1 :
名無しのエリー :
2009/02/25(水) 19:42:17 ID:5f+PW+7k0
2 :
名無しのエリー :2009/02/25(水) 19:42:37 ID:5f+PW+7k0
3 :
名無しのエリー :2009/02/25(水) 19:42:59 ID:5f+PW+7k0
4 :
名無しのエリー :2009/02/25(水) 22:22:20 ID:hLB15RRN0
`・+。*・ (´・ω・`)
。*゚ 。☆―⊂、 つ
>>1 さんありがとー
。*゚ : ヽ ⊃
`+。**゚**゚ ∪~
5 :
名無しのエリー :2009/02/25(水) 23:43:12 ID:yl/ZTK8L0
6 :
名無しのエリー :2009/02/26(木) 00:24:29 ID:yNwXb2F50
>>1 乙
前スレは様々なアルバムがレビューされていて面白かった。
今回のスレはどんなレビューが飛び出すんだろうか。楽しみだ。
7 :
名無しのエリー :2009/02/26(木) 01:18:12 ID:wmy9o6yq0
CHAGE and ASKA / GUYS 01.GUYS ★★★★ ブラスロック化したJourneyの『Separate Ways』って感じ。Bメロが伸びやかなわりにサビが硬質なあたりが。 彼らの(当時の)往年の名曲『万里の河』を彷彿させる、同じ音符の早口で押す造り。 その早口の後に伸びやかなメロがついてたり終盤に散文詩が詠唱?されるなど、元々シングル候補だっただけあって 密度は濃い。チャゲアス流プログレハード。 02.野いちごが揺れるように ★★★☆ 超スローバラード。郷愁系。子守唄か何かのようにふっくらと唄われるが歌謡曲臭は皆無。高音でないサビは心地よいが、 二曲目に置くにしては寂しすぎる曲調。しんみりと6分半聴かせるが如何せん長すぎるか。 03.if ★★★ アルバム仕様。シングル版冒頭では高らかだった「かあぁぁぁえりみぃちぃのおおぉぉ」は優しく囁かれ、 サビでバックが加速することもない。アルバムの空気に合わせようとしたのだろうが正直シングル版でも 違和感はなかったように思われる。 なお、02ではブラスがフィーチャーされていたがこちらは本当に静か。とてもシングルだったとは思えない。 04.光と影 ★★★ 冒頭から飛鳥曲が続いていたがチャゲ曲が登場。しかしまたスローバラード。 チャゲアスの他のアルバムでもそうだが、Voが違うから曲調が同じでもOKなんて思ってるのだろうか。 しかしこの時期のチャゲ曲にしては非常に聴きやすいつくり。曲順で損をしている典型例。 05.HANG UP THE PHONE ★★★★★ 黒っぽさ全開、低音全開、ブラスが鳴り響くグルーヴィーかつクールな曲。 ベースラインの格好よさには特筆すべきものがある。歌メロも伸びやかになったりうねったりと飛鳥の良さが 最大限に発揮されている。 残念なところは歌詞の微妙さ(午前二時に帰宅して彼女のうちに電話かけても出てくれない→ああ浮気されたって内容。 ただ比喩が凝らされていてはじめは何のことなのかさっぱり分からなかった)か。前曲からの流れにはまったく合わない はずなのだが、カスタード舐めまくった後にこぶ茶もらえても嬉しいというか、なんかそんな感じ。
8 :
名無しのエリー :2009/02/26(木) 02:03:10 ID:wmy9o6yq0
06.だから… ★☆ チャゲ曲。残念ながら特に目立つところなし。アレンジで聴かせるミディアムナンバー。 07.WHY ★★★★☆ 別離の場面を切り取ったジャジーなスローナンバー。アダルトな10cc『I'm Not In Love』って感じ。 ポップ要素皆無。02〜04のような優しさは欠片も見当たらない。だが、そこがいい。 08.今日は…こんなに元気です ★★★★ チャゲ曲だが飛鳥とはほぼ半々の比率で歌われる、ビートルズマニアのチャゲの面目躍如の軽やかな美メロ。 随所で跳ねるピアノの音がすごく綺麗。ただ、後半の飛鳥による「語り」はちょっとこっぱずかしいかな。 09.夢 ★★☆ チャゲロック。一時間で完成したらしい。チャゲのややしつこすぎる感じの歌い方にはぴったりの怪しい曲調。 ただオケがペラペラすぎる。低音ブリブリの05なんかがあるんだし、もっと考えてほしかった。 あと前奏後奏が長いせいもあるが6分超だと如何せんダレる。 10.CRIMSON ★★★ チャゲロック2。ギターリフが強調されたアルバム仕様(シングル版はifのB面)。 アップテンポ時のチャゲヴォーカルは苦手な人多そうだなあ、と思ってしまう歌い回し。 しかしサビ時のハモリは完璧。これだけでぐっと聴く価値が生まれてくる。
9 :
名無しのエリー :2009/02/26(木) 02:59:58 ID:wmy9o6yq0
11.no no darlin' ★★★★★ 個人的にはチャゲアス全史という枠で見ても最高傑作だと思っている一曲。 太田裕美『木綿のハンカチーフ』を彷彿とさせる、サビと非サビで男女の対話形式の形をとる詞は素晴らしい。 かつ女側を表現したサビメロはチャゲを含むコーラス隊に一任されており、飛鳥は「no no darlin'」だったり 「oh yeah yeah yeah」、「ふたりで」などとアドリブに徹するという90年代ソウル風のアプローチ(この曲のリリースは92年だが) が取られており、歌詞が最大限に生きる構成となっている。 サビメロは特に後半部の音が上がっていく部分が秀逸で何とも言えぬ高揚感がある。イントロのピアノの旋律、Cメロの盛り上げ方等も完璧。 全体が非常に上品かつ甘美な空気に包まれていて聴くだけで幸せになれそう。Chicagoみたいな『SAY YES』よりこっちでしょう。 12.世界にMerry X'mas ★★★★☆ 前曲が男女間での至福なら、こちらは題の通り世界に向けて唄っている。 スローテンポで美メロ、歌詞も素晴らしいのだが11からの流れだとオーバーキルな気もする。 最後の子供による合唱はLennonへのオマージュか。アルバム曲から多数の選定がなされた 20周年ベストに収録されず、のちのシングルのB面に別ver.が収録されるなどしたものの オリジナルはここでしか聴けない。「隠れた名曲」にしとくにはあまりに勿体ないナンバー。
10 :
名無しのエリー :2009/02/26(木) 03:01:21 ID:wmy9o6yq0
総評.★★★★★ ロンドンレコーディングの甲斐あって音作り及びアレンジの上質さには本当に驚く。 こと音に関して言えば99年辺りからの「洋楽化する邦楽」の音を実に7年先取りしていたと 言っても過言ではないだろう(変な喩えになるがDragon Ash『Viva la Revolution』前半部とかの感じ。 ただし日本人がアレンジを受け持った01は明石期のB'zみたいな毛色なので注意)。 曲に関してはポップさは希薄。その傾向は売上にも表れており、前作『Tree』が当時日本新の235万枚、 同年のベストが270万枚だったことを考えると本作の141万枚という数字は寂しいと言わざるを得ない (シングルの03、11がシックな造りも相まってそれぞれ108万、67万という成績に終わった影響が大きいのだが)。 中古でひときわ枚数が多かったりするのもそのせいだろうが、正直今でいうEXILEやGREEEEENを聴いている層 がこうした音や曲にすんなり浸れるかというととてもそうは思えない(そうした層に対するアプローチは 『YAH YAH YAH』を擁する次作『RED HILL』で懇切丁寧になされることになる)。『TREE』と本作をいいとこ取り したような『RED HILL』も悪くないが、本作のような音を内包したチャゲアスは後にも先にもこれだけだし、 ここまで彼らのアダルトな側面が凝縮された作品も他にないだろう。傑作。
11 :
名無しのエリー :2009/02/26(木) 19:57:00 ID:BS4kITgt0
>>1 スレ立て乙です。
>>10 さっそく乙。では自分も
depArture/AAA
1.introduction ★
導入曲。アイドルなのでコンサートでの出囃子や衣装替えの場つなぎで使われるのだろう。
2.MUSIC!!! ★★★
YUKIの楽曲等を手掛ける蔦谷の手による派手なダンスチューン。ライブでの合いの手を意識して手拍子を入れたりと器用な作曲ぶり。
特にひねった曲ではないが、ポップなメロディにディキシーランドジャズ風の陽気なピアノが絡むごった煮感がJ-POPらしい。
ラップは全く同じ詞のセットを2回やる必要があったんだろうか。
3.SAVE YOUR SOUL ★★
やや懐かしめのマイナー調J-R&B。イントロがオリエンタルな感じで期待させられるが、歌が入ると普通。宇野と伊藤の女性コンビが
メインを歌っているが、2人ともお世辞にも歌が上手いとは言えないため、どうしても聞き流したくなってしまう。
日高のラップはキレ重視というかアタックが強い感じ。とぼけたようなおどけたような声でラップする人がメインストリームを預かる
最近の邦楽ではあんまり聴かないタイプ。
4.Jamboree!! ★★★
ダンスホール+サンバといった印象の底抜けに明るい曲。歌が始まったかと思うと、程なくしてすぐに幕引きみたいなメロディが来るので
出オチかよと一瞬思うが、そこから何事もなかったようにAメロに繋がる。なんかいい編曲だ。最悪Aメロに行く前に終わらせたりも出来るので、
演奏中に謎のアメリカ人がステージに上がってきてボーカルがキレた時とかはここで急停止するのだろう。
アレンジは大味だが、男メインボーカルの西島と浦田の歌唱力は安定しているので意外と聴ける。
5.Wonderful Girls ★★
曲名から推測される通りの女性賛美ソング。まあアイドルなので女性ファンへ向けた曲だろう。男メンバーのみでメインを歌い回しており、
誰なのか分からないが西島と浦田以外の歌声も聞こえる。そしてその中の一人が露骨にEXILE真似ました的な感じでゲンナリする。
浦田もEXILE路線ではあるが、もう少し素の歌い方を大事にしてる気がする。曲の印象としては概ねDA PUMP。
12 :
名無しのエリー :2009/02/26(木) 19:58:29 ID:BS4kITgt0
6.出逢いのチカラV ★ 西島と宇野の掛け合いによるバラード。伴奏はほぼピアノのみでシンプルにまとまっている。男女の対話形式の曲は近頃のトレンドなのかもしれないが、 これはちょっと毛色が違う。強いて言えばm.c.A・Tと内田有紀のやつのような、ミュージカルっぽい印象。曲自体は丁寧だし、西島の歌も上手いが、 宇野の歌い方がアイドルっぽい誤魔化し要素が強いのでじっくり聞き入れない。個人的には曲のスタイル自体馴染めないが、AAAのライブは いつも寸劇が入るようなので、演出として必要な曲なのかも。普通の恋愛を大袈裟にデフォルメしたような詞は良くも悪くもkenn kato節。 7.a piece of my word ★ おそらく伊藤(落書き)がメインを歌っている、ベタなバラード。微妙なところだが、確かに宇野の方がメインに向いてるかも、と言った程度の歌唱力。 まあアイドルらしくはある。本人の歌唱力と相談した結果なのか、曲はこれといったヤマが無く退屈。 8.ZERO ★★★ デビュー当時のような熱血ダンスロック路線の曲。基本的には世間でダサいと言われる曲調か。浅倉大介が書きそうなマイナー調ロック+打ち込みの曲だが、 サビでコードを弾いてるギターが歪みすぎてて輪郭が曖昧になっており、熱血シューゲイザーとでも言うべき変なバランスを生んでいる。 R&B向きな浦田よりも癖の無い西島の方がこの手の熱い曲は得意そう。Arika Takaranoによる大袈裟な詞も曲に合っている。 誰だっけ?どこかで…まあいいか。 9.HORIZON ★★★★★ GIRL NEXT DOORも手を出さなかった、TMN期の小室路線の曲。キラキラしたチャイム系の音色がどこか懐かしい。敢えて4つ打ちリズムを回避して、 シンプルながら部分的にに南米テイストを試したリズムも面白い。宇野のポップな歌い方も、こうした曲には合っている印象。 Bメロがキャッチーで、一聴目ではそれがサビに思えるほど。しかもサビも2段構えで、1曲中に惜しげもなくキャッチーなメロディを投入して 仕上げている。あまり声を張り上げずにこなした日高のラップもtrfの人っぽい。小室作じゃないのに何故こんなに小室っぽいんだろう。
13 :
名無しのエリー :2009/02/26(木) 19:59:09 ID:BS4kITgt0
10.BEYOND ★ 急にアクアタイムズみたいなボーカルになるアッパーなロック。誰だ…。西島も浦田も脇役に徹しているので、普段メインを歌わない 男メンバーにスポットを当てる意図の曲だろう。ロックな曲調ということで、宇野もギターポップ系バンドのボーカルのような おどけた感じの歌い方をしている。正直ボーカルは貧弱。曲自体も、盛り上げが唐突だったり、急に妙な展開が割り込んだり、 ベースラインが変だったり、サビがビークルの何かの曲みたいだったりで、あまりよろしくない印象。 11.Mosaic ★★★★ 一昔前の米倉利紀のような、シンセベースがよく動くR&B。間奏のギターソロがなかなかクール。ほとんど女性陣の出番がないため、 今作中で最も歌のクオリティが高い。多分西島と浦田の両方が交代でメインを歌っているのだと思うが、この曲では2人の声が似ていて、 特にファンでもない自分には区切りが判別しがたい。それにしても2人とも甘い声。アイドルとしてはかなり歌が上手いのでは。 ていうか松浦がプロデュースしたアーティストの中でも、シンガーらしいシンガーといえば結局この2人のような気が。 12.始まりのキセキ ★★ 狙って80年代っぽいダサダサな音作りが印象的な、ひたすら陽気でバブリーな曲。弾力のある音でドゥーンと鳴るスネアはまさにC-C-B。 曲はかなり大味で、頭カラッポな感じだが、イントロの「イェ〜〜 誰だっていいや〜〜」というコーラス合唱が意味深で、 何かが覚醒してるような不健全でヤケクソな明るさを感じてしまう侮れない曲。乱…ある種のパーティーソングか。 13.旅ダチノウタ ★★★★ ラストはゆったりしたR&B風ポップス。おおよそSMAPのヒット曲をトレースしたように感じるが、作曲がコモリタ本人なので多分問題なし。 それにしてもイントロのコーラスの入れ方とか、妙に細かい刻みを交えたリズムパターンとか、どう聴いてもらいおん…でも多分問題なし。本人だから。 コモリタの考えるベースラインは結構独特で、本人のこだわりを感じる。曲も綺麗で、SMAPより明らかに歌唱力があるので、 結果的に焼き直し成功といった印象の曲。
14 :
名無しのエリー :2009/02/26(木) 19:59:34 ID:BS4kITgt0
総評 ★★★ avexの松浦がプロデュースした7人組アイドルユニット、AAAの4th。 ダンスパフォーマンスとの兼ね合いか、全体的に曲が大味で大袈裟な作りとなっており、じっくり聴き込めるようなマニアックな要素は 基本的に無いが、J-POPらしい雑食性が発揮されていて曲調に幅があるので、曲によって好みの差は出るものの全弾ハズレにはなりにくい 作品になってる気がする。ただし少なくともお洒落ではないが。アイドルという事で、各自にコーラスパートを振り分けて複雑なコーラスワークを こなさせるような事は無く、大体はみんなで同じメロディを歌っている。基本的には宇野のキーに合わせる形で西島と浦田が高いキーを 歌いこなしており、実質この2人の歌唱力でAAAが成り立っている。ダンスパフォーマンスまで含めるとどうなのかは知らないが。 西島は発音が明瞭で爽やかな印象。浦田はもう少し雰囲気重視のR&Bスタイルで、いわゆるATSUSHI路線。日高のラップは何だか機械的だが、 要はリズムは正確。総じてavexがゴリ押ししているアーティストの中では相対的に聴ける部類に入る人達という印象。 果たして西島と浦田は、いつか山本領平ばりに女性歌手を引き立てるエスコート上手に育つだろうか。 作りとして視覚的な要素の補足も必要で、音楽単体で成り立たせる感じではないので、全体の流れにこだわらずに聴きたい曲だけ聴くべき1枚。
15 :
名無しのエリー :2009/02/27(金) 00:12:12 ID:wYwOKku+0
乙。領平の名前が出てて歓喜w 参加プロデューサーだけなら、浦田ソロの方が力入ってそうですね
16 :
名無しのエリー :2009/02/27(金) 00:54:45 ID:xHzDgjkT0
>>10 乙。チャゲアスもこういう作品を作ってたのか。
>>14 乙。アリプロのヴォーカルが作詞で参加したと聞いたときはビックリした。
そして、やっぱり女性ヴォーカルがひどいんだな、AAAはw
17 :
名無しのエリー :2009/02/27(金) 20:41:48 ID:jrYDBMsE0
前スレ落ちてたのか・・・いつものごとくTOKIOのレビューでも・・・ TOKIO/5 AHEAD 1. 5 AHEAD アルバムの導入部。サンプリングマンがいきなり始まるのであってよかったと思う 歌が入ってないため星はなし 2. HEY!Mr.SAMPLING MAN ★★★★★ いきなり満点付けてしまったが、正直いって名曲。分厚いギターサウンドが特徴のロックナンバー 段々盛り上がっていくようになっているメロの構成とアレンジが実に爽快。 そして、後半になっていくにつれ熱くなっていく長瀬のボーカルとメンバーの演奏が見事。 まさにバンドとしてTOKIOの魂がこもった曲といえるんじゃないだろうか。 3. DR ★★★★☆ この頃のTOKIOの代表曲?ドラマの主題歌だったので知ってる人も多いと思う。 TOKIOらしいパワーポップソング。 非常にストレートなバンドサウンドでHEY!Mr.SAMPLING MANとともにこのアルバムの象徴のような曲。 やっぱTOKIOはアップテンポだね。こういう勢いのある曲なら長瀬のボーカルも生きてくるし 4. どいつもこいつも(Album Version) ★★☆ まさにアイドルソングといった感じの曲。キャッチーなサビとブラスとストリング多めの構成、能天気な歌詞。 各メンバーのソロパートがあるのは(最近の)TOKIOには珍しいがアイドルとしては普通だと思う。 アイドルとしてのTOKIOからバンドとしてのTOKIOへの変化を見せているこのアルバムでは他の曲との温度差を感じる。 まぁこのアルバムで一番古い曲だから仕方ないか。
18 :
名無しのエリー :2009/02/27(金) 20:42:28 ID:jrYDBMsE0
5. Baby blue ★★★★ 作詞・作曲がリーダー城島が担当したミディアムナンバー。ボーカルは長瀬ではなく山口がとっている。 リーダーいわく山口がメイン・ボーカルをとった代表作になるようにという思いを込めて作ったらしい。 思いがこもったのかとても素晴らしい曲となっている。繊細なメロディーが山口のボーカルに非常に良く合っている。 個人的には山口はジャニーズの中でもトップクラスの歌唱力だと思う。ただ容姿と歌声のイメージが違うからなのかシングルはメインボーカルが少ない あと作詞が弱点といわれているメンバー曲だがこの曲は悪くないと思う。とりたてて良いわけでもないけど・・・ 6. 04515 ★★★☆ 長瀬と国分のツインボーカルが印象的なロックナンバー。このツインボーカルが曲調にマッチしていてなかなかクールである。 長瀬のボーカルはコーラス付けることによってより映えると思うが国分との相性が一番いいんじゃないんだろうがか。山口もいいけど。 サビはキャッチーではないのでぱっと聞いた感じではピンと来ないかもしれないが聞き込んだら良さがわかってくるスルメ曲。 7. Only One Song ★☆ ネタ曲か?と思ったけどシングル曲だった。DRとの両A面シングルだがあっちと違いラップとか入ったバンドらしくない曲。 サウンドはバンドサウンドなんだけど演奏も含めて遊んでいる印象が強い。思えば最近のジャニーズにラップが多いが先取りした曲なのかも。 サビはとってもポップでキャッチー。まぁ歌詞とかも含めてジャニーズらしいとは思う。 8. カンパイ!! ★★★ キリンビールのCMなどのタイアップで結構売れた曲。洋楽カヴァー曲でありベイ・シティ・ローラーズの代表曲「サタデーナイト」のカヴァー。 だが上手いこと自分たちのものにしたと思う。タイアップの効果も大きかったのかもしれないが。 メンバーの合唱やソロパートなどがある割にはTOKIOらしい曲。なぜか妙に男臭い。熱い。なので他のシングルほどの温度差はない。 9. Sugarless LOVE ★★★☆ 松岡ボーカル曲。ネタ曲かと思わせといてサビでガツンと来る。 ややチープな感じが漂う松岡の歌唱だが妙にメロディにあってる。他のメンバーだとこの雰囲気は出せないかな この曲聴いて改めて思うけどジャニーズの曲のオケはよく作ってあるなぁ・・・
19 :
名無しのエリー :2009/02/27(金) 20:43:27 ID:jrYDBMsE0
10. T2 ★☆ 国分による作詞・作曲・編曲の完全なるネタ曲。勢いはあるのでさらっと聞き流せる。 遅刻したメンバーの気持ちを歌った歌。箸休め。 11. 36℃ ★★ 5人のハーモニーが絡まったバラード曲。しかし、山口に任せておいて良かったのではないだろうか・・・ 長瀬の声質はこういう女々しいメロディのバラードだめなんじゃないだろうか。他のメンバーも普通。 作詞は城嶋。もしかしてカバー曲? 12. メッセージ ★★★ TOKIOが初めてオリコンで1位をとった記念すべき曲。 頭からキャッチーなサビで期待させるがそのまま続くメロが微妙。正直サビ以外微妙。 あと他のシングルと同じようにアルバム曲と温度差が結構あると思う。 サウンド的にはバンドサウンド全開でいいと思うのだが・・・ 13. Symphonic ★★★★★ 名曲。聞けばわかる、で終了でもいい位いい曲。 独特の雰囲気をもったマイナーコードのイントロ、Aメロと続いてBメロで臨戦態勢に入りサビで一気に弾ける。 隙のない構成とアレンジ、曲の盛り上げ方などアルバムの締めとしてはこれ以上ないくらいいい。 14. ひとりぼっちのハブラシ(Acoustic Version)(桜庭裕一郎) ★ つんくの作詞・作曲でメッセージとともにヒットした曲。 折角前の曲でいい感じに終わらせたのに台無し。まぁボーナストラックなのでいいでしょう。 まぁこのアルバムのカラーには合わないだろうしおまけ扱いでよかった。歌詞も曲も微妙である。
20 :
名無しのエリー :2009/02/27(金) 20:44:26 ID:jrYDBMsE0
総評 ★★★★☆ TOKIOがアイドル路線からバンド路線に転向していくのがわかる節目のアルバム。 アルバム曲はバンドらしい曲が多いがシングル曲が従来のアイドル路線っぽいので温度差を感じる。 シングルのDRで完全に今後の方針が確立されたと思う。アルバムの流れもよくかなり聞きやすい。 とりあえずTOKIOに興味あるから聞いてみたい、という人にお勧め。 TOKIOなんて所詮アイドルだし、とか思ってる人にも聞いてほしいアルバム。 しかし、評価しながら思ったけど前のgliderの採点厳しすぎたかな・・・・・・
21 :
名無しのエリー :2009/02/27(金) 22:54:39 ID:tM+0zWuO0
>>20 乙。TOKIOは本当に個人の好みで変わるから
アルバムによっては辛口になるのは仕方ない。
自分も昔のアルバムが好きになれないときもあるし。
さて、こちらは可愛らしいアルバムでも。
ファミリークッキング / YMCK
1. おもちゃの兵隊のマーチ ★★
「キューピー3分クッキング」OPでおなじみの曲をチップチューンにしただけ。
これだけで「あら、そろそろ仕度しなきゃ」とオカンモードになるのは筆者だけかも。
ま、料理がテーマだから定番ということで。
22 :
名無しのエリー :2009/02/27(金) 22:56:53 ID:tM+0zWuO0
2. カレーだよ! ★★★★(PV込みだと★★★★☆) カレーを楽しく作る歌。3rdで踏み入れたJ-POP路線をロックに面舵を向けた アップテンポチューンに仕上がっている(音はいつも通りのチップチューン)。 子供が口ずさむにはちょうどいい楽しげな料理ソング。 が、あのPVはなんだww どこの味っ子かと。 3. サラダ・シャバダバ ★★★☆ 2ndまでのジャズ要素を取り戻したポップチューン。 歌詞はこれまた子供が共感しそうな内容。「健康や美容に良いのは わかってるんだけど...ええいっ、食べちゃえ! .......あ、美味しい!!」って歌詞。 にしても野菜の種類が多いんだがw 歌詞通りに盛り付けたら何人前になるやら。 子供や野菜嫌いの人と一緒にサラダを食べたい人にはうってつけかも。 4. 三ツ星シェフの歌 ★★ 「私、三ツ星レストランに勤めている一流シェフですが、何か?」って曲。 主人公はすごくワンマンです。イヤなら出てけというほどのガンコです。 結局は引き止める、根は優しいシェフなんだけど。 茶目っ気のある歌詞は好きなのだが...ツチノコ調理すんなw 曲も可愛らしいジャズポップで、ドラムソロは偉く楽しげ。 5. グルメなアイツ ★★★★ ゲームならボスが出てきそうなバッキングで奏でる三連ロックチューン。 強いんだけど、人間に珍味にされたり、食べ物を横取りされる悲しい鮫の宿命を コミカルに描いている。絶対に「ジョーズ」観ながら聴くと作品が台無しになる曲。 歌詞の内容と曲のギャップにちょっとだけニヤリ。
23 :
名無しのエリー :2009/02/27(金) 22:57:45 ID:tM+0zWuO0
6. ふわふわ卵のオムライス ★★★ オムライス参加。これも子供にはちょうどいい可愛らしい曲。 曲調といい、歌詞といい、どこか矢野顕子っぽい。 なお、美味くても天に召されることはないとちゃんとフォローはしている。 そういえば、美味しすぎて天に召されたマンガがあったな...。 7. 帰り道、晩ご飯。 ★★★★ 晩ご飯を期待しながら帰宅する時の気持ちを綴ったバラード。 歌詞が日常に密接しながらもほのぼのとしているため、 聴いてるうちに心がほっこりと和やかになってゆく。 恋人のいない一人暮らし以外には帰り道がてらに聴いてほしい一曲。 8. ワン!ダフル・チョコレート ★★★☆ タイトル通り犬の鳴き声をサンプリングしたポップチューン。 ある意味、バレンタインデー向けの曲。 チョコはベルギー産、フランス産、日本産が登場。 ドサクサに紛れて猫も鳴いている、賑やかなトラック。 9. バンバンクッキング ★★★★★ 再び子供向けのメロディと歌詞で終わるお料理ソング。 料理は楽しむことが大事と声高らかに歌い上げている。 途中で7ヶ国語のラップが登場(和訳付だから外国語がダメな人も大丈夫) 楽しげなメロディと伴奏と可愛らしい歌詞が非常にマッチした良曲。 保育園で流すと意外といいかもしれない。
24 :
名無しのエリー :2009/02/27(金) 22:58:13 ID:tM+0zWuO0
総評 ★★★☆ YMCK通算4枚目のアルバム。今回は料理をテーマに、明るい子供向けのトラックが ギッシリと詰まっているため、オトナには少々味わいにくいアルバムとなっている。 ただ、初期の要だったジャズ要素がここに来て本格的に復活。 ロック調の打ち込みと組み合わせて聴くと、電子フュージョンっぽくておもしろい。 ゲーム好きの子供と料理を楽しみたいご両親には勧めてもいいと思う。 で、今回は同時発売のDVDとの限定同梱ボックスも発売されている。 オマケのレシピ本はものすごいバカw 確かに仰天だがバカすぎるww 絶対に日常では役に立たないので、マネ...出来た人がいたらご一方を。 (角切り野菜の8bit風はやろうと思えば出来るので対象外とする)
25 :
名無しのエリー :2009/02/28(土) 01:02:58 ID:c+295GQV0
26 :
名無しのエリー :2009/02/28(土) 17:01:24 ID:PUMrqeOK0
皆さん乙。
>>14 4曲目ピロウズネタやめろww
27 :
名無しのエリー :2009/03/01(日) 00:42:58 ID:nZCWY8xj0 BE:976018739-2BP(30)
浮世の夢 / エレファントカシマシ 01.「序曲」夢のちまた ★★★★☆ 演奏は穏やかに、歌声は激しく。戦前の歌曲みたいなメロディが良い。 後半一瞬ヒートアップする宮本の歌声はまさに「絶唱」。擬古文みたいな歌詞も沁みます。 02.うつら うつら ★★★★ これも前曲と一緒。歌曲のメロディにストーンズ直系の横ノリグルーヴ、明治時代の私小説みたいな歌詞、宮本の静かで熱い叫び。 03.上野の山 ★★★★ 感触としてはThe Whoに近い。サビでジャーンとコードをかき鳴らして、その上に重ねる前向きな歌詞と叫び。 相変わらずメロディは歌曲っぽい。 04.GT ★★★☆ 一番所謂ロックっぽい曲。いや、今までも楽器隊はロックど真ん中だったんだけど、曲自体がどこか日本的だったからね。 こっちの方がWhoっぽいかな。全体的にシャギシャギしてて快い。 05.珍奇男 ★★★★☆ エンケンみたいな弾き語りで始り、壮絶なロックンロールへと展開していく。 歌詞の何とも言えない厭世感がたまらんねです。 06.浮雲男 ★★★★ ここにきてちょっと力の抜けた曲。うん、こういうのも良いです。
28 :
名無しのエリー :2009/03/01(日) 00:43:04 ID:nZCWY8xj0 BE:144595722-2BP(30)
07.見果てぬ夢 ★★★★★ アルベジオに乗せてゆっくり歌ってたかと思えば、いきなり叫びだす宮本。 凄い、もう呑み込まれる。 08.月と歩いた ★★★★ 最初は弾き語りだけど、歩いたというだけあって途中からベースが躍りだす。歌詞も大変なことになる。 と、思ったら最後はしっとり終わった。今までは昭和初期って感じだったけど、これは昭和40年代って感じのメロディ。 09.冬の夜 ★★★★☆ 静かな三拍子の弾き語り曲。ボーカルだけでぐいぐい引っ張るねぇ。 総評:★★★★★ エレファントカシマシの3rdアルバム。個人的に彼らの最高傑作。 まずとにかく歌詞が凄い。宮本の文学的才能が爆発していて、これは歌詞じゃなく「詩」。 正直言って演奏に特筆すべき点はあんま無い。ストーンズの影響下にあってとてもオードソックスだからね。 ただまぁ何と言うか独特のグルーヴってやつですか、そういうのはあるんじゃないかな。 ロックじゃなくてロックンロールって言う感じ。 で、演奏がそういうのの割にメロディにはとても日本的情緒が溢れていて、沁みます。 宮本のボーカルも、昨今の陳腐で形骸化した「叫び」ではなく、本当の心からの叫びで心を掴んで離しません。 バブル絶頂、バンドブームの時代にそれに真っ向からNOを突き付けるようなアルバム、今だからこそ響くところもあるような。 BGMには向かないかな。ちょっと鬱な時なんかにじっくり聞いてみると良いかも。 ぜひ聴いてみてください。駄レビューすみませんでした。
とりあえず、邦楽版20th.うp完了しときますた。 ∧,,∧ ( ´・ω・) < ラーメン食ってから「洋楽板」に出張してきます。 (っ=|||o) (まとめるのはこれからだけど。。。)  ̄ ̄ `――´ ̄ ̄ ̄\
30 :
名無しのエリー :2009/03/01(日) 19:10:18 ID:WHGyaje+0
31 :
名無しのエリー :2009/03/01(日) 20:03:24 ID:cfJzyTRdO
>>29 ありがたい!友達にもオススメとして紹介しておくよ
32 :
名無しのエリー :2009/03/01(日) 20:33:48 ID:ZPUAxCPR0
>>29 乙すぎる!!
ねぇ、そういえばUtadaのリリースが近くなって気づいたんだけど、あれはこっちスレの邦楽扱いなの?洋楽?
33 :
名無しのエリー :2009/03/01(日) 22:25:43 ID:8FsaGE100
>>29 乙!
アニソン板に立ってるのはこっちとは関係ないんですかね?
34 :
名無しのエリー :2009/03/01(日) 23:38:20 ID:FkHbOGag0
>>14 ,20,24,28
乙。今回も豊作だな。YMCK興味あったから良かった。
>演奏中に謎のアメリカ人がステージに上がってきてボーカルがキレた時とかはここで急停止
そんなん普通ねえよwアイウエww
>>33 アニメスレは「アニメソングの中では」というくくりが暗黙の了解としてあったみたいなので、一緒にするとちょっと変かも。
一般人にも聞かせたい曲ならアニメソングだろうとゲームのサントラだろうとこっちで書かれてるわけだし。
35 :
名無しのエリー :2009/03/02(月) 18:18:49 ID:xIyF8p7f0
>>34 そうなんだ。
あっちに坂本真綾とか栗林みなみとか、まとめにある歌手の
新作のレビューがあったから、一緒にまとめるのかと思った
36 :
名無しのエリー :2009/03/03(火) 11:58:28 ID:SjrBXzVM0
>>29 いつも乙でございます。
>>20 >>24 >>28 乙。では自分も
今、キミへ…/Lil'B
1.キミに歌ったラブソング ★★
ハーフタイムシャッフルの爽やかラブソング。いきなりラップが入ってくるのでビビる。片方ラッパーだったのか。これは下手だ。
一方の歌は昔の小室系みたいな鼻にかかった甘い声で、なんか全然抑揚がない。これまた下手。なんかRSP以上にデビューの経緯が分からん。
曲もサビメロこそ耳馴染みが良いものの他はベタでアレンジもやっつけ仕事。一応歌の下手さ加減とストレートな詞の連動で、ある種の
一途さを感じる曲か。「待ち疲れたキミの背中 強く抱きしめた どんな痛みさえも吹き飛ばしてくれた温もり」という一節が興味深い。
普通「待ち疲れて冷えたキミの背中を私が温めるよ」な展開だが、この曲では自分が待たせといた挙句相手から温もりを頂戴している。
こういう自己中心的な感じがわがままティーンの共感を呼んでいるんだろうか。ちなみに本人の全曲解説(あらゆる意味で必見)によると、
若くして亡くなった親友への歌を「ラブソング」というオブラートに包んだものらしい。なんていうかもはや仮に本人が聴いたとしても伝わらない気が。
2.BLUE SPACE ★
ラッパーAILAが作詞した、一気に暗くなる孤独ソング。「嗚呼…暮れる街 一人の帰り道」「ふらり立ち上がる 夕日を背中に」と、
何だか渋い作詞。一方ボーカルMIEに肺活量が無いため、サビではそこで切ったらイカンだろというとこでブレスが入る。高音もカスカス。
割と台無し。二人の力が合わさるとき、相乗効果でさらにダメ。曲はセクシーアイドルが本業の片手間に踊りながら歌うような
ベタなマイナー調ポップス。
37 :
名無しのエリー :2009/03/03(火) 11:59:07 ID:SjrBXzVM0
3.願いごと一つキミへ ★★ またもやハネモノのラブソング。詞も大差ないような…。歌もラップもプロとは思えない。作曲が武器なのかと思えば、実はLil'Bは 1曲も書いてなかったりする。ちなみに全曲解説を読むと本人達が作曲してるような口ぶりになっている。去年デビューしてすぐ売れた イケメンバンドみたいだ。作曲はコナミの有名音ゲーに楽曲提供している黒光雄輝なる人物が全曲担当しているが、基本この人のアレンジはやる気がなく、 曲も何の特徴もない。とはいえこの曲は相対的に良い方に入る気がする。たまの「日曜日に雨」みたいなランランアウトロが印象的。 ちなみに全曲解説によるとこの曲はAILAが大好きな母に宛てた歌という事らしい。母とかママとか一回も出てこないが。ラブソングにしか聞こえない。 まあ母への歌だとして、キミとか呼ぶ時点で相当他人行儀では。チャットモンチーとか、傍目にはダサくても誤魔化さずに家族にきちんと伝わる形に してた気が。本人に伝わることよりもたくさん売ることを優先した例。 4.オレンジ ☆ 黒光のやる気のなさ全開のスカ調ポップス。打ち込みと思われるブラス音がショボすぎて切なくなる。ドラムパターンもかなりぞんざいで、 ベースラインはもうどうせ誰も聴いてねえだろと言わんばかりの手抜き。そして全く音量の強弱のないピアノソロ。打ち込みの普及で スタジオミュージシャンの仕事が減りつつあるとは聞くが、ついにここまで来たか。これも時代の流れか。 詞は「オレンジ」という言葉の持つイメージに委ねる形で「キラキラなオレンジ」「じんわりなオレンジ」などと出てくるが、 「ゆらりゆらオレンジ」がよく分からなかった。ゆらりゆら帝国産オレンジ? 5.JET★GIRL ☆ 舵取りを誤った後のアヴリルに便乗したような軽薄なガールズロック。サビの英語の発音がムカつく。なぜか本人達の年齢が非公開のようだが、 詞は地なのか十代への媚びなのか、露骨にギャルの共感を狙った底浅いものになっている。強烈。ラップの合いの手もかなりキツイ。 「マヂだるい...」とか「始めよおょ!」とかが好きならどストライク。MIEのブログ見て「ムリ以外の何物でもない」と思うなら聴き切るのは厳しい。 ただ、さすがにギャル語をそのまま詞にして歌うプロは思い当たらないので、そういう意味ではついに現れたギャルのカリスマかも。
38 :
名無しのエリー :2009/03/03(火) 11:59:42 ID:SjrBXzVM0
6.HAPPY SHINING STAR ★★ ダメパフューム路線のダンスポップ。一応MIEも音符短めな感じに歌い分けている。むしろ彼女は肺活量がないので丁度いい。 黒光のアレンジは基本的にベタだが、この曲では2番くらいから徐々に、普段使わない音や機能を使ってみようのコーナーになりだす。 黒光のリアルな飽きを感じる曲。 7.lil luv ★★ 微妙に8BIT音を交えたエレクトロ調ポップス。構成とかサビ前のキメやブレイクとかがJ-POP過ぎるのだが、AILAのラップはちゃんと必然性が あるというか、もはや上手く聞こえる。8BIT音にラップという組合せが新鮮なせいか。一方、MIEの鼻声はここで何らかの到達点をみる。 いくらエ段が混ざっても、桜がセクラに聞こえる人はかつていなかった。何かと掛ける意図があるのかと思ってググッたら、 「新しい太陽の書」(ジーン・ウルフ著)に美しい女城主のセクラという人物が登場するようです。この人ですか? 8.15 ★ M2にちょっとレゲエ風味をつけたようなマイナー調ポップス。スーファミの音楽作成ソフトで作ったようなこのショボい音は どうにかならないんだろうか。「お前らにはこれがお似合い」という黒光の皮肉だろうか。ナメられるLil'Bにも勿論問題はあるが、 結果こうして売れて、黒光のパブリックイメージがこの作品で決まるに至ってしまったことを考えると、やはり真面目に作曲すべきだったのでは。 9.kiss ★ ノイズまみれのラップから始まるスローなR&B。ラップでは、韻を踏むためとはいえ「偶然じゃない そうありえない 予想外の出逢い」という 意味の重複にイラッとくる。そして何をおいても歌の力不足にイラッとくる。あまりに一本調子。鼻声のせいで「好きにならない」なんだか 「好きになれない」なんだか分からずにイラッとくる。セクラはまだしもこれ両方意味が通るしなあ…。黒光が手を抜くのも無理からぬ事か。 ちなみに全曲解説によると、MIEは詞をよりイメージ通りに表現するために、曲のイメージを何日もかけて膨らませてからスタジオ入りするらしい。 結果歌詞からして聞き取れないんだが…。本人的に鼻声のほうがカワイイから、詞を伝えることよりそっちを優先してるようにしか思えん。
39 :
名無しのエリー :2009/03/03(火) 12:00:56 ID:SjrBXzVM0
10.となりのメロディ ★★ AILA作詞によるポジティヴなポップス。詞はAILA単独のものの方が良いかも。またハネモノかという気もするが、色々聴いた結果 この手の曲が一番音が埋まって聞こえるし、歌唱のアラが気にならない気がする。Lil'Bの詞と黒光の曲、どちらが先なのかは分からないが (普通に考えればLil'Bのはずだが)、両者の現実的な妥協点はここか。キミうたとかががこんな感じばっかなのも仕方ないのかも。 ちなみにここまで触れてこなかったが、黒光のコード進行はGND並にパターン化している。 11.キミが好きで ★ ひたすら好き好きな分かりやすいラブソング。ハネモノ連発。MIEの歌い方は作中の流れ同様、一貫して湿っぽく、明るいラブラブ感が あんまり出てない。ラップも間延びしてて何か変。ベースも音を切りすぎててノリが止まって聞こえる箇所が多く、何か納得いかない。 ていうかもうこの辺まで聴く頃には低レベルな曲に耳が慣れて、ちょっとでもいい所がある曲は全部良い曲に聞こえてきて、さかのぼって 星を足し直したくなってくる。なんか前にもこんな事があったような…誰だっけ…ああ、顔が思い出せない…。枝豆みたいなのに4つの人影が ぶら下がってる絵しか浮かばない…。 12.DEAR… ★ ラストはピアノアレンジだけ黒光がやる気を出した普通のポップス。歌詞もかなり気合が入ってるようでボリュームがあるが、 なんかベタで量の割に中身がない。最後まで聴かせる表情豊かな歌唱力もない。ただ長い。もう良い曲なんだか悪い曲なんだか分からない。 なんかZOOの弟分のDeerっていたなあと思う曲。
40 :
名無しのエリー :2009/03/03(火) 12:01:41 ID:SjrBXzVM0
13.キミうた3部作 DJ KAORI's Lil'B girls mix ☆ ボーナストラック。なんか曲名にキミがつく3曲を繋げて、たまに「DDDD〜J〜ケウォーリー!」て叫んだ曲。 復習だが、M1は死んだ親友、M3は母に宛てた曲なので、ラブソングはM11のみ。テーマはバラバラ。しかし繋げて違和感が無いのはどうなんだろう。 ミックスといってもほとんど繋げただけで、むしろベースに手を加えて違和感が出たりしてる。キミうたという括りが良く分からないが、 多分「君は人のために死ねるか」はキミうたで、「LOVE YOU ONLY」はキミキミ言ってるけどキミうたではないのだろう。 グラビアやってる頃の眞鍋かをりが「ウォーリー」というニックネームで売り出してたことを思い出す曲。
41 :
名無しのエリー :2009/03/03(火) 12:02:07 ID:SjrBXzVM0
総評 ☆ ボーカルMIEとラッパーAILAによる2人組ユニット、Lil'Bの1st。 着うた世代の絶大な支持で百万単位のダウンロードを達成してはいるものの、歌、ラップ、曲、アレンジ、どれをとっても首を傾げる出来で、 CMでサビだけ聴いてるうちが最も印象が良かったという残念な内容。シチュエーションを絞り過ぎない普遍的で分かりやすい詞と ギャル要素全開な詞とのバランスが十代の女子にウケているといった所か。少なくとも曲はお洒落とは言い難いが。 もう一つ重要な点に、着うた適性というのがある気がする。大抵のアーティストの曲は着うたとして携帯から鳴る際には低音が痩せて 曲のイメージがガラッと変わってしまうのだが、Lil'Bは曲が軽いので印象がほとんど変わらずお得なのでは、と思う。 結果的にこの路線を(たぶん偶然)発掘したGReeeeNに続く着うたアーティストとして受け入れられた印象。まあこういう人が続くと 伴奏聴く人が減って奏者が育たなくなる気もするが、それも時代の流れか。あんだけ大輔が手を抜きまくったGNDでも、コレよりはまだ ちゃんとしてる気が。レコード会社のゴリ押しに流れる方が口コミで盛り上がったアーティストを聴くより確実という皮肉な結果に。 本人による全曲解説も曲中から読み取れない設定満載で、後付けがヒドイ。本当に裏設定があったとしても言わずに通した方がよかったのでは。 例えばアジカンとかにとってのロキノンも補足説明の場で、実はこんな意味です的な種あかしで「そうだったのか!」と思わせる戦略が ジャンプの格闘マンガみたいだと思う節もあるが、少なくとも伏線の見えないとこから裏設定を引っ張ってはこないと思う。 総じて、無数にいるアーティストの中で、何故よりによってこの人達が表舞台に引っ張り出されてきたんだろう、という印象。 GReeeeNとRSPの要素を兼ね備えるなんて夢のようなアーティストだ、と思う人にお薦めの1枚。
42 :
名無しのエリー :2009/03/03(火) 18:26:53 ID:V677V0fbO
いつもお疲れ様です
43 :
名無しのエリー :2009/03/03(火) 21:53:11 ID:EAmnNVSR0
>>36 にレビューされるととても聴きたくなってくる不思議
44 :
名無しのエリー :2009/03/03(火) 22:02:49 ID:bwLjNLZ10
>>41 おっつ
これは売る側・やる側もゆとり向けと割り切ってるだろうから
音楽的価値は皆無で当然かもね
ある意味ビジネスモデルとしては成功だと思う
45 :
名無しのエリー :2009/03/03(火) 22:50:55 ID:eQJ4Y70ZO
黒光は、PINK PONG名義のビーマニ提供曲(特にmadrugada辺り)は好きなんだが… 一般向けの方が、投げやりなのかよw
46 :
名無しのエリー :2009/03/03(火) 23:14:58 ID:3iEJTLDn0
>>41 乙!何だかんだ言いつつよく聴いてるよなぁ。
その上ここまで語るなんて俺には無理だわ。脱帽。
47 :
名無しのエリー :2009/03/03(火) 23:22:29 ID:/FhGMfrv0
>>41 乙。これは酷すぎるww
なんで売れたのかがレビューでやっとわかったw
だからegg系ギャルとは音楽でそりが合わんのかorz
じゃ、こちらはガールズポップのお手本と言えるアルバムでも...。
MEGAPHONE SPEAKS / 篠原ともえ
01. PURE ATOM BOY ★★★
浮遊感漂うアレンジに子供っぽいウィスパーボイスで歌い上げる不思議な曲。
可愛らしい曲とは裏腹にちょっぴりヘヴィーな歌詞にドキリとさせられる。
1stの大半の曲で見られた電波キャラとは思えないセンス。
48 :
名無しのエリー :2009/03/03(火) 23:24:01 ID:/FhGMfrv0
02. Shopping A→Z ★★☆ 1stの空気に近いキッチュなポップチューン。アルファベッドに合わせた掛け声が 妙に可愛らしい。しっかりとトッピーも入れているがw もちろん、オチはあるので安心(?)して聴けるのでご安心を。 ちなみに日本語詞以外は外国の人が手がけている。 03. anything ★★★★ 長谷川智樹と共同とはいえ、篠原にとっては初めてとなる作詞・作曲のポップスの一つ。 前向きな歌詞とメロディに軽快なポップスアレンジが非常にマッチしている名曲。 等身大の篠原(当時)の良さを上手く引き出せているのではないだろうか。 04. メトロの娘 ★★ 音からわかるとおり、小西康陽提供の四つ打ちチューン。東京メトロ推薦曲(嘘)。 小西康陽とアイドルというと、可愛らしい歌詞ってイメージが強いのだが、 この曲も多分に漏れず、可愛さが随分と出ているアーバンポップスではないだろうが。 が、この曲に関して言わせて貰うと...別に、篠原が歌う必然性が見当たらない...。 05. MICRO BLUE ★★★☆ 篠原単独名義では初となる作詞・作曲を手がけた楽曲の一つ。 ちょっと(?)Bjorkを意識したような不思議なメロディラインに違和感。 確かに、1stでもアーティスティックな曲を披露してはいたのだが、 このアルバムでは何か引っかかるような気がしてならない。 と思って、解説を見てようやく違和感の正体がわかった。ゲームライクなアレンジ。 これが楽曲の浮遊感と不可思議さをかき消してしまっているのだ。 もうちょっと生々しい音を織り交ぜた方が、らしさが出るのではないだろうか。 歌声もキッチュにせず、わざと本格的に歌った方が良いだろうな。
49 :
名無しのエリー :2009/03/03(火) 23:25:25 ID:/FhGMfrv0
06. パレイド ★★★★ バンドっぽいアレンジが妖しい篠原作のロックポップ。 ギターがとにかく妖しく蠢き、ナチュラルな篠原のヴォーカルが見事に混ざっていない。 演奏もどこと無くサイケデリックだしな。が、これはわざとだろう。 ジャ無きゃ、ここまで違和感のある取り合わせを行わないはず。 水と油で、混ぜるための材料が無いドレッシング状態の曲なのだが、 意外にもこれがイケたりする。 07. ハロー・スティーヴン ★★★★★ Steven Tyler(Aerosmith)との出会いをテーマに書き下ろした曲。 番組企画で出逢ったStevenは彼女にブルースハープをプレゼントしており、 件の品は本作でしっかりと、懐かしむように使用されている。 (一方のSteven側は「FULL CIRCLE」のPVで番組内の映像を使用していた) 楽しみながらも思い出を振り返り、ちょっぴり切なくなる気持ちが伝わる歌い方が良い。 このアルバムの中ではかなり出来の良い名曲なのではないだろうか。 08. LOVEBANG ★★★☆ 激しいドラミングでスタートするアップチューン。 さり気に曲とか詩がシンクロしていたり、ちょっと電波が入っていたりと 一筋縄では行かないサエキの作詞センスが存分に発揮されている。 間違い無くライブでは盛り上がる一曲。 09. ココロノウサギ ★★ 篠原初のバラードとして話題を集めたシングルを新アレンジで収録。 どうやら、シングル版のテイクに篠原が納得いかなかったためらしい。 落ち着いたアレンジと歌声に安心感を覚えることが出来るのは嬉しい。 が、未熟さが抜けてしまったため、物足りなさがほしいのも事実。 落ち着いた楽曲が好きならこのバージョンが、篠原の未熟さが好きなら シングル版を強く勧める。今回は個人的好みでこの評価。
50 :
名無しのエリー :2009/03/03(火) 23:26:37 ID:/FhGMfrv0
10. 会いにいくの。 ★★★★★ 年頃の娘が歌えば父や祖父涙目(感動的な意味で)のバラード。 こんな歌詞を当時19歳の娘が書いた事に驚いた。 シンプルなアレンジの載せて優しく、丁寧に歌い上げる篠原がマッチしており、 家族への愛がにじみ出ている、このアルバムイチオシのトラック。 11. one peace ★★★☆ こちらは年相応の歌詞を書き上げているロックチューン。 非egg系の女の子なら共感できるんじゃないかな。 けど、変にナチュラルなアレンジなんだよなぁ。声にあわせたというか...。 妙にナチュラルだなと思ってクレジットを見たら...少年ナイフプロデュースじゃん! あまりに自然すぎてわからんかったわい。 12. MUSIC ★★★☆ ラストはバラエティ番組のエンディングに使えそうなミドルチューン。 子供っぽい世界観かと思ったら、ちょっと素になったりと つかみ所の無い歌詞なのだが、文字通り音を楽しむかのようなアレンジが印象的。 こうやって、楽しみながら音楽に対する思いを綴るのも悪くない。
51 :
名無しのエリー :2009/03/03(火) 23:28:42 ID:/FhGMfrv0
総評 ★★★★ 篠原ともえ、アルバムでは初のセルフプロデュース(サウンドについては 流石に共同プロデュース)となった2枚目のオリジナルアルバム。 作詞を8曲(日本語詞含む)、作曲を6曲(含共作)を本人自らが手がけており、 ほとんどが意思の卓球とのつながりが薄い人ばかり。 フィールドをテクノからポップスに移行してからはどうなるかが不安であったが、 意外と聴かせる楽曲が多く、バランスの取れたアルバムとなっている。 ただ、「ココロノウサギ」のアレンジを大人向けに変えてしまったり、 キッチュになりすぎている歌い方が合ったりと、まだまだ未熟なのは確か。 (それでも、初のアルバム単位でのセルフプロデュースとしては上手くいっている)。 それにしても、しのランドPUNKからここまで成長するとは...篠原ともえ、恐るべし!
