自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 第63章
1 :
長崎県人:
2 :
長崎県人:2008/08/31(日) 21:07:59 ID:0VXurAWu
現在、警戒警報発令中
現在、自衛隊がファンタジー世界に召喚されますたスレは、タイフーンと呼称される荒らしによる攻撃を受けております
・メル欄が【age】となっているのが特徴です(現在では【sage】を使うことが多い)
・「軍板の総意」もしくは「自治スレの総意」という言葉を使う時もありますが、匿名掲示板の性質上、んなもの存在しません
・コテを騙る場合有り。不審な言動をするコテは、トリップチェック。
・age厨の活動目的は、住民を煽り、スレ進行を妨害することです。反応厳禁。スルーしましょう。
・コマメに荒らしレス削除依頼を。荒らしのアク禁につながることもあります
3 :
長崎県人:2008/08/31(日) 21:08:54 ID:0VXurAWu
暫定ガイドライン
0.現代科学であれ男塾理論であれ異次元科学であれ議論であれ、第一に置くべきははスレ住人が楽しいこと。
1.「自衛隊がファンタジー世界に」とあるように、あくまで「現代日本」が主に関わる話であること。
2.現代日本というからには、自衛隊の組織・装備はあくまで現用もしくは近未来的に配備が予想されるものに限る。
核・正規空母・旧東側諸国製兵器・巨大人型兵器などの日本が配備するにはナンセンスなものは極力避ける。
3.総じて知識不足によるミスは、指摘するならイヤミにならない程度に。
指摘されたほうもムキにならず、あくまで謙虚に受け止めること。後付けのこじつけや訂正は恥ではない。
4.軍事力の背景となる社会構造などにも板違いでない程度に注意を払う。
5.あくまで「ファンタジー世界」の話であり、F世界側の設定は作者が勝手に決めることが出来る。
ただし、「超兵器・超魔法・無敵キャラまんせー」な話にならぬよう気をつける。
また、オーバーテクノロジーの扱いは慎重に。
6.ファンタジー側の人間もきちんと描写する方が好ましい。
自衛官主観という演出などであえて描写しないのはこの限りで無い。
7.政治・戦略・作戦・戦術・戦闘としてありえないものを避ける。現実的でない、または作中の設定で説明できない行動も同様。
8.萌え・色気はあくまで表現手段であり、目的ではない。
安易に狙ったり、しつこく要求するのは本来板違いであり、自粛すべき。
9.SS作者は、抽出がしやすいように、また騙り防止の為に、トリップ装着を推奨。ただしレスごとに変わる捨てハンは禁止。
10.感想書き込む人も節度や口調を考えるべし。勿論、感想を書かれた作家も。
作品が気に食わないなら透明あぼーんで。 それでも気になるなら、このスレのルールが届かぬ場所で。
11.『小官 ◆qG4oodN0QY 』殿及びage厨及び翡翠氏とのバトル禁止。小官殿とバトルする際には、
小官殿とは分家に設けられた小官殿関連専用スレにて、翡翠氏とは翡翠専用スレにて会戦するべし。age厨はレス削除依頼を。
12・レスはまとめて書きましょう。
思いつきでこまごまとしたレスをしてスレを消費するのは迷惑です。
4 :
長崎県人:2008/08/31(日) 21:10:18 ID:0VXurAWu
5 :
長崎県人:2008/08/31(日) 21:11:11 ID:0VXurAWu
■今までこのスレで討議された議題
・ファンタジー世界の市場規模についての考察
・麻薬による世界支配は許されるか
・江戸時代とファンタジー世界の類似性について
・大陸国家VS海洋国家戦略、その長短について
・マッチとメラ、着火手段としてどちらが優れているか
・F世界での日本経済再生と交易について
・ドラゴン・・・契約方法と空軍戦力としての有効性を考える
・自衛隊的ダンジョン攻略法
・対人地雷と魔法の罠。
・F世界における神の影響力について。
・F世界的陣地攻略法
・熊に見るモンスターの手強さ
・巨大昆虫対策〜界面活性剤から核弾頭まで
・決闘における非致死性制圧法(殺さずにいたぶる百の方法)
・F世界の街道、交通路における運搬手段が道に与える負担うんぬん
・銃弾を受け付けない素材を武具の材料に用いれるか
6 :
長崎県人:2008/08/31(日) 21:12:44 ID:0VXurAWu
■さんざんガイシュツの話題
・シーレーン確保における脅威の排除(海賊、海の怪物対策)
・日本が傭兵を雇用することは可能か?
・萌えは是か否か。
・議論は是か否か。
・魔法・怪物の設定(最終的には作者に一存という結論)
・補給が断たれた場合、弾薬を何とか確保可能か?不可能な場合はどうなるか?
・球形以外の世界。
・食糧対策・餓死者の局限−魔物を喰らうモノ−
・在日外国人・異世界住人対策。政治思想の殴り合いは勘弁
・資源・エネルギー問題。
・外交方針について。
・人間と亜人の共生について。
・小官/翡翠/ageを排除できないか?(無理です)
ガイシュツだが、再考察とかは特に禁止されてない
SFは禁止だと言うことです
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/31(日) 21:18:49 ID:gbwe9CrW
移転乙
3つめの移転スレですねいらっしゃい
この板での創作がいいものになりますように
9 :
長崎県人:2008/08/31(日) 21:26:22 ID:0VXurAWu
>>8 ありがとうございます
軍板では板全体に迷惑をかけちゃったんで、こっちで頑張ります
おお
長寿スレがついにこの板にも!
頑張っておくれ
まことに申し訳ありませんが、このスレはテンプレの一部(具体的に言うと
>>2とか)
が意図的な個人中傷のために勝手に改竄されており、
また移転問題等含め、まだ軍板本スレで決定された事でもなく立てられたものですので、
現在本スレの外部避難所で審議を行なう提案中であります
(軍板から移動と言う事になれば、外部避難所の扱いも微妙に変わり、これらの影響も無視されて立てられています)
移転するにしても、テンプレの訂正等の仕切りなおし等が考えられます
まことに申し訳ありませんが、何らかの決定があり報告が出来るまで
書き込みの自粛をお願いいたします
始めからケチがついたら嫌だしこっちはこっちで有効利用するわ
>>11 厨房がいっぱしの口利いてえらくデカい態度取ってるな
おまえらはおまえらでもう分家とか外して独立したらいいだろうがタコ助
おれたちはもう関係なく勝手にやらせてもらうからな
いつ本編始まるのか数日間ずっとwktkして待ってる件
なんかもめてるみたいなんで静観してたけど
俺も面白そうな設定だからSS来ないかなと待ってた
SSなんかこないよ、スレ住民の意見なんも聞かずに荒らしが勝手に立てられたスレだし
スレ事情はよく分からんが、とりあえずせっかくスレがあるんだから
何かSSあったら嬉しいです
むしろこのスレ自由につかっちゃっていいのかな
設定面白いと思うんだよね
戦国自衛隊みたいな感じの創作スレかな?
移転に関する揉めごとあるなら早く解決して、
SS投下してくれるのをずっと期待して待ってます
軍板から転進してきたのか?
ってかタイフーン(を騙った荒らし)ってまだ生きてたのか・
転進もなにも、向こうではまだ話し合いもされてないのにいきなりこっちに立てられた
それを契機に話し合いが始まったばかり
立てたのはテンプレの改竄具合から言って分家作者を騙っている例の荒らし
よくわからないけど、スレ住民の人達でよく話し合って見てください
創作発表板はスレ移転を強制もしませんし、拒みもしません
もう自衛隊召喚スレはここへの亡命でいいと思う。
軍事版での荒らされっぷりは嫌というほど知ってるから。
フン、何処へ行こうと勝手だが、荒し一つをどうにも出来んほどに住人の質が落ちたスレに何が出来るものかよ。
潰してしまった方が容量喰わずに済むってもんさ。分家など名乗ってる自慰の奴にしたらばでやらせてりゃいい。
住人同士のガチンコを放棄した時点でF自スレは延命装置に繋がれた植物状態だ。仲良しごっこなど終わらせろ!
結局、小官は軍板にも次スレがすでに建っていることすら理解できなかったと
ハン? 立ってたので書き込んできたが何か?
大体自衛隊板でやれなくなって軍板に甘えて置いて貰ってただけだ。
安住の地があるならここでやればいい。
ただし、過去の遺産など引き摺ることなく最初から、1でカウントしてやっちまえと言いたいのさ。
荒らしが立てたスレだから仕方無いが、次があるなら新しく1とカウントしてリンク切っちまえと言うハナシをしてる。
いいかげん消えろよ
愛着のある『スレタイ』だ。最後っ屁ぐらい自由にこかせろ。軍板でないんだからさ。
要は過去の負の遺産を清算せん限り、何処にでもついて回ると言うことを身を以って小官は示している。
嫌なら一からやり直せ、という事さ。
ようするに荒らしというわけだ
ああ、荒らしに構うこの
>>31、ID:xXXGcfOTも荒らしだろうさ。
板の対立、煽り行為をしている立派な荒らしだろう。
背景が見えてきたな。楽しみだ。
さて、リミットが来た。カラータイマーが鳴り響いている。それでは去るか。
>板の対立、煽り行為をしている立派な荒らしだろう。
それはお前のことだよな?
出入する理由はない、と言うのなら下らない屁理屈を述べて粘着せずとっとと消えろ
>>34 ざぁんねん、お餓鬼サマ、おまえだよぉ〜ん!
悔しかったら何か書いてみろ。書けないから小官を煽るしか楽しみが無いんだろ? ん?
IDが折角出てるんだ。小官を唸らせるSSでもひねり出してくれないか? 新規住人のためにも。
なあ?ID:xXXGcfOT?
要するにどこでやろうと、小官は粘着するんだから、軍板でかまわないという事だな
>>36 そういうあんたは粘着以外にすることないの?
軍事版での有様ではもはや創作・議論どころじゃなかった
投下できるのは心臓に毛の生えたいろんな意味での猛者ばっかだ
そしてその数が多いはずも無く
ID:KzdKsY7d もいきなりわめかずに軍事版にあるスレで言ってたみたいに
ナンバリングやテンプレの見直しをしようって言い直せばよかったんじゃ
内実さえまともなら殻は何でもいいわけで
あの泣きたくなるグダグダはもうウンザリだわ
ID:KzdKsY7d は連投を控えたほうがいいと思う
コテハンは嫌われるのが常のうえ,連投までしちゃよくない
自己顕示欲を旺盛な青少年でもあるまいに
どうでもいいから早くSS頼む
経過報告
軍事板の方の話し合いだと、移住したい人は移住、残る人は残るにまかせるって感じで
仮に軍事板のほうで、こっちに移動してくださいと運営から通告が入ったら
その時は居残り組みも本格的に移動するという方向になってる。
元々SS職人が今現在3〜4人しかいないので、そのうち誰が残って
誰がこっちにくるかも、まだ誰も表明してない状態。
物語氏は自分から移動というよりスレにくっついていく人だろうし、
自発的にこっちくる可能性は期待できなさそう。
翡翠も自分はでしゃばらないって誓約してるし、動向がわからん。
多分物語氏と同じかも。
粂八氏はコメントしてないので方針不明で、愚者は残るっぽい。
>>42 荒らしを引き連れて来なければどうでも良いです。
とりあえず、ずっとwktkして待ってるから
誰でもいいからSS投下してくれたら固定ファンになって完結するまで応援続ける
46 :
翡翠 ◆ntzrt5Dq3U :2008/09/03(水) 19:23:16 ID:nldW3W7K
>>42 ●翡翠も自分はでしゃばらないって誓約してるし、動向がわからん。
軍事板の自Fスレでは
盟約があるので動けない。
が。
ここを
1)最初から
2)テンプレ一切合財なし で
進めるなら、軍板もこっちも併用の方針。
A)軍板自Fスレでは盟約があるので、盟約を尊守する。
B)しかし「小官」氏というソウル(看板)も尊守する。
翡翠の行動方針に、ブレは ない です。
>>46 事情はよく分からんが、SS書きさんが来たのならとりあえずSS頼む
自衛隊もファンタジーも大好きなので、このスレ立った時から
ずっと待ってるんだぜ
【審議中】
∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U ( ´・) (・` ) と ノ
u-u (l ) ( ノu-u
`u-u'. `u-u'
只今移転元の本スレにて今後の方向性、その他についてカオスな審議中です
通常営業はもう暫くお待ちください
<Y7 【昆虫】
| | /i iヽ
,-| |-、 ((__))
V.( ´・ω) (・ω・`) /⌒ヽ
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) _ _ _ _
| U( ´・) (・`_ _) とと `´)`´)`´)`´)`)
u-u'∈∋ ) ( ヾ Yソ `u-u-u-u-u-u'´
(〓)u' `uVu
Y´
呼びさえすればうぞうぞでてくるやつらがSSの投下待ってます
なんだ三人目か。
>>46 おいおい、翡翠氏よ。
「規制があるのは軍板のF自スレだけブヒヒwww」とか言ってる時点でグレー通り越してないかね。
あなたのその態度がこのスレの(軍板スレの後継スレという)正当性を皆無にしているわ。
結局ここも欠陥テンプレの荒らしスレかよ・・・
55 :
翡翠 ◆ntzrt5Dq3U :2008/09/04(木) 22:33:39 ID:AE8N6jAu
56 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 14:30:40 ID:0hlPCuD5
軍板の方を覗いてきたけど、あの小官とかいうコテハンはなんで上から目線でしか話さないんだろう?
正直、何様のつもりだと思う
>>56 どうも基地外粘着みたいだね。本家(?)の流れを見るに、マトモなSS期待できそうになくね?
いっそ本家完全無視で、こっちはこっちで勝手に進めてもいいんじゃないかな
軍板の方のコテハンは言葉が通じないみたいだし
自衛隊が、と言うより日本まるごと召喚される話が多いな
自分はとにかく、普通に期待して待ってる
俺も俺もー
だって普通に面白そうなシチュじゃね
>>59 自衛隊隊員個人が召喚される場合だとE・R・バロウズの火星シリーズの亜流でしかないし
小隊規模じゃいずれ全滅するのが目に見える
「自衛隊だけ」(装備が航空戦力・艦船類含む)だと他の日本国民が除外されるのが説明苦しい
ということで、日本(国土と国民こみで)丸ごと召喚、て選択がなされた感じ
63 :
翡翠 ◆ntzrt5Dq3U :2008/09/05(金) 20:24:47 ID:yuVGZyb9
>>59 描き易いのは、隊員個人〜中隊レベル。
しかし、
軍事板で展開されていた事、枠が
現代軍事(?)組織、という事で、
やっぱり、補給がないと、と言うことで、
日本丸ごとがいいね、とか。
結局自衛隊を勝たせたい訳なのですね。
>>64 好き好きで。
ただ、
一方の主役である自衛官は、
当然ながら私達側( 日本国民 かつ 人間 )なので、
彼らの< バッドエンド >は、
当然ながらグロまたは目覚めが悪い、かと。
かつ、
物語の舞台が日本国の場合、
彼らの悲劇は、直で、日本国の滅亡や、
日本国民の死屍累々、となる訳で・・・
んで、軍事板の第1章の1は、こんな感じ ↓
200X年 アジア某国で勃発した紛争に日本国政府は重武装の自衛隊をPKF派遣することを決定。
しかし、出航した輸送艦隊は突然消息を絶つ…
隊員達が気が付いたとき、そこは戦乱の異世界だった!
ハイテク兵器VS剣と魔法
戦国自衛隊のノリでいて新たなジャンルを開拓すべし
「書き込み規制を守るのは後継スレと認定されてから。今はまだ審議中だから規制なんて知らないね!」
ってのはどうかとも思うぞ・・・
逆にここが認定されなかった場合、以前の翡翠スレと同じ悪夢がよみがえるわけだが。
67 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 23:39:14 ID:0hlPCuD5
翡翠が居直るならスルーでいいじゃん
小官レベルの糞コテなんだし
創作発表板は何人も拒まないので、
このスレにSS投下される日を心待ちにしてますお
69 :
翡翠 ◆ntzrt5Dq3U :2008/09/06(土) 00:32:58 ID:jXkpuWL8
>>66 大丈夫じゃね?
無論、言っている事は了解しているのだけど、
とりあえず、
軍事板&自F住人が沈黙している結果、
よさげな流れがあれよあれよ。
それで誰かくるまでコメントしているだけだし。
いやまあ、つなぎで、小品おとしてもいいんだけど、
ちと、躊躇中。理由は
>>66 と同じ。
でも、好い加減、落とさんとイカン気がする。
70 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 00:35:37 ID:jJw2/H+P
まあ今はいいけど仮定の話、本格的に後継になった際に各種規制して無いからって翡翠さんに暴れられた場合
そん次から軍板に戻るかもしれんがね。
71 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 00:36:41 ID:jJw2/H+P
ちょ、深夜に沈黙も何もねえわw
せめて日曜かもうちょっと先まではまだ様子見モードだし。
>>70 んじゃ、つなぎで落とす?
と、暴れるのは、ないよお。(軍事板63章の流れ参照)
各職人、各論客を
全力フォローする暇あったら、
作品かネタ落として流れ変わるの待つのが吉。
>>70 オラもそれで様子見だったんだけど・・流石に、気が引けてきただよ ORZ
>>72 何処かでその鮪のぶつ切りみたい文体を見た記憶があるような。
気のせいだと思うけど。
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 00:53:07 ID:jJw2/H+P
>>72 んー、あと少しの期間はまだ行動しなくていいと思う。
>>1から一週間あれば大抵の巡回は通るだろうから。
正式テンプレの前後位なら丁度よいと考えるがそのテンプレがまだちょっと固まっておらんき。
75 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 00:54:54 ID:3cmP9IUQ
期待age
個人的には現代技術の恩恵を受けつつ国取りに邁進する自衛隊とか
絶対数の少なさや補給の問題から、現地軍の下っ端(傭兵)としてこき使われる
自衛隊の話なんかを読んでみたい
個人的には発砲許可を得られずにバタバタと倒れていく自衛隊がみたいなぁ。
発砲するのに許可がいるかはわならないけど。
>>74 了解。ノシ
もともとスタンドプレーする気は絶無。
各自の到着を待ちませう。
その間、当方も足場(小品)固めしときましょ ノシ all、おやしみ・・
>>75 軍事板のF自衛隊もので、ここ一年で職人さんがポツポツ投下してる作品では
フソウ戦記(仮)がそのような要望に近い気がする
自衛隊の一部がパラレルな日本の戦国時代に召喚されて
戦国武将の一人に仕えるような流れ
そのほかにアクティブ状態なのが「物語氏」の作品で、こっちは日本全土が異世界に召喚された状況
「粂八氏」の作品はゲート魔法で異世界とこちらの世界が行き来できる
現在日本だけでなくアメリカとロシアが絡んできている状況
作者別まとめサイト
http://pixus.iinaa.net/SS/ss.htm に保存されてると思う(最新投稿分はまだかもしれないが
新しく職人になろうという人が居るなら、ちょっとしたアドバイス
元々個人や部隊単位では補給が続かないってことで、
連隊→師団→方面隊→日本全体って規模がインフレして行ったのが
軍事板のほうでの経緯だが、規模が大きくなると社会インフラやら法律やら
面倒ごとも当然増えてゆくし、話を作るのが難しくなってくる
それを書ききるのは社会や政治にもある程度知識持った職人でないときついだろうね
なので、案外一人〜数人くらいが召喚されるような規模の小さい話のほうが、
職人初心者には書きやすいかもしれないよ
もちろん最初から規模の大きい話を書けるだけの腕の憶えのある職人さんなら
そういうのを書いてくれるに越したことはないだろう
規模が大きいと楽しいよね.
無秩序なファンタジー世界に秩序でギチギチな日本が介入!
砲・爆撃で無敵の大軍・魔物をなぎ払うカタルシスってな.
それでいてどこか抜けてて甘い国民性が情に流されて美談をつくるわけよ
81 :
75:2008/09/06(土) 05:06:12 ID:3cmP9IUQ
>76
パトレイバー2の冒頭で観たなそれ
ここでも三人目の自演コントかよ
イチローがファンタジー世界に召喚されますた
「あんた誰?」
抜けるような大空をバックに、少女が男へと声をかけた。
訝しげに男は辺りを見回す。
そこは、男には見覚えのない土地だった。
少女にとって男は、異様とも言える姿をしていた。
何かの番号がついた上下揃いの色と模様が付いた服。
そして、片手には革でできた何かを持ち、もう片方の手には長い木の棒。
一体この男は何者なのか。
「あ、あんた誰なのよ!? 答えなさい!」
恐れを振り切るように、少女は男に向けて怒鳴った。
その声に、男が初めて少女の方へと顔を向けた。
そして、ゆっくりと口を開いた。
「僕の名は……イチローだ」
>>84 イチローさんにはきっと自衛隊でも敵わない
それはともかく、SSまだかなー
>>85 とりあえず二つ目のまとめサイトを読むのがお勧め。
メイドとか、輸送戦記とか、魔法都市〜とか、
九州召還とか、日本異邦戦記とか。
メイドとか輸送戦記あたりはとっつきやすいだろうね。
完結してるしな。
外部なら「自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」あたりかね
よく話題に出るし
外部サイトだけど、元1氏が書いた自衛隊漂流戦記が面白かった。
自衛隊としての葛藤とか。完結してないけど。
ファンタジーじゃない異世界召喚なら「The Islands War」も有名か
いや、敵の頭の中はファンタジーなんだけどね
結構いろいろと名作があるんだな
完結作品はそんなに多くないけどな。
2chの創作系スレではよくあることだが
クオリティ高い作品多いだけにもったいないw
>>1の保存庫から探せばいいのか?
今度暇なときに読んでみるかな…
94 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 01:03:59 ID:m6TkHFh4
【 速 報 ! ! 】
予告in
http://yokoku.in/detail?num=5739 現役自衛官のテロ予告・・・
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|_________|:::::| |______/:::::/
創作版に来たからには細かい兵装のウンチクになどこだわらずに、物語重視の方向で進んで欲しいかな
自分は逆に細かい兵装についても詳しく語ってほしかったり
この辺は個々の好みで分かれるんじゃね
ファンタジー重視で話を組み立てると、狼男みたいに銀の武器しか通用しないモンスターに虐殺される自衛隊しか浮かばないなぁ。
あと、スライムに捕食される自衛隊とか。
こんなのでも良いの?
問題ないんじゃない?
99 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 11:04:44 ID:SM2bfZJd
SS投下マダー?
自衛隊ってそういう方面に適正ある人少なそうだから
もしファンタジー世界に召還されたら混乱しまくる人多そう
自衛隊はオタクが多いと聞いたこともある
そうなのか?
男子校とかに近い感じなのかね、いや知らんけど
>>97 別にやってもいいが、それをやると「エイリアンVS地球人」みたいになってしまう。
スライムなんてもともとSFのものだし。
スライムってSFなのか?
sea foodなんだよ。
ああ、そういえばなんか海産物っぽいな
107 :
翡翠 ◆ntzrt5Dq3U :2008/09/07(日) 16:49:06 ID:ul/Qo3T0
>>97 銀の武器しか受け付けない設定の狼男や
不老不死とはいえ下級の吸血鬼程度なら、
問題なく対応(銃殺)が可能と思われます。
狼男は銀の武器しか〜の縛りは、
せいぜい、人間のパワーで振るう
片手武器程度によるカスリ傷への回復力、
と思われますので…。(当社推定)
頭蓋骨を両手武器の力任せに打撃(破壊)されても
大丈夫…
と言う描写は、あんまり記憶にないですし。
(下級の)吸血鬼の方も、
(本当に)息の根を止めるのが難しい、だけ、
で、動きを止めたり(全身の骨肉の破壊により)
復活に時間が掛かったり(火炎放射器で灰にされたり)
は、十分、可能と思われます。(設定次第ですが)
スライムは・・
前に描いた事がありますし、
問題はないと思われます。
>>100 80年代生まれの自衛官からは
十分対応可能な方もチラホラ、じゃないかしら…
60年代〜70年代生まれの
パソコン&テーブルトーク世代は数が微妙かもですが。
((防衛)大学に行ける程度には裕福な家庭の子息なら)
>>107 書き手の考え方によっては可能みたいですね。
軍事が好きな人はどうしても自衛隊TSUEEEEEEEE!でしょうし、ファンタジーが好きな人はモンスターTSUEEEEEEEE!でしょうから。
やはり客観的に分析するのは難しいみたいですね。
>>104 SF映画「The Blob」(邦タイトル『マックイーンの絶対の危機』)が
スライムの恐怖を描いた秀作かと
無定型じゃなく不定型(擬態能力有り)だと「The Thing」(『物体X』)
向こうで本格移転が決まりそうな流れだし
ちょっとばかし短いSSを投下してみる。
真正暦 912年 イーシア大陸北部
中原の大国、シンが「北狄」と呼ぶ異民族の大国ルシアンに侵略を受けて40年。
遡り、大陸北部の平原を支配していた当時のルシアン人の先祖が、中原に興った
シン人の帝国によってさらに北方の凍土へと追放されてより200年。
お互いに「相手に奪われた」領土を取り戻すための国土回復戦争…レコンキスタは
両軍に夥しい戦死者を出し続け、文字通り屍山血河を作り出し、それでもなお
終結の糸口も見つけられぬくらいに、厭きない凄惨な殺し合いを続けていた。
もはや両国の目的は、領土を取り戻すことではなかった。
相手を最後の一人まで殺戮するか、相手が逃げ去るまで戦いを止めるつもりは無かった。
ルシアンは、勝利せねば再び木々も大地も凍てつくツンドラの辺境へと押し戻され、
シンは勝利せねば中原の覇者としての地位を失い、やはり南方の蛮地に追いやられるだろう。
それほどまでに両者の確執と憎悪は、断崖よりも深い溝となって隔たっていたのだ。
お互いに対する理解も妥協も慈悲も容赦も無く、この戦いは双方が滅び、
イーシアの大地が枯れ果てるまで続くかと思われた。
シン−ルシアン両国国境 万里城塞
真正歴783年に当時のシン国皇帝の勅令に基づき建設されたこの城塞は、
別名を「長壁(グレートウォール)」とも呼ばれ、その東西へと走る長大な城壁によって、
シンとルシアンを大陸の南北に隔てる国防の要であったが、40年前、戦争が始まると
同時にルシアン軍によって陥落後は彼らの補給兵站基地であり司令部となったいた。
この城塞がある限り、シンはルシアンを北方へと追い返すことが出来ず、
ルシアンにとってはこの城塞の存在こそがシンへ侵攻する唯一の橋頭堡であった。
互いに戦争の帰趨を位置づける重要な戦略目標であるが故に、城塞を巡る攻防は
特に熾烈を極めた。
しかし、シンはこの40年間で城塞を攻めること17度、全て攻略に失敗した。
一方ルシアンはこの40年間でシンの領内に攻めいり、領土を奪うたびに逆襲に逢うが
何十度と敗走を繰り返しても、城塞がある限り何度でも戦うことが出来た。
ルシアンからシンの国土を守るために築かれた堅牢な防壁が、逆にルシアンを
シンの攻撃から守るための楯とたっているのは皮肉としか言いようが無かった。
そして、この年シンは万里城塞を攻略する18度目の軍を差し向ける。
シン国の属国、エイの公王であり今上皇帝の従兄弟、アランサン公爵率いる1万4千の軍。
対するルシアン軍の防衛司令官、ダニエール・ボルチャフスキ将軍の指揮下、駐留防衛部隊6千。
兵力の上では2倍の差がついていたが、古来より兵法書を紐解くに、
城攻めには防御側の最低3倍、あるいは5倍以上の兵力が必要とされる。
加えて、万里城塞の要塞としての優秀さからすれば、1万4千の兵はお世辞にも多いとは言えなかった。
一斉に放たれてゴウ、という突風にも似た音を鳴らし風を切る幾千の矢の雨の音の直後、
鎧を貫き肉を抉る音とともに無数の叫び声がシン軍の戦列に広がっていった。
手持ちの木の楯を構えて密集し、投射兵器に対する防御体勢。
しかし、ルシアンの弓の威力は補強した木の板一枚程度の防御など、無いものかのように
容易に貫き、最前列に立たされる兵士たちの粗末な鎧もろともに彼らの肉の体へと無数の穴を穿った。
ルシアン軍は動物の腱や皮などから作った弾力性の高い長弓(ロングボウ)を使う。
その威力は100mも離れていても殺傷性能を衰えさせず、また連射が容易で、
密集射撃体勢において弾幕を張れば敵に対して恐ろしい結果をもたらした。
その有効射程範囲内に身をおくことは、ハリネズミのようになって死ぬという結末を迎えるということだ。
その死の雨の中、果敢にも弩(クロスボウ)を構えて、城壁の上に整列するルシアン軍の弓隊に
応射するシン軍の部隊がいたが、城壁に設けられた凹凸状の防御障害物に阻まれて
効果をあげることは出来ない。
威力・射程で長弓の二倍以上の性能を持ち、金属製の甲冑すら容易く貫通する弩であるが、
長弓ほど密集させることが出来ないこと、装填に時間がかかり連射が難しいこと、
なにより、城壁の上と下とでは位置関係がどう見ても悪く、さらに長弓は山なりの曲射弾道を描いて
飛来し、障害物越しでも攻撃が出来るが弩は直射…直接目標を狙撃するのには向いていたが、
上下方向への射撃は不得手である事が災いし、圧倒的に不利な状態にあった。
「このままでは埒が明かないな。 あの長弓を何とかしなければ、防壁に梯子をかけることもできぬし、
破城槌を城門まで押し出すことも出来ない。 その前に兵が射殺される」
一方的に射殺されてゆく最前列の兵士たちから数十歩の距離を置いて、
後列から騎乗したまま呟くのは騎兵部隊を統率している指揮官、ジル・ドレイ伯爵。
年のころはまだ二十代前半ながら、軍の主力と言うべき騎兵部隊の指揮を任されている
優秀な軍人だった。
金属製の円筒形で頭部をすっぽり包む頑丈な兜(グレートヘルム)の目の部分に設けられた
スリットから覗く黒い両目は冷徹ながらも知性を湛えた光を宿している。
その傍らに、同じく騎乗して城壁の上に目を向ける、ジルと同じくらい若く、痩身の、
そして、周囲の騎士たちがジル同様に金属兜と、鎖を編み上げたチェーンメイルに身を包んだ
軍装をしている中、一人だけ浮いて目立った「草木に溶け込むようなまだら色の軍装」をした
兵士がジルに応じるように呟いた。
「指揮官は作戦を変えるつもりはないのでしょうか? 消耗戦を続けていては、こちらの
犠牲が大きくなるばかり。 敵の矢が尽きる前に、歩兵が全滅します。
まして、正面一箇所に兵力を集中した力押しでは…」
その兵士が被っているのは、頭だけを覆い、顔は防護していない兜(ハーフフェイスヘルム)で
鎧もとても金属で出来ているとは思えない、胴体だけを覆う上着のような防具だけだ。
あとは篭手もすね当てもいっさい見につけていない。
そして、肩に紐で掛けているのは、騎兵用の突撃槍(ランス)でも剣でもなく、
金属と木を組み合わせて出来た、奇妙な棒状の、武器とも思えぬ武器だった。
中原にはそれに似た武器の類は無く、ただ弩と同じように持ち手と思われる部分に
引き金のような物が付いている。
弩から、「弓」の部分だけを外せば、似た形になるかも知れない。
だが弓部分の無い弩などただの棒である。
ジルはまっすぐ、殺されていく歩兵たちを見ながら答える。
「元々兵が足りているとは言えぬしな。 そもアランサン公は、本気で万里城塞を落とそうとは
思っていないかも知れぬ。 陛下より攻略軍指揮を拝命したものの、あくまで義理立てとしての
出兵…ま、私とて同じだ。 周りの勇壮で誇り高い騎士にして、貴族子弟諸君もそうだ。
戦争ほど不合理で無意味なことは無い。 勝てぬ戦いでなら、なおさら貴族が戦って
死ぬのは馬鹿馬鹿しい。 公はあと数百人も歩兵が死ねば、引き上げるだろう。
歩兵など、傭兵と徴募市民の寄せ集め、矢玉と同じ消耗品だ。 いくら死んでも貴族は痛まない…」
そこまで答えて、ジルはちらりと目を隣に向けてその兵士が酷く不愉快そうな、そして
不満そうな表情を浮かべているのに気づくと、慌てて言葉を切り、二度三度咳払いをした。
この兵士はジルの側近のような立場にいたが、一度へそを曲げると機嫌を取り戻すのに
ひどい手間がかかり、そしてジルは何故かへそを曲げられるのをひどく恐れているのだった。
「ま、まあ何だ、このままやられっぱなしと言うのも、癪だな。 シマ、奴ら北方の非文明人どもに
一矢報いて兵士の仇をとってやるとよい」
そう言われると、シマと呼ばれた兵士は馬を数歩歩ませて前に出ると、肩に掛けていたその
奇妙な形状の武器を馬上のまま、弩を射る様に構え、レバーを前後にスライドさせ、
セレクターをアからタに変更すると、脇をしぼって城壁の上に狙いを付けた。
城壁の凹凸の間から、わずかに弓に矢を番えて発射体勢にいる兵士の姿が見える。
「おおよそ200m、風はほぼ無し…いい条件。 単射で…」
指のつま先を、そっと引き金に触れさせ、ゆっくりと「引き絞る」。
タン、という乾いた聞きなれぬ音とともに、城壁の上に血の花が咲いた。
弩をはるかに超える速度で飛来した極小のつぶてによってあごの辺りを打ち抜かれた弓兵が
仰け反りながら倒れていくのが照星(サイト)越しに見える。
一瞬その周囲だけ矢の射撃が止まり、城壁に動揺が走ったのが見て取れた。
「次は…ちょうど良く指揮官を発見。 兜飾りからして貴族さまかな?
今度は上過ぎてヘッドショット(頭部を打ち抜くこと。 難しいので狙ってやろうとしても、まずならない)
にならないように慎重に…」
再度、乾いた破裂音が響き、今度は城壁に並ぶ弓兵隊に確実なざわめきが確認できた。
「見事だな」
「二人目はヒットしたかどうか確認できてません。 凹凸の陰に隠れてしまいましたから」
隣に馬を進ませて賞賛の言葉を送るジルに、シマは少し残念そうな表情をした。
謙遜ではなく、外したかもしれないと見ていたから、「成績」には数えなかったのだ。
「ロクヨンシキ、か。 それが量産できれば、ルシアンとの戦争にも簡単に決着が付くだろうに」
ジルのその言葉には、彼女…陸上自衛隊WAC(女性自衛官) 島安奈一等陸士は苦笑いをして曖昧に答えるしかなかった。
(ここまで)
おお、SS投下きてる
さすが軍事板の人
いかにも戦記物っぽい文体だー
C
120 :
翡翠 ◆ntzrt5Dq3U :2008/09/08(月) 00:27:21 ID:WWUJbnIR
初SS、乙です。 では、軍事板からも、1つ。
摩天楼が禍禍しい黄昏の日差しに照り返されながら、
澱みきった帝国最大の都市の隅々に危険な夜のモーニングコールを告げまわる。
「真っ当な奴は鍵をかけろ! 血に飢えた連中がお目覚めだ! 」
重々しく天に鳴り響く鐘の音が、
摩天楼に巣食う血に飢えた住人共の目覚めの時を告げている。
「北海道に帰りたい」
大石造物の影で、日に良く焼けた男が涙を浮かべていた。
その男が背にした酷く汚れた煉瓦の壁には、
駆け出しの職人が描いたらしい、拙いながらも緻密に描き込まれた男の絵。
不思議な事に、煉瓦の壁の絵の男と泣いている男の格好はそっくりだ。
そして男の嗚咽を次々と打ち鳴らされる幽かな舌打ちで応える男達。
「五月蝿えぞ田代! 泣き言は勘弁してくれ! もう沢山だッ!! 」
「ちょっと寄って行きなさいよ! そこの兄さん方!! 」
街に駆け足で忍び寄る闇を震撼させた最大級の怒鳴り声に、
今までは人目に付かない路地裏に隠れていたのであろう娼婦たちが、
ゲハハハハハと地獄の底の魔女共のような凶悪な笑い声を立てて挑発だ。
「取って食おうか、焼いて食おうか!! 」
内心、そんな事を考えているんじゃないか、と本気でゾッとする程に、
薄汚れた“かつては豪華であっただろう”装飾品をじゃらじゃらと振り回し、
「アンタ達みたいなピチピのチ兄さん達は、アタイ達の好みだよおッ! 」
と見るに耐えない愛嬌を振り振りニジリよって来る脂粉の化け物達。
「オンナ共に構うなッ!、行くぞッ!! 」
どけッ、と真っ直ぐに手を突く男達に、このインポ共がッ!と中指を立てる女達。
「へッ、またやってるぜ? アノ連中?? 」何時の間にか、
昼間に汗して商いをしていた大勢の真っ当な市民達と入れ替わって、
大都会の非合法に頭までドップリと浸かった極めつけの極道者達と、
金だけはフトコロに唸るほど持っている大商人に冒険者達が、
帝国の夜の退廃と混沌に満ちた快楽と真っ赤に流れる刺激と命のやり取りを求めて、
ゾロゾロと這い出してきている。そんな奴らが、
昼の町の風紀と治安を維持している超堅物の聖騎士達を見るのと同様の白い目で、
まるで南方の毒吐きコブラや、
糞根性の悪い砂漠駱駝のように唾を飛ばしては下げずんでくる。
「こんな連中に比べたら、●旗振り回している連中の方がよっぽどマシだッッ! 」
「北海道に帰りたい」「いい加減黙れこの糞馬鹿ッ! 」
わき目も振らず歩を進める仲間達にしか聞こえないような小声で、
誰とは無く次々に周囲の白眼視共へ呪いの宣誓文を読み上げる彼ら。
「――いやあああああッ! 」突然、闇に混じり、
川霧が立ち込め始めた摩都に若い女の叫び声が遠く木霊する。
もっとも、若い女が拉致されていくなど日常茶飯事のこの魔都において、
若い女の叫び声に反応して声も出さずにイキナリ駆け出した彼ら以外に、
少しでも関心を示す人間などこの時刻に外にいる連中には存在する筈など無かったが。
そして規則正しく1列に並びながらも、全力疾走をする彼らの前方で、
頑丈そうな分厚い木の扉を内側からブチ抜いて出てきた何者かの姿。
身長にして1m60cm程度だったが、上半身、顔まで密生した毛むくじゃらの男。
駆けてくる彼らに向けて、ぐばり、と開いた口には、人間とは思えぬ凶悪な牙、牙、牙。
そしてソイツは小脇に女を抱えているのに、人では有り得ぬ速度で駆け出して行く。
「(よりにもよって)ワーウルフッ!!! 」
全力疾走をしつつも今も息を乱さぬ男達が腹の底から面倒臭そうに唸りだした。
「女に当っても構わんッ!撃てッ!! 」
日本に居た頃なら、絶対に吐けぬ言葉を宣言して、
男達が手に持った小銃の銃口を向けるが、残念、我関せずの通行人共が視界を埋め尽くす。
そしてガシャリガシャリとレイピア(細身の剣)の音を打ち鳴らしながら
夜の魔都を行き交う命知らずの者達は、まるで他人事のように
次々にワーウルフの行く手に道を開けて行く。
それどころか、ワーウルフ(狼男)を追う男達に、からかいに生卵を投げ当てる者まで。
ぺしゃり、と、彼ら追跡者が頭に被ったヘルメットに生卵が当って、あっけなく砕ける音。
そして、つつッ、と、
ヘルメットの縁から眉、目、首まで垂れるソレを、拭いもせず黙々と駆け続ける彼ら。
「糞ッ連絡している暇は無いッ! 」
駆けている男達の中の1人が右腰に吊るした拳銃を抜くと、いきなり空へ向けて発砲した。
(本日はこれで終了。all、おやすみ。)
面白そうな話が投下されてるじゃないですか
SS書きの皆様、創作発表板へようこそ
>>110 最後の行でびっくり、躊躇わずに人撃ち殺せるのが怖えな、女なのに戦場慣れすぎだろ
迷彩服ワラタw 周囲に溶け込むどころか逆に目立ってそう
これで終わり? こんな面白そうな話なのに? 作者様ぜひとも続編をお願いします
>120
違う世界に飛ばされようとも、こき使われる兵隊あはれなり
狼男、敵としてよりも味方として活躍する話って読んでみたいな
>>120 これ何かの話の続きなのかな?
状況がよくわからないので前の話があったら教えてほしー
124 :
翡翠 ◆ntzrt5Dq3U :2008/09/08(月) 16:07:33 ID:WWUJbnIR
>>122 >>123 さん
ええっと…あまり突出するのはアレなのですが…(軍事板63章参照)
>>120 御要望が有れば可能な限り対応です…
が、イチオ、
120さんのNo.120と、文字数などを乱数にして、
反映結果は流動的となります…
(つまり、120さんが今回の↑か↑の眷属が自衛隊に参加可能なのか、等の判定)
>>123 いちおう、翡翠作品は
●井豪先生の作品のように1つの輪廻世界
(本ネタは2ch未発表/意味もなく著作権保持w)なので、
登場人物・作品は重複しています。
ただ、今回は
>>97 さんのレスにより、
創作板最初の投下作品の相手候補の最優先に「人狼」が上がり、
No.
>>111-117 さんの作品の登場により、急遽作成(3時間)へ。
何れにせよ、軍事板ならぬ創作板に相応しい線で構築しましたので、
殆どオリジナルです。
※軍事板61章62章の続きは
No.
>>111-117 さんに被りそうなので、111さんを優先しました☆ノシ
SSはいいんだけど、凄く読みにくい日本…語?
テンプレ読んだら解るとは思うけど、粘着だからスルー推奨
翡翠とスレのお約束は残しておいた方がいいのではないか?
>>125 124を翻訳すると
●軍事板での住民との約束で「作品投下は一度に10レス以内にまとめる」「読者のレスへの返事は控える」
「前回投下から次回投下まで有る程度のレス進行ののちで解除(例として100レス消化後等)」
●翡翠作品では登場人物の「キャラクターパターン」に限りがあるので
(永井豪というより手塚治虫の)「スターシステム」を採用
「□■」という名前なら作品タイトルに関わらず「こんなやつ」と、読者との共同認識で舞台に立っている
●翡翠は好奇心が高い割には飽きっぽい面があるので
一つの作品を継続して書き続ける根気が薄く
スレで目にとまったレスや雑談に即興で投下する癖がある
そのため、前回投下したSSとシチュエーションが異なるのに登場人物が重複したりする
往々にして(初めての)読者に混乱を引き起こしてしまう
まぁ、こんなとこか>124の文章の背景説明
>>128 なんという見事な翻訳…その前のレス含めて理解した
なるほど・・・そういうことなのね
なんという翻訳
そんな規則作られてもそこで活動続けるとか
とんでもねーコテだな
この翡翠とやらは小官と同一人物らしいからな
自己主張と自尊心の高いヘタクソか。
始末に負えんな。
ここでも自演コントなの?
