ロリショタバトルロワイアル26

このエントリーをはてなブックマークに追加
1創る名無しに見る名無し
本性を晒け出せ!
衝動をぶち撒けろ!
欲望を解き放て!
情熱を、燃やせ!



ここは真性の漢共(女性可)が集まり、
ジャンルを問わないロリショタキャラでバトルロワイアルを行う、
あまりにもCOOLなスレです。
紳士淑女の心を忘れず冷静に逝きましょう。

前スレ
ロリショタバトルロワイアル25
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1267193874/

テンプレ、過去ログは>>2-8辺に
ロリショタロワ避難所(したらば)
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/12693/
LSロワお絵描き掲示板
ttp://oekaki2.basso.to/user11/hisou/
LSロワお絵かき掲示板2
ttp://bbs2.oebit.jp/LoliSyotaRowa/
まとめwiki
ttp://www25.atwiki.jp/loli-syota-rowa


2創る名無しに見る名無し:2010/06/21(月) 18:27:23 ID:0CC0JKtU
過去スレ
ロリショタバトルロワイアル24
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1244971036/
ロリショタバトルロワイアル23
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1230413656/
ロリショタバトルロワイアル22
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1226936035/
ロリショタバトルロワイアル21
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1219236331/
ロリショタバトルロワイアル20
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1214751824/
ロリショタバトルロワイアル19
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1211637231/
ロリショタバトルロワイアル18
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1207291360/
ロリショタバトルロワイアル17
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1201435693/
ロリショタバトルロワイアル16
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1197816204/
ロリショタバトルロワイアル15
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1195789761/
ロリショタバトルロワイアル14
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1192364080/
ロリショタバトルロワイアル13
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1187884192/
ロリショタバトルロワイアル12
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1183849166/
ロリショタバトルロワイアル11
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1179760274/
ロリショタバトルロワイアル10
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1177507709/
ロリショタバトルロワイアル9
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1175607059/
ロリショタバトルロワイアル8
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1174298614/
ロリショタバトルロワイアル7
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1173267370/
ロリショタバトルロワイアル6
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1171953607/
ロリショタバトルロワイアル5
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1170746599/
ロリショタバトルロワイヤル4
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1169810359/
ロリショタバトルロワイアル3
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1169293272/
ロリショタバトルロワイアル2
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1168265134/
ロリショタバトルロワイアルをやれるか話し合うスレ
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1167045572/
3創る名無しに見る名無し:2010/06/21(月) 18:30:14 ID:0CC0JKtU
〜参加者一覧[作品別]〜
【魔法少女リリカルなのは】高町なのは/フェイト・テスタロッサ/ヴィータ/八神はやて/アリサ・バニングス
【ローゼンメイデン】真紅/翠星石/蒼星石/雛苺/金糸雀
【魔法陣グルグル】ニケ/ククリ/ジュジュ・クー・シュナムル/トマ
【ポケットモンスターSPECIAL】レッド/グリーン/ブルー/イエロー・デ・トキワグローブ
【デジモンアドベンチャー】八神太一/泉光子郎/太刀川ミミ/城戸丈
【ドラえもん】野比のび太/剛田武/リルル
【魔法先生ネギま!】ネギ・スプリングフィールド/エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル/犬上小太郎
【絶対可憐チルドレン】明石薫/三宮紫穂/野上葵
【落第忍者乱太郎】猪名寺乱太郎/摂津のきり丸/福富しんべヱ
【名探偵コナン】江戸川コナン/灰原哀
【BLACKLAGOON】ヘンゼル/グレーテル
【クレヨンしんちゃん】野原しんのすけ/野原ひまわり
【ドラゴンクエストX】レックス(主人公の息子)/タバサ(主人公の娘)
【DEATH NOTE】メロ/ニア
【メルティブラッド】白レン/レン
【ちびまる子ちゃん】藤木茂/永沢君男
【カードキャプターさくら】木之本桜/李小狼
【テイルズオブシンフォニア】ジーニアス・セイジ/プレセア・コンバティール
【HUNTER×HUNTER】キルア/ゴン
【東方Project】レミリア・スカーレット/フランドール・スカーレット
【吉永さんちのガーゴイル】吉永双葉/梨々=ハミルトン
【ヴァンパイアセイヴァー】リリス
【MOTHER】ネス
【サモンナイト3】ベルフラウ=マルティーニ
【Fate/stay night】イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
【みなみけ】南千秋
【武装錬金】ヴィクトリア=パワード
【BLACKCAT】イヴ
【からくりサーカス】才賀勝
【銀魂】神楽
【ひぐらしのなく頃に】古手梨花
【灼眼のシャナ】シャナ
【とある魔術の禁書目録】インデックス
【るろうに剣心】明神弥彦
【ボボボーボ・ボーボボ】ビュティ
【一休さん】一休さん
【ゼルダの伝説】リンク(子供)
【ベルセルク】イシドロ
【うたわれるもの】アルルゥ
【サザエさん】磯野カツオ
【せんせいのお時間】鈴木みか
【パタリロ!】パタリロ=ド=マリネール8世
【あずまんが大王】美浜ちよ
【ポケットモンスター(アニメ)】サトシ
【SW】ベルカナ=ライザナーザ
【Gunslinger Girl】トリエラ
【ぱにぽに】レベッカ宮本
【FINAL FANTASY4】リディア
【よつばと!】小岩井よつば
計86名
4創る名無しに見る名無し:2010/06/21(月) 18:32:07 ID:0CC0JKtU
〜参加者一覧[あいうえお順(名簿順)]〜
01:明石薫/02:アリサ・バニングス/03:アルルゥ/04:イエロー・デ・トキワグローブ/05:イシドロ/
06:泉光子郎/07:磯野カツオ/08:一休さん/09:猪名寺乱太郎/10:犬上小太郎/
11:イリヤスフィール(略)/12:インデックス/13:イヴ/14:エヴァンジェリン(略)/15:江戸川コナン/
16:神楽/17:金糸雀/18:城戸丈/19:木之本桜/20:キルア/
21:ククリ/22:グリーン/23:グレーテル/24:小岩井よつば/25:剛田武/
26:ゴン/27:才賀勝/28:サトシ/29:三宮紫穂/30:シャナ/
31:ジーニアス・セイジ/32:ジュジュ・クー・シュナムル/33:白レン/34:真紅/35:翠星石/
36:鈴木みか/37:摂津の きり丸/38:蒼星石/39:高町なのは/40:太刀川ミミ/
41:タバサ(主人公の娘)/42:トマ/43:トリエラ/44:永沢君男/45:ニア/
46:ニケ/47:ネギ・スプリングフィールド/48:ネス/49:野上葵/50:野原しんのすけ/
51:野原ひまわり/52:野比のび太/53:灰原哀/54:パタリロ/55:雛苺/
56:ビュティ/57:フェイト・テスタロッサ/58:福富しんべヱ/59:藤木茂/60:フランドール・スカーレット/
61:ブルー/62:古手梨花/63:プレセア・コンバティール/64:ヘンゼル/65:ベルカナ=ライザナーザ/
66:ベルフラウ=マルティーニ/67:南千秋/68:美浜ちよ/69:明神弥彦/70:メロ/
71:八神太一/72:八神はやて/73:吉永双葉/74:李小狼/75:リディア/
76:リリス/77:梨々=ハミルトン/78:リルル/79:リンク(子供)/80:レックス(主人公の息子)/
81:レッド/82:レベッカ宮本/83:レミリア・スカーレット/84:レン/85:ヴィータ/
86:ヴィクトリア=パワード
計86名
5創る名無しに見る名無し:2010/06/21(月) 18:33:54 ID:0CC0JKtU
〜ロリショタロワ・基本ルールその1〜
【基本ルール】
参加者全員で殺し合い、最後まで生き残った一人が優勝となる。
優勝者のみが生きて残る事ができて『何でも好きな願い』を叶えて貰えるらしい。
参加者はスタート地点の大広間からMAP上にランダムで転移される。
開催場所はジェダの作り出した魔次元であり、基本的にマップ外に逃れる事は出来ない。

【主催者】
主催者:ジェダ=ドーマ@ヴァンパイアセイヴァー(ゲーム・小説・漫画等)
目的:優れた魂を集める為に、魂の選定(バトルロワイアル)を開催したらしい。
なんでロリショタ?:「魂が短期間で大きく成長する可能性を秘めているから」らしい。

【参加者】
参加者は前述の86人(みせしめ除く)。追加参加は認められません。
特異能力を持つ参加者は、能力を制限されている場合があります。
参加者が原作のどの状態から参加したかは、最初に書いた人に委ねられます。
最初に書く人は、参加者の参戦時期をステータス表または作中に記載してください。

【能力制限】
参加者は特異能力を制限されることがある。疲労を伴うようになっている能力もある。
また特別強力な能力は使用禁止になっているものもあるので要確認。

【放送】
放送は12時間ごとの6時、18時に行われる。内容は「禁止エリアの場所と指定される時間」
「過去12時間に死んだ参加者名」など。

【首輪と禁止エリア】
・参加者は全員、爆弾の仕込まれた首輪を取り付けられている。
・首輪の爆弾が起爆した場合、それを装着している参加者は確実に死ぬ。
・首輪は参加者のデータをジェダ送っており、後述の『ご褒美』の入手にも必要となる。
(何らかの方法で首輪を外した場合、データが送られないので『ご褒美』もない)
・首輪が爆発するのは、以下の4つ。
1:『禁止エリア』内に入ってから規定時間が過ぎたとき。
2:首輪を無理やり取り外そうとしたとき。
3:24時間で死者が出なかったとき。
4:ジェダが必要と判断したとき(面と向かって直接的な造反をした場合)。
6創る名無しに見る名無し:2010/06/21(月) 18:36:01 ID:0CC0JKtU
〜ロリショタロワ・基本ルールその2〜
【舞台】
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/img/76.gif

【作中での時間表記(2時間毎)】(1日目は午前6時よりスタート)
 深夜:0〜2
 黎明:2〜4
 早朝:4〜6
 朝:6〜8
 午前:8〜10
 昼:10〜12
 真昼:12〜14
 午後:14〜16
 夕方:16〜18
 夜:18〜20
 夜中:20〜22
 真夜中:22〜24

【支給品】
・参加者が元々所持していた装備品、所持品は全て没収される。
・ただし体と一体化している装備等はその限りではない。
・また衣服のポケットに入る程度の雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される物もある。
・ゲームの開始直前に以下の物を「ランドセル」に入れて支給される。
「食料」「飲料水」「懐中電灯」「地図」「鉛筆と紙」「方位磁石」「時計」「名簿」
「ランダムアイテム(1〜3種)」。
なおランドセルは支給品に限り、サイズを無視して幾つでも収納可能で重量増加もない。
その他の物については普通のランドセルの容量分しか入らず、その分の重量が増加する。

【ランダムアイテム】
・参加者一人に付き1〜3種類まで支給される。
・『参加者の作品のアイテム』もしくは『現実に存在する物』から選択すること。
(特例として『バトルロワイアル』に登場したアイテムは選択可能)。
・蘇生アイテムは禁止。
・生物および無生物でも自律行動が可能なアイテムは参加者増加になる為、禁止とする。
・強力なアイテムには能力制限がかかる。非常に強力なものは制限を掛けてもバランスを
取る事が難しいため、出すべきではない。
・人格を変更する恐れのあるアイテムは出さない方が無難。
・建前として『能力差のある参加者を公平にする事が目的』なので、一部の参加者だけに
意味を持つ専用アイテムは避けよう。出すなら多くの参加者が使えるようにしよう。

【ご褒美システム】
・他の参加者を3人殺害する毎に主催者から『ご褒美』を貰う事が出来る。
・トドメを刺した者だけが殺害数をカウントされる。
・支給方法は条件を満たした状態で、首輪に向かって『ご褒美を頂戴』と伝えるか、
次の放送時にQBが現れるので、以下の3つから1つを選択する。

1:追加の支給品が貰える。新たなランドセルごと与えられ、ランダムに1〜3個。基本支給品セットはなし。
2:ジェダに質問して、知人の場所や愛用品の場所などの情報を一つ聞ける。
3:怪我を治してくれる。その場にいれば他の人間を治すことも可能。
7創る名無しに見る名無し:2010/06/21(月) 18:36:47 ID:0CC0JKtU
〜ロリショタロワ・基本ルールその3〜
【ステータス表】
・作品の最後にその話に登場した参加者の状態、アイテム、行動指針など書いてください。
・以下、キャラクターの状態表テンプレ
【現在位置(座標/場所)/時間(○日目/深夜〜真夜中)】
【キャラクター名@作品名】
[状態]:(ダメージの具合・動揺、激怒等精神的なこともここ)
[装備]:(身に装備しているもの。武器防具等)
[道具]:(ランタンやパソコン、治療道具・食料といった武器ではないが便利なもの。
     収納している装備等、基本的にランドセルの中身がここに書かれます)
[思考・状況]
(ゲームを脱出・ゲームに乗る・○○を殺す・○○を探す・○○と合流など。
 複数可、書くときは優先順位の高い順に)

◆例
【D-4/学校の校庭/1日目/真夜中】
【カツオ@サザエさん】
[状態]:側頭部打撲、全身に返り血。疲労
[装備]:各種包丁5本
[道具]:サイコソーダ@ポケットモンスター
[思考]
第一行動方針:逃げた藤木を追い、殺害する
第二行動方針:早く仲間の所に帰りたい
基本行動方針:「ご褒美」をもらって梨花の怪我を治す

【予約】
・キャラ被りを防ぐため、書き手は自分の書きたいキャラクターを予約することができます。
・期間は基本的に予約から72時間(3日)です。
 期間内に話が本スレに投下されない場合、予約は破棄されます。
・やむにやまれぬ事情で完成が遅れる場合、最大で96時間(4日、合計で一週間)期限を延長することができます。
 ただし、3日の期限の間に、進行状況の報告も合わせて延長申請を行う必要があります。
・予約期間終了後は、他の人がそのキャラを使った予約をして構いません。
 前予約者は話を投下してもOKですが、予約が入った時点で投下する権利を失います。
・予約しなくても投下することはできますが、その際は他に予約している人がいないか
 十分に確認してから投下しましょう。

【投下宣言】
・投下段階で被るのを防ぐため、投下する前には必ずスレで 「投下します」 と宣言を
して下さい。 投下前にリロードし、被っていないか確認を忘れずに。
・近頃連投規制が厳しくなっております。居合わせた方は、できるだけ支援するようにしましょう。

【トリップ】
 投下後、作品に対しての議論や修正要求等が起こる場合があります。
 本人確認のため、書き手は必ずトリップをつけてください。
8創る名無しに見る名無し:2010/06/21(月) 18:52:20 ID:LlFqy8PM
スレ立て乙です。
>>7が古いテンプレのままになっているようですので、>>8に最新版を貼っておきますね。
9創る名無しに見る名無し:2010/06/21(月) 18:57:30 ID:LlFqy8PM
〜ロリショタロワ・基本ルールその3〜
【ステータス表】
・作品の最後にその話に登場した参加者の状態、アイテム、行動指針など書いてください。
・以下、キャラクターの状態表テンプレ
【現在位置(座標/場所)/時間(○日目/深夜〜真夜中)】
【キャラクター名@作品名】
[状態]:(ダメージの具合・動揺、激怒等精神的なこともここ)
[装備]:(身に装備しているもの。武器防具等)
[道具]:(ランタンやパソコン、治療道具・食料といった武器ではないが便利なもの。
     収納している装備等、基本的にランドセルの中身がここに書かれます)
[思考・状況]
(ゲームを脱出・ゲームに乗る・○○を殺す・○○を探す・○○と合流など。
 複数可、書くときは優先順位の高い順に)

◆例
【D-4/学校の校庭/1日目/真夜中】
【カツオ@サザエさん】
[状態]:側頭部打撲、全身に返り血。疲労
[装備]:各種包丁5本
[道具]:サイコソーダ@ポケットモンスター
[思考]
第一行動方針:逃げた藤木を追い、殺害する
第二行動方針:早く仲間の所に帰りたい
基本行動方針:「ご褒美」をもらって梨花の怪我を治す

【予約・分岐】
・キャラ被りを防ぐため、書き手は自分の書きたいキャラクターを予約することができます。
・書き手はどの作品の続きを書いても構いません。
 どうしても納得できない作品が投下された場合は、
 同じ場面を舞台に自分の納得できる展開を書いて、投下してみるのもよいでしょう。
 ただし、その展開がリレーされるかどうかは、やはり、次の書き手次第です。
・予約をする際には、自分が書こうとしている話が、どの作品の続きなのかを明記してください。
・期間は基本的に予約から72時間(3日)です。
 期間内に話が本スレに投下されない場合、予約は破棄されます。
・やむにやまれぬ事情で完成が遅れる場合、最大で96時間(4日、合計で一週間)期限を延長することができます。
 ただし、3日の期限の間に、進行状況の報告も合わせて延長申請を行う必要があります。
・予約期間終了後は、他の人がそのキャラを使った予約をして構いません。
 前予約者は話を投下してもOKですが、予約が入った時点で投下する権利を失います。
・予約しなくても投下することはできますが、その際は他に予約している人がいないか
 十分に確認してから投下しましょう。
・投下済みの他者の作品を改変し、別の作品等と称して投下することを禁じます。

【投下宣言】
・投下段階で被るのを防ぐため、投下する前には必ずスレで 「投下します」 と宣言を
して下さい。 投下前にリロードし、被っていないか確認を忘れずに。
・近頃連投規制が厳しくなっております。居合わせた方は、できるだけ支援するようにしましょう。

【トリップ】
 投下後、作品に対しての議論や修正要求等が起こる場合があります。
 本人確認のため、書き手は必ずトリップをつけてください。
10創る名無しに見る名無し:2010/06/22(火) 01:26:25 ID:NJSTfKd2
スレ立て乙。ふ〜つ〜かめのあ〜さがきた〜きーぼーのーあ〜さ〜だ
11創る名無しに見る名無し:2010/06/23(水) 09:20:33 ID:nc7TihYg
どう見ても絶望です本当にありがとうございました
12創る名無しに見る名無し:2010/06/23(水) 21:11:44 ID:lBheRExM
やっぱ>>1乙って最高だぜ
13創る名無しに見る名無し:2010/06/25(金) 00:57:30 ID:PiVWtUMQ
さて、明日が予約解禁か
幾つ来るかな?
14創る名無しに見る名無し:2010/06/25(金) 01:50:27 ID:JnNO0zON
北東街、工場、城、ブルー、トマ&ベッキー、パタリロ&弥彦

北東街と城はパート分けできるけど書くところも大分減ったもんだ
15創る名無しに見る名無し:2010/06/26(土) 19:13:05 ID:p0S/lOd8
一つ来たな
16 ◆v5ym.OwvgI :2010/06/26(土) 23:29:25 ID:ohP0Pj9V
千秋、蒼星石、桜、レックス、イヴ投下。
話を削ったことでベルカナが登場しません。
17創る名無しに見る名無し:2010/06/26(土) 23:31:56 ID:873ZWd+r
 
18死者への誓い  ◆v5ym.OwvgI :2010/06/26(土) 23:32:31 ID:ohP0Pj9V
千秋はじっと息をひそめる。
ひそめながら、手元には地図と名簿。

定時放送が、禁止エリアの発表がされていた。
探知機の方を気にかけながら、禁止エリアをメモする。

そして、続いて死者発表

『03番、アルルゥ』

その名前を知っていた。
ついさっき、自分が殺したばかりだ。

『20番、キルア』

木之本桜の名前を通り過ぎる。

「……え?」

『66番、ベルフラウ=マルティーニ』

ベルカナ=ライザナーザの名も呼ばれなかった

「おい、なんでだよ……」

レックス達によって殺されたはずの桜が呼ばれない。
確かに殺したはずで、死体も確認したベルカナの名前も呼ばれない。

(……どういうことだ?)

