暇だしドラクエ3の主人公になった妄想をする4

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1('A`)
まとめwiki
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前スレ
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1197180531/


俺はまだ諦めたくない
◆OW4jDecrBQ、141、そして勇者ニート・・・ただただ彼らが戻ってきてくれるのを待つ
2('A`):2008/07/27(日) 21:52:31 0
乙だ
3('A`):2008/07/27(日) 22:26:49 O
いちおつ
4('A`):2008/07/29(火) 00:54:14 O
このスレの使いかた


ドラクエ3に関係した妄想を自由に書くスレです(別に3じゃなくてもいいかも)
シリアス・ネタ・萌え・エロ・邪気眼なんでもおk

必ずしもSSの形をとる必要はありません
好きなようにぶちまけていってね!
5('A`):2008/07/29(火) 17:46:03 O
ジュンとミハルの続き待ってます。
6('A`):2008/07/31(木) 00:55:24 O
うまいことこのスレを見つけてくれればいいんだが
7('A`):2008/08/01(金) 07:09:45 O
気長に待つか
8('A`):2008/08/02(土) 21:45:44 O
しばらくは保守するしかないのかな
9ほす:2008/08/04(月) 01:13:08 0
今日、僕は家を追い出された
16歳の誕生日、「父のように旅に出ろ」と追い立てられた

もう何年か、僕は家から出ていなかった
僕を見ている町の人が怖かった
変な顔でチラチラ見てくるおじさん 僕を指差したあとにひそひそ話をするおばさん
僕は家の外に出られなくなってた

僕の手を母が引く
僕の体を城の前まで引きずり出す
城には大勢の人がいる
怖いよ
そんなところに行きたくないよ
僕が邪魔ならはっきり言ってよ

「あなたは勇者オルテガの息子なのよ」
そんなの知らないよ
もう声しか覚えてないよ

僕は城門の前まで引きずられた
兵士に何か言って、逃げるように家に帰る母を追いかけた
僕は道具屋の前で派手に転んだ
家には入れなかった
10早めのほす:2008/08/04(月) 23:25:28 0
僕の背中には剣がある
たったひとつのプレゼント
今の僕には、少し重い

僕は町を出た
町の人が怖いから
誰もいないところへ行こう
誰もいないせかいを目指そう

草原を歩く
スライムがあらわれた
可愛らしくぷるぷる跳ねている
スライムを見ている僕はなごんでいた

肩のあたりを突き飛ばされた
スライムは僕に懐いてくれない
このスライムも僕を怖がらせる
町の人たちと、同じ

僕は剣を抜いた
相手は人間じゃない
殴ったって殺したって誰も怒らない
重たい剣を両手で支える
支えた剣を振り下ろす

スライムの破片が爆ぜて散らばる
僕が殺した
スライムの一生は終わってしまった
僕のせいだ
僕のせいなんだ

怖い
怖いよ

僕は剣を持ったままうずくまっていた
11('A`):2008/08/05(火) 22:42:31 O
あげ
12('A`):2008/08/07(木) 01:32:53 0
ほす
13('A`):2008/08/07(木) 01:48:35 0
「…しゃ、勇者…」

誰かの声で目が覚めた。
いつも起こしてくれる母とは違うようだ。
なんだよ、どうなってんだ?と思いながら目を覚ますと
そこは見たこともない部屋だった。えっ、どういうこと?

「今日はあなたの16歳の誕生日。王様に挨拶に行ってらっしゃい。」

なんか似たようなセリフを聞いたことがあるぞ。
えーっと、なんだったかな、そうドラクエ3だ。
あぁ、これは夢か。やけにリアルな夢だな。
どうせなら楽しんでやるか、仲間全部女の子にして冒険してーな。
よし、とりあえず起きて城に行くか。

ん?なんだ?なんか胸に違和感があるし、股間に喪失感が…
って、ないじゃん!ちょ、あれがねえよ!
まさか…、お…俺が女勇者ぁ!?

みたいな話を思いついた、続きは何も考えてない。
14('A`):2008/08/07(木) 09:41:20 0
考えてくれよ
15('A`):2008/08/07(木) 11:06:12 O
(これから考えれば)いいんだよ
16('A`):2008/08/08(金) 20:20:24 O
あげてみる
17('A`):2008/08/10(日) 00:53:40 0
誰かなんか書いてくださいな
18('A`):2008/08/10(日) 20:39:41 0
>>13の続き

いや、まぁ別に女勇者でも仲間全員女の子にして冒険できるし、いいんじゃね?
とりあえず、母の言うとおりに王様に挨拶に行き、いつも通りのアイテムと金をもらった。
さて、酒場に行ってみるか。

〜ルイーダの酒場〜
ル「あら、女勇者ちゃん。いらっしゃい。
  ついにバラモス討伐の冒険に出るのね。」
勇「あっ、…はい。」

ルイーダさんはゲームではよく分からないけど美人だった。緊張する。

勇「えーっと、それで仲間を募集したいんですけど…」
ル「そうねぇ、どんな人がいいのかしら?」

ここまでです。
どんな人がいいですか?希望があれば善処します。
無ければ勝手に考えます。
あと女勇者に名前をつけてやってくれませんか?
19('A`):2008/08/10(日) 22:36:51 O
>>18
乙!


>>18の書きたいように書いてくれればいいと思うけど…
女パーティってとこは変えないで欲しいかな

名前は…>>18に決めて欲しいなっ
20トリアーエズ・ホス:2008/08/11(月) 22:17:19 0
ッっ

背中をつつかれた
僕は目を開けて振り向いた
僕を囲うスライムとカラス
スライムとカラスが一斉に襲ってきた
痛い
怖い
痛い
僕は夢中で剣を振る
怖い
怖い
痛い

痛いよ 死にたくないよ
まだ死にたくないよ
死に・・・た・・・
死・・・に
し・・・・・・



「まだ生きてるなら返事しな?カワイイぼうや」
21('A`):2008/08/12(火) 23:46:25 0
保守
22('A`):2008/08/13(水) 04:16:07 0
まぁPTメンバーは常識的に考えて武道家、僧侶、魔法使いがベストだろ。
うん、とりあえずこれでいこう。

勇「まず職業は武道家、僧侶、魔法使いで、みんな女の子でお願いします。」
ル「ちょっと待ってねー。名簿を確認するから…
  あらー、今登録されてる人だと武道家と魔法使いだけね。
  僧侶は今男の人しかいないけど、どうする?」
勇「えっ、いや…男の人はいいです、その二人だけで。」

さすがに男はいらねーよな。せっかくだから女の子だけがいいし。
三人でもなんとかなるだろ。

ル「わかったわ。じゃあちょっと待っててね。今連絡してるところだから。
  ここに来るまでにどんな人か説明しとくわね。
  武道家のマリアちゃんは優しくて世話好きな娘でね
  この娘は特には問題ないと思うわ。
  そして、魔法使いのシェイラちゃんは
  あんまり喋らなくてちょっと何考えてるかわからない娘ね。
  上手くコミュニケーションをとってね!」

勇「はい、わかりました…」

〜しばらくして〜
ル「あっ!着いたみたいよ。」      続く


こんな時間に何やってんだろう…
続きは考えてるけどタイプするのが大変。少しずついきます。
女勇者の名前はアランでいきます。ロト紋からぱくりました。
あと一人仲間がいます。
23('A`):2008/08/14(木) 11:17:03 O

のんびり書いてくれ('∀`)
24('A`):2008/08/15(金) 20:57:46 O
ほっしゅ
25('A`):2008/08/17(日) 09:28:23 0
ルイーダさんの視線の先には二人の女性が立っていた。
二人ともかわいくて俺はうれしかったのと同時に緊張していた。
なんて声をかけたらいいんだろうと、考えていると背の高い方に声をかけられた。

武「武道家のマリアだ、おまえとの旅を楽しみにしてるぞ。よろしくな。」
勇「あっ、よろしくお願いします。アランです。」

たぶん男の体だったときの俺と変わらないくらいの身長だろうか。
近くで見るとやっぱり美人で俺の顔が赤くなって無いかが心配だ。

武「こっちは魔法使いのシェイラだ。
  無口なやつだが、悪いやつじゃない。ほら、シェイラあいさつは?」
魔「…よろしく」
勇「アランです。よろしくお願いします。」

背はかなり低い。やっぱりこの娘もかわいかった。

ル「自己紹介は終わったみたいね。みんな仲良くね。」


あと一人登場させられなかった。
正直冒険に出たあとのネタが一切ない。
26('A`):2008/08/18(月) 20:38:17 0
>>25
こ、これは乙じゃなくてうしろ髪を縛ってみただけなんだからねっ('∀`;)乙

町での日常でも戦闘でも迷宮探索でもなんでもいい、
好きなように妄想してみるんだ!
27('A`):2008/08/19(火) 00:03:54 0
武「さて、まずはどこか行く当てはあるのか?アラン」
勇「そうですねー」

普通は魔法の玉を取りにナジミの塔に行くんだが、最初はレーベに行くべきだろうな。

勇「レーべの村に行って情報を集めようかと思うんだけど、どう?」
武「そうだな、私はそれでいいと思う。シェイラもそれでいい?」
魔(…コクリ)
勇「よし、じゃあレーベに向けて出発しよう!」

俺たちがルイーダさんに礼を言い酒場を出ようとするのと同時に酒場のドアが
勢いよく開けられた。ドアの先には一人の女が立っていてこちらを睨んでいた。

女「話は聞いたわ、貴女がオルテガの娘のアランね?」
勇「そうですけど…えーっと、ルイーダさんあの女の人は誰ですか?」
ル「彼女はねぇ、戦士のサキち…
騎「ちょっと待ってください!私は戦士ではないと何回言ったらわかるのです!
  私は騎士のサキ。戦士ではありませんっ」
ル「でもね、サキちゃん〜。騎士なんて職業は認められてないのよ〜」
騎「認められてなくても結構です。私は騎士として修練を積み勇者になるのですから。
  アラン!オルテガの娘というだけで勇者扱いされてるような貴女よりずっと
  私のほうが勇者にふさわしいわ!」

なんなんだこの人、いきなり無茶苦茶だな。

騎「貴女、私と戦いなさいっ!
  私が勝ったら勇者の称号はいただくからね!」
勇「そんな無茶な…」
騎「問答無用!行くわよ!」

武「私たちは置いてけぼりだなぁ」
魔(…コクリ)
28('A`):2008/08/19(火) 01:13:04 O
いいよいいよ
29('A`):2008/08/20(水) 08:22:08 O
ほしゅあげ
30('A`):2008/08/21(木) 22:21:37 O
もっかいあげてみよう
31 ◆OW4jDecrBQ :2008/08/21(木) 22:52:24 0
こ、このスレは・・・

「完結するのが大事」と俺に教えてくれた人たちはもうここにはいないかもしれないが、
それでも俺は完結できるように頑張ってみるよ


>>27の続きに期待しつつ、ちょっと続きを思い出してくる
32('A`):2008/08/22(金) 01:16:34 O
暇だから俺も適当に書くわ

???「起きなさい…起きなさい勇者」

勇者「俺は天才だぁ!」

???「きゃっ!寝言かしら?それにしても何て寝言……まぁこのくらい元気があった方が丁度いいか」

勇者「俺の名を言ってみろ!」

???「………家間違えたかしら?」

翌朝
母「朝ですよ起きなさい勇者!」

勇者「んっ…あぁ〜……母さんおはよう」
もう朝か、何か変な夢を見たな。確か俺が寝てる所に見たこともない色白で薄い白色のローブを来た女が何か語りかけてて俺をとても不安そうな目で見つめてた様な…

母「何おじいさんみたいな起き方してるの!今日はあんたの17才の誕生日で魔王を討伐しに行く記念すべき日なのよ?しゃきっとしなさい!王様も呼んでるのよ!」

勇者「分かった分かった。朝ご飯食べたら行くから何かスタミナ付くもの作ってくれ」
はぁ…ついにこの日が来てしまった…
毎日毎日働きもせずにギャンブルに明け暮れだらだらだらだら過ごした日々も今日で終わりか…
さよなら俺のニート生活

母「今日は母さんご飯を作る気分じゃないの。昨日買っておいたコーンフロスティあるから牛乳かけて食べなさい。」

勇者「先ずは貴様から討伐してくれるわ!!」

3332:2008/08/22(金) 01:42:34 O
ティロリロリロリロレ〜ン

ズンチャズンチャズンチャズンチャ

母が表れた!

勇者
HP50
MP20
LV1

勇者「くたばれ雌豚!」
勇者の攻撃!?…テロロン!しかし母にはヒラリと避けられてしまった

勇者「クソがぁ!」

母「青いは小僧!攻撃とはこういうものを言うのだ」
母の攻撃!
デシュクズシュクシュシュ!
悪魔的な一撃!?
勇者に570のダメージ!!

勇者「ばっ…ばかな…ガク」

ターララターララタラララ〜ン
勇者は目の前が真っ暗になった

王様「お〜勇者よ!死んでしまうとは情けない。まだ旅にも出ていないと言うのに」


書いてて思うが内容滅茶苦茶だよね。

世界観壊すし続きは自重しようかしら?
34('A`):2008/08/22(金) 21:14:19 O
このまま突っ走ってくれw
3532:2008/08/22(金) 23:02:14 O
じゃ続きを書くぜ(作者は思い付きで書いてます)

勇者「私の母はゴリラの生まれかわりですよ王様?人間が勝てる相手じゃありませんよハッハッハ」

王様「ハッハッハ!それが冗談に聞こえないから困るな君の母は。」

勇者「では王様そろそろあれを…」
俺はいやらしく手をこすり合わせ王様に催促した

王様「おぉ!そうだったな。では勇者よ旅立つならば少ないがこれを授けよう」

勇者は200Gとどうのつるぎを手に入れた!
しかし勇者は不服そうな顔をしている…
勇者「……………」

勇者「王様よぉ…俺の気のせいかな?ゼロが4つ程少ないんだが?」

王様「なっ…何を言う勇者よ!歴代の何人もの勇者達はこの200Gとどうのつるぎだけで文句ひとつ言わず旅立って行ったと言うのに…それをお前は不服と申すか!」

勇者「おいおい、こっちは命賭けてるんだぞ?ガキの使いじゃあるまいし…そんな端金で旅に出るくらいなら僕ちゃん魔王側に寝返ってやろかなぁ?」

どうよこの脅し?勇者はこの世に1人でしかも魔王は勇者しか倒せないと来てる…これを利用しない手はないだろ?

王様「うぐぐ……」

勇者「さぁどうするよ王様?払うしかねぇよなぁ、このままだと魔王に世界を乗っ取られるのをゆっくり待つだけなんだからよぉ(笑)」
笑いが止まらねぇ〜

王様「分かった払う(汗)……払うから魔王側にだけは寝返ったりしないでくれ頼む」

兵士A「ひ…ひでぇ…あいつそれでも勇者かよ!」

兵士Aの上司「おい!あまりデカい声を出すな!あの勇者に聞かれたらこっちまで被害がくるかもしれないぞ!」

兵士A「クソ!何であんな奴が勇者何ですか上司!僕は納得いきませんよ!」

上司「仕方ないだろ…王様があれで決めちゃったんだから」

兵士A「あ…あれって?」

上司「ビンゴ大会」

兵士A「この国は腐ってる!」
36('A`):2008/08/22(金) 23:24:35 0
はやくなんとかしないと…
3732:2008/08/22(金) 23:29:37 O
え〜い27の続きはまだか!

38('A`):2008/08/22(金) 23:31:50 0
>>27の続き

ル「待ちなさーーい!」

人の話を全く聞かずに俺に向かってこようとしたサキの攻撃はルイーダさんの大声によって止められた。

ル「人の店で決闘なんかしないで頂戴!やるなら外で、武器はコレでやりなさい」

そう言って出してきた武器は真剣ではなく竹刀のような刃のついてない剣だった。

騎「ルイーダがそこまで言うなら仕方ありません。まぁ武器が変わっても同じことです」
勇「私は、もうどうでもいいです…」

そんなわけで店の外に出て竹刀?を使って再戦となった。

騎「いくわよ!」

サキの剣撃は思った以上に速くて驚いたが、それ以上に驚いたのがその剣を自分の剣で受けている俺自身にだった。
どうやらドラクエの世界に来たことによって身体能力が飛躍しているみたいだった。

騎「フンッ!結構やるわね。なら、これならどう?」

かなり重い一撃を喰らって体ごと吹っ飛ばされた。
サキは一気に間合いを詰めてくる、俺もすぐに起き上がり剣で受ける。
しばらくこうやっている内に感覚が研ぎ澄まされていくのがわかる、相手を観察する余裕も生まれてきた。
どうやらサキは連続で剣撃を繰り出してから大振りの一撃を放つ傾向にあるようだ。
俺はその大振りの一撃に合わせて反撃することにした。


バトルなんか書くから余計グダグダ感アップ。

>>31
いやっほーぅ!◆OW4jDecrBQが帰ってきたぞー。
続き期待してます、がんばってください。

>>32
妄想をぶちまければいいと思う。
世界観なんか気にせずがんばってください。
39('A`):2008/08/22(金) 23:34:52 0
>>37
書き込む前に更新してなかったんでびっくりした。
規制されてたんで書き込めなかったですよ。
よく規制されるのでこういうことは頻繁にあるかもしれません。
40('A`):2008/08/22(金) 23:41:07 O
>>39
じゃしょうがないね

俺の役目は終わったから頑張って書き続けてくれ

毎回楽しみにしてます
41前スレ141:2008/08/23(土) 05:58:41 O
久しぶりです。スレ復活乙です。
新たな書き手さんも増えてどんどん盛り上がっていったら良いね。
自分は相変わらずマイペースですみませんが投下していきます。

↓続き

「うーん。もうメラは飽きちゃったわ。」
「ん?何?」
「そうだわ。次はヒャドでも覚えようかしら。」
「ヒャド?ヒャドってなんだ?」

レーベの村に帰って来ていた俺達は、既に陽が暮れていたこともありすぐに宿を取った。
俺とアルスがさっさとベッドでくつろいでいる中、ミハルが机に向かってなにやら難しそうな本を眺めている。
もう今にも眠い俺は寝っ転びながら、ミハルの話すことに適当に返事をしていた。

「ヒャドはヒャドよ。メラの熱呪文に対してヒャドは冷気呪文なのよ。」
「へー。冷たいのか。」
「冷たいなんてもんじゃないわ。これを受けたら凍え死ぬはずよ。」
「誰が?」
「誰がってモンスターに決まってるじゃないのよ。」
「ほぇ〜、」
「ちょっと何よその反応?アンタ眠いの?」
「眠いくないです。」
「どっちよ。」
「眠いっちゃ眠い。」
「じゃあもう寝たら?」
「そうしる。」
「そう、おやすみ。」
「おやしみ。アルスもおやしみ。」
「おやすみ。ジュン君。」

「………んすー、んすー」
「もう寝たみたいね…。アルスはまだ寝ないの?」
「うん。僕もうちょっと起きてる。」
「そう。………ってあら?どこへ行くのアルス?」
「ん、と、ちょっと眠くなるまで外の空気吸ってくるよ。」
「そう、あんまり遅くなっちゃダメよ。明日も大変なんだから。」
「うん、分かってる。」

パタン……




「(……ふぅ………。はぁ……。)」

村の外れの方で一人たたずむアルス。
昨日、今日とモンスターと戦いぬいてきた銅の剣を鞘から抜く。
「(……今日は僕のせいでジュン君やミハルさんに迷惑かけちゃったな…。)」

「僕が勇気が無いばっかりに……。僕は勇者の息子なのに…。悔しい…。強くなりたい…。」

銅の剣を力強く振り下ろすアルス。

「(怖くなんかない。想像するんだ。目の前からおおがえるが襲ってくる。こいつは僕が倒さなきゃいけないんだ。)」

「えいっ!えいっ!」

その夜、アルスの特訓は夜遅くまで続いた。
それぞれの冒険二日目の夜が過ぎていった。
42('A`):2008/08/24(日) 01:17:36 0
アルスがんばれ、超がんばれ
43('A`):2008/08/25(月) 00:50:53 O
少しずつにぎやかになってきた('∀`)


ほしゅ
44('A`):2008/08/26(火) 00:35:33 O
あげ
45('A`):2008/08/26(火) 08:49:25 0
すごく・・・話が繋がらないです・・・
コンランシチャウ><
46 ◆OW4jDecrBQ :2008/08/27(水) 00:47:48 0
このスレが盛り上がっていくことを祈りつつ、俺も投下します
久しぶりなので、ついでにあらすじを。


*あらすじ*
勇者オルテガの息子アレンは、自宅に放火して家族を殺した犯人に復讐すべく放浪中。。
途中ですんごいレベル高そうな人の協力を得られ、もはや怖いものはないアレンくんだが・・・
情報収集のために参加してみたカンダタ討伐の間、元同級生たち(♀2)とパーティーを組むことに。
しかし、まるで情報は得られないうえにパーティ内の空気がすっごく悪くて大変だ。。

↓続き


「朝飯は大丈夫かい、バヤンさん」一応声をかけてみる。
どうせ女たちは、彼を気遣った言葉などかけないだろう。
「なんだ、今日は妙に優しいじゃないか、欲しい物でもあるのか?w
 俺のことなら気にするな、お前は自分の心配をしてろ」
・・・そうだな。ごもっともだ。

気が付けば、日もいくらか高くなっている・・・そろそろ一仕事片付けに行こうか。
「そろそろシャンパーニュの塔に忍び込んでおくべきじゃない? 確か、午後に正面突入だし」
俺が動こうとしたのとほぼ同時に、レンが話を振ってきた。
「そうだな、少し余裕があるうちに向かおう」
「どうやって、塔に忍び込むつもりなのかな?」
出発の準備を始めようとした3人の出鼻が挫かれる。
「え、えと・・・裏口、から?」
「見張りの一人や二人はいるだろう」
「殺しても問題ないと思う」
「騒がれたら、叫び声の一つも上げられたらどうするんだ」
「手早く呪文で眠らせればいいと思うよ」
「いつも敵に呪文が効くと思うな」
「・・・」

少し間ができたところで、レンが切り返した。
「そういうあなたには、何か案でもあるんでしょうか?」
「是非ともお聞きしたいですね、あなたの名案」
言葉の、視線の、表情のそこかしこに何か肌寒いものを感じた。
女はこわい。
そういえば昔、ジャンも言ってたっけ・・・
「深く付き合ってみて初めて解るんだけど、女ってマジ怖えよwwww
 俺からしたら、大体の女は怖いね、だから本当に好きな娘以外には、あまり深入りしないことにしてるw
 お前も気をつけろよ」
・・・あの時は、解ったような解らなかったような・・・もう覚えていない。
それにしても奴は、どこへ去ったのだろう。
奴なら、何か知って・・・いや、知らないとしてもまた会いたい。少しだけ、そんな気がした。

表情を変えなかった男は、液体の入った小瓶を差し出した。
47 ◆OW4jDecrBQ :2008/08/27(水) 00:49:18 0
「はい、こちら100%ランシール産品使用の濃縮消え去り草エキスですね!
 これをですね、こうしてググイ〜ッとね、飲んでみますとね、たったの数秒であこがれの透明肌・・・
 いやいや失礼、透明ボディがか〜んたんに手に入っちゃうんですね〜」
バヤンは何故か、突然声を甲高く変えてまくし立てる。

・・・・・・

「は、はぁ?」
「そんなんじゃよく分からないよ、ちゃんと説明してくれよ」
「ちゃんと、ねぇ・・・すまんが、俺にもまだ詳しいことはわかっていないんだ。
 体内から全身の体細胞に働きかけて光透過性を持たせる作用があるのかと思ったが、
 それでは着ている服や持ち物まで見えなくなることの説明がつかない。
 というわけで原理は未だ不明だが、まあ光学迷彩を纏うようなものだと考えていいだろう」

・・・・・・

「・・・そ、それは説明なんですか?」
「ああ、こいつの説明だ」
俺は小瓶を手に取り、眺めながら言った。
「要は、こいつを飲めば他人から見えなくなる。
 そういうことだろ?」
「ずっと透明なまま、というわけじゃないがな」
原理だの作用だの、そんなものはどうでもいい。
俺が欲しいのは、知識じゃない。そんなものはどうでもいい。
「アレン、とりあえず試してみてよ」
訝しそうに吐かれたレンの台詞に頷き、ビンの中の透明な液体をゆっくりと流し込む・・・

