゃごちゃしたバックに合わせて「何を言っとんじゃわれ〜」と歌う一分弱の曲。 タイトルとの関連性が全く見受けられないが、この曲に限ったことではない。 4.オールナイトロング ★★★☆ 「キン○マが右に寄っちゃった オールナイトロング」と歌う、人生の(一応)代表曲。 メロディが異様にポップで嫌でも耳に残る。サウンドの完成度もなかなか。 卓球の自宅での宅録らしいが、それでこの出来は何気に凄いのでは。 あと、「オ〜ルナ〜イロ〜ン」というやる気のないコーラスが個人的にツボ。 5.バカッツラ ファンク ★☆ 声を何重にも重ねたアカペラ風(?)の曲。 どんどんカオスになり収拾がつかなくなりそうになってもちゃんとまとまっているのが凄い。 6.男の中の男 ★★★★ 「言わない〜 押さない〜 慌てない〜」という避難訓練のようなサビを持つ曲。よくわからない中毒性アリ。 間奏ではボイスサンプルまみれになり、カオス。
453 :
名無しのエリー :2009/11/30(月) 21:00:09 ID:eWN94r+F0
7.オールナイトロング(おやすみヴァージョン) ★ 夢の中のようなファンタジックな雰囲気の中、「キン○マが右に寄っちゃった オールナイトロング」と歌う。 最後の「サンキュー」が妙に低くて吹いた。 8.ベネズエラの赤い星 ★★★ サッカーを題材にした曲。 歌詞の中の「玉井しんご」というのは「赤き血のイレブン」という昔のアニメの主人公らしい。 そういえば歌詞の中にも「赤き血のイレブン」という言葉が出てくる。もしかしたら同作をモチーフにしているのかも。内容は知らんが。 9.幻のホームラン王〜遥かなる故郷 ★★☆ 3曲目のヴァージョン違い。ただしテンポがかなり高速に。 後半部分では新たなメロディーが加えられ、個人的にはオリジナルより好み。 10.世界あの店この店 ★★★★ 妙に可愛らしいメロディーで「ぼ〜くの名前は2個ちんちん き〜みの名前も2個ちんちん」と歌う。 しかもこれまた可愛らしい女性コーラスがフィーチャーされてるのが何とも…。 この人をナメたような感じは個人的には好きだが。 あとエンディングでセリフ(?)があるのだがよく聴き取れない。 11.恐怖カメレオン人間 ★★★★ これも可愛らしいメロディー。そして「あ〜りゃ〜こりゃまたたまげた エ・ロ・ス」とか言ってる。 まあメロディーだけなら教育テレビでも流れてそうなんだが。 12.Kiss×3 ★★★ イントロのシンセの音が個人的に好み。曲調は80年代のイギリスのエレポップ的な感じ。リズムも力強い。 でも歌詞は「チ○棒が臭いぞ アメリカザリガニのにおいが素敵な笑顔」ってな感じ。トホホ。
454 :
名無しのエリー :2009/11/30(月) 21:01:33 ID:eWN94r+F0
13.Punks Not Dead(殺人) ★ 歌とピアニカのみの繋ぎ的小曲。所々で瀧の「うぉーい」という合いの手(?)が入る。 そして最後は「うぉーい」のエコーで終了。 14.おさびし山 ★★★☆ 二分弱の曲なのに1分20秒くらいまで延々イントロ。そして歌は一瞬で終わる。 スナフキンの歌のカヴァーらしい。神秘的な雰囲気の曲。 卓球の声が平沢進ぽく聞こえなくもない。 15.P-Two(いかすぜ彼女) ★★★☆ 「電気ビリビリ」の「あんた一体何人」というサンプリングの元ネタ。 「オラは死んじまっただ〜」ないしは「はじめてのチュウ〜」みたいな変声ボイスを全面的にフィーチャー。 前曲と同様に神秘的な雰囲気で、なんか癖になる曲。 16.エビなげハイジャンプ ★★★ 最初はこれまで通りのエレポップなのだが、1分経過した所での卓球の「エビなげハイジャンプ、1234…」で激変。 かなりパンキッシュな曲。シャウトする卓球。 ちなみに歌詞はタイトルフレーズを連呼するのみ。 17.砂漠 ★★★ タイトル通り、砂漠の風景が頭に思い浮かぶような曲調。 しかし「ケツのしわ何本 48本」という歌詞で思わず吹いたw しかも歌詞はそれだけ。 この歌詞をこの曲調で歌うという発想はナイス。 18.おやじの詩 ★★★ 前曲からクロスフェードして始まる。ひたすらおやじについて歌った曲。 「ドンドコドンドコドコドコドコドコ」という躍動感ある太鼓調のリズムが印象的。 あと間奏のシンセ、いつのまにか童謡「こがねむし」のメロディーになってる。
455 :
名無しのエリー :2009/11/30(月) 21:03:02 ID:eWN94r+F0
19.俺のカラダの筋肉はどれをとっても機械だぜ ★★★ 冒頭のサビの後曲調が激変し、その後また最初に戻るというB'zの「Calling」のような構成の曲。 歌詞は何やら意味不明。 ちなみに後に電気の2ndにおいてセルフカヴァーされるが、サビ以外は原型を留めていない。 20.ルンバ de オババ ★★★★ タイトルの割にフラメンコ調のイントロから始まる。どこか哀愁漂う曲調。 ヴォーカルはそれをぶち壊すかのようにぶっきらぼうに歌う。歌っているのは卓球や瀧と並ぶ人生時代のフロントメンバー。 中毒性があり、個人的にはお気に入り。 21.俺が畳だ!殿様だ! ★★★☆ 「剣の舞」のメロディーを(多分)引用した曲。 ヴォーカルは瀧で、「畳」というのは当時の瀧の芸名。 和風なシンセと「殿!」の合いの手が個人的に好み。 22.痛えよ ★ 30秒程度の小曲。 リズムトラック(使用機材何だったかな…)の合間に「痛えよぉ、痛えよぉ…」という呟きが入る。 23.悪者賛歌 ★★★ 反抗期の少年の心情を歌った曲。って大げさか。 人生版尾崎豊ともいえるが、尾崎が中学〜高校生の心情を歌ったのに対し、こっちは小学4〜5年くらいの心情、といった所か。 陽気な行進曲風のリズムと曲間のナメたような口調の卓球の台詞が印象的。 24.We Are The 明大前(Live) ★★★ 別に「We Are The World」のパロディーという訳でもない、パンキッシュな曲。 とてもそれまでのエレポップな雰囲気からは想像できないアグレッシヴな演奏。 ところで、曲の終わる直前に演奏が止まる所があるが、ここでは何をやってるんだ? (よく聴くと、卓球のMCと観客の笑い声が聴こえる)
456 :
名無しのエリー :2009/11/30(月) 21:03:45 ID:eWN94r+F0
25.エビなげハイジャンプ(Live) ★★★ 16曲目のライヴヴァージョン。 活動後期にあたる時期の音源だが、この頃の人生はバンドブームを意識してか、それまでのカラオケバックに歌い踊る形式ではなくバンド形式に移行していった。 が、バンドブームの波には乗り切れず解散。でもこの曲に限ってはバンド形式の良さが出ていると思う。 そして卓球の「じゃあ最後の曲です」というMCで次曲へ。 26.嫌、やめてよ ★★★★★ 最初、当時の盟友だった有頂天の曲かと思った。 人生の楽曲の中で最もメロディアスな曲。人生がこんな曲をやるってだけでもう星5つ。 ってか、人生の中でAメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→間奏→サビと、ちゃんとした曲構成なのってこれだけかも。 あと微妙に「N.O.」っぽい気が。 27.愛を込めてもっともっと ★★★★☆ 最後にもう1曲メロディアスな人生。ってこれはカヴァーらしいが。 そのためか、卓球の歌い方が他の曲となんか違う。 間奏のシンセが10曲目のそれと同じ、という遊び心も。 総評 ★★★★ 電気グルーヴの石野卓球とピエール瀧が電気以前にやっていたバンド「人生」のベスト盤。 以前発売された「SUBSTANCEV」「SUBSTANCEX」の2枚の音源集からのベスト盤、という趣。 当時卓球が好んでいたというニュー・オーダーやデペッシュ・モードからの影響を感じさせるエレポップ的サウンドに、ナンセンスな歌詞というスタイル。 オレンジレンジにも通じる人をナメきったような雰囲気は好き嫌いが分かれると思うが、ほとんどの曲が1〜2分台なのでくどさはない。 総じて80年代ニューウェーヴが好きな人にお勧め。 以上です。 駄文すみませんでした。
平野綾の「スピード☆スター」お願いします。
>>456 乙。昔は曲が短かったのか卓球。少し意外。
そろそろ自分も何か書きたいけど規制が…
459 :
301 :2009/12/01(火) 00:13:01 ID:qYLKVoiu0
名前欄orz
461 :
名無しのエリー :2009/12/01(火) 20:08:03 ID:j1h0/ugYO
もっとグリーンとかファンキーモンキーベイビーズとか 湘南の風とか、そういうのが読みたいですッ
TSUTAYAでパワープッシュされ、愛知のチャットモンチーと呼ばれている absentmindednessのレビューお願いします
L'Arc〜en〜Ciel【SMILE】 01.接吻(くちづけ) 生物は他の生命を口にすることで生きながらえる。 ならば、生命を維持するための食べるという行為は、犠牲になる生命へ償いの儀式として行っている「懺悔の接吻(くちづけ)」と考えることはできないだろうか? しかし…人間だけはそんな償いの儀式をしようとも罪が消えることはないであろう。何故なら人間は過度の食欲という悪しき欲望を持つ、唯一無二の存在であるのだから。 だから忘れてはならない。欲望に惑わされたあなたの体内にはユダが眠っているということを。 誓いの儀式を交わしたはずのユダがいつ裏切るかはいずれわかるだろう。 そう、最後の晩餐時に。 …そんな、人としての罪深き情景が浮かんできた聖書的な曲。 02.READY STEADY GO 花火とは、火薬と金属の粉末を混ぜたもの。 そして、燃焼した際に起こる、色、形状、破裂音を視覚と聴覚で楽しむものである。 「Are you ready?」…と、ボーカルにより導火線に火をつけられたイントロの派手な高揚感は打ち上げ花火のように、そして曲中の動きや勢いはまるで輝きクラッシュしながら激しく駆け回るネズミ花火のように、それぞれ聴く者の耳に深くそして広く響いてくる。 そう、この曲はそんな花火のように、ボーカル、ギター、ベース、ドラムらが燃焼し合うことでおきる音の化学反応を楽しむべき曲なのである。 ライブでは原曲よりさらにテンポを速めて演奏される為、燃焼時間が従来より短く熱狂度は高くなりライブのいい起爆剤となっている。
03.Lover Boy サバンナにて日常的に行われている、肉食動物と草食動物による命の駆け引き。 この曲の鬼気迫るほどの疾走感は、そんなお互いに生き残りを懸けて疾走する、追われる者、追う者の戦いの様子が描かれているようであり、まさにDEAD OR ALIVE曲とでもいうべきではないだろうか。 特に、至近距離で攻防しているような緊張感があるベースソロを聴くと、命はいつも紙一重であることを、 そして命を絶つのなら全てを愛し全てを無駄なくいただくのが自然界の掟だと諭されているようでもある。 04.Feeling Fine ときめきとは、静電気のようなことなのかもしれない。 なぜなら、知らず知らずのうちに体内へと溜まり、その蓄積されたものが何かに触れた瞬間、 スイッチが入ったかのように放電され、その事柄に興味が沸いてくるのだから。 イントロはそんな放電された瞬間と、直後に訪れる好奇心への高鳴る鼓動をあらわしており、 まさに初期衝動の楽しさ面白さに溢れている、体だけではなく胸も踊る曲である。
05.Time goes on 女性目線だと「恋人はサンタクロース」なのかもしれない。 しかし男性から見ると、イルミネーションのように美しく着飾ってくれ、そして笑顔という最高の輝きをみせてくれる彼女はまさに「恋人はクリスマスツリー」といえないだろうか? しかし、一年中輝くクリスマスツリーがないのもまた事実。 そんなクリスマスツリーに、付き合っていた時の楽しさと、別れた後の寂しさを重ね合わせてしまう恋愛回顧曲。 06.Coming Closer 失明。 地球を眼球…そう、一つの瞳に例えるのならば、それはそう遠くない未来に起きる出来事なのかもしれない。 太陽のように情熱に燃える瞳でもなく、月のように冷静に佇む瞳でもない地球は、ただただ涙を流しながら己の未来を見据えているのだろうか? それくらい、人類と地球の行く末を案じているかのような失望感と絶望感の大きい曲であり、決して人類も「目を閉ざしてはいけない」曲である。
07.永遠 中世ヨーロッパ時代、十字架とステンドグラスに見守られながら生まれた、一つの小さな命。 しかしそれは決して結ばれてはいけなかった二人による背徳の結晶。 子守唄のように教会の鐘が鳴り響く中初めて乗った揺り篭が、故郷を立ち去る為の馬車であるのは生まれる前から定められていた悲しき運命。 二度と逢うことはないであろう父と母子は、鐘の音を聴く度に遠い地にいるお互いに思いを馳せるのだろうか? 悲運な時代背景がピッタリなナンバー。 08.REVELATION 四十二ヶ月…黙々と刑期を重ねながら、しかしその裏では綿密に作戦が練られていた、囚人達による監獄集団脱走計画。 警報音とサーチライトがけたたましく、そして目まぐるしく飛び交うような雰囲気はまさに、脱獄アレンジと呼ぶに相応しく疑心暗鬼に満ち溢れている。 看守を欺き、今夜ついに決行されたその計画の先にあるのははたして楽園なのだろうか? それとも今より過酷な地獄なのだろうか? わからない…わからないが、どちらにせよ、その結末が決して「表にでない」ことだけは確かなのだろう。
09.瞳の住人 香水ではない香り… そう…、この曲はアロマキャンドルに炎を燈したかのように、イントロからやさしい芳香と炎の揺らぎに彩られている。 そのキャンドルは僅か6分程の時間でありながら、醸し出す時の流れは聴く人全ての心と体を癒しそして陶酔させてしまう、 まさにアロマテラピーのような曲なのである。 また、キャンドルが燃え尽きるような寂しさと切なさに包まれているアウトロは、香り高い女性に後ろ髪惹かれている様子を表しているようでもある。 とにかく、曲の余韻という名の「残り香」が鮮烈な名バラードである。 10.Spirit dreams inside 夜空という曲に流れるそのメロディーは、いつも鮮やかに消えさっていく流星群のようではないだろうか? 一つ一つの輝きは一瞬でも、流星は幾多の群れをなすことで夜空をイルミネーションのように彩り、そして本来聴こえるはずのない輝きのメロディさえも想像させてくれる。 そんな優雅で壮大な天体ショーのような雰囲気に酔いしれることができるのも全英語詞だからだろうか? 【総評】★★★☆ これまで発売されたアルバムと比較すると、ここからより男っぽい音というかロックバンド寄りになってきた分岐点のアルバムのような気がする。 ラルクファンでも好き嫌い別れるが俺は好みなアルバム。
久々にきたなw
濃いのキタ━━(゚∀゚)━━!!!
久しぶりに見たww 総評だけは普通だなw乙
>>468 相変わらず濃い…乙w
濃いののあとにはあっさりとミニアルバムでも
Fishmans 「Corduroy's Mood〜気分はコール天」
1.ごきげんはいかがですか ★★★
元々はラジオ番組のために作られた曲だったと思う。
マーチのリズムに乗せて進行する何ともゆるいナンバー。長さも3分足らず。ちょっとビートルズっぽい?
