マルチジャンルバトルロワイアルpart14

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1創る名無しに見る名無し
様々な作品のキャラを使った上での、小説及び映画で有名なバトルロワイアルの企画を行おうというスレです。
小説・漫画・アニメのキャラが入り乱れていることから、マルチロワという名前になりました。
略して○ロワ。別に見るのに●はいりません。
この企画はリレーSS企画であり、ルールさえ守っていただければ、どなたでも参加可能です。
ルールの項に目を通していただき、分からないことがあれば気軽に本スレで聞いてみてください。
キャラ同士による殺し合いという内容のため、苦手な方は気分を害する恐れがあります。
読み進める際にご注意を、また自己責任でお願いします。



【過去スレ】
いろんなジャンルの作品キャラでバトルロワイアル
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220604468/
マルチジャンルバトルロワイアル part2
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221055898/
マルチジャンルバトルロワイアル part3
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221229891/
マルチジャンルバトルロワイアル part4
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221405474/
マルチジャンルバトルロワイアルpsrt5
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221749250/
マルチジャンルバトルロワイアルpart6
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221924153/
マルチジャンルバトルロワイアルpart7(実質8)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1227019873/
マルチジャンルバトルロワイアルpart8(実質9)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1230130775/
マルチジャンルバトルロワイアルpart10
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1232931721/
マルチジャンルバトルロワイアルpart11
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1235147692/
マルチジャンルバトルロワイアルpart12
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1235724325/
マルチジャンルバトルロワイアルpart13
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1237380564/


【したらば】
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/11860/
【wiki】
http://www26.atwiki.jp/marurowa
【予約について】
 ・通常3日。延長は2日まで。(合計5日まで)
 ・したらばの予約スレで予約してください
【全キャラクター共通・スタート時の持ち物】
  地図、コンパス、懐中電灯、筆記用具、水と食料、名簿、時計、ランダム支給品1〜3
【MAP】
  (p)ttp://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/70/405fccc08ebbff8b539e6e47e7acf801.png
   上が北、一マス一km四方、端はループしています。(例:A-1から北へ行けばH-1に出る)
2創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 16:09:29 ID:JEkWQ070
参加者リスト



6/6【うたわれるもの@アニメ】
○ハクオロ/○エルルゥ/○アルルゥ/○ベナウィ/○カルラ/○トウカ
6/6【BACCANO!@小説】
○フィーロ・プロシェンツォ/○エルマー・C・アルバトロス/○ラッド・ルッソ/○クリストファー・シャルドレード/○グラハム・スペクター/○クレア・スタンフィールド
6/6【ひぐらしのなく頃に@アニメ】
○前原圭一/○竜宮レナ/○園崎魅音/○北条沙都子/○古手梨花/○園崎詩音
5/5【スクライド@アニメ】
○カズマ/○劉鳳/○ストレイト・クーガー/○橘あすか/○無常矜侍
5/5【ローゼンメイデン@漫画】
○桜田ジュン/○真紅/○翠星石/○蒼星石/○水銀燈
5/5【ワンピース@漫画】
○モンキー・D・ルフィ/○ロロノア・ゾロ/○ウソップ/○トニートニー・チョッパー/○サー・クロコダイル
4/4【ジョジョの奇妙な冒険@漫画】
○東方仗助/○広瀬康一/○吉良吉影/○ジョルノ・ジョバァーナ
4/4【とある魔術の禁書目録@小説】
○上条当麻/○御坂美琴/○一方通行/○土御門元春
4/4【ポケットモンスターSPECIAL@漫画】
○レッド/○イエロー・デ・トキワグローブ/○サカキ/○ミュウツー
3/3【終わりのクロニクル@小説】
○佐山・御言/○新庄・運切/○ブレンヒルト・シルト
3/3【トライガン・マキシマム@漫画】
○ヴァッシュ・ザ・スタンピード/○ニコラス・D・ウルフウッド/○リヴィオ・ザ・ダブルファング
3/3【Fate/Zero】
○衛宮切嗣/○アーチャー(ギルガメッシュ)/○ライダー(イスカンダル)
3/3【BLACK LAGOON@漫画】
○レヴィ/○バラライカ/○ロベルタ
2/2【コードギアス ナイトメアオブナナリー@漫画】
○ナナリー・ランペルージ/○ゼロ
2/2【ドラえもん@アニメ】
○ドラえもん/○野比のび太
2/2【WORKING!!@漫画】
○小鳥遊宗太/○伊波まひる
1/1【ARMS@漫画】
○高槻巌
1/1【あずまんが大王@漫画】
○春日歩



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3創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 16:10:15 ID:JEkWQ070
【バトルロワイアルのルール】


 1.【基本ルール】
 全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が優勝者となる。
 優勝者のみ元の世界に帰ることができる。
 また、優勝の特典として死者の蘇生などのどんな願いも叶えられるという話だが……?
 ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される。
 プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。


 2.【首輪】
 参加者には設定されたルールを破った場合に備え、爆発する仕掛けの首輪の装着を強要する。
 首輪は以下のルールを破った場合に爆発し、その者の命を奪う。
  A-バトルロワイアル会場の外へと出ようとした場合。
  B-後述される禁止エリアの中へと侵入した場合。
  C-24時間連続で死者がでなかった場合、参加者全員の首輪が一度に爆破される。


 3.【放送】
 バトルロワイアル中、ロワの進行状況(誰が死んだか)と禁止エリアを報告する放送が定時毎に会場内へと流される。
 放送が流れるのは、「0時」「6時」「12時」「18時」の6時間毎、1日4回。


 4.【禁止エリア】
 放送から1時間後、3時間後、5時間にマス目で区切られた会場のエリアが1エリアずつ禁止エリアとなる。
 禁止エリアはゲーム終了まで解除されない。 これは直前の放送でそれぞれ発表される。


 5.【支給品】
 参加者にはバトルロワイアルを生き抜くための道具や武器が支給される。
 プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。サーヴァントの宝具も同様。
 ただし、義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない。
 ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を支給され、「デイパック」にまとめられている。
 「デイパック」→他の荷物を運ぶための小さいリュック。主催者の手によってか何らかの細工が施されており、明らかに容量オーバーな物でも入るようになっている。四●元ディパック。
 「地図」 → MAPと、禁止エリアを判別するための境界線と座標が記されている。【舞台】に挙げられているのと同じ物。
 「コンパス」 → 安っぽい普通のコンパス。東西南北がわかる。
 「筆記用具」 → 普通の鉛筆と紙。
 「水と食料」 → 通常の成人男性で二日分。肝心の食料の内容は…書き手さんによってのお楽しみ。SS間で多少のブレが出ても構わないかと。
 「名簿」→全ての参加キャラの名前のみが羅列されている。ちなみにアイウエオ順で掲載。 (尚、テンプレやwiki編集ではわかりやすさ重視で作品順名簿で表記しています)
 「時計」 → 普通の時計。時刻がわかる。開催者側が指定する時刻はこの時計で確認する。
 「照明器具」 → 暗闇を照らすことができる。ランタン、懐中電灯など、なぜか統一されていない。
 「ランダムアイテム」 → 何かのアイテムが1〜3個入っている。内容はランダム。


 6.【最後に】
 以上以外のルールは存在せず、参加者間に禁じ手は存在しない。
 また、生き残りゲームではあるがその途中で手を結んだり、徒党を組むこともルール違反には当たらない。


 7.【書いてみたいという方へ】
 当企画はリレーSS企画です。なのでルールを無視した作品の投下は受け付けていません。ご注意ください。
 書き手として参加する場合のルールはこちらですので目を通してみてください。
 分からないことがあれば気軽に本スレで質問をどうぞ

 ルール説明のリンク>http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/56.html
4創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 16:20:21 ID:Xnnfpv84
最高に>>1乙ってやつだァーーッ!
5創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 18:48:44 ID:K3t8Sd0V
>>1乙ですぅ
6 ◆b8v2QbKrCM :2009/05/04(月) 18:53:32 ID:JEkWQ070
古手梨花、ニコラス・D・ウルフウッド、アーチャー(ギルガメッシュ)、前原圭一 投下します
7創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 18:54:36 ID:T25YmuXH
支援
8護ること、殺すこと ◆b8v2QbKrCM :2009/05/04(月) 18:54:43 ID:JEkWQ070
二人の間に会話はなかった。

D−4エリアのとあるビルの陰。
表通りから死角となり、太陽の光からも見放された薄暗い路地裏に、梨花は無造作に腰を下ろしている。
膝を立てた両脚を抱きすくめた格好のせいで、ただでさえ小柄な体が一回りも二回りも小さく見える。
伏せた顔は長い髪に隠されて、その表情を伺うことはできない。

――何もかも、だ。

梨花はぎゅっと唇を噛んだ。
糸切り歯が柔らかい肉に食い込んで、微かに血を滲ませる。
始まりからどれほどの時間が経ったのだろう。

――何もかもが、上手くいかない。

自分は今も無力なままで、誰かに護られるばかり。
否、己の無力さなどずっと前から自覚している。
気が遠くなるほどの繰り返しの中で嫌というほど直面させられてきたのだから。
梨花の心を揺さぶるのは、無力な自分などという周知のモノではない。
手に入れたはずのモノが呆気なく奪われる絶望だ。
仲間達と掴んだ明日は指の隙間をすり抜けて、身に着けたはずの力は消え失せた。
僅かな間ではあったが、敵ではない関係を結んだルフィは目の前で殺された。
『失う』ことは『得られない』ことよりも重く心を傷つける。
特に、渇望し続けた果てに得たものを失うことは。


次は何を失う?

――自分の命

――得られたはずの未来。


次は誰を失う?

――圭一。

――レナ。

――沙都子。

――魅音。

――詩音。



――ニコラス・D・ウルフウッド。


思考が昏い方向へと落ちていく。
梨花はきつく目を瞑り、首を強く振った。

「……ニコラス」
「なんや」

当たり前すぎて、わざわざ訊ねるまでもないことかもしれない。
それでも、ウルフウッドの口から聞いておきたかった。
9護ること、殺すこと ◆b8v2QbKrCM :2009/05/04(月) 18:55:48 ID:JEkWQ070
「ニコラスは、強い?」
「……まぁな」

返ってきた答えは簡潔そのもの。
しかし梨花の望んだ答えだ。
梨花はウルフウッドが戦うところを見たことがない。
彼の漂わせる雰囲気や言動の端々から、命の取り合いを繰り返してきたのだろうと推測できる程度だ。
だからこそ、この単純で稚拙な問いかけをしておきたかった。

「なんや、ちゃんと護ってもらえるか不安になったんか」

ウルフウッドがからかうように言う。
梨花はまさかと否定して、おもむろに立ち上がった。
推測ではなく、本人から聞きたかった。
そうすれば少しは安心できるから。
小さな足でぐっと地面を踏みしめる。
大丈夫、まだ歩ける。
こんなところで立ち止まっている暇なんかない。
一刻も早く、みんなと合流しなければならないのだから。
手遅れになる前に――

「行きましょう。あの赤いコートの人がまだ近くにいるかもしれない」

梨花は、ビルの窓辺に垣間見た姿を思い起こした。
冷たさすら感じないほどに冷酷な眼差し。
濃紅の外套に身を包んだ火傷顔(フライフェイス)の女。
ルフィを殺した張本人。
彼女は明らかに殺し合いに乗っていた。
鉢合わせるなんて考えたくもない。

「それはあかん」
「……え?」

梨花の体は同年代の少女と比べてもかなり小さい。
それ故に、隣に立つウルフウッドの顔は視界の外で、彼がどんな表情をしていたのか見落としていた。

「夜中からずっと寝とらんやろ。ここらで一息入れたほうがええ」
「そんなことない!」

ウルフウッドは抗議の声にも構わず、梨花を担ぎ上げた。
あっという間にうつ伏せで肩に乗せられて、またも梨花はウルフウッドの顔を見られない。

「疲れっちゅうんは気付かんうちに溜まるもんや。
 緊張しとる間は平気でも、いざってときに爆発しおったら目も当てられん」
「私は平気よ!」
「そら良かった。でもワイが休みたいんや。付き合ってもらうで」

淡々と言い含められて梨花は暴れるのを止めた。
しかしこれだけは言っておきたいという風に、憮然と口を開く。

「……せめて下ろしてくれない?」





10護ること、殺すこと ◆b8v2QbKrCM :2009/05/04(月) 18:56:31 ID:JEkWQ070
二言三言の話し合いの結果、目的地は先ほどの路地裏から程近いマンションに決まった。
地図の上では図書館と隣接する十二階建ての建物だ。
ここを選んだ理由は主に二つ。
ひとつは、ちゃんとした休息の取れる施設であること。
これはウルフウッドの提示した条件だった。
マンションという居住専門に造られた場所なら、その点は完璧に違いない。
もうひとつは、極端に目立つ建物でないこと。
こちらは梨花が求めた条件。
このマンションは高層というほど高くなく、外装も落ち着いた雰囲気で周囲に溶け込んでいる。
必要以上に注意を惹きつけることもないだろう。

「まぁ、この辺でええやろ」

ウルフウッドは非常階段の隣の扉を開け、部屋に入っていった。
その後ろに梨花もついていく。
階数は二階。
一階部分にエントランスと駐車場が配された設計のため、ここが事実上の最低階だといえる。
部屋に入るなり、梨花は言い表しがたい違和感に目を細めた。
必要最小限の家具や内装は調えられているのに、私物や生活必需品に相当するものが見当たらない。
確かに室内は綺麗に整理整頓されていて、清掃も隅々まで行き届いている。
しかしそれでいて、人間の生活の痕跡が決定的に欠落しているのだ。
つまるところ、ここは生活空間などではない。
旅館やホテルのように『用意された』設備なのだ。
梨花はソファーにデイパックを置き、その隣に座った。
仮に、かつてここに誰かが住んでいたとしても、それは自分達には関係のないことだ。
今はただ羽を休めるだけ。
これから先、必ず起こるであろう波乱の時を乗り切るために。

「こら、寝るならあっちや」

ウルフウッドが親指でベッドを指し示す。
綺麗にシーツの敷かれたシングルベッドで、二人が横になるには狭すぎる。

「ニコラスが使いなさいよ。戦うのはあなたなんだから、しっかり休まないと」
「せやかて……そや。輪っかの方が表な」

ウルフウッドはベッド横の小棚の上から何かを拾い、梨花に見せた。
色は曇りのない金色で、大きさは五百円硬貨――梨花の認識ではつい昨年発行され始めたばかりのものだ――程度だ。
金額表記や模様らしい模様はなく、片面にだけ環状の模様が浮き彫りにされている。
ウルフウッドはそのコインを親指で弾き、手の甲で受け止めた。

「……表」
「残念、正解や」

梨花はウルフウッドの手に乗ったコインを見てため息を吐いた。
何だかんだ言って、結局彼は自分を休ませたいのだろう。
ここで断ってもまた違う理由をつけてくるに違いない。
梨花はソファーを後にして、真新しいシーツに身を投じた。
眠るほど疲れたわけではないけれど、こうして体を休めるのも悪くはない。
そんなことを思っているうちに、緊張していた四肢が少しずつ弛緩していく。
体が重たい。
まるでシーツに沈んでいくようだ。

「ん……」

視界の隅で、ウルフウッドがソファーに横たわるのが見えた。
梨花は何か言おうと口を開き、そのまま眠りへと落ちていった。
11創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 18:56:35 ID:T25YmuXH
 
12護ること、殺すこと ◆b8v2QbKrCM :2009/05/04(月) 18:57:17 ID:JEkWQ070


   ◇ ◇ ◇


やはり疲労が溜まってきていたのだろう。
梨花はベッドに横になるなり眠ってしまったようだ。
ソファーの上で仰向けに天井を見上げながら、ウルフウッドは思考を巡らせる。
ルフィを殺した女が着ていたコートは、紛れもなくヴァッシュ・ザ・スタンピードのものだった。
それがどういう経緯であの女の手に渡ったのか。
最初に考え付くのは、死体から取得したということ。
しかし冷静に状況を思い返せば、それは可能性が低いと言わざるを得ない。
あの女が現れたのは放送があった直後だ。
そしてヴァッシュの名は放送で呼ばれていない。
つまり、仮にヴァッシュがあの女の手に掛かったとすると、その凶行は放送終了後極めて短い間に行われたということになる。
いくらなんでもそんな偶然があるものなのだろうか。
そういえば、とウルフウッドはベッドで眠る梨花に視線を向ける。
梨花と最初に出会ったとき、彼女は荷物に服や鍵ばかりが入っていて武器はなかったと言っていた。
ということは、あの女はヴァッシュの服を最初から持っていたのでは、とも考えられる。
むしろ偶然に偶然が重なったと考えるよりその方が現実的だ。
ならば、あいつは今も、いつものように駆け回っているのだろう。

「何でもかんでも助けられるわけなんかあらへん……」

聞く者など誰もいないというのに、ウルフウッドは呟きを漏らした。
物理的な限界がある。
時間的な制約がある。
ここにいる数十人を全て助けることなんて土台不可能なのだ。
自分ひとりと、後はせいぜい一握り。
欲張れば何もかも取りこぼす。
それでも、あの男のやることは変わらないのだろうが。
ウルフウッドはソファーから起き上がり、ベッドの傍らに立った。
無防備に眠る梨花の体は、驚くほどに細い。
こんな殺し合いの舞台では、きっと自分の身を護ることすら覚束ないに違いない。
ウルフウッドは表情を歪めた。
たかだか拳銃一挺とナイフ一振りで、この少女を護り切ることができるのか?
そう問われても、胸を張って是と答えられはしない。
運と時勢が味方をしてくれれば不可能ではないだろう。
しかしそれは護ることに全力を傾けた場合のこと。
桜田ジュンを殺した相手。ルフィを殺した女。
素性も知らぬ彼らに銃口を向けようというのなら話は別だ。
護ることと殺すこと。
これらが相反するのは言葉の意味だけではない。
殺し合いの最中、誰かを護ることに気をとられれば、自分の命を危うくする。
逆に相手を殺すことに集中してしまえば、その分護るべき対象から意識が離れてしまう。


選ばなければならないのだ。
例え全ての選択肢が破局へ繋がっているとしても。


ふと、ウルフウッドは梨花の唇に小さく血が滲んでいることに気がついた。
いつの間に切ったのだろうか。
傷はそう大きくないので、降ってきたガラス片で傷ついたわけではなさそうだ。
人差し指の腹で血を拭ってやると、弾力に満ちた柔らかな感触が返ってきた。
……やはり、幼い。
言動の節々から年齢に不相応な雰囲気を感じることはあったが、体は完全に幼い子供だ。
一人きりで殺し合いの場に残されてしまえば、それこそ半日と持たずに死んでしまうだろう。
ウルフウッドはどこか沈鬱な表情でベッドから離れた。
そのとき――
13護ること、殺すこと ◆b8v2QbKrCM :2009/05/04(月) 18:58:11 ID:JEkWQ070

「――っ!」

ウルフウッドの直感を異様な気配が逆撫でる。
玄関の方向から、金属の軋むような音が微かに聞こえた。
自然に発生した音とは思えない。
ウルフウッドはデザートイーグルを手に、足音を殺して玄関先へと至り、ドアスコープを覗き込んだ。
部屋の前には無人の風景が広がっているだけだった。
ノブを捻り、慎重に扉を開く。

「ほぅ、我の訪問を迅速に迎え出るか。いい心がけだ」

声は上方から投げかけられたものだった。
ウルフウッドは扉を盾にデザートイーグルを構えた。
マンションの傍に並ぶ背の高い街灯。
そのひとつを足場に、金髪の男がウルフウッドを見下ろしていた。
黒いライダースーツという現実的な服装でありながら、男の放つ気配はこの世の存在とは思えない。

「何者や」

ウルフウッドは男の一挙一動を見逃さないようにしながら短く問いかけた。
こちらの得物は拳銃、あちらは黄色い槍が一振り。
現状の位置関係においてどちらが有利かは考えるまでもない。
しかし男はそんなことなどお構いなしに、呆れたような視線をウルフウッドに向けている。

「蒙昧は救いがたいぞ、雑種。まぁ……貴様への懲罰は後回しだ」

まるで己の名を知らぬことを咎めるような返答。
――いや、『まるで』というのは不適だろう。
この男は心の底からそう思っているようであった。
ウルフウッドは口にこそ出してはいないが、降って沸いた厄介事に頭を抱えたい気分だった。
ただでさえこれからのことに苦悩しているというのに、それが一気に三割増だ。
害意がないならさっさと追い払ってしまいたい――
その後ろ向きな考えは、男が語る言葉によって容易く吹き飛ばされた。

「赤いコートの火傷顔に覚えはあるか?」
「なっ――あの女を知っとるんか!」

ウルフウッドは思わず眼を剥いた。
赤いコート。火傷顔。
まさしくルフィを殺した女の容貌に他ならない。
男はウルフウッドの動揺など気にする素振りもなく、身勝手に話を進めていく。

「女、か。偽りではないようだな。許す。知るところを語れ」

乗せられたか。
ウルフウッドは銃を下げ、廊下に身を現した。
あえて情報の一端を隠して問いかけ、相手の反応から真偽を確かめるとは、随分念の入ったことだ。
だがそれは、確実にあの女の情報を得ようとしていることの裏返しでもある。
ここから分かることは二つ。
まずは、あの男は火傷顔の女の仲間ではない可能性が高いということ。
仲間の情報を赤の他人から聞き出そうとするなど考えにくいからだ。
無論、味方ではあるが多くを知らされていないだとか、
あの女を信用していないため、別の情報源からも情報を得ようとしているだとか、考えようは他にもある。
だとしても、両者が密接な関係にないということだけは確かだ。
次に分かるのは、あの男は当面――少なくとも知りたい情報を得尽くすまでは、こちらに危害を加えないだろうということ。
ウルフウッドは後ろ手に扉を閉め、男の真正面に位置するように横に動いた。

「あいつは加害者で、ワイは被害者。それだけや。声も聞いとらん」
14創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 18:59:25 ID:T25YmuXH
 
15護ること、殺すこと ◆b8v2QbKrCM :2009/05/04(月) 18:59:32 ID:JEkWQ070
必要以上の情報を与えないよう、慎重に言葉を選ぶ。
『ワイら』ではなく『ワイ』と自称し、梨花という連れがいることも伏せておく。
同行者がいることを不用意に知られてしまうのは、弱みを握られることに繋がりかねないからだ。
男はふむと鼻を鳴らし、問いを更に重ねる。

「なるほど。目立つ傷はあったか?」
「顔面のでっかい火傷だけや」

単純なやりとりであるが、男は求めていた情報を確実に蒐めているようだった。
このままではこちらは得るものがないまま終わってしまう。

「……こっちからもええか?」
「いいだろう、言ってみろ」

男の態度はどこまでも傲慢だ。
しかし今はそんな細かいことに腹を立てている状況ではない。
ウルフウッドは単刀直入に疑問を投げかけた。

「何であの女について知りたがる。恨みでもあるんか」

不意に、男の口元に嘲笑の色が浮かんだ。
それはウルフウッドに対してなのか、それとも火傷顔の女に対してなのか。
嘲笑の意味するところは、男自身にしか分からない。

「あの下女めは我に無礼を働いた。故に刎頚に処してやろうというのだ。
 本来ならこのような雑用は使いに任せるところだがな。
 結果として、貴様は拝謁の栄に浴したわけだ。誉れとするがいい」

紅い眼がウルフウッドを見下す。
火傷顔の女が見せた兵士の眼差しと同質の、しかし限りなく異質な眼。
『人を平然と殺す人間の目』ではない。
『人を人とも思わない、人ならざる何者か』だ――

キィ――

金属の擦れる音がした。
微かに開かれた、部屋の扉。

「あかん! 戻れ!」

ウルフウッドが叫ぶが早いか、金髪の男が部屋の前に着地した。
そして扉の隙間から腕を突き入れ、華奢な体を引きずり出す。

「きゃあ!」
「梨花!」

男は梨花の右手首を掴み、目線の高さで宙吊りにする。
なんてことや――ウルフウッドは歯噛みした。
よりによって、最も避けなければならなかった事態に陥ってしまうとは。
梨花が出てきた理由は察しがつく。
目覚めてみれば同行者の姿が見当たらず、玄関先で不穏な会話が聞こえれば、誰でも緊急事態を想定するに違いない。
護身用のつもりだったのだろう。
右手に持っている奇妙な短剣の存在がその想像を裏付けていた。

「フン――盗人が一匹いたか」
「あ、ぐ……うぁ」
16護ること、殺すこと ◆b8v2QbKrCM :2009/05/04(月) 19:00:57 ID:JEkWQ070
男の右手が梨花の手首を握り締める。
苦悶の表情を浮かべる梨花。
か細い腕の軋む音がウルフウッドにまで聞こえてきそうだ。
もがきながら膝や足をぶつけるが、男は微動だにせず、反作用で梨花のほうが揺れ動くだけだった。
ウルフウッドがデザートイーグルの銃口を向けるも、男はそれに合わせて梨花の位置を変え、射線を遮る。

「い……た……」

痛みに耐えかねた梨花が短剣を取り落とす。
男はそれを見届けると、梨花をウルフウッドに向けて放り投げた。

「のわっ!」

咄嗟にデザートイーグルを放し、梨花を受け止める。
梨花の手首は痛々しく赤らんでいるが、指が動いているところをみると、骨に異常はないらしい。

「ごめん、なさい……」
「気にすんな。ワイも不注意やった」

何が、梨花を護る、だ。
さっきも男がその気なら、梨花は一瞬で殺されていた。
ドアの隙間から槍で突けばそれで終わり。
羽虫を潰す程度の労力も掛からない。

「我が財をあの程度にしか使わぬとは。やはり雑種には過ぎたるものか」

ウルフウッドは梨花を支えたまま男を睨む。
いつの間にか、男が携えていた黄色い槍が消えており、代わりに件の短剣が手中に収まっていた。

「盗人には死罪が相応しい。だが、自害を望むなら待ってやろう」

男の背後で空間が波打つ。
水面に礫を投じたように広がる波紋の中心から、短槍の切っ先が姿を現した。
外見だけを見れば、槍の半身が宙に浮いているだけ。
ただそれだけなのに、まるで大口径の砲口にさらされているかのような悪寒が走る。
男が何をするつもりなのか想像もつかないが、少なくとも自分達を殺し得ることが起ころうとしているのは察しがつく。
梨花を抱え、全力で逃げ出そう。ウルフウッドはそう決意した。
部屋の荷物を置き去りにするのは痛いが、それが最も確実な一手だ。

「……けるな」

小さな両手がウルフウッドを押し退ける。
静止しようと伸ばした腕も振り切って、梨花は男の前に立った。

「ふざけるな! それは最初から持たされてたのよ!
 そんな理不尽な理由で殺されてたまるか!」

髪を振り乱した梨花の絶叫を、男は完全に聞き流していた。
それどころか一切の興味を払っておらず、視界に収めているかも怪しかった。

「死罪? 自害? どっちも嫌!
 待ってるんだから! 沙都子も! 圭一も!」

不意に――
青天の霹靂としか言いようのないタイミングで、男の冷徹な表情が崩れた。
ウルフウッドも、肩で息をしていた梨花も、その変化に気がついて眼を丸くする。

「く――ははっ……ははは……はははははっ!」
17創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 19:01:04 ID:Xnnfpv84
来た!支援!
18創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 19:01:46 ID:Xnnfpv84
 
19護ること、殺すこと ◆b8v2QbKrCM :2009/05/04(月) 19:01:55 ID:JEkWQ070
哄笑である。
男は姿勢を崩し、湧き上がる笑いを堪えることなく吐き散らし始めた。
身を捩じらせ、髪を掻き揚げ、心の底から笑い転げる。

「そうか! 貴様もか! 下女め、よもや狙ってやったのではあるまいな!」

狂ったように笑う男の前で、梨花は唖然と立ち尽くしていた。
そのうちに、我に返ったウルフウッドが梨花を引き寄せ、かばうように後ろへ立たせる。

「なんや、いきなり……」

ウルフウッドには男がどうして笑ったのか皆目見当もつかなかった。
無論、梨花にもだろう。
やがて男は笑い終え、当然のように踵を返した。

「おい!」
「12時――」

ウルフウッドの言葉を遮り、男は更に続ける。

「件の下女めは劇場に現れる」
「……それをワイらに教えてどうするつもりや」

あまりにも不自然なリークだ。
真実にしては突然過ぎ、罠にしてはあからさま過ぎる。
男は振り返り、疑いの眼差しを向けるウルフウッドを無視して、その陰に隠れる梨花を眺め見た。

「竜宮レナもそこにいる」
「なっ――!」

それだけ言い残し、男は街灯へと飛び移り、そこから更に上の階へと跳んでいった。
梨花が慌てて手摺りから身を乗り出すも、男の姿はもうどこにも見当たらない。
ただ荒涼とした青空が広がっているだけだった。

「なぁ、レナって……」
「仲間よ……大切な」

やっぱりか、とウルフウッドは独りごちた。
梨花の慌てようを見れば、その類以外に考えられない。
どうしてあの男がそいつの行き先を知っているのかはともかく、これで男の言葉に信憑性が生まれてきた。
それと同時に、自分達の方針が決定されたも同然だった。

「12時か、急がんでも余裕で間に合うな」

梨花の目的は仲間たちとの合流なのだ。
そこに火傷顔の女が鉢合わせると聞いて、見過ごしておけるはずがないだろう。
ウルフウッドは、暗い顔で佇む梨花の頭に軽く手を置いた。
20創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 19:02:28 ID:Xnnfpv84
 
21護ること、殺すこと ◆b8v2QbKrCM :2009/05/04(月) 19:02:52 ID:JEkWQ070


   ◇ ◇ ◇


アーチャーは含み笑いを浮かべたまま、安物のソファーに腰を下ろした。
下階に現れた気配を追って、もののついでにあの女について鎌をかけてみたのだが、よもやこうも面白くなろうとは。

「えっと、アーチャー様?」

様子のおかしさに気づいた圭一が声をかけるも、アーチャーは応じない。
肘掛に頬杖を突き、先ほどの邂逅で得られた情報を吟味する。

あの雑種は、火傷顔の女には目立った傷がなかったと言っていた。
それはつまり、アーチャーが女の右腕を切り落とす以前に遭遇していたということだ。

声も聞いていないということに嘘はないだろう。
アーチャーを襲ったときも、こちらから声を掛けるまでは何も語ってこなかった。
一方的に襲われて逃げ遂せたのであれば不思議はない。

そして何よりの収穫は、雑種の片割れに、あの女が狙う一行の関係者が含まれていたことだった。
圭一の態度を見るに、互いの窮地を見過ごしてはおけない性質の集団だったのだろう。
一度遭遇しているのなら、火傷顔の女が相手も構わず噛み付く駄犬であることを知っているに違いない。
ならば引き寄せられるはずだ。
アーチャーの思惑通りに。

「……下にいたの、誰だったんですか?」
「気になるか? 二階だ、行きたければ独りで行け。面白いことになるやもしれんぞ」

圭一の複雑な表情を、アーチャーは横目で嗤った。
まずは、二頭。
女狐を追い立てる猟犬は多いほど良い。
働きが良ければ盗みの咎を赦してやってもいいだろう。


――この下らぬ催しは確実に粉砕する。
生殺与奪の権は王一人が有するべきものだ。
そしてそれを以って、かの女には死を与えると決めた。
王の慈悲を享受するのは王の臣下とその民のみ。
圭一は今のところはそれなりに働いている。
その報奨として仲間とやらにも生存を許すのはやぶさかではない。
だが、あの女には慈悲など与えはしない。

「そうだな、レナとやらの顔を見てみるのも一興か」

火傷傷の女が貴様らを狙っており、リカも巻き込まれつつある。
そう吹き込んでやれば上手く動くに違いない。
猟犬は一頭でも多いほうがいいのだから――
22創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 19:03:10 ID:Xnnfpv84
 
23創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 19:03:49 ID:T25YmuXH
 
24護ること、殺すこと ◆b8v2QbKrCM :2009/05/04(月) 19:04:38 ID:JEkWQ070
【D−4 図書館裏のマンション(2階) 1日目 午前】
【古手梨花@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:右手首に痛み
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、インデックスの修道服@とある魔術の禁書目録、ミッドバレイのサクソフォン(内蔵銃残弾100%)@トライガン・マキシマム
[思考・状況]
 1:12時までに劇場に向かう。
 2:必ず生き残る。
 3:圭一達を見つける。
 4:安全な場所に行きたい。
 ※王の財宝の使い方(発動のさせ方)を分かっていません。(説明書もありません)
 ※ウルフウッドを信頼、けどちょっとむかつく。
 ※電車に誰か(橘あすか)が乗っているのに気づきました真紅に気づいたかどうかは不明です。
 ※サクソフォンの内蔵銃に気付いていません。
 ※スタープラチナに適正を持っています。僅かな時間ですが時止めも可能です。
 ※スタープラチナを使えないことに気付きました。落としたことには気付いてません。
 ※ルフィと情報交換しました。






【ニコラス・D・ウルフウッド@トライガン・マキシマム】
[状態]:混乱。強い怒りと悲しみ
[装備]:デザートイーグル50AE(8/8 予備弾30)
[道具]:基本支給品(地図と名簿は二つずつ)、SPAS12(使用不能)チーゴの実×3@ポケットモンスターSPECIAL
    シェンホアのグルカナイフ@BLACK LAGOON、○印のコイン
[思考・状況]
 1:12時までに劇場に向かう。
 2:古手梨花を守る。
 3:ヴァッシュとの合流、リヴィオとの接触。
 4:ジュンを殺害した者を突き止め、状況次第で殺す。
 5:武器を手に入れる、出来ればパ二ッシャー
 ※ルフィと情報交換しました。
 ※自身が梨花の事を名前で読んでる事に気づいていません。
 ※○印のコインの意味は不明です。使い道があるのかもしれませんし、ないのかもしれません。
25創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 19:04:39 ID:Xnnfpv84
 
26護ること、殺すこと ◆b8v2QbKrCM :2009/05/04(月) 19:05:22 ID:JEkWQ070
【D-4 図書館裏のマンション(4階) 1日目 昼】
【前原圭一@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:疲労(小)、頭部にたんこぶ×2、頬に痛み、右足に銃創(止血済み)
[装備]:デザートイーグル(残弾数2/6)
[道具]:双眼鏡(支給品はすべて確認済)、不死の酒(完全版)(空)、基本支給品×2、ゾロの地図、黄金の鎧@Fate/Zero(上半身部分大破)、ヤマハV-MAX@Fate/zero
[思考・状況]
 基本行動方針:仲間を助けて脱出したい
 1:アーチャーと共に12時までに劇場に向かう。
 2:切嗣についてアーチャーには漏らさないようにする。
 3:切嗣、佐山のグループと早く合流したい(切嗣のことをそれなりに信用してます)
 4:万が一のときに覚悟が必要だ
 5:魔法使い……?
[備考]
 ※時系列では本編終了時点です
 ※アーチャーの真名を知りません。
 ※クロコの名前、カナヅチという弱点を知りました。
 ※橘あすかと真紅と簡単に情報交換し、
  新たに彼らの仲間等(翠星石、クーガー、チョッパー、ハクオロ、アルルゥ、カルラ、ルフィ)と、
  要注意人物(カズマ、水銀燈、バラライカ、ラッド)の情報を得ました。
  また、ゾロと蒼星石が彼らの(間接的、直接的な)知人であることを知りました。
 ※切嗣の推測とあすか達との情報交換から、会場のループについては把握しています。
 ※バラライカの姿を確認しました。名前は知りません。
 ※バラライカからレッド、グラハム、チョッパーの名前を聞きました。





【ギルガメッシュ@Fate/Zero】
[状態]:肩と腹に刺し傷(小・回復中)、不死(不完全)
[装備]:王の財宝(の鍵剣)、黒のライダースーツ
[道具]:必滅の黄薔薇@Fate/Zero(王の財宝内)
[思考・状況]
 基本行動方針:主催を滅ぼし、元の世界に帰還する。必要があれば他の参加者も殺す。
 0:圭一とその仲間を脱出させる。
 1:12時までに劇場に向かう。
 2:他の参加者をけしかけてバラライカを殺す。可能ならレナ達も。
 3:自分を楽しませ得る参加者を見定める。
 4:ゾロ、佐山、クーガーに興味。梨花とウルフウッドについては当面様子見。
 5:圭一が自分のクラスを知っていた事に関しては・・・?
 6:宝具は見つけ次第我が物にする。天地乖離す開闢の星、天の鎖があれば特に優先する。
[備考]
 ※不死の酒を残らず飲み干しましたが、完全な不死は得られませんでした。
  具体的には、再生能力等が全て1/3程度。また、首か心臓部に致命傷を受ければ死にます。
 ※会場が自然にループしていることを把握しました。
 ※悪魔の実能力者がカナヅチという弱点を知っています。
 ※本編での経験から、螺湮城教本を手に入れる気にはならなかったようです。
 ※クーガーには強い印象を受けていますが、橘あすかのことは忘れました。
 ※文中台詞の"山猫"とはクーガーのことです。
 ※圭一の仲間が劇場に向かうということを聞きました。
 ※銃火器にはもう対処できます。
27創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 19:05:22 ID:Xnnfpv84
 
28 ◆b8v2QbKrCM :2009/05/04(月) 19:06:04 ID:JEkWQ070
投下終了です
29創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 19:06:04 ID:Xnnfpv84
  
30創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 19:24:51 ID:igjfCLk/
投下乙
うひー、ついに王の財宝が…さすがの黄金律
31創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 19:34:55 ID:Xnnfpv84
投下乙です!
ニコ兄はやっぱり子供の扱いなれてるなぁw流石は孤児院出身者
梨花ちゃまは長い時を生きているとはいえ、失い続けてきた生だったな
どちらも失うことの絶望と重さに慣れている、自分の力の有限さを知っているが故の葛藤がいいな
本当に似たもの同士だ

それにしても我様は本当に底が読めない
がっつり情報を取るだけとって、自分の都合のいいように動かしやがったw
しかもそれが当然と思っている、正に我様!w
仲間がすぐ近くにいるのに会えない圭一哀れwwどこまで報われないんだww

また○にちなんだ怪しいコインが
そういや御坂もコイン入りの袋を持っていたけど、同じものだろうか
コインを使うものといえば、そういや会場に自動販売機とかはあるのかな
32創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 20:04:31 ID:PXsDTzll
投下乙
この話雰囲気がいいなあ
妙にドキドキしてしまったぜ
33創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 21:16:26 ID:HW0Ygs+D
投下乙!
梨花ちゃんが捕まった時点で終わったーーーと思ったけどそうでもなかった。
緊張感を出すのが上手いなぁ。いつニコ兄と梨花ちゃんが殺されるのかとビクビクしたw
ギルガメッシュもギルガメッシュでやりたい放題でこまるw
あとは圭一と梨花ちゃんが何か言葉を交わすのかなーと思っていたのでそこがちょっと意外w
34創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 21:19:27 ID:HW0Ygs+D
とと、忘れてた。
スレ立て乙です!
35創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 23:05:44 ID:wAkK6W4M
投下乙です

うおおお、とうとうGOB手に入れてしまったかw
と言うか、一緒に行動しないのは驚いた。
次でどうなるかだけど。

ところで……真紅の服って洗っていいものなんだろうか?
36創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 23:24:40 ID:igjfCLk/
原作ではよく洗濯してるよ
37創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 23:28:57 ID:igjfCLk/
>>31
誰もが笑って暮らせる”エデン”に憧れるもの同士なんだよな
(アニメ版ウルフウッドだけど)
38創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 23:34:52 ID:JSY+iXcX
投下乙!
我様自重せず!自重せず!
梨花&ウルフウッドのニヤニヤムードも絶好調!絶好調!
圭一もパシリまっさかりまっさかり!
○印のコインか。気になるなぁ。果たして彼らは劇場へ向かうのか。

あ、あと気になった点を一つ。
梨花とウルフウッドの状態表時間が午前になってますが、我様とバラライカ戦闘直後で既に昼だったので
時系列的にこちらも昼になるのでは、と。

改めてGJ!
39 ◆b8v2QbKrCM :2009/05/04(月) 23:38:45 ID:JEkWQ070
>>38
時間を変更し忘れてました
昼が正解ですね
40創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 23:39:46 ID:wAkK6W4M
>>36
トンクス。
ところで現時点で劇場に集まりそうなのはどのくらいいるんだろうか
41創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 23:53:22 ID:K3t8Sd0V
投下乙です!
ゲートオブバビロン手に入れたのか、なんという強運ww
黄金律は伊達じゃないぜ!
まあ天上天下優雅独尊我様だから、そんな簡単につるむわけないとは思っていたよw
それにしても自重しないwwこの我様め!!
圭一の報われなさは、もう宝具級なんじゃないかww
ガンバレK1!君の明日はどっかにあるさ!

ああ、それにしても年齢詐称コンビの雰囲気がたまらない
GJ!
42創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 00:09:33 ID:xbBG9sP8
あれ、でもGOB中身からっぽだったっけw
43創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 00:13:24 ID:tNRGTV6U
GGOBの中にゴミなんか入れてた日には、問答無用で殺されそうな気がするけどなw
でも、正直GOBってすごくいいナマモノとかの保存場所だよなw
時の流れ超越してるっぽいから腐ることも傷つくこともない
44創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 00:14:13 ID:xbBG9sP8
まぁ財宝に加えるにふさわしいものしか入れないだろうけどな
45創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 00:21:59 ID:5zgSAPWJ
>>40
まずレナ組はまちがいないよな
無常と姐さんも獲物を狩りにくる…かな?
で多分レッド・ハクオロ組も来るし、場合によってはキリツグも
梨花・ニコ兄コンビもくる可能性が高くて
予約されている話によってはライダーと一緒にクーガー・真紅・社長も来る、と

…あれ?これかなりやばくないか
遊園地レベルの大規模戦闘が予測されるぞ?
46創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 00:23:26 ID:5zgSAPWJ
それにしても年齢詐称コンビってww確かに外見年齢どおりじゃないけどww
47創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 00:25:56 ID:OqOHNTBv
また大規模戦フラグか…
ハッハッハー、○の戦闘フラグは無限だぜぃ
48創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 00:27:59 ID:tNRGTV6U
今回の話で我様達も来そうだしな
全体の三分の一が集まる可能性が出たのか
怖ぇええええええええ!!
49創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 00:29:19 ID:OqOHNTBv
こええええええええええ
50創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 00:32:59 ID:BC0pgub9
怖いけど楽しみだな
今度こそあのキャラも死んでくれそうだし
51創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 00:38:26 ID:RqQsFex2
○ロワ火種集

腹黒・プッツン達の古巣、古城跡
死と絶望に溢れた夢の地獄、遊園地
危険人物の溜まり場、市街地
広がれ○の輪!…あれ?広がりすぎた?劇場←new!
52創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 00:45:12 ID:OqOHNTBv
こうしてみるとマジで凄いな
53創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 00:48:40 ID:5zgSAPWJ
○ロワ三大火種が四大火種になりやがったー!?
54創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:04:06 ID:M1pJB4ZO
遊園地は乱戦でひとまずの幕は下りた感じはするがな。なにせ好戦的な3人が結構負傷してるから
これ以上の戦闘は予想できないが…でも戦闘が起きたりするのがロワか
55創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:12:59 ID:5zgSAPWJ
遊園地が怖いのは、カズマがサバイバー持ちなんだよな
本当にドラえもんは大変な火種を残していきました
56創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:19:07 ID:xbBG9sP8
>>45
>無常と姐さんも獲物を狩りにくる…かな?
>で多分レッド・ハクオロ組も来るし、場合によってはキリツグも
この辺は怪我が深刻で無理だろ
集まってもマーダー不在はありそう
57創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:29:44 ID:xbBG9sP8
>>54
カズマは素で自分の状態が悪いくらいで戦うの止めたりするキャラじゃないからな
アルター化ができなくなるくらいになっても戦い続ける
そんな奴がサバイバー…
58創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:32:10 ID:tNRGTV6U
言い方は悪いが基地外に刃物そのものだなw慣用句的な意味で
59創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:33:43 ID:M1pJB4ZO
市街地の危険度ははてさてどうなったのか。まあ、ネモ戦で山場は越え…


             暴走美琴
             (危険)


            HOLY&真紅       ミュウツー
                          (マーダー)
                           ラッド
                          (マーダー)

    コードギアス   年の差コンビ
    (マーダー)   我様と召使K


            バラライカ&無常
             (マーダー)



えっと、これはいわゆる包囲網でしょうか?
60創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:36:48 ID:5zgSAPWJ
信じられるか?
更にその下からサバイバー持ちが北上してくるんだぜ…?
61創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:37:12 ID:OqOHNTBv
ちょwwwこれはひどいw
62創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:38:16 ID:tNRGTV6U
だんだんと勢力を増しつつ北上する進路です
外出にはお気を付けください

ってこぇえええええええ!
63創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:39:39 ID:hFyLqM72
何が怖いって、その中央にいる我様もまた紛れもない危険人物ってことだ
現状の方向性がマーダー狩りに向いてるだけで

つまり逃げ場なし
64創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:40:03 ID:tNRGTV6U
ん?待て
更に新生マーダー、ナイン・ザ・コードギアスがそこに加わらないか?
65創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:42:05 ID:5zgSAPWJ
ちょww更に増えるのかw
……真紅逃げてー!超逃げてー!
66創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:43:32 ID:OqOHNTBv
ひどすぎるwww
67創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:45:11 ID:M1pJB4ZO
まあ、電車があるから厳密な包囲網ではないんだが……
あー、でもけっこう鈍行だったっけ電車
68創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:46:15 ID:hFyLqM72
多分、現状で最速の移動手段はクーガーかバイクだな
これらなら余裕で会場内の電車を追い抜ける
69創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:46:28 ID:tNRGTV6U
服をあらっている暇すらあるかどうかw
うわあああ逃げろw超逃げろww
70創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:48:25 ID:M1pJB4ZO
ていうかお前ら!何人もいるってのに真紅の心配だけするとは何事か!

梨花ちゃまの心配もしなさい!
え?圭一?社長?どなたですか?
71創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:48:32 ID:5zgSAPWJ
ふむ、ならばバイクにラディカルグッドスピード!!で余裕だな
バイクは確か…図書館前だよorz
72創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:48:42 ID:OqOHNTBv
やはりクーガーは移動手段か
73創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:49:39 ID:hFyLqM72
>>71
いや、バイクは圭一が取得した
つまり金ぴかのモノ
74創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:50:57 ID:5zgSAPWJ
>>73
…うん、更に終わったw
75創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:52:41 ID:tNRGTV6U
年齢詐称コンビは心配すぎて声も出ないよ!w
え?ムスカ?そんな人いましたっけ?
76創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 02:05:32 ID:5zgSAPWJ
あまりにもとんでもないから地図更新してみた
http://u6.getuploader.com/sousaku/download/16/%E5%9C%B0%E5%9B%B314%28%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88%EF%BC%A1-1+28%E3%81%BE%E3%81%A7%29+%E4%BD%8D%E7%BD%AE.png
…ハハッ、こ れ は ひ ど い
77創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 02:07:19 ID:xbBG9sP8
だが上手くいけばその中心たる劇場に巨大な対主催集団が誕生するだろう
マーダーの各個撃破も可能だ
78創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 02:07:28 ID:OqOHNTBv
あはははははははwww
79創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 02:08:55 ID:tNRGTV6U
人口密度高すぎて中央の色が換わってるように見えるじゃないかw
もう笑うしかないwww
80創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 02:17:48 ID:M1pJB4ZO
密度集中のせいでロベルタとかG-7駅組とかがすごいぽつーん、ってなってるぞおいw
81創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 02:24:34 ID:5zgSAPWJ
ロベルタさんボッチ化w
元々つるむ人じゃないけどw
82創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 02:26:17 ID:OqOHNTBv
ロベルタさんはむしろボッチのほうが幸せかも
83創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 02:28:00 ID:tNRGTV6U
頭の中のお坊ちゃまと一緒だから全然さびしくないんですね、わかります
84創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 02:40:06 ID:2UiRcTUo
でもロベルタさんも弱いわけじゃないからバトルになったら怖いなーw
85創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 02:53:55 ID:xbBG9sP8
劇場目的以外だと
バラライカ、レヴィ、ゾロが病院目的だからニアミスする可能性は高いな
86創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 03:02:34 ID:5zgSAPWJ
>>85
うわぁ…なんというおっかない面子w
位置的にゾロとレナ組は鉢合わせする可能性もあるな
87創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 10:41:18 ID:BC0pgub9
>>85
その組み合わせだと、ゾロとチョッパーいっぺんに殺せそうだな
88創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 11:58:46 ID:GQ9PyY3I
>>87
むしろ逆じゃね。
89創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 12:31:37 ID:BC0pgub9
>>88
逆って?
90創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 13:26:17 ID:GQ9PyY3I
>>89
ゾロを襲おうとした奴等が返り討ちに会うって意味。
91創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 13:45:35 ID:BC0pgub9
>>90
バラライカかレヴィが?
92創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 13:57:37 ID:GQ9PyY3I
>>91
うん。そうだよ。
93創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 14:04:19 ID:BC0pgub9
>>92
レヴィは知らないけど、バラライカは負けないだろ
ゾロより強いルフィ倒してんだから
94創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 14:11:03 ID:uJqZv92A
ちょっと前ならともかく、
今はルフィ>>>>>>>>>>>ゾロくらいになってるからな
ゾロに勝ち目はないな
95創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 14:11:27 ID:hFyLqM72
二人とも、そのちょっと前からの参戦では
96創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 14:13:16 ID:mzGGe8em
>>93
状況による
真っ向勝負になればゾロ、上手く逃げられればバラライカ

二人とも重傷だからどうなるかわからん
97創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 14:14:55 ID:BC0pgub9
>>96
でもなあ
ルフィが勝てなかった相手をゾロが倒しちゃうってのはちょっと無理あるよ
チョッパーなんてなおさらだし
98創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 14:15:34 ID:xbBG9sP8
ギアが使えないルフィーとゾロなら互角ってとこだろうな
バラライカは初見じゃルフィーに手も足も出ずにボコられてるし
会場内の重傷ランキング作れば間違いなくTOP3に入るくらいの重傷だぞ
99創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 14:16:40 ID:hFyLqM72
そもそもルフィを倒したのも地形やトラップを活用した戦術によるものだしな
それをもう一度構築できるかどうかだろう
100創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 14:19:15 ID:uJqZv92A
>>95
ちょっと前ってのは、グランドライン入った辺りのつもりで言った
101創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 14:19:53 ID:xbBG9sP8
>>59
まぁこの状況マーダーにとってもピンチなんだよな
特にバラライカは敵が多い
我様、ラッド、クーガー、ウルフウッドなんかは間違いなく敵対してるし
火傷女は危険情報も出回ってる
無常も同盟関係と言えども別にバラライカに固執する必要もないし
102創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 14:23:12 ID:xnxfKRWR
まてまてダイヤグラムが100%確実かって言うと
そうでもないぞ。
103創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 14:24:20 ID:BC0pgub9
>>98
一回目ボコられたとは言え、ちゃんと生きて逃げのびてるし
ゾロと戦っても、初見で殺されることはない
そうなると、2回目はちゃんと準備してから戦いに挑めるから、負ける要素はない
104創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 14:27:32 ID:5zgSAPWJ
ふむ、見方によってどうなるかわからない、正に火薬庫!
市街地周辺は本当に地獄だぜフゥーハハァー

…ん?そういや多少なりとも主催者の情報持っているのって姐さんだけか?
105創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 14:55:48 ID:v5x/p8Ir
>>6
投下乙
一触即発ムードでしたがなんとかなりましたか
我様と相対したウルフウッドはエレンディラと相対した時の心情のようで
すごく良かった
しかし手持ちがパニッシャーならなんとかなりそうな所
デザートイーグル程度じゃ相手にすんのマジ無理
しかし我様の我が道ゆくっぷりは相変わらず見てて面白いw
106創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 16:35:13 ID:AJfIXZxr
>>103
もう少し頭のいい発言しろよ
107創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 16:57:13 ID:7vZNYlHk
ルフィVSバラライカを見てもわかるように書き手の贔屓次第でどうとでもなる
ダメージとか戦力差とか関係ない
108創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 17:00:56 ID:hO9tBJ1y
露骨な贔屓はもう勘弁してくれ。
うんざりするわ。
109創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 17:02:42 ID:xbBG9sP8
まぁある程度の整合性があればな
打撃でのダメージはあんまり重要視されないし
(骨折とか内臓破裂とか具体的なダメージが出ない限りは)
110創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 17:15:05 ID:BC0pgub9
>>106
どこら辺が頭悪いのか、分かりやすく説明してくれないか?
111創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 18:27:55 ID:/oo/JGxH
根拠なく一回目は生き残るとか。
ロワは死ぬ時は死ぬもんだ。
112創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 18:47:43 ID:031Kr43n
ロワの死ぬ時は死ぬってのはロワの世界の中だけで見た言葉だろ
神視点で読んでる側にとっては全てのキャラが死ぬべき時に死んでると思うけど
113創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 19:45:15 ID:SiWsCOQi
これはウザい
114創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 19:51:10 ID:AJfIXZxr
まあ騒いでるやつの大半はルフィがバラライカに殺されたのが
気にくわないってだけだろうけどな
115創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:07:02 ID:uJqZv92A
>>114
いつまでも昔のことを引きずって、ホントウザいよな
バラライカがルフィ殺した展開に無理なんて無かったし、
トップマーダーがある程度贔屓されるのだって仕方ないことなのに
ゾロやチョッパーが死んだときもきっと騒ぐんだろうな
まあその時は無視するだけだけど
116創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:12:56 ID:031Kr43n
で、何でワンピキャラが死ぬと騒がれちゃうようになったわけよ
個人的にもっと信者のたち悪そうな作品が出てると思うけどここのワンピ信者のハッスル具合は半端ないぞ
117創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:17:27 ID:hFyLqM72
上3つのIDあぼーん余裕でした
118創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:19:42 ID:K2g3ze3W
暴れてるのは痛いワンピ信者装ったバッカーノ信者だぞ
一応言っておく
119創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:21:06 ID:xnxfKRWR
だから別にダイヤグラム通りに行かないのがパロロワの醍醐味なんだから
120創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:21:53 ID:031Kr43n
>>118
つながりあるのかそれ?
開始当初にその二つで対立かなんかあったの?
121創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:23:02 ID:Gtxa0ccd
>>116
別に死んだから騒いでるわけじゃないけどな
てかワンピ厨の俺としても、ゾロとチョッパーにはさっさと死んでほしい
バラライカがルフィ殺したこが気に入らないわけじゃないけどさ
他の要因とかみても、ここの住人達がワンピなんてどうでもいいと思ってるのは明らかだし
まともに把握してる人がいるのかどうかすら怪しいしな
どうでもいいやって適当に書かれて、他のキャラの引き立て役にされるのは見るに堪えない

まあそもそも、ワンピが参加したのだって、俺が多重したからだし
人気ないのに無理にねじ込んでも、ぞんざいに扱われるだけだってよく分かったよ
今は後悔してるし、ズガンでも別に文句言わないから、さっさと殺してよ
122創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:23:57 ID:GQ9PyY3I
あぼーんって何なの?
123創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:25:09 ID:hFyLqM72
>>122
専ブラで指定のレスを非表示にする機能
124創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:28:05 ID:K2g3ze3W
あぼーんとは

2ちゃんねるに端を発するウェブ用語。「投稿削除」の表示。

「あぼーん」という言葉は2ちゃんねるにおいて、「荒らし」投稿や個人情報などの不適切な投稿を「ひろゆき@どうやら管理人」「削除人」「削除屋」
の判断で削除した痕跡として表示される。
語源は英語の "a bone" (骸)に由来する。
125創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:29:33 ID:d0y45U1V
>>121
その書き込み、信じてもらえると思っている?
126創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:30:55 ID:GQ9PyY3I
>>123>>124
質問に答えてくれてありがとう御座いました。
127創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:42:23 ID:Gtxa0ccd
>>125
別に信じなくてもいいけどさ
言っとくけど、多重なんてそんな難しいもんじゃないよ
携帯も使えるし、ID変えれば何度でもいけるし
人気ないのに、5人も参加してるのおかしいと思わない?
128創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:44:48 ID:N8mlwdL8
>>121
そんなに酷い扱いかな?
ドラえもんやジョジョ勢はもう全滅してるし、うたわれ勢だってもうかなり死んでるよ。
ルフィやクロコダイルは見せ場もあったし、まだマシな扱いだったと思う。
129創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:45:08 ID:OqOHNTBv
専ブラつかうとIDや特定の単語で最初から表示しないあぼーんができるよ
130創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:47:43 ID:xnxfKRWR
ん?単発が多いな……

みんなで入れようJane(専ブラ)!!
131創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:48:35 ID:Gtxa0ccd
>>128
その辺も気に入らなかったけど、ドラえもんとジョジョはもう全滅してるから
中途半端に残ってるのが嫌なだけで、きっちり全滅させてくれるなら文句はない
支給品が多数残ってんのは気になるけど、そこまでは言わないわ
うたわれは知らないしどうでもいい
てかその言い方だと、一部の作品は酷い扱いだって認めてることにならないか?
132創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:49:00 ID:d0y45U1V
>>127
「人気ない」という前提のソースは?
133創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:52:09 ID:Gtxa0ccd
>>132
人気あるように見えるの?
134創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:53:08 ID:031Kr43n
そういえばジョジョ全滅してたな
135創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:55:08 ID:GQ9PyY3I
>>133
ルフィが死んだときに感想がたくさん書かれてたような気がする。
書かれてなかったかもしれないけど、感想がいつにも増して
書かれていたのならばそれだけ人気が高いってことじゃないかな?
136創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:56:40 ID:GQ9PyY3I
専ブラって何?
どうやって入れるの?
137創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:58:32 ID:OqOHNTBv
さすがにそれはぐぐれと
138創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:59:43 ID:Gtxa0ccd
>>135
気のせいだろ
仮にそうだとしても、それはバラライカの活躍とかに対する感想じゃないの?
139創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:00:32 ID:GQ9PyY3I
>>137
申し訳ないorz
140創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:01:13 ID:K2g3ze3W
>>136
http://gikonavi.sourceforge.jp/top.html