52 :
名無しのエリー :2009/03/04(水) 12:07:18 ID:aWKrkncJO
乙
53 :
名無しのエリー :2009/03/04(水) 23:59:37 ID:t44BMW3Y0
>>51 乙。こいつを世に送り出した卓球はそこそこ本気だった気がするわ
54 :
名無しのエリー :2009/03/05(木) 02:39:51 ID:JWU6+pLp0
>>51 乙。篠原は何気に多才。すげぇと思うわ。
で、個人的に最近聴きまくってるこの一枚をレビュー。
灰と花/古明地洋哉
1.the lost garden(studio rec version) ★★★☆
いきなり低い囁きで「in my lost garden(失われた庭で)」と始まり
そのまま低い囁きで「with bled(血を流しながら)」と終わる、
冒頭からズンドコに突き落とされる英詩曲。
そんな低い声で「you're so pretty(君はとても綺麗だ)」なんて歌われても、ねぇ。
途中、僕はまだ正気かい?と問い詰めた挙句に太陽の下で土に還るし。
確実に聴く人を選ぶであろう、このアルバムを象徴する一曲。
2.acrobat(make me green) ★★★★★
前曲とは対照的な、三拍子のザクザクとしたギターストロークに救われる。
決して歌詞は明るい訳ではないのだけど、
アイリッシュなバイオリンも相俟ってノれる一曲。
ふと気が付けば口ずさんでたりとかして。
3.夢のかげ ★★☆
特徴ある前後曲に挟まれて影が薄い。
歌詞は相変わらず内向的だが、このアルバム中ではまだマシな方。
ヘヴィな次曲までの箸休め。
55 :
名無しのエリー :2009/03/05(木) 02:42:20 ID:JWU6+pLp0
4.SWEET RAIN ★★★★☆ 平和な、何もない街にやってきた神の子キ×××が、 「"奇跡を見せろ" "血祭りにあげろ"」と退屈に喘ぐ群集によってはりつけにされ 「錆びたカミソリでつばさを裂かれ 血の気が失せて」ゆく、物語風超問題曲。 「"気がふれた世界で正気を保つこと それこそが狂気だ"と誰もがうそぶく」という言葉がひたすらに痛い。 そして歌詞カードに吐露された、声にならない叫び。外界に覚える、静かな怒り。 こんな曲よく収録できたな…。 5.星の埋葬 ★★★★ ノスタルジーな3拍子曲。このアルバムのクライマックス。 それなりに展開を見せてるし感動的にしたいのは分かるんだが、 9分曲でアウトロが4分以上ってのは流石に冗長…。 そのままアルバムが終わるかと思った。いや、とってもいい曲なんだけどね。 6.花が咲いたら ★★☆ アイリッシュな3拍子曲。 珍しく平和に「君の中で眠り続けたい」と歌いこの曲はあっさりと。 7.ライラックの庭(album version) ★★★☆ 岡村美央嬢のバイオリンがとても綺麗。徐々に音が重なっていく展開もいい。 流石にシングル曲なのでズンドコではないけどもやっぱり歌詞は内向的。 どこまでネクラなんだコイツ(褒め言葉)
56 :
名無しのエリー :2009/03/05(木) 02:45:23 ID:JWU6+pLp0
8.ghost ★★★ またしても3拍子曲。個人的に3拍子が好きだからいいんだけど。 「暴かれた隠れ家 八つ裂きの花束 静かに気がふれてゆく神の子供たち」 ってシングル曲なのにまたさらっと問題発言を。曲が暗くないのが救いか。 9.メランコリー(part2) ★★★★☆ 「メランコリー(part1)」との同詩異曲。最後まで3拍子。 破壊的音圧の打ち込みバスドラムが響き渡りつつも、 白鳥麻衣佳のコーラスも相俟って、静謐な賛美歌のよう。 総評:★★★☆ 2001年リリースの1st fullアルバム。一旦廃盤後、移籍先で2004年に再発。 彼の、閉塞的世界観の最高到達点。とにかく内向的。そして不器用。 この暗さは、復活後やたら健全になった"沖縄のユタ(巫女)"某あっちゃんや 腐敗した世界に堕とされた挙句休眠中の"神の子"某束に通じる面もあるが、 己の感情を叫び痛みを叩きつけてなぎ倒す前者や 世界の嘆きを執拗に訴えかけて打ちのめす後者とは異なり、 彼は外界を上手く往なせない自分自身と愚直なまでに向き合い、 喚き嘆くでもなく、もがくでもなく、 ただ己の悲しみを、世界の闇を、絶望すらも淡々と紡いでゆく。 また、サウンド面では無骨でとにかく低音を協調する音作りをしていて、 それが救いようのなさと閉塞感を助長している。ドラムまでもが独特の暗く濁った音色。 あと所々で若干アイリッシュなのは尊敬するHEATWAVE山口洋の影響か? …という感じでハマる人はとにかくハマるとは思うが 万人にオススメはできない典型的スルメ盤。 彼の他作品が気に入った方は是非。
57 :
名無しのエリー :2009/03/05(木) 12:55:55 ID:eux0ak81O
乙 リクエストなのだが、チャットモンチーの新作を誰かたのむ
58 :
名無しのエリー :2009/03/05(木) 19:37:51 ID:9Lqx85Nk0
いつもありがとうございます。私もリクエストで D−51の新作「Daisy」をお願いしたいです。
59 :
名無しのエリー :2009/03/05(木) 23:25:29 ID:28xf9bau0
D.I.Y.H.i.G.E. / 髭(HiGE) 1. ダイアリー ★★★☆ いきなりマイルドな歌から入る、ドリーミーでベルベッツな曲。後ろに入ってる鉄琴の音とか、トレモロが深く掛かったギターの音とかが今回の路線を表す。 歌詞は前作の自虐路線を保ったままダウナーで正直になったようなやるせなさがある。アルバムのテーマである「夢」という言葉が、諦観に満ちた情感で歌われる。 2. 家 ★★★★★ 力強くもゆったりとしたバンドサウンドが展開される、USインディっぽいっていうかスマパンの『Today』とかっぽいナンバー。ギター二本の住み分けが凄くそれっぽくて良い。サビのリフレインがマイナー調になるところが非常に良い。 帰る家を見つけたと言いながらもやはり「毎日は曖昧なDAY & DAY」と、どこか迷いとそれに対する諦めを思わせる歌詞。 3. オーバーグラウンド/アンダーグラウンド ★★★ 前作『Chaos In〜』よりも前の作品にあったようなサビ無しな感じで進んでCメロで世界が広がる感じの曲。須藤のボーカルの後ろでずっとコテイスイがコーラス(?)をしているのが印象的。 「辺りは暗くて 見失ってしまうよ」と、迷ってる感じがここでも吐露される。
60 :
名無しのエリー :2009/03/05(木) 23:27:10 ID:28xf9bau0
4. 髭よさらば (album ver.) ★★★ 先行シングルにも収録されなんかタイアップもついた、髭らしい良い意味でジャンクなナンバー。 ドラムが重たいところなんかはサバス風。ギターもそんな感じで重く鋭かったり。しかし全体としては非常にファニーな仕上がり。 シングル盤との違いはそんなに感じない。PVの悪ふざけ具合は大好き。 5. ミートパイ フロム ロシア ★★ 彼等の初期によく見られた、なんらかのリフ(今回はベース)を軸に作り上げられたねじくれナンバー。 しかしいかんせんフックが無い。盛り上がらない感じを狙っているのだろうけど、適度なアングラ感は出してるけどなんか足りない。終盤のファズいベースは良い。 6. D.I.Y.H.i.G.E. ★★★ 今作では唯一のシンプルなグランジナンバー。相変わらずシンプルなリフの上にしっかりポップなメロディを載せてくる。 途中からのサイケな展開によってアルバム内での整合性を維持している。サビの拍子足らずな合唱がポイント。 7. タイポグラフィー ★★ 彼等のアルバムに必ず一曲はあるインスト。ベースの宮tea作曲。このアルバムのテーマは「夢」らしいが、この曲を聴いてる限り、やはり奇麗な夢ではなく、かなり不安定で自家薬籠的な感じがする。 8. 嘘とガイコツとママのジュース ★★★☆ ずっと繰り返されるギターやベースのリフやメロディ、そして単調なリズムで展開される、今回のカオス曲。一応サビもあるがそれも突き抜ける類のものではなく、とてもねじれている。 ベルベッツの『Sister Ray』とかゆら帝のここ数作とかにも繋がるようなカオス具合。個人的にはもっとぶち壊れて欲しかったかも。
61 :
名無しのエリー :2009/03/05(木) 23:28:29 ID:28xf9bau0
9. 夢でさよなら (album ver.) ★★★☆ 先行シングルにもなった曲。「歌謡曲っぽい」と自称するメロディとテンポ正しくゆったり疾走するギターロックが噛み合った曲。 淡々としたリズムギターと所々でユニークにぶれるリードギターのズレが良い。 歌詞を見ると、確かにこの曲が先行シングルというのは正しかったのだなあと思わせる。夢で得る自由と諦観に満ちた歌詞は確かにアルバムのテーマを表している。 シングル盤とはMixやギターの歪み具合などが異なる。 10. イカしてる俺は××× ★★ 何だこの曲……?ペイヴメントのアルバムに時々入ってるぶっ壊れた勢いとユーモアだけで出来た曲みたいな感じ。歌詞は自分に対する皮肉か。 暴走というよりは、迷い狂ってるようなイメージに思える。 11. ミスター・タンブリンマン ★★★★ アルバムの締めは、だらしなくも情け無いリフと拍子狂わせな歌が流れるAメロから穏やかに浮遊するサビに移行するミドルテンポな曲。 ドリーミーなサビからまたリフに戻って行くところのぐにゃっと潰れていくような感じがなんとも虚しい。そして最後のサビの後の高揚感。ギターのサイケな音作り。 夜明けという「夢の終わり」を、ロマンチックでどこか逃避的な世界観でもって歌うのもまた非常に虚しい。
62 :
名無しのエリー :2009/03/05(木) 23:30:30 ID:28xf9bau0
総評:★★★☆ 髭(HiGE)のメジャー5枚目のアルバムはセルフプロデュース(前作前々作はアイゴンこと曾田茂一をプロデューサーに迎えて作られている)を何故か前面に押し出したアルバムとなった。 前作が切れ味とポップさに長けたアルバムであったのに対し、珍盤『Electric』を挟んだ今作は「夢」をテーマとしたサイケでドリーミーな感じ(これは昨今のネオサイケブームの影響か)を強調している。 しかしその夢は逃避的で、その逃避は酷く諦観に満ちていて、おまけに楽曲は初期の自由なサイケ感なんかも標榜しながら、どこか力の抜けた作りで、なんとも弱々しくも切ない、悪く言えば「迷走」しちゃってる雰囲気が香る。 確かに前作のはっきりとした作風が髭のキャラクターをある程度作り上げてしまったので、そこからの脱却の必要はあったのだろうが、それにある程度苦しんで(あるいはその苦しみを利用して)いるような感じがした。 前作、今作と来て、なんだか髭というキャラクターが行き詰まってしまいつつあるような感じはする。 だからこそ、これから彼等がどんな路線に進むのかは悩ましいとともに、非常に興味深いところでもある。
63 :
名無しのエリー :2009/03/06(金) 00:59:03 ID:yF+bNtOz0
>>62 髭乙!初期に近くなったのか〜聴いてみるかな
64 :
名無しのエリー :2009/03/06(金) 13:23:42 ID:fuHXklimO
65 :
名無しのエリー :2009/03/06(金) 23:17:50 ID:LHy+Ub460
中島美嘉のYESとVOICEお願いします
66 :
名無しのエリー :2009/03/06(金) 23:21:05 ID:eJ3xg4V40
皆さん乙です。 メジャーな歌手なんで需要は知りませんがそこそこのファンなので 倉木麻衣 touch Me! 1.touch Me! ★★★★☆ 良メロと安っぽくもよく練られた打ち込みアレンジの質がいい曲。 「私のこと何にも知らないくせに!」と聞き手にぶつけるようなテーマが彼女らしくなくて新鮮。 言葉選びからしても彼女らしくないので、逆にリアルな思いが伝わってくるようで緊迫感がある。 だがそれ以上にサビ最後の「catch me hear me feel me touch me touch Me!」の部分のメロディへのおさまりが壮絶に悪く、 聞き流していてもそこだけは凝縮されたメッセージとして結果的にやけに耳に残ってしまう。 何やら必死さは伝わってくる・・・ていうかそんなに切羽詰まってんの!? 「わかるよ わかる!」で小池徹平を思い出したのは自分だけじゃないはず。 2.一秒ごとに Love for you ★★★ 前の曲のメッセージが何でもなかったのようにいつもの麻衣ちゃんの世界。布石にすらなってないのがどうも・・・まあいいか。 古めかしくもさわやかな夏向けロックチューンだが節々のエレキギターのもっさり感がマイラバの『ANIMAL LIFE』を思い出させる。 あれは曲自体が生クリームのごとくもったりしていたからギターもあれで良かったわけで、スピード感あるこの曲との整合性は微妙。 サビメロは陳腐だが、バンジョーのような音は面白い。段階的に下がっていくAメロや、ラップ調のブリッジも面白い。 「オーエーオ!」や「ナーナナ」などもダサ過ぎて逆に結構楽しめる。あっさり終わるのもヨシ。 3.Break the Tone ★★☆ 無駄に派手じゃないサビいいね。最初は良質なAメロかと思ったくらい。力抜き気味な歌も気持ちいい。極上。 でも頻繁に入る英語の合いの手はどう考えてもいらない。せめて半分くらいに抑えてくれれば・・・。 そんなに英語使いたいんだったらタイトルコールの部分ぐらい「ぶれいくぅ〜」なんて発音するのもやめた方が。エドはるみか。
67 :
名無しのエリー :2009/03/06(金) 23:22:05 ID:eJ3xg4V40
4.夢が咲く春 ★★★★★ 徳永暁人による、ベースやエレピ、愚直なシンセストリングスのイントロで始まる曲。 アレンジもメロディも全般的に盛り上げ過ぎず、まあ聞いていて楽しいポップス。そこだけに注目していれば。 問題はサビで「夢が咲く春ぅ♪」と何回も何回も連呼してくることで、1曲目のように強制的にそのフレーズだけが頭を回ってしまう。 締めの詞も「夢だきしめて」とか「夢の途中」とかなので、夢という単語が脳内でうっかりゲシュタルト崩壊を起こしそうな事態に。 「夢ってなんだっけ?」と考えたくなること請け合い。偶然なんだろうけどある意味で洗脳的な危険性を持つ曲。 しかもアウトロにいきなり今まで出てこなかった展開を持ってくるので、そこでハッと正気に戻るという仕組み。なんつー親切設計。 でも終わり際に謎の民族系パーカッション音が響いてて余計に不気味。何やってんだ徳永。 イメージとしてはキラキラ鱗粉を撒いていた蝶の倉木麻衣が、いつの間にやら謎の粉を撒き散らす妖魔になってた、みたいな感じ。 聞いた感触は軽いので聞きつかれず、何回でも聞いてしまう。恐ろしい中毒性。いや間違いなく考え過ぎなだけなんだけど。 5.I can't believe you!! ★☆ ブラックなR&Bっぽい曲。怪しげなイントロは良いがメロディが求心力に欠ける。アレンジも普通。 歌唱力で引き揚げて聴かせるべき歌だが、本格的歌唱力を持つわけでもない彼女にそれを求めるのは少々無茶かも。 ついでに他の曲よりブラックなのに詞世界が学校生活ってのも随分と無理なような。 6.Secret Lover ★★★★ と思ったら彼女の歌で成り立ってる曲が来た。 初期の彼女らしい、というか彼女の1stアルバムのとある曲をピンポイントで狙ったようなR&Bミディアムバラード。 3曲目と同じく、力を抜いて歌う彼女の声がとても心地いい。特に、おそらくこの曲は元々の歌を拡張して、 耳元で歌ってる感じに聞こえるよう録音してると思うので殊更。 そしてこの曲はメロディも良い。1つのサビ中には同じメロディを出さないなどと結構凝っている。 休符の取り方もうまく、いわば空気を楽しめる曲。「行間読まなきゃね」という詞が出てくるが、その通り。
68 :
名無しのエリー :2009/03/06(金) 23:23:23 ID:eJ3xg4V40
7.Hello! ★☆ 優等生なミディアムバラード。メロディはそれだけ見ればアルバムの中でもかなり良い部類だが、アレンジが普通すぎ。 NHKの子供向け自然ドキュメンタリーのタイアップとは言っても、これは・・・。 詞もなんだかちょっと。ABメロでは自然に感謝しているが、サビでいきなり「あなた」登場。 私をずっと見ていてねと言うものの、それ以降「あなた」の出番はゼロ。サビ丸一個費やした割にエッセンス程度!? 最後の「はろー!明日へ」も謎。なぜ平仮名?正直いろいろ説は考えられるけどその上で疑問。 ていうかなんかビックリマークのある題名の曲多いな。この曲もそうだけど、5曲目とか必要だったか・・・? 8.24 Xmas time ★★★☆ 軽快なR&Bに男性ラッパーを交えた流行スタイルの曲。やると思った。 特別凝った曲ではないが、倉木麻衣が「クリスマス前に服装や何やで浮かれる女性」を過不足なく描写したことがもう驚き。 何時間も服や髪が決まらないなど、女性にとっては結構リアリティあるのでは。当方男なんで知りようないけども。 彼女がこういうことを歌うと毎年クリスマスを恋人と楽しむ余裕ある女性、というよりは 今年初めてクリスマスを恋人と過ごす予定なので必要以上に舞い上がる初々しい女の子、という人物像が浮かぶ。 別に悪かないが彼女の実年齢と比較したらちょっと疑問かも。言っちゃダメ? かといってテルマや倖田、ミリヤやLil'Bあたりが歌っていたら間違いなく「リア充乙」の一言で斬り捨てられること間違いなし。 ラップの後ろでさりげなくジングルベルのメロディが出てきたり、実際結構楽しい曲ではある。 9.Catch ★★★★ 雰囲気もアレンジもメロディも1曲目をリプレイしたような曲。おまけにタイトルまで似てるという・・・。 音的にはさらりと聞き流されるが、詞は思ったより冒頭から衝撃的。 いわく「16、17と何もかもが輝いて見えた」。リアリティありすぎて嫌だ。 キャッチーな入口を作り、低音部の早口や格好よく決めたオチなど、サビはかなり贅沢な作り。
69 :
名無しのエリー :2009/03/06(金) 23:24:08 ID:eJ3xg4V40
10.You and Music and Dream ★★★☆ 事実上本編ラスト。大野愛果のペンによる、出来のいい正統派バラード。 他の歌手が出していたならいきなり萎えさせるタイトルだが、彼女はこれを平然と受け取らせる。特性だと思う。 「『あなた』をタイトルにしたいな、もちろん音楽も大事だから入れよう、あ、夢も忘れちゃダメだよね!」という風に 次々詰め込んでいったある意味優柔不断な製作過程がリアルにこちらに伝わってくるよう。実際は知らないけど。 ストリングスも使っているがそんな大仰でもなく凝った絡みでもなく、実にスタンダード。 まさに良メロを歌う彼女の歌に焦点を当てた歌。 11.TOP OF THE WORLD ☆ カーペンターズのかの名曲のカバー。個人的にはオリジナルアルバムにカバー曲を盛り込むこと自体は別に良いとは思うが (まあ中島美嘉の4thみたいなのはアレだけども)、この曲はただ原曲を忠実にトレースしただけのような・・・。 ほとんど遊びの余地がないので、わざわざこれを聴き込むくらいなら原曲を聴きたい。 12. 夢が咲く春 -remix- ★ 原曲の作編曲をした徳永氏によるリミックス。基本的にサビメロは単調な曲なので、そこ抽出して長々聞かされても苦痛。 一応テクノぽい雰囲気で、聴後感はスッキリしてて良いけどこの曲の価値はそこだけ。 逆に言えば、前の曲で終わらなくて良かった、とも。
70 :
名無しのエリー :2009/03/06(金) 23:24:56 ID:eJ3xg4V40
総評 ★★★☆ 倉木麻衣の7枚目。スマートで良質なJ-洋ポップスが多くを占め、今までと同じく作業用BGMとして最適。 ただどういう心境の変化なのか、歌詞にリアリティというか訴求力が増し、今までと比べると ただ単にBGMで終わらせるのは少々もったいないかもという出来に。 とはいえこれはあくまで今までの彼女と比べてという被験者内の話なので、今まで散々他のアーティスト(特にロキノン系)の 難解で中身のある歌詞やストーリー仕立ての歌詞に付き合ってきた人には無用のことかも。 aikoとかその辺が好きな人ならばまだ聴きようがある気がする。たぶん。 サウンド的にも今更という感じで最近はテルマあたりがやってたりするので、それも期待しない方が吉。ていうか求める方が間違い。 ただやはり、昔から一貫して彼女の声は聴き疲れない。本格的歌唱力でもなく飛びぬけて下手でもなく、 なおかつ透明感のある声質はJ-洋ポップスのサウンドとよく合う。 たとえばザッハトルテを食べる際にはあまりに濃い味に途中で飽きないようにと脇に生クリームが添えられるが、 倉木麻衣もまあそんな感じで、ロキノンだろうがメタルだろうがロック音楽を聴いている時に合間に軽く挟むと ロックに馴染んだ耳を思ったよりスッキリ、手っとり早くほぐしてくれるので良いかも、という感じ。 そういう用途は全然アリだと思うし、個人的にも好意的に見たい。実際そういう存在の歌手は実はあんまりいない気もする。 特にこの一枚はポップとR&Bの中間点を探ったような適度な出来なので、誰にも聞きやすいんじゃないかと。
71 :
名無しのエリー :2009/03/07(土) 00:33:05 ID:5m46nvV40
>>70 乙
「Touch Me」は比較的高評価だね、ゴリ押しはどうかと思うが
確かに前作のR&BよりはPopsに寄った作風で聴きやすい
72 :
名無しのエリー :2009/03/07(土) 01:19:28 ID:kX0K7+By0
UKAWANIMATON!「ZOUNDTRACK」 1. 惑星のポートレイト 5億万画素 feat. 石野卓球 x 萩原健一 Dedicated to カメラ (Camera) ★★★★ 石野卓球によるど真ん中なトラック。 普通に聴けば十分ディープな曲だがアルバムを聴くにつれてとてつもなくポップに聴こえてくる。 が、そのポップさを否定するが如くショーケンが吼える!立ち上がったスペクトォル!かっけえ! コーラスに七尾旅人がちょこっとだけ参加している。ちょこっとすぎて最初気が付かなかった。 映像の方は小島淳二率いるteevee graphicsが担当。 宇川直宏ならではの映像世界をかなり忠実に再現しているが、CGのテスクチャの違いだけでこんなにも変わるとは… しかし無難すぎるかな。 2.千葉八街のリアルアンダーグラウンド落花生栽培 feat. DAZZ Y DJ NOBU Dedicated to 落花生 (Peanut) ★★★ シンプルなテクノナンバー。これに関してはあまり書くことがないです。シンプルかつ淡々と進むので… 映像の方は1st Ave Machineが担当。 落花生の成長をエレベーターの中の男が閉所恐怖症的な恐怖に取り憑かれる様子で表現した作品でかなり面白い。 映像の質感もクリス・カニンガムとかを思い出させるような、CGにはないもので好印象。 ちなみに宇川直宏が渡した絵コンテは完成した映像とはまったく違うものだったらしい。 3.羽毛に纏わる水滴無限循環 feat. MERZBOW Dedicated to アヒル (Duck) ★★★★★ ノイズの帝王Merzbowによる一曲。これはとにかくかっこいい。 乱打されるドラムとスリリングなノイズが同時進行していく曲。鳥の鳴き声が変調されたノイズも各所で聴こえる。 というかやっぱりMerzbowは鳥なのね。 映像はYamaguchi Takashiが担当。アヒルの水掻きの運動とCGとノイズのシンクロ。これは言葉での説明が不可能なので実際に見ていただくしか…。
73 :
名無しのエリー :2009/03/07(土) 01:20:01 ID:kX0K7+By0
4.開いた身体は白い列島 feat. JONTE x TOBY Dedicated to ウナギ (Eel) ★★★☆ これはwwwww宇川直宏じゃないと絶対に思いつかないwww前代未聞、「ウナギ」目線のラブソング。 曲自体はかっこいいのに間奏の「ウナギ」コーラスとか「かまってほしいの いつもの丑の日」という作詞とかバカ要素が多すぎてwww これはもう末代まで残るであろう超絶問題作。やたら艶かしい男性ボーカル(?)がまたバカすぎる。 このアルバムのコンセプト、「人間以外の視点から見たラブソング」を如実にあらわした一曲。 映像はあってないようなものなのでレビューは省略。 5.溺れながらの光合成実験 feat. ALTZ Dedicated to 酸素 (Oxygen) ★★★★★ 関西の5次元野郎ALTZによる美しいナンバー。 ストリングスの響き、女声ボーカル、そういった要素が噛み合って5月の涼風のような素晴らしい音楽を奏でている。 「吸ってー、吐いて」というアナウンスや男声コーラスなど少々間抜けな要素が入ってるのがまたいい感じ。 映像はMunechika Sasaoが担当。CGの質感は比較的宇川直宏に似た感じだがやはり映像表現は個性がはっきりと出ている。 途中出てくる鼻生物がキモい。「1,2,3」の声に合わせて出てくる目玉キャラクターがかわいい。 6.偏西風の次第♯1 feat. HANATARASH ★☆ 関西の鬼才EYEが何故かハナタラシ名義で登場。しかし曲自体は非常に短いインタルード的なノイズ。 ハナタラシの変態的なノイズを期待すると肩透かしだと思う。 映像はPOWER GRAPHIXXが担当。曲が短いためか、「貿易風の次第♯2」とひとまとめにされている。 ワイヤーフレームによるかなりスタイリッシュな作品でかなり面白い。ラストカットへの繋ぎもうまい。
74 :
名無しのエリー :2009/03/07(土) 01:21:01 ID:kX0K7+By0
7. 糸電話で奏でるデリック・メイの”ストリングス・オブ・ライフ” feat. STRINGRAPHY Dedicated to弦 ( String ) ★★★★ STRINGRAPHYは作曲家:水嶋一江が発明した糸電話を使った楽器である。 これがとにかくすごい。まず音だけ聴くと管楽器と弦楽器の中間みたいなかなり異様な音色で、 で、宇川直宏自身が監督した映像で演奏風景が見れるのだがそれがまたすごい。 黒子の格好をした何人もの人が空間の中を張り巡らされた糸を擦って音を出しているのだがどうやって音がでているのかが分からない。 さらに映像に施された加工によってかなり儀式的な雰囲気が充満しており、もう、なんていうか、こう、ね… 世界にはまだ未知の楽器があったのだなあということを思い知らされる一曲である。 8. 盗まれた平衡感覚 feat. ABRAHAM CROSS Dedicated 飼い主のいない猫 ( Stray Cat ) ★★☆ かなり濃厚なハードコアパンク。かなり直球なナンバーなので書くことがあまりない。でもかっこいい。でも印象薄い。 映像はomommaの大原大次郎が担当。素朴さのあるかわいらしいカラフルなアニメーション。 かわいらしい絵なのに猫の交尾→射精→卵子→繁殖の流れを描いていたり、 超スピードで点滅して我が家のブラウン管テレビが悲鳴を上げたりとかなりスリリングな内容。 絵柄と映像表現・内容のギャップ面白い一作となっている。ぜひとも点滅が綺麗に写せる液晶テレビとかで見たい。 9. 貿易風の次第♯2 feat. HANATARASH ★★★ 詳細は6曲目と同じ。これの方が変化があって好きかな。違いがわからない人もいそうだが…
75 :
名無しのエリー :2009/03/07(土) 01:22:07 ID:kX0K7+By0
10. 秘境の奥の虫歯の記憶 feat. MEG x iLL Dedicated to スプーン (Spoon) ★★★★☆
ナカコー(iLL)が作曲、それにMEGが歌をつけたもの。
ナカコーが中田ヤスタカライクな曲を作るはずもなく、ナカコーらしいエレクトロ・ナンバーとなっている。
いきなり耳を劈くような音で始まったり、スプーンを片付けているような生活音が聞こえたりと実験的な要素も含みつつ、
メロディ自体はポップで聴きやすいところは非常にナカコーらしい。あとMEGの声の扱い方は中田ヤスタカよりうまい気がする。
映像は長添雅嗣が担当。紛れもなく宇川直宏の世界観なのだがそれを辻川幸一郎に近い質感の映像で表現、
さらに所々に妙な手作り要素も混在し、結構シュールな映像に。
11. 57杯目のブラッディー・メアリー feat. 田中フミヤ Dedicated to ウォッカ ( Vodka ) ★★★★★
田中フミヤによる一曲。かなりかっこいい曲(このレビューかっこいいって書き過ぎ)。
だが、メロディーもないし、とにかくシンプルなテクノなので形容に困る。無軌道な太鼓の音が面白い。
ウォッカを飲んで聴いたらまた違うのかもしれないですね。でも俺ウォッカ飲めないです。
映像は宇川直宏本人が担当。砂浜での若者達の闘争を果てしなくスローで描く。
宇川直宏いわく「人間達が演じるトマトの成長」らしいが…園芸に疎いのでよく分かりません…
総評:★★★★★
これは2008年リリースされたCDの中でもかなり異質な部類に入る1枚。
というかMerzbow、ハナタラシ、ALTZといった面子がavexからリリースという自体からしてすでに面白い。
で、中身はもちろん相当に濃い一作になっている。しかしこれだけ多くのアーティストが参加していながら統一感がある。
その統一感の正体は「宇川直宏」という男の存在なのだと思う。
あ、あとこの作品はDVD付を買わないとほぼ意味がないので(だから映像のレビューも書いた)、DVD付を必ず買ってください。
おまけでこれ張っておきます。
ttp://www.v-music.ch/special/selecta/index308.html 宇多田ヒカルの「ぼくはくま」をこんな目線で聴いてる男は世界でこの人だけだろうと思われる。
76 :
名無しのエリー :2009/03/07(土) 08:26:48 ID:4kbLl6oE0
>>72 乙。宇川直宏の世界ってどうもピンとこなかったんだけど、ちょっと聴いてみるかな。
コラボの組み合わせも興味深いっすね。
77 :
名無しのエリー :2009/03/07(土) 16:16:02 ID:0Fh6uCGR0
かくれんぼか鬼ごっこよのレビュー おねがいします><
78 :
名無しのエリー :2009/03/07(土) 17:06:35 ID:soq7iHBE0
79 :
名無しのエリー :2009/03/07(土) 17:57:44 ID:tquTUzCcP
>>77 それレンタルで出てないんだよなあ
気になるけど買うって程でもないし
80 :
名無しのエリー :2009/03/07(土) 18:10:06 ID:D9nHUPa40
かくれんぼか鬼ごっこよ、 前スレで書くって誰か言ってたような
81 :
名無しのエリー :2009/03/08(日) 00:37:38 ID:lIpZ1Hmt0
>>77 まだ、音源を手にしてないし、視聴でしか聴いていないが
サラッと聴いた感じだと、これはファンやレビューを要望している
>>77 ミタイな人に書いてほしいと思った。
82 :
名無しのエリー :2009/03/09(月) 21:04:16 ID:dcFcmbgO0
こんなとこあったんだ…… 素人だけど書いてもいいのかな?
83 :
名無しのエリー :2009/03/09(月) 21:46:31 ID:j4+Lh56P0
ここにはレビュアーがいるだけ。素人も玄人もないから無問題!
84 :
名無しのエリー :2009/03/09(月) 21:56:12 ID:dcFcmbgO0
85 :
名無しのエリー :2009/03/09(月) 22:59:43 ID:gZQAssrf0
supercellのレビューを希望
86 :
名無しのエリー :2009/03/09(月) 23:46:31 ID:Y87/2QrX0
>>70 >>77 乙。宇川直宏全然知らなかったけど面白そう。
AwakEVE/UVERworld
1.激動 ★★★
歌謡チックな和製ロックに、近年のトレンドの1つの、低音が響くラウドな味付けをした曲。ベースはB♭まで鳴ってるので、多弦ベースのさらに
ダウンチューニングか。ミクスチャーバンドとしては典型的なアレンジに思えるが、詞では「聞き飽きたフレーズや誰かのコピーじゃ満たされないんだよ」と、
まさかのオリジネーター気取り。自分も最近の重低音ミクスチャーバンドの事はよく知らないが、本人がこう言うんだからその辺の洋バンドにない個性が
出てるんだろう。よく知らないが。サビへの転調は演奏の流れ的には自然なはずだが、先に飛び込んでくるサビメロが変な位置に乗っているので、
無理矢理な感じに聞こえてしまっている。途中で拍子が変わったりラップが乗ったりというのはこの手のバンドの常套手段と思うが、
ラップは相当独特なリズムでかなり個性的。古いSF映画に出てくる巨大コンピューターみたいなモジャモジャした電子音のナンセンスさも逆に面白い。
構成が凝ってはいるが1つの曲として消化されてない感じで、手足や頭がいっぱい生えてるようなグロテスクな印象の曲。
2.99/100騙しの哲 ★★★★★
人を騙して甘い汁を吸う輩をストレートに批難した、へヴィで妖しいマイナー調ロック。漫画のキャラの必殺技みたいな曲名がカッコイイ。
詞は、引き合いに出す事例のいくつかが典型的すぎたり、全体的に説明的すぎたり、語呂が悪かったりで、かなりいびつな印象。
TAKUYA∞は熱い主張を持ってはいるが、それを音楽に乗せるのが恐ろしく下手。しかし字数が変なところも臆せず芝居がかった歌い方で
悠々こなすTAKUYA∞。何らかの才能がある。しかも歌かと思わせて突然「絶対負けんなよ!」と語りかけてきたりする。他にも、
イジメでのからかいフレーズに使われたら最悪そうなほどノリのいい「臭ぇぞ 臭ぇぞ おぇ〜 臭ぇぞ おぇ〜」など、並々ならぬ発想満載。
間違いなく何らかの才能がある。曲もレンジの「ロコローション」を熱いロックで作り直したような不思議な印象を受ける。
演奏はしっかりしているが、メロディらしいメロディはベタなのが難点か。
87 :
名無しのエリー :2009/03/09(月) 23:48:55 ID:Y87/2QrX0
3.美影意志 ★★ 楽曲自体は一気に普通になる、ミドルテンポのラブソング。詞もテーマ自体は普通なのだが、詞の説明しすぎ感が尋常ではない。 歌のリズムがかなり汚くなっているが、そうまでして一字一句崩さないこだわりがあったんだろうか。「こう思ったんだ 〜って」とかの倒置が ウザい。注目度を高めるほどでもないとこでわざわざ使わんでも…。特に「昨日こんな話を聞いたんだ あのオリンピック選手は〜ってさ」のくだりは、 詞の中にまた詞を内包するような回りくどい形を生んでいる。要は君あっての僕だと言いたいものと思われるが、それをオリンピック選手の話で 例えたいなら、最初っからそれをメインテーマにして詞を書いたらよかった気が。この曲は相手への想いと御影石とをかける意図で この曲名にしたのでは。ていうかそもそもの問題としてこの詞、御影石にも関係ねえなコレ。何やら凄いぜTAKUYA∞。 ちなみに個人的にはサビの出だしと終わりでピロウズの「BRAND NEW LOVESONG」が脳内で鳴る。絶対何の影響も受けてないと思うが。 4.コロナ ★★ 「60兆の僕を担う全ての視覚的細胞を〜」という出だしからTAKUYA∞節全開の、アッパーなロック。何やらスケールでかいぜ。 さらに「同じ数ほどだけの銀河の海のような〜」とか言ってる。すげえ勢いだぜ。と思ったら2番のAメロは「さっきまでの勢いはないな もうないや」とか 歌い出す。なんか本人の中では勢いが急速に収縮したみたいだが、さっきと何が違うんだろう。ミステリアスだぜTAKUYA∞。 演奏はタイトで疾走感があるが、曲自体はありがちなHR寄りビート系。AメロがM2のサビみたいなのもどうも。
88 :
名無しのエリー :2009/03/09(月) 23:50:35 ID:Y87/2QrX0
5.儚くも永久のカナシ ★★★ まず曲名が…。外国語に訳してもこのままのニュアンスでは伝わらないだろうな。普通に意味が通る訳にされそう。 そういう意味では日本人にとってのみ娯楽たり得るセンスなのかも。しかし「儚い」は曲中に出てくるが、永久のカナシはそのままの形では 登場せず、しかも最終的にポジティヴな現状打開策が出てきてるので、別に永久のカナシという程の状況の曲でもないような。 何で曲名がコレで中身がこんな普通になっちゃったんだろう。曲自体はV系とビート系の間を取ったようなマイナー調のアップテンポの曲。 スタジオ版ならではの細工がちょいちょい入るので、生演奏の臨場感はあまりない。メロディ展開も何だか唐突なような。 6.earthy world ★★ なんか音楽の幅がもっと広かったような気がしてたのだが、ここに来てビート系以外の何物でもない曲登場。完全に一時代前の曲。 詞は「上手く話せるか分からないけど 今日は少しだけそんな話をしよう」と前置きをしたうえで、今まで出逢った仲間達への感謝を、 もう行間を読みようもない程みっちり説明している。少しだけ…?もう詞というか文章。曲にリズミカルに乗せる努力をしようよ…。 今から俺いい事言うから聞きなよ的な「インタビューで答えたんだ 〜って」の倒置もウザい。しかし「本気でぶつかり合えるメンバーに出逢えて」 「俺たちの馬鹿な夢に付き合ってくれる仲間たちも増えて」といったストレートで青臭い詞は、やたら曲名やサビに英語入れたがる気取り屋のビート系とは 明らかに違う。この世界観は綾小路の…まさかのヤンク・ロック!? 7.畢生皐月プロローグ ★★ 「Can't take my eyes off of you」みたいなリフを軸に、ソフトバレエみたいな打ち込みをフィーチャーして展開するマイナー調デジタルロック。 また変に懐かしい路線を…。彼らの演奏はしっかりしているが、曲自体行き詰まったジャンルの焼き直しという感じなので、 これが丁寧に弾けたからといって今更何になるんだろうという印象。
89 :
名無しのエリー :2009/03/09(月) 23:52:42 ID:Y87/2QrX0
8.アイ・アム Riri ★★★★ TAKUYA∞の奇異な作詞センスが眩しい物語調の曲。まず、悲しげなスパニッシュ風ギターに乗せて、TAKUYA∞がラップのような語りのような 何やら解釈が難しいリズムで、Ririという囚われの歌姫の物語を語る。しかも途中で自ら「それは それは 悲しみのストーリー」と煽る。荒技。 サビで鳴るゲーセンのテトリスみたいな電子音もなかなか珍妙。そして時は現代、外界と隔離されたライブハウスで歌う自分になぞらえて 「俺たちは現代のRiriとも言えよう」とくる。イヤ言えようじゃなくて。要するに「俺たちは現代のRiriとも言えよう」「Riri?誰?」 「俺が考えた美しい歌姫だ。オリキャラだ」という事だろうか。大丈夫だろうか。妄想成分多すぎな気が。なぞらえる相手くらい実在した人物にした方が まだ痛々しくなかったのでは。結果物凄いオリジナリティが出てて面白いからいいんだが、これが女性で、「私の前世はリリィという美貌の歌姫… 美しすぎる余り妬まれて囚われた悲劇の美女なの」とか作詞してたら完全に袋叩きだったのでは。TAKUYA∞がRiriを演じて、聴き手が 「これはTAKUYA∞がライブハウスで歌う姿になぞらえてるんだな」と自発的に気づく形にすべきだったのでは。自ら「言えよう」はマズイ。 9.恋いしくて ★★ まず送り仮名が…。自分のPCでは「恋しくて」以外の送り仮名のパターンが出ないが、きっとPCが古いせいだろう。曲はラブバラードなのだが、 歌謡曲丸出しの古典的な作りのため飽きが早い。しかし、ベッタリ8ビートな曲に対し、TAKUYA∞の歌の乗せ方のリズムがかなり自由で、 部分的にちょっとリズムにハネが加わったような不思議な仕上がりになっている。スゲエぜTAKUYA∞。結果的にはキモくなってるだけなのだが。 徳永英明が他人の曲を歌うと、本人のリズム感覚で原曲と全く違う形に仕上げたりするが、あの感じに近いかも。まあこれ原曲だけど。 詞は意外にも普通に綺麗な出来。
90 :
名無しのエリー :2009/03/09(月) 23:54:16 ID:Y87/2QrX0
10.Forget ★★ 今作に多いアップテンポなビート系の曲。曲自体はバンプの「グロリアスレボリューション」とかあんな感じの曲をちゃんと演奏して、 モゴモゴした電子音を足したような出来で、既聴感は強い。演奏はちゃんとしてるが、BREAKERZがあれだけ良いミュージシャン使ってしまった後だけに、 今更こういう曲がそこそこ上手く演奏できたところであまりインパクトが無い気が。詞のほうは「忘れる」という事の良し悪しをいろいろ語っているが、 若死にした恋人のことすら徐々に忘れ始めてしまってるんだ的な卑怯な設定も登場。本当にあった悲しみのストーリーなのかもしれないけど。 ミスチルの詞に「ダメな映画を盛り上げるためにたくさんの命が捨てられていく」とかいうのがあったような。 11.Just break the limit! ★★ どうも彼らは曲をサビで始めるのが好きなようで、この曲もそれが一層古臭い印象を与えてくるビート系の曲。演奏は手堅いが意外性は無い。 今作中では1サイクルがコンパクトにまとまった部類に入るサビを有してはいるが、エルレみたいなメロディで既聴感が増してる印象。 どうもメロディメイクの幅が狭い気が。最後にDメロを持ってきた展開は面白いが。 12.和音 ★★★★ ミカバンドの「黒船」のメタル解釈みたいなインスト。歌重視でバンドの見せ場の少ないTAKUYA∞曲のうっぷんを晴らすような派手な曲。 歌詞は1つのテーマに対して例えのパターンが多すぎてギチギチ、しかもメロディが今ひとつ古臭い今作の流れの中で、インストというものが 非常に新鮮に聞こえる。やはり言葉で説明しすぎると音楽の部分が勿体無い。よく聴くとギターはそんなに上手くないような気もするが、 演奏陣はHR/HM路線を希望してることが伝わるような曲。ミクスチャーバンドといっても、実はそんなに色々混ぜたくないのが本音なのでは。
91 :
名無しのエリー :2009/03/09(月) 23:56:15 ID:Y87/2QrX0
13.ハルジオン ★★★ なんかハルジオンとかリリィとか曲名が…。今作中ではかなりポップなサビメロを有する曲。音量のダイナミックな変化が彼ららしい。 なんか電子音の細工が古臭いが、ひたすらテンポの速いビート系の曲よりは聴き所がある気がする。詞もテーマは明確なんだが曲に乗せるとどうも…。 「忘れられないこの一言」でわざわざ引きつけた後の台詞部分とか、前後が慌ただしすぎてどこからどこまでが一言なのか分かりにくい気が。 「仲間の内の何人かはあの空に居るから 俺は上を向いて歩いて行く」もちょっと。まさかの死者増。ミスチルの詞に… 14.YURA YURA ★★ 序盤に見せたカオスな曲調が戻ってこないまま迎えるラストナンバー。ここまでの流れ通りのアッパーなロック。終盤になるにつれて なんかラップも減ってるような…。どんどんミクスチャーじゃなくなってるが今後の方向性の暗示だろうか。各メロの繋ぎをブレイクで処理する 編曲も古臭い。ギターも似たようなプレイばかりな気が。歌も本人なりの美学に基いて強弱をつけてはいるのだが、曲ごとの歌い分けはあまり 感じられず、さすがに飽きてくる。序盤こそ「思ったより演奏も歌も上手いし、ラップも独特だな」と聴き入ったものの、なんだか尻すぼみな印象。
92 :
名無しのエリー :2009/03/09(月) 23:59:29 ID:Y87/2QrX0
総評 ★★★ 全ての詞、ほとんどの作曲、そしてボーカルと打ち込みを担当する面白イケメンTAKUYA∞率いるUVERworldの4th。 ジャンルを限ればバンドに充分な演奏技術はあるが、それでもTAKUYA∞のワンマンバンドという印象が強い。演奏は正確だが人為的な癖がなくて 無機質なのも演奏陣の脇役臭さの一因かもしれないし、メンバーのノリが悪くて∞とか1/2とか6/17とか付けないから影が薄いのかもしれないが、 何よりもTAKUYA∞のボーカルだけ特権的に野放しになってることが大きい。普通は歌も含めてリズムの頭が揃うほうがバンドの一体感が出るが、 TAKUYA∞はスタンドプレイ的にタメを作ったり、誰とも合いようがない無理なリズムで歌を乗せたりと協調性に欠ける。いらない詞を削るべきところで、 むしろ詞を丸々活かして歌のリズムの規則性を犠牲にする、という判断自体、普通のバンドなら「ちょっと待て!その詞本当に全部必要か?」と メンバーに突っ込まれる所なのでは。彼は熱いメッセージをきちんと持っているという点では変に詩人気取りな輩よりいいのかもしれないが、 いろいろ書きすぎて行間を読ませる要素が無く、言葉に深みが無くなってる印象。
93 :
名無しのエリー :2009/03/10(火) 00:01:57 ID:Y87/2QrX0
(続・総評)作曲でもそうだが、必要な部分だけに絞って内容を濃くする手法を取らないため、旧態依然とした ビート系から抜け出せないといった感じ。どうも彼らは80年代に突入する以前の音楽を丸々シカトしてるようで、 作曲面でもビートルズ的なコンパクト3分ポップスの要素は全く無いし、演奏面でもジャズやブルース、カントリー、ファンク、ソウルなど、 同世代の他バンドが当たり前に手を出すような主要なジャンルの影をほとんど感じない。かといってシューゲイザーやらチップチューンやらに 手を出すでもなく、革命を起こすには元手が寂しい。ただ詞は良くも悪くも独特で面白い。今作中の詞にも「笑いたきゃ笑いなよ」とあるが、 本人が自分自身を客観的に見ることができている通り面白い。本人が許可したからって本当に笑う奴はゲスだと言われるかもしれないが、 どこまでが「笑わせ」でどこからが「笑われ」であろうと、面白い以上は笑いで返すのがあらびき候補生への礼儀だと思う。 演奏が下手でない以上TAKUYA∞次第でいくらでも化ける可能性のあるバンドだが、今ちょうど面白いのであんまり変わってほしくない気も。 このまま歳をとったら三十路半ば頃にどうなってるかを見たい。多分∞が無くなってると思う。 ともあれ今作は、革新的な音よりむしろ保守的なビート系が好きな人に向く1枚。あと今のうちに∞を感じたい人に。
94 :
名無しのエリー :2009/03/10(火) 08:57:17 ID:Sv/5WIMvO
>>86-93 乙!
あのバンドに対して俺が感じてた違和感をうまく説明してくれてありがとう(笑)確かに歌詞の押し込みかたおかしいよな…
95 :
名無しのエリー :2009/03/10(火) 11:49:40 ID:5okhxilhO
乙。UVERworld新作のレビュー見たいと思ってたからありがてぇ
96 :
名無しのエリー :2009/03/10(火) 14:26:25 ID:v9eG5amQ0
初レビュー なんかあったらアドバイスください…… アラートボックス/トルネード竜巻 1.低空飛行 ★★★☆ 頭拍がわかりづらいリズムと不安なコードで始まり、最後までそのまま。 ギターもペースもキーボードも何をやってるのかつかみにくく、ドラムはライドシンバルを打ち続ける中にフィルインを割り込ませまくる。 全体的なカオス状態が1:40あたりで整理されるが、これがさらに気持ち悪い。メロディ以外、動きが不自然すぎる。 唯一ちゃんとした旋律を歌うボーカルだが、後半に入るとエコーがかかったりしてさらなる混沌に入っていく。 地に足の着かない4分間はフェードアウトで終わる。慣れない人はいささか面食らう幕開けだと思うが、これがトルネード竜巻である。 2.ブレイド ★★★★☆ 前曲でびっくりした人はここで安心できるはず。とてもわかりやすいポップなシングル曲。 メロディはきれいで覚えやすいし、歌詞は聞き取りやすいし意味もしっかり通っている。 それでも、Bメロのコード進行や、サビの最後に現れる何かが崩れるようなギターは変。 これがいけるかどうかで、このバンドに対する適性がわかるかもしれない。 3.ラジオ ★★★ 2曲のキラーチューン的シングルに挟まれた、しっとりと落ち着いた曲。 冒頭のピアノ和音がとても美しく、このハーモニーに合わせて曲が進んでいく。 サビではコードが変わって音響的な盛り上がりを見せるが、マイナーコードで終わるせいかメロより暗い感じ。 4.恋にことば ★★★★★ 明るく開放的、かつ特徴的なリズムで始まるシングル曲。 全体的に和音よりもリズムを聞かせる演奏になっているが、それでもメロのコードとメロディにはまぎれもない変態性が刻まれている。 サビの1小節前からぱあっと明るくなって、キャッチーな旋律が堪能できる。人によっては変拍子っぽく聞こえるらしいが、5+4+3+4=16でそんなに変なものではない。 他にも2番Aメロに入る謎のドラムなど解せない点はあるかもしれないが、それが魅力だと感じられれば、このバンドはいける。 5.Mega Bite ★☆ 2分弱のネタ曲。変としかいいようがない。最後の方は崩壊寸前。
97 :
名無しのエリー :2009/03/10(火) 14:26:56 ID:v9eG5amQ0
6.春風吹いて ★★★★☆ 疾走系のテンポかと思いきや、ゆっくり。長3度×3で上がっていく音階がミステリアスである。 Bメロでは、ベースがボーカルがハモってるのか否かよくわからない独立ぶりを見せ、展開が読めない。 しかしこの曲はtr.3と違って、サビに入ると春を感じさせる幸せな音楽になる。安心されたい。 サビに続く気だるい部分がなんとも言えない素敵さ。 7.アトム ★★ またもゆったり曲。表拍と裏拍がとらえにくく、tr.1と同じような不安感にかられる。 一応ドラムがまともな拍子を取ってるのだが、ボーカルが裏打ちばっかりなので実に乗りにくい。 Bメロは気分が変わっていい感じ。しかしサビがメロの再来程度にしか聞こえないのが残念。 あと鳥の鳴き声っぽい音が随所に聞こえる。こういう実験的音響もしっかりはまってるから、にくい。 8.Wombats ★☆ 50秒のインスト。ボンゴが入るリズミカルな曲で、短いながらも展開がある。 tr.9とのつなぎが見事で、これがなかったら「またこういう感じか」となったに違いない。 9.クエリー ★★★☆ またしてもゆったり。3+5のリズムを守り続けながら、コードを聞かせていくタイプの曲。 ゆるくだるい聞こえだが、響きがふわふわしていて、リズム的な不安がないのも相まってとても心地よい。 サビではボーカルが高音を歌い、少し盛り上がる。導音を単独で響かすギターがかっこいい。 10.ユウグレデスカ ★★★ ここにきてやっとアップテンポ。唯一の踊れる曲だろう。 音はこれまでにないポップな感じで、変な転調もなく、親しみやすい。 「なんだ普通か、つまらん」という人は、サビのややアブノーマルな進行(特に最後)に注目。
98 :
名無しのエリー :2009/03/10(火) 14:29:16 ID:v9eG5amQ0
11.Snowflake ★★★ 同じコードの上をキーボードがいろいろやる、ミニマルっぽい曲。うきうきするような明るさがある。 ボーカルは主に「タララララン♪」、ときどき「タンタータン♪」。ときどき何かをバーナーで燃やすような音。 最後の方はちょっと変化が表れて、いっそう楽しげになる。 12.Road To Montreux ★★★★☆ 前曲からつながるようにすべりこむが、雰囲気は一転。歌詞も音楽もはっちゃける。 アルバム中最も盛り上がる曲で、終始若々しい空気を保つ。ボーカルの声もそれに合わせてちょっと若返ってる気がする。 独特の転調をめまぐるしく繰り返すサビが、最高にかっこいい。 13.さあゆこう〜サンクトペテルブルグの赤い風〜 ★★☆ 跳ねるリズムの楽しげな曲。少しびっくりする始まりかただが、すぐテンポがはっきりするので安心。 「さあーゆこうゆこう」を繰り返すサビも含め、マイナーでもメジャーでもない不思議な突き進みかたをする。 そのためか、メロディが宙ぶらりんな感じで、つかみどころがない。リズムだけが浮かれてるような、ちょっと妙な印象を受ける。 14.ローカルメトロ ★★★★☆ 一気に落ち着く。テンポはゆっくりだが、ビートが刻まれているので前進感があるし、和音も明るいので希望を感じる。 ところがこの曲、聴けばわかる通り、変拍子の嵐。7拍子のメロと9拍子(しかも4+3+2)のサビで、混乱すること請け合いである。 サビの終わりも変なしっぽがくっつくし、やはり一筋縄ではいかない。 はっとさせられるのは最後のサビで、不自然に多かった1拍がとれてすっきりする。絶妙だと思う。 15.スタートです ★★☆ 曲調はtr.13から明るさを除いたような感じで、決して明るくない。けだるい路線にもどった感じ。 はじめは音が少なくて気味悪いし、音が増えれば変なコード、減れば怪しげなベースとの二重唱、とおよそスタートらしくない。 だが、なんとなく「そうだよなあ」と思わせる歌詞を聞いてると、現実にもどらなければ…… という気持ちになる。
99 :
名無しのエリー :2009/03/10(火) 14:31:06 ID:v9eG5amQ0
総評 ★★★★★ 2009年2月7日に活動休止を発表した、Vo・Key・Gt・Drの4人組バンド「トルネード竜巻」の1stフルアルバム。 おもにKey曽我淳一の手による作曲はプログレの影響下にあると言われ、とても凝っている。王道コードなんか絶対出てこない。 そうでありながら、「ポップ」と呼べる楽曲を提供しているところが彼らの強みであり、最大の特徴である。 初めてのフルアルバムであるこのCDでも、15曲すべてが個性を発散していて、聞き飽きることがない。 個人的にはtr.6〜9に少しアクセントがほしいかなあと思ったが、それを計算に入れても、自信を持って「すばらしい構成」と言えるアルバムである。 曲が「変」というのは良し悪しであり、人によっては受け付けないこともあると思う。 バラエティに富んでいるのは確かなので、どれか一曲ぐらいはいけるかもしれないが…… 総体的に好める人がどのくらいいるかは疑問。 歌詞はこういうバンドにしては人間的で、メッセージ性がある。ボーカル名嘉真祈子の声もそれを支えるだけの力があると思う。 いろいろわけわからんことしてる音楽をしっかり聞かせるバンドだから、演奏力は並み以上であろう。 そういう点も含めて、興味を持った人にはぜひ聞いてみてほしいアルバムである。
乙
>>99 変拍子好きな俺が興味を示しているようです。乙。
>>99 乙!
>>7 >>8 >>9 >>10 乙だが
>>1 嫁
と言ったところでチャゲアス関連を。
ASKA / Kicks
1. No Way ★★★☆
退廃臭漂うゆったりとしたクラブチューン。本作はロックとクラブの
融合をテーマに掲げているそう(世間から見ればどちらもASKAは門
外漢だろう)だがそれが端的に示されているかというと微妙。グルーブ
の質感はむしろ大陸的と評されるお馴染みのスケール感を感じさせて
くれる。ただ歌詞は夜景にナパームを撃つ場面を妄想したりするなど、
ハードボイルドタッチ。
2. Girl ★★★★☆ アコギのアルペジオにミディアムの打ち込みが入る。歌詞は不倫の真 っ只中のことらしく、いつか来る別れを自覚しながら愛し合う情景が 描かれている。旋律は独特。『戦メリ』のように和風とも洋風とも言え そうで言えない。アルバムの色に合わない気もするが完成度は高い。 3. Now ★★★★ ハードロック。高速ではないが縦ノリの曲調。前曲からの流れには合わ ないがイントロ他で顔を出すドラミングのパターンが荒っぽくて良い。 ただ、演奏隊はヴォーカルを食うくらいもっとラウドになっていいかも。 ヴォーカリストASKAのアルバムである以上仕方のないことかもしれ ないが。 4. In My Circle ★★★ 蟻を見守るような優しい曲調のバラード。打ち込みだが、曲とミスマッ チのような気がする。今までのお馴染みを実験しているようにも思える が、大きな成果は生まれていないような。ただ、メロディに微かに潜ん でいる寂しさを引き立てる役割は果たしているかもしれない。 5. 遊星 ★★☆ 4よりもスロー。夜空に願いをかけるような曲調。良曲だがいつも通り。 アルバムのカラーに合っているわけでもない。
6. 馬を下りた王様 ★★★☆ 控えめに挿入されたアコギが爽やかなミディアムチューン。ごめんと 言いたくないけど言わなくちゃいけない境遇に追い込まれている人の 唄、なのかな? 特に盛り上がるでもない淡々としたメロだが、そこ がいい佳曲。 7. 同じ時代を ★★★☆ ASKAから同世代へのメッセージソングらしいが何とも言えない寂寥 感に終始包まれている。乾いた打ち込みがいい具合に曲調に馴染んで おり、テンポも前曲からの流れとしてはぴったり。初聴では印象に残 りづらい地味メロだが、別な日に単独で聞けば良さに気付ける曲。曇 りの午後に廃工場の隅で聴きたい。 8. Tatto ★★★ グランジ・・・なのだがオケの音量が小さすぎ&大人しすぎる。もっと 暴れていい(メロ自体はクラブ調だが)。しかしASKAの唄い回し、 声だけでも十分グランジ風。ただ、サビ前でブレイクしポップでな いメロをこれ見よがしに登場させる手法(99年のチャゲアス活動再 開直後にもしばしば使われていた)は微妙。 9. Kicks Street ★★★ ストリングスの絡んだ思いっきりスローな曲。グランジは詳しくない がパール・ジャム風か? これの前のアルバムでは『ID』なんてナン バーも作っていたがあれよりもはるかに乾いた音でありバンドサウンド。 当時のファンは戸惑ったことでしょう(1,3,8 などもそうだが)。当時の 彼の狙いが結実した一作かもしれないが、好き嫌いはすっぱりでしょう。
10. 花は咲いたか ★★★★★ バンドサウンド。2のB面としてシングルで切られたが、個人的には 彼のキャリアを通して見ても傑作の部類に入ると思う。乾いたリフに 乗って淡々と始まるがBメロでバックが派手に展開しヴォーカルもシ ャウト。サビは伸びやか。歌詞は落ち込んだ友人を突き放しているよう で実はさりげに励ましているような内容(従来の「僕」「君」に変わって 「俺」「お前」といった言葉が使われており、チャゲアス再開後にも 同様の傾向が見られる)。全体を通じてサウンドはスタイリッシュにま とめられており、ヴォーカルが暴れている割に品のある後味。 (11. Bonus Track) 二分ほどの2のリミックス。かなり高速。評価は省略。 <総評> ★★★★ パブリックイメージとの大幅な剥離にビビること請け合い。裏社会的 空気が漂う曲がちょこちょこ散りばめられていて、かと思うと従来通り の4や爽やかな6もあり、各トラックの色彩はそれほど統一されてい ない。ただ、全体を通じてポップ要素はほぼ皆無であるにも関わらず 聴かせる内容に仕上がっている辺りはさすがベテランという感じ。や りたいことをやり抜いた結果の硬派な一枚。
106 :
名無しのエリー :2009/03/10(火) 18:57:23 ID:lQG6Snpd0
あと、ここってフュージョン系はありなんでしょうか?
>>106 乙。
板名は「邦楽」だけどニカテクノ周辺(world's end girlfriendとか)もレビューあるから、
日本人アーティストであればいいんじゃないかと…。
>>107 ありがとう。今手元にないけどいつか松岡直也とか書きたい
>>108 ほんとだ、恥ずかしい・・・ありがとう。
ここはベストは歓迎されませんか? まとめサイトにほとんど見かけませんが。
>>110 シングルを辿っていったり、ベスト盤の構成とかも色々あるんだし
歓迎歓迎
ヒゲとボイン / ユニコーン 1. ターボ意味無し ★★★ 仮タイトルが『長髪黒人』だったのも頷ける、サバス的どっしりねっとりロックな曲。奥田(あえてこう書く)曲。 執拗なリフの繰り返しと、後のソロにそのまま直結する奥田のボーカル(実際セルフカバーしてるし)。 こんな曲でも逆回転を利用した先出しエコーなんかを使う辺り、バンドの積極的な実験性が伺われる。 車のことを歌ったとは思えない濃厚な緊張感、アルバム一曲目にこれで、いきなりライトリスナーを突き放す(笑) ユニコーントリビュートではDOPING PANDAがカバー。リフはそのままなのに都会風ファンクに(笑)英詞まで用意して何やってんだ。 2. 黒い炎 ★★☆ イントロの無茶苦茶なホーン連打からゴージャスなノリになだれ込む堀内(EBI)作ボーカル曲。アホ曲。 『服部』と似たような歌詞を持つが、こちらの方がゆとりの無さ、空虚さが前面に出ていてなんか哀愁。 時折聞こえる素っ頓狂なシャウトが笑える分、歌詞のかげりもまた増す。 3. ニッポンへ行くの巻 ★★★☆ 何かの映画の引用っぽいイントロから始まる、異国情緒に溢れた奥田曲。 白人視点で日本の様子を歌ってるが曲調が中華風なのは、白人にとっちゃ日本人も中国人も同じという皮肉か。 歌詞の皮肉は冗談のつもりなんだろうが、内容は案外辛辣。他人行儀でバブル期の日本を斜めからざっくり。 ゆったりと滑らかなメロディを持つが、間奏の謎のおしゃべりタイムが不気味。 トリビュートではGRAPEVINEがカバー。アレンジで完全にバインの曲と化している(笑)これでこの曲の美メロに気づく人も多いはず。
4. 開店休業 ★★★★☆ 阿部作奥田ボーカルの、オルガンを中心としたゆったりクラシカルで美しいメロディを持った名曲。 レコーディング時の事故のせいでドラムが途中から入ってくるが、それが何とも格好いいのが素敵。 とても美しいメロディなのに歌ってる内容がどうしようもないヒモについて……。妙に思いやりとか風情とかがあるから余計悲しい。 「猫の手さえも貸したいくらい人は大変忙しいのに 僕のまわりは誘惑だらけ 嬉しいね」という一節が非常に心にクル。 トリビュートではフジファブリックがカバー。奥田を深く尊敬する彼等らしい素直なカバー。志村の歌い方に特に強くそれが現れている。 またこの曲はユニコーンの新しいベストにも収録された。ファン人気の高い曲のようだ。 5. 幸福 ★★★ 手島作の中期ビートルズのジョージハリスン的なエスニック風味の濃い楽曲。歌詞は子供から見たドメスティックバイオレンス。このアルバム暗い……。 サウンドの世界観が広大で、しかもサビのメロディが優しく美しいだけに、より一層歌の中身が重く辛く聞こえる。 6. 看護婦ロック ★★★ アルバム中二曲目のアホ曲。これは歌詞も重くないし(おバカでエロいけど)割と気楽に聴けるか。阿部作兼ボーカル。 チープなイントロからコンサート風に始まり、アホアホでエンターテイメントに身を捧げる阿部。「いいかー俺達はお前……俺達は俺達だ!」 『監獄ロック』のパロディだが、しかし実は演奏レベルが高い。間奏のギターとブルースハーブのバトルが熱い。 アウトロの無駄な熱さも良い。しんどいアルバム中の数少ない心休まる曲。 7. 立秋 ★★★★ 阿部作奥田ボーカルの、ゆったりからっぽアコースティックから急にアーバンジャズに移行するバラード。 抑制の利いたドラムと今聴いてもダサくないモダンソウルな感じ、そしてその隙間に入り込む空虚さと狂気が見事にマッチしてめっちゃシリアス。 繊細でシリアスで真摯な歌詞は後の阿部ソロの香りも。 8. ザ・マン・アイ・ラヴ ★☆ 西川作奥田ボーカルの、シャッフル気味なノリのいいロックンロール。オカマが恋人と別れ話をする歌。 カウントから入るギターソロが格好いい。M6とこれとどっちが好きかは完全に趣味の問題。 パンを効かせてぐるぐると回るドラムソロが印象的。
9. フリージャズ ★★★★ 阿部作の、僅か二分弱のノスタルジックなバラード。このアルバムの阿部は切ない美メロ連発である。 レコードのヒズノイズと、そのレコードが流れる古い映像を眺めているようなレトロな音処理があざとくも切ないセピア色の音色を作っている。 絶妙なサウンドの再現度に、阿部のサウンドプロデューサーとしての意地が伺える。 彼女が出て行って、同棲していた部屋を引き払う歌だが、多用される情景描写やアイテムの繊細さ、遠回しな感情描写が非常に切ない。 10. 風 ★★ 奥田曲で僅か38秒の爽やかなアコースティック曲。ビートルズの『Blackbird』が元ネタと思われる。 ご立派な明日の計画を立てる歌詞だが、いわゆる「明日こそ頑張る」的な思考を歌っている。しかしてそのオチは……。M13に続く。 11. 家 ★★★ 奥田作の、「またゆったりアコースティックかよー」と思っていたら突如ストリングスが入って壮大になる曲。 家の立ち退きの様子を子供目線で淡々と語っていく歌詞の、そのやるせなさがまた妙に重々しい。 ストリングスが入った瞬間の圧力、その壮大さの語るところがシュールだしなんか虚しいし、なんだこれは? 12. オー,ホワット・ア・ビューティフル・モーニング ★★★ 西川作奥田ボーカルの、やっぱり穏やかな曲。穏やかな曲が多いことがこのアルバムが地味と言われる所以だが……。 人生の終わりを迎える老人がこれまでの中々に立派にやり遂げた人生を振り返る歌。「涙一粒」の重みよ。 何気にこのアルバム中でもとりわけ細かいアイディアが沢山詰め込まれた曲。 水戸黄門風だったり昭和歌謡風だったりラウンジ風だったり、様々なアレンジが一曲の中に、割と自然な形で注ぎ込まれている。 ラウンジ調の部分のオシャレさと歌詞とのギャップは何だ?狙ってるのか? 13. 風II ★★ M10の翌日、オチはあえてここには書かない。が、嗚呼ダメ人間よ……。奥田作で曲自体はM10と全く同じ。
14. 車も電話もないけれど ★★★★☆ このアルバム中でも一番ポジティブで力強い内容、サウンドの曲か。奥田作でファン人気の高い曲。これも新しいベストに収録。 サウンド的にはELOの『Mr. Blue Sky』のパロディ。しかし全体的に切れの良い陽性の演奏はアルバム終盤で最後の元気を与えてくれる。 そして歌詞は、文明開化の時代に日本にやってきたアメリカ人女性に惚れた男について。何でそんな発想になる!? 奥田の歌は沢山あるけれど、これほどひねくれて、しかもロマンチックな歌詞は無い。当時奥田は白人に強いコンプレックスを抱いていたとか。 15. ヒゲとボイン ★★★★ このアルバム発売後にアルバムから唯一シングルカットされた曲。奥田作で、ユニコーンの代表曲の一つか。 サウンドはまたしてもELOのパロディだが、分厚いシンセサウンドが時代を感じさせながらもそこまでダサく聞こえないのが素敵。 上司や仕事が平社員の自分のボインへの恋路を邪魔する歌だが、サウンドの妙な壮大さがもっと崇高なことを歌ってるように思わせる(笑) 歌の内容といい、割と溌剌としてポップな曲調といい、このアルバムより前のユニコーンのイメージが色濃い曲。 サビやアウトロのシンセによる激しい浮遊感が宇宙を思わせる。多分ジャケットなんかはそのイメージから作られている。 トリビュートではTRICERATOPSがカバー。うーん、この曲を3人でやるのはしんどいか……。スケール感がどうしても物足りない。
総評:★★★★☆ 最近再結成したユニコーンの、これは91年作の5枚目のフルアルバム。このアルバムの後、ユニコーンの活動は停滞し、解散に向かう。 そういう流れを考えて聴くと、非常にシリアスな意味合いを持った作品となる。 そうでなくともやたら内容が重たい曲が多いのに。 このアルバムにまつわるイメージとして、当時からずっと「地味」「重い」「暗い」とあちこちで散々囁かれている。 少年性やアメリカコンプ、爛れゆく生活、そして激しい躁鬱といったテーマが幾重にも折り重なり、 更にこれまでのパロディ的な演奏から踏み込んで、アーティスティックな深みを目指した録音(河口湖畔で野外録音したらしい。あちこちでそんな音が入っている)など、 様々な要素が深みに向かい、それが人によっては「自家薬籠的」という印象さえ抱いてしまう作り込みを引き起こした。 しかし随所に見るマニアックなアイディアの挿入や、以前以上にセンチメンタルで自嘲的で乾いた詩情など、見るべきところは非常に多い。 ユニコーンのエンターテイメントとしてみるよりも、芸術性におけるユニコーンの頂点として評価した方が良いと思う。 特に、このアルバムでは奥田と阿部のアーティストとしての才能が拮抗し、名曲を連発している。やっぱりこの二人あってのユニコーンって感じがする。 また、トリビュートでのこのアルバムからの多くの選曲や、新旧ベストでのこのアルバムからの収録曲の増加など、 元々ファン人気は高かったらしいこのアルバムが、最近では純粋に名盤として再評価されているような気がして、なんか嬉しい。 再結成によってユニコーンがまた騒がれ出した今、まさに更なる再評価をなされるべき大傑作である。 本当に、あんな時代によくこんな怪作作り上げたなあと。
>>99 >>105 >>116 乙!いきなり豊作だ
トルネード知らなかったけど確かに捻くれてるのにポップだ。レビューしたくなるの分かる
ボーカルが声も見た目も綺麗なのがなんかレビュー読んだイメージと違って面白かった
あと開店休業って奥田作曲だとずっと思ってた
>>96 乙。トルネード竜巻って
「きれいなヴォーカルがきれいなメロディを歌ってるのにバックの演奏陣が全く空気読んでない」
っていう感じが好き。
ひとつ気になったんだけど2曲目のブレイドって明らかにメロ→サビの繋ぎがめちゃめちゃ変じゃない?
いきなりカオスになる感じ。
avenger strikes back/avengers in sci-fi 1.are you ready to strikes back?? 来るぞ来るぞ、な前奏曲。ゲームセンターっぽくも聞こえる。 だんだん音量が上がり、誰しも聞いたことがあろう低い機械音声が近づいてくる。 2.avenger strikes back ★★★★★ そのまま高速ドラムが闖入し、本編が始まる。「ソニックドライブ」という微妙にださい言葉で始まるのだが、 優男っぽい声が2つ重なって、実にかっこいい。「GO!」も、思わず一緒に叫びたくなる。 スピード感あふれるままに4分半を使い切る、ストレートな曲。 他の曲も全部単純明快な直球ではあるが、エネルギッシュさではこの曲が一番だと思う。 3.NAYUTANIZED ★★★★☆ テンポを落とすも、前曲のテンションを鎮めることなく突進。 ダンサブルなビートにのせてD→E→F#mのコードをひたすら繰り返し、ギターとドラムとボーカルがその上を踊る。 とりわけドラムは、スネアをダカダカたたきまくって煽りに煽る。これはのるしかない。 基本的に展開の少ない曲ばかりなので、ここで飽きる人はほかの曲も苦手かも? 4.asteroid girl ★★★★☆ これもドラムがすごい…… ずっと同じことをやってるのがさらなる圧倒感を生みだしている。 ここまで書かなかったが、このバンドは光線が飛び交うようなピュンピュンいう音が特徴である。 こういう音響には、多くの人が宇宙を想起するのではないだろうか。曲名や歌詞もだいぶ広い世界を指向している。 「girl」といってもラブソングには決してならない、ということも想像に難くないのでは。 5.speed of love ★★★ ここまでで一番意味のありそうな歌詞になる。が、よく聴いてもつかめるものではない。 英語は完全に日本語で読んでて、カタカナしか浮かばない。この開き直りっぷりは爽快。 曲はここまでのハイテンションぶりから一歩引き、初めて少し落ち着けるムードに。踊れる曲なのは変わりない。
6.darkside of a nation ★★★☆ 静かな曲……? と思うとそうではない。なかなか緩急を心得ている。 似たようなコードが多くて飽きるのを見越してか、音響的に工夫しまくってる。中間部の変幻ぶりが見事。 あと、ここまででもスターウォーズを連想した人はいるかもしれないが、これはそのものずばり。 7.電影少年 ★★☆ どことなく能天気な印象を受ける始まりかた。ギターが4度をたくさん使うので中国っぽい感じもある。 tr.3も割とそうだったが、この曲ではさらにボーカルが中心に立つ。 しかしメロディが本当にお粗末で貧相(3度しか動かない)なので、物足りない感がある。 ……とか言ってると2分あたりから軽快なピアノが入り、楽器が自己主張をはじめて楽しくなる。うまい。 8.tico's endless summer song ★★★ 右から左から、いろんな音が聞こえる。宇宙関連の展示会のBGMにありそう。 ゆっくりかと思わせて…… というフェイクではなく、本当にゆっくりな曲。 ボーカルは微妙だが、変化のついたメロディにはいくぶん救われる。このくらいか細い方があってるとも思う。 半分あたりからドラムが6連符をたたきはじめるのが銀河鉄道っぽい。タムを連打しまくるのも素敵だ。 9.dance to the future ★★ 奇数曲目は全部似たテンポで、ダンス向けの仕上がりになっている。 昔のゲームみたいな音のペースラインが動いたり、昔のゲームみたいなメロディをギターが弾いたり、 音が薄いのもあってどことなくチープな聞こえ。そしてドラムはやっぱり最後に大活躍。 全体的にちょっとシンプルすぎやしないか、と思う。特に前半、もっといろいろできるだろうにもったいない。 10.NC & the cosmic H.A.S.E. band ★☆ ゆっくり。印象の薄い曲。よく聴くといろいろやっているのに、ほかの曲のインパクトに負けている感じ。 ボーカルとギターだけになるところとかなかなかいいんだけど…… やっぱりメロディがずっと同じことやってるのがなあ。 延々「合図はスネア」と言ってるが、やっぱりこのバンドの肝はドラムってことだろうか。この曲ではやや地味だが、ラストのみ暴れる。
11.sci-fi music all night ☆ 6分以上あるダンスミュージック。ここまで変化に乏しいと、「尻すぼみ」とか「竜頭蛇尾」とか言わざるを得ない。 踊るだけならいいが、聴く音楽としてはこの長さをずっと平坦なままにするのはいただけないのでは…… こまごまとした変化がないわけではないが、前10曲のどれと比べても見劣りオンリー。ほめる点が見当たらない。 12.avengers go home 前曲がいつのまにか終わったあと、tr.1のゲームセンター音がもどってくる。 avengersは昼間大暴れして、夜はゆるーく過ごして帰っていった…… と言う感じだろうか。 13.夢中遊泳 ★★★ tr.12の後半は無音なので、終わりかと思ったらまだあったのか、という感じ。だがこれはかっこいい。 ベースが電磁気のうねるような音を出し、ドラムがシンバルをリズミカルに叩き鳴らして始まる。 全楽器が出そろってもtr.2〜4ほどの威勢を発揮することはないが、最後でぶっ飛ぶのもどうかと思うしこれはこれでいい。 後半で2人のボーカルが別のパートを歌うようになるのはほかの曲でも見られる特徴だったが、この曲が一番印象的。 総評 ★★★☆ GtVo、BaVo、Drの3人組バンド「avengers in sci-fi」の、1stフルアルバム。 曲はシンプルなもので構成にも進行にも大きな特色はないが、彼らの個性は奏でる音にある。 エフェクターかけまくりの摩訶不思議サウンドと、ドラムのROVOを思わせるアグレッシブなアクションは圧巻。 歌詞は前述のとおり宇宙系で、語彙は乏しいが無意味ではない。ボーカルはうまくないが、若さゆえの勢いが感じられる点で可。 そんな彼らの1stアルバムだが、tr.12に向けてきれいに右肩下がりを描いていくように感じた。 はじめは「こんなバリバリのままでいくのかよ」と期待半ば不安半ばで、中盤で「へー落ち着いたのもできるんだ」となったはいいが、 終盤ずっとぐだぐだ方面。盛り返すのかと思ったのに。通して聴くと、なんとなく栄枯盛衰を感じる。 単にレビュアーがアップテンポで攻める曲を好むからそう感じるだけかもしれないので、とりあえずは聴いてみてほしい。
>>119 そうそう 好き勝手な感じなのに練られてるのがなんとも
ブレイドのそこはまさにトル竜の真骨頂だと思う ギターかっこいい
>>117 実際に聴いてくれる人がいるとうれしいんだぜ
勢いでもう一個書いてしまった
124 :
論文家 :2009/03/12(木) 16:03:50 ID:SV+0nPk60
鈴木亜美 『Supreme Show』 1.TEN ★★★★★ 全曲中田ヤスタカプロデュースなのですが、出だしのこの曲は、テクノを美しく聴かせることに労力が注がれた曲だと感じます。 まず主旋律から述べますと、根音にぶつからずに曖昧に続くので、けばけばしさと一線を置く色気に包まれています。 そのメロが、イコライザ右寄りにブリリアンスを高めに設定し、歌い上げられてエフェクトされたヴォーカルと絡んで、とにかくテクノからのリスナーへの誘いを自然に図っているのが素晴らしいです。 昔からテクノでは御馴染みのシンセブラスも、ピアノのアルペジオと絡まることで新鮮な印象で、鈴木亜美という既存のブランドを新しく掘り返そうとする儀式とも解釈できる。 ヤスタカが手掛けた歌詞はまさにその姿勢を体現していますが、ひたすら前に突き進むのではなくウィンドウショッピングをするように、留まって満喫する楽しさが現れています。 Perfumeのように、突き刺さる第一印象を求める方には味気ないサウンドかもしれませんが、純粋に音楽を楽しむ心のある方には、ヘビロテ必至の一曲でございます。 2.can’t stop the DISCO ★★★☆ このアルバムはクラブ向けということもあって、各曲ともキックの音が尋常でない大きさなのですが、中でも取り立てて不思議と意識されるのがこの曲。 1曲目と比べると、ベースの動きに凝った四つ打ちナンバーです。ただ、サビの主旋律が弱い気がします。 ブザーの様な装飾音があって、バックトラックは面白いのですが。 あと、鈴木亜美の生声は金属的感触と泥臭い感触が半分ずつあると私は感じてるのですが、エフェクトをかけることによってビブラートが消え、この2つの感触の化学反応が見られなかったのが残念ですね。 実際のところエフェクト自体は、声質はほとんど変えていないけれど、ビブラートを消したのは大きいです。 もしライブでやるのだったら、生歌の方が映えると思います。 ただ、長調に持っていくように見せかけるBメロのコード進行には逆らう余地すらありません。
125 :
論文家 :2009/03/12(木) 16:07:43 ID:SV+0nPk60
3.climb up to the top ★★★★ 前曲からノンストップで続きます。 一言にすると、PUFFYがトランスに挑戦したような楽曲です。 PUFFYのメンバーにも亜美がいるからとか、勿論そういうことではなく(笑) とにかくこの曲は聴いてみて下さい。官能的に楽しめます。聴き込むには長過ぎますけどね。 鈴木亜美がavexから再デビューした時の似非トランスの楽曲は、鈴木亜美のトランスを歌いたいという要望が混じっているそうですが、初めからヤスタカさんと出会って、本格的なトランスを歌っていれば現在は安室さんの座を取っていたかもな、って思います。 4.SUPER MUSIC MAKER(SA08’S/A mix) ★★★★ この曲までとりあえずノンストップです。リミックスの中にSAって入っていますね(笑) 亜美がヤスタカと出会って初めて創られた楽曲で、原曲はもう少しトランスが効いていて、前のアルバムに入っています。 こちらはよりポップな感じで、[TEN]にも見られた純粋に音楽を楽しもうという意気込みが、ここでアルバムコンセプトとして確立します。 曲の盛り上がりの起伏は、このアルバムの中で最高のお手の物です。 歌詞も、クラブの中でのベテラン同士の恋愛に見えていたのが、クラブに通い慣れた女の子が初めてクラブに来た男の子に惚れ直すという別の解釈を見出しました。 丁度Perfumeと鈴木亜美の両方に通じる世界観を歌っていますが、一波乱あった亜美の方がやはり説得力があってしっくり来ます。 「ストロボ刺さるよ」の“よ”「物語の始まりだ」の“だ”や、「yeh」の歌い方が彼女の個性を現していて、エフェクトも生声を尊重しているので、素直に気分が乗ってしまいます。 大分前に[Alright!]という、彼女らしさを狙ったエイベックス満開の楽曲がありましたが、それよりも彼女らしい。
126 :
論文家 :2009/03/12(木) 16:09:04 ID:SV+0nPk60
5.Mysterious ★★★★★ 中盤にふさわしく、混迷と魅惑を行き来するときめきを見事に表したサウンドではないでしょうか。 ここまでのシンセブラスが排除され、副旋律はチャイムのような音色で固められていて、この旋律が、非常に流暢なんです。 また、ジャケット写真を現しているのはこの曲だと思います。鈴木亜美の顔立ちも、ボーイッシュから、レディーに変わってちょっと特有のミステリアスを帯びてきて。 意味よりも語感を重要視したことが明白な詞も、このサウンドによって存在の意義が炙り出されてきます。私の解釈としては、自分の気持ちが相手の気持ちへそのままトレースしていく妄想。 女性の気持ちが分からない男性は、これを聞けば感覚的に分かるでしょう。短調なのか長調なのか分からないヴォーカルのうねりを聞けば。 6.change my life ★★★★★ 唯一四つ打ちでない曲です。ヤスタカさん、ゲーム音楽やろうよって言いたくなってしまうくらいの、かなりの手の込んだ打ち込みです。 ゲーム音楽って、有名な作曲家に担当してもらっているわけでもないのに、難解なコード進行と口ずさみ易いメロディを兼ねる凄腕の業が成し遂げられていることが多々あるのですが、これはまさにそうですね。 5度上の音を一緒に出していると思われるシンセの音が、これまた少女と淑女を兼ねていて素晴らしいです。 とにかく、ヤスタカさんにとっても、亜美さんにとっても、新しい可能性を拓いた曲なのでは。 でも、8曲目の印象が強過ぎて、ちょっと見劣りしてしまうというのが惜しいです(笑) 7.LOVE MAIL ★★★☆ 調は違うのですが、コード進行が4曲目を流用しているので、この評価です。 ただ、プライマリーブリッジでエフェクトを掛けていないと思われる部分があり、ここは亜美が喋るように歌っています。 亜美がヤスタカに対して、ネタ切れになったら使ってと言って渡した詞が、ほとんど修正される事なく曲が上乗せされていて、亜美自身が相当驚いた一曲だそうです。その衝撃が、あのかわいらしい歌声になっているのかもしれません。 歌声の系統としては、1曲目と近いです。
127 :
論文家 :2009/03/12(木) 16:10:36 ID:SV+0nPk60
8.A token of love ★★★★★ 前曲から繋がっていますが、パーカッションのパフォーマンスの後、しばらくして凄いイントロが来ます。驚きました。 ほぼPerfumeの世界観だと思うのですが、このアルバムにアクセントを付けるためには必要だったのでしょう。それは功を奏したと私は思います。 とにかく、この曲中で、1回は笑うと思います。詞、伴奏部、歌声…どれかには絶対引っ掛けられてしまうと思います。 出だしの歌詞は、ちょっと憎めないオヤジギャグだし、アレンジも、綺麗なトラックを創れない素人編曲家がやけくそになって創ってしまったとでもいうべきもの。 でも、ヤスタカさんは、これまでの7曲で非常に流暢なテクノを演奏しているから、これが尚更映えるんですよ。女の子の大胆さやぎこちなさが現れたトラックです。 だからもしPerfumeがやったのではそのままで、的を射過ぎていて鮮度が落ちてしまいます。 この曲を亜美のために創ったヤスタカの選択は鋭い。最後のシンセブラスの独走には、本当に毎回笑ってしまいます。 9.TRUE ★★★★☆ 更にここまでノンストップ。比較的シンプルなコード進行なのですが、広々と音が響く、雄大な場所に来た気分になります。 歌詞は、恋愛ともとれるけど、10周年を迎えた心持ちを意図的に醸し出しているような気もします。 イントロはクラシック音楽をテクノとして昇華させた感じで、[Mysterious]とこの曲は、パーカッションを抜いてテンポを遅くすれば、音色こそ違えど、かなりクラシック音楽に近い手触りになるのではないかな、と思うほどです。 何気なしに、Aメロが2番では繰り返されません。私が初めてこの曲を聴いた時から、1番のAメロを耳にして、これは要るのかと感じたのが、その後壮大なBメロとサビが来たときに何かが転換したな、と思ったのを覚えています。 そして実際に2番でBメロから始まったので、ヤスタカさんは伏線を象るのが上手い人なんだな、と感じました。
128 :
論文家 :2009/03/12(木) 16:12:13 ID:SV+0nPk60
10.flower ★★★ ヤスタカさんにしては珍しい、ポップスよりのバラードです。 楽器は前曲を引き継いだ感触。この曲は普通に聴けばシングル向けだけど、このアルバムの前段階において、全くこの曲をシングル候補にしなかった亜美は、センスがかなりあると見ました。 「can’t stop the DISCO」と「ONE」が先行シングルですが、ほかに迷ったのは[TEN]だけだそうです。 ただ、[TEN]でリスナーの期待を満たそうという意図の下、この曲をアルバムに入れる意義があるのか、と理解しがたい部分があるので、この評価です。 ポップスに聞き飽きた私は、正直この曲は好みません。 11.ONE ★★★★☆ 3曲目とは違う、大衆向けのトランスで、Tommy February6っぽいなと思った楽曲です。 手始めにイレギュラーな循環コードに載せたメロディが出て来るのですが、これが後で意外な場所で噛み合います。 私はこの噛み合う場所で、ちょっと感動しました。 誰かと誰かが再会したかのような偶然性を感じましたね。 これは、噛み合わせたのではなく、元々噛み合っていたメロディを離したのだと思いますが、それにしても上手い技です。
129 :
論文家 :2009/03/12(木) 16:15:08 ID:SV+0nPk60
[総評]★★★★★ 〜前半〜 以前に一度コラボレーションを図っているペアなので、創りたいものを創る、という次元を遥かに超えて、どこに主題を込めていくか、という綿密な計算がなされていると感じます。 1年も経たないスパンで発売された事実はおろか、何とその半年前には概略が出来上がっていたというのが、亜美とヤスタカ、お互いに凄いですよね。 ヴォコーダーの件に関しては批判の声が絶えませんが、それで様々な表情が出るのだからいいのではないか、という是認の声も増えてきています。 実際には、亜美さん自身の方でかなりの歌い分けをしているそうなので、ヴォコーダーが全てでないこともここで例証できます。 ヴォコーダーを通して人間らしい声のスラーを表現することによりアウフヘーベンを遂げるヤスタカの手法には、2人のペアとしての個性と認めるほかはないと思います。 元々彼女はプロデュースされて資質が映える性分ですからね。 彼女の場合、小室さんや以前の“join”企画でのクリエイター陣からも、何かと歌唱法を取り上げて褒められています。 歌唱力がなくても、元来の独特な声質や、様々な声質を創り上げる力で十分プロデュースしたくなるそうです。 Perfumeは、華奢な声が売りですが、亜美はあくまで上品です。艶がかかっています。 亜美に対して、純粋な音楽をプロデュースしたヤスタカの目は正しく、そういうプロデュースを望んだ亜美も、それだけで技量があると思います。
130 :
論文家 :2009/03/12(木) 16:17:27 ID:SV+0nPk60
〜後半〜 亜美さん自身の方からは、ご自分で曲を創る事ができない分、ヤスタカさんには最大限の力を発揮してもらうように行動したそうです。 その結果、歌詞は、ヤスタカさんが何気なく亜美さんと話した事柄を、密かなジャーナリストとなって書き下されたものが並び、まさに2曲目の歌詞にある、「love tactics(愛の駆け引き)」が出来ています。 後半部で過去を振り返る曲が出て来ますが、それも希望を見つめる明るい曲に仕上がり、表面上はオルタナになっていないのも、充実した製作期間を表しているでしょう。 また、同じJ-POP領域にあるPerfume、MEG、capsuleと鈴木亜美で作品の聴き比べが出来るのは、ヤスタカの上手な戦法であると思います。 結果的に、亜美さんの場合は、Perfumeの人気とは離れたフィールドで作品をプロットされてしまいましたが、彼女の歴史として、幾ら遅くなってもいいので、この名盤が世間的に是非問わず話題になる事を期待します。 [訂正]4曲目のSUPER MUSIC MAKERのmix名 SA08'S/A mix→SA'08S/A mix
力作乙 読んでて面白かった。こんど聴こう。
乙
>>120 avengerの1stって廃盤だよね?欲しいけど売ってないんすけど(´・ω・`)
北出菜奈のBondageキボン あえいだり叫んだりやりたい放題だし
136 :
名無しのエリー :2009/03/17(火) 02:07:06 ID:R/EgHj2q0
北出とは違うが、ゴスロリ少女が食いつきそうなアルバムを... 侵食ドルチェ / 分島花音 01. sweet ticket ★★ 甘ったるいチェロによるインスト。もちろん、演奏は分島本人によるもの。 02. 真紅のフェータリズム ★★★★☆ 攻め立てるようなリズムとチェロが特徴的なアルバムでのリードトラック。 分島自身も負けじと力強く歌い上げている。なんとなくだが、マリスや Moi dix Moisを連想させるような旋律なのはコンポーザーがMana様だからだろう。 ゴシックサウンドとしては随分と攻撃的なので、インパクトはある。 03. 鏡 ★★ 妖しげな世界観をもつダークゴシックポップ。 終始、息を潜めるかのようなピチカートが鳴り響き、どこが儀式めいている。 低音も妖しくて気持ち悪いが、それがたまらない。 ただ、これは強く歌う必要はないのでは?
