kskアニメキャラバトルロワイアル Part22

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1創る名無しに見る名無し
            _,-ー'´           `'´<._
            >           \  l    \
         _∠´            >Nレ'     ヽ_      __________________________
         /                       1‐-   /
         /.:::  ..:                      ',   .| ここは、安価で決定されたアニメ作品のキャラクターによる
        /::::.: .:/   ...::  ..:/    l: l:.        ヘ、  | バトルロワイアルパロディの企画スレさ。
        /イ:::: .::/   ..::::/ /l    / ノ \ヽ::..:. :. :. l:. l`  | 
         l.::イ  .:::::::/:/  レi   /:: /_.. -ー\‐、l:: l:. ∧!  .| この企画はその性質上、版権キャラの残酷描写や死亡描写が
         j:::::l .:: .::://ナこニ;ミl:: /:/l::/7Z=サナ‐ャ.〉l:: |:リ '  | 登場する可能性がある。苦手な人は注意してくれ。
         ノ:::::|.::リ l.::/<'ヘ::リ..`,l:/l´ l/  " ヾ-' " /f`|! |'    .| 
       /-イl::i:l´リl/X   ̄ /         /)ソ:l::リ..    .| なお、本企画は他板に存在する同様の企画とは一切関係ない。
          l:/::|::::|、Kヘ      〈L      /-'/|/    < 混同しないように気をつけて欲しいところだね。
          /´l/ヽ:l::::::::::\   ー- - -一'  , '::/        |
             ノノl/V|::::`-、,.      /l |/′        | それから、僕と目が合ったそこのキミ。
                 l´  |:::`' -、_,/ .|           |         好意に値するよ……『好き』ってことさ♪
                    |::       |           \__________________________
                 _-ー」:::..      ト、__
                /i7:::ノ:::::..      ',l  l、
               ../::: `ー、_::::::..    ..::r'´  ト、
             _/´レ:::: /`ー`):::-、:. -‐十⌒〉 \ `ー、 
            /∠´-ー┘::::「{...____.. -‐|! く.___\  `ヽ、
        _,.-''´     .了 / |::三=ー ̄:|:\  ` ̄、    `ヽ、
     _,.-'´     _,-'´   `ヽ、l、::::::::::::::::::::/:/     ``-、   `ヽ
前スレ
kskアニメキャラバトルロワイアル Part21
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1233661828/



避難所したらば
http://jbbs.livedoor.jp/anime/7056/



まとめwiki
http://www39.atwiki.jp/kskani/



過去スレや参加者は>>2以降に

2創る名無しに見る名無し:2009/02/23(月) 23:02:58 ID:RZZW2chs
過去スレ
kskアニメキャラバトルロワイアル Part20
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1231683608/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part19
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1230679406/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part18
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1229845601/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part17
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1229267673/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part16
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1228743088/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part15
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1227535172/
kskアニメキャラバトルロワイアル(実質14)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1226591287/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part13
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1225463936/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part12
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1224586241/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part11
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223734166
kskアニメキャラバトルロワイアル Part10
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223212911/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part9
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1222568380/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part8
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1222005228/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part7
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221486079/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part6
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220958994/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part5
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220615940/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part4
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220359994/
kskアニメキャラバトルロワイアル part3
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220120311/
アニメキャラバトルロワイアルin創作発表part2
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220104445/
アニメキャラ・バトルロワイアルin創作発表
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220012845/

3創る名無しに見る名無し:2009/02/23(月) 23:04:51 ID:RZZW2chs
よろしいならば参加者だ



4/6【涼宮ハルヒの憂鬱】
○キョン/●涼宮ハルヒ/○朝倉涼子/○キョンの妹/○古泉一樹/●朝比奈みくる
5/6【キン肉マンシリーズ】
○キン肉スグル/○キン肉万太郎/○悪魔将軍/○ウォーズマン/●アシュラマン/○ジ・オメガマン
4/6【モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
○佐倉ゲンキ/●モッチー/○スエゾー/●ホリィ/○ハム/○ナーガ
4/6【魔法少女リリカルなのはStrikerS】
○高町なのは/○スバル・ナカジマ/●フェイト・T・ハラオウン/●セイン/○ノーヴェ/○ヴィヴィオ
3/5【ケロロ軍曹】
○ケロロ軍曹/●日向冬樹/○タママ二等兵/○ドロロ兵長/●ガルル中尉
3/4【スレイヤーズREVOLUTION】
○リナ=インバース/●ゼルガディス=グレイワーズ/○ゼロス/○ラドック=ランザード
3/4【新世紀エヴァンゲリオン】
○碇シンジ/●加持リョウジ/○惣流・アスカ・ラングレー/○冬月コウゾウ
4/4【強殖装甲ガイバー】
○深町晶/○アプトム/○ネオ・ゼクトール/○リヒャルト・ギュオー
4/4【砂ぼうず】
○水野灌太(砂ぼうず)/○小泉太湖(小砂)/○川口夏子/○雨蜘蛛
1/3【となりのトトロ】
○トトロ/●草壁サツキ/●草壁メイ



35/48



地図はこれだよ!
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0098.png



こちらは現在位置だよ!
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0137.png

4創る名無しに見る名無し:2009/02/23(月) 23:06:26 ID:RZZW2chs
【――カヲル君からのお願い――】



            ___,,,.................,,___    \                  / キャラクターの状態を把握しやすくするために、
           ´  >'"¨'''ー- ...,,__¨`\  ヽ\                |  SSの最後に以下のテンプレを挿入してくれ。
           _/_,,.... -─-- ..,,_\ \ i  ヽ               | 
          /   `>          \  \  i\  i            |  【場所/時間帯】
       /-‐ァ /  ___        \ヽ    i  /           |   【名前】
      / /// /    _,,..二ニ=        ',i  //           |   【状態】
       //,.7'" _,,.. -‐'''"、‐-..__.... -──- 、  レ   、 ̄`\         |   【持ち物】
        /,..イ/   「¨,ゝ、=ニ二             \¨、`\       |   【思考】
       //// Z ヽマラ''"  -‐‐-        、  \ \    __ | 
         //    _=ニ二__....   _二ニ= ,     il   ',   ',/ ̄    |  時間帯の区分は以下の通りだ。
     ___,イ,'      、_ノ _,.-‐ニ二、-‐ニイ      ll \. i  ',. ',    / |  0〜3時:未明
   /  フ ,   、  '"、    -.、、\. /i ∧   /l  ∨   ',_',  ,.イ   |  3〜6時:明け方
"\'-─- //!,'    丶       ヽ,仏、 / レ' ',  /| l __,,... -‐ム''"    <  6〜9時:朝
   \‐-、  ,'       \    Z ヾ-イ .//  /',/ /レ'''"/ /        |  9〜12時:昼前
        //ヽ      `     Z `>ソ /  /_/ ,.イ /          |  12〜15時:昼過ぎ
、 ,. ‐‐--‐'''"_,.! \     _,,.. -‐- ..,,__,,.. -‐'''"      /   .         |  15〜18時:夕方
/   / ̄       ̄>'''"     /          /  .          |  18〜21時:夜
__/__........___/  -‐==- イ           /  .           |  21〜24時:夜中
             /   /          ,.-‐''"              |
                                              \ 三時間区切りだから、割とアバウトでいいと思うよ。





【放送】
6時間に一度ゲームマスターからの放送があり、死亡者と禁止エリアを発表します。
禁止エリアは>>101>>102>>103……という形で書いてもらい、安価で決定されます。
キャラクターの時間を進めるのは自由です。
しかし、放送時間までたどり着いたら一度ストップ、他のキャラ達が追い付くのを待ってください。
ほとんどのキャラが放送時間にたどり着き、放送がされたら再び時間を進められます。



次の放送は18時です。

5創る名無しに見る名無し:2009/02/23(月) 23:07:51 ID:RZZW2chs
【予約】
予約はこのスレ内で行います。
トリップをつけて「○○(キャラ名)と××を予約します」と宣言して下さい。
予約期限は原則として3日ですが、「ちょっと待って」で2日ほど延長が可能です。
さらに事情があったりするときは追加の延長もできます。
ただし連発は出来る限り避けましょう。
延長したい場合は、再び予約時と同じトリップをつけて延長を申請して下さい。
何らかの理由で破棄する場合も同様です。キャラ追加予約も可能です。




 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |   あーーーーーっと!!!ここでお願いが入ったぁぁぁぁ!!!                           |
 |  次スレは>>950を踏んだ人が立てて下さい!                                        |
 |  そしてテンプレもhttp://www39.atwiki.jp/kskani/pages/290.html、に置かれております!!     |
 |________________________________________|
    .∧ | ∧     
   ,i  |_,! i、    
   i .。 |_ 。, `i    
   i -ー、―-、 |    
   i ,/"^ヘ^i i   
   i i'       | |   
   i ヽ_,._,/ ,'   
    ゙ー---―'   

6創る名無しに見る名無し:2009/02/23(月) 23:15:42 ID:cmVgIeMR
      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  >>1乙だよトトロ〜!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ  )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´
7創る名無しに見る名無し:2009/02/23(月) 23:16:49 ID:qNRBaou6
      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  >>1乙だよトトロ〜!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ  )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´

>>1000とった!これで勝つる!
8創る名無しに見る名無し:2009/02/23(月) 23:17:12 ID:PBBhRhFj
      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  >>1乙だよトトロ〜!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ  )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´
9創る名無しに見る名無し:2009/02/23(月) 23:17:29 ID:vWg+CjPN
      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  >>1乙だよトトロ〜!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ  )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´
10創る名無しに見る名無し:2009/02/23(月) 23:19:19 ID:L7bjmHUk
 ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  >>1乙だよトトロ〜!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ  )          
         (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´
11創る名無しに見る名無し:2009/02/23(月) 23:32:52 ID:GfmIUWt3
      ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、
       ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃
        ゙、';|i,!  'i i"i,       、__人_从_人__/し、_人_入
         `、||i |i i l|,      、_)
          ',||i }i | ;,〃,,     _)  >>1乙だよトトロ〜!
          .}.|||| | ! l-'~、ミ    `)
         ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ   '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒
        .{/゙'、}|||//  .i| };;;ミ
        Y,;-   ー、  .i|,];;彡
        iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ
        {  く;ァソ  '';;,;'' ゙};;彡ミ
         ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ   _,,__
          ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
 ;;;;;;;;''''/_  / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
'''''  ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/ 
12AA間違えた:2009/02/23(月) 23:33:17 ID:GfmIUWt3
      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  >>1乙だよトトロ〜!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ  )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´
13創る名無しに見る名無し:2009/02/23(月) 23:33:21 ID:YBtYMI68
おいwwwwwwwwwww
14創る名無しに見る名無し:2009/02/23(月) 23:54:14 ID:M4KmAs5R
クソワロタwwwwwwww

      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m        )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  >>1乙だよトトロー!     (
 ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ   )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´
15創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 00:06:07 ID:+nbpKJ53
>>11
どんなまちがいだwwwwwwww
16創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 00:13:20 ID:SBZCAV9j
>>11
おwwwいwwwwwww
17創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 00:26:47 ID:4GY9o4qg
      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  >>1乙だよトトロ〜!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ  )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´

>>11wwwwww
18創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 15:50:48 ID:8lVihLVj
また新たな伝説が生まれちまったぜ……
19創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 18:20:21 ID:SBZCAV9j
用語集のこと?
20創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 18:39:21 ID:wnt/5Oij
◆igHRJuEN0s氏の予約期限が28日土曜までになっているけど予約期間が変わった?
21創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 18:55:23 ID:4GY9o4qg
ちょっと待ってがあったんじゃなかったっけ
22創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 19:14:54 ID:wnt/5Oij
ちょっと待ってについては知っているのですが、
>>5には「2日ほど延長が可能です」とありますが4日延長に変わったのかな、と疑問に思いまして。
23創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 20:27:22 ID:yTtc2GjB
世紀末もふもふ伝説 トトロの拳?
24創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 21:30:37 ID:Qqb7sF7s
もう一回ちょっと待ってすりゃいいだろ
25創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 21:40:24 ID:jEz6UhN9
      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  >>1乙だよトトロ〜!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ  )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´

>>11 俺の腹筋返せw
26創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 23:12:27 ID:S/tRvhLe
プロット練るの地図に頼ってたという事実に気づいた…。
wikiもそうだがやはり多くの人の手に支えられて成り立ってるなぁこういう企画。
27創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 23:30:03 ID:VEcIYsPj
それは思うなぁ
28創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 23:57:03 ID:nP+dAS1U
自己リレーってもうそろそろ解禁されるよね?
用事が片付いたら予約しようかと思ってるんだ……
29創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 00:04:38 ID:KkynTCWv
>>28
おぉ!!!
wkskwkskだぜ!
 
ただ…どこか、にもよるが
あまり進み過ぎてるところはやめといた方がいいと思う
30創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 00:19:26 ID:RX/OM5Lx
>>29
いや、進みすぎてるとこじゃない……と思う。
少なくとも黎明には入ってない。
31創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 07:50:35 ID:d95HqRQ2
なら全然おkおk
wktk
32創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 11:19:02 ID:KkynTCWv
>>30
ならば全然おk…と言うか是非ともお願いしますッ!!!
wkskwksk
33創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 12:34:47 ID:4jDVQIZd
>>30
今からwkskして待ってます!!!
34創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 19:26:43 ID:L8Hb6+Bq
何処も黎明に入ってないだろw
3530:2009/02/25(水) 19:44:06 ID:C2HczjmO
すまん黎明じゃなくて夕方だったw
36創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 20:04:48 ID:B8mu8H7O
まずこのロワ、他のロワと時間の区分が違うから「黎明」がないんだけどなw
37創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 23:34:47 ID:Gg6dRrNu
これから自己リレーが増えてくるのかな。
他ロワでもそれが普通なのか?
38創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 23:42:39 ID:d95HqRQ2
キャラが少なくなってきたり集団が多くなってくると自己リレーはしないほうが難しくなるよ
39創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 23:46:45 ID:sbive2hj
後半になればなるほどフラグとかの絡み具合とかあるし、
それに多人数になってくると倦厭する書き手が増えるしね。
必然的にある程度実力と自信のある書き手ががんばって書くことになる。
40創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 23:50:13 ID:Gg6dRrNu
成る程、自己リレー無しでという訳にはなかなかいかないんですね。
41創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 00:07:22 ID:MqCpcpdq
自己リレー無しってのは確かに難しいね
まぁ、書きたい人が書いてくれるのが一番だから無問題なんだけど
42創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 00:10:10 ID:bDobk54M
◆igHRJuEN0s氏の期限は土曜まで?
43創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 00:53:02 ID:3XYMYSe1
延長申請はしてあったから22日までが正解。
24日の時点で一週間経過してるし、本人の発言はないけど予約破棄状態だね。
ここで別の人の予約が入っても文句は言えない。
44創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 00:56:25 ID:MqCpcpdq
土曜待ちかなぁ
今は他の予約もないしまったり行こうよ
45創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 00:58:53 ID:xo631AmX
まぁ逆にいえば予約が入らない以上は
いつでも投下どんと来い状態なわけだけどね。

今一番遅れてるのってハム子組かな。
やっぱり現在地が目で確認できないとやりづらい…地図氏は偉大だ。
46創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 01:02:47 ID:bDobk54M
> 地図氏は偉大だ。
まさしく。

予約入るまでに出来ることはなんかないかね?
47創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 01:08:06 ID:ivhpJEHc
地図氏忙しいのかな?
支援で地図ひきついでみるって役に立てそう
48 ◆igHRJuEN0s :2009/02/26(木) 01:17:20 ID:IEwXwsgr
なぜか、予約延長した期間が木曜までの二日から土曜日までの四日に延びてる・・・・・・
これは何かの手違いでしょうか?

もし手違いだったら、期間までに間に合わなくなった事になりますね。
手違いだった場合、もう一度予約延長はできないでしょうか?
ちなみに今、90%まで完成してますが、前回のSSの三倍以上の字数です。
49創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 01:35:48 ID:ivhpJEHc
うわおすっげえ
ちょっと待って2回目ってことでいいと思いますよん
50創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 01:38:07 ID:3XYMYSe1
土曜までっていうのは間違いですね。
予約延長はあまり連発はよくないですが、進行状況から考えて許されるレベルだと思いますよ。
ですけど今後は予約期間中に延長申請してもらえたほうが待ってる側としても助かります。
51創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 01:39:40 ID:fK1ZKXi5
問題ないでしょ
気になるのは投下後に話し合いになると思う破天荒氏の修正版のSSで支障ないかが知りたい
52 ◆igHRJuEN0s :2009/02/26(木) 01:45:08 ID:IEwXwsgr
>>50
了解しました。
期間中に必ず完成させます。
53創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 01:46:16 ID:MkLrB0nI
>>48
私はいっこうにサムワン!
それだけ書かれているなら二日くらい全然大丈夫ですよ!!
お待ちしております!
54創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 02:03:23 ID:fK1ZKXi5
破天荒氏も修正版について連絡をお願いします
55創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 13:29:06 ID:MqCpcpdq
wkskwksk
56創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 19:16:35 ID:cS3TaTrc
上の方で語られている自己リレーの件で知りたいのだけど
これからは自己リレーも時間が進み過ぎない限りは構いません、という事でいいのかな。
前に書かれてからあまり経ってないけど書きたいならOK、という状況?
57創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 19:32:25 ID:ivhpJEHc
あんまりよくないけどしかたないね、という空気かな
しないですむならしないほうがいいよ
58創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 19:53:34 ID:W9O8UJfW
停滞してるパートなら仕方ない
そうでないなら空気読んで自重した方が良い
59創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 20:04:35 ID:cS3TaTrc
そういう空気でしたか。
でもksk住民の地力なら自己リレーも殆ど行わずとも進められると思う。
今は年度末で書き手も多忙な時期だろうし待っていれば盛り返すに違いない。
60創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 20:20:07 ID:r/H11c06
誰かが新たに書き手デビューしちゃえばいい
61創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 22:04:48 ID:3XYMYSe1
さり気にwikiの編集してくれてる人いるなーって見てみたら……

砂ぼうずのフェイトとの関係『巨乳』ってなんだよwwww
62 ◆igHRJuEN0s :2009/02/26(木) 23:33:28 ID:IEwXwsgr
明日の9時に仮投下予定。
お待たせしてサーセン。

字数だけ見るとすごい量なので、携帯からの投下だとかなりの時間がかかりそうです。
63創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 23:48:24 ID:MqCpcpdq
了解しやした〜
wkskwksk!
64 ◆igHRJuEN0s :2009/02/27(金) 02:29:48 ID:cqdfyP+4
>>62
念のため、誤解を招かないように補足しますが、夜9時です。
65創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 03:35:48 ID:f59D9k2b
午前9時だと思ってた。
66創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 05:06:52 ID:dSi8Ft/4
21時って書けばいいのに
67創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 13:23:42 ID:idLzOhGh
今日の夜9時か、wktk
68 ◆Fe3NifTDyM :2009/02/27(金) 14:33:50 ID:vweW2KoE
携帯から失礼します。
リアルの方の事情で連絡できず大変申し訳ありません。
仮投下スレの修正版、大丈夫でしょうか?
69創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 14:36:03 ID:f59D9k2b
◆h6KpN01cDg氏に修正要望です。
ななついろ☆デンジャラス(後編)にて、ズーマ視点の話の際

民家に残していたディパックを持ち、立ち上がる。

という一文があったのですが、ズーマの状態表では依然回収したと思われる道具が未回収のままです。
この一文を訂正するか、もしくはななついろ☆デンジャラス以降のズーマの状態表を書き換える必要があると思います。
70創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 16:36:19 ID:he24J2bK
これも追加でお願いします。
◆h6KpN01cDg氏
残酷な『彼女』のテーゼの、なのはの思考なんですが前話であった「ノーヴェを保護する」が消えてます。
◆Fe3NifTDyM氏
修正版は問題ないと思いますが仮投下スレ>>482
> 動き止まれば……、
動きが止まれば……ですか?

71 ◆igHRJuEN0s :2009/02/27(金) 20:54:49 ID:cqdfyP+4
そろそろ仮投下スレにSSを投下します。
携帯からなので投下は遅く、文字の大きさも違い、素人がノリと勢いとkskでやった7人予約なのでクオリティは保証できませんが、どうぞよろしくお願いします。
72創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 21:40:04 ID:idLzOhGh
お、仮投下に投下してるね
これは大作だー
73 ◆YsjGn8smIk :2009/02/27(金) 22:01:31 ID:uzqUEHbw
仮投下中に失礼。
碇シンジ、水野灌太、ゼロス、キン肉スグルを予約します。
74創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 22:07:53 ID:idLzOhGh
予約きた!これで勝つる!
75創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 22:43:14 ID:fW0UW7/F
仮投下中のやつ、まだ投下中に言うのも問題かもしれないが、すげえな!
読んでてオラゾクゾクしてきたぞ!
76創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 22:49:15 ID:aF9QcFwN
予約ktkr!!!
仮投下の分も含めてゾクゾクしてきやがった
77創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 23:39:44 ID:EdoIKRdx
仮投下、今投下されてる分まで読んできた!!ああドキドキする!!
そして予約キタ!!分断された学校組の今後、楽しみにしてます!
78創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 23:57:42 ID:f59D9k2b
仮投下乙!指摘点が結構あるのですが……

朝倉達がいたのは中学校
クロスミラージュは現在ワンハンドにしかできない
妹とゲンキが同じ校舎内の3階の光に気付くのに無理がある
妹とゲンキがいたのは中学校。よってアスカと出会ったのは中学校の玄関のはず。

こっちははっきりした矛盾点ではないけど、
確かに同じ昼過ぎの時間帯であるが時間的にアスカがパソコンの光に気づくのは無理がある。
3階のパソコンが光ったのは放送後恐らく10分もかかっていない、
一方のアスカはこれまでに行動した時間が移動距離だけでもB-5→B-6→B-5→C-3と動き回り、
その中でイベントも結構起こってる。昼過ぎのだいぶ後の方だと思われる。
前回の投下が無効になった理由でもあるし、これは訂正したほうがいいと思う。

あと状態表の思考以外ににネタ(KOOL)を入れるのはやめたほうがいいかと。

ざっと見る限り、このあたりが気になりました。
アスカがパソコンの光を見た件、朝倉達と妹達のいる位置の間違いなど、
全体的に前までの話の読み込みが浅い印象を受けました。
79 ◆igHRJuEN0s :2009/02/28(土) 00:03:22 ID:lfX3Dh4H
仮投下終了です。
自分で見つけた修正点としてレス番 492〜497の文章にて、
・・・・・・→・・になっています。
携帯のメールボックスに入れた文章を、そのままコピーして修正もしないままやった場合の弊害です。

Wiki収録時は、「・・・・・・」に直してくださると助かります。
80 ◆igHRJuEN0s :2009/02/28(土) 00:07:12 ID:lfX3Dh4H
>>78
了解しました。
修正を考えます。
81創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 00:08:49 ID:oWf47O8Z
◆igHRJuEN0s氏、仮投下乙です!
すっごい力作だった! よかった! GJ! でも……うわああああああん!!


……あ、矛盾点とかは俺全然考えずに読んでたからわかんない。ごめんw
面白かったから、うまく辻褄を合わせて修正が成功するようお祈りしてます。
82創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 00:12:04 ID:yC5YKCNr
仮投下乙です!!凄く面白かった!!ラストは涙腺緩みました。
話を全てちゃんと覚えていられない自分は通しになったら良いなと強く思うのですが……
>>78にあるキャラの場所とパソコンの光についてなんとかご修正頑張ってください!!
83創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 00:37:09 ID:4BnYHNJD
仮投下乙!
感想は本投下時にするとして、
自分もアスカと学校組の時間差の問題は気になるな。
他はちょっとした修正で済むと思うけど……

ゲンキ達とアスカが出会うまでの時間に差があるし、その間の時間を埋めなければならない。
それに時間的に考えて既に強化服は再使用できるようになってるだろうし、
これは訂正というよりも話を作りかえる勢いでやらないと難しいんじゃないか?
84創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 00:44:16 ID:yC5YKCNr
>>83
時間合わせようとすると、強化服の再使用のあのシーンがおじゃんになってしまうんだよね…
あの場面は臨場感あって好きなだけに、惜しい!!
85創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 00:45:02 ID:9E4PVPJh
>>83
ゲンキや妹はかなり長い時間言い争ってた、ってことじゃだめか?

あんまり修正修正言うのもどうかと思うぜ。
これだけの大作を破棄なんてされたら本当に嫌だしさ。
86創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 00:47:54 ID:vSBfJNDM
脳内保管できなくもない、程度にして
あんまり時間系は厳しくしないほうがいいと思うよ
87創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 00:48:56 ID:GMBJSysz
どうにか修正案考えられないかな
みんなの知恵が集まればどうにかなると思うんだが
88創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 00:50:33 ID:if0CZsls
仮投下乙です。
残念ながら眠いので夜が明けたらゆっくり読ませていただきます。

どうやら時間の矛盾が指摘されているようですが、話を作る上で前提となる部分だけに私も解決が必要と思います。
他に指摘されている部分と合わせて皆が納得できる修正案期待しております
89創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 03:07:50 ID:vSBfJNDM
◆igHRJuEN0s氏は投下大変そうだから
まずこうこうこういうふうな修正案を考えたけどどうですか?とか聞いてくれたらいいと思う
もう一度修正書いて投下してまた修正とかなったら凄く大変だし
それかもういっそ修正案つのるとか
90創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 05:11:54 ID:Afxrt5lf
こうしてまた良作に難癖がつけられ破棄されていくのでした…
91創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 09:47:02 ID:nBYd+UYC
つかさ、時間は多少は仕方なくね?
今回の話は切なくて熱い大作だし、時間修正によってそれがなくなったらもったいなさすぎる。
kskは基本他ロワよりは時間修正アバウトにしてるし。
92創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 10:03:50 ID:p3lf+RBZ
時間はアバウトでも良い…と言うか、細かい事言ってたら話が進まんよ
93創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 10:28:04 ID:4nF6ZNp2
アバウトすぎて矛盾が出るのはダメだが、
明らかにおかしい状態じゃなかったら通しでいいと思うが。
94 ◆igHRJuEN0s :2009/02/28(土) 10:36:44 ID:lfX3Dh4H
直すのにちょっと時間がかかりそうです。
問題があるのは、主に前半部分でしょうか。

私が考えた修正案としては、

ゼロスについての口論中、ゲンキと妹が教室の光を見て異変に気づくのではなく、ナビからの報告で気づく。
(ナビのセンサーが、謎のエネルギーの動き(教室のパソコンから出た光)をキャッチする)

アスカは教室の光を見てない、前回の思考通りになんとなく学校にくる。

周辺で起きた異変とゼロスの事において、ナビたちが学校から逃げる事を進言。
しかしゲンキは仲間を殺したかもしれないゼロスに直接会って話をつけようとするつもりで、保健室から動こうとしない。
そこでゲンキと妹が口論になり、時間経過(ちょっとアバウトすぎるか?)
すると、保健室の窓からアスカを発見。
「怪我をしているみたいだし、会ってみるか」という事で接触を試みる。

中学の玄関でアスカと二人が落ち合い・・・・・・


あとの展開はほぼ同じで。
ここで問題なのが、デバイスやナビたちの索敵能力→30mぐらいが限度とありましたが、そうなると同じ学校にいるゲンキたちのナビとヴィヴィオたちのデバイスが互いの存在に気づくんじゃないか? ということです。
そこでデバイスやナビの索敵能力の限界が30mではなく、「索敵能力が弱体化」していることにしようと思います。
他に良い修正案があったらレスお願いします。
95創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 11:24:23 ID:b+ziTpgY
仮投下乙です!
感想は本投下時までとっとくとして細かいツッコミを。
朝倉って情報制御で傷治せるんじゃないか?

時間の矛盾は…アスカと小砂は時間の流れが速いところに居たため周りより長く行動できた、
って脳内補足で何とかならない事もない!
96創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 11:32:04 ID:if0CZsls
>>95

つまり島では場所によって時間の進み具合が異なっているという事か?
似た様な事を自分も考えていた。
本編に取り入れてみるか。
97創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 11:44:42 ID:b+ziTpgY
YES!
35年とかと比べれば何てことないぜ!
98創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 12:12:32 ID:J4nOs+3H
修正案、かなり考えがアバウトな俺は全然OKです!
っていうか>>97の35年に不覚にも吹いたwwそんなロワもあるのかwww
99創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 12:15:22 ID:if0CZsls
>>94

修正案乙です。
少し気になったのは高校を目指していたアスカが何故か中学の玄関で二人と出会うという部分ですがこの程度でしたらあれこれ解釈可能ですしね。
100 ◆igHRJuEN0s :2009/02/28(土) 12:16:23 ID:lfX3Dh4H
>>95
時間についてはアバウトとに考えてます。
加持やらゼロスやらの、度重なるワープ(現実では宇宙が無くなるほどの物凄いエネルギーが必要)が起こったより一瞬、一時的な時間の乱れ、いわゆるバグが発生した・・・とかはダメでしょうか?
それを肌では感じつつも、気にも止めず知らぬ間に一時的な時間停止を駆けたアスカ。
・・・・・・流石に無理があるか。

>>96
まだ制限にはないですが、治せないと考えた方が良いでしょう。
朝倉は傷を治すというよりも情報の改変なので、制限として自分を含めた参加者の人体への情報改変はできないものとした方が良いと思います。
そうでなければ、朝倉は致命傷でも即復活でき、悪魔将軍すら触れただけで殺せるチートキャラになってしまうと思うので。
ただ、傷を治そうとする描写を取り入れようと思います。
101創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 12:19:11 ID:nBYd+UYC
ig氏本当に乙です!
修正は氏が提示していたのでいいと思います。
大変でしょうが頑張って下さい!
102創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 12:23:27 ID:if0CZsls
>>100

お疲れ様です。
今回はパクという解釈も可能と思いますが、アバウトとはいえ議論になる程の経過時間の差はさすがに何度も許容されないのではと心配ですので
今後は同様の事態が発生しない事を祈っております。

おっしゃる説ですと、今後ワープが発生する度に同様の事態が起こりえる、時間の乱れを使った話が登場する可能性はありますが
それについては今後の課題ですね。
103 ◆igHRJuEN0s :2009/02/28(土) 13:10:29 ID:lfX3Dh4H
>>99
ゲンキたちの方からアスカを呼び込み、ヴィヴィオや化け物の情報を期待したアスカが中学の玄関に入ってくる。
ゲンキたちの方は、ギロロ・ナビに『もし交戦になった場合を想定して、盾にでき遮蔽物になる下駄箱が置かれた玄関の中にいた方が良い』とアドバイスされ玄関でアスカと接触する。
退路については、高校の校舎じゃないため、kyonが開けた穴がないが、それだったらどこかの窓を開けてそこから外に出るという手段もできるハズ。
というのはどうでしょうか?
104創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 13:13:32 ID:vSBfJNDM
いいと思いますよー
105創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 13:50:40 ID:4BnYHNJD
つまりゲンキサイドは時間が一時間もたっていないってことですか?
となると最終時刻は夕方になるのは無理があると思うので、昼過ぎになりますね。


ちょいと毒を吐きますが、
時間の矛盾をなあなあで済ますのなら前回破棄になったやつは、
どうして破棄になったんだって言いたいんだが。
前回がそれが理由で破棄になったんだし、この時間差の理由はちゃんと作中でするべきなんじゃないのか?
他に読み手が文句を言いすぎたって言うのも理由なんだろうけど、
それを理由にした破棄はしたくないんで。
106創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 13:53:13 ID:vSBfJNDM
前もこれくらいなら許容範囲っていうのが大勢だったよ
その前に書き手さんが早まって破棄しちゃったけどね
107創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 14:17:21 ID:EDrgHpZd
あれは批判が荒らしレベルだっただけ
108創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 14:24:28 ID:b+ziTpgY
荒らし扱いはやめとけ。
矛盾は矛盾なんだし。
109創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 14:24:33 ID:J4nOs+3H
今度こそ、このロワらしくノリとかで通せないかなと密かに思ってる俺。
前回の出来事は俺もとても残念だったから、今度こそ……
110創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 14:26:33 ID:vSBfJNDM
まぁ話がずれてるから
書き手さんが出してる修正案がどうかについて話そうぜ!

どこかがダメだっていう人は代案も一緒に出してくれるとうれしいぞksk
111創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 14:42:45 ID:if0CZsls
とりあえず現状の修正案は以下の通りかな?

1.ゲンキ達がパソコンの異変後、ゼロスと話するつもりで保健室でそのまま待つ事による時間の経過
2.度重なるワープによって学校周辺又はアスカの時間の流れが周囲とズレた

以上の複合作用による時間経過の解決。


個人的意見としては2は人を選ぶと思う。
パソコン模様の影響が保健室にも及んでゲンキ達もずっと気絶してしまっていた、というのは無理だろうか?
112創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 14:46:16 ID:if0CZsls
大幅な修正可能もなら以下の様な展開も浮かんだ。

・ゲンキ達と朝倉が出会って情報交換を長く行っていた。
・ゲンキ達は学校から逃げ出したがケガの為あまり離れられずにいたところアスカと出会う
113創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 14:55:17 ID:4BnYHNJD
時間のずれは……ここの書き手なら大丈夫だとは思うけど、
今後悪用されるぐらいの都合のいい設定なんだよな。
ハルヒ原作でも時間のずれのある超空間な話はあったけど、
ロワでこの設定を使うとなると、いろいろと超展開が可能になってしまう。

いい展開だけど強化服の話はなかったことになるのが妥当になってしまう。
アスカ達が実はあまり時間を経過させてなかったとすることもできるけど、
アスカは既に放送後3度も出ていてそれも無理があるし……
114創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 14:59:12 ID:if0CZsls
反則か後付けに近いかもしれないが、パワードスーツの使用不可能時間を3時間から4−5時間程度に伸ばすという方法はどうだろうか?
それなら起動時間については矛盾を無くせる。
115創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 15:02:08 ID:vSBfJNDM
あんた凄いなー
よくそれだけ案が考えつくね
116創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 15:21:20 ID:v7xEKQlZ
小砂が死んだのが気に入らないだけじゃないか、と疑いたくなるような反対っぷりだな。
今のアスカなら中学校と高校を間違えてもおかしくないし、時間も同じ昼過ぎだから解釈次第でどうにでもなると思うんだが・・・・
多少説明を加え、調整するだけで十分通せるかと。
少なくともルールに抵触していないよ。
117創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 15:29:45 ID:if0CZsls
>>116
いや、ルールには抵触していないが破棄になった話はEVA支給話や雨蜘蛛とタツオさんの話、三人死亡話などあった訳だし…
とにかく今は矛盾をどうすれば解決できるかだ。
118創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 15:56:16 ID:IbvPoe6v
クロミラって、ヴィヴィオにMsってつけてたっけ?
119創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 16:17:53 ID:nBYd+UYC
>>117
気持ちは分かるが、そんなに一気に畳み掛けるのはやめないか?
まず一つずつ解決案を練ろう。
氏をパンクさせて破棄させたがってるように思われても仕方ない焦りっぷりだぞ。
120創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 16:30:36 ID:RMhVdxzM
>>114氏の案いいなぁと思った。
それなら特に大幅な修正加えなくても、文章を4-5時間程度に変えるだけで大丈夫になる?
俺あんまり時系列が整理できてないから、大丈夫かなとか安易に思っちゃうんだけど。
121創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 16:32:46 ID:nBYd+UYC
これ以上は議論スレ行ってやらないか?
122創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 16:58:51 ID:oWf47O8Z
アスカは放送の後、なのは・小砂と市街地(B−5)から民家(B−6)に向かい、その後公民館(B−6)へ。
次に怯えて逃げて冬月を刺したサツキを追う。サツキを民家の先にある森の中で殺し、
ケロロを半殺しにした後半狂乱でホテル裏(B−5)へ逃走。
警察署のある(B−4)でアプトムをうっかりナイフで刺し、長門を呼び出したら人形を渡されて、
また狂乱して人形をめった刺しにする。
そしてヴィヴィオを殺す事を決意して高校(C−3)へ向かった所まで。

ゲンキたちは放送直後に中学校の保健室(C−3)に居たが、そこからはキョンの妹が保健室を飛び出して
女子更衣室で着替えた時点で10分経過。そこから保健室に戻ろうとして、コンピュータ室を発見。
そこでパソコンを立ち上げてゼロスに関する書き込みを読んで、怖くなって急いで保健室に戻った所まで。

朝倉・ヴィヴィオはゼロスやスグルと放送を聞いたあと一緒に中学に向かい、
途中で中学校3階のパソコン画面に映るSOSマークの話を聞いて3階へ。
そこで間違ってマークを作動させてしまい、スグル・ゼロスは廃屋(E−5)へテレポート。
朝倉・ヴィヴィオは気絶(気絶していた時間は不明だがおそらく短時間?)した後、
同じ部屋でデバイスに起こされて目覚めた所まで。

朝倉・ヴィヴィオ組がその後すぐ保健室に向かえばゲンキ・キョン妹組と問題なく合流できそうだな。
元々そっちに行こうとしてたから、朝倉たちがそうするのも自然だ。

そこにアスカがやってくるのも自然な流れ。
あとはゲンキたちが情報交換などで時間を潰したあと、中学でうっかり大きな声や物音を出したりするイベントを起こせば、
精神的にヤバイ状態のアスカがそっちに向かったとしても不自然とは感じなさそう。

……って、これじゃほとんど書き直しか。
123創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 17:09:44 ID:oWf47O8Z
あ、間違い。朝倉とヴィヴィオは気絶したまま終わってた。ゴメン。

あと、時間に余裕ができるから、アスカを無理に中学校に呼ばなくてもうまくゲンキたち4人を動かせば
どこかで遭遇させる事もできるな。
124創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 17:57:57 ID:4BnYHNJD
後から来た作品のために前までの設定を変えるのはどうかと思うな。
リレー小説の制限の解放というか、設定が最初からつけられたのならその設定にのっとって話を作るべきだと思う。
「前までこういう設定だったけどこの話に都合が悪いからこう変える」
っていうのはリレー小説の前提がひっくり返るんじゃないか?

ほとんど書きなおしになるけど妹とゲンキだけで外に行かせて、
アスカの移動距離を短縮すれば一時間以内にアスカと遭遇も可能だと思う。
125創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 18:29:21 ID:vSBfJNDM
できるだけ今の話を生かせるようにすべきだと思うよksk
126創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 18:59:15 ID:RMhVdxzM
◆igHRJuEN0s氏が>>103で修正案考えてるし、修正した作品の投下を待ってて良い状態かな?
みんなで修正案出したりと、前向きで良いね。このスレのこんなところ大好きだw
127創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 19:02:54 ID:vSBfJNDM
>>103とか書き手さんが出してる修正案に何か問題あったっけ?
個人的にはこれでいいと思う〜
128創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 19:06:50 ID:nBYd+UYC
うん、>>103で問題ないな。
129創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 19:13:20 ID:5jC09z7D
だからこのままだと水着の再使用時間の問題が解決しないんだって。
それとも何?設定ねじまげるの?

いい作品だからと皆甘い反応するのはいいがご都合設定で話を摩り合わせるより一度破棄して話を作り直したほうがいいと思うんだけど。
130創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 19:17:34 ID:2fSnjHF4
>>129
続きは議論スレでやろう。
131創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 19:23:23 ID:vSBfJNDM
>>129
議論スレにかもーん
132創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 19:25:35 ID:4BnYHNJD
以下、この話題は議論スレにて。
◆igHRJuEN0s氏も今後は議論スレの方に発言してください。
133創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 20:17:09 ID:RMhVdxzM
おーけー続きは議論スレだな。
じゃあここではkskしとこう!
ksksksksksksksosksksksksk
134創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 20:37:54 ID:pl2g/dts
議論スレも一段落ついたみたいだし、後は本投下を待つだけだな
今から感想書くのが楽しみだぜksk
135創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 20:44:29 ID:RMhVdxzM
書き手さん達の大作には毎回脱帽もんです。
いつも感想書くのが楽しみで仕方が無いwwwksk!!
136創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 20:45:04 ID:2fSnjHF4
議論スレに行ったらパソがフリーズ。
動いた時には議論が終了していたw

◆igHRJuEN0s氏、本スレ投下を待ってます。
137創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 20:56:54 ID:RMhVdxzM
ひ、久々にカヲル君のイデか…?
138創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 21:01:14 ID:vSBfJNDM
イデ懐かしいなw
最近忘れられがちなカヲル君の意地か
139創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 21:06:27 ID:9hYyRNVI
死者スレではアイドルとして神として大活躍だけど、本スレじゃ出番ないもんなw
140創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 21:09:08 ID:vSBfJNDM
カヲル君も落ち着いたかと思ったが
やっぱり影が薄くなりすぎると出てくるんだな
141創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 21:17:26 ID:9E4PVPJh
カヲル「それも僕だ」
142 ◆Fe3NifTDyM :2009/02/28(土) 21:21:33 ID:2fSnjHF4
議論が一段落したので質問なのですが、仮投下スレの修正版、wikiに乗せても大丈夫でしょうか?
143創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 21:28:39 ID:9E4PVPJh
>>142
一向にサムワン!
問題ないと思います〜
144創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 21:29:50 ID:vSBfJNDM
なのはケロロズーマのやつだよね?
全然おkだとおもいます!
145創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 21:37:13 ID:2fSnjHF4
>>143
>>144
ありがとうございます。


一度、投下したものを修正するという無理を通していただき、ありがとうございました。
146 ◆Fe3NifTDyM :2009/02/28(土) 21:41:30 ID:2fSnjHF4
トリが抜け失礼しました。

>>70
すいません。ミスです。
147 ◆Fe3NifTDyM :2009/02/28(土) 22:26:21 ID:2fSnjHF4
まとめwikiの収録、完了しました。
おかしな所ありましたら、ご指摘お願いします。

無理を通させていただき本当にありがとうございます。
148創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 23:37:26 ID:7TiFubQa
>>147
修正お疲れ様です!

そして皆さんすみません、お久しぶりにもほどがありますが現在位置地図更新です!

http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0172.png

リアルの方が忙しくてこちらに来るのも一か月以上ぶり、地図が止まりっぱなしで本当にすみませんでした
まだきちんと全話に目を通し切れていないのですが、取り急ぎ地図(本投下された分まで)のみ更新しておきました
何か間違いがありましたら指摘していただけるとありがたいです
そしてすべての書き手さんに遅くなってしまいましたがGJを!
149創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 23:38:59 ID:vSBfJNDM
地図きた!きた!これで勝つる!
だいぶ偏りすくなくなってきたねぇ
150創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 23:54:44 ID:KqvK+4V1
地図更新乙です。
151創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 00:04:52 ID:I+1YcMlT
地図乙です!
152創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 00:14:31 ID:kbQgeLuU
      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  地図氏乙だよトトロ〜!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ  )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´
153創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 00:14:44 ID:NziLK9Oc
地図乙です!
154創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 00:16:48 ID:pnvQl5y4
地図、更新乙です。
いつもありがとうございます。
155創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 02:32:28 ID:J9SgJSJ3
地図乙!
うし、プロット練るぞ!
156創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 02:43:15 ID:MZueOVT5
地図乙!
割と時間的に孤立しているドロリナ、スエボッチ、夏ハムの動きがそろそろ欲しいな…
特にドロリナは付近の人たちが夕方近くなってるし。
3時間もチャットしてるんだろうか(
157創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 02:58:59 ID:J9SgJSJ3
4人ともパソコン慣れしてるとは言い難いからな…
ドロロは器用だからまだいいがボッチは人差指だけでタイプとかしてそうだ。
158創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 11:58:28 ID:LybOW6BA
今回みたいに皆が解決策を出し合う事がもっと早く出来てたら破棄になる話は無かったんじゃないかって思うな。
159創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 12:53:01 ID:X31sOjt+
まあな。三人寄れば文殊の知恵って名ゼリフがあるぐらいだ。
ようするに

書き手と一体になり修正案を考える→作品は破棄されない→住人同士の人間関係が良好となる→リアルより充実したウ゛ァナ生活を送る

ただ盲目的に破棄のみを求める→修正のアイディアが浮かばず書き手は作品を破棄する→スレの環境が劣悪になる→ロワの寿命がストレスでマッハ
160創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 13:28:28 ID:LybOW6BA
だね。
書き手さんも問題があるとの意見が出されてからすぐに破棄するのではなく一日ぐらい様子見して決めて欲しかった。
161創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 17:55:23 ID:kbQgeLuU
まぁ、これからはそうすればいいさ
162創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 18:18:00 ID:iiG95HRa
超遅れましたが地図氏乙です!!
地図氏がいないとめちゃくちゃ困るな……俺あんな凄い画像作れないし。

>>157の「人差指だけでタイプ」に笑ったwww
スエゾーもまずあの舌と尻尾(足?)じゃ無理だし、そのチームは苦戦しそうだなwww
163創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 18:43:14 ID:TSeQ1OxV
自分の記憶が正しければ、ボッチの部屋にはパソコンがなかったはず
一戸建てに父子家庭な上にボッチは父親思いだから、あんまりパソコンとか金のかかることしないのかも
……うん、人差し指でタイプに納得してしまった、あと誤変換もしそうw
164創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 20:23:37 ID:MZueOVT5
再度仮投下見てみたが、どうにも『 』が目についてしかたがない。
どうにか『 』を減らしてもらえないだろうか。
地の文ならキョンの妹でいいだろうし台詞なら君とかこいつでいいと思うんだ……

ついでに細かい矛盾点。
スグルはSOSマークをクリックしたわけではない。
朝倉はキョンをキョン君と呼ぶ
ヴィヴィオの状態表の優先順位が入れ替わっている

あと今後の為に
デバイスの策敵範囲はあまり正確な数字にしない方がいいのでは?
ヴィヴィオと朝倉の状態表の「※ゲンキから、キョンの妹を託されました。」は必要ないかと。
165創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 20:56:49 ID:XqWrqfpt
氏は携帯からしか見れないし、内容が変わらない状態表や呼び方のミスなんかは許可もらってこっちが直していいんじゃないか?
166 ◆igHRJuEN0s :2009/03/02(月) 00:57:12 ID:tXpWcKck
>>164

了解しました。
直しておきます。

ついでにキョンと呼び捨てにしている部分は、思考なんで呼び捨てでも良いかなと思います。
167創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 06:58:34 ID:2O1EoI7B
ハルヒって全部キョン視点だから、みんな頭の中でなんて呼んでるかわかんないもんなw
168 ◆YsjGn8smIk :2009/03/02(月) 20:03:26 ID:MwMtljMG
誰かいますかー?
五分後に投下します。出来れば支援お願いします。


「う……うーん…………ここは?」

呻きながらゆっくりと瞼を開ける。
ぼんやりとした視界には見覚えのないボロボロの天井が映った。
少し横を見るとそこにはおかっぱ頭の青年が居る。

「おや、お目覚めですかスグルさん」
「ん……おお、ゼロスくん! さっきの光はいったいなんだったんじゃ?」

マイコンが光ったと思った次の瞬間、気が付けば倒れていた。
視線だけで辺りを見まわしてみると何故かそこは知らない部屋。
しかも天井も壁もボロボロの筋肉ハウスよりもボロっちいところだった。

「どうやらあの光は罠だったみたいです。僕らは空間を飛ばされてE-05の廃屋まで強制的に運ばれたんですよ」
「な、なんだってー!?」
「おっと、まだ起き上がらないでもらえます?」

叫びながら跳ね起きようとしたわたしをゼロスくんが止める。

「……なんでじゃ?」
「いやあ、暇だったんであなたの首輪を調べていたところなんですよ」
「く、首輪だってーーーっ!?」 

ゾゾーっと血の気が引く。首輪といえば最初の少年がスープになった原因ではないか!

「へ、下手に触ってスープになったりせんじゃろうな?」
「ええまあ……たぶん」
「な、なにーーーっ!? そういう事はわたしのじゃなくって自分の首輪でやっていただきたーい!」
「いやあ、自分のでやってスープになったら嫌じゃないですか」
「おわーっ! 人の身体を使って実験してたのかーーーっ!?」

流石に青筋を立てて問い詰めたのだが、ゼロスくんは軽く返してくる。

「はっはっは、冗談ですよ冗談。ほとんど触っていませんし、スープになる可能性なんてほとんどありませんって」
「な、なんだ冗談だったのか。ふい〜、びっくりしたわい」

それを聞いてわたしはほっと胸をなでおろす。まったくゼロスくんの冗談は心臓に悪いわい。

「それで何かわかった事はあるのか?」
「ええ、まだ完全に解析し終わってませんがこの首輪からは実に特徴的な魔力波動が感じられます。
材質的にも未知の物質が使われていますし、アストラルサイドからの探知も微妙に阻害されています。
これは僕自身が力を封じられている為かあるいはこの首輪自体にカウンターがかけられているか、おそらくは」
「ぐ、ぐむ〜、さっぱりわからん!」

ゼロスくんが一気にまくし立てるが、わたしには彼が何を言ってるのかちんぷんかんぷんだった。

「え、わかりませんか? そうですね、ここはガウリイさんに説明する感じてやってみましょう」

更にわけのわからない事を言うとゼロスくんは、こほんと咳をして説明する。

「要は……この首輪はすごい、という事です」
「おお、それなら分かるぞ! ってなんか説明になっとらん気が……」
「そういえばスグルさん、すごい回復力ですね。少し眠っただけなのにずいぶん傷が回復してますし」
「当然じゃ、超人の治癒力ならこの程度へでもないわい! あれ?」

なんとなく話を逸らされたような気がして思わず頭を捻る。
だがゼロスくんはそんなわたしに構わず話を続ける。

「さて、一段落した事ですし……とりあえず学校へ戻りませんか? 朝倉さんたちも心配ですし」

その言葉を聞いてわたしは慌てて飛び起きる。

「そ、そういえばリョーコちゃんとヴィヴィオがいないではないか! 二人は何処へ!?」
「ここに飛ばされたのは僕らだけです、あの二人は恐らくまだ学校に居ると思いますよ」
「なんだってーーーっ!? では早く戻らねば!」

そう叫んで入り口まで走って、ふとあることに気付いた。
そういえば廃屋とはいえここも家。ならば誰かが隠れているかもしれん、と。

「ゼロスくん、この家には誰もいなかったのか?」
「ええ。この家には空のディパックと、この楽譜が落ちてたぐらいです」
「やはり誰かいたんじゃな……もしやまだ近くにいるのではないか?」
「僕もそう考えて辺りを軽く調べましたが誰も居ませんでしたよ。せいぜいがらくたと死体があったぐらいです」
「へー、さすがゼロスくんじゃな。そうか、がらくたと死体しかないんじゃ……って死体ーーーーっ!?」
「おや、どうしました?」

叫ぶわたしにゼロスくんが笑顔のままで聞き返してくる。

「何を落ち着いてるんじゃ! 死体ってことは……誰かが死んでいるってことではないか!」
「まあ生きてたら死体とは言いませんね」
「な、なんて事だ……その死体は何処にあるんだ?」
「ここを出て、少し右に行った辺りですが……スグルさん?」

それを最後まで聞かずにわたしは廃屋の外へと飛び出した。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

「む、むごい……」

廃屋の外へと飛び出していったスグルさんの姿はすぐに見つかった。
死体の前で地面にひざをつき、がっくりとうなだれている。
血で滲んだシーツに包まれた女性の死体。それは頭と胴体が切り離されるという酷い有様だった。

「すまんのう……わたしがもっと早くここに来ておればこんな事にはならなかっただろうに」

スグルさんがそんな事を呟く。かける言葉を思いつかずゼロスは静かにそれを見守った。
死体がある為か辺りには気が滅入るような空気が漂っている。
とはいえそれは普通の人間にとっては、だが。

ゼロスにとってこの場は実に心地よかった。

この死体の女性はよほど心残りがあったのだろう。
絶望と悲痛、それらの不の感情が瘴気となって辺りに染み付いている。
更にスグルさんからも悲しみと悔恨という負の感情が漏れ出してきていた。

(いやあ、人間風に言うとパラダイスって感じですかね)

流石に顔には出さないがゼロスにとっていい見世物だった。
この首輪さえなければ、だが。

(ま、これのせいで心底楽しめないんですよね)

こつんと首輪を叩きながらそんな事を思う。
今回首輪の解析に使えた時間は実質一時間程度。
しかもそれは生きた人間に付けられた首輪だ。大胆な解析など出来る筈もない。

(まさかセイギノミカタをスープに変えるわけにもいきませんしね)

結局そんなわけで大した解析はできなかった。
とはいえまったくの無駄というわけでもない。短い時間とはいえ受動的に見て感じるだけでも分かった事は多い。
たとえば魔力波動。
マジックアイテムはそれ独自の固有波動を持っている。当然、首輪からも波動は出ていた。
その波動が妙に特徴的なのだ。まるで生物のような、妙なブレがある。

(あるいは……それが正解かもしれませんね)

生きた首輪。
そう考えて思い出すのはここへ連れてこられる前に上司から受けた仕事中に見たもの。
封魔装甲ザナッファー。
あれもまた装着者を喰らって成長する生きた鎧だった。そしてあの鎧の魔力波動も実に特徴的なものだった。

(まあ、似てるだけかもしれませんが。せめて首輪の実物があればもう少し思いきった実験が出来るんですけどね)

と、内心でため息をつく。
それを思うと女性の死体から首輪が取られているのは残念でならなかった。

「こんな美しい人の首を斬るとは……なんと残酷な事を」

ふと思考から覚めて顔を上げるといつの間に立ち直ったのかスグルさんが立ち上がっていた。

「せめてきれいにしてやらねばな……フェイス・フラッシュ!」

そしてゆっくりと自分の顔を――いやマスクだろうか、それをめくる。

「っ!? こ、これはなんて神々しい……!!」

ゼロスは思わず呻く。
マスクの下の彼の顔は光り輝いていた。
それは魔族にとっては忌々しいほど神聖さに満ちた輝きだった。

(過小評価をしていたかもしれませんね……これはなかなか……!)