俺はギコナビだけどね
141創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:01:59 ID:031Kr43n
>>138
さすがにそれは結論ありき過ぎ
142創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:02:28 ID:XEuZdioP
死んだと活躍していないは、イコールで繋がるのか?
全滅してるジョジョでも、仗助とか康一君とかなかなかかっこよかったけどなー
143創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:03:24 ID:GQ9PyY3I
>>138
一回、過去スレ見れば分かるかも…
今、携帯だから見れない。
144創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:03:45 ID:031Kr43n
>>142
吉良もよくがんばった方だった
145創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:04:19 ID:Gtxa0ccd
ていうか、死んだときにコメント多くなるのは当たり前の話じゃないか?
その話のメインなわけだし
それで人気あるかって言うのとはまた違う気が
146創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:05:03 ID:hFyLqM72
そもそも何を以って人気がないと主張しているのかさっぱり
147創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:07:12 ID:031Kr43n
>>146
人気がないって証明するには少なくとも本当に多重で入れた証拠出さないとな
148創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:08:32 ID:d0y45U1V
>>133
仕事柄大量の本を扱うからね、この作品売れてるなっていうので大体。
149創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:08:43 ID:GQ9PyY3I
>>85
他の死亡者よりも反響が大きかったような…
どーでもいいキャラなら感想も少なくなってくると思う。
150創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:09:26 ID:Gtxa0ccd
>>146
普段あんまり話題にならないし
投下ない時の雑談にこそ人気が反映されるだろ?
151149:2009/05/05(火) 21:10:25 ID:GQ9PyY3I
申し訳ありません。
>>145さんでした。
152創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:10:49 ID:AJfIXZxr
まあ要するにルフィがバラライカに殺されたのが
気にくわないだけなんだろうが
カッコつけるな阿呆
153創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:12:47 ID:Gtxa0ccd
>>152
いやだから違うって
154創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:17:07 ID:5zgSAPWJ
なんか懐かしくなって過去スレ見てたんだが、雑談に結構出てるぞ
愛されてるじゃないかワンピースw
俺も好きだし
155創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:17:47 ID:N8mlwdL8
>>131
扱いに偏りがない方が良いのが理想だけど、書き手が全作品を
把握してる訳じゃないし、そういう作品が出ても仕方がないとは思う。
ワンピだけが酷い扱い、みたいな言い方だったから、そんなことはないんじゃないか?ってことを言いたかったんだ。

>>142
ん〜、=にはならない、と思う。
ロワ開始早々死亡話が投下されても相応の活躍が描写されてれば酷い死に方、扱いとは言えないだろうし…。
場合によるけど、生きてれば後に活躍の機会もあるかも知れないし。
あれ?矛盾してるw
156創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:17:57 ID:5zgSAPWJ
さて、まずは前スレを埋めにいこうじゃないか
絶妙に微妙な所で止まってるからw
157創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:23:11 ID:Gtxa0ccd
>>155
「だけが」なんて言った覚えはないよ
ワンピースが話に挙がってたからその話をしただけで
扱いに偏りが出るのも、ある程度は仕方ないことだろうけど、
ここはそれが顕著だって言ってるんだよ
生存者一覧見たら、上半分が真っ黒なのに、下半分は真っ白じゃん
ここまで落差があるのはどうかと思う
158創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:25:32 ID:5zgSAPWJ
>>157
その溢れるバイタリティをちょっとだけ前スレの梅に使ってくれw
159創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:27:54 ID:031Kr43n
>>157
ランダムに死亡者を選択する物語製造マシーンが作ってるんじゃないんだから
ある程度そのロワの空気で偏ることは避けられない
でもそれがそのロワの個性の元になるんだよ
そういう落差もあるのが○ロワの味
160創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:29:49 ID:uJqZv92A
何で相手しちゃうかな…
結局、展開が気に入らないから文句言ってるだけの屑だろ
こういう荒らし行為こそが人気下げる要因だって気づかないのかね
ホントワンピ厨はウザいわ
161創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:29:51 ID:d0y45U1V
>>157
そろそろ「人気ない」という情報の情報源を教えてくれ。
162創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:31:27 ID:Gtxa0ccd
>>159
一部の作品が活躍するために、一部の作品が貶められるのが味だって?
163創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:32:06 ID:AJfIXZxr
>>154
むしろ痛い信者が暴れ出すまでワンピの話題はかなりあったんだよな
クロコとかゾロとか支給品とか悪魔の実とかでな
普通に人気作品だった
164創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:33:33 ID:031Kr43n
>>162
つまりどの作品も均等に目立たないで行くか噛ませようのオリキャラを作るということか

165創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:37:14 ID:Gtxa0ccd
>>164
そこまで言ってないだろ
どこのロワでも落差はあるもんだけど、ここまで激しいとこは他にない
既に3作品が全滅してて、3作品が全滅しかけだってのに、
未だに死者ゼロの作品が6つもあるとか
166創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:37:34 ID:xbBG9sP8
どうせ最終的には大概死ぬのがロワなんだから早いか遅いかの差だろ
167創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:38:24 ID:GQ9PyY3I
とりあえず結論としてはワンピは人気があったでOK?
168創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:39:10 ID:Gtxa0ccd
>>166
このままいけば、死者ゼロで終わりそうな作品もあるけどな
>>167
ないよ
169創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:39:16 ID:031Kr43n
>>165
だからどこぞのロワ達を基準にしてどうすんだよ
170創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:39:54 ID:7vZNYlHk
一話で全滅した不人気作品ARMSのことも忘れないであげて
171創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:40:12 ID:N8mlwdL8
>>154
そういえばそんな話しもしてたなぁ。
ロワ内で人気あるかどうかは知らないけど、単行本売上を見る限りでは知名度は低くはないと思うんだ。

>>157
俺だって、「みたいな言い方だった」としか言ってない。
まぁ屁理屈言っててもしょうがないかw
確かに死亡者偏ってるけどさ、そんなに気に入らなかったなら自分が書き手になれば良かったんじゃないかな?
あ、ちなみに俺もワンピは好きだよ。
172創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:41:06 ID:RqQsFex2
ハイハイワロスワロス

よく知らない人に対してよさが伝わるような作品を自分で書けばいいのに、そうしないで無駄に波風たててる時点であんたは荒らしだ

また、一人の作者が書くならとにかく、思考の違う様々な書き手が繋いでいくリレーで贔屓などとは、何をかいわんや

ついでに、あんたロワ向いてないよ
書き手が自分の読みたい話を書いてくれるマシンとでも勘違いしてないか

まあ厨とかそれ以前にとにかく噛み付きたくてたまらない奴が
ワンピや全滅を口実にしてるようにしか見えないんだけどな
そうじゃないっていうなら、なんか楽しい雑談ネタ振ってくれ

以下、気にしないで雑談再開↓
173創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:41:17 ID:Gtxa0ccd
>>170
あれは荒らしのせいだろ
だいたい、一人しか参加してなかった時点で人気ないのは分かるだろ
174創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:41:41 ID:GQ9PyY3I
>>165
全滅した3作品の内
2作品は一人しか参加してませんよね…
175創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:42:36 ID:031Kr43n
>>174
言葉のマジカルだなw
176創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:43:16 ID:K2g3ze3W
言葉のリリカルだなw
177創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:43:43 ID:hFyLqM72
言葉のキルゼムオールと繋げるべきか
178創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:44:15 ID:OqOHNTBv
噛み付きたくてたまらない人がいろんなネタを口実につかってるのは周知の事実だと思ってました
ネタはいくつか固定で決まってるよね


ところで蒼い子の尻は最高だと思うんだが
あの細腰からのラインがたまらんな
179創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:44:36 ID:GQ9PyY3I
いいえ。
言葉のラジカルです。
180創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:44:49 ID:Gtxa0ccd
>>174
全滅したのはアームズとドラえもんとジョジョ
一人しか参加してないのはアームズだけじゃないの?
181創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:44:59 ID:OqOHNTBv
ラジカルマジック☆
182創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:45:46 ID:FQ08u+tE
>>178
佐山さん、向こうで新庄さんがじっと見てますよ
183創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:46:17 ID:5zgSAPWJ
蒼い子はフラチックな尻もいいが、手も素晴らしいとは思わんかね?
184創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:46:45 ID:OqOHNTBv
新庄くんも好きだよ!
最近ついてる娘属性に目覚めちゃったよ!
185創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:46:48 ID:2UiRcTUo
しかし、旧スレで印象に残った台詞をあげる流れになっているが面白いな。
もう出たけど自分も新庄君の両生類発言がツボに入った……w
いや、なんか言葉通りで凄いなとw
186創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:47:34 ID:Gtxa0ccd
多重した本人がそうだって認めてるのに、何で擁護するの?
いいからさっさと殺してよ
187創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:47:43 ID:FQ08u+tE
蒼の子についてないかどうかは議論の対象になり得るな!
188創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:47:45 ID:OqOHNTBv
両性類は神だった
確かにそのとおりなんだよ
189創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:48:43 ID:OqOHNTBv
俺の中ではついてる
事実はどうあれこれは俺の中のみでの事実
190創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:48:43 ID:2UiRcTUo
違うw>>185のはいなみんのだったw  


>>183
勿論だとも!
191創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:49:17 ID:5zgSAPWJ
あんなかわいい子が女の子な訳がない!
192創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:49:18 ID:GQ9PyY3I
>>180
申し訳ない。
参加者名簿にはマジカルな魔法がかかっていたようだ。
193創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:50:34 ID:031Kr43n
蒼はエロ同人用の愚息枠じゃないのか?
咲の男みたいな
194創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:50:39 ID:h17gWNk4
いやいや蒼星石の価値はあの大きさだ
ああ小さいものはかわいいなあ
195創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:50:50 ID:5zgSAPWJ
>>192
ラジカルすぎるぜ…!
196創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:51:18 ID:tNRGTV6U
>>194
そこの小鳥遊君、いなみんが呼んでるぜ
197創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:51:26 ID:XEuZdioP
てかお前等、せめて前スレの埋めでこれやんなよ……
198創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:51:40 ID:OqOHNTBv
>>194
ガッションガッション乙
199創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:51:51 ID:2UiRcTUo
>>187
ついているかついていないかだと……?
俺はどっちでもいいぞー!何せ蒼の子は素晴らしいからな。
だから、何も問題はない。
200創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:52:06 ID:d0y45U1V
>>194
うむ。
かの有名な紫式部も「小さい子供や生き物って萌えだよね」って書き残しているしな。
201創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:52:39 ID:OqOHNTBv
梅と雑談、同時にこなさなきゃならないところが辛いところだな
だが俺はお前らならできると思ってる
202創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:53:08 ID:2UiRcTUo
>>194
小鳥遊さん応援してます。ロワでも頑張ってください!
203創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:53:14 ID:5zgSAPWJ
蒼い子は流石のメロメロボディだw
204創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:54:06 ID:Gtxa0ccd
都合悪くなるとすぐに雑談に走るよね
205創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:55:04 ID:h17gWNk4
つかローゼンメイデンは神
あの大きさの動く少女人形とかなんだよ、死ぬの?
206創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:55:29 ID:OqOHNTBv
ああもう蒼い子かわいいよ蒼い子
207創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:56:25 ID:GQ9PyY3I
ひゃっはああぁぁあああああぁぁぁああッ!
208創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:56:31 ID:d0y45U1V
>>204
メロメロ状態にはメンタルハーブ!
ま、いっかメロメロでも。
209創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:57:02 ID:2UiRcTUo
>>207
一体どうしたー?w
210創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:57:14 ID:FQ08u+tE
もうちょっと掲載ペースを上げてくれると言う事なしなんだがねえ。
このままじゃ全部再登場するまでどれだけかかるか…w
211創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:57:29 ID:N8mlwdL8
ああなんてことだ。
ID:Gtxa0ccdの正体がバレてしまった。

>>204
草なぎ「雑談の何が悪い!!」
212創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:58:17 ID:hFyLqM72
ところで、今入ってる予約って今日までだっけ
213創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:58:26 ID:5zgSAPWJ
>>205
だがそんな神なローゼンにも心動かされないのがむすかなんだぜ…?
流石の「どんかん」
214創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:58:44 ID:OqOHNTBv
そうか、蒼い子はメロメロボディ属性だったのか
ふむ、通りで
215創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:59:05 ID:Gtxa0ccd
>>211
俺の正体って何?
216創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:59:31 ID:OqOHNTBv
>>212
今日のはず
217創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:00:15 ID:d0y45U1V
>>214
メロメロボディは属性じゃなくて特性ね。
218創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:01:15 ID:2UiRcTUo
>>211
そうみたいー。

>>213
むすかは認識を改める必要があるな……なんてやつだ!
219創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:01:17 ID:tNRGTV6U
とくせい懐かしいなw前スレから探してきた

アルルゥ :ほのおのからだ(熱血アルルゥ的な意味で)
ハクオロ :なまけ(あれ、実は特に何もしてない?的な意味でw)
ラッド・ルッソ :しぜんかいふく(新たな力に目覚めたぜヒャッハァ!的な意味で)
クリストファー :さめはだ(サメ人間!とクレアに鳥肌的な意味で)
カズマ :いかく(触れるものみな傷つける的な意味で)
クーガー :かそく(速さこそ文化の基本法則!的な意味で)
橘あすか :どんかん(空気嫁w的な意味で)
無常矜侍  :ねんちゃく(この蛇野郎ォーー!的な意味で) 
蒼星石 :メロメロボディ(変態どもを惹きつける的な意味で)
ゾロ :ようりょくそ(マリモ的な意味で)
レッド :ひらいしん(電流には慣れてるさ的な意味で)
佐山・御言 :へんたい(変態!変態!変態!)
新庄・運切 :じゅうなん(両性類的な意味で)
ヴァッシュ :いしあたま(ラブアンドピーーーーース!的な意味で)
ギルガメッシュ :プレッシャー(王の前でひざまづかぬとは何事だ的な意味で)
220創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:01:18 ID:N8mlwdL8
>>212
今日の
22時:27分:04秒まで。
221創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:02:36 ID:OqOHNTBv
とくせいか

とくせいあったな!
ほんともみればみるほど突っ込みどころ抜群だ
222創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:02:54 ID:2UiRcTUo
>>219
ちょwあったなこんなのwww
全員合ってるから困るw
223創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:03:02 ID:AV5AphW+
蒼の子と土御門を遭遇させて見たかったな。奴の性癖も小鳥遊同様だから
あとついでにレナも
蒼の子と変態集団みたいな呼び名で……、
224創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:05:06 ID:OqOHNTBv
そういえば土御門はメイドみならいのロリ義妹がいやがるんだ
あいつは真性のロリコンだぞ
225創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:06:50 ID:GQ9PyY3I
ロベルタはラリッてない。ロリッてるんだ!
226創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:06:57 ID:5zgSAPWJ
>>224
そ、そういやそうだった!
逃げてー!真紅超逃げてー!
227創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:07:09 ID:N8mlwdL8
>>219
待てw
「へんたい」なんてとくせいポケモンにあったか?
ってか、ゾロの「マリモ的な意味で」で吹いてしまうw
マリモって光合成できたっけ?(どうでもいい)
228創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:08:12 ID:2UiRcTUo
もしやこれからは真紅が蒼の子のポジションも……?
いいぞ!もっと(ry
229創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:08:30 ID:tNRGTV6U
>>223
確かに暴走っぷりが似てるなww
230創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:08:57 ID:d0y45U1V
>>224
どっちかっていうとシスコンかしら?
でも
Q.バニーガール赤と黒どっちが最強か?
A.ひんにゅー白ウサギばんざーい
な男だしなー

あと見てみたかったのは劉鳳と上条の遭遇。
お互い確実に相容れなかったと思う。
231創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:09:13 ID:OqOHNTBv
>>227
ないけど、ないけどさ
よく考えてみろよ、狭山をへんたい以外なんていうんだ?
232創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:10:33 ID:2UiRcTUo
>>227
佐山だからなー。
な に も 問 題 は な い ! !
寧ろそれが正しい形さ。
233創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:11:18 ID:5zgSAPWJ
>>227
その疑問には立った一言
佐山だからさ
234創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:11:59 ID:d0y45U1V
何その「ゆでだから」みたいな言い方。
235創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:13:28 ID:OqOHNTBv
似たようなもんだよ
236創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:15:46 ID:5zgSAPWJ
確かに似てるなww
237創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:17:19 ID:/wuhT6fL
>>227
その疑問以前にも見た気がする
それにしても携帯なのが残念すぎる。地図が見れないから劇場周辺がどうなってるのかわからん
238創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:17:54 ID:2UiRcTUo
>>230
劉鳳と上条さんか……確かに夢の競演だな。

そしてもう25人も死んじゃったけどこれからの40人が気になるぜ。
皆いい感じにキャラ立ってると思うし。
239創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:19:28 ID:Gtxa0ccd
で、ワンピースのキャラはいつ死ぬの?
240創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:21:16 ID:5zgSAPWJ
他のキャラのも考えてみた…が>>219の発想力に嫉妬

圭一 :ものひろい(我様のパシリ的な意味で)
グラハム :てんきや(躁鬱素早く切り替わる的な意味で)
真紅 :へんしょく(服が触手でぐしょぐしょです><的な意味で)
ブレンヒルト :だっぴ(新生コードギアス!的な意味で)
241創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:22:44 ID:2UiRcTUo
>>240もなかなか良い発想してると思うw
ものひろいってwww
242創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:26:52 ID:Gtxa0ccd
てかとくせいって何
妄想?
キモいんだけど
243創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:27:40 ID:OqOHNTBv
パシリ圭一wwww

グラハムは躁鬱っつーより常に躁で感情の方向だけが切り替わるんだよな
改めて面白いキャラだ
244創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:28:23 ID:N8mlwdL8
>>231-233
確かにその一言で片付くなw正論過ぎる!!
>>237
あったねw
俺も携帯だから地図見れない。残念だ。
245創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:30:48 ID:Gtxa0ccd
もう雑談はやめるの?
もっとやろうよ
246創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:35:35 ID:d0y45U1V
一方通行 :ふしぎなまもり(弱点つかれなければ無敵、つかれたら即死的な意味で)
御坂美琴 :せいでんき(ビリビリ的な意味で)
上条当麻 :スロースタート(活躍するのは終盤的な意味で)
247創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:37:44 ID:5zgSAPWJ
>>246
ビリビリはやっぱりビリビリかw
って上条さんと一方ちょっと待てww
248創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:38:55 ID:OqOHNTBv
ビリビリはこれ以外ありえないな
249創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:40:34 ID:TZzo6phB
そんな携帯の皆に

http://www.emptybrowser.net/
とりあえずこれでPCしか見れない奴は見れると思う。URL入力せにゃならんが
250創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:41:50 ID:5zgSAPWJ
ならばクロコは「すながくれ」しかないな!
もしくは「ひでり」
251創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:45:36 ID:Gtxa0ccd
>>250
クロコダイルはもう死んでるだろ
それと、クロコって略し方キモいからやめろ
252創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:50:07 ID:d0y45U1V
>>250
「かんそうはだ」っていうのがある。「すなおこし」でもいいかも。

あと
大阪 :てんねん(そのまんま的な意味で)
253創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:51:33 ID:tNRGTV6U
確かにwww天然で、でも黒いな!
254創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:53:34 ID:OqOHNTBv
なんとなくすながくれがいいな
語感的な意味で
255創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 22:54:33 ID:5zgSAPWJ
おおさかは天然だwwでも怖いw
256創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 23:05:57 ID:FQ08u+tE
前スレ梅終了、お疲れでやんしたー
257創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 23:06:21 ID:5zgSAPWJ
前スレ1000をV−Swが取るとはw
258創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 23:06:55 ID:tNRGTV6U
お疲れーwああいうネタ埋めも楽しいな
259創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 23:07:10 ID:GQ9PyY3I
おつかれー
260創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 23:07:51 ID:Gtxa0ccd
お疲れー
261創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 23:08:01 ID:5zgSAPWJ
おつかれー
262創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 23:09:07 ID:OqOHNTBv
おつおつー
263創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 23:11:44 ID:xbBG9sP8
そろそろ新作きてるかと思ったらお前ら…
これじゃ投下しにくいんじゃないか?
264創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 23:12:44 ID:5zgSAPWJ
ひと段落ついたし、それに投下はいつでも大歓迎さ!
265創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 23:36:02 ID:hFyLqM72
延長申請来たね
266創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 23:37:05 ID:d0y45U1V
「おつかれったい!」

「お疲れ様なのでございますよー」

「クソお疲れさんでした」

ロワ登場作品の非登場キャラ風にやってみた。
わかる?
267創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 23:40:59 ID:5zgSAPWJ
延長かー
ゆっくり書いてってね!

>>266
三番目はサンジで、二番目は小萌先生かな
一番目がわからん
268創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 23:46:49 ID:Gtxa0ccd
>>266
そういうの寒いからやめてね
269創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 23:52:07 ID:d0y45U1V
>>267
サンジは正解。
二番目。小萌先生ではない。小萌先生なら「お疲れ様なのですよー」。
でも禁書目録の登場人物ではある。
270創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 00:00:50 ID:PLHbV5+p
あれ、地図が見れないんだが自分だけ?
271創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 01:57:13 ID:PjRRiVP5
黄金虫ハッスルしすぎ
272創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 05:23:24 ID:Qe6/jOdx
>>266
二番目はオルソラかな
サンジは一瞬でわかったが一番目はわかんね
273創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 10:34:06 ID:N+GOaDED
お、新人さんの予約が来たね
wktkwktk
274創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 10:50:34 ID:ddoXQq3O
あれ?
なんでゾロが一緒じゃないの?
275創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 11:11:29 ID:IQMkt+aj
>>274
ゾロと別れたんじゃないかな?
ゾロも一緒に行動する気はなかったっぽいし…
276創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 13:37:26 ID:Z4yRoK0T
新人書き手さん楽しみだ〜。
>>274
前話の「雛鳥ステップ」で別れてる?かな。
ゾロは元々、単独行動に走りやすい性格ってのもあるが、
前の話では時間帯も朝だったし、ちょっと他の話しと絡めにくい位置にいるなw
277創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 13:44:00 ID:unhMnpQB
いい機会だから、カズマと相討ちくらいにして殺してくれればよかったのにな
278創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 14:18:24 ID:O8lXaR6v
>>277
ゾロがカズマと相打ちとか無理だろ
ゾロが弱いとは言わないけど、生身の人間が真っ向勝負でアルター使いに勝てる訳無い
騙し討ちとか出来るほど頭も良くないし
279創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 14:40:26 ID:IQMkt+aj
あまり、強さの話題はしない方がいいかもな…
荒れそうだし
280創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 16:06:33 ID:RFGFWe5X
VS劉鳳見ると絶対無理って感じでもないと思うけどな
スピード特化、遠隔攻撃有りの劉鳳よりはカズマのほうが戦いやすいはず
超人系能力者みたいなもんだ
281創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 17:19:09 ID:Gy6TBY1s
何だかんだで、家持ち上げたり、トンレベルの重りで修行したりと、力だけならカルラにも負けないレベルだろ。
それにVS劉邦時は二刀だったが今は三刀あるし
282創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 17:40:05 ID:Qe6/jOdx
だからもう少し頭のいい発言しろよ
283創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 17:41:11 ID:unhMnpQB
ワンピ厨が沸いてきたな
ゾロが強いとか妄想するのは勝手だけど、死んだときに文句言うなよ
284創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 17:42:14 ID:Qe6/jOdx
ミスッた
今の>>278宛てな
285創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 17:43:19 ID:unhMnpQB
>>282
ワンピ厨はアホだから仕方ない
ミジンコ並の脳みそしかないのに、頭いい発言求めるのは酷だろう
286創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 17:48:20 ID:qhEfQbOT
なんて――滑稽
287創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 18:12:41 ID:IQMkt+aj
なんだ…ワンピ厨がいるってことは
ワンピは人気があるってことだな。
288創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 18:24:33 ID:Qe6/jOdx
というか一部の荒らしが自演やって勝手な事ほざいてるだけだから真に受けるなよ
ワンピースは普通に人気作品
俺も好きだしな
289創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 18:31:03 ID:xQ7SMAGT
ワンピースをダシにして荒らしたいだけだ。
スルーしろ。
……俺もスルーできてないが。
290創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 18:36:04 ID:mwJrjNTF
そういえば「ワンピースは人気ない」という主張の根拠はなんだったんだ?

人気ないという情報のソースは?
→人気あると思ってんの?

だったからな〜
疑問文に疑問文で返すのは頭が悪いと思われることもあるというのに。
291創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 18:57:36 ID:Z4yRoK0T
>>290
ロワ内の人気のことか、一般的人気な話しなのかで変わってくるしよくわからなかったが、
今日や昨日の様子をみる限りでは人気がないと言う根拠はないな。
292創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 19:03:03 ID:IQMkt+aj
やっぱり一部の荒らしの仕業だよな…
っていうか現在の荒らしの中に○●◎の記号でスレを埋めまくってた奴がいるよなw


これからはスルーするわw
293路傍の石 ◆ua0kuOGETk :2009/05/06(水) 19:20:20 ID:RFGFWe5X
投下します
294路傍の石 ◆ua0kuOGETk :2009/05/06(水) 19:21:03 ID:RFGFWe5X
「どないしよ〜」

ゾロを見送ったあと、大阪は30分ほどかけてズブ濡れの体を焚火で乾かしていた。
この異常な状況下にようやく体が慣れたのか、空腹を覚えたので少し食事を取り水を飲む。
聖剣グラムはサイズに比して軽いとはいえ、小柄な大阪には大きすぎたのでバックに戻し、代わりにゾロに貰った剣を腰に差した。

身支度を整えたあと、大阪は再び市街地への橋まで戻っていた。
この橋を渡り市街地に入れば、駅を始めとする各種施設を利用出来る。
都市で生まれ育った大阪にとってはホームグラウンドとも言える環境だが、先ほどのゾロのように施設を利用するために集まる人間も多いだろう。

逆にこの道を西に向い、マップの端がどうなっているのかを確認するという選択肢もある。

「このまま街に行ったほうがええんかなー……。
 地図の端っこまで行ってみたほうがええんかなー……」

ゾロと出会う前の思考を再び繰り返す。
いつもなら思い切りのいい暴走娘・ともや、見識や判断力に優れた天才少女・ちよちゃんが大阪に助言をくれただろう。
だが、今ここに大阪の友人は一人もいなかった。
大阪はまるで横断歩道を渡る時のように道路の左右を何度もゆっくりと確認し続ける――
295路傍の石 ◆ua0kuOGETk :2009/05/06(水) 19:21:47 ID:RFGFWe5X
『なにやってんだよ大阪ー! もたもたしてないでさっさと行くぞー!! 
 こんななんにもないところにいってもしょうがないじゃーん』

『いいえ、大阪さん。ここは慎重を期するべきです。
 まずはこのマップの先がどうなってるのか確認して、市街地に向かうのはそれからでも遅くありません! 』

大阪の脳内で、かわいらしくデフォルメされた友人の姿を借りた会議が果てることなく続く。
堂々めぐりを繰り返す大阪の頭脳はいつものごとく横道に逸れはじめる。

(こっちに連れてこられたのはわたしと榊ちゃんだけみたいやけど……ちよちゃん、ともちゃん、元気にしとるかなー
 それによみちゃん、神楽ちゃん…わたしたちのこと心配してるやろか…)

扇風機のように首振りを繰り返す大阪の視線の先、さっき出てきたばかりの遊園地が目にはいる。
さまざまな遊具の中でも特に巨大な観覧車、ジェットコースターといった物はこの距離からでも目立って見えた。

(遊園地かー。みんなで行った時は面白かったなー、あのときはよみちゃんが来られんで……
 そーや、ここから帰ったらまたみんなで遊園地に行こう。今度はよみちゃんも一緒や……)

友人たちの事を思い出し、大阪は微笑みを浮かべる。
先ほどのゾロに向けた作り笑顔と違う、大阪本来のゆるい笑顔。
ここに連れてこられてまだ12時間も経っていないというのに、ずいぶん久しぶりに本当に笑った気がした。

「はぁー、がんばって帰らなあかんのや……しっかりせな……」

気を取り直した大阪がようやく我に帰る。
いつもの日常であれば、仲間たちが呆れながらも生暖かく見守っていた彼女の悪癖。
だが、このバトルロワイアルにおいて、そのような悪癖はとてつもないピンチを自ら招くものとなった……
296路傍の石 ◆ua0kuOGETk :2009/05/06(水) 19:22:29 ID:RFGFWe5X
   ◇ ◇ ◇


「ヒッ!! 」

思わず悲鳴をあげそうになった口を慌てて押える。
いつのまにか前方50Mほど先を、猫背の男がこちらに向かってきていたのだ。
石ころ帽子をかぶっていなければ発見されていたかもしれない。

(さっきの凄い右腕の人やっ! どないしよーー!
 あの人も市街地にいくつもりなんやろか……)

この橋は川に遮られた南の土地と市街地とを結ぶ交通の要衝なのだ。
あの遊園地にいた人間がこちらに来る可能性は高い。自分もそうだったではないか。
そのような場所で考えに耽っていた自分のうかつさに大阪は今更ながら思い当たる。

動転しながらも慌ててグロックを取りだす大阪の脳裏を、ここに来てから目撃したアクション映画のような数々の光景が横切る。


パァン

大阪の撃ち出した銃弾を、男がロボットのような右腕であっさり弾く!

「うおおおおおおおおっ!! 」

雄たけびを上げながら突っ込んでくる男に殴り飛ばされて無残な死体となる自分……



「二刀流やー」

手に入れた二本の刀を振り回しながら突っ込むがあっさりとかわされ、カウンターを叩きこまれて無残な死体となる自分……



(駄目や……あんなのにわたしが敵うわけない……)

持ち前の豊かな想像力が自分の悲惨な未来図をいくつも描き出す。

(やりすごすんや……大丈夫、これさえあれば……)

幾度も自分に力を与えてくれたひみつ道具、石ころ帽子を手で押さえる。

(石ころや、石ころになりきるんや)

銃や剣なんていらない。
得意と言えるものが何もない大阪が唯一誰にも負けないもの……想像の世界に入り、何時間も微動だにせずに岩のようにその場でじっとしている事。
そんな何の役にも立たなかった特技が石ころ帽子というひみつ道具を手にした今、彼女の最大の武器となる。
297路傍の石 ◆ua0kuOGETk :2009/05/06(水) 19:23:11 ID:RFGFWe5X

猫背の男が近付いてくる。

――40m

――30m

――気付かれない。

やはり市街地へと行くつもりなのか、その片目だけの視線は橋へと向けられている。
だいぶ疲れているのか、足を引きずるようにして歩くそのスピードは遅い。
念のため、片手に握られたままのグロックの照準は合わせておく。
右腕以外のほとんど全身が濁って見えたが、お腹のあたりが特に酷くみえた。
きっと弱っている部分なのだろう。

(ここを狙えばわたしでもこいつを倒せるかもしれへん)

銃を握るグリップに力が籠る。
自分でもわけのわからない苛立ちを、目前の男に対して抑えきれない。
元来穏やかな性格の彼女には有りうべからざることだった。

――20m

橋の目前だと言うのに、男の歩みが止まる。
周囲の気配を探るかのように、片目が閉じられた。

――気付かれたんッ!? 撃たなっ!!

パァン!!

水没してからろくに整備もしていないグロックが、それでも火を噴き、
銃の内部に残っていた水滴がスライドの反動で飛び散る。

「わぷっ」

だから彼女には見えなかったのだ。
男が、シェルブリットのカズマが獣のように四つん這いの体勢を取り、9mmパラベラム弾をかわす瞬間を。


ガァン! ガァン! ガァン!

周囲の物質が音を立ててアルター化し、カズマのアルター『シェルブリット』が顕現する。
両目をカッと見開くと同時に現れた背中の風車のような羽が回転し、ヘリコプターのように宙に浮き上がった。

「い、いややーーーーーーー!! 」

現われた異形の姿に恐慌を来した大阪がグロックを乱れ撃ちするが、所詮付け焼刃の彼女の銃の腕では
不規則に宙を漂うようなカズマの三次元の動きに対応出来ない。

「うおおおおおおおおおおおっ!!! 」

空を駆ける獣と化したカズマが急降下し、光り輝く右腕が大阪の腹にめり込んだ……
298路傍の石 ◆ua0kuOGETk :2009/05/06(水) 19:23:59 ID:RFGFWe5X
   ◇ ◇ ◇


「チッ……」

アルターの真の力を解放するまでもなく、殴りつけただけで足元の女は既に瀕死。
どうやら新庄、伊波と同様、この女もほとんど何の力も持たない人間だったようだ。
女が撃つ前に感じた明確な殺意。
そんな殺意を向けられて、力の有無で手加減などあり得ない。
そんな甘さではロストグラウンドは生き抜けない。

勝者が全てを得るという、ギラーミンの掲げたこの戦いの条件。
弱肉強食。カズマも良く知るロストグラウンドの……この世の条理だ。
だがそんな世界でカズマは弱い者から奪う事を良しとせず、常に強者を相手にして己の力のみで生き抜いてきた。
それが知恵も権力も持たないカズマが持つ、ただ一つの誇り。
その自分が、いや、この会場にいる全ての人間がギラーミンの敷いたレールに乗って、自分の意思ではない戦いを強いられている……

「遠くからこっちを見て、ほくそ笑んでやがるのか……あの本土側のアルター使い、無常矜侍みてえによ……」

後悔などしていない、する暇もない。
だが、なんでもない足もとの小石に躓いてしまったような胸くその悪さに、血が上りきっていた頭が冷える。

「すまねぇな、かなみ。もうちょっと待っててくれや」

自分とつるんでる者には全て災厄が訪れる。
そんなつまらない考えで全てを放り投げたこともあった。
だが、しょうがない。やりたいようにやる。欲しいものは奪い取る。関わった人間には腹くくってもらう。
そうやって生きてきたのがシェルブリットのカズマなのだ。

『もう、しょうがないなぁカズ君は……』

かなみの優しい声が聞こえた気がする。

「待ってろギラーミン。
 てめーの面に必ず一発入れてやるぜ。俺の自慢の拳をな……」

そのために途中までレールに乗るしかないとしても、最後までは思い通りにさせない。

道端に落ちていた春日歩のデイバックを拾い上げると、カズマは市街地へと向かった。
別に目的地があるわけではない。
獣は自分の臭覚のみを頼りに動くだけだ。

【F-2橋付近/1日目 午前】
【カズマ@スクライド】
【状態】:COOL 疲労(大) 全身に負傷 砂鉄まみれ 右腕に痛みと痺れ 右目の瞼が上がらない 右頬に小さな裂傷(アルターで応急処置済み)
     腹部と頬に打撃ダメージ、脇腹と左肩に銃創
【装備】:桐生水守のペンダント(チェーンのみ)、スタンドDISC『サバイバー』@ジョジョの奇妙な冒険
【道具】:基本支給品一式×4(食料を3食分、水を1/3消費したペットボトル×2、)、不明支給品(0〜5)、聖剣グラム@終わりのクロニクル
    モンスターボール(ピカ)@ポケットモンスターSPECIAL、君島邦彦の拳銃@スクライド
【思考・状況】
1:ロストグラウンドに戻り、かなみを助ける。そのために優勝する
2:ギラーミンを殴り飛ばす
3:ムカつく連中をぶん殴る。(ゼロ:誰かはよく分かっていない、仗助:死亡を知らない、クレア、レヴィ)
4:次に新庄、伊波と出会ったら……
5:メカポッポが言っていた、レッド、佐山、小鳥遊に興味。
※ループには気付いていません
※メカポッポとの交流がどんな影響を及ぼしたのかは不明です。
※参戦次期原作20話直後。
※DISCが頭に入っていることは知っていますが、詳細については一切把握していません。
299路傍の石 ◆ua0kuOGETk :2009/05/06(水) 19:24:47 ID:RFGFWe5X
   ◇ ◇ ◇


「ゲポッ、ゲホッ」

内臓が傷ついたのか、咳とともに血が吐き出される。

(あー、物凄いパンチやった……昔、ともちゃんに貰ったパンチなんて比較にならんで……内臓飛び出るか思ったわ……)

男は既に立ち去り、辺りは再び静寂に包まれる。
遠くに見える遊園地の景色。
とても殺し合いの舞台とは思えなかった。

しばらく冷たい地面に横たわっていると、痛みを感じなくなり、意識が遠のいてくる。

(ああ、良かった……痛みが引いていくわ……ちょっと休もか……)

荷物が奪われたのは困ったが、幸い武器までは取られなかった。
ちょっとだけ眠ろう。みんなとまた遊園地で遊ぶ夢が見られるかもしれない。




遊園地のゲートの前でみんなが待っていた。
ちよちゃん、ともちゃん、よみちゃん、神楽ちゃん、榊ちゃん、ゆかり先生や黒沢先生、かおりんもいた。
みんな笑顔だ。これから遊園地で楽しく遊ぶのだから当然だ。

ともちゃん、よみちゃん、神楽ちゃんが待ちきれないようにゲートに雪崩れ込む。
ちよちゃんも慌ててみんなを追いかける。

「ちよちゃーん、走ったらあかん……」

お姉さんのように、ちよちゃんに注意するが自分も小走りだ。
榊ちゃんはちよちゃんのお父さんと手をつないで歩いていた。

(榊ちゃんも無事やったんや……良かったなぁ……
 あれ、無事って何やったっけ……)

何か怖い夢でも見ていた気がするが思い出せない。
だが、思いだすのに足を止めるわけにはいかない。足の遅い大阪はみんなを必死で追い掛ける。

「まってー」

遊園地の喧噪で自分の声が届かないのか、みんなは足を止めてくれないが焦ることはない。
みんな一緒なのだ。



自分が吐いた血が返り血のように大阪の体を汚していたが、その顔はまるで寝顔のように安らかだった……

【春日歩@あずまんが大王 死亡】



※F-2橋付近にグロック17@BLACK LAGOON(残弾10/17、予備弾薬39)、石ころ帽子@ドラえもん、トウカの刀@うたわれるもの
を装備したままの春日歩の遺体が放置してあります
常人のそれを超えた五感を持つ者なら気付くかもしれません
300路傍の石 ◆ua0kuOGETk :2009/05/06(水) 19:26:39 ID:RFGFWe5X
以上です

不明支給品(0〜5)は
大阪(グロック17、石ころ帽子、?)
ジョルノ(ウェイバー、?、?)
カズマ(水守のペンダント、?、?)
の?をまとめたものなんですが、この表記でいいですか?
301創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 19:41:26 ID:JoqOCWzV
投下乙!
大阪……
無差別に気付かれた時点でこうなるとは思ったけどな
よく考えたら、サバイバーってアサシンマーダーの天敵だよな
石ころ帽子でここまで生き残れたが、ここに来て強運のツケがきたか
302創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 19:47:26 ID:N+GOaDED
うわわ大阪ぁぁぁぁ!
そこでこらえて、こらえてさえいればいまくやりすごせてたのかもしれないのに
だけどそこで動かざるを得ないところが一般人たる所以か

投下乙でした!
303創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 19:54:04 ID:unhMnpQB
貴重なマーダーをこんなあっさり殺すなんて、何考えてんの?
304創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 20:06:14 ID:aNBupjXi
>>281
家持ち上げてる時点でカルラの怪力なんざ比較にならんだろ
305創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 20:06:54 ID:JoqOCWzV
>>302
動いたのは多分サバイバーの効果じゃないか?
普段ならこんな行動はしないって描写もあったし
306創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 20:08:34 ID:N+GOaDED
そうか、そういうことなのか
恐ろしやサバイバー
307創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 20:13:22 ID:qhEfQbOT
投下乙です

歩く地雷原が北上してきている……!
ダメージを受けてた部分が黒く見えたあたり、やっぱりサバイバーか
最終的にどんな大爆発を起こすのか想像するだけで恐ろしいな
308創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 20:24:53 ID:IQMkt+aj
いやあああああああああああああ
309創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 20:32:15 ID:mwJrjNTF
ほのぼの脳内会議から、まさかの死亡か……
>>301の言うとおりサバイバーで強制的に殺意を抱かされた結果といえるけど、
これ遠まわしなドラえもんの復讐ともとることができるな。
310創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 20:42:51 ID:N+GOaDED
ドラえもんすげぇ
敵を討ったといえるのか
311創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 20:49:09 ID:Qe6/jOdx
ここで大阪殺すのってもったいなさすぎない?
強キャラのマーダーは今の所わんさかいるが一般人で弱キャラのマーダーって大阪だけだったんだよ
派手な超人バトルとは無縁だが別方向に突き抜けた貴重なマーダーと思ってただけに
この話は惜しすぎる気がしてならない
312創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 21:12:15 ID:NHsEgukY
おーおーさーかぁぁぁ!
ついにぼっちのまま死んでしまったか…カワイソス
まぁ、常人マーダーとして大活躍したから悔いはあるまい
放送でリアクション取るのはゾロぐらいだな
313創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 21:22:48 ID:Z4yRoK0T
投下乙です!
大阪ー!お前、得意の脳内妄想でやり過ごしていれば良かったものの…
そんな殺気出したら「殺して下さい」と言っているようなもんだぞ。
ちょっと可哀想な最後だったな…。

>>312
大阪はゾロの名前知ってただろうけど、ゾロって大阪の名前聞いてたっけ?
描写になかっただけと考えるのが無難かな?
314路傍の石 ◆ua0kuOGETk :2009/05/06(水) 21:27:13 ID:RFGFWe5X
>>309
聖剣グラムの存在からカズマがカルラを殺した相手と気付くというプロットもありましたが
話がややこしくなりそうなので止めましたw
>>311
ちょっと空気読めなかったですかね…
今後絡みが期待できそうな関係もなかったし、いいかなと思ったんですが…
そういう視点もあったか
>>312
ぼ、ぼ、ぼ、ぼっちちゃうわ!
315創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 21:30:46 ID:q4UPZ1bq
大阪ー!
カズマさん、これで星一つか……頑張れ
一般人マーダーが消えたのは少し残念だけど、星付いたカズマさんにはその分頑張って欲しいな!
GJです
316創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 21:35:27 ID:qhEfQbOT
>>315
ドラえもんのこと、たまにでいいから思い出してあげてください……
317創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 21:37:42 ID:q4UPZ1bq
>>316
マジごめんorz
キルマーク二つ目だし、この調子で頑張って欲しい、ってことで……
318創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 21:41:42 ID:unhMnpQB
また全滅作品が増えたか
この調子でどんどん贔屓してくれ
319創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 21:47:40 ID:Qe6/jOdx
>>314
順調にキルカウント増やしてて
マーダーとしてのキャラが立ち始めてて
積極的に他キャラとのフラグを構築し始めてて
何か妙な格まで備えてるようにみえて
さあこれからだって思った矢先の死亡話だったからショックだったってだけ
個人的な愚痴だからあまり気にしないように
320創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 21:49:09 ID:qhEfQbOT
まさかって時に死ぬのがロワだしね
誰にもショックを与えない死亡話の方が珍しい
321創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 21:52:24 ID:N+GOaDED
これがバトルロワイアルというものだ!
322創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 22:49:36 ID:PjRRiVP5
>>314
深い描写は面倒だからズガンで充分だもんなw
変な補正がかかった雑魚の間引きはスカッとする
これぞロワの醍醐味

奇襲オンリー一般人マーダーなんて引出しが少ないから手段がマンネリ化してだれるんで、中盤で退場か気絶空気化させるのが常道
出来る書き手だな
323創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 23:08:46 ID:N+GOaDED
今気がついたけどこのスレ勢い板1位ぶっちぎりだ
なかなかやるなぁ
324創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 23:17:42 ID:qhEfQbOT
そして新たに予約きたー
325創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 23:20:31 ID:N+GOaDED
お、ほんとだ
wktk〜
326創る名無しに見る名無し:2009/05/06(水) 23:43:05 ID:IQMkt+aj
クリスとレヴィか…
もし戦闘になるとしたら、いい戦いするだろうな。
327創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 00:17:19 ID:TVJz611Q
暇だったので、残った参加者が多い順に参加作品並べてみた。
人数ver

5/6【ひぐらしのなく頃に@アニメ】
○前原圭一/○竜宮レナ/○北条沙都子/○古手梨花/○園崎詩音
4/6【BACCANO!@小説】
○ラッド・ルッソ/○クリストファー・シャルドレード/○グラハム・スペクター/○クレア・スタンフィールド
4/5【スクライド@アニメ】
○カズマ/○ストレイト・クーガー/○橘あすか/○無常矜侍
3/4【ポケットモンスターSPECIAL@漫画】
○レッド/○サカキ/○ミュウツー
3/3【終わりのクロニクル@小説】
○佐山・御言/○新庄・運切/○ブレンヒルト・シルト
3/3【トライガン・マキシマム@漫画】
○ヴァッシュ・ザ・スタンピード/○ニコラス・D・ウルフウッド/○リヴィオ・ザ・ダブルファング
3/3【Fate/Zero】
○衛宮切嗣/○アーチャー(ギルガメッシュ)/○ライダー(イスカンダル)
3/3【BLACK LAGOON@漫画】
○レヴィ/○バラライカ/○ロベルタ
2/6【うたわれるもの@アニメ】
○ハクオロ/○アルルゥ
2/5【ローゼンメイデン@漫画】
○真紅/○水銀燈
2/5【ワンピース@漫画】
○ロロノア・ゾロ/○トニートニー・チョッパー
2/4【とある魔術の禁書目録@小説】
○御坂美琴/○土御門元春
2/2【WORKING!!@漫画】
○小鳥遊宗太/○伊波まひる
1/2【コードギアス ナイトメアオブナナリー@漫画】
○ゼロ
0/4【ジョジョの奇妙な冒険@漫画】
0/2【ドラえもん@アニメ】
0/1【ARMS@漫画】
0/1【あずまんが大王@漫画】
328創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 00:18:04 ID:TVJz611Q
パーセントver

100%
3/3【終わりのクロニクル@小説】
○佐山・御言/○新庄・運切/○ブレンヒルト・シルト
3/3【トライガン・マキシマム@漫画】
○ヴァッシュ・ザ・スタンピード/○ニコラス・D・ウルフウッド/○リヴィオ・ザ・ダブルファング
3/3【Fate/Zero】
○衛宮切嗣/○アーチャー(ギルガメッシュ)/○ライダー(イスカンダル)
3/3【BLACK LAGOON@漫画】
○レヴィ/○バラライカ/○ロベルタ
2/2【WORKING!!@漫画】
○小鳥遊宗太/○伊波まひる

83%
5/6【ひぐらしのなく頃に@アニメ】
○前原圭一/○竜宮レナ/○北条沙都子/○古手梨花/○園崎詩音

80%
4/5【スクライド@アニメ】
○カズマ/○ストレイト・クーガー/○橘あすか/○無常矜侍

75%
3/4【ポケットモンスターSPECIAL@漫画】
○レッド/○サカキ/○ミュウツー

66%
4/6【BACCANO!@小説】
○ラッド・ルッソ/○クリストファー・シャルドレード/○グラハム・スペクター/○クレア・スタンフィールド

50%
1/2【コードギアス ナイトメアオブナナリー@漫画】
○ゼロ
2/4【とある魔術の禁書目録@小説】
○御坂美琴/○土御門元春

40%
2/5【ローゼンメイデン@漫画】
○真紅/○水銀燈
2/5【ワンピース@漫画】
○ロロノア・ゾロ/○トニートニー・チョッパー

33%
2/6【うたわれるもの@アニメ】
○ハクオロ/○アルルゥ

0%
0/4【ジョジョの奇妙な冒険@漫画】
0/2【ドラえもん@アニメ】
0/1【ARMS@漫画】
0/1【あずまんが大王@漫画】
329創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 00:44:14 ID:kIMqjxv9
それで、何がしたいわけ?
偏ってるって言いたいの?
いい加減しつこいよ
気に入らないなら自分で書け
330創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 00:53:49 ID:TVJz611Q
いや……すまん。
まさか責められるとは思ってなかった。
他のロワでも割と作ったりしてるんだが、たまたま今日は死人も出たしここで作ろうかな、と……
悪い、今後こういう形の支援は一切打ち切るよ。
331創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 00:58:32 ID:u4Wq71R6
まあ作品ごとのひいきをいいだすなら最初から人数平均化しろよとしかいえないなw
332創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 00:58:52 ID:lpvS2y5b
おまえ自身は悪くない
一言で言うとタイミングが悪い
333創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 01:12:46 ID:8/fLORzV
でも実際、この偏りは酷いな
ドラえもん、ARMS、あずまんがは人数少ないから仕方ないとしても、
4人参加のジョジョが全滅、6人参加のうたわれ、5人参加のローゼン、ワンピースも全滅寸前なのに、
3人参加で死者0の作品が4つもあるし
完全に均一にしろなんて言わないけど、もう少し何とかならなかったの?
334創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 01:21:43 ID:u4Wq71R6
ならないね。
これだけ偏りあったらそりゃ人数多い作品から殺す。
誰だってそーする。書き手もそーする。
335創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 01:30:03 ID:8/fLORzV
>>334
でも、人数多い作品が多く死んでるってわけでもなさそうだけど
一番人数少ない3作品は全滅してるし、
ひぐらしやバッカーノだってあんまり死んでないし
336創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 02:06:45 ID:hONPsIUU
まあ一読み手からすれば、偏りがあるって言われても「だから何だ」としか思わないけどな

リレーだから、誰か一人が贔屓してるなんて事態もないし
別に偏ったからって何か弊害がある訳でもなし
普通に作品楽しんでる分には偏りがある事すら気づいてなかったよ
337創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 02:07:25 ID:FYb/0IcK
そもそも別に残り人数がどうこう、出典がどうこうで殺してねーしな
話の流れで死ぬ流れなら残り一人だろうと殺すし、好きなキャラでも殺す
話の流れで必要なら嫌いなキャラでも贔屓するしな
338創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 02:25:21 ID:lpvS2y5b
お、さらに予約キター
339創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 02:27:40 ID:KRF8zimg
のわぁ!更に予約がくるとは!これはwktk
340創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 02:37:12 ID:ygIOkhS2
まさかの予約ラッシュ。
この時間帯に2つ…だと?
何にしても良い流れ。
341 ◆TEF4Xfcvis :2009/05/07(木) 19:29:15 ID:1v1Erp5V
と、申し訳ありませんが少し遅れるかもしれません。
日付跨いでしまうかもしれませんが善処します。
342創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 19:30:36 ID:KRF8zimg
了解ですー
ゆっくり書いてってね!
343創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 20:46:22 ID:rxjvxCbm
ところで不死者って出血多量でも死ぬって描写だったけど、「覚醒? いいえ、不死者です」に置いて
>ラッドの服に染み込んでいた血がビデオの逆再生のように、銃創の方と収縮していたのだ。
って文があったんだが、これが比喩や幻じゃないとするなら出血多量での死はありえないよな。

その後ブレンヒルト戦で両足切断、顔面および眼球切断、いくつかの臓器を切断
ミュウツーに木に串刺しにされる(抜けるまで血が流れ続けるはず)
といった重傷からの復活後――――code geassで少なくとも10分以上は死闘を繰り広げてるのに
貧血などの様子もないし……

頭部か心臓へのダメージ以外は問題なし?
344創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 20:55:13 ID:rxjvxCbm
× ところで不死者って出血多量でも死ぬって描写だったけど
○ ところで不死者って出血多量でも死ぬって設定だったけど
345創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 20:57:25 ID:0pBRivzC
再生速度よりはやく絶命させるほどの傷を負わせることと解釈してるな。
例えば一瞬でだるまみたいに手足にぶった切られるとか。
で、ショック死なら終わりだけど、そこで耐えて再生するまで保てば復活と。
346創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 21:06:32 ID:rxjvxCbm
>両足切断、顔面および眼球切断、いくつかの臓器を切断
これは一瞬だったけど2時間後には直ってたぞ
しかも山道で車椅子とは言え2時間は先に逃走&追撃してたナナリー・ランペルージ、ブレンヒルト・シルト、ミュウツー
に追いついてる
これで死なないなら頭部か心臓以外のダメージは回復するって条件のほうがしっくりくるんだが
347創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 21:15:18 ID:rxjvxCbm
あとアーチャーの飲んだ不死の酒(完全版)とラッドが飲んだ不死ではあるが不老にはならない不完全な酒
っつーのはこのロワ内では差はないものと考えていいのかな?
348創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 21:24:59 ID:rxjvxCbm
「笑顔」において血の逆流は既に確認されてたな
349創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 21:37:04 ID:lpvS2y5b
>>347
完全版は他の不死者を食えるけど
不完全版は食えないけど食われるようにだけなるお

不完全版不死の酒は有用な技術や知識をもってるやつに飲ませてから食って
その技術や知識を手に入れるために使われてたような酒だから
350 ◆TEF4Xfcvis :2009/05/08(金) 00:18:12 ID:kw/PMrRz
投下します
351穴を掘る ◆TEF4Xfcvis :2009/05/08(金) 00:19:49 ID:kw/PMrRz




……



さて、どれだけ流されたのか。
橋がまだ向こうに見えることからおおよそ500メートル程度だろう。
しかし随分と気を失っていたらしい。
現在時刻、午前10時10分。

「まあ、間に合うだろうよ」

そうして、体長2メートルを超す黒スーツの巨漢は元いた場所に向けて歩き出した。
彼が課せられた……もとい課した『ノルマ』を達成するには充分な時間と言えよう。

しかし、何事もそう都合良く行く筈がないのが人生というものである。



     ※     ※     ※     ※     ※

「全く……ひどい臭いなのだわ」

適当な家を見繕って、水道や電気その他諸々が使えることは分かっていたので、身体と服の汚れを落とし
乾かしたのだが……やはり服の臭いはどうにもならない。繊維の奥深くまで染み付いた腐臭は一度の選択で
取れるものではない。じっくり洗濯できればいいのだがそういうわけにもいかないので、仕方なく我慢しているといった感じである。
で、当の彼女らの方針ではまた電車に乗る筈だったのだが……

駅から向こう側にある橋が黒煙を上げていたのだからそちらに注意を引かざるを得なかった。
もちろんただの橋が勝手に爆発するワケがないので、あの場に人がいたことは明らかだ。
すぐさまクーガーは向かおうとしたのだが、『いくらあなたでも一人じゃ危険すぎます』とあすかに窘められ、さらに
真紅は着替え中であった。彼女を一人残すわけにもいかず、仕方なく一旦置いてから向かうことにした。
一旦とは言っても、ほんの一、二分だったのだがそれさえなければまだ見ぬ参加者と出会えていたかもしれないというのはここだけの話だ。
どの道彼らはその事実をすぐ後に知ることになるのだが……。

さて、向ってみればそこには誰もいない。
彼らに理解できるのはそこが戦場であったということだけだ。
橋は渡れないほどに半壊し、そこらじゅうに焼け焦げたような痕が残っている。
よく見れば幾つか血痕も見られるが、生きている人間はどこにもいない。

「まあ、なんつーか……惨いもんだな」

死んでいる人間は、いるが。
352穴を掘る ◆TEF4Xfcvis :2009/05/08(金) 00:20:36 ID:kw/PMrRz
全身は焼け焦げ、頭はおそらく銃で撃ち抜かれたのだろうか。
頭蓋骨は砕け、原型を留めていない脳味噌が覗ける。素人目から見ても、死んでいると断言できるだろう。
真紅は見なかったことにしてるのか、あさっての方向を向き続けたままである。

「……クーガーさん」

「ん、ああ。首輪がないな。爆破されたのは見て分かるんだが、流石にさっきの爆音はこれじゃねぇよな」

「支給品に爆弾でもあったんじゃないでしょうか。首輪の爆発はアレほどではありませんし。
 で、そうだとするなら首輪は一応僕達の手で破壊可能という事でしょうか?」

「そうなるが……無事に済む保障はないけどな。構造が判別できない以上自力での安全な破壊は難しいだろうよ」
 で、こいつどうする?」

「いや、どうするって言われても……」

「そんな奴どっかに片付けときなさいよ」

真紅は、あさっての方向を向いている。

「…ずっと放って置くのも気分的にアレだしなぁ。埋めるか」

「それでいいと思います。……エタニティ・エイト」

ボール8個分の体積の地面が削れ、さらにそこから生まれた8つの球が地面をガリガリと削っていく。
大の大人分くらい穴が広がったところで、死体はその中に投げ込まれた。
そしてそのまま手作業で土をかけていく。
頭以外埋め終わったところで、

「て、こいつもしかしてクロコダイルじゃないか!?」

「ん?お前が言ってた危険人物の中の一人か。……まあいいだろ」

「ねえ、誰なのかしら」

真紅はあさっての方向を向いたまま、話しかけてきた。
視線の先には何やらスーツを着た大男がいて、こちらに向かってくる。

「こりゃまたでかいのが来たな」

「武器は持っていないみたいですが……用心したほうがいいでしょうね」

ようやく声がまともに聞こえる距離になったとき、その大男は不審な顔をした。

「おい、お前ら。赤い帽子を被った少年を知らんか?」

「いや、知りませんけど」

そんなのは、いない。
353穴を掘る ◆TEF4Xfcvis :2009/05/08(金) 00:21:58 ID:kw/PMrRz

     ※     ※     ※     ※     ※

当然、彼らもライダーもこの場での顛末を知らないので、レッドが何処にいるかはわからない。
彼らは穏便に情報交換を済ませた後、とりあえずその少年達を探すことになったのだが……

「しかしなぁ、もう時間がない。定時までに劇場に着かなければ面目が立たんし、
 かといって奴を放って置くわけにもいかん。そう遠くへは行ってないと思うのだがな」

元々レッドと男が避難していた場所に行ってみたものの、少女の遺体が放置されているだけだった。
男のほうは傷を負っていたのでそう遠くへは行けないと言うのがライダーの見立てだったのだがこの場にはおらず
痕跡も河原までで途切れている。血の痕も見つからない。

少女を埋葬している最中、ライダーは思案していた。
試すとは言ったものの、もしレッドを連れないまま劇場に向かった場合の批難は目に見えている。
そう思い、ライダーはなんとかできないかと模索しているのだ。

「さて、どうしたものか……」

この男、ライダーが言うにはクロコダイルと先程まで戦っていたらしい。
危険人物と戦えるほどの力があるのならば目を離すわけにはいかない。
それにライダーの提案にも気になることがあった。

「そうだ。貴様らの中の誰かがレッドと男を探してはくれぬか?
 そして残り二人が余と共に劇場に向かう。そして来るのを待つ。どうだ、悪い話ではあるまい?
 貴様らの目的も大体同じなのであろう?」

「……」

辻褄は合う。
そもそもあすか達は中心部へ向かう予定だったし、ここで順序を変えても大した問題にはならないだろう。
ならば諾とすればよいのだが……この男、どうも人を信用しすぎる気がする。

「なぁ、ところでだオッサン。もし俺が探して、そいつらを殺したとすればどうする?」


「な、クーガーさん、何を!?」

あすかの驚きを無視してライダーは憤然と答えた。

「その時は、無論貴様らを生かしておくわけにはいかんな」

断固とした発言にも、クーガーは動じない。
逆に、ニヤリと笑って朗らかに応えた。

「なぁに、本気じゃねえよ。第一そんなことしてもメリットはねえしな。
 いいぜ、条件は飲んでやる。あすか、それでいいか?」

「まぁ、構いませんけど……あ、そうだ。」

あすかはバッグから不気味な本を取り出し、クーガーに手渡した。

「これで治癒も出来るみたいなんで、よければ使ってください」

「ああ、サンキュな」

そう言うとクーガーはいつも通りのアルター能力で遠くに駆けていった。
354創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 00:22:10 ID:FgKxt8xj
支援します。
355穴を掘る ◆TEF4Xfcvis :2009/05/08(金) 00:22:40 ID:kw/PMrRz
「で、今から劇場に向かうんですよね?」

「ああ、当然であろう?貴様の仲間は承認したのだからな」

「そうなりますよね……ところで、貴方は本当にギラーミンがそれを認めると思いますか?」

「認めなければ、ヤツはそれまでよ。そのためにこの首輪をどうにかせねばならん」

やはりそこに辿り着くのか、とあすかは思った。
まあ当り前だろう。逆らうにしてもこの首輪の存在は圧倒的に不利だ。
付けたままでいては生存は危うい。

「ところで、あすかの知り合いのクーガーは別の時間から来たのよね?」

「ええ、そうですが……しかし理由がわかりません。何のためにそんな事をしたのかがさっぱり理解できない。
 同じ時間から連れてくる方が圧倒的に楽なはずなのに」

「ふぅむ。どうもギラーミンは無駄を好む性質らしいな。まあ真実が分かったところでどうにもなるまい……」

不安は拭えない。
何か見落としている。そんな感じがあすかを責めたが、結局わからなかった。
胸にもやもやとしたものを抱えながら、彼等は劇場へと向かった。
356穴を掘る ◆TEF4Xfcvis :2009/05/08(金) 00:23:34 ID:kw/PMrRz


投下終了です。
時間かけた割に大したのが出来なかった……
すいません、問題が見つかったので状態表は後日投下します。
支援ありがとうございました
357創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 00:23:43 ID:mYvRmZ6N
 
358創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 01:39:18 ID:op7PL+T6
終わりですか?
問題があるから状態表は後日投下って…書き終ってないじゃないですか
・前話でライダーは気絶してない
(傷を負ったのを応急処置しないと少し危ないかもという事と、バックの中身が変わっていて包帯が
なかったのが原因かもしれないがイスカンダルというキャラが小中の怪我程度で気絶するとは思えない)
・クロコダイルの死体は北側にあるはず
・ライダーの提案が彼の性格上あり得ない
レッドを信用して2人を任せたはずだし、無事ならば劇場に行くことはわかってるのに見知らぬグループを
分割させてまでレッドの事を任せたりしない
それにクーガーやあすかが簡単に応じるのも違和感があります
・あと2時間もあるのに2km先の劇場に行くのがそんなに時間かかるの?
359創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 01:46:07 ID:op7PL+T6
あと呼ばれた時間軸に誤差があるとか簡単に済ませちゃってるけど
(しかもそれをなぜかイスカンダルと合流してクーガーと別れてから唐突に深紅が口にする)
凄い違和感感じますよ

失礼ですが本当に◆TEF4Xfcvisさんなの?
最近ライダースレで偽物出たりしてるんで…
360創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 01:56:29 ID:op7PL+T6
予約スレのIDを見る限り本人のようですね
失礼しました
361創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 05:56:17 ID:zO2pwjde
>>349
我さまに出会ったらラッド死ぬな…不死者の天敵ゲイボウ持ってるし
ミュウツーとの戦いで既に回復力当てにした戦い方になってるし
この会場でラッドが一番殺したいタイプだろうに…
362創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 12:41:18 ID:VIVO0P1S
不死って怪我が『治る』んじゃなくて、固定された時の状態に『戻る』んだろ?

