1 :
132人目の素数さん :
03/10/02 00:41 Grothendieckは代数幾何が大好きだったそうです。
2 :
132人目の素数さん :03/10/02 00:46
そもそも座標環って考え方がうまいよね
3 :
132人目の素数さん :03/10/02 01:05
代数幾何は、何代もの数学者のエネルギーを吸い尽くしてきたんだね。 何代吸う気か、代数幾何?
4 :
132人目の素数さん :03/10/02 01:30
代数多様体上の点と座標環の極大イデアルが一対一に対応するんだもん そりゃ代数多様体と極大イデアル全体の集合を同一視したくなるよね だって多様体を有限生成k代数として扱えるようになるもの
代数幾何の下に何人の有能な数学者が眠っているんでしょうか? 人柱みたいなものなんですかね。
6 :
132人目の素数さん :03/10/02 23:23
極大イデアルっていうのもなんか中途半端だから 素イデアルまで拡張したくなるよね普通 そうすると代数多様体の点が増えて解析の方法が増えるけど もはや代数多様体じゃなくなってるからスキームなんて対象が出てきたんだ でもまだスキームを幾何学的な対象として扱うには不十分だったんだね
8 :
132人目の素数さん :03/10/02 23:34
代数幾何が専門と言っている日本人研究者の半分は可換環の研究者なんだ 間違いない
9 :
132人目の素数さん :03/10/02 23:35
代数幾何の最も基本的かつ重要な対象は、代数体上定義された 非特異射影多様体だろう。
10 :
132人目の素数さん :03/10/02 23:36
良スレ保守
あれだな、まるでブルーバックだね。
13 :
132人目の素数さん :03/10/02 23:44
NT系だと比較的見る回数の少ないBSODのこと?
14 :
132人目の素数さん :03/10/02 23:48
>>9 言い換えると、代数体係数(有理数係数としてもいい)の同次多項式達
の零点集合のことだ。素朴かつ具体的な対象である。
この定義自体は、何も抽象的訓練を必要としないで理解出来るもの。
15 :
132人目の素数さん :03/10/02 23:50
16 :
132人目の素数さん :03/10/03 00:07
代数幾何をやるには代数的方法、コホモロジー的方法だけなく 位相幾何的および複素解析的方法の知識が必須だろう。
17 :
132人目の素数さん :03/10/03 00:07
.l''',! .r-、 .,、=@ .l''',! ./ー、,,,_ .r-, .广''''″.¨゙゙! .,,,丿 {,,、、, .v-l゙ .!-r/i、 广''''″.¨゙゙! .!、, l゙ | .} ,=@ .゙l---, ぃ" .| .| .| _,,{゙l .ヽ ヽ--i、 .ぃ" .,,,,,,,,二i" .,..-" .ヽl、゙l r---┘.―'i、 "',! ./ニニニ、  ̄| .L,,,,,゙l,,i´ .r---┘.―'i、 .| :,! | .l .|、 |__ ._,,,,} ノ .| | l゙ ./ ゙'i、 .|__ ._,,,,} "''''ツ ./ "''ト .|゙i、 ||、゙l .,―-" | .ノ .l゙ `"゙゙゙'" ,i´,〕゙゙^'i、 | .,―-" | ../ `i、 l゙ ,l゙ | |.゙l.,ノ .l゙ .,,,,,, .\ .l゙ .l゙ ,, .l゙ .|.} | | .| / .,,,,,, .\ ../ .,.i、 | l゙ .l゙ .| .,! .゛ | し,,l゙ .、 ゙,! ,l゙ ,l゙.i".゙゙'''''"! ゙l .″.|.,!'''゛ l゙ | .l゙,,,,l゙ .、 ゙,! ,/`/ .| ."'゙゙l ./ .l゙r┘,l゙ .゙l, .,/`∪ ゙〃 .`ー--丿 .゙'--ヽ{,,,./ .゙l,, _/`∪ .゙l.,i´ .!,_,,,/ .l゙../ | .,i´
18 :
132人目の素数さん :03/10/03 00:09
19 :
132人目の素数さん :03/10/03 00:09
___ . |(・∀・)| . | ̄ ̄ ̄ ジサクジエン共和国 △ △l | __△|_.田 |△_____ |__|__門_|__|_____|_____
20 :
132人目の素数さん :03/10/03 00:24
>>19 .
|(・∀・)|
. | ̄ ̄ ̄ カンチガイ共和国
△
△l |
__△|_.田 |△_____
|__|__門_|__|_____|_____
21 :
132人目の素数さん :03/10/03 00:30
22 :
132人目の素数さん :03/10/03 00:37
名スレの予感
23 :
132人目の素数さん :03/10/03 00:43
グロタンディークはホモロジー代数と位相空間論しか知らなかったんだ 間違いない
24 :
132人目の素数さん :03/10/03 00:49
>>1を頃しにきますた。
もうネタ切れ
26 :
132人目の素数さん :03/10/03 01:08
>>1 彼との間がおかしくなってから彼に連絡を取りたくてずっと電話をしていたのに全然
連絡が取れなくて悩んでいました。
そしてこのスレを読みました。最初は半信半疑でしたが、読んでから一週間後に
なんと彼の方から電話をくれました。
本当に神様とこのスレのおかげです。
これからも信じて今までみたいに付き合っていけるようお願いしていこうと思います。
もちろん私も復活できるよう頑張りたいです。
とにかく今は感謝の気持ちでいっぱいです。
有難うございました。
27 :
132人目の素数さん :03/10/03 02:30
>>1 さん、楽しく読ませてもらいました。
次が楽しみです。
specAを幾何学的な対象と捉えるにはどうしても位相空間じゃなきゃならない だからspecAに位相を定義しようと考えてみたんだね 代数多様体にはザリスキ位相が入ってるから これがそのまま極大イデアル全体の集合の位相になる訳だ するとイデアルを元とする位相が定義できたからこれをそのままspecAにもってく そしたらうまいことちゃんとspecAにも位相が定義できたんだね これでspecAが位相空間になって幾何学的な対象っぽくなってきたよ
29 :
132人目の素数さん :03/10/03 23:51
数学者の9割は環を輪っかの意味だと思ってるんだ 間違いない
環ってringでしょ ringって輪って意味じゃなくてプロレスリングと同じ意味でのring リングに〜稲妻はしり〜ってあったでしょ?そのring 競技場ね つまりfieldみたいに野原で自由な感じじゃなくて 戦いとかがあって熱いんだよ ringは わかった?環に輪なんて意味ないからね ただの誤訳 簡単にだまされちゃだめだよ
31 :
132人目の素数さん :03/10/04 00:02
>>1 さんへの絶賛が続々と寄せられています。
●
1世代前のCPUでも快適になりました。
(埼玉県/鎌田 信彦さん)[1]
●
自動設定機能が充実している。使い安さと、効果から多く のユーザーに幅広く受け入れられる。
(滋賀県/松本 淳さん)[2]
●
すべての動きが速くなったと体感しています。
(大阪府/西垣 猛さん)[3]
●
速い!!の一言。
(北海道/児玉 勝彦さん)[4]
●
驚速98から使っていますが、バージョンアップするたび にパソコンの速度が速くなっているような気がします。
(神奈川県/加藤 照美さん)[5]
●
パソコンがとても速くなり、大変満足しています
(静岡県/出口 幸治さん)[6]
●
大変満足しています。パソコン初心者から、上級者まで。 ユーザを選ばないところがgoodです。驚速シリーズ、 これからも期待大です。
(広島県/世良 篤さん)[7]
●
驚速95から使用していますが,アクセスが早くなりいら いら感も少なく最初はCPUクロック133Mhzを使用してい ましたがその時は快調でした。900mhzに
変更してからは少 しの間使用していませんでしたが,色々ソフトの数などが 増え,アクセスが遅くなり出し思い出し今回も購入しまし た。これでまた,少
し楽が出来ます。
(愛知県/梅田 友昭さん)[8]
32 :
132人目の素数さん :03/10/04 11:04
>>30 君こそ間違ってるよ。もともと、代数のringは輪の意味から
名付けられたんだよ。ぐるっと回って元に戻るという意味。
ヒルベルトが名付けたじゃないかな。
代数的整数の環Z[α]を数環と名付けた。
何故そう名付けたか簡単に想像出来るだろ。
コピペにマジレス(r
34 :
132人目の素数さん :03/10/04 12:15
35 :
132人目の素数さん :03/10/04 12:43
kを体。Aをk上有限生成の可換代数。 P^nをk上の射影空間、すなわちProj(k[X_0, ... X_n])。 Spec(A)からP^nへのk-morphisms全体, Hom(Spec(A), P^n)を決定したいんですが。 わかる人、教えてくれませんか。
36 :
132人目の素数さん :03/10/04 18:53
37 :
132人目の素数さん :03/10/04 21:23
>>35 Hom(Spec(A), P^n)は、A上の階数1の射影加群で
階数n+1の自由加群A^(n+1)の直和因子となって
いるもの全体と1対1に対応する。
位相空間specAをどうやれば多様体と見なせるか そのために多様体をより厳密に空間として定義する必要があったのかなあ 環付き空間なんて考え方が出てきたんです それを可能にしたのが層みたい
39 :
132人目の素数さん :03/10/05 04:23
哲厨の香りが漂っています。
40 :
132人目の素数さん :03/10/05 05:41
ここは
>>35 にすぐ答えられないような人が、代数幾何を語る
スレですか?
41 :
132人目の素数さん :03/10/05 05:43
そうですが何か?
42 :
132人目の素数さん :03/10/05 06:15
>>41 >>35 に答えられないということは、代数幾何がよく分かってないと
いうことになる。よく分からないものを語って何が面白い?
43 :
132人目の素数さん :03/10/05 07:51
X=Spec(A)というのは、任意の環BにX(B) = Hom(A, B)を対応 させる関手としてとらえるのが本質的な見方だろうな。
>>43 何が言いたいの?
それ以外の捉え方ってある?
45 :
132人目の素数さん :03/10/05 08:28
46 :
132人目の素数さん :03/10/05 09:59
>>38 環付き空間はGrothendieckの抽象代数幾何で
最初に出てきたわけじゃない。
多変数複素関数論でのカルタンが最初だろう。
47 :
132人目の素数さん :03/10/05 16:44
>>37 を誰か証明してください。
私には出来ません。
48 :
132人目の素数さん :03/10/05 20:08
昨日このスレを見つけました。
未熟ですが、代数幾何に興味を持つものです。
全部スレの内容も理解できていませんが、なんとなく感じが
つかめたような気になって大変嬉しいです。
>>1 さん、その他の方々どうかこのスレを盛り立てていって
下さい。参加は出来るほど実力無いですが、楽しみに
読んでいますので。
48の未来に幸あらんことを。
51 :
132人目の素数さん :03/10/06 00:16
高2まではクラブ活動でのんびりしていたため、クラス35人中34位の成績でした。 高3になりK大学の農芸化学科への受験を決意しましたが、合格率ランクはD以下でした。 好きな数学をミミテックで学習したら問題がすんなり解け、他の科目にも取り組んだところ、 4ヶ月で全国統一模擬試験で偏差値15アップし先生もクラスメイトもびっくり。 ただ一人推薦で合格しました。 M・Aさん(高3女子) 母からすすめられ、初めは半信半疑でしたが、ミミテックを使ってみると不思議に頭に入る事が判り、 2週間、期末試験に向けて一生懸命学習したところ、いつも40点台、50点台だった私が英語87点 はじめ全ての科目80点台のクラス2位になりました。 S・Tさん(中3女子)
層というのはよくわからないが役に立つものらしい というのが小平邦彦の層に対する最初の印象 確かに層というのは定義が天下りでいまいちピンとこないよね でも実はとっても自然な考え方だったみたい 特に全体の構造がよくわからないものに対して局所的な写像を見てって そこから全体を捉えようとするみたいな多様体の考え方には合致するんだろうね 層っていうのは全体にはとどいていない写像から全体の写像を構成できたりするんだね 局所的なものから大域的なものが得られる訳だ 局所的な情報から大域的な情報を得るってかっこいいよ こんな感じで多様体上の写像を層として扱っていく感じになってきました
位相空間Xの開集合U上の実数値連続関数全体をΓ(U)とする。 Γ(U)は自明に可換環(したがって加法に関してアーベル群)となる。 VをUに含まれる開集合とする。 制限写像: r[U, V]: Γ(U)→Γ(V)が自明に定義される。 r[U, V]は環の準同型になっている。 この制限写像はU ⊃ V ⊃ W のとき結合律を満たす。 この対応 U →Γ(U) と制限写像: r[U, V]の組を X上の実数値連続関数のなす層という。 同様にXが微分可能多様体であれば微分可能関数のなす層が 定義される。さらにベクトル場や微分形式のなす層が定義される。 層はもっと一般的に定義されるが、ここで述べた例が最も典型的 な層の例である。もっと一般に開集合Uにたいしてアーベル群 Γ(U)が定義されて、さらに準同型r[U, V]: Γ(U)→Γ(V)が定義 され結合率が満たされるときこれを前層という。 これを層と言わないで前層というのは、上の例の層が満たす 局所性を必ずしも満たさないからである。局所性というのは、 各点の近傍における情報で大域的な情報が決まることを言う。 つまり: U が開部分集合U_iの族の和集合となっていて、各U_iに 対してΓ(U_i)の元f_iが与えられていてるとする。 任意の添え字i, jに対して、制限写像Γ(U_i) → Γ(U_i ∩ U_ j) とΓ(U_j) → Γ(U_i ∩ U_ j)が定義されているが、この写像 によるf_iとf_jの像が一致すると仮定する。 このときΓ(U)の元fが一意に存在して、fの Γ(U) → Γ(U_i) による像がf_iとなる。 この性質を満たす前層を層と言う。 前層から自然に層が構成出来る。 もっと述べることは当然あるが、このへんでやめとこう。
54 :
132人目の素数さん :03/10/06 12:49
スレタイなぜ 「大好きか?★代数幾何」 にしなかったんだろ?
55 :
132人目の素数さん :03/10/06 21:39
56 :
132人目の素数さん :03/10/06 21:43
道具ヲタと代数幾何の人の区別は可能ですか?
57 :
132人目の素数さん :03/10/06 23:03
特異点の解消って任意標数で解決したの? 石井志保子「特異点入門」に「最近解いたと主張する数学者が現れた」 みたいなこと書いてあったけど審査結果はどうだったの?
58 :
132人目の素数さん :03/10/07 20:50
誰か
>>37 を証明してやれ。あれは重要な結果だぞ。
いやしくも代数幾何をやる人間はあれを証明出来なきゃ駄目だ。
59 :
132人目の素数さん :03/10/07 22:21
使い古された煽りの手口ですね。
60 :
132人目の素数さん :03/10/07 22:56
>>59 あれを煽りと思うのか。悲しいやつだ。
あれは非常にいい問題だよ。問題の為の問題ではない。
豊富な内容を持っている。しかも、難問ではない。
61 :
132人目の素数さん :03/10/07 23:07
>>58 代数幾何をやらない人間なので答えおしえてください。
63 :
132人目の素数さん :03/10/07 23:30
>>62 問題自体の意味は分かるのか?
例えば、Spec(A)とかProj(k[X_0,...,X_n])の意味。
64 :
132人目の素数さん :03/10/07 23:30
>>58 代数幾何をやるダメ人間なので答えおしえてください。
誰かが考えました。 誰かは知らないんだけど 位相空間と層があればそれから多様体が構成できるんじゃない? 幾何学的な空間のとらえ方が少しずつ実体よりもその存在のあり方にシフトしてきました 周りとの関係っていうかね、実体の存在より関係の存在が先っていうか えっと、考える故に我有りだっけ?そんなのと似てるかも 似てないか
67 :
132人目の素数さん :03/10/07 23:54
↑ 詐欺に引っかかりやすいタイプ
68 :
132人目の素数さん :03/10/07 23:57
>>65 Spec(A)上の可逆層とA上の階数1の射影加群が本質的には
同じものというのは?
>>68 ピカール群とかいうやつですか?なんとなく聞いたことはあるという程度です。
ステートメントはみたことありますが証明をおったことはありません。
70 :
132人目の素数さん :03/10/08 00:13
>>69 じゃあ基礎的なことからまったりと証明してやろう。
時間はかかるけどな。あせらず待て。
>>70 よろしくおながいします。気長にまちます。
72 :
132人目の素数さん :03/10/08 20:14
じゃあ証明開始といくか。 基礎からいくから、かなり長いぞ。 今後、特別に断わらない限り、環と言ったら単位元を持つ 可換環とする。環準同型は単位元を単位元に写すものとする。 命題1 Xを環付き空間。Aを環とする。 Γ(X)をX上の大域切断のなす環とする。 このとき、Hom(X, Spec(A))とHom(A, Γ(X))は標準的に同型である。 証明せよ。
73 :
132人目の素数さん :03/10/08 20:18
↑同型というのはおかしいな。標準的な全単射が存在すると 置き換えてくれ。
>>72 これにだれかが答えないと先にすすんでくれないの?
75 :
132人目の素数さん :03/10/08 20:43
>>74 原則として誰かが答えるまで先に進まない。
そうしないと、諸君が理解してるかどうか分からないから。
76 :
132人目の素数さん :03/10/08 20:53
終了か(・∀・)、今後の展開はどっち?
77 :
珍々 ◆0OHTCmYTPk :03/10/08 20:55
たかが多項式 されど多項式
78 :
132人目の素数さん :03/10/08 20:56
>>72 の訂正。スマン。
Xは局所環付き空間。Hom(X, Spec(A))は局所環付き空間としての射の集合。
80 :
132人目の素数さん :03/10/08 21:12
>>75 答えいきつくまでにあと何ステップぐらいあるの?この原則だと答えみたい場合
ずっと2ch見続けて設問にづっと答えつづけないとダメだけどそんなの不可能なんですが。
あと2、3ステップですむんなら可能だけどそうじゃないならヘタしたら2、3週間つづけて
2ch漬けになってしまう。もしそれぐらいかかるならもう答えわかんなくてもいいし。
せめて何ステップで終わるのかだけでも先におしえてもらえません?
82 :
132人目の素数さん :03/10/08 21:23
>>81 そうだな、端折れば5ステップ、丁寧にやれば10ステップくらいかな。
丁寧なほうがいいだろ?
>>80 答えは結構めんどいんですが・・・
あたえられた環の準同型φ:A→Γ(X)に対し連続写像fをp∈Xにたいし合成写像
A→Γ(X)=O_X(X)→O_{X,p}によるO_{X,p}の極大イデアルの引き戻しをf(p)とする
写像とさだめる。つぎにspecA上の環の層の準同型f^#:O_specA→O_Xを
f^#(specA):O_specA(A)=A→O_X(X)=Γ(X)がφになるようなものとする。
(そのようなf^#の存在の証明は略。)
逆の対応は与えられた(f,f^#):(X,O)→(SpecA,O_SpecA)に対し
A=O_(specA)(specA)→f_*(specA)=O_X(X)=Γ(X)で定められる環準同型であたえられる。
この程度でいいすか?
84 :
132人目の素数さん :03/10/08 21:39
>>83 まあいいだろ。各自、詳細を詰めてくれ。
定義1
Xを環付き空間とする。O_X 加群の層 F が局所的に階数1の自由層であるとき
可逆層という。
85 :
132人目の素数さん :03/10/08 21:51
後は明日の夜。期待して待ってくれ。
乙です
87 :
132人目の素数さん :03/10/09 20:21
昨日の続きと行こう。 可逆層についての基本事項を述べる。 命題2(層の張り合わせ) Xを位相空間とし{U_i}をXの開被覆とする。 各U_i上に層F_iが与えられており、任意のi,jに対して 同型ψ(i,j): F_i|U_i ∩ U_j → F_j|U_i ∩ U_j が存在するとする。 さらに、任意のi,j,kに対してψ(j,k)ψ(i,j) = ψ(i,k)が U_i ∩ U_j ∩ U_kで成り立つとする。 このとき、X上の層Fと同型η_i: F|U_i → F_iが存在し、 ψ(i,j) = η_j(η_i)^(-1)が成り立つ。 証明 開集合Uと各iに対して、U ∩ U_i上のF_iの切断s_i の列{s_i}で s_j = ψ(i,j)(s_i) となるもの全体をF(U)とする。 対応 U → F(U) は層となり、これが求めるもの。 詳細は各自にまかす。 QED.
88 :
132人目の素数さん :03/10/09 20:33
命題3 Xを環付き空間とする。O_XのO_X加群としての自己同型群はΓ(X)の 可逆元全体のなす群Γ(X)^*と標準的に同型である。 証明は自明だろう。 Xを環付き空間とし、LをX上の可逆層とする。 定義によりXの開被覆{U_i}が存在し、各U_iで LはO_Xと同型である。 この同型ψ_iを固定しておく。 i,jの任意の組に対してψ_jψ_i^(-1)は Lの U_i ∩ U_j における同型を与える。 従って、命題3よりΓ(U_i ∩ U_j)^*の元が定まる。 これをθ(i,j)と書く。 i,j,kに対して、θ(j,k)θ(i,j) = θ(i,k) がU_i ∩ U_j ∩ U_k で成り立つ。θ(i,i)はΓ(U_i) における単位元である。 命題4 逆に上の関係式を満たすθ(i,j)があると、X上の可逆層L が定り、θ(i,j)は上記のように求めたものと一致する。 命題2から明らかだろう。
89 :
132人目の素数さん :03/10/09 20:38
命題5 Xを環付き空間とする。 1) L_1, L_2をX上の可逆層とする。 L_1とL_2のテンソル積L_1(x)L_2も可逆層である。 2)LをX上の可逆層とするとHom~(L, O_X)も可逆層である。 ここでHom~はHomの層。この層をL^と書く。 3) L(x)L^はO_Xと同型である。 これを証明せよ。 命題5からX上の可逆層の同型類はアーベル群をなすことが分る。 これをXのピカール(Picard)群といい、Pic(X)と書く。
.
>>89 以下前層Fの層化をF~と書く。
―補題―
位相空間X上の前層Fとその層化F→F~についてある開集合Uが存在しF|Uが層であるなら
任意のV⊂UについてF(V)→F~(V)は同型。
∵層化の具体的表示F~(V)={s∈Π[p∈V]F_p|∃V=∪V_λ∃s_λ∈F(V_λ)∀p∈V_λs_p=(s_λ)_p}
をみれば(F|U)~=(F~)|Uがわかる。仮定よりF|U=(F|U)~。これから主張が成立。□
―命題5の証明―
1),2)X=∪U_λ=∪V_μをL_1|U_λ、L_2|V_μが自明層になるようにとる。
W=W_λμ=U_λ∩V_μ上で前層L_1(x)L_2|_W、Hom(L_1,L_2)|Wは層である。
ゆえに(L_1(x)L_2)~|W=(L_1(x)L_2)|W、Hom(L_1,L_2)~|W=Hom(L_1,L_2)|WであるがこれらはともにO|Wにひとしい。
3)前層の射f:L(x)Hom(L,O)→Oをa(x)f→f(a)でさだめられるものとする。L|W、Hom(L,O)|Wが自明になる
W上でこれは同型写像。補題よりL(x)Hom(L,O)|WとL(x)Hom(L,O)~|Wは同型なので主張が成立。
こんなもんでいいすか?
>101 :心得をよく読みましょう :03/01/01 12:25 ID:D7EJP0Ux >最近、元総連関係者から得た話として >ある2ちゃんねらーからこのような情報が流れてきた。 >「日本国内の反北朝鮮・反韓国の言論に対して常に >圧力がかけられているのに、なぜ2ちゃんねるだけは >黙殺されているのか。これは、総連や民団に斡旋された >東京の在日を、2ちゃんねるのプロ固定・プロ名無しと >して就職させることの見返りなのである。 >また、プロ名無しが日本国内の地域間対立を >煽ること、および最近では皇太子のアスキーアート >を張り付けることも要請している。」 >102 :心得をよく読みましょう :03/01/01 12:26 ID:D7EJP0Ux >さらに、 >「これだけではない。プロ名無しとして就職させた >在日は、企業のデマを流し混乱を与える工作部隊でもある。 >そのためには、外部からの圧力をはねつけ規制の無い掲示板 >にしておいたほうが都合がいい。必然的に起こる朝鮮批判と >デマによる日本批判なら、後者のほうがダメージは大きい。 >2ちゃんねるの言論の自由を、こういうスパイ活動にも巧みに利用してきたのだ。 >しかし、当事者同士の裁判となってこのような工作がばらされる危険性がある。 >しかし、匿名を傘に投稿者を秘匿しておけば心配は無い。 >管理人が訴状を受け取ることを公言していることの裏が >これだ。管理人は工作の尻拭いさせられ、原告は >訴訟したことの批判をうけ、叩きが一層激しくなるのだ。 >しかし、司法がこういう運営姿勢を認めなくなり、 >この工作からは手をひくようだ。それがひろゆきの >運営方針の転換に現れた。その代わり嫌韓厨問題の提起 >や、管理人に職業右翼陰謀説を語らせるなど、別の工作にうって出てる。」
92 :
132人目の素数さん :03/10/09 21:16
___ . |(・∀・)| . | ̄ ̄ ̄ ジサクジエン共和国 △ △l | __△|_.田 |△_____ |__|__門_|__|_____|_____
93 :
132人目の素数さん :03/10/09 21:48
94 :
132人目の素数さん :03/10/09 22:56
>>88 >i,jの任意の組に対してψ_jψ_i^(-1)は
>Lの U_i ∩ U_j における同型を与える。
O_XのU_i ∩ U_j における同型を与える、の間違いだった。
95 :
132人目の素数さん :03/10/09 22:58
>>93 普通は全単射と言うな。まあどうでもいいが。
96 :
132人目の素数さん :03/10/09 23:12
>>90 なんか難しく考えてないかな。1) なんか、O_X(x)O_XがO_Xと同型
であることを使えば自明なんだが。
でもまあいいや。
>>93 ,
>>95 (bifunctorとして)同型、と言う方が、
ただの全単射より内容が深い。
標準的な、だけでは意味が不明確。
98 :
132人目の素数さん :03/10/09 23:49
いよいよ本題に入る。 kを体とし、S = k[x_0,...,x_r]をk上の多項式環とする。 Sは、n次同次多項式のなすk-部分加群S_nの直和であり、次数環と考えられる。 S+ = S_1 + S_2 + ...とおく。S+はSの同次イデアルである。 Sの同次素イデアルでS+を含まないもの全体をProj(S)と書く。 同時イデアルIを含むProj(S)の元全体をV+(I)と書く。 D+(I) = Proj(S) - V+(I) と書く。D+(I) の形の部分集合を 開集合としてProj(S)は位相空間となる。 fをSの同次元としたとき、局所化環 S_fは、次数環となる。 つまり、aを同次元としたとき、a/f^n の次数をdeg(a) - n deg(f) で定義する。S_fの0次部分のなす環をS_(f)と書く。 D+(f)にS_(f)を対応させてProj(S)に前層が定義される。 これの層化をProj(S)の構造層 O と定義する。 pをProj(S)の元としたとき、O_p は S_p の0次部分のなす環S_(p) と同型である。fをS+の同次元としたとき、D+(f)はProj(S)の開集合 の基となる。D+(f)は局所環付き空間として Spec(S_(f))と同型である。したがって、Proj(S)はスキームである。 このスキームを体k上のr次射影空間と呼び、P^r_kまたは単にP^rと書く。
99 :
132人目の素数さん :03/10/09 23:57
>>97 百も承知してるんだが、それを言いだすと、随伴関手とか
言わなきゃならなくなる。今は面倒なのでさらっと流してる。
標準的全単射で間違いってことはない。
>101 :心得をよく読みましょう :03/01/01 12:25 ID:D7EJP0Ux >最近、元総連関係者から得た話として >ある2ちゃんねらーからこのような情報が流れてきた。 >「日本国内の反北朝鮮・反韓国の言論に対して常に >圧力がかけられているのに、なぜ2ちゃんねるだけは >黙殺されているのか。これは、総連や民団に斡旋された >東京の在日を、2ちゃんねるのプロ固定・プロ名無しと >して就職させることの見返りなのである。 >また、プロ名無しが日本国内の地域間対立を >煽ること、および最近では皇太子のアスキーアート >を張り付けることも要請している。」 >102 :心得をよく読みましょう :03/01/01 12:26 ID:D7EJP0Ux >さらに、 >「これだけではない。プロ名無しとして就職させた >在日は、企業のデマを流し混乱を与える工作部隊でもある。 >そのためには、外部からの圧力をはねつけ規制の無い掲示板 >にしておいたほうが都合がいい。必然的に起こる朝鮮批判と >デマによる日本批判なら、後者のほうがダメージは大きい。 >2ちゃんねるの言論の自由を、こういうスパイ活動にも巧みに利用してきたのだ。 >しかし、当事者同士の裁判となってこのような工作がばらされる危険性がある。 >しかし、匿名を傘に投稿者を秘匿しておけば心配は無い。 >管理人が訴状を受け取ることを公言していることの裏が >これだ。管理人は工作の尻拭いさせられ、原告は >訴訟したことの批判をうけ、叩きが一層激しくなるのだ。 >しかし、司法がこういう運営姿勢を認めなくなり、 >この工作からは手をひくようだ。それがひろゆきの >運営方針の転換に現れた。その代わり嫌韓厨問題の提起 >や、管理人に職業右翼陰謀説を語らせるなど、別の工作にうって出てる。」
101 :
132人目の素数さん :03/10/10 20:12
昨夜の続き。 P^rを体k上の射影空間 Proj(k[x_0, ... x_r] とする。 U_i = D+(x_i)とおく。nを任意の整数とする(負の整数も可)。 θ(i,j) = (x_i/x_j)^nはΓ(U_i ∩ U_j)^*の元である。 θ(j,k)θ(i,j) = θ(i,k) がU_i ∩ U_j ∩ U_kで成り立つ。 従って、命題4よりX上の可逆層が定まる。この層をO(n)と書く。 さて、S上の次数付き加群Mがあると、S+の同次元fに対して、 D+(f)にM_fの次数0成分M_(f)を対応させることにより、 O加群の層M~が定まる。 S上の次数付き加群S(n)をそのp次成分を S(n)_p = S_(p + n)で定義する。 命題6 O(n) = S(n)~ である。 これを証明せよ。
102 :
132人目の素数さん :03/10/10 20:59
ごくろう。
103 :
132人目の素数さん :03/10/10 21:24
射影スキームとというのはアフィンでないスキームとしては 最も重要なものである。完備な非射影スキームというのは、 かなり例外的なものであり通常考える必要はない。 従って、代数幾何をやるものは射影スキームに親しむ必要がある。
104 :
132人目の素数さん :03/10/10 23:55
命題7 Γ(P^r, O(n)) は S_nとk-加群として同型である。 これを証明せよ。
105 :
132人目の素数さん :03/10/10 23:56
やだ。
106 :
132人目の素数さん :03/10/11 00:21
ここで環付き空間の射による加群の層の順像と逆像について述べる。 X, Yを位相空間とし、f:X→Yを連続写像とする。 GをX上のアーベル群の層とする。 Gのfによる順像f_*(G)を、 f_*(G)(U) = G(f^(-1)(U))で定義する。 これは、Y上のアーベル群の層である。 FをY上のアーベル群の層とする。 VをXの開集合とし、Vの点xに対してO_f(x)の元を対応させる写像ψで、 局所的にO_Yの切断から誘導されるもの全体をΓ(V)として 得られる層をFのfによる逆像といい、f^(-1)(F)と書く。 詳しく述べると、xのある開近傍Wに対して f(W) を含むYの開集合Uと、U上のfの切断sが存在し、 ψ(p) = s_f(p) がWの全ての点pにおいて成り立つ。 命題8 Hom(f^(-1)(F), G) から Hom(F, f_*(G)) への全単射が存在する。 これを証明せよ。 順像と逆像は環の層でも同様に定義され命題8が成り立つ。
107 :
132人目の素数さん :03/10/11 00:30
>>106 訂正:
Vの点xに対してO_f(x)の元を対応させる ⇒ Vの点xに対して
F_f(x)の元を対応させる
局所的にO_Yの切断から誘導 ⇒ 局所的にFの切断から誘導
108 :
132人目の素数さん :03/10/11 00:46
X, Yを環付き空間とし、f:X→Yを射とする。 定義から、射: O_Y → f_*(O_X) が存在する。 命題8より、随伴射: f^(-1)(O_Y) → O_X が存在する。 GをO_X-加群の層とする。f_*(G)はf_*(O_X)-加群の層となる。 射: O_Y → f_*(O_X) により、これはO_Y-加群の層となる。 これをO_X-加群 Gの f による順像と呼び、同じ記号f_*(G)で表す。 FをO_Y-加群の層とする。f^(-1)(F)はf^(-1)(O_Y)-加群の層となる。 射: f^(-1)(O_Y) → O_X により、O_X はf^(-1)(O_Y)-加群となり、 f^(-1)(O_Y)上のテンソル積f^(-1)(F) (x) O_X が定義される。 これをO_Y-加群 Fの f による逆像と呼び、f^*(F)と書く。 命題9 Hom(f^*(F), G) から Hom(F, f_*(G)) への全単射が存在する。 これを証明せよ。
109 :
132人目の素数さん :03/10/11 00:54
命題10 X, Yを環付き空間とし、f:X→Yを射とする。 LをY上の可逆層とすると、f^*(L)も可逆層である。 対応は、L → f^*(L) は 準同型 Pic(Y) → Pic(X) を与える。 これを証明せよ。
110 :
132人目の素数さん :03/10/11 01:26
ここで局所環についての基本事項を復習しておく。 命題11(中山の補題) Aを局所環、mをその極大イデアルとする。 Mを有限生成A-加群とする。 M = mM なら M = 0 である。 証明 M ≠ 0 と仮定する。 M は有限生成だからZornの補題より極大な部分加群 N が存在する。 L = M/N は 単純加群だから κ= A/m と同型である。 従って L ≠ mL 即ち L/mL = L (x) κ ≠ 0 M → L → 0 は完全だから、 M (x) κ→ L (x) κ → 0 も完全。 従って、M (x) κ ≠ 0 即ち、M ≠ mM QED. 系1 NをM の部分加群とし、M = N + mM とする。 このとき、M = N となる。 これを証明せよ。 系2 M/mM = M (x) κ はκ上の有限次ベクトル空間である。 この基底の代表元x_1, ... ,x_n はM の生成元である。 これを証明せよ。
111 :
132人目の素数さん :03/10/11 01:42
>101 :心得をよく読みましょう :03/01/01 12:25 ID:D7EJP0Ux >最近、元総連関係者から得た話として >ある2ちゃんねらーからこのような情報が流れてきた。 >「日本国内の反北朝鮮・反韓国の言論に対して常に >圧力がかけられているのに、なぜ2ちゃんねるだけは >黙殺されているのか。これは、総連や民団に斡旋された >東京の在日を、2ちゃんねるのプロ固定・プロ名無しと >して就職させることの見返りなのである。 >また、プロ名無しが日本国内の地域間対立を >煽ること、および最近では皇太子のアスキーアート >を張り付けることも要請している。」 >102 :心得をよく読みましょう :03/01/01 12:26 ID:D7EJP0Ux >さらに、 >「これだけではない。プロ名無しとして就職させた >在日は、企業のデマを流し混乱を与える工作部隊でもある。 >そのためには、外部からの圧力をはねつけ規制の無い掲示板 >にしておいたほうが都合がいい。必然的に起こる朝鮮批判と >デマによる日本批判なら、後者のほうがダメージは大きい。 >2ちゃんねるの言論の自由を、こういうスパイ活動にも巧みに利用してきたのだ。 >しかし、当事者同士の裁判となってこのような工作がばらされる危険性がある。 >しかし、匿名を傘に投稿者を秘匿しておけば心配は無い。 >管理人が訴状を受け取ることを公言していることの裏が >これだ。管理人は工作の尻拭いさせられ、原告は >訴訟したことの批判をうけ、叩きが一層激しくなるのだ。 >しかし、司法がこういう運営姿勢を認めなくなり、 >この工作からは手をひくようだ。それがひろゆきの >運営方針の転換に現れた。その代わり嫌韓厨問題の提起 >や、管理人に職業右翼陰謀説を語らせるなど、別の工作にうって出てる。」
112 :
132人目の素数さん :03/10/11 01:45
命題12 Xを局所環付き空間とし、LをX上の可逆層とする。 Xの点xに対してm_xをO_xの極大イデアルとする。 sをLの大域切断とする。s_x のL_x/(m_x)L_x における像 をs(x)と書く。s(x) ≠ 0 となるx の全体は開集合である。 これを証明せよ。
つか嫉妬してる人間がいるな。
shit?
115 :
132人目の素数さん :03/10/11 07:54
X, Yを局所環付き空間とし、f:X→Yを射とする。 LをY上の可逆層とする。sをLの大域切断とする。 sはf^(-1)(L)の大域切断tを誘導する。 t (x) 1 はf^*(L)の大域切断である。 これをf^(*)(s)と書く。 命題13 xをXの点とする s(f(x)) ≠ 0 なら f^(*)(s)(x) ≠ 0 である。 これを証明せよ。
116 :
132人目の素数さん :03/10/11 08:05
命題14 X, Yを局所環付き空間とする。 {U_i}をXの開被覆とし、各i に対して射 f_i: U_i → Y が与えられていて、任意のi, j に対して f_i | U_i ∩ U_j と f_j | U_i ∩ U_j が一致するとする。 このとき、射 f: X → Y で f|U_i = f_i となるものが一意に 存在する。 証明は自明だろう。
117 :
132人目の素数さん :03/10/11 08:22
命題15 Xを局所環付き空間とする。 LをX上の可逆層とする。sをLの大域切断とする。 命題12より s(x) ≠ 0 となるx の全体は開集合である。 これをUと置く。t をLの任意の大域切断とする。 Γ(U)の元 f で t_x = f_x s_x が U の任意の点 で成り立つものが一意に存在する。 これを証明せよ。 上のfをt/s と書く。
118 :
132人目の素数さん :03/10/11 08:51
kを体。P^r = Proj(k[x_0, ... x_r]) をk上の射影空間とする。 命題7よりΓ(P^r, O(1)) は S_1とk-加群として同型である。 従って、x_0, ... x_r は、可逆層 O(1) の大域切断である。 x_i(p) ≠ 0 となる p の集合は D+(x_i) である。 このことから、P^rの各点pにおけるO(1)のストークO(1)_pは x_0, ... x_r の像により生成されることがわかる。 この事実を、O(1)は大域切断 x_0, ... x_r で生成されると言う。
119 :
132人目の素数さん :03/10/11 09:03
Xをk上の局所環付き空間とする。すなわち、構造射 X → Spec(k) が与えられているとする。 命題1からこれは、環準同型 k → Γ(X) が与えられていることと 同値である。 f: X → P^r をk上の局所環付き空間としての射とする。 命題10より、f^*(O(1))は可逆層である。 U_i = f^(-1)(D+(x_i)) と置く。 命題13より、U_i の任意の点 p で f^*(x_i)(p) ≠ 0 である。 即ち、f^*(x_0), ... , f^*(x_r) は f^*(O(1)) を生成する。
120 :
132人目の素数さん :03/10/11 09:25
命題16 Xをk上の局所環付き空間とする。LをX上の可逆層とする。 s_0, ... , s_r を L の大域切断で L を生成するものとする。 k-射 f: X → P^r で L = f^*(O(1)), s_0 = f^*(x_0), ..., s_r = f^*(x_r) となるものが一意に 存在する。 証明 s_i(p) ≠ 0 となる p の集合を X_i と書く。 命題15よりこれは、開集合であり、 任意の j に対して s_j/s_i は Γ(X_i) の元である。 一方、U_i = D+(x_i) は P^r のアフィン開集合で Γ(U_i) = Spec(k[x_0/x_i, ... , x_r/x_i]) である。 従って、x_j/x_i → s_j/s_i により 準同型 k[x_0/x_i, ... , x_r/x_i] → Γ(X_i) が定まり、 命題1から射 X_i → U_i が定まる。 この射は、X_i ∩ X_j で一致する。従って命題14より 射 X → P^r が定まる。残りは各自に負かす。 QED.
121 :
132人目の素数さん :03/10/11 09:45
Aをk-代数とする。X = Spec(A)上の可逆層 L は準連接である。 従って、A-加群 M が存在して、M~ = L (同型) となる。 そこで、M~が可逆層となるようなA-加群Mの性質を調べる。
122 :
132人目の素数さん :03/10/11 10:03
命題17 局所環 A 上の有限生成射影加群 M は自由である。 証明 κ= A/m とおく。M/mM = M (x) κ はκ上の有限生成加群だから、 その基底の代表元はM の生成元である (命題11(中山の補題)の系2)。 従って 有限自由な L と完全列 L → M → 0 が存在し、 L (x) κ→ M (x) κが同型となるものが存在する。 L → M の核をN とする。 0 → N → L → M → 0 は完全である。 Mは射影的だから、この完全列は分解する。 従って 0 → N (x) κ→ L (x) κ→ M (x) κ → 0 も分解する 完全列である。よって、N (x) κ = 0 となる。 NはLの直和因子だから、有限生成である。 中山の補題より、N = 0 となる。即ち、L と M は同型。 QED.
123 :
132人目の素数さん :03/10/11 10:17
ところで、照明の最後についてるQED.って何?
124 :
132人目の素数さん :03/10/11 10:24
命題18 Aを環。MをA-加群とする。 任意の素イデアル p に対して, M_p = 0 なら、M = 0 である。 これを証明せよ。
125 :
132人目の素数さん :03/10/11 10:28
命題19 Aを環。f:M → N をA-加群の準同型とする。 f_p: M_p → N_p が任意の素イデアルに対して全射なら、 fも全射である。 これを証明せよ。
126 :
132人目の素数さん :03/10/11 10:30
命題19 有理数体上定義された楕円曲線はモジュラーである。 これを証明せよ。
127 :
132人目の素数さん :03/10/11 10:32
128 :
132人目の素数さん :03/10/11 10:34
>>123 証明終わりという意味。ラテン語の頭文字。
英語の辞書に載ってるよ。
そんなことより、証明、分かってるのか。
129 :
132人目の素数さん :03/10/11 10:39
定義2 Aを環。MをA-加群とする。 有限自由なL_1, L_2で L_1 → L_2 → M → 0 が完全となるようなものが存在するとき、 Mを有限表示を持つ加群という。
130 :
132人目の素数さん :03/10/11 10:54
命題20 Aを環。Mを有限表示を持つA-加群とする。 NをA-加群、pをAの素イデアルとする。 Hom(M, N)_p = Hom(M_p, N_p) が成り立つ。 ここで、Hom(M_p, N_p)はA_p-加群としてのHom 証明 N, p を固定する。 F(M) = Hom(M, N)_p G(M) = Hom(M_p, N_p) とおく。 F, G は加法的関手である。 射: F → G が存在する。 即ち、Hom(M, N)_p → Hom(M_p, N_p) これは、f:M → N に、f_p: M_p → N_p を対応させるもの。 M が有限自由のときは、これは同型である。 Mが有限表示を持つから、A_pによるテンソル積が完全列を保存すること (A_pの平坦性)と可換図式により、命題が成り立つ。 詳細は各自にまかす。 QED.
131 :
132人目の素数さん :03/10/11 20:37
定義3 Aを環とし、MをA-加群とする。 任意のA-加群の列 N' → N → N'' に対して これが完全であることと N'(x)M → N(x)M → N''(x)M が完全であることが同値となるとき、 Mを忠実平坦であるという。 命題21 Aを環。MをA-加群とする。 以下は互いに同値である。 1) Mは忠実平坦である 2) Mは平坦で、N ≠ 0 なら N(x)M ≠ 0 3) Mは平坦で、M ≠ mM がAの任意の極大イデアルm に対して成り立つ。 これを証明せよ。
132 :
132人目の素数さん :03/10/11 22:56
命題22 Aを環。Mを有限表示を持つA-加群とする。 0 → G → F → M → 0 が完全で、 Fが有限生成なら、Gも有限生成である。 証明 有限自由なL_1, L_2で L_1 → L_2 → M → 0 が完全となるようなものが存在する 従って以下の可換図式が成り立つ。 L_1 → L_2 → M → 0 ↓ ↓ ↓ 0 → G → F → M → 0 ここで、M → Mは恒等写像。 Snake lemma より Coker(L_1 → G) = Coker(L_2 → F) (同型) よって、Coker(L_1 → G)は有限生成。 Im(L_1 → G)も有限生成だから、Gも有限生成である。 QED.