彼はもしかして神族なのかもしれない。ゼロスがそう思った次の瞬間。
女性の死体は――

「なにーーーっ!? フェ、フェイスフラッシュが……出ない!?」

何も変わらなかった。
マスクを元に戻したスグルさんが頭を抱えて大げさに驚愕する。
思わずゼロスは尋ねた。

「あのー、スグルさん? 一体何をやってるんですか?」
「せめて首を繋いでやろうと思ったんじゃが……フェイスフラッシュがでないんじゃーーーっ!」

この世の終わりとばかりにスグルさんは頭を抱えながら地面を転がる。

「ふむ」

それで理解できた。
恐らくスグルさんはフェイスフラッシュとやらで死体を修復するつもりだったのだろう。

(しかし出来なかった、と)

その理由にゼロスは想像がついた。なのであっさりとそれを告げる。

「スグルさん、恐らくあなたのその力は封じられていますよ」
「な、なんだってーーー!?」

目をむいてスグルさんが叫んできた。
あまりの大声に耳を塞ぎながらゼロスは続ける。

「恐らくですが、それ以外にも身体能力なども制限されてると思いますよ」
「な、なんでゼロスくんがそんな事を知ってるんじゃ?」

疑わしげにスグルさんが聞いてきた。
それにぽりぽりと頬をかきながらあっさりと答える。

「いやあ、お恥ずかしい話ですが……実は僕がそうなんですよ。困ったものですよ、はっはっは!」
「ぐ、ぐむ〜。笑い事ではないぞ! なんてことだ、まったく気付かなかったわい!
 し、仕方ない……このまま埋めるしかないのか。すまんのう」

そう死んだ女性に頭を下げ、スグルさんは手で土を掘り始めた。
嫌な予感がしてゼロスは声をかける。

「あの〜、もしやその人を埋葬するつもりですか?」
「当たり前じゃい! 野ざらしには出来ん」

嫌な予感が当ってゼロスは頭をかく。
そんな無意味な事をするぐらいなら謎の原稿でも読んでほしいところだった。
と、そこまで考えてふと妙案を思いつく。

「スグルさん、これ……読めますか?」

ディパックから謎の文字で書かれた紙の束を取り出し、それを穴を掘る彼に見せる。

「ん? なになに、『となりのトトロ』?」

あっさり答えるスグルさん。
あまり期待してなかっただけに思わず聞き返してしまう。

「読めるんですか?」
「当たり前じゃ! ……あ、そうかゼロスくんは外国の人じゃから日本語が読めんのか」
「ニホン語、というのですか。それにしてもトトロ。たしか名簿にあった名前ですね。……それで他には何が書かれているんです?」

スグルさんはその質問には手を振り拒絶し、再び穴を掘り始める。

「悪いがあとにしてくれんか。今はこの人を埋めてやらねば」
「ふむ、ではこういうのはどうでしょう? 遺体のほうは僕がなんとかしましょう。そのかわりこれを読んでもらえませんか?」

そういってひらひらと原稿を揺らしながら示す。
こちらの提案にスグルさんは迷ったように再び手を止めた。

「むう……確かゼロスくんは神様関係の人じゃったな。埋葬するなら本職のゼロスくんがやったほうがいいじゃろうしなー。
う〜〜〜、文字ばっかで眠くなりそうじゃが……わかった。そっちは任せるわい」

「契約成立ですね。では……霊呪法(ヴ・ヴライマ)!」

ゼロスの力ある言葉に答えるように大地が蠢き、もごりと土が盛り上がる。

「お、おわーっ! なんじゃあ!?」

盛り上がる大地と地面の揺れにスグルさんが驚きの声をあげる。
集まった土砂は人の形になり、やがて一体の土人形(ゴーレム)が完成する。
驚くスグルさんを無視してゼロスはゴーレムに指示を与えた。

「ゴーレム、人が埋まるぐらいの穴を掘りなさい」

ま゛っ、と石の軋むような音をたててゴーレムが穴を掘り始める。
四メートルほどのゴーレムだ。一分もしないうちに人一人が埋まるぐらいの穴は簡単に出来た。
その穴に――墓穴にゼロスはシーツで来るんだ女性の死体をそっと置く。

「それではお祈りをしましょう……」

謎の神官として人間と関わることが多い為、神官の真似事はお手の物だ。
そうして厳かに神官らしく祈りを終え、墓穴から出る。
最後に遺体に土をかけるようゴーレムに指示をしようと振り返ったその時だ。

「……おや?」

がらん、と。
ゴーレムが崩れていったのは。
思わず絶句する。
呆然と見ている間にゴーレムはあっというまに元の土砂に戻ってしまう。
偶然だがその土砂が墓穴を埋め、ある意味手間が省けたがとてもそれを喜べない。

「……これも制限のせいですかね」

ぽつりと呟く。
崩れたゴーレムに近づき、石で出来たその頭部を持ち上げる。
本来はこんな短時間で自壊するようなものではないのだ。
ため息をつきながらスグルさんに声をかける。

「スグルさん、何か刃物を持っていませんか?」
「う、うむ。確かあったはずじゃが……ゼロスくん、今のはいったい?」

何が起こったのかよくわからないのか目を白黒させながらスグルさんが聞いてくる。

「ゴーレムの事ですか? ああ、あれは大地の…………いえ、そうですね簡単に言うと僕の魔法ですよ」
「なんとっ! ゼロスくんは魔法使いじゃったのか!」
「ええまあ。謎の神官(プリースト)として当然のたしなみですよ……ところで刃物は?」
「う、うむ……ここにあるぞ!」
「少し借りますよ」

そういってスグルさんがディパックから取り出したナイフを借り受ける。
ゼロスはそのナイフで良い感じに墓石かわりになりそうなゴーレムの頭部に文字を刻んだ。

『金の髪の女性、ここに眠る』

それを墓の上に置きスグルさんに向き直る。
少し想定外のこともあったがこんなものだろう。笑いながらスグルさんに声をかける。

「こんな感じでどうでしょう?」
「おお、なんと立派な墓だ! なんまんだーなんまんだー」

手を合わせながらスグルさんが謎の言葉を呟く。
死体を埋めてゴーレムの頭部を置いただけなのだがスグルさんは気に入ってくれたようだ。
そんなスグルさんがふと真剣な表情でこちらを振り向き、頭を下げる。

「ゼロスくん、わたしは謝らねばならない。
こんなにも他人を思いやる心があるおまえを、わたしは悪魔みたいな氷の精神を持っているのではないかと疑ってしまった……」
「おや、そんな風に見られていたんですか」

意外と鋭いその推測に僅かに驚く。内心で密かに彼への評価を上げる。
ただの馬鹿というわけではないらしい。ゼロスはそんな彼にナイフと一緒に原稿を渡しながらにっこりと告げる。

「謝らないで下さいよそんな事で。それより原稿の朗読をお願いします」
「うむ、まかせろ!」

そしてスグルさんは謎に包まれていた原稿へと視線を落とす。
だがその途端、彼は頭を抱えて唸り始めた。

「ぐむー、文字ばっかで頭が痛くなってきた……」
「頑張ってください、なにか重要な事が書かれているかもしれませんし」
「ううう、しかたないのー」



そうして語られた原稿の内容は―――
田舎へ引っ越してきた草壁という家族とそのとなりに住むトトロという生物(?)との交流の記録だった。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


「ん……え?」

ふとシンジが気が付くと、そこは森の中だった。

「あれ僕は……?」
「よう、気が付いたか?」

その視界に突然ひょいっとバンダナを巻いた目つきの悪い少年が現れた。

「ひ、わ、うわあああああああああああ!」

知らない人間が目の前にいる事に気付き絶叫する。
慌てて逃げようと身体を捻って、気付く。
動かない。
首以外がまったく動かないのだ。
わけがわからず身体を見ると何故かワイヤーのような物で縛り付けられていた。

「な……なんだよこれ。いやだ、殺さないで! 死にたくない、死にたくない、死にたくない!」

たまらず暴れるがびくともしない。
後ろを見るとどうやら木に縛り付けられているみたいだった。
その時だ、目つきの悪い少年が急に手でこちらの口を塞いできた。

「う、もが……!」
「しっ。静かにしろ」

その瞬間、じくりと頭が痛んだ。そしてその後頭部の痛みで何があったのかを思い出す。

(そうだ……歩いていたらいきなり何かが頭にぶつかってきて)

恐らくは、この少年が殴りかかってきたのだろう。

(ならこいつは僕を殺す気なんだ。え、あれ? 殺される前に殺さなきゃいけないのに……このままじゃ僕が殺される?)

そう考えた瞬間、身体が震え始めた。

(いやだ! 僕はまだ死にたくないんだ……死にたくない、死にたくない死にたくない死にたくない!)

ガクガクと震えるシンジにそっと少年が声をかける。

「いいか、手を離すが大きな声を出すなよ、ちょっと聞きたい事があるだけだ」

そう言ってシンジの口から手を離す。
だがその言葉は錯乱しかけていたシンジには理解できない。だからシンジは全力で叫んだ。

「うわあああああああああああああああああああああああ!」

叫びながら全身を激しく揺さぶって拘束を解こうともがく。
拘束はまったく揺るがない。だがそれでもシンジは足掻き続ける。

「チッ、やっぱりまともな交渉は無理か……?」

少年が舌打ちするがやはりそれもシンジの耳には入らない。
いや聞えているけど理解できない。したくない。
自分を知っている人間は黙らせなければならない。どうにかして、殺してでも。 そうしないと悪魔が殺しに来る。
シンジの頭の中はそれだけで一杯だった。

「ちくしょう、ちくしょう……解けろ、解けてよ! じゃないと殺される……いやだ、そんなの嫌なんだ……!」
「別に殺す気は……って聞いてねーなこりゃ」

ため息をついて少年が耳元で叫ぶ。

「おい、その肘の銃創! 誰か近くにヤバイ奴でもいるのか?」
「ひっ……し、知らない。僕は何も知らない!」

その大声は理解できてしまった。だが、ヤバイ奴と聞いて思い出すのはやはりあの悪魔。
何も思い出したくなかった。あの悪魔のこともみくるさんの事も全部。
だから逃避する。身体は逃げれないのでせめて心の中へと。

(なんで誰も僕のことをわかってくれないんだ……守ってくれないだよ……誰か……助けてよ……)

うつむき目を閉じて、自分の殻に閉じこもる。
それがシンジに出来る精一杯の抵抗だった。
だが少年はそんなシンジを放っておいてはくれない。

「言いかよく聞け、オレはお前を殺す気はない」

その言葉を目をつぶったまま拒絶し、叫び返す。

「嘘だっ! お前も僕を殺そうとしてるんだ! 曖昧に笑って、ごまかして、僕を殺す気なんだろ!?」
「ヒエ〜〜〜、駄目だこりゃ。こうなりゃ気は乗らないがあの手でいくか」
「誰か僕を助けて……。一人にしないで、僕を殺さないで、お願いだから僕をたすけ――
うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

唐突に襲いかかってきた痛みにシンジは絶叫した。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

眠りかけながらもなんとかスグルさんが朗読し終えた原稿の内容は、実際問題それほど役に立つものではなかった。
少なくとも首輪を外す事に関しては、だが。
原稿を読み終わった後、スグルさんと二人で学校を目指して森の中をひたすら北西へと歩いていた。
手に持った原稿を見つめながらゼロスは結論付ける。

「まあ、結局これは主催の一人の日記みたいなものでしょうね」
「うーむ、だがそこに書かれているタツオという父親はこんな殺し合いをやりそうな人間には思えないのだが」
「完全な創作かもしれませんよ、まあ僕には異世界の日常がどんなものかは知りませんが」
「異世界? そういえばなんだか少し昔っぽい描写だったのう」
「いえ、そうではなくって実は――」

首を傾げるスグルさんに自分がニッポンと言う世界とは違う世界の人間だと説明をしかけて中断する。

……ぁぁぁぁぁぁ……

何故なら、遠くから叫び声が響いてきたからだ。

「――おや、誰かいるみたいですね」
「な、何を暢気な事をいっとる! あれは悲鳴じゃないか!」

そういってスグルさんは一目散に駆け出してしまう。

「そっちは学校と反対方向ですよー」

そう告げるもスグルさんは聞いちゃいない様子だった。
やれやれ、と肩をすくめてゼロスもそちらへと足を向ける。

(彼にはそう簡単に死んでもらうわけにはいきませんしね……不本意ですが)

魔族としては実に複雑な心境だが、今回の神聖な力といいゼロスは彼の評価はかなりあがっていた。
故にゼロスは声の方向へと駆け出す。
魔族としては皮肉以外のなんでもないが、強力なセイギノミカタを助ける為に。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

「あー、ばっちいもんに触っちまったぜ」

痛みで思わず目を開ける。
と。
目の前で目つきの悪い少年が何かを喋っている。
だが今のシンジにはその言葉を理解する余裕がない。
なぜなら――痛いのだ。
恐ろしいような痛みがシンジの身体を貫いていた。
涙を流しながら痛みの原因を探し、視線を下に動かす。
原因はすぐに分かった、下半身のアレが

チンの根元がワイヤーで縛られ、その下に重石がくくり付けられていたのだ。

「な、なんだよこれ! やめろ、やめてよ!」

必死に身体を揺すってあがきながらそれを見ると、ワイヤーの下にあるのはシンジの穿いていたズボンだった。
ワイヤーに吊るされているズボンの上には大量の石が詰められている。
このままでは、その重さに耐え切れずにチンが千切れる。理屈じゃなく本能でそれが分かった。

「ひっひっひ、さあっていつまで持つかな〜」

ミシミシとチンが悲鳴をあげる。このままではシンジではなくシン子になってしまう。
そんな事を考えて更に悲鳴をあげる。

「あああ、うわああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

恐怖と痛みで必死にもがくが拘束はまったくとけない。
チンを襲う激痛に悲鳴をあげても、目の前の少年は笑ったままだ。

「さあて。そろそろ会話する気になったか?」
「ううう……か、会話って何のことだよ……なんで、なんでこんな事を……」
「お、話が通じるようになったか? お前がこっちの質問に答えるって言うなら止めてやるけど、どうする?」

そう言いながら少年は更にズボンの上に石を乗せる。

「うああああっ! あああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

酷くなった痛みに叫ぶ。叫びながら気付く。
目の前の少年にとってシンジのチンの運命などどうでもいいと言う事に。
千切れても構わないとその目が語っている事に。嫌でも気付いてしまった。

「……こ、答える! 知ってることは全部話すよ! だから、だからやめてよ! このままじゃ千切れる!」

チンが千切れるという恐怖とその痛みにシンジは思わずそう叫ぶ。
頭を潰される恐怖より怖い物なんてない――そう思っていた。
だが違った。
この恐怖は悪魔将軍に植えつけられた恐怖に匹敵していた。
次元は違うが同じぐらい恐ろしい事だった。
178創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 20:21:40 ID:owE+E3rd
ksk
179創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 20:28:32 ID:Gnv+Jhai
ksk
180創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 20:33:48 ID:2O1EoI7B
ksk
181創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 20:38:19 ID:gRXa9ibQ
ksk
182創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 20:50:05 ID:gRXa9ibQ
規制かな?
ksk
183創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 20:51:04 ID:Ie0eIuYK
カサッ
184創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 20:52:19 ID:HrcL8pck
ksk
185創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 20:56:47 ID:DypLgfxP
うわぁ遅かった
10レスでとまってるってことは11レスでさるさんだね
21時0分には解除されるはずだが…
186創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 20:57:08 ID:DypLgfxP
もうちょっと早く気づけば支援できたのにksks
187創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 20:58:08 ID:DypLgfxP
てかシンジのピーがやっべええええええええええええええええ

「よーし、じゃあ話してもらおうか。まずは出会った人間からだ」

少年はにやりと笑ってそう言うと石を退けてくれた。
ただし、半分だけ。

「な、なんで半分……?」
「ああ、話が終わったら残りの半分もどけてやるよ。でも早く話さないと千切れちゃうよ?」
「わ、わかった、話すよ」

そうしてシンジは全部をぶちまけた。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

恐怖で正気を失いかけていたシンジに砂ぼうずが取った手は単純。
植えつけられた恐怖を越える恐怖を与える。
ただそれだけだった。
実際、砂漠の妖怪がシンジに与えた恐怖は悪魔に頭を握りつぶされるという死の恐怖に勝るとも劣らないものだった。
それは生物として、男としての根本。死と同じく原初の恐怖そのものだったのだ。
それ故、シンジに理性が戻った。
二つの恐怖という大波のせいで一時的に精神の均衡が戻ったのだ。
結果的に砂ぼうずの断チンの刑はシンジの心に平静を与えた。
それも計算のうちなのかは判らないが、げに恐ろしきは砂漠の妖怪。

そして断チンの刑。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

「みくるさんごめんなさい。僕が……僕が間違ってたんだ。僕が卑怯で、臆病で、ずるくて、弱虫で……」

シンジはぶつぶつとこちらが聞いていない懺悔まで始めていた。
それを聞きながらその横で灌太は考え込んでいた。

(どうすっかなー)

考えている事はこのガキ、碇シンジをどうするかという一点だけだった。
一応、一通りの経緯は聞き終えたがこのガキが持っていた情報はこちらの予想以上だった。
ノーヴェらしき女の情報や夏子や雨蜘蛛の動き、悪魔将軍という蛇野郎みたいな化け物の情報まで実に有益な情報に溢れている。
更にだ。
このガキはまだ詳しく聞いていないがA.T.フィールドやLCLの知識まで持っているらしい。
それ故、灌太は悩んでいた。

(こいつ、知識だけは役にたちそうなんだよなー)

首輪を外すために必要な知識をシンジは持っている。そう判断する。
だが問題は。

(解放したらこいつ、暴れだしそうなんだよねー)

はっきりいってこんな錯乱しているっぽいうえ足手まといな奴を連れて歩きたくはない。自殺行為だ。
今は断チンの恐怖で辛うじて会話が出来るが、落ち着いたらまた最初のように錯乱しかねない。
目の前のガキはそれほど精神が弱い。致命的なほど。少し話しただけでもそれがわかった。
関東大砂漠じゃあっという間に死ぬタイプだから、やはりこいつも異世界って所の人間なんだろう。
とはいえ、殺すには惜しい。
情報は力だ。この殺し合いを脱出するにはこいつの知識が必要になるかも知れない。

(宥めすかして連れて行くか、あるいは殺すか、それともこのまま木に縛り付けているか、むむむ……)

「よーし、じゃあ話してもらおうか。まずは出会った人間からだ」

少年はにやりと笑ってそう言うと石を退けてくれた。
ただし、半分だけ。

「な、なんで半分……?」
「ああ、話が終わったら残りの半分もどけてやるよ。でも早く話さないと千切れちゃうよ?」
「わ、わかった、話すよ」

そうしてシンジは全部をぶちまけた。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

恐怖で正気を失いかけていたシンジに砂ぼうずが取った手は単純。
植えつけられた恐怖を越える恐怖を与える。
ただそれだけだった。
実際、砂漠の妖怪がシンジに与えた恐怖は悪魔に頭を握りつぶされるという死の恐怖に勝るとも劣らないものだった。
それは生物として、男としての根本。死と同じく原初の恐怖そのものだったのだ。
それ故、シンジに理性が戻った。
二つの恐怖という大波のせいで一時的に精神の均衡が戻ったのだ。
結果的に砂ぼうずの断チンの刑はシンジの心に平静を与えた。
それも計算のうちなのかは判らないが、げに恐ろしきは砂漠の妖怪。

そして断チンの刑。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

「みくるさんごめんなさい。僕が……僕が間違ってたんだ。僕が卑怯で、臆病で、ずるくて、弱虫で……」

シンジはぶつぶつとこちらが聞いていない懺悔まで始めていた。
それを聞きながらその横で灌太は考え込んでいた。

(どうすっかなー)

考えている事はこのガキ、碇シンジをどうするかという一点だけだった。
一応、一通りの経緯は聞き終えたがこのガキが持っていた情報はこちらの予想以上だった。
ノーヴェらしき女の情報や夏子や雨蜘蛛の動き、悪魔将軍という蛇野郎みたいな化け物の情報まで実に有益な情報に溢れている。
更にだ。
このガキはまだ詳しく聞いていないがA.T.フィールドやLCLの知識まで持っているらしい。
それ故、灌太は悩んでいた。

(こいつ、知識だけは役にたちそうなんだよなー)

首輪を外すために必要な知識をシンジは持っている。そう判断する。
だが問題は。

(解放したらこいつ、暴れだしそうなんだよねー)

はっきりいってこんな錯乱しているっぽいうえ足手まといな奴を連れて歩きたくはない。自殺行為だ。
今は断チンの恐怖で辛うじて会話が出来るが、落ち着いたらまた最初のように錯乱しかねない。
目の前のガキはそれほど精神が弱い。致命的なほど。少し話しただけでもそれがわかった。
関東大砂漠じゃあっという間に死ぬタイプだから、やはりこいつも異世界って所の人間なんだろう。
とはいえ、殺すには惜しい。
情報は力だ。この殺し合いを脱出するにはこいつの知識が必要になるかも知れない。

(宥めすかして連れて行くか、あるいは殺すか、それともこのまま木に縛り付けているか、むむむ……)

などという事を長々と考え込んでいたのだ。
だが長いようで短い灌太の苦悩は強制的に中断された。

がさがさ。

と。
音が響く。
それは木々をかき分ける音。誰かがこちらへと近づいてくる音だった。

(チッ……悲鳴を聞きつけられたか)

あれだけシンジが叫んだのだ。
近くに人が居ればこうなる事は予想できていた。
とはいえ予想していても打てる手は限られている。
すなわち、戦うか、逃げるか、あるいは交渉かだ。

(蛇野郎や話に出た悪魔将軍みたいな化け物だった場合は逃げるしかないな、こりゃ)

戦うには火力が絶望的に足りない。よってこちらが取れる手は恐らく交渉か逃走。
灌太は即座にシンジから少し離れた木の影に身を潜める。
交渉できない相手だった場合はこのまま逃走するつもりだった。
シンジが持つA.T.フィールドやLCLの知識は惜しいが、命とは比べられない。
近づいてきた奴が殺し合いに乗っていた場合は、そいつがシンジと言う囮に喰らい付いてる間に逃げる。
そう決めて、右手に手榴弾を握ったまま灌太は冷徹に事態を窺った。

「おや、これはこれは」
「ゲ、ゲェーーーッ!! な、なんて恐ろしい事をーーーーっ!?」

そして彼らは出会った。



【E-4 森林地帯/一日目・夕方】

【キン肉スグル@キン肉マン】
【状態】脇腹に小程度の傷(処置済み)
【持ち物】ディパック(支給品一式)×4、タリスマン@スレイヤーズREVOLUTION、
     ホリィの短剣@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜、金属バット@現実、100円玉@現実、不明支給品0〜1
【思考】
0:な、なんて恐ろしい事をーーーっ!
1:ゼロスと協力する。
2:学校へ行って朝倉とヴィヴィオと合流する。
3:ウォーズマンと再会したい
4:キン肉万太郎を探し出してとっちめる。
5:一般人を守り、悪魔将軍を倒す。


【ゼロス@スレイヤーズREVOLUTION】
【状態】絶好調
【持ち物】デイパック(支給品一式(地図一枚紛失))×2、不明支給品1〜4
     草壁タツオの原稿@となりのトトロ、First Good-Byeの楽譜@涼宮ハルヒの憂鬱
【思考】
0:首輪を手に入れ解析するとともに、解除に役立つ人材を探す
1:いやあ面白い事をやってますね。
2:朝倉と合流する。可能ならヴィヴィオとも。
3:ゲンキとヴィヴィオとスグルの力に興味。
4:ヴィヴィオの力の詳細を知りたい。
5:セイギノミカタを増やす。

【備考】
※簡単な漢字を少しずつ覚えていっています
※ウォーズマンの名前と容姿を覚えました。
※草壁タツオの原稿の内容は草壁家とトトロの交流が書かれている『となりのトトロ』という作品でした。


【水野灌太@砂ぼうず】
【状態】ダメージ(中)
【持ち物】オカリナ@となりのトトロ、手榴弾×1、朝倉涼子・草壁メイ・ギュオーの髪の毛
 ディパック×2、基本セット×4、レストランの飲食物いろいろ、手書きの契約書、フェイトの首輪、ksknetキーワード入りCD、輸血パック@現実×3
 護身用トウガラシスプレー@現実
【思考】
0、どう対処するか決める。
1、何がなんでも生き残る。脱出・優勝と方法は問わない。
2、首輪を外すにはA.T.フィールドとLCLが鍵と推測。主催者に抗うなら、その情報を優先して手に入れたい。
3、遊園地が怪しいので一応行ってみるが、長居はしない。『パソコン』があると良いな。
4、支給品『CD』を『パソコン』に入れれば、『ksknet』のキーワードを知れば、『ksknet』で『何か』が得られる?
5、その後は北の市街地に向かい、ボインちゃんを雨蜘蛛から守る。一応ホテルには向かう。
6、ノーヴェを探す。そして……いっひっひっひ。
7、蛇野郎(ナーガ)は準備を万全にしてから絶対に殺す。
8、首輪を分析したい。また、分析できる協力者が欲しい。
9、関東大砂漠に帰る場合は、小泉太湖と川口夏子の口封じ。あと雨蜘蛛も?
【備考】
※セインから次元世界のことを聞きましたが、あまり理解していません。
※フェイトの首輪の内側に、小さなヒビが入っているのを発見しました。(ヒビの原因はフェイトと悪魔将軍の戦闘←灌太は知りません)
※分解したワイヤーウィンチはシンジを縛るのに使っています。


【碇シンジ@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】ワイヤーでの拘束。疲労(極大)、左肘に銃創
【持ち物】分解したワイヤーウィンチ@砂ぼうず
【思考】
1、僕が悪いんだ、僕が……痛い、痛いよ……誰か……こんまま千切れちゃうのかな……
2、全てから逃げて、どこか安全な場所を見つけて、そこでじっとしていたい。
4、超人、特に悪魔将軍が怖くてたまらない。それと同じぐらい砂ぼうずも怖い。
5、優勝したらカヲル君が――――?
【備考】
※自分がどこにいるのかわかっていません。
※第二回放送の内容を把握してません。
※地図の裏面には「18時にB−06の公民館で待ち合わせ、無理の場合B−07のデパートへ」と走り書きされています。
※下半身まるだしです。ちなみにこのまま長時間放置されたら千切れます。
192創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 21:03:34 ID:DypLgfxP
ksk
193創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 21:03:48 ID:DypLgfxP
ksk
194創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 21:04:02 ID:DypLgfxP
ksk
195 ◆YsjGn8smIk :2009/03/02(月) 21:05:20 ID:MwMtljMG
以上で投下終了です。支援どもです。
矛盾その他ありましたら指摘お願いします。
それはそうと……
                    
                  
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま今回、起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『断チンの刑でシンジを苦しめていたら
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        ハードディスクから変な音がしだした』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な……何を言ってるのかわからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        俺も何が起こったのかわからなかった……
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        イデなんてネタだと思ってただけに頭がどうにかなりそうだ……
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    HDの寿命だとかクラッシュの前兆だとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ、断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいカオルくんの怒り的な何かを味わったぜ……!
196創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 21:06:14 ID:DypLgfxP
ksk
197創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 21:07:06 ID:DypLgfxP
やっべぇ!やっべぇよこれ!
躊躇なくこんな拷問を行うとは砂ぼうず、いったいなんという男なんだ!
198創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 21:10:26 ID:gRXa9ibQ
投下乙です!
ゼロスとスグル、思ったよりも良いコンビになりそうでなによりw
そして断チンの刑、ってこえええええええ
砂ぼうずはやはり外道すぎるwww

>『断チンの刑でシンジを苦しめていたらハードディスクから変な音がしだした』
カヲル君は実在するというのか……イデはやめてー!
199創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 21:11:09 ID:DypLgfxP
>>195
カヲル君もお怒りかw

シンジのピー痛めつけ大作戦が凄くて投下乙と言うまでに反応がこぼれてしまったぜ
改めて投下乙でした!
スグルのフェイスフラッシュとかタツオさんの原稿中身判明とか墓作りとか
重要そうなネタは沢山あるものの最後の砂ぼの外道さにぶっちぎられてしまったぜ

てか地味にゼロスはうまい目見てるな、
大好物の負の感情たっぷり吸収してテカテカしてそうだ
200創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 22:11:48 ID:4fCsIRjH
投下乙ですー
断チンの刑……なんと恐ろしい……
さすがは砂ぼうず、俺たちにできないことを平然とやってのける
201創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 23:07:47 ID:Seytw+Av
フェイトさんちゃんと埋葬してもらえてよかったね
そしてきん肉マンの知性はガウリイ並かwww

草壁パパンの原稿や首輪など話も少しずつ進んできてwktkです!

そして砂ぼうずはやっぱり外道だー!
202創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 23:22:58 ID:Vhf84YVv
投下乙!
断チンの刑wいや笑い事じゃないけどさww
断チンのインパクトで忘れそうになるが、スグルが戦争男に会ったらヤバい事になるな
203創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 23:32:56 ID:Gnv+Jhai
投下乙です
ちょwwwww
断チンの刑とか…恐ろしすぎるでしょうよw
さてさて、この状況でどうするのか…wksk
204創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 23:50:02 ID:Seytw+Av
あ、矛盾をいっこ見つけました

ゼロスはヴ・ヴライマを使えないことはないのですが
魔族は自己の力のみを拠り所とする存在なのでよそさまから力を借りる精霊魔法を使えば
ダメージを受けるはずです。

なのでフェイトさんの埋葬方法を変えるか、
ダメージを受ける描写を付け加えたほうが良いかと思います。
205創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 23:52:24 ID:DypLgfxP
ああそういえば人間を騙すためにやってるって自己正当化してるんだっけ
他人の力を借りてるって意識するとプライドが傷つけられて弱っちゃうという魔族w
206創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 23:52:35 ID:37ewgqLu
投下乙!!!
おおぅ…断チンの刑とは恐ろしい真似を…
そりゃシンジでも情報吐くわなー
 
つかゼロスはほんとにパラダイスだなw
フェイトにスグル、今度はシンジの分まで負の感情を吸えるんだもんな
207創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 00:35:42 ID:ERXX3Zxz
投下乙!

タツオさんの原稿はとなりのトトロだったのか?とか
スグルの素顔神聖すぎwwとか色々あったが
砂ぼうずの外道行為に全部吹き飛んだぜ!
いてええええええええええwwwww
208 ◆YsjGn8smIk :2009/03/03(火) 00:54:36 ID:lVo0dwAX
>>204
指摘どもです。
wikiに収録されたらダメージ描写を加筆修正しておきます。
あ、ただし状態票の内容は変わりません。
受けたダメージは墓場の瘴気と休息で回復していますので。
209創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 01:05:39 ID:3oEEpOLM
したらばから転載

87 名前:もふもふーな名無しさん[] 投稿日:2009/03/03(火) 00:41:45 ID:L7g3hoig
規制に引っ掛かったので誰か本スレに書いてやってください……

投下乙!
砂ぼうず、ま さ に 外 道
あそこを断つなんてひどすぎるぜwそりゃあシンジも冷静になるわww
ゼロススグル組にも重要なことはあったのに最後ですべて吹っ飛んだw
トトロの本をどんな意図で支給品に入れたのか気になるな……
そして三人(と砂ぼ)の出会いがどうなるのか次がwksk

210創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 01:06:53 ID:ZHdTHhDN
>>208
修正乙です〜

なんかVIPが運営突撃したせいで尋常じゃない数の規制が発生してるらしいね
211創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 01:30:08 ID:p3llNBAc
投下乙です!

バトロワで全裸にひんむかれる事は多々ある・・・・・・
某ロワでは、ハルヒが全裸になったり、キョンが全裸にひんむかれたりした事もある。
裸にされた上に拷問なんてのも珍しくない。
でもこの手のタイプは・・・・・・砂ぼうず、 ま さに 外 道 !!

そしてシンジ君、合掌としか言えん。
212 ◆igHRJuEN0s :2009/03/03(火) 12:53:30 ID:p3llNBAc
修正終わりました。
今夜中に修正版を仮投下します。
213創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 13:26:12 ID:dzUQ8vEl
>>212
本当に乙です!
かなりの量があり大変だったと思います。
お疲れ様でした!
214創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 13:36:54 ID:ZHdTHhDN
>>212
おお!お疲れ様です!
215創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 13:45:32 ID:s/1yXGZS
乙です!
楽しみにお待ちしております
216創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 14:18:55 ID:dzUQ8vEl
……ここの住人なせいで、某所の一姫(戯言)をいつきって読んでしまった……
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……
217創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 15:39:12 ID:p+0djW0+
>>216
あるあるw
細切れにされないように気をつけろよ
218創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 16:06:02 ID:yyGNKT9J
>>216
それわかるw
内容と合わせて一瞬ビビったわ
219 ◆igHRJuEN0s :2009/03/03(火) 19:10:36 ID:p3llNBAc
少し早いですが今より修正版の仮投下を開始します。
220 ◆igHRJuEN0s :2009/03/03(火) 21:25:53 ID:p3llNBAc
修正版の仮投下を終了いたしました。
221創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 21:28:07 ID:ZHdTHhDN
お疲れ様!
さーて読んでこよう
222創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 21:33:38 ID:AycMODjG
仮投下乙です!
問題はないと思います。
223創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 22:04:13 ID:ZHdTHhDN
読んできた!
いろいろ細々直してあってさらに面白くなってる!GJでした!
自分は問題ないと思います

ただ厳密な時間を考えるとアスカがつく前にスク水の解除時間がきてるはずっていう意見もあったような
自分はそこまで細かく考える必要なくて今のままでいいと思うけどね
224創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 22:16:26 ID:dzUQ8vEl
修正乙です!
前より更によくなったと思います。

>>223
ゲンキに指摘されるまで忘れてた、って内容だし問題ないと思うが。
225創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 22:21:14 ID:jNqaw8zt
感想は本スレ投下まで待つとして特に問題ないと思うよ
226創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 22:30:33 ID:yyGNKT9J
感想は本投下待ちとして、特に問題はないと思う
227創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 22:38:12 ID:OOO5FNnG
修正乙!
特に問題はないかな
感想はまた本投下の時に
228 ◆igHRJuEN0s :2009/03/04(水) 00:23:42 ID:/YqUWUxv
特に問題がないようなら代理投下を頼みたいのですが。
以前もそうでしたが、携帯からだとスペック的にキツイんで。
どなたかお願いしてよろしいでしょうか?
229創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:42:10 ID:UNKERSdR
はいはい代理投下しますよ!
230創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:43:44 ID:UNKERSdR
えーっとじゃあ50分から代理投下しますね
231創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:44:15 ID:oWbxq5Xl
支援するぜksk!…人、足りるかな
232創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:48:21 ID:HypWJjR2
俺もいるぜ!
233創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:51:07 ID:UNKERSdR
そいじゃ代理投下始めます
234 ◆igHRJuEN0s :2009/03/04(水) 00:51:10 ID:/YqUWUxv
>>229
代理投下、感謝します!大変でしょうが頑張ってください。
235代理投下:2009/03/04(水) 00:51:31 ID:UNKERSdR
562 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:15:00 ID:YrRABrO.(197)
−−C-3の中学校校舎一階にある保健室。

そこにはまだ年端もない少年と少女の二人がいた。
どうやらこの二人は口論をしているようであり、保健室は険悪な空気である。

「・・・・・・そんなこと、信じられるわけないだろ」
「私だって、信じられないよ・・・・・・」

少年・佐倉ゲンキが、少女・『  』(名簿上はキョンの妹)相手に眉間にシワを寄せる。
対する少女・キョンの妹は俯きながらも言葉を返す。

「で、でも、掲示板に書かれてたことが本当ならゼロスさんは・・・・・・」
「それ自体が嘘かもしれないじゃないか!」

ゲンキの反応はキョンの妹の述べた事の否定だった。
しかし、そんなゲンキにキョンの妹の着ているスクール水着もといパワードスーツに搭載された人口知能・ナビたちが畳みかけるように主張する。

『ゲンキ殿、その情報はおそらく嘘ではないと思うであります』
『名前の書き込み欄には間違いなく『東谷小雪の居候』と書かれてたですぅ』
『東谷小雪の居候で、俺達の記録に該当する人物は一人・・・・・・ドロロしかいない』
『それにヤツは嘘も言えないくらいクソ真面目だし、おまけにこんな状況で冗談を吐くような野郎じゃねぇ。
殺しあいにのるようなタマでもねぇし、扇動の類も考えづれぇ、信憑性は高いと思うぜ?』
「だ、だけど・・・・・・」

ゲンキは、胸の中でモヤモヤしたものが溜まっていくのを感じていた。
そして、一呼吸の間を置いてから、自分の中の素直な・率直な、思いの丈を口にする。
腹の中の空気を吐き出すように、強く強く述べる。

「俺は・・・・・・、一度でも信用としようと思ったゼロスさんが!
そんな悪い奴だったなんて、思いたくないんだよ!!」


−−−−−−−−−−−
236創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:51:49 ID:ULlRKZ3A
ksk
237創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:52:10 ID:ULlRKZ3A
ksk
238創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:52:19 ID:HypWJjR2
ksk
239創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:52:20 ID:oWbxq5Xl
ksk
240代理投下:2009/03/04(水) 00:52:27 ID:UNKERSdR
563 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:16:10 ID:YrRABrO.(197)

そもそもの口論の発端はキョンの妹がもたらした情報である。
それは、ゼロスが危険人物かもしれないということ。
掲示板に書かれた外見については、間違いなく二人の知るゼロスのものであった。
しかし、他に二人が知らない特徴もあった。
『人を見ると問答無用で襲いかかってくる可能性があり』
『自分の利益にならないとなると女子供でも消し炭する心ない奴』
確証らしい確証こそ二人は持ち合わせていないが、もしこれが本当ならば、ゼロスは間違いなく危険な男である。
ホリィの話についても、自分たちを利用するための、でっちあげの可能性もあるのだ。
となると、ホリィを殺したのはゼロスであるかもしれないのだ。

それでも、ゲンキはゼロスを悪い人間とは思いたくなかった。

自分たちに向けてくれたあの笑顔も。
ホリィが死んだショックで生気を失いかけていた自分に喝を入れてくれたことも。
悲しみを分かち合い、涙を流してくれたことも。
ホリィが何を思って死んだのかを、真剣な眼差しで話してくれたことも。



−−全部、芝居。



・・・・・・まだ時間としては短いにしろ、ゼロスを信じていたゲンキとしては、認めたくはなかった。
だが、キョンの妹やナビたちが自分に嘘をつくハズがないし、思えない。
ならば、掲示板の方に何かの間違いがあるのではないか、と思いたかった。
だが、ナビたちの主張によると、間違いではない、らしい。

だから、二人の胸の中は一つの掲示板がもたらした情報に対する半信半疑、ゼロスに対する半信半疑で、モヤモヤしたものがどんどん溜まっていく。
おまけに、ここには危険人物がいるらしいときた。
それがゼロスかどうかは不明だが、とにかくここにいるのは危ない気がした。
よって、保健室は先程のようにゲンキがキョンの妹の生まれたままの姿を見てしまった時とは全く違う意味の気まずい空気が流れていた。
ゲンキは苦悩し、キョンの妹は困惑している。
その重たい空気の中でキョンの妹は口を開く。

「ゲンキ君・・・・・・もし、もしもだよ?
ゼロスさんが本当に殺しあいに乗っていたらあなたはどうするの?」
「・・・・・・」
241創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:52:41 ID:UPt7xFqx
パソコン規制されてるから携帯から支援だけはするぜksk
242創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:52:43 ID:HypWJjR2
ksk
243創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:53:11 ID:ULlRKZ3A
ksk
244代理投下:2009/03/04(水) 00:53:12 ID:UNKERSdR
564 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:17:19 ID:YrRABrO.(197)

ゲンキはしばらく沈黙を保った後に、答えた。

「その時は俺がゼロスさんを、・・・・・・いや、ゼロスを力づくでも止める」

ギロロ・ナビはその意見に対して、厳しく評価する。

『掲示板の内容を見た限り、ゼロスの実力はかなりのものだ。
おまけにおまえは怪我人で、キョンの妹のパワードスーツもまだ稼動できない。
力づくで止めると言っても、危険な話だぞ?』
「実力なんて関係ない!
殺しあいに乗っているなら、最も近くにいる俺が止めなくちゃいけないんだ・・・・・・それに・・・・・・」

ゲンキは怒気を込めてナビの言葉を否定する。
しかし、次の言葉を吐き出す前にゲンキの眼には薄く涙が溜まっていた。

「俺はもう、モッチーやホリィのように、仲間を失いたくないから・・・・・・
まだ会ってもいない良い人たちや『  』が死んだりしたら、悲しいじゃないか!!」
「ゲンキ君・・・・・・」

その涙は、彼がまだ幼い故に流した涙であった。
ゼロスが殺しあい乗った悪者であり、ホリィを殺した張本人であるということを信じたくなかった。
だが、それが真実なら、自分は一時でも、掛け替えのない仲間を殺した者に騙され心許した事になる。
そんな自分が許せなくて、怒りと悲しみが込み上げてくる。
本当は、もう二度と、キョンの妹の前で泣かないつもりだった。
だが、ゲンキはこらえきれなかったのである。

数適の涙が、ゲンキの頬を伝って落ちていく。
一方のキョンの妹は、今のゲンキを励ます言葉も見つけられず、ただただ自分までゲンキに釣られて泣きたくなるほどに苦悩するだけだった。

だが、ここで状況に変化が起きる。

『あのー、水を挿すようで恐縮でありますが・・・・・・』

それはナビからの突然の報告である。

『特殊なエネルギーの流れを周辺・・この校舎内からキャッチしたであります』

−−−−−−−−−−−
245創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:53:20 ID:UPt7xFqx
kskr
246創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:53:24 ID:HypWJjR2
ksk
247創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:53:32 ID:ULlRKZ3A
ksk
248創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:53:42 ID:oWbxq5Xl
ksk
249代理投下:2009/03/04(水) 00:53:46 ID:UNKERSdR
565 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:20:41 ID:YrRABrO.(197)

『化け物を皆殺しにして、みんなを救う、加持さんを助ける、ママに褒めてもらう』
その思いを胸に、少女アスカは高校を目指している。

「待ってなさいよ化け物ども!
このアタシが必ず殺してあげるから!」

自分を鼓舞するように言った言葉には、ドス黒い殺意に塗れていた。
ただひたすら、化け物がいたら殺すことが第一なのだ。
特にヴィヴィオとガイバー(深町晶)を殺すことには余念がない。
そして、化け物を殺し、今度こそ長門に加持の居場所を聞き出して、彼を救った自分の勇姿を想像すると、自己陶酔に口角を吊り上げてニヤリと笑う。

まだ遠いが、学校が見えてきた。
校舎は二つあるみたいだが、どちらかが高校だろう。
それを見つけ、化け物殺しを意気込むアスカは、心なしか一刻も早く高校へ向かうための駆け足が早くなっているようだった。

−−−−−−−−−−−
250創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:53:52 ID:sHyVtDUv
ksk
251創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:53:59 ID:HypWJjR2
ksk
252創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:54:04 ID:oWbxq5Xl
ksk
253創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:54:07 ID:ULlRKZ3A
ksk
254代理投下:2009/03/04(水) 00:54:21 ID:UNKERSdR
566 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:22:11 ID:YrRABrO.(197)

突然のハプニングより、二人の口論は一度は中断となった。
しかし・・・・・・

「さっきから言ってるでしょゲンキ君!
ここには危ない人がいるかもしれないんだよ!?」
『そうであります。
ゼロスが掲示板に書かれた危険人物・・・・・・かはわかりないでありますが、この周辺は危険かもしれないであります。
ここは校舎から即時撤退を・・・・・・』
「嫌だ! 俺はここに残るんだ!」

結局は新たな口論が起こっただけに過ぎないのだ。
口論の次はまた別の口論が生まれていた。

キョンの妹とナビたちは、ゼロス・掲示板に書かれた危険人物・エネルギー発生について、この校舎にいるとは危険と判断し、離れるべきだと結論した。
しかし、ゲンキはこれを拒否。
理由は、ゼロスと直接あって掲示板に書きこまれていた事とホリィの死に関する事の真偽を問いただすため。
そして、仮に彼が殺しあいに乗ってる場合は力づくで止めにいくと言い出したのだ。
そのために、ゼロスが戻ってくるまではこの校舎で待つと言って話を聞こうとしない。
「ではこの校舎で起きた謎のエネルギーについてはどうするのか?」、と聞かれると、ゲンキは、「俺が調べに言ってくる」と言いだした。
そして自分のディパックを持ち、保健室から出ていこうとするが、キョンの妹が引き止める。

「止めるなよ『  』」
「ダメだよ!
どんな危険があるかわからないのに・・・・・・例えば殺しあいに乗った危ない人が君はどうするの!?」
『そうですぅ、それにゲンキっちの体はまだ戦っていけるほど治ってはいないと思うですぅ』
「じゃあ、調べに行くだけなら俺一人でも・・・・・・」
「ダメだってば!」

こんなやり取りが、特殊なエネルギーが発生しナビがそれを察知した時から数十分以上長く続いているのだ。
ゲンキは校舎から離れることにとにかく反対し続ける。
キョンの妹やナビたちがどうにか説得しようとするが、ゲンキはとても頑固だった。
誰が見てもいくらか冷静さを欠いているとわかるくらいに。

「ねぇ、どうしたのゲンキ君?
さっきから変だよ!?」
「・・・・・・」

行動がおかしい事を指摘されたゲンキは黙り込む。
そこを、ゲンキの心情を察したギロロ・ナビは言った。
255創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:54:30 ID:oWbxq5Xl
ksk
256創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:54:30 ID:ULlRKZ3A
ksk
257創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:54:39 ID:HypWJjR2
ksk
258創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:54:54 ID:UPt7xFqx
ksk
259創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:54:56 ID:2bBfqAAn
ksk
260創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:55:01 ID:ULlRKZ3A
ksk
261代理投下:2009/03/04(水) 00:55:03 ID:UNKERSdR
567 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:23:46 ID:YrRABrO.(197)
『おまえ、焦ってるんじゃないのか?
自分の仲間を殺したかもしれない奴が近くにいることに』
「・・・・・・!」

ギロロ・ナビの言葉にゲンキはピクリと反応し、顔を上げて、反論する。

「俺は・・・・・・焦ってなんかない!」
『そうか・・・・・・それなら良いが。
だが、聞いてほしい。
焦りと感情任せの行動は自分や仲間に不幸を招く。
おまえの迂闊な行動や我儘が『  』の身を危険に晒すことだってあるんだ』
「・・・・・・!」

言葉の中にある自分のせいで『  』が危険になるというくだりにゲンキは何かに気づいたように反応する。
ギロロ・ナビが、言葉に電子音声とは思えない真剣みと凄みを含めて続けて語る。

『何事も慎重に行動しろ。
まだ子供であるおまえには難しい話かもしれんが・・少なくともおまえのせいで我々の装着者であるこの少女を不幸にすることだけは許さん!』

自身の行動についてギロロ・ナビに説教はされたゲンキは考え、そして思う。

(わかってるんだ・・・・・・、俺は『  』を守らなくちゃいけないのに・・・・・・
怪我をしてる俺はいつもの調子で戦えるかもわからないし、『  』の水着みたいなパワードスーツが動くのだって、まだ少しはかかる。
この学校にいちゃ危ない事くらい少し考えればわかること・・・・・・)

だが、確証はないハズなのに、笑顔のゼロスがホリィを焼き殺すイメージがゲンキの脳裏に思い浮かぶ。
さらに、顔のわからない殺人鬼がモッチーを殺すイメージまで想像してしまう。
自分の近くにいる殺しあいに乗った人間を、今すぐに力づくでも止めないといけない気がしている。
さもないと、ホリィやモッチーのような人やイイモンがその者に殺されてしまう気がし、そうなれば自分が見殺しにした気にもなる。
それを強い正義感を持つゲンキは許せなかった。

(ダメだ・・・・・・どうしても気持ちを抑える事ができねぇよ・・・・・・)

ギロロの言い分はわかる、しかし自分の正義感にも嘘がつけない。
まだ妥協する事に慣れていない子供であるゲンキには、この葛藤はとてもツラすぎた。
そして、自分の中でも答えが出せないゲンキは、保健室にある窓に自分から軽く額をぶつけて悔しそうに呟く。

「ちくしょお・・・・・・」
262創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:55:18 ID:HypWJjR2
ksk
263創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:55:19 ID:UPt7xFqx
ksks
264創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:55:25 ID:oWbxq5Xl
ksk
265創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:55:36 ID:sHyVtDUv
ksk
266創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:55:38 ID:ULlRKZ3A
ksk
267代理投下:2009/03/04(水) 00:55:40 ID:UNKERSdR
568 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:25:39 ID:YrRABrO.(197)

キョンの妹はギロロの凄みのある説得の中で口を挟む事もできず、落ち込むゲンキにかける言葉も見つけられず、何もできなかった。

「ゲンキ君・・・・・・」

言葉を口にできないくらい気まずく、重たく沈んだ空気が保健室を支配していた・・・・・・

しかし、窓に額をぶつけていたゲンキの瞳が何かを発見することにより、その空気も変化をきたす。

「・・・・・・グラウンドに人がいる」
「え?」

そこへゲンキは指を指す。
キョンの妹が指を指された先を見ると、広い学校のグランドと、そこを走ってこちら側に、つまり校舎に向かってくる少女がいた。

「『  』の知り合いとかじゃないのか?」
「いや、あんな人は見たことないけど」

赤みのある髪、またはオレンジ色の髪を持つ自分達よりいくつか年上の少女は、二人にとって見知らぬ人物であった。
二人はその少女に、どう対処するかを考え、そして−−

「あの人を良くみると、あちこち怪我をしているみたいだ。
何かあったのかもしれない・・・・・・会ってみるか?」

−−決断を下したのはゲンキだった。

−−−−−−−−−−−
268創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:55:55 ID:HypWJjR2
ksk
269創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:56:08 ID:ULlRKZ3A
ksk
270代理投下:2009/03/04(水) 00:56:12 ID:UNKERSdR
569 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:27:33 ID:YrRABrO.(197)

市街地を走り抜け、そのまま走って校門の内側へと入っていく一人の少女。

(ようやく、高校についたわ。
・・・・・・加持さんの命は待ってくれない、早めにやるべき事をやるために、校舎に入りますか)

彼女はその学校の校舎玄関を目指して行く。

・・・・・・彼女の間違いを一つ指摘させておこう。
彼女が入ったのは高校ではなく、中学校である。

なんでそんな間違いをしたのか?
普通なら校門に書かれた「私立ksk中学校」という表札を見れば一発でわかることだろう。
だが、彼女はそれすらも失念していた。
原因は化け物を倒すことへの異様な使命感、加持を助けることへの焦り、自分は冷静だという思い込みからだろう。

−−そんな彼女は不幸を呼び込む。
そして不幸が通った後には必ず、沢山の傷を残していく・・・・・・

−−−−−−−−−−−
271創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:56:16 ID:sHyVtDUv
ksk
272創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:56:27 ID:oWbxq5Xl
ksk
273創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:56:33 ID:HypWJjR2
ksk
274創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:56:35 ID:UPt7xFqx
ksk
275代理投下:2009/03/04(水) 00:56:54 ID:UNKERSdR
570 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:31:01 ID:YrRABrO.(197)

怪我を負っているかもしれない少女と接触すべく、保健室を後にした二人は周囲を警戒しつつ、おそらく接触するであろう校舎の玄関を目指す。
ゲンキの手にはリボルバー拳銃・S&WM10が握られていた。

「ゲンキ君それって・・・・・・」
「あぁ、本当はこんなもの使いたくないんだけどな・・・・・・」

ゲンキは本来、素手でモンスターと渡り合えるぐらいの運動神経とガッツを持っている。
だが、今は負傷し、元の実力の半分も出せない気がする。
だから不本意ながら、ディパックから一度も使った事がない銃を持つ事にした。
もっとも、ゲンキにはこの銃で相手を殺す気はない。

「脅しくらいにしか使う気はないけど・・・・・・
『  』の水着・・・・・・じゃなくてパワードスーツはまだ動かせないし、今はコレに頼るしかないかも」
「・・・・・・ゴメンなさい」

パワードスーツが動かなければ、自分はただの女の子もとい足手まとい。
そう思ったキョンの妹はうなだれ落ち込む。
それを見たゲンキは、微笑みかけつつ彼女を励ます。

「気にするなって、『  』の良いところはパワードスーツだけじゃないし、それ以外で『  』に助けられた事はある」
「え・・・・・・それって・・・・・・」

キョンの今は自分の何が彼を助けたのかがわからず、首を傾げる。

「『  』がいなかったら、俺はモッチーやホリィの死で冷静さを失ったり、落ち込んだ時に『  』がいたおかげで立ち直れる事ができたんだ。
おまえが居てくれただけで、俺は頑張れるんだ」
「ゲンキ君・・・・・・」
「だからそう落ち込むなよ。
おまえが支えてくれて、俺は感謝しているんだ。」


「それは−−」

−−私はたいしたことはしていない。
−−こっちだって君がいたから救われたんだよ。と、言いかけた所で、ナビの報告が入る。

『例の人物が接近してくるであります』

どうやら、保健室の窓から見た女性が近づいてきているらしい。
276創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:56:57 ID:ULlRKZ3A
ksk
277創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:57:04 ID:2bBfqAAn
ksk
278代理投下:2009/03/04(水) 00:57:16 ID:UNKERSdR
571 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:31:32 ID:YrRABrO.(197)
「そうか」
『・・先に言っておくでありますが、無理や無茶は禁物でありますぞゲンキ殿』
『そうだ、このパワードスーツの起動が可能になるのも、あと少し待てば良いが油断は禁物だ。
戦闘になったら逃げるつもりでいろ。
幸いにも、ここは一階で窓から外に出られるなど、退路は多いからな』
「あぁ、わかったよ」

保健室にいた時とは違い、ゲンキは幾分か素直にナビの提案を聞き入れていた。

『さっきと比べれば、やけに素直ですなゲンキ殿?』
「ギロロのおかげで少し頭を冷やせたから・・」『ほう』

どうやら、ギロロの言葉はゲンキに通じたらしい。
または、新しく起きた出来事に気持ちを切り替えたようだ。


279創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:57:34 ID:HypWJjR2
ksk
280創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:57:45 ID:2bBfqAAn
ksk
281代理投下:2009/03/04(水) 00:57:53 ID:UNKERSdR
572 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:32:18 ID:YrRABrO.(197)

「目の前にいる大切な仲間を、自分の焦りや我儘で『  』を死なせるような真似は絶対にしたくないんだ。
そうなったら俺が自分を許せないから」
「ゲンキ君・・」

ゲンキのその言葉はキョンの妹にとって頼もしく思えた。
何よりも大切な仲間だと言ってくれた事が嬉しかった。

『接触まで30秒足らずだな。
見た限り、怪我はしてたみてぇだが、殺しあいに乗ってなきゃ良いけどなぁ〜?
警戒はしとけよ〜?
ク〜ックックック〜』

最も性格の悪いクルル・ナビが皮肉じみた口調で報告する。
もう、余計なお喋りをする暇はない。
ナビの忠告通りに二人は警戒を強め、下駄箱を盾がわりに身を隠す。

そして、彼女はやってきた。

−−−−−−−−−−−
282創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:57:54 ID:oWbxq5Xl
ksk
283創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:58:05 ID:HypWJjR2
ksk
284代理投下:2009/03/04(水) 00:58:25 ID:UNKERSdR
573 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:34:39 ID:YrRABrO.(197)

アスカが学校の玄関に入ると、そこには規則正しく並んだいくつかの下駄箱と、それを遮蔽物にこちらを伺っているゲンキとキョンの妹がいた。
アスカと接触を試みたゲンキだが、念のため警戒し、拳銃を構える。
できれば使うどころか、人に向けるのも嫌なためか、ゲンキは険しい顔をしている。
いきなり拳銃を向けられたアスカの方は、舌打ちしながらも両手を上げて無抵抗なそぶりを見せる。
様子を見ているキョンの妹は緊張しているのか、少し震えている。

この緊迫した空気の中で先に口を開いたのはゲンキである。

「ごめん、もし殺しあいに乗っていなかったら驚かせた事を謝るよ。
俺達はこの殺しあいに乗ってない、アンタの方はどうなんだ?」

アスカはディパックから手を抜き、友好的そうな態度で質問に答えた。

「私も人殺しをするつもりはないわ。
私としては同じ仲間に会えて良かったわ」
「まだ信用できない・・・・・・」

ゼロスの事もあり、二人はまだ警戒を解かない。
そこでアスカは提案する。

「それじゃあ、こうしましょ。
このディパックの中に私の武器が入ってるわ」

そう言うと、アスカは自分のディパックをゲンキたちの足元に向けて投げる。
自分から、武器や道具を捨てることで、無抵抗と信頼の証を立てようとしたのだ。
もしもの場合は自分が殺されるかもしれないのに。
アスカの意外な行動に、ゲンキとキョンの妹は驚き、互いの意を求めたかったのか、一度二人で顔を合わせる。
そして再びアスカに向き合う時は、二人は今度こそ警戒を解く。


「わかった、銃なんて向けて悪かった」

ゲンキは拳銃をズボンのポケットにしまい、アスカは両手を下ろすと友好の笑顔を向ける。
重苦しく緊迫した空気がフッと軽くなった。

アスカが殺しあいに乗っていないと認識した二人は、下駄箱の影から姿を現し、そして名乗った。

「俺の名前は佐倉ゲンキ」
「私は『  』・・・・・・なぜか名簿は『キョンの妹』になっているけど・・・・・・」
「アンタの名前は?」

たしか、名簿に佐倉ゲンキとキョンの妹という名前があった気がする・・・・・・キョンの妹とつけられたのはツッコミどころがあるけど。
そう思いながらも、向こうが名乗りあげた以上、こちらが名乗らないのは失礼だと思い、アスカも名乗ることにした。
285創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:58:32 ID:ULlRKZ3A
ksk
286創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:58:32 ID:2bBfqAAn
ksk
287創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:58:51 ID:HypWJjR2
ksk
288代理投下:2009/03/04(水) 00:59:10 ID:UNKERSdR
574 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:36:10 ID:YrRABrO.(197)
「私はアスカ、アスカ・惣流・ラングレーよ」

次にキョンの妹はアスカに近づき、心配な面持ちでアスカに尋ねる。

「それにしても、あちこちボロボロですよ。
誰かに襲われたんですか?」

アスカの身も服もボロボロであり、右手に至っては人差し指を失っている(傷は塞がっているが)、痛々しい姿である。
アスカはこれを苦虫を噛んだような顔をして、経緯を語りだす。