「あ、馬鹿・・・そんな飲み方じゃ」
48('A`):2008/08/28(木) 10:23:48 O
乙です
49('A`):2008/08/28(木) 16:19:20 0
続きが楽しみだ。
50('A`):2008/08/29(金) 20:35:59 O
乙ほすあげ
51('A`):2008/08/31(日) 08:52:55 O
だれか、だれかああああ


ほしゅ
52 ◆OW4jDecrBQ :2008/09/01(月) 01:19:30 O
少し短いうえに話としてはあまり進んでませんが、保守がてら

↓続き〜


ゆっくりと舌に流した、透明な液体…
生臭っ…青臭っ!!
そう、これはまるで…腐りかけの生魚にその辺の青草の絞り汁で風味付けて失敗したカルパッチョかマリネのような味わいだ…
生臭さと青臭さとが競い合うように響き合うその液体はぬるりと口中にまとわりつき、なかなか消えてはくれない。
それ以外の味は特にしない。臭い油でも飲んだような感覚だろうか。
どうにも飲み込み難く、また飲み込みたいとはとても思えない。
全くこれは酷い味だ。
キャタピラーの内臓を生のままむしゃぶりついたら、こんな味がするのかもしれないな…

俺は気力を振り絞り、そんな妄想と液体を咽の奥へと押し込んだ。
「あ、その…ごめん、アレン」
さぞかし酷い顔になっていたのだろう、レンが申し訳無さそうに呟いていた。
「大丈夫、大丈夫だ」俺も、言い聞かせるように呟く。
「…あ」
視線を移しながら声を漏らしたレン。
「すごいよ、少しずつ透けてきたよアレンくん!!」
はしゃぎ出すマリエ。
俺は、黙って自分の手をじっと見続けてみた。
腕から肘、肘から手首、そして指先にまで効き目が現れた。
足元の、そして足の下の地面だけが見えている。
53('A`):2008/09/01(月) 23:50:40 0
海に行ってきたんだが寒くて泳げなかった。
夏も終わりか。

>>38の続き

騎「さぁ!これで終わりよー!」

きたぞ。最初に繰り出される連撃になんとか耐え我慢しきれずに大振りな一撃を繰り出したサキに合わせて一気に間合いを詰める俺。

騎「ッ!!」

突然のことに反応できないサキのわき腹に一撃をくらわせた。

騎「くぅ…っはぁ…」
勇「今だ、やぁ!」

最後の攻撃をするため剣を振り上げた瞬間

村人「モッ…モンスターだっ!モンスターが村に!」

一同「!!」

バトルgdgd速く終わらせなきゃな。
そして話が全く進んでないことに気付く。
ストーリーを追うよりなんか違う方向へ持っていってみた。
さて、続きどうするかな…
54('A`):2008/09/03(水) 00:07:41 O
二人とも乙です!楽しみです!
55('A`):2008/09/03(水) 21:49:41 0
kitaiage
56('A`):2008/09/04(木) 00:51:05 0
>>53の続き

ル「…モンスターですって?どういうことなの?」
村「言葉の通りだよ!モンスターの群れが攻めてきたんだ!今何人かで応戦してるが…
  とにかく僕は今から城にも応援を呼びに行くから、ルイーダさんも頼む」

村人はそれだけ言うと城の方へ駆け出していった。
俺にはいったいどうなっているのか頭が回らずにいた。

ル「とにかく!みんなでモンスターを倒しに行って頂戴!
  私は登録してある人たちに連絡を入れてみるから。お願いねアラン。」
勇「えっ…あ、はい。」

力なく返事する俺。マリア(武道家)に背中をビシッっとたたかれた。

武「しっかりしろ!私たちが村の人を守るんだろ!」
勇「…そうだね、私たちが行かなきゃ…。よし!みんな行こう」
魔(…コクリ)

騎「くっ…待ちなさい!決着はついてないですよ」

まだ痛むのか苦しそうにサキがそんなことを言う
こんなときに何言ってんだこいつは。

勇「今は村の人の身を守るのが先だろ!決着なんかその後でもつけられる」
騎「…仕方ありませんね、全てのモンスターを倒した後、私ともう一度戦いなさい」
勇「わかった、約束する」

俺たちは村の外れへ向かって走り始めた。

打ち切りのようなラスト、続きます。
キャラが定まらねー、サキがわけわからん。
武、魔はしばらく登場してないから忘れられてそうなんで(職業)つけてみた。
魔の名前はシェイラです。こいつもキャラよくわからん。
次回からバトルの予感、またグダグダになったらすまん。
バトル見たくないなら言ってくれ、最小限にカットするから。
57('A`):2008/09/05(金) 17:37:32 O
乙!
書き手の好きなように進めて欲しいけどな
58('A`):2008/09/07(日) 05:30:16 O
ほしゅ
59('A`):2008/09/08(月) 15:09:47 O
ほす
60('A`):2008/09/10(水) 08:10:34 O
そろそろ続きを読みたいお
61('A`):2008/09/11(木) 01:36:40 0
>>56の続き

俺たちが村の外れに着いたとき、既に何人かの村人は倒れ、明らかに生きてはいないような怪我をしている者もいた。

村「おぉ…やっと来てくださった…、これで大丈夫…だ。」

そう言って、また一人村人が倒れる。
俺には目の前の光景が信じられなかった。
こんなにも簡単に人は死ぬのか?

騎「よくも…!村の人をー!」
武「私たちもいくぞ、シェイラ!」
魔(…コクリ)

みんながモンスターに向かっていく、俺一人が動けないでいた。
人が死んでいることが信じられなくて
自分も殺されるかもしれないことが怖くて
ただ震えるだけで、視点も定まらず立ち尽くしていた。

魔「…メラ、…ヒャド」
武「くそっ、きりが無いな…あとどれくらいいるんだ?」
騎「もう泣き言ですか?話してる暇があったら体を動かしたらどうです」
武「ふん、わかってるよ」

みんなが戦ってるのに、俺はまだ動けないでいた。
前へ出ることも、後ろへ戻ることもできないでただ立ち止まっていた。
そのとき、一体のモンスターが飛ばされてきた。

勇「っ!!う、うわぁ!あぁぁぁ!!もう、嫌だーー」

俺はもう我慢できずに全力で逃げ出した。

武「っ!おい!アラン!」
騎「アラン…どうしたというんですか?」
魔(……。)

続く
やっと規制解除されたー
勇者へたれってか一般人にとってのドラクエはこんなもんかと。
厨二っぽさを感じても気にしないでください。
62('A`):2008/09/12(金) 07:53:41 O
続きwktk
63('A`):2008/09/12(金) 12:47:45 0
私、愛花がHP作ったサイトなんで見て下さい♪

ついでに遊べる人募集してます(ノ∇≦*)

メール待ってますね!

できれば今月中に遊べる人がいいで〜す☆
即会いしたいので待ち合わせ場所を決めてもらえるといいな☆
http://ame.15jam.net/
64('A`):2008/09/13(土) 21:34:53 O
休日もあと2日か
65('A`):2008/09/14(日) 01:59:52 O
死にたくなって来る
66('A`):2008/09/15(月) 00:14:31 0
勇者ニートの話が携帯サイトで完結してるみたいな
話は本当なのか?
67141:2008/09/15(月) 19:02:30 O
>>41の続きです。

レーベの村の宿で冒険三日目の朝を迎えた。
しかし朝から俺は激しい痛みと共に目覚めることとなった。

「おい!俺はこんな起こされ方は望んでいないぞ!!なんだこの頭に出来たたんこぶは!!」
「うるさいわねっ!あんたが一番早く寝たくせにいつまでも起きないから叩き起こしただけよ!
ありがたく感謝しなさいよねっ!」
「誰がするかっ!だいたいお前は魔法使いのくせに力ありすぎなんだよ!!
いつか俺の頭がスイカ割りのごとくカチ割れたらどうしてくれるんだ!!」
「そっそんなに強く叩くわけないでしょ!ばかじゃないの!」
「いいや!お前はいつか俺の頭をカチ割る!見ろよこのこぶ!昨日モンスターと戦って出来た
 傷よりひでぇじゃねえか!」
「なっなによ!なによばか!あんたの頭が弱すぎるのよ!ばか!!脳みそも対して機能して
 ないみたいから刺激を与えてみただけよ!!」
「なっなんだとこのやろう!!そいつはありがてえじゃねえかオイ!!」
「ちょっと落ち着いてよ二人とも。どうしてそんな朝からそんなケンカになるの。」
「おいアルス!こいつの起こし方なんとかしてくれ!いつか俺の首から上が無くなってしまうわ!」
「落ち着いてよジュン君。僕も………ほら。」
「ぷぷぷ!お前もか!なんだその頭!角でも生えるのか?っておいミハル!!テメェの頭も…
 ってあいつ逃げやがった!」
「あれだよジュン君。きっと寝ている男の人を素直に起こせないんだよ。恥ずかしがり屋さんなのかな?」
「んなわけあるか!あいつぜってー面白がってやってるに決まってる!つかお前頭腫れすぎだろJK!」
「ジュン君もね…。」
「あの野郎!泣かしてやる!行くぞアルス!」
「うん。」
68('A`):2008/09/15(月) 22:53:13 O
読む度にキャラが好きになるなー、面白い。

ゆっくりでも全くかまわないです
続きまってます。
69 ◆OW4jDecrBQ :2008/09/16(火) 01:31:27 O
>>67
乙!
いいね!楽しみです!

俺も続きを↓


「嫌! 絶対、飲みたくない!」
俺は今、自分で自分の身体を見ることさえできなくなっている。
「試してくれたアレンには悪いけど…私も」
俺はなんとなく、鍔のない自分の剣を手に取ろうとした。
が、剣も見えなくなった所為か上手くいかない。
少し苦労しながら、剣を高く掲げてみる。
「まだ試作段階だしな…だが、他に方法はあるかな?」
何をしても自分の姿が見えないというのは奇妙なもので、なかなか楽しい…
「向こうに行ってみて、それから考えませんか?」
「歩いてる最中に何か思い付くかもしれないしね、ところでアレンは?」
俺は、すぐ傍にいる。
「!? ……」
バヤンが少し表情を変えた。
「な、何ですか? 人の顔見て急に」
「いや、気のせいだろう。気にしなくていい」
旅立とうとしたら、姿が見えた。
70 ◆OW4jDecrBQ :2008/09/16(火) 01:44:33 O
「なあ、アレンよ」
「何だい?」
「お前には、女はいるか?
 何があっても無事でいて欲しい、愛しい女が」
「…いないよ、そんな女は」
今更、何を。
俺には、そんな存在はいない。
ルイーダさんにしても、それほどの女じゃない。
俺には、爺ちゃんしかいない。…いなかったんだ。
「そうか、ならばいい」
何を言っているんだ。いつものことだが。
ただ、何故急にそんなことを言い出したのか、少し引っ掛かった。
「それが、どうかしたのか?」
「いやなに、お前にそういう女がいるのなら、ついでに守ってやるべきかと思っただけだ」

塔の裏手に取り付いた俺たちの視界に、カンダタの一味らしき人影は見当たらなかった。
「お、これならアレを飲まずに済みそうだね、ラッキー」
「まだ安心はできないよ、マリエ」
警戒を緩めずに、塔の中へと進む。
「…臭うな」
「え?」
俺一人が、バヤンの言に耳を傾ける。
「裏口とはいえ、入り口近辺に誰もいないというのは怪しいと思わないのか?」
「なるほど」
「相手の立場で考えてみるといい。普通なら、見張りの一人くらい置くだろう?
 …ま、単に油断しきっているだけかもしれんがな、用心して悪いということはない」
二人だけで話す内容ではないように思えたが、少なくともバヤンにとってはそれで十分らしかった。
71('A`):2008/09/17(水) 00:53:38 O
 
72('A`):2008/09/18(木) 01:02:34 O
乙かれ
73 ◆OW4jDecrBQ :2008/09/18(木) 01:17:50 O
俺が書き込むとスレが止まる気がする…ってスレがあったね、昔(´・ω・`)

もし誰の興味も無いとしても、きっちり終わりの形に書き上げたいと思ってます。勝手ながら。
↓続き


いつの間にか俺たちは、塔の3階か4階辺り、随分奥まった場所に入り込んでいたようだった。
「あとは、味方が動くのを待つだけだね」
「こんなところに見回りは…来ないでしょう、私も居たくないし」
玄室を見渡すと、壁や床のそこかしこに暗い調子の染みが貼り付いている…
玄室の壁際に目をやると、虫だか蟹だか分からぬ殻のかけらがまばらに転がっている…
隅には埃と様々なゴミとが折り重なったような不快感を催すものが積もっている…
反対側の隅に、隙間なく几帳面に置かれた空箱の上にも。

そんな場所だが、今の俺たちにはひどく好都合で、また今の俺にやけに似合う気のする場所でもあった。
無力な俺に、霧の中さまよう俺にお似合いの、精神の墓場。
俺たちは、それぞれの意識を表すような距離を取って座り込んでいた。

誰もが口を開かない場で、俺が思い巡らすことは一つしかなかった。

俺には、何も出来てはいない。
俺には、これからどうすれば良いかもわからない。
俺には、これからも何も出来ないのかもしれない…

どれほどの時間、俯いてしたのか。
精神は俯いたまま、ふと身体だけ、顔だけを上げると一人分の視線が自分に向いていた。
「今大事な時なんだから、もう少しシャキッとしなさいよね」
冷たい口調のようで、視線は随分長くそして真っ直ぐにこちらを向いていたようで

…解っている、解ってはいるんだ。
生き延びなければ、この先はない。
だが、生き延びたところで俺に何が…

俺には、レンの希望に沿えることができていなかったらしい。
やや沈んだ雰囲気の友人を慮ったらしき言葉が聞こえた。
「みんなでロマリアに帰って、美味しいご飯食べて…その頃にはアレン君も元気になるよ、きっと」

その言葉に対する返答が聞こえる少し前に、遠い鬨の声が響きわたり、部屋全体が微かに震えた。
74('A`):2008/09/19(金) 08:03:51 O
毎回楽しみに読ませてもらってますよ
75('A`):2008/09/20(土) 04:59:47 O
俺も
76('A`):2008/09/20(土) 08:13:18 O
私も
77('A`):2008/09/21(日) 18:34:43 O
ほしゅ
78('A`):2008/09/23(火) 00:15:55 O
ジュンくんとミハルちゃん待ってます
79('A`):2008/09/23(火) 17:24:58 O
ジュンとミハルとアルスの三角関係に発展するのですね。わかります
80('A`):2008/09/25(木) 01:24:46 O
81('A`):2008/09/26(金) 00:15:16 O
82('A`):2008/09/27(土) 06:15:17 O
ほっす
83('A`):2008/09/28(日) 10:59:07 O
84('A`):2008/09/28(日) 17:48:28 O
そろそろ続きが読みたいお
85 ◆OW4jDecrBQ :2008/09/28(日) 22:09:03 0
少しでも楽しんでもらえれば幸いです。
↓続き行きます


「始まった・・・ね」
女たちの表情が引き締められる。
もちろんというべきか、1人だけまるで意に介していない顔の者がいたが。
「さて、と。そろそろ出かけ・・・」
その男は言いかけて、男の眼が女二人の方を向いた辺りで口を止めていた。
思わず俺は、「どうかしたのか?」と尋ねていた。
その男は、あたかも俺だけに話そうとしているかのように大袈裟に体を向け直して呟く。
「・・・人が生き物の生死を自由にしようなんざ、おこがましいことなのかも知れんね」
生きものの、生死―
爺ちゃんの生死に触れた、おこがましき者。
それを裁こうともがいている俺は、果たして。
「こんな時に、何をふざけたことを・・・早く行こう、アレンくん」
そう言われて、今は何も言わず、考えずただ前へ進むしかないと悟っていた。

俺たちは一心不乱に、階下を目指す。
進むたびに少しずつ、少しずつ下るたびに塔のつくりが開けてくる。
俺たちの視界が広く開けたとき、4対の眼が認めていたのはあまりに脆く蹂躙され尽くした、討伐隊本隊の横たわる姿だった。



「ヒャハハハハッ! 雑魚どもが! 雑魚どもが!!」
うるせえよ、サングン。お前の力じゃないだろうが、能無し。
「あ・・・腕が飛んでく、千切れて飛んでく」
うるせえよ、チルク。いつまで呆けているんだ、間抜け。

・・・あの時、シャーマンの運んできた「贈り物」が、ここまで強力なものとは思っていなかった。
このことは一つ誤算だったが、事は至極順調だ。
討伐隊の前衛が、筒から取り出された大猿たちに次々と崩されていく。
戦士の頭を兜ごと握り潰す、逞しく肉の付いた腕。
武闘家の拳足を受け止める体躯と、突いてきた「武器」をおもむろに食い破る歯と爪。
鍛え上げられた盾を、鎧を、肢体を一撃の下叩き割る石の拳。
すべてが俺の期待以上の力で、また初めて目にする強さの魔物だった。
ここまで強さを見せ付けられると・・・心配事一つだけ、どうにも振り切れなくなってしまう。

サマンオサにだけは逆らえそうにないな・・・

俺の遠い先の心配をよそに、あまりの強さに慌てた討伐隊の後衛が呪文を唱え始める。
矢継ぎ早に呪文が発動し、あるものは味方に加護を与え、またあるものは大猿たちに何かを仕掛けている。
しかし、大猿たちにとってはこけおどしにもならなかった。
大猿たちは、その巨体に不似合いな疾さで後衛に近づき、暴力的な両腕を振りかざす。
反射的に身を庇おうにも、庇った腕のほうが千切れ、吹き飛んでしまっては是非も無い。
前衛の戦士たちほど鍛えられていない彼らの身体は野蛮な猛威に耐えられるものではなく、次々と潰されていく。
俺たち人間3人には、筒の大猿たちを開放する以外のいかなる行動も求められなかった。
86('A`):2008/09/29(月) 18:05:32 0
昨日あたりから知って見はじめましたがすげー期待してます。wktk
87('A`):2008/09/30(火) 19:30:19 O
おつほす
88('A`):2008/10/01(水) 14:36:11 0
乙です
89('A`):2008/10/02(木) 18:22:42 0
ho
90('A`):2008/10/03(金) 11:22:10 0
 
91('A`):2008/10/03(金) 11:30:16 0
皆さん、こんにちは
ご機嫌いかがでしょうか?
では、早速で申し訳ございませんが、よろしければどなたか「おじょうさま」の作り方を教えてはいただけませんでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。
92('A`):2008/10/03(金) 20:13:09 0
さて、引っ込み思案の女勇者のパーティに加入した戦士になった妄想でもするか
93('A`):2008/10/05(日) 01:33:46 O
折角ならその妄想、聴かせて頂けないかな?
94141:2008/10/05(日) 14:13:54 O
>>67の続きです。


ミハルの後を追い、宿屋を出たが既にミハルの姿が見えなかった。

「あれ?どこ行ったんだよアイツは。」
「うーん、あ!あそこ!あの店屋さんにいる人!」
「お、って武器屋じゃねーか。何やってんだアイツ?」
ミハルは店に並べられている品物を手に取り、それをじっと眺めていた。
よく見るとミハルが手に取っていた物はこん棒だった。
こん棒を両手で握りぶんぶんと振り回している。
普通の女の子がこん棒なんて振るったらその重さに体ごと持っていかれるものだが、
こん棒を軽く振り回すミハルの絵が妙に様になっていると感じると共に恐怖を覚えた。
「おいおい。アイツ檜の棒に飽きたらずこん棒でも買う気なんじゃねーのか?」
「こん棒で叩かれなんてしたら僕死んじゃうよ!止めようよジュン君!」
「同感だ。こんなんじゃオチオチ眠ることも出来ないからな。急ぐぞ。」

「おじさんこれ下さい!」
「あいよ!ありがとさん!」

「くそっ!間に合わなかった……。」
「僕もう眠れない…。」
「あら、やっと着たの二人共。」
「なぁミハル!身を守るために武器が欲しいのは解るが今のお前は檜の棒で十分だ。だいたいお前は魔法使いなんだし…」
「……何言ってるの?」
「…え?」

ミハルが買った物はこん棒ではなく銅で出来た短剣だった。
「アンタの武器壊れちゃったでしょ。軽く振れるものが良いって言ってたし、お金も余り無いしこれで我慢してよね。」
「え、あ…ああ…。」
「何よ?私が選んだ物じゃ不満なわけ?」
「い、いや、有り難く貰う。」
「そう。ならいいけど。」

短剣を受け取り軽く振るってみる。刃渡りは約20cm。包丁より重いがこれなら折れる心配もなさそうだ。

「そういやお前さっきこん棒持ってなかったか?」
「持ってたけど、何?」
「なんつーか、鬼に金棒みたいですげー似合ってた。トロルって知ってるだろ?あーいう感じで…」

ゴキンッ!!