酒の効果(飲酒時の状態に固定)のが強いのか、槍の効果(怪我の永続効果)のが強いのかは解釈次第じゃないか?
勿論、最強の矛と最強の盾はどっちが強いかなんて議論するつもりは更々ない

片方の効果が成立したらもう片方の効果が無効化されるわけで、設定と設定が相反するわけだから結局は書き手のさじ加減だろ
“状態が上書きされました”で槍の効果が勝ってもいいし
“『戻る』力と『永続』の力が均衡してるが、耐性によって『戻る』に傾き出しました”で酒の効果が勝っても問題ない
363創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 12:54:24 ID:d2U7LcLA
そんな当たり前のことを言うのに何行かけてんの?
364創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 13:19:58 ID:fc1r57a8
俺も違和感を感じたな。正直な意見としては修正してほしい。

絶対とは言わないけど、破棄はしないでね。いちゃもんみたく感じてるかもしれないけど、

今のままでは矛盾が有るから。
365創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 16:12:09 ID:sUi4X5o3
>「そんな奴どっかに片付けときなさいよ」

真紅はそんなこといわない!死人を傷つけるようなことこと絶対いわないもん!
そんなの真紅じゃない! (ドガシャーン)
366創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 16:20:39 ID:DGGqPeVA
>>362
型月作品だと時間逆行による再生はその辺の吸血鬼でもやってるらしい
槍の能力はそれを踏まえた上での治癒不能だろうね

あと移植でも無理っぽい
原作で、新しい肉体の部品を作って移植する回復魔術が無効だったから
367創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 16:37:10 ID:zO2pwjde
HPの最大値が減る感じっぽい
「戻る」事が出来ないんじゃないか?

あと作中で真紅+ホーリーの行動指針が
>当の彼女らの方針ではまた電車に乗る筈だったのだが……
とあるのに情報交換した後のライダーがさも当然そうに
>貴様らの目的も大体同じなのであろう?
とか言ってる
あすかと真紅の行動指針は駅を利用して全施設を点検し、ループを生み出す何かを発見
ならびに、それをなんとか出来そうな参加者の発見のハズなんだけど。

面目が立たないから人に頼むってのもなぁ…
自分たちがまっすぐ劇場向って、さっき知り合った奴に頼んだから大丈夫だとかレナたちに
説明するのか?

死体が北にある時点でこの話は破綻してるのでは
(タイトル変えるって手もあるけど)
368創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 17:09:55 ID:fpah4E7z
>>365
ちょww幼児退行するなwちゃぶ台返すな

投下乙です
ホーリー組解散か
クーガー抜けてライダーが入り、ライダー・あすか・真紅と
しかしこいつら身長差が凄いなwまさに大中小


ただ他の人も言われていますが、少し問題点が多いと思います
指摘されていない所だけ
真紅は偉そうな性格ではありますが、
原作一巻で一目あったことがあるだけの人形の死に対して泣くような優しさを持っています
他人の生と死に対して敏感なので、「そんな奴どっかに片付けときなさいよ」などとは言いません
むしろ自分から率先して埋葬するような性格です

あと細かいんですが、クーガーがしっかり社長の名前を間違えずに呼んでいるのに違和感がww
369創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 17:31:50 ID:SASD+0Jg
だからクーガーが人の名前を間違えるのはごく一部だと何度言ったら(ry
370創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 17:39:49 ID:fpah4E7z
前話ではしっかり間違えてるのに今回間違えなかったのは意味があるのかなと
社長には好感を抱いてるだろうし
371創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 19:29:43 ID:zO2pwjde
社長という呼び方に対する違和感から、時間が違う世界から連れてこられたということを
推察した結果じゃない?
元々クーガーがアスカをなんて呼んでたか覚えてないけど…
確か3話あたりで両者ともに出てきてると思ったけど接点あったかな…
372創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 20:35:33 ID:v35wiItX
そういう流れなんだろうなというのはわかるが、どうして書かないのだろうか、と
それに時間云々より先に思い浮かぶことはあるだろうし
記憶がアレになっちゃったとか
373創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 20:40:25 ID:zO2pwjde
「ところで、」の多用のし過ぎで会話がチグハグで出しておきたいフラグを無理やりだしてるような
感じだな
374創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 20:53:02 ID:op7PL+T6
正直なところ破棄を要求したいですね…
ちょっとやそっとの修正じゃ済まないと思うし、状態表を後日投下の後日っていつですか
375創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 21:34:30 ID:x39cTF78
修正に何日もかかるような問題って何?
状態票でそこまで大きな問題ってあるの?
376創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 21:38:32 ID:d1c0sHYf
お前は数レス上も読めんのか
377創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 22:33:52 ID:op7PL+T6
>>375
要修正と思われるところは上記のとおりです
ほとんど全部ですよね
>状態票でそこまで大きな問題ってあるの?
完成していない作品の投下はルール違反ってことですよ
378創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 22:48:04 ID:x39cTF78
問題が見つかったから後日投下ってのは、修正して後で投下するってことじゃないの?
379創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 23:31:40 ID:OJed8mMZ
お前ら少し落ち着けw
380 ◆TEF4Xfcvis :2009/05/08(金) 23:37:03 ID:kw/PMrRz
少し立て込んでました。
いまから投下します。
381 ◆TEF4Xfcvis :2009/05/08(金) 23:38:38 ID:kw/PMrRz
【真紅@ローゼンメイデン(漫画版)】
【状態】:健康、
【装備】:庭師の鋏@ローゼンメイデン
【所持品】:基本支給品一式、不明支給品0〜2個(未確認)
【思考・行動】
 1:殺し合いを阻止し、元の世界へ戻る。
 2:会場全体を一通り見ておきたい。とりあえずは中心部に向かい、最終的にはG-7駅を目指す。
 3:ループを生み出している何かを発見する。
 4:翠星石、蒼星石、ゾロ、チョッパー、ハクオロ、アルルゥ、カルラと合流する。
 5:カズマ、水銀燈、アーチャーに用心する。また、水銀燈が殺し合いに乗っているようであれば彼女を止める。
【備考】
 ※参戦時期は蒼星石死亡以降、詳細な時期は未定(原作四巻以降)
 ※あすかと情報交換し、スクライドの世界観について大雑把に聞きました。
 ※蒼星石が居る事や、ホーリエが居ない事などについて疑問に思っています。
 ※ループに気付きました。ループを生み出している何かが会場内にあると思っています。
 ※ルフィと情報交換をし、一回目の放送までの彼の大体の行動を知りました。
  また、二人の危険人物(バラライカ、ラッド)の特徴なども簡単に聞きました。
 ※前原圭一と簡単に情報交換をし、彼の知人(レナ、沙都子、梨花、魅音、詩音、切嗣)と、
  要注意人物等(アーチャー、ライダー)の簡単な情報を得ました。ライダーについては詳細ではありません。
  また、対主催チーム(佐山、小鳥遊、蒼星石)の存在、悪魔の実の能力者の弱点(カナヅチ)を知りました。
 ※クーガー、ライダーと情報交換しました。




【橘あすか@スクライド(アニメ版)】
【状態】:腹部に痛み
【装備】:HOLY部隊制服
【所持品】:基本支給品一式、螺湮城教本@Fate/Zero、不明支給品0〜2個(未確認)
【思考・行動】
 1:ギラーミンを倒し、元の世界へ戻る。
 2:会場全体を一通り見ておきたい。とりあえず中心部に向かい、最終的にはG-7駅を目指す。
 3:ループを生み出している何かを発見する。
 4:翠星石、蒼星石、ゾロ、チョッパー、ハクオロ、アルルゥ、カルラと合流する。
 5:カズマ、水銀燈、、アーチャーに用心する。特にカズマとアーチャーは気に食わないので、出来れば出会いたくもない
【備考】
 ※参戦時期は一回目のカズマ戦後、HOLY除隊処分を受ける直前(原作5話辺り)
 ※真紅と情報交換し、ローゼンメイデンの事などについて大雑把に聞きました(アリスゲームは未だ聞いてない)。
 ※ループに気付きました。ループを生み出している何かが会場内にあると思っています。
 ※ルフィと情報交換をし、一回目の放送までの彼の大体の行動を知りました。
  また、二人の危険人物(バラライカ、ラッド)の特徴なども簡単に聞きました
 ※前原圭一と簡単に情報交換をし、彼の知人(レナ、沙都子、梨花、魅音、詩音、切嗣)と、
  要注意人物等(アーチャー、ライダー)の簡単な情報を得ました。ライダーについては詳細ではありません。
  また、対主催チーム(佐山、小鳥遊、蒼星石)の存在、悪魔の実の能力者の弱点(カナヅチ)を知りました。
 ※クーガー、ライダーと情報交換をしました。クーガーと自分が別の時間軸から呼ばれたことに疑問を持っています。
382 ◆TEF4Xfcvis :2009/05/08(金) 23:39:18 ID:kw/PMrRz

【ストレイト・クーガー@スクライド】
[状態]:深い悲しみ、左肩、右脇腹などに銃弾による傷(アルターで処置済み)、全身にダメージ(小)
[装備]:HOLY部隊制服、文化的サングラス
[道具]:なし
[思考・状況]
 0:少年(レッド)を保護する。その後、劇場に向かいあすかたちと合流する。
 1:女を捜す
 2:ギラーミンに逆らい、必ず倒す。
 3:無常、ラズロ(リヴィオ)、ヴァッシュ、ルフィ、バラライカ(名前は知らない)、アーチャー(同左)には注意する
 4:カズマとの合流。弱者の保護。
 5:劉鳳を殺した人物を探し出し、必ず倒す。
 6:アーチャーの言葉には……?
【備考】
※病院の入り口のドアにヴァッシュの指名手配書が貼ってあります。
※ギラーミンの名前を今後間違えるつもりはありません。
※ヴァッシュ・ザ・スタンピードの手配書×二枚に『モヒカン男と麦藁帽子の男に気を付けろ byストレイト・クーガー』とメモ書きされています。
※C-4駅事務室入り口にフィーロの荷物が落ちています。
※通り抜けフープはバラライカの能力であると思っています。
※アーチャーに、死者の蘇生を懸けて殺し合いに積極参加するよう誘惑されました。
※あすか、ライダーと情報交換しました。


【ライダー(征服王イスカンダル)@Fate/Zero】
[状態]:疲労(中)、全身に傷(小〜中)および火傷(小)、出血中  腕に○印
[装備]:張維新の衣装とサングラス@BLACK LAGOON 包帯
[道具]:基本支給品一式、拳銃の予備弾30発、ウシウシの実・野牛(モデル・バイソン)@ワンピース
     スモーカー大佐の十手@ONE PIECE
[思考・状況]  
 1:バトルロワイアルで自らの軍勢で優勝。
 2:あすか達と劇場に向かい、劇場でクーガーとレッドを待つ。
 3:レッドを従え『ノルマ』を達成し、レナ達に自らの力を示す。
 4:四次元ポケットとバイクを回収しに図書館へ戻りたい。
 5:首輪を外すための手段を模索する。
 6:有望な強者がいたら部下に勧誘する。
 7:次の放送までに劇場へ向かう。
 8:アーチャー(ギルガメッシュ)、クロコダイルを警戒する。



【備考】
※四次元ポケット@ドラえもんは図書館の中に放置されています。
※原作ギルガメッシュ戦後よりの参戦です。
※臣下を引きつれ優勝しギラーミンと戦い勝利しようと考えています。
  本当にライダーと臣下達のみ残った場合ギラーミンがそれを認めるかは不明です。
※レッド・レナ・チョッパー・グラハムの力を見極め改めて臣下にしようとしています。
※『○』同盟の仲間の情報を聞きました。
※自分は既に受肉させられているのではと考えています。
※クロコダイルが倒されたことはまだ知りません。
※現在位置については次の書き手にお任せします。
※あすか、クーガーと情報交換しました。


383 ◆TEF4Xfcvis :2009/05/08(金) 23:41:21 ID:kw/PMrRz
以上ですが、書き足りないのは明らかなので破棄でもかまいません。
修正してもいいのですがどうも筆が乗らないので……
384創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 00:15:28 ID:FZLI8TEZ
破棄ですか?
ライダー予約してもいいのかな?
385 ◆TEF4Xfcvis :2009/05/09(土) 00:17:56 ID:H2B8JgYO
正式に破棄します。
修正を書き切る気力もないので……
申し訳ありませんでした
386創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 00:25:06 ID:dqHEki/E
>>383
破棄で良いとかそんな無責任な…
書き足りないのが判っていて何で投下したの?
筆が乗らないから修正しづらい?ふざけんな。
だったら初めから予約しなきゃいいじゃない。
時間が足りないのなら再延長とかすればいいじゃないか。
そういう事をしないで何を言ってるんだ。


…と、素直な自分の意見を出してみたけど、これじゃあ荒らしと一緒だな。
確実にウザイと思うからスルーしてくれ。
387創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 00:26:16 ID:FZLI8TEZ
>>385
はい、次また頑張ってください
388創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 00:27:28 ID:G1DFYqb4
筆が乗らない時はあるからなぁ
スランプ脱却を待ってます。
389創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 00:29:33 ID:14hkKvvF
>>385
時間が足りなかったのかな?
無理に話しをまとめてる感じがしましたので。
次回はしっかりとプロットを練り、時間的余裕がある時に予約すると良いかもですね。
次回をまた楽しみにしています。
390創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 00:31:36 ID:hztBh1ou
リアルが忙しいのかな
次回楽しみにしてます
391創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 01:02:28 ID:Xm3wKNmO
次回作応援してます。
392創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 02:37:58 ID:5g1PoE8h
wikiの参加者情報が更新されてるっぽいが、どこかからの引用が多そうだなぁ

ということで、分かるとこから加筆してみたり
393創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 17:10:04 ID:+lODUMrI
なんかこのスレって型月厨(というと言葉が悪いか?)多そうだよなw
同人小説という超マイナーからの出典なのにみんな設定とか抑えてるし
394創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 17:30:48 ID:hztBh1ou
二次創作SSのスレで設定抑えてるのは基本じゃないか?
深く知ってた方が楽しめることも多いし
395創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 17:36:31 ID:5g1PoE8h
同人つっても、amazonとかで普通に売ってるぞ?
アニメ化もされたゲームの続編(内容は10年前だが)だし
396創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 17:37:04 ID:hztBh1ou
>>392
おお、これは乙です!
改めてみるとライダーは本当に破天荒だw
397創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 18:05:32 ID:jWqBg+vj
でもギラーミンとか誰も知らなかったよね
398創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 18:12:16 ID:Xm3wKNmO
ライダー本当に凄いなw
399創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 18:37:26 ID:M3Ja+gYA
>>393
なんかそう考えると、小学5年生とかで連載している漫画のレッドとライダーのコンビが
とんでもない組み合わせのように見えてきた。
400創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 18:46:42 ID:hztBh1ou
確かにw
小学五年生とかマイナー誌にもほどがあるなw
401創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 19:59:11 ID:gm8x5K5V
ポケスペはいくつもの雑誌で同時連載してるし、
連載期間も長いから、そこまでマイナーでもないと思う
402創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 20:35:06 ID:jWqBg+vj
二次創作SSのスレで設定抑えるのは基本なのに、
ドラえもんの設定を誰も抑えてなかったのは何で?
やっぱりみんなドラえもんとかどうでもいいと思ってたから?
403創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 20:37:50 ID:5g1PoE8h
膨大過ぎるからでは
サザエさんがロワ参戦して、浜さんやら大八さんやら出てきても、誰も知らないだろう
404創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 20:37:52 ID:cixwNPAm
どうでもいいというか支給品が欲しかっただけ
405創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 20:40:09 ID:/2fQ2QFZ
ポケスペって小学5年生で連載されてたのか初めて知った
406創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 20:53:29 ID:Xm3wKNmO
ポケスペ一回読んでみるわw
407創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 20:58:33 ID:jWqBg+vj
>>404
やっぱそうなのか
まあ誰でもおおまかな設定くらいは知ってるけど、詳しく知ってる人なんてそんなにいないだろうしな
所詮ガキ向けの幼稚なアニメだし
人気なんて全然ないけど、秘密道具って設定が便利だから通っただけだね
408創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 21:56:59 ID:Xm3wKNmO
今日、作品は投下されるんだろうか?
楽しみだ。
409創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:04:09 ID:iq52NBgz
そういや延長なければ今日期限か
楽しみだなー
410創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:07:13 ID:hztBh1ou
水曜日の予約ラッシュ凄かったな
起きて予約スレ見てみたら3つも予約入ってるから驚いた驚いたw
411創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:08:28 ID:14hkKvvF
そういやあの予約ラッシュからもう3日か。
楽しみだ。
412創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:09:52 ID:5g1PoE8h
今日付けのひとつは一日延長だそうな
413創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:15:48 ID:/2fQ2QFZ
予約ラッシュの3日後ってことは投下ラッシュか
414創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:16:30 ID:iq52NBgz
ロニーさん延長か
ゆっくり書いてってね!
415創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:18:54 ID:14hkKvvF
>>412
書き込んだ後気付いたw

延長か、楽しみに待ってます。
416 ◆SqzC8ZECfY :2009/05/09(土) 22:31:08 ID:lZ+Aw2N5
ヴァッシュ、新庄、まひる投下します
417創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:31:54 ID:/2fQ2QFZ
キター支援
ひとりたすければ

ひとりうまれたことになるのか

そのいのちは

よいいのちか




「今そこで人が死のうとしてる。僕にはそのほうが重い」




レムをなくし

ひとりになって

こころの中の彼女がわらうように

あるく




「今いるそこが暗闇でも、あなたの手の中の切符はいつでも書き込まれるのを待ってる。だから、だから……決して手放さないで」




その生き方が確信になって

ゆらいで

喜びの涙と哀しみの涙

幾千万の銃弾の中

痕はふえて



419創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:32:14 ID:oTSFdTZs
支援!
「なあ……本当の所、訊いていいか? 百年近くその中で生きてきて、お前一度も人間に対して憎しみを持ったことがなかったのか!?」




そしてたどり着いた場所は




「何度裏切られた? 何度傷つけられた? 何度嘘をつかれた? 何度屈辱を受けた?
 人間扱いされなかったことは? 大切なものを奪われたことは? いわれなく疑われたことは? 笑われながら踏みにじられたことは?」




歪みが導くさらなる絶望








「――現実を凝視しろ。お前は……矛盾だらけだ」








わすれようとしていたなまえ




「貴様が『ジュライ』でやったことを…………思い出しやがれぇぇええ!!!!」




封じようとしていたあやまち




「貴様が奪ったのは!! 俺の!! 半身そのものだ!!!!」




とりかえしのつかないこと
421創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:33:09 ID:/2fQ2QFZ
422創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:33:28 ID:oTSFdTZs
 
















「僕は化け物―ひとごろし―だ」
















すまない……


すまない……


すまない……


すまない……




それでも……




僕は……




前に……




進まなくちゃ……




   ◇   ◇   ◇


中天に差し掛かろうとする太陽が荒れ果てた古城跡を照らしていた。
ところどころが崩れかけた城壁や瓦礫が散乱する入り口とは対照的に、建物の奥は豪華な調度品で整えられたつくりになっている。
一階のとある部屋。
来客の応接に使われていたのだろうか。
ゆったりとした空間には、華美すぎない程度に上品な雰囲気をもたらすソファーやシャンデリアがある。
足を踏み込めばくるぶしまで沈む絨毯に荷物を置き、ソファーに腰掛ける二人組。
そしてその向かいのテーブルを挟んだもう一つのソファーに寝かされている黒ずくめの男。
この部屋には三人の人間が存在していた。
寝かされている男に起きる様子はない。
それを心配そうな顔で見守る二人組の名は、黒髪のロングヘアーが新庄・運切といい、栗毛のショートヘアーの少女は伊波まひるといった。

「大丈夫かなぁ……かなりいい角度で入っちゃったし……」
「そ、そんなこといわないで! 不安になっちゃうじゃない……」

新庄の言葉に対し、男が気絶する原因となったまひるの顔がこころなしか青ざめている。
こう見えて大の男を吹き飛ばすパンチを放つ腕力の持ち主だ。
そして殴られた結果として気を失って二人に運ばれ、こうして寝かされている男がいる。
それから二人は食事を取り、さらにしばらくたつが目を覚ますような動きは見られない。
ロングヘアーの黒髪をもつ中性的な顔立ちの――実際中性そのものだ――新庄はここで時計を見た。
もうすぐ12時だ。
ギラーミンの言うとおりならば、もうすぐ次の放送が流れることになる。
前回の放送では15人が呼ばれた。
その15人は何故死んだのか。
自殺などは論外。ギラーミンが放送で言ったように誰かに殺された――そう考えたほうが妥当だ。
それはこの土地のどこかに人を殺すような人間が存在しているということであり、それが多少の誤差はあるにせよ15の死を撒き散らすほどの数であるということだ。
そして新庄たちは実際にカズマという男に襲い掛かられた。
まひるに至っては最初に会った高槻巌という男性が前回の放送で死亡したとも知らされたという。
たった数時間前まで生きていた人間が死んでいく。
ここで殺し合いが行われているということを、もはや否応無く思い知らされる。
佐山やブレンヒルトは大丈夫だろうか、と新庄は思う。
スプーンに反応がある限りは佐山は大丈夫だろう。
いや、無くてもきっと彼は大丈夫だと確信を持つ。
そう信じること、そして同じ方向に向かってともに歩んでいくことが自分の役目だと新庄は考える。
佐山が他人に無理強いされて動くなどありえない。
だからギラーミンのいうことはきかないだろう。
ゆえに佐山の正逆の存在であり、だからこそ共に歩むことを誓った新庄の行くべき道は彼と同じだ。
ギラーミンのいうことはきかない。
殺し合いなんてしない。
自分に出来ることでギラーミンに抗おう。
内心でそう決意して、そこでまひるの横顔に脅えの色があることに気付く。
その視線はある一点を凝視している。
ヴァッシュというらしい黒ずくめの男が寝ている方向だ。
新庄も彼女の視線を追う。
425創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:35:16 ID:oTSFdTZs
 
寝たままのヴァッシュの手に握られた、鈍い銀の光を放つリボルバー拳銃があった。
とりあげることも考えたが、いきなり武装を没収するのも反感を買うのではないかとそのままにしておいたのだ。
何よりこの男が意識が無いにも関わらず、その手を固く握り締め、簡単に放せるとは思えなかった。

「伊波さん?」
「えっ」

声をかけた途端、彼女は僅かに肩を震わせるような反応を見せる。
そんな素振りを見せる伊波に疑問を感じた新庄が、どうしたの? と問うとおそるおそるといった感じの声で答えがかえってきた。

「この人……言ってたよね。自分は人を殺したって……」

合点がいった。
まひるが脅えるのも無理はないだろう。
先ほどの大音声で自ら宣言したのだ――――自分は人を殺したと。
そして彼の手には銃が握られている。
先ほどは怪しい黒マント仮面から彼女を守るような素振りを見せた。
それを考慮すれば目覚めてもいきなり襲い掛かってくるような真似はしないとは思うが、確証はどこにもない。
しかしだからといって疑心暗鬼に囚われ、正常な判断を失うようなことはあってはならないだろう。
ここは彼女を落ち着けたほうがいいかな、と新庄は判断した。
自身も公私において全竜交渉部隊の変態兼トンデモ人間ズに囲まれ麻痺しかけていたが、世間一般の人々が銃を持つ人間を見たなら無理からぬ反応だろう。

「伊波さん、落ち着いて。襲うつもりならさっきとっくにそうしてると思うよ」
「だ、だって……って、マジックハンドで器用に肩をぽんぽんしないでっ」
「いや、流石にまた殴られたくないし。同じオチで二度ネタ三度ネタは趣味じゃないし」
「うー……」

まひるが顔を赤くしながらこちらを上目遣いで睨んでくるのが何だか微笑ましい。
少しは気が紛れたかな、と新庄は考え、言葉を続ける。

「万が一があっても、こっちだって銃があるんだしおあいこだよ。それに例え銃を突きつけあっていたって話し合いはできるんだ」
「え? ……新庄さん?」
「殺しあうより先に言葉を交わそう。互いに理解しようともがいて、どうしても無理なら妥協点を探そう。
 それでも……たとえ銃や刃物を突きつけあっていたって、そこで話し合えるのなら、それはただの殺し合いより何百倍も価値があることだと思う」

新庄・運切は全竜交渉部隊の一員だ。
世界の滅びを防ぐために、あらゆる勢力との交渉を進めるのが任務だ。
時として命のやり取りとなる戦闘をも辞さないが、それでもそれは交渉の一手としてに過ぎない。
その部隊の代表としてあらゆる困難を、力と知恵と――何より言葉で乗り越えてきた男がいる。
新庄はそんな彼を支えたいと思った。
ともに歩んで生きたいと思った。
悪役を任ずる彼とは、自分は何もかも真逆。
……だからこそ。
そして同じ道を歩むということは、新庄も言葉をないがしろにしてはならないということだ。
所詮は言葉。されど言葉。
例え結果として分かり合えずとも、互いが言葉で分かり合おうとした事実を理解できれば、そこには大きな意味がある。

「信じて、伊波さん。話し合うんだ。相手の事を聞いて、自分の事を話すんだ」
「だって……私が最初に会ったあのおじさん死んじゃった……メカポッポ君だって、あの人に……それなのに新庄さんはどうして?
 怖いよ……死にたくないよ……私、フツーの高校生だよ……そんなに強くないんだよ……」

まひるは俯いて、僅かに声を震わせる。
そこで新庄は初めて気がついた。
彼女が今まで無理して強がっていたことに。
殺し合いという異常行為が正当化されるこの空間で、少しずつ心を蝕まれていたことに。
そして今まで自分はそれをフォローできていると思っていた。
落ち込んでるかなと気遣って励まして、その度に彼女は大丈夫だと笑みを返していた。
だがそれでもそれは強がりでしかなく、新庄は気付けなかった。
ああ、馬鹿だ――と思う。
新庄は自分の愚かさを悔いる。

「さっきの刃物を投げつけてきたのだって……そうだ、あれってドッキリとかじゃないの? 最初から無意味に大掛かりな仕掛けでさ。
 ほら、みんなで私達を驚かせて、それで影で笑ってるんだよ……だって……そうでなかったら……あのまま当たってたら私は死――」
「伊波さん!」

逃避。
それもひとつの緊急回避の方法だろう。
立て続けに発生する異常現象を前にして、精神のオーバーヒートを防ぐために、その場しのぎであろうとも有効には違いない。
だが。
自分たちをとり囲む現状が変わらない以上、そのツケはいつか払わなくてはならない。
それが致命的な場面でおこることになるとも限らない。
新庄は伊波まひるという少女を気遣おうとして、それが間違っていた。
ならば。
間違ったなら正せばいい。
後悔などで歩みを止めるな。
そうなったらそこで終わりだ。
だから……!


――……進撃せよ<<ゴーアヘッド>>だ!


「伊波さん、僕だってそんなに強いわけじゃないよ」
「…………何?」

声は暗い。
そしてか細い。
俯いてぎゅっと握った両手は震えていた。
新庄は己と真逆の存在を想う。
彼のようにうまく出来るだろうか。

「……僕には両親がいないんだ」
「……」

まひるは無言。
それでも新庄は淡々と。

「今は仲間ができたよ……でもね、ずっと寂しかったんだ。ずっと独り。ずっと今までそうだったから」

ソファに腰掛けて、隣のまひるに話しながら何気なく窓の外を見る。
差し込む太陽の光が眩しい。
水色の空が外には広がっている。

「独りでいるのがいやなんだ。大切な誰かと一緒にいたいんだ。誰かを傷つければ、そのぶん人は離れていくから」

まひるの無言は変わらず。
新庄の言葉だけが、シャンデリアが煌く部屋の天井に染み込んでは消えていく。

「だから殺したくないんだ。自分勝手な僕の都合で。怖いし死にたくないけど、それと同じくらい寂しいのが嫌なだけなんだよ」

そこで口を閉じた。
無言。
まひるも無言。
伝えたい言葉は伝えた。
だから新庄は待つ。
気まずいはずだった沈黙はもう苦にならなくなっていた。

「……………………私も寂しいのは……いや、かな……」

しばらくして、ようやく聞けたまひるの言葉。
それに対して新庄は顔をほころばせ、彼女を真っ直ぐに見た。
その表情は柔らかな微笑だ。

「うん……いいんじゃないかな」
「……えへ」
「ははっ」

お互い笑いあった。
互いに理解しあうこと。
それは、あるいは一方的な勘違いかもしれない。
だがそれでもこの笑顔は確かなかたちとしてここにある。
ならば、それでいい。
それを足がかりに前へ進めるから。

「…………あ」
「ん?」

まひるの視線が真横に向きを変えたのはその時だった。
釣られて新庄も同じ方向へと向き直る。
そこには寝かされた黒いコートの男がいるはずだった。
その状況に変化はない。
相変わらず男はソファーに横になっている。
……いつのまにか目を開け、ただの知り合いというにはいささか近すぎる距離で向かい合う二人をガン見しながら。


「…………いつから見てたんですか?」
「…………いやぁ、気付いたらなんか声をかけづらい雰囲気だったもんで、つい」

429創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:38:13 ID:oTSFdTZs
430創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:38:21 ID:o0aCnq2w
支援
   ◇   ◇   ◇


……それで?


お前はまたいつもの生き方にすがりつくのか


そいつは本当に正しいのか?


クズまで救おうとしてないか?




「わからない……わからないさ……そんなことわかるもんか!!」




ははは……


だいぶ参った顔をしているじゃあないか


ここまで色々学んだろう?


取り戻したというべきか……ステラの……あの時からだ




「……………………昨日のことを忘れたいんだ。でもね……無理だ。僕はきっと、今のこの彼女たちの事を……ずっとしつこく思い出す」




……一世紀以上かかって……!


……得たものがそんな答えか!?








「この後悔はどうすることもできないけれど…………今日、いま、僕の手はまだ動く。
 誰かの悲しみを消すことが出来たときだけ……少し楽になれる。明日も……明後日も……だから……!」
432創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:38:39 ID:5g1PoE8h
 




















――ここにいていいだろうかとは尋ねない。



















――ここにいようと、そう決めた。















434創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:39:23 ID:o0aCnq2w
支援
435創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:40:30 ID:oTSFdTZs
436創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:41:17 ID:pc/0f20S
 
437創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:42:02 ID:pc/0f20S
 
438創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:42:21 ID:/2fQ2QFZ
439創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:42:49 ID:pc/0f20S
 
【A-2 古城跡・一階応接間/1日目 昼】



【ヴァッシュ・ザ・スタンピード@トライガン・マキシマム】
[状態]黒髪化、左肩に刺突による傷(再生中)
[装備]S&W M29 6インチ 0/6@BLACK LAGOON
[道具]支給品一式、拡声器@現実、予備弾丸32/32
[思考・状況]
基本:殺し合いを止める、今度こそ絶対に。
 1:目の前の二人と話してみる。
 2:ウルフウッド、リヴィオとの合流。
 3:ウルフウッドがいるかもしれない……?
※原作13巻終了後から参加
※サカキ、ロベルタの名前はまだ知りません。
※詩音を『園崎魅音』として認識しています。
※口径などから、学校の死体を殺すのに使われたのはロベルタの持っていた銃ではないかと考えています。
※康一にスタンドの事について聞きました。 仗助を協力者、吉良を危険人物だと見ています。
※義手の隠し銃には弾が込められていません。弾丸を補給すれば使用可能です。
※拡声器で話した内容は少なくともエリアA-2全域には響きましたが、それ以上広く響いたかは不明です。
※全身の切り傷は再生しました。


【新庄・運切@終りのクロニクル】
[状態]:健康 、顔面打撲
[装備]:尊秋多学園の制服、運命のスプーン@ポケットモンスターSPECIAL 、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃 6/6 @トライガン・マキシマム
[道具]:支給品一式(食料一食消費、水1/5消費) 予備弾丸36発分
[思考・状況 ]
1:ヴァッシュを仲間に誘ってみる。
2:メカポッポを待ってみる。
3:まひると行動しながら小鳥遊、もしくは仲介役の女性を捜す。
4:佐山と合流しここから脱出する
5:ブレンヒルトについてはまだ判断できない。
6:人殺しはしない。
7:取り敢えず目の前の男の人と話をしてみる
※小鳥遊宗太については、彼の性癖とかは聞いています。家庭環境は聞いていません
※新庄の肉体は5:30〜6:00の間にランダムのタイミングで変化します。
 変化はほぼ一瞬、霧のような物に包まれ、変化を終えます。
 午前では女性から男性へ、午後は男性から女性へ変化します。
※参戦時期は三巻以降です
※カズマを危険人物だと認識しています
※まひるに秘密を話しました




【伊波まひる@WORKING!!】
[状態]:疲労(小)、足に擦り傷・切り傷 、男に触られた事による動揺
[装備]:学校の制服
[道具]:支給品一式(食料一食消費、水1/5消費)、ARMSのコア(中身は不明)@ARMS マジックハンド×2 @WORKING!!
[思考・状況]
1:メカポッポの到着を待つ。
2:新庄と行動する。
3:諦めない。常に信じ抜く。
4:佐山、小鳥遊と合流する。
5:取り敢えず目の前の男の人と話をしてみる
※新庄を信用しています。また、彼女の特異体質を知りました
※佐山・御言に関しては変な人ということを聞いています。ブレンヒルトについては、知り合いということだけ聞いています。
※運命のスプーンのことは知りません。
※ARMSのコアの事は一応目を通しましたが、何の事かよくわかってません。
441創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:43:30 ID:pc/0f20S
 
442創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:44:06 ID:lZ+Aw2N5
投下終了です。支援ありがとうございました。
ご意見ご感想ありましたらよろしくお願いします
443創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:44:57 ID:/2fQ2QFZ
444創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 22:58:14 ID:+lODUMrI
投下乙
みんな落ち着いたな
445創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 23:01:40 ID:oTSFdTZs
投下乙!
こうして原作のセリフを振り返るといかにヴァッシュが過酷な道を歩んできたかがわかるなぁ……。
気絶したヴァッシユを気遣ういなみんと新庄君が微笑ましいw
そしてレヴァイアサンロードでの経験を混ぜながらいなみんを励ます新庄君も良い感じ。
446創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 23:10:33 ID:/2fQ2QFZ
マジックハンドが本来の使い方をされているw
いなみんがいい一般人さをかもし出してるなぁ
447 ◆ua0kuOGETk :2009/05/09(土) 23:30:36 ID:FZLI8TEZ
予約したかったんだけど、なんかしたらば規制されてて出来ない…
管理人さんにも連絡付かないし

ここで予約してもいいのかな
448創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 23:36:30 ID:/2fQ2QFZ
なにかの規制にひっかかってるんかな
携帯でも無理?
449創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 23:39:37 ID:5g1PoE8h
投下乙です

色々と危なっかしいチームだけど、ひとまず安定かな
危険人物が近くにいないのは安心材料
450 ◆ua0kuOGETk :2009/05/09(土) 23:40:42 ID:FZLI8TEZ
携帯持ってないです
451創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 23:46:15 ID:Xm3wKNmO
別にいいんじゃね?
ここで予約しても別人が偽れるわけじゃないんだし…
452創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 23:47:46 ID:hztBh1ou
投下乙です!

反感を買うかもしれないから銃を取り上げないって…
そ、そんな簡単に人を信用しちゃダメだよー!
ヴァシュの主張を聞いてたからこそだけど!
でもこの二人らしいなw

新庄の主張にぐっときた。本当に「間違えない人」だなぁ
新庄といなみんは変態がコンビで似たもの同士だけど、ヴァッシュと新庄も似たもの同士だ
誰かが傷つくかもしれない事を知りつつずっと戦いをためらっていた新庄、
人を殺すことを約百年悩み続けたヴァッシュ
一般人らしいいなみんの弱さを、経験を踏まえて語る新庄の説得には重みがあるな
でもそこのラブアンドピース、雰囲気壊すなwww

終わクロ、トライガン両作の引用がなんともいえない情感を醸し出していました
GJ!!

あと、さりげにガションガションの扱いに慣れ始めてる新庄に吹いたww
453 ◆ua0kuOGETk :2009/05/09(土) 23:56:22 ID:FZLI8TEZ
それでは
111話「殺人連鎖 -a chain of murders-(後編)」からライダー(征服王イスカンダル)
123話「私らしくあるためのImagine(幻想)」からレッド、ハクオロ、衛宮切嗣
を予約します
454 ◆eAVyrqdhlI :2009/05/10(日) 00:07:37 ID:iiZQyGnf
今日の朝メール来てましたか!対応できず申し訳ありません

いくつか規制ホストを増やしたので、巻き込まれたかもしれませんね
かなり限定的にしたつもりでしたが……
ログを精査してまいりますので少々お待ちください
455 ◆Wott.eaRjU :2009/05/10(日) 00:16:09 ID:EdezymIt
>>454
いつも御苦労さまです。頑張ってください。

それでは完成したのでクレアを投下します。
456止まらない世界 ◆Wott.eaRjU :2009/05/10(日) 00:17:29 ID:EdezymIt
唐突な話だがクレア・スタンフィールドには類まれな力がある。
幼少の頃からサーカスの一団に身を置いた賜物と言える身体能力。
本人曰く自分は絶対に死なない。何があろうとも揺るがない自信。
当然、日常で抱く恐れもないし非日常であっても変わりはない。

たとえ、列車占拠を計画したテロリストの集団であろうとも。
たとえ、思考の螺子が緩んだ殺人鬼でもあろうとも。
たとえ、ホムンクルスと呼ばれる殺し屋であろうとも。

変わらない。
きっとクレアはいつも通りに戦うだろう。
自分が負けるわけがない。
そう思いを定め、只、いかに敵を沈黙させるための手順を踏めばそれだけで彼に勝利は訪れる。
何故なら彼にはそれを成すための力があるためだ。

身体を動かすこと、専ら戦闘行動に関してクレアは他者の追従を許さない。
その異常過ぎる力故にクレアの事を“天才”と称する者は少なくない。
そう言われて気分を良くする者は居るだろう。
寧ろ“天才”とは一種の褒め言葉でもあり、気分を害する事はあまり考えられない。
言葉を発する側も、受け取る側もきっと恐らく。

だが、クレアにとって“天才”の呼称は一種の侮蔑にも等しかった。

クレアの力は先天的なものではない。
確かに素質はあったかもしれないが、それだけでは今のクレアはないと言っていい。
無駄なものを全て削ぎ落し、本当に有益な筋肉しか残していない肉体。
銃器やナイフといった武器の扱い方も生傷を作りながら培ってきたものだ。
決して一夜で生まれたものではなく、才能という言葉で済まされるものではない。
血の滲むよう努力、楽だったと語る事などとても出来そうにない日々。
そうした積み重ねが今のクレア・スタンフィールドを作った。
他の誰でもない、唯一の存在である彼自身を。
たとえ、何があろうともその過去に変わりはない。


そう。たとえ、何があろうとも……クレアにとって予想の範疇を超えた事が起きようとも。



――変わる事はない。今も、そしてこれからも。



◇     ◇     ◇

457創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 00:17:49 ID:Lxkj3m3E
しえーん
458止まらない世界 ◆Wott.eaRjU :2009/05/10(日) 00:18:12 ID:EdezymIt
ざらついた感覚が舐めるように背中を走る。
何度思った事だろうか。
烈火を連想させる赤髪の男――クレア・スタンフィールドは一人考える。
両眼の視界が捉えるものは数時間前からずっと変わる事はない。
なんて事もない。特に趣向を凝らしたわけでもない天井がある。
それは参加者に配られた地図には記載されなかった一件の民家からの光景。
備え付けられたベッドに背中を預け、クレアは休憩を取っていた。

「……まさかな」

土砂降りの雨ではない、止みかけた降雨から最後の一雨が降りるようにぽつりとクレアは呟く。
誰に聞かせるわけでもなく、そもそも聞くべき人間は誰一人としていない。
只、思わず洩れてしまった言葉であった。
もう既に何回もその言葉を口にしてしまったというのに。
聴衆が一人でも居ればクレアの様子を端的に評したかもしれない。
『信じられない』――そういう風にこの人は言いたいんじゃないか、と。
事実、その感想はあながち外れというわけでもなかった。

「この俺がここまでヘマをかますとは……まったく、どうしたっていうんだろうな」

チラリと視線を右の方へ傾ける。
直ぐに、石のようにかたくなに沈黙を続ける己の一部分が目に入った。
今まで使い慣れ親しんできた、そしてこれからは碌に動かせそうにない。
先の戦闘でコンクリートを取り込まされ、多大な障害を負った自分の右半身がそこにあった。

原因でもある乱戦。
あの戦いはそう呼ぶのに相応しかった。
奇天烈な腕を持った男が戦いに参加していた頃は妙に身体が湧きたつ感覚があった。
別段その事について特に言う事はない。
あの感覚は自分を恨んでいるであろう女が居たせいだろうか。
『必ず殺す』――紛れもない殺意を込めた瞳を映した女、レヴィ。
また会えたらいいな、そう言葉を残して別れた女とこんなにも早く再会出来た。
嬉しいというわけではない。只、珍しいなとは思った。
他にも参加者は居るだろうに、またレヴィと出会うことになったと思えば思うほど不思議だった。
そう。まるで万物の力が自分達を手繰り寄せたのかと思う程に。
『運命』という言葉が果たして眉唾ものでないのだとしたら、こういう機会に使われるものなのかとクレアは感じた。


だが、その『運命』――本当にあるかどうかは判らないが――とやらは同時に招かざる厄災も落としていったようだ。


459創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 00:18:48 ID:Lxkj3m3E
 
460創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 00:19:16 ID:Lxkj3m3E
 
461止まらない世界 ◆Wott.eaRjU :2009/05/10(日) 00:19:17 ID:EdezymIt
「東方仗助とクレイジーダイヤモンド……それがアイツらの名前。忘れたくても忘れられそうにはない……か」

最期に戦った男。
どことなく自分の車掌服にも似た、されども漆黒の服に身を包んだ男が忘れられない。
いや、彼――東方仗助だけがクレアにここまでのダメージを与えたわけではない。
最大の原因は仗助が使役した人形であるクレイジーダイヤモンドの存在。
クレイジーダイヤモンドの特性がクレアの身体を破壊してくれたのだった。

破壊という表現は似合わないかもしれない。
コンクリートの色と元の肌の色がごちゃ混ぜになり、いいようのない変貌を遂げたが辛うじて原形はある。
しかし、右半身の機能を考えれば話は別だ。

今まで殺し屋として生き抜いていたクレア・スタンフィールド。
まさに敵なしを欲しいがままにするかのような戦歴の軌跡は最早描きようもない。
右腕だけならまだしも視力は奪われ、遠近感すらも確かではない。
更に付け加えるように右脚もまたコンクリートと混ざり、疾走はおろか歩行すらも危ういといえる。

今更どうしようもなかった。
幾ら彼の周りでこの世界が廻っていようとも、自然と己の負傷が治っていく奇跡は起こりはしない。
たとえ、どんなに願おうともクレアに応えてくれるものは誰も居ない。
ほんの少し空いた窓の直ぐ傍を通る風の音しか聴こえるものはなかった。

「なぁ……後悔はしているか?」

そんな時、ふとクレアは問いかける。
視線の先には依然として右腕があった。
少し動かすのも難しい、彼自身の腕だ。
自分の一部分、いうなれば自分の分身の一つであり生まれた時から備わっていた大切な右腕。
当然、意思を持ちようのない右腕はクレアの言葉に何も答えない。
そもそも質問の意図が不明瞭だが、なにもクレアは必ずしも戻ってくるものとは期待していない。
只、そう言葉を洩らしたかっただけであった。

462止まらない世界 ◆Wott.eaRjU :2009/05/10(日) 00:20:09 ID:EdezymIt
――お前は俺だ。



きっと何も返っては来ない。
右腕は――酷い姿になった自分の一部は意思を伝える術は持たない。
精々痛みによる感覚を神経を通して自分に訴えてくるだけのものだ。
判っている。判り切っている事だが切なさは残る。
両脚、両腕とはいわず自分の全てと感情を分かち合えれば良いのに。
今まで思いもしなかったことをクレアは切に願った。
理由は一つ、これほどまでに身体が破壊しつくされた事はなかったためだろう。
右腕を、潰された右半身を眺める度に申し訳なさが込み上げる。



――俺はお前だ。



右腕にとって考えれば気休めにもなりそうにないが、そう言ってやりたかった。
破壊された事で自分にとっていかにこの身体が大切なものか判った。
銃器やナイフといった武器でどれだけ身を固めようとも、結局信じられるものは自分自身のみ。
幼少の頃から鍛えたこの身体がクレアの自信を裏付けるための大前提であった。
だが、右半身は既に酷い有様となり、“葡萄酒(ヴィーノ)”や“線路を辿る者(レイルトレーサー)”としての動きは期待できそうにない。
残ったものは無事であった左半身と、クレイジーダイヤモンドと同じ力、『スタンド』の一つであるスタープラチナぐらいだ。


463止まらない世界 ◆Wott.eaRjU :2009/05/10(日) 00:20:52 ID:EdezymIt
――お前は俺じゃない。


されども、スタープラチナに関してあまりいい気はしない。
確かに素晴らしい力だとは思う。
人間では無理な、自分ですらも難しいほどに速い拳のラッシュ。
意識の共有ができ、まさにもう一つの目を得たような感覚すらも与えてくれるスタープラチナ。
しかし、スタープラチナはクレア自身の力ではない。
スタープラチナを操るためにクレアに課せられた事は何もなかった。
何の苦労もなければ碌な時間すらも必要としなかった。
只、奇妙なDISCを頭に差してそれだけで人一人容易に殺せる力が手に入る。
呆気ない。あまりにも呆気ない。
幾ら自分の廻りで世界が回っていようとも、こんな堕落した力を自分が得る事になるとは。

これでは一緒だ。
努力の末、超人的な力を得た自分を『天才』の言葉で片付けた奴ら共。
まさにスタープラチナは彼らのいう天才――否、一種の才能に即した力のようだ。
自分自身の身体を動かす必要はなく、もう一つの自分を動すような感覚で使役する。
少なくとも自分の知識にはない。自分の知らない力であるとクレアは改めて実感する。

そんな力を喜んで使うようではやはり何かが可笑しい。
彼自身が、何かの拍子でスタープラチナを発現させたのなら未だ見込みはある。
されど、才能という言葉で収められる力を何よりも嫌うクレアにはスタンドは相性が悪い。
スタンドの中にも能力を磨いた末に発現するものもあるが、今のクレアには判る筈もない。
故に初めてスタープラチナを手にした時の高揚感は最早なかった。
スタープラチナの力が自分の信ずる力とは違うせいか。
若しくは単純にスタープラチナの力に飽きたせいだろうか。
恐らくは前者の方に比重があると思える。

だが、今のクレアにはスタープラチナはなくてはならないものであった。



――俺はお前じゃない。


それは一種の強がりのようにも思えた。
今のクレアは碌に歩く事も出来ない。
スタープラチナを己の支えにする事で漸く歩行が可能となる。
ベッドへ横になるだけでも少しばかりの時間を要したのがいい証明になるだろう。
しかし、クレアはじっとしているわけにもいかない。
クレアには何としてでもここから抜け出す理由があるのだから。
ゆっくりと身体を起こして、窓の外に映る景色を見やる。
誰も居ない――自分が戦うべき参加者は一人も居ない。
たとえ、こんなボロボロな身になろうとも、クレアは隠れ続けるわけにはいかない。
464止まらない世界 ◆Wott.eaRjU :2009/05/10(日) 00:22:16 ID:EdezymIt
「そうさ。行かなきゃ、な……」

殺し屋は依頼主からの依頼を以って初めて仕事に取り掛かる事が出来る。
この殺し合いにはクレアの依頼主は居ない。
クレアに依頼を頼む参加者も今のところ居ない。
だが、生憎クレアは殺し屋であると同時にもう一つの顔を持っていた。
裏の仕事を行うに全く必要とは思えない笑顔を振りまいて。
未だ知れぬ体験や光景に胸を膨らませる人々に快適な旅を送る。
ガタンゴトン、と鉄のレールを疾走する箱舟への案内人。
それはクレアが誇りにする仕事であった。


「……車掌がいつまでも道草を喰ってたら、乗客達が不安がるってもんだろう」


車掌。それも豪華列車の車掌を務めていたクレア。
失業はしておらず、今も車掌業は健在だ。
ならば、仕事を放棄するわけにはいかない。
なんとしてでもフライング・プッシーフット号の到着を見届けなければならない。
そのために自分は戦う意思のない少女らしき存在を手に掛けたのだ。
最早、戻る事も止まる事も許されない。


自分は絶対に死なない――只、その自信だけは今も曇らせることなく、クレアは依然として殺し合いに身を投じていく。






【G-3南部 とある民家内/1日目 昼】
【クレア・スタンフィールド@BACCANO!】
[状態]:疲労(小) 拳に血の跡 脚にいくらかの痛み、左肩にわずかに切り傷、背中に銃創、腹部・胸部・右頬にダメージ(中)、右拳の骨にヒビ
    右半身がコンクリートと癒着(右目失明、右腕並びに右脚の機能喪失等)
[装備]:スタンドDISC『スター・プラチナ』@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:支給品一式×2 未確認支給品0〜1
[思考・状況]
1:優勝し、ギラーミンから元の世界へ戻る方法を聞き出す。
2:優勝のために他の参加者を殺す。迅速に、あらゆる可能性を考慮して。
3:レヴィ、ウルフウッド、梨花、沙都子、クリス、カズマと再び出会った時には彼女らを殺す。
4:フィーロを殺した相手が分かったら、必ず殺す。
5:スタープラチナに嫌悪感
【備考】
※何処へ向かうかは後続の方にお任せします。
※参戦次期は1931~特急編~でフライング・プッシーフット号に乗車中の時期(具体的な時間は不明)
※フィーロがいたことを知りましたが、名簿はまだ見ていません。
※ほんの一瞬だけ時間停止が可能となりましたが、本人はまだ気付いていません。
※梨花が瞬間移動の能力を持っていると思っています。
※右半身の数箇所がコンクリートと一体化しました。余分なコンクリートはスタープラチナが破壊しましたが、機能は戻っていません。
465 ◆Wott.eaRjU :2009/05/10(日) 00:23:14 ID:EdezymIt
投下終了しました。
支援どうもです。何かあればお願いします。
466創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 00:25:19 ID:Lxkj3m3E
467創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 00:26:16 ID:Lxkj3m3E
クレア…これでこそクレアだよなぁ
468創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 00:36:56 ID:ff57Zu9S
投下乙!
コンクリートはキツいなw
何て言うか今回のクレアはかっこいいと思いました。
469 ◆eAVyrqdhlI :2009/05/10(日) 01:54:54 ID:iiZQyGnf
◆ua0kuOGETk氏へ
メールを送信させていただきましたので、ご確認ください
470創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 02:05:22 ID:iiZQyGnf
投下来てた!乙です!

クレアのスタープラチナに対する相反した感情に、はっとさせられました
スタープラチナを嫌悪して、ないとロクに動けないとはなんという皮肉
労せずに力を手に入れた直後の転落、よりクるものがあるよな
それでもなお、いやだからこそか、自信を失わない様がなんともクレアだ
半身がコンクリートに変わっても変わらない、止まらないクレアはどうなるのか
複雑な感情、その理由、丁寧な心情描写が素晴らしいです。
GJ!
471創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 02:10:50 ID:TiPqMEFW
投下乙です
スタープラチナについては実にクレアらしい考え方だと思う
クレアにとって努力とは自分を他人に認めさせる行為だからな
それにしても最近マーダーの話にクレアが出て来なくなったから忘れられたか死んだ扱いになったのかと心配だったから今回の投下は不意打ちだったぜ
472創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 13:25:36 ID:jWjz8cir
また予約がきたぞーーー!
473創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 13:31:16 ID:ff57Zu9S
キタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタ
キタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタ
キタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタ

キタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタ
キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
474創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 13:37:09 ID:V+KKwJ2f
腰みので高速乱舞するオヤジが頭から離れなくなった。
どうしてくれる。
475創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 14:06:14 ID:aA/bs6Bi
投下乙です!
ある意味恐怖の対象として不明瞭だったクレアというキャラの輪郭がはっきりした感じがする
半身が使えなくてかなり弱体化しているのに、何でこんなにワクワクするんだろう
コンクリ化される前、暴れまわっていた頃よりもクレアっぽいと感じるのは、話の上手さだよなぁ
クレアのこれからが楽しみになるような作品でした。GJ!
476創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 14:08:22 ID:aA/bs6Bi
イヤッホォオオオオオ!!!新人さんの予約ktkr!
キタキタ親父自重ww
477 ◆eAVyrqdhlI :2009/05/10(日) 19:38:29 ID:iiZQyGnf
予約キタ!!!

