自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 第74章

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1創る名無しに見る名無し
ハイテク兵器 vs 剣と魔法。
内容はガイドラインを参照。

・sage厳守。
・書きこむ前にリロードを。マナーとして。
・SS作者は投下前と投下後に開始・終了宣言を。分断防止のため。
・SS投下中の発言は控えてください。
・支援は50レスに1回。
・嵐、煽り、気に食わないコテは徹底放置。自然現象として脳内あぼーんしましょう。
・品性に欠けるレスはなるべく付けませんよう。
・気に食わないレスを、気に食わないコテハンまたは気に食わない人間のものと根拠無く認定するなかれ。
 ループ禁止。対策としての『萌え』などには書き手も読み手も極端な反応をしないこと。
 そんなことより海産物の話でもしよーぜ。
・以上を守らないものはぬるぽと見做し、鉄槌制裁( ・∀・)つ=■彡☆))`Д´)されます。

前スレ
自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 第72章
ttp://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1344911105/

保存庫
ttp://www26.atwiki.jp/jfsdf/
ttp://pixus.iinaa.net/jfs.htm

分家
ttp://jbbs.livedoor.jp/movie/4152/fjieitai.html


2 :創る名無しに見る名無し:2012/08/14(火) 11:26:03.07 ID:4RcBXbQ4
新暫定ガイドライン
0. 現代科学であれ男塾理論であれ異次元科学であれ議論であれ、第一に置くべきははスレ住人が楽しいこと。住人が不快に思う事は避ける。
1. 投下してくれる作者は神。批評はいいが節度を持ってやること。
2. 「自衛隊がファンタジー世界に」とあるように、あくまで「現代の日本国自衛隊」が主に関わる話であること。
3. 自衛隊の組織・装備はあくまで現用もしくは近未来的に配備が予想されるものに限る。
  核兵器・旧東側諸国製兵器・未来兵器・巨大人型兵器など、現代の日本国が配備するにはナンセンスなものは極力避けること。
  現代科学と作中の設定で説明できる場合にはこの限りではない。
4. 軍事力の背景となる社会構造、政治・戦略・作戦・戦術・戦闘に関してはある程度しっかり設定しておくのが好ましい。
作中の設定で説明できないものは避けること。
5. F世界側の設定は作者が勝手に決めることが出来るが、「超魔法・無敵キャラまんせー」な話にならぬよう気をつける。
  基本的には自衛隊・近代兵器マンセーの方が好まれる。
  また、オーバーテクノロジーの扱いは慎重に。
6. ファンタジー側の人間もきちんと描写する方が好ましい。
  自衛官主観という演出などであえて描写しないのはこの限りで無い。
7. 萌えだけ、エロだけ、グロだけを目的とした作品は、このスレ以外のしかるべき板やスレに書き込むこと。
8. スレ外の該当作品にかんする批評などの雑談は、ほどほどに。
9. 次スレは>>980か480KBを踏んだ方が立ててください。


2創る名無しに見る名無し:2012/10/26(金) 04:39:41.64 ID:nzGGwJzn
■今までこのスレで討議された議題

・ファンタジー世界の市場規模についての考察
・麻薬による世界支配は許されるか
・江戸時代とファンタジー世界の類似性について
・大陸国家VS海洋国家戦略、その長短について
・マッチとメラ、着火手段としてどちらが優れているか
・F世界での日本経済再生と交易について
・ドラゴン…契約方法と空軍戦力としての有効性を考える
・自衛隊的ダンジョン攻略法
・対人地雷と魔法の罠。
・F世界における神の影響力について。
・F世界的陣地攻略法
・熊に見るモンスターの手強さ
・巨大昆虫対策〜界面活性剤から核弾頭まで
・決闘における非致死性制圧法(殺さずにいたぶる百の方法)
・F世界の街道、交通路における運搬手段が道に与える負担うんぬん
・銃弾を受け付けない素材を武具の材料に用いれるか
・マクロ経済を考慮すべきか
・後世の倫理や常識/後知恵で過去を断罪しても赦されるか
3創る名無しに見る名無し:2012/10/26(金) 04:40:55.82 ID:nzGGwJzn
■さんざんガイシュツの話題
・シーレーン確保における脅威の排除(海賊、海の怪物対策)
・日本が傭兵を雇用することは可能か?
・萌えは是か否か。
・議論は是か否か。
・魔法・怪物の設定(最終的には作者に一存という結論)
・補給が断たれた場合、弾薬を何とか確保可能か?不可能な場合はどうなるか?
・球形以外の世界。
・食糧対策・餓死者の局限−魔物を喰らうモノ−
・在日外国人・異世界住人対策。政治思想の殴り合いは勘弁
・資源・エネルギー問題。
・外交方針について。
・人間と亜人の共生について。

ガイシュツだが、再考察とかは特に禁止されてない
SFは禁止だと言うことです
4創る名無しに見る名無し:2012/10/26(金) 04:41:37.24 ID:nzGGwJzn
関連サイト
「帝國召喚」(作:くろべえ/分家皇軍スレ)
ttp://www.geocities.jp/wrb429kmf065/index.html

「輸送戦記」(作:Call50/本家)
ttp://homepage2.nifty.com/Call50/

分家まとめサイト
ttp://www.geocities.jp/wimsigma/

SSの書き方
ttp://www6.plala.or.jp/Action/taidan01.html
ttp://www6.plala.or.jp/Action/taidan02.html
5創る名無しに見る名無し:2012/10/26(金) 04:44:06.48 ID:nzGGwJzn
過去スレ
創作発表板
72 ttp://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1344911105/
72 ttp://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1337702041/
71 ttp://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1326519134/
70 ttp://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1318261509/
69 ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1280728791/
68 ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1261921219/
67 ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1254132077/
66 ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1247917732/
65 ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1242886494/
64 ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1235983300/
63 ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220184382/
軍事板
63 ttp://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/army/1220300122/
62 ttp://hobby11.2ch.net/test/read.cgi/army/1214912385/
61 ttp://hobby11.2ch.net/test/read.cgi/army/1210853200/
60 ttp://hobby11.2ch.net/test/read.cgi/army/1206945872/
59 ttp://hobby10.2ch.net/test/read.cgi/army/1200068856/
58 ttp://hobby10.2ch.net/test/read.cgi/army/1187502563/
57 ttp://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1181167154/
56 ttp://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1177836560/
55 ttp://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1173715591/
54 ttp://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1171625885/
53 ttp://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1170750554/
52 ttp://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1166436294/
51 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1163066160/
50 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1161084208/
49 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1160188326/
48 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1157263954/
47 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1153579549/
46 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1149155655/
45 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1145708454/
44 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1141803533/
43 ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1138537013/

42以前は保存庫参照
6創る名無しに見る名無し:2012/10/26(金) 04:48:01.24 ID:nzGGwJzn
>>1>>2を一緒にしてしまった
7創る名無しに見る名無し:2012/10/26(金) 11:06:52.69 ID:RN4TalAZ
>>1
次回のスレ立てする人に提案。
「次スレは>>980 もしくは 480k あたりで立てること」と >>1 に明記してはどうだろう。
一向に立たないと不安になると思うから。
8石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/26(金) 19:53:38.38 ID:M+LjepCU
>>1乙です。

スレ立てありがとうございます。


9創る名無しに見る名無し:2012/10/27(土) 01:32:34.34 ID:gFykUZS1
>>1
褒美に、総理大臣となって転移直後の難局に当たる権利をやろう
10創る名無しに見る名無し:2012/10/27(土) 19:14:12.62 ID:OFVgjIhu
この時、1が史上最強の内閣総理大臣として歴史に名を刻もうとは誰も予想していなかった・・・・
11創る名無しに見る名無し:2012/10/27(土) 21:04:53.11 ID:tH7fNO6N
最強の総理大臣…
国士無双を「ライジングサン」と読んじゃうあの人のこと?
12創る名無しに見る名無し:2012/10/27(土) 22:21:29.13 ID:+mf/AUZJ
いや、女子中学生総理じゃないか?
個人で核兵器保有してたw
13石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/27(土) 23:10:21.49 ID:vR2i98M6
では、どなたかそれで一つSSをお願いしますw

0時頃投下予定です。
14石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/28(日) 00:03:39.82 ID:B2VyTp9w
最終話、前後編のつもりがかききれませんでした。無念。

本当は最後まで一度に投下したいのですが、宣言した以上出来ている分を投下します。

どなたもいないのなら、明日にのばそうかなとも思うのですががが。
15創る名無しに見る名無し:2012/10/28(日) 00:06:58.62 ID:Ag7h4ccu
ノシ
16創る名無しに見る名無し:2012/10/28(日) 00:10:44.05 ID:bq+87rrV
ふんもっふ!
17石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/28(日) 00:11:57.82 ID:B2VyTp9w
いらっしゃったー!

なれば味方を置いて撤退するわけには参りません。

投下します。
18石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/28(日) 00:14:35.44 ID:B2VyTp9w
京都府舞鶴市余部下 総監部前予備陣地左翼
2012年 6月5日 21時45分

 彼我の交戦距離は限りなくゼロに近づいていた。射撃をかい潜り敵兵が陣地に迫る。
「うわぁッ!」
 陸戦隊員の海士が戦斧を下から突き上げられる。鉄帽が弾け飛んだ。彼はそのまま後ろに倒れ込む。左の頬がざっくりと切り裂かれていた。
 敵兵は土嚢に足をかけると、倒れた海士に戦斧を振り上げた。
「させるか!」
 沢田曹長が素早く動いた。大きく空いた敵兵の脇腹に着剣した64式小銃を突き込む。銃剣が鎖帷子を突き破り、臓腑を抉った。
 苦悶の表情を浮かべた敵兵は、それでもなお道連れとばかりに戦斧を振り下ろそうとした。沢田曹長は銃剣が刺さったまま、引金を引いた。
 轟音と共に敵兵は土嚢から転がり落ちた。沢田曹長は、すぐさま倒れた海士の首根っこを掴むと、引きずり起こした。

「おい、無事か!?」
「痛テテテ……目は見えます。口も動く」
 沢田曹長は、海士の背を平手でどやしつけた。
「よろしい。戦え!次が来るぞ!」

 いやはや、頼もしい限りだ。自らも敵に銃撃を浴びせつつ、稲富は部下の活躍に舌を巻いた。戦況は苦しいが希望はある。数分前、通信員が報告した内容を思い出す。
『前島埠頭に陸自普通科小隊到着。市場検問所を第三戦車大隊通過。市内へ急行中』
 朗報であった。あと少し耐えれば、増援が到着するのだ。


 その時、生暖かい風が稲富の頬を撫でた。煙に霞む戦場に奇妙な気配を感じる。
 何だ?
 稲富だけでは無かった。隊員達は程度の差は有れど、落ち着かない様子であった。

 突然、敵軍内に青白い光が生まれた。生暖かい風は、光の中心から吹いている。付近の煙を巻き込み、渦が生じている。

 カタカタと、音がした。

 光が消えた戦場に、先程まで存在しなかった人影が浮かび上がった。

 乾いた足音が、陣地に迫る。数は十を超えていた。
 人影は、片手に曲刀、片手に円形盾を持っている。ゆっくりと迫ってくる。

「ヒィッ!?」
 稲富の傍らで、海曹が情けない悲鳴を上げた。
「情けない声を出すな!海曹だろう!」
 思わず稲富は叱責の声をかけていた。些細な事で士気が崩壊する事が怖かったからであった。しかし、彼の予想に反し、その海曹はさらに悲鳴を上げた。
「あ、あれを見てください!何だってんだ!勘弁してくれ!」

 その言葉に導かれるように稲富が目を向けた先には、敵兵が立っていた。
 それは異形、の一言では片付けることが出来ない姿であった。一目でこの世のものではないと分かった。驚くべきことに全身のどこにも肉はなく、ぽっかりと空いた眼窩の奥に、青白い炎が見えるのみであった。

「……骸骨が動いている?」
 流石の稲富も、動揺を押さえられなかった。
 カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

 呆然とする隊員達をあざ笑うかのような、骨が鳴るけたたましい音と共に、骸骨達は一斉に走り出した。
19石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/28(日) 00:15:17.61 ID:B2VyTp9w

「う、撃てェ!」

 陸戦隊員達が一斉に射撃を開始した。統制も何もない、全弾をフルオートで叩き込まんとする射撃であった。
 数秒の後、静寂が訪れた。1弾倉を撃ち尽くし、隊員達は骸骨がバラバラになったことを期待した。

──しかし。

 骸骨兵は倒れていなかった。手や足や、頭を失ったままの姿で、前進を続けていた。

「もう駄目だ!」

 稲富が恐れていた一言が、自陣から発せられた。骸骨が銃撃をものともせず目前に迫る様子に、稲富自身も一瞬同意しそうになった。
 
 その一言で、ついに守備隊は崩れた。隊員が次々と逃げ出す。稲富も、沢田もそれを止めることは出来なかった。

「くそっ、沢田曹長。第一分隊に後退命令を出せ!もう持たない」
「残念です」

 側面が崩れては正面が持ちこたえても無意味であった。この局面を打開できる唯一の手段──予備隊も存在しない。
 稲富に出来ることは、部下と共に後退するのみであった。

20石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/28(日) 00:15:55.29 ID:B2VyTp9w

 エレウテリオは、呆気なく崩れる敵軍をやや意外に感じた。あれほど頑強に戦った魔法戦士が、竜牙兵を見ただけで総崩れになるとは。
 そこで周囲の様子に気付く。神官戦士団こそ平然としているが、その他の騎士や槍兵達は一様に足を止めていた。竜牙兵に近付く者はいなかった。皆、畏れている。
 我が手勢とて同じか。話には聞けど、竜牙兵を見たことのある者など、我を含め一人もおらぬからな。

「さてさて、エレウテリオ殿。如何なされましょうや」
 魔導師バルトロが言った。彼の傍らには一体の竜牙兵が侍っている。竜の牙を寄代に、魔導によって生み出された外道の兵は、何の感情も持たず、ただ使役者の命ずるままに殺戮を行う。
 禍々しい姿よ。だが、その力は認めねばなるまい。
「流石は本領軍直属の魔導師殿。御助勢感謝する」
 エレウテリオはいくらかの本音を込め、バルトロに答えた。さらに、配下の兵に告げる。

「敵は崩れた!勇敢なる我が騎士団の兵達よ!追撃だ!敵を海に追い落とせ!」

 エレウテリオが発した力強い激に、兵達は己を取り戻した。土嚢を越え、敵を追撃にかかる。

 勝った。
 エレウテリオは、確信した。このまま敵を追い散らす。そして、市内で戦うアランサバル指揮下の別働隊と合流し、この都市を我が物とするのだ。
21石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/28(日) 00:16:38.71 ID:B2VyTp9w
京都府舞鶴市余部下 海上自衛隊北吸岸壁 護衛艦みょうこう艦橋
2012年 6月5日 21時47分

 艦橋内は照明が消され、照度を抑えた赤灯だけが僅かに手元を照らしていた。その僅かな光が、艦橋立直員の姿を暗闇に影絵の様に浮かび上がらせている。
 暗闇に声が響く。
「総監部に小火災。未だ鎮火に至らない模様」
「陸戦隊、敵部隊と交戦中」
「立入検査隊指揮官負傷。現在、東駅に移動中」
 左ウィングで二十倍双眼鏡を覗き込む二番見張員、艦橋中央に立つ航海長、無線からの交話を中継する通信士が、口々に報告した。
 護衛艦『みょうこう』艦長、細川孝英一等海佐は、艦橋の右側に据えられた艦長席の赤い背もたれに体を預け、静かに左手を上げた。
「了解」
 彼は静かに返答すると、そのまま左手をあごにあて考え込み始めた。

 『みょうこう』は戦闘配置を維持している。艦橋ウィングには土嚢と防弾盾が配置され、見張員は鉄帽と防弾チョッキに身を固めていた。
 細川は物々しい様子を見せる艦橋で、指揮を執っていた。通常、護衛艦において戦闘ともなれば、艦長はCICに降りるのが普通である。
 しかし、この異常な夜に限って言えば、『みょうこう』の戦闘力の源であるイージス武器システムの大部分が眠ったままであり、戦闘指揮に必要な条件は艦橋に揃っていた。
 細川は自分の目で状況を把握する必要を感じ、CICを船務長と砲雷長に任せると、艦橋に上がったのだった。

 艦の左前方数百メートルの路上では、彼の部下が慣れない陸戦を戦っていた。常に穏やかな雰囲気を絶やさない細川も、さすがに気が気ではない。
 明滅する発砲の光。総監部から流れる煙。怒号と銃声が艦橋の開け放たれた防水ドアから聞こえてくる。
 細川は首から提げた双眼鏡を持ち上げ、顔にあてがった。視界が限られる代わりに、数倍に増幅された映像が彼の目に映し出された。

 細川の口元が歪んだ。唸りが漏れる。彼には珍しいことだった。背後に控えていた通信士が、思わず表情を変えた。

「拙いな。崩れるぞ……」

「艦橋、二番。味方が陣地を離れます。──撤退しています!」
「艦長!」

 細川の呟きをかき消すかのように、見張員と航海長の叫びが、艦橋に響いた。
22石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/28(日) 00:17:29.98 ID:B2VyTp9w

 細川は、装受話器を手に取った。
「CIC、艦橋艦長だ。射管員長はいるな?」
『はい!射管員長です!』
 まだ三十代前半の若い声が、返ってきた。元気がよいと評判の一曹だ。
「砲術長が危ない。主砲、やれるか?」
 細川は言葉を惜しんだ。静かだが苛烈な問いに、艦内通信系がしばし沈黙する。

『……出来ます!』
『無茶だ!』
 射管員長と砲雷長が同時に叫んだ。艦内通信系の向こうで、雑音に混じり何かのやり取りが聞こえる。

 数秒の後、細川は再度尋ねた。
「無理か?」
『やります!可能です!』
 間髪入れず、挑むような声が返ってきた。
『……他に手はないのでしょう。稲富組を信じて、やります』
 砲雷長も同意した。
 すでに総監部前予備陣地には、敵兵が突入しつつあった。陸戦隊員は一部の者が反撃を加える中、辛うじて敵の手から逃れようとしていた。

「対地戦闘用意」
「対地戦闘用意!」
 命令が復唱される。アラームがけたたましい音をかき鳴らし、全乗員が戦闘配置につく。
「各部、配置よし。対地戦闘用意よし!」
 すでにほとんどの乗員が持ち場についていたため、素早く報告があがった。
 
 細川は、はっきりとした発音で、命令を下した。
「左対地戦闘」
『左対地せんとーう。260度、距離300。目標、敵武装集団』

 独特の抑揚をつけた号令がスピーカーを震わせた。前甲板に鎮座する54口径127o単装速射砲塔が生き物のように動き、砲口をわずかに左へ向けた。


 目標指定を受け、CICでは射管員長が脂汗で顔中を濡らしていた。砲雷長も同じである。
 距離300。対地射撃。すぐ傍に味方。前代未聞の射撃であった。自分のミス一つで砲術長以下数十名が吹き飛ぶ。
 だが、迷っている時間はなかった。試射も出来ない。算出した調定値を入力する。

 主砲がほんの少し俯角をかけた。即応弾マガジン・ドラムから主砲弾が砲塔内に揚弾された。無人の砲塔内に重い金属音が響く。

「調定よし!」
 射管員長が全身全霊を込めて報告する。
『装填よし』
 報告を受けた砲雷長は、大きく唾を飲み込んだ。フットペダルを踏む。おい、本当に撃っちまうぞ。


『調定よし。主砲目標よし、射撃用意よし』
 スピーカーから砲雷長の報告があがった。
 『みょうこう』は、わずか数分で敵に向け牙を剥く用意を終えたのだ。
 細川は軽くうなずくと、背後に控える通信士に言った。


「砲術長と話す」
23石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/28(日) 00:18:21.89 ID:B2VyTp9w

京都府舞鶴市余部下 北吸岸壁前 国道27号線上 
2012年 6月5日 21時52分

 稲富は、最初その呼びかけを意図的に無視した。自分にはもっと優先すべきことがあると考えたからだった。
 最後の弾倉を装填すると、スライドを前進させると同時に、敵に向けて引き金を引いた。
 発砲。その隙に、周囲を転がるように部下たちが逃げる。その半数がすでに小銃を失っていた。
 拙い、ヤバい、洒落にならん。稲富の半分茹だった頭の片隅で、警報が鳴っている。どう考えても、逃げ切れないと頭の中の冷静な部分が告げていた。
 スライドが金属音を立てた。前進した状態で止まっている。弾切れだ。顔を上げると、骸骨が一体土嚢の上でゆらゆらと揺れていた。
 一瞬の躊躇のあと、彼は小銃を捨てた。弾帯から9o拳銃を抜く。冷たい金属の塊は、彼の手にずしりと重みを伝えたが今の状況ではいかにも頼りなかった。

「──長。砲術長!」
 そこでようやく通信員の叫びに気づいた。携帯無線機を片手に、目に涙を浮かべながらも、必死に稲富を呼んでいた。
「どうした、早く逃げろよ」
 稲富の言葉に、通信員が何を言っているんだ、という顔をした。
「砲術長に、通信です!逃げたいので早く出て下さい!」
 ああ、そうか。こいつ俺が無線に出ないと逃げられないのか。稲富はすまん、と詫びると通信員が差し出した携帯無線機を握った。
「こちら、砲術長」
『艦長だ。生きているな』
 稲富は思いがけない相手が出たことに驚いた。
「はい、今のところは、ですが。しかし、ずいぶんと楽しくなってきました」
 話す間にも敵は迫る。稲富と通信員は拳銃で敵を牽制しつつじりじりと後退した。突撃をかけられたら、抑えきれない。
『砲術長が敵に一番近いな?もう、陣地に味方はおらんな?』
「はい。私と通信員が最後尾です。再びお目にかかるのは難しいかも知れません」

 一拍の間があり、艦長が言った。

『君の仕事を代わってやる。今すぐ総員側溝に飛び込め。いいな?』
「は?それはいったい……?」
『いいからすぐに飛び込んで、目を閉じろ。口は開けておけよ!』
 まさか、まさかな。稲富は、『みょうこう』を見た。前甲板の主砲がこちらを向いていた。なんてこった、艦長は本気だ。

「砲術長了解!──総員側溝に飛び込め!急げ、死んじまうぞ!」
 稲富は周囲で味方の撤退を援護していた数名に、有らん限りの声で叫んだ。傍で状況を掴めずおろおろするばかりの通信員を、側溝に蹴り込む。
 周囲の全員が飛び込むのを確認し、稲富は身を翻した。左肩に矢が刺さるのを感じつつ、彼は側溝に倒れ込んだ。
24石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/28(日) 00:19:24.43 ID:B2VyTp9w


「路上に味方なし!」
「航海長、確認した。艦長、クリアです」

 細川は、艦長席で背筋を伸ばすと、よく通る声で命令した。


「主砲打ち方始め」

 
『打ちー方始め!』
『射ェッ!』
 スピーカーの号令に、間髪入れず砲雷長が裂帛の気合いを込めて叫ぶ。
 閃光。轟音。計測員が測る間もなく、300ヤード先の路上に、着弾の閃光と土煙が上がる。薬莢が甲板に転がり、耳障りな音を立てたが、誰も気にする者はいなかった。

『遠五十』
「よぉし、まずまず!」
 航海長が叫んだ。初弾は風圧で桜並木を吹き飛ばしたあと、敵の真っ只中を抜け、路上に着弾した。
『修正、下げヒト。───調定よし!』
『射ェッ!』
 弾着から速やかに修正が行われる。再計算値が入力された。第二弾発砲。
 
『命中!』
 次弾は突撃を挫かれた敵の直中に着弾
した。アスファルトと土砂と、生き物だった何かと、この世の者ではない何かの混合物が巻き上げられる。

『射ェッ!』
 第三弾発砲。冷却水を滴らせた砲口から閃光が煌めく。艦橋は鼻を突く硝煙の臭いに包まれた。
 第三弾は、国道に架けられた歩道橋の基部にダメージを与えたらしかった。始めはゆっくりと。そして、ある瞬間からは一気に、年期の入った外見の歩道橋は、埃を猛烈に巻き上げながら倒壊した。


「総監部守備隊より本艦宛て。『敵は潰乱セリ。射撃効果大』」
 通信士が報告した。細川は、はっきりとうなずくと、静かに命令した。

「打ち方やめ」

『打ちー方やめ!』
『主砲打ち終わり。砲中弾なし』

 CICから異状なしの報告を受けても、艦橋では誰もしゃべらなかった。射撃は絶大な威力を発揮し、敵の突撃を破砕したというのに、歓声をあげる者もいない。
 誰もが一時的に放心していた。その中で唯一艦長細川一佐だけが、平常心を保っていた。

「うん、なかなかよろしい。──航海長、陸戦隊の収容を行え」
25石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/28(日) 00:21:34.58 ID:B2VyTp9w
今宵はこれまでにいたします。

さて、皆様のお眼鏡に叶うかどうか。次回が、戦闘のラストになります。


御意見御質問御感想お待ちしております。
26創る名無しに見る名無し:2012/10/28(日) 00:35:16.82 ID:bq+87rrV
乙でした。

やっと主砲が火を噴いた!
敵側の混乱がまだ見られないのが残念。
続きに期待しております。
27創る名無しに見る名無し:2012/10/28(日) 08:29:02.16 ID:lD1t4CYZ
乙です。
本職の陸上自衛隊の活躍を期待してます。

28創る名無しに見る名無し:2012/10/28(日) 11:33:48.59 ID:lD1t4CYZ
投下乙
先が読めないw

F世界の魔道士の結界効果も切れつつあるのだろうか
両者共に時間との戦いで幸運の女神のいたずらで
どちらに勝利が微笑むかわかんなくなってきた
29創る名無しに見る名無し:2012/10/28(日) 20:14:10.47 ID:z6JctyxC
乙です。
もう一悶着ありそうな展開ですね。
期待してお待ちしています。
30創る名無しに見る名無し:2012/10/29(月) 20:34:42.53 ID:Jel70GaZ
投下乙
今まで魔法が少し影薄かったからなあ
31創る名無しに見る名無し:2012/10/29(月) 22:26:12.40 ID:WSacyeUJ
>>30
攻撃魔法はヘリに対するマジックアローくらいだったからなぁ
弓に攻撃力UP&命中力UPの補助魔法もあったか

地味だけど侵攻初期に戦域全体に気象操作がかなり効果あったかと
32創る名無しに見る名無し:2012/10/30(火) 23:39:11.78 ID:DVpEHgbn
ゲートzeroが更新してるね


なろうの『冒険者日本へ行く』
第七艦隊が壊滅したようだ
33石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/31(水) 00:16:46.19 ID:/ptSyKnm
感想ありがとうございます。
何だか皆さんにもやもやを溜めっぱなしのような気がします。申し訳ありません。

主砲による直接支援は、描きたいシーンでした。上手く描写できているかどうかは……。

魔法の影が薄いのは、西方諸侯領軍の仕様ですw。

さて、では残りを投下します。
34石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/31(水) 00:17:55.95 ID:/ptSyKnm
京都府舞鶴市余部下 北吸岸壁前 国道27号線上
2012年 6月5日 21時50分

 街路上に設けられた敵陣は、土袋を積み上げた程度の簡素なものであった。恐らく、後衛程度のものだったのであろう。
 その陣地を守っていた敵兵は駆逐された。辺りには放棄された敵の得物や兜が転がっていた。
 竜牙兵の集団を先頭に、神官戦士団が続く。さらに勢いに乗る騎士団の兵が敵陣を乗り越えようとしていた。
 エレウテリオはその最も先頭で剣を掲げていた。かつて、よく磨かれていた板金鎧は一日の戦塵によってくすんでしまっている。しかし、自ら兵を率い敵に迫るその姿は、何より兵の士気を鼓舞し続けた。
 あとは、容易い。エレウテリオは思った。敵勢は完全に崩れている。追撃戦が最も戦果を挙げられることを、彼はよく知っていた。
 正面から戦えばどれほど手強い勇士とて、撤退時には容易く討たれるのだ。あとは兵の体力が続く内にどれだけ稼げるか。敵の城館も包囲すれば綻びは見えよう。
 右手にそびえる城館の敵は、柵の内に籠もり、味方の苦境にも打って出る気配はない。それだけで、敵兵の数が知れた。アランサバルの手勢も動かせば──。

 そこまで考えたところで、彼は正面を逃げていた敵が消えたことに気づいた。
──いや、消えるはずがない。よく見れば、ことごとく道の脇に設けられた溝に飛び込んでいる。ついに気が触れたか。エレウテリオは、憐れんだ。
 あの様な場所に逃げ込めば、豚のように殺されるのみだというのに。武人らしく斬り合って死ねば、少なくとも名誉は保たれよう。
 愚かな。


 次の瞬間。
 閃光が、彼の網膜を焼いた。轟音が物理的な力となって、彼の身体を吹き飛ばした。天地が逆さまになり、エレウテリオは道路脇の手すりに叩きつけられた。
 鎧に包まれた身体が軋んだ。息が詰まる。何が起きた?朦朧とする意識の中、彼は仰向けに倒れた身体を身じろぎさせると、後ろに続く彼の配下を見た。

 轟音。土砂が降り注ぐ。耳に圧力を覚えた後、何も聞こえなくなった。人の頭ほどある破片が、彼の右足を砕いた。痛みが脳髄まで駆け上がった。無意識のうちに叫びをあげた。

 後には、配下などいなかった。

 あれほど猛威を振るった竜牙兵は、跡形もない。巨大な何かが通り過ぎたかのように、ほとんどが吹き飛んでいた。わずかに一体──エレウテリオの後ろを進んでいた一体が、半身を失いもがいていた。
 勇壮な戦歌を詠いながら進撃していた神官戦士団は、生き残った数名が自分の腕や足を探して、幽鬼のようにさまよっていた。
 騎士団の兵達も似たような状態であった。頭を失った兵がいた。頑丈な板金鎧を巨大なハンマーで叩かれたかの如く潰され、七穴から血を噴いて倒れる騎士がいた。

 おお、神よ。いや、悪魔か。古の魔神の技か。一体何が起きたのだ!


 俺の騎士団が消えてしまった。


 三度閃光と爆風。音はきこえない。土砂と柔らかい何かが彼の頭上に降り注ぐ。
 彼の視界には、ゆっくりと傾ぐ橋脚が見えた。それを最後に、エレウテリオの視界は闇に包まれた。
35石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/31(水) 00:19:08.05 ID:/ptSyKnm
京都府舞鶴市森町   
2012年 6月5日 21時12分

 ロンゴリアはとても良い気分だった。手勢を率いて狭い路地を抜け、開けた道を走っていた。
 目の前わずか十歩には異界の魔法戦士共が、よろばいながら逃げている。あれだけ我らを手こずらせた奴等も、魔力が尽き
た様であった。手傷を負った者もいると見えた。
 まるで、狩りだな。愉快だ。まことに愉快だぞ!
 ロンゴリアは暗い愉悦を感じていた。あれ程までに強力な魔術をもって、彼を怖れさせた敵兵が、立場を逆転させ逃げ惑っている。その現状に耐え難い喜びを感じていたのだった。
 配下も彼と同じ気持ちのようである。

「逃がすかァ蛮族どもめ!」
「八つ裂きにしてくれるわ!」
 多くの仲間を失った兵達は、手にした得物を振り上げ、威嚇する。
「どうした!そんな逃げ方では追いつくぞ!」
 騎士ですら、復讐心に駆られている様であった。敵兵は一兵残らず殺されるだろう。
 もちろん、ロンゴリアにそれを止めるつもりなどない。ここまでやられた相手だ。殺すのも一度きりでは気が済まぬ程よ。重い鎧を付けて走るのは息が切れたが、この先敵を切り刻めると思えば、何のことはない。

 陣形も何もない。ただ殺戮の衝動に突き動かされた集団は、一丸となって敵を追った。


 走るロンゴリアの目の前に、巨大な橋が姿を現した。橋?しかし、地の上に架かる橋とは?
 その巨大な石造りの橋の下に川はなかった。家屋や道を跨ぐようにそびえ立っていた。ならば、一体何のための橋であろうか?
 考え込みそうになったロンゴリアは、配下の笑い声で我に返った。遂に力尽きた敵兵が路上に座り込んでいた。兵達はそれを嘲笑していたのだった。
 そうだ、今は橋などどうでも良い。あやつらを八つ裂きにせねば。

 ロンゴリアは恐怖に引きつる敵兵の顔を見てやろうと思った。脚を緩めヘルムのバイザーを上げた。そして、気づいた。

 笑っている。
 何がおかしい。貴様等は今から死ぬのだというのに。何故笑えるのだ。 


 巨漢の敵兵が悠然と右腕を上げた。


 その動きに惹かれるようにロンゴリアが視線を上げたその先には、巨大な橋があった。橋には灯りが点されていた。
 彼の顔は瞬く間に真っ青になった。全身が熱病にかかったかのように震えた。
 手勢の一部もそれに気づいた。誰かが剣を取り落とした。


 そんな、そんな馬鹿な。有り得ない。ここまで来て……。




『クアーズ、こちらコロナ。打ち方止めた』
「クアーズ了解。敵はあらかたやっつけたな。助かった」
『お安い御用だ。マラソンお疲れさん』

 『みょうこう』立入検査隊を救ったのは、JR東舞鶴駅の高架上に陣取った舞鶴陸警隊機動班の小銃分隊であった。
 無線連絡を受けた彼等は、立入検査隊が必死で引きつけた敵に対して、容赦なく7.62o弾の雨を降らせ、これを粉砕したのだった。
  
36石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/31(水) 00:20:03.47 ID:/ptSyKnm

京都府舞鶴市浜 県道51号線 大門七条
2012年 6月5日 21時32分


 アランサバル率いる別働隊は、未だ統制を保っていた。手勢の一部を分け、敵部隊の捜索に回しているが、残りの軽騎兵と槍兵、重装歩兵、長弓兵合わせて二百名を直率していた。
 敵地での夜間行軍は、苦労ばかり多く、実入りが少ないものである。アランサバルもそれは十分承知していた。何事にも手を抜かない彼は、軽騎兵の半数を斥候とし、部隊の前方を探らせている。
 残りは、重装歩兵、槍兵、長弓兵に戦闘縦隊を組ませ、いつでも交戦できる態勢を維持していた。幸いなことに、街には灯が点っている場所が多く、月明かりもある。
 
「落伍兵は少なくて済みそうですな」
「うむ、このまま北上し、街道に出る。その後西に向かい、敵の背後を衝くぞ」
「オゥ!」
 アランサバルは入手した地図を思い浮かべた。今、部隊を移動させている道を北上すれば、西の市邑から続く街道に出る。
 街道を西に進めば、騎士団長率いる本隊と合流出来よう。敵がいれば挟撃出来る。
 
 アランサバルは手勢を振り返った。松明を掲げ行軍する軍勢の士気は保たれているが、さすがに疲れも見える。もう、半日も戦い通しなのだ。
 早く宿営地を定め、兵を休ませねば。明日も厳しいいくさになるだろう。

 左右の景色が変化した。どうやら商店が並ぶ通りらしい。昼間はさぞ賑やかに違いない。
 そこで、前方より二騎の騎兵が隊列に近付いてきた。緊張した面持ちで、傍らの騎士が誰何した。

「誰かッ!」
「軽騎兵隊、アルセに御座います!前方に敵を発見致しました!」
「申せ!」
「はっ、街道を西に進む一団を物見致しました。大型の荷車が4両、中型のものが2両。護衛騎兵は随伴せず。恐らく輜重の列かと」
「歩兵もおらぬか?」 
「おりませぬ。見えたのは大型の荷車に御者らしき人影のみ。ただ、面妖な事に……」
 アルセは顔を曇らせた。アランサバルが続きを促す。
「何でも良い。見たものを申してみよ」
「荷車を牽く馬の姿が見えません。八輪のあれだけの車。どうして馬もなしに動いているのか……」
「誠か?」
「間違いありませぬ。四角い車は何にも牽かれず動いておりました」

 アランサバルは攻城用の破城槌を思い浮かべた。それならば四角く、馬が見えないのも理解できる。しかし、破城槌などどこで使うというのか。
 いや、思い込みを捨てねばならん。敵の鉄車は、馬なしで動いておったではないか。恐らくその類に違いない。

37石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/31(水) 00:21:08.99 ID:/ptSyKnm

 その時、前方から低い唸り声のような音が聞こえてきた。アルセが警告する。

「荷車の音です。間もなく見えてくるかと」

 アランサバルは道の先、街道との十字路を睨みつけた。いくらも経たない内に、荷車の車体が見えた。のっぺりとしたその車は、金属で出来ているように見えた。御者が一名、天井から上半身をのぞかせている。
 確かに護衛は見えない。ならば、横腹を突けば容易に倒せよう。上手くすれば、敵の魔導具等を手に入れられるやもしれん。

 アランサバルは素早く決断した。配下に命ずる。

「あれに見えるは敵の輜重車列だ!ものども、かかれ!」

 配下の兵達は素早く反応した。長弓兵が矢をつがえる。重装歩兵と槍兵が戦闘縦隊のまま、槍を斜めに突き出し、早足で駆け出した。軽騎兵は手槍を脇に抱え、愛馬に鞭を入れた。
 彼の手勢は奇襲の成功を確信し、敵に向け殺到した。
 


 敵の存在は既に判明していた。あれだけの集団が松明をかざして移動していれば、誰だって気付く。
『クロコ00、こちら01。敵情報告。武装した約200名、突撃に移行。送レ』
『クロコ01、こちら00。警告を実施せよ、送レ』
 車列前方から、拡声器による警告が聞こえてきた。無線機からも同様の声が漏れる。
『こちら01。対象は警告に応じず。発砲許可求む、送レ』
 車列の中程で指揮を執る海北一尉は、速やかに次の指示を行った。クロコ00が彼の乗る73式小型トラック。01から04が96式装輪装甲車で、05が後衛の73式である。
『01、警告射撃を行え。クロコ04、05の他、各員降車せよ。前には出るな。車体を盾にしろ、送レ』
『01了解。警告射撃開始』
『02了解。小銃班を降車させる』
『03了解』
『こちら04。指示を請う』
『05。後方異状なし』
 海北は警告の声に負けぬよう無線機に叫んだ。
『04と05は海岸通から市役所前へ向かえ。海自部隊と協同し東から来る敵を迎撃せよ、送レ』
『04了解』
『05了解』

 そのやり取りの間に、警告射撃が始まっているようだった。中島三曹が言った。
「面倒ですねぇ。さっさと撃てないんですかぁ?」
「交戦規定ってやつだ。俺達はあくまで治安出動だからな!」
「はぁ、お巡りさんみたいなもんですかねぇ」
「おう、いいかナカジ。何でもいきなりぶっ放す奴は嫌われるぞ」
38石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/31(水) 00:22:54.25 ID:/ptSyKnm

『こちらは陸上自衛隊です。速やかに武器を捨て、投降しなさい。指示に従わない場合は実力を行使します』
「駄目だなこりゃ」
 拡声器で警告していた陸曹が、諦め口調で言った。集団は警告の意味が分からないとばかりに、雄叫びをあげて突撃を続行していた。
 これが映画ならなかなか迫力のあるシーンだと誉めてやるんだけどな。
「発砲許可は出たか?」
「警告射撃を行えとのことです」
 中隊長の命令を陸士長が中継した。陸曹はM2重機関銃を構える銃手に指示した。

「機関銃、警告射撃だ。撃て!」
 腹に響く重低音。続いて銃手の罵りが聞こえた。
「危ねぇ。矢が飛んできた!撃たれています!」
「中隊長に反撃許可を要請しろ!」
 車体に矢の当たる金属音が鳴っている。すぐさま返事が帰ってきた。

『実力行使を許可する。反撃せよ』

 陸曹は待ってましたとばかりに、勢い込んで銃手に指示を出した。

「機関銃、敵集団、距離二十メートル、連射、指命、撃て!」

 銃手はM2ブローニング重機関銃の銃口を敵集団に向けると、一瞬躊躇いの表情を見せた。しかし、矢が頬を掠めると「お前等が悪いんだからな」と、小声でつぶやき、発射レバーを押し込んだ。


 夜の闇を曳光弾の光が切り裂いた。



 敵の御者が構えた筒が空に向けて火を吐いた瞬間、それを目撃した全ての兵が、相手が無力な輜重馬車などではないということを、本能的に理解した。
 だが誰も止まれない。彼らは前に進むしかなかった。

 そして、恐るべき筒がついに彼らに向き、火を放った。

 アランサバルも、現実に気づいていた。だが、全ては遅すぎた。彼の左にいた騎士の愛馬が、首から上を吹き飛ばされた。騎乗した主人も同じ運命を辿った。焔の礫が命中したものは、人であれ馬であれ、四肢を飛ばされ、大穴が空いた。

「な、なんだこれは!」
「信じら──」

 身分の高低も、技の優劣も、勇者も卑怯者も、分け隔てなく吹き飛ばされた。

「盾を構えよ!密集陣を敷け!」
「だ、駄目です!盾では防げませ──ギャァァァ!」
「ォ──。」

 ふざけるな。こんな強力な魔導を用いる兵など、いてたまるか!このようないくさがあってたまるか!
 ワシの求める名誉あるいくさはこんなものでは──。

 左右に逃れる場所もなく、アランサバル率いる軍勢は、96式装輪装甲車車載の重機関銃によって叩き潰された。
 軍を率いるアランサバルも、最初の一連射で、周囲の騎兵と諸共に銃弾を受け戦死した。

 指揮官を失った軍勢は、あっさりと潰乱。約50名の死者とほぼ同数の重傷者を残し、散り散りになり軍勢としての機能を喪失した。

39石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/31(水) 00:28:14.08 ID:/ptSyKnm

京都府舞鶴市余部下 北吸岸壁前 国道27号線上
2012年 6月5日 22時08分


 エレウテリオは意識を取り戻した。酷い耳鳴りが頭の中をかき回している。彼は腹に乗った破片を払い落とすと、苦労して身体を起こした。
 全身から伝わる激しい痛みを強靭な意志の力で無視すると、彼は周囲を見渡した。ぼやけた視界が徐々に輪郭を取り戻すと、そこはこの世の地獄であった。

「……なんということだ」

 街道は、巨人族が力任せに掘り返したような有り様となっていた。焦げ臭いにおいが辺りに漂う。
 そして、瓦礫には人であった者達の欠片が混ざり込んでいた。彼の視界に動く者は居なかった。

「こんなことがあるものか。騎士団をわずか数撃で……古代竜に出くわしたとでもいうのか!」
 エレウテリオはやり場の無い怒りを吐き出した。だが、彼の中に確固として存在する熟練した野戦指揮官としての部分が、これほどの破壊を為したものが何であるのかを理解していた。
 彼は、閃光が発せられた方角に頭を向けた。そこには、港があった。折れた並木の向こうに、星空を背に黒々とした巨体が聳え立っていた。城壁を思わせる重厚な構造物が周囲を威圧し、櫓は天を突く程の高さだ。
 軍船?まさか、あれほど巨大な船などあるわけがない。俺の頭はどうかしてしまったのか?あれは、まるで──

──黒鉄の城、だ。

 エレウテリオは、笑った。このような国を蛮族と侮り、戦いを挑むとは。何たる道化よ。我等こそ蛮族ではないか。

「……エレウテリオ様」
 背後でよく知った声が聞こえた。振り返ったエレウテリオの前には、満身創痍の騎士パスクアルが剣を杖に立っていた。

「騎士パスクアル!その姿は一体?本隊にはたどり着けたのか?」

 エレウテリオは問いかけながらも、答えを得る前に全てを察していた。パスクアルの頭に巻かれた布に滲んだ血は赤黒く固まっていた。
 パスクアルは震える声を絞り出した。

「無念で御座います。既に西方諸侯領本軍八千は壊滅いたしました。ベタンコウルト公を始め、カニサレス候、エリソンド伯他名のある諸侯はことごとく討たれ、ある者は虜囚となり、ある者は行方も知れませぬ」
「八千もの軍勢が、壊滅……」
「異界の軍は陣を固く守り、我が軍勢は攻め倦ねておりました。そこに敵の増援が着陣。敵勢二千余りが全て攻撃魔術を用いたと、聞きました。地を這う鉄車に蹂躙され、空を駆ける異形の竜のブレスは騎士団一つを焼き払った、と」
 エレウテリオは己の血の気が引く音を聞いた。魔法戦士が二千だと?
「本軍にたどり着いた時には、既に潰走が始まっておりました。護衛の軽騎兵も討たれ、私もこの有様。情けない限りで御座います!」
 パスクアルは号泣し、最後は絶叫となった。
40石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/31(水) 00:30:35.06 ID:tCm2utgd

 その時、二人のすぐ傍で瓦礫が持ち上がった。身構えた二人の前に、竜牙兵に支えられた魔導師バルトロが姿を表した。
「やれやれ、酷い有り様じゃ。……おお、エレウテリオ殿御無事じゃったか」
「そちらも」
 そんなやりとりに、パスクアルが割って入った。憎悪に満ちた視線をバルトロに向けている。

「エレウテリオ様!我等は嵌められました!」
「どういうことだ?」
「西方諸侯領軍が壊滅する前、本領軍五百騎は『門を守備する』と戦線を離脱しました。我等が囲みを破り門まで撤退したとき──既に門は本領軍と共に消えていたのです!」

 つまり、逃げ出したということか。いや、会敵前に離脱するとは、もしや初めから──。

 エレウテリオの中で全てが繋がった。

 ここ一年程で西方諸侯と皇帝の関係はずいぶん冷え込んでいたな。そこに降って湧いた、異世界への外征案。敵は惰弱で油断しきっている。豊かな土地。勝利の約束されたいくさ。だが、現実は違った。
 この敗戦で、一万の兵が失われる。

「領邦を統治すべき貴族達と共に。敗戦の咎も問われるだろうな」
 エレウテリオはじろりとバルトロを見た。バルトロは平然としていた。
「何かと口うるさい古い諸侯の力は削がれ、西方諸侯領には代官が送り込まれる。徴税だけでなく鉱山採掘権も皇帝の直轄となるだろう」

 殺気がエレウテリオの背に膨れ上がった。

「やってくれたな、本領軍の狗め」

 バルトロは怯えも狼狽えもしなかった。ただ、静かに言った。

「その通りじゃ、エレウテリオ殿。本領軍は西方諸侯が邪魔じゃった。帝國の揺籃期から続く旧家は、皇帝陛下の言うことをろくに聞かぬ。豊かな領地も、細切れに分断され必要以上の税が諸侯の懐に納められておった」
 パスクアルが剣を握りなおした。
「そのくせ、騎士団は旧態依然のままで見栄えが良いだけ。南方諸国の攻略に使うことも出来ぬ。陛下は、南征を前に後顧の憂いを絶つと定められたのじゃ」
 エレウテリオは、揶揄するように言った。
「我等を異界で戦わせ、棄てるか。だが、異界の軍の強さ尋常では無いぞバルトロ。皇帝の浅知恵は帝國を滅ぼすだろうよ!」
 バルトロは笑った。
「ふぇっふぇっふぇっ。織り込み済みじゃよ。この地の門はもはや開かぬ。門を開くには古代魔法王国の遺跡にて、然るべき術式を織らねばならぬ。異界の軍がどれほど強くとも、この世の者に門は開けぬ」
 そうか。そういうことか。まんまと引っかかった我等西方諸侯が甘かったということか。
「恐れ入ったぞ、バルトロ。もはや我が剣は皇帝に届くまい。だが、貴様には!」
 エレウテリオは剣を抜いた。バルトロは力無く笑うと首を横に振った。
「ワシを斬る必要は無いぞ。もはや死んでおるからな」
「なんと……」
 そう言ったバルトロの腹からは臓腑がはみ出ていた。致命傷であることは明らかであった。
「しくじったわい。それにのう、ワシも門が既に閉じられたことを知らなんだのじゃ。門が閉まる前に迎えが来る手筈であったのじゃが……ワシもトカゲの尻尾の一部よ」
 バルトロが姿を消せば、目論見に気づいたかも知れぬ。策を完璧とするため、バルトロ程の魔導師も捨て駒か。
「そろそろ疲れたわ。先に冥界で待っておるぞエレウテリオ殿──」
 そう言うと、バルトロは倒れた。彼の魔力が消えると共に、竜牙兵も土塊に還った。
41石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/31(水) 00:33:11.32 ID:tCm2utgd

 後には、エレウテリオとパスクアルが残された。虚無感が心に満ちた。もはや兵は絶え、故郷に戻る術もなく、妻子とも永遠に離れ離れだ。

 ようやく止んだ耳鳴りの代わりに、敵兵の警告が周囲を満たした。新手らしい兵達の前には、今日死力を尽くして戦った敵勢の指揮官らしい、ずんぐりとした漢が立っていた。
 エレウテリオは残った力を振り絞り名乗りを上げた。

「名のある騎士とお見受けする。我が騎士団は貴殿の勇戦の前に敗れ去った。我、ブエナベンドゥラ・ディ・エレウテリオ・イ・ロッサは最期の戦いを所望する!」
 敵の指揮官は手のひらをこちらに向け何かを叫んでいた。降伏せよとでも言っているのだろう。

 だが、エレウテリオは剣を抜き、騎士パスクアルと共に最後の突撃を敢行した。




「敵兵二名射殺!」
 陸自隊員が報告した。稲富の制止を聞かなかった二名の騎士は、あっさりと銃弾に倒れた。
 稲富は周囲の荒れ果てた景色を眺め、顔をしかめた。陸自隊員の持つ無線からは、舞鶴市各所の状況が流れてくる。
 国道27号線及び白鳥街道の二方向から侵入した武装集団は、陸上自衛隊第三戦車大隊の増援を受けた各部隊により、鎮圧された。
 諸隊は速やかに西舞鶴地区の奪還に向けて行動を開始していた。明朝には全域の制圧が完了するだろう。

 本職が来ればこんなもんだ。
 稲富は、手近にいた陸自隊員に声をかけた。
「タバコ、持ってないか?」
「ありますよ、どうぞ。……しかし、酷い有り様ですね」
 稲富の血と硝煙にまみれた姿を一瞥し、陸自隊員は気の毒そうに言った。
 稲富は思い切り肺に吸い込んだ紫煙をゆっくりと吐きながら、言った。


「ああ、酷い一日だったよ」


 指揮官らしい騎士の死体の虚ろな瞳が、稲富を見上げていた。
 このままでは終わらない。日本はとてつもなく大きな何かに巻き込まれていく。
 稲富は何故かそう思った。彼はもう一度肺を満たすと、足元の死体にタバコを供え、その場を立ち去った。

42石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/31(水) 00:35:34.08 ID:tCm2utgd

 2012年6月4日から5日にかけて発生した大規模騒乱──のちに『北近畿騒乱』と呼ばれる事件は、自衛隊治安出動部隊による鎮圧という形で、終結へと向かった。
 福知山市及び舞鶴市を奪回した陸上自衛隊は、第七普通科連隊と第三戦車大隊を基幹とする部隊を綾部市に投入、6日の午前には市庁舎を制圧、市全域を回復した。
 謎の武装集団は、その多くが死亡、または逮捕されたものの一部が付近の山間部に逃走した。このため、陸上自衛隊、京都府警、管区機動隊諸隊が協同し大規模な山狩りが実施された。
 この間、大江山にて武装集団のものと思われる何かの大規模な痕跡が発見されたものの、逃走した人間及びそれに似た何かを完全に捕捉することは、困難を極めた。
 北近畿全域に安全宣言を出すまでに、三カ月の月日が必要とされ、その間に家畜や人命に少なからぬ被害が出ている。

 本事件における人的被害は以下の通り。
死者:4417名(うち警察官67名、消防官39名、自衛官52名)
重軽傷者:2094名
行方不明者:1000名(日本人999名、米国人1名)

 なお、武装集団の死者は推定約5000名、逮捕者3631名を数えた。

 逮捕された者は、全員が未知の言語を話し、また、身元を証明するものを何も持たなかった。このため、捜査は難航を極め、背後関係に迫ることが出来ないでいる。
 
 一方、政府は事件への対応の遅れと、甚大な被害が生じたことに対し、野党、マスコミ、世論からの厳しい追及を受けた。支持率は低迷し、政権運営に行き詰まった政府は8月、衆議院を解散した。
 結果、政界再編成ののち、中道右派連立政権が成立。今回の事件を受け、様々な法律が改正されていくこととなる。

 そして、行方不明者の行方は、必死の捜索にもかかわらず、手掛かりすらも掴めなかった。『消えた千名』がどこへ行ったのか。
 死亡説、隣国による拉致説に始まり、果ては神隠しまでが論じられたが、事件から6ヶ月が過ぎた現在も、発見されていない。
43石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/31(水) 00:37:18.02 ID:tCm2utgd
以上です。

すみませんもやもやで。我ながら爽快感に欠けますね。

あと残すはエピローグです。近い内に投下します。
御意見御質問御感想お待ちしております。
44創る名無しに見る名無し:2012/10/31(水) 01:32:29.83 ID:Cdq64/rP
乙です
ちゃんと完結してくれるのはありがたい
でも寂しくもあり

>>米国人1名
あかん
45創る名無しに見る名無し:2012/10/31(水) 01:49:13.98 ID:hS5Fa19R
投下乙
F世界の陰謀が明かされて納得
バルトロの部下と連絡が取れなくなったとき既に撤退完了してたわけですね

帝国は以前に小規模で偵察済みで西方諸侯軍はまんまと罠にはめられた
このまま終了なら皇帝はまんまと成功したわけですが...
エピローグでそこらへん書いていただくこと期待して
46創る名無しに見る名無し:2012/10/31(水) 01:52:26.58 ID:v6mRZSwC
>>米国人1名
米帝様が舌なめずりをしながらこちらを見ています
47アンチゼロ魔:2012/10/31(水) 01:59:17.51 ID:arQ5Xngh
>>44

アメリカなら!それを口実に”スターゲート”を製作して作動してしまうでしょう。

現実にイラク占領の際に異世界間ゲートをイラクの遺跡から押収しまったし!

>>43

異世界への人質奪還の侵攻作戦を期待しています。無論、アメリカ主導で!
48創る名無しに見る名無し:2012/10/31(水) 02:01:04.26 ID:Y30w/1Ys
面白かった!
ありがと。
だが、やっぱりモヤモヤ感が否めない・・・
個人的に拉致られた人を奪還して欲しいな。
けどゲート閉じちゃってるし無理か

エピローグも楽しみに待ってます
49創る名無しに見る名無し:2012/10/31(水) 04:46:40.76 ID:Hv5CZZCE
投下乙です
異世界との交流(殴り合い含む)はなしなのかぁ。
50創る名無しに見る名無し:2012/10/31(水) 06:49:52.17 ID:giFC3WaA
乙でした。

むぅ…すっきりしない終わり方。
出来ればきっちりと被害の保障くらいはさせたいのに…
エピローグにちょっと期待してます。
51創る名無しに見る名無し:2012/10/31(水) 09:59:17.46 ID:ChLtImqc
面白い読み物でした。
52創る名無しに見る名無し:2012/10/31(水) 19:43:10.46 ID:jn/2gzQa
乙でした。
最後の最後に伏線張ってしまうあたりが憎いですねぇ。
エピローグ期待してお待ちしています。もちろん、続編も。
53石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/10/31(水) 21:04:41.24 ID:JMlkBgCm
沢山の感想ありがとうございます!