視界からミハルが消えると同時に首から上がまず吹っ飛んだ。次に連られて体が宙を舞い、地面に頭から落ちた。

「お客さん!それうちの売り物!」
「いったーい!!!私にはやっぱりこんな重いこん棒なんて扱えないわ。手がヒリヒリする。」
「ジュン君…、もしかしてわざとじゃないよね?」
「…んなわけあるか。その前に俺の体を心配してくれ。」
「ほらさっさと起きなさいよ。置いてくわよ。」
さっさと先に歩きだすミハル。
「なあアルス?」
「何ジュン君?」
「モンスターより怖い奴がパーティーにいるって頼もしいな。」
「そ、そうだね…。」
「何喋ってんのーアンタ達ー!本当においてくわよー!」
「なんでもねー!今行くよ!こんちくしょうが!」
95('A`):2008/10/05(日) 14:22:09 O
これはどっかのブログに載るWWWWWWWWWWWWWWWWWおれのレス赤字でお願いしますWWWWWWWW
96('A`):2008/10/05(日) 20:29:37 0
素晴らしいッ!
97('A`):2008/10/06(月) 08:36:19 O
続きが気になる
のんびり待ってます。
98('A`):2008/10/07(火) 23:36:29 O
99 ◆OW4jDecrBQ :2008/10/08(水) 00:29:43 O
>>94
むう…素晴らしいな

仕事がきついお…妄想する時間も減ったお…
↓94さんのようには萌えないけど、続きです

今でこそ聞こえる声は遠いが、けして忘れることのない響き。
「お前ら……ここが正念場だ!
 俺に力を、貸してくれえ!! うぉりゃああぁぁ!!」
「ぉぉおおお!!」
寡兵なれど気焔万丈、人間のうちでは間違いなく精兵と呼べる者達が熱く心を結び付けて向かって来る。
侵すこと、火の如し。
犯すこと、火の如し。

だが、集い飛び交う火の玉となったつわもの達の気勢は、思わぬ形で露と消えた。
「……? なんじゃこりゃあ」
「全滅……させてしまいました」
「ふぅん……ま、いっかぁ…」
「いや、終わってはいない」
「その通りだ、ノガレ」
頷きながら、続ける。
「塔の中で息を潜めた別動隊が2組、伏せてられているはず」
「……行くか」
「いや、ここで待とう。直ぐにでも向かって来る筈だ、そういう段取りなんだからな」
「手薬煉を引いて待つ、というやつか。よしお前ら、まだ気を抜くんじゃねぇぞ」

果たして、塔の表口までのこのこと下ってきた者達、俺達が待ち構えていた分隊の姿を捉えた。
十代そこそこの少年少女と、彼らよりは年上と見える男が一人。
若い戦士と魔法使い、僧侶……一人の男だけは、その外見からは把握し切れない。
「若いな」
ああ、思い出す。
100('A`):2008/10/09(木) 15:38:41 O
宿屋での一件といい>>94といいラブコメのクオリティ高すぎ
101('A`):2008/10/11(土) 20:13:38 0
乙です
102('A`):2008/10/13(月) 01:06:14 O
103('A`):2008/10/14(火) 01:45:28 O
>>99
申し訳ないのだが、登場人物と状況を簡単にまとめてはもらえないだろうか?
その、討伐隊やらカンダタ一味やら登場人物多すぎでわけがわからないんだ。
104 ◆OW4jDecrBQ :2008/10/14(火) 23:29:56 0
>>103
ごめんなさい(´・ω・`)解りにくいのはよくないよな・・・
続けて読んでる方ならわかるかな〜と漠然と考えてました・・・
急いで書いたので乱文かもですがまとめてみました。


*導入*
オルテガの跡を継ぐ勇者としてこの世界に生まれてしまった凡庸な少年アレン。
オルテガの名も、血も、彼には生きる弱みでしかなかった。ただ一人、祖父の存在を除いて。
しかしある時、実家に火を放たれ、彼はその何物にも代え難い存在を失ってしまった。
その後の彼はもはや勇者ではなく、祖父の敵を惨殺せんとするだけの人間である。
祖父の最も望んだ姿を捨てたアレンは、どこへ向かうのか。

*主人公・アレンの状況*
アリアハンでは、結局無実の男を殺しただけで成果はなかった。
ロマリアへと移動したところでカンダタ討伐隊の募集を知り、情報収集がてらに参加することにした。
集合前に恩人バヤンの協力を得、また討伐隊では昔馴染みの女たちと同道することになった。
だが、祖父に届く手がかりは何も見つかっていない。
縋る標を見つけられないアレンの心中は、けして明るく照らされはしていない。
そんな彼の思いとは関係なしに、賊徒たちが対峙する。

*カンダタ一味視点・マリウスの状況*
心酔するカンダタの下、一味のナンバー2として悪行の日々を送るマリウス。
間の悪いことに、十数人の部下を一度に失くした直後に討伐隊編成の報を受ける。
マリウスはサマンオサ王の協力と、筒抜けになっている討伐隊の情報を武器にこの危機を乗り越えようとしている。
あるシャーマンの占い―「百の眼を持つ者、それに遭わなければカンダタの勢威ますます盛ん」

*登場人物*
・主人公側の視点(別働隊としてカンダタ討伐に参加中)
アレン(主人公):(本人は疑っているが)オルテガの息子。勇者として戦っているが、呪文は苦手で戦士としても中の中〜中の下程度。爺ちゃんが心の支えだった
レン:バヤン曰く「才能豊かで、p… に良く似た」女魔法使い。見た目は整っているがあまり目立たない。普段は素直でないが酔っ払うとフランクになる。
   アレンと名前が似通ってるけどミスではないです
マリエ:女僧侶。天然のモテカワ系。親友のレンと彼氏(ジャン)を探す旅をしている。
ジャン:リア充なイケメン戦士。女好き。マリエと付き合っていた(実は二股かけてる)が、放火事件直前に行方をくらます。
(以上、アリアハンの幼馴染)
バヤン:多分賢者の男。相当なレベルと思われる。アレンの窮地を救い師匠的ポジションに立つが、何故か女二人には酷く嫌われている。
     ポカパマズと名乗っている頃のオルテガの知り合いらしいが、ポカパマズ=オルテガということは知らない。占いが得意らしい
彼ら以外の討伐隊:全滅。
別働隊B:誰も気付いてないけど3人死亡、潰走。

*カンダタ一味*
マリウス(視点):カンダタ一味のナンバー2で、一味のブレーン。元はロマリアの部将。
カンダタ:一味をまとめるおかしら。豪放磊落な斧戦士。
ノガレ:ナンバー3。「梟」と渾名される冷静で口数少ない武闘家。
ジャン:カンダタのオキニなイケメン戦士。女好き。マリウスとは反りが合わない。
それ以外の名前:ただの下っ端。チョイ役。一部H。


どっちの視点になってるかは、会話や単語の違いで判断してもらえるとうれしいです
105('A`):2008/10/15(水) 00:17:35 0
正直途中からストーリーわからなくなってたから助かった。
乙です。
106('A`):2008/10/16(木) 13:00:28 O
107('A`):2008/10/17(金) 13:18:17 0
108('A`):2008/10/18(土) 01:26:39 O
109('A`):2008/10/18(土) 01:27:33 0
110('A`):2008/10/18(土) 02:08:50 O
らいをそだてる


星野新井を育てる
111勇者ニート ◆UCAQuCrhBU :2008/10/18(土) 09:55:26 0
 精神をえぐるような失敗の数によって、社会での生き難さは決まってくる。
俺には、失敗が多すぎる! 失敗の都度、己を否定され、心を叩きのめされてきた。
心をハートの形に例えるなら、俺の心は人に揉まれ握り潰され、原型を留めていないだろう。
 社会復帰への更生! 頭のイカれた俺が社会に出る為の訓練! 
 何から手をつけ、何から正していけばいいのだ。社会とは何故こんなにもレベルが高いのだ。
社会に溶け込める一般の人間。絶望的な失敗が少なく、それにより自信維持、成功が成功を呼ぶ。
反面、本来俺の心にあった自信は、どこにいったのだろう? 
幼少期確かに存在した自信は、どこにいったのだろう?
弱りきった心が失敗を極度に恐れるあまり、行動力を弱らせ、消極を加速させる。
するとどうなるか。生きながらにして死んでしまう矛盾が発生するのだ。
部屋でじっと目的もなくパソコンを見つめる日々。クソ、風呂、飯の時ぐらいしか部屋から出ない。
世界に流れる時は、段々、緩やかになり、そして時間の感覚が曖昧になる。
今は、何曜日? 何日? パソコンで日付をチェックしてもいまいちピンとこない。
今は…何の日…? 体内の時間が、止まる。精神の心停止だ。

 ただ、死んでいるにも関わらず一つの強い衝動が来た場合…過去の恨みを晴らすべく、ムカつく奴の
虐待凌辱SSを凄まじい打鍵で入力する――電脳世界に彷徨う怨霊はこの時だけ、生きる意味を発見する。
112勇者ニート ◆UCAQuCrhBU :2008/10/18(土) 10:01:11 0
1年半ぶりでしょうか。皆さんお久しぶりです。
無気力から少しずつ復帰出来てきたので、遅くなりましたがこれから「家族編」をちびちび書いていきます。
俺もこの流れに乗じて、ラブコメ路線で進めていきたいと思います。
113('A`):2008/10/18(土) 17:20:56 O
>>112
待ってたぞ
にしても久しぶりすぎ
ラブコメ期待してる
114('A`):2008/10/18(土) 20:47:50 0
>>104


>>112
久しぶり
俺も期待している
115('A`):2008/10/19(日) 15:48:32 0
>>112
期待してます
ブリトニー・バントックが気になる
116 ◆OW4jDecrBQ :2008/10/19(日) 20:30:28 0
>>112
やっと逢えた…
長々と老醜を晒した甲斐があったよ、期待させてもらいます

ラブコメ路線か、だったら邪魔しないようにしばらく自重してたほうがいいかな?
しばらくそういう系の流れは書けそうもないし
117勇者ニート ◆UCAQuCrhBU :2008/10/19(日) 21:37:40 0
全然書いちゃってください。俺もあなたの読者です。
118 ◆OW4jDecrBQ :2008/10/20(月) 12:50:55 O
嬉しいことを言ってくれるじゃないの


がんばって、少しでもいいものをあげたいな
119('A`):2008/10/21(火) 21:20:41 0
>>117
ずっと待ってましたよ
120('A`):2008/10/22(水) 23:13:38 0
待ちながら保守
121('A`):2008/10/23(木) 21:52:52 0
俺も待ってます
122('A`):2008/10/24(金) 21:34:04 0
123('A`):2008/10/25(土) 01:26:25 O
124('A`):2008/10/26(日) 00:23:59 O
125('A`):2008/10/26(日) 00:31:47 0
126('A`):2008/10/27(月) 00:00:08 0
127('A`):2008/10/28(火) 12:27:32 O
ほしのあきは
わしがそだてた
としゅちょうしてみる
128('A`):2008/10/29(水) 20:12:00 O
普通にほしゅ
129('A`):2008/10/30(木) 16:52:20 0
130('A`):2008/10/31(金) 00:25:21 O
131('A`):2008/11/01(土) 00:37:45 O
132('A`):2008/11/01(土) 01:07:07 0
133('A`):2008/11/02(日) 10:04:25 0
134('A`):2008/11/02(日) 14:12:29 0
135('A`):2008/11/02(日) 14:17:29 0
136141:2008/11/03(月) 17:18:14 O
>>勇者ニート氏
まとめ読まさせて貰いましたが超絶期待してます。ラブコメ大好きなんで楽しみです。

相変わらずの遅ペースですが読んでもらえてありがたいです。
>>94の続き

「きさまら!どうやってこの家に入ったんじゃ!?」

魔法の玉を持っていると言う老人の家に入った俺達に、中にいた老人が驚いた表情で聞いてきた。

「これ。」
俺は盗賊の鍵を見せた後、ミハルが何としても魔法の玉が必要なことを老人に説明し始めた。
ミハルの饒舌に聞き入る老人。ガキ相手に封印を解く大切な魔法の玉を簡単に戴けるとは思えなかったが、
なんてったってこっちには勇者の息子がいる。どうにか貰えるはず。

とは言え説得にしばらく時間が掛かりそうだ。あとは二人に任せて俺は…そうだな、少し昼寝でもするか。
そう。俺は寝るのが好きなんだ。現実逃避するだけじゃなく、ただ単に暇つぶしに寝るのも好きだ。
ミハルの声を子守唄がわりに俺はソファがあったのでそこで横になった。
あいつの声はキンキンやかましくて夢に出てしまいそうだ…。もし夢に出てきたらぜってーぶっとばし…て…zzz……。

「…じゃがな。そなたが勇者オルテガの息子という確証も無いじゃろ。」
「そうですけど……って、ちょっと待ってくださいね…おじいさん…。」

カツカツカツ…。

ズガンッ!!!!!!ゴキンッ!!!!!!

「人が真剣に話をしてるときに横で寝てんじゃないわよバカァ!!!」
「いってえええ!!頭が!!頭が割れるー!!」
「いっそ割れてリセットしちゃえばいいのよ!!」
「リセットなんか出来るか!!」
「(もう僕には止めれない…。止めに入ったらきっと死ぬ…。)」
「ひぃぃぃ!!わかった!魔法の玉でもなんでもやるから命だけはとらんでおくれ!!ほ、ほれ!!」
「へ!?」

ぶるぶると震えながら懇願するかの様に魔法の玉を両手で差し出す老人。
その姿はミハルをまるでモンスターにでも見間違えているかのように怯えている。
その状況を見た俺は込み上げていたものが堪えきれなくなった。
「っはははは!お前!脅してどうすんだよ!」
「……うるさいわね!笑ってんじゃないわよ!!」
顔を真っ赤にしたミハルは檜の棒を再び振りかざし俺の頭部目掛けて一気に振り落とす。
バキン!!!と言う音とともに俺の頭が更に割れかかった。
「いてえぇぇ!!」
「(ジュン君ぜったいわざとだ…)」

何はともあれ無事に俺達は魔法の玉を手に入れることができたのだった。
137('A`):2008/11/04(火) 21:36:06 0
>>136
138('A`):2008/11/05(水) 22:28:58 0
>>136
GJ

女賢者のスカートの中に顔を突っ込みたい気分
パンツは意外にも派手な黒だった
元遊び人の癖が抜けきっていないからである
という妄想をしながら保守
139('A`):2008/11/06(木) 19:24:53 0
 
140('A`):2008/11/07(金) 22:13:11 O
ほし
141('A`):2008/11/08(土) 23:38:07 0
俺も
142 ◆OW4jDecrBQ :2008/11/09(日) 22:04:51 O
>>136
乙!


久し振りになっちゃったけどPCでペソペソ書き込もうとしたら…
規制喰らってたよ(´・ω・`)

もしかしたら勇者ニートも規制喰らってるのかな…
143('A`):2008/11/11(火) 16:58:51 O
144 ◆OW4jDecrBQ :2008/11/11(火) 21:02:54 O
間が空いてしまい済まないセオリーだ(´・ω・`)


携帯にメールで送ってコピペすれば良かったんだ、俺ってアホやってんな…
続き行きます
簡潔なまとめは>>104
話としては>>99の続きです



まだ10代も半ばの少年たちを、眼下に捉えている。
あの位の年の頃…古代ロマリアの名将・レムスに憧れて城の将官たちの教えを受けていた頃か。
あの頃、俺はロマリアの為に兵を動かし、勝利を重ねて帝国の統治下で平和を…などと考えていた。
関所を陽動に利用した上での山越えでポルトガを陥し、その海軍力を吸収してイシス、さらに世界中の未開地へ帝国の威光を…今では誰にも語れぬ幼い妄想だが。
そう、今目の前にいる若者たちのように真っ直ぐな頃が俺にもあった。
あの頃の熱情と経験は、今では少し形を変えて俺の中に根付いている…

と、昔を懐かしんでいる場合ではなかったな。
さて、まずは若々しい戦士たちの出方と力量の程を見せてもらおうか。
ここではまだ、あの暴強な猿たちを向かわせるのは勿体無い気がする。
ま、じっくりやろう。まずはサングンとチルクでも向かわせてみるか。
この馬鹿どもなら、捨て駒としても別段惜しくはないだろう…と考えを纏めた矢先
「ガキども、今更泣いて謝っても逃がしちゃやらねぇぜ!? そら、潰せや、猿どもっ!!」
と、些か知性に欠けた調子が響いた。
…勝手な真似を。
大方、猿たちの圧倒的な威容に魅せられて気が大きくなってしまっているのだろう。
145 ◆OW4jDecrBQ :2008/11/11(火) 21:17:20 O
簡単に冷静さを失くす性分は、彼にとっては致命的な欠損だ。ただでさえ、特別何かの能に秀でた者でもない。
能無しは、不要だ。

……その能無し一人御しきれない俺が、言えた立場でもないか。

言葉も出ない呆れを感じながらぼんやりと考えている俺の先、戦場に放たれた猿三匹が敵パーティの正面から突き進んでいく。
サングンはその後ろを、やたらに胸を張って歩き出す。

「あの男、……まさかとは思うが」
情けなくも放縦を許した俺の横、普段の沈着な姿とは似ても似付かぬ不安気な呟きを洩らす『梟』の声。
信頼篤い男のその声には、どこか昏い予感を禁じえなかった。


生温く乾いた風の吹き抜ける、寂れた広間。
少年は、人の治世に徒なす人と相対していた。
少年は支配に伴う秩序の尖兵として、彼らはその力のみを恃んで起つ独立者として。
それは、オルテガの血から逃れられぬ少年の、勇者と呼ばれるべき者の宿命なのだろうか。
それとも、少年と彼らとの間に横たえられた、浅からぬ因縁に縁るものなのだろうか。


「見さらせぇ、糞ガキどもが!!」
賊の一人が喚きながら魔物を嗾けてきた。
見たこともない毛色をした大猿三匹…彼らを前にして、猿と男が意気揚々と進んでくる。
こいつらが、本隊を叩き潰したのか?
そう思わせるだけの威圧感が、少なくとも大猿たちにはあった。
大猿たちは、いかにも誇るに値する腕力の籠った両腕、その先のゴツゴツとした拳を軽く地に付けながらこちらに歩み寄ってくる。
「うん、どう対処しようか、アレン君?」
男の丁寧な口調は、そのわざとらしさを隠そうともしないまま俺に決断を促す。
146('A`):2008/11/13(木) 00:56:28 O
乙です
147('A`):2008/11/14(金) 12:29:08 0
GJだ
148('A`):2008/11/15(土) 21:00:26 0
いいれす
149('A`):2008/11/16(日) 22:09:22 0
次も期待しています
150('A`):2008/11/18(火) 01:02:17 0
 
151('A`):2008/11/19(水) 12:27:19 O
152('A`):2008/11/21(金) 00:51:26 0
 
153('A`):2008/11/21(金) 11:02:29 0
関連スレ
ドラクエ3 〜そしてツンデレへ〜 Level10
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/ff/1199098241/
ドラクエ3の勇者だ
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1222340312/
154('A`):2008/11/22(土) 19:06:52 O
155('A`):2008/11/24(月) 00:33:12 0
156141:2008/11/24(月) 12:51:33 O
>>136の続き

いざないの洞窟。
レーベの村から南東に位置する洞窟に俺達はたどり着いた。
いざないって意味が俺には分からないが封印の洞窟とも呼ばれているのでそれで大体の雰囲気が理解できた。
入口は樹齢数百年にもなりそうな木々に囲まれた日の光を通さない深い森の中にあった。
洞窟の中はコケやシダが生い茂るいかにもな雰囲気で、嫌でも不気味なモンスターが住み着いてそうな洞窟でもある。
案の定、俺が先頭を歩きながら真っ暗闇な中をたいまつで先を照らして行く。
ミハルの履くブーツの足音がカツカツと狭い空間で反響して良く響く。
…というかうるさいぐらいだ。これじゃモンスターを呼び寄せてるような物じゃねえか。
ほらみろと言わんばかりに奥から何か物音が聞こえてきた。モンスターか。
「次はちゃんとあてろよな。」
「分かってるわよ!うるさいわね!」
と言いながら魔法力を高め始めるミハル。
「まったく、死にかけたんだぞ俺は…。」

ミハルが新しい呪文ヒャドを覚えたようなのだがコントロールが出来ていなかった。
この洞窟に着く前に遭遇したモンスターにその覚えたてのヒャドを放ったのだが、モンスターではなく俺に直撃。
不意を喰らって朦朧した俺にモンスターがさらに追い打ち、危うく俺は死にかけた。

「一応、ちょっと離れてよね、そっち飛んでくかもしれないから。」
「おいおい反対方向だぞ、怖くてかなわねーよ。メラより強力だし。アルス、身構えてた方がいいぞ。」
さっと皮の盾をミハルに向けて身構えるアルス。本気で怖がっているアルスにミハルが少し困惑。
「なによ。やめるわよ。」
「いや、やれよ。なぁアルス。」
「うん、頑張って。」

再び集中するミハルの周りに冷気が漂い始めた。たいまつの火とは別に淡い青白い光がミハルの手から発している。
暗闇に光るその姿は不気味でいて魔法使いの妖麗さを感じた。
…っとそんなミハルに見とれている場合ではなく、たいまつの届かぬ暗闇からモンスターが飛び出してきた。
姿はよく見えなかったが、今まで遭遇してきたアリアハンに生息するモンスターでは無いことは分かった。
体格は大きくそれだけに狂暴に違いない。
それにすぐさま反応しミハルが今度は必ず当てると意気込むかの様に「えいっ!」と声を発しヒャドを放つ。
放ったヒャドは真っ直ぐとは言えなかったが、標的が大きかったこともありモンスターに見事に命中した。
一撃で倒れるモンスター。
メラより明らかに高い殺傷能力に俺はこんなもんを喰らったのかと鳥肌が立ったと同時に怒りが込み上げた。
「どうよ!?」と言わんばかりに喜ぶミハル。
怒る俺。なだめるアルス。
なんだかんだと言いながら俺達は奥へと進んで行く。
157('A`):2008/11/24(月) 18:56:36 0
俺らの理想のパーティー
男勇者LV5
 性格:おちょうしもの
 Eひのきのぼう(こんらんしている為ケツに装備)
 Eステテコパンツ
 Eおなべのフタ
 Eはんにゃのかめん
 Eモヒカンのケ
女戦士LV69
 性格:さみしがりや
 E破壊の鉄球
 Eしんぴのビキニ
 Eうさみみバンド
 Eルーズソックス
女賢者LV45(遊び人から転職)
 性格:セクシーギャル
 Eグリンガムの鞭
 Eあぶないみずぎ
 Eうさみみバンド
 Eガーターベルト
男僧侶LV69
 性格:あまえんぼう
 Eモーニングスター
 Eぬいぐるみ
 Eふしぎなぼうし
 Eおしゃぶり
158('A`):2008/11/24(月) 20:51:08 0
>>156
乙です
リアルな感じでいいと思った。

>>157
一番下はどうなのよ。
いるのか?
159('A`):2008/11/24(月) 22:30:44 0
あまえんぼうの僧侶はいるだろ
勇者に甘えて抱きついてくるんだぜ
160('A`):2008/11/25(火) 15:07:06 0
>>159
男だけどな
161('A`):2008/11/25(火) 17:10:41 0
男勇者とか素人と言わざるを得ない
162('A`):2008/11/25(火) 23:37:24 O
そういうものは好きずきだし
163('A`):2008/11/26(水) 01:13:54 0
>>156
乙!

投下の流れじゃないような気もするけど、>>144の続き行きます
あまり間を空け過ぎないようにしたいな・・・



俺は剣を抜いた。
剣を抜いただけで、おそらく隙だらけだっただろうと自分でも解る。
それは、襲い掛かるものたちに対する決断のかたちではなかったのだろう。
「私たちに任せてみてよ」
俺が男の要求に応えるよりも早く、明るく聞こえたのはマリエの声らしかった。
俺がその言葉を呑み込むのを、待っていてくれる者はいない。
マリエは一瞬だけレンに目配せし、斜めに前進した。
レンはそれのみで彼女の意図を察し、彼女よりも勢い良く前に跳び出ていた。

彼女たちに呼応するかのように、大猿たちも速度を上げる。
その姿はまるで、大岩が崖の法面を削りながら滑り落ちるのを崖下から見ているようだった。
その姿に、迫り来る力を感じさせられて一人だけ気圧された俺の前、レンの周りに寒気が集う。
それは、次の瞬間には右腕に集う冷気となり、その次の瞬間には更に冷たく瞬いていた。
集った冷気は微かに青白く、魔女の右腕を輝かせている。
「止まりなさいよっ! (ヒャダルコ)!!」
呪文が唱えられた。
右腕の光と冷気が、真っ直ぐに地を走る。
光は大猿たちの足元に届く前に三叉に分かれ、それぞれの足元の地を侵し……
大猿の足と光とが触れたところで、パキパキと聞き慣れない音が三方から響きあった。

「ゴガァァァ!!!」
大猿たちが喚くのも無理はない。
乾いた音を立てた光は、いつの間にか氷の槍となって猿たちの足を串刺しにしていた。
「グフッッ…ウウゥゥ……」
それでも大猿たちは、その歩みを止めようとはしていない。
血糊の乗った氷に貫かれ、足を封じられながらも、前進してこちらに拳を振り下ろさんとその眼を血走らせている……
十分な間合いがあるはずなのに、俺は思わず身構えていた。

「まぁまぁ、ゆっくり休みなよっ (ラリホー)」
いきり立つ大猿、気を張る俺をかわすようにマリエが呪文を囁いていた。
大猿たちを、意識を刈り取る甘い誘いが包み込む……
猿たちの表情から力みが薄れていく、全体がそう見えたのは錯覚だった。
串からの解放を意味する低い音がバキリと鳴り、大猿の一匹が天に吼える。
「ゴホオオォ!!」
吼えながら、今一度前進する大猿。
大猿は、自分に危害を加えた者たちではなく、真っ直ぐ俺に向かってきている。
…と、気付いた時には既に、大猿は目の前に。
…それに気付いた時には既に、大猿は両腕を振り上げ切っていた。
そして、反動のついた腕は振り下ろされる。

切りつけるかっ

受け流す

かわ


俺の剣速では間に合わない!?
164('A`):2008/11/27(木) 01:28:47 0
乙です
165('A`):2008/11/28(金) 16:44:53 0
166('A`):2008/11/29(土) 16:55:20 0
167('A`):2008/11/30(日) 20:30:28 0
168('A`):2008/11/30(日) 21:18:09 0
169('A`):2008/12/01(月) 18:10:47 0


俺は喪勇者。
今はとある町の宿屋にいる。
道具屋で買ってきたこの消え去り草で女の子達の着替えを覗いてやるんだ。
特に、あの生意気な女賢者には普段から散々な目に遭わされてるからたっぷりと仕返しをしてやるぜ。
みたいなこと考えてもいいの?
170('A`):2008/12/01(月) 18:55:51 O
どんどんやっちゃって
171('A`):2008/12/01(月) 21:36:35 O
やったれやったれ!
172('A`):2008/12/03(水) 13:13:00 0
次の作品に期待
173('A`):2008/12/04(木) 18:45:21 0
俺も
174('A`):2008/12/06(土) 00:47:10 0

