ジャック船長の大冒険※インド洋編

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1('A`)
始まるよ!
2('A`):2006/02/25(土) 17:34:05 0
       、--ヽーv─;z.._
     ,≦ , , ..、、 、、 ≧
.     ∠/,. -┬,-、┬‐-ヽ. ゝ     ナ ゝ  l  、  /⌒>
      イ∠-─┴゙ー゙┴─‐-ゝ!       cト   V  ’   /_
     ll∠二二l! u fi二二ヽl l      l  、  _l_    ̄
    __| |  r==   r==、 | |__    V  ’   _l_   ノ┬‐"
    {fニ|.|. し、゚_, // 、゚ 〈 |.|`i }     -‐-、     ゝ    ノ
   l.L_||[○]U l l ju ~U´v ||_フ.!      -‐'  \_    ヽソ
   `ァ< r一 ヽ|_|/ ー-  |!-イ    o    ┼┐l "  |
    ノ .|「匚匚匚匚匚匚l`i.|  !    o    ノ ノ     |\
   イ _ノl‐r‐r‐r‐r‐r‐r‐r ヲ|  ヽ     o    l  、
.   イ ! u  ̄ ̄二二 ̄ ̄v |\_ ヽ        V  ’   | --
 _,,./-1ヘ._!__!__!__!__!__!__!_ノ! :|l`''ー-  n    ナ ゝ  │(__
  -‐''||   | |::::::::::::::::::::::: / |.  ||`'''ー- |!    cト
     ||.   | ヽ.       / l.   ||     o    |/``
.    ||   |,へ\‐-‐/へ/   ||        (__
3('A`):2006/02/25(土) 17:34:08 0
おしまい
4 ◆r68.QFKK1. :2006/02/25(土) 17:34:26 0
ジャック先生の次回作にご期待ください
5('A`):2006/02/25(土) 17:39:49 0
41 名前:ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs [] 投稿日:2006/02/25(土) 17:34:05 0

今後のシリーズ化が楽しみなスレ。
この週末、船長イチオシ☆
【ジャック船長の大冒険※インド洋編】
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1140856413/l50
6('A`):2006/02/25(土) 17:44:15 O
ジャック船長は
7('A`):2006/02/25(土) 17:49:10 0
ざんねん!!ジャックせんちょうの ぼうけんは これで おわってしまった!!
8('A`):2006/02/25(土) 17:50:01 0
あらあら
9('A`):2006/02/25(土) 18:47:35 O
そんなことよりうんち
10('A`):2006/02/25(土) 19:02:07 O
ざんねん!じゃっくせんちょうのぼうけんのしょはきえてしまった!
11('A`):2006/02/25(土) 19:04:35 O
俺がレスしたら大体流れ止まる
12('A`):2006/02/25(土) 19:05:13 0
このスレはもう終わってるんだよ
13('A`):2006/02/25(土) 19:14:19 0
ほっぷすってぷかーるいす
14('A`):2006/02/25(土) 19:45:50 0
>>1=ジャックだろ
マジばかだな
15('A`):2006/02/25(土) 22:06:49 0
age
16ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/02/26(日) 00:26:53 0
俺が自スレを名無しで立てるとでも思ってるのか阿呆が
そんなもん全然おいしくないわボケ
17可変式おまるγ ◆Jb7OqLOg1. :2006/02/26(日) 00:27:50 0
おぅジャック。
げんきしてた?
18('A`):2006/02/26(日) 00:34:44 0
>>16
かなりおいしいわボケ
19ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/02/26(日) 00:38:22 0
おまるじゃないか、相変わらずつまらんレスだな
20('A`):2006/02/26(日) 00:38:57 0
>>16
やーやーい!ひっかかってやんのー!
21小島クリニック ◆6V/uLLYNlk :2006/02/26(日) 00:40:33 O
若い証拠じゃねぇか
かわいい子には何とやらだ
22血液感染 ◆EvJM8QonEs :2006/02/26(日) 00:41:50 0
>>19
ジャックきたー
23ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/02/26(日) 00:43:52 0
うるせー糞コテ共、こんな時間まで起きてんじゃねーよ
とっとと寝て少しは身体を気遣ったらどうだボケが
24可変式おまるγ ◆Jb7OqLOg1. :2006/02/26(日) 00:44:36 0
お前のキモイ顔画像
誰かが転載しまくるような気がするぜ、、、
25ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/02/26(日) 00:45:49 0
人の顔をとやかく言えるのかよお前が
26可変式おまるγ ◆Jb7OqLOg1. :2006/02/26(日) 00:46:47 0
お前どっかのAVの幽霊見たいな顔しやがって
俺の顔引き合いにだすんじゃねぇよブスwww
27血液感染 ◆EvJM8QonEs :2006/02/26(日) 00:47:12 0
言葉乱暴だが気遣ってくれるツンデレジャックにテラモエス
28ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/02/26(日) 00:47:32 0
そうです、わたすが不細工キングでございます
29可変式おまるγ ◆Jb7OqLOg1. :2006/02/26(日) 00:48:15 0
お前は本当に不細工だな
ほら、私は醜いメス豚ですって言ってみろ
30小島クリニック ◆6V/uLLYNlk :2006/02/26(日) 00:48:56 O
私は醜いメス豚です
31ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/02/26(日) 00:49:28 0
>>30は醜い雌豚です
32('A`):2006/02/26(日) 09:46:04 0
wwwwwwwwwwwwwwwwwww
33ヒラメ◇xBJwrfV1Bs:2006/02/27(月) 03:00:00 0
ヒラメだ








よ〜ん
34('A`):2006/02/27(月) 06:49:40 0
ヒラメwww
35('A`):2006/02/27(月) 06:54:17 O
ジャックへ
便所行ってる間に気持ちの悪い落ち方するな!!
こっちは全然気にしてないからたまには顔だせよ!
私信でした
36ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/02/27(月) 15:55:47 0
>>35
ありがとう、本当にごめんね
37 ◆znz.hXYdQM :2006/02/27(月) 16:54:00 0
イケナオンがこんなの書いてた。
38('A`):2006/02/27(月) 19:12:02 0
冒険はまだ始まらないのかい?
39('A`):2006/02/27(月) 19:12:56 0
ヒラメって何が?
40ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/02/27(月) 19:56:14 0
「インドはまだか・・・」
ジャックは海賊である、海の男である
木クラゲはクラゲじゃないことを一日一回は必ず説き伏せるそんな海賊である
彼はインドを目指し船を走らせていた
何故ジャックはインドを目指すのだろう?
インド洋には貿易船が諸国から多く集まる
港は船で溢れ帰り、貴重な物品も運び込まれる
まさに宝の山・・・・なのだが
宝の山にジャックは特に興味はなく
ただ本場のカレーを食べた事をクラスの皆に自慢したいだけであった
「やっぱり止めておけばよかったんだよ・・・」
と言いだしっぺで一番ノリノリだったくせに、中途半端なところで嫌になって
一人でグジグジ言い出す心霊スポットでの肝試しでうざい奴の典型的なパターンになっていた
風は穏やか、陸は見えない。食料も後5日分ほどしかない
果たしてジャックはインドにたどり着けるのか?

続く
41('A`):2006/02/28(火) 19:59:34 0
あげ
42減犀 ◆c00.2jYWWk :2006/02/28(火) 20:06:37 0
ヒラメ死ね
43('A`):2006/03/01(水) 02:27:03 0
>>40
ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bsさん

インド洋=インドネシア という発想が
あまりにも知識量の貧弱さを露呈していますね。
しかし物語の連続性を感じさせる後半部分に
今後の発展を期待できる気がしましたよ。
がんばってください
44('A`):2006/03/01(水) 13:46:16 0

45('A`):2006/03/01(水) 13:49:36 0
インドネシア??
46('A`):2006/03/01(水) 18:11:57 O
47おまる ◆xcpYmMaS26 :2006/03/01(水) 18:13:05 0
ジャック船長は何の痕跡も残さず海の藻屑となりました
48('A`):2006/03/01(水) 18:15:23 0

ジャック船長 近影
http://lint.s1.x-beat.com/up/img/up11237.jpg

49('A`):2006/03/02(木) 15:35:49 0
50('A`):2006/03/02(木) 15:37:04 0
ジャックってウンコ漏らしたんだよね?
51ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/02(木) 15:48:53 0
漂流1日目

確実に漂流した、船員の誰もが思った
そしてそれがジャックのせいである事も船長をのぞく誰もが思った
少ない食料と水、ここがどこかすらわからない
彼等は絶望した、周囲を見渡しても目印となるものは何も無く
ただ海の上に孤独に船がたたずむだけであった
船員は沈黙した、カレー好きな馬鹿のせいで自分たちが死ぬかもしれないという現実に
怒りと悲しみに明け暮れていたのだ
しかし、ある声が沈黙を破る
「何をめそめそしているんだ!漂流した事が怖いのか!?飢え死にが怖いのか!?
だったらやる事があるだろう!それぞれ持ち場にとっとと戻れ!
死にたくなければやるべき事をやれ!座り込んでる奴は死にたい馬鹿か!?」
そう激を飛ばす人物、そう、我等がジャック船長
の補佐をしている副船長のヘンリーである
ジャックは横で爪を切っている
「死にたいわけねえだろ!ようし、やってやるぜ!」
青ざめていた船員の顔に血の気が戻る
彼等に活力が蘇った、生きるために必死にあがく
人生はそう、諦めたらそこで試合終了なのだ
「船長、必ずインドに辿り着こう」
「もうジャックおうち帰りたい・・・」
心温まる会話を交わし、海賊船モオハ・シネは再び風を受け走り出す
ヘンリーは思った、いざとなれば、ジャックを餌に鮫でも釣ろうと

続く
52('A`):2006/03/02(木) 15:50:24 0
GJ!
53('A`):2006/03/02(木) 15:53:46 0
本でも出すの?
54ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/02(木) 16:10:15 0
漂流二日目

とにかく今は自分達がどこにいるのか、それを確かめるのが重要である
それを理解しなければ、コンパスも地図も何の意味も持たない
「ここは一体どこなんだ・・・」
ヘンリーが呟く、周りに見えるのは青い海のみ
ただやみくもに船を走らせても仕方が無い
船員達は頭を抱えた、今までの航路から少しでも予想をつけなければ
「・・・・北へまっすぐだ」
ジャックが口を開く
「北へ行け、とにかくまっすぐだ。北へ舵を取れ」
「ジャック、もしかしてここがどこかわかるのか?」
ヘンリーが問う、続けてジャックが話す
「フッ・・・俺は北が好きでね・・・」
高倉健並の渋い顔でジャックが決めた
「くそ!ここは一体どこなんだ!」
船員の不安は募るばかり、ジャックがシカトされるのは今に始まった事ではないが
今日ばっかりは流石の船員も機嫌が悪い
「だいたい頭のおかしい船長のせいでこうなったんだ!」
「カレーが食いたいからインドって安直過ぎるんだよ、死ね!」
「バナナはおやつに入るんですかじゃねーよ、どうせ持ってこねーんだろ、死ね」
「そもそもなんでお前が船長なんだよ、死ね」
船員がジャックに怒りをぶちまける
聞いてないフリをしてるジャックも、そっぽを向きながら半泣きになっていた
するとヘンリーが
「いい加減にしろ、ジャックについていこうとしたのは俺達だ
俺達にだって責任がある、それに責めたってどうしようもないだろう」
淡々とヘンリーが話す、それを聞いて船員達は黙った
「北へ行くぞ、ジャック、それでいいか?」
優しい顔でジャックに進路を問う、ジャックは泣きながら頷いた
「よし、北へ向かって出発だ!」
ヘンリーが決めた、完全に決まっていた
確実にポジションが間違ってるが決めた
船は北へ向かって走り出す、透き通った風を受けながら
ジャックはというと、泣き止まないので船員にからかわれて完全にいじけたらしい

続く

55('A`):2006/03/02(木) 16:16:18 0
おおペースはやいなw
56ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/02(木) 16:34:50 0
漂流三日目

船は相変わらず北へ向かって走っている
なんの確証も無いが、それでも進む道があれば希望は持てる
ただジャックは、もし駄目だったら全部自分のせいか、と今頃不安になっていた
しかしもう一つ不安がある、それは食料だ
漂流してから三日経ち、食料はあと二日分程しかない
「大切に使わないとな・・・」
船員が呟く。食べる量を減らし、陸に辿り着くまでなんとか食いつなぐしかない
「どうだ、釣れたか?」
「駄目だ、小魚一匹釣れやしない」
食料調達のため、釣りをしてる船員達の会話である
餌はなけなしの食料のトウモロコシだ
1時間ほど竿を垂らしているが、全くかからないようだ
「くそう、一匹くらい釣れてもいいじゃねえか・・」
愚痴をこぼすと、隣に目の下が真っ赤なジャックがやってきた
「貸してみろ」
「なんだ船長、泣き止んだのか。釣りは上手いのかい?」
船員がふざけた口調で喋る、するとジャック
「任せておけ、俺の故郷は・・・緑の木々、動物のささやき、そして光差し込む美しい森・・
俺は山で育ったんだ、釣りくらい朝飯前だ」
最初から期待してなかったが、あまりにも頭が悪い発言なので船員は遠くを見つめた
「いいか!釣りとは呼吸だ!魚と息を合わせるんだ!タイミング!力加減!
そんなものは関係ない、大切なのは思いやりだ。
増え続ける子供の犯罪、これは思いやりの無い育て方で子が愛を失ってしまったせいだ
誠意と愛をもって子供と接しなければ、正しい事を知らないまま育ってしまう
わかるか!この国の悲しみが!」
竿を持って意味の分からない話を続けるジャックはもはやキチガイである
途中で竿が動くものの、全く無視でジャックなりの愛を問い続けている
後から聞いた話だが、どうやらラム酒をコーラと間違えて飲んでしまったらしい
コーラとラム酒を間違えてる時点で既に人間として終わりなのだが
結局、この日は何も釣れず、陸が見える事も無かった
船員達は生き伸びる事ができるのか?ジャックは就職が見つかるのか?
それは神のみぞ知る、といったところだ

続く
57ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/02(木) 16:36:35 0
今日はここまで、どうぞ温かい目でお見守りを
58('A`):2006/03/02(木) 16:39:08 0
続き楽しみにしてるぜ!
59ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/02(木) 16:41:01 0
わあいありがとう!じゃっくがんばるお☆
60('A`):2006/03/02(木) 16:45:48 0
ジャック、お前何年か前に「赤鬼」って名前で頑張ってなかったか?
もしそうなら言ってくれ、俺は中間だ
61ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/02(木) 16:47:09 0
全然知らん、何だ赤鬼って?
62('A`):2006/03/02(木) 16:50:26 0
そうか、知らないならそれで良かったw
とにかくジャックにそっくりなコテが4年ほど前にある所に居たんだ
お前の兄さんかもな
63ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/02(木) 16:52:58 0
ジャックの兄がそんなダサい名前をつける訳ないじゃないかアッハッハ!
まあとにかく鬼は外、福しか受け入れないね
64('A`):2006/03/02(木) 17:52:09 0
ジャックのお兄ちゃんさっきポコチンだして女子高の前歩いてたよ
そろそろ春だね
65減犀 ◆c00.2jYWWk :2006/03/02(木) 17:58:34 0
まだ生きてたのかヒラメ
早く死ねよ
66('A`):2006/03/02(木) 18:49:53 0
なんでインドネシア?
67('A`):2006/03/02(木) 18:57:23 O
                                                                                                            視ねばいいのに
68('A`):2006/03/02(木) 19:01:55 0

ジャック=真性包茎
69('A`):2006/03/02(木) 19:02:33 0
胸毛がキュートだね、と
70('A`):2006/03/02(木) 19:02:54 O
コテスレ多い
71('A`):2006/03/02(木) 22:21:56 0
www
72 ◆r68.QFKK1. :2006/03/03(金) 08:31:45 0
普通に面白いな
73('A`):2006/03/04(土) 00:16:06 0
ジャックの文章会話形式ばっかりじゃん
もっと旅情的な部分も表現して欲しい
ま、無理だろうけどさw
74('A`):2006/03/04(土) 00:18:41 0
じゃあオマエがもっと面白いのかいてみろや
75('A`):2006/03/04(土) 06:05:02 0
ジャックまだー
76('A`):2006/03/04(土) 06:05:35 0
>>75
さっきからコテスレageまくってるの お前か
77('A`):2006/03/04(土) 07:48:39 0
>>74
おまえなんもわかってないのな
78('A`):2006/03/04(土) 07:49:56 0
>>76
おう
79ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/04(土) 16:52:23 0
漂流四日目

船員達の心労は溜まる一方である
無理もない、食料も少なければ、島も見えない
渡り鳥も見つからない、何日も何もない海しか見ていない
船員達の疲労は相当のものであった
そして彼等の機嫌も、同じように随分と悪くなっている
元々統率のある海賊達であったが、ここ2、3日で内輪揉めがよく目立つようになった
「おい!お前の飯、少し量が多いぞ!」
「言いがかりをつけるな!同じパンと缶詰だろう!」
「違うね、お前の方がパンが大きい!」
「ふざけるな!」
こんなくだらない喧嘩が今まさに繰り広げられている
流石のジャックも、ここは船長として仲裁に入る
「おい、馬鹿な事で喧嘩するんじゃない。
パンの大きさくらいでつべこべ言うな、子供じゃないんだから」
「うるせーよ糞船長!お前はどうでもいいから死ね!」
ジャックは拗ねて涙目で部屋に戻る、状況は悪化するばかり
しかし副船長ヘンリーが、パンの大きさにいちゃもんをつけた船員を殴り飛ばす
「少し黙ってろ!こんなくだらない事で喧嘩するようなら、いっそ食料を海に投げてやろうか!
俺はジャックを呼んでくる、お前は少し頭を冷やせ!」
彼の一喝は、今までどんな気性の荒い船員でも黙らせてきた、今回も同じである
相変わらず頼れる男である、恐らく船内で一番気の弱い馬鹿船長とは大違いだ
しかしこのままでは危険である、このままのモチベーションが続けばまた同じ事態が起こっても何ら不思議ではない
何か変化が必要だ、ヘンリーは頭を悩ませた
しかし、約一時間後、マストの上の見張りが声を上げた
「海賊船だ!海賊がいるぞ!」
船員がぞろぞろと集まる、そして見張りの指差す方を目を凝らして眺める
「あれは・・・小島の海賊船か!」
船員の一人が声を荒げる
どす黒く大きな船体、帆に描かれた髑髏のマーク
小島という海賊がキャプテンを務める、海賊船「パーマグラス」である
船長の小島は、天然パーマに眼鏡、ついでに少女愛者という見るもの全てに嫌悪感を与える恐るべき男である
「あれがタバコが似合わない事で有名な小島の船か・・・」
意外な連中の登場に、動揺を隠せない船員達
ジャックとヘンリーもやってきた
「あれが自称大学生、見た目配管整備士、小島の船か・・・」
「船長どうする?あれだけの船なら、恐らく食料もたっぷりだ
脅してインドまでの道も聞けるだろう」
「俺も同じ考えだ・・・よし、あの船を襲うぞ
世の女子中学生のためにも、あの犯罪者を地獄へ送る」
「流石俺達のキャプテンだ、PTAも喜ぶだろう
よし、全員戦闘に備えろ!小島の船を襲う!
一人残らずぶっ殺せ!」
ウォーという歓声が上がる、いや、それは雄叫びのようなものであった
漂流によって機嫌の悪い船員達、彼等は最早腹を空かせた獣である
殺し合いの直前だというのに笑みが止まらない連中は、悪魔の子という言葉がぴったりだ
争いが始まる、静かで穏やかなこの海で
青い空だけが、この黒い羊達の成り行きを見守る唯一の存在なのだ
しかしジャックは基本的に平和主義なので、勢いで口走った事を酷く後悔していた
雄叫びを上げる船員の中、一人記者会見時の永田議員の如く挙動不審になっている
この哀れな子羊の就職先も、見守るのは青い空のみだ

続く
80('A`):2006/03/04(土) 16:59:40 0
おもしろいなあ
81('A`):2006/03/04(土) 17:09:24 O
酷い自演を見た
82('A`):2006/03/04(土) 18:45:09 0
ノベラー乙
83('A`):2006/03/04(土) 20:10:36 0
GJ!普通に面白いんだけど…頼むから続きを書いてくれ
84 ◆r68.QFKK1. :2006/03/04(土) 20:12:58 0
おもしろいなあ
85('A`):2006/03/04(土) 20:17:18 0
ジャック何気に文才能力あるんだな。
それにしても小島の海賊船テラワロスwww
バトル戦を楽しみにしてるよ
86('A`):2006/03/05(日) 01:16:34 0
ジャックage
87('A`):2006/03/05(日) 07:00:21 0
さっさと冒険しろ
88愛してないぜ ◆MB8b7PYNqM :2006/03/05(日) 07:44:06 O
廃人ワッショイ♪ワッショイ♪ワッショイ♪ワッショイ♪ワッショイ♪ワッショイ♪ワッショイ♪ワッショイ♪
89のほダメ ◆aOLjRoi1zs :2006/03/05(日) 14:29:10 O
普通に面白かった
90('A`):2006/03/05(日) 14:30:27 0
91ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/05(日) 15:40:29 0
月が海辺を照らす、辺りは青く暗く、不気味であり神秘的である
その海を、2隻の船が一定の間隔を取りながら進んでいく
一つは巨大な黒船パーマグラス
そしてもう一つ白の海賊船モオハ・シネ
「・・・」
夕暮れ時から着いてくる白い船の挙動に、小島は神経を集中させていた
マストに描かれた汚れた髑髏、そして海賊に似つかわしくない白い船
「あれがビデオテープの録画の仕方を何度教えても忘れる、ジャック船長か・・」
お互いが認識をした、そして小島も戦闘になる事は薄々感づいていた
「全員大砲の準備、船の向きに気を付けろよ。ジャックの船は小回りが効く
 この巨大船には真正面からでは無理だと気付いたのだろう。引っ掻き回してくるはずだ
 もう錨を下ろしても構わん、ここで備えろ!」
パーマグラスが減速を始めた
「そろそろか・・舵をしっかり取れよ、夜なら大砲の距離を見誤る
 ただそれも最初だけだ、一気に船に上がり白兵戦でたたみかけろ
 大丈夫だ、この船は早い」
ジャックが指揮を取る、あのビビリのジャックが指揮を取る
さっきまではペットショップで他の犬と一緒にケースに入ってるチワワのように震えてたのに
今ではインディペンデンスデイの演説中の大統領よろしく威厳と誇りに満ち溢れてる
「船長やる気だな、そうこなくっちゃ」
船員達の気持ちも高まる、戦闘態勢は万全だ
それとジャックの豹変振りについてだが、どうやら先程ワンピースを読んでいたらしい
マンガに影響されて強くなった気分になるとは頭の中が桜散りだす、思い出す意味なく、なのだが
今のところ上手くいってるので問題はないのかもしれない
「オールは全開!風もいいぞ!よーしてめえら腹くくれよ!」
ヘンリーが渇を入れる、二隻の距離は少しずつ縮まっていく
「まだだ・・まだ待て・・・よし、撃て!」
豪音とともに、パーマグラスから大砲が放たれる
数は6門、かいくぐるのは難しい
ズガン!
モオハ・シネに弾が命中する、外装が剥がれボーリング大の穴が空く
「これくらいなんともない!このまま進むぞ!少し遅いぞノロマ共!」
ジャックが激を飛ばす
「もう一丁、撃て!」
またもや大砲の音が響く、今度は3発白い海賊船に命中する
「もう少しだ、あと100m!・・・・・90!・・・・・80!」
「このまま突っ込んでくる気か!野郎共、衝撃に備えろ
 剣を抜け!」
小島が剣を抜き天にかざす、同時に船員が剣を抜き雄叫びをあげる
「よしもうぶち当たるぞ!全員振り落とされんなよ!」
ジャックの船員も準備は十二分、戦いがついに始まろうとしている
「ぶつかるぞ!」
グアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
激しい音と共にモオハ・シネの船首が横を向いたパーマグラスに突き刺さる
舞うホコリ、揺れる両船、月明かりに白い煙が照らされて
「ウオオオオオオオオオオ!!」
モオハ・シネから海賊達が次々と敵の船に乗り移る、野獣の声を上げながら
「こいやああああ!!!ぶっ殺す!!」
辺りで剣と銃の音が響き始める、海賊達の争いが始まった