よくわからないけど
喧嘩しないでお茶でも飲んで落ち着いてね
136 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/09(火) 15:53:03 ID:zub80JI4
翡翠はNGかスルー推奨。批判すると名無しでスレを荒らし始めるから注意して。
昔、小官をはじめて見たころは、
「なんだこいつは!ふざけてんのか!!!」と思っていたが、作品を読んだ後には唸っていた。
知識は豊富だし、話しぶりもきちんとしている。なにより、他の作者への配慮が出来ている。
名無しの一行感想レスとは比較にならない。
愚者とののしりあった時には仰天したが、やはり最後には 感心していた。
なんとまあ…この人は、これほど見識があるのに、 何故こんな態度で誤解を受け続けているんだ。
自衛隊知識だけじゃない、 相手と自分と境界をはっきりさせながら、相手を尊重するという態度を
示すことができるコテハンだ。
>>137 え?どこが尊重してるって?
配慮?、前後一貫性のない持論に酔い痴れてる自称だろうに?
>>137 自演乙
ていうかSとその信者は軍板に引っ込んでろよ
>>137 >他の作者への配慮が出来ている。
小官が、他のSS職人に片端から粘着して追い出した事は忘れてないぞ。
自分は体育会系の出だからSのノリや表現したいことは読み取れる。
読み取れるけどそれは手放しで受け止めるにはちょっと…
ワンマンというか自身が上官であることが大前提的な空気がね。
そういうのは職場だけにしといてほしいわ
個人的には、平時には言わせたいだけ言わせるし
あの我の強さで他所の部署からの圧力にも抵抗してくれるだろうし
まあ、メリットもある上官だとは思う
けど窮地に陥ったときには無茶な精神論で玉砕命令とか焦土作戦とか山賊になるとか言い出す人だから
そうなったら戦場の不運、後ろからの流れ弾で(ry ゴニョゴニョしてしまいたい人だわ。
それって軍板の過去作も入れるべきなのかな?
軍板のはイラネ
>>141 ていうか視点が完全に兵か曹だから読んでても面白いと思わない。
視野が狭いって言うか。軍人としての心構えとか覚悟が大切なのは分かるけど、
それは命の危険がある場所でも組織が正常に機能するために作られた軍事技術、一種の概念的な兵器であって
状況判断から行動選択までなんでもかんでもそれで済むわけないし。
sはずっと同じテーマを書き続けてるけど、多面的に見ないと軍事とはなにかが浮かび上がってこないし、何より読んでて飽きる。
あと読みづらい。
軍板の過去作品を作者本人がここに投下し直したらどうなるんだ?
流れぶったぎって悪いけど、一応誰でも作品投下していいんだよね?
軍板のスレがDAT落ちで涙目です
向こうで話が進んでいた新テンプレですが、
軍板63章
>>257の内容でOKな人は賛成に一票、
反対な人は各項目、もしくは全体について修正案を出してそれに一票という形で
期限を決めて投票で決定するというのはいかがでしょうか?
軍板の事情は分からないけど、荒らしを連れてこなければどうでも良いよ。
>>147 怖いことを言うなよ
作者自身が過去の作品をどこかにまとめてそこへのリンクを貼る、ならともかく
過去作品を頭から投下し直す、と解釈して嬉々として爆撃したら悲惨な事に…
SSがちらほらと投下されるようになって嬉しい
軍板の続き物をこっちに投下する場合は、
>>142のwikiなんかに前の分をまとめて載せておく
みたいな感じでいいじゃないかな
編集自由なら過去作を勝手にまとめwikiに移してもいいよね?
拒否する理由はないと思うし
初めて来た人が分かりやすいようなwikiなら
どんな編集でもいいんじゃね
過去作品はどれが完結済か分からないから、誰か教えてくれると助かる
>>158 むしろ抽出してまとめてくれる人間と言うのがそうそういないんで、いたら住人にも職人にも助かるだろう
三人目の新しい巣はここかwwww
小管と翡翠が同日に現れない件に付いて
|д`)コソーリ
軍板でやってた話の続編もこっちでいいのかな?とりあえず続きできたんだが…
どーぞどーぞ
では、続き物の戦端は自分が切らせて頂きます。
ゲート・アウト あらすじ
異世界の国ボレアリアから救援要請を受けた日本政府はかの国を支援すべく部隊を派遣した。
瞬く間に被占領地を奪回した彼らだったが、それに対抗すべくフォリシア軍はロシア軍を召喚する。
そんな中ボレアリア首都リクマイスへ奇襲をかけたフォリシア艦隊であったが、あえなく失敗。
一方、隙をついて進軍を開始したボレアリア国軍は国境の大森林でフォリシア軍の秘策の前に敗走。
水面下で動き始めた米露、異世界の両国の内情も分裂、多数派工作と混沌としていく。
いつものように渋い表情を崩さないヴィアーノ・パーブルジュージは、評議会の総会議場内にある長老の私室をそっと訪ねた。
「いらっしゃいますか、長老」
「…ヴィアーノか。少し待て」
しばらく経つと紫のローブをまとった長老が、付き人を従えて部屋を出てきた。彼は指で付いて来るように促し、薄暗い渡り廊下を
歩き始めた。
「西のフルメニアはどうだったね」
長老は歩きながらフォリシアの西に位置する中堅国、フルメニアの動静を尋ねた。河川が縦横無尽に走り、水運を利用した
交易の盛んなその国は、長らく続くボレアリアとフォリシアの争いにも中立を保っていた。
「『関わりたくない』とのことでした」
「だろうな」
ボレアリア、フォリシア両国が異界の国と関係を結んでしまった今、彼らは新たな解決方法を探して四方八方へ奔走していた。
パーブルジュージも他国がこの機に乗じて異界とのコンタクトを取らないように念を押す目的で、北方や西方の諸国へ飛び回り、今
帰ってきたところだった。
長老の私室がある別館から本館への渡り廊下を過ぎ、館の屋上へと続く階段を踏みしめて上っていく長老に、パーブルジュージは
ただ付いていった。
だだっ広い屋上に到着すると、長老は屋上の端にある柵まで行き、振り向いた。
「さて、ここなら聞き耳をたてる者もいまい」
彼は危ないからと引き止める付き人を遠くに追い払い、パーブルジュージを招きよせた。十分に近付いたところで、長老は小声で
話を切り出した。
「…もう異界の者を我が世界から追い出すというのは無理かね」
「……難しいですね」
「ならば、共存するしかないか」
縁を切ることが叶わないのならば、妥協してうまくやっていくしかない。長老は前々から考えていた。強大な異界の国を前に、
どうすれば蹂躙収奪されずに良い関係を築けるのか。奴隷のような扱いにならないために、どうすればこちらの人々の尊厳を
守れるのか。
「向こうは文明人を気取っている。押し付けがましききらいはあろうが、公然と無法はしまい」
話を聞いて、パーブルジュージの眉間のしわが一層深くなった。
「ヴィアーノよ、お前の意見はどうなのだ」
長老の手足として今まで動いてきたパーブルジュージに、長老は初めて意見を聞いた。絶対の信頼を置いていたからこそ
今まで何も聞かずともやってこれたのだが、基本的に方針を転換するとなっては、お互いの立場を確認せずにはいられなかった
のである。
「異界の者と付き合う利と害がわからぬうちは何とも…しかし我らの世界を植民地にしようなどと考えているようならば、いかなる
方法を採っても排除すべきかと思います」
長老の顔色が変わった。
「そのいかなる方法とはやはり次元結界も入っておろうな」
「私は若手の急進派のように、とにかく次元結界を用い異界軍を完全排除せよ、との立場ではないので勘違いなさらぬよう…しかし、
あくまで異界の者が甚だしく害多き時の最終手段として、可能性は残しておくべきだと思います」
「民が飢えるよりなお害多い、ということはあるものか」
「あるかないかはわかりませんが、いずれにせよ、切り札は多いにこしたことはありません」
長老はその長い白髭を指でなでながらパーブルジュージの言葉を聞いていた。しばし考えた後、彼は一言だけ言った。
「お主の考えはわかった…下がっていい」
「はっ」
屋上を退出したパーブルジュージと入れ替わりに、遠くで様子を見守っていた付き人が長老の元に戻ってきた。
「ここは風が冷たくお体に障ります。自室へ戻りましょう」
付き人に先導され階段を下りる途中に長老は小さく言葉を漏らしたが、誰にも聞き取ることはできなかった。
ボレアリア首都郊外に凛然とそびえ立つヴァリアヌス・スピラールの屋敷では、父と同じく国軍を追放されたヴァリアヌスの息子
ユリアンが父に泣きついていた。
二十代の若さで一軍団長まで昇進した息子は軍から放り出されて茫然自失であった。
「父上!私は軍人以外の生き方を知りませぬ!今軍を辞めて、私はこれからどうやって生きていけばいいのでしょうか!?」
父は涙を浮かべて訴える息子に深く頷き、憐れんだ。
「父の巻き添えでお前まで失職させる羽目になってすまないな。生活に困るということはない、次の生き方が決まるまで家で休んで
いるが良かろう」
休養を取るように勧めた父に息子は頭を振って言葉を続けた。
「私は悔しゅうございます!何故父上がこんな目に合わされなければならないのか!」
「お前の気持ちは良くわかっている。今はゆっくり休め」
ヴァリアヌスは息子の肩を叩いて気持ちを落ち着け、自室に戻した。
数日前の会議以来、自宅の前には憲兵が張り付き、人の出入りを漏らさぬよう監視していた。使用人の出入りや持ち物も厳しく
検査されていた。
使用人も暇を取る者が続出し、閑散とした邸内。ヴァリアヌスは広大な自宅の地下室へと降りていった。地下室は先代の頃に
食料の貯蔵庫として作られたものだったが、現在は彼の手により一大魔法実験室と化していた。
極秘に雇っている数人の魔道師に声をかけ、彼は地下のさらに奥へと歩を進めた。
地下室の最奥部には家が一つ入ってしまうのではと思われるほどの空間が広がっていた。その空間を目一杯使って鎮座して
いたのは──ドラゴンであった。
青い鱗をまとった若いドラゴンは数メートル上からヴァリアヌスを見下ろし、語りかけた。
「久方ぶりだな、主人」
「最近は方々を飛び回っていたものでな…まだトゥーギーの事は怒っているか?」
「まさか。奴とは友でもなんでもないし、主人に世話になったにもかかわらず反抗的だった恩知らず。あのような死に方が相応しい」
ヴァリアヌスはひそかに「はぐれ」と呼ばれる、ドラゴニアから離れて一頭で流離うドラゴンを保護下に置く計画を進めていた。かつて
自衛隊の先遣隊に倒されたファイアードラゴンもそのうちの一頭だった。
彼らが人間界で暮らす際の便宜を図り、知識も教えた。ヴァリアヌスが保護下に置けたドラゴンは二頭だった。しかしそのうちの
トゥーギーと呼ばれたドラゴンは反骨心が強く、何度も脱走しようとしたため行動を操る魔法輪を付けられてしまった。
「奴も最後くらい主人の役に立ってから死ねばよかったのだ。あそこで異界軍を叩きのめしておれば、今こうして異界軍が幅を利かす
こともなかっただろう」
「お前の忠誠心は嬉しいが、死した者をそう悪く言うものじゃない、ブーク」
このブークと呼ばれたもう一頭のドラゴンは、弱っていたときに保護されたせいか、ヴァリアヌスに恩義を感じ忠誠を誓っていた。
「して、主人。今日の用向きは?雑談しに来たという訳でもなかろう」
「うむ…少々困った事態になってな…」
ヴァリアヌスは今までの出来事をかいつまんで説明した。もちろん自分に都合の悪いことは言わなかった。
「やはり異界の者が来るとろくなことにならん。まず奴らを追い返してから、復権の方策を練りたい。そこでだ…お前には言いにくいの
だが…」
黙って話を聞いていたブークは小さく笑って答えた。
「竜族と連絡を取りたいと言うのだろう?普段なら歯牙にもかからぬはずだが、今は事態が事態だけに異界人排除で共闘するなら…
なくはない」
「勝手に飛び出した身で顔を出し辛かろうが、よろしく頼む。お前が頼りだ」
珍しく頭を下げたヴァリアヌスの前でブークはすっと人に変化した。巨体は霞のように消え、ヴァリアヌスの前に二十代半ば
ほどの長身の青年が現れた。
彼はヴァリアヌスの前に片膝をついて跪き、顔を上げ自信たっぷりに言った。
「主人が持つ人界の情報網は老竜達にも喉から手が出るほど欲しいはず。難しい交渉にはなりますまい」
「帰ってきたら、お前の好きな書物をたくさん用意しておこう」
いつの間にか地下室の暗がりに溶けるように姿を隠したブークの声だけが、反響して聞こえてきた。
「フフフ…主人の困った顔は初めて見たが、なかなか可愛らしいな。では失礼」
「いいオヤジに向かって何を言うか!さっさと行け!」
照れ隠しの大声の後、彼は振り返り地上への階段を上り始めた。
都内、某ホテルスイートルームの一室。
ロシア経由で送還されたハルカとその息子ケンは、日本に引き渡されるや否やホテルの一室に数日間カンヅメにされていた。
ルームサービスは使い放題で何不自由なく過ごしていたが、さすがに今後が心配になったハルカは時折様子を見にやってくる
補佐官に事情の説明を求めた。が、もう何日か待ってとはぐらかされるだけだった。
そして意図せぬ帰国から一週間ほど経った日の夜、その人は突然やってきた。
「どうも、最近忙しくてね。ちょっと今まで都合がつきませんでした。初めまして」
数人の護衛に囲まれてその部屋にやってきたのは、日本の首相だった。
「あ、どうも…」
自分がまだ日本にいた頃は厚生相だったはずの政治家が、総理になって目の前に現れたことに、ハルカは十年という時間の
流れを強く感じた。
「十年もいないといろいろ変わったでしょ?例えばほら、こんな薄型テレビなんか、今やどこの家庭でも一般的」
首相はスイートルームに置かれていた大型液晶テレビをぽんと叩いて見せた。
「パソコンでインターネットはやったかな?もう今はパソコンのモニターで何でも見れる時代だよ。便利になったもんだ…まあ、そう
いうのは後で存分に体験してもらうとして」
首相はハルカとケンにソファに座るよう促すと、自分は窓際で東京の夜景をひとしきり眺めた。
彼はすっと振り返り、
「息子さんは日本語喋れないんだっけ?」
「ええ、挨拶程度は教えましたが…」
「じゃあ、同席しても問題ないか」
彼はソファの前にあるテーブルをはさんだダイニングの椅子の一つに腰を下ろした。口に手をやり、小さくため息をついた首相は
話を切り出した。
「では、早速だが本題に入りましょうか」
ハルカが補佐官に手渡された茶封筒にはいくつかの航空写真が入っていた。写真を見る限り、大きなビルディングはなく、煉瓦や
石造りの建物がほとんどだった。そして、街の奥の高台にそびえ立つ大きな城。
彼女ははっと気づいた。
「これは!」
「そう、貴女がこないだまで住んでたジェルークスの航空写真です。いやね、写真だけ見ても、どこが何をするのか誰のものかなんて
のはわかんないですからね」
目的に気付き身構える彼女に、目の前のテーブルに両肘をつき口の前で手を組んだ首相は続けた。
「国王の信頼する将軍の奥さんともなれば付き合いもあるし、いろいろ首都の施設や大臣の家なんかも知ってるでしょ?」
「私は元日本人でしたが、今はフォリシア軍人の妻です!私の帰る国を売れと言うのですか!?」
子供を抱き寄せ叫ぶ母の姿に、会話の意味を理解しない息子は少し怯えながら母と首相を交互に見比べた。
首相は笑顔を崩さないまま、眉間に少し皺を寄せた。
「貴女はこちらではただの行方不明という扱いになっていますから、日本国民としての権利は当然保障しますよ。でも貴女の息子
さんは『夢の国』の住人だ。元々いない存在です。話を受けてもらえないなら、息子さんはこの世界においておくわけにはいかない。
早々に彼だけ元の世界に帰しますよ」
「そんな!」
「ひどいと思いますか?むしろ子連れのまま、街にいきなり放り出さなかったことに感謝してほしいくらいですが」
追放された手前、フォリシアに帰るとも言い出せない。もはやハルカには承諾する以外の選択肢はなかった。
うなだれたハルカに首相は口調をさらに厳しく変えて言った。
「米軍は首都全域絨毯爆撃する意向だ。こっちのマスコミに知られる訳でもないからね。容赦なしだ」
衝撃を受けたハルカに首相は一転、優しく語りかけた。
「でも親ロシア派の大臣だけピンポイントで排除できるなら、私が『貴女の帰る国』の市民を無駄に殺さないようにと米軍を説得
しましょう。貴女が案ずることは何もない。後の事も全部、悪いようにはしませんからね」
席を立った首相は言葉の出ないハルカに、返事は急がない事と必要なものは何でも揃えさせる旨を伝えると、護衛とともに部屋を
出ようとした。
「サヨーナラ!」
ソファから降りた息子が精一杯の笑顔で告げた、首相への別れの挨拶だった。言葉の意味がわからなくても、母が良くない
立場に立たされているのは感じていたのだろう。相手の印象を良くするため、子供ながらにできる事を考えた結果だった。
首相は驚いた顔を見せたがすぐに笑顔を作り、
「はい、さようなら」
と、息子に向かって手を振った。
「奥さん」
首相は今日始めて歯を出して笑った。
「いい躾ですね!結構、結構!」
彼はそのまま踵を返し部屋を出た。
今回はここまでです。今回はちょっと地味なパートです。
次くらいで多分ドカンといきます。
前の話はテンプレの保管庫にありますが、載ってない分は59、61、62章にあるんで
ググってくだちい。暇ができたらwikiにもあげますので。
投下乙! 粂氏の投下はこっちになったのか。
相変わらず総理のキャラ味あるなあw
まあ実際モデルの人もキャラ立ってたから簡単なのかな。
だれも期待してないから
>>172 軍板にカ・エ・レ!
SS書きでもない奴が随分とお偉い物言いだな。
"me"と"we"を履き違えるなよカス
石造りの脆い建物にJDAMぶっこんだら隣3件まで粉になっちまうよ
マジ容赦ねえ
上祐大将の自演コントあきた
小官と粘着腐女子住人とのガチンコのほうがかなり面白いからなw
小官にスレで徹底的に虐められてレスしなくなる腐女子どもは
>>138-140のようにネチネチするしかないw
そして小官がリアルで出たらレスしなくなっていなくなってからまたネチネチw気持ち悪いよなw
人がいるときに出現すると大勢からフルボッコされるのでレスしなくなって、
誰もいなくなった深夜に現れておいて「誰も反論するものはおらんのか!?」とか
白々しい勝利宣言を行なった人がどうかしましたか?
腸の腐った餓鬼や腐女子には蛇蝎のように小官は嫌われるからあんまり話題にしたくないな
三人目の自演コントはあきた。
消えてくれ。
もう軍板にも居場所が無いんだから大人しくしろ軍オタ共
>>181 おいおいまるで軍ヲタが悪いみたいな言い方だな
せっかくこういう板が出来たから楽しく出来ると思ったのに。作品書きにくいな
荒らすために勝手にスレ立てたり軍板から追い出されそうな空気だと言い張りたい
奴にとってはSであれなんであれ、持ち出して荒らすネタにするさ
住人としてはID非開示多数派自演が少しでも少なくなるなら、荒らされにくい板に
移住するほどもううんざりしているってだけなんだがね
>>149 独断ですがもう移転の方向で決まりきったようだし
新テンプレ貼らせていただいて、仕切りなおし新装開店させてもらいます。
投票がまだるっこしいのかなんなのか、誰も積極参加しないようですが
逆に特に反対意見も無いようですし
新テンプレ 1
ハイテク兵器 vs 剣と魔法。縛りはスレタイとガイドラインを参照。
分からない場合は半年ROMるか、過去スレを見て勉強しましょう。
基本的な注意点 〜新世界で生き残るために〜
1.職人・コテは信者やアンチを装った荒らしにのせられないように。
2.特定の職人・コテへのマンセーはチラシの裏にでも書いててください。
3.荒らしはスルー。我慢できない人は削除依頼をしましょう。
4.SS作者は、抽出がしやすいように、また騙り防止の為に、トリップ装着を推奨。ただしレスごとに変わる捨てハンは禁止。
5.感想書き込む人も節度や口調を考えるべし。勿論、感想を書かれた作家も。
作品が気に食わないなら透明あぼーんで。 それでも気になるなら、このスレのルールが届かぬ場所で。
6.レスはまとめて書きましょう。
思いつきでこまごまとしたレスをしてスレを消費するのは迷惑です。
新テンプレ 2
新暫定ガイドライン
0.現代科学であれ男塾理論であれ異次元科学であれ議論であれ、第一に置くべきははスレ住人が楽しいこと。
1.「自衛隊がファンタジー世界に」とあるように、あくまで「現代の日本国自衛隊」が主に関わる話であること。
2.自衛隊の組織・装備はあくまで現用もしくは近未来的に配備が予想されるものに限る。
核兵器・旧東側諸国製兵器・未来兵器・巨大人型兵器など、現代の日本国が配備するにはナンセンスなものは極力避けること。
現代科学と作中の設定で説明できる場合にはこの限りではない。
3.軍事力の背景となる社会構造の考証、政治・戦略・作戦・戦術・戦闘は、作中の設定で説明できないものは避けること。
4.F世界側の設定は作者が勝手に決めることが出来る。
ただし、「超兵器・超魔法・無敵キャラまんせー」な話にならぬよう気をつける。
また、オーバーテクノロジーの扱いは慎重に。
5.ファンタジー側の人間もきちんと描写する方が好ましい。
自衛官主観という演出などであえて描写しないのはこの限りで無い。
6.萌えだけ、エロだけ、グロだけを目的とした作品は、このスレ以外のしかるべき板やスレに書き込むこと。
新テンプレ 4
■今までこのスレで討議された議題
・ファンタジー世界の市場規模についての考察
・麻薬による世界支配は許されるか
・江戸時代とファンタジー世界の類似性について
・大陸国家VS海洋国家戦略、その長短について
・マッチとメラ、着火手段としてどちらが優れているか
・F世界での日本経済再生と交易について
・ドラゴン・・・契約方法と空軍戦力としての有効性を考える
・自衛隊的ダンジョン攻略法
・対人地雷と魔法の罠。
・F世界における神の影響力について。
・F世界的陣地攻略法
・熊に見るモンスターの手強さ
・巨大昆虫対策〜界面活性剤から核弾頭まで
・決闘における非致死性制圧法(殺さずにいたぶる百の方法)
・F世界の街道、交通路における運搬手段が道に与える負担うんぬん
・銃弾を受け付けない素材を武具の材料に用いれるか
新テンプレ 5
■さんざんガイシュツの話題
・シーレーン確保における脅威の排除(海賊、海の怪物対策)
・日本が傭兵を雇用することは可能か?
・萌えは是か否か。
・議論は是か否か。
・魔法・怪物の設定(最終的には作者に一存という結論)
・補給が断たれた場合、弾薬を何とか確保可能か?不可能な場合はどうなるか?
・球形以外の世界。
・食糧対策・餓死者の局限−魔物を喰らうモノ−
・在日外国人・異世界住人対策。政治思想の殴り合いは勘弁
・資源・エネルギー問題。
・外交方針について。
・人間と亜人の共生について。
・小官/翡翠/ageを排除できないか?(無理です)
ガイシュツだが、再考察とかは特に禁止されてない
SFは禁止だと言うことです
>>170 乙でした
できれば、続き物投下する人は過去作への誘導だけじゃなくて
>>166みたいに今までの詳しいあらすじを書いてもらえると嬉しいです
テンプレ乙でした
>>189 分家のURLにime.nuが余計に入ってる。
どうして
>>193こういうバレバレの成り済ましができるんだろう。
精神構造が理解できない。
>>195 俺は荒らしですよ、を文頭に付けながら煽り文章を書いてると理解した方がいい
あるいは誰がどう見てもお馬鹿なことをやって突っ込みを入れて欲しい
つまりは何がしかの反応が欲しい構ってちゃん。
あるいは、物語は唐突に ◆XRUSzWJDKMにむちゃくちゃ悪意を持っている、だな
ところで、まとめwikiの「歴代スレ」と「過去ログ」ってどう使い分けるの?
>>198 スレナンバーを軍板からの継続にするか創作板として新規にするか、によるかも
創作板で新規にするなら
歴代→創作板でのスレナンバーでまとめる
過去スレ→軍板での財産保管庫みたいな感じ
この「63章」はそれらを話し合う場としてかな?
軍板にも「63章」は残ってるし
ここでの次スレを「F自64章」にするか「F自1章」にするか早いうちに話しあっておいたほうが良い気がする
F自スレが創作発表板に召喚されますた 第1章
でいかがか。
F自64章に一票
話を引き継いでいる以上、次はF自64章でいくべきだと判断します。
軍板の時代から読んでる者としてはそのまま64章でいって欲しいね。
SS作者もそのまま引越ししてきてるし。
とりあえず粂八氏投下乙!
205 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 08:31:48 ID:FPToULjg
上げ
あらすじ。
2019年も終わりに近づいたある日、日本列島は異世界へと召喚された。
北は北方領土、南は沖ノ鳥島、東は硫黄島、西は日本海上の自衛艦隊、上は日本上空にいた人工衛星を頂点とする全てごとであった。
唯一の例外として、かつて日本を動かしてきた政治家たちは、元も含めて全員が行方不明となっている。
このような異常事態に官僚機構はなすすべを知らず、結果として、統合幕僚長を代表とする救国防衛会議が結成された。
彼らは従来の国会に相当する機関であり、絶大な権力を有している。
しかしながら、酒池肉林の日々を彼らが味わう事はなかった。
日本国の現状は、そのような贅沢をいつまでも続けられるほど生易しいものではなかったのだ。
食糧問題、国内の経済状態、国民感情。
元の世界からの孤立を起因とする、あらゆる災厄が彼らによる解決を待っていたのだ。
それらに対し、救国防衛会議が出した回答は、武力による海外進出。
友誼や親愛の念でどうにかなるほど、日本には時間も余裕もなかったのである。
付近の大陸に基地を設けた彼らは、原住民である『エルフ』と交戦。
その場は切り抜けたものの、使用されている技術からして、この大陸への本格的な武力侵攻を決意する。
続く夜に、襲撃を受ける『ダークエルフ』を人道的見地という名目で救出、大陸最大の国家である『連合王国』に対し、積極的な平和維持活動を開始した。
在日米軍艦隊および海兵隊まで動員しての強引な首都攻略は成功し、日本人たちは自分たちのための穀倉地帯を確保する。
同時に、彼らは支配下に置いた地域から油田を入手し、エネルギー面での崩壊からも脱出する。
この時点で、当面の問題は解決しつつあった。
抵抗は、勿論あった。
ゴルソン大陸と呼ばれる日本列島の隣の大陸には、連合王国と呼ばれる巨大な大陸国家があった。
ダークエルフ救出作戦で一部戦力を撃破した自衛隊は、続く波状攻撃にも全力で反撃した。
結果として敵戦力をすりつぶす事に成功した彼らは、連合王国首都を奇襲、王を始めとする首脳陣を抹殺した。
もちろんそれ以外にもこの惑星には国家が存在したが、取り急ぎ最寄の一国は滅ぼされたのである。
その後、原住民であるエルフの一部族『第三氏族』は日本国に対しテロ攻撃を開始する。
それはこの世界特有の技術である魔法を用いたものだった。
人間の生命を動力源とする爆弾のような石。
ドラゴンをそそのかし(結果として彼の自由意志によるものだったが)襲撃を行わせる。
どこにでもいる人間を、普通科一個小隊でも対抗できない化け物に変える呪文。
人間をゾンビに変える邪法、それを使役する強大な存在の召喚。
どれもが日本人たちを苦しめた、傷つけた。
自衛隊は容赦のない反撃を実施した。
第三氏族たちの拠点は空爆で焼き尽くした。
魔法の石を使った自爆テロは、長距離からの攻撃で打ち倒した。
一族を率いて飛び掛ったドラゴンたちは、前線に作り上げられた防空システムが叩き落した。
東京で暴れまわる化け物に変えられた女子高生は、付近一帯の重火器や艦艇や航空機を呼び出して殲滅した。
ゾンビの大群は機甲科と特科、近接航空支援により踏み潰し、そして強大なはずの存在は、勇敢な普通科隊員たちによって滅された。
残る第三氏族たちは地下に潜り、組織的な抵抗は消えた。
日本国は、本来の領土に加え、大陸を一つ手に入れたのだ。
だが、ここに来て国内の膿が噴き出した。
広域指定暴力団である極道会は、この世界の麻薬などを入手するために、対価として書籍の密輸を試みた。
それは地球の歴史であったり、日本に関する資料であったり、基礎的な工業技術に関する入門書であった。
全ては、地球人類が2000年以上の年月をかけて作り上げた、この世界の人間にとっては人命よりも黄金よりも価値のある物である。
日本海上の不審船撃沈によりその情報を入手した救国防衛会議は、直ちに本土中の自衛隊と警察に、極道会の強制捜査と殲滅を指示した。
誰も阻止し得ない武力を持つ彼らは、全国で一斉に検挙作戦を実施、少なからぬ犠牲は出たが、それにも成功した。
「この物語は、そんな世界で活躍し続ける、現代の生み出した英雄佐藤一等陸佐(予定)の物語である」
「佐藤一尉殿、あなたは一体何やってるんですか?」
最後の一節を呟きながら書き込んだ佐藤に、いつの間にか隣に現れた二曹が声を掛けた。
もちろん、その声音は厭きれ返っている。
「二曹、誰にでも、他人を踏み込ませたくない領域があるのだ。わかるな?」
「はい、わかります。それで、何をやっていたのですか?」
二曹はわかってくれなかった。
つまり、後半部分からは自分で自分を英雄と表記したノートについて、説明しなければならない。
どうしても回答しなければならない、言い訳のしようがない沈黙が続き、そのうち佐藤は考えるのをやめた。
「この世界に来てからのダイジェストをまとめておこうと思ってな」
彼は往生際が悪かった。
それは今までの連戦の中で彼と彼の部下たちを救ってきたが、この場ではみっともないだけだった。
「ようするに、勤務時間中に自伝を書いていたわけですね」
二曹の言葉に容赦はない。
確かに勤務時間中に勤しむ事ではないのだから無理もない。
「いや、ほら、今までとは違う世界に来るなんていう異常事態を経験したわけだから、経緯を詳しく記録する必要があるじゃないか。
つまりこれは、特別職国家公務員である私が勤務中にやっていたとしてもおかしくはないわけだな、うん」
もちろん、彼のいい訳には正統性の欠片もない。
確かにこの世界に来てからの佐藤は、常に最前線で戦ってきた歴史の生き証人である。
ゴルソン大陸の土を最初に踏んだ部隊の一員であり、初めてのエルフとの交戦を指揮した。
ダークエルフ救出作戦に従事し、連合王国との戦闘も経験している。
グレザール帝國という、この世界でもっとも強大な帝國の軍隊とも交戦した事があり、ドラゴンやゾンビや悪霊、その他化け物とも交戦している。
本土での休養中には東京事件と呼ばれる化け物との死闘に巻き込まれ、大きな事件ではないが礼文島にて上級精霊とでも呼ぶべき存在と接触した。
大陸に戻ってからはゾンビの大群を掻き分けて進む部隊の先陣を切り、古代遺跡の地下では瀕死の重傷を負いつつも、強大で邪悪な存在を滅した。
「俺たちの関わってきた事を考えれば、英雄といっても問題ないよな?」
「そうですね、確かに一尉と自分たちが経験してきた事を思えば、我々は英雄と称されても過大評価にはならないでしょう」
二曹は、その点だけは素直に同意する。
外見は見麗しい美人で巨乳で性同一性障害の二等陸曹だが、彼らが戦い続け、勝利し続けたおかげで日本が残っているといっても過言ではない。
しかし、それと勤務時間中に自伝を書く事には何の関係もない。
「勤務時間外に存分にお書きください」
「そうだな、君の言うとおりだ。二曹、進言を受け入れよう」
将校としての威厳を持った声で佐藤は答えた。
「しかしまあ、ご自身の事を自分自身で英雄と書いたり一等陸佐(予定)と書く事には感心しませんね。
何かの間違えで出版されたとしても、全国規模で失笑をされるのがオチですよ」
二曹の指摘は佐藤の心に突き刺さり、それを粉砕した。
それから12時間の間、佐藤は首を傾け、うつろな目で口を開いたまま書類仕事を続けた。
本日はあらすじまで
中村かわいいよ中村
やっと本来の機能が…乙です
211 :
天照大神:2008/09/17(水) 19:11:50 ID:/Mb3rxRQ
サンドイッチマン
>>208 投下乙でした物語殿。
勤務中wwwwwwww
保存庫まとめないの?
保存…w
>>216 この板はID出るからage厨も単発でしかレスできなくて大変だなw
ここが三人目の新しい巣ですか?
このスレの作品って、自衛隊が部隊ごと召還されるのが主なのかな
今までの作品で1人だけが召還されるようなのってありますか?
>>219 てさりすと氏のとかかな、一人の奴は。軍板の方のまとめにあるよ。
>>219 たくさんある。でも、完結したのは無かったと思う。
夜遅くまでお付き合い頂き、ありがとうございます。
正直こんなにも見てくれている人がいる事に驚いてもいます。
コメントも毎回ありがとうございます、特に叱咤してくれる方、感謝です。
きつい言葉も、もちろん言われると痛いのですが、きちんと受け止めるつもりです。
やはり別れた、フラれたというのはまぎれもない事実なので
自分を見つめなおすために書き込み始めた・・・
不特定多数の他人からの意見は非常にありがたいです。
これだけ見ると女遊びの多い軽い人間に見られるのももっともですが
頭ごなしに決め付けられてしまうと話がそこで終わってしまうので補足を。
このスレには目的があり、それに関連した話が中心になるため
交友関係が女性に限られてくるのが現状です、今後もう一人男も出てきますが。
個人的に、女性の事は女性に聞いた方が有益な情報が出てくると思っているからです。
利用と言うと聞こえは悪いですが、彼女との復縁が最終目標なので
現時点での状況相談、欠点指摘、今後の行動その他もろもろ
自分ひとりで考えず人の力を借りてでも最良を選ぶ必要があると考えています。
本物は ◆XRUSzWJDKM のほうか
そうです
うちの妹風呂上りはいっつも素っ裸で家中ウロウロしとる。
でも勃たん。たぶんその状態で抱き付かれても勃たん。
そうか それはよかったな
227 :
嘘予告:2008/09/23(火) 00:33:25 ID:JzXFKMpY
突如としてい世界へと召喚された日本。
満を持して支援を求める弱小国家『テトリス』。
彼らは傲慢な口調で、召喚された側が従うのは当たり前だという口調で日本に支援の要求を、いや、戦争への参加を強要した。
揺れる国会。
おびえる国民。
日に日に減っていく石油や食料の備蓄。
もっとも、最終的にはどんぐりでも食べればいいやと楽観視する国民も多くいた。
彼らは海外に興味もなく誰かと生き別れたわけでもない。
一か月が過ぎた頃、追い詰められた彼らはテトリスの要求に応えかねなかった。
そんななか、断固戦争を拒否する存在がいた。
《TV中継にて》
「国民のみなさん!!我々は今!!危機に瀕しています!!」
「ではいったい何が危機だというのでしょうか?!食料がなくなることでしょうか?石油がなくなることでしょうか?隣国との国交がなくなったことでしょうか?!」
「いいえ違います!!石油なんてものは微生物の死骸です!!あと何年かすればダイヤモンドのように生成可能です!!魔法を使えばもっと早くできるでしょう!!」
「この国には国民を支えれるだけの農地があります!!魔法があれば食後のデザートすらつくでしょう!!」
「元の世界に帰れないことでしょうか?!魔法さえあれば帰れます!!」
「我々の危機とは!!戦争を強要されていることです!!我が国は専守防衛以外にありえません!!」
「我々は大陸にて迫害されている『少数民族』ホビット族やエルフ族、はてはサキュバスやオークに至るまで、彼らを難民として受け入れ魔法について教えを乞い、変わらず独立国家であり続けそして!!戦争を放棄するのです!!」
かくして日本は専守防衛の道を選んだ。
ここに全大陸からの防衛戦がはじまったのである。
余談だが、彼はサキュバスやオークを「果てや〜至るまで」扱いしたことによりバッシングを受け辞職したという。
投下乙!
問題発言で辞職ってw
日本は何にも変わらないのな
西暦2021年4月1日 13:00 ゴルソン大陸 日本国東方管理地域 独立行政法人『新大陸開発機構』
自衛隊は戦争を行うという点において、それなりに優秀な組織だった。
しかしながら、戦争によって入手した広大な地域を発展させられるのかと問われれば、答えはNOである。
自衛隊、つまり軍隊は、そこまでの事を任務としていない。
そういうわけで、権力のぶつかり合いの果てに、各官庁の合同で行政法人が作られる事になる。
今までほとんど出番のなかった中央官庁から生え抜きの官僚が集められ、そして新大陸へと送り込まれていった。
それが2020年の終わりの事である。
年度が替わり、拡大と発展を続ける新大陸からは、さらなる人員の補充を求める要請が出されていた。
そのため、若手官僚の中から志願者を募り、合計で40名の若手官僚たちが船舶によって新大陸へと輸送された。
「長旅お疲れ様でした。新大陸へようこそ!」
港から高機動車で運ばれてきた若手官僚たちは、整列して歓迎の意を表している自衛官たちに敬礼された。
「自分は皆さんの護衛とお手伝いをさせていただく山田一等陸尉と申します。
早速ではありますが、皆様に当施設の中をご案内させて頂きます。
荷物は最寄の隊員にお預けください」
彼の言葉を合図に、複数の自衛官が歩み寄り、一同から荷物を受け取る。
救国防衛会議の体制下で官僚として生き残れた彼らは、それを当然としていた。
権利に伴う義務を強要する。
しかし、義務を果たすのであれば多少の特権は与える。
大雑把に表現すれば、今の日本で公務員たちに与えられている待遇はそうなる。
まあ、末端の人間たちはそのような待遇など与えられるはずもないのだが。
「それでは、施設内をご案内します」
こちらへどうぞ、と山田一尉は身振りで示し、館内の紹介を始めた。
中央ロビー、シェルター、会議室、主だった施設を淡々と紹介していく。
そのいずれもが、豪華に彩られていた。
中央ロビーはまるでどこかの宮殿のようであったし、各部屋には足が沈み込むほどの分厚い絨毯が敷かれている。
会議室は国会議事堂のようであったし、業務を行う部屋は一流企業のオフィスのようである。
宿舎であると紹介された施設は、高級ホテルに負けない素晴らしさだった。
本土から派遣された官僚一同は、自分たちに与えられた施設に満足した。
それらの施設は電力で稼動し、空調が効いていて、豪華である事を除けば本土となんら変わりがない。
噂に聞いていた新大陸の未開ぶりに内心憂鬱になっていた一同が、安堵を含む満足感に浸っていても誰も非難はできない。
「山田君、あれは?」
そんな中、窓から見える体育館のような大きな建物に気づいた一人が訪ねる。
「ああ、あれは刑務所です。これからご紹介しますね」
山田一尉は笑顔で答え、一同を誘導していく。
その建物は、近づけば近づくほどに異様だった。
外見は普通のコンクリート。
窓は一つもない。
その周囲には、大きな壁が広がっており、どうやら内部には中庭のような空間が広がっているらしい。
「あの施設には窓がないようだが?」
「ここからは見えませんが、施設の屋根中央部分に大きな天窓があります。
日光はそこから十分入っております」
山田一尉の回答は簡潔であり、そして十分だった。
彼はそのまま歩みを続け、頑丈な鉄扉の前に到着した。
「山田一等陸尉である。
新任の皆様をお連れした。ドアを開け」
敬礼して迎える陸士に対し、彼は命令を下す事に慣れた態度で開門を命じる。
巨大な鉄扉は、油圧システムの呻きを立てつつ開き始める。
「山田君、扉の上にある看板は?」
官僚の一人が尋ねる。
扉の上には、一枚の看板が掲げられている。
「スローガンですよ。労働は貴方を自由にする。
犯罪者の皆様には、罰則として労役が義務付けられます。
もっとも、本来の服役期間に対し、労役を行った日数分減刑するのですが」
扉は未だに開き続けている。
防犯上の理由から、素早い開門は行わない事になっているのだ。
当然ながら、閉門の際には危険なほど素早い動きとなる。
「それでは刑が甘くならないか?
犯罪者に対してそこまで優遇する必要はないだろう」
法務省から派遣されてきた男が尋ねる。
彼にとって、減刑とはよほどの事情がない限り許されざる事だった。
「一年の刑期では、半年働けば釈放ではないか。それは問題が」
あるのではないか?と続けようとした彼は、門の中に広がる光景に後を続けられなかった。
暗い表情で穴を掘る男性。
彼の隣では、同じ様にスコップを持った年配の男性が、無表情で穴を埋めている。
『私は拝金主義者です』というプラカードを持たされた数名の男女が、何もない平地に置かれた台の上で背筋を伸ばしている。
その向こうでは、新たに収監されたらしい女性が地面に跪かされ、髪の毛を剃りあげられている。
「これは一体、なんなんだ?」
「ですから、労役ですよ」
先ほどまで愛想よく応じていた山田一尉は、冷酷さすら感じさせる口調で答えた。
「ここにいる連中は、全員が大陸特措法に違反している。
穴を掘っている奴らは職権を乱用した愚か者たち。
プラカードを持っている連中は収賄だ。金銀財宝に目が眩み、犯罪の目こぼしや物品の横流しを行った」
大陸特措法という言葉に、一同は緊張した。
それは『ゴルソン大陸統治に関わる特別措置法』の略で、当然ながら日本人に対して適応される。
つまり、この刑務所の中で拷問のような刑罰に服しているのは、日本人ということになる。
「ここにいるのは、もしかして」
「ええ、皆さんと同じ日本人ですよ」
にこやかに一尉は答えた。
「ここで労役についているのは、基本的に皆様の先輩方です。
もちろん、自衛官や民間人の収容者もおります」
彼は恐怖に慄く一同に対し、あくまでも笑みを絶やさずに説明を続けた。
「今の日本国には、私服を肥やす公務員を見逃しているような余裕はありません。
そして、忍耐に忍耐を重ねている国民たちに対して、言い訳のできない甘い処罰でお茶を濁す事もできません。
公務員として、日本国と日本国民のため、法に反しない生活を心がけて下さい」
彼の言葉に誰も答えられない。
日本人の常識では考えられないほどに厳しい法律が支配する世界に放り込まれたという事実に、全員が気づいたのだ。
しかし、彼らには逃げ出す自由はない。
召喚前と比べ、未だに様々な制約が存在する日本国の中で、公務員は多くの特権を持っている。
それは安定した雇用と収入、通常よりも多い食糧配給である。
もっとも、通常よりも多い食糧配給当は当初の意味を失い、現在では食費が浮くという認識に変わりつつあるが。
「本日はゆっくりとお休みください。
そして、明日よりの任務に励んでください」
山田一等陸尉はそう締めくくると、無口になった一同を宿舎へと案内していった。
ひどく短いですが本日はここまで
大陸の一風景でした
233 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/29(月) 02:05:15 ID:Gz3SmraO
乙!!