175 ◆OW4jDecrBQ :2008/12/08(月) 00:27:38 0
>>163の続きです
名無しで書き込んでるのに気付いてなかったw



こちらの思考よりも疾く向かって来た豪腕。
こりゃ、悪くすれば死ぬな。
内心、俺はもう殆ど諦めていた。
俺は、こんなところで死ぬような、力無き人間だったのだろう。
きっと俺は、親父の子じゃなかったんだろう。
どうにか爺ちゃんの仇を討ちたかったが……仕方がないか…

死にかけたように沈んだ心とは裏腹に、体が動いていた。
いつの間にか、右手の剣にもう一方の手を沿えて、カウンター気味に斬り上げようとしていた。
多分、間に合わない。剣が届くより先に、俺の頭が捉えられる。
そう思いながらも、腕が振れていた。
その感覚は覚えていないし、剣と腕の行方を見ることも止めてしまっていたが。

僅かな間を置いて、「ドドチャッ」と熟れた野菜を壁に叩きつけたような音を背中越しに聞いた。
「gdh〜〜〜〜〜〜ッ」
何とも表現しがたい叫びを、目の前の大猿から聞いた。
そのくらいにしか覚えていない。きっと、『頭が真っ白』と喩えられる状態だったのだろう。
俺は、両腕を右肘のあたりに引きつけていた。
引きつけたまま、剣先を体の外にして水平に寝かせる。それと同時に、少し姿勢を落として踏み出す。
そして一気に足を速めて、大猿の脇を斬り抜けた。
振り抜いた腕に、捩った胴に何かを斬った感触も感じないまま、俺は構えなおしていた。

「……〜〜!? …!」
「……ンってば!?」

「あ…?」
きっと時間にしたらほんの数秒だったのだろうが、感覚ではもう少し長かった気がする。
「アレンくんかっこいー!!」
「こんなに強いんだったら、初めっから前で戦いなさいよ!」
二人が駆け寄って、口々に騒いでいた。
「あ、いや、…」
後ろを向くと、大猿の一匹が腸を撒き散らして転がっている。
俺は、随分綺麗に大猿を斬り殺していたのか。
……斬り抜けたときの動きはともかく、これまで俺はあんなに早く剣を振れてたか?
「ドーピングドレッシングは成功かな? う〜ん、良しっ」

「さて、後の止めもアレンくんに頼もうかな?」
「ヴォアァァァ」
「あっ!?」
少し気の抜けていたところを、大猿がまた一匹咆哮と共に氷の枷を破っていた。
大猿は三人が固まっていた俺たちの側を避け、少し離れたバヤンに近づきながら拳を振り上げていた。
「金剛不壊の嚆矢を……(スカラ)」
バヤンは淡々と呪文を唱え、その周囲に淡い輝きを纏う。
遅れて唸りをあげる鉄槌が降ろされ、しかし鉄槌は、男の身体を叩き潰すどころか僅かに押し縮めることさえしなかった。
「善い鳥は棲む木を選ぶものだ お前はどうだ?
 …酩酊しながら混ぜこぜようか、美醜、優劣、生死是非とも (メダパニ)」
片手で大猿の鉄槌を受けた格好のままで男が何かを唱えたとき、大猿の眼に映る狂気が質を変えたように見えた。
大猿は腕を広げて走り出した。
足音を踏み鳴らし響かせながら、何故か大猿は賊たちに向かって無防備に走っていった。
猿のその動きが随分無邪気なものに見えて、俺はどこか不安げな気持ちにさせられていた。
猿が離れていく側にいた俺なのに。
「(ホイミ)」
「え?」 「いや、どこか具合が悪くなったのかと気になってな」
……? ま、気遣ってもらえるのはありがたいことか。
176('A`):2008/12/08(月) 00:29:45 0
待ったぜ、乙
177('A`):2008/12/09(火) 12:41:44 0
いいね
178('A`):2008/12/10(水) 17:46:29 0
保守
179('A`):2008/12/11(木) 12:35:47 0
>>175
GJです
180('A`):2008/12/12(金) 21:35:06 0
180
181('A`):2008/12/13(土) 20:26:47 0
182('A`):2008/12/14(日) 19:51:51 0
183('A`):2008/12/14(日) 21:45:40 0
184('A`):2008/12/15(月) 21:54:24 O
185('A`):2008/12/16(火) 23:06:20 0
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧   ∧_∧    age
 (・∀・∩)(∩・∀・)    age
 (つ  丿 (   ⊂) age
  ( ヽノ   ヽ/  )   age
  し(_)   (_)J
186('A`):2008/12/17(水) 00:47:03 0
187('A`):2008/12/17(水) 12:37:36 O
懐かしいな
188('A`):2008/12/18(木) 12:56:19 0
極悪勇者
189('A`):2008/12/18(木) 14:14:50 O
気のせいだろうか
190('A`):2008/12/19(金) 11:27:17 0
うん
191('A`):2008/12/19(金) 12:56:47 O
そうか
192('A`):2008/12/20(土) 15:09:27 0
君たちが何を言ってるのかわからないよ!? ほしゅ
193('A`):2008/12/20(土) 23:46:27 0
暇に任せて書いてみました。読みにくいかもしれないけど容赦を

〜ネクロゴンド教国〜
大地母神ガイアへの忠誠を誓い、ネクロゴンド教を国教とする国。
教皇を最高指揮官とした聖騎士団と魔導師団を中心に構成される強大な軍事力を有する
一大国家である。
この強大な軍事力を背景に他国からの侵略を許したことはなく、
先の戦争にて強国ロマリアとも互角な戦いを繰り広げたことでしられる。

首都ガイアナの東にはギアガ高地と呼ばれる超大な台地がそびえている。
そのあまりの高さから人類は未だに登頂にたどり着いたことはないとされ、
「遥か太古の時代から、人が到達したことがなくその頂上には楽園がある」
と聖書にも記載されている場所だ。

城の外郭にある巨大な湖の水はこの高地から流れてくる巨大な滝
「ルビスの滝」から流れ出る水により満たされている。
だが不思議なことにこの滝につけられている「ルビス」という言葉は
どこから来たのかは聖書はおろかどの古代文献にも記載が見られないという神秘性も秘めている。
このような環境であるから、この土地で宗教が流行るのも当然であろう。

 この神秘的な土地に、数年前からまことしやかに噂がささやかれることになる。
「ギアガ高地の周りで教皇と司教達が妙な儀式を行っている」
「教皇は悪魔に魂を売ろうとなさっている」
町は不穏な空気に包まれていた。
194('A`):2008/12/20(土) 23:49:51 0
そして、クライシスは訪れる。

国を巨大な地震が襲い、それとともにギアガ高地が巨大な爆音と共に弾け、
その場所には巨大な大穴が開いたのだ。大穴からは無数の魔物が飛び出し、
国を襲った。

見張りの騎士が声を張り上げる。
見張り「団長!!大変です!!魔物が!魔物の大群が我らの城に向かってきます!」
騎士団長「なんだと!!わかった、お前達はすぐに戦の準備にかかれ!私は自体を
教皇に報告にいく!いいか、なんとしてもこの国を守るのだ!!」

しかし、騎士団長が教皇の部屋に辿り着くも教皇の姿はなかった。

このあまりの突然の事態に騎士や魔道士達も懸命に戦ったが、所詮は多勢に無勢
全滅は時間の問題であった。
このときの騎士団長の機転により辛うじて民衆の半数をテドンの村に逃がすことに成功は
したが残りの民、とりわけ国の東側の民はほぼ全滅であった。

「よもやこれまでか・・・」
最後に騎士団長の一人が死に際に見た魔物たちの首領は、声高らかにこういった
「我は生まれ変わった。我は魔王となったのだ!
この力をもってこの世界を我が物としてくれようぞ!!」
姿こそは巨大な竜のように変わってはいたが、独特の法衣ですぐにわかった。
この魔物の首領こそが彼らの教皇、バラモスその人であると。。
その傍らには教皇と共に行方不明になっていた司教達の姿があった。
195('A`):2008/12/21(日) 00:00:36 0
〜ネクロゴンドの悲劇より数年
世界中で魔物の被害が報告されるようになり、ここアリアハンの地も例外では
なかった。

ーアリアハンー
世界の南にある大陸に築かれた一大国家。代々の王は「魔」を察知するという
特殊な力を持って生まれてくる。
かつては栄華を極め世界にその影響を誇る大帝国であったが、
かつてのロマリア公国、サマンオサ公国などとの戦争により世界中が
消耗した。先の戦争によりアリアハン大帝国は国力を落とし、
ロマリア、サマンオサの独立を許し、かつての栄光には程遠い状況にある。
この国自身も戦争を境にして帝政から王制に移行している。
また、他国との交易の基点となっていた旅の扉も戦争の反省から
封印しており、現在は半鎖国状態にある。

日増しに高まる魔の気配に危険を感じた王は一人の勇者を呼ぶことを
決意する。

王「・・・オルテガを呼べ」
大臣「は!し、しかし、、オルテガ殿はつい先ほどナジミの塔での修行より
帰還したばかりと聞いておりますが・・・」
王「一刻を争うのじゃ・・・」

―勇者オルテガ
ナジミの塔に住む大賢者、グラン・ラメルの元で修行を積み、
かつてのアリアハンへの魔物の大襲撃―アリアハン戦役において一大活躍をした英雄である。
剣術や斧術、魔法において卓越した実力をもち、
魔物についても精通した人物だ。
196('A`):2008/12/21(日) 00:15:18 0
半刻も過ぎた頃、王の召喚に応じたオルテガは王の間に姿を現した。

王の前で跪きオルテガは王の言葉を待った。
王「もしや薄々感じているかもしれぬが、そなたにまた
大役を申し付けたく考えている。世界が現在どのような状況にあるかは 
そなたも存じていよう。」
オルテガ「は。ラメル老師からもかつてのネクロゴンド国領、テドンの地が魔物に滅ぼされた
     とも伺っています」
王「さすがじゃの。。。」

王は少し間をおいて話を続けた。
王「すまぬ!おまえには無理難題ばかり申してばかり。ましてや今となっては
  妻と幼いカレルがいる身、本当に申し訳ないと考えている」

大臣「お、王!なんという、、」
王は跪き、半ば土下座をする格好でオルテガに陳謝した。
他に講じる手段がなかったこととはいえ王という身分でありながら、
この勇者に向けての最大限の陳謝だった。
オルテガ「王、なんという格好をされるのです。さあ、どうぞ玉座にお戻りを」
197('A`):2008/12/21(日) 00:19:16 0
玉座に戻った王はその目を勇者に向けて告げた。

王「ずばり、単刀直入に申し渡す!
  魔王バラモス征伐を命ずる!見事打ち倒して参れ!!」
オルテガ「は!」


王の命令により旅立つことになったオルテガは
城を出た後に彼の家に立ち寄る。そして、妻アリアに告げた
オルテガ「すまない、アリア。また旅立つことになった。今度は長くなりそうだ」
アリア  「え、まだこの間の旅から帰ってきたばかりじゃない!!それにまだ幼い
      カレルも・・・いいえ、わかったわ。ごめんなさい、あなたの妻になるって
      決心したときから、こうなることはわかっていたはずですもの。我侭言ってはダメよね」
オルテガ「本当にすまない・・・」
アリア  「大丈夫、この子のことは任せておいて。なあに、心配しなくても平気よ。
      だって、わたしは勇者オルテガの妻なんですから」
オルテガ「アリア・・・」


そして、オルテガはアリアハンの地を後にした。
彼の活躍の噂は世界中を回り、サマンオサのサイモンと共に2大勇者として人々の希望となった。
しかし、彼はその後ネクロゴンドの地にて魔物との激闘の末、火山の火口で命を落としたという。


―そして物語は10数年を過ぎた頃の
ここ、アリアハンの地から始まる
198('A`):2008/12/21(日) 01:14:36 O
めっちゃ乙
199('A`):2008/12/22(月) 13:30:07 O
保つお
200('A`):2008/12/23(火) 16:02:37 0
乙です
201('A`):2008/12/24(水) 01:05:35 0
202('A`):2008/12/24(水) 22:18:47 0
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧   ∧_∧    age
 (・∀・∩)(∩・∀・)    age
 (つ  丿 (   ⊂) age
  ( ヽノ   ヽ/  )   age
  し(_)   (_)J
203('A`):2008/12/24(水) 22:24:26 0
メリークリスマスのメールが女の子からきた。
デート中失礼!って。。
デートなんかしてないよ、、家で一人で妄想執筆してるんだよ。。


『・・・確か、、会社帰りに、図書館に寄ったんだ。』
『??? そうそう、そうだ!それでなんとなく、、神話のコーナーに、、』
『あれ?で、、題名が記載されていない、妙な本を見つけて、、』

「うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「な、なんじゃ!!どうしたんじゃ!」
「?」
息を切らして、自分の目の前に老人が走ってきた。いったい何事か?といわんばかりの表情だ。
老人「カレルよ、一体どうしたんじゃ?大丈夫か?」

どうよら僕を気遣ってくれているようだが、、あれ?なんで?僕は、、、この人知ってるぞ!
祖父、、なのか、、、僕の祖父は間違いなく、この人ではないはずなのだけど・・・
なぜかこの老人が自分の祖父であるという確信がある。感覚的なもので
うまく言葉には表せないのだけど。。

祖父?「カレル?本当に大丈夫か??心ここにあらず、、という感じじゃぞ?」
カレル?と呼ばれてる自分「あ、、じいちゃん、大丈夫だよ、は、はは、ははは・・・」
祖父「本当に大丈夫か?まったく変なやつじゃて・・・」


祖父は部屋から出て行った。

状況を、、整理しよう、そうだ、本を開いたら、、本が光って、、
気づいたら、、ベッドで目が覚めた、、
やや西洋風なたたずまいの家、、

窓から見えるのは、、立派な城・・・
中世時代にでもタイムスリップしてしまったかのようだ。

だけど、、不思議なのは、自分がいる場所だけじゃない、、
自分の服装や容姿も異なっている。
部屋の隅に全身鏡があったので、自分を確認する。

少し幼い顔立ち、、現実の自分は20代も後半に差し掛かっているのだが、、
高校生ぐらいに戻っている。

服・・・これも、非常に簡素なつくりのものだ。そうだな、あえて言うのであれば
以前、ゲームの攻略本でみた「ぬののふく」というものにそっくりだ。
最近、、仕事のしすぎだからなあ、、あまりガス抜きもしてなかったし、、

「はあ、、病んでるなあ、、しっかりしろ!自分!」
『ゴ!』
思いっきり顔面を殴った
「い、痛ってーーーーー」
涙がでてきた。。痛い。。ゆ、夢じゃない、、そ、そんなばかな。。
で、でも、、現実のようだ。。
204('A`):2008/12/24(水) 22:32:14 0
名前は、、カレル・・・なんだろう、、、本の魔力、、とでもいうのか、、割りとすんなりと
納得してしまっている自分がいる。。

不思議な感覚はまだ続く・・・自分が経験していないはずの記憶が自分の中にあるんだ。。
  ・
  ・
  ・
「カレル!!」
カレル「母さん!ど、どうしたの?そんなに泣いて・・・」
カレルの母「お父さんがね、お父さんがね・・・」

え、ま、まさか、嘘だよね??

カレルの母「死んじゃったんだって・・・」
泣き崩れる母。呆然と立ち尽くす自分。


そう、なぜか、幼い頃に自分は父親を亡くしている。
名前はそう、、オルテガ
この国では名が知られた「勇者」だそうだ。

自分は、、あまり顔を覚えていない。。
留守がちな父だった気がする。。

そう、そんな記憶が自分の中にあるんだ。
  ・
  ・
  ・
カレルの母の声「カレルー そろそろ置きなさい」
階下から母親の呼ぶ声がする。

暖かい、スープの匂いがする。

僕は眠い目を擦りながら、ベッドから起き上がり
階下にある食卓へと向かった。

カレルの母「おはよう、カレル。今日で16歳ね。」
カレル「え、あ、そうだね、そういえば」
パンをスープに付けて頬張りながら答えた。
そうだ、今日で16歳。天津風の月 7日。これがこの世界での僕の誕生日らしい。

カレルの母「とうとう、王様のところに向かう時がきたのね・・・」
カレル「うん、そうだね」


そうだ、、今日 僕はこの国 (アリアハンというらしい)の王、アンリ23世に呼ばれているんだ。
正確にいうと、、自分で嘆願したらしいのだが。。
205('A`):2008/12/24(水) 22:33:09 0
  ・
  ・
  ・
アンリ23世「オルテガの妻 アリアよ。この度は本当にすまなかった・・・」
腫上がった真っ赤な目をした、母アリアは答えた
アリア「いえ、私は夫を・・・誇りに・・・思っています・・・」
声にならぬ声で、母アリアは答えた。

アンリ23世「本当にすまぬ。。そなたの夫、オルテガは真の勇者であった。
       そして、この国、いやこの世界の希望であった。。だが、、もはやこれまでか・・・」

大広間に集められた国中の兵士達も皆一様に暗い顔でうつむいている。
それだけ、、オルテガという男はカリスマ性を持ち、そして事実、強かったのだ。

アンリ23世「わしも、、砂漠の国、イシスの女王の使いより、この訃報を聞いたときは、、
       耳を疑った。。まさか、あの男が、、と。」

静まる空間。

「僕がいくよ!」

アンリ23世「!」
アリア「!」

カレル「僕がお父さんの代わりに悪い魔王をやっつけるんだ!」

アンリ23世「な、なんと」
少年は真っ直な視線で王を見つめる。

しばらく 時が止まったようだった。
やがて王が口を開いた。

アンリ23世「じゃが、魔王を倒すというのは生半可なことではないぞ!」
王はするどい眼光を少年に向ける。だが、、少年は動じない。
王は、その代々伝わる特異な能力で少年から何か、、不思議な何かを
感じたようだ。

アンリ23世「そうか、、良いじゃろう!」
王は玉座から立ち上がり、右手をかざし、広間の全兵士に向けて声高らかに叫んだ
アンリ23世「いいか!皆のもの!ここに新たな勇者が誕生した!!
        この今は小さき希望の光であるが、やがて大きな光となろう!!
        なんとしても元服を迎えるときまでこの少年を守るのだ!!」
  ・
  ・
  ・
あれから、、10数年がたった、、そんな記憶。
206('A`):2008/12/25(木) 15:51:48 0
ドラクエ3にはこのような妄想する隙があった。
ある程度は自分で補完していくことによって自分だけのドラクエが出来る。
最近のドラクエは妄想する隙がなくなった。キャラの名前、生い立ちなどが決まってるから。
ドラクエ3は最高だってこと。
207('A`):2008/12/25(木) 16:19:31 0
はいはいそういうのは他所でやってね
208('A`):2008/12/26(金) 01:20:24 0
だね
209('A`):2008/12/27(土) 00:21:36 0
210('A`):2008/12/28(日) 00:42:14 0
211('A`):2008/12/28(日) 01:40:48 0
212 ◆OW4jDecrBQ :2008/12/28(日) 16:31:03 0
>>205
続きを待つぜ


お待たせした人がいたら、ごめんなさい
時間がなくて短いですが、>>175の続きです
次は、もう少し早くあげたいです


「子猿が空に向かって両手を拡げ、鳥や雲、夢にまで手を触れようとしている。そんな光景かな」
自分がそうさせた癖に、随分な口調だ。
先ほどまで暴れまわっていた大猿は、この男の呪文によって判断力を失ったらしい。
自分が振るうことのできる力、振るうべき場、すべて忘れてしまっている。

大猿は、賊たちが寄り集まる側に走り寄っていった。
「な、なんだってー!?」
「待て、待て!? 相手が違う!」
「何とかしろよ、サングン!」
―まさか、己の使役する魔物に襲われるとは……
賊たちは、想定外の事態にうろたえているようだ。
しかし大猿自身には一欠けらの邪心もなく、ただ走り回っているだけなのだろう。
そこに、綺麗な張りを持った怜悧な声と、熱の籠もった男らしい声が響いた。
「慌てるな、ここは一旦退いて態勢を整えるぞ!」
「よし、塒に戻って立て籠もれ!」
二つの声を合図に、固まっていた賊たちが一斉に上り階段に殺到する。
その動きは、突風のように疾い。
しかし、哀れな猛獣使いだけは、群れの疾さに付いていけなかった。

「え、ちょ、待てよぉ!?」
他人の蛮力のみを恃んでいた猛獣使い。
彼の命は目的でないが、居てくれても邪魔なだけだ。俺は剣を向ける。
「つまらん相手に時間を掛ける事はない、さっさと追うぞ」
そうバヤンに制されて、俺たちは一群を追うことにしたが、賊が瑣末なプライドに支えられて邪魔立てをする。
「けっ、情けのつもりかぁ!? うぜぇ野」
「喚くな、虫けら (バギマ)」
僅かな間だが、賊の周りを旋風が駆けたような気がした。
「あ…?」
賊の首筋から、赤い血が噴き上がる。
呪文の効果を見ることもなく、バヤンは既に背を向けて走り出していた。
俺を含む残りの三人は、賊の身体が崩れ落ちるのを見計らって後を追う。
まったく、凄い男だな…
少し先を行く男の背中は、とても頼もしく映っていた。

……幼い頃、アリアハン随一の勇者として家を発った父の背中は、これほど頼もしいものだったのだろうか?
今では、おぼろげにも思い出すことができない。

僅かに浮かんだ追憶を振り払うように、走る足に力を込めた。
213('A`):2008/12/30(火) 00:30:20 0
乙です
214('A`):2008/12/31(水) 01:15:28 0
久々の作品だぜ
215('A`):2009/01/01(木) 01:31:03 O
あけおめほしゅ
216 【吉】 【1757円】 :2009/01/01(木) 13:39:26 0
あけおめ
217('A`):2009/01/02(金) 13:42:44 0
218('A`):2009/01/02(金) 21:16:48 O
219('A`):2009/01/03(土) 02:29:28 0
皆、あけましておめでとう!
>>212
ありがとう 読んでくれている人いると思うとうれしいものだね

(なんだろう、、本当に不思議な感覚だ。
カレルという人物と現実の自分、2つの人格が自分の中に存在しているんだ。。。)

母アリア「カレル。それじゃあ、そろそろ出ましょうか?」
「え?いいよ、自分一人でいけるから大丈夫だよ」
母アリア「あなたが旅に出たらまた、しばらく逢えないじゃない?だからせめてお城までは
     母さんも一緒にいきたいの、駄目?」
「え、あ、うん、別にいいよ」

僕は母(と思われる人物)と共に外を出た。ああ、なんか、本当に違う世界なんだなあ、、
道は綺麗に舗装されてはいるけど、みなれた東京にあるようなものではなく、
中世ヨーロッパ的な風景だ。

沿道を行きかう人々は皆、変わった服装をしている。魔女?のようなローブを纏った女性や、
それこそ簡素な服を着た若い男性、軽い鎧を着た戦士風の男、様々な風貌をした人々は
僕にとってはとても新鮮だった。

母アリア「カレル?どうしたの?」
「あ、い、いや、何でもないよ」

気を取り直して大きな城のあるところまで歩いていく。

門番の兵士が見えた。
母アリア「それじゃあ、母さんはここまでね。」
「うん、ありがとう。王様に会ったらまた一回戻るね」

母にそう断った後、僕は城の中に進んだ。どうやらすでに顔は知られているらしく、
兵士は僕に敬礼をするだけで、特に止められたりはしなかった。

謁見の間の大扉の前に来た。な、何だか緊張するものだな。。
なんか、当たり前のようにここまで来たけど、、例えばここで逃げたりしたらどうなるんだろう。。

そう、フと妙な空想をめぐらせていると、大扉の方が開いた。
「ささ、王がお待ちかねですよ、カレル殿」
見張りの兵士にいざなわれるまま、僕は中へ入った。

赤いカーペットが王の手前5mほどまで敷かれている。恐らく、そこが王にもっとも近づける
距離なのだろう。カーペットの終端にきて、僕はひざまずいた。映画や小説の記憶を頼りに
精一杯の礼節を取り繕ってみた
「オルトガの子、カレル。ただいま参上いたしました」
少し、沈黙が流れる。。な、なんか間違っているのか???
心臓が、、バクバクいってる。。。現実の方が正直、、楽かも、、とまた余計なことを考え始めた
ところで、王が口を開いた。