途中いきなり3拍子になるのが面白い。歌詞は何だか悲しげ。
2.あの娘が眠ってる ★★
ギター担当の小嶋謙介の筆によるフォーク調の一曲。
ファンからは絶大な人気を誇る曲…であるが、実は個人的には好きじゃない。
アコースティック・ギターの音色が印象的。
3.むらさきの空から ★★★★★ こう、上手くは言えないけれど切なさで胸が一杯になる素晴らしいメロディ。 個人的な印象で申し訳ないけれど、久々に音楽を聴いて泣きそうになった。隠れた名曲。 ジャズっぽい編曲が面白い。フィッシュマンズの他の曲には無い雰囲気。 4.救われる気持ち ★★★☆ ピアノ弾き語り。歌詞、曲ともにフィッシュマンズにしか出来ない曲。 ただ、これはシングル「My Life」のカップリングのライブバージョン(ベスト盤「空中」に収録)の方が良いかな。 篭り気味の音質が暖かな雰囲気を作り出している。こういうのはスタジオ録音ならではの味だと思う。 総評:★★★☆ ファーストとセカンドの間に発売されたミニアルバム。 フィッシュマンズの売りの一つでもあるだろうダブ・レゲエの要素は一切顔を見せない、ある意味異質な一枚。 レゲエが苦手な人にフィッシュマンズを勧めるという妙なシチュエーションがあったら是非この作品を勧めたい。 曲の質は高いけど、ミニアルバムであるのを考慮すると、点数はこれくらい。でも本当に「むらさきの空から」は聴くべき。 なんとなく影薄いけど良盤。これからの季節に是非。
もはや例の人と並ぶこのスレの名物
総評が本当に普通なのが絶妙過ぎるわw
乙wwwwwwwwwwwww
相当自分に酔ってるんだろうなあ
えっ
>>474 乙
アルバムは全部聴いて、アルバム未収録曲に興味でてきたところだったので参考になりました
Shambara/DEAD END 1.Embryo Burning★★★★★ 開始1フレーズでDEAD ENDの世界に引きずり込まれるオープニングナンバーにこれ以上ない曲。 燃えさかる胎児=魔人の子。BLACK SABBUTH的な暗黒HR。 スリリングなイントロが感情を昂らせ、そこにMorrieの激情ボーカルがはいってくる。 ギターソロは涎もの。でも後ろで暴れてるドラムがもっとヤバイ。 2.Junk★★★★ 乾いたリフが特徴的なDEAD ENDには珍しい?アメリカンなHR。 一曲目であんないかにもな様式美メタルを聴かせた後にこんなグルーヴィーなHRをこしらえてるなんて… DEAD ENDの新たな一面を見せた曲。 3.Night Song★★★★ メタルと言うよりも、横ノリの激しいビートロックみたいな。 ゴリゴリの音で軽快なフレーズを弾くベースが主役。ソロまでとっちゃう。 リズム隊の合間を縫う美味しいギターも良い。 4.Serpent Silver★★★★★ おそらく多くの後続バンド(所謂V系)がかなりの影響を受けただろう曲。 バッキングもソロもアルペジオもV系ギタリストお手本のような王道プレイ。 コーラスワークなんかもLUNA SEAあたりがもろに影響受けてそう。
5.Psychomania★★★★★ ドラマー涎モノの一曲。 細かいハットプレイとタイトなスネアの絡みがたまらん。これぞ湊。 最早リフとも言えるような動くベースライン。そんなキワモノリズム隊の上で弾きまくるギター。 演奏の密度が濃すぎて、濃いMorrieまでもが隠れがち。 6.Luna Madness★★★★ 今回のアルバムでは少し他の曲の雰囲気とは毛色が違う。 DEAD ENDは次のアルバムでは従来のメタルを完全に捨てて、 ポップス、ニューウェーブ、メタルなどを合わせて昇華したような、よりオリジナリティ溢れる路線へ進む。 今作でその兆しが見えると言えば、この曲だと思う。 よりメロウで、洗練されたメロディとアレンジ。岡野ハジメの影響が特に見られる曲。 7.Blind Boy Project★★★★ スタイリッシュなメタル。と言っていいのかはわからんけど、 以前のおどろおどろしく激しいメタルとは違う感じ。 YOUの泣きギターが沁みる。 8.Blood Music★★★★ 裏ノリのブラック・ミュージック臭も少し漂う。これまた新境地的な。 メロディアスさが売りでもあるShambaraにおいて、Night Songと双璧を担うリズムが前面に押し出された一曲。 Night Songがベースが生み出すリズムの妙なら、こっちは湊のハード&タイトなドラムが生み出すリズムの妙。 9.Heaven★★★★ エレアコのバキバキしたバッキングとチェンバロっぽい音色のギターが織り成す チベット的な、ホーミーが聴こえてきても何の違和感もなさそうな雰囲気の中で、 Morrieが神の啓示を高らかに言い上げるように歌い続ける。これまた異色な曲。
10.I Can Hear The Rain★★★★★ そして最後にこれ。イントロからすでに超泣きギター。 さも雨のような冷たい音色のアルペジオとJOEには珍しい終始ルートに徹したベースと 機械のように無機質に叩き続ける湊のドラムが愁いを帯びたMorrieのボーカルを引き立たせる。 YOUの超名演ギターソロから畳み掛けるような展開と『I Can Hear The Rain』を叫び続けるMorrieとで 最高のカルタシスを得られる。 ギターのアルペジオだけになり、それがフェードアウトしていって幕引きと言うのも 余韻を残すという面でかなり効果的。 総評★★★★★ DEAD END復活記念に、3枚目のアルバムで個人的超名盤のShambaraを。 点数高すぎかなとも思いましたが…w 前作まではまぁ王道的ジャパメタなのかなという感じだが、今作ではジャパメタという枠から完全にはみだしている。 『新しい』や『従来と異なる』という言葉を多用したが、引き出しの数が圧倒的に増えた。被ってる感じの曲が本当に一曲もない。 その辺の功績は岡野ハジメの手によるものなんでしょうね。 彼がこの後、L'Arc〜en〜CielやLa'cryma Chrsiti、Janne Da Arcら DEAD ENDチルドレン的なバンドのプロデュースを引き受けていくのにこのShambaraが関係しているという事は 容易に想像がつきます。因みに次回作では作曲も担当して、ビートルズにおけるジョージ・マーティンのような一身一体の関係に。 元々、YOUが『歌謡界に進出したい』と言うほどのメロディアスさを持つバンドだったので、 アレンジの幅が広がってただのジャパメタじゃないという事で、元々のメタルバンドとしてのDEAD ENDファンよりも 普通の音楽ファンにウケたというような事も。 因みにこの次のアルバムは、更なる変貌を遂げて、 『これこそ最高傑作』と称賛する人と『これはDEAD ENDではない』と驚愕する人が二分するある意味問題作に。
需要?それってうめえんか? SCHAFT/SWITCHBLADE 1.Olive ★★★ 波打ちの音を導入に、女性による詩の朗読をフィーチャーしたダーク・アンビエント。 途中ノイズが唸りを上げつつも、あくまで淡々と進行する。 アルバム導入のインストが5分越えというところにこの作品の性格が出ているように思う。 ちなみにこの曲、藤井の当時の奥さんだった濱田マリに捧げられたものだそうだ。……なんつー捧げものだw 2.The Hero Inside ★★★★ 琴の音に導かれて流れるシンセのオリエンタルなメロディが秀逸な一曲。 ただしヴォーカル・メロディはないに等しいが。 今井のAメロとレイモンドのBメロの掛け合いみたいな構成だが、なんとサビなし。 だが、突如ヘヴィなキックが入ったり、音がスッと引いてシンセと女性チャントが絡んだり、飽きさせない。 3.Thrsty Fly ★★★ 長めのドラムロールから、一気にヘヴィなインダストリアル・メタルに突入。 ミドルテンポでヘヴィに打ち込まれるビートと唸りを上げるディストーション・ギターがカッコいい。 かと思えば、中間部ではビッグバンド的なホーン・セクションが派手に曲を彩る。 ここらへんは流石レイモンド・ワッツだが、「PIGでやれ」というのも正直なところ。 4.SKF 10047 ★★★☆ 4曲目にして早くも2曲目のインストである。 ループするダイナミックな打ち込みにシンセノイズやら金属音やらが絡む。 シンセはダークなメロディを奏でるが、あくまで添え物。リズムが主食。 硬質で冷たい音を気持ちいいと思える人ならかなりはまるのでは。
5.Nothing ★★★★ 明確なリズムのないパルスのようなビートから入り、低く抑えたように進んでいく。 曲が進むにつれて徐々に音が厚くなっていき、頂点ではノイズとドラムビートが渾然一体となったカオスに。 しかしそういったサウンド的なことよりも、レイモンド・ワッツのヴォーカルが圧倒的。 獣性を抑えた声から咆哮まで、およそ血生臭い表現なら世界でも有数だろう。 6.Slice ★★★★★ 血生臭い曲が続きます。 冷徹なダーク・アンビエントと破壊的なインダストリアル・メタルを見事につなげた名曲。 静と動の対比という点では前曲と同じだが、この曲はよりオーケストレーションを強調した仕上がりで、ホラー映画のサ ントラのごとく、不安感を煽りまくり。 レイモンドのヴォーカルも絶好調。こう言っちゃ悪いが、櫻井や遠藤ではこのサウンドにここまで嵌らないだろう。 個人的にはアルバム中で一番好き。 7.Broken English ★★★★☆ マリアンヌ・フェイスフルのカバー。 最近、OVA版『HELLSING』のトレーラーに使われたので、この曲は知ってるというアニメファンもいるのではないか。 ヒトラーの演説をフィーチャーした硬質なインダストリアル・サウンドと、大島ミチルによる管弦楽が一体となって、不謹慎に盛り上がる。 アレンジがとにかく嵌り過ぎてて怖い。女性ヴォーカルも怖さを助長するばかり。心はすっかり第2次世界大戦。 8.Merry Christmas On Mars ★★★ インスト3曲目。 アルバム中のインストの中では一番アブストラクト。 ベースラインを強調しつつ、全体的に抑えた仕上がり。 ガムランのような音も入り、タイトルどおり浮世離れした感覚が支配的。 リズムが芸コマ。
9.Information ★★☆ ヒップホップかよ!! 何でもありだな。 本作唯一の陽性の曲。ただし低体温。 音がカッチリしていて、ちょっと薄口に感じる。 ラップもイントネーションのはっきりした白人ラップで、全体的に硬い。 箸休めかな。 10.Visual Cortex ★★★ 泡立つようなシンセ・ノイズの海を女性ヴォーカルがたゆたう美しい曲。 民族音楽的な節回しに加え、パーカッションとエスニックなシンセ・メロディが異郷感を嫌が上にも喚起する。 ただ、8分間さしたる展開はないので退屈な人は退屈かも。 音そのものに酔うための曲。 11.Fetid Air ★★ 「スパイ大作戦」のテーマ曲をモチーフにした一曲。 「あの」フレーズが最後まで大暴れした挙句、大仰なアウトロになだれ込み爆発して終わるという派手っぷり。 オーケストラによるハッタリが効いていてかなりカッコいいんだが、こういうのはPIGでやってくれないかな、レイモンド。 12.Arvor Vitate ★★★★ アルバム唯一のスピードナンバーがこの位置に登場。 女性コーラスのサンプリングと思しき声でおどろおどろしさを演出しつつ、ノイズをまとわり付かせて疾走する王道インダストリアル・メタル。 MINISTRYをよりホラーちっくに仕上げたといえばわかってもらえるか。 そうミニマルな曲ではないのに繰り返しが多いというのはマイナス。でも良い。 13.Cold Light ★★★☆ ラストナンバーが一番地味ってどうよ。 ミドルテンポのインダストリアル・ロックで、骨格が一番バンドしてる。 アルバムの中では音数が少なめで、曲構成も掴みやすく、最初は肩透かしにあった気分だった。 でも慣れると、この隙間のある音が美味しく感じてくる。皮肉っぽいメロディに良く合ってるんだわ。 "Surrender!"と連呼しながら、あまり派手に盛り上がることなくザラッとした感覚を残したまま終わるというのもこの作品にはふさわしいと思える。
総評 ★★★☆ BUCK-TICKの今井寿と、SOFT BALLETの藤井麻輝によるインダストリアル・ユニット、SCHAFTの唯一のオリジナル・アルバム。 お互い、自分のバンドでやり切れていなかった趣味的なサウンドを思う存分展開したような作品で、どの曲もアイデアに溢れたクオリティの高いものばかり。メジャーで一線を張るアーティストがここまで実験的な作品を作るということは中 々ないだろう。 ただ、やりたいことをやったのはいいが全体的にとっちらかったような印象で、なおかつ収録時間も約78分と長く、アルバムの完成度としては疑問符が付くというのも事実。 UKのインダストリアル・アーティスト、レイモンド・ワッツ(PIG)が「第3のメンバー」的な活躍を見せているが、実際彼の貢献度は高い。ドスの効いたケモノ声の存在感は異常。 怜悧で、皮肉っぽく、媚びなどまるで売っていないが、嵌ればそこから新しい世界が広がっていくだろう。 …………廃盤だけどな。納得いかん。 以上です。駄文失礼しました。
なにこのマニアックなスレww
初です absentmindedness/absentmindedness 1.help! ★★★☆ 「理由をちょうだい」というおねだりAメロから始まるアップテンポな失恋ソング。 A→サビ→A→サビ→サビ→サビ→A出だし という単調な構成が少し物足りない。 しかしデッドネスを知らない人が聞く一曲目としては満足な出来。 TSUTAYAでレンタル限定シングルとして出されていたが、シングルとしての勢いはないか。 それでもギターメインの前奏部分は流石。 2.lost world ★★★★☆ TSUTAYAで無料レンタルされていたシングル。 この曲も失恋ソング。 だが1よりサビがメロディアスで区別はつく。 AメロもBメロも耳に残る。 彼女たちの曲はどれも前奏が見事。 文句ない出来なのだが、欲を言えばサビのコーラスにもう少し力を入れて欲しかった。 3.粉雪の夜 <tribute to アンダーフラワー> ★★★★ カバーかと思ったらオリジナルだった。 少しレトロな感じのするエモーショナルな曲。 というか全曲エモーショナル。 彼女の書く詞は、なかなか個性的。 失恋ソングが多いが、それぞれ視点が異なり、似たり寄ったりな歌詞はあまりない印象。 GReee〇Nとかに見習って欲しいくらいだ。 最後のワンフレーズだけ、珍しく演奏が静かになり不安定なビブラートを見せる。 決して上手くはないが何故か胸にくる歌声。
4.signal ★★☆ Aメロを聴くとすごく期待してしまうが、サビは1の劣化という印象。 高音を効果的に使ってる部分と歌詞は評価できるかも。 5.alone ★☆ んー。 lost worldのc/wで聞いた時からインパクトがない…。 …暗いなぁ。 5曲目まで来てやっと脱失恋ソング。 6.game of war ★★★★ キツい道でも音楽の道に飛び込んでやる。 ということを、彼女なりの言葉で描いた曲。 素直にカッコいい。 この曲のサビでは、不自然なまでに機械的で綺麗なビブラートを見せる。 3の最後に見せた不安定なビブラートと違いすぎるので、おそらく文字通り機械的なものなのだろう。
7.my room ★★★☆ 以前、TSUTAYA限定アルバムを発売した時の収録曲をリアレンジしたもの。 以前のこの曲はピアノとボーカルのみの弾き語りアレンジだったけど、今回はドラムもギターもベースも参加。 相変わらず歌のピッチは不安定だが、もはやそれが彼女の持ち味か。 ここまで失恋ソングが多いと、彼女がいかに自分の感情のみで曲を書いてるかがわかる。 歌詞は今までで群を抜いて良いと思う。 が、前のアレンジが完璧だったのでこれは完璧な改悪。 前のアレンジだったら★★★★★。 8.November ★★ ちょっとポップすぎるか。 サビも弱く、これを最後に持ってくるのは理解出来ない。 総評 ★★★★ TSUTAYAでパワープッシュされ、愛知のチャットモンチーと呼ばれるabsentmindednessの1stアルバム。 決して演奏は上手くないし、歌唱力も優れてない。 かといってチャットモンチーほど、トリッキーなプレイをする訳でもない。 それでもこんなに聴けるのはきっと、感情丸出しな歌と歌詞、感情丸出しな曲と演奏がマッチしてるからだと思う。 チャットモンチーを二倍暗く、二倍悲しくした感じ。 個人的にかなりきたアルバム。 とにかくイイ!! 今後にも期待してしまう。 たしかTSUTAYAでレンタルしていたので是非聞いて欲しい。 ※7はTSUTAYA×absentmindednessというアルバムの方のアレンジを先ず聞いてください。
absentmindedness/absentmindedness×TSUTAYA 1.last summer ★★☆ ポップ。でもそこそこ聴ける。 2.lost world 4.game of war 5.alone 上記 3.oasis ★★★★★ lost worldのc/w。 これ!! デッドネスに期待してるのはこれだ、っていうまさにこれ。 6.my room ★★★★★ 切ねぇ。。。 バンドサウンドではなくピアノのみ。 聞けばすぐわかる。インディーズだしレコード会社にやらされてるのではない。 特筆すべきは歌詞と歌声。 こんな歌詞はなかなか書けないんじゃないだろうか。 最後の2行は色々解釈できるが、もしかしたら想像以上に物凄く暗い歌詞なのかもしれない。 歌にしても、あまり安定してない高音とロングトーンが素晴らしい味を出している。 決して皮肉なんかじゃなく、このボーカルにしてこの曲ありという感じ。 総評 ★★★☆ TSUTAYA限定販売のアルバム。 全体的に暴れている。なんていっていいかわからないがとにかく暴れている。 2.lost world、3.oasis、6.my room。この3曲が入ってるだけで自分は2500円は出せる。 もちろん自分は上記アルバムとこのアルバムで、完全にヲタ化しているので話半分で聞いてもらって構わないがw チャットモンチー好きとして、チャットモンチー好きに胸張って進められる。 そんなアルバム。
連投ゴメ 文章とっちらかってるけど許して
>>494 乙です。新人大歓迎だよ。チャットモンチーレンタルしてみる。
>>464 亀だけど、乙w
ラルヲタじゃないが、あんたのファンになったよw
これまでで最高のレビューだと思う。
大変だと思うが、この調子で全アルバム網羅してくれ。
応援してるぞwww
496 :
名無しのエリー :2009/12/05(土) 21:57:54 ID:ryYNpZtg0
皆さん乙です。 DEAD END、SCHAFT、absentmindedness の濃い流れに乗ってw 10 / cali≠gari 01. ママゴトセンター ★★ 作詞・作曲 桜井青。 打ち込みとベルの音から、オルタナ風のギターが流れ込んでくる1曲。 ただ何をひねくれたのかメロディーは地味さの極みで、とことん低いキーで歌わされる石井が若干辛そう。 ギターはかっこいいんだけどなぁ。 02. マッキーナ ★★★★ 作詞・作曲 石井秀仁。 一瞬“アッキーナ(南明奈)”に見えたが、“マッキーナ”。イタリア語かなんからしい。 ドラムがずっしりと響くパンクチューンだが、歌詞は「マッキーナキーナキーナ」を連呼するなどユーモラス。 地味にインパクトが強い。 03. 偶然嵐 ★★☆ 作詞・作曲 石井秀仁。 メロディーは地味だしタイトルのわりに曲もストレートだが、シリアス気味なイントロ(特にシンセの音色)が印象的。 04. -踏- ★★★☆ 作詞・作曲 石井秀仁。 ヴィジュアル系の作法に従って2種類で発売したところ、オリコン7位を記録してしまったシングルの片面。「とう」と読むらしい。 詞中には「挙げ豆腐 歯を奪うという」なるどうでもいいフレーズが。 サウンド的には最近のV系にありがちなヘヴィーロック系を狙いつつも、リフはなぜか“ダウンタウン・ブギウギ・バンド”。 それでいてAメロのボーカルのエフェクトは流行のエレクトロ風味。 リズム隊が淡々としているのでグルーヴ感があまり無いが、無機質さを表現したかったのかもしれない。
497 :
名無しのエリー :2009/12/05(土) 21:59:11 ID:ryYNpZtg0
05. ハラショー!めくるめく倒錯 ★★★★★ 作詞 石井秀仁 作曲 石井秀仁・村井研次郎。 チープで80’風味なシンセと強靭なバンドサウンドによる、ダンスチューン。 「ドゥワップビドゥバ」とか「シュビバンバンバン」などなど、石井独特の言語感覚が全編にわたって冴まくり。 それにしてもなんかこういうサウンド最近聴いたなと思ったら、メンバーチェンジ後のVOLA & THE ORIENTAL MACHINEに近いような。 そして「10まで数えて変わり朽ちた」というフレーズはDEAD OR ALIVE『TURN AROUND & COUNT 2 TEN』のパロディーか。 06. 月光ドライブ ★★★★ 作詞・作曲 桜井青。 なんとなく初期のB-Tなどのビートロック勢を髣髴とさせるが、和風の哀愁メロも備えている。 このバンドにしてみればかなり新鮮。 音響がかなりいい。 07. 飛蝗者読誦 ★☆ 作詞 石井秀仁 作曲 武井誠 スリリングなバンドサウンドに乗せてひたすら語りが続き、ラストにメロディアスになる1曲。 しかし「ばったもんどくしょう」と読むタイトルで期待させておきながら、いわゆる捨て曲w。最後のパートがが微妙すぎる。 これならば、シングルのカップリング2曲の方がギャグとして成立していたしそっちを収録したほうがよかった気も。 08. 混沌の猿 ★★★★ 作詞・作曲 石井秀仁。 『第7実験室』収録の『きりきりまいむ』をパンクに変換したような曲。軽快な電子音が印象的。 石井の中で“パンク=ギャグ”という公式でもあるのだろうか、Aメロで「猿です。」を連呼したと思ったらサビでは「ナウナウ ナウナウ」などと合唱しだす始末。 カリガリのこういう“聴き手をおちょくるようなテンション”が苦手って人、多いかも。 全体的にベースが尋常じゃないレベルで暴れまくっているが、Bメロからサビへの繋ぎの部分は本当に凄い。 09. シャ.ナ.ナ ★★★★☆ 作詞・作曲 石井秀仁。 とことんペケペケペラペラにしたギターの音色が印象的なビートロック・・・というより後期DEAD ENDに近いか。 間奏がやたらとかっこいい。ドラムも大迫力だし。 それにしてもこのスネア、80年代のビートロックにありがちな「あの」音色そっくりである。 ドラムチューニングを担当したのはPlastic Treeを脱退したばかりのササブチヒロシ 。
498 :
名無しのエリー :2009/12/05(土) 22:00:24 ID:ryYNpZtg0
10. スクールゾーン ★★★ 作詞・作曲 桜井青。 桜井王道の懐古主義的路線の曲で実際昔からあった曲らしいが、サウンドを80年代ビートロック仕様にしてアルバムに溶け込ませることに成功。 くどすぎず、あっさりしているのも好印象。 ただ往年の桜井の曲と比べても、メロディーが弱い気が。 11.電気睡蓮 ★★★★☆ 作詞・作曲 桜井青。 某雑誌のレビューにもあったが、“中華エレクトリックパレード”風味。 中国の音階も導入しているそうだが、中国の伝統音楽についての知識は無いのでコメント不可能。申し訳ない。 小学生でも歌えそうな優しいメロディーラインと桜井による文学的な歌詞が印象的だ。 なぜ中国なのかはわからないが、“原点に返ること=中国に帰ること”だと自分は解釈した。 中国の売春婦の歌だという説も。 総評 ★★★★ 2003年に無期限活動休止をしたカリガリの6年ぶりの新作。 とはいえメンバー間でも活動再開は想定外だったそうだから、事実上の再結成作である。 普通再結成作というと、過去の自分達の再現に終わるケースや同窓会的なノリ似終わってしまうケースが多い中、彼らが提示したのはあくまで前作の続き。 しかも前作では死にかけていた“バンドとしての一体感”も兼ね備えて。 前作はニューウェーブへのオマージュがメインだったが、今作のテーマは推測するにcali≠gariの音楽性を形成する石井と桜井の原点である80年代ニューウェーブへの回帰。 CDのとある面に書いてある「子供のころ、こんなアルバムが聴きたかったっけ」という文章もそれの暗示だろう。 そう考えれば、80年代の遺物として扱われがちなビートロック(10曲目など)の存在も納得できる。ビートロックってもともとはニューウェーブの流れに歌謡曲等が混ざったものだから。 ネオ・ナゴムとも呼べる初期のファンやとにかくあらゆるジャンルに手を出していたメジャーデビュー当時のファンからは物足りないのかもしれないが、新たにニューウェーブバンドの異端児としての新たな魅力を提示した名盤。 もしも新しくカリガリを聴くなら、このアルバムからいかがですか?