放送が間違えている、とまず考える。
ベルカナを殺したのは放送に結構近かった。
そのため、確認が遅れてしまったのかもしれない。

だが、それだと木之本桜の説明がつかない。
彼女は大分前にレックス達によって殺されたはずだからだ。
それは雛苺によって、確認されたはずなのに。
おかしい。

……もしかして、二人は本当はまだ生きているのではないか?
そんな発想が、千秋の脳内をめぐる。

(……おい、待て。なら今このお城にいる奴らは誰なんだ?)

もし、二人が生きているとするのなら。
まだ、お城の中にいる可能性は高い。
先ほどはレックスとイヴが帰ってきたと思っていたが、
もしかして違う奴なのかもしれない、と千秋は考える。
もしそれなら、レックス達はまだここに来てないことになる。
あの二人じゃないなら、安易に脱出はできる。
19死者への誓い  ◆v5ym.OwvgI :2010/06/26(土) 23:33:19 ID:ohP0Pj9V
そっと、お城の入り口を覗く。
そこに見える人影は、一つ。
名簿を片手に、茫然とした様子の、子供よりも小さな人影。
塔で別れた、人形がいた。

「ひ……」

千秋は人形を見て、小さく声を上げた。
その人形の名前もさっき呼ばれたはずだ。
だが、どういうわけだか知らないが、今もあそこに人形はいる。

いや、人形がいるということ自体は千秋にとってさして問題ではない。
あの人形がいるということは、あの人形の相方の、化け物もここにいるということだ。

恐怖。

今の千秋には、グレーテルに出会ってしまう恐怖しかなかった。
このお城にはグレーテルがいる。
グレーテルにはもう会いたくない。
その思いでいっぱいだった。

もう少し冷静に考えれば、探知機にあった反応のうち一つは、
生きていた桜だという可能性にも至ったのかもしれないが、
蒼星石からの連想で千秋はグレーテルがここにいるという妄想に取りつかれてしまった。

今は、一刻も早くこのお城から出たいという思いでいっぱいだった。

直ぐに、地下道に逃げようかと考えた。
だがお城の地下道はどこにつながるかもわからない。
周囲を水路に囲まれたこのお城の地下が、一体どこにつながっているのか。
みた感じ、迷路のようにもなったそこで、もし化け物に追いつかれたら……
そう思うと、先の見えない迷宮に進む気は起きなかった。

やがて人形は立ち上がり、「誰かいないのか!」と叫びながら階段を上っていく。
もう一つの反応は依然、別のところから動かない。
千秋はチャンスだと思い、お城の入口へと駆ける。
直ぐに化け物から離れたいという思いで、全速で。


千秋は忘れていた。
今お城には、二人の強敵がやってきているということを。


お城から出た瞬間、千秋は後ろに大きく吹き飛ばされ、
階段に叩きつけられた。
20創る名無しに見る名無し:2010/06/26(土) 23:33:20 ID:873ZWd+r
 
21死者への誓い  ◆v5ym.OwvgI :2010/06/26(土) 23:34:10 ID:ohP0Pj9V
「づっ、あ……」

緑色の、杖の様なもので殴り飛ばされたと気付いたのは、その時だった。
殴り飛ばされたダメージの一部はシルバースキンによって軽減されたが、
それでもなお大きなダメージが千秋を襲った。

ぐらりとする頭を何とか抑え、入口の方を見る。
そこには、金髪の少年少女の姿があった。
千秋にとって、最悪の状況だった。

「お前が、アルルゥを殺したんだな……」

少年の方がそんな言葉を発し、二人は千秋を睨みつける。
イヴが、レックスが千秋に襲いかかる。

「は、発射!」

千秋がそう叫ぶ。
とたん、レックスが突然砲撃を食らったように後方に吹き飛ぶ。

「レックス!」

その様に、イヴの注意がレックスにそれる。

「発射!」
「グゥ!!」

続いて放たれた砲撃はイヴに直撃し、イヴもまた吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる。

「なんだ!? ……君は!」
「発射!」

大砲の放たれたような音に気付いたのか、人形が戻ってくる。
その人形にも砲撃は放たれた。

「発射! 発射! 発射!! 発射!!」

その後も、際限なく撃たれ続ける砲撃。
止まらない砲撃に、レックス達は身動きが取れない。

「ラ……ライデイン!!」

だが、動くことは難しくとも、言葉を紡ぐことは可能だった。
砲撃が止むのを待ち続けてもきりがないと判断したレックスが、得意とする魔法を放つ。
千秋を中心に、紫電が降り注いだ。
22創る名無しに見る名無し:2010/06/26(土) 23:34:30 ID:873ZWd+r
 
23死者への誓い  ◆v5ym.OwvgI :2010/06/26(土) 23:35:31 ID:ohP0Pj9V
「ぐああああ……う、が……」

千秋が電撃の痺れで動けなくなる。
砲撃がやみ、動けるようになったレックスは、
一瞬のうちに千秋の目前へ迫ると、ドラゴンの杖を……

「まって!」

振り下ろそうとしたところに聞こえた声に、振りかぶった杖を急停止させた。

「やめて! やめてよぉ!!」

桜は目の前の戦いに、ただ叫んだ。ただ止めたかった。
目の前で、誰かが誰かを傷つけようとしているのを。

アルルゥが、小狼が、雛苺が死んでしまったことを知った彼女は、
茫然としていたが直ぐに立ち上がった。

響く砲撃音に、そこで誰かが闘っていると知って。
アルルゥのように、ここで誰かが殺されようとしていると知って。

そして紫電をみて、今にも杖で殴られそうな千秋を見て。
目の前で殺されようとしている千秋を、ただ死なせたくないという想いで叫んだ。

極端にまで優しい少女は、もう目の前で誰かが死ぬのを見たくなかった。



「発射」「きゃあ!?」

だが、そんな桜も千秋にとって、排除する存在でしかない。
放たれた大砲は、桜へと向かいその身体を吹き飛ばす。
吹き飛ばされた桜は壁に叩きつけられる。

優しい少女の声は、千秋には届かない。

「!?」
「桜!?」
「発射」

状況に思考が追い付かなかったイヴが、蒼星石がそれに反応する。
それを耳にしながら、千秋はレックスに標準を合わせ無敵砲台を撃つ。


だが見えない砲撃で吹き飛ぶはずの少年は盾を構えて踏みとどまる。
24創る名無しに見る名無し:2010/06/26(土) 23:36:43 ID:873ZWd+r
 
25死者への誓い  ◆v5ym.OwvgI :2010/06/26(土) 23:37:23 ID:ohP0Pj9V
「あ……」
「…………」

盾の向こう側の、少年の瞳を見る。
殺意のこもった、怒りの瞳を。

「は……発射! 発射!!」

怯えるも、発射と紡ぐ言葉は止めない。
だが、その攻撃はすべて、盾を構える少年が防ぎきる。

「発射! 発射!! 発射!!!! 発射!!!!!!!!」

千秋は手を見せすぎた。
砲撃は既に見切られ、完全に防がれる。

「は……」

少年の手に持つ杖が振りかぶられ、
発射、と告げようとする言葉が遮られる。

「う、ぐあ………」

千秋はまるでゴムまりのように吹き飛ぶ。
うずくまり、日常ではまず味わわない痛みに身もだえる。
気付けば、シルバースキンもとれていた。

そんな千秋へと、かつ、かつと音が近づいてくる。

「ぁ……」

音がした方には、やはり少年の姿が。
対する自分は、シルバースキンが外れた、丸腰。

「ぶ……武装錬金!」

核鉄に呼び掛け、再び服をまとおうとするも、核鉄は何も反応をしない。

「お、おい! 動け! 動けよ!! 武装錬金! 武装錬金!!」

千秋が呼びかけても、核鉄は反応しない。
六角形の形のまま、何の変化もしない。服の形をなさない。


核鉄は使用者の闘争本能に呼応し、形を変える。
それは戦う意志が消え去ると、その形を保っていられないということだ。
26創る名無しに見る名無し:2010/06/26(土) 23:38:33 ID:873ZWd+r
 
27死者への誓い  ◆v5ym.OwvgI :2010/06/26(土) 23:38:55 ID:ohP0Pj9V
彼女の恐怖は、限界を迎えたのだ。
故に、核鉄は答えない。
彼女の求めに、応じない。

自分を殺せる少年が、自分に迫ってきていた。
自分が動けば。直ぐに殺される。
それを理解させられた。

「なん、でだよ……」

恐怖に染まった彼女は、叫ぶ。

「なんでだよ! どうせ誰も生きられないんだ! お前らだってわかってるだろ!
 最後の一人にならないと死ぬんだ! なら殺して何が悪い!!」

叫ぶ。叫び続ける。
この島のしくみを、このゲームのルールを。

「イヴだって私と同じだ!!
 全員殺して! 全部忘れて暖かいところに帰るために殺してるんだ!!」

傍らに倒れる金髪の少女に、叫ぶ。

「お前らが全員死んだら! 私は全部忘れて! 帰れるんだ!!」

叫ぶ。
自分の願いを。

「殺せって言われたから殺して悪いか馬鹿野郎!!」
「ギガデイン!!」

レックスの魔法が発動する。
先ほどの紫電よりも明るく輝く、数段に威力が上の、レックスの最強魔法。
雷光は閃光となり、全員の視界を奪い、雷音は鼓膜をしびれさせる。
28創る名無しに見る名無し:2010/06/26(土) 23:40:25 ID:873ZWd+r
 
29死者への誓い  ◆v5ym.OwvgI :2010/06/26(土) 23:42:48 ID:ohP0Pj9V
「―――――――――――!!」


千秋の記憶は、そこで途切れた。









      ※        ※







入口に放置されたままだった、アルルゥの死体。
ヤミヤミはそっと、その死体を抱きしめる。
まだ暖かさの残っている、されど冷たくなっていくその身体を。


自分にヤミヤミという名前をくれた人。
自分に暖かさを教えてくれた人。

一度はその名前の意味する言葉から、その名前を返上した。
だけどその名前を、付けた意味を知ってから。
もう一度その名前を自分のものにしようと思えて。
直ぐにお城に帰って、アルルゥに謝ろうと思っていたのに。
なのに。

謝る相手は、ほんのわずかの時間の間に冷たくなってしまって。
もう、その瞳は自分のことを見てくれない。
自分のことをヤムィヤムィと呼んでくれない。

ヤミヤミは、アルルゥを抱きしめ、静かに涙を流す。



「お前は、雛苺の仲間か?」
30創る名無しに見る名無し:2010/06/26(土) 23:43:05 ID:873ZWd+r
 
31死者への誓い  ◆v5ym.OwvgI :2010/06/26(土) 23:44:20 ID:ohP0Pj9V
そんなヤミヤミを視界の隅にうつしながら、
レックスは蒼星石の元へ行き、問いかける。
蒼星石の雛苺や霧の中で戦った赤い人形を連想させる見た目に、
人形にいい想いのないレックスが警戒するのは無理のないことだ。

「仲間というか、姉妹だよ。……雛苺が殺し合いに乗ったことも僕は知っている。
 個人的な事を言うと、彼女が殺し合いに乗ったことはとても信じられないけど……
 っと、それより、君はレックスだね?」

レックスの問いかけに、複雑な想いを感じる蒼星石だが、
今は自分の姉妹のこと以上に、気になる存在が目の前にいた。

「僕を知っているの?」
「君のことは、タバサから「タバサを知っているのか!?」……っ!? う、うん……」

タバサという名前に、これまでずっと睨みつけるような、
どこか感情を無理に抑えているような顔をしていたレックスの表情が驚愕に変わる。

「タバサをどこで! 君はどこでタバサにあったんだ!?」
「あ、わ、ば、あばばば……」

蒼星石から情報を得ようと肩をがくがくと揺するが、逆効果だ。
蒼星石が慌てた様子で振り回されるのを見て、冷静になったのかレックスがハッとし、
そして深呼吸をし、再度問いかける

「ごめん……ええと、君はどこでタバサにあったんだ?」
「あ、あったというか、別れたんだ。僕たちは……仲間だったから……」

後になるほど音量がさがっていく蒼星石。

「それで、君はタバサとどこで別れたの?」
「北東の街だよ。元々は、僕たちはそこで放送まで休む予定だったんだ」

北東、とレックスはつぶやく。

タバサの情報。
レックスが最もほしかった、妹に関する情報が得られることを知って、
直ぐに飛び出してしまいたくなる衝動が湧き上がる。

「あの、それであそこのイヴは……」
「彼女はイヴじゃない。ヤミヤミだ。今は、ね……君もイヴについて知ってるみたいだね」
「え、うん……ていうか、どういうこと?」

だが、それはできない。
今のレックスには仲間がいる。勝手な真似は出来ない。
32創る名無しに見る名無し:2010/06/26(土) 23:45:23 ID:873ZWd+r
 
33死者への誓い  ◆v5ym.OwvgI :2010/06/26(土) 23:47:00 ID:ohP0Pj9V
いますぐにでも話を聞きたいところだが、それはまだできない。
ここにはまだ瀕死の仲間がいるかもしれないからだ。

「詳しい話は後でするよ。今は仲間を探しに行きたい。
 それで、君は殺し合いに乗ってないんだね?」
「うん。僕はもう、殺し合いには絶対のらない」

蒼星石の言うことに引っかかるものはあったが、自分も似たようなものかと苦笑する。
ともあれ警戒は必要。心に余裕のないヤミヤミや、気絶している桜と一緒にいさせるわけにはいかない。

「ヤミヤミ」

ヤミヤミの元へいき、近くで声をかけるとヤミヤミは気付いたのかレックスの方を向く。

「僕はこの人形と、ベルカナを探しに行く。
 放送で呼ばれなかったってことは、生きてる可能性があるからね。
 ベルカナのほうから戻ってくるかもしれないし、桜のこともみててほしいからヤミヤミにはここにいてほしい。
 危なくなったら大きな音を出して。直ぐに駆けつけるから」

その言葉に、ヤミヤミはうなずく。
レックスはそれを確認すると、蒼星石を伴ってお城の中へと進む。

「いこう。えっと……?」
「蒼星石だよ」
「そっか。蒼星石……ってあれ? その名前は放送で……」
「うん、そのこともあっていろいろ話を整理したいんだ」
「わかった。ベルカナを見つけたらちゃんと話をしよう」

レックス達はお城の入口を後にした。





ヤミヤミは茫然と、その後ろ姿を見つめていた。

ヤミヤミがこうしている間に、レックスは桜の容体を確認し、
黒焦げになった千秋の死体から使える道具を回収していたようだ。
もっとも千秋の死体は最後の雷撃でほとんどの物がダメになってしまっていたが。

そして、蒼星石とも軽く話し、最後にベルカナを探すためにここを後にした。
死んでしまったアルルゥのことは気にもせずに。
34創る名無しに見る名無し:2010/06/26(土) 23:47:53 ID:873ZWd+r
 
35死者への誓い  ◆v5ym.OwvgI :2010/06/26(土) 23:49:53 ID:ohP0Pj9V
それは一見、死んだ仲間のことを全く気にしていないような態度だったが、
ヤミヤミはそれが強がりだと知っていた。


レックスは、泣けない。
それが、アルルゥが自分に『ヤムィヤムィ』と名付けた理由だ。

放送でアルルゥの名前が呼ばれた時も、
茫然としたヤミヤミの横で、彼は静かに名簿にチェックを入れていた。
自分がいなくなったせいでアルルゥが、と沈んでいた自分を励まし、
まだ生きている仲間の為にと動けなかったヤミヤミを引っ張り、お城へ向かった。

その身体が震えていることも、瞳から雫がこぼれたことも、
ヤミヤミは気付いていたが、見ないふりをしていた。

そして今も。
ヤミヤミが悲しみにくれている間に、やれることをやって、
直ぐに動きだした。


レックスは勇者だ。
魔王を倒すことを義務付けられ、戦いの中で何度も窮地に立たされた。
父親が、母親が倒れることもあった。
自分の半身、大切な妹が倒れることもあった。

それでも、レックスは動揺することを許されなかった。
もし、動揺しているうちに自分までやられてしまったら。
そうしたら、ますます状況が不利になってしまうから。

今すぐにでも駆けよって、回復魔法や蘇生魔法をかけたい衝動に駆られても、
今できる最善の為に、涙をのんで戦いを続けなければならないこともあった。

彼は、理解してしまっているのだ。
悲しんでいる間にも、状況が動いてしまうことを。
だから悲しみにくれずにできることをやれるようにと身体を動かす。
心が引かれてしまう仲間の死体を見ずに、動き続ける。


前に進むために、悲しむことを避ける。
仲間の死に、泣かない。泣けない。

アルルゥの言った「冷たい私」の意味。
仲間が死んでも、泣くことができない。泣く暇もない。
そんな状況をアルルゥは悲しいと感じていた。
ヤミヤミはそれを、言葉ではなく感情で感じ取った。
36創る名無しに見る名無し:2010/06/26(土) 23:50:20 ID:873ZWd+r
 
37死者への誓い  ◆v5ym.OwvgI :2010/06/26(土) 23:51:37 ID:ohP0Pj9V
どんどん、冷たくなっていく。
皆、冷たくなっていく。
心も、そして身体も。


