海や山を神聖なものとして崇拝する民族はいるけど、
宇宙や空を信仰の対象とした民族はいないの?
もし居るのだとしたら教えてください。
宙(空)に纏わるお話しもお願いします。
ウラヌスくらいは知っていてよかろう。
>>1 「宇宙や空」に「星」は入るのでしょうか。
ドゴン族あたりのことかな?
天空神って結構いるような。
気候神と密接に結びついてるけど。
>3
星に関しては多いと思いますが、
一応、「宇宙と空」はあまり聞いたことが
なくて。ドゴン族とはどんな民族なんですか?
>4
詳しく教えてください。
天空を神々の居所とする民族は多いですよね。日本にも高天原がありますし。
人格神としてのヴィジョンが希薄なため、崇拝とまではいかないのかもしれないけど、天の至高神を
すこしだけ挙げると。
日本の天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ;『古事記』)。
中国の天帝、上帝、昊天上帝(こうてんじょうてい)、天皇上帝(てんこうじょうてい)、太一(たいいつ)など。
密教だと、胎蔵界曼荼羅の中心に位置する大日如来。
特に中国の皇帝(天子)は、「天命」や「易姓革命」などの観念とも相俟って、天帝を祭ることが天子の
権利であり義務だとする考えがありました。
ケルト人は誓約(ゲッシュ)を交わす時、「天(空)が落ちない限り・・・」と前置きして、誓約を守ることを
誓ったといいます。そうそう、中国には「杞憂」の故事がありましたね。
アジアの遊牧民族は、至上神と天空が同義であることが多いです。
例えば、匈奴(きょうど)が天を奉ったことは『史記』にも記されています。モンゴル族の至上神は
テングリだったかな?
極端な話だと、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の唯一神も、同根と考える向きもあるようです。
まあ、シルクロードなどでの東西交流を見る限り、ないとはいいきれないことですね。
日本にキリスト教が伝来したとき、宣教師は神のことを「でうす」と表現しました。はじめは「大日」と
訳したともありますが、これは別の話。(^^;)
「でうす」といえば、ギリシャ神話のゼウスを思い浮かべますね。
デウス、ゼウス、ディーヴァ、デーバ、ディヤウスなどは、印欧語族の「天」をあらわす共通の語根を
持つ言葉です。釈尊の従弟であるダイバダッタのダイバも天を意味しますね。
あとは、>3さん >4さんに譲ります。書き逃げ、失礼。
>6
色々教えてくださってありがとうございます。
天空を神々の居所とする民族は多いと思いますが、
空、天空自体を神聖なもの、場所として崇める事は
ないんですか?やっぱり、天空には神々が居てと
いう様に、神という物体を崇めるしかないんでしょうか?
ちょっと意味が分からなくなってきたので要約すると
物体(神や他のもの)じゃなく空だけを崇める民族は
いないのかなって思うんですが・・・。
>>6にある中央アジア系のテングリなんかは「天」そのものじゃないかなあ
テングリは「天」の意味もあって、やっぱり「神」なんですよ。
人はやっぱり、神を創り出して崇めるしかないんでしょうか?
ちがうよ、崇める対象を神と呼ぶんだよ。
「信仰」という設問を提示される段階で「神」の存在は否定できないものかも?