うーん…
この予約とは関係ないのですが、少々皆さんにご意見を伺いたいことがありますので
修正・議論スレに来ていただけますでしょうか
478創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 19:40:23 ID:aA/bs6Bi
お?なんだ?
479 ◆ua0kuOGETk :2009/05/10(日) 20:06:51 ID:iYkjZ9tU
書き込めないところでやられてもなー
欠席裁判だよ…
ひいきと言う言葉が問題視されてるけど、これは俺の書き込みの前からちょくちょく使われてた言葉だし

291 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 21:06:47 ID:OmTn1AE4
パラライカが必滅の黄薔薇で腕切断なんて重傷負ったのに平然としてるのがどうかと思った
宝具効果が制限されてんのか?
破魔の紅薔薇は効果出てたのに

292 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 21:11:29 ID:DXVfTGss
>>291
バラライカは人気キャラだから問題ない
これが例えばワンピースとかのキャラだったら、贔屓だってことになるけど、
バラライカだったら、どんなに活躍しても誰も文句言わないから
そもそも、パロロワなんて企画で、全キャラを平等に扱おうなんて無理のある話
一部のキャラのために、他のキャラが引き立て役になるのも仕方ないことなんだよ

291=俺
というところから議論が発生している事を言っておきます
無責任な読み手だったという糾弾は甘んじて受けるけど、この時点で書き手として
後付設定でもなんでも考えればよかったとか言われてもな…
普通やらないよそこまでは
480 ◆eAVyrqdhlI :2009/05/10(日) 20:12:56 ID:iiZQyGnf
規制解除を忘れていました。申し訳ありません
解除いたしましたので、したらばのほうへどうぞ
481創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 20:14:43 ID:ff57Zu9S
お前らみんなに議論にGO!
482創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 21:03:43 ID:ff57Zu9S
目立つようにage
483創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 21:26:12 ID:ijLaJ/gC
殺伐としてんなあ…
484創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 21:38:34 ID:oWUMR1cu
これで一段落だろうか?
皆さん、乙です。

「投下なら…投下ならこの流れを変えてくれるはず!!」
と言うわけで期待。
485 ◆ua0kuOGETk :2009/05/10(日) 21:50:35 ID:iYkjZ9tU
>>453の予約を破棄します
SSを書くことが迷惑をかけてしまったこの企画への謝罪でもあると思って始めたのですが
どうやら心得違い…
自分の高CQぶりを痛感致しました。
以後ネットでの書き込みと言えどもある程度の節度は守ろうと思います。
お騒がせいたしました。

毒吐きで嫌な思いをされた作家諸氏にも謝罪します。
486創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:06:57 ID:aA/bs6Bi
管理人さんが送ったというメールを見て驚いたんだけど、
同一人物と疑っているわけではないとか、最後のくもの糸だったよね
自分から同一人物だと言うなんて、そう言われたら管理人さんは規制以外他に方法なかったでしょうに
まあここら辺の温情は、あなたの今までがそこまで悪意に満ち溢れたものでなかったからこそだと思いますけど

これからは読み手として考えて行動してくれると嬉しいな
487 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/10(日) 22:10:40 ID:jWjz8cir
ううむ。残念です。
自分としては汚名返上の機会があっては、と思いますが……さすがにそれは甘いのでしょうか。
氏のSSは結構好きだったので残念です。
またどこかで共に企画に参加できる事を楽しみにしています。



では、流れを変える意味でもいかせてもらいます。
クリストファー、沙都子、アルルゥ、レヴィ、投下開始します。
488喜怒哀嫌 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/10(日) 22:13:26 ID:jWjz8cir

 信じられなかった。


 信じる事なんてできなかった。



『彼は死んだんだ』



 見知らぬ男の言葉なんて信じられなかった。信じたくなかった。
 死んだという言葉の意味は知っている。
 だから嘘だと思いたかった。
 例え6時間程度の時間しか共に過ごしていなくても。例え彼のことなんてほとんど知らなくても。
 そんなことは関係ない。楽しかった。彼といた時間は楽しかった。
だから。ただ、ただ。


 もう、彼に会えないなんて信じたくなかった。



 気がつけば、彼女は走り出していた。
 ただ我武者羅に走っていた。どこに行こうという宛てもなく。
 慌てる少女も、首を傾げる男も無視して走った。

 嘘だ、嘘だ、嘘だ。
 彼が死んだなんて、嘘だ。


 信じたくなくて走った。
 信じられなくて走った。
 悪い想像なんか考えたくない。
 だから、あんな嘘をつく人から逃げ出したい。


 はずだった。それなのに。

「え?」


 走って辿り着いた先に、もっと信じたくないものがあった。

 倒れているなんだか青い金属の塊。その、向こうに。



 彼女の知る者が血の中に沈んでいた。




「カルラ……?」



 *****
489創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:15:51 ID:iiZQyGnf
きた!支援!
490創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:15:55 ID:mZSHGnig
 
491創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:16:09 ID:aA/bs6Bi
支援!
492喜怒哀嫌 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/10(日) 22:16:20 ID:jWjz8cir


 胸糞悪い。
 むかつく。
 イラつく。
 何かぶっ飛ばしたい。
 むしろ何かぶっ放したい。
 ていうか何か撃ちぬいてスカッとしたい。

 それがレヴェッカ、通称レヴィの頭の中を現在占める感情の大部分だった。
 その原因は今まさに彼女の目の前にあった。


 病院へ向かうべく足を進めていた彼女が辿り着いた先、そこはさっき乱戦が起こったまさにその場所。
そこにあったもの。それはさっきの戦闘の最中では気に留める暇も余裕もなかった対象物だ。
 機械を撒き散らした青い体のよくわからない物体(ポケモン、なのかもしれないがレヴィは深く考えない事にした。)。
 たしか説明の時にギラーミンと知り合いそうに話していた奴だ。それがここで粉々になっている。

 ここからレヴィが考えたのは、あまり良くない答えだ。
(チッ。あのクソ野郎の情報源2つが消えちまったってことか)
 説明の時、ギラーミンが顔見知りのように相手をしていたのはこの青いのとメガネの少年、のび太と呼ばれた少年のみ。
 そしてのび太は第1回の放送で既に名前を呼ばれている。
(この殺し合いの原因のガキがさっさとリタイヤだぁ? ざけてんのか。酒の摘みのジョークにもなりやしねえ)
 放送後に既に苛立っていたことが青物体を見た瞬間再燃してしまっていた。そして、その奥。
 
 女が倒れていた。やけに軽装な服の女だ。服はレヴィが知るようなものでなく、どこか異国の、民族的な衣装に見えた。
 その女には獣の耳が生えていた。レヴィは少し目を細めたが、それほど動揺はしなかった。
 なにしろ仮面のマッチョマンに光る手甲の男、驚異的な身体能力を持つ赤髪の男、変な人形を出す少年、目の前の青狸と、
ロアナプラで見かけたこともないような(赤髪男はまだ人間としてセーフラインとしてもだ)連中ばかりでもう感覚が麻痺してきていた。
 それにどうせ死んでいるのだ、そんな身体的特徴はどうでもいい。
 女の背中にはいくつも穴が開いていて、そこから血が滲んでいるのが見えた。何発も銃で撃たれたというのはすぐにわかった。
 彼女にとって銃創など朝飯くらい見慣れているものだ。朝飯と違うのは彼女自身が作る事が多い、という点か。
 その箇所がことごとく急所を外している点からしても、撃ったのはおそらく素人。
 少なくとも、彼女の知るメイドや姉御の仕業ではないだろう(彼女らがこの殺し合いに乗る気かどうかはこの際さておき)。


 だが、その全てはレヴィにとってどうでもよかった。
 彼女がその視線を向けるのは、倒れている女の手前にいた。


「カルラ? おきて? おきて?」

 見覚えのある少女だった。
 女と似た意匠を思わせる服、女と同じ獣の耳、女にはない尻尾、それらを身につけた小さな少女、それが女の横で膝まづいて女を揺すっていた。

 東方仗助。
 少し前にここで、その更に前に森で対峙したリーゼントの青年。
 その青年とのファーストコンタクト時、彼がずっと抱いて離さなかった少女がいた。
 レヴィにとって標的は仗助だけだったので少女などどうでもよかったが、憎き仗助を思い出すと彼が抱く
その少女もまた同時に思い出すことになるので自然と覚えていた。
 だから断言できる。目の前の少女はその少女と同じ人物で間違いはない。

 けれど、それもまたレヴィにとっては至極どうでもいい。
 さっき交戦した仗助がこの少女の近くにいない事もどうでもいい。
 ただ、彼女が苛立つのは。


「ねえ、起きて? 起きて?」
493喜怒哀嫌 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/10(日) 22:17:26 ID:jWjz8cir


 ただ、彼女を腹立たせるのは。


「いつまでもねてると、おこる。みんな、おこる。ね? おきて?」




 原因を考える事すら腹ただしい、だから




「いい加減うざってぇんだよクソガキ!!」


 ただそれを、ぶつけた。

 ****


 気付けば、アルルゥは宙を舞っていた。それも僅か、彼女はアスファルトに叩きつけられ、地面を転がった。

「え……?」

 彼女は鈍い痛みを感じながら何がなんだかわからなかった。突然自分に襲い掛かった衝撃が理解できなかった。

 レヴィが彼女のわき腹を思い切り蹴り上げた衝撃を。

「っ!?」

 倒れたままだったアルルゥの、アスファルトに頬がついた頭に何かが乗った。冷たい何かが。
 アルルゥはそれがレヴィの靴だと気付かない。

「おいガキ。1つ聞いてやる」
「い、いたい…」

 靴をぐりぐり動かされ、アルルゥは苦痛に顔をゆがめた。けれど、レヴィはそんなことを気にも留めなかった。


「なぁに、簡単な質問だ。1+1とか犬は哺乳類かってくらい簡単な話だ」
「いたいぃ…」

 アルルゥの声に悲痛な物が混じってもレヴィは足をどけない。
 彼女はもう片方の脚をアルルゥの目の前に出し、その爪先を軽く振った。
 何度もされるそれに、アルルゥはそれがその先を見ろという指示だと悟った。
 痛くて仕方ないが、そう仕草を理解すると目を動かしてしまうのは心理と言う物だ。
 その先にいるのは、血まみれのカルラだった。
 アルルゥにとっては紛うことなき知り合い。
 それを見るように指示したレヴィは、不機嫌そうな顔と声で言った。
494創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:17:27 ID:nynZO0tS
495創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:18:07 ID:mZSHGnig
 
496創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:18:11 ID:nynZO0tS
497喜怒哀嫌 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/10(日) 22:19:19 ID:jWjz8cir


「『アレ』は、なんだ?」


(あ、れ?)

 アルルゥはしばらくその言葉が理解できなかった。
 『アレ』という意味は知っている。よく遠くの物を指差して『あれ』と言ったり、何かを思い出そうとして
『アレ』と言うのをエルルゥたちとの生活で何度も耳にしていた。
 だけど、アルルゥにはレヴィが言っている事が分からなかった。
 彼女の爪先が指し示す先には、倒れているカルラしかいない。
 起きてくれない、そう起きてくれないだけに決まっているカルラしかいないのだ。
 アレ、と言われるような物が見当たらない。
 答えないアルルゥに更にレヴィは聞く。


「もう一度だ。『アレ』は、なんだ?」
「……あれ、って、どれ?」


 アルルゥがぽつりと呟くと、レヴィは嫌そうに顔を歪ませた。
 そして、アルルゥを踏んでいない足を思い切り振り上げ


「これのことに決まってんだろうが!!」


 ゲシッ、という鈍い音と共にカルラの頭が思い切り蹴り飛ばされた。
 頭はアスファルトに激突するとガッ、という音を伴ってバウンドし、そしてまた
アスファルトの上にがこん、という頭蓋骨の音を響かせて落ちた。
 それによって血が飛び、レヴィの足が汚れたが彼女は気にしていないようだった。
 だが、アルルゥは違う。


「カ、カルラ! カルラァ!!」


 大切な仲間が暴力を振るわれた事でアルルゥは全力で立ち足を跳ね除けようと思った。
 だが、レヴィの足の方がそれより速く持ち上がり


「っ!! がっ…あ…」


 思い切りアルルゥの背中を踏みつけた。
 肺を圧迫されて呼吸が一瞬困難になったアルルゥは、アスファルトに這いつくばったまま動く事ができなくなった。
 苦しそうにするアルルゥに、レヴィはその不機嫌そうな顔を近づけた。
498創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:19:21 ID:aA/bs6Bi
 
499創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:20:41 ID:mZSHGnig
 
500喜怒哀嫌 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/10(日) 22:21:11 ID:jWjz8cir


「カルラだぁ? そいつがてめえの知ってる奴の名前だってのはわかったよ。でもなぁ、『コレ』は違うだろ? コレはカルラじゃねぇ」
「!? う、うそ! カルラ! カルラ!」
「ちげぇっつってんだろ。いいかクソガキ。コレがいつまでカルラだったのかはしらねぇ。放送が終わった後ってこと以外はな。
 誰にやられたのかもしらねぇ。あのツンツン頭かもしれねぇし、あのクレアって赤髪野郎かもしれねぇし、あのヒガシカタかもしんねぇ。
 でもな、そんなことはどうでもいいんだ。いいか、教えてやる」

 そういうと、レヴィはもう一度カルラの頭を蹴り上げた。
 それは同じようにバウンドし、またアスファルトに叩きつけられる。
 さっきと違うのは、なにか軽い音が響き、カルラの顔の輪郭がわずかに変わってしまったように見えることだけだ。
 おそらく骨が折れたのだろう。
 それを見せ付けて、レヴィは言い切った。


「コレはもう、物だ。たんぱく質とか肉とか骨とかの固まりだ。だからこいつはカルラなんて奴じゃねえんだよ。
 てめえの知ってるカルラってのは、こんなにされても寝てるようなマゾ女なのかぁ?あ?
 だからな、わかるだろ?カルラなんて奴はもういなくて、コレはただの肉の詰まったずた袋なんだよ!!」


 そこまで言い切るとレヴィは足をアルルゥからどけ、その首根っこを思い切り掴むとカルラの死体に押し付けた。
 レヴィの言葉をゆっくりと理解し始めていたアルルゥにとって、それは更なる苦痛だった。

 冷たい。
 カルラ……だったものは、あまりに冷たかった。
 固まってきた血の感触は気持ち悪かったし、なにか異臭のようなものもしてきていた。
 わずか2時間程度放置されただけでも今は日が高い時間帯だ。それだけ匂ってくるのも早いのだろう。


 認めたくなかった。
 彼女とて、知っている。
 『死』を知っている。
 でも、それがこんな突然に起こったなんて信じたくなかった。
 少し前までは平和だった。見知らぬここに来る前、至って平和な日々があったはずだ。
 もっともっと、みんなと一緒にいられると思っていた。それが、突然終わってしまった。

 血まみれのカルラを観て、希望を持っていた。
 きっと何かの間違いだ。
 きっと次の瞬間には、平然と起きてくれるに違いない。
 だから起きて、と呼びかけた。
 けれど、その幻想をレヴィは力ずくで打ち砕いてしまった。
 それはあるお人よしの≪幻想殺し≫とは違い、誰かを助ける為ではなく、
ただ自分の怒りを晴らしたいがための≪幻想破壊≫だった。
501喜怒哀嫌 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/10(日) 22:22:37 ID:jWjz8cir


 カルラはもういない。
 これはもう、カルラではない。
 ただの肉の塊だ。


「いや……いやぁ……」

 アルルゥは泣いた。
 もうカルラはいないと突きつけられて。
 少女はついにここが地獄だと知る。
 涙は、カルラの歪んだ顔に落ちて血に混じっていく。


 *****

(ちっ、何やってるんだかな)

 レヴィはもうアルルゥから手を離していた。
 アルルゥはカルラの遺体の前で泣いている。レヴィが蹴り飛ばす前と同じだ。
 違うところは、アルルゥはもうカルラを起こそうとしないこと。もう起きないのだと知ってしまった。
 ただ、それだけのところ。
 それを教えたレヴィは内心更に苛立っていた。

(くそ、こんなガキ相手に何やってるんだあたしは。見てるだけでイラついたってもよ)

 現実を見ない奴。ガキ。どちらもレヴィは大嫌いだ。
 死体相手に泣き叫んだり祈りを捧げる奴など馬鹿にしか見えない。そんな奴はその間に撃たれる、それが彼女の世界だ。
 見てるだけでもイラつく。だからそのイライラの元を消した。ただそれだけのことだ。
 もっとも、いつもの彼女なら銃で解決するところだが。

 
(こいつにはヒガシカタがどこに行ったか聞かなきゃなんねえからな。
 それ以外の情報も、期待はしてねぇが手に入れておきてぇし)

「おいガキ、そろそろ泣き止め。さっきの連中に今てめえの鳴き声アナウンスでここに五案内されちゃ困るんだ」

 レヴィがそう言うと、アルルゥはキッと勢いよく振り返った。
 その目に涙は溜まっている。けれど、それははっきりとした敵意を含んでいた。敵意の視線がレヴィに向けられている。

「ハッ。ソレを蹴られて怒ったか? 別にカルラって奴は痛くも痒くもねぇよ。
 死んじまった奴は何にも感じねぇ。それくらいてめえも知ってんだろ」
「……でも、あやまって」
「はっ、なんでモノに謝んなきゃいけねぇんだ」
「カルラにあやまって」
「だから、そいつは」
502創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:22:59 ID:nynZO0tS
503喜怒哀嫌 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/10(日) 22:23:29 ID:jWjz8cir

 レヴィは更に言葉を続けようとしたができなかった。
 なぜなら

「あやまって!! カルラはもう起きない。でも、あやまって。カルラにあやまって!!」

 カルラの死を受け入れて、それでも彼女は言う。
 謝れ、と。カルラ自身に謝れと。

 その言葉に、レヴィは



「本当……どこまでもイラつくガキだなてめえは!!」



 気がつけば、銃を振り上げていた。
 撃つ気はない。軽く頭をぶったたいて、胸倉を掴んで情報を引きずり出してやる。
 どこまでも夢を見る。どこまでも幻想を見る。
 レヴィはゴーストも魂も信じていない。死ねばそれだけだ。
 だから、目の前のガキはイラついてしょうがない。とことん自分と考えが違うコイツがイラついてしょうがない。まるでどっかの誰かのようで。
 だからぶん殴る。細かい事は考えない。なんで自分がここまでイラつくのかは考えない。
 そして彼女が拳銃を振り下ろした瞬間。



 連続した銃声が響いた。



「ッ!?」

 レヴィは振り下ろすのをやめ、その場からすぐに飛びのいた。
 少し離れた地面が軽い音共に抉られる。

(この銃声に連射弾数…F2000あたりか!)

 すぐに銃声の元をサブマシンガンだと特定し、銃声のした方に拳銃を向ける。
 見ると、それは遊園地の中でも木々の茂ったスペース、その茂みの中だった。
 がさがさ、と音がしている。逃げようとでもしているのだろうか。だがあまりに遅い。

(上等だ、誰に喧嘩売ったかわからせてやらぁ!)

 アルルゥへの怒りの矛先を自分を狙い打ったマシンガンの持ち主に変え、レヴィは拳銃の引き金を絞ろうとした。
 まずは牽制して相手の動きを止める、それが狙いだ。


 ただし、背後から接近してくる人影にレヴィが気付かなかったならの話だが。
504創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:24:16 ID:aA/bs6Bi
  
505創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:24:16 ID:mZSHGnig
 
506喜怒哀嫌 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/10(日) 22:25:15 ID:jWjz8cir


(ちっ! いつもなら対応できるが…!)

 レヴィは両方を確認できるよう体勢を変えた。
 いつもならば二丁のソードカトラスで両方とも迎撃するところだが、今ある銃は一丁。
 しかも右腕は使えない。よって相手にできるのはどちらかだけ。
 接近してくる相手は、男だ。剣のような物を構えてまっすぐにレヴィへと駆けてくる。
 あの手甲の男でも、赤髪のクレアでも、ヒガシカタでもない、初めて見る相手だった。

(なるほど。マシンガンとこいつが挟み撃ちにするって手か。いい手だ、が!)

 レヴィは離れると見せかけ、一気に男の懐に飛び込んだ。
 動きを止めると思っていた男は不意をつかれたのか、剣を構える事ができていない。
 対してレヴィは既に至近距離で男の額に銃を向けている。
 接近戦で銃は不利、というのがよくある話だが……それをレヴィは打ち砕く。

 マシンガンの援護はない。当然だ、これだけ近づいていれば確実に男も掃射に巻き込まれる。
 プロならまだしも、相手は恐らく素人だ。さっきの銃撃がてんで見当外れだったのがその証拠だ。
 ともかく、これで相手は目の前の男に絞れる。

「喧嘩売ったのはそっちだ。文句は口が残ってたら言え」

 レヴィは遠慮なくその引き金を引いた。
 銃声が響き、男目掛けて銃弾が飛ぶ。
 これで相手はジエンドだ。レヴィはそう確信していた。


 男が瞬時に体を捻らせて弾をかわし、同時に剣をレヴィに振り上げてくるまでは。

「ッ!!」

 レヴィは咄嗟に身をくぐめ、剣をやりすごす。だが、ただではやられない。すぐに男の足に向かって足払いをしかける。
 が、男もそれを読んだのか、素早く足をひき、そしてこちらに剣を向けた。

「…………」
「…………」

 だが、それと同時にレヴィの銃が男を捉えた。
 銃口がまっすぐに男の眉間に狙いを定めた。
 対して男は剣をこっちに向けただけ。二人の距離では剣が向いているだけでは何の意味もない。レヴィが銃を撃てば今度こそ終わる距離だ。

 だが、レヴィは苦々しい顔をして引き金を引かない。
 自分の武器の方がしとめる距離は明らかに長いのに。

「てめぇ……やけにレトロなのを使ってると思えば……そういうことか」
「うん。本当便利だよね、こういうのってさ。いつも思ってたけど。だってこういうこともできて一瞬でも相手を油断させられるんだし」


 男が向ける剣、それはよく見ると何かおかしかった。
 刀身の根元、そこにあるのは普通の柄ではない。湾曲し、金具とグリップ、指があたる部分に引き金がついている。
 そして、今レヴィに狙いを定めている銃口、それが刀身に沿うようにくっついている、銃と剣が一体になったような武器だった。

 互いの銃が互いに向いている状態。
 互いに迂闊に動けない。本来なら膠着状態だ。
 だが、それは互いが1人のみだったらの話。男に仲間がいる以上、レヴィはもう詰んでしまっている。
(あの銃……フリントロック式のマスケットなら命中精度は悪いし、弾が出るまでタイムラグはあるが……
こいつの素早さを考えると、それでもきついか)
 レヴィは歯噛みし、せめて目の前の男に銃弾を叩き込もうと思った。どうせマシンガンに狙い打たれるのだ。それならば。
507創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:25:38 ID:iiZQyGnf
  
508創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:25:46 ID:aA/bs6Bi
  
509創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:26:06 ID:nynZO0tS
510創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:26:38 ID:iiZQyGnf
 
511喜怒哀嫌 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/10(日) 22:26:52 ID:jWjz8cir


 だが、男の言葉はそんなレヴィの予想を覆す物だった。


「ま、とりあえずさ。少し大人しくしててもらえないかい? こっちも無闇に殺す気はないからさ」


 *****


「ちっ……とことんムカつくガキ……いや、もう1人増えてガキ共だな、くそが」
「これくらい我慢してもいいんじゃない?もっと広い心を持たなくちゃ。
 うわ、物凄い目つき悪くなった」

 男、クリストファーは今尚レヴィに銃と剣が一つになった武器、暗器銃をこちらに向けてニコニコ笑っている。
 一方、レヴィは銃を向けておらず対照的に顔は怒りと不機嫌まっしぐらである。
 だが、2人は相対しているわけではなかった。2人ともさっきとは違う場所におり、2人とも周りを警戒しながらもその場にただ立っているだけだ。
 ここは遊園地南門すぐの森の中。そして、彼らの視線の先には2人の少女と一匹の象がいた。

「アルルゥさん、大丈夫ですの?わたくしとファンクフリードがやりますわよ?」
「ううん。カルラ…ジョウスケ…さいごまで、みる」
「わかりましたわ」

 少女2人が目の前にある穴に、手で土を掻きいれ、象の方は2人を手伝うようにその鼻を器用に使って2人以上の土を穴の中にかき入れていた。

 2人がしていること、それは埋葬だ。
 穴の中には、運んできたカルラと青狸、ドラえもんの残骸と東方仗助の遺体が入れられている。
 穴はカチューシャの少女、沙都子がファンクフリードという象か剣かわからない生き物で空けていた。
 その中にクリスが遺体を入れ、今に至る。レヴィは全く手伝わなかった。

 仗助の遺体を見て、アルルゥはカルラのように起こそうとはしなかった。もう、そんな幻想は抱かなかった。ただ、泣いた。ただただ、泣いた。
 それを沙都子は励まし、クリスはよくわからないが平然と見ていて、レヴィはさらにイライラを募らせていた。
 また泣くアルルゥにもだが、勝手に死んだ仗助に対してもだ。
 やったのはクレアか、それとも手甲の男か。いずれにしても、自分がぶっ殺したかった男はもう死んだ。
 さすがに死体に弾を無駄に撃つ趣味はない。というわけでこの怒りは勝手に溜め込まれることになった。


 さて。なぜレヴィがここまで大人しくしているのか。少し時間を遡ろう。

 クリスによりホールドアップされたレヴィの前に現れたのは、小さな少女である北条沙都子だった。
 沙都子はその体に不釣合いなマシンガンを両手で持ち、アルルゥのところへ駆け寄っていた。
 さすがにガキがマシンガンを撃てたということにレヴィは驚いたが、クリスの話によればあのマシンガンはカスタム化されていて反動が驚くほどないらしい。
 まあ、その時のレヴィにはそんなことは関係なく、ただガキが増えた事にうんざりし、そしてガキの援護を気にしていた自分に腹が立った。
512創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:26:55 ID:aA/bs6Bi
 
513創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:27:47 ID:mZSHGnig
 
514創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:28:09 ID:iiZQyGnf
 
515創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:28:10 ID:/qSCV2w0
 
516創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:28:34 ID:aA/bs6Bi
  
517創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:29:06 ID:nynZO0tS
518創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:29:42 ID:/qSCV2w0
 
519創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:30:16 ID:iiZQyGnf
  
520創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:30:39 ID:aA/bs6Bi
  
521喜怒哀嫌 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/10(日) 22:30:41 ID:jWjz8cir

 レヴィにとって幸運だったのは沙都子とクリスは積極的に相手を殺す方針ではなかったことか。
 沙都子の話によると、自分達はクリスの不用意な発言で逃げ出してしまったアルルゥを追ってここに来たが、
そこでついさっき戦闘を行っていたうちの1人がアルルゥを襲っているのを目撃、止める為にさっきの戦闘になった、ということらしい。
 結果、信用度0と判断されたレヴィはクリスによって動きを
牽制(クリスが作業をしている間は沙都子がマシンガンで)されたままということになったのだが、
そこでレヴィはある事を持ちかけた。

 情報交換。元々やろうとしていたことだが、ここに至るまでイマイチそういう機会に恵まれなかった。
 だが、目の前の相手は今のところ自分を殺すつもりがない。彼女はそう判断してそう持ちかけた。
 相手がガキだとわかった以上、本気になれば不意をついて人質に取る、という手もあったが、
ひとまずは大人しく情報を優先する事にした。そこまで無理ができないほど、右腕の痛みは大きかった。

 乱戦の参加者ということで信用できないと言う沙都子に、『じゃあヒガシカタはどうなんだ』とレヴィは言い返した。
 そして乱戦の件は、あの場に行った途端突然頭に血が上り正常な判断ができなくなった上の正当防衛だと説明した。ほとんどは本当のことだ。
 沙都子は怪しんでいたが、仗助もまた乱戦にいる時と、死ぬ間際にあったときの様子の違いからなんらかの精神操作みたいなのが
あったかもしれないとクリスがレヴィを弁護すると、彼女も情報を求めていたのと、レヴィが怪我を負っているところも考えて了承する事にした。
 だが、その前に沙都子は埋葬をしたいと申し出た。目の前にいるカルラ、説明のときにみた青狸、そして南門で死んでいるというヒガシカタ。
 レヴィは心底嫌だったが、交換条件で『ある事』を呑ませるとそっちをさせることにとりあえず同意した。

 その条件とは。

「にしても大きいねぇ」
「元の首がでけぇからな」

 そう会話しながらレヴィが手に持っている、○。
 それは青狸、ドラえもんの首輪だった。
 レヴィが沙都子たちに呑ませた条件。それが死体の首輪を切り取る事だった。
 沙都子はやはり反対したものの、クリスが『自分達の枷になっている首輪、それを持っておけば何かに使えるかもしれない。
それに、もしレヴィが真紅たちのことを知っていても、ここでへそを曲げたら話してくれないかも』と言うと、再びしぶしぶ承諾した。
 どうも沙都子はレヴィがあまり好きではないらしい。
 もっとも、レヴィは『シンク』などは知らないのだが、そんなことは顔に出さない。ここで自分のカードをわざわざ失うほど馬鹿ではない。
 結局、沙都子はアルルゥの心情を考慮して、仗助とカルラの首を切り取ることは了承せず、ドラえもんの首輪だけを切り取る事にした。
クリスの暗器銃でも機械を切り取るのは結構な手作業だった。
 ひとまず首輪はレヴィが持ってはいるが、認識としては今のところ3人(4人、と言いたいがこの会話にアルルゥはついて来れていないようだった)の
共通所有ということになっている。レヴィとしてはなんとかこれを分捕りたいところだ。なにしろ爆弾だ。武器にもなるだろうし、交渉材料にも使える。
 なんとしても手にしたい。


「にしてもさ、ここから病院にいこうなんて無茶だよね」
「チッ。るせぇなペドバンパイア、嫌な事思い出させるんじゃねえ」
「僕のいたところは吸血鬼は吸血鬼でもラミアなんだけど。だって沙都子ちゃんに指摘されちゃったんだからしょうがないじゃない。
 あと、僕は親友翠星石が守った沙都子ちゃんを一応守ってあげようかな、っていうのと、
とりあえずヒガシカタって人には骨も治してもらったしお礼にアルルゥちゃんも一応守ろうかなってだけだよ?」
「わかったってのペド野郎」

 レヴィは情報交換後病院に行くつもりだ、とここに来る途中はなしたところ、沙都子に普通に言われてしまった。
 『遊園地に医療施設くらいあるんではございませんの?』と。
 確かにこの遊園地はかなり広い。小規模ならまだしも、これほど大きいところで医療施設がないとは考えにくい。
医務室くらいはあるはずだ。鎮痛剤も、病院ほど確実性は高くはないがある可能性はある。
 レヴィがそこに思い当たらなかったのは、遊園地に行く機会などちっともないからか、あるいは右腕の痛みでその可能性に思い至れなかったか。
 本人的にはどちらも不満だろうが。
522創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:31:45 ID:iiZQyGnf
  
523喜怒哀嫌 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/10(日) 22:33:14 ID:jWjz8cir

 埋葬を終えた後は4人で、案内図で1番近い医療施設を捜してそこで情報交換をすることにした。
 わざわざ沙都子たちが付き合うのは単に施設の中の方が安全だと思うだけであり、レヴィの治療を手伝う気はあまりない。
 なにせ、レヴィがアルルゥに暴力を振るっていたのは事実なのだから。
 余談だが、レヴィはここまで全くアルルゥにもカルラにも謝っておらず、アルルゥはずーっとレヴィを睨み続けている。

(チッ。とことんイラつくガキだ。隣のガキも、この変態野郎もこのレヴェッカ様を舐めやがって……鎮痛剤打ち込んではいグッバイじゃすまさねぇ。
 殺すかはともかく、てめぇらの支給品必ず何かふんだくってやる。今のうちにせいぜい楽しんどけ)

「すっかりアルルゥちゃんに嫌われちゃって」
「人見知りされて今まで手も触れさせてもらってない奴に言われてもまったくこたえねえな」
「なんでだろうなー。まさか、僕の自然への愛が足りないから!?」
「自分の顔鏡で見てろ」

 無駄にショックを受けているクリスを無視し、レヴィはまだ土をかけている沙都子とアルルゥを見た。
 いや、見たのはアルルゥだけ。
 獣耳、尻尾……。

「……たしかギラーミンの野郎、異なる世界だとか宇宙がなんたらとか言ってやがったな。ってことはアレか?あいつは宇宙人か?」
「宇宙人って足が八本じゃないの?」
「リトルグレイって手もあるぜ。
 異なる世界、だったら……はっ、動物と人のハーフ? ってことはそこらへんで動物と人が淫らなパーティやってる世界かよ。
 ははっ、最高だ」
「異世界ねぇ…でもさ、君は地球の人でしょ?僕だってそうだし」

 ここに来るまで、まだ警戒心が解けず沙都子にしがみついてばかりのアルルゥを除いて、互いの世界についてだけ情報を交換した。
 沙都子は日本の雛見沢、クリスはアメリカのシカゴ、そしてレヴィはロアナプラ、それぞれ呼ばれる直前の場所が見事にバラバラだが、地球であることは確かだ。
 ただ、シカゴ以外については他の2人はそれぞれの地名に思い至らなかったようだが。

「だから手当たり次第だってことだろ? 地球からも連れてきてりゃ、宇宙人も連れてきてる。
 ったく、宇宙人なんざこんなところで見るなんて思ってなかったぞ。地球人は宇宙飛行士が月に国旗立てたり
空に隕石予定物作っているのがやっとじゃなかったのかよおい」
「……え?」

 レヴィの長々とした愚痴に、まだ銃を向けているクリスが聞き返した。
 愚痴に聞き返すとかすんじゃねえよ、とレヴィは思いつつもクリスの反応を待った。
 そして


「人間っていつの間に宇宙行ったの?」
「ハァ!?」


 レヴィがとんでもない素っ頓狂な声をあげ、アルルゥと沙都子とファンクフリードがびくっと体を震わせた。
524喜怒哀嫌 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/10(日) 22:34:18 ID:jWjz8cir


【G-3南端 南門前/1日目 午前】
【北条沙都子@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:健康、疲労(小)、L3
[装備]:象剣ファンクフリード@ONE PIECE、レッドのニョロ@ポケットモンスターSPECIAL
[道具]:支給品一式×2<沙都子、翠星石>、グラン・メテオ@ポケットモンスターSPECIAL、
     翠星石のローザミスティカ@ローゼンメイデン、翠星石の亡骸首輪つき、
     F2000Rトイソルジャー@とある魔術の禁書目録(弾数30%)、5.56mm予備弾倉×4
[思考・状況]
1:うるさい方ですわね
2:真紅、もしくは蒼星石にローザミスティカを届ける。水銀燈には渡さない。
3:アルルゥを家族に会わせる。
4:部活メンバーに会いたい。
5:埋葬を終えたら医療施設に向かいレヴィやアルルゥから情報を聞き出す。

※参戦時期は具体的には不定。ただし、詩音を『ねーねー』と呼ぶほどに和解しています。『皆殺し編』の救出以降ではありません。
※名簿は確認したようです。
※雛見沢症候群の進度は具体的には不明。L5まで進行した場合、極度の疑心暗鬼と曲解傾向、事実を間違って認識し続ける、などの症状が現れます。
 説得による鎮静は難しいですが不可能ではありません。治療薬があれば鎮静は可能ですが、この場にあるかどうかは不明です。
※真紅、蒼星石、水銀燈に関しては名前しか知りません。
※アルルゥの名を仗助から聞きましたが、アルルゥの家族の詳細についてはまだ把握していません。
※レヴィに対して良い印象を持っていません。

【クリストファー・シャルドレード@BACCANO!】
[状態]:健康、疲労(小)
[装備]:アウレオルスの暗器銃(装弾100%)@とある魔術の禁書目録、マスケット銃用の弾丸50発
[道具]:支給品一式×2<クリストファー、カルラ>、クリストファーのマドレーヌ×8@バッカーノ!シリーズ
     包丁@あずまんが大王、不明支給品(0〜1)<クリストファー>、不明支給品(0~1)<カルラ>
[思考・状況]
1:そんなに驚く事?
2:沙都子とアルルゥを守る(一応)
3:埋葬後、遊園地の医療施設に向かいレヴィとアルルゥから情報を聞き出す。
4:クレアには会いたくない。
※ローゼンメイデンについて簡単に説明を受けました。他のドールの存在を聞きました。
※名簿を確認しました。
※参戦時期は、『1934完結編』終了時です。
※ドラえもんの近くにあったカルラのデイパックを所有しています。中身は未確認。
525創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:34:57 ID:iiZQyGnf
 
526喜怒哀嫌 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/10(日) 22:35:25 ID:jWjz8cir

【アルルゥ@うたわれるもの】
[状態]健康、頭とわき腹に軽い痛み、いくらか擦り傷 カルラと仗助の死に深い悲しみ
[装備]なし
[道具]支給品一式×2<アルルゥ、仗助>、ニースの小型爆弾×4@BACCANO!、
    不明支給品(0〜1) <アルルゥ>、不明支給品(0〜1)<仗助>
[思考・状況]
1:あの人、きらい。
2:ハクオロ達に会いたい
3:仗助とカルラを埋める。
4:沙都子は信用。クリスは怖い。レヴィは謝るまで許さない。
※ここが危険な場所である事はなんとなく理解しましたがまだ正確な事態は掴めていません。

【レヴィ@BLACK LAGOON】
[状態]疲労(大)、全身に負傷(中)、左小指欠損(応急処置済み)、顔面と左脇腹に痛み、左腕複数箇所骨折等  イライラ
[装備]スプリングフィールドXD 4/9@現実、スプリングフィールドXDの予備弾10/30 @現実、
    カビゴンのモンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL、ゴローニャのモンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL 、
    大きめの首輪<ドラえもん>
[道具]支給品一式(一食消費、水1/5消費)、応急処置用の簡易道具@現実
[思考・状況]
基本行動方針:悪党らしく、やりたいようにやる。
1:何言ってんだこいつ
2:医薬品、武器弾薬を調達する
3:他の参加者と接触してなるべく穏便に情報を集める。他にバラライカの情報を集める
4:沙都子たちと医療施設に向かい、鎮痛剤や医薬品を探して情報交換をする。
終わったら最低でも3人から支給品を奪う。
5:クレア、カズマは出会い次第殺す
6:爆発?を起こしたゼロを許さない。(レヴィは誰がやったかは知りません)
7:他の参加者に武器を、特にソードカトラスがあったら譲ってくれるように頼む。断られたら力尽く。
8:アルルゥにとことん嫌悪感。
※クレア、カズマが何処へ行ったかは知りません。
※参戦時期は原作五巻終了後です。
※スタンドの存在を知りましたが、具体的には理解していません。ポケモンと混同してる節があります。
※ポケモンの能力と制限を理解しました。

※G-3南門前に、カルラ、仗助、ドラえもんの残骸(首輪なし)が埋葬されています。

アウレオルスの暗器銃@とある魔術の禁書目録
アルルゥに支給。
錬金術師アウレオルス=イザードが使用していた、レイピアの鍔にフリントロック式の銃が埋め込まれた武装。
原作では魔弾の発射や刃の回転射出を黄金練成(アルスマグナ)により言葉で実行していたが、
支給されたものはレプリカのようなもので、弾は実弾を装填しなければならない(弾の威力は普通のフリントロックと変わらない)。
また、刃の射出機能もない。
527喜怒哀嫌 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/10(日) 22:37:12 ID:jWjz8cir
投下終了です。
多数の支援ありがとうございました。
タイトル元ネタは四字熟語『喜怒哀楽』より。クリス、レヴィ、アルルゥ、沙都子の順です。
指摘点矛盾点ありましたら是非お願いします
528喜怒哀嫌 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/10(日) 22:38:55 ID:jWjz8cir
ってぎゃーーー。怪我した腕間違えてるぅぅぅぅ!
529 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/10(日) 22:47:31 ID:jWjz8cir
うう。修正確実……ひとまず、指摘点矛盾点あった場合のため、意見をある程度
聞いてから修正を検討させてもらいます。
530創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:52:07 ID:EdezymIt
投下乙!
四人のキャラが活き活きとしている中、特にレヴィが凄いなぁ。
アルルゥにあそこまでやってのけるなんて……しかもセリフの一つ一つが実に彼女らしいw
クリスに対しての渾名も酷いけどこれはこれでなんかいいかもw
最期の締めが時代の相違を匂わすものでこれは気になる引きだ……。
531創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 23:12:18 ID:iiZQyGnf
最後でさるさんにひっかかったorz
投下乙です!
元々レヴィは最大限までイラついてるのはわかってたが、子供に当たるなー!
そして死体を蹴って、説教とは。だがそこがまたレヴィらしいのがなんともw

ペドヴァンパイアに思わず吹いたw
同行者は沙都子、アルルゥ、そして動かなくなった翠星石
…うん、反論できないなw
思想も年齢もでこぼこすぎる集団がどうなるのか
GJです!


一つ誤字を発見しました
>>501
五案内されちゃ困るんだ→ご案内されちゃ困るんだ
532創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 23:20:20 ID:aA/bs6Bi
ん?もしかして
533創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 23:21:48 ID:aA/bs6Bi
よっしゃ!さるさん解除されてる!
投下乙です!

アルルゥを殴るとは!レヴィちょっと表出やがれー!
更には絶対に至急品ふんだくるってww
しかしこの暴力的な奔放さがまたレヴィらしい

ペド野郎に吹いたwww
更にレヴィのイライラが募ってはいるが、この二人いいコンビじゃないかw
ん?クリスが今一緒にいる女性は、レヴィ、アルルゥ、沙都子…
…さりげなくハーレムか、ハーレムだなっ!?
キャラの活き活きとした動き・台詞が見事でした、GJ!
534 ◆tt2ShxkcFQ :2009/05/10(日) 23:28:10 ID:2316lpsF
投下乙です!
冒頭のアルルゥの描写はグッと来るものがありますね……。

そしてレヴィがここに来てやっと友好的?に人と話してるところを見た気がするw
ファンクフリードが普通に象として登場してるところも面白かったです。


それではストレイト・クーガー、橘あすか、真紅の投下を始めます。





『雑種よ。あの下郎が言っていたことを思い出せ。
 ありとあらゆる願いを叶えられ、死者を蘇らせることも容易いのだろう?
 ならば貴様が勝ち残れば良いではないか。何もかもを手にかけて、な』





クーガーの頭の中に、アーチャーの言葉がこだまする。
何度も……何度も、意味を確かめるように、反芻するかのように。
全く考えていなかったという訳ではない、だが無意識のうちにその選択肢を排除していた。
それは、クーガーの理念や思想を否定する選択肢だ。
今まで好き勝手暴れてきた……たとえ上司に逆らおうと、自分の信念に逆らった事は一度も無い。
目の前に分厚い壁があって、それを突破しなければならないのなら、自らの能力を使用して乗り越える。
だが……自分が選ぼうとしている道の壁は、今まで経験した中で一番分厚く、冷たい血塗られた壁だ。
間違えている事は分かっている。しかしこの壁を乗り越えれば……
劉鳳、自分のせいで殺されてしまった名も知らぬ少年、自分の速さが足りず、死んでしまった大勢の人。
全員を、生き返らせる事が出来るかもしれない。水守さんも悲しまずに済むかもしれない。
自分の犯してしまった失敗を、帳消しに出来るかもしれない。

そんなことは在り得ない……理解をしているつもりだがアーチャーの言葉が頭から離れない。
クーガーの心の天秤は微かに、だが確実に傾いた。
心の温度が、急速に冷めていくのを感じる。

いいだろう……どうせ残り少ない人生だ、劉鳳の為でも、水守さんの為でもない。
俺ぁやってやる、俺のためだ、俺のためにこの分厚い壁をぶち破って全てを無かった事にする。
子供や無抵抗な野郎を殺す事にもなるだろう……許してくれとは言わない、分かってくれとも言わない。
そう……カズマ、たとえお前でも……

最速の男は今、決意をした。
全てを無かった事にするため……その血塗られた道を駆け抜ける決意を。

536創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 23:30:13 ID:jWjz8cir
支援!

C-4駅の事務室、先ほどからいくつもの大きな戦闘を経て
あたり一面壁に穴が空き、水魔であった肉片が飛び散り、グロテスクな様相を作り上げている。
その異様な光景と、鼻腔をつく生臭い匂いにあすかは顔を顰める。

「シャワーですか?こんな事態ですから、できれば我慢をして……」
「あら、貴方なら我慢できるというの?この肉片を頭から浴びて」

真紅は顔やドレスからできる限り肉片を拭いながら、あすかに問いかける。
拭っても拭っても、それは赤黒く伸びて肌に纏わりついている。
想像をしたのだろう、あすかは身震いをすると真紅に向き直った。

「分かりました……この後適当な民家に入ってシャワーを浴びてください。
 ですけど、あまり長居は出来ませんからね」
「分かっているわ」

二人が会話をしている間、クーガーは身じろぎもせずフィーロ・プロシェンツォであった遺体を見つめていた。
その様子に気が付いたあすかは少し考える仕草を見せるも、歩み寄ってクーガーの肩に手を置いた。

「クーガーさん、ここで会えて良かったです。
 劉鳳が死んでしまった今こそ、僕たちHOLY隊員が力をあわせて……」
「なぁ、あずさ……」
「だから、あすかですっ」
「死んだ人間って、生き返ると思うか?」
「はい?」

予想外の質問に、あすかは間の抜けた返事をした。

「ちょっと待って頂戴……この人間は、アーチャーが殺したの?」
「アーチャー……?」

フィーロの遺体を見つめながら尋ねた真紅に、クーガーは首を傾げる。

「あの金ぴか野郎の事ですよ」
「あぁ、それは違う……こいつは女が……。だが俺の責任だ、俺の速さが足りないせいで……」
「……そう」

全てを察したかの様に真紅は俯くと、クーガーに向き直った。

「さっきの発言。貴方まさか、アーチャーのあの言葉を鵜呑みにしているという事じゃないわよね」
「……」

クーガーは押し黙って、真紅を見下ろした。
自分の膝元ほどまでしかない背丈……子供にしてもいささか小さすぎるのではないだろうか。
全身が血肉で赤黒く汚れてしまっているが、泣き喚く事も無い。
おおよそ子供らしくない言動に対して若干目を張るものがあるが、
ロストグラウンドにも大人びている子供が少なくは無い。
復興を遂げた市外を除き、インナーとして生きる子供はいつまでも幼いままでは居られないのだから。
538創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 23:33:27 ID:jWjz8cir


「俺の名前はストレイト・クーガー、お嬢さん。お名前は?」
「ローゼンメイデン第五ドール、真紅よ」
「そうか。真紅……貴女に理解をしてもらう必要はない。
 俺は俺の文化、正義を信じるだけだ」
「それが、このゲームに優勝をして死んだしまった人間を生き返らせると。そういうの?」
「……」

「ちょ、ちょっと待ってください!」

もはや互いに睨み合いながら話し合っていた二人に割り入るように、あすかは声を上げる。

「クーガーさん、何を言っているんですか」
「あずさ、お前は水守さんが絶望に打ちのめされる顔を見る事に耐えられるか?
 少なくとも俺には無理だ、あの人には劉鳳が必要だった。いや、必要なんだよ。これからもな……
 お前ならよく分かるだろう」
「あすかですって!水守さんって……確か本土から来た人ですよね?
 僕なら良く分かるってどういう意味ですか」
「……さっきもそうだが。どうしちまったんだあずさ、まるで記憶が抜け落ちて……」
「何を言っているんですかクーガーさん、僕は正常ですよ!
 そんな事より……このゲームに乗るってどういう事ですか!」
「そのままの意味だよ、優勝してギラーミンとか言う野郎をぶち殺す。
 そんでもって劉鳳を……死んだ人間を全員生き返らせる」

クーガーの言葉を聞いて、あすかは目を見開いてその瞳を振るわせる。

「愚かね……」

クーガーを見上げながら、真紅ははっきりとそう呟いた。

「あぁ、そうかもしれないな。愚かでも構わないさ。
 俺はここに来てからすでに数え切れないほどのミスを犯している。
 もうこれ以上間違えるわけには行かないんだ。君に分かってもらえるとも思っては居ない」
「……命は、そんなに軽いものじゃないわ」
「その通りだ、だがそれを蘇らせる方法があるとするならば」
「ギラーミンの言葉を、信用する事が出来るの?」
「だが絶大な力を持っている事は確かだ、可能性はあるさ」

「馬鹿な事を言わないでくださいっ!!」

あすかは真紅とクーガーの間に割り込むと、クーガーを見つめて叫んだ。

「馬鹿な事……?」
「参加者全員を殺して願いを叶えるなんて……
 HOLY隊員としての誇りは何処に行ってしまったのですか!!
 だいたいそんな事、劉鳳が望むわけが……」
「おいおいあずさ、勘違いをしないでくれ……
 別に劉鳳のためでも水守さんの為でもない……俺のためにやるんだ」
「えっ……」
「俺が選ぼうとしている道は間違っている、そんなことは百も承知だ……
 その為の言い訳に二人を使うわけが無いだろう」
「どうして……」
「さあ、もう話し合いに意味は無い。
 すまないが死んでくれないか……あすか」

クーガーは何時もよりも低いトーンで、そう吐き捨てた。
そして右手でサングラスを抑えながら、若干の距離をとると。
両足の踵を揃えてありったけの声で叫ぶ。

「ラディカル!グッドスピィィィィドォ!脚部限定!」

その叫びに答えるかのように、近くの地面は大きな音をたてて粒子の粒へと姿を変える。
そのそうして出来た穴が二つ、三つと開くと、虹色の粒子がクーガーの足に絡みついて
銀色と紫色を基調とした輝く流線型の装甲が姿を現した。

「クーガーさん、待ってくださいっ」
「問答無用っ!ヒール・アンド・トゥーーッ!」
「エタニティ・エイト!!」

クーガーは地面を蹴り、一直線であすかへと蹴りを繰り出した。
ぐんぐんと、目にも留まらぬ速さで接近するクーガーに対してあすかができる事は多くなかった。
とっさに呼んだ自らの八つの宝玉。
その緑色の光る宝玉が、あすかの手の前でぐるぐると回る。
間一髪、その盾でクーガーの蹴りを受け止めるが、
衝撃を受け止める準備は全くといっていいほど出来ていなかった。
あすかは僅かにも踏ん張る事は出来ず、数メートル後方のコンクリート壁を突き破って姿を消した。

そしてその場に残されたのは、凛として相手を睨みつける人形と。
無表情で、その人形を見つめる長身の男のみだ。

「真紅、逃げてくださいっ!」

真紅の後方からあすかの叫び声が聞こえる、どうやら無事なようだ。
その声に安堵しながらも、真紅は目の前のクーガーから目が離せなかった。
目にも留まらぬ攻撃……先ほどの水魔との戦い、今の蹴りを見て分かる。
ローゼンメイデン同士での殺し合い……アリスゲームを通じてなまじ戦闘経験があるからだろうか。
真紅は分かっていた。この男には、どう足掻こうが勝つ事は出来ない。
もし一撃でも蹴りを貰えば、自分の体は脆くも崩れてしまうだろう。

「真紅、恨みは無いが。ここで死んでもらおう」


サングラスをかけているせいで相手の瞳を見る事は出来ない。
だが、どこか悲しそうなその声を聞いて真紅は瞳を閉じた。
僅かに震える腕に力を入れて、その震えを押さえ込む。

「言葉に出来る寂しさは、誰かが慰めてくれる」

どこか寂しそうに、訴えるように。
真紅は口を開く。

「言葉にしない悲しみは、自分で乗り越えていくしかないのだわ」

クーガーは、そんな真紅の言葉を微動だにせず聞いている。
やがて真紅はその瞳を開いてクーガーの顔を見上げる。

「貴方は全てを一人で抱え込んで、乗り越える道を選ぶというの?」
「……」
「とても重い……押しつぶされそうになってしまうほどの重み。
 けど、それが貴方の選んだ道なのだとしたら、貴方はそれでいいのかもしれない。
 でもね、残された人はどうするの?」
「何……?」
「その水守さんという人は、貴方や死んでしまった人間をいつまでも探し、待ち続ける」

クーガーは口をあけたまま、真紅を見下ろしている。

「劉鳳さんという人は勇敢に闘ったのでしょう?だとしたら、それを伝えてあげなくてはいけないのではなくて?」
「だが、そんな事を言えば……」
「悲しむでしょうね。でも、乗り越える事は出来る。
 けれど、立ち向かう事さえ出来ない悲しみは。乗り越える事は出来ないのよ。
 私も伝えなくてはいけない、ジュンの事……のりに、雛苺に」

真紅は右腕をクーガーに向けると。
その手のひらからは数枚の真っ赤な薔薇の花弁が舞い始める。

「それでも優勝を目指すというのなら、私は貴方と戦うわ。
 私も譲れないの、負けるわけには行かない。
 貴方を止めてみせる……ローゼンメイデンの誇りにかけて」

クーガーは数歩後ずさり、顔を歪ませる。
自分の選んだ道が、水守さんをさらに傷つける?
目の前の小さな少女が言った言葉に、決心したはずの道が大きく揺らぎ始めた。
542創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 23:36:40 ID:nynZO0tS
543創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 23:36:40 ID:jWjz8cir



「真紅!無事ですか!?」

後方の壁からやっとの思い出這い出て来たあすかは、真紅をみると安堵の顔を浮かべる。
駆け寄ってきて真紅の前に立つと、クーガーに向かってその右手を差し向けた。

「エタニティ・エイト!!」

あすかの叫びに答えるよう、八つの宝玉のうち四つがあすかと真紅を守る様に。
残りの四つはクーガーの動きを遮るように、辺りを漂う。

「だが……俺は……」
「クーガーさん、ギラーミンの最初の言葉を思い出してくださいっ!」
「何……?」
「ギラーミンを殺して、何でも願いの叶う力が手に入るというのならば。
 必ずしも優勝をしなくてもいいはずですっ」

あすかの言葉に、クーガーや真紅は呆気に取られたように目を見開いた。

「こんなふざけた殺し合いを潰して、全員でギラーミンを叩き潰す。
 そしてその願いを叶える力とやらを奪えばいいじゃないですか」

クーガーの決意を根本から台無しにするその一言を、あすかは大声で叫んだ。

  ◇   ◇   ◇


「何だよ社長!そんな事考えてたのならもっと早く言ってくれよ!!
 何時も言ってるだろう?速さこそ全てだ!!
 もっと早く言っていたのなら、社長を蹴らずにすんだ!
 こうも早く打ち解けることが出来たんじゃないか!!」
「だから社長ってなんですか!あすかですって!」
「いや〜、まさかギラーミンのやろうが時間まで操る事が出来るとは思わなかった!
 まさかあずさが除た……カズマの野郎に負けた直後から来てるとはな!」
「だからあすかですって!じょた……なんですか?」
「まぁ、気にするなよ!
 それにしても、まさかつんくが人形だったとはなぁ」
「真紅よっ!何故急に間違え始めるのかしら……」
「赤黒く汚れてたからな、人間と区別がつかなかったのさ!」

二人と一体の人形は、駅の裏。
地面がやわらかく、土が露出しているその場所に。
フィーロの遺体を埋めて……
勿論バラバラになってしまった全てをかき集める事が出来るわけも無く。
グロテスクになってしまった遺体だけを何とか埋めて。
その近くで情報交換をしていた。


「さて……大分時間がかかってしまったな。
 ラディカル!グッドスピィドォォ……脚部限定!」

クーガーの叫びと共に、再び地面が抉れて。
その銀色と紫色の装甲が姿を現した。

「……やはり、一緒には動けないの?」

真紅はクーガーを見つめて言った。

「あぁ、これからはより一層迅速に!物事を進めなくてはいけないからな!
 あの女も追わなければいけないし、ゲームをぶち壊すのなら仲間が欲しいだろう」
「忘れないで下さいよ。3時頃にまた、このC-4駅で合いましょう。
 もし会えなくても……僕たちは電車に乗ってG-7駅へと向かいます」
「あぁ、分かってる。絶対に死ぬなよ、あずさ、つんく」
「あすかですっ!」「真紅よっ!」

ムキになって言い返した二人を見つめると。
ニッと笑ってサングラスをかけなおす。
そしてクーガーは、目にも留まらぬ速さで駆け抜けだした。
ぐんぐんと二人は小さくなっていく、そしてその姿が見えなくなったとき。
クーガーは考えた。

(劉鳳……絶対お前を生き返らせて、そして一発蹴ってやる。
 水守さんを泣かそうとしているお前を、俺は簡単にはゆるさないからな……
 だが、もしこのゲームを潰す事が不可能だとしたら……その時は)

【C-4/駅周辺/一日目 午前】

【備考】
 ※駅の裏手に、フィーロの墓が作られました。単に埋めたのみ、墓標はありません。
 ※駅内事務室周辺には螺湮城教本によって召喚された水魔の残骸が散らばっています。


【ストレイト・クーガー@スクライド】
[状態]:悲しみ、左肩、右脇腹などに銃弾による傷(アルターで処置済み)、全身にダメージ(小)
[装備]:HOLY部隊制服、文化的サングラス
[道具]:支給品一式、タイム虫めがね@ドラえもん
[思考・状況]
 0:女を捜す
 1:ギラーミンに逆らい、必ず倒す。そして死んでしまった人たちを生き返らせる。
 2:無常、ラズロ(リヴィオ)、ヴァッシュ、バラライカ(名前は知らない)、アーチャー(同左)水銀燈、クロコダイル、には注意する
 3:カズマとの合流。弱者の保護。
 4:劉鳳を殺した人物を探し出し、必ず倒す。
 5:PM3時までにC-4駅に向かい。あすか、真紅と合流する。
 6:もしゲームが壊せないと分かった、その時は……?
【備考】
 ※病院の入り口のドアにヴァッシュの指名手配書が貼ってあります。
 ※ギラーミンの名前を今後間違えるつもりはありません。
 ※ヴァッシュ・ザ・スタンピードの手配書×二枚に『モヒカン男に気を付けろ byストレイト・クーガー』とメモ書きされています。
 ※通り抜けフープはバラライカの能力であると思っています。
 ※どちらの方角へ進むかは、次の書き手さんにお任せします。
 ※参加者によっては時間軸が異なる事を知りました。


  ◇   ◇   ◇


「……ぬるい、淹れなおして頂戴」
「なっ、人がせっかく紅茶を淹れて上げたのに。
 そんな言い方は無いんじゃないですかっ」

C-4エリアのとある民家。
頭から触手による血肉を被ってしまった真紅は、その不快感を拭う為、駅に程近い民家に立ち寄っていた。
シャワーから上がったばかりなのか、真紅は上気した頬であすかを見つめながら紅茶の淹れ方を説明している。
そして印象的であった真っ赤なドレスを部屋の壁につるして乾かし、この家から調達……もとい借りたTシャツに腕を通している。
露になった真紅の腕……肘の辺りには球体間接、人形である証が見えた。