「あなたを殺したのは、私です」

ぽつり、と呟く。

もし自分がお城から出ることがなければ。
アルルゥが襲われることなどなかった。

もしレックスに引っ張られず、ここにこなかったら。
『イヴ』のことを知らなかったら。
死んだアルルゥを見なかったら。

逃げてしまっていたかもしれない。
自分が犯した罪が怖くて、何もかも無かったことにしてしまいたくなったかもしれない。

だけどそんなこと、許せない。
それでは自分は忌み嫌う人間になってしまうから。
つらいことから逃げ出して、全部忘れようとした『イヴ』になってしまうから。
『ヤミヤミ』である自分は、そんな人間になりたくなかった。

レックスは、こんな自分のことも仲間だと言ってくれる。
そしてアルルゥも自分がいなくなることを望んていない。
レックスはそういってくれていた。

アルルゥが自分ににヤムィヤムィと名前を付けた意味。
レックスにも、ベルカナにも、そして自分にも、
だれもヤムィになってほしくないと、アルルゥはこの名前を付けたのだから。

「償いになんてなるとは思わないけど」

だから、せめて。

「レックスを、ベルカナさんを、さくらをヤムィにさせない
 あなたの想いの分まで、私はヤムィヤムィでいます。」

冷たい私、冷たい私たち。
自分の名前の意味。そこに込められた、アルルゥの想い。
もう、誰も一人になってほしくない。冷たい私であってはならない。
冷たい私たちじゃなくちゃいけない。

それが、自分の名前に込められた、アルルゥの想いなのだから。

過去の自分との決別のため、
自分が殺してしまった大切な仲間のため。
ヤミヤミは、『冷たい私たち』でいつづけることを強く決意する。
38創る名無しに見る名無し:2010/06/26(土) 23:53:12 ID:873ZWd+r
 
39死者への誓い  ◆v5ym.OwvgI :2010/06/26(土) 23:53:49 ID:ohP0Pj9V

【南千秋@みなみけ 死亡】



【F-3/城門前/2日目/朝】
【レックス@ドラゴンクエスト5】
[状態]:魔力中消費。アルルゥの死に悲しみ。
[装備]:ドラゴンの杖@DQ5(ドラゴラム使用回数残り2回)、勇気ある者の盾@ソードワールド
[道具]:基本支給品×4、飛翔の蝙也の爆薬(残十発)@るろうに剣心
    ドラゴンころし@ベルセルク、バトルピック@テイルズオブシンフォニア、
    爆弾石×2@ドラゴンクエスト5、魔力の尽きた凛のペンダント、小さなメダル@DQ5
    海底探検セット(深海クリーム、エア・チューブ、ヘッドランプ、ま水ストロー、深海クリームの残り、快速シューズ)@ドラえもん
    ロングフックショット@ゼルダの伝説/時のオカリナ、シルバースキン《核鉄状態》@武装錬金
    ヴォ―パルソード@TOS、タマヒポ(サモナイト石・獣)、ワイヴァーン(サモナイト石・獣)@サモンナイト3、
    クロウカード『泡』『駆』@カードキャプターさくら、祝福の杖(ベホイミ残1回)@ドラゴンクエスト5
[服装]:普段着
[思考]:ベルカナは無事か……?
第一行動方針:ベルカナの捜索。後に蒼星石と情報交換。警戒を緩めない。
第二行動方針:仲間を守りつつ、レミリアとタバサを捜す。
第三行動方針:魔力が回復して余裕が出来たら、不明アイテムや水中の調査
基本行動方針:勇者としてタバサの兄として誇れるよう生きる。でも敵には容赦しない。
[備考]:エンディング後なので、呪文は一通り習得済み
    アルルゥや真紅はモンスターの一種だと思っています。
    ベッキーは死亡したと考えています。
    お城の地下に迷宮があるのを確認しましたが、重要なことだと思っていません


【蒼星石@ローゼンメイデン】
[状態]:金糸雀のローザミスティカ継承、チャチャゼロの部品と人形契約により四肢を維持、
   ローゼンメイデンとしての機能失調、泥塗れ、精神的に激しい衝撃、それでも進む意志
[装備]:庭師の鋏@ローゼンメイデン、戦輪×4@忍たま乱太郎
[道具]:基本支給品×2、金糸雀のバイオリンと弓@ローゼンメイデン、ジッポ、板チョコ@DEATH NOTE、素昆布@銀魂
    旅行用救急セット(消毒薬と針と糸)@デジモンアドベンチャー、トンネル南側入り口の鍵
[思考]:雛苺もいなくなっちゃった、か……
 第一行動方針:レックスと一緒にベルカナの捜索
 第二行動方針:レックス達と情報交換。不可解な死者発表について意見を聞きたい
 第三行動方針:タバサ達に謝りに行く。
 第四行動方針:エヴァを引き戻すための何かを探す。
 基本行動方針:人の心を護る。
[備考]:現在蒼星石の四肢はエヴァとの人形契約により動いています。
    蒼星石の自由に動き、エヴァにとっての負担もほぼ有りませんが、
    昼間のエヴァの魔力の減衰や、死亡によって影響を受ける可能性は有ります。
    エヴァと情報交換しました。少なくとも島を覆う結界や地下に本拠地があるであろうことは聞いてます。

※ジェダ達に死亡したと思われています。首輪の中のP-Beeも眠っています。そのことに蒼星石は気付いていません。
※死者発表で自分の名前が呼ばれたこと、レベッカ宮本の名前が呼ばれなかったことを不審に思っています。
40創る名無しに見る名無し:2010/06/26(土) 23:54:39 ID:873ZWd+r
 
41死者への誓い  ◆v5ym.OwvgI :2010/06/26(土) 23:56:11 ID:ohP0Pj9V
【ヤミヤミ(イヴ)@BLACK CAT】
[状態]:疲労(大)、10歳前後の容姿。
[装備]:レミリアの服、エッチな下着@DQ5、返響器@ヴァンパイアセイヴァー
[道具]:基本支給品×2、光子朗のノートパソコン@デジモンアドベンチャー、
    フック付きロープ@DQ5、神楽の傘(弾0)@銀魂、エーテライト×1@MELTY BLOOD、
    胡蝶夢丸セット@東方Project、ラグーン号操船マニュアル、病院服、ただの布切れ
[服装]:レミリアの服、その下はエッチな下着
[思考]:アルルゥ……
第一行動方針:アルルゥ達から離れたことの後悔。
第二行動方針:レックス達が戻ってくるまで待つ。
第三行動方針:ブルーや蒼星石から『イヴ』について聞きたい。
第四行動方針:私は『イヴ』には戻らない。
基本行動方針:大好きな人達をヤムィ(冷たい私)にさせたくない。
[備考]:記憶をすべて消し去りました。元世界の記憶、この島での記憶、共にありません。
    再びヤムィヤムィ(ヤミヤミ)と名乗ることにしました。


【木之本桜@カードキャプターさくら】
[状態]:魔力消費(中)、疲労(中)、核鉄二つで回復中、気絶
[装備]:核鉄『シルバースキン・アナザータイプ』@武装錬金、核鉄LXX70(アリス・イン・ワンダーランド)@武装練金、
    クロウカード『水』『風』、リインフォースII@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品×2
[服装]:梨々の普段着
[思考]:………
 第一行動方針:―――
 基本行動方針:雛苺のそばにいてあげたかった。
[リインフォースIIの思考・状態]:???、レックス達と話をした


※以下の支給品はギガデインの直撃を受け、消滅しました。

首輪探知機、ルーンの杖(焼け焦げている)@ファイナルファンタジー4、
基本支給品×7(食糧、水のみ六人分)、
青酸カリ(半分消費)@名探偵コナン、光学迷彩@絶対可憐チルドレン
的の書かれた紙×5枚@パタリロ!、太一のゴーグル(血がついている)、替えのパンツ×2枚、
ころばし屋@ドラえもん、小銭入れ(10円玉×4、100円玉×3) インデックスのメモ、ご褒美ランドセル
F2000R(残弾11/30)@とある魔術の禁書目録、FNブローニングM1910(残弾0)、飛翔の蝙也の翼@るろうに剣心、
グラス×5、爆弾石×2@ドラゴンクエスト5、アタッシュ・ウェポン・ケース@BLACK CAT
42創る名無しに見る名無し:2010/06/26(土) 23:57:06 ID:873ZWd+r
 
43 ◆v5ym.OwvgI :2010/06/26(土) 23:58:57 ID:ohP0Pj9V
投下終了。
感想、修正すべき点などお待ちしております。
44創る名無しに見る名無し:2010/06/27(日) 00:05:15 ID:85t/7k1N
投下乙
千秋死んだか…まあもう色々と限界だったからしょうがないかな
パタリロ辺りがどう反応するか楽しみ

あと密かに活躍するの期待してたころばし屋もお亡くなりに…
残念
45創る名無しに見る名無し:2010/06/27(日) 00:44:02 ID:/I6AteX6
投下乙
勧善懲悪な結末にガッカリでしたというのが正直なところ…
46創る名無しに見る名無し:2010/06/27(日) 01:39:15 ID:N35/HgZS
投下乙
うん、>>45の言いたい事も分かるしけどなぁ
千秋もちょっと暴れすぎた感はなくはなかったし仕方ないか
支給品大量破棄は……まあアリか
ご褒美システムの都合上支給品がどんどん増えていっちゃうしね

個人的にはもう少し千秋には頑張ってほしかったかも
でも、ややマーダー過剰になってきてたからな
グレーテルやリリス、レミリアみたいな化け物と比べると、千秋はちょっと見劣りするというか何というか

ところで、千秋にはご褒美を要求する権利があったよね
放送を向かえたから死んだ千秋のところにQBが来ることになるのかな?
47創る名無しに見る名無し:2010/06/27(日) 02:02:09 ID:uBAF8fQ8
投下乙。
千秋死んだか……まあ一般人マーダーとしてがんばったほうだ。
今のところ2位だし。1位は不動の悪魔だがw
前向きなヤミヤミがいい感じに。アルルゥの意思を背負ってがんばってほしいな。

情報交換は次回に持ち越しか。あと桜の放送後の方針も。
雛苺一色だったからな、桜。今後一体どうなるかw

気になるところが2点。
Q-Beeがいないことがまずひとつ。
放送後にご褒美渡しにいってるから遅れて千秋が死んでも、
イリヤの時見たくレックスとかにご褒美渡すんじゃないのかな?

2点目。
ギガデインで消滅した支給品の中で、
ころばし屋やアタッシュウエポンケースはかなり丈夫な方だから、残ってる可能性は高いよ。
作者さんの判断で消去するならかまわないけど、
無事だった道具の編成からみて魔法関係の道具ばかりだったから気になった。

あと前にドラゴンの炎で無事だったことがあるんだし、もっと無事なものは多いと思う。
爆弾石に引火したとかそういう理由を追記したほうがいいんじゃないか?
48創る名無しに見る名無し:2010/06/27(日) 09:22:08 ID:CpPw+74/
投下乙。
千秋は所詮、何ら特別なことのないただの小学生。
状況が味方しなければ、あっけないのも致し方なし。
まあ、こういう結末になるにせよ、もうちょっと知恵を使って欲しかった気はするけど。

ご褒美については、来ない可能性はあるよ。
イリヤのときは明確に支給品が欲しいと宣言してから死んだけど、
今回の千秋の場合は、欲しいのが情報なのか治療なのか支給品なのか明言がない。
ご褒美の種類が確定できない場合は支給なし、というのは別に不自然ではないと思う。
49創る名無しに見る名無し:2010/06/27(日) 09:59:34 ID:N35/HgZS
放送を向かえたら要求しなくてもQ‐Beeはくるんじゃなかったっけ
グレーテルのとことヴィクトリアのとこにも行かないとだから遅れるのも仕方ないけどさ
50創る名無しに見る名無し:2010/06/27(日) 10:30:20 ID:85t/7k1N
死んだの確認してたら来ないかもしれないな
でももう向かってる最中だったとしたら、来る可能性もある
その辺りで一つ話作れそうだし、次の書き手に任せるってことでこれ以上触れない方がいいかな
51創る名無しに見る名無し:2010/06/27(日) 13:00:15 ID:JsywE7UA
投下乙
まあ色々胸糞悪い話続いてたし
マーダーも飽和気味だし
たまにはこんなのもありだろ
52創る名無しに見る名無し:2010/06/27(日) 17:18:34 ID:Elv+6qF2
乙です

まあ、千秋はよくやった方というか今までが上手く行きすぎてただけだったような…
これ以上悪行を重ねる前にこうなってよかったのかもな…
さて、これで解決…とはいかんな。桜の状態やらベルカナとの合流とか問題残ってるし…
53創る名無しに見る名無し:2010/07/02(金) 00:54:58 ID:Q6UPM9ZT
ほいでは地図更新の時間だよー。
放送直後の状態でどうぞ!

http://www25.atwiki.jp/loli-syota-rowa?cmd=upload&act=open&pageid=8&file=romap+282.gif

探したけど地形を変更する方法が分からなかったので前のまま。
中央森は廃墟になっているけど名前このまんまでいいのかしら?
あともう一度言うけど放送直後の状態ね。最新話は反映されてないからあしからず。

工場、北東市街が戦闘の真っ最中。
工場は対主催陣がエヴァ以外全員戦闘不能という、
いつ死んでもおかしくない状態。全滅もありか?

北東市街は対主催が見事に分散。
各個撃破の条件が整ってしまい、こちらも一体何人が死ぬやら。
……しばらくはシャナはマーダー扱いでいいと思うw

シェルターには情報や解除フラグがいっぱいの二人が。
今後ヴィクトリアの監視が厳しくなるだろうし頑張ってほしいところ。
でもなんか電話=死亡フラグになりつつある現状が怖いw

お城は千秋が死んで戦闘は終結。
一般人なのによく殺ったなぁ。
情報いっぱいの蒼星石と出会ってどう変化を起こすやら。

誰も来そうにない南西にはパタリロと弥彦が。
影薄いし気をつけないとなのはの砲撃でとばっちりを受けるがごとくズガンされるぞーw

あと孤立したブルー。
メロを殺した後どこに行ったんだろうねー。
ていうかこいつに味方はいるのか。
54創る名無しに見る名無し:2010/07/02(金) 02:37:23 ID:ag4RuJnI
乙。地図の下半分にいる連中は考察で存在感を示せるかどうか
上の連中はわりと誰が死んでもおかしくないなー
55創る名無しに見る名無し:2010/07/02(金) 15:15:11 ID:jAYW95Au
乙!
こうみると会場の北東部は禁止エリア多めだな
逆に北西部はやや少ないか


ブルーほんとどうすんだよ…
近くには誰もいないからしばらく危険はなさそうだが味方もいないしなぁ…w
参加者のほとんどに危険人物だってことバレてるし、これからが楽しみすぎる
イエローなら助けてくれるか?
56創る名無しに見る名無し:2010/07/02(金) 15:50:46 ID:WJOHeUTF
乙。
地形は地図上の別の位置の画像をコピーして貼りつければ変更できるような気もする。
ちょっと手元が狂うと、エリアを区切る枠線が消えちゃうかもしれないけど。

千秋が死んで、純粋なマーダーはグレーテル、リリス、紫穂、ヴィータ、レミリアの5人。
対主催に比べ、数こそ圧倒的に少ないけど、一人一人がいずれ劣らぬ強者揃い。
対する対主催はベッキーも含めるとすれば17人。
数ではマーダーの三倍以上だけど、ひまわりやイエローなど戦闘力に劣る者も多い。
加えて、あちらこちらで人間関係が拗れているのも不安要因か。
どちらとも言えないグレーはシャナ、エヴァ、ヴィクトリア、ブルーの4人。
高い戦闘力や重要な情報を持つ4人なので、彼女らがどう転ぶかが今後の鍵を握るか?

うん、先が読めなくてなかなかいい感じだなw
57創る名無しに見る名無し:2010/07/02(金) 16:55:21 ID:Q6UPM9ZT
しばらく余裕ができたのでネタバレ名簿も更新……
こんなに放置したせいでやりだしてめんどくさくなってきていた(

いや本当、wikiの更新ってめんどうくさいねぇw
まあ文才ないからこういう支援しかできなんだけどねw
58創る名無しに見る名無し:2010/07/02(金) 19:29:16 ID:vqZldfM1
グレーテルは原作からして壊れてるからある意味当然だけど
紫穂はもう堕ちるところまで堕ちたな
絶対可憐の名が泣きすぎている

ヴィータはなのはと対決/説得/懺悔フラグ
レミリアはレベッカが頑張れば…
他のマーダーと積極的につぶしあってくれそうなキャラでもあるな
59創る名無しに見る名無し:2010/07/03(土) 13:21:44 ID:1JtZbjPL
残り人数もだいぶ減ってそろそろ中盤〜終盤に入ってきた感じだね。

>>53
>誰も来そうにない南西にはパタリロと弥彦が。
>影薄いし気をつけないとなのはの砲撃でとばっちりを受けるがごとくズガンされるぞーw

今パタリロと弥彦がいるB.A.B.E.L.中心のモニター部屋の端末にはニアが残したクビアに
関する『考察メモ』が残っているし、設備も充実している。
パタリロは機械工学にはかなり精通しているし、魔術・魔法関連の知識もそれなりにあるから、
シェルター組みと並んでクビワ解除のキーキャラになりそうな気がする。
(原作でもアスタロスをはじめとした悪魔や妖怪・幽霊・オカルト絡みのエピソードが結構ある。)

人数もかなり絞られてきたし、そろそろクビアの解除方法なんかも話にあがってくるかな?
パタリロ&弥彦コンビは個人的に(影が薄くても)いい味だしていて大好きなので、弥彦回復後の
展開に期待したいなあ。
60創る名無しに見る名無し:2010/07/04(日) 00:53:18 ID:0JoSLm4D
なのはと千秋って登場話ではニケの太鼓で踊るわ、ペンギン着ぐるみの殿下と戯れるわだったのにな。
それが今じゃ押しも押されぬ殺害数ランキングの2TOPだからな。
最初からマーダー志向だった連中と違って転落っぷリガいい味出してたよな。
61創る名無しに見る名無し:2010/07/04(日) 04:44:22 ID:YTmjG+3O
なのはは敵の時は異常な強さだが
味方になると役立たずな典型例になりそうで怖い
このロワならこの後、あっさり何も出来ず死んでも
不思議ではない
62創る名無しに見る名無し:2010/07/04(日) 09:05:04 ID:bhIU+SHf
>敵の時は異常な強さだが 味方になると役立たず
なにそのサイヤ人の王子的ポジw
63創る名無しに見る名無し:2010/07/04(日) 12:48:25 ID:ds93opiv
武器依存なところがあるからな、なのはキャラは。
ミニ八卦炉がなくなった時点で役立たずだろう。
現にあの場では一番使えないし。
64創る名無しに見る名無し:2010/07/04(日) 17:47:00 ID:T5oAOWhC
殿下は機械工学に精通しているというレベルを通り越しているような
道具さえそろっていれば普通に首輪解除+脱出道具くらいは即効で作成するだろうな
65創る名無しに見る名無し:2010/07/04(日) 17:47:44 ID:6uY4zxHm
改心したあとミニ八卦炉とどう付き合っていくのか楽しみにしていたんだがな
66創る名無しに見る名無し:2010/07/05(月) 22:13:47 ID:lDlQRM6I
まあなのははズガン要員か良くてマーダー復帰だろうな
不可抗力もあるとはいえあれだけ殺しといて今後脱出サイドで生き残れるとはとても思えない
67創る名無しに見る名無し:2010/07/05(月) 22:50:52 ID:XEW5yVC5
いや、なのははずっと対主催だぞ、一応w