乙 カリガリは気になってた
500 :
名無しのエリー :2009/12/06(日) 04:19:46 ID:ZF4kjCcD0
なんか馴れ合いスレみたいで気持ち悪い
個人的には一般人にも十分勧められる出来のアルバムだと思ったので、アニソン板にあったレビューを勝手に転載。 天球の音楽/牧野由依 1. オムナ マグニ ★★★★ 作編曲 菅野よう子、作詞 GabrielaRobin。創聖のアクエリオンED。 クラシカルな旋律、民族調の音選び、ガブリエラ語、呪文のような歌い方。 異なるベクトルの様々な要素が合わさった結果、謎のまとまりを持ったような曲。 とにかく耳に残る曲。どういう思考回路でこういう曲を作るのか知りたい。 2. ウンディーネ ★★★★☆ 作編曲 窪田ミナ。ARIAのOP。ストリングス、ピアノ、パーカッションがメインの癒し曲。 ピアノの静かなイントロから始まり、ささやくような歌声を聞かせるAメロ。 心地よいパーカッションを土台にストリングスが包み込むように飾る。 サビの歌声が素晴らしい。声量と張り具合、裏声への流れるような変化、弦との調和。 極上だが難しいメロディを見事に歌いこなしている。 Cメロから間奏への移行は鳥肌もの。ここでも声と弦の調和が曲を盛り上げる。 優しい曲でありながら声の力強さを見せる曲で、アニソン、声優ソングの中でも希少価値のある、 牧野由依専売特許とも言える曲。 3. 幸せのため息 ★★★☆ 作曲 牧野由依、編曲 河野伸。レアな本人作曲のポップ。 ベースが単調でありながら安定した導き手となり、心地よいギターが一定のリズムで鳴る。 それらをサックスとコーラスが飾る。サビのメロディも美しく、しかも良い声のでる音域を使っている。 おまけみたいなものと思って聴いたら面食らうぐらいしっかりした曲。
4. もどかしい世界の上で ★★★☆ NHKにようこそ!ED。ロックっぽさもあるし、ピンポイントのピアノ、弦で高級感もある。 演奏が良い。佐野康夫のドラム、弦一徹ストリングス、ギター、ベース、ピアノみな高品質。 それだけに曲自体がイマイチなのが惜しい。歌詞を聴かせるためのシンプルな曲とも言えるが、 おもしろみに欠けるメロディだし、ひねらなかったのか、ひねりが足りないのか難しいところ。 アニメ最終話でこれを聴くと★を増やしたくなるような、安心感のある曲ではある。 歌詞がアニメと合っていてアニソンとしての役割は存分に果たしている。 5.シンフォニー ★★★★★ 作曲 北川勝利、編曲 桜井康史。ARIAの挿入歌。ROUND TABLE曲はみな良いが、やはりこれが素晴らしい。 ピアノと声での入りから始まり、Bメロでベース、ドラムの参加の流れが綺麗な盛り上がりを作る。 何よりサビの旋律、その歌い方の可愛らしさ。甘ったるい歌声がクセになる。 特に2番サビの「切ない気持ちなの 子猫みたい 肩をすくめて」のあたりは、 センス光る歌詞とともに切なげな歌い方など聴き所の一つだろう。 サビから間奏への入りも美しい。少しずつテンションを上げ始めるベースが間奏で見せ場。 曲の最後まで飽きさせない展開を持ちながら、美しくまとめ上げる。 6. ユーフォリア ★★★★☆ 作編曲 窪田ミナ。ARIAのOP。 ウンディーネと同じ趣向の曲だが、こちらはサビの旋律が穏やかな分、声に頼った曲。 安定感のあるパーカッションと和音を奏でるピアノが曲の雰囲気を確立していて、 そしてウンディーネと同じく、Cメロから間奏への入りが良い。 伸びのある声とともに間奏へ入ると、転調をしながらテンポのいいコードチェンジ、 ストリングスが主役になり極上の旋律を奏で、最後にサビへと繋がる。 曲単体としてのかっこよさと、BGM的な癒しを両立した曲。 7. ジャスミン ★★★ ミディアムテンポのバラード(?)民族調の香りも。 イントロのキーボードからちょっと安っぽい雰囲気が漂う。 イントロ以降もとりたてて聴き所のない単調な曲であり、サビの旋律もイマイチ。 アレンジも打ち込みが目立ち、サビ前のクサすぎる銅鑼のような音などいちいち鼻につく。
8. 夏休みの宿題 ★★★☆ バンド風の音にブラスを乗せた、アップテンポの爽やかな曲。 とにかくベースの主張が激しい。最初から最後まで走り続けている。 ともすればつまらなくなりがちなAメロBメロをかき回している。 明るい歌声に絶妙な切なさが乗って、一夏というイメージを上手く表現している。 9. 髪とヘアピンと私 ★★★★ 作曲 F.GIRAUD、編曲 窪田ミナ。ARIAの挿入歌。 序盤は抑揚の少ない、ピアノとボーカルをメインに据えたスローテンポの曲。 それでいて単調にならず心地よい旋律が流れるように続く。 非常に丁寧に音を選んでいる印象があって、サビとも言えないような静かな盛り上がりが心に強く響く。 ずっとささやくように、力の抜けた声が続くのだが、その表現力が聴き手の気持ちを離さない。 しかし何よりも聴き所は後半の穏やかな盛り上がりとそれを彩るストリングスの動きだろう。 間奏部分はインスト作品として成立するような雰囲気を持ちながら、一つテンションを上げてサビへ戻る。 アウトロの弦が最後まで見せ場を作り続け、ピアノとともに幕を閉じる。 つまらない曲として見られる可能性もあると思うが、見方を変えれば難しい旋律を曲として成立させた名曲だと思う。 窪田アレンジの妙を存分に味わえる1曲。 10. ユメノツバサ ★★★ 作編曲 梶浦由記。メディアムテンポのロック曲。 梶浦曲にしてはう〜んという感じ。Bメロがちょっと良い。 が、サビもノリ切らず、歌詞もダサい。コーラスも牧野由依でなく、牧野の声とのギャップが苦しい。 楽器選びも梶浦独特の特徴はない。 11. 永遠の想い ★★★☆ ツバサ・クロニクルのキャラソン。スローテンポ。 サビのちょっと変わった旋律、盛り上がりのあとの呟くような部分など面白い曲。 ちょこちょこエレキギターが顔を出したり、特徴的な和声を作ったりもする弦の動きも印象的。 やや実験的な印象もある曲。声の可愛らしさが前面に出ている。
12. CESTREE ★★★ 作編曲 かの香織。ゼーガペイン挿入歌。 歪んだギターサウンド、大量に息を含んだささやき声、多重コーラスなどトリップ感のある曲。 中毒性があるという意味ではない。 正しい挿入歌というか、BGMとして聴けば使いようのある曲だと思う。 が、アルバムに単体として入ると浮くだけと言わざるをえない。 13. 雨降花 ★★★★☆ 作曲 F.GIRAUD、編曲 河野伸。ARIAの挿入歌。スローテンポなバラード。 始めは穏やかなベースに静かなボーカル、飾るようにストリングスの構成。 Bメロも同じような構成で、サビで一気にボーカルが力強くなる。 サビはメロディ、歌い方ともに一瞬演歌や80年代のバラードを感じさせる。 サビ3小節目の弾むような歌い方、7,8小節目の下降するコーラスなどが美しい。 特筆すべきは2番サビから間奏への移行。歌詞に沿った弱々しさ、強がりなど必要な表現が全てこもった完璧な歌唱。 そして絶妙なストリングスの入り。ここの4小節だけで★3つ上げたくなるぐらいの魅力がある。 14. アムリタ ★★★☆ 作曲 かの香織、編曲 藤田哲司。劇場版ツバサ・クロニクル主題歌 ピアノとともに入るAメロの一音目から心をつかむものがある。歌詞も語感語呂ともに良い。 穏やかなAメロから一転サビでは重厚な音がバックに流れる。 しかしそのアレンジがやや下品。穏やかさと対照的に盛り上げようとしたのだろうが、やり過ぎ。 銅鑼のような過剰な盛り上げ方、うるさすぎるピアノ、シャンシャン鳴るパーカッション、 サビ終わりの「アムリタ」だけアカペラというあからさまなアレンジが寒い。 劇中で挿入歌として流れたのなら気にならないかもしれないが、単体だとせっかくの曲がもったいないとすら思ってしまう。 個人的には弾き語りバージョンの方が純度が高くておすすめ出来る。
総評 ★★★★☆ 牧野由依の1stアルバム。1stなのに、上に挙げたとおり異常な面子によるプロデュース。 そしてそのネームバリュー通りの、クオリティの高い楽曲群が揃っている。 有名アニメとのタイアップ効果もあって、最近の声優曲では例を見ない完成度と言える。 匹敵するのは菅野プロデュースの坂本真綾ぐらいじゃなかろうか。 全体としてフレーズ毎のつなぎを意識し上手く使っている印象がある。 中心となるARIA曲群2,5,6,9,13はどれも素晴らしい出来。 窪田ミナは作曲家としてだけでなく、アレンジャーとしての腕があることを再確認。 ROUND TABLE曲のシンプルかつ独特のメロディや、F.GIRAUD(何者?)の絶妙な旋律。 それぞれの個性がふんだんに発揮された曲だろう。 しかし何よりも予想外だったのが牧野由依の歌である。 正直なところ、メンツが豪華だから聞いてみようという気持ちだったのだが、驚いた。 まず単純に声が可愛い。これは田村ゆかりとか堀江由依とかとは違うタイプの可愛さであり、 数多くいる歌う声優の中でもオンリーワンのものだと思う。 基本声は細めなのに、声量もある。そのギャップがサビを強く印象づける。 高音は上品な声で、弦と調和する。坂本真綾に似た雰囲気もある。 それでいて、元々ピアニストであるというのも影響するのだろうが、表現力がある。 ピアノを弾くように丁寧に歌っているのを感じる。気の抜けた声、甘ったるい声、泣くような声。 ありとあらゆる歌い方を「知っている」ような印象を抱かせるのが凄い。 そして節々にある息の抜き方。これも声優ではオンリーワンな特徴だろう。曲調の関係もあるけど。 もし歌の上手い声優3人選べと言われたら牧野由依を選ぶ。それぐらい豊かな感情を見せる歌い方だ。 水樹奈々とか茅原実里も上手いんだけど、彼女らとは格の違う巧さを感じる。 ちなみに生(しかも弾き語り)でも相当高いクオリティで歌っていた。 歌える声優の中で若いのもポイントが高い。声優ソングの新たな道を切り開いてくれる気がする。 牧野由依は実力の割にマイナーすぎる。もっと広く知られ受け入れられるのを待っている。
506 :
名無しのエリー :2009/12/06(日) 20:51:48 ID:QcOleAw20
まとめ人さん、お手数ですが全面改訂したいので差し替えお願いいたします。 LUNA SEA MEMORIAL COVER ALBUM -Re:birth-の2007年12月24日分のものです。 あまりに稚拙だったものですから。 LUNA SEA MEMORIAL COVER ALBUM -Re:birth- 1.Dejavu (ムック) ★★☆ イントロ・アウトロに“CALL FOR LOVE”を使用していたりして気が利いている。 だだしバンドの実力も確かだしボーカル達瑯の声質にあった選曲ではあるが、アレンジが基本的に原曲のまんまでこのバンドの個性が見えてこないのが惜しい。 蛇足だが、このバンドはLUNA SEAよりもむしろZi:KILLの影響のほうが強そうだ。 達瑯の男くさい声はTUSKを軽く髣髴とさせるし、バンドオリジナルの曲に見られるフォークの影響もZi:KILLとかぶる。 そんな彼らが、Zi:KILLと正反対なLUNA SEAの曲をカバーしてもこうなるのは仕方ないか。 2.Sweetest Coma Again (abingdon boys school) ★★★★☆ ずいぶんやりづらい曲を選んだな〜。とりあえずボーカル・演奏・アレンジともにほとんど文句なし。 原曲は変態ギターが暴れてベースがのたうちまわるミクスチャー曲だったが、こちらはミクスチャー色を軽く残しつつ正統派なハードロックテイスト。 原曲にあった“しこり”みたいなものがなくなっていて原曲より好きかも。カッコいいです。 アウトロがgdgdすぎるのが惜しいが。 3.STORM (玉置成実) ★★★ 何故に参加?と思ったらどうやらロックに目覚めたきっかけがこの曲らしい(笑)。サウンドプロデュースはAiji。 アレンジのほうは近未来サイバートランスロックな感じで、まさにアニソンっぽい。 しかしながらこれ、妙に説教くさい歌詞に上手くはまってるんだよなぁ。 ある意味、これがこの曲の正しい解釈なのかも知れん。
507 :
名無しのエリー :2009/12/06(日) 20:52:34 ID:QcOleAw20
4.PRECIOUS. .. (メリー) ★★★★★ レトロックを掲げ、日本の地下パンクと昭和歌謡の融合を試みているビジュアル系バンド。 原曲へのリスペクトと原曲の崩しとのバランスが程よいため、曲の良さと自分たちのカラーを同時に引き出すことに成功している。 いかにもスターリン影響下のパンクらしい適度に粗いサウンドとブルージーで枯れた音色のギターの融合が魅力的だ。 ボーカルのガラのハスキーな歌声も他にない個性。シャウトもかっこいいし。 これぞ、トリビュートというべき名カバー。ルナファンは拒絶反応を示しているみたいだが。 5.ROSIER (HIGH and MIGHTY COLOR) ★★★ 修正前は結構批判的なことを書いてたけど、改めて聴いたら結構よかったっす。申し訳ない。 たしかに演奏に特筆すべき個性はないんだけど(ドラムを除く)、演奏力もかなり上昇してるし勢いもある。 6.I for You (森重樹一(ZIGGY)) ★★★☆ 言わずと知れた、ZIGGYのボーカリスト。 ほとんどピアノのみのシンプルなサウンドをバックに森重が熱唱。 枯れた歌声がすばらしい。 7.IN MY DREAM(WITH SHIVER) (LM.C) ★★★★★ ギターのAijiは元PIERROT。クリスマスやディズニーランドを連想させるキラキラなテクノポップ。Q;indiviのクリスマスアルバムにもありそうなアレンジ。 大胆なアレンジであるが、結果は大成功!!ここまで見事に生まれ変わるとは!正直感動した。 多くのルナファンは拒絶反応を示しているみたいだが、個人的にはこのアルバムの中で一番好き。 8.END OF SORROW (YU-KI&DJ KOO from TRF) ★ 何一つ面白くない。 「KOOさんってこういうトラックも作れるんだ、へぇ〜」でおしまい。 どうやらDJ KOOとSUGIZOは仲が良いとかYU-KIとJとの間にもただならぬ関係があったとからしいがそれだけで参加というのも・・・。
508 :
名無しのエリー :2009/12/06(日) 20:53:57 ID:QcOleAw20
9.LOVE SONG (kannivalism) ★★★★ 元baroqueの面々によるヴィジュアル系ミクスチャーバンド。 1stアルバム以降は生音に興味があるようでこれも例に漏れず生音主体だが、シンプルなアレンジで聴かせることに成功している。 そしてさりげなくサビのギターにギターノイズを絡ませるといった自己主張も。 相変わらず超自己流なヴォーカルに好き嫌いは分かれそうだが、なかなかいいカバー。 10.SHINE (Marty Friedman VS LEGEND feat.SHINICHIRO SUZUKI ) ★★★ 日本びいきの、ご存知元メガデスギタリスト。真矢とは相川七瀬のサポート仲間だった。ちなみにボーカルの鈴木慎一郎は元CRAZE。 こうくれば当然ハードなものを期待してしまうわけだけれども、なんとR&B風味のしっとりアレンジ。 たしかに慎一郎氏の声には色気があるしマーティーの演歌っぽいギターアレンジも彼らしいが、サウンドと説教くさい歌詞との相性が悪い気が。 11.WISH (シド) ★★★ かつて“哀愁歌謡”などと形容されたのも今は昔、“ヴィジュアル界発の良質J-POPロックバンド”として知られる彼ら。 ヴォーカルの声質や演奏の勢いそして何よりギターの緻密なアレンジなど惹かれる部分もあるが、全体的には原曲に忠実すぎて面白みにはやや欠ける。 12.MOON (土屋昌巳) ★★★★☆ 渋い。悟りの域だな、ここまで来ると。もはやひれ伏すほか無い。 間奏のアレンジなんて脅威的。 だけどやっぱり取っ付きにくいよね。 総評 ★★★ 以前、2007年のクリスマスイヴにLUNA SEAが東京ドームでライヴを行った日にレビューさせていただいたものの改訂版です。 改訂した理由は「聴き込みが甘かったこと」と「総評がめちゃくちゃだったこと」から。 さてさて2年ぶりに聴いてみて改めて思ったことは、選曲がベタすぎることと参加アーティストのバラエティーに欠けることの2点。 前者はいいとして特に後者。最近はロキノン界隈のバンドでもLUNA SEAリスペクトを公言するバンドが増えているため彼らによるカバーを聴いてみたかった。 だが幸い各アーティストのアレンジはバラエティー豊かだし、見劣りするものもほとんどないから意外と聴ける。 ネタとしてなら十分元を取れる出来だろうか。
>>506 横槍で悪いのですが、ムックの「Dejave」については、
ムックが偉大な先輩の曲をアレンジするのが恐れ多いということで
原曲のアレンジで行ったとのことですよ
>>508 >最近はロキノン界隈のバンドでもLUNA SEAリスペクトを公言するバンドが増えているため彼らによるカバーを聴いてみたかった。
結局ロキノンか
ロキノン系好きな人ってこの世の中で一番真っ当な音楽を聴いてる、みたいなプライドあるよね
幅広く色んな音楽を聴いた上でロキノンが1番って言うなら文句はないけど それしか知らないのに盲信的なのはちょっとね スレ違いですねすみません
>>512 生涯一人の女性だけを愛し続けるのも一つの生き方だとは思うけどね。
>>512 そりゃ盲信的なのに、他を批判するのはいかんが
別に好きなものしか聞かないのの何がいけないんだ
俺だってR&BとHIP-HOPしか聞かないし知らないが一番だと思ってるよ
別に改める気もないし
いけないとは思わないが、もったいないな
スレ違い死ね
517 :
名無しのエリー :2009/12/08(火) 04:27:33 ID:R1n/SMB1O
>>514 同意。
俺はプログレが一番崇高な音楽だと思って、
ロキノン系やHIP-HOPが糞な音楽だと思っているし、改める気は絶対ない。
価値観なんて人それぞれだし、ジャニーズやEXILEとか倖田來未が好きな人がたくさんいるのも否定しない。
ゲームだって俺なんかファイナルファンタジーとかドラクエとか名前が売れてるものしか興味ないし、
映画だって、有名なもんしか知らないし、
アニメだってガンダムとか、ジブリ作品しか興味ないもん。
ロキノン系ってなんだよ? 音楽のジャンルなの? オルタナが入ってるやつのことか?