アンリ23世「うむ、ついにこの日が来たか。。よくぞ参った、勇者カレルよ!」
よ、良かった、、どうやらスベッてはいなかったらしい。。
220('A`):2009/01/03(土) 02:32:06 0
アンリ23世「思えばオルテガの訃報が届き、幼きそなたが旅にでたいと申してから
       およそ10年の時が流れたのだな。。あのとき以来、魔物達の勢いはますばかりじゃ」
そうだ、この王、いやこの世界の人たちにとってはシャレにならない事態なんだよな。。
なのに。。。余計なことを考えていた自分が少し恥ずかしくなってきた。

アンリ23世「カレルよ、分かっておるとは思うが、敵は魔王 バラモスじゃ!この世界の危機を招いた元凶にして、魔物達の王じゃ。
見事打ち倒して参れ!!」

「は!」
、、と言っては見たものの、、やっぱり慣れないせいか、、照れるな。。
社長から直接指示を受けたようなつもりでいればいいのかな??
その方がしっくりくるかもしれない。。い、いかん、余計なことは考えないようにしよう。

アンリ23世「じゃが、かつてそなたの父オルテガは一人で旅にたった。しかし、同じ悲劇をワシは繰り返したくはない。
      そなたまで失いたくはないのじゃ。そこで、町外れにある『ルイーダの酒場』というところに
      『アリアハンの勇者が天津風の月 7日に旅立つ。勇者との同行を希望するものは集いたし』
      との呼びかけをしておいた。そこで共に戦う仲間をそこで見つけるのじゃ!」
221('A`):2009/01/03(土) 02:35:36 0
王の激励を聞いた後、僕は王の間を後にした。王の間には大きな回廊があるのだが、
そこでこの国の大臣フラメルが声を掛けてきた。

フラメル「カレル殿〜 お待ちくだされ」
 ぜいぜい、息を切らせながら走ってきた。
「はい?何でしょうか?」
フラメル「いや、カレル殿に話しをしておきたかったことがありましてな。」

やや改まったようにフラメルは話を続けた
フラメル「王が先ほどの話の中でルイーダの酒場の話をされたでしょう?実は王は先の
      オルテガ殿を一人で旅立たせたことを非常に気にされているのです。
      国を守るために兵を送り出すことができなかったことを、、国は魔物達から民を守るので
      現在は手一杯なのです。当時も断腸の思いで決断されたのですが、、オルテガ殿を
      結果的に死なせてしまったのは自分だと、、今もご自身を責めておられるのです。」

「いえ、そんな。父は自ら望んで旅にでたのです。もともと、そのためにラメル様の元で修行を
積んでいたと母からも聞いています」
―もちろん、、これは嘘だ。咄嗟に思いつきでいってしまった。賢者ラメルという人物についても
 自分は何もしらない。

フラメル「うむ、お心遣い感謝する。だが、やはり一人は危険ですぞ。そのために王は今回
      カレル殿に同行する者たちを呼びかけていたのでな。くれぐれも、ルイーダさんの店
      を訪ねてくだされ」
大臣はルイーダの酒場について熱く語った後、僕の肩をポンっと叩いて去っていった。
よく、物語を読むと大臣は基本的に悪人であることが多いけど、彼は非常に国想いの好ましい
人物のようだった。こうした国から送り出される自分、そして父は少なくともそういう意味では幸せなのかな?とちょっと思った。
222('A`):2009/01/03(土) 02:37:31 0
―ルイーダの酒場―
アリアハンは大陸ではあるが、この大陸の中にはアリアハン一国しか存在していない。云わば
孤島も同然だ。この国へは専らロマリアからの陸路「誘いの洞窟」経由が一般的な入国ルートで
あったが、先の大戦の後、魔法によって封印されてしまった。
(この時の封印に関わった人物が なじみの塔に住むとされる大賢者「グラン・ラメル」である。)
第2の交通手段としては、船舶での航海による入国である。
大陸の内側にある大きな湾「アリア・ベイ」は魔物が出現する前はその景観の美しさから観光に
訪れる人々も多く、数多くの外国からの船が行き来していた。
しかし、魔物が海にも出現し始めてからは訪れる人々がいない状態が続いていた。

だが、例外もあった。数年前より発せられた王によるバラモス征伐の呼びかけが行われてからは
幾多の戦士・魔道士達がこの国に訪れるようになっていた。彼らはルイーダの酒場で運営される
冒険者ギルドに登録し、依頼をこなしながら修行そ積むと共に、パーティーを組んでバラモス征伐
に旅立つ者も輩出していた。
冒険者ならまず目指す場所。それがアリアハンにあるルイーダの酒場ということだ。

・・・尚、この店のお勧めは「ホットハニーミルク」。美人の女将『ルイーダ』の作るとっておきの
メニューだそうだ。これを飲むためだけに訪れる女性客も多いという。
223 ◆OW4jDecrBQ :2009/01/03(土) 02:59:50 0
あけおめ!


短いですが、時間の許す限り早めにあげていこうと思います
というわけで、>>212の続きです

今年こそ、勇者ニートの続きが読めることを祈りながら



階段を駆け上がる。
柱の多い通路を縫い、広間を抜ける。

階段を駆け上がる。
前に見える背中が止まっている。
「…見失った、流石に速いな」
振り返らずに発せられたその声に、不安は感じない。
「仕方ないね。まだ逃げてはいないだろうし、探してみようよ」
「せっかく追い詰めたんだ、きっちり懲らしめてあげなきゃね」
「追い詰められた狐は犬よりかは凶暴だが」
「……いちいちうるさいなぁ…」
三者三様にやる気を見せる仲間たち。
だが、塔内を走りながら巡らせた俺の考えは違っている。
これ以上、奴等を追う必要があるのか?
体よく間を取ることができた、奴等ならそれなりに迎撃の用意を整えているはずだ。
そこに、飛んで火に入るなんとやら……
そんなリスクを犯してまで、今賊徒たちを追う必要を感じない。
俺は、こんなところで危険な目に遭いたくないんだ。

「あのさ、死人も多いし、ここは一旦城に帰って報告したほうがいいと思うんだけど」
「何言ってんのよ、アレン」
不機嫌な言葉が並ぶ。
「賊たちは、1階で不利になった時点では逃げ出さなかった。つまり、荷物をまとめて逃げ出すような準備はしてなかったのよ」
言葉を並べるレンは俺に歩み寄って正対し、冷たく表情に苛立ちを浮かべる。
「私たちは何のためにここに来たの? ただ戦いに来たんじゃない、町の人たちの安全のために賊を討ちに来たのよ」

何故だろう?
他人の安全とやらはともかく、彼女のために協力してやろうという気持ちが芽生えるのを感じた。
変わらない彼女の表情の中、真っ直ぐに透き通った瞳にふと注意が向く。
冬空のような、透明な冷たさがあるはずの眼差しには、どこか懐かしく、温かいものがある……
ただ強く頼もしい姿ではなく、心が安らぐ何かを備えた佇まいが。

「わかったよ、先に進もう」
「そう来なくっちゃ」
「…れ、礼は言わないわよ、そのくらいはしてくれる筈だもの」
「行くか……向かって左に上り階段が見えるな、注意して進め」
生きて戻れれば、問題は無い。
そう、覚悟を決めた。
224 ◆OW4jDecrBQ :2009/01/03(土) 03:06:53 0
書き込む前にリロードするんだった


>>222
乙!
妄想から生まれる仲間たちの出番に期待w
225('A`):2009/01/04(日) 01:31:15 0
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧   ∧_∧    age
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 (つ  丿 (   ⊂) age
  ( ヽノ   ヽ/  )   age
  し(_)   (_)J
226('A`):2009/01/04(日) 02:04:04 0
27歳の勇者
恐る恐る自分のステータス画面を覗く・・・

職業:無職童貞(勇者希望)
賢さ:1
かっこよさ:0

ため息が出た・・・
これから勇者としてやっていかなきゃいけないのに

ルイーダの登録所に今日も通う
古い型番のPCに仲間の条件を選択していく・・・
25歳以上〜35歳以下
ホイミの使える僧侶
メラの使える魔法使い
HP15以上の戦士

次に自分の経歴を選択していく・・・
レベル27歳
収入:0
学歴:高校中退
賢さ:1
かっこよさ:0
恋愛経験:なし

ステータスは嘘をつけない・・・
嘘を書いてもいいけど、どうせすぐばれる

検索ボタンをクリックする・・・


該当:0件

・・・俺みたいな奴と一緒にいたい奴なんていないらしい・・・


今日も肩を落として、家に帰る・・・
227('A`):2009/01/04(日) 02:45:06 O
戦士「おい、また勇者が死んじまったぜ!」
僧侶「やれやれ…
もう私たち三人で魔王を倒しませんか?」
魔法使い「そうじゃな、
レベルを15ぐらい余分に上げておけば
三人で事足りるじゃろうて」
戦士「だな。
まっ、勇者は魔王を倒して
気が向いたら生き返らせてやっからよW」
228('A`):2009/01/05(月) 02:56:07 0
まさしく喪勇者
229('A`):2009/01/05(月) 20:52:34 O
全員喪パーティ

勇「あ…ロマリア着きましたよ…」
戦「あ…はい…」
勇「どこか店とか見ていきますか…?
僧「あ…僕、どこでもいいですよ…」
勇「あ…ここ闘技場とかあるみたいですよ…?」
魔「あ…僕、賭博とか嫌いなんですよ…」
勇「あ…す、すみません…宿屋行きましょうか…」
230('A`):2009/01/05(月) 21:01:03 0
その中に男勝り女戦士でもぶち込んでみたいな
かわいそうかな
231('A`):2009/01/05(月) 22:53:49 0
喪板らしくなってきた。
232('A`):2009/01/06(火) 13:34:20 0
いいよ、いいよ
233('A`):2009/01/07(水) 01:33:51 O
最近スレ落ちが早いらしいな


喪勇者「革の鎧ください」
店員「360Gだよ・∀・ニヤニヤ」
喪勇者「高いなぁ…」


喪勇者「腐ってる('A`)」
234('A`):2009/01/07(水) 13:52:13 0
それでこそ喪勇者
235('A`):2009/01/07(水) 23:39:01 O
ここって公開オナニーに使って良いの?
236('A`):2009/01/08(木) 00:04:08 O
ドラクエ、できれば3を題材にしてればいいんじゃね


喪勇者「あ、くさりかたびら下さい」
新米店員「えっと…700Gです」
喪勇者(なんかデジャビュが…)「あ、は、はい」


先輩店員「おい、あれ480Gだぞ」
新米店員「はわわ」

喪勇者「錆びてる('A`)」
237('A`):2009/01/08(木) 01:31:24 0
保守が続くより全然問題ない。
238('A`):2009/01/08(木) 22:29:35 O
俺「金髪巨乳戦士と眼鏡僧侶、あと偏差値の高い遊び人2時間コースで」
ルイーダ「風俗じゃないんだからさぁ……仮にもあんた勇者だろ?」
俺「うるさい、夢の中の俺は無敵だ。 ついでだからお前も祭に加えつやる」
239('A`):2009/01/09(金) 23:34:33 O
喪勇者「て、鉄の盾ください」
アッサラーム商人「おおあなた私のともだち! 特別に1200Gで売りましょう」
喪勇者「あ、はい…(ともだち…)」




喪勇者「ゆがんでる('A`)」
240('A`):2009/01/10(土) 00:01:49 0
喪ならだまされても仕方ないな。
241('A`):2009/01/10(土) 18:38:08 0
ああ
242('A`):2009/01/11(日) 18:29:55 0
243('A`):2009/01/11(日) 18:34:04 O
ピラミッドにて

戦「あー臭ぇなぁここ!」
武「まったくだ、鼻が曲がりそうだぜ」
盗「おめーの事だよ勇者!」
勇「す…すみません(んなもんミイラとか
腐った死体とかがいるからだろボケ共が!
僕が本気になったらこんな連中ギガデインで丸焼きにして捨ててやるのに!)」
戦「あ?何ぶつぶつ言ってんだ?聞こえねーよ、オラッ!」
ドンッ!

勇「わっ… うわああああ!ひっ、人喰い箱っ!たっ…助…け…」
武「お、おいヤベくねぇ!?
マジシャレになってねえって!」
盗「は、早く逃げようぜ!」
戦「言っとくけど俺じゃねーかんな!」
244('A`):2009/01/12(月) 16:08:33 0
いいよ、いいよ
245 ◆OW4jDecrBQ :2009/01/12(月) 22:02:48 0
何かスレのふいんきが変わってるな
喪板っぽくていいねw


ここでダラダラ書いて投下してもいいものかと思いつつ、>>223の続き


俺たちは三度、上り階段を越えた。
後ろ側に筒形のような石組みの部屋があるが、左手の細道にはガラクタが積まれていて通れそうもない。
石の部屋とガラクタの他には、特に何も見当たらない。
「向こう側に何かありそうだね」
「この部屋は怪しいわね…ま、向こうに回ってみなきゃ分からないけど」
壁伝いに、右回りに進む以外にとるべき行動はない。
俺は先頭に立ち、建物の影に注意しながら進む。

生温い石の壁に貼り付きながら円を描いていき、ある時点で足を止める。
壁の先に、大柄な男の身体が目に入ったのだ。
俺たちは、気配を殺して静かに近づこうとしたが、その足は止められた。
「来たのは分かっている。さっさと出て来い、若造ども」
誰も応える事はないが、それははっきりと俺たちの意識へ届く。
「いや……やっぱ来なくていい、死ぬだけだぞ?」
太い声には余裕が感じられる。この部屋から、切り札になる何かを持ち出したのだろうか?
「今更何を!? 覚悟しなさいよ悪党!」
「今日が牢獄住まいの記念日でしょうかね、カンダタさん?」
二つの人影が俺をかわしていった。…彼女たちは、俺に考える時間を与えてもくれないらしい。
既に、レンとマリエはカンダタを捉え杖を構えている。
この成り行きでは仕方ない、俺も飛び出していく。
それより少し遅れて足音が俺に追いついた辺りで、カンダタと思しき覆面の男は下着から筒状のものを取り出した。
「死ぬぜぇ、こいつを見たものは皆、死ぬぜぇ…!」
表情が見えなくとも、奴の不快なにたつきが想像できるような嫌らしい発音。
覆面はゆっくりと筒を前に向け、怒鳴りつけた。
「ダヴァイッッ」
筒の先の地面が一瞬輝き、そこに緑のローブを着た人影がいくつか、忽然と現れた。
「死にたくなければ逃げるんだな、逃げ切れるものならな!」
そう言いながら、逃げ出すのは覆面の男だった。奴は迷いなく振り向き、建物の影へ走り去っていく。
「…なぜこいつらがここに?」
そう呟くバヤンの表情に、いつもの飄々とした姿はない。
246 ◆OW4jDecrBQ :2009/01/12(月) 22:03:55 0
↑のつづき



「っ…ここまで来て、逃げるつもりなんて!」
叫びながら人影に杖を向けたレンを制する者がいた。
「俺がやる、お前たちはカンダタを追え」
「えっ!? まさか一人で、そんな…」
「いいから行け! お前たちの目的はなんだ!?」
問答の間にも、覆面は走り去っていく。
「レンちゃん…いいよ、行こうよ」
「でも…」
時間はそう多く残っていない。
「ここはバヤンさんに任せよう」
俺はレンの手を取り、ローブの人影の脇を走り抜けた。
「死ぬなよ!?」
「誰に向かって言ってんだ、また後でな!」
走りながら思わず叫んだ俺に、はっきりと応えてくれた。

覆面の繰り出した魔物たちを一手に引き受けてもらう形で、俺とレンは先を急いだ。
同様に走って追い付いてきたマリエと三人で覆面の走り去った方向へ急ぐと、建物の壁に扉があった。
頑丈な扉には鍵がかかっている。俺はその力を祈りながら、急いで盗賊の鍵を鍵穴に差し込んだ。
鍵は簡単に外れた。俺は少し昂ぶりを感じて、勢いよく扉を蹴る。
開いた扉から部屋に雪崩れ込む。
光の届かない部屋は薄暗く、進むべき道がよく見えない。
外からは声が聞こえてくる。
「あの剣をやるんじゃなかったな…こいつら相手に素手じゃ面倒だ」
「ひょひょひょっ、これが人間たちの言う『背水の陣』か」
「俺一人じゃ陣とは言えないね」
「そんなことはどうでもよいわ。こんなところまで連れて来られて、イライラしとるんじゃい。
 とりあえずお前から、惨たらしく死んでもらおうかの (マヒャド)」
大丈夫、あの男なら大丈夫だ。

俺は半ば手探りで、どうにか薄明かりの上り階段を見つけた。
俺、レン、マリエの順に手を取って引っぱり上げるようにエスコートし、階段を上る。
階段の先には光が差し込んでいるようで、階段の半ば辺りからは随分明るい。
歩調を遅くして少しずつ上っていくと、賊の何人かが階段の先で待ち構えているのが見えた。
そのなかに、見覚えのある顔が一人。
「ジャン!!」
重い杖を転がす音と同時に、マリエは彼の許へ飛んで行ってしまった。
光に眩む目が徐々に慣れてくると、その男の顔はより鮮明に映る。
間違いない、アリアハンの、幼馴染みのジャンだ。
一緒にアリアハンとレーベを往復して鍛錬した、ジャンだ。
レンとマリエが探していた、ジャンだ。
247('A`):2009/01/13(火) 18:00:58 0

いつも通りでいいんだぜ
248('A`):2009/01/14(水) 16:49:17 0
>>245
気にせずどんどん投下して下さい
249('A`):2009/01/14(水) 18:28:58 0
ゲハ等で組織的工作を行う在日堂大勝利に対する現実

今年夏〜現在までのPS3の10万越えタイトル
ソウルキャリバー4、ドラゴンボールBL、GTA4、ウイイレ2008、侍道3

今年夏〜現在までのWiiの10万越えタイトル
WiiMusic

PS3の3月までの、ほぼ確実に10万以上売れると思われる発売予定タイトル
ガンダム無双2
白騎士物語
ストリートファイター4
バイオハザード5
龍が如く3
真・三国無双5エンパイア
FF13体験版

Wiiの3月までの、ほぼ確実に10万以上売れると思われる発売予定タイトル
一本もなし
250('A`):2009/01/15(木) 16:06:04 0
え?
251('A`):2009/01/15(木) 19:02:09 0
喪勇者「何がしたいのかよくわからないんですけど…」
戦士「賢さ低すぎんだろボケ」
喪勇者「す、すいません、じゃぁ賢さの種を…」
魔法使い「ハァ?それ私のなんですけど?触らないでくれる?食べたくなくなるから」
喪勇者「…」
252('A`):2009/01/16(金) 17:28:31 0
喪勇者「力の種ならいいよね?」
女戦士「それは私のだから」
喪勇者「じゃあ、素早さの種は?」
女武闘家「それは私が食べるの」
女賢者「あなたは薬草でも持ってればいいのよ」
喪勇者「・・・(覚えてろよ、この糞ビッチめが)」
253('A`):2009/01/17(土) 18:37:29 0
喪勇者「はがねの剣・・・ください」
武器屋「あ?お前に扱えるの?? まぁいいや、2000G」
喪勇者「あ、はい…(装備できるよ、勇者なんだし)」




喪勇者「何か軽い・・・・・・木刀じゃん('A`)」
254('A`):2009/01/17(土) 18:42:32 0
喪勇者「あの、ちょっといいですか?」
女魔法使い「何よ?」
喪勇者「一応、俺勇者だから君達のことを知りたいなと思って」
女僧侶「どうせ、変なこと考えてるでしょ?」
女魔法使い「最低ね」
喪勇者「この冒険マニュアルには勇者は仲間の状態を常に把握することと書いてあるわけでして」
女僧侶「それで私達のプライベートな部分まで覗き見るつもりね?」
喪勇者「そんなことしませんよ、それに先代の冒険者達もそうしてるので」
女魔法使い「分かったわよ、ちょっとでもいやらしいこと考えたら呪文でぶっ飛ばすからね?」
喪勇者「はい、すいません」
喪勇者「えーと、能力値を見ると・・・(性格がわがままにおてんば? 嫌だな・・・)」
女僧侶「もういいでしょ?」
喪勇者「え? はい、というよりも帰らせてもらっていいですか?」
女魔法使い「まさか、性格とか見てないわよね!? 待ちなさい!!」
255 ◆OW4jDecrBQ :2009/01/18(日) 21:04:31 0
どんどん投下・・・とはとても言えないペースだけど、いつも通りに>>246の続き行きます




走り去った少女は目の前の男に強くしがみ付きながら、小さく言葉を漏らす。
その言葉ははっきりと聞き取れないが、大方の想像は付く。

ジャンの周りの賊たちは皆戸惑っていて、どう動くべきか分からないでいるようだ。
が、それでも彼女を一人にさせるのは危険だろう。俺たちも進み、マリエの側で様子を伺おう。
と、彼女たちの数歩前でレンに止められた。
「少し、二人きりにしてあげよう」
そう言う彼女の声と表情に、何かを押し殺したような気苦しさを感じた。
それが何であろうと、俺には関係のないもので間違いない筈なのだが。

近づいてみると、ジャンの表情がはっきりとわかる。
昔、彼が時折見せた、愛する女への優しげな視線。包み込む両腕、受け容れる胸元。
しかしそれらの全ては、ここでは見られぬものだった。
ジャンの表情には、戸惑いや焦り、狼狽の類のものしか映っていなかった。
途切れ途切れに、二人の声が聞こえてくる。
「寂しかったよぅ…」
「ごめんな、何も言えなくて」
「もうやめよう、そして二人でどこか、遠くへ行って…」
「俺は…」
俺はすることもなく、中心の二人や賊たち、そしてレンにかわるがわる視線を向けてみる。
賊たちは身構えることもなく、呆然と二人のやり取りを眺めているようだ。
そしてレンは、意外にも二人のやり取りに目を向けもせず視線を落としている。
その姿は愁いを帯びて寂しく、隣で見ている俺に情感を持たせ……いや、俺には関係ない。
関係ないんだ。

二人はピタリとくっついたまま、会話を続けている。
「…私は、いつでも、どこでも、何をしていても、ジャンがいればそれでよかったのに」
「…」
ジャンの口からは、とうとう溜息が漏れ出るのみになっている。
動揺の色濃いその顔は、彼を知らぬ者でもそれと分かるほどのものだ。
「そばに…いさせてよ…」
マリエの声から徐々に張りが失われ、くぐもったものへと変わっていく。

少しの間を経て、ジャンの雰囲気が変わった。
これまでの不安感を無理やり呑み込んで、強い決意を押し出していくかのような眼。
……昔、アリアハンの学校にいた頃、女関係で上級生と揉めた時に啖呵を切って相手を殴り倒したことがあった。
その時を思い出すような、そんな印象。
そう、彼は何か、大きな決断を下したのだろう。俺にはよくわかる。
256('A`):2009/01/18(日) 21:42:17 0
乙です
257('A`):2009/01/19(月) 21:43:14 O
漏れら極悪非道のageブラザ(ry
258('A`):2009/01/20(火) 02:12:15 0
いいよ
259('A`):2009/01/21(水) 00:42:56 0
260('A`):2009/01/22(木) 08:09:03 O
261('A`):2009/01/22(木) 17:16:01 O
喪のフリをして、女3人を振り回す勇者♂の話が見たい
262('A`):2009/01/23(金) 00:44:48 0
新しいタイプだが、話考えるのは難しいな
263('A`):2009/01/23(金) 01:44:25 0
俺は喪だから無理だ。
264('A`):2009/01/24(土) 02:44:56 0
だが、期待したい
265('A`):2009/01/25(日) 02:13:03 0
ええ
266('A`):2009/01/25(日) 03:29:36 0
妄想の中でぐらい喪でなくなれよ
267('A`):2009/01/26(月) 02:00:10 0
俺、がんばるよ
でも、妄想のドラクエ世界でも女の子に虐められたよ
268('A`):2009/01/27(火) 08:15:54 O
269('A`):2009/01/28(水) 12:50:50 O
270('A`):2009/01/28(水) 22:45:46 0
271('A`):2009/01/29(木) 15:56:47 0
272('A`):2009/01/30(金) 01:13:09 0
273('A`):2009/01/31(土) 05:19:07 O
274('A`):2009/02/01(日) 10:35:00 O
275 ◆OW4jDecrBQ :2009/02/01(日) 22:27:48 0
先週は書けませんでした…>>255の続きです

つーか、みんな何か書いてくれよ!
みんなで妄想垂れ流そうぜ!