まああの状況ではズガンも仕方ないけどな
放置するだけで死ぬ状態だし
68創る名無しに見る名無し:2010/07/06(火) 01:53:49 ID:J8ZztBdV
なのはは、ヴィータとの対決フラグ未消化でくたばるのはありえるかなあ
ただここまでやっちまってる以上は自己犠牲、自爆でチャラにするとか
最良でもそれぐらいしかおもいつかん

だが、このロワのドS作者群なら、アリサを目の前で死なせて
再暴走とかありえそうだな
69創る名無しに見る名無し:2010/07/06(火) 07:03:42 ID:4fHF2xRL
再暴走しても今の状況じゃ…
リリスもいるからなあ
70創る名無しに見る名無し:2010/07/06(火) 13:01:14 ID:BJL/e3hc
続き書いたあれだとなのは以外はたすかってたけど、
普通に考えてグレーテルが撤退した後リリスは追撃するしな。
あれはマーダー勢の撤退理由が意味不明だったし。
71創る名無しに見る名無し:2010/07/06(火) 18:20:56 ID:uBZnG0gm
普通に考えて瀕死・行動不能の獲物が三人も転がってたらグレーテルなら殲滅するだろ
◆S4WDIYQkX.は「そもそもグレーテル視点で殲滅に執着する理由が有るかどうか」とか戯言抜かしてたけど
72創る名無しに見る名無し:2010/07/06(火) 18:28:52 ID:CislB8cO
なのはばかり槍玉に挙がってるが、このロワで生存中の強対主催って叩けば埃の出る奴ばっかなきが・・・
元マーダーのレックス&イヴ 5大危険対主催 しろがねのシャナ。
戦える対主催で後ろ暗いとこのないのは小太郎とベルカナぐらいじゃないか?
73創る名無しに見る名無し:2010/07/06(火) 20:33:52 ID:G2dIoJA+
>>71
殺せば殺すだけ命増える(と思い込んでる)のに
消耗状態のエヴァ一人に怖気付いて半死人見逃す道理が無いよな
74創る名無しに見る名無し:2010/07/06(火) 22:27:39 ID:BJL/e3hc
なのはがヤリ玉にあがっているのは実害が大きいからじゃないか?
しかも言動はともかく、本心では正しいことだと認識してるっぽいし。
仲間のためだとか、私がしなくちゃいけないとか。

他の面々は完全に誤解だったとか、開き直ったりとかしてるし。
元マーダーのレックスやイヴ(ヤミヤミ)も悪いことだと認識してる。
75創る名無しに見る名無し:2010/07/06(火) 23:31:11 ID:ZzkiWV/O
なのはもレックス並にサラマンダーだったらな…
76創る名無しに見る名無し:2010/07/07(水) 12:46:59 ID:qClbiCfJ
なのはもアレだけどそもそもあの続き書きたがる奴いるのか?
書き手の連中ももう関わりたくないだろうに
77創る名無しに見る名無し:2010/07/07(水) 21:52:12 ID:waBXfCFz
書かれてないパートたっぷりあるのにやっぱり工場の注目度は高いんだな
78創る名無しに見る名無し:2010/07/07(水) 22:09:53 ID:mrS2/eno
なのは、グレーテル、エヴァと超豪華メンバー揃えといて丸投げだからな
どう収拾つけてくれるのか、そもそも収拾つけれるのか気になって仕方が無い
まあアイツかアイツの別トリが投下してさらにグタグタにされそうな気がするが
79創る名無しに見る名無し:2010/07/07(水) 22:33:17 ID:JgoBDy+K
前の話の段階で戦うことは確定だったのにな
わざわざ冒頭部だけ書いて圧倒的不利で丸投げだし
80創る名無しに見る名無し:2010/07/07(水) 23:56:43 ID:eE3v7P+O
これはもう祭具殿の武器がお蔵入りorマーダー行きになりそうだな・・・
81創る名無しに見る名無し:2010/07/08(木) 00:53:16 ID:62Fpsgj1
工場より北東パート進むかのほうが心配
やろうとすれば分割で書けるのかもしれないが
82創る名無しに見る名無し:2010/07/08(木) 01:59:17 ID:ZH5cP3lO
北東は大丈夫だろ
どっちのフラグ折っても少々の不満は出るだろうけど問題ない構成にしてあるし

しかし工場は本当どうしようもないな
全滅以外どう組み立てても無理が出る
83創る名無しに見る名無し:2010/07/08(木) 10:47:35 ID:nDWvGOkf
そういやそろそろwikiの管理権譲渡終わる頃じゃないのかな
まだ出来てないの?
84名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 18:06:25 ID:2iV62iAs
予約来てるな
あの三人だけとか小細工無しか…
85名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 22:39:10 ID:i8dyD8H3
ヴィクトリアの首輪はどうなるんだろうな。
ジェダが直々にやってくるか、それともQ-Beeが動くのか。
Q-Beeはヴィクトリア以外にもご褒美の配達があるだろうし……
86創る名無しに見る名無し:2010/07/14(水) 13:52:37 ID:/pVFFAvC
あの状況からの不意打ちに対応できるスキルがトリエラやヴィクトリアにあるとは思えないし
余計なフラグはへし折っといた方が後々の展開楽だし
次の話で殺して終わりじゃない?
87創る名無しに見る名無し:2010/07/15(木) 02:39:54 ID:rQt6/hGD
放送で太刀川ミミが呼ばれる時点でばれたっていうのは気付くよな?
問題は正体がばれてると気付くかどうかか
88創る名無しに見る名無し:2010/07/15(木) 11:21:07 ID:SRP6nfpq
wikiの申請してからもう2週間くらい経つけど、どうなってるんだろう
まだ何も進展ないのかな
状況知りたいから、申請してくれた人は一言だけでも何か報告お願いします
89創る名無しに見る名無し:2010/07/16(金) 00:26:02 ID:AKbzhaQg
工場組全滅だと対主催はきつくなるな
レミリア辺りにマーダーと共食いしてもらうとか

このロワ、リリス反逆エンドになりそうな予感が
ずっとしてるw
90創る名無しに見る名無し:2010/07/16(金) 00:40:39 ID:i0EZR3Mj
リリス戦闘力は何ら強化されてないのに
頭はどんどん良くなっているというか発展途上というか
精神はひまわりの次くらいに幼そうだから今後の進歩で何がどう転ぶかさっぱり分からないw
91創る名無しに見る名無し:2010/07/16(金) 01:41:07 ID:T5fqQFgo
リンクのランドセルの中に色々道具あるから、
それで禁書の天使召喚の術式でなのはorアリサ回復して参戦とか。
リリスがグレーテルとエヴァに見つかって
エヴァとグレーテルとリリスの三つ巴状態にするか。

エスパー錠をリリスかグレーテルに付けれれば能力を少しは下げれるか?
92創る名無しに見る名無し:2010/07/16(金) 02:03:56 ID:wAPOMTmi
>>88
一週間経過後、申請状況の確認をお願いしたところです。
いまだ返事は来ず。ていうかどういう返事が来るのか不明。
登録したメールには何の連絡もないです。

三度目の申請を終了。前も4回申請してようやくwikiに出たしまた遅れそうです。
93創る名無しに見る名無し:2010/07/16(金) 08:17:28 ID:9rwXn+un
>>92
報告ありがとうございます
そうですか
ならまだしばらくかかりそうですね
引き続きよろしくお願いします
94創る名無しに見る名無し:2010/07/16(金) 09:30:32 ID:Id1hGoTe
>>91
禁書の回復系術式は敵が目の前にいるのにのんきに使ってられるような代物じゃないし
リンクの持ち物は位置的にグレーテルの足元だし
今更リリス程度の一人や二人でどうにかなるようにも思えない

どう考えても無理だろ
精々工場組の埋め合わせに他のマーダーなるべく死なせるくらいしかできそうにない
95創る名無しに見る名無し:2010/07/16(金) 20:58:43 ID:T5fqQFgo
>>94
そうなんだよな・・・
仮にエヴァがエナジードレインに気づいてグレーテルを外に出しても
リリスがいるし・・・倒れてるなのはを見たら真っ先に殺しそうだ。
なのはとインデックスはエナジードレインで動けないし、
軽症エナジードレインと右肩出血のアリサが立ち向かっても勝てる可能性あんま無い。
エヴァ戦のときみたいに不意打ちして、ダメージ与えても回復アイテム持ってるしな
リリスを説得・・・できないよな・・・
96創る名無しに見る名無し:2010/07/16(金) 23:40:28 ID:w1PmZM3U
一話で一気に全滅させていれば多少は楽だっただろうに
97創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 00:10:22 ID:RV/ljrND
・「吸血鬼の生命は属性に分類するなら陰であり、負」とか抜かしながら、その吸血鬼からもエナジードレイン
・殺せば残機感覚で命が増えると思い込んでる殺人鬼が瀕死の獲物を二人も放置
・結局なのははズガン
・リリスのケアは一切無し

続き書けと言われたらこんなの投下して
それで「全滅以外も有り得る」とか言ってるんだから◆S4WDIYQkX.は救えない
もう今からでもNGにした方がいいんじゃねえの?
98創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 01:50:56 ID:S2MvGR0E
そろそろ毒吐きいこうな、皆。
99創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 02:08:15 ID:WIRkHJf2
毒吐きにしたって、最近は目に余る暴言が続いてるけどな
いい加減何か対策して欲しいわ
いくら毒吐きとは言っても限度はあるだろ
100創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 11:18:42 ID:VqWSmqti
投下今日だな楽しみだー
101 ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 14:41:45 ID:0kV/VRN+
お待たせしております、PJです。
本日、16:00より投下を行おうと考えておりますので、
もし、お暇な方がございましたら、ご支援をいただければ幸いです。
102創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 14:53:13 ID:VqWSmqti
16時に出かけないといけない俺は隙だらけだった
読むのも感想も深夜以降なのでござる
103創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 15:35:33 ID:BqLc15JN
書き込みテスト。
104創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 15:36:47 ID:BqLc15JN
>>101
4時すぎたら、5分〜10分刻みでチェックして、支援します
105 ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 16:03:24 ID:0kV/VRN+
トリエラ、ヴィクトリア、シャナ投下します。
106紅からは逃げられない ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 16:04:47 ID:0kV/VRN+

(……どういうこと)

襲い来る人形の爪を、手にしたナイフで右へ左へ流すトリエラの心に、
底冷えのするような猜疑が入り込み始めていた。

ステップを踏んで距離をとり、目を向けて確認する。
相対した目下の対戦相手、全身を黒に沈めた隻腕の人形は、
攻撃が受けられたことなど気にも留めない無表情で、再び構えをとっている。
その背後には、人形を繰る真の敵。
輝く炎髪、銀の灼眼を持つ少女は相も変わらず両手を複雑に絡ませていた。
その動きに一切の淀みはなく、制動には寸分の狂いもない。
戦いが始まってから、全く変わることのない敵の姿。
それゆえ、トリエラは訝しむ。

(おかしい。ナイフの一撃が入ったはずなのに)

今度は眼前に構えたナイフ、その刃を検める。
そこには確かに何かの体液。
対峙者の肉を抉り取り、傷口に麻痺毒を擦り込んだ証があった。

しかし、シャナの鋭敏な動きは一向に変化の兆しを見せない。
毒を食らわせてから、打ち合うこと数合、試合うこと数分。
前回の経験に照らして考えるなら、そろそろ何らかの兆候が現れてもいいはずだ。
指が痺れる、足が震える、腕の感覚が無い。
そういった症状が、もうそろそろ出てもいい頃合。

だが、僅かな変化をも見定めようと目を細めたトリエラが捉えたのは、
弱る少女ではなく、こちらに飛び掛る懸糸傀儡。
即座に懸念を振り払い、全身に力を込めなおす。
大きく振りかぶられた鉤爪は、しかし、受けるまでもなく、届かない。
横合いから飛び出した不気味な剣が、生き物のごとく、人形の腕に噛みついたからだ。
空中で突進を受けた傀儡はたまらずバランスを崩し、無様に地を滑る。

「どういうことかしら?」

と、難を逃れたトリエラにすぐ後ろから声がかかる。

「どうも、戦況が事前の説明とは違うようだけど。
 まさか、またお得意の『勘違い』ってわけ?」

振り返らずとも誰かは分かる。
端々からむせ返るような嫌味と皮肉を感じさせる声。
こんなものを出せる女を彼女は一人しか知らない。

「分からないわ。私が教えて欲しいくらいよ、ヴィク……太刀川ミミ」

率直な返事を放ると、突き刺さる視線がますます冷たくなった。
責める気持ちは分かる、とトリエラは思う。
しかし、こんな事態になることは彼女とて全くの予想外。
何せ、今回試みた麻痺毒による奇襲は、一度は成功し、シャナを打ち倒した戦術だ。
先読みされ、回避されることこそあれ、決まってしまえばどうすることもできないはずである。
しかし、想定と現実は無情にもすれ違う。

「……どうするつもり?」

何らかの理由で毒が効いていないというのなら、次の手を考えなければならない。
目の前の強敵を殺さない程度に無力化し、落ち着いて話のできる状況まで持っていく。
そんな手。
難しい一手を。
107紅からは逃げられない ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 16:06:07 ID:0kV/VRN+

「ッッッ!!」

頭を巡らせ始めたトリエラに向かって、不意に何かが回転しながら飛んでくる。
反射的に身をかわすと、それは地面に落ちる寸前、空中で自らピタリと動きを止めた。
それが振り払われたダイレクだと気づくのと、
バネ仕掛けのように立ち上がったあるるかんに身構えるのとはほぼ同時。
しかし、懸糸傀儡はこちらに攻め寄せてくるどころか、
華麗な軌道を描いてバック転を繰り返し、間合いを離していく。
繰り手の少女の元に戻った人形は、怪しむトリエラ達を他所に、大きく跳躍した。

「!!?」

着地の先はいつのまにか蓋の取られたシャナのランドセル。
行儀よくつま先を揃えて飛び込んだ傀儡は、まるで人体消失マジックの演者のごとく、
下半身から背負い鞄の異界へと消えていく。
煌く朝日を背に、大きい人影が小さい人影の背後に隠れ去る異常な光景。
逆立つ飾り髪の一房も残さずしまわれた頃、繰り手の少女は後ろ手に鞄を閉め、
そこから流れるような動きで、何もない空間から何かを抜き放つ。
その瞬間。







少女は繰り手から剣士に化けた。
それも超一流の。







危険だ、と思う間もなかった。
刹那、爆音と怒声が響く。

「ダイレクッ!!」

まばたき一つ。
それだけの間に、
世界は、
スライドを送るように切り替わっていた。

至近の距離。
間合いを瞬殺し、刀を振りぬくシャナ。
玩具のように弾かれるダイレク。
そして受けきれず飛ぶ、ヴィクトリア。

シャナと目が合う。
輝く、紅の瞳。
圧倒的な「殺し」を湛えて。
刀を振り戻し、来る、来る、来る。

脳ではない。
本能がナイフを構える。
108紅からは逃げられない ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 16:07:24 ID:0kV/VRN+
一つ目の銀閃。
ナイフが流す。
残像消えぬうち、二つ目の銀閃。
ナイフで受ける。

ぎん。
刃鳴りの音が散る。
予想に勝る剛力。
押し切られそうな体。
敢えて後ろに流す。
行き場をなくす力。
崩れる敵の体。

「だあっ!!」

さらされた背。
埋めるよう振う刃。
このタイミング。
回避は不可能!

「浅いわ」

だが、返るは怜悧な声。
またあの爆音が響く。
火花と衝撃。
散らすはシャナの、足の裏。

(こいつ……また……ぐっ!)