もやもやはエピローグで少しは解消される、と思いま、す?(不安)

ちまちまと伏線を張ってきましたが、分かりにくいところも多々あったと思います。
どうも、文章がくどくなる癖があるようです。

楽しんでいただけたならこんなに嬉しいことはありません。

エピローグはもうちょっとで仕上がるかと思います。
54創る名無しに見る名無し:2012/10/31(水) 21:11:46.38 ID:UWFFSv6a
エピローグと続きが読みたい
55創る名無しに見る名無し:2012/10/31(水) 21:22:09.95 ID:s0tHEUlt
完全にスカッとするためには、捕らえた魔法使いたちに転移の魔法を開発させ、それを使って向こうへ攻め込むしか無いと思えるけど。
魔法使いたちも、捨て駒にされたことで皇帝を憎んでいるはずだから、可能性はありそうに思うのだが。
56創る名無しに見る名無し:2012/11/01(木) 00:32:50.21 ID:fm/9lZR0
魔法使いに言うこと聴かせたくても、言葉が通じないってのが痛いね
57石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/01(木) 00:33:46.63 ID:9aI+eYat
何だか筆が乗りまして、エピローグが仕上がりました。 
  

投下します。
58石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/01(木) 00:34:26.97 ID:9aI+eYat

終わりと始まり

青森県むつ市 釜臥山山頂
航空自衛隊第42警戒群レーダーサイト

2012年 12月8日 5時32分

 その日、下北半島一帯は高気圧に覆われ、好天を期待できる気象条件であった。未だ夜明けの気配すら無い釜臥山の頂上では、レーダーサイトに勤務する職員達が、一瞬たりとも途切れることの無い監視業務に従事していた。

 釜臥山は、下北半島中央部恐山山系の最高峰で、標高は878.6メートル。眼下に陸奥湾を望む景勝地である。
 ただし、この山の特徴はそれだけではない。釜を臥せたさまに例えられる山の頂には、特異な形状を持つ建造物が周囲を睥睨していた。
 航空自衛隊第42警戒群が装備するJ/FPS-5警戒管制フェーズド・アレイ・レーダーである。通称ガメラレーダーで知られる電子の目が、本州最北端の地で空の守りに就いている。

「あと30分で、交代だなぁ」
 長時間緊張を強いられた疲労も露わに、警戒管制員の九戸三曹が言った。
「はよ朝飯ば食いてぇなぁ」
 彼の隣でしみじみとつぶやいたのは、気象班の晴山三曹である。彼が雑談をしながらも決して目を離すことがないレーダー画面には、識別不明機のプリップではなく、周囲の空模様がエコーとして映し出されていた。
 
 6月の『北近畿騒乱』の後、突然の惨禍に見舞われた日本国民は、それを防ぐことが出来なかった政府の対応に、強烈な不満を示した。
 政府は贖罪羊を見つけだそうとした。
 政府内では、自衛隊情報本部、外事、公安警察、在外公館その他全ての情報関係部署が『事件前に大規模騒乱の兆候無し。周辺諸国、国内諸勢力の関与は考えられない』と、口を揃えた。
 追及側は容易に信じなかったが、提出された資料、周辺諸国の対応、その他すべての情報がそれを裏付けていた。
 逮捕者の取り調べに当たった警察も、匙を投げた。あらゆる証言と物件を組み合わせると、何をどうやっても『地球上に該当なし』となるのである。
 政府は、世論と野党の追及に火だるまになりつつ、対応を迫られた。しかし、結果耐えきれず政権を失った。


「こんなジョークがある」
 眠気覚まし、とばかりに九戸が言った。
「ほう」
「ある時、国民が敵対勢力に拉致された。
アメリカは、すぐさま空母機動部隊を派遣し、空爆と巡航ミサイル攻撃を行った。
イギリスは、すぐさま特殊部隊を投入し、人質を救出した」
「ああ、そんな感じだべな」
「イタリアは、人質が男だったのでやる気が無かった。
ロシアは、拉致犯の家族を捕らえ、『人質を解放しなければ家族を拷問して殺す』と発表した」
「あの国ならやりかねねえ」
「中国は『我が国にはまだ十四億の人民がいる』と発表した。
韓国は、謝罪と賠償を日本に要求した」
「定番だなぁ。」
 晴山は笑った。
「日本は──」
「遺憾の意を表明したんだろ?」

 九戸の答えは違った。
「いや、拉致された人質を見つけられなかった、だよ」

 どこか気まずい、白けた空気が二人の間に漂った。九戸は頭をかきながらぽつりとつぶやいた。
「あんま、面白いジョークじゃ無かったな」
「んだな。──なんだか最近、どこもかしこもどんよりしてるなぁ」

59石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/01(木) 00:36:48.26 ID:9aI+eYat

 日本には、どこか重苦しい空気が漂い始めていた。
 新政権は、国内の治安維持を図るため、自衛隊法、警察法に始まり、銃刀法、警備業法、果ては農業関連の諸法規に至る様々な法律を改正した。
 これらは安全を求める国民の支持を背景に、強力かつ速やかに推し進められることになった。
 その背景に、実は『北近畿騒乱』の前から類似の事件が発生していたことが、捜査の進展によりあきらかになったことがある。
 今まで有害鳥獣の仕業や猟奇犯の犯行とされてきたうちの何割かが、北近畿を襲った集団に類似する何者かによる可能性が出てきたのだった。
 そして、それらは終結していないことも判明した。『北近畿騒乱』後も全国各地で小規模な事件は頻発していたのだった。

 国民は恐怖し、対策を求めた。

 その結果、自衛隊の弾薬の保管や出動に関する即応性は向上し、各地に分屯基地が設けられた。予算の増額も認められた。
 警察は重装備化すると共に、派出所、駐在所が倍増、今ではあちこちにプロテクターとショットガンを装備した警官の姿を見ることが出来る。
 また、過疎地や山間部における自己防衛が必要不可欠との要求から、警備業の規制緩和と銃刀法の改正による自警団の編成が進んだ。

 当然、副作用は存在した。
 警視庁及び大都市を抱える道府県警察内に新設された「特殊事案機動対処隊」略して「特機隊」は、防弾装備で全身を覆い、自前の装甲車や重火器を保有する、『北近畿騒乱』規模の事案に対処することを想定した部隊であった。
 しかし、この部隊の性質上、当然のごとく機動隊、SAT、銃器対策班等との軋轢を産んだ。自衛隊との関係も緊張した。
 また、危惧された銃刀法規制緩和による犯罪の増加は、警察の強化と自警団の組織が比較的円滑に進んだことから、予想より大分低い数値となったものの、人心は不安定化していた。
 山間部の過疎地は危険とされ、廃村が続出、林業は低迷し里山も荒れた。アウトドア産業や観光業も打撃を受けている。

 そして最も深刻なのは、拉致被害者の行方は一向に判明せず、いつどこで自分が襲われるかも知れない、という状況であった。
 懸命の捜査にもかかわらず、犯人の手掛かりは無く、どれだけ守りを固めてもそれは根本の解決にはならない。

 不安は澱のように人々の心に沈澱した。それが、世の中にどこか停滞した空気を招いていた。


 当初は高い支持率を保っていた保守政権だった。
 しかし、9月以降『隠岐島占拠事件』での西部方面普通科連隊による奪還作戦、相馬市騎馬自警団と武装集団による『相馬攻防戦』。
 捕獲された生体サンプルの争奪が原因となった『防衛医大炎上事件』等が立て続けに発生、国民は被害の大きさに衝撃を受け支持率は低下し続けていた。


「へば、申し送りの準備するべ」
「了解」
 
 もちろん、日本国政府はただ手をこまねいているだけの組織では無かった。
 依然として行方不明者の手掛かりは見つからないものの、過去データの洗い直しにより、武装集団や特異生物の出現前には、ある現象が発生することを突き止めていた。

 特定雲の発生である。

 規模の大小はあるものの、事件の前には必ずこの雲が発生していた。そして、数時間後には消滅することが分かった。
 政府はこの報告を受け、防衛省、国土交通省、気象庁等の関係省庁に対応を指示した。
 各省庁は折衝と調整を繰り返した結果、気象、航空管制、警戒その他あらゆるレーダー施設に、気象観測用のドップラー・レーダーを設置、さらに組織の枠を越えて緊急通報システムを整備した。
 J-ALERTと連動したこの警報システムが運用を開始した11月以降、国民の被害は一件も報告されていない。

 九戸三曹と晴山三曹も、このシステムの一部であった。
 
 
「晴山さん、今日明けだろ。田名部辺りの店で一杯やろうや?」
 チェックリストに鉛筆を走らせながら、九戸が言った。しかし、晴山の返事は無かった。
「──晴山さん?何か用事でもあるんか?」

 レーダー画面を見つめる晴山の肩は小刻みに震えていた。
「いや、ねえよ。有ったとしても、今日は山降りらんねぇわ」
「ん?──こりゃあ、大変だぁ!」


 九戸が覗き込んだその画面には、時計回りに渦を巻く、雲のエコーがはっきりと映し出されていた。


60石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/01(木) 00:38:33.39 ID:9aI+eYat

青森県むつ市大湊浜町 大湊漁港
2012年 12月8日 8時02分


 港は猛烈な地吹雪に曝されていた。明け方までの晴天が嘘のようであった。
 県警本部からの出動命令を受けた、むつ市警察署の城守一郎巡査は、防寒具と防弾装備でまるまると着膨れた姿で、雪に抗っていた。
 雪が彼の視界を奪っている。恐らく10メートル先の者すら見逃すだろう。彼は巡回を命じられたらものの、同伴する同僚と漁協の職員と共に、途方にくれていた。

「なんもみえね!」
「化けもんに襲われたらひとたまりもねえべ」
 彼が持つMP-5J機関けん銃は、通常であれば信頼性の高い高性能サブマシンガンであったが、現状では作動するかどうかすら不明であった。

「本部、こちら移動04。地吹雪で何も見えません。巡回は不可能です」
『移動04、周辺は異常ないか?』
 無線の声は、城守の癪に障った。思わず言い返していた。
「だーかーらー!なんもみえねって!」

 その時、風が変わった。北から猛烈に吹き込んでいた風が、まるで台風の目に入ったかのように収まったのだった。
 見上げると、青空すら見えた。

「お巡りさん!あれ!あれ!」

 漁協の職員が、怯えた声で叫んだ。城守が彼の指差す方向──海の方向を見ると、そこには一人の人間がいつの間にか現れていた。城守は思わずつぶやいた。

「……雪女がでた」

 突如生まれた無風の空間で、その人物は粉雪と風を身に纏っていた。ゆったりとした薄緑色の長衣が風に舞う。長衣から覗く手足は、細くしなやかな様子が窺えた。肌は雪よりも白い。

 唖然として動けない城守達に向けて、体重を感じさせない軽やかな足取りで、その人物は歩み寄った。
 渦を巻く風で、長い金色の髪がふわりと宙を舞った。柔らかな髪に隠れていた顔が露わになる。
 この世の者では無い、と城守は思った。余りに美しかった。猫のように大きな瞳が彼を興味深そうに見つめていた。年の頃は十代半ばであろうか。小さな口元に僅かに緊張の色が見て取れた。
 城守は、まじまじと見つめられ、頬を寒さ以外の理由で染めながら「やっぱり、この世界のもんでねえ」と思った。


 その人物の耳は長く尖っていた。


「あんた、何もんだ!この吹雪はあんたの仕業か?」
 城守は尋ねた。答えが返ってくることは期待していない。正体不明の武装集団は、誰も彼も言葉が通じないのだ。


 目の前に立った長衣の者は、鈴の音を思わせる声で、だが堂々と名乗りをあげた。


「わたくしは、リユセ樹冠国、西の一統リューリ・リルッカ。帝國に抗う南瞑同盟会議の命により、乞師として罷り越した。異世界の方よ。この国の宰相閣下にお目通り願いたい」



 リューリと名乗ったその言葉は、確かに異国の言葉であった。だが、何故か城守には古風な名乗りが理解できた。

 
 この日より、二つの世界は縁を結び、日本国は長い戦いに踏み込むことになる。
 
61石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/01(木) 00:42:19.39 ID:x0yCHn/C
以上です。

 というわけで、エピローグ&プロローグ終わりです。


 今回の一連のお話は、実は自衛隊召喚SS『(題名未定)』の序章『北近畿騒乱』でありました。

 とりあえず今日は投下のみで失礼します。

 御意見御質問御感想お待ちしております。
62創る名無しに見る名無し:2012/11/01(木) 00:59:26.64 ID:4oBSRKeg

面白い展開になってきましたね
63アンチゼロ魔:2012/11/01(木) 01:35:48.63 ID:tqQPJVRS
>>61
異世界のクソッタレ帝国への武力侵攻と拉致被害者の奪還を期待します。

http://www12.atwiki.jp/jaeger/pages/39.html
帝国の土人をこの目に合わしてください。

64創る名無しに見る名無し:2012/11/01(木) 01:45:15.21 ID:/P3Vu3Ld
乙。
こういうときにUSAが助けてくれれば力強いんだけどなぁ、さすがに何も協力関係にないとい
うことはないんじゃなかろうか、同盟国としてありようが疑われそうだし。
法改正とかは中国韓国のいちゃもんがマッハになってそうだ。
65創る名無しに見る名無し:2012/11/01(木) 02:05:02.23 ID:CGCEFdMr
投下乙
一瞬バンシーか?と身構えましたが
精霊ぽい感じの異世界人でよかった

登場したのが青森(恐山)じゃなく
もっと南だと銃撃されて不幸な事態になったでしょうなぁ

異世界の往来が帝国の独占技術じゃなく、いくつかの勢力が行使可能なら
日本側から異世界への逆侵攻も可能になると思えますが
異世界側に移動のイニシアチブ持たせるのも日本の暴走防ぐ意味でよいかも

まぁ...事情知ったあの国が「自国民の安全」を口実に介入するでしょうね
日本が助力を求めるかどうかが今後の展開を大きく左右すると予想されますが
楽しみにしております
66創る名無しに見る名無し:2012/11/01(木) 02:33:24.17 ID:Dk9yhBpc
乙です
日本の戦いは長引くのかぁ、南無
>>相馬市騎馬自警団 ワロタwパネェwww
67創る名無しに見る名無し:2012/11/01(木) 06:39:28.09 ID:j36a2dVC
なるほど、盲点でした。「敵の敵は味方」。異世界の、帝国と敵対する勢力が、こちらへ力を借りにやって来るとは。
68創る名無しに見る名無し:2012/11/01(木) 07:39:18.59 ID:h5H8+O7N
乙です。
毎回思いますが、背景が細かく書かれていてとてもわかりやすいです。
「雪女」というワードでシヴァを想像したのは私だけでしょうか(笑)
これからが第二部ですね。お待ちしています。
69創る名無しに見る名無し:2012/11/01(木) 08:06:00.39 ID:t9KtxQVK BE:2031664649-PLT(15556)
投下乙です!
> 今回の一連のお話は、実は自衛隊召喚SS『(題名未定)』の序章『北近畿騒乱』でありました。

序章でこの長さとは…
大作になりそうなんですごく期待してます
70創る名無しに見る名無し:2012/11/01(木) 14:57:41.23 ID:Yh5CBCbJ
騎馬の自警団ってことは、牧場とか農業学校辺りから購入したやつに散弾銃持ったおっさんが乗ってるわけか。すげぇなおい。
71創る名無しに見る名無し:2012/11/01(木) 18:30:03.62 ID:JaINYLZq
>>42
>隣国による拉致説
というより、近隣の大国に撤退したと思う人がネットの世界では多くいそう
72創る名無しに見る名無し:2012/11/01(木) 18:38:16.50 ID:dmCpaaWV
防衛医大が襲撃されたのはやばくね。魔法で探知とかされたのだったらいいけど
そこにあると分って襲撃されたら情報きちんと集めていることからきけんだ
これで異世界側への道が開かれたか。やっと出番が少なかった陸自の活躍が
見れるのか。

73創る名無しに見る名無し:2012/11/01(木) 19:37:49.77 ID:CGCEFdMr
>>72
「奪還」じゃなく「争奪」だからこの世界の諜報機関でそ

>>71
ゴブリンやオークが生体兵器なら某軍事大国が容疑者だな
日本国内に駐留軍置いてるし某アニメで研究中の生体兵器が逃げ出した前科も有るしw
74石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/01(木) 22:48:11.73 ID:9k0Zn6R2
 沢山の感想ありがとうございます。少し、裏話など。

 元々『ゲート』の銀座や皇居での攻防戦を描いてみたくて、ノリで始めた物語でした。自分の知識の限界に合わせた規模に収めるために、地方都市を舞台にしてみました。
 とりあえず、描きたいシーンがありました。
・異世界軍による蹂躙
・騎士団対機動隊
・オークを素手で殴り殺す自衛官
・主砲の直接火力支援
 上手く書けたかといえば……ですが。
 予め書きたいことが纏まっていたのと、皆さんの応援のお陰で取り敢えず完結させられました。ありがとうございます。
 やきもきさせたり、戦車や戦闘ヘリが出なくて物足りないところもあったと思います。ちゃんと戦車戦闘やヘリの描写を書けるよう勉強します。

 敢えて、現場の描写に留めて全体像を分かりにくくもしていました。
 今後も文体と描写の手法は余り変わらないと思います。魅力的な人物を書けるようになりたいものです。


隣国について
・アメリカ人を入れたのは──(検閲済)
・中国とは地域紛争一歩手前です。韓国は華麗にスルー(国民世論的に)

異世界への門について
・ギミックはおいおい。異世界の人々にとっても、ある程度制限のある方法です。

異世界について
・帝國と敵対勢力があります。へんてこな国を沢山だしたいものです。

相馬騎馬自警団
・相馬野馬追参加者が先祖伝来の甲冑を纏い、家族と出陣式をする映像を見て、間違いなく編成されると確信しました。浪漫です。
 他にも腰矢指矢で街を守る『出水市自警団』とか、『鹿児島市抜刀自警団』とか。とはいえ、銃砲刀剣類は所持に制限を残してあるので、自警団の装備も抑制されたものです。

防衛医大炎上について
・ゴジラ細胞みたいな感じで。多分どこかの国同士がやりあってます。

 しばらくは異世界構築とネーミングに悩みつつ、陸海空の自衛隊と、中世の戦争について学びます。なるべく早く書きたいところですが……世界観とネーミングで手を抜くと、あとで苦労するので、ちょっとかかりそうです。

 がんばります。
75創る名無しに見る名無し:2012/11/02(金) 00:13:10.31 ID:gBIqC08g
設定は凝りだすと手が止まってしまうので
そこらへんは書きたいパッションとの兼ね合いで勢いを優先するのもあり

でも納得行く作品に練り上げる気持ちも大事なので
せかすような事は控えて応援しま

あと現実の中世の戦争は
F世界には魔法とか(我々から見た)異生物とかの要素があるので
史実に沿った資料は参考にはなっても物語で使うには限られるかもしれません
魔法や異生物の無い地域は我々の世界と大差無いかも知れませんが
それだとタイムスリップもののカテゴリーに入る気がします

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refISBN=4775309420
既に持っているかもしれませんが
「幻想世界の住人たち1,2」「幻の戦士たち」など怪兵隊の出してる本はよいと思います
76アンチゼロ魔:2012/11/02(金) 03:07:53.13 ID:7vwZC08r
>>74

対帝国戦は、アステカ帝国を滅ぼした”コルテス”の侵略を参考に!

コルテスは、生贄狩で帝国に反感を持っている周辺民族をまとめた侵略方法ですね。

77創る名無しに見る名無し:2012/11/03(土) 00:03:53.03 ID:wGvaEk5d
乙です
今後の展開を期待しております
78創る名無しに見る名無し:2012/11/05(月) 14:55:35.58 ID:8GDQfWXI
>>74

日米異世界侵攻軍の活躍を期待しています。はやく攫われた人たちが解放・奪還されると
いいですね。ついでに帝国の皇帝・貴族の処刑を!

まさしく異世界フロンテイアですね。


79創る名無しに見る名無し:2012/11/05(月) 18:18:55.26 ID:I0UmdpTV
>>78
まだ不明だけど「米国人一人」が民間人じゃなかった場合
裏に何かが有る可能性残っているよ

その場合能天気に「ツアーの処刑だヒャッハー」とはしゃぐことできん
80創る名無しに見る名無し:2012/11/05(月) 18:34:04.85 ID:j4KibUBl
その一人がチャック・ノリスでF世界ピ〜〜〜ンチ
81創る名無しに見る名無し:2012/11/05(月) 19:49:46.62 ID:8GDQfWXI
アメリカならプラズマ軍事技術が進んでいるからエルフの力なしでも異世界へ自由に
転移できるかもしれない。もっとも筑波のマッドたちも開発できる力があるね。


82創る名無しに見る名無し:2012/11/05(月) 21:27:23.15 ID:7m2Oyxny
「米国人一人」
あのコックさんですね、わかります
83創る名無しに見る名無し:2012/11/05(月) 22:20:25.47 ID:fr/mkMhg
沈黙のファンタジー
84創る名無しに見る名無し:2012/11/06(火) 00:11:51.41 ID:cm4BVV77
やめて異世界滅んじゃう
85創る名無しに見る名無し:2012/11/06(火) 02:25:48.45 ID:97vqkdq2
最強のコックは、勇者として召喚されたことにより能力補正され
あらゆるモノを「打ち・極め・折って投げる」能力を付与されていた!

「なに?村に入った将兵が手足を折られて捕まった、だと?」
「馬鹿な。城崩しの大ゴーレムの首が一晩のうちにすべて折られていた!?」

「星落しの・・・・軌道が・・・捻じ曲がるだとぉ!」
86創る名無しに見る名無し:2012/11/06(火) 06:35:29.82 ID:MsVA+Qa0
どう見ても仮想戦記ではなくハリウッド映画です、本当にありがとうございました。
87創る名無しに見る名無し:2012/11/06(火) 14:25:08.68 ID:ZDTAbiGc
>>83 >>85

面白そう!

アメリカ版ゲートの映画をハリウッドは製作しないのかな!

ある日、ニューヨークにゲートが出現してファンタジー世界の帝国軍が襲撃。しかし、アメリカ軍に
ボコボコにされてゲートはアメリカ軍が奪取。

そこからアメリカ流フロンテイア・・・・・・ファンタジー世界への侵略が開始される!
帝国に攫われた人質奪還には、あのセガールの親父率いるシールズ。
皇帝、貴族は爆撃・射殺・・・もしくはコンバット格闘技術で死亡。

アメリカ軍なら高高度から各都市に非放射能爆弾の雨を降らせそう。




ロシア版 INモスクワ・赤い広場   シナ版 IN北京・天安門

もいけそう。





88創る名無しに見る名無し:2012/11/06(火) 14:33:23.09 ID:ZDTAbiGc
一番嫌なゲート実写版は、


 韓国版 INソウル・南大門


 ファンタジー世界の底辺の住民に対してレイプ・殺人・窃盗・・・・・・・・・・
かなり悪辣非道をしそう。
奴らは、ベトナム戦争で前科あり。

89創る名無しに見る名無し:2012/11/06(火) 15:53:31.49 ID:1HklXqA6
>>87
合言葉は「リメンバーN・Y」ですか
誰が見たいんだよ
90創る名無しに見る名無し:2012/11/06(火) 18:21:16.12 ID:ZDTAbiGc
実写ゲート版映画を真っ先にパクリそうなのは、韓国。

戦国時代の豊臣軍がソウルに攻めてきて・・・・・・・・韓国が逆侵略で日本占領。
”天軍”も戦国自衛隊のパクリだね。

91創る名無しに見る名無し:2012/11/06(火) 19:16:20.69 ID:qj2EmowZ
アメリカにはスターゲイトシリーズがあるからなあ
92創る名無しに見る名無し:2012/11/06(火) 22:25:51.85 ID:FjxOwbsZ
ファイナルカウントダウンという作品があってな
93創る名無しに見る名無し:2012/11/06(火) 23:49:55.15 ID:wyywyQr1
スターゲート続編作らないかな


イギリス版ゲートだと「500年のトンネル」があるかな?
現代側が搾取目的でゲート作るから逆かな
94名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM :2012/11/06(火) 23:52:53.70 ID:BT70MvfV
アメリカ・ロシア・中国・日本に同時に門が開けばいいだけのことだろう
元より、世界VS世界と言う構図なのだから

T-72型M777ポーターシステムの効力射が敵陣を粉砕し、Kliverシステム搭載型ピラーニャが制圧する
そんな戦場があったらとっても嬉しいなって
95創る名無しに見る名無し:2012/11/07(水) 12:53:20.63 ID:5oZOIinw
>>94
あいてが「ネギま」の火星魔道文明だった場合
返り討ちに合いそうな気がする
96創る名無しに見る名無し:2012/11/07(水) 13:23:00.42 ID:JyI1dKXp
>>95
あれ結構設定がいい加減だろ……いや、俺も好きだけどさ……

それにあの世界の地球側も対外だぞ? あれほどのレベルの違いを100年程度で
克服、超科学の領域に入り込んでいるからな。
何しろ、火星VS地球の未来において、拮抗してるみたいだし

というか、逆にF側と地球側が拮抗する戦記物で最後まで書いたやつが見てみたいな
無いだろうが
97創る名無しに見る名無し:2012/11/07(水) 14:20:41.95 ID:AmQCDjnG
> あれ結構設定がいい加減だろ……いや、俺も好きだけどさ……
設定がきっちりしてるより面白いかどうかの方が重要。
98創る名無しに見る名無し:2012/11/07(水) 14:30:58.12 ID:erdDPoak
スレチな話題なうえに設定も糞なんで激しくどうでもいいです
99創る名無しに見る名無し:2012/11/07(水) 16:52:57.41 ID:vIzbhxST
てかなんで唐突にハーレムおねショタ漫画のしかも火星の話が出たんだ

>>94
最初は国連軍だけど、いつの間にか地球連合とか地球連邦になるんだろ
100創る名無しに見る名無し:2012/11/07(水) 20:49:39.04 ID:5oZOIinw
>>99
主人公が子供だからマイナス視点だけど親父の代の仲間みると面白い
それこそバロウズ英雄ものの換骨奪胎ストーリーだし

ハーレム物が嫌いなのは個人の嗜好として
異性に惹かれるのはそれだけ能力獲得する努力有っての事だしな
努力無しに勝手に付与されるなら糞設定だが

>>99
統合の過程次第だよな
誰が指揮権のトップとるかで足の引っ張り合いはともかく禍根が残りやすい
101創る名無しに見る名無し:2012/11/07(水) 21:44:12.96 ID:V2lj2Vyc
どうでもいい言い訳は良いからアンカの使い方くらい学習しろ
102創る名無しに見る名無し:2012/11/07(水) 22:44:24.29 ID:3Y7nhFpa
ヨークタウン氏の星がはためく時が今まで読んだ作品で一番パワーバランスが近いかな?
現在はもうシホールアンルが追い詰められまくってて後はいつ負けるか、って状態だけど。
103創る名無しに見る名無し:2012/11/07(水) 22:52:24.93 ID:V2lj2Vyc
泥仕合や一進一退をさせたいならさせたいで、いくらでも方法はあるだろうけど、基本は地球側が強いってのが原則だよな
まあファンタジーって概ね中世レベルの世界って暗黙の了解があるし、かと言って現代の先進国と拮抗する純魔法的要素とかってのもあれだから当然っちゃ当然だが
104創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 01:45:10.37 ID:ZyF6z3Kr
物理法則を好き勝手に弄くれます、その気になれば宇宙を滅ぼせます、ってレベルだと現代軍如きじゃ絶対に勝てないからなぁ
105創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 04:16:14.29 ID:JPrA5O9t
勝てないって言うか逆に面白くないし、微妙にスレの趣旨ともずれてくる
おまけに、魔法だろうとそんな技術がある世界が大人しくただのファンタジーしてるわけがない
どう考えてもドラゴンボールみたいな状態になってる
106創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 04:19:03.00 ID:JPrA5O9t
>>94
エリート国連軍のままになるのか、それともだれてフェアリー空軍状態になるのか

はたまた首脳部が全滅してなし崩しに地球連合軍になったり
政府が混乱で機能を失ううちに軍部が世界を動かす地球連邦になったり
107創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 06:44:40.68 ID:GPzcG6Js
>>104
そこまで行くなら科学側が最低でもドラえもん級の技術力がないとねぇ…
完全にスペオペです。本当にありがとうございました。
108創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 08:42:35.10 ID:EhGavIiQ
魔法によって現代並に発展したF世界というのも面白そうだが
書くのも大変そうだ。
109創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 10:12:35.98 ID:86KEgxNf
>>108
ラノベだが「されど罪人は竜と踊る」って作品があってだな…
まあ魔法で発展したというより魔法を科学的に証明&解明して
魔法で化学式を実行し産業利用してるという感じだが
110創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 12:11:41.43 ID:9l46WlgO
のび太の魔界大冒険は魔法によって発達した現代が部隊だったな
111創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 12:57:00.96 ID:JFFn90Af
つーかそれって魔法じゃない
科学的に解明されてるんなら、もう厨二な名前使ってるだけの科学

>>105
米兵「ファイナルフラーッシュ!!」
異世界人「」
112創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 13:02:35.24 ID:TP3DXmLt
ガチガチに装備した強面のガチムチ米兵が「チンカラホイッ・・・!」「チンカラホイッ・・・!」って必死になって叫んでんのか
胸が熱くなるな
113創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 13:08:22.95 ID:86KEgxNf
>>111
でも「技術として解明や確立が進めば科学(未解明だから魔法)」という定義だと
魔法が産業利用されて社会が発達した時点でなんであれ魔法でないと見なされ
魔法で発展した社会というのは存在しなくなるぜ

「現実とは異なる別の力学や、物理法則原理(≠現実と反する)」ならまだわかるけど
114創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 13:19:18.08 ID:tk88ZNvw
>>93
アメリカのTVドラマで「タイムトンネル」ての見た記憶

その後オカルトネタで「モントークプロジェクト」知って
これが元ネタだったんかと驚いた
フィラディルフィア実験といい、アメリカ軍ぱねぇっす
115創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 15:13:29.48 ID:JFFn90Af
>>113
いや、それが解明できて体系化されてるんなら、まさに科学だからw
116創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 15:17:06.40 ID:NxM01sZ1
よくある設定の魔法・魔術の嫌なところは、その効果に比べてまるで対価がないこと。
たかが人ひとりで火砲並の火力を空気がごとき魔力なる対価で出力できますとかふざけてる。
117創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 15:42:27.76 ID:nv6x2+Vh
>>115
だからそうやって科学(とみなす)になってしまうから「魔法で発展したことにならない」という論理に入れ替わっちゃうって事だろ
それならそれで今度は「魔法で発展した」を満たすために原理未解明なまま発展したとか斜め上の論理繰り出すことになるぞ

その技術の名称を魔法と呼ぶのと「その定義では科学だろ」のがごっちゃになってんだよこの手の話は
118創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 15:45:20.57 ID:JFFn90Af
だから厨二な名前の科学だっつってんだろ、あほか
119創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 15:50:06.90 ID:nv6x2+Vh
>>118
煽り・挑発がしたいだけなら巣に帰れ
120創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 15:57:52.80 ID:nv6x2+Vh
あと
「その作品世界の中では科学技術の中に組み込まれることになる(その前に科学というのが成立してればだが)」

「作品を読んでる現実の俺らからすれば、作品の世界の中にしか存在しない、現実と違う物理法則でファンタジーの産物」
であることもごっちゃになりがち
121創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 16:06:59.10 ID:iOqMxUT4
厨二という言葉にビビッて煽っちゃうID:nv6x2+Vh可愛い
122創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 16:28:58.29 ID:nv6x2+Vh
>>121
どういう誤爆だ
123創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 18:45:34.83 ID:tk88ZNvw
魔法だの科学だの
こまけーことはいいんだよ、作品が面白ければ
124創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 19:08:13.59 ID:JPrA5O9t
魔法と言う名前の科学だろ って>>111辺りで終わるはずがアホが同じこと繰り返す上に勝手に煽り認定
一体どこの巣から出てきたんでしょう

>>114
あの都市伝説を日本で広めたのは特命リサーチの功績なのかな
125創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 19:50:13.60 ID:9HUret0W
>>124
だから「魔法で発展した社会」というのは無いって事だろ?
誰一人なにもおかしい事言ってないんだが
126創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 19:55:54.23 ID:9HUret0W
あと、>>118はさすがに煽りではないというのはどうかと
アホとかただの罵倒でしかない
127創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 20:40:05.41 ID:5mptWsY+
>>121>>124ってなんか怪しいよな
あほとか言っちゃう奴の擁護してるし
128創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 20:50:59.83 ID:jL/VPv+6
何だかしらんが必死だなお前ら
129創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 22:08:59.26 ID:napdQyXW
この争いを平和に治めるには 『SS召喚』の呪文が最も適切です。

…、すまんが俺にはその筆力は無いんだ…。
130創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 23:32:33.40 ID:Oeb6bfpq
魔法と科学の関係だと、リリカルなのはとかどうなんだろう?
131創る名無しに見る名無し:2012/11/09(金) 00:14:24.47 ID:LbWIoi03
あれはミリオタに突っ込まれることを前提に作ってるんじゃないかな
132創る名無しに見る名無し:2012/11/09(金) 00:24:19.27 ID:UF3/Xgme
「とある技術者の日記」(こんな感じのタイトルやったかな?)と
そのスピンオフの「とあるドワーフの日記」は良かったな

その作者がいまも見てるかは知らんけど続き読みたい
133創る名無しに見る名無し:2012/11/09(金) 14:14:40.11 ID:+eBa8Ily
この投下が新たな高いクオリティのSS登場の呼び水になると信じて!

そらのいくさ、お邪魔しまーす。
134創る名無しに見る名無し:2012/11/09(金) 14:15:30.27 ID:+eBa8Ily
『そらのいくさ』

前回のあらすじ
小学5年生「何、あのボート」
イグニス「俺様の計画経済にまかせろー」 バリバリー
テッラ「やめて!」
戦車隊のおっさん「ん? レーダーに反応?」


国会が大荒れになるのは、ここ最近ではきわめて珍しくもない風景になっている。大陸派と覇権派、そして護憲派の三つ巴の争いは党派を超えての大議論になっていた。
右翼だの左翼だのと言われている政治思想集団の中でも内ゲバのように言い争いが起こっているくらいである。

どこぞの『愛国なんたらかんたら』では――
「今こそ! 帝国の復活を!」
「馬鹿者! 大陸に手と出したがゆえに帝国は負けてしまったんだぞ!」
「いや……その、正直俺さ、自衛隊が嫌いじゃないんだよ……そりゃ今の憲法は占領軍が押し付けたものだけどさ……
その、9条を利用した功績っていうの? 否定しずらくて……もちろん! 改憲は必要だけど、別に帝国とか……そういうのは…………」

ってな風景が描かれ、どこぞの『労働ほにゃらら』では
「自衛隊帝国主義に反発する――ッ!」
「でも、連合帝国の非道には目に余る! 今こそ、日本人は率先してこの世界の人々に人権を教えるべきだ!」
「大陸の人たちと仲良くしましょうよ!」
「ばかもーん! 大陸の人たちと仲良くするのは当たり前である! が、まず大陸の階級闘争を調べる必要がある! 聞けばいまだに農奴制があるらしいじゃないか!」
「ふざけるな! だからと言って自衛隊を進める!? ふざけるな!」

ってなある種のジレンマに陥り…………ある意味この無駄な議論エネルギーを
「あ、また停電した」  「そういえば、そろそろ時間だったか……この地区……電気復活は3時間後だっけ?」
発電所で、電気に変えることが出来たらいいなーと激しく多くの者が思っていたりしていた。
そんな、国民の中に……そして国会に、ある爆弾が叩き込まれようとしていた。その爆弾を必死で隠そうとする側と表に出そうとする側の闘争が始まったのだ。その爆弾はほんの2時間前に……日本に現れた。

沖縄県竹富町。
例の町全体が秘境状態な、地方自治体である。
そんな町役場では警官やWW3の危険云々の以前より何度となく議論され、ようやく配置された与那国島の陸自隊員があわただしくやって来ていた。
沖縄本島より近いので、真っ先に与那国島の陸自隊員が来たのである。
ちなみにちゃーんと沖縄本島から自衛隊職員や県庁職員も向かっているし本土からは政府関係者が訪れる予定である。
ちなみに、今回の件は非常に手に余る案件として、竹富町と石垣市、そして海保がお互いになすりあっている。
何かと言えば遭難者を救出したというだけの話。
そう、たったそれだけの話なのに、何故大騒ぎになっているのか。
次の場面で表される

「感谢您的帮助――ガァンシェニンデバァングズン」
「……え、えーと……ニーシチョンゴンレンマ?」

市役所の職員が、大学時代のテキストと電子辞書片手に涙目になりながら異文化交流を体験していた。

「?」  
「あれ? ピンインの読み方間違えていたかな? 中国語はちゃんと発音しないと伝わらないんだっけ? 你是中国人吗?」

何故今更中国人が? ここは新世界では無いのか?
そんな疑念が吹き上がる。それとも日本がここに来る過程で巻き込まれたのか? それとも……

――――どこかで旧世界とつながっている? WW3で燃え上がるあの旧世界と。
「いいか?」  「はい……分かっています。このことは内密に……」
余りの衝撃、しかしこの情報が明るみに出ればどんな事が起きるか。
折角WW3から逃れたというのに、いつ終わるかわからぬ戦争に巻き込まれたのである。もし、向こうのWW3が終わっていたら? 帰れるのではないか? いや、それ以前に在日外国人の問題がある。
――何が何でも秘匿しなければならない。彼らはそう考えた。
135創る名無しに見る名無し:2012/11/09(金) 14:19:57.13 ID:+eBa8Ily
国会議員にして、与党の政調会長を務める男、佐藤。
彼はいわゆる覇権派、この新世界において日本を頂点とする全く新しい秩序を作り、超覇権国家日本の創設を夢見る男である。
彼は、警察庁との人脈をこれほどうれしく思った火はなかった。
『――旧世界の中国人、流れ着く』
「くくくっ……くはは、はははははしゃはははははッ!」
笑いが止まらない。
超大国の総理大臣。
超大国の総軍の最高指揮官。
超大国の国力、権威。

そのすべてが……自分の物に――なる? ああ、ダメだ……自分の物になったとしてもそれが泥舟であったら意味はない。
まずは、超大国にして、そして超大国の立場をより磐石にしないと……。
そのためには――ッ!

名誉日本人。そういう扱い……これではよくて傭兵、悪くて植民地人ではないか!
そう憤慨している人物がいた。その名は、在日米軍のジェファーソン・アレクサンドル少将。彼のような思いを持っている人物は彼だけではない。
もちろん、在日米軍の内部に彼のような考えを持っている絶対数は少ない。
みな、どこかで現実と折り合いをつけ、納得しているのだ。一応は……。
が、納得していない人物もいる。彼はまさにその筆頭核であった。
そんな彼に、未だ生き残っている本国由来の特殊なツテ――カンパニー ――より、日本のとある2人の国会議員がそれぞれ個別の用件であなたに接触したがっているという報告が来る。
その国会議員は――政調会長の佐藤と前外務大臣の前田。

「……いったいいつになったら眠るのだ…………」
もういい加減驚きも枯れ果てていた、連合帝国の元要人達。
要するに例の捕縛作戦でつかまった人員は、電力統制が行われてもなお、眠らない町のキャッチフレーズを維持する東京にあきれ返っていた。
その中の一人、水の竜王「アクア」に割り当てられたホテルの一室。
周囲は監視の公安が2人部屋の中に常駐しているし、監視カメラが仕掛けられている。そんでもってドアの向こうには完全武装の警官が2名、そして警備本部は2階。
1階には各種ブービートラップに、隔壁操作をすることで封鎖できる設計。
これらを考えた人々の顔には完璧だ! やり遂げた! という表情があったようななかったような……。
ともあれ、窓から見る絶景に彼女はいい加減自分の精神力が何処まで正気を保たれているのか挑戦を叩きつけているように感じられた。

そして、同じように自らの精神力が何処まで正気を保たれているのか、挑戦を叩きつけられた5人組がいた。
あの外務省の工作員3名とその護衛の警官2名である。
彼らの乗る初期型の高機動車を走らせながら偶然見つけたある光景に5人は開いた口がふさがらなくなった。
そりゃーそうだろ。
般若の絵柄に、けばけばしい模様。演歌歌手のプリントやらここは青森か! お祭りか! と突っ込みたいような明るい電飾。
そう、それは明らかにデコトラ。
それだけじゃない。
ぴーひゃらひゃらひゃらひゃらひゃらーーーーーー
ぷーーーぱぱぱぱぷーーーーぱぱぱぱぷーーーーー。
『夜露死苦』
『俺達大日本特攻連合』

…………………………………………………………………………………………
「ああ、これは俺の目が悪くなったのか? いい加減レーシックって奴を受けるべきなのかなー? でも、アレ、保険利かないよな。なぁ、お前らどっかに安くしてくれそうな知り合いの眼科いない?」
一人がそういう。
「いや、あなたがそんなこと言ったら、僕の目はどうするんですか? これでも両目とも1.5ですよ? 高校時代の自慢は両目とも2.0だったことですからね」
ちなみに繰り返すが外務省の職員のほうは、いまやペーパー同然になっているとはいえ、医師免許を保持している。レーシックごときで、せこい真似をするなといいたい。
「あ、白バイが2台、自衛隊さんの車両も2台あるなー……もしかして……例の民間協力の補給部隊?」
136創る名無しに見る名無し:2012/11/09(金) 14:20:42.89 ID:+eBa8Ily
「……ああ、すごい、それっぽい。ただし……明らかにデコトラと珍走族の一団じゃなきゃ、すぐにでも納得してたよぉッ!」
思わず子供のような声を出す40代、警察職員。
「えーと、あった、これだ。この報告書によると……人手不足の観点から民間協力を得る。具体的には悪路を走破する場合に備え、また、敵との接触による緊急離脱に備え、
単車を一定以上に操る技能を持ち、かつ威嚇できる何かを有する補給車団の編成とその補給車団の最低人数による護衛で構成され――」
「もう、いい。もうわかったから」
「――えー、さらには、信頼できる現地協力者とのコンビネーションを期待し……可能であればある程度腕っ節に自身のあり、異文化との我々の価値観で少々野蛮とされかねないコミュニケーションを取れる若者などがふさわしいと……」
「現地協力者?」
疑問の声が上がった頃合で、今度は馬の蹄の音がしてきた。
サラブレットとは違う。現代の馬はさまざまな品種改良されてあの体格を持っている。本来の馬はもっとちっさかったりするのだ、日本だろうとヨーロッパ、中国だろうと。
が、それにしてはなかなか立派な体格をした馬である。具体的には騎馬である。おそらくは、それなりの階級用の馬なのだろう。
その馬にはどっから、どう見ても『騎士様』が乗っていた。
『日本の走り屋とやら! どうやら、本隊はここから、さらに北に向かったようぞ! ところどころ、アスファルトなる黒畳で舗装された道を見つけた』
「おめぇ何いってんだ!? 言葉通じる奴にいえぇい!」
「それより、おめぇら、いい走りしてんな! くそっ、自衛隊さんが舗装してくれたとはいえ、9割が、ただの砂利道だ。こんな道じゃなきゃ、今頃」
「ばっきゃろぉおおおおおおおおお――ッ! 道のせいにすんのか、この人らを見ろ! こんなちっぽけなポニーで、俺たちについてきてるいい走りを見せてんだぞ! タイヤはちゃんと改造したぁ! ならば後は俺たちしだいだ!」
「「「おおぉおおおおおおおおおおおおおおおぉ」」」
『何を言っているか、わからぬが何だこの気迫は! おのれ、我らも負けてはいられぬ! みなのもの! 日本人に負けるな!』
『『『うぉおぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお――ッ!』』』
「そこのお前ら、何を騒いでいる!」
「黙れサツ――白バイ――ッ! 今、いいところなんだ!」
『すまぬ、白い騎士どの……これは走り屋なる日本人との真剣勝負なのだ』


…………………………
遠い場所からのぞく者達には何を言っているのか聞こえなかったが、なにやら盛り上がっていることだけは確かにわかった。
補給物資の詰まったリックサック背負って暴走する暴走族。
そんな彼らとレース状態な騎士様たち。
一応、最前線からはるか遠い後方の出来事だし、一応この地域の国が全力で治安維持しているとはいえ……。
「ば、ばかな……暴走族どもが……はは、ははは、こ、これは悪い夢だ」
護衛の警官が呟く中、外務省職員の一人は奇妙な気配を感じた。
137創る名無しに見る名無し:2012/11/09(金) 14:22:31.72 ID:+eBa8Ily
とまぁ、そんな5人組とは違う意味で、SAN値との勝負になっていたアクアを含む元連合帝国要人たち。
今日は新鮮な野菜を使ったサラダが朝昼晩出てきて、SAN値が駄々下がりである。
いくら連合帝国は強大だといっても朝昼晩、新鮮野菜のサラダが出るなんて。
そもそも。3食食べるだけの余裕が大貴族ならともかく庶民にもあるなんて……。
自分たちと戦争している国の強大さがわかる話だった。
とはいえ、この国は実は困窮しかけていることは雰囲気からわかる。
聞けば、この国は元々商人の国だったという。
交易して得た富を使って、たりないものを異国から購入するというやり方で繁栄してきたのだという。
が、この世界に移動してきたせいで、今まで付き合ってきた異国がいっせいに消えたのだという。
この戦争も元はといえば、安心して商売ができる国を確保するための戦争だという。筋金入りの商人国家である。
が、今まで商売で食ってきた国である。いきなり商売の相手を失えばパニックになって普段ならやらないような行動に走るのもある種、仕方ない。
が、その普段やらないことが戦争のようで。普段やらないというのに連合帝国を圧倒しているわけで。
彼ら、彼女らの心境としては
Orz ←これ、そのものである。
とはいえ、基本的な国力の差というものを理解せざる終えないのは事実。
そして
「統一帝国……か」
自分たちの知らない国がいつの間にか大陸にできているという……。
ウニヴェルスム神聖連合帝国は一体何処に行ったのだろう?
日本側は連合帝国を解体すると息巻いている。
出なければ戦争が終わらないという強迫観念を持っているようだった。そして、解体後の統治を自分たちに任せたいと表明している。
彼らは大陸に必要以上の領土を欲してはいない。
また、彼らは必要以上の属国を必要としてはいない。少なくとも現宰相とその側近たちは。
だが、強硬派の元老院議員たちが増えているともいう。いや、大量の属国を保持し、その属国の資源を破格値で買い叩きかつての繁栄を取り戻そうとする一派が活性化しているという。
もし、その一派が主導権を握れば……
「戦乱が始まるな……今以上の……100年戦争の始まりか」
138創る名無しに見る名無し:2012/11/09(金) 14:23:53.22 ID:+eBa8Ily
陰謀大国との印象がすっかりついてしまったカウエルでは、日本の外務官僚の淡々とした報告を聞きながら君主以下、皆が頭を抱えていた。
「と言う事ですので、よろしくお願いします。くれぐれも全体の不利益を発生させないように協議の上でこれからも行動していきましょう」
そう警告し出て行く日本側。
カウエル側は頭を抱えたままだった。
「……『黒鉄の暴風作戦』か……。常識はずれよの……」
「我々の常識ではな。彼らは遠くの本国へとあっという間に連絡を取り合う事が出来る。だから、可能と判断したのだろう」
「……いかな魔道を用いているのだ? 一応、遠くのものと連絡を取る魔道の手段は無い訳ではないが、基本は狼煙ぞ?」

『――複数国家による一切の遅滞を認めぬ連合作戦』
カウエル側が抱いた作戦の内容はそういうイメージだった。
もちろん、遅れを認めないという分けではないが、完全に段階だてられた作戦内容は複数国家が連合帝国と呼ばれた統一帝国なるものを一切のタイミングはおろか、進軍速度まで合わせて進撃、統一帝国の暫定首都ファーレンハルト占領を目指すというもの。
暫定首都の占領が終われば後は作戦参加国で統一帝国の領土の分割が行われる予定である。
そして、当然その作戦の中核にして主導権を常に握るのは――。

「どういたします? 明らかに我々が獲得できる利益は少なく計算されていると思われます」
「奴らなりの報復か!」
「そして――我が軍はかなりの損害をこうむると……日本軍がまさに進撃予定地の敵帝国軍を弱らせる作戦を実施中とはいえ、我が国の担当地域は……」
「殆どが健在! 彼らの手を借りるには彼らに今以上の譲歩を!?」
「では、この何たら作戦とやら妨害しますか?」
「……その時は連合帝国以上に強大な軍が雪崩れ込んで来るぞ?」
腹黒国家も真っ青な日本政府の軍事作戦に彼らは頭を抱えていた。
カウエルもそうだが、その他様々な国々に続々供給されていく中古とはいえ、大量のトラックに武器類――大部分は回収された連合帝国の物――の支援。そして、無線機とそれを操る専門の人間たち。
大陸の歴史に無い史上初の大軍事作戦。
各国は派遣された陸自の特科や機動隊の警護を受けた民間の土木業者が所々をアスファルトで固め、大部分を砂利道化した街道を使い、あるいは自らその街道を広げ、作戦に備えていた。
史上最大の作戦。かの有名なノルマンディー上陸作戦より名前を取ってオーバーロード作戦とも後の世に呼ばれる『黒鉄の暴風』作戦に向けて進められる準備。

が、肝心の日本本国の政治情勢は刻々と水面下で変化しようとしていた。
そして、それは最前線でもだった。

3人の外務省の人間、2人の警官の5人組み。
1人の感じた奇妙な気配――。
燃料計とにらめっこしていた10式戦車とその乗員たち――。
そして、補給のデコトラと暴走族、そしてその護衛の一団――。

そして広がる瘴気と疫病。
もし、もしだが……狂犬病は生物を凶暴化させる。
この、狂犬病が最悪の生き物に感染したら?
魔界とは瘴気に犯された不毛の大地。魔物が跋扈する大地。
そして今、大陸には瘴気が広がりつつある――と言う事は?

戦争を巡って割れる政界。大陸と仲良く商売する事を望む大陸派
復活した新たな植民地帝国主義を望む覇権派
そして、あくまでも今は一時的な緊急避難に過ぎず、憲法を援護し、戦争を即時終了させるべきであるとする護憲派に別れ――。
既存の与党に野党の括りが壊れていく。
そして、そこに中国人が叩き込まれる。
139創る名無しに見る名無し:2012/11/09(金) 14:25:37.11 ID:+eBa8Ily
終わりです。

F世界を走り回る珍走族という電波を受信してててて・・・

あ、もうすぐ終わりです。この投下が新たなSS投下の呼び水になるとしんじて!
140創る名無しに見る名無し:2012/11/09(金) 20:57:33.17 ID:W5bRBwx2
投下乙!
珍走団はどうかと思うがデコトラはいいな
141創る名無しに見る名無し:2012/11/10(土) 00:16:11.76 ID:MSUBc83K
投下乙
ただ視点の変更とかは何か記号や空白を挟んだほうが読みやすいかも
142創る名無しに見る名無し:2012/11/10(土) 13:18:26.01 ID:0N1Cf4g6
投下乙
F世界の難民と思いきや旧世界のボートピープル?
転移して数ヶ月経ってるから旧世界との繋がりは切れていたと思ったが...
沖縄本島の県警渉外部(いわゆる外国人犯罪・事件担当部局)が到着したらわかる事だな

もっとも台湾や福建省あたりからの難民なら海保職員でも会話可能なはずなんだが
143創る名無しに見る名無し:2012/11/11(日) 17:36:18.50 ID:tVL+GaJh
『試される大地』なろうに来てた
144創る名無しに見る名無し:2012/11/11(日) 19:43:16.93 ID:GaRNCVry
全面改訂か。以前とどう変化するのか楽しみ。
145創る名無しに見る名無し:2012/11/11(日) 19:47:06.41 ID:+K2E2byd
一章あたりのページが凄いことになってるのだが




『冒険者日本へ行く』
でも自衛隊、在日米軍と魔物軍勢の戦いがみれそうだ
146創る名無しに見る名無し:2012/11/11(日) 19:48:23.70 ID:XtBbarXS
「耕される大地」ってなんだ? て思ったw
147創る名無しに見る名無し:2012/11/11(日) 20:35:13.19 ID:JaAdLFIY
ソ連「剣を捨ててスコップを持とう」
148創る名無しに見る名無し:2012/11/11(日) 21:03:49.90 ID:q8BFmclL
『試される大地』でクグッテ見た。

これって、北海道のキャンペーンのキャッチフレーズなのかw
149創る名無しに見る名無し:2012/11/11(日) 22:54:41.98 ID:GaRNCVry
『冒険者日本へ行く』を一通り読んでみたけど、数千万人死んで4000万人って……
確実に国家崩壊してると思うが、そこは作者が自分で言ってるように小説的ご都合主義か。
150創る名無しに見る名無し:2012/11/12(月) 01:53:13.45 ID:RLwfpEMF
>>数千万人死亡で生き残り4千万人

割り切って関東平野以外の地域は無かったものとしてなら
(土地として存在しても物語の視野外として)
バイオレンスジャック的建国物語としてスタート切れる方法もあるかもな

その場合ネット媒体で発表する事で叩かれる事も当然あるだろうけど作者がタフなら気にしない
(昔の少年漫画は一方的に物語り提供するだけで反響はレター程度、新聞で取り上げるのは余程の事
151創る名無しに見る名無し:2012/11/12(月) 08:07:02.95 ID:/fpOjKm8
なんかこう、投稿されてるの見るとおれもなんかやりたくなるなぁ。もしもしだし妄想が固まってないからやらないけど。
152創る名無しに見る名無し:2012/11/13(火) 12:40:47.72 ID:dK7p8EMV
大地はさすがに一章分の文字数多すぎたのか分割したな
153創る名無しに見る名無し:2012/11/13(火) 14:26:35.18 ID:W2fsuHiM
>>151
書けばいいじゃん
別に批判されたって無視すれば良い
ご都合主義って言われたて、そもそも自衛隊がF世界が
ご都合主義なんだから無視しろ、無視
154創る名無しに見る名無し:2012/11/13(火) 16:22:51.09 ID:Nc3NPueU
物語が面白ければ少々の矛盾は問題ではない。
小説的ご都合主義と開き直るのもアリ。
後必要なのは精神のタフさ。
155創る名無しに見る名無し:2012/11/13(火) 20:12:05.46 ID:2YxvFJXm
>>153

エターなりたくないから固めてる最中でござる。
一応のコンセプトとして『不相応』
カッパが陸で戦って、鷹が地べたを這いずり回って、鈍亀が空でもがくみたいな。
156創る名無しに見る名無し:2012/11/13(火) 21:38:14.36 ID:LypneBam
ツクールにしろ小説にしろ全部仕上げてから投下を考えるが未だ完成した事がない
157創る名無しに見る名無し:2012/11/13(火) 22:06:53.66 ID:M+3gUQfq
人生ってそういうモノだから!
158創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 01:18:55.61 ID:WFjUcYMt
>>155
自衛隊の不得意分野で戦うとなるとただっぴろくておまけに戦場の大部分が砂漠とかで
機動力が発揮できないわ砂で整備班が無茶苦労するわ
おまけに昼夜の気温差が激しいとか
デューン砂の惑星の砂虫みたいにばかでかい現生動物が不意打ちするとか

頼みの航空戦力もエアフィルターの目詰まりで稼動率がた落ちとか
159創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 09:05:19.84 ID:ciaypPTE
『冒険者日本へ行く』で第七艦隊が壊滅したのはやっぱり、突然の転移による遭遇戦だったからかな
160創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 11:44:40.95 ID:16zwm4sQ
>>151
一度、最後まで話を書いてから投稿すれば間違いない
後は読み手のコメントに対して「見ない」・「読まない」・「気にしない」
を貫徹すればおk

>>159
神霊術の存在を知らなかったから
161創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 12:03:16.53 ID:Itsc0iAG
>>149
いまのところ面白いけど、この後どう転ぶかわからない点がいろいろとあって不安なような楽しみなような…エタらなきゃいいんだが。
162創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 16:05:19.32 ID:8Ceus/95
神霊術の存在でパワーバランスが近いのは良いんだが、日本が満身創痍の状態……
まぁ日本対F世界が主眼の作品ではなさそうだからそこは問題無いか?
163創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 17:06:56.87 ID:Jk0ZG944
冒険者って日本で言うとただの武装勢力、良くて暴力団なんだよなあ
日本国内で武器の所持は認められないし、治安維持の観点から
日本国内に入れるのは適切じゃ無いよなあ

まあ本土奪還のための傭兵として雇う分には良いのかも知れないけど
164創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 17:21:50.94 ID:f0kxNz/5
ゴブリンのような生物型には火器は有効だが、
ゾンビやスケルトンのようなアンデットには効きづらく、
レイスのような霊体には全く効かないということ?