520 :
名無しのエリー :2009/12/08(火) 14:39:32 ID:z6Nq6IKAO
食わず嫌いが多かろうが他人に噛みつくなど他所の批判をしないでいる分には別にいいですよ ただ個人的にはレビューする人は幅広く聴いていて欲しいなとは思います
いろんな音楽を聴いた人の意見も聞いてみたいし、あまりそういう音楽に 触れたことがないような人の意見も聞いてみたい。
ロキノンに反応し過ぎだろ
この流れうぜー! 誰か断ち切るために知念里奈の「breath」をレビューしてくれ!
夜もヒッパレ
525 :
508 :2009/12/08(火) 22:12:13 ID:V3+FqmS/O
なんか自分のレビューのせいで荒れてしまって本当に申し訳ありませんでした。 書き方が悪かったかもしれません。 とりあえず自分が言いたかったのは… 「参加メンツがヒットチャート勢とV系とその周辺に偏っているため、せっかくロキノン界隈にも影響与えたバンドなのだから彼らによるカバーもあったら面白かったのに」 という趣旨です。 修正版なのにまた文が稚拙だとは… とりあえず責任とる意味合いも込めて流れを断ち切るために、今週中にSaori@Destineyのミニアルバムあたりを投下しようかと。 この度はご迷惑をおかけ致しました。 重ねてお詫び申し上げます
526 :
名無しのエリー :2009/12/08(火) 22:33:15 ID:z6Nq6IKAO
あなたのせいじゃないですよ ロキノンという単語に過剰反応して自分の嫌悪感をぶつける輩が問題だったという話です
>>525 あんたが気にすることじゃないよ
レビュー楽しみにしてるよ
爆笑
前にリクエストしたらやってもらえたんで・・・ いろんな人のベスト評が読みたいです。 聞き易い系で。集めてるので良いのの紹介お願いします。
みなさん乙です。タイミングがいいんだか悪いんだか、規制が解けたので、 20円購入シリーズを投入してお茶を濁します。 LOVEppears/浜崎あゆみ DISC1 1.Introduction ★ 十年前の曲であることをたっぷり考慮に入れてもなお譲れないほど古臭い、導入のインスト曲。M2のBメロの面白いとこを拾ってはいるが。 格闘家の入場テーマにも今更な半端ユーロビートだが、当時はこれで客が湧いていたのだろう。 2.Fly high ★★ ドスドスと低音を響かせるでもなく、高音シンセがけたたましいでもない、無難で没個性的な4つ打ちダンスポップ。 しかし無策というより、浜崎の非力な鼻声を音像に埋もらせてしまわないためにライトポップなアレンジにしている印象。 D・A・Iによる曲はいわゆる小室の影を感じさせる出来だが、小室ファミリー全盛期の小室というよりはTM期の小室という感じ。 しかし歌詞は荒れてる。「ないものねだりをいつまで続けていくんだろう そう思えたのは君に出会えたからでしょ」 自分の心持ちの問題を聞き返されても。「出会えたから」の断定でいいのでは。「アタシって〜〜な人でしょ?」みたいなギャルっぽい感じか。 「全てはきっとこの手にある」も、力強く確信してるんだか希望的観測なのか分からん。「全てはこの手に〜」か「何かがきっとこの手に〜」では。 一応「まあ大体全部手に入れたと思ってはいたけどいつの間にかフルコンプ」という場合なら当てはまるが、多分その解釈の方が不自然。
3.Trauma ★★ 曲やアレンジ、テンポ等、方向性がM2と被り気味の曲。何ならBメロ後にM2のサビ前のキメ入れてそのままM2のサビをぶち込める。 当時の浜崎のスペックの問題であっさりアレンジ縛りになってはいるものの、曲自体は結構良いのでは。今ならもっと歌えてるのかも。 しかし歌詞は荒れてる。「時間なんてものはとても 時として残酷で」残酷の度合がよく分からん。歌詞を見ると部分的にもっともらしいこと言ってるが、 歌として聴くとア段の発音がエ段に寄り過ぎてたり、全体的に濁点がついた感じに聞こえたりで、意味があまり頭に入ってこない。 そして今日のうれしい顔と昨日の悲しい顔と昨日癒えた傷と今日開いた傷をあなたなら誰に見せてる?私なら誰に見せればいい?という 並立だらけのサビ。哲学したかったけど語彙が無かったので無理に引き伸ばした感じ。昨日癒えた傷を見せられてもそれってもう傷ないんじゃ…。 なんかハンバーグとエビフライとカツ丼とタコスならどれが好きー?私カツ丼!みたいなうざったい文章に見えてしまう。 4.And Then ★★ アレンジとテンポは相変わらずで、メロも若干古臭いものの悪くはないという、ここまでの流れ通りの曲。 今作中ではかなり毅然と自分の意志を述べている曲。それなりに曖昧ではあるが、他曲での曖昧プリンセスぶりに比べれば真っ当。 「たいして意味ない言葉たちばかり紙に並べてる 詞でも書いたかのような気になって」と、ズバリ自分の確信を言い表す。 これが他の歌姫もどき達の作詞レベルを批判したつもりだったりしたらイヤだが。または「どうせ自分で作詞してねえだろ、どんだけのペースだよ」 という疑念をかわすために、敢えてへりくだって「拙いながらも自分で作詞してる」っぽさを演出したのかも。
5.immature"Album Version" ★★ アレンジとテンポは相変わらずで、メロも若干古臭いものの悪くはないという、ここまでの流れ通りの曲。 しかし歌詞は荒れてる。「僕らはそんなにも多くのことなど 望んだりはしていないよ ずっと」と意味深な煽りで入るものの、 その後その件について全く具体的な描写がない。多くを望む訳ではないけどこれだけは手に入れたい、これだけは失わず守り抜きたい、という展開で、 それが愛とか夢とかになるのかなあと思ったが、そういう筋だった感じではない。それっぽい詞を単発でまぶしてるだけ。 サビに至っては「僕らはきっと幸せになるために生まれてきたんだって思う日があってもいいんだよね」と、聴きながら渋い顔になる回りくどさ。 僕ら幸せになっていいよね、くらいにまとまるのでは。何だ「思う日がある」って。ただでさえ「いつか」とか「きっと」とかばっかりなのに。 彼女得意の「僕ら」も、女性なのに男性の複数形という、もはや自分の話じゃなくて作り話みたいに主体が曖昧な印象。むしろそれが狙いか。 6.Boys&Girls ★★★ アレンジとテンポは相変わらずだが曲の出来は今作中でも上位と思われる曲。Bメロの転調はいつものD・A・I節という感じだが、 サビで思い切って音程を下げてきたので、いわゆる音程右肩上がりの暑苦しい歌謡曲群の脇をすり抜けるようなクールさが出てるのでは。 しかし歌詞は荒れてる。出だしに「はばたきだした彼等を誰に止める権利があったのだろう」と、SF作品のオープニングっぽく壮大に煽ったはいいが、 それをサビとしてもう一度持ってくるとは。語呂まかせに彼女達とか私達とか主語が変わるが、その都度伏線が広げっぱなしになり回収不能。 前フリがいつの間にかメインディッシュ。ここから聴き手は自分の想像力を働かせて楽しまなければならないのか。曖昧というか空洞。 Aメロの並立まみれの歌詞もくどい。しかし当時の浜崎に「輝きだした私達なら」とか歌われたら、聴いてるほうも「私達もあゆと一緒に輝く仲間」的な うっとり妄想に浸れたのかも。何をどう輝くかは一切述べてないが、当時の十代の子が浜崎を「こんな奴中身ないじゃん」と批判したら 「あゆの凄さが分かんないの?」と周りにいじめられたのかも。実際、徹底して曖昧なので、後付けでいくらでも意味が通る話に出来るし。
7.TO BE ★★★★ やっと落ち着いたテンポの曲登場。ディレイをかけたシンセがキラキラしたバラード。メロもいかにもサビで歌謡曲的になりそうだが またしても平熱な感じのラインを選ぶ。やるなD・A・I。詞は今までではかなりありきたりというか、過剰な煽りのない出来だが、 一途に恋する普通の女の子の心理を熱っぽく描いたさまが妙に新鮮で良い。「君がいなきゃ何もなかった」と断言するだけでも上出来に思える。 今までの流れなら「きっと君がいなきゃ何もなかったんだと思う日もあったよね」とかだから。最初から作詞は等身大でよかったのでは。 でも思わせぶりだけで煽動するほうが彼女には向いてたのも確かだけど。「決してキレイな人間(マル)にはなれないけれどね いびつに輝くよ」は 当時は本気でなく、お姫様の庶民ごっこ的な意図的へりくだりだったと思うが、今となってはまさに手段を選ばずいびつに輝いておられる。有限実行。 8.End roll ★★★ またもやゆっくりしたテンポの曲。アレンジはインスタントといえばそうだが、これ以上色々鳴らすと浜崎が埋もれるから仕方ないといった感じ。 割と演歌チックなメロディなので、現在の浜崎のほうが得意かも。詞は望まざる別れとそこからの再起を丁寧に描いていて、概ねちゃんとした ラブソング。しかし最後に「人は哀しいものなの?」「人はうれしいものだって それでも思ってていいよね」と急に壮大にしたので割と台無し。 自分が振られただけの話で人という存在自体が哀しいものにされたらたまらん。こういう女の子確かにいるけど。 9.P.S U ★★ ミドルテンポで、今までと毛色の違うズバズバしたリズム音が鳴る曲。A・Bメロでモゴモゴと動き続けるベースも怪しいムードを出す。 メロが単なる歌謡曲っぽい出来なのが残念。アレンジの方向性的にもしやとは思ったが、この曲は浜崎にとっての哲学曲のようで、 例によって意味があるような無いような詞世界になる。まあこの時点で無かったとしても後で言い訳が立つ曖昧さになってるのは相変わらずだが。 「この旅に持って行くものがあるのなら 記憶力と想像力のふたつでしょう」逆に置いて行く方法を知りたい。
10.WHATEVER"Dub's 1999 Remix" ★ 表題の通りリミックスらしく、エセユーロビートな打ち込みアレンジで7分以上も引っ張るダレ曲。ドラムだけでズッチーズッチーやるパートとか要るのか。 歌詞も例によって意味が絞り込めない曖昧な内容。色々歌ったあと「〜なんてきっと誰にもわからない」とかで済ます。 そういう枝葉の部分はもういいとして、主題の「離れて過ごす時間がやっと終わる。長かったね、もうすぐだね」的な内容のほうも、 最後の「一緒にいたいと願っていたのは 私だけじゃないと思うから」で両想い確定路線から外れる。まさかの越冬ストーカーソング!? いや、離れてる間私は彼を待ち続けたけど、彼はもしかしたら違う人と…という不安を最後に提示したのかも。でもなあ…。今までが今までだけに…。 むしろ、こういうフォローを誰かがする事で「さすがあゆ!深い!」的に勝手に聴き手側が盛り上がる仕組みこそが浜崎システムって感じ。 11.too late ★★ 曲調的にはそこそこハードなavex流打ち込みロックという感じだが、ボーカルにエフェクトがかかって今まで以上に何言ってんだか分からない曲。 しかしこれは聞こえなくて成功かも。言ってることが浜崎のセリフとは思えないから。「お金なんかじゃ 終わりは見えてる」とか。 「世界が逆に周り始めてる」なんて歌ってるが、彼女こそが逆回しの主犯格では…。いや、それを自覚したうえで「私自身にも過ちが止められない。 誰か私を倒して!世界を正しく導いて!」というメッセージを込めたのかも。こういうフォローをすることで聴き手が盛り上がる仕組みこそが…
12.appears ★★★★ 今作中でもメロディの出来が良い曲。サビ単体でAメロとサビを兼ねているような印象で、冒頭サビも良くはまってるし、本サビ時には そこまでのメロが全て前フリで、そこから初めて曲本番が始まったような仕切り直し感があって重厚。あとは詞だがこれがまた問題。 「恋人達はとても幸せそうに手をつないで歩いているからね まるで全てのことが上手くいってるかのように見えるよね 真実はふたりしか知らない」 このサビの詞を最初に聴いた時はいい着眼点だと思ったのだが、よく考えると同意の求め方がおかしく、そこが罠になっている。 手を繋いでる恋人同士を見れば幸せそうだとは思うが、「まるで全てのことが上手くいってるかのように」は見えない。部分だけ見て そうそう短絡的に全体を当てはめることは普通ない。「見えるよね」と同意を求めるんじゃなく「私にはそう見えていたけど、そうじゃないと気付いた」 という詞にしてればまだ良かったのかも。なんか皆が気付かないことに私は気付けるみたいな詞に聞こえてしまう。実際は皆はもう気付いてるけど 自分は遅れて気付いた的な内容なのに。ラスサビで言う事がなくなって「そうまるで何もかも」とか色々苦し紛れに詞を引き伸ばしてるので なお覚める。ところで、自分の今の恋が上手くいってない人が幸せな恋人同士の姿に過去の自分を重ねる、という詞のパターンが B'zの何かの曲っぽいと思ってたら、詞中の「言えなかったメリークリスマスを」で思い出した。まあ偶然かな。ライブでカバーしたらしいけど。 13.monochrome ★★ アレンジとテンポは相変わらずで、メロも若干古臭いものの悪くはないという、序盤の流れに多かった曲。 しかし歌詞は荒れてる。なんかこうも同じことばっか書いてると漫F画太郎の気分になってくるが、正直な感想なので仕方ない。 「〜かも知れない」「〜なんかじゃない」ばかりの幼稚な韻踏みを優先するあまり詞がかなり軽くなってしまっている。 「なりたかったものなら お姫様なんかじゃない」の直後の「欲しがってたものなら ガラスの靴なんかじゃない」なんて 内容の重複以外の何者でもないし、もっと詞を有効に使ったらいいのでは。でも詞が余ったらまた思わせぶりな詞でふっかけるだけかも知れんが。
14.Interlude ★★ 繋ぎの短い曲。歌が乗らないので結構色んな音がピコピコなってて悪くない。今気付いたけどこのアルバムめちゃめちゃ長くない? 15.LOVE〜refrain〜 ★★ この曲のみつんく作曲。あまり違和感なく作品に溶け込んでいるが、Aメロ終盤やBメロのいかにも歌謡曲な泣きメロは確かに つんくっぽいかも。他の作家に比べてメロがリズミカルでないので、リミックス商売には不向きかもしれないが。 詞はまだまともな部類だが、LOVEというそのものズバリな曲名でも節々が曖昧になってるのはどうなんだろう。まあ今更か。 16.Who... ★★★ ついにラスト。の割にはあまり変わり映えしない、ややスローな曲。最初のサビとかほぼ全く同じ詞を2回繰り返してるがいいんだろうか。 と思ったら最後のサビもそんなだった。大事なことなので2回言ったのだろうか。まあ彼女にもやる気がある時とない時の波くらいあるんだろう。 そして曲が終わると何やらボーナストラックが。しかもここに来て男性コーラス付のR&B。土壇場で微妙にアレンジの幅が広がった。 結構いい曲っぽいんだが詞は荒れてる。「声を押し殺したカナリア達は鳴けなくなったわけじゃなくて 鳴かないようにと」で最初のサビが終わり、 次は「ただ鳴かないと決めただけだったのかもしれないと早く気付いて」となり、さらに最後に「いたならもっと」と付け足す。おい…。 もったいぶったあげく都度都度文の意味が全然変わるうえに曖昧。どんどん悪くなってる。最初の状態でよかったのでは。 DISC2 裏ジャケによるとこのアルバムにはもう一枚ディスクが入ってるらしいのだが、おやまあ不思議と見つからなかったので省略します。 一説によると全5曲だけど、1曲あたり10分位あるリミックスが2曲もあったりして結局トータル30分以上あるらしいです。 本編と合わせると110分くらいになるのでしょうか。えげつないね。5曲目の「FRIENDU」という曲はきっとB'zっぽいんじゃないかと予想します。
総評 ★★★ 1999年に発売された、浜崎あゆみの2nd。avexといえばこの男、MAX松浦がプロデュースしている。 ディスク1だけで75分もあるのにアレンジがほぼ一辺倒のため集中して聴くのはキツイが、曲自体の出来は粒揃いで、 楽曲的には売れ線歌手の中ではまだ良心的な部類だったのかもと思える。そして何より浜崎の詞が、当時の世相を振り返る資料として非常に面白い。 あれだけバカ売れしてカリスマ視された彼女の言葉には全く具体性が無く、中身といえるものは一部の詞で見せる普通な一面のみなのだが、 とにかく抽象化するという一点においては戦略が徹底している。強く断言して同調者を得るタイプでは無いが、言う事が曖昧なので 後から「実はこれはこういうことを見越して歌ったんです」とか付け足し放題で、誰も彼女を完全否定できない。決定的な「否」が足りない。 意味深っぽい感じの詞をひたすら並べ、「若いのに何だか凄そうな詞を書いてる」とティーンに思わせる事でセールス的な成功を収めた、と見て ほぼ間違いなさそう。当時彼女にはまっていた人達も、改めて詞だけを読んだら何のことやら分からないのでは。例えば社会に出てから、 結婚してから、子供が出来てから出くわす困難について、より具体的に書いている人は他にたくさんいる。逆に現実逃避をもっと派手に 描ける人もいる。それでも浜崎の詞が受けたのは、詞をタイトにせずに解釈に幅を持たせ、押し付けがましさを少なくしたからかも。
(続・総評) 例えば「俺はロックンロールに魂を捧げたんだ」と言う人がいたとして、その人が真剣であればあるほど多くの十代には笑われたりキモがられたり するが、浜崎が「きっと〜かもしれない」と歌うと「安易に断定しない、まだ何かを奥に秘めた思慮深さ」を多くの十代は感じるのでは。 実際はブラフだが(ブラフと確定は出来ないのが浜崎システムだが一応)、とにかく一度自分が多数派になってしまえば、あとは ファンが自分の詞を有難がって深読みして解釈を広げてくれるのを待つだけという一人勝ち状態となる。本当に深い意味を込めた詞に ファンが追いつくのを待つ、という従来のモデルを一気に打ち破った、商業的には画期的な存在。売れなくなると悲惨だけど。 何しろ詞が曖昧なので、悪意の解釈にも取られ易い。例えばM12の場合、自分を振った長…彼氏が新しい彼女と幸せそうにしてるのを見て 「まるで全てのことが上手くいってるかのように見えるよね、でも本当はどうだか…」と、みっともない嫉みを全開にしてるようにも取れる。 実力主義ではなく人気商売と割り切った、今だからこそ面白い一枚。例えば彼女に興味のない人がいたとして、それが昨日までのことだったり 今日まで続いてることだったとしても、いつかこの作品を手に取る時が来るかもしれないと思う日があってもいいんだよね、 そう気付いていたなら僕らはもっと違う道を歩めたのかな、本当の事なんてきっと誰にもわからないけれど。そんな感じ。
>>532 乙です。規制解除おめでとうございますw
20円購入シリーズいいですねえ。総評の最後2行が好きです。
>>その前に続いてたロキノン云々
好きな音を鳴らして音楽と呼べばいいじゃない!