「化け物に襲われたのよ・・・・・・深町晶という怪物やカエルみたいな化け物に」
「深町晶? カエルみたいな化け物?」

その時、アスカにとって聞き覚えのある、そして滅したハズの声が耳に入った。

『深町晶? 確か名簿にあったような・・・・・・
カエルのような怪物・・・・・・ってまさかケロン人のことでありますか!?』

今までナビたちは、余計な混乱を招かないように様子見をしていた。
そして、アスカに危険がないと判断した今、ナビたちはようやく喋り始めたのだが・・・・・・
それがアスカのスイッチを入れてしまったとは人口知能でも予想できなかったであろう。
アスカは血相が、みるみる内変わっていく。

「・・・・・・・・・・・・」

『  』はナビたちの会話に気を取られて、目の前のアスカの変化に気づいていない。

「それじゃあ君たちの本物の誰かが殺しあいに乗ったってこと?」
『わ、わからないであります!
タママ辺りが乗りそうな気がするけど・・・・・・』
『酷いですぅ、僕のオリジナルはそんな悪いヤツじゃないですぅ』

キョンの妹より少し後ろにいたゲンキは、アスカの豹変に気づき初めていた。

「・・・・・・!?」


「なんで・・・・・・」
「?」

アスカの口から言葉が漏れたのを、聞いたキョンの妹はアスカを見上げる。
そこには怒りの眼差しを自分に向けたアスカがいた。
なぜ、自分を睨んでいるのか?
そう思った時にはもう手遅れだった。


「なんでアンタが生きてるのよぉぉぉぉぉ!!」

アスカは叫びと同時に、襟首に隠したアーミーナイフを手に取りキョンの妹の首を目掛けて、横に振った!
凶刃が迫る。
あまり突発的すぎて反応できないキョンの妹は、避ける事も叶わず−−



「あぶねぇ!!」
289創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:59:13 ID:ULlRKZ3A
ksk
290創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:59:16 ID:2bBfqAAn
ksk
291創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:59:18 ID:oWbxq5Xl
ksk
292創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 00:59:38 ID:HypWJjR2
ksk
293代理投下:2009/03/04(水) 00:59:48 ID:UNKERSdR
575 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:36:56 ID:YrRABrO.(197)
そこへ、いち早く察知できたゲンキが、彼女のジャージの襟首を掴んで引っ張ることにより、刃は首を斬りさく事なく、『位置をそらす事』はできた。

ジャッ

肉を裂くような音と同時に、血が飛散した。
だが、彼女の首は無事であった。
彼女の『首は無事』であった。

「きゃあああぁあああぁあああぁあああぁあああ!!」
「『  』ッ!!」
『妹殿!?』

斬られてすぐに彼女の顔に焼けるような痛みが走る。
それは彼女が生まれて初めて体感した、刃物で斬られる痛みであり、パニックを引き起こしていた。

ゲンキが彼女の顔を見ると、鼻より上の位置に横一線の刀傷ができていた。
ゲンキが彼女を引っ張った時に刃の位置がズレて、刃が顔を横にえぐってできた結果である。
その傷から生々しくダラダラと血が流れ、『  』は痛みに悶え苦しみながら涙を流し、傷口を抑えている。
泣き叫ぶキョンの妹を抱えつつ、ゲンキとナビは襲い掛かってきたアスカに対して怒りを露にする。

「いきなり何すんだよ!!
殺しあいに乗ってないんじゃなかったのか!?」
「私は『人殺し』はしないわ。
でも人間じゃない怪物は殺しても良いハズよ?
だから怪物の仲間であるアンタたちは殺すべきなのよ!!」
「何をわけのわからない事を!」
『理不尽であります!』

アスカの言動は、小学生であるゲンキでもわかるくらい目茶苦茶であった。

「化け物はさっさと死ねぇ!!」

追撃を仕掛けてくるアスカ。
ゲンキはパニックですぐに動けないキョンの妹の前に立ち、相手の足を止める目的で、ポケットに挿してある拳銃を取り出そそうとするが、アスカがそれを許さない。
銃口を向けられるより早く、横薙ぎのナイフが放たれる。
勢いよく振られたナイフと拳銃がぶつかり、鋼同士のぶつかる音と火花を立て、拳銃はゲンキの手元から弾かれる。

「しまったッ!」

弾かれた拳銃が、床に落ちる。
ゲンキとアスカはその拳銃を拾おうとし−−先に拾ったのはアスカだった。

『武器を捕られたですぅ!』
『逃げろ! ここは撤退するんだ!!』

ナビたちはゲンキと『  』に逃げるように促す。

「痛い、いたいょぉ・・・・・・」
「クソッ、しっかりするんだ『  』!」
294創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:00:04 ID:ULlRKZ3A
ksk
295代理投下:2009/03/04(水) 01:00:13 ID:UNKERSdR
576 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:37:46 ID:YrRABrO.(197)
ゲンキはそれに従い、痛みに悶えるキョンの妹の手を引っ張り、逃げようとする。

「逃がすかぁ!!」

アスカは奪った拳銃を左手に持ち、銃口を逃げる二人に向け、撃鉄を引いた後にすかさず発砲する。
パァン、と銃音と共に弾丸が放たれた。
しかし、弾丸は二人には霞めるだけて、当たらず、先にある壁に穴を開けるだけで済んだ。
外れた弾丸に、アスカは悪態をつく。

「くそっ、右手が無事なら左手で撃つ必要はないのに」

人差し指が深町晶にもがれてなければ、右手でトリガーが引けただろう。
あまり慣れない左手で銃を撃たねばならない事に、アスカは悔やみつつも、逃げる二人を追いかけながら再度射撃を実行しようとする。

「ヤバイ・・・・・・ん、あれは?」

一度は向こうから外れてくれたが、次もそうとは限らない。
それを感づいていたゲンキの目に、あるものが入る。

学校の廊下に備え付けられた「消火器」だった。
それを見て閃いたゲンキは、すぐに消火器を手に取り、ピンを外してノズルをアスカに向ける。
本来、消火器は火を消すための非常用の物品なのだが、今は違う意味で非常事態である。
ゲンキはアスカがトリガーを引くより早く、消火器のトリガーを引いた。
ノズルから勢いよく、粉が飛び出した。

「喰らえ!!」
「わっぷ!」

粉が少しばかり口の中に侵入し、目への侵入を防ぐために視界は粉に覆われ、アスカは怯む。

「今だ!!」

相手が怯んだこの隙にゲンキは、消火器を捨ててキョンの妹の手を引っ張って、一目散に逃走する。

「ゲホッゲホッ、ペッペッ」

口の中に入った粉をアスカは苦しそうに吐き出す。
そして次に目を開くと、そこには二人の姿はなく、あるのは積もった粉と、床に転がった赤い消火器、そして粉まみれのぶざまな自分。
業を煮やしたアスカは、腹いせに消火器を蹴り、鬼のような形相で吠える。

「クソッタレぇぇぇ!!」

消火器の白い粉でつけられた二人の靴の後を見つけた。
それは校舎内へと向かって延びている。
玄関は自分が塞いでいたため、内部へ逃げるしかなかったんだろう。

「上等よ!
絶対に見つけだして殺してやるわ・・・・・・!」

先程、自分で投げたディパックを拾いあげ、校舎の内部に逃げ込んだ二人を追い掛ける。

右手にナイフ、左手に拳銃を持って、鬼ごっこが始まった。

−−−−−−−−−−−
296創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:00:28 ID:HypWJjR2
ksk
297創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:00:58 ID:HypWJjR2
ksk
298創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:01:04 ID:oWbxq5Xl
ksk
299代理投下:2009/03/04(水) 01:01:19 ID:UNKERSdR
577 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:40:25 ID:YrRABrO.(197)

危なかった・・・・・・
化け物の意表をつくためにナイフをディパックでなく、襟首に隠したのは正解だった。
まんまとディパックに武器が入ってると騙すことができたわ。
それでも少しは人間だとも思っていた。
信頼が示したくてディパックを渡したの本当よ。
だけど、化け物は草壁サツキみたいに人間に『擬態』する奴もいる事という事を奴らは思い出させてくれたわ。
結局ヤツらも化け物の仲間だったのよ。

・・・・・・ヤツらが化け物の仲間である根拠?
それはあの耳障りな声、殺したハズのカエルの化け物・ケロロと、もう一匹の黒いカエルの化け物・タママの声がしたからよ。
特にケロロ、アイツが死んでいれば私は加持さんを捜すことができたのに、よりによって生きてやがった・・

もちろん、周りにケロロはいなかったし、声がしたのは『  』からだった。
おそらく無線か何かで連絡を取っていたのね。
無線を取り合う中なら仲間じゃないハズがないわ。
多分、奴が私に『成敗』されかけた腹いせに、あの『二匹』を使って殺そうと企んだのね?
でも、アタシはそれを逆手に取ってやった。
あの二匹は私がディパックを捨てて無抵抗になったと油断した。
『ゲンキ』は弾が勿体ないのか、銃をしまい。
『  』が心配するフリをして、近づいてきた。
隙を見て、爪やら牙やらで襲い掛かるつもりだったに違いないわ。
逆に私は油断してるヤツらに手傷を負わせ、武器を奪う事もできたわ。

さて、後はヤツらを殺すだけ。
化け物を殺すカウントが4になって、長門から加持さんの居場所を聞き出す分には一匹分あまっちゃうわね。
だけど、ここで殺しておかないと、加持さんや副指令、その他の『人』たちに危害が及ぶわ。
だから『みんなのために』私が化け物を殺してあげるね!

頑張るから応援してね、ママ!

−−−−−−−−−−−
300創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:01:38 ID:ULlRKZ3A
ksk
301創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:01:51 ID:HypWJjR2
ksk
302創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:01:59 ID:ULlRKZ3A
ksk
303創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:02:19 ID:oWbxq5Xl
ksk
304代理投下:2009/03/04(水) 01:02:32 ID:UNKERSdR
578 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:41:28 ID:YrRABrO.(197)


時間は少し遡る。

−−きゃあああぁあああぁあああぁあああぁあああ!!−−

甲高い少女の悲鳴が耳に入り、同じ校舎の一室で気を失っていたヴィヴィオと朝倉は覚醒する。
二人が、バッと身を起こし、すぐに周囲に目を通して状況を確認する。

「ゼロスさんとスグルさんがいない・・!」

次に気づいたのは、ゼロスとスグルがこの場にいなくなっている事実を朝倉は口にした。
スグルがSOSマークが映っていたパソコンにぶつかった時に発生した光・・・・・・朝倉はそれを観測しきれなかったが、とにかくエネルギーらしきものが発生したと思われる。
おそらく、それが原因でゼロスとスグルの二人はこの場から姿を消したのだろう。

(死んでなければ良いけどね・・・・・・)

朝倉は二人の所在と生存を疑った。
そんな朝倉にヴィヴィオが心配そうに顔を合わせる。

「涼子お姉ちゃん、何か悲鳴が聞こえなかった・・・・・・?」

自分達を覚醒に導いた悲鳴についてヴィヴィオが問いかける。
しかし、朝倉が答えるよりも早く、状況の方が変化していった。

パァン

銃声。
他にも騒々しい物音。
ヴィヴィオはビクンと体を震わせ。
朝倉はカードから拳銃に変化させたクロスミラージュを構えて警戒する。
そして、先程のヴィヴィオの問い掛けに、朝倉に変わってバルディッシュが返答する。

『この校舎の一階において、戦闘が発生している模様!』
「そのようね・・・・・・」

朝倉は銃声が聞こえた時点で、あらかた検討がついていたようである。
だが、次の出来事まで検討がついていたであろうか?

−※※※ーーー!!−

「アスカお姉ちゃん!?」
「アスカってあなたが言っていた仲間の?」

ヴィヴィオは一瞬、耳を疑ったが、それは間違いなくはぐれてしまった仲間であるアスカの声だった。
305創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:02:41 ID:oWbxq5Xl
ksk
306創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:02:41 ID:ULlRKZ3A
ksk
307創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:02:58 ID:HypWJjR2
ksk
308代理投下:2009/03/04(水) 01:03:07 ID:UNKERSdR
579 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:42:07 ID:YrRABrO.(197)
言葉の内容がイマイチ聞き取れなかったが、何やら慌てている印象を感じとった。
そうとわかると、ヴィヴィオはすぐに立ち上がり、今いる部屋を出ていこうとする。

「どこへ行くつもりなのヴィヴィオちゃん!」
「アスカお姉ちゃんが戦いに巻き込まれてるのかも!
だから、いかなきゃ!」

その台詞には今までになく、力が入っており、ついさっきまでゼロスの雰囲気に怯えていた子供とは思えない勇ましさを朝倉は感じた。
それは置いといても、ヴィヴィオの関係者は助けてやりたい。
殺しあいに乗っている者も、危害が及ぶ前に倒しておきたい。
そう考えたから、朝倉もヴィヴィオと同じように戦闘が発生している一階へと向かう事にした。

「私もついて行く。
殺しあいに乗った人間との戦いはこの私に任せて」
「うん、わかった。
それじゃあ早く行こう!」

意見を承諾したヴィヴィオは急かすように朝倉に言うと、先に教室を出た。
一方の朝倉は、教室を出る前に時計を見る。
あの現象から一時間近く気絶していたらしい、殺しあいに乗った者に発見されなかった事は一番の僥倖だ。
次に、チラリとパソコンを見る。
パソコンに写っていたSOSのマークはもう消えていた。
あのマークの意味や、スグルとゼロスの行方が気になったが、それを調べるのは殺しあいに乗った者を撃退してからでも遅くない。
そう思った朝倉は視線をパソコンから外し、教室を後にした。
それから二人は駆け足で一階に向かう。

(それにしても・・・・・・)

ふと、朝倉は思う。

(声に殺気のようなものが混じってたのは気のせいかしら?)

−−−−−−−−−−−
309創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:03:13 ID:ULlRKZ3A
ksk
310創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:03:28 ID:HypWJjR2
ksk
311代理投下:2009/03/04(水) 01:03:45 ID:UNKERSdR
580 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:43:59 ID:YrRABrO.(197)

一方、ゲンキはアスカから逃げる途中で一階の適当に入った教室の窓を開け、そこから校舎を出てアスカから離れようとした。
キョンの妹のディパックから異星人の乗り物・KRR−SPを急いで取り出し、操縦は自分で、後ろには彼女を乗せて、逃げる準備を整える。
エンジンをかける。
そのついでに彼女の顔を見る。

「うぅ・・・・・・ゲンキ君、顔が・・・・・・いたいよぅ・・・・・・」
「『  』・・・・・・!!」

彼女の顔にできた傷は実に生々しいものだった。
傷口から赤い血がダラダラと流れ続け、未だに止まる気配がない。
相当深く刻まれた傷のようだ。
しかも、彼女はただの小学生の女の子。
普通に生きてればこんな傷は負わなかっただろうに、ひょっとしたら一生消えないかもしれない顔傷を負わされてしまった。

「可哀相に・・ごめんよ『  』。
俺、君を守るって言ったのに・・」

ゲンキは自分の不甲斐なさと、悲しさで泣きたい衝動に駆られる。
今はろくに武器も体力もないため、銃を持ったアスカ相手に戦っても、彼女を守りきる自信がない、故に逃げる事を選んだ自分が情けなく思えた。
本来はポジティブで元気な少年は、この時ばかりはネガティブで落ち込んでいた。

「ゲンキ君の・・せいじゃないよ」
『むしろゲンキ殿は頑張ってるでありますよ』
『おまえがあの時、咄嗟の判断で『  』を守らなければ、『  』は首の動脈を斬られて死んでいただろう』
『だから気負う必要はないですぅ』
「・・ありがとうみんな」

しかしキョンの妹とナビたちは、ゲンキに感謝をし、励ましてくれた。
そしてゲンキは彼女たちのためにも、今は落ち込んでいる場合じゃないと自覚する。

エンジンはかかった。
操作はキョンの妹が動かしていた時を覚えているため問題ない。
ちなみに校舎に残っているかもしれないゼロスの事が気になるが、掲示板の件があるし、また実力が掲示板の通りならかなりの実力者のハズ。
生存については信じるしかないと、ゲンキは思った。
校舎の3階で起こった事も気になるが、今はキョンの妹の命を守るのが先決だ。
とにかく、今は逃げるに限る。
そして二人を載せたKRR−SPは発進し、早く学校から離脱しようと可能な限りスピードを上げて進んでいた時だった。
312創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:03:48 ID:ULlRKZ3A
ksk
313創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:04:06 ID:HypWJjR2
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314創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:04:13 ID:ULlRKZ3A
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315代理投下:2009/03/04(水) 01:04:31 ID:UNKERSdR
581 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:46:13 ID:YrRABrO.(197)

「逃がさないって言ってるでしょ!!」

そこに、二人を追ってきたアスカが、ゲンキたちが外へ出るために開けた教室の窓から、逃げる二人に目掛けて発砲する。

パァン ガキンッ

銃弾はゲンキにもキョンの妹にも当たらなかったが、その代わり乗っていたKRR−SPに被弾。
風穴を開けられたKRR−SPがスパークを放つ。
そして突然の急停止、弾丸を受けてKRR−SPは故障したようだ。

さらにKRR−SPの急停止による反動により、二人は投げ出される事になる。

「うわああああああ!!」
「きゃああああああ!!」

投げだされた二人は宙を舞い、ほんのしばらくして別々の位置の地面に激突した。

「痛ぇ・・・・・・!」
「うぅ・・・・・・」

落下時のダメージで、二人共すぐに起き上がる事ができなかった。
そんなことには構わず、アスカが迫り、そして・・

「鬼ごっこは終わりよ」
「あ・・・・・・あぁ・・・・・・!」

倒れているキョンの妹の喉元に右手のナイフが突き立てられる。

「『  』!! やめろ!!」

離れた位置に落ちたゲンキは、キョンの妹の危険を察知して即座に起き上がるが、アスカがそれを許さないように左手の銃を向ける。

「動かない方が良いわよ。
こいつの首をかっ斬るか、あんたに鉛弾をぶち込むから」
「クソッ・・・・・・!」

ゲンキの逃げる目論みは失敗し、アスカに自分とキョンの妹の命が握られてることがたまらなく悔しかった。
キョンの妹は先程自分を顔えぐったナイフが、今度は自分の喉元を狙ってる事に、恐怖し震えていた。
ナビが必死でアスカの暴挙を言葉で止めようとする。

『ア、アスカ殿、やめるであります!!
ここで殺人をしたら戻れなくなるであります、人間的に!』
「煩いわよ、化け物は殺さなきゃならないのよ!!」

ナビたちの言葉もアスカを苛立たせるしか効果はなく、アスカを余計に激昂させた。
だが、アスカも無線ごし(と思っている)の化け物たちに聞きたい事があった。
316創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:04:44 ID:HypWJjR2
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317創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:04:48 ID:oWbxq5Xl
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318創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:04:48 ID:2bBfqAAn
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319創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:04:56 ID:ULlRKZ3A
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320代理投下:2009/03/04(水) 01:05:21 ID:UNKERSdR
582 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:47:03 ID:YrRABrO.(197)

「それにタママだっけ!?
アンタ加持さんをどこにやったのよ!!
無事なんでしょうねぇ?」
『タママは僕のオリジナルですけど、加持さんなんて会ってないし僕は知らないですぅ』
「すっとぼけんじゃないわよ!!
コイツを殺してやっても良いのよ!?」
『だから、僕たちは本当に加持さんなんて知らないですってば!!』

タママは加持の居所を知っていると踏んだアスカは聞き出そうとしたが、期待した返答は返ってこず、余計に青筋を立てて怒号する。
キョンの妹はただアスカに脅えるばかり。
もはや、ケロロやタママたちと話しても意味がないと思ったアスカはとうとう、キョンの妹を殺そうとする。

「もう良い、コイツを殺すわ」
「ヒィッ!」
「やめろぉ!!」
『やめるでありまーす!!』

キョンの妹はもうすぐ訪れる死の恐怖に顔を引きつらせる。
ゲンキとナビはアスカを止めようとするが、言葉だけではどうにもならない。


そこへ、別の者が新たに介入してきた。

「やめて! アスカお姉ちゃん!!」

少女の声がした。
その声にアスカは確かに反応し、一時的に殺す作業をやめて、声がした方向−−ゲンキの後方へと視線を向ける。
ゲンキもまた後ろを、つまり校舎側を振り向くと、そこには一人の少女とメイド服を着た女性がいた。

「ヴィヴィオ・・・・・・」

アスカは探し求めていた少女の姿を見つけて、思わず声を漏らす。

−−−−−−−−−−−


321創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:05:22 ID:ULlRKZ3A
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322創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:05:42 ID:HypWJjR2
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323創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:06:18 ID:ULlRKZ3A
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324代理投下:2009/03/04(水) 01:06:18 ID:UNKERSdR
583 :sage :Scars of the War(修正版) :2009/03/03(火) 19:50:34 ID:YrRABrO.(197)

まず、ヴィヴィオと朝倉はゲンキの側に駆け寄る。
そして朝倉がヴィヴィオとゲンキの前に立ち、拳銃・クロスミラージュを構える。
その後ろでヴィヴィオはゲンキをゲンキを助け起こす。

朝倉はアスカにナイフを突き立てられている少女を発見する。

(あれは・・・・・・キョン君の妹?)

直接の面識こそないが、一度消滅する前のバックアップとしての私に長門から送られた情報の中には、キョンの妹の記録はある。
顔面に真新しい横一線の刀傷がつけられているが、容姿的にはまず間違いない。
朝倉としては、古泉やみくるほどではないが、可能な限り保護したかった。
長門に反逆の意を持っているため、見殺しにはしたくないのだ。


そしてヴィヴィオに助け起こされたゲンキは、助けにきたと思われる二人に忠告する。

「気をつけるんだ!
その人は殺しあいに乗ってる!」
「そんな・・・・・・!?」

ヴィヴィオは信じられないという表情でアスカを見る。
当初は殺しあいに乗った者の手からアスカを助けるつもりで朝倉と共にやってきたつもりが、実際はアスカが人を襲っていたという事実にヴィヴィオは驚愕していた。
そのヴィヴィオに薄ら笑いを浮かべたアスカの方から声をかけてきた。

「やっと見つけたわ。
捜したのよヴィヴィオぉ?」

ヴィヴィオはアスカの笑顔から滲み出る怖い感覚に、震えながらも言葉を返す。

「アスカお姉ちゃん・・・・・・どうしてそんなことをしているの!?」
「決まってるじゃない、化け物を殺すのよ」
「化け物って・・・・・・?」

ヴィヴィオは一度、名前も知らぬゲンキとキョンの妹の顔を見て、本当に二人は化け物なのかと、一瞬疑った。
しかし、それは朝倉の一言により一蹴される。

「それはないわ。
二人とも『ただの人間』よ」
「そんな・・・・・・じゃあなんで?」

アスカの行為に疑問を持ったヴィヴィオに、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェイスなりの答えを朝倉は出した。

「あの子は、乱心してるみたいね。
だから言ってることを真に受けちゃダメ」
「私が乱心してるですって!?
私は冷静よ!
真っ当な考えで動いてるのよ!!」

自分がおかしいという事をアスカは断固として認めず、朝倉に言葉で噛み付く。
だが、今のアスカの様子は、朝倉で無くてもおかしいと思ったであろう。
325創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:06:32 ID:HypWJjR2
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326創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:06:51 ID:ULlRKZ3A
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327創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:06:54 ID:oWbxq5Xl
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328代理投下:2009/03/04(水) 01:07:28 ID:UNKERSdR
「そんなことよりも・・・・・・」

朝倉は余裕の表情でクロスミラージュを構えつつ、アスカに警告する。

「早くその子を離しなさい。
さもないとこの銃が火を噴くわよ」
「そんなオモチャで脅しが効くと・・・・・・」

ガスッ

クロスミラージュを玩具だと思っていたアスカに、朝倉はこれが玩具ではないと教えるために、彼女の足音に脅しの一発を撃ち込む。
レーザー、もしくはビームにも見える魔力の銃弾は、アスカの足元に一つの穴を作る。

「・・・・・・ッ?」
「今のでこれがオモチャじゃないとわかったでしょ?」

朝倉は余裕を崩ず、にこやかな表情を向け。
アスカは驚きつつも、敵意と戦意を濁らせないように睨みつける。

「涼子お姉ちゃん!」
「(大丈夫よ、『今はまだ』非殺傷設定だから、当てても死ぬ事はないわ。
当たれば物凄く痛いだろうけど)」

対峙しているとはいえ、元は仲間だったアスカに弾を撃ち込んだ朝倉にヴィヴィオを止めようとした。
だが、朝倉はクロスミラージュがまだ非殺傷設定である事を小声で教えて宥める。

「さぁ、降参しなさい。
これが最後通告よ?」

朝倉はついに最後の警告をする、降参しなければ今度こそ撃つという意味である。

アスカは焦りながらも思考をする。

(私が屈する?
化け物の仲間たちに?
ヴィヴィオを目の前にして・・・・・・?
いや、そんなの嫌!
なめられてたまるか!
私は化け物たちに、負けてらんないのよ!!)

元よりプライドの高いアスカは、負けを認めない。
そして策を思いつく。

(・・・・・・そうだ、良いことを思いついた)

アスカはそれをすぐに実行に移す。
ゲンキ、朝倉、ヴィヴィオの三人を正面に捉え、キョンの妹の首にナイフを向けたまま立ち上がらせ、自分は彼女を腕で拘束し盾にして後ろにつく。

「これで撃てる?」

アスカは勝ち誇ったように言った。
そう、アスカはキョンの妹を人質に取ったのだ。

「・・・・・・フッ、やり方がえげつないわね」
「それ以上、アンタは口を開くな。
この子を殺すわよ?」

朝倉の言葉に苛立ったのか、キョンの妹の喉元をナイフの刃先で少しだけ傷つける。
大事な器官や血管こそ傷つけられてないが、少し血は流れ、チクリとして痛みは少女を恐慌させ、叫ばせるのには十分だった。
329創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:07:36 ID:ULlRKZ3A
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330創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:07:45 ID:HypWJjR2
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331創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:08:01 ID:HJafG8pS
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332創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:08:04 ID:oWbxq5Xl
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333創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:08:10 ID:ULlRKZ3A
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334代理投下:2009/03/04(水) 01:08:10 ID:UNKERSdR
585 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:52:29 ID:YrRABrO.(197)
「助けてぇーーー!!
ゲンキくぅーーーん!!」
「『  』ッ!!
この卑怯者ぉー!!」
「ほらほら、アンタも近づいたら殺すわよ!」

アスカへの怒りと敵意が爆発的に高まるゲンキ。
しかし何もできない、してはいけない。
近づくだけで仲間が殺されてしまうかもしれないからである。


朝倉も、表面上は余裕の表情を取りつくろっていたが、内心は焦っていた。
自分の腕なら、たった数mしか離れていないアスカに当てる自信はある。
しかし、盾があれば話は別だ。
アスカはぴったりとキョンの妹を盾にしているので、撃てば確実にキョンの妹に当たる。
クロスミラージュを『非殺傷設定』にしてあるので、キョンの妹に当てても死ぬことはない。
それでキョンの妹ごとアスカを撃つ事もできるが、その拍子に拳銃やナイフがキョンの妹の命を絶ってしまえば本末転倒だ。
故に動けない。
朝倉は心の中で舌打ちをしていた。

ヴィヴィオはかつての仲間の蛮行に、涙腺に涙を溜める。

そこへ嫌らしい笑顔をしたアスカが、三人へ提案する。

「こっちの要求を飲んでくれれば、こいつを助けてやっても良いわ」
「要求はなんだ! 言え!」

ゲンキは怒鳴りながら、とっとと要求を聞こうとする。
そして、アスカは交換条件を提示する。

「人質交換よ。
ヴィヴィオを差し出せば、代わりにコイツを解放してやるわ」

「なんだと!?」
「え・・・・・・」
「まったく、ふざけた事を」
『なんですと!?』

ゲンキも、ヴィヴィオも、朝倉も、ナビも、アスカの要求に耳を疑った。

−−−−−−−−−−−
335創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:08:23 ID:HypWJjR2
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336創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:08:28 ID:HJafG8pS
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337創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:08:42 ID:ULlRKZ3A
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338代理投下:2009/03/04(水) 01:08:45 ID:UNKERSdR
586 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:53:16 ID:YrRABrO.(197)
我ながら、良い策だと思う。
1対4じゃ明らかに不利、だから人質作戦をとったわ。
アイツら化け物には互いへの『仲間意識』は持っている。
まぁ、あくまで表面的なもので、本当は薄っぺらいんだろうけど。

きっとヴィヴィオは仲間意識を示すために、私の要求を飲んで前に出てくるでしょうね。
そして、憎いヴィヴィオを銃で殺す・・・・・・だけど人質は返さない。
人質がいる限り奴らはどちらにせよ襲ってこれない。
『  』を盾にしながらどこかへ逃げうせるわ。
そして逃げた先で『  』を殺す。
まぁ、ヴィヴィオが仲間を見捨ててメイド服の女の後ろからでてこなくも、盾にして逃げて殺すけど。

メイド服の女は武器を持っているけど、『  』を盾にすれば、撃つに撃てないハズ。
ゲンキは武器を持ってないから、まず無害ね。
できれば殺したいけど、無理はしない。
こっちのリボルバー拳銃はあと4発しか入ってないし、無茶をして私が死ねば誰が加持さんを助けるの?

それでも最低一匹は殺せる計算だし、それで長門から加持さんの居場所を聞き出して助けにいくことができる!
きっと加持さんは褒めてくれるわよね?

・・・・・・卑怯?
化け物相手にそんなこと言ってられないわ!
正義のためよ!

−−−−−−−−−−−
339創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:09:01 ID:HypWJjR2
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340創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:09:26 ID:HypWJjR2
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341創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:09:27 ID:HJafG8pS
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342創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:09:37 ID:ULlRKZ3A
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343創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:09:42 ID:oWbxq5Xl
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344代理投下:2009/03/04(水) 01:09:44 ID:UNKERSdR
587 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:56:56 ID:YrRABrO.(197)

彼女は胸中で、再び自己陶酔に浸っていた。
残念ながら彼女は『自分は正しい・冷静だ』と思いこんでいるだけである。
そもそも、今の彼女には自分の考えの間違いに気づけない・認められないのだから・・・・・・

−−−−−−−−−−−
345創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:10:02 ID:HypWJjR2
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346創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:10:11 ID:ULlRKZ3A
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347代理投下:2009/03/04(水) 01:10:15 ID:UNKERSdR
588 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:57:40 ID:YrRABrO.(197)

アスカの要求はつまり、『  』の代わりにヴィヴィオが死ね、という意味だった。
口ではそこまで言わなくとも、銃口が朝倉の後ろにいるヴィヴィオを捉えているので、なんとなくわかる。
まず、朝倉が返答する。

「そんな不当な要求、飲めるわけないでしょ?
あなたが『  』ちゃんを返す保証はどこにもないしね」
「そんな生意気な口を聞いて良いと思ってるの?
殺すわよ?」
「い、いやぁぁぁ!」

もはや朝倉の言葉は、アスカの感情を煽るだけにしかならない。
348創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:10:26 ID:2bBfqAAn
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349創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:10:33 ID:HypWJjR2
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350創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:10:44 ID:HJafG8pS
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351創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:10:46 ID:ULlRKZ3A
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352代理投下:2009/03/04(水) 01:10:53 ID:UNKERSdR
589 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 19:59:08 ID:YrRABrO.(197)

『(我輩たちはどうすれば・・・・・・)』

ナビはこの状況を打開するために考える。
自分たちの主である少女を死なすわけにはいかないのだ。
そして、思いつく。

『(そうだ!
パワードスーツを稼動できる時間はそろそろきてるハズ。
それを妹殿に教えれば・・・・・・)』

キョンの妹が、ジャージや短パンの下に着ているスクール水着。
しかしその正体は、地球人専用専守防衛型強化服、いわゆるパワードスーツである。
起動すれば、キョンの妹はアスカの手から自力で脱出できると考えた。
今、パニックになっているキョンの妹は、そこまで気がまわってないようなので、ケロロ・ナビはキョンの妹へ、パワードスーツが起動できる事を教えようとする。

『妹ど・・・・・・』
「アンタの声を聞いていると虫酸が走るのよ!!
喋るな!!」
『ゲ、ゲロッ!?』

ケロロ・ナビの声を聞いた瞬間、アスカは強く怒鳴りつける。
これ以上喋ると、キョンの妹が殺されかねないと思ったナビは、口は無いが、口を閉じざるおえなかった。

ナビたちは思考する。

『(このままでは妹殿にパワードスーツが起動できる事を教えられないであります!)』
『(このクソアマァ!
こっちだってオメーの声は聞きたくねぇんですよ!)』

憤る二つのナビに、ギロロ・ナビが忠告する。

『(待て二人とも!
このまま起動できることを教えても、それを知ったアスカが、起動前に『  』を殺すとだろう)』
『(なッ・・・・・・!?
じゃあ、迂闊に妹殿に教えられないということでありますか?)』
『(ただでもパニック状態なんですよ!?
自力で思い出せるわけないですぅ!!)』

そこへさらに、クルル・ナビが付け足して状況を説明する。

『(それだけじゃねぇ。
ただ変身するだけじゃダメだ。
パワードスーツでも首筋の部分は守りきれてねぇ。
アスカの注意がどっかに逸れてなきゃ、気づかれた瞬間ナイフでブスリだ)』

ナビたちはこの状態に絶望する。

『(それじゃ、我輩たちはどーすれば良いでありますかー!?)』
『(どうする事もできん・・・・・・まさに八方塞がりだ)』
『(『  』がパワードスーツを起動できる時間がきた事に気づき、アスカが注意を一瞬でも逸らしその隙を突かなきゃなんねぇな)』
『(そんなぁ・・・・・・)』

アスカに口を開く事を禁じられたナビたちは、何もできないまま黙るしかなかった。
353創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:11:10 ID:oWbxq5Xl
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354創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:11:12 ID:HypWJjR2
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355創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:11:22 ID:ULlRKZ3A
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356創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:11:40 ID:HypWJjR2
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357創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:11:46 ID:ULlRKZ3A
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358創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:11:56 ID:UPt7xFqx
大作すぎる……
ksk
359創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:12:06 ID:HypWJjR2
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360創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:12:28 ID:ULlRKZ3A
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361創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:12:29 ID:HJafG8pS
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362創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:12:29 ID:oWbxq5Xl
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363代理投下:2009/03/04(水) 01:12:30 ID:UNKERSdR
590 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:00:12 ID:YrRABrO.(197)

「やめて! それなら私が・・・・・・」

人が自分のために死ぬのは見たくなかった。
それでヴィヴィオは要求通り、アスカの前に行こうとした。
しかし、朝倉により引き止められ、朝倉の背後に戻される。

「ダメよ、ヴィヴィオちゃん。
あなたが行っても向こうが『  』ちゃんを言葉通り解放するとは限らないわ。
ただ、出ていくだけじゃ向こうの思う坪よ」
「で、でも・・・・・・!」

朝倉の言う事は論理的でもっともだったが、ヴィヴィオはそれを感情の方が許せなかった。
逆に朝倉のせいで、事が思ったように運ばないアスカは、ヴィヴィオたちを急かす。

「もう刺しちゃおっかしら」
「ダメぇーッ!!」
「じゃあ、さっさとヴィヴィオを渡しなさいよ!」

ヴィヴィオが飛び出そうとするが、朝倉が引き止め続ける。
それでも朝倉はクロスミラージュを降ろさない。

どこかにつけいる隙があるハズだ。
この状況を変えるにはそれを捜すしかない。
逆につけいられる隙を突かれればこちらの負けだ。
それをアスカに見せてはいけない。

朝倉はチャンスを待ち望み、アスカにチャンスを与えないようにしていた。

一方、アスカに命を握られているキョンの妹を見つめるゲンキの心は・・・・・・


−−−−−−−−−−−
364創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:12:55 ID:HypWJjR2
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365創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:13:09 ID:UPt7xFqx
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366創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:13:23 ID:HypWJjR2
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367創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:13:34 ID:ULlRKZ3A
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368代理投下:2009/03/04(水) 01:13:41 ID:UNKERSdR
591 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:01:46 ID:YrRABrO.(197)

再び時間は遡る。
小砂こと小泉太湖が学校に到着したのは、アスカよりかなり後だった。
アプトムに言うことが本当ならば、アスカの移動先は方角的にここにぶち当たるハズだと思い、学校の敷地前まで着いた。
そして小砂が目撃したのは、アスカに関して考えうる事態の中でも最悪のものだった−−

まだ距離はかなり開いてて、顔はよく見えないけど、あの赤い髪をしたやつは間違いなくアスカね。
そんで女の子を人質に取っているみたい・・・・・・何やってんのよアイツ!?
しかも、アスカが銃を向けている先には帽子を被ったガキンチョと、変な服を着た女、金髪の小さな女の子の三人・・・・・・

って、えぇ!?
金髪の女の子ってまさかヴィヴィオ!?
これで右目と左目の色が違ったら師匠の言っていた特徴と一致するけど・・・・・・距離があるせいか良く見えない。
いや、もうアレは暫定でヴィヴィオでいいや。

それはともかく、アスカが女の子を人質にとって、ガキンチョと変な女と暫定ヴィヴィオに銃を向けているのは事実。
何か言ってるみたいだが、ここからでは良く聞こえない。
だけど、もしもあの銃から放たれた弾丸がヴィヴィオに当たって、絶命させたとしたら?


※想像中

「ししょー、すいませ〜ん。
ヴィヴィオちゃんはアスカに殺されちゃいましたー」

「放送でも聞いたよ。
小砂ちゃんのやくたたずー!
死んじゃえバインダー」


 ず が ん !


「うぎゃー。
ごめんなさい許してください、ししょー」

「ダ〜メ。
ヴィヴィオやフェイトちゃんを生き返すために殺しあいに乗るから、やくたたずはとっとと死んでいってね!」

「そんなー、ひどいー」
「後でアスカも天国に送るからサヨナラ小砂ちゃん。
はらわたをぶちまけろー」

「うう、こんなところでしんじゃうなんてー、凄腕魔法少女か凄腕美人になりたかったーがくっ」

【こすな@砂ぼうず しぼー】
【マジカル小砂たん ☆打ち切り☆】


※想像終わり
369創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:13:53 ID:oWbxq5Xl
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370創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:13:54 ID:HypWJjR2
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371創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:14:00 ID:ULlRKZ3A
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372創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:14:13 ID:HJafG8pS
ksk
373創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:14:21 ID:HypWJjR2
ksk
374代理投下:2009/03/04(水) 01:14:35 ID:UNKERSdR
592 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:04:23 ID:YrRABrO.(197)
ヤバイ。
それだけは絶対にヤバイ!
それだけは絶対に避けないとヤバイ!!
それをアスカは今やろうとしているんだ。
そんなことしたら師匠がトンでもないことになるのがわかんないの!?

・・・・・・もういい、師匠には悪いけど、アイツを殺しておこう。

狙いはヴィヴィオかどうか知らんけど、どちらにせよ人質を取るような暴挙に出てるんだ。
これ以上、騒動を起こされないようにここで始末する。
それに、ヴィヴィオのピンチを救ったのなら師匠も文句は言えないでしょ。
ひょっとしたら、その見返りに魔法を使えるようにしてくれるかも、ヒッヒッヒ。

・・・・・・とは考えるものの、どうしようか?
私がミニウージーを持って英雄気取りで突撃しても、アスカが何するかわからないしな〜
それで激昂したアスカがヴィヴィオを殺しちゃったら話にならないし。

一番良いのは、やっぱりアスカに気づかれないように、狙撃することかな?
今の私の装備や技量・状況から考えると、それぐらいが良いかな。
だけどこのミニウージーは短機関銃、狙撃よりも弾をバラ撒く事に特化したマシンガン。
少なくとも、射程だけなら50mぐらいあれば十分だけど、精度の関係でピンポイントでは狙えないし、人質を巻き込んでしまう。
誤って人質を撃っちゃったら、ヴィヴィオたちや師匠に良い顔されないだろう。
ヴィヴィオが殺されるよりマシだが、それでは師匠が機嫌をそこねて魔法を教えてくれないかも。
どうする?
う〜ん、う〜ん・・・・・・

−−そこで小砂は閃いた!−−

よし、こうしよう!
何も、人質を無理に助ける必要はない。
要はアスカを殺した上でヴィヴィオを助けた既成事実を作れば良いんだ!
私がアスカを撃てるパターンは三つ。

A、ヴィヴィオたちがなんとかして人質になった女の子を助けてくれる。
人質を手元から失ったアスカを私が射殺。
B、ヴィヴィオたちの努力虚しく、残念ながら人質は助からなかった。
人質を殺したアスカを私が射殺。
C、ヴィヴィオが殺される!! 仕方ないから人質ごとアスカを射殺。
375創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:14:55 ID:HJafG8pS
ksk
376創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:15:18 ID:HypWJjR2
ksk
377創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:15:23 ID:ULlRKZ3A
ksk
378代理投下:2009/03/04(水) 01:15:52 ID:UNKERSdR
593 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:05:15 ID:YrRABrO.(197)


・・・・・・何が言いたいかと言うと、Aはヴィヴィオたちが自力で問題を解決した場合。
その場合はジャストタイミングで助けに着たと言うことができる。
Bは人質が死んでしまったパターン。
この場合は助けにくるのが遅かったと言い訳できる。

とにかく、私は『ヴィヴィオ』を助けにきた『事実』を作れば良い!
とにかく私はアスカの隙を探して殺すだけ。
人質の女の子には気の毒だけど、生きてても死んでてもどっちでも良い。
むしろ私の見立てではBが現実的かな?
Aは少し希望的観測すぎる。
・・・・・・できればCは避けたいが、コレは最悪の事態を避けるための最終手段かな? とりあえずヴィヴィオは助かる。

ライフルさえ持っていれば、アスカの可愛い(憎たらしい)顔をピンポイントて、吹っ飛ばすだけで済むんだけど、持って無い以上仕方がない。
この作戦でいく。

さて、行動方針は決まった。
次は狙撃に適した場所を探し、後は場の流れに応じて作戦通りにアスカを殺すだけだ。

よし、行こう。


・・・・・・師匠なら誰も殺す必要が無い、もっと良い術を考えられるんだろうけど、私は師匠のように魔法を使えるわけじゃない。
仕方ないよね?


−−こうして、人知れず小砂もこの騒ぎに介入することになる・・・・・・

−−−−−−−−−−−
379創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:15:54 ID:HJafG8pS
ksk! ksk!
380創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:15:56 ID:ULlRKZ3A
ksk
381創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:16:04 ID:HypWJjR2
ksk
382創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:16:32 ID:HypWJjR2
ksks
383代理投下:2009/03/04(水) 01:16:39 ID:UNKERSdR
594 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:05:55 ID:YrRABrO.(197)

小砂は他の誰にも気づかれないようにコソコソと校舎の敷地に入り、グラウンドの周りにある手頃な木や夕日で伸びた影を見つけて、そこを伝いながら騒ぎの中心へと近づいていく。
コソコソする分には、小砂が先生と呼ぶ砂ぼうずとの仕事をしてきた経験と慣れがある。

結果誰にも気づかれることなく、アスカたちの側面についた。
ちなみに真後ろからではヴィヴィオたちまで射線に入り、流れ弾が飛ぶ可能性があるので側面にしたのだ。
また、アスカ以外の人間に気づかれても、意図が読めない者の視線が小砂を追い、その視線にアスカが気づいても作戦はオジャンになるため誰にも気づかれるわけにはいかなかった。
これがコソコソしなければならない理由である。

その足音取りで近づけたのは目標のアスカからおよそ30m弱。
射程範囲とはいえ、短機関銃で狙撃するにはまだ遠いが、これ以上隠れられるものがないため、これが限界である。
とりあえず適当な木の影で小砂は狙撃する準備を始める。

(スコープも無いし、ライフルとは勝手が違うから気をつけないとな〜・・・・・・ん?)

そこで小砂は、帽子を被った少年・ゲンキが動き出し、何か言っているのが見えた。
さすがにここまでくれば声は聞こえるだろうと思い、耳を傾ける。

そして状況は動き出す。

−−−−−−−−−−−
384創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:16:42 ID:ULlRKZ3A
ksk
385創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:16:54 ID:HJafG8pS
ksk! ksk! ksk!
386創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:17:02 ID:HypWJjR2
ksk
387創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:17:10 ID:ULlRKZ3A
ksk
388創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:17:11 ID:oWbxq5Xl
ksk
389代理投下:2009/03/04(水) 01:17:18 ID:UNKERSdR
595 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:06:50 ID:YrRABrO.(197)


ゲンキは朝倉の前に出ていた。
アスカは銃口を向け、警告する。

「近づくなって言ったでしょ!?」
「待ってくれ!
どうしてもあんたに聞きたいことがあるんだ!」

ゲンキはアスカと向き合い、銃が向けられようとも億さずに会話を交わそうとする。
朝倉はそんな危険を侵すゲンキに声をかける。

「危ないわよ、私の後ろに」
「ちょっと黙っててくれ」

ゲンキは朝倉の言葉を拒否して返した。
そしてゲンキは自分の中のアスカへの疑問を口にした。

「あんたは、なんで化け物を殺そうとするんだ?」
「それを知ってどうするっていうの?」
「・・・・・・ただ、俺は知りたいんだよ。
何があって化け物を殺すのかを・・・・・・」

アスカは質問に答える。

「良いわ、教えてやるわよ。
なんでアンタたちが憎いかをね!」

ゲンキは内心で、安堵のため息を吐く。

キョンの妹を人質に捕られたゲンキの取った手段は『話しあい』だった。
まず話し合いのでの解決は、アスカが暴挙を働く理由を知らなければならない。
その理由を暴けば、血を流さずに、事を解決できるんじゃないかと思い、ゲンキは話し合いによる解決を考えた。
そして今、話の入口に入る。

「私はね、ここにきて怪物に襲われたわ、それで沢山の物を失ったり奪われたりしたわ。
指も失ったし、加持さんや副指令は化け物に操られてしまってるの。
化け物をほうっておいたら、加持さんのような『人間』に被害が及ぶのよ。
だから一匹残らず私が駆除するの!」

ヴィヴィオは思う。
おそらく青い肌の人に襲われ逸れてしまった後に、化け物・・・・・・きっとモッチーとは違う悪い化け物に襲われていたんだと。
そして、悪い化け物に大切な人を襲われてしまったんだと。
・・・・・・だが、ここで疑問が浮かぶ。
次はヴィヴィオが質問をした。

「それじゃあ、どうして人間であるこの人たちを襲おうとしたの?」

ヴィヴィオの質問を答える時には、アスカは嫌悪感を抱きながら言い放った。

「化け物はね、人間に擬態する奴もいるのよ。
草壁サツキみたいにね!」
「あなた草壁サツキにあったの!?」
390創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:17:32 ID:HypWJjR2
ksk
391創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:17:47 ID:ULlRKZ3A
ksk
392創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:17:56 ID:HypWJjR2
ksk
393代理投下:2009/03/04(水) 01:18:05 ID:UNKERSdR
596 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:09:14 ID:YrRABrO.(197)

朝倉は驚く、殺しあいの謎をつき止める鍵になるであろう大切な情報源であり、優先保護対象の一人である草壁タツヲの血縁者らしき人物。
次に朝倉が質問する。

「草壁サツキはどうしたの? どこにいるの?」
「ああ、アレは殺したわよ」
「なんですって・・・・・・?」
「まぁ副指令に襲い掛かったんだし、主催者の手先だったんだから殺して当然よね」

草壁サツキが主催者が送り込んだ手先である可能性は確かに考えられた。
しかし、乱心気味のアスカが言った事なので、そこは鵜呑みにしなかった。
だが、朝倉はサツキを殺した話は本当だと思えた。
そこは放送等で偽りようがないからである。


一方、影の方から小砂は舌打ちをしていた。

(やっぱりサツキを殺したのはアイツだったか!
追いてきて正解だったよ。
・・・・・・てゆうか主催者の手先だろうと貴重な情報源じゃん!
それを殺しやがって、あの馬鹿が!)


視点は小砂のいる隅から、グランドに戻る。

ヴィヴィオはアスカがサツキを殺した事に対して眉をハの字にして、歎く。

「殺すなんて酷いよ、どうしてそんなことを・・・・・・」
「うっさいわよ!!
化け物は黙ってなさい!!
それに、実は無害を装ってハルヒを殺したのはアンタじゃないの?」

ハルヒを殺した罪を問われたヴィヴィオは否定し、事実を述べようとする。

「違う、ハルヒお姉ちゃんを殺したのは−−」
「まぁ、ハルヒもモッチーみたいな化け物と仲良くするような変人だったしね。
まともな神経もってなさそうだから早死にするのも仕方ないか」
「えっ・・・・・・」

事実を述べる前に遮られた。
そんなことよりも、アスカの口調は仲間だったハズのハルヒをバカにし、モッチーをなんでもないもののように言った。
それによりヴィヴィオは、アスカに対して歎きとは違う怒りの感情が芽生えていた。
人に対してここまで強い嫌悪感を覚えたのは、おそらくスカルエッティを含めて二人目である。
394創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:18:12 ID:HJafG8pS
ksk!
ksk!
ksk!
395創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:18:23 ID:HypWJjR2
ksk
396創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:18:30 ID:ULlRKZ3A
ksk
397創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:18:44 ID:HypWJjR2
ksks
398創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:18:52 ID:ULlRKZ3A
ksk
399創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:18:53 ID:oWbxq5Xl
ksk
400代理投下:2009/03/04(水) 01:18:56 ID:UNKERSdR
597 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:10:19 ID:YrRABrO.(197)
ゲンキもまた、アスカの話しの中に出てきたハルヒとモッチーという名前に気づく。
モッチーは自分の仲間、ハルヒは『  』の知人である。
それを侮辱するような言い方をするアスカが許せなかった。
思わず、抑え切れない分の感情をゲンキは言葉として吐き出す。

「モッチーは・・・・・・俺の仲間だったんだ!
ハルヒって人は『  』の知り合いだったんだよ!」
「あら? 仲間だったの?
それじゃあ悔しいわよね〜?」

アスカは怒り悔やむゲンキが愉快だったのか、おちょくるように言った。
人の感情を馬鹿にするアスカに、ゲンキが高ぶる怒りを抑えられず、アスカを殴りたいと思った。
アスカの口ぶりにヴィヴィオもゲンキと同じ感情を抱く。

「アンタって人は!」
「・・・・・・」

それを朝倉が察し、小声で宥める。

「(気持ちはわかるわ・・・・・・、でも今は抑えて)」
「・・・・・・くそっ」
「・・・・・・」

ここでアスカを殴りかかろうとでもすればキョンの妹の命が危ない。
それを理解している二人は朝倉の言う通りに気持ちを抑えて、朝倉の後ろから動かなかった。
しかし、当然ハラワタは煮え繰り返る。

二人とは違い、比較的冷静である朝倉は草壁サツキの事については置いといて、アスカの言ったことを分析する。
化け物=人間に擬態するものがいる、と彼女は言った。
ならば、彼女はどうやって化け物と人間を見分けているのか?

「じゃあ、あなたがこの子たちを化け物だと思った根拠は?」
「簡単よ、こいつらがカエルの化け物の仲間だからよ?」
「は? それにはどうやって気づいたの?」
「無線よ!
コイツらは化け物と無線を取り合っていたのよ!」

無線という言葉に、しばらく無言だったナビたちが反応する。

『無線? ひょっとしてアスカ殿は我々の声を無線機の声か何かと誤解したのでありますか?』
「ちょっと!
喋るなと言ったハズよ?」
『まぁまぁまぁまぁ!!
落ち着いてきいてほしいでありますよアスカ殿』

アスカはキョンの妹のどこからか聞こえる声が、無線機でない事の主張を聞かされる。
ナビたちは主張する。
401創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:19:15 ID:HypWJjR2
ksk
402創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:19:15 ID:HJafG8pS
ksk
403創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:19:21 ID:ULlRKZ3A
ksk
404代理投下:2009/03/04(水) 01:19:28 ID:UNKERSdR
598 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:10:59 ID:YrRABrO.(197)
『アスカ殿、良く効いて欲しいであります』
『俺達は地球人専用専守防衛型強化服に備えられた、喋る人口知能なんだ』
『声や性格が似通っているのは、元にした人つまりはオリジナルの人格を参考にしたためなんですぅ』
『つまり俺達は本人じゃねーってことだ。
オリジナルが殺しあいに乗ってようと、俺達には関係ねぇ』
『さらにゲンキ殿と妹殿の二人は、殺しあいに乗ってないどころか、未だに我輩たちのオリジナルにすらあってないであります。
例え、オリジナルが殺しあいに乗っていようと断じて二人は関係ないのであります。
その辺を理解してくだされば、ここは武器を納めて欲しいのであります』「・・・・・・」

主張聞いているアスカは無言だった。
もしかしたら、わかってくれたのかもしれない。
ナビたちはそれを期待していた。

「フ、フフフフフ・・・・・・」
405創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:19:42 ID:ULlRKZ3A
ksk
406創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:20:04 ID:ULlRKZ3A
ksk
407創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:20:06 ID:HJafG8pS
K S K
408創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:20:25 ID:oWbxq5Xl
ksk
409代理投下:2009/03/04(水) 01:20:32 ID:UNKERSdR
599 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:17:16 ID:YrRABrO.(197)

アスカの嘲笑。
ナビたちの期待が裏切られる。
嘲笑はすぐに怒声に変わった。

「バカ言ってんじゃないわよ!!
私はそんなことに騙されたりはしないわよ。
無線じゃないなんて嘘を見抜けないと思ってたの?」
『ゲロォーーー!?』
『まるっきり信じちゃいないというのか?』
『このアマ・・!』
『コイツはヤベーぜ』

アスカはナビたちの言葉に聞く耳を持ってなかったようである。
怒鳴りつけてくるアスカの声はキョンの妹の耳をビリビリと痛ませ、脅えを促進させる。


(話しもまともに聞く気はない、か・・・・・・)

ここまでの問答で朝倉は、アスカが何を思い・どんな人間なのかが、あと少しで見えてくる気がした。
朝倉としてはアスカという人間像を知るためのあと一手が欲しかった。

「ところで聞くけど、ヴィヴィオちゃんを狙う根拠は?」

「簡単よ、魔法なんて得体の知れないものを使ってるからよ!」

朝倉も、ヴィヴィオも、小砂も耳を疑った。
朝倉は首を傾げつつ、呆れるように言った。

「それだけ?」
「何がそれだけよ!
十分気持ちが悪いじゃない!!」


−−小砂はアスカの身勝手さに額に青筋を立てている。

(テメーの傷を治してやったのは師匠の魔法のおかげだろうが!!
テメーには貸しと借りの念は考えないのかよ!
あの欲深い先生でもそこは弁えるよ!?)