傭兵としてはいいだろうけど、あくまで粗暴な連中だから督戦隊をつけとかないと。
165創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 17:38:44.23 ID:kCpGbXif
>>163
無理矢理現代に当てはめれば、委託の害虫駆除業者とか猟友会とか、そんなポジションだな。
166創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 17:47:32.06 ID:oJFlI+39
>>165
日本国内に限らないなら
「危険な紛争地帯で現地ガイドと護衛を兼ねている傭兵(PMC)」
が業種的に一番近い存在だと思う

まあそんなものを日本国内に呼んで何をさせる気だっていう点でも近いが
167創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 17:54:19.04 ID:wCGN1pZH
現実でさえも刃物持って暴れる奴が居るんだから、冒険者なんて国内闊歩してたら絶対問題起こすに決まってる
168創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 18:56:57.68 ID:CPg286e3
PMCの直接戦闘部門って特殊部隊上がりしか居ない様な所だし
現代で冒険者を日本で使うなら、チンケな犯罪を犯さない超一流所じゃね?
低レベル冒険者はF世界でコンボイの護衛とかがいいところだと思う。
169創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 19:19:58.14 ID:V0bP+ha3
>>159
あの作品、やたら「現代文明sage」してるから読むのやめたんだよなぁ


第7艦隊まで踏み台にしてるから切ったのは正解か。
170創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 19:49:23.59 ID:f0kxNz/5
>>169
自分たちの文明をファンタジー世界の蛮族共にバカにされることに腹が立つのはわかる。
171創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 19:54:24.88 ID:V0bP+ha3
>>170
どちらかと言うと、ここのwkiに纏められている某作品のように「幽霊に銃弾が効く訳ないだろjk」のような
素人目からしても説得力のある設定で負けるのならともかく、「FT世界の魔物をそのまま戦わせたのでは
現代兵器に勝てないので敵にだけチートを与えますね」な設定が気に食わないw
172創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 20:18:03.36 ID:95mH8HhM
設定としてはいいんだけど、F世界側のギルド設置して当たり前。
冒険者を受け入れて当たり前の態度が妙にイラッと来るんだよな。
重火器群のなかで、剣とか振り回して突撃とか足引っ張るだろうし、日本としては正直引っ込んでてくれだろうな。
神聖魔法を使える奴なら傭兵として日本は個人で契約従ってるとは思うが、前衛はマジでいらんだろうなぁ。
173創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 20:45:39.87 ID:oJFlI+39
現代火器に通用しそうな前衛っていうと
・矢避けの魔法を銃弾にも適用させて、銃弾が当たらないか弾き返させる
・その上で身体能力を向上させる魔法でブーストかけて、抜刀突撃を強行する
・以上の魔法の効果時間中に制圧を完了させる
みたいな感じのチート使わないと成立しないからなあ

ちなみに、上記はTRPG「ガープス」シリーズの魔法ルールと近代戦ルールを併用させて実行可能(のはず)
174創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 21:40:08.39 ID:Itsc0iAG
でもまあ、まだ冒頭だしねぇ…>冒険者日本へ行く

気になる点は多いとはいえ、追々設定について説明される可能性もあるし、しばらくは様子見でいいんじゃないかな。
175創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 21:42:14.17 ID:bPtaRvoz
>>173
ガープスと言えばハウスルールの同人志で
八竜亭さんの「GURPS 異世界の冒険者たち」の
(これまでのガープス世界・ルール、のごちゃ混ぜ的世界観、
現実世界が「ファルニア世界」と言う中世ファンタジー世界と繋がり…な、感じで)

魔法アイテムで『古のお守り』(このファルニア世界、はるか昔に超科学文明が有ったけど滅亡…と言う設定)と言うアイテム
(抜粋…「このお守りは「時速900q/h(秒速250m)で飛んで来るものを一定値防ぐ…一定値防いだらお守りは砕ける…」)
が、あるからこれと似た様なアイテム出すしかないね

ガープスは銃器が最強だからね…
176創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 22:10:31.77 ID:+3Wm3ESa
前作をみる限り、よくある設定や展開を独自解釈してみた、って作風っぽいから単純な現代TUEEEにはならんのでない?
文章はまずくないし、完結しそうだから一応読んでる
177創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 22:21:43.56 ID:vBu1cDDq
今の所、冒険者とモンスターは波紋使いと吸血鬼ぐらい相性が良いって事でいいのかな?
それなら本土奪還の為に積極的に雇って戦わせるべきだと思うんだが。
178創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 22:59:23.78 ID:wCGN1pZH
大型モンスターってゲートの古代竜級のものなんだろうか
それが纏まって攻めて来たなら押し込まれても納得できるかな
初見では有効な対策も中々取れないだろうし

でもゲート古代竜級なら冒険者も役に立たないかも…
179創る名無しに見る名無し:2012/11/14(水) 23:58:32.45 ID:WFjUcYMt
>>178
竜殺しはファンタジー世界でも英雄級の冒険者くらいだろ
ダンジョン外で戦うとなると無理プレイだからねぐら急襲でなんとかなるくらい
いったん飛び立つと魔法でも当てるのが苦しくなるし

トロールの7mクラス(丘ジャイアントと同格)でも
メーサー殺獣車でも無いと自衛隊は苦しい
180創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 00:08:25.89 ID:1bTrnNSC
戦車か、対戦車火器があれば苦しくも無いだろ
ぶっちゃけ生身で現代兵器に立ち向かおうなんて
根本的に物理法則が違う限り難しい
それこそゾンビみたいに数で押してくるとかしないと
初戦ではやられても、対策はすぐ出来るよ
181創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 00:19:13.79 ID:IYFM3Dgg
>>180
「冒険者〜」ではその「数で押されてる状況」なわけで
モンスターから国土を取り戻すには自衛隊の数が絶対的に足りない
小型モンスターは小火器で対応可能だが
魔法による防御(生まれながらの能力)持っている相手だと
その対応ノウハウ持つ前に理解不能で敗退してるんじゃね?
182創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 00:26:47.87 ID:aMV5xHVo
ぶっちゃけ「冒険者〜」は現代科学YOEEEをしたいのが見え見えなんだよなぁ
183創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 00:37:31.94 ID:IYFM3Dgg
必用なのは紫外線ライトやアームズフォート・アンサラーだよ
浮き草稼業の根無し草をあてにするなんて馬鹿馬鹿しい
184創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 01:09:46.33 ID:1bTrnNSC
>>181
ゾンビみたいな数で押すって、ネズミ講のように増えていくって意味で言ったんだよ
もしそこまでモンスターが増えるなら本土とか云々の前に冒険者の世界から
人間なんか消え去ってるよ
185創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 01:36:26.07 ID:RPIf43Jn
>>182
そうか?読んでてそこまで嫌悪感を催すほどdisってるとは感じ無いのだけど。
186創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 01:53:43.41 ID:X2LNP3SR
日本の大幅な弱体化を除けば、現代文明とファンタジー側のパワーバランスを良く整えていると感じた。
187創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 05:20:40.55 ID:TEObrgwt
日本が国土と人口を保ちながら活躍するのが好みだから切った
文章自体は読めるし日本が壊滅的な被害を受けながらも頑張るってのが好みな人ならいいと思う
188創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 11:35:40.99 ID:eFvYK75w
某戦記物を読んでて疑問に思ったのだが、火炎瓶ならね火炎ペットボトルって効果あるの?
火炎瓶は子供の頃確かめたことがあるが、火炎ペットボトルは試したことがないからわからない。
189創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 11:45:29.59 ID:nK0FJJgh
割れなきゃ(燃料が飛散しなきゃ)意味が無いと思うなあ…
容器が熱で溶けるのを待つのは時間かかるし
190創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 12:20:39.25 ID:IYFM3Dgg
炭酸飲料容器じゃなくお茶などの容器だと強度は低いから使えるかもしれない
ただ、灯油なら入れられるがガソリンだと容器融けるんじゃね?

火炎瓶は灯油とガソリンのカクテルだから使う前に穴あくとヤバす

>>184
転移の際の「謎の大量死」もやばい
火葬が間に合わず土葬してたら死体がアンデット化
191創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 14:31:26.80 ID:c0EnaDTC
>>183
枯葉剤くらいで…。
192創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 15:27:13.57 ID:aMV5xHVo
>>187
帝国軍とか自衛隊等が戦場で勝手がわからず苦戦するとかならまだしも
FT側にチート能力を持たせて日本を蹂躙しているだけだったしなぁ
193創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 18:02:01.42 ID:f7CrAsRH
それこそ現代兵器ツエーと何が違うのという話じゃね。
対抗不能なレベルにしてるわけでもないし
194創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 18:08:39.89 ID:jAWbxwj1
現代兵器無双するなら自国で資源食料を賄える国じゃないと無理だろ

日本が舞台になる時点でほぼ備蓄だけで戦う文明崩壊までの時間制限付き縛りプレイ決定
195創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 18:26:51.85 ID:tbVYZrKV
それ米国とロシア限定になるって。
ある程度の小説的ご都合主義でいいんじゃない?
あんまり縛りすぎる話が面白くなくなっちゃう
196創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 19:31:07.24 ID:1rcuutSI
冒険者は体裁はそれっぽいけど、このスレの主食ではないと思う
飢えのあまり喰いついて文句を言いたい気持ちは分かる

別の魅力はあると思うが…
197創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 19:40:46.72 ID:EGwp6OTS
日本がファンタジー世界に転移したというより、ファンタジー世界に日本が転移してきた、って作風だね
198創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 19:54:13.32 ID:TEObrgwt
主な視点が冒険者側だし主人公はあくまで冒険者だろうね
仮想戦記物じゃなくてなろうによくあるファンタジー物
ただ日本国がでてくるところがほかのファンタジー物と違うだけ
199創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 22:42:06.09 ID:C1FBL+q9
>>193
地球世界の人間こそがアバターであり、主人公、絶対の正義
自分たち文明を海のものとも山のものともしれぬものに蹂躙されて面白いわけがない
敵側であるF世界側が無双しても何も面白くないどころか不愉快極まりない
200創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 23:30:53.79 ID:F+3gVNvQ
敵側も味方側も互いにせめぎ合ういい勝負が見たいな
どこかにそんな戦いを描いている作品無いもんかなぁ……

あ、もちろん、最終的には味方側が勝つという前提でw
201創る名無しに見る名無し:2012/11/15(木) 23:53:50.07 ID:f7CrAsRH
>>200
禿げ同
現代兵器が無双してるだけじゃあんまり面白くない罠
202創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 00:24:36.67 ID:VsHVSrNC
ヨークタウン氏の星がはためく時以外で良い勝負してる作品ってある?
203創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 02:30:12.16 ID:j75CiEB0
昭南疾風空戦録は? 
204創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 08:24:43.16 ID:RLhq9gO7
なんだ第七艦隊を壊滅させたという戦力は言うほど異世界チートでも無いではないか
205創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 11:24:31.07 ID:O96dk5+X
第7艦隊と言えど突然の遭遇戦で技術体系もわからない相手は辛いだろ
それでも勝利しそうだったところに、事前検知も迎撃もできない大規模魔術で相討ちなんだし
206創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 12:06:31.42 ID:t5hwp3UM
10キロ単位で距離を取る艦隊を壊滅させるのはちとチート何じゃね
定番の臨検ファイアーボールや救助ファイアーボールを除いて、海戦でF世界といい勝負をするのは珍しい
207創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 12:31:12.68 ID:ciqDs5DU
>>206
10`単位で間隔取るのは現代の通信機器が(衛星含めて)生きている状況じゃね?
密集体型取る指令は出さないだろうけど臨戦体勢じゃなきゃ数`程度の間隔かと

あとファイアボールなどの攻撃魔法を例に出しているけど
米艦隊に対抗魔法無ければ「暗闇(ダークネス)」もしくは「恐慌(フィアー)」で混乱させて座礁で航行不能とか
港町に米艦隊の流れ弾が届く程度の沿岸なら有りうるし
208創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 12:47:22.13 ID:ciqDs5DU
>>199
映画「アバター」に文句言うタイプですか?
原住民じゃなく開発企業の傭兵サイドに感情移入して見てたらそりゃつまらんわ
209創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 13:20:01.75 ID:RLhq9gO7
その『魔法』の一撃で、全艦がやられたとも書かれていない。
数隻は移乗白兵戦でやられたんじゃないかな?
仮にも大陸覇権国家が他大陸侵攻の為に用意した船団だ。
至近距離に数千隻もいられたら第七艦隊でもきつかろう。


それに撃沈ではなく、航行不能と書かれているのは精神系の術とかで乗員だけがやられたとかじゃないか?
210創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 15:50:37.33 ID:5pZSvDMp
冒険者というワードで大体予想のできる糞スレ度の上昇
211創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 17:24:08.20 ID:4RVXsrP7
>>208
そもそも見てないし、あれは現代と違うしなあ。
たぶん見ても悪い感情は抱かないと思う。
212創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 18:07:12.93 ID:gNAUgt2a
アバターといえばなんで周り岩だらけの場所でヘリを密集させてたんだ?
しかも確実に敵が待ち構えている状況で
213創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 20:31:46.00 ID:fZW1/zfT
画作りの都合
214創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 21:07:51.54 ID:ODNryA2I
>>208
アバターの場合は
・物資が足りないので長期戦はムリ
・地球から遠すぎるので増援もムリ
という、戦国自衛隊終盤と同レベルのムリゲーですんで
負けるのはしょうがないというか納得はできる
そんなに理不尽な負け方はしていないしな
215創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 21:24:36.97 ID:t5hwp3UM
>>214
ついでに
・営利会社なので利益を出す必要がある
・身内から山田託狼が出ました
という恐るべきフルボッコっぷり、イギリス人なら分断統治で少しはマシになったかもしれないけど、作戦をみる限り主導してたのは間違いなくアメリカ人
216創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 22:57:31.76 ID:2Nf0tBkZ
・身内から山田託狼が出ました

これで通じるあたりがまたwww
217創る名無しに見る名無し:2012/11/17(土) 00:26:18.54 ID:l9IYex4m
本来なら「アラビアのロレンス」みたいに地球側と現地の仲介役になれるところを
焦った軍事担当が力押ししたのが崩壊の元でそ

企業の技術主任はもう少し穏便にやっていけばうまくいくと見てた節が
218創る名無しに見る名無し:2012/11/17(土) 05:03:15.63 ID:QIJ9mmKG
防衛計画『甲』『乙』『丙』はまだですか?
219創る名無しに見る名無し:2012/11/17(土) 17:01:43.61 ID:01I8CMwL
はい
220創る名無しに見る名無し:2012/11/18(日) 15:12:49.00 ID:5EaDIWU5
統幕長閣下、グレザール帝国に対する核攻撃を進言します!
221創る名無しに見る名無し:2012/11/18(日) 15:28:24.43 ID:4E2RS8Re
おいおい、山田託狼は現実を知らず目の前の欲望に囚われ祖国を裏切った上に罪を自覚すらしなかった売国奴の猿だろ
故郷が正しい道に立ち返ることを信じて、正義と愛のために苦渋の決断をした、ステイツの偉大なる英雄と一緒にしないでくれたまえよ
222創る名無しに見る名無し:2012/11/18(日) 15:40:09.42 ID:mZxaM90i
>>220

はやく帝都が核の炎に包まれる様を見たいな。帝国は日本と講和すらしなかった
害虫民族だね。
223創る名無しに見る名無し:2012/11/18(日) 16:20:35.47 ID:qI59AaY3
>>221
どっちも売国奴であることには変わらない
個人の勝手な考えで祖国を裏切った
224創る名無しに見る名無し:2012/11/18(日) 18:47:16.12 ID:nJqAmMhC
そもそも対敵諜報工作訓練も受けてない一介の元海兵隊員を潜入スパイ活動に利用する指揮官が頭悪いのであって
ありゃあ感化されて当たり前だろと
(しかも現場が急ぎすぎたからとはいえ、母国地球側に正当性が無い)
225創る名無しに見る名無し:2012/11/18(日) 19:53:46.70 ID:pnKxReLv
ああいう工作員って相手に感化されないように専門の訓練受けるんだっけか
ちゃんとしたスパイを使わなかった上が問題だよな
異星人に感化されるというと第9地区もそうだな
あれはスパイ以前にいきあったりばったりで行動してたが
226創る名無しに見る名無し:2012/11/18(日) 20:18:15.37 ID:E903FcvT
>>225
アバターならあれは国家じゃなくPMC(民間軍事会社)が仕事請け負った感じだったからな
祖国もしくは母星への忠誠心より企業利益の面が出すぎた

(地球人の)移住目的じゃなく資源採掘と言うのが正当性主張するのに弱い
227創る名無しに見る名無し:2012/11/18(日) 20:28:06.17 ID:E903FcvT
>>212
西部開拓時の幌馬車部隊とインディアンの襲撃のオマージュ
密集体型取ることで相手の攻撃してくる方向を限定して
各自が担当する火器の射撃角度を取りやすくした
一人で360度警戒するのと10名でまとまって防衛するの比較したらわかる
まぁ、あれは相手に強力な火器無くて白兵戦とってくると想定しての陣形

もし間隔広く取ってたら懐に入られて
地球側のアドバンテージである強力な火器使用は同士討ちの危険が出てくる
228創る名無しに見る名無し:2012/11/18(日) 20:42:44.67 ID:0r82qi8B
真社会性生物じゃあるまいし、裏切るなとは言わんが
人間的、社会的背景を全く感じさせない爽やかな裏切りっぷりはなんだかなぁ
託狼君みたいに足りない子アピならそれで正解なんだけど…
229創る名無しに見る名無し:2012/11/18(日) 21:54:15.49 ID:nJqAmMhC
人間的・社会的背景といえるのは
戦傷で下半身不随になったのに、退役軍人年金では治療する額に届かず生活に精一杯
(治療の金を援助する条件提示されたので、スパイを承諾した)
って辺りかねえ

あと主人公以外もそうだけど、地球人側の数名が裏切った原因の一つは
彼らは原住民と接触や歩み寄りをしてるのに対して会社も海兵隊も最初から
相手を理解したりする気が無い
(「対価に何を与えようとしても興味を示さない、交渉による購入ができない」、というセリフがあるが
そもそも原住民が何を大事にしているのか、研究者の報告には耳を貸さなかったり、
「木なんかいくらでもあるんだから移住すればいい」とか自分の都合ばかり主張し
「交渉のために相手を知る」という姿勢が薄い 酷いと原住民を完全に見下したりしている場面すら)
ので、自分と同じ地球人太刀が武力で無理矢理奪おうとしている悪い面しか見られないわけで
そうでなくても海兵隊勢と研究者勢で空気・温度の差というのもあったし、
裏切る理由が大きいというより、地球側に肩入れする理由が薄れちゃうってあたりにもあるとは思う
230創る名無しに見る名無し:2012/11/19(月) 02:28:56.38 ID:sQU3URfu
>>224
アバターの仕様に問題があったような気がせんでもないけどね。
Skypeみたいなのでも入れといて、不定期に着信させときゃよかったのだ。
231創る名無しに見る名無し:2012/11/19(月) 12:34:44.62 ID:O6Vc1x9G
>>229
裏切り防止にアバターで裏切ったら寝ている本体殺せばアバターも死ぬ、て保険も
地球人の身体からアバターに命を移籍して「本籍パンドラ」の住民になれたことも大きい
232創る名無しに見る名無し:2012/11/19(月) 19:04:49.87 ID:AIO0oX1s
続編では地球正規軍がせめて来たりするんだろうか・・・・
核でふっ飛ばしたほうが早そうだが
233創る名無しに見る名無し:2012/11/19(月) 19:08:48.79 ID:pxxnt8nF
 ソードアートオンライン サイバーダイス編
キリトがアスナを無事助け出しフェアリーダンス編が大団円を迎えて数ヶ月。
今日もキリトはオンラインRPGに興じていた。ところが唐突にそのRPGの
世界にはどう考えても場違いな自衛隊が現れる。隊長らしき人物がスピーカー
で叫ぶ。「プレイヤーの皆さん!!こちらは防衛省諜報局サイバーテロ対策班
『サイバーダイス』です!このゲーム内に攻撃型ウィルスが侵入しました!!
大変危険ですので全員速やかにログアウトして下さい!」しかし時すでに遅く
ウィルスの作用によって自衛隊員も含め誰一人ログアウトできなくなっていた。
幸い本部との連絡はとれるため、本部詰めのナビゲーターの調べでウィルスが
そのRPGの魔王と同化している事が判明する。脱出する方法はただ一つ。
ウィルスを魔王ごと破壊すること。隊員たちの持つ銃火器は実はワクチンを
可視化したもので、プレイヤーたちも各々の武器をナビゲーターにワクチン化
してもらう。かくして戦闘準備は整ったがウィルスには増殖機能が有り、魔王
が生み出す魔物たちも全てウィルス化している。ここに、ウィルス軍団vs
プレイヤー・サイバーダイス連合軍の壮絶な戦いが開始されたのである。
234創る名無しに見る名無し:2012/11/19(月) 20:20:31.91 ID:fIJ0ehCq
誤爆か?
235創る名無しに見る名無し:2012/11/19(月) 21:35:23.81 ID:ucX1IMai
宇宙には星は無数にあるのに態々他の知的生物を蹂躙する選択をする輩を裏切るのと、生き延びるためになりふり構わない行動が必要な国家を裏切るのはまったく別物だと思わなくもないが。
236創る名無しに見る名無し:2012/11/20(火) 00:22:21.75 ID:LIgzIUAz
>>235
あくまで物語りだからな
作者が読者に何を提供するかと言うテーマ次第だが
主人公の葛藤する姿を通して読者だったらどうするのかと言うメッセージを書きたいのかもしれないし
すかっとするバトル描写で読者の現実での不満をガス抜きする代償行為なら主人公の悩む姿はいらね、となる

「物語氏」の作品はあくまで自衛官佐藤が主人公であって山田君は利敵行為して排除される対象でしかない
もし別作品なら山田君の協力するF世界の勢力はもっと肩入れに値する存在と描写されるだろう
237創る名無しに見る名無し:2012/11/20(火) 08:26:30.33 ID:DOJh7IaD
>>235
別に生き延びる為に必要ないだろ。
後々脅威に発展するかもしれんから今滅ぼすって事だし。
物語
238創る名無しに見る名無し:2012/11/20(火) 09:02:44.19 ID:Mic9cua5
>宇宙には星は無数にあるのに態々他の知的生物を蹂躙する選択をする輩
アバターの地球も資源不足と戦争と環境破壊で大変な事になってるそうだけどな
でもコスト問題で採算合わないと引き上げる選択ができるくらいには余裕はあるけど
239創る名無しに見る名無し:2012/11/20(火) 12:47:37.61 ID:LIgzIUAz
>>238
資源不足でも恒星間航行できるだけの技術力あるし
戦争(資源浪費の最たるもの)する贅沢つづけてる

資源採掘で他星の知的生命根こそぎ滅ぼす勝手な事すれば
地球人の版図(たぶん植民星をいくつか持ってるだろう)そのものを粛清対象にされるかもな

惑星パンドラが地球にとって最初の異星人文明遭遇じゃないだろう
銀河帝国か連邦かは知らんが地球より進んで宇宙進出している文明が監視している可能性も有るし
240創る名無しに見る名無し:2012/11/20(火) 17:02:25.68 ID:jKn0X3v6
アバターの設定はほぼ物語の為の設定だからなぁ
恒星間航行できるのに恒星のエネルギーや無人惑星の鉱物資源ではなく
知的生物の聖地の真下に埋まってる希少鉱石が必要だってのは
政府の陰謀や上位存在の介入を疑ってもいいレベル
241創る名無しに見る名無し:2012/11/20(火) 17:40:48.49 ID:Fz4ZDx8i
>>240
鉱物資源としてはかなりの高効率でエネルギーになる物質が
たまたま訪れた先の有人惑星に埋蔵されてたってだけでしょ
242創る名無しに見る名無し:2012/11/20(火) 19:12:23.51 ID:40/oF1rL
>>240
キバヤシさんここで何やってんですか
243創る名無しに見る名無し:2012/11/20(火) 19:51:50.14 ID:LIgzIUAz
>>240
イデオナイトが埋まっているとか
のちの第6文明であるw
244創る名無しに見る名無し:2012/11/20(火) 20:52:28.66 ID:RjmiZPgB
>>240
そういえば惑星が丸々安定した反物質でできていて
超すげえ!宝の山だ!と嬉々として発掘したら
知性体を餌にする生命体の釣り餌でしたというSFゲームがあったな
245創る名無しに見る名無し:2012/11/21(水) 12:24:02.78 ID:6sKSDbrK
>>244
「『反物質』と言いたいだけとちゃうんか」と突っ込みいれたくなる設定だなw
246創る名無しに見る名無し:2012/11/21(水) 13:02:58.67 ID:VFUrO8+j
>>244
>惑星が丸々安定した反物質でできていて
大気圏に進入したらそのまま消滅すんじゃね?という疑問がでるな
247創る名無しに見る名無し:2012/11/21(水) 13:04:09.16 ID:HBgt5zC0
…どう考えてもその生命体は生きていけそうに無いなw
248創る名無しに見る名無し:2012/11/21(水) 14:23:47.62 ID:0rymzGHC
さすがにその反物質は普段は特殊な結晶化していてむやみやたらに炸裂しねーよw
情報生命体的な上位存在なやつだからそういう人類に都合のいい餌を簡単に作り出せるって感じ
249創る名無しに見る名無し:2012/11/21(水) 18:17:26.09 ID:6sKSDbrK
>>248
陽電子と反陽子が結びついて初めて「反水素原子」と言えるが
我々の世界の知識では水素→ヘリウム→炭素→鉄と言う具合に
恒星の内部での核融合で重い元素が生成されて
星の最後の過程で超新星によって星間宇宙に放出されるわけで

惑星サイズの反物質の塊、しかも結晶構造なんてどんだけ超絶技術もってんだ、て事
極少量のサンプル見せて「あそこにはもっとありますよ」と言う原野商法ならともかく
250創る名無しに見る名無し:2012/11/21(水) 21:14:22.29 ID:OGQe+JUB
ここ自衛隊がファンタジー世界に召喚されますたスレじゃないっけ?
251創る名無しに見る名無し:2012/11/21(水) 22:52:43.53 ID:zCDDoT+Y
自衛隊が反物質に召喚されました
252創る名無しに見る名無し:2012/11/21(水) 23:38:54.22 ID:0ixQy5ld
     >対消滅<




               完
253創る名無しに見る名無し:2012/11/22(木) 01:41:28.37 ID:EIUrb9k/
ファンタジー世界も核融合とか対消滅魔法を個人で撃ちこんでくるから侮れない
全裸の忍者には注意しろ
254創る名無しに見る名無し:2012/11/22(木) 17:32:03.61 ID:zV4plvnj
作品によっては惑星や宇宙を創造する魔法なんてのがあったりするしw
255創る名無しに見る名無し:2012/11/22(木) 17:41:33.03 ID:clWezOyR
この宇宙の創造主は抜作先生ですね、分かります。
256創る名無しに見る名無し:2012/11/22(木) 20:30:24.94 ID:aQoei4vr
そんな生物はあってはならない
高エネルギーによって自壊する
257創る名無しに見る名無し:2012/11/22(木) 20:51:35.81 ID:OJuKAg73
魔法の扱いって難しいよね
ある程度強くないとファンタジー世界が圧倒的に不利になるし、
強すぎると科学との整合性が取れなくなる
258創る名無しに見る名無し:2012/11/22(木) 21:45:16.89 ID:1bxxX7ul
近代兵器を装備した軍隊と同等の戦闘能力がある魔法使いがいる世界ってのも怖いような
しかも複数いて相争ってる状態だったら、その世界の一般ピ−プルは巻き添えで大変だな
259創る名無しに見る名無し:2012/11/22(木) 21:50:22.72 ID:sQw56WUy
問題はそこだな
今度はF世界同士の戦争はどうなっているのかって話
260創る名無しに見る名無し:2012/11/22(木) 21:54:44.98 ID:ZxoPkE5K
破壊力の高い魔法が一般的になるほど魔法文明が発達してるなら、一般市民の生活も中世におさまらないだろうしな
個人の才能に強く左右される戦略級核弾頭並みの魔法使いが各国に存在して均衡を保ってる状況なんじゃね?
261創る名無しに見る名無し:2012/11/22(木) 22:47:38.67 ID:JmwNCNc7
>>259
ゼロ魔みたいに「魔法を使う事に長けた人種」が「長けてない人種」を征服したり
「魔法を使えるので軍事面を担当する」人間が上の身分である封建制度を敷いたり
「特殊で希少な魔法を使える人間」が王権神授説を強化したり
するのは確実だが、結局の所どういう魔法がその世界で可能なのかというので戦争形態は変わるな

戦闘参加する魔法使いがファイアーボール的なイメージの投射魔法を使うなら戦列歩兵時代のような射撃戦かもしれんし
肉体や武器防具を強化する魔法を使うなら、強化された肉体と武装で一騎打ちする古典騎士道の様な決闘かもしれんし
さらに通信魔法の類もあるなら散兵化が可能だし、近代戦により近くなる
262258:2012/11/22(木) 23:18:41.17 ID:1bxxX7ul
強力な魔法の行使に巨大な魔方陣が必要とか多人数の術者が必要とかなら、個々人の力は小さくてもいいかも

F世界「こんなデカイ魔方陣、短時間でかけないよ〜」
大手ゼネコン「まーかせて!!」
F世界「国中の術者、大急ぎで集めないと!」
バス会社「まーかせて!!」
263創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 01:40:26.43 ID:Xpl8GK8E
・・・ゼネコンやバス会社の営業が登坂先輩に思えてきた

そして発動した魔方陣からまぬけ時空が大発生
264創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 06:20:32.54 ID:iH/I2/gA
test
265創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 12:15:16.64 ID:aSMEgGsc
魔法考察話で雑談するのも楽しいがそろそろ作品投下きぼんぬ
レス番700越えてからの開始は豚切れの心配あるし
266創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 13:29:53.83 ID:WRjE+1kB
そうだよ!(便乗)
267創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 15:08:06.46 ID:2NuFARvJ
グレザール帝国に対する全面核攻撃はまだですか?
268創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 16:53:08.71 ID:Xz0i+FgE
>>267

はやく、それを見たいですね。
269創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 20:00:04.10 ID:tZb9Chjs
ある意味作者の匙次第なオリジナルよりも
はっきりとした設定がついてる既存のファンタジー作品とかの
クロスのほうがわかりやすくていいかもしれんね
ソード・ワールドとかとクロスすると国相手じゃ圧勝だが
魔法使うゲリラには無茶苦茶手こずりそうだし
270創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 20:19:57.97 ID:QInIA/6a
既存の作品の世界に日本が転移ってここ的にはありなのか?
271創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 20:34:10.21 ID:7kfNOzWE
語る対象ではある
投下の対象ではない
272創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 21:06:05.76 ID:yEs7O1jF
軍板時代にはちょっとあったけど続きが投下されなかったな
273創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 22:16:56.93 ID://MgAtbi
>>271
なんで?
274創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 22:35:25.55 ID:aSMEgGsc
二次創作はこの板的にはどうだろ?
良くてパロディー下手すると剽窃に
275創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 23:26:51.55 ID:7kfNOzWE
>>273
今までそういう作品が無かったから勝手に思い込んでたけど、他スレは普通に二次創作してるし面白ければ有りかも
スマン
276石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/23(金) 23:40:26.80 ID:09yiuiY3
>>265
 いやぁなかなか書けないものですね。最近は、『そらのいくさ』や『ゲート・アウト』『試される大地』『物語は唐突に』などを読み返して、しみじみしている次第。


 私も所々既存作品のパロ的なネタを仕込んでいるので、どこまでがセーフなのか常々悩むところではあります。
277創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 23:48:17.15 ID:T2X641+X
他スレで二次を扱っているから、ここはオリジナル専門って考え方もできる。
つか、そのほうが一般的な考え方だと思うけど。
278創る名無しに見る名無し:2012/11/24(土) 00:23:49.75 ID:/fQLBgac
ちょっとした小ネタとしては時々ありかもしれないけど、メインにするにはどうか、
というあたりだろうな
2791500円の人:2012/11/24(土) 06:20:37.95 ID:bHlIa6L6
ここて架空の日本とか自衛隊でもいいのでしょうか?
280創る名無しに見る名無し:2012/11/24(土) 06:50:52.27 ID:wLBbR6XD
ただでさえ投下少なくて飢えてるんだし多少はおkじゃね?>二次創作
281創る名無しに見る名無し:2012/11/24(土) 08:54:05.81 ID:cjlDC0c2
二次は下手に書くとその作品のファンが怒り狂う可能性があるから
なかなか手を出せないんだよね
2821500円の人:2012/11/24(土) 09:21:53.81 ID:bHlIa6L6
某戦記をベースに書き始めてはみたのですが
SSはおろかまとまった文章も書いたことないので不安です
283創る名無しに見る名無し:2012/11/24(土) 11:24:38.93 ID:fVmVm5GR
>>279
2. 「自衛隊がファンタジー世界に」とあるように、あくまで「現代の日本国自衛隊」が主に関わる話であること。
3. 自衛隊の組織・装備はあくまで現用もしくは近未来的に配備が予想されるものに限る。
  核兵器・旧東側諸国製兵器・未来兵器・巨大人型兵器など、現代の日本国が配備するにはナンセンスなものは極力避けること。
  現代科学と作中の設定で説明できる場合にはこの限りではない。

テンプレちゃんと読みなさい
2841500円の人:2012/11/24(土) 11:59:50.42 ID:bHlIa6L6
>>183
すいませんよく読まずに書き込んでしまいました
別のところをさがします
ありがとうございました
285創る名無しに見る名無し:2012/11/24(土) 12:59:19.68 ID:Ap7dpgJA
>>276
>どこまでがセーフなのか常々悩むところではあります。
実際に物言いがつくまではわからないんだから、とりあえず書いて投稿しちゃったらいい。
286創る名無しに見る名無し:2012/11/24(土) 22:54:07.76 ID:UZplEbu2
>>283だけを見ると現代の自衛隊が主役なら行き先がガストラ帝国でもブレイブ・ストーリーでも問題は無さそうに見えるな
287創る名無しに見る名無し:2012/11/24(土) 23:23:02.12 ID:u0EUCc0s
そうやって不文律が通用しなくなっていくんだな……
288創る名無しに見る名無し:2012/11/24(土) 23:36:04.63 ID:dLJPj1Ul
実際には
5. F世界側の設定は作者が勝手に決めることが出来るが、「超魔法・無敵キャラまんせー」な話にならぬよう気をつける。
  基本的には自衛隊・近代兵器マンセーの方が好まれる。
  また、オーバーテクノロジーの扱いは慎重に。
があるから、バランス崩壊しない程度のちょうどいい世界観を持つ既存商業作品ってのがなかなか無いんで
ほぼオリジナルオンリーになってんだよな
289創る名無しに見る名無し:2012/11/24(土) 23:44:16.80 ID:66RUlSkn
蹂躙するだけなら夢の島で東京湾が埋め尽くされるほどあるが
慎重にバランスとったりしてるのはごく少ないからなー
だからといって文章や構成が上手くても面白みのない奴や
蹂躙でも面白いものもあるから読んでみないと判らない
290創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 10:04:54.42 ID:GeeNkSUu
つきつめると「性善説」「性悪説」になっちゃうからな
些細な誤解・行き違いから悲劇が拡大するのを反面教師として見るか
愚かな行為と認めつつ解決の方法探す過程を新鮮味をもって提供できるか
かつてSF作品を評価する1要素「センスオブワンダー」じゃないかと
291創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 17:37:55.73 ID:2dJhSF58
異世界に逝っちゃうと平和主義をかたる反日精神の方向はどっちに向くんだろうね。
基本的にこいつらの考えは中国や韓国の侵略は良い侵略なので、
中国や韓国の侵略の邪魔になる自衛隊や米軍がいらないだけなんだよね。
 
それともただ無心に日本が滅ぶことだけを考える集団なのか。
環境が変わっても相変わらず頭がお花畑集団の設定が多いけど。

祖国から指令も無い末端組織の行動指針はどうなる? 
292創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 18:34:21.65 ID:2QLd133I
平和主義を一概に悪と決めつけるのはどうかと思うな

利己的平和主義もあるだろうし、ブレーキ役として必要な側面もあるだろう


好戦論に片寄り過ぎな主張はただの危ない人だよ
293創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 18:51:31.06 ID:9EF6KnvK
平和主義をかたる(騙る)反日精神のことを言ってるのであって、平和主義そのものを批判してるわけじゃなくね?
294創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 18:56:56.56 ID:zHA2/Q2S
>>292
俺は291じゃないけど
「平和主義を一概に悪…」では無く、
「平・和・主・義・を・か・た・る・反 日 精 神 主 義・者集団」の事だろう?
どうせ何も深く考えず(既に洗脳されて)「上から」言われたとおりの破壊行動しかとれん気がする…


それよりも以前ロードス世界に日本転移…だと荒れる見たいなので
「ルナル・サーガ」の世界に日本転移…はどんな感じなの?
ガープスは銃器…つかハイテク最強だけど…w
295 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/11/25(日) 18:57:59.47 ID:Y4QPMj2b
トリップ合ってるかな…
296創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 18:58:56.78 ID:TW+8zp05
個人単位でなら仲間を売って日本に擦り寄る奴も出てきそうだな
297創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 19:03:44.31 ID:zHA2/Q2S
>>296
>正直、「屑め…」と言いたいところだが
そんな風に瓦解して呆然となる奴らのアホ面を眺めるのもまた一興…だな
298創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 19:06:14.60 ID:GeeNkSUu
>>293
>>平和主義をかたる反日主義

その主張には「憲法改正による軍事力保持回復が本来の姿である」と言うのが
国民の総意であるのが前提じゃね?
「憲法の遵守」は右左問わず求められるのであって
憲法を変える必要があるなら手続きによって是非を問うのが民主主義
手続きを経ないで運用による内容の変更は恣意的運用でどこかで破綻する

物語氏の作品は「政治家が居ない」と言う非常事態による緊急処置だった>自衛隊幕僚による統治
いずれ選挙による政府が成立する事を誰よりも望んでいるのが統合幕僚長その人だったはずだが
299創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 19:07:18.60 ID:9EF6KnvK
>>294
多足のものやべぇ
300創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 19:11:48.61 ID:9EF6KnvK
>>298
前提が食い違ってね
平和主義が反日つってるんじゃなくて、反日を目的として平和主義を手段としている極一部の連中のことよ?
平和の尊さを信じて理想を掲げてる人は他国と切り離されても動揺しないだろ

他国の利益誘導するために、それを認識した上で(または認識している組織からの明確な指示を受けて)日本が外交手段としての軍事力を持つことを防ごうとしてる工作員を話題にしてるだけだって
301 ◆ZQgaiYBmQ.sz :2012/11/25(日) 19:17:26.99 ID:Y4QPMj2b
合ってた

ドーモ、スレ住人=サン ◆ZQgaiYBmQ.szです
しばらくの間作品の続きが停止し音信途絶したまま放置しており、申し訳ありません
実生活面や精神面で続きを書く余裕が出てきましたので、速ければ12月中にでも投下を再開できたらと思っています
今まで長らくお待たせした分、自衛隊の反撃をカタルシスを感じられるよう精一杯努力して描写したいと思います
ところで停止中に最近一部で話題のニンジャスレイヤーに傾倒していたなどと言う事は決して

「遅筆死すべし、慈悲は無い イヤーッ!」
グワーッ!
F世界側の蹂躙しか描かない作者はしめやかに爆発四散!インガオホー!
302創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 19:24:20.55 ID:GeeNkSUu
>>300
「ごく一部」なら大勢に影響与えない
破壊行動取るなら法律に則って粛々と対応すればよいだけ

問題は転移で他国からの侵略による自衛戦闘じゃなく
資源獲得を「生存の為」他国へ進出する事を是とするか否とするかの時出てくる議論と思うが
武力による植民地獲得を自衛隊にさせる事をシミュレーションするのがこのスレ的な意義じゃね?

転移による既存の大国からの頚木を離れたとき
日本がどのような行動をとるのか
「精神年齢14歳」と呼ばれた頃から少しは成長したのか、それが問われる
303創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 19:44:05.54 ID:HmaFz5UI
http://junko717.exblog.jp/
I wanna be a pop star 君をもっと夢中にさせてあげるからね
テカテカの小便小僧 羽根を広げ小便小僧にしてあげよう君だけに
君に出会えた喜びと君に会えない淋しさの
両方を手に入れて小便小僧は走り出す
空も飛べない僕だけど孤独を謳う夜だけど
その頬に 微笑みを与えられたなら
初めて君を抱きしめた瞬間に
神様が僕に下した使命は君だけの小便小僧
I wanna be a pop star 君をもっと夢中にさせてあげるからね
キラキラのpop star 羽根を広げ小便小僧をにしてあげよう
I wanna be your pop star 君をぎゅっと小便小僧にしてあげるからおいで
キラキラのpop star 羽根を広げ小便小僧にしてあげよう君だけに
隠していたい暗闇も君はそっと拾い上げて
大切な僕なんだとてくれた
光へと続く道を歩いて行こう
傷かばうこの右手は君と手をつなぐために
You're gonna be my pop star 僕をもっと小便小僧にさせてよ微笑んで
キラキラのpop star その瞳で僕を小便小僧に魔法をかけて
You are my only pop star 僕をぎゅっと抱きしめたらもう離さない
キラキラのpop star その瞳で僕を小便小僧に魔法をかけて今すぐに
恋に落ちたら誰もが誰かの小便小僧
神様が僕に下した使命は君だけの小便小僧
I wanna be a pop star 君をもっと夢中にさせてあげるからね
テカテカのpop star 羽根を広げ小便小僧に魔法をかけてあげよう
I wanna be your pop star 君をぎゅっと抱きしめて小便小僧にぃてあげるからおいで
キラキラのpop star 羽根を広げ小便小僧に魔法をかけてあげよう君だけに
304創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 20:05:08.75 ID:R25D4GGc
厄介な人達は転移の影響でなぜか日本からいなくなった!

ていうのもありな感じだろうか
305創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 20:13:28.41 ID:7+xdWlUW
>>304
物語氏のがまさにそれ
ところで平和主義の人たちって日本が転移してもう外に対して戦争するか飢えて死ぬかってなったらどっちを選ぶんだろ
流石に家族や周りの人間が餓死し始めたら平和平和言ってられないかな
306創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 20:35:15.82 ID:2dJhSF58
中国の侵略報道には、何故か沈黙する似非平和主義団体や慈善団体が日本では目に付くわけだが
この人達にも選択が迫られるわけだと思う。

戦前から一貫して戦争大好き火付け改A新聞のように、主張を貫くことができるのか。
307創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 20:51:34.53 ID:2QLd133I
それは必要性の問題では?

中国とかのは尖閣諸島以外は実際には我々には関係ない問題だもの
308創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 22:00:36.92 ID:fuNgDGR7
内陸部は関係無いけど南シナ海は海上物流を脅かされる
309創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 22:06:31.25 ID:4WnrILUj
他人を殺すぐらいなら自分が死ぬべき! とかほざくお花畑真正キチガイとか少数は出てくるんじゃない?
お前一人で勝手に死ね、そもそもお前がほざいてんのはどう見ても平和主義じゃないよな? って感じ。
310創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 22:19:40.09 ID:MEysZuy2
空想上の平和主義者の話なんてどうでもいいよ
311創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 22:20:56.70 ID:VxRAQitX
>>301
投下お待ちしております。
312創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 22:25:05.39 ID:NU3jAuWB
殺伐としたスレに無防備マンが! (AA略
313創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 22:42:15.28 ID:GeeNkSUu
>>305
>>対外戦争か餓死か
その二つしか選択肢が無いのは究極の問いだろうけど
日本国内が治安維持出来てない状況じゃないのか?>餓死者出る
それだと日本国外に脱出する選択肢もある
戦争が起きるのは相手が居て、交渉が行き詰まった場合の最後の外交手段だからな
ならば最低でも「交渉手段が有る」証拠だろう
相手が昆虫生物のような意思疎通が最初から出来ない存在なら「戦争」じゃなくただの闘争だ

>>306
>>侵略報道
そもそも報道してるのかと言う問題があるが>日中記者協定

>>309
「では汝は兵役志願するのか」て問われると口を濁す奴も居る>勇ましく海外進出唱える連中
血を流す事を「自衛官だけ」に任せるのは平和主義者を罵るには資格が問われる
もちろん「喜んで志願する」て奴も居るだろうけど交戦規定叩き込まないと不安要因増やすだけになる
314創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 23:23:20.61 ID:kKszL3Ds
>>301
ドーモ 、◆ZQgaiYBmQ.sz=サン。スレ住人です。アイエエエ!ナンデ!?ジエータイナンデ!?

期待して待つ。
315創る名無しに見る名無し:2012/11/25(日) 23:31:34.31 ID:65ec1cl8
出た。
ある政策を訴えるのならそれを管理・執行する機関に所属せよ。
言ってておかしいって気付かないのかね。
316石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/26(月) 00:07:35.85 ID:53ruSSMS
サツバツ!

悩み悩んでも仕方ないということで、

見切り発車で序章を投下したいと思います。
317石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/26(月) 00:11:36.33 ID:53ruSSMS
序章 「出師」

神奈川県横須賀市 海上自衛隊横須賀基地 逸見岸壁
2013年 3月1日 13時05分


 3月初旬の横須賀は、まだ春と言うには早すぎる。ただ、柔らかな日の光を背に受けた隊員達は、冬制服に身を包んだ身体に感じる仄かな暖かさに、微かな春の気配を覚えていた。
 青空の下、幹部海曹海士の順に、黒と濃紺の制服姿の隊員達が岸壁に整列している。その向かいには胸に煌びやかな略章を付けた高級幹部、仕立てのよい背広姿の政治家、官僚達が並ぶ。
 
「司令訓示」
 中央に設けられた演台に、一人の壮年男性が大股で歩みを進めた。背筋は伸び、躍動感に溢れている。黒の冬制服の袖口に巻かれた階級章は、彼が将官であることを示していた。
 演台に立った彼が、正面を向いた。

「かしーらぁ、なかッ!」
 
 号令に合わせて、隊員達が一斉に敬礼する。勢いよく顔を中央に向けた隊員の表情は一様に硬く、緊張がありありと見て取れた。
「直れェ!」
 号令で隊員達が直るのを待ち、演台の将官は静かに息を吸うと、ゆっくりと話し始めた。日に焼けた素肌が、彼が経験豊富な船乗りであることを見る者に印象付けていた。低く、やや嗄れた声が岸壁に響き渡った。

「海将補九鬼正隆、ただいまからマルノーヴ派遣海上任務部隊の指揮を執る」

 声を発した口は大きく横に裂け、白い歯がギラリと覗いた。それに合わせたような高い鼻と、真逆を行く小ぶりな目が配置された容貌は、弛みのない輪郭と相まって、精悍さを周囲に示していた。
「──休ませ」

「せいれーつ、休めェ!」
 百を超える靴がコンクリートを踏む音が、一つになって岸壁に響いた。
「諸官に、手短に述べる。本任務は、海上自衛隊の歴史の中でも初めての任務である。ペルシャ湾、インド洋、アデン湾、過去諸先輩方が切り開き、積み重ねた実績に比べても、果たすべき任務は重いと言える」

 向かい合う指揮官と隊員達の横には、カメラの砲列がずらりと並んでいる。異世界への派遣という前代未聞の任務に、世間の注目は高い。整列する隊員をバックに、レポーターが早口で出港式典を報じていた。

「昨年6月の『北近畿騒乱』を皮切りに、我が国を襲い、多くの国民の命を奪った脅威は今も止んではいない。我々は常に敵の脅威に曝されている。そして、我々は主導権を敵に取られたまま、耐えるしかなかった」

 『敵』という単語に、臨席する海上幕僚長の片眉がぴくりと震えた。

「だが、それも今日までである。我々は遂に敵の居所を掴んだ。現在も諸官の先輩同僚後輩達が、海上保安庁の諸官と共に危険な海域で調査に当たっている。彼らの努力により、航路は啓開された」

 九鬼は、一呼吸置いた。

「我々の任務は、我が国に突然現れた未知領域の探索であり、拉致された日本国民の救出であり、そして、海上自衛隊初の──殴り込みである!」
318石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/26(月) 00:12:31.90 ID:53ruSSMS
 ざわり。隊員達に驚きの表情が浮かぶ。海上幕僚長の眉間に皺が刻まれ、自衛艦隊司令官が苦笑した。居並ぶ高級官僚のこめかみに血管が浮かび、政治家の一部が色めき立った。
 シャッター音が一段と激しくなった。

「我々は未知の海、未知の敵、未知の世界を相手に、進み、任務を完遂しなければならない。それはとてつもなく困難な航海になるだろう。だが──」
 ゆっくりと隊員達を見回す。誰もが食い入るように九鬼を見つめていた。
「それこそが船乗りの本懐だ。我々の御先祖様は、そうやって常に新しい世界を切り開いてきた。いよいよ我々の出番だ。それに──殴られっぱなしは性に合わん」
 いつの間にか、彼の口調は本来の砕けたものになっていた。
「先に手を出せない俺達に、わざわざ一発喰らわせて下さったんだ。きっちりお返しするのが礼儀というものだ。もちろん、実力の行使は必要最小限度、だがな」
 にやりと笑ったその表情を見た隊員は、鮫が笑ったらこんな感じだろうか、と思った。

 九鬼は、体を180度回転させ背後に並ぶ隊員家族に向き直った。一転して表情を引き締めている。
 テントの下の様々な年代の人々は、一様に不安そうな表情を隠さなかった。今までの派遣で見られたような、笑顔の家族はほとんどいなかった。すでに目を赤く腫らしている者も多い。
「隊員御家族の皆様には、大変な御心配をおかけすることになります。隊員が任務遂行に邁進出来るのも、御家族の皆様の支えがあってこそです。
 私はその事に感謝すると共に、皆様から大切な御家族、御友人を預かる者として、総員が元気な姿で皆様の元に帰ることが出来るよう、全身全霊で臨むことを御約束致します」
 交戦が予想される任務である。人員の選出に関しては、完全な志願制を採用してはいた。しかし、家族の不安は今までの比では無かった。さらに、送り出す先は──異世界なのである。

 九鬼は再び隊員に向き直った。

「我々は、再びこの場所に、諸官全員と救出した千名を乗せて帰還する。そのために、諸官は持てる力を余すところなく発揮してもらいたい。以上」

「きをつけェ!」


 冷たい風が水面に細波を立てた。岸壁に横付けした護衛艦に掲げられた自衛艦旗が、風をはらんで大きくはためいた。
319石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/26(月) 00:13:31.49 ID:53ruSSMS
北海道札幌市南区 真駒内駐屯地 同時刻 

 除雪された営庭に、迷彩の防寒戦闘外衣で着膨れた隊員が並んでいる。隊員の吐く息が、青空を背に白く立ち昇っていた。

「──世間には『このご時世に、国土防衛を放り出して、異世界に派遣とは何事だ』、そういう意見がある」

 マルノーヴ派遣陸上任務部隊指揮官、大鳥圭吾陸将補は、飄々とした顔で言い放った。
 確かに、日本周辺では日に日にきな臭さが増していた。いや、元日の『あの事件』からこちら、まるで世界のたがが外れたかのように、彼方此方で火の手が上がっていた。
 極東に限っても、朝鮮半島、中朝国境、中露国境、新彊ウイグル自治区、チベット自治区及び成都軍区、南シナ海、そして東シナ海と、およそ火種を抱えていた全ての場所が不安定化していた。
 
「だが、私はその意見は違うと信じる。国を守るとは何か。諸官には、今一度そのことについてじっくりと考えてみてもらいたい。我々は、誓約を果たすために、今日この駐屯地を出撃する。各員の勇戦に期待する」

「乗車かかれ!」

 号令一下、隊員達は自分の乗車に向かい一斉に走り出した。ずらりと並んだ特大型運搬車や73式トラックの群が、隊員達に張り合うかのように、アイドリング音を響かせ、盛大に排気煙を立ち昇らせる。
 真駒内駐屯地を出発した第11戦車大隊は、函館で第一戦車群、第28普通科連隊及び諸隊を加え、第11戦闘団を編成、派遣陸上任務部隊第一陣として出撃する予定であった。

 彼等はのちに、ややミーハーな傾向のある軍事専門誌が名付けた愛称──『士魂戦闘団』──の名で、広く知られることになる。
320石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/26(月) 00:14:22.95 ID:53ruSSMS
青森県青森市合浦 青森市民体育館 同時刻


 体育館には複数の男女が整列していた。
 外は雪がちらついている。路上の彼方此方には除雪された雪がうず高く積まれ、小山を作っていた。
 体育館の中は意外に暖かい。東北の冬は、ストーブを置いたくらいではどうにもならないため、多くの体育館に暖房設備を備えるようにしているのだった。

「ここに、特別合同捜査本部を設置する。この場に集められた警視庁、京都府警、福島県警、島根県警の諸君は、いずれも選抜された優秀な捜査員である。私はそう認識している」

 捜査本部長に任命された京都府警本部長、文室春彦(ふんや・はるひこ)警視監の声がスピーカーから流れた。髪をオールバックに固め、一分の隙もない雰囲気を醸し出している。彼は、文武両道にして組織内の遊泳も巧みな、警視総監レースの最右翼と噂されていた。

 彼の前に並び、暖房がいらないのではないかと思うほどの熱気をもたらしているのは、多種多様な服装の警察官達である。

「一連の事件の捜査はまだ端緒についたばかりだ。覗き込むべき穴は無数にあり、残された時間はそう多くない。我々は大変困難な捜査を前にしている」 
 
 背広姿の捜査員が唾を飲み込んだ。各都府県警察から集められ、捜査に当たる人員である。被害を受けた各警察は、面子にかけて、選り抜きの捜査員を捜査本部に送り込んでいた。

「さらに、現地の治安状況は悪化の一途をたどっている。警備部の諸君は、現地における治安維持と民間人の保護に全力を尽くしてもらう」

 出動服に防弾ヘルメット、改良された防弾装備に身を固めた機動隊員が奥歯をしっかりと噛み締め、頷いた。集団の端には、一際目つきの鋭い集団が没個性な背広姿で整列している。警護課員である。
 彼等は派遣先に設けられる施設及び、民間作業員、さらには要人の警護等を担当する要員であった。

「自衛隊は鼻息も荒く、腕まくりして臨んでいると聞く。一連の事件が国家による武力攻撃であるとの認識だからだ。だが、国民を殺傷し、拉致し、財産を奪った者が、個人や犯罪組織である場合は、当然我々の出番である。」

 文室は、力強く言った。警察は、この異世界派遣を自衛隊だけに任せるつもりは、さらさら無かった。

「相手が怪物だろうが宇宙人だろうが関係無い。必ず逮捕し、司法の場で裁きを受けさせる」

 自衛隊だけでなく警察もまた、奮い立っていた。





 2013年3月3日、日本国政府は南瞑同盟会議加盟国との安全保障条約に基づく集団的自衛権の行使として、陸海空自衛隊を異世界に存在する大陸、アラム・マルノーヴへ派遣した。
321創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 00:15:29.38 ID:t1o1X6Yg
口先だけで言うのなら簡単だからね。
自衛隊の最大の味方は社会党、なんて言葉もあったくらいだし
322石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/26(月) 00:16:45.35 ID:12LwGM9C
以上です。短いです。

部隊編成などはぼちぼち明らかに。


序章で煽っておいてなんですが、本編は12月8日から始まります。
部隊の本格派遣までは暫くかかります。

すみません。冗長になってしまったら教えて下さい。
323創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 00:41:15.21 ID:nQK2nGPo
投下乙です!
遂に敵地に派遣か!楽しみです!
今度こそ戦車に活躍の場があると良いななんて
324創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 00:43:24.26 ID:hIdMEtmV
期待感max! って感じだね。 投下感謝。
325創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 00:44:23.42 ID:tC0xCb1v
投下乙です!
今度は日本側のターンですね。
自衛隊や警察の活躍が楽しみです。
326創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 01:44:18.39 ID:ebB6zZRH
楽しみすぎる!
wktkが止まらない!
投下乙です。
続き楽しみに待ってます。
327創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 01:52:06.95 ID:dEF2zinB
解隊直前の1戦群に花を持たせる石動兄貴好き
328創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 02:00:45.93 ID:hyXKRLs2
投下乙です!
本編開始予告日がニイタカヤマノボレとは憎い演出ですな。
期待しております。
329創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 03:03:07.20 ID:g98Q0uXV
乙です!久しぶりの大作なんで超期待
あと

> 極東に限っても、朝鮮半島、中朝国境、中露国境、新彊ウイグル自治区、チベット自治区及び成都軍区、南シナ海、そして東シナ海と、およそ火種を抱えていた全ての場所が不安定化していた。


全部中共が原因でワロタww
330創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 08:10:57.46 ID:RDL5Bdfd
>>320

警察と自衛隊の連携が出来ていませんね。かつての旧日本軍の陸軍と海軍の仲の
悪さを思い出します。

戦略では、コルテス。戦術では、ピサロ。

反帝国勢力を結集し、使者を装って帝国の中心部を占拠!その後、帝国の首脳部・貴族の
処刑でいいんじゃないっすか!