下手すると現地人よりも厳しい刑罰こええw
正化31年7月29日 1000時 関東図書隊管轄 武蔵野図書基地 大会議室
敵味方あわせて21名が殉職し、彼を含めて60名の重軽傷者が出た千葉ニュータウン総合図書館攻防戦はニュースとしては小さな取り扱いとなっていた。
図書隊としては、公務員同士の職務のぶつかり合いでそれほどまでの犠牲者が出る現状の異常さを大いにアピールしたいところである。
しかしながら、メディア良化隊としては、世論にそのような働きかけをされては困るのだ。
そのために、彼らは自分たちの持つ権力を存分に発揮し、テレビ・新聞・インターネット・その他出版物に対する強力な統制を敷いた。
本件については、それが発生したという事実以外については一切公表不可としたのである。
今のところ統制は非常にうまくいっており、近隣住民以外はこの攻防戦の情報についてほとんど何も知らない状況になっている。
「・・・以上のように、自分は交戦後の事については、ほとんど記憶していない状況であります」
被弾により重い打撲となった胸部の痛みに耐えつつ、俺はそう締めくくった。
先の攻防戦にて、通過した通路、加入した後の戦闘で、良化隊側に14名の死者が出た事から、再び査問会が開かれたのである。
「覚えていない、ね。
すまんが、もう一度最初から繰り返してくれ」
彼の報告を聞き終えた査問官は、呆れたような口調で促す。
「はっ、館内に入った所から繰り返させていただきます。
三階連絡通路にて敵三名と遭遇、その際の銃撃で飯田図書士長が殉職されました。
至近距離からの頭部および上半身への銃撃により、ほぼ即死。
自分が脈を取り、確認しました。
その後、鈴木、佐藤両図書士の支援を受けつつ、スタングレネードによる威嚇を実施。
訓練が足りなかったのか自分もその影響を受け、視界不良のまま発砲、敵三名の無力化を行いました」
「それでは、少なくとも三階での死者については、あくまで事故だったと言いたいわけだね」
報告しろといいつつこちらの発言を遮るという非礼を受け、彼は内心で腹を立てる。
もっとも、このような場でそれを表に出す愚はさすがに冒さないが。
「その通りであります。
スタングレネードの影響が消えてから発砲するべきだったと反省しております」
「まぁ、いい。続けたまえ」
さすがに露骨な嘘過ぎたかと彼は発言してから肝を冷やしたが、相手はどうでも良いようだった。
これは意外な反応である。
「はっ、続けます。
二階に到着後、現地の守備隊長に指示を受けようとしましたが、乱戦状態のために断念。
自身の判断にて戦闘に突入、階下への銃撃を行いました。
一弾倉分を発砲したところで、隣の隊員が殉職、この際に頭部への過度の物理力行使がありました。
ここで自分は弾幕を途切れさせてはいけないと、同僚の89式小銃を借り、階下への攻撃を継続。
複数の敵の無力化に成功しました。
しかしながら、直後に敵車両が爆発、咄嗟に身を引こうと上体を起こしたところで敵の銃撃を少なくとも三発受けました。
この際の衝撃で自分は意識を失い、結果として交戦後の事については、ほとんど記憶していない状況であります。以上です」
長い説明をほぼ途切れなく終えると、俺は査問官の言葉を待った。
想定される処罰の内容には予測が付く。
恐らく、出動待機、あるいは反省文提出か。
間違っても転属や処罰はありえない。
そう判断されるような形で行動し、報告したからである。
査問官は隣に座っている男の方をちらりと見ると、一転して笑顔を浮かべて口を開いた。
「状況は把握した。
繰り返させてしまってすまなかったな。帰ってよろしい」
この場で何らかの処断が下るものと覚悟していたのだが、まあいい、帰してくれるのならば喜んで帰ろう。
基地に帰ったらあれこれと書かなければならない書類が山のようにあるからな。
そんな事を思いつつ、俺は退出した。
「しかしなぁ」
廊下を歩きつつ、思わず声が漏れる。
査問官の隣にいた男、一体何がしたかったのだろうか。
結局査問会の間、一言も発する事はなかったし、メモを取っている様子もなかった。
「すまなかった!」
考え事をしながら歩いていたせいで、目の前の堂上図書正に気がつかなかった。
急制動で激突を回避する。
畜生、胸が痛い。
「堂上図書正、自分に何か?」
「先日の負傷、あれは俺の責任だ。すまなかった」
堂上図書正は謝罪を繰り返した。
その隣には小牧図書正の姿もある。
どうやら、事務室で悶々としていた堂上さんに進言し、謝罪ツアーに同行したのだろう。
良い人たちなんだよな。
まあ、堂上図書正は戦場で隣に立ってほしくはないが。
「頭をあげてください。
自分の負傷、まあ、怪我といえるほどのものでもないですが。
とにかくこれは、ちょっとした事で遮蔽物から身を晒せる位置にいた自分の不注意ですから」
「そんな事はない!」
「堂上図書正、私はそのように報告したのですから、そのような事実で間違いはないはずです」
反論を封じる。
「そういうわけみたいだね」
「そういうわけなのです小牧図書正」
こっちは話が通じやすくて助かる。
あとはこっちでやっておくよ、と小声で言われ、俺は敬礼してその場を立ち去った。
同日同時刻 関東図書隊管轄 武蔵野図書基地 大会議室
「それで、どうするのかね」
査問会が終わったために照明がつけられた会議室の中で、査問官は隣に座っていた男に声を掛けた。
その男は、査問会の間一度も発言をしていなかった。
「冷戦作戦に変更はありません。
彼には今までどおり、いや、今まで以上に、役立ってもらいましょう」
男の言葉に査問官は不快な表情を浮かべた。
隣に座っている男とその一党が進めている作戦は、査問官の認める図書隊のあり方から大きく逸脱するものだったからである。
「私には、君たちがやろうとしている事を止める権限はない。
だが、理解は絶対にできそうも出来ないな」
査問官の言葉に、男は愉快そうな表情を浮かべた。
外見からは20代前半とも30代後半とも見えるこの男は、どのような表情をしても他人を小ばかにしているような印象を与える欠点があった。
「貴方の主義信条を曲げてまで、無理にご理解を頂く必要はありませんよ。
我々は我々がもっとも適切と考えるやり方で、この国の文化と言論の自由を守っていきます」
男は、丁寧語ではあるが大変に失礼な内容を言い放った。
「そういうわけですので、彼については、今後は査問はなしになるでしょうな。
隙はありますが、彼の行いには処罰を与えるような問題点はない」
そこまで言うと、男は許可も求めずに懐からタバコを取り出した。
一本を取り出し、咥えて点火する。
「しかしまあ、良化隊の連中には本当に呆れさせられますね。
戦闘行為で犠牲が多く出たなんて、よくもまあ恥ずかしげもなく抗議してきたものです」
男は愉快そうに続ける。
「死者の数はこちらの方が多いし、こちらの衛生兵を三度も攻撃しておいてその言い訳が、誰も気づかなかった、ですからね。
ルールが変わってきた事を、こちらも理解し対策を練らないと」
「無秩序な殺し合いを容認するのか?」
男の発言を看過し得なかった査問官は、厳しい口調で尋ねる。
「それを望んだのは彼らです。
まあ、彼らはそのずっと前、日野の悪夢の頃からそういうやり口が大好きでしたけれども」
全ての図書館員の心に刻み込まれている事件。
それが日野の悪夢である。
メディア良化法に賛同する暴力団体によって銃弾を火を叩き込まれたその事件では、多くの犠牲者が出た。
犠牲者とは銃弾を撃ち込まれて殉職した同僚であり、焼き払われた書物である。
警察も消防も、事態が決定的になるまで登場しなかった。
決定的とはつまり、実行犯が現場から消え去り、火災が消火不可能になった状態である。
今にして思えば、不謹慎ながらあれは良かったな。
肺の奥底まで紫煙を飲み込みつつ男は思った。
司法すら従えるメディア良化委員会。
法務省管轄なのだから当然といえばそうだが、とにかく彼らは絶大な権力、強力な戦力、便利な非合法活動組織を持っている。
いつまでも法律に従った体制でしのげるものではない。
日野の悪夢はまさしくそれを証明した出来事であり、それが今の図書隊創設に貢献している。
サブマシンガンやアサルトライフルを中心とした武装を持ち、検閲対抗権という名の戦闘許可を持つ。
戦闘許可とはもちろん人間を殺傷する事に対する免罪符である。
合法的に戦う権利を手に入れた事により、図書館は弾圧に屈さないという選択肢を選ぶ自由が与えられた。
「彼らがあくまでも力による解決を望むのであれば、我々は力による拒絶を選択する。
これは争いなどと言う生易しいものではなく、我々と良化隊との戦争なのですよ」
男は断固たる口調で言い放った。
彼は心の底からそう信じていた。
査問官は唖然とした表情でそれを眺める。
「人命も、税金も、何もかもを投入し、我々は戦い続ける必要があります。
彼らがこちらの人員を意図的に殺傷するのならば、我々も遠慮する必要はない」
「それが戦火の拡大を招く事は、当然理解しているのだろうね?」
査問官の問いに、男は歪んだ笑顔で答える。
「当然です。
彼らが更なる重武装を投入し、もっと大規模に戦闘をしたいというのであれば」
彼はそこで言葉を切り、査問官の目を覗き込む。
「更なる戦火の拡大を望むのであれば、こちらも付き合ってあげるまでですよ。
弱装弾をやめるのであればこちらも、重火器を持ち出すのであればこちらも。
どこまででも検閲に対抗してやればいい。
我々にはその権利があり、それは法律で保障されているのですから」
そう言い放つ彼の顔は、正しく悪魔のそれだった。
正化31年8月10日 1339時 関東図書隊管轄 武蔵野図書館 大会議室
その日、彼は午後シフトに入っていたため、遅い昼食を取ろうとしていた。
メニューはご飯、味噌汁、沢庵、焼いた鮭。
どこに出しても恥ずかしくない日本食である。
箸を手に持ち、いただきます、と行儀良く言う。
<<哨戒中の警備より入電。良化特務機関が当館周辺に展開中!総員至急警戒態勢に着け!
館内に残っている利用者は至急館外へ退去してください!>>
そんな彼に答えるように、スピーカーが敵襲を告げる。
彼の周囲で昼食を取っていた職員たちが一斉に立ち上がり、ある者は武装を取りに、またある者はシェルターへ退避するために移動を開始する。
「食い物の恨みは、おっかねぇぞ」
彼は恨めしそうに呟くと、自動小銃を受け取るために席を立った。
彼の位置から武器庫へは、駆け足でおよそ五分。
何事もなく館内への突入を許すはずがないため、十分な時間があると言える。
<<業務部より、敵の本命は館長室です!>>
非常ベルに混ざり、柴崎の声が聞こえる。
どうして彼女がと思わず歩調が緩むが、耳のイヤホンからは続けざまに命令が飛び込んでくる。
考えるのは後回しにし、彼は武器庫へと足を進めた。
幸い何事もなく到着し、武器弾薬を受領する。
先日から、俺もようやく89式小銃を持てるようになった。
まあ、いつもどっかから調達していたんだがな。
<<急ぎ武装し、上官の指示を受けろ。敵は複数のルートから館内への侵入を試みている>>
状況は芳しくないようだが、今回もせいぜい活躍させてもらおう。
それにしても、ここは図書隊の事実上の本拠地だというのに、敵は何を考えてここへ襲撃を掛けたのだ?
本日はここまで
図書館戦争の二次創作は、さすがにスレ違いじゃね?
というか無断転載
新手の荒らし?
毎度おなじみのageさんだろ。
削除依頼済みだから触れるな
>>232 投下乙でした物語殿。
違反の抑止の為とはいえ、苛酷ですのう。
一歩間違えればかえって悪質化しそうな恐怖。
>>244 赴任した初日に「違反した者に対する処罰」を目に見える形で知らしめるのは親切だなw
「知らなかった」「(知識として)知っててもこれほどとは思わなかった」と泣き言吐く前に
魂に刻み込むのは良いことだ
問題は苛政を敷く者が自らの不正を握りつぶさぬジャスティスを維持できるか、だな
物語氏投下おーつ!
>>50 皇紀2676
「では、キサラ学院卿帝国に宜しくお伝え下さい」
そう言い放ち
クヴィーン王邦の外務官僚は帰って行った
「ふぅ〜、終わった終わった、さっさと立ち去りますか」
そう言い放ったのはクヴィーン王邦首都国にある日本語学院風土学教授
梗;樂日(33男)、このssの主人公である
彼は父方に日系台湾を母方に日系北欧をもったハーフである
同時に元抗虐帝連盟他民族連合艦隊群
第三揚陸艦『たかなわ』先任調査隊風土係官及び日台友好会尖閣大学准教授である
皇紀2676
「では、キサラ教授地球帝国連邦に宜しくお伝え下さい」
そう言い放ち
クヴィーン王邦の外務官僚は帰って行った
「ふぅ〜、終わった終わった、さっさと立ち去りますか」
そう言い放ったのはクヴィーン王邦首都国にある日本語学院風土学教授
梗;樂日(33男)、このssの主人公である
彼は父方に日系台湾を母方に日系北欧をもったハーフである
同時に元抗虐帝連盟他民族連合艦隊群
第三揚陸艦『たかなわ』先任調査隊風土係官及び日台友好会尖閣大学准教授である
四年前の事だ
地球にてWW3が起こった
大西洋に隕石が落ちたのだ
結果米英仏は落ちぶれ
露中は宗教・政党・民族テロで帝国主義に戻り
一部のロシア人は日本に北方領土を返還した上で樺太にて北方共和国を作り上げ
一部の北欧・米英仏なども亡命してきた
又、欧米を頼りにしてた南太平洋諸国は滅亡の危機に陥り親日国を中心に東洋連邦をつくり
日本もアフリカやイラク、大西洋諸国に援助をしまくった
しかし、それに不満を持ったのが反日市民であり彼らは大陸に大量亡命した
政府は日和見主義だったし寧ろ喜んだ
しかし、中華は朝鮮半島やASEANに核を打ち込み侵略を繰り返し途中、災害テロで一部帝国主義になった大西洋諸国や露帝と核戦争の繰り返し
WW3の到来だ
やがては台湾や北方共和国、ハワイ市国を迎えた東洋連邦、独伊北欧土スイスのNEUに矛先を向け初めた
一時は東洋連邦も連邦自衛隊による復興に集中してたが
大陸帝連は旧日本人が作り上げた特殊粒子によるミサイルを東洋連邦に発射した
結果、日本を中心に特殊磁場の発生
調査の結果
果てはハワイ、北は北方、西は台湾、南は南太平洋諸島、地はプレート、上は人口衛星
が異世界に転移する事が判明した
国民は驚き悲しんだ
しかし、核で荒廃しアフリカや中東には文明停滞が続き
アインシュタインの言うとうりWW4は原始時代になるのが目に見えた
こうなったら異世界だろ二次元だろどんと来いになり
新たなフロンティアを求め各国から亡命が連日飛び立ち
その中には王貴族や無主軍からテロリストやありあらゆる動植物がもちこまれ
東洋連邦諸島は全部が人だらけ
元々縄文、弥生、漢、朝、アイヌ、琉球、ユダといった他民族主義?の割に移民に厳しい日本でも電車からアベトイレまで外人だらけになった
その後、無事?に転移したのだった
転移した異世界は
地球の三倍の広さと少し(1Gに対し-0、1)低い重力と新鮮高濃の酸素や温暖(日本海は荒波だが)な海であった
その後、情報収集と魔法について調査の為に
迫害されてる長耳族(白黄黒桃土があるらしい)やドワーフといった妖精?族や獣人に魔族や子鬼に弱体化した龍族や侵略の危機にある諸国と交易を開始
無人大陸も次々発見し、多種族解放国を作り上げた
天皇というシンボルーや亡命貴族や新大陸発見による民社的農地買収により
いつしか、善い意味で世界で最も『お人好し皇帝?の邦』と言われた
やがては独裁帝連を倒し新たに他国と交易し三年掛けて
異世界でも上位(まだ不明の地域が多い)の国家になり東洋から地球連邦に変更した
相変わらず平成天皇は象徴で
防衛府にもなった割に自衛隊は連邦のSPを兼任した何でも屋だった
ある意味、台湾人にとっては70年来の大東亜?共栄圏の誕生と同時に中国から独立し
連邦の主要国として盛り上がりを見せ
故郷を離れ、現世界の欧米的な地域の主要国である
クヴィーン王邦(昔の英連みたいな島国+多数の外地を持つ王国連邦)で異世界の白人達に漢英字や科学技術を教えるしがない教授になった
10分も歩けば都市が見え、日本製の『こだま』『ひかり』ブルートレインや通勤電車のある駅までやってきた
途中、ホビットや子鬼のいる屋台にて一服を始めた
店主「先生、今日はハガネワシの焼鳥と羽牛のハンバーグと土豚竜の豚カツがメインですがどないしやす」
と、秋田に行けば人気絶対の子?鬼が注文を聞いた
「明日は給料日だドーンと持って来い」
「流石は帝国ゆかりの民、きっぷが善い」と厨房に行った
「帝国で思い出したが 王国の恥曝しも明日あたり釈放らしいすね」
隣に居るのは王邦魔法軍の白長耳士官が翻訳(言葉はともかく文体は変換できない)された産経新聞片手に愚痴った
そこにはナーベレ賞をもらう地球人とゲル将軍の屯田改革やラスプーチン一族が魔法大決で飛竜と闘う写真があり
もう一方は普及しはじめたアナログ(デジタルはまだ無い)番組のNHKニュース内容に細かく
『皇居のお堀で異世界の水泳大会!!』
店にあったタイムズによると
酔っ払った王邦貴族が警視庁で国宝が盗まれたと騒ぎ
突然テレポートでお堀に行き
魔法で凍らせたり、暖かくしたり、外来種(異世界)の卵を埋めたり、水泳大会しまくり、王邦教会の財宝をサラリーマンに投げたり
お堀を壊したり
最終的には無力魔法を使う黒長耳によって編成された魔法警察によって逮捕したらしい
お堀は来週には洗浄する予定で
財宝が当たった野次馬達も持ち逃げしてたり
中にはゴーレムや魔海獣を見て喜ぶ?子供達もいて
外交問題をさける故に釈放予定に入ったが
王邦側が帰国反対をしており事態は難航してるらしい
....................................
店をでて梗は思った
いくら象徴とはいえ日本は甘すぎる
実際王邦側は日本及び地球連邦に恐れを持っている
なんせ王国が世に現れて千年しか経たず、その間に血が入れ替わりしてるのに
日本は建国二千七百で万世一系で数億の民を持つ
そもそもハワイや南太平洋諸島を除き、そのほとんどが日本に亡命しており
台湾とて5年前は共産党に目を付けられてた
ゆえに皇帝を持つ日本が中心の連邦であり
その元首の家で恥曝しした
普通の神経をしてたら射殺者であるが
未だに平和主義の民主国家故に勝手なマネはできないし
警視庁で暴れ出した時に対処できたはずで、
警察の職務停滞を表しており被害を見つけても無言であるので、裁判が難しく(魔法というチート)
帰国して貰ったのか早いらしい
日本はやはり、善い悪い含めてお人好しである
これだと第二第三の朝鮮や中国にアメリカが出来てしまう
そう思いながら地球を懐かしんでいた
255 :
丹生都万:2008/10/08(水) 21:46:00 ID:fp1tcQ4B
一応、終わりです
少し下手なので気に入らなければ削除して頂いても宜しいです
個人的に台湾は帝国の影響を善い意味で受け継いでるので
異世界でも現地人に対し打ち解けそうです
思えば日本って皇帝が在籍してるから
正式には日本帝国なんですね
純粋無垢な大和族であり東日本人の僕には外国人のバカ騒ぎに笑いながら
少しキレてます
もし機会があればまた来ます
失礼しました〜
・・・えーと、何と言えば・・・
その、なんだ
考証はせめてきっちりさせてくれ
ここは自衛隊が召還されましたスレだからぶっとびすぎたSF持ち込むのはやめようや
あと誰も作者が大和民族かどうかなんて気にしないし
酷使様を嫌い嫌われている元軍板の移転スレで微妙に酷使様臭い発言はやめようぜ
たまに凄いのが沸くから2ちゃんねるは侮れない。
とりあえずびっくりした。
>>257の面倒見のよさに。
テンプレ…と、いうかガイドラインにもオーバーテクノロジーやら禁止って書いてあるしな
それはそうとまだガイドラインも無かった頃を思い出した
あの頃は良かったなあ…
数万の日本人が異世界に流れてやむなく建国する・・みたいな話でもこのスレはOKかな?
蒸気機関と後装式ライフルの開発からがんばる、みたいな
やっぱ自衛隊が出ないとスレ違い?
分家ってのがあるからそっちへどうぞ
あっちなら旧日本軍がファンタジー世界に召還されましたとか
米軍が召還されましたとかも取り扱ってます
ガイドラインをものすごく簡単に言うと、自衛隊側はインチキだめ、F世界側はインチキOK
F世界側のインチキをどういう風に設定するかがキモ
ただ、現代技術が魔法と出会って融合していく様子をじっくり描写してくれるなら
最終的に魔法科学みたいになっちゃってもOKと思うが
ともかく最初は普通の自衛隊からスタートね
自衛隊はファンタジー世界の姉ちゃんのハニートラップで壊滅するんじゃないか
裏切っても解雇処分だけで済みそうだしな
というか自衛隊員って日本文化に造詣が全くなくて呆れた
非常時にはヒステリックになる国民性だしそこは平気でしょ
第一壊滅する前に流石に国も手を打つに決まっとろう
ところで日本文化に造詣が無くっててのはどこから来た話なんだ
俺からすれば、むしろ日本文化に造詣ありまくりってイメージだがな……。
本分と同じ方向性のミリヲタに止まらず、それぞれが色々な方面に濃い人たちの集団というか何と言うか。
>>265 ろくに物も知らず、また調べようともせずに訳知り顔で話すのはいかがなものかと。
こんな所でグダグダ言っている暇があったらお国の経済事情をどうにかして下さいよ。
>>261 投稿場所決まったら教えてくれると非常に喜びます
是非に読みたい
一昨日の事件が異世界だったらの話ですよ
ついでに短編なので...
いきなり転載してるし
話としては,日本人以外の現代人が異世界で仕事してたら
特殊磁場も周りで核戦争やってれば
空から赤い雨や軍事衛星の破片が落っこちるし
転移したさい在日、平和主義問題を考えたら
反日団体はどっかに逃げ、在日米軍も独立した軍隊なら話は変わるし
核戦争の影響でブラックホールや四次元が出来ても不思議じゃない
いきなり転移したら、旅行に行ってた国民や逆に親族を残した旅行社や軍もある
つまり、生易しい話で『読み切り』じゃなきゃできない話です
あとは、転移の理由やなんで日本だけの矛盾がでますし
個人的に転移しても日本は日本で自衛隊も自衛隊であって欲しいという望みです
それでは、正式にスレ活動出来るようになるまでssは書かないようにします
失礼いたしまたした〜
>反日団体がどっかに逃げ、
あいつらは今の日本のシステムに寄生し、その中でしか生きることが出来ない以上、どこかに逃げるなんて絶対にないと思うがw
>>265 自衛隊に限らないが、その国の軍隊というのはその国の人間から構成されるわけで、
自衛隊員が自国の文化に疎いってことは今の日本人そのものが
自国文化に疎かったり忘れてたり知らなかったりするってことだぞ
まあ、若い世代が自国の歴史や文化を知らないってのは
どこの国でも問題視されてんですけどね
まあ南朝鮮人みたいに、
「ウリの御先祖様は中央アジアからイルポンまで広がる大百済帝国を築いていたニダ」なんつーファンタジー小説を軍隊で習うよりはマシかも。
日本人は大昔世界を支配していたムーの子孫
反日団体の場合、むしろパニくって本性むき出しにして
外国人と見れば迫害に走って今までと逆ベクトルで余計な問題と敵を増やしそう。
戦時中で一番中国朝鮮を馬鹿にしてたのは朝日だし
自称反戦平和主義者は関東大震災でも阪神大震災でも外国人と一目で分かる人達に事あるごとに辛く当たったという
日本の硬直化したシステムじゃ何も積極的な行動に出れない可能性も大きいけどねw
転移した先の隣国なんかに、嫁と住居と報酬を提示されたら安月給でモテない理工系技術者は鞍替えしそうだw
>>275 その隣国の文化レベルとか社会インフラのレベルにも寄るだろうけどね
電気もガスも水道もテレビも電話回線も存在せず、
病院なんてものは無く、健康保険も当然無く、基本的人権なんて概念すらあるかどうか怪しい
国とかだったら嫁と報酬付でも今の文明社会を捨てるのに見合うかどうかだ
現代人ならなおさら、例えば「明治くらいの日本と同じ程度の文明です」な国に
鞍替えできる奴は限られると思うぞ
「第二次世界大戦当時の日本と同じ程度」でも難しいな
「昭和60年代の日本と同じ程度」でようやく我慢ができるってくらいかな
どのくらい我慢できるのかわからんが
>>276 >「明治くらいの日本と同じ程度の文明です」な国
それはもうファンタジーじゃないな
とはいえ中世の軍制で近代よりこっちの軍に対抗するには
竜だの魔法だのが現代兵器以上に強力とか
人間の生物的限界を超えた英雄が100人に1人の割合でいるとかじゃないと
追いつかんけどw
今の先進国に住んでる人間の生活水準って中世で言ったら王侯貴族だろうな。
洗濯機や食器洗い機を召使いで代替しても医療と情報だけは手に入らない。
そりゃなかには田舎暮らしが好きだって言う人もいるけど、少数派だろう。
日本政府が許可しない国へ行ったら売国奴扱いで二度と故郷の土は踏めないだろうし…。
北朝鮮へ渡った日本人の質と量を考えれば参考になるかもね。
北朝鮮でさえ1950年代ぐらいの水準はあるだろうが。
>>277 ランボーだと100人
範馬勇次郎級が10人もいるような国には喧嘩売りたくないな
自衛官1人が飛ばされてくるってどうだろう。先制攻撃が許されない公的武装組織の構成員が混沌とした
ファンタジー世界を旅する話。
個人が召喚された場合、余程話の尺を短くしないと、早い段階で弾薬が尽きて、よくある「日本人がファンタジー世界に〜」と同じになるような。
第一、組織から切り離されてたった一人になってるのに「先制攻撃ダメ!絶対!」って守っているとしたら、そいつただのバカじゃね?
そういえば、前にあった「特殊作戦群の班が日本政府の依頼でファンタジー世界へ偵察に」とかいう話もあったな。
専守防衛を守っていたかどうかは覚えてないが、補給がある代わりに戦力は最小で組織に縛られる、という条件は満たしてた。
そうか、悪かったな。諦めるよ
確かに文明レベル低ければ現代人には耐えられないという話もわかるが
でも勤勉な嫁いればそもそも家事しなくていいし、今みたいに夫が家事育児に参加しないと文句言われる事も無い
嫁から日々迫害されてる俺から言わせてもらえれば、嫁が昭和以前仕様なら、多少の不便も目を瞑るわ
俺も、どこに行ってもエアコン完備で定額制のネット環境があるんなら多少の不便は……
>>269 確かに、転移した後の地球とか気になる
このSSはWW3終で核以上の科学兵器を使ってたら矛盾しないが
普通に出張や修学旅行の合間に祖国が消えたら一気にユダヤ人化してしまう
今のアメリカ経済も日本を頼りにしてる
日本が消えた途端、ASEANや中東、中華でなんか起こりそう
特亜は差別虐殺
先進国は経済力の低下
ODA国家は植民地に
ASEANでは内戦
イラクでは対米戦
一部親日反米(中・欧・露)国で反国にテロ
ヤバすぎる
むしろシンガポールに修学旅行中に転移したら
恐怖だ
>>280 保管庫か分家の過去のスレにそういう長編があったよ。完結もしてる。
作者のコテが3桁の数字だったような。
あの作者さんは確か九州だけが召還される話も書いてたような。主人公が探偵のやつ。
>>287 それって分家で書いてた228氏じゃね?
最初期は本家にいたけど
>>283 腐りかけた肉ばかりの食事と糞まみれな都市へようこそ
ネズミ、黒死病、寄生虫があなたを歓迎します
個人的な意見だといい研究設備があればどこでもいいや
ただファンタジー世界にいい研究設備があるとは思えないわけで
>>289 魔法とか精霊が実効性のある存在として世界に認知されてるF世界なら
我々の世界の科学と同じくらいの実学として
「錬金術」「召喚魔法」「遠隔視(リモートビューイング)」「遠隔通信」も有りって設定も可
まぁ、「置き換えただけ」と言えるかもしれんが
士郎正宗の「オリオン」もそういった感じの作品
>>289 それF世界じゃなくてタダの中世ヨーロッパじゃんw
「魔法」があるんならもうチョイ楽だろうし、何もヨーロッパ準拠である必要も無いわけで
ぶっちゃけ中世ヨーロッパの不衛生さや貧しさは相当のもの
正にユーラシアの辺境だったわけで
てか、逆にそんな所の近くに転移したら、日本国内でも相当数の死者が出ると思われ
てか、日本の場合は自衛隊は出せない、隣国は貿易してくれない、備蓄はどんどん減ってく・・・みたいな袋小路に入る可能性は大きいよな
まぁ、ある程度まで日本社会が混乱したら、倒産した町工場なんかでカラシニコフ量産されて、飢えた日本人の武装集団が漁船で大陸に大挙。。。戦国時代〜!みたいなw
人間飢えれば見境無くなるし、良くも悪くも自衛隊は動けないし、みたいなw
さすがにそうなる前に自衛隊動くでしょうよ………
293 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/11(土) 20:19:04 ID:jCfp2/Mw
逆パターンで、F世界から国ごと引っ越してきちゃいましたってのはどうよ?
>>293 ネタとしては面白そうだが分家でやったほうがいいな、そういうことは
ファンタジー世界とゲートができたってのはあったからいいんでないの?
>>293 中華朝鮮半島辺りに暗黒国家
ロシアに弱小国家の集団
アメリカから各種族の亡命が日本に
注大陸以外しかアメリカ人はいないから同盟国の日本が責任もって管理(涙)
で、英仏辺りが侵略しようとして逆襲を
オーストラリアはファンタジー世界に通じる異空間が
別の地球的無人無文明世界でアメリカなどが激戦を
一方地球では涙目の日本と親日国がファンタジー世界と戦争を
但しイタリアは補給係
>>296 お前、軍事ネタを扱ったネット小説の感想欄で暴れてる真性キチガイ「丹生都万」だろ?
下記の転載文は改行を詰めてあるけど、論理の飛躍や無駄な改行、独特の誤字(?)等々、
イカれた内容と文章の体裁体でバレバレなんだが……。
>[518]丹生都万 ◆0834d687 ID: fc56dd65
>流石はゲルのおやっさん(石場)
>カッコイい
>しかし、警察は何をやってるのか
>圧縮プルトニウムを炎龍にでも
>とりあえず、日本は生まれた時から日本(邪馬台国+ヒノモト)
>故に他国は干渉できない
>アメリカには経済支援をやめるに
>でもゲルのおやっさんは露客の為に徹夜でプラモ作ったし
>飴や華より露の時代だし
>北方領土含めて経済支援と北方樺太領土の交換を
>あとは、トルコ・台湾・タイ・パラオ・フィンランド・イタリア・ドイツ・メキシコ・オーストリアでしょうね
>アメリカは軍事?以外は頼りにならん
>閣下と伊丹のコンボが楽しみ
>最終的にはファンタジーパワーで役立たずの国連倒して
>新しく日本ー異界ー上の国 で新国連つくったほうが
>最悪的でも新帝国に銀座異門ーイタリカを中立にして国交ひらくか
>とりあえず、常任の英仏(ww2でフルボずみ)飴華を倒しますか
まとめって放置なの?
>>297 迷惑かけていたとはしりませんでした
しかし、私的に利用してるのは軍板と上記の小説と他1サイトだけで
他1サイトは内容が凄すぎてついていけなくなって最近行ってなく
小説もリアルで書いたのはここだけで
不快感があったらば消しに行きますが
「バレバレ」というか名前欄に書き忘れてるだけで
申し訳ありませんでした
>>297 迷惑かけていたとはしりませんでした
しかし、私的に利用してるのは軍板と上記の小説と他1サイトだけで
他1サイトは内容が凄すぎてついていけなくなって最近行ってなく
小説もリアルで書いたのはここだけで
不快感があったらば消しに行きますが
「バレバレ」というか名前欄に書き忘れてるだけで
申し訳ありませんでした
>>298 あそこは最近更新してませんからね
転移しても問題の無い既存の部隊や状況ってどんなのがある
やっぱ大湊とか?
北海道丸ごとなら食料・規模ともにおk
問題は弾薬生産設備が無い所だ
>>302 北方領土にいるロシア海軍から奪うか
でも転移した場所が南国なら最悪だな
ネタにされるのって
北海道や九州
前みた小説では東もしくは西日本だけ昭和に転移する話があったな〜
東北・北関はやってあるから
四国だけを転移させるのはどうだ
佐世保や呉や米の艦隊とか極偶に豪華韓の艦が通るし
うどんとかあるし
橋がついた、つかないで話が変わるな
陸戦は善通寺、松山、高知
海防は徳島教育航空群、小松島航空隊、第42掃海隊
独報は土佐清水通信隊
国土18802キロ
人口440万
米麦4660万t
木材121万m3
魚貝43万t
百世帯車455台
工芸品 阿波和紙 大洲和紙 土佐和紙
和紙の輸出力は大きい
空戦はなかなか
海防は呉・佐世保から
北海道と違って資源は安定
九州と違って平凡
小回りが効く
海洋国家として生き残る
なんで態々一行空けるの?
うざいだけだよそれ
知らずにやってるのかジンクスなのか、どっちだよwwwww
309 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/14(火) 00:14:23 ID:buztDkR/
>>304の人に訊きたいんだが、あなた日本人ですか?
>>310 なんか、話が変わってるが
東北・北関東生まれだけど
これだけは言いたいが、俺はこのスレが大好きだし荒らしにもなりたくない
書き込みだって2サイトと2chだけ
ただ俺のヘタブンを見てキチガイ呼ばわりするのも可笑しいが...
最近、変だろ前回も学園スレがどうのこうので荒れたし
俺が下手糞な文はともかく
四国や大湊が転移したらどうだろうと書いただけだろ
>>312 まず改行を312くらいの頻度に収めて書こうな
改行が多すぎてイライラする人が多いから荒れるんだぞ
四国でミサイル生産できたか?
>>312 書き込みの内容じゃなく書き方(文章一行ごとに無意味に一行間をあける)
のを弄られているだけ。 学園スレどうこうも関係ない。
お前さんのように、「変な改行と間の空け方」をしている人間は稀に居るが、
間を空ける意味は全く無いのでなんでそんなおかしいことやってるの?と言われるだけ。
例えて言うと、やってる人間にはファッションのつもりなのかなんなのか解らないが、
「シャツの前と後ろを逆にして着る」というような常識と違う着方をしてる奴が
他の人間に指差されている、あるいは指差しはしなくても「何だあいつ?」と
思われてる、というようなもの。
スレ的にどうでもいい話題が続いてんな
ところで前から思ってんだが
基本的に現代軍VSファンタジーってのは
ウハ俺ら(現代軍)ツエーwwwがデフォなんだよなぁ
俺もそういうのは嫌いじゃないが
時には拮抗している作品を見たいな
異世界の戦術理論を組み立ててらしく魅せるのが凄く難しいのは解るけどな
>>318 私的に魔法都市戦は鬱です
保管の8〜20ですが、日本は資源や政治問題があるので都市内部の戦に大変弱いです
逆に大湊四国(海)東北中部(陸)辺りは長期戦とか善い部類
ギリギリの勝利は燃えるよな
>>320 人的資源も近代兵器も消耗したら再編成・補給は難しいからな
負けたら組織としておしまい、て事もある>アウェーでの戦い
まとめサイトが更新停止してたり、途中で止まってたりして過去作品が良く分かんない。
なんかおすすめの作品ある?
スレ違いかもしれんが米軍スレの作品はどうかな?
作者はかなりのいい勝負好きで、適度に激戦が書かれているぞ
324 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/14(火) 23:12:21 ID:KAwcIYZk
元1だおーの箱庭メイドは泣ける
大本営発表
てさりすと
条八←米露が絡んでくる
一発ネタなら新条3曹の冒険
雑兵←初めて読んだ
翡翠@南十字←アクが強い
エルフとカレードワーフとラーメン←戦じゃなく食生活を扱ってる、俺がこのスレで書くキッカケ
325 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/15(水) 00:24:11 ID:tmbJBqLu
ああああ
誘導されてきました。
過去の作品で最終的に自衛隊がフルボッコされる作品あったっけ?敗北の美学的な
328 :
丹生都万:2008/10/15(水) 23:41:57 ID:7B2/u8Ht
>>305 正直に言いますと、俺携帯しかないので(パソコンは親のを借りる)感想文とかはズレが生じるんです
前回は正直に答られえなくてすみませんでした。
>>313さんとのやり取りで自分の誤ちに気づきました。
来年になったらPCが手に入るのでその時は四国や大湊を舞台にしたSSを書きます。
これからもお世話になります。
>>328 >感想文とかはズレが生じるんです
矯正する方法はいくらでもある。それをしない以上叩かれて当然。
それに
>>304のような無駄な行空けは理由にならない。
本当に直したいと思っているのなら、他の人の長文を読めば
だいたい何文字くらいでの改行が望ましいか平均値を出せるだろうに。
もし「来年から直るから今年は直さねーよ」っていうのなら、
直さなくてもいいからもう二度と書き込むな。黙ってROMれ。
まぁそれはともかく
投下があるまでちょいっと思考実験しないか?
中世レベルのFT世界
郊外での自衛隊との戦闘で領主が死んだ城塞都市(人口2000人)を任された主人公
制圧後最初にする事は?
あ、魔法とか不思議生物は特権階級の所有物で一般市民は
ごく普通な中世っぽい世界観って感じね
細かいシチュは各自の自由ね
例 住民が反抗的か従順だとか
街道沿いの平地か山間の町か
そういう条件は各自で決めてその上で何をするか
主人公は自衛官でも商社マンでも役人であっても良いよ
ある程度の権限があるという立場なら
332 :
丹生都万 :2008/10/16(木) 06:51:48 ID:hYoTASEE
けどよく考えればただの自衛官に城任せるとかあり得んよな………
それはともかく、とりあえずは全体の掃除
で、衛生観念を根付かせる
平行して現地有力者とコネを作り、従わないならPAM!する
その後城を守りやすいように小改造
城壁内側に迫撃砲、城壁の上に機関銃座などなど
中庭にヘリポートも必要か?
仕上げに近代的な農業を導入で一丁上がり
ところで今移転直後の食糧不足を補うために
一発戦争をした後賠償請求がわりに米と小麦をぶんどって
国内への供給を増やして、平行して海外への移民をさせて食い扶持を減らす
とか考えてるんだが駄目か?
>>330 市民抱え込んで篭城戦なんてしたくも無いので
ベースになる領主の館か城へ直通する
大型車両が対面で二車線通れる事を条件とした道路を念頭に置いた区画整理かな
撤退するにも混雑しなくて良いしな
住民は基本的に治安維持以外は現地の慣習を尊重という名の放置
常識違う人間に日本流を押し付けても短期間ではそうそう上手くいかないだろうしな
ただ
>>333のように手を洗う、うがい等の衛生概念だけは新しい法で発布する
将来的には市民を狩り出して大衆浴場とそこにつながる上水道を作る
鞭と飴理論なら
鞭で現地民を五人組の連座制にする
飴は道路が整備されてないうちに穀物をもらっても持て余すだけなので
税の軽減かな
とりあえず芋類、蕎麦の生産と宗教勢力の弾圧若しくは隷属化は基本だな。
336 :
丹生都万:2008/10/16(木) 21:16:59 ID:hYoTASEE
衛生概念で思い出したが大衆浴場を辞めた一番の理由は感染症だろ
逆もあるんでは自衛官は勿論、日本が現れた際に汚染海水や排気ガスが風に乗って謎の病死が起きまくる
真相を知った住人が食いもんや薬に恐怖したり
マスクやミネラルウォーター(水道)を売る人が国内から出そうだ
穀物の栽培と一緒に胡椒や茶も育てた方がいいだろうな
FT世界に未知の病原体が存在する可能性はあるが
代謝系や遺伝子の不一致が原因で
地球人とFT世界人の共通感染症が存在しない可能性もあるんだよね
まあ衛生観念を伝授しない理由にはならないが
338 :
丹生都万:2008/10/16(木) 23:25:51 ID:hYoTASEE
>>337 じゃあ異世界人の血液を輸血に使っても良いし
吸血鬼や淫魔に血液や体液を売ってもいいて事?
それ面白い発想だな
戦闘妖精・雪風のJAM人間みたいなもんか
そもそも血液型が合うかどうか
>>336 ところで風に乗ってきたガスだけで死ぬとかここは中国じゃねーぞ
大衆浴場での感染症対策は、塩素プールに事前に入らせるのと
罹患した者は入浴禁止でおおまかに防げる
むしろ一定水準以上の不潔さがデフォなほうが不味い
歩く培養シャーレと同じ室内になんぞいたくもねぇ
つっか医療物やアウトブレイク系が書きたいなら止めんが
そうでないなら微生物や免疫系はサラッと流すのが普通だな
343 :
丹生都万:2008/10/17(金) 20:07:02 ID:tWiqNJeq
>>341 日本からじゃなく自衛隊のトラックが走ってる時の煙を吸って
病気になるかもしれないって書いたつもりだから
>>342小説書くのはこの際辞めとくよ。テストとかも近いし
このスレで始めて改稿の意味や書き方も知ったから感謝している
知らず知らずの内にスレを汚してすまなかった
あと軍板にも同じ63章があったけどないするの?
また、ちょくちょくきますんで宜しく
>>343 そんなんで病気になるのは新生児か乳幼児で、しかも
アイドリング中の車のそばに幼児を置いて排気を浴びせ続けた時ぐらいのもんだぞ
まあ成人でも初めて車の排気を嗅いだり浴びたりしたら一時的に具合が悪くなるだろうけど
別にそれで即病気になるわけは無い
(なるんだったら現代日本人が既に病気発生しまくりだろ、病気になるにしても
継続的に高濃度の排気が大気を汚染してる状態でもなければ、体に蓄積されないし発症もしない
徐々に蓄積していってヤバいのは数世代後)
排気を浴びた目の痛みや喉の痛みを「なんかの病気だ!毒をまいている!」とか
現地人が大騒ぎして伝言ゲーム的に広まり、大事になる可能性はあるかもしれないが
実際アフリカとか東南アジアの後進国に初めて自動車が持ち込まれたときとか
明治〜昭和初期の日本でそんな事例があったか?