133 :
132人目の素数さん :03/10/11 23:18
命題23 環Aを環Bの部分環で、BはA-加群として忠実平坦とする。 MをA-加群とする。M(x)B がB-加群として有限表示を持てば、 MもA-加群として有限表示を持つ。 証明 M(x)B はがB-加群として有限生成だから、 Mの部分加群Nで有限生成で、N(x)B → M(x)B が同型と なるものが存在する。BはA-加群として忠実平坦だから、 NはMと一致する。従ってMは有限生成。 よって有限自由なFと以下の完全列が存在する。 0 → G → F → M → 0 BはA-平坦だから、 0 → G(x)B → F(x)B → M(x)B → 0 は完全。M(x)BはB-加群として表示を持ち、 F(x)Bは有限生成だから、命題22より G(x)Bも有限生成である。BはA-加群として忠実平坦だから 最初に述べた方法と同様にGも有限生成である。 QED.
134 :
132人目の素数さん :03/10/11 23:32
命題24 有限生成射影加群は、有限表示を持つ。 これを証明せよ。
135 :
132人目の素数さん :03/10/11 23:45
命題25 BをA-代数で、BはA-加群として平坦とする。 Mを有限表示を持つA-加群とする。 NをA-加群とする。 Hom(M, N)(x)B = Hom(M(x)B, N(x)B) (同型)が成り立つ。 ここで、Hom(M(x)B, N(x)B) はB-加群としてのHom 証明は、命題20と同様。
136 :
132人目の素数さん :03/10/11 23:55
命題26 環Aを環Bの部分環で、BはA-加群として忠実平坦とする。 MをA-加群とする。M(x)B がB-加群として有限生成射影加群 なら、MもA-加群として有限生成射影加群である。 証明 命題24より、M(x)B は有限表示を持つ。 従って命題23より、M は有限表示を持つ。 従って命題25より、任意のA-加群Nに対して Hom(M, N)(x)B = Hom(M(x)B, N(x)B) (同型)となる。 任意の完全列 N → N' → 0 に対して、 N(x)B → N'(x)B → 0 も完全である。 M(x)Bは射影加群だから、 Hom(M(x)B, N(x)B) → Hom(M(x)B, N'(x)B) → 0 も完全。 従って、Hom(M, N)(x)B → Hom(M, N')(x)B → 0 も完全。 Bは忠実平坦だから、Hom(M, N) → Hom(M, N') → 0 も完全。 即ち、Mは射影加群である。 QED.
137 :
132人目の素数さん :03/10/12 00:13
命題27 Aを環。{f_i} をAの元の有限列で、単位イデアルAを 生成するとする。A_f_i の直和環をBとする。 BはA-加群として忠実平坦である。 証明 各A_f_iはA-平坦だから、BもA-平坦である。 仮定より、{D(f_i)} はSpec(A)の開被覆である。 従って、pをAの素イデアルとすると、 p はあるD(f_i) に含まれる。pA_f_i はA の素イデアル である。これよりpB ≠ B が分かる。 命題21より、BもA-忠実平坦である。 QED.
138 :
132人目の素数さん :03/10/12 00:38
命題28 Aを環、MをA-加群とする。 X = Spec(A)とおき、O_X-加群 M~ を考える。 M~が可逆層なら、Mは有限生成射影加群である。 証明。 M~が可逆層であるから、Spec(A)の開被覆 {D(f_i)} で各M_f_iがA_f_iとA_f_i加群として同型なものがある。 M_f_iの直和 T を考える。 T = M (x) B である。 TはBとB-加群として同型だから、B-加群として 有限生成射影加群である。 命題27より、BはA-加群として忠実平坦である。 従って、命題26よりMは有限生成射影加群である。 QED.
139 :
132人目の素数さん :03/10/12 00:45
>128 quantum electrodynamics. 電子をはじめ荷電粒子,電磁場からなるミクロな系を支配する力学体系を 量子電磁力学という.(中略) しばしば英語の頭字をとってQEDと略称される(→・・・・・). [岩波 理化学辞典,第3版,岩波 (1971)] 量子電気力学 [文部省 学術用語集 物理学編(1954)]
140 :
132人目の素数さん :03/10/12 00:45
命題17より、階数1の有限生成射影加群の層化がSpec(A)上の可逆層 となることは、明らかである。 これと、命題28より、階数1の有限生成射影加群と可逆層は、 同型を除けば、同じものと考えることが出来る。
141 :
132人目の素数さん :03/10/12 00:56
命題16と命題28などから、我々の目的である 以下の定理が出ることは明らかだろう。 詳細は各自に任す。 主定理 kを体。Aをk上の(有限生成とは限らない)可換代数。 P^nをk上の射影空間、すなわちProj(k[X_0, ... X_n])。 Spec(A)からP^nへのk-morphisms全体, Hom(Spec(A), P^n)は、A上の階数1の射影加群で 階数n+1の自由加群A^(n+1)の直和因子となって いるもの全体と1対1に対応する。
142 :
132人目の素数さん :03/10/12 01:01
>>141 上の定理のkは体でなくても環であればいい。
今までの証明を見ればkが体であることを、どこにも使って
ないことが分かるはずだ。
143 :
132人目の素数さん :03/10/12 01:08
>>先生 乙! TeX打ちでもするか
144 :
132人目の素数さん :03/10/12 01:47
すでに知ってる人もいるだろうが、俺の種本を教えてあげよう。 命題16の証明などは、HartshorneのAlegebraic Geometry, 命題28の証明などは、BourbakiのCommutative Algebra(1-7). O(1)の解釈などは、SerreのFACを参考にした。 SerreのLocal Algebraも中山の補題の証明に使った。 命題1は、Hartshorneにも載っているが、局所環付き空間 でなくスキームを扱っていたと思う。局所環付き空間であの命題を 述べたのはEGAかな。よく覚えてない。 命題16もXはスキームでなく局所環付き空間で成り立つが、 これに気づいたのは、今回の証明を書いているときだ。 あと主定理自体は、あるオンラインの代数幾何入門からヒントを得た。 今は著者名と題名を思い出せない。
145 :
132人目の素数さん :03/10/12 02:07
スキームではない環付き空間で 代数幾何的に重要だったりおもしろそうな例ってどんなのがありますか?
146 :
132人目の素数さん :03/10/12 02:16
門外漢でわからないけど、 「A上の階数1の射影加群で階数n+1の自由加群A^(n+1)の直和因子と なっているもの全体と1対1に対応する」 っていうのは、 「A^(n+1)の階数1の直和因子全体と1対1に対応する」 って言う意味でいい? 「A上の階数1の射影加群の同型類でA^(n+1)の直和因子で 代表されるもの全体と1対1に対応する」 というようにも読めるけど、そういう意味ではないよね?
147 :
132人目の素数さん :03/10/12 02:24
>>145 代数幾何的に重要かどうかは知らないが、
例えば代数的でない複素多様体。
148 :
132人目の素数さん :03/10/12 02:29
>>146 「A^(n+1)の階数1の直和因子全体と1対1に対応する」
という意味。
例えば、Aが体の場合を考えてみれば分かる。
この場合、階数1の直和因子とは、1次元の線形部分空間のことだ。
Milne先生のところ?>オンラインの代数幾何講義
150 :
132人目の素数さん :03/10/12 02:52
>>149 違う。ロシアまたは東欧系の名前の数学者だった。
151 :
132人目の素数さん :03/10/12 03:38
命題16により可逆層がなぜ代数幾何で重要かがわかるだろう。 非特異代数多様体では可逆層と因子とは線形同値を除けば同じ ものと考えていい(証明せよ)。この見方からすると、O(1)には 射影空間の超平面が対応する。O(1)の逆像には、超平面の逆像が 対応するはずだが、超平面の逆像の定義は? 一般に因子の逆像とは何か?
152 :
132人目の素数さん :03/10/12 10:42
命題16でXをスキームでなく局所環付き空間として述べたのは、 そのほうが証明の本質がわかりやすいから。より一般化された問題の ほうが、その本質がよく分かる場合が多い。問題が難しかったら、 その問題を一般化せよというのは、よく言われる。
153 :
132人目の素数さん :03/10/12 12:59
命題28の証明って、Bourbakiでしか見たことない。 基本的な命題なのに。Bourbakiの可換代数は、非常にいい。 Atiyah-MacDonaldの本は、Bourbakiのエッセンスをまとめたものだろう。
154 :
132人目の素数さん :03/10/12 14:12
>>6 の続きって何なんでしょうか?
代数空間とか代数スタックのことですか?
155 :
132人目の素数さん :03/10/13 19:35
Hartshorneの本の演習問題をここで解かないか?
156 :
珍々 ◆0OHTCmYTPk :03/10/13 19:39
オンラインで、一章の解答を見た記憶がある。
157 :
132人目の素数さん :03/10/13 20:45
俺も見た。だから2章から行こう。
158 :
132人目の素数さん :03/10/13 21:22
2ch発のHartshorne解答集ができたらおもしろいね。
160 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/15 05:21
大好きか?代数幾何 死ぬ前に1度は勉強してみたい。
161 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/15 20:51
今日は代数幾何な気分でつ。
162 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/15 20:56
2次曲線age
163 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/15 21:27
モジェライ理論age
164 :
132人目の素数さん :03/10/15 22:07
シツモソです。Kを体とするときK上有限生成な代数群スキームのなす圏は アーベル圏でしょうか?十分入射的でしょうか?もしYESなら何よめばわかるでしょうか? NOならどんな反例(Cokが有限生成代数群スキームにならない例とか)が あるでしょう?しってるひといたら情報ください。
165 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/15 22:09
晒しあげ
>>164 おいおい、abelならadditiveだぞ。
二つの射をどうやって足すんだ?
167 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/15 22:14
馬鹿はオマエ
169 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/15 22:16
wwwwwww
根拠の無いレスを繰り返すのはお止めなさい
171 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/15 22:22
はい
>>166 ああ、すいません。有限生成な可換代数群スキームの圏のまちがいです。
こいつアーベル圏でしょうか?KernelについてはとじてるんですがCokernelが
よくわかりません。いくつかの特殊な場合に成立するのはわかったんですが
一般の場合成立するのかも反例があるのかもわかりまへん。おながいします。
173 :
132人目の素数さん :03/10/15 22:57
直感的にはアーベル圏にはならないと思う。 詳しいことはSerreの"algebraic groups and class fields"に 書いてあったような。ただし、スキームではなく可換代数群だが。 群スキームについては、SGAかな。ダウンロードできるよ。 フランス語だが。
>>173 >群スキームについては、SGAかな。ダウンロードできるよ。
ダウンロードできるんですか・・・しかし膨大な量になりそうな・・・
>直感的にはアーベル圏にはならないと思う。
>詳しいことはSerreの"algebraic groups and class fields"に
>書いてあったような。ただし、スキームではなく可換代数群だが。
連結成分が固有とかいう条件つけてもだめすか?
175 :
132人目の素数さん :03/10/16 07:43
>>174 SGAはダウンロードしなくてもオンラインで見れるよ。
176 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/16 08:11
いい加減SGAは卒業しろよ・・。
177 :
132人目の素数さん :03/10/16 14:53
178 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/16 17:49
スルー
参加するーってことかな
180 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/16 19:01
代数幾何的素数判定
182 :
132人目の素数さん :03/10/16 19:51
では、HartshorneのAlgebraic Geometry(Springer-Verlag, 1977) の演習問題を解いてくれ。2章からいく。 ほとんど自明な問題は除く。 II.1.3.(b) 以下の条件を満たすX,F,G,と射F → G 及びXの開集合U の例を示せ。 F, G を位相空間X上の層。F → G を層としての全射とする。 開集合U があって、F(U) → G(U) は全射ではない。
183 :
132人目の素数さん :03/10/16 20:47
>>177 そのプロジェクトって少しは進展してるのかな?
全然、結果を見たことがないんだが。
184 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/16 21:09
プロジェクトSEX
186 :
132人目の素数さん :03/10/16 22:20
>> 182 X = C(複素数体) F = G = 正則関数の層 φ:F → G:f → f'(導関数) とする。 φは層として全射(ローカルには原始関数は必ず存在するから)。 だが、U = C - {0} とすると、φ(U):F(U)→G(U) は全射でない。 たとえば f∈G、f(z) = 1/z を考えよ。
187 :
132人目の素数さん :03/10/16 22:54
>>186 偶然だな。俺は1日考えて同じ例を思いついた。
188 :
132人目の素数さん :03/10/16 23:01
II.1.11 {F_i} を ネーター空間X上での層のdirect system とする。 前層 U → lim F_i(U) は層であることを示せ。
>>188 これにもチャレンジしてみますた。
<層の一意性条件>
s、t ∈ dirlimit F_i(U)、U の開被覆を{U_α}とし、
∀α s|U_α = t|U_αと仮定する。
(以下、sやtの適当な代表元を「s_i」「t_i」等で表す)
この仮定は、正確に書くと
∀α ∃i(α) s_i(α)|U_α = t_i(α)|U_α (「i(α) 」はαに依存する添え字)。
今、X がネーターだから、{U_α}から有限開被覆をとれる。
添え字αをこの有限開被覆の添え字の範囲で動かしたときのi(α)の最大値をj と
おくと、この j に対して
∀α s_j|U_α = t_j|U_α。
よって、F_j が層であることから、結局グローバルにs = t。
(続き) <層の貼り合わせ条件> U の開被覆を{U_α}、{s(α)} ∈ Πdirlimit F_i(U_α)とし、 ∀α, β s(α)|U_α∩U_β = s(β)|U_α∩U_βと仮定する。 この仮定は、正確に書くと ∀α, β ∃i(α, β) s(α)_i(α, β)|U_α∩U_β = s(β)_i(α, β)|U_α∩U_β。 今、X がネーターだから、{U_α}から有限開被覆をとれる。 添え字αとβをこの有限開被覆の添え字の範囲で動かしたときのi(α, β)の 最大値をj とおくと、この j に対して ∀α, β s(α)_j|U_α∩U_β = s(β)_j|U_α∩U_β。 よって、F_j が層であることから、s_j | U_α = s(α)_j をみたすグローバルな 貼り合わせ s_j ∈ F_j(U) が存在する。このs_j を代表元とする s ∈ dirlimit F_i(U) が、明らかに最初の {s(α)} の貼り合わせとなる。 以上。間違いあったら指摘も求む。 しかし、なんか疲れた。こういう問題はちょっとつまんないかも...
乙
今読み直して気付いたが、i(α)とかの「最大値」ってのはヘンだな。 「上界の1つ」と読み替えてくれ。
193 :
132人目の素数さん :03/10/17 07:55
Hartshorneの演習問題 II.1.16(b) Fを位相空間X上の層とする。任意の開集合 U ⊃ V に対して、制限写像: F(U) → F(V) が全射のときFを軟弱(flasque)と言う。 0 → F' → F → F'' → 0 を層の完全列とする。 F' が軟弱なら、任意の開集合 U に対して、 0 → F'(U) → F(U) → F''(U) → 0 が完全であることを示せ。
194 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/17 08:03
とりびある
>>194 そりゃ正しい命題はすべてトリビアルだ。
それじゃ演習問題にならん。
196 :
132人目の素数さん :03/10/17 19:15
>>193 ヒントをあげよう。F → F'' は全射だから、
局所的にF(V) → F''(V) は全射である。
従って F"(U) の任意の切断 s に対して、
Uの空でない開部分集合 V と、その上の F の切断 t が
存在して、t の像が s|V となる。V ≠ U なら、
F'が軟弱だから、t の定義域 V を真に拡大できることを示す。
次に、Zornの補題を使って V = U と出来ることを示せ。
>>193 またまたチャレンジ! なんかクセになってきた。
本見ずに考えたら半日くらいかかってしまったが・・・。
>>196 のヒントのやりかたとはちょっと違うかも。
II.1.16(b) の証明:
左完全性は常に成り立つから、F(U) → F'(U) が全射であることを示せばよい。
以下、F' を F の部分層とみなす。
s ∈ F''(U)をとる。F → F'' が層の全射であることから、
∃ U の開被覆 {U_i}、t_i ∈ F(U_i) t_i → s|U_i。
添字の集合I に適当な整列順序を入れ、i, j (i < j) に対して
c_ij := t_j - t_i ∈ F(U_i∩U_j) とおく。
c_ij ∈ Ker(F(U_i∩U_j) → F''(U_i∩U_j)) = F'(U_i∩U_j) であること、
および c_ij が「チェインルール」 c_jk - c_ik + c_ij = 0 を満たすこと
が容易にわかる。
今、{c_i} ∈ ΠF'(U_i) を次のように(超限)帰納的に定義する。
・「最初の元」0の値:
c_0 := 任意の元 ∈ F'(U_0)。
・ i の「1つ後の元」i'(= min{j | i <j})の値:
c_i + c_ii' ∈ F'(U_i∩U_i') の定義集合を U_i' に拡大したものを
c_i' ∈ F'(U_i')とする。F' が軟弱であることからこのような c_i' が
常にとれる。
この {c_i} が、∀ i, j (i < j) c_j - c_i = c_ij ∈ F'(U_i∩U_j) を満たすことが容易に
わかる(チェインルールを使う)。
この {c_i} を使って、{r_i}∈ΠF(U_i) を r_i := t_i - c_iで定義すると、U_i∩U_j 上で、
r_i = t_i - c_i = t_i - c_j + c_ij = t_i - c_j + t_j - t_i = r_j。
よって、この {r_i} はグローバルに r ∈ F(U) に貼り合わせることができ、これが求める
s の逆像となる。
以上。
>>197 の証明は取り下げる。
「(超限)帰納的に」という部分、あまり深く考えずに、超限帰納法からこういう
議論ができるかと思って書いたがいたが、やっぱヘンだ。I が可算なら
この証明でOKだが・・・。
>>197 の修正版。超限帰納法をきちんと使ったらできた。
II.1.16(b) の証明:
左完全性は常に成り立つから、F(U) → F''(U) が全射であることを示せばよい。
以下、F' を F の部分層とみなす。
s ∈ F''(U)をとる。F → F'' が層の全射であることから、
∃ U の開被覆 {U_i}、t_i ∈ F(U_i) t_i → s|U_i。
添字の集合I に適当な整列順序を入れ、i, j (i < j) に対して
c_ij := t_j - t_i ∈ F(U_i∩U_j) とおく。
c_ij ∈ Ker(F(U_i∩U_j) → F''(U_i∩U_j)) = F'(U_i∩U_j) であること、
および {c_ij} が c_jk - c_ik + c_ij = 0 (i < j < k) を満たすことが容易にわかる。
ここで、
∃ {c_i} ∈ ΠF'(U_i) s.t. ∀ i, j (i < j) c_j - c_i = c_ij ∈ F'(U_i∩U_j) ・・・ (*)
を超限帰納法で示す。
k ∈ I を任意に1つとり、J := {j ∈ I | j < k} に対して
∃ {c_j} ∈ ΠF'(U_j) (j ∈ J) s.t. ∀ j, j' ∈ J (j < j') c_j' - c_j = c_jj' ∈ F'(U_j∩U_j')
が成り立つと仮定する。
今、j''∈J を勝手に1つとり、c_j'' + c_j''k ∈ F'(U_j''∩U_k) の、
制限写像F'(U_k)→F'(U_j''∩U_k)による逆像の1つをc_k ∈ F'(U_k)とおく。
F' が軟弱であることからこのような c_k が常にとれる。
この c_k は c_k - c_j = c_jk (∀ j∈ J) を満たす。実際、
j < j'' の場合、c_k - c_j = c_j'' + c_j''k - c_j = c_jj'' + c_j''k = c_jk、
j'' < j の場合、 c_k - c_j = c_j'' + c_j''k - c_j = - c_j''j + c_j''k = c_jk。
よって K := J ∪ {k} についても仮定と同じ主張がなりたつことが示され、
結局 (*) が示された。
この {c_i} を使って、{r_i}∈ΠF(U_i) を r_i := t_i - c_iで定義すると、U_i∩U_j 上で、
r_i = t_i - c_i = t_i - c_j + c_ij = t_i - c_j + t_j - t_i = r_j。
よって、この {r_i} はグローバルに r ∈ F(U) に貼り合わせることができ、これが求める
s の逆像となる。
以上。
200 :
132人目の素数さん :03/10/18 15:33
>>198 可算の場合だけで実用上は十分だろうな。
可算基を持たない位相空間というのは、代数幾何(に限らず他の数学でも)
ではまず扱わない。
201 :
132人目の素数さん :03/10/18 18:49
話は変わるが、俺はHartshorneの講義を聞いたことがある。 コホモロジーがどうとか言ってた。講義の内容は さっぱり解らなかったが。w あれは、1973年頃だったと思う。 長髪にひげで、当時まだいたヒッピーみたいというのが 俺の印象だった。俺は修士課程のほやほやだった。 歳がばれるな。
202 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/18 21:18
グーグル的代数幾何学
>>201 >長髪にひげで、当時まだいたヒッピーみたいというのが
「ヒッピーみたい」というより真性ヒッピーかもね。
バークレー(≒ヒッピー発祥の地?)の先生だし。
204 :
132人目の素数さん :03/10/18 23:44
>>203 Grothendieckに影響されたのかもしれない。
俺はあの当時、彼のことは知らなかった。 同僚に彼はヒッピーみたいだな
と言ったら、奴は、あの人はハートショーンといって有名な数学者
なんだよと教えてくれた。w
ハーツホーンが正しいと知ったのはだいぶ後だ。
205 :
132人目の素数さん :03/10/18 23:53
うyf
206 :
132人目の素数さん :03/10/19 01:05
HartshorneのAlgebraic Geometryを持っている奴って、このスレで
どのくらいいるんだ?
>>197 は持ってるのかな?
Grothendieckってその頃、糞真面目に数学やってたころなんですけど。
208 :
132人目の素数さん :03/10/19 02:16
>>207 あの頃はサバイバル運動なんかをしていて、数学から足を洗った頃
じゃないか?
それは別として、Grothendieckの考え方は、現役時代も今も変わって
ないと思うが。反戦論者で自然志向。裸足で講義していた。
210 :
132人目の素数さん :03/10/19 04:30
>>209 じゃあ、II.1.21(Some examples of sheaves on varieties)を
解いてくれ。君だけでなく、誰でもいい。
ついでに本を持ってない人のために問題を翻訳してくれるとなおいい。
OK。じゃ、とりあえず問題翻訳するぞ。 II.1.21 (Some examples of sheaves on varieties) Xを代数閉体k上の(第I章の意味での)代数多様体、O_X をX上の正則関数の 層(1.0.1)とする。 (a) Y を X の閉集合とする。各開集合 U⊆X について、Y∩U上のすべての点でゼロ になる正則関数からなる、環O_X(U)のイデアルをI_Y(U)とする。UにI_Y(U)を対応 させる前層は層になることを示せ。この層をYのイデアル層と呼ぶ。この層は 環の層O_Xの部分層である。 (b) Yを部分多様体とすると、商層O_X/I_Yはi_*(O_Y)(訳注:iによるO_Yのpull-back) と同型であることを示せ。ここでi: Y → X は包含写像、O_Y はY上の正則関数の層 とする。 ---疲れたので残りはまた後で
212 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/19 06:37
とりびある
213 :
132人目の素数さん :03/10/19 10:55
>>211 有難う。
II.1.21 (a), (b) の両方を一挙に証明しよう。
開集合 U⊆X 上の正則関数 f に対して、f の U ∩ Y への
制限 f|U ∩ Y を対応させることにより
射 φ: O_X → i_*(O_Y) が得られる。
Xの各点での両者のストークにおいて、これは明らかに全射である。
従ってφは全射である。
φの核が I_Y であることは明らか。
従って、O_X/I_Yはi_*(O_Y) に同型である。
214 :
132人目の素数さん :03/10/19 11:02
>>211 問題を解いて悪かったかな。
II.1.21 (c),(d),(e)の翻訳と解答はまかせた。
215 :
132人目の素数さん :03/10/19 16:00
II.Ex.1.21 (c) さーて X=P^1(射影直線), YをXの異なる 2 点 P, Q∈Xからなる集合とします. このときX上の層の完全列 0→I_Y→O_X→F→0 が存在します. ここで F=i_* O_P (+) i_* O_Q です. ところがこれから引き起こされる大域切断たちの写像 Γ(X,O_X)→Γ(X,F)が全射ではないことを示しなさい. これは大域切断関手 F(X,・) が完全ではないことを示してます. (それが左完全だというのを示す(Ex.1.8)も見れ) (d) またしても X=P^1 とし, O を正則関数の層とします. κ を X の関数体 K に付随する X 上の定数層とします. 自然な単射 O→κ が存在することを示しなさい. 商層 κ/O が層の直和 Σ_{P∈X} i_P(I_P) と同型であることを示しなさい. ここで, I_P は 群 K/O_P を, i_P(I_P) で 点 P での I_P で与えられる摩天楼層(Ex.1.17)を 表します. (訳注:κをKのスクリプト体のかわりに用いました.標準的じゃないです) (e) 最後に, (d) の場合の列 0→Γ(X,O)→Γ(X,κ)→Γ(X,κ/O)→0 が完全であることを示しなさい. (これは複素多変数における「Cousinの第一問題」と呼ばれるものの類似です. GunningとRossi[1,p.248]を見なさい.)
>>215 とりあえず (c) の解答。
まず、O_P と O_Q は k (定数層)と同型であることに注意する。
O_X → F を次で定義する。
X 上の開集合 U に対して、O_X(U) → F(U):f → (f(P), f(Q))。
これの kernerl がI_Y(U)になることは明らか。あとは
∀x ∈ X について stalk 上の O_R → F_R が全射になることを示せばよい。
x = P(または Q)の場合、F_x = k (+) 0 (または 0 (+) k) = k(同型)であり、
O_x → F_x は正則関数 f にxでの値 f(x) を対応させる写像だから、明らかに全射。
x ≠P, Q の場合、F_x = 0 だからO_x → F_xは明らかに全射。これで
0→I_Y→O_X→F→0 が層としての完全列であることが示せた。
Γ(X, O_X)→Γ(X, F) が全射でないことは、Γ(X, O_X) = k、Γ(X, F) = k (+) k
に注意すれば明らか。 以上
>>216 スマソ。途中の「O_R → F_R」は「O_x → F_x」の間違い。
218 :
132人目の素数さん :03/10/20 00:58
●●●マスコミの「盗聴、盗撮」は許されるのか?その8●●●
http://natto.2ch.net/mass/kako/1011/10115/1011522150.html 84 名前: ○○○ 投稿日: 02/01/31 01:15 ID:l3fSW81R
>>78 たぶん、君が書いている通りだよ。確信犯だ。テレ朝が、俺の電話を盗聴
したネタを使っているのは、ずいぶん前から確認している。俺だって、メディアに
ネタを提供するために生きて行くつもりはない。ついでに書くが、フジの「恋のちから」
をチラッと見たが、盗聴からヒントを得ている。盗聴は盗聴。いいかげんにしろ。
87 名前: 86 投稿日: 02/01/31 04:04 ID:7TpZZIy4
>>84 調べ直したが、「恋のチカラ」はデザイナーの話だね。
その番組には俺のネタも多数含まれているよ。
主役の「藤子」も読みは「ふじこ」ではなく「とうこ」で、
去年のHNK大河ドラマ「北条時宗」の水軍の娘と同じ発音だね。
>>55 >人によっては「脅迫」すら感じとるようだ。
デザイナーの話の「恋のチカラ」が始まったのは2002年1月10日だが、
その次の日の1月11日に「グラフィックデザイン第一人者 田中一光氏死去」というニュースがあった。
死因は急性心不全で、死亡は偶然だろうけど、その日(2002/01/11)夜のTV朝日「トリック2」は
「毎年1月11日になると誰かが死ぬ」という話だった。
219 :
132人目の素数さん :03/10/20 01:02
>101 :心得をよく読みましょう :03/01/01 12:25 ID:D7EJP0Ux >最近、元総連関係者から得た話として >ある2ちゃんねらーからこのような情報が流れてきた。 >「日本国内の反北朝鮮・反韓国の言論に対して常に >圧力がかけられているのに、なぜ2ちゃんねるだけは >黙殺されているのか。これは、総連や民団に斡旋された >東京の在日を、2ちゃんねるのプロ固定・プロ名無しと >して就職させることの見返りなのである。 >また、プロ名無しが日本国内の地域間対立を >煽ること、および最近では皇太子のアスキーアート >を張り付けることも要請している。」 >102 :心得をよく読みましょう :03/01/01 12:26 ID:D7EJP0Ux >さらに、 >「これだけではない。プロ名無しとして就職させた >在日は、企業のデマを流し混乱を与える工作部隊でもある。 >そのためには、外部からの圧力をはねつけ規制の無い掲示板 >にしておいたほうが都合がいい。必然的に起こる朝鮮批判と >デマによる日本批判なら、後者のほうがダメージは大きい。 >2ちゃんねるの言論の自由を、こういうスパイ活動にも巧みに利用してきたのだ。 >しかし、当事者同士の裁判となってこのような工作がばらされる危険性がある。 >しかし、匿名を傘に投稿者を秘匿しておけば心配は無い。 >管理人が訴状を受け取ることを公言していることの裏が >これだ。管理人は工作の尻拭いさせられ、原告は >訴訟したことの批判をうけ、叩きが一層激しくなるのだ。 >しかし、司法がこういう運営姿勢を認めなくなり、 >この工作からは手をひくようだ。それがひろゆきの >運営方針の転換に現れた。その代わり嫌韓厨問題の提起 >や、管理人に職業右翼陰謀説を語らせるなど、別の工作にうって出てる。」
>>215 次に (d) の解答。
「自然な単射 O→κ が存在すること」は自明なので省略。
層準同型 κ → Σ_{P∈X} i_P(I_P) を次で定義する。
X の開集合 U に対して
κ → Σ_{P∈X} i_P(I_P)
f → {f~}_P∈U(f~はf の K/O_P での類を表す)。
これが well-defined であること、つまり高々有限個の P∈U を除いて f~ = 0
になることは、有理関数 f が高々有限個の点を除いて正則であることからい
える。また、kernel がO(U)になることも定義から明らか。
さらにこの層準同型は、各点 P∈X の茎上でみると、
κ_P = K → Σ_{P∈X} i_P(I_P) = K/O_P
f → f~
となっており、これは明らかに全射なので、元の層準同型κ → Σ_{P∈X} i_P(I_P)
も層として全射。以上からκ/O がΣ_{P∈X} i_P(I_P)と同型であることが示された。
>>215 最後に (e) の解答。
以下の補題を使う
【補題】k を体、k(t) を不定元 t の有理関数体、
R := {r/s∈k(t) | s(0) ≠ 0} (0 で正則な有理関数)とする。このとき
∀f∈k(t)-R ∃g∈k(t) s.t.
m a_j
g(t) = Σ --- (a_j ∈ k)
j=1 t^k
かつ
f ~ g mod R。
(証明は省略。難しくない)
スマソ。分数をかいたがヘンになった。修正版 --- 最後に (e) の解答。 以下の補題を使う 【補題】k を体、k(t) を不定元 t の有理関数体、 R := {r/s∈k(t) | s(0) ≠ 0} (0 で正則な有理関数)とする。このとき ∀f∈k(t)-R ∃g∈k(t) s.t. g(t) = Σ a_j/t^j (j = 1, ... m, a_j ∈ k) かつ f ~ g mod R。 (証明は省略。難しくない)
(222の続き)(e) の証明: Γ(X,κ)→Γ(X,κ/O) が全射であることを示せばよい。 以下、(d)によりΓ(X,κ/O) = Σ_{P∈X} K/O_P とみなす。 {(f_P)~} ∈ Σ K/O_P をとる(f_P∈K、(f_P)~ はK/O_Pにおけるその類)。 (f_P)~ ≠ 0 なる(つまりf_Pが正則でない)点を P_1, P_2, ... , P_nとする。 P_1, P_2, ... , P_n のいずれとも異なる点Qを勝手に1つとり、以下、 U= X - {Q} =~ A^1 (1次元affine空間)=~ k で考える。 また、O_P_i ⊂ K = k(t) (t:不定元)と見なし、P_1, P_2, ... , P_n に対応 する k の元を p_1, p_2, ... , p_nとする。 いま、補題から、各 f_P_i に対して、 g_i(t) = Σa_{i,j}/(t - p_i)^j (j = 1, ... m_i, a_{i,j} ∈ k) f_P_i ~ g_i mod O_P_i なる g_i が存在する。 h := g_1 + g_2 + ... + g_n とおけば、各 i について g_i 以外は P_i で正則だから、h ~ g_i ~ f_P_i mod O_P_i。したがって、この h ∈K は、 元の{(f_P)~} ∈ Σ K/O_P の逆像となっている。 以上
224 :
132人目の素数さん :03/10/20 19:33
II.Ex.2.16はどうかな?
>>224 とりあえず翻訳。
II. Ex. 2.16
X をスキーム、f ∈ Γ(X, O_X) とし、X の部分集合 X_f を、f の x ∈ X での茎
f_x が局所環 O_x の極大イデアル m_x に含まれないような点 x ∈ X 全体とする。
(a) U = Spec B を X の開「アフィン」サブスキーム、f~ = B = Γ(U, O_X|U) を
f の制限とするとき、U ∩ X_f = D(f~) となることを示せ。また、これから X_f
が X の開集合であることを示せ。
(b) X が準コンパクト(quasi-comapct)であると仮定する。A = Γ(X, O_X) とし、
a∈AをそのX_fへの制限が0になるような元とする。ある n>0 が存在して
(f^n) a = 0 となることを示せ(ヒント:Xの開アフィン被覆を使え)。
(c)いま、各 U_i∩U_j が準コンパクトとなるような有限開アフィン被覆U_iを、
X が持つと仮定する(この仮定はたとえばsp(X)がネーター空間なら満たされる)。
b∈Γ(X_f, O_X_f) とする。ある n>0 が存在して (f^n)b が A のある元の制限と
なることを示せ。
(d) (c)の仮定の下で、Γ(X_f, O_X_f) =~ A_f となることを示せ。
226 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/20 20:47
とりびある
227 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/20 21:08
もちろん問題が解けるようになることは大事なことであるが、 それ以上に幾何学的な解釈が与えられるようになる方が重要。
スマソ。(a) の「f~ = B = ...」は 「f~ ∈ B = ...」の間違い。 まず(a)の解答。定義から、 U ∩ X_f = {p ∈ Spec B| f_p ≠ 0 mod pB_p}、 D(f~) = {p ∈ Spec B| g が p の元でない} だから、g ∈ B、p ∈ Spec B について g_p ∈ pB_p ⇔ g∈p であることを示せ ばよい。定義に戻れば、g_p ∈ pB_p ⇔ ∃s∈B-p ∃h∈p sg = h であるが、 pが素イデアルであることから、これは g∈p と同値。
間違い多くてゴメン。 > D(f~) = {p ∈ Spec B| g が p の元でない} は、正しくは D(f~) = {p ∈ Spec B| f が p の元でない} ね。
230 :
132人目の素数さん :03/10/20 21:19
>>225 (a)X_fが開集合であることは、Xが局所環付き空間でも成り立つな。
231 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/20 21:22
釣り師
232 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/20 21:38
233 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/20 21:39
次に(b)の解答。 X が準コンパクトなのでXの有限開アフィン被覆U_i = Spec B_iをとれる。 a|U_i = b_i、f|U_i = f とおく。(a) および a|X_f = 0 より、 b_i = 0 in B_i_g。B_i_g の定義から ∃n_i>0 (g_i^n) b_i = 0。 よって、n := max{n_i} とすると各U_i上で((f^n) a)| U_i = 0。 よって、(f^n) a = 0 in A。以上
235 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/20 21:43
またナンセンスなことを・・。
ああ、また間違い... 「f|Ui = f」は「f|U_i = g_i」ね。
そんなことやっていたら、読了に半年以上かかっちゃうよ。
>>230 だね。証明はこれでよい?
x ∈ X_f とする。f_x ∈ O_x - m_x だから f_x は O_x で可逆。よって
∃g_x∈O_x - m_x s.t. f_x g_x = 1。これは x の近傍 V と g_x の代表元
g ∈ O_X(V) をとって (f|V) g = 1 とできることを意味する。
よって、∀y∈V f_y は可逆、つまりf_y ∈ O_y - m_y、つまり V ⊂ X_f。
よってX_fは開集合。
239 :
132人目の素数さん :03/10/20 22:58
定数層って何なんですか?
241 :
132人目の素数さん :03/10/20 23:23
>>240 Aをアーベル群とする。
Aに離散位相を入れる。
位相空間 X 上の A に値をとる連続関数のなす層を
Aに値をとる定数層という。
これは、A に値をとる関数で局所的に定数となるもののなす層と
言ってもいい。
>>240 任意の開集合 U に対して A を対応させる前層を作り、それを
層化するって考えてもいいね。結局241と同じものになるけど。
243 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/21 06:50
244 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/21 07:30
大好きで〜す!!代数幾何
2ch は突発的に高度な話題が展開されるから、侮れない。 少し前の複素解析のような雰囲気だ。
246 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/21 07:49
このスレのどこが高度なんだ?wwwwwwwwwww
247 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/21 07:49
さいと
248 :
Which不一致 ◆v.V7zKGUME :03/10/21 08:05
ネーター環って何?
>>241 サンクスです。Aに離散位相を入れるところがミソですね。
あと、可逆層というのが解らないのですが・・・。
250 :
132人目の素数さん :03/10/21 19:44
>>249 >>84 あたりから説明してある。
読んでみて、それでも解らないときは、どこがわからないか質問してくれ。
シツモソです。むかしR-schemeの圏sch/RからR代数の圏上の関手の圏へ Fully-faithfull なうめこみ X→(R→Hom(specR,X)) があると習った記憶があるんですが この埋め込みは右随伴か左随伴かもってないでしょうか? この関手としてschemeを解釈する手法のおすすめの教科書ってなんかありますか?
訂正です シツモソです。むかしR-schemeの圏sch/RからR代数の圏上の関手の圏へ Fully-faithfull なうめこみ X→(A→Hom(specA,X)) があると習った記憶があるんですが この埋め込みは右随伴か左随伴かもってないでしょうか? この関手としてschemeを解釈する手法のおすすめの教科書ってなんかありますか?
>>250 いろいろとすみません。可逆層はだいたい分かりました。
実は、以前から分からなくて困っていることがあります。
最近あまり読んでいないのですが、motivic cohomology
に関する論文などを見ておりますと、H(X,Z(n))やH(X,Q(n))
などの形のコホモロジーが頻繁に出てきます。
ここでXはscheme、Zは整数環、Qは有理数体です。
実は、この中のnの意味が分かりません。どうやら、Z(n)やQ(n)
は、それぞれZ(1)、Q(1)をn回テンソル積したものらしいです。
Z(1)やQ(1)などはいったい何を表しているのでしょうか。
説明もなしにいきなり出てくるものですから・・・。
よろしければご教示よろしくお願いします。
>>253 手元のフーズモラー「ファイバー束」によると(p.183)
> 成分が F にある n × n 行列からなる多元環に記号 F(n) を用いる。
とあるね。
要するに M_n(F) のことか。
256 :
132人目の素数さん :03/10/22 21:07
>>252 EGAやSGAはその思想で貫かれていると思うが。
Mumfordの"Lectures on Curves on an Algebraic Surface"も
いいかもしれない。はずしてたらスマン。
因みに、それがFully-faithfullな埋め込みであることを誰か証明
してくれないかな。難しくないよ。
257 :
132人目の素数さん :03/10/22 21:46
258 :
W不 ◆v.V7zKGUME :03/10/22 22:00
グラタンディックのディセントage
>定数層って何なんですか? >可逆層というのが解らないのですが・・・。 >motivic cohomology >に関する論文などを見ておりますと >Jannsenの「Motives」という本を見ていたら思い出しました ネタですか?なんかバランス悪すぎません?
260 :
132人目の素数さん :03/10/22 23:34
>>259 ネタというより、probe かな?
ここのleader の知識を試すみたいな。
262 :
132人目の素数さん :03/10/22 23:48
で II.Ex.2.16 (c) (d) の解答は? 197でなくても誰でもいいでしょ?
>>262 197だ。II. Ex.2.16 (c) の解答。
(a) より、各 U_i = Spec B_i 上で、
b|U_i∩X_f = c_i/(f|U_i∩X_f)^m_i, c_i∈B
とかける。よって、iによらない十分大きいmをとって
d_i := (f|U_i)^(m - m_i) * c_i ∈B_i
とおけば、任意の i, j について
(d_i - d_j)|U_i∩U_j∩X_f = 0。
ここで、U_i∩U_j を X と考えて (b) を適用すると、
(f^l_i_j) * (d_i - d_j)|U_i∩U_j = 0
となる l_i_j が各 (i, j)について存在する。
よってi, j によらない十分大きい l をとって
e_i := (f|U_i)^l * d_i ∈B_i
とおけば、任意の i, j について
(e_i - e_j)|U_i∩U_j = 0。
よって{e_i} はグローバルに貼り合わせることができ、
それを e∈Γ(X, O_X) = Aとし、さらにn := m + l とすれば
e | X_f = (f^n) * b
となる。以上
まあ他人を試すようなマネするような香具師にろくな香具師はいないわけで・・・
>>262 最後、II. Ex.2.16 (d) の解答。
f|X_f は Γ(X_f, O_X) で可逆だから、A→A_f のuniversal property より
(適当な図式が可換になる)A_f → Γ(X_f, O_X) が存在する。
A_f → Γ(X_f, O_X) が単射であることが(b)より、全射であること
が(c)よりいえる。
以上
267 :
132人目の素数さん :03/10/23 07:50
有難う。 II. Ex.2.17 に行こうか。
268 :
W不 ◆v.V7zKGUME :03/10/23 10:17
勝手に行ってろ。
>>267 OK。とりあえず翻訳
II. Ex. 2.17 (アフィン性の判定条件)
(a) f: X→Yをスキームの射とする。Y の開被覆 U_i が存在し、
各iについて誘導射f^-1(U_i) → U_iが同型であるとする。
このとき f は同型であることを示せ。
(b) 「スキームXがアフィン」と「有限個の元 f_1, ..., f_r ∈ A = Γ(X, O_X) が
存在して、各開集合X_f_iがアフィンかつf_1, ..., f_r が A の単位イデアルを生成
する」は同値であることを示せ(ヒント:(Ex. 2.4)と(Ex. 2.16d)を使え)。
270 :
W不 ◆v.V7zKGUME :03/10/23 11:09
>>269 真昼間から2chかよwwwwwwwwwwwww
おめでてーなーwwwwwwwwwwwww
271 :
W不 ◆v.V7zKGUME :03/10/23 11:18
いまどきスキームなんて流行らねーんだよ! これからは位相空間の時代。 とくに整係数ホモロジ−なんかがヤバイ。
272 :
W不 ◆v.V7zKGUME :03/10/23 11:19
もちろん群論・微分積分学的位相空間ね。
273 :
W不 ◆v.V7zKGUME :03/10/23 11:20
そもそも位相空間の定義って、難し過ぎないか?? 開集合ってなんだよ!!! ぜんぜん開いてねーじゃん!! 晒しあげ
274 :
W不 ◆v.V7zKGUME :03/10/23 11:22
しかも開集合であるかどうかの約束って何だよ!! そこまでいうなら、すべての集合を開集合にしちまえよ!! するとどんな写像も連続になるから、そこで微分積分学が展開出来る。
離散位相
276 :
W不 ◆v.V7zKGUME :03/10/23 11:27
ロベ−グ積分はいい線いっていると思う。 しかし、開集合を「定義」しているからぜんぜんだめ。 そのうち、大天才が現れて、開集合なしの積分論が展開されるだろうけどね。
277 :
W不 ◆v.V7zKGUME :03/10/23 11:30
>>275 何もかもが開いている香具師だろ?
それだけ考えれば、難しいことは起こらないのにね。
たとえば良くある問題
(・∀・)は開集合であることを示せ。
[新理論による解答]
すべての集合は開集合である。
とくに(・∀・)も開集合である u.e.d
かなり微分積分学の見通しが良ったじゃねーかよ!!!
どこか問題ある??
278 :
W不 ◆v.V7zKGUME :03/10/23 11:36
すると 開集合=閉集合にならないか? 矛盾か?
279 :
W不 ◆v.V7zKGUME :03/10/23 11:45
明らかに矛盾だな。 ってことはすべてを開集合にしたらマズイわけだ・・。 だから、開集合にいろいろな条件がつくわけか。 少し分かってきた。 俺のD論は「開集合の危機」みたいなテーマで書こうかなw。
280 :
W不 ◆v.V7zKGUME :03/10/23 11:51
まだしっくり来ないな>開集合 S田先生に質問してきまつ。 でも、この人滅多に見ないんだよな・・。
281 :
W不 ◆v.V7zKGUME :03/10/23 12:01
すべての図形は位相空間である。 ↑は正しいの?