理解と痛み、来るのは同時。
下方より。
加速されたヘッドバッド。
顎に食らう。
脳が揺れる。

何とか持ちこたえ、たたらを踏む。
眼前には上段に構える少女。
震える腕。
受けに備えて……

「がっ!!?」

しかし、放たれるは中段の蹴り。
上段はフェイク。
気づいたときには遅い。
もう立ってはいられない。
転倒。
空を仰ぐ。

消える意識を繋ぐ。
半身を起こす。
次の手を即座に思考。
最適な行動は――――
109紅からは逃げられない ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 16:08:42 ID:0kV/VRN+

「っ……」

――見上げれば、そこにあったのは炎髪灼眼。
手の中の刃は抜け目なく喉から数ミリで静止している。
向けられる美しい瞳には何の感情も宿らない。
そして、今や、これだけは言える。



決着は、ついた。






古い門があった。

どっしりと太いケヤキ材は、白みがかった素地に、ところどころ焼いたような黒の節。
ざらざらした手触りの柱や梁には長い年月を経てきた、朧な年輪模様。
屋根に貼られた灰斑の粘土瓦は、どことなく古老の顎鬚を連想させる。
そして、ぴったりと閉じられた門扉は不正な進入の一切を拒む厳格さを、満面に湛えていた。

この重厚な御門は元々、ここ、海鳴温泉街に佇む、ある老舗旅館の正門。
建造された天保の昔から、魔次元へと飛ばされた今に至るまで、変わることなく訪れる者を見守り続けてきた。

そんな由来を持つこの場所に、今また、二人の少女がやってきた。
屋根瓦が見下ろす路地の上、褐色の少女が尻餅をつき、赤い少女を見上げている。
褐色の少女の喉元にはぎらりと煌く抜き身の刃。
あとほんのちょっと押し込めば、それだけで一つの命が失われてしまうほどの距離に凶器を晒しながら、
しかし、赤い髪の少女はぴくとも動かなかった。

ふわりと、心地よい朝の風が少女たちを撫ぜる。
膝下まである長い炎髪が舞い上がり、きらきらと優しく陽光を反射する様は、
まるで篝火から飛び散る火の粉のようにも見えた。
風が止み、炎の揺れが戻っても、一向に動き出す気配がないのを見てとり、
褐色の少女が、おずおずと口を開く。

「……何で?」

何故斬らないのか。
何故斬るのか。
質問者の意図は果たしてどちらだっただろう。

「自動人形は破壊する」

そんなことはどちらでもいい。
回答者はそう言っているようにも見えた。
一応の答えとして吐かれたその言葉は、紛れもない嫌悪の念に満ちていて、
しかし、自分でもどうしようもないそれを必死で押さえ込もうとするかのような
無機質さも持ち合わせていた。
110創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 16:09:58 ID:BqLc15JN
支援
111紅からは逃げられない ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 16:10:38 ID:0kV/VRN+

「私は人形じゃない」

睨む。
先程のような不明瞭なものではない、確固とした抗議の意思。
肩口からはみ出した黒金の骨が、腕に薄く残る針の痕が、
そして、今はもう擦り切れてしまった、誰かしつらえた人がいたはずの洋装が
彼女の言葉を無言で追認していた。

「問答無用」

そんなことはどちらでもいい。
やはり、少女はそう言っているように見えた。
彼女は非常に落ち着いた様子で、揺れ一つなく言葉を放っていたが、
何故かその姿は、不安げに困惑する童のそれを想起させる。

幻像を断ち切るように、刀を振り上げた。
一分の隙もない挙動。
喉元から刃が離れたからとて、逃げられるような状況では已然ない。
狙いを定め、振り下ろす先はおそらく首。
一撃で首級をあげ、この不快な時間を終わらせるつもりだろう。

褐色の少女は、おそらくその意図に気づいたとみえる。
一瞬、目を見開いて、歯を強く噛み締めたが、
最早これまでと悟ったのか、すぐに息をついて脱力してしまった。

敵の動向を鋭く追いすがっていた彼女の目は、
徐々に現実から内心の世界へと向けられていく。
色を失ったその瞳は最後の瞬間、何を映しているのだろう。
人が浮世を離れる前に見るという幻燈草子。彼女のそれには何が表れているのだろう。

遠い故郷の空か。
情を注いでくれた大人たちか。
共に暮らした兄弟か。
住み慣れた部屋か。
大事な大事な宝物か。
それとも、



それらに増して愛すべき、たった一人の大切な誰かか。



虚ろに塗られた目尻の端から、すっと一粒雫が垂れた。

されど刃はもう止まらない。
腕は目一杯まで上げられている。
引き絞られた弓が矢を放つように、
あとは「殺し」を解き放つだけ。

「すまぬな」

間際、討ち手の胸のペンダントから
遠雷のように重く、威厳に満ちた声が確かに聞こえ、
112紅からは逃げられない ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 16:11:50 ID:0kV/VRN+














――――少女の命に死が舞い降りた。










113紅からは逃げられない ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 16:13:03 ID:0kV/VRN+





死ぬと、人はどうなるんだろう。

トリエラも、他の子供と同じように、そんな疑問を持ったことがあった。
本で調べたり、周りの大人にそれとなく訊いたりしたものの、
みんな言っていることがバラバラで、どうもはっきりしない。

一番、多い答えは「いい人は天国に、悪い人は地獄に行く」というものだった。
これが間違いであってくれることをトリエラは密かに願っている。
日頃の行いを省みれば、自分が天国に行けないことは明らかだからだ。

「生まれ変わる」というのもあった。
これは悪くない。
別に、現在の生活にそれほど不満はないが、全てがこうでなかった人生をおくれる、
というのは、それはそれで素晴らしいことだと思う。

「それで終わり。後には何もない」という人もいた。
少なくとも、これが間違いであることは今、分かった。
シャナの刀で首を刎ねられ、文句なしに死亡したにもかかわらず、
トリエラはまだ、こうして考えることができるからだ。

そして、人が死ぬとどうなるか、という問いの答えも、彼女にとっては最早明白。
正解は「ピンク色の巨大な猫が迎えに来る」だ。























(いや、だって、そうとしか見えないし……)
114紅からは逃げられない ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 16:14:21 ID:0kV/VRN+
ふざけているわけでは断じてない。
トリエラも当然、初めは我が目を疑った。
ついに、投与され続けてきたアレやコレの副作用が一気に噴出し、
バッドでトリッピーな幻覚を見るまでになってしまったか、と眩暈すらした。
だが、自分がつい今しがた死んだのだということを思い出し、我に返る。
麻薬が肉体だけでなく魂にまで影響を与え、中毒者は死後も
頭のおかしいビジョンを見る羽目になるのだとしたら、それは今以上にダメ、絶対! だと思うが、
そんなファンキーな説は今まで聞いたことがない。
と、すると。

(天使……なの、もしかして)

人が死んだ後に迎えに来るものといったら、天使と相場が決まっている。
もっとも、トリエラの知っている天使というのはもっと……こう、
背中に羽が生えた赤ん坊、もしくはマッチョマンっぽい何かだったが。

訝りながら、改めて目の前の物体を観察する。
巨大な、それも異様に太った猫が蹲っている。
だいたい4〜5メートルの体に、張り詰めるようにみっちりと脂肪がついており、
そのせいで首も足も見えない。
全身フラミンゴのようなピンク色で、ところどころに黒い縞。
毛はないか、異常に短いらしく、体表は何だかつるりとしている。
トリエラに対しては、体の側面を向けているので、顔の様子は分からないが、
ぴんと尖った耳が飛び出しているのは、今の位置からでも見ることができる。

死んだ人間に怖いものなどない。
どうせなら顔も拝んでやろうと、巨体を回り込むべく立ち上がったトリエラに、不意に声がかかる。

「速く乗って」

明らかに猫の顔があるあたりから聞こえたところをみると、どうやらこいつ口も利くらしい。

(……ますますメルヘンね)

人間の言葉を喋る大きな猫が、乗れと言っている。
乗れと言うからにはどこかへ行くつもりなんだろうが、行き先はどこだろう。
全身に漂うゆる〜い空気から見るに、地獄の使者って感じでもないし、やっぱり天国だろうか。
齢十とそこそこで、銃器片手に何人もぶっ殺しまくってきた人間でも入れるとは、
天国の入居基準は大丈夫なんだろうか。
それとも、やっぱり神様も子供には甘いのか。
というか、殺戮と陰謀の世界に生きて、わけのわからない殺し合いで死んだ挙句がこれか。
あまりにギャップが凄過ぎないか。それとも、これまでの人生とバランスをとっているのか。
だとしたら、これからピンクの猫さんに連れられて、夢の国はだしの天国に行き、
高い声で喋る鼠や黄色いクマとお茶を飲んだり、水兵の服を着たアヒルと喧嘩したり、
リスの兄弟にからかわれたりする冒険の末、白いお城でお姫様になって、
王子様といつまでもいつまでも幸せに暮らすくらいの特典があってもいいと思うんだけど、どうか。
あと、せっかく猫がしゃべるんだったら、そんなぶっきらぼうな喋り方じゃなくて、
もっと優しい口調で「トリエラちゃん、速く乗ってにゃ」とか言った方がかわいいような。

トリエラの頭にそんなカオスな思考が生まれては消えていく。

(あー、もーいいや。考えるのめんどくさい。
 なるようになれ、よ。どーせ死んだんだし。
 はいはい、猫さん、天国だろうがディズニーランドだろうが、喜んでお付き合いするよ。
 でも、あんた座高?高すぎ。まったくどこから乗れば……?)

そのとき、トリエラの目に異物が映る。
天国やディズニーランドには決してありえない、決定的なアウトサイダー。
115紅からは逃げられない ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 16:15:39 ID:0kV/VRN+


それは、赤い何かだった。
よく見ると人の形をしており、赤いのはあまりにも長い髪で、傍らには抜き身の日本刀が落ちていて……


「え?」


あれ、何かがおかし……





「グズグズするな!! 敵はまだ生きてる!! 」



 

それがヴィクトリア=パワードの声だと気づいたとき、急速に意識が冷却される。
五体満足な体を無駄なく動かし、状況確認。

目の前のピンクは猫ではなかった。
毛のない皮は滑らかな板金、背部にあたる場所にはガラス窓。
足は見えなかったのではない。代わりにタイヤがついている。
低く響くエンジン音に、尻尾のような排気ノズルからは黒い煤煙。
奇妙な形をしているものの、それは紛れもない、ただの大型自動車《バス》だった。

さらに見る。
傍らにあった、木製の大きな扉が無残に砕け散っている。
バスは門の内側から扉を豪快にぶち抜いて、車体の4分の3ほどを外に出していた。

飛ばされたヴィクトリア。
戦闘により稼がれたわずかな時間。
絶体絶命。
破壊された門扉。
バスの前方に倒れ伏すシャナ。
全てがトリエラの頭の中で繋がった。



「速く出して!」
「言われなくても!」



先程までの戦闘が物語っていたことは一つ。
今の状況では、シャナを制圧し、説得することは不可能だということ。
だとすれば、ここは戦略的撤退あるのみ!

小さめのシートへトリエラが乱暴に腰を下ろすのと、
ヴィクトリアがアクセルを踏み込み、バスが発進するのはほぼ同時。

だが、もう一人、同時にアクションを起こした者がいた。

ガラスの窓越しにトリエラは見た。
轟、という低音とともに、倒れる赤い少女の背中へ、巨大な、紅蓮の翼が燃え上がるのを。
116創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 16:17:24 ID:BqLc15JN
支援。
117創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 16:24:46 ID:NpEpBAny
紫煙
118創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 16:41:50 ID:WIRkHJf2
 
119創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 16:56:08 ID:WIRkHJf2
代理投下します
120創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 16:57:04 ID:WIRkHJf2





走る。走る。走る。
不機嫌な低音でエンジンが唸る。
桃色のネコ型バスが、まるで本当の野獣になったかのように温泉街を駆ける。
店の看板をすり潰す。
宿の生垣を削り取る。
商品棚を吹き飛ばす。
暴れる獣はしかし、哀れ手負いの逃げる寝子。

飛ぶ。
背負った炎の翼が燃える。
飛ぶ。
標識がねじ切れる。
飛ぶ。
ガラスが砕け散る。
飛ぶ。
木造の軒が発火する。
赤い目の復讐者が阻む全てを焼き尽くして追いすがる。

「ヴィクトリアッ!! 右ッ!」
「分かってる! それと今は太刀川ミミッ!!」

死に物狂いのスピードで走るバスの車内。
喉を限りに、半ば悲鳴のような声で叫ぶ。
ほぼ時差なく、車体が急に右へとぶれる。

そして、トリエラを光が捉えた。

窓の向こう。
早送りの景色を赤とオレンジの炎が塗り潰す。
直後、雷でも落ちたかのような大爆音。
つい一瞬前までバスがいた空間を、火炎の舌が舐める。
黒い舗装コンクリートがコールタールへと戻る高温に、トリエラは思わず身震いした。

だが、彼女は知っている。
この攻撃には「タメ」があることを。
猫のような俊敏さで割った窓から身を乗り出し、狙い、発砲。
弾丸は狂いなく、空の目標へと向かう。

だが、彼女は知っている。
敵にとって、ハンドガンなど足止めにしかならないことを。
案の定、シャナが日本刀を一振りしただけで、銃弾は無へと帰った。
迎撃のため、ミサイルのようなスピードが若干緩んだが、それだけだ。

「ちっ」

狙撃者の舌打ち。
状況は、悪い。
121創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 16:57:49 ID:ANoAd521
122創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 16:57:55 ID:WIRkHJf2


「――君達――――運命に―――――――れんの――昼夜――――ちわ――――魂――」


放送が流れている。
この島にいる者にとっては貴重な情報源が頭の中を流れていく。
聞かなければ。
そして、記憶しなければ。
いや、それだけではまだ甘い。
書き留めなければ。
トリエラは思う。

だが、彼女はそれをしない。
否、できない。

エンジン音。
破砕音。
擦過音。
爆発音。
発射音。
そして、怒号と悲鳴。
あらゆる音が放送の聞き取りを阻害している。

そして、それにも増して放送の記録を難しくしているのは、
言わずと知れた、シャナの猛追。
この怪物少女が空を飛ぶスピードは、恐ろしいことに、バスのそれを僅かだが上回っている。
それでも、トリエラとヴィクトリアが何とか生き延びているのは、
無駄に長い人生の中で余技として身につけた、ヴィクトリアの運転技術と
悲しいほど短い人としての人生の中で叩き込まれた、トリエラの狙撃技術とが
奇跡的なバランスでシャナを撹乱しているからに他ならない。
もし、どちらかが放送を聴くために集中を乱せば、その途端、バスは炎に呑まれ、爆発炎上。
二人はめでたくあの世行きになるだろう。

「ショックに備えて!」

ヴィクトリアが怒鳴る。
強烈なGがトリエラに襲い掛かる。
ギャリギャリとタイヤが地面へ過剰に擦れ、不快な悲鳴を上げた。
進行方向に対してほぼ九十度旋回、道路に横たわる形になったバスの窓から、見る。

まるで大蛇の開かれた口のように迫る、炎の渦。
その毒牙にかかり、まずガラスが赤熱し、泡立ち、溶けていく。
次いで、合成素材で張られたシートが、水の染みるように燃え上がる。
そして、剥き出しになった生のトリエラを、
その顎が丸呑みにするかと思われたとき、不意に視界が切り替わった。

目の前には、何の変哲もないビルの壁。
バスが間一髪、横道に逃げ込むことに成功したのだ。
急な旋回がこのためであったことに思い至り、彼女は安堵のため息をついた。
123創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 16:59:12 ID:WIRkHJf2
しかし、已然、危機的状況は変わらない。
ヴィクトリアが手を滑らせて、運転をミスすれば、その時点でゲームオーバー。
トリエラが機を読み間違えて、射撃のタイミングを誤れば、ゲームオーバー。
もし、両方がうまくいき続けて、現状を維持できたとしても、
そのままでは、やはりいずれゲームオーバーだ。

何故なら、トリエラの手にある銃弾は無限ではない。
初めに装填されていた分は撃ち尽くし、マガジンは既に二つ目に突入している。
デイパックに残っているマガジンは残り二つ。
つまり、残りの弾丸はおよそ二十発。
これらが全てなくなれば、最早、あの加速を抑えられる武器は存在せず、
それは即ち、デッドエンドを意味する。

懸念はまだある。
それは……

「……ちっ、最悪だわ」

忌々しげな運転手の呟きに顔を上げ、窓の外を見ると、
トリエラはもう一つの懸念が早速、現実のものとなったことを知った。

先ほど、炎をかわすために飛び込んだ横道。
両側を建物に挟まれたその細い道が不意に途切れ、バスは大きな一本道へと躍り出ていた。
視界が開け、前方に見えるのは、まっすぐに伸びた道路と広がる平原のみ。
あれほどごちゃごちゃと立ち並んでいた建物の群れは、もう一つも見えない。
これらの景色は、今、彼女たちが踏み込んだ道が、
北東市街を抜け、南へと向かう幹線道路であることを雄弁に語っていた。

「まずい。これじゃ追い詰められる」

これは二人にとって致命的な事態だ。
彼女らがシャナの追撃を凌いでこれた背景には、温泉街の入り組んだ地形がある。
細かい路地を頻繁に曲がりながら逃げることで、
トリエラ達は爆発的な加速を持つシャナの飛行から何とか逃げ切ってきたのだ。

これが、直線における単純な競争になったらどうなるか。
足の速い人間と、そうでない人間が鬼ごっこをする場合を考えてみればよい。
足の遅い者でも、木や障害物をうまく使って、回り込みながら逃げれば、
普段、徒競走では絶対に勝てない者が相手でも、そう簡単には捕まらない。
だが、何も遮るもののない、グラウンドのど真ん中で、足の速い者と一対一になってしまえばどうか。
後には、能力どおりの単純極まりない結末が待つのみだ。
124創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 16:59:53 ID:WIRkHJf2

だからと言って、後戻りするわけにもいかない。

後ろを振り返ると、ちょうど、「ようこそ海鳴温泉街へ」と書かれたアーチ状の看板が
真っ二つに断ち割られて崩落するところだった。
赤い翼の追跡者も二人に着いて既に街を出ている。
ここで反転するのは、自殺行為以外の何者でもない。

コーナーを周っての最後の直線。
決戦の火蓋は望まぬまま切って落とされた。
状況を打開する一手は。
どうすればいい。
どうする。

「……トリエラ、あなた、拳銃以外の火器の扱いに自信は?」

もつれる思考は、死ぬも生きるも一蓮托生の性悪女から、
問いかけがあったことで中断された。

「一応、一通りは習ったけど」

ヴィクトリアは前を向いたまま少し黙り込むと、
おもむろに口を開いた。

「私に考えがあるわ」
125創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:00:48 ID:WIRkHJf2
都市計画もろくに立てられていないような、うざったいガラクタの街が途切れ、
代わりに地平線の彼方まで続く一本道が現れたとき、シャナは思わず喜悦の表情を浮かべた。

(よし、これで勝った)

心の中で勝ちを確信し、されど奢らず、
確実に最後の詰めを図ろうとする彼女の額には、珠の汗が浮かび、呼吸は僅かならず乱れている。
自動人形達が土壇場で持ち出した大型自動車に対する追走劇は、
相応の体力をシャナの身体から奪い去っていた。

炎の翼の自在法で空を飛ぶことに対する負担が普段に比べて大きいことは、とっくの昔に気づいていた。
ただ、同時に、これくらいの負担が何だと甘く見ていたのもまた事実。
付きまとう枷は、ある程度の時間、スピードを上げて飛び続けることにより、
二倍、三倍の勢いで増大した。
加えて、制動の部分についても制限が効いているらしく、
あまりに加速がつくと、細かい速度調節やベクトルの制御が思うに任せない。
おかげで、さっさと爆砕するはずだった敵にいいように翻弄され、ここまでの逃亡を許してしまった。

しかし、有利な環境条件を手に入れた今、それももう終わりだ。

一気呵成に距離を詰め、とどめをささんと心に決める。
当然、銃弾による撹乱があると踏み、警戒しながらの飛行だったが、
意外なことに、褐色肌の自動人形は車中に隠れたまま、顔を出さない。

(諦めた……と考えるのは危険ね)

不気味な沈黙に警戒を強め、少し速度を落としてじりじり詰める方針に切り替える。
亀の歩みのように少しずつ距離が縮まり、ようやく炎弾の射程範囲に敵を納めたころ、
不意に、ひょこりと褐色の自動人形が顔を出した。
何を企んでいるのかと、一瞬、表情を硬くしたシャナだったが、
敵が手に持っているものを見て、整った眉間に皺が寄る。
上半身と右腕だけを外に出し、射抜くような視線で
こちらを睨みつけた人形の手にあったのは――おなじみのハンドガン。

(考えた末の結論がそれ?
 だとしたら……やっぱりおまえは愚かだわ)

追い詰められた小物が無い知恵を使おうとしたが、
結局、何も思いつかず、従来通りの手で行くことにした。
そんな他愛もない結論に彼女は納得した。
そして、目の前の哀れな敵を消し去るため、左手に力を込める。
存在の力を巧みに織り上げ、掌の上で渦巻く炎に変えていく。

(今の状況なら、さっきみたいにチョロチョロ逃げられる心配はない。
 もう一発くらい被弾したって関係ない。
 この一撃で、確実に……壊すッ!!)