>>343 おま・・・いつくつもりならちゃんとスレ読めや
>344
自動車より先に蒸気機関車でそういう事例があったのは記録されてるわな。
排煙に火の粉が混じってて周囲が火事になるとかの騒ぎがあったらしい。
あれに比べりゃ自動車の排気なんてあってないようなもんよw
347 :
丹生都万:2008/10/19(日) 19:37:15 ID:bRRURmuH
日本車が低燃費で環境に優しいのはわかるが相手は異世界だ海には人魚や嗅覚の発達した人もいるだろ
とりあえず勉強不足でした
>>347 「〜つもりだから」とか「〜だろ」とか書いてると「俺はこういうつもりで書いたんだから行間読めよ」
みたいなニュアンスになるから気をつけたほうがいい。
携帯から書き込んでるから短文になりがちなのだろうとは思うが、
>>336や
>>343で書いてる事の
行間を読んで
>>343とか
>>347を理解しろというのは厳しいと思うよ。
書き込む前に、自分の書き込みがどう読まれるか推敲するといいんじゃないかな。
ところで、FT世界の道ってそもそも自動車は走れるんだろうか。
仮に普段は走れたとしても、雨でも降った日には東部戦線ばりの泥濘と化しそうな気が……
馬車が通るのによく使われる道くらいはあるんじゃないか
舗装されて無い道や、「プレス機で突き固められてない」未整地道路は泥濘になるみたいなイメージを持ってる人もいるが
実際にはその土地の土質によって泥濘化するかしないかは左右されるので、
通行できなくなる道はできないが、雨天でも別に普通に通れる道は通れたりする
>>349 むしろ問題は街道でも2トントラックが背一杯の道の細さじゃないか
荷馬車程度しか走っていないのにトラックが対面走行できる道があるとしたら
なんらかの設定の裏づけが居るな
長く続いた帝国拡張時代の軍団移動専用道路とかなんとか
>>351 季節によって移動する大型獣の通り道、てのも盲点でいいかもw
>>352 渡り地竜の群れが見られる時期になりましたか
それはそれで現地の風俗や文化の紹介になって世界観が膨らむから良いね
例えどんな異世界の道だろうとヤクルトレディなら踏破できると思うんです
ちょいと上のほうで
異世界との戦力バランスで自衛隊が蹂躙する展開が多いとあったけど
結局日本ごと転移したから補給が困るので自衛隊が強くないと
ワンサイドゲームになるって話なんだろうな
日本(に限らず現代軍)と異世界がゲートでつながったら
割と良い勝負しても話の展開的には問題ないよな
>>355 そのお題はかなり前に軍板でやったが、常時接続で現代軍と均衡する
異世界軍てどんだけスーパー設定にすればいいんだよ、って感じだぞ?
>>356 そうだね
ぱっと思いつくのは
現実世界では魔力が未使用だったため
世界に満ちるマナが異世界の神代の頃と同等にあり
失われた奇跡の術が使用可能とか?
まぁあとはDQのメラ程度の呪文を唱えたら
威力がメラゾーマになっていたとかw
魔力のハイパーインフレタイムってのも俺は割りと好き
魔法以外でも異世界人は恒常的にマナを取り入れる体質なので現実世界に来たら
身体能力が現実世界の常人の三倍以上とか
うん総じて中二病な設定というのはわかるが
こうでもしないと現実世界の兵器群に人力主体の軍隊で敵わないしなw
現代戦略を根本的に破壊…とはいかないまでも阻害する
魔法なり現象なり地形なりがあれば可能性としては十分ありえそうだが。
補給不足のせいで蹂躙できません^q^
とかでバランス取るのはどうだろう
足りない石油・足りない弾薬・足りない兵士・足りない車両
現地調達した飯を食って腹を壊す兵士
水にあたって腹を壊す兵士
そのうち畑を自分らで作り始める兵士
久々のご馳走で腹を壊す兵士
基地の砂糖を米と交換してどうにかカロリーを増やそうと頑張る兵士
猪やレッサードラゴン狩りに精を出す兵士
そんな泥沼ファンタジー戦線
>>358 >現代戦略を根本的に破壊…とはいかないまでも阻害する
携行火器をものともせずレーダー網に引っかからないか
……アンデッド軍団 特にゴーストやレイス、リッチ系を中心とした
腐れどもが大量に押し寄せてくるんですね わかります
つっかそんなもんマジに勝てないよw
ゲートはあるけど大きさが人間一人がやっと通れる位しかないとか、そもそも常時接続にしないとか、超設定にしなくても均衡させる方法はいくらでもあると思われ。
というか、ゲートが出来て何でも通り放題とかいうのがすでに超設定で不自然だし、そんな大風呂敷を広げると、書くのが大変なわりにあまり面白くないってことになりがち。
おいおいwww
トラックの排気ガスで人魚が病気ですか
発達した嗅覚?
じゃあ、現代日本でも犬とか発病しまくりだな
363 :
ババンバン:2008/10/21(火) 20:19:22 ID:PlIqyhkX
> トラックの排気ガスで人魚が病気ですか
↑海洋汚染(産廃や原発とかか)って書いてあったぞ
ワイルドライフに犬が車に使う液体飲んで病気になる話はあるし
ガソリンの臭いが好きなガキ(早期治療)は一杯いるしな
異世界で現地人が産業革命したらあり得る話だし
>>359はまんま末期の日本陸軍だな
日本国内や中華ファンタジーなら神仏が効くがキリストは効き目なさそうだな
異世界宗教が若者に人気でたりしてな
>>363 いやその、ワイルドライフの車の話のは猫。
冷却液のロングライフクーラントを舐めてしまって中毒になったという話なんだ。
あれは市販されているのがおかしいほどの毒だ、アレを使って野良猫駆除する人間もいるらしい。
排気ガスどころの話じゃないくてね。
戦国自衛隊ではガソリンがなかったから、後半全部ハリボテになってたな
転移先の生物のタンパク質とかの構造が違ってて人間には消化できない、なんてのもアリじゃね? て思うけどどうかな。
戦闘妖精雪風で、敵性体が作ったクローン人間が主人公に食わせた食べ物がそんな感じのやつで消化できなくて、
次は同乗者を調理して食わせた、なんつーエピソードがあったよね。
つか、雷操る魔物がいたら全部機械がショートして終わりやん
放射線を操る魔物がいたら全員被爆して終わりですね
核爆弾も弾道制御はコンピューターだから雷落ちると無効なんですよねw
電磁パルス攻撃なんてのは現時点での最新兵器の一つだから。
厨ニ病でよく見られる最強の定義
1・攻撃を無効化して、なかったことにする
2・事象操作、物事を書き換える
3・時間操作、早送りして全員寿命で殺す
4・光の速さで攻撃、100%避けれない
5・環境操作、酸素濃度を高くする、重力を二倍にする等
外・異次元に逃げる、追いつけない
核兵器は核戦争時の電磁パルスにも耐えられる
通常兵器にしてもある程度のレベルでシールドされている
周囲の酸素濃度をゼロにして、燃焼しない空間を作る
竜が足でミサイル掴んで持っていく
核弾頭ごと凍らせる
重力操作で重さを二倍にするとほぼ全部無効化
50tの戦車は100tになる
西暦2021年4月2日 13:00 ゴルソン大陸 日本国西方管理地域 ゴルシアの街 陸上自衛隊ゴルソン方面隊ゴルシア駐屯地 通信室
ここゴルシアの街は、大陸に進出した自衛隊の最西端の拠点になる。
元々城下町としてそれなりに発展していたが、自衛隊との戦闘で領主が手勢ごと全滅。
その後、進出してきた佐藤一等陸尉率いる部隊により占領される。
市街地の中心部に位置する中世的な城に改修を加える事によって要塞へと変え、部隊はそこに駐屯している。
人口は最新の記録だと七千八百人。
主要な産業は木材加工と食料品、染物の販売、交易の拠点としての宿泊施設等のサービス業。
特筆すべき点として、清潔を尊ぶ宗教をほぼ全住民が信仰している。
この一帯を治めていた領主は、この地域に何代も前から続く『女性は清潔を良しとする』という考えを持った宗教団体の教祖も勤めていた。
その教義では、女性とは生命を生み出し、男性を支え、国を富ます存在であり、一日に二回、体を清めなければならないと定めている。
そして、清めた体を穢さないようにと汚物をまとめて処分するための場所を設け、街路への廃棄を禁じた。
これは市街地の衛生状態を向上させると同時に、集められた汚物を土中に埋める事により、農業の振興にも役立っている。
現地を管理している自衛隊部隊は、住民との友好的関係を築いており、これは佐藤一等陸尉率いる自衛隊関係者が善政を心がけている証拠と言えるだろう。
実は、この友好関係に筆者も助けられている。
私はこの大陸に渡るなり、現地の犯罪者集団に拉致監禁され、暴行を受けたのである。
それ自体は自身の迂闊さを反省するばかりなのだが、私を救出してくれたのが、佐藤一等陸尉の部隊だったのである。
彼らは住民から通報を受けるなり、危険を顧みず、たった一人の国民のために大部隊を率いて駆けつけたのだ。
その事から、彼らの士気の高さと有能さを先に感じ取るあたりが、私が新聞記者という生き物であるという事実を痛感してしまう。
コラム微粒子臨時号として、本日より五回に分けて、大陸の近況とそこで国民のために戦う自衛隊を取材する。
「なかなかいい記事を書かれる」
本土へ送信予定の文書ファイルを検閲していた佐藤は、満足そうに呟いた。
この記事を書いたのは、護衛も無しに一人で取材に訪れ、そして誘拐された所を佐藤たちに助けられたある女性新聞記者である。
大陸と本土間の情報のやり取りは非常に厳しく統制されており、それはマスコミ関係者でも例外ではない。
一見すると厳しい処置である。
しかし、日本国に関する情報、元の世界でのさまざまな歴史、些細な技術情報、誰もが簡単に入手できるようなものであっても、この世界では金銀財宝に匹敵する。
同時に、それらの漏洩日本国の戦略すら左右しうる重大な結果を招く恐れがあるのだ。
そういった次第なので、救国防衛会議は渡航規制や通信インフラ建設の極限などを行い、全てを統制できる環境を整えていた。
最初期には検閲を復活させるのかと声高に批判をする新聞社もあったが、情報漏洩に関する一切の責任を持つのであれば許可するとの自衛隊の回答に、誰もが沈黙した。
広範囲に情報を提供できるマスコミ関係者としては、予期せぬ第三国への漏洩で自分たちが処罰される危険を否定しきれなかったのだ。
「この情報の発信を許可します。
受け取り先は貴方の職場でしたね?」
「そうです。それでは送信します」
ネットワークを物理的に接続し、合図をすると、記者はすぐさまメールを送信した。
送信完了を確認すると、再びネットワークを物理的に遮断する。
面倒かつ原始的ではあるが、これが一番効果的なのである。
もちろん、施されている対策はこれだけではないのだが。
「本日も取材を?」
送信を終えるなり手早く荷物をまとめだした記者に問いかける。
彼女はつい先日救出されたばかりなのだ。
「はい、夕方には明後日の分のコラムを書かないといけないので」
「大変な事だ。困ったことがありましたら、私の部下を呼んで下さい」
本気で同情しつつ、彼はそう言った。
定型文で報告書を書くだけでも苦痛を感じる彼にとって、毎日新しい記事を書いている新聞記者とは尊敬できる存在だった。
その上、長旅の果てに拉致監禁され、暴行を受けたばかりの女性記者がそれを行うというのだからなおさらである。
「ありがとうございます。それでは失礼します」
記者は丁寧に礼を述べると、足早に通信室を退出していった。
それを見送ると、彼は一服するために席を立とうとした。
だが、通信機の着信音がそれを許さない。
「聞こえなかった事に」
「したらだめですよね」
思わず呟いた彼の言葉に覆い被せる様に、二曹の指摘が突き刺さる。
「わかっているよ。でも、通信衛星経由の本土からの直通だぞ。絶対にろくな話じゃない」
ぶつぶつと文句を言いつつも、彼は受話器を取った。
彼の予想通り、ろくでもない話だった。
「新設中隊が私のところへ?」
一通り話を聞き終えると、彼は無線機に向かって呆れたような声を出した。
彼の管理するこの駐屯地は、平和な最前線という特殊な環境に位置している。
この駐屯地からおよそ200kmほどの地点には、仮想敵国であるグレザール帝国の都市がある。
日グ両国間は正確には交戦状態ではなく、あくまでも冷戦状態とされている。
これは、日本がこの世界へ転移した後に食料の買出しに出かけたとある事件が原因である。
転移直後、日本のおかれた状況は大変に厳しく、あらゆる資源が不足している状況だった。
その中でも我慢する事が生物学的に不可能な食料について、外務省は金の延べ棒を持った買い付けチームを世界に派遣していた。
衛星からの画像を解析して判明した国家へ派遣されたうちの一つが、吉永という女性官僚の率いられた第28食料調査団であった。
既に各地から芳しくない報告が入る中で、彼女はさらに良くない知らせを持ち帰った。
彼女が到着した港町を収める領主は、金の延べ棒に涎を垂らしつつ食料の売却に合意した。
その後吉永への性的嫌がらせや、卑猥な要求なども行ったが、彼女は笑顔で何とかそれらをかわしていた。
だが、第二次買い付けの際に現れた、中央政府の交渉人がいけなかった。
その男は、食料で困っているのならば、全ての技術情報を受け渡す事が必要だと述べたのだ。
本国の指示を受けつつも必死に彼女は交渉に当たったが、生殺与奪の権利を握っていると勘違いをしている帝国は、一切の妥協を受け付けなかった。
日本国外務省としては、技術情報を受け渡す事など考えられず、結果としてグレザール帝国は将来の仮想敵国として登録されたのである。
「新設中隊であれば、このような最前線ではなく、もっと日本海側の安全な駐屯地に配備するべきでしょう?」
佐藤は内心では無駄と思いつつも反論した。
だが、無線機の向こうから帰ってきた回答は、彼が考える最悪な想定に沿ったものだった。
<<他の駐屯地では、近々では戦闘の予定が全くありません。
佐藤一尉、貴方の部隊が一番近いのですよ>>
「こちらではそのような想定は無いのですが?」
内心ではため息をつきつつも、佐藤はあえて不思議そうに尋ねた。
元も含めて一切の国会議員が消えてしまった日本国では、統合幕僚監部率いる救国防衛会議が国家を運営していた。
その救国防衛会議は、日本国民が不自由なく暮らせるようにするため、戦争を含むあらゆる手段を用いる覚悟を決めていた。
それ自体は大変に喜ばしい事なのだが、そのあらゆる手段のために、佐藤率いる部隊が転戦を余儀なくされる事は全く喜ばしくなかった。
彼は給与泥棒と罵られつつ、さしたる戦果もなしに退役する事を心の底から望んでいたのだ。
<<またまたぁ>>
無線機の向こうで、外務省の鈴木という付き合いの長い官僚は愉快そうに笑った。
<<貴方の駐屯地の近くにある城塞都市、あれが邪魔なのは同意できるでしょう?>>
「まぁ、厄介なものである事は否定しませんけどね」
事実であった。
彼の駐屯地からおよそ200kmの距離にある城塞都市ダルコニアは、この大陸におけるグレザール帝国の橋頭堡であった。
およそ一個師団が駐留しているこの城塞都市は、情報流出の経路としても非常に厄介な存在である。
だが、だから落としてきてくださいという依頼には、素直に頷けない。
「米軍に依頼して戦略爆撃を行うのでは駄目なんですか?」
彼は本心からそう言った。
部下たちを危険に晒してまで城攻めを行うぐらいであれば、本気でそうしてほしいと望んだのだ。
<<空爆だけでは最終的な解決までには至らないというのは軍事的な常識だと思っていましたが?>>
正論ではあるのだが、部下の生命に責任を持つべき立場である彼としては、ここではいそうですねと納得するわけにはいかない。
屋内戦闘を含む白兵戦を行う場合、銃火器のメリットは非常に小さくなってしまう。
「決定事項なのですね?」
彼は尋ねた。
回答はわかりきっているが、それでも尋ねたい何かを内心に感じたのだ。
彼は、過去の戦闘の中で任務の重圧に耐え切れなくなったことがある。
<<決定事項なのです。佐藤戦闘大隊は、増援部隊を加えた現有兵力をもって敵軍事拠点を制圧せよ。
命令書は近日中に送付されます>>
「自分の名前が付いた部隊を作れると、喜ぶべきなんでしょうな」
佐藤はため息をつきつつ言った。
<<悪い話ばかりではないですよ。
戦闘は部隊到着と同時にではなく、施設科が付近まで道路を敷いてからになりますし>>
「仮にも城塞都市と呼ばれる街へ、しかも想定では一個師団が篭る拠点ですよ。
もうその時点で十分悪い話なんですけれどもね。施設の増援はいつ頃に?」
一通り不平不満を述べた彼は、会話を建設的な方向へ向ける事を決めた。
公務員である以上、不満を口にする以外の反対は認められない事を彼は理解しているのだ。
<<詳細は追って命令書と共に送付されます。
ですが、悪い話ばかりではないんですよ、本当に>>
鈴木はなだめる様な口調でとっておきの情報を伝えた。
<<新設の普通科中隊と、今回の工事で参加する施設科に加え、機甲科も現存の小隊を増強して中隊規模まで拡張されます。
これだけの戦力を率いる事ができるというのは、軍人として十分幸せな事ではないでしょうか?>>
「確かに、それはそれで十分喜ばしい事ではありますけどね。
なんにせよ、詳細な情報の到着を待ちます」
通信を終えると、彼は通信室から見下ろす事のできる中庭を見た。
そこでは、彼の部下たちが今日も訓練を行っている。
「二曹、どう思う?」
憂鬱そうな口調で尋ねる。
「佐藤大隊長殿の下で働ける事は自分の喜びであります。
と、回答したいところなのですが、航空支援無しの城攻めは厳しいですね」
「空爆がなしということは、市街地の破壊が許可されていないという事だ。
つまり、城門突破以外は装甲車両もなしだろうな。
ああ嫌だ、今すぐ退役したいな」
心の底からの言葉を彼が吐き出した直後、暗号解読器に接続されたFAXが復号化された文書を吐き出し始めた。
本日はここまで
>>372の能力を持った敵との死闘は楽しそうですね
発生している現象を分析して対策を講じられる時間がこちらにあれば、
酸素濃度0と重さを二倍は何とかなりそうですが
炎を出す魔法は空気中の酸素濃度を高め自然発火させる術で
大気中の分子、電子、重力子を自由に操ることの出来るものを総じて魔法使いと呼ぶ
おおー投下乙です物語殿
佐藤大佐の憂鬱ですのう
しかしこの女性記者、タフである
シャドウランではシャーマン能力に目覚めたネイティブの起こしたハリケーンで
アメリカの鎮圧部隊全滅してたなw
* 1999年 - セレテック社判決。企業の軍事武装が認められる。
* 2001年 - シアワセ社判決。多国籍企業の治外法権が認められる。
* 2005年 - ニューヨーク大震災。死者20万人。
* 2006年 - 第2次朝鮮戦争。日本複合企業連合が朝鮮共和国に進軍、制圧、日本帝国の成立を宣言。
* 2009年 - ローン・イーグル事件。ユナイテッド・オイルがインディアン居住地を強制的に徴収、
それに対し、アメリカンインディアン主権運動はこの軍事施設を制圧した。
* 2010年 - VTAS流行。VITASと呼ばれる病症が世界中で拡大、世界人口の4分の1が失われる。
* 2010年 - 千葉県に本拠を持つヤクザ・ワタダ連合の親分がシアトルマフィアの長となる。
* 2011年 - UGE発現。世界中でエルフやドワーフといった、取替え子が生まれ始める。
* 2011年12月24日 - 世界の覚醒、第六世界の到来。富士山にドラゴンであるリュウミョウが出現、
預言者ダニエル・コヨーテがアビリーン再教育センターから脱出、魔法が世界に回帰する。
* 2014年 - NAN成立。ダニエル・コヨーテがアメリカ先住民部族諸国 (NAN) の成立を宣言。
* 2015年 - 結社アズトランのフランシスコ・パボンがメキシコ大統領となり、メキシコはアズトランとなる。香港が中国からの独立を宣言。
* 2016年 - インディアン問題。ダニエル・コヨーテがアメリカに宣戦布告、ギャレット大統領が暗殺される。アレス社がNASAを買収。
* 2017年 - 大いなる交霊の舞。アズトランおよびアメリカ、カナダにある幾つかの火山が一斉噴火、ダニエル・コヨーテが魔法による噴火を声明する。
* 2018年 - デンバー条約。アズトラン、アメリカ、カナダの3国はNANとの条約と締結、主権を認める。
* 2021年4月30日 - ゴブリン化の発露。突如世界中の10%の人々が、オークやトロール、ドワーフといった人間型生物への突然変異が発生するようになる。
日本帝国がフィリピンのヨミ島を制圧。カリブ諸国が連合を結成。
* 2022年 - VITAS再流行。世界人口の10分の1が失われる。
* 2023年 - 人間型生物の人権が認められる。
* 2025年 - ローン・スター・セキュリティー・サービス社がシアトルにおける司法活動権を得る。
* 2028年 - ロサンゼルス大震災。
* 2029年 - コンピュータ・クラッシュ。世界規模でコンピュータ・ウイルスによるシステム障害が発生、世界中のネットワークは崩壊する。
* 2030年 - UCAS建国。アメリカとカナダは合併し、カナダ・アメリカ合衆国 (USCA) となる。
* 2031年 - ユーロ戦争。ヨーロッパ諸国とソビエト連合間での戦争が勃発する。
* 2033年 - ナイトレス空爆。所属不明の爆撃機ナイトレスにより、NATOおよびソビエト連合両陣営が爆撃される。これによりユーロ戦争は終結。
* 2033年 - 旧アメリカ合衆国の南部諸州がUCASから脱退し、アメリカ連合(CAS)を結成。
* 2034年 - アマゾニア建国、マトリックスの構築。コンピュータ・クラッシュの沈静後、ネットワークシステムであるマトリックスが構築される。
* 2035年 - アズトランがサンディエゴに侵攻。日本帝国がサンフランシスコを植民地化。フチ社が第3世代サイバーデッキを発売。
* 2039年 - 憤怒の夜。人間による人間型生物に対する排斥運動が活発化、憤怒の夜と呼ばれる暴動にまで発展する。これにより、多くの死傷者が発生する。
* 2041年 - ユーロエア墜落。憤怒の夜の報復として、ドラゴンによりユーロエアが攻撃され、墜落する。ヨーロッパ回帰運動が活性化する。
* 2045年 - ドイツ連合の成立。
* 2050年 - 第7世代のサイバーデッキが開発・発売。
* 2052年 - バイオウェアが市場発売。
* 2057年 - ドラゴンのダンケルザーンがUCASの大統領に当選するも、就任直後に暗殺される。
* 2064年 - マトリックス・クラッシュ2.0発生。カルト教団と手を結んだオタクのワーム攻撃によりマトリックスが崩壊する。
* 2064年 - ワイアレス・マトリックス稼動。
魔法と現代が融合したシャドウラン世界の年表(転載)
まぁ、まともな思考で考えれば、新世界の新天地を手に入れるために
アメリカ・ロシア・欧州・中国・日本がファンタジー世界に進入して陣取り合戦始めるわな
ファンタジー世界の解放のため自衛隊が侵攻
↓
利権関係でアメリカがごねる
↓
日本が突っぱねる
↓
輸出を停止され、日本国内における輸入が停止、作戦行動が困難になる
↓
日本に無理難題を押し付ける(取った分の土地全部よこせ)
↓
日本キレてアメリカに宣戦布告
↓
核落とされてアボンヌ
↓
ファンタジー世界も全部アメリカのモノでしたw
これなんて太平洋戦争?
西暦2021年4月2日 13:00 ゴルソン大陸 日本国西方管理地域 ゴルシアの街 陸上自衛隊ゴルソン方面隊ゴルシア駐屯地 通信室
「定期清掃開始!」
小隊長の号令が響き、俺たちは一斉に89式小銃の引き金を絞った。
何かが弾けるような音が連鎖し、前方の産業廃棄物たちが次々と打ち砕かれ、倒れていく。
戦闘服が、制服が、あるいは私服が、破られ、その下にある肉体が砕かれ、そしてコンクリートの大地へと倒れていく。
「海兵隊だ!左にいるぞ!!!」
同僚の絶叫が響く。
監視塔に据え付けられたMINIMIが射撃を集中させる。
しかし、着弾したほとんどが、頑丈なボディープレートによって食い止められてしまう。
「撃てぇ!怯むなぁ!!!」
小隊長の声に余裕がなくなってくる。
落ち着けよ、4mのコンクリート製の防壁を超えられる奴なんているものか。
内心失笑しつつ、射撃を継続する。
引き金を絞り、マガジンを交換し、そしてまた引き金を絞る。
俺の視界の中で、哀れな海兵隊員はボディープレートを砕かれ、屈強な肉体を5.56mmNATO弾で破壊されて大地へと打ち倒されていった。
一体どうしてこんな事になったのだろうか?
詳しくは知らないが、原因はわかる。
俺の視界一杯に広がる、野戦病院の構築された海ほたる、その向こうに停泊している史上最大の豪華客船『ブルー・オーシャン』
乗員乗客合わせて1万人という豪勢な船が、太平洋上でSOSを発したのが全ての始まりだった。
受け取り先は貴方の職場でしたね?」
「そうです。それでは送信します」
ネットワークを物理的に接続し、合図をすると、記者はすぐさまメールを送信した。
送信完了を確認すると、再びネットワークを物理的に遮断する。
面倒かつ原始的ではあるが、これが一番効果的なのである。
もちろん、施されている対策はこれだけではないのだが。
「本日も取材を?」
送信を終えるなり手早く荷物をまとめだした記者に問いかける。
彼女はつい先日救出されたばかりなのだ。
「はい、夕方には明後日の分のコラムを書かないといけないので」
「大変な事だ。困ったことがありましたら、私の部下を呼んで下さい」
本気で同情しつつ、彼はそう言った。
定型文で報告書を書くだけでも苦痛を感じる彼にとって、毎日新しい記事を書いている新聞記者とは尊敬できる存在だった。
その上、長旅の果てに拉致監禁され、暴行を受けたばかりの女性記者がそれを行うというのだからなおさらである。
「ありがとうございます。それでは失礼します」
記者は丁寧に礼を述べると、足早に通信室を退出していった。
それを見送ると、彼は一服するために席を立とうとした。
だが、通信機の着信音がそれを許さない。
「聞こえなかった事に」
「したらだめですよね」
思わず呟いた彼の言葉に覆い被せる様に、二曹の指摘が突き刺さる。
「わかっているよ。でも、通信衛星経由の本土からの直通だぞ。絶対にろくな話じゃない」
ぶつぶつと文句を言いつつも、彼は受話器を取った。
彼の予想通り、ろくでもない話だった。
「小隊長殿!全員異常なしとの事です!」
「よろしい、総員乗車、出動する」
威厳を込めて小隊長が命じ、俺たちは各々の車両へと乗り込んだ。
まったく、戦場以外では偉そうだからこの男は気に食わん。
すぐに分厚い鉄板の化け物に遭遇する。
ここは千葉県側の最終防衛ラインだ。
いくつも立てられた監視塔。見上げると首が痛くなる程の高い壁。そして例え90式改戦車でも破れないであろう頑丈なゲート。
いくら民間人が橋を落とせとうるさかったからといって、ここまでしなくてもいいんじゃないか?
「よし!前進再開!」
小隊長が叫ぶ声で俺は我に返った。
あれほど巨大なゲートが、きしむ音一つせずに開いていく。
そこには無数の機関銃座が構築されている。
それらをすり抜け、部隊は前進を続ける。
世が世ならばアベックや家族連れが海を見ながら渡っているはずの東京湾横断道路を、迷彩を施した車列がひたすら進んでいくのは不気味だ。
これは、日本がこの世界へ転移した後に食料の買出しに出かけたとある事件が原因である。
転移直後、日本のおかれた状況は大変に厳しく、あらゆる資源が不足している状況だった。
彼女が到着した港町を収める領主は、金の延べ棒に涎を垂らしつつ食料の売却に合意した。
その後吉永への性的嫌がらせや、卑猥な要求なども行ったが、彼女は笑顔で何とかそれらをかわしていた。
だが、第二次買い付けの際に現れた、中央政府の交渉人がいけなかった。
その男は、食料で困っているのならば、全ての技術情報を受け渡す事が必要だと述べたのだ。
本国の指示を受けつつも必死に彼女は交渉に当たったが、生殺与奪の権利を握っていると勘違いをしている帝国は、一切の妥協を受け付けなかった。
日本国外務省としては、技術情報を受け渡す事など考えられず、結果としてグレザール帝国は将来の仮想敵国として登録されたのである。
「新設中隊であれば、このような最前線ではなく、もっと日本海側の安全な駐屯地に配備するべきでしょう?」
佐藤は内心では無駄と思いつつも反論した。
だが、無線機の向こうから帰ってきた回答は、彼が考える最悪な想定に沿ったものだった。
<<他の駐屯地では、近々では戦闘の予定が全くありません。
佐藤一尉、貴方の部隊が一番近いのですよ>>
「こちらではそのような想定は無いのですが?」
途中、いくつもの検問を通過する。
検問といっても、カラーコーンが並べられているだけの警察の物とは違う。
コンクリート製のトーチカと、戦車でもない限りは突破できない頑丈なゲートからなる構造物だ。
もちろん、入る場合には形だけの検問であるが、これが出る場合には話が違う。
PAPAPAN!!!
銃声が響き渡り、ふらふらと歩いていたナース(と思われる物体)が地面に倒れる。
汚染された血液が飛び散り、地面を汚す。
だが、ナースは動くのを止めない。
PAPAPAPAPAPAPAPANN!!!
監視塔からMINIMIの発射音が鳴り響き、ナースだった物体を肉片へと変える。
うん、いい腕だ。
感心しながらも射撃を止めない。
部下たちも同様だ。
思えば、考えが甘すぎたんだよな。
眼前に広がる海ほたるを見る。
<<新設の普通科中隊と、今回の工事で参加する施設科に加え、機甲科も現存の小隊を増強して中隊規模まで拡張されます。
これだけの戦力を率いる事ができるというのは、軍人として十分幸せな事ではないでしょうか?>>
「確かに、それはそれで十分喜ばしい事ではありますけどね。
なんにせよ、詳細な情報の到着を待ちます」
通信を終えると、彼は通信室から見下ろす事のできる中庭を見た。
そこでは、彼の部下たちが今日も訓練を行っている。
「二曹、どう思う?」
憂鬱そうな口調で尋ねる。
「佐藤大隊長殿の下で働ける事は自分の喜びであります。
と、回答したいところなのですが、航空支援無しの城攻めは厳しいですね」
「う、うてぇぇぇ!!!!」
そう、彼は駐屯地の中にいながらにして、敵に囲まれていたのだ。
そこから要塞失陥までに大した時間は必要なかった。
この要塞に当時存在していた二個中隊と、待機していた海兵隊の二個小隊は、その全員が感染し、殉職したからだ。
鉄壁なはずの要塞は、こうして敵の本拠地へと姿を変えた。
この恐るべき大敗は、なんらかの陰謀や恐るべき怠慢が発生させたものではなかった。
全ての原因は、最初の感染者が申告を行わなかった事が原因だった。
本日はここまで
転載するならその旨明記しろよ
盗用になるぞ
大国が横にいるのに日本が勢力を伸ばしているのを黙って傍観するわけねぇだろとw
常識で考えようぜみんなw
どこのドイツだよ
創作板にはIDが出るからageも出てこない、とか言ったのは
盗作転載カッコワルイ
>>372 >周囲の酸素濃度をゼロにして、燃焼しない空間を作る
これに意味はあるの?
戦場での投射兵器のたぐいでは確かに焼夷弾 やナパームは使えなくなるけどそれ以外の兵器は問題ないよね?
火薬は燃焼に必要な酸素も供給するから、
例えば小銃弾などのカートリッジはそれだけで完結していて『外部から反応に必要なモノを取り入れる必要がない』。
徹甲弾(AP)は運動エネルギーを利用する兵器のため、発射時に問題なければそれ以降酸素が介在する反応はない。
榴弾(HE)は装薬、炸薬ともに自前で酸素を供給出来るので関係ない。
成形炸薬弾(HEAT)はHEと同じく装薬、炸薬ともに自前で持ち、メタルジェットの生成は高温高圧だけで(外部の)酸素は関係ない。
エンジン、ガスタービン、ボイラー、ジェットエンジンなんかの内燃、外燃機関なんかは致命的だが
『戦略規模で展開出来るレベル』でなければ戦術上の対処でかなり埋められそうなんだけど?
効果範囲外から攻撃とか、ダッグインして固定砲台的な使用とか。
ミサイルもロケット推進ばかりだから関係無いの多いし。
無論核も酸素は関係ない。
相手の種族が酸素呼吸をしていない生態系で、それに基づいた攻撃法を持っていれば陸戦ではきつい。
侵攻していく話なら三軍はどれもきつい話になるな、
強いて言えば『戦略砲兵』だけが戦力を減じ得ない訳でヘンに尖った話になりそうだ。
逆に酸素濃度を高くすると、銃を撃つ奴が爆死する
西暦2021年4月2日 13:04 ゴルソン大陸 日本国西方管理地域 ゴルシアの街 陸上自衛隊ゴルソン方面隊ゴルシア駐屯地 通信室
「こりゃあ、面倒だな」
FAXが吐き出した命令書を見た佐藤は、思わずそう呟いた。
その声音は余りにも重々しく、傍らで待機していた二曹は不安そうな表情を浮かべる。
「一尉、増援部隊は何時頃到着するのでしょうか?」
「護衛と共に、明日には到着予定だそうだ。
まあそれはどうでもいいんだ。作戦の方だよ、問題は」
彼は重々しい声音のまま、さらに憂鬱そうにため息を吐いた。
「どのような作戦なのでしょうか?」
「どっかのバカがとんでもない事をやらかしやがった。
俺たちは、その後始末をさせられるそうだ」
命令書には、空爆が許可されない理由が書かれていた。
それは、必ず特定の人物を殺害し、それを確認しなければならないからと記されている。
水爆を使用するのでもない限り、都市部への攻撃で特定の人物を確実に抹殺する事は難しい。
直接死亡を確認できる銃殺や刺殺とは違い、空爆の場合にはひょっとして、もしかしたらがついてまわり、絶対に殺害したと確認することが出来ない。
強力な放射線で確実な死が保障されるのではという意見も上層部ではあったそうだが、魔法というこの世界特有の要素がある。
放射線障害に魔法が無力であるという絶対の保証は無いのだ。
「どっかのバカ、と言いますと?」
「どうやら日本人らしいが、詳細は不明だ。
都市内部に潜入している海兵隊から連絡があった。
現地民やグレザール帝国軍と友好的な関係を築き上げ、様々な情報を提供しているそうだ」
この世界の人間は、基本的に欧州系の白人種で構成されている。
そのため、生活習慣や社会常識を会得した合衆国軍の兵士であれば、潜入工作員として紛れ込む事が可能なのだ。
「タロウと呼ばれる日本人男性一名、周囲には常に一個小隊ほどの護衛がいる。
近日中にグレザール帝国本土へ移動予定」
「まずいですね、それは」
まずいなんていう生易しい状況ではない。
未開の地における現地の物品を使用した生存方法や、公衆衛生の概念などさまざまな知識を提供しているらしい。
このまま放置すれば、必ず国益を損ねる結果を招く。
それだけは間違いない。
「それで私たちが出動を?」
「俺たちだけではない、第一や第二基地からも増援が来る。
総勢三個大隊の旅団で完全に包囲し、対象人物を殺害、現地のグレザール帝国軍も殲滅せよとさ」
「現地のって、確かあそこには一個師団ほどの敵戦力があるのでは?」
二曹の疑問はもっともである。
城塞都市ダルコニアには、グレザール帝国軍の五大軍団の一つ、白銀の騎士団が駐屯している。
その数およそ数千名。
騎兵をメインに据えた騎馬軍団である。
もちろん、開かれた平地で戦闘するのであれば砲爆撃により三十分以内に殲滅が可能だが、今回は市街戦である。
騎馬隊の衝撃力を殺せるのはいいが、その代わり余計に数が増えた無数の歩兵が相手となる。
89式自動小銃は確かに強力な兵器だが、それを扱う自衛官は剣で切られても矢が刺さっても死んでしまうのだ。
「誘い出して殲滅が出来ればとても良いのだが、こちらの世界の人間が付いているとなると厄介だな。
素直に城門から全軍出撃してくれるとは思えん」
「街を囲んで、兵糧攻めにしてしまえばいいのでは?
一年も続ければ、確実に全員を無力化できますよ?」
二曹の提案は民間人の死傷を考慮に入れたものだったが、確実性はある。
冷蔵保存技術がないこの世界では、それほどの長期間に渡って食料を保存する事はできない。
確かに一年も兵糧攻めを続ければ、敵の人数も手伝って確実な無力化が出来る。
「駄目だ」
しかし、佐藤はその提案を却下した。
「伝書鳩やそのような何らかの生物を使って情報だけでも流されたらどうする?
あるいは、テレパシー的な魔法で情報を流されたらお手上げだ」
「なるほど、確かにそれは考えていませんでした」
議論を続けるほど、自分たちが出動しなければならない理由が見えてくる。
考えてみるまでもなく、前線の兵士たちが思いつく事など上層部が考え付かないわけがないのだ。
「現地の民間人はどのようにするのでしょうか?」
内心で微かに嫌な予感を抱きつつ二曹は尋ねる。
現在の日本国では、日本国民以外の人間についてあまり関心を持っていない。
「もちろん、民間人の無意味な殺戮は命じられてはいない」
佐藤の回答は、二曹の嫌な予感を肯定した。
「つまり、意味がある、必要がある場合にはそれも行う必要があるわけですね」
「そうだ、例えば集団が悲鳴を上げつつ街から逃げ出す、といった場合には、適切な対応を行う許可が出ている」
特定の人物を必ず殺害しなければならない。
そのような作戦で、民間人の集団が街から逃げ出そうとする。
その時、包囲している部隊は何をしなければならないのか。
停止を命ずる、当然だ。
では、止まらなかったら?
「こちらの静止に従わない場合には」
「そうだ」
佐藤は暗い表情で後を続けた。
「こちらの静止に従わなかった場合、我々は街から逃げ出そうとする全ての者を殺害しなければならない」
同日同時刻 ゴルソン大陸 グレザール帝国 城塞都市ダルコニア
「タロゥ!」
不意にかけられた声に俺は振り向いた。
視界一杯に豊かな胸が広がっている。
「あべしっ!?」
間抜けな声が出たとしても仕方がないだろう?
振り向いたら乳、これでまともな対応が取れる男が何人いるだろう。
「シンディさん、飛びつかないで下さいっていつも言ってるでしょう?」
胸の谷間から抗議の声を出す。
昔のゲームに出てくる女戦士そのものの露出製の高い格好をしている彼女は愉快そうに笑った。
「だってさぁ、タロウが浮かない表情なんだもん。私だったらいつでもいいんだよ?」
「や、やめてくれよ」
いたずらっぽく笑うシンディに、思わず赤面してしまう。
「私はタロウだったら・・・いいのにな」
微かに聞こえてくる呟きに、さらに顔が赤くなる。
「ちょっと!」
じゃれあっている俺たちのところに、鋭い声がかけられる。
「振り返ると、修道女の格好をした女性が立っていた」
「まるで初めて会ったような事をいわないでちょうだい!」
怒られてしまった。
ベタな展開ではあるが、考えている事を口に出す癖は直さないとな。
「あらぁ?ルースったら随分と機嫌が悪いじゃない。もしかして、焼いてるのかしら?」
よせばいいのにシンディが挑発すると、直ぐにルースは乗ってきた。
「だ、だーれが何を焼いているのかしら!?私は別に、そう!公衆の面前で、未婚の男女が接触している事を叱りにきただけよ!」
「あら、そう。それならぁ」
ルースの言葉に、シンディはニヤリと笑って俺を抱きしめる。
「丁度あなたもいる事だし、私たちここで今から結婚しますー!」
「ばっ!何をばかかなことととをっ!」
とんでもない事を言い出したシンディに、ルースは混乱しつつ抗議した。
「タロウは貴方のような剣を振り回すしか能のない人では駄目よ!
そう、べ、べつに私とは言わないけど、学のある人間じゃないと」
「ちょっとー剣を振り回すしかとは随分なお言葉じゃないのさ!」
「嘘は言ってないわよ!」
「いい度胸ね!じゃあ、ここで決めましょうよ!私とあなた、どっちがタロウに相応しいのか!」
「良いわよ!そして貴方は一人寂しく剣を磨くことになるわけだけどね!」
「言ったわね!あんたこそ教会で神様に永遠の忠誠を誓っていればいいのよ!」
女三人姦しいとはいうけれど、二人でこれじゃあ三人になったときはどうなるんだよ。
「ねえねえ」
袖を引かれて振り返ると、ショートカットのエルフが目に入る。
「あの二人、またやってるし放っておこうよ」
彼女はにこやかな笑みを浮かべ、俺の腕に抱きつく。
「あっちでさ、精霊たちとお茶会をしない?