−−−−−−−−−−−
410創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:20:49 ID:ULlRKZ3A
ksk
411創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:20:55 ID:HJafG8pS
ksk
412創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:21:14 ID:ULlRKZ3A
ksk
413代理投下:2009/03/04(水) 01:21:22 ID:UNKERSdR
600 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:17:53 ID:YrRABrO.(197)

朝倉の、アスカに対する分析は終了した。

アスカは狂ってるように見えて冷静であり、独自の倫理感と正義感を持って行動しているだけなのだ。
問題なのは彼女の倫理と正義はあまりにも、独りよがりで自分勝手であること。

彼女にとっての『化け物』とは、姿形はもちろん、人間と少しでも掛け離れた者は化け物扱いなのだ。
それどころか、化け物と繋がりのある者すら全て敵なのである。
相手が『化け物』なら、その者の善悪はどうでも良く、ただ殺すのだ。

彼女はプライドが高く、自分の正義が絶対だと信じているため、自分の意と違った意見は正しかろうと聞こうとしない。
自分の間違いや矛盾は認めようとしない。

結論。
アスカはただのエゴの強い・我が儘な子供である。
故に扱いづらい。
説得しようものなら、アレやコレや理屈をこじつけて、自分の中で物事を都合の良いようにしてしまうタイプなのだから。
よりによって厄介なのを相手にしてしまった・・・・・・と朝倉は頭を痛める。

−−−−−−−−−−−
414創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:21:55 ID:ULlRKZ3A
ksk
415創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:21:59 ID:oWbxq5Xl
ksk
416代理投下:2009/03/04(水) 01:22:15 ID:UNKERSdR
601 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:19:23 ID:YrRABrO.(197)

「ふぅ、あらかた話したらスッキリしたわ」

今まで話す相手もなかったので、自分の思ってる事を吐き出せたアスカは、少しだけストレスのはけ口になったようだ。
逆にゲンキとヴィヴィオが、怒りを覚えていることなど毛ほども構いもせず。

「それじゃあ、そろそろ決めてもらおうかしら?
ヴィヴィオを引き渡すのか、否かを」

トークタイムは終了と言わんばかりに、『  』の首に向けられたナイフに再び力が込もる。

「ゲンキ君・・助けてぇ」

キョンの妹が手を伸ばして助けを求める。

「チッ・・・・・・」

状況を変えたいが変えられない、アスカは変えさせてくれない人物だと言うことを分析からわかった。
朝倉はとうとう舌打ちをする。

人質の少女を助けたいヴィヴィオはアスカに懇願する。

「もうバカな事はやめて、アスカお姉ちゃん!!」
「うるさいのよ!
アンタが私に殺されればそれで良いのよ!
そうすれば化け物を三匹殺した事になって私は加持さんを助けにいけるんだから!」


三匹、いや、三人殺せば加持を助けに行ける・・・・・・その言葉で思いあたるものは一つしかない。
ゲンキは聞き間違いでないかと思い、アスカに聞き出す。

「今・・・・・・なんて言った?」
「だから三匹殺せば!
長門が行方のわからない加持さんの居場所を教えてくれるのよ」

これはつまり、先の放送で主催者が付け足したルール「三人殺せば、探したい一人の居場所を教える」というものだ。
アスカはこのルールに従い、加持を探すつもりなのだろう。
だが、それに貯まっていた怒りが爆発した少年がいた。

「ふざけんなッ!!」

腹から出した怒号はとても大きかった。
その調子を保ったまま、ゲンキは想いを吐き出しまくる。

「アンタが悪いモンスターに襲われて、だから化け物やそれっぽく見える人を襲うのは十分にわかったよ!
それは恐がってるからなんだろ!?」
「私が化け物を恐れてる・・・・・・?
アタシがそんな臆病者なわけないでしょうがッー!!」

アスカはゲンキの言葉を多大な怒りを込めて否定する。
画して、ゲンキとアスカの言葉と言葉のドッチボールが始まった。
417創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:22:42 ID:HJafG8pS
ksk
418創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:22:45 ID:ULlRKZ3A
ksk
419代理投下:2009/03/04(水) 01:23:06 ID:UNKERSdR
602 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:20:38 ID:YrRABrO.(197)

「だけどアンタは、イイモンやワルモン、良い奴とか悪い奴とか見境なしに襲いかかって!!」
「化け物は死んでも良いのよ!」
「そんな理屈で殺される側の気持ちは考えないのかよ!!
恐いから、気に入らないから殺して良いなんて事はあっちゃいけないんだ!!」

ゲンキはまだ子供だ。
そして曲がった事は大嫌いだ。
だからこそ、その言葉に子供らしく単純で、ゲンキらしく純真な怒りを込めていく。

「何より、俺達はこの馬鹿げた殺しあいを止めなきゃいけないのに・・・・・・
それをアンタは促してんじゃないか!!」
「アタシは化け物しか殺さないわ!」
「そうじゃない!
いくら大切な人を助けたいためだからって、誰かを殺して良いわけがないだろ!!
例えそれが悪い奴でも!!」

−−ゲンキはやがて、アスカが何かに似ているのは感じた。

「そうだ・・・・・・、俺が一番許せないのは・・・・・・」


−−それはゲンキにとって、ある意味で身近であり、嫌悪すべきもの。

「誰かを馬鹿にしたり、傷つけたり、殺したりすることに、アンタは心を痛めちゃいない!」


−−死んだハルヒやモッチーを侮辱しても、『  』を傷つけても、サツキを殺しても、彼女は悲しむそぶりすらなかった。
故に似ていた。
ゲンキにとっての『敵』に似ていた。

「そんなアンタは・・・・・・『ワルモン』と一緒だぁ!!」


ゲンキは言い放った。
悪いモンスター『ワルモン』とアスカが同じであると。

「私が悪者ですって?
違うわ、私は正義のために、人を守るために頑張ってるのよ!
そうすれば、加持さんやママが褒めてくれるわ」

アスカはワルモンを「悪者」であると理解し、それを否定し、自らの正義を主張する。
だが、ゲンキはその正義を真っ向から否定する!

「正義や大切な人を、人殺しの言い訳にするな!
それに守るっていうのは、褒められるためにやるんじゃないんだよッ!!
そんなの独善じゃないかッ!!!」

ありったけの気迫と怒り、それにガッツを加えてアスカに言い放った。
420創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:23:07 ID:ULlRKZ3A
ksk
421創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:23:17 ID:Rc9QRlTu
ksk
422創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:23:29 ID:ULlRKZ3A
ksk
423代理投下:2009/03/04(水) 01:23:50 ID:UNKERSdR
603 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:23:05 ID:YrRABrO.(197)
ヴィヴィオはその気迫ゆえに介入できなかった。
だが、ゲンキの想いが耳を通して心に響いてくるのを感じた。
しかし、朝倉と小砂は焦っていた。

(言ってる事は正論よ、でも・・・・・・)
(あわわわわ、アスカがブチ切れたらどーすんの!?)

アスカが激昂すれば、何をするかわからない。
人質が殺される事だってある。
ゲンキはそれを感情で自制を忘れてたしまったようだ、と思った。

そして、アスカは。

カチャリッ
「独善なんかじゃない・・・・・・私は間違ってなんか、ない!!」

口々でぶつぶつ良いながら、撃鉄を引き、銃口をキョンの妹のこめかみに向けようとする。しかし・・・・・・


「人質を撃ったら、おまえも逃げられなくなるんじゃないのか?」

アスカの腕の動きがピタリと止まる。

「それに人質を取るなんて卑怯な真似をして、そんな事までして誰かを殺そうとするなんて、アンタが弱いっていう何よりの証拠なんじゃないのか?」

単なる挑発とも、確信をついているとも言える事をゲンキは指摘する。
そしてアスカの腕が怒りで震える。

「私は・・・・・・化け物なんて怖くない!」
424創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:23:55 ID:ULlRKZ3A
ksk
425創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:23:58 ID:oWbxq5Xl
ksk
426創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:24:24 ID:UPt7xFqx
さあもうすぐで終わりだksk
427代理投下:2009/03/04(水) 01:24:49 ID:UNKERSdR
604 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:24:58 ID:YrRABrO.(197)

「!」
「いいわ、ヴィヴィオより先にアンタを殺してあげる」

アスカの殺意が、ヴィヴィオよりも人質の少女よりも、己の正義を否定し、臆病者呼ばわりしたゲンキに向いた。
そして銃口を向け、ゲンキが驚くよりも早く引き金を引く。

「死ねーーーッ!!」

アスカとゲンキまでの距離はわずか数m。
いくら運動神経に秀でたゲンキでも銃弾を避けられる距離じゃない。
ヴィヴィオは何もできない。
朝倉は事態そのものは予想していたが、行動が間に合わない。
小砂は、動くべき時ではないと何もしない。

そして、銃声が轟き、放たれた弾丸はゲンキを貫く





−−ことはなかった。

「なに・・・・・・?」

その場にいた、アスカもヴィヴィオも、朝倉も、小砂も、ゲンキも驚いていた。
なぜなら、ゲンキの前には一つの盾が現れ、それがアスカの狂弾を防いだからである。

皆が驚いている中でナビたちの電子音声が響く。

『イージスシステム起動・・・・・・間に合ったであります』
『危ない所だったな、ふぅ・・・・・・』
『ヒヤヒヤしたですぅ、心臓に悪いですぅ』
『人口知能である俺達に心臓はねぇけどな、ク〜〜〜クックック』

音声の発信源はアスカの腕の中、つまり人質にとられた少女からである。
少女を見ると、着ていたハズのジャージや短パンはいつの間にか消えうせ、代わりにスクール水着のような格好にあちこち機械をつけたような珍妙な姿になっていた。
この姿を知っているゲンキ以外が、少女の変身に目を疑う。
そして変わったのは姿だけではなく、少女の眼も先程までアスカに脅えていた眼ではなく、戦える意思を持っていた眼だった。

ここから状況は加速する。
盾の出現と少女の変身に呆然とするアスカ。
その隙をついて、少女がもう一つの盾を射出。
アスカが右手に持ち、自分の命を握っていたナイフをその盾で拘束していた腕ごと弾き飛ばす。
落ちたナイフは足元に落ちた。

「しまった!!」

そして少女は自力でアスカの拘束から解放される。

「クソッ!」

右手の痛みに構わず、アスカはすぐに左手の拳銃の撃鉄を引いて撃とうとする。
しかし、少年はそれを許さなかった。
428創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:25:02 ID:HJafG8pS
ksk
429創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:25:04 ID:ULlRKZ3A
ksk
430創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:25:13 ID:oWbxq5Xl
ksk
431創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:25:46 ID:ULlRKZ3A
ksk
432代理投下:2009/03/04(水) 01:26:00 ID:UNKERSdR
605 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:25:41 ID:YrRABrO.(197)
ゲンキはアスカが引き金を引くより早く、全身の神経と筋肉・ありったけのガッツを連動・駆使して、拳銃目掛けて飛び蹴りを放つ。

「うおおおぉりゃあああぁあ!!」

蹴りはクリーンヒットし、拳銃はアスカの手元から離れてあさっての方向へと飛んでいき、弧を描いて、やがて地面に落ちた。

「何ぃ!?」

これにてアスカはナイフも銃も失う。
腕の痛みでたたらを踏んだアスカに、次に動いた朝倉がクロスミラージュの銃口を向ける。

「残念ね、あなたの負けよ」
「・・・・・・チックショウ」

突然のハプニングにより立場は逆転した。
朝倉はアスカへ、王手を宣言する。
勝ち誇ったような朝倉の顔が、アスカには憎くくてたまらなかったが、もう何もできなかった。
恨めしい顔をするのが関の山でである。

こうして、アスカは人質には逃げられ、ゲンキによって銃を失い、朝倉にの銃口を向けられ、事実上敗北した。
もうアスカに反撃する手段はない。
間違っても足元に落ちたナイフを拾おうとすれば、否応なく朝倉の拳銃が火を吹くだろう。

戦いは決着がつき、朝倉がアスカの動きを止めている横で、キョンの妹がゲンキに駆け寄る。

「また、助けられちまったな」

キョンの妹が盾を射出しなければ撃たれていただろう。
ゲンキはそれに対し彼女へ微笑みかけながら礼を言った。
彼女は微笑みと言葉を返した。

「そんなことないよ。
ゲンキ君がアスカの注意を引いてくれたおかげで、私は生きてるんだから・・・・・・」

−−−−−−−−−−−
433創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:26:12 ID:ULlRKZ3A
ksk
434創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:26:42 ID:ULlRKZ3A
ksk
435創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:26:53 ID:oWbxq5Xl
ksk
436代理投下:2009/03/04(水) 01:26:57 ID:UNKERSdR
606 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:27:59 ID:YrRABrO.(197)

実は、他の誰もが知らない裏で、ゲンキと少女の二人だけの間でやり取りが行われていた。
それを説明するには、少女の視点から、時間を遡る事になる。

−−−−−−−−−−−
437創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:27:01 ID:UPt7xFqx
kskksk
438創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:27:34 ID:ULlRKZ3A
ksk
439代理投下:2009/03/04(水) 01:27:40 ID:UNKERSdR
607 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:29:40 ID:YrRABrO.(197)

「もう刺しちゃおっかしら」
「ダメぇーッ!!」
「じゃあ、さっさとヴィヴィオを渡しなさいよ!」

(誰か助けて! 死にたくない!!)


アスカに拘束されナイフを首に突き付けられた私は、隣合わせの死に絶望していた。
顔にある真新しい切り傷の痛みが、さらに私をパニックにさせる。
表情は涙と恐怖感でぐちゃぐちゃだったハズ。
そんな中で、私はただひたすら助けを求めていた。

・・・・・・だけど、そこで私を見つめている人がいることに気づいた。

−−それがゲンキ君だった。
助けを求めるように私は彼と視線を合わせる。

でもゲンキ君は、ただなんとなく私を見ていたわけじゃなかった。
彼が私の視線に気づいた時、彼の眼から意思のようなものを感じた。
彼の眼はパニックだった私を、少しだけ落ち着かせてくれた。


そして彼の視線が、私の胸元へ移動。
私の胸元にあるのは、ジャージだけ。
だけど、彼が見てるのはその先・ジャージの内側にあるパワードスーツであることに私は気づく。
そして彼の意図が読めたような気がした。

−−パワードスーツの稼動にはあと数分かかる。
ナビが言っていたことだ。
じゃあ、あれから何分経過した?
私は視線を泳がせ、ゲンキ君たちの後ろにある校舎、その校舎につけられている時計を見る。
そして自分の記憶を思いだし、保健室を出る前に見た時計との、時間差を計る。
−−パワードスーツを起動できる時間を過ぎている!

私は時計からゲンキ君に視線を戻して、アスカの注意を引かない程度にうなづく。


今なら!・・・・・・いや、ダメだ。
私は首に当てられているナイフに視線を向ける。
ピッタリとついているナイフ、このまま変身すれば、それに気づいたアスカに首を斬られてしまう。
アスカの注意が少しでもこちらに向いている内は起動できない・・・・・・
せめて一瞬でも隙ができれば・・・・・・

私は再びゲンキ君と視線を合わせて、眼で『助けて』というメッセージを送った。

すると、ゲンキ君が眼で『任せろ』と言ってるような気がした。
そしてゲンキがメイド服を着た人より前に出て。
「近づくなって言ったでしょ!?」
「待ってくれ!
どうしてもあんたに聞きたいことがあるんだ!」
440創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:28:13 ID:ULlRKZ3A
ksk
441創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:28:18 ID:oWbxq5Xl
ksk
442代理投下:2009/03/04(水) 01:28:22 ID:UNKERSdR
608 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:30:48 ID:YrRABrO.(197)
急にアスカと話し合いを始めた。

−−これで、ゲンキ君が何を考えているかが、わかった気がした。
パワードスーツを起動させれば、私は自力でアスカの手から脱出できる。
パワードスーツさえ動けばアスカなんて怖くない。
だけど、それもアスカのナイフが首を狙っている以上は危険。
それで、ゲンキ君はアスカと話し合うフリをして、アスカの注意を引こうというのだ。
いや、ひょっとしたら最初は話し合いで説得するつもりだったのかも・・・・・・でも説得するにはあんまりにも悪い人だったから、途中で怒り出してたけど。

とにかく、メイド服の人やヴィヴィオって子も混じっての会話が始まった。
アスカの自分勝手な主張にうんざりしたり、時々怒鳴ったりで、自分が死ぬかもしれない恐怖に数分間も耐えた。
その中で私はただただ、ゲンキ君を信じ続けた。

−−だけど、アスカの注意は一向にこちらから離れない。
時々チラッとこちらを見てくるし、むしろどんどんナイフに力を込もるのを感じる。

カチャリッ
「独善なんかじゃない・・・・・・私は間違ってなんか、ない!!」

(もうダメ・・)

ゲンキ君は時に怒りを抑え、怒りを吐き出したりしてアスカの注意を引こうとしたけど、それでもダメだったみたい。
銃口が私の頭に向けられた時、私は諦めていた。
だけど、そこへゲンキ君が、
「人質を撃ったら、おまえも逃げられなくなるんじゃないのか?」

その瞬間、アスカの殺意がゲンキ君を向いたのがわかった。

「それに人質を取るなんて卑怯な真似をして、そんな事までして誰かを殺そうとするなんて、アンタが弱いっていう何よりの証拠なんじゃないのか?」

ゲンキ君の言葉に、アスカは怒っているのがわかる。
そしてアスカの銃口が私のこめかみから外れる。

「私は・・・・・・化け物なんて怖くない!」

その時のアスカは気づけいただろうか?
私の首から、数pとはいえ、ナイフから外れていることに。
そして、私は確信する。
今、アスカの注意が私からゲンキ君に向いていると。

逆ギレしたアスカの注意がゲンキ君に完全に向いた時、私は『か弱い乙女』から『戦える乙女』に変身した。


443創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:28:38 ID:ULlRKZ3A
ksk
444代理投下:2009/03/04(水) 01:28:50 ID:UNKERSdR
609 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:31:25 ID:YrRABrO.(197)
だが、その中でアスカがゲンキ君を撃とうとするのが見えた。

(それだけはさせない! 間に合え!!)

私は盾を飛ばす。
ギリギリでアスカの銃弾からゲンキ君を守ることができた。
また盾を使ってアスカの腕を封じ、私も自力で脱出する。
その直後にゲンキ君のキックがアスカの拳銃を弾く。
その時のゲンキ君の姿は、とってもカッコよかった。

そして、今に至る。
それにしても、ここまで上手くいくとは・・・・・・
ロマンチックに言うならゲンキ君と心が通じあったみたいだったからかな?

−−−−−−−−−−−
445創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:29:20 ID:ULlRKZ3A
ksk
446創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:29:52 ID:ULlRKZ3A
ksk
447創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:29:54 ID:HJafG8pS
ksk
448創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:30:01 ID:oWbxq5Xl
ksk
449創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:30:46 ID:UPt7xFqx
ksks
450代理投下:2009/03/04(水) 01:30:53 ID:UNKERSdR
「確かに俺はアスカの注意は引いたけど、まさか鉄砲撃ってくるのは考えてなかったよ。
アレは本当にヤバかったよ、だからありがとうな」

どうやら、あそこでアスカが引き金を引いてくるのは予想外だったらしく、やはり、ゲンキは『  』を言った。

「ふ〜ん、そうなんだ」
「そうだよ、俺は大したことしてないさ」
「・・・・・・」

突然、キョンの妹が無言になり、気になったゲンキは声をかける。

「ん? どうし・・・・・・うわっ!」

ゲンキの胸に彼女が急に無言で抱きついてきた。
それに驚くゲンキ。

「お、オイ、いきなり何すんだ・・・・・・」
「・・・・・・ひっく、えぐっ」

そして、彼女はゲンキの胸元で泣いていた。

「・・・・・・どうしたんだよ」
「・・・・・・怖かった、死ぬほど怖かったの・・・・・・」
「そうか・・・・・・」

きっと彼女は、ついさっきまでずっと死の恐怖に曝され続け、安心できる今になってそれが弾けたんだろう。
それを察したゲンキは、彼女と抱き合う形になり、優しく声をかけていく。
それはまるで恋人を気遣う男のようだった。

「もう大丈夫だよ『  』」
「うん・・・・・・」
「顔の傷は痛まないか?」
「痛いよ・・・・・・だけどきっと死ぬよりかは絶対マシだよ」
「そうか、後で手当てしような?」


−−二人がそんなやり取りをしている横で、朝倉とヴィヴィオ、アスカ側の空気は険悪だった。

「さて、この子をどうしようかしら」

朝倉はアスカの処断を考える。

「あまり、酷い事はしないで」

451創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:31:11 ID:ULlRKZ3A
ksk
452創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:31:13 ID:oWbxq5Xl
ksk
453代理投下:2009/03/04(水) 01:31:14 ID:UNKERSdR
ヴィヴィオは朝倉に、寛大な処置を頼んだ。
確かにアスカは許せない事はしたが、かといって情によるものか酷い罰を与える気はヴィヴィオには起きなかった。
やがて、泣き止んだ『  』とゲンキも、アスカの処断について加わる。

アスカの方は、朝倉に銃で狙われているため一歩も動かない。
しかし、逃げる隙でも伺っているのか、どこかよそよそしかった。

「あなたたちはどうする?」

朝倉はゲンキたちにも意見を求めた。
ゲンキは口を開き、自分の気持ちを言おうとする。

「あぁ、この人を−−」

言いかけたその時、ゲンキは数十m離れたグラウンドの隅の木や影の中に、光る何かを見つけた。

−−−−−−−−−−−
454創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:31:48 ID:ULlRKZ3A
ksk
455代理投下:2009/03/04(水) 01:32:01 ID:UNKERSdR
611 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:35:48 ID:YrRABrO.(197)

ふぅ、まさか人質の女の子が変身して自力で脱出するなんて、思っても見なかったよ。
アレも魔法なのかな〜?
師匠に教えて貰えるかな〜?

さてさて、何はともあれ作戦シフトはA。
人質を手元から失ったアスカを私が射殺する。
これはもう決まり事だ。
アスカ、アンタは生きていてもろくなことがなさそうだからここで死んだ方がマシだよ。
私や師匠や殺し合いから脱出しようとしている皆様方のためにもね・・・・・・

射線や射角、狙いはバッチシ。
アスカからヴィヴィオたちまでの距離は約3m。
余程の事がないかぎり流れ弾の心配はないでしょ。
風速もたいしたことない。
これなら・・・・・・



じゃあね、アスカ!
アンタの事は三日ぐらいは忘れないよ! 死ね。




そして、私はIMIミニウージーの引き金を引いた。

−−−−−−−−−−−
456創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:32:16 ID:ULlRKZ3A
ksk
457代理投下:2009/03/04(水) 01:32:24 ID:UNKERSdR
612 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:36:37 ID:YrRABrO.(197)

最初はそれが何なのかゲンキはわからなかった。
ただ、その光るものが誰かを狙っているような気がした。
なんとなく、眼で追うとそれはアスカを狙っていると気づけた。
そして光るものが動いた時、ゲンキはそれが何なのかに気づいた。
気がつくとゲンキは自分の直感を口に出していた。

「あぶない!!」

そして駆け出した、アスカの方向へ。
拳銃とは違う、機関銃の銃声が聞こえた時と、それは同時だった。

小砂の放った複数の弾丸が、アスカに迫ってくる。
アスカが自分に迫る弾丸に気づいた時には、もう本人では避けられないほど迫っていた。
一瞬で絶望の表情を浮かべるアスカ。

そこへゲンキが彼女の体へ体当たりして、アスカを突き飛ばす。
射線から外れたアスカ。
代わりに射線に入ったゲンキ。

そしてアスカが受けるハズだったいくつかの弾丸を、ゲンキがその身に受ける。

弾丸はゲンキの腹部を食い破り、衝撃は内臓を潰す。

「あ、ぐぁぁ」

少年は苦悶の声をあげ、腹に空いた穴からだらりと血が流れ、地に伏す。

それは一瞬の出来事だった。

−−−−−−−−−−−
458創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:32:27 ID:oWbxq5Xl
ksk
459創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:32:42 ID:ULlRKZ3A
ksk
460代理投下:2009/03/04(水) 01:32:46 ID:UNKERSdR
613 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:38:09 ID:YrRABrO.(197)
自分にとって大切な少年が、アスカを庇って銃弾を浴び、血を流しながら倒れた。
その光景を見た瞬間、キョンの妹は絶望に表情を歪ませ、絶叫した。

「イヤあああぁあああ!!
ゲンキくうううぅうううぅん!!!」


その直後に、ゲンキを撃った・・・・・・正確には誤射した小砂が思わず、声を上げる。

「ま、マジかよ!!」

自分たちを襲った人間を助けるとは予測できず、関東大砂漠の常識からして小砂の理解の範囲外でもあった。
それで思わず声を上げてしまい、その場にいる者たちに存在を明かしてしまう事になる。

「その声・・・・・・小砂ぁぁぁ!!
なんでアンタがここにいるの!!」

「あぁ、ヤベ・・・・・・」

アスカに名前を言い当てられた小砂は慌てて、事に対処しようとする。
しかし、朝倉はそんな彼女がいるであろう場所に無言で発砲する。
クロスミラージュから放たれる光の弾は、小砂を霞めたり、近くの木に穴を開ける。

「うわあああ、待って私は・・・・・・」

大慌てで弁解しようとしたが、朝倉は問答無用で撃ち続けた。

「ひぇぇぇ!!」

説得は無理だと判断した小砂は、逃走を計る。
朝倉は何発も撃ってくるが、そこらじゅうに生えている木々が遮蔽物となり、小砂には一発当たらなかった。
しかも木やら影やらで身を隠しながら逃げてるため、姿もよく見えない。
気配はどんどん遠くなっていき、やがて消えた。

「逃げられたみたいね・・・・・・」

朝倉はギリッと歯噛みした。
小砂を問題無用で撃ったのは、小砂が殺しあいに乗ってる可能性を考慮したからだ。
射線そのものはアスカを狙ってたが、その射線がそのまま自分たちに向けば、全員死んでいた可能性がある。
さらに、小砂にどんな意図があったかは知らないが、仲間を撃った事実もあるため、防衛とゆう名目で発砲した。
命中しても非殺傷設定なので死ぬことはないが、逃がすつもりもなかった。
なので、決して感情的になって発砲したのではなく、計算の上である。
・・・・・・まったく感情が入ってないと言えば嘘になるが。


朝倉が小砂を逃がした時を同じくして、キョンの妹は倒れたゲンキに駆け寄り、生存を信じて、必死に声をかける。

「しっかりしてゲンキ君!!」
「う、ぐぅ・・・・・・」
461代理投下:2009/03/04(水) 01:33:08 ID:UNKERSdR
614 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:40:59 ID:YrRABrO.(197)
ゲンキはまだ生きていた。
しかし大の男が五発も喰らえば倒れる銃、それと同タイプの銃を幼い子供がもろに撃たれたのだ。
致命傷を追わせるには十分である。
その印に、口から、銃創からの血が止まらず、流れる鮮血は黒い。
みるみる内に血の水溜まりを作っていく。

「いや、いやあああ!
こんなの嫌だあああ!!」

止まらない血、生気を失っていく肌の質、大切な人がいなくなっていく感覚にキョンの妹は恐怖を覚え焦燥する。
銃創に手を当てて塞ぎ、血の出血を防ごうとするが、止まらない気配がない。
彼女は混乱するしかなかった。

『この出血じゃあ、もうダメなんじゃ・・・・・・』
「うるさいタママ! 黙って!!」
『す、すいませんですぅ』
「まだ生きてるんだ、だから助けなきゃ」

ナビの失言にキョンの妹は罵倒し否定する。
だが、知識のない者から見てもゲンキの出血のスピードはすぐに死に至るものだとわかるほどだった。

ヴィヴィオはゲンキが撃たれた事に、ハルヒを重ねていた。
目の前で人が死ぬのを目撃したのは二回目、その事実にヴィヴィオはショックで棒立ち状態になっていた。
頭の中が真っ白で何をどうすれば良いかわからないのである。

しかし、そんなヴィヴィオの視界にあるものが写った。
それはナイフを拾い、立ち上がったアスカである。
アスカは、朝倉の注意が小砂に向いている間にナイフを拾いあげたのだ。

そして今度は倒れているゲンキに意識を集中しているキョンの妹の、後ろから近づき。

『ゲロォーッ! 後ろであります妹殿!!』
「えっ・・・・・・」

キョンの妹が後ろへ振り返った時には、アスカはナイフを振り上げていた。
もう、彼女には避ける暇はない。


462創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:33:09 ID:ULlRKZ3A
ksk
463創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:33:20 ID:oWbxq5Xl
ksk
464創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:33:30 ID:ULlRKZ3A
ksk
465創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:33:51 ID:oWbxq5Xl
ksk
466代理投下:2009/03/04(水) 01:34:11 ID:UNKERSdR
615 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:44:00 ID:YrRABrO.(197)
−−そこでヴィヴィオの真っ白だった意識が一気に醒めた。
そしてキョンの妹の背後へと飛び出す。

「バルディッシュ、セットアップ!!」
『イエス、サー』

ヴィヴィオはデバイスを展開し、バルディッシュ・アサルトを黒い斧に変形させた。
そしてその斧を持って、アスカがナイフを振り下ろすより早く、キョンの妹の背後に立つ。
バルディッシュは相変わらず重く、非力なヴィヴィオには自由に振り回せる代物ではない。
だが、人を守るためだけなら、バルディッシュを盾として使うだけで十分だった。
ヴィヴィオは咄嗟に、バルディッシュの柄の部分でアスカのナイフを防いだ。
二つの金属がぶつかる音がして、ヴィヴィオとアスカの競り合いが始まった。

鬼のような表情のアスカが憎悪を込めて言い放つ。
「邪魔をするなぁ!
ヴィヴィオォォォォ!!」

暴力に立ち向かう意思を秘めた表情のヴィヴィオが想いを込めて言い放つ。
「これ以上、誰かを傷つける事をしないでよぉーーーッ!!」

二つ意思と武器がぶつかり合う。
しかし体格差や体力ではアスカが何枚も上手であり、さらにバルディッシュ自体が重い。
すぐにアスカに押し切られそうになってしまう。
だがアスカのやり方が許せず、負けたくないヴィヴィオは必死に抗う。

「ヴィヴィオちゃん!」

抗がった事は無駄ではなかった。
朝倉が事態に気づき、アスカへクロスミラージュで発砲しようとする。

「チッ!!」

朝倉が自分を狙っていることに気づいたアスカは、ヴィヴィオとの競り合いを中止し、これ以上は不利だと思ったのか、逃げる事を選択した。

「あなたは少し痛い目に会いなさい」

朝倉は逃げるアスカの背中に容赦なく何発も撃ち込む。
アスカはそれらを避けようと右へ左へと行くが、そのうちの二発がアスカの背中に命中する。
非殺傷設定なので死ぬことはないが、気絶するほど痛みはあるハズだった。

「グッ・・・・・・クソォォォ!!」
「なに!?」

だが、アスカは痛みで倒れそうになる身体を、根気と執念だけで立ち上がらせ、逃走を続行する。
朝倉は驚いた。
気絶しかねない攻撃を喰らっても倒れないアスカの執念の力に。
467創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:34:15 ID:ULlRKZ3A
ksk
468創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:34:48 ID:ULlRKZ3A
ksk
469代理投下:2009/03/04(水) 01:34:51 ID:UNKERSdR
616 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:46:22 ID:YrRABrO.(197)
朝倉は発砲を続けるが、相手が遠くへ行くほど命中精度は落ちていき、弾が当たらない。
とうとうアスカの姿は見えなくなった。

「・・・・・・あっちにも逃げられたわ。
それにしても、これは体力を使うみたいね」

クロスミラージュの引き金を引く度に魔力の代わりに体力が消耗していく、体力を消耗するのは、自分には魔力がないからだろう。
朝倉が実際に使用してみてわかったことだ。

「それにしても・・・・・・アスカに関しては殺傷設定にするべきだったかしら」
『Ms朝倉。
Msヴィヴィオが悲しみます』
「・・・・・・ほぼ殺しあいに乗っているような人を野放しにするのもどうかと思うわよ」

朝倉は取り逃がしたアスカに殺すべきだったのかと懸念を抱きながら、ヴィヴィオたちに声をかける。

「ヴィヴィオちゃん、怪我はない?」
「私は大丈夫です、でも・・・・・・」

ヴィヴィオは悲しそうにキョンの妹とゲンキを見る。
ゲンキは周りに大きな血だまりを作り、さっきまであれほど血の通って肌は土気色をおびだしている。
まだ生きているどころか、意識を手放していないのは奇跡だった。

『「小砂」と思われる人物の射撃は、索敵範囲外ギリギリからの射撃でした。
発見ができず誠に申し訳ありません』
『本来の索敵範囲はもっと広い。
しかし、我々の索敵能力と索敵精度は主催者の手によっていくらか抑えられてるようです。
まさかクロスミラージュまで同じ制限があるとは考慮してませんでした』
『くぅぅ、我々のレーダーがもっと広ければゲンキ殿は・・・・・・』

デバイスやパワードスーツの人口知能たちが報告する。
感情はあっても所詮はプログラムであるハズの彼らだが、交わす言葉には本当に嘆いているようだった。

「仕方がなかったのよ・・・・・・」

朝倉がデバイスたちに送った言葉は諦めとも、労りともとれるものだった。

ふとキョンの妹が、朝倉に縋り付く。

「お願い! ゲンキ君を助けて!!
私の力じゃ助けられないの!!」

470創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:35:08 ID:oWbxq5Xl
ksk
471代理投下:2009/03/04(水) 01:35:17 ID:UNKERSdR
617 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:49:30 ID:YrRABrO.(197)
助けを求める彼女の顔は、涙と鼻水と、アスカにつけられた大きな傷から滲み出る血でボロボロである。
傷に至っては顔の筋繊維まで露出して、処置も施されてない以上、かなりの痛みを伴っているだろう。
しかし、その痛みすら無視して、ゲンキの助けを求めていた。

朝倉は、ゲンキを見る。
身体の被弾箇所と出血量から、内臓破裂を予想。
呼吸ができて即死でないことから、呼吸器や心臓は無事のようだが、致命傷には変わらない。
だが、自分には情報改変能力がある。
それを使って怪我を治せば・・・・・・

「わかった、やってみるわ」

キョンの妹の願いを聞き入れ、朝倉は倒れているゲンキの前で膝をついて座り、ゲンキの傷に向けて能力を発動する。

ゲンキの銃創は塞がり、出血が止まっていく。
キョンの妹は一度は希望に眼を輝かせた・・・・・・が。

「・・・・・・これ以上は無理ね、私では彼を助けられないわ」

銃創を全てを消し去った朝倉から出た言葉は諦めだった。
キョンの妹とヴィヴィオは、彼女の諦めの言葉に信じられないという風に反感する。

「嘘でしょ!?
傷は塞がってるのに!」
「どうして? 涼子お姉ちゃん!」

二人に朝倉は事情の説明をする。

「外側の傷を塞ぐ事はできたわ。
だけど、体内の負傷・・・・・・内蔵破裂や骨折・血管の損傷・体内に入った弾丸、それによる内出血を治す事はできないみたい」
「そんな・・・・・・」
「外側の軽い傷は治せても体内の怪我は治せない、それがクロスミラージュやバルデッシュと同じように私の能力にかけられた制限みたいね」

おそらく長門がかけた制限なのだろう。
朝倉の見立てでは、自分を含めた参加者の身体にかける分には情報改変能力は傷を塞ぐ程度にまで落ちるようだ。
でなければ、自分は致命傷でも一瞬で復活でき、誰が相手でも触れただけで殺すことができる。
そうなれば、この殺しあいは朝倉のための出来レースと化す。
それを防ぐための処置としての制限なのだ。
朝倉は長門を恨みつつ、自分の能力の制限について理解した。

「それじゃあゲンキ君は・・・・・・」

希望を打ち砕かれたキョンの妹は、恐る恐る朝倉に尋ねた。
472創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:35:17 ID:ULlRKZ3A
ksk
473創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:35:42 ID:HJafG8pS
ksk
474創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:35:49 ID:ULlRKZ3A
ksk
475代理投下:2009/03/04(水) 01:35:51 ID:UNKERSdR
618 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:52:41 ID:YrRABrO.(197)

「ごめんなさい、彼はもう・・・・・・」

そこから先を朝倉は言わない。
言わなくても理解できただろうから。

「そんなのって・・・・・・そんなのいやあああああ!!」

ゲンキを助けられない失望と絶望にキョンの妹はその場で膝と手を付き。
ただ泣き叫んだ。

「嫌だ嫌だ嫌だぁ!
ゲンキ君が死んじゃうなんて・・・・・・ゲンキくんがぉぁぁぁぁぁぁ!!」

朝倉とヴィヴィオにはかける言葉がなかった。
彼らにはまだ会ってから数分しか立ってない間柄で、ゲンキと彼女の間に何があったのかなど、わからないのだから。

だが、彼女に声をかけられる人間がいた。

「泣くなよ・・・・・・『  』」

息も絶え絶えであるハズのゲンキが、彼女に声をかける。
彼の一言が、少女を一時的に慟哭から解放する。

「しゃ・・・・・・喋っちゃダメだよゲンキぐん・・・・・・」

少女はゲンキに振り向いた。


−−朝倉は、これから死にゆくであろうゲンキに対して不可解な事象があった。

出血量と怪我からして、彼はもうじき死ぬだろう、が。
常人なら銃に撃たれた時点で、とっくに死んでいるのだ。
内臓は破裂しているようであるし、子供はもちろん大人ですら普通はショックで即死しかねないダメージを負っているのだ。
それなのに彼は、数分も生きているどころか意識する手放さない。
それは奇跡を越えて異常な事である

原因を上げるとするならば、彼の体内から滲み出る『エネルギー』であろうか。
朝倉はそれを彼に触れた時から観測している。

−−−−−−−−−−−
476創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:36:19 ID:ULlRKZ3A
ksk
477代理投下:2009/03/04(水) 01:36:25 ID:UNKERSdR
619 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:54:10 ID:YrRABrO.(197)

「畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生チクショーーーッ!!」

学校の敷地から離れ、市街地の中を疾走するアスカは吠えていた。
化け物一匹も殺せなかった悔しさから。
自分がメイド服の女に追わされた背中の痛みから。
今は逃げることしかできない自分のぶざまな姿から。
後一匹殺せば加持を探せたのに、あと一歩の所で阻止されたから。
その全てが燃料となり、憎悪の炎ははげしく燃え上がる。

「チクショーーーッ!!」

先程まで、ママに褒めてくれる・応援してくれると思っていれば何がなくとも幸せな気分になれた。
だが、アスカが頭の中で想い描くママが、今の自分の失態を見て、失望している様が眼に浮かんだ。
それがアスカには悲しくて涙が流れてくる。

(そんなの嫌・・・・・・クソッ、アイツら許せない!)

アスカはこの悲しみを、自分を不幸にする「化け物」への憎しみに変換する。

(私が間違ってるとほざいていたゲンキとかいう奴・・・・・・まぁ、死んでせいせいしたわ。
やっぱり私が正しいのよ)

自分の正義を真っ向から否定したゲンキ、それが死んだことに関してアスカは喜んでいた。
自分を助けてくれた事実は全く認めてないようである。
だが、憎しみの矛先はそれだけではない。

(小砂・・・・・・なのはの腰ぎんちゃくめ、まさか撃ってくるとは・・・・・・
アイツは絶対、高町なのはの差し金ね。
高町なのはは、加持さんを助けるために利用するつもりだったけど、奴の方から裏切るなんて思わなかった。
天使のような顔をしても、所詮化け物の仲間なんだ。
悪魔め・・・・・・利用するのはもうヤメよ。
いつか殺してやる! できれば娘の目の前で惨たらし殺してやる!)

根拠のない事を、都合良くこじつけして事実を捉え、高町なのはや小砂に敵意と殺意を抱く。

そして最も憎しみを抱いたのは・・・・・・

(ヴィヴィオめぇぇぇ!
アイツがあの時邪魔しなければ、三匹目を殺せたのに、あと一匹殺せば加持さんを助けられたのに。
それを邪魔しやがってぇ!!)

長斧を持ち、『  』の背中を守ろうとしたヴィヴィオの姿。
それがアスカには堪らなく憎くかった。

(それに何よ!
最初に会った時はぴーぴー泣いてたクセに。
急に強気になって、私に反抗して、睨みつけたきたあの眼は!!)
478創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:36:27 ID:Rc9QRlTu
k s k
479創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:36:50 ID:ULlRKZ3A
ksk
480代理投下:2009/03/04(水) 01:36:51 ID:UNKERSdR
620 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:55:07 ID:YrRABrO.(197)
「ヴィヴィオのクセに生意気なのよぉーーーッ!!」

思わず声に出してしまうほど、ヴィヴィオが強くなったのが気に入らなかった。
憎悪の炎が加速する。

(今すぐに引き返してヴィヴィオを殺してやりたい)

アスカが一度立ち止まり、校舎の方へ振り返る。
しかし、すぐに止めて、前を向き、再度走り出す。

(待ちなさい、私。
クールになるのよ、アスカ。
奴にはメイド服の女や『  』がいて、武器も豊富よ。
それに比べて私は貧相なナイフが一本だけ。
悔しいけど、戦力に差がありすぎるわ)

アスカは思考を、冷静に働かせるように考える。

(今のままでは絶対にヴィヴィオには勝てない・・・・・・)

その結果、導きだした答えがコレである。
だが、同時にそれに対する打開策も考えていた。

(なら、簡単よ。
『人間』の仲間を集めるのよ)

自らが導きだした答えに、アスカはニヤリと笑う。

(私や加持さんがいるくらいだもの、他に『人間』は絶対にいるわ。
私はその人たちを仲間に引き入れるのよ。
正義のためなら、化け物を殺すためならきっと協力してくれる)

そしてアスカは自分の知っている人間に関して、思い深める。

(加持さんみたいな人が一番良いんだけど、加持さんは今、どこかでピンチのハズよ。
逆に助けなきゃ。
副指令は頭が良さそうだけど、年寄りだし、サツキに刺された。
生きててもなのはの手の中ね、見捨てるようで残念だけど・・・・・・
バカシンジは愚図でどーでも良いと思ってたけど、今考えれば肉壁ぐらいは使えそうね。
会ったら一応、仲間に引き入れとこうかしら)

アスカの中で化け物たちを殺す算段ができあがっていく。
そして、次の行動方針が決める。

(それにはまず、アイツらから逃げる必要があれわ。
とすれば、この辺りから移動した方が良いわね。
東には高町なのはいるだろうから、避けるべきだわ)

移動方針としては、高町なのはのいる東方面以外は避けたかった。
それとは別に、化け物たちを殺す算段を頭の中で練り、顔に薄気味悪い笑顔を浮かべてアスカはどこかへ駆け出す。

(待ってなさいよ、高町ヴィヴィオ、高町なのは、その他諸々の化け物ども。
『私たち人間』が近い内に殺してやるから!)



幾人もの人をいろんな意味で傷つけた少女は、また誰かを傷つけるのだろうか・・・・・・
481創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:37:05 ID:oWbxq5Xl
ksk
482創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:37:18 ID:HJafG8pS
k s k
483創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:37:22 ID:ULlRKZ3A
ksk
484創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:37:25 ID:oWbxq5Xl
ksk
485創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:37:43 ID:UPt7xFqx
ksk
486代理投下:2009/03/04(水) 01:38:05 ID:UNKERSdR
621 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:57:21 ID:YrRABrO.(197)
【C-3 市街地/一日目・夕方】

【惣流・アスカ・ラングレー@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】右手人差し指喪失(治療済み)、背中に火傷(治療済み)、髪が肩ほど、拳に打撲跡、背中にダメージ(大)、消火器の粉であちこち汚れてる、
『化け物』への強い憎悪と倒すことへの使命感(増大中)、頭はすっきりしている(KOOL)
【持ち物】アーミーナイフ@現実、予備カートリッジ×12@リリカルなのはStrikerS、コントロールユニット(ガイバー?)@強殖装甲ガイバー、
ディパック、基本セット、モッチーの首輪、モッチーの円盤石、砂ぼうずの特殊ショットシェル用ポーチ(煙幕弾(2/3)、閃光弾(3/3)、グレネード弾(1/3)、ガス弾(1/3))@砂ぼうず
ホテル外壁のメモ用紙
【思考】
0、「化け物たち」を殺すために「人間」の戦力を集める。
1、化け物たちを殺したご褒美で今度こそ加持の情報を得る。
2、高町なのはに憎悪、ヴィヴィオにはさらに強烈な憎悪
3、エヴァンゲリオンのパイロットとして、「化け物」を殺して人々を救う。
4、「人間」以外は問答無用で撃つ。ガイバー?(深町晶)は必ず殺す。
5、バカシンジも肉壁ぐらいになりそうなので、協力を仰ぐ。
【備考】
※マッハキャリバーから、タママと加持の顛末についてある程度聞きました。
※ケロロ、アプトム(名前、顔共に未確認)を殺したと思っています。
※「化け物」と「人間」の認識の境界がきわめて曖昧です。
※高町なのは、小砂?、ゲンキ、キョンの妹、朝倉(メイド服を着た女)を化け物と認識しました。
※高町なのはがいると思われる東以外のどこへ向かったかは次の書き手さんにお任せします。


−−−−−−−−−−−
487創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:38:15 ID:oWbxq5Xl
ksk
488創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:38:32 ID:ULlRKZ3A
ksk
489代理投下:2009/03/04(水) 01:38:37 ID:UNKERSdR
622 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 20:59:59 ID:YrRABrO.(197)

一方、こちらは意図せずして人を傷つけてしまった少女・小砂。
彼女は駆け足でB-4まで戻っていた。
ゲンキを誤射してしまった彼女はヴィヴィオの仲間から、殺しあいに乗っている思われ、追撃を恐れた彼女は学校から逃げ出した。
しかし、彼女の中に解せない思いがあった。

「ありえないよ!
自分たちを襲った敵を庇うなんて・・・・・・あんな馬鹿な事しそうなの師匠だけかと思ったのに。
おかげでアタシが悪役扱いだよ!」

小砂ゲンキを誤射したことについては、なんの感慨も抱いていない。
むしろ文句をたれている。
問題なのは、そのゲンキの聖者じみた行動により、自分の放った弾丸を受け、そのゲンキ(たぶん死んでる)を自分が殺してしまった既成事実を作ってしまった事だ。
結果、アスカは殺せず、ヴィヴィオを助けたというよりも、客観的に見れば漁夫の利を狙っていた殺人鬼のようになってしまった。

「どうしよう・・・・・・
師匠には必ずヴィヴィオちゃんに合わせなきゃいけないし、そうなれば隠しようがないし・・・・・・」

事実の隠蔽はできない。
彼女たちを生かす以上、絶対に事実は行き渡る。
そうすれば、師匠は怒って魔法を教えてくれないだろう。

−−そこで小砂は閃いた!−−

「そうだ!
師匠にはこのことを、泣いて謝って土下座しながらこの事を伝えよう。
あのお人よしな人の事だから、きっとそこまですれば許してくれる!」

高町なのはは、関東大砂漠ではありえないくらいの聖者(変人)だ。
そんな彼女に、人を殺した事でも泣いて謝れば許してくれるだろう。(ただし、小砂は罪悪感を抱いてないので、実際は謝るフリ)
そう、小砂は踏んでいた。

「それにヴィヴィオも生きてるし、居所もわかったんだから師匠も文句は言わないハズだよねキヒヒ」

少しばかり都合の良い妄想に小砂は笑った。
だが、そこで背後から物音。

ガツンッ

「なッ!」

小砂は咄嗟に振り返り、ミニウージーを構える。
まさか、ヴィヴィオの仲間がここまで追ってきたのか?
と、小砂は思ったが、そこには手で持てる程度の大きさの機械のような物が地面に落ちていた。

「?」

なんだこれ?
今さっき、走ってる時にはこんな物なかったぞ。
と思った矢先だった。
490創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:39:03 ID:ULlRKZ3A
ksk
491代理投下:2009/03/04(水) 01:39:04 ID:UNKERSdR
623 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 21:01:19 ID:YrRABrO.(197)


背後から小砂の喉元を、爪状の刃が襲いかかり、喉を引き裂いた!!

「!!」

小砂が気づいた時には、もう手遅れだった。
叫ぶことはできなかった、喉笛ごとを喉を裂かれて叫べないからだ。
斬られた首の動脈から血が噴水のように吹き出し、もう止められなかった。
動かせるのは思考のみ。

(しまった・・・・・・
物を投げて相手の注意を引きつけ、注意している隙に別の方向から襲いかかる単純なブービートラップ・・・・・・!
私はそれにあっさりと引っかかたの・・・・・・ね)

敵の意図に気づいたとしても、もう遅かった。
急速に力が抜けて足が体を支えられなくなり、小砂は前へと倒れた。
さっき血の池を作った自分が、まさかこんな早くに自分の血でできた池に沈むとは彼女は思わなかっただろう。
意識も薄れ始め、視界も閉じていく。

(ああ・・・・・・死ぬんだな私)

恐怖は感じてなかった。
死の恐怖を感じるよりも早く、生命活動が停止していくのだから。
そんな死の間際に、二人の男女の背中が思い浮かぶ。

男は砂ぼうず。
欲深く卑怯で女にだらしない最低の男。
女は高町なのは。
お人よしで関東大砂漠では変人と言われても良いぐらい心清き女。

二人は戦闘スタイルや思想、品性こそ大きく違ったが、小砂の中で共通するものがあった。
−−二人が「強いこと」である。
その強さに小砂は憧れを抱き、自分もその強さを手に入れたい野望があった。

(うう、こんなところで死んじゃうなんて・・・・・・師匠のような凄腕魔法少女か、先生のような凄腕に・・・・・・なりたかった・・・・・・よ)

その思考を最後に、彼女の野望と人生は潰えた。
その幕切れは、あまりにも呆気なく・・

【小泉太湖(小砂)@砂ぼうず 死亡確認】

−−−−−−−−−−−
492創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:39:34 ID:ULlRKZ3A
ksk
493代理投下:2009/03/04(水) 01:39:37 ID:UNKERSdR
624 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 21:03:41 ID:YrRABrO.(197)

自分が首を引き裂いて殺した少女にはなんの感情も抱かず。
ズーマことラドック=ランザードは、ベアークローについた血糊を払う。

ズーマが小砂の存在に気づいたのはつい先程。
市街地を奔走する中で首輪探知器のバッテリーが切れた時だった。
ズーマは突然画面が消えた首輪探知器に気づくが、バッテリーの存在を知らないズーマが振ったり叩いたりしても動く気配がなく、次第に首輪探知器はもう使えないことに気づいた。

「・・・・・・クソ」

首輪探知器を利用して、参加者を皆殺しにする目論みはここで立ち消えてしまった。
それでも、画面が消える寸前に誰かが接近してくるのは見えた。
とりあえず、その者を殺して装備を奪い、ネブラ型の武器があれば良しと思い、対象者が通るであろう道の側にある住宅の屋根の上に登り、身を隠した。

しばらくして、小砂を視覚に捉える。
一度接触したことがあるため、小砂がなのはほどの実力を持ってないことは知っていた。
小砂以外の者の気配はなかったので、今なら確実に殺れるとズーマは意気込んだ。

しかし、正面から戦っても勝てるだろうが、反撃ぐらいは確実にしてくる。
魔変化の男やなのはのような強者を相手にするためには、僅かな体力の消耗すら今は避けたかった。
そこでズーマは、簡単な罠で小砂を殺すことを選ぶ。
小砂は幾分か焦ってる様子なので、今なら簡単にブービートラップにも引っ掛かるだろうと思った。

そして気配を消し、小砂が自分ががいる建物の近くを通りかけようとした時に、屋根の上から小砂の後ろに目掛けて役立たずになったゴミ−−首輪探知器を落とす。
作戦通りにゴミに気を取られた小砂が振り向き、その隙にズーマが屋根を降りて小砂の背後に移動。
アサシンであるズーマは物音を立てず、気配を消して忍びよることなどたやすい。
それが小砂が最後までズーマの接近に気づけなかった要因でもある。
逆に言えば、相手がズーマでなければ小砂に反撃の余地はあったかもしれない。

そして小砂の首を鍵爪で斬りつけ・・・・・・小さな労力で殺害に成功する。

だが、収穫はあまり良いものではなかったようだ。
死体となった小砂の手から銃を拾うが、こんな武器では魔族辺りには効果が薄く見える。
それでも武器としては無いよりはマシだから一応は回収はする。
494創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:39:49 ID:oWbxq5Xl
ksk
495創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:40:29 ID:ULlRKZ3A
ksk
496創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:40:54 ID:HJafG8pS
ksk
497創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:41:14 ID:ULlRKZ3A
ksk
498代理投下:2009/03/04(水) 01:41:24 ID:UNKERSdR
626 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 21:06:41 ID:YrRABrO.(197)
【B-4 市街地/一日目・夕方】

【ラドック=ランザード(ズーマ)@スレイヤーズREVOLUTION】
【状態】疲労(中)、魔力消費(大)、右腕・背中に傷(比較的軽傷)
【持ち物】ベアークロー(右)(刃先がひとつ欠けている)@キン肉マンシリーズ、ジョロニモのナイフ×1@キン肉マンシリーズ、IMIミニウージー(9mm口径短機関銃)(13/32)@現実
【思考】
0、C-3の学校へ行くか否かを決める。
1、参加者を全て殺す。
2、リナ=インバース、高町なのは、魔変化の男(アプトム)を必ず殺す。
3、ネブラ型のアイテムを探す。
4、ゲームの関係者を全て殺す。
5、依頼料を取り戻す。
【備考】
※魔法や身体能力の制限に気づきました。自分だけでなく異能者全員にかかっているのではと思っています。

※B-4の市街地のどこかに、小砂の死体、ディパック(清潔なシーツ、ディパック、基本セット、人形@新世紀エヴァンゲリオン)が放置されてます。
※バッテリー切れを起こした首輪探知器が、小砂の死体の近くに捨てられています。
※屋根から落としたため、首輪探知器が壊れている可能性があります。

−−−−−−−−−−−
499代理投下:2009/03/04(水) 01:41:35 ID:UNKERSdR
627 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 21:08:25 ID:YrRABrO.(197)

まだだ。
まだ死ねない。
彼女に伝えたい事を一言でも多く言いたいんだ。
だから、俺のガッツ、頼むから一秒でも長く持ってくれ・・・・・・

−−−−−−−−−−−


500創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:41:47 ID:oWbxq5Xl
ksk
501創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:41:52 ID:ULlRKZ3A
ksk
502代理投下:2009/03/04(水) 01:41:57 ID:UNKERSdR
628 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 21:09:42 ID:YrRABrO.(197)

−−死にゆくゲンキが生を繋いでいたのは、彼の中にある「ガッツ」の力だった。
ガッツは、ゲンキが仲間たちと冒険していた世界の力の源、または気合いの事である。
ゲンキは人一倍強いガッツを持ち主だった。
故に、即死に到るような怪我ですら、今こうして延命しているのだ。
・・だが、その世界では勇者とも言える少年も、死神の鎌を退ける事はできない。
ガッツも無尽蔵ではなく、やがて枯渇していく。
彼にできることはすぐに訪れる死を自覚し、覚悟しつつ、死に一秒でも長く抗うことである−−

朝倉とヴィヴィオは何もできず、あえて二人の間に入らなかった。
それほどの縁はないハズなのにヴィヴィオはとても悲しくて、朝倉に縋り付きながら泣いている。
朝倉は『  』とゲンキの様子を見て、ヴィヴィオの頭を撫でて、あやしている。

お喋りなナビたちも、今は一言も喋ろうとはしなかった。
何も言わないのが、彼らなりの気遣いなのかもしれない。

そして『  』は瀕死のゲンキに問いかける。

「なんで・・・・・・なんでアスカを助けたの?
・・・・・・あんな人、死んじゃっても良かったじゃない!!」

アイツは死んでも良い。
『  』は生まれて初めて、他人に黒い感情を込めて言った一言だった。
実際にあそこでゲンキがアスカを庇わなければ、ゲンキは死ぬ必要はなかった。
しかも庇ったアスカと言えば、ゲンキに感謝の念を持つことすらなく、再び襲いかかろうとしていたぐらいだ。
しかし、血で喉が詰まりそうになっていることにも構わずにゲンキは否定する。

「それじゃあ・・・・・・ダメなんだよ。
どんなに悪い奴でも、あのまま見捨てたらムーやワルモン、悪い奴らと同じになっちまう・・・・・・だろ?」
「でも!」
「良いんだ・・・・・・、アスカがどれだけ悪い奴だとして・・・・・・も、俺は死んで良いとは・・・・・・殺して良いとは思わない」

それは先に逝ったゲンキの仲間であるホリィが、過去にナーガが崖から落ちゆく時に、彼の手を引っ張って助けようとした時の行動と言葉が同じだった。
ホリィにそれを教えられたゲンキだからこそ、罪を憎んでも人を憎まず。
アスカのやり方や言動は許せなくとも、殺意までは抱かなかった。
敵対したアスカを助けたのはそのためである。
それでも『  』は納得いかないように「でもでも・・・・・・」と口々で呟く。
503創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:42:18 ID:ULlRKZ3A
ksk
504創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:42:27 ID:oWbxq5Xl
ksk
505代理投下:2009/03/04(水) 01:42:36 ID:UNKERSdR
629 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 21:10:47 ID:YrRABrO.(197)

次にゲンキは朝倉とヴィヴィオの方に顔を合わせて、頼みこんだ。

「俺・・・・・・もう、『  』を守れない。
これからは・・・・・・アンタたに『  』を、守ってほしいんだ・・・・・・」

「了解したわ」
「・・・・・・うん」

朝倉はあくまで平静に、ヴィヴィオ涙ぐみながら承諾した。
それを見たゲンキは、血の気が薄くなった顔で満足げに微笑む。

「いやだよ!
もう私の裸を見た責任とかどうでもいいの。
ゲンキ君はもう何もしなくても良いから・・・・・・私が守るから・・・・・・」
「『  』、俺はもう・・・・・・」
506創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:43:04 ID:ULlRKZ3A
ksk
507代理投下:2009/03/04(水) 01:43:05 ID:UNKERSdR
630 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 21:13:41 ID:YrRABrO.(197)
少女の中で、少年への想いが溢れてくる。
彼といた時間はたった半日ぐらい、それでも少女にとっては重みのある時間だった。

「・・・・・・もっとゲンキ君とお話がしたいよ」

だが、少年が死ぬことで、それが全部消えてしまう気がした。

「もっともっと、ゲンキ君と一緒にいたいよ・・・・・・」

だが、少年の命を助ける術はなく、少女は涙を流しながら想いを吐き出すしかできないのだ。

「・・・・・・それは俺も同じだよ」

少年は少女と同じ気持ちであることを伝えた。
しかしそれが彼女を余計に悲しくさせる。
それはもう叶わなくなるのかもしれないのだから・・・・・・

『  』に看取られる、ゲンキの視界がぼやけ、彼女の顔が見えなくなる。
いよいよガッツも己の命も限界がきている事をゲンキは悟った。
ゲンキは『  』を優しく抱きしめる。
そして耳元で囁いた。

「おまえは俺の仲間だから・・・・・・頑張れよ『  』」

抱きしめられた『  』はゲンキの体から暖かさを感じた。
しかし、それは体温の温かさではない。
彼の体温は徐々に奪われているのだ、それでも暖かい、なぜか?。
それはゲンキの持つエネルギー「ガッツ」だった。
彼から漏れているガッツは体ではなく心に作用し、顔の深い傷の痛みも、アスカへの恐怖も忘れさせてくれた。
・・・・・・だが、それも失われていくのが『  』にはわかった。
だから、彼の魂とガッツが肉体から離れてしまわないように強く抱きしめ返した。
508創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:43:09 ID:oWbxq5Xl
ksk
509創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:43:31 ID:ULlRKZ3A
ksk
510代理投下:2009/03/04(水) 01:43:52 ID:UNKERSdR
631 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 21:14:41 ID:YrRABrO.(197)

だが、死神は無情。
彼の魂はもうすぐ召されるだろう。
それがわかる気がしていたゲンキは、泣きやまない『  』にニッコリ笑ってみせる。
ただ、元気になってほしかったから。
悲しんでいる仲間をほうっておけないから。



「元気、でな」



それは、まるでいつかまた会えるような気分にさせてくれる言葉だった。




だが言葉に反して、ゲンキの命を支えていたガッツは、この時に底をつき、その身体は糸が切れた人形のように地面へと横たわる。
ゲンキが再び動き出すことは、もう、二度とない。

「ゲンキ君・・・・・・?」

少女が彼の名前を呼んでも、少年はもう反応できない。





「−−−−−−ッ!!」





少女が少年の死を理解した時、少女は慟哭した。
その慟哭は少年への想いに比例して、長く、強く響いていた。



【佐倉ゲンキ@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜 死亡確認】
511創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:43:56 ID:oWbxq5Xl
ksk
512創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:43:57 ID:HJafG8pS
ksk
513代理投下:2009/03/04(水) 01:44:21 ID:UNKERSdR
632 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 21:18:38 ID:YrRABrO.(197)



【C-3 中学校・高校のグラウンド/一日目・夕方】

【キョンの妹@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】顔に深い切り傷(鼻より上の位置を横一線に斬られている)、地球人専用専守防衛型強化服(起動中)、深い悲しみ
【持ち物】『人類補完計画』計画書、地球人専用専守防衛型強化服(起動中)@ケロロ軍曹、ディパック、基本セット一式
【思考】
0、ゲンキ君が死んじゃった・・・・・・
【備考】
※キョンはハルヒの死を知って混乱していたのではないか、と思っています。
※kskネット内の「掲示板」のシンジの書き込みのみまともに見ました。
ゼロス以外のドロロの一回目の書き込み、および二回目の書き込みについては断片的にしか見えていません。
※アスカと小砂(顔は未確認)が殺しあいに乗っていると認識。

【ヴィヴィオ@リリカルなのはStrikerS】
【状態】疲労(小)、ショックと深い悲しみ
【持ち物】バルディッシュ・アサルト(6/6)@リリカルなのはStrikerS、SOS団の腕章@涼宮ハルヒの憂鬱
【思考】
0、ゲンキの死についての深い悲しみ
1、なのはママ、スバル、ノーヴェをさがす。
2、キョンを助けたい。
3、ハルヒの代わりに、SOS団をなんとかしたい。
4、スグルとゼロスの行方が気になる。
5、ゼロスが何となく怖い。
6、アスカお姉ちゃんが殺しあいに乗ったなんて・・・・・・
【備考】
※ヴィヴィオの力の詳細は、次回以降の書き手にお任せします。
※長門とタツヲは悪い人に操られていると思ってます。
※キョンはガイバーになったことで操られたと思っています。
※149話「そして私にできるコト」にて見た夢に影響を与えられている?
※ゲンキから、キョンの妹を託されました。
※アスカと小砂(顔は未確認)が殺しあいに乗っていると認識。
514創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:44:37 ID:ULlRKZ3A
ksk
515代理投下:2009/03/04(水) 01:44:46 ID:UNKERSdR
633 :Scars of the War(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 21:21:51 ID:YrRABrO.(197)
【朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】健康、疲労(少)
【持ち物】ボウイナイフ、鬼娘専用変身銃@ケロロ軍曹、クロスミラージュ@リリカルなのはStrikerS
不明支給品0〜1(武器では無い)、メイド服@涼宮ハルヒ、
ディパック(支給品一式)、新・夢成長促進銃@ケロロ軍曹
【思考】
0、目の前のキョンの妹を保護する。
1、キョンを殺す
2、長門有希を止める
3、古泉、みくる、サツキを捜すため北の施設(中学校・図書館・小学校の順)を回る。
4、基本的に殺し合いに乗らない。
5、ゼロスとスグルの行方が気がかり。
6、まともな服が欲しい。
7、できればゲーム脱出時、ハルヒの死体を回収したい。
8、ヴィヴィオの変化が気になる。
【備考】
※長門有希が暴走していると考えています。
※クロスミラージュを改変しました。元に戻せるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
※制限に気づきました。
肉体への情報改変は、傷を塞ぐ程度が限界のようです。
自分もそれに含まれると予測しています。
※ゲンキから、キョンの妹を託されました。
※アスカと小砂(顔は未確認)が殺しあいに乗っていると認識。


※ゲンキの死体は、外傷がほとんど治され(体内の負傷はそのまま)、ディパック(基本セット一式)がついています。
※グラウンドのどこかに、S&WM10(リボルバー)(3/6)、KRR‐SP(被弾により故障)があります。
※中学校の玄関の一部が、消火器の粉で汚れ、近くには消火器が転がってます。
※デバイスなどの索敵能力やその精度に制限がかかっているようです。
個体差があるかもしれません。


516創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:44:59 ID:ULlRKZ3A
ksk
517代理投下:2009/03/04(水) 01:45:08 ID:UNKERSdR
634 : ◆igHRJuEN0s :sage :2009/03/03(火) 21:24:47 ID:YrRABrO.(197)
仮投下終了です。
指摘された問題点や、そのための加筆、全般的な誤字脱字の修正。
それにより全編投下しました。
60レス近く使ってしまった・・・・・・
まだ、問題点があるようなら指摘をお願いします。
518創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:45:14 ID:oWbxq5Xl
ksk
519創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:46:03 ID:UNKERSdR
以上!代理投下終了!
なんという大作だろうか
520創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:54:13 ID:UPt7xFqx
投下&代理投下乙乙乙乙!