04. still doll (album ver.) ★★★★ 前半に歌を持ってきたデビューシングルのアレンジバージョン。 終始、ダークな空気を纏ったアレンジを醸し出し、微塵もポップさを感じない。 チェロ演奏も歌うように、妖しくバックの演奏に絡みつく。 ゴシックサウンドとはなにか...それを体現している良作である。 おとなしめではあるが、ゴシックファンには十分通用するだろう。 05. マボロシ ★★★☆ ン?似たような曲をMALICE MIZERで聴いたような... というわけで、分島版マリスポップス。本気でマリスで歌われてそうなポップスだよ。 爽やかなメロディラインと優しい歌い方を意識した分島の歌唱がマッチしている。 反して、ドラムは終始、せわしなくリズムを刻んでいる。 06. アンニュイ気分! ★★★★ ぬこの声に萌えたw 曲はすごく愛らしいガールズポップス。所属バンドを考えると、すげぇ異端w 妙に攻めるような低音と可愛らしい声とシンセが妙なギャップを産んで面白い。 メロディラインが一昔前の鈴木亜美が歌いそうなポップせいを秘めている。 日常の音をオープニングと前奏に持ってくる辺りが、日常風景と 心情の吐露を上手く切り替えていると思う。 なお、星の評価が妙に高いのはぬこの声が聞こえたからw 07. 砂のお城 ★★★★ 2ndシングル。こちらもタイアップ先を意識してか、えらくダークなゴシックポップ。 流れるような歌唱とジワジワと攻め立てるようなストリングス隊が特徴。 あまりにダークな曲調のため、一般ウケはしにくいが、ゴシックとしては良い出来。 ただ、ビートを強くするとビョークっぽいなとも思った。 終始、あのクマに変身するPVがちらつくんだよなぁ、この曲を聴くと。
08. Monochrome frame ★★★ 海岸沿いを思わせるSEから始まるスローチューン。 楽曲はいなくなった恋人を歌っており、そのせいがえらく寂しげ。 ハモンドオルガンと歌謡曲のようなメロディラインが引きずるような 重さを引き出しているように思う。そして、珍しくチェロが出てこない。 流石にこの曲調ではチェロを出すのは難しいと判断したのだろう。 09. L'espoir 〜魔法の赤い糸〜 ★★ 再び、甘ったるいポップス。...なんだけど、チェロが入るとクラシックっぽい。 本当に妙に浮いている。カーペンターズの曲にチェンバロが入ってる感じ。 これが越路吹雪が歌えば、すごく様になるのだが、分島だとフレンチポップみたい。 それが悪いってわけじゃないんだけど、ちょっと可愛すぎるかな。 10. 黒い鳥籠 ★★★★ 2曲目以来の高速ゴシックチューン。そして、デビューシングルのカップリング。 歌い方が妙にどっかの林檎さんっぽいが、曲に合わせようとしているのがわかる。 インダストリアルビートとシンセに這うようなチェロが不思議な一体感を出している。 おそらく、2曲目と並んでパワーのあるトラックだろう。
11. skip turn step♪ ★★★☆ 2ndシングルカップリング。またも可愛らしいゴシックポップス。 歌詞はお天気雨の日の学校の放課後をイメージしたらしい。 優雅なストリングスを跳ねるようなベースとドラムが軽快さをつけたし、 分島も楽しげに歌っているのがわかる。 12. 白い心 ★★★ これまではストリングス+シンセ+打ち込みリズムが主体だったが、 ついにピアノが登場。もう、魔女にはなりたくないという心情を歌っている。 それにしても、ピアノがここまで心地よく響くのは音響の勝利か? そして、こういう曲にはチェロはすごく映えると思う。 13. sweet dreams ★★ そして、オルゴールの音で幕は下りる。優しげな旋律を奏でるアウトロ。 総評 ★★★☆ Moi dix Moisリーダーであり、MALICE MIZERのブレイン的存在であったManaが プロデュースを手がけたチェロ・ヴォーカリストの1stアルバム。 全体的にフランスやオーストリア等で流行ってそうな甘いポップスと ダークトーンで彩られたゴシックポップスが大半を占めている。 全体的なクオリティは総じて低くはないのだが、一般受けする要素は少なく、 少なくともゴシックカラーを纏っている間にブレイクすることはないだろう。 しかし、彼女の持ち味であるチェロを捨てるのはもったいないので、 今後はゴシックやヨーロッパ系ポップス路線を軸に、さらに引き出しを増やすのが 当面の課題と言ったところだろう。ライブ映像も見たが、やはりチェロを弾きながら 歌い上げるのは相当の体力が必要となるので、体力もつけてもらいたい。 少なくとも、スタジオレコーディングでは懸命に曲に合わせて歌おうとする スタンスが見られるので、成長の見込みがあるのは確か。 MALICE MIZERやbond、ALI PROJECTが好きなら手にとってみるのもいいだろう。 普通のJ-POPファンにはちょっとばかりハードルが高いので、 シングル2枚をレンタルで聴いて、平気だったら借りてみてはどうだろうか。
チャットモンチーの新しいアルバムを誰かお願いしますm(__)m
うっせぇ黙れ右往左往あくびして死ね
わたしは海から出た魚
143 :
名無しのエリー :2009/03/17(火) 20:06:59 ID:qrdQCWyE0
>>139 乙です。
若干気になってたからスゲェ嬉しい!!
何より、この娘は若いからいいよねww。
こういう系って若作りが多いじゃん
初めてレビューしてみます。 贔屓目になってたり、語彙が乏しかったり、難はあると思いますが、とりあえず投下 アルトコロニーの定理/RADWIMPS 1.タユタ ★★★☆☆ RADWIMPSの1曲目としては珍しい、しっとりと聴かせるナンバー。ぱっと聴き、音速ラインに思えてならないのはご愛嬌。 たゆた、とは心が不安定で、一つに定まらない様子の意。 「想い出が光る前に僕を見て 枯れた言葉ならもう言わないでいいよ」 と、ボーカル野田洋次郎が今までの恋愛からの決別しようとしつつも 「掴まったのは君の小さな手で それを守るそぶりで握りしめるの」 と、まだ心が揺れ動いている様子を歌った曲、のようにも思えます。 最初聴いた時は次以降の曲に埋もれてしまったものの、一周してから聴くと意味が染みてくる曲。 誰しも震えながら、心を揺らしながら、何かに縋ろうとして、この地球(ほし)にしがみつく。 あるいは、君=地球、なのかも。 2.おしゃかしゃま ★★★★★ 「僕は見たことがないんだ あちらこちらの絵画で見るんだ さらに話で聞いてる神様は どれもこれも人の形なんだ」 「もしも僕が神様ならば 全てを決めてもいいなら 7日間で世界を作るような 真似はきっと僕はしないだろう」 などと、神や宗教を攻撃した哲学的な詩と、カラオケで人に歌わす気が見られないラウドで激しい曲調が特徴的なナンバー。 「ギミギミック」の正統進化系といったら、前作を聴いた人は分かりやすいかもしれません。 とにかく畳み掛けるように言葉と音が襲いかかってくる様は圧巻でカッコイイ。 「お釈迦様」と「お釈迦になる」をかけていると思われるタイトルも、ふざけてて面白い。 このアルバムの中でこういう系統の曲はこれだけ、というのもラッドでは珍しいかも。
3.バグパイプ ★★★☆☆ アッパーでメロディアスな英詩曲。洋次郎曰く、タイトルは楽器の名前であると同時に、バグったパイプという意味もあるらしい。 内容は個人的な解釈だと、過去の恋愛の傷を背負いつつも前に進んでいく、というもの。多分、洋次郎のノンフィクション。 このアルバムでは、全体的に今までのアルバムと違ってはっきりとした恋愛を描いた曲が少ないんですけど、これはその少ない中の一つ。 けど、英詩だし、速いし、詩よりも曲に頭がいって、すかっと聴ける爽快な曲だと思います。 4.謎謎 ★★★★★ テクノっぽい曲調、エフェクトをかけたヴォーカルに「〜はなーんだ」となぞなぞが乗ってくる実験的なナンバー。 けど、言っているのは「自分をもっと好きになろう、愛してやろう」という厨房的なメッセージで、でもこれはおそらくアルバムを通して存在するテーマ。 くだらないといえばくだないけど、そのくだらないことをここまで大袈裟に言って、かっこよく、美しい曲へと昇華できるのは、他でもない洋次郎のすごいところ。 その日常的なテーマと、サビの「真夜中にかかる虹」「砂漠で見るシロクマ」「夏に降り注ぐ雪」という奇跡の対比とかはまさに秀逸。 だから、この曲はアルバムのメインであり軸になっていると個人的には思います。 「内側から見てたそいつを僕は知らないけど 外から見たそいつならよく知ってるから 半分しか知らないままに答えを出すのは なんかすごくとてもあまりにも勿体ないから」 自分は厨なので思わずなるほどって唸ってしまいましたが、他の方はどう感じるんでしょうかね。 5.七ノ歌 ★★☆☆☆ タイトルは、なのか、と読みます。ゴスペルを用いた、やたら荘厳な一曲。 詩に「ラッキーな遺伝子」的な部分があることから見て、おそらく『RADWIMPS3』の「25コ目の染色体」の続編。 曲中で重ね合わせてある声は全て洋次郎のものなんだとか。改めて思ったけど、洋次郎いい声しすぎ。俺にもくれ。 曲自体は「Cuz I wanna be with you」と英語で歌いかけるとこはかっこよかったけど、それだけって印象。
6.One man live ★★★★★ 『初めて他人に向けて、人に向けて書けた』とどこかの雑誌で洋次郎が語ってましたが、その通り、ラッドではあまりなかった、ストレートなメッセージソング。 言ってることは「謎謎」と似ていて、自分に自信を持って強く生きていけ、という割とありふれた励ましの歌。 けれど、これまたストレートでアッパーな曲調、最後のサビの畳み掛けもあってか、やたら心に響いてきた。あと、 「このまんまるい地球(ほし)を客席に 君は君自身をそのステージに」ときて 「一番後ろで拍手を送るのは 地球を一周して見た君だ」と落とすのはさすが。 ライブとかでも盛り上がりそう。 7.ソクラティックラブ ★★★★☆ どちらかといえば「おしゃかしゃま」寄りな、哲学的な詩の曲。 違うのは、そのベクトルが宗教とかそっちではなく、自分自身に向いていること。 星座のことを例えに出して、オリオンとかペガサスとか、そう言われたってそうは見えねえよ、なら俺は何なんだ、と問いかけてます。 「あのあたりが時計の針だって どっから見ても無理があんだろう」とか、笑った。いちゃもんだけど、確かにそうだな、って。 8.メルヘンとグレーテル ★☆☆☆☆ 「ふたりごと」を聴いた人なら分かるかもですが、その中で『僕とかいて恋と読んで 君とかいて愛と読もう いつかこんな歌作るよ』という詩が言って、これはそれを実際に作りましたって曲。 この曲の中でも実際に「〜と書いて〜と読もう」とずっと言ってますが、ちょっとこれはくどすぎる。言ってるのも同じことばっかだし。 自分的に唯一の捨て曲ですけど、 「君は7画 僕は14画 恐ろしいくらいよく出来てる 僕は僕の半分しか君のことを愛せないのかい」 ってとこだけは、へえ、って思った。まあ、でっていう、って言われたら終わりなんでしょうけど。 9.雨音子 ★★★☆☆ あめおとこ、と読みます。全編英詩のミディアムナンバー。切ない別れの歌です。 次にくる「オーダーメイド」の前に一旦落ち着かせとこうか、といった趣を感じる一方、これだけ切り取っても十分良い歌。 「僕は雨男だから」ってところがなんとも切ない。また「RADWIMPS4」の「傘拍子」の続編ともとれる曲。
10.オーダーメイド ★★★★★ 人が生まれてくる前の神様との対話、という壮大かつ物語的な詩が特徴のシングル曲。 「未来と過去 どちらか一つを見れるようにしてあげるからさ どっちがいい?」 「一番大事な心臓心臓はさ 両胸につけてあげるからね いいでしょう?」 という神様の問いかけに、主人公の人間が答え、理由を述べていく形で曲はすごくゆったりと進んでいきます。 6分弱という長さや、一番最後まで大きな盛り上がり、というかサビがないという構成には、よくシングルで出したなって思わずにはいられない。 過去より未来 → 「強い人より優しい人になれるように 想い出って何だか分かるように」 心臓は一つ → 「大切な人を抱きしめる時 二つの鼓動が胸の両側で鳴るのが分かるように」 など、全体的に厨房(いい意味で)洋次郎節全開なので、すごく好みが分かれると思います。 ただ、最後の主人公が神様に言う「最後に一つだけいいですか? どっかでお会いしたことありますか?」という一節により、この曲はすごく深いものになっていると思います。 11.魔法鏡(マジックミラー)★★★★☆ オーダーメイドで一つ何かを終わらせたのか、ここで一気に速い曲。 歌ってることは「謎謎」や「One man live」と同じ感じ。鏡には映らないけど、その向こう側にいるかもしれない、本当の自分についての歌。 非常にテンポのいい曲で、良いと思うものの、逆に短すぎるのと、次の2曲が長いのとで埋もれてしまっている印象。
12.叫べ ★★★☆☆ タイトルといい曲調といい、今までなかったかもしれない曲。前のアルバムでいうなら「夢番地」あたりな位置か。 変わろうとして変われない、強くなろうとしてなれない、何かやろうとして結局やらない。 そんな自分が叫んだ想いを明日も決して忘れずにいよう、という強いメッセージのある曲。 「眠気眼でたたんだ布団も 久しぶりに片付けた部屋も 全てささやかながら僕からの 未来の自分へのプレゼント」 「誓いの言葉壁に書いたのも 目覚ましかけ眠りについたのも 全ては今日を終える僕からの 明日の僕に向けた挑戦状」 こういうことを普通に言ってのけるのが洋次郎ってことで、これを是とするか否とするかでラッドが合うか合わないかが決まると思います。 割とだらっとした曲で、最初は流してしまうものの、後からじわじわくる。いわゆるスルメ曲。頑張らないとな、って思った。なんてね。 13.37458 ★★☆☆☆ みなしごはっち、らしいです。タイトル。 「『絶対なんて絶対にない』ってそれはもう絶対です」 「『誤解を恐れず言わせてもらいます』ってそれはもうすでに恐れてます」 という屁理屈を重ね重ねて「この何とでも言える世界がいやだ」と歌う、ラストにして一番後ろ向きといえば後ろ向きな歌。 洋次郎の言葉は基本的に理屈より屁理屈が多いので、ある意味開き直った上で言っているのかもしれません。 それに最後に「こんな歌唄えちゃう世界がいやだ」と、まさにそういうこと言ってますし、確信犯でしょう。 「何とでもいえる世界」だからこそ何とでも唄ってやるんだっていう、意思表示ともとれます。 曲としては、前の曲以上にゆったりしてて、だらけますけど、最後だからいいかなってくらい。 まあ、流して聴く分には良いけど、特に聴きこむことはないかもしれないというところ。
総評 ★★★★★ 今脂が乗りに乗っているRADWIMPS、5枚目のアルバム。 過去作では「RADWIMPS2〜発展途上〜」や「RADWIMPS4〜おかずのごはん〜」と、数字+サブタイというタイトルだったのを、今回は一新。 さらに、今までは、それこそ厨房的に自分語りや彼女への感情の吐露に徹してきた洋次郎の詩が、外の世界、他者に向き始めたことからみても、これは彼らの今の総括的アルバムといっていいでしょう。 「アルトコロニー」=「あるところに」 つまり、今まで紡いできた物語などを、昔話の中の「あるところ」に“定理”あるいは“封印”することで、決別すると同時に新たな一歩を踏み出した……というのは過言かもしれませんけれど。 このアルバムの中には、上で触れた通り過去作からのリンクや続編が幾つか見られますし、まとめ的な意味はあると思います。 RADWIMPSというバンドは、というより曲を手がける野田洋次郎は、詩から分かるように、その背景には中二病的世界観があって、歌の出発点は言ってしまえばくだらない、精神の未熟ゆえに生まれる疑問だったり屁理屈だったり、 そういったことが多いんですけど。彼はそれを自信の音楽的背景や技術を武器に、実に壮大に、かっこよく、また、さも綺麗みたいに仕上げてしまう。 それこそはRADWIMPSであり、野田洋次郎であり、その音楽。そして、今回のこのアルバムというのは、その音楽の一つの完成形。タイトル通り、定理されたわけです。 けれど、そういう中二病とかが好きな人はすごい惹かれる一方、ダメな人には本当ダメな音楽だとは思います。所詮厨房やろ、みたいな。 だがしかしbut、今回は今までより外に向いているアルバムだと思いますし、外からでも理解できるアルバムだと思います。 だから、これは今まで敬遠していた人にこそむしろ勧めてみたい、聴いて頂きたい一枚。 RADWIMPSの、これは現時点での最高傑作、というとどこぞの音楽誌みたいですが、今までで一番アルバムとしてまとまっていて、完成している傑作、とははっきり言えます。
書いてから、すげえ贔屓目っぽくて鬱になった。 ★の数はここからマイナス1くらいで考えてもらったほうがいいかもしれないです…。
>>139 乙です。マリス懐かしいな〜
>>150 乙です。自分もアルトコロニーの定理は聴いたのだが、その後雑誌のレビュー読みすぎて、
自分の意見を持って書けないと思っていたので有難いです。
152 :
名無しのエリー :2009/03/18(水) 15:00:40 ID:P9i5Ak/W0 BE:361488252-2BP(100)
>>150 乙です
じゃあ僕も
アルトコロニーの定理 / RADWIMPS
01.タユタ ★★★★
コールドプレイとか初期MUSEとかトラヴィスとか、要はレディへ(ベンズ)フォロワーな感じ。
音を詰めるのではなく、クリアトーンのギターの響きで空間を埋める感じね。
メロディの流れは秀逸。サビで声を重ねるところ何か結構ハッとさせられる。ギターの音もかなり良いのではないでしょうか。
02.おしゃかしゃま ★★★★☆
しっとりしてた前曲から一転、イントロから軽くギターノイズをぶち込む攻撃的な曲。
ミクスチャーバンドらしく、軽快なリズムに乗せて早口なボーカルが乗るのは聴いてて上がる。
非常に巧みに歌詞を乗せているし、韻の踏み方も上手いので全く違和感無い。
歌詞もブルーにこんがらがってる感じで良いですね。
03.バグパイプ ★★★
これもミクスチャーの流れ。アメリカ西海岸って感じのカラッとしたサウンドとメロディはさらっと聴ける。
まぁそれだけだから目新しいものはないです。
歌詞良いこと言ってるんだから日本語で歌えば良いのに。
04.謎々 ★★☆
ダンスロック。サビでもっとパッと広がる感じが欲しかったかな。
リズム隊は骨太で良いグルーヴを奏でてるんだけどねぇ。
05.七の歌 ★★★☆
ゴスペル要素を取り入れた曲。声がすべて野田のってのは中々凄い。
相変わらず歌詞をがっつり載せるメロディ部分は中々旨い。
ただ内容がかなりキモい。
153 :
名無しのエリー :2009/03/18(水) 15:00:55 ID:P9i5Ak/W0 BE:2277375179-2BP(100)
06.One man live ★★ うーん、FOBみたいなつまらないロックとしか言いようがないなぁ。 これといった工夫もないしね。メロディの流れは綺麗かな。 演奏の上手い青春パンクって感じ。 07.ソクラティックラブ ★★★☆ これまた普通のミクスチャーって感じだが、しかし普通にカッコいいのでこれはこれであり。 ギターの重ね方はとても洋楽的で、日本人離れしたところを感じることができる。 野田のボーカルは中々色彩豊か。こういう歌い方もできるのね。 08.メルヘンとグレーテル ★★ ゆったりとした曲でちょっと小休止。サウンドプロダクションがビックすぎる、音圧下げてほしい。 「『君』は7画で 『僕』は14画で」からの流れは上手いこと言っているようで、ただキモいだけなんです。 09.雨音子 ★★ 全編英語のミディアムナンバー。しかしこれまた面白みがない。 正直言ってこれはまさに「これ聴くなら洋楽聴くよ」って部類の曲。 ただ野田は英語詞の方が内容良いね。 10.オーダーメイド ★★★☆ 今作中唯一となった6rhシングル。感触としては1に近い響きを聴かせるタイプの曲。 シングルにしてはキャッチーさが足りないけども、繊細に作りこまれたサウンドは中々心地いい。 歌詞も着眼点が面白いね。最後にちょっと深みを持たせるフレーズがあるのも良い。 11.魔法鏡 ★★☆ まさにエモといった感じの、勢いで押しまくる曲。 90年代の売れ線ロックバンドみたいなメロディーがちょっと意外。 12.叫べ ★★★ 全てが王道。でもこれはこれで気持ちいい。 しかし野田ならもっと面白い着眼点があっても良かったんじゃないだろうか。
154 :
名無しのエリー :2009/03/18(水) 15:00:59 ID:P9i5Ak/W0 BE:578380782-2BP(100)
13.37458 ★★ 最後らしくゆったりと締めてきた。ただこういった曲が最後に映えるような展開を持ってきてないのでだれる。 あと相変わらず音がでかすぎ。もっと抑えた方がいいと思うんだけどねぇ。 こういうの聴いちゃうとやっぱ藤原の方がメロディセンスはあるね。 総評:★★★ 今一番勢いがあると言っても過言ではないRADWIMPSの5thアルバム。 率直な感想を述べると、とても「普通」のアルバムといった感じです。 RADWIMPSをちゃんと聴くのは初めてなんですが、正直何故ファンもアンチもあんな騒ぐのか不思議です。 所謂エモなサウンドとのっぺりとしたメロディに特異な点は無いし、歌詞だってそんな特別なものを感じません。 あとこれは最近のバンド全部に言えるんですが、サウンドプロダクションがビックすぎます。 「商品」なのか「作品」なのかその辺の線引きをちゃんとして欲しいところですね。 ただ、最初の2曲はとても素晴らしい曲ですね。後半に行くにつれだれるのは否めません。 歌詞もちょっと「君と僕」に終止しすぎているような。 でもまぁ今後に期待は出来るバンドだと思います。 駄レビューすみませんでした。
全面的に同意
カーネーション「天国と地獄」 01.オートバイ ★★★★ ファンクなベースと手数の多いドラムのゆらゆらしたグルーヴが心地良い。 その中に不気味な音を入れたり「tonight tonight…」のループを入れたりカオスな一曲。 なんとなくサビのメロディが初期のユーミンっぽい気がする。 02.体温と汗 ★★→★★★★☆ かなりのスルメ曲。ぐにゃっとしたギターリフと重いリズム隊が印象的。 しかしメロディが初聴のときに何を聞けばいいのか分からないほど地味。最初聴いたときは本当に「?」だった。 ただ、聴けば聴くほど味が出る。後半の盛り上げもすごく良い。粘り強く聴くべし、な曲。 03.未確認の愛情 ★★★☆ 打って変わって静かな出だしからどポップな曲。微妙に怪しげな雰囲気も。 電子音でピコピコしたと思ったら、ロックンロールなホーンアレンジが入ったり、アレンジの上手さが光る。 04.ハリケーン ★★★★ なんだかファミコン時代のゲーム音楽なメロディ。風が吹いているような雰囲気も「ハリケーン」というタイトルとよくなじむ。 ここでもアレンジの上手さが際立つ。サビに入る時の高揚感が素晴らしい。ふわっと浮き上がるような。 アルバム内としては一休み的だけど、こういうの結構好き。
05.ファームの太陽 ★★★ おそらく初めてこのアルバムを聴いたとき、大抵の人がこの曲を一番最初に気に入ると思う。爽やかでキャッチーなナンバー。 周りの曲がスルメばかりなので、何度もアルバムを通して聴いていくと印象が薄くなっていく気もする。 しかしアウトロの「ファーム落ちだよベイビー」がすげー痺れる。やたらかっこよくて、何故かエロい。 06.いくいくお花ちゃん ★★★ 岡林信康のナンバーをまさかのレゲエアレンジでカバー。 「いくいくー」と女性コーラスで入れたりかなりカオス。そのくせ歌詞は重ため。 この曲も一休みな感じだけど、やっぱアレンジ上手い。やりたい放題さはアルバム一。 07.学校で何おそわってんの ★★★★ タイトルが岡村ちゃんっぽいなと思ったら、曲も岡村ちゃんっぽいハイテンポのファンク。 歌詞もエロいのかなーと思ったら、よく読むと結構真面目なこと歌ってるらしい。ちょっと悪い気がした。 ただ、この歌詞が次々と飛び込んでくる感じはただの二番煎じではない。 08.毒よ眼ざめなさい ★★★ 不気味なリフと重たいリズム隊が、全体的にどろっとした雰囲気を醸し出して不気味。 途中でピコピコしだしてさらにカオスに。 曲はあくまでもポップ。だけどこのアルバム内では目立たない。変態成分担当みたいな。 09.おはよう ★★→★★★★ これまたかなりスルメなシティポップス。ちょっとティンパンっぽい。 最初は捨て曲かと思った。それほど地味でちょっと聞き難いメロディ。 しかし良く聴いてみると展開の上手さも、アレンジの上手さもかなり秀逸で結構お気に入り。
10.愛のうわばみ 次への前座的なギターのみの小品。 11.愛のさざなみ ★★★★☆ 島倉千代子のカバー。 これは驚いた。歌謡曲がこれほどロックアレンジとしっくり来るとは思わなかった。 特に、まさに鬼気迫るといった迫力満点なボーカルが、うるさいバックの中でもしっかり存在感を示していて凄まじい。 ここまでいろんなジャンルに手を出してるけど、ほとんど成功してるのは素晴らしい。名カバーだと思う。 12.The End of Summer ★★★★ ここからアルバムはクライマックスへ。 イントロが何故かアルプス一万尺。変な歓声や掛け声がサンプリングされててカオスだが、ちょっとうるさい。 曲はJ-POP的な爽やかで万人受けしそうな感じ。後半の盛り上げは何ともいえない高揚感があってとにかく良い。 13.地球はまわる ★★★★ なんだか能天気な感じの雰囲気で、これがアルバム後半か?と思ったほどゆるゆる。 でも中盤でしっかり盛り上げてくる。で、またゆるゆるな雰囲気に戻る。何故か7分以上もあるので余計ゆるゆる。 歌詞の一人称が全て「わたし」で統一されているのもこのゆるさの原因かも。 ただ「地球はまわり わたしもまわる」という哲学的な歌詞と、この曲調との差がなんだか不思議な気分にさせてくる。 14.天国と地獄 ★★★★☆ 変声機で変えたような声で始まり、メンバーの目を星型に切り取ったようなチープなPVが頭に浮かんでくるような安っぽい電子音が印象的。 曲の中で転調しまくり、ただでは終わらないのが面白い。特にドラムでフィルインを入れてからの展開がクライマックスにふさわしい。 「天国で果てようぜ」という歌詞とともに昇天間違い無しの名曲。
総評:★★★★☆ 「和製XTC」、「ムーンライダーズの弟バンド」などと呼ばれてきたが、現在進行形バンドとして今なお傑作を生み出し続けるカーネーションの4th。 フロントマンの直枝さんも気に入っており、ファンの多くが最高傑作としてこれを挙げているらしい。 とにかくアレンジが上手い。かなり色んなことをしているが、それほどごちゃごちゃせずしっかりまとめてる様子。 そしてスルメ。色々やってるだけでなく、あまり派手なこともやってないので最初は印象が薄いという欠点も。 直枝さんのソウルフルなボーカルも良い。こういう力強さとある種の余裕と言うか、「楽しんでる」感を持ってるのは意外と少ない気がする。 アルバムとしては全体的にカオス。爽やかな曲もあれば、変態な曲もあり、で60分を超えるボリュームでも途中で飽きない。 一般受けしそうな曲もあるが当時のヒットチャートとは少し離れてる気もする(最もこの後のコロムビア時代にはカオス成分が薄れ、ヒットしそうな名曲を連発するが)。 そんなこともあってか、今聞いても全く古くない。初期スピッツとかも古さが無いけどあんな感じ。多分これからも風化していかないと思う。 やりたいことをやりたい放題にやりまくった名盤。ちょっとひねくれたポップ、というキーワードにピンときたらオススメ。
160 :
159 :2009/03/19(木) 00:58:28 ID:F15Go+sj0
あ、すいません総評の >>かなり色んなことをしているが、それほどごちゃごちゃせずしっかりまとめてる様子。 こういう書き方だと言ってることが矛盾した感じになっちゃうんで、 かなり色んなことをしているが、曲作りにおいてはひねくれたポップスで統一されている様子。 に出来れば直して下さい。どうもすいませんでした。
乙
1.シンクロニシティー★★ アルフィーばりのコーラスアンサンブルで始まるダンスナンバー。 打ち込みを担当したのは、エレカシやYUKIでお馴染みの蔦谷好位置氏。 要所に入るドラムのシンコペが踊りにくくさせているので少々不満。 2.流星群★★★ ギターポップナンバー。 キックがずっと16分音符を刻んでいて、それが独特なノリを作り出している。 サビメロがあまり動かないので少々ダイナミズムに欠ける。 3.カクカクシカジカ★★ 音があちこちから降っては飛び上がってくるようなアレンジ。 4.アイドンノウ★★ クラムボンのミト氏がプログラミング。 子供の声がサンプリングされている。みんなのうたに流れてても違和感ない。 ロードムービーのような歌詞の世界観が興味深い。 曲より歌詞を優先させたためか、後半、冗長さが否めない。 5.君とどこまでも★★★★ 控え目なギターカッティングが心地よい。 コーラスには木村カエラ。カエラの野太い声がVo.百々の変な声をサポート。 それがシュールな歌詞にも相まって妙にマッチしているのが印象的。 もう少し曲が長かったら★5つ。
6.ひまつぶし Part2★★ 冒頭デモ音源をまんま収録。 王道パンクロックナンバー。 7.グッモーニン★★★ 早朝の繁華街を彷彿とさせる歌詞をアコギ弾き語りで歌いあげていく。 途中からシンセが徐々に加えられていくが躍動するわけでもなく微熱を帯びたまま曲が終わる。 8.虹を架けて★★★★ 前曲で残ったフラストレーションをここで一気に解放。 JPOPなどでよく使われるストリングスシンセを曲の山場に多用。 それが曲にインパクトを与えて曲の世界観を膨張させていってる。 9.カラフル★★★★ 歌もの。一緒に歌いたくなる。 アルバムタイトルにふさわしいナンバー。 10.チーズバーガー★★★★ こちらもカラフル同様に歌もの。 モーサムには珍しい人生の応援ソング。
11.joy★★★★ 前作COWの流れから作られたナンバー。 モーサム流ダンスホールレゲエ。 Ba.武井の合いの手が笑いを誘う。 12.最後のバス★★★★★ 傑作。重苦しいベースの中に呟くようなボーカル。 終バスを見送るというシュールな内容。 中盤のバイオリンシンセが心臓を貫く。 13.カンケリ★★ サケロックばりのゆるい雰囲気のトランペットが特徴。 総評★★★★ モーサムが作ったポップアルバム。 一曲目からラストまで耳馴染みのいい音が飛び込んでくる。 タイトル通り口ずさみたくなるようなメロと歌詞で構成されてとてもキャッチー。 既存のファンからすればハードなモーサムが見当たらないので困惑するだろうが、 モーサムにあるパブリックイメージをいったん取り払って聴いてみると、どの曲も良質であることがわかるだろう。 音質に関しては、打ち込みとのバランスを考えてか、さらっとしている。 ここに物足りなさを感じる人もいるかもしれない。 傑作とはいえないが良盤。ポップな曲を聴きたいと思ってる人はぜひ聴いてみて下さい。
タイトル忘れたw MO'SOME TONEBENDER 「SING!」 ども、失礼しました。
167 :
名無しのエリー :2009/03/22(日) 16:34:23 ID:lAZyk5Qu0
>>165 乙です。
JUDY AND MARY 15th Anniversary Tribute Album / Various Artists
1.クラシック / いきものがかり ★★☆
笑った。
「いきものがかりが『クラシック』をやるとこうなるんだろうな〜」っていう想像のまんまだったので。
間奏のハーモニカもお約束。
まぁ、ブラスとかの派手なアレンジがなかったのは少し以外だったけど。
2. motto/ PUFFY ★★★☆
ギターがかなり強めでビビった。
さすがに原曲のようなメチャクチャ(誉め言葉)なリフではないものの、こっちはこっちでぶっ飛んでいる。
また、原曲のような緊張感がないのもPUFFYの持ち味か。
プロデュースは元the pillows上田健司氏。
3. Over Drive/ mihimaru GT ★★☆
数少ないソニー外の人達(ユニバーサル所属)。
同名の曲がある縁からか。
なんか歌い方は軽くYUKIを意識してるんだろうけど、伸びがないので中途半端。
それと、2回目の「走る〜くも〜の」の「の」の部分で急に歌が中断され、突如DJプレイが始まるのには驚かされた。
全く必要性はないのだが。
トラックに関してはこんなものか、と。
4. 散歩道/ 奥田民生 ★★☆
トラックが打ち込み+生バンド。
良くも悪くも民生さんってイメージ。
ここにはユニコーンの陰も形もない。
まぁ、シンプル イズ ザ ベストか。
それにしても、なんか民生さんに散歩って似合うなぁ。
168 :
名無しのエリー :2009/03/22(日) 16:35:07 ID:lAZyk5Qu0
5. RADIO/ 半沢武志 (FreeTEMPO) ★★★ 凄く意外な人選。彼もユニバーサル。 ゲスト・ボーカルは彼がプロデュースするSAWA。 ちょっとテンポをゆっくりにした、若干エレクトロボッサみたいなトラックで聞かせる。 口笛風のサンプリングもいい。 6. Brand New Wave Upper Ground/ school food punishment ★★★☆ 初めて聴いたバンドだが、どうやらこのアルバムの2ヵ月後にEPICからメジャーデビューするらしい。 一応ポストロックというジャンルだろう。 キーボードの上品な音色と電子音が綺麗。 ヴォーカルの声もいい。 若干ミヒマルっぽいときもあるけど。 7. ラッキープール/ HALCALI ★☆ 最近はトリビュート参加が目立つ彼女ら。 ユルユルトラックがいかにも。 で、やっぱり途中でユルユルラップが入る。 出来もイマイチで、なんか面白くない。 奥田民生トリビュートの『愛のために』の方が出来が良かった。 8. DAYDREAM/ SCANDAL ★★★☆ 人選も選曲も的中したので、ちょっと嬉しかったり。 筆者的には「ギャルバン史上最高にかわいい」制服バンド。 とはいえメタリカがルーツだとか何とかで、結構ハード系。 だからこそアウトロをいろいろいじらずに、ジャジャーンと決めてほしかった。 9. Happy?/ 木村カエラ ★★★★★ まさかの選曲。 彼女のバックバンドは凄まじい面子が並んでいるだけあって、イントロも含め相当ぐちゃぐちゃしていて面白い。 が、サビではエレクトロっぽくなったりして・・・。 このアルバムで1番良かった。
169 :
名無しのエリー :2009/03/22(日) 16:36:17 ID:lAZyk5Qu0
10. そばかす/ 中川翔子 ★★★☆ はいはい、アニヲタ乙。 って筆者はしょこたん好きですが。 以前のしょこたん1stフルアルバムのレヴュアーさんも書いていらしたが、しょこたんのなりきりぶりには感服。 しかもコーラスまで再現するという・・・。 トラックはデジロック。 11. ミュージックファイター/ ミドリ ★★★★☆ なんだ、ただのカオスか(笑)。 このバンドは『ミュージックファイター』が音楽性の根底にあるはずだが、そんな彼女らがこの曲を普通にカバーするわけがない。 Bメロが突如ホラーテイストになるわ、サビでは「歌と演奏の乖離」が発生するわイミフなSE等が次々と飛び出してくるわで恐ろしい。 ある意味放送事故のようだ。 ピアノもいつも以上に狂っていて、まるで破壊の旋律のよう。 ・・・というのが一聴しての感想。 慣れるとただうるさいだけになる恐れも高いので微妙に減点。 12. LOVER SOUL/ 大塚 愛 ★★ 『さくらんぼ』でデビューしておきながら、最近はバラードのイメージが強い大塚さん。 さて、声がでなくなって来たってのもあるんだろうけど冒頭の歌い方がYUKIっぽくて驚いた。 リアルにもっちー(ELT)と同じ道たどってるんじゃ? バックはピアノ一本というシンプルな構成。 ゆえに声ばかりに耳が行ってしまう。 大塚さんって別に声に魅力があるわけでもないと思うので、選曲変えてピアノロック路線でやってほしかったなぁ。 13. KYOTO/ シギ ★★★★ これまた上田健司氏プロデュースのシンガーソングライター。 バンド名ではないので注意。 分厚いバンドサウンドを前面に出しながらも、綺麗なメロディーを上手に魅せている。 柴咲コウに元ちとせが少し混ざったような声がいい。
170 :
名無しのエリー :2009/03/22(日) 16:37:53 ID:lAZyk5Qu0
14. 小さな頃から/ スネオヘアー ★★★☆ やっぱり彼の声はいい、そう再確認した。 テンポをゆったりめにしたのも正解。 元々彼の曲なんじゃないか、ってぐらいあってる。 15. ドキドキ/ 真心ブラザーズ ★★☆ YUKIの旦那さんのユニット。 きちんとトリまで飾らせてもらっている。 そういえばYUKIは『真心COVERS』に参加してたっけ。 さて、口笛やブラスなんかも導入していて、妙にハッピーエンド感を演出。 この曲はたぶん高校生の青春とかを歌ってるんだろうけど、それをおっさん達が歌うと曲の意味合いが変わってくるような。 それにしてもスネオヘアー氏はこのアルバムのベストテイクだと絶賛しているらしいが、そんなに良いかなぁ。 もちろん悪くは全然ないのだけど。 総評 ★★★★☆ タイトル通りジュディマリデビュー15周年記念のトリビュートアルバム。 こんなに高得点をつけることになるとは思わなかった。 「★★☆」の作品にしたって余裕で合格レベルなのだから、つまりほとんど良いものばかり。 J-POPファンもロキノン厨も満足できる、2009年のマスト盤でしょう。 唯一不満を言わせてもらえば、参加アーティストの90%以上が身内(=ソニー)で締められていること。 ミヒマル呼んでる余裕があったら、公私共に中のいいGLAY(こちらも15周年)なんかは必須でしょうに。 まぁ、逆に言えば「ほとんどうちの会社だけで良い物が出来ますよ」っていう自信の表れかもしれないが。
乙 カエラがいいのか
レビュー書いた皆さん乙
>>167 大塚愛のデビュー曲はさくらんぼじゃないよ
173 :
170 :2009/03/22(日) 19:25:48 ID:lAZyk5Qu0
すみません。 大塚さんのやつ、 × デビュー ○ ブレイク の誤りでした。 172さん、ご指摘ありがとう。
うんこ
175 :
名無しのエリー :2009/03/25(水) 22:10:02 ID:mBSit9Zo0
皆さん乙!
>>170 ジュディマリ大好きだから、
参加ミュージシャン見てがっかりしてたんだけど、聞いてみる気になったよ。
ありがとう。
176 :
名無しのエリー :2009/03/26(木) 00:20:31 ID:KWoqx6qcO
>>170 乙!!
自分もアーティスト見て微妙だったけど
>>170 のレビュー見て聴きたくなった。
ORANGE RANGE 5thアルバム 「PANIC FANCY」
#1 Beat it ★★☆
アルバムトップだけあってお決まりな雰囲気の曲。途中で音が切れたり、曲調が変わったりなど飽きさせない工夫は見られる。
全部カタカナの日本語英語が心地いい気も。
#2 イケナイ太陽 ★★★
レトロポップな雰囲気を漂わせる曲調。ベースが全体を安定させている。3MCの歌唱力もそんなに気にならない。歌詞については微妙。
ただ個人的に楽器隊の見せ場と、NAOTOのピコピコが少ないのが寂しい。
#3 世界ワールドウチナーンチュ紀行〜シーミー編〜 ★★
奇妙なタイトルからレンジらしさが。「イヤササ」や沖縄弁を使って面白い仕上がりにしているのは分かるがタイトルの割に、別に普通。
聴けなくはないし、ムニムニ言ったりグワグワ言ったりしてるので軽く楽しく聴けるのではないだろうか。
#4 君station ★★★
high-vo.YAMATOのゆったりした歌声から始まるいわゆるいい歌。サビの3MCのハモリが気持ちいい。
説教じみた歌になっていない所が良い。
177 :
名無しのエリー :2009/03/26(木) 00:21:59 ID:KWoqx6qcO
#5 ソイソースVSペチュニアロックスfeat.ORANGE RANGE ★★☆ YAMATOが作詞した訳の分からない歌詞がいい意味で脱力系。ただタイトルのVSは全く意味が分からない。 全体的にゆるい、お遊び曲。 #6 Sunny Stripe ★★ グランド(サッカー?)をイメージした曲なのに、何故か野球の何かのタイアップらしい曲。 歌詞は言葉のリズムを重視し意味が弱いが、ドラムとベースが全体を支えていて、低音がしっかりしている。 YAMATOとRYOのソロパートはなかなか個性が立っている。 #7 現実逃避 ★★★☆ バイオリンから始まり、浮遊感漂う曲。 弾むようなサウンドが印象的で不思議な気分になる。途中で入るギターの歪んだ音も何とも言えない雰囲気を醸し出している。 まさに現実逃避。 #8 シアワセネイロ ★★★ 管楽器から入るバラード系。mid-vo.HIROKIらしい情景が想像しやすい歌詞にオーケストラ(?)が良く合った曲。 全体の起承転結の転に当たるRYOのソロパートも聴きやすい。
178 :
名無しのエリー :2009/03/26(木) 00:23:09 ID:KWoqx6qcO
#9 5 ★★ メンバー5人全員が歌っているファンには嬉しい曲(多分)。YAMATOは相変わらず意味不明、RYOはラップ、YOHはロック(でいいのだろうか)、NAOTOも普通に歌声を披露している。HIROKIに至っては判別不能。 サービス的なお遊びソング。 #10 O2 ★★★★ アニメの主題歌だけあってアニソン要素が強く、レンジらしさが少なくて残念。 だがYAMATOのハイトーン・ボイスは聴く価値はあると思う。昔に比べてもレベルアップした事が分かるのでは。 メロディのベースもまとまった安定感があるので聴きやすい。 #11 イカsummer ★★★☆ レンジ得意の夏曲。サーカス団の様なSEやトランペットの音や、とにかく明るくて騒がしい。 楽器隊は、bass.YOHが言っていた通りメロよりサビ的な動きが多い。 安定感と言うよりはキャッチーさを重視か。 #12 太陽と向日葵、周りなんか気にせずに…夏。 ★★☆ 2曲続けて夏曲。この曲はアルバム前半に持ってきても良かったのでは。 彼らの夏曲にしては何か足りない。馬鹿さ、うるささ、その辺りが。 正直この曲がシングルカットされなかったのは頷ける。(元々アルバム用に作ったと言えばそれまでだが。)
179 :
名無しのエリー :2009/03/26(木) 00:25:17 ID:KWoqx6qcO
#13 冬美 ★★★★ 夏が続いたから冬かい、と思うがなかなか。 ギターから始まるイントロは、歪みも効果的で冬の冷たさが伝わってくる。 歌はlow-vo.RYOから始まるのだが、低い声がこの曲とどこかよく合っている。 こんな曲も歌えるんだ、と思った一曲。 #14 ドレミファship ★★ テーマがイマイチ…、フレンズシップと掛けた友達がテーマの歌か? サウンドは普通にロックテイストと言うか、取り立てて言う事は特にない普通の曲。 また起承転結の転に当たるRYOのソロパートが入ってくるのが気になる。 #15 Happy Birthday Yeah! Yeah! Wow! Wow! ★★☆ アルバムの最後にバースデーソング。 バックの管楽器がバースデーソングっぽさを出していて、成功と言えば成功か。 ただ最後がこの曲と言うのがどうも……。
180 :
名無しのエリー :2009/03/26(木) 00:26:04 ID:KWoqx6qcO
総評:★★★ 今までのアルバムに比べていくらか落ち着いた印象。 3人の歌唱力もあがり、高中低の歌い分けも、自分の声域を存分に生かした曲作りになっている。改善点はあるがメンバー個々のレベルも上がった。 ただ、インスト系のNAOTO色強い曲が無いので物足りなさを感じた。また彼らの曲の幅の広さからすると、全体的にポップな曲が多くまずまずな評価。 レンジのそういう曲が好きなんだ!って人にはおすすめ。 本人によると起爆剤的なアルバムらしいので次回作に期待。
>>180 乙
シンプルな感じも読みやすくていいな。
182 :
名無しのエリー :2009/03/26(木) 20:47:47 ID:BpTmwUTbO
たびたび曲の評価じゃなくて解説になってるぞ
その方がいいよ
シンプルでもいいのか。 自分も書きたいのあるけど専門用語がよくわかんなくて。 まとめサイトの何枚か借りてきて文章と確認しながら聴こうと思ったけど なんか普通に流して聴いてもうた。
どうしても思い入れがあったりすると専門用語使ったり難しいこと言いたくなっちゃうんだけど、 そうでなくて、素直な直感を言葉にすることができればそれが一番だと思う。 上手いこと言葉が出てこないから一見難しい(そしてありきたりな)言葉に頼っちゃうんだよね、俺は。
どんな感想でも、その人が音楽の何処を聴いて評価してるのが分かるから面白いけどね
そういえば、全板規制が流行ってるので、
>>1 に避難所のURLがあります……とだけ
米米CLUB/K2C 01.I・CAN・BE ★★★★☆ デビューシングルのリアレンジ。元曲の打ち込みポップスから、都会的なオシャレナンバーに大転身。 米米の雑食ぶりがいい方向に向かわせたとも言える。 02.Peeping Tom ★★★☆ 前年のイベントで初披露された新曲。 バブル期の日本人を第三者目線から痛烈に皮肉った歌詞を、軽快なトラックに乗せて歌い上げる。 アルバム中唯一、石井のディレクションでPVが撮られているが、そっちを見た方が把握しやすいと思われw 03.FUNKY STAR ★★☆ ディスコファンク。ライブでは結構人気だった曲で、解散後は石井もソロでよく歌っている。 まあ、米米にしては良くも悪くも「普通」か。 04.En mi corazon ★★★☆ 1stアルバム『シャリ・シャリズム』収録「On My Mind」のリアレンジ。併せてタイトルの改題も行っている。 元曲が重々しい打ち込みで構成されていると思えないぐらい爽やかに。 音源自体は、ライブ音源にコーラスとトランペットをオーバーダブを重ねたものである。
05.Troubled Fish ★★★★ 2ndアルバム『E・B・I・S』収録の同名曲をリアレンジ。R&B調と言えばいいのだろうか。 コーラスにはアマゾンズが参加。 06.KOME KOME WAR ★★★☆ ブレイクのきっかけになったシングル曲を、もうちょっとファンキーに仕立てた感じ。 リズムが遅めなのは残念な部分だったりする。 07.Paradise ★★★ シングル曲の歌詞違い版。 シングル収録バージョンが昔を懐かしむ視点なのに対して、こっちは現役時代の話。 テラバブル。 08.Simple Mind ★★☆ なんだか地味。個人的にあまり好きじゃない。 09.Sure Danse ★★★☆ シングルのライブアレンジ版。色々な都合で出せなかった「オリジナル仕様」らしく、歌詞が増えてたりサビメロが違ったりする。 ちなみに、後に同じテーマの「元祖 sure danse」なんて曲もベストアルバムに入れられたが、 双方「完全な」ライブアレンジをなぞっているわけではないので注意。
10.Transfar ★★★★★ 文句なしで満点。 3rdアルバム『KOMEGUNY』の時期からライブで演奏されているからか、若干乾いた音や別れが題材な部分など雰囲気は近いものがある。 演奏頻度はあまり多くない。もっと日の目を見てもいいと思う。 11.STAY ★★★★ アルバム『E・B・I・S』収録の同名曲をリアレンジ。 金管バックからピアノバックに代わり、なんとなくジャジーな雰囲気に。 石井はこういう曲を書かせたら天下一品だね、マジで。 12.Just U ★★★☆ 唯一の完全新曲。 別れがテーマのため、ボーナスショータイム(アンコール)の定番曲でもある。 (BONUS CD) 01.Kick Knock ★★★★ ここからは全てライブ音源。 四つ打ちロックのパワフルな曲。ノリ重視。 02.2much 2ist ★★☆ ボーナスの3曲中では一番地味な感じ。 03.Co-Conga ★★★☆ ちょっとしたラテン。
総評:★★★★ 「ライブでしかやってなかった曲」や「ライブでの新しいアレンジ」などを纏めたCD。通称「上半身」。 デビュー当時はアレンジを好きにやらせて貰えず、「CDはおまけ」的な発言もよくしていたが、自由度が増したのか色々なことをやっている。 ちなみに、この頃はいわゆる「米米CLUBの攻めていた時代」なだけに、ポップな内容への賛否が結構あったりした。 3ヶ月後には「下半身」のおかげでそんな議論も吹っ飛ぶわけだけれども。 米米のファンには「下半身」が大きく取りざたされる場合も多いため、若干影が薄かったりするものの、 なかなか秀逸なアレンジ揃いのために買っても損はしないんじゃないだろうか。 なお、ボーナスCDは1989年のライブツアー「SHARISHARISM 7」のテーマソング。 米米は代々、「日によって完全に公演内容が変わる」という別パターンセットリスト制を取っている。 ここまではまだあり得る話だが、米米はなんとそのパターンごとにテーマを作ってしまった。 エンターテインメント性に重きを置いた米米ならではの行為だろう。
Utadaはスレ違いかな?
亀レスだが
>>90 >若死にした恋人のことすら徐々に忘れ始めてしまってるんだ的な卑怯な設定も登場。本当にあった悲しみのストーリーなのかもしれないけど。
>ミスチルの詞に「ダメな映画を盛り上げるためにたくさんの命が捨てられていく」とかいうのがあったような。
とあるがForgetのその下りは死んだ母親に対する実話を織り交ぜてるんじゃないかと思う。卑怯な設定は言いすぎな気が。レビュー自体は参考になった。
tst
Libraian『Bullet Queen』 1.Rettle Trap Drive★★★ アラビア風? La'cryma ChristiのMagic Theaterっぽい(夜の砂漠みたいな雰囲気) プロローグ的要素の強い1分30秒程度のインスト 2.サンターナ〜砂漠の女神〜★★★ 1曲目の夜の砂漠っぽい感じは間違いじゃなかったw スタッカート気味のベースとドラムが絡み合って、なにやら少し不穏な感じのアルペジオが雰囲気をつくる。 シンセが入ると同時にクレッシェンドで進んでいき、ダンサンブルなギターリフが入ってくる。 わりと静かなAメロからBメロに入って段々と盛り上がり、サビで爆発。 Bメロではドラムもガンガン叩いてるし、ベースも音詰め込んでるけど、 サビに入る直前に数秒アコギだけの静かな時間があり、そこがサビの盛り上がりを更に引き立てていると思う。 ラクリマの南国をもう少しハード&リズミカルにした感じ。夜の砂漠の寒風が感じられるようなAメロが秀逸。 ダンサンブルなんだけど、皆でワイワイ踊ろうというよりは、踊り子の踊りを見ているような印象を受けた。 3.Rock'n Roll Circus★★ ここからの3曲はドラムを宮脇"JOE"知史が務め、明石昌夫とリズム隊を組む。 La'cryma ChristiはまさかのHR/HM路線に進んで、多くのファンをなくした(はず)。 この曲もそっち方面なんだけど、La'cryma Cristiのそれとは少し違って、 自分みたいな初期ラクリマが好きな人にも聴けるHR/HMになってるいると思う。 少なくとも自分はラクリマHR/HMよりは好きだな。 でも曲どうこうより演奏がかっこよくてそれだけで満足してしまう気がしないでもない。
4.Poker Face Joker★★★★ 初期ラクリマファンが『ラクリマが帰ってきた!!』と喜びそうな曲。 実際、買った人のレビューとか見てると、この曲の人気は高い 綺麗なピアノで始まったかと思えば、いきなりブレイク入りテンションアップ。 キャッチーで盛り上がりのあるメロディ。 Sanskrit Showerをもう少し素直にした感じで、ウキウキな雰囲気。 ほぼ全編にわたってマラカス?が鳴り続けビートを刻んでいるんだけど、 チッチッチという鋭い音のハイハットとは違う感じで、シャカシャカと横ノリ的な感じが出ている。 もう歌詞とか気にすんな!踊れ!って感じ。 そういう意味では「ロイヤルストレートフラッシュな時」とか普通なら「え」とも思えるような言葉が割りとすんなり入ってくる。 間奏というかギターソロはフュージョンっぽい。 間奏後にコーラスが入るんだけど、そこでのドラムのアプローチが最高。 5.Night Train★★★★ 前曲とは逆の切なげなメロディの曲。この曲はサビでの転調が全てだと思う。 とにかくBメロからサビが秀逸。 落としメロって程じゃないけど、感情が高ぶっていくBメロがサビに入ってスッと落ちる感じ。 サビでまた少し盛り上がるんだけど、サビが終わるとまたスッと落ちてアコギとシンセだけの間奏。 強弱が効いてるというか、流れが不意に途切れる感じがなんとも言えない中毒感がある。 かといってそんなブツブツと途切れて流れが全然感じられない曲なんかではない。 メロディ自体がすごく綺麗な流れなので、そういうアプローチの演奏でも曲が綺麗に成り立っている。 なんというか寂寞感みたいなものを感じさせることに成功していると思う。 初期ラクリマっぽいわけではないし、リズム隊もタイトな演奏なんだけど、 歌謡曲っぽいメロディと泣きのギターがもの凄い印象強くて不思議な雰囲気を持っている。
6.7th Highway★★ 爽快感溢れる曲。 ライブではとても映えそう。 月の瞼みたいなノリのいい曲だと思う。 前の2曲がかなり作りこまれたような曲だったので、 前曲よりもはるかにガチャガチャしてる演奏でありながらもちょっとしたブレイクタイムのような感じをうける。 単体で聴くと個人的にはそこまで面白い曲でもないと思うけど、このアルバムの流れではかなり良い仕事をしている。 7.Hold on my heart★★★★ 打って変わって今度はミドルテンポの穏やかな曲。 ちょっとfly me to the moonっぽい感じもする気が(ジャズっ気はなくて、イージーリスニングっぽいけど) トライアングルとかカスタネットのパーカッションが良い。繊細なメロディに素朴な音色がマッチしている。 耳馴染みは今作中最も良い。寝る時のBGMとしても使えそう。 5曲目もそうだけど、こういうガチガチの雰囲気ではなく、そこはかとなく感じる異国のような雰囲気もまたいいなぁと。 秋風とか枯れ葉とか切なさを感じさせるような言葉が歌詞の中に散りばめられているのも良い。 8.Demension★ またも登場、宮脇JOE ちょっと甘いメロディとハードな演奏な曲。 間奏が面白い。アクセントが効いたリズムに凄い湿ったディレイのかかったギターと ボタン音のような音のギターとが絡む。 メロディが邪魔してる気がする。かといってメロディを無視出来るわけもなく演奏陣も暴れられない。 インストでよかったんじゃないかなぁ。 そっちの方がかっこよかったと思う。
9.Machine+Gun★ 今作中、最も速い曲。 鋭いカッティングが曲に勢いをつけて、半ば叩いてるようかにさえ思えるほど力強いアコギが曲にアクセントをもたらしている。 要は新たな自分を探そうぜ!って感じの歌詞を疾走チューンに載せたという有りがちなパターン。 10.Shangrila★★ ジャニーズの大人数グループが歌っていても違和感のないキャッチーなサビが印象的。 鐘のような音も入れて、いかにも聖なる夜みたいな華やかさが出ている。 ギターソロ後はGLAYのようなシンセをバックにサビメロを歌い、そこから大サビ。 ただメロはサビとほとんど変わらない上、コテコテの甘ーいサビメロなので一番盛り上がる大サビのはずが食傷気味になってしまっている。 11.摩天楼の雨★★★★ 寂しげなアコギとシンセにTAKAが優しく歌を乗せて始まる。 ひとフレーズ歌い終えるとモノラルっぽい音のマーチングのようなドラムとそれとは対照的にはっきりとした音像の教会の鐘のような音が入ってくる。 ただドラムはモノラルっぽい音の上、音量を抑えてあるので、リズムはマーチングっぽいもののしっとりとした感じ。 そんな粛々としていた中に静かにオーバードライブがかかったギターが鳴り出す。 そこからドラムとベースも入ってエイトビートのリズムに。 音的には当然最初のアコギとシンセよりも厚くなっているんだけど、それでも雰囲気はどこか寂しげ。 歌詞が(おそらく)死んだ恋人の誕生日を窺わせるからかな? そしてサビに入って、「HAPPY BIRTHDAY MARIA HAPPY BIRTHDAY TO YOU」と歌いだす。 やっぱりそういう事だったんだなとわかる。 故人とはいえ、恋人の誕生日を祝うのでメロディ自体はそれなりに明るい優しいメロディなんだけど、 やっぱり寂しげな雰囲気は残ったまま。 ここはTAKAの表現力が感じられると思う。 死んだ恋人の誕生日を祝う。ただその人はもうこの世にはいない。 そんな虚しい設定だけど、懸命に前を向こうとする姿勢が見られるボーカル。 TAKAが大活躍した曲なんだけど、HIROもTAKAが力強く歌っている時は優しげなメロのオブリをいれたり、 アルペジオを基調としたソロ、イントロ、アウトロでのアコギと負けないくらいの貢献をしている。
元La'cryma ChristiのボーカルTAKAとギターのHIROのユニットLibraianの1st Album。 La'cryma Christi解散後、再びTAKAとHIROが組んだことに 『なんでまた2人でやってんだ』とか『HIROは独り立ちしてくれ』みたいな声も少なくはなく、 自分は聴いてないが、Libraianとして始めての商品である写真集についてるCD音源も余り評判は良くないようで、 落胆しているファンも多かったろう中、2枚のシングルリリース後発表されたのが今作。 視聴サイトが全然なく、アルバム以前に発表していた曲も評判が微妙だったこともあり、 ネットを見て回ってても『買っていいのかわからない』のような購入を悩む人が多いみたいだったので、 今回のレビューではラクリマとの比較ではないけど、レビューをしていく上で自分にわかる所はラクリマの楽曲にも触れていこうかな と思って書いていったので、ラクリマの楽曲をわからない人にはわかりにくい部分もあるかなと思います。申し訳ないです。 アルバムについては、1、2、5、7とどことなく異国っぽい世界観がある曲に3、6、11とキャッチーでポップな曲と良曲は多いんだけど、 3、8、9といったハードな楽曲がどうも合ってないと感じる。 そういう意味では8か9かどっちか削るだけでも結構変わったような。この8、9の流れは自分にはちょっときつかった。 ハードな曲に関しては、そもそも自分がTAKAのボーカルでそういう曲を聴くのは好きじゃないので、そういう好みの部分も評価に影響していると思う。 そもそも詳しい背景は知らないけど、ラクリマ時代にもあれだけの世界観とポップセンス溢れる曲を作ってきたのにHR/HMに走ったんだから ギターのHIROはそういう路線も継続してやっていきたいのかもしれないけど(ラクリマ自体、元はメタルバンド?でHIROもメタル好きらしいし) せめてやるなら違うボーカル立てるなり、ソロでインストやる方がいいんじゃないかと思ったりもする…。 ただ想像よりもポップなアルバムで、またこういう路線やり出したのかという意味では個人的には今後に期待できる作品でした。 長々と申し訳ない… ずっと規制されてたのでちょっとずつ書き直してたりしてたらこんな量に。 すいません。
199 :
170 :2009/03/27(金) 21:37:21 ID:W3rAvZCy0
>>198 乙。
ラクリマ好きだったから、ちょっと気になる。
リズム隊が宮脇"JOE"知史と明石昌夫なんだ〜
200 :
名無しのエリー :2009/03/27(金) 23:16:59 ID:uCkmOi9F0
200get
>>198 乙。ドラムJOEさんなのか…。聴きたい!