奴らにわれわれの”話”など通用しない”猿”ですし・・・。駆除が一番。
331創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 10:32:06.74 ID:t1o1X6Yg
どうも全殺し的発想には、全く共感できない
332創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 10:53:47.77 ID:RDL5Bdfd
>>331

敵の帝国の王侯貴族などの特権階級を処刑すれば、あとの平民民衆はついてきますね。
そのためにもアンチ特権階級のプロバガンダを積極的にするべし。

異世界の日本化を推し進めるのもひとつの手ですね。
333創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 11:10:10.22 ID:t1o1X6Yg
おいおい、植民地を作る気なのか?
334創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 11:15:24.93 ID:XhDMUNzr
この手の輩にはノータッチが基本
335創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 11:27:20.01 ID:t1o1X6Yg
なるほど、そういうものか
336創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 11:29:39.67 ID:RDL5Bdfd
>>333

異世界の領地に投資して、それを元に民間に売り国の借金の返済にあてなければ、
今の借金大国の日本はやばいですね。
337創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 14:29:33.56 ID:Kp0n1/4+
単純なイケイケドンドンでウケが取れるなら作家はそこまで苦しまないんだけどな
まして日本人は判官贔屓が激しいと言われるのに魅力的な悪役に自らなってどうすんだ
338創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 16:15:10.39 ID:ZBM5L2v9
>>336
ドコに借金を返す気だ?
339創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 16:19:33.47 ID:FdraKLFR
まさか国債知らない阿呆がいるとは…
340創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 16:59:33.21 ID:ZBM5L2v9
日本だと外貨建ての国債って100億円に届かなかった筈
事実上、円建て債務のみで国内消化が9割以上

逆に日本が持ってる債権の方が大きいぐらいだし、>>336はマジで意味不明
341創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 17:09:41.43 ID:xMWY31Mp
国債の話になるといつも円建て9割だから大丈夫とか言われるけど
国内分は無かった事にしちゃうの?
経済とか詳しくないから解らないんだけどそんなのありなの?
342創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 17:13:27.52 ID:t1o1X6Yg
いざとなったら最終手段もあるしね
343創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 17:34:13.49 ID:v+pta/qC
>>341
外国に借金してるよりははるかにマシって話
344創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 18:28:51.54 ID:CLBSSwzj
>>320
特別合同捜査本部長と京都府警本部長が兼任の様だけど無茶じゃね?
横滑りさせるとか警察庁から派遣するとか専任させた方が良いかと思うんだけど。
345創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 19:01:25.40 ID:ZBM5L2v9
>>341
国債の話になるといつも日本側の債務だけ語られるな
日本がどれだけ対外債権を持ってると思ってるのよ?
日本国債だって際限なく発行してるワケでもないのに

>国内分は無かった事に
そんなキチPじみた主張、誰がホザいてるんだ
堅い債券なんだから普通はロールオーバーだ
346創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 19:25:32.38 ID:YCZ1JCra
企業や個人だと借金を減らして収入を増やせるけど
国家レベル、マクロ経済では借金が増えないと収入も増えない。
ここ15年ほどの日本は借金が増えてない。
民間なんか借金が激減してる。
民間が減らしたぶん政府が増やしてるんだけど、
おっかなびっくりやってるからトータルではプラマイ0か微減。
当然国民の収入は減る。
だからさらに政府がドーーンと借金を増やさなきゃならない。
347創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 19:28:45.17 ID:ZBM5L2v9
戦力の小出し、その好例やね
一時的にでも国の借金を増やすの嫌がる人って多いよね
そして逆に更なる多額の借金を強いるアホ有権者
348創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 20:04:35.61 ID:v+pta/qC
ああ、なんかそういう蓄財だけしか考えない人を皮肉ったいい言葉・名言があった気がするんだが思い出せない
金は動かして何ぼみたいな感じの
将棋で言うなら王より飛車を可愛がりみたいな感じの
349創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 20:08:41.07 ID:8zzHOhH0
金は天下の回り物
かな
350創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 20:11:25.62 ID:GWCGBi2P
宝の持ち腐れ?
351創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 20:40:06.66 ID:O0159qQn
猫に小判
352創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 20:49:12.91 ID:0S1S0JXE
豚に真珠
353創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 21:17:05.70 ID:LAcii8la
エビフライ農家の朝は早い
354創る名無しに見る名無し:2012/11/26(月) 22:49:00.32 ID:O0159qQn
「日米安保はいらないと言える首相を出そう」 安保なくせば平和が見えてくる
ttp://fxya.blog129.fc2.com/blog-entry-6074.html

「日米安保はいらないと言える首相を出そう(キリッ)」だっておwwwww
355創る名無しに見る名無し:2012/11/27(火) 04:13:10.00 ID:cddD6CAS
自主防衛路線とは胸が熱くなるな
356創る名無しに見る名無し:2012/11/27(火) 07:08:16.32 ID:Afb43GWj
自転車から補助輪を無くそう、を通り越してタイヤを無くそう、ってレベルの主張だな
357創る名無しに見る名無し:2012/11/27(火) 07:37:51.76 ID:/Twz238p
徒歩か他人頼り、の二者択一か…
まぁ順当に侵略されて終わりだろうね
今時は米帝でさえ自力だけで防衛したくはなかろうよ
358創る名無しに見る名無し:2012/11/27(火) 09:42:55.96 ID:VqMHTerS
>>354
アフィブログのまわし者は腹を切って死ね
359創る名無しに見る名無し:2012/11/27(火) 17:43:02.99 ID:DwEXXumy
>>305
一応転移した理由は書いてるから気を利かせたのかもしれない
物語氏の面白いんだけどな…続きは絶望的か
360創る名無しに見る名無し:2012/11/27(火) 19:43:32.64 ID:AIdlYO+F
物語氏の神はまさにスレ住民みたいな思考してるから期待を裏切らない
361石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/27(火) 20:30:51.29 ID:/nhMRXO2
沢山の感想ありがとうございます。
投下した身としましては、自分の文章でああでもないこうでもないと盛り上がっていただけるのが、何よりの喜びです。逆に反応が無いのが一番辛い(´д`)

面白い話が書けるよう精進します。

戦車の出番はあります。第1戦車群はやはりT-72との殴り合いもなく消え去るのは、寂しいところ。代わりに別のものと戦ってくれる筈です。

>>328
あっと、投下はもっと早くやります。本編内の時間が12月8日から始まるという意味です。紛らわしくてすみません。
362創る名無しに見る名無し:2012/11/27(火) 22:37:02.55 ID:Ub9lm3XT
≫戦車の出番
ありがてぇ…ありがてぇ
363創る名無しに見る名無し:2012/11/27(火) 23:41:00.92 ID:eVX2FAhw
戦車「MORE DEBAN!」
364創る名無しに見る名無し:2012/11/28(水) 05:11:55.24 ID:Kr6ql7KK
戦車の出番!
楽しみ過ぎます!
365創る名無しに見る名無し:2012/11/28(水) 06:48:29.70 ID:EemXlEfv
CIVの匂いがするwww
wktk
366創る名無しに見る名無し:2012/11/29(木) 12:28:32.82 ID:Ex2eWTnm
北海道来てたね
まだ内容読んでないけどどうだろうか
367創る名無しに見る名無し:2012/11/29(木) 13:39:32.03 ID:Pj40gEU8
久しぶりにスレ覗いて見たが石動氏投下乙

なんやら一足飛びに敵地へ侵攻、て話になっている
青森に異世界の女性(使者)が出て後の話見落としたのかな
前スレで出てた?
368創る名無しに見る名無し:2012/11/29(木) 14:10:50.37 ID:GfwFaFbS
今投下された話が3月。
次は遡って12月の話から開始になるそうだよ
369石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/30(金) 21:36:32.40 ID:HgAim5JB
>>344
的確な突っ込みありがとうございます。確かに激務ですし、地理的な問題もあります。

>>367
今後は基本的に12月8日から時系列を追いますが、ちょくちょく違う時間の話にも飛びます。
混乱させることにならないよう、努力します。


さて、今夜次を投下できそうです。少し毛色の異なる内容ですので、皆さんのお気に召すかどうか……。
370石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/30(金) 22:30:49.25 ID:34Q0HTe+
さて、では投下します。
371石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/30(金) 22:31:52.53 ID:34Q0HTe+
第一章 「乞師」

クウェート 首都クウェート・シティー南方 アリアルサレム空軍基地
合衆国中央軍(USCENTCOM)統合司令部作戦情報センター
2013年1月4日 4時32分(現地時間)

 なんて新年だ。
 中東全域を管轄する合衆国中央軍統合司令部で当直幕僚を勤めるジョン・メイトリクス陸軍大佐は、苦虫を噛み潰したような表情で、眼前の光景を注視していた。
 ちょっとした大学の講堂程もある室内には、正面に四面の巨大なスクリーンが配置されている。その手前には階段状にコンソールとオペレーターが並び、各部隊からもたらされる情報を整理し、スクリーンに表示させていた。
 彼等は、この部屋を『シアター』と呼んでいる。この日の『上映作品』は悪夢のような出来だとメイトリクスは思った。ラジー賞をくれてやりたい気分だった。

「FPCON Bに移行しました。警衛を増員中」
「TF50所属、イージス艦ベインブリッジが、ホルムズ海峡で小型高速ボートの追尾を受けています。イスラム革命防衛隊と思われます」
「サウジ駐留軍から、サウジアラビア軍に外出禁止命令が出されたとの報告がありました」
「クウェート軍も同様です」
「ウデイド空軍基地からCAP上がります。コールサイン、デューク06」

 端末を操作するオペレーターたちが、意識して抑えた声色で次々と報告を上げる。画面に表示される情報は増大する一方で、オペレーターの報告は止む気配を見せなかった。
「何なんだ一体!」
 メイトリクスは僧帽筋ではちきれんばかりの肩を怒らせ、思わず吐き捨てた。中東全域がまるで蜂の巣をつついたような有り様だった。
 異変は1月3日の深夜に始まった。それまではいつもの中東だった。デモやIEDの爆発や銃撃戦は絶えずどこかで起きてはいたものの、全体としては平穏と言ってよいはずであった。
 ところが、1月3日の深夜にさしかかった辺りで、状況が一変した。中東諸国軍の活動が一斉に活発化したのだった。まず、ガザではハマスが昨年合意に至った停戦を破り、猛烈な勢いでロケット弾をイスラエルに向けて放ち始めた。
 それに呼応するように、シリア軍がイスラエル国境に陸軍部隊を移動させ始めたことが、報告されている。レバノンでも、ヒズボラが活動を活発化させている。当然、イスラエル軍側もそれに対抗し、陸空軍が反撃を開始していた。

 いや、対抗してでは無いな。奴らは同時に動き出していた。

 メイトリクスは無数の情報から、不可思議な気配を察知していた。アラブ側もイスラエル側も、それぞれの理由で軍を動員している。身軽なハマスが先手を取ったように見えるが、実態は同時期に軍が動いている。それに──
「エジプト軍に動員令が発令されました。シナイ半島に戦車師団が集結しつつあります!」
「バンダル・アッバス海軍基地のイラン艦隊が出撃!」
「スクリーンに情報を出せ。スンニもシーアもお構いなしか……」
372石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/30(金) 22:33:09.65 ID:34Q0HTe+
 オペレーターの報告も、さすがに悲鳴のような声色になりつつあった。正面の大型スクリーン上には、部隊や艦艇を示すシンボルが、凄まじい勢いで数を増やしている。
 メイトリクスは傍らに控える幕僚の一人にクウェート陸軍の連絡将校の居場所を尋ねた。
「マクトゥーム中佐はどこにいる? 他の連絡将校も姿が見えないが?」 
 幕僚は、困惑した表情を隠さないまま、質問に答えた。
「それが、少し前から姿が見えなくて……電話をかけたのですが『多忙につき、暫く顔を出せぬ』と」
 おかしい。普段なら用事が無くてもここに入り浸っては、何かしらの情報を引き出そうとする連中が、一斉に姿を現さないとは。
「どんな様子だった?」
「それが、やたらと硬い声でよそよそしい態度でした。アラーの啓示がどうとか……」

 メイトリクスは腋の下を冷たい汗が流れていくのを感じた。唐突に、フォレスタル従軍牧師が「神の声を聞いた」と興奮した声で語っていたことを思い出した。
 まさか。
 バチカンの新年ミサの中止も、各国イスラム宗教指導者のサウジアラビア入国も、全て繋がっているとでもいうのか。

 その時、作戦情報センターの扉が勢いよく開かれ、室長のカーヴィー少将が副官を連れて飛び込んできた。
 夜中に叩き起こされたにしては、髪の毛や服装に乱れた様子もない。ただ、その顔は青ざめている。
 メイトリクスは敬礼した。答礼を返す カーヴィーの身体は、小刻みに震えていた。
 
 彼が現状を報告しようとした瞬間、けたたましい警報が鳴り響いた。それはレッド・アラート──赤色警報を告げる時だけになる音であった。

「タフィー05──AWACSからのレッド・アラートです!中央軍全部隊に赤色警報を勧告しています!」
「データダウンリンク。シンボル表示まで5秒──出ます!」

 室内の全員が息を飲んだ。イスラエル、エジプト、イランそして──サウジアラビア。各国の空を無数のシンボルが埋め尽くしていた。各国空軍が全力出撃をしているのは間違いない。
 湾岸諸国までが動いているとは。メイトリクスは混乱していた。西欧諸国と関係のよい湾岸諸国が、軍を動かす理由が見つけられないのだった。

 カーヴィー少将が指示を飛ばした。
「全ての中東諸国の通信を傍受しろ! 中央軍全部隊に警報を出せ! 急げ!」
 メイトリクスは、カーヴィー少将に尋ねた。答えは分かっていたが、聞かずにはいられなかった。

「何が始まるんです?」

 カーヴィーは、ゆっくりとメイトリクスに向き直ると、静かに答えた。

「第五次中東戦争だ」
373石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/30(金) 22:34:37.39 ID:34Q0HTe+
 のちに、『神々の帰還』として語られる世界の変貌は、ある動画が引き金となったとされる。
 その動画は、2013年1月1日午前0時ちょうどにアップロードされた。作成者は不明。そこには、先年北近畿、隠岐島、南相馬市を立て続けに襲った何者かの姿が克明に記録されていた。
 複数の撮影者が記録した異形の兵、巨人や竜の映像。魔術士の炎に焼かれ、竜に喰われる市民の姿。必死に交戦する自衛隊や警官隊。報道ではカットされていた生々しい姿が映し出されていた。
 普通ならばCGやトリックとして扱われるはずの映像は、日本政府が発表した死者行方不明者数により補強され、事実として多くの人々に受け止められた。

 その動画を閲覧した人々は、おそらく考えたはずだ。
「魔術や化け物が実在する」
「ならば、世界各国に伝わる伝説は実は史実なのではないか」
「ならば、神は──」

 積み重ねがあった。誰もが表立って語ることを憚りながら、心中に募る想い。まさか。いや、もしかしたら。
 動画、書籍、体験談。日本政府の沈静化への努力を嘲笑うかのように、無数の情報が少しずつ世界に広がっていた。そして、器に水が満ちるかのように、人々の認識がある一定の水準を越えたとき──。


 人は気づいた。あるいは『思い出した』

 
 多くの者にとり、それはささやかな変化でしかなかった。ふとした拍子に何かの気配を感じたり、愛用品が少しだけ以前より使い易く感じたり。多くはその程度であった。
 だが、より神に近い者達は、さらに大きな変化に気づいた。彼等が何を聴いたのか、すべての宗教・宗派からは、未だ一切明らかにされていない。ただ、その後の出来事の要因となったことに間違いはなかった。

 その変化は、髪の毛一本すら動かすことの出来ないものでありながら、同時に国家すら揺るがす力を持っていたのだった。
374石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/30(金) 22:35:21.10 ID:34Q0HTe+
青森県むつ市大湊浜町 大湊漁港
2012年12月8日 8時14分

 猛烈な地吹雪は徐々に収まり始めていた。異常な速度で渦を巻いていた雲も、今は静かに空を覆っている。雪は止む気配を見せていないが、少なくとも目は開けられるようになった。
 だが城守巡査は、自分が見ている物が現実なのか、地吹雪が見せている幻覚なのか、よくわからない気分だった。防寒コートを着込みMP−5J機関けん銃をぶら下げた彼の前には、およそ現実離れした存在が立っていた。
 降り積もる粉雪が、その人物の周りだけ渦を巻いていた。風に舞う薄緑色の長衣には不思議な紋様が織り込まれている。城守には、どこの国の衣装なのかさっぱり思い付かなかった。
 何よりその姿。一点のくすみも無い柔らかな金髪。その間から覗くのは、長く尖った耳であった。耳朶に下げられた飾りが、慎ましやかな光を放っている。
 このべっぴんさんは、なにもんだ?
 城守は呆然と見つめるのが精一杯だった。

 目の前の人物──リューリ・リルッカと名乗った存在が、その美しい顔に不安げな表情を浮かべた。

「……ん、上手く通じていない? もし、異国の衛士よ。わたくしの言葉がわかるでしょうか?」
「……え? あ、ああわかるわかる。リルッカさん、だっけか。何だって? 総理大臣に会いたい?」
 城守は不思議だった。聞こえてくる言葉は、聞いたことのない音の連なりなのだが、何故だか意味が分かる。
「はい。リユセ樹冠長の命により、南瞑同盟会議の使節団に加わりました。貴国の宰相閣下に、お会いしたい」
「そうかぁ。若いのに大変なこった。んでも、そりゃすぐには無理だべ」
 城守は、気の毒そうに答えた。
「なぜでしょう?」
「そりゃ、ここは確かに日本だけど端っこの田舎だしなぁ。総理大臣はここにはいねえんだ」
「そうですか……この国は『ニホン』というのですね。ならばあなた方は『ニホンびと』なのですか?」
「そう、日本人、だな。にしても、なして言葉がわかるんかな? それに、そんな薄着で寒く無いんかね?」
375石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/30(金) 22:38:08.26 ID:6BTCI5ZX
 当初の緊張と恐怖はどこに行ってしまったのか。きっと目の前の娘っこのクルクルとよく動く大きな瞳のせいだろう。
 城守の問いに、リューリは勢い込んで語り始めた。右手に嵌まった、青い指輪をかざす。
「うむ。異世界の方よ。これは『通詞の指輪』の力なのです。これを付けていれば、オーガとだって話せる。素晴らしい魔導の品でしょう?」
「あいえええ。そのオーガってのはよくわかんねが、凄いなあ」
 リューリは胸を張った。心なしか生き生きとしているようだ。
「そうでしょう。それよりも、ここは寒いところですね。この降り積もる白い物は何ですか? 氷? いえ、氷室の氷はもっと固かった。この地はいつもこうなのですか?」
「雪さ降るのは冬だけだ」
「『ユキ』と言うのですね。そうか、これが冬……貴方の服装は寒さに耐える民の物なのですね。獣の革? ずいぶんと仕立てが良いようです。隣の方の衣服は目の覚めるような青色ですが、どうやって染めているのでしょう。──ところで、その手の道具は何ですか?」
「え、ああこれは機関けん銃って言ってなぁ──待て待て。リルッカさん、あんた日本人じゃないんだな。なら、署まで同行してもらわねばならね。一人で来たんか?」
 城守は、危ういところで警察官としての職務を思い出した。特定雲が出たのだ。見た目に流されたら駄目だ。署で身元を確認しないと──。

「もちろん、使節団ですから他の使節や随行員がいますよ」

 にこりと笑ったリューリの背後に、複数の人影がゆらりと現れた。リューリに気を取られていた城守は、彼等がすぐそばに立つまで全く気づかなかった。
 リューリは威儀を正した。

「お二方が追いついたようですね。副団長にして、軍務交渉担当のアイディン・カサート殿と、政務・商務交渉担当の交易都市ブンガ・マス・リマ総主計、マスート・ロンゴ・ロンゴ殿です」
 重々しい足音を立て、大柄な人物がリューリに歩み寄った。城守達と同じように雪にまみれていた。飾りの付いたつばの広い帽子や、がっしりとした肩に雪が積もっている。
 彼が腰に帯びている細身の剣を見て、城守は機関けん銃の銃把をそれとなく握り直した。
 リューリの肩に、分厚い手が置かれた。城守はその動作が緩慢なことを不思議に思った。か細い声が聞こえた。
「リルッカ。われわれ。耐える。困難。寒さ」
「え?」
 よく見ると、その手はガタガタと震え、唇は紫色をしていた。後ろに立ったままだったもう一人が、力無く崩れ落ちる。他の従者らしい連中も概ね同じ有様だ。
 異世界から来た使節団を名乗る彼等の服装は、見たところカリブ海やバリ島がお似合いで、12月の下北半島では自殺行為も同然であった。
 何でこの娘っこだけ、平気なんだ?一瞬だけ疑問を抱いた城守だったが、早急に為すべきことを思い出し、傍らに立っていた漁協の職員に声をかけた。

「こりゃ、拙い。凍え死んじまうべ! 車、車!」
「わ、分かった!」
「ええっ!?カサート殿、ロンゴ殿しっかりしてください! ああ、なんてこと──」


 日本国と南瞑同盟会議、両者の初めての接触は、いささか締まらぬ形で幕を開けることとなった。
376石動 ◆a11CQqukNsdH :2012/11/30(金) 22:41:04.35 ID:S6nOCtB2
以上です。

戦車の出番を心待ちにされているみなさんには大変申し訳ないのですが、部隊派遣にはある程度段取りが必要なので、暫くお待ちください。

第一章はもう少し続きます。

御意見御質問御感想お待ちしております。
377創る名無しに見る名無し:2012/11/30(金) 23:02:12.10 ID:csUabqla
>>375

施設が”国王”ではなく”宰相”総理大臣を!

北近畿で攫われた日本人が、南瞑同盟会議の国へ逃げ込んで情報を提示したと思いますね。



兎に角、最後に皇帝の処刑を心待ちにしています。
378創る名無しに見る名無し:2012/11/30(金) 23:08:07.04 ID:1ldTQWYY
≫何が始まるんです?
第五次中東戦争だ。


フイタwwww
379創る名無しに見る名無し:2012/11/30(金) 23:45:24.41 ID:csUabqla
中東で戦争起こるとアメリカの異世界への介入は無理ですね。日本単独で!

でもわが国の売国奴は、シナあたりに話をつけてシナ軍も異世界へ介入させるだろうな。
380創る名無しに見る名無し:2012/11/30(金) 23:51:45.33 ID:K4VejL4c
むしろジハードの発動に見えるな
381創る名無しに見る名無し:2012/12/01(土) 01:03:33.24 ID:Y95gedWI
今日は厄日だわ!
382創る名無しに見る名無し:2012/12/01(土) 01:19:26.52 ID:6bpkVADp
投下乙
ハルマゲドンにならなければいいが...>第五次中東戦争

1月1日にネットに動画アプロードした奴が黒幕臭いな
6月の近畿動乱で行方不明になった外国人が米国人一人だけというのも...
日本の異世界侵攻に米国およびロシアを介入させたくなくて中東で騒ぎになるよう
「伝説の存在」→神話を想起させるよう意図的に流したと推測してしまう
まぁ、あくまで読者の視点で実際はそんな存在は居ないのかもしれないが
383創る名無しに見る名無し:2012/12/01(土) 09:41:53.22 ID:KqW4C4AC
その内にこの佐官は、AT-4を背負ってSCARを両手に待ってM60をたすき掛けに装備して敵国家に一人で殴り込みをかけるんじゃなかろうか。
384創る名無しに見る名無し:2012/12/01(土) 18:14:16.62 ID:zJQbkeyC
≫379
前に中国は全方向で紛争問題抱えているから中東にかかりきりの欧米と同じく
干渉する余裕がないんじゃないのか。

ここまで動画が原因でここまでなったら異世界が存在すると確信されたらヴァルハラも
あるんじゃないとかや欧米ではキリスト教関係の次にでているアトランティスを
がちで探す連中が欧州でたくさんでてきそう。でもドイツはナチスに関係ある
トーゥレ協会があったから規制されそうだ。
385創る名無しに見る名無し:2012/12/01(土) 19:18:13.09 ID:m57yTQMh
逆に言えば中東の危ない人たちが日本に来る可能性も・・・?
386創る名無しに見る名無し:2012/12/01(土) 21:17:24.73 ID:chGbl7xs
むしろ異世界相手にイスラム連合軍によるジハード


ヨーロッパ諸国による十字軍が発動するんじゃないのか?
387創る名無しに見る名無し:2012/12/01(土) 21:23:27.91 ID:2G2iON1i
「ジハード」と「十字軍」の連合軍か。
388創る名無しに見る名無し:2012/12/02(日) 01:19:13.76 ID:LfrJPn73
世界連合軍vs異世界帝国か。
異世界の住民のこと考えたら色々と目尻が熱くなるな。
389創る名無しに見る名無し:2012/12/02(日) 01:28:15.83 ID:FBKVWyih
投下乙です。
21世紀の軍隊が宗教的情熱を持って進軍する、異世界はいくら魔法があろうとも
洒落にならんことになるなw
390創る名無しに見る名無し:2012/12/02(日) 04:46:03.37 ID:k25oqGBX
宗教が絡んだ戦争はろくな事にならないイメージが…
391創る名無しに見る名無し:2012/12/02(日) 08:48:35.98 ID:NVBQAGxV
そこまで話膨らむと終わりそうにないな
392創る名無しに見る名無し:2012/12/02(日) 10:31:50.65 ID:/LjTDwsq
いまのところ異世界への移動手段は異世界側に主導権あるからな
日本の場合は南瞑同盟会議からの要請によって異世界に渡る訳だが

異なる世界でも通訳する魔法の存在が作品中で明らかになったから
日本以外の国にも使節が派遣された可能性は皆無ではないか
393創る名無しに見る名無し:2012/12/02(日) 12:32:57.25 ID:X8s0VzYC
いや待てよ、実際に宗教事の偶像が何らかの現実化してジハードやら十字軍みたいになったら、リアル世界大戦じゃねーか。
中東戦争じゃ収まらんぞ
394創る名無しに見る名無し:2012/12/02(日) 14:31:39.74 ID:oveIikx9
ブッダとイエスは立川にいますけど?
395創る名無しに見る名無し:2012/12/02(日) 15:12:32.45 ID:Vyjkb+/q
ヤハウェだかアッラーは間違いなく中二病
396創る名無しに見る名無し:2012/12/02(日) 15:38:22.21 ID:vhYyWe+8
それ同じ神
397創る名無しに見る名無し:2012/12/02(日) 15:40:17.59 ID:/LjTDwsq
>>393
おちつけ
「神の啓示」とやらが聖職者に聞えたのは神の御業かもしれんが
「ネットワークに動画配信」を神の御業とするのは無理があるだろw
非殺傷兵器として遠隔操作で幻聴や幻影を生み出す研究している国なら
まずその可能性を疑う
398創る名無しに見る名無し:2012/12/02(日) 18:01:43.49 ID:BCBGQLWd
違法ダウンロードが信仰対象になっている
宗教団体があるのだから動画配信もあるいは・・・
399創る名無しに見る名無し:2012/12/02(日) 21:28:41.26 ID:Vyjkb+/q
ヤハウェ「おk,動画編集できたからニコ動に投稿しよう」
ブッダ「おまい、また中二病な自画自賛動画かよ」
アマテラス「うっわー、ないわーw」
レーニン「キモいな」
マオ「俺のがすごいわ」
400創る名無しに見る名無し:2012/12/02(日) 22:02:17.44 ID:oopDsEDC
おい、後半二つさらっと並ぶなww
401創る名無しに見る名無し:2012/12/03(月) 02:13:08.55 ID:2WiLfnRE
ふと、キリストとブッダが都内のアパートでテレビ見ながら
「うわ、何か凄いことになってる」とか騒いでる光景が浮かんだ
402創る名無しに見る名無し:2012/12/03(月) 02:21:17.78 ID:J/VmDq1L
ユダヤとキリスト教とイスラムは同じ神なのになぜ戦争勃発……ウゴゴ
403創る名無しに見る名無し:2012/12/03(月) 07:51:56.29 ID:lBYdTbGA
>>402

わりとマジで焼き鳥は塩かタレかの争いに近い。鶏肉の味の定義やら親父さんの作り方やら店の伝統やらですったもんだしとる。

んでレシピの中に不思議な場面を見つけてMM何とかさんが騒いだりするわけだ。
404創る名無しに見る名無し:2012/12/03(月) 09:16:20.59 ID:6y/BUNKt
>>402
中東で生まれた宗教なのにローマの国教すなわち欧州の宗教となった事が
紛争の元凶になったと思うぞ
ユダヤ教もイスラムも「民族内のいさかい回避」の為に宗教指導者が布教したが
ローマの国教となったキリスト教は政治の最高権力者の権威付けを強化する方向に進んだ
まぁ、宗教指導者が政治の権力者より上位に立つのも問題ありまくりだが
「神の前では謙虚であれ」がいずれの宗教にも必要だな
その謙虚さは宗教指導者も含まれる
「神の怒り」を脅しに自分の意見(権勢欲)を神の思し召しみたいに吐くのはもっとも罪深い
405創る名無しに見る名無し:2012/12/03(月) 10:57:23.62 ID:rmYppetp
自衛隊と異世界と宗教が話の骨子になると手に余り書けなくのでは。
無理に書こうとせず、政教分離が建て前の日本の自衛隊だから宗教を切り捨ててもよいかも。

因みに宗教の主導者は“人間”であり、常に善意によって信者を導くとは限らない。
宗教は道具の側面を持っている。それを使うのは人間だ。
406創る名無しに見る名無し:2012/12/03(月) 16:00:22.84 ID:6y/BUNKt
>>405
キリスト教はネタにしても笑って済ませられるけど
イスラムは下手したら外交問題や暗殺者が出てくるからな>小説の翻訳者が日本で殺される
407創る名無しに見る名無し:2012/12/03(月) 17:25:15.32 ID:J/VmDq1L
>>403 >>404
信仰心をもつ者みんなが神を『思い出した』んだから、
同じ神なら紛争の理由が少しは減ればいいのにと思ったんだ(´・ω・`)
408創る名無しに見る名無し:2012/12/03(月) 19:27:57.09 ID:6y/BUNKt
>>407
あなたのその気持ちは尊いものだ、敬意を払う
だが異世界から日本に侵略したのは事実であり、物的証拠も残っている
「神の声を聞いた」と聖職者が言った結果、中東で起きているのを見る限り
神の啓示よもり神を騙っている悪しき者の介在を疑っても良いのではないだろうか
409創る名無しに見る名無し:2012/12/03(月) 23:56:29.45 ID:rWvSh/fU
>>406
中東はまだ中世だから
410創る名無しに見る名無し:2012/12/04(火) 03:58:29.76 ID:bqa7leOq
>>409
欧州が中世やってるときには先進地域の一つだったんだよなぁ。
皮肉にもそのおかげで止まっちゃった。
紀元前に殆どの思想が出そろった某大陸の住民が帝国主義時代に近代化できなかったのと事情が似ている。
411創る名無しに見る名無し:2012/12/04(火) 10:34:37.23 ID:D4EfCbYp
>>409
戦争前のイラクとか今のサウジアラビア見てるとなあ…
ほんとに近代化だけした中世って感じだよ
412創る名無しに見る名無し:2012/12/04(火) 13:00:25.70 ID:dj2WS8ah
早期に先進的になり過ぎると驕り高ぶって乗り遅れる
今の日本も結構コレ
413創る名無しに見る名無し:2012/12/04(火) 23:46:55.67 ID:vaExBuY3
今の日本は何に遅れてるというんだ
他の国なんてほとんどは日本よりひどい状態だが
414創る名無しに見る名無し:2012/12/05(水) 00:02:07.10 ID:0K7ZIkhT
世界恐慌の波に乗り遅れてんだろ!
415創る名無しに見る名無し:2012/12/05(水) 00:06:58.34 ID:mwxyQr+O
バ、バスに乗り遅れるな…(震え
416創る名無しに見る名無し:2012/12/05(水) 01:00:06.79 ID:tHjhr2b8
世界は滅亡の一歩手前にあり、我が国は世界の一歩先を行っているのです
417創る名無しに見る名無し:2012/12/05(水) 09:55:25.88 ID:P/tfoE15
経済面ではずっと低空飛行ですな
418創る名無しに見る名無し:2012/12/05(水) 18:19:08.35 ID:uLGjdFdI
それでも世界では一番マシ…いや本当に。
なんだかんだで国内にはまだ自力での立て直しが可能な範囲での問題しかないし。
ほかの国はそれができる体力がない。
419創る名無しに見る名無し:2012/12/06(木) 13:27:56.41 ID:iUdN5cji
後戻りできない、というか他の選択肢を選びなおす余裕が残されているのを「リターンポイント」で
それを過ぎるとノー・リターンゾーンになる

はたして時間的猶予は残されているのだろうか
420創る名無しに見る名無し:2012/12/06(木) 19:28:44.98 ID:3ZNnX0AI
イスラムとは喧嘩しない方がいいよ。世界の人口に占めるイスラム教徒の割合は常に増え続けてる。
日本だと欧米経由のバイアスのかかった情報ばかりだが。欧州もその内イスラム圏になりそうだし。
421創る名無しに見る名無し:2012/12/06(木) 21:20:08.50 ID:LgKWPVkr
ムスリムの子は本人の意思に関係なくムスリムって事になってる。
その上、棄教しようものなら待つのは死のみ。
増えるはずだよ。
422創る名無しに見る名無し:2012/12/06(木) 22:31:20.71 ID:flfi5XMs
永久に増加を維持できるわけもないし、狂信度が下がらんと先進国にはなれない
423創る名無しに見る名無し:2012/12/06(木) 22:39:13.74 ID:PluoxoEL
全体の数とそれのために命を捨てれる人の割合は反比例してるんじゃにかな
424創る名無しに見る名無し:2012/12/07(金) 07:13:30.18 ID:IQFTHAGZ
イスラム圏からしたら米国とその同盟国は、紀元前から約束された土地でしたという
韓国人並の主張を受け入れる狂国家だから。サウジなんて主要国が、国を維持する為に
米国と親密だし。狂人も出てくるさ。
 欧州でマジにイスラム教が増えてるけど、多くは低所得者でかつ差別も増えている。
今後、どう解決していくのか興味深いね。
425創る名無しに見る名無し:2012/12/07(金) 13:13:19.53 ID:j4NguFgP
「衣食足りて礼節を知る」と言う言葉もあるように
その日の食事にも事欠く人々は法を守って餓死するより生延びる為にはなんでもする
例えそれが非合法でも飯を提供して武器を持って戦えと命ずる組織に従う
紛争の大半は貧困を解決する事で減少させられる
だが
「小人閑居して不善を為す」と言う言葉もある
生活にゆとりが出来てあくせくする必要がなくなったとき「不善」
悪事と言うまでもないがよからぬ事を企む者もでてくるのも人間
426創る名無しに見る名無し:2012/12/07(金) 13:37:55.02 ID:bVg5Aybs
徳川家康(山岡荘八著)の中にこういう一節がある

雪斎禅師が今川の人質時代の家康(竹千代)に孔子の説話として
「国家には食と兵と信がないといけない」という話をした
孔子の弟子の子貢が「全部揃えられない時は何を捨てたら良いか」と質問をした
そこで雪斎禅師は家康に、自分ならどう考える?と質問した
家康は兵と答えた 食べ物が無いと生きられないが、武器は捨てても生きられるからだと
雪斎禅師は孔子も同じ答えだったと言って、では次の食と信ではどちらを捨てる、とさらに質問
家康は信と答えた 家康と近習は互いに腹がすくと喧嘩をしたからだと
そして、雪斎禅師は「では何か食べ物が手に入ったらどうした?」と尋ねた
家康は近習のうち一番小さい子にまず分けてから、次に上の子に分けた
上の子は主君である家康が食べない限りは必ず食べないからだ
だがそのうちに一番小さい子も家康が食べてから自分の分を食べるようになった
雪斎禅師はその行動を誉めた上で、しかし孔子は家康と違って食を捨てよと言った、と答えた
理解が出来ない家康に雪斎禅師は説明した
近習がみんな家康が食べてから自分も食べるようになったのは、家康が独り占めする人間ではないという信用があったからだ、と
信があるからこそ食を全員で分ける事が出来た…
一人で全部食べれば後の二人は餓死するか、争いが生まれる
信じあえるから人間であり、人間が作った国だから信が重要なのだ 信が無ければ人間の国ではなく獣の世界だと

この説話が本当に孔子にあるものか創作かは知らない
427創る名無しに見る名無し:2012/12/07(金) 18:53:26.41 ID:DOjMwlQ0
なんか心に響かねえ
どっちを捨てるとか、1か0しか思考できてないからか
漢字一文字で概念を表すからそんな落とし穴に嵌るのかもしれない
428創る名無しに見る名無し:2012/12/07(金) 19:40:49.34 ID:bVg5Aybs
>>427
結局の所は「自分が生きるために一番効率のいい方法」
信を優先すれば食を奪いに来る外敵というリスクを減らすことが出来る分、生存率が上がる
429創る名無しに見る名無し:2012/12/07(金) 20:40:14.20 ID:/PuAk/Nw
なんか地震起きるとどっかに次元断層ができて中から異世界の軍勢が…とか妄想してしまう
430創る名無しに見る名無し:2012/12/08(土) 10:43:32.74 ID:tAs7Lf/k
>>429

お互いが亀裂の調査隊を出して、不意の遭遇なんかもいいな。
431創る名無しに見る名無し:2012/12/08(土) 11:59:21.73 ID:3UhInXTy
まぁ、我々の常識だと調査隊を送るだろうな
武装した軍隊を護衛としてつけるかどうかは国次第だが

そこで自分とこ所属じゃない武装集団に遭遇すると
自然現象じゃなく人為的操作によるものと不信感生じるもとになるだろう
(ファーストコンタクトものの定番
432創る名無しに見る名無し:2012/12/08(土) 14:30:10.81 ID:Uv7UD0wN
>>428
古代の大陸でも、その優先順位は食>武>信だね
食えない者がたくさん出ると、農民反乱で王朝が吹っ飛ぶ
433創る名無しに見る名無し:2012/12/08(土) 17:20:18.06 ID:3UhInXTy
>>427
思考実験だから「究極の問い」みたいになるんだろ
それにこの質問は万民に対するものじゃない
将来人の上に立つ為政者の資質を本人に自覚させる為の問答

人に使われて終わるだけなら衣食住は支配者が算段すれば良く
下僕には下僕の気楽さで一生を過ごせば済む

>>432
それは食が最優先で信は最下位という意味か?>不等記号
>>426の説話の意味理解して無いでしょ
「民が餓える」と言う事は飢饉に対しての備えも分配もろくにできて無いから起きる
いっとき耐えればまた安定した暮らしができると信じられれば乱れないわけで
為政者が信を軽んじるのは砂上に楼閣を建てるようなものですなわちあやうい
434創る名無しに見る名無し:2012/12/09(日) 09:00:35.79 ID:vyAvP9Pp
あんまり深く考えずに自衛隊無双を想像してニヤニヤしてりゃいいんだよ
435創る名無しに見る名無し:2012/12/09(日) 10:43:32.56 ID:+obfuU6F
>>433
>いっとき耐えればまた安定した暮らしができると信じられれば乱れない
311の後、諸外国が「なんで日本の被災地域で暴動が起きてないの!?」って驚愕してたが
(自分の所では同様の事があったら起きるだろうと認識してる)
つまりはそういうことなんだよな
伊達に地震大国じゃねーわと思った
436創る名無しに見る名無し:2012/12/09(日) 15:44:57.24 ID:9ZPL0jjV
F世界が亀裂調査隊に武装させるとして、日本がそれなりに備えるとしたらどんな状況があり得るだろうか。
お互い所有者不明の空き地に巨大な被害が出た、と仮定して。
437創る名無しに見る名無し:2012/12/09(日) 17:17:55.52 ID:sFonrcQ2
>>436
>>所有者不明の空き地
日本国内だとそう言うのは想定しづらいが(災害で登記原簿喪失とか)
領海外の公海、日本近海で島か大陸が現れたなら調査するだろうけど
日本海あたりだと武装警備つけるかもしれないな
それこそ領土の線引きで揉めてる某国や某国や某国が居るし

まずは衛星画像の入手を急がせるだろうな
規模というか現象の範囲を把握しないと
現地で必要な装備の内容も策定できん
438創る名無しに見る名無し:2012/12/10(月) 18:56:01.40 ID:Ce9BQdIA
太平洋側でも領有権主張する中国軍 VS 分前は当然貰えるよねアメリカ軍 VS 国連管轄にすべきだEU(口だけ)
439創る名無しに見る名無し:2012/12/10(月) 20:21:23.96 ID:uh5o99nb
出版されてる小説でそういうのがあったな
440創る名無しに見る名無し:2012/12/12(水) 16:26:26.34 ID:qMf45OFj
いい加減、憲法変えて欲しいよね。奴隷憲法のままだと制約が多すぎる。
やっつけで作った適当な憲法をありがたがる連中の気がしれない。
もっとも、この制約が自衛隊無双の抑えだけど。
441創る名無しに見る名無し:2012/12/13(木) 16:13:56.20 ID:oxHOAny9
>>440
勘違いしているようだが
憲法は自衛隊を縛るのではなく
国政あずかる政治家および公務員を
暴走しないよう規範を定めたものだ

国政選挙の投票率が70パーセントにも満たない現状で
「奴隷憲法」を口にするのは笑える
まぁ今の憲法を変えたいと思う大半の連中は「海外派兵」したくてうずうずしている連中だろう
派遣される自衛官には迷惑な話だろうて
442創る名無しに見る名無し:2012/12/13(木) 20:29:14.07 ID:g3wuAaz2
右も左もやりすぎないようにね
443創る名無しに見る名無し:2012/12/13(木) 21:12:03.55 ID:pgSki7m8
左に傾きすぎた分、右への揺れ戻しが怖い右翼な俺

というか左が何の役にも立たなすぎる
かろうじて評価できるのは共産党の概ねの政策くらいか?
444創る名無しに見る名無し:2012/12/13(木) 21:27:57.12 ID:DbEwhTM4
左の売国特亜媚びが酷過ぎる。
445創る名無しに見る名無し:2012/12/13(木) 21:32:48.04 ID:UN8/TSkQ
そろそろスレに沿った書き込みしようぜ
446創る名無しに見る名無し:2012/12/16(日) 15:34:59.39 ID:Rju7wzVl
選挙いこうぜ!
自衛隊を削減しない所に投票しよう!
447創る名無しに見る名無し:2012/12/16(日) 18:19:52.03 ID:VKQwMDfi
>>446
どっちにでも意味がとれるなw
448創る名無しに見る名無し:2012/12/16(日) 18:23:49.50 ID:9O31Sx5h
今回は選挙パスだなぁ・・・どこにも期待ができん
志向としちゃ幸福追求党、現実性なら共産党なんだが・・・
どっちも危なくて投票できん・・・
449創る名無しに見る名無し:2012/12/16(日) 19:52:37.50 ID:D4WFxEWI
降伏実現党と公○党は個人的には問題外だが選挙が開けるまでは否定も肯定もしない。
共産党は入れても議席数増やせないだろうが特にとめも奨めもしない。
何にせよ投票には逝け。気にくわなければ死票でいいから投じてこい。
それが国民の義務だしそれをしないなら政治を語る資格はない……と思う。
450創る名無しに見る名無し:2012/12/16(日) 23:21:41.64 ID:WNe+Wlrv
まぁ投票しないって事はどの党が政権とろうがどんな政策実行しようが文句はないよって事ですし
451創る名無しに見る名無し:2012/12/17(月) 00:07:58.78 ID:TeeakMUw
投票しない人は放っておいていいよ
452創る名無しに見る名無し:2012/12/17(月) 00:16:35.45 ID:q+vZV1BZ
勝つとは思ったが、自民超圧勝か
453創る名無しに見る名無し:2012/12/17(月) 01:52:47.75 ID:5cnLLwRe
自公320議席確保! イヤッホォォォォォーーーーーッ!
454創る名無しに見る名無し:2012/12/17(月) 03:14:24.73 ID:ZUm0ZTG2
民主が落ちたのはいいが・・・少々勝ち過ぎじゃないか?
うまくバランスとってくれればいいがなあ
455創る名無しに見る名無し:2012/12/17(月) 06:58:56.40 ID:F4vJRF3r
民主に勝てるかよりマスコミに勝てるかが知りたい。

これからリアルタイムで嫌でも見ることになるわけだが
456創る名無しに見る名無し:2012/12/17(月) 07:56:39.15 ID:rUs32EmF
自衛隊は国防軍になるのか?
そうしたら、このスレは「国防軍がファンタジー世界に召喚されますた」になるなあ。
457創る名無しに見る名無し:2012/12/17(月) 10:26:53.60 ID:TeeakMUw
国防軍になってから考えればいい
ここでやる話題じゃない
458創る名無しに見る名無し:2012/12/17(月) 13:49:36.23 ID:10fI8dgt
定義上が国防軍になるだけで名称は自衛隊のままというのが一番落着しそう
459創る名無しに見る名無し:2012/12/17(月) 20:04:23.76 ID:oDfJuYNG
折衷案で自衛軍でいいんじゃね
帝國軍のがかっこいいけどな!
460創る名無しに見る名無し:2012/12/17(月) 21:30:05.15 ID:po3HCtLP
>>459
「帝国軍」と呼称するには属国持ってないとダメだけどな
461創る名無しに見る名無し:2012/12/17(月) 22:39:50.81 ID:xnh3VCpy
>>460
あながちそうでもない。
「皇帝」がいれば「帝国」と定義できるから。
462創る名無しに見る名無し:2012/12/17(月) 23:31:38.62 ID:jSPlqHqr
>>454
ねじれ国会なんだから、むしろ衆院で2/3取ってくれないと困るんだよ
連立こじれたら何にも決まらない国会になるんだから
ちょうどいい配分だったと思う
463創る名無しに見る名無し:2012/12/21(金) 01:14:14.50 ID:CyNIBEDT
>>460
その理論で行くと
すべての属国を併合して中央集権体制が整ったら帝国じゃなくなるとかイミフな状況に・・・
464創る名無しに見る名無し:2012/12/21(金) 12:31:55.21 ID:w/A/xGPe
>>463
宗主国の国民も併合した相手国の国民も権利と義務が等しくなれば
「帝国」と呼ぶのはふさわしくないだろうけど
国のトップが被属国出身からも選ばれるような政治体制はとれるかどうか

官僚ポストを得る事は出来ても
その官僚を選ぶ立場に被属国出身がなる事が出来、それが世襲でないなら
地球で知られる歴史ではいまだかつてない国家と言えるだろうな
465創る名無しに見る名無し:2012/12/21(金) 14:50:58.01 ID:s0v49TW2
複数の文明圏に勢力を持つか
1つの文明圏を統一して支配しているかのどちらか
が帝国の条件って聞いたけど

そもそも帝国の条件というのは誰がどこで定義したんだ?
466創る名無しに見る名無し:2012/12/21(金) 19:43:10.66 ID:w/A/xGPe
>>465
その条件だと「大日本帝国」はどちらになるんだ?
467創る名無しに見る名無し:2012/12/21(金) 19:59:27.05 ID:UXhlbOPd
>>466
両方だな。
日本文明圏を統一しており、なおかつ中華文明圏とミクロネシア文明圏の一部を手中に納めている。
468創る名無しに見る名無し:2012/12/21(金) 20:14:12.63 ID:m1vMcdnZ
どうでもいいけど帝国とか皇帝ってのは一度でも帝国になればその後に属国支配しなくなったり併呑しても
帝国と皇帝を名乗れるんじゃなかったか
469創る名無しに見る名無し:2012/12/22(土) 00:59:19.45 ID:H169R9Jf
F世界では複数種族を従える事が帝国の条件だろうか。
470創る名無しに見る名無し:2012/12/22(土) 15:29:31.95 ID:9cWIEEQp
そう考えると物語氏の作品中で自衛官がダークエルフに我々は民主主義国家で帝国じゃないってセリフがあったけど既に帝国だよなwww
471創る名無しに見る名無し:2012/12/22(土) 18:12:53.49 ID:xeFGP6AJ
民主主義国家の体を成してないしな
472創る名無しに見る名無し:2012/12/22(土) 20:51:12.06 ID:X5xhqwr0
事実上の軍事独裁政権である救国防衛会議のスローガンが「民主主義を守れ」という奇妙・奇天烈な状況w
彼らは独裁を続けるつもりはないらしいけど

物語氏の復活を期待
473創る名無しに見る名無し:2012/12/22(土) 21:47:52.14 ID:NK7E3ICW
>>468
どんな小国でも帝国と言い張れば帝国だけど(大韓帝国、中央アフリカ帝国等)
帝国として認めてもらうにはそれ相応の実態(国力、歴史)がないと鼻で笑われる。
ってのが実際の帝国の定義な気がする

中世ヨーロッパに於ける帝国の定義が、「ローマ帝国みたいな凄い国」というだけに
意味を明確に定義するのは難しい所じゃないかと
474創る名無しに見る名無し:2012/12/23(日) 00:02:47.74 ID:4F38umOq
別に皇帝の有無は関係ないらしいな、米帝様やら赤い連邦の皇帝様やらがいい例
強国は自称する、他称される資格はあるってところだろ
だが帝国っていう日本語は紛らわしいな
475創る名無しに見る名無し:2012/12/23(日) 01:18:17.20 ID:CKKQlNdj
米帝って、ノートン一世陛下のことか?
476創る名無しに見る名無し:2012/12/23(日) 01:44:54.30 ID:4Y+ZaC1e
>>474
それ単に帝国主義=悪という印象の決めつけと、それを前提にした比喩表現として米帝とか皇帝って言ってるだけだと思う
477創る名無しに見る名無し:2012/12/23(日) 04:26:39.78 ID:2Nqqyw2s
うんこー
478創る名無しに見る名無し:2012/12/23(日) 10:11:59.98 ID:kowOeDRG
自分の国が「『強い国、素晴らしい国』で有って欲しい」と言うのは至極当然の感情であるが
それを実感する為に比較対象として「弱い国、劣った国」を設定して
それらの国々を自国の支配・統治下に置くのは近代では倫理的にどうかと言う事になる

『我々が彼らを導くのだ』とする価値観は
より強い国が自分の国に干渉加えてきた時、素直に受け入れる事が国民に出来るのだろうか?
479創る名無しに見る名無し:2012/12/23(日) 12:37:43.70 ID:4Y+ZaC1e
>>478
>より強い国が自分の国に干渉加えてきた時、素直に受け入れる事が国民に出来るのだろうか?
アメリカにはそういうのを題材にしたSF作品も結構ある
干渉してくるのは異次元だったり宇宙人だったり色々だが、地球より高い技術と国力を持ってるのは定番で、
地球側は彼らに対して反感を抱きつつも全く叶わないので被支配に甘んじている
これはアメリカ本土を侵略された経験がないという歴史背景からきたインベーダーコンプレックス
(…祖国を侵略してきた敵に立ち向かう事を描き、最終的に侵略者を撃退する物語に憧れる創作ジャンル
近年だとロサンゼルス決戦やバトルシップが具体例)
の一種であり、同時に異文化を抑圧してきた歴史への風刺やブラックジョークを含んだものだとか
480創る名無しに見る名無し:2012/12/24(月) 13:17:18.77 ID:30p0N0Eu
すていつ「干渉されたくないなら常に干渉する側になればいいんや!」
481創る名無しに見る名無し:2012/12/28(金) 12:49:35.40 ID:34aLyTHr
>>479
あと、冷戦期だとソ連だった敵役が宇宙人になってるってのもあるね
中国だと敵役にはできないから
482創る名無しに見る名無し:2012/12/28(金) 17:07:02.95 ID:BtTwHUHd
>>481
フラッシュゴードンって映画があった稀ガス
483創る名無しに見る名無し:2012/12/29(土) 01:05:44.96 ID:VTi6/j8l
>>482
フラッシュ・ゴードンの惑星モンゴの皇帝ミンと戦うという設定は微妙に黄禍論っぽい気がする。
原作が1930.年代の作品だからだろうか。
484創る名無しに見る名無し:2012/12/29(土) 01:47:25.63 ID:P+8SHi7p
フレッシュ・ゴードンてのもあったな
485創る名無しに見る名無し:2012/12/29(土) 09:56:09.28 ID:ax7pX76a
フレッシュゴーレムかとおもた
486創る名無しに見る名無し:2012/12/31(月) 19:29:33.44 ID:3T9HXq8q
年内は投下無しか…
487創る名無しに見る名無し:2013/01/01(火) 16:54:45.31 ID:G+dFnH/v
新年も投下無しか…
488創る名無しに見る名無し:2013/01/01(火) 19:35:20.23 ID:OUF75K5g
来年も投下無しか…
489創る名無しに見る名無し:2013/01/01(火) 20:09:53.51 ID:I3z51FM5
おいやめろ
490創る名無しに見る名無し:2013/01/01(火) 20:53:10.53 ID:Zzi+wBI9
降臨された弥勒菩薩様がおっしゃいました


まだ投下は無いのですか....
491創る名無しに見る名無し:2013/01/02(水) 20:37:33.69 ID:bNNua//T
どうか十日までに投下をしてください
492創る名無しに見る名無し:2013/01/02(水) 23:13:32.64 ID:guZsYAPA
「てめぇでしろよ」と突っ込みそうになったが、そうか駄洒落か……
493石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/03(木) 15:09:20.93 ID:tyUdDB0h
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

暫く滞ってすみません。内容がちと正月には相応しくないので、様子を見ております。
近い内に投下します。
494創る名無しに見る名無し:2013/01/03(木) 16:15:29.71 ID:mWlabsGh
ペロッ、これは血生臭い…?
495創る名無しに見る名無し:2013/01/03(木) 16:48:27.97 ID:ENdABbZM
待ちかねたぞ武蔵!
496創る名無しに見る名無し:2013/01/03(木) 18:19:14.81 ID:HXg6wgYe
自衛隊がルイズに召喚されました
497創る名無しに見る名無し:2013/01/03(木) 20:47:36.08 ID:KavU3YBB
今年の正月は血に飢えておるぞ!
498創る名無しに見る名無し:2013/01/03(木) 21:29:10.93 ID:YY4H97rr
>>496
レッドサン/ゼロメイジというSSがあってだな…
499創る名無しに見る名無し:2013/01/03(木) 22:32:15.09 ID:g+wu+Fte
>>493
楽しみにしてます。
500創る名無しに見る名無し:2013/01/03(木) 23:30:43.56 ID:AP1H1ruF
ゼロメイジのハチャメチャ振りは凄かったね……後半になると意味不明で訳分からんかったし
501創る名無しに見る名無し:2013/01/04(金) 03:30:35.91 ID:ovCNqnC3
>>500
作者もわけ分からなくなったから改訂版書こうとしたんだろう。
502創る名無しに見る名無し:2013/01/04(金) 05:21:25.64 ID:x0wdaDAn
商業でもよくあること
503創る名無しに見る名無し:2013/01/04(金) 10:17:30.64 ID:zzuoZSfg
ラノベありならどこぞのゲーム世界に召喚されねぇかなぁ。

とは思ったが、単発銃で弾幕張ったり上級者は戦車レベルの装甲をもってたりするから生き残ることさえ不可能に近いか。
504創る名無しに見る名無し:2013/01/04(金) 10:44:38.12 ID:sOy2tnr1
ガープスマジックが全部使えるオリジナル世界…となると
もっと凄い事になるな

「一つ極め」が、いたら資源地帯が全く不要になる…。

◎…《燃料作成》《水を燃料》…※1、
《土を石》&《土作成》の消費エネルギー2倍で「土から金属、またはいきなり金属作成…w※2

※1…事前にサンプルが数滴あって術者がそれに理解したら(そのものズバリ《分析》って呪文有りw)ペナルティなしで可
※2…上に同じ、ただし希少金属、貴金属等はGMが可か不可か決める事。


…と、言ってもこの二つ未訳のグリモアからの呪文だけどね?w
505創る名無しに見る名無し:2013/01/04(金) 10:59:40.75 ID:il42meQC
二次はプラスにしろマイナスにしろ作者の原作へのスタンスがもろに出るからなぁ
海外旅行で大はしゃぎしている日本人を見てる様な気分になる
適当なオリ世界だと好きに蹂躙するのは好みなんだけど
506創る名無しに見る名無し:2013/01/04(金) 11:25:42.03 ID:zzuoZSfg
>>504

つーか普通科のキャラシ作るとしたらどんなスキル構成になるんだろうか。

未来過ぎたり骨董品銃だったりでゲームナイズしにくいんだよな。クトゥルフだと戦車まで網羅してるがまんま値を借りてこれないし。
507創る名無しに見る名無し:2013/01/04(金) 12:25:27.59 ID:5aUmAfNa
え、現代戦ルールなかったっけ?
508創る名無しに見る名無し:2013/01/04(金) 13:35:27.17 ID:x0wdaDAn
俺たちの世界にも水をワインに変えられる人がいたから大丈夫
509創る名無しに見る名無し:2013/01/04(金) 13:53:46.32 ID:EVq1k9DP
でもその人、公式チートキャラだからなあ
510創る名無しに見る名無し:2013/01/04(金) 16:21:48.25 ID:e+PZCZpH
立川にお住まいのパンチとロン毛がF世界に…
511石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/04(金) 17:44:38.33 ID:GmoiyCrf
こんばんは。
三が日も過ぎましたので、投下します。
512石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/04(金) 17:45:59.11 ID:GmoiyCrf
青森県むつ市中央一丁目 むつ警察署
2012年12月8日 13時23分

 遭遇時の状況について城守が報告を終えたときには、紙コップのコーヒーはすっかり冷め切ってしまっていた。窓の外には、出動命令に従いむつ市の要所を固める海上自衛隊大湊連合特別陸警隊員とむつ警察署警備課の警察官たちの、雪像のようになった姿が見える。
 「御苦労」の一言を残して退出していった刑事課長と入れ替わりに、同僚が部屋に入ってきた。
「よう、大変だったなぁ」
「全くだ。あんなこた初めてだ」
 城守は熱いコーヒーのおかわりを有り難く受け取ると、しみじみと言った。
 同僚は頼まれもしないのに、例の風変わりな『使節団』について話し始めた。
 『使節団』の中でまともに会話できる状態なのはリューリだけであったため、むつ警察署会議室で質問責めにあう羽目になっていた。
──曰く。
 彼等は船でこちらに来たらしい。向こうの世界で最も大きな大陸──アラム・マルノーヴに存在する諸国家・都市同盟である『南瞑同盟会議』の使節として。
 何でも、大陸西方に興り中原を制するまでになった『帝國』が、突然大挙して南下し、マルノーヴ大陸の南側で仲良くやっていた小国家群に侵略の手を延ばしてきたらしい。
 意表を突かれた国家群は、辛うじて帝國に対抗するための『南瞑同盟会議』を設置したものの、強大な帝國の前に存亡の危機に陥っている。すでにいくつもの都市が陥落している。
 打つ手が無くなった彼らは、救援を求めるため、ここ日本国青森県むつ市に現れたって訳だ。
「どうやって?」
 城守は至極真っ当な疑問を呈した。
「それがなぁ。あの子の言葉は何でか分かるんだが、言っていることがさっぱり分からんらしい。何でも古代の遺産だかなんだかで、ディバーフ・ピュラなんとかを呼び出して、そこをくぐったらこの世界だったとか何とか」
「さっぱりわかんね」
「だべ」
「まあ、あの連中が特定雲と関係があって、どうやら魔法が使えて、この世界の人間じゃなさそうなことは、確かだ」
 城守は、リューリの長く尖った耳を思い浮かべた。
「上は大騒ぎだよ。警備課は危険だから留置すべきだって言っているし、県警本部の刑事課はあの指輪に注目している。あれがどんな言葉でも訳してくれるってんなら、今まで捕まえた連中の尋問も楽になるって寸法だ。
 どこで話を聞いたのか、どっかの研究所が頭を突っ込みたがっているらしい」
「なんだ、そりゃ。──県は何か言ってきたか?」
「県庁からは『丁重に扱うように。まだ何もするな』とさ。ほら吹きの与太話の類だと思っているみたいだわ。ただ、万が一がおっかねえんでねえかな」
「本当に『外交使節』だったら、国際問題だもんなあ」
 要するに、現状は各組織がまだバラバラの方向を向いたまま、対応を決めかねている、といったところであった。
513石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/04(金) 17:47:53.64 ID:GmoiyCrf
 やれやれ、と思ったところで部屋のドアが開いた。通路の冷気が吹き込み、城守は思わず襟を引き寄せ首をすくめた。
「城守巡査、呼ばれてますよ」
「え、どこに?」
「会議室。何か向こうの子が御指名らしいです」
 彼を呼びに来た女性警官の探るような表情が気になったが、城守は呼ばれるがままに会議室へ向かった。
 寒々とした殺風景な廊下を進んでいくと、完全武装の警察官が二人、ドアの前で立ち番をしていた。バイザー付きのトカレフ対応型ヘルメットに防弾チョッキ。肩にはイタコの少女のキャラクターが描かれたワッペン。胸にはMP-5J機関けん銃を抱いている。
 城守は彼らに手帳を掲示し、申告すると会議室に入った。