タロウの弓の腕の上達も見たいといえば見たいし」
腕に当たる柔らかな感触がたまらない。
たまたま開拓団からはぐれた俺を助けてくれたこの三人は、どういうわけか俺の事を気に入ってくれているらしい。
「アニタぁ!抜け駆けするなぁ!」
歩き出した俺の後ろから、シンディの叫び声が響いてきた。
その後、四人であれこれ話しながら、町外れにある林に到着した。
直ぐに、木々から精霊たちがやってくる。
「やっぱり、凄いわねぇ」
俺の周りに集まる精霊たちを目にして、アニタはため息をつきながら言った。
理由は分からないが、俺は精霊に好かれるらしい。
アニタが近くにいないと全く見えないのだが、どうやらいつでもそうなのだそうだ。
「さすがは勇者様、ってことなのね」
シンディが感心した様子で俺を褒める。
ちょっと知っている事を披露しただけなのに、この三人も、グレザール帝国っていう国の騎士団長も、俺の事を勇者と呼びだした。
別に、俺が知っていることなんて、日本人なら誰でも知っているようなことばかりなんだけどな。
「そんな、勇者だなんてやめてくれよ」
「とんでもないわ!」
照れ臭くて思わずそう言った俺の言葉をルースが大声で否定した。
「私たちが知らない、思いも付かなかった事を知っていて、そして精霊にとても好かれる。これが勇者様でなくてなんなのよ!」
「俺に聞かれてもなぁ」
「まあ、少なくとも本物の勇者は、自分で自分の事をそうは呼ばないわよ」
和気藹々としていた所に、白銀の騎士団(俺はこのカッコイイ名前が気に入っている)の主席魔道士であるセレーが声をかけてきた。
「これはセレー様、ご機嫌麗しゅう」
畏まった様子でシンディが挨拶する。
普段はおちゃらけているが、彼女も立派な騎士の一人なのだ。
「元気そうで何よりねシンディ。二人もね。申し訳ないけど、今日もタロウを借りるわよ」
ごめんなさいね。直ぐに終わるから」
セレーは色気たっぷりの笑みを浮かべてそういうと、俺の手を握った。
どうでもいい、いや、大変に重要な事に、この年齢不詳の美人魔道士は、凄い色気を持っているのだ。
しかも、二人の時には、いや、まあ、同じ事は実はみんなとも、って、俺は何を言ってるんだ。
「さあタロウ、いきましょう?」
「三人ともまたあとでなぁ!」
俺は元気良く三人に挨拶し、セレーと城に向けて歩き出した。
いろいろとする前に、まずは俺がみんなの役に立ちそうな事を、色々と話してからじゃないと駄目だからな。
本日はこれにて終了
>>395 なんか分子云々酸素濃度云々の議論は昔のスレで見たような記憶がかすかにあるような・・・
結局、戦術レベルにとどまる魔法だと、複数の兵器と兵科が連携する現代軍隊相手には厳しいですね
酸素が無いか濃度が極端に薄い世界だと、電動車両に跨った宇宙服姿の兵士が進軍していく形になりそうですね
視認出来るまでの範囲なら問題ないが、術者が対象物を貫通して操作する場合
密閉された戦車や飛行機の中が突然燃焼して全員蒸し焼きになる
装甲自体が無意味
敵兵にメラかますより、敵兵の手榴弾の信管を遠距離から発火した時点で全員吹き飛ぶ
アストラルプレーンに介入してマナの根源を断つエアコンをつければいいよ
マナはどこにでもありますからね
自衛隊=清らかな心を持つ正義の使者絶対君主アメリカ
ファンタジー王国=薄汚い屑虫悪の枢軸国家大日本帝国
に置き換えてこのスレ読み返してみたらイメージピッタリで噴いたわwwwwwwww
閑散とした村の中でひときわ大きな怒鳴り声が木霊する、
自衛隊による魔法使い狩りである。家の中から一人の少年が自衛隊員達に囲まれ引きずり出される。
「とっとと歩け、この蛮人が!」
隊員が年端の行かない子供の腹を蹴り上げると、吐遮物が少年の口から噴き出し
運悪く兵士のズボンを汚した。
「!! このガキィィッ!! 死ね!死ね!死ね!この屑が!!」
「やめてください!」
少年の母親が間に割ってはいると、その場で地面に捻じ伏せられ
隊員は銃口を後頭部へと押し付ける。
「魔法は遺伝するぞッ! この女も処分しろ!!」
「やめろ、母さんは関係ないだろ!」
押し付けられた銃口から乾いた銃声とともに撃ち出された銃弾が母親の脳漿を撒き散らす。
それを見た少年は狂ったように暴れだし周囲に炎を散らし始める。
「うわぁぁぁっ!! あ、悪魔だ! 何をモタモタしている撃ち殺せ!!」
「あぁぁぁっ!!」
次々と打ち込まれる銃弾に少年の小さな体が弾き飛ばされると
目を見開いたまま、じきに息絶えた、震えながらそれを見ていた少年の姉に自衛隊員たちが群がる。
「いやぁぁっ! 助けてぇぇっ!!」
「死ぬ前にいい目見せてやるんだぜ、遠慮するなよ」
「おいお前、足を押さえてろよ」
村の住民達は隊員の凶行を目の前にしながら逆らうことが出来ない、
進駐軍に逆らうことは死を意味するからだ、男達は女の体を散々玩ぶと銃口を顔に向け
顔の原型が留めないまでに破砕する。
「あぁ、もったいねぇ」
「おい、報道に嗅ぎ付けられたら面倒だ、早く死体袋の中に詰めろ」
隊員はトラックの荷台にあふれんばかりに積み上げられた袋の山に
新たに三つの袋を荷台に投げ込むと車のエンジンをかける。
基地にほど遠い死体処理場にトラックが横付けされると荷台から
下ろした袋をベルトコンベアへと乗せる。
「糞、あのガキのおかげで火傷しちまった」
「はっ、ガキの方は灰も残らねぇよ」
焼却炉の煙突からは黒々とした煙が噴きだし、穏やかな青い空を汚していった。
戦場の現場が書かれてないようなので試しに書いてみました^^
自衛隊の戦争はきれいな戦争wwwwwww
タロウ君はどういう経緯でこの場所にいるんだろうか?
ひょっとして日本が転移してきたのとは別に個人的にこの世界に来ていたのかな?
いずれにせよ、このまま行ったらタロウ君の無邪気な知識の開陳が日本の首を真綿のように締め付けることに……。
ゲート空いてるんなら双方行き来できるんじゃねぇの?
常識で考えて
自衛隊もオレツエーしたいなら、キムチと戦えばいいのになぁ
なんだ鮮人が湧いているのか
あーウザい
>>405 なんかその昔のスレで似たようなSSを嫌がらせのために書いたアホと内容がそっくりだな
自衛隊=善、ファンタジー世界=悪
で書いてる時点で嫌がらせだろ
陣営切り替えて双方の視点で見ないとただの独善になるよねー
415 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/22(水) 12:07:03 ID:yanqbDG6
J側作者とF側作者の共演まだ?
>>405 そうなった過程を書くのが創作だろう?結果だけなら誰でも出来る。ついでに、旧軍だろうがなんだろうが、強姦他は犯罪です。個人犯罪が書きたきゃどっか行きな
もし組織的にクーニャン徴発がやりたけりゃ、岡村寧次大将を良く調べるといい、戦地強姦罪の成立や、従軍慰安婦の成り立ちがわかる
まぁ、そこまでした上で強姦書きたいとなると、女性を送り出した朝鮮人の業者視点となるがなー
珍しい視点だから受けるかもしれんぞー(棒)
>>401 おおう、続き乙です物語殿。
酸素が無くても電気自動車なら余裕の世の字ですな。
あんな脆弱っぽいものがそんな所でアドバンテージ発揮とかなにがあるかわからんw
しっかしこれは、ヤバい。
普通に単独話でこの少年の状況だったら微笑ましいA君だが、今までからしてアレだ裏ありそうななさそうな。
wktkwktkwktkwktk
高校生(笑)が勇者(笑)になってヒロイン(笑)と共に活躍(笑)
…を別の方向から見るとどうなるかということだね
そういやなんで高校生が特地のしかも敵勢力下の都市にいるんだろうね?
拉致られて自作自演の救出劇を帝国側が仕組んだのかな
>>419 とりあえずよく投稿本文を読んだ方がいいと思う。
物語氏の転移の設定をちょっと忘れたので確認
日本列島ごと異世界に転移したわけだが
元の世界の「外国」に居住もしくは旅行中の日本人が
日本本土に戻されたのか、異世界の適当な地にポンと放り込まれたのか
後者の場合だと「転移の混乱」の後に日本を脱出した「裏切りの民」とは
事情が異なるケースにあたる
422 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 00:38:00 ID:HNlPu1bf
普通に永田町の老害と一緒に地球に置き去り
自衛隊が善とかじゃなくてさ、現代日本でぬるま湯育ちの上国是は専守防衛、60年間人を殺した事の無い軍隊に人民軍並みの鬼畜が働けるかと言うと・・・難しいんじゃないか?
自分が戦場に行くと仮定して
>>405みたいな事ができるか考えるといいかも。
ちなみに、イラクでハッスルしちゃった米軍人の多くはトレーラーハウスとかに住んでる最貧層。
イラクがどこにあるかなんて知らない、どころか外国って何?食えるの?って人たち。
戦争を経験したことの無い兵士や将校の割合だけで言えば
米軍も大部分は戦争未経験の人間で構成されている
韓国軍もベトナム従軍以降を最後に、板門店付近での小さな小競り合いとかしか40年ばかりしていないが
自分たちは日本より戦えると主張しているし
東南アジアの「内乱・内紛」しか経験してないが自分の国の軍隊は精強だとか自負している国も多くある
隣国と戦争したことがあるって自慢のつもりでも参加したのは一部の兵士で、それも20年前の話、とかも
基本的に近代の戦争と言うのは、組織と言うシステムとして戦うのであって
兵士や将校個人が戦争の経験があるかどうかなんてものは全く関係ない
システムの完成度が物をいい、人間がマニュアル通りに正しくシステムを動かす限りは
人間のほうが慣れているかどうか、なんてのは戦争の推移に全く関係無かったりする
パソコンのOSの仕組みとか全くわからなくてもインターネットができて、
書き込みができるのと全く同様
200年以上前から既に、「慣れてない兵士ばかりでも戦争ができる」ように工夫されてきたのが人間の戦争
人間の技量や経験で左右されたのはせいぜい第二次世界大戦まで
ごめん
>>424は誤爆っつーかあっちとこっちへのレスを同時に書いてたら
コピペする時に間違えた
>>423 鬼畜なことをする人間の割合ってのは、戦争経験の無いのが〜ていうのは関係ない
現代日本でも犯罪は普通に起こってる
他国と比較して治安が良いというだけで
どこの国にもモラルの無い人間はいるし、日本ではトレーラーハウスみたいな
形式が無いと言うだけで似たような最貧層の人間はいる
(医療保険に加入できないとか学校行けないとまでは無いけれど、
それらが非行や犯罪に走るのは別に珍しくない)
でもって、戦場と言う異常な非日常のストレスで理性が壊れてしまう例も
イラク以前にベトナムやフォークランド紛争で知られている。
「起こりえない」とは言いがたい
だが、
>>405みたいなのは単に読む人を不愉快にさせて嫌がらせするために
投下されたのは明らか
細部が違うけど台詞とか全く同じ内容の単発書き込みが過去スレにあったし
とりあえず残虐行為について描きたいなら人殺しの心理学くらいは読め
細かく描いてあるから
>>401 乙乙
モテ太郎はぜひとも派手に逝ってもらいたいww
ところでかしましいって喧しいだと思い込んでいたが、
姦しい囂しいが正しいんだね
たしかに女×3だもんな勉強になった
つまり人民軍も自衛隊も糞もないってわけかw
結局戦争が人間の悪性を最大限に増幅する装置だとすると、戦争行為の主体たる軍隊=悪に直結してしまうという意味で護憲派左翼にも一理あるというわけかなぁ?
>>405のような鬼畜の所業をも許容してでも、国家国民ひいては地域や家族を守ると言う覚悟が無けれなければ軍を肯定することは難しいと言うわけかねぇ
自称世界の警察アメリカでさえイラクで散々酷いことしてるしね、軍隊はもうそういう物だからしょうがないってこと
究極的には他国民を蹂躙してでも国益を守るか、逆に自分達が蹂躙されるかしかないしねぇ
その覚悟が無いならば家族皆殺しにされても大人しく受け入れろよ、ってことだな
共産党議員のように「日本が軍隊を持たず、攻められたら大人しく降伏する」って言って見たり、大田光のように「9条の理想を掲げて1億総玉砕大いに結構」と
言ったりしてる人も、実際そういう事なんだよね
でも良く考えると、理想の為に国民の生命財産を犠牲にしまくったポルポトなんかと根っこは同じな気がするな
429 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 02:18:08 ID:aPiFviAf
>>425 育った環境と残虐性は結構比例すると思うけどね
戦前戦後の昭和と比べて現代日本の犯罪は激減してるし凶悪性も減ってるんだよね
戦前からニートが一家7人皆殺しやら、小学生が同級生を火あぶりやらあって結構殺伐としてる
逆に現代人は耐性が弱すぎて自殺件数やばすぎるし、ストレスにも弱くて欝が多い
今の日本人が極限状態に置かれたら、民間人を犯して殺しまくる前に心が折れてしまいそうだけどねw
確かに、自衛官が民間人レイプだの民族虐殺だのやってるのってあんまりピンと来ないよな。
何というか、仮に悪い事をするにしても、もっとしょーもない事をやって捕まってる気がする。
万引きとか覗きとかつこうたとかつこうたとかつこうたとか。
>>428 本当はそうした現実を直面した上で、ではどういう手段を持って国民の利益を守っていくかという
ことを考えていかなくてはいけない物なんだが、
戦後の日本は右翼も左翼もエセばっかしになってしまって…
彼らの言う平和とか護憲とか、現実を剥離させた夢物語にしかなってないんだよねえ
ちょうど、豚や牛は食べたいくせに、牛や豚が解体される現場をみると残虐だ!って非難するのに近い
現代日本の平和主義も周りの土地がみんな抑えられてしまっていて
核兵器がある時代だから戦争せずに商売しましょうってだけの話だからな
新しい関係の構築には軍事力が主要な要素として作用する。
互いの思惑や彼我の力の差の認識がすれ違うと熱戦勃発に至る。
問題は「非武装であれば攻められることは無い」という左翼神話を本気で信じてしまっている人がいることだな
てか、左翼の人って海外でNGOしたりして民族対立の根深さとか紛争の残虐性を見てきてるんじゃないの?
争いがいかに不可避であるかとか、武装してなければ襲われないなど妄言にすぎないこととか身を持って知ってそうなのにね
世界はやさしくないし、性善説で物考えてると酷い目に遭うと思うのだがねぇ
左翼の人が勝手に殺されるのはいいんだけど、そのカルト思想を一般人に押し付けないで欲しいよな
普通の人は自分や家族が殺されるなら、敵国人をいくら死のうが仕方がないって思うよなぁ
自国以外の国家・地域を非武装にすりゃ絶対攻められないぜ
>>433 「言う人」は殆どが実際には行ってないか、行っても本当に安全な場所にしか行かず、見てない
(そもそも解ってて夢物語を声高に叫んでる事もある 単に付随する利益を享受するためで
最初から本気でない 一種の詐欺)
「真に受けてNGOに携わる人」は現実を目の当たりにするが、教訓を得て左翼から早々に離れるか、
あるいは誘拐されて殺されてしまうような結果に終わる 後悔先に立たず
>>433 >>世界はやさしくないし、性善説で物考えてると酷い目に遭うと思うのだがねぇ
正論だな
「世界」を「国家・政府」に置き換えても通用するが
最善ではないと判っていても次善の制度として『民主主義』があるのも性善説じゃない証拠
国連軍がフェンスの外に出て武力行使をできないのを知っていて、フェンスの目の前まで逃げてきた女子供の四肢を切り落としたりとかねぇ
あとサラエボ紛争でもエゲツナイ事やってて、セルビア人が行ったスレブレニツァでの虐殺とか映画にもなってて有名だよ
スレブレニツァっていうイスラム系民族の町を落としたセルビア人は市内の男子およそ8000人全てを虐殺した
更に残った女性を監禁して兵士達で繰り返し強姦し続け、妊娠後堕胎不可能になるまで監禁を続けた後解放したという・・・
韓国が対馬辺りに侵攻したら同じような事やりそうだけどね、あそこの凄まじい反日を見てるとねぇ・・・
まぁルワンダやらスーダンやらサラエボやら。。。世界は本当に救いようの無い悪意に満ちているわけで
学校教育じゃそんな悲惨な現実なんて知りようも無くて、初めて内戦やら民族対立の詳細ってやつを知ったとき戦慄を覚えたよ
自分も昔はかなりリベラルだったけど、こういう実態を知っていくと考えが変わるよな
自衛隊は違憲云々じゃなて、人間という種そのものが変質しない限り闘争を放棄する事イコール死なわけだ
有名なホッブスのリヴァイアサンだって、人々の持つ暴力を取り上げて集約する機構として国家と言っているわけで、
人々はひとりひとりが生まれつき「暴力」を持つという所から始まっている
日本の左翼が言うように国家から暴力を取り上げたら(つまり自衛隊を違憲としたら)、もうそれは基本的な近代国家の要件を満たさなくなってしまう
国家から暴力を取り上げるという事は、国家が集約していた暴力を個々人に解き放つという事であって、究極の無政府主義とも言える
そもそも日本の左翼が好きな「話し合いで解決する」という事でさえ、国家が人々から暴力を取り上げているからこそ成り立つ土俵なわけで
そして人々から暴力を取り上げている以上、その暴力をもって国家は国民を守る義務が生じているんだよ。。。
ま、ファンタジーと、メルヒェンは、別物ってことですな。
>>437 「暴力装置」と言っても警察も見ようによってそうなるわけで
手綱をしめるのは誰か、て事だ
警察も監察部がなければ地方で腐敗するのは容易
自衛隊も発足時は「警察予備隊」と名付けられてた
お話の続きはまだですか
>>439 左翼の人たちは警察官が拳銃を持つのにも反対してますw
実際社民の福○議員は「話し合いで・・・」を連発してましたし。。。
まぁ本当に実現すればユートピアなんですがねw
理想郷は理想でしかないから理想郷なんだよ
全て遠き理想郷
理想を抱いて溺死しろ
最近の理想郷、国家運営モノとかファンタジーモノが増えてイイよね!
445 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 04:13:17 ID:ZibFqQjq
>>441 まかり間違って自衛隊が解体されたら今度は警察を解体しろって騒ぐんだろ連中
他の国から攻めてきた軍隊が話し合いで帰ってくれるなら、犯罪者だって話し合えば自分から刑務所に入る
夢見たいな話だねほんと
……微妙に悪夢っぽい
暴力、権力、財力、その他諸々。
左翼ではない普通のまともな人でも勘違いしてそうだが、話し合いもまた力である。
この世が悲しいぐらい、どうしようもないほど弱肉強食だと、どれだけの人が気付いているんだろうか?
軍板では半ば以上前提条件だったことに関して議論されていて、なんだか新鮮。
>>446 「弱肉強食が当たり前」と認めてしまうと「福祉」は無駄、て結論になりますが
内政と外交(軍事も広義の外交に含まれる)を混同すんなよ。
弱肉強食が普遍的に存在している、と弱肉強食があるべき姿だの間には深くて大きな溝があるんだが。
当たり前という言葉からして2つの異なる意味を内包するのだな。
「自衛隊」じゃなくて「自衛官」単体が召還されるのって少ないっぽいですね
最新の軍事知識や身に付いた戦術・戦略だけを頼りに、
異世界で一人コツコツ頑張っていくみたいなのはないでしょうか?
>>451 単独だとどうしても選択肢が狭まるし、弾薬などは使えば使うだけ消耗して立ち消えてしまうから。
よほど上手いことやらないと『新参者の、怪しい、聞いたこともない理屈を唱えるやつ』が戦略を立て、
実行出来る立場に付くのは難しく、その上で相当の筆力がなければ主人公補正とか厨とか言われるから。
戦術で戦略をひっくり返すことは難しく。
兵や下士官クラスが戦術レベルにさえ影響を及ぼすことは難しい、況や戦術をや。
中世などのもっと小規模な軍の時代でも、いや、だからこそ支配者層に割り込んで指揮を執るには神懸かり的な何かが必要だが、
それはまた「補正」と同一視されやすい。
>>452 「うたわれるもの」は、その時代にはあり得ない知識を持った男が
行き倒れ→村長→弱小国の王→中堅国の王→最強国の王となっていったな。
人徳があって、頭も良く、割と強いという主人公補正というか、正体は「神」だったけど。
454 :
名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/10/31(金) 14:46:58 ID:Pcan8xMC
ファンタジーによくある封建社会は生まれながらに身分が決まってるから、サクセスストーリーは厨展開になりがち
自分達の地位を脅かす様などこぞの馬の骨なんか主人公補正かけない限り抹消される
俺が封建領主だったら、保身と実利を考え、拷問で得られる知識だけでよしとして処分する
手元に置いて放し飼いにするとか危機管理意識なさすぎ
自衛官単体なら、普通に流民、MAXに頑張って山賊の頭が関の山だな
>>451 部隊が召喚されて、だんだん隊員が減っていき
個人が頑張る展開ならアレだがな
ネタバレになるし投下が取りやめになると嫌だからどれとは言わないが
セガールクラスが召還されたら、単体でも頑張れるはず!
いわゆる中世的な軍隊VSセガールか……
一人を殴ってる間に切られて死なない?
決闘専門とか?
そもそも銃を利点に考えないならその世界の英雄が主人公のファンタジー小説や歴史小説じゃダメなの?
458 :
名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/10/31(金) 22:58:59 ID:Pcan8xMC
スレタイ読めますか?
とはいっても洋風中世なFT世界でしかも群雄割拠で戦国の世なら
山賊の頭→傭兵団の頭になりあがって
目指せ一国一城の主って展開も面白いけどな
問題は個人単位では技術的な恩恵は戦術知識しか無いし
その知識も魔法や竜といった存在に覆される可能性が高いが
>山賊の頭→傭兵団の頭になりあがって
>目指せ一国一城の主って展開も面白いけどな
ご都合主義と言われるかもしれんが、やっぱりそういう展開は燃えるよな
実際に個人だけが召還されたとしたら、
やっぱり一人ではどうにもならないの分かってるから
当初は細々と力仕事でもしながら暮らすけど、
そのうち住んでる村が盗賊団やら山賊に襲われて……
みたいなの大好き
ちなみに魔法は場当たり的な対処しかできんかもしれんが、
竜はヤマトタケルにあやかって酒に酔わせてからヌッコロスとかすれば
案外物語的にも面白いかもしれんね
蛇は煙に弱いってがあるから、真面目に倒すなら
それを上手く使うって手もあるぜ
461 :
名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/01(土) 11:18:11 ID:Lm2FOLwC
グリフィス補正の自衛官とか中二すぐるwwww古今東西の歴史でも数える程しかいないのにwwww
ファンタジー世界の主流はトカゲ型だろ
蛇型だと
隊長「出撃するぞ。総員騎竜せよ!」
竜騎士「ハッ!出でよシェンロンwwwwww」
そもそも自衛隊がファンタジー世界に召還されてる時点で
すでに中二とどっこいどっこいなんだから
ある程度公証が破綻してなくて物語として面白ければ
グリフィス補正の立身出世物でも構わないと思われ
史実がどうあれ、立身出世物語なんて珍しくも無いほど大量にあるだろ。
だったらF世界で自衛官無双したっていいんだよ。
中二だろうがなんだろうが面白ければよかろうなのだ。
465 :
名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/02(日) 03:41:27 ID:x3OqPkgD
他力本願
今更だがまとめ更新してたんだな
467 :
名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/03(月) 22:49:51 ID:jWYM7n+n
宣伝お疲れ様です
久々の更新乙
どこが更新したの?
理想郷の遠い国から・・・と思ったら釣りだった。・゚・(ノД`)・゚・。
なんか良くわからん流れだな
とりあえずFT世界相手の戦訓を考えてみようぜ
幽霊を見たら回れ右して全速で進軍
ちっこい人影を見たら誰何する前に発砲
狩った相手はとりあえず食え
白兵戦を好む馬鹿は首をつれ
ヲタ隊員の話はよく聞いておけ
>>472 まて! やつら巨乳じゃないエルフはエルフじゃないとか言い出すぞ
巨乳なのはエルフじゃなくてハーフエルフだろ常識的に(ry
巨乳エルフなんてガンダムに褌つけるレヴェルの愚行
エルフ=褌
478 :
創る名無しに見る名無し:2008/11/08(土) 07:47:47 ID:5y4FVI/n
なんと!やるっ!!
ここは、中世風ファンタジーじゃなくてもいいのかな?いいなら投稿したいのだけど
オリエンタルファンタジーの作品も過去にあるから平気だと思う
お、新作か、これは楽しみ。
期待するでござるよ。
ま、まだですかっ
は、はやくっ
中世風ファンタジー、オリエンタルファンタジー……他にまだ未開拓なのはあっただろうか
自衛隊がWizardryの世界に召還されますた、みたいなのはどうだろうか
別にwizじゃなくてもいいが、いわゆるダンジョン物と
自衛隊とのクロス系は見たことないと思う
>>480 オリエンタル風というか、ファンタジー側の文明を中世より進めたかったんだ
ただそうすると、SFっぽいとかなりそうで
>>486 中世ではなく産業革命直前や
世界大戦くらいのレベルまで進めている異世界は過去に分家であった。
さすがに現代文明よりも進んだレベルの魔法文明っていう作品は
長編じゃなかったと思うがな。
488 :
創る名無しに見る名無し:2008/11/09(日) 10:13:16 ID:5Xwky6oe
自衛隊がFFTの世界に〜なら昔よく妄想したな。
>>484 インカやアステカみたいな感じのファンタジーも好きなんだが
あれは中世ではなく古代だから受けが悪くて涙目。
>488
魔改造される労働八号まで見えた
>>485 このスレ的にクロスはありなんだろうか?
停滞してるし、書いてくれる人がいるならそれもありだとは個人的には思うのだけど
>>486 魔法機械とかそんな感じの?
ブックオフって最近高いよね。
全然安くない。
調子に乗ってんの?
493 :
創る名無しに見る名無し:2008/11/09(日) 14:45:59 ID:SyYMtWP7
>>491 ここは「自衛隊TUEEEE」をするスレだから、
人様の創った世界観を使うのはお勧めしない
>>491 そんな感じ。自衛隊と少しぐらいは張り合いたいので
ちょっと書き直したいので、投稿は来週ぐらいにします。あんま期待しないで下さい
古代ローマっぽい世界も面白いと思うんだよね。
中途半端に書きたいシーンだけ書いて挫折したけど。
話の種に投下してみようかな。
>>488 あの世界の人間は「白刃どり」で銃弾だろうが戦車砲だろうが叩き落としそうで困るw
>>493 蹂躙されるクロス先の作品に気を使ってそんなこと言っているんだろうけど、
たとえその蹂躙される作品が自分の好きな作品だったとしても、その程度のこと
子供じゃあるまいし割り切って読むことが出来るので、俺なら気にしない。
人様の作った世界観使っても何でもいいから、作品が投下される方が嬉しいな。
Wizardryの世界の魔法は平気で核爆発とか有るから
逆に蹂躙されるんじゃね自衛隊
アンデットモンスターや死霊がわらわらと押し寄せてきたらちびっちゃうよな
499 :
創る名無しに見る名無し:2008/11/10(月) 04:39:50 ID:fxuZ/O08
靖国の英霊達が追い払ってくれる
靖国の英霊がファンタジー世界に召還されました
召還魔法「日本兵」
効果 物理攻撃のきかない日本兵がぞろぞろ銃剣突撃してくる 彼らの銃剣はもちろん刺さる
対処方法 M1カービン、ガーランド、M2重機関銃攻撃だけが有効 他の攻撃は一切無効
霊とかだと強さ=精神力になりそうだから、そうなったら日本軍マジで無敵だな
ただし酒や食べ物を供えられると一発で成仏します
大空を翔けるドラゴンに向かって竹やりで突撃するんですね
まさに天翔龍閃
>>485 自衛隊というか軍との相性が迷宮探索には悪くて
冒険者による少数精鋭がベターだという設定があるからな
まぁWIZ1なら地上四階までは押せ押せモードでいけるとは思うが
エレベータに気づかずに5から8階で多大な被害を出しそうだなぁ
迷宮からモンスターが出てくるならコンクリで埋めてしまえっていうのが現代的合理主義精神から出てくる結論だからな
>>505 小規模のCQB得意な偵察班とかなら相性悪くなさげ
オメガ7とクロスオーバーで、オメガグループがワードナ暗殺ミッションで潜入とか
ダンジョンに埋め立てやバンカーバスターしない理由は考えとく必要があるなw
VIP(お姫様)の誘拐とか国宝(魔除け)の盗難とか
そういったわけで放置も埋め立ても出来ずに
奪回作戦が冒険者に依頼されるのが
ファンタジーのお約束事
最初っから巨大迷宮のど真ん中に召還された、とかなら
出口を探して冒険する必要性が出てくるんじゃね?
迷廊館のチャナやBLAME!みたいなダンジョンが全ての世界に召喚されたりとか
BLAME!だと自衛隊は間違いなく駆除系一体に壊滅する
重要な遺伝子標本扱いが関の山でしょ
別にBLAME!の世界そのものにいくとは……あれはファンタジーでもSFの部類だろ
つまりサイエンスファンタジーですね
SF=すこしふしぎ
SF=そっと ふせておいて
SF=サイバーフォーミュラー
なんだこれwww
>>517 ネタ画像です。
基地祭で極秘の最新鋭ステルス戦闘機まで公開するのにこんなけち臭い真似などしません。
皆様の清潔で美しく健やかな毎日を守り
おはようからお休みまで幕僚長のオナネタすら公開がモットーが自衛隊です
ああ、あのステルス技術には驚愕だったぜ
あぁ、タイヤまで光学迷彩施してた奴か
タイヤ以外光学迷彩は見たことあるが、今はそこまで進化してるのか、すげえな
しかし、どうやって乗ってるんだろう...
噂じゃ無人で飛んでるらしいがな
ええい
話は
まだか!
とどく氏の更新を確認
というか毎週更新してたんだな、すげー話数たまっててふいたww
いちいち宣伝しに来るのは本人だからか?
落ち着け
悪くて言いにくいんだがとどく氏とはどちら様だ?
ヨークタウンじゃあないよな。
火魅子伝の二次創作で、自衛官が召喚される話書いてた人だな
今はアルカディアって投稿サイトで自衛隊召喚物書いてる
軍板の時ここでもなんか書いてたような気もするが、違ったかな?
まあ、仮想戦記なんて滅多に更新が無い所で、他所とはいえ読めるものを紹介するのはいいのかな。
俺は嫌いだけど。
皆欲求不満なんだよ…
滅多に投下来ないから
そういやcall50氏って復活してたんだな
誰か…作品を…
分家やとどく氏のだけじゃ物足りん
作品投下まだー?
ああ、おれもそろそろ物語分が欲しくなってきたところでね
wktk待機中なんだ
よし、俺が書くから設定は↓に任した
現代の硫黄島がF世界に召喚されますた
で行ってみよう
生産力が皆無で陸海空が揃ってて邪魔な民間人がいないから侵略ルートしかないし
英霊フラグもあるし
タイミング次第では米軍もいるし
541 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/01(月) 21:18:48 ID:yHQgUwr/
皆無なのは間違いない。海兵隊の後方基地の後方なんだから。
とはいえ、二国の軍事基地があるんだから一ヶ月かそこらは持久できる糧食はあるんじゃないかな?
水食料は最悪略奪出来るけど、武器弾薬燃料とかはどんなもんなのかと思って
軍板からの転移みたいだけど、ここは結構軍事的に正確じゃないとダメなのかな?
>>546 最低限の考証、もしくはみんなが納得するこじつけは必要。
たとえば、竜騎士が高高度で風防も耐Gスーツもなしで戦闘機動できるのは、
マナによりバリアを貼り風や高Gを避けてるとかみたいな。
こういった説明なしに作品を張ると荒れる。
魔法万能にしすぎて、ジェット戦闘機より速く飛び、ミサイル直撃しても無傷、
落とす対地魔法は核並、とかにしても荒れる。
>>547 なるほど。どうもありがとうございます
戦国自衛隊みたいなのは好きなので、このスレも気になって
あと自衛隊の装備は正確に書かないと荒れる。
自衛隊の癖にAK持ってたりとか、たくさんの兵器を描写したいからといってエリア88みたいな設定にするとか。
自衛隊の現有装備は大体wikiに書いてあるから簡単に調べることが出来る。
過去スレ読むと良いぞ
何がダメか分かるから
朝鮮とか中国とか共産圏は全部AKコピー
どうしても持たせたい場合は、敵の兵器の性能を調べるために少数輸入したものとすれば吉。
確か少し前に実際に評価のために旧東側から購入を決定したニュースがあった…はず。
なお、誰かさんは民間人に武器を持たせたいがために、戦場跡を攫いまくって
民間人一団を重武装軍団化させて住人から総ツッコミ食らっていた。
自衛隊員がF世界の剣を装備するより、F世界人・民間人が自衛隊装備をするほうが難しいです。
このスレの途中にある新テンプレを参考にすれば
大抵のトラブルは未然に防げるんじゃないかな
つか、銃弾の薬莢はえらく高度な技術がいるから
相応の技術者がいなければ生産や補給は不可能
板金一つをとってもかなり複雑
さすが軍板
たったこれだけの会話でもなんか濃いな
オーム心理教のアホ共も密造AKの銃弾に手こずったんだっけか。
ガス厨の俺はやっぱ、ガス撒こうよガスって思っちゃうな
一番安上がりに殺せる
F世界人相手なら条約もなにも関係ないしw
らめぇ><;
>>557 実際のところのガスや生物兵器というのは
有毒性の高いもの(サリンとか)も、催涙ガスのきっついの程度のマスタードガスも、
風向きで味方のほうに流れるとか、すぐに地面に吸収されて無害化で
効果持続時間が短いとか、その割りに取り扱いに慎重をきすとか使いにくすぎて廃れたけどね
使われる側としては厄介なんだが…
まあ制空機や対空迎撃能力の少ない場合のF世界でなら、
航空機から散布して面制圧するというやり方によって
クラスター爆弾よりは簡易で安上がりな戦術級兵器になるかもしれないけど
浄水設備という概念が無いから飲み水に毒物混ぜればみんな全滅
>>559 一概に廃れた、とするのは米ソ冷戦時代の化学剤生産/備蓄量が説明つかないw
F世界で使うとした場合、神経剤はどれも比較的製造コストが高くて、
V系以外は持久性も低いから微妙
G剤は水溶性だったりするしね
そういう意味では、使用する剤は糜爛剤や窒息剤メインだと思うな
特に糜爛剤は持久性が高いし汚染範囲も広い
>>560みたいに飲み水汚染したりね
あと、日本軍が大陸で使ったくしゃみ剤みたいのも有効だよ
非到死性で持久性もないけど、頭を下げさせておくという意味での制圧には充分
元々戦争で手段を選ぶのは戦勝後の統治下で
民衆の不満を抑えるための体裁で
手段を選ばなければ割と楽に勝てたりする
世界で5000万人死んだスペイン風邪のウィルスを
再現したりとかしてるしな
人間だもの
報復とか国際関係とか、そういう外聞面子が大事だからね
うん、それらをかなぐり捨てればもうねw
>>561 それはどちらかというと相手が使うかもしれないからという抑止のために使われてるし、
BC防護という観点から、治療や対処のために研究が継続されてきた、という面が大きいよ
実質的には使うことが出来ないのでほぼ廃れたも同然の状態
で、まあ、日本の場合はNBC防護は保持してるけど、BC兵器を使うとなると
これまで保有も(使うほうでの)研究もしてこなかったから、
今から再度研究をしなおさなきゃならない…ただ散布するだけでいいというなら
出来なくは無いけどね、好きなときに製造する能力だけはあるし
565 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 23:25:59 ID:7gf0a+al
>>564 アメはそうかもだけど、ソ連のドクトリン特にNATO正面は戦術レベルでNBCなんでもありよw
政治意思が介入するのは戦略ロケット軍の運用だったしね
でもまあ、自衛隊が運用するのにちと難点があるだろうというのは胴衣
散布だけならオウムの科学省(笑)ですらできるわけだけど、
それを全面使用しての攻勢がいきなり可能かっていうと無理があるだろね
そこはもう有事の一点張りで弾けていただかないと無理だ
>>565 なんでパスタwwww
>>562 ウイルスや細菌がF世界と互換性ない設定…ダメか
逆に異世界側の病原菌に対する対策も大変そう。地理的に防疫はやりやすいだろうけど、一時的にでもパンデミックになったら怖いな
軍事と話がそれてしまった
ゴルシア続き読みたいけど彼はまだかー
>>566 ヒント:パスタ大好きの半島人は土人相手にすらガスを使うほどガス厨。
航空機からの投下は画期的?だと思うけどな。
>>569 うひょー
そういえばそうでござったね、あいつらも土人相手に結構えげつないんだったw
ガス厨としたことが大事なことを見落としておりました
>>569 それって好き好んで使ったんじゃなくて土人相手でも普通では勝てないから使ったんじゃなかった?
どっちにしろえげつないが
エチオピア人を土人といっていいものか?
>>572 いやだからそこで「負けそうなので勝つ手段を考えよう」となってガスになるのが
パスタマニアのガス厨たる所以でありまして。 …しかも1度じゃないし。
>>573 あくまで比較としてですが、当時の最盛期の軍備としてマスケット銃+槍なので。
日本も竹槍と叫ばれますが物資が欠乏した末期ですからご容赦を。
現地特殊風土病フラグをオンにしちゃうとそれだけで部隊壊滅だと思うw
ペニシリンで治療可能なら特殊風土病にする必要ないし、日本丸ごと召喚でも分析が終わるまでに特地派遣部隊はシャレにならんだろ実際
海産物から未知の病原菌が発見されるかもしれんし、渡り鳥から人に感染とかになったらもうどうしようもない
モネラ系に関しては地球と同じだとしておくほうが無難
どうしても現地病を出したいならF世界固有の「魔力」をトリガに擦ればいいと思うよ
魔力の無い召喚日本人は罹患しようが無い状態にすればなんとか
弾の1発も撃たないうちに未知の病気でバタバタと死んでいく自衛隊員が見たい9条の会の方でしたらお引き取りください
>>575 いや、そういうのが見たい訳じゃないんだ
最近読んだ銃・病原菌・鉄の影響なんだすまない
結核患者の衣料品を集めてF世界への援助物資にするわけですね、わかります
毒ガスの類が現実的に専門部隊で無いと扱いにくい理由の一つに
屋外における拡散性が完全に制御できないって事もあるんだろうなぁ
…同盟国か属国の精霊使いが現代軍側について風を完全制御してると
結構面白いな
濃密な毒ガスから浮かび上がるように行進して来る
防御服に身を包み小銃で武装した殲滅部隊とかw
579 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/03(水) 21:41:22 ID:dWTvq0jS
そこまで圧倒的なら王城にでもMOB放り込めばいいだろ
以降は適当にレシプロ陸攻でも復刻して飛ばしてれば勝手にガクブルして降伏してくる
爆弾で破壊したら不味いからだろガス使う市街戦ってのは
単純に地下壕とかに篭ってる連中が固いから
爆発は下へは向かないので
横穴掘って待機するだけで爆撃や砲撃を無力化できる
「塹壕内の敵を倒す兵器」は戦地で最も必要とされていて
「これだ!」と言うような決定打が無い
米軍はサーモバリック爆弾を使っている
582 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/04(木) 17:30:04 ID:AoSq505g
拠点は地下にあり、塹壕戦を仕掛けてくるようなWW1時の欧州レベルの文明を持つ相手でもガスで一網打尽!
頭に虫でも沸いてんのか?
583 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/04(木) 17:42:00 ID:AoSq505g
敵は何の為に塹壕掘ったんだ?ガスで殲滅されるためにえっちらおっちら穴掘りしたのか?
お前の妄想設定の世界で普遍的に行われてる弾幕張り合いを避ける為だろ?
敵は何の為に地下に拠点を置いたんだ?お日様が苦手なアンデッドなのか?
お前の妄想設定の世界で普遍的に行われている空襲による爆撃を避ける為だろ?
お前の反論は小銃と航空機があるのが前提の設定だろ?なのに何で「ガスには太刀打ち出来ません;;;;」
になるんだ?
「モグラ族はデフォで横穴と地下拠点があるんだ!!!!!11111」以外のまともな説明をしてみろ
誰と戦ってるのかわからないけど、目を合わせちゃいけないタイプの人なんだろうなあ
自衛隊が砲撃や空爆するから、F世界の連中は塹壕や洞窟に隠れるって意味だろ
投下無いな
大本営発表氏や元1だおー氏元気にしてるかなあ…
>>582-3みたいな基地外がいるところに投下したい香具師がいるとは思えない。
頭沸いているところはかつて悪名をはせた某みたいだなw
対毒ガス戦訓練なんかは長門でしてたのを読んだ覚えがある。あと衣笠なんかも煙路が艦橋に近いから破壊された時に備えて防護面装着に注視してた、とか
塹壕はともかく、気圧差でを多少いじれば、なかなか決定打としては厳しいと思うよ
>>587 おまっ…折角スルーしたのに何故に掘り返す
そういや塹壕って18世紀に生まれたんだっけ?結構最近なんだな(勘違いならすまん)
異世界がどの程度の技術レベルかは作者次第だが
>>589 いや、塹壕というほどのものでもなく、穴を掘って身を隠すとか、弾除けにする
というのであれば、17世紀以前にも一部で行われた例はあったりもする
後世のものほど本格的にやったわけではないし、使い道もかなり限定されたものだったが
放物線で飛ぶ弓矢相手に穴掘っても意味ないしな
銃弾は直線にしか飛ばないから穴掘ればよくね?
で生まれたのが塹壕戦です
大砲の発達で城とか壁が効かなくなったせいもあるな
城作って守っても大砲で根こそぎぶっ壊されるから、作る意味あんましなくなっちゃった
>>591 意味ないって事は無いけどな、的が見えてるのと見えてないのとではぜんぜん違うし
595 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/06(土) 00:29:02 ID:0mZTmFnj
自分からも見えないだろ
597 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/06(土) 10:32:09 ID:dlHFtcP8
>>595 周到に身を隠しながら攻める側と拠点で広い方位を警戒しながら守る側では見えるものが違うんじゃない
もともと狙って撃つもんじゃないでしょ矢衾は
映画のトロイに出てた矢の雨みたいな攻撃
いくら狙わないといっても、敵がどの地点にいるかも分からんのに撃たんだろ
塹壕って縦横に伸びてるし。
仮に撃っても散兵戦術が基本の現代戦では効果も望み薄だし。
つかよく考えたら火砲どころか小銃程度でも射程で圧倒してるんだから、アウトレンジから一方的に叩けるんだよなあ
F世界の連中も敵が散兵で来るなら散兵戦でクロスボウ使うだろうし
鹵獲した兵器も使うだろ
わらわらと弾幕張ってくるなら穴掘って塹壕から矢衾
……いや、あの碌な火力もなしに散兵戦術とって如何すんだよ
戦車は落とし穴に落として歩兵同士なら普通にかち合えるが
山林ばかりで戦車の走れるアスファルトの舗装路は少ない
結果として侵攻ルートが制限され落とし穴にはまる可能性も高い
進路の安全確認の為に歩兵の斥候を出す必要がある
敵がクロスボウで来ることを考えれば射程は200m前後
銃声もしないので開けた土地で戦うのが不利な以上
身を隠せる山林地帯で襲撃してくるはず
仰角を上に向けられない戦車が
ほいほい先行すれば無用な被害が出る
兵員が24万人で戦車の数も無限じゃないので失ったら補充が利かない
「F世界の住人は戦力的に劣ってるからイケイケドンドン」とか無策で突っ走ったら
痛い目に遭うんでないの、敵がどう行動してくるのか予測するのが戦術なのに
思考停止してどうする
>>603 敵がまだ自衛隊に対してよく知らないならイケイケドンドンでもいけるがな
近代戦になるまで一部を除いて人海戦術がほとんどなんだっけ?
最初は何も知らないから今まで通り真正面から人海戦術で来るんじゃない?