続く
92('A`):2006/03/05(日) 16:01:43 0
wktk
93ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/05(日) 16:21:46 0
「死ねえええええええ!親父の恨みだああああ!!」
「何の事だてめえ!てめえも親父も俺ぁしらねえぞ!」
「あたりめーだろうがボケが!親父は田舎で農家をやってるわ、死ね!」
「ぶっ殺す!」
鳴り響く剣の打ち合う金属音、海賊船パーマグラスの上で殺し合いが始まった
所々で人が倒れ、血なまぐさい匂いと火薬の香りがあたり一面に立ち込める
ガン!ズガ!ガシュ!
モオハ・シネ福船長ヘンリーが縦横無尽に暴れている
何人も何人も薙ぎ倒し切り殺し、服は血まみれに染まっている
ヘンリーは腕の立つ男で、人格もさながら腕っ節も相当のものだ
「死ね!」
パ―マグラス船長、小島も負けてはいない
この巨大な船をまとめる船長だけあって、性犯罪者だろうと剣の腕前は一流だ
「ふん!この船は簡単には渡さんぞ・・・この船は女子中学生と・・・
 パリの凱旋門まで行くための船だああああああああああ!!」
明らかに懲役刑にかかりそうな発言にモオハ・シネの海賊たちは驚いた、というか小島の仲間も驚いた
「小島船長!そんな事より向こうのキャプテ・・・」
ザク!
小島に耳打ちをしようとした船員が血を流し倒れる、血の滴る剣を持ちそこに立つ男
我等がキャプテン、ジャック船長だ
「性犯罪者め、どこをどうしたらお前みたいな天パと女子中学生が結ばれるんだよ」
「黙れ病人が、夜まで待って奇襲をかけるような臆病者に卑怯者呼ばわれされたくないね」
「口の減らない眼鏡め、どうせそれもメガネスーパーの特売品だろう」
「・・・口が減らないのはお前の方だ、それに無駄口を叩いていていいのか?」
「?」
ズッ・・・・
ジャックの胸を剣が貫通した
後ろから小島の手下によって力の限り突き刺され、心臓を貫通していたのだ
「・・・!」
ジャックの瞳孔が開く、フルフルと身体を震わせ刺さった剣を見つめる
「馬鹿が!油断しているからこうなるんだ、ッハッハ!・・・・・ハ?」
ジャックがゆっくりと背中に手を回し剣を抜く、剣には血の後がべったりと付いていた
パン!
立ちすくんでいた小島の部下の首を刎ねる、己を刺したその剣で
「馬鹿が・・・うちの船長を殺せると思ってるのか・・」
終止を見ていたヘンリーが呟く
「馬鹿な、何なんだ!何で死なな・・・何なんだ!」
「テンパるなよ天パ、おっと今のはギャグじゃない」
ジャックがゆっくりと小島に近づく、小島は慌てて後ずさりをする
「夜まで待ったのは何も奇襲をするためじゃない・・俺は月の光を浴びているときだけ
 何ものでも殺せない不死身の身体になる、おわかり?」
まさしくパイレーツオブカリビアンの劣化コピーのような身体である
ディズニーに訴えられるかどうかはわからないが、ともかくジャックはそういう身体なのだ
「ば・・・馬鹿な・・・人間じゃない・・・化けも・・!」
「そうさ人間じゃない、俺の名は、ジャックだ」
ジャックが小島に剣を突き立てる、同じように剣は小島の心臓を貫通した
性犯罪者は苦痛の表情を浮かべ、少しして音を立てて倒れた
あたり一面がが小島の死に沈黙した
「性犯罪者は死んだ!これでお前等のファッションリーダーはいなくなたった!
今降伏すれば命だけは助けてやる!それとも死にたい馬鹿がいるならとっととかかってきな!」
歓声が上がった、小島の手下は武器を捨て床に伏せる、モオハ・シネの船員達が大声で喜声をあげる
決まっていた、完璧に決まっていた、書いてて恥ずかしくなって消して書いての繰り返しをするくらい決まっていた
自分で自分の決めセリフを考えてるととこなんてとてもじゃないが親に見せられないが決まっていた
「やったな船長!」
ヘンリーが駆け寄ってきた
「全くだ、これで食料とフランスへの道が聞けるな」
目的地を若干間違えているジャックは、おそらく小島の凱旋門云々と勘違いしてるのだろう
冷たい風が吹く、歓声の上がる黒い船に、冷たい風が吹く、パリの風は吹かないが

続く
94 ◆r68.QFKK1. :2006/03/05(日) 16:34:28 0
グッジョブ
95('A`):2006/03/05(日) 16:35:34 0
不死身ってw
96('A`):2006/03/05(日) 16:40:20 0
小島船長が死んだ?!
認めない!僕は認めないよ!
97ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/05(日) 16:59:48 0
戦う場面って書くの難しいな、グダグダじゃなかったか?
98('A`):2006/03/05(日) 17:06:58 0
まあ気楽に頑張っておくれ
99ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/05(日) 17:07:53 0
はーい
100('A`):2006/03/05(日) 17:09:41 0
>>97
おまえは親切だから詳細に書こうとしてるけど
もっとのびのび書きゃいいと思うよ

>あたり一面が小島の死に沈黙した

これはよかった。
あとジャックが刺された部分では読んでて焦ったよ。
101('A`):2006/03/05(日) 17:10:57 0
小島が早々に死んだのは悲しい
102ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/05(日) 17:12:55 0
>>100
なるほど、それなら好きな風に書いてみるよ
何分作文なんて高校以来で参ってしまって
ジャックが刺されたらそりゃ焦るさ
皆大好きジャック船長死なないでー、って感じで。俺も焦ったもん
103ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/05(日) 17:14:31 0
惜しまれながら死んでいける小島、それでいいんじゃないのかい
104('A`):2006/03/05(日) 17:16:22 0
カリビアンの設定をそのままパクるとは思わなかった・・・
まあジャックにしかできんわなこれは。
105('A`):2006/03/05(日) 17:18:15 0
リアルでもネットでも、更にフィクションですら不幸な小島に黙祷。
106('A`):2006/03/05(日) 17:19:36 0
普通に面白い。
107('A`):2006/03/05(日) 17:31:43 0
108('A`):2006/03/05(日) 18:49:36 0
なかなか読ませる文だねえ…GJ!!
もっと色んなコテを登場させてほしいなw
109('A`):2006/03/05(日) 18:49:57 0
by eco

ぶっちゃけた話、電気代を止められまして今現在親友宅に同棲しちゃってる状態なんですよ。
だから喪板なんて見てられないし、親友の隙を見て親友の携帯でここにアクセスするしかないんです。
さっさと出ていけよ的な事を言われ心身ともにズタボロ、これは宿賃がわりなんだよ、分かるね。と夜な夜な求められ頬を涙で濡らしつつもシーツをギュッと掴み、声を殺し、恥辱に耐えるだけの覚悟はありまアッー!
親友のお陰でほとんど金を使わないという一ヶ月一万円生活なんてヘソで茶を沸かすぜ、そんな蛮行をした結果、貯金が20万オーバーしたので腐臭漂うアパートに4月には戻りたいと思ってます。
親友も彼女つれてきて堂々と枕を交すのは常識ハズレですが、僕はそれをオカズにしているのでもっとつれてきてください。
今思ったけどこんなカオスな掲示板に今時の子が書き込むわけない。

http://pr2.cgiboy.com/S/2133655

なかよしがピンチだ!
110('A`):2006/03/05(日) 18:55:11 O
もちろんなかよしはぐちゃぐちゃにされて死ぬんだよな?
111('A`):2006/03/06(月) 02:16:47 0
 
112('A`):2006/03/06(月) 02:18:38 0
みんなでジャック船長に敬意を示そう!


ジャック船長に黙祷
113('A`):2006/03/06(月) 02:24:20 0
王様と海賊船みたいな絵本を子供の頃に読んだのを思い出したなァ
114('A`):2006/03/06(月) 02:26:12 0
>>113
ジャックの文章はお世辞にも上手いとは言えないけど
そうゆう子供心を呼び覚ましてくれるのかもね。
115ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/06(月) 05:28:30 0
縮毛眼鏡、ロリコン小島との戦いを終えたジャック一味
休む暇もなく、船員達はあっちへそっちへ走り回っている
戦利品や食料の調達を行っているようだ
「おい見ろ!これフランクミュラーの時計じゃねえか!」
「こっちはウィンストンだぜ!」
宝物庫と思われる地下室で、船員達が声を上げる
目の前に広がる宝の山に、まるでカブトムシ(♂限定)を見つけた子供のように目を輝かせていた
「さすが小島の船、名のある海賊だけあって宝の質がいいぜ」
「全くだ、壁に飾ってある小島の肖像画以外はな」
部屋の壁面には小島の肖像画がいくつも飾られてある、何故か上半身は裸でタバコを咥えているものが多い
ネタなのかマジなのかわからないが、船員達は見なかった事にしようと心に決めた
「ゲッ・・」
「どうした船長?」
ヘンリーとジャックは船長室に到着した、ジャックが先に入り明かりを付けたのだが
「肖像画ばっかりだ・・・」
「なんでどれも上半身が裸なんだ?」
「気持ち悪い・・鏡どころか絵までも置いてあるのによく自分に酔えるもんだ
 どこまで目が悪いんだこいつは?」
「多分身を削った一発芸だろう、嫌悪感しか沸かないがね」
随分と不評の小島の肖像画は、後にジャックに一つ残らず燃やされた
ヘンリーは木製の机を漁っている、すると一枚の古ぼけた地図を取り出した
「見ろ船長・・・これは・・」
「小島のプロマイドじゃない事は確かだな・・・宝の地図か?」
「多分な、ここは・・・南アメリカ、おそらくアンデス山脈だ」
「アンデス山脈?おいおい、俺は山は好きじゃないんだ。一度も山なんて登った事がないね」
「・・・山で育ったってのは嘘か。まあいい、一応貰っておこう」
ヘンリーがポケットに地図を詰め込む、太陽のマークが描かれた古い地図
これがどれほど重要なものなのか、二人はまだ知らないだろう
「よーし、全部運んだか!?」
甲板の上で船員が荷物の確認をしている、どうやらある程度は運び終わったようだ
降伏した小島の手下達は、全員縄で縛られて身動きができないでいる
「船長、終わったようだ」
「船の修理もあるしな、よし、おいどんのお船へ帰るけえのう!」
「ちょちょちょちょっとまった!俺たちはこのままか!?」
縄で縛られた小島の手下の一人が声を荒げる、それもそうだ
このまま放置されれば何もできずに海を漂う羽目になる
窪塚並のダルそうな顔でジャックが口を開いた
「当たり前だろう、お前らは負けたんだから。いつ襲ってくるかもわからんし
 海に捨てられないだけマシだと思え、ジャックの優しさがわからんのか」
「それはそうだけど・・だからってこりゃないぜ!どの道死んじまう!」
「わかったようるせえな・・これだからゆとり世代は・・・」
19歳の糞餓鬼がまた生意気な事を口走っているが、ジャックが調子に乗っているのはいつもの事だ
懐からナイフを取り出し、甲板に放り投げる
「それで何とか工夫しろ、一人でできるもん!なんつってなウヒャヒャヒャヒャ!」
ジャックは自信満々そうな顔だが、仲間すら笑わなかったので拗ねてとっとと自分の船に戻っていった
ぞろぞろとナイフの元に縛られた船員が群がる、何十人もの人間が芋虫のように這い回る姿はあまり目に良いものではない
ジャック一味もぞろぞろと海賊船に戻っていく、山ほどの食料と宝を抱え
しかし一人の小島の船員も腕を縛られながらモオハ・シネに向かっている、どうやらインドまでの案内役のようだ
彼の名は喪ー是、かつて小島の右腕だった男

続く
116('A`):2006/03/06(月) 05:33:45 0
朝から乙!
117('A`):2006/03/06(月) 05:35:19 0
さて削除依頼出してくるか
118ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/06(月) 06:40:54 0
時刻は深夜を迎え、月の光が変わらず海を照らす
魚でも寝静まる時間だが海賊船モオハ・シネはひどく賑やかだ
「おつかれーっす!」
「ちーす、おつかれっす!」
船員達は酒を酌み交わし宴会を開いている、青白い月明かりの下でドンちゃん騒ぎとは乙なものだ
「おい、お前一発芸やれよ!」
「おし、じゃあ口論になった時の爆笑問題の大田やります!」
「いやだからね、俺が思うにね、根本的に考えてー、様々な面で考えた結果ー」
船員達が愛想笑いを浮かべる、なんとも微笑ましい光景だ
「おいジャック呼んでこいよ、あいつにピッコロの物真似やらせようぜ」
「ジャックならヘンリーと尋問中さ、呼ぶだけ無駄だよ」
「尋問?ああ、小島の手下ね・・・」
船内にある少し大きめの個室に、三人の男が座っている
ジャック、ヘンリー、そして腕を縛られた、喪ー是という男だ
「なるほど、名前は喪ー是か・・」
緊迫した雰囲気が漂う、喪ー是は小島の厚い信頼を受ける部下、さぞかし船長を殺したジャックを恨んでいるだろう
「かのジャック船長とこうして話が出来るとは光栄だ・・・
 化け物め・・インドに到着したら俺を八つ裂きにして肉屋にでも売りつけるのか?」
「そんな事する訳ないさ、お前の肉なんてまずそうで誰も買い取らない」
おちゃらけた口調のジャック、半日前まではキングオブチキンの名を欲しいままにするビビリだったくせに
「お前がインドまで確かに案内すれば解放してやる、インドに残るなり海に出るなり好きにしろ」
ヘンリーが神妙な顔で話し掛ける、喪ー是も疑心暗鬼のようだがここは従うほか道は無い
「わかったよ・・・大体今いる位置はわかる、ここから後4日程でつくだろう」
ジャックとヘンリーが胸を撫で下ろす、やっと目的地につけるのだ
しかし急にジャックがしょげた顔をして
「ねえ喪ー是、やっぱりジャックの事恨んでる・・・?」
キチガイは本当に急に訳のわからない話を始める、それぐらい小学生でもわかりそうなものなのに
「ああ恨んでるよ、小島は天パで眼鏡でロリコンでタバコが似合わない男だが、いい奴だった
 尊敬していた、できる事なら今ここであんたを殺してやりたいぐらいだ」
淡々と喪ー是が語る、それを聞いてジャック
「ううう・・・ごめんなさい、ジャックがこんな事するから・・・
海賊を襲うなんて最低だよね・・・海賊を襲うなんて・・・海賊・・
って何で俺が海賊にあやまらなくちゃいけねえんだこのボケが
犯罪者の癖して偉そうじゃねーかボケがやんのかおお!?」
自分の事を棚に上げるわ話は変わってるわでこれだから異常者は困ったものだ
喪ー是も目の前にいる男が頭がおかしい事を察知したのか、言い返す事をやめた

続く
119ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/06(月) 06:41:43 0
「ジャックは放っておけ、それより喪ー是、この地図を見てくれ」
小島の部屋から頂戴してきた太陽のマーク入りの地図、それを机の上に広げて見せた
「これは・・・船長の部屋に置いてあった地図か、物色しているとはな」
「何か知っているのか?」
急に話に入るジャック、どうやら会話から外れるのが寂しいらしい
「俺も船長から聞いた話だが・・その印・・アンデス山脈の所だが
 そこに太陽の宝、と呼ばれるものがあるらしい」
「太陽の宝?ネーミングセンスの欠片も無いな」
余談だが海賊船モオハ・シネの名付け親はジャック船長だ、まあ余談なのでジャックがネーミングセンスが悪いとは言わないが
「それは金銀財宝ではなく、金としての価値があるものじゃないらしい
 何でもアンデスの部族の至高の宝らしいが、それ以上は俺じゃわからん」
「成る程ね・・・太陽の宝・・よくわからんな」
そう言うとヘンリーが地図を丸め、またポケットにしまう
顔には出してないが、どうやら興味が沸いたようだ
「ジャック・・・インドで用を済ませたら、ここに行ってみないか?」
「うん、いいよ。ってアホか!俺は山が嫌いなんだよ!音楽番組に出てる時の大塚愛並に嫌いだ!」
「ジャック、俺たちはたかがカレーのためについてきたんだ
別に文句は言わないが、嫌だと言うのは少し信じられないな
カレーなんて百均でも買えるのになあ、わざわざインドまで・・・
宝探しのの方がまだ海賊らしいぜ」
「はい、すいません行きます」
これ以上言われると恐らく泣くのでジャックは即答した
「よし、それじゃあインドに行くか。乾杯しよう、喪ー是も飲め」
「・・・あんたら一体どっちが船長なんだ」
「いやヘンリーさんっすよ、自分形だけっすハイ」
三人の海賊が杯を合わせる、喪ー是は手を縛られているので2回ほどこぼしたがそんな事は問題ではない
つい先程殺しあった仲であっても、お互いの利益のために手を結ぶ
大事な船長を殺された喪ー是も、己が生き延びるために手を結ぶのだ
それが海賊である、愛や情は2の次、生き延びる事が大切なのだ、だからこそ彼等は海賊なのだ
これが気高き海賊達、海の男達の姿だ

続く

120ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/06(月) 06:43:01 0
長すぎたから>>118-119は二つに分けた。長いけどごめんね
121('A`):2006/03/06(月) 06:47:39 O
ジャックの電波っぷりに惚れた
122('A`):2006/03/06(月) 07:00:26 0
自分で考えてるのか?ペース速いな
123('A`):2006/03/06(月) 07:03:54 0
それより続きを
124ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/06(月) 07:07:50 0
寝てないからいやにハイでどんどんネタが浮かんでくるんだ
このままインド洋編は終わらせるか
125('A`):2006/03/06(月) 07:17:34 O
ジャックGJ!
126('A`):2006/03/06(月) 07:23:35 0
船長はのりのりです
127('A`):2006/03/06(月) 07:24:41 0
ジャックすごいナァ
128('A`):2006/03/06(月) 07:26:05 0
俺も何か書きたくなってきた
129ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/06(月) 07:29:01 0
モオハ・シネは順調に船路を続けている
喪ー是の指示により、インド洋を迷う事無く進んで行った
そして、3〜4日が過ぎた頃・・
「見えたぞ!あれがインドだ!」
水平線の上にわずかに見える大地、あれこそが探し続けてきたインドだ
「やったよ皆、ついにインドだ!」
ジャックが喜びを隠し切れないようで、大分はしゃぎまくっている
「ああ、ついに着いたぜ!」
「一時はどうなるかと思ったな!」
「食料が尽きたら馬鹿船長を食ってやろうかと思ったが、杞憂でよかった!」
「ジャックを殴りたい気持ちがやっと収まった!インド万歳!」
ジャックの笑みが苦笑いへと変わり、船員の顔は笑顔で満ち溢れた
「よし、船を停める場所を見つけよう!」
ヘンリーも甲板に現れた、長い航海がやっと終わるのだ
そして数時間後
町から10km程離れた場所に、モオハ・シネは停まった
森を少し抜けると辿り着ける海岸だが、船を停めるには絶好の場所だ
船板を残し、海賊達は船を降り町に向かって歩きだす
「よし、これでお前は自由だ」
喪ー是の縄が外れる、約束通りに彼は解放された
「それじゃあ俺も町に行くか・・・」
自由になった喪ー是は、そうぽつりと呟いた
「さて、それじゃあ自由に行動するか・・・
 一周間後には確実にこの船に戻ってこいよ、一週間後の昼に出発する
 船番の交代も忘れるな」
まるで小学校の遠足をまとめる教頭の如く、テキパキと指示をするヘンリー
「さて、ジャック。カレーでも食いに・・・・・ジャック?」
「あれ?ジャックは?」
我等が馬鹿船長、ジャックの姿が消えていた
「あの野郎・・・話聞かないで行きやがったな・・」
ジャックのマイペースはいつもの事、ヘンリーの機嫌は損なったが特に問題はないかに思えた
「おい、喪ー是もいねえぞ・・」
「何・・?」

続く
130黒鷺 ◆BLACK8a9q2 :2006/03/06(月) 07:31:35 0
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131('A`):2006/03/06(月) 07:38:37 0
>>130
荒らすな中卒
132('A`):2006/03/06(月) 07:41:49 0
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
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うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
133ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/06(月) 07:57:07 0
「カレー♪カレー♪カレーライス補佐官♪」
幼稚園児レベルの歌を口ずさみ、森を歩くご機嫌のジャック
やっとの思い出辿り着いたインド、やっとの思いのカレーである
「福神漬けにー♪麦茶にー♪ハンバーガー・・・・関係あるかああああああああ!!!」
バサバサ、っと鳥が飛びたつ。そりゃ逃げたくもなる
「逃げんな鳥公・・・・ん?喪ー是か?」
後ろから喪ー是がやってきた、いつの間に追いついたのだろうか
「ご機嫌だなジャック、俺もカレーを食いに行くぜ」
「お前もか、まあ当然だな。インドに来てカレーを食べないなんてパレードを見ないでディズニーランドから帰るようなもんだ」
頭の中はカレー1色のジャック、もうカレーしか愛せない、一人カレー国家である
「カレーねえ、美味そうだよなあ・・・」
独り言のようにつぶやく喪ー是
二人が並んだ、その時である
キイン!
ジャックが剣を抜き、そのまま払い斬った
ボトッ
「があ・・・!!」
ジャックが斬ったのは喪ー是の右腕、ちょうど肘の辺りからボトっと落ちた
しかし落ちたのは右腕だけではない、ナイフだ。ナイフも落ちている
「どこで調達したんだ?」
剣を構えたままジャックが話し掛ける
「・・ヘッ・・さっきお前の手下からな・・・・」
冷汗を流し右腕から血を流す喪ー是
「馬鹿が・・・小島の仇討か、せっかく拾った命を・・」
「ああ・・・そうだな・・・馬鹿だよ・・・
 ただな、小島は俺の船長だ・・」
喪ー是の目が少しずつ虚ろになっていく
「そうか、残念だったな・・安らかにな」
「ああ・・」
ジャックが横一文字に剣を払う、それと同時に喪ー是の首は飛んだ
飛んだ頭は地面を転がり、木にぶつかって停止した
「馬鹿だよお前」
ジャックが喪ー是の首に言い放つ、その目は哀れみの目であった
そしてジャックは歩き出す、何事も無かったかのように
ジャックはインドの町へ向かう、喪ー是の旅はもう終わった
ジャックにとっては大した事じゃない、人が死ぬ事くらいは
敵を殺し、仲間を殺され、そして今こうして海賊をやっている
海賊に身を置けば、そうやって生きるていく事は当然なのだ
「カレー・・・食えばよかったのにな・・」
ジャックは空を見上げる、透き通って青い空は、まるでインド洋の海原のように・・・