 没個性な会議室だが、暖房は効いていた。部屋の両角に完全武装の警察官が二人。中央に置かれた机を挟んで、手前に副署長と生活安全課長、奥に例の『使節団長』が座っている。机の脇には総務課の女性警官が立っていた。
 見たところ質問責めは続いているらしい。他に『使節団員』の姿が見えないところをみると、他の連中はまだ回復していないようだ。
 それにしても──


「リルッカさんは見たところ大分若いようだけど? いくつ?」
「わたくしは、齡二十一になります。未だ若輩の身です」
「見えねえなあ。精々中学生位だわ。で、何でその若さで使節団の長になったの?」
「はい。本来この任に相応しい方々は、ことごとく物見として戦地に赴くか、他の国々との繋ぎに出払っています。残された者の中で、わたくしが樹冠長より命を受けることになったのです」
「にしてもなぁ……」

 補導された家出少女にしか見えね。
 城守は思った。副署長も、生活安全課長もどうやら同じような気分になっているようだ。もっとも、冬の下北で補導されるような時間帯にうろつく中学生など、城守は見たことが無かったが。
514石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/04(金) 17:48:53.46 ID:GmoiyCrf
「城守巡査参りました」
「おう、来たか」
「城守殿、今朝はお世話になりました」
 城守が申告すると、副署長とリューリが答えた。
「それで、私は何故呼ばれたのでしょうか?」
「リルッカさんの御希望だ。案内役はお前が良いんだと。随分と仲良くなったな」
 生活安全課長の声には、含む物があるように聞こえた。
「はぁ……」
「まあいい。リルッカさん、今日はこの位にしましょう。他の方もまだ回復していない。今日はゆっくりお風呂にでも浸かって──」
「お風呂? ああ、湯浴みですね。そういえば、この建物は暖炉も煙突も見えませんが……」
 キョロキョロするリューリ。朝も思ったのだが、どうも人一倍好奇心が強いようだ。
「今日はこの警察署の女性警官用の仮眠室で寝ていただこう。風呂などはこの九戸巡査がお世話します」
 生活安全課長は、傍らに立つ女性警官を示した。途端にリューリがビクッと肩を震わせ、大きな瞳をさらに見開いた。
「女性用……いや、それより湯浴みの世話をこちらの女性が?」
「はい。何かと勝手がちがうでしょうからな」
「ええッ!」
 城守は何をそんなに驚くのかと訝しんだ。リューリは明らかに動揺し「……この国はそういう接待を行う風習なのでしょうか……いや、しかしそんな……困る」などとブツブツつぶやいている。心なしか顔が赤い。
「どうかされましたか?」
 生活安全課長が怪訝そうに訊ねた。リューリは暫し黙り込むと、城守の方に向き直り、上目遣いで彼を見上げた。長い耳は垂れ下がっている。

「その……湯浴みの手助けは、城守殿にお願いしたいのですが」
515石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/04(金) 17:50:23.66 ID:GmoiyCrf
「え?」
「城守、貴様ァ!」
「えええええええ!?」
 城守の頭は真っ白になった。生活安全課長は、何を連想したのか、真っ赤になって怒っている。

「……いけませんか?」
 おずおずと申し出たリューリの言葉に、周囲の警察官たちは目を白黒させた。

「いや、しかし……本気ですか?」
「はい」
 はっきりと言われた副署長は「……異世界の風習? 夜伽とかそういう……いやしかしここは警察署……だが、粗相があっては……」などとブツブツつぶやいている。心なしか顔が青い。
 九戸巡査は「城守、最低……」と、汚物を見るような目で彼を睨みつけていた。
 城守は、周囲の冷たい視線を理不尽な思いで受け止めていた。この娘っこの意味が分からない。こちらを見上げるリューリの華奢な身体がふと目に付いた。細い手足に薄い身体。彼は背徳的なものを感じ、慌てて目を逸らした。

「ここは、警察署です。そのようなことは許可できません」
 生活安全課長が決然と言い放った。
「……駄目ですか?」
 リューリが悲しそうに言った。きっとそういう習いなのだろう。使節団へのもてなしの一種で。異世界ではそれが普通なのだ。だが、生活安全課長は日本国の警察官だった。
「駄目です。男女が同じ風呂に入るのは──」
「え?」
 その言葉にリューリの耳がぴょこんと跳ねた。そして言った。


「わたくしは、男ですが」


「えええええええ!?」
「男の子ォ!?」
「その見た目で!?」


 会議室内に警察官たちの驚愕の叫びが木霊した。




 翌日。回復した者を含め、改めて事情聴取が行われた。だが、荒唐無稽に思える話の数々に、日本側の参加者は引いた態度を崩さなかった。
 だが、東京から駆けつけた外務省職員の「そもそも、それが全て事実だとして、我が国が貴国を助ける理由がありますか?」という言葉に対し、リューリが示した『もの』が、事態を大きく動かすことになる。

 彼が示したのは、泥にまみれ、液晶画面は割れていたが、明らかに日本製のスマートフォンであった。
516石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/04(金) 17:51:45.05 ID:GmoiyCrf
 切り立った崖が渓谷の両側にそびえ立っている。大地を南北に割る深い谷の底には、枯れた河の跡を流用した貧弱な道が南へと延びていた。北の空は低く雲が垂れ込め、陰鬱な色を地に落としていた。
 辺りは草木も乏しく、剥き出しの岩肌と、立ち枯れた低木の残滓が、荒涼とした景色を見せていた。凡そ人が営むには適さない土地であった。
 この地は、マルノーヴ大陸南部沿岸諸国勢力圏の北端である。この地より北、マルノーヴ大陸中央部には『狂える神々の座』と呼ばれる地域がある。北方の『帝國』と南部沿岸諸国を分かつように東西に延びる峻険な山岳地帯が、太古より人々を拒み続けていた。
 その名の示すとおり、異常な土地であった。
 絶えず焔を吹き上げる活火山が、有毒ガスを滞留させ、あちこちに死の谷を形成している。山裾は乾燥し草木が絶えた砂漠が広がっている。
 そうかと思えば、昼なお暗い森林があり、その隣には、水面に瘴気を溢れさせた湿地帯が存在し、不快な蟲たちが我が物顔に飛び回っていた。
 まるで、でたらめに組んだパズルのようだった。

 土地の精霊力が完全に狂っているのだ。

 さらに、それぞれの土地には凶暴な魔獣や妖魔が多数生息している。それらは無謀にもこの地に挑んだ無数の調査団や、冒険家たちの命を刈り取り続けていた。
 

 南部沿岸諸国は、この地に利益を見いだすことを放棄した。無数の犠牲者を出した彼らは北への交易路を拓くことを断念し、海路に伸長することを選択したのだった。
 結果としてその判断は、南部沿岸諸国を大いに栄えさせることとなった。航海技術は目覚ましい発達を遂げ、陸路より遥かに効率のよい海上交易は、彼らに莫大な富をもたらした。
 交易船は遠く帝國西方諸侯領まで到達し、敵対しているはずの相手ですら、商人たちは抜け目なく取引相手としている。


 彼らにとっての脅威は、不定期に『狂える神々の座』から襲来する魔獣、妖魔であった。それらは度々人界に現れ、村や街を襲った。
 人々は、『狂える神々の座』との境界に、城塞を築くことでこれに対抗した。

 谷を見下ろす両側の崖に、『双頭の龍』と呼ばれる城塞が聳え立っている。南部沿岸諸国は、ここに兵を駐屯させ、襲来する妖魔たちを食い止めていた。左右一対の城塞は、経験豊富な守将に率いられ、人類世界の最前線として鉄壁を誇っていた。
 同時に、城塞は周辺に出没する魔獣討伐隊の出撃拠点としての役割も担っている。経験豊富な冒険者たちが、ここで装備を整え、周辺の掃討に出発するのだった。
517石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/04(金) 17:53:19.15 ID:GmoiyCrf
 その城塞が、燃えていた。


 城塞の周囲は荒々しい喊声と多数の兵が地を踏みしめる音で満ちていた。崖を利用して造られた城塞は完全に包囲され、蟻の這い出る隙間もない。
 周囲を埋めるのは、異形の兵たちであった。装備も種族も隊ごとにバラバラで、全く統一されていない。唯一の共通点は、いずれの隊も残虐非道な戦振りを示している、という一点であった。
 人喰鬼が、巨大なバリスタを城塞に向けて放つと、胸壁ごと打ち抜かれた守備兵が悲鳴をあげることすらできぬまま、バラバラになって落下した。
 周囲の空には、翼をもつ魔獣が我が物顔で飛び回り、運の悪い兵を空中に掴み上げていた。周囲から絶えず打ち込まれる矢には、糞が塗りつけてあるらしく、守備隊からの反撃はほとんど行われていなかった。
 守備兵の士気が著しく低下しているらしい。頑丈な石造りの防壁はあちこちに綻びが生じている。

 
 『双頭の龍』は、帝國南方征討領軍により、落城寸前に追い込まれていた。


「──それで、お二方は和平交渉に参られたということですか。少々遅きに失した感はありますが」
 多分に嘲笑を含んだ声が、地面に膝をついた二人──『双頭の龍』左軍長カトル・フォボルスと右軍長バーン・ディアモスにかけられた。犬面の剣兵が下品な声であざ笑い、地面に唾を吐く。
「……」
 南部沿岸諸国から派遣された守将である二人には、返す言葉もなかった。
 それが、事実であったからである。

 攻撃は完全な奇襲で始まった。熟練した指揮官である二人と、選抜された精兵をもってしても、持ちこたえることは不可能であった。
 なぜ、奴らはあの狂った土地を越えられたのだ!? いかに妖魔ばかりで編成された軍であっても、魔獣の縄張りを無事に通り抜けられるはずが無い。
 フォボルスは、悔しさの余り傷だらけの顔面を歪めた。がっしりとした体躯の彼は、疲労困憊した身を精神力だけで支えていた。

「我らの命を差し出し城を開く代わりに、兵たちの助命をお願い致す」
 ディアモスが苦渋に満ちた声で、嘆願した。彼は左腕に傷を負い、今も衣服には血がにじみ続けていた。
 奇襲を受けた城塞は、伝令すら出せず城に籠もるのが精一杯であった。城内には、兵の他、人足や下働きの女性、一部の兵の家族も籠城している。このままでは、その全てが命を失うだろう。
 二人はせめて非戦闘員だけでも救うべく、敵陣に膝を屈していた。寄せ手の攻撃は一時的に止んでいる。

「ですが、このまま攻め続ければ落城は時間の問題。我々が要求を受け入れる利が無ければ、ねぇ」 
 ねっとりとした口調は、攻撃側の将から発せられている。上品な発音だが、裏にある悪意を隠そうともしていなかった。それは、猫が捕らえた鼠をいたぶる様を連想させた。周囲では本営を固める帝國兵が、二人を口汚く罵っている。
 ディアモスが、決意を秘めた口調で答えた。
「利はある」
「ほう。……伺いましょうか」
「貴軍の損害を格段に減らすことが出来よう。もし、降伏が認められぬ時は、我ら最後の一兵になるまで戦い抜く所存である。貴軍の被害も相当なものになろう」
「……脅すおつもりで?」
 攻撃側の将──帝國南方征討領軍主将レナト・サヴェリューハがその美しい顔に爬虫類の笑みを貼り付けたまま、訊ねた。外見は二十代後半。金髪碧眼、白皙の美男子といってよい。
 しかし、細く尖った輪郭に配置されたつり上がった瞳と薄い唇が、その酷薄な内面を滲ませていた。
 細身の身体を黒の薄金鎧で包んでいる。彫金で飾られた鎧の表面は、うっすらと赤い光を放っているようだ。彼はその上に獣革のコートを羽織り、野卑な雰囲気を醸し出していた。
518石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/04(金) 17:54:00.88 ID:GmoiyCrf
「滅相もない。ただ、事実を述べたまで」

 恐れで満ちた内心を隠し、ディアモスは言った。戦況は絶望的であり、こちらの要求が通る可能性など無きに等しいことはわかっていた。目の前の男が手を一振りするだけで、全てが終わる。
 敗軍の将は、賭けに出ざるを得なかった。

「……余程の御覚悟ですねぇ」
 サヴェリューハが感心したように言った。
「守将お二方の御名前は聞き及んでおりますよ。『双頭の龍』を守護する勇猛なる指揮官。それだけではなく──」
 声に感嘆の響きが混ざったように聞こえた。
「互いを信ずること兄弟の如く。戦場においても阿吽の呼吸で数々の武勲を立て、遂には本当に兄弟となられたとか」
 こやつ、どこまで調べている。フォボルスとディアモスは驚きを隠せない。二人が互いの姉妹を妻としていることを、この男は知っていた。
 
 サヴェリューハが言った。
「私も武人の端くれ。お二方の覚悟に応えましょう」
「おお、では」
「しかし! ──全てを叶える訳にはいきません。対等の交渉ですら互いに妥協するもの。まして、我らが圧倒的な優位にあるのです」
「我が命なら喜んでくれてやる!」
「……」
 フォボルスは勢い込んで叫び、ディアモスは不吉な予感に沈黙した。

 サヴェリューハは薄い唇を開き、笑顔を見せた。フォボルスには口が真横に裂けたかのように見えた。
519石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/04(金) 17:54:40.17 ID:GmoiyCrf
「片方の城塞のみ助命しましょう」

 ディアモスがサヴェリューハを睨みつけた。サヴェリューハは楽しげな口調で続けた。
「助命する城をお選びください。お二方にお任せしましょう」
「馬鹿な! 選べるわけがなかろう!」
「おやおや。……ふむ、ではこうしましょう」
 抗議する二人に、サヴェリューハは言い放った。

「お二方で殺し合っていただき、勝った方の城を助けることにします」
「き、貴様ッ!」
「戦わねば、全て殺します。どちらかが手を抜いたら、全て殺します。お二方には死力を尽くして、醜く獣のように殺し合っていただきたい」

「……外道め」

「だって! どうやったって私たちが勝つんですよぉ! あなたたちの希望を叶える必要など無いんです! 本来なら全員死ぬんです! 無残に! 嬲り殺しです! 」
 サヴェリューハは嗤った。
「あなた方は半数が生き残り、私たちは楽しい見世物を見物する。互いに利があるでしょう? さあ、どうしました? 早く殺し合ってくださいよ」

 フォボルスとディアモスは、サヴェリューハにありったけの呪詛と殺気を込めた視線を向けた。彼らが呪術師であったなら、呪殺できたかもしれない。
 だが、彼らは武人で、全ての武器は取り上げられていた。二人は一瞬の沈黙の後、互いの顔を見つめた。数多の戦場で背中を預け合った、義兄弟の姿が瞳に映っている。
「さらばだ!」
「いつか、地獄で!」

 次の瞬間、死闘が始まった。拳が頬骨を砕き、鋭い蹴りが胃にめり込む。

「あははははは! そうです! 手を抜けば皆殺しです!」

 格闘は次第に技を失い、反対に獣の如き様相を呈した。唸り声をあげたフォボルスの指がディアモスの右目をえぐり出した。絶叫と共にディアモスが目に突き込まれた指を噛み千切る。血飛沫が辺りに散った。

「見なさい! 普段綺麗事を並べる連中も、命がかかれば野獣同然。何とも醜い有り様! あははははははは!」

 二人を取り囲んだ妖魔兵が興奮の叫びをあげる。肉を裂き骨を砕く音が鳴り響く。暫くして、不意に静かになった。

「終わったようですねぇ」

 血溜まりの中に、右目が潰れたディアモスが、荒い息を吐きながらうずくまっていた。戦袍は千切れ、手の爪は全て剥がれている。潰れた右目から流れ落ちる赤黒い血が、まるで涙のように見えた。
 彼の足下には、ぼろ切れのようになり果てたフォボルスの死骸が転がっていた。
520石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/04(金) 17:55:31.74 ID:GmoiyCrf
「……約束……を果たせ」
「ええ。生き残るのはディアモス殿の右城塞ですね。見事な戦いでした。我が軍の妖魔共にも劣らないほど残虐で容赦のない殺しでしたよ」
「……」
 息も絶え絶えのディアモスを前に、サヴェリューハは歌うように続けた。
「おめでとうございます。ディアモス殿の奮闘で、左城塞の人たちは全員が死にます。──そういえば、あなたの妹君もいましたね。申し訳ありませんが、配下には好きにさせるつもりです」
「外……道……め」
「あなたもね。妹君は散々嬲りものにされることでしょう。ふふふふ」
 ディアモスの口内で鈍い音がした。奥歯が砕けた音だ。
「右城塞……の者共を逃して……もらおう。儂はどう……しようが構わん」
「ええ、約束ですからね。私は約束は守りますよ──おや、どうしました?」
 いつの間にか帝國兵が一人、サヴェリューハの横に来ていた。兵が何かを耳打ちすると、サヴェリューハは思案顔になり空を見上げた。
 彼は心底困ったという顔を作り、ディアモスに語りかけた。
「大変困ったことになりました。我が軍の主力が魔獣であることは御存知ですか?」
「……」
「我が軍の窮状をお見せするのは大変お恥ずかしいのですが、手違いがありましてね」
 ディアモスは言いようのない感覚を覚えた。この男は──
「兵站責任者は厳しく罰する予定です。しかしながら当面の急場を凌ぐために、どうか御協力をお願いしたいのですよ」

「お、オオオォオッ!」

「餌が足りないのです。そこで、右城塞の皆様に──肉として御協力いただきます」
521石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/04(金) 18:59:47.95 ID:Bbvvb4ZI
 次の瞬間、驚くべき俊敏さでディアモスが飛びかかった。死にかけた人間の動きではなかった。
 だが、彼がサヴェリューハに届くことは無かった。左右から素早く進み出た兵が、瞬く間に彼を取り押さえてしまった。
 サヴェリューハは哄笑した。
「全ては、あなたの為したことです! あなたの無能が原因です。あなたのせいで、城も、部下たちも、義弟も、妹も、妻も、みな死ぬのです! あははははははは」
「殺してやる!」
「安心してください。指揮官の責務は果たさせてあげましょう。全てを見届けてもらった後で、殺してあげます」

 半狂乱のディアモスが連れ出される間、サヴェリューハは実に楽しげに笑い続けた。

「閣下、ご指示を」
 頃合いを見計らった副官が、サヴェリューハに訊ねた。
「ああ、楽しかった。よし、総攻撃──城を洗いなさい」
 彼は、全てを虐殺せよと命じた。些か辟易した気分を感じていた副官が言った。
「──宜しいのですか?」
「ここでは拠点としての施設が手に入ればよいのです。人間は必要ない。実際、魔獣の飢えを満たさねばいけない頃合いですしね」
「はッ」
 サヴェリューハは言葉を続けた。
「そうそう、50人ほどは生かしておきなさい。 嬲ってもよいが、その後解き放つのです」
 彼は傍らの騎兵指揮官に向き直った。
「補給が完了次第、飛行騎兵を出します。適当に周辺を荒らしなさい。有力な敵がいたならば、報告すること」
「御意」
「我らのことは解き放った人たちが語ってくれることでしょう。以後の補給は向こうから差し出していただけると思いますよ」

 総攻撃が再開され、殺戮の場と化した城塞を眺めながら、サヴェリューハは整った顔に笑顔を浮かべた。それは、見る者を不快にさせる汚泥のような笑みであった。


 守将を失ってから半日で『双頭の龍』は陥落した。雪崩れ込んだ兵と魔獣により、城内は屠殺場と化した。

 二日後、周辺の街や村に半死半生となった生き残りがたどり着いた頃、周辺に騎兵部隊や、飛行騎兵部隊が出没し始めた。

 さらに一週間が過ぎた。
 大混乱に陥った南部沿岸諸国を尻目に、複数の街や村、そして一部の城塞都市が雪崩を打って帝國軍に恭順の意を示し始めていた。
 彼らは、『双頭の龍』の運命を知り、それに連なることを恐れたのであった。


 奇襲侵攻から二週間後、周辺からの徴発により兵站を整えた南方征討領軍先遣兵団は、本格的な進撃を開始した。

 一方、南部沿岸諸国はなんら有効な手を打てぬまま、無為に時間と空間を失い続けることになる。
 辛うじて『南瞑同盟会議』が組織され、リューリ・リルッカが異世界に兵を乞うのは、このときから実に三カ月後のことであった。
522石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/04(金) 19:01:57.64 ID:Bbvvb4ZI
第一章は以上です。
連投規制に引っかかっておりました。

世界観など、様々なことを文中で説明するのは難しいですね。放っておくと冗長になりそうです。

御意見御質問御感想お待ちしております。
523創る名無しに見る名無し:2013/01/04(金) 19:26:16.78 ID:LzvOAG34
あけおめ投下乙。

この指揮官は何が目的なんだろうね。
設定は凄く練ってる感じだけど、本筋に関わらないなら抑え目の方がテンポがいいように思う。
524石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/04(金) 23:28:14.46 ID:tyaE7HvB
>>523
感想ありがとうございます。確かにテンポが大切ですね。気をつけて書いてみます。
525創る名無しに見る名無し:2013/01/04(金) 23:35:11.37 ID:EEJEq05Z

カタルシスを得るための外道なのかな?
次を楽しみに待ってます。
526創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 00:59:53.79 ID:ue3I/pjT
北斗のモヒカン然り、島戦争のローリダ然り、ああいう外道を徹底的にブチのめすのが最高の快楽。
なので期待してますよー。
527創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 02:14:09.38 ID:dIgspyjn
投下乙
侵攻軍指揮官は外道だが今のところ有能な侵略振りを発揮していますね
外見は西洋ぽい金髪碧眼ですが中身は中華ぽい残忍さですね
生き残りに初戦での一方的力の差を見せ付けてあとの進軍を楽にする戦略とって居るようですが
西方諸侯軍と異なるのに魔獣を使いこなせているのにちと疑問が
魔法使う側近(もしくは獣使い)がこれから出てくるか見守っています
528創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 07:01:42.57 ID:H5gFD2Rt
乙。
でも警官の銃はMP5じゃなくて、89か散弾銃にした方が良いと思った。
9mmじゃ、大型生物相手には分が悪いし。
それとも二線級戦力(一般警官)だから、玉突きでお下がりが配備って事かな?
529創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 07:07:40.71 ID:yc2gdeFD
乙です!

>>528
自衛隊ですら海自や空自には行き渡ってない89式をわざわざ調達するよりはMP5を選ぶんじゃないかな?
530創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 08:46:43.34 ID:H5gFD2Rt
普段から全力生産じゃないんだから、フル生産に切り替えたら済むよ。
531創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 09:15:25.95 ID:DOhHovOa
つーかMP-5は日本国内で生産してたっけか?完成品の輸入だったような?

まあ採用数が増えたんだろうからライセンス生産に切り替わっただけだわな。
532創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 09:17:05.44 ID:4W64Tr8T
投下乙です。設定の書き込みが濃厚ですね。地図とか用意してるのかなって思うくらい。
暴力描写も申し分ないし。

考えてる話があるんですけど、これに比べると相当小規模っていうかぬるい感じで、恥ずかしいな。
533創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 09:18:16.14 ID:SHhoaIDJ
>>523
>この指揮官は何が目的なんだろうね。
…まあ言ってみれば、こっちよりもおおらかな世界なんだろう。

>>526
邦人の確保は行われねばならないが…それ以外で帝国の連中をどうこうして、それが日本政府の得になるかな?
原住民に乗せられて、その挙句に矢面に立つなんてのはかなわんなぁ…。
534創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 09:46:48.98 ID:dIgspyjn
>>533
日本政府が動かずアメリカが異世界からの使節と接触したら最悪な気がするが...
535創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 11:26:24.36 ID:DOhHovOa
>>532

YOU投下しちゃいなよ。
恥ずかしけりゃ短編にしてしまえばいいのさ。
536石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/05(土) 12:25:43.34 ID:2PU2BcXG
>>528
すみません。私がMP-5を好きなもので。という以外にも、お巡りさん側のあれやこれやがあります。

>>532
地図は脳内にイメージはあるのですが、かっちり決めるまではなかなか。大体地球と似通ったものをイメージしています。一から作るとなると気象とか諸々の知識が……。
ぜひぜひ投下してください。読みたいです。

沢山の感想ありがとうございます。今回は敵の顔見せという回でした。
「……西方諸侯領軍がやられたか。だが奴らは四邦の中でも最弱!」
南方征討領軍の編成については追々〜
537創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 17:19:46.47 ID:SHhoaIDJ
>>534
邦人の確保についてはそりゃ動くべきでしょうが…"現地の連中の戦争にどこまで関わるか"とは別の話でしょう。
アメちゃんたちは…この後こっちから引っ張り込んでもいいかもしれませんね。どうせ早晩しゃしゃり出てくるでしょうから。
まあ、作者さんがどうするかにもよりますが…。
538創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 21:52:37.18 ID:SHhoaIDJ
あ、そういえば別の用件抱えてたっけか>アメちゃん。
それならそれでなおのこと、断られるの前提でも助けてくれるか聞きにいっていいかもなぁ。
539創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 23:31:34.45 ID:dIgspyjn
>>538
「行方不明者のアメリカ人」が何者かを日本側が把握して無いとマズイ場合がある
異世界人に拉致されたのか、こちら側から彼等を招きいれた本人の可能性も捨てられない
540創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 23:55:44.68 ID:SHhoaIDJ
そういえばそんなのいたっけね。>行方不明者のアメリカ人
たしかにそれはそのとおりだ。

…で、だ、最初の話に戻るけど、拉致された邦人がたんまりいることは確かであり、彼らの保護(あるいは消息の確認)において、
原住民との協力は不可避と言ってもよいが、それ以外でどこまで原住民の面倒を見ることになるだろうね?

本格的に介入した挙句、帝国を倒した挙句その後の占領統治までつき合わされてはかなわない。
ゲートの開設を妨害する方法だけ手に入れて足抜けしたいとこだ。
541創る名無しに見る名無し:2013/01/06(日) 03:27:18.86 ID:JJuF0pNC
聞きたいんだけど主人公が自衛官じゃなくてF世界に貿易のためにやってきた企業の社員みたいなのないかな?
時にはF世界にはない知識使って利益を出したり自衛隊の武力を背景に脅したりみたいなの
自衛官が騎士やオーク相手に奮闘するのもいいけどF世界の商人や商会相手に立ち回るみたいなのも見てみたくなったんだ
542創る名無しに見る名無し:2013/01/06(日) 06:02:36.53 ID:f5UmmWX9
最近のやつなら
榊一郎「アウトブレイク・カンパニー ?萌える侵略者?」

ちょっと古くていいなら
日昌 晶「覇壊の宴」
543創る名無しに見る名無し:2013/01/06(日) 10:55:25.57 ID:gfZTsvLr
そういや商業だったり創作だったりで第二次世界大戦やらF世界やらに日本がすっ飛ばされるのは見てきたけど、第一次世界大戦あたりに転移はないの?

理論含めて技術の祖は出てるからなかなか面白いんじゃねと妄想してみたり
544創る名無しに見る名無し:2013/01/06(日) 12:14:04.93 ID:Vzo6+UIy
無いんじゃね?
無関係で居られたし、二次よりも楽勝すぎるし。


獣医さんのお仕事が面白い
日本がF世界と関わったら、モンスターをああいう風に解剖して、弱点とか研究するんだろうなぁ。
545創る名無しに見る名無し:2013/01/06(日) 12:27:35.33 ID:GOQCVI2/
>>540
帝国を打倒して日本が占領統治までする必要があるかどうかは作者次第でしょ
人質奪還だけすみやかにできればそれに越したこと無いが
地理もわからぬ異邦でそんな電光石火の早業は望めない
当面できるのは獣魔を駆逐しつつ南冥連合と帝国の境界線まで押し戻す
それと並行して異世界の地図と各国の勢力図と外交関係把握
それには使節団の魔法技術による西方諸侯軍捕虜に対する尋問が欠かせない
(まぁこれは読者視点であって作中では現在のとこ西方諸侯軍の内部事情さえ知りえないし)
南冥連合に自衛隊派遣するのはよいとして
日本側から異世界側にゲート開く方法知って再現可能なら西方諸侯領地に開いて
そこから帝国中枢に進軍する方がスムーズに行く

なんせ帝国と南冥連合との間には自然障壁がてんこ盛りらしいからなw
546創る名無しに見る名無し:2013/01/06(日) 14:06:38.67 ID:SMwbq4gP
あまり深く考えないで自衛隊無双を楽しみたいです
547創る名無しに見る名無し:2013/01/06(日) 15:43:03.80 ID:NAF973g3
無双させるっていうか、まともに軍事行動させるにはやっぱり補給線、つまり日本との繋がりがないとどうにもならんよね。
石動さんの話のように。タイトル通りだと、どれだけ沢山召喚されても一月くらいで本来の戦いは出来なくなりそう
548創る名無しに見る名無し:2013/01/06(日) 15:50:52.65 ID:Rge2Ua75
原理は分らなくても、現物があれば複製できますとか
超チート設定でも持ち出さない限りはねえ・・・
549創る名無しに見る名無し:2013/01/06(日) 15:57:21.94 ID:f5UmmWX9
>>548
それをやったら敵が強化されて手がつけられなくなる。
一丁盗まれたが最後、数で押しつぶされる・・・
550創る名無しに見る名無し:2013/01/06(日) 16:06:05.24 ID:dnBI24y7
たとえば「戦国自衛隊」のように現代兵器は序盤か重要な場面のみにして
それ以外はもっぱら召喚先の勢力の力を借りるのはアリなのか。
551創る名無しに見る名無し:2013/01/06(日) 20:20:10.32 ID:3zD5L45h
長期にわたってそこにいるのなら、そうせざるを得ないでしょ。しかも使わなくても経年劣化するし。
少人数ならSYOUBAIとはいかなくても部分的NAISEIモノになってしまうね。
あとは過去の戦術に詳しいというのもアドバンテージになりうる。
552創る名無しに見る名無し:2013/01/06(日) 21:08:26.84 ID:G/oS+mJX
>>545
作者しだいってのはそうなんだけどね。
首まで突っ込んじゃうパターンが多いものだから、たまにはほかのも見たくなったりしてね。
553創る名無しに見る名無し:2013/01/06(日) 21:51:43.19 ID:kSX9mo/a
ぶっちゃけ「交差する世界」っぽい
転位した国同士とか転位した日本が主導の
平和的交流な交流(興隆)記…なのってない?
商業・同人とかで
554創る名無しに見る名無し:2013/01/06(日) 22:12:44.38 ID:G/oS+mJX
・拉致された邦人を救出するか、消息を確認しなければならない。
・自分のところの損害は抑えねばならない。
・原住民の歓心をかわねばならない。

…基本的に後方支援に徹し、ときどき限定された場所で盛大に戦ってさっさと引き上げてを繰り返すか…?
邦人の消息については、原住民(逮捕組含む)への聞き込みからはじめなければなるまいかね…。
555創る名無しに見る名無し:2013/01/06(日) 22:47:07.33 ID:Vzo6+UIy
新たな市場だ。
魔法とか条件がイーブンになったら、武器とか輸出しようぜ!
ガスも害獣駆除になら使えるし。
魔獣とか人間ちがうし
556創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 05:33:48.16 ID:WoCdHOO8
>>548>>549
それが有効か、あるいは脅威になるかの匙加減は
「どのくらいのスピードで複製できるか」とか「複製に材料は必要なのか」「材料は現物と同じものを揃える必要があるか」
とかの設定次第だと思う

一個中隊分の弾薬を職人手工業レベルの生産ペースで製造及び備蓄するとして
どのくらいの期間生産に時間と人員を費やせば、どのくらい戦闘を継続できる弾薬が確保できる?とか考えれば
その限界もおのずと見えてくるだろう
557創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 10:07:04.53 ID:dv+KNcJQ
『赴任先は異世界!?』
が、暫く更新停止か
惜しいなあ
558創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 10:24:14.78 ID:hLYliCMe
>>506
過去の同人サプリ(3版)で良いなら
     致傷力 抜撃 半致 最大射程 正確 重さ 連射 装弾数 必要体力 反動 使用弾薬
・38式小銃 5D-3   12 900  2700    8  2.5   2   5    11   −2 6.5o
・64式小銃 6D 12 1200 3000 10 5.2 4〜  20(1マグ)11 −2 7.62o
・89式   7D+3 12 1300 3900 11 3.1 10 30(1まぐ)10 −1 5.56o
・M82対物  11D 16 1700 7000 12 5.8 1 7(1マグ)12 −4 50口径

ロケラン類
・C.グスタフ6D×6 17 400 1000 12 13.0 1 1 11 -
・RPG-7 6D×2 15 500 1000 10 7 1 1 10 -


それと戦車なら「M1a1」?ならデータあったT72も有ったけど解読中

主砲(120o)6D×35 抜撃20 連射(3秒に1発)装弾数(リアルに準拠)・データはHE弾
車載機銃 7D 連8 弾数200
車体前面装甲 3600点(左右・上下・後ろ判らんかったすまん)、HP4000 移動力40
HPが半分切ったら要回収レベル

ところでクとるフだと、どんなものなの?戦車データ
559創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 10:43:25.50 ID:hLYliCMe
>>556
ガープスマジック(ルナルのぺローマ呪文だが…)に
そのものズバリ《復元》ってのが有るな、
「その物品の10分の1の破片が有れば可、ただし、失われてる分の材料物質必要、更に失われてる分、成功率にマイナス」
で、これのアッパーバージョン(別世界・別作品の同人だが)
《完全復元》、これは《復元》と違い、材料不要、時間も短時間(《復元》は半日単位)

弾薬増やしたい…って言うなら《物質(物品)転写》って言う超チートも有るぞ?w

↑説明…「目標と同じ物品を一つ作りだします、ただし「液体・気体・魔法の品物」は絶対出来ません
「個体の中に別の個体が入っている場合、上記の3品が入って無ければ、中身も同じ様に作られます。
もしもフロッピーや記憶媒体の中に何らかの情報が入ってたらその情報もちゃんと作られます。


…コイツが一人いたら弾薬に困らんなw
560創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 11:24:45.91 ID:t6Vmj1oH
>>559
>…コイツが一人いたら弾薬に困らんな
「魔法使用のコスト」はどれくらいなんだ
それによって一人じゃ生産おっつかないとかあるぞ
561創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 11:30:07.61 ID:t6Vmj1oH
あとガープスマジックって「無限に矢が出る矢筒」とか「無限に弾丸が出るマガジン」とかも
作る事が可能だった覚えがあるけど、「一個ずつしか供給されないので無限機関銃とか作れない(単発・セミしかできない)」とか
「作ったものは24時間で消えるから生産して備蓄しておく事が出来ない」とか
その矢筒やマガジンを作るのに必要な魔法の供給源の石だかを生産するのにかなりコスト支払う必要があるとか
制約がいろいろあった気がするぞ
562創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 11:53:30.78 ID:Zs3MsWKG
ガープスとやらに準拠するする保証はないけどね。
563創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 12:05:58.78 ID:Y8HG7ltX
機関銃のようにばら撒く兵器には不向きだけど
チャージに数秒程度のラグなら
ショットガンやグレネードorロケットランチャーだと垂涎ものだな
564創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 16:58:50.29 ID:hLYliCMe
>>560-563
おお…レスがこんなに…w

とりあえず「無限に矢が出る矢筒」(《豊饒の角》注…矢筒に魔化)はあるけど
「無限に弾丸が出るマガジン」は無かった筈だぞ?未訳ガープスグリモアのは知らんけど…

「魔法使用のコスト」だけど、とりあえず呪文データ、説明は上に書いてあるんで数値的に

《物質(物品)転写》 通常(至難)
■持続:永久(つまり使うまで有り続ける)
●消費:5(1m3の「転写元の空間」に収まる物基準、量が2倍3倍と増える事に5追加)
その物品が1m3より小さければGMは常識に合わせて疲労を減少して良し
◆準備:1分 ★前提:魔法の素質3+《物体作成》《変形》

疲労消費の5点+aを、多い…と取るか少ない…と取るかは人それぞれだな、
《体力回復》を技能20にしてれば2分で疲労1点回復するし…

弾薬箱等って何平方mあんの?
565創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 18:59:01.04 ID:hLYliCMe
いやいや、高度な魔法なんて不要です。火力は現代兵器で代用できるし…

ビニールで包んだ火薬を地面に埋めるなり隠して遠距離から発火の魔法で爆発させる、とか。
アンブッシュの際に《発音》《発声》の呪文で気を引いて
《静寂》掛けた銃で隠れつつ射撃(マズルフラッシュでバレルか?w)で敵の斥候を捕獲とか。

他にも、《土変化》《土作成》《土を石》《逆さ石棘柱》で作った即席の塹壕や馬防柵。

《安眠》で自営隊員さんの疲労を取ると共に《警報》の呪文で警戒態勢強化、

ジャングルの行軍なら《動物使役》、夜営の際に《発火》、各寝床に《避難所》
濡れた装備等も《乾燥》でスッキリ
《水探査》《水浄化》や《食料探査》《保存食》の呪文も大活躍。
《ごちそう》《調理》の呪文で味気ないレーションも美味でストレス軽減。
…そもそも《水作成》が使えれば《水探査》《水浄化》は意味無いし
《食料探査》《保存食》《ごちそう》も、《完全食》に負けるかw

以上、GURPS好きのTRPGプレイヤーの主張でしたw
「日常生活レベルの魔法」も、使い方次第で十分戦争に使えます。むしろ大活躍。
ええ、GURPSやってるとしみじみ実感します。
566創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 19:04:11.50 ID:fJRkzxOw
魔法でしかできないことってどんなものがあるんかな
567創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 19:08:54.55 ID:2mmZky4m
型月の「魔法」が参考になるんじゃね
あれって「現代科学で再現不可能なこと」だった気がする
568創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 21:48:09.55 ID:dQeIk0Eu
平行世界に移動したり英霊を召喚したり
569創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 22:34:07.45 ID:tZK3l/jO
怪我の治療は治癒魔法の方が優れてるってイメージがある
手をかざす⇒傷口がみるみるふさがるって感じで
570創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 22:42:44.00 ID:Z9a/Ponw
>>543
亀レスだが
帝国戦記は近いんじゃないか?
571創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 23:36:00.19 ID:DwY/o3JQ
>>566

バリアとか、人を操ったりとか?
572創る名無しに見る名無し:2013/01/08(火) 00:38:39.43 ID:dRwfULHp
>>571
F世界の高位魔術師縛りがないときついな>中級でほいほい使われるとバランス崩壊
そもそも味方で使えるのは敵も使えるのが当然な気がするし

バリアは我々の世界で「電磁障壁」と考えると未来技術の範疇になりそうだし
テンプレに抵触しそう
風の魔法による「矢避け」程度ならありかもしれんが
銃弾をはじく防御力となるとファンタジーより対宇宙人戦闘にw
573創る名無しに見る名無し:2013/01/08(火) 01:03:18.72 ID:B4wYGIou
魔法による複製は可能ですが、術者が依頼する神々から相応の「代償」を求められます
要求はもっぱら新鮮な生贄なので、いきおい敵性勢力の捕虜をあてることとなり...

荒みそうだな、F世界戦国自衛隊
574創る名無しに見る名無し:2013/01/08(火) 11:17:35.06 ID:NYTPgMJD
>>558

現代ルール存在してたのか、調べずに知らないとかにわかですまんね。

仕舞い込んだみたいで見つからないんだが、確かインスマスからの脱出というサプリに海兵隊装備と参考値で野戦砲の類いが載ってたはず。なぜかミズーリ(アイオワ?)の主砲もあったような。セガールごっこしろという海神からの電波かね?
575創る名無しに見る名無し:2013/01/08(火) 11:52:43.15 ID:fETik0ml
>>570
まあ、あのどこか間違ってる感を無視できる人には問題ないだろうが…灰汁の強いの出してきたなぁ。
576創る名無しに見る名無し:2013/01/08(火) 23:34:27.46 ID:W6AoaveV
>>573
目の前の敵兵をそのまま生贄にする方式で無限サイクルを実現すればおk
577創る名無しに見る名無し:2013/01/09(水) 01:25:18.25 ID:PvyNnFi6
モンテスマはF世界の住人だったのかー
578創る名無しに見る名無し:2013/01/09(水) 05:18:34.46 ID:eAF/KIYn
召喚された世界がシド星か。胸が熱くなるな
579創る名無しに見る名無し:2013/01/09(水) 20:15:58.92 ID:UgLNBd3l
>>578
お菓子の小屋or古代遺跡から未来技術を取得しました!

F世界進出競争はとんでもないことになりそうだな
580創る名無しに見る名無し:2013/01/09(水) 22:55:34.30 ID:Hkq2f0vj
宇宙に出発する景気祝いに核で世界中をお掃除するのも楽しみだね(ゲス顔)
581創る名無しに見る名無し:2013/01/10(木) 23:30:00.03 ID:+rlWUhS3
《固有結界》(至難)特殊

術者が自分の思い描く通りの絶対空間(結界)を作り出します。
固有結界内では、プレイヤーが望み、GMが許す限りのことが可能になります。

例…
・「《固有結界》を展開…、結界内で『エネルギーを全く消費せず、
  即座に、超高エネルギーの魔化を即座に完成…』」…
・「敵を《固有結界》内に誘い込み、自身の能力を数倍化&敵の能力を
半分以下に下げたり…」
・その他、etc.…

■持続:10秒・維持も同じ(但し、『エネルギーの目処』が有ればですが…)
●消費:500 ◆準備:30秒 ★前提:魔法の素質3+《完全障壁》+
《物体作成》+《大祈願》+《大命(物理法則への解除命令)》
▲魔化:基本的に不可
582創る名無しに見る名無し:2013/01/10(木) 23:42:36.88 ID:+rlWUhS3
 《文珠》(至難)特殊

ぶっちゃけ某GSの横島のあれと一緒ですw(オイ
この魔法では、「直径2cm程の文珠」を作り出します。
「原作と同じ様な制限等」はありません。
文珠は予め作っておいて、ストックする事が出来ます。
ストック可能数は「術者の体力×1.5」個です。
それでは、いくつか良い例とダメな例を挙げておきましょう。

・『十三』

「体力」or「エネルギー」or「マナ」or「etc…」を13点分込めた文珠です。
しかし、これ単体では何の効果も意味も有りません。投げつけても「只の小石を打つけた」程度で、
13点分のダメージになる訳ではありません(苦笑)。
※…限定的に「充電しないパワーストーン」的な使用も可能です。
使用する事に数が減って行き、ゼロに為るとその文珠は消滅します。
583創る名無しに見る名無し:2013/01/10(木) 23:48:17.00 ID:+rlWUhS3
…ここからは使用禁止にするべき文珠の例です!
(ゲームバランスを壊したくないなら、これ以外にも制限を設けるべきです!)

・『時・間・跳・躍・百五十六・年・四・月・七・日・五・時・六・分』(文珠14個同時使用)
指定された時間軸へタイムスリップします。
場所は「過去」の「文珠を使用した現在の場所」と「同じ場所」です。
「石の中にいる!」に為らない様に注意しましょうw。

・『絶・対・蘇・生』(文珠4つ同時使用)
100%の確率で死者が蘇ります。

・『千・里・四・方・大・爆・発』(文珠7つ同時使用)
文字通り千里四方の範囲を大爆発で殲滅しますw
『大』を『核』にしてしまうと…
584石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/10(木) 23:59:22.77 ID:5t26VXAG
こんばんは。
ちょっと短いですが、背景説明等がしばらく多いと思われますので、忘れられないうちに投下します。
テンポ……
585石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/11(金) 00:00:48.08 ID:TjgHR5bQ
第二章 「渡海」

東京都千代田区永田町 首相官邸 国家安全保障会議
2012年 12月10日 10時27分

「以上で報告を終わります」
 そう言って、外務省国際情報統括官はマウスをクリックし、パワーポイント資料を閉じた。出席者の多くがため息をついた。そこには、安堵、懸念、警戒。様々な感情が込められていた。
 統括官の報告は、中国の情勢であった。21世紀に入ってからも、その巨体を軋ませつつ膨張を続けてきたかの国は、いま、その総身から血を噴き出し、のたうっていた。
 端的に言えば、各地で暴動が発生していたのだった。既に内乱と言ってよい地方も存在する。例えは、チベット軍区ではラサを中心に、チベット仏教僧の焼身自殺とチベット族による抗議行動が多発、武装警官隊と衝突を繰り返していた。
 新彊ウイグル自治区はさらに酷く、東トルキスタンイスラム運動の活動が活発化し、テロが激しさを増していた。
 いずれも宗教的情熱に裏打ちされた行動が存在する、と、レポートには記されている。共産党による硬軟織り交ぜた支配により、やや沈静化しつつあった情勢は、元旦のその日から、一転して火に油を注がれたような有り様に変わっていた。
 中国共産党は、現地情勢の突然の豹変に頭を抱え、次に他地方への広がりを怖れた。彼らは、ここで対応にしくじれば火の手が全土に広がることを理解していた。
 
 彼らの選択は当初放水と警棒だった。それは、すぐに鉛弾と履帯に変わった。

「中国は、東シナ海で新たな行動に出ることは無いと考えて良いか」
 国交相が言った。海上保安庁の巡視船隊は、今このときも尖閣諸島近海に張り付いている。国土交通省としても、中国の圧力が弱まるのは願ってもない。
「人民解放軍に、そんな余裕はないとうちの連中も言っています。ただし、こちらから仕掛けた場合は、あちらに余裕の無いことが災いするかもしれませんな」
 防衛相が後を受けて、つぶやく。
 
「尖閣は現状維持だ。優先は別にある」

 首相が、はっきりとした意志を込めて言い放った。安全保障政策に長けていることを売りに政権を奪取し、維持してきた首相だが、就任以来の激務により頬はこけ、疲労の色は隠せない。
 しかし、その瞳には断固たる決意が宿っていた。いや、以前にも増して、その光は強く輝いているのではないか。内閣情報分析官の祝(はふり)重孝は、報告の準備を進めながら思った。
 自分の得意分野で戦っている人間は、キツくても気力は充実しているからな。
 
586石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/11(金) 00:01:39.28 ID:TjgHR5bQ
「一昨日、青森県むつ市付近に発生した大規模特定雲は本日8時に消滅しました。しかし、大湊湾上に陽炎のような現象が観測されています。現在、海上保安庁が海域を封鎖しています」
「陽炎?何だいそりゃ?」
「報告によれば、幅100メートル、高さ50メートルに渡って、空気の揺らぎのような現象が発生しているようです。厚みは数メートルといったところで、一部発光を伴います。例えるならオーロラが海面付近に現れているような景色だそうです」
 祝が手元の資料を読み上げた。現場では気象庁職員を始めとする専門家チームが、様々な機材を持ち込み、調査を開始している。
「一方、特定雲の発生と併せて出現した『南瞑同盟会議使節団』を名乗る集団ですが、現在むつ市警察署で外務省と警察庁による聴取が続いています。お手持ちの資料をご覧ください」
「どこの、与太者かね。また、詐欺師の類では無いのかね?」
 党の重鎮を自認する総務大臣が、不機嫌な声で訊ねた。
 無理もない。
 異世界からの使者、神の使い、原理を解明したと売り込んでくる研究者、役に立たない防災用品を売りつける業者などは、東京湾を埋め立てられる程、巷に溢れていた。
 テレビも、ここぞとばかりに煽り立てている。総務相の不機嫌さはその辺りにもあるようだった。
「結論から申し上げますと、彼らが『本物』である可能性は高いと考えます。まず第一にその形質上の差異。さらに、証言内容に矛盾点が無く、また通常知り得ない情報を保有していたこと」
 祝の発言に、参加者の視線が資料に落ちる。写真には尖った耳を持つ少年が写っていた。その下には、壊れたスマートフォンの写真。調査の結果、持ち主は綾部市で行方不明となった女子高校生であった。
「そして、彼が示した『魔法』が、現時点で科学的な説明がつかないことです」
「魔法、か」
 すっかり薄くなった髪を丁寧に撫でつけた警察庁次長が忌々しげに言い捨てた。警察は昨年来、その魔法により多くの殉職者を出しているのだ。
「彼らの使う言語は、昨年の事案で逮捕した者とほぼ同一です。ですが、意志疎通が出来ている。これは『通詞の指輪』の力であると彼らは言っています。また、こちらの映像をご覧ください」
 プロジェクターに、動画が映し出された。会議室の中央に薄緑色の長衣を纏った少年が立っている。彼は、カメラに向けてキラキラとした瞳を向け、何事かを話していた。カメラが気になるらしい。
 彼は促されると、右掌を腰の横で上に向け、目を閉じた。小さな声で何かを唱える。
 掌の上に、青白く光る火の玉が出現した。

 参加者が唸った。誰かが叫ぶ。
「プラズマだ!」
「彼はこの火を使役しているそうです。実際、これがプラズマだとして、このような芸当が可能な技術は、我が国に存在しません」
 映像の中では、火の玉が少年の示すとおりに部屋の中をゆらゆらと飛び回っていた。

「では、彼らを『異世界人』だと仮定して、我が国がどう扱うべきかという話になるのだが……彼らのもたらした情報と要求は──」

 首相の言葉に促され、祝は聴取により知り得た情報を報告した。マルノーヴ大陸の過半を制する『帝國』と、その侵略を受ける『南瞑同盟会議』について。『帝國』領内に連行された捕虜の噂。異界への扉を開く『古代魔法王国』の遺跡について。

「ちょっと待て。では『南瞑同盟会議使節団』と名乗る連中は、『帝國』とやらと同じ手段で地球に来たというのか?」
 国家公安委員長が神経質そうな声色を響かせた。彼のこめかみには血管が浮いていた。
「彼らの話では。また、特定雲の発生状況等も、過去の事例と相関が取れます。同様の遺跡は帝國領内に多数存在するという話です」
「では、奴らが去年の騒乱の一味でない証拠はどこにある? あの携帯電話も奴らが拉致した国民の所有物かもしれん。何も信用出来んぞ。即刻拘束すべきだ」
 そう考えるよな。俺があなたの立場なら、同じ主張をするよ。祝は内心で同意した。何名かが国家公安委員長の発言に頷いていた。
「現状、情報源は彼らのみです。また、彼らは『南瞑同盟会議』への軍事的な支援を要請しています。見返りは、拉致された国民の救出への協力です。彼らは自前の情報網を活用し、拉致被害者の消息を追跡できるとしています」
587石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/11(金) 00:02:41.15 ID:TjgHR5bQ
「情報が足りねぇなあ。情報源があの連中だけってのが気にいらねぇよ」
 財務相が言った。仕立ての良い三つ揃えをスマートに着こなし、腕を胸の前で組んでいた。
「現在、外務省の担当者が『通詞の指輪』を借用できないか交渉中です。捕虜の尋問や辞書の作成に絶大な効果を期待できます」
 祝の言葉は、最も有効な手段を避けていた。それは、内閣情報分析官の職責を超えた所にあるからであった。

 首相は机の上で組んだ手をじっと見つめていたが、何かを決意した様子で顔を上げた。参加者を見渡す。

「少なくとも、彼らが異世界人であることに間違いは無いだろう。私は拉致被害者を取り戻す為に、行動を起こしたい」
 首相は、まず国交相と警察庁次長を見た。
「下北半島を封鎖しよう。警察はむつ市に繋がる道路を封鎖、市民には避難勧告を出す。陸奥湾への外国船舶の進入も禁止する」
「では、青森港を不開港とし、海保で平舘海峡を封鎖します」
「よろしく頼む。下北半島及び陸奥湾内は特定雲の発生に伴い、立入制限区域とする」
 首相は次に外務相に視線を向けた。
「『南瞑同盟会議』及び『帝國』が主権国家であるかどうかは、不明だ。だが、交渉に備え、必要な人員を手配してほしい。また、本件は公開しないが、米国政府には筋を通す必要がある。準備を頼む」
「分かりました」
 次に、総務相に向き直る。
「党内と野党への根回しが必要になるでしょう。信頼できる人に渡りをつけていただけますか」
 総務相は、恰幅の良い身体を震わせ、頷いた。首相は最後に全員を見渡した。

「彼らを信用はしない。だが、門前払いもしない。まずは、情報だ。各省庁は、調査団の派遣に備え所要の準備を為すこと。海保と自衛隊は部隊の選抜を開始してくれ」

 首相はさらなる情報の収集と、その先にある異世界へのコミットを決断した。祝は、その意志決定の早さに舌を巻いた。過去の政府に比べて、果断と言って良かった。
 考えてみたら、この政府は南スーダン撤退作戦、北近畿騒乱に隠岐占拠事件等、安全保障に関して言えば、戦後最も経験値を積んだ政府なんだよな。
 祝は早速官僚に指示を出し始めた大臣たちを眺めながら呟いた。
「さて、忙しくなりそうだ」

 日本政府は、下北半島を近川〜冷水峠付近──丁度まさかりの柄の部分で封鎖した。また、青森港を不開港としたことで外国船舶は陸奥湾への進入が不可能となった。住民には避難勧告が出され、むつ市は警察と自衛隊が防備を固めた。
 対外的には、北近畿騒乱と同様の事象に備えた措置とされた。
 首相の命を受け、政府の各機関は全力で動き出した。目的を与えられた官僚組織は、猛烈な勢いで準備を整えていった。


 祝は正しかった。彼はそれから約一年の間、家に帰ることは無かった。
588石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/11(金) 00:04:19.72 ID:TjgHR5bQ
以上です。なかなか、進みませんね。
次もなるべく早く投下します。

御意見御質問御感想お待ちしております。可能な限りお答えする所存です。
589石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/11(金) 00:07:53.20 ID:EtcPMDYP
すみません。大きなミスをしていました。時系列間違えた。

今日の投下は忘れてください。とほほ、慌てるとよいこと無いな。
590創る名無しに見る名無し:2013/01/11(金) 01:51:04.42 ID:yFIrMCF8
残念です。次の投下を期待しております。
591創る名無しに見る名無し:2013/01/11(金) 01:54:43.81 ID:RIeQOA6B
がんがれ(´・ω・`)
592創る名無しに見る名無し:2013/01/11(金) 05:40:37.94 ID:I/MbLlvg
分類と抽出を簡単にする、録画も録音もあるんだし。
現代の言語学で、半年も有って翻訳出来てないって、おかしくね?
ピダハン語みたいに特殊なの?
593がろうでん:2013/01/11(金) 11:26:06.08 ID:VU71dGV1
>>588,589

はやく異世界で帝国蹂躙戦を楽しみにしています。

「ゲート 自衛隊」みたいに”のほほん”タイプの交渉ではなく、”新たなる帝国”の
蹂躙のように。
594創る名無しに見る名無し:2013/01/11(金) 12:23:45.93 ID:oduMxONS
>>581-582
固有結界は別として文殊はプレイヤースキル次第では
文字どうり「何でも有り」…になっちまうな…

ところで文殊の呪文数値データは?肝心なのが無いと困るぞ?w
595石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/11(金) 14:00:42.46 ID:d+wX4s88
>>592
鋭い突っ込みありがとうございます。
翻訳については、ある程度は進んでいるのですが、概して教育程度が高い士官は非協力的であり、逆に身分の低い者からはあまりよい情報がとれない。
そのため遅れているということで。今後も疑問点の突っ込み、よろしくお願いします。

>>593
ご期待くださり、光栄です。
日本国自衛隊としてどう行動するかを想定して話を進めますので、ご期待に添えるかは分かりませんが、面白い物語になるようがんばります。
 

昨日のミスについては、セプクしたあと、話を追加して投下します。アバー
596創る名無しに見る名無し:2013/01/11(金) 17:40:10.84 ID:BRkLv6ls
半年かどうかは置いといて、言語の翻訳は手間かかると思うぞ。

仮に日本の有する言語情報に引っ掛かりの無い未知の言語だったとしたら、単語から意味を拾ってかつ体型立てなきゃならん。
さらに非協力的だったとしたならば、単語の意味を探ることさえ無理に近い。数的解釈から推測するのも厳しいんじゃないかな。
597創る名無しに見る名無し:2013/01/11(金) 20:07:02.09 ID:X/HDkN2H
異世界を蹂躙するんなら自衛隊じゃなく他国の軍勢で書いたほうがしっくり来るような気がするんだが。国外派遣された自衛隊が
派遣先で大暴れしたなんて話聞いた事ないし
598創る名無しに見る名無し:2013/01/12(土) 02:47:26.65 ID:7+us3YMD
自衛隊で蹂躙なんて短期的になら可能だろう長期的には無理だろうな
敵地に進めば進むほど補給が難しくなるし
ああ、物語氏のみたいなのは除くね
599創る名無しに見る名無し:2013/01/12(土) 03:40:46.32 ID:Eez7AzwD
敵地に進めば補給がきついと言っても、島戦争みたいにパーフェクトゲームの圧勝なのに、もう無理みたいなのも「はぁ!?」って感じだけど
600創る名無しに見る名無し:2013/01/12(土) 05:03:04.44 ID:7+us3YMD
>>599
それには同意するわ。俺もあのラストの展開、不完全燃焼だし。
でも、島戦争はなんであそこで進撃を停止したんだっけ?
政治的な理由だっけ、軍事的な理由だっけ
601創る名無しに見る名無し:2013/01/12(土) 11:43:04.53 ID:LxERYh9L
補給がどうのといっていた気がする。
602創る名無しに見る名無し:2013/01/12(土) 13:54:22.26 ID:gk+lRooD
単純に物資不足じゃねーの。戦争したわけでもないから平時予算内の活動だろ。
あとあくまでもPKF任務だったから、活動範囲が限られていたと思ったが。
603創る名無しに見る名無し:2013/01/12(土) 15:50:10.36 ID:rizDX8Ht
まあ防衛軍だしなあ
604創る名無しに見る名無し:2013/01/12(土) 20:29:16.27 ID:QYEdZ59F
民間のボーイング747買い取って無理やり爆撃機にって妄想したことある
F世界なら装甲とかないから、重迫撃砲の弾を乗降口からばら蒔けばww
貨物型なら与圧しなくても大丈夫?
605創る名無しに見る名無し:2013/01/12(土) 20:38:25.89 ID:hbCikOqT
電子妨害の類が無いから爆薬でいっぱいにして遠隔操作式の巡航ミサイルにしてしまうのも・・・
606創る名無しに見る名無し:2013/01/12(土) 21:25:49.14 ID:gk+lRooD
>>604
むしろ機体に問題が発生するのは与圧のせい。風船を考えればわかるだろ?
針をさすと破裂するのは膨らましているためで、膨らましてていなければ穴が開くだけ。
乗降口からの投下は風圧のせいで困難だと思うよ。
607創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 00:17:26.85 ID:ITvnYA50
>>606
気圧差じゃね?
608創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 07:08:14.26 ID:saF23dql
>>604
青き波濤の4巻みたいな?
改造が面倒そうなのが大きな問題だね。
609創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 07:15:01.91 ID:saF23dql
>>587
読者は>>516近辺の投稿分で、使節団について、まあ取引の余地くらいはありそうだと思ったりはするが、
作中のキャラは向こうのことはわからないだろうから、いきおい疑い深くもなるか。

何せ交通手段が(少なくとも日本側からの見た目は)同じだからなぁ…。
610創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 10:03:01.79 ID:s5uMFqfd
>>604
輸送機からの爆発物大量投下はどうか?
哨戒機は対艦ミサイルを吊り下げることができるから、そのハードポイントを利用するのは?
611創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 13:24:57.85 ID:IQL+PYdW
>>610
哨戒機は普通に対潜爆弾用のハードポイントあるから問題ないと思う
輸送機の場合は物資の空中散布と同じ扱いになるから、結構低空での飛行が必要かも
612創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 14:40:56.84 ID:3jO5hbfn
輸送機には爆弾を投下する為の装置は何にも装備してないだろうから、そこら辺はどうするんだろう?
突貫で照準機みたいなのを取り付けるのか、目測と勘で爆弾を投下するのか?
613創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 15:10:33.24 ID:d+MK3GXZ
照準の必要がない爆弾を扱う
614創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 16:12:49.85 ID:6H5m0vAS
打ち上げロケットを軍事用に使えないかな
615創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 17:50:45.06 ID:saF23dql
>>614
どういう意味だろう?