その「神」が、GODなのか、SOULなのか、SPIRITなのかは判りませんが。
山や海も、信仰の対象になると人格神へのすり替えはおこるものですし、
抽象的な概念だと、万人には理解しにくいのかもしれないです。
エジプトのファラオ、イクナートンも抽象的な概念の「アテン」を創出しましたが、
次代のツタンカーメンの時代には廃れましたね。
ただ、ケルト人の「天が落ちてくるのを畏怖する」感覚には、それなりの尊崇が
存在するような気がします。
あとは、『史記』の天官書や占星術などにみられるような、星の運行に運命を
見取ること。
儒教のように、国家と密接に結びついて、「天」を理論化するか、でしょうか。
しかし、ここまでくると、老荘の「無」の思想や、仏教の「空」(シューニヤ)の
思想にも近接してくるので、スレ違いかもしれません。
今度こそ本当に、書き逃げいたしまする。(^^;)
12 :
山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/05/23 23:31
高天原というか「天孫降臨」系の話は北東アジアの系統のようですね。
ドゴン族に関してはネット上の解説サイトも多いようですのでそちらをお奨めいたしますです。
(スンマセン〜)
彼らの場合はストレートに星が対象ですので、ご質問の答えにはなりませんね。
思うに、信仰形成初期の人々にとって空という場は、
あくまで太陽や月や星の「座」であったのではないでしょうか。
万古変わらぬ(と思われる)それらと、千変万化の表情を見せる空という場は
一塊の物ではなく、当初から弁別されて意識されたのではないかと。
抽象化の過程でノイズの多い要素が切り捨てられるのは何となく頷けます。
海や山と違って、空に人間が「居る」事は出来ませんので、処世術としての
信仰体系も発達しようがないですし。
(雨風の影響はありますが、それはすでに「空」ではなく「気象」として切り分けられていると)
あとは皆さんのご指摘と同じく言葉の問題で、特定の信仰を持つ集団を多言語が紹介する場合、
その信仰対象に「名」がついていれば、とりあえずそれは「神」と表現されてしまう気がします。
「名」がつくという事はすなわち、そこに人格化の作用があるという事では。
「○○は××族の『神』なのだ」と翻案されてしまえば、常に「神」は現出してしまいます。
この辺りは実態の差異よりも先に言語の限界が見える気がします。
>海や山と違って、空に人間が「居る」事は出来ませんので
そうだなー。海や山は簡単にけがすことが出来るから聖域って概念も生まれるけど
逆に空はどうやってもけがせない
満州のダフール族は「天(テングル)」を神とは呼ばないらしい。他の神と違って天の祭には偶像も使わないと。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
17 :
天之御名無主:03/06/01 15:37
ジョカの補天
18 :
天之御名無主:03/06/07 02:06
昔の日本人。
自分の外部の神を崇拝するという仕組みは
本来の日本にはなかったものです。
それは外国から「輸入」したものです。
空や宙には人格神ではなく、法則があるのみだと思います。
外部の神を崇めることにより、その法則を今は忘れてしまったって
ことでしょうね。
儒教にも仏教にも神は登場しないが、日本神道にはまるで宇宙人のような神が登場する。
このように多神教だろうが一神教だろうが、神が登場する宗教と神が登場しない宗教が存在するのは非常に興味深いことだ。
21 :
天之御名無主:03/06/09 14:47
>>19 >儒教にも仏教にも神は登場しない
儒教は元々が学問で、孔子を神聖化して廟を建てるなど、民間に下って『教』に変化しているだけだと思います。
仏教に関しては、『仏』と言って名称が違うだけで、役割などは実質は神でしょう。
*人が修練によって『神(人を超えた存在)』に変化するのは、珍しい傾向ではあります。
(ギリシャ神話みたく、『孕まされて神格化』の方がもっと珍しいけれど、一応は神の血統が神になる資格となっています。例外もありますが・・・)
神道の場合は、人間が神になると言うよりも、元々が『鎮魂』の意味合いが強そうなのでパス。
天が、星や太陽や月、雲や風などの座出しかなく、希薄なため神格化されなかったのは賛成です。
そもそも、古代に空気と言う概念(空間を空気が満たしている)と言う概念が有ったのでしょうか?
無ければ、存在しない(もしくは視認出来ない)物は、神格化されなかったか、
賛同者が少なく宗教としての形を取る事が出来ず、偶像の誕生を待たずに消滅したのではないでしょうか?
23 :
天之御名無主:03/06/09 16:17
色即是空空即是色
24 :
天之御名無主:03/06/10 11:53
>儒教は元々が学問で、孔子を神聖化して廟を建てるなど、民間に下って『教』に
>変化しているだけだと思います。
逆でしょ。もともと儒者は葬送等の祭司、後に宗教と言えるものかどうか曖昧になっただけでしょう。
他に天を宇宙の統御として尊崇するなどを行いますし
中国や欧米では、今でも儒教は宗教とする見方が主流だそうです。つーか、前近代では
宗教かどうかなんてことがどれだけ問題になったか知りませんが。
>天が、星や太陽や月、雲や風などの座出しかなく、希薄なため神格化されなかったのは賛成です。
つーか、天崇拝の例は上でいくらも出ているわけですが。
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧
(・∀・ ) (・∀・ ) 〜♪私たちこれからイイところ〜
(⊃ つ (⊃ つ
Y ,,ノ Y ,,ノ
し ゝ_) し ゝ_)
おなじくさせてもらいます・・・・1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
1
2
ゴールデンレター
このスレを見た人はコピペでもいいので
30分以内に7つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白され、17日後に
あなたに幸せが訪れるでしょう
あぼーん
34 :
天之御名無主:04/02/20 11:42
(w(vv
モンゴル人は天を崇拝するようじゃが
36 :
天之御名無主:04/02/22 14:05
キリスト教の神も天空神が部族の統一のために唯一神化した存在じゃなかったっけ?