ジャック船長の大冒険 インド洋編 完

134ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/06(月) 08:00:16 0
誤字脱字があまりにも酷い
135('A`):2006/03/06(月) 08:00:21 0
頭おとしますかよ普通ジャック
136ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/06(月) 08:03:08 0
落とさなきゃならん、落とさにゃならん
137('A`):2006/03/06(月) 08:06:12 0
わかったよセンチョー
138ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/06(月) 08:08:33 0
わかってくれればいいんだ
さてジャックは寝る、皆さんお付き合いいただきありがとうございました
139('A`):2006/03/06(月) 08:18:15 0
ヴァイオレンスだなw
140('A`):2006/03/06(月) 09:33:05 O
次回作に期待してるよ。
141うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 10:03:24 0
ヘンリーって舌切り取られててしゃべれない奴だっけ?
142('A`):2006/03/06(月) 13:46:12 O
船の名前で吹いたwwww
面白かったんで、また新作書いて下さい
143('A`):2006/03/06(月) 14:05:21 O
妹ダンスと18歳彼女(元処女)との幸せを祈るスレ
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1141613588/
144うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 15:15:15 0
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/upgun/up1/source/up0654.lzh
今日半日かけてこのスレ絵本にしてたんだけど誰かこれテストプレイしてくれませんか?
お願いしますお願いしますお願いします。
145('A`):2006/03/06(月) 15:59:47 0
あげ
146('A`):2006/03/06(月) 16:02:46 0
>>144はウイルス
147うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 18:01:52 0
そんなもん作り方知りませんからお願いします。せめて起動するかどうかだけでも
教えてください。って大体ウイルスチェッカーくらいみんな持ってるでしょ!?
お願いします。
148 ◆r68.QFKK1. :2006/03/06(月) 18:05:29 0
うぽよ今プレイするからしばし待たれよ
149うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 18:07:15 0
よっしゃ!まじまじ!?どきどきどきどき・・・
150うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 18:11:24 0
こんなもん読むのに何分もかからないはずなのになんでレスが帰ってこないんだ・・・。
起動しなかったのかな・・・。うう。
151 ◆r68.QFKK1. :2006/03/06(月) 18:12:10 0
起動方法
kirikiri2.lzhを解凍
krkr.eXeを起動
フォルダ「jack」を選択。
Okを押す。

krkr.eXe←これ見つけれなかった。
絵なら見れたぞ
152うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 18:14:40 0
え?それ?kirikiri2ってフォルダの中に無かった?魚の絵のアイコン・・・
153うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 18:16:28 0
ちょっと自分でダウンロードしなおしてみる。
154('A`):2006/03/06(月) 18:17:06 0
見てないけど魚アイコンって可愛いなお前
155かるぴす ◆gfl2TDUgZk :2006/03/06(月) 18:18:43 0
 〃〃〃
(*´∀`*)    わくわく♪
(つ〒⊂)   
 しXJ  <ガガガ
156うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 18:19:53 0
俺が作ったものじゃないよ吉里吉里ってそふと作ったえらい先生が作ったんだよ。
今自分でやってみたけど起動できたよー?何でだー?
157うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 18:20:56 0
あ、かるぴすさんだ。わーい前のスレで性格変わってたから心配してたんだよねー。
おひさしぶりでーす☆
158うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 18:23:01 0
F5キーが擦り切れそうだぜ・・・
159 ◆r68.QFKK1. :2006/03/06(月) 18:25:03 0
ああ、魚のアイコンでござるか。それならばあったでござるよ。
でもそれをクリックしても起動できないでござる。
もうスレ違いだからこの話題はここまでにしておくでござる。
160かるぴす ◆gfl2TDUgZk :2006/03/06(月) 18:25:27 0
 〃〃〃
(*@▽@*)    へっへっへ♪性格は変わったまんまだぜベイブ♪
(つ〒⊂)       ところで☆
 しXJ  <ガガガ  「スプリクトで例外が派生しました
            セットアップ〜がみつかりません」てメッセージがでたよー
161うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 18:26:59 0
あ、待って待って見捨てないでじゃあ少し重くなるけどもっと起動できそうな奴をうpするよまってー
162かるぴす ◆gfl2TDUgZk :2006/03/06(月) 18:28:26 0
絵はみれましたな!太陽が二つとジャック&小島くんの絵
163うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 18:39:43 0
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/upgun/up1/source/up0655.lzh
こ、これをお願いします・・・!さっきの倍くらいあるけど今後の経験のために
一つ・・・!
164うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 18:44:59 0
これでだめならもう俺の吉里吉里人生おしまいだぁー。うわーん!
165('A`):2006/03/06(月) 18:50:08 0
うぽGJ!!落として読んでみたけど良い味出してるじゃん
166('A`):2006/03/06(月) 18:52:12 0
うぽ乙。
167うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 18:53:31 0
つーか、絵だけ見られて内容たいしたもんじゃねーってことがばれたか?
うえーんこれからも絵本が作りたいのにー。
168 ◆r68.QFKK1. :2006/03/06(月) 18:55:39 0
ごめんうぽ
さっき落とした奴も今落とした奴も
きちんと動作したぜ。
動作してないって言ったのは俺の勘違いだった。
169うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 18:55:51 0
うそ☆?読めちゃった?読めちゃった?やっっっったああーーーーー!!!!!
でも文章書いたのは船長だから心の比重はそっちに置いてね。
つーか、俺っていつもいつも現れると荒らしのように発言数多いね。
リアルで人間に会えない反動なんだよねー。ごめんねー。
170うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 18:57:23 0
>>168
いや、やっぱり後のファイルに入ってた奴にソフトの本体があるみたいで、
それがないとやっぱり前のファイルは起動できないと思います。だから
今後見る人が居たら後のバージョンをお願いします。重いですけど。
171('A`):2006/03/06(月) 19:04:16 0
うぽ好きだよ
172うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 19:44:27 0
ふう。一段落ついた。しかし、改行が変だ。絵が切り替わるタイミングが変だ。
それよりなにより両親に「俺来年大学受験やり直すよ(25歳)」とか言ってるのに
こんな怪ファイル作るのに半日も費やしてる俺が変だ。あと>>171
俺少し両刀っけあるから軽軽しくそういう事をいうと後悔しますよ。くくく。
173かるぴす ◆gfl2TDUgZk :2006/03/06(月) 22:07:18 0
 〃〃〃
(*´∀`*)    全部見たよ♪やっぱし絵がつくと臨場感がでるね♪
(つ〒⊂)      がっこうの後輩でうぽちゃんと同じく絵本作家になりたい子がいて   
 しXJ  <ガガガ   なんかその子の事とダブらせてみちゃったよ。
             面白かったす♪
174うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/06(月) 23:19:02 0
かるぴすさんに見てもらえてうれしいです。って俺別に絵本作家目指してませんよ・・・。
175('A`):2006/03/07(火) 03:20:07 0
次は何編だ?
176('A`):2006/03/07(火) 03:34:04 0
●ジャック船長の大冒険('A`)Xアンデスの太陽編●

<前回までのあらすじ>
変態パーマ海賊小島を激闘の末倒し、
その部下であった喪ー是をもインドの土に還したカレー大好き海賊ジャック。
片腕のヘンリー副長(実質船長)と多くの仲間を引きずり込み
ジャックの冒険は新たな局面を迎えようとしていた。。。


スレ立てしようとおもったけどダメでした。。。
177ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/07(火) 05:32:21 0
うぽは随分と手間のかかるものを作ったな、お疲れさん
>>176
うや、もう立てないでくれ。ここで十分だ、コテスレが最近酷く多いからな
アンデス編もすぐ始めるから皆さんどうぞよろしく
178('A`):2006/03/07(火) 05:38:32 0
おはようジャック
179('A`):2006/03/07(火) 07:27:15 0
>>177
それなんて竜ちゃん?
180('A`):2006/03/07(火) 07:31:14 0
アンデス編まだあ?
181('A`):2006/03/07(火) 08:26:48 0
おはよう船長!
新作書くならもっとほかのコテを登場させてくれw
182うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/07(火) 19:40:02 0
あまりにも落ちそうな勢いなので俺が荒らしてやろう。
命題:「つよきす」のよっぴーは「フルメタル・パニック!」の大佐のパクリか?
これで議論でもしテロ。
183('A`):2006/03/07(火) 20:04:06 O
ジャックなに急にまともなこと言ってんだw
184うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/07(火) 20:11:04 0
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/up/source/up1524.bmp
アンデス編の表紙はこれで行こうと思ってるんだが・・・。
船長がお話書いてくんなきゃどうにもなんないんだよー!!!!!!!
185うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/07(火) 20:14:17 0
すいませんエヴァをパクリました。
186('A`):2006/03/07(火) 20:14:48 0
ジャックは期待されると書けないタイプじゃね?
187うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/07(火) 20:19:54 0
じゃあ罵ればいいのかな?ふふふそうだねぇ。俺が前にジャックスレッドで
超長文書いてたら「チラシの裏なスレ4枚目」なんて所に放り込んでくれたよねぇ。
それなのに自分ばっかりやりたい放題かよ?クソが。てめぇに対する殺意は忘れてねぇんだよ。
俺の装備のカッターナイフで失血死させてやるまでは俺が死ねねぇんだよお。
真・女神転生にゆかりのある町でカオスヒーローを不細工にしたような奴が歩いてたら
即全力ダッシュで逃げねぇと動脈行っちゃうよう?動脈動脈動脈動脈どうみゃくどうみゃく
くくくくくうっくくくくくくうくくうははははっはははははははははっははははh
188('A`):2006/03/07(火) 20:25:33 O
ジャックに便乗して売名を図るカスコテうざい
189('A`):2006/03/07(火) 20:31:35 0
>>188
おれも思ってた
190うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/07(火) 20:52:59 0
そっすか。じゃ、だまってます。











でも、売名ってゆうけど俺はジャックスレにしか湧かないから安心してね。
191('A`):2006/03/07(火) 20:54:33 0
うぽ=ジャックだと思ってた
192('A`):2006/03/07(火) 20:55:34 0
うぽなつかしいなあ
とっくに自殺したと思ってた
193('A`):2006/03/07(火) 20:56:15 0
おまいらうぽはジャック関連のスレに関しては古参だぞ。あんまりいじめるな。
194('A`):2006/03/07(火) 21:10:12 O
自演乙
195('A`):2006/03/07(火) 21:17:21 O
ぁぃこはダークサイドに墜ちちゃったアンデス編でもう殺してやって欲しい
196('A`):2006/03/08(水) 02:03:55 0
こうゆうスレを暖かく見守れなくなったところが
喪板の衰退した原因だと思う。
197('A`):2006/03/08(水) 02:07:39 0
間違いない
198ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/08(水) 17:08:47 0
>>184
絵本を作ろうが作るまいが俺の知ったこっちゃないが
何でお前に急かされて書かないといけないんだ
俺にもペースってもんがあるんだよ
199ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/08(水) 17:36:54 0
〜アンデス編〜

モオハ・シネの海賊達はインドを満喫していた
カレーを食べる者、強盗に走る者
酒を浴びるように飲む者、インドの暮らしを気ままに過ごしていた
しかし楽しい時間はあっという間に過ぎ、約束の一週間が経とうとしていた
ヘンリーの決めた期限、インドから旅立ちアンデスに向かわねばならない
太陽の宝、謎が謎を呼ぶ代物である
「そろそろ集まったか?」
ヘンリーが船員の確認を取る、航海に必要な積荷も運び準備は万端だ
「いやあ楽しかった、流石インドだよ、ねるねるねるねカレーなんて始めて食べたぜ」
エンジョイ音楽は鳴り続ける、といった感じでジャック船長も帰ってきた
「ようし、準備はできたか。さて、南アメリカに向け出発だ!」
モオハ・シネが岸から少しずつ離れていく、インドの地にいざお別れを
これから再び、ジャックとその一味は大冒険を繰り広げるのだ

「ジャック・・・話がある」
ヘンリーが船長室へ入ってきた
「なあにお話しって?愛の告白?後にしてくれ」
ジャックは雪見大福に夢中である
「そうは言ってられないさ、実はインドの町で・・・なかよしを見た」
その名を聞いたジャックの顔色がみるみるうちに変わっていく
「なかよし・・・イギリス海軍提督なかよしか!」
「間違いない・・・何故インドにいたかはわからない、インド洋の警備でも任されたのかもしれないが
 もしかすれば、小島か俺達を追ってきたのかもしれないな・・」
ヘンリーが続けて話す
「もし俺等を追ってきたのだとしたら・・ジャック、厄介な事になったぞ」
ジャックの顔がいつになく真剣である、彼が真剣になる時なんてコンビニでの弁当選びくらいなものなのだが
「プロ中のプロ、エリート中のエリート、イギリス海軍の誇り、なかよし・イケメニア
 奴に捕らえられた海賊の数は計り知れない、それに絶世の美男子だ。
 ラルクのハイドにそっくりらしいな」
ジャックが神妙な顔つきで喋りだす
なかよしという男に、彼は脅威を感じているようだ
「俺も生で見たのは初めてだったがかなりのイケメンだったよ
 まさか奴がたった一海賊のためにここまで来るとは思えないが・・・
 何にせよここを早く離れよう」
そう言うとヘンリーは甲板に出て指示を始める、全速でここを離れるために
「・・・アンデスか・・たまにはハイキングもいいかもな」
ジャックの顔から笑みがこぼれる
太陽の歌が聞こえる、太陽の踊りが始まる
太陽の下で、モオ・ハシネの旅は続く

続く 
200('A`):2006/03/08(水) 17:41:23 0
書く度に上達しているな、ジャック
201('A`):2006/03/08(水) 17:42:38 0
ジャックの自作昔話を聞きながら眠りたい
202('A`):2006/03/08(水) 17:44:29 0
ジャックはいいお父さんになりそうだね
203('A`):2006/03/08(水) 17:52:14 0
おっ!久々の投下GJ!
ついになかよしが降臨したかwww
てか俺も弁当選びは真剣になるな。
204('A`):2006/03/08(水) 18:21:44 0
なかよしバロスww
205('A`):2006/03/08(水) 18:27:24 O
ジャックが兄だったらどんなにいいだろうか。
206ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/08(水) 18:31:03 0
南アメリカへの道は、太平洋を横断して進む
目指すはチリ、漂流についても今回は問題は無い
前回はジャックが夜中に突然「カレーが食べたいの!インドに行きたいの!」
とわめき出し、船員全員に竹原のように絡み始めたので下準備ができていなかったのだ
今回はヘンリーが海路を詳しく聞いたり、地図や航海の手順も用意できている
腐れ船長がカレー屋を回っていた時に、流石はヘンリー、同じ人間とは思えない程優秀な男だ
そのお陰で、今回は非常に順調に旅は進む
「いやあいい風だ、いい船、いい船員には暖かい凪が吹くものさ」
船首でジャックが独り言を呟く、呟くというか馬鹿でかい声で叫んでいた
「馬鹿船長がいなけりゃもっといい風が吹くんじゃねーの」
「結局インドでもカレー食ってるだけだったしな」
「お前一体何がしたいんだよ」
「つうかなんで生きてんだよお前は」
どうやらまだ漂流した事を根に持っているらしい、ジャックを自殺に追い込まんばかりの怒涛の煽りだ
この海の暖かい風だけが、ジャックの頬を伝う涙を拭いてくれる唯一の存在だ
「おい皆!またジャックが泣いたぞ!なーいた!あそーれなーいた!」
「ないてねーし!ないてねーし!おまえらが泣いてるとか言うから泣いたふりしてるだけだし!」
ヒートアップする船員の煽り、こういう時のジャックは小学校低学年にしか見えやしない
「お前達ジャックをあまりからかうな」
そこにヘンリーがやってきた、最早ヘンリーはジャックにとって補佐というより保護者である
「ジャックいい加減泣き止め、実はもアンデスの情報手に入れた
 それと裾を掴むな、お前は幼稚園児か」
ヘンリーの陰に隠れて泣いているジャック、船長の威厳の欠片も無い
「アンデスの宝の事だが、あの場所はマヤ文明の名残が強く残っている場所だ
 数々の遺跡が存在し、謎の多い土地らしい
 またそこには二つの部族が存在するそうだ」
「二つの部族?」
スンスンと半泣きのままジャックが返す
「ああ、一説では、その宝をめぐり対立しているそうだ
 お宝の多そうな古代遺跡の地でで、部族が争うほどの宝
 気にならないかジャック?」
「ん・・う、うん・・そうだね・・」
ヘンリーの活き活きとした表情に、ジャックは不安を感じていた
「(もしかしたらヘンリーったら、部族を敵に回してでも行くつもりかしら・・)」
基本は平和主義のジャックなものだから、ご勘弁願いたく候、と解釈したい所なのだが
「もしかしたら部族に襲われるかもしれんな・・・面白い、まとめて相手してやるぜ
 なあジャック!!」
ジャックは遠くを見つめた、まだ見ぬアンデスの地を
名も知らぬ部族の優しさが、この海のように大らかである事を願って

続く



207('A`):2006/03/08(水) 18:44:26 0
グッジョブ!
208('A`):2006/03/08(水) 19:07:05 0
投下乙!
この海の暖かい風だけが、ジャックの頬を伝う涙を拭いてくれる唯一の存在だ
このフレーズいいねえ
209ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/08(水) 19:19:47 0
いやあ皆、こんな馬鹿の作文を読んで頂きジャック感涙の極みじゃあないか
もっと皆に楽しんでもらえるよう努めるよ、ありがとう
210('A`):2006/03/08(水) 19:27:29 0
>>209
なに良コテぶってんだこの酢ダコ野郎が
211ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/08(水) 19:31:12 0
ジャックは良コテだよ、近所のおばあちゃんも言ってたから間違いない
212うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/08(水) 19:48:34 0
あのー船長。みんなが俺を売名だとか自演だとか言うんですけどなんとか
「前から知ってる」
って証言してくれませんか?「正直キモイ」とか「空気カスコテ」とでも言って
いいですから・・・その・・・「前から知ってる」・・・とだけ・・・
お願いできませんか?
213('A`):2006/03/08(水) 19:49:46 0
ジャックは無慈悲だから無理だろ
214('A`):2006/03/08(水) 19:51:00 0
66:('A`) :2006/03/08(水) 14:29:34 0
52 :おまる ◆xcpYmMaS26 :2006/03/08(水) 14:02:30 0
俺の新天地はメンヘル板だ


53 :('A`):2006/03/08(水) 14:04:38 0
メンヘル板の女を狙ってるんだろ


54 :おまる ◆xcpYmMaS26 :2006/03/08(水) 14:05:09 0
たりめーだろカスwww
ぐちょぐちょのおまんこ穴に俺様の肉マグナムぶっ放してやる
215ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/08(水) 20:15:51 0
そして航海は何事もなく続いた
いくつもの海を越え、モオハ・シネはチリへと辿り着いた
情熱の大陸、南アメリカ。活気に溢れる賑やかな国
ジャック一行のテンションも江頭2:50並に上がっていく
「見てみろ、市場があるぞ!ここは飯も酒も美味そうだぜ」
「女も美人ばっかりだな!なんていい国なんだ」
船員達も大喜び
どこにいっても同じ事ばかり言ってるような気がするが、まあ彼等はこんなものだ
そして仕切り屋ヘンリーがいつもと同じように指示を下す
「よし、お前等は船の管理を頼む、俺とジャックは宝を探しに行く
 それまでは好きにやっていいぞ、ただ目立った行動は控えろよ」
「そうそう、お前等は適当に楽しんでればいいじゃなってええええええ!?」
「何を驚いてるんだジャック、目的はわかってるだろう?」
「いやなんで二人なんだよ!山は危険だぞ!熊とか出るぞ!
俺なんてそれこそ温室育ちだから多分虫とかにも勝てないぞ!」
「馬鹿な事を言うなジャック。大人数でいったら部族と出くわした時刺激してしまうだろう
それに少数精鋭のほうが何かと都合がいい、問題は無いさ」
こうなってしまうとジャックが何を言っても聞かないので、ジャックは観念してしまった
「じゃあな船長!ヘンリー!気をつけてなー!」
船員が二人を見送る
「おう、お前らもしっかりやれよ」
「・・・帰ってきたらお前等覚えとけよ」
船長達の旅路の安全を願う船員達は、誰もがジャックのビビリ具合に半笑いである
そしてアンデスの旅が始まる

216アンチおまる隊(笑):2006/03/08(水) 20:16:34 0
66:('A`) :2006/03/08(水) 14:29:34 0
52 :おまる ◆xcpYmMaS26 :2006/03/08(水) 14:02:30 0
俺の新天地はメンヘル板だ


53 :('A`):2006/03/08(水) 14:04:38 0
メンヘル板の女を狙ってるんだろ


54 :おまる ◆xcpYmMaS26 :2006/03/08(水) 14:05:09 0
たりめーだろカスwww
ぐちょぐちょのおまんこ穴に俺様の肉マグナムぶっ放してやる
217ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/08(水) 20:16:36 0
勇敢な海の男ヘンリーとチキン・オブ・チキン、ジャックはチリの町の酒場に向かった
アンデス山脈の情報収集のためだ
二人は店に入り、カウンターの席に座る
「マスター、一番強い奴を頼む」
「マスター、いちごミルク一つ」
イカれた注文にも眉一つ動かさず了承するバーテンダー、上品に枯れた老紳士だ
「はいよ、どうぞ」
渡された酒、ジンを一気に飲み干すヘンリー
ジャックはストローでいちごミルクを飲んでいる
「マスター、一つ聞きたいんだがこの場所がわかるか?」
ヘンリーがポケットを取り出し、印のついた場所を指差す
「・・・・あんたら何しにそこへ?」
「何、ちょっとした用事さ」
バーテンダーは少し間をおくと、ため息を一つついて
「今は危険だぞ、そこには二つの部族がいてね
 一つの名前はイケメン族。
 心優しく穏やかで、美男美女が多い連中だ
 たまに町に下りてくる奴等もいる。

 もう一つはモオ族
 排他的で暗い連中だ、滅多に外部の人間を歓迎する事は無い
 基本的には集落から出る事は無い。」
「二つの部族・・・成る程ね、それでどこが危険なんだい?」
「今の時期は一年に一度の儀式が近い時期でね
 その儀式とは、何やら太陽の宝とかいうものを探しに行く人間を決める儀式らしい」
「太陽の宝・・」
ジャックとヘンリーが顔を見合わせる
「その儀式というのが、お互いの部族から一人ずつ優れた者を選び
 そしてその二人で・・・・・殺し合う
 生き残った方が晴れて、宝を探しに行く権利を掴めるという事だ
 宝は大きな遺跡にあるらしいが、詳しい事は知らん。
 そんな大層な儀式が近いから、恐らくピリピリしてるだろう
 今行くのは懸命じゃないぞ、殺されても文句は言えん」
マスターの話が終わる頃には、ジャックの顔はすっかり青ざめていた
しかしヘンリーはお構い無しに質問を続ける
「宝探しって・・・毎年ある儀式なんだろう?
 その太陽の宝は今だに見つかってないのか?」
それを聞くとマスターは顔をしかめて
「儀式で権利を得て、宝を探しに出た連中は・・・全員行方不明だそうだ・・
 宝はまだ見つかってない」
これを聞いてジャックは魂の抜けた顔をしている
「・・・・・そうかい、ありがとよ。ごちそうさま、ジャック行くぞ」
金をカウンターに出し、ヘンリーはジャックを連れさっさと店を出た
「ヘンリー・・・やめておこうよ・・」
ジャックは泣きそうな顔で説得する、荒川静香のような顔は悲壮さが滲み出ている
「面白くなってきたぜ・・・太陽の宝、一体どんなものだろう!
 血が騒ぐな、ジャック!!」
ジャックは空を見上げる、助けて藤岡探検隊
部族、儀式、そして海賊が宝を巡り物語を紡ぎだす
218アンチおまる隊(笑):2006/03/08(水) 20:17:34 0
66:('A`) :2006/03/08(水) 14:29:34 0
52 :おまる ◆xcpYmMaS26 :2006/03/08(水) 14:02:30 0
俺の新天地はメンヘル板だ


53 :('A`):2006/03/08(水) 14:04:38 0
メンヘル板の女を狙ってるんだろ


54 :おまる ◆xcpYmMaS26 :2006/03/08(水) 14:05:09 0
たりめーだろカスwww
ぐちょぐちょのおまんこ穴に俺様の肉マグナムぶっ放してやる
219アンチおまる隊(笑):2006/03/08(水) 20:19:03 0
66:('A`) :2006/03/08(水) 14:29:34 0
52 :おまる ◆xcpYmMaS26 :2006/03/08(水) 14:02:30 0
俺の新天地はメンヘル板だ


53 :('A`):2006/03/08(水) 14:04:38 0
メンヘル板の女を狙ってるんだろ


54 :おまる ◆xcpYmMaS26 :2006/03/08(水) 14:05:09 0
たりめーだろカスwww
ぐちょぐちょのおまんこ穴に俺様の肉マグナムぶっ放してやる
220アンチおまる隊(笑):2006/03/08(水) 20:23:05 0
66:('A`) :2006/03/08(水) 14:29:34 0
52 :おまる ◆xcpYmMaS26 :2006/03/08(水) 14:02:30 0
俺の新天地はメンヘル板だ


53 :('A`):2006/03/08(水) 14:04:38 0
メンヘル板の女を狙ってるんだろ


54 :おまる ◆xcpYmMaS26 :2006/03/08(水) 14:05:09 0
たりめーだろカスwww
ぐちょぐちょのおまんこ穴に俺様の肉マグナムぶっ放してやる
221('A`):2006/03/08(水) 20:36:25 0
おもしろくなってきたお
222 ◆r68.QFKK1. :2006/03/08(水) 20:38:09 0
さりげなくなかよしという伏線を出すのは流石だな
223アンチおまる隊(笑):2006/03/08(水) 20:42:20 0
66:('A`) :2006/03/08(水) 14:29:34 0
52 :おまる ◆xcpYmMaS26 :2006/03/08(水) 14:02:30 0
俺の新天地はメンヘル板だ


53 :('A`):2006/03/08(水) 14:04:38 0
メンヘル板の女を狙ってるんだろ


54 :おまる ◆xcpYmMaS26 :2006/03/08(水) 14:05:09 0
たりめーだろカスwww
ぐちょぐちょのおまんこ穴に俺様の肉マグナムぶっ放してやる
224ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 00:36:01 0
「もういい!もう帰る!」
「ジャック、そうしょげるな。道のりは長いぞ」
二人は今アンデス山脈を登っている
高いところでは全長6000m、非常に険しい道だ
「おぶってよー!ヘンリーおぶってー!」
「わがままをいうな!ブツクサ言うとおいていくぞ!」
ジャックは怠け者な上に体力の無い男、ジャックが山を登る事自体既に無理な話なのだ
「帰ってめちゃイケ見たい・・・」
部活の遠征に疲れた中学生の如く、ジャックの心は挫けそうであった
「まだまだだな・・・」
ヘンリーは地図とコンパスを握り険しい顔をしている
三時間も休みを取らず歩いているのだから仕方が無い

そしてさらに三時間後・・・

「もう死ぬ!俺はもうここで死ぬ!」
ついにジャックが発狂した、三時間歩いた後ここまで休憩を5回も取っているのに実に根性の無い男である
「もう少しだジャック!恐らくあの森を抜ければ遺跡がある筈だ!
 あの森に着いたら休憩をしよう!」
ヘンリーが指を刺す方向には大きな森が広がっている、あと3〜4km程だろうか
「大体荷物が多いんだよ!この熊のぬいぐるみとか一体何に使うんだよ!死ね!」
「ぬいぐるみはお前が勝手に持ってきたんだろうが
 荷物がなけりゃ飯も水もないだろう、我慢しろ!」
渇を入れられジャックはまたとぼとぼ歩き出す、頑張れジャック、負けるなジャック
そしてようやく森に到着した
「ふう、やっと一段落だな・・・」
森に入り人二人程寝転がれそうな大きな石を見つけ、二人で腰を掛ける
「帰りもあるんだよなー・・・もう死にたい・・」
ジャックは完全にKO、かっこよく言えばナックアウツ、といった感じだ
「まあしばらく休憩しよう」
煙草に火をつけ、ヘンリーは横になった
「アンデスは嫌いだ、空気が薄い」
自分で何を言ってるかよくわからないジャックも、ゴロンと横になる
しかしヘンリーがガバっと起き上がる
「なななな何!?もう出発!?」
「シッ、誰か来るぞ・・・」
ヘンリーが剣に手を置く
その反応にジャックも警戒し、短銃を抜く
深い森にたった二人の海賊、彼等の前に現れるのは一体・・?