282 :
W不 ◆v.V7zKGUME :03/10/23 12:02
正確には「目に見える図形」だな・・。 トーラスとかは目に見えない図形だけど、 位相空間になるらしいからな。
オマコンボール
284 :
132人目の素数さん :03/10/23 13:05
積を有する圏を値に持つpresheafの層化ってどうやるの?
285 :
282さんへ :03/10/23 13:33
ドーナツは良く見えるとおもうのですが、、、、
286 :
132人目の素数さん :03/10/23 17:47
>>256-257 >EGAやSGAはその思想で貫かれていると思うが。
>ここの "Fondements de la Geometrie Algebrique"の
>Technique de descente et theoremes d'existence en geometrie algebrique (I-VI).
フラ語は“えるけらーる”と“じゅしじゃぽね”ぐらいしかしらないのでできれば英語が
いいんですが。なんかないすかね。もうこのテク開発されてだいぶたってると思うので
英語のいい教科書がありそうなもんだと思うんですが。
希望としては外出のうめこみが左随伴をもってほしいんですが。
関手F:Alg/R→Setsがschemeで表現される十分条件でなるべくゆるいやつ知りたいんですが
なんかありませんか?たしか“1の分割”がどうこうとかいうのがあったような気がするんですが。
うるおぼえスマソ。
287 :
132人目の素数さん :03/10/23 19:43
>>286 残念だがフランス語を勉強するしかないと思う。
Grothendieckが精力的に(分野によってはペンペン草も生えない程)に
やった仕事を翻訳ではなくわざわざ英語で書き直すようなヒマな数学者は
いないだろう。
>>287 >残念だがフランス語を勉強するしかないと思う。
そうっすか。まあそのうちやろうとおもてたのでそれはそれでいいんですが。
で外出の問題なんですが埋め込みi:sch/R→fun(alg/R)はpull backとprojective limit
保つとおもうんですがどうでしょう?そもそもsch/Rがcompleteな圏かどうかも
自信ないんですが。
289 :
W不 ◆v.V7zKGUME :03/10/23 20:12
ぜんぜん違う。 外に出て頭冷やして来い。 これこそ真の「外出」だな(爆笑)。
>>289 pull backが保存されない例かprojective limitが保存されない例しってるの?
291 :
132人目の素数さん :03/10/23 21:05
>>288 保つと思う。自信は無い。w
A → B を忠実平坦なR-環準同型とする。
Fを問題の関手とすると、
F(A) → F(B) ⇒ F(B(x)B) は完全となる。
ここで、⇒ は二つの標準的射をあらわし、この核としては差核を取る。
一般にはこれだけで十分条件とはならないだろうが、詳しくは
知らない。なにせ、俺もFGAは読んでない。w
292 :
132人目の素数さん :03/10/23 21:14
難しい質問もいいが、演習問題を解いてくれ。 遠くの美人より身近の女だ。
293 :
132人目の素数さん :03/10/23 21:20
命題が偽なので解けません。
295 :
132人目の素数さん :03/10/23 23:11
反例1 あゃゃ>>>>>>>>>>>>>>妹 反例2 あゃゃ>>>>>>>>>>>>>>ママン 反例3 あゃゃ>>>>>>>>>>>>>>幼なじみのゆみ
>>286 "The Geometry of Schemes", David Eisenbud, Joe Harris, Springer GTM 197
のVI章 "Schemes and Functors" が参考になるかも。
漏れはよく読んでないが、件の関手 Alg/R→Setsがschemeで表現される必要十分条件とか
が書いてあるぞ。
>>296 ソレダ!!!!そういう情報が欲しかった。ありがとう。夜おそくまで2chやってていいこともあるもんだ。
と自分をあまやかしてみるてすと。
Hartshorn II Ex. 2.17 (a) (
>>269 )の解答:
仮定から f が位相空間上で homeo になることは明らか。
付随する層の準同型も、stalk 上でみれば iso になることは明らか。以上。
... って何かこれ、問題としては簡単すぎないか? この説明でなんか抜けある?
続いてHartshorn II Ex. 2.17 (b)(
>>269 )の解答:
(b)X_f_i = Spec B_i とおく。Ex. 2.4(=このスレの
>>72 ,
>>78 )より、
φ: X → Spec A という標準射がある(位相空間上の連続写像は、x に
{g∈A | g_x∈m_x⊆O_x}を対応させるもの。層の準同型も自然に定まる)。
各iについてφ-1(D(f_i)) = X_f_i であることがφの定義から容易に出る。
また、仮定 (f_1, ..., f_r) = (1) より、X = ∪ X_f_i(∵∀i f_i_x∈m_x
とするとO_x で (f_1_x, ...., f_r_x) ≠ (1) となるから)。また、X_f_i が
アフィンであることおよびX_fの定義より、X_f_i∩X_f_jはSpec B_iの開集合
D(f_j|X_f_i)となるから特に準コンパクト。よって {X_f_i} はEx. 2.16 (c) の
条件を満たすので、Ex. 2.16 (d)からΓ(X_f_i) =~ A_f_i、つまり
X_f_i =~ Spec A_f_i。誘導射φ_i: X_f_i → D(f_i)は、左側をこの同型で
Spec A_f_iとみなし、右側を標準的な同型で Spec A_fiとみなせば、実は恒等射
に等しいことがφの定義からわかる。以上と(a) から、結局φはiso、
よってXはアフィン。以上。
300 :
132人目の素数さん :03/10/24 19:28
301 :
132人目の素数さん :03/10/24 19:30
前に戻ってHartshorn II Ex. 2.8と行こう。
>>301 とりあえず翻訳
Hartshorn II Ex. 2.8.
Xをスキームとする。任意の点 x∈Xに対して、Xのxでの「ザリスキ接空間T_x」を、
k(x)-ベクトル空間 m_x/m_x^2の双対空間と定義する。今、Xがk上のスキームで
あるとし、k[ε]/ε^2を k 上"ring of dual numbers"とする。k-morphism
Spec k[ε]/ε^2 → X をひとつ与えることは、k上の「有理点」 x ∈X(つまり
k(x) = k なる点)をひとつとT_xの元をひとつ与えることと同等であることを示せ。
ところで以前
>>199 に書いた
>>193 の証明だが、超限帰納法とか鬱陶しいもん
使わずにもっと簡潔にできることに気付いた(もちろん選択公理は暗に使っ
てるが)。
>>193 Hartshorneの演習問題 II.1.16(b)の解答(再修正版)
左完全性は常に成り立つから、F(U) → F''(U) が全射であることを示せばよい。
以下、F' を F の部分層とみなす。
s ∈ F''(U)をとる。F → F'' が層の全射であることから、
∃U の開被覆 {U_i}(i∈I) ∃t_i∈F(U_i) s.t. t_i → s|U_i。
任意のi, j に対して c_ij := t_j - t_i ∈ F(U_i∩U_j) とおく。
c_ij ∈ Ker(F(U_i∩U_j) → F''(U_i∩U_j)) = F'(U_i∩U_j) であること、
および {c_ij} が c_ii = 0, c_ij = -c_ji, c_jk - c_ik + c_ij = 0 を満たすことが容易にわかる。
いま、0∈Iをひとつとって固定する。F' が軟弱だから、各c_0i∈F'(U_0∩Ui)を
c_i∈F'(U_i)に延長することができる。この{c_i}は、
∀ i, j c_j - c_i = c_ij ∈ F'(U_i∩U_j)
を満たしていることが容易にわかる。
{r_i}∈ΠF(U_i) を r_i := t_i - c_iで定義すると、U_i∩U_j 上で、
r_i = t_i - c_i = t_i - c_j + c_ij = t_i - c_j + t_j - t_i = r_j。
よって、この {r_i} はグローバルに r ∈ F(U) に貼り合わせることができ、
これが求めるs の逆像となる。
以上。
このスレむちゃくちゃだな・・。
305 :
132人目の素数さん :03/10/25 00:46
ベクトルは大切に。
>>304 このスレむちゃくちゃだな・・。
は、W不 ◆v.V7zKGUME。
語尾の「・・。」でわかる。
きちんと名乗るように。じゃないと無視できないんで。
307 :
132人目の素数さん :03/10/25 16:49
>>284 確かTamme" Introduction to etale cohomology" ( Springer) に載っていたはず。
発想法だけなら、永田らの「抽象代数幾何」でも得られる。
>>306 ハズレ
煽っているわけではない。ただ「激しい」という意味で言っただけ。
確かに、2ちゃんらしからぬ良スレですね。
W不君は数学の才能ないみたいだから諦めた方がいいな。
そもそもリアルでは数学をやっていない気がする。
313 :
132人目の素数さん :03/10/25 18:54
>>288 >で外出の問題なんですが埋め込みi:sch/R→fun(alg/R)はpull backとprojective limit
保つとおもうんですがどうでしょう?そもそもsch/Rがcompleteな圏かどうかも
自信ないんですが。
pull backとprojective limitを保つのは、定義から明らか。
スキームのprojective limitが必ず存在するかどうかは、知らない。
314 :
132人目の素数さん :03/10/25 22:13
>>313 以下のようにしてsch/Rがprojective limitが構成できると思うんですが
どうでしょう?
Π=(Xi,πij)がprojective system、X=proj.limXi (ただし位相空間の圏におけるprojective limit)
とおく。πi:X→Xiを(位相空間の圏の)cannonical projectionとする。
πi^*(O_{X_i})はX上のR代数の層のinductive systemになる。このinductive systemの
inductive limitをO_Xとおく。(前層のinductive limitの層化が層のinductive limitになる。)
でたぶん(X,O_X)はΠのprojective limitになってると思うんですが。もひとつ自信がありません。
どうでしょう?
どうでしょう?
316 :
132人目の素数さん :03/10/26 12:13
>>314 無条件では成り立たないと思う。
i ≦ j のとき X_j → X_i がアフィン射なら存在する(と思う)。
この場合、任意の添え字 0 を固定して S = X_0 とおく。
0 ≦ i のとき (f_i_0)*(O_X_i)を考える。
これは、f_i_0 がアフィン射だから、準連接なO_S-algebra の層である。
従って、(f_i_0)*(O_X_i) の帰納的極限 A~ も準連接な
O_S-algebra の層となる。
従って、スキーム X とアフィン射 X → S が存在して、
O_X = A~ (同型)となる。この X が proj.lim X_i である(と思う)。
詳しくはEGA IV (4) に書いてある。
317 :
132人目の素数さん :03/10/26 13:27
>>302 悪いが先に解答する。
k上の有理点 x ∈X と T_xの元 ψ が与えれたとする。
O_x の元は、a + t の形に一意に書ける。ここで、a は k の元で
t は m_x の 元。そこで、f(a + t) = a + ψ(t mod m_x)ε と置く。
f が O_x から k[ε]/ε^2 への局所環のk-準同型を与えることは
簡単な計算で解る(ε^2 = 0 を使う)。
このfにより Spec k[ε]/ε^2 → X が定まる。
逆は、もっと簡単。
Birger Iversen
319 :
132人目の素数さん :03/10/26 15:40
Hartshorn II Ex. 2.3. スキーム X は任意の開集合 U に対して, O_X(U) が0以外の ベキ零元を持たないとき、被約と呼ばれる。 (a) スキーム X が被約であるための必要十分な条件は、 任意の点 x で O_xが 0 以外のベキ零元を持たないことである。 (b) X をスキームとする。前層 U → O_X(U)_red から層化により 得られる層を、(O_X)_red と書く。ここで、環 A に対してA_red は、A/nil(A) を表す。nil(A) は A のベキ零元イデアル。 (X, (O_X)_red) がスキームであることを示せ。 これを、スキーム X に付随する被約スキームと呼び、X_red と書く。 射 X_red → X が存在し、これは、sp(X_red) と sp(X) の位相同型を 引き起こすことを示せ。ここでsp(X) は X を位相空間と考えたもの。 (c) X → Y をスキーム間の射とし、X は被約とする。 X → Y_red が一意に存在し、X → Y は X → Y_red → Y と分解される。
320 :
132人目の素数さん :03/10/26 16:01
ここで俺が問題を出す。 X を複素多様体とする。 X は局所環付き空間と見なせる。 さらに、標準的射 X → Spec(C) が存在するから、 C上の局所環付き空間と見なせる。 ここで、C は複素数体。 X と Y を複素多様体とする。 f: X → Y をC上の局所環付き空間としての射とする。 f は複素多様体としての射、即ち解析写像とみなせることを示せ。
321 :
132人目の素数さん :03/10/26 16:54
322 :
132人目の素数さん :03/10/26 17:12
>>321 さあどうかな。教えないよ。
間違っていると思うなら反例を示せ。
323 :
132人目の素数さん :03/10/26 18:27
Hartshorn II Ex. 2.13. 位相空間の任意の開被覆が有限部分被覆を持つとき準コンパクトという。 位相空間 X の閉集合の任意の降列 F_1 ⊃ F_2 ⊃ ... に対して 整数 r が存在して、F_r = F_(r+1) = ... となるとき X をネーター空間という。 (a) 位相空間がネーター空間であるためには、任意の開集合が 準コンパクトであることが必要十分であることを示せ。 (b) X がアフィンスキームなら sp(X) は準コンパクトであることを 示せ。X がアフィンスキームで sp(X) がネーター空間でない例を 示せ。 (c) A がネーター環なら、sp(Spec(A))はネーター空間であることを 示せ。 (d) sp(Spec(A))はネーター空間だが、A はネーター環でないような 環 A の例を示せ。
324 :
132人目の素数さん :03/10/26 18:29
325 :
132人目の素数さん :03/10/26 18:50
326 :
132人目の素数さん :03/10/26 18:59
試してみるか (d) k[x_1,x_2,・・・]/(x_1^2,x_2^2,・・・)
書き間違い k[x_1,x_2,・・・]/(x_1,x_2,・・・)^2
329 :
132人目の素数さん :03/10/26 19:01
>>325 じゃ(c)の解答
閉集合の減少列をとる。
そのラジカルをとるとイデアルの増大列が出来る。
この増大列は有限で止まるので、それが定義する閉集合を
考えれば証明おわり。
>>323 Hartshorn II Ex. 2.13.
(c) の解答
sp(Spec(A))の閉集合の降列 F_1 ⊃ F_2 ⊃ ... をとる.
F_i = V(I_i) (I_i は A のイデアル) とかける(∀i).
V(I_1) ⊃ V(I_2) ⊃ ... から
昇列 I_1 ⊂ I_2 ⊂ ... がいえ, A がネーター環であるから
整数 r>0 が存在して I_i = I_r (∀i>r) が成立.
よって F_r=V(I_r)=V(I_i)=F_i (∀i>r) となるから
sp(Spec(A)) はネーター空間である.
331 :
132人目の素数さん :03/10/26 19:28
>>326 >>314 はそもそも完全な証明でないでしょ。
Xが局所的にアフィンであることは、どうやって証明するの?
332 :
132人目の素数さん :03/10/26 19:29
Xが局所的にアフィンであることは、どうやって証明するの? Xが局所的にアフィンであることは、どうやって証明するの? Xが局所的にアフィンであることは、どうやって証明するの?
333ゲッツ!
>>331 なるだろうなとおもってたんですが。なりそうにないですか?
335 :
132人目の素数さん :03/10/26 19:34
336 :
132人目の素数さん :03/10/26 20:01
>>320 の解答
ψを f に付随する射 O_Y → f_*(O_X) とする。
x を X の点とし、f(x) = y とおく。
U を y の開近傍とする。h を O_Y(U) の元とする。
ψ(h) はO_X(f^(-1)(U)) の元となる。
ψが誘導する局所環の C-準同型 O_y → O_x は
剰余体の準同型 C(y) → C(x) を引き起こすが、
C(x) = C(y) = C だから、これは C の恒等写像である。
h の y における芽 h_y の剰余類は、h(y) であるから、
h(y) = ψ(h)(x) となる。即ち、hf = ψ(h) となる。
これから、h として局所座標関数 y_i をとれば
f のi_成分 f_i = (y_i)f が正則であることが解る。
即ち f は正則である。
証明終
おまえら、もっとまともな議論しませんか。 教科書に書いてある事はそれを見ればよいのでは?
338 :
132人目の素数さん :03/10/26 20:24
>>328 k[x_1,x_2,・・・]/(x_1,x_2,・・・)^2 が Hartshorne II Ex. 2.13.(d)
を満たすことの証明は?
いいかげんにしろよボケ。算数だろがそんなもん。
340 :
132人目の素数さん :03/10/26 20:27
>>337 Harshorneには解答が書いてないんだけど。
341 :
132人目の素数さん :03/10/26 20:30
>>339 念のためだよ。勘に頼るだけで証明出来ない人もいるんでね。
Harshorneの解答ぐらいどっかに転がってないかな?
>>338 ヒント
(i) Specを求めよ
(ii) イデアルの無限昇鎖を構成せよ
344 :
132人目の素数さん :03/10/26 20:42
>>342 俺の知る限りネットにはI章の解答しかない。
いくらなんでも
>>328 さんが証明できないとは思えないけど
346 :
132人目の素数さん :03/10/26 21:10
宿題でもでたのか?
R=k[x_1,x_2,・・・]/(x_1,x_2,・・・)^2としてx_iの類をr_iとする。 またp={f∈R|fの定数項=0}とおく。R/p≡だから極大イデアル。 逆にqを任意の真の素イデアルとするでf∈pをとるときf^2=0∈qだからf∈q。 ∴p⊂q。pは極大イデアルなのでp=q。つまりspecRは一点。当然noether sp. イデアル列(r_1)⊂(r_1,r_2)⊂・・・は真の無限増大列なのでRはnotherでない。 いくらなんでもちょっと他人を馬鹿にしすぎだと思う。
面白い実例・反例のための伏線であることに期待
350 :
132人目の素数さん :03/10/26 21:43
>>338 簡単。
R = k[x_1,x_2,・・・]、m = (x_1,x_2,・・・) とおく。
R/m = k だから、m は極大イデアル。
よって Spec(R/m^2) = 一点(一般論からでる)。
m^2 ⊂ (x_1) + m^2 ⊂ (x_1, x_2) + m^2 ⊂ (x_1, x_2, x_3) + m^2 ⊂ ・・・
なのでR/m^2はネーターでない。
>>337 確かに
>>323 は俺も簡単すぎると思ったが、いろんな
レベルの人がいるんだから別にいいのでは?
337は「まともな議論」をしたかったら自分でそれを
提示すればよい。
352 :
132人目の素数さん :03/10/26 23:14
>>344 I章の解答のURL求む。検索したけど見つかんなかった。
353 :
132人目の素数さん :03/10/26 23:38
>>350 >イデアル列(r_1)⊂(r_1,r_2)⊂・・・は真の無限増大列なので
何故?
354 :
132人目の素数さん :03/10/26 23:41
Hartshorn II Ex. 2.13.の(a), (b) の解答は? それとHartshorn II Ex. 2.3.の解答は?
355 :
132人目の素数さん :03/10/26 23:47
いいか皆、Hartshorneの問題を解こうと決めたんだろ。 簡単だろうとそうでなかろうと解けばいいんだよ。 ごたごた言うんじゃない。
356 :
132人目の素数さん :03/10/26 23:54
>>353 本当にそれがわからないのか? ネタか?
>>355 胴衣。簡単だからとばすとかいうのはいくない。
358 :
132人目の素数さん :03/10/27 00:07
Hartshorn II Ex. 2.14. (a) S を次数付き環とする。Proj(S) が空であるためには S+ = S_1 + S_2 + ... のすべての元がベキ零であることが 必要十分であることを示せ。 (b) ψ: S → T を次数付き環の(次数を保存する)射とする。 U = {P ∈ Proj(T) ; P は ψ(S+) を含まない} とする。 U は Proj(T) の開集合であることを示せ。 さらに、ψ は射 f: U → Proj(S) を定めることを示せ。
359 :
132人目の素数さん :03/10/27 00:14
360 :
132人目の素数さん :03/10/27 00:32
>>352 Google で "solutions to hartshorne" で検索すればいい。
362 :
132人目の素数さん :03/10/27 01:04
ほんとに初歩的な質問で申し訳ないんですが、 大学で線形代数--行列とか線型空間とか--の授業が「幾何」って名前だったん だけど、いわゆる幾何学って図形とかでしょ?でも線形代数では図形はまず出て 来ないのに、何で「幾何」っていうんですか? 一応大学は卒業しましたが、最後まで線形代数には図形はほとんど出てこなかった。 回転変換とか合同変換などでほんのわずかに出てきましたが... どちらかというと微積分の授業で図形が出てきましたがその授業の名前は「解析」 だったりする。内積、外積、ストークスの定理とかは「解析」の授業でやりました。 ベクトル解析という名前で。
n次元空間R^nは最も基本的な幾何学的対象だから。 拘っても無駄。
>>355 同意。じゃ、とりあえず簡単なのから
Hartshorne II Ex. 2.13. (a) (
>>323 ) の解答:
(以下⊂は真の包含関係を表すとする)
X がネーターでないとする。つまりU_1 ⊂U_2⊂ ... という開集合の真の増大列
が存在する。U = ∪U_i とおけば、U は準コンパクトでない。
逆に、準コンパクトでない開集合 U が存在したとする。つまり有限部分開被覆が
とれない U = ∪U_i が存在する。まず V_1 を {U_i} の中から勝手にひとつ取る。
仮定から V_1 ≠ U、よってV_1 ⊂ V1∪U_2 なるU_2が{U_i} の中に存在する。
V_2 := V1∪U_2 とおく。仮定から V_2 ≠ U、よって V_2 ⊂ V1∪U_3 なるU_3
が{U_i} の中に存在する。V_3 := V2∪U_3 とおく。以下同様にV_i を構成すれば
開集合の真の増大列が得られる。以上。
続いてHartshorne II Ex. 2.13. (b) (
>>323 ) の解答
X = Spec A とおく。以下、A のイデアル I に対して X - V(I) を D(I) と書く。
X の開被覆 {U_i} が与えられたとする。U_i = D(I_i) とかける。
X = ∪U_i = ∪D(I_i) = D(ΣI_i) となるので、ΣI_i = (1)。よって有限個の
f_1, f_2, ..., f_n (f_i∈I_i) が存在して f_1 + f_2 + ... + f_n = 1。よって
X = D(I_1) ∪ ... ∪D(I_n) となる。
アフィンスキームでネーター空間でない例は、Spec k[t_1, t_2, ...] 。
素イデアルの列 (t_1) ⊂ (t_1, t_2) ⊂ ... に対応する閉部分集合の列を考え
ればネーター空間でないことがわかる。
366 :
132人目の素数さん :03/10/27 02:50
>>363 それってベクトル(n行1列行列)を扱うから幾何って意味ですか?失礼ですがそれだけ?
「幾何」という名前にずいぶん混乱させられたけどなあ。
あなたは「幾何」ってどんなものだと思ってるの?
>>362 時勢や人事の影響を受けて大学の講義の名前は内容を表さないことも多い。
幾何という講義名にしてあるのが失敗だろう。数学Iとか数学IIとか、
数学序論Iとか数学序論IIとかにしてあればそういう疑問が生じない。
>>355 そうなのか?
漏れとしてはもっと有意義な議論をして欲しい。
最近スキーム論を勉強し始めたので、将来の展望などが知りたい。
370 :
132人目の素数さん :03/10/27 06:31
貼りなおしておきます。 X を複素多様体とする。 X は局所環付き空間と見なせる。 さらに、標準的射 X → Spec(C) が存在するから、 C上の局所環付き空間と見なせる。 ここで、C は複素数体。 X と Y を複素多様体とする。 f: X → Y をC上の局所環付き空間としての射とする。 f は複素多様体としての射、即ち解析写像とみなせることを示せ。
371 :
132人目の素数さん :03/10/27 07:44
372 :
132人目の素数さん :03/10/27 07:47
>>369 すればいい。誰も止めないよ。そのことと問題を解くのとは排他的関係
ではないだろ。
373 :
132人目の素数さん :03/10/27 08:24
スキームによる恩恵って何?
374 :
132人目の素数さん :03/10/27 14:40
>>373 pull back, non-reduced object
なんかが存在するようになった。
375 :
132人目の素数さん :03/10/27 16:40
377 :
132人目の素数さん :03/10/27 19:16
378 :
132人目の素数さん :03/10/27 19:50
>>358 の続き
Hartshorne II Ex. 2.14.
(c) 射 f はψ が同型射でなくても同型射と成り得る。
例えば、ある整数 d_0 があって、d ≧ d_0 なら
ψ_d : S_d → T_d が同型とする。
このとき、U = Proj(T) で f: Proj(T) → Proj(S) は
同型であることを示せ。
(d) V を射影多様体で同次座標環 S を持つとする(I,§2)。
t(V) とProj(S) が同型であることを示せ。
(注) t(V) はV に付随するスキームを表す。II. prop.2.6 参照。
380 :
132人目の素数さん :03/10/27 19:56
>>375 例えば、Weil予想が解けるようになった。
381 :
132人目の素数さん :03/10/27 19:58
>>379 2ch用語に疎いんで意味がわからない。
わかるように説明してくれ。
382 :
132人目の素数さん :03/10/27 20:11
Hartshorne II Ex. 2.15. (a) V を代数的閉体 k 上の代数多様体とする。 点 P ∈ t(V) が閉点であるためには、その剰余体が k である ことが必要十分であることを示せ。 (b) f: X → Y を k 上のスキームの射とする。 点 P ∈ X の剰余体が k なら、f(P) の剰余体も k である ことを示せ。 (c) V, W を k 上の代数多様体とする。 標準的写像 Hom(V, W) → Hom(t(V), t(W)) が全単射である ことを示せ。(単射であることは簡単。難しいのは全射を示すこと。)
384 :
132人目の素数さん :03/10/27 21:17
>>383 もったいぶらないで、さっさと説明しろや。
それがイヤなら黙ってろ。
>>384 おまいが黙ってろ
リア工は学コンでもやってお休み
386 :
132人目の素数さん :03/10/27 21:46
Hartshorne II Ex. 2.18. この問題では環準同型のある種の性質とそれから誘導された スペクトル間の射の性質を比較する。 (a) A を環、X = Spec(A), f ∈ A とする。 f がベキ零であるためには、D(f) が空であることが必要十分である。 (b) ψ: A → B を環準同型とする。f: Y = Spec(B) → X = Spec(A) をψにより誘導された射とする。 ψが単射であるためには、f^#: O_X → f_*(O_Y) が単射であることが 必要十分である。 さらに、この場合、f は支配的、即ち f(Y) が X において稠密で あることを示せ。 (c) 上と同じ記号で、ψが全射なら、f は Y から X のある閉集合への 位相同型であり、f^#: O_X → f_*(O_Y) は全射であることを示せ。 (d) (c) の逆を証明せよ。即ち、f: Y → X が Y のある閉集合への 位相同型であり、f^#: O_X → f_*(O_Y) が全射なら、ψは全射である。 (ヒント) X' = Spec(A/ker ψ) を考えよ、さらに (b) と (c) を使用せよ。
387 :
132人目の素数さん :03/10/27 21:47
388 :
132人目の素数さん :03/10/27 21:51
お前等、ひょっとして2ch用語を得意になって使ってないか? だとすると、おめでたいぞ。
389 :
132人目の素数さん :03/10/27 22:04
337=369=379か? > 最近スキーム論を勉強し始めたので、将来の展望などが知りたい。 最近勉強し始めたんだったら Hartshorne の問題をじっくり 解くのはとても役立つと思うぞ。 「将来の展望」なんかその後に考えればよい。
390 :
132人目の素数さん :03/10/27 22:14
>>353 m^2 ⊂ (x_1) + m^2 ⊂ (x_1, x_2) + m^2 ⊂ (x_1, x_2, x_3) + m^2 ⊂ ・・・
が真の増加列になることの説明:
x_2 ∈ (x_1, x_2) + m^2 だが、x_2 は (x_1) + m^2 には入ってないだろ。
わかった? イデアルの2乗の定義とかは分かってる?
391 :
132人目の素数さん :03/10/27 22:34
何だったら別スレ立てたらどうかな。そのほうが、うるさくなくて良くないか? 題は「Hartshorneの演習問題を解くスレその1」はどうかな? 賛成が多かったら、この題で誰か立ててくれ。 俺は、スレを立てるのに慣れてないんで。
わざわざ新スレをたてなくても、このスレを Hartshorne 専用にしてしまっていいんじゃないの?
393 :
132人目の素数さん :03/10/27 22:43
そろそろかな
394 :
132人目の素数さん :03/10/27 22:46
>>392 そうすると、演習に興味ない人が迷惑しないか?
せっかくHartshorneの演習問題を解いて盛り上がっているのに、荒らすDQNは 氏んでください。
>>394 このスレは最近たったスレだし、書き込みの多くはHartshorneがらみだから問題ないと思うけど?
397 :
132人目の素数さん :03/10/27 22:54
>>395 だからさ、賛成が多かったらの話だよ。反対の方が多いなら当然このまま行くよ。
>>397 じゃあオマエに賛同する香具師がいないことはもうわかってるだろ?
これ以上ここを荒らす気か? さっさと出て行けよ。
399 :
132人目の素数さん :03/10/27 23:29
>>367 > あなたは「幾何」ってどんなものだと思ってるの
「幾何」という言葉ではユークリッド幾何学をイメージします。平面図形、多角形、作図問題、
正多面体、ピタゴラスの定理、作図問題、二次曲線、二次曲面…
ある作図問題などは5次方程式の解が解けないので作図不能と証明できた、
なんてのを聞いたような憶えがあります。
私の大学一般理系学部時代にはそこまで行きませんでしたが、線形代数とか群環体などを勉強して
行けばユークリッド幾何学の問題などは数式的に解けるようになるのかな、と想像してました。
非ユークリッド(リーマン?)幾何学などは図を書いて理解するようなものではないようですし。
>>368 さん、回答ありがとうございます。結局そういうことなんですかね。先に進めば
なるほどと思えるようになるのではと思ったのですが…
401 :
132人目の素数さん :03/10/27 23:58
>>362 俺が思うに、昔は大学初年度の数学は「解析」と「代数・幾何」に分かれてて、
「代数・幾何」のほうでは行列や行列式に加え、たとえば初等的な微分幾何
なんかもやってたのではないかな? それが、(たとえば量子力学でヒルベルト
空間が必要になるなどの理由から)「線型代数をもっと重視すべき」っつ
ーことになり、「代数・幾何」→「線型代数」になったんだと思う。362の
大学で線型代数が「幾何」って呼ばれてたのはこの名残でしょう。
ところで362はここが「代数・幾何」のスレだと思って書き込んだのかも
しれないが、それはスレ違いです。
403 :
132人目の素数さん :03/10/28 07:47
>>402 馬鹿野郎。俺がそもそもHartshorneの演習問題をやろうって言った本人だぞ。
問題の翻訳も俺だ。一部手伝ってもらったがな。
404 :
132人目の素数さん :03/10/28 07:54
>>401 >ところで362はここが「代数・幾何」のスレだと思って書き込んだのかも
しれないが、それはスレ違いです。
素人:ご専門は何ですか?
数学者:代数幾何です。
素人:あれってまだ研究の余地があるんですか?
教養でやるやつでしょう?
405 :
132人目の素数さん :03/10/28 08:16
>>403 目的がわからん。
分からない問題があれば、その都度聞けばいいだけだろ?
>>403 だったら「将来の展望が知りたい」とか意味不明なことを言ってないで
このまま黙々と問題演習を続けろよ。
408 :
グロタンディエック万歳協会会長 :03/10/28 18:39
マンセー!
409 :
132人目の素数さん :03/10/28 19:03
410 :
132人目の素数さん :03/10/28 19:04
411 :
132人目の素数さん :03/10/28 19:05
412 :
132人目の素数さん :03/10/28 19:19
Hartshorne II Ex. 2.19 A を環とする。以下の条件は同値であることを示せ。 (1) Spec(A) は不連結 (2) A の 0 でない元 e1, e2 で、(e1)(e29 = 0, (e1)^2 = e1 (e2)^2 = e2 となるものが存在する(これらは、直交するベキ等元と呼ばれる)。 (3) A は 二つの 0 でない環の直積 A1 x A2 となる。
馬鹿野郎。おもしろいぞ
414 :
132人目の素数さん :03/10/28 19:31
Hartshorne II Ex. 2.9 X を位相空間、Z を既約な閉集合とする。 Z の生成点(generic point)とは、Z = Cl{ζ} となる点ζのことである。 ここで、Cl{ζ} は、一点からなる集合{ζ}の閉包をあらわす。 X がスキームなら全ての(空でない)既約な閉集合は一意に定まる生成点 を持つことを示せ。
415 :
グロタンディエック万歳協会会長 :03/10/28 19:33
416 :
132人目の素数さん :03/10/28 19:36
Hartshorne II Ex. 2.10 R を実数体とする。Spec(R[X]) はどのようなものか述べよ。
417 :
132人目の素数さん :03/10/28 19:41
Hartshorne II Ex. 2.11. k = F_p を素数 p 個の元を持つ有限体とする。 Spec(k[X]) はどのようなものか述べよ。 各点における剰余体は何か。 与えられた剰余体を持つ点の個数はいくつか。
418 :
132人目の素数さん :03/10/28 20:28
バーターしないか? つまりHartshorneの問題の解答を出し合うわけだ。 おれに解いて欲しい問題と自分が解く問題を指摘してくれ。 ただし、今までに書かれた問題の中だけだ。 あまり難易度が不釣合いなものは駄目だよ。
419 :
132人目の素数さん :03/10/28 20:45
>>416 の解答:
Spec(R[X]) は点集合としては、実数直線を含む複素上半平面の点全体と
それ以外の一点 {*} からなる集合と一対一に対応する。
この空間の閉集合は、複素上半平面の有限個の点の集合と
Spec(R[X])自体である。
420 :
132人目の素数さん :03/10/29 08:00
いやに静かになったな。 人が解くのを待ってちゃ駄目だな。 俺はいくつか解いたぞ。もっと解けるが、そうするとなおさら 君たち解かないだろ。 簡単なやつでもいいから解いてくれ。
>>420 自作自演。
どうしてこんなに必死なんだ?
人を利用してハ−ツホーンの解答を作る気なのか?
421も必死やね
>>420 >君たち解かないだろ。
>簡単なやつでもいいから解いてくれ。
こういう他人を見下したような書きこみをどうして平気でできるんだろう?
それは423が見上げてしまうからさ
425 :
132人目の素数さん :03/10/29 20:45
見下すも見上げるもないんだよ。 ごたごた言わずに解け。こんなところで躓いてちゃ代数幾何なんて 出来ないぞ。
426 :
132人目の素数さん :03/10/29 20:47
ハ−ツホーンの解答に関係しない書き込みは一切禁止します。
427 :
132人目の素数さん :03/10/29 20:55
話は変わるが、今日、紀ノ国屋で衝動買いしてしまった。 西野利雄の多変数関数論 金子晃の超関数入門 斎藤正彦の線型代数演習(これはジョルダン標準型の幾何的証明につられた) 高瀬正仁の評伝岡潔 山下純一のグロタンディーク 最後の本は電車の中で読んでみたが、すごく面白い。
428 :
132人目の素数さん :03/10/29 20:57
忘れてた、Algebraic Geometry 3 by Kenji Ueno も買った。
429 :
132人目の素数さん :03/10/29 21:13
Algebraic Geometry 3 の後書きで上野さんがこう書いている。 We do not necessarily recommend [2] (Hartshorne) as an introduction (or as a reference) to algebraic geometry. Even though [2] contains many exercises, some important results are among those exercises which are quoted in proofs of theorems. If one can solve those exercises by oneself, then [2] is a very useful book. The cohomology theory of coherent sheaves, including a proof of Serre's duality, is treated much more carefully in [2] than in other books. One can read [2] focusing on cohomology theory. In [2], only a projective morphism is considered in proofs, which does not cause any problems. It is more important to be able to use cohomology than to be able to prove cohomological results.
>>427 厨房ですが、最後の3つは、特に興味深いです。
ジョルダンの標準形の幾何的証明なんてあるんですね!
とすると、ここで1人で延々やったって別に構わないという事か
432 :
132人目の素数さん :03/10/29 22:22
____ ____ ____ | (・∀・) | | (・∀・) | | (・∀・) | | ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ .| ̄ ̄ ̄ ̄ ∧ ∧ ∧ <⌒> <⌒> .<⌒> /⌒\ /⌒\ /⌒\ ]皿皿[ ]皿皿[ ]皿皿[ / 田 田 \ / 田 田 \ / 田 田 \ 大ジサクジエン帝國時代 ____ ]∩皿皿∩[ _]∩皿皿∩[_]∩皿皿∩[、 ____ | (・∀・) | /三三三三三三三三∧_/\_∧三三三三三三 三三 ヽ | (・∀・) |  ̄ ̄ ̄ ̄| |__| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩ . Π ̄ ̄ヽ田 ̄田 ̄田 . [_| ̄ ̄ ̄ ̄_ ____ ____ /三三三三三三三三三三三∧_/\_∧三三三三三三三三.三 ,,|「|,,,|「|ミ^!、 | (・∀・) | | (・∀・) | __| ̄田 ̄田 ̄田  ̄田. 田 | | |..田..| | |. 田 .田 ̄田 ̄ 田 ̄田 ̄田 ̄|,,|「|,,,|「|ミ^!| ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄|_/==/\=ハ,  ̄ ̄|「| ̄ ̄ ̄ ̄|ハ=/\= |____ヽ「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|_|'|「|'''|「|||:ll;|| .| | ロ ロ ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄| |田 |「| 田 田 | 「田 ̄ ̄ ̄ | ロ ロ |ヽ .  ̄ ̄ ̄ ̄|「|[[[[| |.l⌒l ll.l⌒l. |ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l| | |「| l⌒l.l⌒l |「| .|⌒l.l⌒l.|. ロ. ロ,.| ll.l⌒l..l⌒l .||l|ミミミミミミ|
434 :
132人目の素数さん :03/10/29 22:41
お前馬鹿だな、このスレは全部、お前も含めて俺一人が書いてるんだよ。 つまり、お前は俺の想像の産物であり存在しないんだよ。
435 :
132人目の素数さん :03/10/29 22:44
>>433 勘違いしてるな。問題を解けば非常にいい本だと書いてあるだろ。
だから解くんだよ。
436 :
132人目の素数さん :03/10/29 22:59
要約すると Hartshorneマンセー厨房は暇人ヒキー 他にやることないのか?(プ こう書いてあるようだが
437 :
132人目の素数さん :03/10/29 23:07
438 :
132人目の素数さん :03/10/29 23:13
つまらない冗談が通じないからって八つ当たりするなよ。
439 :
132人目の素数さん :03/10/29 23:19
(・∀・)厨が消えてレベルが一気に上がりましたね
正直言わせてくれ、
>>427-429 よ。
おまい、金持ちすぎ!!!
そんなの図書室で借りるれろ!
442 :
132人目の素数さん :03/10/29 23:52
>>441 俺は社会人だ。図書館に行くヒマが無い。
443 :
132人目の素数さん :03/10/30 11:22
>>419 複素上半平面というより、
複素平面を共役で同値関係を取って出来る商空間といったほうが
いいのでは。早々、それに”生成点”を付け加えなければいけません。
Ex.2.11 は、有限体F_p の代数閉包に各点の既約方程式で同値関係を入れたモノの商空間プラス生成点。
EX2.11 の残りの部分は簡単(?)な代数の問題だからパスね。
445 :
132人目の素数さん :03/10/30 11:59
>>443 > それに”生成点”を付け加えなければいけません。
それ以外の一点 {*} って書いてありますよね?
>>445 ご指摘有難うございます。 ちなみに、生成点は全ての閉集合に含まれます。
(これは書いてないよね!?)
訂正:446の後半の文章全部抹消! (早とちりしてしまった!)
448 :
132人目の素数さん :03/10/30 12:53
●●●マスコミの 「盗聴/盗撮」 は許されるの?その7A●●●
http://natto.2ch.net/mass/kako/1004/10049/1004950940.html 523 名前: 文責:名無しさん 投稿日: 01/12/19 16:23 ID:B/gE+ll0
>>520 フジテレビもそうですが、TBSドラマも盗聴ネタが多いです。
被害者によって、より多くネタにされるドラマというのが
あるみたいですね。残念なことです。
今まで盗聴・盗撮ネタを使った番組や出版物を、このスレに具体名で
一覧にするのはどうでしょう・・・
少しは制御できないかな。
38 名前: 文責:名無しさん 投稿日: 01/11/09 19:17 ID:/Jozo2co
フジのスーパーニュースを見ていたら、盗聴、盗撮をしていた。
とにかくレポーターとか、テレビ局の人間と話しをする時は、
カメラやマイクで隠し撮りをしていることを、常に念頭に置くべし。
マスコミをとにかく用心するに超したことはない。
取材を受けて、物がなくなったというのもよく聞く。
449 :
132人目の素数さん :03/10/30 13:48
以下の問題が解けなくて困っています。 ぜひ、教えてください。 k個のシンボルからなる長さnの文字列xと、掛け算表が与えられたとき、 結果がある値になるようにxを()でくくること方法が存在するかどうかを調べる アルゴリズムを与えよ。 ただし、n,kの多項式時間で求めること(総当り以外)。 例) a b c _________ a| a c c b| a a b c| c c c bbbbaの場合、(b(bb))(ba)=a。
450 :
132人目の素数さん :03/10/30 13:49
すまん、書き込む場所を間違えました…
ぐっない
452 :
132人目の素数さん :03/10/30 19:09
>>319 の解答
Hartshorn II Ex. 2.3.
(a) スキーム X が被約であるための必要十分な条件は、
任意の点 x で O_xが 0 以外のベキ零元を持たないことである。
証明
証明の前に言葉を定義する。
環 A が 0 以外のベキ零元を持たないとき、被約と呼ぶ。
さて、X が被約であるとする。
U を x を含む開集合とする。
f を O_X(U) の元で (f_x)^n = 0 とする。
ここで f_x は f の x における芽を表す。
(f_x)^n = (f^n)_x であるから、f^n | V = 0 となる
x を含む開集合 V がある。X は被約であるから O_X(V) も被約である。
従って、f | V = 0 となる。故に、f_x = 0 となる。
即ち、O_x は被約である。
逆に X の任意の点 x で O_xが被約であるとする。
任意の開集合 U に対して, O_X(U) が被約であることを示す。
f を O_X(U) の元で f^n = 0 とする。x を U の任意点とすると、
(f_x)^n = 0 となる。仮定により O_x は被約であるから、f_x = 0
となる。従って、x の十分近い近傍で f = 0 となる。
x は U の任意の近傍であり、O_X は層だから U において f = 0 となる.
即ち、O_X(U) は被約である。
453 :
132人目の素数さん :03/10/30 19:16
454 :
132人目の素数さん :03/10/30 19:17
>>319 の解答
Hartshorn II Ex. 2.3.
(b) X をスキームとする。前層 U → O_X(U)_red から層化により
得られる層を、(O_X)_red と書く。ここで、環 A に対してA_red
は、A/nil(A) を表す。nil(A) は A のベキ零元イデアル。
(X, (O_X)_red) がスキームであることを示せ。
これを、スキーム X に付随する被約スキームと呼び、X_red と書く。
射 X_red → X が存在し、これは、sp(X_red) と sp(X) の位相同型を
引き起こすことを示せ。ここでsp(X) は X を位相空間と考えたもの。
証明
X をアフィンスキーム Spec(A) と仮定してよい。
Spec(A/nil(A)) が X_red であることは見やすい。
標準的射 A → A/nil(A) より、射 X_red → X が存在する。
これが位相同型であることは明らか。
457 :
132人目の素数さん :03/10/30 19:32
>>319 の解答
Hartshorn II Ex. 2.3.
(c) X → Y をスキーム間の射とし、X は被約とする。
X → Y_red が一意に存在し、X → Y は
X → Y_red → Y と分解される。
証明
まず、環の射 A -> B があり、B が被約なら、
A/nil(A) → B が存在し、A -> B は、A -> A/nil(A) → B と
分解することに注意する。
さて、U を Y の開集合とする。射 X → Y に付随して
射 O_Y(U) → O_X(f^(-1)(U)) が存在する。
O_X(f^(-1)(U)) は被約であるから、上の注意より
O_Y(U)/nil(O_Y(U)) → O_X(f^(-1)(U)) が存在し、
上の射は、O_Y(U) → O_Y(U)/nil(O_Y(U)) → O_X(f^(-1)(U)) と
分解する。O_Y_red は前層 U → O_Y(U)/nil(O_Y(U)) の層化だから
(c) は直ちに得られる。
458 :
132人目の素数さん :03/10/30 19:44
>>358 の解答
Hartshorn II Ex. 2.14.