乙! そういや可憐ガールズとかJソウルなんたらのレビューも見てみたいなw
203 :
名無しのエリー :2009/03/29(日) 23:15:39 ID:fcH8n63OO
乙! Perfumeレビューが見たい
Perfumeはまとめに両方あるよ
>>194 乙!あなたの初期ラクリマへの愛が伝わってきたよ。
リブ最初の音源で完全に見切りつけたけど、
異国情緒ある感じも意外と捨ててなかったんだな。
NEXT LEVEL / 浜崎あゆみ 2009年3月25日発売 01.Bridge to the sky ★☆ 浜崎お決まりの1曲目インスト。ところどころに「君の涙」「君の笑顔」「今の笑顔」(?聞き取れないw) 等のコーラスがあるだけ。前評判からも、今回のアルバムは浜崎としてはかなり方向転換なようでそこは読み取れる。 02.NEXT LEVEL ★★★☆ パナソニックのCMソング。歌詞を聞くところ"NEXT LEVEL"というのは浜崎の方向転換という意味合いのほかに、 卒業ソングという意味合いも持ってるようだ。この曲だけ聞くとそんなにエレクトリカルな感じはしない。 曲自体は地味でいかにも浜崎らしいが、高音の出が前より若干良くなったかなという気はする。 あの演歌ビブラートはまだ健在。 03.Disco-munication ★★ いきなり芝刈り機っぽいギターの音がするw と思ったら初期のゲームボーイのBGM音みたいなのが流れてくる。 イントロ長ぇなと思ったらインストだった…。何曲インスト入れる気だこの人は。 音的には1曲目よりは楽しめる。 04.EnergizE ★★★ 英語の歌詞から始まる曲。昔は英語は苦手だから歌詞には入れないとか言ってたけど、 RAINBOWあたりから入れ始めた模様。しかし発音が。ABメロがパッとせずサビへの持って行き方が強引に思える。 歌詞も"NEXT LEVEL"的に開拓したつもりなようだが「てかね」とかどうなのよ。 アイドルポップっぽい曲。サウンドと声はアイドルじゃないけどw
05.Sparkle ★★★☆ Ruleと両A面。「BOYS達」「GIRLS達」という歌詞が気にかかるw ここ4,5年で浜崎は「怖がってないでやってみよう」的な曲を出しすぎなように思える。これもその一つ。 洋楽はよくわからんのだけれど、どっかで洋楽の誰かのパクリだと言われてた気がする。そんな気がしなくもない。 私的にMirrorcle Worldとかぶる。 06.rollin' ★★★ なんか電子音が入ってると思ったら、Perfumeを3倍くらい加工した声でAメロが始まっていた。 コーラスをたくさん重ねることでインパクトのないサビに厚みを持たせている。 サウンド的には"NEXT LEVEL"してるなあという感じはするがそれ以上の印象は受けない。 相変わらず「絶望」「傷跡」「孤独」とかいう言葉が多い。 また演歌ビブラートも健在。 07.GREEN ★★★★☆ Daysと両A面。純和風なメロディとサウンド。ストリングスアレンジすら和風に聞こえてくる。 歌詞もうまくまとめてきている。最後の高音(HiE♭)もよく出ている。 ここまでの高音を出すのはかなり久しぶりなのでは。歌うのがきついのか、声が細切れ気味なのが残念。 08.Load of the SHUGYO ★ 修行? ということでタイトルから期待してたらインスト…多すぎでしょさすがに。 09.identify ★★★★ 歌詞が「性懲りなく真っ直ぐぶつかっちゃうのが私のID」など浜崎自身の本音を暴露しているかのような曲。 前にも自分の本音じゃないかこれは、という曲がいくつかあったような気がしないでもない。 別にいいことでも悪いことでもないと思うけど。 サビの歌詞のはまり方がうまくクセになりそうな1曲。 10.Rule ★★★★☆ ドラゴンボールでお馴染みの1曲。サビは音が3音しかないなんとも単調なメロディだがそこまで単調には感じない。 浜崎らしい無難な曲だと思うが音が重い。これはこれでいいと思うけどもっとポップなのも出していいんじゃないかな。 4分ちょいで聞きやすい曲。またまた演歌ビブラート健在。
11.LOVE'n'HATE ★★★ 重ったいストリングスが入った曲。最近「NoNo NoNo」って歌詞多いなあ…ネタ切れなのかw 新しいことに挑戦しようとしてるのは感じるがこれと言ってインパクトがない。 12.Pieces of SEVEN ★ またインストか…。14曲中インスト4曲、シングル4曲、新曲6曲。 13.Days ★★★★ こういう曲を冬に出せば必ず売れる気がする。ロングヒットしてるようだし。 いい意味でも悪い意味でもマンネリな曲。レベルの高いマンネリというかなんというか。 キー的にも今の浜崎に歌いやすそう。 14.Curtain call ★★★ ピアノから入り、だんだん周りのコーラスが厚くなっていく。 どこからサビなのかと思って聞いていたらほとんど全部がサビだった。 総評:★★★☆ 2chでレビューするにはなかなか勇気のいる浜崎あゆみの10thアルバム。 全盛期から見ればかなりの落ち目だろうがそれでも強力な固定がいて、エイベの稼ぎ頭であることは間違いないだろう。 さすがにデビューから10年もたったからか、社長が許して(?)かなり浜崎本人の好きなように作らせているように思える。 それが吉と出るか凶と出るか。まあどっちでもいいんだが、たまにはポップな、全盛期を感じさせてくれる曲も出してほしいと思う。 高音も回復してきたように思えるし。
乙 今回の浜崎のアルバム好きだ エレクトロ調な路線に走ったのはびっくりしたがw うっかり10周年ベストも欲しくなった 安室のヒットを受けてなのか倖田といい大塚といいアルバムにも力を入れ始めたような気がするな
>>208 乙 だいたい同じ評価だった
今回のハマはよくやった方だと思う
「glitter」みたいなお馬鹿ソングがないのもいい
(強いて言うなら「EnergizE」がそれにあたる?)
ただ相変わらずインストは多すぎるな
>>206 乙
本人の好きにやらせるのなら決算期対策とかにせずに
余裕を持って作らせてやればいいのになぁ
デジタルな音は今の浜崎の声に合ってるしいいと思う
ただアルバムの中でGREENが激しく浮いてるのが気になるw
レンタルしてないよな、浜崎 意外に聴いてる人多くて驚いたよ 乙です
>>206-208 あゆ乙。
避難所の、井上陽水⇒初音ミク(supercell)という流れがシュールだなw
俺も以外とあゆ聞いてる人多くてびっくり なんだかんだで注目されてるんだろうか 倖田のTRICKキボン
215 :
名無しのエリー :2009/04/03(金) 14:34:59 ID:sGHFoBB80
高橋徹也「Popular Music Album」 01.My Favourite Girl ★★★ 彼のデビューシングルとなった最高にキャッチーな爽やかな好青年風ポップナンバー。 身も蓋も無い言葉で言ってしまえば、LIFE期の小沢健二を髣髴とさせるアレンジと曲調。 気持ち良い晴天を思わせる抜けの良いメロディーは、何気ないようだけどセンスを感じさせる。つい「マーイフェバリッガール♪」と口ずさんでしまうし。 90年代にCMとかドラマのタイアップがついてれば、30〜40万枚程度のスマッシュヒットになってそうな派手さは無いけど堅実な良曲。 02.CALL ME ★★☆ 古いアメリカンポップスを思わせるようなギターの音色が印象的なあっさりとしたポップス。 メロはかなり平凡な印象だけどサビに近づくにつれてなかなかの盛り上がりを見せるうえ、 サビのメロディーでは細かに転調を繰り返し面白い展開をみせるので意表を突かれる。 全体をさらっと聴くと凡庸な一曲に聴こえるけど、良くきれいにまとめたなぁと思わず感心してしまう。 03.サマーパレードの思い出 ★★★☆ デビューシングルのカップリングとなった一曲で、適度に力の抜けたアレンジが心地良い一曲。 祭りが終わった後の寂しさとか、夏の思い出を辿っている時の甘酸っぱい感覚を思わせる切ないメロディーが、 前述したような力の入っていない、そっけないと感じてしまうほどのアレンジのおかげで感傷的になりすぎてないのが良い。 夏の終わった恋をテーマにするとどうしても湿っぽくなりがちだからこういう曲は貴重だと思う。地味だけど佳曲。
216 :
名無しのエリー :2009/04/03(金) 14:36:48 ID:sGHFoBB80
04.幸福の国 ★☆ ストリングスとチープなオルガン、コーラスなどで構築されているディズニー映画みたいな世界観がおもしろい一曲。 けれどメロディーは転調しまくったりせずに、これといって面白い展開を見せないから結局退屈な一曲になってしまっているのが残念。 アウトロでストリングスやコーラスが絡み合ってカオスになっていきおとぎの世界が壊れていく様子は、 「幸福の国なんてどこにもないのさ」というシニカルなメッセージが込められているようで圧巻。っていうのは多分深読みしすぎ 05.バタフライナイト ★★★★☆ どことなくプリンスを思わせるようなメロウなブラックテイストのアレンジがアルバム内で異色の一曲。 単純に物憂げなメロディーが良く出来ているけど、そのメロディーと歌詞、歌唱の整合性がまた抜群に良い。 恐る恐る前に進もうとしている少年の心境を、ファルセットを織り交ぜて歌うのは実に良い演出だと思う。 特にブリッジの「あまりにも大きすぎて〜」の部分はそれが顕著に表れていて鳥肌もの。出色の出来。 06.傷ついたままの君が好き ★ 快速なテンポでまくし立てるように歌うギターポップナンバー。 わかりやすいというかありきたりな曲調なので、この人が歌ったのは別に聴かなくてもいいかなぁと思ってしまう。 一応メロではメジャーだったのがサビではマイナーに転調したりと、この人なりの味はあるんだけれどもね。 なんとなくポルノグラフィティのカップリングとかアルバム曲にありそうな感じ。 07.角の向こうでワルツ ★★★★ 霧の向こうから響いてくるような幻想的な雰囲気をもつタイトル通り三拍子の曲。 素敵なフレーズを弾くムーディーなギターや降り注ぐようなチェレスタ、 この曲の世界観に引きずり込まれそうになるフルートの音色が凄く良い味を出している。 メロディーも相変わらず転調をしながらもスムーズな流れだし、「do do do...」のスキャットでの女性コーラスとの絡みも秀逸。傑曲。
217 :
名無しのエリー :2009/04/03(金) 14:38:09 ID:sGHFoBB80
08.ドライブ ★★☆ シャッフルのリズムで歯切れ良く歌うシンプルな構成のギターポップナンバー。 サビのファルセットで一気に上に上り詰める歌唱がもの凄い高揚感を生み出していて、思わずテンションが上がる。 まぁ悪くはないけれども、難癖をつけるならシャッフルのリズムが疾走感を殺してしまっているような…。 これじゃ"ドライブ"じゃなくて"スキップ"だろ…。 09.真夜中のドライブイン ★★★☆ デビューシングルになり損ねて本人が歯がゆい思いをした、というエピソードを持つミディアムテンポの一曲。後にシングルカットされた。 車窓から夜明けを見つめているような気だるい爽快感に包まれた曲で、何ともいえない雰囲気をかもし出している。 ピアノやブルースハープやオルガンを取り入れてながらもごちゃごちゃしすぎずそっけなさ過ぎず最適なアレンジが良いし、 そして何よりも曲展開がドラマチックでアルバムのクライマックスにはもってこいな一曲。アウトロは謎。 10.欲しいものは、何? ★ 渋谷系ポップスを思わせるようなスノビッシュな感じのメロディーが印象的なポップス。 アルバム内の箸休め的なポジションに置けば良い感じだっただろうけど、アルバムのラストナンバーとしては明らかに場違い。 歌詞は救いが無く絶望的な感じで、後のこの人の曲の世界観に通じるものがあるので、 そういう意味ではまぁ見逃せない一曲かもしれないけれど…。単体ではかなりどうでもいい曲。
218 :
名無しのエリー :2009/04/03(金) 14:41:37 ID:sGHFoBB80
総評:★★ 現在はインディーズに移り活動がほぼ休止中の高橋徹也。彼がキューンソニーで出したもう廃盤の1stアルバムがこれ。 今まで自分も全然名前を知らなかったミュージシャンだけれど、 去年くらいにこのスレで6thの「ある種の熱」のレビューが投下されたから興味を持って聴き出した。で、気に入った。 6th→2nd→5th→4thと聴いた自分が思うこの人の曲の特徴は、転調を駆使して作り上げられたねじれたメロディー、 ロックやジャズを取り入れた時に荒々しく時に繊細なアレンジ、そして日常の中の違和感とか狂気とか不安を描いた歌詞。 …だと思っていたんだけど、この1stアルバムはまだ音楽性が定まっていなかったのかレコード会社の戦略なのか、 "好青年が歌う爽やかなポップ・アルバム"といった趣に仕上がっている。 無菌状態の温室育ちいうかなんというかそんな感じ。 当時"ポスト・小沢健二"という触れ込みで雑誌に紹介されていたというのも納得。 声も小沢健二が大人びて色気をプラスした感じで似てるし。 転調をしながらも滑らかなメロディーはこのころから変わらないけれども、 どうにもアレンジが甘めなせいかメロディーが面白いことになっていても平凡な曲に聴こえてしまっているのが多くてもったいない。 まぁ後の彼のアルバムと比較しての話だし、 当時無名の(今もかw)新人シンガーソングライターの1stアルバムとしてはなかなか良くできていると思う。 ただ、このアルバムを聴いてこの人にどっぷりはまるって人は少ないだろうな…。 聴きやすいけどこの人らしさが出た代表作、入門の一枚といった感じじゃなくて、この人にどっぷりとはまったマニア向けかも。 この人に興味がある人はメジャー時代の1st〜3rdはどれも廃盤だけど2nd「夜に生きるもの」がお勧めです。
219 :
名無しのエリー :2009/04/03(金) 14:43:08 ID:sGHFoBB80
以上長文投下失礼しました。
220 :
名無しのエリー :2009/04/03(金) 15:01:08 ID:ookkE04M0
>>215-219 乙!
たまたまここ来たら大好きな高徹のレビューだったので嬉しい。
1stがマニア向けという意見には同意。
マニアの俺としては奥の院的なアルバムで、もうちょっと点数高いかな。
ちなみに活動再開したよ。
五月にライブある。
もしよかったら他のアルバムのレビューも書いて。
4thのレビューとか読みたい。
いちばん傑作の3rdが未聴のようなので、是非とも探して聴いてくれ!
スプリングマン / ユニコーン 1. 与える男 ★★★☆ 今回のアルバム中の奥田曲では唯一ユニークさを保っていた曲。 様々に言葉を尽くして女に「抱かせろ」と迫る、そして拒否するなら勝手に相手に皮肉を放つ、なかなかの卑劣漢。 曲自体はシンプルなギターリフを基調とした力強いもの。メロディもかなり溌剌としている。 トリビュートでは吉井和也がカバー。ドラムを奥田が叩くという反則技も。ソロ以降の吉井の歌い方って どんどん奥田に近づいてる気がする。というかまるで元から吉井の曲みたいで面白い。選曲の勝利か。 2. 金銀パールベイビー ★★★☆ 阿部作のおしゃれなラウンジソング。シンプルにロックなサウンドが多い今作において阿部は一人奮闘している。 歌詞は頭の軽い夜の街の女の子がディスコで楽しむというもの。このアルバム中最も気楽な曲だろう。 やはり細かいところのキメなどをしっかり決めてくるあたり、さすがユニコーンといったところ。 3. 時には服のない子のように ★★ 今度は奥田作の風俗で働く女性についての歌。前曲と違って、こちらは重め・鬱。 主人公の男も「気持ちは分かる」とか言いながら結局ヤリたいあたり救いがない。 どっしりしたアメリカンロックな曲調は、この曲のほかにも何度も見られる。 4. すばらしい日々 ★★★★★ アルバムレコーディング中にバンドを脱退したヤメマン・西川に民生が捧げたとされる曲。恐ろしく名曲。 印象的なギターのフレーズ、虚無感に満ちた歌詞、単調に続いていくリズム、全てが無力的で、美しい。 そして一分以上もかけたアウトロでは、フレーズとコード感・リズムの全てが悲壮感に満ち、 しかしそれでもどこまでも続いていくような力強さを感じさせながら消えていく。 全体を貫く、空虚な広がりを持った世界観が、バンドの状況とも相俟って、どこまでも寂しい。 トリビュートでは宮沢和史がゆったりワールドミュージック風にカバー。原曲の切なさ・やるせなさは消滅(笑) トリビュートアルバムの最後に収録されていながら、最後にリスナーに「……?」と思わせる役割を完遂。
5. アナマリア ★★☆ EBI作詞阿部作曲という珍しい曲。ボーカルは阿部。爽やかな曲調に優しさと寂しさがちらつく。 爽やかで繊細な演奏の割にどこか夢見がちでサイケにに聞こえるのは、左チャンネルで鳴る反復するリズムのせいか。 6. オールウェイズ ★★ 手島作曲のこれまた爽やかな曲。しかしこっちはリズムが淡々としている。ライブの多忙さで疲れ果てた歌。 後のサニーデイなんかに近い曲調。シンプルなメロディを薄味なアレンジで淡々と繰り返していく。 7. 素浪人ファーストアウト ★★ ヤメマン西川の遺作。時代劇の浪人と受験のそれを掛けた歌。 Aメロは歌とドラムだけというシンプルさ。サビでロックンロール風になり、サビの最後に突き抜けていくボーカルが印象的。 8. あやかりたい’65 ★★★ 前作から続く奥田のアメリカコンプレックスのとどめ。かっこいい外人になりたいだろ?と叫ぶ奥田が痛々しい。 今となってはあの奥田民生にも日本語ロックについて悩んでた時期があったことが分かる貴重な一曲。 間抜けな曲調から次第にシリアスになるのが怖い。間奏の外人の会話なんかもう、みっともなくて辛い。 9. 音楽家と政治家と地球と犬 ★★★ 同じ曲調を繰り返しながら音の位相を微妙に変化させ、そして四者四様の演技がコミカルに展開するアホ曲。 しかしその歌の内容はかなりブラック。ユニコーンの悪ふざけもここまで病むと怖い。 実は四人が全員歌う曲はこれが唯一。阿部曲。病んでんな阿部B。 10. 裸の王様 ★☆ 手島の筆によるしなやかなギターリフを主体にした曲。歌詞は宗教に対する皮肉か。 延々と続くギターリフがなんか汗臭い。渋いというより地味。メロディもどこかオッサン風味。 11. 薔薇と憂鬱 ★★ EBI作の軽快なビートロック。音作りなんかも含めて、初期ユニコーンを思わせる。ただ演奏はもっと凝ってる感じ。 間奏の楽器の掛け合い、変幻自在なソロが印象的。 やっぱりユニコーン関係の鬱な歌詞なのかもしれないけど、EBIが歌ってるとなんかいつも通りに聞こえてしまう。
12. 甘い乳房 ★★★☆ ゆったりどっしりとロックし、サビで歌い上げる奥田曲。いわゆる鬱曲。困惑と苦痛と被害妄想に満ちている。 ここからアビーロードのB面メドレー的な雰囲気。内容は苦痛に満ちているが。こんなに弱々しい奥田も珍しい。 絞り出すように歌う奥田に、いつもの余裕みたいなものは少しも無い。 テンポ的には前作の『ターボ意味なし』に近いが、テーマの真剣さの分こちらのほうが重い。サビや間奏の美しさがまた重い。 13. スプリングマンのテーマ ★★★☆ 前曲の重さを引っ張ったまま、やはり奥田の鬱屈とした内部告発が綴られる。 ただ、この曲のような曲調がこのアルバム限りではなく、後のソロでも書かれている(もっと軽いが)ことには留意すべし。 とにかく、このアルバムの奥田は困惑したまま終わる。ねっとりとしたギターソロがまた重たい。 14. 月のワーグナー ★★★★☆ 混乱しきった奥田を許し、諭すような歌詞を持つ、阿部作の優しいピアノバラード。 最初静かで途中から壮大になる展開はお約束なのだろうが、この曲順というのが非常に大きな意味を持つ。 「これからも色んなことが嵐のように押し寄せてくるらしい」というくだりに、同じような意味を持つビートルズの楽曲が重なる。 演奏自体はほとんど阿部のソロだが、これが当時のユニコーンにとっての『Golden Slumbers』だったのだろう。 15. 8月の ★★★ 最後はEBI作のさらりとしたボサ。淡々と日常の些細な情景を綴っていくのは、バンドが終わったあとの日常を思わせる。 最後のささやかなサビと、その後の淡々と続きフェードアウトするメロディが印象的。 はっきりと「終わり」って感じにしないのがなんともまた嫌らしいというか、かえって虚しいというか。
総評:★★★☆ ユニコーンの、再結成されるまではずっと最後のアルバムだったアルバム。 ブックレットにはスプリングマンと愉快な仲間たち(ヤメマンとしてアルバム製作中にバンドを脱退した西川まで引っ張り出す) が繰り広げる結構陰惨で不道徳な内容のマンガ(アメコミ風)が掲載されている。なかなか酷い話だ(笑) もろ解散を前提に作っていたためか、アルバムの内容もまた悲惨の一言。暗い曲が前作にも増して多く、 しかもそれらがフィクション的でない現実的で露悪的なブラックさを持っていて、聴いててひどくやるせない。 特に奥田は本当にもうボロボロ。彼のキャリアでもこんなに弱ってるのはこの時期だけだろう。 なお、このアルバムでは原則各曲の作者がその曲のボーカルを執ることを徹底してある(西川曲M7は例外で奥田)ため、 各メンバーのソロの寄せ集め的な部分も確かにある。しかし、最後の最後でバンドは原点回帰的な志向を示している。 実際このアルバムは実験的な側面は後退し、シンプルなバンドサウンドで纏めてある。 そういう部分や、アルバム終盤のメドレー的な流れなど、どこかビートルズの『Abbey Road』と重なる部分がある。 解散するバンドの最後のアルバムがこれって、結構後味悪そうだなあと思う一枚。 これがあるからこそ、「再結成できて良かったね」と思えるのも確かなんだけど。
乙
乙
227 :
名無しのエリー :2009/04/05(日) 01:08:23 ID:Ulp5rfjPO
浜崎のセカンド
229 :
名無しのエリー :2009/04/05(日) 08:28:15 ID:64Wy5WqzO
チャットモンチーの告白を
ストレイテナーのNexusを
やっとbb全板規制解除された!!!(涙を拭いつつ)長かった! というわけで前作をレビューしたとき結構反響があってうれしかったのでまたやってみる 坂本移動どうぶつ園 「未完のバナナ」 1. ゲリーネビル 〜お尻と君のお尻に対しての〜 ★ このアルバムの曲目をテキストトゥスピーチに読み上げさせてメンバーが笑ってるのを聞く事ができる。 2. ゲルマン忍者 ★★ うーん、印象に残りにくい曲だなあ…この位置じゃなくてもよかったんじゃないか。 「焼肉仕切るやつお前はヒットラーか?」という歌詞は(色んな意味で)アリなのか? 3. さらばハイセイコー 〜骨まで溶けるような、テキーラみたいなREMIX〜 ★★★★☆ ファースト収録曲をリメイク。元が名曲なのだが、このヴァージョンはかなりかっこよくなっている。 声にもエフェクトがかかっており、かなりクールな仕上がり。曲の終盤で「おたく、完全にウンコ付いてますよ」って言われるけどね。 ところでどういう歌詞なのだろう。前記したようにボーカルにエフェクトがかかっているため聴き取れない。 歌詞カードには「上を向いて地獄に落ちよう」しか書いてないし。「僕らは???キュー坂本九」とか聴こえるが。 4. 家族百景 ★★★ 反家族賛歌。「母さんの悪い癖 朱肉で魅せるメスの名残」!?「じいさんがぶっ飛んで うんこで絵を描き金賞受賞」!!!? でもやっぱり家出しても母さんの味噌汁に生まれた意味を見出すのさ。そんな曲。兄さんホモで丘サーファー。 曲自体はポップでよく出来ている。その才能をなぜ生かさない?
5. いとこが来た日曜日 ★★★★ いきなりAphex Twinの曲をサンプリングして開始。いい度胸してるぜ。 と思ったら開始46秒でサンプリングはただのイントロで大して意味がないことを知る。ええええ!? 曲は打ち込みにチープなギターを合わせた構成となっており、かなりの美メロ。 アウトロで最後の盛り上がりが来る構成もよく出来ている。しかし歌詞はちんぽが暴れだした。 6. 社会の敵 ★☆ おしりの穴からパブリック・エネミー。それだけだぜ。でも箸も持てない女は嫌だと言うのはなんか分かる。 7. 俺はタランティーノ ★★★☆ この曲はよく出来てる。つーか意外とかっこいい。イントロのシャウトもかっけえ。 しかしタイトルにもなっている「俺はタランティーノ」の意味を知った瞬間全神経が脱力した。 本当に曲はかっこいい。音の使い方に関心まで覚えてしまう。そこらのインディーズバンドにはこの才能はないぜ。 なのに歌詞は顔がロナウジーニョ。ボール蹴飛ばしーにょ。 8. ここはブラジル ★★ うーん、悪くはないんだがちょっと退屈なところがある。というより展開があんまりない。 80年代のテクノにこういう曲がありそうだ。 9. 踊り明かそうバイトまで ★★★★★ これは間違いなく名曲。メロディーはいいし、一番の歌詞は珍しく真面目。そのあとすぐにおちゃらけモードになるが。 というか彼らは本当にセンスがある。曲の出来はもちろん、最先端の音で良い意味でダサい旋律を奏でるという手法は恐らく唯一無二。 その気になれば天下も取れそうな気がするが、実は直木賞が取れる文才を持った魚屋の店主の如くその才能を発揮する気は恐らく本人達にはない。 全てのアルバイターに捧げる悲しきアンセム。歌詞はこのご時世だからこそ響くものであるような気がする。 と思ったらmyspaceでこの曲の新バージョンが配信されてる。終盤の「店長、てんちょー ファミチキ盗まれちゃいました」に脱力。
10. アイラブユー ★★★ 君は金持ち。だから大好き。と言うことをただひたすらに歌い続ける3分56秒間。 逆玉の輿。というかヒモ。顔も料理も愛もいらない。働きたくないからずっとそばにいよう。最悪だ…。 でもある意味人間と人間の間にある愛という物を一番生々しく描いた曲かもしれない。どうしたらこういう歌詞を思いつくのだろうか。 11. 前立腺に魅せられて ★★★★★ 「男が好きだっていいじゃなーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!」 一見普通の、家庭にも仕事にも恵まれた幸福なサラリーマンである主人公。 しかし実は彼はあっち系というかガチホモなのだ。彼は新入社員の後藤田君に恋をしてしまう。そして、ある夜、遂に…。 というストーリーが軽快なテクノナンバーをバックに、延々と主人公視点で(歌じゃなくって、語りで)語られる意欲作。 これはレビューでいろいろ書いたら面白くない類の曲なので実際に聴いていただいた方がいいと思う。でも責任は持たない。 終盤の「あの」シーンでは爆笑したし、その後の語りも面白すぎ。ぜひとも聴いて爆笑していただきたい。でも責任は持たない。 12. チャイニーズ・エレクトロ・マフィア ★★★☆ インスト。正直に書こう。普通にかっこいい。そりゃ音がチープだとか打ち込みの音が薄いとか欠点もあるが 先ほども書いたように最先端の音で良い意味でダサい旋律を奏でるという彼らの魅力がふんだんに織り込まれた曲となっている。 キャッチーで聴きやすい。この曲だけを聴かされて「しょぼいな」と思う人はいてもあからさまな嫌悪感を示す人はいないんじゃないだろうか? 13. 風の又三郎 ★★★ 最後がこれかよ。ファーストやセカンドにも入ってそうな曲。 君んちの庭で大暴れ。ちなみに風の又三郎は全くといっていいほど関係ない。 最初に風の音(どう考えても口使って出してるだけ)は入ってるけど。
総評:★★★★★ 昨年、2008年度で買ってよかった新譜を上げるとしたらこれは間違いなくトップ10に入る出来。 彼らに今後の邦楽界を任せたいが任せたら任せたで邦楽界が崩壊するのが目に見えている天才ゆとり二人組、坂本移動どうぶつ園によるサードアルバム。 前2作はいかにも自主制作な汚い録音で叫び続けるパンク、といった印象だったが何を思ったのかこの一作で「どぶエレクトロ」(本人談)に完全移行。 大きな変化として、まず音がクソみたいに綺麗になった。前作までの途中で音が途切れてることもあった録音とは大違いだ。 曲自体ももちろん天地がひっくり返る様な変化が起きている。本当にエレクトロになっている。ギターがまともに出てくるのが5曲目ぐらいしかない。 で、楽器の音が殆ど使われなくなったことによってメロディの良さ、というよりメロディの無駄遣い感がよりはっきりしている。 さらに歌詞のふざけ具合にもさらに磨きが掛かり、アルバイト、ヒモ、ガチホモとぐんと視野が広がってはいけない方向に広がってしまった。 そしてついでにパッケージングも白黒コピー・CD−Rからちゃんとした歌詞カード・プレスCDに。何があったのりちゃんレコード(レーベル名)。 とりあえずふざけた音楽が好きな人ならば手に取って損はない。ふざけてる割には曲はいいしね。音楽を真面目なものだと捉えてる人はCDケースに触っちゃだめ。 ちなみに本人達の態度も相変わらずで、スペシャルサンクスの欄の「このCDを〜」の記述やCDを外したら書いてある文章には爆笑させてもらった。
乙 なにこれ、こんなに聴きたくなったのは初めてだ
乙 聞いてみたら、どぶエレクトロって言葉がぴったりすぎて笑いが止まらんw
238 :
名無しのエリー :2009/04/06(月) 12:05:36 ID:Jj1zCTab0
RIPSLYMEおねがいします><
愛内里菜のTHANXお願いしますー 最近のGIZAは勢いをつけて来てる気がするな 倉木をテレビに出したり、DAIGOがヒットしたり、反撃の狼煙か
240 :
名無しのエリー :2009/04/06(月) 15:51:45 ID:6166zzkt0
>>234 乙です。
聴いてみたけど、音がグロすぎワロタwww。
あれで1000円なら買ってもいいかもw。
spirits / Soulja
1.DOGG POUND ★★★★
ゴリゴリパーティーチューンの1stシングル。
畳み掛けるようなテクニカルなラップが気持ちいいし、犬の鳴き声サンプリングも面白い。
この1曲でSouljaのイメージがだいぶ変わるはずだ。
安易なラヴソングをお求めの方は、申し訳ないがこの曲でおさらば。
2.ここにいるよfeat.青山テルマ ★★☆
1曲目で盛り上げたのに、もうテンションを下げさせてしまうとは・・・。
ロングヒット曲、にして(良くも悪くも)彼の運命を大きく変えた曲。
実際メロディーは良いしテルマの歌声も綺麗なので、売れて当然だとは思う。
ピアノ等を用いた編曲もいい。
問題は彼のラップ。
曲の世界観を上手く伝えることに腐心し敢えて韻を踏まなかったことが、「飯食ってるか〜」を
タモリに気に入られるなどといった悲劇を生むことに。
このヒットのあと“ラッパー+女性シンガー”の組み合わせが雨後の筍のように現われることになるわけだ。
あと、この曲でのTV出演を抑えたためあまり知られていないが、『そばにいるねfeat.Soulja』はこの曲のアンサーソング(笑)であるので。
ちなみに筆者的には、『そばにいるね』は蛇足だと思うが。
3.ID ★★★
作編曲とゲストヴォーカルに高橋幸宏が参加。
最近のHASYMOだったりSKETCH SHOWあたりを髣髴とさせる繊細なエレクトロニカサウンドが展開される。
しかし幸宏氏のパートは素晴らしいが、構成上どう考えても彼のラップの必要性がないように思われてしまう。
幸宏氏の曲だから仕方ないのだが。
241 :
名無しのエリー :2009/04/06(月) 15:53:21 ID:6166zzkt0
4.A Song for you ★★★★ ここでSoulja氏はなぜか歌に専念してしまう。 先程の高橋幸宏氏と似た渋い歌声を披露してくれる。 開放感のあるアレンジとゆったりとした曲調がいい。 ちなみに間奏でのブルースハープの奏者はあのミッキーカーチスである(驚)。 5.First Contact ★★★★☆ インディーズ時代に「メンズビューティーン」CMソングとして抜擢された名曲。 Souljaにとっての勝負曲で『ここにいるよ』のカップリングにも収録されたのだが・・・ 『ここにいるよ』のアマゾンレビューでこの曲について語っている人が誰もいなくて泣いた。 今時のヒット曲は“その1曲”でしか評価されていない証拠だろう。 さて、この曲は弾丸ラップで押しまくる、スピード感が最高にカッコいいキラーチューン。 インディーズ版よりもアレンジが洗練された分、荒々しさが減退したもののイントロの高揚感だったりはこちらの方がいい。 それにしても「WACKなMCすぐさま排除」ってリリックを見るたびに、切なくなるw。 世間的にはあなたがWACK・・・。 6.CASSIS ★★★ 細野晴臣が楽曲提供し、再び青山テルマがヴォーカルとして参加したナンバー。 今度はラップの出来がいいかわりに、曲の出来がやや劣る。 いや、悪い曲ではないのだが。 7.LIBERTANGO(Pierrot) ★★★☆ バンドネオンとギターを用いた本格的なタンゴのサウンドがとにかくカッコよすぎる。 元々タンゴはストリートギャングの音楽らしいので、ラップとの相性もいい。 8.rain ★★☆ 2ndシングル。これもインディーズ時代からの名曲らしい。 オルゴール風味のキーボードの音が印象的なラップ・ナンバー。 個人的には苦手な部類だが、絶望から這い上がるようなリリックに励まされる人もいる・・・のかな?
242 :
名無しのエリー :2009/04/06(月) 15:54:23 ID:6166zzkt0
9.Lotus ★★★★ 雨のあとの快晴のような曲。 またまた青山テルマが参加しているが、特に冒頭の彼女の歌声の力強さにはビビった。 だがサビではコーラスの子ども達がメインなので、テルマが参加していたという印象は希薄だが。 10.Sotsugyo ★★ どうしても卒業ソングは、当事者でないとその価値がわかりづらい。 悪い曲ではないが、普通過ぎる。 総評 ★★★★ HIP-HOPアーティストSouljaのメジャー1st。 テルマとの一連のヒット曲でどうも「薄っぺらい」もしくは「スイーツ(笑)」の代表と思われがちな、彼。 しかし海外でのフリースタイルで鍛えた、確かなスキルがある人物。 さらに、プロデューサーはかつてYMOを手がけた川添象郎氏で、サウンドプロデューサーは佐藤博氏。 また彼に呼応して、高橋幸宏や細野晴臣なども楽曲提供。 本人の才能に加え、そんな才能が集ったアルバムなのだから悪いわけがない。 パーティーチューン、ラヴソング、エレクトロ、タンゴ・・・と実にカラフルだ。 ただしヒップホッパーの方からするとこの楽曲製法を邪道とする向きもあるだろうし「ラヴソング氏ね!」という輩も多そうなので、 音楽ファンの方にオススメしたい作品。 細野高橋両氏や川添氏の名前にピンと来る方も是非!
>>240 へぇ〜、SouljaのアルバムってYMO周辺が参加してるのか。。。全然知らんかったわ。
素人目ですが書いてみます SUPERMARKET FANTASY / Mr.Children 1、終末のコンフィデンスソング ★★★★ 社会風刺を織り交ぜた歌詞で色々な音を使っている。 初聴はあまり印象に残らないがスルメ曲。 2、HANABI ★★★★☆ シングル曲。 初期を思わせるポップなメロディーにCメロからのラスサビ転調は圧巻。 ただ歌詞がちょっとイマイチ響かない。 3、エソラ ★★★★ このアルバムのリード曲。これこそポップ!って感じ。 軽い歌詞に爽やかなメロディー。聴いててスッキリする曲。 4、声 ★★ AメロBメロはいいが、サビが叫びだけで退屈。 個人的には捨て曲。 5、少年 ★★★☆ ドラマ「バッテリー」の主題歌。 今では珍しいロックな入り方でAメロで落ち着く。ピアノはいらない。
6、旅立ちの唄 ★★☆ シングル曲。 シングルにしては駄曲だが、そう思わなければキャッチーでまずますな曲だと思う。 ただやっぱりBメロの盛り上げ方に対してサビのインパクトが弱い。 7、口がすべって ★★★ イントロの変な音はいらないが、優しいミディアムバラードに 人間の在り方を描いた歌詞が上手くマッチしている。 8、水上バス ★ 重苦しいバラード。個人的には捨て曲。 9、東京 ★★★ イントロも歌詞もダサいけどポップなメロディーで聞きやすい。 10、ロックンロール ★★★☆ ドラムのイントロから始まる曲。 地味な曲だが、メロディーはなかなかいい。 間奏のギターソロはカッコいいが桜井がやっているらしい。田原も仕事しろ。 11、羊、吠える ★★☆ 今まで聞いたことないような曲。 メロディーは悪くないが、Aメロで桜井の声がやたら重ねてあるのはあまり好きではない。
12、風と星とメビウスの輪 ★★★★★ 静かなピアノから始まって間奏の途中辺りから壮大なメロディーへ。 そのまま2番に繋がりラストには転調。最後の叫びがまたいい味を出している。 メロディーが感動モノで最高のバラード。何で評価が低いのか分からない。 13、GIFT ★★★★ シングル曲。旅立ち→GIFTと続いて曲が出た当時はウンザリだったが、 アルバムで聴くとメロディーがしっかり作られていることに気づく。歌詞もいい。 ただ桜井が歌いこなせていないのが残念。 14、花の匂い ★★★☆ 配信限定曲。 全体的にメロディーが暗いが、死との対峙が描かれている歌詞とは合っている。 最後の長いアウトロも曲の壮大さを引き出させている。 総評 ★★★★ 個人的には良アルバム。 前作と違って一曲一曲のまとまりは無いが、質は良い。最後のバラード3連発も気にならない。 ただ、やたら長い。気軽には聞けないのが難点か。
うんこスレあげ
>>240 乙です、Souljaの「フリースタイルで腕を鳴らした」経歴に?マークをつけて
たぶん「そばにいるよ」一曲で判断して、彼をマークパンサー扱いした
某女性音楽ライターに読ませてみたいですね。
ミスチル乙です。いったん離れてから戻るタイミングが掴めない… 別の人をやろうと思っていたのに斉藤和義。 斉藤和義/35 STONES 1.BAD TIME BLUES ★★★★ 日常でなんとなく不安になってしまう瞬間を描いたマイナー曲。 伴奏はアコギのみで、特にテクニックを駆使した感じもしないが、メリハリのある良アレンジ。 弾き語りでありながら完成度の高い一曲。 2.ささくれ ★★★☆ ブルース風味のハードロック。 楽器数が少ないのと、リバーブの類いがあまりかかっていない(?)せいで近くで発音しているような迫力ある音。 シニカルな歌詞もいい感じ。 3.劇的な瞬間 ★★★★★ 「何となく一日が過ぎて行った気がしてる だから今日の出来事を紙に書いて声に出した」 という書き出しから、 「嬉しそうに悲しそうに君は聞いてくれたから 一人じゃないって思った」に着地するうますぎてもはやズルい詞作。 流れのいい詞に引っ張られるように、演奏も切迫感を保ったままブリッジミュート→アルペジオ→ストロークと品を変え盛り上げる。 4分間があっというまにすぎる。名作。
4.花 ★★☆ カッティングやすばやい副音引きが印象的ななんか黒い曲。 前後が良曲すぎるのか影が薄い。 5.どうしようもない哀しみに ★★★★☆ どうしようもない哀しみを歌ったバラード。 結局どうしようもないのだが主人公はすでに諦観しているため落ち着いている。 基本は山崎まさよしがやっていそうなアルペジオによるバッキングだが、低い方でなっているアコギの低音弦を掻き鳴らした音(?)がいい雰囲気を出している。 6.赤いヒマワリ ★★★ ファンキーというか下世話なサウンドの8ビート曲。ほんのりビートルズが入ってる気もする。 アコギの音のチャカチャカした成分を強調してパーカッションのような感じにしている。このアルバムはアコギが面白い。 7.社会生活不適合者 ★★★ ブレイクで語りが入るような、型にはまったブルースを現代の音でやって見た感じ。 この手の曲はいくつかあるのだが、この曲も含め、どれも焦っているように攻撃的な歌詞とリズム。 この曲ではコミカルなコーラスが入っているのだが、攻撃性を中和するよりもカオスを煽るような結果に。 歌詞は涙無しでは読めない。インタビューかなにかで曲作りを「自分セラピー」と表現していたが… 8.ロケット ★★★ ブラスとか入ったポップな曲。 いいんだけど、シングルとしては微妙な気が… 歌詞は下ネタ。
9.リズム ★★★ 美メロだけどまったりしすぎ。箸休め的な曲。 ラストもまったりと見せ掛けて、ぶつ切り的に和音で終わる。そこが意外だったから星半分プラス。 10.月の向こう側 ★★★☆ ピアノ一つから壮大なオーケストラにまで盛り上げるバラード。立場的にはこのアルバムの核な気がするが、そんなに好きでもない。 全体を流れるシリアスなムードと、間奏ストリングスの浮遊感は絶品。アデイインザライフ的なものを狙ったのかな。 11.グッドタイミング ★★☆ 重い曲のあとだからか、軽快なポップ。 せっちゃんの、分かりやすいメロディをあえて避けずに選択するセンスは好きだが、薄く感じるのも確か。 12.テレパシー ★★★★ カモメの声のサンプリングや打ち込みリズムセクションなど、このアルバムでは抑え気味だった音作りモードの曲。 穏やか。美メロ。いいのだが、曲順があとのほうなので眠い。 13.ORANGE ★★★ オレンジはアンプの機種?あまり歌詞の内容には関係ない。ていうか内容もあまりなく、「音楽って楽しい」みたいなことがいいたいだけの歌。 一人バンド編成録音。せっちゃんのドラムはなぜかいつもレゲエっぽい。ポールマッカートニーにも似てる気がする。 かわいらしい曲で嫌いじゃない。ベースがおいしいところを持って行って終わり。 総評.★★★★☆ 全体的に、シンプルな楽器編成にギターの使い方でちょっと薬味を効かせたようなアレンジがとてもいい。 基本的に固定したバンドと組んでおり演奏がかっちりしている。 詞作も調子がよかったようでどの曲も世界観が出来ている。 強いていえば中盤から後半、何曲か削ってくれたほうが聞きやすかったかなあと思う。 でも良作。たぶんキャリアでも最も充実した作品の一つ。
乙
ミスチル乙!
なげえ。疲れた。見苦しくてすいません。 七尾旅人「ヘヴンリィ・パンク:アダージョ」 Disc1 1.息をのんで ★★ 良いメロディの弾き語りで幕開け。4分あるが聞かせる良いメロディ。 しかし流石にギターが下手すぎる。ビビりまくりだし、音の切り方が下手だし、味があるとかいうレベルではない気がする。 誰かおかしいって言うべきだろ…もしかしたら自分の方が上手い?ちなみにギターが上手ければ★★★★ 2.エンゼルコール ★★★★☆ 不気味かつ神秘的なイントロから、キャッチーで美メロなテクノ曲。 これは本当に素晴らしいメロディ。サビに入るときの高揚感がすごい。中村一義的な作詞もはまってる。 一曲目の(下手なギターの)消化不良感を一気に消してくれる。万人受けも出来そうな良い曲。 3.耳うちせずにいられないことが ★★★★ ゆらゆら揺れるようなギターが印象的なシューゲイザー曲。 8分半もあり、初めてこのアルバムを聴いたときにはもうここでお腹いっぱい。 この曲も良いメロディ。生の楽器がなんだかすごく新鮮に聞こえる。 4.わぁ。(驚きに満ちた小さな悲鳴) ★★☆ こういう凝ったタイトルは好きだけど、曲はそれほど印象に残るものじゃないような。 ちょっと不気味で疾走感のある曲。これだけ長いアルバムには一曲くらいこういう曲が無いと疲れるな、という小品。 5.天国北上 ★★ なんか泡がたくさん出ているような音のインスト。かなり不気味。 よく分からない。雰囲気は出てると思うけど。
6.ハーシーズ・ムーンシャイン ★★ これも不気味で疾走感のある曲。結構キャッチー。 生のドラムが印象的だけど、あんまり好きじゃない。 7.リトルエクスタシィ ★★★★ ふわふわっとしていて、そこにフリーダムに七尾旅人がしゃべる。 延々と続く感じが心地良い。アルペジオとバイオリンの絡みも不思議な感じ。 退屈に感じる人もいると思うけど、こういうの個人的には結構好き。 8.泡と光 ★★ ダンスナンバーっぽい。 メロディにつかみ所が無くてあんまり好きじゃない。 9.『横浜市立阿龍公園』 ★★★ ここで弾き語り曲。少しギター以外の曲も聞こえてきて神秘的な雰囲気が増してる。 一曲目と同じようにかなり良いメロディだけど、やっぱりギターが下手。ただ一曲目よりかは聴ける。 すごい良いメロディなのに惜しい。ギターが上手ければ★★★★ 10.h.b ★★ R&Bな曲。これもあんまりつかみ所が無くて印象に残らない気がする。 音使いが昔の宇多田ヒカルっぽくて、なんとなく懐かしい。
11.夜光る ★★★★ 二曲目と似たような雰囲気の疾走感のあるキャッチーな曲。やはり中村一義的な作詞。 ギターも、音の使い方も結構凝ってて面白い。このアルバムでは少ない、明るめの曲。 だけどなんとなく普通の曲に聞こえないのは何でだろう。何かちょっとつかみ所が無い感じ。 12.ブルーハンティング ★★★ 不気味な和音のギターとマーチなドラムの対比が面白い。 メロディ自体もすごく良い。淡々と進んでいくのであまり印象に残らないけど良い曲。 13.だんだん夢みたい ★★★ まとわり付くようなアコギのストロークと、不気味なコーラスでかなり切羽詰ったような雰囲気。 アコギの単音の音もかなり不安定。そこから振り払うようなメロディ、歌い方が印象的。 14.これは花びらかな、そうじゃないかも。 ★★★★ セミの声のようなイントロのノイズが良い味を出してる気がする。と思ったら、ヘッドホンで聴くと本当にセミの声だった。 これまたメロディの良い弾き語り。この曲はストロークだけなので下手さはあまり感じない。 でもちょっとストロークが単調すぎるかも。アルペジオとか混ぜても良かったと思う。 15.チーク 気持ち悪い加工した声をサンプリングしまくった、不気味な小品。 曲じゃないので評価無し。 16.ブラインドタッチ ★★★★ ベースを強調した、暗く、不気味な曲。 打ち込みの単調なリズムが心地良い。全編を通して、音程に落差のある不気味な音が鳴っていてこれも不気味。 アウトロで曲がすこしづつバラけ出して、次の曲と繋がる。 17.シュリンプ(ガリバー6) ★★★★ 前の曲と繋がって始まる。同じような雰囲気で、さらに不気味。 サビでストリングスが入ったり色んな音が混ざってかなりカオス。 「すきになりたい すきになりたい」という歌詞共々、救いが無い状態でディスク1を終える。
Disc2 1.最終電車で海へいこう ★★★★ クラシックみたいなピアノでディスク2が始まる。 ディスク1の終わり方を引きずったように全体的に暗い。大滝詠一っぽい音遊びもしたりしてるが、暗いまま。 打ち込みの音が入ってきて、次の曲に繋がる。 2.反吐、反吐、汽車 ★★ 一曲目と繋がってるけどいまいち印象に無い曲。 早口言葉のように詰め込んだ歌詞あたりが聴き所かな? 3.『潜水バースデイ』 ★★★ タイトルとピッタリな雰囲気の曲。 ベースラインとサビの後ろで聞こえるメロディが印象的だけど、肝心の歌メロにインパクトが無い。 感覚としては次の曲の前座的な感じが拭えないのがちょっと残念。 4.ウィッグビーチ ★★★★★ 個人的にこのアルバムでベストトラック。 神秘的で、おっと思わせるイントロが期待させるとおり、ポツンポツンと水滴が落ちるような美メロ。 少しずつ重なっていく後ろの演奏もほとんど無駄が無く、「あたし 夢をみてました」の部分で鳥肌間違いなし。 いろいろ詰め込みまくるこのアルバムだけど、すっきりしてるメロディが特に印象を強くしているような気もする。 5.頭上の水面 白 白 白 ★★ これも何かよく分からない。色々ごちゃごちゃ詰め込みまくりで前の曲でスッキリしたはずがまたカオス。 リズムもあるかどうか分かりにくいのもさらにカオス。 でもしっかりと「よく分からないけどアルバムの雰囲気に合ってる」という感じを保っていて面白い。
6.大きなベイベ ★★★☆ イントロの話し合い?みたいなのがよくわからん。入れた意味が謎。 打ち込みの音が目立つこのアルバムの中で、生の音の良さがよく出ていて貴重。 良く聴いてみるとディスク1の三曲目のと近いグルーヴが出てて、なんだかもうすでに懐かしい。 7.天使が降りたつまえに ★★★★☆ このアルバムで珍しい、Aメロ、Bメロ、サビの展開が分かりやすい曲。 なんだか壮大な感じ。サビでの雰囲気は圧倒される。 実はこの曲だけプロデュースが違う人らしい。でも浮いてない。名曲だと思う。 8.ヒタ・リーを聴きながら ★★★★ 久々のギター弾き語り。この曲だとあんまり下手さを感じない。 相変わらずメロディも秀逸。ここまで同じようなアレンジで、曲の区別がしっかりなされてるのは結構すごい。 アルバムの中では、クライマックスへの前座的な位置。だけどいい曲。 9.ラストシーン ★★★★ この曲だけ石野卓球との共作。卓球色の方がかなり強いテクノ。 というか、すがすがしいまでにアルバムから浮いてしまってる。何で収録したんだろう。 歌詞がメロディに乗り切れてない感じだけど、シューゲイザーみたいなはっきりしないボーカルのおかげで気にならない。 10.昔の発明 ★★★★ ここからアルバムはクライマックス。感覚としては天国から落ちてくるような、不安定、だけど疾走感のある感じ。 どろどろっとしたアコギのリフが不安を煽る。色んな音が混ざってギリギリの美しさみたいな雰囲気。
11.赤い星(サーチンソール) ★★★ 前の曲の雰囲気のまま、アコギのリフが流れるような感じに変わり、さらに疾走感が増したような。 「サーチンソール」の連呼が不安を煽ってくる。後半の打ち込みの音から次への繋ぎが上手い。 12.バンブーズ ★★ 疾走感のあるよく分からない曲。何故か喘ぎ声。エロい。 クライマックスの雰囲気を保ちつつ、一休み的な感じ。 13.NEON ★★☆ ボーカルの入ってる感じが久しぶりな感じで、印象的。 でもあんまり曲自体は好きじゃないかも。二分程度でさくっと終わる。 14.グライドしてた ★★★ パーカッションから、神秘的な音で始まり、またもや不安を煽ってくる。 淡々と進んでいく。全体的にだらっとした気だるい雰囲気があり、後半のよく分からないコーラスも併せてだるい感じ。 ここで一旦流れが止まる。 15.完璧な朝 ★★★★ イントロで、ヒツジが〜とカウントをどんどん減らして行き、中盤でその伏線を回収するのがちょっと不気味。 バイオリンのアレンジも美しく、テクノ的な音と綺麗に混ざっていてより美しい。 16.真夜中2時→ ★★★☆ これもメロディが美しい。ほとんどピアノと打ち込みの薄っぺらい演奏だけど不思議と疾走感がある。 「これでさよなら お話の終わり」という歌詞でちょっとはっとさせられるような。 そして綺麗に次の曲と繋がる。
17.ナイト・グロウイン ★★★☆ クライマックス最後の曲。 曲の後半半分が(以下アドリブ)となってて、今にも演奏が終わりそうなふらふらな感じ。 最後は倒れこむように曲を終える。 18.『生涯の秘密』 ★★★★★ ギターの弾き語りにさまざまな音を足したような曲。 「生涯の秘密」という神秘的な響きの言葉と、美しいメロディが絶妙な反応を起こした名曲。 膨らみすぎ、混沌としすぎたこの長いアルバムを閉めるには、この曲しか無いと思う。 総評:★★★★☆ 初めて七尾旅人を聴きました。2ndアルバム。 とにかく長い。2枚組み34曲150分超えという、これ聴く代わりに他のアルバムが3、4枚聴けてしまう破格のボリューム。 しかし所々一休み的な曲を挟んでいて、意外と退屈にならない。かなり計算されてると思う。 それでラストシーン以外、徹底的にコンセプト(天国っぽい雰囲気)に沿った曲作りをしていて能力の高さが覗える。 曲の作りこみや幅広さも半端じゃない。相当なジャンルを上手く消化してちゃんと自分の物に出来てる。かなり丁寧な作りこみ。 終わってみれば下手なギターもディスク1の数曲くらいで、あまり印象に無い。もちろんもっと上手く演奏してほしかったけど。 それほど全体的に完成度が高いと思う。ただし長すぎる上に難解なので、理解するのに相当の聞き込みが必要だと思う。 いずれにせよ、一般人にはとてもじゃないけど進められない。ある意味でよくこんなのリリースできたな、と言う作品。 こんなアルバムそうそう無いけど、気軽な気持ちでは4千円分無駄にしてしまう可能性も。それなりに音楽が好きな人にオススメ。 あと、個人的にジャケットが好き。内容をよく表しててすごく良い。
チャトモンチー 『告白』 1.8cmのピンヒール ★★★☆ 始まりにふさわしい明るい曲。 イントロで持ってかれると流れに乗って、一気にアルバムを聴いてしまうだろう。 2.ヒラヒラヒラク秘密ノ扉 ★★★ 歌詞がぶっ飛んでいる曲。 何処でブレスをしているのか謎なサビが聴きどころ。 3.海から出た魚 ★★★☆ ベースのラインが良いと思う。かっくいい。 「あぁ 知ってしまった 上辺の世界 さぁ 言ってしまえば 窮屈な自由」 思春期性を抜けたと雑誌で書いてたけどこの歌詞からかな。 4.染まるよ ★★★☆ イントロからサビまでの単音ギターが聴きどころか、良い味出してる。 余り五月蠅くないのが良いと思う。 5.CAT WALK ★★★ 切ないメロディーの曲。歌詞はありきたり。 雰囲気が夕暮れで泣ける感じがある。 6.余談 ★★★ 日常の他愛もないことを歌として堂々と唄う曲。 イントロからベベベンと鳴っているベースが良い感じ。
7.ハイビスカスは冬に咲く ★★★ 沖縄のスタジオで録音された曲。南国な感じ。楽しくなります。 リズムがくるくると変わる、途中2拍子が入ってるみたい。 8.あいまいな感情 ★★☆ 浮遊感のあるスローな曲。いまいち聞き流してしまう感じがある。 全体的にベースがかっこいいです。 9.長い目で見て ★★★ 「長ーーーーいお付き合い京都銀行」からインスパイアーされたのか? メンバ全員がボーカルを取る曲。繰り返されるキメがアクセントになっています。 所謂ギターポップ。 10.LOVE IS SOUP ★★★ ジャズっぽい曲。この曲は脱力系ボーカル。めっちゃかわいいー。いや、ぶりっこっぽくて寒気がする。 阿波踊りのリズムを取り入れているみたいです、曲の最後で分かる。息抜きの曲です。 11.風吹けば恋 ★★★ 勢いよくドラムから始まる曲。恋をする女性、もっと積極的に!と言う歌詞。 サビに入る前の不安定なギターが聴きどころかな。 12.Last Love Letter ★★★ ベースのリフから始まる曲。イントロがかっこいいと思う。 サビでのコーラスの入れ方が良いと思う。アウトロにギターフレーズあり。 13.やさしさ ★★★☆ 「明日ダメでも 明後日ダメダメでも私を許してそれがやさしさ」のフレーズを繰り返す曲。 同じフレーズを繰り返しながら増幅されていく感じが良い。マーチングドラムな感じが印象的。 最後はボーカルのみが残り終わる。この人たちはラストの曲はいつもこういうスローな曲ですな。
【総合】★★★★ このアルバムがチャットモンチーの中で最高に良いと思います。前作の生命力がいまいちだったと言う噂もありますが。 因みに2、4、11、12、がシングル曲です。 基本的に唄を聴かせる感じですが、アレンジも凝っているのでいろいろ楽しめると思います。 感覚的なレビューで申し訳ないですが、参考にしてもらえればと思います。 最後に「普通の女の子が普通に音楽をつくって鳴らしている。ただそれだけのことに宿る魔法。 彼女たちはそれを体現している。BY いしわたり淳治」。。。そういう事!
豊作ですね!みなさん乙です。では自分も。 This Is The One / Utada 2009年3月11日発売(日本版) 01.On And On ★★★★☆ 冒頭のサビ(?)から歌詞のはまり方がよくて口ずさみたくなる一曲。 "Honeys if you're gay Burn it up like a gay parade"など言葉遊び満載だが意識してないと聞き取れないかも。 けどとくに歌詞を理解しようとか思わなくても楽しめると思う。 1曲を通してアニマル浜口が「気合だ!」と言っているようにしか聞こえない男声が入っていて、 私的にはとても面白いw 昔の宇多田にはなかった囁くような声の曲。短くて聞きやすい。 02.Merry Christmas Mr.Lawrence - FYI ★★★☆ 坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」をサンプリングした1曲。 ヴァイオリンにメロディーラインを残しつつ、 それを感じさせない新たなメロディをうまく作り上げている。 しかし私的にイントロのストリングスが野暮ったくてあんまり聞く気が起きない。 サビのインパクトもいまひとつ。 03.Apple And Cinnamon ★★★ このアルバム製作段階で初めの方にできていた(はずの)曲。 ピアノといかにもR&Bといったパーカッションのみが入ったシンプルな曲。 日本語訳(翻訳は宇多田本人ではない)を見ると、宇多田の世界が築かれているなあとは思えるが、 いかんせん聞き取れない。これは個人の英語リスニング能力にかかってくるところだが、 ゆったりした曲なのに英語詞と訳詞を見比べながら聞くのは肩が凝りそう。 メロディラインと韻だけでも楽しめることは楽しめる。 04.Taking My Money Back ★★☆ 日本語の歌の宇多田にはない、ドロドロの恋を描いた詞。タイトルから想像できる種類の曲ではないかも。 特に印象に残らなかった。
05.This One (Crying Like A Child) ★★★ アメリカでいうバラードってこういうものなのかなあと思った1曲。スルメソング。 何回も聞いてるうちに歌詞の内容により興味が持てそう。 宇多田がアメリカで本当に作りたかった曲はこんな感じかなとも思う。 06.Automatic PartU ★★★ アノAutomaticのパート2!ということでかなり期待されていたようで、自分も期待していたが期待外れ感大。 イントロはAutomaticを彷彿させるが歌詞が自己紹介…。私的にはちょっとアレンジを加えつつも、 メロディはAutomaticをかなり残したものを想像(期待)していただけに残念。 07.Dirty Desire ★★★ 裏声に頼るところが多すぎる気がする。宇多田はもともとファルセットもわりと使う歌手だと思うが、 やっぱり声がハスキーになり気味だと思う。2006年のツアー後から歌唱力にやや難があると思う。 タイトルから推測できるように歌詞はかなりアレな感じw 08.Poppin' ★★★★ その名の通りポップで乗りの良い感じ。歌詞に中身が伴ってない気がする。 09.Come Back To Me ★★★★★ リードシングルとしてずいぶん前から配信等話題になっていた曲。 実にシンプルで覚えやすいメロディ、サビのインパクトも◎。 宇多田はこういう曲を作ろうと思えばいくらでも作れるのだろう。アメリカで売れるかどうかは別として。 Cメロの韻の踏み方はさすが。
10.Me Muero ★★★★ タイトルはスペイン語で「死にたい」みたいな感じの意味。英語で直接言わず、歌詞で鬱な感じを表し、 サビの終わりで「Me muero muero」とスペイン語でストレートに感情を表している。 曲の終盤での宇多田のフェイク(?)というかシャウトがすごい。こんな声出しちゃって大丈夫なのか… 11.Come Back To Me (Seamus Haji & Paul Emanuel Radio Edit) 12.Come Back To Me (Quentin Harris Radio Edit) 日本版限定のリミックス。評価は割愛。 評価:★★★☆ 聞けば「いいなー」という感じはするのだが1曲1曲レビューするのが本当に難しかった。 4分以上の曲はほとんどなく、リミックスを除けば35分程度で終わってしまうアルバム。 良くも悪くもBGMにぴったりだと思う。捨て曲はない。 前作「EXODUS」を発表した時、宇多田は「通っぽい音楽を作りたかった」と発言(やや問題があるがw)したらしいが、 今回は一転してポップなものを作ろうとしたようだ。しかし宇多田は宇多田。ポップではあるが宇多田らしさが出ていると思う。 私的には宇多田ほぼ一人で編曲までコッテコテにがんばったEXODUSの方が好き。 今回は今回で、音が非常に深く作られていてそれだけでも十分楽しめる。ヘッドホン推奨。
みなさん、乙
おお、いつのまにか自分も規制が解けてる…みなさん乙です。
>>192 遅ればせながらご指摘どうもです。まとめ人さんが降臨するタイミングで
別稿を用意して差し替えをお願いしてみますね。
Utadaのったらくったらレビューしてたら先こされちゃったwでも乙です
270 :
名無しのエリー :2009/04/11(土) 01:42:59 ID:MkXkxnRuO
剛紫が、エンドリや244エンドリックスに比べてどうなったか気になるので誰かレビューしてください。
>>271 コロコロ名前かえるやっちゃな・・・奴は
273 :
名無しのエリー :2009/04/12(日) 15:38:20 ID:hSv1CmZ10
V/A / GOATBED 1.JAKE ★★ アングラ風味漂う1曲。 歌と呼べるものは無く、ごにゃごにゃした英語(たぶん)の台詞と「Shading bite」の連呼のみ。 なんかサウンド的にもBUCK-TICKの『ICONOCLASM』を思い出した。 確信犯かも。 2.YOUNG VANING ★★★★☆ 英語詞の王道エレ・ビートロック(そんな言葉無いか・・・)。 若干ギタリズム期の布袋サウンドを髣髴とさせる。 キャッチーさだけでなく、狙いすました適度なダサカッコよさも含んでおり、まさにGOATBEDの王道曲といえる。 キラキラしたヴォーカルエフェクト処理も良い。 それにしても歌詞に「B-T」なるものが出てくるが、まさかBUCK-TICKのこと? 3.DECORATIBO ★★☆ ややチープなサウンドの英語詞キラキラエレポップ。 ヴォコーダーを使って高いキーに編集したヴォイスと地声のヴォコーダーヴォイスの使い分けが面白い。 が、原曲では女性コーラスだったので単に予算の都合でコーラスを呼べなかっただけかも。 出来は平凡か。 4.YOUR GRANDPA IS THE MOST ABNORMAL インストなので評価なし 淡々としたピアノのリフレインが続くが、最終的にぶっ壊れるインスト。 今までのインストの多くはTVゲームのBGM風味だったので、かなり新鮮。 本人的にも自信作らしい。 ファンとしては困惑もあるが。 5.BUDDY BEAT ★ リアルにDEAD OR ALIVEを思い出すような80年代風ディスコサウンドの日英混合詞ナンバー。 「Discharge麝香とsomeのbody」なんて歌詞が、石井がかつて所属していたバンドを思い出させる。 だが歌詞以外に特徴はなく、メロディーもいまひとつ冴えない。
274 :
名無しのエリー :2009/04/12(日) 15:40:13 ID:hSv1CmZ10
6.BY PHERO MONDE ★★★★★ やっと日本語詞。 「やっぱGOATは日本語詞でなくては」と再確認。 この曲のキャッチーさはアルバム中でも一際輝いており、過去の名曲と並べても遜色ない。 7.VOGUE MAN ★★★☆ 打ち込みストリングスを用いたイントロが素敵だ。 これも日本語詞。 冒頭の「ダッシャガラガン ブットベイべー〜」といった、どうでもいい言葉の羅列に石井のセンスが垣間見える? 8.GOODLUCK DELETE ★★★ 活動休止ライヴのタイトルだったナンバー。 英語詞。 軽やかで上品なテイスト。 これはむしろ英語詞で正解だったと思う。 総評 ★★★ 石井秀仁率いる高2病エレポップバンドGOATBEDが、石井以外のメンバー脱退による活動休止中にもかかわらずリリースしたアルバム。 新曲と既発曲のリアレンジが半々の、寄せ集め的アルバムだ。 これに先駆けてリリースされた、Perfumeあ〜ちゃんの妹である“ちゃあぽん”(西脇彩華)と組んだORDINARY VENUSのアルバムはあまりに普通すぎる出来だったが、本家であるこちらに関しては安心。 今作の最大の特徴としては音の変化が挙げられる。 スプリットアルバムやPerfume(&ロマンポルシェ)との対バンの影響からだろうか、ダサカッコ良いセンスがやや減退し若干エレガントかつアングラ風味になった。 しかしその結果、いくつかの問題を引き起こしており・・・ @かつてに比べ、サウンドに個性がやや足りない。 A大きな個性の一つであった、高2病チックな“難解だけど実はほとんど意味の無い”日本語詞が減退し、英語詞が増えた。 B曲のヴァラエティーがやや不足。・・・これは今作が寄せ集めだからかもしれないが。 以上の3点であるが、2・6・7曲目のような名曲もちらほらあるので次回作ではそこが改善されることを願う。 ・・・と思っていたら、まさかのcali≠gari期間限定復活。 とりあえず、あのバンドでまた大きく刺激を受けて帰ってきて次回作をつくってもらいたい。 下手すれば堂本剛のエンドリのように、今作が次回作への何の布石にもならない恐れすらあるが。 そのような状況のため、次回作次第で今作の評価が大きく変わる恐れもあるが、今作はとりあえずメジャー1stもしくは2ndを先に聞いてもらった後に聴くのがいいだろう。
>>274 乙。では自分も
告白/チャットモンチー
1.8cmのピンヒール ★★★
なぜか彼女達はスロースターターらしく、今作のオープニングも割と癖のないミドルテンポのロック。
短いメロディの反復でたたみかけるようなサビはいかにもギターポップらしいし、作詞も意外と上手い気がするのだが、
曲名にあたる部分が慌ただしすぎてなんかおせちのビールとか聞こえる。このバンドではおそらく1番技術のある高橋も、
4つ打ちのバスドラを軸に徐々に装飾していくようなドラミングは正直ぎこちない。
コーラスもエフェクトかけすぎて不自然なキラキラ感が出てる気が。
2.ヒラヒラヒラク秘密ノ扉 ★★★★★
何かの警告音のような緊迫したイントロで入る、お得意のカオス系。せわしなくハイハットを刻むいかにも非常事態なAメロから、
変なタイミングで突破口を見つけて明るいBメロへ展開する。サビはイントロの印象に似つかわしくなく普通にポップな出来だが、
そこからイントロのフレーズに戻る時の流れがカッコイイ。再びエマージェンシー突入。終盤のサビ繰り返しで入る
「アッホー アッホッホアッホー」とかいう感じのコーラスや、何やら変なとこ弾くベースも、非常時にはしゃいでるような
ハイテンションなお祭り感を演出している。
3.海から出た魚 ★★★★★
珍しくワウを使ったりしている、多分今作中で演奏が最もタイトな曲。イントロのギターリフは渋いロックという感じだが、
曲の全体像が見えてみれば原点回帰のオルタナ。演奏に力が入っており、歌が置き去りにならない範囲で結構色々いじっている。
高橋はある程度手数が多い曲の方がプレイが安定してる気がする。途中からファズを効かせる福岡のベースも迫力がある。
青い海というより暗い深海、優雅に泳ぐというよりあがきながら沈んでいく感じの曲。個人的にはくにおくんがもがいたり浮かんだりのイメージ。
4.染まるよ ★★★★★ 一気にシンプルになる、わらべうた風ラブソング。スカスカのAメロは染み入るわびしさ。福岡のベースはスパゴーの八熊とかみたいな ギターっぽい感じで、5度への動きがくどく、単体でみれば静かなこの曲にあんまり合わないプレイな気がするが、実は高橋の叩くフレーズが 唐突でトリッキーな感じなので、ベースが音数多めにして間を埋めたのは正解なのかも。橋本のあどけない声と曲調の相性が良く、 サビの童謡っぽい擬音もしっくり来る。終盤で感極まるように転調するが、ここでの子供がだだをこねるような橋本の高音もいい味出してる。 5.CAT WALK ★★★★ 曲名の印象に反し、ちっぽけな自分の存在について真面目に歌った曲。さすがに突飛なアレンジはしていない。そのためか割とありがちな印象で、 GO!GO!7188とYUIの中間みたいな感じの曲。細かく色々なリズムパターンを試す高橋に対し、橋本は淡々とコードストロークしながら歌う。 世間の時間の流れに対して何の影響力も持たない詞中の主人公とリンクさせているのだろうか。終盤ではその空気な主人公が、 これだけは言わせて欲しいとばかりに一瞬身を乗り出して主張する。 6.余談 ★★★ どちらかというとバンドアンサンブルに重点を置いた感じのリフもの曲。全体的に十年位前のUK若手バンドっぽいアレンジだが、 普通に歌謡曲的な出来のメロディと組み合わせた辺りから察すると、直接の影響というより我流という感じ。 メインのリフがいい感じなので、普通の歌モノみたいな構成にせずにこればっかり推して短い曲にしてもよかった気が。 ベースも高音のカラカラした感じとかはカッコイイんだが、リフのとことかラストとかで響きの落ち着かない音を選ぶため違和感が。 7.ハイビスカスは冬に咲く ★★★ 曲調も詞も能天気な曲。Aメロはどうという事もない出来だが、Bメロ途中から突如お祭りビートになる。なにィ!! Bメロ序盤ではどっちつかずなプレイをしている高橋が吹っ切れて音頭に移行する瞬間に、「え〜い、いったれ!!」的なヤケクソ気味の 彼女の決意が表れてる気がする。なかなかの無茶を通してきた。一聴目は非常に面白く、画期的なアイデアに聞こえるが、 基本的には思いつきの所業で練り込みは浅いため何度も聴くとさすがに飽きる。
8.あいまいな感情 ★★★ 恋のせいで頭がポーッとして何も手につかないような乙女のボンヤリ感を表現した曲。強めのリバーブが掛かった声で虚ろ気味に歌う 橋本のボーカルがいい感じ。ところで、高橋もそうだが、福岡もリズムの駆け引きを楽しむというよりはフレーズを奏でることを楽しむタイプのようで、 ゆったりテンポの音少なめ曲ではリズムにかなり粗がある。毎度タメがあったりなかったり安定しない2拍目にイラッとくる。 その不安定な感じも曲のイメージの形成に一役買ってはいるが。 9.長い目で見て ★★ ついに3人持ち回りでメインボーカルを取ってしまった曲。なにィ!!一聴目は面白いが、曲が普通なうえ、ボーカルのローテーションの都合上 Aメロを3回もまとめてやるので飽き易い。アルバム曲らしいアルバム曲。音の傾向は全然違うが、やることの発想はなんかゴーバンズみたいな ノリになってきた。自分がボーカルお休みの時も橋本が意外とギターがんばらないことが判明する曲。 10.LOVE is SOUP ★★★ いきなり三重奏のコーラスで始まる。いよいよもってゴーバンズっぽい。個人的に彼女達の曲は、ひとたび奏で出せば妖怪とかグルグルとかが 首をもたげて寄ってきそうな感じの曲が多い印象だが、この曲は分かりやすく可愛い感じに仕上げようとしているためちょっと異質。 それでアイドル期のビートルズみたいなスカスカの60'sロックに仕上がってしまうあたりのセンスはさすがに尋常ではないが。 11.風吹けば恋 ★★★★★ 今作中でしばしば好き勝手なプレイをみせてきた福岡が、その極みをみせる曲。イントロやAメロのコードが何だかよく分からない感じだが、 実はギタマガの採譜者も「コードネームをつけにくい」とコメントしている。その採譜を見てカオスの正体が分かった。 この女……全然ルート弾いてねえ!!橋本がそんなに変わったコードを弾いてる訳でもないが、ベースが変なとこ突いてくるため、 全体の鳴りとしては福岡の気まぐれが発動した数だけ分数コードが生まれ、曲全体でみても乱発状態になっている。ややこしいわ!! イントロのコードからしてB♭m7onF。はなっからルート弾く気ねえ!!そんでサビは何だこの爽やか青春ラブストーリー!何コレ!?