続く
225('A`):2006/03/09(木) 00:49:08 O
文才あるんだな…ジャック…
226ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 01:10:22 0
「向こうだ、誰かいるぞ」
ジャックが指を刺す方向から、人影が近づいてくる
緊張感は一層と高まる
人影はどんどんと近づき、ついに二人の前に姿を現した
そこには三人の男が立っていた
それぞれ槍と腰に剣を下げている
民族的な衣装を身につけ、また三人共非常に整った顔立ちである
「誰だ!この森の住民か!?」
ヘンリーが問い掛ける、ジャックも銃を懐に隠し警戒を怠らない
「その通りです、僕達はアンデスの住民イケメン族
 そう警戒しないで下さい、僕達は危害を加えません
 まああなた達の目的にもよりますが・・・」
その中でも一際目立つ、凛とした顔つきの若者が口を開いた
白く透き通った肌、金色に光る長い髪、そして美麗な顔立ち
彼はそのまま話を続ける
「僕はイケメン族のミラ、財宝欲しさに遺跡を荒らす不届き者達から森を守るため
 警備を行ってるものです、今は非常に厳重な警備が必要な時期なのです
 あなた達が我々の指示に従って頂けるなら、喜んで歓迎を致します」
なんとも礼儀正しいミラの態度に、二人は唖然とした
「あ、ああ・・今は随分と大変らしいな。何、俺達は観光さ
 俺の名はヘンリー、こっちがジャック。あんた等の指示に従おう」
ヘンリーが思い付いたように返答する
「すごい、本当にイケメンばっかりだ・・・」
ジャックはジャックで違う事を考えている
「では、出発しましょう」
二人は石を降り、イケメン族と共に森の奥へと歩き出す
そしてヘンリーがミラに話し掛ける
「チリの町で聞いたんだが大変な儀式が近いらしいな
 なんでも太陽の宝ってもののための儀式らしいじゃないか」
それを聞いてミラはふと物悲しげな顔をした
「ええ・・我々の重要な一大行事ですからね・・・
 皆随分と血気盛んですよ。穏やかじゃないですね、ハハ」
ミラはそう笑ってみせるが、その緑の目は酒場での話を聞いた時のジャックの如く悲哀を帯びている
「全くだ、殺し合いなんて馬鹿げた儀式狂ってるよ
 そんな事やってるからいつまで経っても宝が見つからないんだ
 皆でお手手繋いで仲良く探しにでも行った方が効率的だね」
ジャックの確実に喧嘩を売っている態度に、イケメン族達の顔が強張る
「ななな何を言い出すんだジャック!すまない、こいつは礼儀知らずなんで・・」
ヘンリーが頭を下げる、そして右手でジャックの頭を掴み頭を下げさせようとする
「いえ、いいんです。ジャックさんの言うとおりです・・
 古い仕来りに囚われて・・・抜け出そうとしない連中ですから」
ミラはまた変わらぬ態度でそう話す、さっきからの態度を見ているとどうも儀式に前向きじゃないらしい
「見えた、あれが我々の村です」
イケメン族の一人が口を開く、目の前には森の中に広がるイケメン族の集落
木で作られ、位置の高いところに建設された家。ところどころに立つトーテムポールのようなもの
そして美男美女達が右に左に行き来している
「すげえ・・・」
ジャックとヘンリーがぽかーんと口を開けている
人里はなれた山に暮らす美しい住人達、それはまるで絵本の中のようだった

227('A`):2006/03/09(木) 01:43:58 0
うんうん、それでそれで
228ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 01:51:11 0
イケメン族の集落に辿り着いたジャック達、彼はキョロキョロと周囲を見ながら村に入っていく
子供からお年寄りまで全てが美男美女、何とも目の保養になる村だ
「それでは申し訳ありませんが、武器を預からせてもらってよろしいでしょうか」
「ん?ああ、そうだな。物騒な物は下げた方がいい」
ヘンリーとジャックは剣と銃をイケメン族に手渡す
見知らぬ連中に武器を渡すのは危険ではあるが、穏やかと評判なイケメン族である
ここはいらぬ反感を買うよりは指示に従った方が良いだろう
「ミラ、帰ったか。その方々はどなたかな?」
奥の方から派手な装飾を身につけた老人がやってきた、この村の族長である
「ただいま帰りました、この方達はなんでも観光にやってきたそうです
 他に特に怪しいものは見かけませんでした」
どこからどう見ても怪しいこの二人は、どうやら恐縮しているようだ
「そうか、ご苦労。いや遠路はるばるようこそおいでくださいました
 私は族長のカムラ。
 どうか無作法をお許しください、今は非常に大切な時期なので」
観光というあまりにも怪しい理由にも、疑う事無く迎え入れる族長
「いや、こちらこそ手厚い歓迎感謝します。今が重要な時期なのもわかっている
 こんな時にわざわざ手をわずらわせ申し訳ない」
ジャックの態度が急変した。ヘンリーもジャックの態度に動揺を隠せない
権力者には下手に出る、これこそ卑怯者ジャックの真髄である
「いえいえそんな。何も無いところですがごゆっくり、ミラ、お二人を客屋に案内しなさい」
「かしこまりました、お二人ともどうぞこちらへ」
ミラに案内され、二人は村を再び歩く
活気溢れる村で、その辺で子供の笑い声や、談笑する声が聞こえる
「いい村だな」
ヘンリーもジャックもこの村が気に入ったようだ
「平和な村なんですよ、本当に
 僕もこの村が好きです・・・ただ」
「儀式は嫌いなのか?」
ジャックの言葉を聞くと、ミラはただ黙ってしまった
「ここになります、客人のための部屋ですのでご自由にお使いください
 できれば歓迎の宴を開きたいのですが、何分忙しく申し訳ありません」
「いやお構いなく、案内申し訳ない。有難く使わせてもらうよ」
ジャックとヘンリーは礼をいい、案内された家へと入った
「お、随分と広いな。意外と小奇麗じゃないか」
15畳の程の広さに、テーブルと4脚の椅子、そして4つのベッドが置いてある
二人は荷物を置き、椅子に腰掛けリラックスした
「さあて、今日はゆっくりと休もう。宝は明日から探すとするか」
ヘンリーは身体を伸ばしジャックに話しかける
「なあ、やめておこうぜ。ここの連中は気がいい奴等だ
 ここまでしてもらって宝を盗むなんて悪い気がするよ」
「それはそれ、これはこれだ
 俺達は海賊だぜ?それじゃ何しに来たのか分からないだろう」
やはりヘンリーは聞く耳を持たない、ジャックは呆れた顔をしている
このアンデスの奥の地で二人はしばしの休息を取る
彼等もまた、この地の呪われた儀式に深く関わっていくのだろうか

続く
229('A`):2006/03/09(木) 01:57:45 0
だれかまとめサイトでも作ったらどうだろうか
けっこう面白いんだが
230('A`):2006/03/09(木) 02:11:07 0
うぽさんに頼もうよ!
231ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 02:45:10 0
夕日が山に沈む頃、イケメン族の村は晩餐の準備を行っている
村の中心に人が集まり、料理を運び、巨大な焚き火に薪をくべている
ぐっすりと眠っているジャックとヘンリーの元に、村の若者がやってきた
「お客人方、晩餐の準備ができました。ご案内します」
若者は二人を起こし村の中心へ連れて行く
村人達が焚き火を囲むように円状に座っている
様々な料理が並べられており、どうやら準備が出来たようだ
二人は族長の横に案内され、地面に腰を掛けた
「いやお二人共、疲れは取れましたかな?」
「ああ、おかげさまでゆっくりできた。これは一体?」
目の前の巨大な炎に目が覚めたヘンリーは、族長に聞く
「いえ、せっかくのご客人。何か宴を開かねば申し訳がない
 せめてもの催し物で御座います」
「なるほど、わざわざ申し訳ない。お気遣い感謝します」
相変わらず族長には礼儀正しいジャック、二人は一礼をする
そして五人の若者がそれぞれ何やら荷物を持ち焚き火の前に立つ
どうやら楽器を持ち演奏を始めるようだ、その中にはミラもいる
彼は笛のような楽器の担当らしい
するとカムラが立ち上がり、村人達が拍手をする。カムラは軽く解釈をし
「それではイケメン族の友人達よ!今日は町からこの険しい銀嶺を越え
 この村へ訪れた新たな友人達を紹介しよう!ヘンリー殿とジャック殿である!」
歓声と拍手が二人に向けられる、ヘンリーとジャックは照れくさそうに解釈をする
「では二人のために我等の歌を披露しよう!中心に立つのは我等がイケメン族の誇りミラ!
 太陽の儀式に立ち向かう英雄ミラだ!」
今度は炎の前に立つミラに拍手と歓声が送られた、ミラの目はあの時と同じく寂しそうな目である
「・・・ミラが今回の儀式の選抜者か?」
ヘンリーとジャックははミラを見つめる
そして、一間をおくとミラが笛を吹き始めた
それに続き太鼓、弦楽器、とメロディを奏ていく
雄大で力強い彼等の音色、優しい曲に周囲は心を奪われた
しかしどこか物悲しい笛の音色は、天を突く炎をより一層大きくしていく
「さあ皆さん、ご馳走が冷めてしまいます。宴を始めましょう!」
カムラが乾杯の音頭をとり、村人と二人の海賊が杯を交わす
美しい音楽と村人達の笑い声、宴は盛り上がりに欠ける事無く進んでいく
232ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 02:46:32 0
そしてジャックとヘンリーもご馳走にありつく
「この村はどうですかな?」
カムラが笑顔で二人に話しかける
「いいところだ、優しい村だよ。ここに住んだらさぞかしいい後生を送れそうだ」
とジャックが赤ら顔で答える、どうやら一杯の酒で酔ったようだ
「はっはっは!そう言って貰えるとありがたい!いや楽しんでもらえたようでこちらも安心した
 後は三日後の儀式を迎えるだけですな!」
カムラも随分と酔っているようだ、するとヘンリーが問い掛ける
「儀式は近いんだな・・ところでカムラ、儀式にはミラが?」
「ええ、儀式にはミラが選ばれました。この村で異存を唱えるものはいません
 彼は容姿も性格も、そして立ち振る舞いも大変優れております
 戦闘の腕も大したものです、まさしく我等がイケメン族の代表に相応しい!」
「戦うような奴には見えんがね・・」
「そうそう、男なんだか女なんだかわからん顔してるしな、さてはオカマか?」
ジャックの悪口はエスカレート、無礼講では済まない話だが流石はイケメン族
笑顔で華麗に流してくれる、話を変えるようにヘンリーが喋る
「モオ族からはどんな奴が?」
「モオ族からはワットという者が選ばれたと聞いております
 なんでも自虐的で幸の薄そうな男らしいのですが・・・」
「ワットねえ・・・ところで太陽の宝ってのはどんなものなんだ?
 殺し合いをするほど価値のあるものなのか?」
ヘンリーが本題を突きつける
「太陽の宝は・・・・イケメン族とモオ族の秘宝です
 古代遺跡の奥深くに存在する、と古文書に記されております
 それは太陽の象徴であり、我等二つの民族にとって神の象徴なのです
 その太陽の宝を手に入れたほうが、もう一方の部族を支配できるものなのですな」
そしてヘンリーは立て続けに質問をする
「支配?つまりミラが勝ち、宝を手に入れる事ができればあんたらはモオ族を支配する事が出来る
 そういう事か」
「ええ・・・ですが我等は何も彼等を征服したいという訳ではありません
 私達は外界にも目をむけ、町の方々等とも交流を深め、村の可能性を広げていきたいのです
 ですがモオ族は外界から閉じこもり、関わりを持とうとしません
 我々は彼らに支配され可能性を閉ざされるのが嫌なだけなのです」
「そうか・・・」
それを聞くとヘンリーは黙った、ジャックは横で完全に潰れている
ミラ達の演奏が終わり、彼等もまた食事の輪に入る
夜は少しずつ深くなっていく、宴はまだ終わらない

続く
 
 

233ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 02:50:43 0
さて今日はここまで、お疲れ様っした
234('A`):2006/03/09(木) 02:58:46 O
>>233
削除依頼が出てるから気をつけろ
235ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 03:03:43 0
わーお、結構頑張ったのに
236('A`):2006/03/09(木) 03:10:46 0
おもろい。後半が気になる
237('A`):2006/03/09(木) 05:03:51 0
奇才ジャック船長
238ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 05:56:36 0
それから2時間後、賑やかな宴が終わりを迎えようとしていた
イケメン族達はぞろぞろと後片付けを始めている
「お客人方、私はそろそろ失礼します。老体には夜更かしはきつくて、はっはっは
 ではごゆっくりとお休みください」
カムラが挨拶を済ませ、家へと戻る
「ありがとう、楽しかったよ。体を大事にな
 おい、ジャックしっかりしろ。」
天国に逝く寸前のジャックをヘンリーが介抱する、どうやら酔いは覚めてるようだが気分が悪いらしい
「一つ頼みがある・・息子達に愛していると伝えてくれ・・・
 宇宙人野郎、帰ってきたぜ!」
インディペンデンスデイの物真似で窮地を乗り切ろうとするジャック、乗り切れてないしそもそも意味がわからない
「たく飲めないくせに酒なんか、ん?ミラ?」
村人が後片付けの真っ最中の頃、ミラが一人村外れへと向かっていく
「おいしっかり立てジャック、何やら怪しいぞ」
「何・・?民主党の雲行きが怪しいって?そんなもんわかりきった・・ミラじゃねーか、どこ行くんだ?」
「何か匂うんだよな、あの態度といい・・・怪しいぜ、追ってみよう
 こんな時間に村外れなんて何かある筈だ」
「思春期なんだろ・・・放っておけよ・・・」
そんな言葉お構いなしにジャックを連れヘンリーはミラの後を尾ける
ミラはどんどんと村を外れ、辺りを時に警戒しながら進んでいく
5分ほど歩くと、非常に大きな木の下へと辿り着いた
ジャックとヘンリーは茂みに隠れ観察している
「何だ?誰か待っているのか?」
二人はミラに気付かれぬようヒソヒソと会話をする
「彼女だったりしてな・・」
「かもしれんな、青春だなあ
 そういえばジャックもまだ19だろ、お前はいい女がいないのか」
「いや、ほら俺ってホモセクシャルじゃん?」
「ああそうだったっけか、じゃあいい男はいないのか?」
「信じるなボケが、ジョークだ死ね」
くだらない会話を続けていると、一人の男がやってきた
大人しそうな外見に、暗いオーラを放っている
「やあワット、こんばんわ」
「こんばんわ、ミラ」
二人は挨拶を交わす
239ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 05:57:24 0
「ワット?あれがモオ族の代表か・・・何故二人が?」
「ホモだったりしてな・・」
儀式の主役達が人知れず会い、挨拶を交わす
目の前の状況にヘンリーとジャックは疑問の色を隠せない
「今日は客人が来たんだ、それで宴を開いてね
 僕は演奏をしていたんだ、とても賑やかだったよ」
「なるほど、俺の村は今日も辛気臭かったよ
 宴なんて滅多にないからあ」
二人は太い木の根に腰を掛け、世間話をしている
三日後には命を奪い合う間柄とはとても思えない
「どうやらあの二人は友人らしいな・・」
「おいおい、友人って・・儀式の日は近いのにか?」
「お前酔い潰れたと思ったらしっかり聞いてんだな・・」
二人はさらにミラとワットの会話に耳を傾ける
「思い出すなあ初めてここで会った日・・
 俺がこの森で兎を捕まえようとしたら、ミラも同じ兎を追ってたんだよな
 それでお互いが兎しか見てなくて、同時に兎を掴んだんだ」
「そうそう!あの時のワットの顔ったらないよ、今思い出してもおかしいんだ
 凄くビックリして、目をパックリ開いてたもの」
「ミラも驚いて腰を抜かしていたじゃないか、あんなにびっくりしたの生まれて初めてだよ」
昔話に花を咲かせている、二人共声を出して笑っている
「・・・三日後だね」
ミラの顔から笑顔が消える。またあの寂しそうな顔で、彼はぼそっと呟いた
「ああ・・・そうだな」
「僕は君を殺したくない」
「俺だってそうさ・・」
二人の会話はそこで止まった、お互い下を向いて目を合わせようとしない
異なる民族、異なる集落、ただ二人の思いは、一緒なのかもしれない

続く
240ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 06:35:08 0
とても静かな夜、巨木の下、二人も沈黙を続けている
何を思い何を願うのだろう、二つの部族の若者達の未来はどんなものだろう
「・・・ミラには夢があるか?」
ワットが突然口を開く
「夢?」
ミラも突然の質問に驚いたまま返答する
「俺はイケメン族とモオ族が同じ集落に住み、同じ飯を食べる
 そして夜には宴を開いて、どんちゃん騒ぎをするんだ
 二つの部族が入り混じって踊りを踊るんだよ
 手を繋いで踊り出すんだ、皆でね・・」
ワットの口調がだんだんと荒くなる
「もうたくさんだ、これだけ近い場所にいて
 何十年もお互い対立して、どっちが上かどうかで殺し合う
 何度も何度も繰り返して・・いつまでこれが続くんだ!」
ミラは黙って聞いていた、そして
「本当に・・・いつまで続くんだろうね・・
 僕はもうどっちが上でもいい・・こんな儀式を早く無くしてやりたいよ」
「僕は世界を旅したいんだ、昔から太陽の儀式のために育てられて・・
 どこに行く事も出来なかった、ふもとの町に友達が行く時だって、僕は駄目だと言われた
 僕は世界が見たい、出来るだけたくさんの町を見たい・・」
二人の願いは、叶うとしてもどちらか一方だけである
皮肉にも、その夢を摘むのはお互いなのだ
そして終止を聞いていたヘンリーとジャック
「不憫だな・・」
「ヘンリー・・・・俺凄くいい事考えたぜ」
「奇遇だな・・・俺も恐らく同じ考えだ」
二人はばっと草むらから飛び出る、ワットとミラはひどく驚いた
「だ、誰だ!?」
「ジャックさんにヘンリーさん!?」
「二人の気持ちはよく分かった、その熱い友情を踏みにじる儀式は断じて許せん!
 ここは俺たちに任せておけ」
ジャックがいつになく熱い口調である
「こ、この人達が例の客人?」
「うん、どうしてここに・・」
そしてヘンリーが二人に語りかける
「悪いなミラ、お前の様子が気になって尾けてきたんだ
 まあそれはさておき、太陽の儀式についてだが・・
 このままだとお前達二人のどちらかは確実に死ぬ、宝をめぐってな
 だがもし、その宝が無くなったとしたら・・どうする?
 儀式をやる必要があるとは思えないが?」
「宝が無くなったらって・・・もしかしてこっそりと盗むつもりか!?」
「そんな事したら・・きっとモオ族もイケメン族も怒り狂うでしょう
 僕等がやってもあなた達がやってもただじゃすまない」
ワットとミラは動揺している、恐らく二人で考えた方法の一つだったのかもしれない
「だからこそ上手くやるのさ、計画的に、狡猾にな
 何、よそものの俺達がいるのはかなり都合がいい状況さ
 よーく聞けよ・・・」
ジャックが不適な笑みを浮かべる、海賊達の器が今試される

続く
 
241('A`):2006/03/09(木) 06:42:44 0
すごいぞジャック
242ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 06:44:25 0
誤字脱字がひどい
243('A`):2006/03/09(木) 06:51:59 0
会釈が解釈になってたなw
244('A`):2006/03/09(木) 07:30:59 0
そんなことより続きが読みたい
245('A`):2006/03/09(木) 07:34:24 0
「目をパックリ」は無いでしょ。
それを言うならパチクリですよ
246ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 08:12:50 0
儀式は夜、太陽の宝の眠る古代遺跡の前で行われる
夕日が完全に沈んだと同時に、部族は村を出発し
遺跡の前にモオ族とイケメン族が一同に集まり、代表者の戦いの行く末を見守る
遺跡には何人たりとも足を踏み入れてはいけないが、この日だけは違う
儀式で生き残ったものだけが、遺跡に足を踏み入れる事を許される
そして夜明けまでに宝を見つけ遺跡から持ち帰る事が出来れば、晴れてその部族がこの地を収める事が出来る、という訳だ
ちなみに長年続くこの儀式の歴史の中で、宝を持ち帰った者はただ一人もいない

「大まかな儀式の流れはこんな感じです」
何も知らない連中に全てを託すのは危険なので、ミラが儀式の説明をする
つい半日前に出会った素性も知れない男達だが、それでもミラとワットは彼等に頼りたかった
「だから俺が遺跡に入り宝を盗んで!そしてお互いの部族に見せつけ頂戴する!
 完璧すぎるぜ!」
ジャックが自信満々に作戦を語る
「・・・こいつは馬鹿か」
「ジャックさん・・・流石にそれは無謀です」
ミラとワットもそろそろジャックのキチガイ具合に気付いたようだ
すかさずヘンリーがフォローを入れる
「いや、大まかな流れはそんな感じだろう
 まず警備を俺達が薙ぎ倒すなり、気絶させるなりして遺跡に侵入する
 そしてお宝を手に入れる
 もちろん遺跡の侵入者に部族は儀式どころじゃない、侵入者を捕まえる事に夢中のはずだ
 だが足を踏み入れてはいけない禁断の地、恐らく遺跡の前で待機し
 侵入者が出てきた瞬間を狙ってひっ捕らえに来るだろう」
「ほう、で、あんた達はどうやって逃げる気だ?
 遺跡に入るも出るも遺跡入り口の前の長い階段を使わなければならない
 煙に巻くにも人数が多すぎる」
ワットが問題点を指摘する、確かに完全に逃げ道がない
「逃げる?逃げる必要は無いよ、月さえ出ていればな・・」
ジャックがニヤリと笑みを浮かべる、ヘンリーもそれを察知し
「ああ、月さえ出てりゃな・・ジャック、お前は演技が得意だったな」
ジャックとヘンリーがクスクスと笑い出す
「だ、大丈夫かこの二人・・」
「・・・」
頭がおかしくなったのかとワットとミラは不安そうな顔をする
247ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 08:13:55 0
「まあとにかく俺等の身は安心しろ、お前等二人は成り行きに身を任せればいい
 大船に乗ったつもりでいたまえよウヒャヒャヒャヒャ!」
「・・・わかりました、あなた達にも考えがあるのでしょう
 ですが宝を見つけるのは困難ですよ?今まで何人もの人間が挑み
 結局一人も帰ってこれなかった。危険な遺跡です」
ミラは心配していた、逃げ道もさる事ながら宝を見つけられるのか?
何十年の歴史を費やしても見つけられなかった、そんな宝である
しかしジャックは平然とした顔でこう答える
「安心しな、俺達は宝に関してはプロ中のプロだ
 なんせ俺達は、海賊だからな」
「海賊・・・?海賊ってあの!?」
「ああ、ここに来たのも実は太陽の宝のためだ
 これでも名の知れた海賊でね
 俺達に見つけられない宝はない」
それを聞いたミラは非常に興奮した様子で
「それなら・・・色んな海を見てきたのですか!?
 町も!?国も!?」
「もちろんさ、世界中の海を渡り数々の国を周ってきた
 色んなものを見てきたぜ、これからも俺達は旅を続ける」
「海賊・・・」
ミラの聞いた昔話、海賊という海のならず者達の事
海を周り国を周り好き放題に暴れ回る、そんなならず者達の話
彼の心の奥にしまってあった記憶が蘇る
「まあとにかく三日後だ、俺達は下準備をするから
 俺達の挙動がばれないように注意してくれ」
ヘンリーが二人に注意を促す、ここまで来たら最早この二人に任せるしかない
ミラとワットは、見知らぬ海賊に身を託すことになった
儀式は三日後、日の入りだ