「ねぇ…ジャン……」
もはや言葉も少なくなった彼女、マリエはどんな表情をしているのだろうか。
一方のジャンはどこか固い貌に強い眼差しを乗せて、何かを取り出す仕種をする。

ジャンが少し俯き、強く眼を瞑った。
「…え……っ!?」
マリエの背中が僅かに震え、そして強張る。
「あ゛ぅ…ぅぁぁっ…!!」
何かを捏ねまわすようにジャンが腕を捩るのに合わせて、おおよそ女の声とは思えない呻き声を上げる。

彼女の様子から俺は、目の前で起きていることを現象として理解した。
ジャンが、刺した。

「ゴブッ……ど…じ…」
口へと上る自分の血と痛みとで言葉を続けることもできず、マリエはその場に崩れ落ちる。
彼女の腸を貫いた短剣から僧衣へと血が染み出し、染み込み切らぬ分の血がこんこんと床に流れ出る。
彼女の瞼から落ちた涙の跡は、流れ出る赤い血に洗い流され、溶けて消えた。
そして、別の強く閉じられた瞼から落ちた、もう一つの涙の跡も同様に。


現象としては理解している。マリエがジャンに刺され、おそらく致命傷を負わされた。
しかしそのことを、事実として受け止められないでいる。
戸惑う俺を混乱から呼び戻したのは、凛々しい女魔法使いの後ろ姿。
「何でっ…何でっ…!!」
「レン!?」
「ゆ、許、許さ、……絶対に、許さない!!」
怒りに震える声と身体を直ぐに鎮め、魔力を集中する。
「(メラm
レンが渾身の呪文を発そうとしたそのとき、柱の影から何かが躍り出た。
躍り出た人影らしきものは、目で追うのがやっとの速さでレンの斜め左に詰め寄せていた。
「えっ!?」
人影は迷いなく、レンに拳を向ける。
胴を捻りながら横に振り抜いた拳は、鋭い鎌で薙ぎ払うかのような鋭さを見せながらレンの上腹部を捉える。
「はぐっ…ぅぅ…っ……」
肉を叩く鈍い音に続いて聞こえる、レンの呻き。
呻きながら腹をかばい、背と膝を折って倒れようとする女の姿を人影は認めない。
「刀を返す」
そう呟いた人影は、両腕をレンの脇に差して抱え上げる様な格好で組み付いた。
「噴ッ」
一際の気合とともに膝を突き上げ、レンの腹を圧し上げる。
「ぐぶっっ……ごべえ゛ぇぇぇっ」
一つ間を置いて、口から胃液混じりの反吐を噴き出す。
人影が組み付きを解いて半歩退がると、レンの体は芯の入っていない人形のように力なく崩れ落ちる。
「…あぐっ、ぇぅ、ぁ、はっ……」
あまりの衝撃にのた打ち回ることさえできず、ただ小刻みに震えながら腹を押さえて喘ぐだけのレン。
「汝、一人」
事の次第はともかく、俺は見事に追い詰められた訳だ。
276('A`):2009/02/02(月) 01:35:13 0
乙です
俺も書きたいけど、単発おバカ妄想ネタ垂れ流していいの?
277 ◆OW4jDecrBQ :2009/02/02(月) 12:33:23 O
>>276
いいと思います!



これだけ言いたくて出てきた。今は反省しt
278('A`):2009/02/03(火) 02:38:08 0
反省しなくてもいいんだぜ
279('A`):2009/02/03(火) 23:00:02 0
単発おばかネタがあるからこそ長編が映える
長編があるからこそ単発おばかネタが映える
片方だけだと疲れてくるNE
280('A`):2009/02/04(水) 23:44:09 0
分かった
書けるようにちょっと考えてみる
281('A`):2009/02/05(木) 23:45:42 O
期待ほしゅ
282('A`):2009/02/06(金) 00:22:27 0
待ってるぜ
283('A`):2009/02/07(土) 03:03:51 O
284('A`):2009/02/08(日) 00:34:12 0
285('A`):2009/02/09(月) 22:17:37 O
286('A`):2009/02/10(火) 01:20:41 0
287('A`):2009/02/10(火) 22:58:04 0
いつ見ても立派な鎧だ。見ているだけで心の昂りを抑えきれない。
店の真ん中に飾られている鎧に見惚れ、思わず溜息がこぼれる。

この鎧は、我が家に先祖代々伝わる由緒ある伝説の鎧だ。
その昔、この鎧を身に付けた勇者が、世界を恐怖に陥れた魔王を討伐したらしい。
「それにしても立派な鎧だ・・・」
思わず手が伸びる・・・とその時、背後から怒声が飛んできた。
「こら!その鎧には触ってはいけないと、何度言ったら解るんだ!」
うちのオヤジだ。やれやれ、いい気持ちだったのに。
「その鎧はいいから、お前は表で水でも撒いておけ」
五月蠅いオヤジだ。まあ武器防具職人としての腕前はピカ一なんだけど。
ドムドーラのゆきのふ、って言やあこの国の冒険者で知らない奴はいない。
「グズグズしてないで、さっさと行かないか!!!」
はいはい、解った解った。
288('A`):2009/02/10(火) 22:59:40 0
それにしてもいい天気だ。天下泰平で王様ご満悦、ってか。
う〜ん、と腕を空に向けて伸び上がる。
こんな気持ちのいい日にも拘らず、うちの店には今日も武器防具を求めて客が引っ切り無しだ。
中にはG(ゴールド)じゃなく、物々交換を持ちかけてくる冒険者もいる。
この辺に出没するキメラの羽を毟ったものや、怪しげなベルトまで、持ち込み品は多種多様だ。
中にはメタルスライムを持ってきた奴までいたっけ。
「コイツの身体で剣は出来ないか?メタルスライムのけん、ってのはよ?」
んな事できる訳無いだろ。しかもソイツじゃ身体が丸すぎて加工できないよ。
もっと平べったいメタルスライムだったらともかく。そんなのいる訳無いけど。

それにしても平和だな今日も。きっと明日も、明後日も・・・

289('A`):2009/02/10(火) 23:03:14 0
・・・少し夢を見ていた様だ。それにしても奇妙な夢だ・・・

俺の使命はこの場所を守る事だ。それ以外は無い。名前すら・・・そう、無い。
荒れ果てたドムドーラの町を見渡し、手に持った斧を握りなおす。
あの日、1人の冒険者が店に持ち込んだ、あくまのよろいを身に着けた時、俺は俺の使命に目覚めた。
その瞬間、あれほど魅了された、あの鎧が急に忌々しく禍々しく感じられ、破壊の衝動に襲われた。
が、 とうとう破壊できず、地中深く埋めるのが精一杯ではあったが。

そういやその時、あのジジイが邪魔をしやがったんだっけ・・・
まあいい。この斧で真っ二つにした今となっちゃ、どうでもいい事だ。
足元に捨て置かれた「ぶき、ぼうぐのゆきのふ」と書かれた看板に斧を立て、思わず苦笑する。

ん?町の外から誰かが来る気配がする。敵だ。しかもかなりの強敵。
ふふふ・・・面白い。しりょうのきしも、だいまどうも敵わなかったか。


さあ早く来い。俺はお前を待っていたのだ。
290 ◆OW4jDecrBQ :2009/02/11(水) 22:07:16 0
>>287
乙です、1ドムドーラの悪魔の騎士(?)か

日曜は○島行く準備してて書けませんでしたw ってどうでもいいよねww
とりあえず>>275の続きです



「ジャン……」
どうという訳でもなく、彼の名が口に出ていた。
返事は無い。
ただ俯いているその顔に、涙が伝っているのが見えるだけ。

「なぁ、どうすんだコレ」
「殺れとは言われてないけどな…時間を稼げってだけで、殺るなとも言われてないし」
「昔マリウスさん言ってたじゃん? 出る杭は打てって。殺っておきゃいいんじゃねーの?」
「殺るか」「ああ」
ジャン以外の賊たちが一人、また一人と各々の得物を抜いて構えだした。
…先の鋭い動きをもう一度出来れば、余程の手慣れでない限り四、五人くらいはどうにかなると思うが……
レンを倒した武闘家が厄介か。
…後ろの階段から退くのはどうか?
バヤンさんがどうにかしていればいいが、もし下にあの魔道士らしき者たちが残っていれば、前後から挟まれる……
頭の裏側に冷や汗をかいている様な心地で、俺は懸命に考える。

「汝に聞きたい」
無口な武闘家が賊たちを制しながら話しかけてきた。
「汝が共、あの男の名は、あの男との関係は」
「あの人は、バヤン…俺の恩人だ。……それがどうかしたのか?」
俺はゆっくり質問に答えながら、兎に角俺は考える。何とか生き残る策を。
俺は、まだ死ねない。生きる。生き延びる。
次に意識を向けた時には、前に歩み出ていた武闘家の顔つきが強張っていた。
「まっ間違いないか!? 『水鏡(みずかがみ)』バヤンで間違いないか!?」
それまでの独り言のような小声とは打って変わっての怒声を上げる武闘家、それを意外に感じると同時に少し気圧されてしまった。
「い、いや、、そんな通り名には覚えがない」
「分かった、そこをどけ」
表情を変えず、武闘家は歩き出した。が、一歩のみで足を止める。

「やれやれ、疲れた疲れた」
「見つけたぞ、『水鏡』!!」
階段を上りきった所を見計らって、武闘家がバヤンに襲い掛かる。
「お、わ、た、たっ」
武闘家が絶え間なく拳足を叩き込むのを、バヤンは両の掌で受けている。
が、そのうちのいくつかは受け切れず、その身を捉えられているように見えた。
打撃を重ねるうちに、ハイキックがバヤンの頭をかすめた。
武闘家はそれを見て構え直し、一瞬動きを止める。
「コォォォ…… 噴ッッ」
隙の無い速い連打で翻弄し、間を取って気を溜める。そして気合の乗った拳を叩き込む。
俺の目にも完璧な闘い方に見えた。
しかし、その仕上げともいえる正拳突きは相手を撃ち抜くには至らず、少しよろめかせる程度のものにしかならなかった。
「痛ぅ…やるじゃない、だが金剛は砕けない」
バヤンの身体をよく見ると、大猿と闘った時と同じ青白く淡い光に包まれていた。
「それはそうと、お前さん誰だっけ?」
「ッ……とぼけるなッッ」
武闘家が歯軋りし、怒鳴り声を上げながら再び飛び掛かって拳を振りかぶろうと……

「準備完了だ! 全員上に来い!!」

壁に響くごとに張りを増すような澄み渡った声が、頭上に起こった。
291('A`):2009/02/12(木) 03:07:05 0
2人とも乙です
292('A`):2009/02/14(土) 07:57:15 O
もう人居ないのかな
293('A`):2009/02/15(日) 18:30:49 0
294('A`):2009/02/16(月) 07:03:07 0
1人いたら30人は隠れてるよ
295('A`):2009/02/17(火) 00:02:39 O
gkbrかよ
296('A`):2009/02/17(火) 09:51:34 0
うおおおおおおおおおお
続きが気になる
297('A`):2009/02/18(水) 01:41:33 0
嫌がる♀僧侶(頭脳明晰)に危ない水着着せたい、ハァ
298('A`):2009/02/18(水) 21:45:38 0
いいよな
299('A`):2009/02/19(木) 20:56:39 O
じゃあ俺は
あぶない水着をいやいや着させられてる♀僧侶を見て、着るのは嫌なはずなのに着てる自分を妄想してドキドキしちゃってる♀魔法使い(頭でっかち)で
300('A`):2009/02/20(金) 00:33:34 0
むしろ魔法のビキニが
301('A`):2009/02/21(土) 20:20:44 0
水の羽衣が透けないのはなぜなんだぜ?
302('A`):2009/02/21(土) 20:37:56 0
じゃあ俺は
勇者(正直者)「アブない水着買ってきた!」
賢者(優しい人)「…誰が着るのよ」
勇者「もちろん賢者さん!」
賢者「そ、そんなもの着るわけ…」
勇者(ドキドキワクワク)
賢者「そ、そんな純粋な目で見ないでよーっ!」
これで
303('A`):2009/02/22(日) 01:34:11 0
賢者は元遊び人でその頃の癖が抜けきっていないので
すすんで魔法のビキニも危ない水着も着てしまう
というのが俺の脳内設定
304('A`):2009/02/22(日) 03:54:39 0
最初からずっとぬいぐるみを着ていて無口な仲間をずっと変態野郎だと思っていたが
ある日、脱がせて見ると恥ずかしがり屋の賢者だったと判明するry
305 ◆OW4jDecrBQ :2009/02/22(日) 21:57:04 0
微エロな流れが喪板らしいw
いいね!

エロ分が不足してる>>290の続きです


塔の上に立つ小さな塔のような部屋、その全てに染み渡った声が賊徒を動かす。
「よし、行こうぜぇ」「もう帰ってこないのかな、まぁ別にいいけど」
「チッ……仕方がない」
賊たちが一目散に部屋の奥へ退がり出す。
が、ただ一人、ジャンだけは俯いたまま床に染みを作り続けていた。
「おい」
武闘家はジャンの手を掴んで引きながら、それでもなお他の賊たちよりも早く走り去っていった。
その方向には階段が見える。
「追うか? それとも留まって怪我人を助けるか?」
バヤンの言葉に、賊を追いかけることで答えようとした。
しかし俺は答えようとして、少し躊躇っていたらしかった。
俺の意識は、倒れたレンに向いている。
苦しんでいる彼女を助けたい。

何故そう思ったのかも分からないし、そうなっている自分自身にも納得が行かない。
俺には関係ない…!
自分の中の違和感を振り払いたくて、俺は走り出した。
俺の少し先で、賊たちが次々と階段を駆け上がる。殿の賊が階段を登り切った頃、俺の足が階段にかかった。
首を曲げてそれを見ていたらしき殿の賊が、壁を押して身を翻す…
突然目の前に岩のようなものが落ちて、ベキッと押し潰す音を鳴らした。
目先にあった階段は、腰ほどの高さの岩と塔の石組みに似た色を塗られたらしい木の破片に変わっている。
「これじゃあ少々の足止めにしかならんだろうに」
バヤンの声を背にしながら岩の上に乗って回り込み、そこから階段の先だった部分に手をかけてよじ登る。
そこには誰もいない。空箱がいくつか、無造作に転がっているだけ。
奴らはどこへ消えた? と思った時にはそれに対する答えが閃いていた。
…正面の窓が開いている、これがきっとヒントなのだろう。
自分の閃きに気持ち良さを感じながら進む。

床が抜けた。

運のいいことに、うまく着地できたので特に怪我はしなかったが。
「おやおや、アレンくん」
「奴ら、下みたいだ」
岩の上で振り向いたバヤンと共に進路を変えて階段を下る。
そのまま真っ直ぐ進んで開いたままの扉をくぐると、左手に大荷物を抱えたカンダタ一味の姿があった。
こちらに気付いたカンダタが振り向いて叫んできた。
「三十六計逃げ……あ、なんだっけ? 
 え〜と…逃げる、逃げる……あーとにかくそういうことだ、じゃあなガキ共!!」
「油断は禁物、手に荷物」
バヤンの雰囲気が変わった。この距離では剣は届かないが、確かに呪文ならば届く。ここは任せよう。
「…私が待ち焦がれるより早く、全てが焼け焦げる (ベギラゴン)」
俺の横から、凄まじい光と熱を感じる。
それと同時に、俺たちと一味の間に人影が割り込んでくる。
割り込んだ人影は鏡のように光を返す。
「!? ……っ」
その身を庇ったバヤンの両腕が焼け焦げ、俺の胸を握り潰すようなあの不快な臭いと音を出す。
「まにあった。カンダタ、あぶなかったな」
「お、おお…? 話は後だ、付いてきてくれ!」
突然現れて呪文を返した奇妙な服装の男は、走り去るカンダタ一味に連れて逃げていった。

「焼け焦げたのが自分とはね」
……結果はどうあれ、ひとまず落ち着くことができそうだ。
306('A`):2009/02/24(火) 12:42:34 O
流れが止まったな
やはりエロは重要だほしゅ
307('A`):2009/02/26(木) 20:04:45 O
308('A`):2009/02/28(土) 21:34:38 O
しゅ
309('A`):2009/03/02(月) 01:12:42 O
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧   ∧_∧    age
 (・∀・∩)(∩・∀・)    age
 (つ  丿 (   ⊂) age
  ( ヽノ   ヽ/  )   age
  し(_)   (_)J
310('A`):2009/03/02(月) 15:18:52 0
sageてんじゃねーか保守
311('A`):2009/03/04(水) 23:10:06 O
あがってるぜsageほしゅ


ageとsageどちらのほしゅがいいんだろ?
312('A`):2009/03/06(金) 11:14:41 O
sageでいいよ
313('A`):2009/03/08(日) 03:49:17 O
sage進行中…
314('A`):2009/03/09(月) 20:04:00 0
とりあえずほす
315('A`):2009/03/10(火) 01:48:37 O
今日はレベルが2も上がった。

今日は幸せの靴を拾った。

そして今日、ついにゾーマに打ち勝った。



なんでかな、嬉しいはずなのに笑顔になれない。




一人パーティなら経験値は独り占めだけど、
喜びは4分の1以下なんだね
316 ◆OW4jDecrBQ :2009/03/11(水) 00:41:27 O
もし続きを待っている方がいたら、ごめんなさい(´・ω・`)

今週末までには続きを書きます
317('A`):2009/03/11(水) 15:40:44 0
sage
318('A`):2009/03/12(木) 23:11:25 0
最近投下がないな
需要があるんだったら喪の勇者がブサのため
モンスターに仲間と間違えられモンスター側に付いてしまうというストーリーで書いて見ようって思うんだが
需要ある?
319('A`):2009/03/13(金) 13:42:29 O
大事なのは需要どうこうじゃない、
書きたい気持ちがあるかどうかだ




だと、思う
320 ◆OW4jDecrBQ :2009/03/15(日) 20:18:07 O
規制食らったお…


318に期待しながら解除待ち
待ちきれなくなったら携帯から書きます
321('A`):2009/03/17(火) 01:42:38 O
解除まで待ちます
322ほす:2009/03/19(木) 07:14:33 O
最近規制多いね
323('A`):2009/03/21(土) 03:23:26 O
妄想の中の俺はいつもハーレムの中
324('A`):2009/03/23(月) 08:06:02 O
325('A`):2009/03/24(火) 03:37:27 0
ようやく酷すぎる超大規模規制から抜け出せた
まだ食らってる人たち頑張れマジ頑張れ
326('A`):2009/03/25(水) 18:19:47 O
がんがれ超がんがれ
327('A`):2009/03/27(金) 12:39:17 O
規制長いよ…
328('A`):2009/03/28(土) 23:02:51 0
職人さん達の規制が解除されるまでの間はドラクエのエロ画像見ながら待つとするか
329('A`):2009/03/29(日) 04:40:51 0
確か運営の仕様変更に対して荒らし行為で対抗しようとした馬鹿集団が原因で規制されたんだったな
330('A`):2009/03/29(日) 21:55:44 O
4人のうち1人だけ男にして楽しむのもいいけど
4人とも女の子にしてキャピキャピさせるのもおもしろい

そして全員に水着を着せる
331('A`):2009/03/29(日) 21:58:40 O
王様「おお、よくぞもどったゆうしゃよ・・・おおう、いつみても最高じゃ。どれ、そなたらもっとちこう寄れ」
332('A`):2009/03/30(月) 01:26:53 0
>>330
リメイクだとそっちの方が強いよね
333('A`):2009/03/30(月) 01:35:41 0
あぶないみずぎよりもまほうのビキニのほうが好きです
334('A`):2009/03/31(火) 02:13:03 0
普通っぽくていいよね
335('A`):2009/04/01(水) 02:01:18 0
3にエッチな下着あれば・・・
336('A`):2009/04/02(木) 12:31:31 O
下着なのに鎧扱いなのはなんでなんだぜ?
337('A`):2009/04/03(金) 17:19:31 0
鎧扱いにしておけば、上から服や鎧をつけないでくれるから
338('A`):2009/04/05(日) 16:13:01 O
ならばなぜガーターベルトはその他なのだ…
339('A`):2009/04/06(月) 01:18:27 0
規制まだ解けないのか
340('A`):2009/04/06(月) 01:29:45 0
ベルトだからじゃないか?
むしろその他になっているおかげで下着と組み合わせてくれる
341('A`):2009/04/07(火) 02:51:56 0
ここって、SFCのDQ5でビアンカやフローラにエッチな下着を装備させておいてエロ石像にしてるぜ
という妄想を書いてもいいですか?
342('A`):2009/04/07(火) 14:52:48 0
野国由紀のネタだったっけ
343 ◆OW4jDecrBQ :2009/04/07(火) 21:05:31 0
書き込み規制は解除されたらしい


続きが浮かばない…
早く僕の妄想力も規制解除してください><
344('A`):2009/04/09(木) 03:13:23 0
とりあえず解除オメ
続きは気が向いたら書けばいいさ
345('A`):2009/04/10(金) 12:46:21 O
暑いな
こんな日はぬいぐるみ装備してダイエットだな
346('A`):2009/04/11(土) 04:01:45 0
ぬいぐるみの中に2人で入りたい
347('A`):2009/04/12(日) 09:18:59 O
ガチムチ戦士と筋肉質武闘家の2人が入って、汗だくで
348('A`):2009/04/13(月) 00:39:06 0
可愛い女賢者に罵倒されたい
349('A`):2009/04/13(月) 18:58:01 0
罵倒もいいけど、冷淡に理知的にかわされるのもいいかも


「私の肉体は私という精神、魂の器としてのみ存在するのであって
 決してあなたたちのリビドーの対象物として存在しているのではないと・・・」
350('A`):2009/04/13(月) 19:25:06 0
可愛い女賢者もいいけど、戦士男のあぶない水着もいいかも

「自爆だぁ…壮絶な自爆だぁ…」
351('A`):2009/04/14(火) 00:31:25 0
>>349
それがいいな
352('A`):2009/04/14(火) 00:42:50 0
商人が一番かわいいよ
353('A`):2009/04/14(火) 23:34:02 O
自分の町にイケメン集めたハーレム作って豪遊する商人♀
354('A`):2009/04/15(水) 01:30:33 0
〜バーグは〜ハーレムになりましたとさ
355('A`):2009/04/16(木) 02:04:00 0
女賢者は元遊び人でその癖が抜け切っておらず
間抜けだったり、パンツは派手なままがいいな
356('A`):2009/04/17(金) 12:52:19 O
やはりそこは理知的に…

「確かに色合いは派手で扇情的だ、だがそれは
私達が色合いから勝手に連想しているだけのこと
この色そのものが淫らなものではない

それに、仮にそのような連想が的を射ているとしても、
私自身が以前求められた淫らさを残しているという証左にはならない」




って言いながら表情がいつもよりぎこちなかったりすると良
357('A`):2009/04/17(金) 21:02:57 0
元遊び人だったせいで、寝るときはぬいぐるみを着る女賢者
358('A`):2009/04/18(土) 15:19:32 0
>>356
すまん、あくまでも俺の脳内設定だからあんたのを否定してるわけじゃないんだぜ
359('A`):2009/04/18(土) 18:29:32 O
>>358
こちらこそすまん…
俺も358の嗜好を否定する気は微塵もないし、それぞれ違った嗜好を持ってるのが当然だからな

それにつけても賢者はいいね
360('A`):2009/04/19(日) 15:48:00 0
女賢者は元の職業まで考えると妄想の幅が広がるよね
361('A`):2009/04/19(日) 17:50:53 0
それは他の職業でも言える気がす
362('A`):2009/04/20(月) 01:07:24 0
>>358-359
いっそ、それぞれ性格の違う女賢者を3人連れて行けばどうだ
363 ◆OW4jDecrBQ :2009/04/21(火) 19:04:01 O
この前の書き込み後から、また投下させてもらおうと少しずつだけど妄想を繋げてたのに…