(a) S を次数付き環とする。Proj(S) が空であるためには
S+ = S_1 + S_2 + ... のすべての元がベキ零であることが
必要十分であることを示せ。
証明
Proj(S) が空であるとする。
f を S_n (n > 0) の元とする。
D+(f) は空だから、f はベキ零である。
従って、S+ のすべての元がベキ零である。
逆にS+ のすべての元がベキ零であるとする。
f を S_n (n > 0) の元とすると、D+(f) は空である。
Proj(S) は D+(f), f ∈ S_n, n > 0 の形の開集合の和集合であるから、
それ自体が空である。
459 :
132人目の素数さん :03/10/30 20:11
>>358 の解答
Hartshorn II Ex. 2.14.
(b) ψ: S → T を次数付き環の(次数を保存する)射とする。
U = {P ∈ Proj(T) ; P は ψ(S+) を含まない} とする。
U は Proj(T) の開集合であることを示せ。
さらに、ψ は射 f: U → Proj(S) を定めることを示せ。
証明
ψ(S+) で生成されるイデアルは同次イデアル I であり、
U = Proj(T) - V+(I) であるから、U は Proj(T) の開集合である。
ここで、V+(I) = {P ∈ Proj(T) ; P は I を含む} である。
ψ^(-1)(P) は S の同次素イデアルであることは明らかである・
しかも、仮定から S+ を含まないから、Proj(S) の元である。
これを f(P) と書く。
h を S_n, n > 0 の元とする。h ∈ ψ^(-1)(P) と ψ(h) ∈ P
は同値だから、f^(-1)(D+(h)) = D+(ψ(h)) である。
これから f: U → Proj(S) が連続であることが分かる。
S の局所化環 S_h = S[1/h] の 0-次部分を S[1/h]_0 と書く。
ψ は射 S[1/h]_0 → T[1/ψ(h)]_0 を定める。
これにより、射 f: U → Proj(S) が得られることは、Proj の
定義より明らか。
460 :
132人目の素数さん :03/10/30 20:35
>>447 > 訂正:446の後半の文章全部抹消! (早とちりしてしまった!)
「446の後半」つーか、そもそも
>>419 の解答で最初から合って
たんじゃん(説明が何もないのがちょっと気になるが)。
ちゃんと書かないとみんな混乱するよ。
461 :
132人目の素数さん :03/10/30 20:36
>>452 >x は U の任意の近傍であり、O_X は層だから U において f = 0 となる.
即ち、O_X(U) は被約である。
訂正:
x は U の任意の近傍であり ⇒ x は U の任意の点あり
462 :
132人目の素数さん :03/10/30 20:40
>>461 また間違った。(汗
x は U の任意の近傍であり ⇒ x は U の任意の点であり
463 :
132人目の素数さん :03/10/30 20:49
>>454 >X をアフィンスキーム Spec(A) と仮定してよい。
なぜ?
464 :
132人目の素数さん :03/10/30 20:58
465 :
132人目の素数さん :03/10/30 21:12
>>458 > D+(f) は空だから、f はベキ零である。
なぜ?
466 :
132人目の素数さん :03/10/30 21:16
>>463 U を X のアフィン開集合とする。
定義より O_X_red | U = (O_X | U)_red だから、
(U, O_X_red | U) がアフィンスキームであることがわかる。
467 :
132人目の素数さん :03/10/30 21:24
>>464 以下の事実から分かる。
A → B を環の射として、B を被約とすれば、
この射は A → A/nil(A) → B と一意に分解する。
468 :
132人目の素数さん :03/10/30 21:32
>>465 D+(f) は Spec(A[1/f]_0) と同一視できる。
ここで、A[1/f] は A の局所化 A_f を表し、
A[1/f]_0 は、A[1/f] を次数環と見たときの 0-次部分。
D+(f) が空なら、A[1/f]_0 = 0 である。
従って、1 = f/f = 0. これから f はベキ零である。
469 :
132人目の素数さん :03/10/30 21:58
>>378 の解答
Hartshorne II Ex. 2.14.
(c) 射 f はψ が同型射でなくても同型射と成り得る。
例えば、ある整数 d_0 があって、d ≧ d_0 なら
ψ_d : S_d → T_d が同型とする。
このとき、U = Proj(T) で f: Proj(T) → Proj(S) は
同型であることを示せ。
証明
P ∈ Proj(T) とし、ψ(S+) ⊆ P と仮定する。
h を T+ の任意の同次元とする。
h が P に含まれていないとすると、h の十分高いベキも P に
含まれない。しかし、これは、d ≧ d_0 なら ψ_d : S_d → T_d
が同型であり、ψ(S_d) = T_d ⊆ P に反する。
従って、P ∈ U 即ち、U = Proj(T) である。
f: Proj(T) → Proj(S) が同型なことは、
ψが同型 S[1/h]_0 → T[1/ψ(h)]_0 を誘導することから分かる。
470 :
132人目の素数さん :03/10/30 22:00
471 :
132人目の素数さん :03/10/30 22:04
コリバギン・フラッハ
472 :
132人目の素数さん :03/10/30 22:17
>>378 の解答
Hartshorne II Ex. 2.14.
(d) V を射影多様体で同次座標環 S を持つとする(I,§2)。
t(V) とProj(S) が同型であることを示せ。
証明
h を S+ の任意の同次元とする。
D(h) = { P ∈ V ; h(P) ≠ 0 } とおく。
D(h) における正則関数のなす環は,S[1/h]_0 と同一視できる。
これから、(d) は明らか。
473 :
132人目の素数さん :03/10/30 22:32
代数幾何は 大 好 き か ?
474 :
132人目の素数さん :03/10/30 22:33
>>382 の解答
Hartshorne II Ex. 2.15.
(a) V を代数的閉体 k 上の代数多様体とする。
点 P ∈ t(V) が閉点であるためには、その剰余体が k である
ことが必要十分であることを示せ。
証明
V をアフィンと仮定してよい。A をその座標環とする。
P が閉点であることは、P が A の極大イデアルであることと
同値である。P が A の極大イデアルなら、ヒルベルトの零点定理より
P の剰余体 k(P) は, k の代数拡大である。k は代数的閉体であるから、
k(P) = k となる。逆は明らか。
475 :
132人目の素数さん :03/10/30 22:39
>>382 の解答
Hartshorne II Ex. 2.15.
(b) f: X → Y を k 上のスキームの射とする。
点 P ∈ X の剰余体が k なら、f(P) の剰余体も k である
ことを示せ。
証明
f は、局所環の射 O_f(P) → O_P を誘導する。
さらに、これは剰余体の射 k(f(P)) → k(P) = k を誘導する。
これは、k 上の射だから、k(f(P)) = k となる。
476 :
132人目の素数さん :03/10/30 22:44
>>382 の解答
Hartshorne II Ex. 2.15.
(c) V, W を k 上の代数多様体とする。
標準的写像 Hom(V, W) → Hom(t(V), t(W)) が全単射である
ことを示せ。(単射であることは簡単。難しいのは全射を示すこと。)
Hartshorne II Ex. 2.14.
証明
>>336 と殆ど同様に証明できる。
477 :
132人目の素数さん :03/10/30 22:48
>>386 の解答
Hartshorne II Ex. 2.18.
この問題では環準同型のある種の性質とそれから誘導された
スペクトル間の射の性質を比較する。
(a) A を環、X = Spec(A), f ∈ A とする。
f がベキ零であるためには、D(f) が空であることが必要十分である。
証明
D(f) は Spec(A[1/f]) と同一視できる。
これから明らか。
478 :
132人目の素数さん :03/10/30 22:59
>>386 の解答
Hartshorne II Ex. 2.18.
(b) ψ: A → B を環準同型とする。f: Y = Spec(B) → X = Spec(A)
をψにより誘導された射とする。
ψが単射であるためには、f^#: O_X → f_*(O_Y) が単射であることが
必要十分である。
さらに、この場合、f は支配的、即ち f(Y) が X において稠密で
あることを示せ。
証明
前半は明らか。
ψ: A → B が単射とする。
h を A の元で、D(h) が空でないとする。
(a) より h はベキ零でない。ψは単射だから、ψ(h) もベキ零でない。
f^(-1)(D(h)) = D(ψ(h)) だから、D(h) ∩ f(Y) は空でない。
即ち f(Y) は X において稠密である。
479 :
132人目の素数さん :03/10/30 23:02
>>386 の解答
Hartshorne II Ex. 2.18.
(c) 上と同じ記号で、ψが全射なら、f は Y から X のある閉集合への
位相同型であり、f^#: O_X → f_*(O_Y) は全射であることを示せ。
証明
ψの核を I とすると、A/I は B と同型である。
従って、Spec(B) は Spec(A/I) = V(I) と同型である。
f^#: O_X → f_*(O_Y) が全射であることは明らか。
480 :
132人目の素数さん :03/10/30 23:33
>>386 の解答
Hartshorne II Ex. 2.18.
(d) (c) の逆を証明せよ。即ち、f: Y → X が Y のある閉集合への
位相同型であり、f^#: O_X → f_*(O_Y) が全射なら、ψは全射である。
証明
まず最初に A ⊆ B と仮定する。
f(Y) は X において稠密な閉集合だから、f(Y) = X となる。
I = { x ∈ A ; xB ⊆ A } とおく。
I は A のイデアルである。I ≠ A と仮定する。
I ⊆ P となる A の素イデアルがある。
f(Y) = X だから、P = f(Q) となる B の素イデアル Q がある。
仮定より O_X → f_*(O_Y) は全射だから、A_P = B_Q である。
従って、任意の B の元 b に対して b/1 ∈ A_P 即ち、
ある s ∈ A - P で sb ∈ A となるものが有る。
しかし、これは、I ⊆ P に矛盾する。
故に、I = A でなければならない。即ち、A = B となる。
A → B が単射でない場合は、 A → B を A → A/kerψ → B と
分解して考えればよい。
481 :
132人目の素数さん :03/10/31 00:27
>>412 の解答
Hartshorne II Ex. 2.19
A を環とする。以下の条件は同値であることを示せ。
(1) Spec(A) は不連結
(2) A の 0 でない元 e1, e2 で、(e1)(e2) = 0, (e1)^2 = e1 (e2)^2 = e2
となるものが存在する(これらは、直交するベキ等元と呼ばれる)。
(3) A は 二つの 0 でない環の直積 A1 x A2 となる。
証明
(1) → (2)
X = Spec(A) は互いに交わらない空でない開集合 U, V の和集合となる。
U で 1、V で 0 となる X 上の切断を e1 とし、
V で 1、U で 0 となる X 上の切断を e2 とすればよい。
(2) → (3)
A1 = Ae1, A2 = Ae2 とすればよい。
(3) → (1)
Spec(A) は、Spec(A1) と Spec(A2) の直和となることから明らか。
482 :
132人目の素数さん :03/10/31 00:37
>>481 すごい勢いだな。
とりあえずこれで、今のところ出された問題は全部解かれたのかな?
483 :
132人目の素数さん :03/10/31 19:54
>>480 の証明は間違いだった。(苦笑)
正しくは、A に含まれない B の元 b があったとして、矛盾を導く。
I = { x ∈ A ; xb ∈ A } とおく。
後は任せる。
こういうこともあるから、このスレの証明を鵜呑みにしたら駄目だぞ。
各自、自分でチェックしたほうがいい。
484 :
132人目の素数さん :03/10/31 20:37
定義 f: X → Y をスキームの射とする。 Y がアフィン開集合 V_i = Spec(B_i) による被覆を持ち、 各 f^(-1)(V_i) が アフィン開集合 U_ij = Spec(A_ij) による 被覆をもち、各 A_ij が有限生成の B_i 代数であるとき、 f を局所有限型という。 もし、各 f^(-1)(V_i) が 有限個の U_ij による被覆をもつとき f を有限型という。
485 :
132人目の素数さん :03/10/31 20:47
Hartshorne II Ex. 3.1 以下を証明せよ。 スキームの射 f: X → Y が局所有限型であるためには、 Y の任意のアフィン開集合 V = Spec(B) に対して、f^(-1)(V) がアフィン開集合 U_j = Spec(A_j) により被覆され、 各 A_j が有限生成の B-代数となることが必要十分である。
486 :
132人目の素数さん :03/10/31 20:53
Hartshorne II Ex. 3.2 スキームの射 f: X → Y が次の条件を満たすとき、準コンパクトという。 Y がアフィン開集合 V_i による被覆を持ち、 各 f^(-1)(V_i) が準コンパクトとなる。 以下を証明せよ。 f が準コンパクトであるためには、任意のアフィン開集合 V ⊆ Y に 対して、 f^(-1)(V) が準コンパクトとなることが必要十分である。
487 :
132人目の素数さん :03/10/31 21:06
Hartshorne II Ex. 3.3 以下を証明せよ。 (a) スキームの射 f: X → Y が有限型であるためには、 局所有限型かつ準コンパクトであることが必要十分である。 (b) スキームの射 f: X → Y が有限型であるためには、 Y の任意のアフィン開集合 V = Spec(B) に対して、f^(-1)(V) が有限個のアフィン開集合 U_j = Spec(A_j) により被覆され、 各 A_j が有限生成の B-代数となることが必要十分である。 (c) スキームの射 f: X → Y が有限型であれば、以下が成立する。 Y の任意のアフィン開集合 V = Spec(B) と、f^(-1)(V) の任意の アフィン開部分集合 U = Spec(A) ⊆ f^(-1)(V)に対して、 A は有限生成の B-代数となる。
488 :
132人目の素数さん :03/10/31 21:14
Hartshorne II Ex. 3.4 f: X → Y をスキームの射とする。 Y がアフィン開集合 V_i = Spec(B_i) による被覆を持ち、 各 f^(-1)(V_i) が アフィン開集合 Spec(A_i) であり、 各 A_i が有限生成の B_i-加群であるとき、 f を有限射という。 以下を証明せよ。 スキームの射 f: X → Y が有限射であるためには、 Y の任意のアフィン開集合 V = Spec(B) に対して、f^(-1)(V) がアフィン開集合 U = Spec(A) となり、 A が有限生成の B-代数となることが必要十分である。
489 :
132人目の素数さん :03/10/31 21:23
Hartshorne II Ex. 3.5 f: X → Y をスキームの射とする。 任意の点 y ∈ Y に対して f^(-)(y) が有限集合となるとき f を準有限射という。 (a) 有限射は準有限射であることを示せ。 (b) 有限射は閉写像であることを示せ。即ち、任意の閉集合の f による像は閉集合となる。 (c) 全射で有限型かつ準有限な射で有限射でない例をしめせ。
490 :
132人目の素数さん :03/10/31 21:36
Hartshorne II Ex. 3.6 スキーム X の各開集合 U に対して、O_X(U) が整域となるとき X を整スキームという。 X を整スキームとする。X の生成点 ζ における局所環 O_ζは 体であることを示せ。これを X の関数体と呼び、K(X) と書く。 U = Spec(A) を X の任意の開集合としたとき、K(X) は A の 商体と同型であることを示せ。
491 :
132人目の素数さん :03/10/31 21:54
Hartshorne II Ex. 3.7 f: X → Y をスキームの射とし、Y を既約とする。 Y の生成点ζに対して、f(-1)(ζ) が有限集合のとき、 f を生成的に有限と呼ぶ。 射 f は、f(X) が Y において稠密なとき支配的と呼ぶ。 さて、X, Y をともに整スキームとし、f: X → Y を 支配的かつ生成的に有限な有限型の射とする。 Y の稠密な開部分集合 U が存在し、f により誘導される射 f^(-1)(U) → U が有限射となることを示せ。 [ヒント:最初に X の関数体は Y の関数体の有限次拡大である ことを示せ。]
そろそろ、誰かがまとめのページ作ったほうがいいのかな。
493 :
132人目の素数さん :03/10/31 22:02
練習問題を翻訳して、そのうちの簡単な問題を解いただけじゃん
まったく詩的じゃない気がする・・・。
496 :
132人目の素数さん :03/10/31 22:19
>>493 茶々入れるのはやめてね。簡単な問題も重要だよ。
497 :
132人目の素数さん :03/10/31 22:38
今日も全然だめだめですた。
498 :
132人目の素数さん :03/10/31 23:39
Hartshorneの演習問題を独力で全部(超難問**は除く)解いたら、 数学者の素質があるんじゃないか。
>>498 確かに数学者としての素養はあるかもしれないけど、この分野では…
500 :
132人目の素数さん :03/11/01 02:15
>>499 「この分野では…」の後がビミョーに気になる。
どういうこと?
501 :
132人目の素数さん :03/11/01 02:21
この分野では数学者どころか神になれるよ! と続くのでは?
502 :
132人目の素数さん :03/11/01 11:30
>>414 の解答
Hartshorne II Ex. 2.9
X を位相空間、Z を既約な閉集合とする。
Z の生成点(generic point)とは、Z = Cl{ζ} となる点ζのことである。
ここで、Cl{ζ} は、一点からなる集合{ζ}の閉包をあらわす。
X がスキームなら全ての(空でない)既約な閉集合は一意に定まる生成点
を持つことを示せ。
証明
F を X の既約な閉集合といする。
まず、X がアフィンスキーム Spec(A) のときは、F = V(P) となる。
ここで、P は A の素イデアル。この P が F の生成点である。
これが一意に定まることも明らか。
X が一般のスキームとする。F と交わる空でないアフィン開集合 U をとる。
U ∩ F は F の空でない開集合だから既約である。
従がって、U ∩ F は U の既約な閉集合である。最初に述べたことから
U ∩ F は生成点 ζ を持つ。U ∩ F は F の稠密な部分集合だから、
ζは F の生成点でもある。U ∩ F の生成点は一意に定まるから
F の生成点も一意に定まる。
しょうじき、そんな人はこの分野腐るほどいると。
504 :
132人目の素数さん :03/11/01 13:18
>>503 仮に腐るほどいるとして、お前はその中に入れないんだろう?
505 :
132人目の素数さん :03/11/01 14:24
>>485 の解答
証明の前に次の補題を証明しておく。
補題
f: X = Spec(A) → Y = Spec(B) をアフィンスキームの射とし、
A が有限生成の B-代数とする。
V を Y のアフィン開集合とする。
f^(-1)(V) は X のアフィン開集合であり、Γ(f^(-1)(V)) は
Γ(V) 上有限生成である。
証明
f^(-1)(V) は X と V の Y 上のファイバー積 (X x V)/Y と見なせる。
これから、補題の主張は明らか。
506 :
132人目の素数さん :03/11/01 14:25
>>485 の解答
Hartshorne II Ex. 3.1
以下を証明せよ。
スキームの射 f: X → Y が局所有限型であるためには、
Y の任意のアフィン開集合 V = Spec(B) に対して、f^(-1)(V)
がアフィン開集合 U_j = Spec(A_j) により被覆され、
各 A_j が有限生成の B-代数となることが必要十分である。
証明
さて、スキームの射 f: X → Y が局所有限型であるとする。
定義より、Y はアフィン開集合 V_i = Spec(B_i) による被覆を持ち、
各 f^(-1)(V_i) が アフィン開集合 U_ij = Spec(A_ij) による
被覆をもち、各 A_ij が有限生成の B_i 代数となる。
補題により V はアフィン開集合 V_h = Spec(B_h) による被覆を持ち、
各 f^(-1)(V_h) はアフィン開集合 W_k による
被覆をもち、各 Γ(W_k) が有限生成の B_h 代数となる。
B_h は B 上有限生成だから、Γ(W_k) もB 上有限生成である。
Γ(W_k) の形の開集合全体は f^(-1)(V) の被覆をなすから、
これで問題が証明された。
507 :
132人目の素数さん :03/11/01 14:48
>>486 の解答
Hartshorne II Ex. 3.2
スキームの射 f: X → Y が次の条件を満たすとき、準コンパクトという。
Y がアフィン開集合 V_i による被覆を持ち、
各 f^(-1)(V_i) が準コンパクトとなる。
以下を証明せよ。
f が準コンパクトであるためには、任意のアフィン開集合 V ⊆ Y に
対して、 f^(-1)(V) が準コンパクトとなることが必要十分である。
証明
f が準コンパクトであるとする。
>>506 と同様にして、V = Spec(B) はアフィン開集合 V_h = Spec(B_h)
による被覆を持ち、各 f^(-1)(V_h) は準コンパクトとなることが分かる。
V はアフィンだから準コンパクトである。従がって、V_h は有限個と
考えてよい。故に、f^(-1)(V) が有限個の準コンパクトな
開集合の和となり、それ自体も準コンパクトである。
逆は明らか。
508 :
132人目の素数さん :03/11/01 14:55
>>487 の解答
Hartshorne II Ex. 3.3
以下を証明せよ。
(a) スキームの射 f: X → Y が有限型であるためには、
局所有限型かつ準コンパクトであることが必要十分である。
証明
Ex. 3.1 と Ex. 3.2 から明らか。
509 :
132人目の素数さん :03/11/01 15:00
>>487 の解答
Hartshorne II Ex. 3.3
以下を証明せよ。
(b) スキームの射 f: X → Y が有限型であるためには、
Y の任意のアフィン開集合 V = Spec(B) に対して、f^(-1)(V)
が有限個のアフィン開集合 U_j = Spec(A_j) により被覆され、
各 A_j が有限生成の B-代数となることが必要十分である。
証明
これも II Ex. 3.1 と Ex. 3.2 から明らか。
510 :
132人目の素数さん :03/11/01 16:07
>>487 の解答
(c)の証明の前に次の補題を証明しておく。
補題
A → B を環の射。Spec(B) の有限個の開集合 D(f_i) による被覆
があり、各 B[1/f_i] が A 上有限生成の代数とする。
このとき、B も A 上有限生成の代数である。
証明
D(f_i) は Spec(B) の被覆だから
(f_i)(g_i) = 1 となる B の元 g_i が存在する。
B[1/f_i] の A 上の有限個の生成元を b_ij/(f_i)^n, j = 1,2,...
とする。B = A[f_i, g_i, b_ij; i,j = 1,2,...] となることを示す。
B の任意の元 b を取る。 b/1 ∈ A[b_ij/(f_i)^n, j = 1,2,..]
だから (f_i)^r b ∈ A[f_i, b_ij, j = 1,2,..] となる
整数 r > 0 がある。r は各 i に共通としておく。
(f_i)(g_i) = 1 だから、(f_i)^r c_i = 1 となる
A[f_i, g_i, i = 1,2,..] の元 c_i がある。
何故なら、(f_i)^r で生成されるこの環のイデアルは
単位イデアルだから。
故に b = (f_i)^r b c_i は A[f_i, g_i, b_ij, i,j = 1,2,...]
に含まれる。
511 :
132人目の素数さん :03/11/01 16:25
Hartshorne II Ex. 3.3
(c) スキームの射 f: X → Y が有限型であれば、以下が成立する。
Y の任意のアフィン開集合 V = Spec(B) と、f^(-1)(V) の任意の
アフィン開部分集合 U = Spec(A) ⊆ f^(-1)(V)に対して、
A は有限生成の B-代数となる。
証明
f: X → Y が有限型であるから U のアフィン開集合
W_i = Spec(C_i) による被覆があって、各 C_i は有限生成の
B-代数となる。W_i に含まれる Spec(A[1/h]) の形の開集合を
考える。h の W_i における像をh' とすると、
Spec(A[1/h]) = Spec(C_i[1/h']) と見なせる。
C_i[1/h'] は有限生成の C_i 代数だから、有限生成の B-代数でもある。
従がって、A[1/h] も有限生成の B-代数である。
>>510 の補題から A は有限生成の B-代数である。
512 :
132人目の素数さん :03/11/01 17:28
補題 A を環、Spec(A) の有限個の開集合 D(f_i) による被覆があるとする。 M を A-加群とする。各 M[1/f_i] = 0 なら M = 0 である。 証明 x を M の任意の元とする。 x/1 は M[1/f_i] で 0 となるから、ある n > 0 があって (f_i)^n x = 0 となる。n を十分大きく取れば、この n は 各 i に共通に取れる。一方、D(f_i) は Spec(A) の被覆だから (f_i)^n g_i = 1 となる A の元 g_i がある。 これから x = 肺 (f_i)^n g_i = 0 となる。 即ち、M = 0 である。
513 :
132人目の素数さん :03/11/01 17:35
も う い い だ ろ ?
514 :
132人目の素数さん :03/11/01 17:39
補題
A を環、Spec(A) の有限個の開集合 D(f_i) による被覆があるとする。
M を A-加群とする。各 M[1/f_i] が A[1/f_i] 上有限生成なら
M は A 上有限生成である。
証明
M[1/f_i] の A[1/f_i] 上の生成元を x_ij/(f_i)^n, j = 1,2,.. とする。
n を十分大きく取れば、この n は各 i に共通に取れる。
x_ij 全体で生成される M のA-部分加群を N とする。
仮定より、(M/N)[1/f_i] = 0 となるから
>>512 の補題より
M/N = 0 即ち M = N となる。
515 :
132人目の素数さん :03/11/01 17:55
>>488 の解答
Hartshorne II Ex. 3.4
f: X → Y をスキームの射とする。
Y がアフィン開集合 V_i = Spec(B_i) による被覆を持ち、
各 f^(-1)(V_i) が アフィン開集合 Spec(A_i) であり、
各 A_i が有限生成の B_i-加群であるとき、
f を有限射という。
以下を証明せよ。
スキームの射 f: X → Y が有限射であるためには、
Y の任意のアフィン開集合 V = Spec(B) に対して、f^(-1)(V)
がアフィン開集合 U = Spec(A) となり、
A が有限生成の B-加群となることが必要十分である。
証明
仮定より、Spec(B) の有限個の開集合 D(f_i) による被覆があり
f^(-1)(D(f_i)) がアフィンとなり、Γ(f^(-1)(D(f_i))) が
有限生成の A[1/f_i]-加群となる(
>>511 の証明を参照)。
残りは、
>>269 Hartshorne II Ex. 2.17 (b)(解答は
>>299 ) と
>>514 の補題を使えばよい。
>>513 ついていけなくて嫉妬してるヤシハケーン
517 :
132人目の素数さん :03/11/02 07:32
最近は、俺しか問題を解く奴はいないのかな? 初めの頃はもう一人いたが。なんか空しいな。 俺がいくら問題を解いても猫に小判、豚に真珠、 馬の耳に念仏なのか?
>>517 マジレスすると、そういうレスすると「別人なんだろ?」とか煽る香具師が出てくるから
トリップつけたほうがいいよ。
519 :
132人目の素数さん :03/11/02 12:55
>>517 「初めの頃はもう一人いたが」のもう一人だ。最近忙しくて時間がとれん。
スマソ。一応、書かれてる解答はざっと読んでるよ。しかし、
> 俺がいくら問題を解いても猫に小判、豚に真珠、
> 馬の耳に念仏なのか?
こういうこと言われるとちょっとわけわかんないです。
520 :
132人目の素数さん :03/11/02 12:58
別スレで質問したんだけど、誰も答えてくれなかったので、 こっちに貼っておきます。 665 :132人目の素数さん :03/10/30 01:27 グロたん先生に質問があります。 EGA IV 20.1 に、一般の環付き空間での有理形関数の定義があるんですが、 (20.1.3) に書いてあることにちょっと疑問があります。 「(X上の層) Sを、開集合 U に対してΓ(U, O_X) の非零因子全体 Γ(U, S) を対 応させる層とし・・・」というようなことが書いてあるんですが、一般の環付き 空間では(局所環付き空間でも)制限写像がうまく定まるとは限らないので、こ のような S がいつでも定義できるわけではないですよね? X がスキームや解析空 間なら大丈夫ですが・・・。 これは、「上のような層 S が定義できたら〜」と いう意味なんでしょうか? それか、Γ(U, S) = {s | ∀x s_x∈O_x が非零因子} と定義するというようなことですか? それか僕のフランス語の読み方がおかしいのかも・・・ 666 :665 :03/10/30 01:37 665 の続き。 局所環付き空間で「セクションの非零因子全体からなる層」が定義できない場合 として、次のようなのを考えてみました。 (A, m) を次元 1 の局所整域(たとえば Z_(p) := {a/b | p は b を割らない}、k[t]_(t)) X を Spec A と同相な位相空間 {η, x}(自明でない閉集合は{x} のみ) とし、構造層 O_X を O_X(X) = A、O_X({η}) = A/m(制限写像は標準全射) で定める(Spec A の構造層だと O({η}) = 「A の商体」となるところを A/m で 入れ替えたもの)。 これ、局所環付き空間だけど、「非零因子全体からなる層」は定義できませんよね?
こんなところで、こんなことしてる使えない助手は消えろってことだよ。
522 :
132人目の素数さん :03/11/02 13:32
>>517 ROMってる香具師は漏れも含めてたくさんいるでしょ。
524 :
132人目の素数さん :03/11/02 13:40
>>519 誤解のないように言うと
>>517 は君に言ったんじゃないよ。
問題をまったく解こうとしないで、ただ解答を見るだけの
奴に言ったわけだ。
525 :
132人目の素数さん :03/11/02 13:46
526 :
132人目の素数さん :03/11/02 13:51
527 :
132人目の素数さん :03/11/02 14:07
>>520 (20.1.3) には、こう書いてある。
「SをO_X の集合の層としての部分層で、開集合 U に対して Γ(U, S) が
Γ(U, O_X) の非零因子全体となるようなものとする・・・」
つまり、上は仮定であり常に成り立つ主張とは書いてない。
528 :
132人目の素数さん :03/11/02 15:21
補題 f: X = Spec(A) → Y = Spec(B) をスアフィンキームの射とする。 Y の点 P に対して κ(P) を P の剰余体とする。 f^(-)(P) は 位相空間として Spec(A (x) κ(P)) と見なせる。 ここで、A (x) κ(P) は、A とκ(P) の B 上のテンソル積である。 証明 0 → PB_P → B_P → κ(P) → 0 が完全だから、 A (x) PB_P → A (x) B_P → A (x) κ(P) → 0 は完全である。 A (x) B_P = A_P だから、A (x) κ(P) = A_P / PA_P と見なせる。 これから、補題の主張は明らか。
529 :
132人目の素数さん :03/11/02 15:30
>>489 の解答
Hartshorne II Ex. 3.5
f: X → Y をスキームの射とする。
任意の点 y ∈ Y に対して f^(-)(y) が有限集合となるとき
f を準有限射という。
(a) 有限射は準有限射であることを示せ。
証明
f はアフィン射だから X、Y を共にアフィンと仮定してよい。
X = Spec(A)、Y = Spec(B) とする。
Y の点 P に対して κ(P) を P の剰余体とする。
>>528 の補題より f^(-)(P) は Spec(A (x) κ(P)) と見なせる。
f はアフィン射だから A は B-加群として有限生成である。
したがって、A (x) κ(P) も、κ(P) 上有限生成。
故に、A (x) κ(P) はアルティン環である。
アルティン環の素イデアルは有限個だから、f は準有限射である。
530 :
132人目の素数さん :03/11/02 15:30
>>527 そうすると、そういう特別な仮定が成り立つときにのみ、有理形関数を
定義するっていうことなの?
531 :
132人目の素数さん :03/11/02 15:49
>>527 原文は次のようになってます。
(20.1.3) Nous allons nous interesser ici au cas ou S est le sous-faisceau S(O_X)
de O_X tel que pour tout ouvert U, Γ(U, S) soit l'ensemble des elements reguliers
de l'anneua Γ(U, O_X);
"le sous-faisceau S(O_X)"と定冠詞が付いてたりするんで、「仮定」という感じ
ではないかなという気がしたんですが・・・
532 :
132人目の素数さん :03/11/02 15:52
補題 X を位相空間とし、 開集合 U_i が X の被覆をなすとする。 X の部分集合 F が閉集合であるためには、 各 U_i ∩ F が U_i の閉集合であることを示せ。 証明は簡単だから省略。
533 :
132人目の素数さん :03/11/02 15:58
>>531 「我々は、ここでは、・・・となる場合に興味がある。」
と書いてある。これからも仮定であることがわかる。
534 :
132人目の素数さん :03/11/02 16:09
補題
f: X → Y を位相空間の射とする。
開集合 U_i が Y の被覆をなし、
各 i に対して、f の f^(-)(U_i) への制限が閉写像とする。
このとき、f も閉写像となることを示せ。
証明
f の f^(-)(U_i) への制限写像を f_i と書く。
F を X の閉集合とする。
f(F) ∩ U_i = f_i(F ∩ f^(-)(U_i)) となる。
仮定から、f_i(F ∩ f^(-)(U_i)) は U_i の閉集合である。
>>532 の補題から、f(F) は Y の閉集合である。
535 :
132人目の素数さん :03/11/02 16:26
>>489 の解答の続き
Hartshorne II Ex. 3.5
(b) 有限射は閉写像であることを示せ。即ち、任意の閉集合の
f による像は閉集合となる。
証明
f はアフィン射だから
>>534 の補題より X、Y を共にアフィンと
仮定してよい。
X = Spec(A)、Y = Spec(B) とする。
X の任意の閉集合 F をとる。
F = V(I) と書ける。ここで I は A のイデアル。
Ψを f に付随する射 B → A とする。
標準的な単射 B/Ψ^(-1)(I) → A/I が存在する。
f は有限射だから、A は B-加群として有限生成である。
従がって、A/I も B/Ψ^(-1)(I) -加群として有限生成である。
故に、A/I は、部分環 B/Ψ^(-1)(I) の上に整である。
Cohen-Seidenberg の定理から、Spec(A/I) → Spec(B/Ψ^(-1)(I))
は全射である。これは、f(V(I)) = V(Ψ^(-1)(I)) を意味する。
即ち、f は閉写像である。
536 :
132人目の素数さん :03/11/02 16:30
>>489 の(c) の例が思い付かないので、先に進む。
537 :
132人目の素数さん :03/11/02 16:52
>>490 の解答の続き
Hartshorne II Ex. 3.6
スキーム X の各開集合 U に対して、O_X(U) が整域となるとき
X を整スキームという。
X を整スキームとする。X の生成点 ζ における局所環 O_ζは
体であることを示せ。これを X の関数体と呼び、K(X) と書く。
U = Spec(A) を X の任意の開集合としたとき、K(X) は A の
商体と同型であることを示せ。
証明
ζは生成点だから、U はζを含む。
局所環の定義から、(O|U)_ζ = O_ζである。
X は整スキームだから、A は整域である。
したがって、ζは A の 0 イデアルに対応する。
故に、O_ζは A の商体と同型である。
538 :
132人目の素数さん :03/11/02 17:10
上のほうで(例えば
>>529 で) 「f はアフィン射だから」と書いたのは、
「f は有限射だから」の間違い。ビール飲み飲み書いてるもんで。(汗
539 :
132人目の素数さん :03/11/02 17:58
>>521 誤解のないように言っておくが、俺は50過ぎの社会人だ。
俺って、つまり上で問題を書いたり解いてる奴のこと。
酒を飲みのみな。w
usodaro
541 :
132人目の素数さん :03/11/02 19:02
>>540 嘘じゃないよ。Hartshorne の講義を 1973年頃に聞いたと書いた
のも俺だし、問題の解答を書いた時刻を見てみろ。
平日は、夜しか書いてないだろ。
つまり、平日の昼間は働いてるわけだ。
542 :
132人目の素数さん :03/11/02 19:07
オマンコわっしょい!
543 :
132人目の素数さん :03/11/02 19:20
>>533 んじゃ「仮定」なのかもしれないけど、そうすると有理形関数は
そういう特別な仮定が成り立つときにのみ定義できる/するって
いうことなんでしょうか?
しわだらけの中級の管理職ついたようなおっさんが 普通の人間なら誰もしらないような知識と技術を使って 問題を解くのか なんで働いてるの?自分の道に後悔してる?若い僕たちになにかアドバイスはありますか? 煽ってるわけじゃないのでいやならスルーしていいですです
545 :
132人目の素数さん :03/11/02 19:51
>>544 しわだらけじゃねえよ。俺は体も心も十分若いよ。
俺に気をつかわなくていい。タメ口きいていいよ。
なんで働いてるか? 愚問だな。
俺は後悔なんかしてないよ。
アドバイスなんか、思い浮かばんな。
いいから問題を解け。
546 :
132人目の素数さん :03/11/02 19:53
547 :
132人目の素数さん :03/11/02 19:59
>>543 スキームなら「仮定」が成り立つんだから、問題ないだろ。
X をスキームと思って読んでればいい。
548 :
132人目の素数さん :03/11/02 20:01
>>546 たとえば、
Γ(U, S) = {s∈Γ(U, O_X | ∀x s_x∈O_x が非零因子}
と定義すれば、任意の環付き空間に対してSを定義できて、X が
スキームや解析空間のときは、Γ(U, S) = 「Γ(U, O_X) の非零因子全体」
となると思うんですが、こういう定義は意味ないっていうことですか?
それと「仮定」にしては、書き方が曖昧のような気がしないでもない。
549 :
132人目の素数さん :03/11/02 20:10
550 :
132人目の素数さん :03/11/02 20:19
>>549 別に高飛車のつもりはない。最初から書いてないと俺が言ったか?
スキームの本なんだから、スキームと思って読んでればいいと言った
だけ。質問者が妙に拘ってるんでな。
551 :
132人目の素数さん :03/11/02 20:21
>>549 解答した人に向かって、そのいい草はないだろ。
俺が正しかったらどうする?
552 :
132人目の素数さん :03/11/02 20:32
>>551 書き方が悪かったです。すいません。
だけど、そもそも一般の環付き空間で有理形関数の定義がどうなるのか
ってのが僕の疑問だったので、「スキームなら問題ない」じゃ答えにな
ってないんです。
>>520 >これ、局所環付き空間だけど、「非零因子全体からなる層」は定義できませんよね?
自信ないけど一般には「非零因子全体」は層でないに1000あやや。
てか
>>520 は確かに反例になってるに1000あやや。
>>550 いった本人が「別に高飛車のつもりはない。」っていう問題じゃないだろ?
高飛車かどうかは言った本人じゃなくて言われた側が感じることだろ?バカ?
>>550 誤解のないように言っておきますが、554は僕じゃないです。
556 :
132人目の素数さん :03/11/02 20:54
>>552 だから、君も書いてるように一般の環付き空間では非零因子全体は
層にはならないから、あの本のやり方では有理型関数は
定義出来ないでしょ。
557 :
132人目の素数さん :03/11/02 20:55
>>554 じゃ何か、俺がお前を高飛車と感じれば、罵倒してもいいのか?
>>557 いやだね。他人に高飛車な言い方はやめろっていわれたら自分にそのつもりがなくても
「あ、言い方まずかったですか。すいません。」っていうのが普通の会話だろ?
高飛車な言い方は絶対するなとはいわん。人間なんだから思わず言葉がすぎてしまう
ことだってあるだろう。でも自分の言葉で他人に「その言い方は高飛車です」と
指摘されたら「そうかもしれない。わるかった。」っていうのが普通だろ?ちがうか?
もちろん全然言葉の解釈が言われた側の勘違いに起因することもあるだろうけど
このスレで何度も指摘されてるとうりあんたの他人に対する人を見下したような書き方は
目に余るンだよ。わからんかそれが?なんども指摘されてるのに?なんど指摘されても
わからんから「あなたはバカですか?」ってきいたのよ?これだけわかりやすく書けばわかる?
559 :
132人目の素数さん :03/11/02 21:09
>>558 よほど癪に障ったらしいな。だけど俺のこと誰と思ってんの?
このスレでなんども他人を見下したような書きこみをしてる香具師。ちがうのか? ちがうんだったらスマ。
561 :
132人目の素数さん :03/11/02 21:18
あっそ。スマ。でも
>>520 さんの質問にたいする君の受け答えは他人のオレから見ても
すくなからず高飛車にみえる。
>>520 さんだってそう感じたんだから。それに対して
>>550 はないと思う。
表情が見えない掲示板なんだしお互い楽しくひまつぶしするために2chやってんだから
もうすこし慎重に言葉をえらぶべきだと思う。
563 :
132人目の素数さん :03/11/02 21:48
>>558 一丁前の口をたたく前に問題の一つも解いて解答を書いたらどうだ?
ここは、問題を解くのがメインのスレだ。俺の解答以外のレスなんか
気にするなよ。俺の人格も関係ないだろ。そうだよ俺は人でなしの
悪人だよ。それがどうした? 問題を解くのとの何の関係がある?
564 :
132人目の素数さん :03/11/02 21:50
忠誠98の鍾会が登場一ヶ月目に寝返りますた あいたたた…
565 :
132人目の素数さん :03/11/02 21:54
>>562 君は2chの初心者か? ここでは口の悪いのは当たり前なんだよ。
あれのどこが高飛車なんだ?
566 :
132人目の素数さん :03/11/02 21:59
2ch上級者(・∀・)カコイイ!
567 :
132人目の素数さん :03/11/02 22:02
こんなところでしか、ドロップアウターや使えない助手は自尊心を保つことができない。
569 :
132人目の素数さん :03/11/02 22:08
>>547 を丁寧に書くとこうなる。
スキームなら「仮定」が成り立つんですから、問題ないと思います。
X をスキームと思って読んでいけばいいのではないでしょうか。
前と内容はまったく同じだろ。どこが高飛車なんだよ?
570 :
132人目の素数さん :03/11/02 22:13
571 :
132人目の素数さん :03/11/02 22:20
>>566 とんでもございません。あなた様に較べれば、私なんてとても足元にも及びませんです。
572 :
132人目の素数さん :03/11/02 22:43
>>491 を誰か解いてくれないか?
俺に見下された思って怒ってる奴、チャンスだぞ。
俺を見返してくれよ。
その前に572は誰なのか。
574 :
132人目の素数さん :03/11/03 00:05
俺だよ、俺
575 :
132人目の素数さん :03/11/03 00:10
>>574 勝手に俺に成り代わるなよ。冗談としても許せない。
俺も俺
577 :
132人目の素数さん :03/11/03 00:25
>>576 馬鹿野郎。紛らわしいこと言うなよ。子供じゃないんだろ。
屁理屈こくな。
578 :
520 ◆gAYBx62iKo :03/11/03 00:25
520 です。あー、なんかわけわかんなくなってますね・・・ とりえあず「高飛車」って言ったのは謝りますので、その話題はもう やめませんか? 520 について誰か助言もらえると嬉しいです。
579 :
132人目の素数さん :03/11/03 00:26
謝っても高飛車は高飛車。
問題解けないからって荒らすなっちゅうに。
581 :
132人目の素数さん :03/11/03 00:33
自分にとって都合の悪い書き込みは荒らしですか?
はい
583 :
132人目の素数さん :03/11/03 00:52
>>578 EGAのあそこは、非零因子全体が部分層になるような環付き空間を
考えようと言ってるわけです。必ずしもスキームとしないのは、
複素多様体などの例もあるからでしょう。なるべく条件を弱くしようと
するのはGrothendieckの思想でもあるわけです。そのほうが、
問題の本質が見えやすい場合が多いからです。
584 :
520 ◆gAYBx62iKo :03/11/03 01:47
>>578 レスありがとうございます。
そうすると、一般に有理形関数っていうのは「非零因子全体が部分層になる」
という仮定の下でのみ考えるっていうことになるわけですか?
たとえば520の例のような特殊な環付き空間では、有理形関数は
定義しない(できない?)ということでしょうか?