「ちょっとあすか、聞いているの?」
「はいはい、聞いていますよ。
 ですけど僕は紅茶を淹れ直すつもりはありませんので」
「……全く、今度の下僕にはここから教えなければいけないようね」
「ま、また貴女は……僕は下僕ではありませんっ」

丁度リビングに当たるのだろうか。
6人掛けのテーブルで向かい合うように二人は座り、口論をしている。

「全く、そんな事よりこれからどうするか。ですよ」
「……」

言い合いを遮るかのようにあすかは言い切ると、テーブルの上に地図を広げた。
言っていることは正論だが……何故かあすかに言われると面白くない。
真紅は顔を顰めながら、散々文句を言っていた筈の紅茶を口に含んだ。

また今までのように、勝手に行き先を決めるのだろう。
そう思い込んでいた真紅だが、いつまで経ってもあすかは口を開かない。
疑問に思いながら相手の顔を見上げると、珍しくあすかは俯き、地図の一点をただただ見つめている。

「……心配なの?クーガーの事が」

真紅は相手の瞳を見つめながら、そう呟いた。
547創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 23:41:54 ID:nynZO0tS

「僕は、特別クーガーさんと親しかった訳ではありません」

あすかは真紅の問いに答えるように、俯いたまま答え始めた。

「ですが、尊敬はしていたつもりです。同じHOLY隊員として。
 だから分からないんです、どうしてクーガーさんがあんな考えを……」
「分からなくていいのだわ」
「えっ……?」
「その気持ちが分かるという事は、身が裂かれるほどの悲しみに身を晒すと言う事よ」
「……」

あすかは真紅を見つめる、その瞳はとても優しくこちらに向けられている。
『言葉にしない悲しみは、自分で乗り越えていくしかないのだわ』
先ほど真紅が言った言葉の意味が、少しだけ分かった気がした。

真紅はジュンという人物が死んだと分かったとき、何も言わなかった。
……強い、とても強い心を持っている。素直にそう思った。
もしキャミィがこの場に居て、死んでしまったら。僕はそれを自分で乗り越えられるだろうか?
……分からない、分かりたくない。
『分からなくていい』真紅はそう言ってくれた。
だからきっと、分からなくてもいいんだ。
けど、クーガーさんや真紅を見て分かった事がある。
当たり前だけど、大事な人が死んでしまうという事は簡単なことじゃない。
僕は考えていた以上に、ずっと……
もうこれ以上、こんな悲しい思いをする人を作っちゃいけない。
作らせない……僕のこの「エタニティ・エイト」の力で。
目の前の分厚い壁を打ち砕いて進んで見せる……HOLY隊員の誇りにかけて。

「それより、次の目的地だけど。ここがいいんじゃないかしら」

真紅はあすかの様子を気にする事も無く、その小さな指で地図の一部を指差した。

「……図書館ですか?」
「えぇ、そうよ」
「どうして……」
「本とは、人間が記録を残すために作り出した物。人類最大の発明といってもいいわ」
「……はぁ」
「首輪の事や、このくだらないゲームの事が書いてある本が……何かあるかもしれないわよ」
「まさか……」
「可能性は高くないけれど、行って見る価値はあると思うわ。
 それに、ゲームの事は分からなくても。一体この土地が何処なのか……
 何処ならばあすかの言っていたループをさせている『何か』を隠しやすいのか、ヒントを掴めるかも知れないじゃない」
「……そうですね、行って見る価値はありそうです」


549創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 23:45:02 ID:jWjz8cir
支援!
550創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 23:49:16 ID:nynZO0tS
551創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 23:51:41 ID:nynZO0tS
552創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 23:56:22 ID:jWjz8cir
さる?
553創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 23:58:09 ID:mZSHGnig
さるなら次は0:00からだな

次の目的地を図書館へと決めた二人は、荷物をまとめ始める。
真紅は顔を顰めながら、まだ湿っぽいドレスへと腕を通した。
人間ではないから風邪を引く心配は無いが……寒くて仕方が無い。
あすかが淹れた紅茶を飲み干すと。真紅は自分のデイバックを持ち上げた。

「ねぇ、あすか」
「なんですか?」
「……一つ、お願いがあるのだけれど」

荷物を纏めて、自分のバックを持ち上げたあすかは首を傾げる。

「誓ってくれないかしら、私のローザミスティカを守ると」
「は?」

  ◇   ◇   ◇



「嫌ですよ!絶対に嫌です!
 そのアリスゲームって言うのに巻き込まれるのも嫌ですし、僕の力を吸われるのも嫌です!」
「……そう」

真紅は少し俯きながら、あすかの隣をひょこひょこと歩いている。

「真紅なら僕が守るから、いいじゃないですか。
 大体真紅は戦いには向いてないんですよ。
 あの触手だって、最後は運が良かった様なものじゃ……」

キッとあすかを睨みつけると、真紅はあすかの脛を思い切り蹴飛ばした。
鈍い音が響き、思わずあすかは足を抱えて片足で跳びはねている。

……あすかの言っている事は正しい。
ローゼンメイデンは、闘う事を運命とされているドール……
だが、戦いだけが目的で作られた訳ではない。
しかし、闘えないわけでもない。
ローゼンメイデンが力の真価を発揮するのは、
媒介……人間を通して力を貰える時だ。
今までの媒介、契約をしていた桜田ジュンは死んでしまった。
相性はジュンとの間ほど良いとは思えないが、それでもあすか自体の身体能力はジュンとは比べ物にならない。
もしあすかと契約をする事が出来れば、戦闘能力は今より数段上がるだろう。
力不足を痛感し、このままでは足手まといでしかない自分を変えようとあすかに契約を持ちかけるが。
相手にもされずに断られてしまった。

隣で文句を言っている少年を見上げる。
短い間だが、今まで行動を共にしてきて分かる。
自分勝手で、相手の事を考えるという事に欠けるが。根は悪い人間ではない。
正義感が強く、とても真っ直ぐな人間だ。
……守られるだけではない。あすかも、翠星石も、蒼星石も……水銀燈も。
みんなを守れる力が欲しい。

駅から図書館までへの一本道を、一人の青年と一体の人形が歩んでいく。
絶望や悲しみ、狂気に包まれているこの会場で、一筋の光を捜し求めて……
555創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 00:00:46 ID:jWjz8cir


【C-4/駅周辺/一日目 昼】

【真紅@ローゼンメイデン(漫画版)】
【状態】:健康、ドレスが湿っていて不快
【装備】:庭師の鋏@ローゼンメイデン
【所持品】:基本支給品一式、不明支給品0〜2個(未確認)
【思考・行動】
 1:殺し合いを阻止し、元の世界へ戻る。
 2:図書館へ向かい、情報収集をする。
 3:PM3時までにC-4駅に戻り。クーガーと合流する。
 4:列車に乗って、会場全体を一通り見ておきたい。そのため3時までは辺りを探索、その後再び電車に乗って最終的にはG-7駅を目指す。
 4:ループを生み出している何かを発見する。
 5:翠星石、蒼星石、ゾロ、チョッパー、ハクオロ、アルルゥ、カルラと合流する。
 6:カズマ、水銀燈、クロコダイル、アーチャー、無常、ラズロ(リヴィオ)、ヴァッシュ(名前は知らない)、バラライカ(同左)に用心する。また、水銀燈が殺し合いに乗っているようであれば彼女を止める。
 7:誰かと契約したい。しかし誰でもいいという訳ではない、あすかが望ましい。
【備考】
 ※参戦時期は蒼星石死亡以降、詳細な時期は未定(原作四巻以降)
 ※あすか、クーガーと情報交換し、スクライドの世界観について大雑把に聞きました。
 ※蒼星石が居る事や、ホーリエが居ない事などについて疑問に思っています。
 ※蒼星石については、参加時期の相違の可能性を考え始めました。
 ※ループに気付きました。ループを生み出している何かが会場内にあると思っています。
 ※ルフィと情報交換をし、一回目の放送までの彼の大体の行動を知りました。
  また、二人の危険人物(バラライカ、ラッド)の特徴なども簡単に聞きました。
 ※前原圭一と簡単に情報交換をし、彼の知人(レナ、沙都子、梨花、魅音、詩音、切嗣)と、
  要注意人物等(アーチャー、ライダー)の簡単な情報を得ました。ライダーについては詳細ではありません。
  また、対主催チーム(佐山、小鳥遊、蒼星石)の存在、悪魔の実の能力者の弱点(カナヅチ)を知りました。
 ※クーガーと情報交換をし、要注意人物(無常、ラズロ、ヴァッシュ、バラライカ)の情報を得ました。
 ※参加者によっては時間軸が異なる事を知りました。



【橘あすか@スクライド(アニメ版)】
【状態】:腹部に軽い痛み
【装備】:HOLY部隊制服
【所持品】:基本支給品一式、螺湮城教本@Fate/Zero、不明支給品0〜2個(未確認)
【思考・行動】
 1:ギラーミンを倒し、元の世界へ戻る。
 2:図書館へ向かい、情報収集をする。
 3:PM3時までにC-4駅に戻り。クーガーと合流する。
 4:列車に乗って、会場全体を一通り見ておきたい。そのため3時までは辺りを探索、その後再び電車に乗って最終的にはG-7駅を目指す。
 5:ループを生み出している何かを発見する。
 6:翠星石、蒼星石、ゾロ、チョッパー、ハクオロ、アルルゥ、カルラと合流する。
 7:カズマ、水銀燈、クロコダイル、アーチャー、無常、ラズロ(リヴィオ)、ヴァッシュ(名前は知らない)、バラライカ(同左)に用心する。特にカズマとアーチャーは気に食わないので、出来れば出会いたくもない
【備考】
 ※参戦時期は一回目のカズマ戦後、HOLY除隊処分を受ける直前(原作5話辺り)
 ※真紅と情報交換し、ローゼンメイデンの事などについて大雑把に聞きました(アリスゲームは未だ聞いてない)。
 ※ループに気付きました。ループを生み出している何かが会場内にあると思っています。
 ※ルフィと情報交換をし、一回目の放送までの彼の大体の行動を知りました。
  また、二人の危険人物(バラライカ、ラッド)の特徴なども簡単に聞きました
 ※前原圭一と簡単に情報交換をし、彼の知人(レナ、沙都子、梨花、魅音、詩音、切嗣)と、
  要注意人物等(アーチャー、ライダー)の簡単な情報を得ました。ライダーについては詳細ではありません。
  また、対主催チーム(佐山、小鳥遊、蒼星石)の存在、悪魔の実の能力者の弱点(カナヅチ)を知りました。
 ※クーガーと情報交換をし、要注意人物(無常、ラズロ、ヴァッシュ、バラライカ)の情報を得ました。
 ※参加者によっては時間軸が異なる事を知りました。



【螺湮城教本@Fate/Zero】
読みはプレラーティーズ・スペルブック。
第四次聖杯戦争におけるキャスター(ジル・ド・レェ)の宝具。
深海の水魔の類を召喚し使役できる。
単に魔術の知識を綴った紙束ではなく、これ自体が莫大な魔力を生み出す魔力炉であり、
使用者が魔術師でなくとも魔術を発動する「怪物」ともいえる存在。
使用者は呪文を読んで詠唱するのではなく、これを使役して魔術を行使させる形を取る。
作中では表紙を裂かれても復元したことから、ある程度の自己再生能力を持つと思われる。



クトゥルー神話におけるルルイエ異本のイタリア語訳版。
表紙は人間の皮で装丁されている。




【螺湮城教本による魔術の行使について】
使用者が魔術師であってもなくても、消耗なく使役できる。
ただしロワ内では以下の制限を受ける。



行使可能な魔術は水魔の召喚と治癒
水魔召喚中に治癒の行使は不可で、治癒の行使中に召喚も不可
治癒に関しては、致命傷を治すことはできない(BACCANO!の不死者と同程度を想定)
召喚可能な水魔は等身大のみ
水魔一体の召喚につき、人間一人分の死体を生贄として必要とする
一度生贄にした死体を再利用することはできない
召喚された水魔は十分後に自壊する
制限時間以内に水魔が倒された場合は、そこから新たな水魔が召喚される
ただし大元の一体目が召喚されてから十分経過した時点で自壊する
558 ◆tt2ShxkcFQ :2009/05/11(月) 00:05:58 ID:2316lpsF
投下終了です。
支援してくださった方、本当にありがとうございます。
初めてのロワもの投下で少し緊張しました……
そしてあと少しでさるさんって、もう少しゆっくりにするべきでした。

クーガーのこの方針は、自分でも平気なのか気になるのですが、どうでしょうか?
もしダメならば修正をしたいと想います。
その他注意点、修正点などが合ったら指摘お願いします。
559創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 00:09:07 ID:H6hUd3TB
投下乙
エデンの蛇にそそのかされてしまったクーガーの苦悩
薔薇乙女の気高さを見せた真紅
機転を利かせた社長
そしてナイスアイディーアを聞かされてあっさり方針転換したクーガーw

それぞれのキャラクターの描写が素晴らしく、本当に原作から飛び出てきたようでした
素晴らしいSSの完成度!

ただ最後、薔薇乙女ってnのフィールドに入れない場合の戦闘描写ってあったっけ?
飛ぶくらいは出来るけど…現実空間でも戦えるのかな
560創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 00:13:49 ID:IIe+66YC
投下乙!
おお、クーガーが二人を殺してしまうのかとビクビクしたw
クーガーの方針は特に問題ないと思います。でも、何かあったらまた揺れそうで怖いなぁ……w
しかしやはり真紅と橘あすかのコンビは面白いw
紅茶に駄目だしたり、戦闘に向いていないと言われ悩んだりする真紅が素晴らしいー。
あと最後の締めの表現が綺麗で凄く印象に残ったなぁと。
561創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 00:16:20 ID:H6hUd3TB
あと最後のアイテム紹介ですが、これはニューアイテム登場の時に
このロワ内でのアイテム効果などを紹介するためのもので引き継ぐ必要はないのでは?
562創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 00:20:36 ID:OB0ocwdD
投下乙!
お前のような新人がいるk……初もの…だと…?
いきなりクーガーマーダー化を思わせる冒頭でインパクトしておき、
真紅が薔薇乙女としての高潔さと気高さを見せつけ、
微妙に役に立ってるあすかが時間軸の関係でクーガーを止める…ううむ、各人見せ場があっていいなぁ。

クーガーはどこへ向かうのだろうか。周りは火種だらけだし、それにクーガーは遠くでも充分いけるからなぁ。
誰に絡むことになるのか楽しみだ。
あすかと真紅はさすがにミーディアム契約はなしか。
行き先は図書館。世界地図はライダーに持ってかれたけど、他にもある可能性はあるしなあ。
周辺に我様&召使、年の差コンビがいるが……後者と遭遇したら面白そう。
だって傍から見ると組み合わせ似てるんだもの。

改めてGJ!
563 ◆tt2ShxkcFQ :2009/05/11(月) 00:25:11 ID:Ot9/1BN2
>>559 
原作一巻の桜田家物置で真紅と水銀燈が軽い喧嘩をしたのと。
そのごPCディスプレイから出て来た水銀燈を迎撃するため、雛苺が苺わだちを出した居たので。
現実世界でも戦闘は出来ると思ってしまいました。

>>561
なるほど……そうだったのですか(汗)
了解です、wiki掲載時に消すようにします。
564創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 00:46:26 ID:0Z6cbwpV
おお!2つも投下来てる
よしよしさーて読むぞー
565創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 00:52:30 ID:9ngc8w9a
お二方とも投下乙!
>喜怒哀嫌
アルルゥを平気で蹴り飛ばす辺り、やっぱレヴィはシビアな世界から来たんだなと実感したぜ
そしてペド認定された吸血鬼の行く末や如何に?
にしても、一人だけ首切られるとかドラ涙目w

>譲れない、大切な信念握りしめて
クーガーがマーダー化するかと思ったがそんな事は無かったぜ!
真紅の格好良さ、社長の絶妙な地味さも出てて、ロワ初投下とは思えない出来でした
これからも是非書いていって下さいねー
566創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 00:58:29 ID:0Z6cbwpV
>喜怒哀嫌
レヴィのイキイキさ加減が半端ないwこれぞレヴィだw
みんなに言われてるけどぺドヴァンパイアは名言w
あれ?そういえばクリスって原作でもロリに好かれまくってた気がするぞ
しかも男装のロリという倒錯的なものに…
こいつやべぇ!やべぇかもしれない!

>譲れない、大切な信念握りしめて
真紅がつんくになったのにワラタw
よりにもよってつんくかwww
あすかと真紅が契約すれば確かに戦闘能力は倍増するよなぁ
これからの2人の関係性いかんによってはその展開もありか
果たしてこれからどうなるんだろう
567創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 13:24:16 ID:P4ihTTcv
ドラえもんって、何のために参加したの?
568創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 15:29:09 ID:cZMI+thj
秘密道具とアニロワの二匹目のドジョウを狙うため

っていうかその質問何回目だ?
569創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 15:34:24 ID:8yGDxop5
ARMSって、何のために参加したの?
570創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 15:37:01 ID:cZMI+thj
リーマンのチートとARMSの魔改造に期待して
片方こそ当てが外れたもののもう一つはそこそこかなってるだろ
アニ1のキートンやアニ2のクロみたいに本気で参加した意味のない作品だってあるんだから、
ドラもARMSも例えこれだけでも意味があるだけマシだろうに
571創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 15:38:21 ID:8yGDxop5
「マシ」とか言っちゃう時点で何か間違ってるよね
572創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 15:41:54 ID:cZMI+thj
その間違いを受け入れられないんなら素直にクロスSSでも読んでろよ
全作品もしくは俺の好きな作品が大活躍しないと嫌ってんならロワに向いてないよお前
573創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 15:49:06 ID:8yGDxop5
間違いって認めてんじゃん
574創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 15:51:41 ID:cZMI+thj
いや、間違いがあって何が悪いの?
お前はロワ企画がなんの間違いも欠点もない完全無欠の完璧な企画だとでも思ってたのか?
そう思ってるなら向いてないから消えろ。
そう思ってないなら黙ってろ。
575創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 15:55:00 ID:8yGDxop5
何をそんなに怒ってんの?
てか、完全無欠とか完璧とかは言わないけど、出来る限り間違いを少なくするのは当然のことじゃない?
「間違いあって何が悪い」って開き直りはどうかと思うなあ
576創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 15:59:11 ID:cZMI+thj
ほーなら、その出来る限り間違いを少なくする方法とやらを教えてくれ。
リレーでクロスで殺し合いって時点で多少の扱いの不平等はどうやっても生じると思うし、俺はそれすら受け入れて楽しんでるんだが
当然とまで言い切るからにはそれ相応の解決策あってのことだよな?
577創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 16:01:39 ID:PTF1shDn
俺の勘違いだったら悪いいんだけど…。
何度か荒れる話題出したのもあなた?
作品贔屓だとかの話しをした時と雰囲気が似てる気がする。

「○○って何のために参加してんの〜」といった話しは、
作品贔屓だとか死者が偏ってるだとか、作品批判に繋がって荒れる元だから、やめてほしい。
578創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 16:04:27 ID:8yGDxop5
>>576
そんなん一人一人が気を付けるしかないだろ
リレー企画なんだから
>>577
いや違うよ
今回も、別に荒らすつもりはなかったんだけどな
なんかやけに噛みついてくる奴がいたから
まあ今後気を付けるよ
579創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 16:11:41 ID:cZMI+thj
いい加減この流れにウンザリして熱くなってしまったようで、すいませんでした
ちなみに俺の解決策は一人一人が受け入れて楽しむだよ。
書き手だけが気をつけて書け、じゃなくて、読み手含めての心構えな。
まあ自論だけど。
580創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 16:26:18 ID:PTF1shDn
>>578
そうか、申し訳ない。
最近、こういう話題で荒れることが多いから、みんなピリピリしてるんだ。
581創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 16:39:34 ID:P4ihTTcv
どう見ても荒らす気満々だったろ
582創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 16:48:47 ID:ZN7NxlOR
荒しじゃないならなんで569みたいなこと聞いたのかな?かな?
583創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 16:57:21 ID:x7I1Qn47
>>581
お前が言うなw
584創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 17:29:52 ID:a1RHZ+1t
何この自演臭いスレ
585創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 18:26:31 ID:ulxpXzRt
さて、話題を変えようか。
586創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 18:33:13 ID:0Z6cbwpV
マルチロワの売りってなんだろう
kskのロリともふもふ、らきの尻たたきみたいな意味で
587創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 19:02:15 ID:P4ihTTcv
特定作品に対する贔屓
588創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 19:08:53 ID:a1RHZ+1t
ない
必要もない
589創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 19:16:18 ID:IHrURhQc
ジャンパーソンかメタルダーじゃないか?

最終話で変身不能になるのはメタルダ―の筈だぞ
最終話でプログラム削除して戦闘マシーンになるならジャンパーソン
最終話で壊れるのはこのあたりか? アニメキカイダーもイエッサー積み込まれてある意味「壊れてる」けどw
590創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 19:17:15 ID:IHrURhQc
ごめんね、なんかまた誤爆してごめんねorz
591創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 20:46:55 ID:F5nKRaEB
ここのネタバレ名簿をみて何も思わない奴はいない
592創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 20:48:38 ID:FzokGNeA
帰れ
593創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 20:56:24 ID:+2ZDkRLw
>>586
火薬庫のような乱戦かな?
今は劇場周辺が危なくなってきてるけど

もしくは変態達の玩具にされて死んでいった哀れな第四ドールか
594創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 21:17:36 ID:rHHFe49f
〇ロワといえば支給品漁りと毒ガスだろ
595創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 21:46:08 ID:m++I3PR/
投下あったのか!乙です!

クーガーの張り詰めていた緊張の糸がぷっつんしてしまった…!
普通の時なら揺るぎもしなかっただろうが、重なり続けた悲劇はクーガーの信念をも揺るがすか
全くロワは恐ろしいぜw
カズマが今のクーガーを、クーガーが今のカズマを見たら
お互いにどういう思いを抱くんだろうか

話の展開も素晴らしいが、キャラの描写がまた素晴らしい
真紅の優しさと気高さ、社長のまっすぐさ、クーガーの速さが足りすぎてる心変わりw
社長、いい仕事するぜw
それにしても二人の行き先が今一番ヤバイと言われている市街地周辺か
どうなるんだろうか
初投下というのが信じられないSSでした、GJです!
596創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 21:59:23 ID:m++I3PR/
たしかにこのロワの火種の多さは異常w
四大火種ができてたが、他にも多人数の戦場になった火薬庫跡が多いよな
597創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 22:07:24 ID:Yv15TNBT
余り話題になってなかったが、温泉も人の集中が凄かったな
598創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 22:29:11 ID:IHrURhQc
弾けたら一気に死者が出まくる予感
死者が出るのはいいことだからな、でないことにはロワが進まないし、弾けれる要因があるのはすごいいいこと
599創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 22:39:33 ID:OB0ocwdD
もう参加者も全体の6割まで減ったしな。いよいよ中盤ってところか?
時間帯【朝】ももうゾロだけだし、第2回放送も近そうだ。
600創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 22:54:59 ID:P4ihTTcv
ゾロだけねえ
こんなとこでもチョンピが足枷になるのか
もうめんどいし殺しちゃえよ
601創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 22:55:59 ID:m++I3PR/
6割かー
思えば遠くまで来たもんだ
>>599
ライダーもじゃないか?
602創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 23:00:14 ID:PTF1shDn
そういやもう【朝】はゾロだけか?
性格故にただでさえ他キャラと絡めにくそうなのに、ゾロ周辺のキャラがみんな【昼】まで移動しちゃってるからなぁw
かなり動かし辛い位置。
>>601
ライダーが最後に登場したSSは【午前】だったと思う。
603創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 23:03:26 ID:Yv15TNBT
ロベルタさんに引き続きゾロまでボッチかw
ゾロは方向音痴だからどこに行くのかさっぱりわからんなw
604創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 23:05:16 ID:m++I3PR/
>>602
おっと、勘違いだったか
605創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 23:14:31 ID:Wsg8Jqrw
ゾロではないがネタはある
プロットも大体考えた

しかし今から予約しても平日じゃ時間がね!
606創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 23:17:42 ID:H6hUd3TB
>>599
まだ12時間も経ってないのに進行はえーなw
ミュウツー何もしなくても良かったんじゃね
607創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 23:19:34 ID:m++I3PR/
おお、それは楽しみだ!
時間が取れたらでいいので、期待してます!

ゴールデンウィークもう一度来ればいいのにorz
608創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 23:20:30 ID:Yv15TNBT
ゴールデンウィークも終わってしまったし、きついよなw
全裸でwktkして待ってます!
609創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 00:52:41 ID:4VFg4FIu
ゾロは死んでたことにするのはどうかな
原作ではドバドバ血を出しても死なないし
リアルさが売りのロワでは自然死も良いと思う
610創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 00:56:13 ID:IYE5KW1/
何をあほなことをwそれはないw

>>605
おお、これはwktkですな!
611創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 01:05:23 ID:5Nq/Kd6Z
本気でいいと思うならここで言う前に書けよ
ネタバレしたらつまんないだろ
612創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 06:25:36 ID:Hs5lP3sP
売りは火種の多さ同意
そういう意味でな生死に一番関わるのはキャラの位置だよなw

そうかもう放送が近いのか
どこか禁止エリアにしたらいい場所あるかな
613創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 07:07:36 ID:Hs5lP3sP
お、ゾロ予約きたー
614創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 09:49:19 ID:MShNcfBe
今のうちに黙祷捧げとくか
出欠多量で勝手に死ぬって、珍しい死に方だよなw
615創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 09:51:58 ID:4sMoXoYJ
およ?
本当だ。
昨夜の話を聞いてて自分もネタ思いついたから、どうしようか迷ってたところにゾロ予約来てたからちょっと驚いた。
まぁちょっと大衆に晒すにはみっともない文章になりそうだから助かった。
616創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 10:21:57 ID:1ejDNeVX
ゾロは置いてきた、今回の戦いについていけそうにない
617創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 13:40:59 ID:tT2hIzsG
俺がこのロワで好きなのは地形かな〜
いい感じに川で移動制限されてて、山岳、森とかもわかりやすいし鉄道などの移動手段もあり
島という閉じた環境ではなく、ループという概念で閉鎖されている
マップとキャラの現在位置見てるだけでいろいろ妄想出来て面白い
618創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 14:40:46 ID:Hs5lP3sP
そうか地形的に火種ができやすくもあるんだな
619創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 14:49:35 ID:HRaWLPg/
ついでに言えば攻撃的なキャラや日常的に殺人を厭わないキャラも大目かもしれん。
戦闘スタイルにしても乱戦になりやすい近接格闘系が多い気がする。
620創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 19:50:22 ID:lXPiacJf
そうか?
俺はどっちかというとみんな銃とかバズーカとか特殊能力とか剣とかで戦ってる印象だな
格闘はそんなに無いんじゃないか?
621創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 22:05:42 ID:IYE5KW1/
格闘といわれて瞬間的にマッチョな魔王様が浮かんだ俺は毒されてるなw

スクライド勢やうたわれ勢は結構ガッツリ近接戦闘してないか
カルラ、あんたはかっこよかったぜ…!
622創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 22:13:09 ID:FKWnAIC2
近接戦闘といえば、ドラえもんにサバイバーが入ってからの大規模戦が印象深い
あれはすごかった
623創る名無しに見る名無し:2009/05/13(水) 08:45:07 ID:Yy9eXTWn
WIKI編集したものですが、130話・喜怒哀嫌 と 131話・譲れない、大切な信念握りしめて において、収録のついでに
130話>レヴィの右腕の怪我を左腕に・指摘された誤字の修正
131話>最後の支給品説明の削除
を、勝手ながら完了させていただきました。
また、131話で二手に分かれたキャラの時間軸が午前と昼になっていますが、時間軸順では午前の部に収録してあります。
書き手の方はチェックをお願いします。
624創る名無しに見る名無し:2009/05/13(水) 08:57:32 ID:zeLAEXCN
お疲れ様〜
625 ◆YhwgnUsKHs :2009/05/13(水) 22:04:23 ID:oe9nzF9m
おお、収録&修正乙です!本来ならこっちがやるべきところを、ありがとうございます
修正については問題ないです!
626 ◆tt2ShxkcFQ :2009/05/14(木) 00:52:47 ID:J/5BWjJk
wiki編集お疲れ様です。
収録と修正していただいてありがとうございました!
早速見て来ました。なんだか自分の書いたものが乗っている事に違和感を感じざるを得ませんね……
627創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 15:37:18 ID:ToG3xaQ+
乙です。
628創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 19:28:28 ID:+8LTeAWE
俺の把握している作品数が少ないからかも知れないが。
なんか参加者で機械に強いというか。パソコンを使いこなす事が出来そうな人が少ない気がするな。
ゼロには方針的に期待できそうにないし…
社長ならある程度出来そうなイメージあるけど…

首輪外せるのだろうか
629創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 19:53:11 ID:NtpV6yG8
ハクオロには学者級の知識はあるはず。ジャンル的に厳しいかもしれないけど。
あとヴァッシュ・ザ・スタンピードはいろいろロストテクノロジーの事知ってると思う。
衛宮切嗣が爆発物の事とか魔術的な契約みたいなものも詳しいし
アーチャーはやたら色々知ってたりする(眼力みたいなのが凄い、ただしなんらかの宝具効果かも)
630創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 19:57:47 ID:L4UoC6JB
首輪の無力化にパソコンなんか必要ないからどうでもよい
首輪解除にメカニック担当が活躍する方が稀
631創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 20:05:13 ID:NtpV6yG8
まぁパロディー元とはいえ、この参戦作品世界でパソコンで解除とかされたら確かに萎えるなw
kskみたいにPCが重要アイテムとしてピックアップされてるわけでもないし
632創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 20:25:02 ID:NtpV6yG8
学校方面に集まってる連中は知性派が多いけどこの12時間で何も動いてないんだよな
移動量と情報量ではアーチャー組がトップだろうか

ループについて分かってるのは社長一行と切嗣と圭一と美琴とアーチャーか
吉良も知ってたけど変態パーティーとどこまで情報交換したんだろう

つーか首輪気にしてるのって切嗣くらいじゃね?
ロリPTが首輪入手したけどあの面子じゃなぁ
633創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 21:07:05 ID:Ekh/irTt
ああ、あの『ペドバンパイア&1人だけ女の『子』じゃないロリPT』かぁ。
翠星石のも入れると2つも首輪持ってるけど、女の子じゃない人がどうも危なっかしくて何かやらかしそうで怖い。

ん? なんか目の前に銃口g
634創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 21:18:27 ID:nEnvk7+w
誰だ? こんなところに脳漿をぶちまけたやつは?
635創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 21:50:23 ID:77T5hdCx
>>633
無茶しやがって…!

そういや死者が多くても埋葬率が高いから首輪を持ってる人は少ないのか
636創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 22:27:52 ID:UfR/cAKR
学校の腹黒組は知性派だからこそ様子見に徹していた感があるから
次の話し合いが楽しみだ

それにしても銀様が少し浮く…w
637創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 22:35:07 ID:NtpV6yG8
次の話し合いを書く人も大変だろうな
638創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 22:50:24 ID:Ekh/irTt
銀様のことは…銀様のことはいうな!いわないでおいてあげるんだ!

ちょっと放送移行へのタイミングを縛るような話題かもしれんのでスルー可なんだが、
放送行くまでに動きが必要なパートってどこだろ?
私的には、
・○同盟レナ組、バラライカ&無常(昼までには劇場、だから劇場到着は必要かな)
・佐山・小鳥遊、リヴィオ(時間帯は午前で駅の探索も1階のみのはずだから昼までには終わりそう)
って感じ。
639創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 22:53:06 ID:NtpV6yG8
無常はともかくバラライカは劇場行きはあきらめてるはずだけど。
640創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 22:56:01 ID:Ekh/irTt
あれ、そうだったっけ(汗)
あ、ほんとだ。無常と病院行く、ってなってた。
んー。じゃあ、どっちも放送越しても問題ないか。
641創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 22:58:18 ID:NtpV6yG8
確認はえーなw
まぁまだまだ放送は先だろ
642 ◆SqzC8ZECfY :2009/05/15(金) 01:55:00 ID:Rywhtu0/
ゾロ投下します
643葡萄酒(ヴィーノ)の残滓 ◆SqzC8ZECfY :2009/05/15(金) 01:55:41 ID:Rywhtu0/
方向音痴になるのはどうしてかと言えば、場所を覚えられないのが主な原因である。
大概の人は、あの角にコンビニがある、二つ目の信号を右に曲がれば大きな工場がある、とか、一度通った道の目印を覚えているそうだ。
しかし、方向音痴の人間は全然覚えられないのだ。
なぜなら、目印が『トラックが停車していた』とか『取り壊し中の店』などを目印にしているから、次に同じ道を通った時にその目印がなくなっていてダメという事らしい。
まぁ、並の方向音痴君なら、この点に気をつければ問題ないだろう。
しかし筋金入りの方向音痴は、目印など覚えない。
どういう道だったかなんて一切問題にしない。ただ、直進あるのみだ。
だから、方向音痴にアドバイスなど無駄なのだ。
記憶力を養う事も大切であるということか。
あと普通の人の方向感覚は、多分、こっちに進めば海に出る、こっちは西だ、と直感的に分かるらしい。
もちろん生活していく上でコンパスなんか持ち歩かないし、太陽の位置や道路標識を見れば問題ないはずだ。
しかし方向音痴のヤツは、東に進もうとして夕日に向かうのだ。むしろもっとも得意な行動だ。
特に高速道路に乗る時など、道路がクルクル回っていると本当に迷う。道路標識を見ているのに、

「この道は違う!行きたい場所からどんどん離れているに違いない!」

と、正しい道を引き返すのだ。無論、逆もある。
鉄則としては、標識は正しい。
間違っているのは自分と心得よ。
心得ない場合はどうなるのか?
――こうなる。




「……どこだここは」


   ◇   ◇   ◇


森の中。
木々の狭間から陽光がこぼれ、葉のざわめきとともに地面に描く陰影の模様を変化させる。
それを踏みしめる男の足。
黒いズボンから赤黒い液体が垂れている。
血だ。
出所はすでにべっとりと染まっており、相当な量が流れたことが見て取れるが、男の足取りがふらつくことはない。
だが一旦止まって周りを見てからまた歩き出す動作を繰り返す。
それが意味するところはただ一つ。


迷子。


それがロロノア・ゾロの現状だった。

「あー、と……病院への道程に森なんかあったっけな……まーいーや、書いてなかったんだろ」

間違っているのは自分だということにまったく気付かない。
いや、この男の場合は大雑把過ぎるだけなのかもしれない。
644葡萄酒(ヴィーノ)の残滓 ◆SqzC8ZECfY :2009/05/15(金) 01:56:28 ID:Rywhtu0/
誰かこの男に、刀に向ける神経の細かさを少しでも方向感覚に分けてやれと言うべきか。
そしてここで豪快にゾロの腹がなった。

「そういやメシ食ってなかったな。食えば少しは傷も治るだろ」


治りません。


ゾロはデイパックから食料と水を取り出し、そのまま森の地面にどっかりと座り込む。
食料はサンドイッチと乾パン。
味も素っ気もない、と人によっては思うかもしれないがゾロにそんな神経はない。
食えるときに食う。
とにかく食う。
極限まで食う。
まるでどこかの野生動物のようだとか言ってはいけない。
がつがつ。
もぐもぐ。
むしゃむしゃ。
ごくごくごくごく。
げふっ。
もぐもぐもぐ。
むしゃむしゃむしゃ。
もにゅもにゅ、ぐびぐび。
げっぷ。
そんな擬音だけが静かな森に染み渡り、そしてしばらく時間が過ぎる。
ゾロはデイパックにあった食料と水全てをたいらげてしまった。

「あー……ま、食ったな。ご馳走様」

最後にもう一つ大きなげっぷ。
そしてまた歩き出す。
方向など、もはやわかっていない。
いや、本人は分かっているつもりだ。
――地図だと右上だから右のほうだな、と。
そしてそんなことで目的地はおろか、森からも出られるはずも無く。
しばらくたっても相変わらずゾロはあてどなくさまよう羽目に陥るのだった。
そして数十分後。

「……くそ、メシ食ってマシになったとはいえ……いてえな」

ゾロは顔を歪めて呟いた。
普通ならばそれどころではない怪我なのだが、痛いで済むのがらしいといえばらしい。

「……あ?」

眼前に高さ数メートルほどの斜面があった。
草木の茂みに覆われており、土肌は殆ど見えない。
ところどころ斜めに樹木が生えており、あまり光はあたらないポイントのようだった。
そんな自然の中に一つだけ人工物が見えたのだ。
よく見ればそれはゾロが方に背負うデイパックと同じもの。
それが斜面の途中にある樹木の幹にひっかっていた。
ゾロはそれを確認すると周りを見る。
少なくとも人の気配はない。それどころか動物や虫なども。

「……おい、誰かいるのか?」

返事は――ない。
これがここにあるということは、自分と同じようにここに放り込まれた誰かがいたということだ。
そしてこんなところに落としたのは何故だろうか。
645葡萄酒(ヴィーノ)の残滓 ◆SqzC8ZECfY :2009/05/15(金) 01:57:09 ID:Rywhtu0/
何かアクシデントがあったのか。
ともあれゾロは回収を試みる。
助走をつけて斜面を蹴るように駆け上がった。
斜面の角度はかなりきついが、ゾロは軽々と荷物が引っかかっている木の場所へと辿り着く。
デイパックを手にとって、木の幹に身体を寄りかからせながら中身を確認した。

「お、地図がある。食いモンも、ってーか手付かずかよ?」

開けるとそのなかには全ての支給品が何一つ欠けることなく存在していた。
とするとこの持ち主は何らかのアクシデントでこれを落とした可能性が大きい。
気の毒とは思うが、地図も食料もないゾロにとっては天の助けだ。
ありがたく頂いておくことにしようと、自分の荷物をその中に詰めなおした。

「しっかし、何でも入るなあ。まー原理はわからねえが便利なのは確かだ……ん?」

妙なにおいがする。
ゾロの眼が野獣の光を帯びる。
それはほんの僅かな匂い。
吸い込むと、喉の奥の粘膜に張り付く空気のべたつき。
それを唾ごと飲み込んだときに生じる微かな鉄の味。
そこにはじっとりと生臭いものが混じる。
――おびただしい血の匂い。
ゾロの数え切れぬほどの修羅場をくぐった経験がそう結論を出した。
斜面の上を見上げる。
まぶしく陽光が降り注ぐ、一見のどかな森の風景が、今のゾロには不吉に写っていた。

「……」

無言のまま、だが躊躇うことなく一歩を踏み出した。
行き先は匂いの発生源だ。
ざっ、ざっと一歩一歩斜面を踏みしめ、のぼる音だけがある。
そして足音が止んだ。
ゾロは斜面を登りきって、眼前に広がる平坦な地面を見る。
そこには仰向けに倒れた男の死体があった。
だが首から上が、ない。
まるで絵の具をぶちまけたように赤黒い血の花が、頭部があったであろう場所を中心に広がっていた。
見れば細い手足にはあまり筋肉がついておらず、日に当たったことがないかのように真っ白な肌の死体だ。
襲われ、ろくな抵抗も出来ずに頭部を潰されたか。こんなもやしのような身体では無理もない。
ゾロはそう判断した。
近づいて更に注意深く調べる。

「ひでえ殺し方だ……完全に頭が潰れてやがる」

粉々に砕かれ、もはや原型は留めていない。
これはゾロがあずかり知らぬことだが殺した男は、あまりに凄惨なやり方によってその標的の血肉が飛び散る様を、葡萄酒(ヴィーノ)と怖れられた殺し屋だ。
この地面を染める大量の血も彼らしいやり方を如実に表すものだといえる。
ゾロが拾った荷物は、この死体か、またはこいつを殺した者が戦闘のドサクサで斜面に落としたものなのだろう。
血の固まり具合をみるに、すでにかなりの時間が経っている。
明け方、もしくは夜の暗い森の中では回収することは難しい。
こうして放置されていたのも無理はない。

「ん? こいつは……」

見れば潰れた頭の下、首の辺りにゾロと同じ首輪が取り付けられていた。
それはまぎれもなくこの殺し合いに巻き込まれたものの印だ。
646葡萄酒(ヴィーノ)の残滓 ◆SqzC8ZECfY :2009/05/15(金) 01:58:10 ID:Rywhtu0/
完全にあごの骨が砕かれ、顔の肉は飛び散り、首の骨がちぎれた首の肉の合間から見え隠れする。
このまま上にずらせば首輪を取り上げることができそうだった。

「ウソップがいればこいつをいじってなんとかできたかもな……」

すでに死んだと思われる仲間の名前を呟く。
だが他にもからくりに強い者に会えれば、これも何かの役には立つかもしれない。
ゾロの首にも巻きついているこれを外すことが出来るならば、そのための足しになれば――。
そう考えて、死体から首輪を外すべく手を伸ばした。

「すまねえな……」

邪魔な頸骨をへし折って、それから首輪はあっさりと外れた。
手にとって眼前に掲げ、じっくりと眺める。
そのときだった。
一瞬にも満たない時間だった。
首輪が輝きを持ち、何かが響いたのだ。
鈴のような、声のような何かが。
それはゾロにはこう聞こえた気がした。







・――力は等しくなる。







「……!?」

すでに光はなく、声のような何かは聞こえない。
ゾロの周りにはただ森があり、死体があり、首輪があるだけだ。

「なんだ……?」

この見知らぬ土地に放り込まれてから、ゾロは自分の身体に違和感を感じていた。
動きが微妙に鈍くなるような微かな違和感だった。
それからすでに半日近くたち、それはすでにほとんど意識しなくなっていた。
だが、あの一瞬。
はっきりとまた違和感を感じたのだ。
手を動かす。
怪我していないほうの足もそうする。
微妙な違和感は相変わらずだ。
少なくとも先ほどと比べて変化は感じられない。

「だったら今のはなんだったんだ……?」

あの光は何なのか。
あのときだけ違和感を強く感じた。

「こいつは……持っておいたほうがいいか」

何か秘密があるのかもしれない。
ゾロは首輪をデイパックに入れて、しっかりとその口を閉じた。
647葡萄酒(ヴィーノ)の残滓 ◆SqzC8ZECfY :2009/05/15(金) 01:58:58 ID:Rywhtu0/
【H-2 森/一日目 昼】
【ロロノア・ゾロ@ワンピース】
[状態]疲労(中)、全身にダメージ(大)、左腿に銃創
[装備]八千代の刀@WORKING!!、秋水@ワンピース、雪走@ワンピース
[道具]支給品一式×2(食料と水一人分消費)、麦わら海賊団の手配書リスト@ワンピース、迷宮探索ボール@ドラえもん、
    不明支給品(1〜3)、一方通行の首輪(血がこびりついている)
[思考・状況]
 0:何だ今の声は?
 1:傷を治す為病院に向かう。
 2:ウソップの仇打ち
 3:ゲームにはのらないが、襲ってきたら斬る(強い剣士がいるなら戦ってみたい)
 4:ルフィ、チョッパーを探す。クーガー、橘あすかにも合ってみたい。リーゼントの男にも興味
 5:首輪の秘密が気になる。
 6:金ぴか鎧(アーチャー)は次に会ったらただではすまさない。




 ※参戦時期は少なくともエニエスロビー編終了(45巻)以降、スリラーバーグ編(46巻)より前です。
 ※吉良吉影のことを海賊だと思っています
 ※黎明途中までの死亡者と殺害者をポケベルから知りました。
 ※入れ墨の男(ラズロ)が死亡したと考えています
 ※圭一に関しては信用、アーチャーに関しては嫌悪しています。
 ※雪走が健在であったことに疑問を抱いています。
 ※第1回放送を全く聞いていないので、ウソップ以外の黎明及び早朝の死亡者、
  禁止エリアを知りません。
 ※大阪(春日歩)から、危険人物としてクーガー、カズマ、ヴァッシュの情報を教えられました。
 ※不明支給品は一方通行のものです。
 ※H-2の森の中にからのデイパックが放置されています。
648創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 01:59:38 ID:Rywhtu0/
投下終了。
ご意見ご感想ありましたらよろしくお願いします
649創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 12:29:43 ID:HKbKdpPZ
夜の間に投下来てた!

ぞ、ゾロォーーーーッ!?お前は何でそんな所にいるんだ!
冒頭から吹いたwここまで迷子なのも一種の才能か
本当誰かと一緒に行動してくれw

そしてここにきて初めての概念条文!
終わクロの概念戦闘は一切展開されないのかと思っていたよw
ここにきてこのような形で概念空間が出てくるとは面白い
もしや首輪に自分の母体次元振動を変化させる、UCATでいう時計のような機能がついてるのだろうか
概念条文は他の人の首輪を入手したら発生するとか、いや、それだと今までとかみ合わなくなるから、他に発生させる要因があるのかな
色々と考えるのが面白くなるような話でした、乙です!
650創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 13:15:28 ID:DUdUtZHx
投下乙
終わクロよくわからんけど(あの分厚さを見るだけでいやになる)
首輪じゃなくて不明支給品のほうに秘密があるのかな?
もしかして一方通行がやられた謎も説明つけられるようになるのかな?
651創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 13:45:09 ID:2+NeKPow
投下乙!
ナレーションすら呆れさせる方向音痴っぷりと計画性のなさに吹いたw
しかもH-2って…もう朝から何時間も歩いてるだろうにどんどん病院から遠ざかっとるw
いつかはたどり着くだろうけどこの調子だと日が暮れてしまいそうだから誰かとホントに行動しろw

そして首輪に概念条文キター!
「力は等しくなる」の概念、か?
なぜ聞こえたのか、仕組みはよくわからないけど、色々な展開に繋がりそうな、面白い伏線ですね。
652創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 14:12:10 ID:DUdUtZHx
まぁゾロは目印も覚えないってことはないけどね
・どこにでもあるようなものを目印として認識する
・よく確認しない
ってところだろう
しかし大けがした状態で2時間でほとんどマップ一周って凄いなw
しかも森
653創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 14:43:49 ID:ISDPekKG
よく分からんけど、ゾロが何かパワーアップしたってことか?
贔屓乙
654創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 14:57:49 ID:2+NeKPow
>>652
まぁ原作でも足撃たれようがメッタ切りにされて血まみれになっても飛んだり駆けたりするような男だからなぁ。

しかし方向音痴指摘されたところ以外にも問題がありすぎる。
改めてみるとこれは…

・どこにでもあるようなものを目印→ツタを巻いた木を目印にした
・東西南北がわからない→北に行けと言われて高いところへ登る
・人の話を聞かない

後、最後重要。
・自分に自信満々!
これのせいで、間違ってるのに気付かない。例:迷って元来た場所に戻ってしまった場合↓

ゾロ「はは〜ん、似た場所だな?」

ダメだコイツ!!
ここまで酷いともう才能を通り越して方向の神様に見捨てられてるとしか思えないw
655創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 15:40:35 ID:cWr3S/8h
なんというハイパー方向音痴w
こりゃ自力で病院にたどり着くのは絶対無理だなw
力は等しくなる、の概念条文はたぶん制限に関係してるよな、内容からして
実際それがどうなのかっつーのはまだよくわからんが、面白くなってきた予感がするぞー!wktk
656創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 16:00:51 ID:ISDPekKG
ゾロの方向音痴談議はどうでもいいから
ここぞとばかりに原作の話始めてんじゃねえよ糞ワンピ厨どもが
657創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 17:05:53 ID:pwzOyVr8
終わクロは未把握だがこれはチートへの制限って事でいいのか?
658創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 17:20:04 ID:cWr3S/8h
各キャラが感じている制限が首輪に仕込まれた概念条文を利用したものかもしれない(違うかもしれない)
というフラグが出た話と俺は読んだよ
659創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 18:43:22 ID:F/0NKNHV
概念は色々便利だからなあw
しかし、原作にない概念ってことはもしかしたらノアが関わってる可能性があるのか……ガクガクブルブル
660創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 19:38:47 ID:xlprLBVp
>>659
終わクロは知らんがノアって裏ボスみたいな名前だな。
661創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 20:16:45 ID:5LRbNORd
>>650
物理法則を書き換えるから反射も無効化できるとオモ
基本的に概念使えば一般人でも強キャラに勝てるようになるしね(全能キャラは除く)
頭のよさというか発想力が必要になるけど
662創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 22:08:59 ID:/9+t4Vdd
>>650
一方通行がやられたのは、「肌に触れる瞬間に逆向きに戻る拳」をぶつけられたから。
原作でも木原数多に蛸殴りにされている。

あと、概念条文を知ることができたというだけで別に枷が外れたわけではない。
663創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 22:25:41 ID:nNinI2rs
概念戦闘はその概念をどう逆手に取れるかで変わってくるから面白いよな
664創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 22:30:49 ID:cWr3S/8h
そうだな、うまく使うと面白いことになるの多いもんな
名前が力になるとか意思相通ができなくなるとは地面が斜めになるとか

…ふと思ったけど、名前が力になると面白いことになるキャラって結構いそうだな

665創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 22:38:30 ID:HKbKdpPZ
大変なことに…ヴァッシュ・ザ・「スタンピード」とかか
水銀燈は体が光り始めたりしてww
666創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 22:45:29 ID:nNinI2rs
体が光り始める銀様wwなんぞそれww
667創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 22:56:44 ID:0SM2tAI5
野比・・・のび太・・・!
668創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 23:01:17 ID:6C3X0q4+
のびのびするに違いない
669創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 23:09:15 ID:dCQ7qw+h
リヴィオ・ザ・“ダブルファング”?
“一方通行”?
“ニョロ”?
クソっ、ロックや言峰が居れば……
670創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 23:12:27 ID:uchjtsR/
切嗣あたりはそのまんま過ぎて何もいえない
元々、生まれつき持ってる属性を由来に付けられた名前だし
671創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 23:14:44 ID:DUdUtZHx
それって偽名というか通り名でも効くのか?
672創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 23:55:31 ID:pw8SrFIT
バッタに変身するイスカンダル
673創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 23:57:04 ID:uchjtsR/
それライダー違いやw

イスカンダルという名前の由来を辿れば、
「男達(戦士)を庇護する者」っていう女神ヘラの異名にたどり着くらしい
ギルガメッシュは「祖先の英雄」だったか
674創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 23:57:25 ID:hu311J/a
>>671
偽名は怪しいとこだな、でもまあ必殺技名はありだったから通り名は効果ありそうだ
ついでに名前が力を持つ概念が展開された場合
竜宮レナ 劉鳳 クーガー 翠星石 蒼星石 小鳥遊宗太 ←こいつらはたぶん空飛べるだろうな
675創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 00:09:44 ID:koAf8eJd
ちょw
全員がビュンビュン空飛びまくってるのを想像して吹いたwww
676創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 00:15:08 ID:EcRAmjge
めくるめく魅惑の空中戦闘開始ですね、わかります

レヴィなんかはこの世の終わりみたいな顔しそうだなぁ…w
677創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 00:15:23 ID:YEAdN6Wx
>>674
>翠星石 蒼星石

既にお星様になっとる
678創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 00:21:40 ID:UZ0FZGWG
>>676
レヴィの本名レヴェッカ(Rebecca)の語源は「うっとりさせる者、魅惑する者、束縛する者」なんだってさ
Wikipediaの「レベッカ」見た情報だけど
679創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 01:43:45 ID:czrobidG
概念戦闘は夢広がるなぁ。
っと、六人予約キター!
楽しみ。
680創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 01:58:33 ID:00NjQ2+V
おっと予約か
これはどんな話になるのか予測がつかないな
場所が離れてるし…クーガーの兄貴が最速でつっぱしってそれぞれに遭遇とかw
681創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 13:40:04 ID:EcRAmjge
よっしゃ予約キタ!
しかも6人の大規模予約…だと…!?
682創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 21:42:34 ID:bRuihDwU
ちょっと質問、
上条さんの基本支給品って今どこにあったっけ?
683創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 21:53:22 ID:WKSyS+EL
上条さんの支給品は詩音が持ってたよ
そういやハナハナの実と月霊髄液はそのデイバックからだったな
684創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 22:02:27 ID:bRuihDwU
サンクス、最新話の状態表に載ってなかったから気になってさ、
つまり詩音はディパックを二つ持ってるんだよね
685創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 22:33:26 ID:WKSyS+EL
…あ、本当だ
調べてみたらエル・ブエロ・ガザ・デ・フローレンシアで、ロベルタが詩音のデイバック一つを拾ってる描写があったよ
申し訳ない

詩音に支給されたキュプリオトの剣がその話でロベルタのものになってるから、
ロベルタの持ってるデイバックは詩音のもので、詩音が持ってるのは上条さんのもの、ってことか
基本支給品一式しかないからあんまり関係ないけどw
686創る名無しに見る名無し:2009/05/18(月) 00:08:27 ID:cOKzOFTN
ちょっと質問。
沙都子の参戦時期が
>詩音を『ねーねー』と呼ぶほどに和解しています。『皆殺し編』の救出以降ではありません。
ってあるんだが、例えばどの辺りがこれに該当するんだ?
どうも分からなくて・・・
687創る名無しに見る名無し:2009/05/18(月) 00:09:43 ID:L4Ch2ZJP
祭じゃないの?
688創る名無しに見る名無し:2009/05/18(月) 00:36:05 ID:D/1FM/14
皆殺し編の救出前、祭囃し編の全編ってところじゃないか?
詩音をねーねーって呼んでるのはアニメじゃその2つくらいだし。
689創る名無しに見る名無し:2009/05/18(月) 00:49:23 ID:ZPrGtOYJ
あれ?時間軸で言えば皆殺し→祭囃しじゃないのか
690創る名無しに見る名無し:2009/05/18(月) 01:03:28 ID:D/1FM/14
これが追加された話(『涙で飾ろう黒いマリアージュ』)を見るに、
追加理由は『覚えがない皆殺しでの救出の記憶を思い出したこと』。
だから皆殺し救出以降だと覚えがないのは矛盾するって話だろうから、
救出以降ってのは『皆殺し編内限定』であって、祭囃しはリセットみたいな扱いだから
沙都子は救出の経験がないから、祭囃しでも問題ないと思う。
691創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 01:38:54 ID:XRPTQ/uS
遅レスですまないが、魅音が考慮していたとはいえ、祭囃し本編の後だとすると違和感があるなぁ
祭囃し本編開始前と見ればそうでもないんだけど
692創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 20:54:57 ID:qYDXEDf2
もう少しで投下かな?
693創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 22:39:03 ID:bv7Z9jwH
佐山とかが死ななきゃいいけどな…
せっかくここまで死者0なんだから、もう少し生き残らせたい
694創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 22:53:28 ID:ustwdRxG
楽しみだな〜。

>>693
ホントにそう思うなら…そういうことは言わずに黙ってた方が良い。
…と、思う。
695創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 23:10:42 ID:bv7Z9jwH
>>694
スマン、黙っとくわ
696創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 23:12:26 ID:qYDXEDf2
あ〜楽しみで仕方がない。
697創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 23:20:07 ID:veWMGCAP
予約されている面子の位置関係は
御坂がC−4、変態組がG−7、C-5にラッド、C-4にクーガー
…どう絡むのか全く想像つかない…!

wktkwktk
698創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 23:39:40 ID:qYDXEDf2
質問だが御坂の電撃は体全体から出るのか?
それとも手からだけ?または口からとか?
699創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 23:42:34 ID:OyzGFDeR
口からってw
たぶん全身からだせたはず、と思うぜ
700創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 23:54:20 ID:qYDXEDf2
>>699
じゃあ電撃を体全体から出し続けていれば無敵じゃね?
もしかして一方通行よりも攻撃力は上だったりするのか?
701創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 00:16:27 ID:YrDnd4ns
というか一方さん除けば無敵じゃね?
702創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 00:17:55 ID:Lk2g6MhM
お前さんがマイク・タイソンだとして、起きてる間中パンチを振り続けられるか?
703 ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 00:21:44 ID:PEWSADQe
少々時間がずれ込むかもしれませんが、今夜中には投下できると思います
704創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 00:26:27 ID:xJnehrdA
イヤッホゥ!待ってます!
ちょっと起きていられる保証がないけどw

>>702
いい例えだw
705創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 00:29:34 ID:3r8eZ/ha
>>700
その理屈が通るならピカチュウも無敵ってことにも出来る。
ピカチュウが放電し続けると疲れるのと同じように
ずっと帯電しておくのは凄く負担の掛かるんじゃないかな。

>>703
了解です。
楽しみに待ってます。
706創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 01:13:41 ID:CuzV6vtX
>>700
素の攻撃力で言えばこのロワ中最強じゃないか?
電撃の速度は秒速150kmだからな
ヴァッシュもエンジェルアームあと一発くらいは撃てるだろうけど発動に時間かかるし
707創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 01:30:37 ID:xJnehrdA
サーヴァントやらいるからわからんぜよ

というか強さ議論はほどほどにw
708 ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 03:47:31 ID:PEWSADQe
遅れました、投下します
709"Radical Good Speed" ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 03:49:45 ID:PEWSADQe
錆び付いた線路を一陣の風が吹き抜ける。
風の正体はひとりの男――ストレイト・クーガー。
銀紫のアルターに包まれた脚で枕木を蹴り、異様な速度で北東へと駆けていく。
クーガーが目指すは、C−4駅から線路を北東へ辿った先、A−6エリア。
目的は、ループの実在の確認である。
C−4駅であすかと真紅に出会い、彼らが得てきた情報を聞かされた。
そのひとつが会場のループだ。
あすか達が言うには、この会場は壁や境界線で区切られているのではなく、
A−1から西へ行けばA−8へ、北へ行けばH−1へというように、
地図の南北と東西が繋がっているような構造になっているのだという。
にわかには信じられない情報だが、クーガーが相手取ろうとしているのは時間すら操ってしまう輩なのだ。
この程度で驚いていてはいられないに違いない。
とはいえ、人伝に聞くだけで済ませるにはトンデモな話であるのも確かだ。