前からずっと感想書きたかったぜ!

まず、
ゲンキいいいいいいい!
小砂あああああああああ!
ゆっくり休むんだ……くっ……
ゲンキは最期までかっこよすぎだろ……
妹がどうなるかはかなり不安だけど負けないで欲しい。

そしてヴィヴィオは強くなったなあ。

アスカ……早く何とかしないとと思ってたけどもう無理かもしれんな……
しかし死んでないとは悪運強すぎるwww

小砂は最後まで小砂のままで死んだか……ズーマ相手じゃ仕方ない。
サツキに次いで小砂が死んだと知ったらなのはさんは…………

全員『らしく』て素晴らしい作品だと思います。
二人も死ぬなんて切ないぜ……

とにかく大作乙でした!
521創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:57:52 ID:HJafG8pS
投下&代理投下、乙です。
迫力ある大作でした。

ゲンキお前は最後の最後まで漢だったよ。
小砂、今まで和みをありがとう。

522創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:58:53 ID:UNKERSdR
というわけで投下乙!

すげーよマジすげーよこの話
なんという大作…
ゲンキ…安らかに眠れよ、
小砂はさていまからというときに罠にかかってあっさりいってしまてさぞ心残りだったろうなあ

そして一言言いたい、アスカひどすぎんだろw
何人殺したら気がすむんだw
523創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:59:15 ID:oWbxq5Xl
大作投下&仮投下乙でした!
ゲンキいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいーーー!!
ここでゲンキ脱落!?しかも殺したのは小砂とか…なんてこった
とか思ってたら小砂ああああああああああああああああああああーーー!?
誤殺のうえ罪滅ぼしの間もなく即死とか…結局魔法少女にはなれなかったな…。
しかしアスカはもうどうしようもないなw
今回の騒動もほとんどアスカのせいじゃないか。
しかもさらに学校組にはズーマの魔の手まで迫ってるし…。
先が気になる展開だ!改めて乙です!
524創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 04:05:52 ID:ZsCAfUIS
投下乙です
ゲンキよ、静かに眠れ
お前はよくやったよ
小砂はあっさり死んだな
残念だがこれもロワだからなぁ
そしてアスカはどこまで堕ちるんだ?
さすがにムカついたぞ(褒め言葉)
525創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 06:15:24 ID:zqovx91B
作者&代理乙!! 熱い話だった!
ゲンキはよく頑張ったな、死に際まで格好よかった
初期お色気担当のロリショタコンビもとうとう解散か
そして小砂ぁああああ! まさかこういう形で死んでしまうなんて!
小細工をする暇もなかったもんな、相手や状況が悪過ぎたよ

複雑だった学校周りも大分すっきりしてきたもんだ
ズーマ、アスカ、朝倉ロリ組が今後どう動くかに期待
526創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 09:49:54 ID:XfZrmwo5
>どうやら、あそこでアスカが引き金を引いてくるのは予想外だったらしく、やはり、ゲンキは『  』を言った。

この文がよくわからないんだが。
俺の読解力不足か?
527創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 10:47:08 ID:hKk5spMM
◆igHRJuEN0s氏へ誤字脱字報告を
>>288 「アスカ・惣流」・ラングレー→「惣流・アスカ」・ラングレー
>>368 死んじゃえ「バインダー」→死んじゃえ「バスター」?
>>393 「追いてきて」正解だったよ→「追ってきて」正解だったよ
>>393 「スカルエッティ」→「スカリエッティ」
>>439 そしてゲンキがメイド服を〜→そしてゲンキ「君」がメイド服を〜(ここは妹の視点のはず)
>>488 惨たらし殺してやる!→惨たらし「く」殺してやる!

wiki編集時は前回のように、「・・」や「−−」、上の誤字脱字も直して編集すればいいですか?
528創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 11:22:09 ID:/YqUWUxv
>>526
直し損ねてました。

《そのことについて》ゲンキは『  』に《礼》を言った。

>>527

死んじゃえバインダーは、ニコロワないしはひぐらしの空耳ネタです。
「死んじゃえばいいんだー」→「死んじゃえバインダー」
しかし、不適切だったり、ネタがわかりづらいようなら「死んじゃえばいいんだー」に変えて収録してください。
また、>>493及び仮投下スレ624の次にあたる、
仮投下スレ625が本スレ4投下時に欠落しているみたいです。
アスカの状態表も、「ケロロ、アプトムを殺したと思ってます」とありますが、曲がりなりにもケロロが生きてると知ったので、「ケロロ」は抜いてください。
他はその通りで結構です。
529創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 12:47:39 ID:hKk5spMM
>>528wiki編集時、容量オーバーしました。以下内容↓

「編集内容は2712行あります。1200行以下に収めるか複数ページに分割してください。

編集内容は146992バイトあります。50000バイト以下に収めるか複数ページに分割してください。」

3分割しないといけないんで、分割点を指示して下さい。
ついでに、場面が変わる際につかう「−」は「◇」や「※」などを1個だけ使えば文字数も多くなくていいのではないでしょうか

ひぐらしとニコロワは自分が把握してないだけなんで代えなくてもいいと思いますよ
530創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 12:50:21 ID:hKk5spMM
×つかう
○使われている

失礼しました
531 ◆igHRJuEN0s :2009/03/04(水) 14:16:24 ID:/YqUWUxv
>>529

前編・最初〜仮投下スレ換算>>590
(〜ゲンキの心は・・・・・・)まで

中編・仮投下スレ換算>>591>>618
(〜わからなかった)まで
後編・仮投下スレ換算619〜最後まで

というような、感じでお願いします。
コレでダメなら区切りの
−−−−−−−−−−−→−−− にしてみてください。

それもダメならレスをお願いします。
532創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 14:46:04 ID:hKk5spMM
前編が8000バイトほどオーバーしてしまいました。
あともう少し短くお願いします
533創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 14:52:47 ID:25WpNy/s
どうでもいい事だけど、信者絵バインダーって確かSHUFFLEの楓が元ネタじゃなかったっけ?
534創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 15:00:17 ID:ZLBIr5nm
150話のタイトルの『もしもふたり』を『もふもふたり』と読んでしまったw
これがトトロの魔力か…
535創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 15:05:31 ID:UNKERSdR
もふもふ〜
536創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 15:44:46 ID:UPt7xFqx
>>533
だな。
まあ関係ないけどなwww
537創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 15:51:40 ID:wxwXDgRj
あんまり書き手に負担かけるのもどうかと思うが?

ところで贅沢かもしれないがトトロと悪魔将軍と空気少女が最近来てないな
何気に空気少女も色々因縁多いから期待してるんだが
538創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 16:25:43 ID:/YqUWUxv
>>532

前編・最初〜仮投下スレ換算>>585
(〜要求に耳を疑った)まで

中編・仮投下スレ換算>>586>>612
(〜それは一瞬の出来事だった)まで

後編・仮投下スレ換算613〜最後まで

というような、感じでお願いします。
コレでもダメなら4分割で?
539創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 16:41:51 ID:b1Vhy4Bs
>>538
1647バイトオーバーしてしまいました。どうしましょうか
540創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 16:51:19 ID:b1Vhy4Bs
ID変わってるけど532です
541創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 16:59:25 ID:fs0MZ33o
議論スレに修正要望みたいなのがでてるんで、
◆igHRJuEN0s氏は確認よろしくです
542創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 19:39:20 ID:3USxyzwZ
今回の話とは関係無いんだが、以前破棄になった三人死亡話で「人数が少ないから一気に三人も死ぬと痛い」という意見が有ったけど
二回あった二人死亡話だとそんな意見は無い。
これは一話の死亡人数が二人までという共通意識なのかな?
543創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 19:41:02 ID:XEhqzXc7
その意見自体が議論上では的外れだからな
納得できる描写(量に非ず)があれば一話五人くらいまではありえると思う
544創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 19:49:48 ID:dQvvc9BK
ゲンキなぁ……やったことは人として間違っちゃいないけど、結果だけ見ると
・危険人物野放し
・小砂死亡
・↑によりヴィヴィオとなのはさんが再会する機会を逃す
・キョンの妹に精神的ダメージ
だからなぁ……
報われないというかなんというか。
545創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 19:53:26 ID:UNKERSdR
>>342
それはただ単にその意見を言ったやつの個人的な意見
共通意識なんてないよ
546創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 20:03:09 ID:3USxyzwZ
>>543>>545

意見感謝。
それなら大量死亡話が通る予知はあるという事か。
547創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 20:05:03 ID:UPt7xFqx
>>542
あれはマーダーがどう考えても圧倒的すぎたから言われただけ。
三人死んだことが問題だった訳ではない。
548 ◆MQ0ZSWPkaQ :2009/03/04(水) 20:31:06 ID:vM0LbzzT
てす
549創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 22:47:08 ID:7h6kIINT
>>546
余地は充分に有る。
要は展開に無理が無いかどうかだけ。
550創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 22:51:55 ID:UPt7xFqx
>>546
余地はあるよ。
ただ大量に殺すなら展開をきちんとしない不満は間違いなく出る。感情論で破棄はなくても、感情論で人が離れることはある。

個人的には展開がちゃんとしてて矛盾もなければいい。
破棄になった三人予約も普通に好きだったし。
551創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 22:52:51 ID:UPt7xFqx
すまん三人予約じゃなくて三人死亡だった。
552 ◆igHRJuEN0s :2009/03/04(水) 23:32:29 ID:/YqUWUxv
>>539
どの辺りをオーバーしましたか?

>>542
議論スレ見ました、時間の齟齬はこのSSの重大な問題なので、可能な限り早急に直してみます。
553 ◆YsjGn8smIk :2009/03/05(木) 01:26:45 ID:eqUEyv2M
修正が終わったので一応報告を。
「契約成立ですね。では……霊呪法(ヴ・ヴライマ)!」
の後に以下の文を追加しました。


ゼロスは力あることばを解き放つがその瞬間、僅かに痛みを感じて顔を顰める。

(っ……!)

この痛みはほかの存在(もの)の力を借りた代償。
術を使うという事は自分自身の力の否定、精神生命体の魔族にとってはそれは自傷行為と変わらない。
例えばあのかたの力を借りた術などを唱えればそれだけでこの身は滅んでしまうだろう。
とはいえ、いま唱えたのは精霊魔術。
せいぜい子猫に噛まれたぐらいのダメージである。
瘴気に満ちたこの場ならすぐに回復してしまう程度だ。問題はなかった。
呪文は正常に働き、力あることばに答えるように大地が蠢き、もごりと土が盛り上がる。


以上です。
あとは誤字脱字の訂正、それと状態票の下記のシンジの地図の説明を砂ぼうずに移しました。
※シンジの地図の裏面には「18時にB−06の公民館で待ち合わせ、無理の場合B−07のデパートへ」と走り書きされています。
554創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 01:29:34 ID:qC5gnN3g
修正乙です!
555539:2009/03/05(木) 08:48:05 ID:NkGN6t1B
>>552
アッー!すみません前編です
556 ◆igHRJuEN0s :2009/03/05(木) 17:14:50 ID:qcIU9tMV
>>555
前編でまだそれだけ・・・・・・各編の事を考えるとキリが悪くなりそうなので四分割で や ら な い か
とりあえず、修正要望の分の修正が終わってから収録しましょう。
557創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 19:29:54 ID:CsAaSf97
>>556
おkです。修正がんばって下さい
558創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 19:41:04 ID:99yr+RGo
なんていうかだいぶ死んだよな。
ガスやセイン砂、そしてロリショタコンビも解散か。
初めから一緒だったコンビは結構死に別れてるよな…。
559創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 20:11:00 ID:ogdEZqjY
マルチでイデが起きたらしい。
560創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 20:15:25 ID:qC5gnN3g
最近勢いが上がってるマルチに嫉妬したか
さあてカヲル君のご機嫌を取るためにもkskで勢いあげないとなksk
561創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 20:15:51 ID:qC5gnN3g
とりあえずいっぱいkskと言っておくかksk

kskskskskskskskksksksksskskkssksk
562創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 20:41:41 ID:pKVEc/ng
>>558
残ってるのはドロリナとボッチスエゾーだけか
目立ち過ぎると早死にするとよく分かるな
563創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 20:47:39 ID:99yr+RGo
ドロリナはドロロが、ボッチスエゾーはボッチが
影が薄いせいか死亡フラグすらまったく立ってない気がするw
まあ 出 番 もないけど!
564創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 20:54:12 ID:GT3Ui4SW
たまに思うんだ……
ボッチはいっそこのまま戦うことなく生還して、某青狸以上の空気生還キャラとしてネタになったら面白いんじゃないかと……
565創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 22:35:26 ID:FQy7GbOE
どんだけ影薄いんだよw
566創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 22:37:40 ID:qC5gnN3g
だってボッチだもん
567創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 22:56:52 ID:3gS9X8us
なるほど、フォルカの後釜を狙うんだな!
再アニメ化(未定)によるメジャー化が楽しみだ!!
568創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 22:57:16 ID:Z4VQ1Pmd
規制されてる方がいたようなので転載ー

88 名前:もふもふーな名無しさん 投稿日: 2009/03/05(木) 01:21:00 ID:yxlHLNv6
同じく規制なためこっちで

アスカてんめめええええええええ!

投下乙!

ゲンキは最初っからさいごまでおいしかった!
ほのぼの、ラブ、えち、そしてなにより強くて、優しくて、かっちょよかった!
小砂はある意味砂坊主らしい無情な死に方。
とちゅうから来るな、来るな、きちまったああああ!
誤殺にどきはら、その後に愕然。
うん、すごくおもしろかったです、GJ!
569創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 23:05:06 ID:99yr+RGo
ドロロとボッチがチャットして100万エアー+100万エアーで200万エアー!
さらにボッチがパソコンに慣れてなくて倍の400万エアー!
そしていつもの3倍の放置を加えれば400×3の…青狸!お前を上回る1200万エアーだーーーッ!

こうですかわかりません。
…なんでこんなネタキャラになったんだろボッチはw
570 ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/06(金) 00:13:32 ID:YuHL2Lce
その深町晶、スエゾー、ドロロ、リナ・インバースを予約してもよろしいでしょうか?
SSを書くのは素人なのですが、誰も書かないみたいなので、それなら素人が書いても許されるかも、などと思いまして。
クオリティは……なるべく努力するつもりです。
571創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 00:26:18 ID:roAGthNU
うお予約キタ!
いいですとも!
どうしても自信ないなら一度仮投下スレに投下してみるとよいかと
572創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 00:27:01 ID:QXhXAHJh
おっけーですー
でも、素人、とかはあんまり口に出さないほうがいいかもです
期待!
573創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 00:36:55 ID:w4zm4x3M
誰でも最初は素人なのさ
書いてる内に文章力なんてついてくる

気負わず頑張って下さい
574創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 07:56:18 ID:x9sT9WPP
頑張れー
575創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 12:47:50 ID:p/hsycns
かぶったが…プロットのみで1字も書いてなかったから痛くもなんともないぜ!
楽しみにしています。
576創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 18:02:01 ID:20TFFCpr
楽しみにしてやす!
577 ◆igHRJuEN0s :2009/03/06(金) 20:13:52 ID:O8FtfwZs
修正要望が出ていたので、仮投下スレに一部修正したものを投下しました。
578創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 20:17:01 ID:roAGthNU
凄い!修正キタ!
読みにいって来るー
579創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 20:26:14 ID:roAGthNU
読んできた!
いいとおもいますよー
でも最初に起動できるまであと少しとかなかったっけ
アスカが来る前にとっくに起動時間が来てるってことなんだから
そこも直したほうがいいかも
580 ◆igHRJuEN0s :2009/03/06(金) 21:56:05 ID:O8FtfwZs
>>579
該当する分を修正しました。
581創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 22:43:33 ID:roAGthNU
修正お疲れ様です!
582創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 23:13:55 ID:uJjEsieM
修正乙です!
583創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 23:37:44 ID:VExjLAV4
修正乙〜
584 ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/07(土) 20:31:12 ID:yrDMxOBl
確かに「素人」って1行に2回も言ってるのはちょっと自分でもどうなんだと思いました…… orz
それに、かぶってしまった方もいらっしゃったようで、身が引き締まる思いです。

今から仮投下スレに投下させていただきます。
長くなってしまって2話分ありますが、ご意見よろしくお願いします。
585 ◆igHRJuEN0s :2009/03/07(土) 20:57:20 ID:2ApvloXH
>>584
O4氏頑張ってください。
wkskさせていただきます!


修正もある程度クリアしたので、wiki収録についてです。
余裕が3000バイトしかないので、三分割では思ったようにキリよく区切りをつけにくいです。
そこでwiki編集者の方へ、四分割での収録を希望します。

(1)・最初〜仮投下スレ換算>>582
(〜思わず声を漏らす)まで

(2)・仮投下スレ換算>>583>>605
(〜生きてるんだから・・・・・・」)まで

(3)・仮投下スレ換算606〜>>626
(ズーマ状態表)まで

(4)・仮投下スレ換算627〜最後まで
586創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 21:35:34 ID:RK2by+LL
>>585
タイトルはどうしましょうか?
587創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 21:39:41 ID:7bnyU+Nq
>>584
仮投下乙です!
自分は何も問題はなかったかのように思います
本投下、楽しみにしておりますksk
588創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 21:40:59 ID:O75B11CC
>>584
うおおおおおお、これはすごい!GJ!
っていうか…素人?
これで素人とか言われたらたまらんねw
とりあえず問題はないと思います!

なんていうか空気だったのに一気に情報を制してのし上がってるカルテットに笑ったw
589創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 22:11:35 ID:QtfwlhiE
仮投下乙です!
すげー!これは面白い!
でもちょっとだけ気になったところがあったので指摘です

リナが知らない日本語という文字が読めて認識できることに疑問をもってますが
同じ世界出身のゼロスは言葉はわかるけど文字は読めなかったので、齟齬がでてるのがどうかな、と思いました

あと、ナーガという言葉にリナが反応するかな、と思ったけど
ここはボッチスエゾーのほうのパートで進んでたから
実はPCの向こうではリナが反応してたとか脳内保管できるしおkかな
590586:2009/03/07(土) 22:17:36 ID:RK2by+LL
>>585
小砂がゲンキ達を発見したとき、「アスカが銃を向けている先には帽子を被ったガキンチョ」とありますが、ゲンキは帽子をかぶってないですよね
細かいですが修正をお願いします
591 ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/07(土) 22:44:57 ID:yrDMxOBl
>>589
言葉については私もゼロスの事が気になったのですが、
リナが前回の話ですでに本を読んでしまっているので、こう解釈するのが無難かと思ってこうなりました。
「原因は不明だが、なぜかゼロスだけ日本語を読む能力が与えられなかった」
と考えるしかないかなと思っています。

ナーガについては確かに反応する所があった方がいいですね。
どこかに「それにしてもあの蛇っぽいヤツの名前、ナーガって言うのね。なんか嫌なモノを連想するわ……」
みたいなセリフを入れることはできるかもしれません。
考えてみます。
592創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 22:48:19 ID:QtfwlhiE
ああそうかもう本読んじゃってるんだもんな
そういえばタツオさんの原稿が特別なのであって
ゼロス自身は支給品や名簿を読めるって設定であったような
593創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 22:51:57 ID:SoURhff1
仮投下読ませていただきました。
特に問題となるような部分は無いと思いますが、疑問点を。

博物館のパソコンでは特設リングの記録映像を見れるようですが隠蔽中のリングについても見れるのですか?
可能なら偶然近くを通過した参加者が写っているかもしれませんし(湖畔での悪魔将軍一行等)気になります。

また、以下の書き込みの意味は晶の地図にリングの位置が記載されている事にしようとしたが
状態表に「1:特設リングの位置の地図を写して手書きの地図を作る」とあるのでまだ書かれてないという事なのですか?


>深町晶の持つ手書きの地図には、すべての特設リングの場所が記されています。
>ただし、それがどういうリングなのかは現在不明のままです。

すいません、今気付きましたが、最後のこの2行は消し忘れです。
594 ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/07(土) 23:31:15 ID:yrDMxOBl
>>593
>博物館のパソコンでは特設リングの記録映像を見れるようですが隠蔽中のリングについても見れるのですか?
スバルとガルルの映像は、リングが出現する前の状態から映っているように書きましたので、
隠蔽中もカメラは作動していると思います。
悪魔将軍たちは映っている可能性はありますが、湖のカメラはたぶんリングが出現する湖の中央を狙っているので
映像を見ても発見しにくいかもしれませんね。

>状態表に「1:特設リングの位置の地図を写して手書きの地図を作る」とあるのでまだ書かれてないという事なのですか?
そうです。一度は晶が手書きの地図を書いた所まで話を進めていたのですが、
後に修正して、その2行を消すのを忘れてました。
595 ◆igHRJuEN0s :2009/03/08(日) 01:46:46 ID:4i1IxNr2
O4氏投下乙です!

>>590
そこは「〜ガキンチョ」に修正で。
タイトルは
「Scars of the War」

元ネタはPS2ゲーム「FRONT MISSION 5」のサブタイトルから。
596創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 03:34:37 ID:GWkI1fcB
>>592
ゼロス自身「なぜか読める」名簿や支給品の説明書を使って原稿解読しようとしていたし、
もともと参加者利用施設の本が名簿同様「なぜか読める」仕様でも問題ない
たぶんタツヲさんの原稿だけが特別仕様になってるんだと思う
597586:2009/03/08(日) 07:05:42 ID:J/dhGAsq
>>595
四つに分けるので、「Scars of the War○○」みたいに後ろに何をつけましょうか?
598 ◆igHRJuEN0s :2009/03/08(日) 09:28:23 ID:4i1IxNr2
>>597
前編、中編、後編、終結、で
599創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 11:14:27 ID:SkW+uU81
おお仮投下乙です!
問題は全くないと思います。

そして
作品の良心考えてみた。

ハルヒ→朝倉さん
kyon、復讐姫、主催と残ったSOS団にまともなのがいない&妹はゲンキの死で精神状態が不安なため常識人ポジは朝倉さんに。
やや冷酷な面があるのがネックか?

キン肉マン→スグル
戦力も優しさもヒーローにふさわしい。
ゼロスに騙されているのがやや不安だが、正直他も閣下(笑)に騙されたり姫に利用されそうなのであまり変わらない。

モンファ→スエゾー
ゲンキがいなくなった今、最早純粋な対主催は彼しかいない。
難点は……同行者のせいかひどく空 気 なことだったが……?

なのは→スバル
いけいけ僕らの主人公。
フェイトやセイン、ガルルの死を乗り越えて今のところ精神的にも安定している。
オメガマンやkyon、長門など因縁の相手が多く、ダメージが残っているのがやや危険か。

ケロロ→ドロロ
ケロロより戦闘力があり比較的健康体。
リナと考察も行なうなど万能にこなす。
……影が薄い?いやだなあ、そんな本当のこと言っちゃだめじゃないですか。

スレイヤーズ→リナ
正直リナも良心とは言いにくい性格だが、他が皆危険だから仕方ない。
ゼロスやズーマの因縁にどう対処するか、むしろ再会できるかがポイント?

エヴァ→フッキー
否定しようもないエヴァの良心。
断チンの刑を受けるシンジや狂気を身に宿すアスカを冬月さんは止められるか!?

ガイバー→ボッチ
主人公で戦闘力も高く、正義を貫く熱血漢。弱きを救い悪を砕くそれはまさにヒーロー!
……出番さえあればね。
しかし最新話であらゆる情報を手にし調子に乗っている。

砂ぼ→夏子さん
小砂いない今唯一のry
この人がいないと残った砂ぼ勢が変態しかいません。
やや厄介なハムへの対処が鍵か?

トトロ→トトロ
トトロはトトロ以外の何者でもない
600創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 14:00:38 ID:nw5fp79R
>トトロ→トトロ
トトロはトトロ以外の何者でもない

もはやこれに何の疑問も持てないwww
もしかして俺、トトロに洗脳されてんのかw
601創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 14:21:47 ID:1+dcZ72X
おなじくwwww
602創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 18:58:20 ID:JsIRTmbx
トトロすっげえww
603創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 19:15:52 ID:Rg9Kl0Es
朝倉さんやリナが良心って時点で何かが終わってるw

そういやリナとズーマとの因縁がようやくアニメ本編で明かされたよな。
っていうかラドック=ランザードが本名でよかった…w
604創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:14:18 ID:bjMI0yR5
まじでか>リナとの因縁

AT-X入ってないんだよなぁ
DVDを待つか。それまでにズーマとリナが死なないことを祈るw
605 ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:36:05 ID:5unS7m6Y
修正完了しましたので、45分からこちらに投下しようと思います。

もし誰か居たら支援などしていただけるとありがたいです。
606創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:41:39 ID:Rg9Kl0Es
おっと支援しますよー!
ksk!
60710個の異世界  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:45:02 ID:5unS7m6Y
 話は少しだけ遡る。
 場所は博物館(H−8)の中のパソコンの前。
 そこにいるのはガイバー1こと深町晶とスエゾー、小トトロの3人……いや、1人と2匹と言うべきだろうか?

 島のパソコンからアクセスできるコンテンツのひとつである「チャット」。
 チャットと一口に言ってもその仕様はさまざまだ。
 だが、入室する際に自分の名前を入力しなければならないという点はだいたい同じである。
 ゆえに、ここももちろんそういう仕様になっている。

「名前か…… どうしよう? 本名を使うって手もあるけど、さすがにそれは不用心かな?」

 入力する名前に迷った晶が、隣で画面を覗いているスエゾーに尋ねる。
 ちなみに、晶はガイバーを装着したままだ。
 ガイバーがパソコンに向かって座り、それを横で目玉おばけが見ている。
 しかも足下を小トトロが動き回っていたりもする。
 見る者がいればその光景はたいそうシュールに見えたことだろう。

「ようわからんけど、偽名でええんやったらそうしといた方がええかもしれんな。
 さっきの掲示板っちゅうやつに書き込んでた人らも、誰も本名使っとらんかったし」
「掲示板か。そう言えば毎回名前を変えて書き込んでる人もいたな」
「知り合いにだけ自分が誰かわかるようにっちゅう考えやな。いろいろ考えるやつがおるもんや」
「でも、俺は連絡を取りたい仲間がいるわけじゃないし……」

 そうなのだ。このバトルロワイヤルの参加者で晶が以前から知っている人物と言えば敵ばかり。
 確実に味方だと思える人間は1人も参加していなかった。

「スエゾーは合流したい人がいるんだよな?
 だったらスエゾーの仲間にだけわかるような言葉を名前にしたらどうだろう?」
「仲間か……」

 スエゾーの表情が急に暗くなる。
 無理もない。スエゾーはさっきの放送で仲間であるホリィという少女の死を知らされたばかりだ。
 ホリィはスエゾーを円盤石という石から再生した生みの親で、同じ村で育った幼馴染みでもあると言っていた。
 そのせいか、スエゾーが仲間たちの中でもホリィの事を特に大切に思っている事は口調から伺うことができた。
 そんな大切な仲間を失って、元気なままでいるのは誰にだって無理なことだ。

 しかも、スエゾーはその前の放送でもモッチーという仲間が死亡した事を知らされていた。
 そんなスエゾーに対して仲間の話は禁句だったかもしれない。
608創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:45:14 ID:JsIRTmbx
支援するっす!ksk
60910個の異世界  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:45:36 ID:5unS7m6Y
「スエゾー。ごめん……」
「晶。なに言うてんねん。お前は悪いことなんかなんにもあらへん。こっちこそ急に黙ってもうて悪かったな。
 そうや! まだゲンキとハムがおる! オレはあいつらと合流して、一緒に悪い連中をぶっ飛ばしたるんや!
 絶対みんなでこのけったくそ悪い戦いを生き抜くんや!
 もちろん晶、小トトロ。お前らも一緒や。そうやろ?」
「ああ、もちろんだ」

 自分を励ますように明るく言ったスエゾーに晶が答え、小トトロも嬉しそうにぴょんぴょん跳びはねる。
 会ってからの時間は短いが、この狂ったような戦いの中にあっても、彼らの間にはちゃんと絆が生まれていた。

「そうや。ホリィとモッチーやったら、クヨクヨするより、そうして欲しいて思ってるはずや……」

 スエゾーは自分に言い聞かせるようにつぶやく。
 そんなスエゾーを少し心配そうに(ガイバーのままだからわかりにくいが)見つめながら、晶はさっきの話を続ける。

「……それで、チャットに入る時の名前はどうしよう?
 そのゲンキ君やハムが見ればスエゾーだとわかって、他の人が見ても誰だかわからないような名前があるかな?」
「う〜〜ん、そうやなあ。『ゴーレムに投げられるヤツ』っちゅうのはどうや?
 さっき晶にもやってもろたけど、ゴーレムっちゅう仲間にもよう投げてもらっとったんや。
 ゲンキたちやったら気付くやろ」
「よ〜し。それで行こう」

 そう言いながら、晶は『ゴーレムに投げられるヤツ』という名前を入力してチャットに入室する。
 名前の入力画面には、現在チャットに何人いるかが表示されているのだが、現在は0人になっていた。
 だから誰もいない事はわかっているが、待っていれば誰か来るかもしれないと考えて晶は入室したのだった。

 晶がチャットに入室すると、チャット画面の1行目に(ゴーレムに投げられるヤツさんが入室しました)と書き込まれる。
 また、画面の右側には現在参加している人の名前が自動的に表示されるようになっていた。

 だが、やはり今チャットに参加しているのは『ゴーレムに投げられるヤツ』1人だけだ。
 これまでのログもまったく残っていない。
 ただし、入室前のログが見られないだけなのか、本当に今まで誰も来ていなかったのかは晶にはわからない。

「これでよし。あとは誰かが入室してくるのを待つしかないけど、いつまでも待っているわけにも行かないな。
 どのぐらい待ってみようか?」
「そうやなあ。とりあえず晶の怪我が完全に治るまでは待ってみたらどうやろ?
 ハラも減って来よったし、ホンマやったらメシにしたい所やけど、全部取られてもうたからなあ……」
610創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:45:44 ID:9qCD2TuN
ksk
611創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:45:52 ID:JsIRTmbx
ksk
612創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:46:07 ID:JsIRTmbx
ksk
61310個の異世界  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:46:08 ID:5unS7m6Y
 0号ガイバーの片肺メガスマッシャーからスエゾーたちをかばって、晶は大きなダメージを受けた。
 その怪我は、ガイバーの再生力でかなり治ってきてはいるが、まだ完治には時間がかかりそうだ。
 それにスエゾーや小トトロも少なからずダメージを受けている。
 博物館にも水道ぐらいはあるので、一応火傷を水で冷やすぐらいはしたのだが、薬を塗ったわけではない。
 そして、当然のことながら、ガイバーと違って彼らはそんなに回復が早いわけではない。
 ここはしばらく腰を据えてみてもいいかもしれない。

 0号ガイバー。あいつは今どこでどうしているのだろう?
 俺が甘かったばっかりにスエゾーと小トトロを危険にさらし、荷物も奪われてしまった。
 それに、あの様子ではこれからも人を襲い続けるに違いない。
 もし誰かが殺されていたら……

 でも、あいつは叶えてもらいたい願いがあるって言っていた。
 もしかしたらやむにやまれぬ事情が……いや、どんな理由があっても人殺しを許しちゃいけないんだ。
 人殺しに乗っているような相手には非情にならなければ。あの巻島さんのように。
 もちろん一番悪いのはこの殺し合いを仕組んだ主催者だが――

「どないしたんや? 晶」

 スエゾーに声をかけられて、晶は自分が苦悩に囚われていた事に気付き、ハッと我に返って答えた。

「い、いや。ごめん。ちょっと考え事をしてたんだ。なんでもないよ」
「そうか? そんで、晶の怪我が治るまで人を待ってみるっちゅう話はどうや?」
「そうだな。そうしよう。じゃあ俺はパソコンを見てるから、スエゾーは少し休んでいてくれ。
 たくさん出血して体がだるいんだろ? 俺の怪我は放っておいても勝手に治っていくから」
「ほんまにガイバーっちゅうのんはたいしたもんやなあ。ほな、悪いけどちょっと横にならしてもらおうか」

 スエゾーはそう言って横になろうとした。
 だがその時、晶が見つめていたパソコンの画面に突然変化が起きた。
 チャットの参加者の表示に『泥団子先輩』という名前が追加されたのだ。
 そして同時にチャット画面にも(泥団子先輩さんが入室しました)と書き込まれる。
 晶は慌ててスエゾーを呼んだ。

「おい、スエゾー! 誰か来たぞ!」
「ほんまか? お、この名前の奴やな!」
「ああ。こんなに早く人が来るとは思わなかった。しかしこの人も変わった名前だな。
 スエゾーはこの名前に何か思い当たる事はあるか?」
「いや、わからんな。一体どんなやつやろ?」
「それは話してみないとわからないよ。とにかくやってみよう」
614創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:46:18 ID:9qCD2TuN
ksk
61510個の異世界  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:46:46 ID:5unS7m6Y
 そう言って晶はキーボードを叩き始める。
 こう見えて、ガイバーの指はほとんど素手と変わりなく動かせる。
 それでも、素手よりも太い指である事は間違いないので、少々タイピングがしにくかった。
 だが、殖装を解除すると怪我が回復しないので、晶は仕方なくそのままチャットを始める。


  ゴーレムに投げられるヤツ>こんにちは。
  泥団子先輩>こんにちはでござる。
  ゴーレムに投げられるヤツ>最初に言っておきますが、私は殺し合いには乗っていません。
  泥団子先輩>こちらも乗っていないでござる。


「乗ってないて言うてるけど、ホンマか?」
「俺は信じたいけど、確かめる方法もないよな……」
「それと、この『ござる』ってなんなんや? 普段からそういうしゃべり方なんやろか?」
「自分が誰なのかを知り合いに伝えるため、かな? でも、今はとりあえずそこは気にしないでおこう」

 スエゾーにそう告げてから晶は考える。
 何から話そうか。いきなりあまり突っ込んだ事を聞いても答えてくれないだろうし、こちらだって答えられない。
 情報交換なのだから、ギブアンドテイクでなければうまく進まないはずだ。
 それならまずは、当たり障りのない事からにするか。


  ゴーレムに投げられるヤツ>私は島の南側に居ます。そちらはどのあたりですか?
  泥団子先輩>こちらは北側に居るでござる。


「北側か。人が集まっていそうな所だな」
「ゲンキやハムの事知ってるか聞いてみてくれへんか?」
「いや、直接それを聞くとこちらの正体を悟られるかもしれない。
 せっかくこんな名前を使っているんだから、それは相手が信用できるとわかってからの方がいいと思う。
 そうだな。こう聞いてみよう」


  ゴーレムに投げられるヤツ>今までどんな参加者を見かけましたか?
  泥団子先輩>その前に、一度別の名前で入室し直していいでござるか? 確かめたい事があるでござる。
  ゴーレムに投げられるヤツ>何を確かめるのですか?
  泥団子先輩>ここのログが残るのかどうかを確認したいでござる。
  ゴーレムに投げられるヤツ>確かにログが残るなら迂闊なことは書けませんね。わかりました。
  泥団子先輩>それでは失礼いたす。
61610個の異世界  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:47:17 ID:5unS7m6Y
 『泥団子先輩』がそう発言した後で、(泥団子先輩さんが退室しました)という表示がログに残される。
 同時に、画面右側に表示されていた参加者リストからも『泥団子先輩』が消えた。
 その後、しばらくして『泥団子先輩R』という名前の参加者が入室してきた。

「ひねりのない名前やなぁ。もうちょっとなんか無いんか?」
「いいじゃないか、わかりやすくて」


  泥団子先輩R>お待たせ申した。
  ゴーレムに投げられるヤツ>どうですか? ログは残っていますか?
  泥団子先輩R>いや、残っていないでござる。これなら何を話してもこの場に居ない者には知られぬでござるな。
  ゴーレムに投げられるヤツ>広く伝えたい事は掲示板を使い、秘密の話はここでやれという事なのかも。
  泥団子先輩R>確かに使い方としてはそれが正しそうでござるな。
  ゴーレムに投げられるヤツ>試しに、こちらも入り直していいですか?
  泥団子先輩R>もちろんどうぞでござる。
  ゴーレムに投げられるヤツ>ありがとう。少しだけ待ってて下さい。


 晶はそう書き込んでからすぐに『退室』のボタンをクリックする。
 すると画面がチャットに入る前の、名前の入力画面に戻る。
 さっきも見た画面だが、部屋にいる人数はさっき見た時とは違って「1人」と表示されている。

「名前はちょっと短くしようか。さっきの人がスエゾーの知り合いならもう気付いてるだろうし」
「よっしゃ、ここはひとつひねった名前を……」
「いや、相手を待たせてるんだから適当でいいよ」
「あっ! こら、晶。そんなひねりのない名前を」

 晶は名前の入力欄に『ゴーレムの友』と入力して再びチャットに入室する。

「これなら泥団子先輩Rと長さが同じだから、チャットが見やすくなるだろ?」

 スエゾーにそう言いながら晶が画面を確認すると、確かにさっきまでのログが表示されていなかった。
 晶は『泥団子先輩R』に帰ってきたことを告げるためにキーボードを叩く。


  ゴーレムの友>戻りました。確かにログは残っていないようですね。
  泥団子先輩R>お帰りなさいでござる。ただ、見る方法がまったく無いとは限らないでござるが。
  ゴーレムの友>そうですね。管理者からはログが確認できるということもありそうです。
  泥団子先輩R>うむ。あまり主催者に否定的な事は書かない方がよいかもしれぬ。
  ゴーレムの友>私も同じ意見です。気をつけましょう。
617創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:47:44 ID:Rg9Kl0Es
ksk
61810個の異世界  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:47:57 ID:5unS7m6Y
「管理者ってこの戦いを主催してるあのおっさんらのことか?」
「このパソコンやネット環境を用意したのはあいつらだろうから、当然そうなるな。
 ……もしかしたらこのパソコン自体も俺たちの動きをチェックする道具かもしれない」
「あいつらオレらが死んだらわかるみたいやけど、もしかしたらそれほど詳しいことは監視できてないんかもな」
「どうだろう。首輪に発信器やマイクぐらいはついていても不思議じゃないけど」

 その後、晶と『泥団子先輩』はそれぞれ一度退室して同じ名前で入室しなおすというテストもやってみた。
 だが、この場合でもやはりログは残っていなかった。
 どうやら一度退室すると本人でもログは見られなくなるようだ。

「内緒話をするには都合がいいけど、会話の内容はちゃんとメモしておかないといけないって事か」
「ふ〜ん。いろいろややこしいもんやなあ。おっと、あっちからなんか言うてきよったぞ?」


  泥団子先輩R>さっきの話でござるが、拙者が出会った危険な相手の事は掲示板に書いてあるでござる。


「掲示板っていうと……一番書き込んでいたのはなんとかの居候っていう人だったな」
「こいつがあの人なんやったら、ナーガに会うたヤツっちゅうことやな」
「確かナーガの名前までは書き込まれていなかったな。教えてあげようか?」
「待て待て。こいつがそうと決まったわけやない。
 それにもし本人がそうやて言うたかて、嘘ついてる可能性もあるんやろ?」
「う〜ん。そうだな。まずは聞いてみよう」


  ゴーレムの友>という事は、あなたは「東谷小雪の居候」さんですか?
  泥団子先輩R>答えてもよいのでござるが、よければそちらも何か教えて欲しいでござる。


「そりゃそうか。じゃあナーガの名前を教えよう」


  ゴーレムの友>わかりました。居候さんの書き込んでいた下半身が蛇になっている怪物はナーガという名前です。
  泥団子先輩R>それは確かな情報でござるか?
  泥団子先輩R>拙者はナーガという名前の人間の女性に心当たりがあるのでござるが。
  ゴーレムの友>私の仲間がナーガを直接知っています。間違いありません。
  泥団子先輩R>お仲間がおられるでござるか。
  ゴーレムの友>はい。そちらはお一人ですか?
  泥団子先輩R>こちらにも仲間がいるでござる。
619創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:48:19 ID:Rg9Kl0Es
ksk
62010個の異世界  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:48:28 ID:5unS7m6Y
「おいおい、オレがおる事まで言うてもうてええんかいな」
「……それぐらいはいいだろ。誰が居るとは言ってないし、相手も仲間がいるって教えてくれたんだし」
「それかてホンマかどうかわからへんで? 気ぃつけてくれや?」
「ああ。わかってる」


  泥団子先輩R>先ほどのナーガという女性も、拙者の仲間の知人なのでござる。
  泥団子先輩R>だが、あの怪物がナーガであるのなら、こちらの知る女性はここには来ていないようでござるな。
  泥団子先輩R>おっと、忘れてござった。
  泥団子先輩R>拙者は「東谷小雪の居候」で間違いないでござるよ。情報感謝するでござる。
  ゴーレムの友>疑って申し訳ないのですが、何か証明できますか?
  泥団子先輩R>難しいでござるな。
  泥団子先輩R>貴殿が拙者の知り合いであれば、たぶんこの名前と口調でわかっていただけるのでござるが。
  ゴーレムの友>やっぱりその名前は何か意味があるんですね。こちらもそうなのですが、おわかりになりませんか?
  泥団子先輩R>残念ながら。お互いに見知らぬ相手という事らしいでござるな。
  ゴーレムの友>わかりました。無理を言ってすいません。
  泥団子先輩R>いや、仕方のない事でござる。拙者とて貴殿を疑っていないわけではござらん。お互い様でござる。
  ゴーレムの友>ありがとうございます。


「危険な相手の事は掲示板に書いたんやろうけど、危険やない参加者の事は書いてへんのとちゃうか?
 晶。ちょっと聞いてみてくれ」
「そうか、よし、待ってろよ」


  ゴーレムの友>危険でない参加者には会いませんでしたか?
  泥団子先輩R>残念ながら、会っておらぬでござる。
  泥団子先輩R>いや、今仲間になっている参加者は危険ではないでござるが、今はまだそれが誰かは明かせぬでござる。
  泥団子先輩R>ただ、拙者から見て安全と思われる参加者は何人かいるでござる。
  泥団子先輩R>しかし、それを教えるならばまずそちらからも何か情報をいただきたいところでござるな。


「ギブアンドテイクっちゅうやつやな」
「そうだな。あっちが本当に『居候さん』ならこっちはもう情報をもらってる事になるか」
「こいつが本物やったら、の話やけどな」
「疑っていても始まらないし、問題ない範囲なら教えてもいいと思うけどな」
「せやけど、こいつの言うてるんはこいつが個人的に知っとるヤツの事なんちゃうか?
 少なくともゲンキやハムの事は知らんような気がするんやけど」
「そうだな。でも、情報はなるべくたくさん欲しいだろ?」
「う〜ん……よっしゃ、わかった。晶にまかせるわ」
「ありがとう。じゃあ、このまま情報交換を進める方針で行こう」
621創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:48:53 ID:JsIRTmbx
ksk
62210個の異世界  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:49:03 ID:5unS7m6Y
 そう言って晶はチャットを通じてオメガマン(名前はわからない)と0号ガイバーの情報を相手に伝えた。
 「東谷小雪の居候」が掲示板に書いていたのと同程度に詳しく、外見や能力、性格などについて教えておく。
 そして、0号ガイバーの説明の時には、自分もガイバーを装着している事を正直に明かす。

「おい晶。そこまで言うてええんか?
 せっかく隠しとったのに、正体ばらすようなもんとちゃうか?」
「もしどこかで会うことがあったら、俺と0号ガイバーの違いを教えておかないと区別できないだろ?」
「そ、そうか。そうやな。じゃあしゃあないか。
 でも、相手がクロノスの連中とか0号ガイバーやったらどうするんや?」
「そうだな……心配ではあるけど、情報交換のためだ。
 その可能性に気をつけながら進めるしかないよ。
 それに、こちらが島の南側に居るとしか伝えてないから、すぐに襲われるってわけでもないさ」
「せやな。まあ、ビクビクしとっても始まらんか」

 そして、晶は0号ガイバーは緑色で自分のガイバーはわずかに緑がかった水色であると相手に伝える。
 ついでに区別のために、自分のガイバーはガイバーT(ワン)と呼ぶ事を伝えておいた。
 相手が晶を知っていればガイバーだとわかった時点でバレると判断したからだ。

 また、「泥団子先輩」からはこんな質問も来た。


  泥団子先輩R>そのガイバーに弱点はないのでござるか?


「そういやガイバーに弱点ってあるんか?」
「あるんだけど、答えるべきかどうか…… その弱点は俺にとっても弱点だからな」
「そうやなあ。まあ、言いたくないことは言わんでええんとちゃうか?
 そこまでしたるほどの義理もないわけやし」
「……そうだな」

 結局、晶はガイバーの弱点であるコントロールメタルについては教えないことにした。
 でも、頭部を完全に消滅させれば倒せるとだけは教えておいたので、相手は納得してくれたようだ。
 そして、危険な相手の情報をすべて伝え終わり、今度はこちらから質問することにする。


  ゴーレムの友>さっき言っていた「安全と思われる参加者」について教えていただけませんか?
  泥団子先輩R>その情報はこちらの素性に関わってくる事でござる。
  泥団子先輩R>後で貴殿の素性もある程度教えていただけるならお教えするが、いかがでござろう?
623創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:49:07 ID:JsIRTmbx
ksk
624創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:49:14 ID:Rg9Kl0Es
ksk
625創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:49:20 ID:9qCD2TuN
ksk
626創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:49:40 ID:JsIRTmbx
ksk
62710個の異世界  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:49:42 ID:5unS7m6Y
「スエゾー。どうする?」
「晶はどうしたいんや? おれはどっちでも晶の判断に従うつもりやで?」
「俺はこの相手をある程度信用していいと思う。
 もちろん相手が教えてくれた情報の内容によっては教えるのを考え直すけどね。
 そういう事でどうかな?」
「よっしゃ。それで行こう」


  ゴーレムの友>わかりました。こちらも同程度の情報は明かすことにします。


 晶がそう書き込むと、「泥団子先輩」はケロロ軍曹とタママ二等兵という2匹のカエルの事を話し始めた。
 その内容は、やはり外見・能力・性格についてかなり詳細に渡っていた。

 それを読むと、ケロロ軍曹は性格は安全そうだが戦闘能力はほとんど期待できそうにない。
 一方のタママ二等兵は戦闘能力は高いようだが、性格にかなり難がありそうだった。
 「泥団子先輩」自身もタママが殺し合いに乗っていないとは断言できかねる様子だ。

 だが、それでもタママは説得に応じてくれる可能性はあると向こうは主張していた。
 そしてできればタママが殺し合いに乗っていても説得を試みて欲しいとも。
 説得のポイントはタママはケロロをとても慕っているという所と、甘いおかしなどに釣られやすいという所のようだ。

「なんや。結局たいして役に立ちそうな相手やないやんけ。
 タママっちゅうヤツに至ってはむしろ危険人物やで」
「そんな事はないよ。この状況で殺し合いしなくて済む相手というだけでも心強いじゃないか。
 タママ二等兵というカエルも、敵に回られたら困るけど、説得して味方にできれば心強いよ」

 ちなみに、本来ならば二本脚で歩いて喋るカエルなどという話を晶が信じるには抵抗があったはずだった。
 だが、すでに晶は紫のカエルやアシュラマンの死体を見ている。
 そして、それが首輪をはめていた事から、参加者である事も知っている。
 その事が晶にこの話をすんなり受け入れさせていた。
 もちろんスエゾーや小トトロのような不思議な生物をずっと近くで見ているから、というのも大きな要因であろう。

「……それに、確かにこれは相手の素性に関わる情報だよ。
 たぶんこの泥団子先輩という人はこの2匹の変えるの仲間なんじゃないかな。
 ここまで詳しくて、しかも説得して欲しいということは、そういうことなんだろうと思う。
 確か名簿にケロロ・タママ以外にも似たような名前の参加者が載っていたけど、その中の誰かなんじゃないかな?」
「そういえば、森の中で見つけた紫のカエルの死体があったやろ? あれもそのケロロとかいうやつの仲間なんやろうか?」
「そうかもしれないな。そういえば、ケロロとかタママとかに似た響きの名前が放送で出ていた気がする」
628創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:50:11 ID:Rg9Kl0Es
ksk
629創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:50:13 ID:JsIRTmbx
ksk
63010個の異世界  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:50:19 ID:5unS7m6Y
 晶はその名前を思い出そうとするが、簡単には思い出せそうになかった。
 名簿があれば確かめようもあるのだが、名簿は手元にない。
 やはり0号ガイバーに荷物を全て奪われたのは痛かった。

「できれば名簿や地図を持っている人と合流したい所だな」
「それか、0号ガイバーから取り戻すか、やな。
 今どこにおるかわからへんし、あいつもガイバーやから、これは難しそうやけど」

 晶たちがそんな事を相談していると、向こうからこんな事を言ってきた。


  泥団子先輩R>よろしければそちらの知る危険な相手というのを教えていただきたいのでござるが。


「どないするんや? 晶」
「相手の話が本当か嘘かはわからない。
 でも、ここで話を打ち切ってしまうのは惜しいし、とりあえず信じてこちらの情報も伝えようと思う」

 晶はキーを叩いて相手にアプトムとネオ・ゼクトールが危険な相手である可能性が高いと伝える。
 もちろん外見・能力・性格などについても出来る範囲で詳しく伝えた。

 ただ、晶はアプトムを「バルカスに再調整を受けた後に自分と戦った時のアプトム」だと思っている。
 微妙な話になるが、晶はあの後まったくアプトムと遭遇する機会がなかった。
 だから4人衆の力を取り込んでパワーアップしたアプトムの事も晶はまったく知らない。
 それでもこの島にいるアプトムと晶が教えたアプトムにはかなりの差があったが、この場の誰にもそれはわからぬ事だ。

 そして、晶はゼクトールと2回ほど遭遇してはいたものの、直接戦った事はなかった。
 だから、外見はともかく、その名前や能力は後で仲間たちから聞いた事しか教えられない。
 また、名前が「ネオ・ゼクトール」という点も問題だった。
 晶はエンザイムとエンザイムUというバージョンアップされたゾアノイドと遭遇した経験がある。
 だから、ネオ・ゼクトールというのも、おそらく以前のゼクトールよりパワーアップしているのだろうと相手に伝えておいた。

 また、晶はギュオーの思念波がゾアノイドを操れるという事も相手に伝えておいた。
 そして、アプトムはその影響を受けにくく、ゼクトールは受けやすいとも伝えた。
 だが、これも間違いである。
 実際にはアプトムは多少影響が弱い程度で、まだギュオーの思念波に支配される可能性が高い。
 逆にネオ・ゼクトールはバルカスの再調整によってあまり影響を受けなくなっているのだ。
 でも、これもこの場にいる誰にも気付きようのない間違いである。
63110個の異世界  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:50:54 ID:5unS7m6Y
 次に晶は気になる点を1つあげておいた。
 それはアプトムやギュオーが生きている事への疑問であった。
 晶はアプトムが異常な再生力を持っている事にまでは気付いていない。
 だから、アプトムは自分のメガ・スマッシャーで腕を残して消滅し、死亡したと思っていた。
 また、晶は光る獣神将(アルカンフェル)がギュオーのゾア・クリスタルを奪うのを目撃している。
 さらに晶はその直後、巻島(ガイバーV)のプレッシャーカノンがギュオーの胸を貫いたのも見ていた。
 だから、その後力尽きて落下していったギュオーが生きているとは思っていなかったのである。

 この問題に関して晶の出した推論はこうだ。
 アプトムは「アプトム」という種類の別の個体であるという可能性が一番高い。
 ゾアロードであるギュオーについては、別の個体は考えにくいので、強い生命力で生き延びたとしか考えようがない。
 もちろんこの事も自分の推理であると断ってから相手に伝えておいた。

 ここまで話した所で、『泥団子先輩』から質問が来た。


  泥団子先輩R>話を聞くと貴殿と彼らは以前からの敵同士らしいが、彼らはどういう連中なのでござるか?