弾道弾というなら、肝心の弾頭がないわけだが。
616名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM :2013/01/13(日) 19:01:58.05 ID:1CLurz+M
物資投下用貨物パレットにありったけの爆発物と時限信管を積んで、戦略輸送機の腹から大量投下

想像したら動悸が止まらん
これが恋か
617創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 20:04:37.01 ID:q67PV9R6
大型機に核廃棄物詰め込んで自動操縦で敵の中枢に
中古のジャンボジェットなら5〜60tぐらい詰めるよな
618創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 20:06:12.32 ID:Y9V2JQDP
>>615
生物兵器詰め込んでぶち込めばよくね?(サンプルは持ってるだろうし)
非致死性でも中世レベルの医術じゃ対応できずに農業生産が壊滅する。
619創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 21:17:30.74 ID:Yty0U50O
巡り巡って全部日本にブーメランになるんじゃないか?
620創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 21:27:46.01 ID:QdxxLjHr
F世界相手なら塩や海水を散布したほうが地味に効果がありそうだが。
621創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 22:34:58.68 ID:Y9V2JQDP
>>619
生物兵器の味噌は自分はワクチン持ってくる事
ソ連製だとなかったりするが・・・
622創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 22:47:27.16 ID:QdxxLjHr
生物兵器はデメリットが多すぎるね。ライフサイクルが短いために突然変異が生まれやすいとか。
あとは大抵潜伏期間があるし、なにがキャリアになるかわからない。
使用するなら事実上全国民分のワクチンを用意し、厳密な防疫体制を引かないと怖くて使えないな。
まあ書いたとおり、ワクチンすら効かない場合もあるんだけど。
623創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 22:48:01.64 ID:a7CFK/bg
枯葉剤でも充分な気がする
624創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 23:30:06.62 ID:MAJl9SxL
生物兵器なら破傷風とか風疹、インフルエンザで十分じゃね?

抗体がなかったら致命的になるし
どんどん感染していきますし。

破傷風や風疹なら現地入りした部隊が
うっかりキャリアだったとか言い訳もたつし

天然痘はやりすぎか…
625創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 23:38:19.37 ID:adCtrntC
生物兵器は本気でやめい。
突然変異が起きたら怖すぎる。
魔力で云々とかでゾンビ化ウィルスにでもなったらどうするつもりなんだ?

おとなしく核兵器か化学兵器で我慢しよう。
626創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 23:51:11.69 ID:Y9V2JQDP
核や化学兵器が魔力が云々で地球破壊爆弾に・・・とか言い出したらきりが無い。

生物兵器は簡単に変異すると困るから普通そんな変異性の病原菌は使わないよ
627創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 23:59:45.72 ID:LFcZrRTw
>>625
化学兵器に対抗してアンデット送り込まれたらまずいんじゃね?>呼吸不要
628創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 00:29:19.30 ID:rm5yw7kN
>>596
「身分の低い者から良い情報取れない」と作者が言ってるなら仕方ないけど
読み書きは出来なくても「話し言葉」を記録できるなら体系づくりは困難でないはず
「水・飲み物」「空腹」「食べ物」とかは早々に把握できるし
単語がわかれば文法も類推できる
あとは士官と兵隊の上下関係もファイルにして記録していれば
兵からF世界の言語単語を、士官からは組織の構成要素を引き出せる
現代軍隊なら出してよい情報と黙秘する情報は叩き込まれるが
WWIIの日本軍はその教育なされていない(「捕虜になるくらいなら死ね」)
西方諸侯軍の捕虜がどのような教育受けているかはそう難しくないだろ
少なくとも「身分の低い者」と会話が成り立つ程度の意思疎通できるようだし

日本側が南冥連合からの使者という僥倖をうまく活かせるかが問題
「通訳の指輪」を無理やり奪うような馬鹿な事考えてたら拉致被害者奪還はほぼ絶望
629創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 00:29:21.56 ID:IEK3XjuV
>>626
むしろ兵器級の病原菌は変異した亜種でしょ。敵は治療が困難になるし味方はワクチンを用意すればいい。
ワクチンが作れないならそんなのは兵器としては使えないから破棄されるだろうし。
原種は変異を作るにも対抗するためにも必要だから、保存されていると記憶しているが
630創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 00:43:29.46 ID:8QqTWRdO
このスレ見てると、自衛隊側を敵にした方が面白く書けそうに思えてくるなw
631創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 01:15:03.63 ID:YPsHvAnF
精神に影響を与える魔法でなんとか防いでいたら無人機が来たでござる
632創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 09:07:48.97 ID:wx8VtD+t
F世界の国へ外交官を派遣したらインフルエンザでF世界が滅んだでござるの巻
633創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 09:39:15.34 ID:rm5yw7kN
>>631
ハリーポッターvsターミネーターって言葉が浮かんだ

自衛隊出てこないけどw
634創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 09:48:38.02 ID:zKajWujc
>>618
再突入に耐えられるやつなんてあるかな?
あと、蔓延されると面倒だよ。
635創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 09:59:56.56 ID:XYsYCp1t
>>626
んなこといってたら、転移と同時に世界がおわっとる。
原発や化学工場が魔力云々で地球は買い爆弾になってな。

生物兵器の場合は詳しい異世界の生理・生態系もわかってないのに既存細菌なんかが変異しづらいなんて信用できるか。
人間とされているものですら生理機能や常在菌が完全に違っている可能性すらあるのに。
未知の細菌やウィルスや魔力云々でどう変異するかもわからない、
文字通り何が起こるかわからないうえに対処できなったらどうするんだ?
効果のある抗生物質やワクチンが作れるとは限らないんだぞ。
636創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 12:21:44.22 ID:WnB9shxi
生物兵器でも何でもないインフルエンザでもワクチンが不足する有様だし
637創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 13:10:37.39 ID:Jh6benl4
中世レベルの医療意識・防疫能力だとうっかりエイズ流出したらそのまま緩やかに大陸単位で滅亡していきそう

侵略的外来種も下手すると国家存亡の危機に発展する可能性があるし、友好的でも日本ヤバイ
エルフの森にアメリカシロヒトリとかシロアリとか居着いたら森が大惨事になってしまう
しかも防疫意識が結構適当な上に高速で大量に物資を行き来させるとか、平和の使者の仮面をかぶった魔王になる可能性もあるで
638創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 14:41:34.39 ID:zKajWujc
>>637
何らの人間的属性を導入することなしに、無関心から敵意に至るまでの全領域を経過すると。
あー、無いとは言い切れないか。お互いにいえることではあるが。
639創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 15:04:09.04 ID:mKlCNNhN
ファンタジアな世界だとキュアとか浄化であっさり解決しそうな気もしないでもない
640創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 16:30:17.61 ID:pC02vUKx
>>639

根本的な根絶は無理でも、解熱とか痛みを和らげるくらいはできそうだな。
641創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 16:50:17.58 ID:BIKKHVgh
>>635
>>625の言っているのは病原菌は種類によって変異の速度がちがうから
早いやつは抗体作るのがすぐに間に合わなくなって制御不能になるから
比較的変異の遅いものや感染力が弱く限定的で対処がやりやすいものをベースに選ぶのが基本的って話のことだと思うが…?

よりマシで使いやすいのをなるべく選ぶだけで全く変異しないなんて話ではないと思うが
少し落ち着いたらどうか
642創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 21:41:46.53 ID:L1caCKgP
F世界から厄介なのが持ち込まれるのも怖いよな。
史実の梅毒みたいに流行して収束のちも定着されたら嫌だ。
643創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 22:09:56.23 ID:O1YxAC1i
30年後に日本が神の杖系の質量兵器を持つことを期待しようか。
644創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 23:04:54.63 ID:jzeSytMH
核や細菌を使わなくても大陸間弾道弾で相手国の首都を狙えると言うだけで
F世界の常識からみるとものすごい脅威じゃないか?

つーか、通常弾頭のトマホークを敵国の王城に叩き込むだけで十分な希ガスw
645創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 23:09:31.92 ID:8QqTWRdO
そう考えると、F世界側にもそれと同じか、対抗できる策を用意しないと戦争状態になったら完全にワンサイドゲームだな。
ただ剣と魔法の世界で、ミサイルとか戦車に対抗するっていうのもな。戦争しない話にした方が良いのかね。
646創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 23:20:42.01 ID:IEK3XjuV
普通の榴弾砲でも十分だと思うよ。迫撃砲でも大丈夫かもね。
基本有視界戦だろうから数キロ離れたところから攻撃されただけでパニックになるんじゃないか。
あとは炸裂弾が存在するかで変わるけど、爆発力が圧倒的に違うだろうからすぐに士気が落ちるんじゃないかな。
647創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 23:36:40.92 ID:IEK3XjuV
>>644
そこをどうやって持っていくかが腕の見せ所なんじゃないの。
ゲートみたいに事前情報なしに自衛隊に突っかかって「くやしー、でもこのままじゃ国が滅んじゃう(ry」で講和に向かってもいいし。
でも自衛隊苦戦はそれほど読みたくはないな。そんなだったら中世類似のF世界にじゃなくて、近未来の現代戦でやってくれって感じ。
648創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 23:49:05.82 ID:IEK3XjuV
連投してしまってスマン。

>>647の安価は>>645の間違い
649創る名無しに見る名無し:2013/01/14(月) 23:51:04.02 ID:8QqTWRdO
>>647
まあスレタイからして、魔法とかモンスターとかに蹂躙される自衛隊が見たいっていう人が少なそうなことは分かる。
「自衛隊は活躍する」と「戦闘では緊張感を保つ」を両立させないといけないなと思ってるよ
650創る名無しに見る名無し:2013/01/15(火) 00:19:41.38 ID:QLCj13Hc
>>649
まあ、エルフやら魔法使いがサイコガンみたいの付けて、そこから魔法を発射とかなら自衛隊蹂躙も許せるのだが。
若しくはレーザーの代わりに魔力を発射する銃とか。
さすがに弓や剣、よくてマスケット銃があるぐらいの世界で、自衛隊の装備が物理的に負けはしないだろうと。
地球の歴史を見るに、魔法がそんなに強力なら、武器ももっと発達していてもおかしくはないと思っちゃうんだよね。
651創る名無しに見る名無し:2013/01/15(火) 00:26:34.40 ID:JBPh/Yku
個人的には両方を立てるような演出があるとベターだな

ドラゴンだー!→強力な火器が来るまで持ちこたえねば…→冒険者の戦闘力SUGEEE!!!

オークの大群だー!→これだけ数が多いと英雄でも生きて帰れるかどうか…→自衛隊の火力SUGEEE!!!

てな感じで
652創る名無しに見る名無し:2013/01/15(火) 00:49:00.42 ID:dE7sPisi
>>650
自衛隊との接触で、そういう新設計の武器が試作されるっていうのはありそうだよな。単一の魔法しか
使えない、遠距離攻撃に特化した魔法の杖的なポジション。でも銃に似た形をしているっていう。
653創る名無しに見る名無し:2013/01/15(火) 00:51:53.88 ID:2QBU+jr4
まあその辺は好みの問題なのでどっちがどう、というものじゃない
654創る名無しに見る名無し:2013/01/15(火) 09:30:12.29 ID:dE7sPisi
4gamer見てたんだけど、日本とファンタジー世界が繋がっちゃって自衛隊が…っていうラノベがあるんだな。
しかも書いてるのが元自衛官らしいし
655創る名無しに見る名無し:2013/01/15(火) 12:13:50.70 ID:Wuoes0Yi
>>651
オープンフィールドなら冒険者数パーティーで討伐クエだな>オーク大軍
その場合魔法使いによる範囲魔法で数減らす戦法とるから問題無い
もし森林やダンジョンでの遭遇戦だと自衛隊でも苦戦する可能性大

索敵する必要ナシでナパームで焼き払える、
もしくは枯葉剤散布で森林破壊OKなら米軍もベトナムで苦戦しない
656創る名無しに見る名無し:2013/01/15(火) 16:57:15.49 ID:ouh+fS3Q
PKOの復興支援隊だの機甲科だの普通科だけじゃない設定は良く見てきたけど、いっそのこと突き抜けて高射科とか無理かのう?

ちょっとだけ未来の設定にして、最後の実射させるって名目で廃棄予定の機関砲を担ぎ出せばいいんじゃなかろうか。
L-90なら苔の生えまくった古陸曹で87式でもベテラン揃いだろうし、戦っていいものかどうか悩み抜いて面白くなりそう。

派手じゃないけどな!
657石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/15(火) 17:34:06.44 ID:HzJ4hKrl
>>656
高射特科が機関砲で騎士団をミンチにして、王様が吐く話とか、レーダー波で竜騎士団を奇形にしちゃう話は、確かありましたね。
面白いとおもいました。
658創る名無しに見る名無し:2013/01/15(火) 22:43:56.11 ID:QLCj13Hc
>>654
どうせとどくでしょ。柳井名義で出版だっけ? 多分今でも理想郷に外伝の一部が残っているよ。
659創る名無しに見る名無し:2013/01/15(火) 22:49:39.15 ID:+f9rfrX9
F世界の魔法、特にファンタジーRPGに出てくるような攻撃魔法って個人の力ってイメージがある
で、個人が戦車やそれこそICBMレベルの持ってたとしたらえらいことになるような
その世界で一人だけならそいつが世界の支配者なるかもしれないし、ICBMレベルがゴロゴロいたら世界が終わりそう
貴志祐介「新世界より」みたいに同族を攻撃できないように刷り込まないと無茶苦茶になってしまう

だからF世界の魔法の攻撃力は、こちらの世界で人一人が持てる程度の火力レベル(汎用機関銃やロケットランチャー)が適当なんじゃないかと思う

まあ、魔法の集団運用をすればいいのかもしれないけど、あんまり戦闘(とくに攻撃)で魔法を集団運用するってイメージがない
そういうのって「儀式」と呼ばれて、邪神復活とか召喚術とかに使われてるって感じがする
(MMORPGとかなら魔法の集団運用イベントとかもあるのかな)
660創る名無しに見る名無し:2013/01/15(火) 23:00:07.74 ID:dE7sPisi
>>658
とどく、てのが何のことか分からないけど、紹介をざっと読んだ限りはこのスレで求められてるものに
かなり近いんじゃないかと思った。まあ「召喚」はされてないようだが。

>>659
だから、異世界交流物でなくても強力な魔法使用には制限をつけたりする設定が多いじゃないか。
面倒な儀式とか、特定の日時だとか、貴重な贄とか。で、稀にそういうのが必要ない奴が現れて
悪の首領役をつとめたりする。
661創る名無しに見る名無し:2013/01/15(火) 23:11:35.29 ID:QLCj13Hc
>>660
「とどく=たくさん」名義で理想郷で連載していたんだよ。「ゲート〜自衛隊かの地にて斯く戦えり」じゃないの?
662創る名無しに見る名無し:2013/01/15(火) 23:18:06.88 ID:dE7sPisi
>>661
ああ、そうそう。そのタイトル。なんだ結構有名だったのか
663創る名無しに見る名無し:2013/01/15(火) 23:29:36.26 ID:QLCj13Hc
>>654のヒントで名前が挙がるぐらいは有名じゃないかな。多分F自系の出世頭だし。
でももう連載終了してから4〜5年経つから、知らない人がいてもしようがないかもね。
664創る名無しに見る名無し:2013/01/16(水) 00:24:36.29 ID:zXMK2Kdk
くろべえさん、また書かないかなぁ・・・出来れば旧版の方
665創る名無しに見る名無し:2013/01/16(水) 00:49:41.23 ID:5cFiQE0r
>659
魔法使い同士が戦うと世界が滅びるから戦わないって設定を思いついた
核兵器の抑止力みたいな感じで
666創る名無しに見る名無し:2013/01/16(水) 01:30:49.38 ID:NQpPTEQq
モテない魔法使いが居るとそれだけで滅びそうな世界だ
収穫祭だけど独り身だから仲間の魔法使い誘って世界滅ぼすか!とか
667創る名無しに見る名無し:2013/01/16(水) 05:57:41.01 ID:u9an4o/q
>>664
あの世界、広すぎない?あと月族の設定も大がかりすぎて面倒くさそう
序盤と直後でワイバーン設定がチグハグだったりで改訂→エタは必然だった気がする
続けてもトミノばりのハイパー化されたストーリーに発展しそうだ
668創る名無しに見る名無し:2013/01/16(水) 10:00:10.12 ID:le4le2T4
>>662
去年からコミカライズされてウェブ連載されているよ
絵師は「コンビニDMZ」の人
月末更新で現在17章
単行本化にともない1章〜9章は閉じられてる
http://www.alphapolis.co.jp/manga/view_manga_opening.php?manga_sele_id=138000030
669創る名無しに見る名無し:2013/01/16(水) 10:17:12.01 ID:le4le2T4
>>665
世界が滅びるかどうかはともかくとして
一国を崩壊させるクラスの大魔法使いを「ウォーロック」と称するのは既出
たいていそのクラスは国に属してなくオブザーバー的なポジション
670創る名無しに見る名無し:2013/01/16(水) 10:55:34.44 ID:t30OpVdU
そうだっけ。ウィッチクラフトを使う男のことだったと思ってたんだが<warlock

>>668
公開された分読んだけど面白かった。戦闘バランスは「もう自衛隊だけで良いんじゃないかな」
だったけど、補給の問題が解決できている状態なら自然だわな。
671創る名無しに見る名無し:2013/01/16(水) 13:14:14.89 ID:G0RDMSdD
>>668
これってどうやって画像保存するの
672創る名無しに見る名無し:2013/01/16(水) 13:21:28.15 ID:Ff95nTSO
>>671
PrtScでチマチマやれば?
673創る名無しに見る名無し:2013/01/16(水) 17:23:27.27 ID:p5RmOYNK
帝国召喚は改記版の方が好きだなあ
674石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/16(水) 18:33:37.98 ID:mBYDAdI3
こんばんは。先日は失礼しました。
今夜、第二章を投下予定です。次は下手打たないよう気をつけます。
675創る名無しに見る名無し:2013/01/16(水) 19:42:53.62 ID:V7pTWqK7
おっすおっす。
期待してますぜ?イスルギさん。
676創る名無しに見る名無し:2013/01/16(水) 22:26:27.11 ID:+bNHve0e
尻穴を洗って全裸待機
677石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/17(木) 00:21:26.22 ID:KqoiS5BX
遅くなりました。前回の修正を含め投下します
678創る名無しに見る名無し:2013/01/17(木) 00:25:25.39 ID:MQkw20Pu
キター!
679石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/17(木) 00:28:37.81 ID:LvbJzZlv
第二章 「渡海」

東京都千代田区永田町 首相官邸 国家安全保障会議
2012年 12月10日 10時27分

「現在、東シナ海において、中国側に特異な動きは見られません。尖閣諸島周辺には海監所属の公船が二隻確認されていますが、接続水域の外側を遊弋中です」
 情報本部情報官の一佐が、各部隊から上がった情報をスクリーンに映し出した。

「今のところ、中国は、東シナ海で新たな行動に出る兆候はない。うちの現場部隊からも、いつもの挑発以外に動きはないと報告が上がっている」
 国交相が言った。海上保安庁の巡視船隊は、今このときも尖閣諸島近海に張り付いていた。
 
「尖閣は現状維持だ。優先は別にあるからな」

 首相が、はっきりとした意志を込めて言い放った。安全保障政策に長けていることを売りに政権を奪取し、維持してきた首相だが、就任以来の激務により頬はこけ、疲労の色は隠せない。
 しかし、その瞳には断固たる決意が宿っていた。いや、以前にも増して、その光は強く輝いているのではないか。内閣情報分析官の祝(はふり)重孝は、報告の準備を進めながら思った。
 自分の得意分野で戦っている人間は、キツくても気力は充実しているからな。

「一昨日、青森県むつ市付近に発生した大規模特定雲は本日8時に消滅しました。しかし、大湊湾上に陽炎のような現象が観測されています。現在、海上保安庁が海域を封鎖しています」
「陽炎?何だいそりゃ?」
「報告によれば、幅100メートル、高さ50メートルに渡って、空気の揺らぎのような現象が発生しているようです。厚みは数メートルといったところで、一部発光を伴います。例えるならオーロラが海面付近に現れているような景色だそうです」
 祝が手元の資料を読み上げた。現場では気象庁職員を始めとする専門家チームが、様々な機材を持ち込み、調査を開始している。
「一方、特定雲の発生と併せて出現した『南瞑同盟会議使節団』を名乗る集団ですが、現在むつ市警察署で外務省と警察庁による聴取が続いています。お手持ちの資料をご覧ください」
680石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/17(木) 00:31:10.23 ID:M0FJP4d1
「どこの、与太者かね。また、詐欺師の類では無いのかね?」
 党の重鎮を自認する総務大臣が、不機嫌な声で訊ねた。
 無理もない。
 異世界からの使者、神の使い、原理を解明したと売り込んでくる研究者、役に立たない防災用品を売りつける業者などは、東京湾を埋め立てられる程、巷に溢れていた。
 テレビも、ここぞとばかりに煽り立てている。総務相の不機嫌さはその辺りにもあるようだった。
「結論から申し上げますと、彼らが『本物』である可能性は高いと考えます。まず第一にその形質上の差異。さらに、証言内容に矛盾点が無く、また通常知り得ない情報を保有していたこと」
 祝の発言に、参加者の視線が資料に落ちる。写真には尖った耳を持つ少年が写っていた。その下には、壊れたスマートフォンの写真。調査の結果、持ち主は綾部市で行方不明となった女子高校生であった。
「そして、彼が示した『魔法』が、現時点で科学的な説明がつかないことです」
「魔法、か」
 すっかり薄くなった髪を丁寧に撫でつけた警察庁次長が忌々しげに言い捨てた。警察は昨年来、その魔法により多くの殉職者を出しているのだ。
「彼らの使う言語は、昨年の事案で逮捕した者とほぼ同一です。ですが、意志疎通が出来ている。これは『通詞の指輪』の力であると彼らは言っています。また、こちらの映像をご覧ください」
 プロジェクターに、動画が映し出された。会議室の中央に薄緑色の長衣を纏った少年が立っている。彼は、カメラに向けてキラキラとした瞳を向け、何事かを話していた。カメラが気になるらしい。
 彼は促されると、右掌を腰の横で上に向け、目を閉じた。小さな声で何かを唱える。
 掌の上に、青白く光る火の玉が出現した。

 参加者が唸った。誰かが叫ぶ。
「プラズマだ!」
「彼はこの火を使役しているそうです。実際、これがプラズマだとして、このような芸当が可能な技術は、我が国に存在しません」
 映像の中では、火の玉が少年の示すとおりに部屋の中をゆらゆらと飛び回っていた。

「では、彼らを『異世界人』だと仮定して、我が国がどう扱うべきかという話になるのだが……彼らのもたらした情報と要求は──」

 首相の言葉に促され、祝は聴取により知り得た情報を報告した。マルノーヴ大陸の過半を制する『帝國』と、その侵略を受ける『南瞑同盟会議』について。『帝國』領内に連行された捕虜の噂。異界への扉を開く『古代魔法王国』の遺跡について。

「ちょっと待て。では『南瞑同盟会議使節団』と名乗る連中は、『帝國』とやらと同じ手段で地球に来たというのか?」
 国家公安委員長が神経質そうな声色を響かせた。彼のこめかみには血管が浮いていた。
「彼らの話では。また、特定雲の発生状況等も、過去の事例と相関が取れます。同様の遺跡は帝國領内に多数存在するという話です」
「では、奴らが去年の騒乱の一味でない証拠はどこにある? あの携帯電話も奴らが拉致した国民の所有物かもしれん。何も信用出来んぞ。即刻拘束すべきだ」
 そう考えるよな。俺があなたの立場なら、同じ主張をするよ。祝は内心で同意した。何名かが国家公安委員長の発言に頷いていた。
「現状、情報源は彼らのみです。また、彼らは『南瞑同盟会議』への軍事的な支援を要請しています。見返りは、拉致された国民の救出への協力です。彼らは自前の情報網を活用し、拉致被害者の消息を追跡できるとしています」
681石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/17(木) 00:32:47.79 ID:M0FJP4d1
「情報が足りねぇなあ。情報源があの連中だけってのが気にいらねぇよ」
 財務相が言った。仕立ての良い三つ揃えをスマートに着こなし、腕を胸の前で組んでいた。
「現在、外務省の担当者が『通詞の指輪』を借用できないか交渉中です。捕虜の尋問や辞書の作成に絶大な効果を期待できます」
 祝の言葉は、最も有効な手段を避けていた。それは、内閣情報分析官の職責を超えた所にあるからであった。

 首相は机の上で組んだ手をじっと見つめていたが、何かを決意した様子で顔を上げた。参加者を見渡す。

「少なくとも、彼らが異世界人であることに間違いは無いだろう。私は拉致被害者を取り戻す為に、行動を起こしたい」
 首相は、まず国交相と警察庁次長を見た。
「下北半島を封鎖しよう。警察はむつ市に繋がる道路を封鎖、市民には避難勧告を出す。陸奥湾への外国船舶の進入も禁止する」
「では、青森港を不開港とし、海保で平舘海峡を封鎖します」
「よろしく頼む。下北半島及び陸奥湾内は特定雲の発生に伴い、立入制限区域とする」
 首相は次に外務相に視線を向けた。
「『南瞑同盟会議』及び『帝國』が主権国家であるかどうかは、不明だ。だが、交渉に備え、必要な人員を手配してほしい。また、本件は公開しないが、米国政府には筋を通す必要がある。準備を頼む」
「分かりました」
 次に、総務相に向き直る。
「党内と野党への根回しが必要になるでしょう。信頼できる人に渡りをつけていただけますか」
 総務相は、恰幅の良い身体を震わせ、頷いた。首相は最後に全員を見渡した。

「彼らを信用はしない。だが、門前払いもしない。まずは、情報だ。各省庁は、調査団の派遣に備え所要の準備を為すこと。海保と自衛隊は部隊の選抜を開始してくれ」

 首相はさらなる情報の収集と、その先にある異世界へのコミットを決断した。祝は、その意志決定の早さに舌を巻いた。過去の政府に比べて、果断と言って良かった。
 考えてみたら、この政府は南スーダン撤退作戦、北近畿騒乱に隠岐占拠事件等、安全保障に関して言えば、戦後最も経験値を積んだ政府なんだよな。
 祝は早速官僚に指示を出し始めた大臣たちを眺めながら呟いた。
「さて、忙しくなりそうだ」

 国家安全保障会議の決定を受け、日本政府は下北半島を近川〜冷水峠付近──丁度まさかりの柄の部分で封鎖した。
 また、青森港を不開港とし、外国船舶の陸奥湾への進入を禁止した。住民には避難勧告が出され、むつ市は警察と自衛隊が防備を固めた。
 対外的には、北近畿騒乱と同様の事象に備えた措置とされた。報道機関の立ち入りも制限されたが、世論はこれを当然の処置と受け取った。
 首相の命の下、政府の各機関は全力で動き出した。目的を与えられた官僚組織は、その巨大な力を投入し、猛烈な勢いで準備を整え始めた。


 祝は正しかった。
 彼はそれから暫くの間、家に帰ることは無かった。
682石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/17(木) 00:34:34.82 ID:M0FJP4d1
青森県むつ市 大湊湾
2012年 12月16日 8時22分


「前進微速」
 船長が命じた。鉄船の底からハーピーの甲高い叫びのような音が微かに聞こえてくる。鉄船はその体を震わせると、ゆっくりと進み始めた。
 海は穏やかだが、周囲は〈雪〉で真っ白に染まっていた。彼の故郷では有り得ない景色。それは天から降るという。確かに、これだけ寒ければ天から降るのは雨水ではなく、氷になってしまうのだろう。今も〈雪〉は降り続いていた。
 リューリは、危うく彼の仲間たちを凍えさせてしまうところだったこの異界の景色を、それでいて、好ましく思っていた。
 彼の故郷は、暑く騒々しい森と海。ここは、故郷とは対照的に静謐だった。鉄船が進む水音さえも、真っ白な空が吸い取ってゆく。
 自分たちとは異なる世界。自分はまだ何も知らない。それがリューリには嬉しかった。リユセの森、西の一統に連なる妖精族は、好奇の心を貴ぶ。伝統と調和を至上とする東の一統とは、真反対の思想である。
 彼が樹冠長によって使節団の長に選ばれた理由の一つは、間違いなくその心映えにあった。
 もっとも、適任たる一族のおとなたちが、すでに役目を与えられ各地に散っていたという事情もまた、現実であった。

「おお、櫓櫂も帆もなく鉄船が進むか。たいしたものだ。未だに信じられん」

 感じ入ったとばかりに副団長のアイディン・カサードが言った。自身が熟練の海将である彼は、鉄船がひとりでに動く姿に心を奪われている様だった。自前の短衣の上から、『ニホン』の人々に借りた赤い防寒衣を羽織っている。
 水鳥の毛を、薄皮に包んだ防寒衣は、もこもことしていて不格好だったが、その暖かさは格別のものらしかった。しかも、とても軽い。
 リューリ自身は風の精霊に力を借りているので寒さを感じることは無かったが、カサードはその暖かさを大変気に入った様だった。

「おやおや。カサード殿はすっかりご機嫌ですな。来たばかりの頃が嘘のようだ」
 笑いを含んだマスート・ロンゴ・ロンゴの言葉が、傍らから聞こえた。彼も〈ダウン・ジャケット〉を着込んでいた。
「うるさい。あれは仕方なかろう。その様に聞こえたのだからな!」

 カサードが顔を赤らめ口髭をふるわせた。彼は、当初この国に大きく失望したのだった。〈ニホン〉の者と軍についての話をした彼は、リューリにこう言った。『リルッカ! 駄目だ、この国では帝國には対抗できぬ。軍すら持っておらぬと言うぞ!』

「早とちりも甚だしいですぞ」
「それはだな! 儂が『この国の軍や水軍はいかほどか?』と聞いたら、『我ら、持つ、無い、軍勢。我ら、持つ。自ら、見回る、群』と返ってきたのだ。自警団しかないと思って当然ではないか!」
「……もう少し良い指輪を用意すべきでしたな」
 リューリたちが異世界人との交渉に用いている『通詞の指輪』は、元々は交易商人の道具である。異国の地で取引を行う商人たちが、魔導師に造らせた魔導具であった。
 当然、安い代物ではない。また、術師の実力や、支払う代金によってその力には大きな個体差が存在していた。リューリの指輪は、樹冠長が持たせてくれた逸品だが、見たところカサードのそれは粗悪品一歩手前の安物である様だった。
 事実、余りの落胆振りに慌てたリューリが、改めて訊ねたところ、「我が国は侵略の為の武力を持ちません。代わりに国を護る為の〈自衛隊〉があります」との答えが返ってきたのだった。
683石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/17(木) 00:39:41.82 ID:2bc68qGI
「そう言うなら、商館からまともな指輪を貸す位のことはしてもよかろうに……」
 カサードがぼやいた。
「まあまあ、カサード殿。少なくともこの国は軍を持ち、我らを門前払いにしなかった。何よりも!」
 上気した顔をテカテカと輝かせロンゴが言った。
「この国は豊かだ。呆れるほどに。この防寒衣。この鉄船。食事に用いられた香辛料の量。あの建物を暖める為にどれほどの金がかかることか。この極寒の地で毎日湯に浸かることすら庶民の日常だと、誰が信じられようか!」

 ロンゴは商人としてこの国を見ていた。それ故に三人の中で最も早く、〈ニホン〉の異常さに気付いていた。何気ない調度品や人々の暮らしぶりから、彼はそれを可能とするために必要な国力を予測し、戦慄に近い感情を抱いていたのだった。

「商売気を出すのは、鮫どもを追い払った後にするがいいぞ」
「無論、役目を忘れてはおりませぬ。こうして〈ニホン〉の船隊を招くことが出来たのです。帝國の暴虐ぶりをつぶさに見てもらわねば──」

 その言葉を聞きながら、リューリはこれからのことを考えていた。
 こちらの手札は、帝國の捕虜となったであろう〈ニホン〉の民、その持ち物といくらかの情報。加えて帝國の情報。それを用いて〈ニホン〉を引き込む。
 どうやらそれは、上手く行っている様だった。自分たちが信用されていないのは分かる。彼らから見れば、我等は帝國と同じ『門』を用いて現れた異世界人だ。簡単に信用する程度なら、逆に帝國と戦うことなど能うまい。
 恐れていたのは門前払いだったが、あの〈ケイタイ〉なる品を見せた途端、彼らは食い付いた。『拉致被害者の重要な手掛かりだ! さらなる調査をすべきです』危うく、帝國の手の者と誤解されそうになった程だ。
 彼らは人族国家としては不思議なほど、同族を大切にしているらしい。

「おお、間もなく『門』をくぐるぞ。しかし、この鉄船は確かにたいしたものだが、今少し速く走れぬものか。この辺り、我らの戦船が勝っておるな」
「いやいや、人が走る程の船足ですぞ。これだけ出れば充分でありましょう」

 〈ニホン〉は、南暝同盟会議の申し出に対し、更なる情報が必要であると回答した。そして僅か数日の間に船団を組むと、アラム・マルノーヴへリューリたちと共に向かうことを決めた。リューリたちの乗る鉄船の周囲には、さらに数隻の鉄船がいる。
 それにしても──
 私は〈ニホン〉について何も知らなかった。それは、水軍のカサード殿も、総主計のロンゴ殿も同じ。下手をすれば帝國よりも非道い相手であるかも知れぬのに。
 だが、樹冠長は我らを送り出した。
 リューリはリユセ樹冠長の齢二百を超えるとされる、柔和なかんばせを思い出した。彼女は『正直に乞うてまいるがよい。彼の地には優しき鬼達が住まう。嘘偽りなく乞えば、無碍には扱われぬであろ』と、笑っていた。
 あの確信はどこから来たものだろう? 事実、彼らは求めに応じてくれた。私は彼らの問いに、半分も答えられなかったのに。

 そのとき、船長の声が狭い操舵室に響いた。緊張を隠せない硬い声だった。

「間もなく『門』に突入する。総員衝撃に備え」

 目を外に向けると、すぐ目の前に
光のカーテンが見えた。
684石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/17(木) 00:40:56.68 ID:2bc68qGI
 賑やかな連中だ。
 海上自衛隊第2ミサイル艇隊所属、ミサイル艇『はやぶさ』艇長は、ブリッジの中であれこれとしゃべっている客人を眺め、思った。
 狭苦しいブリッジ内では、白い第三種夏服の上から分厚い防寒外衣を着込んだ隊員たちが、配置に付いていた。艇長自身も、全く同じちぐはぐなスタイルでいる。正直、底冷えがしてたまらなかった。
 目的地が、真夏のシンガポール並だっていうんだから仕方がないだろう。
 隊司令はこう言い放った。『南暝同盟会議』の議長国、交易都市ブンガ・マス・リマは、『使節団』によれば常夏の地らしい。俄には信じがたい話だが、隊司令だけでなく地方総監までが大真面目に言うならば、従わざるを得ない。

 調査団派遣が決定し、部隊編成を命じられた防衛省は、選定に頭を悩ませた。行く先は海。それは分かったが、まともな情報が存在しない。
「海図もGPSも無い。天測も出来ない。そんな海域に護衛艦は出せない」
 護衛艦隊の幕僚が目をむいた。
「聞けば、多島海だそうじゃないか? 座礁の危険が大き過ぎる」
「だが、出来ませんとは口が裂けてもいえないぞ。海自が無くなっちまう」
 統幕と海幕の幕僚が顔を見合わせ頭を抱える。会議出席者は口を揃えて言った。

 そもそも、人が生きていける世界なのか?

 その答えを得るべく、『使節団』出現以来『門』の周辺は厳重な警備態勢が敷かれ、光の早さで飛んできた各機関により、調査が進められている。

 まず、陸自の小型無人偵察機FFRSが投入された。鼻息も荒く新型の投入に踏み切った陸自幹部は、機体が『門』を通過した途端遠隔操縦がダウンし、肩と顎を派手に落とすことになった。
 様々な機関が持ち寄った機材の全てが、一つの答えを出していた。
『あのベールの向こう側は、一切の観測を拒んでいる』
 
 次に有線ならばと、小型ボートにレスキューロボットが乗せられた。ボートは『門』へと進み、姿が消えた。しかし、ロボットからはデータが送られ続けていた。放射線量、大気組成サンプルその他多くの情報が得られた。
 小躍りした経産省の担当者と数多の学者、専門家たちは、映像データを期待した。異世界をその目で見たい。
 彼らの熱い視線を受けたモニターの映像は、しかし、蒸気で曇り何も見えなかった。

 経産省の担当者は、人生で最大の罵声を浴びる羽目になった。

 だが、様々な失敗を繰り返しながらも、調査は進んだ。原発対応型のロボットが投入され、クリアな画像と更に多くのデータが得られた。
685石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/17(木) 00:42:10.90 ID:2bc68qGI
 研究チームは、次にモルモットを始め、様々な動物を『門』に送り込んだ。彼(又は彼女)たちは、震えながらベールの向こうに消え、そして還ってきた。
 帰還した哀れな動物たちは、農水省消費・安全局動物検疫所、厚労省健康局検疫所、国立感染症研究所特別チーム、理研筑波研究所、陸自第102特殊武器防護隊等、地獄から湧き出た悪魔の様な外見の集団により、全身をくまなく調べられることになった。
 併せて、過去の事案での逮捕者から得たデータ、更に青森県警鑑識課が収集した『使節団』のデータも参照された。

 丸3日間の議論を経て、専門家たちの出した結論は、『異世界において、人類は生存可能である』というものであった。


 調査結果を受けて、海自内の調整は進められた。
「海洋観測艦を派遣したらどうだ?海洋の調査はしなきゃなるまい」
「ならば、掃海艇も必要だろう。EODも役に立つ」
「莫迦な。向こうには何が待っているか分からんのだぞ。護衛も無しに危険すぎる!」
「だが、護衛艦を出しても、浅い海で身動きが取れなければ、逆効果だ」
「だったら、丸裸で出せと言うのか!?」

 統幕と護衛艦隊の担当者がにらみ合う中、自衛艦隊の幕僚が顔を上げ言った。

「有るじゃないか、浅い海で戦える、小回りの利く戦闘艦が」
「──そうか!」


 こうして、『日本国マルノーヴ調査団』は編成された。艇長が指揮する『はやぶさ』は、この第一次隊に含まれている。
 編成は以下の通りとされた。

旗艦 掃海母艦『ぶんご』
第1、第2ミサイル艇隊
『わかたか』『くまたか』『はやぶさ』『うみたか』
第1掃海隊
『いずしま』『あいしま』『みやじま』
海洋観測艦『すま』

海保巡視船『てしお』『おいらせ』
測量船『海洋』『明洋』
設標船『ほくと』
686石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/17(木) 00:42:45.46 ID:2bc68qGI
「群司令より各艇宛て。『0830〈門〉ヘ進入セヨ』以上です」
 通信員が報告する。艇長は、左右に並ぶ僚艦を見やった。四隻のミサイル艇は、尖兵となり異世界へ乗り込むのだ。
 44ノットの高速を誇る機動力と、全長50.1メートルの船体に76ミリ単装速射砲、90式 SSM発射筒、12.7ミリ重機関銃を搭載した重武装で、まず『門』の安全を確保する。
 自らに課せられた使命の重さに、密かに身震いすると、艇長は艇内に命令を発した。

「間もなく『門』に突入する。総員衝撃に備え」
 穏やかな大湊湾の水面を、四隻のミサイル艇が起こすウォータージェットの飛沫がかき乱した。猛禽の名を与えられた四隻は、滑らかに前進していく。
 見上げると、光のカーテンの様な、また陽炎の様な、『門』の姿が間近に見えた。刻々と変わるその色彩は、名状し難い。

「『門』進入一分前!」

 乗員は全て艇内に入り、身を硬くしていた。咳払い一つ聞こえない。石川島播磨重工製LM500-G07ガスタービンエンジンの駆動音と、航海科員の秒読みだけが、ブリッジの空気を震わせていた。

「進入五秒前!4、3、2、1、進入!」

 その瞬間、周囲が灰色に染まった様に思えた。同時に全ての者が、自分が何かの膜を潜り抜けた様な感覚を覚えた。だが、それは刹那のことであった。

 艇長の目の前で光が爆発した。

 正確には、彼の視界に入った余りに極彩色な光景が、彼の知覚を強烈に刺激したのだった。
 
「異状の有無を確認しろ! 僚艦は無事か?」
 彼は命じながら、周囲を見渡した。あっという間に曇った窓ガラスの向こうに、知らない海が見えた。
 日本近海では見られない、翡翠色の海。冗談のように青い空には、雲一つ見当たらない。周囲に点在する島々の木々は、全力で溢れんばかりの生命を主張していた。何もかもが原色の景色。
 ここは、日本では無い。
 艇長は、それを実感すると眩暈を覚えた。彼は「ショックのせいか?」と思ったが、すぐに急激な温度差によるものだと気付いた。

「対水上レーダー異状なし」
「機関異状なし」
「武器システムにエラー発生。気温差による結露の可能性があります」

 艇長が落ち着きを取り戻しつつあった頃には、部下からの報告が次々と上がり始めていた。

「『わかたか』『くまたか』『うみたか』健在。全艦健在です!」
「周囲に船舶多数。全て木造船。あんな船型は見たことがありません」

 見張りの報告した船は、最も近いもので約4000ヤードの距離にあった。艇長は、その姿にもう一度眩暈を覚えた。何てこった帆走ガレーがうじゃうじゃいやがるぞ。

「戦闘態勢を維持しろ。警戒を厳と為せ。目標は敵対行動をとっているか?」
 艇長が命令を下していると、いつの間にか隣に来ていた長い耳の少年が、優しげな声で言った。すぐ後ろで警務官が困った顔をしていた。

「船長殿。あれは、我が『南暝同盟会議』水軍の船です。カサード殿の艦隊にて、敵ではありません」
「間違いありませんか?」
「間違いありません。あの色の帆と船体は彼の軍船です」
 ガレー船のマストでは、真っ赤に染められた横帆が風を受けて膨らんでいる。船体も朱色に塗られ鮮やかだ。船足は緩やかで、こちらへ急に近付く様子は見られなかった。

「宜しいでしょう──通信、『わかたか』に報告『周囲ノ船舶ハ〈南暝同盟会議〉所属ナリ』だ。各員態勢を維持したまま、交代で防寒衣を脱げ。空調を冷房に切り替えだ……こりゃ暑くてたまらんぞ」

 急に汗が吹き出始めたことに気付いた彼が、少しおどけた口調で指示を出したそのとき、レーダー員の鋭い声がブリッジに響き渡った。



「対空目標探知。方位020、距離5マイル。機数4、敵味方不明」
687石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/17(木) 00:44:53.30 ID:2bc68qGI
以上です。

そろそろ話に矛盾が生じないかよく確認する必要が出てきました。長編を書く人の苦労を実感します。
あと、いい加減戦えよと怒られそうですね(´д`)。

御意見御質問御感想お待ちしております。
688がろうでん:2013/01/17(木) 01:21:46.60 ID:emLj5fkx
>>687

お疲れ様です。まずは、総合火力戦で帝国軍とその特権階級の虐殺ですね。
689創る名無しに見る名無し:2013/01/17(木) 03:43:10.85 ID:J7pIDBql
>>687
投下乙です
戦闘に至るまでの過程も大事ですからね
調査目的の艦隊なんで大規模戦闘はしないでしょうし…
690創る名無しに見る名無し:2013/01/17(木) 12:04:18.04 ID:FnMxpio0
しかしいくらなんでも、軍を出せというのに日本側に提示された報酬が少なすぎる気がしますね。
691創る名無しに見る名無し:2013/01/17(木) 16:45:36.50 ID:6p1r66FY
>>690
今何となく思ったが、F世界のどこかの国の領主が日本に軍隊を派遣することを要請してその代価が
「領地内で一ヶ月間好きに略奪する許可」だったらすげえ対応に困るな
リアル中世では現金が払えない場合のよくある報酬だが
692創る名無しに見る名無し:2013/01/17(木) 16:54:03.54 ID:RN7TWYIX
仮に略奪したとしても手に入れられる物資なんて戦闘で消費した資源に比べたら雀の涙だろうしな
そんなのよりは資源地帯の採掘権の方がまだましだ
693創る名無しに見る名無し:2013/01/17(木) 17:01:47.36 ID:+zzyYqVs
投下乙です。翻訳アイテムは英語の文法に則って機能するんですね。いい加減戦えよとは思わないなあ。
もう日本国外だし、生半可な(あるいは生半可じゃなくても)F世界側の海軍は殆ど相手にならないって
大体分かるし。

ゲート突入前後の描写とか読んでて楽しかったです。常夏の交易都市とかもwktkする。
694創る名無しに見る名無し:2013/01/17(木) 18:16:57.63 ID:7TS8FtS4
しっかしミサイル艇が遠征とか大変そうだな。
まあそれだけ海自も悩んでるってことか。作中でも発言してるけど、火力と軽快さを兼ね備えてるのはこれぐらいだしな。
対艦ミサイルと速射砲積んでおきながらあの高速性だしね。
695創る名無しに見る名無し:2013/01/17(木) 18:29:05.43 ID:utNurOu2
乙です。
いよいよ異世界へ突入、盛り上がってきました。

>>690
まだ、事前交渉の段階では?
いわば手付金
696創る名無しに見る名無し:2013/01/17(木) 18:36:57.48 ID:IypRbxnF
投下、乙です。
帆船に驚いてるけど、事前に分からなかったの?
船なら光ファイバー引っ張っても、そこそこの範囲行けると思うし。
掃海艇のROVも使えるだろし。


資源って言えば、生物資源って見ないな。
地球とは隔絶した生物系、未知の動植物、未知の細菌と資源の宝庫じゃん。
697石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/17(木) 20:06:44.43 ID:Em1wEUNi
沢山の感想ありがとうございます。

>>688
交戦規定に縛られますので、なかなかご期待通りの戦いにはならないかも知れません。

>>689
なるべく自衛隊が何故戦うことになるのか、納得できる話にしたいと思います。

>>690
その通りですね。『門』の特異さが、日本に不利な立場をしいています。

>>693
指輪もピンキリありまして、安物はあんな感じです。異世界描写も頑張ります。

>>694
突発転移と異なるので、幕僚の貧乏性が炸裂したようです。

>>695
一層盛り上がっていくよう頑張ります。

>>696
あれは、『おいおい、話には聞いていたがマジかよ』的なニュアンスでお願いしま……実際、識別表位は作りますよねぇ。安全にいくなら確かにもう少しやり方はあるかも知れません。
突っ込みありがとうございます。

生物資源は確かにとてつもない価値がありますね。

次もなるべく早く投下できたらいいなぁ。
698創る名無しに見る名無し:2013/01/17(木) 23:03:45.56 ID:UXXsoaoE
翻訳アイテムに性能差があるのって結構珍しい設定?
(性能が価格によるってのが妙にリアルw)
699創る名無しに見る名無し:2013/01/18(金) 01:20:10.80 ID:s1V/dtYo
青森のゲートの周辺(といっても精々何半径メートルか)は、気温の差で、霧に覆われそうだなぁ…傍から見ていると海の上に白煙を吐き出す変なものが。
700創る名無しに見る名無し:2013/01/18(金) 07:08:24.01 ID:EuocLoUo
>>699

日本側はホットスポットができたみたいだってごまかせないか?
特定雲騒ぎで封鎖してるんだし延々と発生する霧くらいなんとかなるかも。
むしろF世界側はどうなんだろ。死ぬ思いでゲート開いたらそこから白いガスとか地獄への扉が開いたとか勘違いするんじゃなかろうか。

というかもしや海上の不思議な揺らぎって温度差か?
701創る名無しに見る名無し:2013/01/18(金) 13:45:19.02 ID:ktHmGl52
石動氏投下乙
南冥連合の版図は多島海ですか
帝国の尖兵は陸上部隊と思ったので戦闘はだいぶ先になるかな?
自然障壁を越えて侵入してきた手段が不明なのが気になりますが
異世界間のゲートだけでなく同じ世界内でのゲート開閉で侵攻可能なら
南冥連合側で察知もしくは対抗策取られていると思うので
南冥連合でも未知ないし隠された技術が帝国側にあるかも...