また規制だとさ('A`)
プロバイダが割れるかなw
364('A`):2009/04/22(水) 01:23:45 0
>>363
全鯖永久規制のところ?
365('A`):2009/04/22(水) 01:25:10 0
>>363
妄想が形になったけど、携帯では書き込みにくいのなら
シベリアとかのレス代行使ってみれば?
366 ◆OW4jDecrBQ :2009/04/22(水) 20:55:35 O
>>364
削ジェンヌによると、
IP指定なし
全鯖規制
解除なし

…('A`)


>>365
携帯にメールで送ってコピペ、
で書き込んだことはあるけど、正直しんどいかな
携帯がヘボなせいかコピペ自体に字数制限があるし、
コピペ後に細かいとこ直したくなっても、触ると字数制限か何かで文が消えちゃう
かといって直に打つと、改行のバランスが難しかったり漢字が出なかったり…(;'A`)

シベリア…
そういえば、別板スレの糞コテがシベリアどうこうって言ってたな
調べてみる、トン

…休日に漫喫でもいいんだけどね、ついでに読みたい漫画あるし
367('A`):2009/04/23(木) 16:05:58 0
>>366
全鯖永久規制はちょっとやりすぎだよな
368('A`):2009/04/24(金) 20:51:16 0
だよね
369('A`):2009/04/25(土) 22:30:50 0
だから急に過疎ったのか
370 ◆OW4jDecrBQ :2009/04/25(土) 22:35:30 O
>>367-368
酷いよね(´・ω・`)

なんでも、
・埼玉あたりのネカフェから
・書くのは自衛隊系のみ

って話なのに、全鯖・IP指定もなしとか手抜きにしか思えない('A`)
削ジェンヌなんて、ボストロールの痛恨喰らってればいいんだ…
371('A`):2009/04/26(日) 02:14:42 0
yahooだろ?
ヤツ以外にも酷いのが大量に要るし
そもそもyahoo自体がとても酷いの一員だからついでだろ
372('A`):2009/04/27(月) 11:59:42 O
そーなのかー


書き込み規制なんて無いのがベストだけど、難しいね
373 ◆OW4jDecrBQ :2009/04/28(火) 22:40:43 0
>>371
(そんなに酷いとは)知らなかった

別段エロくもないし萌えもしない文章ですが、ゆっくり書かせてもらいます
あの人を待ちながら。


僭主が塔を去り、傍目には塔が安穏さと牧草地の風を取り戻したように見えた。
しかし、その外壁の向こう側には血と死の臭いのみが漂い、
それは柔らかな若草の匂いを否定するかのように塔の外側へと染み出ている。
もはやこの塔には死者しかおらず、消えた僭主を訪ねる者もいない。
今やこの塔を目指すのは、死臭を標に糧を探し求める獣たちのみ。
彼らが棲み付き、仔を殖やし、いつしか塔は再び魔境の姿を取り戻してしまうのだろう。


カンダタ一味は鮮やかに去っていった。それも、潰走ではなく物資をほとんど回収しての撤退だ。
2段重ねの伏兵にトラップと、次々に仕掛けに嵌めて警戒させたところでまんまと逃げ切る・・・
結局、追いかけた俺は馬鹿正直に突っ込んでいたから意味が無かったのだが、
冷静な追跡者から首尾よく逃げ延びるための周到な筋書きだと思わされた。
だが、相手の策をうだうだ言う前に、自分の軽薄さをもっと反省すべきなのだろう。
全く成長の無い自分でうんざりする。

それにしても、逃走の手際も見事なものだった。
ある程度準備はしてあったんだろうが、それを差し引いてもただの荒くれの集まりにできるような動きとは思えない。
一味は単純に強いだけの連中ではなく、統制の取れた一個の軍団だったのだ。
そんな連中を相手にして、無事でいられた…俺はまだ、旅を続けられる。
そう思うと、安心感が心の所々から波打って押し寄せてきた。
無謀にも寄せ集めの群れで精強な一軍に挑み、ほとんど全滅と言っていい中で生きていられた。
まして、無傷で済んだのは俺一人だけだ…
そう喜んではいたが、何か情報を得たわけでもない以上、実のところ状況は変わっていない。
それはつまり、依然手詰まりのままだという意味を持つ。
でも俺は、だからといって諦めていられるような人間じゃない。
そう言い聞かせるように強く念じた。

「服も元に戻せれば、便利なのにな」
回復呪文で自身を癒していた男の服装は、そこかしこ焼け落ち、あるいは黒く焦げ付いている。
「ここにいても仕方ない、部屋に戻ってみようか」
階上に戻ってみるとやはり金目のもの、役に立ちそうなものは何一つ残っていない。
これまで暴強を揮ってきた一味の塒とは思えない、がらんとした各階の部屋。
「まったく、何か残しておいてくれれば手土産程度にはなるんだが」
そこにあるのは、倒れた女の姿が二つ。
一つは黙して周囲に血だまりを作り、もう一つは小刻みに消え入りそうな呻き声を出す。
それ以外には何も見当たらない。
「用意周到な奴らのことだ、どこかに隠し部屋でも作ってないものか?」
そう言ったらしいバヤンの言葉に、俺の意識は向かなかった。
彼がしているように、抜け殻の内側のような部屋の壁を弄って調べていくような
繊細な注意力を向けられないでいた。
俺の意識を支配するのは、まさしく虫の息という例えが似合う喘ぎ声だった。
なぜそうまで意識を向けてしまうのか、それ自体どうでもいいことだ。
それと同様に、この女、レンのことなどどうでもいいことの筈だ。
どうでもいい筈なのに、俺は呻く彼女の身を案じている。
苦痛で満たされた彼女を感じて、たまらなく心配になっている。

ふと一言、
「疲れたのか? じゃ帰るか」
と、肩肘を張っていない声が聞こえた。
俺に気を遣ってくれたのか、それともただの気紛れなのか俺にはわからない。
わからない俺には答えることはできず、少しの沈黙が流れてから
「…あの二人も連れて行けば良いんだな?」
と俺よりはわかっていそうな言葉が続いた。
374('A`):2009/04/28(火) 23:02:15 0
経典「ンゴロンゴロ」に云う。

開くもの……ラ、繋ぐも…ゾーマ、招…れ…もの…ドー、見知る……………、甦るものルビス、…とすものマ…ス。
これら六のラスタ、その一が…らが地に現れる…き、ラスタとラ…タが引かれあい、…して諍い、
我らが地……のかたちを喪うで…ろう。
その日が来る…とのなき…う、我ら…なバラモンとなりて信…を続けよ。
常に身体にカル…を充たし、神獣の…力を信じよ。
我らの信心が神獣の糧と…る限り、その護りは侵されぬ。
忘れる勿れ。
我らがみ…「神獣バラ…スに祈るもの」バラモンであ…限り、喪滅の夜が我らを包むこ…はな…。

アヴィシュ歴38年、南方大陸の廃墟で発見・修繕された「ンゴロンゴロ写本」(所蔵・ポルトガ大臣ジョアン)より


川沿いの森の中、十数人の生き残りが寄り添って眠っている。
俺はいつも野営するときと同じように、寡黙な梟と酒を交わしている。
極力俺はいつもと変わりないように努めていたが、彼は違った。
彼には些か不似合いな饒舌で、男は話し始めた。

「ただの御伽噺だと、少なくとも俺は思っていた。幼い頃から、何度も聞かされた神話。
神獣バラモスのアンゲル放伐譚。アンゲル追放後の、ネクロゴンド盆地開裂。
人の集う地となった、ネクロゴンドの守護に就く神獣バラモス。」

「15年前のあの日、御伽噺は終わった。」

「ネクロゴンドの山間に開けた盆地に、俺たちの町があった。
身寄りのなかった姉と俺は、町の自警団で神殿の警備を仕事にしていた。
双剣の姉と、格闘術の俺の二人で、『信ずるものたちのための社』は護られていた」
長く口を動かすことに慣れていない所為か、時々言葉に詰まりながら話し続ける。

「……俺たちは、いつも二人寄り添って生きてきた。
両親を亡くして、お師さんに引き取られた日も。
姉が双剣の遣い手として、初めて人を斬った日も。
俺が武闘家として、初めて人の頸を折った日も。
お師さんが決闘に破れ、再び二人きりになった日も」

「奴が来た、あの日までは」

あの夜、篝火に照らされぼんやりと姿を現した、奴が言った。
「ここが、精霊ルビスの祠…か?」
375('A`):2009/04/29(水) 02:01:35 0
GJ
規制から復帰?
376 ◆OW4jDecrBQ :2009/04/29(水) 18:19:12 O
>>375
解除は来てない、当分来そうにない('A`)
漫喫行って漫画読みがてら書き込んできたよ
377('A`):2009/04/30(木) 21:55:17 0
そうか、早く解除される日が来るといいね
378('A`):2009/05/01(金) 22:51:40 0
>>318
需要はあるのでお願いします
やはりスミスは親友ですか?
379('A`):2009/05/02(土) 11:15:50 O
>>378
遅レスだなw
俺も読みたいけど
380('A`):2009/05/03(日) 07:27:00 0
同じくw
381('A`):2009/05/03(日) 13:56:36 0
女戦士のあの格好は誘ってるのか?
たまらんね
382('A`):2009/05/03(日) 17:25:39 O
ただしイケメンに限る?


戦士だから強ければ行けるかもしれん
383('A`):2009/05/04(月) 09:35:48 0
\避けたらマジ殺す!/
      /\   /\ < はぁ!?お前が死ね!    
     /   \/   \                   /\
    / / u    / / u    ',                  //  ',
   / /  飛 / /  角 u ',                 //   ',  ←香車
   / / \車 / /\. 行   ',\             /./    ',\
  /_/__\/_/______',              .//_____',
     /\ 煤@/\   /\ <ここは俺が     
     /   \ /   \/   \             /\
    / /     / /     / /     ',            //  ',
   / /  飛 / /  角 / /  歩   ',          //   ',  ←香車
   / / \車 / / \行 / /\. 兵   ',\       /./    ',\
  /_/__\/_/__\/_/______',        .//_____',

      /\    /\   
     /   \ /  u\ /\
    / / u    / / u    //  ',
   / /u 飛 / /  角  //   ',  ←香車
   / / \車 / / \行 /./    ',\
  /_/__\/_/__\ //_____',
384('A`):2009/05/06(水) 10:14:22 O
そういう扱いをされて死んだ者の成れの果てがくさったしたいやグールである


かもしれない
385('A`):2009/05/07(木) 22:52:08 0
裏の無い歩兵=喪男
386('A`):2009/05/09(土) 10:41:42 0
喪兵
387('A`):2009/05/10(日) 20:18:35 O
士気の低い、覇気のない前衛を蹴散らして周囲を見渡す。
すると後陣に控える、王候貴族とおぼしき着飾った者たちが見える。
仲間と息を合わせて、其奴らめがけて炎を吐き付けてやると、蜘蛛の子を散らすように逃げ惑っている。
そのうちの一人に近付いて構えると、其奴は小動物が怯えるような声を上げて腰を抜かした。
私は無意識に、底意地の悪い笑みを滲ませていたらしかった。
其奴はますます怯え、腰を落とした砂地に染みを作りだした。

殺す気も失せた私は、其奴を一瞥して激戦地へと踵を返した。

<或る邪悪な魔道士の日記>



たった1行で語られる喪兵
388('A`):2009/05/12(火) 01:09:03 0
すげえ
389('A`):2009/05/12(火) 12:18:20 0
勇者ニートが再び出現したらスレはどれくらい進むのか・・・
390('A`):2009/05/12(火) 21:34:19 P
あの日あの時、あの男は無防備に立ったまま「ルビス」と口にした。
こともなげに『甦るもの』ルビスの名を、我らの地にわざわいなすラスタの名を奴は口に出した。
俺はけして敬虔なバラモンではなかったと記憶しているが、奴の緊張感のない態度に微かな苛立ちを覚えた俺は、
微かに殺気を臭わせるように意識して声をかけた。
「…ここはンゴロンゴロに記された我らバラモンの聖地…余所者がみだりに立ち寄ってよい場所ではない」
「やれやれ、驕りだな」
奴が続ける言葉、その口調は呆れに満ちているように聞こえた。
「個人が他者の行動の可否を定める権利は、これを認め得ない」
こいつ、この期に何を、言っている…?
これまでに出会った誰とも異なる、まるで人ではない何者かの声を聞いたかのような感覚だった。
それでも俺は得体の知れない不安感を押し殺し、奴の行く手を遮ろうと無言のまま立ちふさがった。
「お前と問答をする気はない。ここは我らの守護者たる神獣バラモスを祀る社、お前には用の無い場所のはず」
「…姉さん」
相対する俺と奴の間に凛とした声が響き、奴との間の気の歪みを裂いた。
凛としていながらも優しく暖かい響きを感じるが、その裏に冷淡な鋭さを間違いなく内包しているのは、
それが普段耳にする、俺に宛てられた声とは別物だからなのだろう。
姉は滑らかに奴の傍に取りつき、一対の軽い剣先を胸元に突き付けて訊ねた。
「選べ。服従か、信仰か、それとも流血か」


時折話を止めて酒瓶に口をつけ、かさついた唇を濡らしながらノガレは話し続ける。
そこに、いつもの最低限の言葉しか発さない寡黙な梟はいない。
391('A`):2009/05/12(火) 21:36:07 P
顎の先に剣、そして鳩尾の辺りに剣。
奴の眼に、これら一対の剣は映っているのか。奴の耳は、姉の話を聞いているのか否か。
いや、そもそも奴は姉の存在に意識を向けているのか。
どの点についても、どうにも掴み辛い反応しか示していない奴だったが、
一拍置いて姉を一瞥した眼には明確な不快感が映っていた。
「俺は蒙昧な信仰者の言になど従わないし、愚者が思い上がるのを笑って流せる程おおらかでもない」
「黙れっ!!」
姉の声は春風のような暖かさを失った、姉の剣は軽さを……持ち替えるだろう。
先にも触れたかもしれないが、俺にはあまり信心が無かった。鍛錬と日々の暮らしを両立できるから、という
単純な理由で俺は警護を引き受けていたが、姉は違った。
心からバラモスの守護を信じていた姉ゆえに、その信仰を否定する暴言に激し……………。
だが、………所者の血など撒き散らしたくはない。最後通告としてもう一度、脅しをかける。
はずだった。
少なくとも俺にはそう見えていたし、後の姉の態度を思い……りその推測は正しか…………
392('A`):2009/05/12(火) 21:36:53 P
…………っッ!?
ついウトウトと釘を打ってしまっていた。どうも、昔話は眠くなってしまう。
国や戦士団の興亡にならば、学ぶべきことも多いからという意識のお陰で身を入れていられるのだが。
一人の凡人の半生に、そうそう価値ある教訓が見出せるとは思わない。
それが得られるほどの濃密な生を重ねること、それは永く永く語り継がれる有史以来の英雄にだけ与えられた蜜月だ。
とはいえ、この男がこれだけ長く話し続けるのは10年来の付き合いの中でも記憶にない。
どうしても俺に伝えておきたいのだろう、あの若い魔術師との因縁を。
俺は友として、その声が紡ぐ昔話を洩らさず聴き続け、理解してやらなければならない。
それが彼の、願いなのだから。

当のノガレはいつもの酒宴と何ら変わりなく、少し赤くした頬の上に丸い瞳を据わらせて酒を味わっている。
俺の視線に気付いたのか、彼の口が酒を泳がせるのを止めた。
393 ◆OW4jDecrBQ :2009/05/12(火) 21:41:34 O
>>390-392>>373-374の続きです

シベリアのレス代行をお願いしてみました
394('A`):2009/05/13(水) 20:56:33 0
お疲れ様です
395('A`):2009/05/13(水) 23:51:44 0
内容を読む前にまずPつけてでも復帰してくれた
その意気込みに心から拍手を送りたい
396('A`):2009/05/15(金) 12:47:01 O
関係ないけど、シベリア使うとPつくの?

PHSだと思ってた/(^o^)\
397('A`):2009/05/15(金) 18:45:45 0
モリタポ買って来てp2.2ch.net使えば規制されてても書き込めるんだがPが付くんだよ
つまりリアマネ消費して書き込んでる
398('A`):2009/05/15(金) 22:27:24 0
金をかけてまでやってくれてるのか…
399('A`):2009/05/16(土) 13:58:30 0
レス代行してくれた人がモリタポ買ってるのであって
書いてる人が買っているわけではないと思う
400 ◆OW4jDecrBQ :2009/05/16(土) 15:53:49 O
その通りです
誤解されてるようですが、俺はモリタポ持ってません

そもそも書き込むためだけにモリタポ買って(リアルマネー使って)まで
「俺の文を読んでくれ!」
なんてできるほど自信家ではないですw
401('A`):2009/05/17(日) 16:30:56 0
今から初めの方から読んでみます
402('A`):2009/05/19(火) 00:06:35 O
そういえばまとめサイトがあったよな

久しぶりに勇者ニート読むか
403('A`):2009/05/20(水) 15:31:54 0
勇者ニート帰ってこないな
規制に巻き込まれたのだろうか
404('A`):2009/05/21(木) 17:34:34 0
最近姿見ないな
405('A`):2009/05/22(金) 22:34:45 0
でも、俺は待っている
406('A`):2009/05/24(日) 01:55:56 0
こういう時は単発妄想で凌ぐか
407('A`):2009/05/24(日) 04:46:13 0
僧侶をムリヤリ戦士に転職させてみたい
408('A`):2009/05/25(月) 02:15:32 0
ビキニアーマーで羞恥プレイですね
409('A`):2009/05/26(火) 09:03:43 O
自分の脳内設定を人に分かるように説明するのって難しいな
410('A`):2009/05/26(火) 20:09:50 0
昔短編をひとつ投稿したことがありまして、
最近また投稿してみよっかなーって思ってるんですが
需要とかはありそうですか?

まとめサイトの更新が当分ないのがなんか気になる・・・
411('A`):2009/05/26(火) 20:37:41 O
需要…無いはずがないじゃないか!
待ってます
412('A`):2009/05/26(火) 23:50:30 0
あげ
413('A`):2009/05/27(水) 01:22:22 0
今このスレでの需要は限界まで高まっている
414('A`):2009/05/28(木) 00:57:10 O
wktkしながら待ち
415('A`):2009/05/28(木) 22:44:24 0
勇者ニートどうしたんだろな
416('A`):2009/05/28(木) 22:50:56 O
まだこのスレがあったことが驚きだ
417('A`):2009/05/29(金) 07:22:21 O
4人全員であぶないみずぎ着てカンダタに挑もう
武器は皮のムチな
418('A`):2009/05/30(土) 10:33:33 O
男4人か女4人かで見方が変わるな
419 ◆OW4jDecrBQ :2009/05/31(日) 13:39:48 0
間が空いてしまいました(;´・ω・)
漫画読みながら、ネカフェから送信…

>>392の続きです


……………

木々に遮られ、薄くなった日光が僅かに届く朝だ。
俺の体は、昨日の酒がそこに残っていることをはっきりと教えてくれる。
体の節々にそのサインを感じながら、二度寝しないことだけを目的に頭を働かす。
今朝は自然と、昨日の酒の肴、友が話した昔話を思い返していた。
身の上話としてはよくある類のものだろう、愛しい者の仇討ち、別段もの珍しさもない。
だが、その内容には少し引っかかるものを感じた。
15年前……俺は若かった。
糞の役にも立たない安いヒロイズムに中てられていた、今思い返せば気恥ずかしさを呑み込むしかない、そんな頃のことだ。
友もまた、若かったことだろう。その頃の姿形とは、俺も友も違っている。
ならば、昨日の奴も?
昨日の奴の姿は、20代半ばほどと見える青年だった。15年前の姿は……?

俺は友に対して協力を惜しむつもりは毛頭ない。
他人の空似だった、なんてオチじゃ困るぞ、ノガレ。

こうしてとりとめもなく考えを巡らせていた間に、ほぼ全員が目を覚ましたようだ。
「マリウスさん、これからどこへ行くんスか?」
手下の一人が訊ねてきた。疑問を持つのも当然だ、こういうときは解り易く教えてやるのが智者の義務というものだろうな。
「ここよりもう少し東の河を渡った先、乾いた山々を南に越えてバハラタという街を押さえる予定だ」
「はぁ」
「お、そういえば俺もまだ聞かせてもらってなかったな。
 なぜバハラタ……あんな田舎町に何があるってんだ? マリウスよ」
注目が妙に集まってきた。
こうなると少しやりにくさを感じてしまう性分だが、折角の機会だ、上手いこと伝えてみせようじゃないか。
「いい儲け話があるんだ、あの辺りには。まさに『金の成る木』の話がな」
刺す、という程には強くない、軽く触れられたような視線を四方から感じた。
それとほぼ同時に聞こえるざわめきが微かに俺を高揚させる。それを感じたまま、続ける。
「最近、ポルトガで『胡椒』というものが流行っている、この話はどこかでしたと思うんだが……
 とにかくその『胡椒』が、ポルトガ貴族たちの間で随分高く取引されている。
 そして、その『胡椒』はバハラタ近辺でしか手に入らないものらしい」
「ふむ、そこらの街や城、貴族とかを襲うよりもそれを扱ったほうが割がいい、ってことか?」

……一見与し易いように見えるがけして馬鹿ではない、それが俺の王。
話しているのが楽しくなる種の人間でもある。
俺の安楽。
俺の養分。
俺の安康。
俺の糧。
俺の安穏。
俺の滋養。
俺の、生きるために凡そ必要な全て。

「はい、収入基盤が安定していれば、他の事はどうにかなるものです。それに…」
「あの〜、その『胡椒』て、何なんスか?」
…邪魔を、するなよ……



その所在を、おそらくは誰も知らない北国の森のそのまた奥。
呪文で視覚的にも隠匿された、憂き世を離れた閑けさの中に屋敷が佇んでいる。
そこでは偉大なる勇者の子が骨身に安息を与え、またその子よりも能く勇者を知る屋敷の主が
手折られた花の回生に力を注ごうと臨んでいた。
420('A`):2009/06/02(火) 07:28:43 O
おつほしゅ
421('A`):2009/06/02(火) 19:33:34 0
久々の投下だな・・・
422('A`):2009/06/03(水) 17:30:16 0
おつかれさん、これから読むよ
423('A`):2009/06/05(金) 08:02:31 O
もょもとはスレをまもっている
424('A`):2009/06/06(土) 16:11:11 O
暑いな

こんな日なら、僧侶のあの子も魔法のビキニを着てくれるかな
425('A`):2009/06/07(日) 12:37:44 0
着替えを覗きたいです
426('A`):2009/06/08(月) 19:54:06 O
消え去り草が手に入ったら、俺…

女賢者と一緒に風呂に入るんだ…
427('A`):2009/06/09(火) 08:55:58 O
賢者「闇のランプ」
428('A`):2009/06/09(火) 10:45:23 O
>>426
女賢者「フン、田舎者の童貞が…」
429('A`):2009/06/10(水) 01:28:05 0
知識は沢山あるけど実践経験がゼロの女賢者とエッチ
430('A`):2009/06/11(木) 11:49:16 0
元遊び人なら経験も凄そう
431('A`):2009/06/11(木) 14:22:30 O
遊び人はもう男に飽きて経験の無い女の子をいじめるイメージ
432('A`):2009/06/12(金) 14:21:47 0
レズ?
433('A`):2009/06/13(土) 01:47:28 O
>>427
商人男「田村きいろ乙」


>>431
遊び人女「女遊びは芸の肥やしや」
434('A`):2009/06/13(土) 18:06:25 0
435('A`):2009/06/14(日) 18:24:27 O
あぶない水着
パフパフパフパフ・・・
436('A`):2009/06/15(月) 21:34:05 0
魔法のビキニ
437('A`):2009/06/16(火) 20:35:41 0
様々な木々が好き勝手に生い茂り、競い合うように背を伸ばす森の深奥。
ひとときの憩いの中で育つ少年の肉体に力は宿る。
肉体は安息を知り、しかし精神は安穏を忘れている。
休められることのない精神に休息を与えたならば、そこに宿るものは何であろうか?