 その疑問はもっともなので、晶は続けてクロノスについても言及する。
 世界征服を企む秘密結社。人間をさらってゾアノイドに改造し、人体実験を平気で行う。
 殺人をなんとも思っておらず、肉親同士を戦わせ、ゾアノイド化した兵士たちを思念波で操る。
 降臨者と呼ばれる太古の異星人たちの技術を持ち、世界各地に多数の構成員を持つ巨大な組織。

 また、晶はこの殺し合いを仕組んだのもクロノスであると思っていたが、矛盾する点も多い事も伝えておいた。


  泥団子先輩R>そのクロノスという組織ならこのような首輪を作ることも可能という事でござるな?
  ゴーレムの友>可能性はあります。でも、あんな風に人間が液体になってしまう現象は初めて見ました。
  泥団子先輩R>そうでござるか……






632創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:51:28 ID:Rg9Kl0Es
ksk
63310個の異世界  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:51:33 ID:5unS7m6Y
 同時間。場面は変わってここは晶たちがいる博物館から遙か遠くの図書館(B−3)の中。
 ここのパソコンの前に座るのは『泥団子先輩』ことドロロ兵長である。

 ちなみに、泥団子先輩というのはタママ二等兵がドロロに付けたあだ名のようなものである。
 他にもドロ沼先輩とか呼ばれた事もあった。
 タママはよく他人に勝手にあだ名を付けて呼ぶのである。

 ドロロの横には椅子に腰掛けて本を眺めているリナも居る。
 そして2人の手には思い思いの食べ物が握られている。
 昼を過ぎて小腹が空いてきたので、2人はチャットしながら軽く食事をすることにしたのだ。
 ちなみにリナが食べているのは携帯食料。ドロロは遊園地で手に入れたせんべい等の食料である。

 チャット相手の話が一段落した所で、リナがドロロに話しかける。

「ドロロはこの話どう思う?」
「このクロノスという組織が殺し合いを仕組んだという可能性は確かにあるでござろう。
 もちろんこのガイバーTという御仁が本当の事を言っていればでござるが」
「本当の事だと仮定しても『可能性はある』程度なんだ?」
「ガイバーT殿ご自身もそう言っておられるゆえ、そう判断したまででござるよ。
 正直これだけでは何とも言えぬでござるな」
「ただ、この人の話でこの本の内容と矛盾する所はないみたいだし、ウソはついてないと思うんだけどね」

 そう言ってリナは読んでいた本を閉じて表紙をドロロに向ける。
 その本のタイトルは『がんばれ閣下!! 第一巻 あるかんふぇるをぶっとばせ!の巻』。
 本というか、正確にはマンガである。

「そうでござるな。だが、南にいると言ったことは確認できなかったでござる」
「まさか他に2人もアクセスしてるとは思わなかったもんね〜」

 そう、2人は『ゴーレムの友』が南でパソコンを使用している事を確認しようとしたのだ。
 いや、「南で」と言うより、「どこで」と言った方がいいかもしれない。
 この図書館のパソコンにキーワードを打ち込むと、kskのネットにアクセスした時間と場所がわかる。
 2人はそれを利用して相手の居場所を特定しようと試みたのだった。

 具体的には、ドロロがチャットしながらもう一つkskのウィンドウを開いて、アクセス記録を確認したのである。
 だが、12時の放送直後から今までにネットにアクセスしたパソコンが2つあった。
 1つは博物館。もう1つはここからそう遠くない中学校のコンピュータ室である。
634創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:51:55 ID:JsIRTmbx
ksk
635創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:51:59 ID:Rg9Kl0Es
ksk
63610個の異世界  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:52:08 ID:5unS7m6Y
「いい考えだと思ったんだけどね〜」
「なかなか上手く行かないものでござるな。
 だが、過ぎたことを考えても仕方ないでござる。今はこの相手から何を聞くかを考えるが先決であろう」
「……そうだ。そのクロノスって組織に異世界に行くような技術があるかどうか聞いてみたら?」
「なるほど。それは名案でござるな」

 ドロロたちはこの図書館の『華麗な 書物の 感謝祭』というコーナーで発見した本を10冊所持していた。
 さっきのマンガもその中の1冊である。
 この本と自分達のこの島での体験や持っている知識を合わせた結果、2人はある推論を導き出していた。

 その推論とは「この殺し合いの参加者は10個の異世界から集められた」という事である。

 この前提に立って考えるなら、主催者が異世界を行き来する手段を持っている事はほぼ確実だ。
 だから、ドロロはリナの意見に同意し、チャット相手にその質問をぶつけてみた。


  泥団子先輩R>そのクロノスという組織は異世界を行き来するような技術を持っているでござろうか?
  ゴーレムの友>すいません。異世界というのはどういう意味でしょうか?


「そもそも異世界ってのが何なのかわかってないみたいね」
「まあ、拙者たちにしても推論の域を出ないわけでござるから、仕方ないとは思うでござるよ」
「と言っても、ドロロとあたしの世界が違う世界だって事は間違いなさそうなんだけどね」


  泥団子先輩R>これは拙者たちの推論なのでござるが、参加者は10個の異世界から集められているようなのでござる。
  泥団子先輩R>だから、主催者は異世界を行き来する手段を持っていると思うのでござるよ。
  泥団子先輩R>クロノスがそれを持っているのなら、主催者である可能性はぐんと上昇するでござる。
  ゴーレムの友>ガイバーは普段は異次元に隠されていて呼ぶと出現するので、もしかしたらあるかもしれません。
  ゴーレムの友>でも、ガイバーはクロノスでも再現できない降臨者の遺産ですから、可能性は低いです。
  泥団子先輩R>そうでござるか。
  泥団子先輩R>もちろんあの草壁タツオや長門有希の事はガイバーT殿はご存じないでござるな?
  ゴーレムの友>はい。もちろんクロノスは巨大な組織なので知らないことは不思議ではありません。
  ゴーレムの友>でも、彼らがクロノスの一員であると断言もできないのです。


「で、結局どういう事なの?」
「クロノスが主催者である確率は低い。でも否定もできない、と言った所でござるな」
「……あんまりさっきと変わってない気がするわね」
「さっきよりは確率が下がったでござるよ。でも、確かにこれは何とも言いようのない情報でござるな」
「ま、そういう事ならこれは一旦忘れて、次の質問に行きましょ」
「うむ。そうするのがよさそうでござるな。
 おっと、向こうからも質問でござる」
637創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:52:08 ID:JsIRTmbx
ksk
638創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:52:23 ID:JsIRTmbx
ksk
63910個の異世界  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:52:40 ID:5unS7m6Y
  ゴーレムの友>1つ質問したいのですが。
  ゴーレムの友>10個の異世界から参加者が集められたという推論の根拠はどこから来たのですか?


「そりゃまあ、それを聞きたくなるわよね」
「いかがいたすでござるか? リナ殿」
「本のことはまだ伏せておきたいわね。聞かないでくれって言ってみて、相手が納得すればそれでよし。
 どうしても相手がごねるようならまた考えましょ」
「心得たでござる」


  泥団子先輩R>申し訳ないが、それは今はまだ伏せておきたいのでござる。遠慮していただけぬでござろうか?
  ゴーレムの友>わかりました。
  泥団子先輩R>ただ、参加者が別の世界から来ていることは間違いなさそうでござる。
  泥団子先輩R>それは貴殿も感じておられるのではないか?
  ゴーレムの友>確かに私の仲間も違う世界の住人としか思えない所はありますね。
  泥団子先輩R>拙者の仲間もそうでござる。拙者とは違う世界の住人と見て間違いなさそうでござるよ。
  ゴーレムの友>異世界の事は少し納得しました。ありがとうございます。
  泥団子先輩R>こちらこそ事情を全て明かせず、すまなかったでござる。


「……このガイバーTって、結構ちょろい交渉相手ね」
「り、リナ殿。ちょろいとは、あまりの言いようでござるよ」
「まあ、こっちに相手の言葉の裏をとれるこの本があったからそう言えるんだけどね。
 そうじゃなければこうも断言はできなかったわ。
 でも、私たちはこの人がほとんど嘘をついてないってわかるじゃない?
 聞かないでくれって言えば素直に引いてくれるし、この素直さはちょっと心配になってくるわ」
「そうは言っても、相手が与しやすいと油断していると痛い目を見るかもしれないでござるよ?」
「もちろん油断する気はないんだけどね。
 で、今度こそこっちから質問してみてよ?」
「あいわかったでござる」


  泥団子先輩R>それではこちらから質問よろしいでござるか?
  ゴーレムの友>はい。質問どうぞ。
  泥団子先輩R>では次は安全と思われる参加者について教えていただきたいでござる。
  ゴーレムの友>わかりました。1人は佐倉ゲンキという小学生ぐらいの男の子です。
  ゴーレムの友>もう1人は、ハムというちょっと大きくて二本脚で立って口が達者なウサギです。
  ゴーレムの友>彼らはこちらの仲間の知り合いです。
  ゴーレムの友>ゲンキという男の子は名前通り元気で正義感が強い少年です。
  ゴーレムの友>そして、心優しい少年なので、殺し合いに乗ることはないと思います。
  ゴーレムの友>運動神経はかなり良くて、ローラーブレードが得意ですが、基本的に普通の子供です。
  ゴーレムの友>ハムというウサギの方は、元々は詐欺師だったらしいです。
  ゴーレムの友>でも、根は悪いモンスターではありません。
  ゴーレムの友>詐欺師だっただけに口は達者で金にうるさい性格です。
  ゴーレムの友>素早いフットワークと強烈なパンチが武器ですが、最大の武器はオナラです。
  ゴーレムの友>かなり広い範囲に広がって、しかもすごい悪臭らしいです。
640創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:52:52 ID:Rg9Kl0Es
ksk
64110個の異世界  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:53:13 ID:5unS7m6Y
「オナラって……下品な攻撃ね」
「う〜む。ウサギというよりスカンクのような攻撃でござるな」


  泥団子先輩R>情報感謝するでござる。
  ゴーレムの友>もし彼らのどちらかに会うことがあれば、どうか力になってあげて下さい。
  泥団子先輩R>心得たでござる。微力ながら力を尽くす事を約束するでござるよ。
  ゴーレムの友>ありがとうございます。


「ねえドロロ。そんな安請け合いしちゃっていいの?」
「どのみち子供が襲われていれば黙って見過ごすことなど拙者にはできぬでござるよ」
「あ〜〜。まあ、そうよね。あんたの性格なら」

 そのおかげで色々こっちも助かってる所あるしね。と、口には出さずに考えるリナであった。

「そんで、次の質問は首輪を解除できる人間の心当たりかしらね?」
「いや、できれば交互に質問する流れを保ちたいでござる。
 その方がおそらくお互いスムーズに気持ちよく話を進められるでござるよ」
「そんなこと言ったって、何を教えたら……」

 そう言ってあたりを見回したリナはあっさりとその答を発見する。
 リナの視線の先に置いてあったのはさっきもリナが読んでいた、『華麗な 書物の 感謝祭』の本10冊だった。
642創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:53:26 ID:Rg9Kl0Es
ksk
643創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:53:58 ID:Rg9Kl0Es
ksk
644 ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:54:18 ID:5unS7m6Y
ここまでで1話分です。続けて行きます。
支援ありがとうございます。
645創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:56:02 ID:JsIRTmbx
ksk
646創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:56:14 ID:9qCD2TuN
ksk
647創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:56:19 ID:Rg9Kl0Es
ksk
648炎の記録  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:56:27 ID:5unS7m6Y
 ここは図書館(B−3)の中。
 ドロロ兵長とリナ・インバースは「ゴーレムの友」という妙な名前の相手とチャットをしている最中だ。
 リナが机の上に積み上げられた10冊の本をぽんぽんと叩きながらドロロに話しかける。

「あっちもパソコンってのを使ってるならキーワードが必要なはずよね?
 それをこの本で調べてあげるっていうのはどう?」
「なるほど。よい考えでござる」

 ドロロはそのリナの提案を聞いて、早速「ゴーレムの友」ことガイバーTにその話をするべく、キーボードを叩き始める。


  泥団子先輩R>ところで、そちらのパソコンのキーワードでお困りではござらんか?
  ゴーレムの友>キーワードとはなんでしょう?
  泥団子先輩R>このチャットに入る前の画面で、「ksk」というコンテンツがあったと思うでござる。
  泥団子先輩R>その先に行くためには何かキーワードを入れなければならないでござる。
  泥団子先輩R>しかし、どうやらキーワードはパソコンごとに別の世界観に対応しているらしいのでござる。
  泥団子先輩R>だから知らない世界の言葉だったりもするのでござる。
  ゴーレムの友>先に行くと何が書いてあるのですか?
  泥団子先輩R>それはパソコンによって違うようでござる。
  泥団子先輩R>今までは参加者の名簿だったり、ネットへのアクセス記録だったりしたでござる。
  ゴーレムの友>ここのパソコンにもそれとは違う情報が入っているという事ですね?
  泥団子先輩R>おそらくそうだと思うでござる。
  ゴーレムの友>今、別のページを開いてkskをクリックしてみました。
  ゴーレムの友>「光の剣の正式名称。カタカナで」というヒントが出ました。
  ゴーレムの友>残念ながら私にも仲間にも答えはわかりません。そちらはどうですか?


「なーんだ。これたぶん私の世界の問題よ。本いらないじゃない」
「おお! それは好都合でござるな!」
「まあ、そうなんだけど、せっかくこの本が役に立つかと思ったのに肩すかしね。
 とにかく、その答えは『ゴルンノヴァ』よ」
「ゴルンノヴァ……『ヴァ』は『ウ』に濁点をつけて『ヴァ』でござるな?」
「あー。それが、あたしその文字は読めるんだけど、なんで読めるかはわかんないのよ。
 だから、あってるとは思うけど、はっきりとは言えないわね」
「む? つまりリナ殿は日本語は読めぬが、なぜかこのチャットの文字や本の意味はわかるのでござるか?」
「そういうこと。そもそも言葉だってなんで通じるのかわかんないくらいよ」

 ドロロはその話を聞いて、腕を組んで少し考えるが、やはり自分の知識では説明しようがなかった。
 もちろん超小型の翻訳機などは宇宙人であるドロロにはさほど珍しいものではない。
 だが、その原理まで熟知しているわけではないので、推測の域を出ないのだ。
649創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:56:40 ID:JsIRTmbx
ksk
650創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:56:54 ID:JsIRTmbx
ksk
651炎の記録  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:57:01 ID:5unS7m6Y
「まるで魔法でござるな」
「そういう魔法も無いことはないんだけどね。でもなんかそれとも違う気がするのよね〜」
「これも主催者のしわざという事でござろうな。
 ひょっとしたらこの首輪にそういう機能があるという事も考えられるでござる」
「う、それじゃあ首輪取ったら会話が通じなくなっちゃう?」
「いや、そうとは限らぬでござるが、可能性はあるでござるな。おっと、早く返事をせねば」


  泥団子先輩R>答えは「ゴルンノヴァ」でござる。
  ゴーレムの友>わかりました。少し待って下さい。


「さーて、一体何が出てくるのかしらね?」
「役に立つ情報だと嬉しいのでござるが……」


  ゴーレムの友>次のページに行けました。「特設リングの場所」という地図が出てきました。
  泥団子先輩R>それはどういったものでござるか?
  ゴーレムの友>わかりませんが、地図自体は最初に持っていた地図とほぼ同じです。
  ゴーレムの友>ただし、最初に配られていた地図には何もなかった場所に何かのしるしがあります。
  ゴーレムの友>たぶんここに特設リングというのがあるんだと思います。
  ゴーレムの友>赤いしるしと青いしるしがあります。
  ゴーレムの友>説明によると、青いしるしは出現中、赤いしるしは隠蔽中と書いてあります。
  ゴーレムの友>青いしるしは博物館のすぐ近くにある物だけなので、試しにそれをクリックしてみました。
  ゴーレムの友>すると、またキーワードを求められました。
  ゴーレムの友>ヒントは「聖王国の首都。聖王都、白魔術都市などとも呼ばれる都市の名前」とあります。
  ゴーレムの友>どうしましょう? 続けますか?


「リナ殿。答えはわかるでござるか?」
「えーっと、それなら答えは『セイルーン・シティ』ね」
「了解でござる」


  泥団子先輩R>「セイルーン・シティ」と入力して下され。
  ゴーレムの友>わかりました。


「それにしても特設リングって何かしら? そこで決闘でもするってーの?」
「よくわからないでござるな…… 何のためにそんな物を」
「あ、そういえばさっき本でパンツ一丁の男たちが格闘戦やってる世界の話があったわ。えーと、確かこれよ」
652創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 20:57:09 ID:M0doCq78
ksk
653炎の記録  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:57:38 ID:5unS7m6Y
 そう言ってリナが取り出した本は、『ブタ超人でもわかる!ボイルド・エッグ理論攻略法!!』という本だ。
 ぱらぱらと中をめくると、所々にある挿絵は確かにレスラーがリング上で組み合っている図のようだ。

「一体どういう世界なんでござろうか?」
「いや、この本読むと余計わかんなくなってくるのよね。
 なんかあたしの理解を超えた世界法則があるって感じ。この本に書いてあることが本当なら、だけどさ」
「そ、そうでござるか? まあ、異世界という事は何かとんでもない法則の違いがあるやもしれぬが」
「ていうか、う〜ん。ま、いっか。当面は考えなくていいと思うし。
 今はあっちからの返事を待ちましょ」
「うむ。それがよいでござるな」








 場面は変わって博物館(H−8)の中。
 ガイバーTこと深町晶は「泥団子先輩」から聞いた通りにkskページのキーワードの欄に入力している所だ。

「セ・イ・ル・ー・ン・点・シ・テ・ィ・っと」

 晶がキーワードを入力すると、次の画面が表示される。
 そこには博物館前のリングがどういうリングであるかという説明が細かく表示されていた。
 どうやらあれは「ファイヤーデスマッチ用特設リング」というらしい。
 他にも、博物館の警備員の詰め所にリングの起動スイッチがあることなどが書かれている。
 さらに、作動記録という項目には、このリングが6時27分12秒に起動された事が記されている。

「6時27分か。1回目の放送の後だな」
「でもあそこで何があったんかはわからへんな。
 あのアシュラマンっちゅうヤツを倒したんは誰やろ?
 ええヤツなんか悪いヤツなんかわかったらよかったんやけどな」
「そうだな。……お? わかるかもしれないぞ、スエゾー」
「ん? どうやってわかるんや?」
「これさ」

 晶が指差したのは作動記録の下に表示されていた「録画データ」という項目である。
 そこには「1日目」「0時〜」「6時〜」という文字が表示されている。
 その文字は、「0時〜」と「6時〜」だけクリックできるようになっていた。
 そのデータについても説明が書いてあり、それによると、6時間ごとに録画データの閲覧が解禁されていくらしい。
 つまり、18時になれば「12時〜」の録画データが。
 24時になれば「18時〜」の録画データが見られるようになるという事だろう。
654炎の記録  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:58:13 ID:5unS7m6Y
「これで何がわかるんや?」
「ここを押すとたぶんこの時間帯に何が起こったかを見ることができると思う」
「見る? どういうこっちゃ?」
「まあ、やってみればわかるよ」

 スエゾーにそう言った後、晶は少し考えて、「6時〜」のデータをクリックする。
 あのリングが起動したのが6時27分ならば、何かが起こったのはその時間帯であろうと予想したのだ。

 「6時〜」のデータをクリックすると、やはりまたキーワードを求めてきた。
 主催側の誰かが用意したのだろうが、何とも使いにくいシステムである。
 今回表示されているヒントは「精霊魔術最強の呪文。威力は竜破斬に匹敵する。カタカナで」だった。

「本当に魔法の世界があるって事なんだろうなあ」
「魔法っちゅうのはオレも見たことないしなあ」

 スエゾーとそんな事を言い合いながら、晶はキーボードを叩く。
 晶は何とか入力はできるがタイピングが速いわけではないし、ガイバーのままで長時間のチャットは結構大変だ。
 だが、スエゾーには無理なので自分がやるしかない。
 もちろん無邪気にちょろちょろ動き回っている小トトロに期待するなど論外である。


  ゴーレムの友>次の画面に進めました。
  ゴーレムの友>博物館の前にあるしるしは『ファイヤーデスマッチ用特設リング』だったようです。
  ゴーレムの友>周囲を炎に囲まれた中で行う「ファイヤーデスマッチ」のためのリングだと説明があります。
  ゴーレムの友>博物館の中の警備員の詰め所に起動スイッチがあるようです。
  ゴーレムの友>それを押すと隠されていたリングが出現する仕掛けになっているようです。
  ゴーレムの友>リングを起動させた時間も書いてあります。6時27分12秒に起動したようですね。
  ゴーレムの友>あと、「録画データ」という項目があります。
  ゴーレムの友>どうやら、1日目の「0時〜」と「6時〜」というデータが見られるようです。
  ゴーレムの友>とりあえず「6時〜」のデータをクリックしてみたのですが、やはりまたキーワードを求められました。
  ゴーレムの友>ヒントは「精霊魔術最強の呪文。威力は竜破斬に匹敵する。カタカナで」です。
  泥団子先輩R>あいわかった。
  泥団子先輩R>答えは「ラ・ティルト」でござる。
  ゴーレムの友>ありがとうございます。長くなってきましたが、お時間は大丈夫ですか?
  泥団子先輩R>乗りかかった船でござる。確かめぬ事にはこちらも気になるので、そちらが大丈夫であれば続けて下され。
  ゴーレムの友>わかりました。もうしばらくおつきあい願います。
655炎の記録  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:58:51 ID:5unS7m6Y
「さて、ラ・点・テ・ィ・ル・トっと」

 晶がキーワードを打ち込んでエンターを押すと、画面が切り替わって録画データの表示画面が現れた。
 博物館のパソコンのディスプレイは20インチのUXGA液晶ディスプレイである。
 そのディスプレイの上部2/3ほどを使ってやや大きなワイド型の動画表示画面がひとつ。
 その画面の下に再生している部分を示すバーや再生ボタン、早送りボタン、巻き戻しボタンなどが細長く横一列に並んでいる。
 さらにその下、画面の1/3ほどの空間には、横並びで3つの小さなワイド型動画表示画面が並んでいる。

 晶が再生ボタンをクリックすると、4つの画面が同時に動き出し、一時停止すると全てが止まる。
 さらに下の小さな画面をクリックすると、上の大きな画面と場所が入れ替わって見やすくなる。
 どうやら4つのカメラが同時にリングの映像をとらえていて、その4つの映像を自在に切り替えて見られるようだ。
 気の利いたことに、拡大ボタンを押せば、画面内を拡大することまでできるようだ。

「なんだか、やけによくできたシステムだな……」
「うほぉーー! なんや知らんけど、おもろいやっちゃなあ。
 このパソコンっちゅうんはこんな事もできるんかー!」

 スエゾーはその画像に驚いたらしく、大きな一つ目を見開いてやけに興奮している。

 再生開始した時点ではリングは出現しておらず、何もない地面で炎が燃えさかっているだけだった。
 このまま炎が燃えるのを見ていても仕方がないので、晶は早送りボタンを押して映像を手早くチェックする。
 早送りボタンは何回もクリックすればどんどんスピードが上がるので、その気になれば6時間もあっという間だろう。
(あんまり早くすると何が起こってるかわからないが)

「あのリングの周りにはっきりそれとわかるカメラはなかったと思うから、これは隠しカメラなんだろうな。
 しかし何で何もないのに燃えてるんだろう?
 0時からずっと燃えていたわけじゃないと思うんだけど。……あっ!!」
「おお! なんか絵が大きゅう動きよったで!?」

 スエゾーの言う通り、画面に大きな変化があったので、晶は画面を巻き戻して変化の始まりを探す。
 変化の開始点はほどなくして見つかった。
 6時間分の映像を手早くチェックするためなのか、この動画閲覧システムのレスポンスは良好である。

 変化の開始点は炎の前に大小2つの影が現れた所だった。
 どうやら片方は人間の少女。もう片方は小さな生き物のようだ。
 晶はそれを確認して、再生ボタンをクリックした。
656炎の記録  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:59:22 ID:5unS7m6Y
 『……って、あれ? なに、これ……』
 『……だから言ったのだ、スバル二等陸士。状況を良く見ろ、と』


 博物館前で燃えさかる炎の前に現れた2つの影がそんな会話をしていた。
 その片方は白い服を着て杖を持った少女。
 もう片方は、紫色の体に紫色の帽子をかぶった鋭い目つきのカエルだった。
 大声で叫んでいるわけでもないようなのにちゃんと声が聞き取れる。
 小さな音声を強調するような処理を自動的に行っているのだろうか?

「お? こいつ、森の中で埋められとったカエルやな?」
「そうだな。この時はまだ生きていたんだ。
 たぶんこの後何かが起こって、死んで、このスバルっていう女の子があそこに埋めたんじゃないかな」
「アシュラマンっちゅうあの首無し死体も、ここで死ぬんやろうなあ。
 なんか空恐ろしゅうなってきたわ」

 スエゾーとそんな話をしながら晶は「スバル二等陸士」「白い服と杖」とメモに書き込む。
(このメモ用紙と書き込んでいるボールペンは、博物館のパソコンの近くに置いてあったものだ)
 そうする内にも画面内の2人の会話は続く。

 会話を聞いた印象では、紫のカエルはスバルという少女の先輩か上司か教師のような立場にいるようだ。
 ただし、ここに来る前からの知り合いなのか、ここに来てからこういう関係になったのかはわからない。
 2人はどうやら炎の煙を見てここにやって来たように見える。

 しばらく見ていると、炎の中の地面が割れて、そこに地響きを立ててリングがせり上がってくる。


 『えーっと……何ですか、あれ?
  火に囲まれた中に……ボクシングか何かの、『リング』……?』
 『……そのようだな……』
 『――竜巻地獄っ! カーッカッカッカ!』
 『いかんスバル二士、避けろっ!』
 『……え?!』


 突然現れたリングに2人が唖然としていると、いきなり別の男の声が聞こえてきた。
 そして、次の瞬間これまた突然現れた竜巻が2人を襲う。
 竜巻はスバルに向かっていたのだが、紫ガエルがスバルを突き飛ばして代わりに竜巻に巻き込まれる。
 紫ガエルは、そのまま高く舞い上がって炎に囲まれたリングの上に落ちた。

「こいつや! この下のちっこい絵の中に竜巻を出したやつが映っとる!」
「こいつは……首の無かった死体の男じゃないか? 確か、アシュラマンという名前の」
657炎の記録  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 20:59:55 ID:5unS7m6Y
 画面内ではさらに状況が動き続ける。
 アシュラマンは自分が起こした竜巻に乗って炎を飛び越え、紫ガエルの居るリングに着地する。
 どうやらこのリングで紫カエルと決闘するつもりのようだ。


 『カーカッカ! 予め言っておくが、このアシュラマンが油断するとは思わないことだ!
  似たような体格ながら、その頭脳で我らを散々苦しめたアレクサンドリア・ミートの例もある。
  そしてカエルの超人よ、貴様が先ほど見せた身のこなしは、それだけで警戒に値する!
  超人レスラーのプライドに賭けて、まさしくカエルのように叩き殺してくれるわ〜〜っ!!』

 『ほう――なかなかどうして、見る目のある敵性宇宙人のようだな、アシュラマンとやら。
  確かに我らケロン人は、体格という点ではペコポン人などに大きく劣る。それで油断する敵も少なくない。
  だが……このガルル、伊達や酔狂で『ゲロモンの悪夢』などと呼ばれているわけではないぞ。

  その傲慢――『教育』、してやる』


 晶はそこで一時停止ボタンをクリックして映像を止める。
 それからボールペンを持って、メモ用紙に「ガルル」「ケロン人」と書き込む。

「晶。なんで止めるんや?」
「まだ先は長いだろうからね。ここらで『泥団子先輩』に報告を入れて、どうするか決めよう」
「なるほどな。このままこれ、ずーっと見とったら、あっちはどうなってるんかわからんわな」


  ゴーレムの友>お待たせしてすいませんでした。
  泥団子先輩R>む。どうでござったか?
  ゴーレムの友>今、炎に囲まれたリングで戦いが始まる部分を見つけました。
  ゴーレムの友>リングにいるのはガルルという紫のカエルと、アシュラマンという6本腕で3つの顔がある怪人です。
  ゴーレムの友>ガルルさんの仲間と思われる、スバルという女の子も居ます。
  ゴーレムの友>白い服で杖を持ったショートカットの中学生ぐらいの女の子です。
  ゴーレムの友>ただ、彼女はリングを囲んでいる炎のさらに外側に居て手が出せない状態です。
  ゴーレムの友>戦いを仕掛けて来たのはアシュラマンで、ガルルさんたちは不意打ちを受けた形のようです。
  ゴーレムの友>どうやらアシュラマンは燃えている炎を見て近づいてくる相手を襲うために待っていたようです。






658炎の記録  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 21:00:28 ID:5unS7m6Y
「ガルル殿……確か12時の放送で死亡者として発表されていたでござる。
 となれば、ひょっとするとこの戦いの中で亡くなられたのでござろうか」
「そうかもしれないわね。でも、このスバルって子は誰? 知ってる子?」
「いや、拙者は知らぬでござるよ。名簿にあるこのスバル・ナカジマというのがそうなのでござろう。
 杖を持っているとあるが、リナ殿もご存じないでござるか?」
「杖って言えば魔法使いって思う気持ちはわからなくもないけど、そんな名前に心当たりはないわ。
 仮に魔法使いだとしても、あたしとは別の世界の魔法使いかもね」
「あと、アシュラマンというのは…… おっと。また何か言ってきたでござる」


  ゴーレムの友>まだ言っていませんでしたが、私たちはこのガルルさんとアシュラマンの死体を見ています。
  ゴーレムの友>ガルルさんはH−7の森の中で土に丁寧に埋められていました。
  ゴーレムの友>主な死因は頭と腹部を銃で撃たれた事だったと思います。
  ゴーレムの友>アシュラマンの死体は博物館の前のリングの所で発見しましたが、首が引きちぎられていました。
  ゴーレムの友>そこで首輪を拾ったのですが、裏にアシュラマンという名前が彫り込まれています。


「やっぱりガイバーTは博物館に居ると考えていいみたいね……って! 首輪拾ったですって!?」
「落ち着くでござるよ、リナ殿。ガイバーT殿は0号ガイバーに荷物を取られたと言っていたでござる。
 もしかすると首輪も荷物と一緒に取られたのかもしれないでござるよ」
「確かめて! 早く!」
「もちろんそのつもりでござる」


  泥団子先輩R>その首輪は今も手元にあるでござるか?
  ゴーレムの友>あります。ただ、残念ながら私たちにはこれを調べて外すような事はできそうにありません。
  泥団子先輩R>それが可能な人物の心当たりはあるのでござるか?
  ゴーレムの友>それもありません。
  ゴーレムの友>強いて言うならクロノスの連中なら少しは知識があるかもしれません。
  ゴーレムの友>でも、ゾアノイドたちは戦闘要員ですから、あまり期待はできないと思います。
  ゴーレムの友>そちらにも心当たりはありませんか?
  泥団子先輩R>残念ながら無いでござる。しかし、その首輪はいずれ必要となるはず。大事にして下され。
  ゴーレムの友>わかりました。
659炎の記録  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 21:01:04 ID:5unS7m6Y
「これで首輪をひとつ確保するアテはできたわね。
 あとはそれを分析して外してくれる人物か……」
「うむ。とは言え、そういう人物が必ず居るとも言い切れないでござるが」
「まあ、主催者にしてみれば、首輪を解除されたら殺し合い自体成立しなくなるから、
 首輪を外せるような人間を参加させてないって事は考えられるわね。
 でも、居ないと決まったわけでもないわ。頑張って探しましょ」
「そうでござるな。
 む? そう言えば遊園地のパソコンのkskコンテンツは名簿でござったな。
 遊園地のキーワードはその10冊の中のどれでござろう?
 それがわかるなら遊園地に戻って名簿を確認してみるのもよいかもしれぬでござる」
「ふっふ〜ん。それならとっくに目星はつけてあるわ。
 この『プロジェクトF 〜挑戦者たち〜』って本。
 確か、プロジェクトFって言葉はキーワードのヒントにあったはずよ。
 それにほら。ナンバーズっていう言葉もちゃんと出てくるのよ。間違いないと思うわ」

 そう言ってリナは本を開き、ナンバーズに関する記述のあるページをドロロに見せる。

「なるほど。これは確かに使えそうでござるな。
 しかし、拙者いくつかの質問は車に関するものと思ってござったが、あまり関係なかったようでござるな……」
「あーー。そうかもね。
 でもキーワードはこの本である程度カバーできそうだし、過ぎたことはもういいじゃない。
 あ、あっちからなんか言ってきたわよ?」


  ゴーレムの友>このガルルさんと言うのはもしかしてケロロさんやタママさんと同じくそちらのお知り合いですか?


「これは気付いて当然でござろうな。
 拙者はもはや正体を隠す必要はないように思うが、リナ殿はどうお考えでござるか?」
「そうね〜 どこかで出会った時相手が味方だってわかった方がいいし、もうバラしてもいいんじゃない?」
「あいわかった。こちらの名前を伝えて、あちらの名前も聞いてみるでござる」

 もし相手がこのガイバーTという人物でなければリナもドロロを止めたかもしれない。
 だが、相手はガイバーT。彼のことを相当なまじめ人間だとリナは推察している。
 それゆえに、こちらが正体を明かせば向こうも教えてくれるだろうとタカをくくっていたので、リナも反対はしなかった。
660創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:01:08 ID:Rg9Kl0Es
ksk
661創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:01:27 ID:JsIRTmbx
ksk
662炎の記録  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 21:01:39 ID:5unS7m6Y
  泥団子先輩R>さよう。ガルル殿も拙者の知った顔でござった。
  泥団子先輩R>拙者の名前はドロロ。姿は白い帽子を被り、口を白いマスクでおおった水色のカエルでござる。
  泥団子先輩R>ただ、今は怪我をして全身に包帯を巻いてござる。
  泥団子先輩R>拙者は忍者でござる。ギュオーとの戦いで片目を負傷しているでござる。
  泥団子先輩R>ここまで来たら互いの正体を隠す必要はないと拙者は思うでござる。
  泥団子先輩R>よろしければ、そちらの名前も教えていただけるであろうか?
  ゴーレムの友>そうですね。わかりました。私の名前は深町晶です。
  ゴーレムの友>ガイバーを装着していない時は日本人の高校生ですが、これと言った特徴は上げにくいです。
  ゴーレムの友>だからなるべくガイバーTの状態で居ようと思います。
  ゴーレムの友>仲間は2人で、1人目はスエゾーと言う名前です。
  ゴーレムの友>一抱えほどの大きさの丸くて黄色い体に大きな一つ目と口があり、その体から尻尾が伸びています。
  ゴーレムの友>相手をベロで舐めて気力を萎えさせる力があり、遠くのものを正確に見分ける視力があります。
  ゴーレムの友>しっぽやベロでの肉弾戦も得意だと言っています。
  ゴーレムの友>本人の話からもおそらく別の世界から来たと思われますが、なぜか関西弁です。
  ゴーレムの友>2人目は小トトロと言う小さな生き物で、参加者ではなく支給品としてディパックに入っていました。
  ゴーレムの友>丸っこくて白い毛がもふもふしていて、長い耳が上に伸びています。
  ゴーレムの友>喋れませんが、こちらの言うことはある程度理解しているようです。
  ゴーレムの友>かわいい生き物ですが、特に変わった能力は無いみたいです。


 やはりガイバーT――深町晶はあっさり自分の正体を話した。
 まさにリナの想像した通りの結果になったわけだが、リナはそれとは違うことを考えていたりする。

「白くてもふもふかぁ……」

 その姿を想像して口元がゆるむ。やはりリナも女の子。かわいいものは嫌いではないのだ。

「どうしたでござるか? リナ殿」
「いっ!? いや、なんでもないわ! 気にしないで!」
「そうでござるか。まあ、よかろう」

 ドロロはそう言ってまたキーボードを叩き始めた。


  泥団子先輩R>わかり申した。信用してくれて嬉しいでござる。
  泥団子先輩R>こちらの仲間は1人。魔法使いのリナ・インバースという娘御でござる。
  泥団子先輩R>小柄な高校生ぐらいの娘で、栗色の長い髪で、額に黒いバンダナを巻いているでござる。
  泥団子先輩R>あと、肩当てのついた黒いマントを身につけているでござる。
  泥団子先輩R>魔法使いとは言っても、杖は使わないとのことでござる。
  泥団子先輩R>魔法で空を飛んだり、ものすごい爆発を起こしたりできるでござる。
  泥団子先輩R>勝ち気な性格の明るい娘御でござる。
663創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:01:42 ID:JsIRTmbx
ksk
664創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:01:59 ID:JsIRTmbx
ksk
665創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:02:12 ID:JsIRTmbx
ksk
666炎の記録  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 21:02:14 ID:5unS7m6Y
「勝ち気で明るい、ねえ。
 まあ、妥当と言えなくもない評価だけど、もうちょっと褒めてくれてもいいんじゃない?
 お淑やかで女らしくて気配りが出来て〜とか」
「……ウソはいかんでござるよ」

 ドロロがそう言ってジト目でリナを見つめる。

「あーっ、なにその目! なによ! ちょっと言ってみただけよ!」
「いや、何でもござらん。えー、ガイバーT殿に合言葉の件を……」
(こいつ、結構言う時は言うわね……)


  泥団子先輩R>思ったのでござるが。
  泥団子先輩R>そちらが人間の姿の時に区別するための合言葉でも決めておいてはいかがでござろう?
  ゴーレムの友>そうですね。掲示板に書き込む時にも合言葉は本人証明になりますし。
  泥団子先輩R>掲示板に使うならいくつか合言葉を決めておいた方がよいでござるな。
  ゴーレムの友>では適当に、簡単には想像しにくい言葉を決めておきましょう。


 こうしてドロロと晶は4個の合言葉を決めた。
 晶はその合言葉を忘れないようにメモ用紙に書き写そうとしたようなのだが、ドロロに止められる。


  泥団子先輩R>合言葉はなるべく覚えてしまって、メモは取らぬようにして下され。
  泥団子先輩R>メモを取って、万が一それを奪われるような事になれば、合言葉の意味が無くなってしまうゆえ。
  ゴーレムの友>そうですね。4個ならなんとか覚えられそうです。
  ゴーレムの友>信頼できる相手を見つけたらこの合言葉を伝えておくというのもいいかもしれませんね。
  泥団子先輩R>そうでござるな。もしかしたら誰かにおぬしへの伝言を頼む事があるかもしれないでござる。
  泥団子先輩R>そういう時にはこの合言葉の1つを伝えておくとしよう。
  ゴーレムの友>了解です。あと、もう1つ聞きたいことがあるのですが。
  泥団子先輩R>言ってみて下され。
  ゴーレムの友>草壁サツキという参加者がいましたが、彼女が何者なのか知っている事はありませんか?
  泥団子先輩R>残念ながら知らないでござる。お知り合いでござるか?
  ゴーレムの友>いえ。あのゲームマスターと名字が同じなので気になっているのです。
667創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:02:17 ID:Rg9Kl0Es
ksk
668炎の記録  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 21:02:46 ID:5unS7m6Y
「確かに気になるでござるな。
 単なる偶然の一致かもしれぬが、調べてみる価値はあるかもしれぬ」
「そうね。確か草壁メイって人は死んでるし、肉親をこんな所に放り込むってのは解せないけど。
 もしかしたら草壁サツキは何か主催者の情報を持ってるかもしれないわね」
「しかし、調べるにしてもどうやって……
 そう言えば彼女らの世界の本はどれなんでござろうか?」
「名簿を見ると、このトトロっていうのと草壁サツキ・メイの2人は隣にあるから関係ありそうなのよね。
 そこから考えると、たぶんこの『貴重無機生命体・通称【ススワタリ】の生態について』がそうだと思うんだけど……」
「その本にトトロという名前が出ているのでござるか?」
「一応ね。でも、まだよく読んでないから草壁姓の3人について書いてあるかどうかはわかんないわ」
「そうでござるか。む、そう言えばトトロというと……」
「小トトロってのが居るって言ってたわね。聞いてみましょう」
「うむ」


  泥団子先輩R>確か貴殿の仲間に小トトロというのがいるでござるな?
  ゴーレムの友>はい。いますが。
  泥団子先輩R>その小トトロというのは参加者のトトロとどういう関係でござろうか?
  ゴーレムの友>喋れないのでわかりません。ただ、トトロの仲間かと聞くとうなずいたような気がします。
  泥団子先輩R>そうでござるか。ありがとうでござる。


「……あまり手がかりにはならぬようでござるな。
 せいぜいトトロというのがそのもふもふを大きくしたものか? という推理しかできぬ」
「あ、でも始まる前に集まってた時、そんな感じのでっかいのが居た気がするわ。
 あれがトトロなんじゃないかしら?」
「なるほど。その可能性はありそうでござるな。
 しかし、それがわかったとて、草壁サツキについてはわからぬな……」
「そもそもその小トトロって何のための支給品なのかしらね。どうも支給品の内容の基準がよくわかんないわ」
「今それを考えても仕方ないでござるよ。それよりこれからどうするかを考えようではないか。
 お? 向こうから何か言ってきたでござる」


  ゴーレムの友>続けてすいません。先ほどの地図を別の画面を開いて出したいのですが、キーワードをお願いできますか?
  泥団子先輩R>よいでござるが、何をするでござるか?
  ゴーレムの友>0号ガイバーに荷物を取られて地図がないので、あの地図を書き写そうと思うのです。


「ずいぶんめんどくさい事すんのね」
「当てずっぽうで動いて禁止エリアにでも突っ込んだら事でござる。
 そうしたい気持ちはわかるでござるよ。リナ殿、お願いできるでござるか?」
「ま、いいわよ。言ったんさい」
669創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:03:10 ID:Rg9Kl0Es
ksk
670創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:03:12 ID:JsIRTmbx
ksk
671創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:03:30 ID:JsIRTmbx
ksk
672炎の記録  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 21:03:37 ID:5unS7m6Y
  泥団子先輩R>わかったでござる。ヒントは何でござるか?
  ゴーレムの友>「赤法師と呼ばれる人物の名前。カタカナで」です。
  泥団子先輩R>答えは「レゾ」でござるよ。
  ゴーレムの友>ありがとうございました。あと、禁止エリアも確認してよろしいですか?
  泥団子先輩R>よいでござるよ。禁止エリアは――


 ドロロは晶に禁止エリアをすべて伝え、晶はその後10分ほどかけて地図をあらかた写し終えた。
 (その間、ドロロとリナは10冊の本を読み込む事に専念した)


  ゴーレムの友>ありがとうございました。
  ゴーレムの友>それで、これからどうしましょうか?
  ゴーレムの友>この映像を一応最後まで見てもいいのですが、少し時間がかかりそうです。


「それもそうでござる。その間拙者たちは何もせぬというのも勿体ないでござるな」
「ていうか、そもそもその映像ってチェックする必要あるかしら?
 ガルルって人とアシュラマンってのが死んで、スバルって子が生き残ってるのはわかってるでしょ?」
「しかし、そのスバルという娘御がどういう人間かという情報は無視できないでござるよ。
 それに、彼女がどこへ向かったかの手がかりも得られるやもしれぬでござる」
「それはそうだけど、優先度としては低いと思うのよね〜」

 スバルという少女がどんな人間かは知らないが、晶たちに何かを頼むなら別の事が無いだろうかとリナは思う。
 だが、考えてみても是非頼みたい事があるというわけでもない。
 せいぜいこっちに来てもらって合流できたらと思う程度だが、それは相手に長距離移動のリスクがある。

 だから、別に映像をチェックしてもらってもいいのだが、その間自分達はどうすればいいだろう?
 ずっとこの10冊の本を読んでいてもいいが、それはあまりに地味でリナには面白くない選択だった。
 あるいは、何者かがネットにアクセスした中学校へ行くか?
 でも、その人物の情報が全くないので、今ひとつ向かう理由が薄い。

「そうだ。まとまった時間があるなら、いっそあたしたちは遊園地に引き返して、名簿をチェックするって手もあるわ。
 そして首輪を外せそうな人材を探すの。草壁サツキの事も調べられるわ。
 それにあっちからでもそのチャットっていうのは出来るんでしょ?」
「もちろん可能なはずでござる」
「じゃあ問題ないわね。
 ただ、あたしたちが必ず遊園地にたどり着けるとは限らないってのが問題だけどねー」
「もちろんその危険はあるでござろう。
 だが、いずれは動く事になるでござる。いつかは通らねばならぬ道という考え方もあるでござるな」
「じゃあ行っとく? 遊園地」
「そうでござるな。だが、決めるならあちらの予定も聞いてからの方がよいと思うでござるよ。
 あちらは荷物を奪われているでござるから、食料もないはず。
 食料を調達するとか、ゲンキ殿やハム殿を探すとか、0号ガイバーや手の怪人を探すとか、やりたいこともござろう。
 あちらの行動によっては、我らもそれに合わせて予定を変える事になるやもしれぬ」
「あーもう。だったら早く聞いてみてよ。さっさと決めちゃいましょ」
「うむ。心得たでござる」

 そう言ってドロロは晶たちにこれからの自分達のプランを説明し、意見を仰いだ。
 時間は午後3時になろうとしている。
 はたして、彼らが出した結論は――
673創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:03:57 ID:Rg9Kl0Es
ksk
674創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:04:44 ID:Rg9Kl0Es
ksk
675炎の記録  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 21:04:59 ID:5unS7m6Y
【B-3 図書館/一日目・昼過ぎ】



【ドロロ兵長@ケロロ軍曹】
【状態】疲労(小)、左眼球損傷、腹部にわずかな痛み、全身包帯
【持ち物】匕首@現実世界、魚(大量)、デイパック、基本セット一式、遊園地で集めた雑貨や食糧、
【思考】
0.殺し合いを止める。
1.晶たちと相談して今後の行動を決める。
2.リナとともに行動し、一般人を保護する。
3.ケロロ小隊と合流する。
4.草壁サツキの事を調べる。
5.「KSK」という言葉の意味が気になる。



※なのは世界の単語が車に関することだと思っていましたが、違うような気がしてきました。
※ガイバーの能力を知りました。
※0号ガイバー、オメガマン(名前は知らない)、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。
※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。
※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。
※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。
※深町晶がアシュラマンの首輪を持っている事を知りました。



【リナ=インバース@スレイヤーズREVOLUTION】
【状態】精神的疲労(小)
【持ち物】ハサミ@涼宮ハルヒの憂鬱、パイプ椅子@キン肉マン、浴衣五十着、タオル百枚、
     レリック@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 遊園地でがめた雑貨や食糧、ペンや紙など各種文房具、
     デイパック、 基本セット一式、『華麗な 書物の 感謝祭』の本10冊
【思考】
0.殺し合いには乗らない。絶対に生き残る。
1.晶たちと相談して今後の行動を決める。
2.当分はドロロと一緒に行動する。
3.ゼロスを警戒。でも状況次第では協力してやってもいい。
4.草壁サツキの事を調べる。



※レリックの魔力を取り込み、精神回復ができるようになりました。
 魔力を取り込むことで、どのような影響が出るかは不明です
※ガイバーの能力を知りました。
※0号ガイバー、オメガマン(名前は知らない)、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。
※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。
※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。
※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。
※深町晶がアシュラマンの首輪を持っている事を知りました。
※10冊の本の内容を大まかにチェックしました。
676炎の記録  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 21:05:37 ID:5unS7m6Y
【H-8 博物館/一日目・昼過ぎ】



【深町晶@強殖装甲ガイバー】
【状態】:疲労(小)、苦悩
【持ち物】 小トトロ@となりのトトロ、首輪(アシュラマン)、博物館のメモ用紙とボールペン、
      手書きの地図(禁止エリアと特設リングの場所が書いてある)
【思考】
0:ドロロたちと相談して今後の行動を決める。
1:ゲームを破壊する。
2:巻島のような非情さがほしい……?
3:スエゾーの仲間(ゲンキ、ハム)を探す。
4:クロノスメンバーが他者に危害を加える前に倒す。
5:もう一人のガイバー(キョン)を止めたい。
6:サツキの正体を確認し、必要なら守る。
7:巻き込まれた人たちを守る。



※ゲームの黒幕をクロノスだと考えていましたが揺らいでいます。
※トトロ、スエゾーを異世界の住人であると信じつつあります。
※小トトロはトトロの関係者だと結論しました。
※参戦時期は第25話「胎動の蛹」終了時。
※【巨人殖装(ギガンティック)】が現時点では使用できません。
  以後何らかの要因で使用できるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
※ガイバーに課せられた制限に気づきました。
※ナーガは危険人物だと認識しました
※放送直後までの掲示板の内容をすべて見ました。
※参加者が10の異世界から集められたという推理を聞きました。おそらく的外れではないと思っています。
※ドロロとリナをほぼ味方であると認識しました。
※ケロロ、タママを味方になりうる人物と認識しました。
※ドロロたちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。




【スエゾー@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
【状態】:全身に傷(手当済み)、火傷(水で冷やしただけ)、貧血気味、空腹
【持ち物】 なし
【思考】
0:晶、小トトロと行動を共にする。
1:ゲンキ、ハムを探す。
2:オメガマン(容姿のみ記憶)にあったら……もう、逃げへん。


※スエゾーの舐める、キッス、唾にはガッツダウンの効果があるようです。
※ガッツダウン技はくらえばくらうほど、相手は疲れます。スエゾーも疲れます。
※スエゾーが見える範囲は周囲一エリアが限界です。日が昇ったので人影がはっきり見えるかも知れません。
※ギュオー、ゼクトール、アプトムを危険人物と認識しました。
※放送直後までの掲示板の内容をすべて見ました。
※参加者が10の異世界から集められたという推理を聞きました。おそらく的外れではないと思っています。
※ドロロとリナをほぼ味方であると認識しました。
※ケロロ、タママを味方になりうる人物と認識しました。
※ドロロたちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
677創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:05:55 ID:Rg9Kl0Es
ksk
678炎の記録  ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 21:06:09 ID:5unS7m6Y
[備考]
kskのトップページからチャットのコンテンツに入ると名前入力の画面になります。
名前入力の画面には現在チャットに入っている人数が表示されています。
名前を入力して入室すると、ログに(○○さんが入室しました)という発言が勝手に追加されます。
同時に画面右側には自動的に参加者の名前がすべて表示されます。
退室するとログに(○○さんが退室しました)という発言が勝手に追加されます。
一度退室するとどんな名前で入室しても以前のログは読めません。


博物館のパソコンのkskコンテンツを利用するためのキーワードはスレイヤーズ世界観からランダムに選ばれます。
進むと「特設リングの場所」という地図が表示され、出現中のリングは青、隠蔽中のリングは赤のしるしで表示されます。
しるしをクリックしてキーワードを入れるとリングの概要と作動方法と作動記録が見られます。
さらに、その画面の「録画データ」という項目には6時間ごとの録画データが並んでいます。
好きなデータをクリックしてキーワードを入れると、後は自由にその時間帯のその場の映像を見ることができます。

・現在判明している特設リング
 ファイヤーデスマッチ用特設リング(H−8博物館前)
 ウォーターデスマッチ用特設リング(E−8からE−9にまたがる巨大な湖の中央)

これ以外の特設リングについての設定は後の書き手さんにお任せします。
深町晶の持つ手書きの地図には、すべての特設リングの場所が記されています。
ただし、上記の2つ以外のそれがどこにあるどういうリングなのかは未設定です。
679創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:06:31 ID:JsIRTmbx
ksk
680創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:06:55 ID:Rg9Kl0Es
ksk
681創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:07:01 ID:JsIRTmbx
ksk
682創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:07:23 ID:JsIRTmbx
ksk
683創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:07:40 ID:Rg9Kl0Es
ksk
684 ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/08(日) 21:07:40 ID:5unS7m6Y
以上です。ありがとうございました。

リナが本を読めるのは「読む能力が身についた」のではなく、
本などが「なぜか読めてしまう文字」で書かれているようでしたので、その辺を修正しました。

ナーガについては、一応ドロロの口から言及するに留まりました。
やっぱりリナのセリフに入れにくかったので……

あと、いろいろ考えた末、晶の手書きの地図はやっぱりこのSS内で完成した事にしました。
他にもいろいろ仮投下時から微修正しています。
kskコンテンツのパスワード入力を1つ削ったりとか。
685創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:08:27 ID:Rg9Kl0Es
ksk
686創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:09:12 ID:Rg9Kl0Es
ksk
687創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:10:20 ID:JsIRTmbx
投下乙!
結構いろいろ細かい修正があるみたいだな
さらに面白くなってた!GJ!