余程有能な指揮官ならまだしも
問題はある程度時間が経ってからだな
最初の内は基地の設営に時間割くから侵略どころじゃないでしょ
油田見つけて製油所作ってガソリンを確保
航空機を平原に泊めて外部の敵から身を守りながら空港を作り
空母が寄港できる地形の港も捜さにゃならん
無為に戦域を広げて補給路を長くすると兵站がやばくなる
現地の略奪で確保できるのは食物だけだし
>>603 山間部で狭隘路ばかりの朝鮮戦争でも緒戦のT34は無敵モードだったよ
まして肉薄攻撃のノウハウがないF世界相手なら、ねえ
クロスボウで装甲車両撃破は無理だわな
もちろん航空観測や歩戦協同、特科の火力支援は欠かせない
システム一式で機動打撃部隊として機能してるものを、わざわざ戦車単体で
どうぞ撃破してくださいと差し出してやる義理はないw
>.605
油まで現地調達なのかw
試掘だけでどれだけ時間掛かるんだろう
ベトナム戦争もそれくらい単純に勝てればよかったのにね
>>603 戦車は割りと仰角取れるし(そりゃ高角度は無理だが)
陸自の戦車はキャタピラの油圧調整による車体姿勢制御で高仰角も低俯角も取れるけどな
ついでにいうと、戦車というのは舗装道路ではなく未舗装で人の手の入っていない山野こそを
走破できるように作られている
そりゃあ、登坂能力を超えたきつい斜面とか、木々が密集した中に突っ込んでいくとかは無理だが
あと落とし穴っていっても、戦車が落ちるくらいの幅の落とし穴の場合、
かなり深く作らないと(底と、穴のへりを、結んだ線の角度が、戦車が落ちたときに
車体の傾きが70度くらいになるほど深く掘らないと)戦車は自力でもバックで脱出できてしまう可能性がある
具体的にはおおよその目測でも深さ5m以上、幅3m以上だな
でもそこまでの落とし穴にするより対戦車濠という「戦車の進撃を阻む障害」として設営したほうが確実だ
>>607 あれはいろいろ制限つきの戦争だったからしょうがない
遠慮なく北ベトナムを戦略爆撃できれば問答無用でアメリカの圧勝だったよ
>>607 そこでベトナムが出てくるのはセンスないなw
普通にナパームで爆撃してたろ
まぁ調子ぶっこいて燃料切れて戦国自衛隊みたいに全滅するのがオチだな
>>611 そりゃあ森とかは焼き払い放題やったけどね
戦略目標とか敵の拠点とか、軍需工場とか、発電所とか、飛行場とか、経済や戦争遂行能力に
関わってくるような重要目標は十分に爆撃できてない(ソ連の軍事顧問団が北ベトナムにいたんで
それが被害を受けたらソ連もだまっておらず、米ソ直接対決は避けたかったから)
ただし1967年には制限が解除されてるけど
>>614 遠慮なく北ベトナムを戦略爆撃できたんでしょ、ナパームでw
ていうかさ、いつも思うけどID変えてもすぐ分かるから意味なくない?
はいはいガソリン切れて全滅
大日本帝国の猿はもう少し兵站のお勉強しようね
つか
>>戦車の走れるアスファルトの舗装路は少ない
だれかここに突っ込みいれろよ
「うわー敵兵が現れたぞ航空支援要請、通信兵」
「通信機器のバッテリーがきれたであります」
「コンセントで充電しろ!」
こんな感じか?
>>617 まあガソリンも切れるけど、主に切れて戦車や装甲車が動かなくなるのは石油だけどね
軍用車両の多くはディーゼンエンジンを採用しているもので
あと兵站云々以前に、部隊単位でも日本列島全部でも
補給・輸入が断たれた状態でF世界に行く事になるんで、お勉強とかそういう問題ではない
喉元にナイフ突きつけられて「お前、今から戦争を始めろ」って言われるのに近い状態
>>617 単発ID指摘されると一瞬だけ同じIDでレスするのもいつものことだよな、こいつは。
いいぜ、なんなら今日一日そのIDで通してみなよ。
>>618 基地ごと飛んでるんだから基地内は舗装してあるだろ、バカ?
>>620 あ、自衛隊の場合は最低でも三日前、出来れば一週間は前から
空自と事前打ち合わせしてないと、いきなり支援を要請しようとしても
爆撃は来ないよ
というか、出前30分で航空支援がくるアメリカの連携体制の整備具合が異常ではあるんだが
常時空軍や海軍の航空隊が頭の上で待機してる(必要あろうと無かろうと)ってどんだけ燃料とか
パイロットの交代ローテーションとか贅沢に用意できるんだって話
飛行機もバッテリー切れで飛ばないから問題ない
>戦車の走れるアスファルトの舗装路は少ない
ゴムパッキンをキャタピラにつけないと、路面が傷むというかバリバリアスファルト剥がしちゃう恐れがあるんで
舗装道路は(緊急時以外)走れませんよー、と
コンクリート舗装の道路ならわかるんだけどね、駐屯地から演習場までの道路をコンクリート舗装してたりするし
体内から毒素を消すキアリーならレベル3で覚える
>>627 戦車のFCSもバッテリー切れで動かないから心配無用
まあ電池・バッテリーが使えなくなるのは、燃料が完全に無くなった後だと思うけどね
発電機に燃料入れられれば、充電は可能だから
燃料あるのに充電がもうできないって事態は、あまり無いだろう
>>628 キアリーで対抗する発想はなかった
それやられたら無駄に防毒装備してるこっちがやばいじゃないかw
燃料がないじゃん
燃料/バッテリー切れ連呼してる人は「自衛隊を石器時代に帰しますた」スレを立てるべきだなw
>>628 >>631 それより問題はスカラ・スクルトでどのくらいまで防御力が上がるかだよ
小銃弾を止められるまでだと、結構ヤバい
(それならそれで重機関銃で撃てばいいけど)
あとアストロンも怖いな…
仮に日本ごと異世界に飛んだとしても年間の石油生産量は微々たるもんだし
発電所止まるわ日本国民が暴動起こすわで戦争どころの話じゃないな
強固に野戦築城してもドラゴラムで来られたらやばい
>>633 どうやって自衛隊が油田採掘するんだよw
>>637 なんで自衛隊が油田採掘することになってるのよw
燃料がないと戦車も飛行機も動かないからだろ
>>637>>638 自衛隊単体でF世界に行ったら、相良油田みたいな未精製で燃料に使えるような
良質油田を見つけるとかしないと、燃料切れは免れないだろうねえ…
日本ごと行くのであっても、どのみち採掘技術者の護衛は自衛隊がするんだろうし
それ以前に、F世界に必ずしも油田あるのかっていう
ガソリンの代わりにマナがあるのでありません
mjd
だめじゃんw
森一つ抜けるのに最大戦力持ち出したら
一瞬で継戦能力なくなるから、結局は歩兵対歩兵だろ
オーラ力で動かせばいいよ
>>644 常識に照らせば、森(=敵の強固な抵抗拠点?)は抜けないのが正解じゃね
F世界はぜんぶ森ってのならオワタとしか言いようがないけど
まぁ、城や砦の道が繋がってるってことはそれだけ攻められやすいから
まともに整地してる交易ルートは2・3箇所に絞るでしょ
手っ取り場やくヘリ飛ばして暗殺部隊をラペリング投下すれば
一応城は落とせるな
とりあえず皆、茶でも飲んで落ち着け
>>646 全部森ではないけど、城や街を建てるために必要な
木材はどこから運んで来るかを考えれば自ずと答えは出る
城壁の石材や家屋の木材が近辺にある方が利便性がある
山岳地帯に建てる砦や、森の中に立てる砦なんかはこれだな
流れを読んでないからよく分からんが、見通しの悪い森の中で戦闘するなら
通信設備の整った自衛隊普通科が最強じゃないか。
レンジャー資格者を中核にして連携されたら凄く厄介だぞ。
F世界側の軍が魔法通信で全員が通信機持ってる状態で、しかも組織編成が近代軍を凌駕してる
とかなら話は全く別物だが。
そんなことはどうでもいい!
戦火の中でヒャッハァ!オンナダ!があれば充分だ!
>>651 火葬戦記でよくある電力や石油エネルギーがどこからともなく湧くのはどうよ?って話だろ
人間はメシ食えば動くんだから、なるだけ少ない兵力で継戦しないと息切れするだろ
>>653 森だとF世界軍tueeee! って話かと思ってたわw
>電力や石油エネルギーがどこからともなく湧くのはどうよ?
そりゃ、どうにかしないと話進まないんだからしょうがない。
こんなことに突っ込んでたら話できんぞ。
どうしてもそういう話が読みたいってなら自分で書くとよろしい。
つっこんでも話が進まないばかりでしょうもないポイントはいくつかあるな
地球と同じ成分の天然資源が存在する
地球の生き物と同じ免疫システムをもち未知の風土病がなぜか問題化しない
言葉が通じるか、通じなくても比較的短期間で外交が出来るくらいペラペラになる
こういうポイントを逆手にとって
処理できればそれはそれでオリジナリティが出るんだろうけどな
このスレの趣旨はあくまでファンタジーVS自衛隊だから、ある程度のご都合主義はありだとおもうが
少なくとも共通の天然資源くらい無いと、話にならんぞ
日本がマナで動く魔道戦車を開発するわけですね。
なんでそんなに話が跳ぶんだよ
日本の手をいかに縛るか?
魔法の秘技をどう魅せるか?
書きたいところ以外省くのも必要。
日本の足かせもテンプレみたいなもんなので簡略化は可能だし、
言葉と石油採掘だけでSS長編一本になってしまう。
魔法については科学を魔法に置き換えた兵器以外は、
作者の方針次第で化ける。
つまり、どうにかなって話の中の自衛隊が行動してるんです。
油田を見つけたかも、下から順に役に立たない国民はF世界にこなかったかも、
間引きしたかも、F世界を速攻で解放したかも、いくらでも妄想するんですよ。
>>660 たしかに
なんでもかんでもってやると物語氏の話みたいに、足場を固めるまでの話が延々と続いたりするしね
足場を固めるまでが面白いんじゃねーか
補給のままならない自衛隊と武装で劣るF軍の一進一退の攻防
自衛隊が一方的に勝利するだけの話ばっかじゃん
武装というか、組織、人材、装備、練度、規律、士気etcとあらゆる面で劣るのがF世界軍だろ。
自衛隊を苦戦させようとしたら補給の一点を突くしかない罠。
というか気に入らないんだったら自分で書けよ。
まあ単純に中世ヨーロッパの軍が相手ならそれこそ話にならんだろうが
魔法とかの特殊能力がどこまで通用するのか、自衛隊はどこまで対応できるのかが、キモになるだろうね
補給が潤沢な要因も妄想可能で、
加えて補給が不足する要因も妄想可能です。
法の束縛、野党、装備不足等、妄想可能です。
ここら辺どうなったと聞くのは野暮です。
いつもの通り彼らの活躍したと思えば不思議なことはありません。
足場を固めるという文字列の意味で
661・石油採掘+輸送
662・石油採掘+輸送+陣取り戦争
では言葉の意味がすれ違ってない?
私は以下でも妄想すればスジは大抵通るということで「どうにかなって話の中の自衛隊が行動してるんです」とカキコした次第。
「自衛隊が元気に戦闘してるSS」で「石油はどこから持ってきてる」
「F国軍が元気に戦闘してるSS」で「自衛隊はなぜ○○しないのか」
というかあれだ。書き手的には論議とかより各自の「燃える(萌えるでもいいけど)」シチュエーションとかを書いてくれたりする方が
やりやすいと思うんだ。一時物書きっぽいことやってた身からすると、自分と同じ感性の人間がいるのを知るとモチベーション上がるし、
ネタがあればプロットも組み易いんじゃないかと思う。まあ要するに、多分いる(と思いたい)潜在的物書きが参加するハードルを
下げられるんじゃないかとか思うんだけどどうだろう。特に短編なんかは比較的書き手的にはとっつきやすいから、シチュエーションが
書き手のツボにはまれば結構作品出てくるんじゃないか……と思いたい。
>>666 俺は逆だな、先にプロットというかアイディア出されると使いたくなくなっちゃう
んで自分のネタをマネされて同じよーなコンセプトの作品が出てきたときにはゾクゾクしたw
これはアイディア出しして使ってもらったのと同じことだけど、やっぱきちんと自分で書いたものだしね
あと、2chのは見たこと無いが、俺が見たことのある「アイディア羅列スレ/BBS」はどれもこれもひどいもんだったw
そんなに厨くさい読み物が読みたければ自分で書けよwと言いたくなるようなシロモノだらけ
玉石混合なので中には光るアイディアの断片も転がってるんだけど「それ俺が考えたアイディアですよね!?」とか言われて粘着されそうで別の意味でも使いたくないとこでなw
ここは名無しで書き込むからそういった困ったチャンは出ないだろうと思うけど
まあ吹けば飛ぶような弱小名無しの戯言なんで聞き逃してくれても構わない
>>667 や、なるほど。やっぱ人それぞれなんだな。参考になった。
一つ参考までに聞きたいんだが、ここって短編でも需要はあるのかな。だいぶ上の方で出てた
分家の空自基地防の奴とか、保管庫ののごく初期の頃の作品みたいな、戦場の一シーンだけを切り取った奴。
前例は結構あるみたいだけど、最近あんまそういうのみないから、ひょっとして敷居高いのかなとか
思ってしまったので。
オリジナルライダーで他のライダーの力を組み合わせると
パワーアップするネタとかやってたら、本家でディケイド出てきて吹いた
たまたま似ることはよくあるもんよ
陸上自衛隊 第四分隊 十三班 予備役兵で構成された四人が平原を歩いていた。
見渡す限り続く、ただっ広い盆地に時折激しい風が巻き込む。
「今どの辺り歩いてるんだ山本?」
「えぇーと、地図によるとこっちの方角へ進めば
村が見えてくるはずなんだが……」
山本は航空写真から書き起こされた地図をくるくると回し男が答えると
岸田が口を歪めながら語気を強める。
「筈ぅ? 何でそんなアバウトなんだよ」
「仕方ねぇだろ川野、衛星がねぇんだから
GPSが使えねぇんだよ!」
衛星を使った近代戦のシステムが麻痺している、今。
陸自の作戦行動には大きな制限がかけられていた、元来戦力外の予備役ともなれば
尚のことであり、およそ軍人と呼べるのは班長の土田陸曹のみである。
「ま、曲がりなりにも敵地のド真ん中だぞ、お前等!
真面目にやれ、真面目に!」
もっともペーパーテストで優秀な成績を収めた土田自身も実戦ではこの有様であった。
陸自の正規軍十五万、予備役の四万を合わせ二十万
戦闘では優位に立てるとはいえ、占領統治にはそれなりの兵員が必要となる。
したがって彼等のような予備役が刈り出されるのも必然の成り行きであった。
「イラクの米兵みたいに
街中につっ立ってるだけの任務だと思ってたのになぁ……」
「なぜ我々は車両輸送でないのでありますか、班長殿?」
口々に愚痴りだす下っ端の兵卒を前に土田が頭を抱えながら返答する。
「前線では車両も燃料も足らんのだ、
お前等のような落ちこぼれに足などつけるか!」
「酷ぇ!」
「これだよ!」
その時唐突に銃声がなり響き、四人は身をかがめて茂みの傍へと走り出す。
出遅れた通信兵の林を引っ張ると川野は銃声のした方角へと目を向けた。
「どこから撃ってるんだ川野?」
「どっち見てる? 反響してるから逆の方角だ」
「せ、先行した部隊に何かあったのかもしれん!」
慌てふためく土田を他所に身を屈めながら三人は村へと繋がる獣道を進む。
規則的に音量の違う銃声が鳴り響き、川野は眉をひそめる。
「なんか撃ちあってるっぽいな……」
「この世界の連中の装備は弓程度しかないんだろ?」
「鹵獲した銃でも使ってるのかもな、うちの爺さんも
モシンナガンで露助撃ってた」
村へ到達した援軍が辿りつく、静けさに包まれた家屋の脇に
精確に頭部を打ち抜かれた自衛官の死骸が撃ち捨てられている。
近辺に狙撃兵が潜んでいる、班内に緊張が走った。
つ、続きは? 続きはまだなの?
>予備役兵
細かいことだが自衛隊に予備役兵ってのは無いよ
予備自衛官ならびに即応予備自衛官がある(あと、予備自衛官補)
米軍等のような「予備役」とどう違うのかについてはそれぞれwikiってくれ
村の内部からの銃声が止み、四人は森の木陰に釘付けとなった。
山本は背嚢から鏡を取り出すと、木の裏側から村の内部の様子を窺う。
家屋の窓際から銃口のマズルフラッシュがちらりと見えた瞬間、反射鏡が銃弾で吹き飛んだ。
「やべっ、見つかった」
「何やってんだ馬鹿……にしてもえらく精確だな
これも魔法の一種なのか、林?」
木陰に隠れ、土田と共に通信を入れていた林が振り向くことなく答える。
「フィジカルアデプトって奴だろ」
「フジ? なんだって?」
「フィジカルアデプト、魔力で身体能力をブーストする連中だよ
神経伝達速度に優れ、身体能力すこぶる良好、俺等はノロマな亀みたいなもんだ
下手に動くとおつむに穴が空くぞ」
通信を入れ終わった土田がハンドシグナルで戦闘指示を伝えると
山本と川野の両名は顔を見合わせ溜め息を付いた。林が煙幕手榴弾のピンを引き抜き
土田は木陰から銃口だけを覗かせ射撃体勢へと入る。
「野郎と心中なんざゴメンだ」
「同感……」
煙幕を張り土田の威嚇射撃が鳴り響くと同時に、山本と川野は木陰から飛び出し
村の内部へと侵入すると射角を取りながら家屋の死角へと滑り込んだ。
「どうする山本、家の中を突っ切るか?」
「ツーマンセルだ、突入準備……」
ドアの蝶番を銃で撃ち抜くと家の窓へとフラッシュバンを投げ込み
木製のドアを蹴破りながら部屋の左右へと展開する。
「クリア!」
「オールクリア……ガンガン行け」
定期的に行われる土田の威嚇射撃に合わせ二人は裏口から
狙撃手の潜む教会へと接近する。裏口へと到着した二人は窓から教会内へと
フラググレネードを投擲、更に突入を開始した。
「バチあたらねぇだろうな、これ」
「お前、無神論者だろ」
爆音の後、山本が室内に走り込んだ瞬間、発射された矢が男の肩口へと突き刺さる。
鉄の装甲に身を包んだ敵兵に川野が銃弾の雨を浴びせながら援護すると
ブリキの兵隊はその場で崩れ落ちた。
「さっそくバチが当たった」
「笑えねぇ冗談だ、防弾で防げねぇのかよ?」
山本はボディアーマーに食い込んだ矢尻をナイフで切り落とすと
打ち倒した敵兵の様子を窺う、両者の89式5.56mm弾だが
鉄の鎧を着込んだ相手には一定時間撃ち込み続ける必要がある。
「64式が欲しいな」
「前線で引く手あまたらしい、俺等にゃ回ってこないよ」
代わって川野が斥候を勤めると、狙撃手が潜んでいる階上へと上り詰める
槍を持ち白兵戦で肉薄する兵士達を排除し、薄暗い室内へと
フラッシュバンを投げ込み突入した。
焦げ付くような燐の臭いと立ち込める煙に浮かび上がる人影。
部屋に侵入した川野は、閃光と衝撃で怯んだ敵に向かい眼前に立ち塞がると
無数の銃弾を敵兵に浴びせた。
「!?」
幾度となく繰り返し指導された室内戦闘におけるルーチンワーク。
川野は自らがたった今撃ち殺し、窓枠から階下へと体を投げ出される少年の死に顔を確かに見た。
土田の要請を受け、辿りついた救援の自衛隊員が村を埋め尽くしている。
村を治めていた長が敵との連携に手を貸し、常駐していた自衛隊員を裏切った事が
一連の成り行きだった。
「終わった後にぞろぞろきやがんの」
「やっとサボれるな、ん……どうした? 川野?」
樽の上に座り込み遺体を運び出す隊員達を横目に見ながら、川野は山本の問いに答える。
「俺、兵隊に向いてないわ」
「例の狙撃兵か、なまじ魔力を持って産まれたおかげで
あんなことになったんだろうが……」
山本は懐から血で湿った煙草を取り出し、吸える物を一本探し出すと
ライターで火を付け深く息をついた。
「銃を持った以上、やっこさんも覚悟は出来てたんだ、気にすんな」
「……無茶言うぜ」
川野はその場で俯くと、どこからともなく人の視線を感じ、再び顔を上げた。
こちらの様子を窺うように佇む現地人の少女と先程の少年の死に顔が重なる。
男はいたたまれずにその場から立ち去ると、班長の土田が二人に向かい呼びつける。
「ご希望の高機が来たぞお前等、前線までの直行便だ!」
「酷ぇ!」
「これだよ!」
山林の集落から立ち昇る炊き出しの煙が夕暮れの空を悠々と満たしていった。
64式が人気ってのが皮肉だなw
やっぱりストッピングパワー大事ね
おお、皇軍スレの帝國召喚が更新されてる。
くろべえ氏、すぐ上の方であそこまでクソミソに罵られてよう気力が保つなw
677 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/12(金) 22:02:01 ID:jbvMMUGF
マゾヒストでググれ
7.62も5.56も運動エネルギー自体はあんまり変わってなかった気が
二倍近く違うぜ一応.
初速自体は少し下がるけど弾丸質量が違うから当然ではあるけど
ストッピングパワーはあんま変わらんよNE
そういや5.56が板金鎧に弾かれて7.62を欲しがる描写はいろんな作品でちらほら見るけど、
実際に5.56だと板金は打ち抜けないものなの?
YouTubeに5.56でフライパンでもを撃ってみる動画でもあれば良いんだけど。
wiz世界で裸NINJAに首ちょんぱされる自衛隊員を唐突に幻視した
撃ち抜けます
拳銃弾なら止まる可能性がある
小銃弾は貫通する
貫通するけど戦闘中に興奮してる人間が止まりにくい
アドレナリン過剰で痛みに対して鈍くなってるから
1・2発当てたくらいじゃ止まらない、刀でバンザイ突撃する旧日本兵状態
イラクの海兵隊での死亡原因の内、多いのがが敵のトドメの入れ忘れで
命中=即死亡と勘違いした兵士が後ろから襲われた時
特殊部隊あたりだと確実に頭に一発づつトドメを入れて回る
一発当たっただけで死ぬのは脳幹・脊椎神経貫通か頭部破砕のみ
鎧着てるなら銃弾が脊椎や重要器官まで届かない恐れもあるので
こっちが撃ってる間に近付いてきた敵に斬られるかもしれない
その前進を銃弾の威力で制止するのがマン・ストッピングパワー
そして64式の場合、弱装弾使ってることも考える必要が
一応通常弾は使えるらしいから、そうしてるのかもしれないけど
いや、脳幹とか以外でも、出血の止まらない位置(肝臓とか)や、
体の中にある空洞部分を合わせて打ち抜く(出血がそこ目掛けて流出してゆく)
ようにして弾丸が通過すると、大出血して数秒〜数十秒で死ぬんだけどね
そっちの意味の一発もある…
威力のデカイグレネードがあればいいんだけどね
結局正面切って戦う危険は代わらない
視界が利かない場所での遭遇戦や
待ち伏せして近距離から切り込みされると被害が出るのは避けられない
基本的にテクノロジーで解決できるものではなく、歩兵とはそういうものだと割り切るしかない
692 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/14(日) 04:54:56 ID:0tPuDXdd
それを補う為に開発された兵器が、後のガンダムである
693 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/14(日) 15:58:13 ID:VqSdW4M9
「00こちら21おくれ」スコープを覗きながら淡々と喋る。
内心吐き気がするほど心臓が高鳴っている
「21おくれ」本部が答える
「目標を確認、地点89232893にて南下中、残り200で射程圏内」
「00了解21は引続き監視を続行せよ。」
「21了解」
解ってる。こんなの(89式狙撃使用)はヤツにとってはおもちゃにもならない
でも何か、武器を持ってないと気が変になりそうだ。
「00より01おくれ」
「00おくれ」
「01はシュワベ平原にて目標を撃破せよ」
「....01了解」
怖いのは僕だけじゃないようだ
「02、01おくれ」
「01おくれ」
「02は陣地にて対戦車火器により目標を撃破せよ」
「02りょ〜カイ!! (よーし、みんなもうすぐ来るってよ!
今度はドラゴンだって、倒したら自慢できるよ〜)」
うちの小隊長はいつものんきだ、
そして抜けている...無線切り忘れて全部聞こえてるし
「22こちら02聞える」
「なんすか?」
「22は目標が300まで入ったら84(無反動砲)で迎えて」
「HE(榴弾)ですか?」
「いや、HEAT(対戦車榴弾)で、まずはうろこを剥ぎます」
「22了解」
「23聞える?」
「はいはい、何ですか?」
「23はHEATで怯んだところをHEとLAM(パンツァーファウスト3)で片付けて」
「23了解です」
.....のんきなのは小隊長じゃなくうちの小隊のようだ
「21...21聞えてる?」
「こ、こちら21」
少し声が上ずった、緊張してるのがばれたか?
「21は距離が80切ったら離脱して集結地点に離脱して」
ばれてないようだ
「そこまで行けばもう怖くないと思うよ」
...ばれてる
「....21了解です」
まだ100mはあるというのにドラゴンはもうスコープいっぱいに広がっている
歩くたびに大地が揺れる。
そしてスコープが揺れる。
その震えが大地からかなのか自分自身からかなのかはもう解らない。
「00こちら21監視地点より離脱する」
「00了解」
観測手に合図を送り
周りの木々を揺らさぬようにゆっくり下がる
僕の震えが彼に伝わらないように
694 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/14(日) 19:10:59 ID:VqSdW4M9
森林に流れる小川に出た。
ここまでくれば、「もうギリスーツは必要ないだろう」
僕たち二人はギリスーツを丸めて1Dayパックに乗せた。
「早く合流しよう」
小川沿いに集結地に進む。本来、足跡(痕跡)が残るから避けたいところだ。
ここを通るのには理由がある「まったく・・・・どこ行・・」
パッシン!! 枝の折れる音!!「伏せろ」左のこぶしを挙げて合図する、すぐに大地と同化する。
近い、すぐそこ!だから嫌だったんだ。水回りにはいろんなのが集まる
特に一番会いたくない相手が・・・・・
パキパキ! ばき!!
「攻撃準備」目で合図する。怯えつつも彼は小さくうなずく。
よかった。どうやら怖いのは僕だけじゃないようだ
パシ!!がさ、がさ
どうやら大きくはないようだ、2足歩行か?距離は15、数は・・・複数。
が、どうやらドラゴン系ではないようだ。
山育ちだとこういうとき役立つ。
安全装置をはずし、単発に、スコープを覗く。
敵が小さく複数....失敗した!
こんな近接戦闘になるならダットサイトにすべきだった。せめてミニダットサイトを
スコープの上につけておくべきだった。
レーザーポインターかフラッシュライトを・・・・・
いや・・・・いまさら遅いか
引金に指を掛ける息を殺しゆっくり呼吸をする
呼吸に合わせてスコープも揺れる、
聞えるのは心音と木の葉を掻き分け、枝を折る音だけ。
もう、大地は揺れていない
これってふぁんたじーになりますかね?
695 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/14(日) 21:59:51 ID:VqSdW4M9
「あ、いましたよ」
一気に安堵感が広がった。安全装置を掛け、銃をおろす。「立て」もう声を潜める
必要は無い。
「どこいってたのよ!?」
こっちの台詞だ。
「あんたたちの格好街だと目立つけど、ここ(森林内)だと解りづらいのよ」
それが迷彩服です。
「はぁ、心配したのよ、あんたたちただでさえ弱いんだから」
こ、このやろう!!(涙目)
黙ってたらかわいいのに、もし街で見かけたらきっと声を掛けたかもしれない。
当然、職務上でだ。防弾チョッキを着てこなくて正解だったと思うくらい
彼女は着こんだ鎧のお陰で汗だくだ。
てか、銃刀法違反だろその剣は!!!
「ま、まあ、こうやって無事会えたんだからいいじゃないですか」
透き通るようなまるで歌姫のような声だ。もし街で見かけたら声を掛けたかもしれない。
このでっかいローブと手に握られたでっかい杖が気にならなければ。
それにしても、うらやましいほどの軽装だ、
・・・・・・その見え隠れする太ももをどうにかして欲しい。
「任務完了です、中隊と合流するため後方に下がります。」
「?たたかわないんですか?」
「僕たちの目的は監視です。手に入れた情報を持ち帰るのが任務です」
歩きながら会話を交わす。川沿いなら予定より早く合流できそうだ
ばさ!!2人とも反射的に銃を構えた・・・・鹿(かな?)が川を越えて逃げていった、どうやら敵意は無いようだ。
「・・・・ふぅ」
「おくびょうもの」いたずらっぽく言う。
「う、うるさいな!!大体あんたらは・・・・」「来ます!!」
透き通るような声で僕の言葉をさえぎった。
・・・そうか!!しまった、小動物が逃げる、理由は単純だ!!
696 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/14(日) 22:49:30 ID:VqSdW4M9
「解るのか!?」
「大体は・・・・多分10から12くらいだと思います・・・固まってます」
解ると言う割にはアバウトだなw
「グレネード!!投擲用意!!」
「グ、グレネード、了解!!」彼もどこにどこがいるか解っていないようだ。
僕もだ
「場所は!?」
「あそこ、ちょうどガジュアの大樹の下です」
ガジュアてどの樹だよw
「俺が投げたところに投げろ!!」
大樹って言ったらあれぐらいか?
「了解!!」
・・・あってるかな?
「ふせっ!!」言うかいわないか、彼女を抱いて樹の陰に隠れた。怪我をさせる訳にはいかない。
向こうも彼女を押し倒している。まあ、鎧着てるし大丈夫だろう。
数秒後、大地が揺れた、揺れた空気で体内が揺さぶられる、
ものすごい缶切音を響かせ破片がとび、木々が爆ぜた。
「わぁ〜、5、6飛んでますね」耳を押さえてのんきに宙を見上げている
それにしてもこの爆音のなかよく声が通るな
「いったぁ、何かやるまえにはちゃんと・・・・」彼女が言うか言わないか、
その時には僕たちはもう射撃姿勢に入っていた。
シュカカカカカーーン!!!サウンドサプレッサーで減音された連射音が森に響く
煙越しだけど確かに見える狼達(…か?)
「こっち、樹の裏!!」「こっちはクリア!!」
シュカカカ、シュカカカカカーン!!!!
「右クリア!!」「左クリア!!!」周囲を見回しマガジンを交換する。
彼女達が立ち上がる頃には五匹は動かなくなっていた。
やったか?
「オールクリ・・」
は、しまっ!!
右の茂みから飛びつかれ一気に体重をのされて押し倒された
喉、やられる!!(山の経験上)
咄嗟に89を盾にした。効果はあった、狼はマガジンに噛み付いた。
っ、やば、持ってかれる!!
89を手放し、腰に下げた9o拳銃(P220)を抜き、わき腹に押し当て引金を引いた
助教に教わったとおり(ストップ&シュート?)
動かなくなるまで引金を引き続けた(同時に全弾撃ち尽くした)
最初はびっくりしたようにそして最後は体を預けるように崩れていった
「はぁ、はぁ」肩で息をしながら、周囲を見回す。
同じ光景が目の前にあった茂みから飛び出す狼、彼は気づいていない。反射的に銃を構える
っ気づいてない!! くそ、弾切れか!!
予備のマガジンをすばやく抜き交換するが思うように行かない(220を持ってる人はやってみよう)
89は!? っ、マガジンをやられてる 間に合わない!!
銃剣を抜き立ち上がる
頼む!!!間に合え!!!
間に合わなかった、狼は彼に飛び掛った。
697 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/14(日) 23:14:29 ID:VqSdW4M9
狼は飛び掛り、そして宙で静止した。正確には貫かれた剣で絶命していた。
彼女は狼をなぎ落とし、血糊を振り飛ばした
「ふぅ、くりあ。」微笑むようにあきれたように言った
どうやら僕らの言葉を理解してきてるようだ
「どうやらもういないようですね」透き通る声で何かを確かめるようにいった
どうやら僕らが理解していないことがたくさんあるようだ
「ははは、はぁ、オールクリア。先に進もうか」
89を拾い確認する。やられたのはマガジンだけだ。
マガジンを交換し装填する、安全装置を掛ける。
何故だろう、少し怖くなくなってき・・・・いや疲れてきただけか?
SS投下する前にテンプレくらい読め
699 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/15(月) 03:54:33 ID:vjWtMvws
携帯小説みたいなどうしようもなさがw
分家の萌えスレに投下すると良いと思うよ。
あそこはここほど厳格じゃないしね。
というか、マジで
「ガシボカ!」
「俺は殴った ○○を」
みたいな物の書き方する奴って居るんだな
書く前にラノベ以外の小説読んだほうが良いぞ
100冊以上な
なにハヤカワや創元を読み漁れば直ぐだから
頑張れよ
最近のラノベでも文章に力を入れてない作品というのは少ないぞ
別に俺はおかしい文体とは思わんのだがなあ。
続けるなら導入説明とか諸々もよろしくお願いしたい。
704 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/15(月) 22:41:19 ID:vjWtMvws
書き手自体がファンタジーって発想は斬新
スペースのバランスと投下間隔が変だから、携帯から手打ちで頑張ってるんだろうな
キャラが立ってないとわらわら複数で会話するとき混乱する
気付くと設定と考証ばっかり(妄想とも言う)で
結局いつも文章にならないぜ。どうしたもんか
まずとりあえず文にしてみるのがいいんじゃないだろか
話の流れ自体は作れてるんだが、軍事知識がほとんど無い所為で実際の、自衛隊の組織構造とか
部隊がどんな構成なのかとかが分からなくて困ってる、調べても痒いところに手が届かないし
>>709 部隊の構成の詳しいところなんかは、一応部外秘事項らしいからわからないのはある意味しょうがない。部隊構成なんかは米軍のなら意外と
出回ってたりするから、それを参考にして兵器だけ自衛隊に置き換えるというのでもいいんじゃないかな。
あと、参考になるか解らないけど、イカロス出版の「萌えよ! 陸自学校」は意外と装備とか任務とか部隊の特色を大まかに理解するのに役立つかも。
単発の質問なら、こことか軍事板の初心者質問スレで聞けばいいと思うよ。
結局入隊するしかないんじゃんwみたいな諦めもあるけど、
こじんまりと隊員視点にしておけば、ある程度鳥瞰的な視点は書かずに済むとおもう
隊員個人の体験記なら簡単に手に入るわけだからね
あと盲点なのは近代戦の距離感とか?
今時、あまり敵が目の前にいてチャンチャンバラバラやるような戦闘はないだろうね
撃ち合いでさえろくに敵は見えない
分隊が集まると小隊
小隊が集まると中隊
中隊が集まると大隊
位の知識があれば充分じゃね?悲しいかな、ここ軍板じゃないし。
714 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/18(木) 23:41:31 ID:2/V+GT1Y
Jは中が集まって連じゃね?
連隊は大隊もしくは中隊数個で連隊だから間違ってはいない
ていうか部隊ちっさいよなあ
軍板からの拾い物
131 名前: Lans ◆xHvvunznRc [sage] 投稿日: 2008/09/27(土) 03:06:43 ID:???
>127
非公開なので、80年代〜90年代初め頃連隊以下の編制から妄想するだよ。
普通科連隊
本部管理中隊(本部班/人事班/対射撃班/情報小隊/通信小隊/輸送小隊/衛生小隊/管理整備小隊/施設作業小隊)
普通科中隊x4
中隊本部(MAT/12.7mmHMG装備)
小銃小隊 x4 (小銃班=班長/SAW手/カール射撃手/弾薬手/小銃手6名)
迫撃砲小隊x1 (81mm迫x4分隊=4門)
対戦車小隊x1 (中MATx4分隊=4基)
重迫撃砲中隊x1
中隊本部
重迫撃砲小隊x4(120mm重迫x3分隊=3門)
対戦車中隊x1
中隊本部
対戦車小隊x4(重MATx4分隊=4基)
この頃は充実してたなぁ…編制は
(充足はおいといて…orz)
つか自衛隊はもう少し人員拡大してもいいと思うけどな
今は明らかに足りてないだろ
足りぬ足りぬは工夫が足りぬ我慢が足りぬ
予算が足りぬ………orz
みんな貧乏がいけないんじゃ〜
せめてGNP比1.5%位にはしてほしいなぁ…
そのまえにGNP比1%に戻さないと。
今は確か0.8%くらい
すぐ近所に軍事費キチガイageしてるのと、見栄張って海自に対抗しようとしてるのがいるからなー
でも、何故か国内のピンフ市民は「日本は軍拡してる!」「グンクツの音が!」だからねぇ
しかも予算の大半は人件費だしなw
中国なんか軍事費に人件費含んでないくせに、日本の防衛費が多いとか言い出すし
そういや転移すれば間違いなく経済大混乱だけど
日本ってF世界で通用しそうな貴金属ってどれくらい保有してたっけ?
まずは工業製品輸出で外貨稼ぎか?
一部産業以外は間違いなくストップするだろうしなぁ
輸出するにしても立派な機械はインフラ無いと運用出来ないし
チャリでも輸出するか?
過去スレで日本が自給可能な資源としてセメントがあげられていたと記憶している
貴金属よりむしろ高品質鉄のほうが稼げるかもだなあ
>>726 いや塩のほうが稼げるだろ
中世では調味料の類はどれも高級品だったんだから
需要のレベルを考えるとちょっと怖いな。
大量供給したらすぐに値下がりしちまう。
稼げる額は、相手の出せる額までってのが経済の原則だからなあ。
あんまり調子に乗りすぎると元からあったF世界経済が瓦解しかねないから、ホドホドにしなきゃ駄目だけど
相手が中世レベルだと経済規模そのものが小さそうだな。
まともに商売しようと思ったら相手のインフラと経済基盤整える辺りから始めなきゃ駄目だな
んでジワジワ日本なしでは経済が回らないようにして、相手を服従させるとかどうだろ?
>>729 経済的植民地か?
やる価値はありそうだが…
731 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/21(日) 11:15:49 ID:IoEaWbG8
完結するまで何年連載するつもり?
パンとサーカスな時代のローマがあれば戦争して麦を分捕れそうな気が
>>726 確かに、高品質な鋼や特殊鋼は売れるかね。技術流出の心配も少ないし
鉄鉱石はともかく、石炭が確保出来るかが問題かな?
短期的には国内のアルミでも売るといいかも。電気ない世界じゃ製錬難しいし
>>732 中世の大半の時期より古代の大帝国の方が国力的には上だもんね
やっぱ現代とじゃ経済規模も仕組みも違うもんね
F世界の工業レベルがどんなものかにもよるが
ガラス製品、近代鏡、光学機器(早い話が望遠鏡)も日本の輸出品で有望
なにはともあれ
貿易関係になるまえに「サーチアンドデストロイ」な嗜好になるのは
ネタだけにとどめて欲しいと思ったりw
3ヶ月ぐらいお試し期間で送電してやって、軍事転用しようがないエアコンだとか冷蔵庫とかの家電か、
バファリンとかマキロン程度の医薬品を売り付ければ相手からすりよってくるわ
望遠鏡なんてもっての他だ
相手に解析されないもの、されても複製流用されないもの、されても痛くないものが輸出にむくのかな?
まずはスーパーカブだな
飯の確保は国内の余剰人口を国外に放り出してハイパー満州国なんてどうだ
都合よく未開の地があればの話だけど
医薬品は国内の需要と原料の石油がなぁ
抗生物質を貴族?あたりにものっそい高値で売りつければウマーか?
余剰人口かあ
人口分布をかんがみるに、団塊世代ダマして開拓団として送り込む的な?
アルカディアッー!
Arcadia落ちたん?それとも閉鎖?
自衛隊 彼の地にて、が読みたいだけならとどく氏のHPで最新話公開されてるぜ
Arcadia、自前サーバなのか
けっこうヤバそうな状況だな
自前だからこその不安定さ
しかし舞氏は乙
とりあえず1日一回は広告クリックするようにはしてる
寄付二次募集があったら寄付する。それだけの価値がある。
ちょwいつのまにか寄付終わっとる
俺も二次には寄付するぜ
寄付集まりすぎwww
1000円くらいならいいかと思ってた俺しょぼすぎテラワロスwww
あそこはss発表の場としては最大級の場だからやっぱりみんなお金を出すんだねえ。
キラーコンテンツには例え個人か運用していても想像を超えた金が集まるというネットの特性かね。
これ高額寄付も計上したら100万行くんじゃね?
こういうの税金とかどうなるんだろ?
よーし、私も引っ越す前に同志ドサンコノスク人民としてCPD-G420を寄贈しよう!
オマケにCPUとメモリとマザーボードのセットも…
4000円くらいの中古機沢山買ってバックエンドにすればいいんじゃないかと思った
けど電気代とか管理が問題になるか
寄付やってたのか……今知ったぞw
大々的にやってたわけでもないのに、よくあんなに集まったなw
なんだこの気持ち悪いニオイのする流れは。
まぁスレに関係のない話題はそこそこにな
さてちょっと皆に聞いてみたいんだが
良い感じに唾競り合いできるパワーバランスで
携行火器の自動小銃で倒せるモンスターの範疇ってどの辺までだと思う?
ゴブリン、オーク、F世界人間兵士 ここまでは楽勝
オーガ、グリフォン、ミノタウロス 集中砲火できるならなんとか
ゴーレム、ヒドラ、伝説の英雄(魔法武具装備) ムリポ
ドラゴン 転進!
こんな感じで考えているのだけど
>>755 俺もそのくらいがイメージ的にもしっくりくるなぁ
ドラゴンと遭遇して大慌てで航空支援呼んだりするのねw
そこで携帯地対空ミサイルですよ
F・S・Sのドラゴンとは喧嘩したくねぇなw
760 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/27(土) 20:58:12 ID:gFSjKMD+
むしろ携帯対戦車榴弾や重機関銃でひき肉にされるドラゴン希望
支援の無い普通科vsドラゴン
それは、例えて言えば東部戦線でTigerTにばったり出くわしてしまった
赤軍歩兵の心境...
機械化された自衛隊の歩兵を見て、F世界側はタンク・デサントならぬ
ドラゴン・デサントで急速な兵力展開を図ったりするのだろうか
支援無しといっても、小銃班レベルで対戦車火器を携行してるから倒す手段がないわけではない、かな?