本当の事なんてきっと誰にもわからないけれど、そんな感じ。
自演とか馴れ合い多すぎ
>>530 乙
あなたのレビューは好きだけど取り巻きがうるさい
>>538 乙。
ロキノンのくだりといい、何かやたら荒んでる奴がいるな
触れたら負け
「THIS IS FOR YOU〜THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM」 DISC 1 01. WELCOME TO MY DOGHOUSE / SCOOBIE DO ★★★ インディーズアルバム「BUNCHED BIRTH」に収録されていた初期を代表する曲。 もっとファンクに来るのかと思ったら、意外と原曲尊重。 ボーカルに深いリバーブがかかっていて、狭いライブハウス感をかもし出している。 02. LOVE LOVE SHOW / 奥田民生 ★★★☆ まず出だしで爆笑。民生らしい茶目っ気のあるひとりバンドカバー。 「たまにはね」とか「頭に乗せ」の部分のコーラスがやたらビートルズっぽく感じてしまうのは民生だからか。 間奏からはピコピコ音も増えて原曲により近くなっていき、冒頭と同じ音声が繰り返されて終わる。 聴き終わったあともしばらく「おっねいさーん!」が頭から離れなくなるインパクトを持つが、 次の曲も相当なインパクトだった。 03. SUCK OF LIFE / 毛皮のマリーズ ★★★ いきなりいたいけな女の子の「ファスナーを下ろして〜」でずっこける、しかもこの部分だけオケが原曲にかなり近い。 原曲ではジャンジャンギターが鳴っていたのに大してこちらはギターは控えめで、全体的に音がスカスカ。 最後はビッグバンド風の洒落たアレンジになって終了。 マリーズを知らないイエモンファンにとってはVo.志摩の声を受け入れられるかが全てだと思う。 しかし、わざわざこの名曲を選曲する所に尋常ならざる愛と意気込みを感じる。 04. SPARK / 秦基博 ★★★★☆ これはビックリした、ほぼ完コピしてる。……アコギで。 原曲とほとんど同じで、ギターがアコースティックになったというだけなのに文句なしにカッコいい。 艶のあるボーカルもなかなか堂に入っている。 さわやかな印象があった秦基博に対するイメージががらりと変わった良カバー。 05. JAM / TRICERATOPS ★★☆ 原曲をあまり崩さない手堅いカバー、逆に言うと面白味はあまり無い。 だんだん演奏にもボーカルにも熱が入っていくところまで原曲どおり。
06. 空の青と本当の気持ち / 星羅 ★★★ 初めて聴くアーティストその1。唯一の女性参加者。 こちらもアコギだが、秦のそれとは違って穏やかな弾き語り形式。 間奏の英語部分に、独自にメロディを付けて歌ってるのが印象的。 キレイすぎて、良い意味でまったくイエモンっぽくない。オリジナル曲と言われても納得できる。 07. SEA / 山田孝之 原曲からしてポエトリーリーディングと言う異質な曲だったが、それを俳優の山田孝之が朗読。 ぎこちなかった吉井の語りと比べて、さすがにセリフ慣れしている。大人っぽい。 ちなみにトラックはモーガン・フィッシャーが作っていて、事実上彼は3曲参加している事になる。 08. BURN / 椿屋四重奏 ★★★★ 「SEA〜BURN」という流れはアルバム「PUNCH DRUNKARD」の完全踏襲。ファンなら血がたぎること間違いなし。 このカバーではスパニッシュなアレンジで、ちょっと「薔薇娼婦麗奈」を彷彿とさせる。 Vo.中田のねちっこい歌い方がこの曲にはバツグンに合う、期待通りのカバー。 終わり方がシングルVerなのがまたマニアック。 09. カナリヤ / tacica ★★★ 初めて聴くアーティストその2。テンポが下がって雄大な曲になっている。 原曲が近所の公園の原っぱなら、こちらは異国の大草原と言った趣き。 10. 4000粒の恋の唄 / あがた森魚 ★★★★★ これはすごい、完全に「未公開のエクスペリエンス・ムービー」の世界である。 怨み節のような歌い方といい、フランス映画チックなアレンジといい、 吉井より「マリーしてる」と言ったらおおげさですか? 吉井も多大な影響を受けたあがた森魚が参加、しかも曲は「4000粒の恋の唄」、もうそれだけで感無量。 11. PUFF PUFF (instrumental) / MORGAN FISHER こちらも吉井が影響を受けた、グラムロックバンド、 「MOTT THE HOOPLE」のキーボーディストだったモーガン・フィッシャーが、 2ndアルバムに入ってた珍曲をインストカバー。短いながら賑やかなアレンジで、さらりとDISC 1を締める。 この曲の後に美輪明宏が歌う「シルクスカーフに帽子のマダム」でもあれば昇天したかもしれない、残念。
DISC 2 01. FOUR SEASONS / フジファブリック ★★☆ 参加者と担当曲が発表された時から「これは合うな」と思ってた組み合わせ。 ほとんど原曲通りなのも、志村の歌が下手なのも予想通り。 02. パール / 黒猫チェルシー ★★★ 初めて聴くアーティストその3。 毛皮のマリーズの後輩、だからなのかなんなのかボーカルのスタイルが志摩そっくり。 全体的に遅いが、大サビでひときわ遅くなった後、間奏を経て原曲に近い疾走感でそのまま終わる。 ところどころ原曲の超カッコいいギターフレーズを、鉄琴やらリコーダーやらで演奏しているのが笑える。 03. TVのシンガー / 9mm Parabellum Bullet ★★★☆ 「この曲を9mmがやるならこうなるだろう」と言うイメージがそのまま再現されている。 ちなみにギターソロ前でボーカルが「ギター」とつぶやくのは吉井がライブでよくやっていたアドリブ。 04. 楽園 / KREVA ★★★ 落ち着いたトラックに、ボコーダーのかかった歌がそれまでの「楽園」のイメージとはかけ離れていて新鮮。 いつものヒップホップとは違う感覚で聴ける。こういう楽園もありか。 05. SHOCK HEARTS / metalmouse ★★★☆ 初めて聴くアーティストその4。KREVAに続いてこちらも打ち込み系。 歌詞の構成を大幅に変更したりして、原曲の能天気なイメージからは想像もつかないカッコいいアレンジ。 06. 球根 / THE BACK HORN ★★★★ 原曲より若干攻撃的なグランジ。 椿屋、9mmなどと同じく曲がアーティストに合っていて、違和感は無し。 終盤の盛り上がりにはグッと来るものがある。 07. 追憶のマーメイド / ムック ★★★★☆ これもまたアーティストと曲の相性がいい。 GS風味の印象的なリフや、サビで効果的なコーラスが付くのは原曲そのままに、 随所に独自のアレンジが入っていて、新しい気分で聴ける。
08. 離れるな / 金子ノブアキ ★★★☆ RIZEのドラマーのソロ、ということでもっとドカドカしたアレンジかと思ったら、 ピアノまじりに大人っぽく始まり、ドラムが入ってくるのは大分後からだった。 最初の部分にちょっとだけ原曲が流れる。 09. SO YOUNG / シュリスペイロフ ★★☆ 初めて聴くアーティストその5。 イントロなしで突然始まる。悪くはないが、他のメンツが濃すぎてあまり印象に残らないかも。 10. メロメ (instrumental) / MORGAN FISHER これも短いインスト。彼はイエモンの3rdアルバムでピアノをゲスト演奏していたので、 原曲通りのピアノアレンジになるかと思いきや、全然違う弦楽器(マンドリン?)だった。 11. バラ色の日々 / Nothing's Carved In Store ★★★ 初めて聴くアーティストその6。 ハードで重たいリフもあって、アレンジ面では原曲の面影はほとんど無い。 純粋にカッコいいカバー。それにしても終わり方が唐突すぎやしまいか。 12. プライマル。 / フラワーカンパニーズ ★★★★ この濃いトリビュートアルバムを締めくくるフラカンは、イエモン最後のシングル曲をカバー。 「ぱーぱーぱぱぱー」のコーラスで既に曲をモノにしている、元気で自由奔放なアレンジ。 最後の「きっと好きだった」を連呼する所はなんだか感慨深い。 総評 ★★★★ 「WELCOME TO MY DOGHOUSE」に始まり「プライマル。」に終わるという、 なかなかに憎い曲順のTHE YELLOW MONKEYトリビュートアルバム。 イエモン自体が濃いバンドだっただけあって、全体的に相当濃いアーティストが揃っている。 他人がカバーすることによって曲の新しい魅力を発見したと同時に、原曲の良さを再認識できた一枚でした。 欲を言えば、スピッツの「Love Communication」なんかも聴きたかった……。
548 :
名無しのエリー :2009/12/09(水) 22:32:53 ID:1CdRYMtrO
メンヘラばっかだしなこのスレ
>>547 乙、参加してるアーティストの幅が凄く広くて面白そう。
フラカンで思い出したけど、全曲深夜高速のトリビュートはどうなんだろうか
>>547 乙。結構よさそうだな。
個性派ばっかだしなこのトリビュート
>>547 11曲目のアーティスト名は「Store」→「Stone」ですので、まとめ人さん収録時は訂正お願いします。
なんでも無条件にまとめに載っけると思ってんの? 駄文は載せないよ
うわぁ…
メンタルヘルス
5 名前:訂正しますた[sage] 投稿日:2009/12/08(火) 16:57:50.61 ID:nfCDWDTx0
森進一「Love Music」(09/11/25)
1.I Love You 言わずと知れた尾崎豊の代表曲。最初の「I love you〜」からすでにキモい歌声。
2.桜坂 福山雅治の大ヒット曲をカバー。引き続きキモいです!
3.雪の華 中島美嘉の代表曲。サビで高音を張り上げる森進一の顔が浮かんできて怖いです!
4.愛のままに・・・ 結婚記念日にこんな曲を森進一に隣りで歌われたらその日は眠れないかも、キモくて、っていうおぞましい歌声です。
5.愛人 「尽くして泣き濡れてそして愛されて」との事ですが、何言ってんだおまえ、って感じです!!
6.天城越え アルバム中盤で、ちょっとしたアクセントになっているキモイ歌声。
7.蕾 コブクロの大ヒット曲。まだ続くのかよこのアルバム、って感じでキモいです。
8.涙そうそう アコースティックな優しい響きに乗せた歌声が絶望的にキモイです。
9.瞳を閉じて 平井堅の大ヒット曲。森進一が歌う事によって鳥肌が立つほどの駄曲になってます。
10.吾亦紅 「あなたにあなたに謝りたくて」との事ですが、そんなのどうでもいいと思えるキモイ歌声で幕を閉じます。
総評:全10曲という圧倒的なボリュームの糞カバーアルバム。故・川内先生は狂気し、
森進一ファンはいろいろな意味で腰を抜かした今年一番の迷作です!
下のサイトで全曲無料試聴できました。試聴するのも勿体ないです!
ttp://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A000460/VICL-63472.html
どこから引っ張ってきたのか知らんが 冠二郎のレビューみたいにしようとしてスベったみたいな感じ?
557 :
名無しのエリー :2009/12/10(木) 22:10:45 ID:aRuC2I/G0
河村隆一のレビューの改変コピペじゃない?
>>557 LOVEだなwwww
あのコピペってなんで有名になったんだろうww
>>549 あれ気になるよな。
伊集院がラジオで湯川潮音の深夜高速がいいって言ってたな。
壊れかけのラジオなカバーはディスってた。
560 :
498 :2009/12/11(金) 16:33:14 ID:S8PpGSN40
この前ルナトリビュート修正版で騒ぎ起こした身ですが、今度はカリガリ『10』に追加をお願いいたします。 追加とか修正麦価で申し訳ないです。 まとめ人さん、本当にお手数かけます。 10 / cali≠gari (追記) 改めて聴いて思ったが“ベースの効きまくったサウンド”や“意味無さげで有りげなクレバーな歌詞世界”といったこのアルバムの個性は、2009年の音楽シーンの主流であるケータイ世代のラヴソングのアンチテーゼになっている気もする。 そういう意味では常にアンチであり続けるという彼らの姿勢は何も変わっていない。 では続いて WOW WAR TECHNO / Saori@destiny 1.WOW WAR TECHNO ★★★★★ いきなり凄いものを聴かされた。 90年代初頭のアイドルソングのようなイントロに油断していたら、急にサウンドがバグるのでびびる。 その後もさまざまなサンプリングボイスやSaoriの柔らかい声のサンプリングとかが次々と飛び出してきたり、恐ろしくケバいシンセが鳴り始めたり。 しかもサビらしいサビが存在しないとは。狂ってる。 次から次へと絵の具を混ぜていったような感じの悪ふざけなテンションだが、ここまでくると逆に凄い。かなり趣味は悪いが。 でも当然ながらかなり印象に残る、っていう。 2.ブリーズ・ブリーズ・ブリージング ★★★☆ 洗剤のCMソングのようなメロディー。 今度はスーファミ風のシンセが印象的なアレンジだが、どちらにせよ90年代回帰である。 3.EZ DO DANCE ★★★★ いわずと知れたtrf(現TRF)の名曲のカバー。 小室なら絶対使わないようなケバケバしいシンセによって原曲以上にレイヴ感を醸し出している。 さらにBメロでは妙なブレイクビーツが挿入されたりと、とにかくアレンジがすばらしい。 ただせっかくなら、サビで「ポゥ!」の掛け声のサンプリングがほしかった。
561 :
名無しのエリー :2009/12/11(金) 16:34:47 ID:S8PpGSN40
4. ロスト ★★☆ 無機質なメロディー&ヴォーカルだが、前曲同様のサウンドのせいか否応なしにテンションが上がる。 「ポゥ!」の掛け声も。 5. スパイラル ★★★ さわやかなメロディーラインの曲。 若干レイヴ色が薄れ、聴き易いエレクトロ風味なサウンドだ。 6. 弱虫ハート ★★★★ けだるい感じのメロディーラインとそれを歌うエフェクトヴォイスが妙に切ないムードを生み出すバラード。 それにしても恋愛系の歌詞にしては、中々レベルが高い気が。 7. ステンレス・スターライト ★★★★☆ 月刊プロポーラーによる提供曲なため、ややアレンジのベクトルが変わる。 ベースが印象的な独特のブレイクビーツと蛍光色を感じるシンセが印象的なアレンジで、かなり印象に残る。 ジャケットのスーパーカーで疾走してるイメージを最も感じたのは個人的にこの曲だった。 8. ブリーズ・ブリーズ・ブリージング(spring breeze rmx) ★★★☆ 2曲目のリミックス。テンポを落としてワールドミュージック的なグルーヴで聴かせる。 そういえばtrfにも『WORLD GROOVE』なんて曲があったっけ。
562 :
名無しのエリー :2009/12/11(金) 16:35:38 ID:S8PpGSN40
総評 ★★★☆ Terukado率いるD-topia所属で、“エレクトロの遺伝子組み替え、進化系ハイ・エナジー・ダンス・ミュージック”を掲げるSaori@destinyのミニアルバム。 同じD-topiaのAira Mitsukiが次々音楽性を広げ確固たる個性を確立したのに対し、Saoriの1stアルバムは手探り感が強く他のPerfumeフォロワ−(とされてる人たち)との差別が難しかった。 しかし今回はなんとレイヴを中心とした90年代回帰を打ち出してきた。そういえば1st収録の『Shangri-La(電グルのカバー)』もこの路線だったっけ。 海外に限らず日本でもTommy february6以降は80年代回帰アーティストが大量に現れたが、90年代回帰を打ち出したのはこの人が初なのでは。 (まさかエイベックスアーティスト以外で『EZ DO DANCE』を堂々とカバーなんて・・・まぁ日本のメタルバンドBLOOD STAIN CHILDもカバーしてたけど。) でもよく考えればこの作品のリリースは2009年=ゼロ年代の最後の年だ。 とすると次のディケイドでは90年代回帰の流れが始まる可能性は十分にありうる。もしそうならばこの作品がそのスタンダートになったりするのだろうか? そういう意味では今後の音楽シーンの鍵を握りうる大注目盤かも。 (そういえばGIRL NEXT DOORも90年代回帰だな。あっちは初期ELT路線だが。) あと、ミニアルバムなのは大正解。正直こんなのフルで聴かされたら耳が狂う。 とにかく妙なビジュアルとプロモーションゆえにとっつきにくいけど、勇気を出して聴いてみたら結構楽しめるのでは。 それにしてもこの趣味の悪いプロデューサーTerukado氏、その正体は・・・と思って調べてみたらTerukado…てるかど…輝門…。 ということでその正体はかつてXLでデビューし愛内里奈等に楽曲を提供していたGIZA作家だったことがわかった。 正直両者の曲のイメージが結びつかないなーとか思ってたら、Saoriにはプロデュースのみで曲は書いていない模様。
ポゥ!
だから駄文は載せないから安心して
まぁそれはまとめの人に判断してもらおうぜ
メンタルヘルス
なんでも無条件にまとめに載っけると思ってんの? 駄文は載せないよ
メンタルヘルス
駄文は載せないだのメンヘルだの喚いてる奴らって、 自分の好きなアーティストを酷評された奴らでFA?