境界に近付くとワープでもさせられてしまうのか。
気付かないうちに移動してしまうのか。
それとも不自然な繋がりになっているのか。

――これくらいは自分の目で確認しておくべきだと、クーガーは考えた。
あすか曰く、不自然さを感じない自然なループらしいのだが、それは電車で移動した場合のこと。
自らの足で駆け抜ければ、また違ったものが見えてくるかもしれない。
今までクーガーはこの世界は狭く区切られた箱庭のようなものだと思っていた。
そもそも、あの地図を見せられてそう考えないほうがおかしい。
しかしあすか達の言うことが確かなら、この世界はクーガーが考えていたよりずっと広く、柔軟だということになる。
フィールドの柔軟性、イコール戦略の柔軟化だ。
クーガーの圧倒的な速力を以ってすれば、ループ構造を利用して会場を縦横無尽に駆け回ることも不可能ではない。
それは間違いなく、クーガーの目的の殆どを達成しやすくしてくれる。
あの女を探し出すことも。
カズマと合流することも。
仲間になりうる人物を探すことも。
劉鳳を殺した奴を見敵必殺することも。
自分の助けを待っている見知らぬ誰かに出会うことも。
全ては『速さ』によって充足されるのだから、会場四辺のループというショートカットは間違いなく有用なのだ。

故にクーガーは駆け抜ける。
高架の下に広がる街並みを顧みず、鉄の線路をひたすら前へ。
河川を跨ぐ鉄橋を瞬く間に通り過ぎ、街を左手に、山を右手に、先へ、先へ。
流れる視界の隅にショッピングモールを認めたのが少し前。
そこで、クーガーは不意に眉をひそめた。

線路の先に『駅が見えた』のだ。

線路に脚を突っ張り、急激に減速を掛ける。
脚部を覆うラディカルグッドスピードの装甲が砂利を吹き飛ばし、辺りに石礫をばら撒いていく。
数メートルの減速距離を費やして停止するや否や、クーガーは片手でサングラスを持ち上げた。

「おいおい……いつの間に飛ばされたんだ?」

山中を抜ける陸橋の上から、北に広がる風景を一望する。
ここから1キロほど線路を辿った先には駅舎らしき建物の輪郭が見える。
その更に向こうには、細長い街を挟む二つの池。
もはや疑問を差し挟む余地はない。
クーガーはC−4駅から線路に沿って北上した結果、地図南端H−7エリアへと到達したのだ。
まさにあすか達から得た情報の通りだった。
境界線もしくは境界面に相当するものなど見当たらず、全く以ってシームレス。
予備知識がなければ、ループさせられたことに気付きもしなかったかもしれない。
クーガーは顎に手を当て、しばし考え込んだ。
少しばかり後戻りして境目付近を調べれば、新たな情報を見つけられる可能性もある。
710"Radical Good Speed" ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 03:50:38 ID:PEWSADQe
「いいや! 今の俺にそんな暇はなぁい!
 高速 快速 迅速 敏速 急速 神速 最高速!
 可能な限りの速度を以って駆け抜けるまでだ!」

跳ねるように線路を蹴り、北へ向けて加速する。
会場のループを無事体感できたのだから、これ以上時間を浪費することはない。
目指す先は線路の先のG−7駅。
そこから街を縦断すればかなりの範囲を踏破できる。
クーガーの、残像すら残しかねない速度の前では、1キロ程度は短距離の範疇だ。
余分な思考を挟む間もなく、クーガーはG−7駅のホームへと飛び込んだ。
それと同時に、僅かに顔を顰める。

「こいつは……」

奇妙な臭いが風に乗って漂ってきている。
生臭さと鉄臭さ、そしてどことなく感じる甘ったるさ。
当てはまるものはひとつしかない。
クーガーは硬い表情のまま、ホームから駅舎の二階へと歩を進めた。
G−7駅、駅舎二階。
駅長室に面した廊下の奥。
薄暗い階段の傍。
そこで、想像した以上のモノを目にする。

「……くそっ」

階段周辺の床は、腐敗した果汁のような血液で塗り潰されていた。
鼻腔を突く朱色の臭気。
目も眩まんばかりの凄惨さの中央で、人間の死体らしきものが血液を吐き出し続けていた。
着衣から辛うじて男であることが分かる程度で、表情すら伺えない。
表情を伺おうにも顔がないのだ。
顔だけではなく、頭もない。
頭だけではなく、腕もない。
腕だけではなく、胸もない。
背中もない。腹もない。
上半身がごっそりと奪われていて、残された下半身から臓腑の余りと鮮血が零れている。
死因を推し量ることすら困難な『死体』であった。
クーガーは粘り気のある赤い水溜りを踏み越えてソレの傍に寄り、手の平大の残骸を拾い上げた。
十数分前までのクーガーであれば、その残骸が何物であるのか正しく理解できなかったに違いない。
靴を履いた、人形の足。
そうとしか思えなかったことだろう。
真紅と出会い、ローゼンメイデンという存在について知る前であったならば。
クーガーは名前も知らないローゼンメイデンの亡骸を、そっと廊下に置き直した。


無人の廊下に風が吹く。
それは、最速の名残。



   ◇ ◇ ◇



――とん、と。
少女は冷たい壁に背を預けた。

711"Radical Good Speed" ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 03:51:24 ID:PEWSADQe
D−4エリア北辺、メインストリート沿いの雑居ビル。
周囲の建造物となんら変わるところのない、ごくありきたりな建造物だ。
自動化もされていないガラス扉。
バリアフリーなど考慮もされていないのだろう、大きな段差がある入り口。
窓や外壁には看板が並び、通りに雑多な彩を添えている。


――ずるずる、と。
少女は壁に背を擦りながら、座り込んだ。


ひとつだけ他と違う箇所があるとすれば、ビルの前。
ガラスとコンクリートと鉄筋で造られた小屋のようなものが、歩道の幅の半分ほどを占拠していた。
高さは2メートル、奥行きは5メートルほど。
壁の一箇所が完全に開放された造りで、がらんどうの内部が露わになっている。
そしてその内装には、本来当たり前にあるべきものが欠落していた。


――こつん、と。
少女は内壁に後頭部を軽く触れさせた。


床がないのだ。
その小さな建物の中には床が存在せず、代わりに降りの階段が口をあけているのだ。
階段はまっすぐ地下へと伸びており、薄暗い地下道へと続いているようだった。
見方を変えれば、路上にぽっかりと空いた階段を、鉄筋コンクリートの建物で覆っている状態ともいえる。


――ばちばち、と。
少女――御坂美琴の肌を風が撫でるたび、乾いた音を立てて火花が弾けた。


美琴は階段の上端付近でしゃがみ込み、声もなく天井を仰いでいた。
彼女がここに至るまでに経た出来事を俯瞰して、それでもなお彼女を責める者はいないだろう。

真夜中。
生き残ると決意した。
上条当麻の生存を知り、彼ならばこの状況を打ち破ってくれると希望を抱いた。
戦い勝ち残るという選択肢は『一方通行』の存在によって諦めた。

夜明け前。
勝ち負けには拘るまいと決めた。
どう足掻いても『一方通行』には勝ち目が無いと思っていたから。
人を殺してしまったら、上条当麻には会えないと思ったから。

未明。
見捨ててしまった。
恐怖に負け、襲われていた人を見捨ててしまった。
苛烈な時間は鑢のように美琴の心を削っていく。

朝。
全ての前提が崩れた。
上条当麻が死んだ。
負けるはずのない『一方通行』も死んだ。
それでも、いや、だからこそ、衛宮切嗣のもたらした新たな方針に縋った。
"諦めない"という旗を掲げ、砕けてしまった幻想の破片に取り縋った。
しかし哀しいかな――


712"Radical Good Speed" ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 03:52:16 ID:PEWSADQe
ほんの少しだけ過去のこと。
美琴の心は、ほんの少しだけ方向を歪めてしまっていた。
呆気なく伝えられた、上条当麻の死。
『一方通行』ですら命を落とす現実。
彼女が抱いていた幻想は砕かれ、生き残るという決意だけが、脈絡を失ったまま残された。
そして、戦った。
作戦を確認したときに、切嗣からサーヴァントと砂男の強さについて聞き及んでいた。
もしかしたらそのせいで、簡単に死んだりしないと高を括っていたのかもしれない。
あの怪物のような相手を"倒せた"なら、『一方通行』でも叶わなかった生き残りを果たせるかもしれないと考えた。
それは慢心にも似た暗い希望だった。
けれど傾いた心の天秤は、傷ついた切嗣の姿によって再び引き戻されてしまう。
誤解を恐れず評するならば、美琴が固めていたのは"倒す覚悟"だ。
"斃す覚悟"とは似ても似つかず、それ故に、彼女は行為の結果に耐えられなかったのだといえるだろう。


ぱちぱちと、光が散る。
哀しいかな――
こんな状況下においてなお、彼女は御坂美琴であることを捨てられなかったのだ。


仮に、全てを肯定してしまえれば楽になれたことだろう。
何をしても生き残りたいのだと開き直れば、思い悩むことはない。
だから傷つけ奪うのだと言い切れば、罪に苦しむことはない。
しかし、できなかった。
他の誰が許したとしても、彼女自身がそれを許さないのだ。


そこから先は語るまでもないだろう。
彼女は逃げ出した。
それだけだ。




「――――よォ」




唐突に――それは現れた。
階段の入り口に立つ、男の影。
美琴よりもずっと高い背丈。
青い眼と色の薄い頭髪。
そして、狂おしい笑みに歪んだ口元。
美琴には知る由もないことだが、男は名をラッド・ルッソという――

「え……」

美琴は一瞬目を丸くし、すぐに表情を強張らせた。
男の存在に恐怖したのではない。
『どうして、誰にも会いたくないと願った矢先に』という思いが、美琴の思考を硬直させる。

「こんなところでかくれんぼかぁ? 違うよなぁ!」

男が美琴へ腕を伸ばす。
美琴は思わず身を起こし、一歩後ずさった。
途端、がくりと崩れ落ちかける。
冷静に考えれば当然のことだ。
美琴は階段の上に座っていたのだから、退けば段差があるに決まっている。
そんなことすら失念してしまうほど、美琴の動揺は大きかった。
713"Radical Good Speed" ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 03:53:12 ID:PEWSADQe
「あ――」

後ろへ倒れかけた美琴の胸倉を、男は乱暴に握り寄せた。
その瞬間、閃光が迸る。

「――――――ガッ――――――!」

男の身体が、立ったままの格好で跳ねた。
想像もしていなかったに違いない。
ろくな装備も持たず佇んでいた少女が、これほどの電流を纏っていようなど。
男が、階段とは反対の方向へと倒れていく。

「……と、う」

美琴の囁きは、その途中で強烈な衝撃に遮られた。
受身すら取ることもなく、背中から階段に叩きつけられる。
鈍い打撲音と共に両の脚が浮き上がり、勢いのままに廻っていく。
左肩の骨が、ごり、と悲鳴を上げ、首を曲げながらうつ伏せに倒れこむ。
停止したのは一瞬だけ。
美琴の細い肢体は重力に曳かれ、階段の傾斜に沿って、ゆっくりと転がり落ちていく。
やがて冷たいリノリウムの床に投げ出され、壊れた人形のように動きを止めた。


   ◇ ◇ ◇


「ふむ、これは盲点だったな」

G−7駅、事務室。
家捜しを受けた直後のように散らかった部屋の中で、佐山・御言は事も無げに呟いた。
髪や服装はやけに乱れているが、表情は今までと変わらず涼しいものだ。

「な、何が……?」

事務室の中央で寝転がったままで、小鳥遊が佐山の呟きに応える。
佐山と同様、その出で立ちには取っ組み合いの痕跡が見られるものの、消耗の具合は佐山とは正反対だ。
つまるところ、すっかりバテ切ってしまっていた。
体力の温存など考えず、無駄に騒ぎながら暴れていたのだから、当然といえば当然なのだが。

「灯台下暗しとでも言うのかね。気が付かなかったのが不思議なくらいだ」

佐山は壁に掛けられていた小さなパネルを外し、小鳥遊に手渡した。
それは事務室にあっても何ら違和感のないものだった。
むしろあって当然とも言えるだろう。
――避難経路図。
駅舎全体の見取り図に、非常口とそこへの道筋、消火器や警報機の位置を記した代物だ。
真っ当な施設には必ず用意されているものであり、出来ることならお世話になりたくない品でもある。
小鳥遊は転がったままで経路図を受け取り、そして首を傾げた。

「これが何か?」
「よく見たまえ。この事務室の傍だ。
 一箇所だけ、避難経路の矢印が壁から出ているだろう」

指摘された場所を目で追って、小鳥遊はああと頷く。

「確かに……それに、壁の書き方が他と少し違うかも」
「調べてみる価値がある。私はそう思うよ」

小鳥遊が起き上がるのを待ってから、佐山は事務室の鍵を開けた。
そして廊下に出……不意に動きを止める。
714"Radical Good Speed" ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 03:54:03 ID:PEWSADQe
「どうかした?」
「いや……なんでもない」

佐山は廊下の奥、階段のほうに視線をやりながら、経路図の示すポイントへ足を運んだ。
小鳥遊も早足でそれに続く。

「あれ? これって」

小鳥遊は持ち出してきた経路図と、実際の壁を何度も見比べた。
目の前には確かに扉がある。
しかしそれは部屋の出入り口などにあるようなものではない。
壁に埋め込まれた、長方形の蓋とでもいうべき形状。
いわゆるパイプスペースの扉である。

「カモフラージュの類なのか、それとも予算をケチったのか……。
 余人には知りえぬセンスの結晶という線もあるな。
 ともあれこれでは見落としてしまうのも無理はない」

佐山は扉の隠し取っ手を露出させ、手前に引っ張ってみた。
想像していたよりも容易く、扉が開く。
そこにあったのは、部屋でもなければパイプスペースでもない。
まっすぐ地下へと伸びる階段である。
幅は扉と同程度でかなり狭く、人間ひとりが降りるだけで精一杯だろう。
照明はなく、終着点は闇の中だ。
急な傾斜も相成って、実に入りがたい雰囲気を漂わせている。

「本当にあったよ、地下迷宮……」
「単なる地下室という可能性も否定できないが。
 蒼星石くん達も呼んでくるとしよう。未知の領域の調査になるからね。
 君はここで待機してくれたまえ」

そう告げると、佐山は自分の荷物を提げて立ち去っていった。
小鳥遊は佐山の後姿を見送って、開きっ放しの扉の縁に腰掛けた。
そして、相変わらず平和そうな顔をしている獏をぎゅっと抱きしめる。

「大丈夫かなぁ、蒼星石ちゃん」

彼の心配は、紛れもなく上階の変態の行動を懸念してのものだろう
自分自身のことは盛大かつ恒久的に棚上げして。


   ◇ ◇ ◇


「う……」

どれくらい気を失っていたのだろう。
五分? 十秒? 一時間?
口の中に厭な鉄の味が染みている。
美琴は床に腕を突き、上体を起こした。

――痛い。

頭が痛い。顔が痛い。首が痛い。肩が痛い。胸が痛い。背中が痛い。
お腹が痛い。腰が痛い。太腿が痛い。脛が痛い。足が痛い。

けれどそれ以上に――心が痛い。

715"Radical Good Speed" ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 03:55:07 ID:PEWSADQe
美琴は壁伝いに立ち上がり、顔を前に向けた。
天井の低い通路が数十メートルほどに渡って伸び、その終端には上りの階段が見えた。
どうやらメインストリートの下を潜る地下通路のようだ。

――まただ。
また、やってしまった。

壁に体重を預け、少しずつ足を先へ進めていく。
逃げ出したかった。
離れてしまいたかった。
そうすれば、自分の犯した罪を忘れられる気がしたから。
けれどそれは間違いだ。
逃げれば逃げるほど、離れれば離れるほど、美琴の心はぎしぎしと軋みを上げていく。
砂人間を殺した。
切嗣さんを見殺しにした。
レッドという子を死なせてしまった。
さっきの外国人もただでは済まないだろう。
次々とフラッシュバックする場景から目を背けようと、瞼をきつく閉じて首を振る。
しかし心に焼きついた風景は、目を閉じても消えてはくれない。

「どうして……」

本当にどうしてなのだろう。
こんなときに、上条当麻の顔を思い出してしまうなんて――


   ◇ ◇ ◇


静かな廊下に佐山の足音だけが響き渡る。
その表情は、仲間に新発見の朗報を伝えようというときのものではない。
警戒と覚悟の色を帯びた眼差しを、絶え間なく周囲に向けている。
まるで猛獣が潜む密林を行軍しているかのようだ。
やがて佐山は角を曲がり、二階への階段に向かう道の途中で立ち止まった。
駅に併設された商店テナント街、その一角で。

「ストーカー行為に及ぶほど想って頂けるのは光栄だが、こちらにも選ぶ権利というものがある。
 せめて姿くらいは見せて貰えないかね」

佐山の言葉に対する返答はない。
代わりに、陳列棚の一角が弾け飛んだ。
一瞬早く飛び退いた佐山の足元に、壮絶な衝撃力が穴を穿つ。
前方二時の方向からの銃撃。
佐山は右手の衣料品店に飛び込んで、衣服とマネキンが織り成す分厚い幕に身を隠した。
無論それらに銃弾を防ぐほどの強度は期待できない。
どうせ隠れるなら、金属製の商品棚があるコンビニエンスストアの方がまだマシだ。
しかしあの位置から逃げ込めるのはこの店だけだった。
欲をかいて距離の離れた他の店を選んでは、逃げる前に次の弾丸の餌食になってしまっただろう。
コートを並べたスタンドの陰からそっと店外の様子を窺う。
佐山の離脱から数秒の間を置いて、奇妙なモヒカン頭の男が廊下に姿を現した。

「吉良吉影が蒼星石君を置いて降りてきた……というわけではないようだな。
 明らかに説得も更生も不可能な顔だ。こうも典型的だと却って珍しい。
 人相の専門家に見せれば珍重してもらえるかも知れないな」
716創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 03:55:20 ID:CXa+FNZP
支援
717"Radical Good Speed" ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 03:55:56 ID:PEWSADQe
本気とも皮肉ともつかない言葉を呟きながら、佐山は男の様子を観察した。
得物はオートマチックの拳銃が二挺。他に所持しているかは不明。
上下共に着衣は血まみれ。両脚を負傷しているらしく、特に左脚は酷い。
しかし、歩行に支障を感じている様子は見受けられない。
男はしばらく周囲を見渡して、佐山が隠れる衣料品店に向き直った。
銃器に対してこちらは丸腰。
ここは一度退いて、小鳥遊達に警戒を促すべきだろう。
脱出経路として考えられるのは、店の奥の店員用出入口か、背後の窓。
距離としては窓の方が圧倒的に近い。
だが少々位置が高いため、陳列棚という遮蔽物から身を晒してしまう危険もある。
どちらも一長一短だ。
と、そこまで考えたとき、佐山は男が肩から提げているものを見止めた。
血濡れのデイパックだ。それも、三つ。
男が拳銃を店内に向ける。
同時に佐山は姿勢を低くして駆け出した。
これだけ邪魔物が視線を遮っていては、正確な射撃は望めないだろう。
サブマシンガンやアサルトライフルのような面制圧可能な銃器ならまだしも、拳銃二挺で張れる弾幕は高が知れている。

そのはずだった。
一発の銃声を皮切りに、佐山の目と鼻の先で異様な破壊が巻き起こる。
マネキンが、シャツの山が、高級コートが、床と壁が、巨大なスプーンで抉られたかのように消滅していった。

「――――っ」

更なる銃声が響くと同時に、店内の存在が次々と抉り消されていく。
佐山は靴底で床を鳴らして急停止した。
先ほどの銃撃とは明らかに異質。
威力の多寡という、ありきたりな比較の俎上に載せられないほどに次元が違う。
迅速に脱出経路を――


振り向いた佐山の眼前でその左腕が消え失せる。
肩から先の丸ごとが、背後の壁を道連れに。








「……つまらねぇ」

ラズロはソードカトラスをベルトに押し込み、衣料品店『であった』場所を一瞥した。
立て続けに放たれた数発のAA弾によって、店の中央付近はその面影を完全に失っている。
無論、そこに隠れていた者も同様だ。
指の一部らしき肉片がボロボロの壁際に飛び散っているのが、唯一の名残であった。
ラズロはすっかり見晴らしの良くなった店内を闊歩し、壁に空いた大穴から身を乗り出した。
駅周辺に人の気配は感じられない。
どさくさ紛れに壁の穴から脱出した、ということもないようだ。
AA弾の連射から僅か十数秒。
仮に外へ離脱していたとしても、ラズロの感覚の及ばぬところにまで逃げ遂せるには、少々時間が短すぎる。

「もっと歯応えがあると思ったんだが。無駄撃ちしちまったな」
718"Radical Good Speed" ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 03:56:38 ID:PEWSADQe
夜半から今まで遭遇してきた相手は誰も、常人の域に収まらない能力を有していた。
やたらと速くて煩い男――ストレイト・クーガー。
それと同じくらい速く動く、人形のようなものを操る男。
離れたものでも斬る剣士。
またもや人形のようなものを操り、何でも爆発させた男――吉良吉影。
無論、ラズロは自分がそれらに遅れをとるとは微塵も思っていない。
事実それらのうち二人を殺し、手負いとはいえ剣士を完全に圧倒したのだから。
ラズロは踵を返した。
今までの男達と比べると、先ほどの男は拍子抜けと言わざるを得ない。
この身体に傷を与えることもなければ、半身を吹き飛ばされてなお反撃を繰り出してくることもなかった。
数が限られているAA弾を使うには値しない相手であった。
そうだ、と、ラズロは不愉快そうに目を細める。
ここに連れてこられてから気に入らないコトが二つも増えたのだ。
まず、ストレイト・クーガーとかいう男。
予想を遥かに上回る速度に虚を突かれ、蹴り飛ばされるという無様を晒された。
そしてもう一つが、身体の其処彼処に与えられたダメージだ。
肉体が損壊することそのものが問題なのではない。
傷の治りが遅すぎる。
本来の再生速度とは比較のしようもない低速だ。
一応、四肢の機能はほぼ完全に取り戻されているものの、不満があるのは否めない。
廊下を独り闊歩しながら、ラズロはふと下らないことを思い出す。
そういえば、あの四人の他に『そうせいせき』とか呼ばれていた人形と遭遇していた。
きっと今さっき消した男も、あの人形と同じように、殺されるために呼ばれたような輩だったのだろう。


   ◇ ◇ ◇


美琴はふらふらと歩き続けていた。
天井の低い地下通路の中を、どこを目指すでもなく、ふらふらと当てもなく。
通路は意外に広範囲へ渡っているらしく、幾つ角を曲がったのかも覚えていない。
最寄り駅から南の数百メートル圏内であれば、地下を通って行き来できてしまいそうなくらいだ。
とはいえ、美琴自身は角を曲がったのかどうかすら記憶していないのだろうが。
埃っぽい通路を彷徨ううちに、いつしか美琴は日の光も届かないところにまで辿り着いていた。
天井に並ぶ電灯のひとつがぱちぱちと点滅する。
それと合わせるように、美琴の首筋で電流がぱちぱちと跳ねた。

「…………」

不意に、美琴は無言のまま立ち止まった。
会話を交わす相手などおらず、仮にいたとしても語ることなど思い浮かばない。
ただ、言いようのない疲労感が全身に重く圧し掛かっていて、それが美琴の足を鈍らせる。
――どこか静かなところで休みたい。
身体の内側から滲み出てくる疲れに押されるように、美琴は周囲に視線を巡らせた。

「……何、あれ」

目に留まったのは、妙に不自然な扉であった。
ちょうど目の高さに『非常階段』というプレートが掲げられていて、扉の上にはお決まりの緑の表示も付いている。
扉や階段があるということ自体は別にどうでもいい。
問題は、どうしてああも奥まったところに、人目を避けるようにして設置されているのか、だ。
非常階段というくらいなら、もっと分かりやすい位置にあるべきだろう。
普通の人であれば一抹の違和感を覚えずにいられないに違いない。
だが、今の美琴の精神状態は普通とは程遠かった。
隠れられる場所があるかもしれない。
そんな、ある種見当違いの期待を胸に、ドアノブに手を掛ける。

「――――」
719"Radical Good Speed" ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 04:00:14 ID:PEWSADQe
開かない。
いくら美琴がノブを回しても、がちゃがちゃと金属音が鳴るだけだった。
非常階段と銘打ちながら、しっかりと施錠されている。
ここまで来ると、もはや異様としか言いようがない。


こういう場合、人はどのような選択肢を選ぶのだろう。
逃亡――扉の異様さに恐れをなし、ここから離れる。
諦め――恐怖こそはしないが、扉を開けることを放棄して立ち去る。
捜索――扉を開ける鍵があるはずだと、あるかどうかも分からない鍵を捜し求める。
そして――


ガァン、という擬音をそのまま再現したような音が、地下道に響き渡る。
吹き飛ばされたドアノブが、床を飛び跳ねるように転がって、壁にぶつかって停止する。
そして今までノブがあった場所には、拉げた大きな穴が穿たれていた。
御坂美琴の取った選択、それは破壊であった。
大量に所持していたコインを《超電磁砲》の力によって即席の銃弾に変え、鍵をドアノブごと破壊したのだ。
着弾の衝撃によって扉自体も動き、僅かに隙間が出来る。
美琴はその隙間に手を入れて、強引に扉を開け放った。

扉の向こうににあったのは、更なる地下へ伸びる階段であった。

成る程、非常階段というのは「地下通路から外へ逃げる」階段ではなかった。
逆に「地下から地下通路へ逃げる」ためのものだったのだ。
美琴は迷うことなく階段を降りていく。
暗い階段の先、微かに漏れてくる光を目指して。


   ◇ ◇ ◇


どうしよう、どうしよう、どうしよう――
小鳥遊の頭の中を、そんな思考だけがぐるぐると回転する。
佐山の姿が消えた直後、廊下に響き渡った数発の銃声。
そして何とも形容しがたい異様な音。
ここまで材料が揃っては、動揺しないほうがおかしいというものだ。

「蒼星石ちゃん、佐山くん、吉良さん……」

小鳥遊はごく普通の学生である。
銃声はテレビなどで聞いたことがある程度で、実際に耳にしたのは初めての経験だ。
ましてやそれが一階と二階のどちらで鳴り響いたものなのか、判別などつくはずもない。
同様に、冷静な対応など望めないのもむべなるかな。
廊下の奥の角から、背の高い人影がゆらりと身を晒す。
佐山が戻ってきたのかという小鳥遊の淡い期待は、一瞬で打ち砕かれてしまう。
ゾロと初めて会ったとき、小鳥遊は彼のことを不良のようだと思った。
ならばあの男はどう形容するべきか。
白くて奇妙な髪型に、衣服と呼べるのかすら怪しい装束。
横顔だけでも、その危険さがありありと見て取れる。
男の視線が小鳥遊のいる方向へとゆっくりと動く。

「……っ!」
720"Radical Good Speed" ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 04:01:00 ID:PEWSADQe
小鳥遊がとった行動は、もはや本能の領域であった。
即ち、逃走。
獏をデイパックに非難させ、目の前に開いた地下への入り口に飛び込み、後ろ手に扉を閉める。
大きな音を立てたら気付かれてしまうだとか、行き止まりだったら逃げられなくなるだとか、
そんな細かいことに気を配る余裕など、今の小鳥遊には微塵も無い。
真っ暗な階段を転がるように降りていく。
足をもつれさせて本当に転げ落ちなかったのは奇跡も同然だ。
辺りに光源はないが、暗さは階段の上よりもだいぶマシになっている。
理由はすぐに分かった。
前方へずっと進んだ先から、白い光が注ぎ込んできているのだ。
小鳥遊に迷う余地はない。
薄暗い通路を必死になって走り抜け、開けた場所へと飛び出した。
高い天井に燦然と輝く照明灯。
床の左右に彫られた深く広い溝と、その先に続くトンネルのような道。
混乱した頭でも、ここがどこなのか理解するのは容易かった。

「駅……地下鉄の駅だ……」

突然、逃げてきた方向から金属の拉げる轟音が響いた。
小鳥遊はびくりと身を震わせ、きょろきょろと辺りを見渡した。
今のはきっと階段の扉が壊された音だ。
だとすると、さっきの男はすぐに追いついてくるに違いない。
そのとき、小鳥遊は微細な地鳴りが遠くから迫ってくるのを感じた。

「電車!?」

甲高いブレーキ音を立てながら、五両立ての地下鉄がホームに停車する。
ホームがあれば地下鉄も来る。
それ自体は決して不思議なことではない。
地上では普通に電車が運行していたくらいなのだから。
陳腐なデザインの鋼鉄の筐は、小鳥遊にとっては救いの手にしか思えなかった。
こんな絶妙なタイミングで、危険からあっという間に逃げられるモノがやってきたのだ。
それに縋らない理由など、今の彼にはひとつも思い浮かばない。
小鳥遊は車両に飛び込むや否や、外から見えないようにしゃがみ込んだ。
呼吸をしたら気付かれそうな気がして、息すらまともに吸えなかった。
数分間の停車時間が、まるで永遠のように感じられた。
空気の抜けるような音がして扉が閉まる。
がたん、ごとんと揺れながら、列車はホームを離れていく。
助かった――
小鳥遊は床に腕を突き、長々と息を吐いた。


「残念だったな、クソ餓鬼」


心臓が止まるというのはこういう感覚のことを言うのだろう。
左の胸がズグンと痛み、全身を怖気が走り抜ける。

「あ……」

小鳥遊はゆっくりと振り返る。
何かに操られているかのように。

「ああ……」

見たくもないのに振り返ってしまう。
見たくもないものがそこに在ると分かりきっているのに。

「そんな……」
721創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 04:01:23 ID:CXa+FNZP
支援
722"Radical Good Speed" ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 04:01:59 ID:PEWSADQe
一瞬だけ、廊下の向こうに見えた姿。
両手に提げた二挺の銃。
小鳥遊にだってそれと分かる、濃厚な血の臭い。
見抜かれていたのだ。気付かれていたのだ。
冷静に見れば、なんという浅はかな考えだったのか。
わざわざ扉を壊したということは、明確な意図をもって小鳥遊を追いかけていたということだ。
当然、すぐに階段を降りてきただろうし、地下鉄のブレーキ音も聞こえたはずだ。
それで小鳥遊がホームにいなければ、車内に逃げ込んだという以外の可能性は、ない。
客観的に見れば滑稽極まりないだろう。
迫る脅威から逃げているつもりが、自ら窮地に駆け込んでいたのだから。
男の足が、小鳥遊の身体をサッカーボールのように蹴る。
比喩ではなく本当に小鳥遊は浮き上がり、車両の中央から連結部付近まで転がった。

「……っ! ……!!」

痛すぎると声も出ない。呼吸すらままならない。
小鳥遊は床に転がったまま、自分を殺そうとする男を虚ろな目で見ていた。
男が右手に持った銃を構える。
小鳥遊を殺すのに両方の銃を使う必要はないと考えたのだろう。
太い指がトリガーに触れた瞬間、男が急に顔を逸らす。
視線の先は暗い窓。
何も存在しないはずの暗闇を、男は殺気に満ちた顔で睨みつけた。

「野郎……!」

やがて小鳥遊にも聞こえてくる。
がたんごとんという列車の振動音に混ざった、ずっと短いペースの振動が。

「――――しょぉぉぉぉぉおおおお撃のおおおおおおっ!!」

ドップラー効果を逆送する怒涛の咆哮。
男が窓に銃を向け、トリガーを引き絞る。
超音速の弾丸が窓を砕くと同時に、それよりも高い位置の壁が爆砕した。

「ファァァァァアアアストォ! ブリッドォォォォォッ!!」

その瞬間、小鳥遊は確かに目にした。
高速で走る地下鉄に己の脚で追いついて、あまつさえ強烈な蹴りを叩き込んだ男の姿を。

「チッ!」

刺青の男――ラズロは小鳥遊のいる側へ跳び、サングラスの男――ストレイト・クーガーの一撃を回避した。
その隙を突くように、クーガーの背中から"何か"が離れ、ラズロに向かって走り出す。
奇を衒った突貫ではあるが、ラズロの超人的な感覚の前では遅過ぎた。
ラズロは僅かに身を逸らして、その"何か"を回避する。

「その腕、使わせて頂くよ」
「何ィ――」


交錯の瞬間、"何か"の右手がラズロの左腕に触れる。
たったそれだけで、ラズロの左腕が根元から抜けていく。
クーガーの背から降り立った"何か"――それは隻腕の佐山・御言。
佐山はラズロがクーガーに注意を向けた隙を突き、ラズロの左腕を奪い去っていた。
腕力で毟り取ったのでなければ、刃物で切断したのでもない。
ラズロの腕は、最初からそう取り外せるものだったかのように、あっさりと奪われたのだ。
断面は傷にすらなっておらず、出血どころか蚊に刺されたほどの痛みもない。

「こっちだ、小鳥遊君」
「え、ええっ!?」
723"Radical Good Speed" ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 04:03:11 ID:PEWSADQe
佐山は駆け出した勢いそのままに、混乱する小鳥遊を引っ張って隣接車両へと駆けていく。
無論やすやすとそれを許すラズロではない。
トリガーに掛けた指に力を込め、振り向くと同時に二人纏めて撃ち殺さんとする。

「させるかぁ!」

頭部を狙って繰り出された回し蹴りを紙一重でかわし、至近距離からクーガーに弾を放つ。
しかし銃弾はシートだけに穴を開け、肝心のクーガーはいつの間にか間合いを元に戻していた。
AA弾を装填していたソードカトラスは、左腕を奪われた弾みで手から落ち、車両の隅に転がっている。
残されているのは右手に持った通常弾頭のソードカトラスのみだ。

「また手前ぇか、ストレイト・クーガー……。
 分かってんだろうな? まずは手前ぇをぶっ殺す。次はあの餓鬼共だ」

ラズロは背中のアームに続いて左腕まで奪われた苛立ちを、殺気としてクーガーに向けた。
そんなラズロの怒りを無視し、クーガーはサングラスを指で押し上げる。

「聞きたいことがある。駅の死体……お前だな」
「なんだ、あれもお前の身内か?」

サングラスの向こうでクーガーの目つきが険しくなる。
聞き咎めたのは『あれも』という表現。
この男は、以前にもクーガーの身内と断定しうる誰かを手に掛けたということだ。
思い当たる該当者など、一人しかいない。
クーガーから問い質すまでもなく、ラズロは勝手に言葉を続けた。

「あんときは気付かなかったけどよ、アイツもオマエと同じ服を着てたな。
 なんつったかな、人形のほう……ゼツエイだったかなぁ!!」

言うが速いか、視認の限界を超えた速度でソードカトラスを連射。
一発ごとの位置を巧みに配置し、潜り抜けるという対処を封殺する。
以前見せたように蹴りで弾を弾こうものなら、そこへ火線を集中させる。
地下鉄の車両という限定された空間は、クーガーの速さを無価値なものに引き摺り下ろしてしまう。
相手が常人であれば、そんなことにはならなかっただろう。
しかし対峙するはトリップ・オブ・デス。
その足枷はあまりにも致命的だった。


故に、クーガーは跳んだ。
前にではなく、己が吹き飛ばした外装の穴へと。


一瞬遅れて嵐のような弾幕が車内を破壊する。
ラズロはクーガーの跳躍を見るや、即座にもう一挺のソードカトラスを拾い上げた。

クーガーはトンネル内の空中で体勢を整え、レール横に脚を突いた。
凄まじい相対速度が接地面に掛かり、爆発的な摩擦熱が火花となって過熱する。

通常弾頭の方をベルトに収め、先の銃撃で撃ち砕いた窓へ駆ける。
車外へ身を晒すその瞬間、ソードカトラスのトリガーを引く。

真横を疾走する車両。
クーガーは減速もそこそこに地面を蹴り、最後尾車両の運転席の壁を蹴破った。

AA弾がトンネルの壁を抉り消す。
だがそれより先に、クーガーは車内へと復帰していた。
軽やかに仕切りを飛び越えて、質素な運転席へと腰を据える。
その口元が獰猛に歪んだ。

「ラディカル・グッドスピード!!」
724"Radical Good Speed" ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 04:04:10 ID:PEWSADQe
クーガーの宣言を皮切りに、最後尾車両の外装が細かな粒子と化して消え失せる。
更にその前方、その更に前方の外壁も消失し、ラズロの目と鼻の先でもトンネルの壁が露わになる。

「何のつもりだ、クソ野郎!」

激昂するラズロの間近で、ラズロのいる車両とその前を繋ぐ連結器が消失した。

「俺のアルター能力は!」

分解された外装が再び終結し、新たな車体を形作る。
メタリックパープルに彩られたエキセントリックな外見は、クーガーの脚を覆うアルターと良く似た意匠だ。

「ありとあらゆるものを速く走らせること! 地下鉄とて例外ではなぁい!」

アルター化させられた車両の発動機が激しく唸りを上げる。
南を目指す進路に沿って回転していた車輪が、全て同時に逆回転。
減速、停止、そして加速。
摩擦熱でレールを削り、熔解した鉄の飛沫を撒き散らしながら、ラディカル・グッドスピードが爆走する。

「何だコリャ……」

ラズロは思わず絶句した。
クーガーのアルターとなった車両は、もはや人間を乗せていいレベルのではなくなっている。
身体の弱い人間なら振動だけでショック死してもおかしくない。
当然だがラズロにとっては深刻な影響になどならず、バランスを崩してしまうこともない。
しかしこの変貌ぶりはちょっとした驚きだった。

「面白れぇ……けどよ、この程度じゃあな!」

即座にAA弾を三連射。
一発目が三両目の壁に当たり、二両目との仕切りを崩す。
そこを抜けた二発目が、同様に二両目と一両目を繋げていく。
コンマ数秒の間も置かず、三発目が運転席を消し飛ばした。

だが、ラズロは見た。
運転席の窓から再び車外へ身を躍らせる、クーガーの姿を。

「その弾のことは聞いてるぜ……!」

宙で身を翻し、トンネルの壁を両脚で打つ。
更に踵のピストンが威力を増幅。

「ヒール・アンド・トゥ!」

脚部を覆うアルターが、アルターと化した列車を打ち据える。
その衝撃で一両目の車輪が線路より脱輪。
連鎖的に三両全てが安定を失い、加速し尽くしたスピードのまま、嘘のように宙を舞った。


   ◇ ◇ ◇


先頭車両まで逃げ込んだ佐山と小鳥遊は、後方からの死角にあたる、運転席横のスペースに身を隠していた。
予想通りというべきか、運転席には誰も座っていない。
小鳥遊は一通り呼吸を整えた後で、ようやく佐山の腕の異常に気が付いた。

「佐山くん、腕が……!」

佐山の左腕は根元からごっそりと失われていた。
しかし出血はおろか、痛がっている様子すら見られない。
725創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 04:06:54 ID:CXa+FNZP
しえん
726"Radical Good Speed" ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 04:07:30 ID:PEWSADQe
「ああ、これか。少々深手だったからね。いっそ肩から先を外してみた」
「外したって……」

絶句する小鳥遊に佐山は残った右手を見せた。
手にはゴム手袋のようなものが嵌められているだけで、特別なものは何一つ見当たらない。
小鳥遊が首を傾げて見せると、佐山は床に置いていた"戦利品"をその右手で拾い上げた。
佐山達を襲った、刺青の男の左腕だ。

「"つけかえ手ぶくろ"というものらしい。ただのハズレ品かと思っていたが、やはり解説はしっかり読むべきだね。
 これをつけて人体の一部を掴めば、その部位を簡単に取り外し、また付け替えることができるそうだ。
 外すほうは試したが、付けてみるほうはまだ未体験だよ」

小鳥遊はとてもではないが信じられないといった様子だが、佐山の行動は淡々としていた。
奪い取った腕を様々な方向から観察し、付け根付近の切断面を確認する。
そして、腕の切断面を自分の肩へと押し当てた。

「……どう?」
「看板に偽りはないようだ」

左手が拳を作り、そして開かれる。
佐山はそうしてしばらく腕を動かし続け、やがて満足したように頷いた。

「動かしている分には、違和感は全くない。外観の相違にはこの際目を瞑るとしよう」

刺青の男から奪った左腕は、人体の一部とは思えないほど鍛え込まれている。
それに、肉質だけでなく長さや皮膚の色もわずかに違うのだ。
佐山自身の腕と比べるとどうしても違和感が生じてしまう。
しかしそれくらいなら、片腕の喪失と天秤に掛けて傾くものではない。

「気にならないならいいんだけど……そうだ、蒼星石ちゃん達は?
 大丈夫かなぁ、心配だなぁ……」
「…………」

佐山は口を閉ざした。
本人としては、何気なく話題を変えたつもりだったのだろう。
その先に残酷な事実が待っているとも知らずに。




【H−5地下・地下鉄車内/一日目 昼】
【佐山・御言@終わりのクロニクル】
[状態]:健康、左腕欠損(リヴィオの左腕を移植)
[装備]:とりかえ手ぶくろ@ドラえもん
[道具]:基本支給品一式、空気クレヨン@ドラえもん
[思考・状況]
1:蒼星石と吉良について話すべきか考える。
2:新庄くんと合流する。
3:協力者を募る。
4:本気を出す。
※ポケベルにより黎明途中までの死亡者と殺害者を知りました。
※小鳥遊が女装させられていた過去を知りました。
※会場内に迷宮がある、という推測を立てています。
※リヴィオの腕を結合したことによる影響の有無は不明です。
※蒼星石と吉良が既に死亡していることを知りました。
727"Radical Good Speed" ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 04:08:16 ID:PEWSADQe
【小鳥遊宗太@WORKING!!】
[状態]:健康、腹部に痛み
[装備]:秘剣”電光丸”@ドラえもん
[道具]:基本支給品一式、獏@終わりのクロニクル
[思考・状況]
1:蒼星石と吉良について尋ねる。
2:佐山たちと行動する。
3:伊波まひるを一刻も早く確保する。
4:ゲームに乗るつもりはない。
※ポケベルにより黎明途中までの死亡者と殺害者を知りました。
※過去で新庄の顔を知りました。
※獏の制限により、過去を見る時間は3分と長くなっています。



【つけかえ手ぶくろ@ドラえもん】
人体のパーツを自在に付け替えることが出来るようになる手袋。
外見はゴム手袋に何となく似ている。
パーツを取られても痛みやダメージを受けることは一切ない。
また、取ったパーツは本来あるべき位置だけでなく、好きなところにつけることが可能。
どこにつけても機能を発揮する。
ドラえもんの目を取ったりしていたので、ロボットにも有効らしい。
ただし制限として、頭と胴体を分離させることは出来ないとする。


   ◇ ◇ ◇


柱に背を預けて、美琴はコンクリートの床に腰を下ろしていた。
階段を降りた先は妙に広く、そして明るい空間だった。
美琴はこの場所に何となく見覚えがある気がしたが、思い出そうとするのも億劫だ。

「――――よォ、ってこりゃ二度目だな」

美琴が座る柱の横に、ラッドが腕を突いた。
俯瞰的な視点からすれば、もはや驚くべきことでもないのだろう。
ラッドは美琴に触れて不意打ちの電撃を浴びたものの、当然のように絶命には至っていなかった。
暴走によって発生した電流である以上、攻撃のため放った電撃と比べて威力が劣るのは当然だ。
加えて、今のラッドには不死者と化したことによる再生力が付加されている。
少々昏倒してしまった程度で、重大なダメージは最初から与えられていないのだ。

「ちっとばかり気を失ってたみたいでよ。ああ、こりゃ追いつけねぇなって思ったわけだ。
 ところがだぜ? 歩き回ってるうちにスゲー音が聞こえてきたわけさ。
 俺が言うことじゃねぇけどよ、逃げるならもっと静かにしたほうがいいぜ」

美琴が逃げ出さないのをいいことに、ラッドは自分が美琴に追いつけた理由を饒舌に喋り続けた。
誰が見てもこの状況はチェックメイトだ。
もはや美琴に逃げ道は残されていない。
しかしラッドは、今すぐにでも殺せるはずの美琴に手を出そうとせず、値踏みするように眺めている。

「まるで『殺してください』って感じのツラだな。
 まぁ、何があったのかは知らねぇし聞くつもりもねぇ。
 遠慮なくぶっ殺させてもらうとするぜ」

ラッドはデイパックからバズーカを抜き取った。
抵抗しない子供一人を殺すには些か過剰な火力だが、素手で殺そうとして感電するのは御免だった。
現に今も、美琴は不規則に電流を放っているのだから。


――遠くから、音が聞こえる。
728創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 04:11:13 ID:pQ99VV7/
729代理◇b8v2QbKrCM:2009/05/21(木) 04:30:40 ID:CXa+FNZP


バズーカの砲門が美琴を捉える。
それとほぼ同時に、美琴がラッドを見上げた。

「……生きてたんだ……」
「ああそうさ。残念ながらな。
 俺もかなり驚いちゃいるんだぜ? 何せ俺には秘められた――あぁ?」

またも饒舌に語りだそうとして、ラッドは眉を顰めた。
脚を抱いて、膝に顔を埋めた美琴の表情が、殺される直前の人間とは思えないものだったからだ。

「……よかった、生きてて」
「――――?」

ラッドが何か喋ろうと口を開いた瞬間。
地獄の釜の蓋を開いたような爆音が、轟、と響き渡った。
高い天井に燦然と輝く照明灯。
床の左右に彫られた深く広い溝と、その先に続くトンネルのような道。



両脇を通過する地下鉄のレールから、メタリックパープルの車両が"飛んで"きた。



エキセントリックな車両は盛大に脱線し、柱に正面から激突する。
鉄筋コンクリートの柱が拉げ、破砕した車両の残骸が、土石流のようにラッドを飲み込む。
ちょうど柱の反対側にいた美琴もまた、至近距離で発生した莫大なエネルギーに押されてホームを転がった。
柱によって強制停止させられた一両目に追突し、後続の車両も次々と座礁する。
時計を、電光掲示を、時刻表を、ベンチを尽く薙ぎ払い、駅員詰所を半壊させてようやく減速。
轟音が止み、耳の痛くなるような静寂が訪れた直後、残されていた列車の面影がバラバラになって崩れ落ちた。
突如としてホームを襲った大惨事から遅れることしばし。
列車が飛んできた方のトンネルから、クーガーが姿を現した。

「すまねぇ、劉鳳……お前は俺が殺したようなもんだ」

悔やまれるのは最初の戦闘。
あそこでラズロを仕留めていれば、ひょっとしたら劉鳳は死なないで済んだのかもしれない。
駅の二人も死なないで済んだのかもしれない。
クーガーは制服のポケットから不思議な光を放つ石を取り出し、その輝きに意識を傾けた。
これは二人の亡骸の傍にあったものだ。
もしもあの人形が真紅の姉妹の誰かであったらと考え、せめて遺品になるものをと拾ってきたのだ。
しかしそれも、ラズロの言葉を聞いた以上は白々しい行為としか思えない。
自分がもっと速く駅に辿り着いていれば、二人とも助けられたのかもしれないのだから。
後悔に底はなく、悔やめば悔やむほど沈んでく。
だが今は悔やんでいる時間すら惜しいのだ。
クーガーは顔を上げ、眼前の光景をまっすぐ見据えた。

「けど、もうちょっとだけ待っていてくれ。すぐに俺が……のわぁ!」

今頃になってようやく美琴の存在を発見し、クーガーは大仰にのけぞった。
自分が電車を突っ込ませた現場で倒れている、傷だらけの少女。
これはどう考えてもマズ過ぎる。

「お、落ち着け、落ち着け俺!
 やっちまったか? やっちまったのか?
 この俺が復讐に我を忘れて、あんな子供を巻き込んだのか!?
 いよいよ水守さんに合わせる顔がないじゃないか……!」
730代理◇b8v2QbKrCM:2009/05/21(木) 04:31:20 ID:CXa+FNZP
落ち着けと連呼している割には一向に落ち着けていない。
そうこうしているうちに、美琴が身を起こし始めた。

「はっ……! とぅ!」

クーガーは一度の跳躍で美琴の元にまで辿り着き、そっと手を差し伸べた。
しかし、返されたのは激しいスパークだった。

「……こないで」
「あー……そりゃそうだわな」

対応に窮するクーガーの視界の隅で、崩壊した列車の残骸が同時に二箇所、音を立てて崩れた。

「ストレイト・クーガァ……。死ぬ覚悟は出来てんだろうなぁ!」
「おいおい、嬉しいじゃねぇか。殺し甲斐のありそうな奴が増えやがった! 一気に二人もだ!」

積み上がった瓦礫の上で、二人の狂人が吼えた。
どちらも総身をズタズタに引き裂かれ、にも関わらず、それらの傷が急速に治り始めている。

「やたらしぶとい上に、似たような奴が増えちまったか。厄介だな」

目の前は劉鳳の仇。
後ろには傷ついた少女。
クーガーは先ほどの動揺でズレたサングラスの位置を戻し、猛る狂人達に向き直った。





【D-4地下・地下鉄駅構内/1日目 昼】
※地下鉄の駅への入り口は、D-4、G-7ともに何らかの形で隠蔽されていました。
※他の駅の位置や具体的な路線は不明ですが、どの入り口も同様に隠蔽されていると思われます。
※ホームには列車3両分の残骸が山になっています。



【ストレイト・クーガー@スクライド】
[状態]:悲しみ、疲労(小)、左肩、右脇腹などに銃弾による傷(アルターで処置済み)、全身にダメージ(小)
[装備]:HOLY部隊制服、文化的サングラス
[道具]:支給品一式、タイム虫めがね@ドラえもん、蒼星石のローザミスティカ@ローゼンメイデン
[思考・状況]
 0:女を捜す
 1:ギラーミンに逆らい、必ず倒す。そして死んでしまった人たちを生き返らせる。
 2:無常、ラズロ(リヴィオ)、ヴァッシュ、バラライカ(名前は知らない)、アーチャー(同左)水銀燈、クロコダイル、には注意する
 3:カズマとの合流。弱者の保護。
 4:ラズロ(リヴィオ)を必ず倒す。
 5:PM3時までにC-4駅に向かい。あすか、真紅と合流する。
 6:もしゲームが壊せないと分かった、その時は……?
【備考】
 ※病院の入り口のドアにヴァッシュの指名手配書が貼ってあります。
 ※ギラーミンの名前を今後間違えるつもりはありません。
 ※ヴァッシュ・ザ・スタンピードの手配書×二枚に『モヒカン男に気を付けろ byストレイト・クーガー』とメモ書きされています。
 ※通り抜けフープはバラライカの能力であると思っています。
 ※参加者によっては時間軸が異なる事を知りました。
 ※佐山よりラズロが持つ特殊な弾丸(AA弾)の存在と効果について聞きました。
731代理◇b8v2QbKrCM:2009/05/21(木) 04:32:35 ID:CXa+FNZP
【リヴィオ・ザ・ダブルファング@トライガン・マキシマム】
[状態]健康。ラズロ状態。全身裂傷(治療中)、内臓にダメージ(治癒中)、左足負傷(治癒中)、左腕欠損(治療中?)背中のロボットアーム故障
[装備]M94FAカスタム・ソードカトラス×2@BLACK LAGOON、.45口径弾×14、.45口径エンジェルアーム弾頭弾×13@トライガン・マキシマム
[道具]支給品一式×5、
    スチェッキン・フル・オートマチック・ピストル(残弾15発)@BLACK LAGOON、スチェッキンの予備弾創×1(20発)、
    神威の車輪@Fate/Zero、ココ・ジャンボ@ジョジョの奇妙な冒険、.45口径弾24発装填済みマガジン×3、45口径弾×24(未装填)
    天候棒(クリマ・タクト)@ワンピース、不明支給品0〜1
[思考・状況]
 0:まずはクーガーを殺す。
 1:片っ端から皆殺し。
 2:ヴァッシュとウルフウッドを見つけたら絶対殺す。あとクーガーとゾロも。
 3:機を見て首輪をどうにかする。
 4:ギラーミンも殺す。
【備考】
 ※原作10巻第3話「急転」終了後からの参戦です。
 ※ニューナンブM60(残弾4/5)、GPS、チックの鋏@バッカーノ! はAA弾頭の一撃で消滅しました
 ※とりかえ手ぶくろによって左腕を肩口から奪われました。再生するかどうかは不明です。




【御坂美琴@とある魔術の禁書目録】
【状態】:疲労(大)  全身打撲(小) 自分への強い嫌悪感 軽い暴走状態 大きな喪失感 精神不安定
【装備】:なし
【道具】:コイン入りの袋(残り98枚)
【思考・状況】
 基本行動方針:脱出狙い?
0:もう誰とも会いたくない。
1:誰にも近付いて欲しくない。
2:切嗣を見捨てたことを後悔。
3:上条当麻に対する感情への困惑。
4:ラッドを殺さなかったことへの安堵。
5:自分が素性を喋ったことに対して疑問(暗示には気づいていません)
【備考】
 ※ 参加者が別世界の人間とは知りません(切嗣含む)
 ※ 会場がループしていると知りました。
 ※ 切嗣の暗示、催眠等の魔術はもう効きません。



【ラッド・ルッソ@BACCANO!】
[状態]:全身裂傷(中)、腹部に傷(中)、顎の骨にヒビ、全て再生中 不死者化
[装備]:ワイパーのバズーカ@ワンピース、風貝@ワンピース
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
 1:あのギラーミンとかいう糞野郎をぶっ殺す。
 2:そのためにこの会場にいるやつを全員殺す。とにかく殺す。
 3:ここにいる連中も殺す。
 4:ギラーミンが言っていた『決して死ぬ事のない不死の身体を持つ者』(不死者)は絶対に殺す。
 5:宇宙人(ミュウツー)は出来れば最後の最後で殺す。
 6:左腕が刀になる女(ブレンヒルト)も見付けたら殺す。 詩音はまあどうでもいい。
 7:ギラーミンが言っていた『人間台風の異名を持つ者』、『幻想殺しの能力を持つ者』、『概念という名の武装を施し戦闘力に変える者』、『三刀流という独特な構えで世界一の剣豪を目指す者』に興味あり。
【備考】
 ※麦わらの男(ルフィ)、獣耳の少女(エルルゥ)、火傷顔の女(バラライカ)を殺したと思っています。
 ※自分の身体の異変に気づきましたが、不死者化していることには気付いてません。
732代理◇b8v2QbKrCM:2009/05/21(木) 04:33:54 ID:CXa+FNZP

316 :"Radical Good Speed" ◆b8v2QbKrCM:2009/05/21(木) 04:13:52 ID:iRQ/zyCM
投下終了です

気付いてみたら自己記録第2位の長さになっていた……



とのことです。お疲れ様でした。
733創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 04:58:07 ID:CuzV6vtX
投下、代理投下乙
佐山も死んだと思ったけどここでつけかえ手ぶくろか
原作じゃキモい事になってたような…

地下鉄とは凄いアイディアだ
逆走した後部車両がD4に来てるって事は地上と違い南に向かって走行中なのかな
3両の残骸はレール上にもあるのかな、このままだと大惨事になるで…

しかも遊園地以上の4つ巴の死闘が始まりそうだ

気になったのはクーガーのラディカルグッドスピード脚部限定のスピード制限
地下鉄も地上と同じく鈍行だとしても人間一人背負って電車より早いのはどうなんだろう

あとラズロの治療速度早すぎない?
右足はともかく左足は吹き飛ばされてるはず
734創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 05:20:16 ID:CuzV6vtX
とはいえ、地上の電車12km程度を30分かかるんだから停車時間とか考えるとせいぜい
時速30km前後か
制限かかった脚部限定が80kmで体重倍で40とするならそうおかしくもないか?
735創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 19:18:50 ID:1cV+W7sR
投下乙
しかし制限やべぇな。クーガーもラズロも元は音速を更にぶっ飛んだ速度なのに
そこまで落とされるとは
そしてクーガーに何かフラグ立った気がした
佐山にラズロの腕か、想像しようとしたらバランス悪すぎて想像出来なかった
それとAA弾の抉りって表現はどうなんか
あれ吸い込み消すってモンだし。特に問題ないか?
736創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 19:35:26 ID:PCDKhTpQ
それも制限くわえられてた気がするけど
737創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 19:52:40 ID:CuzV6vtX
>>735
まぁ本来の移動速度で動かれたらこんな狭いマップ一瞬でどこにでも行けちゃうからな
クーガーの性格だからまだ人と関わってるけど、たとえばARMSの兎さんとかが制限なしで参加してたら
逃げまくってて殺し合いにならんし
738創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 19:57:28 ID:xyQ0bqaG
何でいきなりARMSの話になるのかと思ったけど、そういやARMSも参加してたんだっけ
すっかり忘れてたわ
739創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 20:17:41 ID:0/erFDyd
うおおおおおおおすげぇ臨場感あるな
そうかこんな展開だから登場人物が離れた地点にいたんだ
そして確かに今の佐山の状態はきもいw
740創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 21:26:18 ID:NsngruwL
見た目は変態、頭脳も変態!
その名は佐山・御言!

どうでもいいけどさりげなくWミコト。
741創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 21:53:45 ID:IKyhdyvk
投下乙です!