ドラゴンの設定によるけど、むしろなかなか緊迫した戦いを書けそうな気がする。
随伴歩兵のいないTigerTVS赤軍歩兵@集束手榴弾、みたいな感じで
|ω・`)コソーリ
あんまし書けなかったんですが、とりあえずできたとこまで…
ゲート・アウト あらすじ
異世界の国ボレアリアから救援要請を受けた日本政府はかの国を支援すべく部隊を派遣した。
瞬く間に被占領地を奪回した彼らだったが、それに対抗すべくフォリシア軍はロシア軍を召喚する。
そんな中ボレアリア首都リクマイスへ奇襲をかけたフォリシア艦隊であったが、あえなく失敗。
一方、隙をついて進軍を開始したボレアリア国軍は国境の大森林でフォリシア軍の秘策の前に敗走。
各国が工作を始める中、異世界を巻き込んだ日米露の激突が迫っていた。
東京の出来事から遡ること数日。
妻子が日本に送還されたことを知らされ、怒り心頭で大森林のゲートを抜け、首都に戻って
きたオベアの足を、王宮の警備兵が城門の直前で必死に止めていた。
「今王宮で事を起こされては御身が危険でございます! しばしの御辛抱を!」
「離さんかっ! マルカエデスどもめ、改心する気になるまで俺の鉄拳で殴り倒してやるわ!」
「将軍! お静まりくださいっ!」
すっかり日も暮れ、暗がりを城門の灯りが照らすその下、数人で押さえつける兵士の腕を
必死に振りほどこうとオベアはもがいた。が、一人の力では抗しきれる訳もなく、早々に城兵の
詰め所へ引きずられていった。
彼らはなおもランプの灯る小部屋の中でしばらく押し問答を続けていたが、オベアのよく
知った顔の人物の登場でその騒ぎは断ち切られた。
「来たね、カルダー」
もう一人の上級将軍ドーマ・サイキタイが、周りを気にしながら背後の扉を閉めた。
苦々しい顔で見つめるサイキタイに、オベアも振り挙げた拳を下ろさざるを得なかった。
「…ドーマさん」
「気持ちはわかるが、そう取り乱しては周りに示しがつかないだろう」
オベアは短く息をつき、警備兵の胸倉をつかんでいた手を離した。彼は兵の襟元を整え、
胸を拳の甲でとん、と押し、振り返った。
「見苦しいところをお見せしました」
彼らは軍制上同格だが、最年少で昇進し三十代半ばのオベアとサイキタイには十歳近く
歳の差があった。
フォリシア陸軍の軍制は階級がなく役職が総司令、上級将軍、次級将軍、軍団長、大隊長…と
続き、将軍格以上の者は軍団を数個束ねた統括軍を指揮するのが通常である。が、サイキタイは
唯一統括役を持たない将軍だった。
故に、彼は軍内外の人間から戦わない軍人として非難の対象にもなる事もあったが、
下っ端の頃から面倒を見てもらっていたオベアは、彼に敬意を払うことを忘れなかった。
「奥方と御子息の件はタビラス殿が直接陛下に掛け合って下さった。心配するな」
「そうですか…あの方には何かと世話になってばかりだ」
胸を撫で下ろしたオベアにサイキタイが続けた。
「別件で陛下がお話したいと仰せだ。付いてきてくれ」
人気もなくなりランプの光が弱々しく輝く廊下には、国王の侍従が控えていた。
歩き出した侍従の後ろを付いていく二人の重い靴音が廊下に響き始めた。
「ドーマさん、突撃銃の訓練はどうですか」
「ぼちぼちだ。戦場に出せと言われれば出せる水準だと思うが…とはいえ、まだまだ異界の
軍隊のようにはいかん。それにしてもビデオ、という映像で動作を学べるのには感動すら
覚えたよ。あれはいい」
「噂の動く絵が映る箱ですね。私も近いうちに拝見したいものです」
などと話しているうちに、彼らは普段王に拝謁する謁見の間ではなく、国王の私室へ案内された。
高価な調度品が揃えられた室内には、夕食を終え、くつろいだ国王が軽装で椅子に座っていた。
彼は膝をつこうとした二人を制止し、楽にするように促した。
「城門で一悶着起こしたそうだな? …無理もないか。マルカエデス達の動きを止められなかった
私にも責任がある。申し訳ない、将軍」
椅子に座ったまま頭を下げた国王に対し、オベアは慌てて眼前に跪いた。
「お止め下さい! 陛下が頭を下げられる理由はありませぬ!」
「フフ…確かに、おぬしでなければやらんなあ」
優しげな顔で、国王はいつもやるように目の前の坊主頭をシャリシャリと撫でた。
「将軍よ」
手を下ろした国王は顔を引き締めて言った。
「対異界軍防衛統括を新設し、おぬしに任せたいと思う」
これは敵に押し込められ忸怩たる想いでいたオベアに、精鋭を各地から集めて自由に
動かせる軍を与えてやろう、という国王の取り計らいだった。
「は、陛下の辞令であればどこへなりと出向きますが…東部防衛はどうなさるつもりでしょう?」
「次級将軍から二人で人選せよ」
「畏まりました」
国王は再び相好を崩して言った。
「自由にやっていいからの。魑魅魍魎どもが大人しくなるまで、しばらく王宮には戻ってくるでないぞ」
国王の思いやりに感じ入ったオベアの目はたちまち充血してきたが、彼は必死に瞬いて涙を散らした。
かつて不凍港を求め、ロシアが清から奪った沿海州。その中心都市ウラジオストクでは
海軍の演習に大統領が出席するとあって、関係者が慌しく駆け回っていた。
北方とはいえ、内陸部のシベリアほど寒さが厳しい訳でもなく、夏季も過ごしやすい。
観光、輸出入に携わる外国人が極東各国から集まるロシア東部屈指の大都市である。
市内某ホテルの最上階。スイートルームに陣取る露大統領は、呼び出した軍高官に
労いの言葉をかけ、椅子に座るよう促した。
程なくして使用人が熱い飲み物の入ったカップを用意し、一礼して去った。
大統領は彼らにくつろぐように勧めた。
「よく来てくれた。電話だけではきちんと意思疎通できているか心配なのでね…一度顔を
つき合わせて話したいと思っていたんだ。君らをクレムリンに呼び出すと大事になりそうだし、
この時期にこういうイベントがあったのは僥倖だ…海軍のガジンスキー君が来れないのは
残念だが」
彼の眼前では、内密に異世界派遣軍の司令官を申し付けられた陸空軍の将官二人が、
固い面持ちで言葉を待っていた。
足を組み背もたれに体を預けた大統領は、目の前のコーヒーカップに口を付け、話を始めた。
「さて、これから優秀なロシア軍には戦地に赴いてもらう訳だが、覚悟はどうかね? 米軍、
日本の自衛隊を前にして怖気づいた者はいないか?」
青い目をギョロつかせ眼前の顔ぶれを見比べる大統領に対し、空軍のピエドフ司令官は
ここぞとばかり自信満面で言った。
「怖気づくどころか、ようやくアメリカとの決戦ができる事の喜びに打ち震えている次第で
あります! 我が軍の総力を挙げて撃滅して御覧に入れましょう!」
白髪混じりの髪をオールバックに整えた新進気鋭の中将は、今回初めて大きな仕事を
任されたこともあり、その意欲は並々ならぬものであった。
「ん? …総力戦などしないよ。そんなことしたらすぐ他国にバレるだろう?」
涼しい顔で否定した大統領に気勢をそがれた司令官はやや不満げに続けた。
「どういうことでしょう、大統領」
「総力戦をやる気ならば、だ。とっくに日本の自衛隊基地や、アメリカ本土の米軍基地に
『直接』軍を送り込んで制圧しているし、相手も同じことが可能だ。でも我々はそういうことは
やらないし、彼らもやらない…わかるね、敵同士でも最低限の暗黙のルールがある」
「…なるほど、『気違いに刃物を渡すな』と」
と言い、苦笑しながらカップに口を付けたのは陸軍のイリギン大将だった。滲み出た汗を
ハンカチでぬぐう彼の額は、大統領と同様、大きく後退していた。
対する大統領は唇の端をつり上げ、頷いた。
「そういうルールの守れない、トチ狂った国や組織が地球上に存在する事は君たちも知っての
通りだ。彼らに異世界のことが知れると大変なことになる。我が国もこの世界を混沌に陥れたい
訳ではないし、アメリカや日本はこの件においては敵だが、基本的に話のわかる国だ」
そこまで聞いて、ピエドフ司令官はようやく大統領の意図を理解した。
「まずどこまで隠し通せるか、を考慮した上で出す戦力を決めろ、と」
「わかってきたようだね。米軍ご自慢の最新鋭機を一機でも墜としてみろ、火のついたような
騒ぎになるぞ」
大統領はフフン、と楽しそうに鼻を鳴らした。冷血で知られる彼にもソ連時代から続く
米国へのコンプレックスはわずかに残っていた。
大統領でさえそうなのだから、日々米国との差を実感させられる軍高官の悔しさは相当な
ものである。機会があればやり込めたいと思っている者はたくさんいた。
イリギン司令官もその一人である。
「しかしこれは悩ましい…大兵力を一気に投入すれば損害は減りますが、その事自体が
秘匿を危うくし、かと言って兵力が足りなければ撃破される確率が上がり、やはり秘匿を危うくする」
難しい顔をして考え込む軍高官を励ますように、大統領は強い口調で言った。
「相手も同じ条件だ。あまり気に病む必要はない。君らの戦果に応じてこちらも動く。後始末、
情報統制は任せておけ」
大統領は突然ピンと右手の人差し指を立てた。もったいぶるように数秒、間を空け彼は続けた。
「私の考えを踏まえた上で自由にやりたまえ。優位に終戦させられるよう──期待している」
「お任せを──準備の成果、存分にお見せ致しましょう」
両司令官の返事と同時に、空の彼方で何かがちらっと瞬くのが彼らの視界に入った。
大統領はそれに気づくや笑みを浮かべ、席を立った。側近が制止するのを振り払い、彼は窓縁
から青い空を見上げた。
光の正体は上空を警戒飛行する戦闘機。偶然機体の反射で方向の変わった日光が
ホテルまでたどり着いたのだった。
他国同様、ロシアもテロへの警戒は厳しい。空域に怪しい飛行機が入り込まないよう、ミグ、
スホーイが鉄壁の防御を布いていた。
「まさかアメリカもこちらの機に魔道師が乗り込んでくるとは思うまいよ…フフフ、初手はこの
切り札で勝負だ。ピエドフ君、よく間に合わせた。賞賛に値する」
大統領に褒められてテンションの上がってしまったピエドフ司令官は、つばを飛ばしながら
ぶち上げた。
「単座のみのF−22に真似は不可能。緒戦を見てあの機が本国に引っ込んでくれれば大成功
です! F−15で真似してくる前に圧倒的優位を作ってみせましょう!!」
司令官の様子を楽しげに眺めていた大統領は、窓縁に寄りかかってくつろいだ様子であった。
彼は機嫌がいいのか、珍しく冗談を飛ばした。
「あのスホーイにNATOコードが付くことはないだろうが、もし君らが担当者だったらどう付ける
かね?」
「それはもう…」
司令官二人は笑いながら声を揃えた。
「『マジックフランカー』かと」
ここまでです。戦闘まで書けなかった…
プーさんは例の写真のようないかつい雰囲気を出したいんですが、難しいです。
粂氏久々投下乙!
いかつい例の写真って多分あまり私を怒らせないほうがいいの写真だよね
あれはこええw
投下乙です粂八殿。
プーチンがクールのプーチンですね!
眼光だけでしぬるw
いつの間にか粂八氏の投下きてた。
フランカー好きにはいい展開wktk
>>736 眼鏡王女とか眼鏡魔法少女とか萌えるじゃないかぁw
みんなあけおめ!
test
明けましておめでとうございます
今年こそは作品投下出来るように頑張るんだ…
あけおめえええええええええ!!!!!!!!!
最近Arcadiaに現代人が進んだ知識で転移先の社会を発展させるっていう
ssが増えてきてるけど、F世界に召喚された日本や自衛隊が同じことすると
ものすごい変態文明が生まれてきそうだなw
FF的、なのは的、魔装機神的な感じの
自衛隊というより技本とかDARPAを転移させないと…
DARPA自体はお金出すだけかも
DARPAはさっそくF世界版インターネットを構築、そしてエロ需要で爆発的に
普及するのですね...
>>776 うたわれるもののハクオロさんみたいな感じですか?
781 :
776補足:2009/01/06(火) 20:00:00 ID:6pLXiwUM
その増えているSSのことです。
俺としては逆に
現代軍に圧迫されたFT世界が変態的進化をとげる方が面白いかな
現実世界でも
WW2の時なんか事前の基礎研究はあったとはいえ
たった5年程度でロケット、ジェット、電算機、核分裂、等など
通常の進歩では50年以上かかると思われる技術が10倍速で進化したあれは
まさにファンタジー
使われた予算がファンタジー。
技術なんてのは一朝一夕には成らんからなぁ
しかもそれを研究所の試作品止まりではなく、実用化しようとするとさらにハードルが高くなる
武器程度なら技術だけでなんとかなるかもしれないが、兵器となると社会制度やインフラにまで話が及んでくる
小説みたいに知識があればどうこうできるって物じゃない
DARPA MIT TRDI 東北大学工学部 北海道大学農学部 ついでに陸自第二師団移転でおk
でも近代理論が伝わるだけでもめっちゃ危険な希ガス
もともとF世界には魔法っていうスーパーチートがあるわけだし
魔法に応用するだけでもすごいことが起こりそうだww
魔法世界と現実世界の一番分かりやすい違いって、練金出来るか否か
>>787 死者と会話が出来るか否か、てのも大きいぞ
「死人に口なし」て手が使えなくなる
キメラ(合成魔獣)や二足歩行で重量物なゴーレムとかも
現代の知識をもとにブレイクスルーされたらwktkものな物が登場しそうだがなw
>>778 モノによっちゃ、「伝説の宝が〜」みたいなのがないとそう言うのは無理だったりするじゃん。本当にそういうのは無理だって話もあるし。
それに比べて練金は殆どの魔法世界で言及されているような定番のアレじゃない
規格統一や流れ作業とかはゴーレム使えばあっさり実現しそう
生き物じゃないから決められた動きをこなすのは得意だろうし
作品投下マダー?
そんなにケチ付ける対象が欲しいのかね。
過疎り過ぎ
物語りマダー
西暦2021年4月3日 17:00 ゴルソン大陸 日本国西方管理地域 ゴルシアの街 陸上自衛隊ゴルソン方面隊ゴルシア駐屯地
「新設の中隊って、お前らか」
着任したばかりの部下たちを前に、佐藤は親しげな口調で声を発した。
新たに彼の部隊に合流したのは、札幌の病院で発生したゾンビ事件にて、臨時に彼の指揮下に入った部隊だったのだ。
「松井二等陸尉以下三個普通科小隊、佐藤戦闘大隊へ着任いたしました!」
整列する部下たちの一歩前に出た松井中隊長は、申告をすると敬礼した。
通常、陸上自衛隊の大隊規模の戦力は二等陸佐が指揮するべきであり、三等陸佐や一等陸尉が指揮するべきなのが中隊規模の戦力である。
しかし、この世界において国家経済を崩壊させない程度の節度を持ちつつ急激な膨張を続ける自衛隊にとって、そのルールを遵守する事は難しかった。
そこで考え出されたのが、戦略単位以下の部隊での指揮官になれる階級の引き下げだった。
その記念すべきモデルケース第1号が佐藤戦闘大隊であった。
自衛隊は、この部隊での様々な効果と弊害を見極めつつ、その改善案を全軍に適応していく事となる。
「確認した。ゴルソン大陸へようこそ二尉。
まあ、私の部隊は名前こそ勇ましいが、実質諸君らを含めた諸兵科混合二個中隊編成だ。
物資の搬入が終わり次第、本日の課業は終了。陸曹以上の幹部はその後出頭せよ。以上だ」
「直ちに搬入へ移ります!」
答礼し、作業に着手した新しい部下たちを見る。
全員がやる気に満ち溢れ、機敏な動作をしている。
佐藤は、彼らが可哀想になった。
連戦を重ねる自分たちも、最初はただの戦闘から始まった。
だが、彼らはいきなり民間人の殺戮を想定に入れた市街戦に投入される。
おまけに、想定される敵軍の数は一個師団。
ベテランたちと装甲車両が味方についているとはいえ、それだけでも精神に酷い負担をかける。
「一尉」
後ろから二曹に声をかけられる。
「わかっているさ。悲しいけど、これって戦争なのよね」
佐藤は悲しそうに呟いた。
全ては戦争という一言が踏み潰してしまう。
若き青年士官たちの感傷も、ベテラン将校の気遣いも。
「申し訳ありませんが、着任受け入れに伴う事務作業が滞っております。
可及的速やかに大隊長室へお戻りください」
二曹の言葉には一切の優しさが存在しなかった。
実際のところ、ただでさえ滞りがちの書類仕事が、増援によって更に増えてしまっているのだ。
佐藤には感傷に浸る時間など存在しない。
彼女の内心を簡潔に表現するならば、佐藤の精神を安定状態に保つためには感傷に浸る時間が多く存在してはならない。
「これも戦争なのよね」
彼は寂しそうに呟き、自分を待つ戦場へと足を進めた。
新任の部隊着任に伴う書類はたったダンボール一箱に過ぎなかった。
それから二時間後、コンテナの山を神業的技量で片付けた新着部隊の幹部一同は、白目を剥いて書類を処理し続ける大隊長を前に硬直していた。
「あ、あの?」
松井中隊長が恐る恐る尋ねるが、佐藤は無応答で書類を処理し続ける。
「こ、これは自動書記(オートマチック・ライティング)!?」
「知っているのか木林三尉」
驚愕しつつ見知らぬ単語を放つ一人の小隊長に、松井は尋ねる。
彼らの短い付き合いからでもろくでもない内容である事は分かっているが、尋ねられずにはいられなかったのだ。
「自動書記とは、無意識の領域で筆記を行う動作の事を言う。
心霊現象の一つとして知られているが、俺はただの幽霊話だけで説明がつくとは思えない。
どこかに隠されたメッセージがあるはずだ」
「すまんが木林三尉、少し黙っていてくれないか」
松井中隊長は心の底から疲れた声音でそう告げた。
彼の愛すべき部下は、戦術的な才能を持っていた。
しかし、人格を形成するどこかが致命的な損傷を負っているという欠点を持っている。
「木林三尉、君はなかなかいいセンスを持っているね」
わけの分からない事を言う木林三尉に、佐藤は親しみを込めた声音で語りかけた。
彼は礼節を忘れない限りはふざけた言動が大好きだった。
品を失わないジョークは、人間を正常に保つための良き支えとなる。
極めて残念な事に、木林三尉は心の底から真面目に言っていたのだが。
「改めて報告いたします!」
「ああ、いいよいいよ、窓から大体のところは見ていたからね。
まあ楽にしてくれ」
慌てて敬礼しなおした松井二尉を、佐藤は苦笑しつつなだめる。
内心で、真面目すぎるその人格は、今回の任務では大きな障害となるなと分析している。
展開にもよるが、気の利く陸曹が近くにいなければ作戦終了後に自殺するだろう。
「改めて言うが、良く来てくれた。
ようこそ佐藤戦闘大隊へ!」
そこで佐藤は立ち上がり、両手を広げつつ笑みを浮かべて言った。
恐らくは救えないだろう松井二尉に内心で詫びている。
拡張に拡張を続けている陸上自衛隊では、気の利く陸曹とは充足率100%の連隊並みに貴重な存在である。
「さて、今回の任務について説明しよう。
異論や質問は全て受け付ける」
彼は説明を開始した。
「よかったんですか?」
意気消沈した様子で執務室を出て行った新着部隊の一同を見送りつつ、二曹は小声で尋ねた。
歓迎の言葉から十五分。
彼らは精神的な意味で困難な任務の内容を詳細に伝えられ、反論異議全てを懇切丁寧に粉砕されて任務の遂行を命じられたのだ。
「何がだ?」
同じく意気消沈した様子の佐藤が尋ねる。
もちろん、二曹の質問の意図は理解している。
本来であれば、階級差と命令書を盾に質疑応答は許さずに命じるべきなのだ。
そうする事により、新着部隊の彼らは納得できずとも命令によって任務に就くことになる。
だが、必ず精神的に耐えられない者が出てくる。
「軍人は命令に対して最善を尽くしていればいい。
悩む事と責任を取る事が上官の任務だ。だが」
そこまで言うと、佐藤は立ち上がって窓の近くへ歩く。
眼下には、待機中の部下たちへと歩み寄る先ほどの一同の姿がある。
「彼らは幹部だ。
全責任は救国防衛会議が取るという条件で、部下たちに命じなければならない」
「民衆の虐殺を?」
完全に答えをわかっている口調で二曹は尋ねる。
勿論彼女は、佐藤がなんと答えるかは既に了解している。
「敵性国民が戦闘中にこちらの警告に従わず接近してきた場合の適切な対処、だ。
言葉は正確に使わないと法廷に引きずり出されるぞ」
果たして何人が命令と自身の解釈を適切にすり合わせられるかは不明だが。
と、彼は心の中で続ける。
「我々は公務員なんだ。
出来る限りの助力は勿論してやるが、結局のところ国家のために全てを捧げなければならない」
「確かに、そう宣誓しましたね」
二曹は諦めたように答えた。
今回の作戦においては、将来に禍根を残そうと後の戦争犯罪人を出そうと、情報の拡散防止を行う必要があった。
それは、日本国民の生存圏確保と繁栄を目的とする救国防衛会議にとって、部下たちの正気よりも優先されるべき事項だからである。
そういった大きな目的の前に、個人の権利と言うものは驚くほどに比重が軽い。
だが、制服を身に付け、公務員の名簿に名前が記載されている者にはそれが求められる。
西暦2035年12月24日 10:00 日本本土 防衛省 救国防衛会議
「すまんが、ホットラインを開いてくれ」
疲れ果てた口調で統幕長が命じ、直ぐに新アメリカ大陸に設けられた合衆国大統領府に回線がつなげられる。
果てしない戦争の果てに、日本はグレザール帝国を含む全ての国家を破壊した。
多数の艦砲を搭載した次世代護衛艦は、その砲力と威圧感をもって世界の海を制した。
航空自衛隊長距離支援飛行群――全盛期の米ロ戦略爆撃隊を合計したよりも多い爆撃機の群れ――は全世界の敵国都市を叩き潰した。
陸上自衛隊は大陸、あるいは列島単位での方面隊を無数に持っている。
国土交通省宇宙開発局の設けた情報収集衛星ネットワークはこの惑星全てを見張っている。
その世界で、在日米軍および希望した合衆国関係者たちは、日本政府に懇願して一つの大陸に新たなアメリカ合衆国を建築していた。
「繋がりました」
秘書官が伝える。
統幕長は憂鬱そうな表情のまま受話器を取り、口を開いた。
「お久しぶりですミスタープレジデント。
残念ですが、貴国の持てる核兵器の全てを使用して下さい」
救国防衛会議の決定全てに無条件に国民が従う世界であっても、自衛隊への核兵器の配備は結局かなわなかった。
好きなだけ軍備を拡張する事には同意する。
必要に応じて人権その他が奪われてしまう現状にも従う。
国家の強権発動は仕方がない事として受け入れる。
だが、それでも核兵器だけは納得できない。
だいたい、日本が持たずとも合衆国軍が持っているだろう。
日本国民の持つ核アレルギーは、救国防衛会議の権力をもってしてもどうしようもないものだった。
<<お待ちください総理。
本当にどうしようもないのですか?我々の持つ海軍艦艇全てを提供します。
海兵隊でも空軍でも陸軍の正規師団でも、何でも提供します。
核兵器の実戦投入だけは避けられないでしょうか?>>
この世界に来てから更新された新日米安全保障条約では、日本国の有事の際には合衆国軍の持つ必要なだけの戦力の提供が定められている。
従って、合衆国大統領と言えども断る事だけはできない。
「敵の攻撃を止めるには、核兵器の連続した投入が必要です。
段階的にあの魔方陣と魔法使いどもを蒸発させ、最終的に敵の本拠地を消しさる。
それしかありません」
現在、この世界の北極大陸に展開した敵の魔法使いたちは、この世界の全生命を道ずれにしてでも日本国を滅ぼそうとしていた。
究極破壊魔法、現地の言葉での発音は困難だが、地球の言葉に直すとエターナル・フォース・ブリザードと呼ばれる魔法。
中学生の考えた創作物に登場しそうなその魔法は、恐ろしい破壊力を持っている。
この魔法の対象になった者は死ぬ。
直接的過ぎる表現のそれを翻訳すると、要するにこの魔法の効果範囲に入った生命体は、酸欠により無条件で死亡する。
既に北極大陸より半径200km圏内では空気が消えている。
何も知らずに第一戦速でそこへ乗り込み、そして全員が死亡した海上自衛隊第一艦隊は、合衆国海軍原子力潜水艦の観測によると惰性で進んだまま大陸へ激突したらしい。
そして、エルフおよび破壊された各国から召集された協力者たちによると、この空気が消える現象は、あと一週間で全世界に広がるらしい。
目に見えない障壁で200km圏内に押さえられているそれが、あと一週間儀式が続けられる事によってそうなるのだそうだ。
<<貴国の航空自衛隊宇宙防空隊では駄目なのですが?>>
隕石を落とす魔法があると聞いて多額の予算と資材、そして人命を浪費して作り上げられた部隊の名が挙がる。
「彼らには大気圏内での戦闘能力はありませんよ。
シャトルで再突入して質量爆弾になってもらうとしても、確実性が少ない」
反論を一つずつ潰しつつ、統幕長は現状に面白みを覚えた。
他に手がないとはいえ、日本国総理大臣が、合衆国大統領に核攻撃を命令するとはな。
妙な世界に来たと常々思っていたが、これは極め付けだ。
<<わかりした。直ちに発射します>>
全てに諦観した者だけが出せる声で大統領はそう答え、電話は切れた。
それから一分。
指揮所の中は静寂に満たされていた。
誰もがこれから始まる最終戦争の幕開けに沈黙し、殆ど動きの無いスクリーンを見ている。
不意に、スクリーンの中、新アメリカ大陸に無数の光点が発生した。
その数は恐ろしい勢いで増加している。
オペレーターが叫んだ。
「核兵器の発射が始まりました!総数30、50、100!なおも増加中!」
スクリーンに映った弾道を眺めつつ、統幕長は思った。
これで世界の沿岸部は壊滅だな。
海洋汚染もどこまで広がるか分からん。
今にして思えば、通告し、避難させてからの通常爆撃などと生易しい手段をとった事が間違いの始まりだったのかもしれない。
怪しげな古文書や胡散臭い遺物、大魔道士とやら。
そういったものを敵にかき集める時間的余裕を与えてしまった。
それがこの結末だ。
「着弾開始!続けて10発、沿岸部消滅、津波の発生はなし!」
オペレーターが報告する。
想定される危害半径が赤く表示される。
ロケットブースターで運搬され、成層圏から慣性で目標に迫る核弾頭にとって、酸素のない事によるペナルティはない。
起爆すべき場所を事前に指示してやれば、後は全てが自動的に行われる。
「大陸の形状に変化が見られます。表面の氷が蒸発したものと思われます」
静止衛星からの若干乱れた映像がモニターに映し出される。
水素爆弾によって破壊された丸いクレーター。
閃光が走るたびにそれが増えていく。
自分がそれを命じたという事実に、息苦しさを覚える。
世界最初の被爆国が、その後最初に核攻撃を命じた国になる。
皮肉にもほどがある。
そして息苦しさが強まる。
「そうか」
統幕長は円卓に視線を下ろした。
誰もが喉をかきむしり、僅かでも酸素を吸い込もうとしている。
手遅れだったのか。
急速に意識が薄れる中で彼が発しようとしたその言葉は、急激な酸欠による身体機能の低下により脳内で囁かれただけだった。
そして、この惑星に生命が宿る事は二度となかった。
本日はここまで
GJ!
乙でした
乙です。
後半……え? 世界全滅オチ? 一体何が!?
続きというか説明が激しく待ち遠しいです。
>>800 投下乙
なんだが…
うぉおおい!神様いきなり契約破ってんじゃねー!
後半のこれは民間人を殺すことにためらいを覚えている兵士に対して、「甘えたことぬかしてるんじゃねぇ。そんなことすればいずれ自分の家族や友人の命で対価を払うことになるかもしれない。」と理解させるための題材かな?
まぁ、兵士向けじゃなくて、民間人への攻撃を許容する土壌を作るための国民向けプロパガンダかもしれませんが。
実際に魔獣やゾンビを街中に投入したり、難民を使って自爆テロやったりしてるからね。
こういうとんでも話でも、現実の事件を知っていれば「ありえるかも」と思わせることができる。
そうなれば恐怖は伝染し、かつ増幅し、それを排除するための行動を許容させる下地を作ることになる。
佐藤の妄想にしては微に凝ってるな
「自動書記」による予言とは思いたくないが
キバヤシ三等陸尉の文章なら合点がいく
上官の松井二等陸尉に思いっきり殴られそうだ
>>800 投下乙です物語殿。
え?これバッドエンドですか?
全員死亡?
本当に物語は唐突にって感じですね。
なんかいきなり過ぎるので続きか説明求めたいんですが。
これで最終回じゃないですよね?
米陸軍、ゲーセンで中学生を勧誘 「上手だねえ。うちにこない?もっと面白いゲームができるよ」
米ペンシルベニア州フィラデルフィア(CNN) 当地にあるショッピングセンターで耳を澄ますと、
奥のほうから銃声が響くことがあるかもしれない。だが心配は無用。米軍が新兵募集の
新たな試みとして設置した、ゲームセンター型の施設から聞こえてくる音だ。
施設の名は「陸軍体験センター」。4カ月前、人気ブランドの店が並ぶフランクリン・ミルズ・
モールの一角に設けられた。広さ約1350平方メートルのフロアに、コンピューター60台と
ゲーム機「Xbox(エックスボックス)」19台を導入。訪れる若者たちは、陸軍のヘリコプター
「ブラックホーク」「アパッチ」や軍用車「ハンビー」のシミュレーターで、本番さながらの
戦闘シーンを体験することができる。
陸軍では、イラク情勢などの影響で05年に新兵の採用数が大きく落ち込んで以来、
兵士の待遇改善や基準緩和、勧誘担当者の増員などを試みてきた。全米初の同センターも
こうした流れの一環。1200万ドル(約11億円)の予算を投じた、2年間にわたる
実験プロジェクトだ。
フィラデルフィアにはもともと小規模な新兵募集センターが5カ所あったが、勧誘の成果は
思わしくなかった。一方これらを統合し、職員22人を配置した同センターでは、短期間のうちに
兵士に37人、予備役兵に5人の志願が集まっている。
来所者の中には、放課後にゲームを楽しもうと通ってくる中学生もいるが、センター側は
「軍のことを知ってもらう良い機会だ」と歓迎する。国防総省のプロジェクト責任者、
ラリー・ディラード少佐は「センターの職員が無理に勧誘するようなことはない。われわれの目標は、
陸軍への理解を深めてもらうこと。センターを訪れて『自分には向いていない』と判断する人がいても
構わない。それだけよく理解してもらえたということだ」と話している。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200901180013.html http://www.cnn.co.jp/usa/images/CNN200901180012.jpg
大分前のニュースじゃないか
唯、単にめんどくさくなったのだろう
西暦2021年4月14日 10:00 日本本土 防衛省 救国防衛会議 統幕長私室
「ワァァ!」
机に突っ伏して眠っていた統幕長が、悲鳴を上げつつ飛び起きる。
すぐさまドアが開かれ、武装した警務隊員と副官が飛び込んできた。
「統幕長閣下大丈夫ですか?医者を呼びますか?」
副官が不安そうに尋ねる。
日本国とそれを取り巻く全ての面倒に対して責任と対応の義務を持つ統幕長には、大変なストレスがかかっている。
正直、彼が発狂しない現状にこちらの頭がどうにかなりそうだ。
統幕長の精神状態を維持する役目を与えられた精神科医は、カルテにそのような記載を残している。
「いや、大丈夫だ。現状は?」
一瞬瞬きをして精神を覚醒させた彼は、すぐさま現状の報告を求めた。
重要な意味の作戦の前に、どうやら彼は無意識下で仮眠を取るよう肉体に命じていたようだ。
それにしても嫌な夢を見たと、内心では未だに戦慄を続けている。
「既に目標の包囲は完了しております。
沖合いには海自の護衛艦が三隻待機中。いざと言う時には艦砲射撃も可能です」
石造りの街に127mm速射砲三門の連続射撃を行ったらどうなるのか。
思考実験としては面白いが、実際には命じたくないな。
目標の殺害を確認できるまでにどれだけ時間がかかるかわからん。
そんな事を思いつつ、彼は口を開いた。
全身でかなりの発汗をした影響で、喉が酷く渇いている。
「直ぐに核攻撃を実施するのだ」
「はい?」
突然意味の分からない事を言い出した統幕長に、副官は目を丸くして間抜けな声を出す。
言葉の意味は当然ながら理解できているが、それをこのタイミングで発する理由が分からない。
「いや、すまん、なんでもない。展開中の部隊に作戦開始を命じろ」
「了解いたしました。何かありましたらお呼びしますので、統幕長はもう少しお休みください」
「そうさせてもらう、何かあったら必ず起こしてくれよ」
「了解いたしました」
副官の答えを聞きつつ、彼は執務室の端に置かれたソファーへと歩み寄る。
もう随分と前から、そこが彼の寝台となっている。
(しかし、今の夢は一体何なんだ?)
高級だがクシャクシャになっている毛布を手繰り寄せつつ統幕長は思った。
部下たちが運び込んできた時には恐縮するような代物だったが、今では廃棄する口実を探している。
「統幕長、お酒は必要ですか?」
ドアを閉じようとしている副官が声をかけてくる。
どうやら、それほどまでに酷い見掛けをしているようだ。
「いや、勤務時間中に酒を飲む習慣だけはつけたくない。
精神安定剤の盛り合わせと、水を頼む」
崩れるようにしてソファーへ倒れこみつつ彼は答えた。
それを勤務時間中に必要とするのもどうかと思うがな。と、内心で苦笑する。
いくらするのかわからないが、とにかく高級らしいガラス張りのテーブルに書類が置かれているのが見える。
内容は、とある同盟国軍保有核兵器の目録。
条件が揃えば輸出すら可能な数を保有している彼らにとって、前線に近い極東の同盟国へ大量に配備する事は当然だったようだ。
「先制核攻撃か、大戦になる前に先手を打って撃滅というのは魅力的な選択肢ではあるよな」
常識人であると自身を信じている彼は、先ほどの悪夢をただの夢だとは感じなかった。
事実、日本を取り巻く現状は、彼の悪夢よりもよほど最悪な状況なのだ。
世界中から孤立しているという現実。
グレザール帝国という技術力はさておき世界の大半を制している国家との対立。
ゴルソン大陸の半分でも奪われれば再び訪れる亡国の危機。
元の世界に戻る方法が全くの不明という情報。
若年層の不足により労働力が不足しているという分析結果。
魔法という未知数の要素。
取り急ぎ先制核攻撃によりグレザール帝国の中枢を滅ぼし、混乱に満ちた世界を段階的に切り取るという戦略が最適に見える。
「待て待て」
副官から精神安定剤の盛り合わせを受け取りつつ彼は小声で呟く。
魔法という要素、不足しているこの世界の情報。
それらが完璧に入手できるまでは、軽挙妄動は慎まなければならない。
当然ながら、行動が求められる場合には躊躇する必要はないが。
錠剤の一個分隊を嚥下しつつ、彼は自分に命じた。
どんなに辛くとも、理知的に物事を捉えなければならない。
少なくとも、日本国民が感情で自衛隊を批判できるような世界を構築できるまでは、と。
再び目録に目が行く。
こちらにとっての核兵器に相当するものを敵が持っているという可能性は無いのだろうか。
先ほどの夢に出てきたキーワード、隕石を落とすという魔法、広範囲の空気を消し去る魔法。
いわば戦略魔法とでも呼ぶべきそれが現れた場合、自衛隊に対抗策はあるのだろうか。
夢を参考にしたと知られれば随分と恥をかくだろうが、それでも討議する必要性がある。
「おい、誰か」
ドアに向けて声をかける。
すぐさま扉を開けて入室してきた副官を見つつ、彼は思った。
自衛隊の戦争遂行能力を、もっともっと高める必要がある。
想定外に想定外が重なるような絶望的状況でも、常に国民に示すことが出来るオプションが用意できるように。
同日同時刻 ゴルソン大陸 グレザール帝国 城塞都市ダルコニア付近 佐藤戦闘大隊
「事前の計画通り、我々は突入を担当する。
市街地周辺へと逃亡を企てる輩の相手は周辺の部隊に任せ、損害を出さずに目的を達成する事を考えろ。
目標の人物は市街中心部、地図で言うとC-3エリアにいる。
特徴的な形の宮殿だ。見落とす事はないだろう。対象の確保もしくは殺害を終えるまで作戦は継続される。
以上、行動開始」
佐藤は修飾語や精神論を一切取り除いた演説をそう締めくくった。
直ぐに幹部や陸曹たちが声を張り上げ、彼らは既に乗り込んでいた車両での進撃を開始した。
先頭を進むのは軽装甲機動車。
敵が落とし穴等の車両向けトラップを用意していた場合を想定しての先行偵察部隊である。
その直ぐ後ろを五台の90式戦車が続き、さらにその後ろを89式戦闘装甲車や輸送トラックが続く。
彼らの進軍を止められるものは無い。
と言うよりも、敵軍からは妨害工作らしい動きが何も無い。
車列は直ぐに予定された通過ポイントへ差し掛かった。
「戦車前へ、正門を破壊次第突入する」
作戦はとても順調に進行している。
戦車隊がエンジンの轟音を響かせつつ前進を継続し、戦闘装甲車の車列が後ろに続く。
それら分厚い装甲の陰に隠れるようにして、輸送トラックの集団が前進を継続する。
「砲撃予定ポイントです」
二曹が報告し、佐藤はペリスコープ越しに見える城門を睨んだ。
「撃て」
彼の短い命令から三秒後、いつの間にか横隊に変わっていた戦車小隊は、五門の120mm榴弾を発射した。
頑丈に見えた城門が爆発に包まれ、そして倒壊を始める。
「戦闘装甲車は前へ、総員降車戦闘用意」
佐藤の短い命令が送信され、六両の戦闘装甲車が前進を開始する。
その砲塔には90口径35mm機関砲が装備されているが、今のところは開口部を睨むだけで発砲は行われていない。
混乱しているのか、それとも何か策があるのか、とにかく敵は反撃らしいものを一切行ってこない。
「現代の火器を用いない形での全ての対戦車戦闘に注意しろ。
石畳の斜面、車高より高い建造物、綺麗に掃除された路面、それ以外も含む全てだ」
敵に現代人が付いている。
それだけの事で、これほどまでに状況が恐ろしくなるとはな。
部下たちの報告を聞きつつ、佐藤は心の底からそう思った。
「動くものはなんでも撃てよ、遠慮はいらん」
現代の人間が味方に付いた結果として、自衛隊側としては一切の躊躇をなくした攻撃が必要となる。
はたしてこれは、相手の予測している状況なのだろうか。
顔も分からない日本人男性“タロウ”に対して佐藤は内心で問いかけた。
効果が確実とわかれば今すぐにでも核兵器を投入したいと日本が考える可能性について、どのように見積もっているのだろうか。
「先頭の車両部隊が敵軍と接触しました」
通信士が短く報告する。
さて、どれだけ損害を出さずに作戦目標を達成できるだろうか。
内心の不安を部下たちへの信頼で打ち消しつつ、佐藤は意識を戦場へと向けなおした。
西暦2021年4月14日 10:03 ゴルソン大陸 グレザール帝国 城塞都市ダルコニア
「周辺警戒を怠るなよ!」
エンジン音を轟かせて進撃する六両の戦闘装甲車。
その中で先発隊を率いる新井田一等陸曹は興奮していた。
彼はこの大陸に初めて自衛隊が上陸したときからの佐藤の部下だった。
現在の階級は一等陸曹。
六両からなる戦闘装甲車に乗り込んだ小隊を率いている。
ヘリコプターによる降下作戦は敵の抵抗が強い地点を確認してからになるため、彼らは全部隊の先陣を進んでいる。
「前方500m、小隊規模の敵騎兵を発見。
突撃を試みているものと推測されます」
車体に装備された機関砲の照準器を覗き込んだ陸士が報告する。
「交戦許可は既に出ているんだ、撃ちまくれ」
「了解」
陸士が答えるなり、機関砲は発砲を始めた。
耳よりも腹の底に答える重低音を響かせて、頭上に設置された90口径35mm機関砲が発砲される。
「よーし!敵全滅!」
全く情景が見えてこないが、敵が全滅するのは当然である。
町の中心部に対して上り坂となっている目抜き通りは、戦闘装甲車一台が何とか前進できる程度の幅しかない。
そのような場所で、バカ正直に正面から騎兵突撃をすれば全滅しないはずが無い。
「前進を継続、路地に注意しろ」
銃眼から車体側面を監視する部下たちに改めて命じる。
大陸での初戦闘から実戦に参加している部下たちは、言うまでも無く最大限の注意を払っているに違いない。
だが、二本の足で歩み、空気に身を晒して戦った今までと今回は驚くほどに違う。
「前方に更なる敵集団、撃ちます」
再び発砲音。
現代日本人が味方についていると言われて警戒したが、どうやら軍事的な知識はそれほど持ち合わせていなかったようだ。
「何人か路地に逃げましたが大体仕留めました。ん?」
砲手が怪訝そうな声を出す。
「なんだ?どうした?」
「坂の上から丸太が!多数きます!!」
砲塔の旋廻音と発砲音が連続して聞こえる。
丸太を転がすとは、面倒な事を考え付いたものだ。
新井田が内心で感心した直後、車体に衝撃が走った。
何かを踏み潰す音、高まるエンジン音、衝撃、衝撃。
最後に一際強い衝撃を受けて、唐突に車両は停止した。
「あいたっ!後続止まれ!止まれ!」
操縦手が叫び、車列は停止した。
多重事故にならなかったのは幸いだが、市街地に突入して半分も行かないうちに停車とは穏やかではない。
「前進は無理か?」
「かなり太い丸太のようです、一度下がって施設を呼ばないと厳しいですね」
「降車戦闘しかないか、佐藤一尉へ連絡しろ」
これは相当に注意していかなければならない。
敵は明らかに戦術を行使している。
それも、こちらに対して効果的なものをだ。
「なんの音だ?」
砲手が不思議そうな声を出したのを聞いて黙ると、車体上部に何かがぶつかる音が聞こえる。
「最後尾から後退!左右の建物に注意しろ!」
顔を青ざめさせた車長が叫び、後ろから装甲越しにも聞こえるエンジン音が響く。
「降車準備しろ!頭上に注意しろよ!」
傍らの9mm機関拳銃を確かめつつ車長が命じる。
どうやら、敵はそれなりに対戦車戦術を構築しているらしい。
「後続より報告、液体の入ったビンが投げつけられているとの事!」
「とりあえずミサイルを撃て!目標はどこでも構わん!機関砲も撃ちまくれ!」
車長は再度叫び、そしてミサイル発射の轟音が聞こえる。
無誘導で放たれたそれは、どうやら直ぐ近くの建物に命中したらしい。
重量を持った何かが倒壊する音が車内まで響いてくる。
「降車しろ!直ぐに離れるんだ!煙幕展開!」
「先導車はこれより降車する、発砲止め!発砲止め!」
扉が開かれる直前、車長は後続へ発砲を止めるよう指示を出してくれた。
ありがたい事だ。
ハッチを開き始めた部下を見つつ、内心で咄嗟の判断を下した車長に感謝する。
石造りの街で機関砲を連射すれば、生身の普通科は砕かれた残骸相手に不名誉な殉職となってしまう。
「全員マスク装着確認!よーし、降りろ!降りろ!直ぐに車両から離れろ!」
無限軌道の足を止める方法を思いつく敵軍が装甲車両に投げつける液体。
ガソリンほどではないだろうが、可燃物だ。
幸いミサイルの発射では引火しなかったが、敵が火炎瓶を投げつけてくればおしまいだ。
「こいつは!とにかく降りろ!」
ハッチを開くなり、煙幕弾の発生させた大量の煙が押し寄せる。
すぐさま全員が降車し、建物の横へと駆け寄る。
「第二と第三分隊も降車しろ!合流して徒歩で前進を継続する!」
車両を失ったとはいえ、彼らの戦意は未だに旺盛だった。
元より何もかもが順調に進むはずなど無く、そして想像していたよりも敵の抵抗は軽微。
車両を失ったのは想定外だが、まだまだやれる。
敵の総兵力についての考察を抜かし、新井田一曹はそう思った。
本日はここまで
夢オチでしたか
フー、ビックリした
物語氏乙です
乙です。
最悪の事態が夢オチでよかった……
しかし物語氏の過去作を鑑みるに、市街戦からもまったく目が離せません。続きが気になる……
更新乙!