必滅の決意。
ますます猛る紅蓮。
敵のトリガーが引かれるのも気にせず、
左手の炎弾を――――――
126創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:01:37 ID:WIRkHJf2





「!?」





――――――放たない。
代わりに放たれたのは、右手の楼観剣。
反射的に出た刃が切り裂いたのは……無視を決め込んだはずの銃弾だった。

何故、彼女はそのような行動に出たのか。
フレイムヘイズの身体を生命の水で強化した肉体は、
魔次元における制限の下にあるとはいえ、9ミリの銃弾一発でどうこうできる類のものではない。
先程のような不利な環境での戦いであり、ダメージが蓄積する恐れがあるならまだしも、
今のような状況で、神経質に反応する必要はないはずだ。
にもかかわらず、迎撃を選んだのは……狙われたのがシャナではなかったから。

「……自動人形がッ!!」

目を剥く。歯を剥く。
この島に来る前には無かった凄まじい憎しみの貌。
そんな彼女の胸元で揺れながら、沈黙を守る者……天壌の業火アラストール。
そう、敵が狙ったのは彼だった。
正確に言うならば、シャナの中を満たす偉大なる紅世の王が
目として、耳として、口として用いる神器、コキュートスを狙われたのだ。

無論、このペンダント型アーティファクトは、神器の名に恥じない耐久性を持っている。
並大抵の攻撃で破壊されることはあり得ないし、
彼女自身、常日頃、戦場を伴にしているにもかかわらず、これの損壊を案じたことはほとんどない。

ただし、それはあくまで、元の世界での話だ。

冥王ジェダが作り上げたこの世界は、元の世界とは何もかもが異なっている。
物心ついて以来、ほとんど離れたことのなかったアラストールとあっさり引き離された。
封絶は使えず、炎は弱まり、飛行の自在法は消耗が大きい。
「この世の本当のこと」を知っていたはずの彼女にも、
まったく理解できない脅威がそこかしこに跋扈し、
挙句の果てには、生命の水を飲まされて、「しろがね」にまでなってしまった。
全てが未知の法則で動く異形の世界。

果たして、この世界で、9ミリ弾はコキュートスを破壊しないだろうか?

おそらく、しない。
まず、しない。
99%しないだろう。
それでも、シャナは銃弾を打ち落とさずにはいられなかった。
127創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:03:18 ID:WIRkHJf2
(絶対に許さない……絶対に、壊す!!)

かけがえのないものを奪われかけた怒りが、しろがねの記憶に残る憎しみの扉を開け放った。
濁流のように流れ出た憎しみは、小さな胸で暴れ回り、大きな炎となって渦を巻く。
赤い灼眼が憎悪の薪を巻き込んで、さらに赤く。血のように赤く。

だが、はちきれんばかりの感情に身を任せ、攻勢に出ようとしたシャナを押し留めたのは、
当のコキュートスに宿る、親しき魔人の声。

「シャナ、心を乱すな。敵のハッタリに過ぎん」
「……分かってる。大丈夫だから」

胸が溶け出すかと思えるほどの熱い心を何とか押さえつけ、
まだ辛うじて冷たいままの脳を意識的に活動させる。
その結果、導き出されるのは一つの仮説。

(もしかして……)

試しに、炎弾を放つそぶりを見せると、読みどおりのタイミングで弾丸が発射された。

(やっぱり)

敵は、どうやら、彼女の攻撃の出を読み取って、それに合わせる形で射撃を行っているようだ。
相手のアクションに被せて潰す、後の先の戦術。
これを的確にやられると、自然、状況は膠着し、長期戦の様相を呈してくる。
そうなれば、持久走で不利なのは、ガソリンで走るバスより自力で飛ぶシャナの方に決まっている。

しかし、彼女の怜悧な理性は、もう一つ、別の事実もはじき出していた。
褐色の自動人形が用いている獲物は何の変哲も無い拳銃だ。
拳銃にはそれぞれ、必ず装弾数というものが決まっている。
弾が尽きれば、絶対に弾倉を交換するための僅かな隙を生ずる。

当然、敵はそれをカバーするため、何らかの手段をとってくるだろう。
褐色の自動人形は自らの仕事に専念せねばならないので、警戒すべきはもう一人、運転手の方。
おそらくは、バスにアクロバティックな機動をとらせ、攻手をかわす方向で来る。
ならば、対応してこちらが採るべき戦術は何か。
簡単だ。
相手がどう動こうが、回避しようのない攻撃を繰り出せばいい。

「決めた」

切るカードは炎の大太刀。
まだ自動人形どもには一度も見せたことのないこの技で、視界180度、全ての範囲を薙ぎ払う!!

そうと決まれば、あとは容易い。
おとりのアクションで銃弾を釣り出し、弾切れを待つのみ。
128創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:04:00 ID:WIRkHJf2


一発目。
楼観剣が打ち落とす。


二発目。
急降下して軌道を外す。


三発目。
夜笠で受けた、その直後。
逃げ出す野生動物のごとく、俊敏な動きで褐色の自動人形が窓の奥へ退く。
瞳にその事実が映し出されるやいなや、



シャナは押さえつけていた憎しみを一気に解放した。



それはさながら火山の噴火のように。
巻き上がった憎悪は、空気を切り裂く轟音とともに炎へと転化する。
楼観剣から突如、天を突く火柱が燃え上がり、太陽を焼き尽くさんばかりに伸びていく。
巨大な、まるで神の振るう剣のごとき轟炎は、青い空を焦がして黒く染める。
その、超弩級の大刀を、豆粒のような少女はしかし、見事に御した。
振りかぶられた刀が、僅かに地面を擦れる。
すると、その一瞬だけで、青草の生える地面が黒一色に焼き付けられた。

同時、炎の翼が爆発とともに空気を叩く。
小さな身体が砲弾のように飛んでいく!!


「死ぃぃいいねええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」


角度、速度、温度。
いずれも申し分ない一撃に、止め処ない煮え滾る感情を乗せて。
叫んだ言葉を生んだのは意識か、それとも無意識か。

関係ない。全て消し飛ばせば関係ない。
そう言い聞かせ、灼眼を向けた先。




何故か、無表情で窓から顔を出す、褐色の少女と目が合った。
129創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:04:29 ID:ANoAd521
130創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:04:42 ID:WIRkHJf2
危険だ、と思う間もなかった。

少女の手元で何かが弾けた。
そこから何かが飛び出した。
そして。



爆音とともに、炎の翼が弾けて消えた。




「!!!!?????」


ミサイルのように加速された体は一気に制御を失い、空中に投げ出された。
バランスが狂い、世界が回る。
心の平衡が崩れ、火柱が消える。
土でない、固い何かを突き破る。
まるでビル一個分の瓦礫が頭上に降り注いだような、凄まじい衝撃が襲い、意識が磨り減る。
アラストールが何か言っている気がするが、それももう聞こえない。

そして、あらゆる感覚が失われ、気絶の闇に落ちる直前、シャナは見た。

自分の内側を満たす赤。
フレイムヘイズを構成する紅世の王の存在。
そのそこかしこに癌のように粘りつき、脈を打って増殖する、銀の存在。



銀の、憎しみを。







【H-3/道路沿いの民家/2日目/朝】
【シャナ@灼眼のシャナ】
[状態]:しろがね化、気絶、消耗(大)、全身に打撲等のダメージ(回復中)
[装備]:楼観剣(鞘なし)@東方Project、コキュートス@灼眼のシャナ、あるるかん@からくりサーカス
[道具]:支給品一式(水少量、パン一個消費)、包帯
[思考]:憎い。
第一行動方針:自動人形(トリエラ・リルル・ヴィクトリア)は絶対に破壊する。
第二行動方針:要件が済んだら、インデックスや双葉たちと合流。
基本行動方針:ジェダを討滅する。自動人形(と認識した相手)は、全て破壊する。
[備考]:義体のトリエラ、ロボットのリルル、ホムンクルスのヴィクトリアを自動人形の一種だと認識しました。
[備考]:これまでのインデックスの行動の全てを知っています。
    神社を拠点にする計画も知っています。
    弥彦、キルア、アラストールと情報交換しました(どの程度かは次の書き手任せ)
    第二回放送を聞き逃しました。
131創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:05:33 ID:WIRkHJf2





人気のない廃墟のビル街に一台のバスが停まっている。
可愛らしい意匠を施されたピンクの猫型バス。
本来ならば、子供達を満載にしていなければならないその車中には、しかし、
今はたった二人の子供しかいなかった。

「……はぁ」
「……ふぅ」

二人は幼稚園児用に設えられた小さなシートに脱力して寝転がり、
ああとかううとか言葉にならない呻きを漏らしながら、ダラダラしていた。
そのダラダラ具合といったら、本来の世界でこのバスに乗っていた先生が見たら、
思わず叱り飛ばしそうなほどだ。
だが、彼女らにとって幸いなことに、ここに咎める大人はいないし、
仮にいたとしても、彼女らは「やだ! ダラダラするもん!」と駄々をこねたに違いない。

それほどまでに、二人――トリエラとヴィクトリアは疲れていた。
肉体的に、というよりも、精神的に。
まあ、先程まで、見た目はか弱い少女だが、中身はいかついドラゴンのような敵と
延々、命がけの追いかけっこを強いられていたのだから、
何とか逃げ切った今、緊張の糸が切れるのも無理はない。

「しっかし、危なかったわねー」

横になったまま、トリエラが呟く。
その声には全くもってふにゃふにゃしていた。

「私のおかげ。この貸しは高いんだからー
 そうね、グラーフアイゼンで勘弁してあげるわー」

負けないくらいのふにゃふにゃ声でヴィクトリアが返す。
やはり、ぐだりとシートに身を預けたまま。
いつもの棘のある調子も、何だか元気がない。

「えー? 実際撃ったのは私なんだから、それでチャラじゃない? フツー」
「あの支給品は私のよ」
「使えない支給品なんて持ってたって、意味ないでしょうがー
 ってか、あんなもんあるならもっと早く言いなさい」
「うるさいわね。忘れてたんだからしょうがないじゃない」
「まぬけー」
「うるさい」
「ドジー」
「うるさいうるさいうるさーい」

朝の穏やかな陽気の中、幼稚園バスのなかには少女たちの、微笑ましい会話。
その平和な風景を見ていると、
一瞬、ここが殺し合いの場であることを忘れてしまいそうになる。

「だいたい、そのドジの作戦で助かったのは誰ー?
 私がドジならお前はバカよ。バーカ、バーカ」
「……まあ、確かに効果的があったことは認めるわー」

今、二人がこうして力を抜いて休むことができるのは、
ひとえに、ヴィクトリアが土壇場で提案した作戦のおかげだ。
132創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:15:02 ID:ANoAd521
133創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:15:36 ID:WIRkHJf2

「胸のペンダントの正体を見抜いた洞察力もたいしたもんだしね」

作戦の第一段階。
それは、コキュートスに向かって発砲することで、敵の足止めを図るというもの。
アイテムリストと詳細名簿の併せ技により、
シャナとコキュートスの関係を類推することのできた、
ヴィクトリアならではの策と言えるだろう。

「人質とるみたいで気は進まなかったけど……ね」
「あら、そのわりには、進んで撃ってたように見えたけど?」
「……しょうがないじゃない。死ぬよりましー」

だが、それだけでは彼らの生存は覚束なかったはずだ。
牽制で放てる銃弾は有限だし、何より、装填の際、隙ができる。
銃の扱いに慣れているトリエラの手によるリロードなので、僅かな隙だが、
それでも、あの怪物、シャナが攻撃を放つには十分すぎる。

そこで、立案されたのが作戦の第二段階。
もし、ヴィクトリアの推測が当たっていれば、
シャナはコキュートスを狙撃されたことにより、激怒する。
そして、怒りに燃えた敵の前で、隙を見せれば、
必ずそこを突き、こちらを殺し尽くそうと突っ込んでくるはずだ。

第二段階の肝は、その敵に予想外のカウンターを食らわせること。
シャナは決して考えなしの力自慢ではない。
当然、こちらの隙の原因が、銃のリロードであることを理解する。
ならば、本来ならばどう頑張っても装填が間に合わないタイミングで攻撃を繰り出せば、
相手の虚を突き、逆転のカウンターパンチを極めることができるはず。

そのために選ばれた武器がヴィクトリアが持っていた支給品、ペンシルロケット。
あらかじめ、銃を持った右手とは逆の左手に、敵から見えないようにこれを準備しておき、
弾が切れた時点で、一瞬、頭を引っ込め、銃を放棄。
すぐさま窓際へととって返し、両手で発射する。
ペンシルロケットは特殊な武器ゆえ、素人には照準が難しいのだが、
そこは、治安活動のため、あらゆる現代武器の使い方を叩き込まれたトリエラ。
何とか狙い通りに炎の翼を撃ち抜き、敵をまくことに成功した。

「全部、あんたが書いた筋書きどおりに行ったわねー」
「そうよ。感謝しなさい」
「筋書き通り、シャナ怒ってたわねー」
「………………」
「怖い顔して、恨みで全身がはちきれそうなぐらい」
「………………」
「もう、仲良くはなれないだろうな」
「…………当然よ。
 お前がもし、自分の大事な人に同じことをされたら、お前は許せるの?」

「……絶対に許さない」

「……そういうことよ」
「だよねー」

もぞもぞと、もどかしげにトリエラが身を捩る。
134創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:16:53 ID:WIRkHJf2
他にも考えたくないことは山ほどある。
放送を聞き逃してしまった。
誰が死に、誰が生きているのか分からない。
禁止エリアも分からない。
イエローとひまわりは街に置き去りだ。
小太郎とタバサの安否は分からない。

首輪について、少し進展があると思ったら、直後にはこのザマ。
しかし、だからといって、立ち止まっているわけにはいかない。
こうしている間にも、事態は刻一刻と悪化している。
だから、立ち上がり、動き出さなければならない。
そんなことは分かっている。

だけど。
だけどもう少し。

もう少しだけ、休憩が欲しい。






【G-7/廃墟の街/2日目/朝】
【トリエラ@GUNSLINGER GIRL】
[状態]:肉体疲労(中)、精神疲労(中)
    頭部殴打に伴う頭痛。胴体、胸部に重度の打撲傷複数、全身に軽度の火傷、
    右肩に激しい抉り傷(骨格の一部が覗き、腕が高く上がらない)。
[装備]:拳銃(SIG P230)@GUNSLINGER GIRL(残弾数8/8)
    ベンズナイフ(中期型)@HUNTER×HUNTER、トマ手作りのナイフホルダー、防弾チョッキ(一部破砕)
    グラーフアイゼン(待機フォルム)@魔法少女リリカルなのはA's(ダメージ有り、カートリッジ0
[道具]:基本支給品(パン1個、水少量消費)、ネギの首輪、血塗れの拡声器、北東市街の詳細な地図
    US M1918 “BAR”@BLACK LAGOON(残弾数0/20)、9mmブローニング弾×8
    インデックスの0円ケータイ@とある魔術の禁書目録、コチョコチョ手袋(片方)@ドラえもん )
    回復アイテムセット@FF4(乙女のキッス×1、金の針×1、うちでの小槌×1、十字架×1、ダイエットフード×1、山彦草×1)
[服装]:普段通りの男装+防弾チョッキ
[思考]:もう少しだけ休憩したい。
第一行動方針:第二回放送の内容を確認する。
第二行動方針:仲間との連絡、もしくは合流。
第三行動方針:シャナに対しては態度を保留。(和解は難しい?)
第四行動方針:トマとその仲間たちに微かな期待。トマと再会できた場合、首輪と人形の腕を検分してもらう
基本行動方針:好戦的な参加者は積極的に倒しつつ、最後まで生き延びる(具体的な脱出の策があれば乗る?)
[備考]:携帯電話には、『温泉宿』の他に島内の主要施設の番号がある程度登録されているようです。
    トリエラが警察署地下で見た武器の詳細は不明。
    第二回放送を聞き逃しました。

     ※トリエラは仲間と分かれる前、朝になったら、以下の作戦に則って行動するつもりでした。
      まずシェルターまで全員で行動し、洞窟にも寄りつつシェルターに向かう。
      シェルター到着後に解散し、小太郎とタバサは城へ、トリエラは廃墟へ行く。
      それ以降は小太郎達は定期的にトリエラの携帯電話に連絡をする。
135創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:17:55 ID:ANoAd521
136紅からは逃げられない ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 17:24:17 ID:0kV/VRN+


【ヴィクトリア=パワード@武装錬金】
[状態]:肉体疲労(小)、精神疲労(大)首輪解除、太刀川ミミに瓜二つの顔
[装備]:幼稚園バス@クレヨンしんちゃん、i-Pod@東方Project、
    スケルトンめがね@HUNTER×HUNTER、魔剣ダイレク@ヴァンパイアセイヴァー
[道具]:基本支給品×2(食料のみは1人分)、天空の剣@ドラゴンクエストX、
    塩酸の瓶、コチョコチョ手袋(左手のみ)@ドラえもん、
    ポケモン図鑑@ポケットモンスター、ペンシルロケット×4@mother2
    アイテムリスト、詳細名簿(ア行の参加者のみ詳細情報あり。他は顔写真と名前のみ。リリスの情報なし)
    マッド博士の整形マシーン、カートリッジ ×10@魔法少女リリカルなのはA's、
    思いきりハサミ@ドラえもん、その他不明支給品×0〜1
[服装]:制服の妙なの羽織った姿
[思考]:もう少し休憩。
第一行動方針:第二回放送の内容を確認する。
第二行動方針:仲間との連絡、もしくは合流。
第三行動方針:氷結、石化魔法の使い手を捜す。
第四行動方針:首輪や主催者の目的について考察する。そのために、禁止エリアが発動したら調査に赴きたい(候補はH-8かA-1)
第五行動方針:“信用できてなおかつ有能な”仲間を捜す。インデックス、エヴァにできれば接触してみたい。
基本行動方針:様子見をメインに、しかしチャンスの時には危険も冒す
参戦時期:母を看取った後。能力制限により再生能力及び運動能力は低下、左胸の章印を破壊されたら武器を問わずに死亡。
[備考]:首輪が外れた事により能力制限が外れている可能性も有ります。
    第二回放送を聞き逃しました。

    ※首輪に『首輪を外そうとしている』や『着用者が死んだ』誤情報を流す魔法を編み出しました。
     ただし、デバイスなど媒体が無ければ使えません。攻撃に使うのも不意打ちで無ければ難しいと思われる?
     更にヴィクトリアの場合、実際に致命傷を受けて殆ど死に体になっていた事が助けとなった可能性も有ります。


【幼稚園バス@クレヨンしんちゃあsdfsdfghjkl;:
137紅からは逃げられない ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 17:25:26 ID:0kV/VRN+










     ――ソノトキ、視界ガ紅ク染マッタ。









138紅からは逃げられない ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 17:26:20 ID:0kV/VRN+
それは突然のできごとだった。
バスの直上に何かぶつかるような音がした刹那、
窓から見える世界全てが、血のような紅に染まったのだ。

二人同時。
慌てて体を撥ね起こす。
感覚を研ぎ澄まし、周囲の変化を観察。
間もなく、起こった事態を把握した。

世界が紅く染まったのではなかった。
染まっていたのは窓だった。
バスに嵌っているガラスというガラスに、
赤い、血とも肉ともつかないゼリー状の物体がべったりと付着していたのだ。

「何……何が起こったの!?」

あまりの異常事態に声を震わせるトリエラ。

(これは……?)