うおおおおおおお、なんという凄い大作!
二転三転する怒涛の展開に、リアルに何度か驚きの声が出てしまった

佐山が消滅したと思われる所で驚き、小鳥遊が追いつかれた所で肝が冷え、
まさかの地下鉄アルター化で顎が外れそうになり、
変態sと御坂のピンチで終わりかと思ったら

 電 車 乱 入

なんというwwww
危険人物大集合に、この後の展開が気になってしょうがない

しかし何かをアルター化はするだろうと思っていたが、まさか第一号が地下鉄とはなぁw

それにしても御坂は上手くいかないなぁ
今までの経緯が前向きに考えようとしたら、心折れるようなことしか起こらず
独りになって心情を整理する暇もなく、最悪な乱入者
じわじわと真綿で首を絞められているかのようだ
が、がんばれビリビリ!!w

今回佐山の思考の柔軟さが遺憾なく発揮されているね
地下鉄を発見するまでの思考もだけど、腕を消されてすぐつけかえ手袋を使うという発送にいたるのが凄い
常人なら消されたショックで思考停止、そこに思い至らないだろうに…さすが佐山。頭が宇宙だw
でも佐山withラズロの腕…想像すると確かに気持ち悪いw

それはまるで転がる石のように
最初はゆっくりと、そしてだんだん加速して、
思いもしなかった方向から展開が収束していく様が非常に素晴らしかったです
GJ!
742創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 21:55:06 ID:IKyhdyvk
>>740
本当だw
気がつかなかったがWミコトなんだなw
743 ◆b8v2QbKrCM :2009/05/21(木) 22:27:37 ID:PEWSADQe
>>733
>あとラズロの治療速度早すぎない?
時間的に「180秒」の直後ではなく、しばらく時間が経過した頃合いを想定しています
「殺人鬼Kの献身」と「180秒」が午前の最初頃、本作は昼まで後少しの午前の終わり頃という感じで

他の再生能力と比べて、遅くなる度合いが大きめだった感じがした、というのもありますが

>>735
>それとAA弾の抉りって表現はどうなんか
エンジェルアームの力は、原作での描き方をそのまま文章化するのが難しかったので、比喩的に色々表現を試してました
その一環ですね
744創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 22:58:40 ID:0/erFDyd
頭が宇宙ってww
でも的確な表現かもw
745創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 23:07:41 ID:TsdDERYJ
園崎詩音の予約がキターッ!
746創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 23:12:47 ID:IKyhdyvk
マジだ!予約来てたー!
色々と詩音も追い詰められてるからなぁ
wktkwktk
747創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 23:14:41 ID:PCDKhTpQ
となると夢を見てから延々2時間もとっくみあいの喧嘩してたのかw
そんなら直るかなー
748創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 23:18:51 ID:hAfsxLOS
投下乙!

おお、二つの場所での出来事が同時に進行するのがいいな。
そして最後には交錯する……ラディカル列車で

佐山は本当死んだかと思った…まさか手袋でのりきるとは。
小鳥遊も死ぬかと思ったなぁ。けれど、もうすぐ2人の死を知るんだろうな。
今までは危機感があまりなかった一般人だったけど、果たしてどうなるだろう。

美琴はどんどん落ちていくな。ラッドにとっては殺したくない人間だろうに、まあ相手が1人なら殺すしかないか。
ところがぎっちょん、そこに突っ込んでくるラディカル地下鉄w 迷惑すぎるw
クーガーは2人のタフネスと、1人の地雷相手に無事でいられるのだろうか。
ラズロは隻腕になってるからかなり弱体化しているとはいえ…。

しかし、
AA弾頭を持つラズロ、燃焼砲を撃てるラッド、超電磁砲を撃てる美琴。
……地下、崩落するんじゃね?

改めてGJ!
749創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 23:22:42 ID:0/erFDyd
この火種もすげーよなー
まさにこのロワは火種だらけだぜ
750創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 23:27:45 ID:CuzV6vtX
でもその分地上が安全になったんじゃないか?
751創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 23:28:35 ID:IKyhdyvk
地下崩落ww確かにw

しかし崩落した先には さ ら に 地 下 迷 宮 が !
とかないかw
752創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 23:36:05 ID:hAfsxLOS
地下崩落→地上崩落もあるんじゃなかろうか。で、その上にいた奴が落ちてくる。
まー上条さんじゃあるまいし、そこまで不幸な奴いるわけねえよなー。
えっと、D-4には


ウルフウッド・梨花
我様・圭一


圭一……お前のことは忘れない
753創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 23:40:56 ID:xJnehrdA
破壊が連鎖→会場崩壊ですねわかります
ギラーミン涙目www
754創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 23:43:25 ID:IKyhdyvk
ちょww圭一は確定かw
ろくな目にあってないけどw
755創る名無しに見る名無し:2009/05/22(金) 00:32:21 ID:JkYnHwDL
我様の幸運ランクはAだからきっと一緒の圭一も大丈夫さ!!
756創る名無しに見る名無し:2009/05/22(金) 00:51:53 ID:6kumaUaU
死のループに捕まっていた圭一の幸運ランクは……

そいえばあすか・真紅も近いのか。
おいおい、劇場って火種の近くにこんな燃えやすいもの置いたの誰だ?
757創る名無しに見る名無し:2009/05/22(金) 07:23:17 ID:UP69xmdl
俺は正直美琴を舐めてた

そういやラズロもラッドにとっては殺したい相手になるんだよな
758♯ウイリー:2009/05/23(土) 18:32:57 ID:mFbSWZNw
すいません携帯から失礼します。
PCが規制されているので避難所に投下しました?。申し訳ありませんが代理投下をお願いします。
759 ◆/1LLBq1Ub2 :2009/05/23(土) 18:37:22 ID:EURriLgo
>>758
今すぐトリップを変えるんだジョジョ――ッ!
760創る名無しに見る名無し:2009/05/23(土) 18:43:47 ID:F2+qh3sK
>>759
でもそれって根本的な解決になってませんよね?
761 ◆yvUxRPre9c :2009/05/23(土) 18:46:17 ID:mFbSWZNw
あわわわわ
すいませんコッチに変更します。
お騒がせしてます。
762創る名無しに見る名無し:2009/05/23(土) 18:47:04 ID:EURriLgo
トリップ変わったら00またいで支援無し代理投下しようかと
うっかり変え忘れて日付またいでIDが変わる前の方が良いと思ったんだ
763創る名無しに見る名無し:2009/05/23(土) 18:48:58 ID:EURriLgo
>>761
はいさ
避難所のどっかのスレにトリップ変更の旨を書いとくと良いかもです
764 ◆yvUxRPre9c :2009/05/23(土) 18:54:51 ID:mFbSWZNw
分かりました、少ししたら避難所に伝えます。
765創る名無しに見る名無し:2009/05/23(土) 18:58:35 ID:EURriLgo
お手数おかけしますー
んじゃ、代理投下の酉は新しい方の酉で、ってしときます
予約スレ>>249に安価付けて、本スレ>>758-761によりとかしとけば問題ないかと

んでは代理投下いきます
766至高の一品◇yvUxRPre9c 代理投下:2009/05/23(土) 19:02:22 ID:EURriLgo
川のほとりにある小さな酒場、看板にはYellowFlagと書かれた木造の建物。普段はロアプアナの無法者たちの集まる酒場なのだが
今はこの会場の一角にひっそりと建っている。もっとも、いつものマスターはここには居らず、店の中にいる人間も
先ほど自転車でやってきた一人の女性のみであるが。


「ふぅ、どうやら誰もいないようね」


店の様子を確認してとりあえず人が隠れていないつまりは室内からの奇襲の可能性がないことを確認して近くの椅子にどっと腰をおろした。
この殺しあいが始まってから、いや古寺であのメイドに襲われてからの張り巡らされた緊張の糸が切れるように、
悟史君に逢いたい、そのためには何が何でも生き残らなくてはいけない、たとえ卑怯者と罵られようとも、
お姉やみんなを殺しても必ず生き残る。でも、今は体を休めるべき、自分よりも強い人間がたくさんいるのは
間違いないのだから、いや、この疲労を考えたのなら、この会場で最も弱い人間かも知れない。
外見だけ見ると自分より弱いと思えたナナリーやブレンヒルトさえあんな力を隠し持っていたのだから。
それにこの“ハナハナの実”と“月霊髄液”の力ここで手に入れた力ではあるがレナたちも似たような力を手に入れていても
不思議ではないのだ。だからこそ今は英気を養い体力を取り戻すべきなのだと。


「あら?」


ディパックに入っている水を一口飲み、ふと周囲を見ていると店の中にある不自然な鉄の箱に気づいた。
最初はジュークボックスの類かと思っていたのだが、どちらかといえば自動販売機に近いもので
箱の後ろには見たことのない中身の入った酒瓶がいくつも置いてあるので、飲み物が置いてあるとしても不自然だ。
767至高の一品◇yvUxRPre9c 代理投下:2009/05/23(土) 19:03:04 ID:EURriLgo
近づいてみると答えは単純明快、食べ物の自動販売機だった。お金の代わりに支給品を入れることで
食べ物と交換してくれるということだ。確かに店の中には酒場のマスターやコックの姿などは見当たらなかった
そのための配慮であろう。ならばと早速ディパックから懐中電灯を取り出して箱の中に入れた。
どうせならあんな乾パンよりも美味しいものを食べたい、そう考えたからであった。


「えっと、置いてある料理はっと」


みんなでの楽しいお昼ごはんを“ちよちゃん弁当”

冒険での栄養をとるにはこれ“海賊弁当”

本場中国の味“麻婆豆腐”

オレ様の作った衝撃の味“シチュー”

枢木少佐直伝高級食材を使った“おにぎり”

店長への愛情いっぱい“パフェ”

花の飾りがとってもきれいな“ハンバーグ”



店長への愛情など説明書きによくわからない解説もあったが料理を選んでボタンを押す。5分後に出来上がるので
それまで店内の張り紙に目を向ける。誰かいるかもと探していた時はポスターの内容にまでは
目がいかなかったからだ。でもひょっとしたらすごい力を手に入れるためのヒントがあるかもしれない、そんな気がしたからだ。
768至高の一品◇yvUxRPre9c 代理投下:2009/05/23(土) 19:04:01 ID:EURriLgo
見たことのない金髪女優のポスターやら店内での銃撃戦を禁止するお願いの張り紙、ゴミ処理場が近くにあることの広告
遠くにある遊園地の地図なんてものもあった。が気になるのはもうひとつの張り紙に書かれたものであった。


“3つの湖に隠された力を解き放て”


「これって……ひょっとして」

隠された力、湖に向かえば新しい力を手に入れることができるかも知れない。
そうすればあのメイドを倒すことができるかもしれない
新しい力を手に入れて悟史君のところへ帰るんだ。
それに湖ならば意外と今の私にとっては都合のいい場所かもしれない、

見晴らしが誰かがいるかどうかはわかりやすいし対岸に危険なやつがいても逃げることは難しくない。
湖の一つはここから近いこともある。とりあえず休憩をしたら湖へと向かうのもいいかもしれない。
ただ、気になることもある、支給された地図を見る限り湖と呼べる場所は二ヶ所しかないこと
でもここに書かれた湖は3つ、1つ…多い?
ならばほかの場所を見てからにすればいいちょうどここの近くにゴミ処理場があるのなら
寄ってみてもいいだろう。わざわざ地図に書かれていたんだ、何かあるかもしれない。


「まあいずれ分かるでしょ、だったら湖へと向かうだけ、急ぐ必要なんてない
たとえ卑怯者と罵られようとも足掻いて足掻いて足掻きまくってやる」


窓から僅かに見える湖を見ながら決意を新たにしていた絶対に北条悟史の元へと帰ろうと、その時


     
      チン!



「あら、出来たみたいね」

さっき注文をした料理ができたらしいので早速彼女は料理の元へ向かっていった。
果たして彼女が注文した料理はなんだったのか
769至高の一品◇yvUxRPre9c 代理投下:2009/05/23(土) 19:04:54 ID:EURriLgo
【C−5/川沿の酒場/1日目 昼】
【園崎詩音@ひぐらしのなく頃に】
【装備】:レッドのMTB@ポケットモンスターSPECIAL
【所持品】:基本支給品一式 (うち懐中電灯は無くなりました、水残り7/10)、月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)@Fate/Zero
【状態】:、疲労(大)、右肩に裂傷、出血(軽)、右腕に打ち身(軽)、能力者<ハナハナの実>
【思考・行動】
1:優勝して、悟史のところへ戻る。
2:ここで休憩した後ゴミ処理場を経由して湖に向かう(あくまでも何もなければ)。
3:3つの湖の力に興味
4:魅音の名を騙る。
5:沙都子に対して……?
6:ブレンヒルト、ラッド、ミュウツーが向かった街の方へは出来れば行きたくない
【備考】
 本編終了後からの参加
※ハナハナの実の能力を得ました。任意の場所(自身の体含む)に、自分の部位を生やす事ができる。
 生やせる部位は、制限により『腕』のみ。
 今は『腕』を2本、それも互いにそれほど離れた位置には生やせません。 ただし成長の余地あり?
 また、生やした全ての部位に意識を向けるので、慣れていない状態では単純な動作しかできていません。
 生やせる場所は、使用者を中心に15メートルの範囲内に制限。 生やした部位がダメージを受ければ、本人にもダメージ。
※ブレンヒルトとナナリーには本名を名乗りました。
※ナナリー達と情報交換をしました。(ハナハナの実の能力については話していません。月霊髄液についても自身の防御しかできないと嘘をつきました)
※何を注文したのかは次の書き手にお任せします。
※自転車は現在店の側に隠していますがよく見れば簡単に見つかります。
※なぜ湖が2つしかないのに3つあると書かれていたのか、また湖に何が隠されているのかは不明です。



※YellowFlag@BLACK LAGOON
ロアプアナにある酒場でレヴィ達の行きつけの場所、何度も銃撃戦などで破壊されている。
C-5の川沿に建っています。


770至高の一品◇yvUxRPre9c 代理投下:2009/05/23(土) 19:05:50 ID:EURriLgo
【調理品解説】
ロアプアナ内に設置された自動販売機のなかにある料理で各1つずつ用意しています。
代金は基本支給品を含めた支給品の1つと交換です。

美浜ちよのお弁当@あずまんが大王
10歳の女子高生のちよちゃんが毎朝作るお弁当
量は一般の10歳の女の子のお昼分くらい

サンジの海賊弁当@ワンピース
巨人の島でルフィとビビがジャングルを探検するのに持っていった弁当
中身は全て肉料理なので栄養は偏ります。

言峰綺礼の麻婆豆腐@Fate/Zero
アサシンのマスターである言峰綺礼の好む味で
本場四川の味でとにかく辛い

剛田剛のシチュー@ドラえもん
ジャイアンがつくったカレー
材料には大福やたくあんが入っており絶望的に不味い

セシル・クルーミーのおにぎり@コードギアスナイトメアナナリー
ロイドの補佐をする彼女がスザクに教えてもらって作ったおにぎり
具材は滅多に手に入らない高級なブルーベリー

轟八千代のパフェ@WORKING!!
北海道のファミレス、ワグナリアに置かれてるデザートの1つ
よく店長が食い漁っている

桜田のりのハンバーグ@ローゼンメイデン
桜田のりの料理レパートリーの1つで
ハンバーグにケチャップで大きな花丸が描かれている


他に隠しメニューがある可能性もあります。
771至高の一品◇yvUxRPre9c 代理投下:2009/05/23(土) 19:06:31 ID:EURriLgo


    ○    ○     ○


さて、ここで気になる点を1つ
本来エリアC-5から湖に向かうのであればC-6→D-6と進めばそれでつくはずである。
しかし今回、園崎詩音はC-7にあるゴミ処理場に寄りD-7へ向かうという方針を示している。
それは本当に彼女のちょっとした考え、気まぐれだったのだろうか、
この殺し合いが始まって誰一人としてD-6のエリアに足を踏み入れていないのは果たして唯の偶然だったのであろうか、
それとも誰かが意図して何らかの方法を使いこのエリアに近づこうとするのを拒んでいるのか、もしそうならばそれは一体何のためなのか

今はまだ分からないが。そう、今はまだ……
772創る名無しに見る名無し:2009/05/23(土) 19:11:31 ID:EURriLgo
324 : ◆/1LLBq1Ub2:2009/05/23(土) 17:51:32 ID:dcRroP/k
以上です。どなたか代理投下していただければありがたいです。

それと矛盾等あれば指摘のほうお願いします。


代理投下終了です
投下時のトリップを変更しているのは、>>758-761が理由です
トリップ変更のお知らせは本人からいただけると思うし、
変更時のIDが同じなので問題ないと判断しました
携帯だと“#”出した時に間違うんだよねぇw
773創る名無しに見る名無し:2009/05/23(土) 19:52:43 ID:khniKrr9
>>766でお姉やみんなを殺してでも必ず生き残る。
とありますが姉ちゃん死んでたような…
774創る名無しに見る名無し:2009/05/23(土) 20:05:32 ID:2hclvPkO
投下乙
地下鉄に引き続き新施設登場か

>>773
いや、客観情報と主観情報に違いがあるのはわかってるよね?

C1でロベルタから抜け出してC6、C5でミュウツーとラッドから逃げるために鉄橋渡って市街地入ったのに
また施設があるからって理由だけでゴミ処理場に戻るのに違和感を感じました。
ラッドたちの行った方向に行きたくないのはわかるけど、ロベルタのいたほうにも戻りたくないはず。
775創る名無しに見る名無し:2009/05/23(土) 20:12:56 ID:8YXM/CxJ
投下乙です!

神父のマーボーとかジャイアンのシチューとかちょっと待てw
ハズレどころの騒ぎじゃない、それらは既に毒の域に入ってるぞw
はっ、もしやこれを使って参加者を毒殺しろ、と…!?

またもや隠された施設フラグ!
誰も行っていないという所からD-6に何かあることをほのめかすとは面白い
地下も発見されたことだし、これはまたどうなるやら


ただちょっと違和感があったのが、ここまで散々な目にあって精神がゆれているにも関わらず、
少々落ち着きすぎている気がします
また、夜が来るのがわかりきっているのに懐中電灯を渡すような真似はしないんではないかな、と

地下があるのもわかったのに、それ使っちゃちゃだめーw
776創る名無しに見る名無し:2009/05/23(土) 20:23:15 ID:2hclvPkO
セシルのおにぎりもヤバイ
777創る名無しに見る名無し:2009/05/23(土) 21:09:43 ID:nkg66nkv
投下乙!

なにやら新情報が出てきそうな予感だね。
湖には一体何があるのか……

最短ルートを選ばなかったのは、D-6を避けさせるようにしている「何か」の
力が働いたからかな?

自分も懐中電灯を手放しちゃうのにはちょっと違和感があったかな。
支給品って範囲も曖昧だよね、乾パンでもいいのならきっとそうするとおもう。

あと、すっごい細かい事だけど……
花丸ハンバーグは目玉焼きだよ!目玉焼きが重要なんだよ!
ケチャップじゃだめなんだ……あのハーモニーを超えられないんだよ!
えっ……?ピ、ピザちゃうわ!
778創る名無しに見る名無し:2009/05/23(土) 21:31:16 ID:khniKrr9
>>774
まさか、まだ放送してないとは…
悪い、俺の間違いだ。
779創る名無しに見る名無し:2009/05/23(土) 21:49:22 ID:2hclvPkO
自分もちょっと勘違いしてました
現在地C-5の市街地側かと思ってたんだけど、前作見ると詩音はゴミ処理場側のC-5なんだな
つまり現在位置からはゴミ処理場が近いのか
それなら納得行くかも
780創る名無しに見る名無し:2009/05/23(土) 22:36:03 ID:bJMr6oq7
D-6に近づけさせない「何か」ですか。
これ禁書で恐らく一番よく出てくる「人払い」の術式かしら。
781創る名無しに見る名無し:2009/05/23(土) 23:26:49 ID:/8UgqmaQ
剛田武のシチューじゃなくて、ジャイアンシチューじゃないの?
782 ◆yvUxRPre9c :2009/05/24(日) 01:03:03 ID:E6+kn2Sr
感想、ご指摘、そして代理投下ありがとうございました。

指摘の方ですけれども、>ゴミ処理場、
単純に近くにある分ロベルタを意識しても
あまり問題ないと思い選びました

>懐中電灯
これに関しては会場内から手に入れる事が容易というのが選んだ理由です。
消防署やモールでの切嗣やレヴィの簡易治療セットを手に入れたような感じで

>ジャイアンシチュー
一応誰が作ったのか何の料理なのかを意識したので、解説には入れませんでした。

>落ち着き過ぎ
確かにその通りかも知れません、ただ一人でいる時の詩音は
精神が揺らぐよりも策を練る印象があったので
それと一息着いて少し落ち着いた、緊張の糸が緩んだ面を出したかったのですが、甘かったです。


とりあえず簡単な修正は必要そうですね。

皆様ご指摘ありがとうございます
783創る名無しに見る名無し:2009/05/24(日) 05:12:37 ID:D+7ZGFi4
>>782
ロベルタにC1古寺からC7森の出口(ゴミ処理場の一歩手前あたり)まで追いかけられてるんですよね
まぁ朝の事だからすでに4時間ばかし経ってるし、警戒しつつ行くというなら不自然ではないですけど
月霊髄液でパニッシャーの攻撃防ぎきれずに負傷してるんだし、ロベルタの事をちょっと思い出して震えるくらいの描写は欲しいかと。


>策を練る
一般人なのに幻想殺し、スタンド、凶悪なワンマンアーミー、モンスター、不死者、ARMS使い、ナイトメアフレーム
とロワ中でも稀に見る化け物とのエンカウント率の高さを誇る詩音だからこそ、もうちょっと考えが必要だったんじゃないでしょうか
一人で倒すのは無理だから仲間を利用しようとか……
新しい力を手に入れるまでは人との接触は極力避けるとか……
784 ◆yvUxRPre9c :2009/05/24(日) 17:25:45 ID:E6+kn2Sr
昨日投下した話で指摘された点を修正して仮投下スレに投下しました。

色々と遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
785創る名無しに見る名無し:2009/05/24(日) 20:40:10 ID:M9hDAZ3z
修正乙、読んできました。

詩音の事を完璧に把握してるわけじゃないけど、
精神的疲労をあまり感じて居ない様に読めるは詩音の精神的強さ故なんだよね?
矛盾なんかは無くて、問題ないと思いました。

そろそろ放送かと思って調べてみたけど、最後の投下が午前中で終わっているのは
・ハクオロ、レッド、衛宮
・アルルゥ、クリストファー、沙都子、レヴィ
・カズマ
・ライダー
の四組でいいのかな?
全部をやる必要は無いんだろうけど、まだ放送はもうちょっと先みたいだねぇ。
786創る名無しに見る名無し:2009/05/24(日) 20:53:37 ID:D+7ZGFi4
放送はまだまだ先でしょう
昼描写されてるキャラでも放送まで放置してていいキャラなんて数えるほどしかいないし
787創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 00:39:33 ID:rhL2R03L
予約きてるねー
788創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 01:10:48 ID:VEnalwIu
一気に二組……だと……?
こいつぁ期待大だね!
789創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 01:45:41 ID:lP5gRDtK
わざわざ見に行くのもダルいから予約キター報告のときはキャラとかも書いてくれると嬉しい
790創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 02:20:02 ID:kXortBBM
ハクオロ一行+ライダー

ペドヴァンパイア一行
791創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 02:39:55 ID:lP5gRDtK
ありがとう、大人数だな
792創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 18:28:19 ID:Ksx/IKkw
なんだかんだで予約が途切れなくていいなぁ。
期待ー!
793創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 21:49:06 ID:uiPlwadH
ジョジョって全滅してる?
794創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 21:57:17 ID:OIDgcK1C
ペドヴァンパイアご一行様の予約かw
新人さんの予約もあるなんて、なんてwktkなんだ…!

>>793
ジョジョはクールに去ったよ
795創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 22:27:27 ID:OnSQzZEu
ていうかすっかり定着したなぁペドヴァンパイアw
レヴィさんは大変なあだ名をつけていきました
796創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 22:28:46 ID:LCeGKh4g
大人数予約嬉しい

>>794
うまい
797創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 22:38:01 ID:0qjq7Hwn
新庄とまひるってだいぶ見てない気がするんだけど生きてるの?
798創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 22:42:47 ID:I5K5sstu
>>797
生きてる生きてるw
ちょいと前に投下されたぜー。
799創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 22:46:37 ID:OIDgcK1C
ヴァッシュ蚊帳の外な、パヤパヤっぽい雰囲気をかもし出しておりましたよww
800創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 22:48:22 ID:0qjq7Hwn
ああ、あったあったwスマン
801創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 23:59:12 ID:VEnalwIu
Baccano!の登場人物は基本悪人だよね。

悪人が必ずしも殺しに乗ったり、嫌なやつじゃないって事が読んでて分かるなぁ。
グラハムさんとかペドヴァンパイアとか
802創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 00:10:16 ID:pGJRKHBL
一言だけ言っておく。レヴィは俺の嫁だ。
803創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 00:16:38 ID:zT10PP5d
どうぞどうぞ
804創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 02:16:46 ID:UXf5cSC5
では紅い子といなみんはもらっていきますね


ちょっと業務連絡ー
◆b8v2QbKrCM氏の"Radical Good Speed"が容量オーバーなので、
どこで区切ればいいか教えていただけると嬉しいです
805 ◆b8v2QbKrCM :2009/05/26(火) 02:28:04 ID:LFFjPRuO
特に区切るところは決めてませんでしたが、

>成る程、非常階段というのは「地下通路から外へ逃げる」階段ではなかった。
>逆に「地下から地下通路へ逃げる」ためのものだったのだ。
>美琴は迷うことなく階段を降りていく。
>暗い階段の先、微かに漏れてくる光を目指して。
>
>
>   ◇ ◇ ◇
>
>
>どうしよう、どうしよう、どうしよう――
>小鳥遊の頭の中を、そんな思考だけがぐるぐると回転する。
>佐山の姿が消えた直後、廊下に響き渡った数発の銃声。
>そして何とも形容しがたい異様な音。
>ここまで材料が揃っては、動揺しないほうがおかしいというものだ。

この真ん中辺りでどうでしょう
806創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 07:20:54 ID:ulkl1L0+
>>801
1933のクリストファーなら高確率で殺し合いに乗ると思う

BACCANO!作中1番の悪人であるエルマーが殺し合いに乗ったらどうなってたんだろ?
807創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 08:31:31 ID:a2J2VrTn
想像がつかないぜw
808創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 17:41:35 ID:pGJRKHBL
話をぶった斬って悪いが、上条の幻想殺しについて聞きたいです。
相手の能力を上条自身が幻想だと思えば無条件に無効化できるのでしょうか?
例えば、ポケモン世界ではピカチュウが電撃を出せるのは常識ですが
この電撃を幻想として無効にできるの?
もう一つ、上条が死んでからも幻想殺しの効果は持続するわけ?
809創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 18:29:09 ID:zT10PP5d
無条件発動してるから上条さんの認識は関係ないんじゃないでしょうか
ピカチュウの電撃は生物的な能力だからたぶんNGですね
電気うなぎの電気は防げないでしょ
ミュウツーのESPなら防げると思うけど

死んでも使えるかどうかは原作で死んでないからわからんけど
他のロワでは上条さんの死体の右腕をアイテムとして使ったロワもあるみたい
810創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 19:50:51 ID:TOCKXgSC
というか基本的に原作で描写されてる以上のことは
二次創作ではやらんほうがいいと思うがな
811創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 19:57:33 ID:Nd2YoSRs
フィアンマが上条さんの右手ぶった切って使おうとしてたし、上条さんがどうかなっても問題ないんじゃない?
812創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 22:20:46 ID:UXf5cSC5
上条ちゃんは死んでも人気者だにゃーw
幻想っぽいもの、としか言いようがないよなぁw
ピカチュウは生物的だから無理、ってのには同意


>>805
了解です
返事の速さが足りすぎてますな!
813創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 22:37:58 ID:zT10PP5d
まぁピカが幻想種として認識されてるなら幻想になると思いますけど普通に世界に存在する
モンスター扱いですからね
814創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 00:13:37 ID:vHfcxt0o
ペドヴァンパイアは原作でもペドヴァンパイアと呼ばれるべき
男装のロリにばっか好かれやがって

ポケモンはあの世界じゃ普通の動物みたいなもんだもんな
815創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 00:30:21 ID:baegMhte
ロリを引き寄せるフェロモンでも出てるのかw
816創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 00:31:51 ID:Ph9apA6c
でも……寄ってくる奴みんな頭のネジがどこか外れてないか?w
817創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 00:34:09 ID:3jJB/Yg0
どこか変なのは、成田作品キャラ全員に共通してるからしょうがないw
818創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 00:42:17 ID:vHfcxt0o
成田ってよくあれだけ変なキャラを量産できるよな
819創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 00:44:27 ID:s/7dX6os
「Fate/Zero」の筆者は奈須きのこではなく、Nitro+の虚淵玄だというのは有名な話

しかし、成田良悟が個人サイトのエイプリルフールネタとして、
「Fate/stay nightからスピンアウトされたゲームの紹介文」というネタで「Fate/strange fake」という短編小説を書き、
しかも後にType-moon公式雑誌に掲載されたのはあまり知られていない……気がする

内容?
当然のようにヘンな奴ばっかりでした
あとギルガメッシュが当たり前のように登場してた
820創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 00:47:08 ID:s/7dX6os
あ、あとギルガメッシュのマスターがロリ
821創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 00:49:04 ID:vHfcxt0o
あああのエイプリルフールネタのやつね
毎年成田はエイプリルフール凝るけど
あんな長文うpしてしかも後日出版までされるとは思わんかった
822創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 00:56:48 ID:baegMhte
>>820
kwsk
ロリ、という所を、kwsk
823創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 01:17:56 ID:s/7dX6os
>>822
ttp://www2.moeyo.com/img/09/01/22/3/313.html
ティーネ・チェルク(12歳くらい)

スレ違いなので簡潔に
824創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 07:13:53 ID:rqULZ6oJ
ちょっと聞きたいんだけど、ドラえもんをちゃんと把握してる人っているの?
とりあえず、単行本全巻と大長編全巻持ってる人
どのくらいいる?
825創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 14:47:43 ID:dFGLwDVD
なぜ急にそんな事を?
826創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 15:07:29 ID:5aKfQcJv
>>813-814
実はあの世界でもポケモンは進化論を無視して突然出現した種だったりする
元の(地球に近い)動植物の生態系はちゃんとあるのよ
827創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 17:59:35 ID:b7G0XPNv
そうなのか。
そんな設定があったとは初耳だ。
赤緑しかやったことないけど、あんな力と知恵を持った野生動物がいたら元の生態系どころか人間すら危うい予感。
捕まえるだけで言うこと聞かせるモンスターボールってすごいな。

よし、マスターボールを紅い子に……
828創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 18:19:14 ID:rqULZ6oJ
>>825
いや、ただ何となく気になっただけ
別に深い意味はないよ
で、どうなの?
829創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 18:59:07 ID:baegMhte
大長編は最近のを除いて全部持ってるなー
というか別に重箱の隅つつく設定でもやる気じゃなければ、
全部持っているかとか意味ないだろw

>>823
サンクス!眼福眼福
830創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 19:04:08 ID:3jJB/Yg0
>>827
あずさ「ひとの ものを とったら どろぼう!」
831創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 19:18:02 ID:rqULZ6oJ
>>829
詳しく知ってる人が多いなら、今度話題振って見ようかと思って
832創る名無しに見る名無し:2009/05/27(水) 23:53:21 ID:XUoXoDF5
新人さんは延長か、
ゆっくり待ってますからがんばって下さい!
833創る名無しに見る名無し:2009/05/28(木) 20:33:19 ID:lhwNwGNy
二人とも延長だね
ゆっくり書いていってね!
834創る名無しに見る名無し:2009/05/28(木) 21:11:05 ID:kUk41t3M
ゆゆ?
835創る名無しに見る名無し:2009/05/29(金) 02:13:44 ID:Vnfo3haU
うざ
836創る名無しに見る名無し:2009/05/29(金) 17:35:04 ID:7e0SDPh7
>>826
それ公式設定じゃないだろ
837創る名無しに見る名無し:2009/05/29(金) 19:29:17 ID:ylHvz1DB
>>836
俺もそれ思った。
ポケスペか何かの世界観の話か?

予定通りなら今夜二作投下だな。
地下鉄側の予約も入ったし、楽しみだ。
838創る名無しに見る名無し:2009/05/29(金) 21:21:22 ID:fspbJEPw
>>837
ポケモンの発生については確かアニメのポケモンの小説版に書いていたはず。
少なくともポケスペの設定には>>826はないが、
ポケモンの公式設定ならばポケスペもそれに準ずることになるけど。
因みにポケスペのサファリゾーンの話ではポケモン以外の生き物らしきものが現れているシーンがある。
839創る名無しに見る名無し:2009/05/29(金) 22:56:30 ID:9e1vFjT8
まだかにゃー
840創る名無しに見る名無し:2009/05/29(金) 23:25:55 ID:NOqblIQa
wktk
841銃弾と交渉と  ◇OQO8oJA5SE 代理投下:2009/05/30(土) 00:05:27 ID:UhJTH9sw
遊園地。
G-3ブロックを跨ぎ、数キロに渡って存在するそこは本来なら家族連れや恋人たちが楽しむための娯楽施設だ。
しかし電力の絶たれたその場所は今や、不気味な廃墟を思わせる何かへと変貌していた。
特に中央部、広場近辺は不自然な凹みや折れた街灯、各所に穿たれた銃痕などスラム街もかくやといった様相を見せている。

そしてその場所よりわずかに北……遊園地内の中央よりやや上に位置する場所にその建物はあった。
色こそ鮮やかなペンキで塗られているものの、形状はごく普通の二階建て。
そのドアプレートには明朝体で『総合事務所』と書かれている。
その一階部分、『STAFF ONLY』と書かれたドアを潜った先に医務室はある。
しかし本来ならそこにいるであろう医師の姿は無く、代わりに奇妙な一団がいた。

遊園地よりも真夏のビーチにいそうなホットパンツの女性――レヴィは椅子に腰掛け、
床の一部を赤黒く汚しながらも、左腕の大怪我と格闘している。
ここで発見した痛み止めの錠剤をスナック菓子のように噛み砕きながら、
テープと包帯を使い、折れた左腕をこれ以上動かないようにギチギチに固めている。
しかし一般的に売っている痛み止め程度では骨折の痛みまでは流石に緩和しきれないらしく、その額には大粒の脂汗が浮かんでいる。

そしてその向かい側、椅子に座り、一見楽にしているように見えて常にレヴィから視線をはずさないのは異様の男。
白目の部分が赤く、黒目の部分が白い瞳、歯茎に並ぶはそのどれもが尖った八重歯。
医務室よりはお化け屋敷の方が似合いそうな男、クリストファー・シャルドレードは剣先に隠された銃口をレヴィに突きつけている。
その背後に隠れるようにベッドに腰掛けるのは2人の少女――北条沙都子とアルルゥ。
アルルゥも沙都子に手伝ってもらいながら、レヴィに付けられた傷を治療している。

彼らは最悪の顔合わせの後、園内の地図に従い事務所へ移動。
そして怪我の治療と休憩の傍ら、情報交換を開始したのだが……

「チッ……使えねえな」

落胆するレヴィ。
それもそのはず、クリスたちは碌な情報を持っていなかったのだから。
この悪趣味なパーティーが開始してから6時間、
クリスたちのやったことといえば、ガキども同士でトラブルを起こし、襲ってきた赤毛の男から逃げていただけ。
しかもその赤毛の男はレヴィとも因縁浅からぬ仲で、ついさっきも一戦交えてきたところだ。
つまりレヴィにとって目新しい、有益な情報をほとんど持っていないということである。
舌打ち一つ、疲れた視線をクリスたちに投げてよこす。
842創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 00:06:22 ID:vMqIMBiB
 
843銃弾と交渉と  ◇OQO8oJA5SE 代理投下:2009/05/30(土) 00:06:30 ID:UhJTH9sw
 
「そ、それはあなただって同じじゃありませんこと?」

沙都子は先ほどの戦いを一部ながらも見ている。
したがってカズマを危険人物として認識している現在、
目新しい情報といえば『仮面を付けた黒服マッチョの男』の存在ぐらいである。
しかしそれも『コミックみたいな動きをする』という情報だけだ。
その男が名簿に記された参加者のうち誰なのか……それすらもわかっていないのだ。
至極最もなことを指摘され凶悪さを増したレヴィの視線に沙都子はクリスの背中に隠れる。

「……ったく、あの出来の悪いプレスリーみたいな髪型のガキといいアイツといい、
 ジャパニーズは細かいところを突っつくのが好きな人種だな」
「プレスリー? 何だいそれ?」
「……お前ほんとにシカゴにいたのか? プレスリー知らねぇアメリカ人がいるとか信じらんねぇぜ。
 ロックの神様が泣いてるぜ」
「そう言われてもねぇ。そもそも僕は"ロック"が何かも知らないし。
 まぁ、リカルドなら知ってると思うけどね!」

首をかしげる異形の男。
そう、こんな行き違いが先ほどから何回もあった。
レヴィ曰く、人類は宇宙に出たという。……だがしかしクリスはそんなこと聞いたことも無い。
レヴィ曰く、音楽はもっぱらCDに入っているものだという。……だがしかし沙都子はCDの存在自体を知らなかった。

まるでよく似たものを取り違えているような違和感を感じていた。
そのすれ違いを正す切欠になったのは壁にかかっていた2009年のカレンダーだった。

「それにしても21世紀のカレンダーなんて随分未来の物を飾ってるんだねぇ」
「はぁ? ボケが始まってんのか、あと5年もたてば香港も返還されるミレニアムだろうが」
「二人とも何を言ってるんですの? 今は……昭和58年……1983年ですのよ?」
「……よく、わかんない」

それぞれの発言の後、医務室に流れる一瞬の沈黙。
そして彼らは同時に口を開く。

「「「どういうこと(だ)(ですの)?」」」
「……?」


*     *     *


844創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 00:07:13 ID:vMqIMBiB
 
845銃弾と交渉と  ◇OQO8oJA5SE 代理投下:2009/05/30(土) 00:07:15 ID:UhJTH9sw
*     *     *



そしてしばらくの間、会話は自然と齟齬を埋めていく方向にシフトしていった。
クリスが話を脱線させ、レヴィが切れそうになり、沙都子がそれをなだめるという無駄なループの末、
彼らは一つの推測にたどり着く。

「……それにしてもあなたが未来からきただなんて信じられませんわね」
「あたしだって信じられるか。ハリウッドでも今時やらねぇよ」

1930年代のアメリカ、80年代の日本、90年代のタイ……
彼らはいわゆる『タイムマシンのようなもの』によっていろんな時代からつれてこられたのだと。
宇宙人陰謀説とどっこいどっこいのトンデモ説ではあるが、地続きである分、まだ想像がしやすかったのだ。
年代不詳の獣耳少女については沙都子は疑問が出たものの、

「だって僕みたいなホムンクルスがいるんだよ?
 アルルゥみたいなのがいた時代だってあるかもしれないじゃないか!」

というクリスの台詞には反論しようがなかった。
クリスの答えは普段だったら夢でも見たのだろうと笑い飛ばすところだ。
だがレヴィも沙都子もこの場所に連れて来られてから、『スタンド』とか言う謎の人型だの、ボールから出てくるモンスターだの、象に変わる剣だのといったファンタジーを目の当たりにしている。
しかしその推測を肯定すると、ギラーミンの正体についてもある程度想像が及ぶ。

「……ってことはあのギラーミンってのは未来人ってわけか? 
 どこのシュワルツネッガーだっつうの」

しかし事実、少なくともあのギラーミンという男は『何でも入るカバン』と『開始地点にテレポートさせる技術』、
『象に変化する剣』、『変な生物を呼び出す玉』といった彼女らの常識からはかけ離れた技術を持っているのだ。
生きている時代の違いから考えても、遥か未来の人間と考えるほうが自然だろう。

「……だったらどうすればいいんですの?
 そんな奴からどうやって逃げれば……」

自分でも知らないうちに、沙都子の声が曇る。
時間を自由に飛び回る――そんな奴ら相手に何が出来るというのか。
だがレヴィはそんな少女を鼻で笑う。

「何だ? 今更、ビビッてんのかよ」
「だって……そんな未来人相手にどうやったらいいっていうんですの!?」
「ハン、ガキは所詮ガキだな。
 いいかい、よく聞きな小さなお嬢ちゃん(アリス・キャロル)。
 引き金を引かなきゃ逆立ちしたって銃弾は出ないんだよ――Do you understand?」

出来るか、出来ないかじゃない。"やる"か"やらないか"、だ。
そしてレヴィにとって"やらない"という選択肢は存在しない。
ここまで人を舐めてくれた礼はしなくては気がすまない。
それもこの手で鉛の弾を叩き込むという方法で。
そして、そのために今ここでレヴィにはやることがあった。

「さて……そろそろ荷物を返してもらうぜ」

レヴィの視線は部屋の隅につまれた複数個のディバッグへと向けられる。
そう、ここにくるまでにレヴィは自分のディバックと銃を没収されていたのだ。
普段なら死んでも銃は放さないところだが、さすがに銃口を突きつけられた状態ではどうしようもない。
だが今なら、僅かに距離の開いた今ならば虚を突いて奪取できる可能性がある。
その意思を込め、豹のような引き締まった四肢に力を込める。


846銃弾と交渉と  ◇OQO8oJA5SE 代理投下:2009/05/30(土) 00:08:04 ID:UhJTH9sw

「うん、いいよ、はい」

だがその予想に反して、クリスはあまりにあっさりとディバッグを投げてよこしたのだ。

――罠か?

疑いながらもディバッグの中身を探るレヴィ。
そしてディバックから出てきたのはレヴィが求めていた銃器――散弾銃であった。
見たことの無い型であるものの、攻撃力不足を痛感していた今のレヴィにとって渡りに船の装備である。
だが今のレヴィにとっては喜びよりも疑惑の方が勝った。

「……何のつもりだ、テメェ」
「やだなぁ、もしかして僕疑われてる?
 友好の証ってことじゃ……あ、やっぱり駄目?」

それで信用できるほどレヴィの脳みそはお花畑ではない。
どう考えても彼らとレヴィの関係は決して友好的なものではない。
銃口越しに会話していることが何よりもその証拠だ。
その相手に強力な銃を渡そうというのだ。これで疑うなという方がおかしい。
そんな疑いのまなざしを目の前の吸血鬼に向ける。
だが視線の先の男はヘラヘラとした笑みを崩さない。
銃を一通りチェックしてみるものの、不審な点は見当たらない。
銃弾が少ないのが気になるが……スプリングフィールドの弾数とてそう多いとはいえない。
そういうものなのだろうと、割り切ることにする。

「まぁ正直に言っちゃうと、僕じゃ扱えないんだよね、その銃。
 だから君の荷物と物々交換でどうかな?」

レヴィは自分の持ち物と手の中にある銃を秤にかける。
が、当然その秤は一瞬で傾く結果に終わった。

「……オーケイ、交渉成立だ」

当然、訳のわからないものよりも、手になじむ鉄の感触を選択する。
ここでへそを曲げて、『やっぱりあげない』となっては結局損をするのは自分なのだ。
したがってなるべく穏便に済ます、という当初の方針通り、有難くいただくことにする。
レヴィは立ち上がるとディバッグを背負い、ドアへと向かう。

「あれ、一緒に行かないのかい?」
「ガキのお守りなら一人でやってろペド野郎」

物品を巻き上げるという当初の目的は達し、大当たりの武器を入手できた。
体力もある程度回復したし、テーピングと痛み止めのおかげで行動に支障は無い。
これ以上こいつらとかかわって、せっかく収まったイライラを再発させることもない。
特にまだこちらの方をじっと睨み付けているアルルゥとかいうガキと一緒にいるといつ切れてしまうか自分でもわからない。
847創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 00:10:20 ID:qOg8siKU
 
848銃弾と交渉と  ◇OQO8oJA5SE 代理投下:2009/05/30(土) 00:11:03 ID:UhJTH9sw

「そっか、残念残念。――あ、そうそう」
「なんだよ……まだあんのかよ」

医務室を出ようとしたところを呼び止められ、レヴィはうんざりした顔で振り返る。

「いや、これはお願いじゃなくて忠告なんだけどね。
 もうあの赤毛の男と戦うのはやめといたほうがいい。
 アイツにはきっと誰も勝てないからね」

それはクリスにとってちょっとしたお節介。
ただでさえ超絶的な身体技能・体術に加え、自分の知らない謎の人型まで繰り出してきた。
そんな相手に向かっていってむざむざ殺されることも無い。
クリスはそう考えたのだ。

「――テメェ、もう一度言ってみろ」

が、それはレヴィにとってのドでか地雷に他ならない。
神速の抜き打ちをもって、スプリングフィールドXDの銃口がクリスに向けられる。
空気が、張り詰める。
深海の底の様に暗く、濁った重圧が医務室を埋め尽くす。

「いいか、その軽い脳みそをブチまけられたくなけりゃ、それ以上口を開くな。
 あたしが"出来る"だの"出来ない"だの、テメェが決めることじゃねぇんだよ!!」

レヴィにとってその発言は何よりも許しがたい。
自身の未来を勝手に他人に決め付けられる。
それはレヴィの『今まで自分で生き方を決めてきた』というプライドを踏みにじる行為に他ならなかった。
そう思った瞬間、穏便に行こうという思考は吹き飛び、銃を突きつけていた。
そして確信する。

「……お前、もしかして"撃てない"とか言うんじゃねぇだろうな」
「ははははははは、――バレた?」

笑みを絶やさずにそう答えるクリス。
だがよくよく見れば冷や汗が伝っている。

そう、最初から違和感はあったのだ。
銃口を向けられているにもかかわらず、あの肌がひりつく感じが無かったのだ。
俗に殺気とも呼ばれるそれは『殺すことのできない』クリスにとって持ち得ないものだった。
そしてそれならば『あの銃を扱えない』といったことにも合点がいく。
散弾銃は面の攻撃を行う武器だ。それはすなわち手加減のできない武器であるという事実を意味する。

だが超一流の拳銃使いであるレヴィが気づかなかったのには理由がある。
それはクリスがあまりにも武器の扱いに手馴れていたことである。

「……一応訊いておくぜ。何で引き金を引かなかった」
「え、だってさ、間違って殺しちゃったら嫌じゃない」

クリスの持つ武器はそもそもが近距離で放つ暗器である。
トイ・ソルジャーならまだしも、フリントロック式の旧型拳銃では、
今のレヴィとの距離では『確実に殺さない』という保障が出来ないのだ。

そう、ただそれだけが彼が引き金を引かなかった理由。
つまりクリスはこんな状況でさえ、『自分がレヴィに負ける』とは微塵も思っていないのだ。
そのことがレヴィのプライドをさらに踏みにじる。

「――!! どこまで人を舐めれば気が済むんだよテメェは!!」
849銃弾と交渉と  ◇OQO8oJA5SE 代理投下:2009/05/30(土) 00:12:39 ID:UhJTH9sw
殺意のまま、指に力が込められる。
クリスも無茶を承知でクロスレンジに飛び込もうとするが、スプリングフィールドの銃口は狙いをはずさない。
そばにいる沙都子も急激に膨れ上がったレヴィの殺気に当てられ、動けない。

「ダメッ!」

そんな中、動けたのはアルルゥ、ただ一人であった。
アルルゥはディパックから何かを取り出し、二人に向かって放り投げた
『それ』を見た瞬間、レヴィの背中に悪寒が走り、クリスも驚きに目を見開く。
レヴィは最初、この場所に飛ばされた直後の光景が、
クリスもかつて吸血鬼(ラルウァ)のメンバーと行動を共にしていた時の光景がフラッシュバックする。

アルルゥが投げたものは――爆弾。しかも複数個。
ご丁寧にピンまで抜かれている、とびっきりの危険物であった。

その正体を看破した瞬間、2人は即座に逆方向へと走り出す。
レヴィは床に置いてあったディバッグを2つ引っつかみ、出口へと体を放り出す。
対するクリスは呆然としている沙都子とアルルゥへと人知を超えたスピードで跳躍。
そのまま、窓へと身を躍らせる。
そして直後、放たれた三つの爆弾が連鎖的に爆発し、医務室を爆音と火炎が包み込んだ。


*    *    *


「ハァ……ハァ……くそったれめ」


数分後、生い茂る木々の中にレヴィの姿はあった。
あのタイミングなら確実に三人は爆発に巻き込まれたはずだ。
本来なら死体を確認し、無事な荷物を回収する方法がベターだといえる。

だがもしもあいつらが『何らかの方法』で逃れていたならば?
しかもそこに音を聞きつけてやってきた奴らがいたならば?
さすがの彼女といえども片腕で挟み撃ちを迎え撃つには難がある。
だからレヴィはひとまず爆心地から離れることを選択した。
遊園地のはずれ……生い茂る植木のところまで。
そこで奪ったディバッグの中身を探っていたレヴィは一枚の紙と円盤状の何かを発見する。
そしてその紙に書かれた文字を読み進めていくうち、整った顔に再び怒りの色が浮かび上がる。

「あのペドバンパイア、なめやがって……!」
850創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 00:12:40 ID:vMqIMBiB
 
851創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 00:12:49 ID:qOg8siKU
 
852銃弾と交渉と  ◇OQO8oJA5SE 代理投下:2009/05/30(土) 00:13:33 ID:UhJTH9sw
怒りのまま紙切れをくしゃりと握りつぶす。
その紙切れに書かれていたのは渡された散弾銃の説明書。
そして円盤状の何か、とは手にした銃の予備弾倉に他ならない。
予備弾倉があるとないとではこの銃の使い勝手は天と地ほども開きがある。
この散弾銃の名はAA12――通称『マシン・ショットガン』。
その異名のごとく『散弾をフルオート連射する』という設計者の頭を疑うような過剰攻撃力の権化だ。
それを知ったあの男はただのショットガンとして渡したのだ。
恐らくはこちらの『何か奪ってやる』という意図を見抜いて。
そう、つまりこのレヴェッカ様を謀ろうとしたわけだ。

――今度会ったらあのにやけ面に一発ぶち込んでやる。

そうして心のブラックリストに化け物じみた顔を追加すると、思考を新しく手に入った銃へと移す。

このAA12、対人戦では明らかに過剰な威力だ。
だがこの戦場ではその過剰な威力も無駄にならない。
何せあの妙な人形や腕が変化したりもするのだ。火力はいくらあっても足りるものではない。
更には撃つ体勢さえしっかりしていれば、片手でも撃てるのだという。
いまや片手拳銃(ワンハンド)になってしまったレヴィにとってベストと言える武器だろう。

そして思考はさらに、これからの行動についてへと移り変わる。
望んでいた武器も手に入り、傷の治療も行った。
ならば彼女が次に求めるのは唯一手に入らなかったもの……情報だ。

彼女が知りたいのは"手っ取り早くギラーミンの元へ向かう方法"だ。
ギラーミンが未来人だろうが異世界人だろうが関係ない。
引き金を引けば銃弾が飛び、その弾丸が音よりも早く相手の命を食らう。
それこそが彼女たち拳銃遣い(ガンスリンガー)の信ずる絶対にしてたった一つのルール。
それを実行するためにはあの男の喉下までたどり着かなければならない。
しかもギラーミンの想定していない方法で、だ。

だがそれと同時、今のレヴィには最優先事項がある。

『吼えるな、なにせ俺は不死身。どうせお前では俺には勝てないからな』
『もうあの赤毛の男と戦うのはやめといたほうがいい。
 アイツにはきっと誰も勝てないからね』

まぶたの裏に浮かぶのは笑みを浮かべた赤毛の男。
そして見開いたレヴィの目に浮かぶのは混じりっ気のない、純粋な殺意。

「上等じゃねぇか――殺してやる」

そしてレヴェッカは歩きだす。
ギラギラとした殺意を燻らせながら。

853銃弾と交渉と  ◇OQO8oJA5SE 代理投下:2009/05/30(土) 00:14:16 ID:UhJTH9sw
【G-北端 遊園地北口/1日目 昼】
【レヴィ@BLACK LAGOON】
[状態]疲労(小)、全身に負傷(一応手当て済み)、
    左腕使い物にならず(左小指欠損、複数箇所骨折等)をテーピングで固定。
[装備]スプリングフィールドXD 5/9@現実、スプリングフィールドXDの予備弾9/30 @現実、
    AA12@現実、予備弾薬(マガジン)×5
    支給品一式×2<クリストファー、カルラ>、クリストファーのマドレーヌ×8@バッカーノ!シリーズ
    包丁@あずまんが大王、不明支給品(0〜1)<クリストファー>、
[道具]支給品一式(一食消費、水1/5消費)、応急処置用の簡易道具@現実、痛み止め
[思考・状況]
基本行動方針:悪党らしく、やりたいようにやる。
1:他の参加者と接触してなるべく穏便に情報を集める。他にバラライカの情報を集める。
2:クレア、カズマ、クリスは出会い次第殺す。
3:爆発?を起こしたゼロを許さない。(レヴィは誰がやったかは知りません)
4:他の参加者に武器を、特にソードカトラスがあったら譲ってくれるように頼む。断られたら力尽く。
5:アルルゥにとことん嫌悪感。
※クレア、カズマが何処へ行ったかは知りません。
※参戦時期は原作五巻終了後です。
※スタンドの存在を知りましたが、具体的には理解していません。ポケモンと混同してる節があります。
※ポケモンの能力と制限を理解しました。
※ドラえもんの近くにあったカルラのデイパックを所有しています。


【AA12@現実】
フル・オートマティック式12口径散弾銃。
マシンショットガンの異名のとおり、散弾を連射できるとんでもない銃。
補充はドラム型のマガジンで行う。


*    *     *



「……行ったかな?」
「……みたいですわね」

それからしばらくの後、事務所の裏手を抜けたすぐ先にあるフードコートに動きがあった。
併設された店舗のうち、クレープ屋の軒先からひょっこりと顔を出したのは赤目の男と幼い少女。

そう、レヴィの想像通り、彼らは無事であった。
彼らを助けたのは一つの幸運――アルルゥに支給された最後のアイテム、ひらりマント。
それを払うことで爆炎と爆風を文字通りひらりとかわしたのだ。
炎の残る事務所を後にし、そのまま近くのフードコートに身を隠したのだ。
854銃弾と交渉と  ◇OQO8oJA5SE 代理投下:2009/05/30(土) 00:15:45 ID:UhJTH9sw
アルルゥの治療中、沙都子が説明書を読んでいなかったら、今頃丸焼きの死体が出来上がっていたことだろう。
だがクリスだけはかわしきれずに左手と背中にやけどを負っている。
現在は冷蔵庫にあった氷を布に包み、患部に当てている。
濡れタオルを当てているのはしょげた顔をしたアルルゥだ。

アルルゥにしてみれば前回は『うまくいった』のだ。
目が覚めたら仗助は無事で、怖い人はいなかった。
前回は衝撃で気絶していた上に、仗助自身がアルルゥのためを考え、詳しいことを伝えなかったのだ。
そのせいで危うく三人そろって死ぬところだった。
そのことは誰よりもアルルゥ自身が自覚していた。

「……ごめんなさい」
「ははは、気にしない気にしない! 僕ってば普通の人間よりも丈夫だから。
 自然治癒力ってやつだね!
 あれ、でも僕の場合は不自然治癒力とかになるのかな?」

だけど悪いことばかりでもない、と沙都子は思う。
身を挺してかばったのが功を奏したのか、クリスに対する先ほどまでの警戒心は大分薄れているようだ。
そして、それは沙都子にしても同じこと。

クリスの人間離れした身体能力を持ってすれば、二人を抱えて外へ飛び出すことはぎりぎりで可能であった。
それでも火傷を負ったのは少し離れた場所にあったディバッグに手を伸ばしたせいなのだ。
そして彼女のディバックの中に入っていた"それ"は今、壁を背にして座っている。
エメラルドグリーンのドレスを着た一体のビスクドール。
そう、直接聞いたわけでもなし、聞いてもはぐらかされる気はするが、きっとクリスは"彼女を助ける"ために手を伸ばしたのだ。
自分のダメージも省みずに。
……だからわたくしはクリスさんを信じれる。信じることができる。

「ところでクリスさん、さっきあの人が言っていたことってホントですの?」
「ああ、"殺せない"ってことかい? ……んー、まぁね。
 あ、でも戦うこと自体は楽しいから安心して!
 あの人ぐらいなら何とかできると思うし!」

クリスは別に博愛主義者ではない。だがこの武器は元々暗器だ。
剣としてならともかく、正確な射撃の出来ないこの銃とは『殺さない』戦い方はいささか相性が悪い。

「油断は大敵ですわよ。
 レヴィさんは何発かあの赤毛の男の人に撃ち込んでるんですから」

信じられない、という顔をしている。
それもそうだろう。
クリスが初めて相対した時、自分の打った銃弾を味方の槍を使って跳ね返したのだ。
あの反則的な存在を、不意打ちとはいえ出し抜いたというのか。

「あーあ、世の中って広いんだねぇ。
 もしかしてこの場に集められたのはそういう奴らばっかりなのかな。
 そういえばあの酒場で戦った青いつなぎの奴もいい線行ってたし、凹んじゃうなぁ
 そういえば沙都子ちゃんもあいつに勝ったんだっけ
 ……あれ、もしかして僕が一番弱い?」
855創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 00:16:37 ID:vMqIMBiB
  
856銃弾と交渉と  ◇OQO8oJA5SE 代理投下:2009/05/30(土) 00:16:49 ID:UhJTH9sw

『自然じゃないからかなぁ』としょげるクリス。
だがそんな哀愁漂う背中を沙都子は力強く叩き、衝撃にむせるクリスに向かって挑戦的な笑みを浮かべる

「しっかりしてくださいまし!
 そのためにわたくしがいるじゃありませんか!」

不自然の塊のような赤い瞳を真正面から見返しながら、沙都子は口を開く。

「どんなカードだって、戦略次第で化けますわ。
 だから……わたくしの力とクリスさんの力をあわせればきっと怖いものなしですのよ!」

自信満々にそう言い切る姿は部活で培った自信。
その笑みには少しも陰りはない。
まるで真夏の太陽のようなその笑みには、
何も知らないものさえ『勝てるのではないか』と鼓舞させる何かがそこにはあった。
それに対するクリスのリアクションは――

「……あはははははははははははははははははは!!
 すごいね、沙都子は!」

クリスは高笑いしながら沙都子の体を持ち上げて踊りだす。
友達って何って素晴らしいものだろう、という心からの歓喜とともに。

「ちょ、ちょっと! やめてくださいまし!」

恥ずかしいやら危ないやらで暴れる沙都子。
だがクリスの力は人間を遥かに超えている
ましてや非力な沙都子ではかなうはずも無い。
沙都子もそれを理解し、周囲に助けを求める。

「アルルゥさんも見てないで助け――」
「沙都子ばっかりずるい。アルルゥにもそれやって」
「ちょっと、アルルゥさん!?」
「OK、二人まとめてやっちゃうよ!
 歌も歌おう! あーるー晴れた昼下がりー、幼女がまーわーるー♪ ルラララララー♪」