585 :
520 ◆gAYBx62iKo :03/11/03 01:57
586 :
132人目の素数さん :03/11/03 01:59
587 :
132人目の素数さん :03/11/03 04:15
補題 f: X = Spec(A) → Y = Spec(B) をアフィンスキームの射とする。 さらに、A, B は整域とする。 f が支配的なら、付随する射 ψ: B → A は単射である。 証明 Ker(ψ) が 0 でないとする。h を 0 でない Ker(ψ) の元とする。 B は整域だから h はベキ零ではない。従がって、D(h) は空でない。 f^(-1)(D(h)) = D(ψ(h)) = D(0) となるが、D(0) は空集合である。 つまり、D(h) ∩ f(X) は空である。これは、f(X) が Y で稠密で あることに反する。
588 :
∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい :03/11/03 04:22
∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい
589 :
132人目の素数さん :03/11/03 04:42
補題
f: X = Spec(A) → Y = Spec(B) をアフィンスキームの射とする。
A, B は整域とする。
f が支配的かつ生成的に有限な有限型射とする。
このとき、X の関数体は Y の関数体の有限次拡大である
証明
>>587 の補題より、B ⊆ A と考えてよい。
>>528 の補題より、Y の生成点 ζにたいして、
f^(-1)(ζ) = Spec(A (x) K) と見なせる。
ここに、K は Y の関数体、即ち B の商体であり、
A (x) K は A と K の B 上のテンソル積である。
f は有限型射だから
>>511 より A は B 上の有限生成の代数である。
従がって、A (x) K も K 上有限生成な代数である。
A (x) K は、A の 積閉集合 B - {0} による局所化であるから、
L を X の関数体としたとき、A (x) K ⊆ L と考えてよい。
さらに、A (x) K の商体が L であることも明らか。
さて、f は生成的に有限だから、Spec(A (x) K) は有限集合である。
即ち、dim A (x) K = 0。これは、L が K 上代数的であることを意味する。
590 :
132人目の素数さん :03/11/03 05:13
補題
f: X = Spec(A) → Y = Spec(B) をアフィンスキームの射とする。
A, B は整域とする。
f が支配的かつ生成的に有限な有限型射とする。
このとき Y の稠密な開部分集合 U が存在し、
f により誘導される射 f^(-1)(U) → U が有限射となることを示せ。
証明
>>589 の補題より、B ⊆ A と考えてよい。
さらに、A の商体 L は B の商体 K の有限次拡大である。
A は B 上の代数として有限生成だから、その有限個の
生成元を a_i とする。各 a_i は K 上代数的であるから、
b_i0 (a_i)^n + b_i1 (a_i)^(n-1) + ... + b_in = 0 となる
B の元 b_ij が存在する。この式の両辺を b_i0 で割ること
により、a_i は B[1/b_i0] 上整であることがわかる。
各 i にわたる b_i0 の積を b とする。各 a_i は B[1/b]
の上に整となる。従がって、A[1/b] は B[1/b] 上整となる。
A[1/b] は B[1/b] 上の代数として有限生成だから、
加群としても有限生成となる。
U = Spec(B[1/b]) とすれば、f^(-1)(U) = Spec(A[1/b])
だから、
>>488 より、f^(-1)(U) → U は有限射である。
591 :
132人目の素数さん :03/11/03 09:43
まいった。降参。
>>491 のHartshorne II Ex. 3.7 がわからない。
>>590 で証明したように、X と Y がアフィンなら成り立つ。
しかし、一般の場合の証明が出来ない。
誰か証明してくれ。
592 :
132人目の素数さん :03/11/03 10:07
Hartshorne II Ex. 3.8 (正規化) スキーム X の各局所環 O_x が整閉整域のとき、 X を正規スキームと呼ぶ。 X を整スキームとする。各アフィン開集合 U = Spec(A) に 対して、A~ を A のその商体における整閉包とし、 U~ = Spec(A~) とおく。各 U~ を張り合わせて X の正規化と 呼ばれるスキーム X~ が得られることを示せ。 さらに、射 : X~ → X が存在し、次の普遍性を持つことを 示せ。任意の正規な整スキーム Z と任意の支配的射 f: Z → X に対して、f は Z → X~ → X と一意に分解する。 もし、X が体 k 上有限型であれば、X~ → X は有限射である。
593 :
132人目の素数さん :03/11/03 10:33
Hartshorne II Ex. 3.9 (積の位相空間) 代数多様体の圏においては、二つの代数多様体の積の ザリスキ位相は、積位相と一致しないことを思い出そう(I Ex.1.4)。 では、スキームの圏では、スキームの積の点集合は、積集合にさえも ならないことを見よう。 (a) k を体とし、A^1 = Spec(k[x]) を k 上のアフィン直線とする。 A^1 x A^1 = A^2 (同型) を示せ。ここに、A^2 = Spec(k[x, y]) であり、A^1 x A^1 は、A^1 と A^1 の Spec(k) 上のファイバー積 である。さらに、積 A^1 x A^1 の台集合は、各因子の台集合の積 とは一致しないことを示せ(たとえ k が代数的閉体であっても)。 (b) k を体とし、s, t を k 上の不定元とする。Spec(k(s)), Spec(k(t)), Spec(k) はすべて一点からなる集合である。 Spec(k) 上のファイバー積 Spec(k(s)) x Spec(k(t)) とは何か を説明せよ。
594 :
132人目の素数さん :03/11/03 11:07
俺の目的の一つは、Hartshorneの問題を解くことだ。 一人で解いてるとどうしても甘えが出てくる。 分かるよね? こうやって公に解答を書くことにより 真剣味が出てくる。それと解答のチェックもして欲しい。 もう一つの目的は、他人の解答を見てみたいということ。 それと自分の解答を較べるわけだ。別証を知りたいということも ある。これらが全ての目的ではないが。例えば、偽善ぽく言うと 解答を提供して誰かの役に立てれば嬉しいとか。 ひとでなしの言うことなんであまり信用出来ないが。
595 :
132人目の素数さん :03/11/03 15:08
定義 f: X → Y をスキームの射とする。y ∈ Y を点とする。 k(y) を y の剰余体とし、Spec(k(y)) → Y を標準射とする。 このとき、X_y = X x Spec(k(y)) を 射 f の y 上のファイバー と呼ぶ。ここで、X x Spec(k(y)) は Y 上のファーバー積である。
596 :
132人目の素数さん :03/11/03 15:37
Hartshorne II Ex. 3.10 (射のファイバー) (a) f: X → Y をスキームの射とする。y ∈ Y を点とする。 sp(X_y) は、f^(-1)(y) と位相同型であることを示せ。 ここで、sp(X_y) は、f の y 上のファイバー X_y の台位相空間を あらわし、f^(-1)(y) は、X の部分空間としての位相を考える。 (b) X = Spec(k[s, t])/(s - t^2), Y = Spec(k[s]) とし, f: X → Y を s → s により定義される射とする。 y ∈ Y を点 a ∈ k, a ≠ 0 とする。このとき、ファイバー X_y は、2点からなり、剰余体は k であることを示せ。 y が点 0 ∈ k に対応する場合は、X_y は被約でない1点からなる スキームであることを示せ。 ηが Y の生成点のとき、X_ηは1点からなるスキームであり、 その剰余体は、ηの剰余体の2次の拡大体であることを示せ (k を代数的閉体と仮定せよ)。
597 :
132人目の素数さん :03/11/03 16:02
定義 閉埋入とは、スキームの射 f: Y → X で、sp(Y) から sp(X) の 閉部分集合への位相同型を誘導し、さらに f による誘導射 O_X → f_*(O_Y) が全射となるものをいう。 スキーム X の閉部分スキームとは、閉埋入の同値類をいう。 ここで、f: Y → X と f': Y' → X は、同型 i: Y'→ Y で f' = fi となるものが存在するとき、同値という。
598 :
132人目の素数さん :03/11/03 16:17
Hartshorne II Ex. 3.11 (閉部分スキーム) (a) 閉埋入は基底の拡大で安定である: すなわち、f: Y → X を閉埋入とし、X' → X を任意の射とする。 このとき、Y x X' → X' も閉埋入である。 ここで、Y x X' は X 上のファイバー積である。
599 :
132人目の素数さん :03/11/03 16:22
今ふと思ったんだが、Hartshorneの演習問題を翻訳したら まずくないか、著作権上?
>>599 いまさら何を。
翻訳どころか、解答集を発表するのだって著作権に触れますが何か?
601 :
132人目の素数さん :03/11/03 17:30
>>599 別に大丈夫じゃない? Springer や Hartshorne が2チャンを訴えたりするか?
602 :
132人目の素数さん :03/11/03 17:40
どこの国のどの法律の話をしているのか明確にしなければ意味はない。
604 :
132人目の素数さん :03/11/03 17:50
著作権なんてそんな野暮なこと言われるわけない
「閉埋入」イイ!
>>604 と言いながら写真屋とかをMXとかNYでパクって来る香具師
607 :
132人目の素数さん :03/11/03 20:00
解答だけにするか
608 :
132人目の素数さん :03/11/03 20:30
609 :
132人目の素数さん :03/11/03 21:37
ベクトル図形の問題です。 三角形を表すベクトル方程式を1つ作りなさい。
610 :
132人目の素数さん :03/11/03 22:11
定義 X を整スキームとする。 X~ を正規な整スキームとし、射 f: X~ → X が以下の性質を 持つとする。 U = Spec(A) を X の任意の空でないアフィン開集合とする。 f^(-1)(U) は、Spec(A~) と同一視され、射 f^(-1)(U) → U は 自然な射 Spec(A~) → Spec(A) と見なせる。ここで、A~ は、A の 商体における A の整閉包である。 このとき、X~ を X の正規化と呼ぶ。
612 :
132人目の素数さん :03/11/03 22:23
(´・∀・`)ヘー
613 :
132人目の素数さん :03/11/03 22:45
補題 X = Spec(A) をアフィン整スキームとする。 X が正規なら、A は、その商体において整閉である。 証明 定義から A の各局所環は整閉である。 これから、A も整閉である。
614 :
132人目の素数さん :03/11/03 22:48
補題
X = Spec(A) をアフィン整スキームとする。
A~ を A の商体における A の整閉包とする。
X~ = Spec(A~) は
>>610 の意味の X の正規化である。
証明
f: X~ → X を標準射とする。
U = Spec(B) を X のアフィン開集合とする。
f^(-1)(U) は Spec(A~ (x) B) と見なせる。
ここに、A~ (x) B は、A 上のテンソル積。
f^(-1)(U) の商体は、X~ の商体、即ち X の商体である。
f^(-1)(U) は正規であるから、
>>613 の補代より
A~ (x) B は整閉である。これから、A~ (x) B は B の整閉包
である。
615 :
132人目の素数さん :03/11/03 22:59
補題
X = Spec(A) をアフィン整スキームとする。
X~ を
>>610 の意味の X の正規化とする。
f: X~ → X を標準射とする。
任意の正規な整スキーム Z と任意の支配的射 g: Z → X
に対して、g は Z → X~ → X と一意に分解する。
証明
U = Spec(B) を Z の任意の空でないアフィン開集合とする。
g の制限 U → X を考える。
g は支配的だから、A → B は単射である。
B は整閉だから、A → B は、A → A~ → B と一意に分解する。
即ち、U → X は、U → X~ → X と一意に分解する。
U は任意の空でないアフィン開集合であったから、
補代がいえる。
616 :
132人目の素数さん :03/11/03 23:05
補題
X 整スキームとする。
X~ を
>>610 の意味の X の正規化とする。
f: X~ → X を標準射とする。
任意の正規な整スキーム Z と任意の支配的射 g: Z → X
に対して、g は Z → X~ → X と一意に分解する。
証明
U = Spec(A) を x の任意の空でないアフィン開集合とする。
>>615 より、g^(-1)(U) → U は、g^(-1)(U) → f^(-1)(U) → U
と一意に分解する。これより、補題がいえる。
617 :
132人目の素数さん :03/11/03 23:12
補題
X = Spec(A) をアフィン整スキームとする。
X~ = Spec(A~) を X の正規化とする。
f: X~ → X を標準射とする。
U を X の任意の空でない開集合とする。
f^(-1)(U) は、U の正規化である。
証明
>>614 より明らか。
618 :
132人目の素数さん :03/11/03 23:14
ここは派手なオナニースレですね。
619 :
132人目の素数さん :03/11/03 23:27
>>592 の証明
Hartshorne II Ex. 3.8 (正規化)
証明
整スキーム X の各アフィン開集合 U = Spec(A) に対して、
A~ を A のその商体における整閉包とし、
U~ = Spec(A~) とおく。f_U : U~ → U を標準射とする。
V をもう一つのアフィン開集合 V = Spec(B) とする。
>>617 より、(f_U)^(-1)(U ∩ V) は、U ∩ V の正規化である。
同様に、(f_V)^(-1)(U ∩ V) も、U ∩ V の正規化である。
正規化の一意性(
>>616 )より、(f_U)^(-1)(U ∩ V) と
(f_V)^(-1)(U ∩ V) は同型である。これより、U~ を
張り合わせてスキーム X~ が得られる。
これが X の
>>610 の意味の正規化であることは、明らか。
普遍性は、
>>616 から出る。
X が体 k 上有限型であれば、X~ → X が有限射である
ことは、k 上有限生成の整域 A の整閉包が A 上有限加群と
なる(環論の本を参照)ことからわかる。
620 :
132人目の素数さん :03/11/03 23:35
>>592 は演習問題ってレベルじゃないよな。
こんなの普通の初心者が解けるわけない。
普通の初心者にはHartshorneはお勧めできない。
622 :
132人目の素数さん :03/11/04 00:00
>>621 例えば、Reid の本の知識があったらとしたら?
勿論、環論の知識(A-M 程度)は当然あるとして。
623 :
132人目の素数さん :03/11/04 15:54
Reidでは足りない Mumfordせめてfultonくらいが必要 ここまでが一章 二章以降は ホモロジー代数も必要 つーか初めてスキーム勉強するのにHartshorneってのはよくなくない? 層だってぜんぜん不十分の記述だしさ 他の本で補いながら進まないと何も身に付かないんじゃないかな やっぱHartshorneはガイドブックなんだよ 間違いない
624 :
132人目の素数さん :03/11/04 19:01
>>623 EGAのほうがある意味で簡単だな。全ての命題に厳密な証明をつけている。
ただし、Bourbakiの可換環論, Zariski-Samuel, Cartan-Eilenberg,
Godement, Tohoku を読んでおく必要がある。w
FACも読んどいたほうがいいな。
625 :
132人目の素数さん :03/11/04 19:23
>>489 Hartshorne II Ex. 3.5
(c) 全射で有限型かつ準有限な射で有限射でない例をしめせ。
この間から考えていてやっと見つけた。
A = Z[X] / (2X^2 + 1) とおく。
ここで、Z は有理整数環.
f: Spec(A) → Spec(Z) を標準射とする。
U = Spec(Z) - {(2)} とおく。
f^(-1)(U) → U が (c) の条件を満たす。
626 :
132人目の素数さん :03/11/04 19:58
>>624 >EGAのほうがある意味で簡単だな。全ての命題に厳密な証明をつけている。
>ただし、Bourbakiの可換環論, Zariski-Samuel, Cartan-Eilenberg,
>Godement, Tohoku を読んでおく必要がある。w
EGA 読む「前に」これら全部読んどきゃなきゃだめですか? それは
ちょっとキツすぎるっす。
627 :
132人目の素数さん :03/11/04 20:06
>>623 >Mumfordせめてfultonくらいが必要
Mumford っていってもいろいろあるけど、Springer の
"Algebraic Geometry I Complex Projective Varieties" のこと?
Fulton は "Algebraic Curves" のことかな?
628 :
132人目の素数さん :03/11/04 20:11
>>626 全部読む必要はまるで無い。必要なときに参照すればいい。
ただし、可換代数の基礎的なことはやっておく必要はある。
Atiyah-Macdonald がいいだろう。それとホモロジー代数の
基礎的なこともやっておいたほうがいい。河田なんかいいかも。
629 :
132人目の素数さん :03/11/04 21:36
誰か、問題を解いてくれないか? 俺一人解くだけじゃつまらない。
>>629 解ける香具師がいりゃぁ解くだろぉよ。ウダウダ言うねぃ。
631 :
132人目の素数さん :03/11/04 21:43
>>628 助言ありがとうございます。
Atiyah-Macdonald と河田ホモロジー代数はだいたい読み終えているので
EGA チャレンジしてみようと思います。
しかし EGA I〜IV をすべて制覇するのにどのくらい時間かかるかな。
ちょっと怖い気もするが・・・
632 :
132人目の素数さん :03/11/04 21:49
実際、今の代数幾何の研究者の中で、EGA を読破した人って何割くらい なんでしょう? やっぱみんな読んでるんでしょうか?
研究者なら読んでるんじゃねーの?
634 :
132人目の素数さん :03/11/04 21:53
>>631 EGAは通読するものじゃないだろう。レファレンスとして使うのがいい。
Hartshorneの補助として使うのがいいんじゃないか?
635 :
132人目の素数さん :03/11/04 22:04
それと前にも書いたが、EGAを読む前にFACを読んどいたほうがいい。 FACは分かりやすいし、重要な論文だ。
636 :
132人目の素数さん :03/11/04 22:18
↑本の名前ばっかいってないで問題解けば
俺は、位相幾何が専門だが、Hartshorneは輪講に参加させてもらった。
638 :
132人目の素数さん :03/11/04 22:32
639 :
132人目の素数さん :03/11/04 22:33
おま女
640 :
132人目の素数さん :03/11/04 22:39
代数幾何はやることが多すぎで並みの人間には近寄りがたい雰囲気をかもし出している。
ふと思ったのだけど、これの解析概論バージョンをやれば多くの人が 参加できるんじゃない?
643 :
132人目の素数さん :03/11/04 22:47
多くの人が参加できたら何か?
あんまりうれしくないな。
645 :
132人目の素数さん :03/11/04 22:54
>>641 それは言える。代数幾何は数論とならんで深いからね。
他の全数学を道具とすると言っても過言ではない。
じゃあ p 進(簡約群あたりの)表現論やろうよ。というか、俺は出来ないのでやってくれ。
647 :
132人目の素数さん :03/11/04 23:43
>>635 ありがとうございます。FAC 読んでみます。
ところで EGA 全部読んだっていう人いましたら、どの位時間かかったか
参考までに教えてもらえませんか?
いねーよ
つーか、そんなことやるぐらいなら、もっとやりたいこと勉強したほうがいいよ。
650 :
132人目の素数さん :03/11/05 07:48
>>647 EGAを通読するなんて考えないほうがいい。
それより、シャファレビッチとかマンフォードのred book などの
代数幾何の入門書をまず読んだほうがいい。
入門書をセミナー用に読んだ人、TeX でうpキボン。
653 :
132人目の素数さん :03/11/05 20:11
Hartshorne II Ex. 3.9 (積の位相空間) (a) k[X] (x) k[Y] = k[X, Y] (同型) だから、A^1 x A^1 = A^2 (同型) となる。ここで、k[X] (x) k[Y] は k 上のテンソル積。 ここで簡単のため、k を代数的閉体とする。A^2 = Spec(k[X, Y]) は、 集合として、以下の素イデアルからなる。 (1) 生成点: 零イデアル (2) 既約多項式により生成される単項イデアル (3) 極大イデアル (X - a, Y - b)。この全体は、k x k の点と1対1に 対応する。 これから、A^1 x A^1 の台集合は、各因子の台集合の積 とは一致しないことがわかる。
654 :
132人目の素数さん :03/11/05 20:12
655 :
132人目の素数さん :03/11/05 20:28
>>593 の解答
Hartshorne II Ex. 3.9 (積の位相空間)
(b)
Spec(k(s)) x Spec(k(t)) = Spec(k(s) (x) k(t))である。
k(s) (x) k(t) = k(s)[t]_S である。
ここに、S = k[t] - {0} であり、k(s)[t]_S は、環 k(s)[t]
の S による局所化である。
k(s)[t] の素イデアルは、k[s, t] の既約多項式で生成される
単項イデアルで、k[s] に含まれないものと零イデアルに
1対1に対応する。従がって、Spec(k(s) (x) k(t)) は、
k[s, t] の既約多項式で生成される単項イデアルで、k[s] にも
k[t] にも含まれないものと零イデアルに1対1に対応する。
>>651 そもそも、TeXで書き写すやつなんているのか・・・。
漏れはM1のときのセミナーでは、やったことをTeXで書いたノートを出せと 言われて、毎週必死こいてTeX打ちしてたぞ。
658 :
132人目の素数さん :03/11/05 22:27
>>596 の解答
Hartshorne II Ex. 3.10 (射のファイバー)
(a)
f: X → Y をスキームの射とする。y ∈ Y を点とする。
f の y 上のファイバーは、X_y = X x Spec(k(y)) である。
ここで、k(y) は y の剰余体で、X x Spec(k(y)) は
Y 上のファイバー積である。
射影 X x Spec(k(y)) → X を p とする。
射影 X x Spec(k(y)) → Spec(k(y)) を q とする。
以下の図式は可換である。
X x Spec(k(y)) --> Spec(k(y))
↓ ↓
X ---------------> Y
659 :
132人目の素数さん :03/11/05 22:28
>>658 の続き。
z ∈ X_y とする。
ファイバー積の定義から、
f(p(z)) = j(q(z)) = y である。ここで、j: Spec(k(y)) → Y は
標準射。従がって、p(z) ∈ f^(-1)(y) となる。
逆に、x ∈ f^(-1)(y) とする。
g: Spec(k(x)) → X が存在し、g(ζ) = x となる。
ここで、ζはk(x)の生成点である。
f(x) = y であるから、k(y) ⊆ k(x) と考えられる。
これより、h: Spec(k(x)) → Spec(k(y)) が一意に定まる。
fg = jh だから、φ: Spec(k(x)) → X x Spec(k(y)) が一意に
存在し、pφ = g, qφ = j となる。
φ(ζ) = z とすれば、pφ(ζ) = g(ζ) = x だから、p(z) = x である。
この z は、φの一意製より、一意に定まる。
以上より、p の sp(X_y) への制限写像は、集合として
sp(X_y) と f^(-1)(y) の全単射を与える。
U を X のアフィン開集合とすると、
U x Spec(k(y)) は、U ∩ f^(-1)(y) と位相同型であることは、
>>528 よりわかる。故に、sp(X_y) と f^(-1)(y) は位相同型である。
660 :
132人目の素数さん :03/11/05 22:51
>>659 >U を X のアフィン開集合とすると、
U x Spec(k(y)) は、U ∩ f^(-1)(y) と位相同型であることは、
>>528 よりわかる。故に、sp(X_y) と f^(-1)(y) は位相同型である。
これを、以下のように訂正する。
x ∈ X で f(x) = y
U を X のアフィン開集合、V を Y のアフィン開集合とし、
x ∈ X, y ∈ V, f(U) ⊆ V とする。U x Spec(k(y)) を V 上の
テンソル積とする。U x Spec(k(y)) は、U ∩ f^(-1)(y) と
位相同型であることは、
>>528 よりわかる。
故に、sp(X_y) と f^(-1)(y) は位相同型である。
662 :
132人目の素数さん :03/11/06 00:55
じゃぼくもHartshorne読むわ 層のとこからゆっくり 61ページの(3)のとこで Note condition(3)implies that s is unique ってあるけどどういうこと?何に対してユニーク? (3)の条件って層の既約性のことだと思うけど これってかなり特殊な例(例えばA.S.前層)を除くためのものって理解してた ちがう?
663 :
132人目の素数さん :03/11/06 01:31
既約だからユニークなんだろうけど、なんで既約っていうのかは知らん
664 :
132人目の素数さん :03/11/06 02:13
>>662 貼り合わせがユニークに存在するっていうこと。
(3) ∀i s|V_i = 0 ⇒ s = 0
っていう条件は、
(3)'∀i s|V_i = t|V_i ⇒ s = t
と書き換えられることに注意。
> (3)の条件って層の既約性のことだと思うけど
> これってかなり特殊な例(例えばA.S.前層)
> を除くためのものって理解してた
> ちがう?
これはちょっと言っていることがいまいち掴めませんが(「A.S.前層」って何でしょう?)、
(3) の条件を満たさない前層なんていくらでも存在しますよ。「特殊な例」っていう感じじゃない。
665 :
132人目の素数さん :03/11/06 20:42
>>659 >φ(ζ) = z とすれば、pφ(ζ) = g(ζ) = x だから、p(z) = x である。
この z は、φの一意製より、一意に定まる。
これは、説明不足だった。
p(z) = p(w) として、z = w を言うには、k(z) と k(w) を
共に含む体 K を考え、Spec(K) → X x Spec(k(y)) の一意性を
言う必要がある。後は
>>659 と同様。
666 :
132人目の素数さん :03/11/06 21:03
>>596 の解答
Hartshorne II Ex. 3.10 (射のファイバー)
(b)
a ∈ k とし、k[s] のイデアル (s - a) を P とする。
これは、k[s] の極大イデアルである。
B = k[s, t] と置く。
ファイバー X_y は、Spec(B/(s - t^2) (x) k(y)) であり、
これは、B_P/(P(B_P) + (s - t^2)B_P) に
等しい。さらに、これは k[t]/(t^2 - a) に等しい。
これより、(b) の前半がでる。
ηが Y の生成点のとき、X_ηはSpec(k(s)[t]/(s - t^2)) となる。
これより、(b) の後半がでる。
667 :
132人目の素数さん :03/11/06 21:16
>>598 の解答
Hartshorne II Ex. 3.11 (閉部分スキーム)
(a)
問題は局所的であるので、X = Spec(A)、Y = Spec(A/I),
X' = Spec(C) と仮定してよい。
Y x X' = Spec(C/IC) であり、Spec(C/IC) → Spec(C)
が閉埋入であることから分かる。
668 :
132人目の素数さん :03/11/06 23:33
>>664 おーそういうことか なるほど ありがとう!
669 :
132人目の素数さん :03/11/07 03:36
P^1 上の O(1) の R 値点全体ってメビウスバンド?
670 :
132人目の素数さん :03/11/07 19:13
>>667 の補足
>問題は局所的であるので、X = Spec(A)、Y = Spec(A/I),
X' = Spec(C) と仮定してよい。
Hartshorne II Ex. 2.18d を使う。
>>664 >「A.S.前層」って何でしょう?
河田のホモロジー代数にのってるよ。
672 :
132人目の素数さん :03/11/08 11:26
Hartshorne II Ex. 3.11 (閉部分スキーム)の解答 (b) Y の台位相空間は X = Spec(A) の閉集合と位相同型だから、 Y の台位相空間を X の閉集合と見なしてよい。 y ∈ Y を含む Y のアフィン開集合 V をとる。 Y は X の部分位相空間だから、V = U ∩ Y となる X の開集合 U がある。y ∈ D(g) ⊆ U となる X のアフィン開集合 D(g) をとる。 V_g' = D(g) ∩ Y となる。 ここで、g' は、f: Y → X に付随する A → Γ(Y) と 制限写像 Γ(Y) → Γ(V) の合成写像による g の像であり、 V_g' = Spec(Γ(V)[1/g']) である。 さて、各点 x ∈ X に対して x ∈ D(f_i) となる X の アフィン開集合を以下のようにとる。 まず、x ∈ X - Y のときは、x ∈ D(f_i) となる任意の D(f_i) をとる。x ∈ Y のときは x ∈ D(f_i) で D(f_i) ∩ Y が Y のアフィン開集合となるもの。 この D(f_i) の存在は上で証明されている。 Y は準コンパクトだから、D(f_i) ∩ Y が空でないものは 有限個に出来る。さらに X も準コンパクトだから D(f_i) 全体も有限個に出来る。 これから Ex. 2.17b より Y はアフィンである。 Ex. 2.18d より、A のあるイデアル I があって Y = Spec(A/I) となり Y → X は 自然な Spec(A/I)→ Spec(A) と見なせる。 証明終
673 :
132人目の素数さん :03/11/08 11:36
俺は、
>>672 を解くのに2日くらいかかった。勿論、その間ずっと
考えていたわけじゃない。ヒマな時に考えてたわけだ。
>>672 は「*」が付いた問題だから少しは自慢していいかな?
674 :
132人目の素数さん :03/11/08 12:02
>>417 >与えられた剰余体を持つ点の個数はいくつか。
これ、わかる人いない?
675 :
132人目の素数さん :03/11/08 16:17
岡潔は、数学の問題は情緒によって解くと言っていた。 これは、小平の数覚とも通じる。ペンローズの言うプラトン的世界とも 通じるな。
676 :
132人目の素数さん :03/11/08 16:37
>>675 まあ、Hartshorneの問題を解くくらいのことでは、あまり関係ない
かもしれないが。
678 :
132人目の素数さん :03/11/09 03:00
なぜ多様体を環付き空間と考えるのですか? 歴史的にはどのように発生した概念なのですか? 動機付けを教えて下さい よろしくお願いします
679 :
132人目の素数さん :03/11/09 05:38
>>678 歴史的にはカルタンが多変数複素関数論における岡の理論に
ルレイによる層およびそのコホモロジー論を応用したことに始ま
ると思う。岡の不定域イデアルが層と同じものと見抜いたから
じゃないか。クザンの問題は、層コホモロジーの問題として解釈
するのが一番すっきりする。
そしてThomは来日時、岡に会って感動したとか。
681 :
132人目の素数さん :03/11/09 06:32
層を初めて導入したルレイはもっと認められていい。 層、層のコホモロジー、スペクトル系列。このすべてを 独力で開発した。驚くべき独創だな。彼に較べたら、 カルタン、セールなどは、独創的という面では1段落ちる。
682 :
132人目の素数さん :03/11/09 11:33
>>674 n次monic既約多項式の個数がわかればよい。
一発でわかる公式があるかどうかは知らないけど、
帰納的に、可約多項式の数を組み合わせで算出して求める以外に方法ある?
683 :
132人目の素数さん :03/11/09 11:38
>>417 >Hartshorne II Ex. 2.11.
>k = F_p を素数 p 個の元を持つ有限体とする。
>Spec(k[X]) はどのようなものか述べよ。
この解答、kの代数閉包に、k上の絶対ガロア群を作用させて出来る軌道としては駄目ですか?
(フロベニウス作用がひっかかるんです。誰か教えて!)
684 :
132人目の素数さん :03/11/09 12:11
>>682 有限体 F_p 上の n次monic既約多項式全体の積をφ_n(X)とする。
Πφ_m(X) = X^(p^n) - X である。ここに、左辺の積は、n の正の
約数全体に渡るものとする。
これから、Σdeg(φ_m(X)) = p^n となる。
メビウスの関数 μ(n) をμ(1) = 1,
n がr個の互いに異なる素数の積のとき、μ(n) = (-1)^r,
上記以外のとき μ(n) = 0 で定義する。
メビウスの逆変換公式より、deg(φ_n(X)) = Σμ(m) p^(n/m) となる。
ここに、右辺の積は、n の正の約数 m 全体に渡るものとする。
これから、n次monic既約多項式の個数は
(Σμ(m) p^(n/m)) / n となる。
これであってると思うけど。面倒なんで、確かめてない。
685 :
132人目の素数さん :03/11/09 12:16
686 :
132人目の素数さん :03/11/09 19:35
>>683 「フロベニウス作用がひっかかる」って具体的に何がひっかかるの?
>>682 「体とGalois理論」に非常に詳しく載ってまっせ。
688 :
132人目の素数さん :03/11/10 11:05
>>684 メビウス函数を使えば、スッキリとやれるんだ!納得!!
689 :
132人目の素数さん :03/11/10 20:31
>>591 >>491 のHartshorne II Ex. 3.7だけど、X と Y がアフィンの場合を示してある
のであれば次のようでいいんでない?
f が有限型であるから、空でないアフィン開集合 U = Spec B' ⊆ Y と f^-1(U)
のアフィン開被覆 V_i = Spec A_i (各V_i は空でないとする)が存在して A_i
は B' 上 of finite type。各 V_i 上の誘導射f_i: Spec A_i → Spec B' は
generically finite であり(∵Xの生成点ηはUに入りf_i^-1(η)⊆f^-1(η)
だから)、また支配的である(∵Xが既約であるからV_iは稠密、よって
Y = Cl(f(X)) = Cl(f(Cl(V_i))) ⊆Cl(f(V_i)))。
よって「アフィンの場合」より f_i は finite。よって finite 射の定義(および
Ex. 3.4
>>488 )より f^-1(U) → U は finite。以上。
はずしてたらスマソ。
690 :
132人目の素数さん :03/11/10 21:06
>>689 f^-1(U)がアフィンであることを示す必要があると思うんだが。
>>690 ほんとだ。やっぱ思いっきしはずしてた(汗
ちゃんと考えてみます。
692 :
132人目の素数さん :03/11/12 06:30
>>591 >>491 のHartshorne II Ex. 3.7 の解答。
よく考えてやってみました。こんどはハズしてないといいんだが・・・
まず次の補題を示す。
【補題】
A を整域、B をその部分整域とし、A は B 上整とする。このとき、
p ∈ Spec A、p ∩ B = 0 ⇒ p = 0。
証明: p = 0 とし、x∈p-{0} をとる。x は B 上整であるから
x^n + b_1*x^(n-1) + ... + b_n = 0、b_1, ..., b_n ∈ B
となる次数最低の多項式をとれる。
b_n = -x(x^(n-1) + b_1*x^(n-2) + ... + b_(n-1)) ∈p
であり、b_n = 0 とすると x^(n-1) + b_1*x^(n-2) + ... + b_(n-1) = 0
となり次数が最低であることに反するから b_n ≠ 0。よって b_n ∈ p ∩ B ≠ 0。
693 :
132人目の素数さん :03/11/12 06:31
>>692 の続き
【Hartshorne II Ex. 3.7 の解答】
X の生成点をξ、Y の生成点をηとする。
まず、f^-1(η) = {ξ} を示す。
ξ'∈f^-1(η)とし、Y の空でないアフィン開集合 U' = Spec B をとる。η∈U
だからξ, ξ'∈f^-1(U')である。f^-1(U') の空でないアフィン開部分集合
V' = Spec A で、ξ'の近傍となっており、かつ A が of finite type over B
であるものをとって f': V' → U' を考えると、f'は明らかにgenerically finite
であり支配的であるから、「アフィンの場合」よりf'は finite。付随する準同型
B → A を考えれば、ξはAの零イデアル、ηはBの零イデアルに対応しており、
ξ' に対応する A の素イデアルを考えれば、補題から ξ' = ξ となる。
次に、f が有限型であるから f^-1(U') の有限アフィン開被覆 V_i = Spec A_i
(各V_i は空でないとする)が存在して各 A_i は B 上 of finite type。
上と同様の議論により f_i: V_i → U'は finite。
finite 射は特に閉写像(Ex. 3.5. (b)
>>535 )だから、f: V → U' も閉写像である。実際、S を V の閉集合とすると、f(S) = f(∪(V_i∩S)) = ∪f_i(V_i∩S)
であり右辺は閉集合の有限和だから f(S) は閉集合。
今、W := ∩V_i とおく。i が有限だから W は空でない開集合であり、f が閉写像
であることから f(V - W) は U' の閉集合。また、f^-1(η) = {ξ} ⊆ W である
から、η は f(V - W) に入らず、よってf(V - W)≠U'。
U ⊆ U' - f(V - W) なる空でないアフィン開集合をとると、
f^-1(U) ⊆ f^-1(U' - f(V - W)) = V - f^-1(f(V - W)) ⊆ W。
よって、f^-1(U) は f_i^-1(U) (i はどれでもよい)と見なせるから、f_i が
finite であることから、f^-1(U) は affine であり f^-1(U) → U は finite
となる。以上。
694 :
132人目の素数さん :03/11/12 06:39
>>693 スマソ。「V」の定義を書くのを忘れたが、単に V: = f^-1(U') ということ。
695 :
132人目の素数さん :03/11/12 06:42
>>692 うーむ、ミスが多い・・・
補題の証明の「p=0とし」は「p≠0とし」の間違い。
スマソ。
696 :
132人目の素数さん :03/11/12 19:25
>>693 >W := ∩V_i とおく。
これを読んだだけでピンときた。お主出来るな。
この調子で他の難しい問題もやってくれると有りがたい。
697 :
132人目の素数さん :03/11/13 08:50
>>696 どうもです。
ところで翻訳済みでまだ解かれてない問題って残ってる?
698 :
132人目の素数さん :03/11/13 14:24
>>625 ex.3.5(c)
は幾何的に考えると・・・って図書けないし・・・
とにかくKを数体でその整数環をO_Kとする。
Zのある素数pの上に{P_1,・・・,P_n}がのっかってるとして、
SpecO_K-[P_1}→SpecZ
でいけると思う。
ex.3.7
は「射が有限⇔射が有限型+準有限」
だったような・・・
というか、ここまで読むのに(あんまり読めてない)めちゃめちゃ時間かかったし。
↑あれ、嘘やわ・・・prpper quasi-finiteならfiniteやけど・・・ ごめん出直してきます。
あ、ぼーっとしてた。
「f:X→Spec(k)」のときに
>>698 は正しいから大丈夫。
701 :
132人目の素数さん :03/11/13 15:10
>>698 > ex.3.7
> は「射が有限⇔射が有限型+準有限」
> だったような・・・
すまん、言いたいことがよくわからないんだが・・・
ex 3.7 (
>>491 ) を別の方法で解けるってこと?
702 :
132人目の素数さん :03/11/13 15:12
えーっと何が大丈夫かと言うと
Yのgeneric pointをξ=Spec(k) とすれば f^(-1)(ξ)→ξ がfiniteになるので解けてる。
それとなんか違和感を感じていてやっと分かったんやけど、
>>693 は間違いがあると思う。
根本的に間違えてるかは分からんけど、irreducibleで無い限りXに生成点はないよね。
例えば題意を満たすようなXを何枚かコピーしても大丈夫やし。
それとYの生成点ってのは1点だけでYのopen setになるよね。
だから
>>693 の補題が正しい時点でもう証明は終わってる。
僕もそこまで真面目に考えてないんで間違えてたらごめんなさい。
あ、両方とも整スキームか・・・ 風邪引いてるということで言い訳にさせて下さい・・・
704 :
132人目の素数さん :03/11/13 15:22
>>702 > Yのgeneric pointをξ=Spec(k) とすれば f^(-1)(ξ)→ξ
> がfiniteになるので解けてる。
これちょっとわからないんで、説明してもらえませんか?
> それとYの生成点ってのは1点だけでYのopen setになるよね。
なるとは限らないです。
705 :
132人目の素数さん :03/11/13 15:25
勘違いしてた。アホやった。確かに↑のおっしゃる通り。
706 :
132人目の素数さん :03/11/13 15:34
だから、僕の考え方で解けてるかは分からんけど f^(-1)(ξ)→ξ がfiniteになるってのがぱっと頭に出て それはkの有限生成代数でそのspecの個数が有限になる場合を考えるとArtin環しかないから。 ほんまごめんね、見てた皆さん。
707 :
132人目の素数さん :03/11/13 16:01
generically finite だが quasi-finite でない例って のはどういうのがあるのかな?
708 :
132人目の素数さん :03/11/13 19:26
>>697 残ってないと思う。今後は翻訳しないで問題番号と解答だけ書くように
しないか? 著作権の問題もあるし、翻訳は面倒だし。
709 :
132人目の素数さん :03/11/13 19:59
>>698 >とにかくKを数体でその整数環をO_Kとする。
Zのある素数pの上に{P_1,・・・,P_n}がのっかってるとして、
SpecO_K-[P_1}→SpecZ
でいけると思う。
これが有限射でないことの証明はどうするのかな?
710 :
132人目の素数さん :03/11/13 20:12
711 :
132人目の素数さん :03/11/13 20:30
>>710 だからaffine射にならないことの証明なんだけど。
712 :
132人目の素数さん :03/11/13 21:29
ごめんなさいね、適当で。 えーと、SpecO_K-{P_1}がaffineだとするとO_Kのイデアルに対応してそれをIとする。 逆にイデアルに対応するからclosedとしてよく、よって{P_1}がopen pointになって矛盾。
713 :
132人目の素数さん :03/11/13 21:30
>>709 698じゃないけど、整数環 O_K がPIDだったら、
確かに
>>489 の例になってると思う。
もっと具体的にしちゃえば、たとえば
f: Spec Z[√-1] - {(2 + √-1)} = Spec Z[√-1, 1/(2 + √-1)] → Spec Z
とすれば、f は明らかに有限型、準有限で、f((2 - √-1)) = (5) だから全射。
だけど、1/(2 + √-1) ∈ Z[√-1, 1/(2 + √-1)] は Z 上整じゃないから、
特に f は有限射でない。
714 :
132人目の素数さん :03/11/13 22:12
712 と 713、思いっきり矛盾してますねw
715 :
132人目の素数さん :03/11/13 22:20
713 間違ってる?
716 :
132人目の素数さん :03/11/13 22:24
717 :
132人目の素数さん :03/11/13 22:34
なんか、話がかみあってないな。 Spec Z[√-1] - {(2 + √-1)} = D(2 + √-1) = Spec Z[√-1, 1/(2 + √-1)] でしょ? どうして affine じゃないんだ?
あれ、まだ間違えてるんかなぁ。 疲れたんで今日は寝ますね。ごめんなさい(熱上がったし・・・)
720 :
132人目の素数さん :03/11/13 23:16
>>719 そう、きついことを言うようだが病気が完全に治ってから投稿してくれ。
721 :
132人目の素数さん :03/11/14 05:58
>>720 病人ですがまた来てしまいました・・・寝てると考えることこればっかりなので・・・
また間違えてるかもしれないし、その時は指摘してください。
とりあえず
>>712 は間違えてます。イデアルに対応する、ってのが大嘘です。
だから
>>698 は今のところあってるか分かりません。
なんとなく幾何的に考えたんで、適当でした。
それとex3.7の方ですが
f^(-1)(ξ)→ξ がfinite で左辺はXの極小イデアルに対応するから整スキームより1点(genericのみ)
でこれは体の有限拡大K/kを表してます。
そのaffine近傍をとると、SpecB→SpecA でB=A[x_1,・・・,x_n]という形。
(x_iは生成元で超越的とは限りません。)
またBの商体がK、Aの商体がkであるので、
x_i はk上整でその最小多項式の分母の最小公倍元Nをとり、SpecAの開近傍U=D(N)とする。
Vをその逆像(上のSpec間の射での)とすると、V→Uはfiniteになっている(と思う←自信なくしつつある)
722 :
132人目の素数さん :03/11/14 12:54
>>721 > それとex3.7の方ですが
> f^(-1)(ξ)→ξ がfinite で左辺はXの極小イデアル
> ...
なんか議論があいかわらず大雑把でよくわかりません。
上記の「証明」のギャップを細かく埋めてみてもらえませんか?
自信を取り戻すきっかけにもなるかもしれないよ。
>>721 具体的にいうと
> f^(-1)(ξ)→ξ がfinite で
何で?
>左辺はXの極小イデアルに対応するから
「Xの極小イデアル」とは何?
>でこれは体の有限拡大K/kを表してます。
何故?
>そのaffine近傍をとると
どうとるの?
・・・という感じ
724 :
132人目の素数さん :03/11/14 17:33
f^(-1)(ξ)→ξ がfiniteなのは 「kが体なら X→Speck がfinite⇔quasi-finite&of finite type」を使う。 この「」の証明はk上有限生成代数で素イデアルが有限個な事からArtin環であることを使えばよい。 (これはきっと有名がlennmaなはず) f^(-1)(ξ)をaffine近傍に制限して考えるとその極小イデアルに対応してると言う意味。 今fXは整スキームなのでこの極小イデアルは1個でよって体。 よって、Speck間のfinite射より有限拡大を表してる。 affine近傍は・・・とりあえず適当にaffine近傍をとるとaffineならD(g)の形の開基をもつので その適当な近傍とf^(-1)(U)との共通部分に含まれるD(g)の形(こいつはaffine)をとりなおせばよい。 と思います。
>>724 > f^(-1)(ξ)をaffine近傍に制限して考えると
f^(-1)(ξ) は空かもしれないけど、今の場合何故そうでないと言える?
>その極小イデアルに対応してると言う意味。
何故?
>今Xは整スキームなのでこの極小イデアルは1個でよって体。
何が体?