↑ユダヤ教っていいたいのか?
38 :
天之御名無主:2005/05/15(日) 10:21:28
古代中国では杞の国の人々は、空の上にもうひとつ世界があると信じていた
という。
「杞憂」という例えは、その空の世界がいつか落ちてくるかもしれないと、
その国の人々が心配したという故事にちなんでいる。
39 :
天之御名無主:2005/05/18(水) 13:43:15
太陽が西に沈み、風も無く静かな夕方
カラスが何羽か「かーかー」と鳴きながら過ぎていきました。
その時なぜかカラスが天にいる神の使いなんじゃないだろうか?
などという妄想に近い思考が浮かんできました。
その後、熊野神社という社でカラスを神聖視しているという話を聞き
驚きました。
あの何でも食べるカラスが天の神の使いというのも変ですが
カラスを見る目が変りました。
40 :
天之御名無主:2005/05/18(水) 14:34:57
シルクロードのサマルカンドあたりの民族。ラピスラズリの青を空にみ
立てて神聖視してるらしい。
41 :
天之御名無主:2005/05/18(水) 19:56:26
西域シルクロードでは、気温の逆転層が発生して蜃気楼が起きやすい。
古代人達は、地平線の彼方に忽然と出現する町並や隊商の幻をみて、
天空に別世界があると信じたんだろう。
42 :
天之御名無主:2005/06/29(水) 22:47:28
ウラノス
テングリ
「オタク」を知らない人には解らないと思うが コミケ等のイベントで「スペース(席)」を確保する事に執着する大集団は居るよ。
44 :
天之御名無主:2005/07/01(金) 00:41:57
・・・で? それが?
>>43-44 有る意味 宙(→スペース)を崇拝している大集団と言えるけど 民族でも宗教でも無いよ。
「猿の芋洗い現象」の様に 突然物理的交流の無い地域に「オタク」性格の人が出現して
「コミケのスペース確保」の重要性を周囲の人に訴えたとしたら その人は宗教家というより狂ってると判断されそう。(オタクはデスクワーク好きなので暴れないだろうけど。)
>>38 それ、シャンバラのこと?
>>43 それは俗に言う「安息の地」「約束の地」崇拝の方向にあるものかと。
47 :
天之御名無主:2005/07/03(日) 20:54:55
ギリシアのウラノスは、確かに天だけど、
「信仰の対象」とは言いがたい存在です。
ウラノスは、神話の中には登場するけど、ゼウスやアテナといった神々
と違って、実際にウラノスを祀っている神殿とか祭りとかはありません。
ヘシオドスの語る創世神話の中にだけ出てくるので、
この世や神々の成り立ちを説明するために設定された神と言えるでしょう。
>>47 「設定された神」ではなく、単にインド・ヨーロッパ語族の「ひまな天空神」なだけでしょ?
インドのディヤウスのように。
息子たちを迫害し、あげくちょん切られるという具体的で個性的な神話を持つウラノスが
「説明するために設定された」というのは皮相的な気がする。
49 :
天之御名無主:2005/07/03(日) 22:11:59
ウラノスは古代後期ギリシャ人には信仰されていないだろうけど、古代前期ギリシャ人には信仰されてたかもしれないんじゃね?
大分前に読んだ本によると、ギリシャには前期と後期で別の民族がいて前期はミュケナイ文明、後期がラオ(ラコ?)メディア人によるスパルタアテネ文明で、ギリシャ神話のタイタン神族は、後期ギリシャ人が前期ギリシャ人の宗教文化を取り込んだ結果みたいな。
ま、うろ覚えだが
50 :
天之御名無主:2005/07/03(日) 22:17:18
オーストラリアのダラムルンは?