その横でヴィクトリアは、目の前の赤に対し、確かな既視感を覚えていた。
自分はどこかでこれを見たことがある。
あれはどこだったか……確か……

「あっ」

記憶の糸と糸が繋がる。
答えが出る。
だが、それを口にする前に。




「おはよう。
 選ばれし中でもさらに選ばれし子供たちよ。
 君たちは幸運だ。
 本来ならば、最後の一人になるまで再び見えることはできないはずだったこと私と……
 来るべきときが来る前に、もう一度逢瀬を重ねることができるのだから」




周りの赤全体から、荘厳な声が響く。
まるでいくつものスピーカーから少しずつ遅れて放たれているような不気味な韻律。

二人はこの声を知っている。
いや、この島にいる者なら、誰一人知らぬものはない、
そして、決して忘れられることのない、声。
その持ち主は……

「ジェダ……ドーマッッ!!」

怒り、恐れ、緊張、その他様々な負の感情がないまぜになった、ヴィクトリアの叫び。
それはあたかも、この島に生きる子供たちの感情を代弁しているかのように響いた。
139創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:27:09 ID:WIRkHJf2
 
140創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:27:38 ID:ANoAd521
141紅からは逃げられない ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 17:27:49 ID:0kV/VRN+

「いかにも」

唐突に、微震がバスを襲う。
カタ……カタカタと、車中のガラスが一斉に振動音を奏で始める。
見れば、窓に貼りついている血塊の全てが、まるで意思を持つアメーバーのように
脈打ち、蠢き、そして、一挙に動き出した。
車全体を覆っていた醜い肉は、みるみるうちに割れた窓へと殺到。
今や、赤い濁流のように車内へ流れ込んでいた。

そして赤は、ちょうどトリエラとヴィクトリアの中間あたりの地点へ、
自然の法則に逆らって、溜まり、埋もれ、積み重なり、ある一つの形をとっていく。
細身の長身。スタイルに優れたボディ。
体にぴたりと貼りつく、宗教家のような、学生のような藍の衣装。
背負われた、明らかにこの世のモノではない鋭角の翼。
不自然に尖った頭からは、触覚か、角のようなものが二本伸びている。

「君たちには、こちらの姿の方が馴染みがあるかな」

死人を連想させる青白い顔がニヤリと歪む。
ほの見えた口の中は、煮詰めたようにどす赤かった。



「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!」



咆哮一閃。
ヴィクトリアがジェダに襲いかかる。
右手を固めた本気の手刀。
ありったけの殺意を腕に込め、相手の臓腑を貫き、抉り、そのまま砕かんとする必殺の一撃。

しかし、その反抗の暴力は、
ジェダがゆるやかに、優雅ささえ感じさせる動きで彼女の腕を掴んだだけで、
あっさりと止められた。

「ふむ。元気そうで何よりだよ、太刀川ミミ」
「あっ」

渾身の攻撃を止められ、体が硬直した一瞬の隙に、
冥王は掴んだ腕を放さぬまま、強引にヴィクトリアの体をシートへと押し倒し、
そのまま、上へと覆いかぶさった。

「実のところ心配していたのだ。
 外れないはずの首輪が……何の手違いか外れてしまっていたようだったからね」

言いながら、その青く細い指で彼女の首筋を撫でる。
ほっそりと白い、染み一つない美しい首。
その感触を楽しむように、ゆっくりと指を這わせ、何度も往復させる。
142創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:28:07 ID:WIRkHJf2
 
143創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:28:39 ID:ANoAd521
144紅からは逃げられない ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 17:28:43 ID:0kV/VRN+

「変に爆発して、もし怪我でもしていたら大変だ……そう思っていたのだが」

首には飽きたのか、今度は逆の手で下半身をまさぐる。
スカートをめくり上げ、健康的な生の美脚を慈しむようにさする。
肉付きのいい感触を確認するため、軽く揉んでみることも忘れない。
この時、首筋を触っていた手は、抜け目なくセーラー服の中へと滑り込ませている。
柔らかい腹の肉を感じるのも早々に、ここ百年余の間、ずっと未発達の胸へと手を伸ばす。
僅かだけ膨らんだ双丘を、指先で押し、そして戻す。

ヴィクトリアは自らの下顎を噛み砕かんばかりに、歯を食いしばる。
怒りと屈辱で脳はほとんど白熱し、爬虫類のように引き絞られた虹彩からは
殺意が無尽蔵に放たれている。
しかし、それでも、彼女は抵抗することができない。
何故なら、この上なく優しいタッチで体を弄びながらも、
冥王は巧みに反抗の動きを殺し、また、同時に、
星の重力にも並ぶかと思われるほどの威圧感を漲らせていたからだ。
それは、無言のうちにこう語っていた。

『逆らえば、ただでは済まさない』

ヴィクトリアは人外の化け物、ホムンクルスとして百年の時を生きてきた。
恐れられ、疎まれることはあっても、嬲られたことなど一度もなかった。
それがこうも……こうも容易く……
人生で始めての衝撃が与えたのは屈辱……ただ屈辱。
感情のやり場がない彼女にできることは、目尻に溜まった涙が決して流れないよう、
必死で耐えることくらいしかない。

「……どうやら、大した怪我はないようだ。安心したよ。
 それから……トリエラ」

いつのまにか銃を抜き、ジェダに向かって構えていたトリエラは
自分の背筋をとてつもなく冷たい何かが走り抜けるのを感じた。

頭をヴィクトリアの胸にあてがい、心臓の鼓動を聞いたままの姿勢で、冥王は続ける。

「無益なことはやめておくことだ。
 そんな玩具で私をどうこうできないことくらい、聡明な君なら分かるだろう。
 それに……つまらん理由で脱落したくはあるまい?」

ギン。
その言葉を聴いた途端、トリエラが最早、微塵も感じていなかった首の違和感が一気に膨れ上がる。
それをはっきりと思い出したとき、無駄な抵抗の意思はあっという間に萎えていった。
銃を下ろすことはしなかったが、それは「お前の思い通りにはならない」という
精一杯のポーズであって、おそらく冥王にとっては、
すねた子供がそっぽを向くのと、何ら変わりのない行動にしか映らないことだろう。

そんなトリエラの態度を見て、ジェダは満足したのか、再び、ヴィクトリアに意識を移した。

「さて、大事なかったとはいえ、首輪が外れてしまったのは、こちらの落ち度だ。
 お詫びに、君に私から一つプレゼントをしよう」

ヴィクトリアを貪っていた上体を起こすと、おもむろに、両腕を彼女の首へと巻きつける。
死の予感に瞳が見開かれ、表情が硬直する。
だが、予想に反し、ジェダの両手は柔らかく両側を包み込んだだけで、
しばらく経った後には、触れると同じように、ゆっくりと離していった。
しかし、手がすっかり肌を離れた後も、何故か首の違和感が消えない。
不審に思い、自ら触って確認すると、そこには――――
145創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:29:06 ID:WIRkHJf2
 
146紅からは逃げられない ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 17:29:35 ID:0kV/VRN+



「新しい首輪だよ」



逃れた筈の枷が。
滅したはずの絶望の象徴が。
銀の首輪が、また嵌っていた。



崩れ去る。


辿り着いたはずの結果。

勝利への一歩。

築いたはずの優位。

秀でた自らへの自信。

生還へと伸びかけていた階段。


一切合財が、音も立てずに崩れ去る。



「私はそろそろ戻るとするよ。
 あまり君たちばかりを贔屓するわけにもいかないからね。
 では、頑張ってくれたまえ。
 私はいつでも、君たちのことを遠くから見守っているよ。
 ククク……ヒャーーーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」

腕を大きく広げる。
ジェダの背後の空間が、口を開けるようにパックリと裂け、赤斑の異次元が現れる。
瞬きをする刹那、冥王はその口に呑まれるようにして消えていった。


後には、耳障りな哄笑の、僅かな残滓だけが響いていた。
147創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:29:40 ID:ANoAd521
148創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:29:58 ID:WIRkHJf2
 
149創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:30:34 ID:ANoAd521
150紅からは逃げられない ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 17:30:38 ID:0kV/VRN+



【G-7/廃墟の街/2日目/朝】
【トリエラ@GUNSLINGER GIRL】
[状態]:肉体疲労(中)、精神疲労(中)
    頭部殴打に伴う頭痛。胴体、胸部に重度の打撲傷複数、全身に軽度の火傷、
    右肩に激しい抉り傷(骨格の一部が覗き、腕が高く上がらない)。
[装備]:拳銃(SIG P230)@GUNSLINGER GIRL(残弾数8/8)
    ベンズナイフ(中期型)@HUNTER×HUNTER、トマ手作りのナイフホルダー、防弾チョッキ(一部破砕)
    グラーフアイゼン(待機フォルム)@魔法少女リリカルなのはA's(ダメージ有り、カートリッジ0
[道具]:基本支給品(パン1個、水少量消費)、ネギの首輪、血塗れの拡声器、北東市街の詳細な地図
    US M1918 “BAR”@BLACK LAGOON(残弾数0/20)、9mmブローニング弾×8
    インデックスの0円ケータイ@とある魔術の禁書目録、コチョコチョ手袋(片方)@ドラえもん )
    回復アイテムセット@FF4(乙女のキッス×1、金の針×1、うちでの小槌×1、十字架×1、ダイエットフード×1、山彦草×1)
[服装]:普段通りの男装+防弾チョッキ
[思考]:呆然。
第一行動方針:第二回放送の内容を確認する。
第二行動方針:仲間との連絡、もしくは合流。
第三行動方針:シャナに対しては態度を保留。(和解は難しい?)
第四行動方針:トマとその仲間たちに微かな期待。トマと再会できた場合、首輪と人形の腕を検分してもらう
基本行動方針:好戦的な参加者は積極的に倒しつつ、最後まで生き延びる(具体的な脱出の策があれば乗る?)
[備考]:携帯電話には、『温泉宿』の他に島内の主要施設の番号がある程度登録されているようです。
    トリエラが警察署地下で見た武器の詳細は不明。
    第二回放送を聞き逃しました。

     ※トリエラは仲間と分かれる前、朝になったら、以下の作戦に則って行動するつもりでした。
      まずシェルターまで全員で行動し、洞窟にも寄りつつシェルターに向かう。
      シェルター到着後に解散し、小太郎とタバサは城へ、トリエラは廃墟へ行く。
      それ以降は小太郎達は定期的にトリエラの携帯電話に連絡をする。
151創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:31:02 ID:WIRkHJf2
 
152紅からは逃げられない ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 17:31:31 ID:0kV/VRN+


【ヴィクトリア=パワード@武装錬金】
[状態]:肉体疲労(小)、精神疲労(大)、太刀川ミミに瓜二つの顔
[装備]:幼稚園バス@クレヨンしんちゃん、i-Pod@東方Project、
    スケルトンめがね@HUNTER×HUNTER、魔剣ダイレク@ヴァンパイアセイヴァー
[道具]:基本支給品×2(食料のみは1人分)、天空の剣@ドラゴンクエストX、
    塩酸の瓶、コチョコチョ手袋(左手のみ)@ドラえもん、
    ポケモン図鑑@ポケットモンスター、ペンシルロケット×4@mother2
    アイテムリスト、詳細名簿(ア行の参加者のみ詳細情報あり。他は顔写真と名前のみ。リリスの情報なし)
    マッド博士の整形マシーン、カートリッジ×10@魔法少女リリカルなのはA's、
    思いきりハサミ@ドラえもん、その他不明支給品×0〜1
[服装]:制服の妙なの羽織った姿
[思考]:呆然。
第一行動方針:???
基本行動方針:???
参戦時期:母を看取った後。能力制限により再生能力及び運動能力は低下、左胸の章印を破壊されたら武器を問わずに死亡。
[備考]:第二回放送を聞き逃しました。

    ※首輪に『首輪を外そうとしている』や『着用者が死んだ』誤情報を流す魔法を編み出しました。
     ただし、デバイスなど媒体が無ければ使えません。攻撃に使うのも不意打ちで無ければ難しいと思われる?
     更にヴィクトリアの場合、実際に致命傷を受けて殆ど死に体になっていた事が助けとなった可能性も有ります。


【幼稚園バス@クレヨンしんちゃん】
しんのすけ達が通う、ふたば幼稚園の通園バス。
ネコを模したピンクの車体がキュート。
ちなみに、原作でも、今作中ばりのカーチェイスを演じたことがある。
153創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:31:32 ID:ANoAd521
154 ◆PJfYA6p9PE :2010/07/17(土) 17:32:58 ID:0kV/VRN+
投下終了です。
ご支援&代理投下をしてくださった方、ありがとうございました。
155創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:33:33 ID:NpEpBAny
投下乙
156創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:36:24 ID:9JQuhMQ4
投下乙。ジェダ様は本当にロリコンなお方
シャナとの戦いはもうドキドキしっぱなしでした。
良かったです。

ヴィクトリアに首輪をつけられてしまったか。
ロリコンみたいだけど、主催者に恥じぬ貫録のジェダ様
とても絶望的な感じが出てました。
157創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 17:37:32 ID:WIRkHJf2
投下乙です
ピンクの猫って何かと思ったら、クレしんの幼稚園バスかw
そういやヴィクトリアの追加支給品がまだ余ってたっけ
そして首輪付けに来たはずなのにいきなりのセクハラ攻撃とかジェダ様パネェw
これはロリコンと言われてもしょうがないw
158創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 18:26:45 ID:S2MvGR0E
投下乙。
ピンクの猫が最後まで何だか分からなかったw
ヴィクトリアの支給品で乗物が出るとは。
誰かは死ぬと思ってたけど何とか生存したのかねー。
けど町からは大きく離れたし小太郎ピーンチ。

首輪はジェダが直々につけにきたかー。
でも付け方がなんかエロくてロリコン疑惑が深まったぞw
159創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 20:24:12 ID:RV/ljrND
不明支給品はちょっと卑怯すぎる気がするなぁ。
状況に応じて何にでもできるんだし・・・
160創る名無しに見る名無し:2010/07/17(土) 21:45:10 ID:3RrP6YS0
投下乙です
シャナとの戦闘は緊迫していてよかったですわw
でもこれは小太郎
そしてジェダ様おま、やっぱりロリコンだよ、お前はw
161創る名無しに見る名無し:2010/07/18(日) 01:16:53 ID:0jJyKpfh
投下GJ。バスって出た瞬間クレしんのあれかよって思わずツッコミ入れてたw
戦闘の駆け引きも面白かった。シャナが楼観剣出したときの空気の変わりようとか
互いにぎりぎりの状態でのペンシルロケットによる決着とか見るべきところが多かったです。
前回のヒキからこんなカーチェイスが繰り広げられるとは思いもよらなかったw
てかトリエラとヴィクトリアが思いのほか仲良くなってて何かニヤけたw
お前らまるで普通の友達同士みたいだなw そんなほのぼの描写もジェダ様登場の前座だったとは……。
希望が一気にひっくり返る登場の仕方、まさに畏怖すべきロワ主催者の貫禄。
セクハラで台無しだけどな! いや描写自体は恐怖とか圧倒さとかを引き立てていいけどやっぱなんか台無しだよ!
「君たちのことを遠くから見守っているよ」
……へ、へんたいだー!ストーカーだー!
162創る名無しに見る名無し:2010/07/18(日) 20:51:47 ID:xEsCyGec
タバサ、シャナ、投下行きます。
163 ◆v5ym.OwvgI :2010/07/18(日) 20:53:30 ID:xEsCyGec
穏やかな眠りを起こすきっかけは、忌々しい魔物の声だった。

タバサはどこからともなく聞こえてくるジェダの声で目を覚ます。
慌てて身体を起こし、周りに仲間が誰もいないことに戸惑うも、
バルディッシュの言葉で平静を取り戻し、メモを取り出す。

禁止エリアをきちんとメモし、死亡者の情報もきちんとメモをとる。
しかしそのメモも、ジェダが蒼星石の名前を挙げた時、続きを書くのを止める。


蒼星石が死んだ。


茫然と、ただ茫然とするタバサの中で、ジェダの声で紡がれる蒼星石の声がこだまする。

虚偽の情報だとは思えない。
ならば、本当に蒼星石は死んでしまったということだ。

仲直りしたかった。
もう一度会って、自分のやったことを謝りたかった。
また彼女の仲間だと認めてもらいたかった。

だけど、彼女はもういない。
もう謝ることも、仲直りすることもできない。

そのことに、ひどく落ち込むタバサ。
その瞳からは、大粒の涙がこぼれおちる。


『Mrsタバサ、二人の仲間が未だ戻ってきません。何かしらのトラブルに巻き込まれたと思われます』

しばし様子を見ていたバルディッシュだったが、これではいけないと行動を迫る。
このままマイナス方向に落ち込むくらいならば、何かしらの行動をとらせた方がいいと判断して。