> affine近傍は・・・とりあえず適当にaffine近傍をとるとaffineならD(g)の形の開基をもつので
> その適当な近傍とf^(-1)(U)との共通部分に含まれるD(g)の形(こいつはaffine)をとりなおせばよい。
最終的にはYの空集合U'をとってf-1(U')→U' がfiniteであることを言わなきゃいけないから、
この時点で「適当な近傍とf^(-1)(U)との共通部分」をとっちゃうとまずいと思うんですが。
スマソ。後半の「Yの空集合U'」は「Yの開集合U'」の間違い。
727 :
132人目の素数さん :03/11/14 23:55
>>725 1つ目 dominant やよね?Xのgeneric pointeηとするとそれの行き先がξだから。
(確認は普通に集合論使って頑張るだけやと思う)
2つ目 零イデアルの逆像だから。
3つ目 そのArtin環が体
4つ目 あれ、問題勘違いしてたわ。それなら僕の解等の後半はあかんわ。
被覆の取り方とか工夫せんとあかんね。また考えます。
728 :
132人目の素数さん :03/11/14 23:56
不自然な関西弁きもい。
>>727 >1つ目 dominant やよね?Xのgeneric pointeηとするとそれの行き先がξだから。
> (確認は普通に集合論使って頑張るだけやと思う)
じゃあ、最初からちゃんとそう書かなきゃ。
> 2つ目 零イデアルの逆像だから。
なぜ? f^(-1)(ξ) が一点なら確かにそうなるけど。今はまさにそれを示そうと
してるんじゃないの? 話の順序が逆だと思うんだけど。たとえば今仮に f が
genrically finite という仮定をはずして f: Spec K[x, y] → Spec K[x] を考
えると、f の generic fiber f^-1(ξ) (=~ Speck K(x)[y]) の各点は K[x, y]
の極小素イデアルと対応している? そうじゃないよね。
>>727 > 2つ目 零イデアルの逆像だから。
それとこれを読んでちょっと思ったんだが、もしかして f^(-1)(ξ)
の意味を取り違えてないか? f^(-1)(ξ) はスキームのほうで考えれば
たしかに「零イデアルの逆像」だけど、環のほうで考えると
「逆像が零イデアルとなる素イデアル(の集合)」だよ。
まあ、この問題の場合、前半部のf^(-1)(ξ)→ξが体の有限次拡大になってい
るっていうのは確かに合ってるから別にいいと言えばいいんだけどね。
で、後半部が本質的な問題だと思うんだが。とにかく
> それとなんか違和感を感じていてやっと分かったんやけど、
>>693 は
> 間違いがあると思う。
とか書いておいて、指摘することが全然間違ってたり大雑把だったりする
ので、ちょっと困ります。
>>693 に何か問題ある?(ちなみに693を書いた
のは僕です)。
731 :
132人目の素数さん :03/11/15 03:36
>722さん
まず謝りたいのは
>>693 が間違いだと思ったのはXが整スキームという仮定を忘れてたからと
generic pointの性質を間違えて思ってたからで問題はないと思います。
あと議論が大雑把だったりするのは、あんまりパソコンの前座ってると熱上がるんで・・・
(だから、治してから来てって言われたんやけど・・・)
>>729 genericallya finiteの仮定はかなり本質的だと思います。
僕の説明が悪いのですが、零イデアルの逆像の座標環がArtin環になっているということです。
(そこの例でのK(x)[y]のことかな)
だから極小なイデアルしか逆像に入ってないんです。
後半が大事なのは当然です。ただ、genericallya finiteという言い方からもこういう方法でちょっとξ
の周りに伸ばせるのでは、と思ったので。
よかったらそんな方向で考えて教えて下さい。ヒントはその方向を示唆してるのだと思います。
732 :
132人目の素数さん :03/11/15 06:45
>>731 考えを煮詰めてから書き込んでくれないか。
風邪で集中力がないからそれも難しいだろうが。
迷惑なやっちゃ。
>>731 > genericallya finiteの仮定はかなり本質的だと思います。
ちょっと勘違いしてるみたいですけど、僕はそんなことは最初からわかって
るんです。あなたの説明がいい加減だから指摘してるだけ。generic fiber が
の逆像が Artin 環の Spec になるっていうのは、generically finite
っていう仮定から出てくるんでしょ? だったらそこからそれがどう導かれるのかを
ちゃんと書かなきゃ。いきなり「極小イデアルが云々」とかいってもわけわかんないよ。
ちなみに「極小イデアル」じゃなくて「極小"素"イデアル」ね。
734 :
132人目の素数さん :03/11/15 17:21
大体言いたいことは分かるんだから細かいところはいいんじゃないの? 風邪引いてるみたいだし。 少なくとも「極小イデアル」を”素”なしの意味で使う程分かってない奴じゃないだろ。 まぁ、間違いも多いから迷惑だが、方向としては間違ってないし。 それに細かく(ここまでみたいに)やってると何年もかかっちゃうよ。 で、今後の予定はどうすんだ?
735 :
132人目の素数さん :03/11/15 17:42
>>734 1章を除いて約300題くらいあるのかな。一人でやるとなると
2,3年かかるな。だから共同で解こうじゃないか。二人なら
1年半。3人なら1年だ。
正直4章までしか読んでないし、かなり読み流した(代数幾何が専門ではない)ので できるところだけなら。 次は2章の§4?
>>734 >大体言いたいことは分かるんだから細かいところはいいんじゃないの?
>風邪引いてるみたいだし。
ですね。ちょっときつく書きすぎました。ごめんなさい>731さん。
>>735 僕もこれからも時間が取れる範囲で参加しようと思ってますんで、よろしく。
738 :
132人目の素数さん :03/11/16 00:39
Ex.3.18. 構成可能集合(constractible set). X をザリスキ位相空間とする. X の構成可能部分集合(constractible subset)とは, 以下をみたす最小の、部分集合の族 F に属する部分集合のことである: (1) 各開集合は F の元, (2) F の元の有限個の共通部分は F の元, (3) F の元の補集合は F の元. (a) X の部分集合が局所的に閉であるとは, それがある開集合と ある閉集合との共通部分になっていることである. X の部分集合が構成可能であることの必要十分条件は それが局所的に閉な部分集合の有限個の非交和と書けることであることを示せ. (b) 既約なザリスキ空間 X の構成可能部分集合が稠密であることの必要十分条件が それが生成点を含むことであることを示せ. さらに, そのときそれは空でない開集合を含む. (c) X の部分集合 S が閉であることの必要十分条件は それが構成可能かつ特殊化で安定であることである. 同様に, X の部分集合 T が開であることの必要十分条件は それが構成可能かつ一般化で安定であることである. (d) f: X -> Y がザリスキ空間の連続写像ならば, Y の構成可能部分集合の逆像は X の構成可能部分集合である.
739 :
132人目の素数さん :03/11/16 00:40
>>736 次は II Ex.3.11 (c) と (d) だけど、これは今俺がやっている。
だけど早いもの勝ちってことで。誰がやってもいい。
それも、別に順番にやることもないと思う。
あまり飛ばなければ、多少番号が飛んでもいいと思う。
740 :
132人目の素数さん :03/11/16 00:54
>>738 今後、問題は翻訳しないようにしないか?
著作権で問題を起こしたくない。
いずれにしても本を持ってない人は理解は難しいと思うし
(本文の結果を使うんで)。
ただこの方法で問題なのは、旧版と新版で問題が違うかもしれない
ってこと。俺が持ってるのは1977年のものだけど。だれか新版持ってる
人いる?
741 :
132人目の素数さん :03/11/16 00:57
>>737 >僕もこれからも時間が取れる範囲で参加しようと思ってますんで、よろしく。
嬉しいね。大歓迎です。
>>740 新版ってあるんだ? 知らなかった。ちなみに僕がもってるのも 1977 年版。
ところで著作権だけど、あまり気にしなくてもいいように思うんだが・・・
「引用」の範囲内ってことで大丈夫だと思うけど。
743 :
132人目の素数さん :03/11/16 01:19
>>742 だけど300問も翻訳したら引用の範囲内ってわけにいかないと思うんだが。
沢山問題を解くとこのスレ有名になるような気がするし。
同じ問題を何人が解いてもいいんじゃない。 問題の翻訳は解く人が好きにすればいいと思うけど。
>>737 いえ、すいません、迷惑をおかけして。
とりあえず風邪がだらだら続くんで今から治すまでPCやめときます。
746 :
132人目の素数さん :03/11/16 03:48
>>744 同じ問題を解くのは改良とか別証であればいいんじゃない。
問題の翻訳については、俺は反対だけど俺の意見を
強制する気はないし、そんなこと不可能だし。
747 :
132人目の素数さん :03/11/16 08:24
UEx3.13 (a) f:X→Y を closed immersion とする。 Xの open affine covering {U_i=SpecA_i} をとる。この時示すべきことは各iに対して f^(-1)(U_i)が有限個の open affine subset {V_i,j=SpecB_i,j} で覆えて、B_i,jが有限生成A_i algebra であることである。 今 Y×U_i/X→U_i を考えると Ex.3.11(a)よりclosed immersionであり、Yがaffineの場合に帰着できる。 この場合はほとんど明らかである。(Y=SpecA とすると X=SpecA/I なので) (b) 射、open coveringの取り方は上と同じとする。 今、f^(-1)(U_i)=U_i∩X であり(XはYのopen subschemeと考えれる) quasi-compact より有限個のopen affine subsets {V_i,j=SpecB_i,j} で覆える。 V_i,j→f^(-1)(U_i)→U_i はopen immersionであるから、これまたほとんど明らか。 反省:Yのopen affineを任意にとってきた方が添え字が楽。
748 :
132人目の素数さん :03/11/16 08:51
UEx.3.13 (c)・・・被覆を丁寧にとっていくだけ・・・パス (d) f:X→Y をS上の射として、S'→S でbase changeする。X'=X×S' Y'=Y×S' としておく。 今fはof finite typeなのでYのopen affine cover {U_i=SpecA_i}でf^(-1)(U_i)がfinite open affine cover {V_i,j=SpecB_i,j}をもち、B_i,jは有限生成A_i algebra となるものがある。 Y'→Y をpとするとY'はp^(-1)(U_i)=U_i×S' でcoverできる。 Sのopen affine cover {S_k}とその逆像のopen affine cover {S'_l} をとると、 p^(-1)(U_i)は U_i×S'_l/S_k (今までのそれ以外のfibre積はS上)で覆われる。 よってY'はさらにiを動かしたもので覆われる。 ここで f':X'→Y' に対し、f'^(-1)(U_i×S'_l/S_k) は V_i,j×S'_i/S_k (有限個)で覆えて、 これらはtensor積で表されてaffine有限生成は明らか。
749 :
132人目の素数さん :03/11/16 09:13
・・・飽きた。(e)とか可換図式ないとつらいし・・・ (e)SがaffineのときS=SpecRとする。 X×Y→→Y ↓ ↓ X →→S 上段の→→をp_2、下段の→→をf、左の↓をp_1、右の↓をg 仮定よりXの有限個のopen affine cover {U_i=SpecA_i}、Yも同様に{V_j=SpecB_j} をとる。 (p_1)^(-1)(U_i)∩(p_2)(-1)(V_j)=U_i×V_j なので(図式で示すか、定義に帰って示すか?) U_i×V_j/S=SpecA_i×B_j/R (右辺はテンソルのつもり) なので有限生成R代数になっている。 Sがaffineでない場合はSをaffineに分解しとけばできるでしょう(←適当) (f)これまた頑張って被覆とるだけのような気がするのでパス (g)noether環上有限生成な環はnoetherであり、有限枚のaffineで覆えるのも明らか。(←やっぱり適当)
750 :
132人目の素数さん :03/11/16 12:33
II Ex. 3.11 (c) の解答 まず X をアフィンスキーム Spec(A) と仮定する。 II Ex. 3.11 (b) より、アフィンスキームの閉部分スキームは アフィンだから、Y, Y' もアフィンとなる。 Y = Spec(A/I), Y' = Spec(A/J) と仮定してよい。 V(I) = V(J) だから、rad(I) = rad(J) となる。 Y は被約だから, I = rad(I) である。故に I = rad(J) となる。 J ⊆ I だから、A → A/I は A → A/J → A/I と分解する。 これより、Y → X は Y → Y' → X と分解する。 X のアフィン開集合 D(f) に対して、 上記の分解の D(f) への制限 Y ∩ D(f) → Y' ∩ D(f) → D(f) は、 A_f → A_f/JA_f → A_f/IA_f から得られる。 これより、W = Spec(B) が X の任意のアフィン開集合のとき、 Y → Y' → X の W への制限 Y ∩ W → Y' ∩ W → W は、 B → B/J' → B/I' から得られることがわかる。 ここに、I', J' はそれぞれ Y ∩ W と Y' ∩ W に 対応する B のイデアルである。 一般の場合は、X のアフィン被覆をとることにより、 X がアフィンの場合に帰着する。 これは、次のことに注意すればよい。 U と V を X のアフィン開集合とする。 Y ∩ U → Y' ∩ U → U と Y ∩ V → Y' ∩ V → V は U ∩ V で一致する。 これは、U ∩ V に含まれる任意のアフィン開集合 W をとり、上記を適用すればよい。
751 :
132人目の素数さん :03/11/16 12:59
II Ex. 3.11 (d) の解答 まず X をアフィンスキーム Spec(A) と仮定する。 f: Z → X は φ: A → Γ(X) により定まる(II Ex.2.4)。 I = Ker(φ), Y = Spec(A/I) とおけば、Y が問題の 性質をみたすことは明らかである。 X がアフィンでない場合。 U を X のアフィン開集合とする。 f_U : f^(-1)(U) → U を f の制限とする。 Y_U を上記のようにして得られる U の閉部分スキームとする。 V を X のアフィン開集合とする。 Y_U と Y_V は U ∩ V で一致することは明らかだろう。 これより、Y が存在し、問題の性質をみたすことも 明らかだろう。
752 :
132人目の素数さん :03/11/16 13:30
II Ex. 3.12 (a) の解答
U = Proj(T) は明らか。
φ: S → T の核を I とする。
T と S/I は標準的に同型だから、
Proj(T) = Proj(S/I) とみなしてよい。
h を S+ の同次元とする。
D+(h) = Spec(S[1/h]_0) であり、
f^(-1)(D+(h)) = Spec((S/I)[1/h']_0) である(
>>459 参照)。
ここに、S[1/h]_0 は局所化 S[1/h] の 0 次部分であり、
h' は h の S/I における像である。
(S/I)[1/h']_0 は S[1/h]_0/IS[1/h]_0 と見なせる。
従がって、f^(-1)(D+(h)) → D+(h) は閉埋入である。
D+(h) は S の開被覆となるから、f も閉埋入である。
デカルトの精神と代数幾何っておもしろいの?
754 :
132人目の素数さん :03/11/16 18:06
755 :
132人目の素数さん :03/11/16 18:17
756 :
132人目の素数さん :03/11/16 19:47
II Ex. 3.12 (b) の解答
I' ⊆ I だから射φ: S/I' → S/I が存在する。
これが誘導する射 Proj(S/I) → Proj(S/I') は
同型であることが II Ex. 2.14 (c) よりわかる(
>>469 参照)。
S → S/I は S → S/I' → S/I と分解するから、
Proj(S/I) と Proj(S/I') は同じ閉部分スキームを定める。
757 :
132人目の素数さん :03/11/16 20:12
II Ex. 3.14 の解答 X はアフィンと仮定してよい。 X = Spec(A) とする。 f をベキ零でない A の元とする。 A_f ≠ 0 だから、A_f の極大イデアル P が存在する。 φ: A → A_f を標準射とする。φ^(-1)(P) = P' とおく。 A/P' → A_f/P をφから誘導される単射とする。 A_f は体 k 上有限型だから、ヒルベルトの零点定理より、 A_f/P は k 上有限次代数拡大である。 従がって、A/P' も k 上有限次代数拡大である 故に、P' は A の極大イデアルである。 P' ∈ D(f) だから、X の閉点全体は X で稠密である。 これで、問題の前半が証明された。 (B, m) を体でない局所整域とする。 f ≠ 0 を B の元で、m に含まれる元とする。 D(f) は 0 イデアルを含むから空でなく、m を含まない。 これより、 Spec(B) の閉点全体 {m} は Spec(B) で稠密でない。
758 :
132人目の素数さん :03/11/16 20:38
UEx3.13 f:X:→Speck がof finite type なので Xは有限個のopen affine covering {U_i=SpecA_i}をもち、A_iは有限生成k-alg. Zをclosed points全体からなる集合とする。ZのclosureがXであることを示したいので、 任意のopen set Uと共通部分をもつ事を示せばよい。 U∩U_iとZ∩U_iが共通部分をもつ事を示せばよく、さらに U∩U_iよりもさらに小さくとって、U_iの中でD(f)がZ∩U_iと共通部分をもつことを示せばよい。 ややこしいのでU_i=SpecA Aは有限生成k-alg.とおくと SpecA_f∩Z=Φ (in SpecA) を示せばよい。 これから A_f の極大イデアルでAでも極大イデアルになっているものがあることを示せばよい。 (A_fの極大イデアルという言い方は微妙かも。SpecA_f={p∈ApecA| pにfは含まれない}という意味で) ところで、Aは有限生成k-algなので、A=k[x_1,・・・.x_n]/I という形で 極大イデアルを考えてるので、A=k[x_1,・・・,x_n]としてよい。 そうなると、示したいことは明らか。 (m-SpecA_f={(α_1,・・・,α_n) | f(α_1,・・・,α_n)≠0} だからこれが空だとf∈∩m = √(0) ) 後半の例としてはRをDVRとして、SpecRはclosed point 1つとopen point 1つからなるので 明らかにdenseでない。
759 :
132人目の素数さん :03/11/16 20:46
あ、
>>758 はEx3.14・・・ってかぶってるね>.757と
それと自分の解答(多分
>>757 さんの分も?)で気になるところが・・・
「Pがclosed point」⇔「PがU_iのclosed point (∀i)」⇔「PがUのclosed point (∃U)」
を示していない、ということで、僕の場合はD(f)とか勝手に小さくとってるんでこれを示す必要がありそう。
760 :
132人目の素数さん :03/11/16 22:20
>>759 そうだった。
U を X のアフィン開集合とし、
P を U の閉点とする。P が X の閉点であることを示せばよい。
Q を {P} の閉包に含まれる点とする。
Q ∈ V となる任意のアフィン開集合 V = Spec(A) を取る。
P ∈ U ∩ V である。
P ∈ D(f) ⊆ U ∩ V となる、A の元 f がある。
P は D(f) の閉点だから、零点定理より、V の閉点でもある。
従がって、P = Q である。
故に P は の閉点である。
761 :
132人目の素数さん :03/11/16 22:28
>>760 から Ex.3.14 は X が局所有限型でも成り立つな。
762 :
132人目の素数さん :03/11/16 23:25
>>760 ご苦労様。かぶらないように次は・・・
UEx.3.20
(a) まずXのopen affine covering {U_i} について dimX=supdimU_i=maxdimU_i
(TEx.1.10、sup→maxになったのはof finite typeより有限個にできるから)
一方U=SpecA をそのU_iのうちの一つとすると
Aは有限生成k-alg なので dimU=dimA=height(p)+dim(A/p)=dimA_p+dim(A/p) (TTheorem1.8A)
ここでpがmaximalならdimU=dimA=dimA_p=dimO_p
2つの開集合は必ず交わるので(integral)この議論より実はiによらずpによらず題意が成り立つ。
(b)上のようにopen affineをとると、dimU=dimXになるということと、K(X)=K(U)=O_ξ(ξ:generic)なので
最初からaffineの場合に示せばよい。
X=SpecA とすると、dimX=dimA=tr.d.S(A)=tr.d.K(X)
(TTheorem1,8A S(A)はAの商体を表す)
(c)codim(Y,X)=inf[Z⊂Y:irreducible] codim(Z,X) なので(定義)
codim(Z,X)を考えればよい。
dimX=dimU が(a)で示せていて、同様にdimZ=dim(U∩Z) も示せるので
codim(Z,X)=dimX-dimZ=dimU-dim(U∩Z)=codim(U,U∩Z)
これよりU=SpecA, U∩Z=V(p) (p:素イデアル)としてよく
codim(U,U∩Z)=height(p)=dimA_p=dimO_p
ここでZに対応する点PはYに含まれる点と対応する。
763 :
132人目の素数さん :03/11/17 09:10
>>762 (c)でU∩Zが空でない場合の話です。
(d)Xのopen affine coveringを{U_i}とすると、
{Y∩U_i}はYのopen affine coveringで
dimY=dimY∩U_i となるiが存在する。
(Yがirreducibleならiによらない事が(a)で示せてるが)
今、U_i=SpecA Y=V( I ) とおけて、この時
dimY=dimY∩U_i=height( I )=sup[p⊂I:素イデアル]height( p )
=dimA-infdim(A/p)=dimU_i-codim(U_i∩Y,U_i)=dimX-codim(Y,X)
(e)(a)で既に示している。
(f)Xのopen affine coveringを{U_i}とすると、
X'=X×k'のopen affine coveringとして{U_i'U_i×k'} がとれる。
X'のirreducible componentはintegralより、U_i'との共通部分の次元を調べればよく、
それはU_i'のirreducible componentであるから、Xをaffineとしてよい。
X=SpecA 、dimA=n とする。
ここでAはk上有限生成algだからdimA=tr.dK(A)/k (K(A)はAの商体)
一方A×k'はirreducibleでない(nil(A')がprimeでない)かもしれないので、
極小素イデアルでわったものの次元を考えればよい。
その環は当然整域でk'上有限生成alg。
Aを多項式環k[x_1,・・・,x,n]上整とすると、
A'も多項式環k'[x_1,・・・,x_n]上整。
極小イデアルで割っても同じことなので、よって超越次数は等しい。
(なんか(f)は適当なところがある気がするけど、とりあえず)
764 :
132人目の素数さん :03/11/17 20:59
>>753 >「デカルトの精神と代数幾何っておもしろいの?
一応それなりに面白いトピックは書かれてるが、個人的には
I高先生の文体がちょっと好きになれない・・・。対談とか
ちょっとキモい感じ。
いずれにせよ必読って感じではないと思うが。
765 :
132人目の素数さん :03/11/17 21:01
俺は上野先生の論理展開が好きじゃない。
766 :
132人目の素数さん :03/11/18 00:29
UE.3.21 (a)dimX=dimR[t]=dimR+1 (RがUFDなので) =2 一方、Xのclosed point Pを素イデアル(t)に対応する点とすると、πは含まれておらず O_P=R[t]_(t)=K[t]_(t) でこれの商体はK(t)でよって次元は1 (d)Y=V((t^2)) とする。 t^2∈(t)⊂(t,π) よりdimY=2 一方 codim(Y,X)=infcodim(Z,X)=codim(V((t)),X)=1 よりfalse (e)U=D(π)とする。 R[t]_(π)=K[t] なのでdimは1となりfalse
767 :
132人目の素数さん :03/11/18 01:20
UEx.3.22 (a) Uをopen affine subset s.t. U∩Y'=Φ とする。 このとき、YをU、Xをf^(-1)(U)、Y'をU∩Y'、ZをZ∩f^(-1)(U) 等で置き換えてもよい。 (codim=(Z,X)=codim(Z∩f^(-1)(U),U) 等がEx3.20の証明より成り立つ) よってYをaffineとしてよい。Y=SpecAとする。 r=codim(Y',Y) とおいて次の補題を使う。 「Y'はf_1,・・・,f_r∈AがあってV((f_1,・・・,f_r))のcomponentとなっている」 証明はrに関する帰納法で。難しくないんで省略。 補題よりY'はV((f_1,・・・,f_r))のcomponent。 今、g_i=f^*(f_i) とする。(ここで、f^* : A→Γ(X,O_x) ) V((g_1,・・・,g_r))を考える。 (厳密には各open affineでこの形で表されるclosed setの和集合。f^(-1)(V((g_1,・・・,g_r)))のこと) このとき、Z⊂V((g_1,・・・,g_r))は明らか。 しかも、もしZ'をZを含むV((g_1,・・・,g_r))のirreducible componentとすると Y'=f(Z)~⊂f(Z')~⊂V((g_1,・・・,g_r))。 Y'がV((g_1,・・・,g_r))のirreducible componentでf(Z')もirreducibleなのでY'=f(Z')~ よって、Z'⊂f^(-1)(Y') Zはf^(-1)(Y')のirreducible componentだったから、Z=Z'。 つまり、ZはV((g_1,・・・,g_r))のirreducible component。 これよりcodim(Z,X)≦r
768 :
132人目の素数さん :03/11/18 02:57
UEx.3.22 (b) (a)より codim(X_y,X)≦codim({y}~,Y) 左辺=dimX-dimX_y 右辺≦dimY なので示せた。 (c) (a)同様にYはaffineとしてよい。 さらにfがof finite typeだから有限個のopen affine covering ofX {U_i}がある。 fの制限 f_i : U_i→Y を考えると、これもdominatingになっていて、 各U_iで問題のopen subsetV_iがあることを示せば、U=∩V_i(有限個)は題意を満たす。 よって、Xもaffineとしてよい。 X=SpecB→Y=SpecA でA,Bはk上有限生成、その商体をK,K'とする。 このとき、e=dimX-dimY=dimB-dimA=tr.d.K'/k-tr.dK/k=tr.dK'/K=tr.d(A×K/B) よって、K[x_1,・・・,x_e]⊂A×K/B で⊂の拡大は代数的。 ここで、x_1,・・・,x_e∈Aとしてよい。 よって、B[x_1,・・・,x_e]⊂A ここで⊂の拡大は代数的ではないかも知れない。 しかし、α∈AのK[x_1,・・・,x_e]上の多項式の共通分母gをとれば、αはB_g[x_1,・・・,x_e]上整。 今AはB上有限生成だったから、その生成元について考えれば、 B_g[x_1,・・・,x_e]⊂A_φ(g) は整拡大 (φはB→A) よってU=D(g)とすると、f^(-1)(U)=D(φ(g)) であり、 f^(-1)(U)→SpecB_g[x_1,・・・,x_e]=U×A^e→U と分解できる。第1の射をa、第2の射をbとする。 aはfinite,surjectiveでbはproject、これが条件を満たすことを示そう。 U_yのirreducible componentをZとする。 (b)よりdimZ≧e なので逆の不等式dimZ≦e を示せばよい。 a(Z)~⊂{y}~×A^e よりdim(a(Z))≦e 一方aはfinite surjectiveより、dimensionをtr.degreeによって調べれば dimZ=dim(a(Z)) なのでこれで示された。
>>764 「デカルトの精神と代数幾何」って昔買った覚えあります。
確かもってるはず。
分かり易い本で、少しは代数幾何学ぶのに役に立つなら
よんでみようかな・・・。
ちなみに私は代数幾何に興味を持っているものですが
まだまだ、ここのスレには何とはなしに読む事でしかついて
行けてないです。
誰かお答え下さい。よろしくお願いいたします。m(_ _)m
>>764 I高先生、の代数幾何の本は確か高度なんですよね。
それから、ハーツホーンを持っていないとこのスレについて
行きにくいって事ありますか?
ところどころ意味の分からない単語が出てきて、調べずに
読み流しているから、なんとなくしかわからないのかもしれません。
今、ハーツホーンを読むために必要な知識の書いてある本
を読んでいますが、いずれ理解できるようになればと
思い目を通してしますので、みなさん宜しくおねがいします。
m(_ _)m
771 :
132人目の素数さん :03/11/18 16:12
>>770 とりあえず僕はハーツホーンで使ってる定理とかを使って問題解いてるし、
さらに解いてる問題はハーツホーンの問題ですよ。
ないと、分かりにく過ぎるんじゃないですか??
単語も僕の場合日本語訳が逆に分からないんで英語のまま使ってますし。
ちなみに僕の場合はハーツホーンを読んでところどころ(特に最初のうちは)上野先生の本を参照してました。
>>771 上野先生のほんとは、岩波の本のことですか?初心者向けに
かかれた?
774 :
132人目の素数さん :03/11/18 22:38
>>772 岩波講座現代数学の基礎の「代数幾何1〜3」のことだと思われ。
この本は英訳も出てる。
しかし日本語版も英語版も結構最近出たはずなのに、
amazonではすでに「在庫切れ」だね・・・
結構いい本だと思うんだが。
775 :
132人目の素数さん :03/11/18 22:41
>>770 Iitaka 先生の Springer GTM 版の Algebraic Geometry は結構読みやすいよ。
しかしこれも絶版みたいだが・・・
それと、いずれにせよ代数幾何やるんだったら(精読するかどうかにかかわらず)
Hartshorneは必携になると思うから、買っておいても損はないんじゃない?
776 :
132人目の素数さん :03/11/18 22:50
Hartshorneを読む前にシャファレビッチの巻1を薦める。 あれで代数幾何学の幾何的イメージを掴かんでおいたほうがいい。
そうそう岩波の基礎数学で1〜3まである奴。 1、2までは丁寧で使えると思うよ。3の後半は結果の紹介ばかりだった気がする。 あれってもう絶版なん??
778 :
132人目の素数さん :03/11/19 00:27
UEx.3.22
>>768 で(c)はUの使い道が間違えてる。f^(-1)(U)が(c)におけるUの役目だから問題ないけど。
(d)
(1) (b)から明らか。
(2) (c)から E_h⊂X-U なので明らか。
(何故なら、x∈U なら X_y∩U=U_y の次元(=X_yの次元)がe)
(上で本当はX_yのirreducible componentをとるがあまり変わらない)
(3) dimXに関する帰納法により示す。
h≦eの時は明らか。h>eの時を考える。
このとき、E_h⊂X-U であるからそのirreducible componentをZ_1,・・・,Z_nとすると
その次元は全てdimXより小さい。
よって、Z_i→f(Z_i)~ に対して帰納法の仮定が使えて、E_h,i はclosedである。
よって、E_h=∪E_h,i はclosedである。
(e) (c)の証明でのUを考えるとU⊂C_e。これはopen dense inY
C_h=f(E_h) だからconstructible setの像がまたconstructibleであることを示せばよい。
これは「f:X→Yの像がconstructible(dominateとは限らない)」を示せば十分。
dimYに関する帰納法により示す。
fがnot dominatingのとき、Z=f(X)~とすると、dimZ<dimYであり、よってinductionによる。
fがdominatingのとき、(c)の証明でのUを使い、Y-Uのirreducible componentsをZ_1,・・・,Z_n
さらにf^(-1)(Z_i)のirreducible componentをW_i,1,・・・,W_i,,k_iとすると、
dimZ_i<dimY なのでf(W_i,j)はconstructible
よって、f(X)=U ∪ ∪f(W_i,j) なのでconstructible
779 :
132人目の素数さん :03/11/19 00:54
多項式環の基本的な質問なんですが 体Kに対して多項式環K[X]をK上のベクトル空間と見た場合ベクトル空間の次元は有限ですか?無限ですか? 基底としては1,X,X^2,・・・,X^n,・・・を取るのでしょうが、 f∈K[X]に対してdeg(f)<∞が多項式の定義なら基底は有限個のような気もするし、 でもK[X]の次元が無限個になってほしい箇所が今読んでる本で出てきています。 どっちなんでしょう?基本的ですみません。
780 :
132人目の素数さん :03/11/19 01:34
次元は無限です。 次元が無限の定義(というかそもそも無限の定義)は 任意の自然数nに対してn個の基底があればいいので。
781 :
132人目の素数さん :03/11/19 01:41
>>779 線型代数の教科書で、ベクトル空間の「無限次元」の定義をきちんと確認すべし!
782 :
132人目の素数さん :03/11/19 01:50
>>779 >基底は有限個のような"気もするし"
>次元が無限個になって"ほしい"箇所
こういう曖昧な理解のまま数学書を読み続けていてもすぐわからなくなるよ。
その都度定義に戻って、このくらい自分で確認しなきゃ。
それに激しくスレ違い。
>>774 なるほど、私は少し考えが甘かったようです。私の考えていた本は初心者むけだけど
本当の初心者にむけてかかれたもので、しかし、
>>774 さんの言ってられる本ならハーツホーン
を読むのにも、私は詳しい事は分かりませんが有効なのかもしれません。
その本もひょっとして持っていたかもしれないので、探してみます。
>>775 >
>>770 > Iitaka 先生の Springer GTM 版の Algebraic Geometry は結構読みやすいよ。
> しかしこれも絶版みたいだが・・・
ハーツホーンより読みやすいのですか?
>
> それと、いずれにせよ代数幾何やるんだったら(精読するかどうかにかかわらず)
> Hartshorneは必携になると思うから、買っておいても損はないんじゃない?
わかりました、ご親切にありがとうございます。
>>776 > Hartshorneを読む前にシャファレビッチの巻1を薦める。
> あれで代数幾何学の幾何的イメージを掴かんでおいたほうがいい。
シャファレビッチとは?イタリア学派の本ではないのですよね?!
具体的に言うと何を扱った本なのでしょう?
イタリア学派の代数曲線の本なら読みかけた事があるのですが・・。
>>777 そうですか、ご親切にありがとうございます。本棚しらべてなかったら
買いに行きます。本屋さんになかったら古本屋にでも・・。
>>779 基底が加算個だけど無限個あるので無限次元なんじゃないですか?
素朴にそう思ったのですが、他の方ちがうでしょうか?
>>783 > Hartshorneを読む前にシャファレビッチの巻1を薦める。
> あれで代数幾何学の幾何的イメージを掴かんでおいたほうがいい。
シャファレビッチとは?イタリア学派の本ではないのですよね?!
具体的に言うと何を扱った本なのでしょう?
イタリア学派の代数曲線の本なら読みかけた事があるのですが・・。
初心者が気にすることじゃない。
そもそも
>>779 はベクトル空間の基底の定義を理解している?
理解していないなら、有限か無限かも分からないのも納得だが。
>>785 > 初心者が気にすることじゃない。
初心者なら自分が読めるとおもった本ならなんでも読んだら良いって
ことですか?
それとも、イタリア学派って言うのは、ちょっとした良く勉強した知り合い
からの聞きかじりでして・・・。自分としては初心者ですよ。
788 :
132人目の素数さん :03/11/19 02:46
789 :
132人目の素数さん :03/11/19 02:48
790 :
132人目の素数さん :03/11/19 06:06
UEx.3.23 t(V×W)がVとWのfibre productのuniversal propertyを満たすことを示せばよい。 しかし、V×WはTEx3.16よりvariety/kのcategoryでfibre productになっている。 一方UProposition2.6よりHomは全単射だから(fully faithful) 題意は明らか。
>101 :心得をよく読みましょう :03/01/01 12:25 ID:D7EJP0Ux >最近、元総連関係者から得た話として >ある2ちゃんねらーからこのような情報が流れてきた。 >「日本国内の反北朝鮮・反韓国の言論に対して常に >圧力がかけられているのに、なぜ2ちゃんねるだけは >黙殺されているのか。これは、総連や民団に斡旋された >東京の在日を、2ちゃんねるのプロ固定・プロ名無しと >して就職させることの見返りなのである。 >また、プロ名無しが日本国内の地域間対立を >煽ること、および最近では皇太子のアスキーアート >を張り付けることも要請している。」 >102 :心得をよく読みましょう :03/01/01 12:26 ID:D7EJP0Ux >さらに、 >「これだけではない。プロ名無しとして就職させた >在日は、企業のデマを流し混乱を与える工作部隊でもある。 >そのためには、外部からの圧力をはねつけ規制の無い掲示板 >にしておいたほうが都合がいい。必然的に起こる朝鮮批判と >デマによる日本批判なら、後者のほうがダメージは大きい。 >2ちゃんねるの言論の自由を、こういうスパイ活動にも巧みに利用してきたのだ。 >しかし、当事者同士の裁判となってこのような工作がばらされる危険性がある。 >しかし、匿名を傘に投稿者を秘匿しておけば心配は無い。 >管理人が訴状を受け取ることを公言していることの裏が >これだ。管理人は工作の尻拭いさせられ、原告は >訴訟したことの批判をうけ、叩きが一層激しくなるのだ。 >しかし、司法がこういう運営姿勢を認めなくなり、 >この工作からは手をひくようだ。それがひろゆきの >運営方針の転換に現れた。その代わり嫌韓厨問題の提起 >や、管理人に職業右翼陰謀説を語らせるなど、別の工作にうって出てる。」
792 :
132人目の素数さん :03/11/19 09:00
age
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ ___\(\・∀・)< うんこまだ〜〜〜? \_/⊂ ⊂_)_ \_______ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/| |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :| | .|/
796 :
132人目の素数さん :03/11/19 19:00
>>783 >イタリア学派の代数曲線の本なら読みかけた事があるのですが・・。
イタリア語読めるの?
「イタリア学派の書いた本」じゃなくて、
「イタリア学派による代数幾何を解説した本」
ということじゃないのか、ふつう。
まあ、
>>796 の可能性もなきにしもあらずだが・・・
798 :
132人目の素数さん :03/11/19 19:36
コリバギン・フラッハ法
799 :
132人目の素数さん :03/11/19 19:46
>>797 >>「イタリア学派による代数幾何を解説した本」
ということじゃないのか、ふつう。
何々学派の本と言ったら、何々学派の人が書いた本だろ、ふつう。
つまり、他の学派の人が書いた本ではないということ。
解説本ならそう書くべき。
英語でした。でも、内容よりどちらかというと 英語が難しくて、続かなかったので、これ以上 追求しないでください。 また教えてほしい事があったら、よろしくお願いします。
イタリア学派ってエンリケとかザリスキとかのこと?
802 :
132人目の素数さん :03/11/19 21:41
ザリスキはイタリア学派じゃない。イタリア学派というと、 セグレ、エンリケス、カステルヌオーボ、セベリなど。
代数幾何大好きか?
804 :
132人目の素数さん :03/11/20 04:28
ハーツホーンって 大学にはいってからの数学で 線形代数、位相空間論、群論、 可換環論(亜ティやー幕度レベル) 可換体論、あと可微分多様体の基礎 を勉強すれば 論理的には読みはじめれるよね。 わかるかわともかくとして。
805 :
132人目の素数さん :03/11/20 05:45
>>801 私の」読みかけた本はウォーカーの本です。
>>803 その本に書いてる事を授業で受けた事がありますが
それは、すごく引き付けられるものがありました。
全部ちゃんとわかってるわけでもないんですけどね。
ハーツホーンについては、まだまだ、なんとなくしか
理解できないので、判断しかねます。
>>804 ありがとうございます。
洋書に、挫折したので、一応、以前読んだ本も
ありますが、それらをやり直そうと考えてる
ところです。
>>804 紛らわしい表現していまいました。
以前は読んだ本があると言ってもいいかげんでした。
だから、もう一回読んだ本もきっちり読み直してみよう
と思っています。読んで無い本は勿論。
808 :
132人目の素数さん :03/11/20 19:48
>>806 ウォーカーの本はイタリア学派じゃないよ。
あれはいい本だ。
>>808 そうなんですか、確か詳しい知り合いに、そう聞いたと
思ったのですが、違うのなら、そう覚えておきます。
それから、ハールホーンも代数幾何やるのに必須
だって聞くので、読みたいとは思っていますよ。
超越的な方法論も少しはかじっておくといいですよ。
>>810 具体的に言ってみていただけませんか?
それから、どんな本がそれにあたるのか?
812 :
132人目の素数さん :03/11/20 21:02
II Ex. 3.16 の解答 X が性質Pを満たさないと仮定して矛盾となることを示す。 X の閉集合で性質Pを満たさないものの集合をSとする。 X ∈ S だからS は空でない。 X は仮定よりネーター空間だから、S は包含関係による極小元 F を 持つ。Fの真部分閉集合は性質Pを満たす。従がって、仮定より Fは性質Pを満たす。仮定よりFは性質Pを満たさないから、これは矛盾である。
ようは複素多様体論一般だね。 堀川先生や小平先生の本、論文がそれに該当します。
815 :
132人目の素数さん :03/11/20 21:37
II Ex. 3.17 (a) の解答 II Ex. 2.9 より X の生成点は一意に決まる。 従がって、sp(X) がネーター空間であることを示せばよい。 これは、X がアフィンスキームのときは明らかである。 F_1 ⊇ F_2 ⊇ ...をX の閉集合の降鎖列とする。 X はネータースキームだから、有限個のアフィン開集合U_iの 和集合となる。 U_i ∩ F_1 ⊇ U_i ∩ F_2 ⊇ ...だから、sp(U_i) がネーターより ある整数 n_i があり j ≧ n_i ならU_i ∩ F_j = U_i ∩ F_(j+1) = ...となる。 n = max{n_i} とおく。 F_j = X ∩ F_j = (U_1 ∩ F_j) ∪ (U_2 ∩ F_j) ∪ ...だから、 j ≧ n なら F_j = F_(j+1) = ...となる。 故に、sp(X) はネーターである。
816 :
132人目の素数さん :03/11/20 21:50
II Ex. 3.17 (b) の解答 F をZariski空間 X の空でない極小閉集合とする。 x ∈ F なら {x}の閉包は F に含まれるから F と一致する。 つまり、F の任意の点は F の生成点である。 Zariski空間 X の定義より、F の生成点は一意に決まるから F は一点よりなる。
817 :
132人目の素数さん :03/11/20 21:58
II Ex. 3.17 (c) の解答 x と y を X の相異なる2点とする。 X はZariski空間だから、{x} の閉包 A と {y] の閉包 B は異なる。 つまり、 A は B に含まれないか、B は A に含まれない。 これは、(c) の主張を意味する。
818 :
132人目の素数さん :03/11/20 22:04
II Ex. 3.17 (d) の解答 x を X の生成点とする。 定義から X は {x} の閉包である。 これより、(d) の主張は明らかである。
819 :
132人目の素数さん :03/11/20 22:48
II Ex. 3.17 (e) の解答 x を 特殊化(specialization)における極小元とする。 F を {x} の閉包とし、y を F の元とする。 {y} の閉包は F に含まれるから F と一致する。 従がって y は F の生成元である。 X は Zariski空間だから F の生成元は一意に決まる。 故に、 x = y である。即ち、F は閉点である。 x を 特殊化(specialization)における極大元とする。 F を {x} の閉包とする。 F を含む既約閉集合を E とする。 X は Zariski空間だから E は生成元 y を持つ。 x は y の特殊化だから、x の極大性より x = y である。 故に, F = E となる。これは、F が X の既約成分であることを 意味する。 F を X の閉集合とする。 x を F の点とし、y を x の特殊化とする。 E を {x} の閉包とする。 E は F に含まれる。従がって、y も F に含まれる。 つまり、閉集合は特殊化で安定的(stable)である。 U を X の開集合とする。 x を U の点とし、y を x の一般化(generization)とする。 x は {y} の閉包に属すから、 y は U に含まれる。 つまり、開集合は一般化で安定的である。
820 :
132人目の素数さん :03/11/21 07:36
>>815 >II Ex. 2.9 より X の生成点は一意に決まる。
以下のように訂正:
II Ex. 2.9 より X の既約閉集合の生成点は一意に決まる。
821 :
132人目の素数さん :03/11/21 19:28
今、注文しておいた洋書の古本が届いた。 Theorie der Kahlerschen Mannigfaltigkeiten by Andre Weil. 表紙を見たら Saunders MacLane のサインがあった。 裏表紙の内側にMacLaneの蔵書よりと古書店の書き込みがあった。 サインも古びており偽物と疑う理由はない。
822 :
132人目の素数さん :03/11/21 21:29
823 :
132人目の素数さん :03/11/22 03:08
>>821 それって Weil, Introduction a l'etude des varietes kahleriennes
のドイツ語訳?
ほんとに MacLane の蔵書なの? なんかすごいね。
824 :
132人目の素数さん :03/11/22 03:14
正射影と代数幾何とどう関係あるの?
>>824 「正射影」って何のこと? 射影幾何と代数幾何の関係を聞きたいのか?