12.Last Love Letter ★★★ 福岡も訳の分からないべーシストだが、高橋も負けず劣らず意味不明なパターンを刻んでくるドラマーだということを再認識する曲。 イントロやAメロは人力ブレイクビーツみたいなリズムになっている。橋本の曲、福岡の詞、どちらにインスパイアされたとしても普通は こういうドラムにはならない気がする。ていうか2人ともつっこみなさいよ!そのドラム何ですかって!何なのこのコ達!? 3人いたら1人はつっこみ置きなさいよ!! 13.やさしさ ★★★★ 今作中に少ない橋本作詞曲。シンプルだがメロディの流れは綺麗。ダメダメな私を許してくれるのが優しさでしょ、という身勝手な持論を 押し付けてくるサビが印象的。本気か…?そんな人だったっけ?そして中盤過ぎからは、このサビをこれでもかと繰り返しながら 徐々に感情を高ぶらせ、呼応して演奏も激しくなってくる。どうも本気っぽいこの人!そういう告白!?そりゃ綺麗事よりはいいかもしんないけど! ここでそのやさしさ論を否定しようものなら即座に橋本が絶叫してはち切れ、そのまま戻ってこれなくなりそうなギリギリの緊張感のある怪曲。 思い返せば「太陽 いつ沈んだの」という出だしの歌詞からして既にダメダメ状態っぽい。こういう状態の相手にオールOKなやさしさを 発揮できなかったばかりに取り返しがつかないことになってしまった、そんな過去の失敗体験が思い浮かぶ、なかなかに後味の悪い曲。
総評 ★★★★★ 前作「生命力」の大ヒットも記憶に新しいチャットモンチーから3枚目のアルバムが届きました!みたいな売り文句に引っ掛かって買うとかなり 面食らいそうな内容のチャット3rd。かなりポップで世間寄りな2ndから一転、再び原石に戻る作業を始めたかのような1st寄りの作品。 今にして思えば2ndは「シャングリラ」のヒットを活かして稼げるときに新規ファンを稼いでおく意図もあったのかも。 今までとの大きな違いは福岡のベースが変な方向性で花開いたことで、良くも悪くもバンドのカオス度が格段にアップした。 相変わらずカッチリ丁寧に弾きこなす技術では見劣りするが、とにかく同じ演奏の垂れ流しにならないように積極的に手を入れている。 サビだけ繋げて聴いたりすれば耳馴染みの良いポップな曲が多い印象になるが、最初から通して聴くと、サビの印象と全然違うAメロだったりする。 吸収してきたジャンルが手広いからいろんなことが出来るという感じではなく、思いつくままにお試しで色々詰め込んでる感じで、どこか素人臭い。 洋楽の有名曲やマニアックな曲のアイデアを引用するような音楽通っぽいアーティストと一線を画する、今自分で考えながら作ってるような 彼女達のスタンスは貴重なのでは。良い音は鳴らせるが、それがどう良いのかをロック史に絡めて説明したりは本人にもできそうもない天然種。 全体的に歌も演奏もアバウトで曲もゴチャゴチャしており、一貫して感覚的でカオス。美しいとかスタイリッシュとかいう曲は無い。 個人的にも別に元々こういう音のバンドが好きで探し回っていたという訳ではないし、演奏はヘタウマなくらいが丁度良いと思ってる訳でもないが、 結果的には今作は聴いたらスゲエと思える内容だった。単に好みの問題だと思う。彼女達の実力が凄いのかどうかは自分にもよく分からない。 作詞は3人とも別々に担当しており、高橋と福岡は作詞自体を楽しむような創作っぽい要素強めな感じで、橋本は自分の話という印象。 いまいち薦めていい層を特定しにくいが、どちらかというと古いロックが好きな人のほうが気に入る作品だと思う。いや逆のほうが真かも。 古いロックよりミクスチャーとかの方が好きな人には向かないと思う。初めて1st聴いた時からの耳鳴りがついに止むかもしれない1枚。
総評(ピロウズのレビューでやれ編) Last Love LetterのPVでは年老いた姿でステージに立つ彼女達が描かれているが、実はピロウズにもジャケ写でジジイに扮したアルバムがある。 その作品は孤独に肯定的な曲が多いが、実際聴き手が孤独なまま年老いたとしても、いつかジャケ写さながらのジジイになった彼らがステージに上がって その作品の代表曲を歌い、その聴き手の人生は孤独ではなく彼らと共にあったと思わせることで作品を完結させるような、遠い約束をしてみせた 印象のジャケだった。今のところピロウズは順調に来ているのでジャケ写再現も夢ではない感じだが、女の子3人組バンドのチャットモンチーが、 売れなかった頃の彼らと同じように、ファンと長い時間を共有する意志を今表明してみせたことはかなり熱いことのように思える。 実際は深い意味はなく、イケメン俳優と結婚してさっさと音楽から足を洗ってしまうかもしれないが、ババアになった自分を積極的に描いただけでも 女性アーティストとしては珍しい。普通の女性に無い選択肢。PVではだいぶババアだが、その時まで残るほんの一握りのファンの前で 多分ニュースにもならないそのライブが実現される事を老後の愉しみとしてうっすらと期待したい。
282 :
名無しのエリー :2009/04/12(日) 18:55:35 ID:DWZphxoP0
>>281 >実はピロウズにもジャケ写でジジイに扮したアルバムがある。
PVやジャケで老人に扮するのは古今東西、バンドでは凄くありがちなネタだけどな
>>281 ぶっwwwww
最後マジで関係ねぇwww乙wwwww
シングルの時点で何でこいつ等カオスなんだろ、とか思ってたけどその理由がちょっと判明して腑に落ちたよw
>>281 乙。チャットとピロウズへの偏愛がw
髭の新作もお願いしたい
なんつーか他ミュージシャンのレビューでここまで信者っぷりを披露されると…… いや俺自身がピロウズのファンだからネタに過剰反応かもしれんが
286 :
名無しのエリー :2009/04/14(火) 01:29:41 ID:1IQs5S2+O
こんな素敵なスレがあったんですな〜!(驚) またきますね。
287 :
名無しのエリー :2009/04/15(水) 11:11:53 ID:QEi64K920
>>281 乙です。チャットモンチー前回聴いてないけど聴いてみよう。
pillowsへの真面目な思い入れをレビューに含ませたのは何気に初めてではw
>>278 専門用語使ってるからツッコミ入れさせてもらうが、彼女らのコードの大半がギターとベースがセットで一つコードを成してる
これはコードの概念がないピアノ経験者特有の発想
あんまりフューチャーするべき点ではないよ
289 :
名無しのエリー :2009/04/16(木) 00:06:18 ID:f4oVQxva0
はいはいワロスワロス
大半……? ピアノ経験者はコードの概念がない……? フューチャー(未来)……?
ハイカラガール/capsule 1.サムライロジック ★★★☆ 結果的に将来のcapsule像を映し出してしまっている1分強の8bitインスト。 ご丁寧に3和音。なんというゲームボーイ感。 メロディラインは和風だが、アレンジのせいであんまりそうは思われない作りになっている。 2.粉雪 ★ 和風とエスニックの中間辺りに位置しそうな曲。 実際の楽器っぽい音を打ち込みで再現しているからか、J-POPにありそうでない曲調になっている。 イントロのブラスのビブラートが気持ち悪かったり、えんえんと鳴っているコンガが鬱陶しかったりする。 メロディもマンネリJ-POPを回避しようとしすぎて変な感じ。 Bメロからサビへの繋ぎは目新しいが、斬新すぎる感も。 3.恋ノ花 ★★ パッと聴きではメジャースケールかと思うが、Dmでサビが終わりズッコケる曲。 よく聴くとここの他にも調が変わっている所がいくつかあり不思議な仕上がり。 バッキングはボサノバっぽいリズムで、やはり邦楽としては特異か。 時々ベースがスラップ化するのが面白い。 サビスタートだったり、ラストの転調で全音上がったりと使い古された感じのベタさが残るのが気になる。 4.真夜中の電話 ★☆ サビのコード進行が古臭さを醸し出す。 使っている音がそこらで投げ売りされてるキーボードに入ってそうなレベルでチープ。これもレトロ感のアップに貢献してるっぽい。 アコーディオンを使うことで古っぽさはまだ上がる。80年代歌謡系? リズムは前曲とだだ被りで、だいぶ似た印象。 電話の効果音は入れないほうがいいのでは。
5.花火 ★ こしじまとしこの歌い方って実は一種類しかない…?と疑念を持ち始める頃か。 無駄に小細工を入れる中田ヤスタカの作曲に追い付けていないのはこの曲でも同様。 臨時記号を入れれば入れるほどダサくなるのに、そのせいで歌いにくくなるのは多少かわいそうではあるが。 曲中では打ち上げ花火を模した音をぶっぱなすベタさ。 ベースラインに落ち着きがなく、せわしないイメージが常に付きまとう曲。 6.壊れた時計 ★☆ 90年代GIZA系な曲。 とはいってもZARD坂井や小松未歩と比べて歌唱力はだいぶ落ちるため、かなり苦しい。もっと頑張れこしじまとしこ。 サビのメロディ運びがベタなわりに、マイナーっぽい流れでドメジャーなメロディを突っ込んでくる謎の展開を見せたりで、曲としてまとまりがない印象。 7.愛してる愛してない ★★★ スウィングのリズムが意外とハマった曲。 無茶なコード進行が多かった今までと比べて、オーソドックスなサビが妙に落ち着く。 主旋律の下から上にかぶせてくるハモりが軽妙。 サビの歌詞は、今のところこんな着眼をした曲を見たことがないだけに新鮮。 8.うつつ ★★ 竜頭蛇尾っぷりが激しいインスト。 テクノテクノしている割にいまいち乗れない。展開はしてくるが、使用音があまりにも一定すぎる。 ゲームの「オプション」のBGM辺りに最適か。
9.神様の歌声 ★★★☆ アフリカ系パーカッシブなイントロが面白い、今アルバム内でも無国籍度の高い曲。 ハモりラインをそのままメインに持ってきたようなAメロがフワフワした感じで曲名とマッチングしているのが楽しい。 Bメロのキメの入れ方もうまい。 Bメロの締め〜サビは考えるの疲れました感満載でいまいち印象に残らない。てか何曲目かとかぶって… 10.カクレンボ ★ 童謡とポップスを混ぜこんだ感じの曲。 この頃のヤスタカはダイアトニックから外れるのは得意だが帰ってくるのが苦手なようで、つなぎ目での強引な進行が目立つ。 この曲は4小節に1回くらいの頻度で唐突な回帰が目立ち、アルバム内でも屈指の気持ち悪さを誇っている。 Aメロの入りだけならどれもいい出来なんだが… 11.電気十露盤 ★★ ボサノバのリズムを基調としたテクノ曲。 後年の「music controller(piconova-mix)」の原形がかいま見える(同曲には★★★★★をつけたい俺)。 なんだかんだで6分は長い。曲が半分の長さなら可もなく不可もなくで★★★なんだが。 12.東京喫茶 ★★★★☆ こしじまとしこの声が何となく鼻声なこと以外は非の打ち所がない曲。 他の曲と比べたら浮きまくっている。phony phonic辺りからタイムスリップした感じ。 次作からヤスタカは臨時記号はなく転調とコード進行でヒネリを加える方向に走りオシャレだと目されるが、まさにその手法。 このサビ直前の高揚感は、なかなか出せるものではない。 ヤスタカが中期capsuleの軸を確立した大事な一曲。
13.写真 ★ 何の特徴もない、と言っちゃって問題ない気がする曲。 似たような曲あったし、必要性に欠けるか。 Bメロのピアノの刻みがなければ1点だった。危なかった。 14.さくら ★★★★ アルバム内でも群を抜いて明るく、妥当なシングルカット曲。 初期capsuleは和風だ、というのはこの曲の印象が強いのだろう。他はどっちかというと大陸系だし。 マーチングバンドのような2番サビ前など、アイデア勝負がうまく決まった箇所が多い。てかティンパニかっこいいよティンパニ。 Bメロのキメはどっちかというとダサい。 Sec.ハイカラガール ★ ピアノ一本のアレンジをされた100秒にも満たない小曲。 宅録風にしているため音質はやや低め。 和モノハネモノで悪くはないが特に必要性を感じない。 総評 ★★ 紆余曲折を経て今やクラブサウンドを鳴らしているcapsuleの1stアルバム。 「初期capsuleは和風」と言われるが、別に琴や尺八を使ったりしている訳ではない。 メロディの無国籍感と効果音にある懐かしさが日本を想起させられるのだろう(黒電話を聞いて欧米を真っ先に思い付きはしないような、そういう感覚)。 今でこそ「淡々と歌える」と評されるこしじまとしこだが、この時は単に表現が出来なかったようで、ポップな曲もシリアスな曲も一本調子で歌ってしまっている。 またヤスタカによる曲も、キメの作り方や転調の使い方が明らかに変。 ただヤスタカはそれなりに分析力があるようで、2nd以降はバラード曲はほとんど書かなくなったし、誰得な臨時記号も使わなくなった。 後年の良盤が生まれるためには不可欠だった一枚。
>>288 すげー、さすが音楽知識が豊富な人は違うっす!
こんな人に見守られるこのスレはまさしく良スレ
>>291-294 まさかのチョイスだな。乙。
サムライロジックだけ馬鹿みたいに聴いてたけど、今一度聴きなおしてみようと思った。
こしこの歌がずっと同じ感じなのは中田の指示じゃね? 感情込めて歌わせたりしないらしいし
>>294 乙。では自分も。確実に需要ないが
Prism/高杉さと美
1.Intro〜Calm Inflection〜 ★★★
エレクトロニカにストリングスの音色を絡め、サンプリングした英語の語りを乗せた導入曲。
delofamiliaの2ndに普通に入ってそうな心地良い曲。1分半ほどの短い曲だが、もっと長く聴きたかった。
導入として申し分ない出来。この時点では、もしやこれが今作1番の曲になるのでは、と予想していたが…
2.Tears in the Sky ★★★★
ひふみかおり・佐々木潤夫妻がそれぞれ詞曲を担当した曲。作詞は高杉も共同名義。三連のリズムで絡ませる優美なストリングスが印象的。
高杉は棒歌いだが声質は綺麗で、ハープ等、美しい音色ばかりで固められた透明感のあるアレンジと相性が良い。メロディも丁寧。
3.青い花 ★★★★
もっと歌い方が棒になるが、それが一層声に透明感を与えている印象の曲。詞曲ともACOの提供。
メロディは盛り上げすぎたり長く引っ張りすぎたりしない平熱な感じ。アレンジもすっきりしていて心地良い。岡崎律子路線?
「私の知らないところへ行ってはダメ」という、母が子を諭すような詞を優しく歌うサビが印象的。
4.月が見ている ★★★★
古内東子が詞曲を提供した、ピアノとストリングスメインのしっとりした曲。
ドラムレスだが表情の変化が豊かで、序盤でメインを預かるピアノが徐々にストリングスに出番を譲って両者が均衡するようなアレンジが
秀逸で飽きがこない。高杉の声は所々加藤いづみ風の子供っぽい感じになるが、アレンジは大人な雰囲気で、それでいて詞世界は
世代を限らない感じの普遍的な恋愛詞なので、結果的にあどけなさとアダルトさが共存した女性像を表現できてる気がする。
5.夕街風 ★★★ SOFFetの手によるミドルテンポの普遍的な歌モノポップス。男性コーラスが意外と合っている。 しかしこの曲での高杉の歌い方は初期モー娘。みたいなわざとらしい癖がついていて、シンプルな楽曲とミスマッチな印象。 何故この手の歌手は「ように」を「よウォに」と歌うんだろう。、ただ、声量のない高杉にまったりポップスを提供した SOFFetの判断は正しいと思う。悪く言えば高杉の歌唱力はアテにしておらず、最初から声を楽器的に組み込むつもりだったとも言えるが。 6.しあわせドラマ ★★★ ぶっといリフを軸に、今作中では珍しくストリングス無しで仕上げたハーフタイムシャッフルの曲。 それにしても良アレンジ揃い。高杉の声量の都合か、今作は全般で歪んだギターがまるで登場せず、リズム体もシンプルなのだが、 それでも飽きがこない。使える音色がかなり制限されてるはずなのだが。メロディにしても、高杉に無理を強いる程のものは 出てこないが、曲の印象が被らないのは凄い。一方高杉の詞はいかにも普通の女の子といった感じで特徴がなく、コメントしにくい。 7.ありがとう ★★ 葛谷葉子が作曲した、オルガンとアコギが優しいまったり曲。 葛谷は中島美嘉にも1曲書いてるらしいが、高杉の路線もまさに丁度そこかもしれない。欲張らない手堅い曲なのだが、 母への感謝を綴った高杉の詞がミスマッチ。単純にママ、ママ言い過ぎてるから抵抗がある、というのも勿論あるが、 何より曲が洗練されてるので日本のお母さんへの感謝の歌という感じが全くしない。 東京出身だし、実際こんな曲がぴったりハマるような都会のセレブ親子だったのかもしれないが。 8.X day ★★★★ レンジのリミックス等にも参加していたCUBE JUICEによる奔放な曲。 今作中で最もリズムもメロディもつかみ所がない。そして今作中で最もシンガー高杉さと美を引き立てる気のない曲。 CUBE JUICEの曲に高杉がゲスト参加したような、主役逆転の扱い。しかし高杉の、言葉は綺麗なんだけど意味は あるんだか無いんだか分からない詞は曲に意外と合ってる気が。なんか悲しみを一つ一つ拾い集めて壁に飾りましょうとか言ってる部分が エグロマンチック。自分を振った男との思い出の写真を壁にびっしり貼るようなイメージだろうか。
9.魔法の鍵〜Dream Goes On〜 ★★★ 石井竜也とのデュエットで、なんかディズニーリゾートのアニバーサリーソングに使われたらしい曲。 元々あった曲の日本語カバーなのか、書き下ろしなのかは知らないが。 今作中で最も歌モノらしいダイナミックなメロディ展開の曲で、高杉の歌唱力不足が露骨だが、石井がちゃんとしてるので普通に聴ける。 なぜ急に高杉に不向きな曲を歌わせたのか疑問だったが、そもそも彼女が音楽に興味を持つきっかけがディズニー音楽だったらしいので、 本人が「ディズニーの曲歌いた〜〜い!!」と駄々こねたのではという気がする。 10.Part Of Your World ★★★ そしてこれが現物。高杉が感銘を受けたというリトルマーメイドのテーマ曲のカバー。もうわがまま放題。 原曲を聴いたらかなり複雑で難しそうだったが、これはかなりポップス然とした簡略な編曲をしている。 ていうか違う曲。序盤を大胆にカットしている。個人的には何の思い入れもない曲なので気にならないが、 本人的には大好きな曲のはずなのに、これだけ難所を省いたぬるいアレンジで歌ってよかったんだろうか。 11.雨音 ★★★★★ 楽曲とアレンジに恵まれた今作中でも特に印象に残った、ラウンドテーブルみたいな3拍子の曲。 コードの流れも綺麗だし、メロディもどこを取り上げても綺麗でそつが無い。奇をてらった要素もない王道の曲だが、 聴き飽きない密度の濃い曲。と思ったら作曲は高杉単体名義。そうですか…。経歴的にはいつそんなに音楽にのめり込んだんだろうという感じだが。 若槻千夏と一緒のユニットでGTイメージガールやってて、それが終わってから歌手を目指してボイトレを始めたとwikiにはあったが。 うん…素晴らしい才能だ。だいたいaikoくらいの作曲能力があると思う。もっとシンガーソングライターをアピールした方がいい。 12.Outro〜World od Prism ★★ ゆったりしたストリングスに土臭いパーカッションを加え、英語の台詞を乗せた締めの小品。やはり綺麗な出来栄え。
13.旅人〜Travel Light Mix〜 ★★ ボーナストラック。一応ヒットした西遊記テーマ曲のリミックス。どちらかというとクサいメロディの曲だし、詞が熱めなので、 歌唱力の頼りなさが浮き彫りになっている。今作中ではかなり浮いた存在の曲。やはり高杉は曲やアレンジに守られないと 何にもできない印象。多分売るための策だったのだろうが、結果このアルバムはオリコン初登場80位くらいだったらしい。 総評 ★★★★ 耳に優しい透き通った曲が並んだ印象の、高杉さと美の2nd。 本人に歌の実力は無いが、それを見越した上で今の本人の能力に合わせる形で曲やアレンジを仕上げ、高杉をいっぱしのシンガーのように 仕立て上げたスタッフの仕事ぶりが見事。高杉の能力が能力なので、かなり制約がある中での仕事を強いられていたものと思われるが、 それでも粒揃いの良曲を用意し、聞き易さも損なっていない。見事。そしてどう考えても素人のまぐれレベルでない曲を作った 高杉も見事。のはず。熱く歌い上げる曲がほぼ無く、声の透明さを売りにしているため、全体の印象としては、坂本真綾などの、 作家に恵まれた声優シンガーの作品に近い。聴く前の予想に反してしっかり作られた作品。avexもGNDよりこれ推したほうが…。 そして特異な点として、作品はすごく透明感があるが、本人の歌手デビューまでの経緯が全くもって不透明という点がある。 声が綺麗といっても歌唱力を考えたらプロデビューさせるレベルではないし、その声にしてもどこまで作られてるか分かったもんじゃない。 タレントや女優で当てた後の副業歌手でもない。あるのはルックスだけ。そんな不透明な背景を持つ彼女が歌う澄んだ歌は、 もう手遅れなほど濁ってしまった自分自身を、表面だけでも澄んで見せようとしているような悲しさを感じさせる。 しかも売れてないのがまた悲しい。絶妙にやるせない一枚。曲がよければ歌は気にならない人向け。
302 :
名無しのエリー :2009/04/17(金) 11:59:21 ID:F4y7veyF0
>>301 超乙です!
実は高杉って結構良いんじゃね?って思ってたところで。
倖田とかと違って灰汁が強くないから、聞き易いしね〜
303 :
名無しのエリー :2009/04/17(金) 18:44:25 ID:8u+Mfvo60
かけた金のわりに売れない歌手だよね、高過ぎって
AAAといいdreamといい… ガルネクは意外と売上がよかったみたいだけど
AKB48/STE LIST〜グレイテストソングス 2006-2007〜 01.会いたかった ★★★ AKB48のデビューシングル。紅白ではこの曲を歌っていた。 「会いたかった」と何回も繰り返す部分のインパクトはあるが、他の部分の印象は弱い。 02.BINGO! ★★★★ メジャー4thシングル。1.2.3.4の早口カウントから始まる爽快な曲。 01があんまり起伏がなかったのと比べて、 こっちではしっかりAメロ、Bメロ、サビとそれぞれ起伏がついていていい。 それぞれの繋ぎの違和感も余り感じなかった。 03.夕陽を見ているか? ★★ ノスタルジックな雰囲気のメジャー6thシングル。 ここまでアッパーな曲が続いていたが、ここで小休憩のミディアムナンバー。 04.僕の太陽 ★★ 若干02と被り気味のメジャー5thシングル。歌いだしのLaLaLaLaのコーラスが覚えやすくノリやすい。 雰囲気的には03からノスタルジックさを取って、02の明るさを足した雰囲気。 この曲だとサビとそれ以外のメロディの繋がり方に引っ掛かりを覚えた。 サビ→Aメロ→Bメロは平気なんだが、そこからサビに戻ったときにどことなく引っ掛かりを感じる 05.未来の果実 ★★ 04のカップリングに収録されていた曲。なんかのイベントのテーマソングみたいなイメージ。 なんか歌詞とメロディとアレンジの組み合わせに違和感を感じる。 歌詞は『明るく行こう』とかポジティブなメッセージ満載なんだが、歌声やアレンジにどこかに暗さを感じる。
06.Dear my teacher(チームA Ver.) ★ 13のカップリングに収録されていた曲。 ここまでの曲は割りと似たような印象の曲が多かったが、この曲以降は個性の強い曲が続いている。 昔の太陽とシスコムーンが歌っていたような、ミラーボールの下で歌うのが似合うような雰囲気。 サビの♪Kiss Me Baby(Kiss Me Baby)で、メインのメロディと追っかけのコーラスがかさなるときに、 すごく音が汚くなるような感じがする。 07.スカート、ひらり(Album Mix) ★★★★ パンチラ振り付けだけが話題のインディーズ2ndシングル。 Mステにこの曲で初出場したが、おかげでヲタ向けの印象を確定したと思う。 「桜の花びらたち」で出ておけばまだ…。曲自体は意外と普通なアイドル曲。 1番,2番,ラストとサビ毎にコーラスの幅が広がるアレンジもいい。 08.制服が邪魔をする ★★★ 歌詞がちょいエロティックなメジャー2ndシングル。 歌詞に合わせてか、バックも少し大人っぽくなっている。 アイドルが大人っぽいアレンジを歌わせられると 「Ah〜」みたいな吐息を入れさせられるのは宿命なんだろうか 09.Virgin love(Album Mix) ★ 08のカップリング収録曲。イメージ的にはピンクレディ。 シングルカップリングとしては面白いけど、アルバムに入れるほどじゃないような… 10.軽蔑していた愛情 ★★★★★ いじめ問題をテーマにしたメジャー3rdシングル。イントロのストリングス系からカッコいい。 なんとなく歌声に人間っぽさを感じないが、それがイジメ問題の殺伐さを感じさせる。 ベースの音が強く主張してくるのもいいと思う。
11.誕生日の夜(チームA Ver.) ★★ 子供っぽい彼氏が自分の誕生日を祝ってくれるのが嬉しい、って曲。 AKB劇場で誰かの誕生祭の日に良く歌われているらしい。 いっそCDにせずにそれ限定にされても別に悔しくないな、って感じのクオリティ。 12.転がる石になれ(チームK Ver.) ★★★★ ロックチューンのカッコいい曲。 前の曲を歌っているのがチームAで、この曲を歌っているのがチームK。 この2曲で単純比較すると、チームKの方が歌上手い人が多そうな感じがする。 13.桜の花びらたち(チームA Ver.) ★★★★★ インディーズでのデビューシングル。後に『桜の花びらたち(2008)』として歌い直して再発売。 卒業をテーマにした曲で、デビュー曲にして最大の名曲。 時々入る鐘の音もいい味を出してると思う。 総評 COの売り方でなにかと話題が絶えないAKB48の1stアルバム。 この作品の前に6枚同時発売というのをやっているが、あれは1stアルバム扱いにはならないらしい。 一応オリジナルアルバム扱いのようだが、実際にはベストアルバムとしてみた方が違和感がない。 歌詞自体は全体的によく有りそうな恋愛歌詞中心で食傷気味。 ハロプロの歌詞の主人公が全体的に受身な子が多いのに対し、AKBでは積極的な子が多い。 曲はノリの良く、歌いだしから覚えやすい曲が多いが、似通ったポップ曲が多い。
乙です。 総評で★を付けるとすると3,4ぐらいでしょうか
>>308 忘れてました
総評は★3つでお願いします
GOLDBREND / 奥田民生 1. 荒野を行く ★★★ 男らしい力強さでもって始まる一曲目。このアルバムの前のアルバム『股旅』をストイックに継承した様な曲。 馬が駆ける様なビートが逞しい。こういうタイプの緊張感は凄く民生らしい。オヤジ的緊張感。 そして一旦演奏が終わってからまた始まる、2分くらいあるオルガンソロの緊張感が、「なんか今回はガチっぽい」って感じに思わせてくれる。 2. マシマロ ★★★★ これでもかというほどシンプルなロックンロールなシングル曲。短いリフのシャープさと滑らかでロックな演奏のギャップで聴かせる。 言葉遊び全開な歌詞も、平坦な歌唱も、なんかこのロックンロールに乗ると非常に頼もしく聞こえて不思議。 最後のオチにニヤリ。素晴らしい3分弱のロックンロール。これが売れたのはいいことですね。 3. 彼が泣く ★★☆ また男らしい荒野感溢れるロック。ギターがギャンギャン鳴って合間にオルガンが鳴る。 間奏の盛り上がり方がカッコいい。三連で鳴るギターとか。全体ではやや単調だが。 詞世界も、民生らしいどこか乾いた哀愁と実直な叙述が冴えている。 4. 羊の歩み ★★★★☆ 昔なら『野ばら』、最近なら『フロンティアのパイオニア』なんかと同系統の、スピッツなんかにも通じるポップでゆったりした曲。すなわち名曲。 澄んだ音のアルペジオや軽快なドラム、コーラスなど、ポップソングとして非常に完成度が高い。民生の声もどこまでも伸びていく。 可愛らしい曲調だけど、詞はだらしない人の神様に向けての叫びだったりする。2分くらいですぐ終わる所も潔くて良い。 5. たったった ★★☆ アコースティックに始まり、途中から演奏が入っていくゆったり曲。 ギターとオルガンの絡みはどことなくアメリカン。アウトロの仕掛けできっちり終わるとこなんか好印象。 何気に歌うことの意味について歌っている。民生のスタンスが垣間見える。
6. ウアホ ★★★☆ 穏やかなキーボードとボーカルが広がる後ろでなんかノイジーな演奏が鳴り続ける、変な曲。まったりもまったり。 途中ノイズが湧き出てきたりするが全体的に上品でスイートなイメージ。なのにアホウアホウ言うギャップか。遂にはアホー!って叫ぶし。 歌詞は社会批判?いやいやただ何でもアホウと言ってるだけか。自分含めみんなアホウと。この微妙なはぐらかし具合が民生。 7. GOLDENBALL ★★ イントロで『愛のかけら』?と思ったら、なんか濃厚な演奏に突入するインスト。 やはり今回のアルバムの要である、ギターとオルガンの濃厚な絡みを楽しむものであろう。いい緊張感出してます。大人です。 でも突然後半になんか言い出す。「ベースボール!」「ベーゴールデンボウル」。オチをつけないと気が済まないようで。 8. KING of KIN ★★★★ 菌の素晴らしさ・偉大さについて歌う民生。完全にタイトル先行と思われる感じの適当さだが、これがいい曲だったりして。 アコギ主体のサウンドは牧歌的でいい感じだが、そこから突然間奏で壮大に盛り上がっていく。アウトロではピアノも入って軽やかに。 曲展開も含めた民生のユーモアを存分に感じることが出来る。コーラスとか「ヨロロロロロロロレイッヒ〜」とか。 9. イオン ★★☆ 菌の次はイオンかい!という、そういう流れ。 ピアノをバックにゆったり歌う曲。言葉少なくゆっくり歌う。伸びる声がとても気持ちよい。 ギターもどこか渋く、オールディーズな雰囲気も。 10. ときめきファンタジー3 ★★☆ パワフルなロックの後ろでなにやらスペーシーなキーボードがピヨピヨ鳴っている変な曲。っていうか何の歌だこれ? 分厚い音作りやタイトルのぶっ飛び具合がどことなくユニコーンを思わせる感じ。曲は民生ソロ的だが。 アウトロのトンでも感(速弾きまで飛び出す)が楽しい。フェードアウトして次の曲へ。 11. ふれあい ★★★ ピアノに導かれ入ってくる、今作でいちばんどっしりした曲。 ギターはもろ南部アメリカンなブルース。ピアノはなんかジャジー。どっしりの中でも、拍の取り方がちょっと不思議。 とりわけ言葉を伸ばしてふれあいについて歌う。音も歌うことも大人だ。
12. 近未来 ★★★★☆ ストーンズ全開なイントロから入る、気持ちいいくらいいかにもなロックンロール。以降の民生のスタンダードな曲調。 静謐な前曲から一気に世界観が広がっていく。サビの盛り上がりはこのアルバムのハイライトか。泥臭くも気持ちのよい開放感。 ひょうひょうと時代の移り変わりや未来について歌う。さりげなく「愛と平和だけ 捨てないでね」とメッセージを入れる具合がかっこいい。 13. トロフィー ★★★★☆ アコギから一気に轟音に包まれ、そのまま進んでいくゆったりロックナンバー。前進していくことについての決意表明の様な歌。 シンプルな構成の曲なのに凄い高揚感。歌の単調さの裏で、実は絶妙なコード進行が曲の突き抜けていく感じを上手く表現している。 一旦終わって、アコギからまた入って盛り上がって、と思ったらすぐにフェードアウト。「続きはライブでね」ってか。 総評:★★★★☆ これの前作『股旅』からライブや一人股旅やシングル『月を超えろ』などを挟みながら、2年ぶりに出された21世紀初の彼のアルバム。 数ある奥田民生ソロのアルバムの中でも、圧倒的にバラエティに富んだ内容となっている。この作品までに彼が何度も挑んできた60's〜70'Sロックに、 さらにジャズやブルースやカントリー、あと持ち前のポップさに更にユニコーン的なユーモアセンスまでぶちまけた、彼の集大成的なアルバム。 まったりした曲が多く、中だるみ的な部分も無いことは無いが、どの曲も様々なアイディアを基礎体力の高い演奏で表現しており、質は高い。 全体的に成熟した大人な雰囲気があり、だらだらした民生というイメージは割と薄め。ジャケットの通りスーツでびしっと決めているイメージ。 遊び心と成熟とを高い次元で両立させたいいアルバムだと思う。次の『E』がストイック過ぎるだけになおさら。
すいません訂正。 311のGOLDENBALLで、『愛のかけら』→『恋のかけら』ですね……。 恥ずかしい……。
>>307 >>312 乙。AKBのレビューって初めて見る気がする。積極的な女の子ってのが秋元っぽい。
民生は曲名みるとなんだかな〜だけど作詞が侮れないよね
いろんな歌手のベスト盤のレビューが読みたいわけだが。 書く人いないかな。
>>315 ベストはアルバムとしての流れだったりコンセプトだったり考えて無いの多いからね。
アルバムというよりは曲を評価するだけになっちゃうからいまひとつやる気が起きないのでは。
GLAYのベストは絶対誰か書くはずだけど。
そして、6月に椎名でスレが埋まる
>>316 玄人的な人にはそうなのかもね。
しかしいろんなリスナーがいるわけで、ベスト的なものばかり借りてる人は
多いと思うんだよね。レンタルや中古店でもよく出はらってたり。
自分で書きたい気持が無いわけではないけど、音楽用語の知識が絶対的に不足
してるし国語能力も無いほうだから。
たとえ流れやコンセプトが無いとしても、かなり気に入って聴けるわけで。
しかし各アーティストのスレを見ると自分の好きな曲が盲目オタの皆さんには
あまりう受けがよくなかったりすることもあるので、
中立的で玄人的な人の意見も聞いてみたい。
まあ、音楽的センスに欠ける人間の選択であることはわかっているが、
長々と長文すんません。
ここ自体はおもしろいから素人も見てるわけです。
>>315 自分も少し書いたことあるけど、ただのシングルコレクションの類をレビューするより
書くならアルバム&カップリング曲も入ったベストでしょうね。一番書きやすいのはファンが選んだベスト。
外れがないので熱狂的ファンも文句は出ないでしょう。ライブの流れに沿っている場合も多いのがいいです。
古いアーティストの音源がリマスタリングされてることも多いのも助かります。
あと、ドリカムの新アルバムのようにベストアルバムが付属していたり、avexやジャニーズのように
初回盤と通常版で収録曲数が違う場合も難しいですね。DVDは無視するとして、皆さんどのように扱っていますか?
>>318 ややこしいこと考えずに、書きたい人が書きたいアルバムのレビューを書く、でいいじゃん。
自分の能力のなさを開き直って人に要求するのは間違ってるでしょ。
というかやってみりゃ何とかなるもんだよ。苦労するけど文章を書く練習にもなるし。
ちなみに俺は、ベストは疲れるから避けてるw 前にベストで書いたこともあるんだけど、
シングルは濃い曲が多いから聞き込むたびに訳分かんなくなって
言葉をひねり出すのに必死で客観性も何もあったもんじゃなかったw
>>319 バージョンがいくつかある場合は、、、自分が聴いたものをレビューすればいいんじゃない?
分かるなら備考として曲数が違うものもあるって書いとけばいいだろうし。
基本的にはリクエストには答えないスレだから何書いても変わらないけどなw みんなが書きたいものを気楽に書くってスレだから。たまたま趣向に合ったレビューがあったらラッキー
んでレビューに突っ込み入れたら「スレ違い死ね」と言われる気楽なスレ
最初っから長文レビューなんか書く必要ないんだし ★と一言くらいのレビューとかでも構わないから書いて投稿して欲しいと思う
>>315 最近爆風スランプのベスト盤かったので…
爆風スランプ/決定版!爆風スランプ大全集
1.週刊東京「少女A」 ★★★☆
曲自体は若干ハードロックっぽく、イントロが微妙にかっこい普通の曲だが
歌詞などの言葉選びが曲の良さを弾き立てている。
タイトルも曲を聞けば意味が分かったり、なんでもないフレーズに実は意味があったり…
聞いてて妙にニヤついてしまう曲。気持ち悪いコーラスも魅力的。
2.うわさになりたい ★★☆
GS風の歌謡調に平仮名節炸裂の脱力歌詞が合わさったらもう腰が砕ける…。
とても、同じバンドがランナーを歌ってるとは思えない砕けっぶり。
3.無理だ!決定版(YOU CAN NOT DO THAT)★★★★
大泉洋が妙なハイテンション「ファイヤー」のCMで替え歌を歌った曲。
ひたすら、同じ曲調で「亀の腹筋」など無理なことをひたすら歌い続ける…ただそんだけなのになんか熱い。
なんとなくファンクと同じグルーヴを感じる熱気こもった演奏と変な歌詞のバランスが絶妙。
ここまで真剣に下らないことをやろうという熱意が素晴らしい。江川ほーじんの力か?。
ギャクも普通に面白いし初期の爆風スランプを総括するような一曲。
4.美人天国 ★★☆
美人賛歌というよりナルシストの曲というか…。こんな曲にCharさんが参加しているというのが驚き。
サビのコード展開など曲の随所随所で結構かっこいい所があって70年代っぽい音色もいい感じ。
ギターソロではパッパラー河合とCharさんのギターバトルが味わえる。
5.大きな玉ねぎの下で ★★★★
爆風の代表曲のひとつでサンプラザ中野の良い意味での青臭い部分を味わえる名バラード。
武道館のことを「屋根の上に光るたまねぎ」と表現するなど、中野さんの詞はなんて文学少年的。
そんな儚い言葉とそれにアジャストした綺麗なコード展開が加わったらもうおじさん殺し。
のちに、オーケストラ入りで再録されるが、シンプルなバンドサウンドで演奏されたこの曲が一番。
6.まっくろけ ★★ 明るい曲調と物凄い暗い歌詞とのギャップとサンプラザ中野の声が力強くなった所が印象的。 あとは、特になし。 7.THE TSURAI ★★★☆ いきなりどファンクでびっくり。江川ほーじんの跳ねるベースラインがたまらない。 特に、中間のベースソロの浮遊感とグルーヴ感は迫力ありまくり。これだけでご飯5杯はイケる。 高速ホーン隊がさらにファンク度を高めている。 しかし、こうやって聞いてみるとこのバンドの演奏能力はただものではないね。 なんとなく、サンプラザ中野のがJBに見える…わけはないけど。 8.Runner ★★★☆ たぶん一番知名度のある曲でファンの間では賛否両論な問題曲。自分はまぁ好きだが。 この疾走感はやっぱりこのバンド独特のもの。これもサンプラザ中野の青臭さがあるからこそ。 しかし、若干キーボードで水増ししてごまかしている感も…。それでも、この曲の良さは変わらないけど。 静と動の使い方もなかなかで人気があるのも納得。 9.月光 ★★★★ シンプルにまとめあげた音作りで怪しい雰囲気を作りあげ、そこに現代文学風の言葉が合体すれば これは名曲。とても3番の無理だを歌っている同じバンドが演奏しているとは思えないかっこよさ。 パッパラー河合の音の多さで攻めるのでなく音の少なさで勝負しているギターサウンドがいい。 この曲を聴いてみるとなかなか爆風スランプの侮れないと思いますよ。 10.リゾ・ラバ(resort lovers) ★★★ ここからベースが江川ほーじんから和佐田バーベQに変更。ここから若干キーボードが増える。 とってもポップでトレンディードラマを見ているような感じでバブル風味な曲。 初期が大好きな人はあんまり好きそうではない印象。
>>321 >>323 気楽に書くところだったのか〜
私も難しい言葉使って書くところだと思ってたワ
★と一言なら誰でも書けるからいいね
11.それから ★★★☆ NHKのアニメで使われた曲なだけに素直なメロディーと素直な詞。バンド名から想像つかない綺麗な曲。 キーボードサウンドも多いがまぁ、この曲調ならこのほうがいいかも。 「10年も20年も君のことを思うだろう」と素直に歌う中野さんの姿が印象的。 12.東京ラテン系セニョリータ ★★ タイトル通りラテン。中野さんのボーカルがものすごく熱すぎてむさい。 ファンキー末吉のパーカッションは結構凄いが、あとは…。無理にギャク路線に走ろうとして失敗してる。 13.涙2(LOVEヴァージョン) ★★★ Runnerに青春時代の要素を付け加えたような疾走感あふれる曲。悪く言えば二番煎じともいえる。 甲子園のテーマ曲にぴったりだと思う。熱い演奏と熱いボーカル…汗たらしながら聴きたい。 曲の随所に入ってくるバイオリンがこの曲の良さを弾き立てている。パッパラー河合の鳴きメロが入ったギターソロもたまらん。 14.さよなら文明 ★★★ ちびまる子の後に放送された「ツヨシしっかりしなさい!」というアニメの主題歌。 静かなAメロ→じわじわと盛り上がるBメロ→一気に爆発するサビと 物凄くポップでありながら独特のコーラスのおかげで結構印象に残っている。 低迷期といわれている時期の曲ではあるが結構いい曲。下らない歌詞も結構深かったりする。 15.勝負は時の運だから ★★☆ 井上鑑さんが作曲で参加してたりします。なんかこの時期にありきたりの曲にはなっているが…。 しかし、ピアノを導入したりかなりキャッチーな感じが逆に新鮮ともいえる。これも、甲子園ののテーマに合いそうです。 総評 ★★★ 爆風スランプのベスト盤。主にシングル曲を中心にアルバム曲もちょくちょく収録されている。 ランナーのイメージしかなかったが、ギャクあり青春あり和風ありと結構バリエーションが豊か。 意外と詞も文学的でだからこそ99年まで長くやってこられたのかなぁと。 一発屋のイメージだけで終わらすのはもったいないようなバンドなので安売りされてたら 買ってみたりすると面白いかもしれないです。ポケビ、青春、80年代が好きな人にお勧め。
328 :
名無しのエリー :2009/04/19(日) 22:22:51 ID:uigxUxawO
>>327 乙。
ランナーしか知らないけど、これ読んでちょっと興味を持った。
>>327 乙。
そういやポケビにも絡んでたんだっけ。>パッパラー河合
そして初期のPerfumeにも絡んでるパッパラー河合。 この人もいろんなところに顔を出してるよね。
>>327 乙
爆風って演奏も上手いし歌詞も面白い(ギャグ的な意味だけではなく)から
筋少とかみたいにもっと評価されてもいいのに
書かれた皆さん乙です。 なんか長くてウザいレビューが出来たんだが愛はあるんで許してくださいw THANX/愛内里菜 1.THANX ★★☆ オープニングはいつも通りアッパーな、勇ましいギターのリフと打ち込みドラムで始まるロックナンバー。 微妙にひねったメロディは良いんだけど打ち込みホーンが邪魔。 同じパターンばっかり繰り返すので退屈だし、何よりサビでも愛内の歌を差し置いて鳴りまくる。とにかく邪魔。 声量は十分あるが演奏の中にあって際立ちやすい声質ではない、という愛内の弱点を放っておいた曲。 今までの愛内のオープニングナンバーの中でも飛びぬけて出来が悪いんじゃ・・・。 2.素顔のまま ★★★ 乱暴に言ってしまえば初期ELTみたいな派手なシンセに90年代ビーイング的ギターをプラスしたような歌。 メロディもそんな感じ。悪くはないけど既聴感がすさまじい。何で今さらこんな歌を・・・。 3.Friend ★★★☆ 今作は「色々な人や物に向けてありがとうの気持ちを綴った」というコンセプトだが、それにしてもストレート過ぎるタイトル。まあ人柄か。 音的には前2曲と変わりがないミドルバラード。中音域からはじまって少しずつ盛り上げるサビメロが良い。 「あなたの存在(いみ)がわかるよ」という歌詞もなかなか。 4.Mother ★★★ 友の次は母。タイトル・・・。まあ人柄か。ギターは一度奥に引っこんでもらってシンセを中心に据えた歌。 ピコピコいってる電子音が曲に一定の軽さを与えていて耳スッキリ。今までギターがこってりしてた曲ばかりだったので尚更。歌詞も等身大。
5.アイノコトバ ★★☆ ファンに対しての感謝の気持ちを込めたバラード。イントロからギターが胃に重い。メッセージは伝わるが、 曲の出来は凡庸で相変わらず既聴感アリアリ、編曲もなんだかありがちなビーイングバラードという感じ。 サビメロも退屈だが、作曲者もその辺は自覚してるようで2番のサビを丸々カット、間奏→大サビという判断は賢明。 だったらもっとメロディ練れよと言いたくならんでもないけど。 一応彼女の名曲『Forever You 〜永遠に君と』の6年越しアンサーソングということで、曲自体の出来は雲泥の差だが、歌詞が 「それ(歌うこと)が私の全てだろうから」という推量から「私の全てだから」という確信に変わってはいる。 ・・・ところでアンサーソングって何?”アンサー”と言うからには、元となった曲には何らかのクエスチョンがあるはずだと 俺は思ってたんだけど違うだろうか。『Forever You』の中に問いかけはあるが、それはあくまでファンに向けたもので、 それに対して自分で答えるっていうのもちゃんちゃら可笑しいような気がする。 6.夏の幻 ★★☆ ・・・なんか同じ事務所の某グループに同タイトルの有名な曲があった気が・・・。と思ったらまさか編曲者がそのグループの メンバーだったという、感謝どころか何らかの確執を生みだしそうな一曲。で、曲自体はまさしくZARDが歌ってそう。 それにしても、収録曲が何故こんなに一昔前を思い出させる曲ばっかなんだ? それに愛内が心なしかそれでイキイキしてるように思えるのも何故だ?そしてその極みを見せるのが、次。
7.君との出逢い 〜good bye my days〜 ★★★★★ /\___/ヽ ヽ / ::::::::::::::::\ つ . | ,,-‐‐ ‐‐-、 .:::| わ | 、_(o)_,: _(o)_, :::|ぁぁ . | ::< .::|あぁ \ /( [三] )ヽ ::/ああ /`ー‐--‐‐―´\ぁあ 出た・・・。90年代を通して80年代ライクな曲・・・。何を思ってこれをシングルで世に出した!? イントロのシンセからしてもう何このすげえセイコマツダ臭!? 「あーーー私のー恋はーーー南のーーー」とかのサウンドをほんの少し今風にしたら正しくこんな感じかもと思わせる。 はっきり言って曲の出来自体は平凡な感じだが、80年代のアイドル歌謡曲を現代っぽく正統に再現したことは評価したい。 しかも本人的には大真面目にやってるので余計おかしい。 8.Melodies ★☆ シリアスな感じになるロックナンバー。イントロは緊張感があってなかなかだが、サビメロの消化不良感が凄い。 早弾きを交えてくるギターソロも印象に残らない。というかこれまでの曲は全てギターソロがあるが一曲も頭に残らない。 9.little star ★★ ロックナンバー。ピアノの粗末な使い方とか全体の雰囲気とか前の曲とモロカブリしているが、一応こっちの方がギター凝ってる。多分。 little starとは形態のディスプレイ画面のことで、サビでも出てくるがあんまりにも味気なくさらりと歌われてて印象にない。 タイトルコールに当たる部分くらい印象に残るように歌った方が・・・。というか今作の愛内の歌は・・・。総評に後述。 10.Change ★★ 2曲目をそのまんまリプレイしたかのような、初期ELTのようなシンセに埋め尽くされた曲。 メロディも悪くないけど印象的に聴かせるには流れ的にもう無理。 ベースの音圧が変に重く、サビで耳障りに聞こえる部分がある。ってかむしろ前の曲のベースこれぐらいにしろよ。 ところでELTだの何だの、今まで上手い言葉が思い付かなかったが・・・これは・・・HΛL?
11.Feel you ★☆ 「君」が存在することの感謝を歌う、ピアノとバイオリンによるバラード。この曲のみ生演奏。メロディあっさりしすぎ。ていうか侘しすぎ。 いつサビに入った!?何だコレ!?Rie fuだってここまで侘しいもん書かねえぞ!?と思ったが、次の曲へ・・・ 12.thankful for the birthday ★★★★★ なんか腑に落ちない流れのまま迎えてしまったラストナンバー。誕生日に感謝って、誰の誕生日?と思って聞いていくと、 「君」に感謝する描写があるから「君」の誕生日っぽい。ふむふむ、でもそれって前の曲とテーマ被ってない?と疑問を感じながら2番に入る。 どうもそれはこっちの早とちった間違いで、舞台は自分の誕生日のことらしい。待って待って、結局何に感謝したいの!? 「君」?自分の誕生日?ややこし過ぎる!!そして誕生日という視点はしばらく置いたまま話は進むが、最後の最後に 「ありがとう いつもより言いたくなるよ 君がくれる笑顔に そして今日は僕の笑顔に」ときた。 これはやられた。感謝の対象が「君」と自分、2つあるとは思わなかった。しかもメインテーマは後者。 聴き返してみれば、「君」へ感謝しつつもあまりにあっさり終わった前の曲は予めこの曲を補完する存在だったのかも(すごく前向きな推測)。 そしてアルバムの締めがまさかの「自分ありがとう」。少なくとも今まで聞いたことがない。こういうものの正統性とか説得力は 大体アーティストの人柄に左右されるものだと思うが、個人的には愛内はデビューから栄光も挫折も味わったし、その上でファンを何年間も すごく大切にしてきたと思うので、なんか思った以上に感動してしまった。 曲自体も、メロディの出来が他より練られてたり、Bメロやサビでファーファー言ってる音(何て言うのか分かりません)が妙に郷愁感を煽ったりと なかなかに良い出来だが、それよりも歌詞で聴き手をオトす曲。
総評 ★★☆ 愛内里菜の7thアルバム。 まず言ってしまえば、サウンド的にはほぼ全て打ち込みロックなものの、構成が完全に時代錯誤を起こしている。 どれもこれもどっかで聞いたことあるような感じで、曲の出来も押し並べて平均的。通して聴くのはツライ。 しかし、今作のテーマが「ありがとう」であることを考えれば、何故このような作りになったかという疑問はある程度氷解する気がする。 まず第一に、「ありがとう」というテーマが、音では表現できない記述的なものであること。つまり愛内的にはサウンドより何より 詞を一番に聴かせたいはずで、そのために実験的な音を鳴らすことは徹底的に避け、大勢の人には正義の音楽に聴こえるだろう 一時のエイベックスサウンドやビーイングサウンドに詞を乗せて発信すればメッセージがすんなり届くはず、という考えがあったと思う。 そしてそれはある程度間違いでもなかった気がする。個人的には好きな音じゃないんで評価も低めにせざるを得なかったが、別に 一昔前のジャンルをやる=質が低いってわけでもないだろうし、そこは完全に好みの問題のはず。 いやそれでも一曲一曲自体のクオリティが足りなかったと思うのは本音だけど。 それと第二に、打ち込みロックというところが大きなポイントで、ライブの出来に定評のある愛内(※1)なので 打ち込みを生楽器に変えて演奏されるだろうこれらの曲はライブでは大きく化ける可能性がある(たぶん)。 つまり愛内が「本当の感謝」を曲に乗せて伝えたい相手はライトファンを含め全てのファンというわけではなく、ライブにも来てくれる 固定ファン限定ということになる。意外とシビアだが説得力はある。何てこった、我々はふるいに掛けられている。 そして今作を語る上で外せないポイントがもう一つ。それは愛内の歌い方。基本的に一本調子。多少表面を繕った程度の歌い分けはあるが、 根本的な変化ではなく基本的に一本調子。サウンドが一昔前のものがメッセージが届きやすいというのはある程度同意するが、 曲ごとに合った(聴き易い)歌い方・合わない歌い方があるはずで、全部一本調子というのは感謝を伝えたい気持ちと矛盾する気がする。
というか自分としては「どうしたよ!?愛内歌い分けできるじゃん!INTER-Dプロジェクト(※2)とか別人としか思えない声で歌ってるでしょ!?」 と思ったりして歯がゆい気持ちになったりする。憶測に過ぎないが、これはデビュー10周年を迎えた愛内の、 「ずっと応援してくれてありがとう!これからも私は今のこの歌声を中心に歌っていくからね〜!」的な裏メッセージでは、と思う。 確かにストレートな歌声は愛内の大事な魅力だが、そればかりが武器でもないはず。 上記のメッセージに対して、普通ファン側には「うん!わかったよ!里菜りんの声は最高だもんね!!」というオールOKの選択肢と 「いや、もうちょっと冒険してくれた方が・・・」という現状に満足しない選択肢が課される。 自分としては後者の選択肢を選ぶファンでありたい。ありたいんだけど・・・・・・なんか実際に今作を聞いたりインタビューとか見たりしてると、 愛内は万全の自信を持って今作を世に送り出したように思えるし、心なしか精神状態もかなり良さそうに見える。 そんな状態の彼女に向かって、「こんなの、大したことない!」と面と向かって言えるかと言うと実はあんまり自信が無い。 ファンに対して、感謝の気持ちとともに難しい課題までも託してきた、なかなか複雑な心境になるアルバム。 前述のINTER-Dプロジェクトとかもそうだが、音楽的に新しいことを追求する姿勢はまだ全然見れるので、次回作こそには期待したい。 ※1…今作の初回盤Aには去年のライブを収録したDVDがついてくるが、100分超え20曲という到底オマケではないボリュームで、 クオリティもなんかビックリするほど高かった。でも値段が5000円。 ※2…愛内とトラックメーカーとラッパーの3人で組んだクラブ系ユニット。去年からシングルのカップリングにオリジナル曲が収録され始める。 最近シングルタイトル曲よりこっちに期待をかけるファンが多い。 最後宣伝になったwすまんw
>>338 乙です
愛内里菜のレビューだけに愛が伝わってきた
乙 確かに愛は感じるw
これは良レビューw
愛のあふれたレビュー乙 ごちそうさまですw 前作の「TRIP」の高評価を受けて聞いてハマった自分としても残念だったな、今作 悪くは無いけど特筆するほどよくはない感じ。企画ミニアルバムでもよかったくらい 倉木は10周年だって言って盛り上げてるけど こっちは対照的だなー…
343 :
名無しのエリー :2009/04/25(土) 15:32:19 ID:oSXlg4Yn0
2曲目の『素顔のまま』ってPAMELAH(ELTの原型になったビーイングのダンス系ユニット)っぽいなと思ってたら、本当にそのメンバーだった人が作ってるんだよ。 だから90年代っぽいんだと・・・。
The Secret Code/東方神起 1. Secret Game ★★★☆ エイベックス系からジャニーズ、ハロプロまで幅広く活躍するR&Bプロデューサー、 AKIRAがいきなり登場。ゴージャスなピアノとスパイ映画のようなスリリングな ホーンやベースが聴き手の心を躍らせるダンスチューン。 歌詞のコンセプトはルパン三世的な怪盗だろうか。 2. FORCE ★★★☆ マーチ風のトラックをフィーチャーしたダイナミックなR&B。 フレーズの隙間を埋めるシンセやフィル、低音コーラスが耳に残る。 時折挿入される「♪ン〜〜〜ン〜〜〜」というハミングで少し笑ってしまったが結構可愛い。 韓国人ボーカリストお約束の舌足らずな日本語が上手いことビートに乗っていて 絶妙な聴き心地。この日本語の発音でEXILEとかと住み分けしてんだろうな。 3. どうして君を好きになってしまったんだろう? ★★★ StarGateとかがプロデュースしてそうなミディアムバラード。 メロディーやコーラスワークは美しいが、それよりも幻聴のように軽い上音と、 地に足ついたバスドラの方が聴いてて気持ちが良い。 意外なほどあっさり終わる、曲名とは違ってコンパクトな尺に好感が持てる。 4. Nobody Knows★★★ ニュージャックスイング風のクールな曲。 弾けるピアノとベースが印象的なトラックをそつなく乗りこなす。
5. Beautiful you★★☆ 作中では数少ない、オケに生バンドを従えたミディアム曲。 やや地味で耳タコ気味なメロディーだが、黒いベースとタイトなドラム 哀愁あるアコギが曲を切なく盛り上げる。ちなみにベースを担当しているのは 故hideとの仕事などで知られるChirolyn。彼のベースを東方神起のアルバムで聴けるとは…。 6. 忘れないで ★★ タイトルからして女々しい、一時期日本のチャートを席巻した 韓流スターによるベタな泣きのバラードみたいな曲。 未練タラタラな湿っぽい歌詞はメンバーが手掛けているそう。 7. 9095 ★★ メンバーが単独で作曲・アレンジを担当した曲。 若気の至り的な冒険的なアレンジではなく、不穏だが美しいピアノの音がループする しっとり静かな王道R&B曲。静かすぎて眠気を誘われるがクオリティは決して低くないと思う。 なかなか多才なグループである。 8. 呪文 -MIROTIC- ★★★★☆ 低音もバッチリ拾えるスピーカーで聴きたいダンスチューン。 ここまで女々しい歌詞の曲が目立ったが一転、「俺に落とせない女は居ない」的なジゴロ節で、 彼らの母国では「歌詞がエロい」ということで有害曲指定を受けるという憂き目に。お堅いなぁ。 誘うようなウイスパー気味の声で聴き手の心をジワジワと掴もうとするも、 中盤のヤンチャが過ぎるラップと素っ頓狂なシャウトで空気が一変、 ロック的な熱い歌唱のコーラスがかぶさり、クールに気取った歌詞とは正反対、 どんどん曲が熱を帯びていく。このちぐはぐな感じがなかなか美味。
9. TAXI ★★☆ ピアノやストリングスをフィーチャーした王道泣きのバラード。 悪い曲ではないが正直女々しいバラードはもうお腹一杯。 「もっとアッパーで熱い曲で攻めてこんかい」という感じ。 10. Stand Up! ★★ USアイドルグループのヒット曲をそのまま日本語で歌ったようなミディアムR&B。 ゆったりとしたテンポの曲なのに歌詞は「とりあえずパーティしようぜ」みたいな能天気さ。 11. Survivor ★★★★ ダイナミックレンジの狭い流行りのバキバキなエレクトロ曲。 ポジティブ一辺倒な歌詞で、Perfume「Dream Fighter」などを思い出す。 美しいコーラスワークが売りっぽい東方神起だが、彼らが最も映えるのは この曲のようなテンションの高いダンスチューンだろう。 オートチューニングのかかったコーラスと生々しく熱を帯びたボーカルの絡みが良い。 12. Kiss The Baby Sky ★★★ メンバーの自作曲がまた登場。 生バンドを従え、コーラスを生かしたクライマックスっぽいミディアムバラード。 おそらくメンバーの結束を示すような語りなどが入っており、終始温かな空気感が 漂っているアットホームな曲で、彼らのファンにはたまらないのだろう。 それにしても、バリバリロック畑出身なのにこういう曲でもサラっと耳に残る フレーズ弾くChirolynってやっぱ凄い。 13. Bolero ★★★ ラストもやっぱりバラード。「もうバラードいらんよ…」などと思いながら聴いていたが、 壮大な盛り上がりを見せる後半のコーラスとストリングスの音色にうっかり感動してしまった。 ベタだけど真正面からこういうこと出来るのは素敵なことだろう。
総評★★★ 韓国出身アイドル・東方神起の4th。 バラード曲では巧さと若々しさの同居する達者なコーラスワークをサラっと披露して 同世代のジャニーズ系との違いを見せつけ(もちろんジャニにはジャニの良さがあるが)、 同じレーベルで音楽の方向性も似ているEXILEとは独特な日本語の発音で差別化を図るなど、 J-POP界の隙間を巧いこと付いている。舌足らずに発せられるタ行やザ行などは妙に耳に残り、 これらの語を含む単語をハイトーンで熱唱する部分が個人的にはツボであった。 特に、終始高いテンションで、タ行ザ行を連発しながら駆け抜ける「Survivor」では。 かなりの高揚感を味わった。また、「呪文 -MIROTIC-」などのダンスチューンでたまに聴ける、 ロックバンドのボーカリストのような熱い歌唱は、ソツなく披露されてる(ように聞こえる) コーラスワークよりも血が通っているようで魅惑的。 エイベックスのR&B系レーベルRhythmeZoneから出てるだけあり手堅い曲が並び、特に 冒頭4曲を聴いてかなり期待値が上がったのだが、中盤〜後半にかけてしっとりした曲 が連発され、ややダレ気味に。「もう少しバラード減らしてダンス曲が入ってれば…」 「曲のバリエーションがもっと多ければ…」なんて思ったが、 彼らのコーラスワークを堪能したければたぶん問題なく楽しめる一枚。
乙 テレビで少し聴いたけど、呪文はよさ気だったなぁ 有害曲指定されたのかw
アルトコロニーの定理/RADWIMPS 1.タユタ ★★★ クリーントーンのギターと気だるいボーカルが物悲しい雰囲気を醸し出しているオープニング曲。 ボーカルの声質が声質だけに短調の曲を歌うとやはり音速ラインっぽい。ドラムのパターンは何か違和感があるが、 綺麗に音を散りばめたアルペジオとひねりのあるメロディは印象的。手数が多い割にチョーキングやビブラートを 使おうとしないギターが独特。単にいっぱいいっぱいなのかも知れないが。 2.おしゃかしゃま ★★★★ 一気に派手になるファンク寄りミクスチャーロック。派手に動き回るギターだが、やはり粘り気がなく淡白。 しかしこれはクラビネットっぽさを狙った意図的なものか。なかなかファンキー。ベースも安定感がある。 しかし、非力なボーカルと共存するためなのか、そもそも基本の音量が小さいのか、ドラムが妙に奥まってて、盛り上げ所でもガッツリ来ない。 まあこのバンドはボーカルを潰さないのが前提条件のようなのでこれが妥当か。歌詞は韻踏みというか言葉遊び優先で意味が軽い部分が多いが、 「生まれ変わったって 変わらなくたって んなこたぁどうだっていいんだ」はかなり意外。そこどうでもいいんだ。 3.バグパイプ ★★★ いかにもなメロコア。大体ビークルとかエルレとかそんな感じだが、武田のベースの分だけ優位。こういう音粒の良い、8ビートがキレイな べーシストは普通あんまりメロコアとかしなそうな印象があるが(シャカラビのベースは近いもんがあるかもしれんが)。と思って調べたら 武田はマーカス・ミラーとかその辺が好きらしい。何故RADに…。スタジオよりバンドの方が儲かるからか。レミオの彼みたいに。 曲のほうはメロディのバリエーションが少なく物足りないが、暴走族の「パラリラパラリラ…」を再現したサビメロは妙な疾走感がある。
4.謎謎 ★★ 蔦谷好位置がYUKIに提供するような電子ポップスに、バンプのB面曲みたいなサビメロを合わせた曲。おお器用。そういう事が得意な人達に 心当たりがあるが、多分引き合いに出さないほうがいいんだろう。詞は曲名通り、なぞなぞベースで愛のハウトゥー的な感じ。 何というかなぞなぞという遊び自体野田に合ってる気がする。自分だけが答えを知ってる状況から「知りたい?」と気を引こうとしてくる感じとか。 女の子の「何歳に見える?」みたいな。しかし詞の都合上、同じメロディを延々やるのでウンザリする。 5.七ノ歌 ★★★ モット・ザ・フープルとかその辺のグラムロックのバラードに、早口のボーカルを乗せたような曲。ここまでのプレイと一転、 桑原がチョーキングを多用して、いかにもロックなうねりのあるギターを弾いている。どっちも出来るわけか。 ドラムはやはり軽い。歌詞もどうでもいい部分が多すぎる。今まさに野田と話してるような会話の臨場感を再現する意図かもしれないが、 既に野田に魅了されてる人以外を惹きつける要素はあまり無い。むしろ中立の人に、そこまでお前に興味ねえよと引かれる要因になる気が。 6.One man live ★★ ジンみたいなイントロで入るが、中身は演奏が上手くて歌が軽いバンプといった感じのアップテンポなロック。野田の歌い方は狙った媚び声という感じで、 詞の緊張感を伝えることには失敗している印象。詞のほうも、「ハウったってそんなの構わない」「ゲインを目一杯上げて」とか歌うが、 そもそも彼らの音作り自体丁寧で行儀のいい感じなので説得力に欠ける。演奏がしっかりしてても歌と詞がこうだとやはり説得力がない。 思えばバンプの場合、ボーカルが真摯な生き様を歌ってるけど隣でギター弾いてる奴が楽勝人生すぎて、藤原ソロならともかくバンプに言われてもなあという 感じだったが、ラッドは逆という印象。
7.ソクラティック・ラブ ★★★ ベースが隙間を作ったせいか、急にドラムがデカく聞こえる、初期林檎路線の曲。ギターは結構派手に動き回っていて、フレーズも ちょくちょく変えているので複雑。ライブで再現するのが大変そう。詞は途中までは自分が何なのかという話だが、いつの間にか 星座あるあるネタに。このバンドを聴く気なら基本的に歌詞を調べる習性が必要かも。ひとつ聞き漏らすとサッパリ。 しかも星座の話が出るきっかけは君の心の形を知りたいというくだりのはずなのに、最終的にはあの星座が双子に見えるなら 俺は何なんだという自分話に戻っている。これラブソングか? 8.メルヘンとグレーテル ★★ 母性本能をくすぐる意図が歌い方に露骨に出た印象の、ふわふわしたスローな曲。野田の書く曲はメロディが割と安直なため、 どうしても詞の内容に耳が行きがちなのだが、彼の詞は大きな主題に沿って小ネタがあるというより、まず小さく上手いこと言ったフレーズを 並べて、後から大まかな括りに当てはめて曲にしてるような、目的と手段が逆転してる印象。そのため同じような事を言ってる曲が多い。 そんな中で本人のストレートな考え方が出てるかなあと思う部分としては、「人と書いて嘘と読み 嘘と書いて人と読む こんな時代だからこそ見える意味をなくさぬように」のところか。何と書いて何と読もうが別にいいが、なくしたくないのが 「見える意味」だという点に野田の文字に対する執着が出てるのでは。こんな時代だからこそ、目には見えないけどそこにある 大切なものをなくさないようにしよう、というほとんどのアーティストの主張と一線を画している。思えば野田は、言葉だけで 人の心は動かせるということを証明する象徴的な存在なのかも。 9.雨音子 ★★★ 全体的に武田が屋台骨となって曲を支えている印象の、ミドルテンポの全英詞曲。 曲自体はありきたりで、メロディもひねりが無いが、歌のリズム感は良いのでさらりと聴ける。ドラムはイントロのギターのリフに 合わせようとしすぎて、バスドラがやたらくどくなっている。そのため曲の盛り上がりのピークが、サビではなく、その後に戻る イントロのフレーズの部分になってしまっている。全体的には器用なんだけど強いショットが無くて事務的な印象も。
10.オーダーメイド ★ 弾き語りでやるか、もういっそ本とかで発表すればいいのではと思うほど歌詞重視の曲。 詞の展開に合わせて演奏を盛り上げるのが歌ものバンドの基本スタンスだと思うが、この曲は場面がなかなか進まず、同じメロディを 延々繰り返す。演奏陣泣かせ。武田がかなり頑張って味付けしているが、これだけAメロがくどいと演奏での判別は難しく、 弾いてるほうも歌詞を聞き逃したら今どこ弾いてんだか分からなくなりそう。楽曲としては6分近くも引っ張るような出来とは思えない。 歌詞がダメならそこまで。さて詞だが、生まれる前に誰かとやりとりをして自分の姿を決めているが、その「誰か」がどこかで逢った人のような… という内容。M2で生まれ変わりとかどうでもいいって言ってたような…。M5あたりでは、僕を君好みの顔に生んでくれたオトンとオカンに感謝 とか言ってたが、この曲でのやりとりからすると「僕」の姿かたちは「僕」と「誰か」で決めましたと言ってるようなもんだし、 両親の遺伝子なんて蚊帳の外なのでは…。出だしは「きっと僕は尋ねられたんだろう 生まれる前どこかの誰かに」と推測形だが、 段々やりとりが妙に詳細になってきて言い回しも断定形になる。最終的には「最後に一つだけいいですか?どっかでお会いしたことありますか?」と、 今収集した情報からひとつの結論を導き出したような描写が出てくる。そもそも最初から憶測の話で、生まれる前にそんなやりとりが あったかすら定かでないレベルのはずでは…。そこまで言うなら最初から断定形でよかったのでは。妄想でお話を作るなら作るで、 浸りきれるようにして欲しい。気になる点が多すぎる。得意の小ネタにしても、口を二つつけてあげると言われて断る時の理由が 「一人とだけキスができるように」。嗚呼フルーツポンチ。大体口が一つあれば普通に何人ともキスが出来るのでは…。一人としか キスをしたことがないんだろうか。ただこの詞の中で、「涙」をオプションでつけるかどうかというくだりはハッとする。
「僕」と「誰か」は運命的な繋がりがあるかのように描かれているが、ここでは「誰か」が「面倒だからってつけない人もいるよ」と 発言しており、少なくとも「誰か」は「僕」以外にも多くの相手とこういう不思議なやりとりをしている事が読み取れる。 「誰か」は前世からの運命の恋人とかそんなオチかと思っていたが、これでは全然運命的でないので、やはり「誰か」は神様という 解釈が正しいか。運命で結ばれているのが2人だけとは限らない、という皮肉かもしれんが。 11.魔法鏡 ★★ ビート系と青春パンクの中間みたいな印象の曲。メロディやコードについては特筆する点は無い。ありそうな曲。 しかしベースのアタック音がはっきりしててビートが気持ちいい。ドラムはやはり引っ込んでて、相対的に迫力不足に聞こえるが 幾つかライブ映像を見た感じではもっと上手いので、やはりCD化にあたって全体のバランスを考慮した結果ぞんざいな扱いにされたのかも。 ギターは逆にライブでCD以上のことは期待できそうもない感じだったが。エモな曲調の割にはボーカルが軽い。まあボーカルがパワー不足なのは この曲に限ったことでもないが。ドラムがもっとSASSYみたいにガンガン行ってれば野田の歌も今頃たくましかったのかも。 魔法鏡と書いてマジックミラーと読ませる小細工も内輪ノリっぽい閉塞的な印象。 12.叫べ ★★★ 単音フレーズを絡めるのが好きな桑原が珍しく和音のリフ多めに仕上げた、ミドルテンポのギターポップ。 これといって珍しい曲調でもないが、普通に演奏も上手く手堅い。まあ彼らの曲は既にあるジャンルに準じて作ったものを 手広く網羅している感じで、意外なジャンルの組合せで挑戦的なものを作るタイプではないので、ラッドらしいといえばラッドらしい曲か。 なんか若手っぽくないスタンスだけど。ごく当たり前のことをするだけなのに、さも偉業を成すかのようにご大層な言い回しをする詞が なんかめんどくさいキャラを思い出す。なんか拙者だYO!とかいう人。
13.37458 ★★ 個人的に野田節ここに極まれりといった印象のバラード。なんかスネアのタイミングに違和感があるというか、2拍目に比べ4拍目が 前のめりな感じがして落ち着かない。曲はこれといった特徴がある訳ではないが、詞は名曲を予感させる。途中までは。 色々と定型の言い回しのあげ足を取って「この何とでも言える世界が嫌だ」と歌い、じゃあどうすればいいんだという問いへも 自分なりの筋を通した回答が用意できず「そんな事は俺もわからない」と返す。俺ならこうする、もっと改善できると思う点があるから 批判するのが一般的なような。まあそういうのは全部布石で、最後は自分を見つめ直して一皮むける前向きな結末になるのではと期待したが、 「こんな歌歌えちゃう世界が嫌だ」で終わってしまう。世界のせいですか…。今作を聴いた自分の印象では、何とでも言える世界だから それを利用して自分に都合のいい解釈を並べるのがまさに野田の作風という感じだが、野田は「こんな歌歌っちゃう自分が嫌だ」と歌うどころか、 そんな歌を自分に作らせる世の中が嫌だと主張してきた。そうなんだろうか…。自分の内面を素直に詞にしていれば普通は一貫性が出てくるし、 何とでも言える中でも自分の言いたい事、言うべきでない事を選ぶようになるのでは。しかも「黙っててパパァ〜 パパァ〜」とか おちゃらけたフレーズを入れて、(笑)なムードで茶化す逃げ道まで用意している。結果的には、野田の人間性が最もよく分かる曲となったか。
総評 ★★ 年齢の割に演奏が上手いが、それがあまりいい方向に転んでない印象のラッド5th。 初めて彼らのアルバムを聴いたが、技術的には武田のベースが核という印象。武田はべーシストらしいべーシストで、音符の長さに気を配った、 インストバンドの人みたいなカッチリした演奏が持ち味。ドラムは何故かベースに比べ音量が小さいが、大抵の曲をそつなくこなしており、 出過ぎない理性を持ち合わせてる印象。リズム体については、メジャーデビュー前に首をすげ替えて補強した成果が出てるのでは。 ギターはリズムギター的なプレイを得意とするタイプではないが、メロディアスなプレイで野田の単調なメロディラインを彩っている。 野田については、まずボーカリストとしては、今の力量でファンに受け入れられている以上伸びしろは無いのでは、という印象。 野田にとっては実際に上手いかどうかより、聴く層が上手いと受け取ってくれるかどうかのほうが大事なのでは、という気がする。 作曲面ではテンポの良いメロディ音の配置が特徴的で、実際メロディレスなラップはしてないが何曲かラップもやってたような印象さえ受ける。 しかし詞を重視するあまり構成がくどくなりがちで、詞に興味を持てない人が演奏の魅力だけでラッドを聴くのはキツそう。
詞についてはパッと聴いた印象ではどれも野田視点で書かれているように感じるが、幾つか重大なズレがあるので、多分複数の主人公がいるのだろう。 しかしそれが分かりにくいので、まるで野田が思ってもないことを口先だけで並べたせいでつじつまがあわなくなってしまっている…かのような 誤解を招き易くなっている。しかも節々でおちゃらけを挟むので、別に本気じゃないし的な言い訳をあらかじめ用意して実態の直視を避けている …という言いがかりも付けられかねない。その辺が笑い者覚悟のUVERあたりとの違いか。自分の持っているメッセージを伝えるのが目的というより、 色々なメッセージを持ってる奥が深い人だと周囲に思わせることが目的で、詞が雰囲気だけで中身が無かろうがそれで上手いこと崇拝されるなら それで充分という考えの持ち主なのでは…と思われやすい節もあるかもしれない。しかし野田に言わせればそれは誤解する人が悪いのではなく、 何とでも言える、どうとでも取れる世の中が悪いだけのことだし、どうしていいかも分からない事なので、仕方ないのだろう。 共感する人が多いというのは非常に納得できた。色んなところで言われている通り、聴き手を選ぶ一枚。
>>312 奥田民生さんのそのアルバムは2000年にリリースされてるので、21世紀ではないような気・・・
間違ってたらすいませんw
>>356 乙です。
今週のシングルでアニソンが一位になるって言われてるけど、名誉なのか不名誉なのか・・・
個人的には若干ショックですね・・・。
>>357 アニソン一位は何度もあったことでは?