>>570 「メンヘルだの喚いてる奴ら」を
「メルヘンだの喚いてる奴ら」に読み間違えて壮絶な光景が頭に浮かんだ
需要も流れも関係無しに投下 DIM / theGazette(ガゼット) 1.「剥離」 インスト。鼓動のような音が入り、アコギと重なる。 このアルバム全体を表すような暗さ。 2.THE INVISIBLE WALL ★★★ ルキ(vo)原曲。重厚なギターとボーカルが重なり、壮大な幕開けとなる。 演奏は激しいが全体的に暗く、哀愁のあるメロディーも相まって最初は地味な印象を受けるが、聴き込むうちに好きになれる曲だと思う。演奏陣の成長も伺える。 PVも作られ、このアルバムのリード的楽曲。 3.A MOTH UNDER THE SKIN ★★★★ 葵(gt)原曲。ベースから始まり、前曲からひき続いてヘビーなリフが聴ける。 スクラッチや女性コーラスなど前作の流れを汲み、今作の中ではノリが良い方。 トリッキーなギターをユニゾンしたりと小技が効いていて、かつ爽快に聴かせてくれる。 メロディアスではないがダンサブルな要素が入っておりそれなりにキャッチー。 4.LEECH ★★★ ルキ原曲のシングル曲。この曲も女性コーラスが頭から登場する。 ヘビーリフで疾走しラップも登場、頭を振れる曲。 シングルなんだからサビはもうちょっとメロディアスな方がよかったんじゃない??とも思うが、演奏は文句なしにかっこ良い。 サビはキャッチーではないがテンポダウンしインパクトはある。
5.泣ヶ原 ★★ ルキ原曲。琴が取り入れられた和風バラード。 長い上に終始暗く、彼らにしてはメロディーも微妙。 終わり方もちょっと…ベースソロ等あるけど7分ある割に聴きどころが少ない。 歌詞はインターネットについて。 6.「エリカ」 インスト。1分程度だが最後までホラー映画の様な不穏な音が続く。 7.HEADACHE MAN ★★★ ルキ曲、M11のc/w。前曲をぶった切って始まり、スクラッチとヘビーリフが絡んで爆走する。 “Rich Excrement”という曲があるがルキ曰く「”Rich〜”はライブで自分達がノれなかったので、そのリベンジとして作った」。 シャウトや男臭いコーラスとの掛け合い、サビも勢いがあってかっこ良い。 しかし今作は同じくらい激しい曲が多いので、カップリングであるこの曲を収録する必要があったのか疑問。 8.紅蓮 ★★★★ ルキ原曲、シングル曲。和・中華的なストリングスを取り入れたバラード。 壮大な演奏、美麗なメロディ、ギターソロもドラマチックに盛り上げる。 今作ではかなりメロディアスな曲。 しかしシングルの割に地味でインパクトには欠ける。 個人的にこれからはヘビー路線を突き詰めるよりも、こういった曲をさらに昇華させていって欲しい。 せっかく良いメロディーが書けるのだから、もっと押し出してもらいたい。
9.「子宮」 インスト。赤ちゃんの泣き声を加工し逆再生したかのよう。 10.13STAIRS[-]1 ★ 麗(gt)原曲。イントロのなんじゃこりゃ??と思うほどのノイズギターがインパクト大。 スローテンポで浮遊感のあるメロディで始まるが、ぐちゃぐちゃにしたギターが入りカオスに。 拳を突き上げたくなる曲…ではあるがこういう曲をやるにはボーカルのシャウトが弱い。 正直ライブでしか活きない曲だと思う。 11.DISTRESS AND COMA ★★★ ルキ原曲、シングル曲。女性コーラスやストリングスを取り入れたミディアムバラード。 演奏は重厚だが、メロディアスなサビが良い。 12.「感触」 インスト。爽快なビートとピアノ重なり不思議な雰囲気を出している。 13.白き優鬱 ★★★★★ 葵原曲。今作で最もメロディアスな切ないバラードで、ファンの人気も高い。 バラードではあるが重いわけではなく、聴きやすい。 生のストリングスが取り入れられ、タイトル通り優しくも憂いを感じる曲となっている。 泣きのギターソロも良い。今作の最高傑作。メロディの良さがガゼットの持ち味だという事を再認識させられる。 歌詞は、ある老人とその家族にまつわる話。今まで邪険な態度だったのに、死ぬ間際には優しく接してくる…という話(うろ覚え)。 タイトルもこれにかけて憂を優と表記している。
14.IN THE MIDDLE OF CHAOS ★★★★ ルキ原曲。ヘビーながらも疾走感がありメロディアス。 ELLEGARDEN等がやりそうなメロコアっぽい曲。 本作では最もシンプルな曲。 15.「朦朧」 インスト。加工されまくった声が次の曲へつながる。 16.OGRE ★★★ ルキ曲。とにかく速く激しく熱い曲。 彼らのアルバムにはお馴染みの、ラストの前の暴れ曲。 以前あった暴れ曲よりも、全パート複雑なプレイが増え楽しませてくれる。 テンポダウンする場面もあるが、爆走するところはとことん激しくある意味心地よい。 17.DIM SCENE ★★★ 麗原曲。ストリングスを絡めたヘビーバラード。 とにかく暗いが、テンポはそこまで遅くなく、ダークなメロディーが良い。 でもインパクトはないかな…。歌詞は今作の曲の歌詞をくっつけて作られたもの。 総評:★★★★ もはやチャート上位の常連になったガゼットの4枚目のフルアルバム。 インストを配置することによって作品としての雰囲気を統一させている。 全体的に重苦しい作品で、似通った雰囲気の曲も多く、昔からのファンからは賛否両論。 わゆるキラーチューンと呼べる曲は少ないかもしれないが、売れているだけあって、最近のV系の中では1曲1曲の水準は高い所にあると思う。 アレンジや演奏の成長と反比例してメロディは弱くなってきている気がするので、そこら辺をうまく融合させた曲を多く作っていって欲しい。
>>575 乙
レビュー初投下してみる
流星前夜/UNION SQUARE GARDEN
1.流星前夜 ★★★☆
M7系のコードに乗せて、ボーカルの無邪気というかとにかく独特な声で語り。
サウンドは繊細に、密やかなムードを演出するように動く。
ギターの歪むか歪まないかのギリギリの音色なんかが特にそれを表している。
けどこの曲において特筆するべきは歌詞、
「サウンド・オブ・ミュージック」とか「スタンド・バイ・ミー」を初めて見た時の様な現実感のなさと浮き立つ感覚で、夢の中の様なワンシーンを切り取る。
ただ「思わせぶり」な歌詞になりがちな邦楽界において貴重な人材だと思う。
2.フルカラープログラム ★★
前曲からドラムソロを挟んで雪崩込むように始まる。
正直言ってこの曲は物凄く恥ずかしい。(悪い意味で)90年代のアニソンを髣髴とさせる…
やはり歌詞は面白いと思うんだけど、ソングライティングがそれに追いつききっていない。中途半端にポップで中途半端にギターロックで中途半端にJ-POPというか…
サウンドにしても前曲の一枚の絵画を作るような構築の仕方を見せられた後だけに、どの音域にも振り切らない態度が物凄くもどかしい…
確かに独特のポップセンスがあるし、サビも悪くないんだけど…
とにかく三点リーダを三回も使っちゃうくらい複雑に微妙。
3.水と雨について ★★★☆ 雨音の中をギターが切り開くようなイントロ。 一聴では「ザ・ロキノンギターロック」としか思わなかったが、 他のバンドならそのままサビに入るだろう、という所で「末期症の記憶喪失」何て言葉を切り出してみたりやっぱり奇妙なバランス感を持っている。 サビと歌詞はやっぱり良いなぁ。アレンジが表面的なのと演奏があまり上手でないのが惜しい。 4.2月、白昼の流れ星と飛行機雲 ★★☆ Tメジャー→Wマイナーの進行でスケール感のある進行。 ここまで一辺倒な書き方で自分でも呆れてきたけど、本当に歌詞とサビはどの曲でも良い! 独特の開放感と青春の甘酸っぱさなんかを併せ持っていて、恐らくこれはこのバンドにしか出来ない物であると思わせるオリジナリティーがある。 それだけにその他の面(サビ以外のメロディーだとかサウンドだとか)で凄く損をしている様に見えるけどどうだろうか。 この曲も悪いが前述の理由で多分初聴で印象に残る人はあまり居ないだろう。 5.MR.アンディ ★★★ これも予想を裏切られる曲で、「踊れるロック」的なイントロからいきなり厚いコーラスが入る。 そのままTr.1を思いださせるMaj7系のバックが入り、そしてTr.2みたいなちょっと恥ずかしいスカスカのリフ。 ダンスチューンなんだけど、テンポが普通のそれに比べて絶妙に遅め。そして絶妙にノリにくい。 その上やっぱりサビは良いんだ。なのに演奏のみになった瞬間のこのゲンナリ感は何なんだろう。
6.流星航路 ★★★★ 個人的にベストトラック。この曲に関しては既存のギターロックの域を出ないまでも、非常に良く纏まっている。 アルバムの〆としても佳曲。 総評:★★☆ 最近良く目にするので聞いてみたUNISON SQUARE GARDENの2ndMini。 部分的に確かに光るものはあるんだけれでも、それ以外の所がそれに全然追いついていない。 全体を通してサビは良いとか歌詞は良いとか、イントロは全然とかメロディーが半端とかそういう印象が強い。 アルバムの各曲がバラバラという事では無く、一曲の中のパーツがバラバラ。 マスタリングも「ロックバンド」と名乗っているには嫌に煮えきらず半端にJ-POP的でどうかなぁと思う。 それでもやっぱり逆に言うとサビは良いし、歌詞は良い。 そして彼らの曲を聞いてみようと思ったきっかけは、キャッチコピーにもなった「ロックバンドは楽しい」というフレーズ。 洋楽邦楽問わずブリットポップ以降の流れを経て確実にロックという音楽からはロック幻想的なものが薄れているという実感があったので、 (もちろんそれは社会全体の雰囲気を反映しているからでもあるけれど) 「俺達に地位と名声を与えてくれてありがとう」とも「俺達はビートルズになるんだ」とも違うこういう言葉で「ロック」に対する幻想を体現する事に凄く新鮮さを感じた。 しかし音楽的には少なくともこのミニアルバムの時点では全然まだまだだと思う。 今後の成長に期待。 拙文ですまん
2週間ぶりにこのスレ来たら妙なことになっててワロタw みなさん乙!
19日のECDのライブてっきりソロかと思ってたらどうやらIllicit Tsuboiと一緒らしいやったあああああ というわけでIllicit Tsuboiがらみの一作を。 需要は無視 A.K.I. Productions 「Japanese Psycho」 1993年7月9日発売 1. 万事快調 ★★★ タイトルで察しのつく人はいると思うが、この曲はピチカート・ファイヴの同名曲のカバー。 しかし、あの可愛らしく華やかな世界はここには無い。 いきなりスピーカーで聴けば部屋中のものが共振しそうな不協和音で始まり、それ以降は超ヘヴィなトラックが展開。 原曲など無かったかのように進行していく。 野宮真貴が歌うことによってキャッチーでチャーミングな雰囲気をかもし出していた歌詞も、A.K.Iのダミ声によって玉砕。 まさに地獄絵図。その地獄絵図の中に妙にチャーミングなピッピーピッピーイェーというコーラスが… 嗚呼…野宮さんと小西さん…何故こんな所に…というわけでまさかのご本人登場。 コーラスだけの参加だが、本来だったら怒っていいレベルなのにすげえなこの二人。 特に小西さんはこのアルバムにささやかな推薦文まで贈っている。すげえな小西さん。 だがA.K.Iのリリックも炸裂していないし、トラックもヘヴィではあるが淡々としているのでアルバムの中では地味目。 2. 子供奴隷時代 ★★★ ロリコン、児童虐待というアルバム発売当時にはまだ早すぎたんじゃないかと思える題材で真っ向勝負。 しかし表現がまあエグい。最初のヴァースのラップの中にさらっと「親御さんたちと交わした」ってフレーズが入ってるのが何気に超エグい。 その次のヴァースで子供が隠すものをさらっと白日に晒す親も、母親とエロ本の関係性を例に持ち出すまでもなく醜い。 とにかく爽やかさゼロで進む歌詞の中にも、「ルカの百倍 大虐待」なんてフレーズが出てくるのが面白い。 (「ルカ」とは、スザンヌ・ヴェガの虐待をテーマにした曲である) トラックはイントロからいきなり妙なピアノで始まりそこからスピード感たっぷりで進んでいく。 まるで幽霊の声のようにジャックスの「ラブ・ジェネレーション」が聴こえてくる間奏がヤバい。
3. 素晴らしき日本野球 ★★★★★ この曲はタイトルでも分かるように「日本野球」をとにかく弄り倒した批判ソング。 老害だらけで利権と金が絡み最早スポーツではなくなった日本野球をプロから少年野球に至るまで痛烈批判。 途中の選手宣誓がかなりかっこいい。そして前後のリリックを考えるとこの選手宣誓自体が強烈な皮肉になる構造。 一見えげつないだけの様に見えてかなり考えられている。と思うのは俺だけか。 フックに出てくる「菊とバット」とはロバート・ホワイティングが1977年に書いた日本野球についての著書。 ついでに言うと「和を以って日本と成す」の元ネタもロバート・ホワイティングの著書名である。A.K.I本読んでんなあ。 この曲はトラックがめちゃくちゃカッコいい。イントロのギターからしてヤバい。 そして聴くものを酔わせるが如く延々とトレモロし続けるリズムトラックで完全にノックアウト。 ちなみに元ネタは筒美京平が作曲したザ・ガリバーズの「赤毛のメリー」。早い話がGS幻の名曲とかそんなん。 イントロの攻撃的なギターフレーズを速度調整して使用しているのでグループ・サウンズが元ネタだとは気付きにくいと思う。 というか俺は気付かなかったw
4. 虹の彼方に-OVER THE RAINBOW ★★★★☆ この曲は原型となる曲があって、それはまだ四人だった頃のTokyo No.1 Soul SetやDJ DOC HOLIDAY(須永辰緒です)+ECDも参加している 「TOKYO ディスクジョッキーズオンリー」というコンピに収録された「虹色カラーもあるかしら?」という曲がそれ。 (「社長と呼ばなきゃ振り向かない」というスキット的な短い曲と一纏めにされている) しかし実際の所トラックは完全に様変わりしている。リリックも加筆修正がされていて結構違う。 「虹色カラーも〜」がJalal Nuriddin &Jimi Hendrixの「Doriella Du Fontaine」ネタのダークな雰囲気が強めのトラックだったのに対し、 この曲はどっかのグループサウンズから持ってきたであろう(詳細不明)間抜けなコーラス、陽気なメロと 凡そ不似合いなクールなギターのフレーズを同時走行させたバカっぽさもありながらカッコいいカラッとした感触のトラックになっている。 その上に乗せられるのは人種差別・ホモセクシャル・エイズネタ満載の何かもうダメwなリリック。 「淫行駄目なの長野県」(解説:我が地元、長野県には淫行処罰規定が一市を除いて無い。エイズ感染者数も日本有数の多さ)だの 「硬いステーキチンポで挿んで 糖尿病で肌色のアセイ」だの年頃の女の子に聴かせたらセクハラで訴えられるレベル。 因みにリリック中に出てくる「僕の部屋」「アンデルセン」は2丁目系の有名なお店だそうで。 ただ、「虹色カラーも〜」の「女房刺したらアナーキー」(!)「札束でビンタ 無理やり青春」という必殺フレーズが無いのはちょっと寂しい。 こうやって見てみると、トラック含め全体的に「虹色カラーも〜」の荒削りな故のエグさがマイルドになってしまっている点は否めない。 この2曲は原型とかリフォーム版とかそういう点以外でも切っても切れない関係にあると思うのでこのアルバムを気に入ったらそちらも是非。
5. 仏滅の朝に俺が殺した ★★★★ 今作の共同プロデューサーのECDがトラック制作に参加。暗くてリズミカルでジャジーな小曲。 しかし小曲とはいえリリックのエグさは変わらず。この曲では人間の持つ「殺戮願望」に接近。お陰で全編通して血生臭い。 「もっと血を見たい!!」…なんかホラー映画の台詞みたい。「殺害してやる今夜こそ」おいおい決意しちゃったよ。 「画鋲で血だらけ膨らむ妄想」…具体的には何をやっているのか一切語られてないのに何か見るからに痛そうでイヤだ。 「血の気多くて気が短い 血走る目の中いつも赤い」…もう最悪じゃないっすか…とまあこんな感じで進んでいく。 しかし最後の第5ヴァースでは「神様」と「動物」を登場させてやや詩的なリリックを展開。エグさだけではない魅力も含有。 そして「仏滅の朝に俺が殺しアウアウウアウアウアウウアウウウ」という薄気味悪い叫びで曲が終わる。 因みに歌詞カードでは「殺したい」を「吐露したい」、「血だらけのまま」を「毛だらけのまま」と(多分、わざと)誤植してあります。
6. SEX!OR DIE!(性か!?死か!?) ★★★★★ A.K.Iは19歳のときこの曲でなんかのラップコンテストに出場したらしいです。 アルバム発表以前も12インチで発売された曲で、それとはトラックが異なってるらしい。B面はDub Master Xによるリミックスだったとか。 トラックはThe Dynamitesの「大人の戦争」なる曲を使った疾走感のあるもので非常にカッコいいです。 特に後半のドラムが2重になるあたりは聴いてて興奮する。今作のトラックはどれも完成度が高いね。 まあ、この曲の一番の問題は、トラックではなくて、えーっと…まあリリックですよね。はい。 「虹の彼方に」では年頃の女の子に聴かせたらセクハラで訴えられるレベル、と書きました。 この曲は…年頃の女の子に聴かせた時点で警察が飛んできて逮捕されるレベル。 まずね、出だしからいきなり「目薬カクテル飲ませる倒れる そしたら 手錠をかけて絞め殺す」ですよあーた。 (流石にヤバかったのか、歌詞カードでは「手塩を掛けて褒め殺す」という意味の分からない表記になっていた) その後も「薬漬けの人奴隷にするのが好きなんや!(中略)クリトリス肥大は副作用それが好きなんや!」だの 「ぶちマン決めるぜ覚悟しろ フィスト・ファックはダウン・バイ・ロー」だの「厳しいプレイも絶対服従 コーチはこの俺だ アーウー」だの エグい表現の宝箱状態。いやいっそ闇鍋状態。正直発禁スレスレだと思う。というかこんなリリック考えてる人間がいるという事実がヤバい。 なんというか「ヤリたい」という主張をエグい表現を目一杯用いて一つの曲にしてしまったような壮絶な曲。 …で、この曲を作った当時A.K.Iは実は童貞だったというかなり強烈なオチがある。そう考えるとなんか悲しい曲でもある。
7. お前も今日から大衆だ ★★★★ 結局まともな曲が一曲もないまま迎えたラスト・トラック。もうタイトルからしてまともじゃない感じ…。 だが、この曲のリリックは(やはりまともではないが)なんとも滋味深い。「大衆社会」の醜さを真っ向から表現。 この曲に出てくるようないわゆる他人指向型の「大衆」に関してはA.K.Iには思う所があるようで、 A.K.Iのブログに掲載されている「アナーキズムを吟味してみるの巻」という文章の中でも「大衆」について記述している点があった。 この曲に登場するのは、協調性だけが肥大化して、自分とは違う人間を認めずに迫害していく「大衆」の姿だ。 労働と他人に合わせること、つまりは「普通」であることを絶対し、「多数」を正義とするその姿は、恐ろしく醜い。 しかもこういう人間普通にいそうだ。特に団塊の世代辺りに。町内会強制とかいかにもありそうな感じ。 そんな聴いてるだけで憤りが沸いて来る「大衆」の指図を延々と積み重ねを、 最後に「陰々滅々 繰り返す」の一言でひっくり返す。その瞬間が快感。でも快感と同時に少し背筋が寒くなる。 トラックもここまでずっと妙なものばっかりが続いていたが、ここで結構ヒップホップ的なものに。 ジャズを元ネタにして、ピアノのループによる湿度の高いシックな世界観を展開。 しかしブレイクではサックスの悲鳴のような響きも添えて、決して静かなだけでは終わらせず。 このどんよりとした空気感がリリックの陰湿さを更に高めている。
総評:★★★★★ Little Bird Nationに所属していて、更にあのIllicit Tsuboiも在籍していた割にはなんかイマイチ知名度の低いA.K.I. Productions。 これは2人時代の唯一のアルバム。アルバムといっても7曲しか入ってないし、収録分数も30分足らず。 ついでに言えば歌詞カードの写真に写っているのはなんか気持ち悪いデブとオタク風のメガネ…。 しかし今作は恐らく日本の90年代ヒップホップの中でも屈指…とは言わずとも30の内には入る名作。 勿論いわゆる「クラシック」なんかではないだろうし、A.K.Iのラッパーとしてのスキルも、改めて冷静に見てみるとどうなんだろう…というレベル。 しかし取り扱ってる題材はスキャンダラスながら先見的で、エグい中にも一種の文学性漂うリリックは非常に秀逸。 そして曲のレビュー内ではあまり触れることが出来なかったが、Illicit Tsuboiによるトラックが本当に素晴らしい。 ヒップホップの型からやや離れた、独創性溢れるトラックによってこの作品は支えられているといっても過言ではない。 じゃなきゃA.K.Iのリリックの力も半減していただろうし、そうなるとA.K.Iの持つ魅力も発揮されないまま終わっていただろう。 あと、この一枚はちょっとヒップホップの文脈から離れてる所もあるんで、意外とパンク小僧とかも聴けるかも。 因みにその後、メジャーデビューが決定しアルバムも製作しようとしていたらしいが製作中にIllicit Tsuboiが脱退し、製作は頓挫。 それはちょっと惜しいなあ…この二人でもう一枚アルバム作って欲しかったなあ…。 その後、Illicit Tsuboiは皆も知ってるように日本屈指のヒップホップ・エンジニア/リミキサー、あるいはECDの片腕的存在として大活躍。 A.K.Iは騒音性難聴を患い音楽活動を離れ、文筆業中心の活動へ。その後事故に遭ったりしつつ、02年ごろから音楽活動を再開。 山口さよことのユニット活動などを経て今年の2月まさかのセカンドアルバムリリース。 しかしその内容はヤン富田とハロプロ(主にモーニング娘。の新垣 里沙a.k.a「ガキさん」)に傾倒した不思議空間と化している。 そのためこのファーストアルバムを気に入って買い求めるとショックで動けなくなる可能性があります。 なんか長い割に抽象的なレビューでごめんね
あまり長すぎるのはシンドイな 長くてもとっつき易い文章ならいいんだけど ってのは個人的な意見なので こういうのを歓迎って人もいるかな とにかく乙
なんで折角のレビューにケチをつける輩が最近こうも多いのか
>>588 こうも、っていってもだいたいのはひとりのような気がする
>>586 乙!