それにトリエラと小太郎が何かしらのトラブルに巻き込まれたのと考えたのは事実だ。
ここは既に、安全な場所ではないのかもしれない。


「う、うん……バルディッシュ、何か知ってる?」

バルディッシュのその言葉に、タバサは思考を切り替える。
そう割り切って行動してしまえる強さを、タバサもまた持っていた。

『Mr小太郎は少し前、南西の魔力反応を調べに向かいました』
「それでまだ戻ってきてないんだよね……もしかして、相手はレミリア!?」
『その可能性もあり得ます』
164 ◆v5ym.OwvgI :2010/07/18(日) 20:54:35 ID:xEsCyGec

脳裏に浮かぶは、この町にまだいる可能性のある吸血鬼だ。
雨がやみ、日がさす間に行動を開始することは十分あり得る。
もしそうならば、すぐに加勢に向かわなければならない。

「トリエラさんは!?」


その問いにバルディッシュはしばらく点滅を繰り返したのち、こう答える。

『Mrsトリエラは『太刀川ミミの姿をした』ヴィクトリア=パワードの元へ、接触しに行きました』

このように答えるべきか、バルディッシュは悩んだ。
彼女にとって太刀川ミミの名前は鬼門であろうし、蒼星石の死にショックを受けた後だ。
だが、もし彼女が『太刀川ミミ』の姿をした人間に会った時、
危険人物であるヴィクトリアがその姿を利用してタバサに付け入ることを恐れた、
彼女が、太刀川ミミにしてしまったことは聞いている。
その弱みに漬けこまれたらタバサは『太刀川ミミの姿』に強く出られないだろう。
最悪、その姿に驚いている間に殺されてしまうかもしれない。
それを恐れ、バルディッシュは正直に話すことにした。

タバサはそのことに、少しのショックを覚えるも、直ぐに立ち直る。
太刀川ミミに関する後悔は既にし終えた。今は悲しんでいる場合ではない。
自分の仲間が、そんな危険人物のところに行っているのだ。
後悔するのは仲間の安否を知ってからだ。

「……ヴィクトリアって人はレミリアに殺されたはずだよね?
 それに、放送でも呼ばれた。……グラーフアイゼンやジェダが間違えたの?」

蒼星石の死に呆然としていたが、
必要な情報はきちんと脳に入れていたようだ。
バルディッシュは少し驚く。

『彼女は首輪を外したとトリエラが言っていました』
「首輪を……!? でも、太刀川ミミの名前は呼ばれなかったよね。
 ……ジェダには生きてるって思われてるのかな」
『恐らくは』

それは彼女が首輪をはずしたことがばれているということか。
ジェダにばれたのだとしたら、一緒にいるトリエラがますます危ない。
165 ◆v5ym.OwvgI :2010/07/18(日) 20:56:29 ID:xEsCyGec

仲間達の安否を確かめるため、タバサは荷物をまとめ、休息をとっていた家を飛び出した。







その鼻先を、馬車よりもはやいピンク色の物体が掠めた。

「〜〜〜〜〜〜!?!!??」


もう一瞬早く家を出ていたら、その物体に跳ね飛ばされていただろう。
タバサは尻餅をつき、茫然とその物体を目にする。

その物体は足元に4つの車輪が付いており、馬車等と同じ乗物だということは理解できた。
だがバス、という乗物どころか、電気やガソリンの存在しない世界からやってきたタバサにとって、
その近代の乗物は衝撃的でしかなかった。

しかもその衝撃もバスを追う赤き炎をまとう白銀の髪の少女に上乗せされる。


「……って、あれは……シャナ、さん?」

その容姿は、のび太からの伝言ゲームで伝わった蒼星石からの情報にあった、
人形を壊そうとする少女の姿と一致した。

そして、前方を走るバスからは、トリエラの姿が。

「…………!」

トリエラが、弓矢のように遠くの敵を攻撃できる武器(銃、という名前だと聞いた)をシャナへと向ける。
放たれた弾丸はしかし、シャナの持つ剣によってはじかれる。

それを数度繰り返しながら、彼女らの姿は目の前から消えて行った。

「……追わなきゃ」

町の何処かにいる小太郎のことも気になるが、
今にも襲われそうな仲間が目の前にいる。
166 ◆v5ym.OwvgI :2010/07/18(日) 20:57:49 ID:xEsCyGec


タバサはそれを無視することなんてできなかった。










「はあ、はあ……」

しばらく舗装された道を走り続けるタバサ。
その道には、バスの付けたタイヤ痕が続いており、その跡を追う。

「洞窟、調べることできなかったなぁ……」

そのため、調べる予定だった洞窟を未調査のままでいるのが少し心残りだった。
だがそこは後に余裕があれば調べることにして、今はトリエラが先決だ。

やがてタイヤ痕は消えてしまったが、
このまま走っているのだろうという憶測を元にタバサは走り続ける。


走りながら考えることは、追いかけているトリエラのことと、
もう一人いるバスに乗っている人間のことだ。

バルディッシュ曰く、あのバスにはひとつだけ魔力反応があったらしい。
トリエラにリンカーコアはないらしいので、誰かほかにいることになる。

それにこれまたバルディッシュが言うには、
あのバスという乗物は馬車でいう御者が常にいなければ、まともに動かないらしい。
トリエラはシャナの撃退に集中していたし、運転手が別にいる必要がある。

生命反応を調べるだけの時間はなかったのでわからないが、
トリエラ以外に誰かのっていた可能性は、高い。

その魔力反応はいったい誰なのか。
可能性として、一番高いのは会うはずだったヴィクトリア、
もしかしたらヴィクトリアと共に行動していたイエロー、ひまわりもいるかもしれない。


もし、一緒に乗っているのが本当にヴィクトリアだった場合。
トリエラの命が危ないかもしれない。
167 ◆v5ym.OwvgI :2010/07/18(日) 20:59:49 ID:xEsCyGec

首輪を解除したとのことだが、それはジェダにばれてしまっている確率が高い。
そうなると、ジェダがどういった行動を起こすのか予想できない。
トリエラが巻き込まれる可能性も、高い。

それに彼女自身もかなりの危険人物だ。
首輪の情報を得るためにトリエラは接触したようだが、
信用なんて全くしてないような感じだったとバルディッシュは言っている。

グラーフアイゼンからの情報にあった、
まるで首輪を爆発されるように死亡した太刀川ミミの死体。
それも恐らくは、首輪を解除したというヴィクトリアの手によるものだろう。
ククリを殺したことも考えると、一度は共に戦った仲間も切り捨てる極悪非道だ。
情なんてもの持ち合わせているわけがない。

しかもヴィクトリアは姿を変幻自在に変えることができる。
姿を変えられる、というのは彼女の世界でも『モシャス』という、
対象の姿そっくりに化けることのできる魔法があるため直ぐに理解できた。

ヴィクトリアがモシャスを使える、もしくはモシャスのような効果を持つ道具を持っていた場合、
太刀川ミミ以外の姿をすることも安易だとタバサは考える。
ならば知った顔が現れたとしても、簡単に警戒を緩めるわけにはいかない。


様々な警戒をしながら、タバサは走り続ける。





やがてバルディッシュの反応を元に、壁の崩れた民家で白銀の少女を見つけた。

恐らくは彼女によってこの壁は壊されたのだろう。
バスに追いつきかねないほどのスピードを出していた彼女だ。
それは安易に想像できた。

そして壊れた壁に埋まった白銀の髪の少女を前に考える。

「……どうしよう」

どうするか、というのはつまり、シャナを殺すか、このまま連れていくかだ。
168 ◆v5ym.OwvgI :2010/07/18(日) 21:01:44 ID:xEsCyGec

人殺しの経験はないタバサだったが、相手が自分の仲間を襲う『敵』なら容赦しない。
そう割り切ってしまえる心を、幸か不幸かタバサは持っている。

だが小太郎の話を聞く限り、彼女は悪人ではないようだった。
ならば、彼女を殺すなんて選択は間違っているように見える。

しかし彼女はトリエラを追っていた。
それはつまり、彼女は話通りトリエラを殺すつもりだということである。
このままトリエラと再開したら、また彼女はトリエラを襲いだすだろう。
ならば、仲間が殺される可能性をなくすためにも、ここで殺したほうがいいのかもしれない。

でも、それは小太郎の望むことではないだろう。
それにトリエラや、面識のない自分に説得が無理でも、
面識のある小太郎の話なら聞いてくれるかもしれない。
元は悪人ではない彼女だ。トリエラの問題さえなければ頼もしい仲間となってくれるはず。
ならば、今この場では生かしたほうがいいのかもしれない。


自分の仲間の敵であり、味方である少女を前に、タバサは……


『何を悩んでいるのか分からないが、助けてくれないか?』
「ひょえ!?」

シャナの身につけるペンダントからの声に驚いた。

「え、えーと……あなたもデバイス?」
『デバイス……というものがなんなのか知らぬし、恐らくは違うぞ』
「そっか……えっと、私はタバサって名前なんだけど、あなたの名前は?」
『我が名はアラストール。そしてこの少女が我が契約者――』
「シャナ、だよね?」
『む、知っていたか……』

続いて、アラストールがタバサのことを聞こうとするも――

「さっき、シャナがトリエラ達を襲っていたのを見てた。それで、私はトリエラの仲間。
 ……あなた達は、トリエラの敵なんだよね?」

その言葉に、彼女が悩んでいた理由を大体理解する。
そして一体どうしたものか、と悩みを強くする。
彼女はシャナにとっての敵の味方。つまり自分達の敵だ。
169 ◆v5ym.OwvgI :2010/07/18(日) 21:03:03 ID:xEsCyGec

シャナはまだ目を覚ます気配がない。
受け答えを間違えたら、こちらの詰みだ。
アラストールが人の姿をしているのなら、冷や汗を流している。

さらにはこの少女、いつの間にやらタバサは漆黒の斧をその手に持ち、服装も変えている。
真剣な表情からは、一切の隙を感じない。
熟練の戦士であることは間違いないだろう。

その真剣な表情のまま、タバサの口が開く。

「ねえ、あなたはシャナがどうしてこうなったかって、知ってる?」

死刑宣告かと身構えていたアラストールだったが、
その真摯な問いかけに、彼女は絶対の敵ではないと判断し、こちらの情報を開示することにした。







「シャナク……」
『む?』

アラストールからシャナの異変を聞いてしばらく。
ふいに、タバサがつぶやいた。

トリエラからの情報、アラストールからの情報。
その二つを合わせた結果、シャナの異変は『しろがね』にかけられた呪いの様なものだ、とタバサは解釈した。
シャナは『命の水』という道具を使うことで、回復すると同時にしろがねになった。

そのプロセスは、消耗品か装備品かという違いはあるが、
タバサの世界の道具にかけられた呪いと似ている気がする。

たとえばさまようよろいという名前の鎧。
あれは鎧姿のモンスターである、「さまようよろい」が死ぬ直前に呪って置いていった代物だ。
あれを装備した人間は鎧の怨念により、さまようよろいと同等の力を得ることになる。
さまようよろいよりも強い者も、弱い者も、全てさまようよろいと同等に。
そして呪われたさまようよろいは、教会や、シャナクが使えるものがいないと外すことができない。

しろがねも、命の水に篭もるしろがねの怨念が、
使用者にしろがねの力と共に、呪いを与えたと考えたらどうだろうか。
それならば、シャナクでしろがね化はシャナクで解けるかもしれない。
170 ◆v5ym.OwvgI :2010/07/18(日) 21:04:47 ID:xEsCyGec

微妙に違いがあるし、これが本当に呪いかどうかもわからないが、もしも呪いならば。
自分の兄であるレックスの呪文でしろがね化が解ける可能性があるのだ。
タバサはそう、アラストールに説明する。

アラストールとしてもそのことは寝耳に水だった。
シャナからの説明で、しろがね化は解けるようなものではないと思っていた。
だがしろがねの復讐心がシャナの心を大きくゆがめてしまっている現状、
もしもしろがね化が解けるのならばその可能性にかけたい。

タバサにとっても、シャナのしろがね化が解けるならそのほうがいい。
もともと父の血を強く受け継ぎ、生命を大事にする彼女だ。
自分や仲間に危険が及ばないなら、殺すという選択肢を積極的にとる理由はない。
シャナのしろがね化を解くことで、この問題が解決するのならそのほうがいい。。

「シャナクじゃなくても、トリエラさんの持ってる十字架も聞くかもしれないね。
 あれも呪いを解くアイテムらしいし、シャナクの効果を持った道具なんだと思う。
 ……とりあえず今はシェルターに行こう!
 トリエラさんは「けーたいでんわ」を持ってるし、
 建物にあるっていう「でんわ」を使えば離れてても連絡が取れるはず!」

そうときまれば話は早い。
タバサはシャナの荷物を全て奪うと、最後にアラストールを首にかける。
そしてシャナをバルディッシュから学んだ魔法、『バインド』で拘束すると、
これまたバルディッシュの魔法で宙に浮かせる。
その手際のよさたるや、アラストールも唖然とするほどだ。
素早い行動は冒険者の基本、である。

『……しばらく迷惑をかける』
「うん、じゃあいこう!」






蒼星石の死は、まだタバサの心を締め付ける。

だけど彼女は止まらない。
レックス同様彼女もまた、自分がこうしている間にも事態が動いていることを理解してしまっているから。
両親を探す旅の中で、ミルドラースを倒す長い闘いの中で、経験しているから。
171 ◆v5ym.OwvgI :2010/07/18(日) 21:06:24 ID:xEsCyGec

だから生きている仲間のために、タバサは走る。
そうすることで、少しでも事態が変わることを望んで。



彼女の行動で、本当に事態が好転することになるのか。
それはまだ、わからない。



【H-3/道路沿いの民家/2日目/朝】
【タバサ@ドラゴンクエスト5】
[状態]:健康、右頬に細く浅い切り傷、悲しさをごまかすためややハイテンション
[装備]:バルディッシュ・アサルト(待機状態)@魔法少女リリカルなのは(カートリッジ残数2/全快) 、コキュートス@灼眼のシャナ
[道具]:支給品一式×2(パン一個、水少量を消費)、手榴弾×2、ヴェルグ・アヴェスター@Fate/hollow ataraxia
    楼観剣(鞘なし)@東方Project、あるるかん@からくりサーカス
    シャナの支給品一式(水少量、パン一個消費)、包帯
[思考]:これが本当に呪いならいいんだけど……
第一行動方針:ひとまずシェルターを目指す。トリエラと連絡を取りたい。
第二行動方針:アラストールと情報交換。シャナは警戒。
第三行動方針:シャナの呪いを解く。シャナクや十字架が聞くかもしれない。
第四行動方針:市街地に残した小太郎が気になる。
第五行動方針:ヴィクトリアを最大限警戒。他の人間の姿になっていることも考慮する。
第六行動方針:蒼星石……
第七行動方針:余裕があれば洞窟の調査
基本行動方針:レックスを捜索する
最終行動方針:レックス達とゲームからの脱出
[備考]
「ドラゴンクエスト5」内でタバサが覚えている魔法は全て習得しています。
アラストールからシャナの事情を聞きました。


【シャナ@灼眼のシャナ】
[状態]:しろがね化、気絶、消耗(大)、全身に打撲等のダメージ(回復中)バインドで拘束されている
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:…………
第一行動方針:自動人形(トリエラ・リルル・ヴィクトリア)は絶対に破壊する。
第二行動方針:要件が済んだら、インデックスや双葉たちと合流。
基本行動方針:ジェダを討滅する。自動人形(と認識した相手)は、全て破壊する。
[備考]:義体のトリエラ、ロボットのリルル、ホムンクルスのヴィクトリアを自動人形の一種だと認識しました。
[備考]:これまでのインデックスの行動の全てを知っています。
    神社を拠点にする計画も知っています。
    弥彦、キルア、アラストールと情報交換しました(どの程度かは次の書き手任せ)
    第二回放送を聞き逃しました。
172 ◆v5ym.OwvgI :2010/07/18(日) 21:09:48 ID:xEsCyGec
投下終了。
タイトルは「ありとあらゆる呪いを解く程度の呪文」です。

タバサとシャナの話で書きたかったネタなので予約を急いてしまいました。
感想、指摘お待ちしております。
173創る名無しに見る名無し:2010/07/18(日) 21:46:19 ID:EbRaJtjR
投下乙
このあたりは人も時間も錯綜してるから、先が読めないな

ちなみにDQ5の呪い装備品は取り外し自由だよ、とツッコミ。
174創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 14:43:48 ID:SKhN9UTx
投下乙
なんか初期のタバサ節の感じが出てきたなw
シャナク割と冗談じゃなく効きそうだからどうなるか楽しみ
このままいけば同時に蒼星石と会うことになるからそっちでも楽しみだな

>>173
ドラクエ5は呪い装備外せないぞ?
ついでに呪いといた後も装備残るし
175創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 19:25:14 ID:3FyqzQMG
投下乙です

シャナのしろがね化が解ける可能性が出てきたぞ
これは俺もどう転ぶか楽しみ
そして蒼星石との再会はどうなる?
176創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:00:47 ID:xTggOwFO
まあ仮にシャナのしろがね化が解けても
トリエラやヴィクトリアとの関係が修復できるかどうかはまた別問題なんですけどね
177創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:35:08 ID:37PDKyxR
いや、5の呪い装備は外せるよ
シャナクは敵モンスターがかけてきた呪い解くだけ
呪い使うモンスターがあまりいないからほとんど意味のない呪文
178創る名無しに見る名無し:2010/07/20(火) 20:33:47 ID:thEulK2C
DQ5の呪い装備とシャナクって、
SFC版、PS2版、DS版で扱い違うんじゃ?
179創る名無しに見る名無し:2010/07/20(火) 23:51:45 ID:R/bfwmTi
結局装備は外せるのか外せないのかどっちなんだ?
シャナクが「呪いを解く」呪文である以上、話の展開はそのままでいいんだろうけど、
でも原作がそうじゃないなら修正はする必要はあるだろうし。

つか呪われた装備外せないなら雛苺の契約はどうなるんだ。
あれはモンスター(雛苺)にかけられた呪いってことになるのか?
180創る名無しに見る名無し:2010/07/21(水) 19:40:36 ID:F9fC3Qjo
調べてみたがドラクエ5の呪いはこんな感じらしい
ttp://www.ff-game.com/dq5/extra/noroi.html
181創る名無しに見る名無し:2010/07/21(水) 20:10:57 ID:MgOqevVG
ふむ、つまり装備品の呪いはDQ5にはないみたいだな。
◆v5ym.OwvgI氏、見ていましたらここなり避難所に修正承諾なりなんなりよろしく
182創る名無しに見る名無し
予約来ないなー