826 :
132人目の素数さん :03/11/22 03:18
>>825 そう。正射影って大学入試とかによく出てくるよ。
>>826 ・・・高校数学の「代数・幾何」と「正射影」の関係について聞きたいのね。
スレ違いなので質問スレへでもどうぞ。
828 :
132人目の素数さん :03/11/22 04:22
>>823 その本のドイツ語訳じゃない。
Weilのゲッティンゲン大学の講義録。1952年から53年の。
すげえ薄い本。製本も安っぽい。それで郵送料込みで60$もした。
例のWeilのフランス語の本を捜したんだが見つからなかったんで
こっちを注文した。
830 :
132人目の素数さん :03/11/22 22:39
II Ex. 3.17 (f) の解答 定義より、t(X) の閉集合は、t(Y) の形の集合である。ここに Y は X の閉集合である。本文 (2.6) のように、写像 α: X → t(X) を α(p) = {p}~ で定義する。ここに、{p}~ は {p} の閉包である。 容易にわかるように、Y が X の閉集合なら α^(-1)(t(Y)) = Y である。t(Y_1) ⊆ t(Y_2) ... を t(X) の閉集合の昇鎖列とする。 この列にα^(-1)を作用させると、Y_1 ⊆ Y_2 ...となる。 X がネーター空間なら、この列はある番号から先一致する。 従がって列 t(Y_1) ⊆ t(Y_2) ...もある番号から先一致する。 故に、t(X) はネーター空間である。 t(Y) が t(X) の既約閉集合とする。 Y = Y_1 ∪ Y_2 とする。ここで、Y_1, Y_2 は閉集合。 t(Y) = t(Y_1) ∪ t(Y_2) だから、t(Y) = t(Y_1) または t(Y) = t(Y_2) となる。これより、Y = Y_1 または Y = Y_2 となる。即ち Y は既約である。従がって Y ∈ t(Y) となる。 Z を X の閉集合として、Y ∈ t(Z) とする。これは、Y ⊆ Z を 意味する。故に、t(Y) ⊆ t(Z) となる。これは、t(Y) が {Y} 閉包であることを意味する。即ち Y は t(Y) の生成点である。 Z をt(Y) のもう一つの生成点とする。{Z} の閉包は t(Z) であるから、 t(Y) = t(Z) となり、 Y = Z となる。即ち、t(Y) の生成点は 一意に決まる。以上で、t(X) はZariski空間であることが証明された。 (続く)
831 :
132人目の素数さん :03/11/22 22:57
II Ex. 3.17 (f) の解答の続き X はZariski空間であるとする。 α: X → t(X) が全単射であることは明らかである。 Y を X の閉集合とする。α(Y) = t(Y) だから、 αは閉写像であり、従がって、同相写像である。 逆に、α: X → t(X) が同相写像であるとする。 t(X) はZariski空間であるから、X もZariski空間である。
832 :
132人目の素数さん :03/11/22 23:43
II Ex. 3.18 (a) の解答 X の局所閉集合の有限個の直和となる部分集合の全体をΩとする。 任意の開集合はΩに属すから、Ωは有限個の交わりと補集合をとる 操作に関して閉じていることを示せばよい。 局所閉集合の有限個の交わりは局所閉集合である。 これから E_1 ∈ Ω, E_2 ∈ Ω のとき E_1 ∩ E_2 ∈ Ωとなる。 よって、Ωは有限個の交わりをとる操作に関して閉じている。 次にΩは補集合をとる操作に関して閉じていることを示す。 X の部分集合 A に対して C(A) を A の補集合とする。 U を開集合、F を閉集合とする。 U ∪ F = (U - F) ∪ (U ∩ F) ∪ (F - U) だから、 U ∪ F ∈ Ω となる。 C(U ∩ F) = C(U) ∪ C(F) だから、C(U ∩ F) ∈ Ω となる。 Z_1 と Z_2 を局所閉集合とする。 E = Z_1 ∪ Z_2 なら、C(E) = C(Z_1) ∩ C(Z_2) であり、 上で述べたことより、C(Z_1) ∈ Ω, C(Z_2) ∈ Ωであり、 従がって、C(E) ∈ Ω である。
833 :
132人目の素数さん :03/11/23 02:03
II Ex. 3.18 (b) の解答 x を X の生成点とする。 E を X の可構集合(constructible subset) とする。 さらに E が X で稠密とする。 E は局所閉集合 Z_1, ... Z_n の直和とする。 E の閉包、即ち X は、各 Z_i の閉包の合併集合であり、 X は既約だから、ある Z_i の閉包と一致する。 Z_i = U ∩ C(V) とする。ここで、U と V は X の開集合であり、 C(V) = X - V である。 U が空とすると、Z_i は空であり、Z_i が稠密であることに反する。 従がって U は空でない。x は X の生成点だから、 x ∈ U となる。さらに V が空でないとすると、Z_i ∩ V は 空だから Z_i が稠密であることに反する。 従がって、V は空であり、Z_i = U となる。 これから、x ∈ Z_i ⊆ E であり、E が空でない開集合 U を含む ことが分かる。 逆に、 x ∈ E なら E が稠密なことは明らかである。
834 :
132人目の素数さん :03/11/23 15:50
II Ex. 3.18 (c) は、しばらく考えたんだが分からないので後回し。 または誰かやって。 II Ex. 3.18 (d) は自明。
>>821 有名な「MacLane献上本」の一種。
大量に出ているはずなのでそれ程価値はない。
もちろんサインは本人ではなく、その周辺の人(誰かは公開されていない)による。
836 :
132人目の素数さん :03/11/23 18:23
>>835 サインは古びてる。数十年前のものに見える。
837 :
132人目の素数さん :03/11/23 19:56
II Ex. 3.18 (c) の解答 S を X の可構集合とし、特殊化で安定とする。 S が閉集合であることを示す。 U = X - S と置く。 S の閉包の既約成分を F_1, ... F_n とする。 各 F_i の生成点を P_i とする。 ある i に対して P_i ∈ U と仮定する。 i = 1 と仮定してよい。 U は X の可構集合だから、U ∩ F_1 は F_1 の可構集合である。 II Ex. 3.18 (b) より、U ∩ F_1 は F_1 の空でな開集合 V を 含む。G = F_1 - V と置く。 V ⊆ U だから S = X - U ⊆ G ∪ F_2 ∪ ...∪ F_n となる。 これより、[S] = G ∪ F_2 ∪ ...∪ F_n となる。 ここで [S] は S の閉包をあらわす。G は F_1 の真閉部分集合 だから、これは F_1 が [S] の既約成分であることと矛盾する。 従がって、各 P_i は S に含まれる。仮定より、 S は特殊化で安定であるから、各 F_i は、S に含まれる。 よって、S = [S] となり S は閉集合である。 次に (c) の後半を示す。 T を X の可構集合とし、一般化で安定とする。 X - T が閉集合であることを示せばよい。 x を X - T の点とする。 y を x の特殊化とする。x は y の一般化である。 y ∈ T と仮定すると、 仮定よりT は一般化で安定だから x ∈ T となり矛盾。従がって y ∈ X - T である。 これは、X - T が特殊化で安定であることを意味する。 故に、前半の結果から X - T は閉集合である。
838 :
132人目の素数さん :03/11/23 20:16
補題 A をネーター環、X = Spec(A) とする。 Z を X の可構部分集合とする。 このとき、アフィンスキーム Y と有限型の射 f: Y → X が 存在し、f(Y) = Z となる。 証明 Z を局所閉集合 Z_1, ... Z_n の直和とする。 各 Z_i に対して アフィンスキーム Y_i と 有限型の射 f_i: Y_i → X が存在し、f(Y_i) = Z_i とする。 Y を {Y_i} の直和スキームとする。f を {f_i} から誘導される 射 f: Y → X とする。f(Y) = Z であり、f は有限型であるから Z が局所閉集合の場合に補題を証明すればよい。 Z = U ∩ F となる X の開集合 U と閉集合 F が存在する。 U はアフィン開集合 D(h_i) の有限個の合併集合となるから、 U はアフィン開集合 D(h) と仮定してよい。 F を X の被約な閉部分スキームと考える。 U x F を X 上のファイバー積とし、Y = U x F とおく。 f(Y) = U ∩ F であり、f は有限型である。 証明終
839 :
132人目の素数さん :03/11/23 20:17
補題 X をネータースキームとし、Z を X の可構部分集合とする。 このとき、アフィンスキーム Y と有限型の射 f: Y → X が 存在し、f(Y) = Z となる。 証明 X は有限個のアフィン開集合 U_i の合併となる。 各 Z ∩ U_i は U_i の可構部分集合である。 前補題より、アフィンスキーム Y_i と有限型の射 f_i: Y_i → U_i が存在し、f_i(Y_i) = Z ∩ U_i となる。 g_i: U_i → X を標準埋入射とする。 h_i = (g_i)(f_i) : Y_i → X とする。 Y を {Y_i} の直和スキームとする。f を {h_i} から誘導される 射: Y → X とすればよい。 証明終
840 :
132人目の素数さん :03/11/23 21:44
補題 X をZariski空間とし、E を X の部分集合とする。 X の任意の既約閉集合 Y に対して、以下の条件(*) が成り立つとする。 (*) E ∩ Y が Y において稠密なら、 E ∩ Y は Y の空でない開集合を含む。 このとき、E は X の可構部分集合である。 証明 ネーター帰納法を使う。 X の任意の真閉部分集合 F に対して E ∩ F が F の 可構部分集合であると仮定してよい。 X が既約でない場合、Y_1, ..., Y_n を X の既約成分とする。 各 E ∩ Y_i は可構部分集合であるから、E は可構部分集合である。 X が既約とする。E が X において稠密でないなら、 E の閉包 [E] は E の真閉部分集合だから、 E は E の閉包 [E] の可構部分集合である。故に、E 自体が 可構部分集合である。 E が X において稠密とする。条件(*)より E は X の空でない開集合 U を含む。 E = (E - U) ∪ U であり、X - U は X の真閉部分集合だから E - U は X - U の、従がって X の可構部分集合である。 故に、E は X の可構部分集合である。
841 :
132人目の素数さん :03/11/23 21:45
以前 Harrison とかいうひとのホームページで Hartshorne の2章とかの 解答公開してたけど、Harrison のそのホームページ現在はなくなってた。 勿体無い・・。
842 :
132人目の素数さん :03/11/23 21:48
II Ex. 3.19 (a) の解答
Y は有限個のアフィン開集合 U_i の合併となる。
f の 制限 f_i: f^(-1)(U_i) → U_i を考える。
Z_i = Z ∩ f^(-1)(U_i) は f^(-1)(U_i) の可構部分集合である。
f_i(Z_i) = f(Z) ∩ U_i であるから、f(Z) ∩ U_i が U_i の
可構部分集合であれば、f(Z) が Y の可構部分集合であることが
いえる。即ち、Y をアフィンスキームと仮定してよい。
補題(
>>839 )より、アフィンスキーム X' と
有限型の射 g: X' → X が存在し、g(X') = Z となる。
h = fg とすれば、h(X') = f(Z) である。
h は有限型だから、X はアフィンスキームとし、X = Z と
仮定してよい。
補題(
>>840 )より、Y の任意の既約閉集合 F に対して、
f(X) ∩ F が F において稠密なら、
f(X) ∩ F は F の空でない開集合を含むことを示せばよい。
F を被約な閉部分スキームとみなす。
T = X x F とおく。ここで、X x F は
Y 上のファイバー積である。
g: T → F を射影とする。
T は位相空間として f^(-1)(F) と見なせ、
g は f の制限と見なせる。
従がって、g(T) = f(X) ∩ F である。
以上から、Y は既約で、f は支配的と仮定してよい。
X を既約成分 X_i に分解する。ある X_i に対して f(X_i) は
Y で稠密である。これより、X も既約と仮定してよい。
さらに、X, Y をそれぞれの被約化 X_red, Y_red に置き換える
ことにより X と Y は被約と仮定してよい。
証明終
代数幾何って集合論なの?
844 :
132人目の素数さん :03/11/23 22:19
集合論⊃代数幾何
845 :
132人目の素数さん :03/11/23 23:04
数学=集合論
847 :
132人目の素数さん :03/11/24 00:00
II Ex. 3.19 (b) の解答 B = A[x_1, ..., x_n] とし n に関する帰納法による。 n = 1 の場合が証明出来ればよい。 B = A[x] とする。 まず、x が A 上超越的な場合を考える。 b が A に含まれる場合は自明であるから b は A に含まれないとする。 b = a_r x^r + ... + a_1 x + a_0 とする。 ここで、r > 0 で、各 a_i は A の元で、a_r ≠ 0 である。 φ: A → K をφ(a_r) ≠ 0 となる準同型とする。 多項式 φ(a_r) X^r + ... + φ(a_1) X + φ(a_0) の K に おける根以外の K の元の一つをθとする。 K は無限体だからこのような元は存在する。 φの拡張 φ': B → K をφ'(x) = θにより定義する。 定義から、φ'(b) ≠ 0 である。 (続く)
848 :
132人目の素数さん :03/11/24 00:01
II Ex. 3.19 (b) の解答(続き) 次に、x が A 上代数的な場合を考える。 x が満たす A 上の関係式を c_m x^m + ... + c_1 x + c_0 = 0 とする。 ここで、各 c_i は A の元で c_m ≠ 0 である。 b もA 上代数的であるから、 d_s b^s + ... + d_1 b + d_0 = 0 とする。 ここで、各 d_i は A の元で d_0 ≠ 0 である。 a = (c_m)(d_0) とおく。 φ: A → K をφ(a) ≠ 0 となる準同型とする。 φは φ': A[1/a] → K に拡張される。 この核を P' とする。P' は A[1/a] の素イデアルである。 x は A[1/a] 上整であるから、A[1/a][x] の素イデアル Q で、P' = A[1/a] ∩ Q となるものが存在する。 A[1/a][x]/Q の商体は、A[1/a]/P' の商体の代数拡大だから、 単射準同型 A[1/a][x]/Q → K で、 φ'から誘導される単射準同型 A[1/a]/P' → K の拡張と なるものがある。よって、φ': A[1/a] → K は、 φ'': A[1/a][x] → K に拡張される。 φ''(b) = 0 とすると、φ(d_0) = 0 となり、φ(a) ≠ 0 に矛盾する。よってφ''を A[x] に制限した写像が求めるものである。 (続く)
849 :
132人目の素数さん :03/11/24 00:02
II Ex. 3.19 (b) の解答(続き) 次に Spec(B) → Spec(A) の像が空でない開集合を含む ことを示す。 b = 1 の場合を考える。 P を A の素イデアルで D(a) に含まれるとする。 A/P の商体の代数的閉包 を K とする。 i:A/P → K を標準単射とし、j: A → A/P を標準写像とする。 φ= ij とおく。φ(a) ≠ 0 だから、φの拡張 φ': B → K が 存在する。φ'の核を Q とすれば、P = A ∩ Q となる。 これは、Spec(B) → Spec(A) の像が D(a) を含むことを意味する。 証明終
850 :
132人目の素数さん :03/11/24 00:12
II Ex. 3.19 (c) の解答
>>842 より明らか。
851 :
132人目の素数さん :03/11/24 11:42
>>835 "有名な「MacLane献上本」"の解説求む。
852 :
132人目の素数さん :03/11/24 13:40
定義 f: X → Y をスキームの射とする。 X の各点 x で O_x が O_f(x)-加群として平坦なとき、 f を平坦射と呼ぶ。 補題 X = Spec(A), Y = Spec(B) をアフィンスキームとし、 f: Y → X をスキームの射とする。 f が平坦なことと B が A-平坦なことは同値である。 証明 B が A-平坦とする。φ: A → B を f に付属する射とする。 q を B の素イデアルとし、 p = φ^(-1)(q) とおく。 0 → N → M を A_p-加群の完全列とする。 これは A-加群の完全列でおある。B は A-平坦だから、 0 → N (x) B → M (x) B は完全である。B_q は B-平坦だから、 0 → (N (x) B) (x) B_q → (M (x) B) (x) B_q も完全である。 これは 0 → N (x) B_q → M (x) B_q が完全であることを意味する。 即ち、B_q は A_p 上平坦である。故に、f は平坦である。 逆に f が平坦とする。 0 → N → M を A-加群の完全列とする。 q を B の素イデアルとし、 p = φ^(-1)(q) とおく。 0 → N (x) A_p → M (x) A_p は完全である。 仮定より、B_q は A_p-平坦だから、 0 → (N (x) A_p) (x) B_q → (M (x) A_p) (x) B_q は完全である。 0 → (N (x) B) (x) B_q → (M (x) B) (x) B_q が完全であることを 意味する。q は B の任意の素イデアルであるから、 0 → N (x) B → M (x) B は完全である。 即ち、B は A-平坦である。 証明終
853 :
132人目の素数さん :03/11/24 13:44
定義
f: X → Y をスキームの射とする。
f が全射かつ平坦なとき、忠実平坦な射という。
補題
X = Spec(A), Y = Spec(B) をアフィンスキームとし、
f: Y → X をスキームの射とする。
f が忠実平坦なことと B が A上忠実平坦なことは同値である。
証明
B が A上忠実平坦とする。
p を A の素イデアルとする。k(p) = A_p/pA_p とおく。
B (x) k(p) は 0 でない(
>>131 )。
したがって、p のファイバー f^(-1)(p) = Spec(B (x) k(p)) は
空でない。故に、f は全射である。補題より、f は平坦だから
忠実平坦である。
逆に、f が 忠実平坦とする。
補題より、B は A上平坦である。
p を A の素イデアルとする。
f は全射だから、p のファイバー f^(-1)(p) = Spec(B (x) k(p)) は
空でない。故に、B (x) k(p) は 0 でない。
よって、B は A上忠実平坦である(
>>131 )。
854 :
132人目の素数さん :03/11/24 13:50
補題
Y をネータースキームとし、
f: X → Y を有限型の平坦射とすれば、f は開射である。
証明
U を X の開集合とする。
f(U) は II Ex.3.19 より可構集合だから、II Ex.3.18 (c) より
f(U) が一般化で閉じていることを示せばよい。
x を U の点とし、y = f(x) とする。
O_y → O_x は忠実平坦である(
>>131 )。
故に Spec(O_x) → Spec(O_y) は全射である(
>>853 )。
y' を y の一般化とする。y' は Spec(O_y) の元と見なせる。
したがって、x の一般化 x' で f(x') = y' となるものが
存在する。x' ∈ U だから、y' ∈ f(U) である。
証明終
855 :
132人目の素数さん :03/11/24 14:11
補題 B を平坦な A-代数とする。 C を A-代数とする。 B (x) C は 平坦な C-代数である。 証明 0 → N → M を C-加群の完全列とする。 これは、A-加群の完全列とも見なせるから、 0 → N (x) B → M (x) B は完全である。 N (x) (C (x) B) = N (x) B (同型) M (x) (C (x) B) = M (x) B (同型) より、 0 → N (x) (C (x) B) → M (x) (C (x) B) は完全である。
856 :
132人目の素数さん :03/11/24 14:19
補題
B を忠実平坦な A-代数とする。
C を A-代数とする。
B (x) C は 忠実平坦な C-代数である。
証明
B (x) C が平坦なことは
>>855 による。
N → M を C-加群の射とする。
0 → N (x) (C (x) B) → M (x) (C (x) B) が完全であるとする。
これは、0 → N (x) B → M (x) B が完全であることを意味する。
B は忠実平坦だから、0 → N → M は完全である。
よって、B (x) C は 忠実平坦である。
857 :
132人目の素数さん :03/11/24 14:47
スタートメニューに入れていたエロゲーが姉(23歳OL)にバレた。 『やってもいいけど終わったら削除しといてね』と言われた。 オナニーしてたら上の妹(18歳大1)に見つかった。 『小さい』と吐き捨てられた。 アダルトビデオ見ていたら下の妹(15歳中3)に見つかって上の二人に言いつけた。 三人に『セックスは見るものじゃなくてやって楽しむものだよ』と窘められた。 そして全員の非処女宣言と俺の童貞がバレた。以来、親のいない時間帯は 俺は兄弟の一番下っ端にされている。逆らえば『童貞』と妹に言われる。
858 :
132人目の素数さん :03/11/24 16:27
(;゚д゚) …
859 :
132人目の素数さん :03/11/24 18:11
Chevalleyの定理(II Ex. 3.19)を演習問題にするって、明らかに 行き過ぎだな。この問題が独力で解けるなら、本文の定理の証明の 大部分を演習にしていい。
860 :
132人目の素数さん :03/11/25 07:54
861 :
132人目の素数さん :03/11/26 07:17
862 :
132人目の素数さん :03/11/27 23:33
補題
X を体 k 上の有限型スキームとする。任意の k-スキーム Y
に対して、射影 f: X x Y → X は開射である。ここに、X x Y は
k 上のファイバー積である。
証明(EGA IV 2.4.9)
{U_i} を X のアフィン開被覆、{V_j} を Y のアフィン開被覆と
すると {U_i x V_j} は X x Y のアフィン開被覆となる。
従がって、X = Spec(A), Y = Spec(B) と仮定してよい。
B の k 上有限型の部分代数全体を{B_i}とする。B_i の添え字の
集合 I にB_i ⊆ B_j ⇔ i ≦ j により順序を定める。
I はこの順序により有向集合となり、B は B_i の帰納的極限
ind lim B_i となる。帰納的極限はテンソル積と可換だから
A (x) B = ind lim A (x) B_i となる。
f: Spec(A (x) B) → Spec(A) が開射であることを言うには、
t を A (x) B の任意の元として U = D(t) の形の開集合に対して
f(U) が開であることを言えばよい。t は、ある A (x) B_i の元
t_i の像である。U_i = D(t_i) とおく。
g_i: Spec(A (x) B) → Spec(A (x) B_i) を標準射とすると、
U = (g_i)^(-1)(U_i) である。
f_i: Spec(A (x) B_i) → Spec(A) を射影とする。
f: Spec(A (x) B) → Spec(A) は
Spec(A (x) B) → Spec(A (x) B_i) → Spec(A) と分解する。
すなわち、f = f_i g_i である。
補題(
>>854 )より、f_i は開射だから、f(U) = f_i(U_i) を示せば
よい。f(U) = f_i(g_i(U)) であり、g_i(U) ⊆ U_i だから、
f(U) ⊆ f_i(U_i) である。
(続く)
863 :
132人目の素数さん :03/11/27 23:34
>>862 の続き
逆の包含を示す
には、任意の元 x ∈ f_i(U_i) に対して、V = U ∩ f^(-1)(x) が
空でないことを示せばよい。V_i = U_i ∩ (f_i)^(-1)(x) とおけば、
V = (g_i)^(-1)(V_i) である。V_i は仮定により空ではない。
(f_i)^(-1)(x) = Spec((B_i (x) A) (x) k(x)) = Spec(B_i (x) k(x))
であり、V は h: Spec(B (x) k(x)) → Spec(B_i (x) k(x)) に
よる逆像である。B_i は B に含まれ、k は体だから、
B_i (x) k(x) → B (x) k(x) は単射である。
即ち、h は支配射であり、V は空ではない。
証明終
864 :
132人目の素数さん :03/11/27 23:52
補題 k を体とし、K, L を k の拡大体とする。 K の元で k 上分離代数的な元はすべて k に含まれとする。 このとき、 Spec(K (x) L) は既約である。 ここに。K (x) L は k 上のテンソル積を表す。 証明は例えば、Bourbaki Algebre V §17 No.2 Prop. 1 を参照。
865 :
132人目の素数さん :03/11/27 23:52
補題 f: X → Y を位相空間の連続写像とする。 f は以下の条件を満たすとする。 (1) f は全射で開写像である。 (2) 各点 y ∈ Y に対して f^(-1)(y) は既約である。 このとき、X は既約である。 証明 F_1, F_2 を X の閉集合とし、X = F_1 ∪ F_2 とする。 G_1 = {y ∈ Y; f^(-1)(y) ⊆ F_1} G_2 = {y ∈ Y; f^(-1)(y) ⊆ F_2} とおく。 f は全射だから、Y - G_1 = f(X - F1) である。 f は開写像だから、G_1 は閉集合である。 同様に G_2 も閉集合である。 各点 y ∈ Yに対して f^(-1)(y) は既約であるから、 f^(-1)(y) は、F_1 または F_2 に含まれる。 従がって、Y = G_1 ∪ G_2 となる。 Y は既約だから、Y = G_1 または G_2 となる。 故に、 X = F_1 または F_2 となる。
866 :
132人目の素数さん :03/11/28 00:16
867 :
132人目の素数さん :03/11/28 00:17
補題
k を分離代数的閉体とする。
即ち、k 上の分離代数的閉包は k と一致する。
X を 有限型の k-スキームとする。
X が既約とすると、X x K も既約である。
ここに、K は k の任意の拡大体であり、X x K は、X と Spec(K)
の Spec(k) 上のファイバー積を表す。
証明
p: X x K → X を射影とする。
Spec(K) → Spec(k) は忠実平坦だから p も忠実平坦である(
>>856 )。
したがって、p は全射である。さらに
>>862 より p は開射である。
>>865 より各点 x ∈ X に対して、 f^(-1)(x) が既約なことを示せ
ばよい。f^(-1)(x) = Spec(K (x) k(x)) だから、
>>864 より
f^(-1)(x) は既約である。
868 :
132人目の素数さん :03/11/28 00:26
>>862 >補題(
>>854 )より、f_i は開射だから、
この説明が抜けていた。
B_i は k-代数だから平坦である。
したがって、
>>855 より A (x) B_i は平坦な A -代数である。
さらに、B_i は k 上有限型だから、 A (x) B_i も A上有限型である。
A は k 上有限型であるからネーター環である。
869 :
132人目の素数さん :03/11/28 00:28
>>862 は X が k 上有限型でなくても成り立つ(EGA IV)。
870 :
132人目の素数さん :03/11/28 20:32
II Ex. 3.19 (d) の解答 k を代数的閉体とし、k[x, y] を k 上の2変数多項式環とし、 Y = Spec(k[x, y]) とする。C を Y の既約かつ被約な 1次元閉部分スキームとする。j: C → Y を標準射とする。 P を C の閉点とする。X = C - {P} とおく。 X は、C の開部分スキームである。h: X → C を標準射とする。 f = j h と置く。f: X → Y による X の像 f(X) は Y の閉集合でも 開集合でもない。 証明 f(X) = C - {P} が Y の閉集合であるとすると、それは C の閉集合 でもある。 C = (C - {P}) ∪ {P} であるから、C が既約であること に矛盾する。 C - {P} が Y の開集合であるとすると、C の関数体が Y の関数体と 一致することになり、C が1次元であることに矛盾する。 証明終
871 :
132人目の素数さん :03/11/28 21:06
II Ex. 3.15 (a) の解答
(i) → (ii) の証明
k~ を 体 k の代数的閉包, k_s を k の分離代数的閉包とする。
X x k~ を k_s 上のファイバー積とし、X x k_s を k 上の
ファイバー積する。
X x k~ = (X x k_s) x k~ であり、(X x k_s) x k~ → X x k_s は
忠実平坦であるから全射である(
>>856 )。既約空間の連続写像による
像は既約だから、X x k_s は既約である。
(ii) → (iii) の証明
K_s を K の分離代数的閉包とする。k_s ⊆ K_s である。
X x K_s を k_s 上のファイバー積とし、X x k_s を
k 上のファイバー積すると X x K_s = (X x k_s) x K_s である。
X x k_s は仮定より既約だから、
>>867 より X x K_s も既約である。
X x K_s = (X x K) x K_s であるから、X x K も既約である。
(iii) → (i) は明らか。
すれ違いスマソ 最近趣味でhyperfunctionの勉強したいと思ってるんだけど なんかいい参考書ない? ちなみに当方は代数は投げざるを得なかった解析系しか知らない数学科卒。 煽りなしの誠意ある回答キボン!
しまった! 久しぶりのかきこでsage間違えました。 ゴメン。 モウダメポ…。
874 :
132人目の素数さん :03/11/30 15:24
以下しばらく II Ex.3.15 (b) の証明の準備を行う。 定義 k を体とし、 A を k 代数とする。k の任意の拡大体 K に対して k 上のテンソル積 A (x) K が被約であるとき、 A は k 上分離的 であるという。
875 :
132人目の素数さん :03/11/30 15:24
補題 k を体とする。 分離的 k 代数の部分代数は分離的である。 証明 A を 分離的 k 代数とし、B をその部分代数とする。 定義より、k の任意の拡大体 K に対して A (x) K が被約である。 B (x) K は A (x) K の部分代数だから、被約である。
876 :
132人目の素数さん :03/11/30 15:25
補題 k を体とし、 A を k 代数とする。 A の部分代数で k 上有限生成なものすべてが分離的なら A も分離的である。 証明 x を A の元でベキ零とする。 k 上 x で生成された部分代数 k[x] は、x を含むから x = 0 である。
877 :
132人目の素数さん :03/11/30 15:29
補題 k を体とし、 A を k 代数とする。 k の任意の有限生成拡大体 K に対して k 上のテンソル積 A (x) K が被約であるなら A は k 上分離的 である。 証明 L を k の任意の拡大体とする。 x を A (x) L の元でベキ零とする。x = 0 を示せばよい。 x = Σ (a_i (x) x_i) と書ける。ここに、各 a_i は A の元であり、 各 x_i は L の元である。 K を k 上すべての x_i で生成される k の拡大体とする。 A (x) K は A (x) L に含まれると考えてよい。 x は A (x) K に含まれるベキ零元だから、仮定より x = 0 である。
878 :
132人目の素数さん :03/11/30 15:30
補題 k を体とし、 A を分離的 k 代数とする。 k の任意の拡大体 K に対して A (x) K は K上分離的である。 証明 L を K の任意の拡大体とする。(A (x) K) (x) L が被約であること を示せばよい。これは、A (x) L = (A (x) K) (x) L より明らか。
879 :
132人目の素数さん :03/11/30 15:31
補題 k を体とし、 K を k の拡大体で分離代数的とする。 K は k 代数として分離的である。 証明 補題より、K は k 上有限次と仮定してよい。 代数学の周知の定理より K = k[α] となる。 αの k 上の最小多項式を f(X) とすると、K = k[X]/(f(X)) と 見なせる。L を k 任意の代数拡大とする。 0 → (f(X)) → k[X] → K → 0 は k 加群の列として完全だから、 0 → (f(X)) (x) L → k[X] (x) L → K (x) L → 0 も完全である。 k[X] (x) L = L[X] だから、K (x) L = L[X] / (f(X)) と見なせる。 f(X) は L において重根を持たないから、 f(X) は、L[X] において互いに素な既約多項式 f_1, f_2, ... f_r の 積となる。よって、L[X] / (f(X)) = Π (L[X] / (f_i)) である。 各 L[X] / (f_i) は体だから L[X] / (f(X)) は被約である。
880 :
132人目の素数さん :03/11/30 15:32
定義
K が k の拡大体でその超越基 S を適当にとると、
K が k(S) 上分離代数的になるとき、K は k 上分離生成であると
いい、S を分離的超越基という。
補題
k を体とし、 K を k の拡大体で分離生成とする。
K は k 代数として分離的である。
証明
L を k の任意の拡大体とする。
K (x) L = K (x) (k(S) (x) L) であり、
k(S) (x) L は L(S) の部分代数と見なせる。
よって K (x) L は K (x) L(S) の部分代数である。
K は k(S) 上分離代数的だから補題(
>>879 )より K (x) L(S) は
被約である。故に、K (x) L も被約である。
881 :
132人目の素数さん :03/11/30 15:35
補題 k を標数 p の体とする。k~ を k の代数的閉体とする。 k の元 x の k~ における p 乗根 x^(1/p) はただ一つ存在する。 k の元 x にその p 乗根 x^(1/p) を対応させる写像を f とする。 f は体の準同型である。f(k) = k^(1/p) と書く。 k^(1/p) は k を含む体である。 K を k の有限生成拡大体とする。 K (x) k^(1/p) が被約なら、K は k 上分離生成である。 証明 K の k 上の生成元を x_1, x_2, ... x_n とする。 x_1, ..., x_r が超越基としてよい。{x_1, x_2, ... x_n} - {x_1, x_2, ... x_r} の元で k (x_1, ..., x_r) 上分離的なもの の集合を S、分離的でないものの集合を T とする。 x_s を Tの元とする。x_s は F(x_1, ... , x_r, Y^p) の根として よい。ここに、F は k [X_1, ..., X_r, Y] のある元である。 各 i に対して偏微分多項式 dF/dX_i = 0 とすると、 F(X_1, ..., X_r, Y^p) = G((X_1)^p, ..., (X_r)^p, Y^p) となる k 係数の多項式 G がある。 よって、F(X_1, ..., X_r, Y^p) = H(X_1, ..., X_r, Y)^p となる。 ここに H は k^(1/p) 係数の多項式である。 k[x_1, ..., x_r, y] (x) k^(1/p) = (k[X_1, ..., X_r, Y] / (F(X_1, ..., X_r, Y^p))) (x) k^(1/p) = k^(1/p)[X_1, ..., X_r, Y] / (G(X_1, ..., X_r, Y)^p) となるが、これは k[x_1, ..., x_r, y] (x) k^(1/p) が被約で あることに反する。よって、dF/dX_1 ≠ 0 としてよい。 x_1 は k(x_2, ..., x_r, x_s) 上分離的である。 よって S の各元も k(x_2, ..., x_r, x_s) 上分離的である。 即ち、{x_1, x_2, ... x_n} - {x_2, ..., x_r, x_s} の元で k (x_1, ..., x_r) 上分離的でないものの集合の元の個数は T の元の個数より少ない。これより帰納法で補題が成り立つ。
882 :
132人目の素数さん :03/11/30 15:37
補題
k を標数 p の完全体とする。k の任意の拡大体は分離的な
k 代数である。
証明
k の拡大体 K の部分体で k 上有限生成のものは補題(
>>881 )より
分離的なk 代数である。よって K も 分離的である。
883 :
132人目の素数さん :03/11/30 15:39
補題 被約なネーター環の全商環は有限個の体の直積である。 証明 A を被約なネーター環とする。 A の極小素イデアル全体を P_1, ..., P_r とする。 A の零イデアル (0) の任意の素因子を P とする。 A の非零元 x があって、Px = 0 となる。 A は被約だから、∩ P_i = 0 である。 よって、x は ある P_i に含まれない Px ⊆ P_i だから、P ⊆ P_i となる。 よって P = P_i である。 従がって、A の零因子全体の集合は ∪ P_i である。 ∪ P_i に含まれる素イデアルは P_1, ..., P_r のどれかである。 これより、A の全商環 Q はアルティン環であることがわかる。 さらに Q は被約であるから、有限個の体の直積である。
884 :
132人目の素数さん :03/11/30 15:42
補題
k を完全体とする。任意の被約な k 代数 A は分離的である。
証明
補題(
>>876 )より A は k 上有限生成としてよい。
A はネーター環で被約だから、その全商環 Q は、補題(
>>883 )より
有限個の体K_i の直積である。k の標数が 0 のときは、各 K_i は
分離生成だから、補題(
>>880 )より分離的代数である。
k の標数が 0 でないときは、補題(
>>882 )により、やはり各 K_i は
分離的代数である。よって、Q も分離的で、その部分代数 A も
分離的である。
885 :
132人目の素数さん :03/11/30 15:51
II Ex.3.15 (b) の解答
k~ を k の代数的閉包、 k_p を k の完全閉包(perfct closure)
とする。
X のアフィン開被覆 {U_i} をとると、{U_i x K} は X x K の
アフィン開被覆である。これと II Ex.2.3 (a) より X は k 上の
アフィンスキーム Spec(A) と仮定してよい。
(i) → (ii)
k_p ⊆ k~ だから A (x) k_p ⊆ A (x) k~ となり、
A (x) k_p は被約である。
(ii) → (iii)
K_p を K の完全閉包(perfct closure) とする。
k_p ⊆ K_p と見なせる。
A (x) K = (A (x) k_p) (x) K_p であるから、補題(
>>884 )より、
A (x) K は被約である。
(iii) → (i) は自明である。
886 :
132人目の素数さん :03/11/30 16:26
>>885 の証明は松村英之の可換環論(共立出版)の9章§26を参考にした。
>>874 > 以下しばらく II Ex.3.15 (b) の証明の準備を行う。
3.15(b)ってどんなもんだいでした?
過去のレス探してみたのですが、なかなかみつかりません。
すいませんがレス番おしえていただけませんか?
まだ、ハーツホーンがてにはいってないし、この辺の
話なら私にも理解できそうな気がしているので・・・。
よろしくお願いします。
888 :
132人目の素数さん :03/11/30 18:03
>>887 著作権の関係から問題の翻訳はしないことになった。
だけど、説明しておこう。
X を 体 k 上有限型のスキームとする。以下の(i),(ii),(iii)は
同値である。
(i) X x k~ は被約である。ここに、k~ は k の代数的閉包。
(ii) X x k_p は被約である。ここに、k_p は k の完全閉包である。
(iii) K を k の任意の拡大体とすると、X x K は被約である。
889 :
132人目の素数さん :03/11/30 18:21
>>885 >A (x) K = (A (x) k_p) (x) K_p であるから、補題(
>>884 )より、
>A (x) K は被約である。
以下のように訂正する。
A (x) K_p = (A (x) k_p) (x) K_p であるから、補題(
>>884 )より、
A (x) K_p は被約である。よって A (x) K_p の部分代数である
A (x) K も被約である。
>>888 >
>>887 > 著作権の関係から問題の翻訳はしないことになった。
なるほど・・・。
早く、ハーツホーン手に入れないといけませんね。
> だけど、説明しておこう。
どうも、ありがとうございました。
>>874 あたりからよく読んで、考えて見ます。
891 :
132人目の素数さん :03/11/30 19:17
II Ex.3.15 (c) の解答 k を正標数 p の体とし、k(X) を一変数の有理関数体とする。 F(X, Y) = Y^2p + Y^p + X を k[X, Y] の元とする。F(X, Y) は既約である。 よって F(X, Y) は k(X)[Y] の元としても既約である。 A = k(X)[Y] / (F(X, Y))とし、X = Sepc(A) とする。 X は k(X) 上の整スキームである。 F(X, Y) = (Y^2 + Y + X^(1/p))^p であり、 Y^2 + Y + X^(1/p) は k(X)~[Y] の元としてみたとき、 相いに素な二つの既約多項式の積となる。 ここに k(X)~ は k(X) の代数的閉体である。 よって、X x k(X)~ は既約でも被約でもない。
893 :
132人目の素数さん :03/12/02 23:36
以下しばらく II Ex.4.1 の解答の準備をする。 補題 X と Y をアフィンスキームとし、 f: X → Y を射とする。 Y の任意のアフィン開集合 U に対して、f^(-1)(U) は アフィンである。 証明 f^(-1)(U) は X と U の Y 上のファイバー積 X x U と見なせる ことから明らかである。
894 :
132人目の素数さん :03/12/02 23:38
補題 Y = Spec(B) をアフィンスキームとし、f: X → Y をスキームの射と する。B の有限個の元 g_i があり、D(g_i) が Y の被覆になって いるとする。さらに、各 i に対して f^(-1)(D(g_i)) はアフィン であるとする。このとき X はアフィンである。 証明 φ: B → Γ(X) を f に付随する環の準同型とする。 f はφにより一意に定まることに注意する。 つまり、f(x) は B → Γ(X) → O_x による O_x の極大イデアル の逆像である。よって φ(g_i) = f_i とおけば、 f^(-1)(D(g_i)) = X_(f_i) である。 ここに、X_(f_i) = {x ∈ X; f_i(x) ≠ 0} であり、 f_i(x) は f_i の x における芽の 剰余体 k(x) = O_x/m_x における 剰余類を表す。 {D(g_i)} が Y の被覆であるから、{X_(f_i)} は X の被覆である。 {g_i} は単位イデアル A を生成するから、 Σ(g_i)(h_i) = 1 となる元 h_i が存在する。 よってΣφ(g_i)φ(h_i) = 1 となるから、 {f_i} は単位イデアル Γ(X) を生成する。 II Ex.2.17 (b) より X はアフィンである。
895 :
132人目の素数さん :03/12/02 23:42
定義
f: X → Y をスキームの射とする。
Y の開被覆 {U_i} が存在し、各 U_i に対して f^(-1)(U_i) が
アフィンとなるとき、f をアフィン射という。
補題
f: X → Y をアフィン射とする。
Y の任意のアフィン開集合 U に対して、f^(-1)(U) は
アフィンである。
証明
y を U の点とする。y ∈ U_i となる i がある。
y ∈ W ⊆ U ∩ U_i となるアフィン開集合 W がある。
f^(-1)(W) は 補題(
>>893 )よりアフィンである。
W は D(h) の形であるとしてよい。ここに h は Γ(U) の元である。
y は U の任意の点であったから、このような D(h) 全体は U の被覆
となる。さらに U は準コンパクトだから、有限個の D(h_i) で
U の被覆となるものが存在する。よって、補題(
>>894 )より
f^(-1)(U) はアフィンである。
896 :
132人目の素数さん :03/12/03 00:03
S をスキームとし、X と Y を S-スキームとする。 X と Y の S 上のファイバー積を (X x Y)/S で表す。 補題 f: X → Y をアフィン射とする。 g: Z → Y をスキームの射とする。 射影 p: (X x Z)/Y → Z はアフィン射である。 証明 Y のアフィン開被覆 {U_i} をとる。g^(-1)(U_i) のアフィン開被覆 を {V_(i_α)} とする。 p^(-1)(V_(i_α)) = (f^(-1)(U_i) x V_(i_α))/U_iである。 f はアフィン射だから、f^(-1)(U_i) はアフィンである。 よって p^(-1)(V_(α_i)) もアフィンである。よって、p は アフィン射である。
897 :
132人目の素数さん :03/12/03 00:04
補題 f: X → Y を位相空間の連続写像とし、(V_i) をY の開被覆とする。 U_i = f^(-1)(V_i) とおく。各 i に対して f の U_i への制限を f_i とおく。各 i に対して f_i(U_i) が V_i の閉集合であり、 f_i が U_i から f(U_i) への位相同型写像であるとする。 このとき、f(X) は Y の閉集合であり、f は X から f(X) への 位相同型を与える。 証明 f(x) = f(y) とする。f(x) ∈ V_i となる V_i がある。 x と y は f^(-1)(V_i) に含まれる。よって、f_i(x) = f_(y) と なる。f_i は単射であるから、 x = y となり、f も単射である。 W を X の開集合で、x ∈ W とする。f(x) ∈ V_i となる V_i がある。 x ∈ W ∩ U_i であり、f_i が U_i から f(U_i) への位相同型写像 であるから、f(W ∩ U_i) は f(U_i) の開集合である。 f(W ∩ U_i) = f(U_i) ∩ V となる V_i の開集合 V がある。 f(X) ∩ V = f(U_i) ∩ V であるから、f(W ∩ U_i) は f(X) の 開集合である。よって、f は x の十分小さい近傍を f(x) の近傍に 写すから開写像である。 次に、f(X) は Y の閉集合であることを示す。 y ∈ Y - f(X) とする。y ∈ V_i となる V_i がある。 f(X) ∩ V_i は V_i の閉集合であるから、V_i - f(X) は V_i の 開集合である。y ∈ V_i - f(X) ⊆ Y - f(X) だから、Y - f(X) は Y の開集合である。
898 :
132人目の素数さん :03/12/03 00:05
補題
f: X → Y をスキームの射とし、(V_i) をY の開被覆とする。
各 i に対して f の f^(-1)(V_i) への制限
f_i: f^(-1)(V_i) → V_i が閉埋入とすると、f も閉埋入である。
証明
X の各点 x において O_f(x) → O_x が全射となることは明らか
であるから、補題(
>>897 )よりわかる。
899 :
132人目の素数さん :03/12/03 00:06
補題 S をスキームとし、V を S の開部分スキームとする。 f: X → S と g: Y → S をスキームの射とし、f(X) ⊆ V g(Y) ⊆ V とする。このとき、(X x Y)/S は (X x Y)/V と同一視出来る。 証明 ファイバー積の定義から明らかである。
900 :
132人目の素数さん :03/12/03 00:08
補題
f: X → Y をスキームの射とし、(V_i) をY の開被覆とする。
U_i = f^(-1)(V_i) とおく。(U_i x U_i)/V_i は (X x X)/Y の
開被覆をなす。
証明
補題(
>>899 )より、(U_i x U_i)/V_i は (U_i x U_i)/Y と見なせる。
一方、(U_i x U_j)/Y は (X x X)/Y の開被覆をなす。
V_ij = V_i ∩ V_j とおき、U_ij = U_i ∩ U_j とおく。
(U_i x U_j)/Y = (U_ij x U_ij)/V_ij = (U_ij x U_ij)/Y
と見なせ、(U_ij x U_ij)/Y は (U_i x U_i)/Y の開集合である。
よって、(U_i x U_i)/V_i は (X x X)/Y の開被覆である。
_ _ __ |主 | 、ノ | --|- ヽ/// ,フ_ |ニ|ヽヽ.ノ ┌┼┐ノ十ノヶ┐斤_.斤 「! . llll亅|/ヽ l, 丿 フヾ.ヽ c_,ノ ノ 亅|.メ | | ,人亅.ー|‐ノノ亅 |三| つ ・・・・・・・・・ o  ̄ ’ ̄ ̄  ̄ ´ ` _.. -‐- 、 _......_ のび太駄目……! /:::;rへ::::::::::u::::::::\ ジャイアンリサイタル開催……! /::/ l ヽ::u::::::::u::::::ヽ ネズミ大量発生……! { / ヽヽ o }r‐‐''''")::::::} どら焼き取られた……! ,r( |{ |ヾミヽ ̄0ヽ_o_ノ l::::/ )、 r'⌒`ー-' ヽ l K >、ヾ / ニ三彡l::/ ノ `〜〜〜 、 ) キキキ ) _(\ヽ >〈`┼┬ T フ l/ { ククク… ) ( ……!( /::::::ヽ \ヾ コココフ ノ ` ー-〜ー--‐' ` ー-' ⌒ ー- ' /:::::::/::::/ヽ.._(〒)ニ二⊃、 地球破壊ばくだんを……! /:::::::/|::::{ r―---ッ |::::i:::::ヽ
902 :
132人目の素数さん :03/12/03 00:10
補題
f: X → Y をスキームの射とし、(V_i) をY の開被覆とする。
各 i に対して f の f^(-1)(V_i) への制限
f_i: f^(-1)(V_i) → V_i が分離射とすると、f も分離射である。
証明
補題(
>>898 )と補題(
>>900 )より明らか。
903 :
132人目の素数さん :03/12/03 00:15
補題
アフィン射は分離射である。
証明
補題(
>>902 )と本文の II prop. 4.1 より明らか。
904 :
132人目の素数さん :03/12/03 00:45
念のためにいっとくけどこのスレpart2つくるときスレタイ変えんなよ 演習問題のつながりがわからなくなるから・・・
905 :
132人目の素数さん :03/12/03 03:34
自作自演しないとスレが伸びない! 俺は分かってしまったんだ!! レス数が多いスレはほとんどが、スレを立てた奴が自作自演をして伸ばしていることを! まるで子供の頃の純心なピュアさがなくなってしまったようだ。 強いて言えば、サンタクロースの正体を知ってしまった小学校低学年のような悲しみだ!! みんな自作自演でスレを伸ばしていたんだ!! ID非表示の板では普通に書き込み、ID任意表示の板ではメール欄に何か書き込み、 さらにはID強制表示の板ではPCの他に携帯電話を使い自作自演をする!! 嗚呼、改めて2chの恐ろしさを知ってしまった!!まだ奥が深い、深すぎる!! 匿名掲示板2ch恐ろしや!!