よく知らないけど、歌詞ヤバすぎ吹いたw
>>588 >>589 はこの間のヤツみたいに、中傷してるわけじゃないからいいだろ
批判や指摘だって時には大切だよ
数年前の悲劇を忘れるな
>>586 乙です、セカンドアルバムのほうも気になる罠w
natal/anNina 1.inicial★★ 1分半程のインスト 午後の少し気だるいような雰囲気。 少しこもった感じのピアノの和音とバイオリンの旋律が 帯の売り文句となっている憂愁の世界へ誘う。 2.子午線★★★ どこまでも透明。 人声、鳥の鳴き声のようね笛の音、生活音のように自然なパーカション。 アンビエント的要素も感じられる。 ボーカルは歌うのではなく、話しかけるような感じ。 過去の自分へ帰っておいでと訴える。ただその自分には声が届かないらしい。 自分に対して自分で訴えるが、自分はもう(まだ?)気づかないというテーマを自分が歌っている。 書いててややこしくなってきた。 3.うわのそら★★★★ 生楽器と電子音が交錯するように流れ、タイトル通りなんとも落ち着きのないメロディが続く。 ウィスパーボイスどころの話ではない。声出せ、声を!と言ってしまいそうな程のボーカル。 あんまり歌詞とか耳に入ってこない。というか気だるいので、頭が認識しない。 でもそんな雰囲気は平日の午後のふとした瞬間に感じる、何とも形容し難い変な気持ちに通じる。 なんか気だるくなりつつ、歌詞カードをふと見たら、うわのそらは『上の空』という意味だった。 なにそれこわい。 4.肥えた太陽★★★ ジャズBARで流れてそうなマイナーで大人なピアノから始まり、そのままジャズテイストなままで進むと思いきや、 なにやら不穏なベースが…。雰囲気が変わる。なんかスキャットみたいな事やってる。 打ち込みのスネアがダダダダダダと鳴り続き、シンセが音階を駆け上がってくる。 そんな中、シャーンとシンバルが鳴らされると暗黒ミュージカル開幕。 切迫したセリフ調のボーカル。曲を通して、不穏な和音を鳴らし続けるピアノ。 最後は変な吐息で終わる。ホラー。
5.目蓋★★★★ あぁ…前曲のスキャットが続いてる…こわい と思いきや、先程までの狂気はなくて静かに呟き続けてる。まぁそれも怖いけどw 例外なく序盤は落ち着いた感じで進行していく。 進んでいくうちにハープやら電子音やらが静かに入り乱れ、優しげな音の洪水状態になる。 展開も何もないのだけど、4分半がいつの間にか終わるつかみどころのない不思議な曲。 6.シメオンの海★★★★ 波紋のような音が終始続いて、深海を漂うような印象を受ける。 歌詞と音楽が非常にリンクしていて、「波紋」や「深海」という言葉は歌詞中にあるし、 「広がる」という歌詞と同時にストリングスが入ってきて、ぶわっと視界が広がっていく感じに。 サビはコーラスをメインに持ってきて、スラーッと流れるような印象を与えるのが、 曲の盛り上がりを良い意味で抑制している。まさに深海のような静けさとほの暗さがある。 7.対象a(adonde vuelvo)★★★★★ ひぐらしのなく頃にのEDテーマのリミックス。 ジャジーだった元の曲とは全く違い、変拍子で最初はどこか切羽詰った様な不安感に駆られたけど、 慣れてくるとそのリズムに体を預けるくらいの心地よさに。 ボサノバ的なリズミックなギターと感情を昂らせる様なストリングスは一見、相反して聴こえるけど、 何ともいえない不思議な絡みを展開。鳴っているリズムとはちょっとズレたようなボーカルがまた不思議な気持ちよさ。 因みにサブタイトルの意味は「帰る場所」。 今作のアルバムタイトルnatal(故郷)に通じる所がある。
総評★★★★ annabelとinazawaのユニット、anNinaのアルバム。 対象aでこのユニットを知って、その儚く脆いサウンドと歌謡曲とも言えるようなメロディアスさ、 アクのない澄んだボーカル…と久保田早紀とかあの辺りの面影を見て、ほぼ何も知らないまま購入。 まぁ求めていたものとは違ったが、結果オーライ。 エレクトロニカ的音楽を軸におきながらも、ジャズやボサノバの匂いを漂わせるような楽曲あり、 アンビエント的なスパイスありとバラエティに富んだ7曲。 望郷をテーマにしているだけあり、日本昔話のエンディングを観たような胸をキュッと締め付けられるような感情も勿論あるけど、 M6のような無感情のまま海に身を委ねるような浮遊感が全編に漂ってもいる。 annabelのウィスパーボイスは物凄いバックにマッチしているし、演奏も無理に盛り上げない。自然体な音楽。 メロディもキャッチーとは言えないしサラーッとしているが、変哲な物でもないし、耳が疲れない。 ヒーリングミュージックとして最高だが、構築された音世界、変拍子満載でプログレのようにじっくり聴いても面白いという絶妙のバランスをもった作品。 需要はないですが、凄い気に入っているアルバムなので。
アニメ方面の音楽には疎いんだが、レビューが気になったからyoutubeで聴いてみたよ オタ向け音楽はクソばっかなイメージだったが、これは結構いいな ありがちなオタっぽさが薄いし、ポストロック好き、ニカ好きにもアピールできそう KOKIA辺りと並べてあって違和感ない
メンタルヘルス
>>596 乙、ひぐらしの曲がやたらとセンス良いから気になってたんだ
この際買うかな
>>596 いいレビュー乙
全然知らなかったけど、小難しく入り組んだり、シンプルな鳴りを印象的に響かせたり、
結構かゆいところに手が届いて万遍なく心地いい感じでした
この季節はODするに限るねっ 誰か止めてッ☆☆
>>601 地味に吹いたww
俺の元カノのメンヘラ女がガチでこんな感じだったわw
Piereccing HOUSE/misa 26時 1.ロマンス/PENICILLIN ★★★ 元々が電子音を散りばめた曲だったので違和感もなくすんなり入ってくる。 あまりに綺麗に消化してしまっている為、やっぱり清春の影響丸出しの気持ち悪いVoは必要だったかもと思う。 あの気持ち悪さがひとつの特徴だし。 2.1/3の純情な感情/SIAM SHADE ★★★ SIAM SHDEからDAITAのギターも淳士のドラムも無くなったらどうなるのかと。 結果、予想以上にメロディのハマりが良い。 なんか着うたでヒットしてそうな仕上がり。 こう聞くと、歌詞もどことなく最近の着うたっぽく聞こえてしまう。 3.JUST ONE MORE KISS/BUCK-TICK ★★★★ 今井寿もびっくりだと思うよ。つーか今井より狂ってるよ。 キーが一緒なのもあってか、そこから狙ってるのか、PerfumeのBaby Crusing Loveっぽい。 地味にキメのリズムは原曲のままだったりしてるのも憎たらしい。 4.ROSIER/LUNA SEA ★★ ハウスの落ち着いたアレンジで「腐った野望の吹き溜まり」とか、何考えてるんだろうか。 原曲の高速シンコペーションも無し。あんまり面白くなく、無駄に長い。 この曲は本当にロクなカバーが無い。馬鹿みたいに遊ばれる訳でもなく、丁寧なリアレンジを施される訳でもなく。 Jはいいのか、それで。 5.月下の夜想曲/MALICE MIZER ★★☆ そろそろ飽きてきたところで、こういう企画モノには外せない確実なバンドを。 ただ、このバンドの曲はどういじられても「まぁいいか」で許せてしまうからそんなに興奮しない。 転調もちょっと無理やり。
6.少年/黒夢 ★★★ 誰の曲だか理解するのにちょっと時間がかかった。それだけ清春の声は印象的だったと。 「この狭い地下室では何か狂っている」ってのはまさに仰る通りだと思います。 どちらが本当のパンクかは分からない。 7.MAD SKY-鋼鉄の救世主−/Pierrot ★★★ ギターの人が現ユニットでこんなことやってたなー。 前曲とこの曲は歌詞で選んでんじゃないのかと思えてきた。自嘲してるようにしか聞こえない。 8.-I'll-/Dir en grey ★★★★★ このアルバムでベストトラックだと思う。 というのも、このバンドでこの曲を選択したのが素晴らしい。 いまや世界を股にかけ、重低音リフを搔き鳴らしシャウトを喚き散らす硬派なバンドとなった彼らだが、 この曲はインディーズ時代に浦安鉄筋家族のタイアップでチャート記録を塗り替えた、(黒)歴史的な名曲。 9. Melty Love/SHAZNA ★★★☆ このバンドも企画モノにはうってつけ。 どちらかと言えばニューウェーブ的なバンドだったし、 こういったカバーで、歌唱力にも演奏にも問題が無いものだと簡単に原曲を越えしてしまう。
総評 ★★★★ 90年代後半のブーム期のV系曲をハウスアレンジ。 カプセルやPerfumeなんかのおしゃれなポップスを想像してもらうと分かりやすい。 肝心の中身だが、企画盤とは思えない高品質。 まず選曲が、安易にXやGLAYなどを持ってくることなくちょっとマイナー気味であるので、V系ファンのツボをついている。 次にアレンジの面で、中途半端に原曲を残すことなく徹底的に破壊。 ポップなメロディで反抗心を燃やすV系特有のいびつさに加えて、おしゃれなアレンジをしたことでさらにいびつに。 そしてそれを可愛い声の女性Voが歌う。馬鹿だと思う。 さらにずるいのが、このアルバムでは「曲は良いけど歌が…」「演奏が…」といった曲が多いので、 原曲よりも「こっちのが正解なんじゃないの?」とすら思える。 散々暴れた中身だが、頭とトリは違和感のない確実な曲を置いているためバランスも良い。 数少ない、本気で馬鹿をやったアルバム。 2000円で買えるのでおすすめします。
>>605 乙。聴いてみたけどえらいポップなコードを付け直してるね
ほとんどメロと詞しか残ってないから確かにハウスアレンジの違和感はないかも
皆さん乙です。 いつぞやのモンテビ旋風に遅ればせながら乗っかってみました。やたら長いですが Sunny,cloudy,rain/rumania montevideo 1.Snap ★★ 後に『デジタルミュージックパワー』という名前で2ndメジャーシングルとして世に出る曲。 まず歌詞カード開いてビックリ。英語詞。まあ聞いた結果モロに日本語発音の英語だったけど。 疾走感あるギターポップだがなんか演奏が不器用な出来で普通にアマバン臭しかしない。 しかも三好真美のボーカルが常にワンテンポ遅い。力なく歌う様といい非常にノーテンキ。まあ曲調とのギャップは楽しめる。 けどメロディの歪みや中途半端な小節数から強引に次の展開になだれ込む彼ららしさはこの頃から健在。 そしてサビ頭の「He」の発音で今作の本領発揮。ものすごい不安定な声で甲高く歌ってる。 カタカナ表記にしたら「ヒイィイィィ〜」って感じ。何コレ。悲鳴? 2.a walk Shaded by apple trees ★★★☆ 何故かボサノバ風。えええぇぇぇ・・・。特にヤマのないメロディラインで進行する2分半程度のまったりした英詞曲。 三好真美の力ないボーカルは意外にもこういう曲に適性を発揮してるかも。まあ下手なんだけど。 と思ったらコード的にも歌詞的にもやたらと不穏な印象で曲が終わる。「To tell the truth」うん、本当のことを言うと何? ・・・何?・・・・・・何?ってそこで終わんのかよ!なんかほんのり怖いんですけど!? 3.Sub channel ★★★★★ アコギを中心に三好真美が外し気味の弱々しいボーカルを乗せる穏やかな曲。ほぼその2つが中心を担う曲なので不安定な部分が多くて怖い。 キー高めの同じく弱々しい女声コーラスも怖い。所々に入る、恐らくは何かの歌を逆再生したであろうSEも不穏で怖い。 そして何より間奏の貝笛の音とも幽霊の声ともつかない音が一番怖い。一体何がしたいんだろう。 まったく意図が掴めない、不気味な存在感を放つ曲。個人的には呪いの歌というものがあったらこんなんだろうかというイメージ。 ていうかこういう曲を作ることを合意したメンバーもどういう魂胆なんだ。メンバーって言ってもギター片方とベース要らなそうな曲だけど。 この曲だけ歌詞の記載がなく、ボーカルの発音からしてどんな内容歌ってんのか全く推測出来ないのもまた嫌な感じ。
4.Someone must be there ★★★ 珍しく勇ましいドラムが牽引するキュートな曲。それに乗っかるシンセストリングスとベースも印象的。 まあサビで例によって変な転調があるんだけど、舌足らずな三好真美のボーカルのおかげもあり 首を傾げたくなるとかよりはヘンテコリンで可愛らしい感じを受ける。1番終わった後のバンジョーみたいなKYギターや 間奏の何故か控え目なギターソロも変で面白い。今作中で一番ホッとできる曲。で、次は・・・ 5.Star ★★★★★ 鳥の鳴き声みたいなピュリピュリいう電子音とギターのミュート、ポツポツ力なく言葉を漏らす三好真美のボーカルで始まるオルタナ曲。 いきなり半端なく不穏。しかも「彼女は崖から海に身を投げた」とか英詞で歌ってる。 他の演奏陣入ってきてもAメロはギターミュートしたまま、ベースほとんど動かず、ドラム淡々、と静かなのがまた嫌。本当に不穏。 サビは歌詞らしい歌詞もなくポッ、ポッとか謎のフレーズ放ってる。何だコレと思わせるが、2番サビでキー高めにして またポッポッ言ってる。最終的にもっとキー高くなってエコーもかかる。 もう気持ち悪いにも程がある。一体何のつもりなんだろう、なんか水泡の音に聞こえなくもないけど、 と思って調べたら当たりました。女性が海の中で窒息死する過程を表現したかったらしいです。大丈夫なのか三好真美。 それにしても曲全体を通して不可思議なコード進行。ただ単に自分にそういうコードとかの知識が全く無いのが 理由かもしれないが、要はそういうレベルのリスナーでさえ薄気味悪く感じるコード進行ということ。 最終的には鳥の鳴き声が首を絞められた時のような感じになって曲が終わる。曲名の理由もまた恐ろしい。
6.Shine Today ★★ 物憂げなギターのアルペジオで始まったと思ったら男ボーカルだった。多分三好誠。 OASISあたりがやり倒したものの劣化版みたいな簡素なオルタナロックだが(Aメロは『Whatever』に激似)、やっぱりすんなり終わらなかった。 サビは単体で見れば普通なのにBメロの後に繋がると一瞬ものすごい気持ち悪いコードに感じた。何この罠。 三好誠のボーカルは姉と同じく素人臭いフワフワした感じだが、録音環境やコーラスもあいまって妙な浮遊感がある。 月曜は公園で散歩、火曜は音楽を聴いて、水曜は木曜は・・・と並べていく現実感あるんだか無いんだかわからない誠の作詞も、 ユラユラと実体の掴めない感覚を醸し出している。総括すると幽霊っぽい。なんかもう今作そんなんばっか。しかも姉弟揃って。 総評 ★★★★☆ rumania montevideoのインディーズ2枚目。2枚目とはいっても1枚目が1999年3月5日発売で、これがその24日後に発売、 更にはその16日後にメジャー1stシングルが発売なので、完全にお膳立てされた申し訳程度のインディーズ活動だったんだろうけど。 まあGIZAはそういうの倉木麻衣とかガーネッ・・・いやもうやめとこう。 さて今作の内容だが、一貫して極めてカオティックな内容。それも本人たちが「どうかな?どうかな?」とニヤニヤしながら 敢えてそういう突っ込みどころ満載の作りにした印象が全然感じられない。素でこれという感じ。 何ひとつ信頼を置いて聴ける部分がなく、聴いてるこっちがものすごく不安を駆り立てられる。気が抜けない。 まず作曲についてだが、正直何とも言い難い、というより、繰り返すが自分にそういう専門的知識がないので何も言えない。 ただそんな素人リスナーでさえも「何コレ!!気持ち悪っ!!」と感じられるくらい妙なコード進行が特徴とも言えるのかも。 仮にいきものがかりがこんなメロディの曲出したら間違いなくファンからボロカスに言われそう。 演奏については武骨というか、これまた素人が聴いても下手。ただ2曲目にボサノバで意表をついてきたり、明らかにメンバー数人に 出番の無い曲とかもあったりで、演奏形態やジャンルにこだわらないスタイルは人によっては聞きどころと捉えるかも。結構やりたい放題。 個人的にはそれもバンドの全体像が見えてこなくて不気味という点で評価のひとつになったけど。
(続き) そしてそれらの気味悪さをダメ押しするトドメの1ピースが三好真美のボーカル。ピッチも音程もダメダメで、 よりによって何でこの人が歌うんだろう、とまで思わせるくらいボーカリストとして絶望的なんだけども、 そうでなければ今作の不安定さが半端なもので終わっていたというか。 全編通してほぼ無気力な歌い方だが、脱力系とも言い難い。個人的な感覚では脱力系シンガーとは 自らのヘナヘナ歌唱で聴いてる側をそれにつられるように脱力させる系統のシンガーを指すのだと思っているが、 彼女の場合は違う。むしろ脱力させてくれない。自分だけかもしれないが聴いてる間ずっと緊張状態を強いられた。 作詞は最終曲以外は彼女によるもので全部英詞。日本語の直接的な表現を避けることによって表現の輪郭を曖昧にしてみた、 みたいな意図があるのかもしれない・・・かどうかは分からないが、結局それもまた今作のグレーさに一役買っていると感じる。 まあとにかくこんな心が揺れ動くアルバムも稀だと思う。ていうかこれ聴いた後だと彼らのメジャー1stすらえらくマトモな一枚に聴こえる。 一応彼らはメジャー3rdまで出しているが、基本的には数を出すごとに理性的に、堅実になっていく。 確かに後期には後期なりの面白さはあるが、何とも言い難い天然の薄気味悪さはやはりこの頃ならではのもの。 技術面からすると最下層の音楽なんだろうけどきっとそれだけでも終わらない、ホラーなアルバム。 ・・・と個人的評価は高いのだが、確実に聴く人は選ぶ。基本的に良い点と悪い点が解釈次第の裏表一体な一枚なので、技術的に卓越した上で 何かの表現を試みた音楽を求める人は絶対に聞くべきではないし、普通のポップミュージック、ギターポップ好きも火傷すると思う。 「下手でも何でもいいから自分の今の音楽観をブチ壊すものを聴きたい」と思ってる人向けかも。どんな風になっても責任取れないけど。 少なくとも自分は彼らのインディーズとメジャー1stで音楽観変わりました。
>>609-610 乙!いいよいいよー
全然関係ないけど総評をマイブラのイズントエニシングとかラブレスに置き換えてもほぼ違和感ないwww
メンタルへルス
じゃなくて
>>610 乙です。これは洋楽っぽさが強いよね。M5のポッポッは衝撃だったw
無理に売れ線作ろうとして変な発作が出たみたいなメジャー1stもあれはあれでタチ悪くて好きだけど