投下乙
相手が扱えるとは限らないが
車両が炎上しないうちに全員下車で移動となると
「装甲車両の鹵獲」て目も出てきたな
>>816 投下乙でした物語殿。
タロウ、それは前に出てきた彼ですな。
気軽な善意の結果殺されるかもしれない彼から見たら、佐藤たちは極悪軍隊に見えるでしょうてw
>>822 F世界への漂流者か侵略者かの立場の違いだからな
本人は気軽な善意のつもりであっても与える影響を考えたら抹殺も仕方無いといった感じですからね。
タロウの命運は如何に?
タロウのやってる事は結局「利敵行為」ですから殺されても文句も言えない
外患誘致罪は死刑
>>826 利敵行為ではあるが外患誘致罪とはちと違う
まぁ、ゴルソン大陸が日本の領土ならそうかもしれんが
もし、来たのがタロウだけで日本が着てなければ
知識を搾り取られた後はどうなるんだろうな?タロウ
>>825 クリティカルな情報を流しているわけでもないし、そこまで言うのはかわいそうな気もするが。
>>828 どうにもならんのと違うか?
ハーレムか修羅場のどっちかだな。
役に立たなくなれば殺すか放り出すかじゃね?
>>829 こういう認識のやつが情報流すんだろうな
そうかな?
「=」ではないにせよ「≒」ではあると思うんだが
>>832 逆に考えれば
召喚された日本にF世界の知識を与える者は
「恩人」なのか「薄汚い裏切り者」なのかだよな
歴史は勝者によって記述されるものだろうけど
>>835 両方だろ
日本側から見れば「恩人」でF世界勢力から見れば「薄汚い裏切り者」
同様にタロウのやってる事もF世界勢力から見れば「知識を授けてくれる恩人にして賢者様」でも日本側から見れば「日本の資産である知識と(低レベルでも)技術を敵に渡した裏切り者」
で自衛隊は日本側から見てるからタロウは利敵行為のバカ、当然どうにかしなきゃいけない
タロウが漏らした程度の技術と情報でも国同士の取引材料にはなったかもしれないしね(もちろん取捨選択した後の情報と技術だが)
そう考えるとタロウは『自分のいい生活の為に日本の資産を売った国賊』って事になる
はぐれた直後に糧を得るための緊急避難的措置なら仕方がない。
だがもてはやされるのに慣れ、本国に戻ろうとせず築いた地位を守るために情報を
売り渡し続けるのは売国認定されても仕方があるまい。
自分の召喚された国があまりにも低レベルな生活をしているのを見るに見かねて、という場合はどうだろうね。
何かどこかで聞き覚えのあるような無い様な話になるが。
>>838 それが巡って日本が脅かされるのだから・・・ね。
助けてくれたお礼としてほんの少し教えて、その後日本に戻れば良かったんだ。
帰ろうとせず勇者の地位に居座って仮想敵国と懇意になって
日本のアドバンテージを脅かしつづけるんだから擁護できないよ。
>>839 帰ろうとしても相手が放してくれなかったら?
そう考えると異国に来てしまった時点で積んでいると言えなくも無い。
>帰ろうとしても相手が放してくれなかったら?
どうみてもハニトラです本当にありがとうございました。
助けてくれた人たちの小さなコミュニティ内ならともかく仮想敵国のお偉いさんと
よろしくやってりゃハニトラに引っかかったバカ確定だろ・・・
そりゃあ単身異世界トリップならアリかもしれないが日本ごとトリップで、
タロウは開拓団とはぐれただけであって帰るor日本に自分を知らせる手段はあったはず。
それらを放棄してるんだもん・・・
>>841 そういう意味じゃない。
拘束されたり国境とおしてくれなかったりって意味。
国家レベルにもよるが勢力圏の境界や村落の入り口に関所があるなんて中世世界じゃよくある事。
身元保証の無い人間が動き回るには骨だぜ?
イラク三馬鹿とか香田みたいに自分探しとかで危険地帯にホイホイ出かけた奴と、
転移時に単身放り出された場合とかでも違うと思うけどな。
少なくとも、後者の場合は同情はされると思う。人をしゃべらす手段は無限にあるんだし。
>>842>>843 そういうのもわかるが、このタロウの場合を話しているわけで・・・
タロウは文章見る限り同情の余地はあっても、日本から命を狙われても仕方がないことをしてると思う。
明らかに進んで情報話してるからな
タロウの感じてる状況がゲームとか小説の『異世界から召喚された勇者様』っぽい
タロウには日本の情報が伝わってないと見るべきか?呼ばれたのは自分だけとかタロウが思ってる可能性も
846 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/28(水) 22:59:11 ID:3JA0jx+H
>>845 タロウは開拓団からはぐれただけじゃなかった?
まあ仮に単身はぐれて現地に召喚されていて、
緊急避難だったとしても、日本国としては関係ないんじゃないかな
北朝鮮にミサイルの部品売った、いつぞやの日本のバカ商社みたいなもんだろ
F世界でも純金は取れるだろうから商社間の商品の売買も成立する
その為にアメリカにはネットワークの情報を管理するNSAとエシュロンがある
開拓団の1人よりもそちらの方に目を光らせるな、普通は
儲かる為には何でもやる奴っているから
はぐれた時期(召喚された時)と
日本国で法整備が成立(統合幕僚が国のトップ)になった時期の問題もある
海外協力青年団の感覚で渡航してて召喚されてたのと
渡航制限発動後に脱国したのとでは
国の実情に対する感覚の違いはあろう
>>848 開拓団についての描写は連合王国を滅ぼした後だし、
その前は少なくとも開拓団が渡航したという記載は無かったように思うんだが。
どんな理由があっても現在進行形の脅威なんだから排除は免れないだろうけど
-ボミ箱大騒動
ゴミ箱こと「TRASH BOX」がまたしてもトラブルを起こし周囲に飛び火させた上、空気の人が不幸にもとばっちりを受けた事件。
発端はくろ氏作のDualWorld三次創作に対し「いかがわしい行為を匂わす描写」があるとロナンが噛みついたこと。
ロナンは古参にして「TRASH BOX」支援サイト「Over The Horizon」管理人であり、
一方のくろ氏が「TRASH BOX」管理人・大岩咲美のリアル友人にして人気作家であった事が事態拡大の一因となった。
内容自体はポルノと見なされる内容ではなかったが、くろ氏は撤退と作品削除を宣言し実行したが、
撤退を逆恨みしたくろ氏のファンが「Over The Horizon」に突撃して大荒れとなるなど事態は泥沼化する。
((くろ氏は削除の理由に、リリカルなのはに出てくる恭也を「TRASH BOX」で標準なKYOUYAに蹂躙させて揉めた過去の例に続き二度目のトラブルである事を挙げた))
一方のくろ氏のサイトには擁護のレスが溢れ、理想郷にまでロナン批判の書き込みが為されるなど相変わらずゴミ箱住人達は周囲に火種をまき散らす。
しかも、当事者同士で話が付いたことを「疎外感を感じ」るから教えろとか騒ぎ立てる輩も出る始末である。
一人への批判が容易にゴミ箱住人全体への攻撃に直結し、しかも一体感を味わう為にか好んでトラブルに関与したがる気質、
この一種閉鎖的な共同体意識こそが「TRASH BOX」がゴミ箱と忌まれるほど周囲に問題をまき散らす大きな要因と言えよう。
2chのネットウォッチ板にも「ごみ箱(TRASH BOX Type2)監視場」スレという専スレが存在していたのは伊達ではない。
暴走したゴミ箱住人達はロナンに事情説明を求めるが、ロナンは現れずにチャットで他の古参とマターリしていた。
その為事態を収める気がないのかと暴走していない利用者達も呆れ、更に批判はエスカレートしていく。
なおこれと並行する形でロナンのチャットでの言動が以外最低スレで紹介され、
「論理武装テロリスト」「言葉の罠師かつけれん味ありすぎの奴」「怒らせてはいけない人間」「口先の魔術師 」と評されたという自慢話にヲチャーも失笑。
その後批判に応える形でロナンは謝罪文を投下するがとても長く、ヲチャーが以外最低スレに転載した際には7レスを要している。
その文章が長いだけで内容に乏しく、自己弁護を除けば三行ですむ内容でしかなかった。
ロナンは「Over The Horizon」に議論掲示板を作り、議論を「TRASH BOX」から切り離すことで事態の収拾を図ろうとしたが、議論は「TRASH BOX」で続けられる。
そこでシヴァやんが音頭を取って事態打開に動き出すが、一方でチャットメンバーと以外最低スレを覗いている等当事者意識は低いまま。
ちなみに「TRASH BOX」管理人・大岩咲美はこの騒動を知っているようではあるが、管理人としては一切発言をしていない。
結局騒動は収まることなく燻りつづけるのであった。
よみとばした
病みエルフに血ょこれーとを貰って種族の掟と日本国としての融和策として結婚させられる自衛隊員まで呼んだ
俺その隊員になりたいです!
>病みエルフ
先に死んだら禁術でアンデッド化されそうだなw
神と悪魔の争いによって荒廃した近未来を舞台に、自衛官の冒険が始まる!
自衛官は神と魔の戦いの果てに何を見るのか…
なんて話、だれか書いてくれねえかなぁ
うわーーーーーーーー!!!
The Islands War外伝がようやく14日からはじまるぜ!
勝ち戦でも負け戦でもどんな状態でも構わないから、
誰か情景を想像しただけで脳が焼き切れるような激しい戦闘を書いてくれ
>>859 そんなクトゥルー神話的なネタは
不特定多数の閲覧する掲示板に載せるべきではない、と言ってみるw
ネリュントスみたいなやつ?
せめてフィクションの世界では、馬鹿マスゴミや珍歩的日本人とか良心的痴識人が出てこないやつを見てみたいなー
>>862 自衛隊という縛りを捨てて「大日本帝国がF世界に召喚されました」スレに行けば良いかと
>>861 あれが小競り合い程度に見えるくらいのやつ。
野戦でも市街戦でも構わない、とにかく盛大に派手に。
自衛隊とF世界軍双方共に軍団クラスでの潰しあいが見たい。
もちろん描写の密度はネリェントス並みでお願いしたい。
他力本願にも程があります><
釣りにしても餌くらいケチらずにつけてくれよ
>>864氏 分家の米軍スレのようなものか?それなら楽しみ甲斐があるね。
自分の見たい物は自分で書けよ、他人に要求だけして終わりか?
>>856 率直に言うとな
世紀末救世主伝説ライクな話で
自衛官が主人公である必要が欠片もねぇw
餅は餅屋
自分に出来ないことは出来る人にやってもらう
そう間違ったことでもない気がするがね
派手な戦争物が見たいならアメリカかロシアか中国だな
自衛隊じゃ派手な戦争は無理
自衛隊が派手?
……防衛大と民間企業が鹵獲したゴーレムを魔改造するくらいしか
重いつかねえw
>>869 むかし一発物で、自衛官が原哲夫なファンタジー世界に召還されたってのがあったな。
黒王号や松風のように偵察用バイクに乗った自衛官が小銃+銃剣で村を襲ったオークをなぎ倒していた。
そりゃ一発物になるな、弾薬や燃料が無くなったら終わりだもんな
いや、自衛官も原哲夫風だからその気になれば素手で戦える…はず
>>856 北斗神拳を習得させるか
ハンドヘルドコンピュータ装備させるしかないなw
ききたいんだけど、獣耳って
猫、狐、兎、狼、虎、狸、鼠、牛&羊&鹿(角とセット)のほかに何があるかな?
その中で迫害受けてるイメージはなんだろう
やっぱり兎だろうか
象耳
バッフバッフ
王様の耳はロバの耳
影響されて作り始めたはいいものの、
地の文とストーリー展開ってすごく難しいのな。
練習あるのみか
falloutなら無双できる。
>>877 クマ耳と、あとロボ耳w
あと狼、虎、狸、鼠、狐あたりが迫害されてるんじゃないか?
人間の言うこと素直に聞きそうにないしな
昔から人里に現れる機会が多いキツネ、タヌキ、ネズミは
むしろ人間と上手く折り合いをつけてる気も駿河
civで低難易度プレイまじオヌヌメ
このスレのssの雰囲気を味わえるよ
新大陸にいる弓兵が守る湾岸都市を空母機動艦隊で強襲したり
数体の歩兵で数十体の中世の軍勢を返り討ちにしたり
civすごく面白いって聞いて興味あるんだが
PCスペックが足りなくてできないんだよなー
体験版落としたら途中でエラーが出て止まりやがった
やばい、自虐ネタでもなんでもなく2月14日は素でThe Islands War外伝が始まる日と記憶してた
The Islands War外伝
なんか新しく出たローリダ側の新戦闘機がかなりハイスペックなんだが・・・
ローリダは技術的に日本の何十年前らしいがこんなもの作れるんだろうか。
セラミック作れない国が2348km/h出せる戦闘機作れるもんのかと?
>>888 造ることは、できるんじゃない?
冷戦時代にも超音速出せる航空機の計画とかは
あったわけだし
陶磁器も作れない連中に超音速戦闘機が作れるか、と言われれば何とも言えない
工業用のセラミックと言う意味なら
セラミックは燃焼温度の高い、高効率のエンジンをつくるために必要なのであって
重くてもいい、パワーさえありゃと言うのであればニッケル、コバルト基合金製ブレードを
エンジンに使えばいいのでは?燃焼室だか排気部がセラミックコーティングされたのは21世紀寸前の事
ヴァルキリーもSR71の時代にもセラミックは実用段階ではない
機体性能だけ見ればファントムみたいな感じだけど…その程度のエンジンであればセラミックなくても充分
機体はアルミ合金で充分でしょ
セラミックが電子機器の半導体に必要だ、と言うのであれば真空管で代用すればいいのでは?
造るだけならともかく、実用化して量産実戦配備とまでなるとかなり厳しいんじゃなかろうか?
重量が分からないから何ともいえないが、
マルヨンあたりと同世代だと考えるのが無難らしいな。
カットラスよりは性能が上っぽいし。
それとF-4Eよりは格段に劣ると思われる。
F-4E>>>F-8 クルセイダー≧マルヨン≧ゼラ-ラーガ要撃戦闘機>カットラス
総合評価としてはこんな感じか?
おまえら何だかんだ言いつつよんでるのな。
おれは第一部でたまりにたまったフラストレーションが第二部で行き場をなくしたやるせなさで一杯で
読もうかどうかまだ迷ってるところなんだ……。
他に何かお勧めの小説ないか?
おれは投稿掲示板の
「自衛隊彼の地にてかくたたかえり」
軍事じゃないが
「彼の名はドラキュラ」
「腕白関白」
かな
>「彼の名はドラキュラ」
>「腕白関白」
この二つ読んでるんなら大友の姫巫女もよめよ
895 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/15(日) 05:33:38 ID:PHQ28eCS
ゼラ-ラーガ≒F-4ファントムだと思ったけどガルダーン戦車も二世代だし相手国の技術レベルは50〜60年代位かな?核技術は遅れてるみたいだけど
>>894 横レスだけど
TSで褒美に体差出して、ボテ腹で自分の親父の前でストリップする。
そんな小説だって聞くけどお勧めか?
微妙な作品なら小説家になろうで結構あるんだけどな。
お勧め出来るほど面白いのが……
面白くても絶賛放置中だったり。戦記物は終わらせるのが
難しいからなんだろうね。
最近のつーか前からだけど、理想郷の作品で内政モノをやるとソムリエが薀蓄たれるのがウザい。
>>964 エロスに付いていければ、割とお勧め
信長テラカリスマ
>>896 大友は自分も敬遠してたが今日ふと読んでみたら意外と面白かったぞ
まあ、エロス面には目を瞑れ
>>893 ミシェ亭にある「すべては未来のために」も日本じゃなくてロシアなんだがオススメだぞ
個人的に、だがな
逆行戦記ものなら提督たちの憂鬱も結構好きかな
いよいよ対米戦争突入だし期待してる
きのこる先生も更新再開したし、なにげにこのスレ向きなSSが今アツいよね。
>>902 ごめん詳細お願い、きのこるで検索しても出てこねー
たぶん自己解決した、理想郷のチラ裏のやつのことか
たぶんソレ
……確かにチラシの裏だな
気軽に読めるからこれはこれでありなんだろうけど
西暦2021年4月14日 10:15 日本本土 防衛省 救国防衛会議 統幕長私室
「すまんな、このような格好で」
ソファーに座り、腰に毛布をかけた格好で統幕長は声をかける。
対面には空幕長と海幕長が座り、運の悪い陸幕長は恐縮しきった様子で彼の執務用椅子を借りている。
「いえ、重要な作戦中に、不調を押してでも会議を開かれるとあれば断りようがありません」
空幕長が真面目な口調で答える。
文面にすると随分と嫌味に聞こえるが、彼に他意はない。
今回の作戦にはほとんど関与していない彼は、現在進行形の作戦に限って言えばほとんど暇に近かった。
しかし、新設予定の戦略空軍(仮称)や大量生産型制空戦闘機、攻撃機開発が同時進行しているために多忙を極めている。
「将来についての重要な懸念事案の認識確認と聞いておりますが、どこかまた潰す必要のある国家が見つかったのでしょうか?」
海幕長が尋ねる。
日々拡大する一方の艦隊を維持するため、彼は基地要員の定員を供出してまで戦力の維持に努めている。
海上自衛隊の未来は明るい。
国家戦略上の問題から、出来る限りの拡大を求められているからだ。
しかし、その前段階を準備しなければならない彼は、大変に多忙である。
「新たな敵であれば、最悪本土の部隊を引き抜いてでも馳せ参じる覚悟は出来ております。
閣下、ご命令を」
生真面目に頑固と忠誠、そこへ無骨さをブレンドした陸幕長が言葉を発する。
それでいて一佐以上の部下たちに、半年に一度新規の仮想状況とその鎮圧までの想定を命じる人物である。
敵地占領後から本土からの撤退に伴う遅滞防御戦闘まで、あらゆる状況を想定し、その解決策の穴まで探す徹底振りである。
結果として、陸上自衛隊では昇進を嫌う将校まで現れた。
「魔法という未知の要素を持つ全世界を相手にするという状況において、諸君の認識を確認したかったのだ」
統幕長は回りくどい表現で言った。
さすがに怖い夢をみたので話を聞いてほしいとは言えない。
統幕長は三軍を束ねる人間たちに絶大な信頼を抱いてはいたが、彼も常識的な日本人男性である。
「こいつは狂った」と思われるわけにはいかない。
現在の日本国において、国益を損ねる存在に対しての扱いは極めて低い。
「現在確認されている範囲内での敵海洋戦力については考慮に値しないと考えております。
制海権については艦隊の段階的な増設さえ行えれば全く問題ありません」
古の戦艦の復活も想定に入れた海上自衛隊の艦隊拡張計画は順調に推移していた。
量産性の考慮は勿論最優先事項だが、日本国という圧倒的な科学技術帝国の存在を知らしめる使者は必要である。
転移後に開設された技術研究本部海上兵器開発局、通称『帝国海軍技術工廠】は、声高にそう叫んでいた。
この世界ではよほど立地に恵まれない限りは沿岸部に首都が設けられている。
いつでもそこに圧倒的な鉄量を叩き込める、そしてその能力を視覚的な意味で分かりやすい艦艇の増設は急務である。
残念ながら、誰もが納得せざるを得ない理屈だった。
日本国には、複数の空母機動部隊を建設し、運営する国力は無かったのだ。この時点では。
「米軍の支援もあり、我々の戦力向上は順調です。
戦略爆撃機の量産体制についてはあまり好調ではありませんが、それは時間が解決してくれるでしょう」
空幕長が答える。
航空自衛隊には、日本国外へ火力を投射できる兵器が不足していた。
48時間以内に日本国が望んだ場所を破壊できる兵器を!!
それをスローガンに、彼は日本国戦略空軍の建設を叫んでいた。
陸海空を問わず、自国軍の、自国民の血が流れる事を恐れる心優しい空軍司令官は、あくまでも人道的見地からそう叫んだ。
まあ、彼が心を痛める価値を見出す対象とは、あくまでも日本国民に限られていたが。
「現在の出生率のままでは、遅くとも20年後には戦力が不足すると予測されます。
今のところは機関銃と車両を大目にあてがった一個半大隊による統治体制の研究をさせています。
これを基幹とし、総数一個師団程度の現地民による植民地軍を作り、地方都市や辺境地域を防衛する戦力とする予定です」
現地民による軍隊、つまり崩壊した旧連合王国軍将兵を自衛隊の二線級戦力として活用する。
陸幕長と彼の幕僚たちは、そのようなプランを立てていた。
実は、既に中隊規模の戦力が自警団と言う名目で辺境都市の盗賊狩りに投入されている。
それを正式な制度として構築し、日本製の刀剣類で武装させ、陸上自衛隊の編成表に書き入れようとしているのだ。
将来の兵力不足に怯える自衛隊の、その中でも特に酷い人手不足に襲われる予定の陸上自衛隊は、手段など選んでいられないのだ。
もちろん、雇い入れる予定の兵士たちには最低限の教育と装備しか与えるつもりは無い。
戦略的に無価値な地域の治安維持のための部隊である。
最低限の軍事知識、将来の輸出に備えての試作段階の武具、塩を中心とした金品を用いない給与。
陸上自衛隊普通科中隊を派遣するには効率が悪すぎるから作っただけの警戒装置。
自衛隊からすれば、その程度の存在だった。
「あの計画か。
まあ、銃火器や我々に対抗できるだけの戦術でなければ何を提供しても構わん。
大陸の防衛戦力としては十分に利用価値がある。
それに、対魔法戦術という面では我々の師匠として十分な能力を持っているしな」
統幕長は、あくまでも冷酷にそう答えた。
「ありがとうございます。
大隊規模への拡張も年内に予定しておりますが?」
「陸上自衛隊は君に任せている。
改正自衛隊法なりなんなりで支援するから、とにかくあの大陸を日本国の完全な統治下においてくれ。
そのために独立行政法人もあそこに本部を置いたんだからな」
霞ヶ関のエアコンが効いたオフィスで、大陸の何が分かるのですか?
三軍の長を集めたあくまでも私的な飲み会で、泥酔した陸幕長は統幕長にそう語ったことがあった。
諫言は絶対に忘れない主義の統幕長は、彼から言われた言葉を官僚たちに伝えた。
返ってきた回答は、若手を集めて放り込めば、きっと良い意味で暴走するでしょうという言葉だった。
部下の進言は効果的と見れば聞くのが彼の信条である。
ある程度の特権と、厳しい罰則を設けた後に、彼は言われるままに書類にサインをした。
恐ろしいまでにその効果は上がっている。
それは、経済産業省や国土建設省の官僚たちが、何故若き日の統幕長を懐柔しなかったのだと上長に叱責されるほどに。
「ありがとうございます。
誓って」「戦果が挙がればいいが、今のところは戦争はないからお互い困るよな」
あくまでも真面目に礼を述べようとする陸幕長に対し、統幕長は苦笑しつつ言葉を遮った。
戦争が無い。
城攻めの真っ最中に言う言葉ではないが、しかし彼の言葉は現状を的確に表している。
厳密に言うと、日本国はグレザール帝国と戦争状態には陥っていないのだ。
どこからどうみても戦争の最中なのだが、それはグレザール帝国本国には伝わっていない。
全面戦争の準備が整っていない日本国は、全力で情報が敵国に伝わらないようにしているからである。
ダークエルフを用いた通信魔法妨害、マジックジャミングとでも呼ぶべきそれ。
海上封鎖、陸路の遮断。
思いつく限りの手段を用いて、日本国は全面戦争への突入を先延ばしにしていた。
陸上自衛隊が敵地侵攻のための師団を抽出でき、海上自衛隊が攻撃のために一個艦隊を動員する。
そして航空自衛隊が、戦略爆撃隊を建設する。
完成とまではいかないにしても、せめてその目処が立つまでは、本格的な戦争はできないのである。
自衛隊の攻撃が発覚するのが時間の問題だとしても。
日本人という存在は、最高のお人よしである。
彼らからすれば冷酷な扱いを受けているはずの陸上自衛隊ゴルシア方面隊第501独立中隊と呼ばれる植民地軍からはこう認識されていた。
叩き潰した敵国の軍人を独立した部隊として召抱える。
侮蔑もされなければ過酷な扱いもされない。
対等の、同じ軍隊に所属する軍人としてみなしてくる。
騎士団と同じ巡回という仕事を、ただの兵士である自分たちに任せてくれる。
そして、見たことも無い良質な武具と日本製の塩という最高級の給料を与えてくれる。
もちろん、衣食住は完備で、怪我をすれば医者が診てくれる。
海を越えた向こうに住むという日本国の天皇陛下はきっと人間の形をした神様に違いない。
ここまでされて、結果を出さねばゴルシアの男ではない。
民を統べ、国を富ませ、日本人たちへ恩を返さねばならない。
その負債は膨れ上がる一方だったが、何のことはない。
彼らの言うとおり、国を富ませれば、民衆がその負債を返済してくれる。
「なるほどなるほど、ミワイの村は今年の年貢が納められそうもないと」
統幕長たちが深刻な表情で会議をしている中、501独立中隊も管理する東原一等陸佐は、陳情に訪れた将校たちに囲まれていた。
最初にひれ伏そうとした一同を立たせた彼は「自衛隊では敬礼以上は求めない」と短く伝えた。
501中隊指揮官たちから見れば、それは革命的な出来事だった。
国家を叩き潰した占領軍司令官閣下が、敗戦国の軍人に対して普通以上の敬意は求めないというのだ。
日本人たちに比べて随分と純粋な彼らは、涙腺を緩めないように必死になった。
一斉に顔を強張らせた将校たちを見た東原一佐は内心で冷や汗を流した。
調子に乗りすぎたかもしれない。
確かに自衛隊は敵国軍隊を叩き潰したが、それは卓越した格闘能力や圧倒的な魔法力ではない。
すべては科学技術によって作り上げられた軍隊が行ったのである。
彼は少なからぬ兵力を率いる指揮官ではあるが、彼自身の戦闘能力はたかが知れている。
「まあ掛けてくれ」
笑顔で着席を促す。
立たれたままでは、いつ飛び掛られるか分からない。
椅子にさえ座ってくれれば、そこから立ち上がろうとする一動作が必要になる。
その間にドアの両脇に立っている陸士たちが何とかしてくれるだろう。
「まあリラックスして、そうだ、タバコはどうかね?」
引き出しを開けてタバコを取り出す。
その隣には装弾された拳銃が置かれている。
野戦では気休めにもならないが、至近距離での戦闘ならば大いに役立つ武器である。
「随分と深刻な話だろうから、せめて気分だけでも落ち着けてから話してくれ」
笑顔でタバコを手渡し、ライターも渡す。
もちろん引き出しは開けたままだ。
「重ねてのご好意、誠にありがとうございます」
タバコを受け取った中隊指揮官は、感激しつつもきちんと礼を述べ、そして部下たちに分配する。
「うん、それで話と言うのはなんだろうか?
確かミワイの村がどうしたとか?」
笑顔で先を促した東原一佐に対し、501中隊将校たちは緊張した。
目の前の日本人は、自分たちの本音を聞きたがっている。
彼らはそう判断した。
そうでなければ高級品である日本製タバコをこうも惜しげなく与えてなどくれはしない。
「実は、我々も何度も確認したのですが」
言いづらそうに中隊指揮官は言葉を続ける。
目の前の温和そうな司令官が激怒したら、ミワイの村どころか自分たちもただではすまない。
「ミワイの村では井戸が枯れかけており、今年の年貢が収められそうも無いのです。
現状では、来年分の種を用意するだけでも餓死者が出かねない状況です」
そこで彼は一旦黙った。
東原一佐の目をしっかりと見据え、無礼を承知で先を続けた。
「お願いがございます。
どうか、どうか今年の年貢についてのお慈悲を!」
中隊指揮官は必死だった。
彼はミワイの村の出身であり、そして村長の娘と恋仲だった。
それだけではなく、彼女の胎内には、中隊指揮官の子供が宿っていたのだ。
「年貢を納められないどころか、飢饉が起きそうなわけか。
それはまずいな」
どういうわけか必死な中隊指揮官の態度を不審に思いつつ、東原一佐は呟いた。
小さな村の年貢など一年程度途絶えたところで困らないが、規模は小さくとも飢饉が発生すれば、そこに住む民間人が危険に晒されてしまう。
「しっ、しかし、彼らは年貢を納める事ができないのであり、収めたくないのではありません!」
東原一佐の呟きを聞いた中隊指揮官は慌てた。
村への制裁などを命じられたらたまらないのだから当然である。
「わかっている。貴官たちの部下に農家出身者はいるか?」
「ええ、当然おりますが?」
突然の東原一佐の言葉に、中隊指揮官は質問に疑問系で返すという失礼をしてしまった。
その事実に気が付いた彼が慌てる前に、東原一佐は命令を下した。
「ならば話は早い。数名の技師を付けるから、ミワイの村の安定化任務に着け。
余り長期間にならんようにな。以上だ」
中隊指揮官は目の前の一等陸佐が何を言っているのかよくわからなかった。
年貢が納められない村に軍隊を派遣するとなれば、当然その任務は血なまぐさいものになるはずだ。
しかし、技師を付けるという言葉。
技師と言うからには、何らかの技術を収めた師匠クラスの人間なのだろう。
そのような人間を与えて、安定化任務とやらに着く。
「ん?わかりづらかったか?
井戸掘りの職人と農業技術者を派遣するから、そいつらと共同して問題を解決しろと言っているのだ」
東原一佐はあくまでも事務的に問題を解決しようとしていた。
井戸が枯れそうであり、そして飢饉が発生しようとしているのであれば、それを事前に解決してしまえば良い。
専門家の手で井戸の拡張、あるいは放棄を行い、どのような作物が向いているのか、あるいは農作に向いていないのかを見定めさせる。
そうする事により、事態は最小限の損害で解決される。
今後もずっと年貢を納められないというのは他の集落に示しがつかないし、飢饉から伝染病でも発生すれば多くの民間人が死傷してしまう。
その前に解決策を探るのは当たり前の行為なのだ。
「だ、第501中隊一同、命を掛けて任務に当たります!」
感激しつつ叫んだ中隊指揮官は、外見は平然としているが内心で盛大に驚いた東原一佐に敬礼した。
この後に大いなる発展を遂げたミワイの村(後の東ゴルシア県ミワイ市)に親愛なる指導者東原大先生の銅像が建つことは、こうして決定された。
本日はここまで
これまで血生臭かったからホッとするわ
GJ
乙
鞭で従わせるよりも飴で懐柔した方が色々と便利よね
>>917 返答来る可能性希薄だと思うぞい。一応移して、何か言われたら消す形にした方がいいんでないかと?
ブサヨ曰く、「極限の格差社会で外国人に不寛容」な日本に、
偽造パスポート偽指紋偽装結婚その他諸々の手段で支那人や朝鮮人ブラジル人が押し寄せたり、
プロ市民曰く、「資本主義の失敗による貧困層の増大とムスリム差別が蔓延る」アメリカに、
共産主義のキューバから命がけで板切れにつかまって海を渡ったり、中東から移民が押し寄せるようなもんだな。
その国に住んでるとめっちゃ不満だったりすることが、よそから見ると天国だ、つーのは。
>>917 つか保管庫放置されて結構経ってるし、新たに作ったほうがいいんじゃね?
>>911 投下乙です物語殿。
微笑ましい認識の落差だけど、これが悪い方向に働いたらと思うと怖いですなあw
外から見た日本は宝の山だからいろいろ大変そうですな
グレザール帝国が狙ってる事ですし
タロウ君はグレザール帝国が欲してる知識を提供してるわけだ
戦闘車両に対抗する為の方法を、普通なら軍人が山ほど死んでから手に入れるのに
タロウ君から手に入れたグレザール帝国はすでに「道を塞いで火炎瓶攻撃」という方法を手に入れてる
現時点では「異世界に日本の知識を漏洩する個人」が自衛隊の「敵」なんだが
統合幕僚長が表面正常、内面狂気に侵されたら佐藤は苦しむだろうな
ヘイヘとルーデル閣下がファンタジー世界に召喚されますた 第1023063章
926 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 02:50:18 ID:/fa7Wa34
タロウ君って政府から命狙われてるけど意外としぶとく生き残るかもね
すごい主人公臭がするし、最後まで女の子に囲まれてウハウハしてそうww
それでも物語氏なら一心不乱の大虐殺をやってくれると信じてます
エルフを不審船で密入国させて都市部でテロ三昧した小僧は拷問の末に殺されたよね?
だったらタロウ君も普通にアウトだろうなw
>>926 戦火を逃れて片田舎で女の子とチュッチュしてたら黒服が(ry
持ち上げておいて叩き落とす……というパータンかもしれない。
>>928 日本本国にモンスター召喚したらそりゃ犯罪だが
問題は「日本が侵略国家の道を邁進」となると
それを阻止する人物が英雄となるわけで
いまんとこ「日本人に犠牲が出ないよう」と理性は働いているが
「(情報)汚染地域は消毒だー」と1都市丸ごと焼却するのを選択しちゃうほど
国のトップが逝っちゃったりした場合ね
たしかに神様は「大陸からの悩み事(災厄)」は佐藤に免じて減らすような事は言ってたような気がするが
綺麗ごと言って餓死者出す位なら他の国の人間を殺すな
火炎瓶じゃ軽装甲機動車すら止められないとおもうけども
「えー、まじー?火炎瓶?キモーイ」
「火炎瓶が有効なのは、イワンの戦車までだよねー」
キャハハハハ
こうですかわかりません
安保時代のK察の装甲車すら破壊できない「対戦車兵器」なんざ……
破壊ちゅーか
戦車と違って現用自動車はエンジングリルとか露出してないから着火のしようが・・・
数十発当てて、やっと一台止まるかという・・・
>>931 安保闘争時の警察は放水車も同行してたんじゃね?
消火部隊が居ないときの火炎瓶の脅威はなめてかかるとヤバイと思うが
世界中の軍隊に放水車が随伴してない事からして
少なくとも装甲付いてる兵器には関係ないようだな
>>929 仮定に仮定を積み重ねた上で内容もまったく直前のレスと噛み合ってないように見えるんだが、
この子は一体何が言いたいの? どなたか日本語に翻訳Plz
>>934 火炎瓶とか近づいて投げてくる奴を妨害するために随伴歩兵がいるんでは?
それはそうだが現代では火炎瓶はあまり有効ではないのも事実
今は自爆テロ的な何かが・・・
よく考えてみると火炎瓶て爆発も起こさないし燃えるだけなんだよね。
非装甲車両や歩兵ならともかく現代のMBTに効くわけないと思うんだけどな。
そりゃ当たり所によっては撃破可能かもしれんがそんなのに期待して対戦車武器とは言えないよ。
装輪のタイヤには優しくないからなあ
MBTでもセンサー前で燃えられるとうっとおしいし。
開けた場所ならともかく
石造りの建造物がメインの市街地にMBT投入は無いだろ
装甲偵察車両なら判らんでもないが
物語氏の今作品では事前の爆撃も出来ない
陸上戦力でなんとかしろ、て命令だし
>>935 翻訳するまでもなく意味分かるが
保管庫で過去ログ嫁
(日本人テロリストもしくはエルフが) 日本本国にモンスター召喚したらそりゃ犯罪だが
問題は「日本が侵略国家の道を邁進」 (それは仮定では?まだ帝国との戦端は開かれていない) となると
それを阻止する人物が (誰にとっての?左翼にとっての?帝国にとっての?) 英雄となるわけで
いまんとこ「日本人に犠牲が出ないよう」 (敵に与した、あるいは有用情報流した日本人は収容所行きですが) と理性は働いているが
「(情報)汚染地域は消毒だー」と1都市丸ごと焼却するのを選択しちゃうほど
国のトップが逝っちゃったりした場合ね (それで何が言いたいの?トップが逝かなくてもタロ君今の段階でアウトだよ?)
(神様の発言がどう絡んでくるの?)
勝手に解釈をしてみたがこれが限界。
わけわかんねえからスルーが吉だな。
>>940 石造りの街の道幅は置いといて、市街地に戦車は基本じゃない?
あと、以外に恐ろしいのが自走高射機関砲らしい。
持ち前の高仰角と壁をぶち抜く重機関砲弾が建物に隠れる歩兵にとっては悪夢だとか。
敵が立てこもる建物をなるべく壊さずに制圧するために重機関銃だの機関砲だの使うと蜂の巣になっちゃうから、
かえって戦車の対榴のほうが一部屋だけ潰せて他が無事だから都合がいいと聞いた。
>>942 お前なんでそんなに喧嘩腰なの?
火の無いところに焼夷弾ばら撒くなよ
他の部分はおいといて
「汚物は消毒だー」のノリでほんとに核爆使っちゃったらトップの頭が
逝っちゃってると表現しても問題ないとおもうけどね。
この流れなら火の無い所に火炎瓶投げんな が正しい
そして荒れるからどっちも出てけ
今の流行は白燐弾で視界を塞ぎ恐怖と混乱を演出
それと地下トンネルつぶしも外せない
民兵の火炎瓶が着弾し、炎が包む。
それを完全に無視し、ファイアボールの直撃を弾きながら前進する90式。
魔術院の最高導師のファイアボールすら物ともしない鉄の化け物を止める術は無いように思われた。
兵士達の抵抗空しく、王城の正門をその巨体で粉砕し、ついに城内に侵入した。
近衛騎士団は玉砕を覚悟し、絶対死守の構えでそれに立ち向かおうとしていた。
「我々は、国王陛下が脱出されるまでここをなんとしても死守する! 例え我ら死すとも!」
「おお! 王国に栄光あれ!!」
「近衛騎士団に栄光あれ!!!!」
城壁を粉砕し、90式の巨体が中央庭園に現れる。
噴水を踏み潰し、溢れ出た水が粉塵で汚れた車体を洗う。
整列した騎士団に気づいた90式は90式はその砲塔を旋回させ、120mm戦車砲の照準を近衛騎士団に定める。
「・・・・・・・? 止まった?」
『車長! ○主党と社○党の反対で発砲許可が下りません!!』
『糞! 国賊共め!』
つまらん
王城まで進軍して、すでに交戦状態なのにまだ発砲許可が下りてないとかありえないだろ
ドーザーの代わりに持ってきたとか、砲は使えないけど歩兵の盾になるとか
まぁ、全くありえない話でもない……というか、ギャグに本気で対応してどうすr
>>942 横レスすまんが、何という神解説!
懇切丁寧な解説が入ったおかげで余計に元のレスの意味不明さが際立ってバロスw
>>947 政権与党によっては交戦状態だろうが発砲許可を出さない事はありえる。
すでに阪神大震災の社会党という前例がある。
まぁ流石に村山も反省してたようだが。
震災とは全然状況が違うだろ、あれは出動許可が出なかっただけ
それでもあえて例えるなら、出動許可が出て既に現着してるのに救助活動は行うなって言ってるようなもん
>>952 救助許可なんてものが存在しないんだから
それはなりたたんだろ。
だから、状況も違うし、あえて例えるならって言ってんだろ
あえて例える必然性を感じないんだが・・・
956 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 22:07:40 ID:GoKHOjCk
同じ例にするのは話の流れ的にごく普通だろJK
どちらにしろ
>>946の状況はありえないし小ネタとしてもつまらないでFA
>>955 解りやすく自分の考えを伝えるため、前例として出されたものに例えただけ
村山の場合、助けようか?っていうアメリカの援助も拒否したし
ネタと言い切れないのが怖いところだな
出動許可は出たが、法制度上市民の財産に手を付けられないから実際の救助活動が出来ない
崩壊した都市の目の前まで来たが、知事の許可が無いから中に入れない
日本だと物凄くありそうだ・・・
PKO派遣されて来たが、射撃許可が下りなくて全滅とか劇場版パトレイバーであったが・・・
最後まで命令を守る方もどうかしてると言う気もしなくはないけど、軍人だから仕方ないかね
それでも
>>946のは自衛隊が攻勢に出てるわけだからありえん。
敵に攻められて戦闘発生したが交戦許可が下りずに…ならともかく
敵を攻めておきながら発砲許可が下りないとかねーよ。
それでも
>>960のは自衛隊がPKOに出てるわけだからありえん。
敵に攻められて戦闘発生したが交戦許可が下りずに…ならともかく
PKO派遣されておきながら発砲許可が下りないとかねーよ。
これでも成り立つ辺りが悲しい・・・
自衛隊をかわいがってあげてください・・・・
PKOは戦争しに行ってるんじゃねーよ
特に日本の場合は戦闘行為を前提においての派遣じゃないだろ
戦地に行ってりゃ発砲許可の必要性に変わりないと思う。
まぁ、自衛隊だと相手が撃ったから撃ち返していいという風になるかどうかわからないという……
>>963 いや、成り立たないから。それ。
パト2のは発砲許可が下りなかった代わりに付近の戦闘部隊が救援に来る設定。
レイバー隊が受けた命令も現場死守ではなく逃げること。
PKOだって同じ職場でも任務が違えば交戦許可が出ないケースもあるだろ。
>>965 PKOは現地との折り合いやら、緊張緩和やらの政治的判断で発砲許可できないなんて普通
946は自らが主体となって積極的に攻勢に出てる、つまり攻勢に出ると決まった時点で許可が出てないとおかしい
「攻勢では無く、単なるクラッチの入れ違いです」
by64式クルー
PKOの意味知らないのに語っちゃう男の人って……
交戦許可がでて侵攻したけど、
最後の詰めの段階になって横槍が入ったという可能性は無いのか?
政治家が「戦車が前進したら逃げるだろ?発砲したら虐殺になる!」と言って
結局発砲許可もないまま、進撃命令とかかも試練。
「ありえないありえない」喚いてるのは歴史上、非合理的命令がどれだけ出たか知らんのかな?
もっとトンデモない命令なんて幾らでも転がってるんだが
必死で擁護乙
もうどうでもいいよ
じゃあレスしなきゃいいのに・・・
>>974 これって言い返せないときの捨てゼリフやねw
977 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 22:58:42 ID:/PsiqR3w
必死で煽ってるアホがいるな
平和維持軍(PeaceKeeping Force)は警察組織でなく、あくまで各国軍隊による有志連合のため、
PKO活動中はどんな任務であれ、基本的に武力の使用は最小限にすることが求められる。
建前としては平和維持活動のためなので武力行使は控えるべきだから。
本音としては複数勢力を押さえる立場のため、事が起こると必ず絶対少数になるから。
それでも「自衛権は必ず認められる」
武力を用いない実力行使、例えば道路の封鎖なんかを行っている時に襲撃されて反撃出来ないなんて事はない。
RoEで禁止事項は多々あれど、国連の認める人権のもっとも基本的な権利を、国連の所属組織が認めない訳がない。
The Islands War外伝のPKFは隠密にだが積極的に動いてるみたいだな
つか特殊作戦群が物凄くチートに描かれてるな、勿論精鋭なのは知ってるが、そこまで凄いもんなんだろうか
とりあえず一人対一個小隊の演習やらせる事があるのか疑問だった
というよりも小隊側がまともな戦術取ってれば流石にそんなにやられる事は無い気が
ついでに、おんぼろ74式戦車をあんなに改造して大丈夫なのか心配
エンジンもボロボロだしどうせ長く使えないんだし
普通に装甲車新造した方が結果としては、というか下手したら改造費より安くなる気も………
まぁ小説は小説と割り切っておこう
ところでPKOで
>発砲許可できないなんて普通
と言うソースはあるのか? 聞いた事がないが