しかし空気のボッチとスエゾーが輝いてんなー
今までここまで目立ったことはなかなかなかったぞこいつら
チャットという書きにくい素材をここまで生かすとは、もう一度いうマジGJ!
688創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:35:21 ID:Rg9Kl0Es
投下乙です!
チャットでの情報交換といい、実にGJでした!
kskネットを使った情報ではこの四人が他より一歩リードしてるな。
特に図書館で本を手に入れたドロりな組はキーワードで困る事はもうないんじゃないか?
しかしスエゾーは可哀想だな…
第一回の放送ではモッチーが死に、二回目ではホリィが死んで次の放送じゃゲンキまで呼ばれる…。
頑張れスエゾー!周りはマーダーで溢れてるけど頑張れ!超頑張れ!
689創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:53:29 ID:HnvPKHkZ
投下乙です
チャットでの交渉の駆け引きが面白かった、GJ
歳はそんなに変わらないのにリナから見ればボッチはちょろいのかw
しかしロワでは真面目なキャラは貴重だぞ
今回はリングの位置と映像だったが他にどんな情報があるのか気になるなぁ
みんな共通なのかそれとも
しかしこれで素人なんてすごい、今後も書いて欲しいw
690創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 21:54:17 ID:nmKFlMH7
投下乙!
チャットでここまで情報交換ができるなんて思わなかった。
これからが楽しみな展開だ、乙!
691創る名無しに見る名無し:2009/03/08(日) 22:08:45 ID:bjMI0yR5
投下乙です!
ここまで情報交換が進むとは思っていなくて結構意外だった
ボッチはく真面目に答えて、リナに「ちょろい」と思われてるのがまたボッチだw
ちょっと空気気味だったキャラが目立ててよかったと思う、GJ!
692586:2009/03/08(日) 22:32:11 ID:uBWRst6y
投下乙!
ガイバー状態でパソコン+目玉の生き物が覗いてる+小トトロが晶の足下でちょろちょろしてるのはちょっとシュールだなw
とにかくGJでした!

そして誤字発見
>>607そこにいるのはガイバー「1」こと→そこにいるのはガイバー「T」こと
>>627はこの2匹の「変える」の仲間→はこの2匹の「カエル」の仲間
693創る名無しに見る名無し:2009/03/09(月) 00:39:29 ID:mwnVH4z/
投下乙!!!
中々情報交換が進んだようで良かった
ボッチにはせめて情報くらいないとかわいそすぎるもんねw
 
上の人も書いてるけど…
空気キャラが目立ててよかったw
脱・空気!!!
694創る名無しに見る名無し:2009/03/09(月) 04:49:41 ID:27me+1IK
投下乙です!
チャットを使ってたくさんの情報を手に入れたドロリナ組とボッチ組、ここから空気脱却なるか!
初投下でここまでのクオリティとは、なんという新人だ……これからの活躍に期待します!!!
695創る名無しに見る名無し:2009/03/09(月) 10:35:12 ID:9JWTIOIe
投下乙ー
おぉ…ボッチが微妙に目立ってるw
リナにはちょろいとか思われてるけど…頑張れ!w
696創る名無しに見る名無し:2009/03/09(月) 12:29:06 ID:A/BCR8vR
投下乙!
ボッチが目立つなんて許せない!(いい意味で)
何気にこの四人戦闘力も思考力も高いからなあ……組んだらかなり有力対主催になりそう。

そしてトトロ可愛いなww
新人さんの今後に期待だ。
697創る名無しに見る名無し:2009/03/09(月) 20:12:19 ID:1bMttp69

      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ! _r'"    `ヽ  ノ        )  喰らえ、ミレニアムマッスル!!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ゴキィ  )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´


698創る名無しに見る名無し:2009/03/09(月) 21:19:25 ID:By+qhD0x
それを言うならマッスルミレニアムだ
699創る名無しに見る名無し:2009/03/09(月) 22:03:16 ID:cnOJxuZO
kskネットやチャットを用意したり主催者の意図が謎だな…。
主催二人して本を書いたり今の僕には何がなんだか理解できないw
700創る名無しに見る名無し:2009/03/09(月) 22:51:29 ID:b4wZ9red
安価で会場に何を設置するか決めてるんだよきっと
701創る名無しに見る名無し:2009/03/09(月) 23:06:49 ID:By+qhD0x
ハルヒちゃんバージョンの長門なら、安価でいろいろ決めていても驚かない
いや、あの子はゲームオタクであってネットオタクではないんだけど
702創る名無しに見る名無し:2009/03/09(月) 23:08:50 ID:6SBlp3t0
安価決めwww
やってたら面白そうだw
703創る名無しに見る名無し:2009/03/09(月) 23:37:47 ID:TKjqN576
すると安価決めを理由にどんな施設や特殊アイテム・装置も登場させられるし、
「安価で決まったから」という理由で突然のルール変更や主催者との対面も可能になるが……
704創る名無しに見る名無し:2009/03/09(月) 23:52:55 ID:lM9yiXhm
最終的に優勝者も安価だなw
705創る名無しに見る名無し:2009/03/09(月) 23:53:02 ID:mwnVH4z/
ボッチ「なんでこんな事を起こしたんだ!!!」
長門「……安価」
706創る名無しに見る名無し:2009/03/09(月) 23:54:46 ID:6SBlp3t0
VIPでよくやってるAA台詞系に出てくる長門のようだw
707創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 00:00:08 ID:qfBJ7yDB
あっけなくオチが決まったね。
708創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 00:07:23 ID:D/kW2eTM
797 名前:情報統合名無し体[sage] 投稿日:2009/03/09(月) 23:06:49 ID:NagamonY
暇なんで>>800に書いてあることを実行したいと思います

798 名前:情報統合名無し体[sage] 投稿日:2009/03/09(月) 23:08:50 ID:AsakuraR
おっぱいうp

799 名前:情報統合名無し体[sage] 投稿日:2009/03/09(月) 23:37:47 ID:KimidorI
まんまんうp

800 名前:情報統合名無し体[sage] 投稿日:2009/03/09(月) 23:52:55 ID:Tatsuo.K
バトロワ

801 名前:情報統合名無し体[sage] 投稿日:2009/03/09(月) 23:53:02 ID:AsakuraR
ちょwww

802 名前:情報統合名無し体[sage] 投稿日:2009/03/09(月) 23:54:46 IDNagamonY
マジでwww
709創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 00:12:30 ID:tNMaGTFx
ちょwww
710創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 00:13:17 ID:7bxE7Tr1
タツオさんなにやってんのw
711創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 00:14:05 ID:tNMaGTFx
タツオさんテラスナイパーw
朝倉と黄緑さんもなにやってるw
712創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 00:16:24 ID:PRTd7//e
ちょwww
713創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 00:22:23 ID:cUQOy3A2
タツオさん何やってんだww
714創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 00:30:31 ID:zJCJfiVr
ちょwwww
内容も最高だが何より、
やること被ったああああああ!

俺も今掲示板書いてた……ww
715創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 00:32:34 ID:tNMaGTFx
おまえもかwwww
716創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 00:33:05 ID:7bxE7Tr1
ちょwみんなノリよすぎww
717創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 10:39:30 ID:6iBLjnIC
これぞkskクオリティww

ところで疑問なんだが、スバルやノーヴェたちのような戦闘機人について。
あれってどこまでが機械なんだ?
血は流れるみたいだけど、血ぐらいならターミネーターも流せる。
描写からして成長ができ、DBの18号みたいに子供も産めるみたいだし、失明したら元に戻らない様子。
だが、腕の皮一枚剥がすと機械部品が見えるし、腕をドリルに改造されてる敵(ギンガ)もいる。
脳のような大事な臓器以外は全部機械なのか?
そうだとすると砂ぼうずが揉んだセインの乳は、実は作りもの(ry
718創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 11:19:27 ID:NSMovckh
>>684
◆O4LqeZ6.Qs氏へ、wikiに載せるときに貴作「炎の記録」が604バイトオーバーしましたので、分割点を指示して下さい
719創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 19:48:20 ID:IS6EiYux
>>717
成長するんだからあの乳が偽物だなんて事だけは絶対ないって信じてる!
まあ、ベースが人間って事は間違いないとは思うけど
実際どのぐらいの部分が機械化されてるかは謎だよな…。
720創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 19:57:48 ID:PCbYy/PS
>>717
子供は産めないんじゃね?
ナンバーズはそういう仕様なんだろうし
721創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 20:09:25 ID:IS6EiYux
産むことは出来るんじゃね?
ドクター産めるみたいだし、元からそういうのは残ってるんじゃないか?
722 ◆O4LqeZ6.Qs :2009/03/10(火) 20:12:39 ID:JVA7fFrI
>>718
お手数かけます。
それでは>>657>>658の間の「◇」で前編・後編に区切っていただけますか?
723創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 20:30:48 ID:yN8ou36K
>>722
おkです

>>717
てめーは俺を、怒らせた(最後の文で)
724創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 22:13:01 ID:PAOFUJHP
>>717
>失明したら元に戻らない
この描写どこにあった?
チンクの眼はわざと修復しなかったと聞いたんだが…
725創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 22:16:30 ID:PT4/tnUh
>>724
あの眼帯って伊達じゃないの?(厨二病的な)
726創る名無しに見る名無し:2009/03/10(火) 22:18:19 ID:qfBJ7yDB
避難所から転載



91 :もふもふーな名無しさん:2009/03/10(火) 17:48:49 ID:n9dSbqnI
規制されているのでこちらに書きます。

◆mk2mfhdVi2氏に修正要望です。

「晴れてハレルヤ」にて、状態表のサツキのデイバックに入っていた拡声器@現実が消えています。
以後の作品も同じくです。
この作品、およびそれ以降の状態表を修正してください。

一週間以内に◆mk2mfhdVi2氏の返答がない場合、
「晴れてハレルヤ」のケロロ軍曹の状態表の2行目を

サツキのディパック、首輪探知機@現実?、サツキの基本セット

となっているのを

サツキのデイバッグ(基本セット、首輪探知機@現実?、拡声器@現実)
と変えたいと思います。
以降の状態表も同様に変えます。

そしてこちらはできればでいいのですが、◆Fe3NifTDyM氏は
「不屈の心は…」にてズーマが拡声器を回収したか否か返答をください。
というのも、サツキのデイバック内を調べたのなら拡声器についても気付いていると思われるからです。
こちらは特に修正が必要なものではないので、返答がなくてもかまいません。
727創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 01:47:09 ID:5lgV8wAS
                            【 第二回放送 】
【昼過ぎ】
川口夏子&ハム                      (市街地へ?)  【B-08 ゴルフ場】
雨蜘蛛                            (休憩中)     【J-07 砂丘の海岸部】
ウォーズマン&リヒャルト・ギュオー&タママ二等兵 (南へ移動中)   【H-5/森】
トトロ                            (どこかへ移動中)  【F-6 森】
冬月コウゾウ                         (気絶中)    【B-6/公民館側】
悪魔将軍&ノーヴェ               (湖のリングへ移動中)  【D-08 森】
ナーガ&キョン                    (森へ移動中)     【I-3 街道】
アプトム                     (高校へ?それとも?)   【B-4 警察署付近】
ジ・オメガマン                       (逃走中)      【F-10 ショッピングモール】
高町なのは&ケロロ軍曹                  (気絶中)    【B-6 民家】
ネオ・ゼクトール                       (市街地へ?)  【C-6 森】 
ドロロ兵長&リナ=インバース           (パソコン中)     【B-3 図書館】
深町晶&スエゾー                  (パソコン中)     【H-8 博物館】
【夕方】
スバル・ナカジマ                    (休憩中)       【H-3 別荘地下室・隠し部屋】
古泉一樹&キン肉万太郎              (休憩中)      【F-10 ショッピングモール 1階奥】
キン肉スグル&ゼロス、碇シンジ、水野灌太  (様子見中)      【E-4 森林地帯】
惣流・アスカ・ラングレー              (東以外へ移動中)  【C-3 市街地】
ラドック=ランザード            (C-3の学校へ?それとも?) 【B-4 市街地】
キョンの妹&ヴィヴィオ&朝倉涼子       (動揺中)         【C-3 中学校・高校のグラウンド】
728創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 11:51:54 ID:SSugG0ZL
まとめ乙です
729創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 13:14:51 ID:lbwX5nkq
おお!これはわかりやすいな
まとめ乙〜
730創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 17:00:07 ID:peLVfwJr
そういやまとめの妄想スレで書き手ロワの話題があがっているが、やるとしたらここの書き手さんもでれるかな?
はじめの頃と結構設定変わった人もいそうだw
731創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 17:21:04 ID:M5uAUZSV
個人的には
よそ見氏→砂ぼうず、後方氏→一姫☆にしたい。前話のインパクトがすごすぎてww

そういや変態将軍氏も元は変態閣下だったけど一話で変わったよな。
732創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 17:35:44 ID:pScxOyHi
まとめの妄想スレってなんぞ。

今のゲリラ氏はヴィヴィオだな。ガンバリ幼女。
もともとスエゾーの中に入る為にわざわざロリ化させたスバルだったんだしぴったりじゃね?
733創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 17:44:20 ID:peLVfwJr
すまん、パロロワ辞典の毒吐きの中の妄想スレのことな。
734創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 18:20:28 ID:MqTkduNk
スエゾーに搭乗出来るサイズだとロリとかの次元じゃないぞ
ミニマム化は別ジャンル
735創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 19:18:31 ID:v6e5/jtH
2X氏は改訂しておこうw
とりあえず恒例の
※これは一読み手の妄想の産物であり自己満足であり、実際の書き手諸氏とは一切の関係がありません、あしからず

【トリ】◆2XEqsKa.CM
【あだ名】勇者・変態将軍
【外見】悪魔将軍
【性格】あまりにも周りから危険人物扱いされた閣下がぷっつんとイってしまった結果、冷徹な悪魔へと変貌してしまった
冷徹非常でまさに悪魔といった性格である、しかしあくまで主催打倒を第一目的に考え、見込みのあるものを育てようとする熱い一面も
あと、変態紳士
【特殊能力】
閣下、タママの能力に加え、悪魔将軍の強さを持つ、まさに最強の存在
また、朝倉涼子の情報操作能力によって周囲に灼熱デスマッチ用の特設リングを設置することができる

書いてて思ったけど、これなんてチートw
736創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 19:26:49 ID:fS8VOXxX
>>732
ヴィヴィオは管理人氏じゃね?w
あのぶっかけはインパクト強すぎるww
737創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 19:33:30 ID:L49kzT2u
>>735
マジでチートすぎるw
遠距離は閣下の重力とタママの嫉妬パワー、近距離は将軍の格闘能力
キン肉マンじゃないが、戦いたくねーw
738 ◆mk2mfhdVi2 :2009/03/11(水) 20:31:00 ID:26+PUCNy
返事が遅くなってすみません、>>726の指摘了解しました。
携帯からでは無理なので、修正はネットカフェに行ける明日以降になると思いますが、できるだけ早めに修正したいと思います。

自作以外の作品の状態表は、書き手さんに無断で修正しても大丈夫でしょうか……?
739 ◆igHRJuEN0s :2009/03/11(水) 20:56:32 ID:AlvOOyyI
>>738
ズーマの流れで行くと、自分が書いたSSにあたりますね。
持ち物欄を修正しても構いません。
740創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 22:35:16 ID:pScxOyHi
>>736
だがそのヨーグルトをフラグに昇華させたのもゲリラ氏だということも忘れるな。
741創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 23:31:19 ID:fS8VOXxX
>>740
それもそうだな…っつーかそこまでムキになるほどの事か?
わざわざ決まった事を変える必要ある?
742創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 23:41:01 ID:TQgzNSZB
>>741
別に変えるわけじゃないっしょ
インパクトならぶっかけた方が上だし
何よりロリスバルがいないとこま(ry
743創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 23:56:11 ID:cy1gLQSe
外見って決まる前に本人が希望すれば通るの?
或いは本人の希望で変更できる?
744創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 00:09:11 ID:jPNxjqdy
……こういうのって周りのイメージだろ?
745創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 00:09:50 ID:DPBJfv9m
作品からの連想じゃね?
746創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 00:11:36 ID:d3IXaN7/
あくまでイメージだからね?
747創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 02:08:16 ID:ZOoXC6Me
予約来ないかな?
748創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 08:37:03 ID:TEo6njF3
もうそろそろ、決算期やら受験やらの忙しいシーズンも終わるから予約が増えるか?
ひたすらkskすべし。
749創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 08:50:12 ID:/rirJbho
そうだkskするんだ
750創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 12:41:42 ID:3dyXN1d7
前から気になってたんだが、決算期だから忙しい書き手ってそんなにいるのか?
751 ◆mk2mfhdVi2 :2009/03/12(木) 13:01:08 ID:T9zuT2Xx
ひとまず>>726の件、修正しました
他の作者さんの了承を得れ次第、他の作品の修正も行いたいと思います

今回は、御迷惑をおかけしてすみませんでした
752創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 19:03:45 ID:pQznUmBo
したらばから転載

90 名前: ◆321goTfE72[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 16:43:39 ID:Oy4oNnxM
例に漏れず私も規(ry
深町晶、スエゾー、リナ、ドロロ、川口夏子、ハムで予約します。

最近、以前にもましてハイクオリティになってきたので
あんまり期待はしないでください。
753創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 19:18:53 ID:pbQH3m1D
おお予約キタ!!夏子とハムが加わるのか〜。
スエゾー、ハムという同作品キャラが交わるのは気になりますな
754創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 19:34:25 ID:+FyvtC+E
かぶった……
期待いたします。
755創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 19:35:15 ID:gN6vUsPG
>>751
修正乙です!

そして予約キター!
夏ハム組もようやく動くのか、wksk!
756創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 19:57:15 ID:jPNxjqdy
>>751
修正乙なのです!!!

アンド予約ktkr!
ハム組とは楽しみだーwkskwksk!!!
757創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 20:11:22 ID:/rirJbho
来た!予約来た!これで勝つる!
758創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 20:32:59 ID:d3IXaN7/
>>751
修正乙ですー
 
そして予約wksk
759創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 00:29:06 ID:TBg4S19K
>>751
乙です

そして321go氏キタヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人待ってます

>>750
色んな人がいるだろうし、これから予約ラッシュが来ると思ったほうがwkskするしな
とりあえずkskkskkskksk
760創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 01:55:18 ID:tmCURrPw
規制もあるしなー。別に予約が来るのに理由はいらないし、その逆も理由はいらない。
予約がこないなら自分で書けばいいじゃないというだけ。
761 ◆MADuPlCzP6 :2009/03/13(金) 11:26:32 ID:uJSrTkoi
よしじゃあ自分で書いてみよう

トトロを予約します!

…ずぶの素人ですが書いちゃってもいいのかな…?

予約できた場合はでき次第仮投下に落とします
762 ◆MADuPlCzP6 :2009/03/13(金) 11:28:39 ID:uJSrTkoi
あ、でき次第ってのは文章ができ次第です
ややこしくてすみません…
763創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 11:32:28 ID:QBQIH5TU
おお!予約キタ!
そんなかんじでいいと思うよ〜
764創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 13:04:16 ID:P7iQo9vt
トトロが登場する話は久々な気がするな
頑張れ!
765創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 19:14:50 ID:WhcwWhUA
予約嬉しいw 期待してます
ただ欲を言えば悪魔将軍と空気少女を誰か書いて欲しいよ
766 ◆5xPP7aGpCE :2009/03/13(金) 20:09:51 ID:xTXFXPcr
それでは自己リレーとなりますが……
悪魔将軍、ノーヴェ、ジ・オメガマン、古泉一樹、キン肉万太郎、小トトロを予約してもよろしいでしょうか?
767創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 20:14:27 ID:QBQIH5TU
いいですとも!
768創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 20:34:49 ID:ubYmbTJA
ん?小トトロはボッチ達のとこにいるのでは?
769 ◆5xPP7aGpCE :2009/03/13(金) 20:36:19 ID:xTXFXPcr
中トトロの間違いでした……
770創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 20:53:30 ID:oH1bT6L0
投下ktkr!!
wkskしてきたぜ!
771創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 21:09:11 ID:ecSRh2ee
おkおk
これはwkskしてきたぜ
772創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 21:15:28 ID:x844K51t
wkskwksk!!!
773創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 21:16:57 ID:/5nxLKnh
予約が沢山キター
今からwkskだぜ!
774 ◆4etfPW5xU6 :2009/03/13(金) 21:39:19 ID:x844K51t
うん、この波には乗るべきだよね!!!
 
ヴィヴィオ、キョンの妹、朝倉涼子の三名で予約します!!!
775創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 21:53:09 ID:oH1bT6L0
ウェーブが…ウェーブが来たぞぉぉぉ!!
776創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:35:30 ID:QBQIH5TU
kskウェーブじゃ!kskウェーブがきたぞー!
777創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 00:20:23 ID:9DQxz0mu
うわ、しばらく見ない内に予約来てるw
kskウェーブだw
778創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 01:33:40 ID:a3Q6TrzU
バトロワは順調に進行中のようだタツオ者
          ∧_∧
    ∧_∧  (´<_`  )これからが山場だよな長門者
   ( ´_ゝ`) /   ⌒i
   /   \     | |
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄./ |
__(__ニつ/       /| .|___
    \/____/(u ⊃
779 ◆5xPP7aGpCE :2009/03/14(土) 06:58:09 ID:w3fh4xDW
◆321goTfE72氏に質問です。
私が予約しているプロットでは湖のリングが起動している事になっているのですが氏の作品に影響はありませんでしょうか?
780創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 10:33:03 ID:2VQl9F5b
したらばから転載

91 名前: ◆321goTfE72[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 10:09:40 ID:HnKfCB52
相変わらず規制中のため誰か本スレに転載よろしくお願いします。
5xPP7aGpCE氏の質問ですが、こちらは問題ありません。
781創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 12:38:40 ID:Ppnextdd
仮投下確認。

死亡者の死んだシーンをいつ、どうとったのか気になります。
もちろん後でその手段が判明するのでしょうが、不可解なものがいくつか。
首のないフェイトは砂ぼうずが首輪を外したほんの数秒しかないはずですし、
ハルヒの死体はヴィヴィオがすぐ近くにいたし、デバイスがいるのに気付かないのも変です。

監視方法が優れていて参加者やデバイスが気付かなかったとするのもありですが……

ただ、過剰意見な気もしなくもないので他の人が問題ないと思うならスルーしていいです。
782創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 18:01:59 ID:w3fh4xDW
仮投下読ませていただきました。

パソコン数に対して必要となるキーワードが足りない為に第一放送までの死者の映像が流される、という点は少し意外でした。
モールのパソコンだけでエヴァ世界・ケロロ世界と二つのキーワードを使っているので重複も仕方ないかなと思っていたのですが
こんな考え方も有ったのかと思わせていただきました。

今回夏子とハムが見たのは第一放送までの死者の映像でしたが、もし開始直後に誰かがパソコンを見つけたらどんな事になったのか気になります。
(第三回第四回放送までの死者が見れるパソコンもあるとすると今調べたらどうなるのか疑問の為)

死んだシーンを撮影した方法についてはいろいろ解釈できますのであまり気になりませんでした。
783創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 19:10:54 ID:gERJs70z
仮投下乙です!
個人的には特に問題はないと思いました。
死者の映像もリアルタイムならともかく過去の映像なら
チートで簡単に再生しそうな主催者に心当たりがあるしw
784創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 22:37:09 ID:mS23Mk30
仮投下乙です
自分も問題はないと思いました!
本投下wkskwksk
785あ ◆MADuPlCzP6 :2009/03/14(土) 22:41:20 ID:EqTJUqxi
そろそろ良いかな?
トトロを仮投下に落としますノシ
786創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 22:42:09 ID:3hvJXPLd
俺も仮投下問題ないと思いました!

そして新しい仮投下wktk
787 ◆MADuPlCzP6 :2009/03/14(土) 22:51:54 ID:EqTJUqxi
仮投下終了しました。
矛盾などがありましたらお教えください。

あえて言おう!
自分はトトロが大好きだと!
788創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 23:04:34 ID:vofP1iWc
すごい、もののけ姫のあれを出すなんて、GJだ
789創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 23:43:21 ID:Ppnextdd
トトロマーダー化の兆しとして面白い試みかもしれないけど……
この作品はやめたほうがいいと思う。

このロワに参戦しているのは「となりのトトロ」であり「もののけ姫」ではない。
同じジプリ作品とはいえこの二つは違うもののはず。
790 ◆MADuPlCzP6 :2009/03/15(日) 00:57:28 ID:0FJgrA6J
>>789
確かにプロットを思いついたときに
・同じジブリ作品とはいえ参戦作品ではない作品の要素を使うこと
・それにともなって書き手諸氏が把握を必要とする事柄を増やすこと
について懸念がありました

そこで皆さまの意見をお伺いしたいのですが
関連作品の要素を使うことはどの程度まで許容範囲なのでしょうか?

・そもそも参戦作品だけでがんばれよ
・スパイスになるなら空気読んでおk
・話の根幹に他作品の要素を使うのはまずいんじゃね?
・他の作品の要素が多すぎるとはよろしくない

自分ではこのあたりが思いつくのですがここの住民の判断基準はどのへんでしょう?

皆さまのご意見を聞かせて頂き、修正・破棄を検討したく思います。

あ、こういうのは議論スレ行きですかね?
791創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 00:59:46 ID:3YwY89Xe
俺はこれかな

・スパイスになるなら空気読んでおk
792創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 01:07:12 ID:eh7Bmgfv
仮投下乙ー
別に問題はないと思うよー
793創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 01:12:00 ID:gPmU5K+E
・話の根幹に他作品の要素を使うのはまずいんじゃね?

自分はこれになるかな。
なのはさんの魔王ネタとかもネタの段階ならOKだけど、
本気で魔王ネタを使われるとマテマテとなる。
なのはさんの頭冷やそうかなんて思いっきりネタだし。確かに本編で言ったけど。
コダマ程度なら使ってもいいと思うけどキャラの設定となると…
794創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 02:58:20 ID:pJC2xMU+
関連作品と言うより別作品なんじゃないかなと
発想は面白いし、トトロに別の面が付いてもアリだけど
例えばハルヒと制作元が同じだからと言って、別のアニメの要素を持ってこようとはしないだろうと思う
795創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 05:50:32 ID:zdx5fNbQ
遅れましたが、両者、仮投下乙です

チャット組は何も問題はないかと

トトロは……どうなんだろう?
個人的に、こなたがハルヒの物真似するとか、その程度のネタなら問題ないんですけど……
とりあえず自分の意見はこれで
・話の根幹に他作品の要素を使うのはまずいんじゃね?

話自体は面白かったです、氏のトトロ愛が伝わってくるようでしたw
796創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 07:00:08 ID:0FJgrA6J
ご意見ありがとうございます!

>>794
なるほどいきなりドラえもんがキテレツの発明品をポケットから出したらおかしいだろう
ということですね
私の中で宮崎駿ワールドという感覚が強かったためうっかり混同してしまいました
申し訳ありません

他の方も話の根幹に関係のない作品の要素はちょっと…という意見が多いようですので
修正をしたいと思います

根幹をズラすのでだいぶ内容を変えることになりますがどうぞお付き合いください

今晩にはまた仮投下のほうに修正版をもってきます

ではまた今晩にお会いしましょう
797 ◆MADuPlCzP6 :2009/03/15(日) 08:34:57 ID:0FJgrA6J
すみません、>>796は自分です
798創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:14:49 ID:IXVOyeGU
出先から失礼します。321goです。
修正した投下分の本投下に入ろうかと思うのですが人はいますか?
>>781氏の指摘については問題ないという意見が多めでしたので
とりあえずはそのままいこうと思います。
799創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:17:44 ID:3YwY89Xe
いますよー
800創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:18:36 ID:3YwY89Xe
支援しまっする
801創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:19:50 ID:IXVOyeGU
それではカヲル君を鎮めながらの支援お願いします。
投下いきます!
802情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:21:06 ID:IXVOyeGU
本来ならば賑やかな喧騒に包まれているであろう場所、ゴルフ場のロビー。

しかし。
残念なことにそこは静かだった。
わずかにものを咀嚼する音が響き、余計にもの寂しい気分になる。
だがそんな感傷に浸っている場合ではないことをもちろん彼は理解していた。

(ムハ〜。困ったものです)

虫だんごを頬張りながらハムはちらりと夏子を見た。
ちなみにこの昼食はシンジのために食料の半分を失ったハムに
夏子が提供してくれたものである。

(我輩に気を遣うほどの余裕があるとはとても思えませんが)

沈んだ表情で壁に設置されたゴルフ場内の案内図を見つめながら
黙々とパンを口に運ぶ夏子の表情を見て、ハムはそう思った。

戦闘の心得もあり、冷静、頭も回る。
しかし武器も戦闘技術も先程の怪物――悪魔将軍には何の役にも立たなかった。
冷静に下したはずの判断の結果、行き着いた先はあの有様だ。
頭が回るからこそ余計な葛藤に苛まれてしまっているのだろう。

似たような属性を持つハムだからこそ、それは分かる。

だがハムは夏子と違い、みくるやシンジに対して大した思い入れはない。
極端な話、みくるは『情報源』、シンジは『仲間達の信頼を得るためのツール』であったと割り切れる。
たとえ悪魔将軍に彼女らが殺されていたとしても、決していい気分こそしないが引きずりはしない。

もし、夏子がこのまま立ち直らなければ、
同じように割り切って別れることも視野に入れよう―――

先ほどと大差ない結論をハムは虫だんごと共に腹の奥にしまい込み、夏子を見た。
夏子もパンを食べ終わり、水を軽く口に含んでいるところだった。
803創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:21:51 ID:3YwY89Xe
ksk
804情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:22:03 ID:IXVOyeGU
「夏子さん。この後はどうされるおつもりですか?」

夏子の口の中が空になったタイミングでハムが尋ねた。
彼女の返答次第ではここで別れる流れに持っていくつもりだ。
そんなハムの思惑には気づいていないだろうが、夏子は少し間を置き口を開いた。

「まず、南・西という選択肢はないわね。理由は言うまでもないでしょう」

あの怪物から逃げ出した位置はおそらくここから南西の地点。
南・西に向かえば遭遇する確率は高まる。次に遭遇すれば、無事でいられる確率は高くはない。

「さらに、東の街道沿いに南下。これはせいぜい下策。
 うまくいけば万太郎君と合流できるかもしれないけど
 逆にいえば万太郎君が相手をしたはずのあの白い仮面の男と遭遇する可能性もある」

「おまけにモールへの道は禁止エリアとなり封鎖されているのだから、できればご遠慮願いたいものですな〜」

「そして、市街地に向かうというルート。
 みくるさんがいない今、私達だけでどれほどの情報を得られるかは分からないわ。
 主催者に接触するというみくるさんの試みの方法も聞かずじまい…。
 他の参加者と会える可能性は高い分、私達の戦力ではかなりのリスクを伴うわね。
 遭遇する参加者次第だけど、うまく逃げ切れなければ…終わりね」

市街地に関してやや逃げ腰の意見の夏子に対し、ハムは批判する気にはなれなかった。
ハムも腕には多少の覚えはある。
が、自分達ではどうしようもない参加者がいるという事実を身をもって知らされたのだから
これくらい消極的になるのは致し方ないと思うし、理解できる。
だからといってここですんなり同意するわけにもいかないのだが。

「参加者との接触する際のリスクは避けて通れないものです。
 それにマンタさんとの集合場所のことを考えれば…
 少なくとも次の放送までには向かわないわけにはいかないでしょう」

ハムの意見は想定していたのだろう、夏子はすぐさま言葉を続けた。
805創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:22:07 ID:3YwY89Xe
ksk
806創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:22:15 ID:2dRv1Zcp
私怨
807創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:22:24 ID:3YwY89Xe
ksk
808創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:22:53 ID:3YwY89Xe
ksk
809情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:22:53 ID:IXVOyeGU
「もちろんそのつもりよ。
 よって、私達の身の安全を最優先。争いごとにはできる限り関知しない方針で公民館を目指すことにするわ。
 でも18時までにはまだ随分と時間がある。そこで、少しの間ここに留まろうと思う」

「このゴルフ場でですか?それはいくらなんでも…」

時間の無駄になるのではないか、そう言おうとしたハムを制し夏子は壁のほうへと歩きながら付け加えた。

「確かにこの施設には有用な道具は少ないでしょうね。でも、ここならどうでしょう?」

彼女は壁に設置されている案内図のある一点を指差した。
そこ書かれていた文字は―――『事務室』。







夏子達が事務室へと向かった数十分後。
こちらはゴルフ場から近いとはいえない図書館。
"泥団子先輩R"ことドロロはパソコンの前に座り"ゴーレムの友"こと深町晶達とチャットを行っていた。
その傍らには栗色の髪の美少女魔道士のリナがドロロを急かしながら座っている。
ドロロとリナは先程は見れなかった遊園地のパソコンの中に隠された情報を、
図書館の『華麗な 書物の 感謝祭』の本――『プロジェクトF〜挑戦者たち〜』――を用いて見るつもりだ。
そのことを晶に伝えて、今後の予定を立てるつもりなのである。
810創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:23:14 ID:3YwY89Xe
ksks
811創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:23:34 ID:3YwY89Xe
ksks
812情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:23:43 ID:IXVOyeGU
  ゴーレムの友>遊園地に向かうのですか。学校のそばを通りますね。危険ではないのですか?
  泥団子先輩R>危険は承知の上でござる。そもそも、安全な場所などないでござろう。
  ゴーレムの友>それもそうですね。分かりました。
  泥団子先輩R>18時までには遊園地のパソコンからチャットを試みるでござる。
  泥団子先輩R>不測の事態が発生すれば予定通りとはいかないかもしれないでござるが。
  泥団子先輩R>そちらは食料などがないようでござるが、これからどうするのでござるか?
  ゴーレムの友>私はガイバーだから平気なのですが、他の仲間は…
  ゴーレムの友>18時ぐらいまでなら十分我慢できるとのことです。
  ゴーレムの友>そちらの話では施設内に食料がある可能性もあるとのことなのでリングの録画を見た後探してみることにします。




「決まりね。あたし達は遊園地に向かう。こいつらは博物館で待機。
 そうとなればここでのんびりもしてられないわ」

「そうでござるな。そろそろ切り上げることにするでござる」

ドロロは言うや否やキーボードに指を走らせた。




  泥団子先輩R>では、拙者達は遊園地に向かうことにするでござる。
  ゴーレムの友>分かりました。気を付けてください。
  泥団子先輩R>お心遣い感謝するでござる。それでは。




少々名残惜しい気もしたがドロロは『退室』のボタンをクリックした。
名前の入力画面に戻る。
掲示板に新たな書き込みがないかをチェックし、すぐさまパソコンの電源を落とした。
本も持った。パソコンに見られて困るデータは残っていない。いつでも発てる。
813創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:23:52 ID:3YwY89Xe
ksk
814創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:24:25 ID:3YwY89Xe
ksk
815情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:24:33 ID:IXVOyeGU
「それじゃ行きましょうか」

「リナ殿。今から学校の付近を通過することになるでござるが…未だに危険人物がいる可能性もあるでござる。
 少なくともパソコンのアクセス記録から人がいる可能性は高いでござる。
 拙者もリナ殿もある程度回復はしたでござるが時間はあまりないでござる。
 だから―――」

「はいはい、分かってるわよ。やり過ごせばいいんでしょ。
 あたしもこれ以上ややこしいことになるのはゴメンだしね」

荷物を手に取りながらリナは言った。
もっとも、そう言ってるリナ自身、状況次第ではすぐに反故しそうだと思っているのだが。
ドロロ自身も人のことは言えず、知り合いや弱者が危険人物と交戦中―――ともなればすぐさま加勢しそうではある。

リナは図書館を出る際に先程のチャットで得られた情報を頭の中で整理してみた。

・チャットの相手は深町晶とスエゾーと小トトロ
・彼らの仲間はゲンキ、ハム
・ギュオー、ネオ・ゼクトール、アプトムはクロノスのメンバー。敵対する可能性あり
・主催者はクロノスの幹部の可能性あり
・0号ガイバー、白い仮面で背中に巨大な腕を持つ男は危険
・博物館のキーワードで得られる情報は特設リングの位置と映像
・ガルルはスバルという少女と一緒にアシュラマンと戦った後に死亡したとみられる
・アシュラマンの死亡も同時期。どちらも犯人は不明
・深町晶は素直でチョロイ
・名簿にある『ナーガ』は『白蛇のナーガ』ではないらしい

(ナーガ、ねぇ…)

あの蛇の怪物がナーガであるというのならリナの知っているナーガはここにはいないのだろう。
ほっとした、というのが正直なところだ。

(冷静に考えれば、半日経過して生き残ってる時点で"あの"ナーガなわけないわよね)

過去を思い出したのか、苦笑いとうんざりの中間のような表情でボソリと呟いた。
仲間がいるところで無差別殺戮魔法をぶっぱなしたり
『スリーピング』で仲間を眠らせてしまったり
誤って首輪の解除ができる人物を殺してしまったり………
なんというか、致命的なミスを平気でやらかしている様がありありと目に浮かぶ。
816創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:24:40 ID:3YwY89Xe
ksk
817創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:24:57 ID:3YwY89Xe
ksk
818情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:25:23 ID:IXVOyeGU
「…ホント、あいつじゃなくてよかった…」

リナは今度はひきつった笑顔で再度呟いた。

「何がでござるか?」

「ううん、こっちのこと。じゃあ気を引き締めて行くわよ!」

「心得たでござる!」

二人は図書館の扉を開け南へと駆け出した。
果たして無事に遊園地に着くことはできるのか。
何が彼女らを待ち構えているのか、それを知る術はない。



【B-3 図書館前/一日目・夕方】





【ドロロ兵長@ケロロ軍曹】
【状態】疲労(小)、左眼球損傷、腹部にわずかな痛み、全身包帯
【持ち物】匕首@現実世界、魚(大量)、デイパック、基本セット一式、遊園地で集めた雑貨や食糧、
【思考】
0.殺し合いを止める。
1.早めに遊園地に向かい、パソコンを調べる。
2.リナとともに行動し、一般人を保護する。
3.ケロロ小隊と合流する。
4.草壁サツキの事を調べる。
5.「KSK」という言葉の意味が気になる。





※なのは世界の単語が車に関することだと思っていましたが、違うような気がしてきました。
※ガイバーの能力を知りました。
※0号ガイバー、オメガマン(名前は知らない)、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。
※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。
※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。
※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。
※深町晶がアシュラマンの首輪を持っている事を知りました。
819創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:25:25 ID:3YwY89Xe
ksks
820創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:25:38 ID:3YwY89Xe
ksk
821創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:26:14 ID:3YwY89Xe
ksk
822情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:26:23 ID:IXVOyeGU
【リナ=インバース@スレイヤーズREVOLUTION】
【状態】精神的疲労(小)
【持ち物】ハサミ@涼宮ハルヒの憂鬱、パイプ椅子@キン肉マン、浴衣五十着、タオル百枚、
     レリック@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 遊園地でがめた雑貨や食糧、ペンや紙など各種文房具、
     デイパック、 基本セット一式、『華麗な 書物の 感謝祭』の本10冊
【思考】
0.殺し合いには乗らない。絶対に生き残る。
1.早めに遊園地に向かい、パソコンを調べる。
2.当分はドロロと一緒に行動する。
3.ゼロスを警戒。でも状況次第では協力してやってもいい。
4.草壁サツキの事を調べる。





※レリックの魔力を取り込み、精神回復ができるようになりました。
 魔力を取り込むことで、どのような影響が出るかは不明です
※ガイバーの能力を知りました。
※0号ガイバー、オメガマン(名前は知らない)、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。
※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。
※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。
※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。
※深町晶がアシュラマンの首輪を持っている事を知りました。
※10冊の本の内容を大まかにチェックしました。








「行ったみたいやな」

(泥団子先輩Rさんが退室しました)という表示を見て、スエゾーが言った。

こちらはH-8の博物館。
ドロロ達とチャットをしていた相手である深町晶・スエゾー・小トトロがいる場所である。

「ああ。俺達はドロロさん達が遊園地に着くまでに、このファイアーデスマッチの行く末を見てしまおう」

「そうやな」

そう言ってスエゾーはディスプレイを覗き込み、小トトロは晶の肩まで駆け上がった。
それを確認し、晶は『再生』をクリックする。
ディスプレイに移るウインドゥの一つに展開していた
ファイアーデスマッチ用特設リングの録画情報が再度流れ始めた。
823創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:26:28 ID:3YwY89Xe
ksk
824創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:26:52 ID:3YwY89Xe
ksk
825情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:27:58 ID:IXVOyeGU
『その勝負……ちょっと待ったぁーーッ!』
『……何ッ!?』



「お、さっきのスバルっちゅう女の子が…って跳んだ!?」

「この跳躍じゃリングに着地できずに炎の中に落ちるぞ!?」

録画情報であるのに、そして生きていることは確定しているのにもかかわらず焦る二人。
そんな彼らを尻目に映像はどんどん流れていく。



『わかってる、レイジングハートっ……『ウイングロード』ッ!』



炎の上に蒼い橋が発生し、当然のように着地したスバルはリングの上へと駆けて行き、
アシュラマンとガルルに割って入った。
"魔法"という予想外の展開に晶とスエゾーが感嘆の声を上げる。
そして、少しの問答の後―――



『だけど、もし私が――私たちが勝ったら、『もう殺し合いはしない』って誓って! 』

『良かろう! 万が一にでもこのアシュラマンが負けたなら、何でも言うことを聞いてやる!』



「やっぱり、このスバルという女の子はガルルさんの仲間で、殺し合いにはのってないみたいだな」

「こんな相手のことまで気遣うなんて、まるでホリィみたいなヤツやな…って、なんやこいつは!!?」

自分で出した『ホリィ』という言葉にしんみりしかけたスエゾーの口が驚きの声を上げる。
なんと、リングに巨大な握りこぶしが降ってきたのだ。
しかもその握りこぶしから現れた姿には見覚えがあるときた。

「晶!こいつやこいつ!オレを襲ってきてボロボロにしたヤツや!!」

「コイツがそうなのか!?このまま映像を見てみよう」
826創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:27:59 ID:3YwY89Xe
ksk
827創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:28:10 ID:XlUXt7Zu
ksk
828情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:30:03 ID:IXVOyeGU
突如割って入った怪人は"オメガマン"と名乗り、アシュラマンと急造のコンビを組んだ。
そしてガルルの持っていたパチンコを奇妙な術で背中へと転移させたオメガマンは―――



『『阿 修 羅 Ω 火 玉 弾 !』』



自らをパチンコの弾としたアシュラマンをリングに放った。
すぐさま回避するガルルとスバルであったがリングを囲むロープを利用して勢いを殺さずすぐに追撃を行うアシュラマン。
リングに残ったガルルはその餌食となり、中空に跳ねあげられる。
ロープを巧みに使い連続体当たりをし続けるアシュラマンの前になす術がないように見える。
そして、ガルルが反撃に転じようとした瞬間。



『オメガマンーーッ! よーく見ておけ、お前の相棒のフィニッシュ・ホールドをなーー! 』

『これぞ私の必殺技!  阿 修 羅 バ ス タ ー だーーッ!』



6本の腕でがっちりとガルルを自身の首の上に拘束したアシュラマンがリングの上に落ち、轟音が響いた。
画面越しに見ただけだが、その威力のほどは晶達にも想像に難くない。

「まさか、ガルルっちゅう人はこれで殺されてしもたんか…?」

「いや、まだ生きているはずだ。じゃないと銃弾が撃ち込まれていた理由が分からない」

アシュラマンに放り投げられピクリとも動かないガルルを注視する。
ほどなくして、ガルルは何事もなかったかのように起き上がった。
さしたるダメージを受けた様子はない。
こんな強者がこれからあれだけボロボロになり、死ぬことになるとは…想像がつかなかった。

どうやらガルルは自身の体質を利用した防御法をとったらしい。
そして、アシュラマンは本来の力が出ないとオメガマンに言っている。

「力が出ん、か。あれだけ強いのに本調子じゃないっていうんかコイツらは」

「…俺もガイバーで飛行をした時に違和感を感じたんだ。たぶん力が出ないというのは本当だと思う」

「ホンマかいな…でもその制限みたいなのがなかったらオレもコイツに殺されてたかもしれんな…」
829創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:30:14 ID:XlUXt7Zu
ksk
830情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:30:53 ID:IXVOyeGU
コイツことオメガマンはスバルと交戦しようとしていた。
何かしようとしたがスバルが投げたトウモロコシに気を取られ、加速したスバルの拳が
メリケンサックごと顔面にめり込む。
杖を持っていたから魔法使いかと思っていた。事実、先程ウイングロードという魔法を使っていた。
そして魔法使いといえば火の玉を飛ばしたりして攻撃すると思っていたのだが
どうやらそう一括りにはできないらしい。
思いっきり吹っ飛んだオメガマンであったが、多少フラフラしてはいるものの戦闘に支障はないようだ。
そしてそんなオメガマンが取り出したのは―――銃。

「やっぱりこいつや!アシュラマンとガルルを殺したのはこいつに違いないで!」

「可能性は高いと思うけど、まだ断言は…ん?」

最高に緊張が高まっているリングの中央に穴が開き、何かが昇ってくる。
いったい何が出てくるのかと晶達が注目したそこからは。




 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 | 僕は実況中トトロ!,|
 |_________|
    .∧ | ∧     
   ,i  |_,! i、    
   i .。 |_ 。, `i    
   i -ー、―-、 |    
   i ,/"^ヘ^i i   
   i i'       | |   
   i ヽ_,._,/ ,'   
    ゙ー---―'  




画面内の4人も一様に固まっていた。
そして、画面外の2人も同様に固まったいる。

「中…トトロ?」

晶のつぶやきと同時に、スエゾーと晶の視線がある一点へと注がれる。
肩に乗っている小トトロへと、だ。
831創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:31:17 ID:3YwY89Xe
ksk
832創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:31:32 ID:3YwY89Xe
ksk
833創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:31:43 ID:XlUXt7Zu
ksk
834情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:31:44 ID:IXVOyeGU
「こいつもお前の仲間なのか?」

晶の問いに小トトロは頷いた(ように見えた)。
ここから永遠と中トトロの体調不良の愚痴が続くため、晶は容赦なく映像を早送りする。

そして10分ほど早送りした後に知らされる事実。

中トトロはこのリングの主でレフェリー兼実況兼観客なのだそうだ。
そして首輪はついていない。
それすなわち、中トトロは主催者の身内という可能性が高いということになる。
ということはこういう疑念が出てきても不思議ではないだろう。

"小トトロも、あるいは参加者であるトトロも実は主催者の身内なのではないか"

スエゾーもおそらく同じことを思ったのだろう。
晶の肩に乗っている小トトロを二人してまじまじと見つめる。
『こいつはスパイなのではないか』
そう言いたげな二つの視線を感じ、彼(?)のもふもふした表面から汗が噴き出てきた。
その小トトロの様子を見た二人が出した結論は―――。

「………ないな」

「そやな」

その疑念を否定するものだった。
別に『仲間を疑うのは良くない』とか『こんな白くてもふもふした小動物がスパイなわけない』とかいう
とってつけたような理由で違うと思ったわけではなく、そんな非効率なことをする理由がないからだ。

不和を生み出すような行動を起こすのにも意思疎通が困難な小トトロは不向きだろうし、
そもそもいるだけで場が和んでしまう。
盗聴・盗撮をしたければ特設リングに設置しているような録画機材を首輪にでも装着すれば済む話である。
もしかしたら首輪の戒めを解除した後の監視役として………とも思ったがそれもどうだか。
首輪が解除される事態を主催者が想定しているとはどうも考えづらい上に
少なくとも小トトロは0号ガイバーに殺されかけているのだ。監視役としては力量不足だろう。

「少しでも疑って悪かったな、小トトロ。お前は俺達の仲間だ」

そう言って晶はもふもふした小トトロの頭を優しく撫でてやった。
"気にしてないよ"と言わんばかりに小トトロはその晶の指にすりすりしてくる。
こんな白くてもふもふして可愛らしい小動物がスパイなわけないじゃないか、そんなことを晶が思った時だった。

別のウインドゥに開いていたチャット画面に(マシンガン三兄弟の妹さんが入室しました)と書き込まれ、
チャットの参加者の表示に『マシンガン三兄弟の妹』という名前が追加されたのは。



835情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:33:05 ID:IXVOyeGU
「ムハッ、パソコンというものはすごいものですね〜」

「本当に。念のため朝比奈さんに使い方を聞いておいて正解だったわね」

そのほんの少し前。場所は戻り、ここはB-8に位置するゴルフ場の事務室。
夏子は、この施設内でパソコンがあるならここであろうと予想し、それは的中した。
みくるに簡単な操作法は聞いていたのでそれを思い出しながら
見様見真似でパソコンを立ち上げ、kskネットにアクセスした。

そこには変わらず"掲示板"と"チャット"と"ksk"というコンテンツ。

夏子は手元のマウスとかいう物体を操作し、画面上に存在する矢印を移動させている。
慣れない物の試運転でもしているようだった。

(いやはや、強い女性ですな)

ハムは今の夏子を見てそう思った。
みくるやシンジのことで精神的に結構参っていると思っていたのだが
それでも、自身がやることを見失わず黙々と行動を起こしている。

(やはり別れてしまうには勿体ないお仲間ですな。もうしばらくは同行しましょうか)

ハムが夏子からディスプレイへと視線を移したちょうどそのとき、
夏子は矢印を操作し掲示板の上にきたところでカチリとマウスの上面左側を押した。

一瞬の間のあと、掲示板が表示される。
初めて見るハムは感嘆の声を漏らし、慣れない作業の後に無事に開けたことを安堵し夏子は溜息を漏らした。

しかし、そこに書かれている内容はのっけから夏子を苦しめることになる。


『朝比奈みくるは主催者の仲間です。あの女を殺してください』


「これは…」

「………時間は第一放送直前。シンジ君が…私達から逃げ出して貴方達に保護される間に書き込んだようね」
836創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:33:10 ID:XlUXt7Zu
ksk
837創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:33:11 ID:3YwY89Xe
ksk
838創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:33:25 ID:3YwY89Xe
ksk
839情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:33:54 ID:IXVOyeGU
シンジとみくるの二人を連想すると、どうしても自身の判断ミスで起きた事件が脳裏によぎる。
パソコンの操作に手一杯だったおかげでそのことは頭の片隅に追いやられていたのに
再び自責の念が夏子に牙を剥こうとした。

「夏子さん。他の書き込みも見てみましょう」

そんな夏子の心のうちを知ってか知らずか、
沈みこもうとする彼女にタイミング良く声をかけハムは次なる作業を促す。

何かを忘れようとするようにぎゅっと目を閉じ、開く。
そして夏子は画面をスライドさせていった。

2つめはゼロスという男とギュオーという怪物、
そして蛇の化け物に関する注意書きと戦闘レポート。
ハムも夏子も荷物から紙とペンを取り出しそれぞれ有用そうな情報をメモしていく。
どこまでこの書き込みを信頼してよいかは分からないが、
それはこの情報が必要となった時に判断すればいいだけの話だ。

3つめはこの書き込みを行った人物の名前について。
仲間内でしか分からない情報を名前にする、というのはいい案である。

4つめは学校付近が危険な可能性があるという内容。
もっとも、3時間も前の書き込みである上にゴルフ場から近いとも言えない場所なのであまり重要ではないだろう。

そして5つめの書き込み。


『学生服を着た茶髪の男は危ない、気を許したと思ったら隙を見て襲い掛かってきた。古泉、という奴だ』
『そいつは既に人を殺してる、涼宮ハルヒという元の世界の知り合いを高校で殺したと俺に言った』


"学生服"なんていう単語がどういった服を表すのかは夏子にもハムにも分からない。
しかし、"茶髪の男"や"古泉"というのは憶えがあった。

「夏子さん、これは…」

「ええ。あの悪魔将軍という怪物と一緒にいた、みくるさんの知り合いの古泉一樹…に間違いないわね」

もし、この書き込みが本当であったとすれば―――ただでさえあまり高くないと思っているみくるの生存率はさらに低くなる。
シンジのものと思しき書き込みと同様に名前入力をしていない書き込みのようであったため
信憑性こそあまり高くないが………名前を記入しない筋の通った理由なんていくらでも存在する。
事実、古泉はあんな危険な怪物と平然と行動を共にしていたのだ。
そんな彼がただものであるはずがないし悪魔に魂を売ったのかもしれない。
次の放送のときにみくるやシンジの名前が呼ばれたとすればこの書き込みの信憑性は随分と高くなる。
840創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:34:15 ID:XlUXt7Zu
ksk
841情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:35:15 ID:IXVOyeGU
「ムハ〜。もしかして主催者が最初の放送の時に言っていた『仲良しを殺した』のは
 この古泉であるかもしれないということですな。
 これが本当であったとすれば、みくるさんはもう………」

ハムも夏子と同様のことを考えたのだろう。
悲痛な面持ちで書き込みを見ている。

「まだそうと決まったわけじゃないわ」

夏子は言った。気分が沈もうとする自分に言い聞かせるように。
これ以上このことについて話をしてもよい方向には向かわない、そう思ったのかハムは違う話題を振った。

「ではとりあえずこれからどうされるおつもりなのですか?」

「そうね…"東谷小雪の居候"がしたように万太郎君が相手をした怪人のことについて注意を促す書き込みをしましょう。
 悪魔将軍については狙いが分からない以上下手に刺激するのは得策では―――」

「我輩はそれには賛同しかねますなぁ」

夏子の言葉を遮り、ハムが言った。
考えがあってそう言っているというのが分かっている夏子は反論することはせず、黙ってハムの次の言葉を待つ。

「我輩達のような弱者がこの殺し合いに生き延びるには頭を使うしかありません。
 そしてそれには手持ちの情報をフル活用することと新たな情報を効率良く手に入れることが必要不可欠です。
 だというのに、我輩達しか持ちえない情報を無償で全参加者に提供するというのはいただけませんなぁ」

饒舌に身振り手振りも交えて語り始めるハム。
なるほど、言われてみれば至極当然のことだ。

「つまり、『名前も行方も分からない怪人』の情報、
 その程度のものでも交渉材料に使うべきだ、ということね?」

「ムハハ、さすが夏子さん。話が早くて助かります。もっとも、交渉材料というのは少し語弊がありますが。
 少なくとも、あの怪人が昼前にモールでマンタさんと闘った、その情報を持っているのはごく少数のはずです。
 うまくやればその程度の情報で鯛を釣ることも可能でしょうから」

夏子は静かに掲示板を閉じた。
次に、"ksk"をクリックする。
842創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:35:43 ID:XlUXt7Zu
ksk
843情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:35:58 ID:IXVOyeGU
「夏子さん、このkskというものは一体?」

「指定されたキーワードを入力すると有用な情報を得られるところよ。
 問題は私達のどちらかが答えることのできるキーワードが出てくるかだけど…えっ?」

夏子は思わず声を上げた。
ハムも片眉を吊り上げディスプレイを見る。
キーワード入力画面が出るとばかり思っていたのだが…画面が暗転したのだ。
そして、暗転が終わり画面が明るくなったと思ったら………

『やあ、ようこそ、kskコンテンツへ。』

「なんですと?!」

「草壁…タツオ…!」

憎き主催者、草壁タツオの動画が流れ始めたのだ。

『この動画はサービスだから、まずはよく見て笑って欲しい』

草壁タツオの声と共に画面がフェードアウトする。
そして、次に映ったものは…

「うっ…」

「これは…酷いですな…」

思わず夏子は口を手で押さえ、込み上げる吐き気をこらえながら画面に映ったものを見た。
ハムは口調こそいつもの調子だったが直視にたえないのだろう、
目をそらしてしまいながらもチラチラとそれを見て窺っている。

ひたすらに赤黒い、何か。
何か分からないが…わずかに見て取れる服や髪がそれが人間であったと理解させる。
ぐちゃぐちゃに潰された人間の死体だ。

次に映し出されたのは茶色の制服に身を包んだおそらく女性。
なぜおそらくかというと、首がないからだ。
首の切断には鋭利な刃物を使用しなかったのか、切断面はぐちゃぐちゃだった。凄惨極まりない。

画面が変わる。
愛らしい生物が銃創から血を流しながら倒れている様。
精神を壊されてしまったのだろうか、その瞳は知性の輝きを宿していない。

画面が変わる。
美少女と呼んでも差し支えない女性が腹部から血を流し死んでいる様。

画面が変わる。
変わった肌をしている人のような生物の顔面が叩き潰され死んでいる様。

ゆっくりと、ゆっくりと凄惨な画面が移り変わり、再び草壁タツオが映し出される。

『うん、"パソコンの数に対しキーワードの種類が足りない"んだ。済まない』
844創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:36:00 ID:3YwY89Xe
ksk
845創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:36:12 ID:3YwY89Xe
ksk
846創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:36:25 ID:3YwY89Xe
ksk
847創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:36:56 ID:XlUXt7Zu
ksk
848創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:37:02 ID:3YwY89Xe
ksk
849情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:37:43 ID:IXVOyeGU
この衝撃的な映像を前にして、彼の意味不明な発言を理解するほどの余裕はさすがのハムにもなかった。
軍人である夏子はかろうじてその発言について疑問を持つが、
考える暇もなく草壁タツオはにこやかに、
自分が作った落とし穴に引っかかるろうとしている大人を見るような本当に嬉しそうな表情で饒舌に言葉を続ける。

『仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
 でも、この死に様を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「絶望」みたいなものを感じてくれたと思う。
 希望を持って行動している人達にそういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思ってこの動画を作ったんだ。
 じゃあ、kskコンテンツを終わろうか』

草壁タツオの言葉が終わると同時に、ウインドゥが切り替わった。
再び、"掲示板"と"チャット"と"ksk"が並んでいる画面にだ。
場に流れる沈黙。

「…ハム。大丈夫?」

「なんとか…kskというのは有用な情報が得られるところではなかったのですか…?」

明らかに気分を害したような、
あるいはガッツが減少したかのような表情でハムは夏子に尋ねた。
尋ねられた夏子もさすがにどことなく顔が青い。

「モールのパソコンのkskはシンジ君の世界の知識がキーワードになっていた。
 朝比奈さんは他の施設のパソコンに私の世界の知識、
 そして他の世界の知識が要求されるパソコンもあるだろうと推測していたけど…
 ご丁寧にハズレも用意してあるようね。
 草壁タツオが"パソコンの数に対しキーワードの種類が足りない"と言っているのにも関係があるようね」

「と、言いますと?」

「私の世界の常識すら朝比奈さんやシンジ君は知らなかったわ。逆もまた然り。
 同時に、ハムのような変わった生物は私の世界には存在しない。
 このことから…ピンと来ませんが私達は異世界の住人、ということらしいわ。
 疑問もあるかもしれないけど、正直私もあまり理解できてないの。
 ここまではとりあえず確定事項ということでいいわね?」

ハムは黙って頷いた。
850創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:38:15 ID:XlUXt7Zu
ksk
851情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:38:39 ID:IXVOyeGU
「朝比奈さんは私が聞いている限りで元の世界の知り合いが4人、
 つまり彼女らの世界からは最低5人ずつ参加者がいることになるわ。
 同様に私の世界からは最低4人。シンジ君の世界からも最低4人。万太郎君は…」

「我輩の記憶が確かなら最低6人になります」

「補足ありがとう。ハムは知り合いがいないということなので最低1人ということになるけど…
 それらを平均し参加者48人に対して単純に割れば、
 10種類ぐらいの異世界の住人から参加者は構成されていると推測できる」

「おお、なるほど」

「それに対し、施設の数は地図で確認できる限り20を超えているわ。
 全てにパソコンが設置してあるわけではないのでしょうが…
 もし主催者が"異世界一つに対し、対応したkskコンテンツは一つまで"というルールを作っているのなら
 "パソコンの数に対しキーワードの種類が足りない"という言葉の意味も理解できる」

「ムハ〜夏子さん、素晴らしい名推理です!」

「こじつけなところもあるし、合っている保証は全くできないけどね。
 現時点で確定していることは草壁タツオの性根が腐っていることぐらいだわ」

ハムの称賛の声を流して夏子は吐き捨てるように言った。
盗聴されている可能性は十分承知しているが、それでもこれぐらいは言ってやりたかった。
この程度でまさか殺されたりはしないだろう。

気を取り直し、再びマウスを動かし始める。
そして、"チャット"のウインドゥを開いた。

「これは…!」

「どうやら、チャットルームを利用している参加者が一人いるみたいですな」

そこには、部屋にいる人数の表記が「1人」―――つまりチャットルーム内に人がいるという情報が示されていた。
みくるの説明によればチャットとは遠く離れた人とパソコン越しに文字でやり取りするシステムらしい。
危険はないとは思うが、どうするべきか。
852創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:39:13 ID:XlUXt7Zu
ksk
853情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:39:28 ID:IXVOyeGU
「ハム。貴方ならどうする?接触を試みる?」

「そうですなぁ………夏子さん。ここは一つ我輩に任せてみてはくれませんか?」

自身を親指で指しながら、ハムは言った。
夏子を見る彼の眼がキランと光る。







「おい、晶!なんかまた新しいヤツが来おったで!」

再び戻り、博物館。
ドロロ達とチャットをしたばかりだというのにまた続けて他の参加者とチャットできるのは幸か不幸か。
(マシンガン三兄弟の妹さんが入室しました)との突然の表示を見て少し驚いたが
晶はとりあえず挨拶をしてみることにした。




  ゴーレムの友>こんにちは。
  マシンガン三兄弟の妹>こんにちは。貴方達はこの殺し合いの参加者ですか?