あなたがタイアップの事実を知らないだけで。
>>356 乙です。今回何故か「乙。では自分も」って書かなかったですねw
キャラソンがデイリー一位を獲得するのは史上初だな。
>>356 乙。
>>357 を見てるとアニソン板にわざわざレビュースレができた理由がわかる気がするわ
>>361 アニソンもJ-POPも演歌もおんなじ日本の音楽なのにな
イメージ的に悪いのは仕方ないよ それでも、かわまこが好きです。
ravex、倖田あたりキボン
同じアルバムのレビューは書き手の好みなんかもわかるから良いね。 アニソンのレビューもこっちでやったっていいのに、スレ住人達自らアニソンへの敷居をあげちゃった感じ。
aqua timez うたい去りし花 をお願いします
368 :
名無しのエリー :2009/05/01(金) 01:46:02 ID:cFs+oRqA0
よしじゃあアニソンやってみるか、と思ったんだけど よく考えたらこれオリジナル+バッキバキのリミックスなので アニソン要素ほぼ皆無でした。 とりあえず投下します。
369 :
名無しのエリー :2009/05/01(金) 01:46:52 ID:cFs+oRqA0
natal/anNina 1.initial★★★☆ ピアノとヴァイオリンによる1分強のアルバム導入的なインスト。 後ろの方でかすかに鳴る風鈴の音がどこか清涼な寂しさを感じさせる。 後になって出来ただけあってかなりアルバムの性格が出た曲。 2.子午線★★★★☆ ピアノのコード音とAnnabelの歌に徐々にパーカッションと 笛と思われるちょっと間抜けな音がかぶさる。 サビに突入するとともにエレクトロニクスも入るが静かな印象はそのまま。 歌詞はAnnabelのアルゼンチンと日本という二国間を行き来しながら 幼少期を過ごしたことに起因するノスタルジーが良く表現されてると思う。 3.うわのそら★★★☆ 相変わらずピアノが主役。でもちょっとニカ色強めかな。 ダウンテンポというか速度を落としたブレイクビーツと 淡々としたAnnabelの歌が独特の浮遊感を生み出す。 サビのコーラス/掛け合いは中々面白いけどライヴでの再現度外視だなぁ。
4.肥えた太陽★★★★☆ 一転して激しめのナンバーだけど相変わらずダウナーです。 ピアノがかなり強めに出ておりイントロ/Aメロはメローなジャズ風味。 サビでのヴォーカルはかなり演劇的、演技的で このあたり好き嫌いが強く出そうではある。 演奏の方は眩暈を覚えそうな、倒錯した激しさに溢れてます。 5.目蓋★★★ ちょっと妖しげな呟きで導入し、ピアノとコントラバス、エレクトロニクスが入ると 霞がかったような夢見心地な世界を作り出す(相変わらず呟きは続いてます)。 サビはちょっとビート強めに、ハープらしき楽器も加えながらとても綺麗に進行。 使用楽器/音色がそこそこ多いわりに、全体的に静かな雰囲気が保たれていると思う。 6.シメオンの海★★★★★ 水とか波紋を想起させるような浮遊感あるエレクトロニクスで導入。 扇情的なヴァイオリン、7thあたりだと思うがやや不安定なコードを使い不安を煽るピアノが 印象的なAメロから徐々に盛り上がっていく…がBメロで一端収束。 Annabelのコーラスから徐々にサビへと入るが歌詞と 荒れ狂う波のような演奏のためかなり幻想的。
7.対象a (adonde vuelvo)★★★★★ 「ひぐらしのなく頃に 解」ED曲のリアレンジ/リミックス。 少しボサノヴァっぽいコードを使うギターが全編的に鳴らされている。 原曲の6/8が5/4に変更されているものの、 (inazawaは6/8→5/8と言っていたが明らかに5/4の方がとりやすいと思う) 少し崩したヴォーカル(再録)により 初聴時には一瞬混乱するかもしれない。 全体的に生演奏で原曲以上にジャズ要素を感じる。 リミックス、というよりは少々ダブ要素がある気も。 総評★★★★★ 「対象a(アー)」でデビューを飾ったanNinaの1stミニアルバム。 「対象a」が好きでそのリミックス、ということでちょっと興味持って試聴したら 異常な完成度にビビったので買ったら他の曲も良くてびっくり。 本人達も言っている通り「ノスタルジー」を主たるテーマとして 全体的な雰囲気が統一されていて聴きやすい。 しかしながら変拍子の多様や、かなり凝った進行など、 実験的/テクニカルな要素も多いのでそういうのが好きな方にもオススメできる。 フルアルバムの完成に十分期待を寄せれる出来。
372 :
名無しのエリー :2009/05/01(金) 13:10:08 ID:PhqVXijHO
Ken /IN PHYSICAL 全ての曲をじっくり聴いてみて、この「IN PHYSICAL」というタイトルにふさわしいアルバムになっていることを確信しました。 全体的にPOPやロックな重いサウンドが多く、L'Arc〜en〜Cielとは対になっているアルバムと言えるかも知れません。 安っぽい言い方かも知れませんが、「聴きやすい」アルバムなのではないでしょうか。 もちろん曲が軽いとか、そういうことではありません。むしろサウンドをしっかり聴かせてくれていると思います。 シングル曲「Deeper」「Speed」はこのアルバムに入ることで違った魅力が出て、何となく新鮮でした。 リードトラック「S」、「IN PHYSICAL」は シングルになっても全くおかしくない完成度です。 アルバム曲も相変わらず捨て曲無しの顔ぶれですが、特に気に入ったのは「MY ANGEL」。 kenさんのファンに対する想いが感じられる詩です。 ジャケットのように、全ての曲がキラキラ輝いているそんなアルバム。 もはやオリジナルアルバムの枠を越えていますし、お薦めできる渾身の一作だと感じました。
スレタイをよく読め
アニソン要素ほぼ皆無だからこっちにしたんじゃね? わからんけど。まぁ一応乙
いや「全曲レビュースレ」なのに総評だけだったから
そんなこと言っちゃってるけど実はみんな
>>372 のリベンジ待ってるから!
帰ってきてね
>>372 !!
あ
tst
乙
今更だが
>>372 はコピペの改変だぞ
あとまとめの人乙!
384 :
名無しのエリー :2009/05/02(土) 20:10:51 ID:fqgMm5mq0
>>381 乙
読み返して見るとすごい気持ち悪いレビューもあったりしておもしろいな
>>385 本人からすれば黒歴史なレビューも
結構あるのかもなw
初投稿です。こんないいスレがあったんですね。みなさんお疲れです。 あまりに絶賛すぎたのでイマイチなアルバムも投稿してバランスとろうかと思いましたが、 疲れたのでやめました。 米倉千尋 / jam 1. ドルフィン・ソング ★★★★ シンプルなサウンドながら、海を連想させる音づくりは見事。 イントロのエレキギターはまるでイルカの鳴き声の様。 一曲目を飾るにふさわしい船出の曲。 2. Butterfly Kiss ★★★★ 日本的なメロディが印象なちょっとアニメソングかかった幻想的な曲。 韻を踏んだ歌詞が面白い。 3. 陽だまりをつれて ★★★★ シングル曲にしては地味かも。 温かく、やわらかな曲です。 ファンへのメッセージソングらしい。 4. 甘い甘い毒 ★★★ ある意味「jam」のメインともいえる曲かも。 これまで少なかった「大人」を表現した珍しい曲。 女のずる賢さが表現されている。
5. 琥珀の揺りかご ★★★★★ 無機質な機械音で装飾された、 細部まで拘った作りこみを実感するプログレチックなバラード。 パーカッションの響きが心地よい。 6. 濱のメリー ★★★★ スカを取り入れたアップテンポの曲。 ここまでの針の振り切り具合はすごい。 7. レンズ越しの宇宙の下で ★★★★ 宇宙から地球を見下ろしている情景が目にうかぶよう。 間奏のリコーダーがいい味を出している。
8.I t’s a beautiful day ★★★★★ 海沿いを走っている車が目に浮かぶような、テンポのよいハイテンションな曲。 間奏のフィドル(?)が心地よい。 米倉千尋最大の魅力である感情表現豊かな歌声が炸裂。 9. Little Soldier 〜album version〜 ★★★★★ 野球ゲーム「パワプロ」のテーマソングということもあって、夏のイメージが強い。 「子供」の迷いない無邪気な元気があふれている。 こういう歌を歌わせたら彼女の右にでる歌手はいないのではなかろうか。 そうる透によるドラムが疾走感をより一層引き立たせている。 間奏のドラムソロは聴き所。
10. ライラックの花束を ★★★ 「卒業」の歌でもあり、「別れ」の歌でもある悲しい歌。 チェロの響きが悲しさを引き立たせる。 11. 「あいのうた」 〜album version〜 ★★★★★ 前曲の余韻を引きずるような悲しさ漂う曲。 最後に前向きに締めくくるのも米倉千尋らしい。
総評★★★★★ 米倉千尋の6thアルバム。 3rdアルバムから始めた作曲の才能がここにきて開花。 「jam」というアルバムタイトルが示す通り、濃密で熟成された曲が続き、 クオリティはとても高く、あまりに豪華な曲揃えに驚くことでしょう。 音楽性としては、変化球が少ないストレートなポップスだが、 アルバムとして統一感があるにもかかわらず、1曲も似ている曲がないのには驚きである。 確かな歌唱力に裏打ちされた、表情豊かな歌声と、 率直で癖がなく、力強い声質は聴いていて心地よい。 さらに、ほとんどの曲にいえる季節感や情景を感じとれる詞も秀逸で、 売り上げが今ひとつとは思えないポップスのお手本といってもいいアルバム。 そして、バッキングにも結構優れたスタジオミュージシャンが参加しており、 そのプレイもまた聴き所のひとつだと思います。 知名度が低く、多くの人に聴かれていない事が惜しい名盤。 大傑作と言っていいかもしれません。
IN PHYSICAL/Ken 1.Repose In Sound Sleep ★★ インスト。 タイトル通り気持ち良く寝れそうな曲。 2."S" ★★★ 怪しげなハードロック。 ロック的でいかにもなテンションは好きだけど、サビの煮え切らない開放感がイマイチ。 3.In Physical ★★☆ アンビエントなエレクトロ。 歌はあるがインストに近い感触。 色んな音が混ざり合って、まさに音の洪水状態。 ラフに聞き流してるくらいが1番気持ち良い。 4.Spin Along ★★★ イントロのドラムで「GLAYっぽい!」と思ったら案の定Toshi Nagaiによるドラム。 本当にGLAYっぽい。GLAYのアップテンポな曲をKenが歌ってるってくらいGLAYっぽい。 5.ETERNAL REST ★★ シャッフルリズムのプログレッシブなナンバー。 いくつかの展開が紡がれた濃い曲ではあるが、少し散漫になっている印象。
6.Speed ★★★★ ソロ活動の第一作目となったバラード。 憂いのあるメロディと燃え尽きるような激情を織り交ぜた、Ken特有の世界観の完成形と言ってもいい。 このアルバムで最もお勧めしたい曲。 7.Deeper ★★★☆ 12弦アコギのきらびやかな展開とハードな展開が交互にやってくる。 ギタリストのソロならではのテクニカルで熱いギタープレイに加え、この曲ではドラムがたまらなくカッコイイ。 力強くもしなやかなグルーヴは嫌でもテンションが上がる。 8.Gimme Your Name ★★★ アメリカ的な、セクシーなロック。 だいたい2曲目と似てるけど、向こうがウェットならこっちはドライな感じ。 9.Relax Over ★★☆ 暗いアルペジオがKenらしい。 タイトルにはリラックスとあるけど、終始緊張感のある浮遊感でリラックスはしない。 10.My Angel ★★★ 穏やかなポップ。 真矢の温かみのある音色が曲と上手く噛み合っていて聞き心地が良い。 ラルクで似たような曲があった気がする。 11.Save me ★★★ 映画のエンディングを思わせるくらいベタなシメのバラード。 きっちり型にハマってるような曲なので、可もなく不可もなく。
総評 ★★★ ラルクのメインコンポーザーであるKenによる1stソロアルバム。 リリースの予定が無い状態で4〜5曲程作り、途中でアルバム発売が決まったらしく、いくつかの曲で妙に焼き増し感があるのはそのせいか。 王道な楽曲にKenのエッセンスを加えた内容で、シングルとして発売されたM6、M7を超える曲は無かった。 Ken独特の世界を求める人には少し物足りないんじゃないかと思う。 バンドの演奏は非常に良いが、歌のピッチやリズムは不安定。 ラルクのソロワークに慣れていて、「今更歌は気にしない」と言うくらいじゃなければダメかも。
新居昭乃『sora no uta』 1.サリーのビー玉★★★★★ 多分、声優の田中理恵へ提供した曲のセルフカバー。 田中理恵が歌っていた曲よりもシンプルなアレンジでメロディと歌声をより大事にしている。 向こうも落ち着いた感じに仕上げてるし、声優だけに声もいいんだけど、 さすが新居昭乃。表現力が桁違い。 消えそうに儚い声、アコギのストローク、リバーブがかかったアルペジオ この3つの絡みが涙を誘いそうな程、切なさを出している。 そんな中、淡々と叩いてるドラムも面白い。 2.覚醒都市★★★ Radioheadのような(個人的に)シンセが印象的な曲。 シンセとドラムはKID Aの中に入ってそうな感じがする。 シンセの音が物凄い好みなので、個人的にアコギじゃなくシンセ押しでいってほしかった。 メロディもちょっと弱いかな。 でも浮遊感のような何とも言えないふんわりした雰囲気に陶酔できる。 3.Voice★★★★ 菅野よう子作曲。 坂本真綾のイージーリスニングに入ってそうな曲で 小鳥のさえずりが聞こえたりと朝方の森のような雰囲気。 メロディと新居の歌声を大事にしたアレンジが良い。 ここまで容易に情景が浮かんでくるような曲は凄い。 ヘッドホンで聴いた日には昇天してしまいそうな一曲。
4.スプートニク★ アコギがメインで、そこに綺麗なシンセの音が加わる。 これまでの3作に比べれば、個人的にはあまり頭に残る曲ではなかった。 A、Bメロは起伏のないふわふわした感じのメロディで、サビに入ると急に激しい起伏になる。 個人的に静→動というような構成のメロディは好きなんだけど、 この曲はメロディに面白みがあんまり感じられずに声を張り上げただけ という感じに受け取ってしまったので、あんまり自分の好みではなかった。 5.鉱石ラジオ★★ 今までは穏やかで静かな曲が多かったが、ここにきて少し明るい曲に。 ハキハキとした軽やかなベースが良い。 楽しさが伝わるようなボーカルも今までの歌唱とは違って良いと思う。 6.昼の月★★★★ チェンバロ?とバイオリンのどことなく哀しい音色と新居の静かなボーカルが絡むかなり感傷的な曲。 モノラルっぽい音像のドラムも儚い。 タイトルからして神秘的な香りが漂うが、その名の通りに曲も神秘的なものを感じさせる。 7.Moon Light Anthem〜槐 1991〜★★★ ワルツっぽい3拍子で、いかにも西欧な雰囲気。 ベースが3拍目でスッと音を抜くのがかなり気持ちよい。 メロディもオペラっぽい感じ。 でもポップさというかキャッチーさも混在しているので堅苦しくないというか、 ポップスとして聴けるのが良いと思う。
8.Silent Stream★ 一定のリズムで和音を鳴らすピアノ、心地よい歪みのベースが印象的な曲。 ドラムがほとんど入ってこないのでフワフワした感じになっている。 わざとそういう形にしているんだと思うけど、 7分と長い割りに終始平坦なメロディや展開が個人的にあまり好きじゃない。 9.仔猫の心臓★ タイトルからして不思議さは滲み出ているけど、メロディも少し不思議な感じ。サビメロが特に。 ハマる人はハマリそう。 10.ガレキの楽園★★ しばらくシンセ主体の曲が続いたけど、ここにきてまたアコギ主体の曲に。 だけど、こういう感じの曲は1曲目を聴けば十分かなと感じる。 1曲目から儚さや切なさを引いて、力強さを足したような曲。 11.Satelite Song★★★ チップチューンではないけど、そんな感じのピコピコ音が鳴り出して始まる機械チックな曲。 今までとはちょっと違う色なので新鮮味がある。 低音でウネウネ動くベースもかっこいい。
12.懐かしい宇宙★★ 打ち込み主体のテンポの良い曲。 前曲に引き続きピコピコ音も効いてる。 力強く弾かれてるアコギの音が冴えてて良い。 13.きれいな感情★★★★★ 淡々としたドラムとなんとなく脆い感じがするボーカルがかなりハマっている。 静かに刻まれるアコギ、メロディアスなベース、感情を高ぶらせるシンセ 全てが抜群のバランスできれいにまとまっていると思う。名曲。 14.降るプラチナ★★★ 今まではアコギなり、シンセなりメイン楽器みたいなものがあったんだけど、 この曲はそういうのがなくいろんな楽器の音色を集めてひとつの形にしているといった感じ。 歌ものアンビエントみたいな感じと言うのは間違いなのかもしれないけど…表現が難しい 15.WANNA BE AN ANGEL★★★★ 聖歌のようなアレンジの曲。 鐘の音だったり、教会で歌う子供たちを思わせるようなコーラスワークだったり、 意図がはっきりしたアレンジが良い。 ホールで歌っているかのようなリバーブ具合も雰囲気出してて好き。 心が洗われる。
16.美しい星 sora no uta ver.★★★★★ 哀しげなピアノと新居の今にも泣き出しそうな歌声が泣かせる曲。 コーラスなどはなく、ピアノとリードボーカルだけのアレンジだが、 コーラスを加えて合唱曲としても使えそうな感じ。 総評★★★★ デビュー20周年を記念して製作されたベストアルバム。 新居昭乃はこのベストで初めて聴いたのでよくわからないが、 少なくともこのアルバム内の曲は彼女の声を活かした割りと静かで アレンジも儚さとか不思議さとかそういう持って行き方のものが多い。 そういうアレンジの曲は基本的には外れなしだと思う。 逆にアップテンポで明るかったり、軽やかだったりする曲にはいまいちピンと来なかった。 そういう曲自体が少ないのか、今アルバムでも中盤の方にまとめて数曲あるくらいだった。 でも新居昭乃の魅力を感じるのにはかなり良いアルバムじゃないだろうか。 まさにベストって感じでよかったです。
>>402 最近新作も出ましたね
レビューありがとうございます。
『サリーのビー玉』の実験がこないだ授業で出て、やっと歌詞の意味が分かった
405 :
名無しのエリー :2009/05/13(水) 13:30:44 ID:P0iKXxqmO
age
406 :
名無しのエリー :2009/05/14(木) 12:44:14 ID:wWyEmexTO
浅倉大介系で何か需要ありますか?
>>406 LANDING TIMEMACHINEよろ
SQUALL/松田聖子 (1980) 01.〜南太平洋〜 サンバの香り ★★★☆ 波音とサンバのリズムから始まる、題名通りの南国ソング。 歌の高音部が少し上ずるところがあるが、それが松田聖子の魅力と捉える人も多いみたい。 02.ブルーエンジェル ★★★ シャネルズ風の「シャビドゥバ」コーラスが印象的。 友達の彼を好きになってしまう歌ですが、うーん悪くないけどまだ70年代の匂いが強いか。 03.SQUALL ★★★ ピアノ一本としっとり歌唱から入り、「バラードか?」と思わせるが、要点要点でホーンが入る疾走感ある「チェリーブラッサム」のような曲。 サビ部分の「Oh! Squall 突然の嵐 Oh! Squall 巻き起こる稲妻」なんて歌詞と、過剰なエコー、歌メロがピンクレディーっぽい。 04.トロピカル・ヒーロー ★★☆ 曲調としては、夕焼けに染まる浜辺って感じなんですが、歌詞に夕焼けっぽい描写がないということもあり あんまりあってない感じ。 05.裸足の季節 ★★★★ デビューシングル。オリコン最高位12位、売上28.2万枚。 上品と言えば上品、地味と言えば地味な曲。 良曲であることは間違いないんだけど、後の聖子と比べてこの「足りなさ感」はやっぱり声の違いが大きい。 まだキャンディボイスじゃないですもんね。それもまた魅力的ですが。
06.ロックンロール・デイドリーム ★★☆ 沖田浩二「E気持ち」を思わせるピアノが目立つロックンロール。 とはいえ、「E気持ち」よりもピアノその他の「跳ね」が弱いので、印象があんま残らない。 羽健と筒美先生は偉大なのです。 07.クールギャング ★★☆ 「ポール・ニューマン気取り」なんて歌詞があるくらいで50〜60年代アメリカを思わせるオールディーズ風の曲。 ホーン主体だけど、もうちょっと豪華にするか、スウィングしてくれれば良かった。 08.青い珊瑚礁 ★★★★★ セカンドシングル。オリコン最高位2位、売上60.1万枚。 今まで何度もCDでテレビの懐メロ番組で聞いてきたのに感じる、このイントロのワクワク感。ノビのあるメロディの気持ちよさ。 圧倒的だよ。新時代も始まりますよ。そりゃ。 09.九月の夕暮れ ★★★ 70年代後半の異国情緒系歌謡曲を思わせる、悲しげで、無駄に(?)スケールの大きい曲。 あの異国情緒系の曲(飛んでイスタンブール、アメリカン・フィーリング、カナダからの手紙など)達は成田空港開港(78年) と関係してたのね。知りませんでした。 10.潮騒 ★★★ ラストを飾るのはAOR調のこの曲。 後年の「Sweet Memories」やら「瞳はダイアモンド」の歌い方の蕾のようなものが感じられて、なにやら嬉しくなります。 総評 ★★★☆ 80年代スーパーアイドル松田聖子のデビューアルバム。全曲作詞は三浦徳子、作曲は小田裕一郎。 正直言って、アイドル期の彼女の他のアルバムと比べると全体の完成度は少しばかり落ちると思う。 シングル2曲をベスト盤で済ませても損することはないけど、スーパーアイドルとしての自覚を持つ前の松田聖子に触れたい人はどうぞ。
乙
乙。途中からハスキー化する歌手って珍しくない?
>>410 乙。確かにもうちょい後の時期のがいい曲多いかも。
今にして思えば曲もしっかりしてて良心的な作品の多いアイドルだったな
Tommy heavenly6のI KILL MY HEARTお願いします
>>414 それ、書きたいんだけど1曲1曲の感想が書きづらい…
椎名林檎/カルキ精液栗ノ花(カルキは漢字) 1.宗教★★★★★ 弾き語り調、オーケストラ、ノイジーなギターとシーンごとに大きく変わるアレンジが印象的な曲。プログレッシブってやつだろうか。 メロディもなかなか綺麗。 歌詞は意味が取りにくいが「ちょうどいいコップが何処に行っても見つからないのだ」「長寿の勝訴が何時になっても見当たらないのだ」あたりからすると画一的・効率的な社会への批判か。宗教ってタイトルは絶妙。 2.ドッペルゲンガー★★☆ メロトロンっぽいキーボードとボーカルの加工具合がいい感じにキモい曲。 リズムの移り変わりが激しい。テクニック的にはすごいんだろうが個人的には一定したリズムのほうが好き。 1曲目にも増して歌詞が難解。 3.迷彩★★★☆ 小気味いいボーカルパフォーマンス、しっかりした演奏、ツボをついたアレンジと三拍子そろった粋な曲。気持ちよく聞いていられる。 4.おだいじに★★★ ピアノの弾き語りを中心にしたバラード曲。ハッとするぐらい素直な歌詞がよくも悪くもこの曲の中心。
5.やっつけ仕事★★★ 「高速 渋滞とは云っても低速だらう」のフレーズに代表されるいい意味で中二病な価値観が椎名林檎っぽい曲。曲調はポップな音のパンクという感じ。 ハープシコードのフレーズがなんとなくビートルズの「PIGGES」に似てる。あの曲は「高級なものを馬鹿にする」曲だったが、この曲が「高級品になってしまった椎名林檎自身を馬鹿にする」曲だとすると、タイトルやラジオからイントロが流れる演出の意味が通る。 だとするとそんなひねくれたコンセプトの曲が一定のクオリティをたもっているあたりに音楽家の業を感じる。 6.茎★★★★ アートワークなどであからさまにアルバムの核扱いされている、和風テイストの歌もの。 歌詞は人間賛歌か。サウンドだけ聞くと大袈裟だがテーマ的に感動しないとまずいような雰囲気になっている。「咲いても悦びすぎないから」のあたりなんか母性あふれまくり。 これはライブで聞いてみたい。 7.とりこし苦労★★★ 前の曲が重かったための箸休め的ポジション。ブルーススタイルの楽曲に間抜けな男の声でバッキング、コミカルなSE。 やっつけ感において5.を上回りかねない勢いだが、そこがカワイイ。 8.おこのみで★★★★ 打って変わって真面目にアレンジされたポップ。 優等生的なコードの動き、ジャジーな演奏、そしてエロい歌詞。完成度高い。
9.意識★★★★☆ なんとなくセカンドアルバム時のような音作りのシリアスなロック。 柔らかい音のリズムギターが格好いい。 憎しみと甘えと諦めを同時に表現したような歌詞は個人的ベストトラック。しかし椎名林檎はこのころ結婚したんだった気がするが、ここで書かれる親子関係は夢も希望もない。 10.ポルターガイスト★★★☆ 会いに来てくださいと言われ、前髪を直して家を出る。そんな情景を綺麗に綺麗に描く3拍子曲。 やりすぎな感じもするが、詞作の技術としては一つの到達点。 「見境も無く恋しくなるまぼろしはいずれ衰えても僕には美しく見えます」というフレーズからすると、「やりすぎな感じ」すらもそういう演出でできたものかもしれない。 11.葬列★★★☆ 変なシタールや変なパイプを重ねたカオス曲。XTCのグリーンマンに似てるかな。民族的なメロディはなにげに美しい。 歌詞は胎盤やら認知やら出生に関係した単語が並ぶ不穏なもの。子作り目的でないセクロスへの批判かなあと思ったが確信はない。 ノイズまみれになって終了。 総評★★★★ 疲れるけどたまに聞きたくなる魔性の一枚。 歌詞が凝っていて、語感のよさと複雑な文体を両立しようとしたのか、美文調の小説みたいなことになっている。 そんなに頑張らなくてもと思うが、おかげで独特の鬼気迫る感じが出ている。
>416-418 おつ >疲れるけどたまに聞きたくなる すっげーわかる なんだろうね、あれ
>>416-418 三文ゴシップ&ありあまる富記念にカルキのレビュー書こうと思ったけど先越されちゃったw
でも乙です!
『gimmie A guitar』SONS OF ALL PUSSYS 1.I love you,Ineed you,I fuck you★★★★ sakura作曲の疾走チューン。 クリーントーンで綺麗に始まったかと思えば、いきなり歪んだ音へ。 ラルク時代に彼が作曲したgood-morning hideを思わせる エキゾチックなメロディが特徴的。 2.gimme A guitar★★★★ これはもうイントロが最高。 少しシタールっぽい不気味な音色を奏でるシンセで始まり、ファズ気味の渋いギターリフが入ってくる。 休符を多用したメリハリのあるリフなんだけど、kenのギターが適度にルーズ。 狙ってなのか、偶然なのかわからないけど。メロディといい、リフといい適度な雑さが味。 3.罪の眺め★★★★★ S.O.A.P屈指の名曲。 楽器の表情作りが上手いと思った。 ギターは基本どの表情も泣き。リフもアルペジオもソロもオブリも泣き。 でもいろんな風に泣くのが面白い。 すすり泣いているかと思えば、声をあげて泣き、最後には号泣。 sakuraも叩く所は思いっきり叩きまくる一方、かなり静かにも叩く。 曲のシーンによってドラムの表情を変えていき、雰囲気作りに大きな貢献をしている。 そんな中、穏やかにルートを中心に曲を支えるeinのベースもまた他の2人とは対照的で映える。 kenのラルクでの大仕事『虹』にも劣らないロックバラード。
4.Dunce★★★ S.O.A.Pは妖艶というかアダルトな雰囲気の曲が多い。 これもその中のひとつで、特に艶やかなBメロは最高。 ドラムもパワフルでギターリフもかっこいい。 あんまり書くことがない。とにかくBメロが良い。 5.GO!GO!S.O.A.P★★★ 2バスドコドコ、リフは少しメタリカっぽさもあるスラッシュメタル風な曲。 メタラーだったkenの趣味全開と言った感じか。このアルバムでもおまけ的な感じ。 歌はバンド名を叫んでるだけだが、下手にメロディとかつけちゃって失敗するより良かったと思う。 因みにライブでは本人たち演奏はしないで、3人で踊っていた。 総評★★★★ L'Arc〜en〜Cielのギタリストkenがラルクの前任ドラマーsakuraとモデルのeinで組んだスリーピースバンド SONS OF ALL PUSSYS(S.O.A.P)の2ndアルバム。 ラルクとは違ったシンプルなバンドサウンドが持ち味で、ken自体も『ラルクで出来ないことをする』をするという考えで参加している。 ラルクのメンバーのソロ活動の中でも人気が高く、 ラルクは好きではないけどS.O.A.Pは好きという人も多い(これは各メンバーのソロにも言える)。 曲ごとに雰囲気の違った1stに比べると、今作は曲調的にはマイナー調のものが多く統一感がある。 1stがバンドの初期衝動を重視したとすれば、今作はその初期衝動を残しつつも丁寧作りこまれたといった印象。 5曲目のようなちょっとした遊び要素も忘れないのは、元々楽しさ重視のゆるく始めたバンドだからか。 当時、ミュージシャンとして円熟期にさしかかろうとした2人と楽器初心者だったモデルが放った快作。
凛として時雨「just A moment」 01: ハカイヨノユメ ★★★☆ 高音男ボーカル、手数が異常なドラム、さらに高音な女ボーカル、急静止、男ボーカルささやき、男ボーカル絶叫、自己紹介に必要な要素は全部詰め込みました。 さらに今回、露骨にギターが二本使われていて音が太くなりました。 手数はともかく3:07からのバスドラ連打のもたつきが素人でも気になったりと、不安定な面も多少残っています。良いか悪いかはおいておいて。 02: Hysteric phase show ★★★☆ 【位相】振動の過程がどの段階にあるかを示す変数 Telecastic fake showと位相のズレた関係と思われるこの曲、はたしてイントロのエフェクターはまさに。 03: Tremolo+A ★★★★ しかしトレモロエフェクトで始まらないTremolo+Aはまさかのアコギ曲。 高速16拍のコードストロークもトレモロ奏法と呼ぶのだろうか。 新ジャンルフラメンコロック、ロドリーゴ イ ガブリエーラよりもエースコンバットな風合いの。 ドラムも「コッコッ」とリムショットを多用して曲調に追従。 04: JPOP Xfile ★★★★ 前曲からの流れをギター一発で切って落とすのは得意芸。 めまぐるしく色を変えるTKのギターと、バンド全体での急制動・急加速、交互に重ねあうツインボーカル。 「冷凍都市」ほどのインパクトは無いが、「夕景」「〜tic」などのおなじみのフレーズも多用しており既存のファンがしっくりくる作り。
05: a 7days wonder ★★★☆ ベースがやたらブリブリとした機械的な音でリフを担当。 3ピースにこだわっておらず、エレキとアコギの併走にピアノが紛れ込んでいたりと、TKがやりたいことを全て試していて、それはおそらく成功している。 06: a over die ★★ 聞くたびにどこで金切声が入ってくるのかなと身構えてしまうが、インストである。 時雨ではTKの変態声と345の頑張ってる声(今作では加工されているっぽいが)が楽器として扱われているので、必要なものが足りていない気配。 07: Telecastic fake show ★★★★☆ これがメジャーデビュー曲。 サスペンスドラマのオープニングのような、めまぐるしいフラッシュイメージが浮かぶイントロ。 このお披露目で世の中の人がどう捉えたかわからないが、少なくともドラムは 「タンタンタンタン」「 」「シャンシャンシャンシャン」「カッカッカッカ」「ツタツタツタツタ」「ッツ ダララララ」えらく気持ちよさそう。 08: seacret cm ★★ 冷たいギターは残響ばかりで密度が薄く、ボーカルも旅人並の囁き、それでいてテンポは速めの。 歌詞も珍しく分かりやすいものになっているが、メジャーへの迎合と言うよりは配置上必要な曲。 09: moment A rhythm(short Ver.) ★★★ ゆったりとしたテンポで15分を越すこの曲のみで3000円もするシングルを発売し、局所的に物議を醸した作品のショートバージョン。 ツインボーカルも高速ドラムもない、ドラムがすこしずつ音量を上げていって突入するサビは結局マイルドな流れ。 全体として静の曲なのに、ここまでリスナーに植え付けてきたいつ裏返るかわからない不安が、直ぐ隣に激しい動が存在するように感じさせる。
10: mib126 ★★★★ 前曲までの流れをつないで深く進むが、2:43で反転。 溜まった鬱屈を一気にかき出すように、Cメロの絶叫に帰結するアルバム全体のリスト構成が見事。 総評 ★★★★ 凛として時雨のファーストメジャーアルバム。 全体的に安定し骨太くなったのは今後を考えればプラスなのだろうが、#4の危うさが戻ることはないと確信させてしまう寂しさも。 また、意味のある歌詞が増え、詩世界が意味を持ち始めたことで、声を一つの楽器とするカオスな詩世界は薄れた。 ベースヴォーカルで高音に手が届く345とやけに手数の多いピエールという強力な飛び道具を要していながら、今後TKが二人の有用性を見失ってしまうのではないかという一抹の不安を感じさせる。 くるり的展開はご容赦願いたい。 アニメのタイアップに使われそうな曲が多い気が、そうなったら爆発的に人気が出そうな匂いはある。 今までのファンは一気に離れるだろうが、さてソニーの思惑はいかに。
山崎まさよし「IN MY HOUSE」 01 マイシューズ ★★★☆ のっけからノセます。いつもならブルースハープも出てきそうだけど今回はギターと足と歌と。さりげないメッセージがとても素敵。どこかに待ってるさ、あっぱれな人生が! 02 春も嵐も ★★★★ これまた軽快でいいよー。何というかどの曲も「年齢から来る深み」みたいなものを感じずにはいられません。若いときには絶対にできなかったことをやってらっしゃる。しかもパワーがある。 まさよしはストレートなメッセージソングが不得手だけど、だからこそ微妙なニュアンスで心をふるわせるのがうまいんだと思う。 03 バビロンの住人 ★★☆ レゲエな曲らしいです。音だけでも世界観が出てます。日本人的にはもうちょっとテンポ遅い方がなじむ気もする(今回そういう曲多い)けど、むしろそれがいいんだと後の曲を聴いて思います。 04 深海魚 ★★★☆ 心拍数とか未完成をもっと濃く深くしたような曲。ビートルズのとある曲が歌詞に出てくるのが何とも哀愁あります。7曲目の追憶と並んでパワーあります。ボーカルがとにかくいい。 歌詞より先に全体を音として聴く感じなんです。それだけでもちゃんと伝わるんだよなーすげえ。確かなこと、ひとつでも。 05 Greeting Melody ★★★★ ラストのHeart of Winterカップリング曲。まさにブルース。まさよしはカップリングがいつも高水準ですが、これは出色。薄暗い夜行列車とかイメージに出てきます。 楽器の使い方がとにかく的確。サビでささやかな明るさを取り戻すのがすごくいい。個人的いちおし。 06 五月の雨 ★★★☆ R&Bらしいです。音楽詳しくないんでそういうの分かりません。彼の曲でこの手のアレンジは一回もなかったので非常に新鮮。ただ意表つくためにやってるわけでもないのがいいね。 音だけでも場面が浮かぶ曲ばっかりです今回。すばらしい。
07 追憶 ★★★★ これもキャリアあっての曲でしょう。業みたいなものを感じずにはいられない。サビは転調してるのかな? 分からないけどすごく印象的です。 この位置にこの曲があるのも自信あるからでしょうたぶん。アルバム曲なのに歌番組で歌ってました。かっこいい。 08 Change the World ★★ 小休止。こういう曲まで今回は抜かりなしです。ボーカルの感じがなんかいい。しかし三拍子好きねまさよし。 09 Exit ★★★ ロック2連続です。今回はとにかくエレキが吠えてます。後半までテンション高いおかげで寝る前に聴くのには適しません今作w しかしまさよしってエレキ弾いてもあんまロックって感じじゃないんですよね。なんだろ。形容しがたい。 10 ロンサムライダー ★★★ このリフの感じがすごくまさよしっぽいロックチューン。過去の曲で言うとNon ignitionとか幸せのBefore&Afterとか系。 こういうの聴くと過去アルバムの「ド ミ ノ」を思い出す。けど今回は質があれとは桁違い。 11 真夜中のBoon Boon ★★★☆ ひさびさのシングルリリースだった曲。バッティングセンターでくすぶった情熱を持て余す中年の歌、なんて言ったらあれだけど、月明かりに照らされてな感じがまさよしだね。いい。 12 ア・リ・ガ・ト ★★★★☆ 名曲です。セロリとか僕はここにいるとかそのへんと比べるとちょっと違うけど、今までずっと音楽やってきたからこそ書ける曲。泣く。歌詞が聴こえはじめるまで何回かかけてみて。 13 Heart of Winter ★★★★ 王道ポップスな曲で締めるのがいいね。とてもわかってらっしゃる。今回は全体的にキャッチーな曲がひかえめなんで、ラストにのポップ三連続は非常にいいです。 これ聴き終わると一曲目に戻りたくなるw王道と言ったけど音作りは最新鋭。
総評 ★★★★☆ 個人的にはこれ最高傑作だと思う。ライバル候補のアトリエとかSHEEPと比べても負けず劣らず。前作で不完全燃焼だったぶんを勝ち越しホームラン。 山崎まさよしっていうアーティストができるすべてをつめこんだ傑作。あらゆるジャンルの音楽を楽しく散歩するというか、音を楽しむ――まさにそんな感じ。 今回ほど音楽の用語に詳しくなっていたかったことはないwこの人の声が好きじゃないって人もけっこういると思うけど、普段まさよし聴かない人に聴いてほしいなぁ。あといろんな音楽が大好きな人。 しいて欠点を挙げれば邦楽特有のキャッチーさとか、名曲成分がやや薄い点。個々の曲の星に対してアルバム全体の評価が高いのはそのせい。けど今回はこれでいい。 短めの曲が多いのもいいね。邦楽って長い曲ばっかでうんざりするもん。
432 :
406 :2009/05/20(水) 15:05:16 ID:v9zNoKkKO
リクエストあったので、今夜TMRのprogressレビューします
433 :
名無しのエリー :2009/05/20(水) 23:44:40 ID:v9zNoKkKO
progress//T.M.Revolution 01:resurrection T ★★ 冒頭インスト曲。浅倉大介ソロにありそうな未来的テクノサウンド。空間的な音響が素晴らしい。 新生TMR誕生のイメージ。 02:I.D.-LOVE ME CRAZY- ★★★ ファンク系のベースラインのソウルフルなロックサウンド。機械的なシンセ音が印象的。 03:LOVE SAVER ★★★★ きらびやかな和風のイントロから始まる、世界最速のバラード。 間奏後のCメロが切なくて良い。 04:BLACK OR WHITE? version 3 ★★★★★ 新生TMRとしては第1弾となるシングル。元曲は1995年の浅倉大介ソロアルバムエレクトロマンサーに収録されている。 こちらは当時のTMR風にリメイクされている。
434 :
名無しのエリー :2009/05/21(木) 00:08:27 ID:Ko4yY1pZO
05:last resort ★★★☆ 切ない系の和風バラード。Bメロが素晴らしい。 秋の京都の様なイメージの曲。 06:魔弾-Der Freischutz- ★★★★★ 奇抜なPVが印象的な新生TMR第3弾シングル。 歪んだギター音と鋭いシンセ音に西川のパワフルなボーカルが合わさり、かなりハイな気分になれる曲。 07:VITAL BURNER ★★ この曲はTMRの曲というよりは浅倉ソロで本人が歌ってそうな曲。 80年代アイドル曲的な要素を含んだ、デジタルポップス。 08:Private Storm ★☆ 三連シャッフルのリズムのデジタルロック。 何となくB'zの某曲に似ている気がする曲。 全体的に軽いノリの曲。
435 :
名無しのエリー :2009/05/21(木) 00:27:19 ID:Ko4yY1pZO
09:fragile ★★★★★ 未来的で暗めな感じのテクノサウンド。 実験的な曲ではあるが、意外と西川の声とマッチしている。 この曲では西川本人が作詞をしており、西川の新たな一面が見られる曲でもある。 10:HEAT CAPACITY ★★★★ 新生TMRの第2弾シングルで夏をイメージした曲。 これまでのTMRの夏曲と違い、音色がかなりテクノ寄りになっている。 イントロのシンセが格好いい。 11:Trace Millennium Road ★★ お馴染み頭文字TMRな曲。B'zのようなバラードソングであまり浅倉らしさは無い曲。 B'zのバラードが好きな人ならオススメな曲。 12:Mastar Feel Sad ★☆ 切ないアコギのイントロから始まるかなりハードなロックナンバー。 シャウトに生バンドの様なサウンドとかなりの実験作。 間奏のギターソロが格好いい。
436 :
名無しのエリー :2009/05/21(木) 00:44:07 ID:Ko4yY1pZO
13:LIGHT MY FIRE ★★★ 歌モノ最後の曲。ラストにふさわしい、壮大でメッセージ性の強い曲。 80年代洋楽の雰囲気があり、歌詞を英語にすれば、まんま80年代洋楽になってしいそうな曲。 14:resurrection U ★★ 01を賑やかにした感じのインスト。某映画の曲に似てるような気が…!? 総合 ★★★★☆ 完成度はTMRの中でも1、2を争えるほど高い。 ただし実験的なサウンドが多く、音色がかなりテクノ寄りになっているため、一般受けはしにくい印象。 当時の西川と浅倉が自分の持ってるモノを全て出したかのような凄まじいエネルギーを感じる一枚。 一般ウケNo.1が3rdアルバムならこちらは、コアなファン向けNo.1とも言える。 ディープなTMRの世界観が味わえる珠玉の一品。
ミスチルのビーサイドと かくれんぼか鬼ごっこよのレビュー おねがいします><
438 :
名無しのエリー :2009/05/21(木) 17:02:06 ID:Tz5/ujZ+0
>>436 乙
やっぱTMRはProgressだよなぁ・・・
>>430 乙
真夜中のBoon Boon気に入ってるから、今度聴いてみるわ
>>425 乙
時雨って、ナンバガ+ルナシーみたいである意味凄いよねw
>>402 乙。
自分の場合、佐野康夫/渡辺等/堀越信泰あたりが揃う、
4、5、10曲目が逆にツボだったよ。
440 :
名無しのエリー :2009/05/30(土) 00:19:26 ID:2aBFyGv3O
ほしゅ
うんこ
東京エスムジカ『World Scratch』 1.月影のヤワン★★★★★ ガムランっぽいイントロで始まるアジアンテイストな曲。 民族音楽っぽい少し掴みにくくもノリやすいメロディが秀逸。 金物系の楽器がたくさん取り入れられていて、少し騒がしい所は祭りを思わせる。 2.月凪★★★ 続いてもアジアっぽい雰囲気のしっとりとした曲。 メロディはモロにJ-POPなので聴きやすい。 2ボーカルという編制を上手く使ったボーカルが良い。 3.泥の花★★★★★ ミュゼット風のアレンジに乗せて軽快に進んでいく曲。 前曲の不思議なアジアンチックな空間から一気に西欧のお洒落な雰囲気に変わるのが面白い。 ノリも良くて自然とリズムをとりたくなる。 4.Standing On the Ground★★ 全英詞のバラード。 良質なポップスだけど、似たような曲がたくさんありそうな感じ。 前の3曲に比べると面白みに欠ける。 5.オレンジの実る頃★★★★★ ラテンっぽい演奏で始まるダンサンブルな曲。 軽快なリズムに憂いを帯びたメロディ、バイオリンが絶妙な絡み方をしている。 コーラスもバッチリで良い。
6.Vida★★★ 前曲と同じくダンサンブルな曲。 ただこちらはアジアンテイストでメロディは前曲とは逆に開放感のある爽やかな感じ。 夏の太陽を思わせるような雰囲気は前曲とは対照的。5と6で好みは分かれるかも。 7.World Strut★ 打ち込みドラムに三味線のような音が絡んだり、ピアノが入ってきたり、 不意にコーラスが入ってきたりとボーカルレスなかなり実験的な曲。 面白いのかもしれないけど、個人的にはあんまりいらなかった。 8.レンガ通り★★★ 不思議な曲。イメージ的にはヨーロッパなのかな。 ベースもドラムもスタッカートの効いた演奏で弾んだノリの良い感じに仕上がっている。 サウンドが面白い。 9.邂逅★★★★ シタールから始まるインドっぽいのかと思えば、そうでもない儚さを漂わせる良質POPS ベースが前に押し出されていて、その奥のピアノと良い掛け合いをしている。 歌詞からは旅人が行き着く先みたいなテーマを感じる。 メロディも広大な大陸を思わせる壮大なメロディになっている。 10.百万年の愛の歌★★★ これもシタールから始まるが前曲とは逆のアップテンポな曲。 メロディはやはりどこか広がりがあって風を感じる大陸的なメロディ。 この曲もベースが結構出てて、そのメリハリの効いたプレイから 全体が締まりのあるサウンドになっている。 サウンド、曲的には一番ロックっぽい感じの曲。
11.月夜のユカラ★★★★ フレンチポップスっぽい西欧のような雰囲気もあり、アジアンでメロウな空気もある。 ある意味このアルバムを統括するようなアレンジなのかも。 大サビへの持って行き方が上手く、スケールの大きな曲に仕上がっている。 12.始まりに向けて★★ 11でまさに大団円のフィナーレを迎えて綺麗に終わったのに、 敢えてその後に曲を入れるのは終わりで終わりたくないからなのか。 タイトルも「始まりに向けて」、歌詞中にも 『遠くどこまでもこの道がまだ続いてる すぐに旅立とう 退屈なんて言わせない 日々が始まる』 と力強く歌われていて、始まりで終わる事を意識している。 曲は他のに比べれば平凡。 曲どうこうよりこういうメッセージの曲を最後に持ってくることに意味があったんだろうな。 総評★★★★ 女性ボーカル2人+プロデューサーという3人体制をとる 東京エスムジカの2ndアルバム。 いろんな音楽の要素を取り入れ、ポップスへと昇華するのが持ち味。 自分みたいな雑食・広く浅くのタイプのリスナーにはストライクのスタイル。 アジアとヨーロッパが混在するスケールの大きいアルバムで聴いてて楽しかった。 アルバム的には11でこれ以上なく綺麗にまとまってるので個人的にはそこで終わっても良かったと思う。 でも良盤には変わりません。
6、8はカリブ?っぽいのかもしれません。 その辺りの音楽全然聴いた事ないのでわかりませんが… 陽気な感じがジャマイカとかその辺のイメージですw
乙
乞
乙、俺もこれよく聞いたなあ そして特に前半の評価が俺と丸かぶりでワロタ 重箱かもしれないが、月影の“ワヤン”ねw
乙です。 多国籍な音楽を「東京〜」て名乗って演るのがなんかいいね。 自分もそろそろ書きたいけど規制が…
保守 ピロウズの人こないな
怪物くん/爆風スランプ DISC.1 1.恋愛妄想ショー ★★☆ いきなりハードロック全快な轟音イントロでびっくりする。 そんな轟音の中で歌われる内容はストーカーの暴走心理…。 しかし、この二つの内容が混ざるとそれはまるで中二病のような。 自分勝手で暴れるという意味ではハードロックもストーカーも同じだし。 2.健康優良児 ★★★☆ 最初は静かなアルペジオ音とスローテンポで始まりバラードかと思いきや サビでいきなり加速してハードロック調に。しかし、前曲のような変態がなくシリアス…。 スローパートで死んだ健康優良児の思いでを語り、ハードロックパートでやり切れない気持ちを表現してる。 おなじ曲調でもこんなに変ってしまうものかと、それはメンバーの実力があるからこそかな。 微妙な青臭さとハードロックとの融合が上手くいった隠れた名曲。 3.旅人よ 〜the longest journy〜 ★★★☆ そして曲間を開けずにこの曲をいきなりやられるともうノックアウト寸前…。 雷波少年の猿岩石ヒッチハイクで贈った曲を元に作られた曲で疾走感がたまらない。 全編にわたってパッパラー河合節が炸裂していてどこかポケビの曲みたいにドラマティックな展開も。 「広い宇宙の上を歩いて行く 遠い遠い自分に会うために」と歌詞もどこか覚醒している気が。 やはり勢いがある時に作られた曲は勢いと名曲のオーラーがあるというか…。 4.歌謡曲 ★★☆ ゴリゴリのハードロック。歪んだギターがまだたまらない…。 曲のコード展開が歌謡曲(というか演歌?)みたいな感じなのに音が暴力的なのがまた面白い。 詞も芸能界で失敗した若い人について歌っておりこれはまるで演歌浪花節。 いろんな日本的歌謡曲要素が入り混じっててなかなか面白い。サンプラザ中野の歌声もどこか荒い。
5.不思議少女ナナ ★★☆ 静と動をうまく使い分けて曲の構成をスリリングなものにしている。 こういう曲はどこが乱れそうなところがありそうなのだが乱れるどころが息一つも乱れていない。 しかし、歌詞が何度聞いても意味が不明…。ヴォーカルもどこか暴走気味でなんか怖い。 6.火山の国の真ん中で ★★ これも、2見たいに静かにさせて安心させてサビで一気に轟音で畳みかけるパターン。 同じようなアレンジが続いてだんだんだれてくる…。歌詞がかなりエロいぐらいか…。 7.ご隠居 ―what`s happen to the goinkyo?― ★☆ どこがクイーンぽい所がある曲。歌詞や題名の割に無駄に壮大な曲展開がポイント…。 ギャク曲としてみると…であるし、だからといっても曲でみてみても…となってしまう微妙な曲。 8.快適なスピード ★★☆ これはどこが惜しい曲。せっかくAメロでじわりと来てBメロでどんどん盛り上げてきたものが サビでちゃらんぽらんになってしまって肩透かしを食らってしまう。 歌声にノイズを掛けてあったり、パーカッションも導入してあるが何がいまいち惜しい…。 終了直前の空間をよじ曲げたようなドラムソロとシンプルなギターソロはなかなか好きだが。 9.都民の歌 ★★ もう曲名がわかるように移民の歌のパクリというかエセレッドツェッペリンを味わえる。 ギャク曲としては面白い。演奏もしっかりしてはいるんだが…。 10.カンカン ★★☆ 曲名や詞はかなりふざけているが曲自体はかなりかっこいい。爆風の曲ではよくあることです。 やはりリズム隊がしっかりしているので曲自体にブレがないし空気を乱さない所がある。 歌詞の内容と変なコーラスさえ改めれば結構一般受けしそうな疾走感あふれる曲。 その変に変態的な所が爆風の魅力ではあるが。
11.未来に絶望 ★★☆ ひたすら「未来に絶望」と歌い続ける絶望感あふれる曲…なはずなのにどこかふざけてる感もある。 いきなり素早いベースソロが入ったと思ったら、急にパッパラー河合とバーベQ和佐田のツインボーカルになったりと 聞いてる側からしたらかなり忙しい音楽です…。ハードロックにはこんな曲が似合うかもしれない。 12.どんな夢 ★★★ 最後ぐらいは…ということで大人しくバラードでしめる。 シンプルな曲調とシンプルな詞が訴えるものがある。メンバー全員で合唱というアイデアもまぁまぁ。 しかし、最後は結局ハードロックで暴れて終了…。終始、暴れっぱなし…。 13.35才 ★★★ 13トラック目は1分35秒付近まで無音のままでいきなり轟音イントロが流れだす隠しトラック。 個人的にはこのアルバムの中で一番好きな曲です。隠しトラックが一番好きな曲というのも…。 しかし、この曲は今までの爆風スランプでは考えられなかった曲でまず、雰囲気が暗い。本気で暗い。 この歳になっても青春路線で進んでいいのかという葛藤がこの曲から感じ取れる。そう考えるとタイトルの意味が深くなる。 まだ、曲も激しいファンクロックでこのアルバムで一番荒々しい演奏と音量で攻めてきて サンプラザ中野のボーカルも限界寸前までがなりまくってます。ミッシェルを聴いているかと錯覚…。
DISC.2(初回限定版のみに付属) 1.旅人よ 〜ロイヤル フィルハーモニック オーケストラ ヴァージョン〜 ★★★ 旅人よのオーケストラヴァージョンでヴォーカルが新録で演奏はオーケストラのみとなっています。 やはり原曲がドラマティックだったので吹奏楽で演奏されるとさらに迫力があるものになる。 ボーカルも素朴ながら一生懸命な感じでいい感じ。バラードにしてもいい曲はいい曲だと再実感。 総評 ★★ この時から爆風スランプはハードロック路線に変更していてアルバム全体的に音が荒い、歪んでる と今までの爆風スランプからは考えられないアルバムとなっている。 確かにいい曲もポツポツとはあるのだがアレンジが乏しいというか同じような曲が多すぎる印象がある。 せっかく旅人よで人気が復活していたころなのでアルバムもそれなりのアルバムになっていれば…。 しかし、このあと発表される最後のアルバム「HARD BOILED」ではアレンジの幅が広がりいい感じになっている。 なので「HARD BOILED」のようなアルバムをこの時期に発表していればバンドも解散しなかったのかも。 とりあえず、初心者にはこのアルバムはあんまりお勧めできないです。旅人よは確かに名曲ですが。 旅人よを知っていてブックオフ等で安く売ってたら聞いてみても良いかもしれないですけど。
VAMPR/VAMPS 1.BITE インスト。 ライブみたくカウントダウンから入って2に入る 2.LOVE ADDICT★★☆ VAMPSデビューシングル。 全編英詞の曲。ライブでやると盛り上がるだろう 3.COSMOS★★ イントロがグランジ臭い曲。 4. SECRET IN MY HEART★★ ここいらでアルバムが、どういう方向性かが分かる。 5.EVANESCENT★★★★ 3rdシングル。 HYDE曰く激しいバラード、普通にロックバラードと言えばいいのに。 激しい系統の割りにはあっさりと聴ける。最後のギターがいい 6.VAMPIRE DEPRESSION★★★☆ 全編英詞 5から変わって粘り気たっぷりな曲。HYDEの声が苦手な人は毛嫌いしそう。
7.REDRUM★★★ こちらも全編英詞 ニルヴァーナだなって印象が残る曲。余談だけど、このタイトルを見た時、馬の歌かと思ってしまったw 8.DEEP RED★★★☆ 6を少し重くし、粘りを更に増やした曲。聴き手を選びそう。 9.I GOTTA KICK START NOW★★☆ 2ndシングル。 中盤の曲から変わって疾走感のある曲。ドライブのお供にちょうどよさそう。 10.TIME GOES BY★★★ 1stシングルのカップリング曲だと思ったらA面曲だったとは……金返せーと言いたい。 11.SWEET DREAMS★ このアルバムでは浮きまくりなバラード曲。 5と同じ路線でいけば良かったのにと思う。 12.HUNTING★★ 曲のみで歌はほぼ無し。ボーナストラック扱いな曲。 13.SEX BLOOD ROCK N' ROLL★★☆ 12の延長線上にあるが、歌は多め。なんかどこかで聴いた事あるような…… 総評★★★ HYDEソロから数えたら4作目にあたるアルバム。 前作に比べるとパワーダウンして印象に残る曲が少ないけど、軽い曲ばかりしかない時勢を考えたら貴重な一枚だとは思う。 次のアルバムに期待します。
携帯から書き込みしてるので改行が変かもしれませんが、そこはご容赦を
458 :
名無しのエリー :2009/06/11(木) 13:14:47 ID:iZciy9mm0
糞
水樹奈々の新作お願いします
水樹奈々の過去のアルバムもまとめサイトにあるし、いいんでないの。 他のアニソン歌手や声優のアルバムとかも扱われてるし。 邦楽と区別できるもんではないかと
前にドーパンやってた人 新作やってくれないかな
フジファブリック/CHRONICLE 1.バウムクーヘン★★★☆ パンキッシュなギターにキーボードを組み合わせたサウンド。詰め込んだメロディ。「チェッチェッチェッ」とか言い出す歌詞。 フジファブリックの特徴的な要素を盛り込んだ楽曲。まさに挨拶がわり。 2.Suger!!★★★★ なんとなくシューゲイザー!!なリフの上に綺麗なメロディを乗せた曲。サビの唐突感が好き。 サビではハイハットの刻みも印象的。そういやドラム代わったんだっけとクレジットを確かめたがアルバムにドラマーは3人いてSuger!!で叩いているのが誰かはわからなかった。 3.Merry-Go-Round★★★ 民生的なロックンロールにキモいメロディとエロ歌詞を組み合わせた曲。 サウンドのカッコよさはなかなかだが志村なら歌詞はもっと頑張れた。 今更ながら、今作はエフェクトをかけたコーラスなどなどスタジオワークにも力が入ってるっぽい。 4.Monster★★★☆ こいつはせっちゃんリスペクトなのか。ハードロックなバッキングに乗せてトーキングブルース。 ただテンポというかテンションが高いのがフジファブリックらしい。フジファブ=変態というイメージはこの速度の高さによるところも大きいのではないか。 5.クロニクル★★★★★ イントロのリフの合間に民生がやっていたような「チャ、チャ」というブラッシングが入った時点で名曲の予感。 セクションが変わるごとに世界ががらっと変わる。しかもどれもが高品質。ポップソングの傑作。 クロニクルという題名だが過去を懐かしむばかりでない歌詞も素晴らしい。
6.エイプリル★★★★☆ かなりシリアスなロック曲。歌い上げたり、余韻を持たせたり、ボーカルの表情が豊か。 歌詞は別れを書いているが、元メンバーに向けた曲だったりするんだろうか。桜のエイプリル過ぎたら遠くの町にいくのか。 7.Clock★★★ 軽快なアコギ8ビート曲。Bメロでマイナーっぽくなるあたりが快感。ちょっとくるりっぽい。 サビが弱いかな。 8.Listen to the music★★★★★ ファンキーかつなんとなくレゲエっぽいリズム隊にサイケなギター・キーボード。けだるい歌唱。 これいいはまる。サンプリングの声のイラっとくる感じまでがツボ。歌詞もフェチっぽくていい。 星5ついってしまおう。 9.同じ月★★☆ パワーポップ。なんか前にも聞いた感じで印象薄い。 時々転調感がある気がするので楽曲的には凝ってるのかもしれない。 10.Anthem★★★ イントロなどのビッグなサウンドと静かなAメロを行き来するあたりと、美メロが注目点。 ちょっと長い。転調も今回はハズした感あり。 11.LaidBack★★★ 久々にアップテンポ曲。古いブリティッシュロックをかなり意識した作曲。 「7時」の「し」の発音がしつこくて昔を思い出した。悪くはないが中弛みモードを吹っ切れるほどではなかった。
12.AllRight★★★☆ ハードロック。時代は違うがこれも古いブリティッシュな感じ。 キレキレのボーカルがカッコいい。ていうかこんな芸があったのか。 中弛み終了。 13.タイムマシン★★★ キーボードを全面に押し出したバラード。 AメロBメロは素晴らしいが(Cメロも)サビで失速。構成的にサビが重要だと思うので残念。 14.ないものねだり★★★★ 楽しげなアルペジオがリードする和み系ポップ。ビートルズっぽいベースの入りで期待したらまさに名曲。コード進行が変(いい意味で) 悩みを書きながら軽さを失わない歌詞もよし。 15.Stockholm★★☆ 国歌みたいな荘厳な歌もの。 まさかのファルセット連発でビビる。そして終わる。 総評.★★★★ ストックホルムで取ったためなのか、エコーやサンプリングなどスタジオっぽい技が増えている。個人的には成功かと。 長いのが残念。しかも集中が切れるあたりに比較的ダメな曲が集まっているので印象が悪い。 悪い作品ではないが、むしろ次回作に期待してしまう。
>>466 乙
ファンの間では評判よくなさそうだけど、作品としてみればそこまで悪くないよね
最近ちょっと元気ないなこのスレ
新谷の新譜でもその内書こう
新谷広幸は大歓迎
469 :
名無しのエリー :2009/06/15(月) 13:39:49 ID:87pZ8rzH0
470 :
名無しのエリー :2009/06/15(月) 13:40:30 ID:87pZ8rzH0
うぉぉ誤爆ですorz
フジファブ乙です。
さて、やっと規制が解けたっぽいのでそのうち何かやります。
たぶんDOESかTommy heavenly6になるかと。
>>463 聴いたけど手強いのでひとまず様子を見ます。
>>471 規制解除おめ
様子見か、気長に待ってる
>>471 俺はDOESに期待
バークスで取り上げてるのを見てから気になってるんだよね
>>471 Tommy heavenly6 kitai
誰か川嶋あいの新作お願いします
>>472 >>475 聴いてみました。
I KILL MY HEART/Tommy heavenly6
1.Wait For Me There ★★★★
オープニングは鈍くて重い、グランジとHRの中間みたいな曲。低音域を出ずに行き場無くのたうつようなギターはグランジっぽいが、
なまじ曲としてきっちりメロディアスに仕上がったため歌メロ強めのハードロックという感じも出てるのかも。
何曲かのシングル曲で知る限りの彼女は、何が悪いでもないけど聴いても聴かなくてもどっちでもいいような売れ線ビートロックという感じだったが、
今こんな感じになってるとは意外。女の子が浸って酔う程度の軽めのネガティヴ詞と、暗鬱だけど歌モノとしてしっかり作り込まれた曲。
聴く前の予想以上にいい感じ。この感じを何と形容したらいいだろう。そうだ、ポップなニルヴァーナというのはどうだろう。
どうだろうじゃねえよって言われそうなのでガーリーオルタナくらいにしときます。
2.Leaving You ★★★★
引き続きタイミング重めのギターと音符を長く取る気だるいベースで固めた曲。ドラムの音がわざとらしくないというか、
クラッシュシンバルが遠めで鳴ってる自然な感じが心地良い。前曲よりメロディを絞ったためグランジ寄りに。曲も音も良い。
3.Do You Know My Heart? ★★★★★
暗雲を抜け、カラッとポップなオルタナになる。しかしBメロ途中から雲行きが怪しくなり、サビはいつの間にか鈍いリフが乗るハードな展開に。
こっから向こうはサビです的な前触れもなくサラッと切り替える。しかし無理矢理な感じはしない。なんか自然。いい曲書くなChiffon Brownie。
と思ったら正体はブリグリのべーシスト、奥田俊作らしい。ギターも弾く人らしく、べーシストの割にリフものが妙に達者。
ところでこのトミー・へヴンリーはトミー・フェブラリーのダークサイド人格という設定らしいが、川瀬本人の性格が明るいせいなのか、
作詞でもどうも悲観が小粒。しかし「蒼い草原 君に並び寝転んでみたら 思うより背中が痛い」は妙にリアルで、普通の詞として面白い。
今日はずっと機嫌が良かったのにいつの間にキレ気味!?みたいなことは日常の人付き合いでもあるが、
そんな時相手が不機嫌になったきっかけはこういう些細なことなのかも。