続く
  
 



248('A`):2006/03/09(木) 08:24:56 0
ジャック飛ばしすぎ
いつ寝てんだよおまえ
249ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 08:27:14 0
ハイなんだよ、ハイ。ジャックが止まらないんだよ
250('A`):2006/03/09(木) 08:38:12 0
じゃあ思う存分ジャックとやらを出し切りな!
このケツマンコでしっかり受け止めてやるぜ!!!☆
251ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 08:59:59 0
そして三日が経ち、ついに儀式の日を迎えた
村人達は特別な衣装に身を包み、日の入りを待っている
ミラも族長に呼び出され、話を聞いていた
「ミラよ、我々はこのままではいずれ滅びてしまう
 この山に閉じこもり、周りが見えなくなれば
 いつかは確実に我々は途絶えてしまう。
 何故町が栄えるのか?何故村が発展するのか?
 それは交流だ、他文化との共存、これが必要なのだ
 発展と生き残る術を学び、我々の血を決して絶やさない
 だからこそ我々が勝たなければならんのだ、わかるな?」
「はい、カムラ様・・・」
儀式の前の心構えの準備である、迷いは常に足を引っ張り手を止める
自分達が正しいと信じる事で初めて戦う事が出来るのだ
そして時を同じくしてモオ村では
「ワット・・・私は悲しい・・・
 イケメン族の連中は我等の文化を捨てようとしている
 歴史あるこの文明を売ろうと・・魂を売ろうとしているのだ・・
 我々が何故他を拒むか・・・それは誇りが奪われるからだ
 私はこの地を愛している、この地を永遠に守っていきたい・・
 欲望は留まる所を知らない、人間とはそういうものだ
 奪う事を知れば、その背徳の味忘れる事が出来ず、骨までしゃぶりつくしたくなる
 だから我等は奪う事を知らないよう、他との関わりを拒絶してきた
 モオ族がモオ族であるがために・・・ワットよ、頼んだぞ」
「はい、族長・・・」
モオ族の族長、ハルヒもカムラと同じようにワットの心を固めようとする
お互い決して負けられない、そのためには相手を傷つけることも構わない
歴史ある神の言い伝え、彼等は盲信を今も続けている
「(頼むぞ・・・異国の海賊達・・)」
「(ジャックさん・・・ヘンリーさん・・どうかご無事で)」
二人の思いは一緒である、呪われた運命だからこそ
それを背負った者達は同じ希望を持つ事が出来た

「さて、そろそろ行くかね」
「おう」
ジャックとヘンリーが遺跡に向かう、争いの元凶、太陽の宝を手に入れるために

続く
252ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 09:30:46 0
遺跡の地に辿り着いた二人、二人は道の小脇の木に身を隠し警備の様子を見る
入り口に続く階段の前に、6人の見張りが不動で立ち続けている
「さあて、ヘンリー準備はいいか?」
「おう、完璧だ」
二人はポケットから小袋を取り出し、その紐を緩めた。中には何かの粉が入っている
そしてさっと道に戻り、堂々とまっすぐ遺跡まで歩いていく
そして警備の者の前まで行くと、手にした槍を突きつけられた
「ここから先は立ち入り禁止だ、お引取り願おう」
「いえ、ピザの配達なんですけど確実に住所がこの先なんですよねー・・」
「・・・ふざけるようなら捕らえて牢屋にぶち込むぞ」
「そいつは勘弁、じゃあこれならどうだ?」
ジャックとヘンリーは手にした袋の中の粉を警備に浴びせた
「・・・ゲホッ!ゲホッ!」
警備の者達は思わずむせ返る、その隙にジャックとヘンリーは階段を駆け上がる
「こ・・・コラ待て!・・!・・・体が・・声が・・」
膝をつき地に倒れる警備兵達、どうやら体が動かないらしい
「いやあ、最近のしびれ粉は即効性があるねえ」
「一息吸えばたちまちあの通りだ、念のため服を払っておけよ」
息を止め階段を駆け上がったジャック達、階段を上りながら服を払い付着した粉を落とす
「さて・・ここからが問題だな・・・」
「太陽の宝の眠る遺跡・・・どんなもんだろうな」
そして階段を登りきり、二人は遺跡の入り口の前に立った
「入っていきなり落とし穴、ってことは無いよな・・」
「おいおい、訴えるぜそんな糞トラップ」
二人は覚悟を決めた、何があっても冷静に対処できるようにと
そしてついに足を踏み入れる、アンデス禁断の地に進入したのだ
「・・・あん?なんだこれは」
「暗いな・・・一本道のようだが」
奥までずっと続く一本道、蝋燭立てが間隔を置いて壁につけられている
ヘンリーがたいまつに火をつけ、二人は遺跡を進んでいく
歩いていも歩いても一本道、奥は暗く見えずにただひたすら歩くのみ
「つ・・・つまんねえ!」
ジャックが期待していた遺跡とイメージが違ったらしく、渋い顔をしている
「油断するなよジャック、何も無ければ宝を持って帰ってくる奴がいたはずだ
 何かがある・・・きっと何かが・・」
歩き続けると一つのドアの前に辿り着いた、両開きの装飾の付いた扉である
「・・・この先に宝があんのか?」
「さあね・・・」
突然目の前に出てきた扉に二人の緊張は高まる
一体この先には何があるのだろう・・・

続く
253うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/09(木) 09:33:36 0
あの・・・船長起きてるなら>>212の件お願いできませんか?
254ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 09:53:39 0
ジャックとヘンリーが扉の前に立つ
そしてジャックがゆっくりと扉を開ける
「果たして蛇が出るか田嶋洋子が出るか・・」
扉を開ききると、明るい光が飛び込んできた
「うわ・・・!?眩しい!」
「なんだこの部屋は?」
目の前に現れたのは円状の部屋、壁には文字や絵がのようなものが彫られている
二人は中に入り、周囲を見渡す。
「おい見ろジャック、天井が光っているぞ。なんだあれは?」
天井を見ると一面が蛍光灯のように光っている、古代文明の仕掛けなのだろうか?
「ジャック?聞いてるのか?」
「・・・・ヘンリー、下見てみ」
「下?・・・・・・・・・!!!」
床を見ると、白い砂のようなものが敷き詰められており、そこには
僅かに原型を残した人骨がいくつも散らばっている
「この砂もまさか・・・全部骨灰か!?」
「この部屋の何らかの仕掛けで、今までの連中は死んでいった訳だ・・」
二人は唾を飲む、目の前の変わり果てた英雄達の姿に、死という言葉を連想した
「・・・で、この五つのテーブルが仕掛けって訳か?」
ヘンリーの言葉に、放心状態のジャックも我に帰った
中心に一つ、円状の土台の上に何やら文字が刻まれている
そしてその中心を囲むように同じ土台が4つ、上には棒状の不思議な石が置いてある
その石には一つずつ、赤、青、緑、黄の小さな宝石が埋め込まれている
ヘンリーは中心に向かい、文字らしき模様を読み始めた
「ヘンリー、そんなもん読めんのか!?」
「ああ、航海中に書物で勉強したからな。多分大丈夫だ」
ヘンリーが文字を解読しているその時
ドスウン!
入ってきた扉の前に石のシャッターが降りてきた
それと同時に壁から無数の筒、光を放つ天井には二つの針が浮かんできた
「なななななななんあななあああああああああああああ!!」
テンパリ具合が限界を越えたジャック、一体二人の身に何が?

続く
255ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 09:54:46 0
>>253
前から知ってるって言う必要がわからん
だからどうなる、ってもんでもないだろ
256うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/09(木) 10:06:50 0
売名狙ってるってことじゃ無いって事ですよ。
257('A`):2006/03/09(木) 10:23:54 O
こいつ、キモいな
258ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 10:24:45 0
「へへへへへヘンリー、えらいこっちゃでこれ!」
突然の仕掛けにジャックは西川清師匠状態になっていた
一体何が起こったのか?それすら理解できないジャックは最早M-1の例レイザーラモンHGの如くテンパっている
「うるさい静かにしろ!今読み終える!
 ええと何・・・?
 
 ――火・水・風、土 全ての要素にあるべき力を
   時は待たぬ 無知なる者は深紫に果てろ―――

   だそうだ・・・」
「ああ!?要素って何だ!?理科の時間か!?」
「そりゃヨウ素液だ!ただ一つだけ分かったぜ・・・
 天井のあの二つの針、あれが二つ重なるとタイムリミット
 そしたら壁の筒から出る毒ガスでお陀仏だそうだ・・・」
「嘘だろ!?いやあああああああああああああああああああ!!」
焦りが募るジャックとヘンリー、針が重なるまで時間は恐らく三分程である
「とにかくこの四つの石に何かすればいいんだろう!
 ジャック、とりあえず石の前に行け!」
ヘンリーが急かす、とにかく何とかしなければ。
「どうだジャック、何かわかったか!?」
「緑の石がついているだけだ・・・どうすればいいんだよ一体!」
「くそう!時間が無い!」
恐らく残り時間は1分30秒ほど、天井の針は無慈悲にも近付いていく
「終わった・・・俺の人生・・・」
ジャックの体から力が抜けた、それと同時に大きなため息をついた
「ハァァァ・・・」
完全に人生を諦めてしまった、こればっかりは安西先生でもどうにも出来ない
しかしその時!
パアアアア!!
ジャックの前の石に埋め込まれた、緑の宝石が光りだした
「なななななななに!?」
「ジャ・・・ジャック何をしたんだ!何をやった!?」
ヘンリーが緑の光を凝視しながら問い立てる
「な!?何って別に・・・終わった俺の人生って呟いて・・・
その後ため息をついただけだけど・・・」
「ため息?・・・・風、まさか!」
ヘンリーが思い付いたように黄色の宝石が埋め込まれた石の場所まで行く
するとヘンリーが靴底を覗き、骨灰を払いへばりついた泥を剥がす
「俺の読みが正しければ・・!」
剥がした泥を石の上に置く、すると
パアアア!
今度は黄色の宝石が光りだした
「わかったぞ!それぞれの宝石の色に合った要素!つまり火、水、風、土を
それぞれの石に加えれば反応を起こすんだ!ジャック、時間が無い!
俺は赤の石に火をくべる!お前は青の石に水をやれ!」
「なるほどね!これでついに宝に辿り着けるぜ!」
もう疑いの余地無くフィフスエレメントを完全にパクった仕掛けである
ブルースウィリスがいないものの仕掛けに気付いたヘンリーは流石である
しかし時間が無い、急げ!我等がジャック船長とヘンリー副長!

続く
259ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 10:28:16 0
>>256
売名って言われるのが嫌ならコテ外せばいいじゃん
260('A`):2006/03/09(木) 10:37:24 O
まったくだ
261おしっこ・ジョー ◆gfl2TDUgZk :2006/03/09(木) 10:54:57 0
うぽちゃんなに下手にでてんのよー堂々としてなさいよー
262('A`):2006/03/09(木) 10:56:35 0
ここのコテ全員女だろ
263('A`):2006/03/09(木) 11:44:21 0
フィフス エレメント
264うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/09(木) 13:25:11 0
そうですねかるぴすさん。よし!俺も人に嫌われるのなんて慣れっこな人間だ!
便乗だろうと売名だろうと開き直っていくぜ!
265うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/09(木) 17:30:50 0
でさ、昨日も聞いたけど、大佐とよっぴーってやっぱおんなじだよねー。









とスレ違い発言をすることによってみんなの敵意を煽ってみたりする。
266うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/09(木) 17:36:10 0
誰も居なくて暇だからまた手首でも切ってみよう。ぴしゅっ。
267うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/09(木) 17:41:50 0
やべえっ!新品のカッターだったから思ったより深く切れた!
家族には隠さないといけないのにー!
268うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/09(木) 18:16:26 0
左手首は血まみれなので右手だけでタイピングしてまーす!







結構大変です。
269('A`):2006/03/09(木) 18:33:11 O
うぽはとりあえず他のスレ逝け
270('A`):2006/03/09(木) 18:34:50 O
リスカしたあとって消毒するの?
271うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/09(木) 18:37:03 0
>>270
俺はしないよ?
272うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/09(木) 18:38:14 0
止血はするけど。
273('A`):2006/03/09(木) 18:38:39 O
うぽの腕見せてよ
274('A`):2006/03/09(木) 18:56:27 0
ジャックはまだですか
275おまる ◆xcpYmMaS26 :2006/03/09(木) 18:57:53 0
長い
5行くらいで要約してくれや
276('A`):2006/03/09(木) 19:35:56 0
52 :おまる ◆xcpYmMaS26 :2006/03/08(水) 14:02:30 0
俺の新天地はメンヘル板だ
54 :おまる ◆xcpYmMaS26 :2006/03/08(水) 14:05:09 0
たりめーだろカスwww
ぐちょぐちょのおまんこ穴に俺様の肉マグナムぶっ放してやる
277うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/09(木) 19:44:17 0
>>273
今ととさまに聞いたら「お前にデジカメはカセナイ」って言われたから去年の画像
で我慢してね。
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/up/source/up1532.jpg
278ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 19:56:32 0
その頃イケメン族とモオ族達は、遺跡への道を進んでいた
日は山へと消え、満月が頭上に輝いている
ミラとワットは儀式のための槍を担ぎ、宝石や金銀の装飾が施された鎧を着ている
そしてある位置で、二つの部族が合流した
「ごきげんよう、ハルヒ殿」
「ごきげんよう、カムラ殿」
族長達は挨拶を済ませ、共にまた歩き出す
ワットとミラも目を合わせるが、お互い挨拶も無くまた前を向く
そして遺跡の前に辿り着いたが、族長達が異変に気付いた
「警備が・・・倒れているぞ!」
「な!?・・・何があった!?」
カムラが倒れている警備兵に近寄り、事態の説明を求めた
「どうした!?大丈夫か、一体何があった?喋れるか!?」
「・・・・申し訳・・・侵入者が・・・・」
まだしびれ粉が効いているらしく上手くは喋れない
だがようやく聞き取れた侵入者という言葉にカムラは現状を理解した
「ハルヒ殿、どうやら遺跡に侵入者が・・」
「なんですと!?一体何者が!」
族長のやり取りを聞き、ワットとミラは微かに反応する
「これでは儀式どころの話ではない・・・侵入者を何とかしなければ!」
「しかし遺跡に入るわけには・・・」
「もうもしかしたら逃げられたかも・・」
「とにかく警備の者しか成り行きを知らん!早く手当てを!」
ジャックとヘンリーの思惑通り、儀式は一時中断された
ワットとミラは二人の無事を願う、謎が渦巻く遺跡の中の勇敢な男達の無事を

続く
279ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 20:21:09 0
シュッシュッ、ボッ!
ヘンリーがマッチに火をつけ、石の上に置く
すると赤い宝石が光を放ち。、火の石も反応を起こした
「ジャック!まだか、時間が無いぞ!」
天井の針は重なる寸前まで来ている、残り十秒ほどである
ただ肝心の水が無く、最後の石の反応を起こす事が出来ない
「ジャアアアアアアアアアック!早くしろおおおおおおお!!」
「水が無いって!水が無いって!唾じゃ駄目だったんだよ!」
「いいから何とかしろ!もう終わるぞ!死ぬぞ!」
「水水水!自販機ね―のか自販機!」
「ああ・・・もう終わる・・・」
「・・・嫌だ!まだ死にたくない!俺は故郷に帰って麦畑に野球場を・・ひいいいい!!」
恐怖の限界を越えたジャック、その時である
パアアアア!
青い石が光を放つ、水の反応がついに起こった
どうやらあまりの恐怖にジャックは気付かず涙を流し、その雫が石に落ちたらしい
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
大きな音と共に石のシャッターが開き、天井の針は止まり、壁の筒が引っ込んでいく
ジャックとヘンリーは白い砂にへこたれ、気の抜けた顔をしていた
「たたたたたたた助かった・・」
「危なかったな・・まあ取りあえず命拾いしたぜ・・」
「もう仕掛けは無いよな・・」
「さあ・・どうだろうな・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
「ここ今度は何だよおおお!!」
ジャックの顔はもう限界に達したアスリート選手の如くである
「ジャック見ろ、中央のテーブルが!」
中央の文字の刻まれた土台が少しずつ地面に沈んでいく
そして地面に沈みきった
「・・・・何だ?」
ジャックとヘンリーの視線が中央に注がれた
そして今度は金色の土台が地面から出てきた
その土台の上には、何やら水晶のようなものが
そして金色の土台は止まり、二人は中央に歩み寄った
「この水晶・・・中で何か光ってるぞ」
「石のようなものが光っているな・・どうやって輝いているんだろう」
「これが太陽の宝?」
「そう願いたいがね」
ヘンリーは覚悟を決め、少し間を置いたあと水晶に手を伸ばし
バッ!
水晶を土台から取り出した
「・・・・・!よかった、何も起きない」
「持ってけって事か」
そしてヘンリーはジャックに太陽の宝を渡す
「よし、ジャック。後はお前に任せたぜ
 ミラとワットが待っている」
「よし・・・戻るか、やってやろうかのうグハハハ!
 何、この遺跡の仕掛けに比べたら屁でもないさ!」
そして二人は仕掛けの部屋を後にし、元来た一本道を戻る
遺跡の外には、モオ族とイケメン族が一同に集まっている

続く
280('A`):2006/03/09(木) 20:21:42 0
ワットとミラはホモ
281('A`):2006/03/09(木) 20:23:02 0
ジャックこれに集中しちゃってるからほかのスレには出てこないな
282('A`):2006/03/09(木) 20:37:44 0
ジャックってニート?
283('A`):2006/03/09(木) 20:39:40 O
勿論ニート
284('A`):2006/03/09(木) 20:42:51 0
久々の覗いてみたらだいぶ小説が更新されてるな。
さて読むか
285('A`):2006/03/09(木) 20:42:54 0
続きが楽しみ
286ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 20:44:34 0
ニートじゃない、誇り高き専門学生だ
287('A`):2006/03/09(木) 20:56:08 0
何の学校いってんの?
288黒鷺@金欠中 ◆BLACK8a9q2 :2006/03/09(木) 20:56:51 0
なかよしキモメン黒鷺イケメンなかよしキモメン黒鷺イケメンなかよしキモメン黒鷺イケメン  
なかよしキモメン黒鷺イケメンなかよしキモメン黒鷺イケメンなかよしキモメン黒鷺イケメン  
なかよしキモメン黒鷺イケメンなかよしキモメン黒鷺イケメンなかよしキモメン黒鷺イケメン  
なかよしキモメン黒鷺イケメンなかよしキモメン黒鷺イケメンなかよしキモメン黒鷺イケメン  
なかよしキモメン黒鷺イケメンなかよしキモメン黒鷺イケメンなかよしキモメン黒鷺イケメン  
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289うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/09(木) 20:59:06 0
俺が言うのもなんだが荒らすなクソが
290('A`):2006/03/09(木) 21:03:10 O
粘着対象黒鷺 ロックオン
291黒鷺@金欠中 ◆BLACK8a9q2 :2006/03/09(木) 21:07:47 0
オナニースレ荒らして何が悪い
292ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/09(木) 21:11:40 0
>>287
調理
293うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/09(木) 21:13:22 0
荒らしにはスルーあるのみ・・・か・・・。
294('A`):2006/03/09(木) 21:13:27 0
糞コテが必死だなww嫉妬すんなよ
295('A`):2006/03/09(木) 21:23:18 0
読んだぜ。本当に面白いな〜!!
俺にはこんなの絶対に書けないわ。妄想するだけで文章に表すことは絶対無理。

読んでで思ったんだがモオ族とイケメン族は光と闇みたいなもんだな。
互いの考え方は違うけど、どちらの考えにも共感するものがあるね。
後、ミラとワットの会話のシーンには胸が熱くなった。
ワットが世界を見てみたいってとこで
俺の中ではワットが仲間になるフラグが立ったんだが実際はどうだろう?
まぁ続きを楽しみにしてるよ。

296('A`):2006/03/09(木) 21:31:19 0
まとめサイトは俺も希望したい。
297('A`):2006/03/09(木) 22:14:24 O
>>295
世界を見たがってるのはミラじゃないか??
298('A`):2006/03/09(木) 22:17:58 0
それより続きが
299('A`):2006/03/09(木) 22:25:11 0
正確にはワットもミラも似たことを考えてるんじゃないか?
ミラはイケメン族とモオ族が同じ集落に住んで共に交流を深めることを願っていたが
ジャックとヘンリーが海賊ってことを聞いて何か思い出すものがあったんでしょ。
ワットは町から出ることも許されない身の上だから世界を見たいと願ったんじゃない?