地球側にはすべてが未知の領域なので
「相手側が技術的に劣った後進国」と侮ったら大火傷の不安が
>>691
>>692
「一ヶ月の掠奪OK」より数年滞在、版図内調査認可の方が両者に得策じゃね?
いずれ両者間で友好条約・通商条約結んで独占交易権結ぶとかは魅力的
702創る名無しに見る名無し:2013/01/19(土) 23:06:11.02 ID:wO4AcuVJ
しかし、この艦隊編成だと対潜戦闘能力が皆無だなぁ、海神(タコとかクラーケン?)とかそういう系の
敵に船団襲われたらひとたまりもないのが怖い。対艦ミサイルが役立つときは来るのだろうか
703創る名無しに見る名無し:2013/01/20(日) 03:04:39.89 ID:ZPRI7VBO
対潜能力の不足で全滅でもしたら目も当てられん大損害になるな。
まぁ日本が本気になる良い切っ掛けになるかもしれんけど。
704創る名無しに見る名無し:2013/01/20(日) 05:40:11.96 ID:iocjWTmt
冒険者日本へ行くのアメリカ艦隊壊滅の理由がやっと出てきた
まぁ兵器のレベルが違い過ぎるから中の人狙うしかないよな
705創る名無しに見る名無し:2013/01/20(日) 08:19:12.75 ID:wmAKqIid
>>704
何気に続いてはいるんだが、感想が多くないんだよなあれ。
706創る名無しに見る名無し:2013/01/20(日) 10:47:09.11 ID:IdCRK+R3
あれかコズミック・フォージにおける「吐き気・不快感」を治療無しで休憩縛りでやってるもんか。
直接被害はほっといてもいいけど行動キャンセルは地味に厳しいな。
707創る名無しに見る名無し:2013/01/20(日) 13:13:18.02 ID:HKwb2EF/
結局軍隊の活躍の場はあるのか?
708創る名無しに見る名無し:2013/01/20(日) 16:23:59.58 ID:knO9+Qjg
どうやらジンバブエでゴブリンの襲撃があったらしい
709創る名無しに見る名無し:2013/01/20(日) 16:44:43.95 ID:t9WOKLSS
ゴブリン討伐
報酬はジンバブエ$
710創る名無しに見る名無し:2013/01/21(月) 02:55:15.44 ID:rFeqewb+
>>704
未知の攻撃方法は怖い
この時点でアメリカ艦隊は不調の原因が相手の攻撃だと理解していないだろう
たとえ安価な護符程度で無効化できても知らなきゃどうしようもないもんな
711創る名無しに見る名無し:2013/01/21(月) 23:28:17.43 ID:HGnbYVkK
F世界の軍が遠距離からの砲撃や高高度爆撃でやられるようなもんだな
712創る名無しに見る名無し:2013/01/22(火) 00:09:51.90 ID:uBcz5/Yf
「パニック」で機器は正常でもヒューマンエラーで敵味方識別失調したら
なまじ目視できない分とんでもない事態になりうる

「敵艦が周囲にとつぜんあらわれました!!」「なに、ただちにこうげきぃ!!」
こんなぐあいに
713創る名無しに見る名無し:2013/01/22(火) 01:01:39.84 ID:9NPjsuAk
現代兵器だって性能や運用用途を知られたら不思議能力で対抗されるかも知れん

例えば地属性魔法で戦車の進路に突然堀を造られたり、隠密部隊や転移魔術で弾薬庫を狙われたり

つまりたくろうは国賊
714創る名無しに見る名無し:2013/01/22(火) 21:39:13.04 ID:05nMmbyb
>>713
続き、まだかねぇ…。
715創る名無しに見る名無し:2013/01/23(水) 04:03:11.17 ID:uB2kF97C
俺は同じ人が書いている図書館戦争のSSの続きも待っているよ
716石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/24(木) 00:57:29.83 ID:637VdWcM
こんばんは。未知なる敵は恐ろしいですね。
第二章の続きを投下します。
717石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/24(木) 00:58:46.76 ID:637VdWcM
 赤く塗粧されたガレーが、その細長い船体を穏やかな海に預け、揺られている。
 船首楼で腕を組む『バンガコルマ』号艦長は、その鼻に風に混ざる様々な匂いを感じていた。
 島々から香る果実の甘く熟した匂い。魚影の濃い海からの潮の匂い。使い込んだ索具から漂うタールの匂い。左右三十六対の櫂を漕ぐ筋骨たくましい漢たちの汗の臭い。船上はとにかく様々な匂いがした。
 全ての匂いが、喧しく感じられるほど強く自己主張していた。照りつける太陽の光すら匂う気がする。ここは、そんな海であった。
 艦長は、海がいつも通りであることに安心した。無精ひげに覆われた赤銅色の顎を右手でひと撫でする。

 彼の耳に、船首楼で見張りについていた船員の報告が聞こえた。
「お頭ァ! 『門』の様子が変ですぜ!」
「莫迦野郎ッ! 俺のことは『艦長』と呼べと何度言ったらわかるんだ手前ェ等は!」
「す、すいやせん。つい、癖で……」

 艦長の怒鳴り声に、見張りは首を竦めた。漕ぎ手や弓手達が下品だが陽気な笑い声を上げた。彼らはほんの数ヶ月前まで、通行税の徴収と私掠──海賊を生業にして来た漢達である。使い慣れた言葉は簡単に直るものではない。

「『艦長』どの。俺達にお行儀良い言葉でしゃべれったって、そりゃ無理だッ! こいつらの顔を見てくだせぇよ」
 漕手台に並ぶのは、皆ひと癖もふた癖も有りそうな面構えだ。ヤニで黄ばんだ歯を剥き出しにして笑っている。

 漕ぎ手達の足に枷と鎖は無い。

 他国のガレー艦隊で見られる、奴隷を漕ぎ手に用いるやり方は、コストの面では有利である。しかし、消耗品である彼等に高い練度は期待できず、逆に常に兵の一部を割いて反乱に備えなければならない。また、劣悪な衛生環境から自然に航続距離は短いものとなった。

 これに対し、カサードの艦隊は全て自由人で編成されていた。
 専門職となった漕ぎ手は、熟練度と体力を高める事で彼の軍船に自在な機動性を与えた。また、彼等は切り込み要員としての役割を担ったため、常に敵より兵員数で優位に立つことが出来た。
 唯一の欠点である高いコストについては、海上交易がもたらす莫大な富がこれを解決した。彼らは艦隊の維持に充分な金穀を得ることが出来たのだった。
 カサードの艦隊は、浅く穏やかな多島海において、無敵を誇る存在となった。『帝國』の侵攻を受けて組織された『南暝同盟会議』が、彼と彼の艦隊を水軍主力として抱えた事は、当然の判断であろう。

 事実、開戦以来彼の艦隊は、逃げ遅れた商船や私掠船(その多くが帝國西方諸侯領内の商人達である)を容易く血祭りに上げ、同盟会議に数少ない勝利をもたらしている。


「まぁ、そうか」
 艦長は、船員達とそう変わらない顔をしかめ、同意した。『門』に目をやる。確かに発光がいつもより激しい。彼は太陽を見上げた。使節団の先触れが予告した時刻に近いようだ。
 彼は配下に警戒を強めるよう指示を出すと、二浬先の『門』を睨みつけた。彼の『バンガコルマ』号を始め、計八隻の軍船が周囲に展開している。
718石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/24(木) 01:00:14.92 ID:637VdWcM
「左舷前方二浬。『門』より船影ひとつ! いや、四つ!」

 見張りがよく通る声で報告した。艦長が素早く視線を『門』に向ける。明滅を繰り返す陽炎の向こうから、奇妙な船が姿を現した。
 なんじゃい、ありゃ? 艦長は思った。現れた船は彼の艦より大きかった。船体は全て灰色に塗られている。船型は見たこともない。用途の分からない突起があちこちに付いていた。
 何より奇妙な事に、たった一本の帆柱は斜めに傾ぎ、帆は無かった。白地に赤い太陽の意匠を施した旗が揚がっている。船を進める櫂も無い。であるのに、その船は前に進んでいた。

「艦長、けったいな船が四バイ、見たとこ帆も櫓櫂も無い。兵も見えん。叩きやすか?」
 掌帆長が言った。気味が悪くて仕方がないという態度だ。
 灰色船は、静かに進むと行き足を止めた。船尾の海面が泡立っていたが、船が止まると消えた。

「突っ込みやしょう! ここは俺達の海だ。怪しい奴らは鱶の餌にしてやるべきですぜ」
 弓手指揮官が、戦意に溢れた顔で進言した。囲むか。艦長は、正体不明の船に対し包囲を命じようと口を開きかけた。
 だがその時、彼の目が二浬先の灰色船上に、よく知った顔を見つけた。

「待て。ありゃ提督じゃねえか? 見張り、見えるか? 左から二番目だ」
「へぇ……艦長、確かにカサード提督です!」
「やっぱりか。だが変な格好をしてるな」

 彼のよく知る上司は奇妙な赤い短衣を着込んでいた。この暑いのによくやる。だが、灰色船の上でこちらに手を振るのは、紛れもなく南暝同盟会議水軍アイディン・カサード提督であった。
 どうやら、異界の軍船を連れて帰ってきた様だ。あんな『門』に飛び込むだけでも恐ろしいのに。艦長は、見てくれはどうあれ、カサードに対する尊崇の念を新たにした。

「あれに見えるは、カサード提督だ。出迎えるぞ。鼓手用意! 櫂備えッ!」
 艦長の号令で、艦の両舷から突き出たオールに漕ぎ手が取り付き、水面ギリギリに突き出された。鼓手が構える。
「両舷前進三分の一。『門』に向かえ!」
 鼓手がゆっくりとしたリズムで船尾楼の太鼓を叩く。漕ぎ手は、三人一組で太鼓に合わせて漕ぎ始めた。見事に呼吸の合った三十六対のオールが、水を掻き始めた。
 しかし、あれで戦えるのか?
 力強く進む艦上で、彼はどこか力の抜けた気分に包まれていた。異界の船は図体こそ大きいが、それだけだ。帆も櫂も無い。あれでは戦うために最も必要な素早さを得られない。
 また、船上に大型弩弓などの武器は見えず、兵を矢から守る置盾も無さそうだ。大きいだけの鈍重な船が四隻有ったところでどうにもならん。
 掌帆長や掌漕手長も同じ意見の様であった。口々に不満を述べている。

 彼は、話に聞こえる帝國軍の猛威を思い、暗澹たる気分になった。このままじゃあ、負けちまう。一体提督はどうする気だ?
 その時──


「右舷後方、龍が見える! 騎数三!」

 鋭い警告が響いた。艦長の背筋に冷たい感覚がよぎる。まさか。ここは、同盟会議の内懐だぞ。だが、次に聞こえた禍々しい鳴き声が、彼に現実を突きつけた。
 鳥の鳴き声を、数倍野太くかつ攻撃的にした様な響きが、空に響く。艦長は、右舷後方を見た。

「……有翼蛇!」

 青空に現れた羽根の生えた蛇の様な生物。ワイアームと呼ばれるそれは、狂える神々の座を越え南暝同盟会議に攻め寄せた、帝國南方征討領軍の姿であった。
719石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/24(木) 01:00:48.04 ID:637VdWcM
 眼下に広がる翡翠色の海上は、まるで木の葉を散らした様だ。間抜けな南蛮どもの軍船はようやくこちらに気付いたようだった。
 大層な名を名乗っていても、所詮蛮族か。
 帝國南方征討領軍飛行騎兵団に所属する操獣士は、手綱を引き翼龍の行き足を緩めた。照りつける太陽を背に、海面を見下ろす。
 海上に遊弋していた軍船は、大慌てで船足を早め、戦の支度を整えようとしていた。遅い。操獣士は、革製の龍騎兵帽の下で嘲りの表情を浮かべた。
 彼は、厚手の革製外衣と騎兵ズボン、手袋で身体を覆っている。常夏の地であれ、空を往く者は薄着ではいられない。風が体温を容赦なく奪うからだ。


 南方征討領軍は、三月前に『双頭の龍』を戮殺した後、その要塞を拠点に南部沿岸地域に侵攻を開始していた。
 初戦で悲惨な殲滅戦を見せつけられた周辺の村落、そしていくつかの都市は早々と帝國に降った。帝國軍はそれらから糧秣と兵を徴収し、更なる侵略に用いた。
 反撃は、微々たる物であった。
 南暝同盟会議の足並みは乱れ、諸都市が自己を守るので手一杯という有様であった。北辺の守りの要を失ったことは、彼等にそれ程の衝撃を与えていた。
 南暝同盟会議諸国は、統一軍の編成すらままならない体たらくであった。わずかの間に三つの都市国家が陥落し、無数の村落が消え去った。

 勿論、全てがされるがままであった訳では無い。冒険商人達はその情報網を用いて、帝國軍の兵力がさほど多くないことを突き止めていた。また、有力都市は速やかに自警軍を編成し、跳梁する帝國軍先遣隊の捕捉殲滅を試みた。
 だが、効果は上がらなかった。
 帝國軍は、部隊を魔獣や翼龍で編成していた。これらの軍は機動力に優れ、兵力に勝る都市国家自警軍を翻弄し続けた。帝國軍は決戦を避け、兵站を脅かし、時には空き家となった都市を襲った。
 南暝同盟会議諸国は、盗賊の様に戦う帝國軍に、ずるずると消耗を強いられ続けていた。

 南方征討領軍飛行騎兵団は、最近では蛮族の本拠地付近まで足を伸ばしている。少数の翼龍で、散発的に各地を襲っているのだ。操獣士が翼龍と共に海上に現れたのは、そうした現状を表していた。
720石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/24(木) 01:01:31.71 ID:637VdWcM
「今日はあれを喰うとしよう」
 操獣士の背中側で低い声がした。風に紛れて聞き取り辛いが、若い男の声である。眼下の軍船を沈めようと言っている。
「分かった。派手に頼むぞ」
 操獣士は、その声に応え翼龍を風下へ水平飛行に入れた。浴びる風が弱い方が後ろの男は集中出来るのだ。

「心得た」
そう言った後席の男は、操獣士と同様の服装に身を固めた身体を僅かに反らし、目を閉じた。精神を高める化粧を施した顔が、僅かに痙攣する。

 男は『魔獣遣い』と呼ばれる者であった。特殊な魔術の一種を用い、魔獣を操る。主に帝國内の東部山岳地帯に住む民族に多い。
 幼龍と共に育ち、成人後は龍騎兵として軍役に就く操獣士とは、また異なる異能を持つ民であった。操獣士は思った。

 上は大したことを思いつくものだ。我等を組み合わせる事で、その力何倍にもなる。

 帝國軍は、翼龍を用いる龍騎兵に、『魔獣遣い』を同乗させていた。龍騎兵により機動力を与えられた『魔獣遣い』は、その魔術を敵の奥深くに用いる事が出来た。


 太陽を反射し、ギラギラと照り返す海面の近くを、三本の黒く細長い影が猛烈な速度で飛んでいるのが見えた。
 操獣士が目を凝らすと、それらの姿が明らかになった。翼を持つ蛇──有翼蛇またはワイアームと呼ばれる魔獣だ。三匹が、鏃のような隊形を組んで、蛮族のガレーに向かっている。
 人を乗せていない。その速さは生半可な兵どもでは目で追うことすら出来まい。そう思えるほど鋭い飛び方であった。
 

 『魔獣遣い』に使役された三匹は、ガレーまで僅かの距離に近付くと、荒々しい叫びと共に、その口から火球を放った。
 火球は狙い違わずガレーに吸い込まれて行った。
721石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/24(木) 01:02:22.29 ID:637VdWcM
 右隣の僚艦が激しい炎を吹き上げた。忌々しい鳴き声と共に火球を吐いたくそったれの蛇どもは、既に矢の射程外に飛び去っている。
 火球を受けた僚艦は、主檣に喰らった一発によって、良く油の染みた索具と帆が燃え上がり、まるで巨大な松明の様な有り様だった。
 悲鳴と共に、火達磨になった人間が海に落ち、水柱を上げた。彼等は暫くもがいていたが、すぐに動かなくなる。僚艦は行き足を止めていた。艦長が居たはずの船首楼にも火球が命中している。

 くそ、あれじゃ助からん。

 艦隊は大混乱に陥っていた。完全な奇襲である。だが艦長は、流石に手練れであった。速やかに指示を出す。

「前進全速。弓手射撃用意! 奴を近付けるなッ!」

 鼓手が激しく太鼓を叩き始め、漕ぎ手が筋肉を膨らませ、力の限り櫂を漕いだ。止まっていてはやられる。艦長は、瞬時に判断した。
 周囲の艦の内、三隻は彼と同じ行動をとった。だが、残りの三隻は速度より反撃を選んだ。弓手を船縁に集め、弾幕を張ろうとしている。海賊衆らしい勇敢さであると言えた。

──だが。

「左手正横、龍が突っ込んでくる!」
 見張りの悲鳴。艦長は、即座に指示を出した。
「取舵一杯! 左櫂上げ! 右全力で漕げ!」
 左舷側の漕ぎ手が櫂を海面から上げる。右は全力で漕ぎ出した。『バンガコルマ』号は急速に左に回頭する。敵に横腹を曝すまいという動きであった。

 左に位置していた僚艦が、矢を放った。だが、ワイアームは矢を軽々とかわすと、停止していたそのガレーに次々と火球を放った。
 轟音。火柱。魂を消し飛ばす様な凄まじい悲鳴が上がる。櫂がバラバラと水面に落下した。弓手の放つ矢は全く当たらない。

「駄目だ! 敵が速すぎる」
 弓手指揮官の悔しげな叫びが聞こえる。ワイアームは、一撃を加えるとあっという間に飛び去ってしまう。

 二隻目を屠った蛇どもは、再度襲ってきた。各艦は全力で回避しつつ、矢を放つ。しかし、効果は無い。辛うじて三撃目は回避したものの、火球をくらうのは時間の問題であった。
 


 畜生、全滅しちまいかねん。どうしたらいい? 
 この船では、奴等には勝てない。
722石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/24(木) 01:03:21.96 ID:637VdWcM
以上です。
自衛隊がどうでるかはまた次回。

御意見御質問御感想お待ちしております。
723創る名無しに見る名無し:2013/01/24(木) 05:11:06.77 ID:nMSf/tgc
対空火器が火を吹くのが楽しみすぎる!
724創る名無しに見る名無し:2013/01/24(木) 06:13:47.40 ID:U64DSDEs
>>720
パイロットと兵装システム士官…というより随伴しているUAVの管制官か。
距離が離れてると操作できないのはつらいところだ。
725創る名無しに見る名無し:2013/01/24(木) 12:54:17.53 ID:+MDTW0s9
遠目だろうとはいえ、さすがに船体が鋼鉄製なのには気づいて驚くんじゃない?
726創る名無しに見る名無し:2013/01/24(木) 21:30:53.86 ID:jWSdKTkZ
でかい鋼鉄の塊が海に浮かぶはずがないと先入観もってれば意外と気付かないもんじゃね
魔獣がいるなら鱗張りだと思い込んでる可能性もあるし

それはそれで驚きそうだがw
727創る名無しに見る名無し:2013/01/25(金) 00:47:00.29 ID:qjGp2+Wq
投下乙です
>この船では、奴等には勝てない
沖田艦長乙w
728創る名無しに見る名無し:2013/01/25(金) 01:12:54.58 ID:guW/4AI2
降伏を促す敵に馬鹿めと言うんですね、分かります。
729創る名無しに見る名無し:2013/01/25(金) 05:52:03.00 ID:C34/Rj6N
>>725
君は遠目から見て物の材質を判別できるの?
木材でも塗料とか塗ってあると意外と分からんものだよ。
730創る名無しに見る名無し:2013/01/25(金) 09:00:21.02 ID:D4kwZ5yg
乙。
巨大生物が矢を軽々かわすとか、無理じゃね?
船長にはそう見えたってだけ?
731創る名無しに見る名無し:2013/01/25(金) 14:44:22.31 ID:Q/jIGubk
1偏差射撃ができていない
2上空に射つので矢が失速
3風の加護でエアカーテン
4数十年の修行により見てから余裕でした
5カナード翼付きでスライド機動
732創る名無しに見る名無し:2013/01/25(金) 15:00:35.71 ID:YjguExI5
6未来予知
7分身
8変わり身の術
9実は立体映像
10いつからその場所にいると錯覚していた?
733創る名無しに見る名無し:2013/01/25(金) 20:23:04.00 ID:17ll0vzq
三次元機動に対する対空射撃なんぞめったにやらないんじゃないか?いつの時代も航空戦力は貴重だろうしな。元竜騎士がいるなら弱点がわかるだろうが、いなきゃ数撃って絡めとるか撤退させるかしかないだろ。

レーダー誘導で対空目標を考慮してる時点で海自は充分異端だろう。
734創る名無しに見る名無し:2013/01/25(金) 22:12:22.46 ID:dvUgYz80
攻撃時は降下しながらやれば速度は結構出るし、パワーも要らない、回避の為、翼の向きを大きく変えて
急旋回して減速しても降下角を大きく取れば重力で再加速できる。(高度が下がったら一旦目標から離れ上昇してからまた攻撃すればいい)
そう考えれば上向きに放たれたひょろひょろ矢を躱すぐらいはどうって事は無いかも。
735創る名無しに見る名無し:2013/01/26(土) 01:31:52.94 ID:dwhZxnbt
>>729
すくなくとも船上の人物がはっきりと特定できるような距離で、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:JMSDF_-_JS_Otaka_(PG-826)_-_Starboard_Bow_View.jpg
これを熟練の船乗りが木造だと思う?ガレー船とかだったら多少塗装してても明らか
に木材の継ぎ目が確認できるだろうけど、これなら鋼製の船体だろうとくらい予想
もつくでしょ。
736創る名無しに見る名無し:2013/01/26(土) 01:39:28.12 ID:dwhZxnbt
そもそも翼竜の鱗に矢なんて通じる気がしないな、最低バリスタでも欲しいところ。
737創る名無しに見る名無し:2013/01/26(土) 02:08:37.31 ID:KQYdyZMb
そら飛ぶから軽量化されてんだろ。
738石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/01/26(土) 03:53:10.48 ID:o26Qcr2l
感想ありがとうございます。

>>724
>>730

ワイアームは、体長約10メートル程度の魔獣です。そこそこの飛行能力を持ちます。
自分の脳内の設定とスペックは、当然読んでいる皆さんの受け取り方とは違うということに気付きました。なるべく皆さんにイメージしていただけるよう描写出来たらと思います。
しかし、くどくならないようにせねば。

ガレー側の矢が当たらないのは、今まで戦ってきた相手が商船や海賊船、海洋生物等だからですね。対空戦はほぼ初めてです。
ちなみに南部沿岸諸国が貿易したり、小競り合いしたりしてきた帝國西方諸侯領軍は、ほぼ現実の中世欧州軍に近いです。ちょっぴり魔術士がいる程度。
739創る名無しに見る名無し:2013/01/26(土) 13:01:17.11 ID:onuqbQtI
どうも木じゃないっぽいけど、何といわれるとわからない感じじゃないか。
あるいは内部は木造で、外だけ鉄板を張り付けてると考えるとか。
まさか中身まで全部鉄だとは思いもよらないだろう。
近代製鉄がないと鉄は高価すぎてとても船の構造体に使えるようなものじゃないから
彼らの常識からすれば数千トンの鉄の塊が浮んでいるのというのは目を疑うような光景かもしれない。
740創る名無しに見る名無し:2013/01/26(土) 15:07:50.65 ID:pvHodEYD
街の鍛冶屋くらいしかない世界ならば、部品一つでも人力で運搬できるものしかないだろうからな

巨人の鍛冶屋でも居れば大量生産は無理でも大きめの鋼材とか造れるかな?
741創る名無しに見る名無し:2013/01/26(土) 16:38:49.35 ID:93gTw5zv
織田信長のいわゆる鉄甲船も、装甲が本当に鉄だったかは疑問だそうだし
742創る名無しに見る名無し:2013/01/26(土) 16:43:46.88 ID:9kBXmXA2
そもそも鉄という記載が殆どないからねぇ
743創る名無しに見る名無し:2013/01/27(日) 14:24:21.34 ID:t24BaSJz
>>736
翼竜は帝国人二人が乗ってる奴
攻撃は魔獣使いが使役している飛行蛇(ワイアーム)
バリスタ(攻城弩)はそもそも対機動兵器に使う用途じゃない
弩(いしゆみ)なら数と練度で空モンスターに対抗できるかもしれないが
元海賊にそれらの装備は望めない
744創る名無しに見る名無し:2013/01/27(日) 17:16:05.08 ID:U8b2Ifg2
「言ってダメなら叩け」は指導力忍耐力創意工夫コミュ能力の低い教育素人の自己正当化。体罰虐待虐めDVテロは脳委縮による「自己肯定感共感力問題解決力に乏しい粗暴な人格」を作る。即ち世界中の軍拡体罰容認者暴力主義者もまた素人教育の犠牲者/感情自己責任論
745創る名無しに見る名無し:2013/01/27(日) 17:17:43.47 ID:OBQ+u18n
言われてダメだから叩かれる奴が、理解力と分別が未熟な幼児と同レベルだから叩くしかないと見なされた時点で最大の恥だけどな
746創る名無しに見る名無し:2013/01/27(日) 18:24:09.34 ID:t24BaSJz
>>744
生徒の成長を主眼とする「学校教育」と
「上官に対する絶対服従」を目的とする新兵育成とじゃ目的違うだろ
747創る名無しに見る名無し:2013/01/27(日) 19:19:18.83 ID:WBMYwSIT
>>740
なんか禿山を量産しそうで怖いw>巨人の鍛冶屋
748創る名無しに見る名無し:2013/01/28(月) 01:19:47.97 ID:I4A5jaoF
伝承ではキュクロプス(一つ目巨人)が鍛冶屋であるとされているな
749創る名無しに見る名無し:2013/01/28(月) 02:44:00.70 ID:VLOc5MyP
炎の巨人なら燃料問題解決だ!
代わりに不器用とか魔力消費が多くコストが嵩む等のマイナス補正付きで

巨人用バリスタとか在ったら衝撃力だけでもかなりのものじゃないだろうか
在ればだが…
750創る名無しに見る名無し:2013/01/28(月) 02:47:55.50 ID:G4X7q6RG
ゴーレムか巨人の投石隊があったら、速射の効く野砲部隊になるな
751創る名無しに見る名無し:2013/01/28(月) 04:55:40.89 ID:m8jQSbiO
石礫って普通に人を殺せる威力があるんだよな?
生身の人間とは比べ物にならないであろうゴーレムの投石部隊とか恐ろしいな。
752創る名無しに見る名無し:2013/01/28(月) 05:38:53.43 ID:VLOc5MyP
でかいロボピッチャが整然と並んでる様子を幻視した
753創る名無しに見る名無し:2013/01/28(月) 05:54:43.37 ID:Xu7iIMvL
ゴーレムを使った投石隊って良いなw
普通に近接戦で挑まれるよりずっと驚異になりそうだw
まあ、魔法で直接遠隔攻撃した方が燃費が良さそうな気もするけど、そこは燃費云々の設定しだいだね。
754創る名無しに見る名無し:2013/01/28(月) 12:16:34.88 ID:S8RzHZWw
損耗関係ないならゴーレム挺身隊とか上陸戦が捗るな
でも大火力重防御がお手軽に実現できる世界だと、防衛側が火力や数で劣った場合簡単に焦土戦に手を出したりして無闇矢鱈と死人が増えそう
個人が只の人間以上の火力を持てるといろいろ難しいね、皇国の守護者はその辺良くできてるなー
755創る名無しに見る名無し:2013/01/28(月) 12:59:57.77 ID:uh8hNrQ6
ゴーレムで城攻めやらせようとしたら、ゴーレムの操縦方式が鉄人28号みたく
「電波の届く距離に魔法使いもいないといけない」だったため
篭城側の反撃で魔法使い狙われて壊滅した作品があったような覚えが…
756創る名無しに見る名無し:2013/01/28(月) 13:17:13.23 ID:Ih2c5piX
>>755
ゴーレムだと鉄人よりもジャイアントロボの、十傑集マスク・ザ・レッドのビッグゴールドを思い出すんだが。
757創る名無しに見る名無し:2013/01/28(月) 14:22:30.17 ID:VLOc5MyP
ゴーレムの近くに居ないと動かせない

丈夫なゴーレムの中にマスターを格納して保護

モビルスーツ的な何か


通常の騎士では非力

リビングアーマーの自律部分削って騎士に着せて筋力アシスト

パワードスーツ的な何か
758創る名無しに見る名無し:2013/01/28(月) 16:29:11.46 ID:I4A5jaoF
F世界にプルガサリ(金属を食う)的な何かがいたら自衛隊的にどうか
759創る名無しに見る名無し:2013/01/28(月) 18:06:42.71 ID:uOigIP6C
真っ正面から挑まれるより、後方に放たれた方が面倒かな。>プルガサリ
あと巨大な一体より小さな群体のほうが厄介…と考えて
これはゴキブリみたいじゃないかと思った。

石と木と魔法の文明な世界
F世界ゴキブリ(仮称)によって金属は軒並み劣化する故である。
760創る名無しに見る名無し:2013/01/28(月) 22:03:06.58 ID:rPzdNj0S
>>757
立ってたら的になるので匍匐前進
 ↓
じゃあ最初から四足動物形態でいいんじゃね?
 ↓
ゾイド的な何か
761創る名無しに見る名無し:2013/01/29(火) 00:27:17.68 ID:dil2McuS
ゾイドは最初期のカマキリやクモの奴を連想するおっさんです
762創る名無しに見る名無し:2013/01/29(火) 02:16:36.25 ID:+QLFoJp/
スパイカーとグランチュラのことかーーーー!
763創る名無しに見る名無し:2013/01/29(火) 06:28:37.37 ID:22jqr3l1
kuro氏がアレコレn次創作なAA始めたな
764創る名無しに見る名無し:2013/01/29(火) 08:24:45.14 ID:beeOsXNS
>>760
そして戦車が出来上がると。
765創る名無しに見る名無し:2013/01/29(火) 16:28:53.92 ID:ZwzqLkzO
>>764

ゴーレムガンダム「何あれ怖い」
パワースーツ騎士「何あれ怖い」
低姿勢獣「何あれ怖い」

陸自「何あのロマン」

こうですか(>_<)
766創る名無しに見る名無し:2013/01/29(火) 19:58:11.94 ID:Q33W7Rnk
>>764
ばっか
戦車じゃ歩けないだろ
767創る名無しに見る名無し:2013/01/29(火) 20:07:13.31 ID:Noq1PsPF
士魂号「呼ばれたような気がする」
768創る名無しに見る名無し:2013/01/29(火) 20:23:36.44 ID:EilRQOQ9
>>763
自作小説を基にしているから二次とは言わないんじゃないか
何があったかは知らんが、版権物のAA使って「オリジナルです(キリッ」もないと思うけど
769創る名無しに見る名無し:2013/01/29(火) 20:30:18.00 ID:eEprlGRy
廃棄物13号「呼んだ?」
770創る名無しに見る名無し:2013/01/29(火) 21:04:28.59 ID:NjkT5jgO
>>768
だから一次でも二次でも三次以降でもなくn次なんだよw
しっかし、「俺がやるなら法律の埒外!!」って凄ぇ理屈だなkuro氏
771創る名無しに見る名無し:2013/01/29(火) 22:28:24.31 ID:cf+08z6v
一次でもないが、二次というには収まらず、数え用によっては三次…
ややこしすぎるだろw
772創る名無しに見る名無し:2013/01/30(水) 02:16:05.32 ID:L3/MF4FH
つまりどういう事だってばよ?
773創る名無しに見る名無し:2013/01/30(水) 03:18:03.57 ID:scpFWrmi
>>766
歩くさ。百足やヤスデみたいな感じで。
774創る名無しに見る名無し:2013/01/30(水) 06:40:23.54 ID:BsrClsY/
>>766
>>773
クラブガンナー「ねぇ俺は?」
775創る名無しに見る名無し:2013/01/30(水) 07:34:54.24 ID:pAp1Ekb+
四足型で腕もあり武装が選べて更に姿が美しい人馬兵プロマキスが最適でよろしいか?
馬型なので低姿勢とは言えないのは残念だが
776創る名無しに見る名無し:2013/01/30(水) 08:39:40.38 ID:7hQnT45y
bigdogの足長くして8本にしたらやばすぎる戦車になる
777創る名無しに見る名無し:2013/01/30(水) 12:21:06.80 ID:VsK6s+Ta
bigdogが大群で迫ってきたら大人でも確実に泣く
778創る名無しに見る名無し:2013/01/30(水) 12:53:54.68 ID:DpPUfE8H
さすがにアシモの群れでは泣かんか……
そういえば最近、クモの形をした小型の災害対応ロボットが開発されてたな
779創る名無しに見る名無し:2013/01/30(水) 14:11:37.44 ID:DpCIT7a3
>>766
F91版ガンタンクみたいなのにすればいいというわけか。
780創る名無しに見る名無し:2013/01/30(水) 17:01:30.34 ID:iWx814tn
人型の機械って敵だと精神的にかなりキツそう
人じゃない存在に明確に命を狙われてるって印象が際立つし、人の形してるのに明らかに会話で解決しないし
逆に会話の通じない亜人、特に人からかなり容姿がかけ離れたのなんかも同じような効果がありそう
初めて目視距離で戦闘するときは恐怖で対人間よりちゃんと狙って撃てないんじゃなかろうか
781創る名無しに見る名無し:2013/01/30(水) 18:45:02.83 ID:OLphimDL
人型兵器が撃たれたときに大音量で「ぎゃああああああ痛いよおおおおおおお母さあああああああん」って泣き叫ぶ音声を再生させりゃ敵の士気下げれるんじゃね?
782創る名無しに見る名無し:2013/01/30(水) 20:13:17.02 ID:E0swlM6O
ゴーレム魔法使いの前にシリコンゴムの塊を置いて…

あ と は わ か る な ?
783創る名無しに見る名無し:2013/01/30(水) 22:01:44.31 ID:pAp1Ekb+
愛人形のメーカーさんにゴーレムマスターが雇われるんですね
なんという平和利用…
784創る名無しに見る名無し:2013/01/31(木) 08:26:21.78 ID:+riFGK7e
>>774
高さが問題だなぁ。
785創る名無しに見る名無し:2013/01/31(木) 10:12:08.76 ID:zYCgbs9S
ゲート読んでたら伏線回収せずに
中華と戦って打ち切り臭ただようおわりかたでがっくりきた
炎竜あたりがよかっただけに期待しちまって損した
786創る名無しに見る名無し:2013/01/31(木) 16:23:22.57 ID:sGa20E+w
>>781
そういう精神攻撃は厄介そう
バンシーが夜の駐屯地に現れるとか悪夢
787創る名無しに見る名無し:2013/01/31(木) 17:45:02.80 ID:DBcOvHyl
F世界側が順応してくると厄介だろうな。兵器の特性にあった魔法なり魔獣なりを放ちつつ、精神に干渉する魔法を使って
浸透戦術を仕掛けたり。だから初っ端から機甲師団で押し潰したり爆撃機で真っ平らにしたりってのは、読んでてオエって
なりそうだけど堅実な手だと思う。

……ぶちのめす前提で話が進んでる気がするが、F世界側の住人と協力してやばいモノと戦うっていう話は受けないのかね。
全種族結束して戦うに相応しい敵の出現てのはファンタジー物のお約束な気がするんだが。
788創る名無しに見る名無し:2013/01/31(木) 18:26:56.80 ID:+riFGK7e
>>787
うけないわけでもないよ。実際投稿されていたしね。
唐突に氏のやつ。
789創る名無しに見る名無し:2013/01/31(木) 18:41:26.44 ID:zYCgbs9S
テレポートの魔法あれば
どんな現代兵器もデスラー戦法のまえには手も足もでん
790創る名無しに見る名無し:2013/01/31(木) 19:00:22.78 ID:kLTzdoQO
>>789
テレポート魔法はF世界の軍隊より冒険者の魔法使い限定にしたほうが良いな、その場合
「博打的要素は軍隊が採用しない」て言い訳にしとけばOK

「軍団の移動」には大規模儀式魔法で時間かかるとか
発動する魔法陣が転送元と転送先の両方(いわばゲート式)必要とか
791創る名無しに見る名無し:2013/01/31(木) 20:48:36.11 ID:Du2EwV0b
>>782

職に溢れたF世界の魔導師達がナニの製作会社に就職とか嫌すぎる。むしろ、やる気を見せるのか?
792創る名無しに見る名無し:2013/01/31(木) 21:35:25.06 ID:a5tVDI5/
>>791

日本。富と技術を兼ね備えたその国は、子供が生まれなくなることで滅んだといわれ(略)

とか。
793創る名無しに見る名無し:2013/01/31(木) 21:56:27.65 ID:qDBElq77
>>787
F世界が二つに分かれてて、一方と共闘するってのはこのスレでは結構多い展開だと思うけど
それじゃあ「F世界側の住人と協力」違うのかな?

昔妄想したのが、輸送機にドラゴンを乗せて作戦空域で投下
パラシュートより自由が効いて、ヘリより移動距離が稼げる
794創る名無しに見る名無し:2013/01/31(木) 22:17:51.39 ID:RnqOtgJ6
結局はコストパフォーマンスで決まるんじゃないか。
ドラゴンが肉食で大食漢だったら目も当てられないし、調教期間も考える必要がある。
当然獣医科みたいな部隊も必要になるだろうしと馬が辿った歴史と同じになりそうだな。
795創る名無しに見る名無し:2013/01/31(木) 22:36:12.45 ID:sFYWSnIo
某漫画の少佐みたいなのが出てきても面白そう。

化け物どもを現代兵器で武装して指揮するとか胸熱
796創る名無しに見る名無し:2013/01/31(木) 22:38:17.64 ID:/LMuuKLw
797創る名無しに見る名無し:2013/01/31(木) 22:39:06.20 ID:zYCgbs9S
ドラゴンライダーって結構あこがれたけど
小規模なナパームと一回の降下で3.4人ヤレル能力でどこまで役に立つのかとおもった
やっぱ第一次大戦みたいにリコンがいちばん役に立つか
798創る名無しに見る名無し:2013/01/31(木) 22:52:58.27 ID:RnqOtgJ6
>>796
いた可能性はあるが匿名掲示板なんで正確なところはわからない。
ゲートが掲載されたのは通称理想郷というサイト。現在でも外伝のいくつかは閲覧可能(ただし現在理想郷は繋がらない)
EVA二次やっていたから二十世紀末にはネット上で創作活動をしていたはず。
799創る名無しに見る名無し:2013/01/31(木) 23:16:34.83 ID:SfK2fzcL
>>792
よくあるゴブリンやオークが他種族の女性を使って繁殖する設定の場合、そいつらに浸透させれば勢力の拡大を防げるかもしれない
もしかするとそれで攻撃性が抑えられ平和共存できるかもしれない
800創る名無しに見る名無し:2013/01/31(木) 23:21:02.82 ID:/LMuuKLw
>>798
ありがとー 可能性あるのか!
ついに創発板から商業作家が・・・(胸熱)

なんて妄想してしまった
801創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 00:49:56.65 ID:WM9YF+Ac
>>796
マジでこの出版の経緯しらんのが居るんか!

「とどく=たくさん」でググってみような
802創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 01:06:26.20 ID:DVL6CrV0
まあ元は軍板のスレなんだけどなここも
803創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 02:08:26.00 ID:SzMh1HM+
「電車男」て例もあるから2ちゃんから商業化→メジャーデビューもそう夢物語じゃない

逆に2ちゃんに影響されて本業おろそかになるプロも居るかもしれんが
804創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 02:17:49.30 ID:f8QD0FfD
まおゆうがあるじゃん
805創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 09:38:11.33 ID:J0utpkgC
>>800
創発板移動以前、軍板のF自スレ住人ではあったそうな<とどく=たくさん
何スレ目かの>>1だった事もあるなどと聞いた記憶が
806創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 09:49:44.65 ID:5zHg2Y7N
とどく=たくさんは文章レベルからみても
そこらの売り上げ上位どけどけというレベルだけど
あんまメジャーになりきれないのは遅筆だからだろうか
一年で単行本4冊が最低ラインの業界だときつそう
807創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 09:58:37.74 ID:0WmhXnKQ
今、七冊だっけ
ゲート以外も含めて
808創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 10:53:04.84 ID:vqAMV9yK
ゲート6、スナイパー2、クルッカの9冊じゃない?
809創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 11:33:06.83 ID:5zHg2Y7N
ゲートは理想郷のを読んだだけだけど
3巻以降ほとんど書き直しなん?
なんか理想郷は打ち切り終了みたいな半端な終わり方だったし
810創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 13:23:34.23 ID:f97xAES/
>>809
3巻まではWEB版と差異は大きくない。
4巻以降は完全に別物。
WEB版で死んだ味方キャラとかほとんど生存する。
811創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 13:57:57.93 ID:SzMh1HM+
ルーン・トルーパーは元のスナイパー主人公にした奴がきれいにまとまってたな
短編としてなら
あのあと続けるのは苦しくなるから
主人公を変えて書き直ししたのだろうけどなんかしっくりこない
812創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 14:02:39.53 ID:0WmhXnKQ
確かに市ノ瀬だっけ?
そっちが主役だったバージョンの方が好感はもてた
813創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 14:16:15.72 ID:fOohUWEN
ルンパは自衛隊が美化しすぎてる感じがどうもなあ・・・
読んでるけど
814創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 14:49:37.20 ID:f97xAES/
>>813
ルンパは異世界召喚自衛隊ヒロイックサーガだから、あれでいいと思うが。
815創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 16:20:44.11 ID:5zHg2Y7N
ゲートはロウリィとかオビツ50で作って売ったな
なんで原作でSD言いまくるのか良くわからなかったが
あんまりにもマイナーすぎてアキバ箱でおいても買った奴元ネタわからなかったとおもうが

ルンバはジパングとしてなら結構いけるけど
ゲートとしてみるとヒロインの萌がまったくないから商品価値としては弱いような
海賊程度に大事な戦力使ったしミサイル数もあと2回とかいってるし
長く続ける気はないみたいだけど
816創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 17:29:22.79 ID:GLDlcaJh
騎士の皆さんが妙に開明的なのも違和感が… >ルーントルーパーズ
817創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 18:48:40.93 ID:eKIFMSbo
自衛隊美化はともかく、無策に書かれるのはなぁ
覇権国家を相手にして終戦がみえないのに大胆過ぎだろ
818創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 20:32:52.01 ID:it7e3Ut3
箱庭のメイドの方が好きだったな
819創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 21:20:21.31 ID:5zHg2Y7N
箱庭のほうが萌分多いな
炉利が自衛隊員に股開いちゃうし
オレは現地協力員バディモノ続けてほしかった

ルンバは自衛隊員が無策で無能なのはしょうがないという設定だろ
現場スキルは高いんだろうけど所詮甘やかされて育った世代ばっかだし
自由に行動していいとなれば俺たちが行ってもあんな感じにしかならん
820創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 23:09:32.28 ID:WYTBlhOf
ルンパ4部が終わったみたいだけど次はどうなるのかね
作品内に日本とつながるみたいな描写あったしゲート式になるんだろうか
821創る名無しに見る名無し:2013/02/02(土) 06:44:34.26 ID:paWfOGBR
>>816
未知の技術体系凄すぎる、思想とかも見習うべきだろうかって感じで、別の価値観に毒されちゃった・・・・・・新興宗教とかによくあるパターンだ、何も違和感などない。
822創る名無しに見る名無し:2013/02/02(土) 08:58:38.24 ID:92/pm8q2
箱庭のほうが確か読み物としては面白かったな
なんだかんだでルーントルーパーズも読んでるが
823創る名無しに見る名無し:2013/02/02(土) 10:16:12.29 ID:IHSCTM27
ルンバ海兵隊員の戦記に逃げちゃったくらいだから
ネタが尽きてきて今懸命に考えてんだろ
とりあえずあの商人で話のルート作るんだろうけど
ミサイル残量設定マジにしたからもうイージスつかうのやばいとかんじてるみたいだし
内政するんじゃね
824創る名無しに見る名無し:2013/02/02(土) 10:41:31.62 ID:N+4UATEz
いや、戦力として簿自衛隊は最初から緒戦を凌ぐためとしか考えてなかった筈
だって現代日本を前提とした補給体制あってこその近代戦力なんだもん

内政外交さえ満足にできない序盤を除けば出番がなくなるなんて始めから分かってたんだし
825創る名無しに見る名無し:2013/02/02(土) 12:42:10.20 ID:LUMMMHUs
箱庭は確か、魔術都市の続編だったんだよな
826創る名無しに見る名無し:2013/02/02(土) 14:11:45.13 ID:IHSCTM27
イージス使えないとあのゲートのパチモンみたいな歩兵愚連隊で
話作らなきゃいかんから盛り下がりそうだね
ただでさえキャラ弱いんだし

なろうのF自ってルンパの作者の除くとおもだったものってないんだっけ
Fソとかは読んだが
827創る名無しに見る名無し:2013/02/02(土) 16:25:38.71 ID:SRXj/nw/
>>823
あれは更新頻度の高さをみるに、作者がやりたくてたまらんからやっちゃっただけで、
むしろ最初にやるはずだったネタが先延ばしになっただけだと思う。
828創る名無しに見る名無し:2013/02/02(土) 16:42:35.83 ID:DjW50zG7
>>825
ネリュントス書いたのって物語は唐突に氏だっけ?
あれはいいものだ
829創る名無しに見る名無し:2013/02/02(土) 17:52:53.69 ID:xK/Eu9ah
図書館戦争の二次も物語氏だっけ?
続き書いてくれないかな...
830創る名無しに見る名無し:2013/02/02(土) 18:04:32.54 ID:/leZEqK/
>>829
あれで原作興味でて読んでみたら砂糖吐きそうなほどラブコメでワラタ
831創る名無しに見る名無し:2013/02/02(土) 19:07:35.94 ID:IHSCTM27
図書館戦争アニメで見てたらくだらなすぎて
吐き気がしたけど原作らぶこめなんだ
832創る名無しに見る名無し:2013/02/02(土) 20:02:10.24 ID:LUMMMHUs
なろうで該当しそうなので、年内に更新したのはこのあたりかな?
他にある?
・ルーントルーパーズ 〜自衛隊漂流戦記〜
・試される大地
・異時空国家日本
・バルジニア戦役
・ちび王様と自衛官な私

・朱き帝国
・漂流国家
・赴任先は異世界!?
・ルーントルーパーズ いぶき誕生
・冒険者日本へゆく
・異世界自衛隊
・東京直上にゲートが出来たらそりゃ大騒ぎになるよね。
・陸上自衛隊 異世界戦闘記録簿 ・新世紀 日本
・異界の日章旗
833がろうでん:2013/02/02(土) 21:07:19.16 ID:sslVOJ9v
>738

これまでのなぜ異世界帝国が日本へリスクが高い襲撃をするのか!
それは、異世界帝国の皇帝が異世界へトリップした”反日日本人”か OR
”反日第3国人”の可能性がある。

奴らならやりかねないですね。


と!私は思ったのです。



以上
834創る名無しに見る名無し:2013/02/02(土) 21:42:16.45 ID:VhK6dUU8
共産趣味者にゃ朱き帝国はたまんねぇな
835創る名無しに見る名無し:2013/02/02(土) 22:44:05.42 ID:bcsy8BAB
追いかけてるのは朱き帝國と冒険者ぐらいだなぁ
大地は最近のトロロで作者の目指している物が分からなくなった
836創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 00:07:15.36 ID:Vwx28gLz
朱き帝国はきれいな共産主義な感じが
面白いがイワンの連中はもっと輪姦虐殺人肉してくんないと雰囲気でない
837創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 03:49:50.46 ID:I0CDP182
試される大地ってなろうにあったんか
読み返してくる
838創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 08:41:47.01 ID:09jcDELg
>>825 あの話は結局帝国潰されたんだろうか?箱庭だと在日米軍が反撃してたから
下手すりゃ敵の首都に核が叩き込まれてる可能性も・・・

>>836 朱き帝国は敵側がナチソ連以上のガイキチだからな
839創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 09:41:10.43 ID:Vwx28gLz
スターリンなんてF世界の君主にくらべれば
無茶苦茶さは平均レベルになるのが
840創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 10:30:05.81 ID:09jcDELg
良くも悪くも魔法が君主の滅茶苦茶に拍車をかけることがあるからな・・・
有名なゼロ魔も地球の近代兵器やらサイトとかの異世界人が召喚されてなかったら、魔法の存在が強すぎて
俺らの世界の史実の騎士諸侯の没落が起こらずに中世の状態を続けてたかもしれんって考察があるし(流石にないと思いたい)
841創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 10:34:24.16 ID:dMJ4mK05
ヴェロスニア帝国とは、

ネリェントス事件の後に
浸透作戦による一斉に反抗を仕掛けられるが在日米軍の参戦で反撃。
帝国を大陸から撤退させて撤退(箱庭)

その後、新興国家郡による宣戦布告を受ける(バディ)


年表がバディにあるよ
842創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 10:37:09.43 ID:09jcDELg
サンクス!
新興国家群ってあるけど、帝国から分裂した奴らか何かなの?
843創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 13:20:22.01 ID:Vwx28gLz
F転のF軍隊ってリコンもせずに毎回大兵力投入して侵攻作戦するのが
兵数と装備くらい普通確認するだろとおもうのは現代人の感覚か
844創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 13:22:53.41 ID:dMJ4mK05
やってると思うよ

ただし情報が行き届くのが、週間・月間単位なんだと思うよ
845創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 13:49:45.06 ID:aGw6riW5
>>832
知らんのもいくつかあるな、ちょっと読みに行ってみるかな。
846創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 13:52:54.89 ID:s2WSQbsk
帝国じゃない日本は誘い受けからの一転攻勢しかできないし
847創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 14:43:58.63 ID:Vwx28gLz
自衛隊員は輪姦虐殺しないお行儀のいい連中のわりに
万単位で敵兵皆殺しにできるのがすごい
航空機事故の遺体回収程度で精神病患者になりまくったくせに
848創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 15:13:41.95 ID:r/YFfyp4
死体(というよりミンチ破片)を間近で直接見てしかも自分で片付けるかそうでないかの違いは大きすぎるだろ…
人間のミンチなんて鉄道職員ぐらいしかそうそう遭遇する職業が日本には無いんだぜ
849創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 15:16:30.65 ID:r/YFfyp4
あと、ついでにいうと輪姦虐殺しないのは日本人全体の共通項だろう
他国は日本の数倍から数十倍くらい、「一般人が」輪姦虐殺する治安水準の所ばかりだ
それに比べたらお行儀いいのは当たり前なんじゃね
850創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 15:50:48.02 ID:Vwx28gLz
日本の国内戦だと虐殺するまえに
まあまあまあと仲裁する奴が必ずでるからな
中華だとウン十万人穴埋めとか普通にあるけど

F韓とかすごそうだな
851創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 16:19:21.98 ID:04wWxo23
>>850
むしろ現地勢力と仲良くできるかもしれないw
852創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 16:32:17.60 ID:dMJ4mK05
リストからは漏れてるけど

・『漂流国家』で、イージス艦世宗大王が攻撃を受けてるな


リスト追加
・漂流国家
・異界の帝国


なろうでは無いが、暁で『ゲート二次、大日本帝国編』始まってるね
853創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 16:35:43.30 ID:Vwx28gLz
たまに圧倒的な戦力で皆殺ししたのに気分良くなった自衛隊員が
関東軍みたいに暴走して首都をそのまま制圧して独立国つくるのをみたい

法もくそもない実力主義のFで武力振るっておきながら
和平とか講和とかして敵国に足元見られてんのばっかなのがな
いいじゃん奴隷か死か好きなほう選ばせれば
ああいう連中は皆殺しにして従順なのだけ奴隷にするくらいでないとテロに走られるだけだし
854創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 16:43:42.30 ID:09jcDELg
>>853
つベトナムORアフガンルート
近い作品だとここの物語は唐突に・・・あたり?

確かに敵国に足元みられたり、反戦団体が足引っ張る作品はリアルだけど見ててもやもやするよね・・・・
特に箱庭の帝国みたいに同情の余地無しな覇権国家相手だとそのぐらいやってほしいと思うときあるけどね
855創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 17:33:34.79 ID:dMJ4mK05
まあ、ようするに貧乏が全て悪いのよ

弾薬も無限にあるわけじゃないし
856創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 18:00:38.58 ID:Vwx28gLz
ジパングやゲートがあるから
ほかの作品の日本や自衛隊の対応が判で押したように同じようなことばかり書いてるのが駄目だな
異世界人が自衛隊員の仲間リンチ惨殺したら報復で皆殺しにしたり
いくらでもひどく出来るのになんかなよなよした対応しかしないのがつまらん

たまに反戦団体やマスコミや日和見の政治家虐殺して独裁国家してもいいのに
857創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 18:10:46.68 ID:CkGDxiOR
そういうのもあるにはあるけど、キワモノ扱いで日陰者だからねえ
858創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 19:22:24.86 ID:9X/bAdhp
自衛隊が実際に戦ってるだけで新鮮な感じがするから、特に物足りないと思ったことはないな。
特に国外だと、発砲することすら稀なんじゃ?
859創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 19:41:35.31 ID:fFshQwGh
>>853
統治とか、激しく面倒くさいだろ。
法治民主国家なので、世論にも配慮した行動が求められるから、民族浄化とか論外だし。
日本製品を買わせる市場も必要だし。
860創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 19:41:45.15 ID:6ustRh9y
知らない人のために、
http://pixus.iinaa.net/SS/ss.htm
バディが6と7の間
ネリェントスが9と10の間。
861創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 20:23:10.13 ID:mxaeLjQ+
冒険者とかのように自衛隊が蹂躙される側というの
おもしろいけど、なんか必要以上に自衛隊に感情移入してしまって
なんかモヤモヤした気分になるんだよなあ
862創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 20:31:27.91 ID:pz3nzqyJ
前提条件としてNAの主力が最初から存在しない時点でお察し下さい
さらにMHIの車両製造・整備拠点も蹂躙済み…

大手企業の事業所やら言い出したらキリが無いけど
863創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 20:55:04.44 ID:Pg/91Jh/
>>859
内需が強い日本だと、資源の入手ができれば市場なしで暫くは耐えられる
耐えてる間に植民なり征服なりで新たな市場を創るのが望ましい
資源戦略で横入はご法度だから、結局は実力行使になって市場云々どころじゃすまないし
864創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 22:01:24.76 ID:Vwx28gLz
なんか軍事的に格差があるのにやたら相手国に気を使うのが
かえっておかしく感じるのはね
ああいう状況なら強者の論理で誰でも行くだろ
占領統治のこと考えてどうこうってのは軍オタがよく考えそうなことだよ
リアリティあるようで現実的には相当おかしい描写してる

だからなんかうそ臭くてつまらないと感じるのが多い
圧倒的に有利な軍事を持つ人間がどういう行動を起こすかという感情がまったくかかれないのが問題
ノンフィクションだと生の人間感情が書かれてるから面白いんだけど
小説とかだとそういう点真剣に思考する奴はめったにいないね
865創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 22:14:28.42 ID:D0dFHN/9
自分の主観を全体にすり替えて語るなよ気持ち悪い
866創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 22:25:08.59 ID:dlPZ+qBT
占領した段階で話を終了させるなら圧倒的制圧もありなんだけど
その後も続けたい場合は、話の取っ掛かりがなくなっちゃうからかえって難しくなるんですわ。
だらだら続けたい人は圧倒的制圧はやりたくないんよ。
867創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 22:32:45.63 ID:Z+V/xqhV
というか「現実」の方で占領統治のことよく考えないで失敗した例が実際ありますんで
しかも割りと最近になってすら
軍オタは一番そういうのよく見て参考教科書にしてるからこそ多少リアリティに欠けても理想論を説く

イラクとアフガンは落第とは言えないけど赤点追試だし
日本に関しては50年後に自分の足引っ張る結果になってるしなあお米の国…
868創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 22:54:36.71 ID:s2WSQbsk
強烈なヘイトを生の人間の感情と捉えれるならそういうのも楽しめるんだろうがなぁ
まず作者の偏見や歪んだ嗜好が見え透いて楽しめない。抗日ドラマの俺ら版になるだけだし
869創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 23:22:10.75 ID:Vwx28gLz
正直占領政策もいかにもイラクとかみて適当に考えたのがおおいしな
なんら新鮮味がない
もうちょっともの考えて作れよというのが多い
ようするにテンプレになっちまってるうえに見てていらいらするだけ

ゲートみたいにキャラの優秀さがでればそれでもいいけど
あのくらい端役まで神経使ってるのなんてめったにないし
なろうのF自モノもルンバの作者以外レベルが低すぎで読んでてきつい
薀蓄書いてあるだけで話の組み立ても糞もない駄作ばっか
870創る名無しに見る名無し:2013/02/03(日) 23:23:30.82 ID:xjxSBL31
サハリン2は論外として、21世紀でも資源入手は開発段階から資本なり技術なり出さないとツラいぞ
スポット価格でも要るだけ買えるなら超優遇されてる方で、お断りされても不思議じゃない
F世界が資源開発具合や港湾など運送インフラが日本と貿易可能なレベルだとしても、平和裏に購入は絶望的
871創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 00:14:52.29 ID:fU+S8ICi
わかりやすい敵が必要なんだな

各国においては強大な敵の存在が日本の後方支援並びに食料確保につなげれる

国内においては、敵の存在が混乱を鎮める為にも
872創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 00:20:45.24 ID:7F4rcNTr
そりゃ、グローバル化が進んでるからな。
どうしても資源を売る方が強くなる。
F世界相手の場合、逆に日本からしか購入できない物資が存在するわけだから、これは逆転する。
873創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 00:42:18.81 ID:cCxY3wbf
>>853
いくらなんでもそういうのはねぇ…核爆弾で都市を丸焼きにするとかならまだしも。
874創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 01:13:55.53 ID:SUF8Io7R
自衛隊が征服者だぜヒャッハーやらかすには
人的・物的にリソースが乏しすぎる
875創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 03:45:15.64 ID:WYBl2BZN
>>874 
アステカを征服したコルテスの軍勢は200足らずなんだし、そこは戦術なり兵器の使い方で
なんとかなるかもしれん
876創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 10:40:55.82 ID:OY7q1IEC
反社会的な連中にヤバい菌を植え付けて追放、で済む
877創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 12:02:56.77 ID:tu5QnPE+
>>832
いろいろ楽しめた。

ただ、陸上自衛隊 異世界戦闘記録簿だけはあれだ。
自衛隊が無法者集団になってる。自衛隊はマゾ?と思わせるくらい自制がないと。
878創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 12:44:24.29 ID:Rk5RmpDI
>>875
アステカの場合は「ケツァルコアトルの帰還」て予言があったのと
アステカ帝国が周囲に敵作りまくった要素が大きい
879創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 14:21:19.84 ID:8rDY8uyK
>>878
戦略が重要ってことですかね。宗教的なものを利用するとか、
民主主義などであれば立候補者もしくは議員を息のかかったものにするとか。
でも、そうなると自衛隊の活躍云々とはかけ離れるから却下かな。
880創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 17:09:12.40 ID:PmDBQms8
シヴィライゼーション的な思考回路でどんどんファンタジー世界を征服していく作品が欲しいと思ったら
ある意味物語氏のがそうだった
目障りなエルフの森に燃料気化爆弾投下!は目障りな敵都市に核弾頭発射!に通じるものがあるよね
881創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 18:53:51.75 ID:zPHc9lwl
強い軍隊を持った国家が自制心をなくすのが主流とか言い出したら
今現在現実の世界で、アメリカという世界を敵にまわしても
そこそこ互角に戦えるという超軍隊が各国をもっと好き放題していないとおかしいだろ……

つーか史実を見れば自衛隊が占領下に大して
(少なくともほかの軍隊より)紳士的だったのは
旧軍のころからの伝統だし、別に非現実的というわけではないだろう。

関東軍が例外中の例外といっていい。
882創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 19:00:38.31 ID:WYBl2BZN
自衛隊は大人しくしてても自国領内で暴れられたり、ネリェントスとかの民間人虐殺された際の日本国民世論が反戦的ってどうなんだろうか?
・・・・下手すると911のアメリカさながらに世論がとんでもないぐらい激発しそうな気が。

>>879 
高高度からのミサイル・航空攻撃はワイバーンとか飛行魔法生物が普通にいる世界でも与える
効果はデカいかな?相手はいつでも攻撃可能って認識できるだろうし
883創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 19:05:10.11 ID:eVweLNQb
F世界転移物で交易で資源を手にしようとするものが多いけど、
文明レベル的に日本が必要とする量を調達できる文明レベルではないであろうものばかり
採掘、輸送、港湾をタイムリミット(備蓄切れ)までに十分なレベルにするには、
最低でも要地の直接統治が必要だと思う
884創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 19:05:58.34 ID:WYBl2BZN
>>881 チェチェンのロシア軍「せやな」

・・・・昔、暗殺されたロシアの女性ジャーナリストの本よんで胸糞悪くなった。
885創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 19:28:59.50 ID:MFR95rMH
>>882
「そもそも自衛隊が国外に出なければこの悲劇は起こらなかった。これは与党と自衛隊の失敗」
って感じですかね?<反戦的

ただ実際、反戦的な世論を形成しようとする人達は中国、韓国が絡まないと案外大人しいんじゃないかって
思いますけどね。支持基盤的な意味で。
886創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 19:37:07.21 ID:zPHc9lwl
>>884
>チェチェンのロシア軍

つまり、軍事力があるかどうかじゃなくて
単純にその国の民度・軍隊の洗練度で決まるってことじゃん。

ロシアの軍隊は昔から凶悪で知られてた。
ヨーロッパで市民をレイプしすぎて、結果として私生児が大量に生まれてしまうことに対して
キリスト教会が禁じられている堕胎に対してどうするかをもめたくらいひどかった。
887創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 19:47:56.59 ID:WYBl2BZN
現代ロシア軍F世界とかマジでヤバいだろうね・・・・朱い帝国は紳士すぎる
888創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 20:19:27.28 ID:fU+S8ICi
昔、F世界でロシア残党軍対日本国SATが戦う作品があったな

商業で
889創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 20:31:53.78 ID:zPHc9lwl
>>832
なろうで大分異世界自衛隊ものが増えててびっくりしたわ。
まぁだからこそここに久しぶりに立ち寄ってみたんだけどね。
890創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 22:24:42.88 ID:VsjVXmXO
国民が虐殺された場合、自衛隊役立たず不要論が
反撃しようとすれば違憲侵略国家論が
国内防衛しようとすれば国民を盾にするな論が
それぞれ出てくるんだろうな、マスコミから
891創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 23:17:02.38 ID:zPHc9lwl
>>890
国民が虐殺された場合、自衛隊役立たず不要論が

さすがにそんな1秒で論破されそうな論は
マスコミでもよほどバカなところしか出さないだろうと思う。

朝日ですら出すかどうか怪しい。

「じゃあ今やられている武力攻撃を止めるにはどうすればいいですか」
と問われて、反論しようがないもの。
892創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 23:21:24.31 ID:PmDBQms8
そこで無防備宣言ですよ(ドヤァ
893創る名無しに見る名無し:2013/02/04(月) 23:34:41.13 ID:zPHc9lwl
>>892
wwww
まぁマジレスすると今無防備マンとか馬鹿な真似をできるのは
実際拉致問題以外は国民の生命に危機が及んでいないからだと思う。