「やっぱり、他の参加者みたいだな」

「そやな。話を続けてみてくれ」




  ゴーレムの友>そうです。でも私達は殺し合いにはのっていません。
  マシンガン三兄弟の妹>私達もです。しかし、殺し合いにのっている参加者は多数います。
  ゴーレムの友>ということはそういう参加者と遭遇したのですか?
  マシンガン三兄弟の妹>はい。
  ゴーレムの友>良ければ教えていただけませんか?
  マシンガン三兄弟の妹>申し訳ありませんが、私達は命からがらの思いをして慎重になっています。
  マシンガン三兄弟の妹>ゴーレムの友さんが殺し合いにのっていない保証はありません。
  マシンガン三兄弟の妹>教えると彼らと徒党を組む恐れもあります。よって教えることはできません。
854創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:39:43 ID:3YwY89Xe
ksk
855創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:39:54 ID:3YwY89Xe
ksk
856創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:40:07 ID:3YwY89Xe
ksk
857創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:40:22 ID:XlUXt7Zu
ksk
858創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:40:27 ID:3YwY89Xe
ksk
859情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:40:28 ID:IXVOyeGU
「随分慎重なヤツやなぁ」

マシンガン三兄弟の妹とやらの書き込みを見て、素直な感想をスエゾーが口にした。

「気持ちは分からないでもないよ。それにしても、どうやって信用してもらおう?」

「そやな…掲示板に書いてあるギュオーについて細かく教えたるっていうのはどうや?
 それなら『ギュオーは危険だ』って言ってるのはオレら以外にもおるっていうことやから
 信じてもらえるかもしれへんで?」

「そうだな、そうしてみよう」




  ゴーレムの友>なら、信用してもらえるか分かりませんが一つ私達の持ってる情報を教えます。
  ゴーレムの友>掲示板にも書かれていましたがギュオーという参加者は本当に危険です。




そして、晶は掲示板よりも詳しくギュオーの能力の詳細を書き
さらにクロノスという世界征服を目論む秘密結社の幹部ということまで書いた。
それを見てスエゾーが少しだけ顔をゆがめる。

「おいおい、晶。そこまで教えてやらんでも」

「マシンガン三兄弟の妹さんが信用してくれるまでは仕方ないよ」

「ふと思ったんやけど…さっきギュオーについて教えるよう提案したのに
 急にこんなん言うんもなんやけど、こいつらが自分で言ってたようにこいつら自身が
 "殺し合いにのっている連中と徒党を組む"のを考えてるのかもしれへんで?」

「それは…あるかもしれない。でも俺は、信じたいんだ。
 さっきドロロさんとチャットしたときも上手くいったじゃないか、大丈夫だスエゾー」

「…まぁ晶がそういうなら…」

スエゾーはしぶしぶそうとだけ言い、再び画面に大きな目をやった。




  マシンガン三兄弟の妹>情報ありがとうございます。
  マシンガン三兄弟の妹>しかしそれだけ詳しいと、逆に貴方がそのギュオーなのではないかと疑ってしまいます。
  マシンガン三兄弟の妹>違うと証明することは出来ますか?
860創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:40:37 ID:3YwY89Xe
ksk
861創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:40:50 ID:3YwY89Xe
ksk
862情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:41:21 ID:IXVOyeGU
「違うと証明しろ…って」

「チャットで証明せぇってそらムチャやで…小トトロもそう思うやろ?」

(こくこく)




  ゴーレムの友>文字だけで証明する方法は思い浮かびません。
  マシンガン三兄弟の妹>それもそうですね。申し訳ありません。
  ゴーレムの友>では『ゴーレムに投げられるヤツ』に該当する人物に心当たりはありませんか?
  ゴーレムの友>私の仲間に彼がいるのですが。
  マシンガン三兄弟の妹>残念ながら知りません。
  マシンガン三兄弟の妹>そちらも、私のこの名前を見て思い当たる人物はいませんか?




「………スエゾー、誰かいるか?」

「おるわけあらへんやろ。小トトロは?」

(ふるふる)




  ゴーレムの友>すいません分かりません。
  マシンガン三兄弟の妹>そうですか。では残念ですが貴方達を信用することはできません。




「……なんちゅーか…ここまで相手を疑うっちゅうのもすごいことやな…」

「本当に怖い目に遭ったんだろう。仕方がないよ。念のため、危険人物について教えておいてあげよう」

「おいおい晶。それはいくらなんでもお人好し過ぎるんとちゃーうんか?」

「俺達やドロロさん達のことを教えるわけじゃないからたぶん損にはならないよ」

「さっき言うたようにこいつが殺し合いにのってるヤツと徒党を組む可能性もあるんやぞ?」

「大丈夫。この人達からは"騙してやろう"とかそういう気が感じられない気がするんだ。
 現に向こうから"危険人物を教えてくれ"とは一度も言われてないし。大丈夫と思うよな、小トトロ?」

(こくこく)
863創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:41:28 ID:3YwY89Xe
ksk
864創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:41:52 ID:XlUXt7Zu
ksk
865情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:42:03 ID:IXVOyeGU
  ゴーレムの友>信用してもらえず残念です。
  ゴーレムの友>では、せめて知っている危険人物について教えます。
  ゴーレムの友>これから身を守るのに役立ててください。






『この人達からは"騙してやろう"とかそういう気が感じられない気がする』

晶のこの言葉は間違っているとはいえないが合ってはいない中途半端なものだった。
"マシンガン三兄弟の妹"は特に嘘はついていない。
しかし嘘なんてつかなくても偽ることは可能なのである。

再び、ここはゴルフ場の事務室。
夏子とハムが見ているパソコンのディスプレイには
現在進行形で危険人物についての情報が追加されていた。

「ゼロス、ナーガ、0号ガイバー、オメガマン…全く出し惜しみをしていないようね」

「いや〜景気がよろしいようで。大盤振る舞いですな。
 この情報からして、モールでマンタさんが引き受けてくれた怪人はオメガマンのようですな」

「ええ。オメガマンに関して私達が知っていることは少ないけど、
 その少ない知識と比較すれば"ゴーレムの友"の情報に矛盾はないわ。
 "ゴーレムの友"はある程度信用してもいいかもしれないわね」

「ただ駆け引き上手とは言い難いですなぁ。
 こちらが引いたらずっと押しの一手。詐欺に遭いやすいタイプです」

"ゴーレムの友"に対する感想を述べながら、危険人物についての情報を次々とメモしていく二人。
そして、"ゴーレムの友"があらかた書き切ったところでハムの手が再び動き出す。
866情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:42:56 ID:IXVOyeGU
  マシンガン三兄弟の妹>どうもありがとうございます。
  マシンガン三兄弟の妹>疑っていましたが、貴方達はとてもいい人のようですね。
  マシンガン三兄弟の妹>お詫びとっては何ですが、私達を襲った危険人物をお教えします。
  マシンガン三兄弟の妹>とは言っても、名前は知らなかったのですが…
  マシンガン三兄弟の妹>貴方達の情報にあったオメガマンに間違いないと思います。
  マシンガン三兄弟の妹>時間は10時過ぎぐらいでしょうか。モールで奇襲を受けて仲間とも離れ離れになってしまいました。




ここまで書いたところで、夏子はハムに尋ねた。

「ここでオメガマンについて教える意図は?
 はっきり言って、"ゴーレムの友"にとってさして有用な情報であるとは思えないけど」

「もちろんそうでしょうな。
 しかし、やり取りしてはじめて分かることですがこの"ゴーレムの友"さんは
 他人を無条件で心配する、早い話がマンタさんと同じ系列の性格のようです」

「そのようね」

「先程まで何を言っても信用せず怯えていた相手が、精一杯の誠意を込めて自身の情報を明かしたのです。
 その場合、こういう性格の人物はたとえそれがどんなに少ない、無価値なものであっても―――」




  ゴーレムの友>危険な目に遭った上に仲間と離れ離れになってしまうなんて…
  ゴーレムの友>心細いでしょう。もし近くにいるのなら合流しませんか?
  ゴーレムの友>私達は博物館にいます。




「―――結構簡単に気を許してくれるものなのです。
 こちらも嘘の情報は教えてませんし、そう簡単にボロは出ません。
 少しコツを掴めば誰にでもできる簡単な会話術ですよ。
 とは言うものの、ここまで素直にパターンにはまってくれる相手はそう多くはないのですが」

「ここまで簡単に自分の所在地を明かすというのは…嘘や罠という可能性も疑ったほうがいいかもしれないわね。
 でも、どちらにせよ博物館ではここからは遠すぎるわ」

「ですな。彼らが市街地にいるのなら仲間に入って頂こうと思っていたのですが…仕方のないことです」
867創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:43:17 ID:XlUXt7Zu
ksk
868創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:43:38 ID:43hZsqdU
ksk
869情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:43:43 ID:IXVOyeGU
  マシンガン三兄弟の妹>お心遣いありがとうございます。
  マシンガン三兄弟の妹>しかし、今私達はゴルフ場にいます。
  マシンガン三兄弟の妹>モールで別れた仲間と18時に公民館で落ち合う約束をしているためそちらには行けません。
  ゴーレムの友>そうですか。残念です。
  ゴーレムの友>私も仲間と約束しているため18時過ぎまでは博物館を離れずいつでもチャットできるようにしておきます。
  ゴーレムの友>もし私が役に立てることがあれば連絡してください。
  ゴーレムの友>私の名前は深町晶。先程説明した0号ガイバーと同じくガイバーです。
  ゴーレムの友>戦う力はあります。きっと役に立てることもあるでしょう。




画面に流れた新たな情報。
これはさすがに予想外だったのか、ハムも夏子も口を半開きにして呆然としている。

「………聞いてもないのに自分から名前を明かしてくるなんて」

「ここまでお人好しとは…マンタさんといい彼といい、生き残るつもりはあるのでしょうか?」

ひきつった笑いを浮かべながらハムは呟いた。
夏子はといえば特に笑うでもなく思考を巡らせながら口を開く。

「それはともかく、向こうは名前を明かしてきたとなると…
 先程も言ったように彼はある程度は信用するに足る人物と私は思う。
 私達からも向こうを信用している証として、せめて私かハムか、どちらか一人は名前を明かすべきね」

夏子の提案にハムはしばし黙考する。

「………ふむ。しかし"マシンガン三兄弟の妹"の心細さを演出するため
 こちらに仲間がいるとは言っていません。おそらくあちら様は一人だと思っているでしょう」

「ここで2人分の名前を告げる、つまり仲間がいるということを告げると、どこかで矛盾が生じる可能性があると?」
 
「残念ながらそこまで気を回してはいませんでしたな。あるかもしれません」

ぽりぽりと頬をかく仕草をしながらハムは夏子を見る。
夏子は頭の中で素早く損得勘定をし、決定を下した。

「私か貴方かどちらか一方の名前を告げるだけも効果は十分だと思うわ」
870創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:44:11 ID:XlUXt7Zu
ksk
871情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:45:04 ID:IXVOyeGU
「しかし、我輩の名前を明かすにしても知り合いがいませんので利点は少ないのです。
 同じ明かすなら夏子さんの名前でよろしいですか?」

「私の名前を使うと灌ちゃん…私の知り合いである水野灌太あたりと遭遇すれば
 この深町さんはうまく利用されそうな気もするけど…
 "マシンガン三兄弟の妹"という名前で灌ちゃんなら気づくわね…いいわ、使って結構。
 しかしその前にこのやり取りが他の参加者から見れるような形で残る、ということでは困るわね。
 それだけは確認して」

「もちろんですとも」




  マシンガン三兄弟の妹>そこまで気を遣っていただきありがとうございます。
  マシンガン三兄弟の妹>こちらも深町さんを信用している証として名乗ろうかと思うのですが、
  マシンガン三兄弟の妹>このやり取りが他のパソコンから確認できる、ということはないのですか?
  ゴーレムの友>チャットルームから出るとそれまでのやり取りのデータは消えるようです。
  ゴーレムの友>試しに一度、退室してみますか?
  マシンガン三兄弟の妹>そうですね、少し待って下さい。




打ち終わると同時にハムは『退室』をカチリとクリックした。
チャットを始める前の、名前を入力する画面に戻る。
すぐに入室するために、簡略化した名前を打ち込み入室し直す。
深町晶が教えてくれたようにハムが操作しているパソコンからは全てのやり取りが消えていた。
ハムはチラリと夏子の顔を見た。
夏子は黙って頷く。ハムは名前を明かしても良いということだと解釈した。




  マシンガン妹>入室し直しました。確かに他から見ることはできないようですね。
  ゴーレムの友>そうですね。ただ、全く見る方法がないとは限りません。
  マシンガン妹>そうなのですか?
  ゴーレムの友>はい。それに管理者である主催者は全ての記録を持っている可能性も高いと思います。
  マシンガン妹>なるほど。色々と教えて下さりありがとうございます。


872創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:45:06 ID:3YwY89Xe
ksk
873創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:45:35 ID:3YwY89Xe
ksk
874創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:45:58 ID:XlUXt7Zu
ksk
875情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:46:04 ID:IXVOyeGU
  マシンガン妹>私の名前は川口夏子。
  マシンガン妹>名前を明かすぐらいしか信用の証を立てることができませんが御容赦下さい。




「ほら、スエゾー。『そんな簡単に自分の名前をバラしたらアカン』なんて言ってたけど、
 名前を明かしたら向こうも信用してくれて名前を教えてくれたじゃないか」

「結果的にはそうやけど…」

場所は再度戻り博物館。
自分の名前をあっさりと教えた晶を叱責していたスエゾーであったが
結果論としては文句をやめるよりほかなかった。
しかし、晶の次の言葉には文句を言わざるを得ない。

「それじゃあ、せっかくだしドロロさん達と決めた合言葉も一つくらい教えておこうか?」

「ちょ待て晶!お人好しにも程があるで!
 下手したらドロロ達まで危険になるんやから、そんなに軽率にしたらアカンやろ」

「う〜ん…確かにそうだな。
 合言葉は直接会って信用できると思った人にだけ教えたほうがいいか」

そう言いながら、晶はガイバーの指でキーボードを叩き文字の入力を再度行う。




  ゴーレムの友>名前を教えて下さりありがとうございます。
  マシンガン妹>こちらこそ、気を遣っていただきありがとうございます。
  マシンガン妹>もう少し話をしたいのですがあまり時間に余裕がありません。
  マシンガン妹>18時に公民館に間に合うようにそろそろゴルフ場を出ようと思います。
  ゴーレムの友>分かりました。こちらも聞きたいことはあるのですが仕方ないですね。気をつけて向かってください。
  マシンガン妹>ありがとうございます。深町さんもお気を付け下さい。
  マシンガン妹>公民館にパソコンがあり、ゆっくりとチャットができそうならまた連絡します。
  ゴーレムの友>はい。川口さんの無事を願っています。
  マシンガン妹>ありがとうございます。それでは失礼します。
  (マシンガン妹さんが退室しました)
876創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:46:28 ID:XlUXt7Zu
ksk
877情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:47:08 ID:IXVOyeGU
最後の退室表示とともに、チャットルームは一切の動きが止まった。
ふぅ、と一息つき、晶はガイバー姿のままひとつ伸びをした。
彼は瀬川哲郎とは違いパソコンには慣れていないのだ。
ガイバーといえど慣れないチャットを長時間していたとなると精神的な疲労を感じるのは仕方ないだろう。
だが、長々とチャットをしていた間に身体の傷はほぼ癒されたようだ。

「これからどうするんや、晶?」

「ドロロさん達との約束もあるし、何もなければしばらくは博物館にいよう。
 本当はファイアーデスマッチの録画を見るべきなのかもしれないけど…少し休憩したいな。
 そうだ。スエゾーも小トトロもお腹が減っただろう。
 何か食べ物があるかもしれない。少し博物館を調べてみよう」

「そうやな、それがええわ」

(コクコク)

自身の提案に二人(?)とも賛同したのを確認し、晶は一度チャットルームから退室した。
そして名前を変え再び入室する。

「あっ!おい晶!またひねりのない名前を!!
 今度は時間あるんやからなんかひねらんかい!!」

「下手にいじるとドロロさん達や川口さんに伝わらなくなるだろう?」

晶はそう言って小トトロを肩に乗せたまま立ち上がりパソコンから離れていく。
スエゾーも文句を言いつつも晶の後に続いた。


気になる点は3つ。

ひとつは、ハムの狙った通り晶達はチャットの相手は夏子一人だと思っていること。
ふたつは、幸か不幸か、スエゾーも晶もドロロやリナも未だにハムは"スエゾーの知っているハムだ"とに思っていること。
みっつは、チャットのログこそ初期化したが、ファイアーデスマッチの様子が見れるウインドゥは
そのまま放置してパソコンの前を離れたこと。

それが何かに影響するかは分からない。
パソコンのディスプレイはただ『ゴーレムの友(離席中)』という文字を写すだけである。
878創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:47:50 ID:XlUXt7Zu
ksk
879情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:48:06 ID:IXVOyeGU
【H-8 博物館/一日目・夕方】





【深町晶@強殖装甲ガイバー】
【状態】:精神疲労(小)、苦悩
【持ち物】 小トトロ@となりのトトロ、首輪(アシュラマン)、博物館のメモ用紙とボールペン、
      手書きの地図(禁止エリアと特設リングの場所が書いてある)
【思考】
0:ゲームを破壊する。
1:しばらくは博物館で待機。
2:巻島のような非情さがほしい……?
3:スエゾーの仲間(ゲンキ、ハム)を探す。
4:クロノスメンバーが他者に危害を加える前に倒す。
5:もう一人のガイバー(キョン)を止めたい。
6:サツキの正体を確認し、必要なら守る。
7:巻き込まれた人たちを守る。





※ゲームの黒幕をクロノスだと考えていましたが揺らいでいます。
※トトロ、スエゾーを異世界の住人であると信じつつあります。
※小トトロはトトロの関係者だと結論しました。スパイだとは思っていません。
※参戦時期は第25話「胎動の蛹」終了時。
※【巨人殖装(ギガンティック)】が現時点では使用できません。
  以後何らかの要因で使用できるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
※ガイバーに課せられた制限に気づきました。
※ナーガ、オメガマンは危険人物だと認識しました。
※放送直後までの掲示板の内容をすべて見ました。
※参加者が10の異世界から集められたという推理を聞きました。おそらく的外れではないと思っています。
※ドロロとリナをほぼ味方であると認識しました。
※ケロロ、タママを味方になりうる人物と認識しました。
※ドロロたちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※川口夏子を信用できる人物と認識しました。
880創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:48:46 ID:XlUXt7Zu
ksk
881情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:48:57 ID:IXVOyeGU
【スエゾー@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
【状態】:全身に傷(手当済み)、火傷(水で冷やしただけ)、貧血気味、空腹
【持ち物】 なし
【思考】
0:晶、小トトロと行動を共にする。
1:ゲンキ、ハムを探す。
2:オメガマンにあったら……もう、逃げへん。




※スエゾーの舐める、キッス、唾にはガッツダウンの効果があるようです。
※ガッツダウン技はくらえばくらうほど、相手は疲れます。スエゾーも疲れます。
※スエゾーが見える範囲は周囲一エリアが限界です。日が昇ったので人影がはっきり見えるかも知れません。
※ギュオー、ゼクトール、アプトムを危険人物と認識しました。
※放送直後までの掲示板の内容をすべて見ました。
※参加者が10の異世界から集められたという推理を聞きました。おそらく的外れではないと思っています。
※ドロロとリナをほぼ味方であると認識しました。
※ケロロ、タママを味方になりうる人物と認識しました。
※ドロロたちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※川口夏子をたぶん信用できる人物と認識しました。


※現在、16時半前後。チャットルームには『ゴーレムの友(離席中)』がいます。
 すぐに返答できる状況にはありません。



882情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:49:43 ID:IXVOyeGU
「ムハ〜、上手くいったはよいですが疲れました。
 初めて使う道具で長々とやることではないですな」

「御苦労さま。初めて使う割にはパソコンを使うのは様になっていたわよ」

「ムハハ、お褒めの言葉光栄です」

最後に、再びゴルフ場。
以上のようにして最小限の"テイク"で最大限…とまではいかなくても
多大な"ギブ"を受けることに成功したハムは上機嫌だった。
あわよくば仲間に引き込みたかったが、地理的な問題が理由では仕方ない。
チャットをやり抜きそのまま夏子との会話もそこそこにメモ書きを進めている。
夏子も同様に、雑談しながらもしっかりとペンを持つ手を動かしていた。
手を止めないままハムと夏子はそのまま雑談を続ける。

「入力方法さえ分かれば、手先の器用さには自信があるのでどうにでもなります。
 もっとも、知らない文字のはずなんですがなぜか読めるという謎の現象に支えられてのことですが」

「なぜか文字が読める、か。
 異世界やら人の液状化現象を見た今となっては多少の不思議にはもう驚かないわ」

「同感ですな。それよりも深町さんから得た情報のほうが重要です。
 ゼロス、オメガマン、クロノスの幹部・ギュオー、0号ガイバー、ナーガ。
 実はここだけの話、ナーガという名前は我輩がこのゲームに呼ばれる前から風の噂に悪評を聞いたことがあったのです。
 深町さんの情報と併せて考えるとどうやら名簿にある"ナーガ"はその悪名轟くナーガのようです」

「それを、深町さんに教えなかったのはなぜかしら?」

「『その悪者は私と同じ出身世界です』と主張したところで利点はないでしょう。
 時間に余裕がなかったのも事実ですから、無理して伝えることもないと思ったのです」
883創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:49:51 ID:XlUXt7Zu
ksk
884情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:50:43 ID:IXVOyeGU
筋は通っている。
ただ、夏子はハムの意図には何か裏があるような気がしてならなかった。
砂ぼうずという切れ者に対して苦い記憶が数多くあるせいで、
この切れ者に対しても余計な勘繰りをしてしまっているのかもしれない。

(悪魔将軍から逃げる時、私を置いていけば囮にぐらいなったはずなのに
 リスクを承知で私も一緒に連れて逃げた。
 警戒するに越したことはないけど、現時点では仲間であることに間違いない)

夏子はメモなどを片付け、荷物を整理しながら思考も整理した。
ハムは徒党を組むには、出し抜かれさえしなければ申し分ない相手だ。

(私がしっかりすればいいだけの話。問題は、私自身)

"私がしっかりすればいいだけの話"。それがどれだけ困難かは知っていたはずだ。
そして、この一日足らずで改めて痛感した。

(私がしっかりしていればシンジ君もみくるさんも万太郎君も…展開は変わったかもしれない)

戦場で『たら』『れば』を考えるなんて馬鹿らしい。
そんなことは分かっているのに、夏子は自身の思考を止めることはできなかった。

(…情けない)

「夏子さん。ところで、このパソコンはどうするのですか?」

ここでもまた良いタイミングでハムが声をかけてきた。
狙っているのかどうかはやはり分からない。
だが、せっかくの助け舟だ。思考を切り替えよう。

「どうするって…持ち運ぶのは不可能よね?
 電源を切ってここに置いておくしか」

「電源を切って、ですか。その電源とやらはどう切ればいいのでしょう?」

「それは電源ボタンがあったでしょ?もう一度押せばいいでしょう」

「押しても何も起こりませんよ」

「え………」
885創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:50:52 ID:XlUXt7Zu
ksk
886情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:51:33 ID:IXVOyeGU
数分後。夏子達はゴルフ場の事務室を出た。
事務室の中にはコンセントが引っこ抜かれたパソコンがあったとかなかったとか。



【B-08 ゴルフ場/一日目・夕方】



【川口夏子@砂ぼうず】
【状態】疲労(小)、落ち込み
【持ち物】デイパック、基本セット(水、食料を2食分消費) 、ビニール紐@現実(少し消費)、
     コルトSAA(5/6)@現実、.45ACL弾(18/18)、夏子とみくるのメモ、チャットに関する夏子のメモ
【思考】
0.何をしてでも生き残る。終盤までは徒党を組みたい。
1.シンジとみくるに対して申し訳ない気持ち。みくるのことが心配。
2.18時に公民館で万太郎と合流したい。
3.ハムを少し警戒。
4.シンジの知り合い(特にアスカ)に会ったらシンジのことを頼みたい。
5.力が欲しい。
6.水野灌太と会ったら――――
7.シンジに会ったら、ケジメをつける



【備考】
※主催者が監視をしている事に気がつきました。
※みくるの持っている情報を教えられましたが、全て理解できてはいません。
※万太郎に渡したメモには「18時にB-06の公民館」と合流場所が書かれています。
※ゼロス、オメガマン、ギュオー、0号ガイバー、ナーガを危険人物と認識しました。
※悪魔将軍・古泉を警戒しています。
※深町晶を味方になりうる人物と認識しました。
887創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:52:05 ID:XlUXt7Zu
ksk
888情報を制する者はゲームを制す?:2009/03/15(日) 13:52:16 ID:IXVOyeGU
【ハム@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
【状態】疲労(小)、少しの擦り傷
【持ち物】基本セット(ペットボトル1本、食料半分消費)、
     ジェットエッジ@魔法少女リリカルなのはStrikerS、チャットに関するハムのメモ
【思考】
0.頼りになる仲間をスカウトしたい。
1.夏子達に同行し、市街地に向かう。でも危なくなったら逃げる。
2.18時に公民館で万太郎と合流したい。
3.シンジの知り合い(特にアスカ)を探し彼の説得と保護を依頼する。
4.殺し合いについては……。



【備考】
※ゲンキたちと会う前の時代から来たようです。
※アシュラマンをキン肉万太郎と同じ時代から来ていたと勘違いしています。
※ゼロス、オメガマン、ギュオー、0号ガイバー、ナーガを危険人物と認識しました。
※悪魔将軍・古泉を警戒しています。
※深町晶を味方になりうる人物と認識しました。
※スタンスは次のかたにお任せします。仲間集めはあくまで生存率アップのためです。


※ゴルフ場のパソコン内から見れるkskコンテンツはハズレです。
 クリックすると自動かつ操作不能になりタツオさんの動画を見ることになるようです。
 今回は【第一放送までの死者のタツオさん's Best Shot】でした。
 他にも種類があるのかもしれません。
889創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:53:04 ID:XlUXt7Zu
ksk
890創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:54:19 ID:XlUXt7Zu
ksk
891創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 13:54:26 ID:IXVOyeGU
以上で投下終了です。
多くのkskで長々と付き合ってくださった方々ありがとうございました!
自宅のPCは相変わらず規制中なため、ご意見等に関する返答はしたらばで行うと思います。
892創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 14:10:55 ID:3gsM6/cf
投下乙です!
バーボンネタとかタツオさんが何をしたいのかわからない、わからない、わからない…w
スエゾーとハムはパソコン越しとはいえ出会えたのにな…やっぱ記憶がなきゃどうにもならないな。
しかしボッチたちは急に目立ち始めてきたなw
893創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 14:24:07 ID:Z7xZSrMf
投下乙です!
おおお、本当に情報を制している…ぼっちのくせになまいきだ!
しかしスエゾーとハムはすれ違いか……いや、スエゾーにとってはハムが自分のこと知らないってわかるよりはいいのかもしれないけど。
タツオさんは本当にもう何を考えているんだか……w

6人には考察担当として頑張っていただきたい。
しかしボッチよ、突然目立つのは死亡フラおっと誰か来たようだ
894創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 14:26:30 ID:Z7xZSrMf
したらばから転載

102 名前:もふもふーな名無しさん 投稿日: 2009/03/15(日) 14:17:48 ID:lYG2UCWg
規制がウザ過ぎる件
出来ればどなたか本スレに転載お願いします
 
うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?
支援出来なかった…orz
と、とりあえず投下乙なのです!!!
 
…うん、タツオさんが相変わらず狂ってやがるなぁ…
死体見せるとかエグすぎるでしょうよ
ハム夏コンビはこいつらで堅実で冷静に進んでいくね
夏子がハムに裏切られそうでヒヤヒヤしてたがまだ冷静なようで良かった!
 
ただ…思考のラストが怖いwww
895創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 14:32:39 ID:zdx5fNbQ
投下乙です!
ずっとハムのターン!
夏子さん、やっぱり結構参ってるんだな……
ボッチは単純な思考がいつか命取りになりそうで怖いなw
896創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 15:23:04 ID:eh7Bmgfv
投下乙です!
ハム相変わらず冷徹やなぁ…
いつか夏子さん切り捨てそうで不安だー
そしてタツオさん自重wwww
趣味悪すぎんだろw
なんつーか…一番楽しんでるなぁ…w
897創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 17:29:21 ID:nGopqJMK
投下乙! ハムのずる賢さとボッチのお人好しさが対象的で面白かった
既に指摘されてるけどボッチ組は急に存在感増したよなあ
戦える正統派対主催として頑張って欲しい
898 ◆MADuPlCzP6 :2009/03/15(日) 19:10:18 ID:0FJgrA6J
仮投下の方に修正版を投下します
899創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 19:38:59 ID:Vx/vdHsO
長門「おい、おまいら!!準備ができますた。島に集合しる!」
朝倉「詳細キボーヌ」
長門「バトロワですが、何か?」
タツオ「バトロワキターーーーーーーーー」
灌太「ボインちゃんキターーーーーーーーーー」
カヲル「バトロワごときで人を呼びつける宇宙人は逝ってヨシ」
長門「オマエモナー」
kyon --------終了-------
タツオ --------再開-------
灌太「再開すなDQNが!それよりボインうpキボンヌ」
長門「オメガマンうp」
灌太「↑誤爆?」
閣下「髪の毛age」
タツオ「ほらよフェイト>灌太」
灌太「神降臨!!」
閣下「髪の毛age」
タママ「髪の毛ageんな!sageろ」
閣下「髪の毛age」
朝倉「髪の毛age厨uzeeeeeeeeeeee!!」
長門「ageって言ってれば勝てると思ってるヤシはDQN」
ゼロス「イタイ住民がいるのはこの島ですか?」
長門「氏ね」
タツオ「むしろゐ`」
閣下「髪の毛age」
タツオ「閣下 、 必 死 だ な ( 藁 」
900創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 19:48:55 ID:Hjgz1MFS
仮投下乙です!
もふもふー…じゃなかった問題ないと思いまふー
ああ、トトロは癒されるな〜
901創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 20:44:23 ID:O63gjH0A
仮投下乙です
俺も問題ないと思うよ
しかしもふもふw
902創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 20:46:57 ID:3YwY89Xe
お、仮投下か
読んでくるー
903創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 20:52:57 ID:3YwY89Xe
読んできたー
なんの問題もないと思います
てかもふもふ〜もふもふ〜
904 ◆MADuPlCzP6 :2009/03/15(日) 21:39:28 ID:0FJgrA6J
では今回の修正版を最終稿とします

すみません、PCが規制に引っかかってしまっているのでどなたか代理投下をお願いしたいです
905創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 21:49:40 ID:3YwY89Xe
ほいほい
代理投下いきまー
906代理投下:2009/03/15(日) 21:51:16 ID:3YwY89Xe
719 :獣の葬列(修正版) ◆MADuPlCzP6 :sege :2009/03/15(日) 19:10:20 ID:7QWhozu2(14)
森の中に昔から棲んでる


この島で『トトロ』と呼ばれる生き物はそういう存在だ。
彼の生き物が生まれたときにはすでに森があり、千年の昔から森と共に生きてきた。

もふもふとした体躯を揺らし木々の間を駆け回り、
大きな口をにぃと持ち上げながら季節ごとに移り変わる森の恵みを口にし、
つぶらな瞳を輝かせつつ夜の風にオカリナの調べを流して、
オオクスのうろで大きな腹を上下させて、幸せの中で眠る生活をずっとしていた。

だから、この惨劇の続く島でもすすんで森を離れようとはしなかったのは不思議ではないのかもしれない。
―――それは機動六課の桃色のデバイスにとってはひどく不幸なことではあったのだけれど。
907代理投下:2009/03/15(日) 21:51:43 ID:3YwY89Xe
720 :獣の葬列(修正版) ◆MADuPlCzP6 :sege :2009/03/15(日) 19:10:50 ID:7QWhozu2(14)


トトロは灰色の体毛を昼の暖かさの残滓を含んだ風に遊ばせながら、森の奥深くへと分け入る。
そしてその後を従順に2匹の愛らしい獣がついて行く。
オオカミに似たモンスターライガーはしっぽを右に左に揺らしながら歩き、
白き竜フリードリヒは優しき召還師によく手入れされた翼で宙をパタパタと移動する。
ときどき木の枝に引っかかるのはご愛嬌。
そのたびに灰色の大きな手で助けてもらう姿は何とも微笑ましい。

歩く道々、ときどきトトロが食べれる木の実を採ってライガーやフリードリヒに渡してやる。
そのたびに2匹は「キュックルー」だの「がう」だの喜びの奇声を発しながらまぐまぐと森の恵みに舌鼓をうつ。
「さきほど食べたばかりではないですか…」
理性の塊、デバイスのケリュケイオンがあきれたようにつぶやくがそれはそれ。
旬の恵みを採ったそばからいただく。これほどの幸せがあるだろうか。
この島にも生物が息づいているのだろう。
どこからか小鳥のさえずりなども聞こえる。
端から見ればユカイな獣たちのなんとものんきなピクニックと言った様子である。

しかし血しぶき飛び交うこの島ではいつまでも遠足気分というわけにもいかないらしい。
歩みを進めるうちに鳥の歌も聞こえなくなり、鼻の利く獣たちには充分すぎるほどの焦げたにおいがあたりを漂い始めた。

908代理投下:2009/03/15(日) 21:52:27 ID:3YwY89Xe
721 :獣の葬列(修正版) ◆MADuPlCzP6 :sege :2009/03/15(日) 19:11:28 ID:7QWhozu2(14)





さらに森の中を進む獣集団の前に現れたのは、すっかり形を変えた自然の一部だった。

「これは…」
ケリュケイオンはその大地の傷跡を見て絶句する。
不自然な形をした滝に、無惨にもえぐりとられた地面、それに焼け焦げなぎ倒されたたくさんの木々。
豊かな自然は惨状と言う言葉が似合うほどの変化を遂げていた。
これほどの被害を出すような大威力の攻撃のできる人物は、彼女の中に蓄積されたデータの中でも、広域魔法を得意とするエース級魔導師ぐらいだという結果をはじき出せるほどの被害であった。
「もしやMs.八神やMs.高町もここにいて何らかの事態に巻き込まれたのでは………!」
彼女がそう考えるのも無理はない。
                     ドラグスレイブ
この惨状は人の身で成し得る最大威力の魔法の竜 破 斬の爪痕、しかも制限がかけられているとはいえ大容量の魔力の持ち主リナ・インバースの仕業である。
今までの道中でも破壊された場所はあったがここまでの被害ではなかった。

灰色の巨獣はしばらく動きを止めて変わり果てた大地を見つめ続けた。
その背がかなしそうだったのはきっとフリードリヒの気のせいではないだろう。




無惨な姿となった自然の残骸にただただ湿った風が通り過ぎていく






「がう………」
しばし時間がたった後、沈黙に耐えきれなくなったのかライガーは気遣うようにそっと声をかけた。
909代理投下:2009/03/15(日) 21:52:59 ID:3YwY89Xe
722 :獣の葬列(修正版) ◆MADuPlCzP6 :sege :2009/03/15(日) 19:12:43 ID:7QWhozu2(14)

巨獣は青い狼に答えるように振り返ると笑いもせず、近くの茂みに姿を消す。
同行者の突然の行動に、白竜と青狼は慌ててトトロの消えた方へ進もうとする。
しかし2匹が追いつく前にトトロは新たな滝の始まりへと戻ってきた。
その柔らかな手にはどこから集めてきたのかいくらかの種と大きなフキの葉が乗せられている。

「Mr. troll!これほどの破壊が可能な人物が近くにいる可能性があります!
 あまり不用意に動かないことをおすすめします」
羽根の意匠をもつデバイスは灰色の獣に危険を知らせる。
しかしトトロはにぃと笑顔を返すと、ケリュケイオンの忠告など聞かなかったかのように滝の近くへと歩いて行った。

荒れた地面を軽くならし、先ほどの種を土にうずめる。
けして器用そうな手ではないのだがトトロはあっという間にそれをやってのけた。

そして重々しくフキの葉を両手で捧げ持つと、天に何かを届けるかのように腕を上下させ始める。
最初は静かに、そして次第に力を込めて、葉を空へと突き出しながら種を蒔いた地面のまわりを練り歩いて行く。
いつのまにか、2匹の獣もその後ろをついて歩いていた。
神事を司る禰宜のように先頭を歩くトトロ、
しゅっと通った鼻先をぐいっと掲げながら進むライガー、
白い翼をばんざいするかのようにもちあげるフリードリヒ。

彼らの瞳は真剣そのものの輝きを持ち、その体躯は熱をはらんで汗ばんでゆく。
獣たちの儀式がしばらく続き、ひときわ力を入れて葉を天に突き上げたとき、
種は一斉に萌芽した。

ぽ、ぽぽぽ、ぽ、ぽぽん
こんな音でも聞こえてきそうな勢いで小さな芽が産声をあげる。
今芽吹いたばかりの植物はあっという間に、早回し映像のような速度でぐんぐんとのびていく


―――かと思いきや植物の成長は途中で止まってしまう。
それどころか今度は逆再生のように双葉の状態まで戻っていく。
この島で課せられた制限のためか、いくら腕を空に伸ばしても植物がそれ以上育つことは無かった。
910代理投下:2009/03/15(日) 21:53:26 ID:3YwY89Xe
723 :獣の葬列(修正版) ◆MADuPlCzP6 :sege :2009/03/15(日) 19:13:27 ID:7QWhozu2(14)






しばし手を止めて考えるようなそぶりを見せるトトロ。
何かを思いついたのか、今度は成長が早めの花の種をより分けると崖の際に立つ。
遥か下方の滝壺を目視してから正面を向き、崖から宙へとその手の中の種を放った。

種は重力に従い自由落下を始める。
水面に向かって散らばっていく種を見つめながらトトロは儀式を再開した。

種は空中ではぜ、葉を伸ばし花を咲かせる。
くるくると、ひらひらと踊りを舞うように花が落ちていく。
まるで花が滝の表面に咲き、すべっていくようだった。
そして水面に至る頃には花はまた種へと姿を変える。
種に戻った植物は水の流れに乗り、川沿いの荒れた大地に辿り着くだろう。
そしてきっとそこで新たな生を始めるのだ。


壊れた自然に対しての手向けは手折った花よりも こちらのほうがふさわしい。




その儀式にかつて草壁姉妹を交えて行った時のような楽しさはなく、その列はただ静粛な空気をともなって粛々と歩を進める。

彼らの中に「弔う」という概念が存在するのかはわからない。
だが、彼らは自然のなかで生まれた獣たちだ。
自然は彼らの長年の友で彼ら自身でもある。


この惨劇の続く島の中で
その小さな行列はまるで古き友人を悼む葬列のようであった
911代理投下:2009/03/15(日) 21:53:55 ID:3YwY89Xe
724 :獣の葬列(修正版) ◆MADuPlCzP6 :sege :2009/03/15(日) 19:14:02 ID:7QWhozu2(14)





【G-5 滝/一日目・夕方】

【トトロ@となりのトトロ】
【状態】左足の付け根に軽い火傷(毛皮が焦げている)、腹部に中ダメージ 、???、満腹
【持ち物】ディパック(支給品一式)、スイカ×5@新世紀エヴァンゲリオン、古泉の手紙
     フリードリヒ@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS
     円盤石(2/3)+αセット@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜、ライガー@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜
【思考】
1.自然の破壊に深い悲しみ
2.誰にも傷ついてほしくない
3.キョンの保護?古泉の手紙を渡す?
4.????????????????

【備考】
※ケリュケイオンは現在の状況が殺し合いの場であることだけ理解しました。
912代理投下:2009/03/15(日) 21:54:23 ID:3YwY89Xe
725 :獣の葬列(修正版) ◆MADuPlCzP6 :sege :2009/03/15(日) 19:15:13 ID:7QWhozu2(14)
以上です。
矛盾、誤字・脱字のご指摘がありましたら本スレか規制中へお願いします。


913代理投下:2009/03/15(日) 21:54:42 ID:3YwY89Xe
以上で代理投下終了です
914 ◆MADuPlCzP6 :2009/03/15(日) 21:55:41 ID:0FJgrA6J
代理投下ありがとうございます!
915創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 21:56:49 ID:3YwY89Xe
ああもうもふもふかわいいよもふもふ
今は離れた場所にいる中トトロと小トトロのかわりをしてる2人?の獣もかわいいのう
リナ…原作でもロワ会場でもばんばん自然破壊してるけど
お前が破壊した自然にこんなに心をいためてるもふもふがいるんだぞ
ちょっと自重しろよ!
916創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 22:28:09 ID:eh7Bmgfv
投下そして代理投下乙!!!
もふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ
もふもふ最高だぁ!!!!!
917創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 22:29:23 ID:3YwY89Xe
お前テンション高いな!
よし!俺も負けずにもふもふするぞー!トトロー!!

もふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ!!!!!
918創る名無しに見る名無し:2009/03/15(日) 22:34:26 ID:O63gjH0A
投下乙です
もふもふ可愛いですがロワだということを忘れそうだがロワはロワなんだよな
もし誰かの遺体に遭遇したらどうするんだろう?
実はトトロを危険だと誤解してる人もいるから不安です

トトロと会った人で反応が大きく変わってるからな
919代理投下:2009/03/15(日) 23:05:10 ID:3YwY89Xe


106 :もふもふーな名無しさん :sage :2009/03/15(日) 22:19:28 ID:lYG2UCWg(16)
規制(ry
どなたか転載願います!!!
 

とりあえず投下&代理投下乙でした!!!
…もふもふ可愛いよもふもふ
何かこのもふもふ軍団には癒されるなぁ
ずっとこのままとは行かないだろうけど、少しでも癒しを俺達に分け与えて欲しい
 
そして本スレにも書いてあったけどリナ自重www
920創る名無しに見る名無し:2009/03/16(月) 07:54:17 ID:sbZyzCqp
投下乙!
もふもふ〜!
そうかトトロは森が好きなんだな…このもふもふはなんていい奴なんだ。

いまトトロの近くにいるのは…いい奴半分外道半分ってとこか。
もふもふ頑張れ!
921創る名無しに見る名無し:2009/03/16(月) 12:45:38 ID:BP+CUwnA
そろそろ次スレ近いね
922転載ですよう:2009/03/16(月) 14:03:17 ID:BP+CUwnA
108 :◆4etfPW5xU6 :age :2009/03/16(月) 12:54:58 ID:lYG2UCWg
どなたか転載願いますです 
 
……申し訳ないです
予想外にバイトが入ってしまい今日中に書きあがりそうにありません
ちょっと待ってをお願いします…っ
923創る名無しに見る名無し:2009/03/16(月) 14:04:03 ID:BP+CUwnA
というわけで

ゆっくりしていってね!
924創る名無しに見る名無し:2009/03/16(月) 14:47:07 ID:tTg1M3mF
ゆっくりしていってね!
925 ◆5xPP7aGpCE :2009/03/16(月) 17:53:15 ID:/VrivXWd
申し訳ありません、私も完成までまだ時間がかかりますので延長お願いいたします。
926創る名無しに見る名無し:2009/03/16(月) 18:00:31 ID:sbZyzCqp
了解です
ゆっくり書いていってね!
927創る名無しに見る名無し:2009/03/16(月) 19:35:59 ID:tTg1M3mF
ゆっくりしていってね!!
928創る名無しに見る名無し:2009/03/17(火) 19:50:43 ID:VZdbIaUa
ksk
929創る名無しに見る名無し:2009/03/17(火) 19:53:35 ID:53Rr5E75
kskkskkskksksksk
930創る名無しに見る名無し:2009/03/17(火) 20:01:16 ID:h5RrDXmZ
ksksksksksksksksksksksksksk
931創る名無しに見る名無し:2009/03/17(火) 20:08:47 ID:UotslxEz
ksks
932創る名無しに見る名無し:2009/03/17(火) 20:12:56 ID:mS3S91NJ
ksksksk
933創る名無しに見る名無し:2009/03/17(火) 20:22:11 ID:QVsqcpRX
ksksksksk
934創る名無しに見る名無し:2009/03/17(火) 22:50:32 ID:0jKR5XsM
そういやここの住人、何人くらい書き手ロワ3見てる?
935創る名無しに見る名無し:2009/03/17(火) 23:17:59 ID:k1tiBkf2
ノシ
936創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 00:32:25 ID:PzhZ7lQx
ノシ
937創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 00:43:53 ID:4COXrZ8m
ここの書き手の個性がすごいよなー。
設定とか考えてたからだろうかw
938創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 01:03:13 ID:PzhZ7lQx
なんつーか、キャラが濃すぎるw
939創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 01:08:52 ID:58RSgj0N
ゲリラ氏で投稿してみた。
あれだ、誰かメカスエゾーださんかな。
940創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 11:56:18 ID:UCrP+GyY
>>940なら次スレのトトロが全部、阿部さんになる。
941創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 12:09:13 ID:PzhZ7lQx
>>941ならその阿部さんが全部、ヴィヴィオになる。
942創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 12:11:51 ID:myXBUuy3
>>942ならそのヴィヴィオが全部、カナブンになる。
943創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 12:22:21 ID:PzhZ7lQx
>>943ならそのカナブンが全部、キョンの妹になる。
944創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 13:20:27 ID:96TzknVN
>>944ならそのキョンの妹が全部、一樹☆になる。
945創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 13:50:59 ID:4COXrZ8m
お前ら何やってんだwww

>>945ならその一樹☆が全部小トトロになる
946創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 14:42:55 ID:58RSgj0N
>>946ならその小トトロが全部閣下になる
947創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 15:00:58 ID:dJESgv1d
>>947ならその閣下がネコミミになる
948創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 15:17:28 ID:hHzXEf4h
>>948ならそのネコミミ閣下が全部長門となり、以降変化は叶わぬ
949創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 15:29:07 ID:hYi++N9c
>>949ならその長門がゆで理論でタツオさんになる
950創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 15:30:56 ID:PzhZ7lQx
>>950ならそのタツオさんがキバヤシ理論でメイになる。
951創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 15:43:58 ID:Tsm5w64v
>>950だから踏んだ人が次スレをよろ!
952創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 15:55:55 ID:4COXrZ8m
>>952なら>>953が次スレを立てる
953創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 16:35:31 ID:PzhZ7lQx
立てれんかった…
954創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 17:12:40 ID:4COXrZ8m
ごめん俺も携帯だから無理だ。誰か頼む。
955創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 18:12:25 ID:58RSgj0N
同じく携帯。
規制がうざすぎる……!
956創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 20:54:30 ID:WAzezjMc
次スレたててこよか?
957創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 20:56:33 ID:OxvK+iBC
>>956
ぜひ!
958創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 20:58:20 ID:WAzezjMc
959創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 21:00:04 ID:4COXrZ8m
>>958
乙!
今日投下来そうだし埋めるか
960創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 21:05:36 ID:WAzezjMc
じゃあkskでもしようぜ
てか今さっきスレ見てやたら伸びてたから投下もう来ちゃったのかと思ったぜw
お前ら馬鹿だなもっとやれw
961創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 21:16:40 ID:myXBUuy3
でも昨夜のkskは実はksksって笑い声が混じっているんだよなあ
カヲル君、笑われて機嫌損ねないといいけどw
962創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 21:19:52 ID:OxvK+iBC
>>958
乙乙ー
963創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 21:22:58 ID:WAzezjMc
>>961
それ笑い声違うww

へ ノ
(´∀`)カサッ  俺らの足音さ
964創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 21:26:28 ID:PzhZ7lQx
>>958
乙なのですー
965創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 21:31:08 ID:PzhZ7lQx
ksk
966創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 23:05:48 ID:58RSgj0N
>>940からのリレーで結局次スレのトトロが全部メイになるってことで一見落着?
967創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 23:22:36 ID:PzhZ7lQx
いえす
968創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 23:22:36 ID:dJESgv1d
>>967ならそのメイが閣下にされたように褸雑巾になる
969創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 23:43:57 ID:OSHFobgb
ksk
970創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 00:05:01 ID:PzhZ7lQx
kskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskkskksk
971創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 01:34:50 ID:9rODEmYo
ksk
972創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 12:22:03 ID:kMWkTEDV
そういえば予約の二人はどうなったんだろう?
延長って今日いっぱいだっけ?
973創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 13:48:28 ID:9rODEmYo
多分
今夜中にはくるだろうしまったり待とうぜー
974創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 14:51:12 ID:opk192WG
またりまったりー
975創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 19:33:18 ID:7zk3QB4F
さて、そろそろか?
976創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 19:52:12 ID:opk192WG
かもかも
977創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 22:30:18 ID:9rODEmYo
こっち埋めとく?
978創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 23:33:15 ID:9rODEmYo
ksk
979創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 23:40:19 ID:SRMgg8GI
ksksksksksk
980 ◆5xPP7aGpCE :2009/03/19(木) 23:52:32 ID:PWTqlI/k
遅れて本当に申し訳ないです、頑張って書いているのですが今夜中の完成は厳しいです……
もう少しお待ちください。
981創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 23:56:31 ID:9rODEmYo
了解しましたー
管理人氏もまだみたいだし明日は二作投下くるかな?
 
とりあえず…ゆっくりしていってね!
982創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 00:12:00 ID:9bMsdrVv
ゆっくりしていってね!
983創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 01:22:18 ID:odO38WVB
うめうめ
ksk
984創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 02:07:37 ID:TcWfMNo6
いつものようにしたらばから転載

109 名前: ◆4etfPW5xU6[age] 投稿日:2009/03/19(木) 23:28:46 ID:lYG2UCWg
やっとバイトから開放された…っ
今から死ぬ気で書き始めますが、今夜中の投下は難しいです…
後少し…あと少しだけお待ちくださいっ
 
そして毎度の如く、転載お願い致します…
985創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 04:10:53 ID:4u//0dGI
二人ともゆっくり書いていってね!
986創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 14:03:31 ID:9bMsdrVv
ksk
987創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 16:18:12 ID:4u//0dGI
ksk?
988創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 16:22:11 ID:Zyls578I
ksksksksksksksksksksksksksksksksksksksksksksksks
989創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 16:25:30 ID:pdasx3SA
kskkskksk
990創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 16:28:32 ID:4u//0dGI
ks〜k
991創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 16:31:31 ID:Th23NKCe
>>990なら――
992創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 16:32:03 ID:Th23NKCe
ミスorz
993創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 16:40:00 ID:4u//0dGI
ば〜かw
994 ◆5xPP7aGpCE :2009/03/20(金) 16:49:00 ID:7f/EIXcz
先程仮投下スレに投下いたしました。
問題点ありましたら指摘お願いいたします。
995創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 16:56:29 ID:4u//0dGI
見にいってくる〜
996創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 18:18:22 ID:4u//0dGI
遅くなったけど読んできた!
何の問題もないと思います!
997創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 18:23:02 ID:S/KfAa81
おおキタ!
読んできます。
998創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 19:00:35 ID:3TUW/vRY
読んできました!何も問題はないかと!
999創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 19:25:24 ID:vSyHGoA4
仮投下乙です!
同じく問題はないと思います!
1000創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 19:27:19 ID:odO38WVB
>>1000なら黒幕参上
10011001
             /■\
             (_´∀`)_     創る阿呆に見る阿呆!
           /,/-_-_-_-_-_\     同じ阿呆なら
    ( (   /,, /― ((神輿))―\    創らにゃソンソン!! //
        (。'。、。@,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。@  ) )
        ∩ヽヽ∩ヽXXXXXXXX/ .∩
        i||i ∩i||i:||::::¥_][_¥::::||. i||i
         †人=†††¶┌┐¶††††              このスレッドは1000を超えた!
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