人型の神格化した存在を崇拝するのは次元が違う話だな。
>>49 どちらにしてもインド・ヨーロッパ語族ではある。
ウラノスouranosは起源的にインドの最高神ヴァルナvarunaと関連があるとも言うが、定かではない。
53 :
天之御名無主 :2005/09/04(日) 23:09:08
全部一つで一つが全部って事?
54 :
天之御名無主:2005/09/05(月) 19:25:05
>>40に関連して
亀茲国。サンスクリット経典の漢訳などで有名な鳩摩羅什の出身地。
仏教伝来以前から青空を神聖なものとして信仰しており、ラピスラズリの青を
ふんだんに用いた仏教壁画などに、青空信仰と仏教信仰の融合が伺える。
鳩摩羅什の約典には彼の相違や意訳がかなり認められるが、
この土着の宗教の影響を色濃く反映したものと考えられる。
55 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :2005/12/14(水) 23:27:16 BE:120708083-##
//
_//
/ ||_ノ __________________
\/// ̄\ /
|> <_> \ | 我々の要求は、沖縄県における最大規模の大図書館の建設だ。
く\___| <
|∇ \ | 明日宮内庁を爆破する。
\__/ \
|≧||≦ ̄|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
天皇制と文明論 〜恐るべき国民統制のカラクリ〜
天皇制の実質的な地位は、明治政府の意図した絶対的権力に基づく国家思想そのもので
あり、社会整備や、教育現場における最高権力であった。しかしながら、その時代背景
には、権力者が独占的に政治と資本を支配し、その結果、国民の無権利や、不平等格差
が非難され、政治家への暴行、及び暗殺事件が多発していたことからも示されるように、
天皇制絶対主義という位置づけがなされたのである。
さらに、日本が軍事国家として巨大化していくうちに、天皇制絶対主義はこれとは違うもう
ひとつの様相を有してきた。それが世界でも有名な、植民地支配の象徴である。日本国民
はそれまでの不平等格差を政治家や天皇に向けるのではなく、侵略することによって解消
し、それこそ子供だけでなく大人までもが、天皇制の意義を見出すようになったのである。
世紀の大混乱の中で支持された天皇制絶対主義とその思想文学は、現代においても侵略的
意義(琉球民族とアイヌ民族の国家的侵略)の組み込まれた大和民族のアイデンティティー
そのものであり、他民族圧殺という民主主義プロパガンダを脈々と流しつづけているのである。
1の問いの意図がなにもない容積だけの空間の神格化にあるなら、
ほとんどの神話の無や混沌に関係付けられる原初神が該当すると思う。
57 :
天之御名無主:2005/12/22(木) 22:11:14
アフリカのドゴン族の神さまは、空から降りてきたんじゃなかったか?
58 :
天之御名無主:2005/12/22(木) 22:42:48
それはウチュ人のノンモ星人
59 :
ぴる来る ◆cRinn.D6KE :2005/12/25(日) 14:59:43
道教はどうだろう?
「急々如律令」という呪い(まじない)の言葉は、天界にも地上界と同じように厳とした律令があるという思想であり、そのような絶対不変の法則によって願望の成就を祈る呪文だったと思う。
また天体の動きが地上の出来事に反映されると古代中国人は考えた。
その意味で「天界の法則」を神聖視していたとはいえる。
いや、「天」と「空」は必ずしも同義ではないし、アミニズム的に「空」を信仰していた民族がいたかどうかを論じるのだとすれば不適当か( ̄▽ ̄;
60 :
天之御名無主:2006/02/22(水) 16:06:43
ホピ族の預言も星を見て書いてるよね
61 :
天之御名無主:2007/02/09(金) 13:59:49
へー
62 :
月光仮面:2007/07/05(木) 08:43:40
63 :
月光仮面:2007/07/05(木) 17:17:56
虚空蔵信仰、薬師-浄瑠璃世界等の生まれたであろうバダフシャン、ヒンズークシ
方面がそれらしい感じがする。
アステカ神話のオメテオトルとか、
アシャンティ族の神話の天空神ニャメとかは?
3
67 :
天之御名無主:2009/11/14(土) 23:09:32
あげます
68 :
天之御名無主:
壇上に上がり演説する前に誰もいない空間に向かい一礼してから始める行動様式があります。
(日本)