300('A`):2006/03/09(木) 22:28:20 0
てか漫画で読みたいな
301黒鷺@金欠中 ◆BLACK8a9q2 :2006/03/09(木) 22:29:11 0
くだらん
302('A`):2006/03/09(木) 22:29:36 O
ジャックはディアスの次に好きなコテかもしれん
303('A`):2006/03/09(木) 22:35:12 O
>>299
それって逆じゃない?ミラの一人称は「僕」だしワットは「俺」だからミラが外に出たがっていてワットが共存を願っているような気が
まあジャックに聞くのが一番早いけど
304('A`):2006/03/09(木) 22:38:04 0
読み返してみたら確かにそうだったwwスマソ
305('A`):2006/03/10(金) 00:32:56 0
今日は書き込み少ないな
充電中か?
306('A`):2006/03/10(金) 00:41:02 0
>>ジャック
書け!書け!書け!書け!書け!書け!書け!書け!書け!書け!書け!
書くんだああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!
307('A`):2006/03/10(金) 00:42:05 0
動いてくれよ!FMV
308('A`):2006/03/10(金) 06:31:20 0
ジャックさんそろそろ続きお
309ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/10(金) 06:34:38 0
悪い悪い、どうやら紛らわしい書き方をしたみたいで
>>303が正解だ、改訂したから貼っておくよ
310ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/10(金) 06:36:16 0
>>240の訂正

とても静かな夜、巨木の下、二人も沈黙を続けている
何を思い何を願うのだろう、二つの部族の若者達の未来はどんなものだろう
「・・・ミラには夢があるか?」
ワットが突然口を開く
「夢?」
ミラは突然の質問に驚いた、そしてワットが続けて話す
「俺はイケメン族とモオ族が同じ集落に住み、同じ飯を食べる
 そして夜には宴を開いて、どんちゃん騒ぎをするんだ
 二つの部族が入り混じって踊りを踊るんだよ
 手を繋いで踊り出すんだ、皆でね・・」
ワットの口調がだんだんと荒くなる
「もうたくさんだ、これだけ近い場所にいて
 何十年もお互い対立して、どっちが上かどうかで殺し合う
 何度も何度も繰り返して・・いつまでこれが続くんだ!」
ミラは黙って聞いていた、そしてワットをなだめるように
「本当に・・・いつまで続くんだろうね・・
 僕はもうどっちが上でもいい・・こんな儀式を早く無くしてやりたいよ」
「僕は世界を旅したいんだ、昔から太陽の儀式のために育てられて・・
 どこに行く事も出来なかった、ふもとの町に友達が行く時だって、僕は駄目だと言われた
 僕は世界が見たい、出来るだけたくさんの町を見たい・・」
二人の願いは、叶うとしてもどちらか一方だけである
皮肉にも、その夢を摘むのはお互いなのだ
そして終止を聞いていたヘンリーとジャック
「不憫だな・・」
「ヘンリー・・・・俺凄くいい事考えたぜ」
「奇遇だな・・・俺も恐らく同じ考えだ」
二人はばっと草むらから飛び出る、ワットとミラはひどく驚いた
「だ、誰だ!?」
「ジャックさんにヘンリーさん!?」
「二人の気持ちはよく分かった、その熱い友情を踏みにじる儀式は断じて許せん!
 ここは俺たちに任せておけ」
ジャックがいつになく熱い口調である
「こ、この人達が例の客人?」
「うん、どうしてここに・・」
そしてヘンリーが二人に語りかける
「悪いなミラ、お前の様子が気になって尾けてきたんだ
 まあそれはさておき、太陽の儀式についてだが・・
 このままだとお前達二人のどちらかは確実に死ぬ、宝をめぐってな
 だがもし、その宝が無くなったとしたら・・どうする?
 儀式をやる必要があるとは思えないが?」
「宝が無くなったらって・・・もしかしてこっそりと盗むつもりか!?」
「そんな事したら・・きっとモオ族もイケメン族も怒り狂うでしょう
 僕等がやってもあなた達がやってもただじゃすまない」
ワットとミラは動揺している、恐らく二人で考えた方法の一つだったのかもしれない
「だからこそ上手くやるのさ、計画的に、狡猾にな
 何、よそものの俺達がいるのはかなり都合がいい状況さ
 よーく聞けよ・・・」
ジャックが不適な笑みを浮かべる、海賊達の器が今試される

続く

311('A`):2006/03/10(金) 06:41:03 0
なんだよ続きかと思ったよ・・・
312ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/10(金) 06:59:40 0
遺跡の前には火のついたたいまつが何本も立ち、火に照らされ二つの部族が遺跡の前に立ちすくんでいる
前例の無い事態に、どう対処していいかわからないようだ
「なんと、ジャック殿とヘンリー殿が!?」
ようやくまともに喋れるようになった警備、彼等の話を聞きカムラは耳を疑った
「・・・なんという事だ」
カムラは愕然とした、あれだけ暖かく迎え入れた二人がまさかこんな行動に出るなんて
するとハルヒが怪訝な顔つきで
「見ろ!余所者などを迎え入れるからこういう事になるのだ!
 大切な儀式が台無しだ!どう責任を取るつもりだねカムラ殿!」
「そ・・それは・・・」
ハルヒが文句をつけると同時に、モオ族達が野次を飛ばし始める
険悪な雰囲気が流れ始めた、しかしワットとミラだけは
遺跡の方をずっと見つめていた・・
「大分賑やかだな」
入り口付近まで戻ってきたジャックとヘンリーが外から聞こえる声に耳を立てる
「月は出てるようだな。さてジャック、しっかりやれよ」
「おう、任せておけ」
宝を右手に持ったまま、ジャックが遺跡から出る。ヘンリーは部族にばれないよう身を潜めている
そしてジャックが開口一番
「やあ諸君!いい月だな!」
満月の下姿を現し揉めあう部族に向かい叫んだ
「何者だ!?」
「ジャ、ジャック殿!」
部族達は驚きざわざわと動揺し始める
「見たまえ諸君、俺の右手にあるもの。これこそ太陽の宝!
 太陽の神の証だ!」
もう一度部族にそう叫ぶと、ジャックは一歩ずつ階段を降り始める
「(ジャック!一体どうする気だ!)」
「(ジャックさん!)」
ワットとミラは不安を隠せない、だからといってどうする事も出来ない
「おのれ盗人め!ええい、弓を構えよ!」
ハルヒがモオ族に指示をし、護衛達の弓を構えさせた
「族長!」
ミラがたまらずカムラに哀願する、口から出てはいないがその目はジャックへの許しを請うていた
「仕方があるまい・・・秘宝を盗むなど、我々ではどうにもできんのだ・・」
カムラはそう言って下を向いた、ミラは再びジャックに目を向けた
そしてジャックが階段を下りきり、部族の前へゆっくりと歩いた
「・・・宝を返してもらおうか」
「返す?何故だね、これは私のものだ」
ジャックの目はハルヒをまっすぐと見つめている
「・・・・撃て!」
護衛の弓が、ジャックへと放たれる。
「・・・!」
「ジャックさ・・・!」
ミラとワットは目を見開いた、ジャックの命運は一体!?

続く
313('A`):2006/03/10(金) 07:04:04 0
おいジャックはいいけど秘宝に矢が当たらんか心配
314('A`):2006/03/10(金) 07:16:43 O
ジャックGJ!!
続きの展開が気になるぜ
315ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/10(金) 07:29:03 0
ドスドス!
三人の護衛から一斉に弓が放たれた、そして三本の矢はジャックの体を貫いた
「・・・!」
思わずミラとワットは顔を背ける
「これが罰だ。村の宝を盗むなど、言語同だ・・」
ハルヒの言葉が突然詰まる
ジャックは顔を歪めながらも、体から矢を抜き始める
「な・・・なんだ!」
「全く効いていないぞ!」
部族、族長達は驚きを隠せない。ワットとミラも目を丸くしてジャックを見つめる
懸命な皆様ならお分かりの通り、ジャックは月の光を浴びると不死身の肉体へと変貌する
この状態のジャックにとってたかが三本の矢など問題ではなかった
そしてジャックは全ての矢を抜き、地面に放り捨てた
「ば・・・馬鹿な、人間じゃない!」
「まさか・・太陽の宝を手にしているという事は・・・」
「あ、あのお方はもしや・・」
酷く動揺し始める村人達、その様子を見てジャックが口を開く
「無礼者共が!私こそがこの宝の主太陽の神の化身!
 神に向かい矢を撃つとは一体何事か!」
ジャックが怒声を浴びせる、その声を聞きヘンリーは笑いをこらえている
「や、やはり太陽神様!」
「ま・・・まさかこんな事が、とんだご無礼を!」
「どうかお怒りをお静め下さい!」
目の前の奇跡にすっかりジャックの言葉を信じ込み畏怖する部族達
何十年も見つける事が出来なかった太陽の宝を手に入れ、矢をものともしない姿を見せられたなら信じてしまうのも無理はない
部族や族長、そしてミラとワットさえも彼の前にひれ伏してしまった
「よいか、この宝はこの地を守るためのもの。
 なんと嘆かわしい!まさかこの宝を巡りお前達が争いを始める等思いもしなかった
 この神聖な地で血を流すなどこんな神への冒涜は無い!私を愚弄する気か!」
村人達が簡単にひっかったので、ジャックも調子に乗り言いたい放題である
そしてひれ伏したままハルヒが
「は、ははー!しかし、言い伝えによると・・・」
「言い伝え等問題ではない!お前達がいかに考え思考するかが問題なのだ!」
随分と滅茶苦茶な事を言う神様だが、恐れ多く族長達はそれを聞くと黙ってしまった
「よいか、イケメン族とモオ族、二つの民族は考え方が違う
 お互い理解が出来ないのも無理は無いだろう
 だがどちらが上か、そんなものは必要ない
 人間は平等に等しく、支配など出来るはずもない
 これからはイケメン族とモオ族、お互いを尊重しあい
 時に一歩譲り時に手を結び、争う事無く暮らしなさい」
ジャックが仏の顔で締めくくる、坂東英二もビックリの恵比寿顔だ
「ははー!仰せのままに!」
部族達は地面を頭につけジャックの教えを守る事を誓う
これで部族の争いはひとまず解決であろう
そしてヘンリーも階段を下り、ジャックの元にやってきた
ヘンリーはジャックに軽くウインクをした
「さて、皆のもの表をあげい。それでは部族の交流のため
イケメン族とモオ族の交友を深める宴を開こう、よいな?」
「は、はい!仰せのままに!」
ハルヒとカムラが同時に返答する
古代遺跡の太陽の儀式、血の歴史は二人の海賊によって幕を下ろされた
316('A`):2006/03/10(金) 07:37:20 0
もう終わりかよ
もっと読みたい
317('A`):2006/03/10(金) 07:56:55 O
いいねえ…凄く面白かった!!
また続きでも新作でも書いてくれよ。
ワクテカしながら待ってるぞ
318ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/10(金) 08:06:14 0
太陽神(仮)ジャックの怒涛の説教により、争う事無暮らすと誓いを立てた二つの部族
ジャックは先頭に立ち、二つの部族を先導しイケメン村に向かう。族長達は頭を下げジャックの後ろを歩く
「いやあいい夜だ!長年の争いが終わり二つの部族が同じ道を歩む!
 実に喜ばしい事だ、そうは思わないかね君達!?」
「は、はい!仰る通りで御座います!」
ハルヒとカムラは満面の笑みで会釈をする
太陽神(仮)はこの上なくチヤホヤされてご満悦だ
「(死なない体?)」
「(そうさ、月の光を浴びると奴は不死身になるんだ
  もちろん太陽神なんかじゃないが、上手く騙せたみたいだな)」
「(にわかには信じられないな・・)」
ヘンリー、ワット、ミラはヒソヒソとジャックについて話していた
「(だがこれで解決だ、もう部族が争う事はないだろう
  二人共よかったな)」
「(はい・・本当に有難う御座いました)」
「(大変な借りが出来たな・・・)」
ワットとミラの顔から笑顔がこぼれる、これで二人が争う事もない
そして2時間後、村に着いた太陽神(仮)ご一行はイケメン村で盛大な宴を開いた
大きな玉座のようなものが置かれ、ジャックはそこで偉そうにふんぞり返っている
そしてその前に巨大な焚き火、周りにはモオ族とイケメン族が入り混じり火を囲む
料理もモオ族とイケメン族の協力によってこしらえた非常に豪華なものだ
そして焚き火の前にはミラとイケメン族とモオ族の若者達が楽器を持ち演奏の開始を待つ
ジャックの横に座るハルヒとカムラ、二人は立ち上がり咳払いをして
「諸君、今日は我等がイケメン族、そしてモオ族の皆様とこんな盛大な席を開けた事を感謝したい」
カムラが話し終え、続いてハルヒ
「平和にこんな宴が開けたのも、ここにおります我等が主、太陽神様のお陰である!」
ワアッ!と歓声と拍手が起こる、皆立ち上がりジャックに向けて喝采を浴びせる
ジャックのあまりにも憎たらしい得意げな顔に、ヘンリーはイラっとした
「それでは太陽神様の有難き開宴のお言葉を頂く!皆のもの静粛に!」
部族達が一斉に静まる、ジャックは立ち上がり周囲に一瞥をくれる
右手には太陽の宝が乗っている
「ええ、諸君。今宵は・・・」
ガシャーン!
音を立てて壊れた太陽の宝、どうやら手が滑って落ちてしまったらしい
「た、太陽の宝が!」
「ああ!なんて事を!」
「(あ、あの糞船長!せっかく見つけたお宝を!)」
ざわざわとどよめき出す周囲、随分気まずそうな顔をしていたジャックはついに開き直り
「騒ぐ出ない!元はといえばこの宝が争いを引き起こした原因である!
 こんなものは無い方がよかったのだ、そして今私の手で決別した!
 これは平和の合図、手を結ぶ宴の音ぞ!」
冷や汗を流しながら演説をするジャック、周囲の顔色を確認する
「な、なるほど。流石は太陽神様!」
「なんと優しく懸命なお方、太陽神様万歳!」
再びジャックに喝采が送られる、ジャックは苦笑いで手を振る
その様子を見ていたワットは、穏やかに微笑んでいる
ミラはクス、っと笑い慌てて顔を隠す。二人にとってまさしく全ての元凶が消滅したのだ
「では諸君、乾杯!!」
ジャックの合図に一斉に部族が杯を上げ乾杯の音頭を取る
モオ族もイケメン族も関係なく、輝く満月に向かい杯を上げる

続く
319('A`):2006/03/10(金) 08:12:08 O
ジャックの開き直りっぷりに吹いたwwww
320('A`):2006/03/10(金) 08:13:53 0




レスは2行以内だ 気をつけろ



321('A`):2006/03/10(金) 08:17:31 O
そこでサテライトキャノンですよ
322ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/10(金) 08:47:25 0
宴が始まりイケメン村から賑やかな声が聞こえる
モオ族もイケメン族もお互いの村の事、料理や狩りの事、食事をしながら談笑をしている
ハルヒとカムラも、今日のいがみ合いを忘れ酒を酌み交わしている
本当はお互いもっと関わりたかったのかもしれない、儀式や思想の違い
それらが邪魔をし二つの部族の間に深い溝があったのだろう、だがそれも今は埋まった
「さて、では我等二つの部族の繁栄を願って歌を披露したい
 ミラ、頼むぞ!」
カムラの合図にミラは笛を口に運ぶ。その目は三日前の宴の寂しい目とは違う、穏やかな目だ
美しい笛の音とともに、二つの部族の音楽隊はあの時と同じように雄大なメロディーを奏でている
笛の音からは悲哀が消え、心揺さぶる優しい音色が流れている
「いやあええのう!実にええのう!」
ジャックはまた一杯の酒で酔っ払っている、その姿はやはり完全なアホであり太陽神の威厳などない
「ハルヒ殿・・・長かったな、血塗られた歴史は随分と
 太陽神様の仰るとおり、あんな宝、無い方が良かったのかもしれない」
「うむ、我々は言い伝えに従い、疑う事を知らなかった
 何が大切で何を見るべきだったのか・・ようやくわかった気がする・・」
族長達はしんみりと酒を進める、彼等も上にたつ者として通じるものがあるのだろう
演奏が終わり、ミラはヘンリーとワットの所に座る
「ヘンリーさん、本当にありがとうございました
 ジャックさんにもお礼を伝えておいてください」
「なあに気にするな、宝はジャックがぶっ壊したが・・・まあいいさ
 ここの酒は美味いしな」
「本当に世話になったな、礼を言うよ」
三人もようやく気が抜けたようだ、たった三日であったがなんとも長い三日間だった
ヘンリーは酒が進んでいるせいか今日はよく喋る
「で、ワットとミラはどうするんだ?夢は叶えられそうかい?
 これであんた等の障害は無くなったんだしな」
「ああ、俺はこれからモオ族とイケメン族の発展のために全力を尽くすよ
 やっと願いが届いたんだ、この地を守り繁栄させていく」
「そうか、頑張れよ。モオ族の代表としてな
 ミラはどうなんだ?」
今度はミラにヘンリーが問い掛ける
「僕は・・・そうだなあ、山を一度降りてみようと思う
 ヘンリーさんは世界を旅する海賊ですよね。今までの冒険話を聞かせてくれませんか?」
「おう、いいぞ!まずはなあ・・・」
ヘンリーは話した、今まで自分が見てきた世界
一面雪で覆われた銀世界や、色とりどりの花が咲き誇る村
どれほどの大きさか見当もつかない滝、見た事もない動物が暮らす島
ヘンリーの話にミラは興味深々だ
「すごい!やっぱり世界は広いんですね!」
「ああ、しかも俺が見てきたものなんてちっぽけなもんだ
 世界にはまだまだ謎がある、それくらい世界は広いんだ
 海賊をやってると本当に色んなものが見えるんだ
 顔を真っ赤にした海軍の将校とかね」
「海賊・・・」
ミラは海賊という言葉に強い関心を持った
数々の冒険話も、ジャックとヘンリーという気高い男達の存在も
彼の心を強く打ったのであった
「それ飲めお前等!もっと飲め!」
気高い我等がジャック船長は、さっきから人に絡みっぱなしだ
そして宴は深夜まで続いた、まるで深い暗闇を照らしつけるように
焚き火は大きく燃え続ける

続く
323ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/10(金) 09:49:34 0
宴も終わり、部族達の長い夜は終わった
夜が明けイケメン族とモオ族はまた、イケメン村に一同に集まる
ジャックとヘンリーが、この村を出発しようとしていたのだ
「太陽神様!どうかこの地に留まり我等を導いてくだされ・・」
カムラがジャックを引き止める、今だに彼を太陽神と信じて疑わない
「私の役目は終わった、これから太陽の神としてまた世界を照らさねばならない
 それに導きは必要ない、どうするべきかはお前達が考え、お前達の手で道を作っていくのだ」
相変わらずジャックは偉そうに教えを説く、本性は自堕落でわがままな頭の悪い海賊なのだが
「そうですか・・・心惜しいのですが、太陽神様が仰るなら仕方ありません
 心から感謝します、お気をつけて・・」
深々と部族一同が礼をする
「僕達がお見送りします」
ジャック達の案内を名乗り出たのがワットとミラである
「うむ、お前達二人なら安心して任せられる
 失礼のないようにな」
「ありがとうございます」
ワットとミラは族長達にまた深々と頭を下げる
そしてジャックが声を上げる
「それでは出発するか、世話になったな皆のもの
 達者でな!」
「どうかお気を付けて!」
部族達に見送られながら、四人は村を後にした
三日前に歩いた森をもう一度歩く、アンデスの旅が終わった
「いやー、上手くいったね!どうだったよ俺の最高の演技は!?」
ジャックもやっと肩の荷が下りたらしい、太陽神(仮)は再びアホ船長に戻った
「本当に感謝いたします、ありがとうございました」
「ありがとうジャック、あんたのお陰でこの地は救われた」
「いやあいいってもんよ!俺にとっちゃこんなもん朝飯前だぜガハハハ!」
ジャックの高笑いが森に響く、昨日から少し調子に乗りすぎな気もするが
「着きました」
そして四人は森の外れに到着した、ここに来た時と同じ道を帰るらしい
「よし、それじゃあ行くか、ミラ、ワット、世話になったな。達者でな!」
「世話になったな、頑張れよ。じゃあまたいつか」
ジャックとヘンリーが別れの挨拶をする
「こちらこそお世話になりました、お気を付けて」
「気をつけてな、気が向いたらいつでもまた来てくれ!」
ジャックとヘンリーは手を振りながら山を下っていく
ワットとミラも彼等が見えなくなるまで手を振り見送った
324ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/10(金) 09:50:42 0
「いい奴等だったな、なあミラ」
ミラは彼等の姿が消えてからも同じ方向を見つめている
「・・・ミラ?」
ワットの問い掛けにハッっとしたように
「あ・・・ご、ごめん!それじゃあ村に戻ろうか」
ミラはぎこちない笑顔を見せる
するとワットは真面目な顔をしてミラに聞く
「・・・行きたいんだろう?」
「・・・え?」
「彼等と一緒に行きたいんだろう?追わなくていいのか?」
「な、何の話だよ。僕はここに残るよ・・・イケメン族の代表として
 君と一緒にこの村を・・・」
「ミラ、彼等を追うのは今だけだぞ?こんな村帰ってこようと思えばいつでも帰ってこれる
 世界を見たいんだろう?それが終わったら帰ってくればいいじゃないか」
「・・・・・」
ミラはワットの言葉にうつむいた、そしてワットは優しい口調で
「さあミラ、行くんだ」
ミラが顔を上げる、その顔は何かを決意た表情であった
「ありがとう・・・ワット、君は僕の親友だ。本当に有難う」
「友よ、達者でな・・」
二人は抱き合い共に涙を流す、呪われた運命の二人。二人は本当に理解し会える友であった
「それじゃあ・・・荷物をとってくる!」
「ああ、急げよ!追いつけなくなるぞ!」
ミラはイケメン村へと走る、ワットは太陽を見上げる。アンデスの山より高い、黄金の太陽を・・・


325ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/10(金) 09:51:38 0
「あああ、疲れた・・」
「また休憩かジャック・・・まあいい、ここ数日でどっと疲れたからな」
ジャックとヘンリーは体を休めている、あの長い地獄の道を再び戻るのだ
「・・・これ転がってった方が早いんじゃないか?」
「死ぬぞ・・・」
相変わらずくだらない会話をしていると、山の上のほうに人影を見つける
「誰かいるぞ、なんで走ってるんだ!?」
「ありゃあ・・・ミラじゃねーか!何やってんだあいつ!?」
山を走りながら下るミラ、ジャックとヘンリーに追いつくために必死である
二人はミラが下りてくるのを待ち、やっと三人は合流した
「なな何やってんだミラ!?忘れ物でも届けにきてくれたのか!?」
「ハッ・・ハッ・・・!僕も・・・僕も連れてってください!」
突然の申し出にジャックとヘンリーは顔を見合わせる
「連れて行くって、俺達は海賊だぞ?わかってるのか?」
「ハア・・・はい!・・ハッ・・・・・わかってます!」
「海賊ってのはやくざなもんだ、わかってるのか?」
「はい・・!わかってます・・・・!」
一歩も引き下がらないミラにヘンリーは戸惑った
まるで海賊に向いてない、ヘンリーはそう思ったからだ
そんな二人のやり取りを聞いていたジャックが、話を始める
「ミラ、お前は気のいい奴だ。優しく思いやりがある
 海賊ってのはな、そんな連中を襲ってぶっ殺したり
 金目のものを奪ったりするような最低な奴等だ
 お前はそんな海賊になりたいってのか?」
「・・・・・」
ジャックの言葉にミラは黙り込む
「いつ殺されるかも分からない
 いつ漂流するかも分からない
 毎日危険がまとわりついてくる、そんなものなんだ
 覚悟がなきゃ出来やしない、お前にそれだけの覚悟があるかい?」
ジャックはミラに問い掛ける、少しの間沈黙が続いた
そしてようやくミラが口を開く
「・・・・僕はあなた達についていきたい!世界が見たい!」
涙目で訴えるミラ、彼の決心はついたようだ
「・・・・たく馬鹿だなお前も、死んでも文句は言うなよ?」
そう言うとジャックは、後ろを向き再び歩き出した
「しょうがねえなあ・・・さて、じゃあとりあえずこの山を下りるぞ」
そう言うとヘンリーもすたすたと歩き出した
「・・・・ありがとうございます!」
ミラは二人の後を追う、こうしてジャックの船にまた新たなクルーが加わった
その名はイケメン族、太陽の息子ミラ、アンデスの山を下りる三人の海賊
彼等に黄金の風が吹く、光を放つ太陽の風が

ジャック船長の大冒険 〜アンデス編〜 完

326ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/10(金) 09:58:40 0
とりあえずアンデス編は完結という事で、次回はまだどうするか決めてない
少し開始まで時間がかかるかもしれないがよろしくお願いすます
327('A`):2006/03/10(金) 10:29:26 0
ジャックGJ
面白かったぞ!!
328うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/10(金) 10:29:46 0
や、やっと終わったか・・・正直ついてくのが厳しかった・・・ナゲーんだもん・・・
つーわけで絵本版。誰かテストプレイキボンヌ。
起動方法.txtを読んでね。
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/upgun/up1/source/up0663.lzh
329('A`):2006/03/10(金) 10:31:38 0
次は、ジャック船長の恋〜シャンゼリゼの海賊編 よろ
330('A`):2006/03/10(金) 10:32:12 0
次まだあああああ!!!!!!!!!!!!!!!
331うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/10(金) 10:33:35 0
つか、なかよしって何か関係あったのか?
それはおいといてテストプレイキボンヌ
332ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/10(金) 10:44:11 0
>>331
とりあえず人物絵が酷すぎる、俺のイメージと全く違う
というか絵なんか必要ないんだよアホが
文章は読み手によってそれぞれイメージするものが違う、それがいいんじゃあないか
俺は読み手たちが自由に風景や人物を思い描き、そして楽しんでもらいたいのさ
333うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/10(金) 12:37:58 0
そっすか。じゃーもーやりません。失礼しましたー。
334うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/10(金) 13:08:40 0
つーか、もう船長に粘着するの疲れた。というか飽きたかれこれ半年くらいやってるもんな。
だからもう顔とトリップキー晒して退散するよ。もう来ない。

うぽ#4570
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/up/source/up1533.jpg

みんなばいばーい。
335うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/10(金) 13:32:25 0
うぽ#4570
336('A`):2006/03/10(金) 14:01:35 O
ジャック2作目乙!それにしてもクオリティたけえな…。
なかなか読ませる文章だと思うよ。
不覚にもワットとミラの最後のやり取りで胸がジーンときた。
また次作もたのむ。楽しみにしてるぞ!
337('A`):2006/03/10(金) 14:39:28 0
ふ・・・ふふふ・・・。名無しというのも結構良いではないか・・・。気分が良いぞ・・・。←(酒によってる)
あ、船長。これからも名無しで船長スレには顔出しますんで。よろしくお願いします。
今まで俺に付きあってくれた、かるぴすさん、よっしーさん、ぱおさん←(感じわかんねえ)
喪ー是さん、AYAさん、ミチルさん、他、コテの方々、本当に有難う御座いました。
338('A`):2006/03/10(金) 14:41:05 0
>>332
起動はできたみたいですね。それならいいです。
339('A`):2006/03/10(金) 14:47:22 0
名無しになったからガンガン言うもんねー!
大佐とよっぴーって(ry
340('A`):2006/03/10(金) 16:28:55 0
カオスヒーローを意識してみましたwww
341 ◆0zb128jRY2 :2006/03/10(金) 20:14:08 0
>>332
もしかしてアンタ調子に乗ってんの?
せっかくうpした奴にその言葉は無いと思うけどな。
モノが何にせよ、結構時間かけて作ってうpした奴には
それなりの労いや賞賛の態度を示すのが2chでもリアルでも
当たり前の優しさだとオレは思う。