携帯から乙乙!同じく作曲とか何にも分からない素人だけど、読みごたえあったよ どうせならYOU他のモンテビのアルバムもレビューしちゃいなよ
614 :
名無しのエリー :2009/12/19(土) 15:08:40 ID:SsWfUkzU0
>>610 モンテビ乙!しかもインディーズとはw
Starって曲、気になるな。
>>605 乙
JUST ONE MORE KISSすごいね、これは欲しい
>>610 乙
俺もモンテビ結構好きだよ
それにしても、こういうかなり聴く人を選ぶであろうバンドを
アニメタイアップで売り出したビーイングって…w
みなさん乙です。では自分も DREAM SKIPPER/水樹奈々 1.宝物 ★★ いきなり1曲目からバラード。しかも私は歌を歌い続ける、という決意表明曲。大抵の人はアルバムの締めに据える感じの曲。 まあ、歌うことに対する思いのたけを歌ってるけどコレ自分で作詞してないので、確かにトリに置くには違和感があるかも。 曲はまんま歌謡曲。イントロのピアノが歌メロをなぞりすぎててかさばった印象。しかし曲と水樹との相性は良いようで、 柔らかな起伏をつけながら伸び伸びと歌われている。この時点での歌い方では日本語の発音も丁寧で、正統派な印象。 2.BE READY! ★★ 一聴して古っと感じる、マイナー調のアップテンポ曲。派手なシンセ+ロックギターな脂っこいアレンジ。2000年代の作品とは思えない。 ある意味硬派というか、伝統的なアニソンの系譜なのかもしれんが、あまりにキメキメすぎて、上辺のハイテンションばかりで深みがない気が。 歌は曲調を考慮してか、リズム重視で歯切れ良く音符を切ろうと工夫されているが、やはり発音は雑になる。サビオチでいきなり長いビブも変。 3.keep your hands in the air ★★ さらに古臭い打ち込みポップス。Aメロのブレイクが凄いことになってる。懐古趣味ではあるが、捉えるポイントが普通でない。 古き良き音楽の再評価とかではなく、20年くらい昔のライトリスナーに向けたような作風。東方神起などの韓国勢と似たような方向性なので、 彼女も対象年齢層が高めなのかも。曲自体の出来はそれほどのものとは思えないがある意味面白いし、ツボにはまれば強いのでは。 4.still in the groove ★ だから古いって…。ユーロビート風イントロでもうウンザリなアップテンポ打ち込みポップス。4つ打ちの強制力みたいなものが働いていて、 延々と盛り上がってる感じでバブリー。サビの折り返しのとこで、歌メロをシンセがトレースし、さらにリズムも合わせてキメにしてる。古いです。 それでいてギターソロは4つ打ちにカッチリ合わせず情感込めて弾いてたりしててちぐはぐ。歌はちゃんとメリハリもあるし、他のアッパー曲に比べて 発音も日本語らしい気がするが、単にウ段が多い詞だから、この人の特性である「速い曲は発音にウ段が混ざりやすい」面が目立たずに済んだだけか。
5.砂漠の海 ★★★ ギターを軸に据えたミドルテンポのロック。曲自体は目新しくはないが手堅い。変な打ち込みを省いて全部生演奏にしたほうが良かったかも。 水樹は歌謡曲的な歌い方とロック的な歌い方を使い分けているがこの曲では後者で、発音が「スァばく」とか「ヴォくら」とかの ウ段開始パターンになる。速い曲でそれをやると言葉の伝達に支障をきたすが、このくらいのテンポの曲ならそういうデフォルメも効果的なのでは。 なんかロックって感じがする歌い方。「一定の声量があるけどロック畑じゃない歌手」がロック歌う時って大抵こんな感じだし。倖田とか。 6.Dear to me ★★ ミドルテンポの歌謡曲。ドラムが露骨に打ち込みのため無機質な印象。曲もこれといった特徴に欠ける。 水樹がロックより圧倒的に歌謡曲を得意としてることは伝わる。コーラスが強すぎるのが違和感あるが、歌は上手いのでは。 歌詞はえらく陳腐。2番のBメロとか聴いててビビるほど字余りしてるが、もう少し何とかならなかったんだろうか。 7.What Cheer? ★★★★ イントロのシンセからしてもう古いうえに今度は長調で、歌詞もみんな盛り上がろう的なオープンな内容なので、一線を越えたアホエナジーが出た曲。 90年代テイストも入れてる、とかのレベルではない。現物。パンパカ鳴り響くシンセが無遠慮に居座り続ける。テコでも譲らない頑固さ。 サビ前4小節に渡って打ち込みのスネア音がダカダカ鳴るのも完全に一時代前のアレンジ。時代に逆行し尽くした達成感を感じる曲。 一方の歌は伸ばすところと切り捨てるところのバランスが他曲に比べ良く、歌が全体のノリにリンクしてる印象。動き過ぎずに添えたコーラスもいい感じ。 8.JET PARK ★★ 今度は4つ打ちからロックドラムになるが、引き続きキャッチ−で明るい曲。なんかAメロがさっきの曲と被ってる気が。 サビの終盤でメロが慌しくなると部分的に声量が不安定になってる。ロック調の発音も何だかもっさりした印象。 「ムォッっと ムォッと」「ズェッたい ズェッたい」とか感情の昂ぶりを煽る詞でヌメッとして発音だと違和感が。
9.White Lie ★★ BOAの何かの曲みたいなサビのマイナー調ミドルテンポ曲。いわゆる伝統的なJ-POPではあるが、まだ他にもやってる人がいる曲調なので 久々にそこまでの古さを感じない曲。決して新しくはないけど。歌唱力勝負に出るほど歌いこなせてる感じもしないので影が薄い曲。 意味が間違って伝わってしまうほどではないが、やはりオ段の発音にウ段が混ざりすぎるか。歌詞がありがちすぎるのも印象薄の原因かも。 今作の作曲は半数近くをギターの矢吹が手掛けているが、この曲はポルノグラフィティへの楽曲提供などで知られる本間による提供曲。 10.Nocturne-revision- ★★★ イントロからAメロに入る時、Aメロの折り返し地点、Bメロに入る時、サビに入る時と、段階的にテンポよく転調を繰り出す曲。 何だかスゲエ構成だ。しかし転調をまたぐ形ではメロを鳴らさず、それぞれの調で収まりのいいメロを鳴らしてるので、聴き心地は安定している。 ここまでと明らかに毛色が違う曲だが、この1曲のみ志倉千代丸の提供曲。なんか聞いたことのある名前だ。こういう曲を書く人だったのか。 やっぱりアレンジは古臭く感じるが、手の込んだ曲ではある。個人的にはメロを区切らずに転調する曲のほうが好きだけど。 11.ひまわり ★★★ 音数が減って一息つけるバラード。どうもシンセが安っぽいのが気になる。クリーントーンのギターもメロと被り気味であまり必然性がないような。 サビでコーラスが厚くなって歌が強くなるので、他はもっとシンプルでも良かったかも。無難にJ-POPなアレンジになりすぎた感がある。 しかし、作曲した本間がそこまで考えてるのかは分からないが、癖のない曲のほうが水樹としては歌唱力を発揮できてる印象。 サビに繋ぐとこのビブラートとか、なんかちゃんと正しい使い方って感じがする。いつも無理矢理ねじ込む感じなだけに。 日本語の発音も丁寧で、うたのおねえさん的な模範の歌い手に思える。それをアッパーな曲でもやったらいいのでは。
12.恋してる... ★★ 今作中では割と普通にポップな歌メロを有する曲。北欧ポップスをJ-POPっぽい派手めのアレンジに手直ししたような印象。 軽快なリズムに反し、Aメロあたりの水樹の歌い方がアクセントを後ろに置いた粘っこい感じなのでやや違和感がある。 力まかせに歌わないあたり詞世界との調和を重視してるとは思うが。ちなみに本人作詞だが、内容はごくありがちなお花畑恋愛ソング。 13.in the fix ★★ Bメロあたりまでは今作中にさんざん出てきたようなロック調の曲だが、サビで変なメロになる意欲曲。 サビ単体で聴くとごくありふれた感じなのだが、普通あんまりやらないような繋げ方をしてるので、最初に聴いた時には サビで頭が切り替えきれなくて不思議な印象を受けた。サビ前にブレイク入れずにスルッと行けばもっとカオスな感じになって面白かったかも。 サックスソロからサビに戻る時もなかなか唐突。マンネリ回避のアクセントにはなってるのでは。 14.New Sensation ★★ 久々に登場の、露骨に古臭い曲。初期のB'zのようなシンセ入り歌謡ロック。そのせいか、なんかギターソロの収まりがいいように感じる。 B'zというよりKIX'SとかMANISHとかのビーイング系女性アーティストっぽいと表現したほうが近いかも。 詞は今作に多い、もっと頑張ろうよ、いい人生にしようよ系の啓発ソング。どういうファン層を想定してるんだろう。 15.refrain-classico- ★★★★ ほぼピアノのみの伴奏で歌われる、ラストらしいバラード。今作中で最もメロディアスで、歌謡曲の王道的な出来映え。 ネタっぽさがないため違和感があるが(元々ないつもりかもしれんが)、やはりアッパー4つ打ちの縛りがない方が水樹が伸び伸びしてる印象で、 切なげな声で情感たっぷりに歌い込んでいる。どちらかというとアレンジをシンプルにして、あとは水樹にほとんど任せた曲のほうが いい結果が出てる気がする。専業歌手との差を感じない曲だが、裏をかえせば別に声優が歌わんでもいい曲でもあるし、 声優界の人気歌手というポジション確保のために後々この路線を切るのは正しいのかも。
総評 ★★ 声優・水樹奈々が2003年に発売した3rd。プロデュースはギタリストの矢吹俊郎。 まず曲が古い。しかも「古い」と聞いて普通イメージする古さとだいぶかけ離れている。BAWDIESも懐古主義だよね、とかそういう話ではない。 概ね80〜90年代っぽいが、その中でもぶっちゃけ今更得るものがないようなとこを掘り返している。いきものがかりなんかも90年代っぽいが、 彼らはアレンジは生バンド主体で仕上げている。しかし今作は打ち込みアレンジに至るまで当時を再現する徹底ぶりとなっている。 個人的にはその時代の打ち込みアレンジは、量産を目的化したが故の弊害だと思ってたが、今なおフォロアーがいるほどとは。 オリコン1位を記録した2009年の作品ではストリングスが飛び交うかなり特殊な作風で存在感を放っていた水樹だが、 ストリングスの出番のないこの頃もまた別の形で異端の存在となっている。結果的に、どちらにしろ普通の10〜20代はとっつきにくいという 隔離状態となっている。なんか彼女を特に必要とする人達による、見えざるMy姫バリアが彼女の周りに張り巡らされてるようにすら思える。 水樹の歌唱力は歌謡曲とロックで結構な差が出るが、2009年現在より高く感じる。歌謡曲スタイルの時は、最近でいえば木山裕策のような、 日本語を日本語らしく発音する、伝達に優れた歌い方。ロックを歌うときはリズム重視で癖の強いアレンジ発声という印象。 ともあれ彼女は、幸か不幸か本人の能力の割に一般受けしない存在だし、これも元々こういう系統が好きな人以外は放っておいていい作品かも。 普通の曲で歌唱力勝負もしているが、比率が少なすぎるので普通の歌手で賄えそう。そこは棲み分けが正解だと思う。 電波じゃないけどネタ要素が強く、予想と違う意味で聴き応えのあった一枚。
水樹ファンだがワロタwほぼあってる。 このころは彼女だからこそ表現できる作品ってのがすくなかったんだよなー。
622 :
名無しのエリー :2009/12/25(金) 18:56:25 ID:3w0AjRypO
そろそろ生活保護もらうかー^^
まとめの人こないな、大丈夫だろうか それと、志村・・・
624 :
名無しのエリー :2009/12/26(土) 18:15:32 ID:/hcu9bBg0
やっと規制解除されたー! 前に避難所に投下したんだけど幾つか修正してこちらにも投下。 Love SQ/V.A. 01.FINAL FANTASY メインテーマ/PE'Z ★★★ イントロのピアノでしっとりとテーマを提示しつつ、 いきなりラテンリズムが炸裂するペズワールドへようこそ。 メロ〜サビとこれまでもどこかで聴いたような食傷気味の展開だけど、 やっぱりサビの開放感はいいね。もはや彼らの王道パターン。 完全にペズ曲になっているので、好き嫌いは別れそう。 02.遥かなる時の彼方へ(livetune remix)/livetune ★★☆ クロノトリガーの曲。某テクノ三人臭娘が踊ってそうな キラキラポップサウンドに乗って透明感のあるメロが響き渡る。 ぺこぺこきらーん、いい気持ち。個人的に4つ打ちはあまり得意じゃないんだけど、 ウワモノがしっかりしているのでさらっと聴けたかな。中田ヤスタ化曲が好きならオススメ。 03.クロノ・トリガー/NOVOISKI ★ ダフトパンクばりの歪んだギターに何が始まるのかと思いきや、こうきたか。 原曲を知らないと辛い。メロも全部まとめて歪ませてるから聞き取りづらいんだよね。 中盤のピアノは綺麗な展開を見せてくれたんだが…。 04.カエルのテーマ〜戦闘勝利(SEXY-SYNTHESIZER remix)/SEXY-SYNTHESIZER ★★★☆ 同じくクロノトリガーの曲。いやもうこれはこれは彼の道具である8bit音の勝利でしょ。 スーファミ音源をファミコン音源にしちゃうんだから、 原曲を知ってる人はもうニヤニヤが止まらないのでは。 自分は元を知らないんだけども、曲の雰囲気も上手くまとめていて好印象。
05.チョコボのテーマ/グットラックヘイワ ★★★ これまでマンボやらサンバやら様々に料理されてきたが、 ここではゆったりとした中華風ジャズに。 どう料理されても全く違和感がないチョコボ。やっぱりかわいいよなぁ。 06.想いは遠くマナの樹に寄せて Theme of Mana〜ホームタウン ドミナ/muZik ★★☆ 聖剣伝説 Legend of Mana の曲。つかこのmuZicっての、 情報がほとんどないんだがどうもスクエニ内部の人間らしい。いいのかそれで。 曲は非常にゆったりとしていてノスタルジック。 メドレーだが全く気付かない程一体化した流れ。ほのぼの。 07.悠久の風(migratory birds mix)/DE DE MOUSE ★★★★ FF3の曲。8bit音から始まり、中盤からはいつものデデちゃん節炸裂。 ちゃんとロボ声少女も登場。そして徐々に音が重なっていくこの展開は素敵。 吹き抜ける風の開放感とか冒険のドキドキ感とかが余すところなく詰め込まれていて、 彼はそんな風景を描くのがやっぱり上手い。いい仕事、してますぜ。 08.Romancing Sa・Ga(note native remix) ★☆ オープニングタイトル〜バトル1〜決戦!サルーイン〜エンディングテーマ/note native ハウスDJによるリミックス。うーん、個人的にハウスが苦手だからなぁ…。 ウワモノも薄っぺらいからバスドラの4つ打ちが余計に下品に聞こえちゃう。 原曲をしらない自分にこれは辛いっす。。。
09.ビッグブリッヂの死闘〜妖星乱舞〜片翼の天使/→Pia-no-jaC← ★★(曲補正付ければ+★) 出た、ピアノジャック。ピアノとカホン(四角い箱みたいな打楽器)の二人組。 もうヴィレヴァンでプッシュされまくり。いや、面白い二人だとは思う。 動画見る限り、ライブはすげー盛り上がるんだと思う。 ピアノも上手いこと雑に鍵盤を叩きまくってるし、 カホンもサンボ山口隆よろしく暑苦しくがんばってると思う。 が、いかんせんマスタリングが悪いのか何なのか、いつもカホンの音が弱い。 カホンの(打音の)音程が高く響きにくいので、シャカシャカ鳴ってるだけにしか聴こえない。 CD音源で聞き込むには向いていない音楽。良くも悪くも彼らはそれに尽きる。 で、そんな二人があの名曲達を叩き倒し(ってかそもそも選曲が卑怯だろこれ)。 妖星乱舞は原曲通り15/8(4/4+7/8)拍子で展開して欲しかったけど、 そうでなくてもこのピアノは流石の一言。 難曲を上手くアレンジして繋げているしかっこいいし耳当たりもいい。が、しかし。 このトラックが、というよりもCDとしてパッケージングされた 彼らの音楽そのものが肌に合わないんだと思います。ごめんなさい。 10.プレリュード/no.9 ★★★★ 最後は綺麗な原曲のイメージを壊すことなく静謐な世界を展開。 この辺りの打ち込みを使ったクラシカルな音楽は彼のお手の物。流石の一言。 ただしアクはないのでさらっと聞き流されてしまうかもしれない諸刃の剣でもある。 まぁ最後くらいこういうのがあってもいいかと。
総評 ★★ [前置] まず最初に謝っときます。自分はFF4.5.6くらいしかやったことがありません。 ロマサガとクロノはまだ名前は知ってるけど、、、聖剣伝説のマナの樹?そんなの出てたの? そんな感じなので原曲は半分程度しか知らず、ついでにアーティストも半分は全く知らず、 故に評価が歪んでいる可能性がかなり高いかと。それを踏まえて、総評。 [本題] スクエニ公式の、スクエアゲーム音楽をカヴァー&リミックスしたアルバム。 ヴィレヴァン限定でDVDが付いてくるらしく、店内でガンガン流れまくり。 聴くまであまり意識していなかったが、蓋を開けてみれば以前にレビューした キラキラジブリに似たようなコンセプト。フロア向け曲多し。 なので、一聴しての耳障りはいい。曲者達が各曲をいぢりまくってるだけあって適度なフックもある。 が、ずっと聞いていたいかというと…飽きるねこりゃ。ヴィレヴァン的音楽の典型。 (ヴィレヴァンの推す音楽って、ほら、コレオサレでしょ?的あざとさを覚えちゃって 若干白けちゃう上に、あんま深みを感じなくて楽しめないんだよなぁ。) それでも原曲を知るゲーム好きなら楽しめる…と信じたいんだけど、どうなんでしょ。 まぁ飛び道具としては十分機能するかと。そんな感じ。 # 毒吐いちゃってごめんなさい。ちょっと日常が荒んでるんですごめんなさい。 # 何も知らないのにごめんなさい。えらそうに語っちゃってごめんなさい。 # でも音楽は大好きなんですごめんなさい。やっぱりあいしてる!
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629 :
名無しのエリー :2009/12/30(水) 20:13:22 ID:Fm/QmcwA0
>>627 乙。
面子の豪華さゆえ、気になってた。
今日ヴィレヴァン行ったらマジで流れててワロタw
あけましておめでとうございます。 久々になんか書いたけど容量的にアレなので避難所にしときました。 まとめ人さんは元気だろうか…
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