こうして珍妙な歌をBGMに不気味な男に少女二人が振り回されるという奇妙な光景が現れた。
殺人者が現れなかったのは幸運としか言いようが無い。
……もしかしたら係わり合いになりたくなかっただけかもしれないが。

*    *     *

「まったく……クリスさんはレディに対する扱いがなっていませんわ!」
「はははははごめんごめん」

言葉とは裏腹に声も表情にも反省の色は一切見えない。
そんな彼らがいるのはいまだ熱の残る医務室跡である。

爆発を聞きつけた何者かが来るかもしれない。
その前にこの場所を離れようとする沙都子の提案に対し

『いいアイデアだね。でもその前にちょっと寄り道していいかな?』

そう言ってクリスが向かったのは爆心地。
窓ガラスはすべて吹き飛ばされ、化学製品の焼けるにおいがあたりに立ち込めている。
857創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 00:17:18 ID:vMqIMBiB
  
858創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 00:18:07 ID:vMqIMBiB
 
859代理:2009/05/30(土) 00:20:10 ID:vMqIMBiB
あの時医務室には6個のディバッグがあった。
うちクリスとカルラの分はレヴィに持ち出され、
アルルゥ、沙都子、仗助の分は自分たちで持っている。
つまり残ったレヴィの分だけは回収し切れていないのだ。

程なくして見つかる炭化したディバッグ。
そして周りに散らばるのはレヴィの所持品だ。
まず彼女たちが見つけたのは、見覚えのある二つの球体。

「ねぇ、これってさ」
「ええ、モンスターボールですわね。
 何が入ってるかわかりませんですけど……」

用心して触ってみたところ熱くは無い。
回収し、沙都子のディバックに放り込む。
その横でクリスは一心不乱に何かを探している。

「? 何を探しているんですの?」
「ええとね……ああ、あったあった、これだよ、これ」

そしてクリスは床に転がっていたそれを暗器銃で器用に引っ掛け、持ち上げる。
それは未だ爆発時の熱を持った、大きな銀色のわっか。
そう、ドラえもんの首輪だった。

「他のは替えがきくけど、こればっかりはきかないしね」

たしかに脱出するならこの首輪をつけたまま、というわけにも行かないだろう。
解析や実験用など、いくらあっても足りることは無い。
沙都子自身は半恐慌状態で記憶に残っていなかったが、クリス曰く何の前触れも無く首輪を爆破されたらしい。
喉に触れる冷たい感触に、今更ながら冷たい汗が背中を滑り落ちる。
そんな沙都子の様子を気にした風でもなく、クリスは笑顔を向ける。

「さて、目的のものも見つけたし、そろそろこの場所を離れようか」
「え、ええ……あれ、そういえばアルルゥさんは……」
「沙都子、クリスー!」

とてとてと近づいてくるアルルゥ。
そして、その手に握られたものを二人の眼前に突き出す。

「こんなの見つけた」

アルルゥが差し出したのは小さな宝石。
沙都子は美しい輝きを放つそれに見覚えがある。

「これは……ローザミスティカ……」

そう、彼女が拾ってきたのはレヴィに支給された雛苺のローザミスティカだった。
だがしかし沙都子は知らない。
だから命を失ったドールがいるということを考える。
もしもこれが水銀燈のものならば良い。
だがもしもこれが真紅か蒼星石のものだったとしたら。
沙都子の脳裏に映るのは人形を壊すレヴィの姿。
その光景を想像して湧き上がるのは大きな悲しみと――確かな怒り。
手に触れる柔らかく小さな感触に我を取り戻す。
860銃弾と交渉と  ◇OQO8oJA5SE 代理:2009/05/30(土) 00:21:23 ID:vMqIMBiB
「沙都子……こわい……」
「あ、ご、ごめんなさい。ちょっと考え事をしていたものですから」
「じゃあ、改めて聞くよ。これからどうしようか?
 彼女を追いかけるって手もあるけど……気づかれたら今度こそ撃たれちゃうかも」

レヴィを放っておくのもまずそうだし、真紅や蒼星石に翠星石のローザミスティカを渡したい。
しかし、今の沙都子にはまず優先すべきことがある。

「……アルルゥさんはどうしたいのですか? 遠慮なく言ってくださいまし」

ひざを突き、目線をあわせ、しっかりとした口調で語りかけた。
仗助とカルラの死を目の前にしたアルルゥが思うことはただ一つ。
この目で、この手でみんなの生きている姿を確認したいということだけ。

「おとーさんに、おねーちゃんに、みんなに、あいたい……」

沙都子は肉親と離れ離れになるつらさは誰よりもわかる。
泣いていたばかりの自分と目の前の少女の姿が重なり合う。
だから小さな手を握り返し、笑いかける。

「ええ、安心してくださいまし。
 私が絶対に皆さんに会わせてさしあげますわ」
「ふぅん、それで沙都子ちゃんはいいのかい?
 探している人がいるんだろう?」

クリスの問いかけに、わずかに息を詰まらせる。
ああ、確かに沙都子だってみんなに今すぐ会いたい。
あって無事を確かめ合いたい。

「……ええ、かまいませんわ」

でもかすかに震える自分よりも小さな掌を放っておくことなどでいはしない。
そう、わたしは今まで守られてばかりだったから。
にーにーに、みんなに、そして今はもう動かない"彼女"に。
だからこんどはわたくしの番。わたくしが誰かを守る番なのだ。
そして、今からすることはそのための儀式なのだ。

「……アルルゥさん、一つ、お願いがありますの」
「なに、さとこ?」
「わたくしのことは、"ねーねー"、と呼んでくださいまし」
「ねー、ねー?」

そう呼んでいる人がいることで強くなれる気がする。
詩音がそうしてくれたように、あの娘がそうしてくれたように。
わたくしも誰かの心の支えになってあげよう、と。
沙都子はそう決めたのだ。

「それじゃあ早速出発しましょう、クリスさん!」
「んー、もうちょっとどこか建物の中で休憩していこう」
「? なぜですの?」
「だって――もうすぐだしさ」
861創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 00:25:53 ID:EGWB7TmP
支援
862銃弾と交渉と  ◇OQO8oJA5SE 代理:2009/05/30(土) 00:30:09 ID:EGWB7TmP

その真っ赤な瞳が見つめる先にあるのは通路沿いに設置された過剰な装飾の施された時計。
そしてその中を回る二つの針は後数分で重なり合おうとしていた。
そのことに気づいた瞬間、心臓がどくりとはねた。
自分自身に大丈夫と言い聞かせる。
梨花も、レナさんも、ねーねーも、魅音さんも、圭一さんも、きっと無事だと。
だがそれでも動悸は止まらない。

そして時計の針も止まらない。
どんな想いも、尊い祈りも全てを切り裂くように二つの針は螺旋を描く。
二つの針が共に頂点を指すまであと、少し――。


【G-3北端 遊園地医務室跡/1日目 昼】
【北条沙都子@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:健康、L3
[装備]:象剣ファンクフリード@ONE PIECE、レッドのニョロ@ポケットモンスターSPECIAL
[道具]:支給品一式×2<沙都子、翠星石>、グラン・メテオ@ポケットモンスターSPECIAL、
     翠星石のローザミスティカ@ローゼンメイデン、翠星石の亡骸首輪つき、
     雛苺のローザミスティカ@ローゼンメイデン
     F2000Rトイソルジャー@とある魔術の禁書目録(弾数30%)、5.56mm予備弾倉×4
     カビゴンのモンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL、ゴローニャのモンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL
[思考・状況]
1:アルルゥを家族に会わせる。
2:真紅、もしくは蒼星石にローザミスティカを届ける。水銀燈には渡さない。
3:部活メンバーに会いたい。

※参戦時期は具体的には不定。ただし、詩音を『ねーねー』と呼ぶほどに和解しています。『皆殺し編』の救出以降ではありません。
※名簿は確認したようです。
※雛見沢症候群の進度は具体的には不明。L5まで進行した場合、極度の疑心暗鬼と曲解傾向、事実を間違って認識し続ける、などの症状が現れます。
 説得による鎮静は難しいですが不可能ではありません。治療薬があれば鎮静は可能ですが、この場にあるかどうかは不明です。
※真紅、蒼星石、水銀燈に関しては名前しか知りません。
※アルルゥの名を仗助から聞きましたが、アルルゥの家族の詳細についてはまだ把握していません。
※レヴィに対して良い印象を持っていません。
 またレヴィがドールを壊して、ローザミスティカを奪ったのではないかと疑っています。


【クリストファー・シャルドレード@BACCANO!】
[状態]:健康、左手と背中に火傷
[装備]:アウレオルスの暗器銃(装弾100%)@とある魔術の禁書目録、マスケット銃用の弾丸50発
[道具]:大きめの首輪<ドラえもん>
[思考・状況]
1:さて、これからどうしようか
2:沙都子とアルルゥを守る(一応)
3:クレアには会いたくない。
※ローゼンメイデンについて簡単に説明を受けました。他のドールの存在を聞きました。
※名簿を確認しました。
※参戦時期は、『1934完結編』終了時です。
863銃弾と交渉と  ◇OQO8oJA5SE 代理:2009/05/30(土) 00:32:37 ID:EGWB7TmP


【アルルゥ@うたわれるもの】
[状態]健康、頭とわき腹に軽い痛み、いくらか擦り傷(治療済み)
[装備]なし
[道具]支給品一式×2<アルルゥ、仗助>、ニースの小型爆弾×1@BACCANO!、
    不明支給品(0〜1)<仗助> 、ひらりマント
[思考・状況]
1:ハクオロ達に会いたい
3:沙都子は信用。クリスは怖い(でもちょっと信用)。レヴィは謝るまで許さない。
※ここが危険な場所である事はなんとなく理解しましたがまだ正確な事態は掴めていません。
※不明支給品(0〜1) <アルルゥ>はひらりマントでした。

【ひらりマント@ドラえもん】
攻撃などを逸らしたり跳ね返したりできるマント。
ある程度使用するとボロボロになり、使い物にならなくなってしまう。
864銃弾と交渉と  ◇OQO8oJA5SE 代理:2009/05/30(土) 00:34:09 ID:EGWB7TmP
256 名前:銃弾と交渉と  ◆OQO8oJA5SE 投稿日: 2009/05/30(土) 00:01:27 ID:Z4m5YRsY
投下終了いたしました。
投下が遅れて申し訳ありませんでした。
矛盾点の指摘等、お待ちしております。


というわけで代理投下の代理投下の代理投下終了です。
865創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 00:58:11 ID:oB73Q0w0
投下&代理投下乙!
レヴィのセリフ回しが上手いなぁ。
沙都子に対してのアリス・キャロルやDo you〜のところが特に好きです。
そしてやはり一悶着が!やはり穏便に済むわけにはいかないなぁとw
殺すつもりはないもののクリスがレヴィに対してずっと自信を失わないのも良い。
沙都子を高い高いーするところは不覚にもニヤけてしまった……w
あと、沙都子がアルルゥにねーねーと呼ぶように言うシーンも印象に。是非立派なねーねーになってほしいぜ。
866静かに訪れる色なき世界 ◇SqzC8ZECfY 代理:2009/05/30(土) 01:14:36 ID:EGWB7TmP
輝く陽光が市街地の家屋とビルディングを照らしている。
アスファルトで黒く塗り固められた路上には人の姿は無く、そのものたちが駆るべき車や自転車の走る姿もない。
音は無く、太陽に熱せられた道路から発せられる僅かな陽炎の揺らめきだけがあった。
そんな静寂に包まれた街を横切るひとつの河川があり、だがそこにかけられた橋は先ほどの戦闘で行使された強大な力によって折れ砕けていた。
その川に沿った土手から下りた先の河川敷にハクオロとレッドがいる。
芝生が敷き詰められた平らな場所だった。
そこに男がうつ伏せで寝かされている。
男の背中は真っ赤に染まっていた。
それは男が羽織っていたコートに染みた血液の色だ。
鋭い金属の破片が深く食い込んでいて、そこからにじむ血の量は見るからに尋常ではなかった。
顔に血の気は無く、一刻も早く適切な処置をしなければ手遅れになるであろうことは想像に難くない。
だが二人は何もせず、厳しい表情のままで男の横に座り込んでいるだけだ。
何故、彼らは何らかの治療を男に施さないのか。
単純なことだった。
彼らに出来ることは何も無かったからだ。
橋の袂で拾った薬や包帯などの医療品で何とかできるレベルの負傷ではない。
もはや外科手術が必須の状況であり、怪我をしてからかなりのあいだ放置していたのだから輸血も必要だろう。
そのための技術がハクオロとレッドにはない。
ましてやハクオロのほうは片手を骨折しており、自身の治療が必要なほどだ。

「なあ、本当に何とかならないのかよ!?」

赤い帽子を被った少年、レッドが悔しさのこもった声を上げてハクオロを見た。
先ほど電撃を受けた際の痺れからはすでに回復している。
その視線の先にある仮面をつけた顔。
その表情から感情は読み取れない。
だが答えるためにゆっくりと口を開く。

「落ち着け。先ほども言っただろう。この破片を抜けば出血は増す……抜いた瞬間に大量の血が吹き出し、絶命する可能性が高い」
「だけどっ! このままほっといたって死んじゃうだろ! なんか……なんか手はないのかよ!?」
「お前の持っていたX-Wiといったか? それで飛んで運ぶことが出来たとしても、病院まで運ぶのは無理だろう。
 迂闊に動かすだけでも危険だし、何よりこの男の体力が持つとは思えん。それに……治療しようにも医術の心得を持った人間がいなければどうにもならん」

ハクオロの理屈は正論だ。
レッドは自分の支給品であるX-Wiを見る。
肩に背負うためのストラップが取り付けられた白い板状の物体が二枚ついていた。
説明書きによれば、これを背負って発動させることにより、光の翼を羽ばたかせて高速で飛翔することが出来るらしい。
便利な移動手段になりそうではあるが、今欲しいのはそんなものではなかった。
レッドの目の前にあるこの怪我を治すことのできる何かだ。
最初、レッドは男の背中から破片を抜こうとしたがハクオロに止められた。
血の出血具合からして、体の中の大事な血の管を損傷したのだろうと。
この破片を抜けば栓の役目を果たしていたものが無くなり、血が一気に吹き出るだろうと言う。
そうすればもはや男の命はもつまい。
だが破片を抜かないままでは包帯を巻くことすらできないのだ。
状況は絶望的といっていいものだった。

「それでも、それでも諦めるなんてできるか! また死んじまうんだぞ……イエローみたいになんかさせるかっ!」

レッドは瓦礫と化した橋の袂へと走り出した。
先ほど、自分たち以外のデイパックをひとつそこで発見したからだ。
それはあのコートの男か、逃げた女の子か、死んだ傷の男のものかはわからない。
だがこの理屈ならあと二つの荷物がこの近くのどこかにあるはずだ。
そこに何か治療に使える支給品があれば賭けてみる価値はある。
867静かに訪れる色なき世界 ◇SqzC8ZECfY 代理:2009/05/30(土) 01:15:08 ID:EGWB7TmP
レッドはひたすら手を動かす。
瓦礫をどけてデイパックがないかどうか確かめる動作を繰り返し、四方八方に視線を散らす。

「迂闊に瓦礫を動かすな! また崩れだせばお前も危ないのだぞ!」

ハクオロが叫ぶがレッドは止まらなかった。
瓦礫の山に足をかけて、上のほうの捜索を開始した。
今そこに消える寸前の命がある。
それを救える可能性があるのなら止まることなど考えられなかった。
目の前で死んでいったイエローだけではない。
そのショックから立ち直らせてくれたフィーロという青年もすでに命を落としたという。
レッドたちが辿り着く直前に傷の男の凶刃にかかったポニーテールの少女は、もう二度と目を開けることはない。
ここで何とかしなければ取り返しなどつかないのだ。
だからレッドは動くことをやめない。
もうあんなことを繰り返したくないから。

「いい加減に落ち着くんだ! 崩れだせば、ここでお前も怪我、いや下手をすれば死ぬかもしれないんだぞ!」
「かもしれない、だろ! だけどこのまま何もせずにいたら確実に死んじまうんだよ!」
「だからといって!」

その時だった。
がらりと小石が転がり落ちる音がした。
それはレッドの足元から。
積み重なった瓦礫が揺れ動く。

「う、うわ」
「レッド!」

砂礫とともに大きなコンクリートの塊が崩れだす。
連鎖反応を起こすようにして崩れは広がっていく。
レッドの足場になっていた瓦礫も例に漏れない。
ハクオロが駆け寄ろうとするが間に合わず、レッドが数メートルの高さから足場ごと滑り落ちた。

「レッド――――――――ッ!!」

ハクオロの呼ぶ声が聞こえる。
落ちるスピードが何だかゆっくりに感じるな、と場違いともいえることを考えながらレッドの視点は下方向へと変化していった。
落ちるというよりも急角度の斜め下へと滑っていくような動きだ。
それから、がつっという音とともに体が跳ね上がった。
滑落した足場が別の瓦礫に引っかかって、レッドの体ごと浮き上がったからだ。

「わ――」

声を上げようとして、その暇もなくレッドは瓦礫の斜面を転がり落ちた。
視界が回る。
体のあちこちがガリガリとこすられていき、痺れのような感覚が発生する。
そしてやがて回転が止まる。
更に数秒が経過。ハクオロがレッドを呼ぶ声。
体のあちこちの感覚が痺れから痛みに変わる頃、ようやくレッドは自分が地面に横たわっていることを認識した。

「いて……」

起き上がろうとして痛みに顔をしかめる。
だがこんなことをしている間にも怪我をした男の傷から血が流れ続けている。
休んでいる暇はない。
レッドは顔を上げる。
868静かに訪れる色なき世界 ◇SqzC8ZECfY 代理:2009/05/30(土) 01:15:35 ID:EGWB7TmP
するとそこには瓦礫の灰色と鉄骨の暗い色があった。
だがその中に一つだけ違う色。

「あ……」

あった。
デイパックだ。
いくつかのアイテムらしき者が周辺に散らばっている。
痛みも忘れて駆け寄った。
拾い集め使えるかどうか確認し、そしてデイパックを開ける。

「これ……」

髪の束に何かの文字が書いてある。
説明書きが添えてあった。
治療に使えるという一文を見て、レッドの瞳に一気に輝きが満ちた。

「だからいっただろう! おい、大丈夫なのか!?」

ハクオロの声だった。
ちかづいてくる足音。
レッドの鼓膜に響くのは怒鳴り声に近いが、それでも怒りを抑えているのが声色からわかる。
それはレッドを心配してくれたがゆえのことだ。
だから素直に謝ることにした。

「ごめん……でもこれ、見つけたんだ。これを使えば怪我が治せるって!」
「何? これは……そうか。よし、いくぞ。立てるか?」

説明書きを読んだハクオロはそれだけでレッドの考えを察してくれたようだ。
これを持ってすぐに戻ろう。
これで助けられる。
目の前の希望が疲労した身体に力を与えてくれた。
踏み出す足に力がこもるのがわかる。
この瓦礫を越えればすぐだ。
待っていてくれ。
と、レッドは力強く前を見据えた。

「いけるよ――いこう!」


   ◇   ◇   ◇
869静かに訪れる色なき世界 ◇SqzC8ZECfY 代理:2009/05/30(土) 01:16:26 ID:EGWB7TmP


レッドが見つけたデイパックは御坂美琴のものだった。
彼女の超電磁砲の余波によってその場から橋下に転げ落ちたものだ。
彼女は治癒符の存在をもちろん知っていた。
だが切継が負傷した直後にそのことに思い当たるには、あまりに平常心というものに欠けていた。
そしてレッドたちと遭遇し、疑心暗鬼に陥り、最後にはハクオロの一言が決定的な引き金をひいた。
誰が悪いというわけでもない。
運が悪かったという他はない。
だが――ー。

「…………心臓が、止まって……」
「………………………………え?」

衛宮切継の元へと戻ったハクオロとレッド。
その二人の口から発せられたのは絶望と同義の、呟きのような、あまりにか細い声。
血に染まったコートの男は、その胸から鼓動も聞こえず、ほんの微かな吐息も吐き出されていなかった。


「うぉーい、小僧! それに仮面の男! 生きておったかぁー!」


どすどすと沈痛な空気ごと踏み荒らすような足音ともにやってきたのはずぶぬれの黒いコートを脱ぎ去り、背中にかけるようにして歩いてくる熊のような大男だった。
土手の斜面を豪快な大股で駆け下りてくるが、やがて二人の足元に横たわる血まみれの男の姿を認めると、その顔が王者と呼ぶべき威厳を纏ったそれに変わる。
男の右手には令呪があった。
サーヴァントを操るマスターたる魔術師のしるし。
つまりこの男はライダーのサーヴァントたるイスカンダルの敵ということだ。

「……どうした」

重々しい声だった。
レッドは青ざめた顔で、唇を震わせながらも声を絞り出す。

「ライダーのおじさん……俺、また……駄目だった……!」

その目元に浮かぶ涙をぬぐう余裕すらなく、レッドは立ち尽くす。
再会の喜びという場面ではなさそうだな、とライダーこと征服王イスカンダルは内心でひとりごちた。
レッドはかつて言った。殺し合いを停めたい、と。
だからこそこの男の立場がどうであれ、その死を悲しんでいるのだろう。
少年の真っ直ぐな心意気は素晴らしい。だがそれは誰しもが本来持っているものであるはずだ。
己の望みを真っ直ぐに。だがそれを保ち続けるだけのことがなんと難しいことか。
イスカンダル自身、英雄と呼ばれることは何もしているつもりはない。
己の欲するところを愚直なまでに求め続けた結果、それは叶わず道半ばにして倒れた。
だがそれを人は偉業と呼んだ。
望むだけならば簡単だ。
だが望みを貫き通すという、ただそれだけのことがあまりに困難だからだ。
レッドが直面している現実は、その一端に過ぎない。
イスカンダルはただ一言。


「……下を向いて止まってしまえば、そこで終わるぞ小僧」


その言葉に万の思いを込めて。
レッドはただ立ち尽くしていた。
だが崩れ落ちはせず、涙をこぼれ落とすこともなかった。
870静かに訪れる色なき世界 ◇SqzC8ZECfY 代理:2009/05/30(土) 01:18:42 ID:EGWB7TmP




【衛宮切継@@Fate/Zero 死亡】

【B-4 橋の河原(北岸)/一日目 昼】

【レッド@ポケットモンスターSPECIAL】
【状態】:深い落胆、疲労中 全身に擦り傷、左肩に傷(両方とも簡易治療済み)、腕に○印
【装備】:蓮の杖@とある魔術の禁書目録、絶縁グローブ(軽く焦げ)@ポケットモンスターSPECIAL
【所持品】:基本支給品一式×3、X-Wi@終わりのクロニクル、二重牙@トライガン・マキシマム、コンテンダー・カスタム@Fate/Zero 、防災用ヘルメット
      コンテンダーの弾薬箱(スプリングフィールド弾27/30) 、ロープ×2、消火器、防火服、カッターナイフ、鉄パイプ爆弾×4、黒色火薬入りの袋、ライター
      起源弾@Fate/Zero(残り28発)、概念符×20枚@終わりのクロニクル、双眼鏡、医薬品多数
【思考・行動】
 1:……。
 2:なんとか川を越えて美琴を追う。
 3:女の子(魅音)を救えなかったことを後悔。
 4:ライダーと慎重に仲間を捜し、『ノルマ』を達成する。
 5:ある程度はライダーを信用していますが…。
 6:次の放送までに劇場へ向かいたい。でも無理かもしれない。
 7:赤い髪の『クレア』に会ったら、フィーロの名前を出す。
 8:絶対に無常からフシギダネと取り戻す。
【備考】
※参戦時期はポケモンリーグ優勝後、シバの挑戦を受ける前です(原作三巻)
※野生のポケモンが出てこないことに疑問を持ってます。
※フシギダネが何故進化前か気になっています
※ライダーと情報交換を行いました。
※『クレア』をフィーロの彼女だと勘違いしています。
※後回しにしていますが図書館にあったパソコンに興味



【ハクオロ@うたわれるもの】
【装備】:なし
【所持品】:大型レンチ@BACCANO!、ミュウツー細胞の注射器@ポケットモンスターSPECIAL、
      基本支給品一式×2<ハクオロ、魅音>、クチバの伝説の進化の石(炎、雷、氷)@ポケットモンスターSPECIAL、
      空気ピストル@ドラえもん メリルのハイスタンダード・デリンジャー(2/2)@トライガン・マキシマム 、排撃貝@ONE PIECE、
      デリンジャーの残弾20
【状態】:右足と右肩に銃創(包帯処置、止血処置済み。ただし消毒なし)、左手首骨折(包帯と添え木済み) 深い哀しみ
【思考・行動】
 1:ギラーミンを倒す。
 2:私は、王の資格がない…。
 3:仲間(魅音の仲間含む)を探し、殺し合いを止める。全てを護り抜きたい。だが…。
 4:美琴を助けたい。
 5:ミュウツーに対して怒りの念。
 6:アルルゥを失ったら……失った家族を取り戻す為に……?
【備考】
※クロコダイルの名前は知りません。
※クロコダイルの能力を少し理解しました。
※B-4の橋が美琴の超電磁砲によって完全に崩落しました。渡る事はまず不可能です。
※B-4木陰に園崎魅音の死体が腕を組まされて横たわっています
※B-4橋崩落現場付近に、クロコダイルの首と胴に別れた死体があります。
※レッドの包帯は治療のために消費しました
871静かに訪れる色なき世界 ◇SqzC8ZECfY 代理:2009/05/30(土) 01:19:12 ID:EGWB7TmP
【ライダー(征服王イスカンダル)@Fate/Zero】
[状態]:疲労(中)、全身に傷(小〜中)および火傷(小)、出血中  腕に○印
[装備]:張維新の衣装とサングラス@BLACK LAGOON 包帯
[道具]:基本支給品一式、拳銃の予備弾30発、ウシウシの実・野牛(モデル・バイソン)@ワンピース
     スモーカー大佐の十手@ONE PIECE
[思考・状況]  
 1:バトルロワイアルで自らの軍勢で優勝。
 2:レッドたちと合流する。
 3:レッドを従え『ノルマ』を達成し、レナ達に自らの力を示す。
 4:四次元ポケットとバイクを回収しに図書館へ戻りたい。
 5:首輪を外すための手段を模索する。
 6:有望な強者がいたら部下に勧誘する。
 7:次の放送までに劇場へ向かう。
 8:アーチャー(ギルガメッシュ)、クロコダイルを警戒する。

【備考】
※ヤマハV−MAXセイバー仕様@Fate/Zeroは図書館入り口に停めてあります。
※四次元ポケット@ドラえもんは図書館の中に放置されています。
※原作ギルガメッシュ戦後よりの参戦です。
※臣下を引きつれ優勝しギラーミンと戦い勝利しようと考えています。
  本当にライダーと臣下達のみ残った場合ギラーミンがそれを認めるかは不明です。
※レッド・レナ・チョッパー・グラハムの力を見極め改めて臣下にしようとしています。
※『○』同盟の仲間の情報を聞きました。
※自分は既に受肉させられているのではと考えています。
※クロコダイルが倒されたことはまだ知りません。
※クロコダイルの荷物とライダーの荷物が入れ替わりました。
 ライダーの本来の荷物はB-4の橋入り口の前(北側)に落ちています。



【概念符@終わりのクロニクル】
御坂に支給。
身体強化系の概念が封じられた符で、札型の賢石ともいうべき物。7th-Gの肉体改造技術や1st-Gの文字に寄る能力付加で造られている。
防護符、治癒符、加速符、強化符など、様々な種類がある。
防護符:符を投下すると体の周囲を回転しながら浮遊して防護の力を発揮する。体の部位に貼り付けるとその場所を集中的に防護する。許容量以上の衝撃を受けると符が破壊される。
加速符:符を投下するとその部位にまとわりつくように浮遊して加速の効果を与える。手、足などにいちいち使う必要があるので、走る速さを増加する場合は両足に計二枚使用する必要がある。
強化符:攻撃力増加の符。使用法は基本的に加速符と同じ。
治癒符:負傷した部位に張ることで治癒の効果を得る。丸一日でかなりの重傷も回復する。
それぞれ四種類、五枚ずつのセット。


【X-Wi@終わりのクロニクル】
レッドに支給。X-Wi(エクシヴィ)と読む。
風見・千里が装備している、賢石式概念兵器のバックパック。
起動すると、光の翼を生じさせて高速飛翔が可能。使用者への負荷を無視すれば超音速まで到達する。
また、概念条文 ・――光とは力である を発動させている効果でマグライトの光などがビーム砲になったりする。
872静かに訪れる色なき世界 ◇SqzC8ZECfY 代理:2009/05/30(土) 01:19:49 ID:EGWB7TmP
350 :静かに訪れる色なき世界 ◆SqzC8ZECfY:2009/05/30(土) 01:12:26 ID:xgwzOYZc
投下終わりです。ご意見ご感想ありましたらよろしくです。
延長すいませんでした。


代理投下終了です。
873創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 01:59:13 ID:/D2fUsCz
さすがにこれはないんじゃないかと……。
874創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 02:05:51 ID:ugw5bRD2
投下乙
でもこれはちょっと問題があるような・・・
いくら大怪我負ってたとは言え、何もしないで死亡ってのはないでしょう
死ぬような怪我だとは言われてなかったわけだし
875創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 02:06:54 ID:ueHurvoj
投下、代理投下乙。
これは……面白い。うん、実に
死にかけだけどどうせ何とか起きるのかなーと思ってたら、こう来たか。
全然こうなるのは不思議じゃないし……面白い
レッドはつらいことばかりだなぁ。でも進むだろうな、こいつは
そして、やっぱりライダーかっけえw
876創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 02:08:32 ID:ueHurvoj
え? 死ぬような怪我ではあったでしょ
877創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 02:13:32 ID:ugw5bRD2
>>876
深い傷とは書いてあるけど、致命傷とは書いてない
878創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 02:26:22 ID:u1DOnPTf
お二人とも、投下乙です。
感想は後ほど。

>>877
普通、鉄筋の破片なんかが深々と突き刺さってたら重傷になるんじゃないかなぁ。
傷を負ってからだいぶ時間が経ってるし、死んでもおかしくはないかも。
879創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 02:27:13 ID:ugw5bRD2
でもこんな何もなく、ただ死ぬだけってのは・・・
盛り上がりも何も無いし
880創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 02:29:42 ID:UhJTH9sw
投下も代理投下もGJ! こういう展開大好きだ!w
きちんと救おうと努力するけど力及ばず、ってのはなかなかやれる人いないから見れて大満足。
淡々としたペースで、静かに人が消えていくってのはいいもんだぜい。
どうせまた重症→助かるってコンボだと思ってたし、いい意味で予想の上を行かれたwww


>>874
いや、普通に死ぬレベルの怪我だろ、それだけ受けてしかも冷たい河ん中いたとか死ぬぞ?
881創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 02:34:17 ID:qOg8siKU
>>878
そんなに時間は経ってないはず

111話から123話の間は殆ど時間経過がなくて、その続きが今回の話だから、
傷を負ってから今話スタートまでの時間は123話中の経過時間とほぼイコールになるはず
でないと、
>何よりこの男の体力が持つとは思えん。
この台詞が長時間に渡って放置した後の一言になっちゃう

>>800
切嗣は川の中には入ってないと思うぞ
ライダーとごっちゃになってないか?
882創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 02:36:57 ID:qOg8siKU
ミスった、>>880あてだ
883創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 02:41:06 ID:/D2fUsCz
そりゃ背中に傷負ってたからもしかしたら死ぬかもしれないさ。
でも一言もセリフなしで死亡はちょっと。
こんなんだったら他の人に任せればいいのに……なんというか他の書き手さんが可哀想だと思う。
884創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 02:46:49 ID:UhJTH9sw
>>881
すまん、河原の〜とか土手に〜って記述あったから使ったもんだと思ってた。
けど、肉体的に疲労とダメージが大きい状態で背中にでかい傷こさえてしかも出血しっぱなしとか死なないか?
背中に金属棒が深々と刺さったらまず胸なら心臓停止なり肺が血で満たされて窒息死しして死ぬぞ。
背骨のラインに直撃したらもうそれ以前の問題でアウトだ。腹でも、腸とか破れたら……
885創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 02:48:15 ID:u1DOnPTf
>>881
少なくとも、時間帯は午前→昼になってる。
ハクオロやレッドが何もできずに座っているだけ、
と言う描写もあったし、レッドの体の痺れが取れていることから
少しは時間経過してるんじゃないか、と見てる。
まぁこの辺り細かいことは書き手さん本人から聞いた方が良いかも知れない。

…とりあえずしたらばの修正議論スレ行った方が良さげ?
886創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 02:53:02 ID:dZKhYBzY
お二人とも投下乙です!

>銃弾と交渉と
各キャラクターの台詞が素晴らしいね、
特にレヴィとクリスはあのちょっと独特な言葉遊びを再現できていると思いました。
しかしアルルゥ……室内で手榴弾三個は無いわw
レヴィも強い部類の銃器手に入れたし、ペドヴァンパイア組は首輪にローザミスティカ手に入れたし。
これから面白くなりそうな展開だね!

>静かに訪れる色なき世界
クロコダイルの最後の攻撃がこんな所に効いて来るとは……
背中に深く突き刺さっていて、太い血管破っていたとしたら。
すぐに応急処置出来なかったんだしそんなに長時間じゃなくても死んじゃう事はあるだろうね。
レッドとかビリビリとか、精神的にやばそうだな。
887創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 02:54:34 ID:UhJTH9sw
×使った ○浸かった
ねw
888創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 03:16:53 ID:qOg8siKU
>>884>>885
時間が経ってるとすると、今度はライダーの扱いに疑問が
サーヴァントの元々のスピードを考えると、流されたのが近くなら、時間が掛かりすぎてる
遠くに流されてのなら、愛馬のブケファラスを召喚するなりの手段がある
どっちにしても、クロコダイルが死んでると知らず、それどころか敵が増えて、
なおかつレッド達が近くにいるって状況ならのんびりはしてないだろうし

とりあえず、これ以上は避難所行きだね
889創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 03:41:44 ID:CIMH749y
帰ってきたら来てた!
お二人とも投下、代理投下乙です!

>銃弾と交渉と
各キャラの台詞回しの巧いこと!
特にレヴィ、あのB級映画風の言葉遊びが素晴らしい!(褒め言葉)
クリストファーが地味に自虐全開とか、トラウマがギャグにしても、シリアスにしても効いてるなぁ
それにしても、「幼女がまわる」って自重しろwww

レヴィのポケモンの所持者が変わり、ポケモンマスターは沙都子にチェンジかw
罠師としての機転を持ってすれば結構いい線いきそうで面白いな

それにしても沙都子が凄くいい味を出してるね
一度落ち込んでいるだけに、その決意がなおさらまぶしく見える
不安を抱きながらも、それに挫けず前を向く姿がえらく頼もしくてカッコイイ
ねーねーの下りは胸が熱くなりました

それにしても正直使い道がないと思っていた雛苺のローザミスティカから、こんな誤解が生まれるとは
放送、それに続く話が楽しみになる話でした、GJです!


>静かに訪れる色なき世界

こ、これは、これは……!
いや、うん、なんという…!
いやぁ、驚きました
希望が見えてきたところで突き落とす、うわぁ、なんと、うわぁ…!
かくも人の命はあっさりと失われるものか
あっけにとられる印象の方が強い突然の死、そこに響くライダーの一言。
時代背景、王としての重責、レッドへの気遣い、どれも感じ取れる一言が重い
レッドは強いな
追い込まれてもなお膝を屈しない強さが痛ましくも心強い

切継はただ平和を望み、最後まで戦乱に巻き込まれ逝ったか
fate、英雄譚という幻想に満ちた物語の中で、現実を担っていた男にふさわしい、現実的な最期だったかもしれない
切継、安らかに眠ってくれ

なんとも衝撃的な話でした。GJです!
890創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 04:56:27 ID:FAo8iLEH
書き手さん乙 
そして空気読まずにすまん出来心だ怒らないでくれ 133話 電車でD↓
ttp://www.youlost.mine.nu/html999/img/10839.jpg
891創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 05:00:02 ID:1yPDipBY
>>884
魔術師だからなぁ
魔術刻印があればそう簡単には死なないはずなんだが

沙都子のポケモン充実しすぎでワロタ
892創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 05:18:44 ID:1yPDipBY
あとミコトの荷物はその辺にぶちまけられてたはず…
893創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 05:44:06 ID:zauId/fK
投下乙でした
沙都子…象剣にポケモン3つて一人動物園状態かよw
高い高いに和んだ
あの歌はドナドナ?

ハクオロ組はX-Wiなんて高速移動アイテムがあるならトニーを探して連れてくるとか
出来たこともあったんじゃないかな
ハクオロが一見正論言ってるんだけど、午前→昼まで何の行動も起こしてないのが…
レッドの行動力の半分もあれば…

概念符…こんなの持ってるんだったら味方の戦力も把握して戦略練ってた切嗣が
一度痛い目あわされた海賊とサーヴァントの戦闘に割って入る時に使わなかったのが不可解
894創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 06:07:59 ID:zauId/fK
つーか純粋にX-Wiが支給品として出していいのかどうか…
こんなん使われたら撃墜出来るのヴァッシュとアーチャーくらいじゃないの?
懐中電灯とかがビーム砲にもなるみたいだし、マーダーが手に入れたら会場中の人間一方的に虐殺出来そう

あと切嗣の名前が間違ってます
895創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 11:41:12 ID:6edg52vp
何て言うか…
贔屓贔屓言われてたから殺してバランスとろうとしたのかな?
あれは荒らしが騒いでるだけだから気にすることないのに
896創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 13:18:23 ID:X6bMp2NV
無理に死なせなくても死ぬときは来るしけどな。良い退場だったとは思うが
支給品の扱いが今後怖い。でも台詞回しが特に秀逸で好きだなぁ

>>890
これ何?携帯厨だから見れないんだ。Dって?
…もしかして触らない方が良い系?
897創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 13:19:22 ID:CIMH749y
>>890
す、すげぇええええええええ!!
あの緊迫感溢れるシーンを完全再現だと…!?
クーガーの兄貴が格好良すぎるぜ
GJ!GッJ!!!
898創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 13:21:16 ID:CIMH749y
>>896
さあ早くパソコンを起動させるんだ
すばらしいものがみれるぞ
899創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 13:26:42 ID:qOg8siKU
>>893
X-Viを使って時速100kmで飛んだとすると、
病院まで(片道2.5km)は3分、ショッピングモールまで(片道1.5km)は2分未満で「往復」できる
チョッパーを探さなくても打つ手はありまくりだよな

正直、聖上の無能が過ぎるような

>>890
これはすごいwww

>>896
触ったほうがいい系
900創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 13:48:25 ID:CIMH749y
長引いてるし指摘は議論スレでお願いねー
反論にしろ何にしろ
901創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 14:40:23 ID:UhJTH9sw
>>899
よくわからんが、一切抱えた人間揺らさない便利な代物なのか?
X-Viって。少なくともそんな速度でかっ飛ばしたら風圧で出血は進むわ体は冷えるわ、
揺れるならさらに死亡の倍率もれなくドン、じゃないか?
902創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 14:41:22 ID:UhJTH9sw
と、議論スレか。すまん
903創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 21:50:10 ID:qOg8siKU
>>901
飛べるなら病院から輸血用の血液やら何やらを調達してこれたのでは、という点で
レッドの世界にもそういう設備は普通にあるから、知らないってことはないだろうし


前の人に感想書くの忘れてた
>銃弾と交渉と
やっぱりレヴィは3人とはつるまなかったか……
って、マシン・ショットガンって開発者の顔が見てみたくなるほどのキ○ガイ携行兵器だったような……!
904創る名無しに見る名無し:2009/05/30(土) 21:54:37 ID:1yPDipBY
>>901
そんな事言い始めたら生身でマッハ飛行なんて無理だぜ
かのパンツアニメでは全部魔力で片づけてたな
905創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 01:12:23 ID:EOo/1soF
マッハで飛べそうなキャラ・支給品(候補)
・X-Wi@終わりのクロニクル
・グリーンのピジョット@ポケットモンスタースペシャル
・ワタルのカイリュー@ポケットモンスタースペシャル
・ヴィマーナの原典@Fate/Zero
・ストレイト・クーガー@スクライド

……意外と多いなw
F-15J@Fate/Zeroや禁書のトンデモ兵器達を含めれば更に増えそう
クーガーがアルター化させるとか、ライダーの騎乗スキルを発揮させるとかで、ちゃんと使える見込みもあるし
906創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 01:42:17 ID:hZ6RjU9e
禁書には学園都市製造の時速7000キロ超の超音速ステルス爆撃機があるぞ
907創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 01:56:47 ID:r1zJEq+Y
拳銃クラスの武器で対抗出来ないような乗り物は正直勘弁してほしい
タケコプターくらいの牧歌的な物なら撃ち落とされるリスクと引き換えに有りだと思うけど…

ゴルディアスホイールとかも登場時の描写見るに飛んだり出来ないっぽいし速度も
限定されてて神雷の発現などもなさそうだった
このくらいがいいんじゃね?
908創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 02:02:15 ID:r1zJEq+Y
と、この話題も議論スレでやってんのか
909創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 02:07:24 ID:EOo/1soF
>>907
神威の車輪の制限は速度と高度の制限
空を飛ばなかったり雷が出なかったりしてるのは、
単に「乗り手がそんなこと知らないからやってない」だけ
910創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 02:09:36 ID:EOo/1soF
ちなみに雷は任意発動
作中で雷抜きの飛行→着地、走行をやってる
911創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 02:15:53 ID:r1zJEq+Y
いや、断定はできないだろ
乗り手が未熟だからスピードが多少落ちるくらいにしか書いてないぞ
乗り手が知らなかろうが、雷なんて歩くだけで普通に発現するはずだしな
戦車だけ宝具で牛は普通の牛に変えられてるのかもしれん
912創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 02:17:14 ID:r1zJEq+Y
リロードしとけばよかった…
任意だったか
913創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 08:35:13 ID:SDa5jbgU
結局、この話は通しなの?
死んでない死んでない言われてたからって、こんな適当に殺すのはないだろ
914創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 09:29:48 ID:aM4b+7dz
適当な殺し方とは思わないけどなー
あっさりしてるけど、それがいい効果を出してると思う
915創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 10:09:11 ID:TFOcn9Lw
これがバトルロワイアルというものだ
て感じでいいんだがなぁ
916創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 10:42:51 ID:o7ObUqCl
これが適当にしか見えないって悲しい人がいるな……
ロワ向いてないんじゃない? 誰もが誰も物語として綺麗に死ねるわけじゃないぞ。
むしろこの話、俺ものすげー好きなんだが
917創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 10:53:55 ID:aTQLYtbX
お、ようやく贔屓作品から死者が出たか
この調子で他のも頼む
他の書き手も、そろそろ空気読んでね
918創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 10:57:11 ID:6V01E0L4
じゃ、通しで。
919創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 11:00:13 ID:aTQLYtbX
ワンピースのキャラでさえ、大バトルの末に死んでるのに…
人気作品のFateのキャラなのに、こんな適当とかありえん
920創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 11:09:48 ID:TFOcn9Lw
空気嫁ってのも変な話だがなァ。ただキャラを殺すリレーじゃないしね。
矛盾がないなら通しだろうよ。寂しい話もロワの醍醐味だ
921創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 11:11:52 ID:DaoLIge2
どうした?
携帯とPC間違えたか?
922創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 11:14:35 ID:SDa5jbgU
結局荒らしに屈するのか
もうダメだなこの企画
923創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 11:25:53 ID:5H2qjgRe
好きな人にはこたえるかも知らんが、ズガンでもないし描写無しでもない。
て、波立てるのは自演か。切ないな…寂しい気持ちにさせないでくれよ…
924創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 11:35:17 ID:TFOcn9Lw
なぁに、よく見ろ。波とか立ってないぞ。
925創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 11:56:20 ID:Z/DMvmfW
今気付いたんだが、地下鉄乱闘組が予約入ってるね。
大型バトルの予感……!
926創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 12:44:46 ID:EOo/1soF
>>913-924
修正・議論スレ見てみ
死に方云々以前に、前の話との矛盾や設定無視が大量に見つかってるから、
修正しない限り通すのは不可能だ
927創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 13:15:02 ID:EOo/1soF
ちなみに修正点を全て直すとすると、
ほぼ全編に渡って書き直しが必要となるレベル
928創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 13:37:39 ID:r1zJEq+Y
死人出てない作品だから殺したというよりも、○同盟の劇場集結フラグ折りたくないから
重荷になりそうなキャラ消した…と感じたのは俺だけ?
ハクオロの骨折用の治療フラグと移動用アイテムとか出てるし。
橋が崩れてなきゃ死ななかったんじゃないかと思った
>>927
そうか?アイテムも何もなかったことにすればいいだけなのでは?
刻印は…2割しか受け継いでないからな
まぁ後継を生かす機能くらい基本でついてそうだが凛ほどの効果はなかった…って事でいいんじゃね
929創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 13:45:17 ID:EOo/1soF
>>928
>そうか?アイテムも何もなかったことにすればいいだけなのでは?
だけってモンじゃない
後半の展開は全て使えなくなるから、全面改訂に近くなる

>まぁ後継を生かす機能くらい基本でついてそうだが凛ほどの効果はなかった…って事でいいんじゃね
死なせるためだけに辻褄合わせで制限つけるってのは宜しくないと思うな
そういうのは前々からこっそり仕込んどくもんだ
930創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 14:06:15 ID:qX2Iwcqy
だから、何で本スレでやるよ
931創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 14:31:29 ID:o7ObUqCl
ふと、気になったから聞いてみる。
先天性(つまり、支給品なし最初から)で治癒能力高い奴ってどれだけいるっけ?
トライガンの皆様と……ミュウツー、切継くらいか?

つか、刻印なるものは、なんか魔力通せば〜とか向こうで言われてたが、
気絶で意識ない状態でも魔力を練って注ぎ込むとかできるのか? 自動的に危機に合わせて魔力を吸い上げるシロモノなのかい?
932創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 14:35:51 ID:EOo/1soF
>>931
サーヴァント連中も自己治癒能力みたいなのがある
とはいえ、ちょっとした傷ならあっという間に治るくらいで、
戦闘中に受けた大ダメージがその戦いの間に消えてなくなるほどではない
933創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 15:07:53 ID:aM4b+7dz
怪我を負ってからが本領発揮!なのは何人かいるけど
自然治癒能力持ちは上がってるキャラだけだと思うぜ
934創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 15:24:13 ID:qX2Iwcqy
社長のエタニティ・エイト使っての治癒は、他人にしかできないっぽいしねー
そんくらいかな
935創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 15:25:42 ID:r1zJEq+Y
サーヴァントの回復はエーテル体だから魔力さえあれば体を作り直せるってだけで
実体のこのロワじゃ関係ないんじゃないか?

あとFate/Zeroじゃ確か刻印で生命維持なんて展開なかったし、Zeroのみ把握して書いていると
したら設定が違う!とかがなりたてるのは型月厨乙…って感じがする。

>>931
自動的に危機に合わせて魔力を吸い上げるシロモノ
936創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 15:46:59 ID:EOo/1soF
>>935
>実体のこのロワじゃ関係ないんじゃないか?
通常攻撃が有効だったり霊体化できなかったりするから、登場人物がそう推測してるだけだと思った
実体だとは確定してないはず

作中描写だと、ランサーの傷の治りが早すぎることから
「自己治癒だけじゃなくてマスターが治癒魔術を掛けている」と推測した場面と、
セイバーの手の傷が、槍の呪いが解けた瞬間に治癒して指が動くようになった場面かな

>Zeroのみ把握して書いているとしたら
そこまでいったら、Fateに限らず設定資料集などの別媒体で明かされた設定とかも使いづらくなっちゃうからなぁ
悩ましいところだ
937創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 15:50:41 ID:r1zJEq+Y
Fate本編知ってると後先考えずに女の子庇って死亡とか士郎かよwって思ったけど
これは狙ってやった効果なのかな

正義の味方の血脈だなと頷く気持ち半分

切嗣が何の計算もなく、そんなことするわけねー、有る程度の怪我を負っても自分なら大丈夫だからって
計算があったんじゃないかと思う気持ち半分
938創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 20:24:41 ID:ZZP/L/dy
魔術刻印云々はFate/zeroに限らないタイプムーン世界の共通設定だしなあ
おまけにstay nightとも曲がりなりにもつながっているわけだし。
zeroでは使えないってのはおかしな話になってしまうかなあ
>>929
刻印の総量は関係ないだろう。
どちらかといえば魔力の話。でも切嗣も魔力が足りないってわけでもない
939創る名無しに見る名無し:2009/05/31(日) 23:13:21 ID:EOo/1soF
予約延長かー
波乱確定のところだから楽しみだ
940創る名無しに見る名無し:2009/06/01(月) 00:54:40 ID:MpAsMrV/
激しい予約ラッシュは無い……そのかわり大きな過疎も無い……。
吉良吉影みたいに平穏で良いペースだな
941創る名無しに見る名無し:2009/06/01(月) 01:52:35 ID:plU/6Gbt
特定のキャラをより好きな人がいると、要望や愚痴も言ってなくてもやっぱり
書き難くなるもんなんだろうか。関係ねぇ、面白さの為殺ったるぜぇって感じで
大丈夫なんだろか書き手的に?
942創る名無しに見る名無し:2009/06/01(月) 01:59:58 ID:CzjMWq/E
まあ見た感じ、ファンが多い作品が順当に活躍してるっぽいな
943創る名無しに見る名無し:2009/06/01(月) 02:01:13 ID:ZuqTSQZS
熱血方向だろうが諸行無常方向だろうが、これぞという最期を思いついたなら殺す
いいのが思いつかなかったり、実際に書いてみて盛り上がりに欠けるようなら、無理には殺さない

自分はこんな感じ
944創る名無しに見る名無し:2009/06/01(月) 02:30:47 ID:+Jzf6yjn
そうやって全体のバランス考えずに殺していった結果、
現在の偏りが生じたわけか
945創る名無しに見る名無し:2009/06/01(月) 02:35:55 ID:YK2k2gTU
書き手的にグッと来ないなら仕方がない。全要望には応えられない。
そもそも、リレーとして期待には応えて欲しいが、読み手の欲望に応える必要はあんま無い。
946創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 04:11:41 ID:5LoHAGIb
月キャラ殺すと月厨はガチで気が狂うから
扱いがメンドイ
947創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 07:30:41 ID:WV1Dtwru
>>946
荒らし乙
948創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 17:52:49 ID:5LoHAGIb
流石月厨だなw
949創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 18:05:58 ID:kUm94/L+
某ロワで他人かばってあっさり死んだ士郎なんて思いっきりらしい死に方だと納得できたし、描写次第だろうよ
950創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 18:50:25 ID:qhDm+XcU
月キャラ死亡の住民の反応

アニ1
士郎:まあ士郎だし
弓、アサ次郎:好評
セイバー:むしろアンチがファビョった

アニ2
士郎:まあ士朗だし
ランサー、言峰、イリヤ:普通
わかめ:誰もが納得

GR2
士郎:むしろ士朗にしては頑張った
桜:カレーならしかたない
葛木、ハサン先生:好評

荒れる方が珍しい、むしろアンチの火病ぐあいの方が記憶に残ってるんだが
951創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 18:53:01 ID:0wuEVYAy
まぁ士郎は原作でも数多くの死にざまを見せているし、むしろ死ななきゃおかしいくらいのキャラだからな
ていうか、まだどうなるのか決まってないのかよ!
952創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 19:01:09 ID:5LoHAGIb
>>セイバー:むしろアンチがファビョった
どこがだよwどうみても信者が
「セイバーはあんな行動しないし、セラスに押され気味でカズマと相打ちとかありえん」
とか言って大発狂してた。スゲーな月厨は
キャラ同士競い合いたいなら、自分の巣でやってろなんて言われてたわ
953創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 19:10:26 ID:afeVpsev
アニ1はアーチャーの時は何かいろいろ長かったけど、セイバーの時は問題あったか?
954創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 19:14:29 ID:qhDm+XcU
>>952
俺は死亡時の反応の話をしているんだが? お前は何を言ってんの?
955創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 19:15:01 ID:r9dS7g7y
書き手に任せたんだから生死もお任せ。でないなら自分が早く書かないと。矛盾ならまだしも後から不満は変だわ。
でも、兎にも角にも生きて欲しい人も、見せ場作って派手に死ねって人もいるしな。
ところで地下鉄乱闘組は締め切り今日?
956創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 19:22:26 ID:0wuEVYAy
ここまだ書き込めるんかな
大作になりそうだけど…
957創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 19:57:06 ID:P+pdYmng
他のロワは関係ないよなー

って、気付いたら950越えてるのか!
誰か次スレ立てられないかな
958創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 20:50:21 ID:+2I9Vv7w
ふぇいととか全然知らないけど、信者やアンチがウザいのは分かった
959創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 20:56:34 ID:r9dS7g7y
ごめん立てれなかった…誰か出来ないかな
960創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 20:57:21 ID:afeVpsev
行ってみるわ
961創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 21:06:33 ID:afeVpsev
無理だった
他の人たのむ
962創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 21:15:30 ID:3Gf0orWm
いてくる
963創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 21:24:36 ID:3Gf0orWm
立てたよう

http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1243945342/

たぶんこれで俺が立てたの6スレめか7スレめぐらい
俺立てすぎだw
964創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 21:31:40 ID:P+pdYmng
スレ立て乙です!

いつもいつもすまんのぅ…
965創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 21:40:05 ID:2NZIw5k9
いつも乙
966創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 21:45:53 ID:r9dS7g7y
ありがとうww不甲斐なくていつもすまんのぅ…
967創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 21:50:59 ID:EwXhWYgY
>>963
スレ立て乙ー
じゃあこっちは埋めるか?
968創る名無しに見る名無し:2009/06/02(火) 23:16:13 ID:oA89iCms
うめー
969創る名無しに見る名無し:2009/06/03(水) 12:11:10 ID:G6GhauNk


アニ1のセイバーさんは他にマーダーいなくなったから酷使
というキャラの扱い云々とは別の事情があったから
あんまり参考には
970創る名無しに見る名無し:2009/06/03(水) 19:50:36 ID:mEcIdpjI
アニロワ1stのあの流れは失敗だったな
そう言った理由もあるのにあの時のセイバー信者と来たら
ワケも分からず騒いで荒らすわ、ホントどうないしょって感じだったわ
971創る名無しに見る名無し:2009/06/03(水) 22:32:26 ID:aC3BASAK
マルチじゃない他ロワの話で埋めるのか?
前スレみたいにセリフで埋めないか?
972創る名無しに見る名無し:2009/06/04(木) 20:18:39 ID:5a/U50U+
面白くないからやめとく
973創る名無しに見る名無し:2009/06/04(木) 22:31:18 ID:pdb1JROG
俺は前回面白かったからやるぜ!
どうせだからこのスレ内のSSで

「ニコラスは、強い?」

年の差コンビは本当にニヤニヤするw
974創る名無しに見る名無し:2009/06/04(木) 22:40:27 ID:6XCKX6Xn
「……車掌がいつまでも道草を喰ってたら、乗客達が不安がるってもんだろう」

あの状態でのクレアのこの台詞、痺れた
975創る名無しに見る名無し:2009/06/04(木) 23:02:06 ID:6XCKX6Xn
「…………いつから見てたんですか?」
「…………いやぁ、気付いたらなんか声をかけづらい雰囲気だったもんで、つい」

全体的にシリアスな雰囲気でこれには吹いたw
976創る名無しに見る名無し:2009/06/05(金) 00:10:07 ID:blkRtojt
佐山「蒼星石君、君の尻は実にマロい」
小鳥遊「事後報告になってしまいましたが
抱きつかせて下さい」
吉良「なんて美しい手をした人形なんだ」
土御門「ああ、かわいいにゃー」
レヴィ「なんだこのダッチワイフは?」
レナ「はあぁぁぁううぅぅぅかあいいいよう」
グラハム「可愛い、可愛い話をしよう」
チョッパー「お前も悪魔の実の能力者なのか」
レッド「きみは、ポケモン?」
ライダー「どうだ、我が臣下にならんか」
ヴァッシュ「ラブ&ピィィィイス」
まひる「君も両性類?」
新庄「君の相方も変態なの?」
【蒼星石@ローゼンメイデン】
状態:胃に穴、過度のストレス

エルマー「そんなときこそ笑顔が大事さ、さあ笑おう」
977創る名無しに見る名無し:2009/06/05(金) 00:20:21 ID:PMKHiw9W
ちょwwなんだこのオールスターw

エルマー無理言うなww
978創る名無しに見る名無し:2009/06/05(金) 00:55:44 ID:Xth5U4BC
「わたくしのことは、"ねーねー"、と呼んでくださいまし」

最初錯乱してたとは思えないほどの覚醒っぷりだぜ沙都子…
原作を知ってるとこのセリフは感慨深い
979創る名無しに見る名無し:2009/06/05(金) 07:13:01 ID:h8basDcd
つまんないから埋めるか
980創る名無しに見る名無し:2009/06/05(金) 07:14:16 ID:h8basDcd
埋め
981創る名無しに見る名無し:2009/06/05(金) 07:25:15 ID:85TNrVUX
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982創る名無しに見る名無し:2009/06/05(金) 07:26:25 ID:85TNrVUX
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989創る名無しに見る名無し:2009/06/05(金) 07:34:28 ID:85TNrVUX
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             (_´∀`)_     創る阿呆に見る阿呆!
           /,/-_-_-_-_-_\     同じ阿呆なら
    ( (   /,, /― ((神輿))―\    創らにゃソンソン!! //
        (。'。、。@,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。@  ) )
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         †人=†††¶┌┐¶††††              このスレッドは1000を超えた!
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 (´∀(匚二二( ´∀( ´∀( ´∀`).□´∀` )Д´)□           レッツ 創作発表!!
  |_ | | ノつつ|創)~| |創) ̄||創) ̄|つ ⊂|_((|創)~ノ
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