>>うぽ
個人的にだが、絵は下手だけど味があるし
アンデス編って事なのか知らんけど、
色合いも暖色系使ったりして雰囲気出ててオレは楽しめたぜ
342('A`):2006/03/10(金) 20:16:01 O
勝手にやって、認められないと自演か

痛すぎ。早く自殺しろよゴミ
343('A`):2006/03/10(金) 20:22:19 0
ひどい自演を見た
344('A`):2006/03/10(金) 21:18:51 0
名無しになったおかげで自演とか言われてれても全然平気。







まあ、ぶっちゃけ自演はしてないつもりだけどさ。
345ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/11(土) 00:03:08 0
>>341
大して価値の無いもんだけどそれでも俺なりに考えて作ったんだ
一応文章を書いたもんとして文句はつけたっていいだろう
文句言われたくないんなら自分で文から全て作った方がいいんじゃないか?
そもそも俺は頼んじゃいないんだしな
346 ◆0zb128jRY2 :2006/03/11(土) 00:38:44 0
>>345
うぽがうpした物ってのは確かに稚拙っぽいし(いい意味でも)
ここは2chだし、誰が文句言うのも勝手だけどさ、
なにもそう頭ごなしに否定的なレスすることないんじゃね?
ここはその手の専門板じゃなく雑談板なんだから。
それに、前にうpした物に「半日かかった」とか言ってんだから
たとえ気に入らなくても乙ぐらい言ってやれよ
347黒鷺@金欠中 ◆BLACK8a9q2 :2006/03/11(土) 00:42:19 0
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ 
348('A`):2006/03/11(土) 01:38:22 0
自演はしてない
349('A`):2006/03/11(土) 01:43:03 0
糞空気コテが何エラソーにしてんの
350ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/11(土) 05:34:29 0
>>346
一度も俺に確認を取らずに勝手に作って勝手に貼り付けて
それで感想をよこせと言ったから感想を言ったら今度はいじけてコテを辞める
一言くらい「作っていいですか?」ぐらい確認してもいいと思うけどな
そんな勝手な奴にお世辞を言う必要は無いね
351('A`):2006/03/11(土) 08:19:47 0
せっかくの名作の後に殺伐としたレスが続くのも勿体無い。
もっとまったりいこうぜ。それとジャックさんお疲れさま。
352('A`):2006/03/11(土) 13:45:33 0
なんか俺のせいでスレが荒れてるみたいだね。勝手な事してごめんね船長。
おわびに絵本は削除しておいたよ。
353('A`):2006/03/11(土) 13:48:49 0
でも「絵本を作るのはしったこっちゃない」って
>>198
で言ってたジャン。
354ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/11(土) 14:05:04 0
>>352
いや別にいいんだけどね、俺個人の意見だから
>>353
知ったこっちゃないさ、ただ勝手にやった分俺は労をねぎらったりしないし批判もさせてもらう
355ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/11(土) 14:10:42 0
なんか俺言ってる事がおかしいな
俺が大人気なかったよ、ごめんな
356ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/11(土) 14:27:48 0
無駄話も早々にして次は幽霊船編をやりたいと思います
皆様長くお付き合い、そして様々な感想や応援本当にありがとうございます
これからもご期待に添えるよう努力いたします、ではしばしお待ちを
357('A`):2006/03/11(土) 14:58:03 0
後、俺に肯定的なレスをくれた奴には心から感謝してる。けど、船長を攻撃するのは
止めてくれ。全部俺の自演に見えてメンヘラには辛い。
358('A`):2006/03/11(土) 15:24:38 0
でも、せめてものいやがらせに俺の最新の手首画像を貼っておこう。
ここまで深く切れたのは初めてだぜ?
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/up/source/up1547.jpg
359('A`):2006/03/11(土) 15:43:24 0
だから何だってんだよ。
包丁でも使って手首切り落としでもしないと
心配もしないし、関心も持たないぞ

わかったら早くやれ
そして死ねゴミクズ
家族の荷物だって自覚持って早く死ね
360ヽ['A`]ノ キモメン ◆9d0clOTk26 :2006/03/11(土) 15:45:10 0
ジャック生きてたのか。
復帰以降、見てないから消えたのかと思った。
よかっぱ、よ河童。
361('A`):2006/03/11(土) 15:45:47 0
ジャック最近ここが忙しかったからなw
362('A`):2006/03/11(土) 15:49:22 0
名無しになったおかげで強気になってるな俺。
>>359
そうさな。それがどうかしたのかえ?
363('A`):2006/03/11(土) 15:52:38 0
名無しじゃなくてコテのままでいろ
NGにできるから
364ヽ['A`]ノ キモメン ◆9d0clOTk26 :2006/03/11(土) 15:58:14 0
通して読んだけど、誤字脱字に目を瞑れれば中々に楽しめるね。
ジャックの意外な才能だ。がんばれ。
365('A`):2006/03/11(土) 15:58:31 0
俺NGの定義およびルールについてよく知らないんだが、NG指定されると書き込めなくなるのか?
366('A`):2006/03/11(土) 16:32:04 0
後、包丁では手首は切り落とせないと言っておこう。
367('A`):2006/03/11(土) 16:32:50 0
リアルキチガイってこんなにウザいものだったんだな
368('A`):2006/03/11(土) 17:05:48 0
そうさな。それがどうかしたのかえ?
369('A`):2006/03/11(土) 17:06:32 0
相手するなスルー
370('A`):2006/03/11(土) 17:11:41 0
もうよせうぽ。お前はもうドラフトワン4000ccのんでふらふらなんだろ?
371('A`):2006/03/11(土) 17:12:20 0
という自演をしてみました。てへ。
372('A`):2006/03/11(土) 17:15:31 0
コテつけろよ
373('A`):2006/03/11(土) 17:20:59 0
ジャック対うぽの
自演合戦みたいになってきてオモシロス
という自演
374('A`):2006/03/12(日) 01:42:51 0
手首画像は削除しておきました。
375('A`):2006/03/12(日) 05:57:06 0
最近ジャックを見かけないな
376('A`):2006/03/12(日) 15:36:30 0
幽霊船編まだああああ?????????!!!!!!!
377('A`):2006/03/12(日) 20:19:26 0
うぽが荒らすからやんなったんだろ
378('A`):2006/03/13(月) 00:29:47 0






ああああ?????????!!!!!!!
379('A`):2006/03/13(月) 00:30:25 0
ヘタレだな!ジャック!!
380ジャック:2006/03/13(月) 02:18:40 O
多分明日書けるからちょっと待ってちょ
381('A`):2006/03/13(月) 02:21:51 0
今読みたい!読みたい読みたーーーい!!!!
382黒鷺@春が来ない ◆BLACK8a9q2 :2006/03/13(月) 02:58:38 0
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ  
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ  
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ  
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ  
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ  
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ  
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ  
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ  
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ  
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ  
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ  
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ  
うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ  
383うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/13(月) 15:40:40 0
船長、今回は絵本化してよろしいですか?
画力UPは望めませんので
批判、罵詈雑言は受け付けます。
384('A`):2006/03/13(月) 19:37:02 0
うぽが既に嫌がらせの域に!
385('A`):2006/03/13(月) 19:56:23 O
皆でスルーすればオケ
386うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/13(月) 20:15:22 0
批判、罵詈雑言は受け付けます。
387('A`):2006/03/13(月) 20:19:01 0
うぽは始めから嫌がらせだろ
388('A`):2006/03/13(月) 20:29:44 0
じゃなきゃジャックがこの板であそこまで毒吐くワケがない
389うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/13(月) 20:41:18 0
うぽは今つよきすの蟹沢を攻略中です。
390('A`):2006/03/13(月) 21:20:58 0
見事なスルーだ
391('A`):2006/03/13(月) 23:02:35 0
うむ。お見事。
立派になったなあ、うぽよ。
392('A`):2006/03/14(火) 01:26:53 0
まだか!幽霊船編
ジャックのお話読まないと眠れないよー
393('A`):2006/03/14(火) 01:29:00 0
ジャックこねー
394ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/14(火) 04:57:26 0
〜幽霊船編〜

アンデスの旅を終えミラと共に山を下ったジャックとヘンリー
途中ジャックがまた発狂して鎮静剤を打たれた事以外は順調に進み
そしてようやく三人はチリの町に帰ってきた
「すごい・・・僕の村とは大違いだ」
始めてみる町の風景にミラは心を奪われた
「さて、それじゃあ俺は皆を探してくる、ジャックとミラは夕暮れ時まで遊んでいていいぞ
 日が落ちたら一度船に戻ってこいよ」
ヘンリーはそう告げるとクルーを探しに町に消えていった
「夕暮れか・・・ようしミラ、チリの町を探検じゃけえのう!」
ジャックもミラを連れチリの町の観光を始めた
ここは新鮮な海の幸や異国の物産品で溢れかえっており
海沿いは市場や商店で溢れかえっている
食事や買い物等を楽しむ二人、海賊というよりどう見ても観光客だ
「そういえばミラは何歳なんだ?」
ベンチに座り焼き魚を頬張る二人、ミラも海の魚は初めてなようで時々じっと見つめながら食べている
「僕は18です、もうすぐ19になりますよ」
「なんだなんだ!ジャックと同い年じゃあないか!それならそんなにかしこまる必要はないさ
 もっと気さくに話そうじゃないか」
「同い年だったんですね。でも船長ですし失礼な気が・・・」
「おいおいミラ、俺達の仲じゃあないか。友にそんな恐縮する馬鹿はいないんだぜ」
ジャックは満面の笑顔でミラの肩をポン、と叩く。同い年の友人が出来て嬉しいのだろう
「そうですか・・・わかりました。じゃあジャック、これからもよろしく!」
「なんだその態度はタコああ!?船長に対する口の聞き方がなってねえなおい!?
 礼儀ってもんを教えてやろうかボケがコラ!」
「・・・」
ミラもそろそろジャックのキチガイぶりを確信した、平和な午後の一時である
そして一方ヘンリーは、とある酒場に到着した
どうやら船員は皆ここで飲んだくれているらしい
「よう、やってるな。」
「お、ヘンリーだ!皆ヘンリーが帰ってきたぞ!」
「おつかれ副船長!」
船員達はヘンリーを席に誘導し酒を頼む、昼間から酒をあおりGOKIGENなようだ
「で、ヘンリー。宝は見つかったかい?」
「宝?ああ、見つかったには見つかったがジャックが壊したよ」
「何!?一体何がしたいんだあのボケは!」
「あの野郎帰ってきたらドクターペッパーぶっかけてやる・・」
「つうか異国に売りさばいてやる」
「つうか殺す」
相変わらずジョークのきつい船員達だ、ジャック売却の見積もりまで始めている
「まあ落ち着け、一人新しいクルーが見つかったぜ。後でお前等にも会わせなきゃな」
ヘンリーも酒を手にミラの事を話し始める、船員達は聞いてるんだか聞いてないんだか明らかに酔っ払っている
「へえ、イケメン族とやらのねえ・・・」
「新人かぁ、まあたっぷり可愛がってやるか」
「とりあえず夜も宴会だな」
「ここ一週間アルコールしか摂ってねえなあ・・」
人間のクズのバーゲンセールのような連中だが、海賊なので仕方が無い
その頃ジャックとミラはというと、金魚すくいで本気になっている
ジャックにいたっては挙句の果てに手を使い始め、店番に正座させられ説教の嵐に涙ぐんでいる

続く
395ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/14(火) 05:03:30 0
>>383
うふふ、ダーメ☆
396('A`):2006/03/14(火) 05:30:05 0
うんうん、おもしろいお。続きが気になるお
寝てる間にうpしてくれるといいなあ
397('A`):2006/03/14(火) 05:34:23 O
ジャック船長って切り裂きジャックのことだよな?
398('A`):2006/03/14(火) 05:35:37 O
コテスレ禁止だし削除依頼出してくる
399ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/14(火) 05:52:24 0
そして日は沈み、ジャックとミラは約束通り船で待っていた
船にヘンリーが迎えに来ると、二人を酒場まで連れていく
船員達が待つ酒場である
店の外からでも香る酒臭さに、ジャックとミラは顔を歪める
「やあ皆ただいま!ジャック船長が帰ってきたよお!」
「おうジャック、お帰り!」
「丁度今お前の売却先が決まったところだ!」
「東アジアなんてどうだ?あそこは人買いが多いからな!」
ガハハと笑う船員達、出来上がってるというより飲みすぎて頭がおかしくなっている
「てめえら俺が必死で宝を探しているときに・・・ぶっ殺す!」
「おお!?やんのか能無し、かかってこいや!」
ギャーギャー喚き散らす無能船長と船員達に、ヘンリーの顔が鬼の如き表情へと変わる
船員達は一斉に黙り、ジャックは精一杯びびってないフリをする
「たくいつまでたってもうるせえ連中だな、こいつが新しく俺等の船に乗る仲間だ
 お前らしっかり面倒見てやるんだぞ」
「ミラといいます、皆さんよろしくお願いします」
ミラが軽く頭を下げる
「おお!お前がイケメン族か!まあ飲めや!」
「とりあえず一発芸でもやれや!あれやれ!ビートたけしの物真似!」
「マジで美形だなおい!おっちゃんと今夜一緒にどうだガハハハハ!!」
これ以上ないほど最低な歓迎である、ミラは完全に引いている
「ねえねえジャックは!ジャックは歓迎しないの!?」
「うるせー引っ込め糞船長!お前は明日には東アジアだ!」
またギャーギャーと喧嘩を始める糞船長と船員達、まとめてヘンリーの拳骨を喰らう
「ったく馬鹿しかいないのかここは、悪かったなミラ
まあ取り合えず座ろうぜ」
「え、ええ・・・」
全員が席についてまた店内は賑やかになる、朝から晩までこの調子だ
すると一人の船員がヘンリーに話し掛ける
「ヘンリー・・また出たらしいぜ・・」
「何がだ?」
「奴だよ、"ゴーストシップ"だ」
「またか・・・どうやら狂言じゃなさそうだな・・」
二人の会話を聞いていたミラ、横のジャックに話し掛ける
「ジャック、ゴーストシップって?」
「・・・知らん!そんなものは知らん!」
明らかに態度がおかしいジャック、なんとも嘘が下手な男である
「またまた、どうせ知ってるくせに」
「知らん!知らんといったら知らん!」
「ジャック、早く教えてください。どうしてそんなに隠すんですか?」
「ちゅまらん!お前の話はちゅまらん!」
テンパって来たジャックの様子にヘンリーが割ってはいる
「どうしたんだミラ、あんまりジャックを虐めるな」
「あ、ヘンリーさん。ゴーストシップって??」
その言葉に過剰反応するジャック、どうやら本気で怯えているようだ
400ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/14(火) 05:53:18 0
「ああ、なるほどね。ゴーストシップってのは幽霊船の事だ
 ジャックは幽霊が嫌いなんだ。」
「幽霊?そんなものに怯えているんですか?」
ミラはジャックのほうを向いてクス、っと笑う。ジャックは青ざめた顔で睨み返す
するとヘンリーと話していた船員が口を開く
「あんたは知らないだろうが・・・これはマジなんだ
 幽霊船は実在するんだよ・・・海をどこに行くでもなく漂い
 海賊も海軍も商船もお構い無しに襲い掛かり沈めていく
 ・・・噂が立ってから既に8隻の船が犠牲になったらしい」
怪訝な顔つきで話す船員にミラはまさか、といった顔で
「でも幽霊っていう証拠は?ただ無差別に襲われただけかもしれませんよ」
「生き残りがいるんだ・・・幽霊船に襲われて、命からがら逃げ出した奴等が
 そいつ等は口をそろえてこう言うんだ・・・「亡霊」と・・
 それに幽霊船に襲われた船はどれも無傷なんだ、ただ船員だけがいなくなる
 風の噂では、全員幽霊船に取り込まれ・・亡者となると・・」
話を聞いてミラも冷や汗を流していた、ジャックは耳を塞いでセプテンバーを口ずさんでいる
「まああくまでも噂だ、実際見ないことにはわからないしな
 そんなに怯えるな」
ヘンリーは余裕綽々である、流石はヘンリー。そろそろ船長の座を襲名か
そして船員はまた話を始める
「これも噂だが、イギリス海軍が幽霊船退治のためになかよしを調査に向かわせたようだぜ」
「なかよしを!?」
ヘンリーの脳裏にインドでの出来事が蘇る、インドに出没したなかよし
幽霊船が関係しているのだろうか
「ジャック・・・大丈夫ですよ、まだ幽霊船がいるって決まったわけじゃないんですから」
「なかよし頑張れー・・・」
ジャックはそろそろ限界なようだ、ここ最近ろくな目に会ってない
ミラになだめられながらもジャックの不安は募っていく
ジャックの嫌な予感は、彼の未来を暗示するものなのだろうか

続く
401うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/14(火) 06:50:12 0
>>395
OK船長
402('A`):2006/03/14(火) 06:59:41 0
なかよしキター
403('A`):2006/03/14(火) 07:04:56 O
なかよしイケメン
404ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/14(火) 20:02:33 0
ここは太平洋、とある海賊船が海を進める
海賊船「シャンティ」である
この船の船長はAYA、名のある海賊だ
彼等はここ一帯の商船を獲物としており、今日も獲物を探し太平洋を無尽に駆ける
「最近は随分と少ないな・・」
ここら辺はよく貿易船が通るのだが、ここ最近人気がやけに少ない
天気は快晴、見渡す限りの青空だ
「チッ、やってらんねえな」
AYAの機嫌は芳しくない、すると部下のあいこが彼の前にやってきた
「船長、向こうに霧が・・」
「あ?霧?」
北西の方角に深い霧が立ち込めている、霧はシャンティに少しずつ近づいてくる
「なんだありゃ・・気味が悪い」
「船長・・・中に船がいるぞ」
霧の中には一隻の船がある、それはまるで霧を纏う様に
船はかなりのスピードでシャンティを目掛けて直進する
もう一人の腹心、とのねもAYAの元にやってきた
「船長、どうやら俺達を狙っているようだ」
その言葉を聞くとAYAはふんっ、と鼻で笑う
「俺達を狙う?ふざけやがって、この俺を誰だかわかっているのか?」
総員200名の巨大帆船シャンティ、その戦力は強大だ
霧の船はそんな事もお構いなしにずんずんと近づいてくる
「チッ、めんどくせえなあ・・・おら手前等、準備しろ」
「おう!」
船員達はそれぞれ準備を始める、敵を地獄へ送る準備を
そしてシャンティも深い霧に覆われ、彼等の行く末は最早誰にもわからない
太平洋のど真ん中、霧が深く、深く立ち込める

続く
405('A`):2006/03/14(火) 22:50:14 0
いいよーいいよー
406('A`):2006/03/14(火) 22:52:46 0
せめて三点リーダー位は使え馬鹿
407('A`):2006/03/15(水) 00:41:32 0
うぽジャックにだまって絵本作っちゃえよ
408('A`):2006/03/15(水) 00:46:01 0
あんなもん俺でも作れる
409うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/15(水) 02:23:23 0
>>407
船長の許可無くそれは出来ません。
>>408
では、あなたがやっちゃって下さい。つか、もしかしてあなたあのスレで俺に吉里吉里の存在を
教えてくれた人ですか?だったら足向けて寝られませんね。俺は東京在住ですがあなたはどの
方角ですか?あ、スルーしても構いません。
410('A`):2006/03/15(水) 10:06:39 0
ヘンリー副船長はマッチョ+イケメンのイメージだったんだが
ジャックの頭ん中じゃ、もっとおっさんっぽいのか?
411ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/15(水) 12:02:12 0
>>410
そうそうそんな感じ、若き日のジャンクロードヴァンダムみたいな
412ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/15(水) 13:22:49 0
チリの町で休息を取るジャック一行、この日は出航の準備で皆船の上にいる
荷物運びや船の掃除、破損部の修理などで大忙しだ
ミラも掃除の手伝いをしているが、初の海原に気が気でない
ジャックも今日はめずらしく懸命に掃除に励んでいる
「おらそっちも汚いぞ!こっちも汚い!あっちもそっちもこっちも
 どこもかしこも汚りゃあああああああああああああああああああ!」
相変わらずやかましいキチガイである、船員達も完全にスルーだ
モオハ・シネはこれからとある島へ向かう、そこは地図には無い謎の島
通称"ラックバック"だ
そこは完全に法から外れた島、治安という言葉が存在しない荒くれ者の町
ジャック達は定期的に船の修理のため、ラックバックへと足を運ぶ
ジャック達の修理は応急処置のようなもので、完全に直すにはやはり材料とプロが必要だ
ラックバックには金さえ払えば誰の仕事でも引き受ける職人達がいる、海賊という身分にはありがたい存在だ
ごろつきの多い危険な地帯で海軍の手も届きにくい、まさしく背徳者の聖地である
「ミラてめえ!さぼってんじゃないズラ!」
「す、すいません!」
海を眺めているミラにジャックが怒号を飛ばす、たかが掃除でよくここまで張り切れるものだ
そしてヘンリーは船の点検を行っている。用心深い彼は船の隅々まで目を通す
「まあこんなもんか・・・よし、修理はいいぞ。お疲れ様」
とりあえずの手当ては終わったようだ、一息ついた所でヘンリーはタバコをふかす
「ヘンリー、話がある・・」
そこに船員の一人がやってきた
「どうした?」
「昨日聞いた話だが・・・まただ、また出やがった・・」
「幽霊船か?おいおいまたか、聞き間違いじゃないのか?」
「所詮は噂話だが、だがその話ではまた船員が消え・・・船だけが残った
 やられたのはどうやらAYAのシャンティらしい」
「馬鹿な!AYAといえば腕のある海賊だ、奴等がやすやすとやられるか!」
ヘンリーは耳を疑った、AYAは過去三隻の海軍船を一度に沈めた男
狡猾で獰猛な海賊なのだ
「・・・俺だって信じられねえさ!まさか奴等がやられるなんて!」
「一体何なんだ・・本当に幽霊でも乗ってやがるってのか・・・」
ヘンリーですらもまだ見ぬ幽霊船に戦慄を覚え始めた、正体の見えないもの
人は自分の理解を越えたものに異常な恐怖を感じるのだ
「いやあ綺麗になった!お前等お疲れ!」
「ふう・・・やっと終わった・・・」
船の掃除の方は完了したようだ、ジャックは恍惚の表情を浮かべご満悦だ
出航の日は近い、彼等は渡る。ラックバックを目指し太平洋を。

続く 
413('A`):2006/03/15(水) 13:25:03 0
ジャックはHOMEより確実に良コテだな
414('A`):2006/03/15(水) 16:34:44 0
イイヨ、イイヨー
うぽは早く死ねごみクズ
415('A`):2006/03/15(水) 16:36:06 0
全くだ
416('A`):2006/03/15(水) 16:38:19 0
うぽにキリキリ教えたバカはどこのどいつだ
417('A`):2006/03/15(水) 17:18:39 0
問題:このスレ内でのうぽの評価
前半、GJ 後半、早く死ねごみクズ
この差はどこから来ているでしょう?
ヒント:自己顕示欲
418('A`):2006/03/15(水) 18:12:55 0
ジャック、話の中でうぽを雑魚敵として殺してやれよ。
419('A`):2006/03/15(水) 18:37:10 0
>>418
それはそれでうぽが喜びそうなのでNG
420('A`):2006/03/15(水) 18:44:54 0
AYAは女海賊として登場させて欲しかった。・・・てジャックも女かwww
421('A`):2006/03/15(水) 19:03:02 0
名札に「うぽ」と書かれていた、とかいって台詞も無いまま死亡。
ゴミコテにふさわしい最期じゃねwww?
422うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/15(水) 20:12:38 0
('A`)・・・。
俺は応援してますよ・・・。船長・・・。
423うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/15(水) 20:16:01 0
>>397
今更ですがジャックってのはディズニーの「パイレーツオブカリビアン」の
ジャック・スパロウの事ですよ。ふふふ・・・。
424('A`):2006/03/15(水) 20:18:38 0
いいからうぽは死ね
425('A`):2006/03/15(水) 20:39:33 0
髪の毛を長く伸ばしたジャック
金をせびるジャック
根性の据わったジャック
とんでもなく大声のジャック
何でも屋のジャック
ご婦人方の前を闊歩するジャック
自分ことを天才だと思っているジャック
げろを吐くジャック
幸運な人間をぼろくそに言うジャック
どんどん年老いていくジャック
それでも金をせびるジャック
豆の木の幹を滑り降りるジャック
その話をしても実際にそんなことはしないジャック
人殺しをうまくやりおおせるジャック
ジャッキを使うジャック
昔話をするジャック
喋って喋って喋りまくるジャック
施しものを求めて手を差し出すジャック
弱い者いじめをするジャック
世の中を恨んで苦々しい思いをするジャック
コーヒーショップのジャック
何が何でも認められたがっているジャック
仕事に一度もついたことがないジャック
自分の潜在能力を完全に過大評価しているジャック
自分の才能がまったく認められないことを声を上げて激しく抗議し続けるジャック
自分以外をみんな責めるジャック