4.Sad End To A Fairy Tale ★★★★ やはりミドルテンポのオルタナポップ。リムショットとハイハットがカシュカシュ鳴る感じが古い機械の駆動音みたいで心地良い。 なんか大して変わり映えのない曲調が続くが、良曲揃いで意外と飽きない。奥田自身短調のリフものが得意なんだろうか。 と思ったらフェブラリーの曲もほとんど奥田作らしい。全然知らなかった。と思ったら2年くらい前まで明かされてなかったらしい。 実は奥田スゲエ。でもそんな長い期間その実力をトミーのためだけに使ってきたのは間違いな気がする。 さて詞のほうは曲名負けで、重いこと言ってるが説得力が無くこけおどしな感じに聞こえる。dieとかkillとか言ってる世界観で 「消えたい 逃げたい 楽しくない」とかの浅いネガティヴ発言は違和感が。 5.Shut Up ★★★★ 相変わらずマイナー続きだが、頭打ちのスネアと変拍子で変化をつけてきた曲。実験的な要素を入れてはいるが、遊びすぎずに 歌が立つ形に仕上げており、自然に聴ける出来。ほとんどの若手を寄せ付けないほどの熟練した作曲ぶり。奥田スゲエ。 ギターよりむしろドラムが目立って聞こえるバランスにしたのも格好いい。さて、曲に不満は無いが、そろそろトミーの声の甘ったるさが 気になってくる。詞の内容も「そんなにわたしってダメなの?勝手に決めつけないで」とかの安い感じ。しかも意外にポジティヴ。 6.Flower Crown ★★★★ 今作中でもかなりテンポの遅い、おどろおどろしいグランジ。トミーの影も薄め。ギターが結構攻めているので、ついに収集つかずに終わる曲登場かと思うが、 結局そつなくまとまる。オルタナと聞くと暴走気味の実験性がまず思い浮かぶ人には今作は向かないかも。オルタナの音作りが好きな人には 薦めやすいが。曲名に反してこんな暗い歌なのよ、と裏をかく意図は汲み取れるが、詞のほうは相変わらずリアリティのない失望というか、 綺麗な作り物の絶望という感じで、一部のV系に通じる印象。 7.Surely ★★★★ M3のような明るいイントロで入り、ほぼ明るいムードを貫いて終わる、今作中では珍しくポップな曲。バインの中継ぎ曲といった印象。 他曲に比べ引っ掛かりのない曲だが、単純にトミーの声が明るい曲向けなので結構いい感じ。マイナーまみれの今作の中央にこれを配置したのは正解では。
8.Gonna Change My Way of Life ★★★★ バリバリした音のベースが格好いいオルタナ。今作のベースは歯切れ良くハキハキ弾く感じではなく、出来るだけ音を切らないようにして隙間を埋める ギター的な役割が多いが、この曲は典型例か。全体がビタっと止まるようなキメは多分ほとんど無いので、そういうのが多いビート系が好きな人には 今作はダラダラして聞こえるかも。個人的には奥田の作る音像は好きなのでプロデューサーとしての今後に期待したい。 9.Playground ★★★★ イントロなしで間髪入れず始まるグランジ。妙にスタンダードなギターソロが意外。余分な肉付きの無いシンプルな曲で、テンポよく展開して 潔くスパッと終わる。それにしても似たような曲ばかりのはずだが何故か飽きない。単体の曲が短くて全体のテンポが良いせいか。 というより単に自分が元々こういうの好きなせいかも。 10.Things I Can Do ★★★★★ 今作で最もテンポの速い曲。しかし気構える素振りもなく、ここまでの流れ通りこもり気味の音でドラムが入る。 Bメロとか今作で何度も聞いたようなメロディなのだが、サビ前のキメのローファイな感じが格好良いので、かえってマンネリからの脱却的な 爽快感の布石として効果を発揮している。ドラムが結構派手だが、テンションのピークはきちんと終盤まで取ってあり、最後まで聞かせる出来に。 「何者でもない自分が 目指すべき事は何か」の一節は川瀬がトミーから脱却する前兆か。 11.You Should Live In The Sunny Light ★★★★ オチらしいタイトルの付いたラストナンバー。歪んだギターのみの伴奏で完走する。無駄なくコンパクトにまとまった曲が多い今作中では 最もメロディに重点を置いた曲か。奥田は美メロ曲もスラスラこなし(考えてみればブリグリから始まった人なので当然かもしれないが)、 結局駄作は出ずじまい。抜群の安定感。トミーの歌はAメロの低音ビブラートの不安定な感じが絶妙に不気味でムードがある。 川瀬本人はトミーを演じこなして歌っているつもりかと思うので、そういう天然なところをいじられるのは不本意かもしれないが。 愛する「君」を陽の光の下に残し、「It's not a Bad ending」と歌いながらトミーが再び元来た闇の中へ回帰してお終い。
総評 ★★★★ the brilliant greenのボーカル川瀬智子の別人格としてスタートしたトミー・フェブラリーの、さらに第二人格という設定の トミー・へヴンリーの3rd。人格がらみの設定は結構細かく、ヘヴンリーはフェブラリーを前から知っていたがフェブラリーは当初 ヘヴンリーの存在を知らず、知り始めてからは敵視しているらしい。そして2人とも自分達が「川瀬智子」という同一人物だと知らないらしい。 そういうのを考えるのは一向に構わないのだが、ここで問題となってくるのは、この三者は割り当てられる曲調こそ違えど、いざ歌うと 同じ歌い方にしか聞こえないという点だろう。多分ヘヴンリーっぽいファッションとか、フェブラリーっぽい仕草とかの設定は川瀬の中で 細かいのだろうが、判別の決め手が見た目というのはプロのシンガーとして寂しい。キャラを憑依させるのではなく歌を憑依させるべきなのでは。 作詞を見ても、おままごと的な絶望感に所々キャンディーピンクとか少女趣味な言葉を散りばめた感じで、大元の本人から分けるほど人格に 差が出てない気が。ダークサイドで単体人格なら、もっとグリム童話並にエグイ詞を書いてもよさそうだが。逆に可愛いと言わせる狙いのダークさ、 という印象。せいぜいバスター君という感じ。声質には恵まれているものの歌は特に上達してないというのもネック。 といった具合に主役のトミーは半端だが、奥田の仕事ぶりが秀逸なので、作品としては1度かけたら最後まで放っておける上に 途中のどこからでも入れる、デリコの1stみたいな感じになっている。ダントツに目新しい要素とかは無いが、とにかく出来にムラが無い。 早めに才能を使い果たして消えたのかと思いきや、実はずっと一線に踏みとどまって着々と実力をつけていた。コンポーザーとして かなり期待できる人なので、川瀬の専属にするのは勿体無い(ちなみに川瀬は奥田の嫁)。川瀬がこだわりたいのは最終的には見た目とか パフォーマンスかと思われるので、もうトミーの曲は他の人に任せて奥田は色んな人の楽曲提供やプロデュースやって欲しい気がする。 そしたらトミーはもう聴かないと思うけど。とにかくブリグリの底力を感じた1枚。衝動より理性のオルタナが好きな人なら。
乙! 気になってたから嬉しいっす やっぱ読み堪えあるわー
乙 歌い分けに関しては2ndアルバムあたりが一番かもしれん 慣れないシャウトにも挑戦してるし
俺もheavenly6としては2ndのが好きだったな ちなみにヘヴはフェブのことキライじゃないよ むしろ構って欲しいのに意地悪しちゃうツンデレ どうでもいいか
やっぱり、椎名需要あるかね 書く前から大変なことになりそうだが
しばらくは林檎祭りだろうか。
三文ゴシップ祭りに先駆けて三文ゴシップのレビューのパイロット的な意味も含めてレビュー。 どういった経緯で『三文ゴシップ』に至ったかを知るのに大きな分岐点を持つこのアルバムのレビューがまとめサイトに無かったので。 星だらけでぐちゃぐちゃですが参考までに。 椎名林檎×斉藤ネコ 『平成風俗』 01. ギャンブル ★★★★☆ (原曲なら : ★★★★) バンドサウンドだった原曲が一気に豪華なオーケストラに。ただ、原曲はライブバージョンだったためか、今回はより聞きやすくなった。 そこまで原曲のイメージを壊していない上にオーケストラのよさが非常に表れており、 個人的にはそれが原曲よりキャッチーたらしめている一因のような気がしている。2番のAメロの緊張感にはしびれる。 ただ、原曲にあったバンドだからこその、サウンドによる激情的な感情の吐露は若干鳴りを潜めた感がある。 とはいえ、そこはボーカルがより感情的に歌うことによってある程度をカバーしているが(特に大サビ)、 弊害として最近の林檎は語尾の処理やヤギのようながなり声がきつく、苦手な人は大いに嫌悪感を示すと思われる。 02. 茎 ★★☆ (原曲 : シングル版→★★★★☆ アルバム版→★★★★★) 全英語詞。どちらかというと『加爾基〜』のバージョンに近いが、超のろま。ゆったりまったりしていて退屈に感じるかも。 大名遊ビ編、加爾基編ともに間奏が素晴らしかったのだが、サウンド重視のアルバムとしてはがっかりな内容。 落ち着いたものが好きな人は良いだろうが、さすがに眠くなる。曲自体は名曲なのだが・・・ 03. 錯乱 (TERRA ver.) ★★★☆ (ONKIO ver. : ★★★☆) 全英語詞。c/wのONKIO ver.ではラテン調だったものがブロードウェイのミュージカルっぽく変身。とはいえ大幅には変わっていない。 どちらのアレンジも次作『三文ゴシップ』で耳にするようなオーケストラアレンジ。 いい歌だが若干飽きやすい。『三文ゴシップ』の曲群のほうが都会的でかっこいいので、 林檎のオーケストラ系の曲を聴きたいときにあえてこの曲を聴くかどうかは微妙。 ただ、映画『さくらん』にちなんだタイトルは林檎らしくて粋。
04. ハツコイ娼女 ★★★★☆ 電子的な打ち込みアレンジとオーケストラのミックスが新鮮な今までに無い一曲。 林檎の声にボーカルにエフェクトがかかっているところが神秘的で非常にいい。 サビの「あーなーたーのなまーえをー」が一文字ずついろんなところから降ってくるようなボーカルとコーラスワークが秀逸。 05. パパイヤマンゴー ★★★ カバー曲。序盤はフランス語で歌っているが発音がどうもいかにもって感じがして笑ってしまう。ちょっと気持ち悪い。 まさに南国っぽく能天気な優しい曲調。こういう曲も1曲ならありだが、これ以上はいらない。 ハツコイ娼女が間にあったからいいものの、もし錯乱と連続していたら、 おそらく流れ的にはハツコイよりも合っているだろうが胃がもたれること必死。 06. 意識 ★★★ (原曲 : ★★★☆ ※シングル版「意識〜戦後最大級ノ・・・」も含む) 『加爾基〜』やc/w版のどこか陰鬱なアレンジもオーケストラの手にかかれば見事に優雅で色っぽい仕上がりに。 こちらも原曲よりキャッチーになって聞きやすいが原曲のよさや世界観といったものは良くも悪くも完全に失われている。 メロディのよさが際立ってなかなかいいアレンジなのだが、まぁこれは好みの問題だろう。 07. 浴室 ★★☆ (原曲 : 勝訴版→★★★★ la salle de bain→★★★☆) 『勝訴ストリップ』に収録されている原曲と、「りんごのうた」収録のc/w「la salle de bain」(アレンジ版)をミックスしただけのもの。 1番は勝訴バージョン(日本語)、2番はla salle de bain(英語)を主体としているが、 2つの曲の印象深い箇所はきっちり入っているといういいとこどりな曲。 だから新バージョンだと思って期待していた人にはがっかりな内容。ということで★減点。 悪く言えばどっちつかずだが、勝訴版とla salle de bainのどちらを聞くか迷っているときに間を取って・・・という時に重宝しそうw
08. 迷彩 ★★★☆ (原曲 : ★★★★ ※シングル版「迷彩〜戦後最大級ノ・・・」も含む) 『加爾基〜』に続き今作でもシンメトリーで対になっているが、アレンジも意識に似たものがある。 優雅な「意識」に比べてこちらは「錯乱」を彷彿とするブラスが入ったアップテンポな楽曲。 曲自体は2分ほどで、残りはバイオリンの独壇場。当然素晴らしく上手いのだが、もう少し自重しても良かったのでは。 個人的には序盤の麗しい曲調のまま展開してほしかった。 09. ポルターガイスト ★★★★ (原曲 : ★★★★) 原曲とそこまで大差は無いが、原曲は大正浪漫なアレンジが秀逸なかわいい曲だったが、今作もかわいさはそのままに、 後半はオーケストラでより優雅でお金持ちな感じに。 1番はエフェクトで声を篭らせて、2番はバックの楽器を篭らせるアレンジはノスタルジックで秀逸。 10. カリソメ乙女 (TAMEIKESANNOH ver) ★★★★☆ (DEATH JAZZ ver : ★★★★ ※HITOKUCHIZAKA verはインストなので省略) 全英語詞。M1、M4と並ぶ今作のベストトラック。ピアノとバイオリンが非常に効果的で艶っぽい。何より秀逸なのはメロディ。 今作収録の新曲では最も林檎らしく、女らしさとかっこよさを兼ね備えている。『さくらん』のイメージにもぴったり。 他にインストバージョンと『三文ゴシップ』に収録された「DEATH JAZZ ver」があり、 どれも違ったよさがあるので聴いてみる価値あるが、個人的にはこのアレンジが一番好き。 11. 花魁 ★★★☆ 全英語詞。こちらも『さくらん』にちなんだタイトルで、今作一の問題作にして前衛的な実験作。特にAメロ、Bメロは好き嫌いの別れどころ。 これほど電子音にまみれた曲は椎名林檎では他に無い。サビは比較的キャッチーだが、 個人的に一聴しただけでは『加爾基〜』の「葬列」や「宗教」を上回る衝撃性と刺激性を感じた。 これは完全に捨て曲だな・・・と思ったが何回も聞いて慣れるとなかなか面白くて好きになった。 コーラスやストリングスの使い方をはじめ全体的にもろビョークの影響が感じられる。
総評 : ★★★☆ 映画『さくらん』のサウンドトラックという企画ものとしての椎名林檎の久しぶりのアルバム。 半数以上が過去曲の焼きまわしだが、「意識」や「迷彩」、「ギャンブル」などの今作とかけ離れた楽曲を選曲したのは評価できる。 しかし、「茎」も「浴室」もすでに複数のアレンジがCD化されており(「意識」と「迷彩」も厳密には2パターンある)、もっと新鮮味のある曲を選んでほしかった。 また、それ以外の「ポルターガイスト」も「夢のあと」もある程度原曲だけである程度アレンジが予想できるような曲なので、 もっとリスナーがびっくりするような、例えば「ドッペルゲンガー」や「罪と罰」、「歌舞伎町の女王」、「正しい街」、事変なら「遭難」、「御祭騒ぎ」などの 挑戦的だったり面白い選曲は出来なかったのだろうか。オーケストラ栄えすることを優先してどうも無難どころにうまく収まってしまった印象がある。 ただ、新曲はいずれも素晴らしい出来で、東京事変では出来ないことをやりたいだけやってのけた印象。 いずれもオーケストラで優雅かつ派手に仕上がっているが、アルバムを全曲通して聴くというのには疲れるであろうところを M4、M7の1番、M11といった電子的な楽曲がアルバムのいいスパイスとなってダレ防止に一役買っている。 あくまでオリジナルアルバムではなく、サントラとして聴いてほしいが、その後の彼女の作品を語る上でこの作品は重要なターニングポイントとなっている。 キャッチーで聴きやすいが椎名林檎初心者にはあえてお勧めしない。『無罪モラトリアム』から順々に原曲を聴いていってほしい。 斉藤ネコとは10周年記念ライブ「生・林檎博」ではもちろん、次作『三文ゴシップ』でもいくつかアレンジを担当しており、 アルバムの作風も今作を踏襲した内容となっているが、もう彼との相性の良さは十分分かったので、 そろそろオーケストラから離れて新境地を開拓してほしいところ。
やたら長文な上、1~3曲目までスペースが無いので見にくいと思います。すいません。
乙乙レビュー。 なんで今までなかったんだろうね。 まあそれはいいとして、 12夢のあと13この世の限り涙目w
>>493 書いたのにすっかり忘れてたw
12. 夢のあと ★★★ (原曲 : ★★★★★)
東京事変版に比べ優しい印象のピアノが特徴的な序盤。どちらかというと「夢のなか」と言った感じのまったりした曲。
こちらも迷彩と同様キーが高くなっているため、シリアスだった原曲の印象はあまりない。
そこからだんだん曲が展開するにつれサウンドの中心がピアノからオーケストラへシフトしていき、
そして最後は壮大で堂々とした終わり方で締める。ただ、最後は少し仰々しい感じがする。
また、オーケストラに負けないようにするためかここでもラストで林檎のがなり声が。
個人的には事変版のラストのヒイズミによるピアノが大好きなのでそれには劣っているが、まぁまぁのアレンジ。
アルバム『教育』でラストトラックだったため、これで本編終了、と言った印象。
13. この世の限り ★★★★☆
エンドロールとか、劇が終わって役者全員で「ありがとうございました〜!」みたいな終わりかたで締める。
童謡のようなシンプルでかわいらしい1番から、2番以降は英語詞で古き良きミュージカル調。
ラストの盛り上がり方がかっこいい。兄の椎名純平を迎えたコラボ楽曲だが、
2人のコーラスワークはさすが兄弟だけあり、相性がよく、椎名純平の性質が楽曲にも良く合っている。
歌詞が最近の林檎にありがちな内容で若干陳腐だが、曲の完成度は非常に高い。外国の往年の名曲といった感じ。
あと、読み返すといろいろとミスがあったので訂正w
11.花魁
「もろビョークの影響が感じられる」 → 「ビョークの影響がもろに感じられる」
総評
「ドッペルゲンガー」 → 「宗教」
(ミスではないのですが、よくよく考えると前者の曲にオーケストラアレンジにするのはあまりに違和感があるので)
いろいろとご迷惑をおかけしました。
まだあったw 12. 夢のあとの星を★★★→★★★★にしてください。 本当に皆さん申し訳ありません!死んできます・・・
>>495 乙です。三文ゴシップもお待ちしてます。
>>474 聴いてみました。
The World's Edge/DOES
1.曇天 ★★★★
ひたすら疾走の、シンプルで単純明快なオープニング曲。Aメロの途中くらいからベースがどんどん前のめりになって全体も加速してくるので
最終的にどうなることかと思ったが、サビ前にそこまでのエネルギーを大きく放るようなタメを作って仕切り直している。これは爽快。
丁寧な演奏とは言い難いが、バンドらしい迫力がある。空が垂れ込む、耳鳴りが尖る、弱虫をぶら下げる等、動詞の使い方が
個性的な詞も面白い。詞というより詩。
2.レインボウ・セブン ★
急にありがちな詞になる、パンキッシュなミドルテンポ曲。メロディもありがちで古臭く、アレンジも最近ではflumpool位しかしなさそうな古臭さ。
ボーカル兼任のギターとはいえ、おおよそパワーコードだけで押し切ってくるうえに、重ねて録ってるギターもベタなことしかしていないので退屈。
ベースもルート音に張り付き過ぎてるし、リズムの選択肢も無さすぎな気が。
3.ネバー・マインド ★★
再びテンポアップして、やはり古めかしい感じの短調の曲に。相変わらずドラムが考えたリズムパターンに工夫無く乗っかっただけのような
ベースが寂しい。一体感があるというより、一体感しかないという否定的な見方をしたくなってしまう。
「勝手にしやがれ」とか男臭いことを歌う割にボーカルの声が意外とヘロヘロしてるのも何とも。
4.インディゴ ★★★
ちょっと演奏が荒い感じがうまく無骨な雰囲気につながってる感じの、ミッシェルとかa flood of circle系のマイナー調ロック。
詞ありきでそこからイメージを膨らませて曲を作っているのか、詞が印象的な曲のほうが全体の出来が良く感じる。ベースは今までの流れ同様
惰性で弾いてる感じだが、この曲にはそのルーズな感じが合ってる。Bメロのドラムは裏をおさえるスネアのタイミングが遅すぎて
リズムがいびつな感じだが、それも結果オーライか。
5.レイジー・ベイビー ★★★ 新進気鋭の若手バンドにしては古臭い曲が多い印象の彼らだが、ここで確信犯の目を感じさせる曲が登場。スマートなカッコよさを望む人には ウケそうもない、ダサダサな近藤真彦路線の曲。彼らはまだ80年代に生き、80年代で戦ってるのだろうか。あまり凝ったアレンジでない事が かえって凝った結果というか、計算されているように思える。「心晴れるや〜」あたりが特にマッチっぽい。 1周聴いた後の印象としては、彼らは別にレトロさを意識的に狙ってるバンドでもなさそうに思えたが、天然ならそれはそれでナイス。 6.陽はまた昇る ★★ 似たような曲が多いので、もう数曲前の曲と区別がつかなくなってくる。古臭くてありがちなマイナー調のアップテンポ曲。 技術が高い人が特にいないせいか、体力勝負の曲がズラリ並んでる印象。音の厚みを稼ぐ為か、ほとんど同じプレイのギターが途中から 重なってくる。彼らは3ピースでギターはボーカル氏原の1本だけだが、彼はギター1本だけでやりくりする愉しみを見出すタイプではなさそう。 素直にもう一人ギターを迎えたほうが。詞のほうでは本とかCDの帯で使えそうな印象的なフレーズもあるが、曲は微妙。 7.ワンダーデイズ ★★★ パンキッシュでポップなミドルテンポ曲。イエモン時代の吉井が書きそうなメロディを陽気なマーチングドラムが彩る。 バスドラ4つ打ちをしながら更にフロアタムを叩いてるのか、低音がドスドス鳴るサビのドラムが気持ち良い。 ここまでほとんど動きのなかったベースだが、この曲でオカズを入れてるのを初めて認識した。 8.デイ・サレンダー ★★ うん、もうわからん。入り方が違うとかで判別は出来るが、例えばBメロだけ聴かされてどの曲のBメロか問われたら分からん。 そんな古臭くてアッパーなマイナー曲。メロディも似たり寄ったり。ほとんど攻めずにありがちなメロディだけでまとめようとするから 尚更もたれるのかも。彼らの曲はシングルしか知らなかったが、予想以上にインスタントな量産型。ただ、この曲は今作中ではまだ 3人での再現を強く意識してるっぽいところが救いか。
9.夏の散歩道 ★★ 得意?のミドルテンポの昭和歌謡ロック。詞の通り陽炎が揺らめくようなサビのギターが心地良い。やっぱりギターは常時2人いた方がいいかも。 非常にシンプルな4つ打ちバスドラのイントロは味があるのだが、Aメロのドラムは苦手なパターンに挑戦していびつに。シンプルにこなしておいたほうが よかった気が。ベースもガチガチにルート8分弾きすぎるような。1弦とかチューニングする必要ないなこの人。 10.太陽病 ★★ 今作中ではテンポの落ち着いた、じっくり聴かせる感じの曲。イントロの歌い方でふと思ったが、氏原の書くメロディのルーツは バックホーンかも。太陽や雨、稲妻などの小道具を使うのが好きな氏原だが、印象としてはこの曲のような夏の太陽が最も得意か。 悪くない曲だが、歌い方がずっとおんなじなのでどうも頭の切り替えができない。 11.君の好きな歌 ★★★ シンプルに重ねたギターと非常にストレートな詞が胸にくる、後期ピロウズ風の曲。ゆっくり淡々と進むが、バンドのさじ加減なのか天然なのか、 テンポが速まったり戻ったりするのが気になる。やはり遅い曲を正確なリズムで強弱つけて叩き分けるタイプのドラマーではないのかも。 ギターはいい感じだが、やはり2本入るの前提で曲作ってるように思えるし、今のメンバー編成では今後が不安な気が。 12.世界の果て ★★ 初期アジカンといった感じのエモーショナルな曲。今作中に多いアッパーな曲の中では相対的に良い方に入るが、特別演奏が上手い訳でも、 実験的要素に富んでいる訳でもないので、かなり能動的にいい所を拾って聴いてないと苦しくなってくる。珍しくベースが動き回っており、 特にサビではアタックが分かりにくいため、低音キーボードで大きなサイクルのオブリを弾いてるような不思議な印象を受ける。 ベースとして上手いかはともかく、やっぱり何でもやってみるに越したことはないか。
総評 ★★ 全詞曲を担当するギターボーカルの氏原を中心とした3ピース、DOESの3rd。 シャッフルやワルツに手を出さず、ひたすら全員一丸となったような8ビートに没頭するさまは男らしくて潔いと言えなくもないが、 単純に出来る事の幅が他バンドより狭いという印象のほうが強いか。特に短調の速い曲が多いが、どれもあまり凝った出来とは思えず、 氏原の得意な曲調だから固め打ちしたというよりは惰性で書いた曲で埋めたらこうなったという印象。バンドがそういう曲調を得意とするが故の 偏りだ、とこじつけるにも演奏技術が半端。歌も含め、頭一つ抜けて上手いと思える人がいない。リズムキープにいくらか難のあるバンドなので、 粗の目立ちにくいアップテンポを揃えたのはある意味正しいか。正確さや繊細さに欠け、それでいて大胆さも持ち合わせていないというのは心細い。 ほとんどパワーコードのギターとルート弾きのベースで埋まってしまう彼らのアレンジは、3ピースバンド中でもかなり大人しい部類に入るのでは。 結果的にそれがダサカッコ良さにつながっている曲もあるが、全体としては、得意でもない曲調をイチオシしているだけあって、 通して聴くにはもたれる内容。特に歌詞に値打ちを感じない人からすると、作曲も演奏も誰にでも出来そうな曲の並んだ飽きやすい作品かも。 ただ、CD用みたいな嘘臭い加工の後は無いので、ライブを観たら全然ヘタ、ということはないのでは。 技術が足りない分をひたすら運動量でカバーする体力勝負な1枚。
乙乙!
>>499 DOESへの印象まったく同じ。そのとおりだと思う。
502 :
名無しのエリー :2009/06/29(月) 14:02:49 ID:Jy6Qylnd0
>>499 乙です!
暑くなってきたので、夏っぽい作品投下してみます
ZUSHI / キマグレン
1.恋が呼んでる ★★★★★
ラテン系のアッパーサウンド、暑苦しいハーモニー、ラップ(笑)、とまさにキマグレンの全てが詰まった1曲。
しかもそのどれもがバランスいいし。
ちなみにR&BシンガーMay.Jがコーラスで参加しているらしいが、ほとんど聞こえない。
2.LIFE ★★★★
一応代表曲(実はTOP10入りしていない。)で、イントロが夕方を思わせるアッパーチューン。
メロディーがずば抜けて秀逸だが、ラップらしきものがでしゃばりすぎていてバランスが悪い気も。
そしていつ聴いても「Hey you!Don't give up before you try it!」の部分で笑ってしまうが、それ以上に気になるのは歌詞。
Mステその他各メディアはこの曲の歌詞が中高生の共感を呼んでいることを盛んに報道していたが・・・そんなに凄い歌詞かな・・・。
正直、この手のメッセージは中高生向けの本などで語りつくされている気が。
3.あえないウタ ★★★
デビュー曲。
田舎情緒あふれるイントロが素晴らしいミディアムナンバー。
「シャラ、シャラランラ」のサビのコーラスは大合唱だろう。
そしてサビ後のCメロにチャゲアスを感じたり・・・。
歌詞は1曲目とリンクしているらしいがどうでもいい。
4.ハナレテワカルコト ★★
親への感謝を歌ったアッパーチューン。
そして何よりラップが神すぎる。
いくらなんでも「ただいまの僕のVoiceに 必ずRespondおかえり」は無しだろうw。
Bメロでの掛け合いは素直にカッコいいんだけどね。
そんなAメロ・Bメロのわりにサビは意外と地味。
503 :
名無しのエリー :2009/06/29(月) 14:05:24 ID:Jy6Qylnd0
5.白の日記 ★★☆ ハーモニカが使われ、なんかnavy&ivoryあたりを髣髴とさせるラヴソング。 春夏秋冬の二人の恋を歌っているが、メインがなぜか冬なのでジャケとの違和感ありまくり。 いきなり「雪」とか言われてもなぁ・・・。 6.月光浴 ★★★☆ 二人の異様に暑苦しいハーモニーが印象的なミディアム。 本人達いわくの「夜の逗子海岸のイメージ」そのものな曲。 パーカッション含め、落ち着いたサウンドが良い 。 7.リセットボタン ★★☆ 「つらくなったら投げ出してしまえ!→でも逃げることをやめた」的な歌詞のアッパーチューン。 たぶんアルバム中で最速か、と。 相変わらずまたラップっぽいものが凄いことになっている。 8.約束の丘 ★☆ またミディアムバラード。もう飽きてきた・・・。 「疲れたら帰っておいで」、って曲。 悪い曲ではないが、筆者同様ここらで飽きてくるリスナーをひきつけるほどの力はない。 9.P.S ★★ 大人になることと子どものままの気持ちでいることを歌ったような曲。 もう歌詞読む気がしない。 タイトルは“追伸”と“ピーターパン・シンドローム”のダブルミーニングだそうだ。 心地よいテンポの曲。それぐらいしか印象にない。 10.想い思い ★★★☆ もうタイトルを見るだけでげんなりしてくるのだが、実は中々の佳曲。 なんかリズミカルさが抜きん出ていいし、コーラスワークも凝っている。
504 :
名無しのエリー :2009/06/29(月) 14:09:17 ID:Jy6Qylnd0
11.6色の虹 ★★☆ なぜ6色なのかなんて考える気すら起きないが、締めとしては悪くない。 (次の曲が遊び曲ゆえ、筆者はこの曲が本編ラストだと思い込もうとしている。) 12.ダメ男 ☆ 完全な遊び曲。しかも実質的には本編ラスト。 「僕は天然記念物級のダメ男だ〜」みたいなこと歌われてもねぇ・・・。 こういうのはボーナストラックにしてくれ。 ちなみに逗子海岸での一発録音だそうだが、彼らの経営する砂浜のライヴハウスは非常に評判がいいらしい。 13.LIFE (Smart Sports ver.) ★☆ STUDIO APARTMENTによるリミックス。 ピアノハウス系統の洗練されたサウンドはリゾート感に溢れてはいるが、圧倒的に足りないのがキマグレンの旨味である「暑苦しさ」と「土臭さ」。 14.Love Call(Kimagure Short Edit) / RYTHEM with キマグレン ☆ 女性ヴォーカルユニットとのコラボ。ここまで典型的な美女と野獣も珍しい。 なぜか今までのラテン・ソウル系統のサウンドから脱してしまい、それどころか若干インダストリアル臭の漂う打ち込みが展開される始末。 RHYTHMアルバムに収録の本ヴァージョンではいつもどおりなサウンドなのかもしれないが(すみません、未聴です)。 とりあえずコラボの意義が感じられないし、これほどラップがウザイと思ったのは初めてだ。
505 :
名無しのエリー :2009/06/29(月) 14:12:10 ID:Jy6Qylnd0
総評 ★★★☆ 逗子から現われた暑苦しい男性二人組のユニットのメジャー1st。オリコン1位を記録。 何といってもこのユニット、腰の据わった太いヴォーカルと異様に幸せそうな笑顔から繰り出されるラップが印象的。 そしてこのラップこそが彼らを評価する際の大きなキメ手なのだ。 彼の繰り出す日英チャンポンラップはぶっちゃけ、中学レベルの英語を勉強していれば一瞬で訳せるし、大してテクニカルでもない。 しかし一度PVを見てから聴いてほしい。その後CDを聴く際、あの笑顔を思い出しながら聴くとどうだろうか。このラップがとても愛らしく思えてくるのだ。 バラードとかでも遠慮無く繰り出されるので、あの声が苦手な人はキマグレンそのものが合わないということになりそう。 さてこのアルバムであるが、どうもミディアムナンバーが多すぎるし中盤に偏りすぎている印象。どうしてもだれる。 ここら辺のバランス感覚が次回作への課題だ。 そして歌詞にも難が。 ミューマガ保母大三郎が嫌うところの“自分探して 明日へ向かってGO→”系統かそこらへんにありがちな“安っぽい恋愛モノ”ばかりだ。 別にそれもいいが、せっかく夏の似合うアーティストなのだからもっと「夏」を歌ってほしいのだ。夏の恋とかでいいから。 そうすればサザン・TUBEあたりの系統の後継者になれると思うのだが。 アルバム中通して、「夏」という単語は(春夏秋冬を歌った5曲目を除くと)1曲目にしかでてこないのだから寂しい限り。 申し訳程度に「海」が他の曲に出てくるが、目立たないし頻度も少なめ。 ただしラテン・ソウル系統を昇華したサウンドが気持ちよさすぎるので、そこらへんもなんとか目をつぶって楽しめるかな、と。 あ〜、なんか海へドライヴに行きたくなった。
GReeeenの新作、お願いします
>>505 乙。夏、夏言い過ぎずに夏っぽさを演出するところがTUBEとの違いなのかもね。
コラボ曲はRYTHEMのバージョンも微妙だったよ
総評 ★★
全詞曲を担当するギターボーカルの氏原を中心とした3ピース、DOESの3rd。
シャッフルやワルツに手を出さず、ひたすら全員一丸となったような8ビートに没頭するさまは男らしくて潔いと言えなくもないが、
単純に出来る事の幅が他バンドより狭いという印象のほうが強いか。特に短調の速い曲が多いが、どれもあまり凝った出来とは思えず、
氏原の得意な曲調だから固め打ちしたというよりは惰性で書いた曲で埋めたらこうなったという印象。バンドがそういう曲調を得意とするが故の
偏りだ、とこじつけるにも演奏技術が半端。歌も含め、頭一つ抜けて上手いと思える人がいない。リズムキープにいくらか難のあるバンドなので、
粗の目立ちにくいアップテンポを揃えたのはある意味正しいか。正確さや繊細さに欠け、それでいて大胆さも持ち合わせていないというのは心細い。
ほとんどパワーコードのギターとルート弾きのベースで埋まってしまう彼らのアレンジは、3ピースバンド中でもかなり大人しい部類に入るのでは。
結果的にそれがダサカッコ良さにつながっている曲もあるが、全体としては、得意でもない曲調をイチオシしているだけあって、
通して聴くにはもたれる内容。特に歌詞に値打ちを感じない人からすると、作曲も演奏も誰にでも出来そうな曲の並んだ飽きやすい作品かも。
ただ、CD用みたいな嘘臭い加工の後は無いので、ライブを観たら全然ヘタ、ということはないのでは。
技術が足りない分をひたすら運動量でカバーする体力勝負な1枚。
500 名前: 名無しのエリー [sage] 投稿日: 2009/06/28(日) 23:39:38 ID:FfwosldA0
乙乙!
501 名前: 名無しのエリー [sage] 投稿日: 2009/06/29(月) 05:28:26 ID:67VkVwQo0
>>499 DOESへの印象まったく同じ。そのとおりだと思う。
ここ読んでると音楽聴くのが楽しくなってくる 書ける人が羨ましいわ 書きたいが言葉が乏しいし文章下手だしまとめられないなぁ
なんでも実践あるのみよ。 恐れず書いてみなさい。
男は度胸! なんでも試してみるってもんだ
確かにここのレビュー見てると、 よくみんなこんなにいろんな音楽知ってるなーと思うよね
長くて説得力があって…って考えたらハードル高くなるし 最初は短くシンプルに慣れたら推敲を重ねつつちょっとずつ長くしてったらいいと思う。
女性ボーカルで「クラシカルアートポップス」を謳うユニットlove solfegeです。 La Fatalite / love solfege 01.La Fatalite ★★★★☆ しょっぱなから11分の大作。シリアスな雰囲気の短調曲。 「組曲風クラシック+メタル」らしいですが重いギターなどは無くメタル色は薄いです。 イントロからクラシカルなフレーズを弾き倒すギターソロはなんと1分間休符一切無しのオール3連符。 楽器は他にも弦・管・チェンバロ・ティンパニ・シンセ・ドラムなど満載で、 しかもこれらの楽器がBPM160の速さで11分間にわたってそれぞれ3連符を連発しまくるので、 終始異様な一体感と異様なテンションでもって曲が展開していく。 組曲らしく歌メロ含め展開が目まぐるしく変わるが、その全てが超キャッチー。所々に変拍子もあり。 長めの間奏が若干ダレるのと、作曲者のルーツがクラシックなためドラムが少しショボイけど、 それ以外はほとんど隙の無いまさに名曲。 02.amity ★★☆ エンヤみたいな壮大系クラシック+民謡調曲。三拍子。 ストリングスは打ち込みだけどかなり良いソフトを使用しているらしくチープさは無い。 ちなみにlove solfegeは女ボーカルが5人くらいいて、この曲を歌うのはロシア人。けど歌詞は英語。 03.sweet liar ★★★ 倉木麻衣が昔やってたような一昔前のR&B曲。 そんなR&B的なオーケストラヒットやシンセの中にやっぱりクラシックピアノをぶち込むんだけど それがまたかっこいい(曲自体は古臭くてダサいけど)。
04.stratospheric melody ★★★ ピアノのインスト。この曲含め、ピアノは全て作曲者による生演奏(あとギターも生)。 これがBPM200で16分音符連発の速弾きでかなりうまい。 しかもプログレっぽく展開しててマジで上原ひろみみたい。 05.forget-me-not ★★☆ 普通にエンヤ的クラシック。と思いきや1分過ぎた途端テクノに。なんじゃこりゃ。 更に1分後再びアンビエントに戻る。でまた1分後テクノ。 そして最後に両パートが混ざる。ここがかなり鳥肌。 ちなみに例のロシア人が今度はロシア語で歌ってる。 06.Due destini ★★★★ ガチのクラシックオペラにR&B的リズム(ズン、タン、ズンズンタンみたいなあれ)をそのままぶち込んだ曲。こんな曲初めて聴いた。 楽器はその打ち込みリズムとピアノのみだけど、メロディは綺麗かつキャッチーで バックのピアノも16分音符中心でかなり乱舞していて全体的にすげーかっこいい。 ソプラノなボーカルはイタリア語で巻き舌とかも多用していてかなり本格的な感じ。 07.noblesse oblige ★★☆ 今度は壮大系クラシックにトランスを混ぜた曲。 基本的に5拍子で所々に6拍子が入る。間奏では10/16拍子に。 ちなみに他のアルバムでは13/16拍子、5/8拍子、15/16拍子を混ぜ込んだ曲とかもある。 何が凄いってそれで曲は普通にポップにできてること。 08.おかえりビーグル ★★☆ バラード。普通に良い曲なんだけど、 今までの曲を聴いてきた後だと普通すぎて印象に残らないかわいそうな曲。
総評 ★★★☆
クラシックをベースに様々な音楽を容赦なくぶち込んで融合しているようなしていないような曲を作る自主制作サークル。
他のアルバムではもっとポップ寄りだったり、ダンスミュージック寄りだったり、
同じクラシックでもこじんまりしたバロック音楽寄りだったりするんだけど、
本アルバムはエンヤとかサラブライトマンみたいな壮大な感じのクラシックな曲が多い。
よくある「ストリングスとか使ってるからクラシックっぽい」とかではなく、メロディの締め方とかがガチで上品でクラシック的。
その格調高さとポップさの加減がかなり絶妙。
プロの作曲家が趣味(?)でやってるサークルなのでクオリティもそこそこ。
曲の当たり外れが激しいサークルで意外に地味な曲も多いけど、#01と#06はホントに良いので、
個人的にはこの2曲だけでも一度聴いてみてほしいです。
ttp://lovege.noki.tv/s_061/ ←で視聴できます。ニコ(ry
ちなみに通販orダウンロード販売で買えます。
>>516 乙 聴いてみたくなった
嵐のレビューが見てみたかったりする
初投稿です。ほぼ知ったかで書いてみます。 Passion8 / paris match 01.Passion8 Groove ★★★★ paris matchの中では割と定番の曲調、フュージョンぽい曲。英詞。 原曲は公式webラジオでずっと流しているテーマ曲。 編成は微妙に違うけど、シャカタクの「Night Birds」を思い出した。 ミズノマリの多重コーラスワークとギター、ホーンの掛け合いは聴き応え有り。 02.プラネタリウム・シンドローム ★★★★ ガラッと変わってR&B調。たぶん一番キャッチーな曲。歌詞も直球の失恋モノ。 プラネタリウム=星=七夕=7月って感じ? けっこう頭に残るメロディなのでドラマとかに使えそう。 03.ヨコハマ・シティ ★★★☆ これもキャッチーな曲。シングルで切れそう。 「ヨコハマであなたを待ってた〜」とか、こてこての歌謡曲っぽい歌詞。 ちょいレトロを狙ったつもりなのだろうけど、ダサくなり過ぎたのが残念。 音は緻密に練られたホーンセクションが艶やかなので余計に残念。 あとベースラインがかっこいい。 04.HAPPY HAPPY WEDDING ★☆ ピチカートファイブ風。メロディはきれいなんだけど…さらっとし過ぎ? 単体だとそれほど悪くは無いのだが、この濃厚なアルバムの中では曲が死んで聴こえる。 あと、古澤大はハッピーな歌詞を書くのが苦手なのか? 結婚式で歌える曲というテーマに対してやる気が出なかったのか? 05.公園へ行こうよ ★ 印象に残らない曲。飛ばしてよし。
06.タイムシェイド ★★★ バラード。不倫の歌。ドロドロ恨み節ではなく、だるーく退廃的にまとめるのがミズノの歌声。 松原正樹のギターがエロい。 07.FREE ★★★★★ 小池修と共同アレンジのスウィングジャズ・セッション! ボーカル含め全ての楽器が緊迫感ある掛け合い、そしてエンディングへと突っ走る。 過熱した演奏はついに危険な領域に(ry もとい、ミズノは元々こういうバンド風の曲で生きる声だと思う。 杉山さん、もっとこういう曲書いてくださいお願いします。 08.空っぽの君と僕 ★★★★ 一転して総打ち込みのピコピコ音。07.からのつなぎがたまらなく快感だ。 歌詞は古澤のシニカル厨二な部分を凝縮した感じwwこういうの大好きw 「空っぽだよ」というシンプルなリフレインと カタカナ言葉をでたらめに並べる部分との対比がちょっとおもしろい。 09.そう きっと ★★☆ 箸休めに王道のボサノバ調。涼しげなピアノとギターのセッション。
10.サマー・オブ・エレクトリック・シティ ★★★☆ 堀秀彰のピアノを生かしたサンバ?調の曲。独特のリズムが気持ちいい。 夏の終わり、惜別といった感じの詞。テーマはひょっとして某加藤事件か? 言葉選びがちょっと難解で、あまり生き生きと聴こえてこないのが残念なんだけど、 あえてそうしているのかもしれない。 もう一つ難をいうと、ボーカルが伴奏に比べてちょっと大きすぎてバランスが悪い感じ。 もっとピアノをじっくり聴かせる部分があるとよかった。 11.本当は言いたくないけれど ★★★ 杉山がボツにしかけたのを、他のスタッフがぜひにと入れた曲らしい(本人たち談)。 字面ではぴんとこないけど、じっくり聴くと切ない、男の届かぬ愛の歌。 じんわりと夏の終わりを噛み締めよう。 12. 寝ても醒めてもあなただけなのに ★★★★★ もうひとつの目玉曲が意表をつきラストで登場。これ、すごいよー! ありそうでなかったベッタベタなラテンロック歌謡。ギターがうなるうなる。 歌詞をあえてミズノに書かせて、ど直球にしたのもいい。 最後にわざとリスナーの心を引っ掻き回して、また聴きたくさせる作戦(本人たち談)。 確かにこの曲から01.にリピートしても、きれいに繋がる。
総評:★★★☆ プロデューサー:杉山洋介とボーカル:ミズノマリのユニット、paris matchの8作目。 あと形式上脱退したが、古澤大がメインで作詞を手がけている。 ビクター在籍時代にaosisというジャズ・AOR畑の人たちが主体のレーベルにいたので 独立後もその人脈を生かして、質の高い音作りをする。 比較的夏っぽい曲を得意とするが、以前は英詞を多用し、カフェラウンジ風にカラッとした雰囲気でまとめることが多かった。 しかし今回は湿度の高い、日本の夏。 それも超氷河期で殺伐とした、09年の日本という感じに仕上がった。 曲調は多彩で、今までに無く各楽器パートが生き生きと鳴っている感じがする。野外などで熱く演れば映えそうな曲が多い。 今までの洋楽マニアのオサレなおにいさんおねいさん的イメージを、打破しようとしているのか? 一方、全体的に詞も曲もダーク寄りなので一般ウケはしにくいかも。 pmをはじめて聴く人には、初期のアルバムと聴き比べることをお勧めするw 中盤手前の明るめを狙ったらしい曲が見事にスベっているのが残念。 でも個人的には、この新しい事をやり続けようという攻めの姿勢を買いたい。 もっと個人的には、07.、12.を聴けただけでかなり満足。 イメージとしては、6作目の「After Six」あたりを気に入った人ならどっぷり入り込めると思う。
>>518-521 まさかのパリスマッチ乙。余力があったら『type III』あたりもお願いしまつ。
∧,,∧
( ´・ω・) < そろそろ邦楽板もマトメ再開します。
(っ=|||o)
 ̄ ̄ `――´ ̄ ̄ ̄\
前回のGReeeeNのレビューやってくださった方にまたやってほしいです。 自分がうまく表現できない「こいつらのどこがいいんだ?」感を物凄い的確に書かれてて尊敬しましたw というわけでよろしくお願いします。
525 :
名無しのエリー :2009/07/06(月) 22:18:52 ID:e/q/4K9H0
GReeeeNの人俺もまた見たいな あとPerfumeの新譜レビュー見たい
福山雅治の新作お願いします
/Perfume 1.Take off ★ SE。Capsuleで同じことやってたような…。 2.love the world ★★★★ 聞き応えのあるポップナンバー。 個人的にはもうここが最大の山場。 サビの7thがクセになる。 3.Dream Fighter ★★★ シングルが出た時期を思えば、物凄くドラマティックな曲。 シングルが出た時期なんか関係ないって思うなら割と普通の曲。 デジタルな歪みのシンセはやっぱりカッコイイ。 4.edge (-mix) ★★ アルバム中最も尖ったキラーチューン。 これなら原曲の方が良かった。 なんか余計、なんか足りない、そして無駄に長い。 5.NIGHT FLIGHT ★★★☆ なんか懐かしい。 フュージョンとかあの辺りの匂いもあったり、最近のPerfumeじゃあまりなかったミニマルなシンセも悪くない。 つーかYMOだ、これ。 6.Kiss and Music ★★ Perfumeでやるの、これ?、って感じのR&B風。 アナログな感触。
7.Zero Gravity ★★★☆ Capsuleでもよくやってる、ヤスタカのお洒落なポップスが好きな人はきっと好き。(馬鹿にしてる訳ではない) そんな感じの可愛らしい曲。 8.I still love U ★★★★ 90年代後半〜00年代前半を思い出す。 上手く説明できないけど、あの頃の雰囲気にノスタルジーを感じるなら確実にハマる。 半音のコード進行がたまらない。 9.The best thing ★★☆ 普通のPerfume。よくも悪くも普通。 ここまでアクの強い曲が多いから、小休憩。 10.Speed of Sound ★★ Perfumeっつーかヤスタカ。 ほとんど歌ってないので、前作GAMEに収録されているButterflyのようにSE的な。 別にPerfumeで聞きたい訳じゃない。 11.ワンルーム・ディスコ ★★★★ タイトル通り、ABBA辺りのディスコっぽさをポップスに落とし込んだ良曲。 12.願い (Album-mix) ★★★☆ 主にストリングスを加えて、エンディングらしくアレンジ。 この曲が最後にくるのを予想した人も結構いるだろうし、ベタな終わり方。
総評 ★★★ 好き嫌いがハッキリしそうなアルバム。 前作のアルバムまでで固まったPerfumeのイメージから脱却するような印象は確実にあって、それが中途半端にも感じる。 特に最後が安心した終わり方でなく、既存のイメージを完全に突き放すくらいの曲なら逆に納得してしまったような気もする。1曲目が「今までのPerfumeじゃない」って宣言みたいだし。 ただ、Perfumeの曲をヤスタカが作ったのか、ヤスタカの曲をPerfumeが歌ったのかの違いが明確じゃない。 基本的に横ノリなのもあってか、前作ほどの爆発力は無いが、それほど悪いアルバムでもない。 過渡期なのかなーと思う作品。
>>530 禿げしく乙です。
確かに1stとか比べると今作はヤスタカ色強いよね。
俺はヤスタカの曲をPerfumeを歌ってる(歌わされてる)感がしたんだけど。
ロキノンであ〜ちゃんが言ってたのは、こういうことなのかなぁと。
過渡期というのも同意。
>>530 乙
俺はこれかなり好きなんだけど総評にはいろいろと同感してしまうな。
レビュアーの皆さん及びまとめ人さん乙です。
>>524 >>526 GReeeeN書くことないです…前とほとんど同じにしか…
>>460 それを聴いてみました。
ULTIMATE DIAMOND/水樹 奈々
1.MARIA&JOKER ★★
オープニングはホーンをフィーチャーした、ルパンの曲のパロディみたいな曲。気持ちは分かるが、ピストル音をちょくちょく入れすぎていて
松本人志が放送禁止用語をかぶせてるような印象に。アダルト歌謡っぽいねっとりした歌い方はBメロまではいい感じだが、サビでは
発音が不明瞭で何言ってんだか分からなくなる。そもそも歌詞もよく分からない感じなのだが、集中して聴いても英語と日本語の境目も分からない
水樹の歌い方もどうかと思う。演奏はカッコ良さげだが、音が重なりすぎてて1つ1つが薄まっており勿体無い印象。上松の自己紹介的な曲か。
2.悦楽カメリア ★★
バンドサウンド以外にも手を出し始めた陰陽座といった感じの和風ハードロック。ただ手数が多いだけでベタな琴のフレーズが鬱陶しい。
Dメロの入りもなんか違和感がある。そこからサビへの繋ぎもまた無理を感じる。速いテンポの曲に、一塊が長い、いかにも歌謡曲なメロディを
乗せているため、ドラムが何小節叩いても延々サビが続いてるような感じで息苦しい。なんか演奏は上手いんだけど使い方おかしいというか、
生の奏者にほとんど裁量が与えられてない印象。ギトギトした編曲にせずにバンドに一任して仕上げてもよかったのでは。
3.PERFECT SMILE ★★
今作に参加している作家はほとんどがアニソンのフィールドから出ない人ばかりで、自分はよく知らない人が多いが、ここでやっと知った名前が。
元sportsの伊藤だワーイ久しぶり〜〜〜誰だお前!!!なんか自分の思ってるsportsとは関係ない人なのかと思うほどの変貌ぶり。
日本じゃめっぽう強い、内弁慶売れ線ポップス。伊藤が折れて水樹を立てるのは分かるが、ここまでくると伊藤じゃない人の方が得意な曲調では。
ギターポップ<声優ソングが伊藤の答えか。火種になりそう。一方水樹の歌唱はBメロの終わりやサビの一部で独特の機械的な響きが表れる。
山崎バニラみたいな人力ボコーダーボイスといった印象。
4.trickster ★★★★ 再び上松が作曲を手掛けた、シンプルで疾走感のあるロックチューン。1曲目とはうって変わり、バンドの地力を信じて生演奏で聴かせる。 水樹は低音の方が得意そうで、サビでも印象的に響く低音ビブラートを披露している。アニソン界隈では敬遠されがちな硬質な音作りで ベースがブリブリうなる。そしてガンガン煽る手数の多いドラム。凛として時雨みたい。と思ったらベースが美久月でドラムが佐野らしい。 こんな所でこんなワイルドなミックが聴けるとは。という訳で演奏は良いし、それに呼応するように起伏たっぷりに歌う水樹も頼もしいが、 アウトロのアカペラで疾走感が失われたようで勿体無く感じる。そして何より水樹による歌詞の当て字?が凄まじい。 「終わりなき神話(星)の愛(いのち)の始まり」とか作詞して、カッコ内のほうを歌っておられる。パンク。同音異義語や文脈の前フリを 要しないお手軽ダブルミーニング。しかし、苦労して詞を作る楽しみもだいぶ減ってる気がするが。 5.Mr.Bunny! ★★ ミドルテンポでキーも特に高くないため、水樹本来の歌唱力が発揮されている印象の曲。M3同様、世に蔓延するポップスという感じの無難さで、 しかもまた笑顔がテーマっぽい。「スクランブルの交差点」とか「華やぐ街のショーウインドー」とかの作詞もわざとに思えてくる。 曲やアレンジはV6やNEWSといった打ち込み主体のジャニという感じで、やや仰々しい発音は倖田に近く感じる。水樹がここまで売れる過程では きっとこれらの人達のファンを吸収してきたに違いない。音楽的には。 6.沈黙の果実 ★★★ 今作に多い、ストリングスをこってり盛ったアップテンポ曲。上松に比べしほりのメロディはベタだが安定しており、上モノが多いといっても 何でもかんでも同時に鳴らさずに使い分けているので、きちんと水樹を立てられている印象。半端にポップスっぽいよりは このくらい歌謡曲なメロディのほうが彼女のビブラートが活きる気がする。ちょっと長いビブラートを使いすぎてて、オチまたオチな感じがするけど。 ところで色んな作詞家が参加している割には何故か一人称は「僕」が多く、M3から4曲連続している。
7.Brand New Tops ★★ イントロを聴き終えたところでちょっとあれを見てほしい。エースが通っている。優れ者であると町中が騒いでいる。そんな感じの曲。 掛け合いのようなコーラスの入れ方がアイドルっぽい。メタルユーキにでも作曲させたのだろうか。違った。ここまでの流れ通り、 これといってキャッチーでもマニアックでもない微妙なセンを突いてきた曲。バックを聴き込めば面白いのかもしれないが、互いに 潰し合いの様相なので、かなり集中しないと聴きたいパートも満足に聴けない。ところで、あいつの噂でチャンバも走るとは言うが、 実際は正体不明なチャンバのほうが噂になってた気がする。 8.少年 ★★ 90年代初頭の香りを延々引きずり、今度は石橋貴明と工藤静香がデュエットしそうな曲に。歌詞も、少年の輝きで人ごみを抜け出そうという 無難な内容。どうも今作はポニーキャニオン的というか、芸能人シンガーの作品のような雰囲気が漂う。上松と仲間達が関わるもの以外。 サビでは水樹の声量が迫力不足で、しかも変なタイミングから伸びがくる。歌謡曲みたいな歌い方。 9.Gimmick Game ★ 上松と同じ作家チーム、Elements Gardenに所属する藤田が手掛けた、ユーロビート以外の何物でもない曲。もうこの手は眠らせてやった方が…。 ニーズが今あるなら安室もまだこんなのやってたのでは。パラパラでさえ随分昔の話に感じる時分だが、逆にということだろうか。 細やかな強弱表現があるとも言えず、個人的には誰が歌おうが今更遠慮したいような曲。この手の曲が世に出てから随分経つのに 何ら目新しい要素を加えてるわけでもないというのもキツイ。アウトロもなんかドーンと鳴って終わる定番のアレ。
10.Dancing in the velvet moon ★ 三たび登場、上松範康。別にこの人に詳しいわけではないが、曲の個性が強いので識別しやすい。米や英の音楽に目もくれず、ひたすら J-POPらしいメロディを突き詰めながらも、マンネリをも同時に回避しようとしてなんだか聴いてて落ち着かないひねりを加え、 結果的に聴く方も覚えにくいうえに歌手も歌いにくそうな感じになった、微妙なメロディアスさ。さらにElements Gardenの中山と共同の アレンジも、整形の歯止めが効かなくなった韓国人女性のように、次々に上モノを足していくギトギトした出来。そして派手なアレンジ、 豊富な歌メロを有しながらも結局ボンバーキングみたいなピアノリフしか耳に残らない曲に。水樹の作詞のせいなのか、歌メロのリズムも変。 それにしてもこれほどまでに音数を削るのを嫌う作曲家も珍しい。濃すぎてグロい。しかし個性的ではあるし、このElements Gardenの 曲を本命に水樹のCDを買ってる層が彼女を売れっ子に仕立て上げてる可能性もあるかも。個人的には誰が歌おうと聴きたくないほど苦手だが。 11.ray of change ★★ オーケストラヒットがジャンジャン鳴る、一昔前の浜崎のアルバム曲といった印象のポップス。だからといって一昔前の浜崎を好きだった人達が 水樹に流れてくるかは微妙だが。歳もそんな変わらないし。15曲もあるなら1曲くらいシンプルでどっしりしたR&Bとか試していい気がするが、 どうも「アルバム曲」という概念を具現化したような似たり寄ったりの打ち込みポップスが多くて幅が無い印象。水樹の適応能力に それほど問題があるとも思えないが。
12.深愛 ★★ どうもしっくり来ない転調や、Bメロ的なラインのサビが違和感を感じさせる上松曲。ナシかと思って聴いてるうちにハッとさせられる、的な 技あり感も無い。アレンジはElements Gardenの藤間が担当しているが、やはり上モノのストリングスがうなりすぎていて、ドラムが全体の メリハリの主導権を握らせてもらえずにいる。ドラマーはドラマーで考えて叩いているのに、藤間のアレンジが全てに先んじてる感じで、 奏者の扱いが粗末。自分で全部打ち込む人以外でここまでエゴを出す編曲家も珍しい。恐るべしエレメンツガーデン。略してエレメガーデン。 自分の好きな歌手とか絶対プロデュースされたくねえ。ていうか水樹の話をする隙を与えてくれないぜエレメガーデン。 13.蒼き光の果て-ULTIMATE MODE- ★★ どこかで聴いたフレーズの寄せ集めという印象はするものの、今作中では比較的キャッチーでまとまりのある曲。どこにでもある曲だけど。 なんかメロディが長いうえに不安定で、種類も多い曲ばかりだっただけに尚更。水樹は声量があるので本来ならこうしたアッパーな曲は 向くかと思ったが、サビでは歯切れのよさを意識しすぎたのか、音を短く切りすぎててカクカクした歌い方に。早口は苦手なのかも。 14.Astrogation ★★★ イントロのピアノリフからもうまさに一昔前の浜崎のシングル曲といった印象の、キャッチーな曲。だからといって浜崎のファンが…。 正直今するでもない4つ打ちダンスポップで、8BITサウンドとかに色気を出すでもないのだが、一昔前の浜崎の曲にも 今でも聴けるのが結構あるし、これはこれで良かったのでは。水樹もロック調の速い曲よりこういうのの方が得意そうだし。 生活臭のしない曲が多い今作中でも特にファンタジー色の強い詞だが、このくらい吹っ切れてたほうがかえってよかったのかも。
15.夢の続き ★★ 本人が作曲も担当したシンプルなバラード。シンプルとはいっても弾き語りとまではいかず、ピアノもギターもキーボードも入ってるが、 それでも今作中では抜けてシンプル。大騒動がついに終わり、ラストにして初めて水樹の歌をちゃんと聴けた気がする。 普遍的なポップスを歌わせれば充分上手いが、惜しむらくは曲に見所がない事か。感謝の言葉を素直に表した詞も、シチュエーションに 具体性がなくて形式ばった印象。 総評 ★★ 声優として史上初のオリコンウイークリーチャート1位を獲得した、水樹奈々の7th。 演歌出身という異能の声優とあって、振幅の大小を使い分けた端正なビブラートを武器とするが、乱発しすぎて諸刃になってる部分も。 声量は充分あるが、瞬発力よりも伸びに秀でるタイプなのか音符の連打にはもろく、パワフルな曲が必ずしも得意ともいえない。 声の魅力だけで売る声優シンガーに比べれば幅広く歌えるのが強みだが、声優にしては声に個性がないため、「この人の声でこそ」という オンリーワンな起用法に縁遠く、結局一般的なシンガーという印象。何とか「声優」という職業ならではのスキルを歌に期待したいところだが、 彼女は声優の割には発音の癖が強く不明瞭。タイアップの都合上アニメの中の固有名詞とかを連呼してるのではと思うほど、 普通の日本語や一般的な英単語が聞き取りにくい部分も。そして歌唱の面では無理が利くせいか、比較的ゴチャゴチャした曲を歌わされる 傾向にあり、ぶっちゃけセールスの割に作家に恵まれない。Elements Garden関連以外の曲については、十代をターゲットに想定しないという 暗黙の了解がある以外はほぼ空気な当り障りの無い出来のものが多い。そしてElements Garden関連は、ソロシンガーの作品にしては 歌手以上にアレンジを聞かせる意図が出過ぎてる印象。Elements Garden feat.水樹奈々状態。洋の東西を問わないジャンルレスな感じは 全くせず、J-POPを外界から隔離して自宅スタジオの中だけで進化させたようなひきこもりJ-POPがメイン。純粋培養のオリジナリティはあるが、 ほとんど本人だけが自分の重ねた一音一音に思い入れを持ってる感じで、温度差を感じる。本人は楽しいんだろうけど歌手がメインじゃないのは…。
(続・総評) 詞は「僕」の一人称が多いのが特徴的。愛を歌っても夢を歌っても作詞を目的としたようなファンタジーな要素が強く、あまり本人の 現実的なキャラを絞り込ませない意図が見える。別れた彼からメールが来たとか、親友と男を取り合ったとかの、日常レベルの実体験を 切り取ったような詞は少ない。声優ならではの、例えば「アニメの中では恋人同時なのに…現実がもどかしい」みたいな 詞もない。誰もやらないもんなのか知らないけど。とにかく生々しい恋気を出さないようにしてるっぽいので、同性からの共感度は低いかも。 何はともあれ今作に関しては、究極的には水樹に対しては特に言うことが無い。エレメンツガーデンのための作品。この1枚だけ聴いた印象では、 今までエレメンツガーデンが曲を提供してきたおかげで今水樹が売れてる、という大前提があるくらいの勢いで彼らの押しが強い。 実際どうなのかは知らないが。彼らが囲ってるせいで水樹が他の著名な作家とコンタクトを取れずにいるのかも知れないが。 個人的には彼らの作品はいわゆる変なJ-POPの条件をバランス良く満たしてるように感じるので、もっといろんな人から曲をもらったほうが いい気がするが。ていうか今回初めて「大塚愛に曲を提供してもらったらいいのでは…」とまで思った。 とにかく水樹はこの際置いといてエレメンツガーデンがツボるかどうかで好みの分かれる作品。
乙 オタ以外の視点から見た水樹のレビュー、面白かった
凄いなぁ…乙です こういうレビューって読んでて楽しい上に自分でも聴いてみたくなる
乙です。 本当に多角的で凄いですねw 今の邦楽作品のレベルよりこのスレッドのクオリティの方が高いですねww
乙です この方のレビューはホント面白いしためになるなー でもこのスレの為にわざわざ結構な時間をさいてまで 好きじゃない音楽を聞いてるんじゃないかと心配なんだぜ
>>539 良レビュー乙
友達が水樹オタなんで、車に乗ったりすると嫌でも聴く事になるんだがw
確かに水樹は普遍的なJ-POPっぽい曲のが合ってる気がする。
プロレビュー並にレベル高すぎてもう素人はレビューできない 赤っ恥喰らうだけだな
547 :
名無しのエリー :2009/07/10(金) 10:30:08 ID:+lUR1zCwO
>>533-539 乙
言いたかったことがほとんど文章化された感じで泣いたw
特にエレガの考察が素晴らしいw
我はエレガが苦手なんだが上手く説明できないから、代弁された感じで嬉しかった
水樹奈々のボーカルに関してもほとんど同意
一人称「われ」なのか。
>>546 つかプロが混ざってる
たぶん署名付きだと本音を書けないからここで憂さ晴らししてんだろ
550 :
名無しのエリー :2009/07/10(金) 16:01:15 ID:0Y+rM8YN0
>>549 たとえプロだったとしても別にかまわないと思うよ。
音楽誌では見れないような率直なレビューを楽しむのがこのスレの趣旨だしさ。
新垣結衣の2ndアルバム誰かお願いします
>>533 乙
やっぱり音楽知識やいろんな音楽に触れた経験があった方が素敵なレビュー書けるよな