907 :
132人目の素数さん :03/12/03 20:08
II Ex.4.1 の解答
f: X → Y を有限射とする。
補題(
>>903 )より f は分離射である。
f は定義から有限型である。
よって、f が絶対閉射(universally closed) であることを
示せばよい。Ex.3.5.(b) (
>>535 ) より、有限射は閉射である。
よって、g: Z → Y をスキームの射としたとき、
射影 p: (X x Z)/Y → Z が有限射であることを言えばよい。
補題(
>>896 )より、p はアフィン射であり、そこでの証明より
p が有限射となることも明らかである。
>>906 そのタイトルじゃあスレの中身が推測できないのでは?(今もだけど)
「何日か前」ではなかった。よく見れば今朝(昨晩?)だ。
>>905 私は、ロムしてますが、このスレのファンなので・・・。
どなたかしりませんが・・・。
>>908 そのスレタイきにいってるんですが・・・。
915 :
132人目の素数さん :03/12/04 12:21
じゃあ、スレタイは これでいい? 「代数幾何は大好きか?」
だいすきかだいすうきか
917 :
132人目の素数さん :03/12/04 13:10
やっぱ、星があったほうがめりはりあるし・・・。
920 :
132人目の素数さん :03/12/04 14:34
921 :
132人目の素数さん :03/12/05 04:12
922 :
132人目の素数さん :03/12/05 08:52
厨は厨を呼ぶってか。スレ乱立させやがって。 削除依頼だしとけよ。
923 :
132人目の素数さん :03/12/05 15:13
/""`'・., ,/' ..::::\.,__,,,.....,,,__ ,i' ...::::::::""" `''・-、.,_ _,,......,,,_ i' ...::::" ":::`・'"~ :| /" " :::: ...::,l ./' "::::::/ ./'. ::"i, |. \ .::::::| |. .:::::::| i; i、., ,. /...::::::::| '、 | ∨`"~'/ :::::::: | \ l, / .::::::: ノ' 賠償ニダッ!! `/( i.,_,/ ...:::::/ ,.-'"~ ~"ー-.,,__ .....:::::::ノ')., ./=ー'"~"`ー-.,_~"\-.,_ ,...,_ "";.-、::/ノ::: 'i, / ̄ :::::〜`i.():::\`""| `(^);;;;;|;;/;:::::::: 'i, . / ::::::`i |:::::):;;;;;i、,/人_ノ;;;;'i,::::::::::: i | .:::::::|/::::└ー-,;;;\;i;;;;|/;:::::::::::: i i.,_,.人 ..::::::/ :::::::::::::/;;;;;;;'i,'i;;;;|\;:::::::::::: i `; .::...:::::/ :::::::::::`- .,_;;;;i,ノ;|;;;/;:::::::::::: / `、.,..:::::::::::::::::/ :::::::::::::::;;;;;;\,i ,/;;;;;:::::::::::|/ `i"`-.,_,.ノ ::::::::::::::::;;;;;;;;;;;\|;;;;::::::::::::|
非可換幾何と非可換代数幾何の違いを教えて下さい
927 :
132人目の素数さん :03/12/06 22:38
II Ex.4.2 の前半の解答 h: X → (Y x Y)/S を f と g から得られる射とする。 Δ: Y → (Y x Y)/S を対角射とする。 Y は分離射だからΔ(Y) は (Y x Y)/S の閉部分スキームである。 Δ(Y) の h による逆像 h^(-1)(Δ(Y)) = (X x Δ(Y))/((Y x Y)/S) を 考える。これは X の閉部分スキームである。f と g は X の稠密な 開集合 U で一致するから、U ⊆ h^(-1)(Δ(Y)) である。 よって、位相空間として h^(-1)(Δ(Y)) = X である。 X は被約だから、スキームとしても h^(-1)(Δ(Y)) = X である。 これは、f = g を意味する。
928 :
132人目の素数さん :03/12/06 23:03
II Ex.4.3 の前半の解答 Δ: X → (X x X)/S を対角射とし、p, q : (X x X)/S を射影とする。 (U x V)/S = p^(-1)(U) ∩ q^(-1)(V) だから、 Δ^(-1)((U x V)/S) = Δ^(-1)(p^(-1)(U)) ∩ Δ^(-1)(q^(-1)(V)) = U ∩ V である。Δ は閉埋入だから、 Δ の制限射 U ∩ V → (U x V)/S も閉埋入である。 (U x V)/S はアフィンだから、U ∩ V もアフィンである。
929 :
132人目の素数さん :03/12/07 04:59
補題 S をスキームとし、X, Y をスキームとする。 f: X → S と g: Y → S をスキームの射とし、 q: (X x Y)/S → Y を射影とする。 f が全射なら q も全射である。 証明 y を Y の点とする。f は全射だから、f(x) = g(y) となる x ∈ X がある。s = g(y) と置くと、k(x) と k(y) は それぞれ k(s) の拡大体である。よって、(k(x) (x) k(y))/k(s) のある 極大イデアルによる剰余体を K とすれば、k(x) と k(y) は K の部分体と見なせる。 よって、S-スキームの射 Spec(K) → X と Spec(K) → Y が定義され、 Spec(K) → (X x Y)/S が得られる。この像を z とすれば、q(z) = y となる。
930 :
132人目の素数さん :03/12/07 05:00
補題
S をスキームとし、f: X → Y を S-スキームの射とする。
T → S をスキームの射とする。
g: (X x T)/S → (Y x T)/S を f により誘導される射とする。
f が全射であれば、g も全射である。
証明
(X x T)/S = (X x ((Y x T)/S))/Y だから、補題(
>>929 )より明らか
である。
931 :
132人目の素数さん :03/12/07 05:01
補題
S をネータースキームとし、f: g(g^(-1)(F))を S-スキームの射とする。
Y は S 上有限型かつ分離的とする。
X が S 上固有で、f が全射とすると、Y も S 上固有である。
証明
T → S をスキームの射とする。
g: (X x T)/S → (Y x T)/S を f から誘導される射とし、
p: (X x T)/S → X と q: (Y x T)/S → T を射影とする。
F を (Y x T)/S の閉集合とする。
補題(
>>930 )より g は全射であるから、F = g(g^(-1)(F))となる。
X は S 上固有だからqg = p は閉写像である。
よって、q(F) = q(g(g^(-1)(F))) = p(g^(-1)(F)) は T の
閉集合である。即ち、Y → S は絶対閉射である。
Y は S 上有限型かつ分離的であるから固有である。
932 :
132人目の素数さん :03/12/07 05:05
>>931 >S をネータースキームとし、f: g(g^(-1)(F))を S-スキームの射とする。
以下のように訂正:
S をネータースキームとし、f: X → Y を S-スキームの射とする。
933 :
132人目の素数さん :03/12/07 05:06
II Ex.4.4 の解答
j: Z → X を標準射とする。
構造射 Z → S は Z → X → Y → S と分解し、仮定により
固有(proper) だから 本文の Corollary 4.8 (e) より、
fj: Z → Y は固有である。よって、f(Z) は Y の閉集合である。
f(Z) を像スキームと考えると、 Z → f(Z) は全射である。
f(Z) は Y の閉部分スキームだから、Y 上分離的かつ有限型である
(本文の Corollary 4.6 (a) と Ex.3.13 (a))。
Y は、S 上分離的かつ有限型であるから、f(Z) も S 上分離的かつ
有限型である(本文の Corollary 4.6 (b) と Ex.3.13 (c))。
よって補題(
>>931 )より f(Z) は S 上固有である。
934 :
132人目の素数さん :03/12/07 14:59
II Ex.4.5 (a) の解答 X の生成点をξとする。 R を K/k の付値環とし、t_1 をその生成点、t_0 をその唯一の閉点 とする。さらに、x_1, x_2 をその中心とする。 O_x_1 ⊆ R だから Spec(R) → Spec(O_x_1) が定まり、 Spec(O_x_1) → X と組み合わせて、k-射 f_1: Spec(R) → X が 得られる。同様に、k-射 f_2: Spec(R) → X が得られる。 作り方から、f_1(t_0) = x_1, f_2(t_0) = x_2, f_1(t_1) = f_2(t_1) = ξ である。 よって、f_1 と f_2 の Spec(K) への制限は一致する。 よって、本文の Theorem 4.3 より、f_1 = f_2 となる。 これは、x_1 = x_2 を意味する。
935 :
132人目の素数さん :03/12/07 15:14
II Ex.4.5 (b) の解答 X の生成点をξとする。 R を K/k の付値環とし、t_1 をその生成点、t_0 をその唯一の閉点 とする。本文の Theorem 4.3 より、k-射 h: Spec(R) → X が存在 して h(t_1) = ξ となる。h(t_0) = x とおく。本文の Lemma 4.4 より、x は R の中心である。
936 :
132人目の素数さん :03/12/07 16:14
II Ex.4.5 (c) の前半の解答 即ち Ex.4.5 (a) の逆を証明する。 X の生成点をξとし、Δ: X → (X x X)/k を対角射とする。 Δ(ξ) = η とおく。η → η' を (X x X)/k における特殊化と する。{η} の閉包はΔ(X)の閉包と一致するから、η' が Δ(X) に 含まれることを示せばよい。Δ(ξ) = ηより k(η) ⊆ k(ξ) である。他方、ηの射影はξであるから、 k(ξ) ⊆ k(η) でも ある。よって、k(ξ) = k(η) である。{η} の閉包 Z に 被約スキームの構造を与え、そのη' における局所環をO_η'とする。 O_η' を支配する K の付値環 R が存在する(I Theorem 6.1A)。 よって、k-射 f: Spec(R) → Z で f(t_1) = η, f(t_0) = η' となるものが存在する。ここに、t_1 は R の生成点、t_0 は R の 唯一の閉点である。(X x X)/k から X への射影を p_1, p_2 とし、 p_1(η') = x_1, p_2(η') = x_2, (p_1)f = h_1, (p_2)f = h_2 とおく。h_1(t_1) = ξ, h_1(t_0) = x_1 であり、 h_2(t_1) = ξ, h_2(t_0) = x_2 である。 X の x_1, x_2 における局所環をそれぞれ O_x_1, O_x_2 とすれば、R は、O_x_1, O_x_2 を支配する。仮定より、x_1 = x_2 である。よって、Lemma 4.4 より、h_1 = h_2 となる。 よって、f(t_0) = η' はΔ(X)に含まれる。
937 :
132人目の素数さん :03/12/12 11:35
age
このスレ、パフォーマンスとして面白いと思った。 頑張ッテネ
939 :
132人目の素数さん :03/12/13 17:37
補題 X を体 k 上の有限型の整スキームとし、K をその関数体とする。 K/k の任意の付値環が一意に定まる中心を X 上に持てば X の 任意の既約かつ被約な閉部分スキーム Y に対しても同様のこと が成り立つ。即ち、Y の生成点を y としたとき、k(y) の任意の 付値環は、一意に定まる中心を Y 上に持つ。 証明 k(y) の任意の付値環を R とする。 Ex.4.5 (a) の逆が成り立つから、X は k 上分離的である。 よって、本文の Corollary 4.8 (a) より、Y も k 上分離的で ある。故に、Ex.4.5 (a) より R の中心の一意性が言える。 よって、R の中心が Y 上に存在することを示せばよい。 O_y を y における X の局所環とする。I章 Th. 6.1A より O_y はK/k のある付値環 S により支配される。S の剰余体を L とする。k(y) ⊆ L だから、再び I章 Th. 6.1A より R は L/k の付値環 R' により支配される。Φを標準写像 : S → L とし、T = Φ^(-1)(R') と置く。容易にわかるように T は K/k の付値環であり、T の剰余体は R' の剰余体と同一視 される。仮定より T は中心 z を X 上に持つ。O_z を z に おける X の局所環とする。O_z ⊆ T ⊆ S だから、S の 極大イデアル m(S) と O_z との交わりを q とすると、 q は、O_z の素イデアルである。 O_z の q による局所化 (O_z)q は S により支配される。 j: Spec(O_z) → X を標準射とし、j(q) = t と置くと、 (O_z)q は O_t と同一視される。S の中心は一意だから O_t = O_y である。これは、z が y の特殊化であることを 意味する。Φ': O_z → R' をΦの制限写像とする。Φ'の核は、 q である。Φ'(O_z) ⊆ Φ(T) = R' であり、 Φ'(O_z) = O_z/q ⊆ k(y) だからΦ'(O_z) ⊆ R である。 T は O_z を支配するから、R は O_z/q を支配する。 O_z/q は z の Y における局所環だから、補題が証明された。
940 :
132人目の素数さん :03/12/13 17:40
II Ex.4.5 (c) の後半の解答
即ち Ex.4.5 (b) の逆を証明する。
X → Spec(k) は、II Ex.4.5 (c) の前半より分離射であり、
仮定より有限型だから、これが絶対閉射であることを示せば
よい。
Y を任意の k-スキームとする。
(X x Y)/k の任意の点を z とする。
x, y をそれぞれ z の X, Y への射影とする。
k(x), k(y) は、k(z) の部分体と見なせる。
y → y' を Y における特殊化とする。
{y} の閉包を被約スキームと考えたものを Z とする。
Z の y' における局所環を支配する k(z)/k の付値環を
R とする。g: Spec(R) → Y を自然な射とする。
R と k(x) の交わりは、k(x)/k の付値環であるから、
補題(
>>939 )より、R は、X 上に中心 x' を持つ。
よって、射 f:Spec(R) → X が得られる。
f と g より、射 h: Spec(R) → (X x Y)/k が得られる。
Spec(R) の閉点を t としたとき、h(t) の Y への射影は y' である。
本文の Th. 4.7 の後半の証明と同様にして、これから、射影
(X x Y)/k → Y が閉射であることが出る。
941 :
132人目の素数さん :03/12/13 19:20
II Ex.4.5 (d) の解答 Γ(X, O_X) = ∩ O_x と見なせるから、Ex.4.5 (b) と Th. 4.11A より Γ(X, O_X) は, k の K における整閉包であることからわかる。
942 :
132人目の素数さん :03/12/13 19:41
II Ex.4.6 の解答 f は 固有射だから、f(X) は Y の閉集合である。 f(X) を被約スキームと考えると、f は X → f(X) → Y と 分解する。Corollary 4.8 より X → f(X) は固有である。 f(X) → Y は有限射だから、X → f(X) が有限射であることを 示せばよい。すなわち、f は支配的と仮定してよい。 X = Spec(A), Y = Spec(B) とする。f は支配的だから、 B ⊆ A と見なしてよい。X の関数体を K とする。 Th. 4.7 より、B を含む K/k の付値環は、A を含む。 Th. 4.11A より A は B の K における整閉包に含まれる。 即ち、 A は B 上整である。A は B 上有限型だから、B-加群 として有限生成である。よって、f は有限射である。
943 :
132人目の素数さん :03/12/13 20:21
189 名前:某D 投稿日:03/05/21 16:23 まったくワシの教授は出て行ってしまったわな。後で聞いたら土けん屋にゴツイ いやがらせされてた話。いま週一で出て行った先に指導受けにいってる けど、多元で学位は取れんな。ここ数年はマシな教授は出て行くだろうから、 もう多元もオシマイや。ついでにワシも。
944 :
132人目の素数さん :03/12/14 13:08
>>939 の補題と
>>940 の証明は私が考えた(1週間かかった)
ものですが、この証明が載っている本、誰か知ってますか?
55 :132人目の素数さん :03/11/30 23:29
さぁ、単純に考えて次のうち50歳でどれが有意義な人生を歩めるでしょうか?
1.2chにのめりこむ。実況やりまくる
2.コンピュータやインターネットにのめりこむ。サーバ立てたりプログラム書きまくる。
3.数学にのめりこむ。
56 :132人目の素数さん :03/11/30 23:40
>>55 俺は50過ぎで1,2,3全部ほぼ毎日やってる。
のめり込むほどじゃないが。
59 :132人目の素数さん :03/12/01 17:15
>>56-58 ズバリ聞きます。ご職業はなんでしょうか?
60 :132人目の素数さん :03/12/01 19:55
>>59 俺は(56)はSE。
代数幾何学のスレでHartshorneの問題を解いてるのは(主に)俺。
947 :
132人目の素数さん :03/12/18 21:54
補題 S をスキーム、 f:X → Y を S-スキームの射とする。 Y が S 上分離的なら f のグラフ射 g: X → (X x Y)/S は閉埋入である。 証明 g: X → (X x Y)/S は、対角射 Y → (Y x Y)/Z の 基底拡大である。すなわち、以下の図示はファイバー積である。 X --> (X x Y)/S | | v v Y --> (Y x Y)/S 仮定より、対角射 Y → (Y x Y)/Z は閉埋入であり、閉埋入は 基底拡大で安定だから(Ex.3.11 (a))、g も閉埋入である。
948 :
132人目の素数さん :03/12/18 21:56
II Ex. 4.8 (d) の解答 f: X → X' と g: Y → Y' をスキームの射で性質Pを持つとする。 f x 1: X x Y → X' x Y は f: X → X' の基底拡大であり、 1 x g: X' x Y → X' x Y' は g: Y → Y' の基底拡大である。 よって、(c) より f x 1 も 1 x g も性質Pを持つ。 よって、(b) より f x g = (1 x g)(f x 1) も性質Pを持つ。
949 :
132人目の素数さん :03/12/18 21:56
II Ex. 4.8 (e) の解答 グラフ射Γ: X → (X x Y)/Z を考える。 q: (X x Y)/Z → Y を射影とする。 f: X → Y は f = qΓと分解する。 q: (X x Y)/Z → Y は gf: X → Z の基底拡大だから、仮定より 性質Pを持つ。一方、g: Y → Z は分離射だから、補題より、 Γは閉埋入である。よって、仮定よりΓも性質Pを持つ。 よって、Γと q の合成射 f も性質Pを持つ。
950 :
132人目の素数さん :03/12/18 21:57
II Ex. 4.8 (f) の解答 下の可換図式を考える。 X_red --> Y_red | | v v X -----> Y X_red → X は閉埋入だから、仮定より性質Pを持つ。 よって、X_red → Y_red → Y も性質Pを持つ。 Y_red → Y は閉埋入だから分離射である。 よって (e) より性質Pを持つ。
952 :
132人目の素数さん :03/12/19 07:45
可換図式の二つの垂直矢印がくっついちゃうのは何故なんだろう。 半角でスペースをとったからか?
a = 半角スペース、b = 全角スペースとすると aa = a ab = ab ba = ba bb = bb AAを描くときの基本
みんな圏論にいっちゃった予感...
955 :
132人目の素数さん :03/12/23 13:33
まず記号を導入する。 S を次数付き環とし、f を S の同次元としたとき、 局所化 S[1/f] は自然に次数付き環とみなせる。 S[1/f] の0-次部分を S_(f) と書く。 補題 S, T を次数環で S_0 = T_0 = A とする。 次数環 U をその d 次部分 U_d = (S_d (x) T_d)/A として 定義する。ここに、(S_d (x) T_d)/A は S_d と T_d の A 上の テンソル積である。 d > 0 を任意の整数とし、f を S_d の元、g を T_d の元とする。 (S_(f) (x) T_(g))/A は U_(f(x)g) に同型である。 証明 簡単なので略
956 :
132人目の素数さん :03/12/23 13:34
補題
S, T を次数環で S_0 = T_0 = A とする。
次数環 U をその d 次部分 U_d = (S_d (x) T_d)/A として
定義する。ここに、(S_d (x) T_d)/A は S_d と T_d の A 上の
テンソル積である。
Proj(U) は (Proj(S) x Proj(T))/A に同型である。
証明
補題(
>>955 )より明らか。
957 :
132人目の素数さん :03/12/23 13:35
補題
r, s > 0 を整数とし、P^r = Proj(Z[x_0, ..., x_r]),
P^s = Proj(Z[y_0, ..., y_s]) と置く。
ここに、Z[x_0, ..., x_r], Z[y_0, ..., y_s] は有理整数環 Z
上の多項式環である。
(r + s)-変数の多項式環 Z[x_0, ..., x_r, y_0, ..., y_s]
において、{x_iy_j; 0 ≦ i ≦ r, 0 ≦ j ≦ s} で生成される
部分環 C = Z[x_iy_j; 0 ≦ i ≦ r, 0 ≦ j ≦ s] を考える。
各 x_iy_j の次数を1と定義することにより、C は次数付き環と
なる。このとき、Proj(C) は、(P^r x P^s)/Z と同型である。
証明
補題(
>>956 )より明らか。
958 :
132人目の素数さん :03/12/23 13:37
補題
r, s > 0 を整数とし、P^r, P^s, P^(rs + r + s) を有理整数環
上の射影空間とする。
閉埋入 (P^r x P^s)/Z → P^(rs + r + s) が存在する。
証明
(r + s)-変数の多項式環 Z[x_0, ..., x_r, y_0, ..., y_s]
において、{x_iy_j; 0 ≦ i ≦ r, 0 ≦ j ≦ s} で生成される
部分環 C = Z[x_iy_j; 0 ≦ i ≦ r, 0 ≦ j ≦ s] を考える。
各 x_iy_j の次数を1と定義することにより、C は次数付き環と
なる。(r+1)(s+1) 個の変数で生成される多項式環
D = Z[z_ij; 0 ≦ i ≦ r, 0 ≦ j ≦ s] を考える。
z_ij に x_iy_j を対応させることにより、環の準同型
D → C が得られる。これは次数を保ち、全射である。
よって、Ex.3.12 (a) より閉埋入 Proj(C) → Proj(D) が
得られる。これと補題(
>>957 )よりわかる。
959 :
132人目の素数さん :03/12/23 13:38
II Ex.4.9 の解答 (a) 閉埋入は射影射である。 証明 X → Y を閉埋入とする。 P = Proj(Z[x])、即ち0次元の射影空間とする。 P = Spec(Z) だから P x Y = Y であり、 X → Y は X → P x Y → Y と分解する。 よって X → Y は射影射である。
960 :
132人目の素数さん :03/12/23 13:39
II Ex.4.9 の解答 (b) 射影射の基底拡大は射影射である。 証明 X → Y を射影射とし、Z → Y を射とする。 仮定より X → Y は X → P x Y → Y と分解する。 ここに、P は有理整数環上の射影空間であり、 X → P x Y は閉埋入である。 下の可換図式を考える。 W → PxZ → Z ↓ ↓ ↓ X → PxY → Y ここで、Wは、XとPxZのPxY上のファイバー積である。 上図の右の四角はファイバー積だからWは(XxZ)/Yと 同型なことが分かる。 X → PxYは閉埋入だからW → PxZも閉埋入である。 よって、W → Zは射影射である。
961 :
132人目の素数さん :03/12/23 13:40
II Ex.4.9 の解答(続き)
(c) 射影射の合成は射影射である。
証明
X → Y, Y → Z をそれぞれ射影射とする。
X → Y は X → P x Y → Y と分解し、
Y → Z は Y → Q x Z → Z と分解する。
ここに、P, Q は有理整数環上の射影空間であり、
X → P x Y と Y → Q x Z は共に閉埋入である。
補題(
>>958 )より、ある射影空間 R に対して、
閉埋入 P x Q → R が存在する。
下の可換図式を考える。
X → PxY → PxQxZ → RxZ
↓ ↓ ↓
Y → QXZ → QXZ
↓
Z
中央の四角はファイバー積である。
Y → Q x Z は閉埋入であるから、P x Y → P x Q x Z も
閉埋入である。よって、上段の3個の射はすべて閉埋入である。
これから、X → Y と Y → Z の合成は
X → R x Z → Z と分解し、X → R x Z は閉埋入だから
射影射である。
962 :
132人目の素数さん :03/12/23 14:01
>>954 帰ってきた。この辺の問題難しいんで気晴らしに行ってた。
964 :
132人目の素数さん :03/12/31 01:33
補題 f: X → Y をスキームの射とし、 Y' を Y の部分スキームとする。 射影 p: (X x Y')/Y → X は埋入(immersion)である。 p は位相空間として f^(-1)(Y') への同型を与える。 証明 以下の図式より、p は埋入 Y' → Y の基底拡大であるから、 埋入である。 (XxY’)/Y → X ↓ ↓ Y’ → Y x を f^(-1)(Y') に属す点とする。 f(x) = y とおく。標準的な準同型 O_y → O_x は、体の準同型 k(y) → k(x) を誘導する。 これは、さらに射 Spec(k(x)) → Spec(k(y)) を誘導する。 これを標準射 Spec(k(y)) → Y' と合成して 射 Spec(k(x)) → Y' を得る。 これは、合成射 Spec(k(x)) → X → Y と一致する。 よって、ファイバー積の定義より、 射 Spec(k(x)) → (X x Y')/Y が存在する。 この射に対応する (X x Y')/Y の点を z とすれば、 p(z) = x である。よって、p の像は f^(-1)(Y') である。 p は埋入だから p は f^(-1)(Y') への位相同型である。
965 :
132人目の素数さん :03/12/31 01:34
補題 f: X → Y をスキームの射とし、 Y' を Y の部分スキームとする。 (X x Y')/Y → X を射影とする。 Z → X をスキームの射とする。 Z → X → Y が Z → Y' → Y と分解する為には Z → X が Z → (X x Y')/Y → X と分解することが必要十分 である。 証明 以下の可換図式とファイバー積の性質より明らかであろう。 (XxY’)/Y → X ↓ ↓ Y’ → Y
966 :
132人目の素数さん :03/12/31 01:38
補題
f: X → Y をスキームの射とし、 X' を X の f による
閉像(scheme-theoretic image)とする(II Ex. 3.11 (d))。
U を Y の開集合とする。f_U: f^(-1)(U) → U を
f の制限射とする。f_U の閉像は X' ∩ U である。
ここで、X' ∩ U は X' の開部分スキームと見なす。
証明
射の閉像の作り方(
>>751 )から明らかであろう。
967 :
132人目の素数さん :03/12/31 01:43
補題 A を環、P^n = Proj(A[x_0,...,x_n]), P^m = Proj(A[y_0,...,y_m]) をそれぞれ A 上の 射影空間とする。P^n と P^m の直和は、P^(n+m+1) の 閉部分スキームと標準的に同型である。 証明 A上の次数代数の準同型 Φ:A[x_0,...,x_n, y_0,...,y_m] → A[x_0,...,x_n] を Φ(F(x_0,...,x_n, y_0,...,y_m)) = F(x_0,...,x_n, 0,...,0) で定義する。ここで、F は同次元。 同様にΨ:A[x_0,...,x_n, y_0,...,y_m] → A[y_0,...,y_n] を 定義する。ΦとΨは共に全射である。 よって、P^n と P^m はP^(n+m+1) の閉部分空間と標準的に同型 である(Hartshorne II Ex.3.12a)。 p を P^n の元すなわち、A[x_0,...,x_n] の素イデアルで イデアル(x_0,...,x_n) を含まないものとする。 Φの定義より各 j に対してΦ(y_j) = 0 であるので Φ^(-1)(p) はA[y_0,...,y_n] のイデアル(y_0,...,y_n)を含む。 よって、P^n と P^m の P^(n+m+1) における像は交わらない。 よって各像の合併は P^n と P^m の直和と標準的に同型である。
968 :
132人目の素数さん :03/12/31 01:45
補題 S をスキームとし、X と Y を S 上射影的なスキームとする。 X と Y の直和は S 上射影的である。 証明 定義より構造射 X → S は X → P^n x S → S と分解する。 ここに、X → P^n x S は閉埋入。 同様に構造射 Y → S は Y → P^m x S → S と分解する。 補題(>967)より、P^n x S と P^m x S の直和は P^(n+m+1) x S の閉部分スキームに同型である。 よって X と Y の直和は S 上射影的である。
969 :
132人目の素数さん :03/12/31 01:46
補題 f: Spec(B) → Spec(A) を有限型の射とする。 f は準射影的である。 証明 B = A[b_1, ..., b_ n] とする。A[x_1,...,x_n] を A 上の 多項式環とすると、A-代数としての全射 A[x_1,...,x_n] → B が存在する。 これは、閉埋入 Spec(B) → Spec(A[x_1,...,x_n]) を誘導する。 一方、開埋入 Spec(A[x_1,...,x_n]) → Proj(A[y_0, y_1,...,y_n]) が 存在する。よって合成射 g: Spec(B) → Proj(A[y_0, y_1,...,y_n]) は埋入である。 g による Spec(B) の閉像を Y とすると、Spec(B) → Y は 開埋入であり、f: Spec(B) → Spec(A) は Spec(B) → Y → Spec(A) と分解し、Y → Spec(A) は射影的 である。よって、f は準射影的である。
970 :
132人目の素数さん :03/12/31 01:47
補題 X → Y を 準射影的な射とし、Y → Z を開埋入とする。 このとき、合成射 X → Z は準射影的である。 証明 X → Y は準射影的であるから、X → Y は X → Y' → Y と 分解する。ここに X → Y' は開埋入であり、Y' → Y は射影的 である。Y' → Y は射影的だから、Y' → P x Y → Y と分解する。ここに、 P は有理整数環上の射影空間 であり、Y' → P x Y は開埋入である。 ここで、次の可換図式を考える。 PxY → Y ↓ ↓ PxZ → Z これは、ファイバー積になっている。 X → Y → Z は X → Y' → P x Y → Y → Z と分解する。 これは、上記の可換図式より、X → Y' → P x Y → P x Z → Z に等しい。Y → Z は開埋入だから、P x Y → P x Z も開埋入 である。よって、X → Y' → P x Y → P x Z の合成射 X → P x Z は埋入である。よって、X → P x Z → Z の合成射 X → Z は準射影的である。
971 :
132人目の素数さん :03/12/31 01:52
Harstshorne II Ex. 4.10 の解答
Chowの補題
X をネータースキーム S 上固有なスキームとする。
このとき、S 上射影的なスキーム X' と射 g: X' → X 及び
X の稠密な開集合 U で g は同型 g^(-1)(U) → U を誘導する
ものが存在する。
(a)
X は既約と仮定してよい。
証明
X はネーターだから有限個の既約成分 X_i を持つ。X_i を X の
被約な閉部分スキームと考える。仮定より、各 i に対してS 上
射影的なスキーム X'_i と射 g_i: X'_i → X_i 及び X_i の稠密
な開集合 U_i で g_i は同型 g_i^(-1)(U_i) → U_i を誘導する
ものが存在する。X' を各 X'_i の直和とする。補題(
>>968 )より
X' はS 上射影的である。g:X' → X を各 g_i から誘導される射
とする。
U'_i = {x ∈ U_i; x はどの X_j (j ≠ i)にも含まれない}
とし、U を U'_i の合併集合とする。U'_i は空でないから U も
空ではない。V を X の空でない開集合とすると、V はある X_i
と交わる。X_i は既約だからV は U'_i とも交わる。よって U
は X で稠密である。i ≠ j なら U'_i と U'_j は交わらない
からg が誘導する射 g^(-1)(U) → U は
同型 g_i^(-1)(U'_i) → U'_i の直和であり、やはり同型である。
972 :
132人目の素数さん :03/12/31 01:54
Harstshorne II Ex. 4.10 (b) X をネータースキーム S 上固有かつ既約なスキームとする。 X の有限個のアフィン開被覆 U_i で各 U_i に対して 開埋入 U_i → P_i が存在する。ここに各 P_i は S 上射影的 なスキーム。 証明 f: X → S を構造射とする。 S はネーターだからアフィン開集合 S_i による有限被覆を持つ。 f は有限型だから、f^(-1)(S_i) はアフィン開集合 U_ij による 有限被覆を持つ。補題より、U_ij → S_i は準射影的である。 よって、補題より U_ij → S も準射影的である。 U_ij → S の閉像を P_ij とすれば U_ij → P_ij は 開埋入であり、P_ij は S 上射影的である。 添え字集合を適当に変えて U_ij, P_ij を それぞれ U_i, P_i とすればよい。
973 :
132人目の素数さん :03/12/31 11:32
補題
f: X → Y をS-スキームの射とし、Y は X の f による閉像と
なっているとする。Z を S 上分離的スキームとし、
g_1, g_2 : Y → Z をS-スキームの射で、(g_1)f = (g_2)f と
すると、g_1 = g_2 となる。
証明
g_1, g_2 により h: Y → (Z x Z)/S が定まる。
Δ: Z → (Z x Z)/S を対角射とする。
Z は S 上分離的だからΔ(Z) は(Z x Z)/Sの閉部分スキームで
ある。よってh^(-1)(Δ(Z))は Y の閉部分スキームである
(
>>964 )。T = h^(-1)(Δ(Z)) とおく。
T → Δ(Z)
↓ ↓
Y → (ZxZ)/S
(g_1)f = (g_2)f だから hf: X → Y → (Z x Z)/S は
X → Δ(Z) → (Z x Z)/S と分解する。よって補題(
>>965 )
より、f: X → Y は X → T → Y と分解する。
一方 Y は f の閉像だから T = Y となる。よって g_1 = g_2
である。
で、おにいさん、それで空は飛べそうですか?
975 :
132人目の素数さん :03/12/31 11:50
補題 f: X → Y, g: Y → Z がスキームの射で、gf が埋入なら、 f も埋入である。 証明 Γ: X → (X x Y)/Z を f のグラフ射とし、 q: (X x Y)/Z → Y を射影とする。qΓ = f である。 次の可換図式を考える。 (XxY)/Z → Y ↓ ↓ X → Z gf: X → Z は仮定より埋入だから q: (X x Y)/Z → Y も埋入 である。Γも埋入であるから qΓ = f も埋入である。
976 :
132人目の素数さん :03/12/31 11:52
Harstshorne II Ex. 4.10
(c)
U_i, P_i は (b) (
>>972 )と同じものとする。
P = (P_1 x P_2 x ... x P_n)/S とおく。
U を 各 U_i の共通集合とし、 f: U → (X x P)/S を U → X と
U → P_i から得られる射とする。
X' を U の f による閉像とする。
g: X' → X を X への射影、h: X' → P を P への射影とする。
このとき, h は閉埋入である。
証明
U → (X x P)/S → X は埋入だから、U → (X x P)/S も埋入
である(
>>975 )。
p_i: P → P_i を射影とする。V_i = (p_i)^(-1)(U_i) とおく。
まず、h^(-1)(V_i) が X' の被覆であることを証明する。
U_i は X の被覆だから、g^(-1)(U_i) は X' の被覆である。
よって、g^(-1)(U_i) ⊆ h^(-1)(V_i) を示せばよい。
(続く)
977 :
132人目の素数さん :03/12/31 11:56
Harstshorne II Ex. 4.10 (c) の証明の続き
U'_i = g^(-1)(U_i) とおく、
以下の図式が可換なことを示せばよい。
U'_i → P
↓ ↓
U_i → P_i
U'_i = X' ∩ (U_i x P)/S であり、f: U → (X x P)/S の
閉像はX' であり、f(U) ⊆ U'_i であるから、U → U'_i の
閉像は U'_i である。
よって以下の図式を考える。
U → U'_i → P
↓ ↓
U_i → P_i
補題(
>>973 )より、上の図式から得られる次の図式が可換である
ことを示せばよいがこれは明らかである。
U → P
↓ ↓
U_i → P_i
978 :
132人目の素数さん :03/12/31 12:29
Harstshorne II Ex. 4.10 (c) の証明の続き h^(-1)(V_i) → V_i が閉埋入であることを示す。 Q_i を P_i を除いた残りの P_j の積とする。 V_i = (U_i x Q_i)/S であるから、 h^(-1)(V_i) = X' ∩ (X x U_i x Q_i)/S である。 (U_i x Q_i)/S → U_i → X のグラフを Z_i とする。 Z_i は (X x U_i x Q_i)/S の閉部分スキームであり、 その (U_i x Q_i)/S への射影は同型である。 X' ∩ (X x U_i x Q_i)/S は f(U) の (X x U_i x Q_i)/S に おける(部分スキームとしての)閉包であり、f(U) ⊆ Z_i で あるから、X' ∩ (X x U_i x Q_i)/S ⊆ Z_i である (スキームとしての包含)。 よって、X' ∩ (X x U_i x Q_i)/S → (U_i x Q_i)/S は閉埋入 である。 V_i の合併集合を V とする。 h^(-1)(V_i) は X' の被覆であるから、h(X') ⊆ V である。 h^(-1)(V_i) → V_i が閉埋入であるから、 X' → V は閉埋入であり、V → X は開埋入であるから h: X' → P は埋入となる。 一方、X' → S は 固有であるから、X' → P も固有であり、 h(X') は P の閉集合である。よって h は閉埋入である。
979 :
132人目の素数さん :03/12/31 12:31
Harstshorne II Ex. 4.10 の解答の続き (d) g^(-1)(U) → U は同型である。 証明 g^(-1)(U) = X' ∩ (U x P)/S は f(U) の (U x P)/S における (部分スキームとしての)閉包であることに注意する。 f(U) は U → P のグラフであるから、f(U) は (U x P)/S の 閉集合である。よって g^(-1)(U) = X' ∩ (U x P)/S = f(U) である。よって、g^(-1)(U) → U は同型である(逆の同型は f)。
980 :
132人目の素数さん :03/12/31 19:50
このスレが1000になると読めなくなるんだよね、確か? 俺はテキストファイルとして保存するつもりだけど。
>>980 1000 にならなくてもある程度以上になったら 1000 を待たずにデータ落ちしますよ。
982 :
132人目の素数さん :03/12/31 21:31
>>982 直接開け。拡張子書き換えでも多分可能。
>>982 ファイル壊れているんじゃない?
$ file agbook.ps.gz
agbook.ps.gz: PostScript document text conforming at level 2.0
とでるけど、 ps ビューアーだと見れないし、かといって、アーカイバでも解凍できない。
986 :
132人目の素数さん :03/12/31 23:27
>>985 なるほど、読めました。有難うございます。目次を見ただけ
だけどこの本よさそうですね。
987。
988 :
132人目の素数さん :04/01/02 01:22
Hartshorne II Ex. 4.11 (a) で以下の事実を証明する 必要がある。 A を局所ネーター整域、m を A の極大イデアルとし、 K をその商体とする。m の生成元 x_1, x_2, ..., x_n を適当に とると、B = A[x_2/x_1, ..., x_n/x_1] としたとき、 mB = (x_1)Bとなり (x_1)B ≠ B となる。 x_1, x_2, ..., x_n は m の極小基底をとればいいんだろう けど、mB = (x_1)B はすぐ示せるが、(x_1)B ≠ B の証明方法 が分からない。(x_1)B = B とすると、ある整数 r >= 0 があって (x_1)^r ∈ m^(r+1) となることは示せるが。これが成り立たない ことの証明が分からない。因みに EGA II p140 でも宮西の 「代数幾何学」 p123 でも(x_1)B ≠ B を証明せずに使っている。 しかも、生成元 x_1, x_2, ..., x_n を極小と仮定も していない。つまり両方とも証明として不十分ということ。
989 :
132人目の素数さん :04/01/02 01:50
>>988 自己解決出来そう。しばらく考えてみる。
990 :
132人目の素数さん :04/01/02 02:02
...,、 - 、 ,、 ' ヾ 、 丶,、 -、 / ヽ ヽ \\:::::ゝ /ヽ/ i i ヽ .__.ヽ ヽ::::ヽ ヽ:::::l i. l ト ヽ ヽ .___..ヽ 丶::ゝ r:::::イ/ l l. i ヽ \ \/ノノハ ヽ l:/ /l l. l i ヽ'"´__ヽ_ヽリ }. ', ', 'l. i ト l レ'__ '"i:::::i゙〉l^ヾ |.i. l . l l lミ l /r'!:::ヽ '‐┘ .} / i l l / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l l l.ヾlヽ ゝヾ:ノ , !'" i i/ i< 今年も数学がんばってね iハ l (.´ヽ _ ./ ,' ,' ' | |l. l ` ''丶 .. __ イ \_______ ヾ! l. ├ァ 、 /ノ! / ` ‐- 、 / ヾ_ / ,,;'' /:i /,, ',. ` / ,,;'''/:.:.i
991 :
132人目の素数さん :04/01/02 02:49
補題 Kを体、v をその離散付値、L を K の有限次拡大体とする。 L の付値で v の拡大になっているものは離散付値である。 証明はたとえば、Bourbaki, Commutative Algebra VI §8.1 を参照。特に Proposition 1 とその Corollary 3。
992 :
132人目の素数さん :04/01/02 02:50
補題 Kを体、v をその離散付値、L を K の有限生成拡大体とする。 L の離散付値で v の拡張になっているものが存在する。 証明 A を K の付値環、m を A の極大イデアルとし、πをその生成元 とする。L の K 上の超越基を x_1, x_2, ..., x_n とする。 B = A[x_1, ...,x_n] とおく。 A は UFD だから B も UFDである(Gaussの定理)。 よってπは B の既約元であるから、πB は B の素イデアルで あり、B の πB による局所化 B_πB は離散付値環である。 B の商体を M とすると、B_πB は M の離散付値 w を 引き起こす。w は v の拡張である。 L は M の有限次拡大体だから補題より w は L の 離散付値に拡張される。
993 :
132人目の素数さん :04/01/02 02:51
補題 A を局所ネーター整域、m を A の極大イデアルとし、 K をその商体とする。m の生成元 x_1, x_2, ..., x_n を適当に とると、B = A[x_2/x_1, ..., x_n/x_1] としたとき、 mB = (x_1)Bとなり (x_1)B ≠ B となる。 証明 m の生成元 x_1, ..., x_n で 各 x_i が 0 でないものをとる。 Hartshorne I Th. 6.1A より K の付値環 R で A を支配する ものが存在する。v を R に付随する付値で G をその値群と する。g_i = v(x_i/x_1) と置く。g_k = min{g_1,...,g_n} と する。各 i に対して v(x_i/x_k) = g_i - g_k >= 0 である。 よって、x_i/x_k ∈ R であり、 A[x_1/x_k, ..., x_n/x_k] ⊆ R となる。 必要なら x_1, ..., x_n の番号を付け替えて x_k = x_1 と 仮定してよい。よって B ⊆ R である。R は A を支配するから R の極大イデアルは mB を含む。よって mB ≠ B である。 i ≧ 2 のとき、x_i ∈ (x_1)B だから mB = (x_1, x_2, ..., x_n)B ⊆ (x_1)B である。 逆の包含関係は明らかだから、mB = (x_1)B である。
994 :
132人目の素数さん :04/01/02 03:05
補題(Krull-Akizuki) A を1次元のネーター整域、K をその商体とする。 L を K の有限次拡大体とする。A の L における整閉包は Dedekind整域である。 証明は例えば、Bourbaki VII §2.5 を参照。
995 :
132人目の素数さん :04/01/02 03:38
Hartshorne Ex.4.11 (a) の解答
A を局所ネーター整域、m を A の極大イデアルとし、
K をその商体とする。L を K の有限生成拡大体とする。
補題(
>>993 )よりm の生成元 x_1, x_2, ..., x_n を適当に
とると、B = A[x_2/x_1, ..., x_n/x_1] としたとき、
mB = (x_1)Bとなり (x_1)B ≠ B となる。
(x_1)B の極小素イデアルを p とする。
Harsthorne I Th.1.11A(Krullの単項イデアル定理)より B_p の
次元は1である。m ⊆ p であるから B_p は A を支配する。
補題(
>>994 )より B_p の K における整閉包 B~ は
Dedekind整域である。B~ の任意の極大イデアルを M とする。
B~_M は離散付値環である。B_p ∩ M は B_p の極大イデアル
である(Cohen-Seidenberg)から B~_M は B_p を支配する。
補題(
>>992 )より L の離散付値環で B~_M を支配、即ち A
を支配するものが存在する。
996 :
132人目の素数さん :04/01/02 03:44
Hartshorne Ex.4.11 (b) の解答 Ex.4.11 (a) と本文の Th.4.3 と Th.4.7 の証明から 明らか。
997 :
132人目の素数さん :04/01/02 03:51
これでこのスレでのHartshorneの問題の解答は終わりだな。 後で参照したい人はこのスレを保存しておいたほうがいいよ。 因みに私のやり方は、「全部読む」をクリックしてから 編集メニューの「すべて選択」を選び、コピーしてから 空のテキストファイルに貼り付ける。
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