ジャックが誰だかわかるはず、昨日見かけているし、明日も見かけるはず、来週だってお目にかかれる。
何もすることなくただ求めているだけ、ただでほしがっている。
名声を求め、女たちを求め、何もかもすべて求ている。
豆の木の幹を滑り降りるジャックでこの世は満ち溢れている。
426('A`):2006/03/15(水) 20:44:23 0
あ?これはジャックなのか?
427('A`):2006/03/15(水) 20:45:05 0
ジャック違い
428うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/15(水) 21:20:33 0
>>425
船長を侮辱するのは許せない。
429('A`):2006/03/15(水) 21:37:36 0
いいからうぽは死ね
430('A`):2006/03/15(水) 21:48:21 0
>>428が見えない
誰か存在価値の無い蛆虫が来てるの?
431('A`):2006/03/15(水) 21:51:39 0
来てる
432('A`):2006/03/15(水) 21:53:01 0
見る必要ないから気にすんな
433('A`):2006/03/15(水) 21:54:13 0
そういうこと
434うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/15(水) 21:56:48 0
('A`) ・・・。
435うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/15(水) 21:57:38 0
sage入れるの忘れた。
436ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/16(木) 15:36:12 0
作りたいんなら作っていいよ、絵本
437('A`):2006/03/16(木) 15:41:33 O
帰れ
438('A`):2006/03/16(木) 16:14:43 0
調子に乗るからスルーすれ
439うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/16(木) 20:00:34 0
もう死ねとかゴミクズとか言われて心が折れてしまったので作れません。
すいません船長。
440('A`):2006/03/16(木) 20:03:35 0
死ねゴミクズ
441うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/16(木) 20:13:46 0
作ればけなされ、たまにほめられれば自演と罵られる。そんなループに耐えられるほど
強固な精神は持ち合わせていないのです。メンヘラですし。








でも、明日はバイト休みで暇だから作っちゃおっかなーwwww
442('A`):2006/03/16(木) 20:20:21 0
荒らしにはスルーだぞ
443('A`):2006/03/16(木) 20:23:13 O
スルーしろよ
444ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/17(金) 09:25:03 0
数日が経ち、モオハ・シネは出航の日を迎えた
荒くれ者の島へいざ行かん、ジャック達は南アメリカを後にする
「皆・・・行ってくるよ」
ミラも故郷に別れを告げる、そして広大な大海原へ
それぞれの思いを胸に、モオハ・シネは風を受け走り出した
懐かしき潮風の香りに、船員達は深く息を吸い込む
「さて、皆行き先は分かってるだろうな!ラックバックへ進路を取れ!」
指揮を取るのは勿論我等が副船長ヘンリー、ジャックとかいう馬鹿は横で爪を切っている。深爪すればいいのに
「ラックバックって?」
まだ知識も何も無いミラは勿論ラックバックなんて名前も知らない。船員は脅かし気味にこう話す
「いい所だぞ〜、ラックバックってのはな・・町のどこに行っても酒の匂い
 聞こえるのは銃声や喧嘩の怒鳴り声、ゴロツキの馬鹿笑いや若い女の叫び声とかな
 男も女も完全に頭がイカレてる。
 ヤクもいいもんが揃ってるぜ、お前も試してみるか?案内してやるよ」
「い、いえ・・・遠慮しておきます・・」
どうやらミラにとって最初からインパクトのある旅が始まりそうだ
モオハ・シネの船員達はそんなやくざな街が楽しみで仕方が無いらしい
「向こうに行ったらとりあえず女だ!」
「あの街の女は狂ってるぜ?どいつもこいつも頭が悪そうなツラしてるしな」
「じゃあお前にぴったりじゃねえか、ギャハハハ!」
「グワッハハハハハ!!」
品性の欠片も無いとはまさにこの事、ミラは里帰りを本気で考え始めている
ジャックもあまり乗り気じゃないようだ、そんなジャックの様子を見てヘンリーが釘を刺す
「ジャック、まだあそこに慣れないのか?船の修理のためには必ず行かなきゃいけないんだぞ」
「・・・わかってるさ、ただあそこは嫌いだ。品が無さ過ぎる」
「お前が言うなよ、そういえばジャックは以前にロープで縛られて酒場の二階から吊るされた事があったよな
 あれがトラウマか?」
「・・・朝起きたら樽の中に閉じ込められてたりな」
「ハッハッハ!だから俺の側から離れない方がいいと言ってるんだ
 結局勝手に行動して災難に遭ってるのはお前だろう」
「うるさい・・・」
ジャックもラックバックにいい思い出が無い様だ、その目は遠くを見つめている
島はオーストラリア大陸の近くにある。順調に行けば7〜8日ほどで着くだろう
だがモオハ・シネの旅は平穏に進む事はなかった
三日後の夕方、輝く夕日が船を照らす頃
モオハ・シネは海軍の船と出会う
名はアイアンフェイス号、イギリス海軍なかよし提督の船である

続く
445('A`):2006/03/17(金) 16:54:30 0
イイヨ、イイヨー
446('A`):2006/03/17(金) 23:17:56 0
緊迫してきたな
447('A`):2006/03/18(土) 05:32:31 0
短期間でずいぶん上手くなってんのな、ジャック。
448('A`):2006/03/18(土) 17:53:11 0
つーか、このスレ内でのジャックの評価が高すぎるのが気になる。ジャックと言えば
喪女ってことでFAじゃなかったのか?まさかこのスレでジャックを肯定するのはみんな
自演って事は無いよな?誉めてるの俺だけじゃないよな?今更不安になってきた。
449('A`):2006/03/18(土) 19:12:49 0
俺はジャックを一回も誉めたことないぜ
まあジャックのキャラは好きだけどな
450('A`):2006/03/18(土) 21:10:25 0
それでは自演疑惑は晴らせたことにはならない・・・。
451かるぴす ◆gfl2TDUgZk :2006/03/19(日) 01:50:33 0
素でおもしろいっス。
452('A`):2006/03/19(日) 02:04:52 0
俺ジャックの大ファン
453('A`):2006/03/19(日) 04:34:20 0
>>448
男だろ
454 ◆oSWxd3.CUo :2006/03/19(日) 04:37:07 0
つまらなすぎる
高速で斜め読みする気にもならない
455('A`):2006/03/19(日) 06:12:22 0
>>454
悪いが満場一致でジャックはお前よりはマシなコテだよ
456('A`):2006/03/20(月) 00:12:03 0
age
457('A`):2006/03/20(月) 00:15:24 0
続きまだア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
458ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/20(月) 01:07:11 0
「やべえぞ!急いで奴等から離れろ!」
ジャック達は突如遭遇した海軍の船から遠ざかろうとしていた
アイアンフェイス号はイギリス最新の技術が余す事なく組み込まれた船
今までいくつもの船を見てきたモオハ・シネの海賊達は、一目でその船がいかに驚異的かを理解した
「船長、ありゃ無事ですむ相手じゃ無さそうだ。逃げた方がいいな」
「ああ、スピードだけならこっちの方が上だ。追いつかれはしないだろう」
ジャックの指示を受け船員達はオールを降ろしに駆ける、ジャックの言うとおりモオハ・シネはかなりのスピードを誇る船だ
アイアンフェイス号は武装に長けた重厚船。いくら最新の船とはいえスピードではモオハ・シネに一歩譲らなければならないだろう
「イギリス海軍か・・・まさかな・・」
ヘンリーの胸をよぎる嫌な予感。それは、ある男の名前・・・

「報告します。前方に海賊船と思われる船を発見。こちらに気付いたようで逃避を図る模様です」
赤い制服の軍人が敬礼の姿勢と共に海賊船発見の報告をする。
その目の前には、非常にキリっとした顔立ちのイケメンが立っていた
「わかっている、その海賊船は白い色だろう?」
「はい、なかよし提督」
この男こそがイギリス海軍提督、なかよし・イケメニアである
色気のある目つき、そして情熱的な顔つき、まさしく紳士の国の美男子だ
彼の自信と威厳に満ち溢れ態度に、つい報告の兵士も背筋をピンと伸ばしてしまう
「白い船の海賊、恐らく奴こそジャック・スワロウだろう」
「ジャック・・あの不死身の病人の異名を持つ、ジャック・スワロウと?」
「ああ、まさか奴とこんな所で出会うとは・・・目的とは違うが、我が大英帝国の誇りにかけて見逃すわけにはいくまい!
 奴等を捕らえるぞ、追う準備をしろ!」
「は!提督殿!」
少しずつ遠のいていくモオハ・シネを アイアンフェイス号は追跡を始める
二隻の船が、夕日を背に太平洋を駆け抜ける・・・いや、二隻ではない
もう一隻・・・霧に包まれた、あの船が・・・

続く
459('A`):2006/03/20(月) 01:28:24 0
GJ
460ヽ['A`]ノキモメン ◆9d0clOTk26 :2006/03/20(月) 01:34:40 O
南米-豪州間が一週間しかかからない帆船に
思いを馳せてしまうからダメ人間なんだろうなぁ。
461ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/20(月) 01:53:13 0
オラ時間とかしらね、普通はどんくらいかかるの?
462('A`):2006/03/20(月) 15:59:47 0
普通は半年とか一年かかるんじゃねえの?
地球半周でしょ
463うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/20(月) 17:14:29 0
スパロウじゃなくてスワロウってとこが偽者っぽくてイカス
464('A`):2006/03/20(月) 17:15:28 0
お前まだ居たのかよ
465うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/20(月) 17:16:50 0
俺の粘着性はハエ取り紙を軽く上回るんだ・・・。ウザイだろう?それが狙いさ。
466('A`):2006/03/20(月) 17:24:31 0
あっそ
467うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/20(月) 17:31:34 0
み、見事なスルー過ぎてグゥの音も出ん・・・。お前上級2ちゃんねらーだな!?
468ヽ['A`]ノ キモメン ◆9d0clOTk26 :2006/03/20(月) 17:55:10 0
>>461
船長達が出発したのがチリの首都、サンディアゴの近海とし、
目的地のラックバックが(近めに見て)フィジー辺りだと仮定した場合、
直線距離は、少なく見積もって9000Km以上ある。

帆船の速さは時代考証によって変わるけど、
19世紀中盤の英国で発達した実用帆船の最終型(有名なのはカティ・サーク)で、
最高速度が17ノット(時速にして、約31km/h)。
で、24時間、最高の風が吹き続けて17ノットを維持できたとしても、
一日辺り744kmが限界という計算になる。

つまり、最終世代の帆船が、最速の状態が四六時中続いて、
さらに直線距離を進むことができたとしても、2週間近くかかるってこと。

帆船の速度ってのは、19世紀初頭になっても、
平均8ノット出せる帆船が「最速」と言われていたくらいだから、
それ以前の時代の設定だと、もっともっと時間がかかるという事になる。


まあ、物語にこういうのを持ち出すのは無粋だったね。
空気嫁なくて、すまそ。
469うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/20(月) 17:57:46 0
やっぱキモメンは頭良いなー
470('A`):2006/03/20(月) 18:09:11 0
キモメンって東大出?
471うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/20(月) 18:27:09 0
ところで1ノットって時速何キロ?・・・ごめん、それすら分からないんだ。俺、馬鹿だから。
472('A`):2006/03/20(月) 18:38:12 O
ぐぐれ
473('A`):2006/03/20(月) 18:47:03 0
ジャックまだー
474ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/20(月) 18:52:29 0
なーるほどね、じゃあ大体3〜4週間くらいか。
サンクス、後で改定しとくわ
475ヽ['A`]ノ キモメン ◆9d0clOTk26 :2006/03/20(月) 18:54:25 0
>>470
んなこたーない。
てか、>>468も「約」とか「見積もって」とか、
適当全開な文。

>>471
1kt=1.852km/h
476('A`):2006/03/20(月) 18:58:46 0
>>475
大学どこよ!?
477ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/20(月) 19:00:05 0
という訳で意見を参考に>>444の手直しを
1部分しか変わってないのでスルーでもいいっす
続きも今日中には書きたいと思うのでお待ち頂きたい


数日が経ち、モオハ・シネは出航の日を迎えた
荒くれ者の島へいざ行かん、ジャック達は南アメリカを後にする
「皆・・・行ってくるよ」
ミラも故郷に別れを告げる、そして広大な大海原へ
それぞれの思いを胸に、モオハ・シネは風を受け走り出した
懐かしき潮風の香りに、船員達は深く息を吸い込む
「さて、皆行き先は分かってるだろうな!ラックバックへ進路を取れ!」
指揮を取るのは勿論我等が副船長ヘンリー、ジャックとかいう馬鹿は横で爪を切っている。深爪すればいいのに
「ラックバックって?」
まだ知識も何も無いミラは勿論ラックバックなんて名前も知らない。船員は脅かし気味にこう話す
「いい所だぞ〜、ラックバックってのはな・・町のどこに行っても酒の匂い
 聞こえるのは銃声や喧嘩の怒鳴り声、ゴロツキの馬鹿笑いや若い女の叫び声とかな
 男も女も完全に頭がイカレてる。
 ヤクもいいもんが揃ってるぜ、お前も試してみるか?案内してやるよ」
「い、いえ・・・遠慮しておきます・・」
どうやらミラにとって最初からインパクトのある旅が始まりそうだ
モオハ・シネの船員達はそんなやくざな街が楽しみで仕方が無いらしい
「向こうに行ったらとりあえず女だ!」
「あの街の女は狂ってるぜ?どいつもこいつも頭が悪そうなツラしてるしな」
「じゃあお前にぴったりじゃねえか、ギャハハハ!」
「グワッハハハハハ!!」
品性の欠片も無いとはまさにこの事、ミラは里帰りを本気で考え始めている
ジャックもあまり乗り気じゃないようだ、そんなジャックの様子を見てヘンリーが釘を刺す
「ジャック、まだあそこに慣れないのか?船の修理のためには必ず行かなきゃいけないんだぞ」
「・・・わかってるさ、ただあそこは嫌いだ。品が無さ過ぎる」
「お前が言うなよ、そういえばジャックは以前にロープで縛られて酒場の二階から吊るされた事があったよな
 あれがトラウマか?」
「・・・朝起きたら樽の中に閉じ込められてたりな」
「ハッハッハ!だから俺の側から離れない方がいいと言ってるんだ
 結局勝手に行動して災難に遭ってるのはお前だろう」
「うるさい・・・」
ジャックもラックバックにいい思い出が無い様だ、その目は遠くを見つめている
島はオーストラリア大陸の近くにある。順調に行けば3〜4週間ほどで着くだろう
だがモオハ・シネの旅は平穏に進む事はなかった
三日後の夕方、輝く夕日が船を照らす頃
モオハ・シネは海軍の船と出会う
名はアイアンフェイス号、イギリス海軍なかよし提督の船である

続く
478ヽ['A`]ノ キモメン ◆9d0clOTk26 :2006/03/20(月) 19:04:14 0
>>476
東京都内。

>>477
そこまでしなくても良いのに・・・
ごめん。
479ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/20(月) 19:35:44 0
「クシュン!噂される男は辛いねえ!クワッシャン!」
不思議なクシャミで鼻水がズルズルなジャック、非常に余裕たっぷりである
イギリス海軍最強の船を目の前にしても余裕たっぷりである、めずらしく船長らしい素振りである
「ジャック!どうやら俺等を追跡してくるようだ!」
ヘンリーが声を上げる、海軍の船がこちらに船首を向けてきた
間違いなく自分達を標的にした、と
「いいいいきなり追われてるんですか!?」
つい最近海賊になったミラにとっていきなりのアクシデントである
世界を旅したい、そんな思いで海に出たミラ。まさかいきなり追われる立場になるとは思いもしなかっただろう
「うろたえるなマザーファッカー共!もしくはボンボクラット!
 俺達は獣に狩られる哀れなうさぎか?違うだろう。
 いいか、モオハ・シネは・・・この世で最速の船だ
 今までどれだけこの船と付き合ってきたんだ?わかるだろう
 この船こそが最速だ、あんな連中には追いつかれないね!」
不意にかっこつけるジャックが今回もまたやらかした、右手でポーズまで決めている
だが船員達にその思いは伝わったようだ、己達の乗る白い海賊船
幾多の海を乗り越え幾多の敵の手をかいくぐって来た、誇るべきパートナーである
「・・・・フッ、さあ手前等ぼーっとすんな!船長の言うとおり追いつかれはしない!
 このまま突き放すぞ!」
ヘンリーが再び声を上げ指示をする、はっとしたようにドタドタと動き出す船員達
「あれ?なんだろう?あの霧・・・」
ミラが見つめる先には、深い霧が立ち込める。そして中にはズタボロの船が・・

「流石に早いな・・・」
アイアンフェイス号はモオハ・シネ追跡を始めていたが、なかよしもそろそろ気が付いたようだ
「これでは追いつけん、この船も決して遅くは無い筈だが・・・」
風を切って走る白い船、海賊ジャックの乗る海賊船
そのスピードは、今まで捕らえてきたどんな船よりも早かった
「提督!霧が!」
慌てた顔をしてやって来た兵士、霧を見て気が動転している
「何!?深い霧か!」
「はい、そして覆い尽くすように・・・中に船が!」
「まさか・・!聞いた話と同じだ、深い霧の中の一隻の船
 霧と共に獲物を飲み込み・・・一人残らず消し去っていく
 ゴーストシップだ!間違いない!」
「提督!霧が近づいてきます!」
霧の船はアイアンフェイスに近付いていく、ゆっくりと、確実に
なかよしは甲板に出て霧をその目で見る、深い霧が・・夕日の光もかき消している

「ジャック!まずいぞ!海軍が近づいてきてる!」
モオハ・シネにも異変が起こった、突き放せるはずの海軍の船がどんどんと近づいてくる
海軍船と深い霧を見つめるジャックと船員達、しかし・・・ヘンリーはこの状況を理解した
「違う・・・近づいてるんじゃないぞ・・・俺達は、引き込まれている!」
「引き込まれる!?渦潮か!?そんなものは見えないぞ!」
「よく見ろ!あの海軍の船も・・・あの霧に引き込まれているんだ!」
霧が全てを飲み込んでいく、光も風も船でさえも
二隻の船は、少しずつ少しずつ飲み込まれていく

続く
480うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/20(月) 19:57:10 0
131 :ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/17(金) 15:55:34 0
ハッシュドポテト君は彼氏いるの?私は19の女子大生だけど彼氏いないんだ〜・・・







てどおー?

481('A`):2006/03/20(月) 19:58:15 0
ソースURL
482ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/20(月) 20:01:26 0
うるせーうぽ、黙ってろ
483ヽ['A`]ノ キモメン ◆9d0clOTk26 :2006/03/20(月) 20:02:01 0
本物かよ。
484ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/20(月) 20:07:45 0
第一ジョークに決まってるだろ、俺はそもそも男だしな
485うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/20(月) 20:29:28 0
486うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/20(月) 20:41:00 0
いや、俺は船長を応援してますよ。絵本も作り途中ですしねえ。うくくく??
487ヽ['A`]ノ キモメン ◆9d0clOTk26 :2006/03/20(月) 20:41:59 0
流れ的には釣るために、>>480みたいに書いたって思うんだけど。
488うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/20(月) 20:46:40 0
そっか・・・。やっぱ船長は男って事で納得しておけば良いのか・・・。
やっぱキモメンは頭良いな。





・・・あれ?じゃあ以前ばら撒かれてた船長の画像はどう説明すんだ?ああ?あれ?
489('A`):2006/03/20(月) 20:48:04 0
がいきち
490うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/20(月) 20:48:45 0
俺は友達いないから携帯もってないんだよ。希少だろ?こんなゴミ。
だから確認取れない。あの画像。船長が布団に入って上目勝ちにこっち見てる画像。
知ってる奴いるだろ?おお?
491('A`):2006/03/20(月) 20:50:19 O
あきらかに模造写真だろ
492うぽ ◆jKGl1GjPls :2006/03/20(月) 20:51:22 0
そうなんだ。
へーへーへーへー
↑8ch
493ヽ['A`]ノ キモメン ◆9d0clOTk26 :2006/03/20(月) 20:52:55 0
あれが模造じゃないのは確かだけど、
男にしては眉が薄すぎるし、女にしては顔付きがゴツい。
微妙な写真。
494('A`):2006/03/20(月) 20:54:04 0
ネタ的にどっちにとられても良いように中性的な写真を撮ったんだろ
495('A`):2006/03/21(火) 06:25:43 O
sage
496('A`):2006/03/21(火) 12:12:34 0
>>482
山形行って殺人マットと戦うストーリーキボンヌ。
497('A`):2006/03/21(火) 22:31:05 0
落ちるぞ
498('A`):2006/03/21(火) 22:36:27 0
ジャックがうぽやキモメンの攻撃でテンションが下がるのは分かる。
だが、お前を支える名無しは何百といるんだ!それを忘れるな!
499ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/22(水) 01:46:03 0
いや中々書けなくてすいません、ちっとここ最近忙しくて
確実にコツコツと書いてくんでご勘弁を
500('A`):2006/03/22(水) 01:57:34 O
楽しみにしてますo
がんばってねo
501ジャック船長 ◆xBJwrfV1Bs :2006/03/22(水) 20:05:00 0
2隻の船が霧に吸い込まれていく、深く深くよどんだ霧に
やがて2隻は霧の中に姿を消した、太平洋の上。深く深くよどんだ霧に
中は白く酷い視界である、かろうじて仲間の位置を掴める程度
少し離れれば、声を頼りにしないとお互いを確認する事は出来ない
この霧の中では、誰もが孤独。暗がりの恐怖が船員を襲う
ジャック達は動揺しながらも態勢の立て直しを図る
「皆無事か!?無事なら返事しろ!」
ヘンリーは船員の安否を確かめる、声でしか確認は取れないようだ
「無事じゃねえが死んじゃいねえよ!」
「なんなんだこの霧は!うざってえな!」
船員達はそれでもまだ気丈なようである、霧の中を海賊の声が木霊する
「ジャック!ジャックはどうした無事か!?」
霧に入ってから我等が船長の声が聞こえない、彼に何かあったのだろうか
ヘンリーは返ってこないジャックの返事に、何度もジャックの名前を呼ぶ
「おいどうした!ジャック!?無事なのか!?」
何度も何度も叫ぶヘンリー、船員達もジャックの名前を叫び始める
「うわーん!怖いよー!何も見えないよー!」
ジャックの声がようやく聞こえた、その声は恐怖に怯える子供の声となんら変わらない
「ふう・・・取りあえずは無事なようだな」
怯えるジャックはお構い無しにヘンリーと船員はひとまず安心した
今のところ船員に被害は無いようだ、ただこの場所は安全とは言えない
「無事じゃねえよファック共!何も見えないよ!怖いよ!
 見えない恐怖、インビジブル。この夏全国ロードショーうるせえ誰か助けてー!」
人三倍ビビリのジャック、最早テンパって当然、テンパる事こそ正義といった具合である
すると・・・ジャックの肩を何者かの手が叩いた
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「うわあ!」
夜道で出会った猫と通行人の如くオーバーリアクションの二人、船員達も何事かと振り返る
「ぼ・・・僕ですよ!ミラです!皆さんなんでもありません!」
「なんだミラか、うるせーぞジャック!静かにしろ!」
心臓を抱え苦しそうに悶えるジャック、流石にこれはビビリすぎだ
「・・・ミ、ミラか・・・・脅かすな・・・」
か細い声でジャックが口を開く、臨終寸前のその顔に生気はない
「ジャックが怯えてたから助けに来たんじゃないですか・・・大丈夫ですか?」
「今のでもう駄目だ・・」
精根尽きたジャックと不安を隠せない船員達、この霧は一体なんなのか?
そして・・・モオハ・シネはまた少しずつ何かに引き寄せられる・・・

続く

502('A`)
やったー更新されてる!
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