実際に虐殺が起こっても馬鹿丸出しの論調してたら
フジテレビデモみたいなデモがかわいく見えるレベルの大規模デモが起こると思う。
それこそ100万人規模で。
894創る名無しに見る名無し:2013/02/05(火) 00:57:23.75 ID:9CBYB7e3
日本人は怒りにくいが一度切れたら・・・
895創る名無しに見る名無し:2013/02/05(火) 01:15:27.98 ID:zDdAcmyW
>>894
移転直後に食糧輸出を断わられてブチ切れしたNIHON-JINが積極的に侵略を行うようになるのかw
896創る名無しに見る名無し:2013/02/05(火) 01:19:33.69 ID:QuSDx9z7
キレた状態(帝國期)でも、蛮行は他よりはあまりないけどね
中国兵に限っては、日本邦人、捕虜虐殺行為のせいで日本の歴史上類を見ないほど扱いがひどかったけど
897創る名無しに見る名無し:2013/02/05(火) 03:20:57.38 ID:WdC+icBA
>>887
ゾンビが相手じゃ自主性も発揮できまい…
898創る名無しに見る名無し:2013/02/05(火) 05:28:02.93 ID:6qo07Nom
朱き帝國のソ連は、悪逆非道な魔法王国からモラヴィア人民を解放するためにやってきた
て途中からなってて、兵士達もあんまし変なことすると消されるから積極的になってないぽいんだよな。
ただ、魔導師ではない捕虜に対しては結構やばいらしいが。
899創る名無しに見る名無し:2013/02/05(火) 07:48:35.36 ID:/R9EW3gu
>>894 最悪在日米軍に核攻撃要請とかしそう・・・・
900創る名無しに見る名無し:2013/02/05(火) 08:47:18.21 ID:WdC+icBA
>>899
誰もいない土地なら政情不安はないのだから、場合によってはそれもいいんじゃないかな。
文字数が稼げないという大きな問題を除けばだけど。
901創る名無しに見る名無し:2013/02/05(火) 09:45:37.53 ID:F0fGZIte
>>890
>>国民が虐殺された場合、自衛隊役立たず不要論が
その虐殺が日本国内か外国で行われたかにもよるけどな
日本国内でおきたならそんな事言う奴が叩かれる

外国で邦人大量死亡とかだと外務省が責任問われる
「転移直後で外国領土に日本人が出現」とかだと外務省も把握しきれないから同情の余地有るが
それだと「自衛隊役立たず」に持っていく展開に無理ありすぎ
902創る名無しに見る名無し:2013/02/05(火) 10:55:57.12 ID:/R9EW3gu
>>900 核攻撃直後の状況について原爆文学並みの筆致で描写すれば逝ける!
903創る名無しに見る名無し:2013/02/05(火) 16:13:57.88 ID:/JkGfenx
そう言えばプロレタリア文学って何処ら辺りが文学なんだ?
全方位で呪ってる感じがするだけなんだが…
要約すると「みんなで貧しくなろう!!」で済むっちゅうか
904創る名無しに見る名無し:2013/02/05(火) 18:12:13.97 ID:/ip2/cuN
まあ、当時の文壇に受け入れられなかった作家が食っていく為、自らの権威づけを自分で行う為に
「流行りそうだった」共産主義と絡めて芸術、芸術と言い立てたというのが実際の所かと。流れに
逆らうという一点で寄り集まってるから、社会主義者が弾圧される前にも足並みが揃わなかったし
905創る名無しに見る名無し:2013/02/05(火) 20:34:46.67 ID:9CBYB7e3
というか某総理大臣が言ってたみたいに転移なんて言う天変地異の時こそ自衛隊が頼りにされると思うが
不謹慎だろうが地震や中国のおかげで国民の自衛隊への気持ちも大いに変わってきてるし
それに輸出入が途絶えて無茶をせずに生き残れるなんて考えるほど国民も馬鹿じゃないだろう
906創る名無しに見る名無し:2013/02/05(火) 20:43:04.60 ID:QuSDx9z7
共産主義は文化の破壊者
プロレタリア文学は、文学ではなくプロパガンダ
907創る名無しに見る名無し:2013/02/05(火) 21:03:37.14 ID:sw9dm3iX
>>905
上というか背後というかの連中はともかく
9条教の末端信者は本気で騒いで喚く連中が多いとは思うけどね
というか、現状だってよく考えてないというか全く考えずに軍国主義反対とか唱えてるわけだし
別に日本を軍国主義に政体を変えようなんて誰も言ってないのに関わらず、だぜ?
彼らは「宗教」に入っちゃってるから情勢とか全く目に入らないし、自分らが間違いとも思わないし、
思ってても多分引き返す事が出来ない(コンコルド効果的に「9条教平和教の宗教に人生注いでやってきた自分たちを否定できない」心理)
多分どんな状況になっても信者たちは変わらず騒ぎ続ける

ただしそいつらが今までどおりに喚いて世論や大衆に影響を与えられるかと言ったら
逆に白眼視されるのがオチだろう、というのは同意
908創る名無しに見る名無し:2013/02/05(火) 23:08:11.07 ID:YTuGOlBv
話数が少ない漂流国家を読んで見た。

3分割されて沈んでる大和を引き上げて復帰させようとか
転移2日で宣戦布告されるとか・・・特に四話が酷い。冒頭の娘のシーンも蛇足だが

1、石油の生産国衛星写真で見つけた
2、首相自ら全く情報が無い国(国名すら不明)に通信で石油売ってくれと直談判
3、相手国曰く、タンカーと護衛を用意して首相自ら来い
4、二つ返事で了承

戦争状態になってんのに、最高司令官が国を離れるって・・・オイオイ
なろうに相応しいブツだなw 
909創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 00:44:07.43 ID:dtCcXVeO
>>908
別にいいんでね。 地形から資源の可能性は判断できるし、味方がゼロの状態で相手の好感を得る手段は限られる。
外務省に任せておけば安心なんて思わない。根本的に日本の首相は消耗品で換えが効く。
大和復活云々は、全国の宇宙戦艦ヤマトファンを敵に回す発言だ。
910創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 03:07:35.75 ID:FPUIAVtG
まあ、ヤマトは四月からテレビ放送だしな


それよりあの性描写はなろうの規約にふれちゃうんじゃないのか、さすがに
911創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 03:18:29.55 ID:2j0zZskf
衛星からの石油発見はまだしも未知の国家に親書もたせた外交使節派遣とかもなしに無線で首相が直談判
しかもなんの情報もない国家にタンカーと護衛連れて首相自ら訪問
で、侵略国家が隣にできたから戦力拡充のために海底に沈んでる大和をサルベージして機能を復活させ、戦線に投入
ってどういう思考回路してんだよw
まさになろうの作品だw
912創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 07:05:03.33 ID:JBYBqLGl
大和復活以外は別に構わないんじゃないですかね
913創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 08:24:48.65 ID:KOBfFkqX
>>909
>大和復活云々は、全国の宇宙戦艦ヤマトファンを敵に回す発言だ。
漫画の描写を見る限り、松本先生の想定じゃ、少なくともここまでひどい状態じゃなかったぞ。

大体、こんな(↓)めちゃめちゃに壊れた上に塩水に60年以上漬け込まれた鉄の塊を修復して再利用しようだなんて、正気を疑ってもいいくらいだ。
http://blog-imgs-53-origin.fc2.com/g/r/e/greenforever/pic20120429_11.jpg
914創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 09:42:55.37 ID:Hquo7Vip
再利用するなら新造したほうが早いわな。色々。
915創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 10:15:50.05 ID:N6ITnp7L
他サイトの作品を持ち出してあれこれ批判するのはマナー違反じゃないかな
馬鹿馬鹿しいなら読むのをやめれば良いし
916創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 10:38:33.76 ID:KOBfFkqX
>>915
透明あぼーんすればいいと思うよ。
917創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 10:54:09.10 ID:dtCcXVeO
転移した時点で、最大の優先事項は取引相手国を見つけることだ。
唯一の交渉相手の要望を拒否する方が難しい。情報がない相手に外交使節派遣が当然ですよってこちらの常識を押し付けるのは余裕があればだろ。 

侵略国家が隣にいて交戦しようが自衛隊の仕事は変わらない。攻め込めるわけでもないし首相が外交中だから防衛しないこともない。
ミサイルが飛び交っているのに、何故巨大戦艦がとか。意味不明な女子高生のHシーンとか、お約束に突っ込むのはどうよと思う。

ちなみにヤマトの西遊記をモチーフに大和を復活させ地球を救う基本路線は豊田氏と西崎氏の構想で出てきたもの。松本氏は途中参加のキャラデザイン。
松本氏の影響も少なくないが、豊田氏のSF色の強い戦記ものの読者としては松本氏の原作者面は納得がいかない。
918創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 10:56:41.50 ID:JBYBqLGl
西遊記がモチーフとは知らなかったなぁ
919創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 11:14:24.39 ID:KOBfFkqX
>>917

>転移した時点で、最大の優先事項は取引相手国を見つけることだ。
この辺は作者さんが適当に屁理屈をこね回して、それを作中に書いておいてくれればいいんだけど…。

>侵略国家が隣にいて交戦しようが自衛隊の仕事は変わらない。攻め込めるわけでもないし首相が外交中だから防衛しないこともない。
>ミサイルが飛び交っているのに、何故巨大戦艦がとか。意味不明な女子高生のHシーンとか、お約束に突っ込むのはどうよと思う。
この辺は何が言いたいのかよくわからない。
というか二行目。いつどこでお約束になったんだ?

>ちなみにヤマトの…納得がいかない。
この辺については、
ふむふむ・・・なるほどなるほど・・・で?っていう(AA略)
もしくは、
関・係・ないから 関係ないから(AA略)
としか言いようが無い。何せ件のSSの奇怪な点とは全く関係ない。
920創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 11:42:29.82 ID:dtCcXVeO
>>919
書き手が読み手の要望を取り込んで書いてるわけだし、

自衛隊の蹂躙がみたい→異世界に召喚される
大艦巨砲主義    →ミサイルがあっても無敵戦艦が活躍
エロいのが好き   →脈絡もなく登場する女子高生

こういった部分に突っ込んだらこの板の作品だってお話にならない。
921創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 12:24:00.05 ID:KOBfFkqX
>>920
だからって4こま漫画の4こま目だけひたすら並べたかのような代物じゃお笑い種にしかなるまいよ。
残りの3こまも書いてくれないと。
貴方の言うこの板の作品とやらは、少なくとも4こま揃ってる。
922創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 14:52:10.38 ID:RQFVuIyf
>>917
一行目は原則として同意せざるを得ない
けど、港の規模やら浚渫具合」やらクレーンの規格やら、取引できるインフラは絶望的な気がする
日本の需要を満たせる規模で市場が確立してる世界なら、逆に大口の横入は全力で排除されるだけ

ぶっちゃけ、穏便な解決策は歴史改変でもして「暫くは自前で凌げる日本に変えとく」の一択では…
923創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 15:25:54.38 ID:D+wFLs36
まあ、だれにもセレクトされない無料小説なんだから
砂粒の中の玉なのはあたりまえで

キャラが立ってないというか、小説じゃなくてただのシミュレーション
役所作成の「未来の生活はこうなる」
ひどいのはシミュレーションにもならず、願望の羅列
的なものが散見されるのは当然で
悪いのを拾い上げてここが悪いといってたら切りがない

砂の中から見つけた貴重な玉の玉と評価した理由を書いてくれた
ほうが有益だと思う

そういう意味で
今ここで掲載されている石動さんには期待してる

何が言いたいかというと、
石動さんはまだかな ということなんだけど
924創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 20:21:22.42 ID:JBYBqLGl
石動さんを待つだけなのもなんだし、明日にでも何か、スレタイ通りのやつを書いてみますかね。
925創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 20:23:08.31 ID:U5o/gFOc
一見チートでドーンで他の小説と大差無いように見えて
主読者は軍オタで怒涛の突っ込みが入るという報われないジャンルだからなぁ
下手な作品を無理に褒めろとは言わんが、晒しあげずにスルーする程度の紳士さは持ち合わせたい
926創る名無しに見る名無し:2013/02/06(水) 21:23:41.22 ID:KOBfFkqX
さりとてほかにネタもなし。
927創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 04:37:49.84 ID:jrNsnXTm
投下期待
928創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 13:55:03.75 ID:np5tPJ/c
>>923
ネタが少ない以上、ヘボいやつでも何でも、見つけたら話の種にするくらいじゃないと。
作者の感想掲示板に突撃などしないかぎりは気にしない方がいいんじゃないかな。
929創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 17:05:25.45 ID:aPK5y8rt
まあ>>1のテンプレにもほどほどにと書いてあるからほどほどにね
930創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 17:47:52.61 ID:npwI39rt
>>924
投下を期待してます
ただ、最初はプロットのみ投稿の方が良いかも
叩くヤツも居るだろうけど、ツッコミも中身次第で粗も減ります
931創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 18:14:21.53 ID:WHLlndNS
プロットですか。今書いている途中ですが、
・2018年の総合火力演習中に普通科が20人ちょっとと戦車一両(中の人含む)が消失。
・F世界の、魔術が引き起こす様々な災害や異種族に悩む小国に飛ばされる
・飛ばされた中で最も階級の高かった三佐が、自衛隊員全員と共に日本への帰還を目指す

ていうのを考えています。ツッコミというか助言を貰いたいんですが、総合火力演習って、
制服(戦闘服に非ず)着た演習に直接参加しない佐官が来たりするものでしょうか。行った事が
ないので分からず…
932創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 18:31:54.76 ID:Eomyodks
単純な力としては正面戦力としてさえ微々たるもの、況してや災害や異種族など国家レベルの問題がスタンバイ中
しかし齎される文物は戦闘分野に留まらぬノウハウや情報なども含めれば無視できないレベル…

真面目な話、戦国自衛隊レベルの文章量になりかねないのでは?
流石に「明日にでも何か」ってレベルの短編では済まない気がしてなりませぬ
いや確かに読む方としては嬉しいけど
933創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 18:38:59.33 ID:WHLlndNS
それは仰る通りですね。最近投下が無かったので枯れ木も山の賑わい、一丁書くかと思い立って
さっと考えたものなので、どれくらいで終わるかに関しては全然想定していませんでした……
934創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 18:44:45.88 ID:k47Toay5
>総合火力演習って、
>制服(戦闘服に非ず)着た演習に直接参加しない佐官が来たりするものでしょうか
普通に居る
それどころか各国軍のお偉いさんも招待されてるので来る
935創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 18:50:39.17 ID:WHLlndNS
>>934
有難うございます。観覧席の傍に居させる理由をむりくり考えていたので、ちょっとシーンを修正しなければ……
936創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 19:01:10.36 ID:k47Toay5
ついでに言うと年度によっては防衛大臣や総理大臣も出席する事があるからな(しない年もある)
937創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 20:24:04.96 ID:WHLlndNS
それでは投下します。よろしくお願いします。飛ばされた中で最も階級が高いのは、二佐にしました。
938創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 20:25:37.51 ID:WHLlndNS
と思ったら行が長過ぎると言われたので少々手を加えます……
939創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 20:26:44.48 ID:AuCEanhy
待ってました
940創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 20:27:57.86 ID:WHLlndNS
2018年8月26日、静岡県御殿場市の東富士演習場で実施された富士総合火力演習は、
例年通りの混雑ぶりだった。
『左手をご覧下さい。対戦車ヘリコプターの……』
山の麓に照りつける日差しと、直前まで降っていた大雨によってうだるような暑さの中、
制服を着た陸上自衛隊二等陸佐の巌誠一郎はスタンド席の裏手で、地面を注視しつつ
一歩ずつ歩を進めていた。直ぐ隣では、汗まみれの太った中年男性が同じように地面を
見つめて歩いている。
「あのぅ……すみません。こんな事をお願いして」
「いえとんでもない。それより、形状は銀色の円筒ですよね?」
 観覧の最中に何故か突然催して席を立ち、何故か関係者用のトイレが壊れていたので
一般客用のトイレを借りた所、何故か携帯電話のストラップを失くして泣いている子供を
連れた家族に遭遇し、その時何故か周囲に警備の隊員がおらず、何故か代わりに観客は
多く、何故か「探し物を手伝ってやってください」と知らない老人に真っ直ぐな目で
頼まれてしまい、現在に至る。ちなみに、5分以上経っているのに何故か警備が回って
来ない。
 これが他国の軍ならば恐らく、急いでいますでやり過ごせたのだろうがそこは日本国の
自衛隊である。総合火力演習は海外の軍隊に対する示威活動を目的としてはいるが、
それと同じくらい一般への広報もまた重視されているのだ。『観覧中に席を立ち、一般客用
スペース近くに移動していた二等陸佐が、民間人にぞんざいな態度をとった』
などという事を万一メディアが騒ぎ立てた場合、その二等陸佐の特定は極めて容易だろう。
今のところ順調である巌のキャリアはそれだけで壊滅的なダメージを被りかねない。
銃器の発砲音やヘリの爆音で驚いた小さな子供の泣き声が聞こえた。雨で濡れた
地面から湿った熱気が立ちのぼってくる。
『ヒトマル式戦車が、敵状確認のため進入してきました。これらの戦車が……』
場内のアナウンス途切れた。スタンド席にどよめきが上がり、巌の視界を青白い光が
覆う。巨大な壁のような光が急速に遠ざかっていくのを見送った巌は瞬きを繰り返した。
その時、土に半分埋もれたストラップを発見して拾い上げる。
「自衛隊の新装備か? 広域センサーとか」
「そんな説明なかったでしょ。戦車の進入に合わせたってこと?」
 スタンド席の上の方で言い合う声を聞いていた巌は、もう一度瞬きした。眩しさが
消えないまま、探していた父親を振り返る。
「お父さん、ありましたよ!」
「有難うございま……ヒィッ!」
いきなり怯えられた巌は、何の気なしに自分の身体を見下ろした。
「……な!?」
 先程周囲を通り抜けたのと同じ色の光が、自身から発せられている。
941創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 20:29:33.09 ID:WHLlndNS
「おい、右の戦車光ってるぜ!」
「ぱぱ、あれ何?バリア?」
「見ろ!もう一度光が来る!」
 観覧者の声にそちらを見上げた巌は、咄嗟に最も人の少なかった仮設トイレの方へ
駆け出した。根拠は無かったが、自分の存在が何かによって捕捉されたと直感し、
発生するかもしれない巻き添えを減らそうと試みたのだ。トイレの脇を抜け、少しでも
演習場から遠ざかろうとする。そして先程と同じ光が、足元の草を照らすのを見た瞬間、
視界が再び輝きで埋め尽くされた。
「くそ……厄年かっ!」

「……この英雄の祭壇は少なくとも2000年前、つまり第二紀エルフ帝国以前から存在して
おります。にもかかわらず、床の魔術回路にはいささかの損傷もありません。もっとも、
最後の召喚が為されて以来、魔力の発生は確認されていないのですが」
 深い森の中に、翼と剣を描いたマントを着けた鎧姿の男女が集まっている。杖で床面を
指し示すローブを着た老人の言葉に頷いたのは、二十代の半ばを過ぎようとしている
男だった。群青色の布地に銀製の装飾を散りばめた豪奢な上着を羽織り、大ぶりの
両手剣を背負ったその若者は、一際重厚な鎧を纏った熊のような大男を右脇に従えている。
「それは城内でも道中でも聞いたのだが、この卵の殻のような屋根も魔術回路の一部か?」
「いえ、殿下。材質が明らかに異なります。恐らく雨風を防ぐため、あるいは上空から
床面を見られぬよう、後から建てられたものでしょう。元々は祭壇をすっぽりと覆って
いたようです」
 殿下と呼ばれた若者は視線を落とし、床を見下ろす。敷き詰められたタイルの表層は
ガラスのように透明で、幾何学的な紋様を描く青白い溝が銀色の内側に確認できた。
金属によって補強されたブーツで床を強く踏みつける。硬質の音が森に響いた。老人の
言葉通り、直径30メートルはあろう円形の祭壇には全く欠損が見られない。
「これが作動したのは過去に2回。どちらの時も我ら人間には多大な利益がもたらされた」
「よい事ばかりでもなかったようですが」
 黙っていた大男の言葉に若者が頷く。
「ともかく、現れるのが知的生物だった場合は慎重に対応せねば……」
 若者の言葉は途中で途切れる。踏みつけた床が青白い光を放ち始めたのだ。大男が
その巨躯で若者を自分の背後へと押し退けつつ、剣を抜き背負った盾を構え、吼える。
「殿下をお守りせよ!! 何が起きている!?」
「も、文書によれば、まず祭壇の床が光り、次いで青白い光が中心部に集中し……」
 自身も床から退避し、杖の真ん中を持って前方に突き出しながら老人が言葉を続ける。
床全体から発生した光が中央に集まり、全周囲に拡散した。丸天井の内側が照らされる。
「光が二度、放たれ……!」
942創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 20:30:52.59 ID:WHLlndNS
「来るぞっ!」
 祭壇上に沢山の光る人影と1つの角ばった大きな物体が出現する。鎧を着た男女が
密集隊形で若者の前に壁を作る。そして、二度目の光が放出された。

 光に包まれた三等陸尉の深草美雪が最初に目にしたのは、丸天井の下に停まる10式戦車
だった。次いで、光を遮られた薄暗い空間に立つ、自分以外の自衛隊員達を確認する。
戦闘服を着て、89式歩兵銃を持った約20人がいた。MINIMIとLAMも一丁ずつだが
垣間見える。
「何?どうして……?」
 見知った人間がいない。先程までとはまるで異なる顔ぶれだった。他の隊員も
同じようで、不安げに周囲を見回している。
「俺の隊は?……ここ、演習場じゃねえよな?」
「森の中っぽいんだが」
「おい、あれ!」
 誰かが叫んで指を差す。そちらを振り返った深草は目を見開いた。銀色の床から外れた
所に、陸上自衛隊の制服を着た男が倒れている。地面に伏した傍には制帽が落ち、それを
2メートルもあろうかという鎧を着た大男が仁王立ちになって見下ろしていた。右手には
刃をギラつかせた剣が握られ、その切っ先は倒れた男に程近い。大男の背後でも剣を
抜いた10数人が、鎧姿でこちらを睨みつけている。まるで中世の騎士物語から出てきた
ような出で立ちだが、その視線には明確な戦意が見て取れた。
 数人の自衛隊員が息を呑み、肩にかけていた銃を両手で構えた。何を構えているかは
分からずとも、顔つきと姿勢で意図を読み取ったのだろう。剣を携えた側が声を上げ、
一歩前に踏み出す。
「発砲は」
 深草が言いかけた時、叫び声が上がった。鎧を着た人々を&#25620;き分け、剣を背負い豪奢な
上着を身に着けた銀髪碧眼の若者が現れる。目一杯声を張り上げながら、上げた両手を
仲間らしき集団の方へ向け、押しとどめるようなジェスチャーをした。
叫び続ける彼の言葉はヨーロッパ系の言語を思わせる。繰り返し同じ言葉を使っている
彼を見ていた自衛隊員達は、しばらくして顔を見合わせた。
「俺、あいつの言ってる事、ちょっと分かるかもしれない」
「剣を収めよ、って言ってますよね?」
「そう!なんか分からないんだけど分かるっていうか、頭の中にさ、こう……」
 それは深草も同様だった。話される聞いたこともない言語が、まるで同時通訳のように
翻訳されている『気がする』のだ。
943創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 20:32:32.43 ID:WHLlndNS
「退け! 剣を収めよ! 騎士団長、そなたもだ!」
「お下がりを、殿下! 奴らは明らかに英雄や超越的な存在などではありません! 統一
された身なりと、攻城兵器を持つのは軍隊でありましょう! どう見ても侵略者としか……」
「黙れッ!! 私が命令を下すか、あるいは私が命を落とすかまで、いかなる敵対行為も
許さぬ! アルトラムの王子に従えぬのか!?」
 両者が睨み合う。その後、騎士団長と呼ばれた大男が大きく息を吐き出すと、構えて
いた剣を収めた。後ろの人々もそれに合わせる。刃が鞘の中に滑り込む涼やかな音が
祭壇に立つ自衛隊員達にも届いた。今度は隊員の方を向いた王子が、また声を上げた。
「召喚されし者達よ! 剣を……もとい武器を収めて貰いたい。この者は装いからして
そなたらの指揮官と思われるが、出現するや否や倒れ込んできたのだ。我らが手にかけた
わけではない。可能な限りの治療を施すことを約束しよう!」
 その時、大男の足元で転がっていた巌誠一郎が呻き声を上げて身動ぎし、仰向けに
なった。彼が木の葉や灌木の匂い、そして遠くに聞こえる川の流れる音に眉を寄せている
と、若者が歩み寄って右手を差し出した。その手を取って引き起こされ、周囲を見渡す。
「ここは?」
「アルトラム王国西部の森だ。そなた達は召喚されたのだ。……私はアルトラム王国女王、
レギナ・アルトラムが一子、ヴァレリアン・アルトラム。そなたは?」
「あー……ぁー失礼。日本国の自衛隊に所属する、巌誠一郎 二等陸佐です……殿下」
 制帽を拾い、土と落ち葉を払って被る巌。アルトラム王国や召喚、何故か通じるような
気がする言葉など、相変わらず訳が分からなかったものの、とりあえず名乗った後、
憮然としたままの大男を一瞥する。
「自衛隊とは、軍隊なのか? 二等陸佐」
「類似点は多いですが、異なる面も持ちます。防衛組織というのが正確な所です」
「他国への侵略は行わない、と」
「はい……そうです。侵略は行いません」
 答えながら、巌は考えを巡らせる。ヴァレリアンというこの若者が、大がかりな芝居を
打って自衛隊の内情を聞き出そうとしているという馬鹿馬鹿しい想像が頭をよぎるが、
直ぐに頭を振ってそれを否定した。中世から飛び出したような格好で、こんな基本的な
情報を訊ねるスパイというのは考えられない。周囲の景色も、舞台設定にしては
巨大過ぎる。
「つまり日本国には二つの武装組織があり、そなたは防衛組織に属しているわけだな。
あの中に、侵略する側の兵士はいるか?」
 自衛隊員達を示された巌は、彼らを注視して見定める素振りをしつつ、返答を模索する。
日本のことも自衛隊のことも、ヴァレリアンは勿論、彼に従っているらしい男女も
知らないように思えた。
944創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 20:34:28.28 ID:WHLlndNS
「……今の質問は忘れよ。ともあれそなた達がアルトラムに、平和と更なる繁栄を
もたらすことを願っている」
 沈黙を別の意味に解釈したヴァレリアンが咳払いする。彼の言葉に、巌は顔を上げた。
「殿下。我々は召喚され、援助を求められているのですか?」
「ああ、そなたらが如何なる力を持つかは知らんが、王国の助けとなってくれれば幸いだ」
「つまり、アルトラム王国は自衛隊の派遣を求めていると?」
 怪訝な表情で巌を見つめ返し、ヴァレリアンは唸った。騎士団長の方を見る。大男は
無言でかぶりを振った。その後、二人で首を捻っている。自分も首を捻りたくなる
気持ちを抑え、巌は言葉を続けた。
「もし自衛隊の派遣を要請されるならば、我々を送り返してください。私は自衛隊の
国外派遣や、海外での援助の内容を決定する立場にはないのです。日本国政府が……」
「待て、二等陸佐。ひょっとすると我々、互いに思い違いをしているのかもしれん」
 ようやく訳の分かる話が出てきて勢いづいた巌を押し留めた後、ヴァレリアンは喉を
鳴らして唾を飲み込んだ。
「この英雄の祭壇はだな。数百年、あるいは1000年の単位で、ある日突然に何者かを
召喚するのだ。文書に残る召喚は2度。1度目は人間に魔術を授け、2度目は現れたたった
1人の男が周囲をまとめ上げて国を築き、人間を奴隷の地位より解放したのだ。そなた達は
記録に残る限り、3度目の召喚で現れし者達なのだ」
 若者の説明を聞く巌の背に、冷たいものが這い降りてくる。口元を引き結び、改めて
自分と共に召喚されたらしい自衛隊員達を見た。皆、不安そのものといった表情で
こちらを見返してくる。
 彼らの背後に、日本と繋がっている門やトンネルは見えない。彼らの足元に、大量の
弾薬や燃料、それに糧食が積み上がっているわけでもない。当然のように魔術という
単語が飛びだしたからには、ここが地球であるとは考えられない。
「では、我々を送り返す方法は?」
「ない。少なくとも、我らは知らぬ」
「無線が繋がるか、確認を……」
「無線とはなんだ?」
 日本から完全に切り離され、補給も修理も増援も得られない。そんな部隊では、
戦うことはおろか生き延びることすらできない。口の中だけでなく喉の奥まで乾いてくる
感覚を覚えつつ、巌は祭壇へと歩き出す。
「どうしたのだ?二等陸佐」
「隊員達に……伝えなければ」
 胃を抉られるような痛みに耐えて呻き交じりに応えた巌の耳を、恐ろしげな咆哮が
打った。甲高いその声は連続して響き、遠景が歪むような感覚を覚えてよろめく。
「いかん! 魔獣だ! 放出された魔力に反応して……」
 老人の切迫した声と共に、祭壇周辺の空間に夥しい数の波紋が浮かび上がる。
その一つから暗緑色の細い脚が覗き、八角形型に並んだ目が一斉に緑の光を放った。
945創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 20:35:11.33 ID:WHLlndNS
一話目は以上です。よろしくお願いします。
946創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 20:53:09.84 ID:AuCEanhy
乙、恨むべき魔法陣設置者は既に存在しないとか
酷いと言えば酷い話だが、そんな話が読みたいんだから仕方なし
「かわいそうだが私(どくしゃ)の為だ!!」
947創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 21:06:17.32 ID:A1wAzVED
投下乙です

次話の襲撃とその対応に期待。
948創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 23:13:27.02 ID:NKPk0SLg
ここの作品ってまとめないの? それともまとめサイトってあるの?
949創る名無しに見る名無し:2013/02/07(木) 23:18:53.17 ID:qVdehAUf
そういえば石動さんのもまとめてないよな
950創る名無しに見る名無し:2013/02/08(金) 01:18:35.25 ID:g8QHEGRI
石動さんのもまとめたいんだが、生憎途中からしかログ持ってない・・・。
多分71章あたりからの過去ログが必要なはず。
951創る名無しに見る名無し:2013/02/08(金) 03:11:06.97 ID:97KA9T1Q
952951:2013/02/08(金) 03:15:22.80 ID:97KA9T1Q
すまん間違えた。

http://20m.ziploader.net/dl.phpx?id=ziploader1480

pass 13579
953創る名無しに見る名無し:2013/02/08(金) 07:00:39.27 ID:b4wpc3bf
>>948-950
石動さんの作品
iPadで読もうと思ってまとめてたやつだけど
http://www1.axfc.net/uploader/so/2784924
954創る名無しに見る名無し:2013/02/08(金) 09:59:40.88 ID:62AweLRI
題名がまだ決まってなくて、序章のサブタイもところどころ抜けてるのか。
955創る名無しに見る名無し:2013/02/08(金) 16:40:26.61 ID:6sgV9ogR
>>953
thx
956 ◆dqVzDvT5pM :2013/02/08(金) 18:42:25.93 ID:Kckd1Tf/
>>940から>>944まで書いたものです。トリップつけます。

>>946
有難うございます。ファンタジー世界に召喚された自衛隊って、考えてみたら物凄い可哀想な、過酷な状況に
置かれるよなあと思って書き始めました。今後もよろしくお願いします。
>>947
有難うございます。派手にやる予定です。
957創る名無しに見る名無し:2013/02/08(金) 22:46:44.29 ID:5Loe6xW5
>>945
投下乙です!
未だ見ぬ敵、というか強大な脅威の予感がビリビリきています。
描写が良く、文章も読みやすくて、面白いと思いました。突然の召喚に混乱したまま、魔獣と戦う羽目になるのでしょうか。
次回を楽しみに待っています。
958創る名無しに見る名無し:2013/02/09(土) 13:51:05.78 ID:ce0KivBa
941、>敷き詰められたタイルの表層はガラスのように透明で、幾何学的な紋様を描く青白い溝が銀色の内側に確認できた
物質文明がシリコンでLSI作ってるように、魔法文明式の集積回路なんかいな?
魔法と区別できない純粋科学文明とか、不得手な分野を超自然で補う科学中心文明かもしれんけど
959 ◆dqVzDvT5pM :2013/02/09(土) 19:12:48.33 ID:74hTlKDh
>>957
お褒め頂きありがとうございます。自衛隊がハイテク兵器、というか現代兵器でバリバリするのも弾薬がある内の話ですし、
やれる内はやった方が良いかなと思っています。
>>958
魔術回路は字の通り、「魔力を流す通路」です。特定の強さの魔力を特定のパターンで流すことで、特定の効力を発揮する、
という程度の設定です。
960創る名無しに見る名無し:2013/02/11(月) 00:56:10.15 ID:Qa8p3HP7
設置者は居ないようだけどなんらかの意図もしくは意思があって召喚したみたいですね
そうでなきゃ総合火力演習の日時と場所にタイミング会うはず無いし>通常はただの原野
961創る名無しに見る名無し:2013/02/11(月) 16:20:27.81 ID:Oy0wjaAJ
あ、たぶん覚えている人いませんが
「そらのいくさ」です。

何やら1年近く自宅からの2chが規制されているので、投下は相当後になりそうです。
投下するときは、自宅以外のPCが基本になりそうだわ。

あと、今全面リメイクしています。何やら壮大なものになりそう
と言うか、世界VS世界な異次元大戦が始まりそうな雰囲気ががが
というわけで、生存報告でした。

>>959
乙です! 度派手な戦いを期待しています。
962創る名無しに見る名無し:2013/02/11(月) 17:33:11.49 ID:7s1JrFSy
リメイクですかー。リメイクは嫌な感じしかしないんですよね、某帝国召喚はリメイクで停滞しちゃったし。
963 ◆dqVzDvT5pM :2013/02/11(月) 18:23:24.60 ID:xcWeg2fq
続きが書けたので投下します。

>>960
そうですね。少なくとも自衛官を召喚するという意図のもとで、魔術が作動しています。
>>961
新参者ゆえリメイク元が分からないのですが、異なる世界同士の大戦と聞くとわくわくしますね。
私のは小規模でぬるい感じですから。投下をお待ちしています。
964 ◆dqVzDvT5pM :2013/02/11(月) 18:24:29.57 ID:xcWeg2fq
 空間に生じた波紋から現れたのは、暗緑色の身体を持ち、ライトグリーンに光る8つの
目を持つ蜘蛛に似た異形だった。先端が鋭く尖った8本の脚をせわしなく動かし、足元の
土を引っ掻き雑草を千切る。粘液に濡れた大顎を鳴らし、甲高く不快な声を上げた。
 大型犬ほどのサイズを持つそれが、夥しい数の波紋から這い出してくる。
「烽火を上げよ。青い烽火だ」
 ヴァレリアンの言葉に、老人が手にした杖を掲げた。炸裂音と共に、杖から放たれた
青い光が空へ上っていくのを見届けた後、騎士団長へと視線を転じる。大男が剣を抜き、
次々と湧き出してくる存在に切っ先を向けた。他の騎士達も次々と武器を手に取る。
彼らの剣と盾、そして鎧の輪郭に白い光が宿るのに合わせ、ヴァレリアンもまた背負った
両手剣の柄に手をかけ、構える。長い刃の根元が赤く光り、先端へと伝っていった。
「二等陸佐!」
 歪む景色と、次々に出現する生物めいた何かに目を見開いたままの巌へ、
剣を携えたヴァレリアンが声をかける。
「魔獣だ。数が揃うのを待って押し寄せてくる。生きたまま餌食となりたくなければ、
迎え撃つ他にない」
 銃の弾は補給できず。戦車は燃料も修理する資材も機材もない。日本へ帰る手段はない。
増援は得られない。日本と連絡を取ることはできない。巌の頭に圧し掛かっていた、
そんな悩みが吹き飛んだ。改めて、自衛隊員達を見つめる。女性の隊員が1人、LAM手に
装填を命じた後、MINIMIを持った別の隊員に声をかけている。ボックスマガジンを
指差し、残弾について訊ねているようだった。しかし大部分は巌と、増え続ける魔獣を
交互に見つめていた。
 誰かが全体の指揮をとらねばならなかった。それも、今すぐに。
「殿下。我々はあの位置から応戦します。これから、彼らの態勢を整えさせます」
 ヴァレリアンに背を向けたまま、巌は隊員達を指差して歩き出す。時間が惜しい。
「そして戦闘が始まった後は、決して我々の前に立たれぬようお願いします!」
「承知した!」
 言うだけ言って離れていく巌の背に声をかけ、ヴァレリアンは顔をしかめる騎士団長に
向き直った。不機嫌な顔をしているのは他の騎士達も同様で、巌を睨みつける者もいる。
「何と無礼な! 我らと肩を並べることもなく、殿下に指図を……」
「構うな。うろたえているのだろう。それに我らだけでは生き残れん。騎士団長」
 ヴァレリアンに呼びかけられた大男が頷き、声を張り上げた。
「半数は殿下をお守りし、残る半数は同行せよ! 祭壇上の左右で魔獣を叩く!」

「彼らには射線から退いて貰った。最大限引いたこの位置から、あの怪物を迎撃する!」
「迎撃!? あいつら襲ってくるんですか!?」
「そうだ! 生きている人間をむさぼり食うらしい」
965 ◆dqVzDvT5pM :2013/02/11(月) 18:26:30.21 ID:xcWeg2fq
 可能な限りの早歩きで隊員達に近付きながら、巌が答える。彼の返答を聞いて絶句した
隊員の脇を抜けて戦車へと向かう巌に深草が駆け寄って、巌が着る制服の肩に目をやる。
「二等陸佐。深草美雪 三等陸尉です。小銃による一斉射撃を行うのですか?」
「ミニミがあればそれも参加させる」
「了解。射撃が途切れないよう、小銃手を2グループに分けます。LAMもありますが」
 巌が足を止める。ここは薄暗い閉所だが、パンツァーファウスト3のバックブラストを
放出できる程度のスペースはある。振り返って、指示を待つ彼女と、剣と盾を構えた
アルトラム王国の人々、そして暗緑色がざわめいて見える森を睨んだ。
「敵がまだ散開しているし、前方の彼らを爆風で巻き込みかねない。発射は待て」
「了解」
 隊員に指示する深草の声を背に受け、巌は10式戦車に辿り着いた。ハッチを開けて
機銃座についた隊員を見上げる。
「戦車は前進して……」
「不可能です! 現在全てのシステムがダウンし、移動も砲塔の旋回もできません!」
「砲撃は可能か? 復旧の目途は?」
「撃つだけならば出来ますが、怪物の背丈を考えると角度が! 復旧ですが、とにかく」
 突如、獣を思わせる低い唸り声が上がった。苛立ちの混じった言葉のような音がそこに
被さる。機銃座についた隊員が、車内を気味悪げに見下ろした。
「エンジン、というか燃料タンクの辺りから、今のような声が何度も聞こえてきているんです」
「……とりあえず、復旧作業を続けろ。今以上の異変を感じたら降車してよろしい」
「は、はい」
「来ます!」
 背後で上がった声を聞き、ひとまず指示を出し終えた巌はそちらを振り向く。暗緑色の
群れが蠢き、集まった8つの目が魔獣の細かい動きに合わせて揺れていた。そして、
一斉に前進する。尖った足の先で地面を抉る無数の音が戦車の傍まで届いた。
「戦車は動かせない! 攻撃を開始せよ!」
「セレクターを三点バーストに!」
 膝立ちになった10人の前で、伏射姿勢を取った10人が殺到する魔獣の群れに銃口を
向ける。バイポッドを展開した軽機関銃のMINIMIが鈍く輝いた。
「撃て!」
 魔獣の鋭い足が銀色の床に触れると同時に深草の声が上がり、かわいた発砲音が
ドーム内に反響し、自衛隊員のいる薄暗い場所をマズルフラッシュが照らす。横一列に
並んだ銃器の右側から高温の空薬莢が飛び出し、殺到する暗緑色の波が砕け散った。
5.56mm弾に足を千切られ、目と大顎のついた胴体を貫かれ、硬質の内容物と粘液を
撒き散らす魔獣達の骸が吹き飛ぶ。それをかき分け、あるいは乗り越えやってくる魔獣も
また、銀色の床でグロテスクな残骸と成り果てた。
966 ◆dqVzDvT5pM :2013/02/11(月) 18:27:59.54 ID:xcWeg2fq
「騎士団長! 自衛隊に戦意はありません! 奴ら寝転がるか、屈みこむか、頭だけ出して
隠れているかです! このままでは全滅します!」
「無駄口を叩くな! 殿下は承知したと仰ったのだ! たとえここで」
 豆を炒るような異音が騎士団長の言葉を遮る。祭壇奥が一瞬光ったように見えるや否や、
なだれ込む魔獣が一斉に跳ね飛ばされた。砕け、ひしゃげ、バラバラになった足が散る。
「……なるほど。そういうことか」
「き、騎士団長! これは? 強力な防御魔術でしょうか! 英雄の祭壇にこんな力が……」
「違う。……恐らくこれが自衛隊の攻撃なのだ」
 先程と同じく連続した破裂音と共にドームで薄暗くなった祭壇の奥が再び光った。
波と化して押し寄せる魔獣達が再び、伏せている自衛隊員の遥か前方、つまり剣と盾を
構える騎士達の眼前で残骸に変わる。
「非常に小さな物体を、超高速で発射しているのだろう。前に立つなという二等陸佐の
警告もそれなら説明がつく」
「どうだ騎士団長! 私が正しかったではないか!?」
 祭壇の反対側にいるヴァレリアンが、なぜか勝ち誇って胸を反らす。
「大英断と言えよう!  あの時逸って斬りかかれば、我々がこうなっていたのだからな!」
「殿下、もっとお下がりください! 魔力の圧はまだ弱まってさえおりません!」
 両手剣を持つ若者を、杖を持った老人が押しとどめ、戸惑う騎士達が自衛隊員と魔獣を
交互に見る。洪水の如く押し寄せていたはずの魔獣が見る見るうちに数を減らし、前進の
勢いを弱まらせていった。
「背後と側面を壁に囲まれ、前方にのみ注意を向ければ良い状況であれば、彼らは殆ど
無敵と言える。……うん?」
 伏せていた何人かが立ち、後ろで屈んでいる者と入れ替わった。そして、彼らの持つ
物体から光が放たれ始める。
「そうか。無限には攻撃できぬのだな。……皆、正面は問題あるまい! 屋根伝いに来る
魔獣を警戒せよ!」
 言いつつ、ドームの外に出て空を見上げた騎士団長が戦慄する。視界全てを覆う程の
波紋が空を歪ませ、分厚い甲羅に覆われた8本の足を持つ巨大な魔獣が円形の屋根の上に
浮かんでいる。全幅およそ20メートルの魔獣が、大顎から薄緑色をした粘液の雨を白い
屋根に降り注がせ、液体の落ちた所が煙を噴いた。
「二等陸佐! 上だ! 屋根の上に大型の魔獣がいる! 落ちてくるぞ! 脱出しろ!!」
 真上を指差し張り上げた騎士団長の声は、ドーム内で反響する発砲音に掻き消された。

「良いぞ! 奴らの足が鈍ってきた。……なんだ?」
 戦車の傍で、巌が軽く右手を握る。しかし、鎧を着た大男の様子に訝る声を上げた。
直後、激震が襲う。戦車に手を突き身体を支えた左肩に、白い石の粉が落ちた。
967 ◆dqVzDvT5pM :2013/02/11(月) 18:28:59.65 ID:xcWeg2fq
 騎士達やヴァレリアンが、こちらに何かを叫びつつドームの外に出ていく。何かが軋み、
ひび割れる音が頭上で上がった瞬間、状況を理解した巌が目を見開く。
「攻撃を中断しろ! ドームが崩れる! 脱出だ!」
「射撃中止! ドームの外へ移動!」
 前進したことで残存する魔獣との戦闘に入ったアルトラムの騎士達と、自分の言葉を
命令に変換して伝達する深草の背を見たあと、巌は機銃座についたままの自衛隊員へと
振り返った。相手も同じように、引きつった顔でこちらを見下ろしている。
「……車内に入り、ハッチを閉めろ!」
「り、了解! 二等陸佐も車内に避難して……」
「ハッチを! 閉めろ!! 直ぐに!!」
 鬼気迫る表情で怒鳴る巌に無言で頷き、その隊員は指示に従った。自衛隊員の足取りが
鈍い。魔獣がまだ祭壇の前にいて、騎士達が半ば包囲されているからだ。頭上の天井に
亀裂が入り、太陽の光が銀色の床を照らし出す。
「急げ! ドームの外で再度攻撃態勢を取るんだ! 行けえっ!!」
 騎士の援護を考えたのか、移動しながら魔獣を狙おうとする隊員の肩を強く叩き、巌が
叫ぶ。更に破砕音が上がって強い日差しが差し込んだ。直後、ドームが崩壊する。
見上げた巌の視界一杯に、湾曲した屋根材が迫る。意識が闇に包まれた。

「くそっ! 弾が効いてねえ!」
「甲羅で弾かれてるんだ! 良く狙って撃つんだよ!」
「LAMはどこいった!? LAM手はっ!!」
 ぼやけた喧噪と視界の中で、巌はぐったりと仰向けになった自分の身体が、後ろに
引きずられていくのを感じていた。巨大な魔獣が10式戦車を跨ぐように立っている。
先程まで銃撃によって蹴散らしていたものとは違う。ずんぐりとした脚は巨木のように
逞しく、表面は甲殻類を思わせる。ぎらつく複数の眼球の中で光がちらつき、全てが
自分を見下ろしているかのように錯覚させた。
 石材の粉を吸ったのか、むせた巌が激しく咳き込む。右上に視線をやった。男性の
隊員が、右腕で持った小銃を魔獣に向けつつ左手で自分の後ろ襟を掴んでいる。天井が
落ちて巨大な怪物に真上から襲来された割に、落ち着き払った表情なのが印象に残った。
「助かった。礼を言う……名前は?」
「弓長 陸士長です」
「そうか弓長。銃を持っている者から助けろ。直ぐにだ」
「了解」
 直ぐにという言葉に従ったのか、弓長はいきなり巌から手を離して駆け出す。角ばった
石材に後頭部を強打して、巌の視界が再び霞みかけた。彼の頭のすぐ横を、鎧の具足が
踏みしめる。先程の魔獣を打ち倒した騎士達が、マントをはためかせ巨体へと走っていく。
968 ◆dqVzDvT5pM :2013/02/11(月) 18:30:44.96 ID:xcWeg2fq
「自衛隊の後退を援護せよ! 距離を取らせ、攻撃態勢を整えさせるのだ!」
 赤く輝く両手剣を振り翳して跳躍したヴァレリアンが、巨大な魔獣の脚に袈裟掛けの
斬撃を見舞う。火花が散って焼けた痕を残した。おぞましい叫びを上げ、斬り付けられた
脚を跳ね上げる。それを、アルトラムの王子は身体を避けさせつつ剣を傾けて受け流した。
甲羅に生えた突起が羽織っていた上着に掛かり、引き裂きながら吹き飛ばす。
「恐れてはならん! 殿下に遅れるな!」
 雄叫びを上げる騎士団長がすぐさまそれに続き、八本脚の内側に飛び込んで関節に剣を
突き入れ、体液を噴き出させた。巨大な魔獣の目が一層強く輝き、大顎と下部の殻が
目一杯に開かれる。暴徒鎮圧用の放水に迫る勢いで、薄緑色の液体が放出された。正面で
身体を起こそうとしていた巌がまともに浴びる。顔面だけは庇ったものの、立ちのぼる
煙を吸い込んでえずき、咳き込み、涙を流しながら再び倒れた。歪む視界の中で、魔獣が
液体を辺りに吐きかけている。それを浴びるか、煙を吸った騎士達や自衛隊員も膝を突き、
崩れ落ちていく。瓦礫の下にいる幾人かは、ぴくりとも動かない。
「く……こんな、こんな……っ!」
 その時、獣のような唸り声が周囲に響き渡り、巨大な蜘蛛の魔獣が動きを止めた。声は、
その足元の10式戦車から上がっている。唸りは咆哮に変わり、咆哮は怒気を纏う絶叫と
化した。後部のエンジン排気口から紅色の光を撒き散らし、怒りに任せて何事か叫び
続ける10式戦車が、最大速度で後退する。その履帯でドームの破片を蹴散らし、踏み潰し、
側面のゴム製スカートを波打たせながら右折し、砲塔を旋回させた。
車体を停止させないまま、120mm砲が轟いて周辺の粉塵を一斉に巻き上げる。砲火と
共に放たれた徹甲弾が巨大な魔獣の腹に直撃し、甲羅を粉砕して光と粘液を撒き散らした。
身の毛もよだつ悲鳴を上げ、魔獣は八本脚をよたつかせながら、恐怖を覚えたように
逃げ出そうとする。罵るような、ヒステリックに嘲るような、そうかと思えば怒り狂って
耳を塞ぎたくなるような悪態を吐き散らす10式戦車が今度は前進した。複数の脚で木々を
掴み、姿勢を変えて森へ分け入ろうとする魔獣の背に二発目を発射する。轟音が大気を
震わせた。
 堅牢な甲殻を紙のように引き裂き、中心にあった人一人が収まりそうな輝く球体が
粉砕され、既に粉砕された腹を貫通した砲弾が地面に大穴を開ける。一本の樹に脚を
かけたまま、巨大な蜘蛛が全身を痙攣させ、脚部を内側に折り曲げる格好で硬直した。
戦車が沈黙し、砲塔が旋回して定位置に戻るのを見上げつつ、巌は咳き込んで口の中に
入った液体を吐き出しながら立ち上がる。回復した幾人かの騎士が立ち上がって剣を収め、
10式戦車を見上げていた。
「二等陸佐! 御無事ですか!」
「ああ……多分」
 駆け寄る深草を巌が右手で制す。ヴァレリアンが両手剣を掲げ、切っ先を空に向けた。
騎士団長と配下がそれに倣って勝ちどきを上げる姿を、疲れた笑顔で眺めていた。
969 ◆dqVzDvT5pM :2013/02/11(月) 18:31:28.80 ID:xcWeg2fq
2話目は以上です。よろしくお願いします。
970創る名無しに見る名無し:2013/02/11(月) 23:26:35.70 ID:gvsyBV4j
この10式欲しいです。続きも期待
971創る名無しに見る名無し:2013/02/11(月) 23:29:31.44 ID:gvsyBV4j
うわ、ごめんなさいageちまった…
972創る名無しに見る名無し:2013/02/12(火) 09:06:20.34 ID:0DAdCBGT
乙でした
戦車砲くらって生きてるのと白兵戦するんだから大変だわ
973 ◆dqVzDvT5pM :2013/02/12(火) 22:22:12.26 ID:eMl7zpph
>>970
有難うござます。後ろがすごい光るしすごいうるさいですが大丈夫でしょうか<この10式

>>972
有難うございます。今回最後に出た魔獣はかなりタフな方という設定なので、今後こういうのを
毎回出す予定はありません。
974創る名無しに見る名無し:2013/02/13(水) 00:13:15.22 ID:aCaowYge
>>968
ワクワクします。今回の戦闘描写も情景が浮かぶようでした。
混乱の中での遭遇戦闘。やっぱり自衛隊は巻き込まれるのが似合っていますね。
弾薬の先行きや負傷者の割合、10式の不思議なうなり声。色々気になります。二佐を始め、自衛官達が戸惑う中でもちゃんと上位者の指揮に従っているのが、好きですね。

異世界側も聡明な人物の様で、次回がますます楽しみです。
975創る名無しに見る名無し:2013/02/13(水) 00:14:49.01 ID:aCaowYge
>>961
いやいや、覚えていますよ。
大変な作業でしょうが、期待して待っています。
976創る名無しに見る名無し:2013/02/13(水) 18:15:18.96 ID:Vd7weXn1
>>968
投下乙
なんか10式戦車がえらいことになってる気がしますが
「ガーディアンオブ○○○バース」になっちゃうかとドキドキw
977 ◆dqVzDvT5pM :2013/02/13(水) 21:57:34.04 ID:fqQN2jVc
>>974
お褒め頂き有難うございます。これからも、動きのあるシーンでは描写を厚くしたいと思っています。
大混乱の中、将兵がそれぞれ能力を発揮して状況に対応するのって格好良いよね、と思ってああいう風にしました。
異世界側が注意深い性格なのには理由がありまして、以後の話で明らかにしていきたいと思います。

>>976
有難うございます。10式戦車は実はとんでもない事に、しかも取り返しのつかない事になっています。
978創る名無しに見る名無し:2013/02/14(木) 01:06:34.65 ID:R9q06ix2
つまり陸自部隊総力を挙げた、エルフを狩るモノたちフラグなのか
979創る名無しに見る名無し:2013/02/14(木) 08:33:24.62 ID:OA6T/pUY
これはヒトマルが、ギリアンさん♪ギリアンさん♪となるか天然オイルを欲しがる奴に変じるフラグか。
980創る名無しに見る名無し:2013/02/14(木) 08:35:40.40 ID:DGNnM7de
乙乙
981創る名無しに見る名無し:2013/02/14(木) 13:56:06.55 ID:I1t/78Zu
これはあれか。ドラえもんの海底鬼岩城のバギーみたいな感じで、10式戦車がラスボスに特攻するフラグなんだろうか?
982創る名無しに見る名無し:2013/02/14(木) 20:53:25.27 ID:lTlt8iE/
そのうち搭載弾薬が尽きたらプラズマキャノン吐くな
983創る名無しに見る名無し:2013/02/14(木) 23:48:14.75 ID:HhBJlD9m
元の世界に帰るためにエルフを脱がすかもしれん
984創る名無しに見る名無し:2013/02/15(金) 00:30:54.70 ID:xaXF0ipc
異界の武装HENTAI集団としてエルフの黒歴史に名を刻むのか
985創る名無しに見る名無し:2013/02/15(金) 01:22:27.61 ID:2VhNWWhJ
> そのうち搭載弾薬が尽きたらプラズマキャノン吐くな
パワー炸裂プラズマキャノン!

> 異界の武装HENTAI集団としてエルフの黒歴史に名を刻むのか
WEBで連載再開したな。淳平に妹がいたりとか。
986977:2013/02/15(金) 08:38:31.80 ID:nymXaIh5
どうも規制に巻き込まれたようです。さすがに携帯からは投下できないので、しばらく休みます。
987創る名無しに見る名無し:2013/02/15(金) 10:37:53.07 ID:QlZdDOm4
そう言えば、980過ぎてるね。
988創る名無しに見る名無し:2013/02/15(金) 16:02:54.47 ID:YaNCT54P
ファンタジーに染まって魔改造された10式戦車か。
今まで無かったけど、折角のファンタジー世界転移なんだからそのぐらいの要素は無いとな。
989創る名無しに見る名無し:2013/02/15(金) 18:33:41.71 ID:r4u67SKM
魔改造というか魔界転生だな

喋れるようならこの一言だな
「ワレハ 仲魔イチマル コンゴトモ ヨロシク」
990創る名無しに見る名無し:2013/02/15(金) 19:23:42.12 ID:giO8qXFo
>魔界転生
メガテン?
991創る名無しに見る名無し:2013/02/15(金) 22:54:05.48 ID:f8u7eOSz
たぶん魔神転生の間違いだと思う
メガテンの派生作品でシミュレーション

途中で全滅するが自衛隊の対悪魔部隊が出てくる。
指揮官が増長天だったりするが・・・
992創る名無しに見る名無し:2013/02/16(土) 03:29:49.17 ID:+QPDvxYR
ほうほう
993創る名無しに見る名無し:2013/02/16(土) 07:11:33.69 ID:l5sSPBvy
>>991
魔界転生じゃスーパー剣豪大戦になっちゃう。
994創る名無しに見る名無し:2013/02/16(土) 20:31:05.94 ID:9RSkVRdg
石川版なら剣豪が銃火器使いはじめるから大丈夫
995石動 ◆a11CQqukNsdH :2013/02/16(土) 22:32:47.21 ID:DgTLQ4ua
新しい物語が始まり、賑やかになってきましたね。限られた戦力を遣り繰りする戦い、とても楽しみです。

遅くなりましたが、私も次スレに投下します。


ちなみに私は携帯で投稿しているのですが、パソコンで見ると改行が少なくて読みにくいかな、と思ってしまいました。
難しいところです。
996創る名無しに見る名無し:2013/02/16(土) 22:53:21.10 ID:1qcNaxg0
新スレ
ttp://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1361022572/l50
誰も立てないけどもうすぐ1000なっちゃうんで独断で立ててきた
997創る名無しに見る名無し:2013/02/16(土) 23:40:54.04 ID:GPGMcNtw
>>996

安心した
998創る名無しに見る名無し:2013/02/16(土) 23:56:54.15 ID:SU5wI+yg
石動氏投下期待
999創る名無しに見る名無し:2013/02/17(日) 04:20:33.21 ID:vG93UU1+
一応、次スレ建つまで書き込み自重してた
1000創る名無しに見る名無し:2013/02/17(日) 04:24:25.69 ID:vG93UU1+
>>1000なら次スレ>>50はF世界に転移する
10011001
             /■\
             (_´∀`)_     創る阿呆に見る阿呆!
           /,/-_-_-_-_-_\     同じ阿呆なら
    ( (   /,, /― ((神輿))―\    創らにゃソンソン!! //
        (。'。、。@,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。@  ) )
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