十二分の睡眠を取り、誰に起こされるでもなく瞼を開いた。
…ここへ帰り着いたのは、少し薄暗くなっていた頃だろうか。
「この二人は俺が処置する、お前は寝ておけ」
簡素な作りだが大きく、部屋も多そうな…屋敷と呼んでも良さそうな木造の家に入った俺たちには、
まずは怪我人と死体を処置する必要があった。
が、俺はただ「寝ろ」と指図された。何処で? と俺が思うとほぼ同時に、
「……あぁ、そうだ…こっち側の奥の部屋なら何処を使ってくれてもいい」
向かって右を指した主の言に従って、適当な部屋のテーブルに剣と荷物を投げ出し、
身体は少し埃っぽいベッドに無造作に預けた。

そして、気付いたのが今、朝を迎えた頃だ。
特に何かをしようというわけでもないが体を起こす。
その動作には、あらゆる不調も障害も感じられない。
十分すぎるほど眠ったせいか、すこぶる体調が良い。だが…
それが、今何の役にも立たないことを俺は解っている。
自分の身体に漲る力と、それを活かす事のできない苛立ちが入り混じって気分が滅入る。
俺は、力なく体を寝かせた……
438('A`):2009/06/16(火) 20:37:45 0
おぼろげに、ドアの開かれる音と人の気配を察して夢から覚めた。
寝ぼけ眼に何の夢だったかを思い出そうとすると、急に感覚の鋭さ…
まさに研ぎ澄まされた感覚と呼ぶべきものに見舞われる。
目は手許の毛布の毛羽立ち一つ一つを捉え、耳は来訪者の息遣いを聞き、
鼻は彼の持つパンが半焼けで、またサラダのドレッシングが不自然だと嗅ぎ付けていた。
あまり起き上がる気分じゃないが、仮に彼を追い返しても、この鋭さのままもう一度眠ることなどできそうもない。
本当に、体の調子が良い。だが嬉しくはない。
「全く…もう日が高いぞ」
呆れた口調と平静な表情、そのどちらが彼の本心なのか考えるでもなく察している自分がいる。
「健康な者は、顔を揃えて食卓を囲むものだろう」
仕方なく、促されるままに部屋を発った。
439('A`):2009/06/16(火) 20:38:43 0
泰然と歩く彼の後ろを、主なのだから当たり前だと妙な納得をしながら従いていく。
廊下の先、先に座っていた少女と主、彼ら二人にはやや大きい四角い卓を俺が挟む形で着席した。
動きの少ない少女に微かな違和感を感じながら、彼女がそうするようにパンに手を伸ばす。
パンを取って齧り、噛みながらサラダボウルに目をやったとき、思い出した。
サラダにしては不自然、不可解な香りを放つそのボウルは、先ほどまでバヤンが持っていたものだと。
明確な根拠はないが、どうも良くない予感がする…
俺はその存在を無視しようと知らぬふりを決め込んだ。
「もりもりたべやさい」
やさい…俺は聞こえないふりをする。
「前衛は体が資本ですよ」

…?

先のふざけた台詞とは別の側から聞こえた、生真面目で低い調子の女の声。
そこには、少女と主しか居ない。
440 ◆OW4jDecrBQ :2009/06/16(火) 20:52:26 O
>>437-439は前のカキコの続きです


さすがシベリアだ、全鯖規制でも何ともないぜ!
441('A`):2009/06/18(木) 22:02:39 0
おっつー
442('A`):2009/06/20(土) 14:36:59 0
早く解除されるといいね
443('A`):2009/06/21(日) 23:49:50 0
7月の下旬に解除されるという話があるらしい
444('A`):2009/06/23(火) 20:40:13 O
hage
445('A`):2009/06/24(水) 04:32:58 O
YBBユーザーは諦めた方がいいの?
446('A`):2009/06/24(水) 14:45:44 0
最近規制多すぎるよね
447('A`):2009/06/25(木) 21:54:29 0
通報する奴多いから
448('A`):2009/06/27(土) 03:37:55 O
通報されるべき奴がされてないのにな
449('A`):2009/06/27(土) 13:39:52 0
そろそろ妄想ネタでも語りますか
450('A`):2009/06/28(日) 01:38:47 0
通報されるべき奴が多すぎて通報しきれてないだけ
451('A`):2009/06/28(日) 10:21:00 O
やっぱりお前ら、最強モテモテ勇者=自分で妄想するの?
誰か万馬券当ててウハウハな勇者=自分で妄想する奴はいないの?
452('A`):2009/06/28(日) 19:01:24 O
いつもはおちゃらけスケベで女性陣から疎まれている
だがいざという時にはクールで頼れる男に変身するから何だかんだで信頼は厚い
それが俺
453('A`):2009/06/29(月) 01:07:48 0
>>451
女キャラに虐められる喪勇者
妄想でもこんなんだからモテない
454('A`):2009/06/30(火) 15:03:56 0
それもいい
455('A`):2009/07/01(水) 20:30:09 0
「いつも良いこと言うね、イレーヌは」
「兄さまがいつもいつもふざけてばかりいるからです」
先ほどより少し荒い語気で少女は…

……これはどういうことだ??
見た目にはどうみても、数日前から何度も顔を合わせている例の少女だ。
声も、あの我が侭そうな娘のものに聞こえる。
だが、その仕草や口調…そもそも呼ばれる名が違う。
それに、何故か解らないがあの金髪の娘と接している気がまるでしない。
…いや、それもどうでも良いことだろう。そんなことを考えて何になる、俺には…

「…気付かないほうが可笑しいか」
微かに苦笑を示しながら主が呟いた。
きっと、相応に訝しげな表情と視線を少女に向けてしまっていたのだろう。
だが、俺は既にそれを消散しようとしている。
そんな動きを知ってか知らずか、主が続ける。
「できれば、今はそ知らぬふりをしていてくれないか?
 いつか俺から話す。……その話を信じてくれるかどうかが不安だが」
俺はただ頷いた。気にはなる。だが、彼らのことなど知ったところで俺に残るものは何も無い。
俺には――
「そんな話は終わりにして、今は食べましょう」
俺の意識は内側へ、唯一つ自分が為すべきところについてのみ向いていた。
とても外界には注意を向けられず、ただ与えられる声に従って料理を口へ…
456 ◆OW4jDecrBQ :2009/07/01(水) 20:44:26 O
↑は俺です
質量ともに……な気がしますが、保守を兼ねて…


あっちの世界の自分が、少しずつ人間らしさを取り戻しているような
457('A`):2009/07/03(金) 07:46:20 O
夢を見たぜ

相手の鎧だけを斬る剣術をマスターして武闘家を襲ったぜ
458('A`):2009/07/03(金) 13:02:52 0
>>456
乙です
459('A`):2009/07/04(土) 15:05:02 0
>>457
FFTのアーマーブレイクみたいだな
これで女の子達の服を破れるね
460('A`):2009/07/05(日) 18:09:04 O
ネタはないけど


浮上!

461('A`):2009/07/06(月) 12:04:48 0
下げてもいいんだよ
書き込めばね
462('A`):2009/07/07(火) 13:06:02 0
そういうことです
463('A`):2009/07/08(水) 18:44:06 0
20日は規制解除の日
464('A`):2009/07/08(水) 19:53:34 O
>>463
> 20日は規制解除の日


YBBはいつ?
465('A`):2009/07/09(木) 00:09:43 0
9が3みたいだったらここに妄想かいていいのかな?
すれ違いかな?
466('A`):2009/07/09(木) 14:19:55 O
もうなんでもいいと思うよ
前5かなんかで書いてた人いた気がするし
467('A`):2009/07/09(木) 19:06:13 O
ドラクエならいいんじゃね
3が一番妄想を広げやすいってだけで
468('A`):2009/07/11(土) 05:41:07 0
3はパーティーメンバーの設定はプレイヤー任せだからね
469('A`):2009/07/12(日) 13:27:03 0
ドラクエなら何でもいいよ
470('A`):2009/07/13(月) 20:20:49 O
関係ないけど、9微妙じゃね?
471('A`):2009/07/13(月) 21:23:58 0
DSはやらない
472('A`):2009/07/14(火) 02:04:11 0
>>470
そうなのか?
473('A`):2009/07/15(水) 01:12:39 0
まだ買ってない
474('A`):2009/07/15(水) 01:17:26 O
>>472
ラグかったりテンポがいまいちなのもあるが
何より辛いのはドラクエらしいシナリオの盛り上がりをいまいち感じないことかな

最後まではわからんけどな
475('A`):2009/07/15(水) 03:51:16 O
全員遊び人にしてバラモスも遊び人にしたい
476('A`):2009/07/15(水) 12:34:18 0
ある意味遊び人だよね
バラモス
477('A`):2009/07/16(木) 21:45:18 O
そろそろ誰かSS投下を…
みんな9やっててそれどころじゃないか
478('A`):2009/07/18(土) 10:26:02 O
バブルスライムでオナホ作ったら儲かるかな?
479('A`):2009/07/19(日) 05:27:36 0
普通のスライムのほうがイイと思う
480('A`):2009/07/19(日) 08:56:57 0
バブルはどっちかというとローション
481('A`):2009/07/20(月) 16:45:13 O
スライムのオナホ
バブルのローション
ホイミンの触手


完璧じゃね
482('A`):2009/07/20(月) 23:13:45 0
SS投下してる人の規制が解除されましたね
483('A`):2009/07/21(火) 22:48:33 0
おめでとう
484 ◆OW4jDecrBQ :2009/07/21(火) 23:06:15 0
規制解除キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

復活は少し先になりそうですが…


>>483
ありがとう
485('A`):2009/07/23(木) 07:55:24 O
おめでとう
486('A`):2009/07/24(金) 15:31:58 0
規制はウザいよな
487('A`):2009/07/25(土) 16:47:09 0
よかったじゃん
488('A`):2009/07/26(日) 22:09:56 O
携帯厨だから経験なくてわからんが、規制って辛そうだな
489('A`):2009/07/28(火) 12:31:05 O
9が言われてる程悪くないほす
490('A`):2009/07/29(水) 05:44:15 0
あれ悪評の大部分は任天堂のライバル会社の工作だからなぁ
491('A`):2009/07/30(木) 12:10:58 0
やっぱりそうなんだ
492('A`):2009/07/31(金) 18:50:13 0
おまいら9やってる?
493('A`):2009/07/31(金) 19:30:22 0
いや
494('A`):2009/08/01(土) 00:57:07 0
まだDS買ってない
495('A`):2009/08/01(土) 08:23:52 0
ゲームやる暇が無い
496('A`):2009/08/02(日) 16:19:26 0
妄想だけはしたい
497('A`):2009/08/03(月) 01:08:37 0
9は妄想の余地ないな
仲間がただの戦闘人形だし
主人公がただの人間ですぐルイーダにいけるならよかったのに
498('A`):2009/08/04(火) 12:43:23 O
イベントに絡まないから絡まないなりの妄想をする
フィールドとか町とか戦闘中とか
499('A`):2009/08/05(水) 02:33:50 0
3と同じだな
500('A`):2009/08/06(木) 16:24:40 0
ついに500超えた
501('A`):2009/08/08(土) 09:23:03 O
HP500なら相当だな
502('A`):2009/08/08(土) 13:11:19 0
3や5ならレベル90以上だ
503('A`):2009/08/09(日) 20:33:34 0
うん
504('A`):2009/08/11(火) 07:14:47 O
静岡あたりでヤマタノオロチが暴れたらしい
505('A`):2009/08/12(水) 16:48:50 0
地震は奴の仕業か
506('A`):2009/08/13(木) 14:57:56 0
おとなしく女の子捧げときゃよかったのに
507('A`):2009/08/14(金) 12:15:37 0
捧げに行く途中でお持ち帰り
508('A`):2009/08/15(土) 18:13:21 0
するよな
509('A`):2009/08/15(土) 23:56:52 0
ヤマタノオロチを?
510('A`):2009/08/16(日) 01:23:14 O
レイプ
511 ◆OW4jDecrBQ :2009/08/17(月) 01:19:46 0
「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁぁぁ!!」
口の中が熱い、痛い!
サラダの表面を覆っていた汁に触れた辺り、舌や上あご、歯茎…それらの悉くを
硬いトゲトゲで激しくこすり続けられている!
焼けてしまう!! 灼けてしまう!!!
もう、焼き付けられる激痛以外は感じられそうもない。
しかし、それが少しずつ薄れ、俺の意識そのものが途切れがちになっていくのは感じられた。

「失敗ですね、兄様。…原因は?」
「先に回復してやろう」

…………………

お久しぶりです。
冗長なだけで、何かもう色々とあれですが…妄想を続けます



口中を荒らしまわった野火の残り香は全て消えている。
「気がついたな」
「浄化液で念入りに漱ぎました、後遺症はないはずです」
男はともかく、少女には反省の色があまり感じられない。もとより、感情そのものを感じないが。
「済まなかった」
「私が効果を欲張ったせいです」
ただ、何ら苦痛の残ってない身には、特に憤りは湧かなかった。
「それにしても、あれは何なんだ?」
つとめて平静な口調で訊ねてみた、するとやや勿体つけたような調子が返って来る。
「説明の義務があるな、頼むぞイレーヌ」
「自分で説明するのが面倒なんですね、兄様」「うっ」
「…説明しましょう。あれは一言でいうと増強剤です。天然に存在する人体増強成分を抽出・濃縮して
 大量摂取を可能にし、短時間での肉体強化作用を…」
あどけなさのない少女が鋭い眼と言葉で語り出したが、俺には意味がよく解らない。
「分かり易く言うと、強くなれるお薬を作ってみようって話さ」
なるほど、とても分かり易い。
ん? と、いうことはあの時も…知らぬ間に一服盛られていたが故の剣捌きだったのか?
……俺は今も、彼らに頼らなければ満足に戦えないのか?
「もっと詳しく教えてやれば、このお兄さんも悩まずに済むんじゃないかな?」
「この人の考えに、特に興味はありません」
既に鋭さを失くした視線は俺に向かず、空を泳いでいる。

何かを思い出したかのように男が切り出す。
「閑話休題…お前に頼みがあったのを忘れてた。イレーヌ、そろそろ試験室に戻りなさい」
少女が素直に奥へ退がるのを確認しながら男が続ける。
「あの魔法使いの子…名前なんだっけ、あの子の看病をしてやってくれないか?」
「回復具合が良くないのか? だったら、なおさら俺の出る幕なんて…」
彼に治せない怪我が、俺に治せるものか。特に何も考えず、俺は素直に反駁しようとしていた。
「いや、身体には問題ないはずだ。まだ意識が戻っていないが、そろそろ目覚めるだろう」
「だったら…」
「あの時の様子じゃ、精神的に問題が起きるかも知れん。そっちには俺の出番こそないよ」
これこそまさに気のない返事、という見本のような返答だった。
「わかったよ」
「ついでといっちゃ何だが、留守を守って欲しいのさ。
 目覚めたあの子がイレーヌの試験室に近づかないように」
「そんなに信用していないのか?」
「イレーヌを、な。あの子の『研究』で数年来の友人を失った」
俺は言葉を返すのをやめた。
「夕方までには帰ってくるよ、考え得る最高の蘇生法のために準備が要るだけだから。
 魔法使いの子…レンだっけか? 〜の部屋は右手の奥から2番目な」
この男が手を尽くしてくれている、俺はそれだけで十二分に満足し、感謝すべきなのだろう。
俺は椅子を持って部屋に入り、座って彼女の様子を伺うことにした。
512('A`):2009/08/17(月) 13:56:13 0
久々の新作乙
513('A`):2009/08/19(水) 11:53:35 O
仲間は遊び人、僧侶、魔法使い
全員黄金の爪を装備
514('A`):2009/08/20(木) 21:53:16 0
危ない水着最高
515('A`):2009/08/21(金) 23:33:35 0
同意だ
516('A`):2009/08/22(土) 05:22:23 0
まほうのビキニのほうが
517('A`):2009/08/22(土) 22:44:31 O
まほうのビキニってあった??
518('A`):2009/08/23(日) 01:29:45 0
3にあるよ
519('A`):2009/08/23(日) 22:41:41 0
キングマーマンが持ってるよね
520('A`):2009/08/24(月) 15:57:30 0
キングマーマンが持ってるよね
521('A`):2009/08/25(火) 20:27:20 O

      ______
      \       \  _,..--‐‐‐ァ
       \       ∨    /
   _,..-‐‐‐┘      .|   ∠..__
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 / /  .|  /  /`;=-、  '´,-=、'|.,ヘ |\|    _____________________
 '´  /| .r:v〈 | |i゚|   '|i゚| 「 l/7| |    /
    |/| /ヽハ ` ̄ 〈!.  ̄´ !o./\|  < あんたらみたいな喪男が勇者なんかできるわけないじゃない、真の勇者は私よw
      l' ._|Vヘ   `ー‐'  / V^\    \_____________________
       / ヽi >.、    イ-‐'´  .〉
    / ̄\_    .`二´`ー-、  ,イ
    |,ィ'⌒ヽ  \ `ー、 __   ├、
    |/´ ̄ヽl   \_`ー-、
522('A`):2009/08/25(火) 20:38:53 0
どうぞどうぞ
523('A`):2009/08/26(水) 23:54:12 O
逆に考えるんだ
喪男なのに勇者にさせられてしまった、
そう考えるんだ
524('A`):2009/08/26(水) 23:55:30 0
女勇者と一緒に旅をして篭絡すればいいだけの話
525('A`):2009/08/26(水) 23:56:46 O
ルイーダで仲間つくれずボッチ

526('A`):2009/08/28(金) 20:46:19 0
だからこそ一人旅、リアルに一人旅
527名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 11:40:55 O
久しぶりに1やりたくなってきた
528('A`):2009/09/02(水) 20:45:11 O
1のフィールド画面での音楽の暗さは異常
529('A`):2009/09/03(木) 23:35:12 0
暗さがいいよね

2の三人集まる前とか、4の4章とかもイイ
530('A`):2009/09/04(金) 19:19:36 O
4はミネアとマーニャの章の音楽がかっこいいよな
531('A`):2009/09/06(日) 00:46:18 O
9やってるんだが、バラモスが
「ふたたび生き返らぬよう腸を食いつくしてやる」
て言うんだけど
当時は内臓が残ってないと蘇生できない、みたいな設定が主流だったのかな
532('A`):2009/09/07(月) 08:00:03 O
普通に生き返るけどな
533('A`):2009/09/08(火) 09:10:27 0
流石のバラモスも、主人公達が何をやっても生き返る反則集団だとは気づいてなかっただけと言うことだろ
他の人物達は殺されたらそれまでだから
534('A`):2009/09/11(金) 20:33:17 O
ある意味格差社会だな…
535('A`):2009/09/13(日) 06:34:15 0
はした金よこして魔王倒して来いとか無茶なことを言うくらいだぜ
その代償としてなら不死身化は安すぎるだろう
536('A`):2009/09/14(月) 21:43:29 O
生き返るとは言っても、普通に痛いだろうしな
537 ◆OW4jDecrBQ :2009/09/16(水) 00:49:22 0
俺は黙って、椅子に腰掛けている。
ただ一つ、今は決して仇討ちのことを考えないこと、それだけを心に決めて。
ここに坐っている以上、何を考えたところで身悶えするだけなのだから。
……しかし、そうしている以上何もできなかった。
どれだけの時間坐っていられたのかわからないが、気付いた時には席を立っていた。
とっくに解っていることだが、自分にとってそれが殆ど全てなんだろうなと思うと少し焦った気がした。
だが今は、それ以外の微かなもの、バヤンに対する最低限の責任としてこの部屋にいるべきだろう。
手持ち無沙汰な自分を紛らわせたくて、部屋の中に視線を泳がせる。

目の前、横たわる女が動くことはない。
彼女の寝顔は安らかではないが、苦悶を色に表してもいない。
そこには表情も無かったが、確かに血が通っている。

目線を上げる。
部屋には様々な物……ガラクタのようなものが山と積まれ、窓以外の壁の部分はどこも隠れている。
右を見れば外の木々が微かに揺らぐものの、それ以外はどこを向いても大抵ガラクタでしかない。
ここまでガラクタだと、自分がくぐったドアも実はガラクタの一部だったのではないかと思えてくる。
そんなガラクタたちの中、古ぼけた小さな木箱が一つ目に入った。
その木箱がやけに興味を引いたので、俺は暇つぶしに箱を開けてみる。
軽く埃を払ってから箱を開けると、その中には黄色い輝きが一粒、煌めいていた。
その輝きはうねるように俺に近づいてくる。

気がついたとき、俺は虚ろな空間に浮かんでいた。
そこには妙齢と見える金髪の女以外、何も無く……何も無い空間が限りなく拡がっている。
「あの人が世話になってるみたいだねぇ」
少し前に夢で見たような、金髪の女が話し掛けてきた。
女の言う「あの人」が誰であろうか確信めいたものがあったから、特に確認はせずに話を聞く。
「あんたは珍しい子だね、あの人が心を開くなんて。
 きっと、あの男に……地底に堕ちたポカパマズに似ているからだろうけどねぇ」
この女も、普段のバヤンと似た相手の様子を全く気にしないかのような様子で振舞っている。
何故か俺は話を聞いてみようと素直になっている、その空気も彼に似ていた。
「ベッドでおねんねしているのはあんたの彼女かい? その子も、どこかあの男に似ている」
「……ただの、幼馴染みだよ」
心に浮かぶままに、返答していた。
「ふふっ、そう言ったいま、少し心が揺れたね」
正直なところ、俺にはそうは感じられなかった。だが俺はもう少し話を聞きたくて、あえて否定しなかった。
「ふぅん……まぁあんたもいずれわかるさ」
女が微かに神妙な顔つきをしてみせた。
それはまるで、俺の心の動きを全て……無意識のものまで全て見透かした上での態度のようだった。
「そうだ、彼女にレジストをかけてやらないとねぇ。あんたのため、それ以上にあの人のために」
「レジスト? 俺のため?」
また、浮かんだままの言葉を返していた。
「許せないのさ、あの人が他の女を愛することを。
 それと同等に、他の女があの人を愛することが。
 あの人は私達だけを愛し、また私達だけがあの人を愛する」
その語り口や言葉には引っ掛かりがあるが、それらには触れないでいた。
「そこの彼女には、そういう心配は要らないみたいだからね」
そうだろうな、近く目覚める彼女にとってその類の感情は縁遠いものだろう。
彼女は、かけがえのない友を失ったのだから。
「……わかってないねぇ」
この女の言うとおり、理解すべき「何か」が俺にはわかっていないのかもしれない。
だが、その通りだとしても……わからないものは、わからない。
ただ、それでも一つだけ言える。少なくとも今は、わからなくてもいい。俺には……
「あらら……心を固くしちまって、それじゃ楽しくないだろうに」
そう聞こえるや否や、急激に眼前の景色が戻っていく。
538('A`):2009/09/18(金) 13:05:47 O
3行で
539('A`):2009/09/22(火) 15:45:06 0
このスレには俺しかいないようだ
廃墟浮上あげ
540('A`):2009/09/28(月) 02:05:46 0
実は俺もいる
541('A`):2009/09/29(火) 02:47:29 O
ライアンに喧嘩売った
土下座させられた…orz
542('A`):2009/10/02(金) 13:00:47 O
あーあ
543('A`):2009/10/02(金) 16:35:15 O
>>541
カワイソスw
544('A`):2009/10/03(土) 02:55:21 O
ついに携帯でV出たな!
545('A`):2009/10/03(土) 10:28:10 0
オリビアの岬恐ええよ
546('A`):2009/10/03(土) 10:34:26 0
なんで魔法使いだけ爺なんだ
547('A`):2009/10/05(月) 05:12:26 0
子宮で魔力を生成してるんだが、男には無いから身体に無理が出て
一時的に爺みたいな姿になっちまうんだよきっと
548('A`):2009/10/05(月) 07:03:47 0
魔法使うときに魔力が高まって肉体が一時的に若返るんだよ。
549('A`):2009/10/06(火) 15:04:04 0
玄海ばあさん乙
550('A`):2009/10/09(金) 23:33:19 0
すごい魔力だな
551('A`)
III携帯じゃなくDSで出して欲しかった…