俺も何度か投稿したことはあるけど最近は全然書いてないわ
どうしても形容詞的な説明というか知らない範囲でしか書けないからショボくなってしまう
>>533 乙です。Perfumeの新作レビューを読んでみたいです。
>>550 の言う通りなんだけどさ、あの水樹のレビューの後では書きづらいってのは事実だしな。
俺も100s書きかけて辞めたしw
気にしないで書き込んでよ
100sレビューは見たいな
557 :
554 :2009/07/10(金) 22:27:46 ID:X+0smowm0
>>555 俺チキンだから気にするんよwww
>>556 とりあえず、週末はちょっと出掛けるから、週明けにでも書けたら書くよ。
かなり偏ったレビューになると思うがw
なんだかな・・・
>>546 あたりとか、気軽にレビューできない状況にするのはやめろよ
なんか普段と変わらないレビューのつもりだったけど意外なレスが…
>>549 プロじゃないけど、数えたら2年ちょいで91本レビュー書いてたからちょっとは上達したのかも。
もしプロだとしたら今頃きっと雑誌の部数伸ばすために、GReeeeNとかを出来るだけ自然に
持ち上げる記事を書くことに自分の持てる力の限りを尽くしてたと思います。
金がからむとそうなります。そんなの試しにいっぺんやったろかと思わないでもないけど。
>>550 別に否定してないよ
どうせみんな名無しだし
delofamiliaのeddy希望
あえて新譜ではなく前作。空気まったく読んでなくてゴメンw Perfume 『GAME』 1.ポリリズム ★★★★ 彼女たちを一躍スターダムに押し上げた曲。メロディは適度にキャッチーで、アレンジもダンスポップさを殊更押し出すわけでもない。 割と普通にまとまった上でよくできた曲。詞もどうでもいい。ヤスタカだし。 特筆すべきポイントは中盤ポリリズムを作りながら実際にポリリズムという言葉をゴリ押しするところ。 聞き流しそうだけどよく考えればそうそう無い発想。かも。音の面ではないが斬新さに期待が高まる一曲。 2.plastic smile ☆ そして早々に期待を霧散させる曲。適当としか思えないメロディ、アレンジも割とスカスカ。サビでベースが形成するリズムもウザい。 『リニアモーターガール』あたりと同系統の子供っぽい曲だが、作りこみの差が露骨に違う上、確かこのアルバムを出したころは3人とも ちょうど20歳前後だったと思うのだけど、本当にその年ごろで新曲として発表すべき曲だっただろうか。 3.GAME ★ ものすごく平坦で刺激の薄いダンスロック曲。メロディラインとか抑揚のない歌とかにも多少の原因はあるが、何よりもアレンジ・・・。 金属的なギターの平坦さもどうにかならないのって感じだが、特に全編にわたってベースの音が耳障り。 核の低音より虫の羽虫みたいなブブブブいう音の方が気になって聞こえる。 似たようなジャンルをブンブンサテイライツとかがやってる以上、ヤスタカもう少し本気でアレンジした方が良かったんじゃ・・・浮くけど。 4.Baby cruising Love ★★★★☆ ピアノを中心に据えたミドルテンポ曲。前曲に続き虫の羽音ベースが出張っているが、所によりピアノを上手く被せている。 だったらベース自重してくれた方が・・・。ただ、そのピアノのフレーズはメロディアスで良い。ダンスポップって言うより普通にJ-POP。 メロディ的には歌謡曲。「♪恋の運命は〜」などの追っかけ歌唱も、3人であることを珍しく上手く活かしている。 音の構成が4曲目の時点で既に被り始めてる(ような気がする)のがちょっと不安。
5.チョコレイト・ディスコ ★★★★★ 代表曲・・・になるのかな?とにかくタイトルコールを延々繰り返すサビのインパクトがすごい曲。当然ポリリズムポリリズム(ryより強烈。 電子音の一つ一つはチープだが役割がはっきりしていて、チープであることがマイナスにならない感じ。ウザベースも隠れてるし。 度が過ぎると飽きてしまう電子音のループも、そこに歌という音を添えることで飽きにくくしている。 6.マカロニ ★★★★★ 今作で一番生に近い曲。心臓の音のような柔らかいドラムの音や、優しい歌声が心地いい。サビ最初の中→高→中音域と変移するメロディも、 包み込むような感じで上手い作り。割と音が定型化されて不自由な感じのする今作では異色かも。アウトロとか聞くと特にそう思う。 「大切なのはマカロニ ぐつぐつ溶けるスープ」詞も上手い。わけわかんないけど。 7.セラミックガール ★☆ 1曲目と2曲目を合わせて割ったような、可も不可も無い、ごく普通の、ヤスタカなら量産できるような、特筆することのない曲。 あーアルバム曲だなーて感じの。別にさりげなく新しいことに挑戦してるわけでもなく出来も別にどうでも。 言及することの少なさって点では、2曲目よりも捨て曲かも・・・ 8.Take me Take me ★★★★☆ そこそこダークで実験的な曲。同じフレーズを淡々と繰り返すが、コーラスで徐々に変化をつけていき、サビでは感情を小破裂させるような歌唱。 3人のコーラスを一番よく活かしている曲だと思う。絡むアコギもなんとなくアダルティだし音色自体が新鮮。 ドラムと電子音が軽めなので暗くても口当たりは軽い。 9.シークレット シークレット ★★☆ まず、イントロがいきなりフェードアウトする意味が・・・。 7曲目を切なく引き締めたような曲。アレンジも多少物足りない気がするものの綺麗にまとまっている。 サビは後ろに重心をおいた作りで、前半は侘しいほど薄味。まあ必要悪。 テーマの割に、女子3人の歌がそれほど全面に出てないのが気になる。そして最初のサビ後のベースが・・・。
10.Butterfly ★☆ 密林チックなイントロに耳を惹かれる。賑やかなパーカッションがベースのウザい部分を消し、そのベースが独特のリズムを仕立てている。 今作で最もPerfumeの歌が楽器的に使われてる曲。そこまではすごく良かった。 6分弱の間に音の変化がほとんど無いのもキツいが、サビや間奏に出てくるおもちゃの木琴みたいな音、ものすごいウザい。 大したことない短いフレーズを安っぽい音でこれでもかと主張してくる。それもほとんど全編に渡って。繰り返すがものすごいウザい。 ベースがウザくなくなったと思ったら今度はお前か・・・。たった一種類の音で台無しになってしまった例。 11.Twinkle Snow Powdery Snow ★★★ テンポの速いダンスポップ。今作中、これ一曲だけ飛び抜けてアレンジの出来が良い。キメ前の節々に入るドラムワークなど、 細部へのこだわりが各所に見て取れる。なんか他の曲のアレンジどうしたのよって聞きたくなるけど。 この頃がヤスタカのPerfumeへの入れ込みようのピークだったということか・・・と言いたくなるが一方メロディは良くない。 アレンジのドラマティック加減に反して異常にノッペリ。サビも初めて聞いた時は9曲目(の前半)と区別できなかった。 しかもそのノッペリメロに対してもアレンジは本気を出した出来で絡む。ああもどかしい。 12.Puppy Love ★☆ いきなり生バンドっぽいギターとベースの入りに面喰う。こういうのPerfumeでやる事か!?いや試みとしては面白そうだから良いんだけど! と思ったらサビではベースは普段のウザいやつに戻り、パーカッションもやたら空き缶連打してるみたいな鬱陶しい感じに。半端ない肩透かし。 散々ベースウザいウザい言ってきたが、もしかして俺だけか。もしかしてテクノやダンス畑ではこういうベースは良しなのか。 普段聴かないから分からないけど。でもPerfumeってテクノ・・・?それに便宜上ダンスポップとか書いたけど、これで踊れるか・・・? 結局普通にJ-POPな気がする。ちなみにこの曲のメロディは先が予想できる浅い練りこみの出来。
総評 ★★☆ メロディもアレンジもヤスタカがお手軽に作ってるんじゃないかという印象を強く抱いた。類型化されたポップ以上の感想は持てない。 意外なメロディとか音の使い方とかほとんど無い。特にリズムについては遊んでなくて退屈。音の選び方もなんかヘン。 例えばこの一枚以前にヤスタカが本業で出していたcapsuleの『FLASH BACK』とか聞いても、ウザいベースを遠慮なくこしこの歌に 乗せてきたりしなかった。ただそこで気になるのが、非歌モノではやってたということ。つまりヤスタカは本音ではあのベースを 思いっきり前面に出したいんだ、と。で、その先駆けがこの一枚。てことはもしやPerfumeいい実験台にされてんじゃないかと思ったが この一枚が大ウケした後capsuleの次作でそのベースを大々的にフィーチャーしてきたのを聴く限り、残念ながら当たってたように感じる。 結果論だし安い推測だけど。しかも音的には本家の方がよっぽど手が込んでたりするし。 総合的な印象としては、都合のいい部分だけリトマス試験紙にされて他は手を抜かれた、どうも可哀そうなアルバム。 なんかベースベースうっせーぞと思われるかもしれませんが本当に耳につくんです。悪い意味で。 ただその後のシングル3枚を聴く限りどうも手抜き感は感じられず、立ち位置が読めなくなった。新譜どうなってるんだろう。気になる。
うわ、誤字見つけた・・・ 3曲目の最後の行、ブンブン「サテイライツ」じゃなくてもちろん「サテライツ」です 読んでくれる方と双方のファンの方に申し訳ありません
100s 『世界のフラワーロード』 1. 出口VS入口 ★☆ これから始まるのは過去と現在、虚構と現実が入り混ざった東京都江戸川区小岩の音楽。中村一義の愛憎含んだホーム。 まずこの前提が無いと、これからの曲の歌詞の意味がよく分からんのはどうしたことか(笑) この曲自体は彼のアルバムではお馴染みのインスト。宇宙的スケールからテープを切り替え、サイケ、祭り、雨、工事、部屋、そして祝祭へ。 ところで、フラワーロードの出口・入口は駅側・反対側のどっち?多分答えは初回版に付属のDVDを最後まで見たら分かる。 2. 世界の私から ★★★★★ ある意味最高に自己中心的なアルバムの世界へリスナーを、そして中村自身を引きずり込むための、強烈な挑発と祝福の「招待状」。 かつての祝福に満ちた名曲群(『永遠なるもの』『主題歌』『ジュビリー』などなど)にまた輝かしい一曲が、って感じ。 彼等が自称する「100sのサージェントペパーズ」という言葉の通り、そのピースフルでぶっ飛んだ祝福感が魅力(でもホーンは生音の方が…)。 独特な節回し、突き抜けたメロディにコーラス、そして歌うようなドラムがどことなく中村一義初期作品っぽい。それらの現行版。 「ハーイ、ジョン、聞こえますか?」にも表れているあの魔法、そして拍手とともに現れる高揚。アルバムの世界に入っていく。 3. 魔法を信じ続けているかい? ★★★☆ 歯切れの良いリズムとピアノに導かれる、可愛らしいハネ方で進行する曲。 これまでのアルバムタイトルを含んだ歌詞、そして何よりそのタイトルが、このアルバムにおける中村の視点を表している。 「魔法はさらに上へ。なくすはずないだろ。」変わらぬ信念を高々と歌い上げる。キャリアを俯瞰しての自己肯定。 何を言っているのかよく分からない歌、舞い上がるメロディ、「同情の群れはとうに無い」、これも初期を思わせる要素に満ちた曲。
4. そりゃそうだ ★★★★ まず、曲構成自体が初期中村一義っぽい、ビートルズとかそんな感じ、それを100sで演奏したって感じの曲。 あちこちに配された様々なコーラスや、どっしりと進んでいく力強さ、メロディに強烈に引きずられるリズムなんかも『犬と猫』とかっぽい。 ただ、単調なギターやちょっとちゃちいキーボードがやや残念ではあるが。 シングルバージョンと比べると、イントロにホーンが加えられていいアクセントになっている。 5. エコVSエゴ ★★ 二曲目のインスト。電子音から不穏なアルペジオが広がる。様々に配置された効果音。曖昧な歌。不思議な世界観が広がる。 クレジットをよく見ると、何とドラム中村一義!あの独特のもっさり感を喜ぶファンはいるだろう。 最後に中央線の黄色い電車が到着するSEが(多分小岩駅)。これによって次曲に繋がる(「黄色い電車、降りたら。」という歌詞)。 6. モノアイ ★★★★ ぼんやりとしたイントロから、結構ファンキーで透明感のある演奏に突入。この曲の主役はやはりコーラス。 サビのコーラスの、分厚くてヒステリックでそして美しいあの感じ、どことなく『君ノ声』を思い出す。 機械的でかなり変則的なリズムも、ワウの掛かったギターも、夏の夜空のようなコーラスのために機能する。 最後の圧倒的な繰り返し(「連弾」って感じ)から、さらっとワンフレーズ歌って終わる展開が切なくて良い。 歌詞はおそらく、★になってしまった人への思い、つまり、死んだ中村の祖父について。パーソナル故の繊細さが光る。 7. セブンス・ワンダー ★★★★ 元ネタはおそらくELOの『Mr. Blue Sky』であろう、っていうか結構まんま。でもこういうリズムは素敵。 軽快に跳ねるリズムや爽やかなキーボード、中村の歌も軽快に転がり楽しげ、サビの盛り上がりもポップで良いが歌詞の内容を踏まえると…。 街を守って来たのに街の人に忘れられて死んでいく警官、およびその目線で見た少年中村について。 それにしても「あの中村って子は街の七不思議」って凄い歌詞だな…。外部視点で語られる中村少年。
8. いぬのきもち ★★☆ ガンダムな感じのSEから急に威勢のいい演奏が始まって、それはまあいいんだけれど、なんか曲が中村っぽくない。 と思ったら他メンバー(ギターの小野)によるペンだった。にしてもまるでピロウズのような荒い歌い回しやメロディ(笑) 勢い良くドライブするギター、オウ↑イエー↓な感じ、最後のコーラス。そういえば両方ともエイベックス。まさか…(笑) これがピロウズの曲ならかなり好きになれそうなんだけど、これは100sのアルバムなので、ちょっとした息抜きっぽい立ち位置の曲。 歌詞はあの街で年老いて死に行く犬の気持ち。街を出て行くことについての切なさなど。「あの頃富士が大きすぎた」のとこは好き。 9. ミス・ピーチ! ★☆ 今度はキーボード池田による、ソウルでファンキーな曲。囁くように歌う中村。 ちょっと『What's Going On』な感じ、そしてオシャレなファンクみたいなところ。色々な音遊び。 正直これは無くても良かったかも。曲自体も演奏も悪くないが、アルバム中での必要性はあまり感じない。 歌詞も少なく、そんなに意味も無さげ。卒業DANCEって何だよ。半分インストみたいな感じ。それにしても長いけど。 10. 銀河VS俺 ★★★ 重いドラムから、急に『ERA』終盤みたいなヒステリックさが炸裂して、何だ!?と思うと、「腹痛え」…。 陰鬱でどシリアスでファンクな高音で何を歌ってるんだ!?「昨日食べたのはトマトだけえ〜」って(笑) もしかしてこれって、少年時代にそういうトラウマでもあったのかなあ。ちょっと流石によく分からん。好きだけど(笑) 11. ある日、 ★★★ 前曲のシリアスさ「だけ」を受け継いだまま、今度は本当にシリアスなピアノと歌で進行する真摯な歌。 『ERA』では攻撃的だったこういう感じが、ここでは思い切り内向的に膨らんでいく。 裏声を多用し、真摯であるが故に悲壮で陰鬱な感じが、分厚く重ねられたキーボードによって音的に広がっていく。 「状況に裂かれていた」中村青年について。その祈り、世界観について。えらく宗教的になっていく。 ここからアルバム終盤。過去の中村自身を解放すべく、テーマも曲調もずっと重い。しんどい分真剣だ。
12. フラワーロード ★★★ 不穏な前曲のアウトロから連続したメロディは可憐に舞い、そして三連符の強烈な重力の流れの中へ…。 ってこれ、『新世界』じゃね!?という。サビのメロディがかなり似ている。 それはともかく、歌詞は状況に裂かれた中村青年を解放し、舞い上がらせる。「考えるな、親を想え」の辺りとか。 クラシカルなメロディと、圧倒的な浮上感。重い重い重い。まるで血を吐きながら祝福するような、そんな勢い、狂気。 13. まごころに ★★★☆ 先程までよりは大分ポップなピアノや歌になり、そこから「愛したっていいから」と連呼し強烈に舞い上がる。まるでアルバムの終わりのよう。 「愛をバカにしてんだ?」の下りは強烈な憤りを感じる。過去の愚かな自分への。それが良いか悪いかは別として。 サビの高揚はまた「肯定のための強迫観念」みたいな狂気を感じる。こういうポジティブに向かう狂気もまた彼の持ち味。 そしてM2以来再び入ってくる祝福のマーチ。物語も最後の段階に入る。サイケなリフレイン、何かのメッセージ。 14. 最後の信号 ★★★★★ ここまでの強烈な浮き沈みが、この曲に収束する。ゆったりと、堂々としたピアノ、リズム。アルバム中最長(6分台)の曲。 注目すべきは歌。一部を除いて、全体的に低音でどっしりしたメロディを歌い、じっくりと繊細な感覚を噛み締めるように進行する。 エレキギターが無くなり、キーボードとリズム、そして歌とコーラスによって、「この通りを渡る」その風景を広げる。 穏やかで力強い曲の広がりの中で、この曲唯一の高音パートで、このアルバムの「祈り」が空に還っていくような感じがする。 昔と今、星になった思いや人、それらの終着。最後のピアノの音が『サージェントペパーズ』の終わりを思わせる。 15. ~長い深呼吸~ ☆ 18秒に及ぶ、長い深呼吸。一つの回想が終わり、そこから飛び立つための。
16. 空い赤 ★★★☆ 憂いを孕みながらも、気高く前向きなメロディで歌われる、過去を「乗り越えてゆく」ための曲。歩くくらいのスピードで進む。 壮大なメロディに比べて、ちょこちょこ入るチープなキーボードが本当に残念。やっぱりホーンは生音の方がいい。 過去の自分を全て踏まえ、そして「だから、ここいらで、「さよなら」だ。乗り越えてゆくならば。」と歌う。 壮大な世界観は流石にもうお腹いっぱいだが、この曲はアルバムのエンドロールである。クドい割りに意外と最後があっけなくて切ない。 総評:★★★★ 中村一義を中心とするバンド『100s』の、これはバンドとしては三枚目、中村通算でなら7枚目のアルバム。 中村一義自身の「原風景」をテーマにして、世界を呪い、愛に苦しんだ昔の自分自身を俯瞰し解放する、多分そんなテーマのアルバム。 それゆえ、ある程度彼の経歴を知っていないと、アルバムのコンセプトやストーリー自体を理解し難い。これはある種の構造的欠陥(笑) (ある意味、本当にエゴに満ちたアルバムだなあ。しかもそれが全力で真摯で狂気じみて前向きだからタチが悪い(笑)) だが彼には過去にケリを付け、新しい世界の広がりへ突入していくことが必要だったらしい。これからの彼等の作品に期待! 音楽的には、中村と池田が中心となって作られたせいか、全編に渡ってキーボードが様々な活躍をしている。 正直ちゃんと生の楽器でやって欲しかったフレーズも多いが、世界観の広がりに大いに貢献している。 割と軽快な前半と、必死で真剣でどシリアスな後半のギャップもまた激しく、特に後半はあまりの思いの強さに聴いてて窒息死しそうなくらい。 しかし曲の出来は総じて良い。アレンジも、個人的にはもっと軽い方が好きだけど、スケール感の演出としては正しい。 シリアスさは『ERA』っぽいが、あれが外向きの攻撃ならこれは全力で内向き、世界を巻き込んで内向きな感じ。 「100sのサージェントペパーズ」というコンセプトがあるが、個人的には「アビーロード」な感じを受けた。音のゴージャスさとか。 正直100sサウンドもこれ以上の発展があるのかよく分からないので、ひょっとしたら次作はソロかも(個人的にはそっちの方が…)。 重たいが、それだけ制作者の思いが詰まった素敵な57分(重さの割りに意外と短い!)だと思う。
刺激になったのか力作ばかりだな。乙
>>539 >>566 >>572 おぉう乙、読み応えあるなー
100sは確かにやれる事もうだいぶやっちゃった気がする
自分エレガ好きで一回レビュー書いちゃった口なんだけど、あの音楽をどう表現すればいいか解らなかった
「ひきこもりJPOP」てのは言い得てますわ、凄ぇ
あと昔の水樹聴くとよく解るんだけど、オタって異様なくらいユーロビート好きな層が居るんだよね・・・・・・
>>539 なんかレビュー書きたくなってきた
来週バイン出たら頑張って書くかなぁ
書いてくれた人たち、大変乙 Perfumeの総評は非常に同意した・・・ ystk関連はcapsuleしか聞いてなかったクチだから、これで良いの?って。 なんとなく怖くて口に出すの今まではばかられたが、ちょっと安心したよw
578 :
名無しのエリー :2009/07/13(月) 13:56:37 ID:gnLh2Ikk0
ONE☆DRAFTお願いします。
福山雅治の5年モノお願いします
中村一義は奇数だと重たくなるんだなあ
582 :
名無しのエリー :2009/07/14(火) 16:58:56 ID:uPDv6doD0
需要のない作品でごめんなさい。 もうすぐ豊作が予想される時期だし、良い流れを作れれば。 GOLD SUN AND SILVER MOON / SHAZNA 01.White Fairytale ★★★ 外部作家による提供曲であり彼らのオリコン1位のクリスマスソングである『WHITE SILENT NIGHT』を、をオールシーズン用に手直ししたもの。 煌びやかな4つ打ちサウンドの曲で、ABBAみたいな可憐なコーラスと甘いメロディー(&歌声)が印象的。 Bメロで若干音程が怪しいところもあるが、ぎりぎり目をつぶれるレベルではある。 02.Lily of the Valley ★★★ お花畑系ポップス。 IZAMが自画自賛していただけあって、歌詞は非常に印象的でなかなか良い。 03.Sweet Angel ★★ べーシストNIYの作品。 気持ちいいポップスで悪くはないが、後にスローテンポで取り直されたヴァージョンの方が曲に対する正しい解答といえそう。 ベタなことに最後でキーが上がるがIZAMの歌唱力的にはやめといたほうが良かったのでは。 04.Aurora ★★★☆ 外部作家提供の開放感溢れるポップス。ベタなギターも気持ちいい。 単純にメロディーがいいので好印象。 05.SWEET HEART MEMORY ★★★★ 3rdシングル。 全編にわたってマイナー調のメロディーが印象的なポップロック。 シングル版と違ってイントロが打ち込みからアルペジオに。 少しは上達してるんだな〜と。 メロディーや曲構成はかなりいいが、歌唱力の微妙さがもったいない。
583 :
名無しのエリー :2009/07/14(火) 16:59:57 ID:uPDv6doD0
06.Secret Love ★★★ ここで変化球。NIY作曲。 ひたすらもの悲しい曲調で、コーラスワークも凝っている。 07.Magenta Story ★★★ 彼ら的にはわりとハードなダンスナンバー。 2枚組のLAマスタリング版では2枚目の1曲目に当たる曲で、SHAZNA少し陰の部分といえそうだ。 後にCulture clubのボーイ・ジョージにリミックスされる。 08.Melty Love ★★★★☆ デビュー曲であり言わずと知れた大ヒット曲。 アルバム収録のたびににアレンジしなおされてる(5バージョン存在)ので、その変化をたどれば彼らの成長ぶりが感じられそう。 ちなみにこれは4バージョン目。 そこまで大事にされるだけあって、かなりの名曲。隙のないキャッチーさ。 またサポートのドラムが頑張っていて、彼のドラミングのお陰でこの曲のメリハリがさらに際立っている印象。 09.Romance ★★ IZAMとギタリストA・O・Iのツインボーカルのゆったりした曲。 二人とも歌唱力は同レベル(笑)だが、IZAMは低音のほうがしっかり歌えている。 10.すみれ September Love ★★★★ 2ndシングルであり、一風堂のカバー。 アマゾンのジャングルを思わせるイントロが1分近く続くアルバム版で、その一風堂の土屋昌巳がギターソロでゲスト参加。 妖艶なメロディーラインとダンサンブルなサウンドが気持ちいい。カバーとしても成功だろう。 11.Refrain of Dreams ★★☆ よりによってIZAMの音程が不安定なのがもったいないが、消えゆくような切ないムードがいい。
584 :
名無しのエリー :2009/07/14(火) 17:01:34 ID:uPDv6doD0
12.Das Spiel ★☆ TOKYOマスタリング版のみ収録。 一応ハードチューン。 似たようなアレンジをT.M.Revolution『ULTIMATE』でも聴いた覚えがあるから、共通の元ネタがあるのかもしれない。 だがなにより驚いたのは、あのSHAZNAがメロディーを捨てたことであろう。ヴォーカルもエフェクトがかかりまくって、誰の声だかわかんないし。 残念なことにハードチューンなのにギターのへぼいこと等が原因で高い評価はできないが、それでも彼らがパブリックイメージへの反抗心を持っていたことは認識されるべき。 総評 ★★★ 作詞・ヴォーカルのIZAMと作曲・ギターのA・O・Iとベース・時折作曲のNIYによる3人組、SHAZNAのメジャー1stにして初のフルアルバム。 一応90年代後期の“ヴィジュアル系四天王”の一つでありV系の代表格としてよく名が挙がるが、当時のV系的にはむしろ異端児。そもそも四天王のバンド自体どれも異端児ではあるが。 もともとこのバンドは昔からポップセンスはかなり優れているのだが、急に人気がでて急にデビューさせられてしまったので演奏力も歌唱力もかなり未熟。 しかし今回はブレイクによって資金的にめぐまれたこともあり、その貧弱な母体に鉄壁なバックをそろえることで対応を試みた模様。 それは、プロデュース&アレンジに佐藤宣彦と事務所先輩バンドmodern-greyの山口一久を迎え、さらにはヴォーカルプロデュースに佐藤とわざわざ坂井紀雄を迎えるというもの。 (サポートドラムもmodern-greyのメンバー。) 結果、かなりドーピング的ではあるが良質なポップアルバムとなっている。 素の楽曲自体はどれもなかなか佳曲揃いで、Culture clubなどに代表されるニュー・ロマンティックスの影響が感じられるポップロック。 そこに佐藤&山口のコンビが、あくまでバンド感をメインに据えたカラフルなアレンジを施している。 打ち込みやシンセは積極的に導入しているが過剰なストリング等のアレンジはほとんどなく、とにかくインディーズ時に練り損ねた“SHAZNA像”を作り上げることに腐心している印象。 まぁいうなれば「ニューロマ版いきものがかり」だろうか。 そこまで声高にお勧めはしないものの、BOOK OFFで105円で購入するぐらいなら充分元は取れそう。
あの中古屋で良く売ってるキンキラのやつだよね。
586 :
名無しのエリー :2009/07/15(水) 00:45:47 ID:Q70uwYwsO
最後の曲願いがパピーラブ以上にしっくり来ない アルバムMixで別曲かと思うぐらいに壊してくれたら 新曲がもう1曲増えた感じで良かったのにぃ
587 :
586 :2009/07/15(水) 00:47:15 ID:Q70uwYwsO
恐ろしい誤爆すまそ
パフューーム!
誤爆にレスすまそ
>>586 MEGで言うNATALIEとNATALIE(FM16 MIX)くらい違ったら面白かったかもね
やっと解除キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! てことで、空気を読まずに需要ゼロの人を... DYNAMITE-A-GO-GO!!! / 和田アキ子 01. DYNAMITE-A-GO-GO!!! ★★★ GOTAプロデュースの正統派R&B。スムースなトラックを従えて、例のパワフルな声を これでもかと言わんがばかりに見せ付ける歌唱がマッチしている。 流石に若い頃のような強烈な声はあまり出ていないが、これはこれで味がある。 これ以降となると流石に...。カッコイイと思うと同時に、そう思ってしまった。 02. 悲しい歌 ★★★★☆ 当時ピチカート・ファイヴのメンバーだった小西康陽プロデュースによるカヴァー。 デビュー当初から全盛期を知るファンならニヤリとするアレンジに 当時の歌唱が怖いほどハマっている和田の歌唱のおかげで、しっかりと 歌謡R&Bとして生まれ変わっている。元はポップなのに、えらく渋く変わっているため、 両方知っている身としては、どちらか選べと言われたらすごく困る曲。 それくらい、和田には似合っているカヴァーだと思う。今の声量だと微妙だが。
03. 愛のためだけに ★★ ゴスペラーズがコーラス(含むコーラスワークアレンジ)とプロデュースを手がけた 現代風のR&Bチューン。明らかにゴスペラーズが躊躇している。 和田をフィーチャーすること自体は悪くないが、もうちょっとコーラスを 厚くしてもいいんじゃないか? それくらい、何か物足りなさを感じた。 あと、ポップすぎるきらいもある。もっと土臭くてもいい気がする。 04. He... ★★★★ 米倉利紀プロデュースによるスローチューン。流石にR&Bシンガーが手がけただけあって、 今風のメロディではあるが、こちらは本場嗜好の強いサウンドになっている。 このようなメロディだと和田の声もそちら寄りであるため、しっくり来る。 米倉とのコーラスとも意外と相性が良いため、良質のアーバンソウルとなっている。 05. 月明かりに照らされて ★★★ 田辺恵二プロデュースによる山崎まさよしのカヴァー。 流石にメロディラインがブルースの影響を受けているだけあって、 ポップでも和田には相性がいい...のはいいのだが、アレンジが軽すぎる。 てか、音が多すぎ。これはシンプルでいいと思う。特に本人の歌唱を活かすなら。 明らかに、これは本人の歌声を殺しているとしか思えない。
06. 愛はブルース ★★★★☆ 島野聡プロデュース。流石にMISIAを手がけただけあって、正統派で勝負。 MISIAはテクニック重視であるのに対し、和田は本能のままに歌い上げる。 ただ、年齢を重ねた渋みが出ている歌声はすごく合っている。 ジャジーなアレンジも合っている。ただ、ヘッドフォンによってはスネアが煩いかも。 07. Free At Lat '98 ★★★ DJ FEILONGプロデュースのハウスチューン。というよりリミックス。 なんだか、ドナ・サマーっぽい印象。悪くは無いが良くも無い。普通。 まぁ、当時の主流となったハウスといえばこんな感じ...だったっけ? ベースラインは気持ちいい流れとなっている。 08. Searchin' ★★★★☆ 再び米倉利紀プロデュース曲。今度はゆったりしたバラード。 トラックはちょっとポップすぎるのだが、メロディはちゃんとR&Bになっている。 こういうトラックだと本当にしっかりした歌唱してるんだなぁ。 意外と、このコンビの相性はいいんじゃ無いだろうか。
09. 真夏の夜の23時 ★★★★ 小西康陽プロデュースによるアップチューン。典型的な歌謡R&B。 何気なく歌ってるように聞こえるが、実はすごく難しい歌だったりする。 普通なら、ものすごく練習しないといけないが、この人はあっさりと歌えてやんの。 往年の香りを持たせつつも、ロック色を強めるなど今っぽさも加わっている。 改めて、小西のマニアックさに脱帽。 10. 歩こう ★★★ ゴスペラーズプロデュースのバラードナンバー。こちらもコーラスはゴスペラーズが 担当している。こちらは抑え目のコーラスワークにして正解かな。 地に足をつけたような歌唱法と優しいアレンジがいい味を出している。 本作で本人の歌唱力を堪能するなら、この曲だろうなぁ。 総評 ★★★☆ 和田アキ子がワーナーに在籍していた頃にリリースしたダイナマイトシリーズ2作目。 当時からしても小西康陽、米倉利紀、ゴスペラーズ、そして、今の時代から見たら 島野聡や田辺恵二と「いくら金積んだんだ、ホリプロ」と言わんがばかりのメンツ。 もちろん、楽曲自体は悪い出来ではないがアレンジで損している曲が割と多い。 特に相性が良いのは米倉利紀と小西康陽、島野聡の三名だろう。 この三名が書いた曲は強くは勧めないが、素晴らしい出来だと思う。 アルバム全体としては良いが、単体だと弱い部分もある。 是非とも蒸留酒のお供に。あるいは、深夜のドライブの一枚として。
594 :
名無しのエリー :2009/07/17(金) 13:59:45 ID:JacQZe0y0
>>593 乙です!
DYNAMITE-A-GO-GO!!!ってタイトルだけで吹いてしまったwww
なんか評判いいのでランクの新作希望
ともさかりえ、たむらぱん のアルバムお願いします どっちか買おうか迷ってます…音楽的なことはよくわからないので率直な感想聞かせてください(><)
>>593 お疲れ様です
昔のソウルフルな和田アキ子も今のメロウな和田アキ子も自分は好きです
贔屓目入っているかもしれませんが…そして若干古いですが スキマスイッチ / 夕風ブレンド 1.藍 ★★★★★ 静かに始まりを告げる大橋のギターと常田のピアノの絡みからスタートし、サビでドラムやストリングスなど 他楽器が加わり一気に厚みと広がりを増す一曲。 大橋が「今の自分にこれ以上のものは出せない!」と言い切るほどメロディを考えあぐねただけあってか、 これがアルバム曲であることが非常に勿体ないくらい秀逸な出来。 ストリングスの音が非常に綺麗で、アルバムを引っ張る1曲目としては十二分に役目を果たしており引き込まれる。 静謐とした空気の中で進んでいくABメロとは対照的に、感情を吐き散らすように上がっていくサビもいい。 上手く行かない恋愛について描いた曲だが、主人公である僕は、恋する相手について最初は “存在自体よ消えちまえ”と言っていたのに、最後に“消えちまえ”ではなく“消してしまえ”になるあたり、 深読みすると少し狂気の面も匂わせる。だから愛ではなく少し歪ませて藍なのか。 2.ガラナ(album ver.) ★★★ 1曲目の感動的な余韻に浸る間も与えずいきなり始まる、空気読まない位置に置かれた一曲。 映画『ラフ』の主題歌に起用されたシングル曲。 1st、2ndとどちらも2曲目はアップテンポな曲を配置しているスキマスイッチだが、ここに持ってくることは なかったのでは…。 粗っぽいザクザクとしたヴォーカルから入り、ABメロでコミカルに展開しつつサビは王道展開で駆け抜けていく。 “キッスしたい唇”“ターゲット絞って急接近”“ビビるんじゃねーぞ”“エンジン全開だ!” ……いや、まあキスがキッスなあたり思い切ってここまで突っ切ったのだろうが…。思春期真っ只中な歌詞。 シングルヴァージョンとの違いは最後にピアノが加わっており、そのまま間髪入れず3曲目のスフィアの羽根に繋がる。 3.スフィアの羽根(album ver.)★★☆ 2006年の熱闘甲子園のテーマソングに起用された。爽やかで夏らしさを感じさせる。 シングルヴァージョンとは冒頭1音のコードが異なっている。それだけの違い。 パーカッションが可愛らしい曲ではあるが、同じ応援系・同じアップテンポのガラナの後では少しインパクト薄。 サビのメロディが少し全力少年に似ているかな。
4.惑星タイマー(album ver.)★★ スキマスイッチ自身も参加している福耳がリリースした曲を、アプローチを変えてセルフカバー。 オーケストラを付け、ドラムなどを排除してやたら壮大に仕上げた一曲。 自分が福耳ヴァージョンの方が好きだからかもしれないが、ちょっとダレる。転調部分からはちょっとビートルズ っぽさが入っていて面白い。宇宙や惑星をイメージとしているので、壮大になったことで深みは出たのかも。 歌詞はスキマスイッチが好きな隠しエロ系。 ベストアルバムに収録されている惑星タイマーは、こちらではなく福耳に提供した方の跳ねたヴァージョン。 5.月見ヶ丘 ★★ カントリー&フォークテイストな、少し昭和っぽさを感じさせるコード進行の曲。 バックコーラスに小田和正を迎えた豪華な一曲であるが、恐らく聞き流す程度では気付かない。でも厚いコーラス。 初回特典のDVDでは、小田和正がこの曲のコーラスを凄く難しいと言っている。 歌詞も曲調も可愛らしい感じに仕上がっている。アルバムの中の小休止的な曲だが、バックミュージシャンが豪華。 6.空創トリップ ★ インスト。スキマスイッチツアー『空創トリップ』のSE曲。 ツアータイトルをそのまま楽曲タイトルにしている。ストリングスとピアノのみで構成。 幻想的な小曲で、そのまま次のボクノートへと綺麗に繋がっていく。 7.ボクノート ★★★★ 前に記述したツアー『空創トリップ』を再現してか、ツアー1曲目に演奏したボクノートを意図的にこの位置に収録。 6曲目とセットとしても捉えられるし、別物としても聴ける。2006年映画ドラえもん『のび太の恐竜2006』の主題歌。 柔らかく時に鋭く感情を曝け出す真摯な歌い方と、ストリングスが綺麗に合わさったバラード。 さり気なく転調しまくりソング。転調したまま最後まで突き抜けます。
8.ズラチナルーカ ★★★☆ ボクノートで作った温かみのある空気感を一転、常田によるピアノリフで始まるアルバムの中の異色曲。 大橋の囁くような歌い方とエコーのかかった繰り返されるフレーズが怪しさと不安定さを生んでいる。 曲中に出てくる“夕立”“街が沈む”“雲を裂く方舟”といったフレーズから旧約聖書の『ノアの箱舟』を 思わせるような歌詞だが、常田曰くこれまでこの歌詞の本当の意味を言い当てられた人は一人しかいないらしい。 何にせよ世界の終焉を彷彿とさせる、ファンタジックで不思議な曲。 スケールは壮大だが、世界平和や反戦を訴えるわけでもなく、あくまで“君と僕”に終始しているところがいい。 世界観を広げても結局は“君と僕”の小さな世界の話に辿り着く、そういったスタンスが彼ららしいと思う。 ズラチナルーカとはセルビア語で“空港”という意味らしい。 9.糸ノ意図 ★★★ ドラムにアンダーグラフの谷口奈穂子、ベースにレミオロメンの前田啓介を迎えた爽やかなアップテンポナンバー。 歌詞は芥川龍之介の『蜘蛛の糸』をモチーフとしており、歌詞カードにもinspired by 『蜘蛛の糸』と記載されている。 主人公である僕が最近喧嘩してしまった彼女の元へ、糸を手繰り寄せ他人を蹴落として逢いに行くというストーリー。 爽やかな曲調と大橋の軽やかな歌唱、そして最後の“君は笑っていた”という歌詞に一見ハッピーエンドを思わせるが、 『蜘蛛の糸』の結末を思い返してみると爽やかな中に毒を利かせた曲であることがわかる。 『蜘蛛の糸』の主人公の名前はカンダタなのだが、歌詞の中で“闇を抜けることはカンタンダ”と表記するなど ちょっとした遊び心を利かせている。 10.アカツキの詩(album ver.)★★★☆ スキマスイッチお得意の、切なく悲しい歌詞を敢えて温かみのある歌声と演奏に乗せたミディアムナンバー。 アルバム先行シングル。サビのファルセットがいい感じ。Aメロの捻った独特のコード進行がスキマスイッチらしい。 シングルヴァージョンよりアウトロが長くなっており、アルバムヴァージョンの方が明るく華やかな展開になっている。
11.アーセンの憂鬱 ★★★★☆ アーセン→フランス語でアルセーヌ→アルセーヌ=ルパン→泥棒。 自信満々の泥棒が愛しの御令嬢を掻っ攫いにいくというコミック仕立てな内容。それに相応しく爽快なアッパーチューン、 一気に走り抜けていく疾走感溢れる気持ちいい曲。トランペットがいい味出している。何となくsurfaceとかが歌っていそう。 以前放送された情熱大陸でスキマスイッチの曲作りの過程を検証するためにこの曲が取り上げられていたが、大橋がハマる と感じた母音を優先して適当に付けた歌詞に、常田が大橋好みの正式な歌詞を付けていくというものだった。 そういった過程が如実に表れている面白い歌詞で、どの単語やフレーズも確かに見事マッチしている。 “掌底”なんて歌詞なかなか見かけない。格好よく罠を掻い潜って御令嬢の元へ行く泥棒だが、最後にはちゃんとオチあり。 12.願い言 ★★★★ 昔のアメリカンポップス、ブルー・アイド・ソウルの雰囲気を意識したというちょっとレトロな一曲。 ゆったり淡々と進んでいくバラードで少し物足りなさを感じさせるが、それが逆に転調した後の重厚な演奏と大橋の力強く ライブ感あるヴォーカルを際立たせており、アルバム後半の山場として大きな存在感を見せている。 “今日まで僕が生きてきたその理由を 今ここで君に証明してみせたい”とプロポーズを思わせるちょっとこっぱずかしい 歌詞だが、熱の入った切実な歌声とここぞとばかりに畳みかけてくる演奏に乗り良いドラマチックさを出している。 13.1+1 ★★ 常田のピアノと大橋の歌だけで一発録りしたという短い曲。ここに来て原点回帰。 これと言って特に面白味はないが、しっとりとした曲調と柔らかな歌唱で静かに終わっていく感じは重めバラードの後、 そしてアルバムの締めとしてはこれくらいが丁度いいのでは。
総評 ★★★★ オールセルフアレンジ・セルフプロデュースのスキマスイッチによる三枚目のアルバム。 『夏雲ノイズ』『空創クリップ』に続く三枚目で、スキマスイッチはこの『夕風ブレンド』までをアルバム三部作と 銘打っている。『夏雲ノイズ』をリリースした2004年からの、3年間の集大成と言える。 大橋の歌声は好き嫌いがわかれるようだが、彼の声に抵抗さえなければ最後までとてもすんなりと聴くことができ、 安心して気持ちよく聴けるアルバム。歌詞と世界観のマニアックさ・ヲタクくささがとても気になるがw ヴォーカルについては曲ごとに歌い方や温度感を変えてきているのでそれぞれに味がある。 1stはまだまだ粗削りであったし、2ndは多方面で新しいことを取り入れようとし詰め込みすぎてとっ散らかっている 印象だったので、1st、2ndのまとめとしてとても安定感のある一枚に仕上がっていると思う。 しっかりと聴き込むこともできるし、何か他のことをしながらのバックミュージックとして楽しむこともできる。 個人的にはベストアルバムよりもこっちを薦めたくなる。 当時「もうこれ以上は出せない」と言っていた2006年から3年が経ち、今年再始動したスキマスイッチであるが、 三部作を終わらせ互いのソロ活動を経て仕切り直した彼らが、次のアルバムで一体どんな顔を見せてくるか期待。
>>602 乙
夕風ブレンドでスキマにハマった俺としてはだいたい同意見だわ
ベストも悪くないけどこっちの方が一枚のアルバムとしてまとまってて良いと思う
>>602 乙
読んでる側にはどうでもいいけど個人的には二年くらいぶりのレビュー
しかし最後に書いたのも多分新谷なんだよなあ・・・・・・今度はアニソン系以外書こう・・・・・・
新谷良子 「MARCHING MONSTER」
1 Welcome to the parade ★★★★
空間的な音から順番にバンドの音が重なるイントロ、そしてアグレッシブなサウンドで今作も相変わらずのバンド感を示してくれる導入曲。サビでシンセを足してキュート感を出しつつも、元気なドラムとギターがとてもパンキッシュ。
A、Bメロは一つの音から上下するいつものエセラップな感じだけど、バックが分かりやすくキメを作ってるんで結構リズミカル。
今作全般でそうだけど、手拍子の入れ方とかいかにもライブ、もといライブに来る客層を意識してるのかも。
間奏に挟んでくる妙に中華的なギターのフレーズはなんだか9mmっぽい。そんな事考えてると歌詞が「ロキノンパレード」とか聞こえてくる。
2 Seven Colors Palet ★★☆
んで、次曲はやたら男臭いHRなイントロ。しかし、歌が始まるといつもの新谷。こんな曲前作にも有ったなぁ、と思ったら同じ作曲者。
バックはパンキッシュで悪くはないけど、歌メロがどうにも安直だろうか。音がベキベキの割にメロディアスでないベースと、サビのドラム(2ビートにする必要有ったか?)が気になる。
3 crossingdays ★★★
たしかなんかのアニメのEDだった筈。
全体的にバンドを控えめにして四つ打ちの打ち込みっぽい音と鍵盤でまとめたアレンジはスッキリしてて心地良い。雰囲気は栗林みな実っぽいけど……タイアップだからなのかは解らないが、メロディも比較的新谷に歌える範囲でまとまっている良曲。
4 Hideout of the bandits(Inst) ★★☆ で、前曲の雰囲気を一気にぶったぎるカオスなインスト。中東っぽい雰囲気のシンセにヘヴィなギター、そしてスパニッシュなギターが絡むCOTD的な無国籍感が印象的。カオス。RONこういうの好きだな。なかなか面白いけど中毒性はあまりないので飛ばしがち。 5 L&L ★★★ イントロの加工された新谷の声と妖しげなカッティングの絡みはなかなか。で、Aメロでなんだかアラビアン。なるほど、それでさっきのインストか! しかし何故にアラビアンなのかよく解らないんで新谷の歌を聞いてみる。すると、Aメロ、なんか口調というか発生が変。妖しくしようと気取ってる声という感じ。 歌詞を見るとどうやらストーリー仕立てになってて、このAメロがコインの悪魔、そしてBメロ、サビが恋に悩む女の子(主人公)らしい。 ちなみに二番のAメロでは悪魔でなく天使が出てくる。メロディも悪魔、天使パートはいかにもそれっぽく、主人公視点のメロディはアイドルポップっぽい感じで、Bメロ→サビのギターはアニメのアバンタイトルみたいな感じ。 やってる事は面白いし、結構聴けるんだけど、色々不満は残る。歌詞のストーリーはオチがついてないし、新谷だって折角声優なんだから、こういうギミックやるなら開き直って本気で演技させればよかったのに。 ライブの事を考えてだろうか。何にせよもったいない曲。 6 アイロニカルスター ★★★ イントロはいかにもUSパンク。確かに言われてみればアイロニックかもしんない。全体的にはイントロのリフを使った結構ラウドっぽいパンク。 ちなみに今策では珍しいベース作曲。前作もそうだったけど、ベースの作る曲はオーソドックス(もしくは無駄にハード)なロックにアイドル調のサビをくっつけてくる。まぁ、この曲は雰囲気を損なわずうまく行ってるように感じられる。 しかし、歌詞の内容はアイロニックっつーより…… 7 promise ring ★★★ バラード。 前作聴いた時は新谷が歌ってるせいで「あぁもったいない……」な印象が多かったバラードなんだけど、この曲はメロディで無理をさせない事で綺麗に歌えるように仕上げてる。 その分迫力の無いメロディをベタだけどバランスの良い編曲でカバー。しかしギター入ると歌が負ける…… ドラムはなんか疾走したがってるように感じる。ミドルテンポは苦手?
8 月とオルゴール ★★★ オルゴールとギターのオブリが絡むイントロはなかなか緊張感が有る。と思ったら疾走した。そこで疾走したら負けじゃね感は9mmっぽい。 静寂と轟音がハッキリ解る構成とかまさにそれっぽい。V系のアニソンっぽい曲ってこんな感じよね。 しかし、テンポの早い曲の方がバックはやはり元気。とくにドラム。そしてここまで影の薄かったベースが静のパートで活躍。 サビ後の疾走するバックとどこかかみ合わない速度のオルゴールの対比もなかなか。二番のBメロでは前作お馴染みのバンアパ的な演奏の絡みも聴ける。 とまぁ、演奏は良いのだけどメロディ。新谷の声はコーラスや加工をかぶせる事で援護してあるんだが……何故こういうシリアス系の曲で「へーい! いえーい!」なんて掛け声を入れる!? 正直、これが気付いてしまうと本気で邪魔。歌詞もシリアスっぽいのに。いくらライブで使うからって…… 9 Secret Garden(Inst) ★★ ピアノ中心のインスト。前曲が主題歌のアニメが有るとしたら、おそらくこの曲が劇伴。前曲のサビを流用してるが、こうして聞くとやはりアニソンっぽい。当たり前か。インストで空間的な加工を入れたがるのはRONのクセ? 10 雨のスリーコード ★★★★★ その空間的な加工を引き継いだ、湿った感じのイントロがナイス。たしかに雨っぽい。 ベースの太い音を軸にしたサウンドがなかなか骨太。 ドラムの質感がもともと軽いんで、こうしてベースの音が前に出てくると安心して聴ける。ていうか後半急にベースの見せ場増えたな。二番のAメロで高音の細い音を弾くベースは主人公の心情の不安感を描写しているようでグッド。 ギターの細い音も主人公の心情や情景を描写しているようでなかなか。 メロディはサビで(新谷にとっては)無茶なファルセットを要求したりするけど、それほど浮いてない。M8みたいに余計な掛け声も無いしね。
11 Sugarpot ★★★★ イントロでオサレ系っぽいバラードかな、とは思ったが……バンアパ的なAORっぽいハネモノだった。またベース活躍。 サビはやっぱりアイドルポップだったりするけど、演奏はなかなか。 鍵盤のセンスも悪くない。そういえばRONって自分のバンドではKeyだっけ。よく聴くと微妙にいろんな所でちいさーくシンセも鳴ってたり。 ちなみに演奏を聴きつつも結構歌詞が気になる感じではあるけど、特にオチなし。 メロディは相変わらずのエセラップがメインだけれど、ライブを考えるとこれが彼女に負担をかけず、かつ曲をリズミカルに手段なのかな、と勘ぐってみる。ちなみに筆者はもう慣れた。 12 手のひらの太陽 ★★☆ イントロこそチープな効果音だけど、始まってみるとやはりバンドサウンド。演奏陣のまとまりは悪くない。しかし特に変な仕掛けも無くベタなんで印象には残らない。 なんかラストっぽい曲な気もするけどもうちっと続く。 13 new story ★★☆ 「ここはダンスフロア」とか言ってる。そういえば流行のダンスポップはまだやってなかったか! 別に四つ打ちが今作に無かった訳じゃないが、この曲みたいに意識してやってたのは無かった。 Aメロのギターのフレーズはベタだけど悪くない。新谷自身よりよっぽどラップみたいな感じでリズミカル。しかしサビで轟音にするのはちょっと安直? でも、ギターの音量が小さいと必然的に新谷の歌の不安定さに耳が行くんで、このバランスは仕方ないか。
14 MARCHING MONSTER ★★★★★ ユニコーン「大迷惑」的なデレレレレギターとホーンが絡むイントロはなんだか警戒音みたいな感じでスリリング。と思ったら新谷の高音アニメ声で「3、2、1、ごー!」 そこで一気に新谷色に。これがバンビポップなのか……!? とにかく最速BPMと高いテンションで4:17を一瞬にして突き抜けるラストナンバー。特にドラムが凄いテンションで突っ走っている。9mmかよ。ライブの締めにこれやったら死ぬぞ。 しかもサビでホーンとか鳴ってるもんだから、なんか9mmが「Punishment」とかでスカパラと共演したらこんな風になるんかなぁ、なんて余計な事を考える。 とにかく、とても元気なスカパンク。ストリングスとかよりスカの方が新谷のキャラに合う。そして今作全般でしょっちゅう邪魔だった掛け声も新谷のアニメ声&バンドメンバーの声という形で飛び道具的に成立してて違和感無し。ライブの掛け合いがもの凄く楽しくなりそう。 個人的には、新谷がしたいらしい「バンビポップ」が歌詞やメロディとか様々な面で一番良い形に結実してるような気がして、すっきりラストとして成立した曲。 総評 ★★★ 「バンビポップ」を掲げる声優、新谷良子の5thアルバム。なにがどうバンビなのかは解らないが、「これがバンビポップです」と言われればなんとなく納得は出来るかもしれない。 とにかく彼女、というより彼女達の特徴としては大体の曲でバンドメンバーのキャラが立っている所に有る。基本的にはギターのRONが中心。 前作のレビューにも書いたが、所々ロキノン系を感じさせるセンスのギター二本、音は太いがフレーズが余りメロディアスでないベース、元気だが音は軽い(しかしM14をやる位には体力が有る筈の)ドラムの4ピースが中心。 サポートメンバーで固めきったような安心感は無いがバンドとしてのスキルと個性はあるし、基本的に1番と2番で焼き直しのアレンジはしない辺り個人的にはとても好感が持てる。
一応前作と比べておくと、これにギター兼任のRONの鍵盤が増え、全体的に音がポップになった。その結果新谷のキャラが以前より活きて曲がキュート?になった。 また、前作では若干浮いていたハードめの演奏が新谷側に寄った結果、完成度も上がったように感じる。 しかし、やはり歌の新谷がお荷物なのは否めない。聴いてて何度「もっと歌が上手ければ……!」と思ったことか。 彼女の声に慣れた筆者でこれなのだから、初聴の一般リスナーはかなりの確立で拒否反応を示しそう。 バックもその新谷をなんとか立てようと色々やってるんだけど……「クオリティは低くはないけど、これなら他のボーカリスト持ってこればいいのに」という感想に落ち着きそう。 ただ個人的には、新谷という声優を抱えてなお元気なバンドという図式が面白くもある。 調べてみると新谷以外のバンドメンバーは普段 というインディーズバンドで活動しているのだが、聴いた感じ別にそちらの音楽性がこちらの音楽性に直結してる訳でもない。 つまり彼らは新谷バンドは新谷バンドで「バンビポップ」とやらを体現しようとするモチベーションが有る訳で。 そう考えると解りやすくキメ作ったり掛け声入れたり、声優ライブでも通用するバンドの曲をしようしてる彼らの努力を評価したくなってくる(ただ、ライブ映像見るとバックは良いんだが歌が……)。 しかしまぁ、勧め方はやはり、「アニソンも聴くロキノン系リスナーにどうぞ」となるか。あまり多くはなさそうだけど、その層なら多分どストライク。もし声優の曲ばっか聴くような人が居ればその人にもどうぞ。こういうサウンドの声優曲も有りますよ、と。
(;^ω^) ・・・・・・長くなりすぎた 次書くときはもっとスリムになるよう気をつけます・・・・・・
>>610 乙でした。
「バンドメンバーは普段 というインディーズ〜」のところはミス?
>>610 乙
ロザリーヒルだっけ、インディーズバンド うろ覚えだけど
新谷の良い意味でアホっぽい声質にはこれくらい元気なアルバムの方がいいのかもな
どっちにしろアイドル声優の中では楽曲にはずれがないから好きだわ
勉強と練習のつもりで書きます。 Klyzler&kompany / up and away 1. 美しきロスマリン ★★★★ 原曲はお洒落な感じだがこの曲ではさらに爽やかな印象、キーボードのキラキラした音から水を連想させる。 ドラムとベースが途中から加わる、そして何と言ってもバイオリンが入ってからは凄く華がある。 2. 愛のよろこび ★★★☆ 出だしがなんとなくYMOっぽい。キーボードが絡めばカービィっぽい、どことなく。 ところどころ緩急を付けるバイオリンが優雅だったりドラマチックだったりでイイ。 3. シチリアーノとリゴードン ★★★☆ イントロの優しいベースで癒される。なんか風が吹く谷間を旅してるみたいなイメージ、伝わらないでしょうが。適度な緊迫感と開放感があるような、 ね、そんな感じよ。他のと比べると地味めかも、味があるよ。 4. 恋は魔術師 ★★☆ ちょっと退屈と思ってしまう。後半の暑苦しいところとか悪くないが、ギターがんがってるよ。 どんな曲なのかよく掴めない感もある。
どんな曲なのかよく掴めない感もある。 5. グリーンスリーヴス ★★★★☆ 最初の音はハンドベル?ベースとギターの絡みのあとにあのメロディーが、哀愁満点。 落ち着きのある雰囲気、ちょっとジャズっぽかったり。ピアノが入ってくるところでやられました、本当に良い。余韻がまた素敵。 6. 白鳥の湖 ★★★★☆ ベースがスーパードンキーっぽい、2ね。これもなんとなく。 音がかなり豪華、中盤からの本気出しましたって感じのところは特に凄い。 ただ、深いんだけど飽き易いかもね。 7. タイスの瞑想曲 ★★★ これはまさに教会で流れてそうな感じ。ここでいったん落ち着いてみると気持ちいいと思う。 瞑想というか自分的には昼寝とか読書とかそんなイメージかな。 8. 花のワルツ ★★★☆ この曲にちゃんと似合ってるというか、そうそうこれはこういう曲だよね、と。 バイオリンの音でリラックスしましょう。後半部分ではやけに音の奥行きが感じられた。 9. raindrops in my eyes ★★★★ disk1の締め。その役割を良く果たしてると思う。これはどことなくドラクエっぽい。あ、5ね。 ピアノの幻想的な旋律から他の楽器が加わり、一気に賑やかになる。 バイオリンの音色はいつもより透き通るよう。これはオリジナル曲。
10. コンドルは飛んで行く ★★★ イントロがちょっとズレてる白鳥の湖に聴こえる。そのあとスカ?っぽい音が飛び込んでくる。 伸びのあるメロディーが良い。トランペットとかは自重して原曲に近い素直なアレンジの方が好みだが、 まぁそれじゃつまんないとも言えるが。 11.ルネサンス ★★★☆ これと次の曲はオリジナル。終盤の軽やかなキーボードのところとか気持ち良い。 テンポも面白く楽しげな曲。 12.アクアダンス ★★★ これもなかなかノリノリな曲、アラビアンな感じがする。 ただ長い。中盤のピアノソロとか好きだけどね、ピアノに弱いです。 13.交響曲第5BURN「炎のベートーベン」 ★★★★☆ イントロのバイオリンとギターでもうキター。あとタイトルが逸材です、ブレンド具合も良い。 中盤の疾走感溢れまくりなとこが好きです。初めて聞いた時のインパクトも凄かった。 でも飽きが早く来るだろうな、これも。 14.春 ★★★ 元の春が好きなんですぅ、自重してくださいっ。というコンドルと同パターン。 でも色々好き勝手やってて結構面白い、んだけどやっぱり。 15.フロム・ザ・ニュー・ワールド ★★★☆ イントロがジョーズ。サイレンっぽい音も上手くマッチしてる、カコイイ。 鋭いバイオリンの音はくどくもあるが。
16.草原情歌 ★★☆ イントロからして歌が入っても違和感がなさそう、そして浮いちゃってる感はあり。 ポップな曲、中華っぽくもある。 17.亡き王女のためのパヴァーヌ ★★☆ 間延びしてますわね。んー正直書くことがない。 スーパーで流れてそうとかそんな事書いて良い? 18. タンホイザー ★★★ 鳥の鳴き声落ち着くー。ああ終わったんだなって感じ。 最初ゆったりで後半賑やかにするより逆にしちゃった方が良いかもと思った。 総評 ★★★☆ クラシックのアレンジを中心に活動するKlyzler&kompanyのアルバム、バイオリンは、葉加瀬太郎。 まったり聴くも良し、じっくり聴くも良し。なかなか聴き易いですが自分はやっぱり原曲を知ってるやつの方が馴染めました。イメージや印象など抽象的な事ばっかり書いてますが、一個人の感想として適当に読んでください。
お疲れ様 ベースの竹下さんは時々オーケストラでやってるのを拝見します
619 :
610 :2009/07/22(水) 23:48:30 ID:LlQ8kZh30
>>612 ・・・・・・(´゚ω゚) 名前うろ覚えだったから後で入れようと思って空けたままだった
まとめ人さんすいません、編集する際は
>>609 の
「新谷以外のバンドメンバーは普段 というインディーズバンドで」
↓
「新谷以外のバンドメンバーは普段ROSARYHILLというインディーズバンドで」
に修正おながいします
>>617 乙
気になってアーティスト名検索したんだが引っかからない・・・・・・?
『葉加瀬太郎 クライズラー』 で出ると思います
>>619 乙。数年前に初めて新谷を聞いたのだが、当時のレビューに影響されたかもしれない。
>>620 乙。葉加瀬ってこういうのやってるんだ。
5X5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004 / 嵐 2004年11月10日発売
8月にベストが出るようで、その予習みたいな感じでやってみます。。
01. Hero ★★★★★
瞳の中の〜と両A面。最近の嵐に多い強引な転調はなく、最初から最後までハ長調。
「みんな誰でもヒーローになれる」と言った感じのむさ苦しいタイプでない応援歌。
メロディのインパクトも十分。サビ部分は大野と松本の声しか聞こえない気がするのは気のせいだろう。
大サビではコーラスも入って重厚な感じ。
02. 瞳の中のGalaxy ★★★★
藤井フミヤ作詞作曲。嵐のシングルにしては珍しい(?)ソロパート(二宮)で始まる。
Heroと対極的にしっとりした曲。サビの途中で転調という一見掴みどころがない感じだが、
しっかり調が元に戻ってるのが不思議。メロディはつかみにくいが歌いたくなる曲。
03. 途中下車 ★★☆
4thアルバム「いざッ、Now」のアルバム曲。イントロのピアノのダサさで一気に聞く気が失せた。
ジャニーズでハ長調が似合うのは嵐だけだと勝手に思っていて、この曲もまたハ長調なのだが、
ハ長調は一歩間違うと本当に野暮ったくてしょうがない曲になりかねないと思った1曲。
特にこの曲はベースの動きが単調。サビだけ聞けばまあ悪くはないかも。
04. RIGHT BACK TO YOU ★★
同上の4thアルバム曲。イントロから新境地開拓がんばりました、と言ったところ。
クールな嵐!みたいなことを言いたいのかもしれないがそういう声を出せるのはやっぱり大野だけ。
こういう曲になると大野以外のボーカルは正直…。サビはコーラスがかなり分厚くて快い。が気持ち悪いぐらい。
櫻井のラップもがんばってる。
05. PIKA★★NCHI DOUBLE ★★★★☆
嵐史上最低売り上げのシングル。そしてMステでひどい生歌を晒した曲。
歌詞がいかにも多感な少年という感じで嵐の身の丈に合った歌詞(決して嵐をバカにしてるわけではないw)。
主演映画の歌だったのにも関わらず最低の売り上げ。嵐の人気が最も低迷してた時期かも。
参考URL:
ttp://www.youtube.com/watch?v=5pGCbxulAo8
06. 言葉より大切なもの ★★★☆ 大野のソロから頭サビで始まる。が、この曲ほどサクラップが残念だと思った曲はない。 それまでの曲と比べるとギターやベース、ドラムが前に出てロックな感じ。 一般に嵐の曲っていうとこんなイメージな気がする。ハダシの未来と両A面。 07. ハダシの未来 ★★★★★ またしてもハ長調。でもアレンジもメロディもしっかりしてていい曲。 サビ最後ではファルセットを使うところがあるのだが、そこの部分は大野以外の声はまともに聞こえない。 08. Lucky Man ★★ 3rdアルバム「How's it going?」からのアルバム曲。ブラス音と歓声が入ったライブ向けの曲…なんだろうが サクラップで冷める。何言ってるのかわからない。まさに日本語でおk。しかもラップが歌詞の半分近くを占める。 聞きどころはBメロの大野ソロ。ここは聞く価値がある。 歌詞のはっちゃけっぷりが嵐以外の誰かっぽいなと思ったんだが思い出せない… 09. Blue ★☆ 同上の3rdアルバム曲。ピアノ伴奏からストリングスアレンジへと持ち込むしっとり系の曲。 ピアノ伴奏のみのAメロで、二宮の声が震えていてボーカルの不安定さがうかがえる。 コアなファンにとってはそれがいいんだろうがw 歌詞はかなりありきたりな感じ。 10. とまどいながら ★★★★☆ 頭サビのハモリが不協和音でびっくり。歌詞は5曲目に近いものがある。 しっとりした曲だがこじんまりはしていない。1番と2番の間奏のコーラス(嵐の声ではない)が気持ち悪い。 BメロとCメロの大野のソロはさすが。